アジア・チャンピオンズリーグで敗退した名古屋グランパスは30日、
アデレード空港から帰国の途に就いた。29日にアデレードに0−1で敗れベスト8入りを逃し、
リーグ戦でも13位に沈み中断期間に入ったが、ドラガン・ストイコビッチ監督(47)は
夏の補強には頼らず現有戦力でのチーム立て直しを宣言。
「エブリシング・イズ・ポッシブル」。全て可能だと強調し、6月7日から始まる飛騨古川キャンプで
決定力不足を改善するためのハードトレーニングを予告した。
失意のACL敗退から一夜明け、アデレード空港に現れたストイコビッチ監督は、
やや眠そうな表情ながらも、しっかりと前を向いていた。
「我々には立て直すための十分な時間がある。エブリシング・イズ・ポッシブル」。
13位に低迷しているリーグ戦だが、再びアジアの舞台に戻ってくるためには後半戦の巻き返しが絶対条件だ。
では、どう立て直しを図るのか。夏の移籍期間にひとつ空いている外国人枠を使う補強という策もあるが、
ピクシーは「選手のリクエスト? それは考えていない」と否定。
久米GMも「現段階では、ない。ボランチも中断明けには戻ってくるし、
前線もケネディの回復を待つことが最優先」と明言した。
ならば、現有戦力を鍛えるしかない。ACL敗退の要因を「決定力不足」と断じたピクシー。
その手始めとなる飛騨古川キャンプは、練習試合の日以外は2部練習が予定されている。
「ハードなキャンプになるだろう。もちろん攻撃に重点を置いたものになる。
われわれはペナルティーエリア内での決定力という問題を解決しなければならない」と予告した。
選手たちもそれは望むところだ。MF藤本は「次のキャンプでチームをちゃんと作りたい」と
決意表明し、GK楢崎も「なんとか明るく前向きに持っていきたい」と訴えている。
ピクシー自身はパスポート更新のため直接帰国せざるをえず、キャンプは3日目からの合流。
それまでは母国セルビアからジュロブスキー・コーチを介して指揮を執る。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/201205/CK2012053102000068.html