自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 第71章

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1創る名無しに見る名無し
ハイテク兵器 vs 剣と魔法。
内容はガイドラインを参照。

・sage厳守。
・書きこむ前にリロードを。マナーとして。
・SS作者は投下前と投下後に開始・終了宣言を。分断防止のため。
・SS投下中の発言は控えてください。
・支援は50レスに1回。
・嵐、煽り、気に食わないコテは徹底放置。自然現象として脳内あぼーんしましょう。
・品性に欠けるレスはなるべく付けませんよう。
・気に食わないレスを、気に食わないコテハンまたは気に食わない人間のものと根拠無く認定するなかれ。
 ループ禁止。対策としての『萌え』などには書き手も読み手も極端な反応をしないこと。
 そんなことより海産物の話でもしよーぜ。
・以上を守らないものはぬるぽと見做し、鉄槌制裁( ・∀・)つ=■彡☆))`Д´)されます。

前スレ
自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 第70章
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1318261509/

保存庫
ttp://www26.atwiki.jp/jfsdf/
ttp://pixus.iinaa.net/jfs.htm

分家
ttp://jbbs.livedoor.jp/movie/4152/fjieitai.html
2創る名無しに見る名無し:2012/01/14(土) 16:59:47.11 ID:DG2anOgz
新暫定ガイドライン
0. 現代科学であれ男塾理論であれ異次元科学であれ議論であれ、第一に置くべきははスレ住人が楽しいこと。住人が不快に思う事は避ける。
1. 投下してくれる作者は神。批評はいいが節度を持ってやること。
2. 「自衛隊がファンタジー世界に」とあるように、あくまで「現代の日本国自衛隊」が主に関わる話であること。
3. 自衛隊の組織・装備はあくまで現用もしくは近未来的に配備が予想されるものに限る。
  核兵器・旧東側諸国製兵器・未来兵器・巨大人型兵器など、現代の日本国が配備するにはナンセンスなものは極力避けること。
  現代科学と作中の設定で説明できる場合にはこの限りではない。
4. 軍事力の背景となる社会構造、政治・戦略・作戦・戦術・戦闘に関してはある程度しっかり設定しておくのが好ましい。
作中の設定で説明できないものは避けること。
5. F世界側の設定は作者が勝手に決めることが出来るが、「超魔法・無敵キャラまんせー」な話にならぬよう気をつける。
  基本的には自衛隊・近代兵器マンセーの方が好まれる。
  また、オーバーテクノロジーの扱いは慎重に。
6. ファンタジー側の人間もきちんと描写する方が好ましい。
  自衛官主観という演出などであえて描写しないのはこの限りで無い。
7. 萌えだけ、エロだけ、グロだけを目的とした作品は、このスレ以外のしかるべき板やスレに書き込むこと。
8. スレ外の該当作品にかんする批評などの雑談は、ほどほどに。
9. 次スレは>>980か480KBを踏んだ方が立ててください。
3創る名無しに見る名無し:2012/01/14(土) 17:00:29.66 ID:DG2anOgz
■今までこのスレで討議された議題

・ファンタジー世界の市場規模についての考察
・麻薬による世界支配は許されるか
・江戸時代とファンタジー世界の類似性について
・大陸国家VS海洋国家戦略、その長短について
・マッチとメラ、着火手段としてどちらが優れているか
・F世界での日本経済再生と交易について
・ドラゴン…契約方法と空軍戦力としての有効性を考える
・自衛隊的ダンジョン攻略法
・対人地雷と魔法の罠。
・F世界における神の影響力について。
・F世界的陣地攻略法
・熊に見るモンスターの手強さ
・巨大昆虫対策〜界面活性剤から核弾頭まで
・決闘における非致死性制圧法(殺さずにいたぶる百の方法)
・F世界の街道、交通路における運搬手段が道に与える負担うんぬん
・銃弾を受け付けない素材を武具の材料に用いれるか
・マクロ経済を考慮すべきか
4創る名無しに見る名無し:2012/01/14(土) 17:00:51.83 ID:DG2anOgz
■さんざんガイシュツの話題
・シーレーン確保における脅威の排除(海賊、海の怪物対策)
・日本が傭兵を雇用することは可能か?
・萌えは是か否か。
・議論は是か否か。
・魔法・怪物の設定(最終的には作者に一存という結論)
・補給が断たれた場合、弾薬を何とか確保可能か?不可能な場合はどうなるか?
・球形以外の世界。
・食糧対策・餓死者の局限−魔物を喰らうモノ−
・在日外国人・異世界住人対策。政治思想の殴り合いは勘弁
・資源・エネルギー問題。
・外交方針について。
・人間と亜人の共生について。

ガイシュツだが、再考察とかは特に禁止されてない
SFは禁止だと言うことです
5創る名無しに見る名無し:2012/01/14(土) 17:01:14.88 ID:DG2anOgz
関連サイト
「帝國召喚」(作:くろべえ/分家皇軍スレ)
ttp://www.geocities.jp/wrb429kmf065/index.html

「輸送戦記」(作:Call50/本家)
ttp://homepage2.nifty.com/Call50/

分家まとめサイト
ttp://www.geocities.jp/wimsigma/

SSの書き方
ttp://www6.plala.or.jp/Action/taidan01.html
ttp://www6.plala.or.jp/Action/taidan02.html
6創る名無しに見る名無し:2012/01/14(土) 17:02:23.12 ID:DG2anOgz
過去スレ
創作発表板
70 ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1318261509/
69 ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280728791/
68 ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1261921219/
67 ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1254132077/
66 ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1247917732/
65 ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1242886494/
64 ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235983300/
63 ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220184382/
軍事板
63 ttp://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/army/1220300122/
62 ttp://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/army/1214912385/
61 ttp://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/army/1210853200/
60 ttp://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/army/1206945872/
59 ttp://hobby10.2ch.net/test/read.cgi/army/1200068856/
58 ttp://hobby10.2ch.net/test/read.cgi/army/1187502563/
57 ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1181167154/
56 ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1177836560/
55 ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1173715591/
54 ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1171625885/
53 ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1170750554/
52 ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1166436294/
51 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1163066160/
50 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1161084208/
49 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1160188326/
48 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1157263954/
47 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1153579549/
46 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1149155655/
45 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1145708454/
44 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1141803533/
43 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1138537013/

42以前は保存庫参照
7創る名無しに見る名無し:2012/01/14(土) 21:01:37.47 ID:2pIwoEzt
>>1
スレ立て
乙です。
8創る名無しに見る名無し:2012/01/15(日) 03:43:00.10 ID:FW+nPVIo
建て乙
9創る名無しに見る名無し:2012/01/15(日) 11:45:10.81 ID:rul61JSg
>>1
10創る名無しに見る名無し:2012/01/18(水) 20:07:58.54 ID:QyJzENsZ
なんか誰も来ねーのな…物語氏は間が開くからともかく
11創る名無しに見る名無し:2012/01/19(木) 12:12:46.29 ID:TKVFBmev
もう死んでるんだから地道に投下を続けてる人を地道に応援しててください
12創る名無しに見る名無し:2012/01/19(木) 22:27:15.48 ID:0LBRUi3+
新たにSS書く人はなかなかいないだろうね
普通のSSより明らかに敷居が高いジャンルだからな…
自衛隊の兵器情報とかみんなどこで調べてるんだろうな。
考えただけでも大変そうだ。
13創る名無しに見る名無し:2012/01/19(木) 23:35:06.13 ID:PVjAeR3n
>>12
防衛省のHPと防衛白書は型番と考え方や部隊名知るのにマジお薦め
14創る名無しに見る名無し:2012/01/20(金) 02:01:50.80 ID:6M83pyIZ
ネットを2chくらいにしか使えない>>12には少なくとも到底無理だな
15創る名無しに見る名無し:2012/01/20(金) 08:22:07.32 ID:YKeY7MM+
正直な所>>13は鉄板というか基本
その程度の事すらしてないと、なろうの量産型架空戦記になる

そして架空戦記スレで酷評されたりする
16↓スレ推奨(マスメディアの情報は先ず疑って、鵜呑みにせんように!):2012/01/20(金) 11:03:54.17 ID:8B2aY87c

【皇室】チャンネル桜の姫?高清水有子【秋篠宮】9
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/mass/1323652918/


260 :(NHK大河ドラマ) 「平清盛」で本当に汚いのは人物描写:2012/01/13(金) 03:14:01.68 ID:RK442VnOP

(URL略)

NHK大河ドラマ「平清盛」に対し、兵庫県の井戸敏三知事が「汚い」と噛みついて物議を醸しているが、
本当に汚いのは作中の人物描写であり、そこかしこに「反皇室」的な要素が滲み出ていることである。

これまでもNHKの反日偏向プロパガンダに抗議してきた者として、その点を指摘しておきたいと思います。


※産経 1月12日:大河ドラマ「平清盛」画面 兵庫知事「汚い」発言に批判殺到
 ・兵庫県の井戸敏三知事が、松山ケンイチさん主演のNHK大河ドラマ「平清盛」について「画面が汚い」と発言したことに対し、
  批判する電話やメールが多数寄せられたことを11日、県が明らかにした。

 ・朝廷の法皇にしろ、天皇にしろ、上皇にしろ、皆政治でもうぐちゃぐちゃになって…法皇が“エロ親父”みたいな描き方とか、
  とにかく朝廷・皇室をマルクス主義的な唯物史観論で“権力争いの権化”みたいな…
  出てくる人皆、とんでもない形で描くというね、そういうものが汚いんです!
 ・“平清盛が白河法皇の子供だった”これも未だ「説」なんですよ!
  それがハムレットのごとく悩むみたいな…とんでもないところがありますから、抗議とかしていきたいと思います!


266 :↓マスメディアの情報は先ず疑って、鵜呑みにせんように!:2012/01/13(金) 14:16:10.66 ID:rpKd9tXn0

NHKの極左捏造路線 何とかなりませんか? 新2
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/nhk/1316100353/
17創る名無しに見る名無し:2012/01/20(金) 19:23:21.24 ID:4BRegSyn
自衛「隊」だから難しいね。どこの部隊?車両の数は?歩兵の火器は?っていう。自衛官が、とかなら
敷居は下がるだろうが、それだと普通の異世界召喚物との違いが出ないし。まあ、書いてみようと思って
挫折した者の感想だが。部隊ごとってのが、色々詰めていくと本当に難しいんだよ。
18創る名無しに見る名無し:2012/01/20(金) 19:23:51.98 ID:4BRegSyn
ageちゃったごめん
19創る名無しに見る名無し:2012/01/20(金) 20:58:58.99 ID:IXyxXBHz
>>17
ネタが出てきたのはいいんだけど、できるだけ整合性を取るためにネットで資料収集に時間を割いちゃうんだよね……
お陰で色々怒られた……

ここのスレ住人的には防衛省のHPと防衛白書の他にも、買っておいた方が良い資料本(?)みたいなのって何かありませんか?
20創る名無しに見る名無し:2012/01/20(金) 21:18:04.17 ID:+i1NZRs7
>>19
結局そこだろうな…
自分自身は二次SSをちょっと書いた経験くらいしかないから想像の域を出ないけど、
おそらく普通に創作のSS書くのも結構大変だろう。
それに加えて長編になりやすいジャンルで
おまけに資料もたっぷり読み込まなきゃならんとなると
なかなかとっつきにくいと思う

しかもきついことにこのジャンルって短編SSを描くのにも
結構軍事系、生活ものなら産業系の知識が必要な気がするんだよね…
21創る名無しに見る名無し:2012/01/21(土) 00:22:17.10 ID:xCvJx8lX
>>17
Wikiは鉄板として、陸海空のどれなのかっていう話もあるけどどれなの?
普通科だったらキャラクターの深みを出すためにも、歩兵の本領は個人的にお薦め
22創る名無しに見る名無し:2012/01/21(土) 01:36:44.38 ID:n8qNO4Nx
>>19
資料としてはwikipeに毛が生えた程度なんだけど、買って損はないし
装備以外の話もちょっとは載ってるのは「萌えよ 陸自学校」
かな

>>17
俺も実弾持たせて中隊程度を異世界召喚させるために射撃競技会の最中に転移させようとしたら
結局「射撃競技会で使わない装備と弾薬は持ち込めない」という事で、一部の装備が欠けた状態に…
という状況に陥った
特に小銃班の小銃弾が足りない(競技会では弾薬保管所の警備ぐらいしか小銃と実弾を持たない)
23創る名無しに見る名無し:2012/01/21(土) 08:23:04.04 ID:TjRua+4D
普通に考えたら、いずれは弾も燃料も尽きて結局現地の人と同じような装備で
戦うことになるんだろうけどね。後は命令系統とか、自衛隊で使われている
用語が課題かな。

って感じで書けん書けんと言ってても仕方ないから、>>2に抵触しない限りで
何か始めてみようかねえ。そのうちキチンとした自衛隊ものが書ける人が現れる
ことを期待してw
24創る名無しに見る名無し:2012/01/21(土) 11:29:48.37 ID:n8qNO4Nx
>>23
>普通に考えたら、いずれは弾も燃料も尽きて結局現地の人と同じような装備で
>戦うことになるんだろうけどね
ガープス・シリーズの魔法に「豊穣の角」って魔法があって
これが「矢筒や弾丸入れなんかにかけると、矢や弾丸が無限に生じるようになる」
ってものなんだが、これを応用すれば弾薬の問題は解決できると思った
ただし、手で1発ずつ取り出さなきゃならない、取り出したものは1分以内に使わないと消える、
武器そのものにはかけられないから無限連射の機関銃なんてものは作れない
とかの制限があるが

あと、魔法の消費コストも高い(その世界での弾薬の価格の50倍と計算した数値の魔法エネルギーを消耗する
例えば仮に矢が2ドルならエネルギーを100ポイント必要とする)
25創る名無しに見る名無し:2012/01/21(土) 12:50:51.82 ID:/zNmaHot
>>23
転移するのが国じゃなくて自衛隊ならまずそうなるだろうね

あとは戦国自衛隊みたいに現代知識を駆使してなんとか武器を作っていくとか…
26創る名無しに見る名無し:2012/01/21(土) 17:04:27.52 ID:d5LcOPQQ
黒色火薬の5.56mm弾をだな
27創る名無しに見る名無し:2012/01/21(土) 18:25:41.40 ID:GDh2FmST
硝煙もっくもくで前が見えねーよw

…マジな話、煙が多すぎるせいでろくに命令も伝えられなくて困ったそうな。
28創る名無しに見る名無し:2012/01/22(日) 01:26:40.13 ID:xy4dxVHV
隊員「状況ガス!! 退避! 退避!」
隊長「だから黒色火薬をMINIMIで使うのは反対だったんだ!」
29創る名無しに見る名無し:2012/01/22(日) 12:49:23.37 ID:SZgkX7dg
しかし自衛隊が風上にいたため風に流されて敵軍に向かう硝煙の海。
敵将(何だあの煙は…はっ、もしや毒では!?)
敵将「毒煙が来るぞ、退却、退却!」
たいした損害も与えていない(自衛隊基準)のに目の前でわらわらと逃げていく敵に、自衛官たちは何が起きたのかもわからず唖然とするしかなかった。
…続かない!?
30創る名無しに見る名無し:2012/01/22(日) 12:56:29.38 ID:xy4dxVHV
黒色火薬が入手できるなら火縄銃あるだろw
31創る名無しに見る名無し:2012/01/22(日) 14:13:07.76 ID:e9LCBBKF
>>30
火薬兵器が存在しても「銃」という形ではないかもしれないぞ
発祥地の中国でも投擲爆弾とか大型ロケット花火とか短時間火炎放射機とか色んな派生の方が多く
鉄の弾丸を発射する石火矢とかはその一つに過ぎないし
32創る名無しに見る名無し:2012/01/22(日) 14:33:45.38 ID:7C1r6BIb
現代火器に使うには黒色火薬は燃え滓がハンパないべ
一点射ごとに清掃しなきゃならなくなるしガスチューブもすぐ詰まるだろうな
33創る名無しに見る名無し:2012/01/22(日) 16:43:29.94 ID:gGjC3vrC
>>32
自動火器として使い物にならないな。
工業生産でないから数も確保できないし。
34創る名無しに見る名無し:2012/01/22(日) 16:57:45.01 ID:xy4dxVHV
カラシニコフ技術中将「AKならすべて問題ない」
35創る名無しに見る名無し:2012/01/22(日) 23:21:13.66 ID:IWiZUToR
黒色火薬のエネルギー発生量は、TNT火薬の凡そ半分
同威力叩き出すには、薬莢の容積二倍必要
保管は湿気にだけ気をつければ良いけど、滅茶苦茶嵩張るなw
>>29
正解w
黒色火薬は発火後、亜硫酸ガス出すから毒ガスですw
36創る名無しに見る名無し:2012/01/23(月) 10:33:22.29 ID:Q+bYM9Bm
>>35
TNTは「爆薬」だ、火薬じゃない。薬莢なんかに入れたら、弾飛ぶ前に銃身破裂するわw
どうも火薬と爆薬を混同する人が多くて困るな。
今の薬莢に入ってるのは無煙火薬、ニトロセルロースだ。
37創る名無しに見る名無し:2012/01/23(月) 14:11:54.81 ID:KkHHetYs
つまりこのスレ、一連の作品群のレベルは大体そんなものってことですね
38創る名無しに見る名無し:2012/01/23(月) 23:07:13.73 ID:54ezCq9P
爆薬も火薬も大して変わらん
法制度で分類されてる位なもんだ。
39創る名無しに見る名無し:2012/01/23(月) 23:17:46.32 ID:betxKdfy
火薬は燃えるけど爆薬は直接火をつけても燃えたり爆発しない程度に鈍感になるよう製造されてるという違いがあるはずだぞ
同じ量でも爆発の威力が段違いだから
40創る名無しに見る名無し:2012/01/23(月) 23:51:24.74 ID:2YI91vQl
ニトロセルロース綿のほうが爆轟速度大きいから(仮に)TNT入れても
爆発しないんじゃないかな、分からないけどw
41創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 00:06:33.60 ID:646tqh8l
>>39
そりゃ一般に爆薬として使うのが燃焼速度の早い危険な火薬だからだ。
黒色火薬が鉱山で爆薬として使われてた時代もある。
42創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 00:21:18.82 ID:ohUES/5g
>>41
それは当時ほとんど黒色火薬一択しかないからだろ
43創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 00:24:28.43 ID:ohUES/5g
あと
>>38
科学的分類もあるぞ
火薬は燃焼速度が音速以下
爆薬は燃焼速度が音速以上
44創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 00:26:21.62 ID:646tqh8l
>>42
その通り
だが今の議論には何の関係もないぞそれ
45創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 00:40:10.32 ID:646tqh8l
>>43
それ科学的でも何でもない。
世界どころか日本でも通じる概念じゃない一部の話だから。
46創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 01:00:48.92 ID:ohUES/5g
>>44
そういうなら鉱山で爆薬として使われて立って話からして火薬と爆薬の区別の仕方に全然関係無い
お前から話しておいて何を言ってるんだ

>>45
そうか?
燃焼速度が低いと実質的には爆薬として使われる事は少ないんだから(お前も>>41で言ってる)
通じないというのは変だろう
特に軍事用
47創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 01:10:54.87 ID:TajkzRAl
なにこの不毛な争い
とりあえず辞書みた程度じゃない専門知識だれかprz
48創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 01:15:43.18 ID:ohUES/5g
というか「今現在爆薬として使用されることの無くなったものは、爆薬とは呼ばない」
でいいと思う(かつて爆薬として使われた事もあった、という「歴史」までは別に否定しないが)
もともと火薬の発祥段階から爆薬との違いがあるわけじゃないし
最初から爆薬として使うことを目的として開発された爆薬(ダイナマイトとか)があるわけだし

「求められた運用想定に合致する性能を持ってないものはそう呼ぶ事は無い」と言い換えてもいいかも
49創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 01:17:28.86 ID:kreIs0zG
>>45
軍事的にも重要じゃないか?それ
超音速で燃焼する爆薬は爆弾に用いられるし、音速以下の火薬は銃砲の装薬に用いられるってだけの話だけれど
50創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 08:32:29.59 ID:646tqh8l
>>47
法律的には火薬=推進等に使う物、爆薬=発破に使うもの。(火薬類取締法)
JIS的には爆薬は火薬の一部で燃焼速度が音速を超えるもの。
一般的には・・・・まぁ法律用語と一緒か。とりあえず用語として日本国内ですら統一されてない。

>>49
それは結果であって定義的な問題じゃないからね。
51創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 10:47:29.05 ID:bVw5S4u0
とりあえず、薬莢に入れる薬についてまとめておこう。
黒色火薬、無煙火薬は燃焼速度が音速以下なのに対してTNTは秒速7000m
くらいという桁違いの速度です。RDXなんかは8500mも出ます。
そんなとんでもない速度なので、起爆させると爆轟波という衝撃波が強力な爆風を
発生させます。この威力でいろんなものをブッ壊すわけです。
で、そのままTNTを薬莢に入れるとどうなるかというと、>>36が言うように
銃身が破裂して吹き飛びます。
破裂しない程度に量を減らしてしまうと弾はほとんど飛びません。
弾飛ばすには膨張ガスだけあればいいんです。爆轟波は不要どころか迷惑極まりないのです。
要は「TNTは弾飛ばすのには使えないからどこも使ってない」という当たり前のことです。
52創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 12:41:10.79 ID:UfJRsvnI
やっときちんと理解してる人が来てくれた
ありがとうありがとう
53創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 19:32:11.16 ID:TajkzRAl
いつもいる奴らだろ
54創る名無しに見る名無し:2012/01/24(火) 23:15:17.36 ID:XZ7ozTa8
お話まだですか?
55創る名無しに見る名無し:2012/01/25(水) 00:15:06.21 ID:D+bvxxPQ
元々別スレ用に作っていた世界観と世界設定が、肝心のお話が難儀しているんで
こっちに流用しようかと考えてるが、召喚された日本側の設定が物語氏の二番煎じにしかならないのがどうもなあ…
56創る名無しに見る名無し:2012/01/25(水) 00:54:42.05 ID:vRcbnYU/
日本側の設定が似てるのはしょうがない。
経済が崩壊して大混乱の中で国軍がクーデターとか現実でも普通にあるし。

民主党政権のまま国家の統制が取れずにグダグダ揉めながら外国と小規模な軍事衝突を繰り返し、
中途半端で煮え切らない外交態度のせいで周り中を敵に回し大戦勃発とか…
どうも日本の政治力を評価するとこんなプランしか立てられないな。
57創る名無しに見る名無し:2012/01/25(水) 08:18:48.91 ID:o+B4jn6Y
いっそネタに走れば許してもらえるのだろうか?
58創る名無しに見る名無し:2012/01/25(水) 08:27:53.99 ID:4U2lN3YL
>>55
別に二番煎じでもいいじゃん
パクりの域まで行ってなきゃ問題ないと思うけどなぁ
設定や背景も大切だけど、やっぱり一番大切なのは独自のストーリー展開とキャラクターでしょ
59創る名無しに見る名無し:2012/01/25(水) 19:07:28.16 ID:HLvByj50
別に日本が軍事国家になっても他国を侵略しても
日本が勝つ国家転移物なら何でもいい
60創る名無しに見る名無し:2012/01/25(水) 22:03:57.20 ID:Fkr7RzBy
第二次大戦を上手く乗り切って、
今みたいな軍事アレルギーでもなければ、軍官僚組織が肥大化してない日本とかじゃないと
政治面でグダグダになるから、そこら辺のどう改変するかだね
61創る名無しに見る名無し:2012/01/25(水) 22:53:05.30 ID:D+bvxxPQ
>>56
自分たちが危機に直面した当事者でないかのような他人事的でgdgdな「議論のための議論」してる国会を
官僚も国民も自衛隊もシカトするようになって、自分たちで別個に暫定政権作って
そっちに実質的な権限を移行させちゃう(無血クーデター)とかも良さそうだ
62創る名無しに見る名無し:2012/01/25(水) 22:57:15.58 ID:HLvByj50
それって革命なんじゃ・・
63創る名無しに見る名無し:2012/01/26(木) 00:16:48.10 ID:eMwmCh5h
革命ではなく「国家非常事態による超法規的な行動」であります。
なお国会議員の一部に特定伝染病の疑いがある為、国会議員は全員国会議事堂に隔離しております。
64創る名無しに見る名無し:2012/01/26(木) 12:05:24.65 ID:XdLWJmhS
んなアホな
65創る名無しに見る名無し:2012/01/26(木) 21:28:36.46 ID:DHz1WWUC
初めてこのスレに来ました。
今、作品を読み進めているところなのですが、量が膨大で読みたいものがなかなか探せないでいます。
軍の装備よりも、現代人の知識(例えば戦術や気球の原理や伝染病の知識等々)を主に使う作品を
御存知ありませんか?
各分家の作品も大歓迎です。
何卒よろしくお願いします。
66創る名無しに見る名無し:2012/01/28(土) 01:43:21.20 ID:l9kudZ/y
>>65
それは 小説を読もう かアルカディアで
異世界 トリップ 転生 あたりのタグで調べたほうがいいと思う。

ここのは自衛隊みたいな組織単位〜国単位の転移が主だから。
もっとも他国統治後に現代の知識で街づくりとかならあるかもしれんが…
67創る名無しに見る名無し:2012/01/28(土) 06:53:35.30 ID:/AZgZw/3
>>65
小説家にならうに多いような気がするね、それもゼロ使のSSとかで
オリジナルとなると両手で足りるぐらいの数しかないような気がする
68創る名無しに見る名無し:2012/01/28(土) 06:54:12.18 ID:/AZgZw/3
ならう×
なろう○
69創る名無しに見る名無し:2012/01/28(土) 09:23:44.15 ID:l9kudZ/y
>>67
素で名前間違えてたわ、ありがとう
確かに小説家になろうだったわ。
二次創作は今はにじファンにあるらしい
70創る名無しに見る名無し:2012/01/28(土) 10:50:31.45 ID:pf0Ap9Ps
>>65
一応>>66の言うとおりでこっちは戦国自衛隊的な部隊単位〜日本丸ごと召喚が多い
細かいものでならこのスレのまとめにも幾つかあるんだが
タイトルが付いてないものも多いので、どれかって挙げるのは難しいな
一つ一つ読んで確認していくしかない
71創る名無しに見る名無し:2012/01/28(土) 11:37:37.48 ID:dQT51T0K
>>66
>>67
>>70
そっちで色々探してみます。
ありがとうございます。
72創る名無しに見る名無し:2012/01/28(土) 22:59:52.52 ID:nUmBcQmS
この分野をまとめたリストでも作るか?
73創る名無しに見る名無し:2012/01/29(日) 17:06:09.25 ID:iaJAdaUT
>>66
でもそれ結構地雷が多くなかったか
出来ればその手のお勧めが載ってる所から見たほうが良いかも
74創る名無しに見る名無し:2012/01/30(月) 01:54:29.25 ID:lxHx9Q72
>>73
その手のお勧めってどこにある?
読みたい
75創る名無しに見る名無し:2012/01/30(月) 20:19:28.83 ID:Wsjoay6P
>>73
そんなところがあったらむしろおれが知りたい。
異世界召喚ものは結構あるけど、
なんだかんだで主人公が異能力を身に着けるパターンがほとんどだからなぁ
76創る名無しに見る名無し:2012/01/30(月) 22:32:28.43 ID:onZhcc38
>>74
>>75
すまん、明確にこのジャンルのお勧めサイトは知らんけど
>>66のキーワード辺りで出てくる召喚系なら纏められてる所が結構あるからさ
そこら辺から探していけば良いんじゃないかと言いたかったんだ

正直、自力であのジャンルを探すのは色んな意味で辛いと思うぞ
77創る名無しに見る名無し:2012/01/30(月) 22:32:50.39 ID:qXcEqAXm
>>75
じゃあ150までいったらまとめるよ
とりあえず元1だおー氏のルーントルーパーズだとして、後なに?
78創る名無しに見る名無し:2012/01/30(月) 22:38:53.16 ID:NkNncNxf
> 主人公が異能力を身に着けるパターン
ああいうの見るたび「なんで現代科学の知恵を使ったり教えたりしないんだろう」と思う。
逆にそういうのを有効活用している作品を見つけるとすごく嬉しい。
79創る名無しに見る名無し:2012/01/30(月) 22:44:04.44 ID:NkNncNxf
>>77
あれ
> その手のお勧めが載ってる所
って「小説を読もう」や「小説家になろう」とかにある異世界召喚ものやタイムトリップものの
お勧めをまとめたところ、って意味じゃない?

このスレとかのをまとめてくれるならそれはそれで有難いげと。
80創る名無しに見る名無し:2012/01/30(月) 22:44:50.47 ID:NkNncNxf
げとしてどうするorz
げと→けど
81創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 11:46:20.01 ID:r4vcht0q
落ちそうになるけど意外と落ちないな
82創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 13:30:03.61 ID:tuIKnFc+
>>78
>なんで現代科学の知恵を使ったり教えたりしないんだろう
そんな膨大な知識を暗記してる奴は居ない。

…そのものずばりな文面を転載しておく。
>ウィキペディアのないところでは、社会に出たこともない学生というものは余りに無力だった。
83創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 13:41:08.32 ID:k146hd0P
ウィキペディアなんか無くとも高度な近代教育の賜物である基礎学力を生かして数学者や建築学者を目指す…
あんまり面白い話にならないな
せめて、歴史オタで古今東西の戦争に詳しくてその関連で孫子とかも暗記してて
ヤン・ウェンリー的な軍師として活躍するほうがお話として作れる
84創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 15:16:59.33 ID:0ezHrHgr
戦争に詳しくなくても孫子を暗記しなくても
中学や高校で習う数学や物理程度の知識も当時では大発見

ただ知ってても生かせるのか?
孫子の兵法通りやっても生かせる保証もない(中世でファンタジーだし)
知識も場合によっては宗教裁判にかけられるかもしれない

自衛隊関係ないが
85創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 15:19:42.40 ID:Iby/bKes
科学的な思考法だけで十分すぎるけど
お湯沸かして何で蓋動くのかって疑問一つ提示するだけであとは進歩してくだろ
時間はかかるが
86創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 15:39:22.24 ID:n/0z+8lV
気球で空を飛ぶとか、レンズを組み合わせると望遠鏡ができるとか、衣でこすった針を水に浮かべると北を指すとか
画期的な大発見すぎるんじゃないか?
87創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 16:25:47.04 ID:k146hd0P
>>84-86
まあでもそれら「大発見」って実はギリシア・ローマ時代に既に発見されて基礎ができてて
暗黒時代と呼ばれた中世前半期に失われたというか、知ってる奴が少なくなったので
文明レベルが停滞やちょっと後退しただけで、一部の知識階層は普通に知って(知識を保存して)たんだけどね
(ローマ帝国の崩壊と共にインフラ維持および、それに必要な知識や技術も散逸しちゃって
無知識と無教養が広まった)
ルネッサンスというのはそれらの再発見と復興に過ぎない

逆に言えば、教養のある知識階層のお偉いさんに「こいつは使える奴だ」と発掘されて
知識階層の仲間入りする可能性はあるが
88創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 17:11:43.95 ID:Iby/bKes
単一の知識としてじゃなくて体系化された結果の総算、膨大な経験則の集積の上澄み、
手法としての科学的思考法はかなり新しい知識だと思うよ
特に、爆発的に人口増えて余裕増えた近世以降の、研究者と情報量の増加によって培われた部分は
それ以前全てと比較しても等号、下手すれば不等号で結べるくらい巨大な代物だと思う

極端な話知識0であっても手法さえあれば後は積んでいくだけ、世界法則が違おうが役に立つ筈
89創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 21:03:18.17 ID:n/0z+8lV
>>87
現代の科学知識はギリシア・ローマ時代でも大発見だよ。
「全世界で」初めて気球が飛んだのが1783のフランス、望遠鏡の発明は1600年頃欧州
方位磁針が記録されている最古の例は11世紀の中国。

ギリシア・ローマ時代の知識人でも、現代科学のような意味で論理的(或いは非人間的)・
実証的且つ応用可能な理解をしていたわけではない。
アリストテレスとか実際に読んでみるとかなり有り得ない想像をしているし
原子論なんて現代のものとは別物だし(魂=火は全てのものを動かしているとか)
四体液説に至っては出鱈目レベル。
でも文系分野と、建築・数学分野は結構すごかった。


つか、ファンタジー世界ならどのみち大発見じゃないか?
90創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 21:18:13.82 ID:n/0z+8lV
まあ現代の知識だけで面白く出来るかというとかなり難しいのは確か。

魔法と科学を組み合わせたら面白く応用できるかもしれない。
真空中に

  【ワープゲート】

     ●←石ころ


  【ワープゲート】

って配置したら石ころは無限に加速し続けて相対論的効果で質量が増えるところまで行くんだろうか、とか。
自分がファンタジー世界に召喚されたらそういう研究に一生を費やしそうだw
91創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 22:38:24.04 ID:4JSm1yka
ワープゲートの抵抗で最終的に止まるとか余り面白くない結論になりそうだなぁ・・・
92創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 22:46:52.80 ID:39id4Y2S
結界内の時間の流れを操る魔法も便利そうだ。時間の流れを遅くして高速度カメラがないと捉えられなかった現象をじっくり観察したり、耐久試験を一瞬で終わらせたり……
93創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 22:56:14.20 ID:rKf0cYdm
で、こういう書き込みが書き手を怖気づかせてスレから遠ざけるわけか。格ゲーが
下火になっていった経緯を思い出すな
94創る名無しに見る名無し:2012/01/31(火) 23:51:18.00 ID:s/8Jx4nF
>93
議論しまくってる割にwikiとかでまとめてるわけでもないから
参考にすることもできず敷居だけが上がってる感じだよな…
95創る名無しに見る名無し:2012/02/01(水) 00:14:23.20 ID:+zg9TOZ0
別に誰其れのSSは科学的考証がなってない!と糾弾してるわけじゃあるまいし。
単純に、書きたくないことや書けないことは書かなければいい。
自分には参考になるので色々聞きたい。
勿論まとめてくれるならもっと助かる。
96創る名無しに見る名無し:2012/02/01(水) 00:45:08.23 ID:CX+Wwuer
>>95
俺も俺も

偶にいいネタくれたり貴重な情報くれたりしてくれるからこのスレはやめられない。
97創る名無しに見る名無し:2012/02/01(水) 07:35:00.34 ID:MwO11Op6
>>83-86
じつは、転載もとの話でも、部分的にはそんな風に進む。
とにかく何でもいいから主人公が喋り捲って、使えそうなものだけブレーンが選別して追試に廻すっていう。
望遠鏡は出てきてた。

