「にちゃん」?「ツーチャン」? Lv.2

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1名無し戦隊ナノレンジャー!
俺今まで、2chて「ツーチャンネル」って言ってたんだけど,
実は「にチャンネル」なのか?

前スレはまだdatのようです。
2そこもでの旅:2001/06/18(月) 08:32
そこもでの旅前回のあらすじ

ラーメンで有名な街へやってきた「そこもで」とうしゃ夫。
だが、ラーメンの味は落ちていた。
昼はラーメン屋、よるはオカマバーのママかなたが言うには
ラーメンのだし「ぞぬの肉」の品質が落ちた為らしい。
そこで放牧地へ行く途中の道に出没する死霊退治を頼まれたものの、
死霊相手に一般人が戦う事はファンタジーなお約束的に無理だった。
そんな彼等の前に現れたのがキュートな幼い女の子「まおすけ」とその父
「ちひろ」だった。
3maosuket:2001/06/18(月) 10:33
うわーーー!!ご本人???
すごいのすごいの!ぜしぜし、続けてくらちいなの!!
4名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/06/18(月) 15:36
ツーチャンネルか・・・。メモメモ
5かぷち:2001/06/18(月) 21:19
  ∧ ∧
  (,,゚−゚)  新スレありがとー。
 @^^)  
  UU
6麩の17番:2001/06/19(火) 05:16
やた!ありがたや、ありがたや。
7そこもで:2001/06/19(火) 08:17
てよか、タイトルと趣旨が、立った瞬間から違うスレってのも、
なんともいいがてえー。
8ちひろ:2001/06/20(水) 02:09
前のスクリプト変更の時 変なソートのかかり方したので その時は慌てて上げたけど
普段はスレ順位に関係無く 書きこみ順で落ちるのが決まるんですよね
まだ大丈夫だと思っていたら こんなことになってて実はがっかりしてたんですよ
…まさか あそこまで圧縮かかると思ってなかったんで完全に油断してました

だから再開されて嬉しいです  頑張ってください
9ちひろ:2001/06/20(水) 02:12
ああ 忘れるところでした(^_^;)

【前スレ】
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=mog2&key=981358095
10そこもでの旅:2001/06/20(水) 21:36
「パパうえ! まおが戦うれす! パピースティックきらきら」
「不許可 ダメ 子供は大人しくお留守番」
 わくわくと冒険の予感に目を輝かせた少女の頭を軽く叩き、
ちひろはメっと叱りつけた。
「うー、ならパパうえがパピースティックでキラキラ戦うれすか?」
 想像したのだろう、少女は眉を顰め首を傾げる。
「パピースティックってあれか? 子犬の飾りでリロリロ音鳴りー」
「そうでし! それでもって七色キラキラ。ピンクでカクイーの」
 けっと吐き捨てる様に呟いたそこもでに、少女は勢い良く説明をはじめた。
「カッコよくねーんだよ、ああ言うのはよ! 嫌がらせってんだ。
納豆なんか喰ってったから、人間としての大切なもんが欠けてくんだよ。
おもいやりとか」
「そこちパピースティックしってるでしか?」
 大きな音を立てて氷の溶けかけたグラスをコースターに戻すそこもでに、
まおすけは目を瞬かせた。
「しかも嫌いでしか? パピースティック」
「きれーだとか好きだとかって問題じゃねえんだよっ。おれの尊厳に対する
当てつけなんだよっ。あんなん作ってもらっても、俺はよろこばねーってんだ。
ジョシコーセーじゃねえんだからなっ」
 捲くし立てるそこもでの言い分に肩を落とし、
まおすけはちひろの方に向き直った。
「パパうえ、パピースティックでキラキラ戦うと嫌われるでしよ…」
「パピースティックでは戦いません(^_^; まあ 元魔王の意地にかけて
小道具を使わなくとも 死霊くらい倒さなくてはね」
 苦笑しながらまおすけの頭を撫でるちひろの言葉に、その場にいた全員が
彼へと視線を向けた。
11かぷち:2001/06/20(水) 21:48
           ☆:' :*・゜+☆:'
      ,、 ∧∧ /
   /|\(,,゚−゚)/|\ パピースティック
   ‘⌒'^''@, , ,,)''^'⌒’
      (/(/
12うしゃ。:2001/06/20(水) 23:04
ほんっとすごい。
書き込みのまんまだー
騙り完璧にできそう!!(悪)
13まおすけ♪:2001/06/21(木) 00:03
パピースティック、キラキラ、、ドキドキ。
欲しいーの。
14麩の17番:2001/06/21(木) 00:39
パピースティック欲しいような・・・欲しくないような・・・。
キラキラや魔法は好き・・・。
でも、キラキラ振り回すのはなにかが許さんのだー。
15そこもで:2001/06/23(土) 08:08
スイッチいっぱいついてたら、こっそり持っててもいいー。
16そこもでの旅:2001/06/27(水) 00:39
第二節 闇の向うがわ

