小説「仮面ライダーのの」

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1名無し万次郎。
始まらないよー
2名無し娘。:2001/06/14(木) 01:01 ID:5bXMc1PA
ふ〜ん
3名無し娘。:2001/06/14(木) 01:03 ID:39mJlB1A
せめてG2(ジーツー)にしろよ
4名無し娘。:2001/06/14(木) 01:04 ID:EF3V55jg
ナンジャコリャ
5名無し娘。:2001/06/14(木) 01:13 ID:huG8fkac
目をさますと、どうもベッドに寝かされているようだった。
こちらに背を向けている白衣の男の姿も見える。
体を起こそうとする。
しかし体は固定されていて、首しか動かなかった。
「これは…どうなってるのれすか?」
白衣の男は初めてこちらを振り向いた。しかし質問には答えなかった。
「おはよう。目を覚ましたようだね」
「なんれののはしばられてるのれすか、っていってるのれす!」

白衣の男、おそらく医者だろう。男は言った。
「辻希美ちゃん。キミはね、1回死んだんだ」
6名無し娘。:2001/06/14(木) 01:24 ID:WQenHhd.
こいつ、何を言ってるんだ?
「ばかいうなれす。ののはこうしていきているのれす」
「だから。私がキミを生き返らせたんだ」
くっ、気狂いか。相手にしないに限る。
「それはどうもなのれす。とりあえずののをたたせてくらさい」

男は笑っていった。
「全力で起きようとしたまえ。そんな革のベルトくらいすぐ切れるはずだ」
「むりいうなれす」
「良いから。やってみたまえ」
くそっ、これじゃらちがあかない。試しに力を入れると。
ベルトは音を立ててきれた。どういう事だ?
「こんなふといべるとがきれたのれす。しんじられないのれす」
「でも、私の話は信じられるようになったろう?」
「しんじられないっていってるのれす!」
ベルトで固定されてたために、赤くなった手首をさすりながら言った。
そう言うながら口の中はカラカラに乾いていった。
7名無し万次郎。 :2001/06/14(木) 01:26 ID:VmYRbXhw
って始まってるよ!
8誤当魔気:2001/06/14(木) 01:30 ID:YmV0pfgs
最近のライダーは「改造人間」ぢゃないのが続いてるけども・・・・
9名無し娘。:2001/06/14(木) 01:32 ID:LDiXdsj2
立花籐兵衛役はかおりんプリーズ!
10名無し娘。:2001/06/14(木) 01:32 ID:iTgqfwVM
なんか、ののがかっこいいな・・・
11名無し娘。:2001/06/14(木) 01:38 ID:Ue5HknqI
加護は二号ですか?
保田はやっぱり悪者ですか?
っていうか地獄大使ですか?
保田大佐とかですか?
後藤は魚の怪人ですか?
それでも石川は地味なライダーマンですか?
12名無し娘。:2001/06/14(木) 01:40 ID:OL1Nfhv6
「辻ちゃん、キミの筋肉を強化させてもらったよ。
 だから、今のキミはその気になれば手で鉄板も引き裂ける」
「なにいってるのれす」
「今、自分でやって見ただろう?それでも言うのかい?」
確かに、自信が揺らいでいた。しかし。一度死んだ?筋肉を強化?
そう簡単には信じられなかった。

「おもいだすのれす」
そうだ。目を覚ます前の事を思い出すんだ。
死んでなんかいないはずだ。死んでなんか…
13名無し娘。:2001/06/14(木) 01:46 ID:OL1Nfhv6
記憶を呼び戻す。
赤く染まった家。赤く染まってく身体。熱くて。溶けるよう。
泣きながら見つめる女の子。そのまま気を失ったその子は…。
「あいちゃん…。あいちゃんはどうしたのれすか?」
14名無し娘。:2001/06/14(木) 01:58 ID:hvs6NxYA
続きキボンヌage
15名無し娘。:2001/06/14(木) 01:59 ID:0G0GO2Jc
「思い出してくれたか。キミと加護亜依は港の倉庫で遊んでいた。
 しかし、倉庫が突然発火。キミは全身ヤケドで重体。加護亜依は
 一酸化炭素中毒で息を引き取ったんだ」
「そんな。あいちゃんがしんらっていうのれすか!?そんなのうそれす!」
口ではそう言ったが、聞くとさらにはっきり思い出してきた。
炎の中を2人して逃げまどった事。身体に火が燃え移った事。
「私がかけつけた時には加護亜依は完全に脳死。死亡してて助からなかった。
 キミも息を引き取った直後だった。しかし!私は諦めなかった。
 キミの身体に加護亜依の皮膚を移植し、何度も何度も
 電気ショックを与えて生き返らせた」
この皮膚が?あいちゃんの皮膚だって?
「私はさらに、キミの筋力を強化した。もっと強く、もっと早くなれるように」
16名無し娘。:2001/06/14(木) 02:01 ID:Tcqw7Pmw
あいぼん死んじゃった えーん
17名無し娘。:2001/06/14(木) 02:03 ID:8ugDurqc
あいぼん死んじゃやだー!俺も死ぬーぅ!
18名無し娘。:2001/06/14(木) 02:07 ID:C2ESga9M
…ん? 言ってる事がおかしくないか?
「この発火は人災だ!誰かが倉庫を燃やして、そこで遊んでた
 キミ達2人を巻き添えにしたのだ。だから…」
「ちょっとまつのれす!おかしいのれす!のののかららには
 しゅじゅつのあとなんてないれすよ!やっぱりうそです」
「この事件があったのは半年も前の話だ。辻ちゃん、キミは
 半年間眠ったきりだったんだよ」
「そ…んな…」
「だから私はキミを生き返らせた!復讐のために!」
19名無し娘。:2001/06/14(木) 02:20 ID:YX0kYs1A
信じられない。信じられないが…。
ゆっくりと立ちあがって鏡の前に行った。服を脱いで上半身裸になる。
肩の後ろを鏡に映すと…あった。横に3つならんだホクロ。
こんなホクロは今まで無かった。あいちゃんにあったホクロだった。
「そんな、そんななのれす…」

その場に座り込んだ。足に力が入らない。男が寄って来て、布キレを手渡した。
「これは加護亜依が握りしめていたものじゃ。その、倉庫を燃やした奴の
 手がかりかも知れん。いや、きっと手がかりじゃろう」
はじっこがちょっと燃えた布キレ。そこには ZETIMA と書いてあった。
「ぜてぃま…?」
「頼む。わしの可愛い孫娘、亜依の仇を打ってくれ!」

あいちゃん。一番の親友だった。何をするのも一緒だった。大好きだった。
何よりも大切だった。自分の、命よりも。
「…わかったのれす」
脱いでた服を着た。この肩のホクロだけが、自分の全てだと思える。
復讐。
そうだ。それだけが、この1度死んだ身体の使い道な気がする。

「やってやるのれす。ののが、ふくしゅうしてやるのれす」
20プチぺ:2001/06/14(木) 03:08 ID:GTwm7Wgk
未確認生命体ゴ・トウマ・キ登場きぼん。
21名無し娘。:2001/06/14(木) 03:15 ID:/1q0ly1g
>>20
>未確認生命体ゴ・トウマ・キ

違和感なさすぎでオオウケ。アゲ
22名無し娘。:2001/06/14(木) 03:57 ID:DqTXY7Ik
ライダーというより、ズバットになってないか?
でも、期待age
23名無し娘。:2001/06/14(木) 04:00 ID:YidHMxPw
ののは仮面ライダーギルス
24名無し娘。:2001/06/14(木) 04:02 ID:jRfBvdd.
>未確認生命体ゴ・トウマ・キ
すげーカマトウマみたい。
25名無し娘。:2001/06/14(木) 21:39 ID:38xGlEvU
age
26名無し娘。:2001/06/14(木) 21:46 ID:Ue5HknqI
豚型未確認生命体アべ・ナツ・チ・
27名無し娘。:2001/06/14(木) 23:58 ID:Uofbie.E
続く?
28名無し娘。:2001/06/15(金) 00:09 ID:J8pNi4kg
続きが気になるage
29名無し娘。:2001/06/15(金) 01:02 ID:jqtwvLuA
 タイトルに惹かれてのぞいてみたら結構おもれえ。

 続きに期待。
30名無し娘。:2001/06/15(金) 01:39 ID:Fv43VP3s
これはリレー小説?
31名無し娘。:2001/06/15(金) 02:04 ID:OyNxn9.2
「そう言ってくれると思っていたよ。こっちへ来てくれ」
素直についていく。地下室へと降りて行った。
「これを着ると良い」そう言うと男は鎧のようなものを差し出した。
「なんれすか?これは」
「今のキミの身体は筋肉が発達しすぎてるんだ。鉄をも引き裂けるし、
 家をも飛び越えられ、動物より早く走れる脚になっているが、今のままだと
 骨がすぐに耐えられなくなる。だからコレを着る。外骨格と呼ぶべきかな」
ガイコッカク?そんな言葉聞いた事もない。
「この硬さが、キミの骨と筋肉を守ってくれる」
「ばったみたいなのれす…」
気にくわない。
32名無し娘。:2001/06/15(金) 02:09 ID:OyNxn9.2
着てみると身体にぴったりだった。きっと眠っている間に
身体の大きさを測って作ったのだろう。たしかに実際着てみると
身体への負担が軽くなった気がする。さっきまでひざやひじがキリキリ
言ってたのが無くなった。

「それと、これをかぶると良い」
フルフェイスのマスクだった。
「なんれれす? これじゃまえがみえにくいのれす」
「顔がバレて被害が及ぶのはキミではなく、キミの家族だよ。
 それに、一度死んだ人間がおおぴらに外を歩く訳にも行くまい」
その言葉を聞いて急に悲しみが襲ってきた。
お父さん、お母さん、お姉ちゃん。いったいどうしているだろう?
「あいたいのれす…」
33名無し娘。:2001/06/15(金) 02:14 ID:OyNxn9.2
外骨格とマスクを見につけた姿は、まさしく昆虫だった。
「これでわしがあげられるものは全部じゃ。さぁ、行くが良い」

地下室から出ようとしたが、医者はそこから動く気配が無かった。
そうだな。もうこの男に用も無いだろう。礼ぐらい言っとくか。
…待てよ?
「あの、もしれすよ? ののがこれれふくしゅうをしないれ
 あくようとかしたとしたらろうするのれすか?」
34名無し娘。:2001/06/15(金) 02:20 ID:OyNxn9.2
男は笑って言った。
「悪用したければするが良い。亜依のいない世の中などどうだって良いし、
 半分とは言え亜依の身体を持つお前をどうにかするなどワシには出来ん」
「そうれすか」
そう答えて地下室からの階段を上がる。2度と合わない。そんな気がした。

階段を昇りきったところで声がした。
「玄関にキミ用のバイクが置いてある。好きに使うが良い」
ははっ。悪いな。そればっかりは受け取れない。
「ののは、じてんしゃものれないのれす。…さよなられす」

地下室を、その男の館を後にした。
銃声が聞こえた気がしたが、おそらく気のせいだろう。


第1話 「改造人間誕生」の巻 終わり
35名無し娘。:2001/06/15(金) 02:23 ID:OyNxn9.2
>>30
リレー小説で良いんじゃないの?
って1はどう思うのかわからないけどさ。
36名無し娘。:2001/06/15(金) 02:24 ID:1TVSIiMQ
(・∀・)イイ!
3730:2001/06/15(金) 02:28 ID:Fv43VP3s
>>35
1は冗談でスレ立てたんじゃないでしょか?
とにもかくにも第1話、面白かったッス!
第2話が楽しみです。
でも、バイクに乗らないとライダーじゃないのでは?
という疑問も・・・。
38名無し娘。:2001/06/15(金) 02:35 ID:kYkGCV2w
( ´D`)<さんりんしゃにのるのれす。
39名無し娘。:2001/06/15(金) 23:16 ID:s4oIPj7w
ageていいの?
とりあえずsageにしとくけど。
40名無し娘。 :2001/06/16(土) 00:10 ID:d5ghQTes
続きが気になるのでage
41名無し娘。:2001/06/16(土) 02:13 ID:RxKNI8cc
age
42名無し娘。:2001/06/17(日) 07:15 ID:6UeTVP1U
続きみたいage
43名無し娘。:2001/06/17(日) 18:24 ID:D7pBvy3.
>>38
ゴウラムと融合合体したり、スライダーモードに変形すると言った機能はあるの?
44名無し万次郎。 こと1:2001/06/17(日) 18:35 ID:w9zYCD.E
>>35
>>37
悪いけど冗談で立てた。その時小説スレが二つくらい出てきた。始まるよ〜って。
だから立て逃げのつもりで立てたら誰かが書いていたのです。
だからもうここいいでっす!
書いてくれた人も来てくれた人も迷惑かけてごめんね!ここまでなるとは思ってなかったからさ!
45名無し娘。:2001/06/17(日) 18:35 ID:eNUhPCxg
>>43
補助輪が合体して安全性アップ。
( ´D`)<ほんだのばいくなんてめじゃないのれす。
46名無し娘。:2001/06/17(日) 18:44 ID:D7pBvy3.
フォームチェンジはしないの?
47名無し娘。:2001/06/19(火) 01:55 ID:rhujo3Uo
スポーンでもよかったかも。
48名無し娘。:2001/06/19(火) 01:58 ID:mypqWb.s
カミソリヒトデあげ
49名無し娘。 :2001/06/19(火) 01:59 ID:ZMTZzVs2
50 :2001/06/20(水) 02:17 ID:q8O1.1JM

「〜〜〜・・・・フ・フガァ?!くさいのれす!!」
「よぉ、起きたんか?」
「お、おまえはだれなのれすか?!」
辻は中澤の屁で目を覚ました。

第二話 「敵?味方?中澤の姉御登場!」の真希
51 :2001/06/20(水) 02:26 ID:q8O1.1JM
「まぁ、そんなにカリカリしぃ〜な、目覚ましに熱いコーヒーでも入れたるさかい・・ってお子さまは
ミルクの方がお好みか?」
「ばかにするなのれす!ののにもコーヒー牛乳をくれなのれす!」
「・・・・・・・はいはい」
52名無し娘。:2001/06/20(水) 07:28 ID:ndfvmFtM
おっ!続きがでてきた!
もう誰も書いてくれないと思ってたのに!
q8O1.1JMがんがれ!
53名無し娘。:2001/06/22(金) 02:37 ID:7aXlgLks
まじでリレー小説なの?