>落ち葉や人糞、魚の余った部分等の有機物に含まれるなんかそれっぽいものが土地を肥やして収穫高を上げる、といった知っていれば即座にこの時点での政治に反映させられることから、
>アオカビからペニシリンが作れるという事実、ライフルの弾は回転してるから遠くまで飛ぶんだぜ、といったどう考えてもこの時点の技術力では実現不可能な、しかし重要なことまで。
>実用的な、役に立つことが確かに一刀の与太話には結構な確率で混じっていた。
98創る名無しに見る名無し:2012/02/01(水) 14:13:54.06 ID:0FTDEGHv
>>94
こんなつまらんスレでつまらんことを気にするな、禿げるぞ
99創る名無しに見る名無し:2012/02/01(水) 20:38:40.40 ID:RaqPk24i
>>97
特殊能力つうか道具が出てきたけど転載元結構面白かったわ
ありがとう
100創る名無しに見る名無し:2012/02/02(木) 10:23:46.45 ID:z94mjBLk
ライフルの回転ってよく言うけど、ただ玉回転させても何にもならんけどな
101創る名無しに見る名無し:2012/02/02(木) 10:57:01.58 ID:vAYOC2k1
>>100
その辺の高校生が知っている範囲ってことで。
102創る名無しに見る名無し:2012/02/02(木) 11:03:50.56 ID:v5hQkzxq
>>100
物凄い初期のライフリング銃は、既存の銃にライフリング入れただけだぞ
それでも滑腔銃よりは性能が違った
これが、銃弾がライフリングに押し付けられる改良でより回転を強くしてさらに性能を上げていく
103創る名無しに見る名無し:2012/02/02(木) 19:56:23.43 ID:9nSZaI8I
弾丸が球状でも効果があるのかな?面白いね。
滑腔銃だとナックルボールみたいになるんだろうか。
104創る名無しに見る名無し:2012/02/02(木) 22:39:24.52 ID:qoCg9YiX
異世界や過去に現代文明を持ち込む類のまとめやwikiってないのかねえ。
105創る名無しに見る名無し:2012/02/03(金) 13:16:42.91 ID:7JR5tHKj BE:2257404285-PLT(12001)
保存庫ちょくちょく編集してる者だけど、ログ自体は一番最初のスレからあるからいつか全部纏めたい
何しろ量が多いもんで
106創る名無しに見る名無し:2012/02/04(土) 00:23:54.14 ID:Ro4ww05u
>>105
お疲れ様です
結構な数があったからあれで全部と思ってたけど
全部じゃなかったのね…意外とあるんだな
107創る名無しに見る名無し:2012/02/04(土) 02:43:47.91 ID:LWCpKj5+
あれで全部じゃなかったんだな、どんだけあるんだよ……
108創る名無しに見る名無し:2012/02/04(土) 12:41:41.79 ID:97D8Kzv2
>>105
お疲れ様です
そういえば旧まとめサイトにはあって今のwikiにはないl作品もあるみたいだけど
許可が下りないとかそういう理由があるんですか?
109創る名無しに見る名無し:2012/02/04(土) 14:02:11.07 ID:IxKB4CfL
単にまだ手をつけてないだけでねーの?
110創る名無しに見る名無し:2012/02/04(土) 18:26:25.13 ID:Drk04iXR
旧まとめサイトは軍板時代だから今の創発移転後のまとめに収録していいのかどうか微妙かもしれない
まあ別に良いというなら良いんだろうけど
111創る名無しに見る名無し:2012/02/04(土) 21:57:46.50 ID:SluO1SHm BE:4571243699-PLT(12001)
>>106
現状保存庫の殆どが旧まとめサイトから移動したやつ(それすら完全ではない)+今連載してる作品だから、旧まとめサイトの更新が停止してからの投下作品で纏められてないのがかなりあると思う

>>108
恥ずかしいけど>>109の通り

あと>>104の類の作品は保存庫「リンク」ページに多少だけど置いてある
目を通すといいかも
112創る名無しに見る名無し:2012/02/05(日) 20:39:53.02 ID:8X69bynn
昔は一日に一作は作品が投下されてたからなあ
まとめられてない作品のほうが多いんじゃないか?
113創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 03:07:25.94 ID:jjUIdzVw
>>112
全盛期は長編連載の合間に短編や即興のネタが書き込まれたりしてたなぁ
しまいには他の人の投稿とぶつかるから投稿開始と終了の宣言が必要になったりして
あの頃の賑わいが懐かしいぜ
114創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 07:03:32.35 ID:eD1As5sH
>>55の進捗状況
別スレ向けだった設定を流用しようと思ったら、設定のメインとなる国が内陸奥地で
海の上に出現するだろう日本とは接触するには時間がかかる事に今更気づく
仕方ないので、「名前はある」けど具体的設定をまだ作ってなかった大陸東部沿岸地域の設定を急遽作ることに
少なくとも転移直後に日本とF世界沿岸部地域で何があったのか、そしてどうして内陸部まで手を伸ばしたのかの粗筋ぐらいは決めておかないと

転移後の日本が大陸に進出するに当たっての武力行使および政治的問題のクリアに
>>56案と>>61案の折衝で行く事にする
転移直後からの、現地大陸沿岸部諸国との初遭遇や衝突の詳細を整理しながら検討し
国民・自衛隊・官僚が対処の遅れまくる政権にキレるリミットが3ヶ月くらいかなあ、と去年の震災後の、
被災地の経済流通が復帰するまでの状態を思い出しながら埋めていく
そして、「日本の政府ってここまで無能か?こき下ろしすぎてないか?」と不安になる
だが、現実の政権の体たらくを考え、すぐに気のせいだったと思いなおす

沿岸地域の食糧庫と資源採掘候補地を制圧した所で
「あれ?最初の設定で登場させるはずの大陸内陸部の国々は要らなくね?」
お話そのものは完全に沿岸地域だけで充分なことに気づく

樺太、ウラジオストク周辺、朝鮮半島、旧満州、台湾くらいの地域が手に入っちゃえば日本は生きていけるよね…
115創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 13:30:02.02 ID:I08K6Mbq
内陸部の国が不凍港を求めて南下政策を取っていた
ロシアみたいな軍事強国ってのはどう?
それと別大陸の国がどうとか
116創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 14:47:20.93 ID:Obv5jYHX
地理は地球世界そのまんまか、いっそテラフォーミングされた管理システム機能中の人工世界で良いんじゃないかな
年ごとに結構な気候変動があるけどリアルの記録から実際に起こりうる範囲や国の性格なども決めやすい
あまり現時世界から懸け離れた地勢じゃ、どんな不整合が出るかも知れんしな
117創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 15:59:20.62 ID:eD1As5sH
>>115
南下してくる国はあるけど、世界設定上の都合で北上はできないからなあ…
(それがその国が南下してくる理由なので)

>>116
うん、大陸の西側に日本を転移させればもう少し近かったし、地中海みたいな内海経由の海路で接触もさせられたんだけど
やっぱり海流とか気候とかも考えて日本は日本の位置にあるのがちょうどいい

まあ結局、魔法とか人種とか生物とか幾つかを流用できただけで
一から設定構築するのと同じ手間になっちまったよ
118創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 17:31:48.65 ID:tqwnoqSh
日本の工業生産を満たす資源供給地や市場の確保となると、
文明が発達が遅れている世界では広大な領域が必要になるのでは。
119創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 17:33:58.20 ID:KPVRU2uK
現代文明と総合的に互角になりそうなファンタジー文明はどんな感じになるかなあ
一番簡単なのが基本的には劣るけどスレイヤーズみたいに
頭のおかしいレベルの化け物が時々うろついてるみたいな感じかな
120創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 18:31:52.01 ID:ps7tjMPt
文明形態そのものが違ってると、送れているのはお互い様って状況だろうな
永続自体が不可能に等しい弱みを考えると、長期的には現代文明の方が劣っている展開も有り得る
つーか、アメリカでさえ現行の文明が続くなんて夢にも思ってないだろうな
121創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 19:02:23.54 ID:BPbIwtJD
>>120
むしろアメリカは先進国で一番燃費効率が低いエネルギー資源がぶ飲み国家だからな。
ちなみにGDP比で燃費が一番いいのは日本。
同じ金を稼ぐときの燃費の良さね。

永続自体が不可能ってのはもう決定してたっけ?
122創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 19:21:49.43 ID:6VJ6Lh17
アメリカ「他所から資源を奪えばいいじゃない」
ヨーロッパ「100%リサイクル!」
日本「ちょっとテラフォーミングしてくる」
北朝鮮「なんだ、今と変わらないニダ」
123創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 19:26:09.28 ID:tqwnoqSh
宇宙に出ないと、核戦争で文明崩壊、資源を使いつぶして文明が後退、廃棄物質で窒息、隕石で木端微塵、寿命を迎えた太陽に飲み込まれるなどのどれか。
124創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 19:36:04.70 ID:z8y+6V9l
>>114
ウラジオストクで考えたんだけど鉱物資源って極地近くの人がほとんど住んでないところを占領すれば楽に手に入るよね
地中海世界とか中国みたいな気候が温暖=人口密集地にあるであろうF世界側の一流国に戦争ふっかける必要なくね?
125創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 19:43:26.89 ID:eD1As5sH
>>124
その代わり、気温が低い事が施設の維持や働く人の生命維持とかに結構な枷になるけどね
一年の大半が冬で現地自活も難しいから常に物資を定期輸送しないといけないし
126創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 20:21:54.96 ID:z8y+6V9l
軍隊に石油を使うのと暖房に石油を使うのとどっちが得かという話だな
ほんとに極寒地は難しいかもしれないが…アラスカで石油が掘れるぐらいだからだいたい行けるんだはなかろうか
127創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 20:25:20.01 ID:eD1As5sH
まあ南極観測隊ほど厳しい訳じゃないが、北海道開拓団より楽とはいえない
ぐらいだろうかねえ
128創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 20:38:00.56 ID:BPbIwtJD
>>123
隕石で木端微塵、寿命を迎えた太陽に飲み込まれる
この2つはむしろ文明発達させなきゃ生き残れない課題だな
ガンマ線バーストとかもそう
129創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 20:45:00.08 ID:OLRq2ewO
>>126
シベリアみたいな立地だだと、大抵どこかしらの勢力に組み込まれてるとしたら、
アラスカやカムチャッカみたいに、陸の孤島クラスの僻地じゃないと開拓できそうな場所なさそうだな。

温暖な気候で入植されていないとしたら、ドラゴンとか巨大生物が支配してるとかかなぁ
130創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 21:30:42.24 ID:vOEhb0IP
>>129
食人植物のジャングルがあるとか?
まあ、そうなったら汚物は消毒してまえばいいんだが。
131創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 22:12:09.30 ID:OLRq2ewO
>>130
猛烈な毒を持つ植物か動物
食人植物
対話することができない、縄張り意識が強い巨大生物。ドラゴンとか、地竜とか。

どちらにせよ、自衛隊による火力の消毒しか待ってないよな。
132創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 22:36:53.19 ID:eD1As5sH
>>130
水中に住んでいる魚人種や人魚の文明国家
水産資源の豊富な大陸棚や珊瑚礁を主な住処にしています

陸地を開発すると土砂が流れ込み、人間の生活廃水も垂れ流され、
船舶が通行するとスクリューに巻き込まれたりスクリュー音で不愉快な思いをしたりするので、陸上人が周辺に住み着くのを好みません
また、漁業でも水産資源を奪われるので危機感を強めています
そのため、島の陸地に住んでは居ないけど島々の領有権(正確には海域の領有)を主張してきます
133創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 23:23:09.58 ID:vy5pATEW
>>119
みんな魔法が使えて当たり前な世界とか?
魔法使いだらけの世界でゲリラ戦やられたら手も足も出ない気がする。
あとは卓越した魔術師がいても大変。
魔法による情報収集とか精神攻撃とか転移魔術による攻撃とか気象制御系魔法とか
現代科学ではなかなか対抗できないものがありうる。
万物に精霊が宿っていてそれに命令できたり話を聞いたりできる、というのも困る。
134創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 23:31:40.79 ID:vy5pATEW
資源については、そもそもF世界ではその資源の利用法が知られていなかったり
そこに存在するのを知らなかったりするというならいくらでも説明は付きそう。
この世界の石油も19世紀まではほとんど利用されていなかったし。

市場の確保の方は難しいかも。
135創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 23:34:24.62 ID:UgdrmgoB
>>134
入手までの難度高すぎるだろ…
存在すれば良いってモンじゃない
備蓄量次第では文明まるごと御当地使用に変換を強いられる
136創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 23:40:55.27 ID:vy5pATEW
>>135
利用法が知られていないならば、簡単に入手できる状態で放置されていてもおかしくないってこと。
例えば原油が自噴していてもその世界の住民は「あの毒水さえなければここを農地にできるのに」と
思っていたり。
137創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 23:41:49.64 ID:eD1As5sH
>>135
天然で軽油が湧き出している油田が日本にもあるが、それの規模の大きいのを…
138創る名無しに見る名無し:2012/02/06(月) 23:41:56.78 ID:vOEhb0IP
>>134
そこで植民地ですよ帝国主義ですよ。…まあ、時間はかかるが。
139創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 00:10:51.16 ID:3yRStDcr
>>136-137
安全な勢力圏を確保して資源を探して採掘して運んで…
いや現地で鉄道や港湾も準備しとかないと荷も積めないな
140創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 00:44:32.14 ID:b0ACG+oD
作るのは簡単
問題は維持
周辺ごと勢力圏にって書いてて思ったけど、
それが何かわからん奴なら人の方を襲うような
141創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 01:45:17.60 ID:Uc0POsRf
>>140
日本語でプリーズ
142創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 11:21:57.50 ID:GKpBF0zM
羽振りの良さそうなヤツがいたら襲ってくる山賊海賊が居そうって意味かな?
何を扱ってるのか、どんな価値が有るのかは不明でも襲う価値の有る無しは判るだろうし
露天掘り出来る鉱床や石油の湖になってる油田が見付かっても文明維持に直結しない、とか
143創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 12:24:56.23 ID:ObH2WvDw
言葉足らずだった
>>140>>139へね

採掘設備作っても満州みたいに鉄道とかが
破壊されたらまずいことが言いたかった
文明が未発達なら意味不明な建造物壊すより
居住地にいる人の方が標的になりやすいと思う
144創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 12:59:45.14 ID:Rvf43yCV
>>143
装甲列車が活躍しそうだなw
145創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 16:23:13.76 ID:n96baUoQ
帝國召喚みたいに、資源てんこ盛り+大した敵がいない島が至近距離にあれば問題ない
つーか、他の場合だと速やかに詰むぞ多分
146創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 16:33:45.97 ID:KoShRG7L
転移した先に何故か存在する、どうみても地球の油田施設(日系企業資本)
おそらく転移したのは日本本土だけじゃなかったんだろう的な

ただし施設職員・労働者は現地のゴブリンに皆殺しにされてました、は確実だろうな
147創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 20:45:04.58 ID:0athPSE0
イスラムゴブリンゲリラという言葉が頭に浮かんだ・・・
148創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 20:46:06.58 ID:B8IuNade
まぁ生活圏が脅かされたら闘うわな、ゴブリンでも人間でも
149創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 21:06:13.79 ID:D4KWdmfz
そして左翼どもが日本の侵略外交を非難して大騒ぎ
150創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 21:07:08.38 ID:5wwVpQec
日本の教育を施されたゴブリン自治区
綺麗なゴブリンが居てもいいじゃないか
151創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 21:28:53.63 ID:k6m5wMFO
差別屋さんが喚きだす未来が見える
152創る名無しに見る名無し:2012/02/07(火) 23:35:11.15 ID:b0ACG+oD
ゴブリンなんて人権ないし害獣駆除でOK
過去にトドにだってやったんだから
直接人の危険になる奴らなんて狩ればいい

帝國召喚のオークみたいになる気がするが
153創る名無しに見る名無し:2012/02/08(水) 01:46:08.84 ID:aQedbsT4
なわけねーだろ
言葉話す生き物だったら一般に知れたら保護しろってなるわ
でもって差別屋さんが利権作りに走る

オークのほうは秘密裏に処理しておしまいじゃなかったっけ?
154創る名無しに見る名無し:2012/02/08(水) 02:16:43.26 ID:pI/hrKHk
喋るかどうかは作品次第だろ
オークが喋るのもあるし
155創る名無しに見る名無し:2012/02/08(水) 02:53:47.87 ID:MEiQYWwW
ただ喋れなくても作品によっては道具使ったり集落作ったり
場合によっては魔法とか使ってくる奴いるわけだが
こういう奴らの場合は消毒したことがばれたらまずいだろうな
156創る名無しに見る名無し:2012/02/08(水) 03:21:42.66 ID:v78GZMYW
独自言語喋るし道具も使うし火も使うし一定の知能もあるけど
人類じゃなくて類人猿に近いですって場合は
人権屋は…やっぱりなんか言ってくるんだろうな

そしてシーシェパードみたいなのも同時に出現して
両者共に人間扱いするか動物として保護かでお互い好きなだけいがみ合ってくれ、と扱われる
157創る名無しに見る名無し:2012/02/08(水) 08:21:12.03 ID:8vBx6Mzm
>>150
妙に潔癖なゴブリンになりそう
毎日入浴しなきゃとか、ウォシュレットじゃないと使えないとか

でもドワーフの様に日本に有用な特殊技能がある訳でもないし、特にゴブリンに肩入れする理由も無かろう
158創る名無しに見る名無し:2012/02/08(水) 12:08:20.47 ID:MEiQYWwW
>>156
そいつらゴブリンを駆逐するときだけは共同戦線張って嫌がらせしてくるぞw
159創る名無しに見る名無し:2012/02/08(水) 12:30:34.86 ID:rWyZepSk
>>114の自衛隊ならある程度権限有りそうだから
妨害されてもシーシェパードの時より強硬な対処ができそう

でも国内でしか抗議してこない連中がわざわざ 現地入りするかな?
精々、基地周辺が関の山のような
160NHK:2012/02/08(水) 18:51:02.26 ID:Ahj9CFpe
ニュースをお伝えします。
内戦中の西ゴンザレア王国で行方不明になっていたゴブリン保護団体の活動家3名が、16日遺体で発見されました。
西ゴンザレア王国では、パタ派によるゴブリン虐殺が行われており、これに抗議しようとしたと見られています。

次のニュースです♪
上野動物園でドラゴンのタンタン(261歳)が15日にかわいい赤ちゃんを出産し・・・・
161創る名無しに見る名無し:2012/02/09(木) 00:35:57.43 ID:VdSlBHsF
>>159
護衛艦に守られるピースボートという例もあるからなぁ
162創る名無しに見る名無し:2012/02/09(木) 10:14:23.78 ID:+9nibb5j
未知の海なんて危険すぎて雇われ船員も集まらないだろう
日本で船籍が有効とも思えないし
163創る名無しに見る名無し:2012/02/09(木) 16:07:34.51 ID:drJhC3iK
>>162
召喚から十年か二十年もたてば測量も進んで「未知の海」ではなくなってるんじゃないか?
164創る名無しに見る名無し:2012/02/09(木) 18:06:22.93 ID:ZHAYYRwF
>>159
環境保護団体で船舶まで所持している組織と遭遇したら
背後関係調べるのが先決だと思うが

板橋しゅうほう「セブンブリッジ」のミンカン鳥みたいな奴だと
下手に手出しするとあとあと大変
165創る名無しに見る名無し:2012/02/09(木) 18:17:05.45 ID:69BdmaEh
あー、F世界現地にも環境保護団体みたいな集団がいて
シーシェパード的なこっちの団体が仲間だと思って接触したら
「人権?○○様を人間の一種扱いとは冒涜者め!」or「保護?○○様をそこらの畜生と同格などと無礼者が!」
で処刑される展開とか思いついたけど流石にアレすぎるかな
166創る名無しに見る名無し:2012/02/09(木) 20:21:13.71 ID:EuUxnxA4
環境保護団体いるぐらい成熟したFT世界だとそんな悠長なことやってる余裕なさそうだけど
167創る名無しに見る名無し:2012/02/09(木) 21:31:24.69 ID:TlgR0U/M
教団みたいな連中ならありえるんじゃね?
168創る名無しに見る名無し:2012/02/09(木) 21:51:46.08 ID:69BdmaEh
いやまあ、環境保護団体だと思ったら宗教でしたというか
それ宗教じゃんとかいう突っ込み待ちというか
169創る名無しに見る名無し:2012/02/09(木) 23:12:14.36 ID:hDEQaxyi
ホモ・サピエンス以外に知的生命が併存している以上、法的に人格を認める対象を定義する必要がある様な。
170創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 03:01:17.95 ID:UxPlRQfz
人間と同等の知性はあるけど、種として人間と同列に見られたくない者と接する場合、
やっぱり人格を認めるための法手続きは必要なんじゃないかな。

「どれそれの種族は人間に準ずる権利を有し、
 かつ国内では日本国の法令に平等に服する義務を負う」とか、
そんな感じで扱いを定めるんじゃないの?
171創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 10:46:44.40 ID:jumkF4mu
人と別格だと自称する連中が法令に従うかな
やっぱり武力に訴えて消毒・・・
172創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 11:15:16.58 ID:HVQDikUt
そういう意思疎通ができない生物は害獣と変わらない。
人里に出て暴れる猿のように駆除が適当。
173創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 11:22:42.60 ID:LVVMBcza
>>172
現場の苦労も考えない安全なところにいる第三者が、愛誤〜愛誤〜と騒ぎ立てるからなあ。
労力も出さない、金も出さない、口だけは出すというどうしようもない連中が。
174創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 12:27:07.80 ID:Rjrkhm5e
…人間と同等の知性がある猫類を王族や貴族として据える、立憲君主制国家
人間は「平民」なので猫様にお仕えし、身辺の世話をし、猫様の承認を受けて議会を運営します
大臣の任命や法案の通過は猫様の権利ですが、猫さまは政治に極力口出しを致しません
あと、しょせん猫様なので人間の法令には従いません 特権です
175創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 12:38:47.42 ID:jumkF4mu
まるで生類憐れみの令の改悪版だな
176創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 12:48:17.78 ID:xW9ZTJ57
ガソリンを生産する技術さえあれば問題ない。
鉛弾は貨幣製造技術がある世界ならさすがに作れるだろ
177創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 13:00:28.15 ID:qfCah7K5
>>176
…リロードしないで書き込んだろ、おまえ。
178創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 18:06:48.50 ID:XrBzLcrr
俺のリロードはレヴォリューションだ!
179創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 18:09:25.20 ID:LVVMBcza
>>178
リボルバーと拷問を愛する人はお帰り下さい。
180創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 19:27:27.70 ID:JsR/XFyZ
たとえマナが、魔力がと言ってみても測定可能で再現性があるものなら科学的な思考でどうにかなる訳で。

ここはファンタジー側の魔法うんぬんは徹頭徹尾測定も再現もできず、科学的思考と相反するとかはどうだろう?
それでいて現実に実際の影響を及ぼす。

ファンタジー側の知的生物がいるそばでは物理法則が揺らぐらしく、精密な機械であれば誤作動したり動作しなかったり壊れたりとかする。
自分で使用することは出来ない。
マッチをすってもらうと人によって燃えなかったり爆発したり。
同じ人でも繰り返すとバラバラの結果がでるレベル。
体内の化学反応がどうなっているのかさっぱりだがなぜか生存には問題ない。
F世界でも地球製の毒を飲ませりゃ苦しむし、カロリーブロックウマーです。

逆に地球の存在に魔法で影響を及ぼすのも難しい。洗脳とか治療とか困難。
地球人でも魔法で作られた火や雷で焼かれるし、魔法で土から作ったごはんおいしいです。

よくわからん物質や動植物も、解剖してみると外見が同じでも内臓の構造が異なっていたり。
遺伝子? 関係ない。 何故か知らんがたいていのばあい人間から人間が生まれるだけだ!
たまにコブリンからエルフがうまれたりもするぞ!
人から竜とかも記録に!
そんなこんなで地球とF世界の生物は一切混血は不可能。

魔法は完全に個人芸であり、論理的な思考に優れていても魔法使いには向かない。
科学者ではなく芸術家の資質が要される。
結果は本人にも再現できなかったりすることがしばしば。

長文スマソ、とはいえ自分でも書いててよく判らん。
181創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 20:03:50.26 ID:ixuU3v+p
後で後悔しそうな長文だな
182創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 20:11:52.11 ID:qfCah7K5
「後で後悔」だと「後で」の意味が重複するんだぜ…?

それはそうと、>>180のタイプだとこっちのような文明が発展しにくそうな気はするな。
183創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 20:25:53.69 ID:QdjuNSnc
知的生命体以前に生命が発生するかすら怪しいレベル。
まったく再現性がないのなら、生命や知能なんて発達の仕様がないだろう。
世界(周囲の状況)を把握できないんだから。
測定不可能ということは認識不可能ということだぞ。
184創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 20:39:45.99 ID:Rjrkhm5e
そこで世界5分前仮説
185創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 21:04:30.40 ID:qfCah7K5
なるほど、歴史がこちらの法則に従ってる必要はないもんな。
186創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 21:50:14.12 ID:Bx/GOes0
>>180
エントヴァース…でもそこまでは酷くないか。
187創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 22:09:31.06 ID:XrBzLcrr
>>184
まずそれを証明しないと検討する意味がないのはインスタント世界仮説の最大の欠点
188創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 22:14:36.43 ID:utT5vdO9
>>186
ハント「なんで言葉通じるん?」
ヴィザー「知らんがな」
ってくらいには酷いだろ
189創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 22:27:13.86 ID:Rjrkhm5e
>>187
いや証明も何も、世界5分前仮説はシミュレーション仮説と同様の思考実験ですんで
別に本気で世界はそういう風になってるのが正体なんだ、という主張や説では無いんですが…
190創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 22:32:04.47 ID:xW9ZTJ57
「何故言葉が通じるんだろう」

すげえ斬新な問いかけだなw
191創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 22:41:59.97 ID:LQ/4q+1e
そういや言葉が全く通じないか何故か完全に通じるの2パターンはよく見るが、向こうの言葉がやたらと訛った日本語に聞こえる(向こうから見れば日本語はなまった向こうの言葉)ってのは見たことないな。
192創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 22:49:26.71 ID:XrBzLcrr
>>189
知ってるがなw
193創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 22:55:01.49 ID:Rjrkhm5e
>>191
今書いてる作品>>55>>114の設定…
194創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:26:23.65 ID:Rjrkhm5e
さて、まだ穴が多いし見切り発車になると思うけど
考察ばっかりだとスレも持たないし、思い切って投下してみる
195創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:28:35.32 ID:qfCah7K5
おう、頼むぜ!
196創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:29:04.82 ID:Rjrkhm5e
序章


大陸の東の果ての洋上に浮かぶ弧状列島を支配するドーラ帝国の帝都、アザマの中心には天に向かって伸びる巨大な塔がある。
この塔は「天樹の塔」と呼ばれ、遥か昔の過ぎ去りし第3期文明時代の終わりごろに建設され推定200年以上のも長い間、帝都に存在し続けている。
その高さは旧尺法で約630メルトル、新尺法では1663ドラコルと計測され、未だこの過去の文明の被造物を超える建物はこの世に存在しない。
塔を支える骨組みの殆どはとっくの昔に赤錆びていて、建造当時の美しさは文献の中にしか無いが、名前のとおり天に届くか、と思うほどの塔の大きさはその威容を自身の重量と共に保持し続けていた。
だがその天樹の塔が200年も経過しても劣化・風化によって倒壊しないのは、塔自体の構造材の特別な強さによるものではない。
この塔に支部を構えている大陸魔術士学院、別名を魔術士ギルドと呼ばれる組織の構成員である魔術士たちの知恵と労力の結晶たる、第4期文明時代の発掘技術である「魔法」の成果により、食い止められているのだ。
その魔術士学院の研究室は、地上350メルトルの位置にある展望フロアに置かれていた。

「先月末に大陸北方にて発生したエーテル嵐のドーラ本土上空への到達は計算では遅くとも明晩、予想されるエーテル係数は4.1。
 今月の日照率や春の作物への影響はさほど大きくはないでしょう。 天候も先々月に比べれば安定する見通しです」

197創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:30:10.61 ID:Rjrkhm5e
「さすがに冬も過ぎ、去年よりは春の到来は早いようだな。
しかし、こうエーテルの飛散が少なすぎてもドラゴン、特に野生種は活力を得られず飢えて人里を襲うようになる。
軍用や民間の家畜種も機嫌が悪くなり、竜便の運用にも影響が出る。 特に、大陸の学院との研究書簡のやり取りが滞る。
良し悪しだ」

エーテル気象学科の研究主任の地位にある魔術士は、部下の報告に耳を傾けながら資料に眼を通す。
塔の頂上に設置されたエーテル検出器は遥か上空を行くエーテル嵐の気流を検知し、それの大気に与える影響を調べ報告するのがこの研究室の仕事だ。
定例報告書には、その他にもドーラ各地から寄せられた様々なエーテルと気象への影響を調べたデータが記載されている。
彼は一旦暖かい湯気の立ち上る黒茶のカップに手を伸ばしかけ、めくった資料の項目と数値の中に気になるものを見つけて手を戻した。
さらに、資料のページを二枚、三枚とめくる。

「大青洋沖に局所エーテル渦の検知……? 係数12.7、位置は沖合い約130キロメルトル、海底約200メルトル以下……? なんだこれは?」
(注…新尺法は旧尺法に比べてキリが悪く不便なので、官用公式文書を除いて一般的には旧尺法が未だに使われ続けている)
198創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:31:22.46 ID:Rjrkhm5e
「はい、東部旧クリル領沿岸の支所にて変異生物の研究を行っていた魔術士学院生が偶然エーテル渦の検出を行い、沖に船を出して発生源を測定したものです。
おそらく誤検出でしょう。 そのような位置に、魔法を発生させるときと同等の係数のエーテル渦が自然に顕現することはまずありません。
発生源の周辺に重度エーテル汚染を受けた物質か、土地があるならともかく……海底ですよ?」

部下の魔術士は笑って主任の問いにそう答えるが、主任は誤検出と言う言葉で納得はしなかった。
さらに、資料の詳細に眼を通す。
最初にエーテルを検知したのは陸地、浜辺での事。
海に近づくと検知が強まり、離れると弱まる事から発生源は海にあると判断したため、船を調達して沖に出た。
エーテル係数の計測は沖合い80キロメルトル、100キロメルトルの位置でも測定した数値が掲載されており、それぞれ10.2と11.4だった。
さらに、130キロメルトルの位置でも、船上での計測値は12.7だったが、海中4mに潜っての計測値が15.5、船の高さ4mのマスト先端での計測値が10.5になっている部分を見て主任の額に汗が流れた。
すぐさま資料を横に置き、硯から筆を取るとその辺の白紙の紙に数字を書き込んで計算を始める。
部下は主任の様子に最初は唖然として、何を血相を変えて計算を始めたのか、と思って居たが、その式と数列が進むごとに彼も顔色を変え始めた。
199創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:32:33.07 ID:Rjrkhm5e
「係数の数値が距離比例していくならば、発生源に近づくに従ってそのエーテル係数の大きさは増えていく。
そして、陸地から検出でき、さらに130キロメルトルもの沖合いまで進んだという事、
さらにさらに、高さでも係数が変化、それもこれだけ大きな振れ幅があったと言う事は、エーテル渦の形状は平面的な円ではなく球体、いや凸レンズ状!
報告者は単純に高さ比例から発生源を海底だとしたが、発生源は海底ではない。
海底よりもさらに下! 本当の発生源は……海底下約20キロメルトル以上だ……!
この、半径が130キロメルトル、半径だけで130キロメルトルに達する広大すぎる範囲全てがエーテル渦……!
予想される中心地でのエーテル係数は史上最大規模……いや、第4期文明を滅ぼした超巨大エーテル嵐、『大災厄』にも匹敵する!!
こんな規模のエーテル渦が、魔法として発動を開始したら……!?」

一心不乱に紙の上に筆を走らせ計算数値を見つめていた主任が顔を上げ、青ざめた顔を同じく部下とともに見合わせた。
主任も部下も、自分の体が震えているのがわかる。 エーテルは魔法を発動させるパワーソースであり、それ自体がエネルギーの奔流だ。
その目に直接見えないエネルギーが物理的現象として物質に影響を与える状態を魔法という。
200創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:33:45.97 ID:Rjrkhm5e
大きな魔法を使うには、大きなエーテルの力が要る。
エーテルを水の力に例えるならば、岩を押し流すには川が洪水を起こす規模のエネルギーが必要となる。
それが堤防などの手段によって氾濫を抑えられるならば問題は無い。
制御されたエーテルの洪水を魔法と呼び、魔法を発動させるエーテルは通常、ダムのように何らかの手段で蓄積され、留められている。
魔法とはそのダムの水を任意に放出するのに等しい。 では、制御が不可能なほどのエーテルの大氾濫は、どうなるのか?
少なくとも、報告書と主任の計算結果によればダムの大きさは半径130キロメルトル、深さ20キロメルトルという超巨大な規模で、その全てにエーテルが満杯になって、しかもいつ決壊するかわからない。
つまり、予想される事態は、エーテルの暴走による大災害。 それも空前規模の大災害という計算結果に、二人は震えが止まらなかった。
いや、彼らの体だけでなく机や、その上にある黒茶のカップもカタカタと震えていた。
……そうではない。 部屋全体が震え、少しずつ大きく揺れるようになっていた。
魔術士学院のフロアが、天樹の塔全体が揺れる巨大な地震が帝都を襲ったのは、その数秒後の事だった。




同日、同時刻。
ドーラ列島が存在する惑星とは異なる宇宙、異なる世界のどこかにある別の惑星の、やはり似たような大陸の東の果てにある弧状列島が大震災に見舞われた。
後に、超時空転移大震災と呼ばれる事になる、一連の災害、そして苦難の始まりである。


201創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:35:30.68 ID:Rjrkhm5e
転移


2011年(平成23年)3月11日 金曜日 14時46分18.1秒
日本全国に震度5〜6の地震発生。 震源地は不明。
各地の原子力発電は緊急炉心停止。 インターネット、電話回線の不通。
45都道府県全域で停電、土砂崩れによる道路寸断、地面の液状化現象、陥没、ダムの決壊、また沿岸地域での津波発生などが報告された。

地震発生から約一時間後、首相官邸に地震災害対策本部の設置。
全国の地震・津波による被害の規模はそれほど大きくなかったものの、あまりにも被災範囲が広く多すぎたために
一時的に対策本部は寄せられる報告にパニックを起こしかけた。
地方自治体の要請により自衛隊に災害派遣出動が要請された県も多く、同日夕刻までに全国の駐屯地に指令が下った。

地震によって送電線が歪んだり倒れた地域を除き、停電は10分以内に復旧していた。
同時に国内の電話回線は復旧するも、インターネット回線は未復旧、または、非常に負荷がかかるという報告が寄せられる。
原因はサーバーの応答がない事で、海外にサーバーを置くものは完全に全滅。
わずかな国内サーバーのみが生き残っているだけだった。

202創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:36:48.04 ID:Rjrkhm5e
さらに、海外とのあらゆる通信回線の不調……正確には断絶が報告される。
民間の通信網だけではなく、ホットラインすら消失。
在日米軍はアメリカ本土ならびに日本国内以外の全ての軍事通信回線網が消失した事を、地震発生から15分以内に把握。
緊急事態に移行する。

一部の気象衛星、GPS衛星、米軍の通信衛星などは通じるものの、それ以外のほとんどの衛星が消失。
また、地震直後より日本周辺を飛行・航行中の国際線や船舶が日本各地の空港や港に殺到する。
一部以外のGPS衛星の消失により、航法管制装置が機能しなくなったこと、また日本以外の空港との連絡が途絶したため避難して来たのだ。

16時30分、首相による緊急会見。
海外との完全連絡途絶に対する政府の公式発表と、原因究明に向けて動く旨と、国民への冷静な行動の呼びかけが行われる。
連絡途絶の原因に対し、EMP効果の可能性が示唆。
機能の半分以上停止したインターネットではまだ生きている掲示板にて、核戦争や太陽フレアの異常などが推測・議論される

203創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:38:05.00 ID:y1ywVGGt
>>海外にサーバーを置くものは完全に全滅
アイヤー、2ch出来なくなったアルよ同志
204創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:38:56.60 ID:Rjrkhm5e
同日夜。
各地の天文台から「星座の形が違う」「月齢が進んでいる」「火星や金星が無い、火星や金星とは異なる今まで無かった惑星がある」などの報告が入る。
アマチュア天文家を中心にネットにリークされたその情報は、一部架空戦記ジャンルやSFジャンル、某スレッド、
某作品の読者・住人層の避難所臨時掲示板を中心に沸騰、地球ではない別の惑星に日本が転移した、という説が他の掲示板にも拡大する。
未曾有の巨大地震で日本以外の全世界が壊滅し、地軸にも影響があったのだ、とする反論も散見されたが、どのみち荒唐無稽な説に過ぎないのは同じだった。
やがて、アクセス数の増加によりサーバーがダウンするまでこの話題は加熱した。

