サスペンス小説「それいけミニモニ探偵団!!」

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1大河好き
サスペンス小説書きます 手に汗握る展開に乞うご期待
2名無し娘。:2001/04/29(日) 17:28 ID:4/HA6vO.
がんばれよ
3大河好き:2001/04/29(日) 18:11 ID:0ss7tpk6
タモリ「では今週のシングルランキングです」

武内「・・・第3位はモーニング娘。『真夏の恋のハッピーストーリー』」
パチパチパチ

武内「第二位は・・・後藤真希『思いでのあんちくしょう』」
パチパチパチ

武内「そして第一位は・・・松浦亜弥さんです『スーパーSKYすいかアワー!!』」

松浦「ありがとうございます」

タモリ「いや~凄いね 1~3位までモームス関係で占められちゃうなんてね・・・やっぱり中澤が抜けて正解ってことですか矢口さん?」

矢口「えっ!? 何言ってんですかタモリさん」

タモリ「まっ今のはね軽い冗談としてですね・・・」

矢口「全然 軽くないですよ!」

タモリ「モーニングのこの曲も先週先々週と一位でまだ今週もこんな上にいるんだもんねースゴイよ」
矢口「もう おかげさまで」

タモリ「そして二位の後藤真希!」

後藤「ありがとうございます」

タモリ「前作の『愛のバカヤロー』も大ヒットししてねぇ 今回も初登場第二位! まあ本当にね つんくのタイトルの付け方もなんとかならんのかね
『思いでのあんちくしょう』ですよ 少し文句言ったほうがいいんじゃないの?」

後藤「いやいやこれは・・・歌を聴てくれればこのタイトルも あのーあってるんですよ」
タモリ「曲を聴けば ちゃんとタイトルと歌がしっくりするんだ」
後藤「そーなんですよ」
タモリ「でもホントはちょっと不満でしょ?」

後藤「そーんなことないですよ!!」

タモリ「そして第一位はこちらも初登場 松浦亜弥さんです!」

パチパチパチパチ
松浦「どーも どーも ありがとうございます」

タモリ「どお 今の気持ち?」
松浦「いえ・・・もうスッゴク嬉しいです!」
タモリ「あっそうなんだ あのー松浦さんはたしかモーニング娘の妹分ということですが・・・」松浦「はい そうです」

タモリ「妹がお姉ちゃんより上に行っちゃいましたよ その点についてはどう思ってます?」
4大河好き:2001/04/29(日) 18:58 ID:oc0kfbKA
松浦「ええ それは・・・先輩たちのおかげでここまでやってこれたので ええ ホントに感謝しています」

タモリ「後藤真希ちゃんはどうなの? ねぇ亜弥ちゃんとシングル発売が同じ日でしたけど・・・」

後藤「そうですね うんまあ亜弥ちゃんの曲アタシも好きなんですよ だからまあいっかなーって」

タモリ「ホントはちょっと悔しいんじゃないの?」

後藤「そんなことないですよー!!」





放送が終了して後藤は松浦と一緒にテレビ局の近くにある建設現場にいた

再開発地区となっているその一帯はたくさんの建設途中のビルがあり、建設機械 建設資材が溢れていた

誰もいないその建設現場のプレハブ小屋に後藤が松浦を引きずり込んだ

松浦「何するんですか!」
後藤は無表情に松浦をみつめた

ビシッ!
松浦「痛っ!!・・・!?」
後藤が松浦の白い頬にビンタを入れた

後藤は続いて彼女の髪の毛を鷲掴みにすると、そのまま流し台に引きずっていった

松浦「痛いっ 痛いッ!! 離して!!」

後藤は水を全開にした そしてその流し場に松浦の顔を叩きつけた 松浦は鼻を強く打った

松浦「は は 鼻血が・・・」

後藤は髪の毛を鷲掴みにしたまま彼女の頭に水を浴びせた
松浦「おえっ・・・あっ・・・くるっ・・・やめ・・・」

後藤は髪をひっぱり上げ彼女の顔をみた 息も絶えだえになったか弱い少女は口の周りを血で染めていた その血は鼻血ではなくどうやら顔を打ちつけたときに歯も折れたことが理由のようだ

松浦「どうしてハアハア こんなことをハアハア・・・?」
5名無し娘。:2001/04/29(日) 19:38 ID:e4SR4b6A
不細工だから。
終了
6大河好き:2001/04/29(日) 20:37 ID:oc0kfbKA
後藤「痛い目に逢いたくなかったら言うことききな」

後藤は松浦の髪をまだ掴んだままで二階の事務室へと連れ込んだ ようやく髪の毛から手を離したと思うとまたいきなり

ビシッ!!
松浦「痛っ!」
ビンタをいれた

後藤「ここに座りな」
後藤は事務机の椅子を引いた 松浦はおそるおそるそこにすわった そして後藤は机の上にある本立てから無造作に一冊のノートを取り出した

手に取り、そしてペラペラっとめくってみた
後藤「ちっ 全部埋まってやがるぜ 書く場所ねーじゃん」
後藤はノートをパンッと閉じ 松浦にそれを投げつけた

後藤「そのノートの最後のページに書きな そこじゃねーよ!! 背表紙の裏に書けっつーてんだよ!!」

「はっ はい」
松浦はノートを開きそしてゆっくりと震えながら引きだしを開けボールペンを取り出した
「な 何を書けばいいのでしょう?」
松浦は濡れた髪の毛のすき間から後藤に尋ねた

後藤「お前、お父さんとお母さんのどっちが好きだ?」

「えっ?」
松浦は寒さと恐怖に震えながら そして鼻血をしたたらせながら暫く考えた
「・・・お母さん」

後藤「お母さんか・・・じゃ書きだしは『お母さんへ』だな」
後藤は無表情に言った

松浦はノートにゆっくりと『お母さんへ』と書いた
「これでいいですか?」
後藤はうなづいた

「つ 次はなんでしょうか?」

後藤は何も答えず ゆっくりと松浦の背後にまわった
松浦は緊張した
後藤「次はな・・・」
松浦「はっはい」

後藤「『旅立つ不幸をお許しください』」

松浦はゾッとした
(これは 『遺書』だ。・・・)

逃げなければ! 殺されてしまう
「はっ!!」
そのとき松浦の首に何かが巻かれた
ピアノ線が松浦の細い首を軽く締めつけていた
「あっ・・・ああっ・・・」
松浦の額から汗がゆっくりと流れていた

後藤は手をクロスさせたまま言った
「いいから 早く書きな」
7大河好き:2001/04/29(日) 23:27 ID:0ss7tpk6
自分の命を後藤に委ねられてしまった松浦は、くびの感触
をできるだけ忘れようとしながら必死の思いでノートに書
き綴った

後藤は松浦に次々と『お母さんへの別れの言葉』を書かせ
ていった

松浦は思った(もうすぐ書き終わってしまう この『遺書』
が書きおわってしまったら 私は殺されてしまう どうにか
しなければ・・・まだ死にたくない)
松浦は必死に考えた しかし何も思いつかない
ちょっとでもおかしなことをしたらこの首に巻き付いたピ
アノ線が首の肉を切断してしまうだろう
(どうすれば・・・)

後藤「・・・私はもう生きていくことが辛くなりました
さようならお母さ・・・ん!?」

後藤は書くのを止めている松浦に目をやった 後藤は松浦
の首をキュッと締めた
後藤「どうした なぜ書かない!?」

松浦は顔が汗がびっしょりになっていた
「ボ ボ ボールペンのインクがなくなったんです・・・」

後藤「ウソをつくな!!」
後藤は更に松浦の首を締めた
松浦「本当です本当なんです!!」

松浦はあわててノートにボールヘンで書き込み、もうイン
クがきれていることを示した

後藤は「ちっ」と舌打ちすると「よし新しいのを引きだし
から出せ おかしなことするなよ」

松浦は引きだしをそっと開けた そこにはまだ箱に入った
ままの新しいボールペンがあった 後藤はまだ松浦の首を
強く締めつけていた 松浦は呼吸も少し辛くなっていた

松浦は新しいボールペンを箱から取り出した

後藤「よし じゃ続きを書いてもらおうか・・・」
そのとき一瞬後藤の手が緩んだ

松浦(今だ!!)

松浦は新しく取り出したボールペンとインクのきれた古い
ボールペンを両手に掴むと、それを自分の首をしめつけて
いたピアノ線の内側に滑りこませた!

後藤「あっ!!」
後藤は慌ててピアノ線を締め上げた しかし松浦は2本の
ポールペンで必死にその針金を押し広げた

8大河好き:2001/04/29(日) 23:48 ID:0ss7tpk6
松浦「くうぅぅぅぅぅ!!」
顔を真っ赤に紅潮させながら松浦はボールペンを握りしめ、針金を外そうとした

後藤「ああぁぁぁぁぁ!!」
後藤も必死になってピアノ線を締め上げようとしていた

首と針金のあいだに僅かなすき間が開くと、松浦は自分の手を滑り込ませ針金をじかに握った

しかし力では後藤が勝っていた 後藤が更に力を入れて締めつけると、針金を握っていた松浦の手が切れて、そこから血が流れてきた

「もうダメだ・・・」
松浦がそう思った時

後藤「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

後藤が叫び そしてピアノ線から手を放した
後藤は首を押えて倒れた

なんと松浦は持っていたボールペンを後ろにいる後藤の首に突き刺したのだった

松浦は首から針金を外し、そして振り返った

後藤「ハアハア このぉぉぉぉぉ・・・」

後藤はまだ全然タメージを受けた感じはなかった

松浦は暫く倒れている後藤をみつめていた しかしハッと我に帰り急いで部屋を出ていった

「警察に 警察にいかなくちゃ・・・」
松浦は駆け足でプレハブから外に出ていった

しかし松浦まだ気づいていなかった この建設現場が高い塀に囲まれていることを・・・
9名無し娘。:2001/04/30(月) 02:15 ID:amaKGYtA
age
10大河好き:2001/04/30(月) 21:30 ID:amaKGYtA
プレハブ小屋をとびだした松浦は、この建設現場に入って
きたときに通った作業員用の入口に向かった

高い塀の脇に、錆びついてる入口があった 松浦はその扉
の取手に飛びついた

ガチャガチャ・・・

しかし鍵がかかっていた 後藤が鍵をかけたのだろうか

(他にも出口があるはずだわ・・・)そう思った松浦は別の
扉を探した

一方、倒れていた後藤は首筋を押えながらゆっくりと体をおこした「畜生! 逃げやがったな・・・」

後藤はスックと立ち上がると、足元に落ちていたモンキーを拾いあげた

後藤はしばしそのモンキーをみつめると いきなりガラスを叩き割った!

ヴァリン!!
「松浦 ぶっ殺してやる!!」
後藤は目を血走らせていた
11まだダメ:2001/05/01(火) 01:54 ID:AZ0o1BmU
 お久しぶりッス!まだダメっす。気付かなかった、ココ。じっくり
読まさせていただきます!
12くそったれ娘。:2001/05/01(火) 01:59 ID:ecLfQtt.
すごいやココ( ^ー゜)ъ
13名無し娘。:2001/05/01(火) 20:45 ID:rgs9jMfY
>松浦がそう思った時
>後藤「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
>後藤が叫び そしてピアノ線から手を放した
>後藤は首を押えて倒れた
>なんと松浦は持っていたボールペンを後ろにいる後藤の首に突き刺したのだった

ネタは面白いから日本語を勉強してくれ。
一応期待している。
14大河好き:2001/05/01(火) 20:57 ID:tKF9dvu6
>>11 おおやっと「まだダメ」さん来てくれましたか まってましたよ!>>12 さんも期待しててね

>>13 よく気がつきましたね たしかに変な書き方なんですが、なんとか場面が思い描けるようにと書かせていただきました 映画を見ているような小説にしてみたかったんです
15まだダメ:2001/05/02(水) 00:50 ID:UhEJn8CM
師匠!!オモロイっす!・・・But、「うたばん日記」消えちゃいましたね。
 残念DEATH。保全しとけば良かったな・・・。

 あと、デリ・ヘルの続き、カキコしました。師匠も出て来ます(ワラ)。

 じゃ、お互いマターリ逝きましょう!
16名無し娘。:2001/05/02(水) 02:19 ID:2slGdrNI
age
17まだダメ:2001/05/02(水) 09:04 ID:j8VCbXcc
 おはっす。まだダメっす。

 師匠、進言DEATHが、連載を途中で止めて再開するとき、レスが
付いていたらはじめに

  >>○○の続き

 ってやったら、読者さんは見やすいッすよ。僕も「クズ学生」が
やってるの習いました・・・。がんがって下さい。
18名無し娘。:2001/05/02(水) 13:39 ID:YyuWqyOA
上げ荒らし小説はやめろ。
氏ね。
19名無し娘。:2001/05/02(水) 13:40 ID:YyuWqyOA
↑ ステキな恋人はココで見つけよう ↑
20名無し娘。:2001/05/02(水) 13:41 ID:YyuWqyOA
ちびっこ探偵団のパクリじゃねえか。
ちゃんと作者に許可とったのか?あん?
21大河好き:2001/05/02(水) 20:12 ID:sVVO69S2
>>10からの続き

松浦は壁づたいに歩いてみた しかし扉にはすべて鍵が掛けられていた
「どうしよう・・・」
まだ首の辺りが傷む

松浦はふと気がついた 巨大なクレーン車があった そのクレーンは高くそびえ立ち、その先端は壁から突き出していた
「あのクレーンの先まで上っていけば、助けを呼べるかも・・・」
しかしそのクレーンの高さは見上げているだけでも寒気のするくらいの高さであった

「まつうらぁぁぁ!!」
後藤の声が響いた
松浦はあわてて身をかがめた

「松浦!! いるのはわかってるんだ出てこい!」
ばあぁぁぁん!!
後藤はモンキーで壁を叩いた
「この工事現場の扉の鍵は全部アタシがもってるんだからね!!」
後藤は鍵の束を手の平に踊らせた

松浦は音をたてないようにして慎重に産業廃棄物の入ったドラム缶に体を潜りこませた

「出てこい!!」
カーン!