面白いから別に構わんが。

続きに期待。
54名無し娘。:2001/06/24(日) 08:58 ID:AMTl94Bg
age
55名無し娘。:2001/06/25(月) 19:31 ID:5tOE2Sls
子供達が、仮面ライダーののゴッコをして、崖から飛び降りて遊んでいた。
「ライダーキック、トオーーーーードカ!!!!!・・・イテテ・・・」

そこに、ののライダーが現れる。
「君達!、何してるのれすか!・・・
・・・ライダーののキックは、仮面ライダーののだから出来るのれす、君達はマネしちゃだめなのれす!」
子供達は素直に謝る。
「ごめんなさーい」
「わかればいいのれす・・・さぁ!家でゲームでもしてるのれす」

ののライダーは、正義感に燃えている。
56名無しっぺ:2001/06/25(月) 20:42 ID:SbpMGWYU
今の辻は世の中からは消えた存在。死んだ人間なのだ。

「・・・どうすればいいのれしょう・・・」

とりあえず金は、あの医者からもらった。トランクには大量の札束。
そして懐の財布には小銭。少なくとも食べる物には困らないだろう。
問題は、自分が今こうして生きている理由と、親友と、自分を殺した犯人を
探し出す事。だが、手がかりと言えば「ゼティマ」とかかれた布きれのみ。
何故自分達はこんな目に会わねばならなかったのだろう?謎は深まる
ばかり。改造され人知を越えた肉体を手に入れたものの、脳の方はまだ
幼い。幾ら考えたところで答えが出るわけでもない。辻はここ数日
そうやって同じ事を続けていた。
57モー娘。板に名無しさん(羊):2001/06/25(月) 20:46 ID:BoUldhJI
おお、名無しっぺがんがれ。
58名無しっぺ:2001/06/25(月) 21:31 ID:SbpMGWYU
公園で、さっきまでライダーごっこをしていた
少年達の後姿を見送る辻。
本当なら自分だって、ここで少年達のライダーごっこを
見ていたかもしれない。そう、「本当」なら・・・
その言葉は間違っているのかも知れない。
本当も何も、今自分が本物のライダーなのだから。辻はふと顔を上げた。
とっくに日は暮れ、公園からは人が次々に出て行く。
辻は夕焼け眩しい公園を、ひっそりと出て行こうとした。
しかしその辻に後ろから声をかける者がいた。

「ねぇあなた、一人なの?」

そう聞いてきたのは、20代前半の女性だった。
一見すると水商売か元ヤンかと思うほどウェーブのかかった前髪と茶髪。
切れ長の目。鼻にはピアス。思わず、辻は一瞬身構えてしまった。

「ああ、ごめんね。びっくりさせちゃった?いやさ、こんな時間に
 公園でちっちゃい女の子が一人ってのは変だなって思って、
 声かけちゃったのよ。ね、お母さんは?心配してるでしょ?
 住所は?お名前は? 」

半ば一方的に質問してくるその女性に辻は、
ただただ黙っているしかなかった。
59名無し娘。:2001/06/25(月) 21:50 ID:DoGfEs2E
噂ではののライダーはバイクでなく国際興業に乗って現れるらしいですが。
60名無し娘。:2001/06/25(月) 21:55 ID:TxnT43Pw
その上運転手に「子供れす」と半額で乗ってるらしいのですが。
61名無し娘。:2001/06/25(月) 22:06 ID:SbpMGWYU
( ´D`)<ゆうえんちのしんちょうせいげんがきになるのれす。
62名無し娘。:2001/06/27(水) 03:04 ID:wflGSr3I
続きは?誰でもいいから書け〜
63名無し娘。:2001/06/27(水) 22:58 ID:B9EcrBGs
从´∀`从<誰か書いたって〜な
64名無し娘。:2001/06/28(木) 10:31 ID:8V9VbYQw
ho
65名無し娘。:2001/06/28(木) 10:39 ID:yJPI6dSQ

     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ー,―,二ヽ-/,r―、ー'.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
     /:.:.;,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:r;;=、:Vr==、:::\.:.:.:.:.;,;/'.:.:|
     |:.:;,;,;,;,;,;,;,;.:.:.:. //::/'':::‐::::;::::;::;::::\:::\,;,;/;,;:.:.:|
    〈.:.:,;,;,;,;_;,;,;,;,:|// / ,. /|: ノ|: |:|ヽ .;;ヽ...:::V、.:;,;.:.:|  ____
      |:,;,;,;/ヽ \;,;,||:|.:|/|/_ノ_' ノノ ' _ノイ;;;;|..i:|〈 >.;.ノ /
     \;,;ヽ 〉  \|::::|;;;|(  li`  ´ il )ノ;;;;:/ ー'/ 上げるんだもん!!
       `ー'    |::::!;| ///  , ///::イ   <
             \:;ト     ─  ノ::ノ     ー─────
                  ||`_''>、―,<_''イ              _ri_
              r:::`:|   Т  |:ノー、          /'/lヽ
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66名無し娘。:2001/06/28(木) 10:44 ID:e5CJ3JOA
北欧アスガルドの神、オーディーンの地上代行者であるヒルダのもとに
伝説の勇者、七人の神闘士が現れた。
ここに彼等の打倒聖域への熱き戦いの火蓋が切って落とされた。

ワルハラ宮殿に到着した石川を待ち受けたのはミザルの神闘士シドであった。
石川は保田の援護もありシドを倒したものの、影の神闘士である双子星のバドに苦戦をする一方であったが
間一髪危機を救ってくれたのはあの後藤だった。
67名無し娘。:2001/06/28(木) 11:06 ID:8V9VbYQw
ze
68名無し募集中。。。 :2001/06/28(木) 22:58 ID:8m8oxr1E
鼻ピは敵でいいのかな?
怪人はシンヤ
69名無し娘。:2001/06/29(金) 00:44 ID:o0ilIvLk
考えたところでわかる訳も無いし、今の自分には
多少の危険も逃げられるかも知れない。
「なまえはののれす。おかあさんはいません。ののはひとりぼっちなんれす」
そう言うとその鼻ピアスの女性は目に涙を浮かべた。
「そうなの!まだ子供なのに可哀想に。よし!お姉さんと来なさい!」

その女が手をさしのべてきた。
「あ、まだ名前言ってなかったね。私の名前はね…」
「待ちぃ!彩っぺ!」
その声は違い場所から聞こえて来た。
聞き覚えのあったその声。中澤だった。
70名無し娘。:2001/06/29(金) 00:54 ID:mr8F6cgQ
「裕ちゃん…!」
「久しぶりやなぁ。彩っぺ。つんく博士が死んで新しい改造人間が
 誕生しないからって、今まで作られたの集め直してるって噂、
 本当みたいやなぁ」
「な、何言ってるの?行こう。ののちゃん」
「辻!ウチと彩っぺ、どっちを信じるんや!」

これから助けてくれそうな女と、さっき助けてくれた女。
中澤は彩とか言う女をキッと見据えてるけど、彩の方は中澤から
目をそらしている。いくらバカでもどっちが正しいかなんて一目瞭然だ。
「なんちゃってめぐらいあんをしんじるのれす」
「誰の事やねん!辻!」
「さっきのこーひーにゅうにゅう、おいしかったのれす」
71名無し娘。:2001/06/29(金) 17:06 ID:pBRn3ir2
市井はズバットっぽく、飯田はキカイダーっぽい役で出したい!
72名無し娘。 :2001/06/29(金) 19:55 ID:G1vjzNcQ
飯田さんはロボット刑事Kがいいな。
ポエム得意だし
73名無しっぺ:2001/06/29(金) 21:37 ID:pBRn3ir2
「なぁ、彩っぺ、いつまでこんな事してるつもりなん?
 もう組織は壊滅したも同然やねんで?なぁ、なんでなん?
 なんでなんよ?・・・もういい加減止めへん?これ以上・・・」
中澤は泣きそうな表情で彩を問い詰めた。
それに対し、彩は急に暗い表情になった。
「・・・覚えてる?一緒に研究してた頃。つんく博士と、加護博士の
 もとで私と裕ちゃん、必死に研究してた。“これで未来の世界が
 助かる”そう思ってたよね・・・私はね、博士達の研究してた
 内容がこんな物だとは思ってなかった。そう、気づいた時には・・・」
彩が更に言葉を続けようとした瞬間、中澤がそれをさえぎった。
「いつの間にやらその研究成果は改造人間に応用され、うち等のいた
 研究機関はいつの間にやら悪の組織へと変貌していた・・・やろ?」
中澤が寂しそうな顔をしながら彩に近寄った。
「・・・でも、まだ組織は残ってるのよ・・・きっと次から次へと
 改造人間がやってくるわ・・・このののちゃんは、加護博士の提案した
 技術をフルに使ってるのよ?それを見逃すわけが無いはずよ」
夕日を浴びた中澤と彩の顔は、辻から見ても判るほど、憂いを帯びていた。
74名無しっぺ:2001/06/29(金) 22:20 ID:pBRn3ir2
読み返してみると、非常に読みにくいね。その上その場で
話作ってるからとんでもない方向に行くかも・・・
それでも続き。

「あの・・・それで、つじはどうしたらいいのれすか?」

辻からしてみればこの中澤と彩のやりとりは殆ど訳の判らない事だっただろう。

「ん?ああ、せやったな。大丈夫やで。裕ちゃんが責任を持って
 面倒見たるからな。」

中澤はニッコリと笑って辻の頭を撫でてやった。

「ちょっと、裕ちゃん、本気で組織から逃げ切るつもりなの!?」

彩が中澤の肩を掴みながら言った。中澤は自信を持って答えた。

「そのつもりやで?彩っぺだって、ホントは組織に協力したくなんて
 ないんでしょ?あいつらの事や、人質でも取ってるんやろ!?」

石黒の態度が変わった。どうやら図星だったらしい。

「・・・ええ。そうよ。義妹の真里が・・・捕まってるのよ・・・
 私だって、組織が壊滅したと思ってた・・・数年前の、あの事件で・・・」

また彩の顔が暗くなった。それを見て辻が話に入った。

「あ、あの・・・『あの事件』ってなんれすか?」

辻の純粋な目を見て、彩は顔をほころばせながら答えた。

「あの事件ってのはね、私達のいた研究施設に、私達の作った
 改造人間が復讐しに来たのよ・・・手術が終わった直後に
 脱走した改造人間が。そう、その名は真希。後藤真希といったわ」
75名無しっぺ:2001/06/29(金) 22:35 ID:pBRn3ir2
っていうか中澤と石黒の会話ばっかり(W
辻の出番は?と思った。自分に。
76名無し娘。:2001/06/30(土) 09:35 ID:w1xZflbQ
話が変わってる。
77名無し娘。:2001/06/30(土) 13:53 ID:bm/gL5EQ
続き期待
がんがれ
78名無しっぺ:2001/06/30(土) 14:29 ID:TGAH2a3U
「後藤真希」。その言葉に、中澤は大きな反応を見せた。

「後藤、真希・・・あれがきっかけやったんや・・・博士達が
 おかしくなり始めたんは、あの子が『作られ』てからやったんや・・・」

中澤は唇を噛みながら、拳を握っていた。

「『作られ』た?どういうことれすか?」

「その子はな、あんたみたいな改造人間の前に、博士たちが作った
 『人造人間』やったんよ。それを知ったのは、施設が破壊され尽くした
 後やったけどね・・・」

「『人造人間』・・・れすか・・・」

幾ら説明してもらっても、聞いた事も無い単語を連発されては
ちっとも理解できない。辻はそれ以上質問するのを止めた。

「長い昔話は終わったかな?裏切り者諸君」

突然三人の周りに、エコーのかかった不快な声が響き渡った。
79名無しっぺ:2001/06/30(土) 14:38 ID:TGAH2a3U
敵、どうしましょう?個人的には敵は原作そのままでいきたいんですけど。
まぁ、実はハロプロメンバーを敵キャラにしたくないだけ・・・
80名無し娘。:2001/07/01(日) 04:11 ID:JjzKySGs
名無しっぺ
がんがれage
81名無し娘。:2001/07/01(日) 04:16 ID:UBq3m0KQ
>>79
いいよ。好きなようにやってくれ。
ただ、原作を知らなくてもわかるよう、配慮して欲しい。
82名無し娘。 :2001/07/01(日) 08:48 ID:fUskGZbE
原作って漫画のやつ?
83名無し娘。:2001/07/01(日) 18:47 ID:HnUWSpdU
「だ、だれれすか!?」

突然聞こえてきた声に、辻は不安をあらわにした。

「ふははははは、辻希美、お前の体とその力、いただくぞ!」

その声の主は、そう言うなり三人の目の前に現れた。

「さて、どうしてくれようか?とりあえず、石黒、中澤、
 貴様らは殺しても構わんと言われておるからなぁ。ふん、まったく、
 中澤にそそのかされでもしたのか?石黒。残念だよ、大事な義妹が
 死ぬなんてなぁ?」

「うわぁ、きもちわるいのれす・・・」

「くっ、アンタ、『クモ男』ね!?」

石黒が憎悪を剥き出しにしながら、『クモ男』を睨みつけた。

「おいおい、裏切ったのはそっちなんだぜ?人質取ってるのに
 それでも言うこと聞かないんだからなぁ。まったく、聞き分けのない
 子になっちゃったねぇ。さて、とっととお前らを殺して辻をいただき、
 さらに、石黒、お前の義妹も殺させてもらうぞ。くくく・・・」
84名無しっぺ:2001/07/01(日) 18:53 ID:HnUWSpdU
クモ男は6本の腕を器用に動かしながら3人に近づいていった。
その時・・・

「そうはさせないのれす!これいじょう、あいぼんみたいなめには
 だれもあわせないのれす!だれもなかせないのれす!」

辻がクモ男の前に立ちはだかった。その時、まだ幼い辻の心に、
立派な一人の人間としての『正義』が芽生えていた。

「ほう、是非手合わせ願いたいなぁ。お前の力がどれほどのものか」

クモ男はよほどの自信があったのだろう。さらに辻に近づいていった。
85名無しっぺ:2001/07/01(日) 19:20 ID:HnUWSpdU
「辻!アンタ、変身した事あるんか!?」

「大丈夫なの!?ののちゃん!」

石黒と中澤が心配そうな顔で辻を見守る。いつの間にやら二人は
ジャングルジムの後ろで隠れていた。

「・・・わかんないのれす・・・」

辻が泣きそうな顔で二人の方を向いた。

「ハーハッハッハッハッ!!こりゃ傑作だ!変身の仕方もわからないとは!」

クモ男が醜悪な口元を動かしながら笑った。その顔には、元人間だった
面影は微塵もない。複眼に触覚、体中は毛で覆われている。まさに化け物だ。


「辻!ベルトの横のスイッチを押すんや!カバーを外してスイッチを
 ONにするんやで!早く!」

「は、はいっ!えっと・・・これれすね!」

中澤に急かされ、辻は慌ててベルト横のスイッチをONにした。
86名無しっぺ:2001/07/02(月) 18:56 ID:1W8jwaO.
ギュイイイイイインッ
ベルトの風車が途端に回転を始めた。

「な、なんれすか!?ちからがみなぎってくるのれす・・・」

説明しよう!辻希美のベルトの風車が高速回転する事により、
体内に「何かしら」のエネルギーが充填され、ヒトを超えた存在、
「仮面ライダーのの」へと変身できるのだ!