明けて12日。 事態の進展は見えず。 政府閣僚と関係各省庁は対応に追われる。
依然として海外との連絡は復旧せず、産業界を中心に不安の空気が蔓延し始める。
資源・食糧の輸入が完全ストップし、原子力発電所は一斉停止したままで休止中の火力発電所がフル稼働して電力を賄っていた。
それよりも道路寸断により孤立した地域では自衛隊・警察・消防などによる支援活動と道路・電線の復旧が行われていたが、
一部の流通が麻痺したことにより早くも被災地域での燃料・物資の不足が心配される。
とりあえずヘリコプターによる被災地への物資輸送が行われた。
205創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:39:04.61 ID:wK1DZ96p
ファンタジー世界では魔法より国よりふつうにモンスターが脅威になるだろう
クラーケンとか半漁人とかいたら漁業どころか浜辺や港も危ないし
ジャイアントビートル(30~60cmくらい)とか巨大昆虫の大群が海を越えて上陸するだけで国内大混乱&農業壊滅
日本に天敵がいないからキラービーとかアラクノフォビアみたいなB級パニック映画になる
それとも鳥が先かな
ダニとかノミもデカイうえに正体不明の病気も運んできてさあ大変ってなことになりかねん

そういうモンスターがいない世界でもろくに情報が無い土地に進出するのは怖いわ
あっちからアクションがない限りは数年は調査に費やしたいね
気候に国勢に世界情勢に技術レベルに歴史に文化に生態に地質に…時間がいくらあっても足りない
最初に活躍するのは現地スパイと調査隊だけど日本にスパイ能力あるのかな
206創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:40:09.54 ID:wK1DZ96p
あ、ごめんなさい…
207創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 23:42:33.17 ID:Rjrkhm5e
電力会社および原子力保安院から停止中の原子力発電所について報告が上がる。
停止中の原子炉内の温度は、停止中であっても核燃料棒の反応により一定以下に冷却を継続しなければならないのだが、その温度が下がっている。
核燃料棒が全くといって良いほど反応を起こさない。 これは、原子力発電所が復旧・再稼動するどころか完全に機能しなくなった事を示していた。
その原因は全く不明で、招聘された国内の核物理学者・専門家たちは揃えた首を捻ることしかできない。
ただちに試算がなされ、原発による電力供給に頼れない状態で、火力発電を中心に燃料を消費した場合、国内の化石燃料資源が早期に枯渇する危機に陥る可能性が指摘される。
政府閣僚は資源と経済の統制が必要になった事実に直面した。


なお、核燃料棒が反応を起こさないだけで、放射線は変わらず計測されている事が追加報告される。
これにより核燃料棒は使用中のものも使用済みのものも、等しく単なる処理が厄介な廃棄物と化した。
208創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:02:09.58 ID:TIQPa1Jq
13日。
この日、空自のレーダーサイトは領空に不明な飛行物体を探知。
直ちに西部航空方面隊築城基地にスクランブル発進が通達、F-15Jが2機、離陸した。
目標となる国籍不明機は対馬上空約1000mを、かなりの低速で南下中で、気球か飛行船と思われていた。
しかし、現場空域に到着した空自機は、多少予想を裏切られる後継を眼にすることになる。

「なんだアレは?」

そのパイロットの呟きは、確かに「何だ?」としか言い表せない、目標の国籍不明機の奇妙さを形容するのに充分な困惑で満たされていた。

それは確かに、飛行船のような形状をしているのだが、ゴンドラ部分が木造の船舶の様な形をしており、そして大きい。
さらに、ゴンドラの下部には帆船のマストを逆さまにしたような、帆とマストが伸びており、その帆で風を受ける以外に推進力を得るエンジンらしきものは飛行船には取り付けられて居ない。
国際周波数で呼びかけても応答は無く、F-15Jの機体を接近させるとゴンドラの甲板からは乗組員らしき人間たちが何人も、こちらを指差して驚いている様子が見えた。
その後、飛行船の様な不明機は進路を変えて北上、度重なる空自機の呼びかけにも応じずそのまま領空を離脱して、朝鮮半島方面に向かった。
空自機は不明機が領空外に出た時点で帰投。
この領空侵犯事件はただちに内閣に報告され、夕方のニュースでは早くも報道されていた。

また、この日は他にも全国各地の漁港で、今まで見たことも無い新種の魚が水揚げされ地方紙の一面を賑わした。
震災の影響で深海魚が浮上してきたのでは?とも噂された。

209創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:03:57.79 ID:TIQPa1Jq
14日。
空自からF-15J、RF-4EJ、海自のP-3C哨戒機や護衛艦がロシア・韓国・中国沿岸に調査に向かった。
未だ連絡の途絶したままの周辺各国に対し、何が起きているのかの情報を少しでも収集するためである。
11日時点で既に米軍は電子戦偵察機を中心として情報収集活動を行っていたが、そちらは何の手がかりも無かった。
また、グアム・サイパンの米軍基地に向けて輸送機を直接飛ばし向かわせたが、そちらも行ったっきり何の連絡も返らない。

調査は翌15日まで行われ、判った事があった。 が、それは容易には事実だと認めるのが難しい事態であった。
「地球の極東アジアと地形が似ているが、海岸線が微妙に違う」事。
ロシア・韓国・中国ともに民間船舶、沿岸警備隊、海軍の艦船と遭遇する事が一切無い事、代わりに海上で目撃されたのは
大昔の帆船の様な木造船舶、そして先日の国際不明機の様な謎の飛行船の様な飛行物体が沿岸海域の上空で観測されただけであった。
事態はここに至って混迷を極め、また何が起こっているのか、木造帆船や飛行船らしき物体がどこの所属なのかも不明なために
不用意な刺激を与えることを避け、遠距離から視認するのみで必要以上の接触は現時点では行われなかった。

210創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:07:23.67 ID:TIQPa1Jq
この報告を受け、海岸線の地形が異なる事は、あの地震は日本だけでなく東アジア一帯を襲ったもので、
それによる津波の影響では?という推測もなされ、津波による被害で港湾と船舶がダメージを負い、帆船しか使用できないのでは、という推論にまで拡大したが、それはさすがに無理があるとされた。
それに、帆船の様なマストを吊り下げた飛行船については、説明が付かない。
あんな風を受けすぎて安定しない飛行物体が成立するはずは無いのだ。
ただでさえ風に流されやすい飛行船という存在にマストは完全な邪魔である。 真っ直ぐ進むことさえ難しいはずだ。
そういった非現実的な推測とそれへの反論、そして説明の付かない、この震災以降の異常な事態に専門家と閣僚達は頭を悩ませながらもどうにか現実的な現状の解明と
解決策を見出すべく議論を交わしているが、事態は何ら進展せず国民の不安は高まり、それが感染したのか与党内からも不安・不和の種が芽吹き始めている。


しかし、気象衛星や情報収集衛星がもたらした新たな報告…それ自体は3月11日時点でわかっていたものの、
何度も何度も間違いではないかの念入りな確認と、あまりに衝撃的な事実に報告が差し控えられて居た為に遅れた、決定的な証拠に
政府も国民も確固たる事実を認めざるを得なかった。

211創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:08:52.00 ID:TIQPa1Jq
大陸のおおまかな、全体的なシルエットは確かに地球のアジアと酷似し、一見しただけでは、ユーラシア大陸そのものに見えた。
だが、その形状は細部で微妙に違った。 遼東半島が欠けていたり、あるいは無いはずの半島が大陸から突き出ていたりさえした。
米軍の、つい最近通信が回復し存在が確認された偵察衛星からの情報も同じような状況だった。
地球を周回しながら惑星の裏側を偵察してきたその衛星は、ヨーロッパ地域や中央アジアの地形が完全に異なる…
イギリスが大陸と繋がっていたり、黒海や紅海が干上がって存在しない事、中東やアフリカ北部が緑地に覆われていること等を報告した。

ここに来て、ようやく彼らは日本が地球ではないどこか別の惑星に時空転移したのだと言う事を認めざるを得なくなったのだった。


そして、同3月15日の夜半。
福岡県福岡市の博多湾のはずれの漁港に、海自や海上保安庁の眼を潜り抜けて沖合いに領海侵入した船舶から漕ぎ出された数隻の小船が闇に紛れてたどり着き、数名の人間が上陸した。
闇に紛れる色合いの外套を纏い、腰に短めの刀剣を帯びた不法侵入者たちは乗って来た小船に棒状のなにかを向け、棒の先端から青い光を放つと小船は靄に包まれたかのように透明化して見えなくなる。
そして偽装を済ませた彼らは、遠くに見える福岡市内のネオンの明かりに向けて身をかがめながらゆっくりと歩き始めた。


(今回はここまで)
212創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:10:06.25 ID:Wq/Uv1p9
>半径130キロメルトル
1キロメルトルが何kmなら日本列島が移転出来るだろう
213創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:14:07.19 ID:9MGlNHcE
原発に関する点が謎だな
核分裂反応が起きないの?
それとも分裂の際の熱がでないのか
反応が起きないなら放射線はどこからきてるのだろうか。

214創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:17:04.95 ID:IaPlcZrB
投下乙っす。やあ、なかなか面白くなりそうだw
そらそうと帆走飛行船はもしや映画三銃士からのネタですかい?
215創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:18:44.64 ID:Wq/Uv1p9
何故か崩壊熱だけ消えてるなら、すぐに死の星になるな
マグマ冷える→バンアレン帯グッバイ→太陽風で大気喪失→地表に放射線注ぎまくり
ガミラス人でも死ねる、間違いない
216創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:25:10.45 ID:01uYGtJP
原発なしとか無理ゲー過ぎワロタw
217創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:26:40.04 ID:01uYGtJP
あーでも核兵器が使えないギミックを入れないと一方的すぎるからか
218創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:30:45.88 ID:Wq/Uv1p9
核兵器なんてどうせ使えないだろ事実上
化石燃料が殆ど入手できないのに原子力もアウト
現地に最適化された文明を確立する前に消滅だな日本
219創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:33:54.51 ID:TIQPa1Jq
>>212
ヒント
勘のいい人は数字が同じで単位の名称が違うだけな事に気づくはず
ぶっちゃけメルトルは(ほぼ)メートルと一致

つまりアレがコレに置き換わっただけ

>>213>>215
ネタバレに踏み込むけど、設定上、転移後のウランやプルトニウムは地球でのウランとプルトニウムと変わらないが
崩壊熱は別のものに置き換わっている
また、この世界でもウランやプルトニウムは産業や軍事に利用されている

元設定から流用する時に、あれ?これじゃ地球から転移してくる日本の原子力発電所ってどうなるの?
って結果、核燃料も「こっちの物理法則」に従うことになりました

>>214
元ネタは色々あるけど、帆走飛行船はロマンだよね

>>217
核兵器だけじゃなく在日米軍の空母や原子力潜水艦も…
220創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:34:10.46 ID:9MGlNHcE
何故か国内の小規模油田から大量噴出とか来るはず!
221創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 00:43:08.82 ID:Wq/Uv1p9
>>219
ヒント
勘のいい人は数字の入力ミスを遠回しに指摘してる、と判るはず
222創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 01:15:55.98 ID:iMyxic7W
震災以来煩くなった原発反対論じゃないのなら評価できる
223創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 01:48:15.48 ID:TIQPa1Jq
>>222
何かを得る代わりに何かを失うなら、
何かを無かったことにする代わりに別の何かも得られなくなる
そういう事もあるんじゃないか、と思うからこの転移した日本では、原発が動かない
みたいなものもあります

それが妥当なトレードかどうかは別として
224創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 01:57:45.77 ID:iMyxic7W
原発なしだったら新たに資源確保する前に
電力不足が深刻化して外には出られないと思うんだが

火力には石油も使うし備蓄がなくなる数カ月で政体改変即侵攻とか無理ない?
輸入も対価が無かったりとか直ぐは無理そうだし
最後は、作者次第だが
225創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 06:30:16.82 ID:krV0fSbf
>>188
ハント一行が向こうに行ったときは、その辺の面倒ごとはヴィザーが引き受けてたし、
エントがこっちの人間を上書きした場合は、上書きされた人間の知識を使ってたと思ったが…
作中のどの辺?
226創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 06:37:19.83 ID:krV0fSbf
>>219
つまり、核エネルギー復活の目はあると。
いずれにせよ熱がないと、地磁気は不味いけど。
227創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 09:30:41.78 ID:kQQ0jpL2
真面目な話、地磁気を維持できる熱源がないと大抵の生物は滅ぶんじゃなかろうか
惑星成長時の衝突エネルギーだけじゃ保たないだろ、核エネルギーも必用
正直、無意味どころか世界を破滅させるダメ設定だと思う
228創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 10:37:29.72 ID:01uYGtJP
地表のみに作用するかもしれないじゃないか
ガンダムseedのニュートロンジャマーみたいな
229創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 10:44:29.08 ID:1lO6Sy2b
応援してるよ
ガンバ!
230創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 11:19:29.54 ID:kQQ0jpL2
>>228
熔岩の粘性が低くなるだろうから、噴火する際は溜まりに溜ったエネルギーで大爆発だな、地震も数は少なく大規模化だろう
風化は進むのに造山運動は抑えられるから陸地面積は人間が住める環境になるまでには随分と減ってしまうかな?
地熱やミネラルEtcの供給も抑えられるだろうし、生物相は貧弱だろうな
231創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 14:18:08.57 ID:QRDzPePz
公転周期は何日で、一日は何時間だろう
200年で遙か昔と呼ばれ、実際に文明が様変わりしてるんだから地球の何倍も長いんだろうな
地球の四季を前提とした作物は収穫が絶望的かも知れん

>>228
核由来の熱を発生源からの距離を無視して無差別に、ってなると太陽熱も地表を暖めてくれないな
大気って割と透明度高いから大して温度は上がらない、酷寒の惑星になる
核だろうが何だろうが、恩恵を無視して気に食わなければポイって発想は駄目だな
232創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 14:45:58.12 ID:TIQPa1Jq
>200年で遙か昔と呼ばれ

ちなみに地球の200年前、1812年はナポレオンのロシア遠征と米英戦争が始まった年でもあります
233創る名無しに見る名無し:2012/02/11(土) 21:06:34.85 ID:xYJw657A
曲がりなりにもスカイツリーは自重を支えられる程度の経年劣化で済む時間経過で魔法による補強が為されている
文明形態を根本から変えて不用不急の事業まで出来るほど社会が成熟するのに何年で済ませたんだろう

半径130キロメルトルとか200年とか、ちょっとちぐはぐな印象があるので暫く様子見だな、すぐにネタバレは行われないだろうし
234創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 00:26:11.48 ID:i8CBab5X
>>232
プロットを公開して頂けませんかな?
出来れば地図も非AAで

…どうせ超常現象なら放射線の方を無害化で済むものを
235創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 10:36:13.59 ID:6t5AsCgY
地図は是非とも見たい、AA程度で構わないから
大平洋に、相当する海にも領海が拡がってる筈
二日目には国籍不明機って領海のド真ん中に転移か?
236創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 12:29:28.56 ID:1aMSTsP1
数値の取り扱いが雑な気がする
桁を始め見積もりが甘いか単純な入力ミスか

先ず否定から始める核問題の辺りも違和感アリ
237創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 13:37:07.29 ID:yb6BvEci
まあまあ、もうしばらくしたら面白くなってくるかもしれんし
238創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 13:43:39.75 ID:1t/dibWa
そうだな、アッと驚くギミックなり必然なりを期待しよう
239創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 13:46:11.10 ID:PNAV8U+8
沖合い130kmは311の震源地からであって別に日本列島全部を包んだ訳じゃあない
240創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 13:53:06.98 ID:1t/dibWa
規模については>>200に記述されてるな
>少なくとも、報告書と主任の計算結果によればダムの大きさは半径130キロメルトル、深さ20キロメルトルという超巨大な規模

位置については良く判らない
241創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 15:58:37.86 ID:PkEb4j48
>>230
溶岩の粘性が低いなら爆発的噴火よりサラサラ流動する噴火じゃね?

あと核物質の反応が押さえられる=地熱無いとすぐ判断するのもどうかと
別原因で地熱が保たれる理由はある程度予想つくが>「エーテル」の名が出てきたし
242創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 16:08:25.65 ID:RRcYj4Sa
>地熱は常に地球内部の発生源から地表に向かって流れている。 地球全体の熱流量はおよそ45テラワットである。 この熱はマントルを通って地表に達するが、熱の伝達には
>『マントルの対流』が大きく寄与している。すなわち マントルの最深部で核の外側と接する部分が、核の熱で暖められて3000℃まで温度が上昇し熱膨張により比重が低下する。
>軽くなったマントルは上昇を始め、地表近くに達し、そこで地殻に熱を与え冷えて(それでも1500℃以上ある)重くなり沈んでゆく。

by wiki

地表近くで核反応が抑えられても地熱はなくならない。むしろ火山噴火のときマグマは地下数千mのマグマだまりから地表まで10分とかからず移動するから
地表面での崩壊熱の抑制は火山活動に関係ない。
243創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 16:09:02.32 ID:F2B38qP5
>>222
"何かを得る代わりに何かを失うなら、
何かを無かったことにする代わりに別の何かも得られなくなる"

とか等価交換みたいなこと書いてあるけど
海外から隔絶されて原発NGならどうやっても破滅
海外からの輸入がなかったら他の発電も
全て無理なんだぜ(資材、発電機、etc)
244創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 16:11:07.58 ID:F2B38qP5
あ、今の最初の>>222はなしで
245創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 16:20:52.90 ID:PNAV8U+8
>>243
実際には等価交換どころか、「アレを無かった事にする願いをかなえてやるんだから、手数料は貰うね」
って神様が言って、高い代償支払う結果になった、みたいな状態ですけどね

>>234
>…どうせ超常現象なら放射線の方を無害化で済むものを
チート的な設定の魔法が存在する場合、放射線まで無害だったら卑怯すぎる
せめてリスクは背負うべきだ
ということで、放射線は無しになりません

プロットや設定メモはここに貼り付けると長いし連投規制ひっかかるのでちょこちょこ出すか、どこかに纏めてUPしたいですね
地図は世界地図とほぼ同じと思ってください



んで、続きを投下行きたいと思います
246創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 16:23:47.62 ID:PNAV8U+8
蠢動


3月16日。
現在確実なのは、この時空転移によって地球からこの惑星へとやってきたのが北海道、本州、四国、九州、沖縄と、その他日本が領有している島嶼であるという事だった。
日本政府が領有権を主張している北方領土と竹島もその中に含まれていたため、竹島は駐留している韓国警察及び、
震災当時に付近を航行中だった海洋警察庁の警備艦が存在を確認されている。
北方領土もロシアの住人と、やはりロシアの沿岸警備隊がそのまま付いてきている状態となっていた。
彼らは今の所、本国と切り離された状態であることは認識しているが、今なお日本に対してそれぞれの領有権を主張している。
日本政府は彼らに対し、ひとまず意思を尊重、配慮して現状を維持しひとまずこの問題を置く事を決定。
そっちに関わっている暇が無かったし、彼らが意地を張れるのもどうせ時間の問題である。

時空転移した先の世界は地球によく似ている。
ロシア・朝鮮半島・中国ににた大陸東部の地形は既に確認された通りであり、
北海道宗谷岬の沖には樺太に相当するらしき島影が見え、日本の西端である与那国島の向こうには台湾のような島がある
だがひとつ、不明な点があった。
ここまで地球に酷似した惑星なら、元々この世界には日本列島は無かったのか?
それとも時空転移の際にそっくりそのまま、こちらの列島が我々の元居た地球に交換の形で転移してしまったのか?
そこだけは、まだこの時点では判明していなかった。

247創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 16:25:50.82 ID:PNAV8U+8
既に日本政府は震災以後の異常事態に対して情報を完全に公開し、日本列島が地球とは異なる惑星に時空転移したこと、
そして、世界から孤立したために資源や食糧の輸入がストップし危機的状態に陥った事、それを踏まえ、
当面の危機を乗り越える間は経済を統制することなどを宣言していた。

しかし、国民は宣言をしたものの何の事態の進展もないままの政府に対し不信感を強めていき、野党も表面上は
この危機的状況に対して震災前の対立姿勢を一転、与野党は一致して危機状況対応対応特措法の早期成立に合意したものの、具体的な状況の解決策には激しく対立を続けていた。
断たれた資源や食糧をどこから調達するのか、という事については、やはり現地で手に入れるほかに道は無い。
この惑星のロシア・韓国・中国に相当する地域にもどうやら人が居住し、なんらかの国家組織が存在するというのは推測できたが、
それらとどうやって接触を図り、国交を結んで資源や食糧を買い付けるのかには様々な議論が飛んだ。
そもそも、この惑星、この世界の住人達は他者に対して友好的な存在なのだろうか?
突然出現した日本国を警戒し、攻撃を仕掛けてこないとは言い切れないだろうか?
彼らの文明水準は、木造帆船などが確認されていることから高くは無いのではないか?
もし国交を結ぶ事ができたとして、資源や食糧は必要な量を調達できるのか? また、日本まで輸送ができるのか?
既に国内の一部では不安から明日にも全ての資源がなくなるかのようなデマが飛び交い、個人・家庭ごとに物資の買占め・買い置きや値上がりなどが始まっていたが、それでも暴動や略奪に発展しないのは流石は国民性と言えた。

ネットは回線が重すぎて、その大部分が静かだった。
それまで国民同士を繋いでいたソーシャルコミュニティなどが半分以上機能しなくなり、新たな国内サーバーが設置されるなど改善に努めていたが、震災前のネット状態を取り戻すのはまだ難しかった。
一部の国民は日本が資源と食糧を手に入れるためにはこの世界の海外に進出しなければならない事を知っていたし、TVに出演する専門家たちもその必要性を強く説いた。
248創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 16:27:59.22 ID:PNAV8U+8
その一方で、それは武力侵略に繋がり憲法違反になる可能性や、自衛隊が戦前の軍部の暴走を踏襲することを警戒して反対する声も
あがり、TVの報道番組内でも専門家同士が激しい議論に発展することも度々あった
それを見た視聴者から、ネット上の掲示板に議論や質問が飛び火する事もあり急激なアクセス数の増加により折角新設したサーバーが度々落ちると言った事も幾つか発生した。
しかし、それら掲示板の中の特定のごく一部は、まるでこういう事を予期していたかのように、妙に落ち着いていた。

「まさかリアルでF世界への転移が起こると思って居なかった」

「まだF世界と決まった訳じゃないだろ」

「宇宙の何処かの別の惑星説があるけどそれにしては大陸の形が地球と似すぎ そこでパラレルワールド説を推す エルフがいるかは知らんけど」

「帆走飛行船がある程度にはファンタジーな世界である事は確実。 なんにせよこっちの世界の生物とか国家とか産業の情報がまだ何にも無い 早く調査しろよ」

「衛星写真で人が住んでそうな所とかわからんの?」

「わかっても文明が中世レベルだと都市の規模が小さすぎて判りにくい 観測機飛ばして航空写真が欲しい所」

「竹島一緒に召喚されてて韓国ザマァw あいつら水や食糧の補給無くなってどうやって生きるのw」

「そういや在日外国人どうすんだろ ニュースとかで何にも言われないけど」

「言ってはなんだが、こういう事がリアルに起こって一気に活気を取り戻したな 懐かしい名前が一杯だ、過去の住人や職人が殆ど戻ってきてるんじゃないか」

「それにしても内閣の対応が悪すぎる 俺らはこの先の展開がある程度予見というか予習できてるけど、首相や官房長官は危機感とか現実感とか無いんじゃないか?」

「現実に起こってみると全く笑えない しかも今の与党とか少しも期待できない」

「だれか首相官邸にここの作品や議論のログと、『ゲート』の1〜3巻を送ってやれよ」

「やっぱ自衛隊は中世的なこっちの世界の軍と戦うことになるんだろうか? 海外進出するにしても、向こうが攻めてくるにしても」
249創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 16:30:21.43 ID:PNAV8U+8
「日本が転移したんじゃなくて、こっちの世界の連中が日本を呼んだってのはあるかもな スレタイ通りに そしたらF世界軍との戦争はありうる」

「何の目的で呼んだのかによる。 勇者様呼ぶつもりで日本を召喚しちゃったのかもしれないし、魔王と戦うかもしれんぞ」

「とりあえず地本に連絡してもし召集があったら応じる旨を伝えてきた。 予備自に出番があるか知らんけど」

「営内から書き込んでるが、災害派遣に出ている連中の他は『待機中』だ。 外出許可が当分下りない身の上だよ。
あと、海岸線とか警戒しなきゃいけないと思うんだが海保と警察任せなのが歯がゆい。 日本の警察じゃ沿岸監視に手が足りないだろう」

「今から自衛隊入って間に合うかな…」

「問題はだ。 本スレでも分家でもさんざん言われてきた事だけど、このままだと日本は資源を得る前に崩壊する。
民間への燃料供給規制が始まって、海外の輸出先も無くなった工場とかが停止して石油や電気の消費量を抑えようとしてるけど
国会中継とかの政治情勢見てるとSSみたいに転移してすぐ、資源をえるために海外進出ってすんなり決まりそうにない」

「食糧は来年以降持たないな。 石油は下手すると半年。 こっちの大陸で原油が手に入っても、石油にして日本まで持ってこれるようになるには相当な時間が要る。 石油採掘施設と精製施設を急ピッチで建設して、港湾整備…」

「マンパワーをつぎ込みまくって強引に突貫工事……結局時間が無さすぎるか」

「地球と地形が同じなら、地下資源の埋蔵地域はほぼ同じと考えられる。 調査や試掘をすっ飛ばせるのは救いだな」

「原発止まってるのが痛い。 夏には電力不足で本気で死人が出るぞ」

「風力と太陽光発電を増設しまくるって案が出てる。 正直足りな過ぎるけど。 あと人造石油と石油藻のプラントを大量に建設する動きもある。 なんだかんだ省庁とか企業はやれる事に動き始めてるな」

「この際数万人規模の犠牲者は避けられないべ。 あとはどのようにして、被害や犠牲を少なくして日本をギリギリ生き延びさせる所まで持っていくか。
既に10人が死ぬのが確実で、残り人数は30人、救助が遅れると一人ずつ死んで行くとしても助ける行動のスタートが早ければ最終的な被害は少なくなる」

「でも俺らがこうして議論したって現実的にできることって何にもなくね」

「…やりようによっては、あるかも知れない」

「何があるってんだよ?」

「情報戦…? 国内向けの」

ネットの片隅で、空想ごとが現実になったとき、同様に空想ごとを現実化しようと動き始めた連中が居た。

250創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 16:33:00.08 ID:PNAV8U+8
3月17日。
福岡市内の繁華街の薄暗い路地裏を、外套を纏いフードを目深に被った不審な人間たちが疾走していた。
既に節電計画が段階的に始まり、店舗の半数以上が営業を停止し明かりの極端に少なくなった繁華街は表通りすら暗く、裏通りはいつにも増して暗い。
先頭の一人が水溜りを飛び越え、続く一人はそれを踏み込んでパシャという音と水しぶきを上げ、後尾の一人は脇に避けた。
彼らの後ろから、二人組みの警察官が「止まれ! 止まりなさい!」と叫びながら追って来る。

震災及び転移以後、全国各地で治安が悪化の傾向を見せ、特に在日外国人の一部による窃盗などが多発しているために県警察は特に警邏行動に力を入れていた。
そんな中、まだ気温の低い3月とはいえ頭から足元までをすっぽりと覆う外套に身を包んだ怪しい三人組を見かけたため、職務質問をしようと近づいて声を掛けた所、彼らが急に逃げ出したため、追いかけることになったのだ。
若い巡査とベテランの巡査長の二人は全力で彼らを追う。
路地の先で道はT字路に分かれており、追われる三人組は一瞬だけ立ち止まってお互いに視線を合わせると、示し合わせたかのように1人と2人に別れて別々の方向へと走った。
2人組みは真っ直ぐ、1人の方は横道へ。
それを見てベテランの巡査長は無線機を使い、彼らが二手に分かれたことを付近にて応援に駆けつけているだろう別組の同僚に伝え、自分たちは2人の方を追うべくそのまま真っ直ぐの道を選んだ。

警察官のペアがT字路を通り過ぎた時、横道に逃げていったはずの外套を被った1人が戻ってきて外套を跳ね上げて棒状の物体を警察官たちの背中へと向ける。
後ろを走っていた若い方の巡査がそれに気づいて振り返るよりも早く、棒の先端…卵型の金属物体が取り付けられたそこから青い光が迸り、光が稲妻へと変化して若い巡査を襲った。
後輩でもある相棒の悲鳴に、ベテランの巡査は振り返る。
若い巡査の体からは肉の焼け焦げる異臭と共に煙が立ち上り、衣服や肌が黒く焦げた状態で、数秒の間彼は立ち尽くしていたものの、やがてゆっくりと倒れて力を失った。
ベテランの巡査の後ろでも足音がし、逃げていた2人の不審者が戻ってきた事を彼は知った。
そして、その手に小ぶりの、暴力団関係者が所持しているドスにも似た刀剣が握られているのも。
無線機で応援を……いや、拳銃を抜き、威嚇、そうじゃない発砲……その思考の一瞬の刹那、巡査は飛び込んできた凶漢の突き出す刃を腹部に受け、何度も抉るように突き上げられて絶命した。
251創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 16:35:13.10 ID:PNAV8U+8
警察官2名を殺害した不審者たちは、お互いに汗の流れ強張る顔を見合わせながら、日本語にどこか似た部分のある言語で言葉を交わした。

「タイカでも無い。 ウルシアでも無い。 都市の様子はまるで第3期文明の遺跡を蘇らせたかのよう。
民の話す言葉、髪や目、肌の特徴は、しいて言うならば我らもしくはヤウフに似ている。
一体こいつらは何者で、どこの国から来た人間なのだ」

「少なくとも、わずかな間に本国を侵略し、これだけ大きな町を作り上げられる技術と国力を持った恐るべき相手だというのは確実です」

「わからぬ。 だが、考えなくてもいい。 我々の任務は、見たものをありのままに報告するだけでいい」


この日、福岡県警は2名の殉職者を出し、容疑者と思われる不審な三人組が緊急手配されたが、その行方はようとして知れなかった。
また、この三人組以外にも同様の格好をした不審な複数の人物が目撃され、市民や警察官による通報や目撃報告が相次いだ。
しかし、それらが報道され警察が一般市民に不審者への警戒を呼びかける頃には、彼らは来た時と同様、数隻の小船にて沖合いの船へと脱出していた後だったのである。




(一旦ここまで 夜にまた投下予定)
252創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 16:45:20.33 ID:yb6BvEci
投下乙っす。
なるほどなるほど、当スレの住人が動き出しましたか。何たるメタフィクションw
それと、要するに冒頭で出てきたF世界側の列島はどこかに消えちゃったということでおk?
253創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 16:49:40.32 ID:F2B38qP5
このスレを無理にだして好意を得ようと
しているように見えなくもない
254創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 17:00:53.22 ID:PNAV8U+8
おまけ
直前までちょっと迷った物 >>251の会話、現地語版

「タイカであなー ウルシアであなー みやこんさまばまあででーさんきぶんめいばいづかをふっかあせたさま
やっこばはなすもんば、へえこやまあこ、はだばふうば、よってゆうならわがへだんばヤウフのよった
いっで、こんらはなにもんで、どこんくにがらばぎだやっこだのよ」

「すらずんば、しいたらまんにほんもをおかし、こんばがったらまじをたてんばわざどぢからばもった、こわがやっこだばいうんはきまりだべさ」

「げえさん んだも、だあもつかんでえが わがらのかせぐば、みだもんをそんもんにおりつだわずだけでえが」


…そのまんまだと何を話してるのかさっぱりだし、
()付きで日本語訳を併記しようと思ったけど、それだったら日本語訳そのままでいいんじゃないかと思って
結局投下では>>251のようにした

255創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 17:07:26.79 ID:PkEb4j48
F世界にあった列島は消滅か交換かは不明だが
福岡に現れた連中は人命取るのに躊躇しない職業か国民らしいな>日本を「本国を侵略」呼ばわり

半島でさえ厄介なのに魔法アイテム所持だと武装難民よりたちが悪いかも知れん
256創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 17:33:36.06 ID:1FRuSdGn
核技術が使えなくなって放射線対策は必要なまま
ピンポイントとはいえ、少しも等価交換じゃない
そもそも何故、核反応が存在しちゃダメなの?
257創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 17:42:07.04 ID:PNAV8U+8
>>256
先にネタバラシすると、実は今回と前回の投下で核分裂反応により発生する現象の描写がある
258創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 17:51:56.36 ID:PkEb4j48
>>257
198の「重度エーテル汚染を受けた物質」とか
250の「卵形の金属物体〜青い光...」がそれだとしたら予想はあたってるかな

ラプラスの魔は居るか知らんが
マクスウェルの悪魔は使役できるかもしれんなw
259創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 18:19:33.47 ID:yb6BvEci
流れをぶった切るが、分家のヨーク氏と外伝氏のノリで物語氏のパロディを書いたらまずいのかな?
まとめサイトを見てたら「二曹から妹への手紙」という妄想が浮かんでしまった。
260創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 19:46:58.08 ID:Xckg9TdJ
>>245
地熱と地磁気とその他放射線が絡む色々…をどうする気なのか、そこが問題だ。
レントゲンや放射線医療は…?

>>259
書いたらいいんじゃないかなぁ。どうやって許可をとるかは知らないけど。
261創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 20:13:41.18 ID:0xYwAm4B
>>254
微妙に解読できそうでできないなw

厳しい意見もあるけど楽しみに待ってる奴もいるからなー
262創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 20:43:30.18 ID:4mYVUZO3
放射性炭素は普通に窒素へと変わるのかな、熱は知らんが
なんと言うか、恣意的な世界改変モノは不思議とエターなる傾向が有るので心配になる
可視光が観測できるレベルの核反応で放射線はそのまま、となりゃ猛毒を持ち運んでる状態では無かろうか
263創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 22:08:43.85 ID:yb6BvEci
>>259だが、もう勢いで書いてしまうことにした。
基本は物語氏の描写から俺が妄想して作り上げた二曹なので、物語氏以外からの批判は一切受け付けない方針で行かせてもらう。
では投下。さー逝ってみよー(棒
264創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 22:50:54.98 ID:eVHMDYmN
待ってました、頑張って
265創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 22:52:29.50 ID:yb6BvEci
「二曹から妹への手紙」

拝啓

 だんだん寒くなってきましたが、元気にしてますか?わたしは今日も元気に国民の生活を守るべく戦い、ついでに私にちょっかいを
かけてくる不埒者どもをぶっとばしています。まったく、そんな余計なことをする暇があるんだったら仕事しろと言いたいですね。
不埒者と言えば、例の佐藤一尉が仕事を部下に任せて気持ちよさそうに寝こけていたので、陸士長を巻き込んで書類の爆撃を仕掛けて
あげました。どうやって気づいたのやら見事に避けられましたが、彼の慌てふためく顔が面白かったのでよしとします。彼は実に頼れる
上官なのですが、戦闘に引っ張り出されると駄々を捏ねるし調子に乗って場の空気を無視するしで部下の神経を逆なでするので困ります。
ついでに言うと、結構すけべな人です。女性の敵です。あなたもあんなのに引っかかってはいけませんよ。気をつけなさい。そうそう、
さっき話した爆撃事件と同じ日に二等陸曹に昇進しました。旧軍なら軍曹ですよ軍曹。驚きませんか?