 街を抜ける様にして東西に伸びる道を西へと進む。一面に宝石をちりばめた
ような星空を、正面に見える山が綺麗な三角を描いて隠している。草むらでは
虫がささやかな音楽会を催し、三日月に照らされる敵を威嚇する為なのか、山の
方からはふくろうの鳴声が響いてきている。
 青白い月の光に淡く照らされた道に、三人の影が揺れていた。
「瞬く星を見るたび そこもでと過ごした今日と言う日を思い出すよ」
「おれは! いつでもどこでもそこもでの事を忘れねー!」
「てよかよー、元魔王。やっぱどう考えても管理不届きじゃん」
 すたすたと歩くそこもでの後ろで、うしゃ夫。とちひろの視線が火花を散らす。
突然の殺気と異様な雰囲気に飲まれたのか、虫の鳴声も動物の遠吠えもぴたりと
その音を止めた。
「目が行き届かなかったのは 事実だね」
「きちんとした仕事のできねーやつが、おれのそこもでに言い寄ろうなんて
百年早いんだよ」
「弱い牛ほどよく吠える って言葉知らないのかな?」
「牛じゃねえ!!」
 やれやれとばかりに首を振ったそこもでの目に、白い大きな看板が映った。
「おう、ここじゃん。公営墓苑ー」
 黒い立派な書体で書かれた看板の向こうの闇に吸い込まれるように続く道に目
を細め、そこもでは立ち止まった。
17うしゃ夫。:2001/06/27(水) 02:47
ガルルルルルルウルルルウルウr
ドキドキドキドキ、、。
19そこもで:2001/06/28(木) 16:59
やれやれ・・・。
20かぷち:2001/06/28(木) 19:47
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) うしゃ夫。がかわいい(はぁと
 @^^)
  UU
21ばれり:2001/06/29(金) 00:33
続きを希望。
22ちひろ:2001/06/29(金) 23:48
同じく希望♪
23まおすけ:2001/06/30(土) 00:02
おいらも♪
24名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/06/30(土) 03:46
私も♪
25名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/04(水) 04:56
夏コミで本だされるのでしょうか?
だとすると、今は締め切り前で
お忙しいのでしょうね。。。
26そこもでの旅:2001/07/06(金) 08:07
 両側に人生の終の棲家を数々従え、道は山へと向かって伸びる。
「闇と影と夜の違いは なんだと思う? そこもで」
 看板と「この先危険につき立ち入り禁止」の立て札とロープを乗り越えると、
日常夜に感じる空気とは異なったものが彼等を取り巻く。
「影と夜は単独では存在し得ない 光を遮るものが無いと」
 月の光からも星の瞬きからも見捨てられたような不気味な静寂の中、
のんびりとしたちひろの声が、墓石に反射し辺りに響いた。
「てよかどれも相対的な存在だってんだ。闇しかねーとこじゃ闇っておもわねーじゃん。
光があっから闇があんだとおもうんだろ。闇雲に特別視すんじゃねー、元魔王」
 哲学的なそこもでの言葉に、ちひろは首を振って微かにわらう。
「本当の闇は 光とは無縁のところに存在するんだ」
 一歩先を歩むそこもでの腕を掴み、ちひろは背後から彼を抱きしめた。
「人の ここにしか 本当の闇は存在しないよ」
 トンっとそこもでの胸を人差し指でつく。その悲しげな口調に、
そこもでは何も言い返さなかった。
27まおすけ:2001/07/06(金) 08:56
あ、あの、、。もしもし、パパ上?
28かぷち:2001/07/06(金) 09:11
  ∧ ∧
  (,,゚∀゚)
 @^^)  
  UU
かぷち、顔顔。
30ばれり:2001/07/07(土) 02:06
はー。
つづきをー。
31そこもで:2001/07/07(土) 21:54
言い返すってんだよ。
てよか、ふりはらってみぞおちに膝入れるってんだ。
32そこもで:2001/07/07(土) 21:55
それか、ライタンクラッシュ。
33名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/09(月) 19:07
続き・・・
34うしゃ夫。:2001/07/10(火) 02:04
それか、背負い投げ。俺が。
35名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/10(火) 10:39
>>28-29
爆笑。
36名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/12(木) 03:39
∧ ∧
  (,,゚∀゚)
 @^^)    ←コレカワイイ
  UU
37そこもでの旅:2001/07/13(金) 18:22
「おーにーづーかー!! 俺のそこもでのビーチクつついてんじゃねー!」
「所有格を人様につけるもんじゃないと 習わなかったのかな?」
「てよかてめーもいつまで抱きしめてんだよ、こら。かっこわりーしよ!」
「ガルルルルルルルウルルルウルウルル!!」
 バタバタと暴れるそこもでを更にきつく抱きしめ、そのふわふわな髪にちひろは
頬をすりよせる。うしゃ夫。の唸り声に励まされたのか、一際強く後ろに突き出した
そこもでの肘がちひろの腹部に決まる。
「毎回言ってっけど、学習脳力たりねーようだからもう一回言ってやる。
俺はホモじゃねえ、わかれ」
 地べたに蹲る様に崩れたちひろに、そこもでが履き捨てる様にそういう。
 その三人の背後で、ぼこりと不気味な音を立てて土が盛り上った。
 慌てて振りかえる三人の目に映ったのは、
土塊のような肌から所々白い骨を覗かせている腐乱の進んだ死体だった。
「げっ死体のくせに動いてやがる。ゾンビか?」
「物知らずだな 牛は これはグール ゾンビはブードゥ教」
「きもりわりー。くせー、ちくしょう、俺に対する挑戦か!?」
 右からも、左からも、そして前から音を立てて地中から湧き出すグール達は、
腕を突き出し、三人を取り囲む。怯んだ様にそこもではちひろの傍へと寄る。
待ち構えていた様に、ちひろはそんなそこもでを抱きしめた。
38そこもでの旅:2001/07/13(金) 18:23
「幸せとは 一体なんだろうね そこもで」
「きしゃーーー! 鬼束!!
俺のそこもでにくっついてんじゃねえ!」
 引っ付いたちひろを突き飛ばす様にして間に割って入り、うしゃ夫。は
ちひろに向かって威嚇の声を上げる。そんなうしゃ夫。を
鼻で笑うちひろから目をそらし、そこもでは暗い辺りに視線を彷徨わせた。
「ホモでしあわせはねーんだよ、傷心もいやだけどよ。
グールとかと戦わねーで日溜りでお昼寝とかなんだよ、
本当の幸せってのは」
 そんなやり取りの間にも、死霊たちはじりじりと輪を縮める。。
腐乱の進んだ肌から覗く白いのが決して骨だけではなく、小さな虫の蠢く
輪郭まではっきりみえる。そこまで近づかれても、そこもでを巡る二人の
争いは止まる様子を見せなかった。
「俺は! そこもでと一緒なら、地獄の底でもしやわせだぞ!!」
「ああ うしゃ夫。君一人で地獄の底に行ってくれ
そこもでは 俺が幸せにするから」
「きしゃーーーーー!!」
 頼むから、俺の幸せを考えるんなら
この状況を何とかしろってんだ。
 頭を抱えながら、そこもでは心の中で叫んだ。
39かぷち:2001/07/13(金) 19:37
  ∧ ∧
  (,,゚∀゚) ステキすぎ・・・
 @^^)   眠気がすっとぶほど・・・
  UU
40ばれり:2001/07/13(金) 20:34
へたなやおい小説よりこっちのがいいよ。

かぷちもそうに違いない。
41うしゃ。:2001/07/13(金) 20:55
そこもでしゃんが言ったことほんっっっとよく覚えてるなあ
すごい。まじすごい
42かぷち:2001/07/14(土) 00:36
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) >>40 そりゃーもう。
 @^^)
  UU
ああー、やっと冒頭に繋がったのー。
ホントにオモシローイ♪
ひっさしぶるでうれしいーでしよ。
44名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/14(土) 21:21
たの・・しい・・!
45名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/14(土) 23:15
これが、○エという感覚かー。
46かぷち:2001/07/15(日) 00:43
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) >>45 そうです。ね?やめられないでしょ?
 @^^)
  UU
47麩の17番:2001/07/15(日) 12:49
ああ!なんだか知らないが、又一人あの感覚にはまっていく方が!
激しく朋友。
48名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/15(日) 20:59
>>46
止まらないね。
かっぱえびせん♪
はうー。続きをお願いします。
51ばれり:2001/07/19(木) 03:25
まおすけに同意。
52名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/20(金) 02:17
ああ!はよう!ウズウズる。
53パピコ:2001/07/21(土) 12:21
このスレこんな中身だったなんて…
通っちゃうわ。
54かぷち:2001/07/21(土) 14:32
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) また一人、朋友が・・・
 @^^)
  UU  
55名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/21(土) 16:09
更新されないかなぁと思って、
いちんち五回も六回も見に来ちゃう。
すごい!病なの、それ。
57名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/21(土) 21:07
今日誕生日なんです。
読み返して幸福に浸りました。
シアワセって!
58名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/21(土) 21:26
>>56
そう。病。そしてまた今も。
59かぷち:2001/07/21(土) 21:29
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) じゃ、ウチも病気ー。
 @^^)
  UU  
60名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/21(土) 21:31
これ書かれてるかたは、夏コミ参加されるようなので
今は締め切り前で忙しいのでしょう。
更新は夏コミあけではないでしょうか。。。
61そこもでの旅:2001/07/21(土) 23:31
 言い争う二人を尻目に、そこもでは剣を構えた。もちろん対アンデット
用特殊加工のされていない剣で、死霊を滅する事は出来ない。
日が昇れば、太陽の光で浄化されるだろう。だが、かなたママの言葉から、
ここには昼間でも闇が留まり、死霊を追い払う事は無い。
 水平に振るった剣が、グールの上半身と下半身を二つに分ける。
切り口から白く小さな蛆虫が、まるで白い血のように地面へと零れた。
上半身はその両腕を足のように動かして、すぐに下半身の元へと向かう。
這い上がるようにしてもとの位置に戻ると、また再びグールは
彼等に向かって迫り来る。
「ううう、やっぱきもちわりー」
 その一連の行動をつぶさに見て、そこもではあまりの気持ち悪さに
しゃがみ込んだ。こんな事なら強がったりせずに、
今はまおすけが所有する、元は彼の為に作られたパピースティックを
借りて来るんだったとそこもでが心の中で思った事は秘密である。
「時々思うんだが そこもでは自虐嗜好でもあるのかな」
「うるせー! 鬼束! そこもではな、ヒーローなんだよ!
だから完全と悪に立ち向かう、へこんでも立ちあがる! カクイー!」
 ちひろとうしゃ夫。からの野次を受け、そこもでは二人を睨みつけた。
剣を杖に立ちあがり、そして二人を怒鳴りつけた。
「てよか、ヒーローでもマゾでもねえよ。
どうせ、凹むような冒険なんてねーんだからよっ!
だから、俺はまけねー!」
 そして再びグールに向かって剣を構えた。彼に睨まれたグールの腕から、
ぽとんと腐りかけの肉が地面に落ちた。
「やっぱ、だめかもしんねー」
62名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/21(土) 23:46
ぎゃふん。
作者さん大変そうですね。
心の中で応援してます。
そんでがんばれそこもでー!
63かぷち:2001/07/22(日) 00:13
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) みんなの祈りが届いた〜♪
 @^^)  そこちー、愛くるしい。
  UU  
作者さま、がんばれーり!
楽しく読んでるでしよ。
夏買いにいきまし!スペースわかれば、、。
ジャンルなんだろう?
65ばれり:2001/07/22(日) 02:38
きゃ!!
いつのまにー?
66名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/22(日) 02:59
てよか、今日のネタじゃんかよ。さっそく。
67そこもで:2001/07/22(日) 02:59
そこもで
68ばれり:2001/07/22(日) 03:00
かちゅ以来
2段カキコのそこもで
続きをよろしこ。
70名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/24(火) 15:57
続編きぼーん。
71ばれり:2001/07/26(木) 14:17
お願いします。
続きを…。
72うしゃ。:2001/07/26(木) 19:59
この書き込みを拝見したところ、「続きをお願いします」より、
「お願いします。続きを…」の方がより焦燥感が漂っている事がわかりました。