「!? あああああっ!!」

辻がそう叫んだと思った次の瞬間、辻の身体には例のスーツにフルメット、
そして赤いマフラーが装着されていた。

「・・・仮面ライダー・・・のの!!」

辻は何の迷いもなくポーズを決めた。ただまっすぐにクモ男を睨みながら。

「ほほう、見た目だけならそれなりのものじゃあないか。まぁ、
 俺と戦って負けるようなら、連れ帰る価値はないからな。
 戦ってみない事には判らん。いくぞ!!」

クモ男は誰に言っているのかよく判らないセリフを言うと、
仮面ライダーののに飛び掛った。
           ビシュッ
「うわっ!!」
ライダーののは間一髪で「何か」を避けた。さっきまでののがいた場所には
真っ白な糸があった。というより地面に突き刺さっていた。

「ちっ、避けやがったか。俺の糸は超硬質繊維で出来ているからな。
 絡めるだけでなく、鋭利な刃物としても使えるのだ!くらえいっ!」

再びののを糸が襲う。しかしののはそれも避けてしまった。
それを見てクモ男はとうとう本気になったようだった。
87名無し娘。:2001/07/02(月) 20:45 ID:1W8jwaO.
「ええい!うろちょろとうるさいハエめ!」

「ちがうのれす!このスーツはバッタがもとなのれす!」

かなり余裕のある辻。異常なまでの俊敏さにクモ男は驚嘆していたが、
一番驚いていたのは辻本人だろう。

(ケンカもしたことないのになんでこんなにうごけるのでしょう?)

そう、辻がクモ男の攻撃を避けたのはほぼ無意識レベルでの事だった。
何も考えずとも体が勝手に動く。敵の次の動きが見える。
これらもすべて改造手術によるものなのだ。格闘や戦闘に関する知識は
辻の脳に完全にインプットされ、あらゆる局面に置いて活用されるように
なっていた。
88名無しっぺ:2001/07/02(月) 20:56 ID:1W8jwaO.
「ハァ、ハァ、貴様、思っていた以上の能力だ・・・」

クモ男に疲労の色が見られた。それに対し辻は依然、余裕を見せていた。

「だがな、今度こそこれで終わりだぁぁ!」

クモ男の6本の手から超硬質繊維の糸が一気に辻を襲った。
今度ばかりは避けきれず、辻は糸に絡み取られてしまった。

「あかん!辻!」

「ああっ!ののちゃん!」

ジャングルジムの後ろの中澤と石黒も思わず身を乗り出した。

「はははははっ!中澤、石黒、よく見ておけ!
 我々ゼティマに反抗した者がどうなるかを!!」

(『ゼティマ』!?もしかして・・・)

辻は体中を糸で縛られながらも思い出していた。亜依が握っていた
ボロボロの布きれ。それには『セティマ』の文字。こいつらなのか?
大好きな亜依を殺したのは。私をヒトでなくしたのは。
私から未来を奪ったのは。私と家族を引き裂いたのは。
私と、この世界を引き離したのは。
辻はそんなことを考えていた。無意識に両腕に力が入る。
89名無しっぺ:2001/07/02(月) 21:13 ID:1W8jwaO.
「亜依ちゃんを・・・亜依ちゃんを、かえせぇぇぇぇ!!」

普段の辻からは想像もつかないような声でそう叫ぶと、
辻はいとも簡単に超硬質繊維の糸を断ち切った。
まるで、今までの暮らしと決別するかのように。

「な、何ぃ!?俺の超硬質繊維の糸を・・・」

クモ男が驚嘆の声をあげた時には、すでに辻はクモ男の頭上高く
ジャンプしていた。

「ライダー・・・ののキィィィック!!」

辻は太陽の輝きを背に、稲妻のようなキックをクモ男に見舞った。

「グアアァァッ!?」
クモ男は信じられないと言った声をあげ、自分の胸を見た。
そこにはぽっかりと大きな穴が開いていた。
改造人間の超パワーのなせる技だった。

「ま、まさか・・・この俺が・・・!?だ、だがな・・・
 俺のような奴は、いや、俺以上の奴が刺客としてやって来る・・・
 幹部だって・・・大首領さまも動き始めるはずだ・・・!!
 ・・・・・・フフッ・・・あさみ・・・父さん、先に逝くよ・・・
 ごめんな・・・洋服、買ってやる約束だったのにな・・・」

クモ男は謎の言葉を残すと、全身から緑色の液体を出しながら
溶けていった。数秒後には、そこには何もなかった。

「・・・・・・」

辻は何も言わなかった。何も言えなかった。このクモ男も、
自分と同じ改造人間だったのだ。自分と同じく、家族がいたのだ。
自分と同じく、生きていたのだ。ヒトとして。

辻は変身が解けてもなお黙ったままだった。
90名無しっぺ:2001/07/02(月) 21:19 ID:1W8jwaO.
「辻・・・大丈夫か?」

「・・・あのクモ男も・・・」

「ののとおなじ、にんげんだったのれす・・・『あさみ』って・・・」

「ああ、洗脳されとったんや。そして、死ぬ寸前に正気を取り戻した・・・
 そういう事やろ・・・」

「ひどい・・・ひど過ぎる・・・」

3人はそれぞれの思いを語りながら、泣いていた。とっくに日は暮れ、
月明かりが見え始めていた。

第3話「変身」(いまさらかよ!)
つづく
91名無しっぺ:2001/07/02(月) 21:35 ID:1W8jwaO.
次回予告!
ついに秘密組織「ゼティマ」の謎に触れる辻!
組織を裏切った事により、義妹の真里を殺されると
絶望する石黒!
これから次々に現れるであろう刺客に恐怖する中澤!
そんな3人の前に現れた、テンガロンを被って
青いギターを背負った救世主とは!?

「みんな!帰ってきたよ!」
92名無しっぺ:2001/07/02(月) 21:38 ID:1W8jwaO.
予告までしといてなんですが、明日からしばらくパソコン使えなく
なるみたいなんで、つづき書きたい人、書いてみてください。
何せリレー小説だからね。
93名無し娘。:2001/07/03(火) 00:29 ID:fEHGzvzc
>>91
テンガロン「ふっ、アンタの義妹、助けといてやったぜ・・・」
ってか!?
94名無し娘。:2001/07/03(火) 00:56 ID:kfk7tPvg
あれ、ベルトに風当てなくてもいいのか?
95名無し娘。:2001/07/03(火) 05:31 ID:Mk0AgRJU
名無しっぺ
がんがれ

  ∋oノノハヽo∈  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ◯( ´D`)◯ <  変身!トォッ!
  》\ フVフ/》   \_____
  巛 |⌒I、│巛
   (_) ノ
      ∪
    | | | |
96名無し娘。:2001/07/03(火) 16:28 ID:h7fGYh1I
頑張って下さい
97名無し娘。:2001/07/03(火) 17:17 ID:luywZrnw
ハカイダーみたいな登場人物がいるといいかも。
98名無し娘。:2001/07/05(木) 21:15 ID:LJrYD77w
変身!ののロンガー!
99名無し娘。:2001/07/07(土) 19:51 ID:G1a92biA
続き希望。
100名無し娘。:2001/07/09(月) 02:15 ID:js7CFBZg
保全
101名無し娘。:2001/07/09(月) 12:51 ID:sHqBeGWs
「続きまして、連続少女殺害事件のニュースの続報です。
 とうとう5人目の犠牲者が出てしまいました。
 手口、時間帯、地域から見ても同一犯の犯行と思われ…」
中澤はテレビを消した。
「朝っぱらから、残忍なニュースやなぁ。可哀想に」
「おかわりくらさい」
「ちったぁ遠慮しいやぁ」
辻はもはや、当たり前のように中澤家に居た。
「あっ、私もください」
石黒も居た。
102名無し娘。:2001/07/09(月) 12:56 ID:sHqBeGWs
クモ男が死んだ今、石黒の裏切りはまだ組織には知られていない。
知られる前の今のうちに妹救出作戦会議が中澤家で開かれていた。
…正確には、お茶会だった。

「れも。のの、もとはにんげんらったひととたたかいたくないれす」
「辻の気持ちも分かるけど、もう彼らを元に戻せる人はこの世には2人とも
 居ないんだから。ののちゃんが倒すのは間違った事じゃないよ。ねぇ、裕ちゃん」
「……」
「? 裕ちゃん?」
「え? あぁ、ごめん。ちょっとボーッとしてたわ」
「しっかりしてよ〜。大丈夫?」
103名無し娘。:2001/07/09(月) 13:04 ID:sHqBeGWs
辻は特訓をかねて公園で遊んでいた。
幼稚園児にまじって遊ぶその姿には、何の違和感も無かった。
「何だかなぁ…」
石黒は微笑んだ。あの子といると、世界が平和だった頃に戻った気がする。
こんな、ゼティマなんて知らなかった頃に。
「懐かしいな。このやすらぎ」
そこへ。

「こんにちは」
話しかけてきた一人の少年が居た。いや、声は少女だ。女か。
「…こんにちは」
石黒は油断を隠して返事した。
何だ?コイツ。今どきアコギなんか背負っちゃって。キモい。
「あっついねー」
そんな事を知ってか知らずか、少女はまた話しかけてきた。
「…そうですね」
「こんな日は、また何かありそうですね。怪人の襲撃とか」
「!……あんた、誰?」

その少女はギターをならしながら話しはじめた。
「市井、市井さやか。この辺は、血の匂いがするね」
ところで、なぜ、やめた人間ばっかりが出てくるのか?
104名無し娘。:2001/07/10(火) 12:04 ID:tTBbCFJs
第4話 市井さやかとの出会い

「市井、さやか…」
テンガロンハットを上げたその顔は、石黒にも見覚えがあった。
一方的に知っていた。市井はゼティマでは有名人だった。
印象は…決して良くない無い存在だった。
「はじめまして。石黒さん」
市井が言い終わると同時に、石黒は地面にうずくまった。
市井のこぶしが石黒のみぞおちに放たれたのだ。

「アンタ。何こんな公園で遊んでるの?
 中澤裕子は、最後の改造人間は見つかったの?」
「あっ…ゴホッ!ゴホッ!」
まだ満足にしゃべれない石黒。市井は続ける。
「クモ男が帰って来ないの。どうもやられたみたい。
 たぶん、その最後の改造人間か、後藤真希のしわざ」
「だから」そう言って市井は口唇を舐めた。「アタシが呼ばれたの」
105名無し娘。:2001/07/10(火) 12:05 ID:tTBbCFJs

石黒は座り込んだまま市井を見上げていた。
市井は石黒を見ずに、公園を見ていた。
「後藤だったらアタシがやる。アンタじゃただ殺されるからね。
 最後の改造人間だったら、石黒さん。お願いね」
「…はい」

市井はジャングルジムで遊んでいる子供たちに目を移した。
その中には辻の姿もあった。
「みんな可愛い子、だね。何にも知らなくて、輝いてる。
 最近、少女連続殺害事件が起きてるじゃない?
 あたしね、あれ。後藤真希のしわざかな、って思ってる」
「…!」
市井の発言に石黒はハッとした。
「人造人間計画。今になってまた、あたし達に
 迷惑をかけてきた気がしてさ。気のせいなら良いんだけど。
 …って良くないか。犯人が誰にしろ事件は起きてる訳だし」

「じゃね。お互い任務を頑張りましょう。大事な人質のためにも、ね」
「えっ?」
市井はすでにはるか遠くにいた。
市井の立っていた位置を眺める石黒の全身に鳥肌が立った。
あたしの裏切り、あの子には気付かれてる!?
106名無し娘。:2001/07/11(水) 23:54 ID:0fdeRS5w
ヽ^∀^ノ<お見通しよ
107名無し娘。:2001/07/14(土) 00:32 ID:hlwHNfKw
仮面ライダーののブラックRX
108名無しっぺ:2001/07/14(土) 02:57 ID:ByWdtln.
第4話「人造人間」

石黒と市井が出会ったのと同時刻、夕日をバックに
1台のサイドカーが走っていた。

「ねぇよっすぃー、いつまでこんな事続けるの?」

サイドカーにちょこんと乗った、偉く華奢な少女が言った。
その声はバイクの音で消えそうなくらいか細く甲高かった。

「見つけるまで。私達みたいな仲間を見つけるまで」

バイクを運転している少女はじっと前方を見詰めたまま
そう言った。恐らく何度も繰り返した問答なのだろう、
バイクに乗った少女の答えには必要最低限の
言葉だけが使われていた。

「・・・そう・・・だよね・・・
 どんどん被害が増えてるみたいだし・・・」
109名無しっぺ:2001/07/14(土) 03:07 ID:ByWdtln.
「梨華ちゃん・・・もう止めようよ、暗くなるのは。
 きっといるはず、一緒にあいつらの野望を
 食い止めてくれる仲間が」

華奢な少女の名は梨華と言った。そしてバイクを運転する少女
はひとみと言った。
二人は「ヒト」ではない。たが、「改造人間」でもない。
「人造人間」だった。「機械」だったのだ。
「ヒト」の心を持った「機械」だったのだ。
二人を「作った」のは、やはりつんく博士、加護博士だった。
110名無しっぺ:2001/07/14(土) 03:19 ID:ByWdtln.
元々つんくと加護、両博士は人体の能力を基本値より
あげる、という前代未聞の研究を行っていた。
人体の能力を上げることにより、いずれ崩壊するであろう
地球の自然体系、それに伴って行われるであろう
地球外へのテラフォーミング。それらに対応する為の
研究であった。

その方法とは、機械による人為的な方法、そして、
動植物の自然エネルギーや本能などを人体に適用する
方法だった。まず実験段階として二人は骨格などの
機械化を試みた。それが結果として「ロボット」「人造人間」
という、また違った方向へと移行していくのだが。
その次に、筋肉、各器官の能力向上が行われた。

ただ、もしそれらの技術を実際に人間に対して適用した場合、
その人間は「ヒト」と言えるのだろうか?中澤と石黒は
二人の研究を手伝いながら疑問に思った。
111名無しっぺ:2001/07/14(土) 03:21 ID:ByWdtln.
あっ!今気付いた!第4話って書いたけど、
これ第5話だ!スマソ!
112名無しっぺ:2001/07/14(土) 03:28 ID:ByWdtln.
もしかしたら、その時点で博士達は
狂い始めていたのかも知れない。
自分達の研究が後にどんな悲劇を起こすのかも
判っていたのかも知れない。
何よりその為に辻は改造人間となったのだから。
そして、今サイドカーに乗っている二人の少女、
梨華とひとみも、そうだった。
二人は博士達にとって、いや、
人類全体にとっての「保険」だった。
もし自分達の研究成果が悪用されるような事があったら。
それら最悪の事態を予想して、博士達は彼女を作った。
そして、その予想は的中した。そして、二人は目覚めた。
二人にインプットされた内容はただ一つ、「ゼティマ」
を潰す事。それが最優先事項だった。
113名無しっぺ:2001/07/14(土) 03:34 ID:ByWdtln.
石黒と辻が中澤家に帰ると、中澤が
血相を変えて飛んできた。

