1 :
名無し娘。:
小説書いてもいいっすか?
(明日から?)
2 :
はんぺら:2001/05/06(日) 22:59 ID:Rff8pLKQ
今日から書きなさい。
3 :
ザクレロ:2001/05/06(日) 22:59 ID:FFU6.P8o
4 :
名無し娘。:2001/05/06(日) 22:59 ID:3kXdpkv6
って言うか、誰か師匠になって!
5 :
名無し娘。:2001/05/06(日) 23:13 ID:YUAJ/7fQ
1であり4の俺は、マジで活動時間が
10:00〜12:00前後までなので、ご了承を。
楽屋に入ったら、吉澤と後藤が、保田で遊んでる。
ここから、ちょっと見てみようと、加護は思った。
後藤「保田さん、これなんて書いてあるんですか?」
吉澤「私馬鹿だからわからないんですけど・・・。<鰯>って書くんです。」
保田「石川に聞きな!私は今忙しいから!」
後藤「あれぇ?もしかして保田さん、わからないとか・・・。」
吉澤「そんな事ないですよね?普段私を馬鹿にしてるんだから。」
保田「あたりまえよ!それはね・・・。弱い魚ね・・・。え〜と・・・。」
辻「それはいわしなのれす!」
吉澤「辻ちゃん正解!えらいね〜。それに引き換え保田さん・・・。」
保田「今、答えようと思ったところよ!」
保田さん・・・高校中退はいたいっすね・・・・。
加護は、どんな事があっても、後輩になめられないようにするために
高校中退するのを止めようと心に誓った。
7 :
食堂:2001/05/07(月) 20:37 ID:tdt8WZ7c
さらに加護は、見ていた。
すると、吉澤、辻、後藤の3人は、廊下に出て行った。
加護は、こっそり追いかけた。
吉澤「いい子だね〜辻。はい!アロエヨーグルト。」
辻「ありがとう。」
後藤「保田さんへのショートドッキリは成功だね。」
吉澤「辻に答えを先に教えたなんて誰も思わないだろうしね。」
後藤「これで、保田さん、ちょっとおとなしくなるかな?」
吉澤「まあいいんじゃない?ごっちん、べーグル食う?」
辻「はいはい!ののがもらうんです!」
吉澤「あ!辻!べーグル返せ!おい!持ってくな!」
芸能界の汚い一面を見てもうたな・・・。
加護は、さっきの事を胸に閉まって、楽屋に戻った。
うーん・・・?
9 :
まだダメ:2001/05/07(月) 20:57 ID:L9sGXAyc
10 :
食堂:2001/05/07(月) 20:59 ID:tdt8WZ7c
6・7は忘れましょう。
11 :
名無し娘。:2001/05/07(月) 21:03 ID:cqQr3doA
6・7いいんじゃねえか??
12 :
食堂:2001/05/07(月) 21:06 ID:tdt8WZ7c
ゲ!
・・・・・・ネタ忘れた・・・。
どうしよう?
13 :
しじみ:2001/05/07(月) 21:07 ID:3VN3/EC2
6.7 悪くはない
14 :
名無し娘。:2001/05/07(月) 21:08 ID:7swksHtM
じゃ、終了。
15 :
食堂:2001/05/07(月) 21:38 ID:ILZwaoAI
>>14 思い出したので継続決定。
思い出したが、組み立てに時間がかかりそうなので
6、7の続きでもすぐに書くべ。
16 :
食堂:2001/05/07(月) 21:47 ID:ILZwaoAI
次の日、保田に絡む二人を発見!
後ろに辻もスタンバイ。
加護は、また保田さん、はめられたと思った。
吉澤「これどう読むんですか?」
後藤「保田さん、今、楽屋には答えられそうな人が保田さんだけなんです!」
吉澤「<老舗>って書くんですけど。」
保田「それはね。しにせって読むのよ!」
吉澤・後藤「!!!」
保田「わかった?」
どうも、昨日かなり勉強したようだ。
保田さん・・・努力家ですね・・・。
吉澤の影でがっくりしている辻を横目に加護は思った。
17 :
名無し娘。:2001/05/07(月) 21:56 ID:FTIhB5Ck
書き込んだ後に笑いどころも説明してもらえるとありがたいです
18 :
食堂:2001/05/07(月) 22:08 ID:Nssk6.LQ
ねぇ!!(無い)
19 :
食堂:2001/05/07(月) 22:16 ID:Nssk6.LQ
また3人が廊下に行った。
楽しそうなのでまたこっそり加護はついていった。
吉澤「もう漢字は駄目だな。やつは漢検2級の実力を持ってるね。」
後藤「次の科目は・・・だね。」
辻「また先に答えを教えてもらいます。」
吉澤「・・・保田さんに感づかれてきたんで、メンバー変えようよ。」
なんか面白そう・・・。
仲間に入れてもらうべく、加護が会話に入った。
加護「何の話してるんですか〜?」
後藤「あ、加護には関係ないから。あっちいってて。」
辻「ごめんなさい。あいぼんには、この大役は無理です。」
吉澤「さっさと楽屋にもどっときな。」
・・・・みんな冷たいなぁ・・・。
やっぱりあんな事したからやろか?
3人を軽蔑の眼差しで見つめる加護だった。
20 :
食堂:2001/05/07(月) 22:58 ID:sDNbvdww
2週間前
加護「私、最近寝られへんね〜ん。」
矢口「大変だね。加護も。」
石川「あいぼん、大丈夫ですか?」
加護「・・・ダウンしそうだよ・・。
今日もさっき病院で点滴打ってもらって、ここに来た。」
飯田「加護!1度、病院行ったほうがいいよ。
なんなら行きつけの病院でも紹介しようか?」
加護「い、いいです。さっきの病院に行きます。」
(行きつけの病院とは精神科病院!?)
看護婦「次の人どうぞ〜!」
加護「あ、はい。」
ガチャ
医者「どうしました?」
加護「最近、寝れないんです・・・。」
医者「そうですか。じゃあ、ちょっと検診しましょう。」
検診後・・・
医者「う〜ん・・・。特にひどいという所は無いですね・・・。
睡眠薬を出しましょうか?」
加護「あ、お願いします。でも、普通の量だったら効かないと思うんで
少し多めにお願いします。」
医者「どうしてですか?」
加護「いや、その理由は聞かないでください。」
(そんなもん、幼稚園の時、服用しててあんまり効かへんなんて言えるか!)
21 :
食堂:2001/05/07(月) 23:03 ID:sDNbvdww
すいません!20のつなぎ方間違えました!
一行目
×2週間前
↓
○実は前少し前こんな事があった。
2週間前・・・・
と入ってくつもりだった
22 :
食堂:2001/05/08(火) 21:48 ID:Aux8SaUI
僕、つらいっす(泣)
23 :
名無し娘。:2001/05/09(水) 00:34 ID:Xhet1Xyo
俺は君の“一生懸命さ”を買うぞ!!
いったい加護は何をやらかしたのか?
続きを希望する。
24 :
食堂:2001/05/09(水) 18:46 ID:wi1laGfE
めっちゃ遠回しに書くから、気をなが〜くして待ってて。
25 :
食堂:2001/05/09(水) 19:02 ID:wi1laGfE
そして10日前・・・・。
加護「最近、睡眠薬入れるようになったから、よく寝れるようになったわ。」
矢口「へ〜。よかったね〜。加護!」
飯田「私の知ってる病院なら、3秒で寝さしてくれるのに・・・。」
加護「・・・・それって、催眠術の先生か?」
飯田「いや、なんかね〜何かわからないんだけど、背中から
何か取り出されるの。」
加護(それ電池や!電池取り出されとんねん!)
矢口「・・・・圭織ってさ〜、ほんとに人間?」
飯田「間違いないね!」
加護(違う!あんたは人間ちゃう!ロボとちゃうか?)
そして、仕事終了前・・・。
マネ「明日から、3泊4日で四国でロケします。準備してきてください。
今日の報告はこれで終わりです。」
ガヤガヤ
辻「あいぼん、何もっていく?」
加護「まず、お菓子やな〜。ののは?」
辻「ののは・・・やっぱりお菓子ですね。」
矢口「辻〜!加護〜!」
加護「うわ!あの矢口さんは説教マシーンの顔や!のの!逃げよう!」
矢口「辻!加護!あれだけお菓子食うなといってるだろ〜!!!」
ドタドタ・・・。
安倍「なっちもお菓子たくさん持っていくべ。」
飯田「・・・・・ほどほどにね。」
26 :
食堂:2001/05/09(水) 21:55 ID:NBiuMBdI
9日前
加護「やった〜!香川に着いた!うどん食べようどん!」
辻「先に、ホテルで打ち合わせがあるよ、あいぼん。」
加護「え〜?せっかく香川まで来て、うどん食べれないの?」
吉澤「ホテルのご飯で出るでしょう?」
加護「あかんで!その考えはいかん!お店のうどんやないといかんの!
ダメダメ!」
後藤「そこまで言うには、いいうどん屋さんを知ってるよね?」
加護(うわ!するどいな〜!)
「まあ、下調べはしてきました。」
後藤「じゃあ決定!今夜は、加護のおごりで、うどんね!」
辻「やった〜♪」
吉澤「まあ、べつにいいかな?ゆで卵もつけといて。」
石川「石川は、そばの方ががいいです。」
矢口「キャハハ!悪いね〜加護。おごってもらって!」
加護「ちょっと待て!なんか二人増えてるで!」
矢口「なに〜?もしかしておごらない?じゃあ、圭織に
『加護は夜中外出してました〜!』って密告するよ。」
加護「うっ・・・。あんたも、夜中、外出、してるやん!」
矢口「私は、もう19だよ。あんたはまだ中学2年でしょ。辻もだよ。」
辻「・・・・そうですね。」
加護「いやや〜!!それでも行きたい〜!!」
後藤「私と吉澤が保護者じゃ、ダメかな?」
矢口「ダメ。保護者は高校生以上!そう言うことで、保護者は
私になるから。ね〜加護?」
加護「・・・・・しゃ〜ないな・・・・・・でも梨華ちゃんはダメや。」
石川「へ!?」
このスレ、表沙汰にしたほうがいいのか?
28 :
名無し娘。:2001/05/09(水) 23:19 ID:Fa7WsNok
続き期待あげ
29 :
TONBA:2001/05/10(木) 21:09 ID:LTVOVf7U
少し待ってて欲しいsage。
30 :
し:2001/05/11(金) 01:36 ID:0BPY5NJY
31 :
し:2001/05/11(金) 02:13 ID:Qu7/WqMk
32 :
し:2001/05/11(金) 02:27 ID:sYSlwGmk
33 :
TONBA:2001/05/11(金) 19:35 ID:ymxialyY
うわ!暇人が出た!
34 :
TONBA:2001/05/11(金) 22:29 ID:jOtxbPE6
夜・・・・・。
矢口「さあじゃんじゃん頼んで〜!」
加護「おい!矢口さんがおごるんちゃうで!私がおごるんやで。」
辻「ののは・・・・・焼きうどん単品で!」
加護「のの・・・。ののは、私の親友ちゃうん?なんで
そんな一番に頼んだりするの?」
辻「欲しいから!」
加護(あかん、ののには義理がない・・・・。これ以上は無駄だ・・・・。)
「みんなは?もう、あきらめた。なに?なんや?おごったるで!」
矢口「じゃあ、お言葉に甘えて・・・。矢口は月見うどん定食の親子丼!」
加護「ふんふん・・・で、他の二人は?」
吉澤「え〜っと・・・・・肉うどん定食の卵丼にしようかな?」
後藤「・・・・・じゃあ、右に同じ。(右は吉澤)」
加護「あ、そうか。じゃあ私は・・・・・。」
安倍「なっちは、鍋焼きうどん定食のカツどん大盛りで!」
保田「私はね、じゃあ・・・・・てんぷらうどん定食の牛丼で。」
加護「ハイハイ・・・ってなんでおるわけ?矢口さん・・・もしかして
私への嫌がらせですか?」
矢口「ちがうよ〜。矢口はそんなことしないよ。」
辻「ののです。部屋から出るところを、安部さんに見つかってしまいました。
保田さん寂しそうだったので私が呼びました。」
保田(無理やり連れてきたくせに!)