後藤はモンキーで壁やら柱を叩きながら、徐々に松浦を追い詰めていった

ガーン!! 松浦はドラム缶の中で後藤が近づいてくるのを聞いていた

ガーン!!(すぐ そばまで来ている・・・)松浦の心臓が高鳴った

モンキーの音は徐々に徐々にゆっくりと松浦に近づいていった

ガーン!!

ガーン!!

ガーン!!
後藤は足を止めた

松浦(ああ なんてことだ ここで立ち止まってしまった・・・)

後藤「ははん ここに隠れているんだね・・・」
後藤は目の前にある複数のドラム缶に目をやった

松浦は息を殺した

空には満月を突き刺すようにクレーンがそびえていた
22名無し娘。:2001/05/03(木) 01:29 ID:ruxsgytg
モンキーって書くと間抜けだから、
モンキーレンチって書いてね。
23大河好き:2001/05/03(木) 02:19 ID:1..tiGjM
>>22 実は俺もそう思ってたんだけど・・・いっそスパナにしとくべきだったかな
24大河好き:2001/05/03(木) 02:42 ID:1..tiGjM
今日はなぜか荒れる羊板
25くそったれ娘。:2001/05/03(木) 02:44 ID:ncn52zpc

なんでこないに荒れとるんやろなぁ
         @  @
        ( ‘д‘)〃 ☆        ∧
                      / λ
                    /   λ
        ..m/~\       /  /λ
        // ν/λ_    /  / //λ
     _ 、_,#ν     ̄ ̄ ̄      \
   /    〃ν/λ       ( ̄ヽ  λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  /    /###/λ         \●  /λ <  ハァハァ…逝っちゃった♪
  | ν   W###  .∧     ∧  \   /ヾ  \________
  |      νW   λ ` ー―´ ノ    :   / |
  |      /ζ   λV V V V/     / //|
  |     ノλ #  λ|   |/      / / //|
 |   /⌒\     |λAA/      / ////
  |   | ● ζ|     : |λ./      / ////|
  \  \_/     ||         / // //
    \ ι     # :"      / //////
      ―/ / /λ/ 〃 〃 //λ/―<
      |-||||-|#| ||#ζ         \
      |-|:|-|||:|‖#ζ.           \
      _|:|-||| |-||ノ               ヽ
    / |-|.||-|⌒" ν              |
   /  /-/~|-|           ν       |
   /  |-|ν|-|   ι               |
  /   し  |-|                    |
  |    ν  W|                   |
26名無し娘。:2001/05/03(木) 22:29 ID:1..tiGjM
>>21のつづき

カーン!

カーン!

カーン!

後藤はドラム缶をひとつづつ叩きながら そして中を覗いていった
「松浦 ここか? 松浦ぁぁ?」

後藤が徐々に松浦の隠れているドラム缶に近付いてきた
松浦は息を殺していた
(いったいどうしたらいいの・・・?)
額の汗がまつ毛にかかった

ふと松浦は空を見上げた 空には巨大なクレーンがあった

(行くしかないか・・・)
松浦はじっとクレーンをみつめた

「ここか!!」
ガーン!!
後藤がドラム缶を蹴飛ばした
そのドラム缶は坂を転がっていった 缶は下にあるクレーン車にあたって中の廃棄物が飛び出し散乱した
しかしそこに松浦の姿はいなかった

ドラム缶を全て調べ終わった後藤はため息をついた
「ここじゃなかったか・・・」

後藤は気づいていなかったまだ確認していないドラム缶があることを

それは後藤の背後にあり、すでに倒されていて中身が散乱していた

後藤は辺りを見渡していた しかし背後にあるそのドラム缶がかすかに揺れていることに気づいていなかった

ドラム缶の揺れは徐々に大きくなり、ついには転がりだした

「んっ?」
後藤は振り返った

転がるドラム缶は後藤の足元に近付いてきた
ペンキの矧がれたその缶は、月の光りに照らされて不気味さを醸し出していた

「なっ なんだコリャ!?」
後藤はたじろいだ

後藤がうろたえたその時、突然そのドラム缶は坂を転がり落ちた!

「!?」

転がり落ちたドラム缶はクレーン車のキャタピラにぶつかった

そして中から産業廃棄物と共に松浦亜弥が飛び出してきた

後藤「松浦ぁぁぁ!!」

松浦は顔についた泥を腕で拭った しばらく丘の上にいる後藤をみつめたあと、いきなりクレーンによじ登っていった

後藤「しまった!!」
後藤も坂をころげ落ちるように松浦の後を追った
27大河好き:2001/05/03(木) 22:31 ID:1..tiGjM
age
28名無し娘。:2001/05/05(土) 03:11 ID:yxo2qSYY
age
29名無し娘。:2001/05/05(土) 03:13 ID:R1nFWl9w
みんなで みんなで みんなで進めば怖くはないさ〜♪
ぼーくらは 仲間だ 兄弟だ
30名無し娘。:2001/05/05(土) 03:19 ID:CZHLplQo
大長編の予感・・根気が続けばだけど
31名無しです。:2001/05/05(土) 13:14 ID:Og.SYif6
おもしろそうなので、期待だけど続くかな。
32名無し娘。:2001/05/05(土) 14:45 ID:SSuiKI0k
タイトルのミニモニ探偵団が活躍する小説ならば
冒頭で誰かが死ぬなりなんなりするところまでは
さっさと終えてしまったほうが良いと思う。

推理小説ヲタでした。
33大河好き:2001/05/05(土) 20:24 ID:fOX.UnvY
>>30 大長編の予感ですか・・・短篇のつもりだったのに、書いているうちにどんどん長くなっていく

自分もなんだか大長編の予感がしてきました

>>31 ありがとうごさいます 「面白い」と言ってくれる人がいてよかった

もしかしたら一人よがりな小説になってしまっているのでは?と不安になってました

ストーリーがなかなか進まなくて申し訳ない でも今日は土曜日だからかなりすすみますよ

>>32アドバイスありがとう この小説の題名である「ミニモニ探偵団」ですが、今の時点ではどのようにストーリーに関わってくるのかまだ考えていません

古畑任三郎のように推理で犯人を追い詰めていく形式にしたかったのですが、一体どんな推理をさせていけばよいのやら・・・まさに僕自身にとってのサスペンス小説となりそうです

もうちょっと曖昧なタイトルにしとけばよかった
34まだダメ:2001/05/05(土) 20:31 ID:eqXvPYOA

 がんばって下さい!オイラにゃ出来んストーリー物。
 楽しみDEATH。
35名無し娘。:2001/05/05(土) 21:19 ID:V2NuaINI
つかみだけでも十分面白いよ。
焦らずにゆっくり書いてほしいな。
36大河好き:2001/05/06(日) 00:13 ID:7bxbRZtI
>>26のつづき

松浦はクレーン車の屋根に飛びのるとすぐさまクレーンの腕に飛び移った

松浦の目の前に満月が浮かんでいた
「下をみちゃダメ 大丈夫、大丈夫」
松浦は錆びた鉄柱をよじ登っていった

体の小さい松浦は運動神経も良かったのかもしれない クレーンの腕をスイスイと登っていった

後藤はクレーン車にたどりつくと運転席に飛び乗った

松浦「たしかこのクレーンにはカギはついていなかった筈だわ」

後藤はポケットからカギの束を取り出した そしてそのカギの束からひとつ鍵を選び、それをクレーン車のカギ穴に差し込んだ
カチッ カチッ
しかしキーは回らなかった
「チッ! これじゃないか」
後藤は次々と鍵を差し込んでいった

松浦はアームの先端まで登りつめた
「ハアッ ハアッ ハアッ・・・」
松浦の眼下に外の世界が広がっていた
「やったわ これで誰かに助けを呼べば警察が来てくれるわ!」
下は坂道になっていた しかしそこには誰もいなかった
「誰かきて!」
松浦は風に揺れるアームの先端で人が通るのを待った

後藤「チクショーこれでもないか・・・これはどうだ・・・これでもないかアー!!」

そのとき一台の自動車が坂道を走ってきた
「あー助けてー!!」
しかし車は素通りしていった
「聞こえるわきゃないか・・・」
テールランブが街のなかに消えていった
松浦はがっくりした

しかしそのとき坂道の下の方から誰かが登ってきた
「あっヒトが来た!!」
それは浮浪者の風貌をした男の人だった
松浦は必死になって声を出した
「タスケテー!! 助けて下さい!!」
松浦は何度も何度も叫んだ

男は松浦の声にきずいたて立ち止まった
37大河好き:2001/05/06(日) 07:31 ID:7bxbRZtI
「やった 気づいてくれた!」
松浦は激しく手を振った

男も手を振り返してきた
「やった やった おじさーん助けてー!!」

男はニコニコしながら手を振っていた
「おーよくわかったな!!」

松浦「え!?」

男「おじさんの名前は『太助』ってんだよー」

(しまった このひとは酔っ払ってるんだ・・)
男「おーい なんでそんな高い所にいんだね 俺もそっちにいこか?」

松浦「おじさーん こっちにこなくていいから 警察を呼んでください!!」

男「おー! よくおれの弟の名前がわかったな 俺の弟の名前は『健作』ってんだよー!」

「違う 違う! 警察を呼んでくださーい!!」
松浦の声が夜の街に響いた

と その時

ガクン!!

クレーンがいきなり下がったのだ
「きゃぁー!!」
松浦は振り落とされそうになった

後藤「しまった 下がってしまった!」
ようやくクレーン車のキーを探しあてた後藤だったが、クレーンのアームを縮めようと操作したつもりが誤ってアームを下げてしまったのだ
後藤「ええと これかな・・・」

松浦は顔をあげた
「ハアッ ハアッびっくりした・・・」
いきなり下がったクレーンに松浦は寿命が急激に縮んだような気がした松浦だったが、しかしそれはまた寿命を伸ばす効果も導きだした
「あっ ビルが近くに・・・」

なんと建設現場の向かい側にあるビルに、クレーンの先端がとどきそうになったのだ
「やった!!」

男「おー お姉ちゃん なんか楽しそうだな!!」
38大河好き:2001/05/06(日) 09:22 ID:mEIi0kLk
松浦は目の前のビルに飛び移ろうかと考えた しかしまだ距離があった
「大体4、5メートルくらいかしら・・・」
はたして飛び移れるかどうか 飛び移れたとしてもあのビルの窓枠にしがみつけられるかどうか はたしてあの窓からビルの中にはいれるかどうか・・・

後藤はあたふたとクレーンの操作をした しかしどこをいじってもクレーンは動いてくれなかった
「さっきはいったいどうやって動かせたんだろう?」
ふと脇にある赤いボタンに気がついた
「これか!?」
後藤はその赤いボタンを拳で叩いた
しかしクレーンは動くどころかせっかく動いていたエンジンを含め一切の電源がストップしてしまった
「しまった『緊急停止ボタン』だったのか!!」
後藤は悔しさのあまりクレーン車を蹴飛ばした

松浦は戸惑っていた 向かいのビルの飛び移るべきかどうか
「やっぱり飛び移るのはやめよう あまりにも危険だわ 別の人が通るまでまちましょう」
しかし事態は松浦を待ってくれてはいなかった

松浦「ヒイィィィィ!!」

なんと後藤が松浦を追ってクレーンを登ってきたのだ!片手にあの不格好なモンキーレンチを握りながら
39大河好き:2001/05/06(日) 14:33 ID:7bxbRZtI
松浦はゆっくりと迫ってくる後藤に怯えた
「ど、どうしょう・・・!」
風がまた吹いた クレーンが揺れた
松浦はクレーンにしがみついた
後藤が薄笑いをしながら登ってきた

「いくしかない!」

松浦はクレーンの先端のローラー部分にすっくと立ち上
がった
風が一瞬やんだ
「お母さーん!!」

松浦は宙を舞った

(しまった 届かない!!)
ガシッ!!