「きゅうりが食べたい」「食べたい。きゅうりが…」
73まま氏:2001/07/28(土) 07:05
>72
書いた後意味がわからなくなったと見た!!
74うしゃ。:2001/07/30(月) 11:38
未だすごくよくわかってるのに!
75そこもでの旅:2001/07/30(月) 21:56
 地べたに座り込んだそこもでに、グールはその腕を伸ばす。だが、その
指先がそこもでに触れる前に、それは塵へと戻った。
「人が甘い顔をしているうちに 正体を現した方がいいと思うけどね」
 もう一体、三人に迫っていたグールの額に伸ばしたちひろの指先が触れる。
するとグールは、そこからまるでシャボン玉が弾けるように、細かな塵へと
変わって風に散る。残りのグールたちの足が止まった。
「強制的に塵に返してもいいけれど どうする?」
 その言葉に、グールたちは脚から順に崩れ落ち、白い骨だけを晒す。
その白い骨もすぐに茶色く変色し、後に残ったのは骨の形に固められた
土だけだった。
 そして小さな土の塚の間から、白い毛並みがコソリと動く。
「……ギコ?」
 頭のてっぺんの毛が少し逆立った小さなギコが、おずおずと三人の
前に姿を現した。
ちー!カコイー!!
77かぷち:2001/07/30(月) 22:56
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) ちー強いっ!
 @^^)   愛の力・・・?
  UU  
あ、、愛、、?でしか、、。
79名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/07/31(火) 03:35
ああん!ちひろさん!!
80ばれり:2001/08/01(水) 22:00
ぎ…ギコ

はや…く…、、、、。。。。
81名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/04(土) 09:39
続ききぼーん。
82そこもでの旅:2001/08/06(月) 00:25
 小さなギコはちひろの前まで進み、その小さな手でコトンとちひろの靴に
触れた。
「音符じゃないか 何でこんなところに」
「カイヌシノカワリニ ルスバン オレ、シンニュウシャ オイカエス」
「侵入者じゃねえよ、こら。道は進むためにあるってもんだ」
 食って掛かりかけたそこもでを制し、ちひろはギコを抱き上げた。
甘える様に、ギコはちひろの肩に額を擦り付けた。
「カイヌシウケタイライ ハタス デモ チヒロツヨイ オレ カテナカッタ カイヌシオコル」
「こんな可愛いギコを怒るのか! 悪魔のような飼い主だな!」
 ちひろの腕からギコを取り上げ、うしゃ夫。は抱きしめる。
「オマエイイヤツ キニイッタカラコレヤル ♪」
 ギコは腹の下辺りから音符を取り出すと、それをうしゃ夫。の肩に乗せた。
そしてうしゃ夫。の腕から降り、再びちひろの前に座り込んだ。
「音符の飼い主はそんな事で怒るようなやつじゃない 優しい良い奴だよ」
「優しい良い奴が、ラーメンのダシ取りの妨害すんのかよ。
その時点で良い奴なんかじゃねー」
「音符も依頼を受けたと云っていただろう 何かあるんじゃないのかな
深い訳とか」
 とにかく、とちひろはギコを抱き上げて道の向こうを見つめた。
「話してわかる相手と分った以上 先を急ごう」
83名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/06(月) 04:06
せわし君は女の子だYO!
84かぷち:2001/08/06(月) 07:41
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) ♪たんまで・・・!
 @^^)   かわいいー。
  UU  
♪、かわいー!!!!いい子、いい子。
でもせわし君ってなんか、、懐かしい、、、。
86ばれり:2001/08/07(火) 02:19
♪…。
87うしゃ夫。:2001/08/07(火) 16:06
猫はいいぞーーーーー
カワユイぞーーーーー
88名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/07(火) 20:50
えーと、賛成
89かぷち@飼い猫:2001/08/07(火) 22:49
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) >>87 てれる。
 @^^)
  UU  