 母さんから話が来ていた縁談ですが、正直あまり気乗りがしません。一応会うだけは会って見ますが、たぶん今回も破談になると思います。
だいたいわたしは自分が女だと思っていないのですが、周りから見て私が女に見える以上最低限社会通念にそって行動しなくてはなりません。
息苦しいというか、面倒なことです。

 これから風邪の人が増えるでしょうから、あなたも忙しくなると思います。患者さんに風邪を移されるなんていうことにならないよう、
充分気をつけてやりなさい。

 父さんと母さんによろしく。

                                                           敬具

                                                        2020年5月8日

                                                  今日も頑張る二等陸曹の姉より

今日も頑張る看護師の妹へ

追伸:もしあなたが佐藤一尉に会うようなことがあっても、あのちょっとかっこいいマスクに騙されてはいけませんよ。疫病神だと思いなさい。
あとで災難に遭うのはあなたなんですから、充分気をつけて話すように。
266創る名無しに見る名無し:2012/02/12(日) 22:53:54.14 ID:yb6BvEci
投下終わり
ちょっと最後の方位置がおかしくなってしまった(汗
267創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 00:13:22.97 ID:hBHOheMI
と言うか我ながらこれ掌編以下の小ネタだな。
…前言撤回やっぱり批判もください、罵倒でもいいから反応が無いと寂しい事実に今気づいたよorz
268創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 00:23:51.03 ID:VNG6i/Mi
投下乙


こっちも続き行こうと思います
269創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 00:25:00.19 ID:VNG6i/Mi
襲来

3月24日。
日本列島の時空転移よりもうすぐ2週間が経過しようとしていた。
経済統制と燃料・電力の制限は当初こそ混乱を見せたものの、少しずつ落ち着きを見せ、人々は前よりも不便ながら新しい体制の下での生活に適応し始めているように見えた。
これは、危機が目の前にあるにも拘らず、起こったことの規模の途方も無い大きさに未だ微妙な現実感の無さに包まれているのと、結局は国の制度や対応への信頼や期待が国民の精神の根本に刻み込まれているからと分析する専門家も居た。
ただし、経済統制が始まった直後には閣僚による官僚へのちぐはぐな指示、例えば燃料供給の制限に置いて流通を支える運送業に供給がなされず、別の「必要と思われる」所に一極集中したり、
災害時用として温存している備蓄が「今が災害の時期」と指示ミスによって誤って放出されたりといった混乱とその修正が度々あり、現総理は指導力の無さを指摘されて随分と株を落とした。

中でも対応の不備や遅々として進まない事を責められたのは、現地大陸の調査である。
本来ならさっさと航空機を飛ばして情報を収集するなり、船舶を派遣して現地の国家組織なりと接触を図るべきなのだろうが、
「どういう相手なのかもわからない、我々と同種の「人間」なのかも不明瞭な相手を刺激しないように接触しなければいけない」という慎重論が与野党から挙がり、過剰に慎重になり過ぎていたため、現地国家との接触に対して指示どころか方針すら全く決まらなかったのだ。

しかし、海上保安庁や自衛隊の現場レベルでは近海にて現地国家の船舶や飛行船とのニアミスは増えており、未だお互いに距離をとりつつ監視するという状況なものの直接的な接触は時間の問題と見られていた。
さらに、正体不明の巨大な鳥の様な飛行物体などの新たな報告も上がっている。
各省庁はそれぞれ独自に現地国家との接触が起こった場合の対応マニュアルの検討、特に外務省は全くの異文化かつ新規に国交を
樹立する際の相手との予想される事項について、そして具体的な外交交渉に入った際の段階までの事前準備を開始しており、あとは政府の意思決定、ゴーサインを半分苛立ちながら待ち続けていた。
270創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 00:26:02.73 ID:VNG6i/Mi
こんな中、現地国家の何者かが日本に不法上陸してくる可能性が当然考えられ、沿岸、特に現地大陸に面する日本海方面の
監視強化の必要性が叫ばれるも、まだ安定とは言いがたい国内の治安のために警察でできる事は限りがあり、
現行法では自衛隊も出動の許可(外敵に侵略された訳でもなく、治安出動が必要なほど警察は国内で手を余しては居ない)が降りず、海保による監視だけが頼りとなっていた。
憲法を停止し、非常事態宣言を出す、そんな極端な意見もあった。
この未曾有の事態はほとんど戦争状態に突入したと変わりが無い。
平時の事しか想定していない憲法は邪魔な枷になるだけだから、改めて非常事態宣言を出してもっと有事に備え、対応できる体制を構築すべきだと。

だが、それは与野党両方から猛烈な反対があった。
平和憲法の停止は民主主義の敗北である、それ以上に、非常事態を楯にまた戦前の軍国主義に突入したり、独裁政治を行おうとするものが現われないとも限らない……
結局の所国の舵取りを担う政治家達は、国の危機に立ち向かう事よりも目先の議論や主義、そして己が政治に置いて主導権を握る事、与党を批判し追い落として政権首班の座に就こうとする事ばかりしか考えなかったのである。
それは、時空転移が起こる前の認識や価値観、国が滅びても自分たちだけは助かるのではないか、あるいは自分が年老いた死後のことになるのではないか、とでも言うような奇妙な思い込みが継続しているようにも、国民の目には見えた。
既にこの時点で国民世論、特にネット上での議論は政治家への不審、そして状況を解決してくれる「何者か」の登場を期待する方向に傾きつつあった。

271創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 00:27:17.11 ID:VNG6i/Mi
3月25日早朝
対馬沖にて、海上保安庁の巡視船「なつい」は朝鮮半島方面より南下し領海に進入してくる複数の船を発見、急行する。
レーダー上に映し出される船団の数を見て、巡視船は福島海上保安部に緊急の通信を発した。

「こちら巡視船「なつい」! 対馬沖に大船団…数十隻の船舶を発見、船はいずれも帆船! マスト2本あるいは3本! 武装の有無は不明!」

巡視船は船団に接近し、スピーカーで警告を試みた。
管区の応援が到着するまで数十分、「なつい」一隻では帆船とはいえ、数十隻もの船舶に対応しきれないが、このまま何もしない訳にもいかない。

「こちらは日本国海上保安庁所属の巡視船、「なつい」。 貴船団はわが国領海への不法侵入を行っている。 ただちに停船し、こちらの指示に従いなさい」

日本語、韓国語、中国語、ロシア語等でも何度か呼びかけるが、船団が止まる気配は無い。
言語が通じて居ないのか、それとも通じても無視しているのかは判らなかった。
巡視船はさらに船団に接近しようとした。 危険は承知だった。

「繰り返す。 停船し、こちらの指示に従いなさい。 警告に従わない場合、威嚇射撃を実行する」

船団の帆船の幾つかに、甲板に人が集まり始めた。 遠目にも、それらが甲冑の様なものを身に付けているのがわかる。
それが「武装」であるのか、この世界の装束であるのかはよく判らない。
そして、船団の中から1席が巡視船に向かって接近してきた。 甲板上の人間たちの顔がはっきりわかるくらいに。
海保隊員の誰かが、あるものを発見して報告した。

272創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 00:28:29.15 ID:VNG6i/Mi
「船長! 船の甲板で何かをこちらに向けています!」

「……危険物の可能性、警戒しろ!」

先端に卵型の球体がついた棒状の何かを、こちらに向けている人間が向こうの船の甲板上に居る。
巡視船の船長はその形状から手持ち式のロケット砲を連想し、指示を出した。
次の瞬間、帆船の甲板上で青い光が走り、それが収まると向けられていた棒状の何かの先端に拳大の火の玉が灯った。
そして、火の玉はロケット花火のように巡視船に向けて飛翔し、船体に命中した瞬間、爆発を起こした。
衝撃波で船橋、操舵室の窓ガラスが割れる。

「攻撃を受けた! 損害報告!」

「重傷者、2名! 軽傷者多数!」

「威嚇射撃を中止! 正当防衛射撃を開始する! 撃て!」

「ってー!」

カンカンカン、という戦闘開始の警報が鳴らされ、巡視船「なつい」の20ミリ多銃身機関砲が射撃を開始する。
だが同時に2発、3発、4発と次々と霰のように相手の甲板上から青い光と共に火の玉が投射される。
巡視船は攻撃を受けながら増速して一旦距離を置こうとしたが、船団のほかの船も接近して同様に火の玉を投射してきたため、激しさを増した攻撃の幾つかが操舵室に直撃した。
20ミリ機関砲もお返しだと言わんばかりに夕立のごとく激しい機銃掃射を続けたが、巡視船はやがて攻撃を受けるうちに炎上した。
そして、最初に巡視船に攻撃を加えた相手の帆船も船体を蜂の巣にされ、マストが倒れて航行不能になった。

短い交戦の後に障害を排除した船団はその後二つに分かれ、それぞれ福岡・北九州方面に向かっていった。
また、巡視船「なつい」の通報を受けて急行した他の巡視船が玄界灘に福岡方面に向かった船団を補足したが、すぐに「なつい」と同様の運命を遂げた。
273創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 00:29:58.09 ID:VNG6i/Mi
そしてこの日の午前、福岡市と北九州市および下関市はドーラ帝国の上陸を受け、市内にて警察と交戦を開始した。
消防と警察は市民を避難させつつ上陸した武装集団の阻止に奮闘したが、刀剣や槍、そして爆発物らしきものを装備したこの集団に抗しきれず、夥しい死傷者と警官と一般人に出した末、正午に機動隊や銃器対策部隊の投入を決定。
その頃、陸上自衛隊福岡駐屯地(春日市)では、命令があり次第いつでも出動できるように準備が整えられつつあった。

「ごらんください! 福岡市内では上陸した謎の武装集団と、警察が交戦中です。 あっ火が上がっています! 建物が燃えています! なんでしょう、ロケット弾のようなものが飛び交い、多数の死傷者がでている模様……えっこっちに」

報道ヘリのカメラが捉え、リポーターが気づいた一瞬後には地上の市街地から幾つもの火の玉がヘリの方向に飛んできて、そして悲鳴と共に中継画面が砂嵐となった。
そして、隊舎の居室内でテレビに注目していた自衛官たちが「あーっ!」「ちくしょう!」という叫びや呻きを上げる。
一般人や報道ヘリとそのスタッフが殺されているのを見るだけで、未だ行動に移れない口惜しさが滲み出ている。

その時、居室の入り口に第4偵察隊の前原1曹が現われ、部下たちに声を掛けた。

「おい、すぐ武器庫行って装備と、あと弾薬受領して来い! 師団司令部から「情報収集」にでるよう命令が来た!」

若い部下たちはすぐさまそれに反応する。

「出動ですか!?」

「いや、まだ防衛出動の要請は来て居ない。 だが、俺たちは先行して情報収集のために福岡市内に向かう。
RCVはまだ出せない。 バイクと1/2tトラックで出る。 装備持ったら車両待機所に集合、5分後には出発だ! 走れ!」

その声で、部下たちは各々の装具を引っつかむと居室を駆け出していく。
情報収集とは名目、実際には警察と合流してのその援護、共同戦線や、一般市民を「緊急避難」によって守るために武器を使用する事が起こるだろう、と前原1曹は感じていた。
そして、彼自身も命令を受けたまま考えずに飛び出してきてしまったが、この国内での情報収集活動の命令に「武器」の携帯が許可された根拠は何故だろう? そもそも合法なのだろうか?と首をかしげた。
まさか、師団司令部の独断だろうか。 問題になっても現場の偵察隊員の独走という形で片付けられるんじゃないだろうな、と少し嫌な思いに囚われた。

それとほぼ同時刻。 対馬沖にも先の船団と同様の帆船からなる新たな十数隻の集団が現われ、上陸。
陸上自衛隊対馬警備隊は正当防衛に基づき交戦を開始していた。


(今回はここまで)
274創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 00:36:47.99 ID:hBHOheMI
投下乙っす。>>265だけど、やっぱり俺じゃ月とすっぽんだ…
そろそろ自衛隊が動き出しましたな。無血クーデターへの一歩か!?
そして政治家たちの無能っぷりに涙。現実の3.11と何も変わらん…
275創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 00:50:05.42 ID:l8uHTW6X
巡視船への攻撃後に海自動かないの?
上陸を許すとか中国相手でもないんだが
276創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 01:09:03.46 ID:MF7YZYYP
まあ釜山港とか50kmもないからな
それでも防衛出動さえかかれば築城のF2が15分以内に攻撃できる位置にあるが
277創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 01:10:36.54 ID:b5va+xrg
着々と、暫定政権に向けて動き出して行ってますね
これだけの被害受けて、平和のために自衛隊の縮小とか言ったら村八分になるだろうな
ドーラ帝国の本土が未知の勢力に支配されたのを知って、辺境軍が奪還に動き出してきたんだろうか。
ロケットぽい魔法以外を除けば、鉄の雨の前に消えてしまいそうな武装なんだろうが大丈夫なのか?w
278創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 01:33:55.80 ID:hBHOheMI
鉄のカジフチできるほど弾薬あるんだろうか…
正直そっちのが心配だなw
279創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 02:16:40.32 ID:ZJvEATaA
>>275
それは疑問に思ったが通信途中でアンテナ破壊されて相手の攻撃内容伝えきれなかったと脳内補完w
相手が帆船だと舐めてかかった可能性もある>後続の巡視船

まさか巡視船撃破されたと思わず、数が多いから取り逃がした程度ととらえて
自衛艦の出動をためらったとかね

>>277
>>212に小舟の偽装魔法でたが、あれがどの程度の規模の装備にかけられるかにもよるな
光学迷彩ぽいがフィラディルフィア実験のような「レーダーにかからない目的で磁気かけたら
目にも見えない結果になった」と言う都市伝説が現実になったと想像すると
常識的な範囲の思考で対応策取っているうちに被害拡大しそう
280創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 02:35:06.32 ID:hBHOheMI
まあ帆船と軽武装とはいえ機関砲装備の巡視船だったらそらなめてかかるわな。
DDが油断しないでかかればいけると思う?…てこれは作者様に聞かにゃいかんのだろうけど。
それはそうとそろそろコテハン付けて貰ってもいいんじゃないかなとおもうんだが、どうだろ。
281創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 12:25:17.62 ID:4TORfcxj
能力以前に軍事力への無理解とリソース不足が足枷だっただけだろ
帆走飛行船を確認した時点で未知の技術体系と知れるし、油断だけは有り得ない
単に実力を発揮できない状況だったからで、貧すれば鈍す状態と思う
282創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 12:50:30.19 ID:7VdnL9KJ
なつい型ってそんな脆いかな
耐氷構造だし窓もかなり小さいんだが
火の玉が船壁を貫くようなら
しきしまのような軍艦構造ではないため一撃だし
283創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 13:36:19.61 ID:XdRw4Ybd
まあ1体1なら確実に勝ってたし機動力で有利なんだから最初から相手を沈めるつもりなら
5〜6隻ぐらいまでなら圧倒できただろうね
284創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 14:19:02.76 ID:hBHOheMI
つまるところ、海保だったから負けた面があるわけか。
285創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 14:28:13.01 ID:l8uHTW6X
だろうね
沈めるつもりだったならやられることもない
あまみ型だったら20mm機関砲が
RFS付きだからアウトレンジし放題
286創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 14:37:03.27 ID:rNEU1YDa
やっぱ作品投下されるとスレの賑わいが違うな
287創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 14:41:49.36 ID:M2QrsBum
念のために作家さんに言っておくけど、一番大事なのは作品としての面白さだからね。
矛盾のない設定とかじゃないから。
あんまりここでの議論は気にしないでね。
あーでもないこーでもないって議論して楽しんでるだけだから。
おいしいとこだけ摘まんでくくらいの気持ちでいて。



それでちゃんと完結させてね。
288創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 14:51:25.92 ID:ZJvEATaA
相手の顔が判別できるくらい接近した状態で
複数の敵からロケット弾相当の攻撃食らったら巡視船だとヤバイと思う

自衛艦がアウトレンジ攻撃出来るなら20隻程度撃破できると思うが
その火力見た相手がまとまった状態(密集隊形)で攻撃受けるまで待つとも思えん

気になるF世界の技術レベルだが
原発停止による節電で照明の消えた福岡市街地を見て「第三期文明遺跡」と評した事
木材・薪利用が第一段階、石炭利用が第二段階、
石油利用で電気が市中に行き渡らせるレベルを第三段階と仮定した場合
F世界は第四期文明で原子を(我々と異なる手段で)活用する文明と推測できる
それこそ核分裂の活性(同位体半減期の延長・短縮)を意志的にあやつれるとか
289創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 15:04:45.01 ID:4TORfcxj
作者に任せろよ、作品世界の設定なんぞ
290創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 15:12:50.51 ID:hBHOheMI
>>287参照。俺(たち)は読者として議論を楽しんでるだけだ。
設定を「決めている」のではなく「予想している」だけ。決めるのは作者にお任せだ。
どぅーゆーあんだすたん?
291創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 15:28:08.05 ID:rKH4Fip7
アンカーつくまで待ってれば、とは思う
>議論を楽しんでるだけ

あと理解している人がしてない人に言うのならともかく、君が『どぅーゆーあんだすたん?』はマズい
292創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 15:36:04.13 ID:ED1zbzK9
コレが読者様って奴か
展開予想は作者潰しだから止した方が良いよ
うぽつ
293創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 19:00:15.23 ID:rKH4Fip7
エーテル依存の生物って、亜法生物がモデルなのかな?
294名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM :2012/02/13(月) 19:02:46.64 ID:bNc/sYOU
君の姉妹のF自スレちゃんは、議論の有無どころか呼吸をしていないのだが
295創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 19:58:42.33 ID:hBHOheMI
>>291
うん、書き込んでから激しく後悔したw
確かに俺が言ってもしょうがなくはある。余計だった。

>>294
しかしどっこい生きている
296創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 20:04:54.44 ID:Vep5Xa29
だが待って欲しい
>>294>>291へのレスかも知れないではないか
297創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 21:08:38.74 ID:57y4UXMg
ちょうどいい、こいつに書かせろよ
いや書いて下さい
298名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM :2012/02/13(月) 21:31:42.82 ID:bNc/sYOU
生きているといっても、人工呼吸器のおかげだろうあれは

>>297
自分で言うのもなんだが、どうでもいいものばかりで、自衛隊もファンタジーも微妙な作品を書き始めたところで、面倒になって更新頻度が下がり、色々と忘れてそのままになる
299創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 22:25:38.95 ID:KCtnmyun
防衛力が自衛隊の時点で制約が大きいもんなぁ
何をするにしても先ず国内の敵を片付けないと始まらない
300創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 22:44:44.68 ID:hBHOheMI
リアル国賊呼ばわりしたら問題になるか?これって
301名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM :2012/02/13(月) 22:47:55.27 ID:bNc/sYOU
>>300
そんなあなたに門方式
特に、偶然ではなく、必然として召喚や開通が行われた場合を推奨します
安心と信頼の国連軍が、西側に加え東側の手も取り、平和の創造と安定のために旅立ちます

あるいは戦国自衛隊方式なども
302創る名無しに見る名無し:2012/02/13(月) 23:29:37.29 ID:Z6HEa868
ここでは通用しないんだろうけど
あんまり細かいことは考えずに書いたほうが良いんだろうな
303 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 :2012/02/14(火) 00:20:49.26 ID:IInQDLmw
>>301
いいから書けよ、幅広く取り揃えてるんなら、一番書きやすいのでいいから書けよこの野郎
304創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 00:39:36.69 ID:Bf5/KDGS
>>300
たとえ架空世界でも自分と違う思想持つキャラを「国賊」とやるのはどうかと思う
作中キャラが相手を国賊と呼んでもいいが、その場合ブーメランとして戻ってくる場合も
ex:「この国賊野郎がぁ!!」「ほざけっ!権力の犬っ!」
で両者とも流れ弾であぼーん
305創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 03:02:05.03 ID:IInQDLmw
まあ馬鹿作品か戦時中日本でもなければやらんネタだな
306創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 03:05:06.97 ID:838MR/Lm
それでも大将なら
大将ならきっと違和感なくディストピアなファンタジー世界を描いてくれる!





あ、地球側は史実どおりで
307創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 03:15:55.21 ID:iBmGTYAq
日本が居なくなったらソ連が不凍港を
手に入れてしまうじゃないか!
ついでに満州その他
308創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 03:18:39.39 ID:DLqzEdF9
どーせ俺たちいねえんだから関係ねえべ
309創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 18:26:29.57 ID:S2KtLS8+
日本列島と入れ替えで危険な生物や未知の病原体てんこ盛りなF世界の島が出現するかもな
310創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 19:09:59.89 ID:je3MoQsn
エウロピア人がその程度で諦める様な蛮族なら誰も苦労しなかったぜ・・・
311創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 20:15:44.80 ID:IInQDLmw
>>309
地球はまだいいとして、技術全般で劣るようなタイプのF世界は日本列島からあふれ出した病で南米見たく全滅する
312創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 20:27:46.27 ID:OnvQGCzp
海千山千の耐性菌が多いからな、現代社会
けど未知ってだけで脅威たり得るから、転移後の日本も大変だ
現地では只の風邪でも日本人だけ重篤とか
313創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 21:34:24.24 ID:56i1Nb0M
タイトルは何にするの?
314創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 21:36:09.76 ID:DLqzEdF9
>>312
それでもそれが既存の病原体の枠に入るナニカである限り、ある程度は適切な対処で何とかなるけどな。
隔離とか、血清とか。
315創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 21:51:03.16 ID:oOW7ZySM
アウト・ブレイクだな
316創る名無しに見る名無し:2012/02/15(水) 00:20:09.79 ID:HRaDQ4Je
>>312
まあポルトガルの探検隊員が一人二人熱病に苦しむのと
現地の先住民都市が一つ二つ熱病に苦しむのの違いがあるから安心しろ
317物語は唐突に ◆XRUSzWJDKM :2012/02/15(水) 00:32:53.22 ID:Cd5FU+v4
>>265殿
ありがとうございます!
二次創作だろうが外伝だろうがなんでも大歓迎ですよ

ID:VNG6i/Mi 殿
投下乙!
318創る名無しに見る名無し:2012/02/15(水) 00:38:15.61 ID:8Rsi8GFP
>>317
久しぶりに降臨されたという事は
続き期待してもいいですか?
319318:2012/02/15(水) 00:41:32.58 ID:8Rsi8GFP
訂正
降臨された→来られた
仰々しくてすいません
IMEが「こ」と入れるだけで勝手に・・・
320創る名無しに見る名無し:2012/02/15(水) 01:01:08.16 ID:pQjbHYw6
なろうでこのスレにあったやつを探しているんだけど誰か知らないか?
ネタが濃い奴でもかまいません

一応、元1だおー氏の奴は発見した。あとは・・・ブラボー6って人とかも発見済みです
321物語は唐突に ◆XRUSzWJDKM :2012/02/15(水) 01:04:08.37 ID:Cd5FU+v4
>>318殿
続きは書いているのですが、もう少し時間がかかりそうです
今しばらく時間を下さい
月内には投下できると思います
322創る名無しに見る名無し:2012/02/15(水) 12:10:31.85 ID:adS+haFW
>>312
変な勘違いしてないか?
耐性菌は感染力も毒性も弱いぞ
抗生物質や消毒薬への耐性持ちは競争相手の死滅で生き延びるから
繁殖力も毒性もそこらの雑菌に比べて低くなるんだよ
日本のゴキブリが殺虫剤にいくら強くなっても東南アジアで大繁殖したりしないだろ
あと日本は衛生状態が良いから危険な細菌やウィルスがそもそも少ないのもある
323創る名無しに見る名無し:2012/02/15(水) 13:07:28.92 ID:xVU8kvcH
逆に半端に抗生物質見つけてるレベルの文明なら大打撃だな

>>306
いろいろあって世紀末な地球世界が、ディストピアなF世界をヒャッハーする話だろ
ゼロ魔スレとかみたいな歓迎会場での言動を見るに
324265:2012/02/15(水) 20:12:46.82 ID:VNN6A9pw
>物語氏
拙作に目を通して頂きありがとうございます。
新作をお待ちしてます。
325創る名無しに見る名無し:2012/02/15(水) 20:31:24.01 ID:kER4AltY
史実アメリカの遣り方を見習って、資源枯渇や国力衰退を最初から見越した冷徹な戦略を構築できる日本のSSを御存知ないかな

なんか既に俺達の知る日本とは違う国かも知れんけど
326創る名無しに見る名無し:2012/02/15(水) 20:40:47.35 ID:8Rsi8GFP
提督たちの憂鬱とか?
序盤、話が脱線して読むのに苦労するが
327326:2012/02/15(水) 20:42:04.00 ID:8Rsi8GFP
自衛隊関係無かった
328創る名無しに見る名無し:2012/02/15(水) 21:36:36.64 ID:ZEjSUeA8
改変日本に行くんなら、もう大人しくアメリカを召喚しろよ

>>323
異世界送りになったせいでディストピア化するんだろ
おまけに送り付けられた異世界も同じになる

あるいは異世界を目の前にして興奮した先進各国がギンギンにおったてながら、火力と一緒に押し寄せる
329創る名無しに見る名無し:2012/02/15(水) 21:53:19.36 ID:eg6LYHb8
名無し上級大将は敵味方双方が名無しと連レスを動員してまで破壊工作と焦土作戦できる板以外にはこない筋金入の糞コテであらせられる


で、自衛隊がおまけで、米軍が主役になる話だっけ
330創る名無しに見る名無し:2012/02/16(木) 01:24:54.82 ID:Jr9F7UMk
自衛隊が居ればいいわけだから、確かに自力でF世界に侵攻したU!S!A!が主役でも・・・いやだめだろ
331創る名無しに見る名無し:2012/02/16(木) 01:55:20.71 ID:pvivgtWG
自衛隊が巻き込まれた異世界の大乱
そこはプラズマ兵器を開発中のハプニングで異世界にきた米軍(門トークプロジェクト)
チベットのシャンバラの門に辿り着いたトゥーレ協会のジャーマンシェパードの武装SSが対峙する
アイアンスカイな戦場だった      とか?
332創る名無しに見る名無し:2012/02/16(木) 02:08:11.27 ID:ac1HO+LQ
もはやF世界である必要すらないな
333創る名無しに見る名無し:2012/02/16(木) 02:38:29.22 ID:Jr9F7UMk
まあ自衛隊が異世界に飛ばされるって時点でファンタジである必要性はみじんもないけど

334創る名無しに見る名無し:2012/02/16(木) 13:01:08.27 ID:pvivgtWG
ファンタジーが「西洋の中世の風俗で魔法がある世界」てのが狭い範囲の定義のやつだから
スチームボーイやWWW(ワイルド・ワイルド・ウエスト)などのスチームパンクや
魔法先生ネギまのようなテクノロジー発達した魔法世界もファンタジーと言える

スターゲイトのように異星人が関わるとSFに入れる案件かもしれんが
E・R・バロウズの「火星シリーズ」や「金星シリーズ」「地底世界」はSFというよりファンタジーのくくり
335創る名無しに見る名無し:2012/02/16(木) 19:06:29.57 ID:Jr9F7UMk
唐突に微妙なこと言われてもどう反応してほしいんだろうって思う
336創る名無しに見る名無し:2012/02/16(木) 19:15:43.53 ID:xpKSOgXz
お前の微妙さよりマシだから安心しろ
337創る名無しに見る名無し:2012/02/16(木) 19:17:00.23 ID:mwfiBBES
自衛隊がファイナルファンタジーの世界に転移しました
338創る名無しに見る名無し:2012/02/16(木) 19:19:16.95 ID:seThDj5v
間抜けな長文が主に自己解釈だったり、間違った回答だった時の気まずさ
339創る名無しに見る名無し:2012/02/16(木) 23:00:40.51 ID:AL9TgPGp
>>337
やば過ぎワロタ
さすがに死ぬわw
340創る名無しに見る名無し:2012/02/16(木) 23:11:44.68 ID:WNAQdmo/
光速の異名を持ち筋肉を自在に操る高貴なる女性自衛官
341創る名無しに見る名無し:2012/02/16(木) 23:19:37.51 ID:ac1HO+LQ
マジレスのつもりで書くがやっぱ自衛官に高貴という形容詞を付けるのはどうかと思う…
ほら、吉田首相の訓示なんか見てもさ。
342創る名無しに見る名無し:2012/02/17(金) 00:15:09.40 ID:i1GQUrYm
逆に自衛隊がFF相応の不思議存在になるんだろ
343創る名無しに見る名無し:2012/02/17(金) 00:40:13.63 ID:B2oqzv+3
レベルアップがFF2準拠なら、自衛隊は無敵だな。
常日頃、自称市民団体やらマスゴミやらに虐められてるから。
344創る名無しに見る名無し:2012/02/17(金) 00:50:27.69 ID:HAQxLHHs
ちゃんと殺さないと経験値は得られませんよ?
345創る名無しに見る名無し:2012/02/17(金) 07:11:20.83 ID:YaremyaI
>>334
「ふしぎ遊戯」の様な中華ファンタジーなんかもあるわな。
ただまあ、変わった物をやろうとすると、調べるのに労力がかかる割に、受けるかどうか確証を持ちにくい。
読者として馴染みがある、西洋中世風の世界観が主流になるのは必然かと。
346創る名無しに見る名無し:2012/02/17(金) 13:07:48.24 ID:jJwzMlhf
>>345
「ドラゴンボール」は西遊記と里見八犬伝を上手くアレンジしてると思うよ
「経典を取りに天竺に行く」「珠と同志の名前の一致」とかを捨てて
人と人外が普通に共存している世界での冒険活劇

「封神演義」は出てくる奴みんな化け物級だから自衛隊とは絡めにくいがw
「水滸伝」くらいの傑物なら自衛官となんとか交流した話作れる
登場人物の多さがネックだけどw
347創る名無しに見る名無し:2012/02/17(金) 14:16:30.59 ID:nRLuAaIV
>>346
封神演義はやばいよな。
和訳で追加されたオリジナル宝貝の大陸を雷で覆うとか山を砕くとか雷公鞭のチートっぷりは除外しても、細菌兵器モドキに、天候操作、幻覚催眠とやばい宝貝がオンパレードだからな。
348創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 06:42:21.15 ID:c4tbD1oi
アラビアン・ナイトな中近東風世界ってのもいいねえ。
349創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 13:00:05.30 ID:Q0cWMyKK
東南アジア系はフォレストとか、質量共に寂しい限り
諸星大二郎ワールドなら…
350創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 14:43:30.10 ID:OM3vulmZ
>>348
中東風な世界と現代人と言うと「インディージョーンズ」「ハムナプトラ」が思い浮かぶが
あちらは個人の活躍ぽいしなぁ
351創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 17:18:11.72 ID:sd/jaNDc
砂漠の油田地帯に進出した日本
オアシス周辺にある都市に日本の技術者たちが住み着き、さらに石油資本が都市開発に参入
F世界で最も発展した都市が砂上にできあがることになる

まで妄想した
352創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 17:21:25.08 ID:LO/+mAas
最近の中東ほど乾燥してない可能性も有るな
問題はポスト石油を見越した戦略を立てられるか否か
353 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/19(日) 20:22:35.86 ID:cVypUxMq
>通信途中でアンテナ破壊されて相手の攻撃内容伝えきれなかった
書き忘れていた…

>そろそろコテハン
トリップ付けてみた


>>269-273の続きを投下します
354 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/19(日) 20:24:11.52 ID:cVypUxMq
交戦1

時間は少し、ドーラ帝国の九州北部上陸より前後する。

「海保の巡視船が撃沈された!?」

その一報を受け、海上自衛隊佐世保基地の司令部は、ただちに近海を航行中の護衛艦に急行するよう命じたが、それはかなり出遅れた対応だった。
海保も海自も、最初の巡視船「なつい」が攻撃を受けた時に運悪く巡視船の通信設備が破壊されたためにこれを掌握しておらず、
急行した二隻目の巡視船も先の巡視船が船団を追尾中であると考えていたため、同様に攻撃を受けてようやく先の巡視船が撃沈されただろう事、
そして敵船団が火器を有している事を、沈没寸前の二隻目の巡視船からの通信で知ったという形になり、洋上という現場の詳細が伝わらなかったのがこれらの対応の不手際の原因だった。
そして、既に船団は博多湾と北九州港の目の前だ。 今からでは空自のF-2支援戦闘機によるASMの攻撃は難しい。
一旦湾内に入ってしまえば他の船舶や施設が邪魔になり、誤爆の可能性がある。

「まさか、巡視船を撃沈できるほどの武器を木造帆船程度が持っているとはな」

海図を睨みながら口惜しげに海自幹部の一人が呟く。
海保・海自とともにこういった、現地勢力の船舶が領海に侵入し交戦となる事態はある程度予想はしており、対策は練っていたものの、
「相手は帆船程度の技術力の文明、火器を有していても小口径の大砲や旧式の前装式小銃ぐらいではないか」という、甘い見積もりで敵の評価をしていたのは否めなく、
また、いかに数十隻の船団とはいえ、速力でも劣るだろう帆船に現代的な巡視船が遅れを取るとは思っても見なかったのも原因の一つではある。
巡視船の機関砲や、あるいは護衛艦も主砲、もしくは海外任務での海賊対策として調達した12.7ミリ重機関銃で不十分な敵がいると誰が予見しえただろう。
敵を殺すには充分すぎる威力は備えていたはずなのだ。
とはいえ、警告射撃、それで停船しなければ実際に1隻を撃沈すれば、船団のこれ以上の領海への不法侵入を阻止できる、というその予想は外れたのが事実だ。
355 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/19(日) 20:26:32.45 ID:cVypUxMq
さらに言えば、海保と海自の組織的な微妙な仲の悪さと、一方が先に急行して対処すれば何かない限りもう一方は出てくるまでもない、という妙な遠慮が結果的に洋上の警戒網に隙を生じたのも否めない。
そして、もう一つ落ち度といえる点があるのを幹部の誰かが指摘して叫んだ。

「そもそもこちらの対馬防備隊がなぜ先に掴めなかった!? 海峡の船舶通行を監視しているはずだろう!」

「木造帆船でもレーダーには映る……領海に侵入した時点でわかるはずだ。 だが、午前4時12分、船団は突如、対馬の目と鼻の先で発見されている。 なんらかの欺瞞手段があると考えるのが妥当だ」

「では目視は? 韓国の海岸線の道路まで見えると豪語する高精度望遠鏡は何も見ていなかったと?」

「そんなわけはあるまい。 船舶に特殊な迷彩でも施す技術でもあるかもしれん」

敵船団の出現の仕方は唐突といえるものだった。
巡視船を破壊できる火器に加え、電子的そして光学的な妨害・欺瞞装備すら持つとなれば敵は事前の想定を超えた、かなり厄介な相手である可能性は大きい。
現在、対馬に駐留している海自対馬防備隊と陸自の対馬防衛隊からも、対馬に敵が上陸している報告が回ってきている。
そして、洋上阻止が叶わずに終わった以上、既に問題は別の所に移行していた。

「湾内での戦闘か……」

付近の海域に展開中だったDDが2隻、DDGが1隻、全速で急行中である。
護衛艦の主砲と防御力ではいかに敵船がロケットランチャーの様な火器を装備していようと木造帆船程度、簡単に片付けられるはずだ。
だが、既に港湾内に入っている敵に発砲すれば、敵味方の流れ弾で港湾施設に被害が及ぶ事は避けられない。
356 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/19(日) 20:28:17.09 ID:cVypUxMq
護衛艦の射撃統制システムは百発百中の精度で敵船を破壊するだろう。
だが、敵はそうとは言えないし、こちらとて「不測の事態」が発生しないとは限らない。
戦闘後の港湾の被害を考えると、やや苦しい立場に立たされるのを幹部たちは危惧していた。
それでも上陸した敵を、洋上から挟撃するのは間もなく出動命令の下るであろう陸自の支援のためにも必要である。
しかし、次に入ってきた報告に幹部たちは驚き、思わず机を叩いた者もいた。

