総論その3-3;ズレをそろえる技法1;原則
総論その3-3-1;ズレ直し技法原則
1.ずれ直しの技法総論
「ずれ直し=行の上下に渡り、適宜ドット数を揃えること」ですからズレを生じた
ときは、(ズレていない)特定の行を基準として、その行の上方または下方の行の
記号を適宜入れ替え、ドット数の過不足を補う事になります。
なお、実際の作業においては、次の点が基本【注1】となるでしょう。
┏━【基本】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ┃
┃@ずれ直しの作業は、左から右へと行う。 ┃
┃A全角文字(orライン)使用の行をずれ直しの基準の行とする。 ┃
┃B左側のスペースが多い程、ずれ直しは容易なので、必要とあれば ┃
┃ AAの左側にスペースを挿入し、AA全体を.右にずらす事も考慮する。┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
【注】@右からやると二度手間なので、原則として左から右へとズレ直しをする。
A全角文字、殊にラインは、修正が難しいので、ずれ直しの基準の行とする。
B左側のスペースが多いほど、ずれ直しの作業は容易である。そこで、もし
左側にスペースがなければ、スペースを新たに挿入する事を考えてもよい。
(
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=mona&key=981423256参照のこと)
2.ずれ直しの技法各論(主要なもの)
┏━【技法】 ズレ直し. ━━━━━━━━━━┓
┃ ┃
┃ 1.半角スペースを使う ┃
┃ 2.ドットを使う ┃
┃ 3.記号の入れ替え(全角⇔半角). ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
総論その3-3-2;技法各論1/半角スペースを使って、ずれを直す。
◆半角スペースを使って、ずれを直す。その1◆
@
| | 例えば、この例です。
|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| 上の行が1ドット不足ですね。
@の2
|CCCCCCCCCCCCCCCCCCC| 全角スペースのままでは、分かりづらいので
|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| ここでは、「C」に入れ替えてから説明します。
A
|CCCCCCCCCCCCCCCCC| 適宜、全角スペース(ここでは「C」)
|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| を削除します。
B
|CfCfCfCfCfCCCCCCCCCCCC| そして半角スペース(ここでは「f」)を「交互」
|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| に挿入(【注1】【注2】)。が、うまく揃わない...。
C
|CfCfCfCfCfCCCCCCCCCC| さらに全角スペース(「C」)を削除します。
|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|
D
|CfCfCfCfCfCfCfCfCfCCCCCC| そして、半角スペース(「f」)を更に「交互」に
|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| 挿入。やっと、上下が揃いました。
【注1】総論その3−2(
>>58)で扱ったように、AAの半角スペースには、その使用上、
制約(×行頭、連続)があり、それらとの関係で。例のような挿入の仕方となる。
【注2】もちろん、半角スペースの挿入は、左右どちらからでもよい。
◆半角スペースを使って、ずれを直す。その2◆
〜事前にズレのドット数が分かっている場合〜
@
|CCCCCCCCCCCCCCCCCCC| まず、この例は、上の行で、209ドットあり、
|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| 下の行は210ドットあります(縦ライン分を
除く)。つまり、ここでは、上の行が1ドット足らない事が分かっています。
ところで、既に触れたようにスペースは、全角が11ドット、半角が5ドットあります。
これは全角を1つ(11ドット)減らして、半角2つ(10ドット)を足せば、差し引き
1ドット左にずらせる(-1ドット)ということです。これを敷衍すれば全角を4つ減
らして、半角を8つ足せば4ドット左にずらせる(-44+40=-4ドット)ということに
なります。そこで、全角を4つ引いた(-44ドット)上で、半角を9つ足せば(9×5