松浦はきわどく窓枠の下部にしがみついた
「やった!!」

松浦は懸垂をするような格好で窓枠にぶら下がっていた

後藤もその様子をジッとみていた

両手の伸びきった松浦は窓に登ろうと腕に力をいれてはい
上がろうとした しかし
「ダメだ 力が入らない・・・」
松浦は天に浮かぶ満月を悔しそうに睨んでいた

後藤はそんな松浦の様子をみてニヤッと笑った
今度は後藤はクレーンをゆっくりと降りていった

「お母さん助けて!」
松浦は額に汗を浮かべながら、自分の非力さを嘆いた
「これじゃあの『遺書』通りになっちゃうわ!」
松浦は『遺書』の中に『弱い娘でごめんなさいお母さん』
という文章があるのを思いだした

後ろに下がっていった後藤はクレーン車から飛び降りる
と、こんどは建設現場の扉のカギを開け道路に出てきた

松浦はそんな後藤の様子を見ていた
「やばいっ!!」

酔っ払いの男は後藤に話し掛けた
「よお姉ちゃん ウィーヒッおれもあの高い所に行かせて
くれヒック」

ゴン!!
後藤は酔っ払いの頭をモンキーで殴った
頭から血が吹きだし男は倒れた
後藤はその死体を引きずり建設現場の塀の中に放りこんだ

扉に鍵をかけた後藤は干柿状態の松浦をみた
松浦は腕を震わせていた
後藤はビルに駆け寄ると柵を飛び越え、そして非常階段を
登っていった

後藤は松浦のぶら下がっている7階に着いた
ここのビルの管理人はよほど間抜けなのだろう。ドアにカ
ギはかかっていなかった

後藤は松浦のぶら下がっている窓に辿りついた
「かわいそうに ここまで頑張ったのにね・・・」
後藤はモンキーを握りながら窓枠に近づいていった
窓枠には松浦の両手が見えていた
40大河好き:2001/05/06(日) 17:29 ID:7bxbRZtI
後藤は松浦の顔を見てみようと思った
「死に際の人の表情ってどんなのかしら・・・」

後藤はそーっと窓に近付いた
ゆっくりと窓をあけ、そしてまたゆっりと窓から顔を出した

その時
後藤「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

なんと松浦が後藤の髪の毛を鷲掴みにしたのだ
松浦は渾身の力を込めて後藤に飛びついたのだった

後藤は恐怖した
今、松浦は自分を道連れにしようとしている!
後藤はとっさに体全体で窓にへばりついた

松浦は両手を使って後藤の髪の毛をつかんでいた
つまり松浦は後藤にぶら下がっていたのであった

「離せっ!! 離せっ!!」
後藤は必死にモンキーレンチで自分の髪の毛を掴んでいる少女の手を殴り続けた

しかし自分の命が懸かっているその手を少女が離すはずもなかった

後藤は鬼のような形相になって更に殴り続けた
「死ねっ!! 死ねっ!!」

両手から血が吹き出してした
その血が松浦の顔に降り注いだ
「お母さん・・・ゴメンナサイ」
松浦の脳裏に兵庫の実家を出てきたときの風景がよぎった

笑顔で手を降る母
「いい亜弥ちゃん 東京で辛いことがあったいつでも帰ってきなさい 明日でも戻ってきていいのよ!」
あのときアタシはこう答えたよね
「大丈夫だってお母さん当分帰らないわよ 帰ってくるにしてもそれは明日以降にするから!!」
そういってアタシは新幹線に乗ったハズだったのに・・・

「お母さんごめんなさい 帰るのはもっと先になりそう・・・ずっとずっと先に・・・」

「離しやがれーっ!!」
後藤はモンキーを降り下ろした

その時少女は両手をふっと手離した

そしてゆっくりと ゆっくりと地上に落ちていった
まるで翼を射られた天使のように
41名無し娘。:2001/05/07(月) 03:09 ID:OWNB6fNc
age
42名無し娘。:2001/05/07(月) 07:58 ID:xeyB2q42
氏ね
43名無し娘。:2001/05/07(月) 12:38 ID:oKf4eQlM
その時、画面より真っ赤な手が伸びてきた。」

中澤「うわ!?なんや!?」

『あたしが死んだのはあなたのせいよあたしが死んだのはあな
たのせいよあたしが死んだのはあなたのせいよあたしが死んだ
のはあなたのせいよあたしが死んだのはあなたのせいよあたし
が死んだのはあなたのせいよあたしが・・・・・・』

真っ赤な手は一直線に伸び中澤の首をつかんだ。

中澤「く・・・あたしはここで死ぬのか・・・」

中澤が薄れゆく意識の中で見たのは、
薄ら笑いを浮かべた安倍の顔だった。

『裕ちゃん・・・あんたのせいだよ・・・』

−−−−−−−−−−−−− 終了 −−−−−−−−−−−−−−
44名無し娘。:2001/05/08(火) 03:04 ID:CosKy4cU
age
45れみっぴ:2001/05/08(火) 03:06 ID:Dxwd2XAQ
( ´D`)ノ アーイ♪
46名無し娘。:2001/05/08(火) 09:04 ID:L6vveTas
THE NOVEL「ミニポポ探偵団」
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=mor2&key=981799574

こっちのほうが面白いぞ。
しかもこっちのほうが先だし。
47名無し娘。:2001/05/08(火) 14:54 ID:BP7p2t5k
これだけ痕跡を残せば、日本の警察力なら
すぐに後藤が犯人だとわかるのでは…。
48大河好き:2001/05/08(火) 22:10 ID:CosKy4cU
>>46 ありがとう 後で読まさせてもらいます

>>47 現実の警察では何の証拠も残さなくても『動機』さえあれば拘留されて強制的に自白させられたり ニセの証拠をデッチあげられたりと、司法の基本である「疑わしきは罰せず」の精神はとうの昔に消え去っている状態ですが

この小説では一番疑わしい後藤にはなぜか警察の捜査が及ばない という展開になります

なぜならば、そうしないとこの小説のタイトルである「ミニモニ探偵団」の出番がなくなるからです

さて殺人現場にある後藤の指紋を全部消すなんてできないしな・・・どうしよう
49大河好き:2001/05/08(火) 23:28 ID:CosKy4cU
age
50大河好き:2001/05/09(水) 14:53 ID:.szP5OxE
>>40からの続き

『美少女アイドル自殺!?』

松浦亜弥が殺された次の日の新聞の朝刊にはこのような見
だしが踊っていた

一般紙ではあくまでも社会面の記事のひとつとしてだけで
終わっていたが、スポーツ紙では一面で大々的にしかも露
骨に『松浦殺害!?』と警察発表とは違う見だしを掲げて
いた

モーニング娘の事務所には昨晩すでに警察の関係者が訪れ
ていた

受付嬢が「いったい何のご用でしょうか?」との訪問者達
に尋ねると「警察の者ですが、こちらの会社に所属してい
る『モーニング娘。』さん達の警備のためにおじゃましま
したのですが・・・」
「警備・・・ですか?」
「はい そうです 今モーニング娘のみなさんはどちらにい
らっしゃいますか?」
「今はもう・・・帰宅していると思います」
「帰宅? 自宅に帰られたのですか?」
「そうです・・・いや多分そうだと思います もう夜中で
すし ええ」
「申し訳ないんですがモーニングのみなさんの自宅の住所
を教えていただけませんか?」
「いや そういったことは私たちの口から申し上げること
はできないんですよ」
「お願いします重大事件が発生したのです」
「私たちもしらないんですよ本当に とにかくタレントさ
んたちのプライベートに関しては社長の許可が必要なんで
す」
「社長さんですか お願いします社長から今すぐ許可を
貰ってください!」
「社長はもう 帰りましたので・・・」

私服の警官たちは顔を見合わせた すこし苛立っているよ
うだった

警官「すいませんが社長さんに今すぐ電話をかけてもらえ
ませんか?」
「それはできません」
「どうして!!」
「社長の自宅の電話番号は残念ながら私たちもしらないの
です」

警官たちはあっけにとられた

受付「ですから明日の朝もう一度出直して来てください
午前10時頃出社予定です」

警官「社長とこの電話番号を知らないなんてウソだろ?」
「本当です」
警官達はアタマを抱えた
51大河好き:2001/05/09(水) 15:15 ID:.szP5OxE
>>50からの続き

警官たちはアタマを抱えた
「仕方がない 明るくなってからまた出直そう あと公安からもなにか聞き出しておけ!」
私服の警官たちは出ていこうとした

その時 奥の方から声か聞こえた

「ウイーッ! おーい受付君 酒を持ってきてくれ!」
さきほどから対応してくれていた受付嬢の顔からサーッと血の気が引いていった

警官たちは一斉に顔を見合わせた
「社長だ!」
警官たちは奥の方へとづかづかと社長の山崎氏がいる部屋へと向かっていった

受付「あっちょっと待ってください!!」
警官たちは受付嬢の制止を無視してズンズンと奥へ入っていった

「山崎さん 夜分遅く申し訳ありません ちょっとお願いがありまして・・・」
警官達は奥の山崎社長の部屋へと入っていった

「社長すいません重大事件がおこりまして ぜひご協力を・・・」

社長の部屋のベッドには一人の少女がいた
警官は少女と目が会った

少女は白い肌を震わせていた
52大河好き:2001/05/09(水) 15:28 ID:i.DlI5SA
その時、突然少女が飛び掛ってきた。

「うわ!?なんだ!?」

『あたしが死んだのはあなたのせいよあたしが死んだのはあな
たのせいよあたしが死んだのはあなたのせいよあたしが死んだ
のはあなたのせいよあたしが死んだのはあなたのせいよあたし
が死んだのはあなたのせいよあたしが・・・・・・』

少女は、警官に飛び掛ると、人間とは思えないほどの力で
警官の首を締め上げた。

うめくまもなく、若い警官は首の骨を砕かれ、即死した。

吉川昌史巡査長、32歳。殉職。

中澤「く・・・あたしはここで死ぬのか・・・」

中澤が薄れゆく意識の中で見たのは、
薄ら笑いを浮かべた安倍の顔だった。

『裕ちゃん・・・あんたのせいだよ・・・』

−−−−−−−−−−−−− 終了 −−−−−−−−−−−−−−
53大河好き:2001/05/09(水) 15:55 ID:.szP5OxE
ごくろうさん
54名無し娘。:2001/05/09(水) 15:56 ID:i.DlI5SA
>>53
ありがとうございます。私もっとがんばりますわ。
55大河好き:2001/05/09(水) 16:06 ID:.szP5OxE
いや がんばらないでください
56名無しです。:2001/05/09(水) 19:55 ID:KxbTuhnI
変な書き込み防止のためsageでやりません?
57まだダメ:2001/05/09(水) 20:33 ID:06ZuPmHY
>>56さんの言うとおり、
 師匠、ボクもそう思います。
58ななしでんがな。:2001/05/09(水) 20:40 ID:n9N28LZo
>>52-55
おもしろい。
59大河好き:2001/05/09(水) 20:57 ID:.szP5OxE
>>57 いや基本的には下げてるんだけど たまに上げないとなくなっちゃうような気がして

ほら最近変なスレかたくさんたつでしょ?
60まだダメ:2001/05/09(水) 21:08 ID:06ZuPmHY
>>59
 じゃ、ボクが出来れば毎日、午前中にageときますけど?いかが?
・・・「うたばん日記」、なくなりましたもんね・・・。惜しい・・・。
61名無し娘。:2001/05/09(水) 21:09 ID:Xhww9D/A
>>59
お前消えろよ。
羊住民はお前をウザがってるんだ
62名無し娘。:2001/05/09(水) 23:18 ID:SbHQww.M
>>59
sageでも書き込みさえあれば、スレが消えることはありません。
事故を除いて。
63まだダメ:2001/05/09(水) 23:22 ID:06ZuPmHY
>>62さん、了解しました。親切な人・ありがとう・・・。
64大河好き:2001/05/10(木) 17:38 ID:TWdIlMTk
age
65:2001/05/11(金) 01:37 ID:/4WxPQWY
>>1
>>1
>>1
>>1
>>1
>>1
>>1

壺飛び職人
66大河好き:2001/05/11(金) 17:41 ID:yamwv0Us
>>51からの続き

シーツにくるまった少女はベッドから警官たちを見つめていた

社長の山崎氏は酔いも一気にふっ飛びうろたえていた
「あの・・・これは・・・違うんです刑事さん」
山崎氏は『誤解』を解こうとしたが、バスローブ姿の社長の言葉では警官たちを納得させるには足りなかったようだった

「おい 誰か彼女を保護してくれ!」
この言葉に後ろのほうに隠れていた刑事が出てきた
「あっはい!」
女の子だった 刑事というにはあまりにも体が小さすぎた

「ソニンか・・・女性の刑事は君だけのようだな とりあえず署に連れてってくれ」
ソニン刑事は命令した刑事の前に走ってきた
「はいっ! わかりました」
ソニンは敬礼した

「さあ こっちにいらっしゃい」
ソニンはベッドにいた少女の手を取った
少女は体をくるんでいたシーツを手離しベッドから降りた
ソニンはすかさず自分のコートで彼女を包んだ、そして彼女の肩を抱いた

「山崎さん 東京都の条例は御存知ですかな?」
「いやいや 違うんです そんな事じゃないんですって!!」
「まあそれも署でじっくり聞かせてもらいしょう」

少女は目を潤ませていた
「大丈夫よ お姉さんが守ってあげるから・・・」
ソニンと少女は車に乗り込み、そしてその場を去っていった

「山崎さん まあ今の女の子の事も大事なんですが 実は今日は別の件でお伺いしたんですよ」
「一体何でしょう?」
「実は殺人事件が・・・」
「さつじん! ですか!!」