「ちょ、ちょっと!二人ともはよ来ぃ!」

中澤は二人の腕を強引に掴むと
リビングまで引っ張っていった。
そして、石黒が目にしたのは・・・
捕まっているはずの、むしろ殺されたとさえ思った、
義妹の真里だった。

「なっ!・・・ま、真里・・・あんた・・・
 大丈夫だったのね・・・」

石黒はソファーに所在無く座っている真里を
目いっぱい抱きしめた。

「ちょ、ちょっと!痛いよお姉ちゃん!」

「あっ、ゴメンね・・・お姉ちゃん、心配で心配で・・・」

石黒は涙をぽろぽろ流しながら真里の頭を撫でていた。
114名無しっぺ:2001/07/14(土) 03:48 ID:ByWdtln.
「さっきなぁ、テンガロン被って、ギター背負った、
 男の子みたいな女の子が来てなぁ。
 その子が真里ちゃんを助けてくれたらしいねんけど、
 一人でようやるわ。なにもんなんだか知らへんけど・・・
 名前を聞いたら『名乗るほどのもんじゃないよ』
 ってカッコつけて。代わりに
 『「明日香」って知らない?』ってあっちの方から聞いて来てな、
  そんな子知らんでって言うたら、すぐ出て行きはってん」

中澤の説明に、石黒はすぐにピンと来た。

「もしかして・・・それって、市井・・・紗耶香・・・!?
 ほら、裕ちゃん覚えてない!?確か、加護博士の親友の娘さんで、
 宇宙開発団の一員で、宇宙船に乗る予定だった子!研究所やらなにやらが
 ゼティマに乗っ取られる前の話だけど・・・」
115名無しっぺ:2001/07/14(土) 15:45 ID:ByWdtln.
石黒や中澤がいた「組織」すなわちゼティマは、
悪の秘密結社である。その目的は「世界征服」。
このご時世に世界征服なんて時代錯誤の冗談としか思えないが、
事実、彼らはそれを実行に移そうとしている。

その手始めとして加護博士達の施設と研究内容が狙われたのだ。
結果、施設は完全にゼティマのものとなり
(表向きは今まで同様、一研究施設としてだったが)、
博士や研究員達は強制的に働かされる事になった。
もし歯向かう者が居れば、洗脳されるか、
利用価値がなければあっさり殺されてしまった。

そして加護博士達の研究成果を利用し、
作られた、初の「人造人間」後藤真希。
いや、ハカイダー・マキ。
116名無しっぺ:2001/07/14(土) 15:55 ID:ByWdtln.
彼女は作られた直後に脱走した。
人間を改造した改造人間ならまだしも、
完全な機械の人造人間が、作り主に反抗して
脱走するなど誰が考えたことだろう。
それはプログラムの暴走によるものだった。

そしてその暴走は、やはり博士達によって引き起こされた。
せめてもの抵抗だったのかも知れない。
自分達の研究が、現実の物になっていく。
その感覚に博士達は徐々に侵されていった。

ひとみと梨華の存在、マキの暴走、
そして博士自らが作った最後の改造人間、辻希美。
これらは博士の残り僅かなヒトとしての良心の表れなのだ。
そしてそれは共に人類最後の切り札でもあるのだ。
117名無しっぺ:2001/07/14(土) 16:06 ID:ByWdtln.
「キカイダー、殺す」

真っ黒なバイクに乗り、同じく真っ黒な
ライダースーツに身を包んだ少女が、ヒトではない物に
向かって言い放った。

「ハカイダー、貴様が組織を潰した張本人だな!
 壊れかけのプログラムで何が出来る!」

小さな地下アジトの中、地面に血まみれで倒れる
戦闘員たちを残し、ゴキブリのような出で立ちをした
男と、その少女は向かい合っていた。
本来ならば同じ組織であるはずのその男に対し、
少女はただ銃口を突きつけていた。

「アイツは、キカイダーはどこだ!それが私に与えられた
 使命!アイツを殺す!」

「くっ、何を言っても無駄か・・・首領も余計な
 プログラムを与えたものよ・・・加護博士がキカイダーなんて
 もの作ったのを知って、こんなプログラムを作ったはいいが、
 よもや自分達の組織まで敵扱いするとはな・・・しかたない、
 殺すか・・・」
118名無しっぺ:2001/07/14(土) 16:15 ID:ByWdtln.
「まぁ待てよ。捕まえて本部に連れて行く方が利口だぜ」

その声はゴキブリ男の後ろから聞こえた。

「お前は、カメレオン男!来るのなら早く来い!
 危うく俺まで殺される・・・うおっ!?」

そう言った直後、ゴキブリ男の足元には
銃による穴が開けられていた。

「キカイダーは・・・何処だ!?」

「ふぅ、ったく、世話の焼ける機械だな。
 大人しくしろっての!」

カメレオン男は瞬時に身体を周りの風景に同化させると、
マキの背後に回り強烈な当身を喰らわした。

「ウッ!・・・」

「ほう、機械でも人間と同じ所で気を失うんだな。
 よし、連れ帰るぞ。それと・・・ゴキブリ男、
 お前のこの失態は報告させてもらう。たった一人の
 人造人間にアジトを壊滅させられてるようでは
 お前の命も知れたものだな」

カメレオン男はマキを担ぐと、ゴキブリ男にそう言い残し、
どこかに消え去った。

「そ、そんな・・・まだ俺・・・」

ゴキブリ男がその後、組織に始末されたのは言うまでもない。
119名無しっぺ:2001/07/14(土) 17:25 ID:ByWdtln.
ダラダラと説明臭い文章でスマソ。
やっぱりこういうのって読みにくいですか?

実はお休みしてる間に保田の登場も考えちゃいました。
「アァァマァァゾォォン!!」
あと、本家の話と設定が違うってのは言わないで下さい。(W
120名無し娘。:2001/07/16(月) 00:10 ID:8UKtYqek
市井紗耶香は探していた。親友の明日香を、
福田明日香を殺した犯人を。
だが、目の前で殺されたにも拘らず、
犯人の手がかりは一切なかった。
故に彼女は探偵となり、日本全国を犯人探しの為
放浪する事となったのだ。

ここ最近起きている小さな犯罪組織や暴力団の壊滅は
市井の手によるものであろう。
市井は片っ端から潰していったのである。
ただ、そんな彼女ですら手をこまねく組織があった。
そう、ゼティマだ。相手が生身の人間ならまだしも、
改造人間となれば話は別だ。彼女はゼティマの謎を
調べるべく、組織に自ら組した。だから石黒と中澤は
その存在を知っているのである。ただ、市井の真の目的に
ついては全く知らない。あくまでも
ゼティマの一員と言う存在に過ぎなかった。

(市井紗耶香、あなたは何を考えているの!?)

石黒は中澤家で一人考えていた。あの公園での出来事、
すぐ後の真里の帰宅。石黒、中澤の裏切り、辻の存在。
それらを知っているにも拘らず真里を助けてくれた。
疑問が残る。裏切り者の妹を助ける義理などないはずだ。
なのに、彼女は助けてくれた。そしてなにより、
彼女が残した言葉も気になる。

『「明日香って知らない?」』
121名無し娘。:2001/07/16(月) 00:18 ID:8UKtYqek
一応、市井は早川健=ズバットって事で。
122名無しっぺ :2001/07/17(火) 22:43 ID:iiRMnjeE
「市井、よくも今まで騙してくれたな。だがこれで終わりだ!」

ここはゼティマの改造人間の一人、コウモリ男のアジト。
とうとう市井の正体がばれたのだ。

「ふっ、とうとうバレちゃったみたいだね。
 まぁ、いい加減アンタらみたいなゲス野郎の
 元で手下のフリしてるのも疲れたし、
 アンタらの情報も十分集めれたし。辞めるには
 丁度いい頃合みたいだね」

市井はボコボコにした戦闘員を足で転がせながら言った。

「『辞める』だとう!?お前には死んでもらうんだよ!!」

コウモリ男が問答無用で市井に襲いかかった。
滑空してきたコウモリ男をヒラリとかわす市井。

「アンタ、自称日本一の超人なんでしょ?」

「なんだ?こんな時に。だが、まぁ、そうだな。
 俺ほどの実力者はなかなかいないだろうな」

戦いを止め、突然語り合う二人。妙な雰囲気だ。

「ヒュウッ、チッチッチッ。アンタ、日本じゃ二番目だ」

市井がテンガロンを人差し指で上げ、ポーズを決めた。

「何ィッ!?じゃあ、日本一は誰だ!?」
123名無しっぺ :2001/07/17(火) 22:56 ID:iiRMnjeE
「チッチッチッ」

親指で自らを指差す市井。

「貴様ぁ!舐めてるのか!」

コウモリ男が再び市井を襲う。だが市井はまたもこれをかわした。
普通の人間には出来ない芸当だ。だが、市井は普通の人間である。
ただ、何をしても「日本一」な所以外は。

「ぬうっ!?ど、どこだ!?」

思いっきり攻撃を避けられ、コウモリ男は
市井を見失った。
するとコウモリ男の背後からエンジン音が。

コウモリ男が振り向くと、そこには真っ赤な
車に仁王立ちしている、これまた真っ赤な特殊スーツを
着た人間が立っていた。

「誰だ!?」

「ズバット参上、ズバット解決!人呼んで、
 さすらいのヒーロー、怪傑ズバァット!!」
124名無し娘。:2001/07/19(木) 22:56 ID:HlYBVzXQ
ヽ^∀^ノ<誰か書いてよー!もしかしてズバットじゃマニアックすぎ?
125名無しっぺ:2001/07/20(金) 19:08 ID:43naijH6
見てる人がいるのかわかんないけど、続き書くぜ!
>>123の続き
「!!??市井かっ!?ええい、誰だろうと構わん!
 血祭りに上げてやる!」

コウモリ男は牙を剥き出しにし、市井の喉元に喰らいつこうと
ものすごいスピードで襲い掛かった。が、市井は素早くそれをかわし、
コウモリ男の首に右手に持ったムチを巻きつけた。

「ぐぅぅっ!」

コウモリ男はムチによって攻撃の勢いをなくし、たまらず
声を上げた。そして市井はムチに込めた力を更に強める。
126名無し娘。:2001/07/20(金) 19:28 ID:GE6t25Uc
ギターに入った強化服が(・∀・)イイ!
127名無しっぺ:2001/07/20(金) 20:15 ID:43naijH6
「人間だったら警察に突き出せばいいんだろうけど、
 アンタら改造人間の場合は警察じゃどうしようもないからね。
 悪いけど、死んでもらうよ!」

市井はそう言うと、ムチを巻きつけたまま空中高く
ハイジャンプし、秘密基地の天井部分の鉄骨を飛び越えた。
結果として市井が着地することでコウモリ男は首吊り状態になった。

「アディオス・・・」

それがコウモリ男が最後に聞いた言葉だった。

「うぐぅっ!・・・」

市井はムチをピンと弾いてトドメをさしたのだった。
128名無し娘。:2001/07/20(金) 21:50 ID:IHSmwxTQ
必殺仕事人!?
怪傑ズバットは知らないけど…カコイイ!
続き期待。
129名無しっぺ:2001/07/20(金) 22:06 ID:43naijH6
>>128
そう、「仕事人」です。と言っても、ズバットなんて見た事ないし、
「仕事人」も再放送で見たぐらいだし、更に言えば、基本的に
1号ライダーの世代じゃないんで、原作とはちがう所があるかも。
130名無し娘。:2001/07/21(土) 02:28 ID:Z.LVRrbo
もう仮面ライダーっていうより石森ワールドだし、
こうなったら009も出して欲しいね。
131名無しっぺ:2001/07/21(土) 12:58 ID:DG7uf5I6
>>130
009は見たことないや。わかんね。(W
他の人が書くならいいけど。
俺は特撮キャラだけってことにしてる。
でもゴレンジャーは出す気にならないね。
っていうかそれって「モーニングファイブ」じゃん!(W
132名無し娘。:2001/07/24(火) 04:51 ID:rYqFIT5s
hozennnnnnnn!
133名無し娘。:2001/07/24(火) 20:05 ID:E4JLEvzs
ここでいったんキャラクターを整理してみよう。

辻希美:仮面ライダーに変身する。もとはただの中学生だったが、
    親友の加護亜依と倉庫内で遊んでいた時に突然倉庫に
    火を点けられ、加護亜依は死亡。辻は加護の祖父である
    加護博士に助けられ、加護亜依の皮膚組織を移植され、
    なおかつ加護博士の研究していた「改造人間」の技術を
    使用されることで、「仮面ライダーのの」に生まれ変わった。
    が、これが彼女にとって、辛く、長い戦いの人生の幕開けに
    なるとは、本人も予想だにしていなかっただろう。
134名無しっぺ:2001/07/24(火) 21:23 ID:E4JLEvzs
中澤裕子:元々は加護博士、つんく博士の下で助手をしていた。
     だが、加護博士達の研究していた、改造人間、人造人間
     の技術にゼティマが目をつけ、研究所は襲撃される。
     結果、そこで働いていた研究者たちは強制的に働かせられ、
     逆らう物には死が待つという、最悪の状況の下、中澤も
     そこで働かせられていた。ちなみに、科学者の中には、
     逃げないように洗脳される者もいた。中澤は嫌々ながら
     言うことを聞いていたようだが。
135名無し娘。:2001/07/27(金) 18:52 ID:dhLHUqTA
age
136名無し娘。:2001/07/27(金) 22:27 ID:.MEZv5j2
サイボーグ柴田に勝てるんでしょうか・・・
137名無しっぺ:2001/07/28(土) 18:16 ID:1WX5mwBg
石黒彩:中澤と共に加護博士達の下で助手として働いていた。
    が、突然のゼティマの襲撃により、例のごとく無理矢理
    言うことを聞かされていた。しかし石黒は、徹底的に
    反抗しようとした為、組織により洗脳されてしまった。
    故に、組織がハカイダー・マキの暴走によりいったん
    壊滅状態になった後も、生き残った首領達の命令の下で、
    仮面ライダー=辻希美を捕えようとした。だが現在では
    洗脳する為に必要だった薬物の効果が消え、辻、中澤と
    共に生活している。なお、この三人の居場所を世界的な
    組織であるゼティマが何故知らないのかは永遠の謎。
138名無し娘。:2001/07/31(火) 04:59 ID:nmGSCD.g
保全
139名無しっぺ:2001/08/01(水) 22:26 ID:LNSePs7g
今更ながら、>>120-127のタイトルは
第6話「この怪人、吸血鬼!」です。ズバットっぽい
タイトルつけたつもり。
140名無しっぺ:2001/08/01(水) 22:28 ID:LNSePs7g
第7話 「もう一人の仮面ライダー」