加護「しゃ〜ない。もういいですよ。なぁ、のの!自業自得や。
あんたも4割払ってな。」
辻「へ!?」
35 :
名無し娘。:2001/05/12(土) 00:13 ID:J8qUjUM6
>>30-32は昨日の深夜に現れた、いくつかの板にまたがった
ツール荒らしだから気にするな。続きを期待している。
36 :
TONBA:2001/05/12(土) 15:32 ID:MC78iAsw
加護「私は、天ざるうどん定食の他人丼にしよ。」
辻「(いいの?もう、6000円超えてますよ。)」
加護「(正確に言うと、8000円ジャストやわ。あと、消費税。
のの、半分頼むで。)」
辻「(今、500円しかもってません。食べたら、帰りに
プリクラでも取ろうと思ってたのに・・・。)」
加護「(あほ!ちゃんともってこい!しゃ〜ない。うち今
1万円持ってるから、払ったるわ。ま、どうせ後で
事務所に領収書送るし・・・。)」
辻「(送ってどうするんですか?)」
加護「【ニヤリ】(みんなの給料からこの細かい金引いとくねん。
気付くのは、多分一人もおらんで。)」
辻「(あいぼん、良くそんな事考え出せるよね。恐ろし〜!)」
加護「(のの、あんたもやで〜。この店、何使ってるか知ってる?)」
辻「【ニヤリ】(うん。あいぼんに教えてもらったからね。)」
加護「(帰りが楽しみやわ。)」
店長「へい!らっしゃい!」
37 :
TONBA:2001/05/12(土) 16:20 ID:MC78iAsw
食事中
店長「お!加護ちゃん!久しぶりだね〜。」
加護「あ!大将!久しぶりです。2ヶ月ぶりっすか?」
店長「そうやな。俺も、奈良のしけた立ち食いうどん店から
ここまで苦労したわ。」
安倍「【モグモグ】加護、知り合い?」
加護「奈良にいた時、お気に入りの店やった立ち食いうどん屋さんの大将や。
ここの大将は、結構凝り性なとこがあって、うどんと出汁に
工夫してんねん。な、大将!」
店長「おう!」
保田「はう!て、店長さん・・・。もしかしてこれは・・・。」
店長「お!ねえちゃん、わかったか?これはな、海老のすり身を
麺に少し混ぜてんねん。で、出し汁はその海老の殻のだしやねん。」
保田「・・・・・・ごちそうさま。」
店長「なんや?もうおなかいっぱいか?」
保田「・・・・・・・・私帰るから。後よろしく・・・・。」
店長「おい!お前、うちのうどんが食えへんのか?」
保田「・・・・・・・・食べます。」
店長「よろしい。残さず食べなさい。」
加護(普段のうちに対する態度のささやかな反抗や。)
矢口(ありゃ〜、無理して食ってるよ・・・。明日は、大変な事になるな。)
38 :
TONBA:2001/05/12(土) 16:35 ID:MC78iAsw
じゃあ、夜に気が向いたら、続きをいれるから。
39 :
TONBA:2001/05/12(土) 23:11 ID:/3iL29JA
>>37の続き
後藤「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
吉澤「ごっちん、なんで肉だけよけてるの?」
後藤「・・・今、食べたくないの。」
吉澤「ヘェ・・・・。」
店長「おい!俺の具が食えへんのか?」
後藤「ああ?文句あんのか!」
店長「お前、ちょっと外に来い!」
後藤「はぁ?なんで?お前がこっちに来い!」
店長「いいから来い!しかも、店の中でそんなことするか!」
後藤「なんやそんな事って?」
店長「殴り合いじゃ!わかったら外に来い!」
加護(後藤さん、ここの店長は、残す奴等全員半殺しやで〜。)
ガラガラ
バキ!ドガ!ボキ!・・・・・・・・・。(シーン)
40 :
TONBA:2001/05/12(土) 23:14 ID:/3iL29JA
ガラガラ
後藤「ふ〜・・・。たいした事無かったな。」
加護(えぇぇぇぇ!!!うちの知り合いのや〜さんでも、
勝てなかった大将を見事返り討ちに・・・・・。)
後藤「あ、肉!よっすぃ〜!肉やるよ。」
吉澤「おう!ありがと〜。」
辻「(後藤さん、喧嘩強かったですね。)」
加護「(計算外やったな。)」
帰る寸前
加護「は〜もう、お腹いっぱいや。大将〜!勘定〜!」
店長「はぁはぁ・・・・ふぅふぅ・・・・・・・・。15550円や・・・。」
加護「はぁ?8400円やろ?」
店長「はぁはぁ・・・・・・あかん・・・気が遠くなってきた・・・。
バイト・・・あとは頼むで・・・。」バタッ
41 :
TONBA:2001/05/12(土) 23:16 ID:/3iL29JA
バイト「あ、は〜い。え〜と、15550円です。」
加護「だからなんで?」
バイト「これ見て。」
加護「え〜と・・・焼きうどん、てんぷらうどん定食、
肉うどん定食×2、鍋焼きうどん定食+α(丼物大盛り)
天ざるうどん定食、月見うどん定食・・・
ゴージャスざるそば?誰これ?」
石川「私です〜♪」
加護「な、なんでおんねん!いつきたんや?」
石川「
>>36の最後です♪店長が声かけてるでしょう?」
加護「お前のは、自分で払え!」
石川「いま、無銭です〜♪」
加護「お、お前。なんてことを・・・・・・・でも、それだけじゃ、
採算あわへんな。」
安倍「なっちが、4000円分、うどん買ったべ。もちろん、
加護のおごりだべ。」
加護(・・・・・まじかよ。)
バイト「あの〜、早くしてください。後ろに、たくさんお客さん
待っているんで・・・。」
加護「(つけといてくれへんか?大将のしりあいってことで
おまけして!)」
バイト「(だめですよ。うちは、現金主義です。)」
42 :
TONBA:2001/05/12(土) 23:18 ID:/3iL29JA
中途半端ですが、今日はここまで。
この後加護はどうなるか!
注目ですな〜。
43 :
名無し娘。:2001/05/13(日) 01:11 ID:BJ3KSLAg
>この後加護はどうなるか!
>注目ですな〜。
それは読者が感じること。
作者がそんなことを言ってはいけない。
文章に関してはセリフばかりで登場人物の動きが感じられない。
もう少し、詳細な描写がほしい。場所に関しても『楽屋』『店』
『香川』だけでは、説明が大雑把すぎると思う。
しかし、内容に関しては面白いと思う。
>>4の発言があったので
厳しく書かせてもらった。それでは、続きを期待しています。
44 :
TONBA:2001/05/13(日) 23:12 ID:3NW3SZK6
加護(ならば・・・・。)
加護は、後ろにいる辻に小さな声で、話しかけた。
加護「(のの!500円くれ!)」
辻はビックリした様子で、答えた。
辻「(え!8000円でたりてたんじゃないの?)」
加護「(実はな、ボケチャ−ミ−となっちのせいで10000円を
オーバーしてもうてん。だからとりあえず500円くれ。)」
辻「(わかりました〜。ところで、たりるんですか?)」
辻はしぶしぶ500円玉を加護に渡した。
加護は、受け取って、
加護「(任しとき!)」
と悪い事考えている顔で答えた。
45 :
TONBA:2001/05/13(日) 23:13 ID:3NW3SZK6
辻にもらった500円と自分のもち金の10000円を、出して、言った。
加護「はい!10500円です。」
バイト「5050円たりないよ。」
と言われたので、加護は、床にねっころがっている店長を指差して言った。
加護「大将に、10000円貸してるから、そこから引いといて。」
バイト「ほんまっすか?うそだったらどうするんすか?」
バイトのに〜ちゃんは、疑いの眼差しを向けてきた。
加護は、ここぞとばかりに、泣き真似をした!
加護「・・・・・・・・・・私を信じれないの?・・・・・・ぅぅ。」(涙目)
バイト「へぇ?あ、あ、わ、わかりました。だから泣かないで。」
簡単に屈した。
加護「はい・・・・。わかってくれればいいんです。」
加護は、満面の笑顔を、かえした。
46 :
TONBA:2001/05/13(日) 23:16 ID:3NW3SZK6
帰り道、辻は、みんなと少しはなれたところで、加護に話しかけた。
辻「あいぼん、泣き真似上手だね。」
と、言った。
加護「いざという時のために、毎日練習してんねん!」
と、自慢っぽく辻に言った。
辻は、加護を少し尊敬した。
47 :
TONBA:2001/05/13(日) 23:19 ID:3NW3SZK6
>>43様へ
厳しいです。
一応、セリフ以外もつけてみましたが、お気に召しましたか?
で、これから先ですが、やや、めちゃくちゃな設定もありますが、
見逃してください。
では、また明日・・・・。
俺はもう寝るかな・・・・・・・。
48 :
43:2001/05/14(月) 01:33 ID:NskIlU.I
今までよりも人物に動きが感じられるようになったと思う。
狡猾な加護とそれに翻弄される店員という状況がよくわかって面白い。
あくまでこれは俺個人の意見ではあるが、人物「○○○○(セリフ)」のみという
書き方は行数少なめでネタスレなどに書き込む場合は良いと思うが、このような
長編物ではとりあえず読みにくい。また、作者の頭の中では風景が決まっていて
登場人物が動いているのだろうが、見ている者にはそれがわかりにくいと思う。
次からは人物「○○○○(セリフ)」という書き方をやめてみてはどうだろうか?
無理にとは言わないが、今回の更新分を見る限り君にはそれができると思う。
それから俺のレスに『様』などいりません。それでは、続きを期待しています。
49 :
TONBA:2001/05/14(月) 19:04 ID:jtnkeA.Y
>>48さんへ
意見ありがとうございます。
最近、やや忙しいですが、がんばりや〜す。
なぜか高く評価されてる(?)見たいなので、一応頑張ります。
ちなみに、嫌がられても、敬称はつけさせてもらいます。
一応、改訂して、さっさと出します。
一時間で改訂しますんで、また夜に更新します。
じゃあ、また夜、来ますんで。
50 :
TONBA:2001/05/14(月) 22:28 ID:rVcO6WZE
現実に戻る
(この日までは良かったんや。次の日から、何か狂いだしたんや。)
加護は思った。
(保田さん、次の日、熱出して、その日から1週間、仕事休んだんですよね。)
加護は、その日のことを思い出していた。
(で、飯田さんが、私を怒ったんや。圭ちゃんに何食べさしたの!
って・・・・。飯田さんは、そう言うところ、厳しいからなぁ・・・。)
加護は、楽屋でに入って、イスに座った。
(ハァ・・・・・・・。なんであんな事してもうたんやろう?
何を考えてうちは・・・・・・。)
加護は、ほおづえをつき、ため息をつきながら考えていた。
「加護、どうしたの?」
保田が、加護に話かけてきた。
加護の『あの事』は、保田は、知らなかった。
教えてもらっても無いし、聞こうともしない。
ただ、おかしなことになってるな?と言うのは、感づいている。
51 :
TONBA:2001/05/14(月) 22:30 ID:rVcO6WZE
「保田さん・・・・・保田さんはうちのことどう思います?」
「え?・・・・・・そうだな〜、かわいい子だな〜って思うね。」
そんなんちゃうねん・・・・・。うちの本性は・・・・・・。
「保田さ〜ん、こっちきてくださ〜い♪」
石川が、保田を呼んだ。
保田は、石川のほうへ歩いていった。
あ〜・・・・。またうちから保田さんを取りおった・・・・・・。
うちは、しゃべる相手が欲しいねん・・・。
石川も、辻も、みんなみんな、もう、うちの事嫌いやねんできっと・・・・・。
52 :
TONBA:2001/05/14(月) 22:31 ID:rVcO6WZE
【加護の回想】8日前
朝、部屋から出てきた加護に、矢口が話しかた。
「お〜!ねみ〜よ〜!加護ぉ!辻は?」
加護は、頭を片手で抑えながら、矢口に言った。
「こっちくるな〜!頭痛いねん!辻はなぁ、部屋で寝てるわ!」
加護と辻は、同じ部屋で、矢口は石川と二人である。
「あ、そう。で、頭痛いって?キャハハ〜!そりゃ、昨日
あんだけ後藤にどつかれたら、痛いわな。」
「うち悪ないやん!飯田さんに見つかって、説教くらったん
自分のせいやん!八つ当たりやん!ひどいわ!」
「まぁまぁ。落ちつき。あんたがその後、後藤に
『後藤さん、今度は見つからないようにしましょうね!』って
うれしそうに言うからだ。」
「・・・・・正直説教されてるのみて、ちょっと面白かったし・・・・・。」
矢口は、ニターッと笑いながら、話を続けた。
「辻もひいとったぞ。あいつはいつか、お前を裏切るぞ。」
「はぁ?なに言うとんねん!うちと、ののは親友や!そんな事あらへん!」
「それはどうかな?昨日のようなこともあるかもしれないよ。」
「・・・・・・昨日は、あんたが催促したから・・・・。」
その時、辻が、寝ぼけ眼で、部屋から出てきた。
それに気づいた矢口が、辻を呼び出した。
「あ!辻が部屋から出てきた!お〜い!辻〜!」
53 :
TONBA:2001/05/14(月) 22:32 ID:rVcO6WZE
「なんですか?」
辻は、矢口と加護の所に寄ってきた。
矢口が辻に質問した。
「お前な、ずっと加護についていけるか?」
「あほ!そんな事聞くなや!」
加護が、矢口の肩につっこみを入れた。。
「へ?まぁ、ついていきますよ。」
「へ〜。よかったな。加護。ついていくって!」
「・・・・・・なんか照れるな〜。」
加護は、矢口の背中をはった。
「ののはいつまでも、あいぼんの味方だよ!」
「もうよせって!照れるやん・・・・!」
また、加護は近くにいた矢口の背中をはった。
「えへへ・・・・・・・・。」
(加護・・・・さっきからいて〜よ。)
矢口は、はられた背中を押さえながら思った。
54 :
43:2001/05/15(火) 00:57 ID:wLvF4CjQ
文体に関して、俺が指摘できることはもう特に何もありません。
今までより読みやすく、且つわかりやすくなったと思う。
作者のペースで焦らずにこれからも続けて下さい。
それでは、続きを期待しています。
55 :
TONBA:2001/05/16(水) 18:35 ID:ShOCy8O6
>>53の続き
「圭ちゃ〜ん!ちょっと待って!」
「・・・・・な〜に?圭織。」
具合悪そうな、保田を追いかけて、飯田が声をかけた。
「大丈夫?マネージャーには、私が言ってもいいよ。」
「大丈夫だよ・・・・。37度5分くらいなら、仕事できるよ・・・・。」
「かおりはみたよ!圭ちゃん、朝起きた時、トイレで吐いてたでしょ?」
「・・・・・・・・。」
「きのう無理して、海老食べたでしょ?。」
「大丈夫だよ・・・・。こう見えても私は鉄人って・・・い・・・・
わ・・・・れ・・・・て・・・・た。」
言いかけて、保田は前のめりに倒れた。
「圭ちゃん!だから、部屋で寝てたほうがいいって言ったのに!
誰か〜!誰かいませんか〜?」
飯田は、助けを求めて、大きな声で言った。
56 :
TONBA:2001/05/16(水) 18:37 ID:ShOCy8O6
声に反応して出てきたのは、後藤だった。
じつは、保田が倒れたのは、後藤と吉澤の部屋の前だった。
「むにゃむにゃ・・・・。なに?安部さんなんですか・・・・・・・・。」
「圭ちゃんが倒れた!部屋まで運ぶの手伝って!」
「わかりました。よっすぃ〜!ちょっときて〜!」
と、部屋に戻って、吉澤を起こした。
「眠いよ・・・・。なに?」
吉澤は、本当に眠そうである。
「保田さん、部屋まで運んであげて。私はマネージャー呼んでくるから。」
と、言うと、後藤はさっさとマネージャーの所に走っていった。
吉澤が、飯田に声をかけた。
「うぃ〜っす!じゃあ、飯田さん。運びましょうか。」
(後藤・・・・・そんなに重労働が嫌か?)