「いやまだ殺人とは断定できないのですが・・・」刑事は慎重に話していった
67大河好き:2001/05/11(金) 17:51 ID:yamwv0Us
age
68名無し娘。:2001/05/11(金) 21:52 ID:anq.VhvM
なに!ソニンたんは刑事なのか!
ユウキも刑事?とすると、弟が姉を守る
ために証拠を隠滅しちゃうのか…。
69大河好き:2001/05/11(金) 21:59 ID:yamwv0Us
>>66の続き

ソニンは少女と一緒に車の中にいた
どうしてあんなことになったのかソニンは少女に尋ねたかったが、今のこの少女の精神状態では尋ね方が非常に難しいように思った
(何も聞かないで置こう いましばらくのあいだは・・・)
ソニンと少女は走る車の中でゆられていた

最初の会話は意外にも少女のほうからだった
「アタシ 松浦亜弥の友達なんです・・・」
ソニンはビクッとした
(そうだ その事件のことを忘れていたわ)
「アタシも松浦みたいになりたかったんです」
ソニンはなにかとても聞きたくないことを聞いてしまいそうな気がした
「で、松浦さんから何かアドバイスを受けたの?」
少女はコクリと小さく頷いた
「松浦さんはアイドルになるためにはまずオーディションを受ける事だって言ってました」

(なんだ そんなことか・・・)
ソニンはそう思った

「でも受けるだじゃダメなんだって」
ソニンは黙って聞いていた
「審査をする人達は何千という書類を目にするわけだから、まずその書類で目だたなけりゃいけないんだって」
「ふうん・・・」
「カワイく撮れてる写真をはるのはモチロン 歌のテープはウマク歌えてるのよりセクシーに歌えてるものを使いなさいって・・・」
(まあ そうかもしれないわね)とソニンは思った
「でもそういった応募もたくさんあるから、そのなかから更に目だつためには『趣味・特技』の欄に・・・」
少女は口篭った

「『趣味・特技』の欄になんて書くの?」
ソニンは尋ねた

「『趣味・特技』の欄に・・・『えっち』って書きなさいっていわれて・・・」

それを聞いたソニンは一瞬なにも食べてないのにむせた状態になった
「ゲホッゲホッ!! ゲホッゲホッ!! えー!!なにそれ!!」

少女は顔をうつぶせたまま言った
「ええ 『えっち』は平仮名で書いたほうがいいって・・・」
70名無し娘。:2001/05/12(土) 03:24 ID:v5qdFXU2
age
71あはは:2001/05/12(土) 15:18 ID:sj2GtNg6
この小説を読んでいるやついるのかよ(w
72あ名無し娘。:2001/05/12(土) 16:59 ID:wte51Cls
>>71
あんたそれ好きやな
あっちこっちで書いて・・・
73大河好き:2001/05/12(土) 17:20 ID:g9HGfTlw
たぶん>>71は俺のファン
74まだダメ:2001/05/12(土) 23:15 ID:z8OJZHb.

 師匠、例の中学生HPでのカキコでアナタの真のお姿を知りました・・・。
 アナタの過去に何があったのか知らないんですが、これからもがんがって下さい。
75名無し娘。:2001/05/13(日) 03:35 ID:zbUlZBQ6
>>74
「例の中学生HP」って何?
76大河好き:2001/05/13(日) 07:21 ID:BhOELe82
>>74みたみた まだダメさんも書きこんでましたね なにせこの2chには>>71みたいな「かまって君」が多いからあんな無防備なHPは真っ先に犠牲になってしまうような気がしたのです

今の時代目だった格好をして殺人を犯すやつが出てくる時代ですから 「目立ちたい」という理由だけで掲示板を荒すやつが出てくるのは避けられないでしょう

>>75それはナイショ
77まだダメ:2001/05/13(日) 08:00 ID:IXqQnTZs
>>76
 同意っす。But、だからこそ推理小説のネタにも困らんってワケDEATH。
78まだダメ:2001/05/13(日) 08:07 ID:IXqQnTZs
>>77の続き(ワラ)
 しっかし、向こうでも相変わらず(失礼!)句読点使ってなかったDEATHね。
 ほかのスレでも一目で分かりますYO!>>43>>52が偽だっちゅう事もね。
 「チバ・31」・・・安心しました、師匠って呼んでたから。これで師匠呼ばわり?
にやぶさかでない(とんねるず)DEATH。
79大河好き:2001/05/13(日) 11:35 ID:NUpkwTmQ
>>69の続き

電波法に触れたためこれにて終了いたします。
長らくのご愛読ありがとうございました。
80大河好き:2001/05/13(日) 13:00 ID:5olE4CcE
ごくろうさん
81大河好き:2001/05/13(日) 18:46 ID:5olE4CcE
>>69の続き

『モーニング娘。』の所属している事務所の社長からメンバーの住所を聞き出した刑事たちは、さっそく手分けして各メンバーの住んでいる場所へと向かった

後藤真希の家に辿りついたある刑事は、乗ってきた車から降りることなく後藤の家の見える位置に車を止めて、じっと家の様子を伺っていた

刑事たちの目的は『警護』などではない。それは建前で、真の目的はメンバーの『監視』である。

松浦亜弥の殺人が通報された時、実は最初は殺された被害者が松浦であるかどうかは判らなかった。

事件の通報はトラックの運転手からだった
「すいません! すぐ来てください人を牽いてしまいました! いや違うんです空から降ってきたんです ええ! 救急車ですか? いやもう全然ダメですよ・・・ええ」

死体はトラックに直撃された上に踏みつぶされていた為、身元の確認ができなかった

その死体が松浦である と確定されたのは、その死体が落ちてきたビルから『遺書』が出てきたからである

その『遺書』に松浦亜弥の名前はなかったが、聞き込みに急遽繰り出した警官たちが、この事件現場の近くにあるテレビ局に乗り込み、テレビ局の社員にこの『遺書』を見てもらったところ
「あっ! これもしかしたら松浦さんの文字じゃ・・・」
と一人のテレビ局の女性スタッフが答えた

「どうしてそう思うのですか?」
と刑事がそのスタッフに質問した
「ええ あの子はいつもアンケートに答えるときに『お母さん』という文字がよく出るのですが、その『お母さん』の『母』という字にクセがあるんですよ」
「この文字ですね?」
刑事は『遺書』に書かれている『母』という字を指差した
「ほら中にあるチョンチョンが繋がっているでしょう。これは『海』っていう文字と同じ書き方ですよね。アタシ憶えてるんです」

この証言から死体の身元が松浦亜弥である可能性が出てきたが、この時点で事件の現場を取り仕切っていた警察の責任者のカンが働いた
「これはもしかしたら自殺と見せかけた殺人なのでは?」
まだ死体が松浦亜弥であるかどうかも確認できてはいない時点での判断だった。
82ひろゆき@管狸人:2001/05/14(月) 13:05 ID:5NggDvxU
このスレッドを直ちに中止し、別のところに保存してください。
これ以上ここで続けることは認められません。
83大河好き:2001/05/14(月) 14:17 ID:cWbLf8aQ
どうして君はあげるのかねぇ>>82
84大河好き:2001/05/14(月) 21:05 ID:cWbLf8aQ
>>81の続き

後藤真希の自宅には2人の刑事が監視していた。

もし今後藤が自宅にいたとしても、彼女に何かを尋ねたりするつもりはなかった

ただそこに後藤が居るのかどうかの確認をする為に張り着いているに過ぎない。

もしそこにいなかったら、あるいは何処かに逃げ出していれば、彼女が真っ先に重要参考人となる。

「おっ! 帰ってきたぞ」

2人の刑事は飲んでいた缶コーヒーを置き、後藤の姿をじっと見ていた。

時計の針はもう夜中の三時を過ぎていた

「なんでこんなに遅い時間に帰ってきたんだ?」
後藤に対してはメンバー中最も疑惑を刑事たちは抱いていたが、この後藤の遅い帰宅が刑事たちの後藤への疑いが増す事となった

後藤真希は白いジャージ姿だった。

彼女は片手に大きなバッグを持っていた。

「あのバッグが怪しいな・・・」
刑事たちは彼女に職務質問をするべきかどうか迷った

その時
トンットンッ! トンットンッ!
「おじさん達何してるの?」
刑事達の乗っている車の窓を一人の少女が叩いていた
85大河好き:2001/05/14(月) 21:58 ID:cWbLf8aQ
>>84の続き

「おじさん達こんなとこで何してるの?」

「うわっ!!」
二人の刑事は一瞬慌ててコーヒーをこぼしてしまった
「あっああ・・・もう」
刑事はハンカチでズボンを拭いた

「ああ あのおじさん達はねぇ ええと今仕事の帰りなの・・・うん、そう わかったかい?」
刑事たちはこの言葉で少女を誤魔化したつもりだった。しかし・・・

「いったい どんな事件が起こったんですか?」
刑事たちはまた慌ててコーヒーをこぼしてしまった
「あっ・・・あのねぇ・・・あれっ? どうして判ちゃったのかなぁ?」

「だってそのハンカチにピーポ君の絵が描いてあるじゃないですか」
片方の刑事が、ズボンを拭いていた手を止めその手に持っていたハンカチを見た。
「あっ 本当だ」
「なんでそんなの使ってんだよ! 馬鹿」
「いやだってこの前支給されたばっかで『ぜひ使って下さい』って警視総監が言ってたんですよ」
「一般人がそんなの持ってるわけないだろ! 張り込みのときにつかうんじゃないよ!」

「やっぱり刑事さんなんですね!」

「あっ・・・」
口が滑ってしまったことに刑事は気がついた
「お嬢ちゃん お願いだから此の事は内緒にしててね」
刑事は口に人差し指を立てた

「うん わかった」
少女はコクリとうなづいた

「よしよしいい子だ」
刑事たちもニッコリと笑った

「じゃ内緒にしてあげるからアタシも仲間に入れてね!」
少女はニッコリ笑った

「えっ!?」
刑事たちはあ然とした
86名無し娘。:2001/05/15(火) 00:43 ID:AJPGMp0g
遂にミニモニ探偵団登場?
87大河好き:2001/05/15(火) 17:17 ID:.vanIEqA
>>86そうですようやくミニモニ登場です でもどう絡ませたらよいのやら・・・
88まだダメ:2001/05/16(水) 14:02 ID:kLN9iIBs

役者が揃った!いい更新ペースっすね。
オイラ・ただでさえ遅いのに、新連載恥めてしまいました・・・。

こっちもよろしくDEATH、師匠。
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=mor2&key=989754462
89大河好き:2001/05/17(木) 15:52 ID:jYObKj6w
>>88そのスレ読まさせてもらったけど、ちょっとムズイですぞ

つまりモーニング娘がパンクロックを作ったらどうなるのか? と言う事だと思うのですが・・・まあ、もうちょっと様子を見ます
90まだダメ:2001/05/17(木) 23:40 ID:Mi.lZIP6
>>89
 いや、逆にどんどんアイデアが湧いてくる感じDEATH。
 パクリでなくなるかも・・・。
 しかし、モー娘。の人数が多いのがすごくネックです。がんがります。
 
91大河好き:2001/05/18(金) 18:31 ID:KYrxSgow
>>85の続き

「お嬢ちゃん、申し訳ないけど、おじさん達は遊びでこんな事やってる訳じゃないのよ」
若ハゲの刑事が言った
「そうだよ今おじさん達はとっても危険な仕事をしてるんだからね」
奥にいる馬面の刑事も言った

少女はパッと自分の持っているバッグを刑事達に見せた。
「あれっ そのバッグは・・・」
少女が刑事達に見せたそのバッグは、後藤真希が持っていたハッグと同じ物だった

「なんで・・なんで君はそのバッグ持ってるの?」
若ハゲが尋ねた
「だってワタシ、『モーニング娘。』だも~ん」
「ええっ!!」

刑事たちは慌てて懐にしまってあったモーニング娘のメンバーの写真を取り出した

若ハゲ刑事が9枚の写真を取り出すと、一枚一枚見比べていった
「いかんな どれも同じ顔に見える」
若ハゲが言った
「なんか特徴のない顔ですよね、みんな・・・」
馬面が言った

「ああ、これかな?」
若ハゲが一枚の写真を取り出し、その写真と少女を見比べた
「ああこれだ、間違いない、君が『矢口真里』君か!」

少女はこの言葉にムッとした
「違いますよ!」

「ああ じゃこれだ『辻 ノゾミ』・・・」
馬面が言った

「違います!」
少女は刑事達の持っていた写真から一枚を抜き出した
「アタシの名前は『加護亜依』ってゆうの!!」

刑事たちは写真と加護を見比べた
「ああ、なるほど」
写真の加護は太陽のような笑顔であったが、こちらの加護は眉をを寄せた不機嫌な顔であった。
92大河好き:2001/05/19(土) 21:01 ID:RZv4bmSg
sage
93名無し娘。:2001/05/19(土) 22:40 ID:I2/9g4ic
自分で保全とは・・・。
涙がちょちょぎれるね。
94大河好き:2001/05/20(日) 03:43 ID:Jk3eVuGM
>>91の続き