ここはジャングルの奥地の村。だが、こんな辺境の地にさえ、
ゼティマの魔の手は伸びているのだった。

「ば、化け物だーっ!!」

村人の一人が顔を真っ青にして走っている。そして
その後ろを追いかける者がいた。ゼティマの改造人間だ。

「ふん、こんな所にも人間がすんでいたとはな。
 我らの基地を作るには邪魔で仕方がないわ!
 戦闘員!民家を焼き払え!住民を捕えて洗脳するのだ!」

ゼティマの怪人であるその男、ワニ獣人は戦闘員を従え、
村の奥をずんずんと突き進んでいった。

そして次々と焼き払われる民家の中、まだ火を
点けられていない家の中に少女と老人がいた。
141名無しっぺ:2001/08/01(水) 22:29 ID:LNSePs7g
「おじいちゃん!早く逃げよう!ほら!」

まだ彼女の家には怪人達は来ていないが、襲われるのは
時間の問題だろう。しかし、そんなときにも拘らず、
老人は家の置くから物々しい箱を取り出した。

「ちょ、何してるの、おじいちゃん!
 変なヤツラがそこまで・・・きっとこの前
 テレビで見た怪人だよ!」

「ああ、ヤツラが何者かは知らんが、今日本では
 あいつらが暴れとるらしいの・・・」

二人はゼティマの怪人達を知っていた。いや、すでに
世界中の人間が知っていた。何故ならここ最近
世界中で起きているテロ、大量殺戮、失踪事件には、
必ずあの化け者―ゼティマの怪人―が絡んでいたのだから。
142名無しっぺ:2001/08/01(水) 22:30 ID:LNSePs7g
更に怪人達は堂々と街中に現れ、殺人、爆破、毒ガスを使った
テロを行っているのである。当然それは世界中で報道され、
この、ひっそりと生活をしている村民達もそれを知っていた。

「なぁ、ケイよ。今日本ではアイツらが暴れておる。
 ワシとお前の故郷である日本でな」

「おじいちゃん!何落ち着いてるのよ!早く逃げなきゃ!」

その少女―名前は「ケイ」という―の言葉も無視して、
老人は話を続けた。
143名無し娘。:2001/08/02(木) 03:09 ID:SrXp7J/E
( `.∀´)/ < アーーマーーゾーーン!
144名無し娘。:2001/08/03(金) 18:58 ID:vwx0icys
めちゃおもろいッス
「ぺ」さんがんがってくらさい。
145名無し娘。:2001/08/03(金) 23:55 ID:4bYfdYDY
( `.∀´)/ < アーーゲーールーーゾーーン!
146名無し娘。:2001/08/04(土) 14:13 ID:HSEq8qao
147名無しっぺ:2001/08/04(土) 16:06 ID:f3wssB8k
「ワシが探検家としてここに来た時、お前とお前の両親
 を乗せた飛行機が墜落し、ワシは唯一生き残ったお前を
 引き取り、ここで暮らす事を決めた。ここにある、
 ある秘宝を探すためにもな。そして、
 ワシは見つけた。その秘宝を・・・これが、そうじゃ」

老人は先ほど取り出した箱を開けた。その中には、
二つの腕輪とベルトが入っていた。

「ケイよ。これをお前にやろう。さぁ、今すぐつけるんじゃ」

「なっ・・・いきなり何を言い出すのよ!
 今はそんな事言ってる場合じゃ・・・」

ケイが無理矢理老人を連れて逃げようとした時、
とうとう怪人たちが来てしまった。
148名無しっぺ:2001/08/04(土) 16:10 ID:f3wssB8k
「へへへ。ようやく見つけたぞ。アマゾンの秘宝。
 そして、裏切り者をなあ!!」

「!!おじいちゃん、こっち!」

ケイは老人を引っ張って家の裏から出ようとした。
しかし、すぐに戦闘員によって阻まれてしまった。

「くっ・・・殺されるの・・・?」

ケイは絶望の表情を浮かべていたが、老人は顔色一つ
変えず、いつの間にか持っていた箱を大事そうに持っていた。
そして、ワニ獣人はその箱を睨みつけながら二人のもとに
近づいていった。
149名無し娘。:2001/08/05(日) 03:20 ID:aEsLHTdk
hozem
150名無し娘。:2001/08/06(月) 10:39 ID:ITKFQ8D6
保全
151名無し娘。:2001/08/07(火) 08:20 ID:cPMOmuGM
ほぜん
152名無し娘。:2001/08/07(火) 23:30 ID:VjqGzHIo
あげ

昔、「ウルトラマンのの」なんていうのが狼にあった
153名無し娘。:2001/08/08(水) 18:35 ID:6x5KPW6o
不安なので保全
154名無し娘。:2001/08/09(木) 00:12 ID:kgFfhZ3c
 
155名無し娘。:2001/08/09(木) 23:17 ID:lRuIGtDI
保全
156名無し娘。:2001/08/10(金) 02:53 ID:ERlWqlzc
保全
157名無し娘。:2001/08/12(日) 00:43 ID:2ZmxCKDw
保全
158名無し娘。:2001/08/12(日) 00:51 ID:InQWmyKc
へ〜、ココまだ終わってないの?
159名無し娘。:2001/08/12(日) 23:57 ID:Q3vZ25Nk
保全
160 :2001/08/13(月) 00:20 ID:K3AJMy52
保田
161名無しっぺ:2001/08/13(月) 19:18 ID:uN8A9KLg
「さぁ、それを渡してもらおうか。そしてお前とその娘を
 連れて帰らせて貰うぞ。裏切り者でも利用価値があれば
 生きる事が出来るんだからなぁ、良かったなぁ、お前のような
 老人でも生きていられるぞ。クックックッ」

ワニ獣人はびっしりと牙の並んだ口を上下させて笑った。
そんな中、ケイはワニ獣人の言葉に疑問を抱いていた。

(裏切り者!?誰が!?もしかして、おじいちゃん!?)

そして、自分の置かれた状況も無視して、ケイは
疑問をぶつけた。
162名無しっぺ:2001/08/13(月) 19:20 ID:uN8A9KLg
「ちょっと!アンタ!おじいちゃんが裏切り者って
 どういう事よ!!」

「んん?よくもまぁ俺に向かってそんな口を聞けるな。
 褒めてやるよ。よくビビらなかったな、ってな。
 ふん、このジジイはな、元は俺たちの仲間だったんだよ!」

そう、老人は元ゼティマの研究者の一人であった。
厳密に言えば加護博士の研究所であったが。
彼もまた、マキの暴走に乗じて逃げ切れた人間の一人だったのだ。
そして彼はこんなジャングルの奥地まで逃げ、住む事に決めたのだ。

「おじいちゃん!ホントなの!?」

ケイは困惑気味に老人に言った。だが、老人は相変わらず
落ち着いた様子で答えた。

「ああ、元はな。無理矢理働かされておったが・・・
 まさかここまで逃げたワシを追いに来るとは・・・」

「フン、俺がたまたまこの地域を取り締まる事になって、
 そこでお前がここにいるっていう情報を手に入れたからだ。」

ワニ獣人は、誰に言われた訳でもないのに勝手に事情を説明した。
163ヤキソバン:2001/08/14(火) 02:41 ID:7qmNYOw.
age玉ボンバー!!
164名無し娘。:2001/08/15(水) 14:29 ID:1eno9fMQ
保全
165(0^〜^0)@狼:2001/08/15(水) 19:33 ID:vQOAp.ac
おいら頑張ってるけど
166名無し娘。:2001/08/17(金) 03:44 ID:qtVzaYn2
保全
167名無し娘。:2001/08/17(金) 13:20 ID:r/iyX8ZY
168名無し娘。:2001/08/18(土) 00:31 ID:Z.7/e4CQ
保全
169名無し娘。:2001/08/18(土) 15:56 ID:0I4GjXZE
保全
170名無し娘。:2001/08/18(土) 23:23 ID:gSKsOQ/w
不安なので保全
171名無し娘。:2001/08/19(日) 02:51 ID:nifmM72c
 
172名無し娘。:2001/08/19(日) 02:53 ID:QZNDlI7.
保全
173名無し娘。:2001/08/19(日) 03:28 ID:hBSa5/iE
ほぜむ
174名無し娘。:2001/08/19(日) 19:51 ID:nPQnVhxc
175名無し娘。:2001/08/20(月) 00:31 ID:gsXa25GE
176名無し娘。:2001/08/20(月) 02:01 ID:cpAvltCw
超保全
177名無しっぺ:2001/08/20(月) 20:37 ID:Qy9NyBsM
「さあ、それを渡して大人しくついて来てもらおうか?」

ワニ獣人は二人に一歩ずつ近づいていった。

(このまま捕まって働かされるの!?そんなのイヤよ!
 いつか私の生まれた日本に帰るって、おじいちゃんと約束
 したんだから!)

「おじいちゃん!この腕輪とベルトをつければいいのね!」

ケイは箱から腕輪を取り出し両腕にはめ、ベルトを腰に巻いた。

「や、やめろぉぉ!!」

途端にワニ獣人が叫んだ。どうやら腕輪はかなりの価値のものらしい。
いや、それだけではない。何か大きな秘密もあるようだ。
腕輪をはめた瞬間、ケイの体の中を何かが駆け巡っていった。

(うっ!何!?何なのこの感覚!?ううっ、力が、力が溢れ出しそう・・・)

そしてケイは、変身した。異形の者として。その体は緑の中に赤いラインが
まだらに入り混じり、その顔は爬虫類とピラニアを足したような顔であり、
その牙は獲物を捕えるべくズラリと並び、その両手には獲物を引き裂く爪が
鋭くのびていた。
178名無しっぺ:2001/08/20(月) 20:40 ID:Qy9NyBsM
しばらくの間、ケイの周りの空間は静まり返っていた。
誰も、何も言わなかった。いや、言えなかった。あまりの事に。
ただ聞こえるのは家の外であわただしく逃げ惑う村人の声。
だが、その静寂を、ワニ獣人が引き裂いた。

「な、なんてことだ!!俺の手柄が・・・くそっ、余計な障害物が
 増えてしまったようだな・・・」

ワニ獣人が再び目に殺意をあらわにした。攻撃の合図だ。
それを感じたのか、戦闘員達が一斉にケイに襲い掛かった。
ワニ獣人もその後ろから続く。だが、ワニ獣人がケイに攻撃を
浴びせる前に、戦闘員達はケイによって寸断されていた。
皆、体から赤い血を噴き出しながら。その体には爪によって引き裂かれた
跡が残り、攻撃のすさまじさを物語っていた。

「な、何ぃ!?」

一瞬の間に起きた、予想外の事に、思わずワニ獣人は
攻撃の手を休めてしまった。
そして次の瞬間、ケイの爪がワニ獣人を襲った。

「ぬおっ!?」

間一髪攻撃をそらすワニ獣人。すかさず反撃を繰り出した。
攻撃を空振って隙だらけになったケイのわき腹に、
ワニ獣人の拳が深く沈んだ。

「んぐぅっ!?」

たまらず声をあげるケイ。だがその声も次の自分の声で掻き消される。
次々にワニ獣人の拳が体を打つからだ。さっきまでの勢いは何処へやら、
ケイは無様にも地面に突っ伏してしまった。
179名無しっぺ:2001/08/20(月) 20:41 ID:Qy9NyBsM
(ご、ごめん、おじいちゃん・・・私、死ぬのかな?ごめんね、おじいちゃん
 も守れないや・・・ははっ・・・)

終始冷静さを保っていた老人も、今回ばかりは絶望の表情を露にしていた。

「くくっ、腕輪の力、どの程度のものかと思っていたが、まさかこんな
 もんとはな。ま、素体がこんな普通の女じゃあなぁ。たかが知れてるぜ」

ワニ獣人は、横になったケイの体に上に片足を乗せ、余裕を持って
話していた。ケイは死を目の前にしながら、床に転んだある物を目にした。
それは、自分と両親が写っている写真。老人がケイを助け出した時、一緒に
事故現場から取り出せた唯一の物だ。それを見た時、ケイに新たな力が
沸いてきた。だがその力は決して腕輪のもたらすものではなかった。ケイの、
人としての潜在能力からくるものだった。

(死ねない!!もう父さんも母さんもいないけど、日本に帰るって
 約束したんだから!おじいちゃんと、父さんと母さんに!)

再びケイは立ち上がった。片足をケイの体に乗せていたワニ獣人は
バランスを崩しそうになったが、とっさにたて直し、ケイと間合いを取った。

「けっ、まだやるつもりか?最後のあがきってやつだな。やるだけ
 無駄なのによ!!」

ワニ獣人はトドメとばかりに飛びかかった。それと同時にケイもジャンプした。
お互いこれが最後の攻撃だった。

「死ねえぇぇぇ!!人間ふぜいがぁぁぁ!!」

「大・切・断!!」
180名無しっぺ:2001/08/20(月) 20:44 ID:Qy9NyBsM
次の瞬間、地面に大きな音をたてて落ちたのは、ワニ獣人だった。
大量の血を流し、倒れているワニ獣人を見ながら、ケイは呟いた。
誰に言うでもなく。

「終わった・・・・・・」

だが、それは終わりではなかった。彼女がそれを確信するのは、血生臭い
家を一歩出てからだった。すでに変身も解け、老人とともに家を出た時、
ケイは目にした。燃え上がる家々を。完全に事切れ、倒れている村人を。

「・・・ひどい・・・」

それしか言えなかった。自分が逃げる事で必死だったから(結果的には自分が
戦う事になってしまったが)、家の外がここまでになっているとは思いも
よらなかったのだ。

「!!」

呆然とするケイを老人を、戦闘員の残党が襲ってきた。
すぐさま変身し、あっと言う間に戦闘員を倒すケイ。
だが、次々と他の家から出てくる戦闘員。

「こいつらが・・・村のこんなに・・!?許さない!!」

ケイは自ら戦闘員の塊に突っ込んでいった。
数秒後には、無数の死骸の中心に、ただ立ち尽くすケイの姿があった。
変身が解けたケイは、老人に向かって決意を露にしてこう言った。

「・・・おじいちゃん。私、日本に行くよ!」

「ああ、その為の旅費も隠しておいたんじゃ」

老人もまた、決意を込めた表情で応えた。

「村の方はワシがなんとかする。お前は日本に行って、ゼティマを
 潰すんじゃ!」

「うん!これ以上こんな事がないように、私が行って、やっつけてくる!」
181名無しっぺ:2001/08/20(月) 20:45 ID:Qy9NyBsM
第七話 「もう一人の仮面ライダー」終わり