「防衛出動が、出ません! 国会審議中の総理に武装勢力による福岡・北九州襲撃の一方が入りましたが、与党は審議を中断して一旦休会、閣僚による対応の検討に入ったと……」

「なんだそれは! 既にどこかの武装勢力による侵略を受けたんだぞ!?」

「政府は何を考えている!」

「……まだ『武装勢力』だ。 相手が国家であると判明した訳ではない。 現行法の解釈上では、テロと見なされる可能性もある。
あるいは何かの行き違いで、衝突を生んだのかもしれない。 あくまで対話で解決すべきだ、
だから、対応を慎重に……内閣のお偉いさんの考えている事は、そんなもんだろう。 だが、そんなものは関係無い。
我々海上自衛隊は、日本の海を守るのが仕事だ。 既に出遅れたが、海上の敵は海自が撃滅する」

既に、陸自も出動する準備を始めているだろうし、空自も市街地や湾内のそれを攻撃できるかは別として、爆装と発進準備だけは進められているだろう。
時空転移が起こった日から、正確には日本が地球で無い世界に飛ばされ、孤立したと判明した時から、陸・海・空の自衛隊、特に現場を預かる叩き上げの幹部たちには共通した認識、覚悟があった。
後々に憲法違反、自衛隊法違反と批判される事になろうとも、有事の際には己の処分も前提として、この国を守るために、その力を行使する命令を部隊に下そうと。


357 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/19(日) 20:31:01.52 ID:cVypUxMq
ドーラ帝国軍上陸後の福岡 午後12時20分頃

国道385号線を北上する偵察隊のバイクと1/2tトラックの車列の中で前原1曹は3人の部下と共に1/2tトラックの1両に乗り込み、助手席に座りながらやや緊張した面持ちでいた。
89式小銃用の5.56ミリ普通弾は師団長直々の計らいでたっぷり持たされた。
「この任務はあくまでも、本隊の出動に備えて情報を収集することである。 必ず全員生きて帰って来い」という言葉も貰った。
だが、本当に部下や仲間が全員死なずに駐屯地まで生きて戻る保障や自信を問われれば、はっきりと断言ができない。
前原1曹自身は以前、イラクへ派遣された経歴もある。 その時最初に本格的な都市戦闘訓練を経験した。
イラクに行く事前準備として、アメリカの演習場で米軍の実際の戦場経験に基づくレクチャーを受けた。
だが、ついにイラクでの実戦の機会はなかった。 今回が初めてだ。

「俺、この任務が終わったらPXで働いてる裕子ちゃんに告白するんだ」

「おい馬鹿やめろ」

「死亡フラグですね、わかります」

車内で部下たちはどこか緊張感のない……いや、緊張を振り払うように軽口を叩く。
不安なのは全員が一緒だった。 自分たちが今から向かうのは戦場だ。
きっと、先頭や後続の車両にそれぞれ乗る偵察隊員たちも同じだろう。
軽口が終わると、少し静かになった。

「班長……いま福岡で暴れている連中、あれって「人間」なんですかね?」

「ん?」

静かな雰囲気を破って唐突に、後部座席に座ってる部下の一人からそんな質問というか疑問が挙がった。

「馬鹿、人間じゃなかったら何なんだよ。 テレビ中継じゃちゃんと手足があって頭があったぞ。 画面が上空からでよくわからなかったけど」

「でも、昨日の国会中継で総理が言ってたでしょ、『この地球とは異なる惑星の原住民は、言わば未知の宇宙人のようなものとも
考えられまして、いかなる性質、文化を持っているかもわからず、それとの接触は、極めて慎重に行わなければならないと考える次第であります』って」
358 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/19(日) 20:32:09.87 ID:cVypUxMq
部下は総理のモノマネを挟みつつ言った。
それは割りと特徴を掴み、喋り方ののらりくらりとした所がよく似ていて、車内にちょっとした笑いが生まれた。
前原1層もその雰囲気に少し心が軽くなったような気がしたので、乗った。

「そうだな、手足は二本ずつで頭は一つだろうが、間近で見たら目が四つあって口は縦に裂け、口の中からもう一つ口が飛び出してくるるかもな」

「それ本物の化け物じゃないですか。 やだなあ、そんなのに頭から齧られるの」

その会話の後は、また車内が静かになった。
……総理の言う事は一理ある。 ここは地球ではない惑星なのだ。 どんな生物がいるとも限らない。
事実、つい最近まで近海で地球の魚類(転移の際に大陸棚と一緒について来たのだろう)と一緒に新種の、いやこの世界の原住種と思われる魚が捕獲されたニュースでにぎわった事もあるし、空自が大きな鳥だかドラゴンだかに遭遇したなんて噂もある。
だが、転移前の数年間からイマイチ頼りなさ……を通り越して無能さが目立つ歴代総理ばかりが連続している政権与党の現総理大臣の言う事だから、
言葉どおりの慎重で深い考えがあるわけではなく、アドバイスを行った専門家の入れ知恵・受け売りではないかという印象は拭えない。

やがて、前原1曹は対向車線をすれ違う車の数が増え、それが市内中心から避難してくる人々の群であると気づいた。
信号を無視して衝突したらしい車両が交差点の真ん中で玉突き事故を起こしており、警察の交通整理が行われている。
消防や救急車が忙しくサイレンを鳴らし、ここも既に戦場の様相を見せ始めていると感じた。
さらに進むと、車線を逆送してきたらしい車の事故現場にすら遭遇する。
このままでは車両の群に阻まれ、進めなくなる。
そう判断した偵察隊は、バイク隊を先行させ1/2tトラックはここに置いて徒歩で進む事になった。


359 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/19(日) 20:33:22.92 ID:cVypUxMq
その頃の福岡市内では、警察の機動隊と銃器対策部隊とSATが応急のバリケードを組み、ドーラ軍……武装勢力の進攻を食い止めるべく必死の応戦を行っていた。
武装勢力は揃って和風とも洋風とも付かないデザインの精巧なつくりの甲冑を身につけているが、それは銃弾に耐えるほどの強度は持って居ない。
そして大半が刀剣や槍と言った原始的な白兵戦用の武装を主にしているが10人に1人の割合でロケット砲の様にに飛翔し、
目標に命中すると大爆発する火の玉や、人間を一人丸ごと黒コゲにするほどの放電を行う棒状の謎の武器を所持している。
火の玉が飛ぶたびにバリケードに使用しているパトカーが吹き飛び、幾つかは流れ弾になって付近の家屋に突っ込んで炎を噴き上げた。

警察は拳銃や短機関銃で応戦するも、相手の火力は手榴弾やグレネードランチャー、さもなければRPG-7でも有しているのと変わらない。
バリケードが破壊され、警官が負傷して倒れ、こちらの射撃が途切れた隙に、抜刀したあるいは槍を構えた彼らが突っ込んでくる。
それを、ジュラルミン楯を持った機動隊が迎え撃つ。
源流を辿れば古代ローマの歩兵に辿りつく、楯を構えて隊列を揃え前進する戦法は白兵戦にはめっぽう強い。
だが、押し切れずに退却する敵の槍部隊が後退し、代わりに火の玉が飛んでくると直撃を受けた機動隊員が何人も炎に包まれた。
それでも、SATの狙撃隊員が近場のビルの屋上から火の玉を放つ武器を持っている敵を優先して射殺すると、また警察が押し返す。
このように一進一退の攻防を繰り広げながら、機動隊は日本警察の威信と信頼に恥じない戦いぶりを発揮していた。

しかし、敵が潮のように引いていき、上下繋ぎになった服と、フードつきの袖の長い外套、そして防毒マスクのような被り物を身に付けた二人組みが代わって前に進み出ると、雰囲気が変わった。
その二人は、先ほどから火の玉や電撃を放出してきた敵と同様の、謎の武器…先端に卵型の金属が付いた棒状のもの…
RPG-7か、旧ドイツ軍のパンツァーファウストにもどこか似た印象のあるそれを手にしていたため、即座に機動隊の指揮官は狙撃隊員に二人を射撃するように指示を出す。
だが、狙撃隊員が照準を二人のうち片方にピタリと合わせると、それを予期していたかのように片方が棒状の武器を掲げ、先端から青い光……その光が灯るたび火の玉や放電が発生した、忌まわしい輝きを発する。
また火の玉が発射される前に、狙撃隊員は引き金を引いた。
360 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/19(日) 20:35:08.41 ID:cVypUxMq
だが、銃声が鳴ってもその敵は倒れない。 驚いた狙撃隊員は次弾を装填、もう一度撃つ。
今度ははっきりと見えた。 放たれた銃弾はその敵の目の前で、まるで何か透明な固い壁があるかのように、弾かれて火花が散ったのを。

そして、見えない壁に援護されてもう一人がやはり同様の棒状の武器を機動隊の隊列に向ける。
青い光が灯り、指揮官は火の玉が来ると警戒して指示を飛ばした。
予想に反して、棒状のそれから発せられたのは大量の白い煙だった。
毒ガスか!?と一瞬思った機動隊員たちは、すぐにその地面を這うように流れるガスが触れたアスファルト路面がパキパキという音を立てて氷結しているのに気づく。
路面だけではなく、道路標識や電柱にまで霜が付着し、急速冷凍されていった。
そしてそれはどんどんこちらに近づいてくる……

「液体窒素……!? いかん、後退しろ!!」

危険と判断した指揮官の指示とともに機動隊は後退を開始する。
だが、超低温ガスの白い煙はまるで生き物のように加速して機動隊員に追いつき、みるまに彼らを飲み込んで行った。
煙はやがて拡散し、覆っていた視界が晴れると、そこに動くものはおらず、瞬間的に凍結されて氷像と化した多数の機動隊員たちが立ち尽くし、あるいは倒れ伏しているだけとなった。


この日の正午過ぎまでの交戦で、福岡県警は多数の警察官と機動隊員、そして虎の子の銃器対策部隊、SAT隊員の大半を殉職させつつも、一般市民を守るため果敢に戦い続けた。




(一旦ここまで)
361創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 20:38:30.44 ID:iK7c3aHt
乙!
362創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 20:45:54.89 ID:VHKCojyh
乙!
良いですね、国の対応と平和主義()の中で殉職していく警察官や
奇妙な縦割り行政と法で何も出来ない自衛官が特に
363創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 21:03:03.35 ID:iK7c3aHt
ただやっぱり、どうしても航空攻撃したがらないのは解せないなあ。
防衛出動がかからなければ出撃できないのは確かだが。
港湾内にいても、むしろ接岸しても攻撃はできるよ。
ASMをダイブモードにすれば逸れて他に当たるなんてことない。
急降下爆撃だってそんな何百メートルも外れないし、敵が上陸して橋頭堡を築いている時点で自然とクリアランスは取れている。
あと護衛艦が湾内での戦闘を躊躇して敵を見送るとか多分ない。だって上陸させたほうが被害が大きいのはわかり切ってるから。
364創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 21:10:38.86 ID:s01rKVn1
ASMに限らず他にもやり用はあるはずだけど

それより海保の一隻目が撃沈された時
海自も気が付かなかったのも不思議
後、こんなに政府の動きが遅かったら
米軍が独自行動を起こすはずだが
365創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 21:23:59.12 ID:QaDPgGIL
そういえばここまで米軍に関して言及されてないよな、竹島の韓国人や北方四島のロシア人については書いてあるのに。
まあ、この後登場するのかも知らんが…。
それはさておき◆ZQgaiYBmQ.sz氏乙っす。おお、ついに自衛隊が独断専行をとったか!
着々と暫定政権への下地が出来てきてますね、政府の無能(というより国にとっての害悪)っぷりといい。
これからも楽しみにお待ちしてます。
366創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 21:32:20.72 ID:VHKCojyh
>>364
後方支援も何もかもを断絶された米軍が独自行動するかな
自分たちに火の粉が降りかかるまで静観するのでは?
367創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 21:36:06.96 ID:s01rKVn1
>>366
日本もその後方支援の一翼を担っているんだが
もしかして日米安保あるの忘れてない?
読者の視点で見てるとしか思えないんだが
368創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 21:44:00.71 ID:iK7c3aHt
2,3回会戦を行う分には燃料弾薬は問題ないと思うが、
米軍は米国政府の命令がないと動けないし、そもそも祖国の危機でもないのに日本のために戦うとかないよ。
自分たちの立場のために武力を行使するタイミングを見計らってるか、全く戦う気がないかどちらかだろう。
369 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/19(日) 21:52:38.71 ID:cVypUxMq
まあ、ジョージ・ ワシントンの原子炉が動かなくなって米軍もアワアワしてるでしょうしね
(3月11日当時は定期整備中でどのみち稼動できなかったんだけど)
370創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 21:53:25.82 ID:s01rKVn1
全く戦う気がないなら支援も切られる
本当の意味で孤立無援、食料もなし
それに条約無視で批判も来る

それでこの先やってけると判断するか?
371創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 21:57:42.47 ID:iK7c3aHt
作中の時点では最終的回答をしなきゃいけないわけでもない。
なにしろ日本政府自身が戦争状態にあることを否定しているわけだから。
372創る名無しに見る名無し:2012/02/19(日) 22:20:20.88 ID:s01rKVn1
戦争状態であるかどうかは関係無いよ
条文は「武力攻撃」としか定めてない

それに現実にはまともに
宣戦布告する国なんて殆どない
戦争状態になくとも「有事」とはとれる
373創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 01:35:52.54 ID:XY/J6rvi
>>372
現代戦では確かにそうだな。まあ国際的に目を付けられるからだったと思うが >宣戦布告
この世界では向こうがたぶん中世レベルだから宣戦布告してくることはあるんじゃね?
まあ、よく見たら安保条約について語ってるんだから俺の発言は場違いっぽいが。
374創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 14:29:17.15 ID:pPxu3kcO
◆ZQgaiYBmQ.sz氏投下乙
政府側の対応がまずく見えるのは昨日今日始まった事ではなく
国防を外国の戦略に丸投げして自分で考えてこなかったツケとして高い授業料となるか
これからの進展を楽しみにしてます

>>護衛艦が湾内での戦闘を躊躇して敵を見送るとか多分ない。
>>だって上陸させたほうが被害が大きいのはわかり切ってるから。

出遅れた護衛艦が九州に来た時には既に国籍不明艦が湾内にいて
砲撃では施設や船舶への誤射や流れ弾が危惧されると書かれて居るかと
まだ「防衛出動が発令される前」と言うのを忘れてはいけない

>>364 >>365
在日米軍が独自行動をおこしたら日本にとってまずい方向に行く可能性を忘れてないか?
まだ列島転移が自然現象か人為的に起こされたのかも不明
ましてや自分たちがこの星にとっての異邦人と言う立場と知ったなら
米軍にとってはこの惑星の情報収集が優先事項と決めても責められない

>>ID:s01rKVn1氏
読者視点では>>196序章でドーラ帝国のあった場所に日本が転移して
(この星の住民的には)日本が帝国領地に突然現れて占領状態にあるととらえている
不幸な事態だが『宣戦布告なしの侵略』したのは日本側なのね
もちろん作中の日本人は誰もその事知らないわけだが
375創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 14:55:18.90 ID:D6LJ+Phx
地球に入れ替わったドーラはおそらく中国に侵略される
共産党太平洋への船出
376創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 15:26:07.86 ID:lyQgZpeK
>>374
色々と言いたいことはあると思うけど
まずは、>>363辺りから
何を議論しているか理解した方がいいよ

的外れな事書いてる
377 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/20(月) 15:47:30.37 ID:K7jyzwyD
ま、書いてるときは「目標以外に当てない自身が現場にあっても、「もし逸れたら?」って不安があると撃つ許可は出ないだろうな」
って考えたんで、航空攻撃は無しにしたんですけどね
378創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 17:35:49.95 ID:pPxu3kcO
>>376
端的に言えば「自衛隊が政府の命令無しで判断できるか」につきるわけだろ?>議論
379創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 17:43:47.11 ID:lyQgZpeK
>>378
いや、そうじゃなくて・・
港湾内への攻撃が可能かどうかから、
米軍が行動を起こさないのかと
380創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 17:58:13.24 ID:JwsneSBH
着上陸阻止のドクトリンは事前にほぼ固まってるので、
「防衛出動が発令されれば」陸海空自が協調した作戦が自動的に始まると考えていい。
政治家がそこまで細かな戦術について口をだすというのはありうるだろうか?
陸上部隊の進撃が阻止されないと占領地帯の国民の生命は全く保証されないというのに。
381創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 18:19:36.32 ID:JwsneSBH
でも、あんまり言ってもしょうがないか。
ホントの事なんてわからないんだから想像で書くんだし。
原発の対応とか批判されるけど実際には99%は事前の準備で決まっていて、
政権中枢が本当に事故に影響を及ぼしたのは恐らく菅首相が東電の現地員撤退を跳ね除けたことぐらいだ。
そういうわけで政府中枢がどういう反応を示すかはやってみなければわからないとしか言いようがない。
382 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/20(月) 18:36:48.40 ID:K7jyzwyD
>>380
どこの党とは言わないけど「相手の兵士を殺したら賠償しなきゃならなくなるだろ、土下座外交的に考えて」
「平和的に話し合いで解決すべきだから、現状維持はしても反攻はダメ」
みたいな反戦教育漬けな平和ボケを言い出しそうな気がしないでもない
90年代までは特に
383創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 18:44:56.22 ID:lyQgZpeK
まあ連中、最近は党員が減少気味で地方選挙も
負け始めたんでお先真っ暗らしいけど

元党員の人が昔と違うとか言ってたなぁ
昭和天皇に評価される人もいたことあるのに
384創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 19:42:28.94 ID:pPxu3kcO
>>379
>>380
その辺は「警察力で対応できるか否か」が焦点でそ
官邸に「不可思議な攻撃手段(魔法)」の情報が伝わっているかどうか
『数が多いとはいえ「木造帆船」ごときに...』との認識が
政治家だけでなく中央官僚の思考を縛っていないとは断言できないでしょ

自衛隊に出動命令出てない状態で米軍が出るのもどうかと
(打診してるかもしれないが作中には描写無い)

自衛隊が政府の判断抜きで行動するとして、その判断はどの階級からOKと言えるだろうか
佐官クラスでOKとなったらひどい混乱に陥ると思う
(将官はまだ命令してないのに現場の佐官クラスが先走るとかラノベでもやりたくないかと
385創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 19:52:02.10 ID:sKzthLGS
現実で防衛大臣が防諜部隊に不当調査(恣意的運用)させるっていう
小説ならまずボツにされるようなネタが起きちゃってるから
何が起きても俺は驚かん
386創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 20:17:22.87 ID:lyQgZpeK
>>384
いやだからさ、俺がID:s01rKVn1 なわけで
>>364で港湾内への攻撃と米軍のことを言ってて、

>>367で読者視点と言ってるのは
>>366の米軍が静観するかどうかは読者の視点で
見ても意味が無いと言ってるんだよ
387創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 20:17:55.37 ID:Q7aufBdT
火力発電所の排ガス計測などで喰わせて貰ってた俺としては、電力会社をイジメ過ぎな設定に思える >原子力が使えない
休眠設備復活だけじゃ足りなくて定期修理を伸ばしてまで対応してくれたんだぞ、原発停止しまくったお陰で
「数日徹夜できたんだろ?もう何週間か頼むわ」レベルで火力に集中した負荷は殺人レベル

再生可能エネルギーよりマシなんだけど、電力を使ってる割に何故そんな原子力が嫌なのだろう?
388 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/20(月) 20:54:35.87 ID:K7jyzwyD
>>387
まあ、作中で説明する場面が来るのが当分先になりそうなのでちょっとネタバレしますと
元々、別の所で作っていた魔法の設定が先にありまして
現象A発生→現象AによりB発生→Bで発生したものを利用して魔法を発動ってプロセスになってるのです
んで、地球の原子力発電所をこの世界に持ってきた場合、原子炉内の核燃料は↑のプロセスに組み込まれて
直接お湯を沸かして蒸気タービンを動かすことが出来なくなってしまうんですな

この情報を日本が手に入れるところまで行ったら、そのまま今まで通りではありませんが
もう一回原子力をエネルギー利用する事ができるようになると思います


さて、またちょっと続きを投下したいと思います
389創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 20:54:44.75 ID:XKTlrNaI
>>387
作者が福島県民だったか放射脳(※)だったか、どっちかじゃないかな?
まあ、いいんだけどさ。

※:(性急に)脱原発を叫ぶ方々。
390 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/20(月) 20:55:42.53 ID:K7jyzwyD
交戦2

北九州市 午後12時32分頃

この時、陸上自衛隊の小倉駐屯地はドーラ軍の攻撃を受けていた。
港に部隊を陸揚げしたドーラ軍は港湾施設と市街地への進攻にあたり、歩兵中心の部隊と騎兵中心の部隊を編成した。
騎兵は地球に生息する種とよく似た馬に騎乗し、煌びやかな甲冑を身に付けている。
その意匠は地球の伝説上の動物であるドラゴンをかたどったようなデザインで、滑らかで艶やかな、金属とは異なる材質でできているような質感をしているのが特徴だった。
騎兵集団のは7〜8種類ぐらいのそれぞれ異なる家紋を甲冑のどこかに貼り付けており、それによるグループ分けがなされている。
一つのグループの構成人数はマチマチで、少ない所は10人以下、多いところでは30人は居た。
それらからなる騎兵は200名ほど。 そして、騎兵の一人一人は西洋的なランスでもなく、和槍でもなく、先端に金属球のついた、あの炎や雷を放つ棒状の武器を握っていた。
騎兵集団は北九州の市内を真っ直ぐ南に駆け、わき目も振らずに小倉駐屯地を目指した。
そして、正門に火の玉を放って警衛の自衛官を殺傷すると、突破して敷地内に進入、以後は下馬して戦闘を開始した。
すぐさま第40普通科連隊の隊員たちは小銃を取り、弾薬を受け取って応戦を開始する。
火球や放電と銃弾が交差し、双方が倒れ激戦が繰り広げられた。

2号隊舎付近で部下と共に防御戦闘の指揮を取る内村3尉は、軽装甲機動車(LAV)の車体を掩体の代わりにしながら89式小銃を撃ち、撃ち終わると雨のように飛んでくる火の玉から隠れるために頭を引っ込めて舌打ちする。
3尉の所属する第4中隊の中隊管理棟からは炎が吹き上がり、中隊長ほか自分以外の尉官の半分は行方どころか生死が不明だ。
駐屯地を襲撃した武装勢力の着ている甲冑は、小銃弾を受けても1発程度では倒れない。
防弾プレートでも入っているのか、という抗甚性をもち、倒すにはさらに数発を撃ち込まなければならない。
だが、流石に腕や脚を狙ったものは貫通した。
内村3尉は防衛大卒ではなく、叩き上げの尉官である。 熟練の射撃能力で敵の何人かの太腿を撃ちぬいて、戦闘不能にした。
だが、敵もただ撃たれているだけではない。 拳大の火の玉が頭を下げ損ねた部下を襲い、殺傷する。
それを、別の部下が同僚の援護射撃を受けながら身を低く屈め、負傷者の襟を掴んで引き摺り救出、後退した。

「ちゃんと頭下げろ! 敵の爆発物は、手榴弾ぐらいの威力の奴とロケットランチャーぐらいの威力はある奴と、二種類ある!
大きいほうは当たったら1発でお陀仏だぞ!」
391 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/20(月) 20:56:48.39 ID:K7jyzwyD
そう叫ぶうちに、「大きい方」の火の玉が近くの軽装甲機動車に直撃、一瞬車体が跳ね上がった轟音と共にLAVは炎に包まれて着地、サスペンションが断末魔の呻き声の様な音を立てて車体の残骸を揺らした。
その威力に内村3尉は身震いし、もう一度舌打ちした。
連隊の本部が置かれている隊舎の方も、炎と黒煙が上がっている。 あちらもかなり苦戦している様だ。
そこへ、その連隊本部への伝令に出していた部下2名が戻ってきた。

「小隊長!」

「おう、連隊本部はまだ生きてるか?」

「はい……ですが、富野分屯地が……弾薬支処が、攻撃を受けている模様です!」

「くそ! 頼みの綱が……ここにある弾薬で応戦するしかないぞ!? 仕方ない、軽MATでも無反動でも武器庫にある火器はなんでも使わせろ! 許可とか言ってる場合じゃない!」

内村3尉の顔に苦いものが混じる。富野分屯地には弾薬支処と通信隊と警務隊しか居ない。
弾薬はあっても装備と戦闘要員が足らないのは明白で、他所からの応援がなければすぐにでも陥落、制圧されるだろう。
そして、弾薬支処からの補給がないとこの駐屯地も戦う事が出来ない。
彼にはこの時知るよしも無いが、分屯地を襲ったのはドーラ軍が市街地に進攻するに当たって編成した歩兵中心部隊の、さらに分かれた一部だった。

「弾薬支所が身動き取れないと、福岡の連中も銃が撃てんぞ……!? 反撃に出てそのまま富野分屯地の救援と奪回に向かうか、どうするか、もう1回連隊本部に言って聞いて来い!」

「はい!」

内村3尉はもう一度部下を連隊本部に走らせると、頭上を飛ぶ火の玉の合間を縫って89式小銃をセミで落ち着いて射撃した。
そして頭を下げ、マガジンを交換する間、部下の一人が軽機関銃でカバーする。
ふと3尉は薬室に5.56ミリ弾を送り込みながら疑問に思った。

「それにしても連中、なんでここと富野分屯地を狙ってきた……? 港からまっすぐ南下すればここで、分屯地も同様に距離的には近いが、なぜこの二つが北九州の軍事防衛拠点だって知ってる……?」


392 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/20(月) 20:57:53.45 ID:K7jyzwyD
ほぼ同時刻 福岡

ドーラ軍の上陸部隊は福岡市役所に隣接する天神中央公園を調度いい臨時の野外指揮所に選び、天幕を設営して本陣を置いていた。
福岡市に上陸した、ドーラ帝国ヤウフ半島南端に有するフォンザン領駐留の約3000名の集団の指揮を執るのは2名の将軍、アキツとイハマであり、
2人は共にフォンザン駐留軍を統括する5人の守将に数えられ、同格の立場であるが現在はアキツが主将、イハマが補佐する副将の立場にある。
一方、北九州市に上陸した約2000名の集団は同じく同格の将軍、ウガミとエノオに率いられている。
これに、フォンザンに残っている将軍オサワを加え、彼ら5人によって普段は駐留軍とフォンザンの軍政が行われている。
守将らは全て地位の上では同格だが、基本的に年功で序列は決まっている。
福岡市上陸部隊はアキツがイハマよりやや年長のため、主将というわけだった。

「思ったよりもあっけないものだな。 敵軍の兵は最低限の訓練はされているようだが、まるで戦の仕方を知らぬ。
後手に回るばかりで積極的に攻めかかっては来ない。 都(みやこ)は大きいのに軍は弱く、こんな連中によく本国を侵略できたものだ。
おまけに、このような詳細で緻密な地図を、書物庫に保管する訳でもなく堂々と壁に飾っておった」

副将イハマがそう言いながら机の上に眺めているのは、福岡市役所内に掲示されていたものを奪ってきた福岡市内の地図である。
そこに書いてある文字の殆どはドーラ帝国のものと多少似ているが異なる「日本語」だったので何かが書き込まれているのかまでは
読む事が出来なかったが、どの道路が何処に通じているのか、橋が何処にかけられているのか、その大きさから推定できる一度に通行できる兵力まで、充分に読み取る事が出来た。
彼の発言の中に出てくる兵、軍というのは福岡県警・機動隊の事で、揃いの制服に武器を有している事からこれをこの地の守備軍だと勘違いしたものだ。

「おおかた、本国を征服して安心しきっておったのだろう。 我らのような属領の駐留軍が戻って来る事は考えなかったと見える。
この分だと本州、そして帝都まで攻め上って皇帝陛下を蛮族の手よりお救い申すのも容易かろう」

イハマはそう続けてニヤリと笑い、自軍の優勢と敵の弱さからくる余裕に喜んだが、主将のアキツは少し違った。
393 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/20(月) 20:58:57.45 ID:K7jyzwyD
「だが、敵の兵は一人一人が、我らとは異なる小型の「杖」を有し、牽引する馬や牛も無く走るという第3期文明の遺物「自動車」に乗り移動する。
その杖は連射が効く上に、鉄片を投射する魔法を封入されている。 我が軍の歩兵の鎧は熱や雷や冷気には強いが、弓矢や刃物にはさほど強いと言えぬ。
タイカとの戦に適応させた対魔法戦仕様だからだ。 多くはないとは言え、それなりの被害は出ている……」

おそらくは、奴らが本国を侵略した時にこちらの鎧の弱点を知って対応させたのだろう、とアキツは結論付けた。
が、これは誤解で、ドーラ軍は交戦した日本警察の持っている装備、銃器類を、自分たちの使う第4期文明の遺物、
「魔法」と呼ばれる技術による兵器、「杖」と勘違いしたものであり、ドーラ帝国とこの惑星の戦争では「杖」が飛び道具として
普及しているのに対して地球そして日本では金属の弾丸を発射する銃が主流であるという、技術の違いからくるコンセプトの差で偶然こういう結果になったに過ぎない。
そして、ドーラ軍は時空転移によってこの惑星に出現した日本を、彼らの故国であるドーラ帝国を侵略した敵だという誤解もしていた。

日本政府が航空機や艦艇、そして衛星によって行った調査の通り、この惑星の大陸は地球に大まかにはよく似ている。
細かい部分の形状の違いはともかく、ユーラシア大陸があり、ロシアの東沿岸部があり、朝鮮半島があり、中国があり、台湾がある。日本政府はそこに……大陸の近海に日本列島が転移によって出現したと考えていた。
だが、ここまで地球に酷似した地形をもつ惑星に、日本列島だけ無かったと考えるのは不自然ではないか?という意見もあるのは以前に述べたが、悪いことにそれは当たっていた。
元々この惑星に存在した日本列島に相当する弧状列島にはドーラ帝国という国家が存在したのである。
そのドーラ列島は日本列島が時空転移する際に消滅したのか、日本列島と入れ替わりで地球に時空転移したのかは、結局そのどちらとも、やはり現在は確認する術が無い。
そして、さらに悪いことにこの世界に元々あった列島に存在したドーラ帝国は列強国として周辺の島々や半島の一部を属領として従えていた。
日本列島の時空転移によって本国からの連絡・飛行船や船舶の行き来が突然途絶え、見慣れぬ飛行物体や大型の船舶の
往来を知ったドーラ帝国の属領駐留部隊は本国に何かが起こったことを察知、ただちに偵察部隊を密かに日本列島に潜入させた。
そして帰還した偵察部隊は自分たちが上陸したのがドーラ本国ではなく転移してきた日本列島だと知らぬまま、「ドーラ本国の都市や住民が見えず、見慣れぬ都市が建設され、見知らぬ民族が住んでいる」と報告したのである。
これを、属領駐留軍の将軍たちは「本国が外敵に侵略されて瞬く間に征服された」と判断し、本国救援のための兵力を派遣したのだった。

「いかなる国の蛮族であろうと、許しておかぬ……奴らの王にも兵にも、民の一人一人にも、我らドーラ人の強さを思い知らしめてくれん」
394 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/20(月) 21:00:11.81 ID:K7jyzwyD
そう言って拳をわなわなと震わせながら握り締めるアキツと対照的に、イハマは余裕のある様子で返した。

「既に奴らの兵は地獄に送り、民は多くを俘虜にして思い知らせてやったわ! フォンザンに送るか、ヤウフの鉱山にでも売れば儲かるぞ!」

「……イハマ、本国を奪還し皇帝陛下をお救いするまでが戦ぞ。 奴隷交易の皮算用は後にしろ」

侵略者から故国を取り戻す重要な戦争であるというのに、イハマの態度はどこか真剣みが無いようにアキツには感じられた。
アキツがイハマを嗜めたその時、ちょうど報告を告げる兵が幕舎に飛び込んできた。

「申し上げます! ウゼン(北九州市方面に相当するドーラ帝国の地名)の本陣との転移門が開き、伝令が到着しました!」

「転移」の魔法は、短い一定の距離の間で人や生物、物品などを空間を跳躍して送り込んだり呼び出したりする魔法だ。
それを行うには幾つかの条件を揃え、事前の準備を整える必要があり、いつでも自由に出来るという訳ではない。
呼び出す側と呼び出す対象に魔法的処置を施さなくてはならないし、福岡と北九州までの距離はともかくドーラ帝国の属領フォンザンと日本の九州までは少し距離が足りない。
また、一度に行き来できる質量も上限があった。
だが、移動にかかる時間をほぼゼロに出来るという点では便利で、主に軍事用途に使われている。

二人の将軍は、北九州市に上陸した部隊からの伝令の報告を受けた。

「それで、ウガミとエノオの方の様子はどんなだ」

「は、両将軍は蛮族がウゼンに建てた都を攻めると同時に、ウゼン城とエーテル保管場の制圧に乗り出しましたが、
いずれも市中で遭遇した兵とは異なる練度、装備の精兵と遭遇、苦戦しております」

「何? ウゼン城の奪還には騎士団を持って当たらせるよう命じたはずだが。 精兵とは言えそれほどのものか?
我らドーラの勇猛を持ってなる名門の騎士が梃子摺るほどの」

ウゼン城は、ドーラ帝国が北九州市に相当する地域に建設させた城郭の名前である。
それを奪還するために派遣されたドーラ帝国の騎兵は軍人としての英才教育を受けた貴族の子弟で構成され、全員が「杖」を標準装備し甲冑も魔法に耐えるだけでなく矢や槍を容易に通さぬ最高のものが揃えられている。
歩兵の甲冑を貫通する銃弾も、騎士の甲冑は易々とは通さないはずだった。

「それが、敵兵はその装束も、動きも、用いる杖の性能も市中の兵と大きく異なり……騎士団に大きな被害が出ております。
さらに、騎士団からの第一報によれば、ウゼン城が……城の石垣も堀も、全く見当たらぬ、まっ平らに直されて奴らの陣屋と思しき建物が代わりに建てられていると」

「なんだと!!」

その報告にアキツは机に拳を叩きつけて怒り、イハマも唖然として口を開けるばかりだった。
395 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/20(月) 21:01:19.58 ID:K7jyzwyD
「ウゼンの城は、西方鎮守府と本州を繋ぐ重要点として心血を注いで建設した、宝だというのに……!
あの美しさと威容を兼ね備えた城を、いつか皇帝陛下にご覧になっていただく筈だった……!!
それを、奴らは壊して平らにしたというのか!!」

これも誤解で、日本の北九州市の小倉には陸上自衛隊の駐屯地があり、城郭は無かったわけだが、両者が同じ地点に建っていた事によるものだが、
アキツたちドーラの将軍には拠点としても、思い入れとしても価値の高い城が永遠に失われた事による怒りは簡単に収まるものではなく、その迫力をして二人の目の前に控える兵士たちを戦慄させた。

「許さぬ……! なれば、少し早いがドラゴンを出そう。 奴らがこの地に建てた都ごと、焼き払って報復としてくれん!!」

アキツのその発言を耳にしたイハマが、驚いて慎重論に走る。
あまりにアキツの怒り様は尋常ではなく冷静さを欠き、報告を受ける前と役割が逆転していた。

「だがアキツよ、ドラゴンは本来伝令に使うもの。 数も多くは無いぞ? それに、既に撃ち落したという報告が上がっているが、
奴らの喧しい風船(かぜふね:帆走式飛行船の名称 ここで指しているのは撃墜された報道ヘリコプター)がまた出てくるとも限らん。
あれが武器を持っているかどうか未知数だ。 それに、巨大な飛行機械(空自のF-15や海自の哨戒機)にドラゴンが対抗できると決まったわけでもない」

