6大会連続出場のサッカー大国を相次いで襲った“悲劇”
主力FWは絶望的
●早熟の天才児
1930年の第1回W杯ウルグアイ大会で3位に入ったが、54年大会から86年大会まで
予選落ちが続いて「サッカー不毛の地」と呼ばれた。しかし、90年大会以降は連続出場を
果たし、94年米国大会でベスト16、02年日韓大会でベスト8に食い込んだ。
実力、実績十分のサッカー大国なのだ。
これは「全米中から有望選手を全寮制のサッカー学校に入れて英才教育を施すプロジェクト」
が奏功したから。サッカー学校OBのFWアルティドール(ハル・シティー)は07年11月、
18歳になったばかりで代表デビュー。今年6月に南アフリカで開催されたコンフェデ杯では
「国際Aマッチ36戦不敗」を狙っていたスペイン相手に先制ゴールをブチ込み、
その名を世界にとどろかせた。
●芝の上の奇跡
80年冬季五輪のアイスホッケー。大学生主体の米国が世界ナンバーワンのソ連を破った。
その偉業は「ミラクル・オン・アイス」と語り継がれている。コンフェデ杯でスペインを破り、
米国大手通信社は「ミラクル・オン・グラス(芝の上の奇跡)」と打電した。
08年欧州選手権を制したスペインは、それから世界ランク1位をキープ。
米国は“世界王者”を相手に機敏なカウンター攻撃でスペインを浮足立たせ、2ゴールを
奪って世紀の番狂わせを演出した。勝利の瞬間、米国ベンチは優勝したかのような大騒ぎ。
ブラッドリー監督は「米国サッカーが着実に進歩していることを証明した」と叫んだ。
南アでも、ミラクルを起こすだけのポテンシャルを持っている。それが米国サッカーなのだ。
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ゲンダイネット 2009年11月3日更新
http://gendai.net/?m=view&g=sports&c=040&no=34581