続き書きたい人は書いてくださいね。
元々はリレー小説みたいなもんだし。
182名無し娘。:2001/08/21(火) 00:35 ID:TFipCt5.
超保全
183名無し娘。:2001/08/21(火) 00:37 ID:0LyqVRu6
保田がアマゾンか・・・・・・ ギルスでもいい感じがするが、
面白かったから全然良し。
184名無し娘。:2001/08/21(火) 00:47 ID:0LyqVRu6
モーヲタと共に特ヲタもやってるから、漏れもかいてみようかな・・・・

飯田のスーパー1あたりで。
185名無し娘。:2001/08/21(火) 01:19 ID:0yobADn6
この小説での娘。は・・・
辻:仮面ライダー
石黒、中澤:辻の保護者代わり
矢口:石黒の義妹(ほとんど出てないけど)
吉澤:キカイダー(だと思う)
石川:ビジンダー(だと思う)
保田:アマゾン
後藤:ハカイダー
市井:怪傑ズバット

オレ的には飯田はキカイダー01で、仁王象の中から登場!ってのがいいな。
186名無し娘。:2001/08/21(火) 03:47 ID:LXN083Dc
後出てないのは、飯田と安倍。
飯田はやっぱりメカっぽいやくがいいかなぁ。
184さん、185さんのスーパー1かキカイダー01、
もしくはメタルダ―とかジバンみたいな感じが。
187名無し娘。:2001/08/21(火) 03:49 ID:LXN083Dc
ついでに書くと、
加護と福田は物語の設定上すでに死亡してる。
188184=名無し坊:2001/08/21(火) 20:34 ID:13P.MlUk
第8話 「宇宙の勇者、スーパー1」

飯田圭織。20歳。

彼女は現在、アメリカにある宇宙研究施設、『E&S』に所属している。
そこが極秘に進めていた計画『惑星開発用改造人間計画』に、
彼女は被検体として志願した。
「宇宙を自らの手で切り開いていきたい」という、彼女の思いからの選択である。


「・・・・・・・ん、んぅ・・・・・・・・・・・・」

手術台の上で、圭織は目を覚ました。

「カオリ、手術は成功ですよ。あなたは今、惑星開発用の改造人間として、
 生まれ変わったのです」

圭織の体を改造した科学者、ヘンリー博士が、彼女にそう告げる。

「どこか、体で異常を感じる箇所はありませんか?」

「・・・・・・・今の所、ありません。
 ・・・・手術前と、全然変わらない感じです」

「それはよかった。それこそ、手術の成功の確かな証です」

満足そうに、ヘンリー博士は頷く。

「あの・・・・・ 博士。起き上がっても、いいですか・・・・・・?」

「えぇ、構いませんよ。ゆっくりと、起きてみてください」

博士の言葉と共に、圭織は、ゆっくりと起き上がる。
手術台の上に、彼女の裸が晒される。
一見しただけで、彼女が改造人間だと気付くものはいないだろう。
189名無し坊:2001/08/21(火) 20:44 ID:13P.MlUk
圭織は、自分の体をゆっくりと見回す。

「特に・・・・ 姿形が変わっているわけではないんですね」

「ハイ。カオリのその姿は、変身前の、日常生活用のものです。
 惑星開発用の姿のまま、あなたの容姿を固定するわけにはいかないですからね」

そう言って、ヘンリー博士は穏やかに笑った。

そんな博士に、圭織は

「あ、あの・・・・・ 博士・・・・・・
 変身・・・・・・ してみたいんですけど・・・・・・・」

恐る恐る質問してみる。

その言葉を待っていたかのように、ヘンリー博士は、傍らにおいてあった、
スーツケース大の黒い機械を取り出した。

「いいですよ。早速、変身を試してみましょう
 実は、変身には、カオリ自身の意志でそれを行う為の、
 一定のポーズがあるのですが、まだあなたにはそれ教えていませんので、
 こちらで変身させてみます。
 力を抜いて、気を楽にして下さい」

そう言いながら、ヘンリー博士、黒い機械のスイッチを入れた。
190名無し坊:2001/08/21(火) 20:47 ID:13P.MlUk
とりあえず、ここまで書いてみました。

あんまり面白くなるかどうかワカランけど、もう少し書いてみます。
191名無し娘。:2001/08/21(火) 20:56 ID:QwxEnR02
保全。
がんばって!!
192名無しっぺ:2001/08/21(火) 21:14 ID:0yobADn6
頑張って書いてください!
193名無し坊:2001/08/22(水) 00:03 ID:9lNt1OfE
その途端、

(な、何・・・・? 体が・・・・・ 熱い・・・・・・?)

 圭織の体の中で、何かが変わり始めていく。
 それが、自分の心の変化なのか、体内の温度の変化なのか、それはわからないが、
 とにかく、何かが変わっていく感じがするのだ。
 そして

 カシャ!!

 下腹部の、へその奥あたりでそんな音がしたと思うと、


圭織の体は、既に変化を終えていた。


体は、黒い全身スーツの様なものの上から、
銀のブーツと、胸部プロテクター、
そして腕の部分に、フリンジが付いたグローブが装備されている。

腰には、風車のようなものが内包されたベルトが付けられていて、
左右に、5色に分けられた小さな箱が付いている。

首にかすかな閉塞感があったので、首を触ってみると、
そこには、真紅のマフラーが巻かれていた。

そして、顔。

顔には、どこか有機的な感じのするマスクが装着されていた。
その極大的なアーモンド型の目から、蜂のイメージが連想される。
それも、蜜を運ぶだけの蜜蜂ではなく、闘う力を備えた、スズメ蜂を。

「これが・・・・・ 改造人間の、私・・・・・・・・」

「そうです。その姿こそが、惑星開発用改造人間計画の最終形態。
 コードネーム、『スーパー1』です」

「スーパー1・・・・・・・・・・・・・」


こうして飯田圭織は、惑星開発用改造人間第1号として、生まれ変わったのだった。
194名無し坊:2001/08/22(水) 00:26 ID:9lNt1OfE
数ヶ月間は、スーパー1となった圭織の稼動テストや、性能の実地研修が行われた。

人体改造による変身能力、そして肉体強化という、人類にとって未知なる領域である。
取るべきデータは、半端な量ではない。

また、圭織自身も、スーパー1の能力を把握、制御しなければいけない。
ほんの少し力を加えただけで、厚さ数センチの鉄板を曲げてしまうのだ。
制御できなければ、周囲はもちろんのこと、圭織自身にも被害が及ぶ。


そして、なにより圭織が憶えなければいけないこと。
それは、変身ポーズの習得である。
自らの意志でスーパー1に変身できなければ、惑星開発など、遠い夢なのだ。


データ採集、性能研修の合間を縫って、圭織は、変身ポーズの習得に勤しんだ。
195名無し坊:2001/08/22(水) 00:48 ID:9lNt1OfE
「ハァッ!! 変・身!!!」

掛け声と共に、決めのポーズを取る。
しかし、圭織の体はスーパー1に変身しない。

「・・・・・・ふぅっ・・・・ またダメか・・・・・・・・」
一気に気が抜け、その場にへたり込む。

ここは『E&S』にある、屋内型体育館である。
「変身ポーズは、とにかく何度も繰り返して憶えるしかない」という
ヘンリー博士に言葉で、圭織は体育館内の全身鏡で、自身の姿を写しながら、
もう4時間以上、ポーズの練習に励んでいるのだ。

しかし、この4時間での成功回数は、683回中、なんと0回である。

「・・・・やっぱり、圭織には無理なのかな・・・・・・・・
 こんなんじゃ、宇宙へ飛び出すことなんてできないよ・・・・・」

広い体育館に一人、沈み込む圭織。

しかし、そんな彼女に

「かーおーりっ!」

声をかける一人の人物がいた。
196名無し娘。:2001/08/22(水) 00:54 ID:vwKQm59c
フリンジやマフラーに意味はあるのか……。
197名無し娘。:2001/08/22(水) 01:55 ID:lfl4snGw
Vジェット(大型バイク)に乗って走る飯田、かっこいいかも。
198名無し娘。:2001/08/22(水) 02:00 ID:N1RzITqk
誰だ?誰が来たんだ!?
199川@o@)‖ :2001/08/22(水) 02:53 ID:oQw5NnEc
チェンジ チェンジ シルバーハンド
シルバーハンドは スーパーハンド
30トンもの 威力を秘めて 厚い鉄板 ぶちやぶる
※スーパーライダー 秘密技
 チェンジ チェンジ ゴーゴーゴゴーゴー

チェンジ チェンジ レッドハンド
レッドハンドは パワーのハンド
50トンもの 鉄球うけて 空の果てまで 投げとばす
※Repeat

チェンジ チェンジ ブルーハンド
ブルーハンドは エレキのハンド
3億ボルトの 電気をつくり イナズマ放電 輝かす
※Repeat

チェンジ チェンジ グリーンハンド
グリーンハンドは 冷熱ハンド
熱い炎を 右手でとばし 冷凍ガスは 左手さ
※Repeat

チェンジ チェンジ ゴールドハンド
ゴールドハンドは レーダーハンド
ちいさなロケット 空にとばし 敵の情報 キャッチする
※Repeat
チェンジ チェンジ ゴーゴーゴゴーゴー
200名無し娘。:2001/08/22(水) 10:27 ID:9m3GUzKY
シルバーハンドとレッドハンドの違いは?
ゴールドハンドのこの弱さはいったい何?
201名無し娘。:2001/08/22(水) 15:05 ID:Am3sVUGo
がんばれー
202名無し坊:2001/08/22(水) 23:37 ID:siT9wfjA
「あ・・・・  リンネ・・・・・・・」
 圭織に声をかけたのは、『E&S』のスタッフ、リンネだった。

彼女は、若干19歳にして、ヘンリー博士同様、惑星開発用改造人間計画に
参加した天才で、現在は、スーパー1である圭織のデータ採集係を務めている。

年が近いこともあり、2人は、計画以前からの友人同士でもあった。


「暗い顔しちゃって、何かあったの?」

明るく問い掛けるリンネに、圭織は暗く答える。

「変身・・・・・ どうしても、できないんだ・・・・・・」

「・・・・・・そうなんだ・・・・・・・」

「・・・・・・・何回試しても変身できなくて・・・・・・・・
 やっぱり、私には、惑星開発なんて、ダメなのかもしれない・・・・・・」

2人の間に、沈黙が流れる。

「そんなことないよ」

「・・・・・・・・え・・・・・・・?」

「圭織ってさ、どんな時だって、諦めなかったじゃん。
 ココの調理室で天ぷら作ろうとして、油の代わりにガソリンいれて失敗した時も、
 諦めずに作り直して、ちゃんと美味しいの作ったじゃん。
 宇宙を自分の手で切り開くのが、圭織の夢なんでしょ?
 諦めちゃダメだよ」

「・・・・・リンネ・・・・・・・」

「頑張って、もう少し練習してみようよ!
 今日のデータ採集の時間も、使っていいからさ!!」

「リンネ・・・・・・ ありがとう・・・・・・
 よし!! 圭織、もっと頑張ってみるよ!!!」

「その息、その息!! ファイトだよ!」

圭織が再び練習に戻ろうとした時、


Beeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!


『何ッ!?』

体育館内に備え付けられた火災報知器が、けたたましい音を立てて鳴り始めた。
203名無し坊:2001/08/22(水) 23:54 ID:siT9wfjA
「えっ? 火事なの!?」

リンネは、火災報知器の隣に設置してある非常用通信機のスイッチを入れた。

「もしもし、リンネです。何かあったんですか?」

通信機のスピーカーから、雑音混じりの声が聞こえる。

「こ、こちら保安室!
 施設内の研究ブロックが、何者かによって爆破されました!!」

「爆破!?」

「・・・・・・・・・爆破・・・・・・・・・?」

リンネの言葉を聞き、圭織もリンネの傍らに立つ。


「侵入者は、その後も活動を続けている模様です。
 このままでは、施設そのものが壊滅させられます!!!」

「ねぇ、研究ブロックが爆破されたって言いましたよね。
 惑星開発用改造人間計画の資料はどうなったんですか!?
 私や、ヘンリー博士が採集した、スーパー1のデータは!?」

「そ、それが・・・・・ データは、爆破によって、
 破壊されました。恐らく、バックアップも同様に・・・・・」

「そ、そんな・・・・・・」

「そして、研究中だったヘンリー博士をはじめ、多数の研究者も、
 爆破のせいで・・・・・・・・・・・・ 死亡しています」

『えぇっ!!』


二人に体に、衝撃と戦慄が走った。
204名無し坊:2001/08/23(木) 00:29 ID:YpkYTolQ
「リンネ博士。侵入者は、博士がいる体育館の方向に向かっています!
 急いでその場所から退避してください!!」

「・・・・・・・・わかりました。
 ここには、飯田圭織、スーパー1もいます。
 何とかしてそちらに行きますから、彼女を最優先にした
 退避経路を、絶対に確保しておいてください」

「わかりました。お待ちしています」

通信はそこで終了した。

「・・・・・・・・・・ヘンリー博士・・・・・・・・・・」
 しばらくの間、リンネは沈痛な面持ちで俯いていたが、
 決心した表情を浮かべ、後ろを振り返った。

「圭織、逃げ・・・・・・・ あれ、圭織?」

後ろにいたはずの圭織の姿がないのだ。


「リンネ!!」

誰かが自分の名を呼ぶ。
辺りを見回すと、体育館の入り口に、圭織の姿があった。

「早く逃げないと!!! 行こう! リンネ!」

そう言う圭織の大きな瞳は、真っ赤に濡れていた。
そしてその瞳からは、未だに涙が流れている。

「圭織・・・・・・・・・・」

圭織も、辛いのだ。
ヘンリー博士をはじめ、突然に何人もの仲間を亡くして。

それでも、生きる道を選択しなければならない。
死んでいった仲間たちの遺志を、無駄にしないためにも。

「うん! 行こう、圭織!!!」

二人は、揃って保安室へと走り出した。
205名無し坊:2001/08/23(木) 00:30 ID:YpkYTolQ
保安室への道程は、崩れてきた壁や、降りていた隔壁のせいで
少々難航したものの、進む事ができた。

そして二人は、保安室へと続く、長い作業用の通路へと辿り着いた。

「ふぅ・・・・・ 何とかここまでこれたわね、圭織」

「うん。後は、この通路を突っ切れば保安室にいけるね」

「急ごう。侵入者が、いつ来るかわからないし」

そう言って、二人は通路を走り出した。

その時。

Baaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaan!!!

大きな音と共に、通路前方の天井が、爆発を起こした!

