連鎖小説『プラグ・カルチャー』

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小説です。誰に理解されなくてもいいです。
完結まで削除されないことを祈っています。
2 : 2000/12/14(木) 23:57 ID:???
白刀が一閃して、喉に灼けるような痛みを感じた。
ちょっとそれ、長刀は卑怯だよ反則だよ勝てるわけないじゃんよ。
脳細胞が悲鳴を上げる。
勢いよく首から鮮血がほとばしる。それとともに流れさる情報。

痛みは、感じなかった。
3名無し娘。 : 2000/12/14(木) 23:57 ID:???
削除依頼出てます。
4 : 2000/12/14(木) 23:59 ID:???
朝だった。
吉澤ひとみはのろのろと起きあがって喉のあたりを撫でた。
傷はない。
気分は最悪だった。
顔でも洗おうとベッドから降りる。
三歩も歩かないうちに、首筋を引っ張られる感触。
5 : 2000/12/15(金) 00:00 ID:???
>>3 構いません。どうせ駄小説です。ご親切にありがとうございます。
6 : 2000/12/15(金) 00:03 ID:???
憂鬱そうに吉澤は首筋に手をやる。
プラグ。
眠りながらにして世界中の情報を受け取れる夢の機械。
一年前、莫大な予算を掛けて全国民の脳髄にレセプターが取り付けられた。
夜寝る前に端子にプラグを繋ぐだけで脳のある部分がネットを徘徊する。
インターネットに代わる新たな情報産業。
人はそれをプラグ・カルチャーと呼んだ。
7 : 2000/12/15(金) 00:06 ID:???
眠る間に受け取る情報は予め指定できた。
吉澤は『ゲーム/スカッとするやつ』という指定でセットしていた。
確かにゲームはゲームだった。
あくなき生存競争。武器を片手に荒野を徘徊する狂戦士達の果て無き殺し合い。
どこが『スカッとする』だ。
気分が悪いだけではないか。
8 : 2000/12/15(金) 00:11 ID:???
吉澤は気を落ち着かせるためにハーブティを飲んで、それから軽い朝食を摂った。
新曲が発売されたばかりで、今日はTV収録の合間に雑誌の取材が目白押しだった。
遅刻するわけにはいかない。
吉澤はかなり早目に家を出た。
外はまだ暗く、雀たちがようやく囀りだした頃合いだった。
9: 2000/12/15(金) 00:13 ID:???
 
10 : 2000/12/15(金) 00:15 ID:???
「──」
吉澤は再び荒野にいた。
手には日本刀が握られている。
刃は錆び、ボロボロに零れていた。
すっと人差し指でなぞると腐食した部分がボロボロと剥がれ落ちる。
人差し指の腹は暗いオレンジ色に汚れていた。
11 : 2000/12/15(金) 00:18 ID:???
先刻まで楽屋にいた筈だった。
雑誌の取材を4本ほど能率よくこなし、遅い昼食を採った。
ドトールのベーグルサンドサーモンにありついたところまでは覚えている。
我知らず吉澤は呟いていた。
「──夢?」
「だったら良かったんだけどなあ!」
12 : 2000/12/15(金) 00:21 ID:???
目の端に銀色に閃くそれを見て吉澤は反射的に身をかわした。
遅れ毛をよく研いだ日本刀が薙ぐ。
数筋の髪の毛がパラパラと風に散った。
「チェッ、よっすぃー反応早いよ」
振り返って吉澤は僅かに目を見開いた。
「──矢口さん?」
13 : 2000/12/15(金) 00:25 ID:???
矢口は人差し指を一本、すうっと立てた。
「チッチッチッ、それはリアルワールドでの名前ね」
それから再び日本刀を正眼に構える。
「今のこの矢口のことは可愛くフランソワーズとでも呼んでネ♥」
鋭い突きがせり上がるように喉元を狙うのを、背後に大きく身を逸らして吉澤は避けた。
「遠慮します」
14 : 2000/12/15(金) 00:27 ID:???
喉。
喉ばかり狙ってくる。
──それではこれは"ゲーム"の続きなのだろうか?
そんな筈はない。
就寝時でもないのにプラグに接続する人間はいない。
では?
15 : 2000/12/15(金) 00:29 ID:???
それではまた来週♪
16名無し娘。 : 2000/12/15(金) 00:30 ID:???
がんばれYO!
17  : 2000/12/15(金) 00:53 ID:???
新機軸だな
18名無し娘。 : 2000/12/15(金) 01:36 ID:???
マトリックスぽいね
19 : 2000/12/15(金) 20:24 ID:XDSitg1E
珍しく気分いいので、続きを書く。>>18 見てないけどね。
どっちかっつーとダークグリーンで僕の地球を守ってでクラインの壺なんだけど。
20: 2000/12/15(金) 23:58 ID:XDSitg1E
 
21★★★ : 2000/12/16(土) 01:24 ID:vQGP/.LE
「アハハハハハッ、逃げてばかりいちゃゲームにならないよ♥」
「そんなこと言われたって、逃げなきゃ斬られちゃうじゃないですかー」
「だあいじょーぶだって&heart; どーせプラグの中なんだからさ♥」
──プラグ?
「斬られたって、ゲームの中のことだよ?」
「それでもヤなものはヤなんですってば!」
22名無し読者 : 2000/12/17(日) 07:08 ID:ZPlh7F96
娘。小説総合スレッドの方であげさせていただきます。
23☆☆☆ : 2000/12/24(日) 12:23 ID:UAHnOeHo
ほぜん。
24名無し娘。 : 2001/01/03(水) 12:05 ID:DCpKoWWI
保全させて頂く。
25名無し娘。
あ〜