>>390 同じことです。スタジオぬえの人達には「立体で発想する能力」がありません。
それは別に悪いことではなく、絵(2D)における表現の可能性を追及していく過程で、
3Dとしての整合性を考えるのは無駄であり、多くの場合邪魔にさえなります。
本物としての存在感や、立体としての整合性にこだわらなかったから、ぬえのデザインは短期間であそこまで進化できた、ということです。
したがって、そのデザインを元に本物を作ったり立体の模型を作る場合には、ぬえがこだわらなかった、
またそれゆえ持っていなかった能力や経験を後世の人間が投入し、時間をかけてまともな図面を起こす必要があります。
これまでに何回か(股関節などで)「PSには宮武さんにも判らない部分がある」と書きましたが、
それが単に時間がなかったから、もしくは絵だから省略した部分なのか、能力がなくて省略せざるを得なかった部分なのかが問題です。
素質としては、もちろん宮武さんは素晴らしいものを持っていました。
しかしながら、結果的に「時間がないから、もしくは絵だからこのぐらいでいいや」という仕事を繰り返した結果、
「本物(の立体)を作る能力」が全く進化せず、「絵的なイメージを作る能力」とのかい離がどんどん進んでいったようです。
ぬえが爆発的に進化した70年代前半のことは、私も直接は知らないのですが、
私がぬえに行くようになった78年当時では、本物(や立体模型)に関して話すのは「気まずい」というような雰囲気さえありました。
そのまま3D化すると元デザインの欠点や弱点がぞろぞろ出てくるからです。