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

爆風に二人は吹き飛ばされる。

「い、一体・・・・・・・」
 埃と砂にまみれた圭織が、ゆっくりと立ち上がる。

「大丈夫? リンネ・・・・・」
 そう言いながら、圭織は起き上がってきたリンネに手を貸す。

「大丈夫だけど・・・・・・ ! あぁっ!!!」
 爆発した天井の方を見て、突然、リンネが声をあげた。

「な、何!?」

圭織も慌ててリンネの見ていた方向を見た。
そして彼女も、リンネの様に声をあげないまでも、驚愕に目を見開く。

二人の視線の先には、一人の人間がいた。

いや、それは人間などといっていいものでは決してなかった。


2メートルはある全身は、黒い羽に覆われている。
目の部分には、紅い円状の、スコープの様なものがはめ込まれている。
口には、銀色に光る鋭い嘴が備えられている。
しかしその嘴は、どうみても人口のものであり、2本で立つ足も、
機械によって造られている。

それは、科学によって造られた、禍々しい殺気を放つ、邪悪なカラスだった
206名無し坊:2001/08/23(木) 00:41 ID:YpkYTolQ
何とかここまで書けました。
リンネを出すことには、正直、不安もありましたが、
この線でもう少し書かせてもらいます。

スーパー1登場まではもうちょい待ってください。
207名無し娘。:2001/08/23(木) 01:25 ID:yHlwcb.U
>名無し坊さん
 がんばってください。
 いつも楽しみにしています。
208名無し娘。:2001/08/23(木) 01:50 ID:BN5Wy2vs
超保全
がんばって!
209名無し娘。:2001/08/23(木) 01:51 ID:To9Ehw3k
この小説がいまんとこ一番いいね。
210名無し娘。:2001/08/23(木) 02:03 ID:n.gXcF12
この先の展開読めるんだけど、それでも「変身できないのに
大丈夫なのか!?」などとピュア(w に考えたりもしている。
211名無し娘。:2001/08/23(木) 02:53 ID:T71mm7W6
スーパー1の変身シーンって長かったからなー。
出来なくてもしょうがないよ。
212名無し娘。:2001/08/23(木) 21:22 ID:OKL1FHr2
たのしみ〜!
213名無し坊:2001/08/23(木) 23:45 ID:T4z1s9Sc
「こいつが・・・・・・ 侵入者・・・・・・・・・・」



 ヘンリー博士や、仲間たちを殺した、侵入者・・・・・・・・・・



 静かな物言いの中に、限り無い怒りを含ませ、圭織がつぶやく。

「圭織・・・・・ 絶対に向かっていったりしたらダメだよ。
 まだ、変身できないんだから」

 圭織の激情に気付き、彼女と手を繋いだままのリンネが釘を刺す。

「わかってる・・・・・・・・ わかってるよ・・・・・・・・・・・」

 歯噛みしながら、圭織は相手の動きを伺うように、ゆっくりとリンネを起こした。
214名無し坊:2001/08/23(木) 23:59 ID:T4z1s9Sc
そのリンネが、カラスに向かい、叫ぶ。

「あんた・・・・・ 一体何者!?
 何の目的があってこんなことしたのよ!」

リンネの叫びに、カラスは初めて口を開いた。

「改造人間を生み出す技術を持つのは、我々ゼティマのみ・・・・・・・・・・」


「何ですって!?」

「ゼ、ゼティマ・・・・・・・・?」

二人の顔に、疑問符が浮かぶ。
ゼティマなどという存在は、聞いたことがない。


「そう。
 私はゼティマの技術によって生み出されし改造人間、カイザークロウ。
 我々の技術独占の為、貴様等『E&S』が所有する改造人間のデータと、
 我々の機密保持のため、ここにいる全ての人間を、抹殺する」

機械のカラス、いや、ゼティマの改造人間カイザークロウは、物言わぬ顔で、
二人を見た。
215名無し坊:2001/08/24(金) 00:13 ID:AaQhnqhE
「じょ・・・・・・ 冗談じゃないわよ!!
 あんたたちのそんなつまらない独占欲のために、大切な仲間達を
 殺したっていうの!?」

 たまらず、圭織がカイザークロウに叫ぶ。

カイザークロウは淡々と答える。


「その通りだ。
 改造人間の技術を保有するのは、我々ゼティマだけでよい。
 我々以外の存在が、改造人間の技術を手に入れれば、
 いずれは、我々ゼティマを脅かす脅威となりかねない。
 少しでも可能性を有する分子は殲滅する。
 それが、我々ゼティマのやり方だ」


「そんな・・・・・・・・・・・・・ そんなことって・・・・・・・」

 リンネの目から、涙が溢れる。

 そんなことで、大切な仲間達や、時間をかけて採集してきたデータを
 壊されたのか。

 今まで積み重ねてきたものが、リンネの中で音を立てて崩れていく。
216名無し坊:2001/08/24(金) 00:34 ID:AaQhnqhE
リンネが絶望に顔を歪ませながら膝をつき、カイザークロウが口を開いたのは、
ほぼ同時だった。

「・・・・・さて、ここまで話せば、何故お前達がこの様な事態を迎えたか、
 理解出来たろう。
 そろそろ、私の任務完了の為、貴様達にも死んでもらう。
 貴様達以外の人間は、既に殺してきた・・・・・・・・・」

どうやら、圭織とリンネが向かうはずだった保安室も、
今は死体置き場になっているらしい。


(どうしよう・・・・・・ どうしたらいい・・・・・・・・?)

 泣き続けるリンネの横で、圭織は必死に考えた。

まだ宇宙にも行っていないのに、こんな所であんな奴に殺されるわけにはいかない。
何としても生き延びなければ。

カイザークロウの動きに注意したまま、周囲に気を向けてみる。

二人の後方には、すでに隔壁が降りている。
さっき、やっとの思いでこれをこじ開け、この通路に辿り着いたのだ。
後ろの道を逃走路に選ぶことは不可能だ。

他の方向も、後方の通路同様に隔壁が降りていたり、瓦礫に埋もれていたりで、
使えない事には変わりない。

つまり

(何とかして、ここで倒すしか無いってことか・・・・・・・・・・)


その結論に辿り着き、圭織は、近くに落ちていた鉄パイプを拾い上げた。
217名無し坊:2001/08/24(金) 00:51 ID:AaQhnqhE
その行動を見たカイザークロウは、嘲笑うかのように、体を軽く揺らした。

「無駄な事をするものだ。
 そんな棒1本では、勝負にもならん。
 対等に勝負したければ、仮面ライダーにでもなるのだな」

「仮面・・・・・・ライダー・・・・・・・・・?」

「そう、仮面ライダーだ。
 我々の組織、ゼティマを裏切った科学者が、あろうことか、
 我々に対抗する為、我々と同じ力を持つ改造人間を作りあげた。
 そいつの名が仮面ライダーだ」

「そんな人たちが・・・・・・ いるんだ・・・・・・・」

「・・・・・・しかし、そいつももうすぐ、我々の手によってあの世へ行く。
 我々ゼティマに勝てるものなど、いはしないのだ!」


勝ち誇ったカイザークロウの声が、通路に響き渡る。
218名無し坊:2001/08/24(金) 00:58 ID:AaQhnqhE
「そんなこと・・・・・・ない・・・・・・・・・・」

カイザークロウの声を止めたのは、圭織のその言葉だった

「何・・・・・・・・・・・ 小娘・・・・・・・ どういう意味だ・・・・」


「あんた達、ゼティマが存在する限り・・・・・・・・・・・
 仮面ライダーはいなくならないよ。

 誰かを悲しませたり、誰かを傷つけたりする奴がいる限り、
 仮面ライダーはずっといる!!

 例え、あんたたちと今戦ってる仮面ライダーがいなくなったって、
 その時は、私が仮面ライダーになるんだ!!」

圭織は鉄パイプの先をカイザークロウに向け、強く叫ぶ!!!


「圭織が・・・・・・ 仮面ライダーになる!!!!!!!!」
219名無し坊:2001/08/24(金) 01:15 ID:AaQhnqhE
「貴様が、新しい仮面ライダーになる・・・・・・・・・?
 フハハハハハハハハハハハハッ!!! 笑わせるな!!
 貴様のようなちっぽけな人間に、何が出来る!!」

「あんたを・・・・・・・・・・ 倒すんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

叫びと共に、圭織は鉄パイプを振りかぶり、カイザークロウに向かい走り出す!


だが


「甘い!」

その一言と軽い体のひねりで、カイザークロウは圭織の攻撃をかわす。

そして、勢い余ってたたらをふんだ圭織の背中に、カイザークロウの肘鉄が飛ぶ。

ドゴッ。

「グッ・・・・・・・・・・・・」

その一言だけで、圭織は激痛と共にうつ伏せに床に倒れこむ。
カイザークロウは、さらに圭織の背中を踏みつける。

「ッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」

 体内の人口肺が、非常識な圧力に押さえ込まれ、ミシミシと音を立てる。


背中に、カイザークロウの嘲笑が聞こえる。

「やはり、口先だけか。
 ・・・・・いや、我々ゼティマにひれ伏し、死んでいくならば、
 お前も仮面ライダーなのだろうな。ハハハハハハハハハハッ!!」

ゲシッ!!

踏みつけていた足を離し、腹を蹴飛ばす。

「グゥッ・・・・・・・・」

蹴られた勢いで転がり、元いた場所へと戻される。


「さて・・・・・・・・ 結局、喋りすぎて、貴様達を始末するのが
 遅れてしまったな。
 今度こそ、本当に、これで最後だ。
 私の熱線で苦しみながら死ぬがいい」
220名無し坊:2001/08/24(金) 01:27 ID:AaQhnqhE
そう言うと、カイザークロウの目・・・・ 紅いスコープが光り始める。


「今度こそ・・・・・ 本当に今度こそ、これでおしまいなの・・・・・・?」

 悔しさと悲しみの中、圭織は痛みで動く事も出来ずに、泣いていた。

「こんなところで・・・・・ こんなところで・・・・・・・・」



「死ね」

短いカイザークロウの言葉の後、カイザークロウの紅いスコープから、
死の熱線が発射された。
221名無し坊:2001/08/24(金) 01:29 ID:AaQhnqhE


「こんなところで・・・・・・ 死にたくなかった・・・・・・・・・」

 圭織が目を閉じようとしたその時。


突然、圭織の目の前が暗くなった。
まだ目は閉じてはいないのに。


「な、何?」


見ると、圭織の前に、何か人型の物体が立っていた。
カイザークロウを挟んで。

それが、圭織の影となり、圭織の目の前が暗くなったのだ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」


何故だか、その物体が何なのか、圭織にはしばらく理解する事が出来なかった。

そして

ジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

物体の胸のあたりに、カイザークロウの熱線が染み込んでいく。



暫くすると、物体の胸から熱線が抜け出し、その物体がゆっくりと、
圭織のほうに倒れてくる。




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リンネ!!!!!!!!!!!」



圭織が、その物体がリンネだと気付いたのは、その時だった。
222名無し坊:2001/08/24(金) 01:42 ID:AaQhnqhE
倒れてきたリンネを、圭織は抱き起こす。
熱線に灼かれた為か、リンネの体はとても熱かった。

「リンネ! リンネ!!」

圭織の叫びに、リンネはうっすらと目を開けた。

「か・・・・・・おり・・・・だい・・じょう・・・・ぶ・・・・・・?」

か細いリンネの声に、圭織は泣きじゃくりながら答える。

「だいじょうぶ! 大丈夫だよ!! リンネ! どうして私を!」

「圭織の仮面・・・・ライダーが・・・・見たかったから・・・・」

「え・・・・・?」

「圭織・・・・・・・きっと・・・・・・私たちと同じように・・・・
 ゼティマに・・・苦しめられてる人たちが・・・・・いるはずよ・・・
 あなたは・・・・その人たちを・・・・・まもって・・・・あげて・・・・」

「リンネ! リンネぇ!!」

「あきらめない・・・・・圭織・・・・・なら・・・・・絶対に・・・・
 できるはず・・・・・・・だよね・・・・・?」

「う・・・うん! 圭織、護るよ! リンネの言葉どおりに!!」

「ありがとう・・・・・・・・・」

「! リンネ? リンネ! しっかりして!!」

さっきまで熱かったリンネの体が、急激に冷えていく。

「リンネ! リンネ!!!」

「がん・・・・・ばって・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 仮面・・・・・ライダー・・・・・・・スーパー・・・・・・1・・・・・」



微笑を浮かべたリンネの目が、静かに閉じられた。
223名無し坊:2001/08/24(金) 01:54 ID:AaQhnqhE
「お別れの挨拶は済んだようだな。
 多少順番が狂ってしまったが、問題は無い。
 あの女も、始末する事に変わりは無かったのだからな」

カイザークロウの声が、悲しみに満ちた空気を一掃する。
一方的な破壊。そして殺戮の空気へと、周囲が変化していく。


しかし、その空気もすぐに一掃されてしまった。


今度は、水の様な穏やかな流れと、炎の様な激しい流れが一体となった、
決意の空気が流れる。


「何だ・・・・・・」
 その空気を敏感に感じ取ったカイザークロウは、正面を見る。

 自分以外に、この場にいる者は、ただ一人。

 あの、髪の長い女しかいないのだ。


(なんだ・・・・・・ あの女、先程までとは全く違う・・・・・・)


そして、女は抱えていた死体を大事そうに床に寝かせると、立ち上がり、
こちらを振り返った。


女の目は、戦いを決意した、戦士の光を宿していた。


カイザークロウは、たった一度だけ、この女と同じ目を見たことがある。

愚かにも、ゼティマに歯向かう、あの・・・・・・・・


「仮面・・・・・ライダー・・・・・・・・・」


カイザークロウは、そう呟いた自分の声が、震えている事に気付かなかった。
224名無し坊:2001/08/24(金) 02:07 ID:AaQhnqhE
圭織は、リンネを床に寝かせると、穏やかな笑みを浮かべた。

「リンネ・・・・ 少しだけ騒がしくなるけど、ゴメンね」

そう言い、圭織は立ち上がる。


そして振り返り、正面の敵を見据える。


ゼティマの改造人間、カイザークロウ。

奴だけは、いや、奴を作り出したゼティマを、許すわけにはいかない。


様々な思いを込め、圭織は叫ぶ!!!