δ ┌┐
 ┌┘└┐ δ
 └┐┌┘ 
  ││   δ
┌─┘└∧,,∧   オコラレルノカ!? オレ オコラレルノカ!?
.|.   (;,゚д゚)   ドキドキドキ。。。
~~~~~~∪~∪~~
91名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/09(木) 00:04
第三節 その愛の価格

 月の灯りすら差し込まない闇の中を、手に掲げたランプの小さな灯りを
頼りに頂上へと向かう。麓より季節が一足早い所為か、頂に近づくにつれ
肌寒さを感じるようになる。
「それにしても寒過ぎだってんだ」
 腕を擦りながら吐くそこもでの息も、白くなり始める。気温の下がる夜
とは云え、明かにその気温は異常なほど低く思えた。
「ああそうだ 音符を抱いていると少しは暖かいから」
 ちひろは腕に抱えていた小さなギコを、そこもでの肩に乗せた。ちひろ
の意を汲んだギコは、大人しくそこもでの肩にしがみつく。
「お、ふさふさじゃん」
 すっかり気に入った様子で、そこもではギコの毛に頬をすりよせる。
その様を微笑みながら見つめた後、ちひろは何かを探すようにランプの
灯りをあちこちへと向けた
「やはり寒すぎる 変だと思わないか?」
「俺は! そこもでへの愛で燃え上がってるからちっとも! 全然!
まったく寒かねーぞ! そこもで、温めてやるから俺の腕へおいで!」
「いかねーよ、こら。 ……お、誰かいるぞ」
 頂上へ向かう道の途中、ちょうど道幅が広がり脇の草むらとの区別が
曖昧になり始めた辺りを、ちひろの向けたランプが照らし出す。
その光に一人の青年が闇の中に浮かび上がった。
「カイヌシ!」
 そこもでの肩から飛び降りたギコが、青年の元へと一心に駆け寄る。
そのギコを一瞥した青年は、不意にその魔法を唱えた。
 まるで歌のようなその詠唱の後、三人を冷たい風が包み込んだ。
92そこもでの旅:2001/08/09(木) 00:27
「しまった」
「なんだなんだ? あんま冷たくねーじゃん、楽勝」
 風が三人を包み、小さく緩やかな渦を巻いて上空へと消える。
その風に触れたうしゃ夫。の肩に乗せられていた♪が、プチンと弾けた。
 辺りを見まわす二人に反し、ちひろの顔色はさえない。
「お久しぶりです、我が君」
「みそりえ……」
 мisolierは呆然と立ち尽くすちひろの前へと歩み出た。小さなギコは
そんな二人の間をオロオロと行ったり来たり繰り返す。
「誰の許可を得て、こんなまねをしている」
「プライベートなボランティア活動で、野生動物の保護活動をしている
だけですよ。それでも、誰かの許可が必要なんですか?」
 くすくすと笑うмisolierを、ちひろは何も言わずただ見つめている。
「話せばわかる相手じゃなかったのかよ。とにかく、ラーメンのダシの
ためだ」
 腰に差した長剣を抜き、そこもではмisolierに斬りかかる。
その切っ先が青年の喉を貫こうとした時、剣の脇から突如現れた氷の
塊がその切っ先に当り方向を返させた。
「だめだ そこもで!」
 間髪置かず、мisolierの指先から真空の刃が、
そこもでに向かって放たれた。
うおお!misolier♪しゃんもカコイー!
氷使いだーよ。うひゃーん。
94かぷち@飼い猫:2001/08/09(木) 08:44
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) みそ♪、かっこいいー!!!
 @^^)   強そうな感じ。
  UU
95うしゃ。:2001/08/09(木) 18:28
突然みそ☆がロンゲのイメエジに。いや、無い。
しかも銀髪できっついつり目の腐女子萌え系でしな?
おいらはどっちかっつーと、ルヴァ様とかの方がいめえじなの。
misolier♪しゃん。
97音符♪:2001/08/09(木) 19:33
        
( _ ,∧,,∧  カイヌシ。。。 ケンカハ(・∀・)ダメ!
と _ っTДT)っ  
98мisolier☆彡:2001/08/09(木) 20:53
やったぁ!遂に登場させて頂きました。
続きが楽しみです。
99名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/10(金) 06:27
いいわぁ!
100うしゃ夫。:2001/08/10(金) 16:12
ひ、ひゃ、ひゃく・・
101そこもで:2001/08/10(金) 19:25
キリ厨さらしあげ。
102名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/10(金) 19:26
まま氏出てこい!!
103うしゃ夫。:2001/08/10(金) 19:33
やっぱりやると思った!!
そこもでの2ちゃん用語は珍しいよな。
104ばれり:2001/08/10(金) 20:15
ぐお。
みそたんが飼い猫と出てるー。
かっこよいね。
105かぷち@飼い猫:2001/08/11(土) 01:55
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) さすがうしゃ夫。そこちーのやること見通しなのね!
 @^^)
  UU  
106そこもで:2001/08/12(日) 18:49
おみとおしってより、宣言してんだよ。俺はよっ。
しかーし、文章巧いよなあああ。
108描ーき角@ゴーマリソン:2001/08/13(月) 02:12
>>107
激しく同意。
こそーり見てますが面白いでふー。
109名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/15(水) 16:16
続きを毎日心待ちにしています・・・。
110名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/17(金) 00:08
 反射的に、ちひろは防御魔法を唱える。だが彼の唇は動くものの、
唱えられた呪文を空気が伝える事は無かった。
 真空の刃はそこもでのふさふさをほんの少しだけかすめ、空へと溶けた。
そこもでの頬に一筋、赤く血が滲んだ。
「さっきのありゃ、静寂の呪文って訳か。けっこー痛ぇ」
「引き返しなさい、これが最後の警告ですよ」
 滲んだ血を指で拭い、そこもでは剣を握りなおす。そんな彼を見て
うっすらと笑いながら、мisolierもまた、胸の前で両手を構える。
青白い光がмisolierの両手の間に集まると共に、一層辺りの温度が
下がり始める。
「同じ手を二度はくわねーんだよっ!」
 мisolierから放たれた氷の槍を、そこもではその剣で払い落とす。
「やめろ! みそりえ!」
 放たれた槍は、囮でしかなかった。мisolierの手の中に生じた
新しい氷の剣が、そこもでの剣を弾き飛ばせた。くるくると宙を飛び、
それはそこもでより後方の地面に突き刺さる。そこへと飛びずさりながら、
そこもではちひろが唱えようとした防御魔法を封じた呪具を
地面へと投げつけた。どんな攻撃からも使用者を守る透明な壁は、呪文と
いう振動だけを選んで阻む空気の前に現れる事はなかった。
代わりに地面からは幾つもの氷柱が突き出し、そこもでと剣の間に冷たい
柵を作り上げた。
111麩の17番:2001/08/17(金) 02:41
戦闘シーンがかっこよいですね。
くらくら〜。
112名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/17(金) 02:53
すげー文才あるなあ。
かっこえー臨場感が伝わってくるよ。
113名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/17(金) 14:41
かっこいいー。
114мisolier☆彡:2001/08/18(土) 00:05
今更ながら凄いなぁ。。
続きが待ち遠しくなっちゃいますね。
115ばれり:2001/08/18(土) 19:09
tuduki wo onegai simasu
116名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/18(土) 20:57
名無しだから出演できるはずもなく。切られたグールを己と思おう。
117かぷち:2001/08/18(土) 22:25
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) >>110 コミケ、お疲れさまでしたー。
 @^^)
  UU  
118音符♪ ◆Noe700Jk:2001/08/19(日) 04:50
     
( _ ∧,,∧    カコイイ! カコイイ!
と _ っ゚д゚)っ    ダレモ シヌナ! ガンバレ!
119名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/19(日) 21:37
つづきを・・・・。
120かぷち:2001/08/19(日) 23:00
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) ここ、ずいぶんギャラリーが増えたね。
 @^^)
  UU  
121名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/20(月) 05:30
続きをお願いしますです。。。
122麩の17番:2001/08/21(火) 00:50
密かに楽しみにしている方、多そうですね。
123名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/21(火) 02:18
おおっぴらに楽しみにしたいです。
124名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/21(火) 18:04
ちひろさん♥
125そこもでの旅:2001/08/21(火) 21:02
「けっ」
 後数十センチの所で剣へと手の届かなかったそこもでは、身を起こし
мisolierを睨みつける。冷ややかな笑みでその視線を受け流し、
мisolierは一歩一歩ゆっくりとそこもでとの間を詰めていった。
 隙あらば飛びかかろうとその行動を凝視しているちひろ・ウシャ夫。、
そしてそこもでに対して、мisolierはその冷酷な微笑をもって
勝利を宣言した。そのとき、彼らの視界の端で小さな影が動いた。
「カイヌシ! ボウリョクハ、ダメ!」
 そこもでの上に氷の剣を振り下ろそうとするмisolierの手に、
小さなギコはしがみ付く。そして飼い主の乱暴を押し留めようと、小さな
瞳に涙を浮かべてмisolierを見つめた。
「おいたをするギコを飼った記憶はありませんよ」
 すっと目が細められた後、мisolierはその手を振り払う。その腕を離れ
たギコは、宙を飛び地面へと叩き付けられた。
「音符! くそ! なんて飼い主だ! 鬼畜め!」
「カイヌシ……」
 ぐったりとしたギコを抱きかかえ、うしゃ夫。はмisolierを睨みつけた。
126かぷち:2001/08/21(火) 21:32
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) 動物虐待はんたいー。
 @^^)
  UU  
127мisolier☆彡:2001/08/21(火) 22:12
鬼畜・・・。
みそりえが「鬼畜」って言われたスレとかご存知だったのでしょうか?
口調もそっくりですし。
でも。。。音符苛めたりしませんよぉ。。。
128名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/21(火) 22:44
鬼畜より冷酷な印象。普段のカワユイ口調は、
本来の冷酷さを隠すためのヴェールだったりとか。。。
129мisolier☆彡:2001/08/21(火) 23:17
>>128 するどいっ!

みそりえは倒されるんだろうなぁ。。。
130音符♪ ◆Noe700Jk:2001/08/22(水) 00:35

 |   
 | ,,∧   ミソリエ。。。
 |TДT)  
 とノ    
 |′   
131うしゃ。 ◆UsyakWiE:2001/08/22(水) 00:52
本当に鬼畜なのは♪なのに・・・


とか適当に言って遊ぶのが好きです。
はううう、、、。涙
き、、きっとmisolier♪しゃんはなんか騙されてるんだ!
それか操られてるんだ!
♪ぅー、、。はううう。
き、、気になる続き。ドキドキドキドキ、、、。
133名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/22(水) 10:52
き、鬼畜コンビ?
134名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/23(木) 06:04
つづきを・・・・。
135名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/08/24(金) 11:43
続編キボーン。
136そこもでの旅:2001/08/25(土) 22:02
「ウシャ夫。 コレ、ツカエ」
 ギコはどこからか小さな赤いハート型の呪具を取り出した。小さなギコは、
それをうしゃ夫。の手のひらに置く。握り締めたラメ入りの
キラキラするハートは、ほんのりと暖かかった。
「いーけど、あのモジャ公が静寂の呪文かけたせいで、こういうの使えない
んじゃねーの?」
「オマエニアズケタ♪ ハジケタ ♪セイジャクノジュモンカラ オマエダケマモッタ。
ダカラ ジュモンジュグツカエル。カイヌシ トメテクレ」
 縋りつくようなギコに頷いて、一層強くうしゃ夫。は
そのハートを握り締める。そしてギコを地面にそっと横たえると、
懇親の力を振り絞りмisolierに向かって投げつけた。
刃をそこもでに突き刺そうとしていたмisolierにハートの呪具はぶつかり、
キラキラと七色の砂へと変わる。
 砂が目に入ったのか、苦しむような呻き声を洩らしながらмisolierは
地面へと倒れ込んだ。
「カイヌシ……」
 首を上げうめくмisolierを見る小さなギコの目から涙が一滴零れ落ちた。
 七色の砂はмisolierの体を包み込み、やがて弾ける様にその色を消す。
辺りの冷気が少しづつ消えて行く中、地面に膝をつくмisolierの
体の周りから七色の砂は完全にその姿を消した。
137そこもでの旅 ◆7gfTmSKY :2001/08/25(土) 22:20
こんにちは、そこもでの旅を書き続けていた一名無しです。
2ちゃんねるオンリーイベント「オマエモナ02」にこの「そこもでの旅」
総集編(+ほんの少しの書き下ろし)でサクール参加する事に決めました。
理由は2ちゃんねる最大の危機の前に、この物語に
エンドマークをつけられないかもと言うとても自分勝手なものです。