=45ドット)、1ドット増やせる(-11×4+9×5=1ドット)事になります。
したがって、ここでは、上の行が1ドット足らないのが分かっているのですか
ら、上の行より全角を4つ引き、半角を9つ足せば、1ドット増えるので、上の行
を下の行に揃えられることが分かります(209-11×4+9×5=210ドット)。
これが分かれば、初めから、全角スペースを4個削除し、半角スペースを9個挿入
して、ずれを直せる訳です。
A
|CCCCCCCCCCCCCCC| ←全角スペースを4個削除。
|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|
B
|CfCfCfCfCfCfCfCfCfCCCCCC| ←半角スペースを9個交互に挿入。揃いました。
|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|
予めズレのドット数が分かっている場合は、この方が効率的です。
◆半角スペースを使って、ずれを直す。その3◆
〜事前にドット数が分かる場合の公式集1〜
そこで、その2の応用で、次のように、ずれ直しの方法が定式化されています。
┏━【公式】全角スペースの行のドット過剰を直したい場合 ━━━━━━━━━┓
┃ ┃
┃@1ドット減らしたい。 ┃
┃ →全角スペース1個を削除し、半角スペース2個を挿入する。 ┃
┃ (−11ドット×1+5ドット×2=−1ドット) ┃
┃A2ドット減らしたい。 ┃
┃ →全角スペース2個を削除し、半角スペース4個を挿入する。 ┃
┃ (−11ドット×2+5ドット×4=−2ドット) ┃
┃B3ドット減らしたい。 ┃
┃ →全角スペース3個を削除し、半角スペース6個を挿入する。 ┃
┃ (−11ドット×3+5ドット×6=−3ドット) ┃
┃C4ドット減らしたい。 ┃
┃ →全角スペース4個を削除し、半角スペース8個を挿入する。 ┃
┃ (−11ドット×4+5ドット×8=−4ドット) ┃
┃D5ドット減らしたい。 ┃
┃ →全角スペース5個を削除し、半角スペース10個を挿入する。 ┃
┃ (−11ドット×5+5ドット×10=−5ドット) ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
※要するに、減らしたいドット数(1〜5)と同じ個数の全角スペースを削除した上で、
半角スペースを足していけばよいのです。
◆半角スペースを使って、ずれを直す。その4◆
〜事前にドット数が分かる場合の公式集2〜
同様に、次のように、ずれ直しの方法が定式化されています。
┏━【公式】全角スペースの行のドット不足を直したい場合 ━━━━━━━━━┓
┃ ┃
┃@1ドット増やしたい。 ┃
┃ →全角スペース4個を削除し、半角スペース9個を挿入する。・・・その2のケース ┃
┃ (−11ドット×4+5ドット×9=1ドット) ┃
┃A2ドット増やしたい。 ┃
┃ →全角スペース3個を削除し、半角スペース7個を挿入する。 ┃
┃ (−11ドット×3+5ドット×7=2ドット) ┃
┃B3ドット増やしたい。 ┃
┃ →全角スペース2個を削除し、半角スペース5個を挿入する。 ┃
┃ (−11ドット×2+5ドット×5=3ドット) ┃
┃C4ドット増やしたい。 ┃
┃ →全角スペース1個を削除し、半角スペース3個を挿入する。 ┃
┃ (−11ドット×1+5ドット×3=4ドット) ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
※5ドット(半角スペース)を足した上で、はみ出したドット数と同じ個数の全角スペ
ースを削除する(勿論、その後半角スペースを足していく)と考えるのです。
総論その3-3-3;技法各論2/ドット(「.」)を使ってずれを直す。
◆ドット(「.」)を使ってずれを直す。その1◆
ところで、既に触れたように、AAの半角スペースは、二つ以上並べても一つにしか
表示されないという制約(
>>58)がありました。そのため、半角スペースは、交互に挿
入されるのですが(但し、
>>85-86)...、
@
|CCCCCCC| ←そうすると次のケースの場合困ります。
|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| つまり...、
A
|CfCfCfffffff| ←このように半角スペース(「f」)を7つ重ねれば、ずれは無くなります
|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| が、この状態で投稿すると...、
B
|CfCfCf| ←2chでは、このように表示されてしまうのでずれ直しになりません。
|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| そこで...、
C