と、思いつつ、安倍を部屋まで運んだ。
後藤と吉澤の部屋に連れて行けばいいのに気付かなかった。
57 :
TONBA:2001/05/16(水) 18:39 ID:ShOCy8O6
保田と飯田の泊まっている部屋で、飯田と、吉澤と後藤が
ベットの横に心配そうに並んで座っている。
マネージャーは、熱を測っている。
体温計を見て、マネージャーは、ベットに寝ている保田に話しかけた。
「・・・・・これは、酷いな。8度6分あるじゃないか。
どうしてこうなるまでほっといたんだ?」
「え!朝は7度5分だったって言ってたよ。」
飯田は、ビックリして、思った事を口にした。
保田はベットで寝ながら、話した。
「・・・・・・ごめんね、かおり・・・・・・・。嘘ついてた。」
「どうして?」
「仕事したかったの・・・。それで・・・・。」
吉澤が、不思議そうに聞いた。
「どうせたいした仕事じゃないのに、どうしてそこまでしたいんですか?」
保田は、諭すように言った。
「・・・・・・芸能人は簡単に仕事、休んじゃダメだよ。わかった?」
「・・・・・はい。」
吉澤は、自分のプロとしての意識が低い事を反省した。
58 :
TONBA:2001/05/16(水) 18:41 ID:ShOCy8O6
それから、少しすると、ドアをすごい勢いで開けて
加護たち3人が走ってやってきた。
加護が、息を切らせながら、マネージャーに言った。
「保田さんが倒れたってフロントから聞いたんですけど!」
辻は、保田に直行して、
「保田さん!大丈夫ですか?」
と、声をかけた。
矢口は
「圭ちゃん!大丈夫?」
と、声をかけた。
矢口、辻、加護がベットの横に座った時、マネージャーが飯田を呼んだ。
「ちょっと話があるんだ・・・・。飯田、ちょっと来てくれ。」
「?わかりました。」
二人は、廊下に出て行った。
59 :
TONBA:2001/05/16(水) 21:29 ID:lpKSrtXo
保田は、頭に氷袋をのせて、話している。
加護が、寝ている保田に向かって話し始めた。
「保田さん、体調の管理は、芸能人の基本ですよ。」
「はは・・・・・・。あんたに説教されるなんて・・・。」
と、保田は照れくさそうに笑っている。
「笑い事じゃないよ〜!ほんとに。」
矢口が、顔を膨らせながら言っている。
「そうだよ〜!保田さんがいないと、プッチはしんどいんですよ〜!」
と、後藤が、笑いを含んでいっている。
「はは・・・・・。ごめんね。」
「・・・・・・保田さん、早く良くなってくださいね。」
心配そうに、吉澤が言った。
「そうですよ。早くよくなってくださ〜い。」
辻も続いた。
「・・・・・・・うん・・・・・・。」
保田が、小声ながら、それに応えた。
その時、飯田がドアを開けて、加護を呼び出した。
「加護・・・・ちょっと来て。」
「はい。なんですか?」
加護は、飯田と一緒に、マネージャーの待つ、廊下に出た。
60 :
TONBA:2001/05/16(水) 21:43 ID:lpKSrtXo
日本で代表的な雪山はどこかね?
やはり八甲田山かな?
それとも、俺の知らない所かね?
61 :
名無し娘。:2001/05/16(水) 23:42 ID:/LZwqOeA
続き期待age
>作者
ところでこの作品のタイトルは何だ?
62 :
TONBA:2001/05/17(木) 17:47 ID:S8QQSMhk
>>61 え・・・・・。
タイトルなんか考えた事無かった・・・。
う〜ん・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
テーマは「李下に冠を正さず」なんだけど・・・。
題名が思いつかないや。
63 :
TONBA:2001/05/17(木) 22:41 ID:IJiJHVcM
廊下で、マネージャーと飯田と加護の三人で、話し始めた。
「あの、保田の症状だけど・・・・。」
マネージャーが、話し始めた
「なんかいけないことでもあるんですか?」
加護が、少し困惑した様子で、マネージャーを見た。
「・・・・・ええっと・・・・その・・・・なんだ?」
マネージャーは、その瞳に負けて、心がぐらっときて、話しづらそうだ。
いらいらして、そばにいた飯田が言った。
「もういいです!私が言います!加護!」
その声は、廊下に響いた。
「は、はい!」
「率直に聞く!昨日の夜、圭ちゃんとどこに行ってた?」
加護は、下を向きながら言った。
「・・・・・・・うどん屋です・・・・。」
「そこで、圭ちゃんに何を食わした?」
「・・・・・・・海老・・・・・・・。」
「やっぱりね・・・・・・。」
確信したように、飯田が言った。
「加護!お前、何て事を・・・。」
マネージャーの顔から戸惑いが消えた。
「え?なんですか?なんか大変な事でも・・・。」
加護が、少し動揺すると、飯田が言った。
「圭ちゃんは、海老を食べたら、すごい事になるのよ!」
「?」
加護は、何言ってるか理解できなかった。
64 :
TONBA:2001/05/17(木) 23:04 ID:IJiJHVcM
題名無いとダメですか?
65 :
TONBA:2001/05/18(金) 20:47 ID:wRt7jz4k
誰か、見てるんだろうか・・・。
66 :
TONBA:2001/05/18(金) 20:51 ID:wRt7jz4k
マネージャーが、長話を始めた。
「説明するよ。保田は、海老を食べると、まず、海老を消化後
海老の栄養素が、体と合わないので、拒否反応で吐く。で、熱が出る。
そして、その熱が海老の栄養素を撃退するため、どんどん上がっていく。
そして、入院。 これがどう言う意味かわかるか?」
「いいえ・・・・・・。」
マネージャーの説明が続く。
「復帰するのに、最低6、7日かかるんだ。」
「・・・・・・・・。」
加護は黙り込んだ。
「・・・・・・・仕事できないってわけ。」
飯田が、落着いた声で、言った。
「・・・・・・・。」
加護は、黙った。
マネージャーは、まいったな〜と、いった顔で、加護に言った。
「これは、保田の異常体質からきてることなんだ。後藤に
教えてもらわなかったか?」
「・・・・・・・・。」
「何とか言いなさいよ!加護!」
また、飯田の声が廊下に響いいた。
加護が、泣き出した。
「・・・・・へぐ・・・・うぅ・・・びえ〜ん!ごめんなさい!私知らなくて・・・。」
「加護、とりあえず、今日の所はもういいから、部屋に戻って待機してて。」
マネージャーが、優しく言った。
「はい・・・・・ヒクッ・・・・。」(ヒヒヒ。)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
加護の後姿に、飯田が、本当に加護が反省してるのか、疑いの眼差しを加護にむけていた。
67 :
TONBA:2001/05/19(土) 19:59 ID:iyUB3Y06
加護は、自分の部屋に戻った。
辻が、もう部屋に戻っていた。
「飯田さんに何を言われたんですか?」
辻が、声をかけてきた。
「昨日何してたか聞かれて、保田さんに海老食べさせたん、ばれてしまった・・・・。
で、保田さんに海老食べさしたら、えらいことになるって
教えてもらってたけど知らんって言った・・・・。」
「ええ?ほんと?それって、後藤さんとの連帯責任になるんじゃないの?」
「そうや。後藤さん、また怒られるわ〜、うちのせいで。その後、うちのとこきて
昨日よりも酷くボコられる〜!あ〜!きっと、大きいハリセンをもって
吉澤、石川を引き連れて、その二人に腕取られて、で、顔に何発も
ハリセンをいれられるんやろうなぁ・・・・・。いややーーーー!!
あれは痛いーーーーーーーーー!」
加護は、頭を抱えて、下を向いた。
(1度、くらったことがあるんだ・・・。)
辻は思った。
そして、言った。
「あ!それじゃあ、飯田さんを口止めしないとだめだよ。」
「どうしようか・・・・・・・・・・・・・。」
加護が、考えながら言った。
「今日の昼、後藤さんが、帰ってくるまでに、どうにかしないと・・・。」
「どうしよう・・・・・。」
二人ともが沈黙した後、加護がひらめいた。
「・・・・・あ、そうや!いい事考えた!今日の朝御飯、肉じゃが入ってるよな?」
「確かそうだったと思うけど・・・・。」
「フフフフフ・・・・・・。」
加護は不気味に笑っている。
「?」
辻は理解できないうちに、加護に部屋から追放された。
仕方なく、飯田の所で、遊ぶ事にした。
68 :
TONBA:2001/05/19(土) 20:01 ID:iyUB3Y06
朝御飯の出る大広間
安倍と、仕事に行ってる人以外の5人が、席についたので、マネージャーが
朝礼を始めた。
「え〜みんなに報告しないといけないことがあります。保田さんは
東京に帰りました。」
「体調が思わしくないので、社長と電話した結果、休養させようと言う
結論になりました。」
と、飯田が加護を見ながら話した。
(保田さん、すいません・・・・。が、飯田さん!口止めさせてもらいますよ。)
と、加護は心の中で、保田に謝り、飯田に宣戦布告した。
「じゃあ、ここはセルフサービスなんで、取りに来てください。」
マネージャーは、言うと早速、おかずをさっさととって、飯を食い始めた。
「飯田さん、うちが取ってきますよ。」
と、加護は飯田に言った。
「あ、そう?悪いね〜加護!」
「いぇいぇ。」(ふっふっふ・・・・。)
「・・・・・・・・・。」
その様子を石川がのぞいていた。
加護は、気付かなかった。
69 :
TONBA:2001/05/19(土) 20:03 ID:iyUB3Y06
加護が、おかずを取りに行くと、安倍が、トボトボ歩いてきていた。
「あ、安倍さん。どこいってたんですか?もしかして、今までずっと
寝てたんですか?」
と、安倍に声をかけた。
「へ?・・・うんまぁ。もしかして、朝御飯?加護、悪いけど、なっちの分も
取っといて。」
と、安倍は加護に頼んだ。
「え〜!!・・・・・・・まぁいいですよ。」
「悪いね・・・・・。じゃあ、頼んだよ。加護・・・。」
と、受け答えしたが、安倍に、加護は何か気づいた。
(なんか話し方に違和感が・・・・。ま、いっか!)
加護は、考えていた復讐劇を始めた。
(さ〜て、肉じゃが肉じゃが・・・。お!あったあった。これに、さっき
あいぼんが調合したこのカプセルのクスリをいれて・・・・。くっくっく・・・。)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
その様子を、石川がのぞいていた。
加護は、やはりまったく気付かなかった。
70 :
TONBA:2001/05/19(土) 20:06 ID:iyUB3Y06
加護は、皿を見て、
(こっちが、飯田さんやな・・・間違えないように・・・・。)
と、確認した。
「加護〜!遅いよ〜!早く早く!」
飯田が、加護を手招きする。
「さ、どうぞ。あ、安倍さんの分はこっちです。」(イヒヒ)
と、二人の前に、おかずを置いた。
「うん・・・・・・・・・。」
安倍は、元気が無かった。
(?安倍さん、なんかおかしいな?雰囲気が・・・・。)
と、加護はまた思った。
加護と辻は食べ終わって、部屋に戻った。
二人で、笑い話をしているときだった。
矢口が、走って部屋に入ってきた。
「加護!辻!大変な事になった!」
「なんや?ドアを壁にぶつけるくらい勢いよく入ってきて。」
「なっちが・・・・・なっちが・・・・・・。」
矢口が、噛んでいたので、加護は質問した。
「何かんどるんですか?もっとはっきり言って下さい。」
と、言われて、矢口が落着いて、口にした。
「驚かないで・・・。なっちが・・・自殺した。」
「え!?」
加護は、絶句した。
「!?」
辻も絶句した。
71 :
TONBA:2001/05/19(土) 20:08 ID:iyUB3Y06
なっち自殺騒動の連絡が入ったので、仕事場から病院まで急行している車の中
マネージャーは、事務所に携帯電話をかけている。
「・・・はい。今、病院に向かってます。・・・・はい、はい、わかりました。
では。」ピッ
「社長、なんて言ってた?」
後藤が、マネージャーに聞いた。
「容態次第で、記者会見を開くか、秘密にするかを決めるらしい。」
「でも、どうして安倍さんが・・・・。」
吉澤が、腑に落ちないといった顔で、一人で考え始めた。
「あいつの容態が、回復しないとわからないな。」
この仕事、保田も一緒の予定だったが、帰ったので、2人でやっていた。
72 :
TONBA:2001/05/19(土) 20:11 ID:iyUB3Y06
手術室前で、飯田が心配そうな顔でうろうろしている。
「・・・・・・。」
「落着いてください。飯田さん。そんなうろうろしても
どうにもならないじゃないですか。」
と、辻が声をかけても、飯田は、落着かなかった。
「落着けって言うほうが無理!今いる中で、唯一のオリジナルメンバーの
仲間なんだよ!」
「最近、喧嘩ばっかして、仲悪かったやん。」
と、加護につっこまれた。
確かに、最近意見が対立する事が多かった。
「・・・・・こうなるとわかってたら、仲良くしたよ。うぅ・・・なっちぃ・・・・!」
飯田は泣き出した。
「かおり・・・・・・・。泣くなよ。」
矢口が、飯田の肩を抱き、慰める。
「うぅ・・・・・。なっち、なっちぃぃぃぃぃ!」
後ろを向いて、加護は思った。安倍さんの、重態の原因は・・・・・・。
(もしかして、うちのクスリが安倍さんに?でも、確認して
間違いないはずやけど・・・。)
そこに、仕事場からきた2人と、マネージャーが、来た。
73 :
TONBA:2001/05/19(土) 20:16 ID:iyUB3Y06
マネージャーが、飯田や、矢口の話を聞いてると、
「・・・・・・・あの〜、私、見ちゃったんですけど・・・・。」
と、石川がマネージャーに話しかけた。
「なにを?」
マネージャーは、何が言いたいのかわからなかった。
「えっと・・・・実は加護が・・・・・・変なクスリみたいなカプセルを肉じゃがに
入れたの見てたんです・・・・。で、それを安倍さんに渡してたの見ました。」
「えぇ!?」
マネージャーは、ビックリした。
寝耳に水を入れられた気分だった。
しかし加護はもっとビックリした。
石川に見られているとは思わなかった。
「え?でも、うちはそんな・・・・・・・・・。」
「そういえば、あんた、最近、睡眠薬飲んでたよね。普通の人より多めで・・・。
もしかしてそれを入れたんじゃ・・・。」
矢口は、つい最近、加護が睡眠薬を入手した事をおもいだして言った。
「えぇ!?ち、違います・・・・。」
「昨日、なっちが勝手に、うどんの麺を買ったの、怒ってるんじゃ?」
後藤が、昨日の出来事から、理由を推測した。
「そうだよ!それに、今までも、なっちに理不尽におごらされてたんでしょ?」
吉澤も、それに同調した。
「え、それはそうですけど・・・・。」
飯田が、興奮して、泣き出した。
「あんたが、なっちを・・・・・うぅ・・・・あ〜ん!なっちぃぃぃ〜〜!!」
加護はビックリした。
「そんな・・・・ち、違います・・・。」
「た、大変だ。警察に連絡を・・・・。」
マネージャーは、焦って、手に持っている携帯で、警察に連絡しようとした。
「それはやばいって。もし、そんなのわかったら、娘。は、解散だよ。
そしたら、マネージャー、仕事なくなって路頭に迷うよ。」
と、矢口に制止され、マネージャーは我に返った。
「・・・・・それは困る。じゃあ、これは、今の所、ここにいるメンバー内の
内緒で・・・・・。口外禁止!」
とマネージャーがみんなに言って、みんなに口止めした。
74 :
名無し娘。:2001/05/19(土) 23:17 ID:D.TE3CXA
衝撃の展開!!