(web上発表できる場が、他に思いつかないので)
もちろん、UNIX板の技術屋さんたちの努力の結果、危機を乗り越え
2ちゃんねるがなんでもありが存続された場合は
この場で完結まで持って行きたいと思います。
お名前をお借りしたコテハンの皆様、生暖かく見守ってくださった
皆様、この機会にお礼を云わせていただきます。ありがとうございます。

危機を乗り越える為に、UNIX板の技術者の皆さん、頑張ってください。
138かぷち:2001/08/25(土) 22:59
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) ナノたん、今までお疲れさまです。
 @^^)   イベントでは本買わせてもらいますね。
  UU   一番は、板が存続することだけど・・・
139ばれり:2001/08/25(土) 23:41
お疲れです。
今まで楽しませていだだきました。

ありがとうです。
かぷちと同じ事を考えてたです。
140まおすけ@ドキドキ団bP4:01/08/27 14:52 ID:YFxlYqC.
はうー!お礼なんてこっちが言いたいでしよ。
もっと読みたいからイベントにはでったいいくし、
存続されるようお祈りするでし。
今までありがとうございました。
141音符♪ ◆Noe700Jk :01/08/27 18:47 ID:8BFKChx6
     
( _ ∧,,∧    >>137 ナノサンニモ コレ アゲル!
と _ っ゚д゚)っ?・    オレノ アイ! ラブ!
142ちひろ:01/09/10 01:43
無事 なんでもあり板が復活しました
またここで 続きが読める事が物凄く嬉しいです
143мisolier☆彡:01/09/10 02:18
流石、ちひろ
はやい。。。。
むう、俺が保守するまでも無かったか・・・・
つか、ちひろも楽しみにしてたのね、ここ。
145かぷち:01/09/10 08:40
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) ナノたん、また続き読ませて下さいね。
 @^^)   もちろんイベントで本も出すってのなら買います。
  UU
しびれるぅぅうううううううう〜〜♥>俺

( _ ,∧,,∧   シビレテル バアイジャ ナイ!
と _っ; ゚д゚)っ
148мisolier☆彡:01/09/16 00:41
みそりえが倒れたまま・・・。
149音符♪ ◆OmpCataQ :01/09/16 04:12
     
( _ ∧,,∧   ミソリエハ トモカク。
と _ っ゚д゚)っ
続ききぼーん
LEANA@ワクワク団No.5って誰?
152麩の17番:01/09/19 02:04
>>151
ほのぼの板に駐在する方ですよん。可愛い書き込みが特徴。

続きー。続きー。お願いします。
153かぷち:01/09/19 21:27
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) ナノたんはもうここでは続き書かないのかな・・・?
 @^^)
  UU  
復活を知らないのかも。
「けっこーやばかったじゃねーかよ、こら」
 そこもでは立ち上がり、膝や腰の土を払い落とす。
「カイヌシ!」
 うしゃ夫。の腕から腕から降り立った小さなギコが、覚束ない足取りで
その横を過ぎる。そして、その小さな前足でмisolierの体にそっと触れた。
「カイヌシ モウヤメテクレ。カイヌシイナクナルト オレ カナシイ」
 肩口に頭を摺り寄せ、小さなギコはか細い声でмisolierに訴える。
地面に蹲っていたмisolierは、その声に頭を動かした。
「…音符…?」
 掠れた声で名を呼び、小さなギコを抱くように腕を廻してмisolierは体
を起こした。その変化に気が付いたちひろが彼の元へと駆け寄る。同時に
うしゃ夫。も、そこもでの元へと駆けた。
「みそりえ……」
「あ、れ? こんばんは、ちひろさん」
 地面に座り込み、頭をすりよせる小さなギコを抱きしめたмisolierは、
頭を振ってちひろを見上げた。
「あの、なんでこんなところにちひろさんがいるんですか?」
 事の次第を覚えていないのか、きょとんとした顔で見上げるмisolier
に対し、ちひろはこぶしを振り上げたい欲求に駆られた。
 欲望を自制し説明と言う選択を何とかし終えたちひろの変わりに、
うしゃ夫。がмisolierの頭にその握り締めた鉄拳を振り下ろした。
「てめーの所為だっ! このモジャ公!」
 再びмisolierが地面へと伏す。小さなギコはその腕の中からするりと
抜け出し、圧死から逃れた。服の埃を払う彼の元へ来たギコを抱き上げ、
そこもではすげーじゃん、とギコを誉めた。
「あのハートとか♪とか、こっそり持ってて。かっこいいじゃん」
「アレ オレノアイ センエンダターヨ。オトトイ フリマデカッタ。ソコモデニモヤル」
「……いらねーよ」
 千円の愛に呪縛を解かれたらしい、мisolierを横目で眺め、そこもで
は千円の愛は、はたして愛だろうかと少し哲学的な問いかけを心の中で
投げかけた。
|          
|、∧       ピンキーしゃん♪
|∇`)  
⊂)              お帰りなさい♪そしてはじめまして。
|         
               応援してます♪それでは、ROMに戻ります♪
ピンキーシャンは、間違いでしゅ(>_<)ごめんなさい(コピペダッタノデ・・・
おお!misolier♪しゃん、フカーツ♪
どういう理由だらう?ワクワク、、、。
ナノしゃん、お帰りなーの。
また楽しみにしてますーよ♪
160かぷち:01/09/23 23:27
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) わーい、ナノたんお帰りっ。
 @^^)   みそ♪ももどってよかったー!
  UU  
161うしゃ夫。:01/09/25 01:23
やっぱりモジャモジャだったのか・・・
162мisolier☆彡:01/09/25 01:37
すごい・・・。
名無しさんモジャモジャまで知ってるなんて。。
163かぷち:01/09/30 11:17
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) ナノたーん(はぁと
 @^^)
  UU  
             
⌒ ー ∧,,∧    ネダンマデ バレテル! スゴイ! スゴイ!     
しーっ; ゚д゚)っ 
「失敗か……」
 男の腕に止まったカラスが、その赤い瞳をくるくると動かす。
「мisolierも以外と使えない」
 クックと低く笑い、男は明け方の空にカラスを放つ。オレンジとピンク
と白に彩られた暁の空に黒い羽を広げたカラスは、彼のいる窓から
遠ざかって行った。
「次の手を考えないとな」
 窓辺から部屋の中央に据えられたソファへと腰を下ろし、男は足を組み、
陰謀に思いを馳せた。
166かぷち:01/10/07 09:34
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) だ、だれ?ドキドキ
 @^^)
  UU  
まま氏だったりしてな。
>>167
ありえん。策士タイプじゃねーだろ。
切り込み隊長あたりきぼーん。
「野生ぞぬの生態調査のボランティアだったんですよー」
 後頭部に出来た瘤を擦りながら、мisolierは地面に座り込んだ。
「乱獲で数が減っていると聞かされて、
мisolierにも出来る事は無いかなとおもったんです」
 小さなギコを膝に抱き上げ、мisolierは周りに立つ男たちを見上げた。
「一緒に来たボランティアの子とぞぬの出産に立ち会ってて、後産狙った
カラスを追い払ったとこまでは覚えてるんですけど」
 生まれたばかりの仔ぞぬの目がつぶらで可愛かったんですよーと呟く
мisolierの腕をぺしぺし叩いて、膝の上の小さなギコが抗議する。
「あ、一番可愛いのは音符ですよ」
「……で」
 飼いギコの狭い額を突っつき始めたмisolierに、ちひろは冷たい声を
投げつけた。
「えっと、覚えてるのはそれだけです」
 えへへと笑って後頭部を擦るмisolierの背中に、うしゃ夫。が足の裏を
命中させた。前のめりになるмisolierの上からは、冷たい声が降りそそぐ。
「使えねーじゃん、ばーか」
「ああ じきに夜が明けるな 街へ戻ろうか そこもで」
「カイヌシ、イキテルカ? マチニモドッタラ モンプチノヤクソクマデ ワスレタカ?」
 東の空の際が白み始める中、気の早いカラスが一羽、彼らの頭上に円を
描いてどこかへと飛び去って行った。
>>168
隊長よりカル中が適任。
171かぷち:01/10/08 14:17
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) ウチもカル中かなーってオモタ。
 @^^)
  UU  
通して前のスレから読んでみた。めっちゃおもろ!
173мisolier☆彡:01/10/08 22:04
おおっ!みそりえのお間抜けさがそっくり・・・。
黒幕は誰なんでしょう・・・?
174音符♪ ◆OmpCataQ :01/10/09 02:26
       
( ._ ∧,,∧    モンプチ! モンプチ! ドキドキドキ。。。
と _っ#゚д゚)っ 
175音符♪ ◆OmpCataQ :01/10/09 02:27

( _ ∧,,∧    ダレモ シナナクテ ヨカター。。。
と _ っ゚д゚)っ 
176うしゃ。:01/10/09 21:36
黒い、カラスかー
黒い日さんですか?
まま氏さんがいいなあ
>>177
黒い日は、もうすでにでてる。
まま氏は策士タイプじゃないのでパス。
179そこもで:01/10/10 16:14
俺は「にちゃん」
180うしゃ。:01/10/10 16:17
今更スレタイトルに忠実になられても
181かぷち:01/10/10 16:25
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) そこちーおそっ。
 @^^)
  UU  
182そこもで:01/10/10 16:26
じゃあなってやる。
俺の周りもほとんど「にちゃん」だぞ。
183そこもで:01/10/10 16:28
てよかNHKを「ワンチャンネル」とか「ファーストチャンネル」とか
いわねーだろ。
184うしゃ。:01/10/10 16:30
そういえば、カタカナをひらがな表記するのは
一昔前の流行のような気がする。
185かぷち:01/10/10 16:29
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) マジレスカコ(・∀・)イイ!!
 @^^)
  UU  
186そこもで:01/10/10 16:32
おう。いいこというー。
ネタにもコピペにもマジレスが基本だよな。
187まま氏(。〆゜)凸 p3185-ip01aobadori.miyagi.ocn.ne.jp:01/10/10 16:52
俺より八氏兄いと関西のがいいな。
188音符♪ ◆OmpCataQ :01/10/10 16:59

( _ ∧,,∧    ヤシ(・∀・)イイ!
と _ っ゚д゚)っ   エチー ダカラ アク!
189そこもで:01/10/10 16:59
ぞぬ捕獲はおびき出す罠なのかよ
190音符♪ ◆OmpCataQ :01/10/10 17:00

( _ ∧,,∧    ゾヌ ラーメン。 ジョナサンデ クエルヨ!
と _ っ゚д゚)っ   ソコモデサン クイニ コイ!
191そこもで:01/10/10 17:02
ジョナサンまじー。とかてきとーに言ってみる
192音符♪ ◆OmpCataQ :01/10/10 17:04
       
.◯ _ /),,/)   ウマイヨ! シカモ バニーチャン イルーヨ!
と#▲っ゚д゚)っ
http://piza2.2ch.net/test/read.cgi?bbs=mog2&key=998922882
続きキボーン!
まだかな〜
ワクワク...
 山へと向かう道の死霊が退治されたと知ると、街は祭のような騒ぎに
成った。至る所で酒を入れた樽が開けられ、気の早い者は飼っている
ぞぬを引き連れて早速放牧へと向かう。
「ハーイそこもでさん、ソルティドッグお代わりね」
「後チャーシュー麺もな」
 冒険者達を出迎えたかなたママのお店もまた、宴会場となっていた。
 勇気ある冒険者を一目見ようとするもの、それとは関係無しに
お祭騒ぎに便乗するものなどで溢れかえった店内で、そこもでは豪快に
チャーシュー麺をすすった。もちろんまだぞぬ肉のダシではないし、
ぞぬ肉のチャーシューでもない。それでも一冒険終えた後のラーメンの
味は、格別だった。
 ウォッカの入ったクレープフルーツのカクテルを一気に飲み干し、
中の氷をがりがりと噛み砕く。そのペースの早さに、隣に座っていた
ちひろは眉を顰める。
「そろそろ 控た方が良いんじゃないのか?」
「いーんだよ、飲み放題食い放題なんだかんなっ」
 豪快に笑うそこもでの酔いっぷりに、密かに潰れた時は自分のホテルに
連れていこうなどとちひろが考えている事も知らず、そこもではママから
渡された新しいグラスに口をつけた。
「ほらほらそこもで。ラーメン来たぞ!」
「おう、気が利くなうしゃ夫。ご褒美にごっつんこだー!」
 目の前に湯気を立てるどんぶりを置いたうしゃ夫。の頭を押さえ、
こつんとその額に額をぶつける。
 でろんとのびたうしゃ夫。の鼻の下に満足したそこもでは、
そのまま勢い良く麺をすする。
「ソコモデ オレトモゴッツンコー♪」
「おう、ごっつんこー!」
 膝の上でお零れに預かろうと待ち構えていた小さなギコの額にも、
そこもでは額をぶつける。
 翌日全ての行状を聞かされた彼は、己の行動に頭を抱え込むのだが、
それはまた別のお話。
 こうしてそこもでの伝説に、また新たな冒険が加わった。
198そこもで:01/10/15 00:39
できたってよ。
199かぷち:01/10/15 07:32
  ∧ ∧  
  (,,゚−゚) ちーってば計算高い!
@cUUっ

δ ┌┐
 ┌┘└┐ δ
 └┐┌┘   
  ││   δ 
┌─┘└∧,,∧      。。。。。。ヘッドバッド。。。
.|.   (;,゚д゚)  †   デモ パッピーエンドダ! ヨカター!
~~~~~~∪~∪~~~~~
201うしゃ夫。:01/10/18 00:15
ほんと鬼束計算高いよなあ!!
湖畔で右手にコーヒー左手に計算機なんだろ。
「今日は 右足から靴下を履いたんだ いつもは 左からなんだけど…(^_^;)」
とか言ってるんだろおおおおおおおおおおおおおおおお
ばああああああああああああああかあああああああああ
202麩の17番:01/10/19 13:38
>>201
ああ・・。私のちひろさんのイメージそのまま・・。

