バファローズに再びローズを―。オリックスが、今シーズン限りで巨人を退団することが決定的な、
タフィ・ローズ外野手(37)の獲得に動くことが5日、明らかになった。
バファローズにローズが帰ってくる可能性が出てきた。助っ人史上最高の360本塁打をマークした最強のアーチストが、
オリックスの補強リストのトップに名前を連ねていた。
「日本でコンスタントに出場すれば、まだまだ打つような気がする」と球団関係者が、率直な評価を口にした。
豪快な打撃と親しみやすいキャラクター。ナニワのファンを虜にしてきたローズが、再び関西を熱くする時がやってきた。
「迫力不足や」と、今シーズン当初から仰木監督は嘆き続けていた。
信頼できる大砲獲得こそが、2年目を迎える合併球団の最大の補強ポイントだった。
ローズにとっては、悔いの残るシーズンだった。だが、5月に右肩を痛めた影響で、8月9日には出場選手登録を抹消。
同26日には内視鏡手術にも踏み切った。今季で巨人の2年契約は切れるが、チームは世代交代を図る方針。
このまま退団を強いられることが決定的になった。
資金的にも見通しは明るい。今季は推定5億4000万円だった年俸も、大幅にダウンすると見られる。
宮内義彦オーナー(69)も常々、必要経費の支出には理解を示してきた。プレーオフ進出争いが白熱してきた6月。
サイモン、スチュワート2人を緊急獲得した費用は1億円にも満たなかったが、同オーナーは上限を2億円としていたという。
2001年にはプロ野球タイ記録55本塁打をマークし、近鉄をリーグ優勝にも導いた。
神戸と大阪でダブル・フランチャイズ制を導入し、苦心する大阪での営業面の巻返しのために、
ローズ獲得にかかる費用は決して高くはない。
96年に来日してから日本に10年間も在籍し、外国人枠にとらわれないメリットもある。
仰木監督も今年を含め7年間は対戦相手の監督として、3年間は解説者としてローズの実力を高く評価していた。
今季も101試合で打率こそ2割4分と低迷したが、27本のアーチを放った。フル出場すれば、30本塁打以上は確実。
2年目の飛躍に向けて、オリックスがローズ獲得に照準を絞った。
(一部略)
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/giants/sep/o20050905_10.htm