続き期待sage
75 :
TONBA:2001/05/21(月) 21:58 ID:4YJeIazk
加護は、手術室を少し離れた所で、考え事をしていた。
(大変な事になった・・・・・どうしよう。)
その時、手術室前から、石川が、ゆっくり、笑みを浮かべながら近づいてきた。
「あいぼん、大変な事になったね。」
「なんであんな言うこといったん?うちと、あんたの仲やん!」
「昨日お給料の日だったんだけど、15550円、いつもより
少なかったのよね。で、事務所に言いに行ったら、『うどん代前借だろ?』
って言われたよ。」
「・・・・・。」
加護は、反論できなかった。
「お金使ったら、絶対、私の給料から取ってたでしょう?マジむかついてるの。」
「・・・・・・・。」
「だから、密告したの。あいぼん、自業自得だから。」
と、言うと、さっさと手術室の前に戻っていった。
76 :
TONBA:2001/05/21(月) 22:03 ID:4YJeIazk
加護とは反対の方向で、マネージャーが、娘。の一人と会話している。
「・・・・・・・そうか。加護がそんな事を・・・・。」
「これは、内緒ですよ。」
「わかった。・・・そうか・・・・加護が・・・・。」
「私から聞いたって言わないでくださいね。」
と、話し終わると、加護の元へと、マネージャーは歩いていった。
マネージャーは、加護の元へ行って、言った。
「加護・・・・。お前、飯田にクスリ入れようとしてたんだろう?」
「・・・はい。」
加護とマネージャーは、錯乱状態の、飯田を見た。
「・・・・・・うぅ・・・なっちぃ・・・・・。」
飯田は、まだ混乱しているようだ。
「加護・・・お前、ほんとに・・・・辻から聞いたんだが、お前、飯田に
保田の事、口止めさせようとしたらしいな。」
マネージャーは、つい、聞いた人の名前を出してしまって、やべ!
と言った顔を見せた。
加護ははっとして、横を見た。
辻が、物陰に隠れて、泣きそうな顔で、こっちを見てきた。
(矢口さんの言ったとおりや・・・。ののに裏切られた・・・・。)
「お前、問題ばかり起こすな・・・・・。」
マネージャーは、呆れ顔で言った。
「・・・・・・ごめんなさい!ごめんなさい!」
加護は、頭を下げて、ひたすら謝った。
「・・・・・それは、安倍に言え。後、このことは、マスコミに発表しないから。
さっき言ったとおり、ここにいるメンバーだけの秘密だから。」
と、マネージャーが、加護を慰めるように言った。
「・・・・・うぅ・・・・・ごめんなさい。ヒクッ・・・・・・。」
加護は、泣きながら言った。
77 :
TONBA:2001/05/21(月) 22:05 ID:4YJeIazk
手術中のランプが消え、執刀医が出てきた。
マネージャーが、医者に、心配そうに聞いている。
「あ、先生。安倍は・・・・・。」
医者は、落着いて言った。
「命に別状はありません。ただ、いつ起きるかわからないし、起きても
後遺症が残るかもしれません。」
それを聞いたメンバーは、さらに動揺した。
飯田が、さらに混乱した。
「・・・・・そんなぁぁ!!なっちぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
「かおり、落着いて!さ、向こうの部屋で休んどこう。」
矢口が、待合室に飯田を連れて行った。
「あんたのせいだよ!馬鹿!馬鹿!」
飯田が、廊下を曲がる瞬間に、加護を鋭い目で、睨んで、行った。
加護は、黙ってそれを見ているしか出来なかった。
78 :
名無し娘。:2001/05/22(火) 00:20 ID:bbO23paA
話の内容は面白いけど、不必要な読点が多くて読みにくい。
他の小説を読むなり、その手のサイトを見るなりして、
読点の付け方を勉強してみてください。
79 :
TONBA:2001/05/22(火) 15:35 ID:qu5GAFRA
>>77の続き
加護は、あの時の飯田の顔を忘れる事が出来なかった。
あの、飯田の恨めしそうな目、怒りに満ちた表情・・。
その裏には、安倍に対する愛情みたいなものがあったんだろう。
加護は、飯田があそこまで取り乱すのを始めてみた。
今まで、加護は二人の脱退を見てきたが、飯田は、さほど取り乱さなかった。
が、今回、あれほど取り乱すとは・・・。
加護は、その夜、恨めしそうな飯田の顔と、安倍の顔を思い出し、一睡も出来なかった。
次の日、加護は、社長と一対一の話し合いをした。
1人(保田)を病院送りにしたのと言う疑惑から、甘い罰の謹慎1週間となった。
安倍の事は、社長は知らないので、処分の対象外だった。
加護にとっては、ゆるすぎる処罰だった。
どうせなら、同じ目に合わせて欲しいとまで思っていた。
80 :
TONBA:2001/05/22(火) 15:37 ID:qu5GAFRA
加護が活動中止の間、娘。本体は、レギュラー番組以外の出演を
全てキャンセルした。
3人一度に、活動休止を発表したので、マスコミが何かあったのではと感づき
うろつきだした。
そこで、加護の謹慎6日目にマスコミを対象にした記者会見が行われた。
記者会見は、社長と、もう一人えらい人が会見していた。
安倍が無期活動休止なのは、誤って睡眠薬を多量に摂取したと説明した。
もちろん、社長もそう言う風に説明を受けていたので、嘘ついているような
素振りは無かった。
加護に関しては、家のほうが忙しいと言う事で、休みだと説明した。
マスコミに厳しく質問されたが、社長は、上手く乗り越えた。
保田は、入院して、熱は引いたが、体が、ちょっとだるいだけなのですぐ
復帰できると説明した。
まさか、海老食って、ショックで入院などとは、営業関係上口が裂けても
いえない事だった。
加護は、家で、テレビを見て思った。
(安倍さんの事は、うちのせいなんや・・。)
81 :
TONBA:2001/05/22(火) 15:39 ID:qu5GAFRA
謹慎が解けた日、ハロモニの収録があったが、加護は一応まだ活動休止中だった。
けど、暇なので、久しぶりに楽屋に行った。
早く行ったせいか、楽屋には、一人しかいなかった。
「・・保田さん?」
それは、その日、退院したばかりの保田だった。
「保田さん、もう体はいいんですか?」
加護は、目を丸くして、保田に聞いた。
「大丈夫だよ。加護のほうは、家のほう、大丈夫なの?」
保田は、何も知らないようだ。
「・・・はい。保田さん、うどん屋さんのこと、すいませんでした。」
「なんで加護が謝るの?悪いのは、私だよ。無理して食べたからよ。」
加護は、その時思った。
(保田さんは、いい人だ・・。私がした事、許してくれた・・。でも安倍さんには
許してもらえないだろうな・・。安倍さんがいい人でも・・。)
安倍の件があってから、加護は、メンバーに話しづらかった。
飯田は、犯罪者まがいの人に、あまり近づいて欲しくない、話しかけないでと
思っていた。
それが、メンバー内で、広がり、加護は、8人いる楽屋でも孤立する事になった。
加護も、それは自業自得だと解釈した。
でも、わかっていても、酷くつらかった。
82 :
TONBA:2001/05/22(火) 15:46 ID:qu5GAFRA
【現実に戻る】
保田は石川や矢口、飯田と会話していたが、保田は、加護が気がかりだった。
が、安倍の事も気がかりだった。
安倍の事は、社長から聞いた。
誤って、睡眠薬を多く飲んでしまったと説明は受けていた。
保田は、収録後、一人で、楽屋のすみっこに座っていた加護を誘った。
「なっちのお見舞いにいこうよ。」
「・・・はい。」
ちなみに、安倍は、あの後、東京の保田と同じ病院に運ばれた。
安倍は、集中治療室に入っていて、面会謝絶だった。
が、ガラス越しに、安倍の姿を見れた。
安倍の姿が見れるのは、娘。と、事務所関係者だけだった。
(安倍さん・・・・。)
安倍はかわいい顔をして、寝ている。
加護は後悔した。
クスリをいれた事を。
例え、クスリを間違っていたとしても、やってはいけないことをやってしまった。
83 :
TONBA:2001/05/22(火) 15:49 ID:qu5GAFRA
加護がガラスの向こうに集中していると、
「加護?どうした?」
と、保田が加護に急に話しかけてきた。
「へ?何がですか?」
加護は、振り返りながら言った。
「涙目じゃん。どうしたの?」
加護は、涙目になっていた。
これは、懺悔の涙だったが、
「・・やっぱり、悲しいじゃないですか。」
と言って、ごまかした。
「・・・そうだね。」
保田も、何か感じたそうだが、それ以上は聞かなかった。
その時、部屋がざわつき始めた。
看護婦に続き、医者が、部屋に入っていった。
保田は、駆けつけてきた看護婦に質問した。
「どうしました?何があったんですか?」
看護婦は、落着いて答えてくれた。
「安部さんが・・起きそうなんです!」
保田と加護は、それを聞き、一種の希望をもった。
そして、その事を保田が社長に公衆電話で報告した。
携帯を使おうと思ったが、病院だったので、公衆電話にした。
84 :
TONBA:2001/05/22(火) 15:52 ID:qu5GAFRA
社長、マネージャーは、集中治療室で、安倍を見つめていた。
メンバーは、また外で、待機である。
「・・なっちはほんとに起きるのかな?」
ふと、後藤が口にした。
「な、何言ってるの!起きるに決まってるじゃない・・・。」
保田が、起こり気味で、後藤に言った。
みんな同じ不安を持っていた。
「そうだよ・・・。起きるに決まってます。」
辻が、少し興奮しながら言った。
「ごっちん、そう言うことは、思っても、言っちゃダメだよ。」
と、吉澤が後藤に言った。
それから、少しの間、沈黙になった。
沈黙が途切れたのは、他の3人が到着した時だった。
いきなり、メールが入ったので、ビックリした様で、服装が、めちゃくちゃだ。
飯田が、嬉しそうな顔で、
「なっちが起きるって本当?」
と、保田に聞いた。
「おきそうって聞いてから、もう1時間たってるね・・。」
と、保田が、飯田の視線から目をそらして言った。
「えぇ!?それって、まだ寝つづけるんじゃ・・・。」
と、矢口が反応した。
85 :
TONBA:2001/05/22(火) 15:55 ID:qu5GAFRA
「・・・・・でも、良く寝ますよね・・・。」
と、石川ふとが言った。
「そうだね・・・。いっつもロケの時、寝坊してたのはなっちだったもんね。」
飯田が、それに続いた。
「いつもの収録の時も、寝坊で遅刻したよね。」
矢口も、同じ事を言った。
同じく保田も、
「寝るの好きだったよね・・・。」
と、なっちのことを、言い出した。
「・・・いつも寝てたよね。」
後藤も、思い出すように言った。
「いまも、睡眠の一環ですよね、ね!」
吉澤も、言った。
「・・・・・・いい人でしたよね・・・・。」
辻も言った。
みんなも、同じ気持ちだった。
「辻!そんな、死んだような事、言っちゃ、ダメだよぉ・・・。」
飯田は半泣きだ。
加護は、集中治療室の中で、眠っている安倍に向けて、外からおっきい声で
言った。
「安倍さん!!!いつまでねてるんですかーーー!!起きてくださーい!