さすがだなぁ・・。うしゃ夫。
203そこもで:01/10/19 22:15
高橋兄みてーなやつかよ。
頭文字Dですか(w
205そこもで:01/10/19 22:25
そう、子安みてーな声で。
ちひろさんの声が、子安さん。
私のイメージ的には、千葉進歩さんがいいな。
封神演義の楊ゼンさん。
207かぷち:01/10/19 22:56
  ∧ ∧  
  (,,゚−゚) 声優わかんないー。
@cUUっ 今その人何かのアニメに出てる?>>206ナノたん。
かぷちたんだったら・・・。
[好きなものは好きだからしょうがない]って某ゲーム(w
ご存じでしょうか? それの本城祭の役やってる人です。
あとは、ヒカルの碁の藤原佐為。
でも、佐為だとちょっとイメージが違うのれす。
209かぷち:01/10/19 23:32
  ∧ ∧  
  (,,゚−゚) ありがとーっ。
@cUUっ そのゲームは知ってるけどやってないっ。誰かに借りるっ。
      佐為はこの前見たよ。なるほど。
「申し上げます、関西様。まま氏殿の作戦は
失敗に終わった由にございます」
 薄暗い空に稲妻が走る。瞬く間の閃光が、部屋を照らし出す。
三つ並んだ玉座を思わせるような椅子のうち、右端には野性味を帯びた
目の男が座り、真ん中には冷ややかな目の青年が座っていた。その前で
片膝をつき報告する部下の様子にふうんとだけ相槌を打った男は、
隣に座る怜悧な青年へと視線を向けた。
「捕獲失敗だとよ。どうする? 八氏」
 八氏と呼ばれた青年は、床に膝をつく部下に向かって
冷たい視線を唯投げかけた。その視線に、報告に上がった男の首筋から
冷たい汗が噴出す。
「ラウンジとナンデモアリを噛み合わせる計画は、どうなった?」
「今、そこもでの偽者を調達中で」
「俺はあまり気が無くない」
 投げやりとも取れるような声の裏の、冷たい響きに男は跳ねあがり、
すぐに御用意致しますっと叫んでその場を駆け離れる。
 扉の閉まる音と供に静けさの戻ったその部屋に、
くつくつと関西の笑い声だけが響いた。
「結局まま氏は、そこもでの伝説に一花添えただけじゃねぇか」
「そうだな」
 八氏はそうとだけ答えると椅子から立ちあがり、その背のケープを
翻し部屋を出て行く。残された関西は椅子の肘についた手に顎を載せ、
何かを考え込む。
 そこもでの冒険は、まだ終わらない。