「そうだ!」
若ハゲ刑事が何かを思いついた
「『そうだ!』って一体何よ?」
馬面が尋ねた
「あのねカゴちゃん、ちょっとお願いがあるんだけどさ」
若ハゲがニヤけながら加護に言った
「うん?」

「今、後藤真希ちゃんが持ってるバッグあるでしょ、あれちょっとこっちに持ってきてくれないかな・・・本人にはナイショでそーっとさぁ」

加護は首を傾げた
「あのバッグに何かあるの?」

この質問に刑事達は焦った。まさか同じモーニング娘のメンバーの加護に『後藤真希は殺人事件の容疑者として疑っているから』などとは言えるはずもない

「あっ、あのねカゴちゃん これもナイショなんだけど実は後藤真希ちゃんは命を狙われているんだ!」
刑事はとっさの嘘をついた
「えっ!? そうなの」
加護は驚いた
「そうだよ 情報によるとおのバッグのなかに爆弾が仕掛られているというらしいんだ。ほら本人を怖がらせちゃダメだろ?」
馬面が慌てて言った
「うん わかった」

「もしかしたら本当は爆弾は仕掛られていないかもしれないからね、それを確かめたいんだよ頼む!」
若ハゲが加護に両手を合わせた
「ほら君のそバッグ、真希ちゃんのと同じじゃないの・・・ちょっとだけすり替えるなんて事できるんじゃないの?」

加護は自分の持っているバッグをまじまじと見た。

95大河好き:2001/05/20(日) 05:00 ID:Jk3eVuGM
>>94の続き

自宅に着いた後藤真希は、玄関の鍵をポケットから取り出した

カチャカチャ

その時後ろから誰かが声を掛けてきた
「後藤さんお帰りなさい!」
後藤はビクッとして振り返った

「加護・・・どうしてここに?」
後藤はバッグを持って立っている加護を見つめた
「あのね、カゴね、間違って後藤さんのバツグにケイタイ入れちゃったみたいなの、ちょっと中を見せて下さい」

ちょっと離れた所から、この模様を見ていた刑事は言った
「もしあのバッグの中になにか怪しいものが入っていたらカゴちゃんに中を見せないかもしれないな・・・」
後藤はバッグを自分で開けた
「うーん?」
加護が中を覗こうとた
「ダメ! 見ないで」
後藤がバッグを引っ込めた

「やっぱりダメか・・・」
若ハゲはため息をついた

その時無線が入った
「はい何でしょう?どうぞ」
馬面が対応した

後藤はバッグの中に加護の携帯電話がないか、なおも探していた
「ないわね・・・」
後藤は顔をあげ加護の顔を見た
加護も後藤の顔を見た

後藤は加護の咽元に何か光る物を見つけた
「何これ?」
後藤は手を伸ばした

それは小さな金色の鈴だった

「はいそうですか、了解しました」
馬面が無線を切った
「一体何だって?」
若ハゲか馬面に尋ねた
「松浦亜弥の死んだすぐ側の建設現場から犯人らしき人物の指紋が採取されたようです」

後藤は加護の首にぶら下がっている鈴に触れた
「これお守りなの お母さんがくれたの」
加護が後藤に言った
「ふーん」
後藤は鈴を慣らした

チリン

「ケイタイはなかったんですね、じゃ帰ります」
加護はバッグを持ち、そして帰ろうとした

「加護!ちょっと待って」
後藤は叫んだ
「それはアタシのバッグよ!!」
96名無し娘。:2001/05/20(日) 05:49 ID:e4nNBzTs
指紋発見?あの酔っぱらいか?
だとしても、後藤の指紋も発見されるはずだし…。
どう展開していくか楽しみだよ。
97大河好き:2001/05/20(日) 09:32 ID:Jk3eVuGM
>>96 先にネタバレすると建設現場から採取された指紋は確かに後藤の指紋です。

後藤真希 ついに逮捕か?


98大河好き:2001/05/20(日) 10:10 ID:Wx2dn8Uc
>>95の続き

「それはアタシのバッグよ!」
加護はビクッとして、立ち止まった

「えっ、そうだっけ?」
加護亜衣はバッグを持ち上げまじまじとみた
「アンタのバッグはこっちよ!」
後藤は自分の足元にあるバッグを取り上げ、加護に取りに来るよう促した

「あっ そうなんだ 同じデザインだから間違えちゃった!」
加護はそう言うか否か後藤のバッグのチャックをサッと開けた

チャッ!
中にはスタジヲライブで着る衣装と、大きなモンキーレンチが入っていた
「あ・・・」

バシッィィィィィ!!
後藤のビンタが加護の白い頬を打った
「何してんのよ!!」

後藤は顔を怒りで真っ赤にしていた。加護は数メートル飛ばされ倒れていた

「勝手に中を見んじゃないわよ!!」
後藤は加護のバッグを倒れている少女に投げつけた
加護はあまりのショックに体を震わせていた

後藤は自分のバッグを取り上げると、駈け足で自宅に消えていった
99大河好き:2001/05/20(日) 12:22 ID:Wx2dn8Uc
>>98の続き

加護はベソをかいていた
バッグを拾い、トボトボと刑事たちの所へと歩いていった

刑事達は声も掛けれなかった

「ごめんなさいね刑事さん」
意外な加護の一言だった

「いや すまんカゴちゃん、君にこんな事させちゃって・・・」
若ハゲが言った
「バッグ持ってこれなかった・・・」
ベソをかきながら加護が言った
「いや、いいんだ 何も中に入ってなかったろ?」

若ハゲのこの問いに、加護は少し考え込んでいた
そして
「うん 何もなかった」

「うんうん そうだろ そうだろ」
刑事達は頷いた
「カゴちゃん ちょっとお願いがあるんだけど・・・」

「はいっ?」
刑事は意味ありげに言った
「その鈴・・・刑事さんに貸してくれないかな?」

加護はキョトンとしていた
「はい いいですよ・・・」
加護は首からお母さんから貰った大切なお守りの鈴を外した。
すると若ハゲはハンカチを取りだし、それの鈴を慎重にくるむと、サッと自分のポケットに入れた。

「ありがとうカゴちゃん この鈴はあとでカゴちゃん家に送るからね」
刑事はそう言い残すと、車に乗って急いでその場を去っていった

少女は呆然と立ちつくした

加護亜衣はこの時思った、あの刑事達の爆弾の話しはウソだったんだな、と
100大河好き:2001/05/20(日) 14:14 ID:Jk3eVuGM
>>99の続き

「これでお判りになったでしょう?」
後藤真希はそう言って立ち上がった

取り調べ室には重い空気が流れていた

「アタシの指紋をどこで手にいれたかは存じませんが、ちゃんと調べもせずにこんな所へ勝手に連れ込まないでくださいね」
後藤は勝ち誇ったように言った

建設現場からは沢山の後藤の指紋が発見された。その指紋は殺害された松浦亜弥の指紋を追いかけるかのように残っていた

警察は後藤真希による殺害と断定して、逮捕状もまだ作成されないまま後藤を任意同行した

しかし、すぐにその指紋の『正体』が明かになった

「アタシ昨日あの工事現場で番組の収録をしたんです」
なんとその建設現場で後藤はTV番組『モーたいへんでした』の収録をしていたのだった。

その番組の内容は、後藤が建設現場で働いている一人の労働者を里帰りさせるために、一日だけ現場で替りに働く というものだった。

その為に後藤はクレーンにも乗ったし、産業廃棄物のドラム缶にも運んだのだ。

若ハゲ刑事は「ずっと軍手とか手袋とかしていたのでは?」と後藤を問い詰めたが、後藤は「素手でやらなければいけない時もあったんです」と反論した

その番組のVTRも見て確認したが、たしかに後藤は素手でそれらの物に触れている場面があった

「誠に、申し訳ありませんでした・・・」
若ハゲ刑事は額に汗をはしらせていた

後藤はその言葉に振り向きもせず立ち去っていった



加護亜衣は戻ってきたお守りの鈴を身につけていた。

鈴をチリンチリン鳴らしながら、加護は松浦亜弥の殺された現場に来ていた
「ここで亜弥ちゃんが死んじゃったんだ・・・」
加護はビルを見上げた
101大河好き:2001/05/20(日) 20:02 ID:Jk3eVuGM
age
102大河好き:2001/05/21(月) 02:53 ID:zv9GEESc
age
103名無し娘。:2001/05/21(月) 03:22 ID:rTudIcFI
なるほど。指紋の問題を上手く解決したね。感心したYO!
期待sage
104大河好き:2001/05/21(月) 18:58 ID:zv9GEESc
>>103 もうこれからは君だけの為に書くよ
105大河好き:2001/05/21(月) 19:46 ID:zv9GEESc
>>100の続き

加護亜衣が、松浦亜弥の殺された現場のビルの下に立ち、松浦が落ちてきたと思われる7階の部屋を見上げていると、誰かが声を掛けてきた、

「加護、こんなとこで何してんの?」
体の小さい茶髪の女の子だった。でも加護よりずっと大人びた感じのする子だった
「あっ! 矢口さん」

加護と同じ『ミニモニ』のメンバーであり、リーダーの矢口真里だった。

彼女の体型は小学生並であったが、しかし彼女から発せられるオーラは、実年齢の19才以上の貫禄があった。

彼女の周りにいる年齢が上の男性スタッフも、矢口真里に対しては大人の対応、口調、で接していた。

「亜弥ちゃんがここで死んだらしいんですよ」
加護は矢口に説明した

「そうらしいわね・・・」
矢口も7階の窓を見上げた

体の小さい二人が並んでビルを見上げる様は、どことなく中学の同級生同士であるかのような連想を通行人にさせた。

その時、風が吹いた

初夏の爽やかな風が二人を包んだ

矢口の長い茶髪が彼女の顔にまとわりついた

「ねえ、知ってる?」
矢口がおもむろに加護に尋ねた

「何がですか?」
加護が舌っ足らずな声で、矢口に聞き返した

「このビル、出るらしいの・・・」
「何が出るんですか?」

矢口は少し溜めてから言った
「幽霊が出るらしいの・・・」

初夏の日差に包まれた二人の間に、また風が吹いた
106名無し娘。:2001/05/21(月) 20:08 ID:eG7TLMss
 
107大河好き:2001/05/21(月) 21:46 ID:3VzdIRbk
>>105の続き

「どんなオバケが出るんですか?」
加護は矢口に尋ねた

「うん、以前にもね、このビルでアイドル歌手が死んだみたいなの」
「ふ~ん」

「自殺だ、と言われてるんだけど、実は殺されたんじゃないかって言われてるの」
「うん」

「自殺にしては不自然な死に方だったらしいの、遺書とかもなかったし、死ぬ理由もなかったみたいなの」
「うん」

「だからそのアイドルの幽霊が時々現れて、アタシ達生きている人に、死んだ本当の理由を教えにくるんだって」
「ふ~ん」

そこまで話した矢口真里は、またビルを見上げた
「あそこに現れるそうよ」
矢口は指さした
「えっ どこ?」
矢口は7階を差した
「あそこの窓から手を振ってるんだって・・・その幽霊がここに立ってる人に言うの・・・『いま そっちにいくからね』ってね」

「・・・」

加護はその話しを聞いて、少し怖くなった
「あの窓から・・・」



その夜、後藤真希は都内のホテルに泊まっていた。

後藤の家族は親戚の葬儀で、全員自宅を留守にしていたのだった。

しかし後藤真希だけはまだ仕事があり、所属事務所から懇願されて都内に残る事になったのだ。

後藤は事務所が手配してくれたホテルに泊まっていた

そのホテルはかなりの高級ホテルで、カーテンを開けると、そこには東京の夜景が広がっていた

「キレイだわ・・・」
後藤は東京生まれ、東京育ちではあったが、このような光景を見るのは初めてだった。

「あれが東京タワー・・・あそこが六本木・・・あっレインボーブリッジも見える」

レイシンボーブリッジは車が溢れていた、車のヘッドライトが星のように瞬き輝いていた
108大河好き:2001/05/22(火) 17:57 ID:RljoADX.
>>107の続き

後藤は夜の東京をじっと見ていた
「こんなにキレイだったんだ・・・」

東京の夜は決して騒がしくはない。むしろ静かで誰もいないのでは、と思えるほどであった
「この部屋が高いところにあるからなのかなぁ」

後藤はガラスの窓を開けようとしたが、開かなかった
「危ないから開かないのね」
後藤は、また暫く夜景を眺めたあと、カーテンを閉めベッドに横たわった

その時

「じゃまするでー!」
後藤はハッとした
「誰!!」

後藤はベッドから体を起こして言った
「誰なの!?」

「わしや、わし」
夜なのにサングラスを掛けた、チンピラ風の男が入ってきた

似合わない金髪、センスの悪い服、ジャラジャラと身につけたアクセサリー

「つんくさん!?」
後藤は驚愕していた
「いつもはレコーディングの時位にしか会わないのに、どうしてここに?」

「いやスマンスマン」
つんくは後藤の横たわっていたベッドに腰を下ろした。
「会社から勝手にここのカギ貸してもろたわ」

鍵を貸してもらった? 会社から?
(なんで会社にこのホテルの鍵があるのかしら?)

