【野球/WBC】選手の気分はオープン戦 アメリカはいつになれば本気を出すのか

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1いかんのか?φ ★
 WBC初制覇を“本気”で狙いにいくと報じられてきた開催国のアメリカ代表が3月5日、
ホワイトソックスとの練習試合を行い、そのベールを脱いだ。

 結果は4対4の引き分けに終わったが、その内容は惨憺たるものだった。投手陣は13安打4失点を喫し、
打撃陣も先発選手が揃っていた6回までで4安打2得点という貧打ぶりだった(引分けとはいえ、
WBC側のチーム補充要員として準備していたホワイトソックスのマイナー選手が6回から次々と
代表メンバーと交代で出場しており、8回の同点場面も彼らの活躍だった)。

 それ以上に印象的だったのが守備の連係ミスだった。

 5回途中で一、二塁間の挟殺プレーが起こったのだが、結局一塁のカバーに投手が入らず、
みすみすセーフにしてしまったのだ。前日の3月4日に集まって初練習を行った後の練習試合。
連係プレーの練習をする余裕などあるはずないのだから、チームとしての熟成を求めるのは
酷だと言わざるを得ないが、明らかに試合内容はオープン戦に近いものだった。
これが3月8日に1次ラウンド第1戦を控えているチームなのかと寂しさすら憶えた。

■アメリカの目標は「決勝ラウンドへ行くこと」と控えめ。

「皆一所懸命プレーした。守備面ではいいプレーもあり、三遊間は素晴らしいダブルプレーを決めたし、
ゾブリスト(レイズ)も複数のポジションをそつなくこなしてくれた。
今日はあくまで選手にとってスプリングトレーニングでの練習試合に過ぎない。
チームのムードは非常にいいし、短期間ながらチームとしてのまとまりも申し分ない。
我々の目標は(決勝ラウンドが行われる)サンフランシスコに行くことだ。
選手たちの能力とモチベーションの高さを考慮すれば、いい位置にいると思っている」

 今大会のアメリカ代表を率いるジョー・トーリ監督は、あくまで前向きな発言に終始した。

>>2へ続く)
http://number.bunshun.jp/articles/-/353470