 そこもでの旅 第二章 〜道との遭遇〜 完

次週のこの時間はそこもでの旅 第三章〜倫の向こうへ〜
をお送りします(?)。
かっくいー..うっとり。
213そこもで:01/10/22 00:19
そこもでをなんだとおもっていやがる。
次週、楽しみすぎ!
 ∧ ∧   
 (,,゚д゚) スゴイ!スゴイ!カコイイ!
〜|u |u
 u u  
216パピコ:01/10/22 01:46
か、かんさいさんが出てるよ…
えくすくらめーしょんのない台詞しゃべってるよ…
でもキャラはまんまだ。すごいっ。
シリアスだ〜。
楽しみにしてます!
218音符♪ ◆OmpCataQ :01/10/22 07:24

 |    
 |∧,,∧   カコイイ。。。 シカシ ヨスギ!
 |#゚д゚)     
 とノ 
 |′   
219かぷち:01/10/22 18:15
  ∧ ∧  
  (,,゚−゚) 関西ワルー!
@cUUっ

そこもで≒
ふさふさでむぎゅーでチャックじーでくるくる。

ちがうのか?
221うしゃ。:01/10/23 01:00
ぎゃはははははははははははははははははは!!!!
やしがケープ翻してる!!!
つかどんどん人が出てきてオモシロイ!続き楽しみらー
応援してますーがんばてください〜
222かぷち:01/10/25 21:09
  ∧ ∧  
  (,,゚−゚) 関西は見に来ないのかなあ。
@cUUっ
続きを・・・・・。
まだなのか……。
イベント前で忙しいのかな、
がんばってくださいね。
>作者のナノさんへ
いつも楽しませてもらってます。
ファンが高じて、自分もSSを書いてみてしまいました・・・・。
・・・・自分でも、猿マネだなぁと思うんですが・・・・。
とはいっても実は、文章力もなくて、
ここの作者さんみたいにはできないですが。
どこかの立て捨てスレでやりますが、
こちらの内容に被らないように、気をつけますので
どうぞお許しください。
>>225
リンクキボーン!
227かぷち:01/10/31 20:54
  ∧ ∧  
  (,,゚−゚) >>226 フサ同!
@cUUっ
228 ◆iSRShJos :01/11/01 00:32
>>226-227
http://piza2.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1004101564/
実はまだ、本命の登場人物、出てきてないし、
本気でへたくそなんですが・・・・。
ここでヒッソリやるつもりでいますので、
読んでやってくださいましι
229 ◆iSRShJos :01/11/01 00:33
http://piza2.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1003849208/
まちがいました・・・・ι
230うしゃ。:01/11/02 23:19
鉄腕ダッシュは一時すごい出回ったよね。
231ひよギコ:01/11/02 23:58
うしゃもかー。ひよもなー。

>>228 なぜそのスレなんだー。
続かないかな…。
オマエモナ02、頑張ってください〜。
233まりりん:01/11/04 03:26
オマエモナのサークルカットみましたよー。
素敵素敵ー。頑張ってくださいまし。
234ばれり:01/11/04 14:48
行きたかったです。
オマエモナ02。
235かぷち:01/11/04 22:24
  ∧ ∧  
  (,,゚−゚) オマエモナお疲れさま。
@cUUっ
236そこもで:01/11/05 22:54
へっ。目の前に俺の名前がつてた本だ。
なんか、きれいに製本してあってちゃんと本だぞ。
中身のイジられっぷりは。不本意だけどよっ。まあ。
237うしゃ夫。:01/11/06 00:41
俺とそこもでのメモリー本だったhearts;
鬼束は完全な脇役だな!

お疲れさんです!
238うしゃ夫。:01/11/06 17:02
&付け忘れてる・・・・・・・・・・・・・。♥
そこもでの旅 第三章 〜倫の向こうへ〜

第一節 運命はかくの如く扉を叩く

「パパン、ママン……」
 降りしきる雨の中、人々は家路を急ぐ。そのたくさんの足の間を縫っ
てよろよろと歩きながら、ギコは空を見上げた。どんよりと重い雲は、
ギコに絶望だけを与えた。
「麩ちゃん、ひよちゃん。かぷちは立派な801ギコに
なれませんでした。先立つ不幸をお許し下さい」
 蹴飛ばされないよう石の敷かれた道の隅に丸くなり、ギコはその背の
翼で体を包んで目を閉じた。
「最後に……1ページだけでも良いから、八氏×♪見たかったかも……」
 気を失う寸前のギコの呟きは、上司にも同僚にも、ましてや朋友にも
届くことなく曇空に吸い込まれて行った。
240そこもで:01/11/07 00:38
早速かよ。
241ひよギコ:01/11/07 01:05

   〜〜〜〜〜||
  ..|なめるなよ||    
   |〜〜〜〜~||@∧ ∧@    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ||ミ,,゚Д゚ミ < カプチノガ 801ジョウオウナノニ。。。。
        .⊂|┘└|つ  \_____________
        |||_ _|
        ||| || |
        ||..U U
242かぷち:01/11/07 20:19
       ⊂⊃
.      ∧ ∧
     へ(,,゚−゚) まあ!はかなげなとこがウチそっくり!
    彡  つ つ
 +';.*:' @ 
     (/ (/
243関西☆ ◆w66.NORA :01/11/07 21:48
おおう???
俺悪役じゃん!
うはははは。
初めてこの存在をしった矢先に!悪の帝王かよ!
いい!
ねえ!
244関西☆ ◆w66.NORA :01/11/07 21:52
ふ。
実は。実話。
俺も書き始めてんだぞ”鈴木で。
えい!
よめ!
http://piza2.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1005132860/l50
245 ◆maiko7I6 :01/11/07 21:53
すごいわ!
もっとわかるように上げちゃだめなの?
知らないと惜しいじゃん!
だめ。
247麩の17番:01/11/07 22:07
そうなのよね・・。
801ってはかないものなのですよね・・・。

突っ込み待ちでもなく・・。割と本気。
 彼に残された時間は、あと僅かだった。親しい者達への別れを済ませた後、
彼はいつも通り「研究室」へと閉じこもった。机の上、床、以前はガラクタ
と呼ばれる小さな部品が溢れかえっていた室内は、今では綺麗に片付けられ
ている。……いや、片付いているのではない。物が無いのだ。工具も、本も、
試作品も、全てを処分し終えたその部屋に残された最後のアイテムの前に、
彼は座った。机の上に置かれたそれは、最後の仕上げだけを残すのみ。それ
を終えれば、彼に心残りは無い。
 磨き上げられた刀身の根元に象嵌を施す。若草色の石でクローバーを模し
たのは、せめて持ち主が幸せになるようにと言う彼の願い。一点の曇りも残
さない様もう一度磨き上げ、鞘へ収める。
 机にその剣を置いたのを見計らった様に、研究室の扉が開かれた。入り口
に立つのは新たな聖騎士と賢者。そして、彼を慕っていた若い学者だけだっ
た。
「時間です」
 短くそうとだけ告げた賢者に頷き、彼は椅子から立ちあがる。最後にもう
一度だけ部屋を見まわし、そして扉へと向かう。
「届け物を頼まれてくれ」
 擦れ違いざまに彼は学者へと囁いた。泣きはらし目を赤くした学者の頭を
撫で、濡れた頬を拭ってやりながらいつもと変わりない人を食ったような笑
みを浮かべて見せた。
「これ以上俺はあいつに何もしてやる事が出来ない。だからせめてもの気持
ちだってな。あと、伝言も一つ頼まれてくれ。過去を振り返るな。未来に噛
みつかねぇお前は、らしくねえよってな」
 お前も、と彼は言葉を続けた。
「俺と言う過去と別れて、新しい未来を探しな」
 ぐずぐずと泣きじゃくる学者の髪をもう一度撫で、彼は部屋を出た。ずっ
と彼が過ごしたその館は広いようでいて、思ったよりはずっと狭かった。賢
者の後ろについて館を出た彼は、感慨深げにそう心の中で呟いた。
「ここにいたって、いいんですよ」
 前庭の眩しい光に目を細める彼に向かって、頼りなげな声で賢者は呟いた。
「名を変え、容貌も変えてしまえば、誰も気がつかないですよ」
「そうやって未練がましくいつまでもずるずるするのもまた良いんだけどな。
そうするには俺は少し、年を取っちまったんだよ」
 にやりと笑うと、彼は背伸びをした。体中を取り巻いていた重いものが全
て取り払われたような、そんな爽快な気持ちで空を見上げた。青い空には綿
あめのような白い雲。良く出来た虚像の世界。愛着は、人一倍あった。
 楽しかった日々と苦痛だった日々。半々の思い出を胸に仕舞った彼の姿が
ぼんやりと陽炎の様に滲んで、そして消えた。
 無言で片腕を見送った賢者は、騎士を伴い館を後にした。
 最後に学者が剣を抱え館を出ると、その館もまた主人の後を追うように揺
らめいて跡形も無く消え去った。最初から何もなかったようなその跡地では
ただ小さな花が風にその身を揺らすのみである。
251ひよギコ:01/11/07 23:43