「不思議そうにみるなや この部屋な会社が今年一杯貸し切っとんねん」
後藤はベッドでキョトンとしていた

「まあ そんな事はどうでもええねん ちょっと後藤と話しがしたくてな、来たんねん」

アタシと話し?
後藤は不安に駆られた
109名無し娘。:2001/05/22(火) 18:14 ID:CWQ.2hrs
会社(事務所?)に松浦殺しがばれたのか…
とりあえずホゼン
110大河好き:2001/05/23(水) 17:03 ID:gDRsIuPI
>>109さてどうなんでしょうか? これから書きながら考えます

あとまだ辻ちゃんも出さないといけないんだよなぁ・・・
111大河好き:2001/05/23(水) 17:41 ID:gDRsIuPI
>>108の続き

「まっ とりあえずここに座れや」
つんくはベッドに腰掛けながら、自分の前に置いてある椅子を指差した

後藤はベッドから降り、つんくの前の椅子に座った

後藤は自分の心を読まれまいと、あえて拗ねたフリをした
「一体何ですか?」

後藤のこの問いにつんくは黙って立ち上がった、そして座っている後藤をそのままにして窓の方に歩み寄った。

つんくはカーテンを少し開けて外の様子を見ていた。

(つんくさんのいつもの作戦だ、なかなか話し出さないで相手に精神的な窮地に追いやるつもりなのね!)
後藤はつんくの厭らしい話術を嫌っていた

(この『敏腕プローデューサー』はいつでもあたし達娘に遠回しに「義務」やら「責任」やらを押しつけるのよ。そして自分はいつも責任の問われない所にいるの!)
後藤真希は心底つんくを嫌っていた

つんくはなおも話す様子をみせず、そしてタバコ取りだし口にくわえた
「お前も吸うか?」
つんくは後藤にタバコを勧めた

後藤はムッとした
「アタシはまだ未成年です タバコは吸いません!」

つんくは振り向きもせずに言った
「そうか・・・ならエエんや」

つんくはタバコに火を点けた、ライターの炎が一瞬つんくの顔を赤くした

後藤は苛立っていた、なかなか話しをしないつんくに苛立っていた

つんくは煙を一つ吐くとサングラスを取り、そしてようやくその重い口を開いた
「俺な後藤・・・全部知っとるんやで」

後藤の体に戦慄が走った
112上げ荒らしには屈しません:2001/05/23(水) 17:43 ID:U51ibx1M
 
113上げ荒らしには屈しません:2001/05/23(水) 17:45 ID:U51ibx1M
 
114上げ荒らしには屈しません:2001/05/23(水) 17:46 ID:U51ibx1M
 
115大河好き:2001/05/23(水) 17:47 ID:gDRsIuPI
じゃageません
116大河好き:2001/05/23(水) 17:56 ID:gDRsIuPI
と、思ったけどageちゃお!!
117上げ荒らしには屈しません :2001/05/23(水) 18:06 ID:U51ibx1M
118上げ荒らしには屈しません :2001/05/23(水) 18:07 ID:U51ibx1M
 
119上げ荒らしには屈しません:2001/05/23(水) 18:08 ID:U51ibx1M
 
120上げ荒らしには屈しません :2001/05/23(水) 18:09 ID:U51ibx1M
121上げ荒らしには屈しません:2001/05/23(水) 18:10 ID:U51ibx1M
 
122大河好き:2001/05/23(水) 18:10 ID:gDRsIuPI
すいませんでした・・・では次回からはsageでやります

次回からね
123上げ荒らしには屈しません :2001/05/23(水) 18:13 ID:U51ibx1M
124上げ荒らしには屈しません:2001/05/23(水) 18:15 ID:U51ibx1M
 
125大河好き:2001/05/23(水) 18:16 ID:gDRsIuPI
といいつつ屈っしてるのはなぜだ!?
126大河好き:2001/05/24(木) 22:33 ID:iNAdYwTg
sage
127大河好き:2001/05/25(金) 03:04 ID:YtxAHxjE
age
128名無し娘。:2001/05/25(金) 03:14 ID:6JViJjA6
りかっちのムケクリうまいよねーー
129名無し娘。:2001/05/25(金) 14:35 ID:uW6hlYlE
な、何故につんくが・・・sage
130大河好き:2001/05/25(金) 16:47 ID:WYdK3wAM
>>111の続き

「全部しっとるんやで」
つんくのこ言葉に、後藤は戦慄が走った

別に後藤は完全犯罪などしようとなどとはハナから思ってなかった。

"いつしかバレることもあるだろう"と、殺人に対して覚めた感情を持っていた

松浦も決して憎くて殺したわけではない ただ今のうちに殺しておかないと後で後悔するかもしれない という曖昧な不安から殺したのだ

後藤は松浦亜弥のことを憎んではいなかった。むしろ好きだった。自分より下にいる限りは・・・

しかしあの日、ミュージックステーションでランキングが発表された日、松浦は自分より上にいた

「あたしの大好きな松浦があたしを追い抜いた・・・」
このジレンマが後藤の殺意に火を点けた。

いや『殺意』というよりは『復旧』といったほうがいいかもしれない

後藤の中では松浦を殺すことは、松浦を死なせることではなく、後藤真希が後藤真希であるために『復旧』することだった

後藤にとって松浦亜弥の殺害は、壊れたものを元にもどす作業に過ぎなかったのである

後藤はそんなふうにこの殺人を捉えていたようだ、無意識のうちに・・・

「バレてもかまわない」
後藤はそう思っていた

しかしそれは『自分の親しい人達によって』 というものであった

決して自分の嫌っている人 自分の憎んでいる人によって暴かれたくはなかった
「よりよって こんな人に・・・」
後藤は歯軋りした

つんくは後藤に言った
「わしな、見てもうたんねん お前がな、松浦叩き落とすトコ・・・」
131大河好き:2001/05/26(土) 19:41 ID:tnk.4S8s
>>130の続き

「わしな、お前が松浦をビルから落とすとこ見とったんや・・・」
このつんくの言葉に後藤は動じなかった
(こんなヤツ、今すぐブッ殺してやる!)

事件の事を知られてしまったのは別に構わない。しかしこの男が、自分に向かって嬉しそうにいっているのが気に食わなかった

後藤はバッグの方に目やった

(あの中には、まだモンキーレンチが入っている・・・)
後藤の頭のなかで、急速につんくの殺害計画が組み立てられていった

「わしがな、たまたまあの夜テレビ局から帰ろ思て車で走っとったんねん。そしたらあの工事現場の側通った時な、上からなんか声がしよったんねん・・・」
後藤はつんくの話しに全く耳をかた向けず、ただひたすらつんくの殺害計画を練っていた

どうやってつんくを殺すか、どうやってつんくの死体を始末するか・・・

「でな、最初は気にもせんと通り過ぎよう思たんやけどな、ちょっと気になったんねん。それで戻ってきたら例のあの光景や・・・トラックが派手に牽き殺しよったな」
このつんくの話しに後藤はただ黙っていた

しかし後藤の頭の中ではつんくの殺害計画がほぼ完成つれていた

「でもな、俺はな後藤・・・」
つんくの表情が重くなった
「何ですか?」

「俺な、この事はずっと黙ってよう思うねん」
と、つんくは言い放った

後藤の思考がこの時ピタッと停止した
132大河好き:2001/05/27(日) 06:28 ID:19Gxyyi6
>>131の続き

「わしな、この事ずっと黙てよ思うねん・・・」
つんくは言った

「松浦には悪い思うけどな、しゃーないやん? わしにとってな娘はやっぱ大事な存在や、こんな事で解散とかして欲しゅうないしな・・・」
後藤はずっと黙って聞いていた

「これは事故や、そうやろ後藤?」

後藤はどう返事したら良いのか判らなかった
ずっと黙ったままだった

つんくは俯いたままの後藤をじっと見ていた

後藤はつんくに目を会わせることなくゆっくりと立ち上がった

「わしなぁオーディションで後藤見た時からずっと考えとったんねん」

後藤は窓辺に立ちカーテンをそっと開けた
夜の東京が輝いていた

その時後藤の背中につんくが抱き着いてきた!
「なぁ後藤・・・わしの気持ちわかっとるやろ?」
後藤の全身に鳥肌が立った
つんくの熱い息が後藤の耳にかかった
後藤の額に汗が溢れ出した

「あっ・・・あっ・・・あぁ」
後藤の脳裏に忌まわしい記憶が蘇った
そう・・・あれはまだ後藤が小学生の頃
周りの小学生たちより少し大人になっていた後藤
胸の膨らみに戸惑いを覚えたあの頃
まだ心も体も清かったあの頃・・・

ある朝突然それは壊されていった
後藤か洗面台で歯を磨いていた時
黙ったままの父が後藤の後ろに立っていた
そして父はハブラシを持ったままの後藤に後ろから抱き着いてきた

小学生の後藤は恐怖した

体が動かなかった

父は後藤の耳に熱い息を吹きかけていた

その時、後藤の目の前には一本のカミソリがあった




「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
つんくは後ろに倒れ込んだ、顔は血で真っ赤に染まっていた

後藤の手には割れたグラスがつんくの血を滴らせていた

「ああぁぁぁ ああぁぁぁ!!!」
つんくは顔を両手で押えて床をのたうちまわっていた

後藤は冷たい目でつんくを見ていた
133大河好き:2001/05/27(日) 08:15 ID:ZIaMkoUw
>>132のつづき

どれ位時間が経ったのであろうか 一分なのか一時間なのかあるいは一日なのか

後藤には判らなかった

ただ気がついた時には後藤は血に染まったモンキーレンチを右手に持ち、頭を打ち砕かれたつんくをじっと見つめていた

後藤はまだ少し夢心地だった

「ああ また殺っちゃった・・・」
後藤はかつて父親にもした時のことを思い出した
「あの時は気がついたら耳も鼻も唇もなかったわね・・・」

トントン

誰かがドアをノックした

辻希美は後藤真希に明日のスケジュールを連絡しなければいけなかった
「もう さっきから全然返事がないわね!」
辻はこの部屋のカードキーを取り出した
「きっとマキちゃん寝ちゃってるのね! 勝手に入っちゃおっと!」
辻はサッとカードを引き、そしてそーっとドアを開けた
「お邪魔しまーす!」
辻は部屋の中へ入った

「暗いわね やっぱりマキちゃん寝てるんだね」
辻はスタスタと中へ入って行った

辻はベッドルームに入って行った
「マキちゃんおっはよー!」
辻は思いっきりベッドのシーツを矧いだ
「あっ!!」
そこには後藤真希はいなかった

替りに顔の潰れた死体が横たわっていた

「ツジちゃん・・・」
部屋の角から後藤の声がした
「マキちゃん・・・」

後藤はまだ右手に血の着いたモンキーレンチを持ったままだった

「マキちゃん これって一体・・・」

後藤はゆっくり辻に近付いた
「事故なのよ これは事故なの・・・」
後藤は夢を見ているように辻に言った
134大河好き:2001/05/27(日) 13:36 ID:19Gxyyi6
>>133の続き

「ツジちゃん・・・わかるでしょ」
後藤は辻にゆっくりと歩み寄った 右手にまだ血塗のレンチを握ったまま

辻希美は後藤に催眠術でもかけられたように体が動かなくなってしまった

後藤は膝を着き、辻を柔らかく抱きしめた
「これは事故なの・・・」
そういって後藤は辻の喉元をゆっくりと嘗め廻した

辻の顔は恐怖で青ざめた、しかしやがて後藤の舌使いに辻の顔はしだいに恍惚に変っていった

そして後藤は辻の唇に自分の唇を合わせた
「口を開けなさい・・・」
辻はこの後藤の囁きに、口をそっと開いた

後藤は辻の小さな口に自分の舌を入れた

暫く二人は舌先のやりとりをしていた

「はあっ・・・」
辻はため息をついた

「さあツジちゃん あたしの言う事を聞きなさい」
辻は朦朧としながら小さくうなづいた
後藤はつんくの死体をベッドから引きずり下ろした
そしてその死体を窓際まで寄せると・・・

ガシャン!!