みんな待ってるんです!」
その時、集中治療室から、マネージャーが出てきた。
手を上に上げ、丸を作っている。
加護は、看護婦に怒られていたところだった。
86 :
TONBA:2001/05/22(火) 16:09 ID:qu5GAFRA
明日か、明後日には完結します。
で、2作目、3作目も検討中。
>>78さんへ
わかりました。
今回は、直せませんでしたが、次回からは、直しておきます。
87 :
TONBA:2001/05/23(水) 19:51 ID:YKqG0Rok
「安倍さんが起きたんだ!」
と、一番に加護が看護婦を振り切り走っていった。
その後に他のメンバーがついていく。
「うん?・・・ここはどこ?」
安倍が、ガラス越しにそうしゃべってるように見えた。
実際は、ガラス越しなので、何をしゃべったかわからなかったが。
飯田たちは、ガラスの外から手放しで喜んだ。
加護は一人、ガラスのすぐ手前で、目に涙ためて喜んでいた。
それから病室に移るのに、1日かかった。
目が覚めたとはいえ、多少注意する点があったし、芸能人だから丁重に扱われた。
次の日、病室で娘。が、朝から全員そろっている。
もちろん個室だが、みんな入ると狭いようだ。
「いや〜、後遺症もないだろうって言われて、ほっとしたよ。」
と、マネージャーが安倍に言った。
「心配かけて悪かったよ。ごめんね、みんな。」
安倍が、照れくさそうに笑って言った。
みんなは、「やだな〜!」とかいって笑っている。
そこに、後ろにいた加護が、前にでて安倍に謝った。
「・・・・安倍さん、すいません。私のせいで・・・。」
「へ?何言ってるの?何が、加護のせいなの?ねぇ、マネージャーさん?」
安倍が、ビックリしてマネージャーに言った。
「へ?加護のせいじゃないのか?」
と、マネージャーが聞いてきた。
88 :
TONBA:2001/05/23(水) 19:59 ID:YKqG0Rok
「えっと・・・何のことです?」
安倍が、困惑している。
「えぇ?じゃあ、一体どうして?」
マネージャーと、メンバーはビックリして言った。
安倍は、ほっぺたを真っ赤にしてこう言った。
「えっと・・・・恥ずかしいけど・・・朝、親と大喧嘩して、むかついたから
寝ようとしたら、寝ぼけてて量を量り間違えちゃって・・・・。」
「へ!?」
保田以外、みんなビックリした。
保田はなんでみんながビックリしたかわからなかった。
むしろ説明された通りだった。
加護はもっとビックリした。
てっきり自分のせいだと思っていた自殺騒動は、こういうことだった。
89 :
TONBA:2001/05/23(水) 20:02 ID:YKqG0Rok
話の筋からずれるが、後に、『モーニング娘。を懐かしむ会』で、
「じつは、なっち、貯金で株をしてたんだべ。で、初めは儲けてたんだけど
どんどん値段が下がっていって、結局0円になっちゃって、家賃払えなくなったの。
で、親にお金もらおうと電話したら、無理だって言われて・・・・・・・。その後
電話でいろんなこと喧嘩して後味悪くて・・・・。で、腹立つし、眠いから
寝ようとおもって、睡眠薬の量を量って飲んで、気が付いたら病院だったってわけです。」
と、安倍はこの自殺騒動の、真実を語ったそうだ。
90 :
TONBA:2001/05/23(水) 20:05 ID:YKqG0Rok
>>88の続き
その話を聞くと、マネージャーは、加護に言った。
「そうか・・・・。加護、悪かったな。」
「え?・・・いえ・・・。ややこしいことした私が悪いんです。」
加護は、こう言った。
「ごめんね。あいぼん・・・疑ったりして・・・。」
石川が謝った。
「いえ・・・。」
加護は、首を横に振っている。
加護は、つい顔を下げてしまった。
「ごめんね。辛かった?」
飯田が加護の顔を見上げながら聞いている。
飯田は、一番の精神的ダメージを与えたのは、自分と思っているからだ。
「・・・・うん。」
加護は、少し意地悪にこたえた。
飯田は、ごめんねと、何回も頭を下げた。
「いいですよ・・・。冗談ですよ。」
加護は、顔を上げて飯田に向かって言った。
そう言う風に言っていると、吉澤と後藤が横から近づいてきた。
「・・・・ごめん。教育係だったんだから、信用してあげるべきだったね。」
「ごめんね。加護。」
後藤と吉澤が、頭を下げて謝った。
「いいですよ・・・。」
加護が、頭を下げる二人に言った。
最後に、辻が寄ってきた。
「あいぼん、えと・・・・その・・・。」
辻がもじもじしていると、
「のの、うちははじめっから、ののの事、怒ってないよ。」
加護は、微笑みながら、優しく、辻に言った。
辻は、何か吹っ切れたみたいで、泣き出した。
91 :
TONBA:2001/05/24(木) 20:48 ID:6tkuv6bc
1週間後、一応安倍は退院した。
筋力が落ちているので、リハビリしないといけないし体重も10kg落ちた。
安倍さんの、リハビリ通院姿で、再びなっち人気が、一時的に復活し、ハロプロ公認店の売上が伸びた。
そして、事務所の景気もよくなって、社長はうはうは状態だった。
でも、給料が上がろうと、景気よかろうと、加護には、どうでも良かった。
むしろ、辻と昔のように仲良く話せる事が嬉しかった。
後で、石川には、
「ごめんね・・・・。でも、お願いだから給料からお金抜かないで。」
と、なきつかれた。
加護は、石川に謝った。
「梨華ちゃん、もう今度から、お金取らないよ。」
で、石川とも、昔のように仲良くなった。
92 :
TONBA:2001/05/24(木) 20:52 ID:6tkuv6bc
安倍が復帰した次の日、吉澤の家で、久しぶりに、4期メンバー全員が、宿泊していた。
テーブルの近くにあるイスに座って、談話していた。
「でも、あいぼんのクスリはどうなったんでしょう?」
ふと辻が、思い出したように、クスリの問題を吹き返した。
「わからへん。あのクスリは、殺傷力無いけど、情緒不安定に陥る薬やから、おかしいな?と思ってたんや。」
加護が、そういえばどこいったんやろう?と、不思議そうにしてると、
「そういえば、飯田さんが、
>>72と
>>77のとき、ボロボロになってたじゃない?」
と、石川が言った。
「あ!あの時か。確かに情緒不安定ぽくなっかった?」
と、加護が辻に言った。
「そうだった。そうだった!」
と、辻が笑いながら答えた。
「でも、もう二度とクスリは作らないし、クスリで、人をどうにかしようと
考えたり、もうしないもん。」
加護は、この2週間の教訓として、それを学んだ。
ちんけな教訓だけど・・・。
その時、吉澤が台所から、料理を持ってきた。
「今日は、吉澤の手料理、肉じゃがだよ〜。」
みんな、だまりこんだ。
「・・・よっすぃ〜・・・・。」
と、石川が口にした。
その目はあきれた時の、石川の目だった。
吉澤は、なんでだ?と思った。
もちろん、あの事を思い出したからであるが・・・・。
あの事件以降、娘。は、(吉澤以外)肉じゃがが食えなくなった。
〜終了〜
93 :
TONBA:2001/05/24(木) 22:42 ID:w4bdDWtM
じゃ、武者修行をしに行ってまいります。
来週の頭に新シリーズを書く予定なり。
94 :
TONBA:2001/05/25(金) 10:00 ID:pxJWEcNY
で、この板は放置なり。
95 :
TONBA:2001/05/25(金) 23:21 ID:YwmQ81E.
96 :
TONBA:2001/05/29(火) 23:45 ID:yWO1hBdo
報告age
このスレで明日より小説掲載。
お願いだから見て欲しいざんす。
97 :
TONBA:2001/05/29(火) 23:58 ID:yWO1hBdo
フジテレビ、企画会議室で、会議が始まった。
「3月に放送予定のスペシャル番組の企画を考えたいんですが・・・・。」
と、プロデューサーが、話を切り出した。
「スペシャルなんで、勝負かけたいと思います。正月特番は、日テレに
負けましたし・・・。」
と、悲しそうにプロデューサーは言った。
「スペシャル出演者は、既にキャスティングしてます。今回は
『モーニング娘。』と、司会に『ナインティナイン』を使おうと思ってます。」
と、キャスティングが決まってる事を発表した。
「でも、それは、テレ東の、『ASAYAN』の方で、絡みは見てるので
あまり新鮮味は無いかと・・・・・・。」
と、スタッフの一人に言われた。
そうだそうだと、周りのスタッフも小声で賛成している。
「と、言われると思ったので、控えに元モーニング娘。の中澤さんをおさえてます。」
と、プロデューサーが、答えた。
「う〜ん・・・ま、納得できませんけど、もう、控えはないんですから
それで行きましょう。」
と、キャスティングに関しては、スタッフ全員納得した。
98 :
名無し娘。:2001/05/30(水) 01:05 ID:N4j8hGY.
名前:名無し娘。 投稿日:2001/05/30(水) 00:46 ID:8j4Y4Zd2
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
99 :
名無し娘。:2001/05/30(水) 01:08 ID:.zEcXtwM
〜
ノ@ノノ@ 〜 〜
( ´д`)<大事な髪が抜けとるぅ・・・・
Ωρノ ノ ヽ
口⊇○ |
/"/| /⌒' 丿┐
///(_)//┐=3
◎ ̄ ̄ ̄ └◎
101 :
名無し娘。:2001/05/30(水) 03:24 ID:RA0X9PHI
102 :
TONBA:2001/05/30(水) 21:20 ID:RWjlUt5c
「肝心なのは、何をするか!一体どうすれば、同時刻に当てられる番組から
視聴率10%以上引き離せるのか!」
と、プロデューサーが、顔を真っ赤にする。
「紅白歌合戦ぐらいの視聴率を取らなければ、また社長に怒られるぞ!」
と、スタッフ全員に言うと、みんな目の色が変わった。
日本テレビに正月特番の視聴率、4%の差をつけられ、敗北したうっぷんを
今回果たそうとしている。
実は、今回のメンバーは、その時のスタッフとほとんど一緒なのである。
「天下のフジテレビが、敗北してはならない!もう二度と、負けることは
許されないんだ!」
プロデューサーが、かわらず顔を赤くしている所に一人のスタッフにより
視聴者からの手紙が、運ばれてきた。
「実は・・・こんな企画して欲しいと、意見が視聴者からきてるんですけど・・・。」
と、たった一通の手紙を、上目遣いでプロデューサーに渡した。
103 :
TONBA:2001/05/31(木) 22:53 ID:BVgnXFIg
プロデューサーは、それを読んだ。
「え〜っと・・・・私は、豪雪地帯で、山岳レスキュー隊と言う仕事を
してますが、最近、こちらのほうにスタッフが足りません。もしも
特番でもあるなら、芸人でも、なんでもいいから連れてきてください。
宣伝効果にもなるんで検討よろしくお願いします・・・・・・・ふんふん
なかなか数字が取れそうだ。」
とハガキを指で弾いた。
「モーニング娘。は、芸人じゃないっす!」
と、若いスタッフが言った。
「そうですよ。それにもし、そのロケで、モーニング娘。の誰かが
怪我でもしたらどうするんですか!」
ディレクターも反対のようだ。
「馬鹿!俺たちには次が無い!いいか!ちょっとやそっとの企画で
他の局から数字を奪えると思うか!」
と、プロデューサーが、鬼気迫る勢いで、話した。
これには、スタッフも反論できなかった。
「わかったか!これで面白くなかったら、俺たち全員これだ!」
と、親指を下に立てて、首の左から右へと移動させた。
クビと言う事である。
104 :
TONBA:2001/06/01(金) 22:24 ID:ZdatY3d.
今日はちょっと意見を・・・・。
素人だからもっと突っ込んでくれ!
以上。
105 :
名無し娘。:2001/06/02(土) 01:21 ID:Kl0CsUxA
>>101で俺の貼ったリンクちゃんと見たのか?
「○○○○○(セリフ)」
と、○○は言った。or と、○○した。
↑
ひたすらこの表現ばかりで、カッコ悪い。
モー板小説でも、一般の小説でもいいから、
読んでみて、一度自分の書いた文章と比べてみたら?
何かおかしいことに気が付くと思うから。
106 :
TONBA:2001/06/02(土) 23:43 ID:ayIN2C62
研究中
107 :
TONBA:2001/06/03(日) 23:40 ID:l5i.4QhE
翌日、企画が決定したので、モーニング娘。のマネージャーを呼んだ。
プロデューサーと、マネージャーとの、一対一の話し合いをした。
プロデューサーが、真剣な目つきになり、つられて、真剣な目になった
マネージャーに言った。
「今度のスペシャルの企画なんですが・・・実は、少し危険が伴いますが
よろしいですか?」
「今回の契約内容をご存知で?」
「はい・・・・確認するまでも、無いと思ったんですが・・・。」
「じゃあ、なんでそんなこと聞くのですか?」
マネージャーが背もたれに寄りかかった。
「再確認と言う事で・・・・。」
「再確認もなにも、そんなこと聞く必要がまったく無いじゃないですか。
契約書通りに決まってるじゃないですか。」
マネージャーは、相変わらず背もたれに寄りかかっている。
「いや、気が変わっていたらどうしようかと、思いまして・・・・。」
プロデューサーが、タバコに火をつけた。
「あ、すいません。僕、タバコ、ダメなんで・・・・・。」
「あ、ごめんごめん。そうだったな。」
タバコの火を消した。
「で、仕事の話だけど・・・・。」
「だから、良いって言ってるじゃないですか。早く細かいこと教えてください。」
「はい、わかりました。」
プロデューサーは細かい説明を始めた。
マネージャーは、モーニング娘。の、スケジュールと合わせている。
108 :
TONBA:2001/06/03(日) 23:41 ID:l5i.4QhE
109 :
105:2001/06/04(月) 01:53 ID:AK2Kr7ss
だいぶ良くなったと思う。
そんな感じで続けていってください。
110 :
TONBA:2001/06/04(月) 22:35 ID:XBtEE9Js
都内某所に、娘。メンバーは集められていた。
「来週、フジのスペシャルの収録に行きます。」
マネージャーが来月からのスケジュールを発表した。
「場所は・・・・どっかの雪山。その仕事が終わると、後はオフですから。」
「何しに行くんですか〜?」
飯田は皆が聞きたい事を代表して聞いた。
「とりあえず、スペシャル番組だから。雪山って言ったら
アイドルは何するか大体分かるだろう?きっとそんな企画だから
心配は要らないよ。」
まさか、レスキュー隊のお助けとはいえないだろう。
言ったら、きっと嫌がるだろうから・・・・・。
「じゃあ、今日はこれで仕事は終わりだから、解散です。サヨウナラ〜。」
解散となった。
111 :
TONBA:2001/06/04(月) 23:06 ID:2LSq4MXM
ここから先はまだあんまり進んでないから、明後日(?)更新する。
112 :
名無し娘。:2001/06/06(水) 23:27 ID:YBzCTvWw
今回の小説の題名は何ですか?
113 :
TONBA:2001/06/07(木) 00:20 ID:y/8fpJnY
>>112 え〜っと・・・・今回は題名考えた。
タイトルは「BATTLE ON SNOW FIELD」かな?