「構わん。 出てくるなら即座にドラゴンか騎乗する騎士が杖で撃ち落してしまえばいい」

こうして命令が下され、湾内に停泊する船の一つの船倉で眠らされていた翼を持つ大型生物たちは、手綱を握る騎士を背に乗せて日本の空へと舞い上がった。




(今回はここまで)
396創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 21:28:59.11 ID:lyQgZpeK
投下乙です
397創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 21:46:49.95 ID:S1WaaVDh
おつおつ
398創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 22:09:19.08 ID:epgQTqJb
ゲート・アウトの投下を待ち続けている
399創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 22:34:04.14 ID:XY/J6rvi
乙っす。ええい74式戦車はまだか!イージスはまだかあああああ(ry
すんません、好き勝手に暴れる敵軍を前にしてちょっと錯乱してしまったw
とにかく今は早く現代兵器の火力が見たい気持ちで一杯です。でも待ちます。
400創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 23:01:02.21 ID:eQgrRIGo
続きの投下乙であります。

>>398
粂八氏のやつか?
あれ仮想戦記っていうか、戦時中の政治小説が一番近いよな。
日首相と米露大統領メインで話進行するし。
401創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 23:32:31.00 ID:JE8wjLEl
戦車による蹂躙まだかなぁ
というか、ドーラ軍の誤解が解けることはあるのだろうか。
それともこのまま地上からドーラが消えてしまうのかな
402創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 23:33:28.63 ID:FDM7+TiR
そしてハブられ始める日本だったら政治小説まっしぐら
403創る名無しに見る名無し:2012/02/20(月) 23:52:19.55 ID:JwBFoeZb
>>400
粂氏の話、F世界の設定はいい感じで厨二的なんだけど、我々の知らないところでこういう戦いがあった
系の展開にしてるから、はっちゃけにくいんだろうな。リアルとの辻褄合わせに苦労してる感じがする。
404創る名無しに見る名無し:2012/02/21(火) 00:13:48.33 ID:b3zzlNsi
ドーラもまずい場所に上陸したな
このまま行くと74式か特科のFH70で
消毒される光景しか思い浮かばないな

湾港内の船には(被害を気にするなら)
対舟艇対戦車隊のMPMS
他にも第4飛行隊のAH-1Sがある

作中の日付通りならあそこには
2機目のAH-64Dが配備済み・・
405創る名無しに見る名無し:2012/02/21(火) 00:48:47.58 ID:vLHTEZZ0
はぶられて暴走したら第二次大戦
406創る名無しに見る名無し:2012/02/21(火) 13:34:11.95 ID:ongemJ6q
投下乙
これでドーラ軍が自分たちの行動が誤解から来たものと知ったら切腹するだろうな
メンタリティーが戦国武将に近いものだとしたらだけど
407創る名無しに見る名無し:2012/02/21(火) 18:08:32.75 ID:xXCd8QyR
まずどうやってわからせるかだけどな。
だいぶ思い込み激しい猪突猛進型に見えるし、捕虜との会話で

「言え!貴様らどこから来た!」
「俺たちはうん百年前からこの列島に住んでるんだ、何かの間違いだ!」
「侵略しといて何を抜かすか往生際の悪い!」
「だから侵略なんかしてないんだって、俺たちの国とあんたたちの国が入れ替わっちまっただけで」
「まだそんな世迷言を…!嘘をつくな、さっさとどこから来たのか言え!」

的なことになりそう。
408創る名無しに見る名無し:2012/02/21(火) 19:27:09.80 ID:ongemJ6q
>>407
>>254のような言語だと意思疎通難しそうだな
そこで通訳魔法師が呼ばれると思うが>列強国ドーラ帝国
409創る名無しに見る名無し:2012/02/22(水) 22:34:00.28 ID:JNkTVjli
また静かになったな
410創る名無しに見る名無し:2012/02/22(水) 22:49:30.28 ID:e5bGD6aC
話題がなければこんなものさ

これが10年後なら防衛大綱上
装輪装甲車のファミリー化や次期SSN・DDHとかが
配備がなされ、話が書きやすい状況になってる
と思うんだけどな
用はより簡単に体制変換が可能(法や政治も含めて)
411創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 00:30:37.60 ID:TwryniWG
実際、話に出しやすいのって、ある程度姿形が予想できる22DDHぐらいな物だと思ってる。
転移の影響で、ヘリ空母から改装空母になって活躍するとか
412創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 01:02:07.86 ID:reHpSKnz
DDH改めCVL「かが」「とさ」てわけか。
そうなったら艦載機にはぜひハリアーを参考にして製作した垂直離着陸戦闘爆撃機「凱風」を…
はっいかん、妄想にふけっていた。
でも日本の艦上機といったら名前は「○風」だよな?
413創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 01:06:58.35 ID:eXnRyE6p
臭い
414 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/02/23(木) 01:20:54.85 ID:AgDhtEcV
空母化よりもLPH化の方がまだ現実的だと思うなあ…
415創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 01:33:25.04 ID:S9Ku0sKQ
>>410で話題を振った責任があるんで言わせてもらうと
22DDHは空母にはなれないし構想もないって
軍版で散々言われただろ

まだ現実的なLPH(強襲揚陸艦)化でさえ
再設計が必要なのに空母化なんて無理だよ
強襲揚陸艦も軽空母的な任務ができるだけで
空母ではないんだよ
416創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 01:36:49.06 ID:dHDmP8JQ
2トン級のターボプロップ対地支援機とか妄想した
417創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 01:44:54.34 ID:TwryniWG
>>412
載せようとしてるのは、ターボプロック機なんだ・・・すまない。
因みに名前は「あまぎ」「あかぎ」で行こうかなと思ってる。
ハリアーみたいなのは開発に時間掛かりそうで出しにくそうなんだよな。

LPHとかの強襲揚陸艦化は全く考えてなかった・・・。
新造艦で出してみるかなぁ。
418創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 02:25:08.10 ID:V9OGUSbU
MV−22オスプレイはでかすぎるから
BA−609を導入しないかな
http://www2g.biglobe.ne.jp/~aviation/ba609.html
419創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 02:40:26.84 ID:S9Ku0sKQ
>>418
残念だけどそれ民間用なんだ
ビジネスや救難で使うならまだしも
22DDHで使うにはちょっと・・
420創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 10:03:02.62 ID:hHE2S1lR
米軍がリーパーの艦載機版開発中だから、それのっけりゃいいよ
421創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 10:07:32.20 ID:LYA+Y0wb
肝心の日本がない
422創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 10:19:58.73 ID:LYA+Y0wb
後、MQ-9の艦載機化なんて聞いたことないし
固定翼機で全幅(翼長)が22DDHの格納庫ギリギリ
だから運用できんぞ
MQ-8Bの勘違いじゃないのか
423創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 10:45:44.74 ID:eXnRyE6p
いつもの腐臭とは別種だな
424創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 20:16:21.95 ID:rwcW6eFK
為せば成る
425創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 22:38:45.28 ID:reHpSKnz
>>422
翼が長いなら折りたためばいいじゃない
426創る名無しに見る名無し:2012/02/23(木) 22:48:09.68 ID:S9Ku0sKQ
>>420のいってるMQ-9の艦載機化が本当でも
作中の日付通りなら日本がすでにない件
てか>>421で指摘されてた

ぶっちゃけ今の日本で米のUAVを運用できる
設備も人材も技術もない
自国のUAVでさえ満足に配備できてないのに
427創る名無しに見る名無し:2012/02/24(金) 00:55:00.52 ID:eIEJUqmK
ラジコンヘリ「・・・・」
428創る名無しに見る名無し:2012/02/24(金) 01:10:34.54 ID:bafOvURt
そうか、考えたらUAVってようは「超精密なラジコンヘリ」だったな。
まさに文字通りの意味での「高価な玩具」というわけだw
429創る名無しに見る名無し:2012/02/24(金) 12:07:39.34 ID:w9rD9TO5
中継機(それが航空機にせよ衛星にせよ)が無いと
事前のプログラム入力か操縦士からの有視界運用になるな
430創る名無しに見る名無し:2012/02/24(金) 12:24:59.70 ID:dtv2ZShd
自衛隊のには中継器ないがな(必要性も)

431創る名無しに見る名無し:2012/02/24(金) 13:25:41.02 ID:fUlRRSuf
自衛隊のUAVってF-15から発進して高速度高高度侵入で偵察するヤツ?
なんかコンセプト自体が駄目で立ち消え寸前らしいが。
今のUAVの主力は低速で長時間浮かんでるタイプだしな。
432創る名無しに見る名無し:2012/02/24(金) 14:10:27.54 ID:MIap4CXh
保守のためにUAVまで持ち出さないといけないF自スレの末期具合は日本のUAV事情とは比較にならないな
433創る名無しに見る名無し:2012/02/24(金) 18:01:53.53 ID:dtv2ZShd
>>431
正式に配備されてるのは陸自のFFOSその
改良型のみ
他はちょっと時代遅れ
434創る名無しに見る名無し:2012/02/25(土) 15:50:25.36 ID:PS/jU8+I
そういや何年か前に2Dが手投げ式UAVの試験運用やってただろ
あれも結局コケたのか?
435創る名無しに見る名無し:2012/02/25(土) 15:54:18.35 ID:xKrv4LzK
現代世界ならともかくF世界ならラジコン改造で十分じゃないかな?
航続距離もそこまで必要じゃない
436創る名無しに見る名無し:2012/02/25(土) 21:52:40.10 ID:etUNcbUk
日本警察が蹂躙される役回りだと悲しい
F勢力次第だけど、米警察なら軍が来るまで持ち堪えられる?
437創る名無しに見る名無し:2012/02/25(土) 22:13:44.88 ID:8jqN5kEU
魔法抜きの中世レベルなら日本警察よりは頑張れるはず
警察じゃ弾がすぐ尽きちゃいそうだが銃砲店とかに立て籠もってアラモ砦を築けばよろし
438創る名無しに見る名無し:2012/02/25(土) 23:03:32.92 ID:QpW4t225
米も警察によっては州軍(や自衛隊)より装備が整ってる
部隊にもよるがSWATなどがG36KとかM24を装備してる
439創る名無しに見る名無し:2012/02/25(土) 23:03:36.84 ID:PS/jU8+I
特型警備車、放水器、大盾
三種の神器でF世界の騎馬軍団と死闘を繰り広げる日本警察機動隊ってのも見てみたいけどな
440創る名無しに見る名無し:2012/02/26(日) 12:22:48.60 ID:ZL2JcdEQ
>>438
旅客機などに立て籠ってる犯人に対して、風防ガラスごとぶち抜けるように対物ライフル持ってんだっけ?

日本だと暴動一つ鎮圧するだけでマスコミや"自称"専門家にフルボッコ食らってスカッとしないオチになりそうだけどなぁ・・・
441創る名無しに見る名無し:2012/02/26(日) 14:35:27.90 ID:W31AAxdv
>>440
シージャック事件の時なんか犯人狙撃した特殊武器隊かなんかの隊員が告訴された事があった
だからSAT隊員は特定されないように匿名だとかなんとか
つーかF世界軍とはいえ、正規軍に警察特殊部隊ぶつけるとかソマリアフラグがビンビンじゃないか?
442創る名無しに見る名無し:2012/02/26(日) 14:44:23.60 ID:ZL2JcdEQ
>>441
シチュエーションとしちゃあなかなか乙なもんだけどな、ドア・窓・壁からのブリーチ突入はワクワクする
ただ、日本国内でそんな事おこっちゃマズイだろうな
F世界での治安維持として・・・なんてのは無理だろうし
443創る名無しに見る名無し:2012/02/26(日) 14:51:37.85 ID:KN1gOtwT
質は上でもさすがに量が違う
444創る名無しに見る名無し:2012/02/26(日) 19:11:54.83 ID:txfgFbbQ
米でも警察のそういう精鋭部隊は数が少ないから
軍隊のような数の多い相手だと大半のおまわりさんは
拳銃とショットガンぐらいでなんとかするしかない
445創る名無しに見る名無し:2012/02/27(月) 00:44:53.97 ID:WHEsVNI6
>>444
相手が暴徒もしくは山賊程度なら警察の役目だが
正規軍(制服のように一般人とは識別可能な装備着用)なら
上層部に報告して軍...もとい自衛隊出動に切り替えると思う

見たこと無い素材でも鎧とただの衣服とは見分けつくと信じたいw
446創る名無しに見る名無し:2012/02/27(月) 01:10:09.63 ID:y4UmNf6d
警察は少数の犯罪者や威嚇すれば逃げ散る暴徒に対処する組織であって
味方の屍を踏み越えて迫る戦列歩兵とかまるで歯がたたないと思うんだ
447創る名無しに見る名無し:2012/02/27(月) 01:55:24.75 ID:FifYupys
M24で指揮官狙撃→パトカー突っ込ませるコンボでどうとでも。

その前に米軍が「訓練中にうっかり誤射」しそうだが・・・
448創る名無しに見る名無し:2012/02/27(月) 02:31:41.31 ID:nguIAcwB
トラックの運ちゃんの有志が威嚇デコレートを施した大型トラックで横隊突撃なんて電波を受信した
まぁ地形的に運用は限られる気がするが
449創る名無しに見る名無し:2012/02/27(月) 22:48:47.84 ID:S6+ML+Gi
族が仲間になるという感動ストーリーを!
450創る名無しに見る名無し:2012/02/28(火) 00:15:30.34 ID:Wzz4PchG
>>449
いまどき少年マガジンでもやらんぞw
451創る名無しに見る名無し:2012/02/28(火) 21:34:06.21 ID:iW+YIJev
かくして暴走族はF世界の荒野へと盗んだバイクで走りだすのであった。
452創る名無しに見る名無し:2012/02/28(火) 22:10:20.45 ID:OZXYlFiA
西暦20XX年、異世界は核の炎に包まれた。
だが、暴走族は死に絶えてはいなかった。
暴力がすべてを支配する世界となった核戦争後の大地で、
途中で出会ったゴブリンやオークを連れ、暴走族が
現地人を相手に拳を振るう。異世界をすでに占領した自衛隊、
それぞれの野望を持つ未知の軍事国家が現れ、
暴走族と激闘を繰り広げていく。

暴走族「ヒャッハー!!」
453創る名無しに見る名無し:2012/02/28(火) 22:33:57.40 ID:oU+HDxzB
そして胸に七つの傷がある世紀末救世主が現れるんですね、分かります。
454創る名無しに見る名無し:2012/02/28(火) 22:40:29.74 ID:OZXYlFiA
×世紀末
○世紀初頭
455創る名無しに見る名無し:2012/02/28(火) 22:58:53.53 ID:U1MyflnY
最早自衛隊は関係ないがfalloutのような
世紀末に好き勝手出来るのが受けるのなら
よくある異世界で好き勝手やる話と親和性は高そう
と思ったけど案外無いな
456創る名無しに見る名無し:2012/02/29(水) 01:46:39.42 ID:eMAdTJSr
>>455
ファンタジーだと「そこで何をやるか」もしくは「主人公が何を得るか」で
読む人にカタルシスを与えないとただのDQNが暴れるだけだと
感情移入より忌避が生まれるんジャマイカ?

秩序が崩壊して無法状態の世界で
そこで主人公の行動で何らかの変化を生じる
それが「平和」というか弱きものを救うのか、
弱肉強食に徹して弱者食い物にするのか
後者を選ぶのも物語としては有ってもいいが個人的には読みたくないなw
457創る名無しに見る名無し:2012/02/29(水) 03:02:18.49 ID:i/xjUEqe
>>455
そういう世紀末系は過去の超兵器とかで一見凄い火力を持っていても
生産性とか人口とかが致命的だからね
戦争したらF世界に押し切られるだろうし
F世界からしてもあの手の汚染された世界なんていらんだろう
となると世界観クロスではなく主役に当たる奴がトリップする話にしかならない
458創る名無しに見る名無し:2012/02/29(水) 04:25:17.71 ID:LHIpxZpw
主役がクスリでトリップして見た夢の話ですよね わかります
459創る名無しに見る名無し:2012/02/29(水) 12:19:43.19 ID:xL4YftCg
荒廃しても超兵器
ACVか
460創る名無しに見る名無し:2012/02/29(水) 13:11:15.87 ID:7g25fVMq
髭ガンダムとか
461創る名無しに見る名無し:2012/02/29(水) 17:31:02.61 ID:gu09+HxF
荒廃しても というか、世界を破壊し尽くした戦いから、ワンクッションすらおかずに形は違えど戦争を続けているのがACVだろ
もはや生産体制どころか技術すら失って、文明崩壊以前の兵器を修理しなおしては現役で稼働させたり、原始的で廉価な兵器を戦場レベルで開発したり
それを延々途切れることなく続けたおかげで、大航海時代以下まで世界の連続性が後退
もうだれがどこで戦争してるのかも、だれがどこで集団を作ってるのかもわからず、とりあえず武器もあるし都市や武装集団レベルで目の前の敵と戦争
新世紀ヒャッハー

さすがにここまで筋金入りだと、大概のファンタジー世界くらいは資源と土地目的のヒャッハー集団が捻りつぶしそうだ

>>452
核の炎で異世界を焼くだけ焼いといて荒れるままに放置とかとんでもない奴らだな
462創る名無しに見る名無し:2012/02/29(水) 18:03:00.68 ID:eMAdTJSr
ガソリン枯渇した荒野で暴走族っつーても半年も持ちそうに無いな
チャリンコなら部品在庫ある限り何年か維持できるかもしれんがw
463創る名無しに見る名無し:2012/02/29(水) 18:36:14.02 ID:FWHra7vQ
『時空のクロスロード』シリーズみたいだな

あれは最近では、前橋・熊谷連合VS西東京共和国の戦いになってたが
464創る名無しに見る名無し:2012/02/29(水) 19:08:52.65 ID:xL4YftCg
いくら荒廃していても向こうの世界に魅力を感じなければ無理はしないしなにも始まらない
まあ時代か進んでれば大抵は侵攻する余裕はありそうだが
465創る名無しに見る名無し:2012/02/29(水) 19:31:22.64 ID:mUiDSv9f
>>462
マッドマックスみたいに資源枯渇で世界が滅びたならともかく
核戦争で滅びたなら生き残りがどれだけ石油を浪費してもそうそう切れない。

もっともFalloutの世界の場合資源枯渇で核戦争おっぱじめたわけだが・・・
466創る名無しに見る名無し:2012/02/29(水) 20:36:22.57 ID:d7eeDaLA
>>465
それは石油採掘と精製施設が生きて稼動してればじゃないか?
462の想定は精製済み石油類の在庫だけじゃそう持たないって事でしょ
467創る名無しに見る名無し:2012/02/29(水) 23:59:47.43 ID:+1+HX7dx
地上の資源基地をめぐって争うのか
468創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 01:02:33.53 ID:cV9iGFVz
資源枯渇と極度の環境汚染と行き過ぎた戦争と経済崩壊と民主主義の終焉と国家の消滅と宇宙開発の頓挫と残された僅かな富と資源の分配の失敗と終わらぬ紛争と狂気の反動勢力と革命と虐殺

全部起こったのに、平然とファンタジー世界への侵略ぐらい仲間内で戦争しながら、朝飯前にこなしそうな連中はパスで
さすがにファンタジー世界の人たちがかわいそうです

>>462
チャリできた
469創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 01:21:03.58 ID:zbnPsArX
F世界も同じ状態にするな
しかも全力で


せめてキレたアメリカか全盛期ソ連にしとこうやっぱり
470創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 06:29:27.33 ID:BzC86I9t
精霊騎士シリーズだったか

F世界に核兵器を持ち込んだ残党ロシア軍により、駐留米軍ごと都市国家を滅ぼした作品


そして始まる残党ロシア軍・帝国竜騎士団VS日本国SAT・王国竜騎士団


前哨戦の竜騎士VS府中警察署・警視庁SATによる『甲州街道の戦い』はよかった
471創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 14:59:20.70 ID:Mb3f8mnh
ACVみたいなレベルだとなんだかんだ言って生産とかできるからねえ
文明としてはまだ息があるレベル
北斗の拳みたいに土地が汚染されて食料も燃料も大戦前の備蓄に頼ってて
大きめの集落でも1000人いるかどうかってレベルだと
F世界からは土地は汚れ、住民は少数だが超攻撃的、呪われた禁断の地扱いされてそうだわ
定期的にモヒカンがF世界の資源を求めて襲ってきそうだし
むしろF世界を主役にしたほうがいいかもしれん
472創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 15:05:22.24 ID:s0tlZ0hr
モヒカンが雑魚だと思って侮ってたら世紀末覇者にフルボッコにされるF世界軍。
473創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 15:39:26.65 ID:Mb3f8mnh
ラオウみたいなのはまさに魔王扱いでいいよな
あれ?つまり呪われた大地からモヒカン(魔族)を率いて攻め込んでくる魔王と戦うとか超王道じゃね?
474創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 16:10:58.85 ID:ziYr3yRW
南斗聖拳のシンなら魔王の風格有るが>組織を束ねる王者

北斗神拳伝承者ラオウは何したいのかよくわからんw
ケンシロウの前に立ちふさがる試練としてのキャラの印象強すぎて
世紀末覇者の肩書きが後付けぽいし
475創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 16:35:08.66 ID:s0tlZ0hr
最初は悪役だったけど、後付で核戦争後の秩序が崩壊した世を救う為に敢えて残虐非道の限りを尽くした、という事になってたり。
476創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 16:50:35.68 ID:vfH/PDr5
後付っていうか、北斗の拳って設定も固めずに描いてたって話だからな。
何のためにケンが旅をしてたかも、7つの傷が何なのかも決めてなかったって話しだし。
477創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 18:56:21.90 ID:zbnPsArX
アーマード・コアはあそこまで酷いところまでいってなぜ生産体制を再建して戦争継続できるのかが問題
モヒカンが自力で機甲師団再建してるレベル
478創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 19:30:32.27 ID:aXtj5Dqb
あれは設定上、国家並みの企業や
旧世代の設備や技術が生き残ってる
479創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 19:35:58.38 ID:zbnPsArX
企業は崩壊した国家に代わって後から発展しただけだアホ
480創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 19:53:37.23 ID:aXtj5Dqb
お前こそよく読め
国家並みの企業で区切ってるだろ
誰も企業が生き残ってきたなんて言ってない

481創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 20:06:55.26 ID:cV9iGFVz
どう考えても国家並みの企業が生き残ってるとしか読めんだろw

>>469
国連も追加してください。
482創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 20:13:13.26 ID:cV9iGFVz
てか設備や技術が残ってるって言ったら、ヒャッハーですら廃墟を改築して居住し、車両を改造して乗り回してるんじゃ
483創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 20:13:57.97 ID:SRnaTIQD
>>479
それは旧作のアーマードコアの設定
今話されてるのはACX


あと、そろそろスレ違いかと
484創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 20:17:40.95 ID:cV9iGFVz
普通に旧作の話も出てたけど、ACV基準にしても>>478から適当なこと言ってるな

で、もともとは北斗の拳の話だったか
485創る名無しに見る名無し:2012/03/01(木) 20:37:07.28 ID:aXtj5Dqb
話戻して構わないけど
>>478であんな書き方したのは
どの系列(初代・2・3・4・5etc)の話でも
いいように曖昧に書いただけ
486創る名無しに見る名無し:2012/03/02(金) 00:56:43.51 ID:yavWxpPo
一度滅んだ文明でそれでも頑張ってるというとパンツァードラクーン思い出した
あの帝国なら空中戦艦とかがデフォだけど戦力的には第二次世界大戦レベルだよね
時々超兵器繰り出してくるけど
487創る名無しに見る名無し:2012/03/02(金) 01:24:11.52 ID:zeYwZo08
>>486
WWIIのナチスドイツが順調に超兵器(ハウニブー4含む)開発出来た世界ぽい>モデル
488創る名無しに見る名無し:2012/03/02(金) 12:17:56.34 ID:lYaOdjRK
自衛隊モノって自衛隊員独特の言い回しがあって書きにくいんだよね
海外ミリタリー風な気安い書き方しかできんけど需要ある?
489創る名無しに見る名無し:2012/03/02(金) 12:22:17.27 ID:Qi71ktLP
もういっそ海外の軍隊を舞台にすればいい
どうせ和訳されているのだから独特の言い回しも気にならない

>>485
どれでもいいようにしてどれでも駄目なものとか、万能兵器みたいに間抜けな最期だ
490創る名無しに見る名無し:2012/03/02(金) 12:35:25.22 ID:SLvGHQVU
海外の軍隊を舞台にって…それスレチ
491創る名無しに見る名無し:2012/03/02(金) 12:44:12.79 ID:f52d8Brj
そんなことアドバイスしたらスレの勢いがさらに危険に
492創る名無しに見る名無し:2012/03/02(金) 16:28:08.69 ID:lq4GIiTa
在日米軍が主役の話も保管庫にあるんだから、在日米軍視点のお話にしてしまえばスレ違いにはならない
493創る名無しに見る名無し:2012/03/02(金) 16:46:21.74 ID:F+aGdibe
帝國戦記みたいに「世界から見て不思議組織な現状」の方を変えるとか
494創る名無しに見る名無し:2012/03/02(金) 20:25:55.49 ID:KbO4/P7R
実際に戦う以前の問題だからな、組織として
495メタルマックス自衛隊:2012/03/02(金) 20:33:06.47 ID:lYaOdjRK
「誰が見てなくても表に出なくても永々と抜かない刀を磨いている。
そのための訓練だ。ことさらレンジャーバッチを誇る必要もない。
いぶし銀のように内側から光っていればいい……」
 寝れず、休めず、喰えず、飲めない地獄の訓練を潜り抜け
帰還式でようやく聞けた教官からの手向けの言葉。
今この瞬間から私は陸上自衛隊の栄えあるレンジャーに加わる。

 日本は平和な国である。
周囲を海に囲まれ、強大なアメリカの傘下にあり、政治経済共に安定している。
クーデターや内戦も起こることなく、国内における自衛隊の出動もせいぜいが災害派遣だ。
軍が出て銃で互いに撃ち合うことなどありえず、ゲリラ戦を想定し山奥にひとり取り残され
糞みたいな臭いの蛇を喰うなんてこともない。
 日本国内で山岳戦闘が想定されるのは、ロシアか中国に上陸を許し山岳部に追い詰められ
内地持久しなければいけない場合だろう。工作員やテロリスト相手と言うのもあるが。
本格的に日本の陸軍が戦う、山岳戦をする事はある意味、日本の終わりを意味している
中ロ相手に橋頭堡を築かれるとは敗北と同じ意味である。

 それを知りつつレンジャーは体を苛め抜く。
いつか役立つ日の為に抜かない刀を延々と磨いている。
はずだった。

それが私の最後の記憶。
「どうしてこうなった」
496メタルマックス自衛隊:2012/03/02(金) 20:33:31.05 ID:lYaOdjRK

――――米ソ冷戦崩壊から遠い未来
かつて地上の支配者だった人類は、自らが汚染した地上を見限り
汚染を免れた僅かな土地でしがみつく様に生きていた
 既に人類の過半は死滅し
地上は、かつての戦争の名残である無人兵器と生物兵器が跋扈する
荒れ果てた大地であった
497メタルマックス自衛隊:2012/03/02(金) 20:34:00.41 ID:lYaOdjRK

「きろ・・・・・・お・・・き・・・・・起きろ!」
 頬を思い切り叩かれた。

「痛ってえ!誰だ!」
 真っ暗な中目覚めると見知らぬ男が私の肩を掴んでいた。
ゴツイ肉ダルマのような男だ。指は節くれ立っていて葉巻のように太い。
胸にはパラシュートと翼が組み合わさった記章と
ダイヤモンドと葉の付いた記章が見える。空挺レンジャーだ。
「早く出ろ、死にてえのか!荷物持って付いて来い!」
 空挺レンジャーは私を部屋から引きずり出すと物陰へ身を隠し
ハンドサインで付いて来いと示した。
男の様子がただならぬものだったので、横に置いてあったリュックを背負い黙って身を屈めついていくことにした。

 寝起きから頭がはっきりしてくるにつれ、私は異常な状況に置かれていると感じるようになった。
まずは寝起きにも拘らず装具一式を身に着けていたことだ。
頭にはテッパチ、戦闘服の方の迷彩服、ブーツにベルト、更にポケットは中身が入っている。
背負ったバックの中にもまだ色々入っているだろう。
 たぶん私は宿舎に戻り作業服で寝ていたはずだ。
何処の世界に完全武装したままベッドで寝る馬鹿がいるのだろうか。
ありえない。作為的なものを感じる。
498メタルマックス自衛隊:2012/03/02(金) 20:34:43.43 ID:lYaOdjRK

「生存者は何人だ」
 空挺レンジャーに連れて行かれた先にはもう1人男がいた。
所属を示す記章を外し、髪は丸刈りでなく伸び放題、若く自衛官らしくない1等陸尉で軽薄そうな顔をしている。
何か警戒しているのか、音に過敏だ。
「落盤で潰されていた。生存者はこれだけだ」
 1等陸尉に空挺レンジャーが答えた。
空挺レンジャーと言えば泣く子も黙る第一空挺団のことだ。
自衛隊の精鋭である、とすると空挺レンジャーが従う相手とは相当な人物であるわけで。
この隊の先任だろうか。
「そうか、装備の回収は出来たか?」
「背嚢が二つ、89の弾薬箱が一つ、89が一つ」
 二人は私を無視し淡々と会話を進めていく。
我慢できなくなり口を開いた。
「此処は何処で、何が起こっているんですか」
 突然、シッと1等陸尉が指を立て手の平を下へ向けた。黙れ伏せろサインだ。
訓練された体は反射的に命令に従い、地面へ伏せる。
「!!!!!!!」
 地響きと金属音、象ほどもある巨大な何かが森を掻き分け進む。
「……嘘だろ、おい」
 金属製のナナフシに似た巨大な機械が目の前を通り過ぎた。
生物的な緑に塗装された体と戦車の砲身にも似た頭、まるで蟻の足のような昆虫状の4本足。
異形は私達が先程出てきた建物に頭を向けると、大地に4つの足を突き刺した。
「両耳を塞いで口を空けろ」と空挺レンジャーが言った。

 轟音
499メタルマックス自衛隊:2012/03/02(金) 20:35:01.17 ID:lYaOdjRK
 ナナフシの砲口から発射された砲弾が建物を粉砕する。
何度もナナフシの砲口は火を吹き、コンクリで出来た建物の壁は削られ砕かれついに瓦礫となった。
ナナフシが遠く去った後も私は唖然として、同じ場所を見つめていた。
「足元だ!糞!」
 気付くと30cmもある蟻が私の足に居た。
小さなナイフにも似た鋭い歯で噛み付こうとしている。
空挺レンジャーが手にした89式の銃床で蟻を叩き潰した。
「なんだよなんだよ一体なんだあれは」
「大丈夫か?しっかりしろ」
「あんたら誰だよ目的は何だよここ何処だよ」
「ははは、混乱してるねぇ、初めは誰でもこうなるよフツウ」
 1等陸尉がいけ好かない笑みでにや付いている。
「陸尉なら、今のは助けられたはずだ」
「ははは、使える人間か見たかっただけさ。甘ちゃんが生きられるほどこの世界は甘くない」
 空挺レンジャーが1等陸尉を睨んだ。
「なら、陸尉が死に掛けてもほうっておくよ」
「あはは、それは困るな」
 1等陸尉が倒れた私へ手を貸した。
「ようこそ、新たなる世界へ」
500メタルマックス自衛隊:2012/03/02(金) 20:36:51.87 ID:lYaOdjRK
メタルマックス風な世界で活躍する自衛隊員の話でした
序盤のキャノンホッパーは強敵
501創る名無しに見る名無し:2012/03/02(金) 21:42:16.81 ID:W20V9ZhI
投下乙です。
502創る名無しに見る名無し:2012/03/02(金) 23:29:14.10 ID:LsLz3mZF
「な、なんだあれは!」
『どうした!状況を報告しろ』
「ポリタンクが歩いてます!」
『何を言っている? 落ち着け!』
「本部!ポリタンクの大群と交戦中!至急救援求む!」
『何を言ってるんだ!? おいしっかりしろ!』
「うわぁ! もうだめだー」
503創る名無しに見る名無し:2012/03/03(土) 03:41:38.86 ID:C04IXtAM
まだメタルマックスの世界なら自分達の使える武器と補給ができそうだからマシだなw
504メタルマックス自衛隊2:2012/03/03(土) 11:38:54.42 ID:lrk8kSlx
「つまり、どういうことだ」
 私は上官に敬語を使うのも忘れ、1等陸尉に詰め寄っていた。
「無差別に発砲する無人兵器と、ミュータントの化け物だらけの中に俺達は放り込まれたんだよ。
そして此処は日本じゃない何処かで、化け物どもが俺達を殺しに掛かってきている。理解したか?」
「はい」
「はいじゃない、レンジャーだ」
「レ、レンジャー」
 私は信じられなかったものの渋々頷いた。足元には30cmの蟻が転がっている。
紛れもない証拠を眼にすれば信じるしかない。
「隊の仲間は」
「誰もいない、4人だけだ。居たが……今はこれだけだ」
 帽子を被った冬季遊撃徽章の男が言った、彼もレンジャーだ。
記章を見るに所属は北部方面だろう、冬レンジャーと呼ぶことにする。
しかし妙だ、空挺レンジャーに冬レンジャー、新人の私と正体不明の謎レンジャー。
普通作戦地域に応じたレンジャーを派遣するのが常だと言うに
想定し訓練した地形、専門分野がばらばらだ。作戦を立案したものはどんな意図で集めたのだろうか。
「伏せろっ!」誰かが叫んだ。
 全員考えるより先に動いた。訓練は体に染み付いている。

 キュィィィとモーターが回転する音がした。
ブモオオオと牛が鳴くと周りの木々がなぎ払われる。
演習で見たアベンジャーの射撃にも似た砲撃は草木を細切れにした。
 撃ったのはガトリング砲を頭に付けた車両ほどもある巨大な芋虫。
これを作り出した奴はきっと頭が狂っている。
505メタルマックス自衛隊2:2012/03/03(土) 11:39:26.23 ID:lrk8kSlx
――――――――――――――――
 ―――――――――――――――
            ―――――――