|CfCfCfCfC.| ←よくつかわれるのが「.(ドット)」です。
|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| ここでは、「.(ドット)」を使う事で上下が揃いました。
D
|C| ←このケースは、上が11ドット、下が12ドットです(ライン分含まず)。
|iiii| このケースの処置としては、次のようなものが考えられるでしょう。
E
|....| | 、| | .l| | 。| |,,,,| |;;;;| |::::| ←幾らでも組み合わせはありえます。
|iiii| |iiii| |iiii| |iiii| |iiii| |iiii| |iiii| 必要に応じて応用しましょう。
◆ドット(「.」)を使ってずれを直す。その2◆
さて、ドット等を使ってズレを直す場合、留意しなければならないのは、ドット等
は、それなりに目立つということです。
そこで、どうすれば、ドット等を目立たないようにできるのかということが問題に
なります。その為、通常は、以下のような技法が用いられています。
┏━【技法】 ドットを目立たなくする方法━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ┃
┃@左寄せ A文字に寄せる B対称化 Cドットだらけにする ┃
┃ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
@左寄せ
↓冒頭のAAですが、しーの横にドットがあるのが分かるでしょうか。
∧∧ 別にしーのすぐ横にあってもずれ直しの効果は
. (*゚ー゚) / 同じなのですが、左の端っこに持っていった方が
. /つつ/ 多分目立たないと思います(場合によりますが)。
(,,,_,,/
A文字に寄せる
┌─【技法】 ズレ直し. ──────────┐
│ 1.半角スペースを使う │
│ 2.ドットを使う │
│ 3.記号の入れ替え(全角⇔半角). │←文の一番最後にドットがあり
└──────────────────┘ ます。ライン際より目立たない。
◆ドット(「.」)を使ってずれを直す。その3◆
B対称化
┌───────────────----─┐
│ 1.半角スペースを使う │例えば、これよりも...、
│ 2.ドットを使う │
│ 3.記号の入れ替え(全角⇔半角). │
└───────────────----─┘
┌--────────────────--┐
│ 1.半角スペースを使う │こういうほうが、バランスが
│ 2.ドットを使う │とれていると思います。
│ 3.記号の入れ替え(全角⇔半角). │ドットでも同じ場合があるはずです。
└--────────────────--┘
Cドットだらけにする。
.
. ┌─────────┐
. |: : : : : : : : : : : : : : : : : : | ドットが増えすぎて収拾つかないときは、
. │::::::::ズレ直しの技法:::::::| いっそのこと、ドット等を増やして別の
. |: : : : : : : : : : : : : : : : : : | AAにしてしまうのも一つの手です。
. └―――──――――┘
※附;
>>73のおまけ2を参照のこと。
※おまけ;ズレ直しには、半角スペースを強調表示できるギコペ・秀丸が便利。
総論3-3-4;技法各論3/記号の入れ替え(全角⇔半角)
◆記号の入れ替え(全角⇔半角)◆
例えば、@句点「。」「。」、読点「、」「、」には、全角と半角があります。
又、Aラインにも「│」「|」全角、半角があり、もちろんBカタカナ・カタカナにも
全角半角があります。
このように、全角半角を使い分けられる記号も複数ありますから、適宜
使い分けると、ずれ直しの際に有効です。
殊に次のような枠付きAAなどでは、必須の作業です。
┏━【技法】記号の入替(全角⇔半角)━━━━━━━━━┓
┃1.句点「。」「。」、読点「、」「、」 ┃
┃2.ライン「│」「|」 ┃
┃3.カタカナ・カタカナ ┃
┃ →他にもあります。研究しましょう。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
〜実例〜
┌─【技法】 ズレ直し. ──────────┐←カタカナ(半角)です。
│ 1.半角スペースを使う │
│ 2.ドットを使う │
│ 3.記号の入れ替え(全角⇔半角). │←括弧は、()でなく()です。
└──────────────────┘
◇具体例は、総論その4(
>>71-75)と以下のスレッドを見るとよいでしょう。
↓
§ズレを直すスレッド§
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=mona&key=981423256&st=91&to=157