間違ってたらゴメン。
114 :
TONBA:2001/06/07(木) 00:23 ID:y/8fpJnY
飯田が、帰るために駐輪所に歩いていくと、矢口が後ろから追いかけてきた。
「圭織〜!おいらの家に来てよ!」
最近、ずっと矢口と一緒だった飯田は、矢口の相手がしんどくなってきたので
断ろうとした。
「ごめん、今日は早く帰りたいんだ。」
と言ったが、矢口はくいついてきた。
狙った獲物は逃がさないと言った雰囲気を漂わしていた。
「今日はカラオケじゃないよ〜!だからいいじゃん!」
ここの所、毎日矢口と飯田はカラオケに入り浸っていた。
おかげで飯田は喉の調子がおかしいが、矢口は平気なようだ。
「え、い・いや〜。今日は、ちょっとダメなんだって。」
飯田が断って原付に乗ろうとすると、矢口が背中を引っ張ってきた。
「今日は〜、今度の仕事の話だから〜!来てよ〜!」
背中を引っ張られた。
「・・・・・・わかったよ。」
「よかった。あ、他にも梨華ちゃんが家にくるから。」
言いながら矢口は原付に乗った。
「梨華ちゃんはどうやって矢口の家に行くの?」
「もうタクシーで行ったみたいだよ。さあ、矢口達もいそごう!」
矢口は原付のエンジンをかけた。
115 :
TONBA:2001/06/07(木) 00:25 ID:y/8fpJnY
矢口の家には、まだ石川がきてなかった。
石川をほっといて、矢口と飯田は矢口の部屋へ入っていった。
「あ、そこらへん勝手に座っといて。」
言われて、飯田が壁側の席に座る。
矢口の部屋は、玄関から入ると、居間が見えて奥には大きい人が
出入りできる窓がある。
そこの真ん中にこたつが出されている。
南向きの窓なので、飯田が座っている方角は東であろう。
「矢口はさ〜、来週の仕事、スキーすると思うんだよね〜。」
言いながら、矢口は飯田の向かいに座った。
「圭織もそう思うけどね、そう甘くないでしょう。」
「でもね〜アイドルの私たちが他に何するの?って話になるじゃん!」
「・・・・・・雪合戦?」
「・・・・真剣な顔で、ボケないでくれる?」
「・・・・ごめん。(本気で言ったんだけどなぁ・・・・。)」
飯田は首をかしげた。
「じゃあさ、スキー以外なんだと思う?」
「・・・・う〜ん・・・わかんないよ〜。」
「他に思い当たらないなら、やっぱりスキーだよ!」
言った時に、チャイムが鳴った。
「あ、梨華ちゃんだ。ちょっと待っててね。」
矢口が玄関へと歩いていった。
(スキーかぁ・・・・久しぶりだなぁ・・・・。)
飯田がそう思っていると、石川を連れて矢口が戻ってきた。
「さ、梨華ちゃんも座って!」
矢口に進められた石川が飯田の左側に座った。
116 :
TONBA:2001/06/07(木) 22:46 ID:kUuy0ozM
「矢口さん、なんの話をお二人でされてたんですか?」
「今度の仕事の事だよ。」
矢口は台所でお茶をいれながら言った。
台所は玄関からみて西側、つまり飯田から見て、右斜めにある。
カウンターになっているので、お茶を入れていても、その姿が確認できる。
「飯田さんは、今度の仕事どう思いますか?」
石川が矢口の方向から振り返り飯田に声をかけた。
「えっとね・・・・さっき矢口の言った通り、スキーだと思う・・・。」
「え〜それは違いますよ。私は雪合戦と思います。」
「・・・・・・・・・・。」
「キャハハ〜〜!圭織と同じ発想だね。ね、圭織!」
矢口がお茶を2人の前に置きながら言った。
飯田は無言のまま、下を向いている。
「あ、あの・・・飯田さん?私、何か気に入らない事でも言いましたか・・・。」
石川が飯田に声をかけたが、飯田は相変わらず下を向いている。
「梨華ちゃん、あんたと同じ思想の持ち主とわかったから、ショック受けてるんだよ。」
矢口が石川にも一撃くらわせた。
二人はそれから一言もしゃべらなかったが、矢口は一人だけ寝るまで話していた。
117 :
名無し娘。:2001/06/08(金) 00:09 ID:bkSpOdfk
更新いつも楽しみにしてます
掛け持ち大変だろうけど頑張ってね
118 :
TONBA:2001/06/08(金) 22:55 ID:2VrYgwvs
>>117 自分でやってる事だから何とも無いよ。
ま、ちょっとしんどいこともあるけどね。
119 :
TONBA:2001/06/08(金) 22:56 ID:2VrYgwvs
>>116の続き
「矢口さん、なんの話をお二人でされてたんですか?」
「今度の仕事の事だよ。」
矢口は台所でお茶をいれながら言った。
台所は玄関からみて西側、つまり飯田から見て、右斜めにある。
カウンターになっているので、お茶を入れていても、
「飯田さんは、今度の仕事どう思いますか?」
石川が矢口の方向から振り返り飯田に声をかけた。
「えっとね・・・・さっき矢口の言った通り、スキーだと思う・・・。」
「え〜それは違いますよ。私は雪合戦と思います。」
「・・・・。」
「キャハハ〜〜!圭織と同じ発想だね。ね、圭織!」
矢口がお茶を2人の前に置きながら言った。
飯田は無言のまま、下を向いている。
「あ、あの・・・飯田さん?私、何か気に入らない事でも言いましたか・・・。」
石川が飯田に声をかけたが、飯田は相変わらず下を向いている。
「梨華ちゃん、あんたと同じ思想の持ち主とわかったから、ショック受けてるんだよ。」
矢口が石川にも一撃くらわせた。
二人はそれから一言もしゃべらなかったが、矢口が一人だけ寝るまで話していた。
120 :
TONBA:2001/06/08(金) 22:58 ID:2VrYgwvs
そして次の週の初め、事務所に集合にした娘。に、新幹線の切符が渡された。
行き先は長野県。
何時間かして、とりあえず長野駅につく。
そこからマイクロバスで収録場所近くのロッジに2時間ほどで着いた。
そして、休むまもなく会議室へと収集された。
「始めまして、今回のスペシャルのプロデューサーです。よろしくお願いします。」
お辞儀をする。
「じゃあ、今回のロケ期間ですが、多分、1週間と聞かされてるかもしれませんが
本当は1ヶ月です!!!」
娘。全員から「え〜!!」とか、「マジ〜?」とか言ってるのが聞こえる。
「静かにしてください。え〜そして、今回の企画名ですが・・・・
≪レスキュー隊24時間密着!!(モーニング娘。も一ヶ月体験。)≫です。」
飯田がビックリしてつい「え?え?え?」とつぶやいた。
「あのぉ・・・・そんな危険っぽいロケ、大丈夫なんですか?」
飯田が心配そうに言った。
「そうですよ〜。そんなことして、怪我でもしたら私達どうなるんですか?」
保田が不満を口にする。
「大丈夫です。怪我しないように最高の考慮をいたしますし
何よりそれほど危険な仕事ではありません。」
「でもですね・・・・。」
飯田が何か言おうとすると、安倍が止めに入った。
「いいじゃん。なんでも。怪我しないように気を配れば良いんだから。」
「・・・・そうだね。」
納得した所で、再び説明が始まった。
121 :
TONBA:2001/06/08(金) 23:17 ID:2VrYgwvs
「・・・・・です。以上、今回の企画の説明です。何か質問は?」
プロデューサーが今回の企画書を閉じながら言った。
「はいは〜い!質問があるんですけど〜。」
「なんですか?加護さん。」
加護が立つ。
「え〜っと、自由時間ってあるんですか?」
「自由時間は、勤務時間外ですね。つまり、夜に3時間ほど・・・。
あと、最終日は完全に自由時間です。わかりましたか?」
「え〜!!!そんなんいややわ〜!もっと自由時間増やして〜な〜。」
「・・・じゃあ2ヶ月ここにいますか?」
「・・・・・出席日数足らなくて、留年になっちゃうよ・・・。」
加護があきらめて座った。
122 :
名無し娘。:2001/06/08(金) 23:50 ID:w0/T4W3A
116=119になってるんだけど、途中抜けてるとかはない?
話は120から繋がってるんでそんなことはないと思うけど、
一応聞いてみます。
123 :
TONBA:2001/06/09(土) 22:27 ID:XHbK0jx2
>>122 ゴメン。
普通にミスってただけです。
一応121からです。
124 :
TONBA:2001/06/09(土) 22:29 ID:XHbK0jx2
>>121の続き。
「他に質問は?」
「はいはい!」
「なんですか?矢口さん。」
矢口が立つ。
「裕ちゃん・・・中澤さんはいつ現地入りするんですか〜?今日まだ見当たらないんで
すけど・・・・。」
「中澤さんは、明日現地入りします。今日は日曜日ですので
ラジオのほうへ・・・。」
「あ、そうか・・・。」
矢口は納得した様子で座った。
125 :
TONBA:2001/06/09(土) 22:29 ID:XHbK0jx2
「他に質問は?」
「は〜いは〜い。」
「なんですか?後藤さん。」
後藤が座ったまま言う。
「部屋割りは〜どうするんですか〜?あ、あと〜部屋に〜カメラは入るんですか〜?」
「(立って話せよ!)え〜っとね、部屋割りは勝手に決めてください。
あ、ホテルじゃなくてここの寮だから。あと、カメラは入らないよ。」
「は〜い。」
後藤は隣の吉澤と話し始めた。
「(雑談すんな!)え、〜と他に質問は?・・・・無いようですので、解散にします。」
プロデューサーが解散の号令をかける。
126 :
TONBA:2001/06/11(月) 21:49 ID:kIHKTYj.
「はい集合〜!!」
解散といわれたのに飯田が号令をかける。
「え〜っとね、部屋割りを決めます。1〜5部屋あって、3人が一組と
残りは2人。なんかこの部屋割りは、実習の時もこのメンバーでする〜!
みたいな事、マネージャーとプロデューサーさんが言ってたよ。」
「どうやって決める〜?」
矢口が首を傾げて言った。
「話し合いで決めようか。」
そして次の日・・・・。
127 :
TONBA:2001/06/13(水) 21:16 ID:pe73tX76
「あ〜ねみ〜。」
あくびしながら矢口が飯田に言った。
「やっぱりなっちのいびきうるさかったの?」
飯田が矢口に聞く。
「いや、いびきよりも歯軋りがうるさかった・・・・。最悪〜・・・。
普段はいい子なんだけどねぇ〜・・・・。夜は一緒に居たくないね・・・・。」
「その点、いいよね〜。よっすぃ〜達は・・・・。」
二人は吉澤の方向を見た。
「・・・・よっすぃ〜は私とのコンビよりも、ごっちんと梨華ちゃんを選んだんだよ・・・・。
ま、なっちだったからまだましだけど・・・・・。」
矢口が少し落胆気味に言った。
飯田がもっと落胆気味に言った。
「矢口はなっち、私は圭ちゃん、よっすぃ〜はごっちんと梨華ちゃん
辻は加護と・・・・。はぁ・・・思い通りにいかないもんね・・・。」
「圭織と圭ちゃんの組み合わせって珍しい方だよね・・・・。」
飯田は自分の境遇を思うと、やや落ち込んだ。
128 :
TONBA:2001/06/13(水) 21:18 ID:pe73tX76
「はい!集合して〜!!」
プロデューサーが号令をかける。
「え〜、こちらが今回指導していただく、佐藤さんです。」
「よろしくお願いします。」
佐藤があたまを下げる。
「え〜、1ヶ月間の指導のチーフを任された佐藤です。え〜、これから
とりあえずマニュアルを渡しますから、毎日それを読んでください。」
娘。にマニュアルが配られる。
「あ、撮影係の人たちはあちらに集合されてください。隊長が待ってますから。」
撮影スタッフがそれを聞いて、娘。撮影班を残してほとんどそちらへ行った。
今回の企画は、レスキュー隊の仕事のすばらしさを世間の人にわかってもらうため、本物のレスキュー隊の撮影も行う。
「じゃあ、今から班に分かれて実習を受けてもらいます。・・・そうですね。
後藤さんの部屋の人はこの寮の玄関に。飯田さんの部屋の人と矢口さんの
部屋の人は会議室へ。他の人はゲレンデに出てきてください。
服装は、今から配るレスキュー隊の制服に着替えてください。では、20分後
各自、各々の場所に集合です。」
佐藤は事務所へと走って行った。
スタッフの人が一人一人にレスキュー隊の制服を配る。
制服は赤色だった。
「これって、モー。たいの制服に似てるよね。」
後藤がもらった制服の第一印象を言った。
「これ、かっけ〜〜!モー。たいのよりも本格的でかっけ〜。」
吉澤は興奮しているようだ。
「さぁ、早く部屋に戻って着替えましょう。」
石川が二人にそう言って二人を部屋に連れて行った。
129 :
TONBA:2001/06/15(金) 00:06 ID:dvEVPeE.
「圭織、この制服どうよ・・・・。」
「・・・・・・いまいち。」
「だよね・・・・・。」
矢口と飯田がだべっている。
「モー。たいの冬服バージョンって感じだね・・・・。」
矢口が制服を眺めながら言った。
「これぐらい着ないと寒いんだろうな〜。」
飯田が中の羽毛を見ながら言った。
「とりあえず、一緒の実習だけど、一体何するんだろう?」
矢口が飯田と部屋に戻るために廊下を歩きながら話している。
「・・・・・本物を見る。」
「・・・・・・会議室じゃなくても良いんじゃない?」
「・・・・そうだね。」
「矢口もね、何するか良くわからないよ。まさかこんな企画とは思わなかった
からね。」
そう言うと、ため息をついた。
「はぁ〜・・・・何にも起こらなければ良いけど・・・。」
130 :
TONBA:2001/06/16(土) 22:10 ID:rxeDZn3c
後藤チームは、玄関に集合時間ギリギリに集合した。
「はぁ〜・・・・・・・何とか間に合ったね。」
吉澤がほっとした様子で言う。
「うん。ギリギリだったね〜。」
後藤が笑いながら言う。
「だめだよごっちん!あんなに時間がかかるゲームを一人でやってたら。」
石川が後藤を注意する。
「だって〜他に何もする事無いんだよ!ちょっとぐらい良いじゃん!」
突然一ヶ月ロケと聞いた娘。達はもちろん暇つぶしの玩具など持ってきちゃいない。
今日、家族に宅配便で各自の暇つぶしの道具を送ってくるように頼んだ所だ。
ただ後藤だけ、初めからマジメに仕事する気なかったので暇つぶしを持ってきていた。
「おい!そんな所でしゃべってないでさっさと来い!」
指導の人が彼女達に声をかける。
「いいか!今日から、とりあえず午後は俺の指導が一週間入る。
俺はスノーモービルの指導だ。」
そうして自己紹介が終わり、指導に入った。
ここはもちろん収録されている。
131 :
TONBA:2001/06/17(日) 21:32 ID:cPbDuUyM
飯田・矢口チームは会議室に5分前集合した。
「え〜っと・・・・・・私は緊急の場合の処置の方法を指導します。よろしく。」
先生は女の人だ。
「え〜じゃあ、まずは心配蘇生法から・・・・。じゃあ、矢口さん、こちらへきてください。」
「へ?何するんですか?」
「いいからきてください。」
しぶしぶ前に出て行く矢口。
「いいですか〜?これから矢口さんをモデルにして人工呼吸の方法を教えます。」
「!!!」
矢口はビックリして先生の顔を見る。
先生はそれを無視して講義を続ける。
「え〜それでは見本を見せましょう。」
「せ、先生・・・・。口付けはちょっと・・・・・。」
矢口が口付けを拒否する。
「なに言ってるんですか?私も嫌ですよ。だから人工呼吸補助器を使いますよ。」
「あ、そうですか・・・・。」
矢口は人工呼吸補助器をつけられて人口呼吸の振りをされている。
ふと、保田は思った。
(この矢口の人工呼吸を視聴者よりも先に見れるなんて、娘。って得だわ・・・・。)
保田の矢口を見ている表情、矢口の懸命に目をつぶっている映像は収録されている。
132 :
TONBA:2001/06/18(月) 23:08 ID:qNdtFBh6
辻・加護はスキーの用意を持ってすぐ近くのゲレンデに出て行った。
「一体何するんですかね〜?」
辻が加護に首をかしげながら言う。
「スキーの練習かな?」
加護が同じく首をかしげながら辻に答えた。
そこに先生がやってきた。
「え〜今日はスキー場の身回りをします。」
「へ?」
加護が疑問符をつける。
「あの・・・レスキューとなんか関係あるんですか?」
「あのね、君たちは司令部に入ってもらうんだけど、今日は指導の人が
風邪で休みだから急遽見回りに回されたの。」
「はぁ・・・・・・。」
加護は「まぁいっか」といった表情を見せる。
見回りを始めると、辻がすぐに転倒する。
「いったぁ〜い。」
とか言いながらこける。
(これは完全に好感度アップねろとるなぁ・・・・。)
加護はそれを見ながらそう思った。
しかし残念ながらこれは予定外の事なので、収録外だった。
133 :
TONBA:2001/06/19(火) 22:37 ID:ye6yKWX2
中澤はというと、一日目、完璧に寝過ごして遅刻。
2日目からの朝の収録、昼の休憩の収録、夜の寝る前の収録に参加した。
もちろん遅刻の事を収録中に言うのは言うのはタブーである。
それから3週間、飯田・矢口・後藤チームはレスキューの基礎、応用を叩き込まれた。
加護・辻は司令部の基本と、緊急時の指令の仕方も教えてもらった。
そして、最終の週の実習期間が訪れた・・・・・。
それは戦いの火蓋を切る日でもあった・・・・・。
プロデューサーが朝の新聞を読んでいる。
普通、この新聞の一面は野球の事だが、昨日東京では大変な事件がおきていて
それが新聞のトップを飾っていた。
(トップの事件は俺には関係ないだろう)と思い、プロデューサーは無視して
2面へと進んだ。
誰も一面の事件など気にしちゃいなかった。
≪○○銀行でテロ発生!現在人質を取り、立てこもり中。犯行声明は日本最後のテロ組織と≫
≪自負する【WISH】より出ている。同組織は・・・・。 ≫
134 :
TONBA:2001/06/22(金) 22:40 ID:b/Viqv2k
娘。は本日より一週間の実習期間に入る。
佐藤が班分けを指示する。
「それではこれまでの班と違う班をつくる班分けを行います。」
「はぁ〜?」とか「なんで〜?」と言う叫びが聞こえる。
「講義中、雑談多くて大変だったんだよ!それに、習得度が違いすぎる!