レンチで窓ガラスを割った
「さあツジ この死体をここから落とすのよ!」
後藤は辻にそう言うと、死体にレンチを握らせた

「ええ・・・でも」
辻はためらった

「アタシの言う事が聞けないの! 」
後藤は叫んだ
「ここから落として自殺に見せかけなきゃ、あたしは刑務所に入れられてしまうのよ それでもいいの!」

後藤と辻の二人はつんくの死体を引きずり、そしてホテルの窓から外へ放り投げた

レンチを握った死体は夜の東京に消えていった
135名無し娘。:2001/05/27(日) 18:40 ID:G36.lc0Y
え?ミカが出ないのはいいとして、ミニモニ探偵団なのに辻が共犯?
題名ミスったと思ってるでしょ。>大河好き
136まだダメ:2001/05/27(日) 20:34 ID:nQywkWiQ
 ども。更新ペースいいDEATHね。

>>135
 スルドイ突込み(ワラ)?
137大河好き:2001/05/27(日) 21:49 ID:ZIaMkoUw
>>!35 ああっ そうかミカもミニモニに居たんだっけ
マジに忘れてたよ

どうやってと登場させよう・・・確かに題名ミスったな、イヤしかしなんとかなるでしょう

>>!36 いつもレスありがと さてこの後どうするべきか・・・行き辺りバッタリの小説であります
138大河好き:2001/05/28(月) 14:34 ID:2ZamZV8E
age
139大河好き:2001/05/28(月) 14:39 ID:2ZamZV8E
age
140大河好き:2001/05/28(月) 14:44 ID:2ZamZV8E
age
141大河好き:2001/05/28(月) 20:31 ID:gXrMmPhw
agannai
142大河好き:2001/05/29(火) 18:53 ID:PoG7HI8M
age
143大河好き:2001/05/30(水) 19:01 ID:6Ywrl6rQ
age
144名無し娘。:2001/05/31(木) 02:56 ID:CylYjMik
クソスレに認定されたのでしょうか?
145大河好き:2001/05/31(木) 06:13 ID:kCAyWv9M
>>134の続き

次の日の朝、ソニン刑事は松浦亜弥の指紋が検出された建
設現場に来ていた

「凄い工事現場ね、なんか『ビル建設』とゆう表現よりは
『都市建設』といったほうがいい感じね」

ソニンはここが再開発地区であるとはまだ知らなかった
「あのビルは完成したら一体どんなビルになるんです
ねぇ?」
ソニンはこの工事現場を案内してくれている現場監督に尋
ねた

「あれはですね、用途は一様ではないのですが、主に『大
使館』として使われる予定です」
監督は現場の中でもひときわ大きなこのビルを指さして
言った

「大使館ですか、ええっとつまり貸し事務所みたいな感じ
の大使館が中に入るわけですね?」

「そうです、詳しい話しは私共も聞いてはいないのです
が、この東京は不動産が高いですから、貧しい発展途上国
の大使館なんてのは土地を買うことを諦めて、皆、都内の
安いビルの中の一室を借りて大使館を運営していたみたい
なんですがよ」
「ああ そうなんですか」
「でも、やはり不便だったんでしょうね、みんな都心から
遠い所に大使館を置いていたんですよ。でも皆さんは、な
にか緊急の連絡などがあった場合、すぐに外務省やら総理
府に駆け込めるくらいの近いところに大使館を作りたがっ
ていたんですね、それで政府の指示でこれらの大使館を優
先的にこのビルを使わせるようにしたんですよ」

「ああ なるほどね確かにここは霞ヶ関にも永田町にも近
いですからね」
ソニンは頷いた

その巨大なビルに、これまた巨大なクレーンが鉄骨を持ち
上げていた
「なんか巨人の国に来ているみたい」
ソニンはまだ、鉄の鋼がむき出しのビルを見て言った

ウィィィィィン

その時サイレンが鳴った
「ん? まだお昼には早いのでは?」
ソニンは言った

「これはお昼のサイレンじゃないんですよ」
監督が言った
「これはお祈りの合図です」

現場で働いていたイスラム系の労働者たちが一斉にひざま
づいた
146大河好き:2001/05/31(木) 08:06 ID:.VHmxmz.
>>145の続き

「あのビルを拝んでいるんですか?」
ソニンは労働者達がビルに向かって一斉に頭を下げている様を見て言った

「いえいえ、そうじゃないんですよ、あのビルのある方角が彼らの聖地『メッカ』のある方角なんですよ」

その建設現場は巨大な礼拝所と化していた
「壮観ね・・・」

その時ソニンの携帯電話が鳴った
「はい、ソニンですけど」

労働者達の短い祈りが終わり、また建設現場が動き出した。
大使館ビルにまた巨大な柱が持ち上げられていた

「はいっ はいっ あっそうなんですか!!」
ソンンのこの言葉に監督は只ならぬものを感じた
「どうしましたか?」
ソニンは携帯を切ると言った
「ええ今大変な事が起こったんです 殺された松浦のプロデューサーのつんく氏が自殺したそうです この近くのホテルで・・・」
ソニンは急いで携帯をしまうと走り出した
「じゃどうも、ありがとうございました!」

ソニンが走り出したその時

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

労働者達が一斉に叫んだ

なんとクレーンで持ち上げた鉄柱に死体がぶら下がっていたのだ

酒ビンを握ったその死体は空中をゆらゆらと揺れていた
147大河好き:2001/05/31(木) 12:29 ID:.VHmxmz.
>>146の続き

矢口真里はずっと気になっていた
いつもはすぐに矢口に絡んでくる辻が、今日はなぜかとても大人しいのだ
遊び相手の加護に対してもなぜか虚ろな態度しか見せていなかった

「ツジ、今日は体の調子とか悪いの?」
矢口は辻の肩にそっと手を置いた
辻希美はハッとしたように顔を上げた
「いいえ そんなことないですよ・・・」
まだ辻の目は虚ろなままだった

「あっそう ならイイけど」
矢口はキッと辻を睨んだ
「今日の生本番、ミスっちゃダメよ ミニモニの新曲なんですからね!」

今日は『ミュージックステーション』の出演の日だった。矢口 辻 加護そしてココナッツ娘のミカの4人は、今日はミニモニとして出演するのだ

「今日は応援しに来てくれているのよ」
矢口は辻に言った
「ああ そうなんですか・・・」
辻はまだ朦朧としていた
「誰が来ていると思う ツジ?」
「うぅぅ わからないです」

「ごっちんよ」
この言葉に辻の目の焦点がさっと矢口の顔に定まった
矢口はこの辻の変化を見逃さなかった
「後藤さんですか・・・」
辻の顔が蒼ざめていった

辻は急に周りをキョロキョロ見回しだした
「今、来てるんですか?」
辻は矢口に尋ねた
「まだよ、ごっちんが来るのは本番が始まってからよ」

「じゃちょっとアタシ、タモリさんとこに挨拶に行ってくるわ」
矢口は部屋から出ようとした
「待って下さい!!」
辻が叫んだ
「どうしたのツジ?」

「ツジも一緒に連れてって下さい」
辻希美は矢口真里の袖をギュッと握りしめていた
148名無し娘。:2001/06/01(金) 00:21 ID:3/zxLby.
ムスリムの人達は話に関係あるの?
それとも、富山の事件を絡ませてるのか?
149大河好き:2001/06/01(金) 03:20 ID:6PprRCqE
age
150大河好き:2001/06/01(金) 11:28 ID:tKF9dvu6
>>148 いや富山の事件とは関係ないが、この工事現場にムスリムが多いという状態を、なんらかの形で事件解決に結びつける予定です

う~んわれながら厄介な伏線を張ってしまったかもしれない
151大河好き:2001/06/01(金) 12:06 ID:6PprRCqE
>>147の続き

矢口と辻は『ミュージックステーション』の司会者タモリの所へと挨拶をしに行った

「こんにちは」
矢口がタモリに言った
「ああ 今君達の事話してたんだよ!」

タモリは楽屋でソファーに座り、テレビに見入っていた
「つんくが自殺したんだってな!!」

「えっ!!」
矢口は言葉を失った
テレビには、まだつんくがシャ乱Qで活躍していた頃の写真が、つんくの本名の『寺田光男』を添えて画面に映っていた

『享年 三十二歳でした・・・』
アナウンサーの声はしんみりと名プロデューサーの死を伝えていた

「あたし全然知らなかったわ・・・」
矢口はポツリと言った
「辻も知らなかったのか?」
タモリは辻に尋ねた

「・・・・・・」
辻は黙ったままだった

タモリもマズイ質問をしてしまったと思いサッと話題を変えた
「まあ 本当に大変な事になったけど、今日の歌頑張ってな!!」
タモリはミニモニを励ますことで話しを打ち切った

帰りの廊下で矢口は辻に言った
「大変な事になっちゃったわね」
「・・・はい」
辻は小さな声で言った

「もしかしたら、うちらミニモニの曲がつんくさんの遺作になっちゃったのかもしれないわね・・・」
矢口はそう言うと、辻の方をチラっと見た

辻の顔は恐怖で蒼くなっていた

「おつかれさまです!」
辻の目線の先には後藤が立っていた

後藤はまだつんくの死を知らないのだろうか
笑顔で後藤は手を振っていた
152大河好き:2001/06/01(金) 16:01 ID:tKF9dvu6
>>151の続き

辻は後藤の姿を見て体を凍らせた
「ツジ どうしたの?」
矢口は震える辻に声をかけた

辻の脳裏に、後藤に喉元を嘗められた記憶が蘇った

あのときの後藤は辻の喉元を嘗めていたというよりは 喉元を噛み切らんとしている猛獣のように見えた

後藤が笑顔で辻を見ているその目は、いまにも襲いかからんとしている猛獣の目になっていた

「ツジ どうしたの震えて?」
矢口は辻の肩をゆすった
「うう ううんなんでもない」
辻は首を振った

「辻ちゃん ちょっとお話しがあるの来てくれる?」
後藤は笑顔で辻に話し掛けた
「はっ・・・はい」
辻は顔を蒼くしたまま言った
「じゃ一緒に行きましょう あっちの部屋へ・・・」
後藤は辻の肩に手を回した

「ちょっと待って!!」

矢口真里が声を上げた
「ちょっと待って後藤!!」
矢口は辻の手を引いた

「どうしたの突然、矢口さん?」
後藤は言った
「辻は今すぐリハーサルに行かなきゃいけないの 話しは後にしてちょうだい!!」
矢口は辻の手を引いて、ツカツカとその場を立ち去った

「矢口さん・・・」
辻はつぶやいた
「辻! あたしに全部話すのよ 全部」
153大河好き:2001/06/01(金) 19:41 ID:6PprRCqE
>>152の続き

ソニン刑事はクレーンで地中から引き上げられた死体を見つめていた。
「誰かがこの死体をここに隠したのかしら?」
ソニンは死体がぶら下がっていた鉄柱を見た

「この柱はどれくらいこの現場に置いてあったものなんですか?」
ソニンは現場監督に尋ねた
「そうですね 約一か月位です」
監督は答えた
「いつ頃から、地中に埋めてあったんですか?」
ソニンは尋ねた
「そうですね、約一週間位前からです」

ソニンは更に聞いた
「あの死体に見覚えはありますか?」
「いいえ ありません」
ソニンは頭を抱えた ここの労働者ではないのに、なぜここに死体があるのか

その時一人のイスラム系の男の労働者が言った
「刑事さん 大丈夫ですよ この死体が地中から出てきたとうことは、犯人が現れるのも、もうすぐですよ」
と男は言った
「唯一の神がこの男を掘り出したのです」
154名無し娘。:2001/06/01(金) 22:40 ID:xEt2aRYM
>>150
おいおい、考えてないのかよ。
ちゃんと解決するか心配になってきたぞ(w
155名無し娘。:2001/06/01(金) 23:50 ID:V/u8VORU
>>154
まぁ何とかなるとおもうっぺよ。
ただ、>>153の最後はちょっと無理が・・・・。
156大河好き:2001/06/02(土) 11:18 ID:2slGdrNI
>>154 もうストーリーを考えるのも面倒くさくなってきたので、この辺で一気にエンディングまで持って行きたいと思います 果してどれだけの伏線を使うことができるのやら

>>155もうそのとうり 言い訳しません
157大河好き:2001/06/02(土) 12:03 ID:sVVO69S2
>>153の続き

後藤真希とミニモニは、テレビ朝日のスタジオにいた

「ミニモニと後藤にはね、ほんとに今日は残念な一日に
なってしまいましたが・・・」
司会のタモリは慎重に語った

つんくの死についてタモリもミニモニも後藤も、具体的に
『自殺』という言葉は使わなかった

「ええ 本当につんくさんはアタシたちの恩人ですから
ね」
矢口真里も、しめやかに語った

「後藤も本当に残念だったよね」
タモリは今度は後藤に振った
「ええ ほんとに 今でもどうしてこんな事になってしまっ
たのか、わかんないですね・・・」
後藤は目に涙を浮かべながらつんくを偲んだ

「ではさっそくミニモニに歌ってもらいましょう これが
恐らくつんくの遺作となるんでございましょうかねぇ?」
タモリは矢口に尋ねた
「そーみたいですね 」と矢口は言った

「つんくさんも まさかこれが最後の曲になるとは思わな
かったでしょうね」

誰が言った?

後藤はこの言葉にハッとなった
(今の言葉を言ったのは誰?)
後藤はミニモニのメンバーを見た

辻か いや違う 矢口? 加護? いやそれも違う

「この曲が最後になるとは思わなかったでしょうね つん
くさん」

ミカが言っていた あの太陽のようなまぶしい笑顔で、そ
の言葉をミカが言っていた

(辻のやつミカに話したな いや他のメンバーにも話したか
もしれない)

後藤の胸の中は、なにかドス黒いものが渦巻いていた

「では曲の方、お願いいしまーす 曲のタイトルはなんで
したっけ?」
タモリはアシスタントの武内アナに尋ねた
「このミニモニの新曲のタイトルはですね当初は『地球は
デッカイかくれんぼ』というタイトルだったんですが、今
日ミニモニのメンバーの希望によりましてですね『ホントの事を知ってるよ!!』というタイトルに変更してお送りします」

この武内アナの言葉に、後藤はまたピクッと反応した
158大河好き:2001/06/02(土) 14:33 ID:2slGdrNI
>>157の続き

ミニモニの歌が始まった
つんくの曲によくある独特なコミカルなイントロだった
「みなさ~ん ミニモニがみんなを探しちゃうよ~」
矢口真里がイントロに合わせて言った


みなみ十字星 北斗星 地球でお星がかくれんぼ
はよせい しゃらくせい まだかいな お日様沈んで始めよう

ぼくはアフリカ きみハワイ
イグアス滝にかくれよう

サハラ砂漠を乗り越えて ガラパゴスペンギンこんにちは

で~も で~も 知ってるんだよ~ん
本当の事を知ってるんだよ~ん

チグリス川に隠れてる あしあとがついてるよ
お猿さんみたいに(モンキー!)


