アニメで富山を世界にPR――「富山観光アニメプロジェクト」が、このほど始動した。
富山を舞台にしたアニメを、富山在住のクリエイターなどが制作。YouTubeや
Crunchyrollなど動画サイトを通じて世界に配信し、観光客誘致につなげる。
「やわらか戦車」をプロデュースしたファンワークスがプロジェクトを主導。
アニメを制作するのは、ニンテンドーDS用ソフト「レイトン教授シリーズ」のアニメパートや、
富山県を舞台にしたアニメ「true tears」の制作で知られるP.A.WORKSと、
富山在住の兄弟クリエイター「The BERICH」だ。
それぞれが、富山湾と立山連峰、五箇山の3カ所を、「泣かせる富山」をキーワードに
アニメ化。富山テレビのドキュメンタリー制作チームが実写映像と解説を付け、30分間の
番組に仕上げた。テーマ曲は、富山在住の若手アーティスト・sophie+さんが作詞作曲と
歌を、フナセシンイチローさんが編曲を担当した。
配信サイトはYouTubeと、日本のアニメを英語圏向けに配信しているCrunchyroll、
ニコニコ動画。YouTubeでは6月29日から、英語、中国語、韓国語、フランス語の字幕付き
バージョンを公開。Crunchyrollでは観光アニメ専用ページ「Japan Tourism Anime
Channel」をオープンし、英語字幕版をの配信を始めた。
地域のコンテンツを映像化して中国など海外の富裕層に発信し、観光客を誘致する
経済産業省のプロジェクト「地域資源活用型新規産業創造事業」として採択され、
制作費の半額・1000万円の補助金を受けた。
中国の地上波テレビでも放送したほか、7月にフランス・パリで開かれる「JAPAN EXPO
2009」や、米国ロサンゼルスで開催される「ANIME EXPO 2009」にも出展するなどネット
以外でも展開し、富山の魅力を世界にアピールしていく。
ソース:
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/29/news013.html