授業を聞いてたのか?特に後藤!」
「うん?」
「ず〜っと漫画読みやがって・・・・。お前1番、成績悪いんだよ。
講義の内容覚えてるのか!?」
「うんと〜・・・少しだけ。」
「ふん・・・・怪我しないとええな。」
そういって佐藤は他の娘。の為に説明を始めた。
「一組2人でまわってもらいます。隣の山からも出動要請がきてますので
隣の山には2組、こちらも2組で行動します。」
そして、スタッフの帯同についても説明した。
「スタッフは一組にディレクター一人が付く予定でしたが、ホームビデオ撮影に
切り替えさせていただきます。まいろいろ事情がありますし、何より
遭難者のプライバシーの関係で・・・・。」
「用は自分達で撮影しなさいって事でしょう?」
保田が腕を組み偉そうな口調で言う。
「うん、まぁそう言うこと。だから出発する時に撮影用カメラを渡すから
無くさないように。では組を発表します。」
佐藤が紙を胸ポケットから取り出す。
「A組は吉澤と後藤。B組は保田と石川。C組は飯田と辻。D組は矢口と安倍。」
「えっと・・・・加護はどうするんですか?」
加護がその組み合わせを聞いて質問する。
「本部で指令を出してもらう。辻と一緒に練習してきたが、お前のほうが
覚えが良いからな。」
その言葉を聞いて、辻がうなだれる。
「ちょっと!そう言うことは辻のいないとところで言ってよ!」
飯田がさっきの佐藤の言葉に反応する。
辻は下を向いてうなだれている。
少し涙をためているような感じがあった。
「あぁ・・・辻、悪かったな。」
佐藤が素直に頭を下げる。
「じゃ、5分後出発ですから、荷物を持って倉庫まできてください。」
そう言うと、佐藤はさっさとどこかへ行ってしまった。
135 :
TONBA:2001/06/24(日) 00:38 ID:5eDAlwZs
寮につながる道にトラック2台が連なって通った。
「おい!この辺に宿泊施設はあるのか?」
一人の男が窓から顔を出して、通りがかりの老人に聞いている。
「はぁ・・・・レスキュー隊の寮ならあるけんど・・・・・。」
「おうそうか。サンキューじいさん。お礼にこれやるよ。」
おじいさんの眉間に銃を突きつける。
おじいさんが顔面蒼白になった。
「な、なにをするんじゃ!?」
「お礼だよ!あつい鉄の球をやるよ。」
男は引き金を引いた。
おじいさんの眉間から血が吹き出る。
男は返り血を浴びて、こう呟いた。
「けっ!クソじじいが・・・。ふふふ・・・レスキュー隊か・・・・。」
「おい。遊んでんじゃねぇよ。いそがね〜とやばいんじゃねえかぁ?服部さんよぉ?」
一人の男が荷台から顔を出して叫んだ。
「あぁ・・・そうだな。いそがねぇとな。」
そして、アクセルを踏み、また進んでいった。
136 :
TONBA:2001/06/24(日) 20:40 ID:mUvvEKVY
加護以外は全員倉庫に揃った。
「それでは、実習のとおりにやります。スノーモービルを出して
まずは近くの雪山を見回ってください。何も無いと思いますが。
もし加護から指令が下った時は、その場所に一番近い人がそこに向かってください。」
佐藤が娘。に説明する。
「では、スノーモービルのキーとカメラを一組ずつわたすから、受け取るように。」
佐藤の近くにいたレスキュー隊らしい人が娘。にそれを配る。
「では、無事を祈ります。」
佐藤が敬礼をする。
全員、スノーモービルにエンジンをかけて、次々にゲレンデへと出て行った。
そして、すぐに佐藤も出発した。
その5分後、事務所内で清掃している職員の人が30人ほどの団体が中に
入ってくるのを見た。
不思議に思い、声をかけてみた。
「あの〜何か用ですか?」
その職員は答えを聞くことが出来なかった。
なぜなら、聞いた瞬間、頭をショットガンで打ち抜かれ、肉片と化していたからだ。
「いいか!こいつのようになりたくなかったら壁に向かって手を上げろ!
・・・・・・・そうだ。」
血のついた銃を一人の職員の背につけて、口元に微笑を浮かべながら
一人の男が言った。
「指令室はどこだ?そこまで連れて行け。」
137 :
TONBA:2001/06/24(日) 20:46 ID:mUvvEKVY
加護は一人と思っていた司令室に、中澤が一緒にいると知って嬉しかった。
しかも、ここにはカメラマンやプロデューサーなど、主要な人が
たくさんいたのでここがメイン撮りだと思った。
そう思うと、自然に笑顔がこぼれた。
早速、指令室に伝令が入る。
「○○山の5合目あたりで人影発見。軽装でいる事から、遭難者と思われる。
救援に迎え!」
加護はすぐに地図を見て、そして全員の今の位置を確認する。
加護はB組が1番近いと判断した。
すぐにイヤホン型無線機を耳に当て、マイクを口の所まで持っていき、指示を出す。
「保田さん、保田さん、聞こえますか〜?どうぞー。」
『聞こえます。どうぞー。』
「○○山5合目に遭難者らしき人影発見。至急向かってください。どうぞー。」
『わかりました―。』
加護が無線器を取り、大きく息をつくと、中澤が感心して言った。
「へぇ〜。あんたもやるなぁ〜。」
「そうですか〜?」
加護が恥ずかしそうに頭を掻く。
その後、突然中澤が席を立ち、
「ちょっと加護、ついてきてくれへんか?」
と加護に言った。
加護は中澤と一緒に、外へと行った。
そして、長い長い廊下の角を曲がり、指令室からその姿が確認できなくなった時、団体さんがその部屋にやってきた。
「今からここは俺たちのものだ!全員手を上げて、壁のほうを向け!」
男達が銃を構えて中にいるスタッフ、レスキュー隊の人に言った。
138 :
名無し娘。:2001/06/25(月) 04:28 ID:dfATTiFE
「団体さん」とか「〜の人」(「職員の人」とか←意味二重になってるし……)
とかいうのは雰囲気を和らげようとわざとやってるの?
139 :
TONBA:2001/06/26(火) 23:45 ID:cPowQutk
>>138 深層心理の方では多分そうだと思われます。
140 :
TONBA:2001/06/26(火) 23:47 ID:cPowQutk
加護と中澤が加護と辻の部屋についた時、中澤はすぐに加護のかばんに直行した。
「・・・・あったあった・・・・。これ?何かわかるよな?」
中澤はその危ないものを手に取り、加護に見せた。
加護は驚きの表情を隠し切れなかった。
どうしてそんなものをもってきたのか。
どうして中澤がそれを知っているかなどわからない事もあるだろうが
加護はそんな事考えず、ただ単に焦っていた。
「スタンガンっちゅうて、人の体に電気流すやつやわな。」
中澤が加護の目の前にそのスタンガンを差し出す。
加護は目をそらす。
「これ、何のために持ってきたんや?言うてみ〜。」
中澤が真剣な顔で加護を睨みつける。
加護はひるんだ。
足が震えて、震えが止まらない。
汗もかいてきた。
手のも震えだした。
「・・・・・はぁ〜・・・・言えへんようなことするために持ってきてんのか?」
中澤がそのスタンガンを持って不意に振り向いた時に男がいたのでびっくりして
電源を入れてしまった。
「ギャ―!」
男の悲鳴がした。
男はうつぶせになって倒れた。
「あ・・・・・これ、もしかして今、電源はいってた?」
「・・・・・みたいです。」
加護と中澤は顔を見合わせた。
「ところでこの人、誰?」
倒れている男を指差して中澤が言った。
「知りませんよ。あ〜あ・・・・・知らない人を・・・・。」
加護が何か言いかけたところで、男の大声が聞こえた。
「どうしたーーーーー!大丈夫かーーー?」
中澤はやばいと思い、窓から逃げる事にした。
「加護!あんたも一緒に来い!」
と言いながら、中澤は加護の服を引っ張って、窓から外へ降りた。
幸い加護の部屋は1階だったので、難なく降りる事が出来た。
そこから、2人は非常口へと向かい、寒いので中に入ることにした。
141 :
名無し娘。:2001/06/27(水) 00:28 ID:JjXZ5ouI
ちょっと待てよ。なんで逃げる必要があるんだ。
中澤と加護はテロリストが来てるなんて知らないんだぞ。
そりゃスタンガン持ってたのは問題にはなるだろうけど、護身用に
持ってきてたのを間違えて使っちゃった程度の言い訳でなんとかおさまるだろ。
142 :
TONBA:2001/06/28(木) 00:11 ID:vweXOyNE
>>141 1.人間悪い事した思うと、とっさに逃げ出す(言い訳も含む)ものです。
この時、(設定上)中澤には加護の持ってきた理由がわかっているので
それを説明すると確実に逮捕になります。
もし嘘をついても、加護は子供なので、嘘をつき通すのはむずかしいと思われる。
よって、ここでは逃げる事にした。
2.それでもおかしいというのなら、これでどうでしょうか?
レスキュー隊の宿舎なので、レスキュー隊以外の人はここにいないですね。
またこの時、中澤も加護も3週間弱はこの宿舎にいるんです。
3週間も居れば、当番制であろうと、知らない人が居る確率は少ないはず。
もし自分がそこにいて、知らない人を倒したなら、自分がやった事を否定するために
ビックリして逃げてしまうかもしれない。
と、思ったから。
これで満足?
143 :
名無し娘。:2001/06/28(木) 01:15 ID:.hf0z7Nc
>>142 加護がスタンガンを持ってきた理由次第かな。
ヤバい理由なら嘘の言い訳もできずに逃げるしかないだろうね。
144 :
TONBA:2001/06/28(木) 23:59 ID:W6w1Y8wE
非常階段のところまで行くと、非常口の鍵が閉まっていた。
鍵は暗号式だったので、簡単にあけることができたが、加護が中に入りたがらない。
「どうしたん?加護。寒いから早く中に入ろうや。」
中澤が手招きするので、いやいや加護はついて行った。
中に入ると、そこは食堂だった。
普段、食堂には常に何人かの救助スタッフがいるものだが、今は一人も
見当たらない。
それどころか、食堂の人もまったくいない。
不思議に思った中澤と加護だが、どうしようも出来ないので、とりあえずそこに
座り、あったかいお茶を飲もうと、置いてあるやかんを持ち、カウンターにある
湯のみを取ってきて、それに入れようとした時だった。
パトカーのサイレンの音が聞こえる。
「えぇ〜?もうスタンガンで人を気絶させた事を通報したんかいな・・・・・。」
中澤がまずいな〜といった顔で加護を見た。
加護が中澤がスタンガンの事を心配してるのがわかったがそのスタンガンは
自分のもので、何か言われそうでばつが悪かったので中澤と目を合わせないようにした。
しかし、警察は外に止まってだけで、中に入ろうとはしない。
おかしいと思った中澤はカーテンを少しめくって外を見た。
加護も後ろから外をのぞいた。
『篭城してないで、早く出て来い!君たちは完全に包囲されている!』
スピーカーから声が飛んでくる。
「あちゃ〜、うちの事やわ多分・・・・。どうしよう?」
中澤が加護に向かってうろたえた様子を見せる。
「うちにはどうしようも出来ませんよ・・・・。」
加護もどうすればいいかわからない。
2人がうろたえていると、警察がスピーカーでもう1度建物に向かって言った。
『おい!人質を解放しなさい!あなた達は無駄な事をしてるのです!いいですか!