「変・身!!!!!」


その言葉に、圭織の体内に内蔵されたコンピューターが、起動し始める。
淀みない動作で、一連の変身ポーズを取っていく。

コンピューターがその動作を感知し、体内のスイッチが次々と作動していく。



両手の指を鉤爪状に曲げ、手の付け根部分で合わせる。
それを、へその前に持っていき、ゆっくりと突き出す。
腕が伸びきった所で、その手を一回転させる。



決めであるそのポーズを終えた瞬間、あの音がする。



カシャ



その音と共に、圭織の体は、眩い光に包まれた!!!
225名無し坊:2001/08/24(金) 02:20 ID:AaQhnqhE
「ウォォォォォォォォォォッ!!!」

 突然の光に、カイザークロウの視界が遮られる。

 やがてその光が収まり、カイザークロウの視界が回復した時。

 目の前に立っていたのは、あの女ではなかった。


黒の全身スーツに、銀色のブーツ、プロテクター、フリンジの付いたグローブ。
首には、紅いマフラーが巻かれている。
そして顔には、蜂を連想させる、攻撃的なマスクが取り付けられている。


「き、貴様は・・・・・・・・・・・」
 カイザークロウは、その姿に見覚えがあった。

この施設を襲った時、盗んだデータの中にあったイメージフィルム。
その中の、ある計画の最終形態が、目の前にいる、その姿をしていたのだ。


その計画の名は、『惑星開発用改造人間計画』。


「まさか・・・・・ 貴様が・・・・・ 惑星開発用改造人間計画の・・・・・
 最終形態・・・・・・・・・・・」


震える声のカイザークロウに、圭織は答えた。


「今は・・・・・・ その計画は・・・・・・・・
 あんたたち、ゼティマを倒すまではお預けよ・・・・・・・・・・・
 圭織は・・・・・・・・ 圭織は・・・・・・・・・」


ヘンリー博士。死んでいった多くの仲間たち。

そして、リンネ・・・・・・・・・・・・・・


仲間達の悲しみ、怒り、そして、リンネが自分に託してくれた希望。
全てを受け止め、圭織は叫んだ!!!!!


「圭織は仮面ライダー!!! 仮面ライダー・スーパー1!!!!!!!!!」
226名無し坊:2001/08/24(金) 02:24 ID:AaQhnqhE
とりあえずは、ここまでです。

とにかく、やっとスーパー1が出せたのが良かったです。

しかし、
リンネ(りんね)をお亡くなりにさせてしまいました。ゴメンなさい。

明日で、何とか終わらせられそうです。
気合いいれて書きたいと思います!
227っ゜皿 ゜)゜〜゜0) :2001/08/24(金) 02:26 ID:GkU4yMfE
飯田さんカッコイイヨ!
228名無し娘。:2001/08/24(金) 02:28 ID:aTGp1Cfw
>名無し坊さん
 すごい面白いです!!
 頑張ってください。
229名無し娘。:2001/08/24(金) 02:44 ID:vVlUFf5A
飯田というより吉澤だな、このキャラは。
次回交信では飯田らしさが出てることを期待。
230名無し娘。:2001/08/24(金) 02:49 ID:zcxshF7E
りんねの臨終、輪廻転生、アヒャヒャ
231名無しさん:2001/08/24(金) 12:24 ID:vrL1VtjE
あげ
232名無し娘。:2001/08/24(金) 17:01 ID:GkU4yMfE
なっちはサナギマン
233名無し娘。:2001/08/24(金) 17:21 ID:EGO5f7zs
>>230
正直、不謹慎だがワラタ
234名無し娘。:2001/08/24(金) 17:21 ID:o.0dMmP.
>>232
サナギマンが太ってた頃のなっちで、
イナズマンになったら初期の痩せてるなっちになるの?
235名無し娘。:2001/08/24(金) 23:30 ID:6I4mu66w
>>234
実はそれで考えていたのだがイナズマンは難しい。

仮面ライダーはもういいし、後は……宇宙刑事ぐらいか?
236名無しっぺ:2001/08/24(金) 23:43 ID:x.UCIP3w
正直、元にするヒーローはあっても、
変身するハロプロメンバーが思いつかない・・・
っていうか「宇宙刑事HEIKE」があるもんなぁ・・・(W
237名無し坊:2001/08/25(土) 01:02 ID:ETHluzSU
「抜かったか・・・・・ まさか、すでに改造されていた人間がいたとは・・・」

 予想外の事態に、カイザークロウは動揺を隠せない。

「しかし、それもここで貴様を処分すれば済むことだ。
 死ね、仮面ライダーを名乗る愚か者よ!」

カイザークロウのスコープから、再びあの熱線が発射される。


だが、スーパー1はそれを避けようとしない。

そのまま熱線は、狙い違わずスーパー1の胸に当たる。


熱線は、スーパー1の胸を貫き、断末魔の叫びと共に、死ぬはずだった。


しかし

「な、何ッ!? 私の熱線が、効いていないのか!?」


カイザークロウの熱線発射が終わっても、スーパー1の胸には、焼け跡ひとつ、
残ってはいなかった。
238名無し坊:2001/08/25(土) 01:05 ID:ETHluzSU
「それでおしまいなの・・・・・ あんたの攻撃は・・・・・・」

圭織・・・スーパー1は、静かに問い掛ける。

「ヌゥゥゥッ・・・・・ ふざけるな・・・・ 熱線だけが、私の武器ではない!
 私の体そのものこそが、このカイザークロウに与えられた最強の力なのだ!!!」

そう叫ぶと、カイザークロウはスーパー1に突進し、自分の間合いまで詰めた所で、
音速を超える速さの蹴りを放つ。

ガシィッ!!

だが、スーパー1はそれをあっさりと腕で受け止めた。

「何っ!?」

驚きながらも、そのまま何とか続けざまにパンチを放つ。
パンチの方が、蹴りよりも放つ速度は速い。

(今のはきっとマグレ・・・ 今度こそおしまいだ・・・!)


パシィッ!!


「そ・・・・・ そんな!!!」


自慢のパンチも、スーパー1はそれを手のひらであっさりと受け止める。


「あんたなんかに・・・・・・今の私を・・・・倒せるわけないじゃない・・・」

スーパー1はそう呟くと、カイザークロウの拳を受け止めた手に、力をこめる。

その力は、徐々に、だが、確実に増していく。

「ヘンリー博士や・・・リンネ達が造り上げた、最高の改造人間よ・・・・
 それを・・・・あんたみたいな奴に・・・・倒せるわけないじゃない!!!」

叫び、込めていた力を一気に最高値にまで上げる。


グシャァッ!!!!!!


「ギャァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!」

鈍い音と共にカイザークロウの拳が爆砕する。
239名無し坊:2001/08/25(土) 01:08 ID:ETHluzSU
「ハァァァッ!!」

拳が砕かれ、ひるんだスキに、腹に蹴りを見舞う。
その勢いで、カイザークロウは後方にあった瓦礫に、正面からぶつかる。
その衝撃で瓦礫が崩れ、カイザークロウの体を埋める。

「グ、ウゥッ!! ま、まずい・・・・ これ以上のダメージは・・・・
 今後の任務に、支障をきたす・・・・・・・・
 ひとまず・・・・・・ここは・・・・・・・」

瓦礫から這い出しながら、カイザークロウは逃げようとする。


「待ちなさい・・・・・・ 逃がさないわよ・・・・・・・・・・・」

「!・・・ スーパー1・・・・・ しかし、今は逃げるしかない!!」

 後ろで聞こえるスーパー1の声を無視し、カイザークロウは、
 最初に自分が表れた穴から逃げようと、腕の翼をはためかせる。



しかし、そんなことを許すものは、この場にはいない。


「チェーンジ!! エレキハンド!!!」

スーパー1は一定のポーズを取り、叫んだ。

すると、今まで銀色だったスーパー1のグローブが、青色に変化した。


「エレキビーム・発射!!」

その声を合図に、グローブの先から電撃が発射される。
まっすぐ伸びた電撃は、一直線にカイザークロウにヒットする!


「グワァァァァァァァァァァッ!!」
240名無し坊:2001/08/25(土) 01:10 ID:ETHluzSU
たまらず、地面に這いつくばるカイザークロウ。


スーパー1が発動させたエレキハンド。
それは、スーパー1に装備された惑星開発用ツール、
ファイブハンドの5つの能力のうちのひとつである。
本来は、惑星開発用を目的に使用されるが、スーパー1は、
それを闘いの武器として使用したのだ。


「逃がさない・・・・・・・・ そう言ったはずよ・・・・・」

ゆっくりと自分に歩み寄るスーパー1に、カイザークロウは恐怖した。

「ヒ・・・・・ヒィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!!!!!!!」


この恐怖が、逃げようとしていたカイザークロウに最後の決心をさせた。


「わ・・・・・我々、ゼティマの選ばれし者が・・・・・・・・
 こんなところで・・・・・負けるわけには・・・・・・
 いかんのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」

叫びと共に、カイザークロウは腕を広げ、天高く飛ぶ。

「死ねぇぇぇっ!! ライダーァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」

そのまま急降下し、スーパー1に突撃をかける。
241名無し坊:2001/08/25(土) 01:17 ID:ETHluzSU
カイザークロウの意図を察知したスーパー1も、空へ飛び上がる!!!

しかし、その高さはカイザークロウよりも低い。
これでは、カイザークロウと心中することになってしまう。


「もっと高く! もっと高く!! もっと・・・・・・・高く!!!!!!!」


圭織の叫びが、スーパー1の力と呼応し、無敵の力を生む。


思いと力が一つとなり、スーパー1は、カイザークロウの遥か上空へと翔ぶ!


「わ・・・・・私より、高く飛ぶのか!!!」

 カイザークロウが、驚愕に打ち震えた時。



スーパー1の力が炸裂する!!!!


カイザークロウ同様に急降下をかけ、必殺の名を叫びながら!!!



「スーパーライダァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!
 月面ェェェェェェェェェェェン!!!!!!!!!!
 キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィック!!!!!!!」


スーパー1・・・圭織の、ありったけの思いを込めたキックが、
カイザークロウの体を貫いた!!
242名無し坊:2001/08/25(土) 01:33 ID:ETHluzSU


そしてそのまま両者はもつれあったまま、飛び上がった穴の中に突っ込んだ。


「大きな誤算だ!
 我々に対抗しうる力を持っていたとは!!

 ・・・・・我等が偉大なるゼティマに・・・・・・栄光あれ・・・・・・!!!!」

断末魔の叫びを残して、カイザークロウは爆発を起こした。



爆発の勢いで、施設全体が崩れ始め、あちこちで炎が舞う。

その炎は建物全体を覆い、やがて、

『E&S』と呼ばれた施設の建物は、完全に瓦礫の山と化した。
243名無し坊:2001/08/25(土) 01:36 ID:ETHluzSU
瓦礫の一角が動き、圭織が顔をだしたのは、炎も治まった夜明け近くのことだった。


「・・・・・・・ふぅっ。 やっと出られた・・・・・・・・・」

圭織は下から押し上げた瓦礫を、そのままの力で横倒しにする。
大きな音と共に、なんとか、自分一人が這い出せるスペースを作り、
そこから出る。


危うげな足取りで瓦礫を渡り、丁度見つけた大きな瓦礫の上に、恐る恐る
寝転がってみる。


「はぁ・・・・・ 疲れた・・・・・・・・」


目に入った空には、朝焼けと、かすかに光る、満天の星が見えた。


「あぁ・・・・・・ 空が・・・・・・綺麗だな・・・・・・・・」


しばらくは、そのまま一点に空を見続けた。
瞬きもせず、ただ一点を。



『圭織、そうやってじっと空を見るのは辞めたほうがいいんじゃない?
 ハタからみてると結構コワいよ』



「リンネ・・・・・・・・・・・・・・・」

一度だけ彼女に言われた、自分の癖。
何かに気が向くと、瞬きもせずに、そればかり、一点集中で見てしまう。



「星が・・・・・・・ 綺麗だな・・・・・・・・・・・・」



滲む瞳で、圭織は夜明けまで空をていた。
244名無し坊:2001/08/25(土) 01:55 ID:ETHluzSU

夜明けと共に、圭織は起き上がった。
その勢いで、髪が少し、肩の方に流れてきた。

「ん?・・・・・あ・・・・・・・・嘘・・・・・・・・・」

その髪を見て、圭織は驚いた。
黒かった自分の髪が、茶色に変色しているのだ。

「あ、そっか・・・・・ 多分、炎のせいで、コゲちゃったんだ・・・・・」

実際は、そんなことない気がするが、他に考えられる原因がない。
少し残念な気もするが、心機一転という意味では丁度いいと言えるだろう。
幸い、黒さと共に自慢だった艶や、背中まである長さは、変わっていないようだ。


「よし・・・・・・・ それじゃ・・・・・・・・ 行こうか・・・・・」

誰ともなしにそう呟き、瓦礫を渡り始める。
瓦礫の道が終わり、今度は草のはえた地面を歩き始める。



後ろは振り向かない。
きっとこの場所に戻ってくるから。
大切な人たちが眠る、この場所に。


「リンネ・・・・・・ ヘンリー博士・・・・・・ みんな・・・・・・・・
 圭織、リンネの言うとおり、ゼティマに苦しめられてる人達の希望になるよ。
 そして、ゼティマを倒したら、またここに戻ってくるね。
 世界中に、愛と平和を取り戻して、圭織自身の手で、宇宙を切り開く為に!!」

涙がこぼれるが、構わずに歩き続ける。

「その日まで圭織を守っててね・・・・・・・・ それじゃ・・・・・・
 行ってきます!!!!!!」



飯田圭織・・・仮面ライダースーパー1は走り出す。

ゼティマを倒す為。
リンネの希望を果たす為。



そして世界に、愛と平和をもたらす為に!!!!



第8話『おしまい』
245名無し坊:2001/08/25(土) 02:00 ID:ETHluzSU
遂に書きあがりました。
思った以上に長くなってしまい、読むのに少し時間がかかると思います。
申し訳ないです。

他にも、メカっぽくなかったり、飯田ではなく吉澤な物語になってしまったり、
ファイブハンド全然活躍できなかったりと、未熟極まりないです。

そんな駄話でしたが、お付き合いいただいた方、本当にありがとうございます。

またアイデアが湧いてきたときには、参加させてもらいたいと思います。
応援していただいた方、本当にありがとうございました!
246名無し娘。:2001/08/25(土) 02:18 ID:CDA/NaRY
>名無し坊さん
 お疲れ様でした
 またの小説楽しみにしています。
 
247名無し娘。:2001/08/25(土) 23:31 ID:ydCx4Pfg
問題は、なっちだなぁ。
いったいどんな役がいいのやら。
ストロンガーしか思いつかん。
248名無しっぺ:2001/08/25(土) 23:56 ID:u4bepL6w
なっちかぁ・・・ストロンガーは、辻がパワーアップするって事で
使おうかなって思ってたけど・・・どうせなら一キャラとして
使いたいし・・・
249名無し娘。:2001/08/26(日) 04:22 ID:eb/hAzfE
250名無し娘。:2001/08/26(日) 05:19 ID:YXpErPNY
なっちはロボコンでいいよ
251名無し娘。:01/08/26 06:54 ID:pNcST966
なっちねぇ・・・。
なにげに難しい。合うキャラがね。
252名無し娘。:01/08/26 08:41 ID:J6wjjOKg
なっち=グランゼル
ヤグソ=ミサイル で
253名無し娘。:01/08/26 20:48 ID:eb/hAzfE
hozen
254名無し娘。