「断って大丈夫か?」――。こんな声が聞こえてくる。
イリュージョニストの引田天功が28日行われる金正日総書記の葬儀に参列しないことを発表した。
引田は金総書記の死亡報道が流れた19日に、北朝鮮当局から葬儀への出席を求められていることを明らかにした。
その後、「白の衣装という指定がありました」と言い、数珠と和紙を持参するよう要請されたことも公表した。
引田は98年と00年の2回、北朝鮮の招待を受け、平壌で公演を行った実績を持つ。
金総書記のお気に入りで、彼に「帰さない」と足止めされたという話は有名だ。
今回の参列辞退で危惧されるのが“過去の二の舞い”だ。
99年6月、引田は自宅マンションに何者かが侵入したとして警察に被害届を出した。
2カ月前の4月半ばのこと、外出から帰ると棚の中に見たこともないミッキーマウスの人形が置かれており、
その人形は前年に引田の車内から盗まれたアンティーク人形のレプリカだったのだ。
このとき引田は「一瞬、全身に寒けを感じました」と語った。
「希少価値の高いミッキーマウスを盗み、そのレプリカを置いて立ち去る。
この手の込んだやり方に、当時は北朝鮮との関係が注目されました。
引田はこの年、北朝鮮で開催された『世界芸術祭』への招待を辞退。
その後、ミッキーの一件のほかに、甲府市内で警察官を名乗る2人の男に拉致されそうになったことや、
“金正日総書記がお待ちです。すぐに訪朝の手続きをしてください”という電話を受けたことを明かした。
今回、葬儀参列を辞退したことから、“また何か起きるのでは?”と心配する声が起きているのです」(警察関係者)
金総書記は死去したが、北は何をやらかすかわからない国。平穏無事に年末年始を過ごせるだろうか。
ソース:niftyニュース/ゲンダイネット
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/gendai-000161753/1.htm