コンピューターエンターテイメント協会(CESA)が、毎年東京ゲームショウで行うアンケート調査の
2008年版「東京ゲームショウ2008 来場者調査 報告書」が公式サイトで公開された。
この調査はCESAがゲームショウで継続的に行っているもので、家庭用ゲームを中心に
各種ゲームのプレイ状況やゲーム周辺の消費行動など幅広い内容となっている。
その年毎の消費者の状況や気分も反映する資料となっている。
今年の回答者のおよそ77%が男性で、年々その割合は減少傾向にあるものの
依然ゲームショウが男性優位のイベントであることを伺せる。
また平均年齢は24.5歳、そして来場者の8割近くが19歳以上となっている。ここ数年、主催者は
子供の来場者数増加を打ち出しているが、こちらからはイベントが大人優位であることが判る。
ゲーム機関連の保有状況の調査結果が興味深くなっている。ニンテンドーDSとPSPが
過去3年間で順調に伸びており、今年の保有率はそれぞれ78%と68%に達した。
一方で、コンソー機ではPS2が徐々に数字を落とし今年は79.5%、またWiiは41.3%、PS3が28.9%、
Xbox360は15.6%である。好調さが伝えられるWiiだが、普及率だけでみると未だPS2の半分で
あることが判る。さらにPS3 とXboxの普及の遅さからは、現在のゲーム機市場が携帯機優位の
市場と判断出来そうだ。
マンガやアニメとの関連で興味深いのは、ゲームショウ来場者がゲーム以外の趣味として
挙げたトップが「マンガ・アニメ」となっていることだ。全体の70.1%が「マンガ・アニメ」を
趣味としているだけでなく、この数字は2006年の62.8%、2007年の64.6%から上昇傾向にある。
ファン層が重なるとされるゲーム、アニメ、マンガのつながりが、こうした数字からも理解出来る。
今年のゲームショウではCGアニメ『バイオハザードディジエネレーション』の完成試写会や
『戦国BASARA』のアニメ化決定の発表も行われている。アニメに関連したプロモーション、
マーケティングも、こうした事実が背景にあると考えて良いだろう。
CESAの調査は、毎年同じ質問を行う継続調査に加えて、その年毎の個別の質問も行っている。
今年は、ユニークな質問として「高橋名人の認知度」に対する問いがあった。
この認知度調査では全体の71%が高橋名人を知っていた。しかし、一番認知度の高かった
30歳から39歳の男性では92.2%まで達しているが、10歳から12歳の女性の認知度は0%だった。
また、高橋名人と聞いて連想する言葉では、「16連射」が441件で他を大きく引き離した。
アニメ!アニメ!
http://animeanime.jp/biz/archives/2008/12/_cesa.html 東京ゲームショウ2008 来場者調査報告書
http://www.cesa.or.jp/uploads/TGS2008_J.pdf.pdf