今ならまだ罪も軽いですよ。』
と!言い終わると同時に、銃声がなった。
145 :
名無し娘。:2001/07/01(日) 00:02 ID:S3LrEHDA
age
146 :
TONBA:2001/07/01(日) 22:51 ID:zBJeGgRc
男の大声が聞こえる。
「うるせーよ!黙ってろ!」
そしてさらに一発銃声が起こる。
「な〜んや。うちの事ちゃうんか・・・・ってここなんか大変な事になってるんちゃうん?」
「そうみたいですね・・・・・・。」
そして、また銃声が聞こえる。
「は、早く外に出ようや・・・・・・。」
「は、はい。」
先程入ってきた非常口から出ようとするが、ロックナンバーがわからない。
銃声が耳に残っているので怯えており、手元も震えて、正確にボタンが押せない。
「な、中澤さん。きゅ、給湯室に隠れたらいいんじゃないですかね?」
加護が震えた声で言う。
「そ、そやな。と、とりあえずそこいこか。」
中澤も加護も両手足が震え、発汗している。
147 :
TONBA:2001/07/03(火) 22:37 ID:x0gKpwAs
服部は警察の五月蝿い声に多少なりイライラしていた。
「おい!誰かあの五月蝿いやつら、黙らして来い!」
一喝すると、5人の男が銃を持って服部も前に整列する。
「われわれがやつらを壊滅させますゆえ、少し協力してください。」
男5人が頭を下げる。
服部は薄ら笑いを浮かべ、黙って屋上へとあがって言った。
5人も後ろについていく。
屋上に着くと、まずはトラックに積んでいた機関銃を5個エレベーターで上まであげる。
そして、2人が両手にそれを持ち、残りの2人がライフル、もう1人が手榴弾を両手に持つ。
服部が、屋上の鉄柵まで近づき、こう宣言した。
「いまから、我が名においてここにいる警察官を排除する事を許可する!」
その言葉を言い終えるとすぐに、機関銃が撃たれる。
下にいる警察は、車の陰に逃げ込む。
ライフルの2人は、近くにある林を目掛けて、3発の銃を撃ち込む。
そこには到着したばかりの機動隊の射撃部隊がちょうど3人いて、3人が
全員胸を打ち抜かれ、即死だった。
最後に手榴弾をパトカーが止まっているちょっと後ろに投げ込む。
パトカーは連鎖爆破を起こし、次々に燃えてく。人間の悲鳴も聞こえた。
「よいか・・・・これからわれわれの要望を言い渡す。1つは銀行にいるわれわれの
仲間を解放せよ。2つはヘリを用意しろ。3つは現金300億を出せ。
1つでも出来なければ、人質は皆殺しだ。わかったな。」
まだ少し生き残っている警察に服部は言った。
その警察官は、爆発しなかったパトカーから、無線で本部に連絡を取る。
服部とその他3人は、ライフルの2人を残して、指令室へと戻って行った。
148 :
TONBA:2001/07/03(火) 22:38 ID:x0gKpwAs
中澤と加護のいる部屋にも多少なりの被害はあったが、2人は奇跡的に無傷だった。
そして2人はその凄まじき惨劇を目の当たりにした。
「い、いったい何が起きてるんや?」
「か、皆目検討もつきません。」
加護も中澤もただその光景を給湯室の爆風で割れた小さな窓からのぞいて、呆然とするばかりであった。
(警察がいて、何か言うが、車が爆破される・・・・。え?どうゆうことなん?)
中澤も加護も混乱し始めていた。
149 :
TONBA:2001/07/05(木) 22:18 ID:WrsrV2Uw
明日!明日!
後藤と吉澤は、スノーモービルを運転しながら、無線を待っていた。
その時だった。
隣の施設からの応援要請が来た。
『○○山Aブロックです。Bブロックの、A班ですか?どうぞー。』
「こちらA班。どうぞー。」
吉澤が腰にさしている無線トランシーバーを取り出し、応答した。
『その近くに、不審者発見。ただちに発見し、保護せよ。どうぞー。』
「了解しました。」
「なんだって?」
後ろで吉澤の通信を聞いていた後藤が、吉澤の肩を叩きながら言った。
「この辺に不審者がいるから、保護しろだって・・・・・。」
「不審者はほっとけ!って感じ・・・・・・って、これ言っちゃダメだね。」
と後藤が言ってる途中にカメラに気付き、口をふさいだ。
「じゃあ、指令なので行きましょうか。」
「ふぁ〜い。」
後藤も吉澤もテレビ用のキャラを作って、周辺を捜索し始めた。
探し始めて10分後、林の中にひげを生やした中年のおっさんを発見した。
そのおっさんは、身長が160くらい、痩せ型、顎にひげがはえていた。
そして、どうも雪山登山って感じの服ではなくて(ちょっとそこらに散歩いこか?)
程度の服だった。
どう見ても怪しい。露骨に怪しかった。
「こんな所で何してるんですか?」
後藤がひょこひょこ歩いていって聞いた。
「なんだい?お嬢ちゃん?」
その男はゆっくりと後藤のほうを向いた。
その目は、恐ろしく鋭く、後藤は目をまともに見ることが出来なかった。
「こんな所で何してるんですか?」
後藤が男に首をかしげて聞いた。
「場合によっては、警察に通報すると言う事もありますよ。」
吉澤が後ろからゆっくり歩いてきてその男に言った。
「おじさんはね、探し物をしてるんだよ。」
「どんな?いっしょに探しますよ。」
後藤が男の目を見ずにそう言った。
「君たちにはわからないさ。まぁ簡単に説明するとすれば、無線の電波を各地方に
飛ばすためにポイントを探してるんだよ。」
「何のために〜?」
後藤がとてもいい質問をした。
「いい質問だね。それは、君達が居た宿舎があるだろう?あそこを占拠する為に
準備してるんだよ。」
「え?」
吉澤が驚く。後藤も驚く様子は見せる。
「ごっちん、みんなに知らせないと・・・・。」
吉澤が動揺する。
「無駄だよ。だってもう占拠してるし、君たちはここで死ぬから。」
男はそう言うや否や、隠していた猟銃を構え、一人に的を絞って、引き金を引いた。
152 :
名無し娘。:2001/07/07(土) 01:46 ID:CE22KU3E
さあ、今日の死亡者はどっち!!
153 :
TONBA:2001/07/08(日) 23:18 ID:ahpEYAQc
男の持つ猟銃の先から、硝煙が上がる。
「ちっ・・・。虫のせいだ・・・。」
男は不満足そうで、舌打ちをした。
銃弾は、後藤の右肩を貫通し、後藤の右肩からは大量の出血が見られる。
「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!!」
近くの木に倒れかかって血が肩から出ている後藤を見て、吉澤が絶叫する。
後藤は、気を失っていた。
「生きている仲間がいたら伝えてあげるよ・・・・君達は辛い死に方をしたってね。」
そう言うと、火種を詰め始めた。
その男が持っている猟銃は、単発式の銃で、弾を詰めるのが結構厄介なものだった。
男が弾を詰めるのに苦労している間、吉澤は自分のすべき事がわかり、後藤のもとに近づいた。
そしてすぐに持っていたハンカチで止血し、後藤をおんぶすると、スノーモービルへ向かい、歩き始めた。
スノーモービルは、たいして遠くないの高さ推定10メートルの大きな岩の影に置いてあるので、ある場所がよくわかる。
「逃げようとしても無駄だったな・・・・・・2人ともここでお陀仏だ。」
男が弾を詰め終わり、引き金を引こうとしたまさにその瞬間だった。
ゴォと言う音とともに、雪が流れてきた。
雪崩だ。
吉澤は急いで岩陰にはいった。
そして、身をかがめ、後藤の上から覆い被さるようにして、後藤をかばった。
男は、雪崩を見ると、腰を抜かし、山のふもとのほうへと、四つん這いになって行くが、無駄だった。
辺り一面、雪の塊で流されてしまった。
154 :
TONBA:2001/07/09(月) 23:44 ID:CWI9RT22
上のは【吉澤&後藤編】≪そのB≫です。
いま、「真実」で忙しいから、少し遅れ気味になるかもしれません。
ご了承を・・・・。
吉澤たちがいた岩の後ろは、比較的少しの雪の量だった。
それでも、吉澤達が軽く埋まってしまうぐらいの高さまで埋まった。
吉澤が気づいたときは、体の周りには多少の隙間があり、息も何とかできた。
後藤のことを考えると、早く近くの建物に連れて行かないといけない。
雪の重みを一身に受けている吉澤は、何とか起き上がろうとした。
右の肩は、周りに隙が無い・・・・。
左のほうはと探ると、指の周りが自由に動かせる隙間があった。
動かしてみると、その上には雪の感触が無い。
頑張って右手を外に出してみようとする。
何とか右手を外に出す事に成功した。
もう1度右手に力を入れて、体を起こす。
雪の上に顔が出て、体が自由になった。
そして、下にいる後藤を起こしだすと、担いで、雪の上を歩き出した。
(方位磁針は・・・・・かばんも流れちゃったんだね・・・・。)
方位磁針を取り出そうとするが、かばんが流れてしまったため、方位磁針がなく、方位がわからなかった。
(大丈夫・・・・この辺りは大雑把に覚えている・・・・・。)
後藤を担いだまま歩き出した。
(ごっちん、必ず助けてあげるよ・・・・。)
吉澤の疲れた体を動かす原動力はそこにあった。
保田、石川組は、加護から貰った指令の遂行の為に、○○山5号目まできていた。
「この辺りに、本当に軽装の登山者がいるんですか〜?」
石川が口を尖らせ言う。
「加護がいるって言ってたんだからいるんでしょ!さ、あんたも早く探しなさい!」
スノーモービルに座ったまま話していた石川に保田が言った。
「は〜い。」
石川が雪のtもった地上に降り立ち、辺りを見渡した。
「ひたすらまわりは雪山!山!山!ですね〜。」
「あたりまえよ!ここは盆地なんだから。」
まわりを見渡していると、本当に軽装者を発見した。
「あ!遭難者です!!保田さん!」
指を指しながら保田の肩を叩く。
「あら?ほんとだ。早く保護しましょうか?」
「はい〜。」
息を切らせながらその人の所へ向かった。
「あの〜、こんな格好でさむくないですか〜?」
「・・・・・・・。」
石川が声をかけても返事どころか、歩きを止まようとしない。
「あの、今こちらで何をしてるんですか?」
「・・・・・・・・・・。」
保田が質問してもおなじだった。
「(どうしますか?保田さん?)」
「(とりあえず立ち止まらせるのよ。)」
「(は〜い。わかりました〜。)」
2人が立ち止まっている間にも軽装の男は歩みを進める。
石川は急いでその男の人の前にまわりこみ、何か話し始める。
保田も、そこへ向かって走り始めた。
「ん?」
保田はその男が右手に何か持っているのがわかった。
(あれは・・・・なに?)
目を凝らしてそれを見た。
(え・・・・どうして一般人がそんなものを?)
と、思うと同時に、大声を発した。
「石川ーーー!その男から逃げてーーーー!」
石川がこっちを向いてさけんでいる。
「え?なんですかーー?」
きちんと聞こえなかったらしい。
保田がジェスチャーで「右手を見ろ!」と指示するが、石川には何かよくわからない。
ふと、視線が気になったのでその男の顔を覗き込むと、ニターッと笑って、右手の物を石川に向けた。
158 :
TONBA:2001/07/12(木) 23:35 ID:Kyva1G6E
よろしければ、一週間保存していただきたいと思いますが・・・・。
159 :
TONBA:2001/07/13(金) 20:02 ID:mlOT.YUo
>>156の7行目の『tもった』は、
つもったの間違い。
160 :
TONBA:2001/07/15(日) 20:46 ID:zpY6R0qU
保全
161 :
TONBA:2001/07/15(日) 22:33 ID:zpY6R0qU
中間での感想とか聞きたいが・・・。
誰か、読んでる?
162 :
名無し娘。:2001/07/16(月) 23:45 ID:Bmrt9SEI
出来れば死人が出ないようにお願いしたいですね。
163 :
名無し娘。 :2001/07/18(水) 00:26 ID:Pnqqw8Yk
もっと緊迫感がリアルに表されているといいかな。
164 :
TONBA:2001/07/20(金) 00:17 ID:m1gmyz.o
保全
165 :
TONBA:2001/07/20(金) 23:21 ID:hJM13e1o
思ったより進まなかったので、もうちょっと保全します。
その間に、批評しててください。
166 :
TONBA:2001/07/22(日) 21:56 ID:RPZyC6bo
保全
167 :
訂正:2001/07/24(火) 23:16 ID:bfxu2qp2
もう少し保全
168 :
TONBA:2001/07/25(水) 22:25 ID:gsQhGZ7w
明日から再開します。
「これ、なんですかね〜?」
石川がその物を指差し、保田のほうを向いて言った。
「これはね・・・・・手榴弾って言ってね・・・・・。」
男は胸ポケットにひっかけていたサングラスをはめた。
「こうやって使うんだよ。」
そう言うと、その物の突起部分を引き抜いた。
「石川!逃げてーーーー!!」
保田は叫んだ。
その声が聞こえたのかどうかはわからないが、石川が男に背を向けて走り出した。
あぁ・・・石川!!!
保田が手を合わせて祈る。男は持っていたそれを石川と反対の方向に投げた。
轟音とともに、炎の柱が立つ。それと同時に、知らない男の悲鳴が聞こえた。
唖然として見ている石川に男が声をかけた。
「僕は君たちの敵じゃないよ。かといって味方じゃない。僕は善の味方。だから、悪を殺しただよ。」
保田が走りながらこっちに着てるのを横目に見て、石川が男に言った。
「あの・・・・・お名前は・・・・。」
「俺?俺の名前は、神下和輝。」
男は口元に笑みを浮かべて石川に言った。
保田が石川に声をかけるが、石川はなんの反応も示さない。
それは石川が保田などお構いもせず、神下という人物が気になっていたからだ。
顔たちは石川の好みで、格好がよい。雰囲気もよい感じ。
石川が一目ぼれするのも無理なかった。
170 :
TONBA:2001/07/27(金) 23:16 ID:di39mhEU
「すいませんが、一体ここで何を?」
石川をほっとく事にして、保田が神下という男に低い声でたずねる。
「君は俺を疑うのか?・・・・まぁ、あんなものを持ってましたからな。でも、今は君達にに危害は加えないよ。」
最後の一言に疑問をもった。
「今は・・・ってどう言うことなの?」
「君達が善の時は、危害は加えません。しかし、悪の時は・・・・・・。」
「危害を加えるのね。」
神下の言う事をさえぎって保田が言う。
「まぁね。」
神下がなんてこと無い顔で言うから、保田は少しひいた。
「ところで今、どうしてここにいるんですか?」
「この辺りに悪がいたからさ。」
神下は、二人に向かって言った。
「早く宿舎に帰ったほうが良いよ。じゃないと、大変な目に逢うから。」
そういい残し、その男はまた何処かへと歩き始めた。
(かっこいいです〜。)
石川が見とれてボ〜ッとしていると、保田が頭をどついた。
「馬鹿!なにやってるのよ!」
「いた!何するんですか〜。」
「ボケ〜ッとするんじゃないよ!早く寮に帰ろう!なんだか、やな気配がするわ。」
「そうですか〜?私は何も感じませんが・・・・。」
「馬鹿!」
また頭をどつく。
「いった〜い。何するんですか〜?」
「いいから早く行くわよ!ほら!さっさと乗れ!」
スノーモービルに乗った保田が石川を催促する。
「わかりましたよ〜。」
石川が後ろに乗る。
(何もなければいいんだけど・・・・。)
保田はそう思いながら宿舎へと歩を進めた。
後姿を見送る神下の口元は、無気味な笑いを含んでいた。
171 :
TONBA:2001/07/27(金) 23:17 ID:di39mhEU
↑【保田&石川編】≪そのC≫です。
172 :
名無し娘。: