アホグループのどこがいいのか? Nr.3

このエントリーをはてなブックマークに追加
140一モーヲタ
>>1
今自分が考えているのは、モーニング娘。は、というよりモーニング娘。という
表象の体系は、レヴィ=ストロースの言う「野生の思考」において提示された
「オペレーター」という概念を体現する記号体系のモデルなのではないか、
ということです。もう少し簡単に言えば、私たちファンはモーニング娘。を
一種のトーテミズムとして了解しているのではないかと思います。

具体的に言うと、たとえばモー板では、多数のオーディエンスがメンバー間の
関係や属性的差異を資源としながら、さまざまな物語を自律的に紡いでゆく
(=LSの言う「体系の変換」)という実践をふだんに継続しています。
BUBKAやGM板、幾多のファンサイトでも全く同じことが言えるでしょう。つまり
オーディエンスが積極的に意味を反復・輻輳する変換を繰り返しながら、
このグループが起動する意味の「構造」をより豊かなものにしてゆくわけです。
このような、無限の変換への「開かれ」(ウンベルト・エーコ)という特徴は、
一般のアイドルグループにはあまりみられないものです。オーディエンスが
そうした物語の変換過程にリアルに関われるという意味論的豊饒性こそが、
モーニング娘。がこれだけのファンを惹き付ける魅力となっているのでは
ないでしょうか。初期のASAYANにおけるドキュメント・タッチのモーニング娘。
表象が、こうした物語化への可能性を保証する最初のトリガーとなっていた
こともつけ加えておきます。