「モンキー・・・」
この曲を聞いた後藤は黙ったまま席をたった

後藤は別に事件のことがミニモニに知られていることに焦りはなかった

ただその事件をネタにして自分をおちょくっているのが死ぬ程許せなかった

後藤はスタジオの廊下を歩きながら、ポケットか細い針金を取り出した

その針金を確認すると、またそれをポケットにしまった。
そして後藤はミニモニの控室に入っていった

後藤は椅子に腰かけてミニモニが帰ってくるのを待った

ふとテーブルの上に目をやると、封筒が置いてあった
『後藤へ』
後藤は慎重にその封筒を開けた
159大河好き:2001/06/02(土) 14:44 ID:2slGdrNI
>>158の続き

一方ミニモニは歌い終わっても控室には戻らなかった
「矢口さん このあとどうなるんですかねぇ?」
加護は矢口に尋ねた
「後藤を問い詰めるのよ」
矢口は言った

ミニモニの4人はスタジオが外に出て松浦の殺されたビルへと向かった

「でもうちら4人が問い詰めてもダメなんじゃないですかねぇ?」
辻は矢口に言った
「大丈夫 あたしらが問い詰めても自白しないかもしれないけれど・・・」
「へ?」
「殺された松浦亜弥になら問い詰められるんじゃない?」
「ん? ええっと それは一体?」
辻は首をかしげた
160大河好き:2001/06/02(土) 19:09 ID:2slGdrNI
>>159の続き

後藤は松浦亜弥を殺したビルに来ていた
暗いビルの廊下を後藤は歩いていた
「明かりはどこかしら?」
後藤は手探りで壁に複数あるスイッチを押してみたが、どれを押しても明かりがつかなかった

エレベーターで7階まで上がり いよいよ松浦の最期をみた部屋へと近付いていった

後藤はさの部屋のドアの前に立った
(矢口はもう来てるかしら?)
後藤は封筒に書かれていた内容を思い返した

『後藤へ、大事な話しがあるの今すぐ千代田ビルの7階の一番奥の部屋へ来て』

千代田ビル 松浦の死んだビル 7階の一番奥の部屋 松浦の死んだ部屋

矢口は知っている 恐らく辻と加護の話しから推理したのだろう

後藤はポケットの中にピアノ線があるかどうか、手でまさぐり確認した

この部屋には窓ガラスが外側だけでなく廊下側にもあった
廊下側のガラスは摺ガラスになってた

後藤は摺ガラス越しに部屋の中を覗いてみた 当然中の様子はわからない

ただビルの外にある街の明かりが見えるだけだった

後藤はそーっとドアを開けた 部屋は暗かったが、外の明かりのおかけで、かろうじて中の様子が伺えた

中には誰もいなかった

後藤は部屋の中に入り矢口を待つ事にした
161大河好き:2001/06/02(土) 21:21 ID:sVVO69S2
>>160の続き

後藤は部屋の明かりを点けようと、入口の脇にあるスイッチを押してみた

が、しかしここもつかなかった
「きっとメインのスイッチが切られているのね」
後藤はドアの鍵をかけると、暗い部屋の中のソファーに腰をかけた

「あたしの人生も もうここで終わりね・・・」
後藤はソファーに深く体を埋め天井を見上げた
「もうバレるのも時間の問題よ・・・」

後藤は今までの自分の人生を振り返った
「いいことなんて何ひとつなかったわ」
後藤は母親のことを思い描いた
「あたしが何か問題を起こす度に、あたしをかばってくれたわね・・・」

後藤の胸に急激な切なさが襲いかかった
「お母さんゴメンナサイ・・・」
後藤はポツリと言った



「おかあさん・・・ごめんなさい」

後藤はビクッとして目を開けた
「誰!?」
後藤は体を起こした

すると摺ガラスの向うに黒い人影があった

暗くてはっきりとは見えない しかしそこに得体の知れない人影があった
「矢口さん?」
後藤は尋ねた

しかしその人影は返事をしなかった ただ・・・

「おかあさん・・・ごめんなさい」

後藤の体に戦慄が走った
162大河好き:2001/06/02(土) 21:39 ID:2slGdrNI
>>161の続き

「まさか・・・」
後藤は全身が汗でびっしょりになった

「矢口さんでしょ!!」
後藤は叫んだ

しかしその不気味な人影はドアの前で立ち止まったまま何も答えなかった

カチャッ・・・カチャッ

ドアノブが鳴った

そして声が・・・

「いま そっちにいくからね・・・」

後藤はこの声に恐怖した

「これが このビルに出る幽霊!?」

後藤は部屋の角で震えていた

カチャッ カチャッ

後藤はドアノブを体を震わせながら見ていた

すると

チリン

後藤はハッとした
「ははん これは・・・」
後藤はこの音にニヤッとした

後藤はスッと立ち上がると、ポケットからピアノ線を取り出した
「今 開けてやるよ!!」

後藤はバーン!!と戸を開けた
163まだダメ:2001/06/03(日) 06:37 ID:vUkOXVJw

 更新、お疲れ様DEATH。
 大河師匠、この度わたくし、この板から抜けさせて頂く事になりました。

・・・「ねんちゃくん」がいますが、めげずに。
164大河好き:2001/06/03(日) 15:50 ID:1..tiGjM
>>163 ななな何があったというのだ!? 抜ける? そりゃ一体どういうことだ!!
165大河好き:2001/06/03(日) 19:04 ID:L01rRQ0s
>>162の続き

「これでよし!!」
公衆トイレで矢口真里は、加護亜衣にメイクをしていた
「これで松浦さんに見えますかねぇ?」
加護はトイレの鏡を見ながら言った
「何よカゴ だったらどうすればいいの?」

加護は黒いペンを取り出すと、そのペンで鼻の穴を大きく書いた
「ほら、これで亜弥ちゃんにソックリになった」
矢口は加護の顔を鏡越しにみた
「だめよ それじぁ 後藤を怖がらせなきゃいけないんだから 消しなさい!」
加護はシブシブ鼻の穴のメイクを消した

今度は辻が赤い口紅を取り出した
「オバケなんだから、これくらいしとかないと・・・」
辻は松浦亜弥に化けた加護の口から血が溢れ出してるメイクをした

「ツジ あんたセンスあるわね マジで怖いわコレ」
矢口は辻にOKのサインをした
「よし! じゃ さっそく行くわよ!!」

ミニモニの4人は公園の公衆トイレから飛びだして、後藤の待っているビルへと向かった



「加護! あんただってのは判ってるのよ!!」
後藤真希はサッとドアを開けた

そして・・・

恐怖が後藤の全身を凍らせた
「ギヤャャャャャャャャャャャャャャャャ!!!!!!」



「ハアハア このビルよ 後藤がいるのは!」
矢口は息をハアハア言わせながら千代田ビルを指差した
「ハアハア 行くわよ!!」
矢口がそう言ったとたん後藤の叫び声が聞こえた
「何 今の!?」

「あっあれ見てください」
お化けの松浦亜弥のメイクをした加護が上を指差した
ミニモニ全員は一斉に 7階の窓をみた

「助けて!!」
なんと後藤が顔を蒼くしてガラス窓にへばりついていた
「なにかしら!?」
矢口はガラス窓を叩く後藤を見て言った
「トリアエズ イキマショウ!!」
ミカは言った

ミニモニの4人は大急ぎでエレベーターに飛び乗った

チン!

エレベーターが7階につくと4人は駆け足で一番おくの部屋へと飛び込んだ
「後藤さん!!」
166最終回:2001/06/04(月) 01:22 ID:hVaZIycE
>>162の続き

ソニン刑事は矢口真里に尋ねた
「それで後藤さんは一体どうなったのですか?」

矢口は暫く考えてそして言った
「私たち4人が部屋の中に入った時には、後藤は既に窓から飛び降りていたんです」

「どうして後藤さんは飛び降りたのかしら?」
ソニンは尋ねた
「いえ・・・どうしてだか 何も・・・」

「後藤さんが、どうして窓ガラスを割って7階から飛び降りたのか・・・ホントにあなたたち知らないの?」
ソニン刑事は疑り深く4人に尋ねた

「ホントなんですホントに何も知らないんです!!」
矢口は必死に訴えた

「後藤真希の顔は恐怖で歪んでいたそうよ」
この言葉に加護亜衣はドキッとした
「加護さんアナタ後藤さんを脅かそうとしていたらしいじゃないの、お化けのかっこうで」

「いえ これとそれとは全然違うんです ホントなんです」
加護は苦しい言い訳をした

「それで後藤は今どうなっているんでしょうか?」
矢口はおそるおそる後藤の安否を尋ねた

ソニン刑事は言った
「重体です」
この言葉に矢口の顔が曇った

ソニンは続けていった
「重体ですが、体の状態以上に精神面で状態の方がより重症です」
矢口は黙ってその話しを聞いていた

数日後ミニモニの4人は長い取り調べを終えて解放された
悲劇の舞台となった千代田ビルはこの事件のあと取り壊された

しかしこのビルの向かい側に出来た大使館ビルでは、夜中になると松浦亜弥の幽霊が出るという噂が立った

「おかあさん かえりたい・・・」

幽霊は訪問者にそういうらしい




ーーーー「それいけミニモニ探偵団!!」終わりーーーー
167名無し娘。:2001/06/04(月) 06:21 ID:8rJQhksk
救われない終わり方だな(w
タイトル違和感アリまくり
168名無し娘。:2001/06/04(月) 22:34 ID:O8sSGpkI
何か尻つぼみだね。
途中は面白かったんだけど。

また書いてね!
169大河好き:2001/06/04(月) 23:35 ID:Q1Hps6mA
>>167 たしかに 完全に後藤が主役のお話しになってしまった ミニモニも推理とかしなかったし・・・反省

>>168 書き始めたときは、すっごい面白いお話しになる予定だったんだけど、何だか前回よりレベルが落ちてしまったかもしれない

次回作に期待してね!
170名無し娘。:2001/06/06(水) 17:57 ID:7bxbRZtI
age
171名無し娘。:2001/06/09(土) 00:16 ID:wr1P1mQw
あなたの自信家振りには、こちらも驚かされます。
やっぱ、量より質です。
次回作は頑張って。
172大河好き:2001/06/10(日) 05:55 ID:TWdIlMTk
>>171 ごもっともです 質が大事ですよね

他の小説スレはなんであんなにうまく書けるのやら・・・
173名無しです。:2001/06/11(月) 20:21 ID:jH7Hk1gw
警察は、後藤さんがどうして7階の窓から落ちたのか、見解不明のような?
174名無し娘。:2001/06/13(水) 22:59 ID:5olE4CcE
age
175名無し娘。。。:2001/06/13(水) 23:21 ID:.UJcLaRc
一、第十六師団

 比島派遣第十四軍隷下の第十六師団が、レイテ島進出の命令に接したのは、
昭和十九年四月五日であった。師団長陸軍中将飯田圭織は、北海道室蘭市出身、
陸士二六期卒、第二十九聯隊長、第五軍(牡丹江)参謀長などを勤めたことがあったが、
主として教育総監部関連の経歴を辿り、昭和十七年十月以降は、陸軍予科士官学校長
であった。十九年戦局逼迫に伴い、三月一日、第十六師団長を拝命、十二日ルソン島
ロスバニヨスの師団司令部に着任したばかりであった。
176名無し娘。 :2001/06/18(月) 01:29 ID:N9SX1lQw
梨華は先程までアーム・カールをするために持っていたダンベルを
ダンベルラックに戻すと、バーベルを持ち出しデッド・リフトを始めた。
そのバーベルには25キロのプレートが左右合計で4枚セットされていた。

異様な光景だった。
40キロ程度の細身の少女が独りジムで100キロを超えるバーベルを
軽々と取り扱っている。
その細い腰にはまるで高密度に、幾重にも重ねられた筋肉が備えられているようにも見えた。
177名無し娘。:2001/06/18(月) 01:52 ID:N9SX1lQw
20×3回のノルマをこなし、やっとインターバルに入る。
インターバルの時、梨華はモーニング娘。に加入してからの事を思い出していた。

加入時につんく♂から「身体を使うバラエティーでは全力を出すな」と言われた事を。

それから梨華は『ドジで非力なお嬢様』を演じ続けた。
178名無し娘。:2001/06/19(火) 15:10 ID:AzJ2.Azs
>>175
室蘭出身は、なっちだと思われ。
179名無し娘。
漢字やカタカナばかり使って、一人で悦に入ってるやつはドキュソ