「居なくなったな。空が赤くなってきた……夜が近いな」
 冬レンジャーに誰も答えない。重苦しい沈黙が隊を包んでいる。
「誰か、アレが判るか?」
「どうしてこうなった?」
 ぽつりと空挺レンジャーが言った。
「アレは中華かロシアの生物兵器か?」
「日本はどうなった?」
「本部との連絡は?」
「此処は何処だ?」
 冬レンジャーの質問を皮切りに皆口々に疑問を出す。
喋っていないと頭がおかしくなりそうだった。
「おーけー、まずは事の始まりからはっきりさせていこうか。
情報を整理するに。時系列から始めるのが一番だ」
 一番胡散臭い1等陸尉、謎レンジャーが口を開く。
「オレは習志野で訓練していた。訓練を終えてベッドで寝たら此処にいた」
 3人で顔を見合わせる、習志野駐屯地は第一空挺団の拠点だ。
「所属は?悪いが俺も習志野だ、アンタの姿は見たことないがな」
「………………」
 空挺レンジャーが謎レンジャーを睨み付けた。
「あんたがスパイで、俺達を陥れた可能性もある」
「………………」
 しばらく睨みあった後、根負けしたように謎レンジャーが答えた。
「特殊作戦郡だ。どうやら所属を明かしておかないと後ろから撃たれそうなんでな。
ここの世界はいがみ合って生きて行けるほど甘くない、所属がバレると面倒だから記章は外していた」
506メタルマックス自衛隊2:2012/03/03(土) 11:39:43.26 ID:lrk8kSlx
「第7師団所属、目が覚めたら彼と同じだ」
「私もだ、昨日レンジャーに合格したばかりでまだ配属先が決まってない、
 一応九州のほうへ配属されるらしかった」
「第一師団、演習から帰ってきて寝たまでしか記憶がない」
 全員、所属がバラバラだ。
東西南北バラエティに富んでいる。
「共通するのは全員、レンジャー資格持ちで自衛隊員だってことだ」
「おまけに記憶喪失持ちだな」
「ははははは、笑えねぇ」
 選別した側は自衛隊員を選び、自衛隊の戦闘職で最も数が多い普通科がいない、先ほどの異形。
つまり、極地での戦闘を想定しているということだろう。
加え、レンジャー技能とはある意味どんな場所へ放置されても生きていける資格でもある。
時には文明社会から完全に隔絶した森の中で、何ヶ月にも及ぶゲリラ戦さえ想定しているからだ。
言葉に出来ない不安を感じた

「とりあえず飯喰わないとな、背嚢の中身はどうなってる」
 中は山岳演習用の装備だった、しかも非常食に加えて
えんぴからテントまで無駄に揃っている、むしろ揃いすぎだ。
服のポケットの中にはナイフに鉛筆、予備弾薬に狙撃に使うスコープなどが入っていた。
 今夜は発見されるのを恐れ火を使わず、冷たい飯をかき込み
交代を立てて眠ることにした。
507メタルマックス自衛隊2:2012/03/03(土) 11:40:51.14 ID:lrk8kSlx
序盤の敵
イモバルカンと軍体アリ
508創る名無しに見る名無し:2012/03/03(土) 12:21:03.40 ID:yALLR2o3
メタルマックスは大好きだけど「ファンタジー」か?っていうと、微妙…
広義的にはファンタジーだろうけど、どちらかと言うと文明崩壊系サイバーパンクSFな感じがする


それよりも、鍛えられたソルジャーは生身で戦車も倒せるという話だが
レンジャーたちも戦車を倒せるのだろうか
509創る名無しに見る名無し:2012/03/03(土) 12:24:39.59 ID:GmRvpjyK
まだバイオ級の敵しか遭遇してないから安全だが装甲持ちとか酸持ちとかに遭遇したら悲惨だな
510創る名無しに見る名無し:2012/03/03(土) 12:25:43.31 ID:ZIyxrKwl
おお、投下乙。

>>508
…燃料タンクに砂糖を入れるとか?
511創る名無しに見る名無し:2012/03/03(土) 12:56:37.41 ID:yRZZISqs
レンジャー対軍隊蟻...洒落にもならねぇ...
512創る名無しに見る名無し:2012/03/03(土) 13:35:40.65 ID:ERZjmZkX
レベルが上がると戦車砲の直撃にも耐える人間のいる世界だから
それくらい軽くできないとガンタワーとか出てきたら死ぬるがなw
513メタルマックス自衛隊:2012/03/04(日) 09:14:30.22 ID:WmDdBfQ3
勢いで書いてるんで連続で投下してるけどいいんだろうか
他の人が投下するまで待機してから出したほうがいいんだろうか
いまいち空気が読めない
514創る名無しに見る名無し:2012/03/04(日) 09:28:59.11 ID:FDMylwRu
多分いいと思うよ
物語は唐突に氏が先月中に投下とか
言ったのも結局無かったし
他の人も音沙汰無いし
515メタルマックス自衛隊3 ◆l2dat7V7OE :2012/03/04(日) 11:45:11.76 ID:WmDdBfQ3

「今後の計画だが、どうする。
オレとしては他の生存者と合流しつつ、帰還する道を探りたいと思う」
 装具の確認をしつつ謎レンジャーが言った。
「レンジャー、しかし任務はどうする?まあ任務以前になんでこんな場所へ放り出されたのか判らんが」
「記憶喪失に任務も作戦もない、指揮系統も違う、当然階級もな」
 4人の中で謎レンジャーは1等陸尉、階級が1番上だ、特殊作戦郡という身分もある。
順当に行けば彼が分隊のリーダーになる、冬レンジャーは釘を刺した。
「肯定だ。だがあんな化け物が居るんだ、助け合わないと生きていけない。
ところで昨日、この世界は甘くないと言っていたがあんたは何処まで知っている?」
 状況が状況だけに皆殺気立ち、誰も上官に対して敬語を使わない。
一番階級が高いはずの謎レンジャーが砕けた口調で話すのでなおさらだ。
皆昨日知り合ったばかりの他人だ、知らない相手に命を託したいとは思わないからだ。
「あんたらより速く目覚めて、一緒にいた仲間が足の生えたポリタンクに燃やされた。
それから生存者を探してあんたらと合流できた訳だ」
 この世界には砲弾撃つナナフシの他に火を吐くポリタンクがいるらしい。
何もかもが常識の外で頭が痛くなってきた。
BC兵器の他にUAVもばら撒かれているようだ。無差別に、大量に。
他に生存者がいるのだろうか?
516メタルマックス自衛隊3 ◆l2dat7V7OE :2012/03/04(日) 11:45:55.91 ID:WmDdBfQ3

「方針は生存者と合流しつつ、帰還するでいい。さて、とりあえずの目標だが」
 先輩達が進める会話に参加しようと私は手を上げた。
意見は常識的なものに留まる。
「水と食料の調達をしながら、森を抜けるのが先決だと思います。
川を見つけたら下ります、水辺には人が居る可能性があり、
現地人にも会える可能性があると提案します」
「ふむ、異論はないな」と冬レンジャー。
「ああわたしも異論はない……が言っておきたい事がある、新人」
 空挺レンジャーは考え込むように言った。
「水辺は食料が多く生き物が集まる、人が居る場所は敵にもいい場所だ。
敵が居るとしたら下流に居る可能性があるだろう」
「生き物か、あのデカイ蟻の群に出会う可能性があるってことだあな」
「蟻は水のある場所へ近寄らないと聞いたが」
「蟻は雑食だよ、茸から草まで食べる。昨日人間も齧ろうとしていた。
種類によっては水の上も歩き空も飛ぶ、地球の覇者だ。蟻は何処にでもいる」
と冬レンジャーは言った。

「蟻か、なあヒヨケムシって知ってるか?」
 謎レンジャーだ、ニヤついた顔は真顔に戻っている。
「いや、知らない。学がないもんでな」答えたのは冬レンジャーだった。
「海外派遣された時見たんだがな、ちょうど蟻ほどの大きさの蜘蛛なんだ。
噛まれた米兵がめまいやら吐き気で寝込んでな、後方送りになった」
 冗談だと思った、昆虫は体が大きくなると重力に耐えられなくなると聞いた。
「そいつが現地でなんて呼ばれてると思う?」
 皆一様に息を呑んだ。
「ラクダ喰いだよ。鳥やネズミ、トカゲも食べる肉食だ」
「肉食動物は群を作りにくいものだが……蟻は、群れる。」
 語尾が切れる。私は考えるほど思考の深みに嵌まっていく気がした。
517メタルマックス自衛隊3 ◆l2dat7V7OE :2012/03/04(日) 11:46:21.58 ID:WmDdBfQ3

「30cmの蟻が群をなして来たら……ぞっとするな。
おまけにバルカン付けた芋虫だ、蟻の方もどんな改造がされているか知れたもんじゃない」
「思ったんだが、蟻は明らかにBC兵器だよな」
 ガトリング芋虫や大砲ナナフシ、不自然な生き物達、まともじゃないと誰もが思っていた。
「何処かの馬鹿がばら撒いたのかもな」
「BC兵器ばら撒くって馬鹿かよ、制御できるのかよ」
 制御できなくなった結末が、これなのかもしれない。
「中華かロシアかアメリカか」
「……何処もやりそうだ」
「BC兵器のせいで喰えるもの探すにも苦労しそうだな」
「アフガンみたく生態系変える兵器ばら撒かれたら終わりだ」
「ははっ、食い物が放射能汚染されて食べられなくなってたりしてな」
「過程の話をしてもな、リスクの先に結果はある」
 空レンジャーはパンパンと手を叩いた。
「川に沿って進めば。少なくともまともな食い物にありつけるだろう。
川魚や鳥でも捕って喰えばいい、幸い銃はある」
「気にするだけ無駄ってことか、それに食べ物の心配もあるしな。餓えるのは怖い」
 私達は冬レンジャー、謎レンジャー、私、空レンジャーの順に縦隊で山を下りながら水を探す。
先頭を専門の訓練を積んだ山岳レンジャーである冬レンジャー、中央に指揮をとる謎レンジャー
後ろに新人の私、殿にベテランの空レンジャーである。

「そういや自己紹介がまだだった。尾原 克秀(オハラ カツヒデ)特殊作戦郡所属、1等陸尉だ」
「柿崎 金二郎(カキザキ キンジロウ)第一空挺団、2等陸尉」
「弥富 辰哉(ヤトミ タツヤ)北部方面隊第七、2等陸尉」
「夏乃 涼菟(ナツノ リョウト)所属未定、3等陸曹です」
 全員尉官なのに私だけ曹か、肩身が狭い。
「新人、状況だけに階級は気にせずいこうや。敵は区別しちゃくれない。
紹介が済んだところで、水と食料でも探すか」
「2手に別れ食べられそうなものを持ってくる。場所は此処で落ち合う。
新人とベテランの空挺、山岳とオレで組む、戦闘は出来るだけ避けろ。では行け」
 尾原の命令は素早く簡潔だ、判断が速い。
口こそ悪いが、出来る人物なのかもしれない。
「「「レンジャー」」」
「レンジャー言うな。了解と言え、此処は敵地だ」
518メタルマックス自衛隊3 ◆l2dat7V7OE :2012/03/04(日) 11:49:00.36 ID:WmDdBfQ3
自衛隊最初の犠牲者、ポリタンクの火炎放射にやられ火達磨になり死亡
イモバルカンやビームハチドリを難なく倒せるメタルマックス人は凄い
バルカンやビームみたいな重火器相手によく戦えるなとw
何か理由があるのかもしれない
519創る名無しに見る名無し:2012/03/04(日) 12:34:51.05 ID:eU3EtX66
投下乙

>バルカンやビームみたいな重火器相手によく戦えるなとw
>何か理由があるのかもしれない
仮にもノアとの戦争を生き延びた人間の子孫だし
ソルジャーが生身で戦車系やサイバー系と戦えるんだから、
対モンスター狩猟用の技術でも既に確立してるのかもしれない…
520創る名無しに見る名無し:2012/03/04(日) 12:41:29.49 ID:IK+vnyIu
> 自衛隊最初の犠牲者、ポリタンクの火炎放射にやられ火達磨になり死亡
さあ甦れこの電撃でーーー!!
521創る名無しに見る名無し:2012/03/04(日) 12:54:37.44 ID:AQF9fg+E
皇国召喚 〜壬午の大転移〜みたいなコピー方式で、新世界のバイブル見たいに自覚有りならハッチャケられるんだけどな
下手に里心が残るとセルフ足枷状態で武力行使に歯止めが掛かりそう
522創る名無しに見る名無し:2012/03/04(日) 14:53:08.32 ID:KBpLHf+w
メタルマックス人は人間ではなくバイオ系モンスターの一種としか考えるしかないw
523創る名無しに見る名無し:2012/03/04(日) 19:35:31.37 ID:ymw8gudD
Falloutだとvault(核シェルター)住民や米軍残党以外は全員変異したミュータントだったな。
524創る名無しに見る名無し:2012/03/05(月) 22:28:58.31 ID:FAOQUerw
メタルマックスは生態系変わってそうだな
意味不明ない不思議生物が沢山居る
地レンジャーたちの知識が何処まで役立つか
525創る名無しに見る名無し:2012/03/06(火) 00:54:35.89 ID:EVZnKAzW
>>520
・・・・・・


さあ甦れこの電撃でーーー!!
526創る名無しに見る名無し:2012/03/06(火) 18:11:51.16 ID:kphVYkMQ
物語氏生存報告ぐらいしてくださいよー
527創る名無しに見る名無し:2012/03/06(火) 21:28:43.35 ID:4EGXOsTr
>>321だと先月中には投下される予定みたいだったが…
528創る名無しに見る名無し:2012/03/06(火) 22:18:48.82 ID:YMwVDIYq
異世界に召喚されても、残されたわずかな大地に、我々はしがみつくように生きている
そしてそれでもなお戦いは続いている。我々自身の愚かさが故に

我々は救済されねばならない
世界は、まだ健全体だ、世界は、生き延びなければならない、我々は、まだ生きていくから
人々よ、我々には、使命がある
日本は、それは我々が生きている証だ。世界が、まだ健全である証だ
人々よ、我々は戦うべきだ。立ちはだかるすべての敵となるファンタジーに
例えそれが何者であろうと、我々自身の力によって排除するべきだ
それが我々の愚かさの証だといえる

しかし、それこそが、我々自身が生きていく、我々が生きるための最後の余地なのだから
529創る名無しに見る名無し:2012/03/06(火) 23:40:57.42 ID:e6+dIJmZ
そんな自衛隊が相手じゃ、ファンタジーなんか一瞬で殲滅されるじゃないですかいやだー
530創る名無しに見る名無し:2012/03/06(火) 23:46:26.65 ID:JhdjX21L
つまり、エンジョイ&エキサイティングか
爽快感があるなら何でも良い
531創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 00:17:20.95 ID:F937gMOA
その世界は現実の自衛隊なんか指先一つでダウンする世紀末だろうが
さすがにF世界が哀れ
532創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 08:48:31.11 ID:1V49SDQw
でも航空戦力や衛星が無さそうだから
自衛隊ならアウトレンジし放題な気がする
Exミッションの赤主任のPAモドキぐらいしか
対抗手段ないような
533創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 11:28:08.65 ID:RfC2xskt
いっそネタに走っちゃってもいいのよ?
534創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 12:38:55.23 ID:31pREfUs
メタルマックスというでかいネタが今転がってきてるしな

>>532
市街西部を埋め尽くすシティの航空部隊や
高層区を壊滅させた企業の航空部隊やら
もし数が少なくとも、空からレーザー撃ってくるレベル相手じゃどうにもならんだろ

大体、仮に自衛隊程度にアウトレンジできてもどうこうなる相手なのかよ、あれって
535創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 14:13:47.26 ID:1V49SDQw
>>534
まず、どのシリーズかを決めてから話してくれ
今話題にしてるVなら航空戦力は
ヘリかC130モドキと高機動型が4種類と
スカベンジャーがいるがどいつも鈍いし
対地攻撃が主目的にしか見えない

空からレーザー撃ってくるって言うのが
衛星砲やアサルトセルの事ならVにはいない
536創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 15:39:46.09 ID:vYfq7dLM
しかしどうでもいいがスレタイと話題がずれているな。流れを変えるべくネタフリ行くぞ。

「ゴーレムが市街地に持ち込まれて暴れることになったら現行の警察で勝ち目はあるか!?」(まあ、警察を持ち出す時点でずれているんだがそこはスルーで)
537創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 18:06:45.41 ID:F937gMOA
アウトレンジしてもオダー01のミグラントばりに瞬殺されそうでいやだ
538創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 18:09:03.26 ID:kt/XF1A8
そもそも警察の出番なのか?
539創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 19:02:20.87 ID:JTVAoPdN
>>536
サイズと材質と数にもよるだろ
ATサイズで材質クレイ(粘土)で単体なら民間人でもユンボで破壊可能
ジャイアントゴーグくらいでかくて材質謎の金属とかだと
軍でも火砲支援無いと歩兵の小銃程度じゃ無理ゲー
540創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 19:08:14.70 ID:zjE+4dOo
時と場合によるとしか言えない
もっと状況を設定しろよ

>>535
あのレスでXじゃないと思える部分がないんだが
541創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 19:11:02.31 ID:F937gMOA
空からレーザーに対していきなり衛星砲がどうとかアサルトセルとかいっちゃうバカはほっといてゴーレムだ
542創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 19:18:50.28 ID:gG4+i/Yw
人サイズ(但し2m級)ゴーレムと機動隊の激突とか
こう、警察官が「くそっ!住民を避難させる時間稼ぎにもならん。自衛隊はまだか!?」とか叫んだりすると燃えるな
543創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 19:19:16.30 ID:zjE+4dOo
じゃあ原典に忠実に、額の文字を消さないと延々デカくなり続ける感じで行こう
544創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 19:38:29.55 ID:QYlIA3zQ
メタルマックスはヤバイな
そこらに戦車や大砲が当たり前にうろついてる世界
545創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 22:50:19.71 ID:R20CLNK/
補給には困りそうにないのが救いだな
546創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 22:56:46.94 ID:JTVAoPdN
>>543
狙撃班のヘッドショットで倒せそうだけど知識が無いと苦しいな>弱点
547創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 23:02:25.50 ID:PZ80oGvt
>>536
『往生せいやー』
『太田さん! ストップ!!!!』
548創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 00:12:09.24 ID:jxLmxuMQ
このゴーレムはマッハ3で飛んで地震と同じ機動力の目標を打ち落とす小さなゴーレムを発射します

>>544
空飛んだりビーム撃ったりする生物兵器が自然繁殖してたり
変異したテラフォーミング用ナノマシンが機動兵器になって襲いかかってきたり
巨大な大仏やエイがどこからともなく湧いて来たり
いきなり大気圏外から砲撃され始めたり
地面から特攻兵器の群れが際限なく湧いて来たり
汚染された大地に山のような無人兵器が何故か突き刺さってたり
残ってる人類は全力で人類同士の戦争を優先する荒れ果てた世界を放浪する自衛隊とかも
549創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 01:43:01.18 ID:jr/66EA6
>>548
一応、下手に賞金首級に出会わなければ生活は可能なんだよな・・・
一般敵が賞金首級でなければ・・・だが
550創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 02:21:48.02 ID:1vsMaTAL
そういえば何故かあいつらって突き刺さってたな

自衛隊丸ごとなら、数はあるから、慎ましく生きればなんとか…無理か
周りが欲深すぎる
551創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 11:16:04.35 ID:hvshs1be
>>548
>>変異したテラフォーミング用ナノマシンが機動兵器になって襲いかかってきたり

ナノマシンと言いたいだけとちゃうかw
552創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 11:25:29.42 ID:S/knPo2C
>>546
何故だろうか?
文字を削れば崩れるなんて、そんな確証もない事で、発砲は許可できないとかゴネる上層部とかいそうな気がするんだが。
553創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 14:37:44.94 ID:OaOb59/f
自然消滅するまで放置されそうな勢いだな
永久に成長するけど

>>551
元ネタを知らんのはいいけど、もっとうまくボケるよう努力しろよ
554創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 16:12:17.43 ID:1vsMaTAL
自衛隊が汚染と紛争渦巻く生存可能領域間をさ迷うミグラント化
いや機動力に乏しいから地域に張り付くことしかできんか


あれ?剣と魔法はどうした
555創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 17:56:43.96 ID:vvtUa3JE
文明と科学水準の後退した現地からすると剣と魔法
現代日本&自衛隊からすると「科学じゃねーか!」

もし無人で動く暴走バケットホイールエクスカベーターなんてものが中世時代に現われてれば
間違いなく「ドラゴンだ!」って認識されると思うし…
556創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 17:57:04.00 ID:yD/LZnSq
ここまで来ると別スレに来たみたいだ
557創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 19:17:59.10 ID:N5i+jurv
作品の投下が無いのが痛い
558メタルマックス自衛隊4 ◆l2dat7V7OE :2012/03/08(木) 19:27:15.34 ID:J5s1cHab
 金二郎2等陸尉と森を進む。
都合よく腰に刺さっていた山刀に気味悪さを感じながら使い藪を切り開きながら歩く。
高温多湿、無駄にカラフルな動植物と巨大な木々。
植生はTVで見た南国の何処かに似ている。
私は此処が日本でないと実感した。
 長い間森に人の手は入っていないのか草が生い茂り歩くに苦労する。
遭難対策に適当な蔓をロープにして集合場所へ結び付けておく。
 最優先は水源探しだ。水が無ければ乾いて死ぬ。
水は飲む以外にも調理も出来るし加工にも使える、体や傷口も洗える。
水がある場所には動物も居て食べられる物も多い。
ある意味食糧よりも重要だ。

「涼菟、どう思う。
自分の知らない間に武装されて、山岳用の装具まで持たされて
見知らぬ山の中へ誘拐だ。おまけに化け物と来た」
「どう、とは金二郎2等陸尉。いえ、私も頭が混乱しているもので」
「階級は付けなくていい、他人行儀だ」
「しかし……軍規で」
「此処は敵の領域だ。もし敵にスナイパーが居て話を聞かれていたらどうする?
真っ先に上官であるわたしが狙われる、責任取れるのか」
「レンジャー」
 レンジャー隊員は上官の命令は絶対だ。答えるときはレンジャー!と叫ばなくてはいけない。
「レンジャーもいらない、特殊作戦郡の男が言っていたはずだ」
「は、はい」
「レンジャーと判れば、敵は真っ先にわたしたちを狙う。判らずとも目立つから狙われる。
だからレンジャーと呼ぶのは禁止する、実戦だと思え。応答は了解か、ヤー!だ」
「了解」
 金二郎2等陸尉は油断無く周囲を警戒しながら言った。
559メタルマックス自衛隊4 ◆l2dat7V7OE :2012/03/08(木) 19:28:32.48 ID:J5s1cHab
「此処に連れ込んだ奴がどんな目的で行動したのかが問題だ」
 予めこうなる事を予測していたように……むしろ確信を持って仕組まれた、
テントに山刀、水筒、非常食、その他もろもろ、そして銃。
書き置きの一つも入れておけばいいだろうに、無言で入っていたそれらに嫌味を感じる。
「判らないことが多すぎます。化け物が何で、どんな目的で製造されているのか。
何を期待されて連れて来られたのか」
「ただ」
 何も私には判らなかったが、半ば確信めいたものだけが頭にあった。
「ただ?」
「背嚢を用意した人物はわたしたちに死なないで欲しいと思ったのではないでしょうか」
 糞が。

 克秀1等陸尉をポイントマンに辰哉2等陸尉が藪を進む
「1等陸尉は何かあるんだろう?言えないものが」
「さあな、オレにはあんたが不自然に思える。死体見てもたいして動揺してねえ」
「冬季山岳レンジャーは過酷なんだ、試験でも毎年死者が出る」
「へえ」
 辰哉はホルスターからP220を抜いた。撃鉄を上げる。
フレームをスライドさせて構えるまで一挙動。
「事情を説明してもらおうか、特戦」
 前を歩く克秀に音は聞こえたはずだ。
「死にたいか」
 と克秀は言った。
妙な怖気を感じた。
P220をホルスターに収める。
「冗談だ」
「そうか」
 ふざけた口調を止めた克秀の声は底冷えしていた。
「おお怖い怖い」

 涼菟達は小川を見つけていた。
流れが緩やかで歩いて渡れるほど浅い。
石は丸く付近にはシダ類やコケ類、陰性植物が生えているところから考えるに
大雨などで急に出来た川ではないということになる。
つまりこのまま下れば支流から本流へ到達できる可能性ありということだ。
「水が見つかったぞー!」
「よくやった新人!」
「今行く」
 足元に流れる水音に私は少しだけ安堵した。
560メタルマックス自衛隊4 ◆l2dat7V7OE :2012/03/08(木) 19:29:33.47 ID:J5s1cHab
――――――――――――――――
 ―――――――――――――――
            ―――――――

「なあ、救助が来ると思うか?」
 辰哉2等陸尉が言った。
「こない」
「来ないね」
「駄目、でしょう」
「やはり」
 満場一致の否決であった。
野戦技能を持つレンジャーが揃って誘拐され森の中へ放置される意味を皆薄々勘付いている。
誰もが焦っているはずだ、しかし誰もに態度に表さない。
恐怖は表に出してしまえば最後、恐慌は広がると理解しているからだ。
一人逃げれば総崩れになる、だから絶対に逃げるな。
私はそうやって訓練で教えられてきたし、自身でも思っている。
「まあ、すぐ水が見つかってよかったなぁ。汚染されて飲めないということはなさそうだしな」
「汚染か?さっきも放射能を気にしていたな、何か見つけたのか?」
 金二郎2等陸尉が克秀1等陸尉に訊ねる。
「いんや、BC兵器にUAVだろ、核撃たれていてもおかしくないかなってな」
「第三次大戦か」
 辰哉2等陸尉の顔は険しい。
「まっ、そういうことだ」
「いえいえいえそこは否定するところでしょう!皆さん黙って暗いですよ」
 私は空気を呼んだ。
「…………」
「…………」
「…………」
 帰って来たのは無言の肯定だった。
空気は重い。





「尾原 克秀(オハラ カツヒデ)特殊作戦郡所属、1等陸尉」・・・・・・若作り、口調悪し、謎レンジャー
「柿崎 金二郎(カキザキ キンジロウ)第一空挺団、2等陸尉」・・・・・・割とイケメン、エリート、空レンジャー
「弥富 辰哉(ヤトミ タツヤ)北部方面隊第七、2等陸尉」・・・・・・・おっさん、ベテラン、冬レンジャー
「夏乃 涼菟(ナツノ リョウト)所属未定、3等陸曹」・・・・・・新人、ノーマルレンジャー
561メタルマックス自衛隊4 ◆l2dat7V7OE :2012/03/08(木) 19:32:27.41 ID:J5s1cHab
一体何が始まるんです?
第三次大戦だ

剣と魔法の世界ではなく、ナイフと魔法のような科学技術の世界
562創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 19:46:57.55 ID:OaOb59/f
ナイフと言えば洋ゲーの圧倒的ナイフ率

>>555
文明が崩壊したとはいえ、ああいう超科学の名残だけでもある世界で魔法扱いの技術なら、こっちからみても魔法だろ
剣の部分も下手すりゃ科学どころか魔法だ

「なんとか生産体制復活させたけど、なんだよこのレーザー…マジで豆鉄砲だわ…汚染地域に転がってる兵器でも改修して使うか」
「メルカバが一瞬で蒸発したんですけど豆鉄砲ってどういうことなんですか」
563創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 21:06:18.21 ID:hLlmyrWz

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                    ┌ ̄[A}  //|   ,H
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                 //    ゙//-―¨ ̄ | |ー- ̄./|.| i____________
                //     //| |\  / .| |\  /..|.|  i            o |
               //     .// | | \/__| |__∀ー|.|  i"─────┐  |
          ,__    //   ┌-// . | K ̄^   | |   /.|.|   i        |  |
     √V^_/ | `\//     |;| |^´.  | |\   /||||\/,__|.|i    ヘ,       |  |
    「^|レ´^/ |_-‐tー_/| | |.     | |___\A-川〈 ̄./|.| i   ヘ,      |  |
  ┌イレr´ / 「; ; ; ;;L.,   ̄‐┐|\_  _|下、  ||/| |\ソ.|.|  i  |i゙|     |  |
   ゝ,| /   ̄/ __; ;|    :|圭_____= | | \ ,/|__| |文F上 上_皿血]」    |  |
  「V^|    { ||  ;圭|    | |[_」_」下;木ー=皿王i i王王i .ー┤ーi圭-,,_  |  |
  `ヾ;;」  . ∧  土;作|    | | / | ゙i .| /;|゙i ||^/|i 厄Λ //i| 圭└-,」;;;;;;-_| |  |
   iー弋゙   弋_; ; ; ;}ー--__.|⊥/ | ゙i|/_」__゙i/^;|;i |/ ゙i//;;;|| [ ̄|_/V   |  | ̄
    `>=      ¨ー|i王王王王二二ー――--⊥ニ\V土_||_V`-i         __||_||===
    `-i‐フ._,__ __ノ^i      ̄¨¨¨――┐圭圭圭飛V|.ト、|  A、,     ¨ ̄||丹||
      `ー-i_ノ_レ´‐´            ┌/   /__| |」 | / | ト┬ュュュュュ||圭|| 白
                        __ 7´   /ー―---r圧|土ー―゙|iN|゙M|゙N|゙M|゙N|||||\||
            |   |     ,上王王王|_i-iーi_| 圭圭圭| 圭|ロ全全^三^三=王圭|/土i、
            |   |     |土土|__|__|_|_| 圭圭「 ̄\\三三,ー王i王(_,,,-‐==|=皿
            |   |     __`ー-ii-------iー====i 圭|王|、   ニニ「圭圭|圭土(⌒)
            |   |    |___||____||vーvー-v--|,ー-、土|_  └ー}圭圭ト┤、  `´
            |   |_    (_( (__( (三( (三( (三(三((三_(__ ; ; ; ;}   (ニニ(ニニニニ)
            |     ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    |
            |            バケットホイールターミネーター            |
            |             賞 金  60000                |
            |     _  _  __  _  _ ___ __ __     |
            |     | |∧| | |,rュ | | \| |└┐┌┘| l二 | ┌‐、ヽ     |
            |      | ∧ |. | r‐┐ | | |\ |  ||  | l二 | L..ノ ノ    |
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564創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 21:37:08.03 ID:1vsMaTAL
むしろ自衛隊が剣と魔法、いや棍棒扱いな世界
超科学過ぎてファンタジー
565創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 22:35:16.48 ID:ax900PeR
連想したのはBLAMEと菊地秀行の“辺境”
566創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 22:54:53.43 ID:OaOb59/f
BLAME!は開始数秒であたりから駆除系が湧き出して皆殺しにされるか
数万時間も放置されて装備も人も朽ち果てるかの二択だな
珪素はただの原始人には興味ないし
567創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 23:16:32.12 ID:jdutdW+l
いや汚染されてない遺伝子は極めて貴重だぞ
ネット遺伝子を持ってないにしてもあらゆる勢力から狙われる悪寒
568創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 23:20:54.91 ID:lN5QYMvA
>>539
そもそもそんなでかいゴーレムを市街地まで気づかれずに持ち込むのが難しい。
テレポート系の魔法をじゃんじゃん使えるのなら別だけど、
逆にテレポート系の魔法でゴーレムを次々に本土に転送してくる…
なんて戦法を使う敵国家相手だと
日本どころかアメリカとかですら下手するとやばい気が…
569創る名無しに見る名無し:2012/03/09(金) 00:48:08.07 ID:MDEWj+NU
やってきたのを片っ端からぶっ壊して本土もついでに焼き尽くすアメリカ
やってきたのを放置して後で消耗した本土を焼き尽くすロシア

>>562
でもまあ、ACXは幾らかましだろ
現実世界の延長線上にある4系なんか、エイブラムスの最新型が機関砲弾一発ではじけ飛ぶし
570創る名無しに見る名無し:2012/03/09(金) 01:02:09.70 ID:uyH7zsfD
>>569
×やってきたのを片っ端からぶっ壊して本土もついでに焼き尽くすアメリカ
○やられるより前にやり返して本土に「自由主義的な政権」を打ち立てるアメリカ
571創る名無しに見る名無し:2012/03/09(金) 19:40:41.17 ID:DRLaCymC
2040年代にあんな兵器が開発されてるんだから、ただのM1近代改修型とも思えんけどな


同じでゴーレムが強力ってことは、ほかも必然的に強力だよな
まあアメリカなら召喚されようが逆に攻めようが大抵問題ないんだけど
572創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 01:44:21.41 ID:J5eiGSRk
過去編の小説でもそうだけど、レーザーぶっぱなす自走砲がいるのに、戦車というとエイブラムスっぽいな
すぐに退役して影も形もなくなったが

>>568
「でたー! アメリカさんとロシアさんの十八番!! メガトン級核デリバリだー!!」
573メタルマックス自衛隊 ◆l2dat7V7OE :2012/03/10(土) 09:07:23.67 ID:mqKRQnSA
いやはや他の投下もないのに連投していいものか
ちなみに題名はメタルマックスとはなっていますが、敵の名前が
キャノンホッパー→大砲ナナフシ、イモバルカン→ガトリング芋虫などのようになっており
厳密なメタルマックスではありません

あくまでメタルマックスのような時代、場所、所の状況で話を組み立てています

そもそもが機械なのか魔法なのか自然発生かさえまだ未決定という霧の中
ゴーレムやドラゴンが出てくる可能性もあるかもしれないので長い眼で見てください
574創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 10:52:01.45 ID:NptVc42+
>>573
さすがにアメリカもいきなり戦争に核使わないだろう。
というわけで最初は通常兵器での戦闘になると思うんだけど
その時に奇襲でゴーレム転送なんてされたら
かなりきつい戦いになるんじゃないか?
いくら核使えば終わるとはいえ、本土が叩かれたらさすがにダメージデカいでしょ。
575創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 10:52:31.00 ID:NptVc42+
576創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 11:17:21.84 ID:ubnrl+P2
>>574
お米国は攻撃されてから本気なのは歴史的に明らか
前提に厭戦ムードがないならば、ダメージでかいほど燃え上がる
577創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 11:25:47.78 ID:NptVc42+
>>576
次々に転送ってつまり
真珠湾や9.11テロみたいな単発じゃなくて連続だぜ。
さすがにダメージは深刻だろ。
勝てたとしてもアメリカ史上最もしんどい戦いになるだろうな
終わった後内乱になりそう。
つーか今のアメリカって欧米諸国の中じゃドイツに次いでまだましな方とはいえ
製造業が弱ってるのは結構痛いと思う。(軍事関係は強いけど。)
まぁ農産物輸出があるから国としては大丈夫だけど
文明が後退しそうな気が…
578創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 11:50:03.25 ID:M0p7/qND
>>577
アメリカにとって怖いのは
「ゴーレムによる物理的兵器の侵攻」より
「同時多発ゾンビの発生」じゃないかと思う、基本土葬だし

人為的操作によるものだとわかれば蛇(術士)の頭叩けば良いが
風土病のようなF世界の自然現象だと思ってると対処法探るのに手間取り
「バイオハザード」や「ドーンオブザデッド」みたく昼間も夜も安全タイム無いとかだと
恐慌起きない方が無理
579創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 12:44:47.68 ID:NptVc42+
>>578
そう考えると日本って病原菌タイプじゃない
呪術系ゾンビには耐性あるんだな。
580創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 12:57:08.68 ID:J5eiGSRk
>>574
異世界から攻撃なんて冗談みたいな事態とか、余裕で核発射するレベル
581創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 13:37:58.26 ID:NptVc42+
>>580
いやだから敵かどうかわからん相手にいきなり核を出したりはしないだろ。
少なくとも
戦争することが相手国から宣言される or 奇襲される
という行為が行われて初めて戦争になるわけだし。
で、その奇襲が連続でゴーレム転送だとやばいだろって話。

アメリカなら
アメリカ側から戦争を仕掛ける=侵略する
という可能性もまったくないわけではないが、
その場合でも侵略後のことを考えると汚染がある核兵器は使いにくいだろう。
582創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 14:36:43.37 ID:1m7JRWMv
広島とか放射能は数年で消え去ったし条件次第で核兵器はそこまで土地を汚染するものじゃないんだけどな
原発事故と違って核燃料の総量が少ないから
583創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 14:40:42.07 ID:uLt9OB/H
原発事故も大した量じゃ無いって考えにならんか?
まぁ、今は国連ガン無視してでも化石燃料に注力するのって悪く無い手だ
円高を活かし相場を跳ね上げ弱小国から仕事を奪っちまうチャンス
584創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 14:51:02.70 ID:NptVc42+
>>582
現実に核で一掃したあとに駐留するとなったら絶対拒否者続出だろ。
まともに占領できないと思うがな。
アメリカって自由と民主主義が国是だから
自衛ならともかく侵略で核まで使う選択肢がとれるかというのも怪しい。
585創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 17:47:56.72 ID:YFbynJWj
アメリカ「自由と民主主義の敵に神の鉄槌を与えるのは当然じゃないか。何を言ってるんだ君は?」
イギリス「紳士として当然核だろう。常識的に考えて。」
586創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 18:19:15.80 ID:98ZiEHHA
理屈と膏薬はどこへでもつく、という言葉もあるしね
587創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 18:29:12.80 ID:NptVc42+
お前らアメリカをやけに持ち上げるなw
日本に関しては大抵否定的な議論ばかりなのにw
588創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 18:42:10.28 ID:M0p7/qND
核を使うより通常兵器の物量でかたをつけると思う
米国の軍事力行使は国内雇用対策の要素が大きいしw