   〜〜〜〜〜||
  ..|なめるなよ||   
   |〜〜〜〜~||@∧ ∧@    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ||ミ,,゚Д゚ミ < ナノさんはやはし、メガテニストか。
        .⊂|┘└|つ  \_____________
        |||_ _|
        ||| || |
        ||..U U
252うしゃ。:01/11/08 20:35
最初から最後までのあらすじはできてるのかと思ってた。
前から、板で喋ってたことがすぐに出たりしてたから、
結構いきあたりばったりな感じなのかしら?
すごいなあまじで。尊敬。尊敬。
253関西☆ ◆w66.NORA :01/11/11 00:54
>252
そうだな。
もしも俺がそこもでと仲良く、なあなあやってたらきっと味方だったんだろうよ。
同時進行かあ。
それをまんま文章にできるってすげえ。
つうかうらやますい。
つづきまだかああああ!!
明日の夜かな〜。
わくわく
255そこもでの旅:01/11/14 21:55
 ふわりと意識が浮きあがる。それと同時に翼あるギコの鼻腔を、ソースのこげる
香ばしい匂いが擽った。たちまち口腔に沸きあがる唾、低く鳴り響く胃に負け、
翼あるギコは閉じた目のままで良い匂いの元へと噛みついた。口一杯に広がる
甘いソース、磯の香りのする青海苔、さくさくするキャベツと、ふんわり蕩ける
生地。
 では無く、何処と無く塩っぽい味に硬い骨に歯が当る。そして耳元では怒鳴り声
が響く。
「俺の手に噛み付くんじゃねーよ、コラ! てよかギコがお好み焼きなんか食うな!」
 ようやく目を開けたギコの口にあったのは、見知らぬ人の手のひらだった。
「かぷち かぷち 口からよだれ垂れてるぞ」
 だらんと手に噛みついたまま垂れ下がっていた翼あるギコは、慌てて口を離す。
そして床に叩きつけられる直前にその翼を翻して天井近くまで舞いあがり、
口元を拭う。眼下には見知らぬ人、見知らぬ少年、そして彼女の上司の元上司の
頭があった。
256関西☆ ◆w66.NORA :01/11/15 04:24
お!
俺が第一発見者か?
音も無くかきこんでゆくのなー。
そりゃあそうだなわははは。
257かぷち:01/11/15 19:08
| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
 ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|∧ ∧
| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|(゚−゚,,) ドキドキ
 ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|∪∪
258うしゃ。:01/11/15 22:51
かぷちはかわいいなあ
259かぷち@:01/11/16 01:23
| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
 ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|∧ ∧
| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|(゜Θ゜) そうでもないよ。>>258
 ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|∪∪
つ、つづきを・・・・。
更新の曜日、変わりましたか?
更新まちサゲ
263関西☆☆☆ ◆w66.NORA :01/11/22 02:25
>259
お。ぶたっぱな。
264そこもで:01/11/25 04:52
以後、そこもで×ちひろ
大禁止!
265そこもで:01/11/25 05:00
ちひろ×そこもで、もっと禁止。
266麩の17番:01/11/25 15:12
・・・・ここのナノさんも、続きを書いてはいけないってことなのですか?
ここの話はもで禁以前から続いているし、楽しみにしている人も多いのですがー。
267そこもで:01/11/25 17:26
別に仇役でもいいじゃん。
敵役でなれあっちゃだめだけどよ。
268まま氏  p0481-ip01aobadori.miyagi.ocn.ne.jp:01/11/25 17:28
人の創作を左右しちゃいかんぜよ。
出演してっからムズカシイことだけど。
269そこもで:01/11/25 17:29
あーだから敵役にしろっつてるわけじゃねー。
実在のコテハン使う創作なんて、そのへん限界だろ。
わかりきったことで。
270JUNK:01/11/25 17:42
 キメラと呼ばれる複合魔獣の前に立ち、彼女は召喚具である可愛らしいオレンジ
色の細長いコンパクトを開けた。コンパクトの中には小さなフルキーボードがあり、
鏡の部分には液晶画面が嵌められていた。
「あんまりおイタしてると、召喚しちゃったり」
「出来るもんなら、やって見ろゴルァ!」
 はははと笑った彼女は、そのモバイルの小さなキーを叩く。液晶画面に『SUMMON』
のコマンドが打ち込まれ、続けて『〉8TTOUSIN』の文字も浮かび上がる。
「サモン! 8頭身モナー!」
 ぼうっと真珠色に画面が輝き、彼女の目の前の空間がノイズ交じりに歪み出す。
歪んだ空間が通常へと戻ると同時に、手足の大きい彼女の仲魔が現れた。ハァハァと
息を荒げる8頭身モナーを前に、今までの威勢を吹き飛ばしたキメラの足が竦む。
カタカタと震え始めるキメラに向かい、彼女はニヤリと笑って見せた。
「腐女子最終兵器! 耐えられるもんなら耐えて見やがれ!」
 8頭身モナーは、何も無い空間からベッドを取り出す。そのシーツに潜り込み
手を伸ばしてキメラの足を掴む。血の気の失せたキメラを満足そうに見やって、
彼女は背を向けた。阿鼻叫喚の光景がシーツの下で行われる様に、彼女に同行し
ていた青年が一人、吐気を堪える様に口を覆って地面へと蹲った。
つづきを・・。
273かぷち:01/11/27 23:22
  ∧ ∧  
  (,,゚−゚) 8頭身モナーまで!
@cUUっ
274まおすけ:01/11/28 21:22
なんか暴れん坊プリンセスみたいなーの。
かこいー♪
「俺が! 引き摺り込まれるかと思ったね!」
 椅子に座りすらりとした足を組んだ女性が、ふんぞり返る様にゲラゲラと笑う
前で、青年はオーバーアクションで彼の上司に訴えた。
「いつも通り『蛇!』とか云って逃げりゃ良いじゃん」
「その逃げ足! 足首捕まえて! あのでかいベッドに引き摺り込むんだろ!!
お前等の仲魔はよ!」
「えー? そんなもったいない事しないよ。どうせならもっと付随ダメージ加えて
A3 フルカラー 60ページ 出だしっからおこちゃま禁止でユメメッセで頒布
千円。音符ちゃんの愛と同じお値談で、お父様とおねえ様のお目にとまるように」
「やーめーれ!!」
 涙目で叫ぶ青年に同情したのか、彼らの上司はくつくつと笑いながら彼女を嗜め
た。
「それ以上 いたぶったって仕方ないだろう セブンティーン」
 セブティーンと呼ばれた彼女は、ちっと舌打ちをした。
276麩の17番 ◆yFjXJ4X2 :01/12/03 08:33
おほほほほほ・・。
うーむ。かっくいいです・・・。
麩だ!かっくいー!!
ままも災難でし、、。合掌、、。涙
278そこもで:01/12/04 09:05
ワンセブンじゃだめかよ。
うぉうおおー。
そこ×ちー
280そこもで:01/12/08 22:47
禁止。
そこ×まま
えー?やだー。
かぷりこ×うしゃ。がいい。
283   :01/12/08 23:22
コンヤガヤマダ!,,,,,,
284うしゃ。:01/12/11 01:51
>>282
ものすごくいきなりなんだねそれは。
つづきお願いしまーす。
286かぷち:01/12/13 21:06
  ∧ ∧
  (,,゚−゚) 寒くなってきたけど、ナノたん風邪ひいてない?
@cUUっ  続き楽しみにしてるよ。
冬コミ用の本で忙しいのでしょうかー。
ゆっくり続きを待ちますー。
「あいつら、俺をおもちゃ扱いしやがって!」
 自室の壁に枕を投げつけながら、青年は怒鳴った。
 彼の言うあいつら、腐女子が聞いたらまた勝手気ままに弄られそうな言葉だとも
気がつかずに。
 叩き付けられた枕が、壁をずり落ちて行くのを眺めながら、青年はやり場のない
怒りに床を蹴飛ばす。
「フィクションだろうが妄想だろうが、気持ちわりいもんは気持ちわりいんだよ」
 ああ云えばホモといって来る腐女子の減らず口に、結局彼は勝てなかった。
それどころか彼女たちをたしなめてくれると信じていた上司までもが、彼女達に
同調し、青年の気持ちを裏切った。つい先刻起こったその事を思い出せば出すほど
いらつき、哀しみに心がざわめく。
「ちひろまで、俺をホモ扱いしやがって。なんで、あいつらの肩を持つんだよ」
 もう一度枕に奴辺りしようと壁際の枕へと、青年が歩み寄ったその時だった。
「……それは、君の事が脅威だからだよ」
 不意に背中から言葉をかけられ、青年の指が枕の上で止まった。
「誰だ! お前は!」
「君の味方」
 振り返った青年の目に映ったのは、宙に浮かぶ得体の知れない生物だった。
289麩の17番:01/12/18 22:03
だ・・・だれでしょう・・。
290まおすけ:01/12/19 00:26
だ、、誰だーろ、、?
291ナノです。
(゚Д゚)誰だ!!