相手が奇襲で先制攻撃したという名目あれば派兵は喜んで参加
それがアンクルサム
589創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 19:46:56.88 ID:YFbynJWj
次に大規模戦争するなら無人兵器が大量投入されそうだな。
実地試験として
590創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 21:07:40.53 ID:lc9xaRA3
F世界なら特にな
人を出すのはおっかなすぎる



核で汚染されていてもいいよ
591創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 01:05:28.39 ID:B6Sam/KQ
米軍のUGVの弾幕を交わし、魔法剣を可動部に突き立てる高レベルな勇者さまパネェっす
592創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 03:28:53.28 ID:hu/+OYYn
米兵「やっぱラジコンは小回りが利かねーわ(PAM!PAM!」
593創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 09:13:27.16 ID:xYEJ09wx
>>587
だって国民性が違うし
日本人は「限られた条件で戦う俺ステキ」で縛りプレイ好きなマゾ
でも米国人は「勝つ為に条件付ける・・・負けろって言うのか?」と素直に言えるから
594創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 10:31:28.51 ID:S1E2KdzI
>>593
日本以外は大体そんなもんじゃね?
日本は世界有数のドM民族と言っても過言ではないと思う
595創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 10:43:06.86 ID:rQWWkafF
アメリカは比較的恵まれてるだけで大抵はどこの国も
「やりたい事は沢山あるけど予算とかリソースとか時間とかの関係で制限や条件が一杯なのをなんとかやり繰りしている」
のは同じだと思うけど…

日本だってそれは同じだと思うし別に好きでやっては居ないだろう
ただ、日本はあまりにも制限・条件付きプレイに慣れちゃったおかげでそれが当たり前感覚になってるだけで
(だから「条件つけたら負ける?この程度の緩い条件で?イージーモードじゃん」って反応するみたいな)
596創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 12:41:25.62 ID:vA5OHIgV
しかしカオスな環境に巻き込まれたから自分もむちゃくちゃやりますじゃ
文明国送った意味がないと思うんだが。
カタルシスがないじゃん。
597創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 13:52:51.86 ID:xYEJ09wx
>>596
言ってる意味が良く分からんが 「むちゃくちゃ」ではなく「手段を選ばず」に変えただけでも意味は同じだが筋は通りやすくなるね
文明国と言うが、その文明を維持する為に大量のコストが必要な以上「のんびり行こうぜ」な事はしていられないし

カタルシスなんてものは作者のセンスでどうにでもなる 「常にピンチで戦ってる俺ステキ」はもう飽きた
598創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 14:22:12.04 ID:vA5OHIgV
>>597
常にピンチなながれこそ、作者の描写で決まるだろ。

なぜか中世の雰囲気の国が近代並みの情報の速さ・規律の良さを持っていたり、
ゲリラ戦に異様に長けていたり、現代国家である召喚国の行動を読み切っていたり…

あちら側も人間なんだから学習して現代国家の攻撃にある程度対応するというのはいいが、
逆に人間なんだから反れないの内部での紛糾・寝返るもの・命令を聞かずに適当にやるやつがいてもおかしくない。
というか教育という概念が薄いから近代以前のほうが一般的にそういう非効率はひどい気がする。

というか、多少魔法があるとはいえ(一般的な)ファンタジー国と現代国家じゃ
植民地にされた国々と当時の欧州諸国の差よりも
さらに2ケタくらいの力量の差があるだろう。

というわけで個人的には海外の問題は軽くあしらって国内の問題をかたずけるため
色々と頑張る…という感じになるんじゃないかと思う。

そういう意味じゃ日本は最初はきつそうだけどなんだかんだで技術は
何でもあるから強いと思う。
最悪原発全稼働でエネルギー効率のいい都市圏に集団逆疎開
交通はエネルギー効率を考えて電車のみ
農業や一部重要工業だけ例外にする…
リサイクルも発達してるし、資源採掘の技術もある。
唯一の問題は農業だが…
599創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 14:49:54.32 ID:M/h+BdJ8
日本にないのは資源だけ
600創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 14:59:35.36 ID:S1E2KdzI
>>599
指導者もいねーよww・・・と思ったが創作なので創ればいいか。問題なし!!
ホントに足りないものは資源と平地ぐらいかね?
601創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 15:19:42.45 ID:iFRJ6N3k
それを言ってはそんなのばかり選ぶ国民の頭と
そんなのばかり持ち上げる報道機関も足りないということに

一昔前の私腹を肥やす政治家という架空のキャラクターより
遙かに酷いのが現実に出てきている現状、お話の世界で出せる
現実ではありえなさそうな酷い政治家像って思いつくんかな
602創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 15:26:13.48 ID:B6Sam/KQ
そんなのばっかり選んでるんじゃなくて、政治の世襲制が進んだ結果
そんなのしか居なくなっちゃったんだよ。選択肢がない。

良くも悪くも小泉は何か目的を持ってそれを推し進めるという政治家らしい政治家だった。
603創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 15:26:35.72 ID:YOfdj6ct
ルーピーより酷い政治家とか想像出来ない
604創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 15:53:10.85 ID:SMCB2aMq
ポーズではなく素でああいう人物が指導者に選ばれるとか
ファースト・レディーとして外交を支えるべきその妻が、さらに強電波だったとか

あのとき、日本の政治はファンタジーを超えた
605創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 16:00:31.73 ID:B6Sam/KQ
ベトナムから「このバカ危険過ぎる」と言われてしまった鳩山さんパネェっす
606創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 16:15:06.12 ID:8UBsFFVr
上の人間が電波なのって第二次大戦の頃からあんまり変わってない気が……
辻といい牟田口といい……
国のトップとなると例がないかもしれないけど
607創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 16:16:38.19 ID:B6Sam/KQ
国のトップになると電波ではない。
東條とか軍人としても無能だが
608創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 16:58:57.55 ID:IEk9XKzB
相変わらずすぐ臭くなるスレだな
609創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 17:10:43.33 ID:QegR04rf
はいはい気にしない気にしない

橋下が総理大臣とかならなんとかなるか?F世界日本。
610創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 17:12:24.85 ID:iFRJ6N3k
そんなのしか居ないんならもっと前から酷い事になってるわけでして
それこそお話の中に登場する英雄が自分たちを救ってくれる
夢みたいな事で選んだのが現状なわけなんだが
なんだっけ「日本で始めて民主主義が達成された」だっけ?
昔から踊らさせる方も踊らされる方も変わらんな

つか政治家を生む土壌は国民なんだけど
お上の批判は結構だが下の自分らはどうなんだと
正直召喚されたら馬鹿な政治家とやらよりも扇動し先導する報道機関と
それに釣られる国民によって崩壊すると思うわ
そして崩壊していく中でもこう言うんだろうな、「政治家が悪いんだ」って
611創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 17:40:08.89 ID:ErcSB2Uo
民主主義とは手間と時間がかかるものだ
選挙と言う手間を惜しんで一足飛びに誰かが諸問題を解決すると望む時
「潜主」が登場する事となる
612創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 17:46:57.85 ID:IEk9XKzB
創作板のほうなんかどうでもいい、時はまさに世紀末なんだよ世紀末
613創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 20:30:01.16 ID:vA5OHIgV
欧米先進国の政治家もそこまで大したことはないだろ
ただ悪辣さが日本より上なだけでさ。

アメリカはここ最近のブッシュ・オバマ見りゃわかるし、

ヨーロッパだって今の状況はグダグダだし、
それ以前でもユーロにギリシャを入れることを決断した
アホがトップにいたり、
無秩序な移民受け入れをしちゃったトップがいたわけじゃん。

思うに発展途上国が先進国になる過程では政治家はうまく働くが
いったん先進国になってから
それ以上になるような場合にうまくフィットした政治家というのは
あまりいないんじゃないだろうか。
614創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 20:39:00.03 ID:p+Hy3TNo
単純にあらゆる病気に効く薬など無く、適切なものの適切な量摂取しましょうということなのかな…。
天下国家から日常まで人間の関わるものはみなそうだが。
615創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 22:07:32.18 ID:YOfdj6ct
というかさ、会社とかで無能を昇進させたりしないじゃん。基本的に。
実力、能力の優劣で上げたり下げたりする実力主義の制度に出来ないの?
616創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 22:57:19.32 ID:QegR04rf
実力を見極めるのが難しい、というのはあると思う。
それにこの手の能力って事前に予想するの難しそうだしさ。誰も予想してない状況にも対応せにゃならんわけで。
617創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 23:27:36.30 ID:vA5OHIgV
悪辣さが上っていのは
欧米諸国は自分の都合のいいルールを押し付け、
都合が悪くなったらすぐ撤回するのがうまいって意味ね。

しかしそんなのはファンタジーの世界でひっ迫しているときには
大して役に立たないだろう。
618創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 23:56:19.97 ID:1L+9TBAq
>>615
下の仕事で優秀だから昇進する→上の仕事で無能なら無能な上司の出来上がり
上の仕事で優秀なら昇進する→さらに上の仕事で無能なら無能な上司ができる
さらに上の仕事で優秀なら昇進する→さらにさらにry
って感じで結局どっかで自分が無能になる仕事にあたって結果無能ばかりになるってどっかで聞いたことある
619創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 23:56:50.05 ID:rQWWkafF
でも白人至上主義思想全盛の植民地拡大経済だった頃の欧米なら…
本当の意味での「悪辣さ」を思う存分発揮してくれる

そしてもちろんWW2後の植民地独立運動と全く同じ結末までトレース
620創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 00:36:33.28 ID:Q8U6y+nc
>>619
その世界に日本に対応する国がないと独立運動は起きないだろ

その頃の日本政府にその意図が明確にあったかは別として
正直日露戦争と太平洋戦争がなかったら今も植民地時代だったと思うぞ。
621創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 01:08:54.18 ID:mk1oWbc/
>>620
独立運動は結果的に日本が加速や後押しになっただけで
実際には日本が占領(解放)する前から英蘭に対する植民地の独立の気運や活動は始まってたりする
なので、WW2で日本が英蘭を一時追い出さなくても独立はなされていたとされる
また英蘭も植民地経営が上手く行かなくなりかけてた時期でもあったので、植民地から手を引こうという声もあったりした
(日本が遺した武器とか軍事訓練とか残留して独立運動に参加した日本兵とかが居ないとかなり影響があるから、
過程・結果・独立を達成した時期・独立後の政体・周辺国や日本との外交関係などは史実と随分違ったものになっただろうけどな)

特に、フィリピンなんかは元々アメリカとの約定で数年後に何もしなくても独立のはずだったんで
日本が占領してなければ抗日ゲリラ活動で余計な血も流れずに済んだし、影響が一番大きいかもしれない
622創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 01:10:40.03 ID:bA5JaiEk
亀だけど>>612は誤爆
623創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 01:33:58.63 ID:7gZ1Ukid
>>620
日露戦争が無かったらロシア革命が起きたかどうかは微妙
共産主義という欧米の価値観をかき回す勢力出現したかは不明
それが無いとドイツの方にも影響あるからヒトラーの台頭も無かっただろう
ゆえに中東の勢力図は現在と大きく異なっていたかもしれないし
別の形でイスラムが近代化して欧米と対決していたかもしれない

まぁ「もしも〜だったら」と言うのはいくらでも自分の都合いい展開にもっていけるからな
624創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 03:17:21.15 ID:8xskACAl
>>623が図らずもこのスレの本質の一部を実に的確に言い当てていると思うのは俺だけだろうか
625創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 17:52:57.75 ID:MEUf13Nq
なんか唐突に思いついたから、初投下
626創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 17:54:04.14 ID:7gZ1Ukid
wktkしてま
627創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 17:55:21.92 ID:MEUf13Nq
この1年半もの間、準備してきた。
国民を一人でも残す為の避難用の地下核シェルターに大量の備蓄。
なりふり構わずアメリカの最新兵器の数々を無理に導入。
防衛費の増額。
休耕田の復活。
それでも……

1年半前、戦争が発生した。台湾海峡で発生した争いだ。
それ自体はすぐに終わった、だが、時同じくして別の場所でも戦争が発生した。
そんな事が何度と無く繰り返された先に――既に世界の主要先進国は参戦を表明し、一部地域では核兵器が使われた。

ああ、間違いない、この戦争は
『第3次世界大戦』 だ。

世界経済は完全に戦時経済に移行し、各国は我が国に対し参戦と援軍を要求している。
そればかりか、先ほど、ロシアと中国の2国より我が国に対し宣戦布告が出され、IRBMと思われるものが発射された
もはやどうすることも出来ない。

「総理」  「ああ、すまない」
おそらく最後の日本国総理大臣になるだろう自分。
自分は何が出来ただろうか、この国のために。
首相官邸の屋上より日本の大地、そして空を眺めていた男は地下へと潜っていく。
最低でも約1万5千人が20年間、中で暮らせることを想定して設計されたシェルターも、全国各地にそれも1年では無理があった。
それでも人はその未完成のシェルターに逃げ込むしかなかった。
「陛下は?」  「さきほどようやく……」
「そうか」
彼の呟きは地下へと通じる特殊なエレベーターの中で反響し、そして消えて言った。

とあるマンションの屋上で、様々な種類のカメラを設置して風景を延々と撮り続ける男がいた。
狭間。
彼は最近インターネットなどを通じて有名になり始めたフリージャーナリストだ。
彼がここにいる理由。それは
『日本最後の日』 『日本国滅びるとき』
と題した写真や映像を取るためだ。たとえ、誰からも評価されなかったとしても。
彼はありとあらゆる手段を使って時代の記録を残す。
今だってインターネットを使ってリアルタイムに配信している。
デジタル以外にもアナログ的手段も行使している。
鉛の箱と氷の詰まったアイスボックス。
もし時間があれば機材ごとフイルムのネガなどを鉛の箱につめ、氷の詰まったアイスボックスの中に封じ込めるつもりだった。

彼はそうやって考え付くありとあらゆる手段を使って記録を残そうとしていた。
この日本という国の行く末を。
青空。その青空に移る一筋の線。
もしかしたら、あれはいまや落下軌道に突入したIRBMの姿かもしれない。
彼はカメラの矛先を向ける。

映像が、写真が、音声が。
あらゆる記録媒体がそれをとり、デジタルとアナログ、双方の方法で保存されていく。
そして――――

IRBMが直撃せんと彼の頭上にその姿を見せた瞬間――――大空は真っ赤なオーロラに包まれた。

ほんの少し前まで、日本と呼ばれた国があった。けれどもその国土は、何処にも見当たらずIRBMは何も無い海の上にただ、新しいキノコ雲を作っただけだった。




628創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 17:58:51.80 ID:MEUf13Nq
中つ国、それは神々の言葉で瑞穂の国の大地の事を言う。
高天原、それは、天空の神々の神族が集いし天空の世界。

彼女、いやその女神はため息をついていた。
彼女はこの計画の最高責任者たる天空の神々の女王に会うために宮殿にやってきていた。
しかし、女王陛下はなかなか姿を見せない。
(またか……)
大方、また天岩戸にいるのだろう。

彼女、いや女神はこれまでも思い浮かべる。
『神州日ノ本』を不滅とせんとする努力の数々。

神々は実は意外と何も出来ない存在だ。
人間社会で何かを成し遂げるためには『費用』が必要なように
神々の社会でも何かをやるためには『信仰』という名の『お金』が必要になる。
かつては、何もしなくても顕界の『ヒト』種族は勝手に『信仰』という『税金』を納めてくれた。
そして、その有り余る『税金』を片手に『行政』という名の『奇跡』を行ってきた。
だが、自分たち神州日ノ本に依存せし神族はその神州日ノ本が不滅になれば最後、信仰のひとかけらも無く、消滅していく。
人間が餓死するように、自分たちもまた『死』を迎えるだろう。

此度、顕界で起きる争いは、神州日ノ本の崩壊を実現させるのに十分なパワーがあると分かったとき、神々の恐れは頂点に達した。
彼らは数多の異国の神々が自分たちだけは滅びない。なぜならば自分たちの国は顕界でも強大な力を持つのだからといって油断した結果滅ぼされた数々の歴史を知っていた。
だからかもしれない。世界の近代史的には新興国に位置する世界でも有数の老帝國たる神州日ノ本にもその時が来たのだと考えたのだ。

故にある計画を考えた。
単純な事である。この世界にもはや神州日ノ本の安全がなされないのであれば別の場所に『移動』させるまでだと。
そして、それをなすためにどれだけの『費用』と『エネルギー』がかかるのか。
国庫のすべてを開放し、信仰をかき集めた。国内の雑兵も、本来ならば疎む存在たる大地の神族――国津神――たちも、そして存在そのものが邪悪とされたもうひとつの天空の神々
星の神族からも、妖怪、ヒト種族の祖霊神、亡霊、英雄、さらには仏に異国から入ってきた十字架を掲げし者たちからも。
国内のすべての神通炉をフル稼働させた。神通力の完全なる制御技術はいまだ未熟だ。顕界にある原子炉なるものを参考にしなければいけないほどのそれをフル稼働させてエネルギーをかき集め
費用をかき集め。

さらには移動先の候補地の選定、と移動先で余計な神々的トラブルが発生しないように根回しを――――
のハズだった。
そうだ、神州日ノ本の移動計画はまだまだ先の事だった。

「選定も、根回しも十分に終わっていないのに、何故、何故移動を強行したのですか……?」
思わず口から出る独り言。

おそらく、今後百数年、顕界に『奇跡』や『加護』という名の行政活動をする事はとてもとても出来た状態ではなくなってしまうかもしれない。
確かに神州日ノ本に原子の炎が迫っていた事は確かだ。それでも、あれだけで神州日ノ本のすべてが消滅するわけも無く……移動計画はまだ、先の事で――――
彼女は再びため息をつく。

ヒトよ、我々が力を取り戻すまで、滅びないでくれよ…………。

彼女がため息をついていた頃、かつて日本と呼ばれた国のあった世界は赤く光輝いていた。
629創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 17:59:22.15 ID:MEUf13Nq
と、終わり、続くかどうかは分からない

というか、ファンタジー成分多めだなー
630創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 21:02:04.78 ID:Q8U6y+nc
ID:MEUf13Nq
久々に投下を見た。GJ
ロシアと中国が戦争に走った理由が気になるが
取り合えずファンタジー世界に移行してもなんとかなりそうな政治形態にしたのは
うまいと思った。





>>621
ガンジーをはじめとして独立運動の指導者の多くが
日露戦争でアジアの黄色人種がロシアという白人の大国に勝ったという事実に
大きな影響を受けている。
占領前に独立の機運が高まっていたというが、
その独立の機運が高まった原因の一つに日露戦争があるのは間違いないだろう。

あの戦いが近代で初めて白人種に勝ったからこそ
自分たちでもやれるかもしれないと考えるのはごく自然だろう。、
それがなければ彼らが独立運動を志していたかどうかわからないんじゃないだろうか。
631創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 23:36:45.01 ID:Hzs3GuGy
投下乙です。
632創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 00:58:08.01 ID:0YKAJ3/j
投下乙
日本の神々の計らいならあとは人間の頑張り次第だな
怨むより感謝すべきやな>異世界転移
633創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 16:08:48.28 ID:kEJKqTkg
乙です。
F自スレなのでF成分が多いのは問題ないのでは。というよりよくできていると思います。
634創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 18:13:19.40 ID:Bo/G+a6C
続くかどうか分からない唐突に思いついたファンタジー
またもや思いついたので投下

その前に
>>630
ありがとうございます
まぁ、この話はファンタジーでも何とかなりそうな日本って、総力戦準備状態ぐらいじゃね?
と思ったんで、ロシアと中国さんはそのためのヒールになってもらいました。
というかWW3の発生した状況は今回の投下でちょっとはせ(ry

>>631-633
ありがとうございます
まぁ、いきなり神様とか出てきて、大丈夫かよと不安になった物で
何しろ、神様登場って思いっきりファンタジー成分でかすぎじゃないすかー
まぁ、もう出てこないけど。後は人間のがんばり次第すね
635創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 18:15:11.90 ID:Bo/G+a6C
前回のあらすじ

日本政府「なんか戦争おきたお」
神様「だねー」

日本政府「やばいお、これ、本気でやばい戦争だお、万が一に備えて準備するYO!」
神様「やべー、マジやべー、この戦、日本があぶねーかも、日本の神様たちは日本に依存してるから日本滅びたら自分たちもアブねー」

日本政府「やっぱ、この戦争、WW3だお、しかも、核ミサイルがこっちに振ってくるYO」
神様「本気でやばい、やばい、えーい、こうなりゃ、日本ごと、この世界からトンズラだ!」

政府・神様「とりあえず何とかなったけど、これからどうしよ」


 何故こうなったのだろうか?
中東で第5次中東戦争が発生したからか? ロシアでプーチンが落選しヒトラー型の扇動政治家が大統領に当選したからだろうか?
それとも、中国で軍事クーデターが発生、内戦状態に突入したから? 台湾海峡事変が発生したから?
それとも絶対にあっちゃならない事、すなわち同盟国アメリカ合衆国が内戦状態に陥ったせいだろうか?
日本の前政権がパワーバランスの言葉をまるで理解せず世界をかき乱したせいだろうか?
インドが中国けん制のために核実験を強行したから?
戦争の気配を敏感に感じたEU各国が軍事予算の大幅な増額を宣言し、各国から資本を引いたから?
気がついたら世界は第3次世界大戦に突入していた。
まぁいい。それらはすでに『旧世界』の出来事だ。

彼は操縦桿を今一度握り締めた。
一瞬だが、彼は地上の風景を見る。
誰も口に出してはいない。だが、多くの人は敏感に感じている。
政治家は理解しているか分からないが、自衛隊の攻勢限界はもう、すぐそこにまで近づいていた。
半年前、日本はこの世界に転移した。そして今から2ヶ月前、現代国家として、この国に対し宣戦布告した。
旧世界、ロシアの約2分の1ものの国土を持つ事が分かっている国家に。

自衛隊は外征型の軍隊ではない。
基本国土防衛に特化した軍隊である。故に旧帝国軍と同様に後方支援能力、いわゆる補給・兵站能力は低い。
極論だが、戦争の時は国内のインフラを使えばいいのだから、兵隊を輸送するトラックがとりあえずあれば十分というわけだ。
にもかかわらず戦線は広がりすぎている。
だが、それほど戦線が広がっているにもかかわらず自衛隊は戦えている。
ひとえに、旧世界で行ってきた数々の準備といわゆる麻痺戦を展開しているからだろう。
敵軍の大将首がいると思われる場所、補給所に対し、片っ端から爆撃を仕掛けているわけである。
クラスター爆弾にナパームといったものを使って。
何故、日本にクラスターやナパームが? という疑問も当初の現場にはあったし、ましてや殆どぶっつけ本番でそれらの装備を使う事への恐怖があった。
だが、与えられたそれを見て、さらに恐怖は広がる。

何しろ、日本にあるクラスターやナパームというのは在日米軍のもの以外では政治家がとりあえず武器をかき集めろというのりで、第3世界に転がっている奴を入手したものまで混じっていたからである。
ほんの2,3機だが、第3世界に出回っていた中古フランカーまで確保していたのは防衛省はおろか国民全体がびっくりしたものだ。
ともあれ、現場はこんな規格違いを超えたトンデモクラスターにトンデモナパームを使えるかという意見が多かったし防衛省の役人もその味方だったはずだった。
でも、それを使っている。それを使う戦闘機パイロットには同情を禁じえない。

だが、彼らが大変なように自分もひどく大変な任務を背負っている。
この世界には『人工衛星』が無い。
一応、まったく飛んでいないわけではない。日本の国土上空を飛んでいた衛星のいくつかは転移に巻き込まれたらしくやってきていた。
ただし、その殆どがいきなり惑星そのものが変わった影響によって落下してしまったが。
にもかかわらず日本は戦えているのはひとえに偵察機とその偵察機が放つUAVのおかげだろう。
だが、現代の航空機はその計器のサポートに衛星を使っているのがほとんどだ。
UAVだって本来なら衛星が必要なのだ。
衛星の無い世界に航空機を飛ばす。それがどれほど恐ろしい事か。
そう、彼はその恐ろしさの中、未知の空を飛んでいた。
636創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 18:15:33.64 ID:Bo/G+a6C
それに、恐怖の対象は衛星が存在しない事だけじゃない。
「見ろ、また来たぞ」
副座にいる仲間に教えられた方向を見る。
「ああ、まただな……UFOか」
それは黒い鏃のような形をしていた。あくまでやじりのような形をしているだけで鏃ではない。そもそも矢や矛の鏃にはあんなX翼なんてついていないだろし、光り輝く黄金の後光の様な円環なんて存在しないだろう。
そう、円環はまるでホログラムのように存在していないのにその黒い鏃もどきの周りに常にあった。
「雲海か……」
ほぼ毎日更新されるこの世界の調査報告書にはこう書いてある

『分かっているだけで、人が居住可能な空間は我々の知る地上のほかに現地の人が「地の底」と呼ぶ巨大な地底の大空洞――なお、確認されている最大の大空洞はオーストラリア大陸並みの可能性――
そして、同様に現地人が「雲海」と呼ぶ空に浮かぶ島々である』
『地上』
我が国が戦争を行っているゴンドワナ大陸や1週間前、上陸調査が開始されたロディニア大陸などのエリア
中世型の文明国家をしている事が分かっている。ただ、一部では雲海国家の植民地と思わしきエリアが小規模ながら確認されている。
『地の底』
ゴンドワナ大陸においても入り口が発見されている。中には特殊なヒカリゴケと溶岩の光を乱反射させる未知のクリスタルなどによって一定の光量が保たれている。
温度変化が無いという意味では極めて理想的な生存環境がそろっている。実際に地の底においても国家が成立している事はすでに確認済みである。
『雲海』
まことにファンタジーな事に、この世界には、雲の上に人間が居住可能な空間が存在する。
厳密に言えば空に浮かぶ巨大な島々の数々である。
そして、現在判明している中でもっとも文明が進んでいる国家群が存在している。
地上にはすでに彼らの植民地と思わしきものが小規模ながら点在している事が判明。
そして、彼らは第1次世界大戦レベルの科学技術を有する『魔法文明』である事が判明している。

『科学を理解する魔法文明』
そのインパクトは日本政府にかなりの衝撃を与える事になる。そして、あのUFOが実は雲海から来ているものである事はすでにつかんでいる。
彼らには『魔法の航空力学』でもあるのかもしれない。
UFOは今度は銀色の光を後方から噴出してスピードを上げ、空域を離脱する。
(アフターバーナーなのか?)
彼はそう思いながらもただ、そのUFOを見るだけだった。
もし日本が彼らの領域に入ろうとしたら、US−2のような飛行「艇」が必要だという事もまた日本はすでにつかんでいる。
でも、何故そんな事をつかんでいるのか。
もしかしたら日本政府はいつか、そう、いつか雲海国家と争う自体が発生する事を考えているのかもしれない。
彼はそんな事をぼんやり思いながら、UFOの姿が見えなくなるその瞬間までUFOを見ていた。


狭間
彼は最近有名になり始めたフリージャーナリストだ。
今彼は戦場にいた。いわゆる戦場カメラマンとして。
もっとも「戦場」といっても後方支援の為の場、いわゆる後方支援基地にいる。
そういった意味では戦場ではない安全圏にいるわけだが。
彼は今、小さな男の子の前にいた。
現地人であり、自衛隊が保護した『難民』である。
彼は片言の現地語で少年と会話を交わす。
少年は笑っていた。少年はつい最近まで『農奴』の階級であったのだ。
狭間は少年と会話を交わしながらふと思う。
政治家へのインタビューで、政治家がわずかだが漏らした単語。
『奴らに降伏を迫るにはもう、武力だけではダメだ。いっそマルクス爆弾を投下して……』
狭間は思う。果たして少年のような前時代的な制度の犠牲者たちに対し日本はどうすればいいのだろうかと。
彼がそんな事を考えている中、マルクスの『資本論』をはじめとする数々の書物を現地語に翻訳するプロジェクトが極秘裏に進められていた。
すべては日本の為にという掛け声とともに……。
637創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 18:16:19.14 ID:Bo/G+a6C
と、終わり
続くかどうかは分からない

というか、たぶんこれ以上続かない
638創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 18:51:20.25 ID:0YKAJ3/j
投下乙
WW1相当の科学技術の相手なら
民間機のレシプロ・ターボプロップ機も偵察限定で投入できそうではある
あくまで義勇軍どまりで純然たる兵力には組み入れるべきではないと思うが

鏃(仮称)はマッハ飛行じゃないよね?
639創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 20:35:31.62 ID:LONzWIg1
赤化爆弾
それは通常兵器の範疇を越え
ABC兵器に匹敵、あるいは凌駕する諸刃の武器www
640創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 21:04:49.70 ID:Ik2WRlzQ
投下お疲れ様でした。
この日本は必用なら都合がつく限り何でもやるし、雲海国家は自衛のため先制攻撃で滅ぼさなければならない
そのことが分かれば十分。 すっきりしたSSですね
641創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 22:00:48.86 ID:TKcPYYw4
赤化は危険だよな。アメリカが中東でやらかしたようにはむかってくるぞ。
地の底はなんか日本の常識が理解できない文化や化けモンが住んでそうだな。
642創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 22:33:40.18 ID:0YKAJ3/j
日本がユダヤの真似するなんて
身を滅ぼすしかないフラグ建てな気がする>文化汚染
643創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 00:21:18.34 ID:/ABYUby5
確かになあ もし「天才的指導者」なんてものが現れれば日本の目論見丸潰れだし
自前で「天才的指導者」を用意し「間接的支配」を行うって言うのも・・・失敗しそうだなあ
644創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 00:39:30.24 ID:9fttBOi0
体制が替わっても敵性勢力に変わりはないよねー

だいたい日本には覇権国家のまねごとも無理だよ
軍事費増大で自壊するのが目に見えてる
645創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 19:05:37.29 ID:qu64D+Ee
なにやら、思っていた以上に好評なようで
唐突に思いついたファンタジー
3回目ともなればそろそろタイトルと終わり方をちゃんと考えたほうがいいのでしょうかね?

>>638
ありがとうございます
鏃の性能については……ごにょごにょで
>>640
ありがとうございます
はい、都合がつけば決行えぐい事もやる決意は一応あるようです
先制攻撃で滅ぼすかどうかは……これから先の話っす

>>639 641-644
ありがとうございます
文化ボム、なんて恐ろしい。
某ゲームで初心者の友人に使われて領土を取られてしまいましたよ
基本雑魚な自分ですけど、まさか初心者に敗北するなんて…… 
え? 話が違う?

唐突に思いついたファンタジー第3回目の投下っす
646創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 19:06:12.27 ID:qu64D+Ee
前回のあらすじ

日本「地上に地の底に雲海……どうなっとんだこの世界、おまけに敵国はなかなか降伏しないし」
敵国(ウニヴェルスム神聖連合帝国)「誰が降伏するか! 無駄にでかい領土で勝負だ!」
陸自「やべ、空自の航空優勢でごまかしているけど、戦線広がりすぎて攻勢限界近いかも」

雲海「地上の新参者の偵察に来ました」
偵察機「また来たよ、あの変なUFO」

日本の政治家「よし、マルクス爆弾投下だ! 革命運動で敵を内外から下してやる」


 結果から言えば、日本の一部の政治家が行った『マルクス爆弾計画』は失敗に終わった。
そう、不発と暴発だけをもたらしたのである。
同時に、総理大臣の怒りをもたらした。
何が起きたか、単純だ。
この世界にはいまだ、啓蒙君主と呼べるべき存在がいない。
そもそも何を持って啓蒙君主と呼ぶかとはさまざまな議論があるが、少なくともこの世界にはいまだ『自由主義』の思想が未完成だった
といえるだろう。
そもそも産業革命が発生していないのである。雲海国家は別として、少なくとも日本が分かっている範囲で産業革命が発生している国家は無かった。
工業化も自由主義思想の発達もまだまだ途上の国に、共産主義の思想はいささか、飛び級過ぎたのだ。
第一、識字率の問題がある。文字を読める層は必然的に特権階級かそこに近い階級の人々ばかりだったといえる。
そして、当然そういった階級の人々にとって共産主義が受け入れられるわけも無い。
では何故、『不発』と『暴発』をもたらしたか。
共産主義はともかく、自由主義を理解できるだけの人々の仲には、現状の社会体制への強い不満を持つ結果となったのである。
ある意味、江戸時代、討幕運動の原動力が下級の士族から始まったのと似た光景なのかもしれない。
強い経済力を持つ大商人、下級の貴族たちが革命軍というのを結成するのはある意味必然であった。


「これはどういうことかな?」
転移直前より総理大臣の椅子に座る藤上は党の政調会長を務める若い代議士相手に怒りを隠そうとはしなかった。
「そもそも、我が国の当初の国策では、ウニヴェルスム神聖連合帝国とは対等な同盟関係を持つという話ではなかったか? 
もちろん、彼らは近代国家ではないがゆえに破局もありうる。だが、仮に破局がなったとしても、講和会議で対等な国家間関係を結ぶ事で何とか独立と繁栄を保つであった」
総理はため息をつく。
破局は簡単に訪れ、ウニヴェルスム神聖連合帝国というゴンドワナ大陸における覇権国家に抑圧されていた小国はこぞって日本支援と日本による覇権を求めた。
だが、日本は覇権国家になるつもりは現状無い。
大日本帝国が覇権を維持するためにとんでもない軍事費に圧迫されていた時代に戻るつもりは無い。
何しろ、少子高齢化がどうだのと言われている時代である。いまさら国家予算の6割を軍事予算につぎ込む時代に戻れるはずが無い。
「総理、それは過ぎた事です。そもそも帝國との戦争が長引いているのは私の責任でもあなたの責任でもない。前外務大臣の責任です」
「国民がそれで納得すると? 任命責任は何処にいった?」

前外務大臣、彼は日本にとって最悪な事を国際会議の演説の場でぶち上げたのだ。
『我が国はウニヴェルスム神聖連合帝国に対し、無条件降伏以外の選択肢を一切認めない』
その後、前外務大臣はカエルム帝国という、日本の保護を求めてきた国家の中のひとつにして、随一の大国のハニートラップに引っかかっていた事が分かり罷免されている。
647創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 19:07:03.27 ID:qu64D+Ee
「あのものは、パワーバランスが理解できなかった前政権の残りカスだからな。だが、あれに外務の椅子を任せたのは私だぞ?」
「気にする必要はありません。総理。今あなたにやめられたほうが困るのですよ。我が国もそして党としても」
「だが、どうするつもりだ。貴様の子飼いが行ったマルクス爆弾とやらの結果、情勢は極めて複雑になってしまったのだぞ!?」
「それがどうかしたのですか?」  「どうだと?」
「総理、あなたは勘違いなさっている。この世界はかつての旧世界とは違います。ましてや大陸はゴンドワナだけではないのですよ?」
政調会長、佐藤はよく演説をする。癖なのかそれとも
ともあれ、彼の話の要約はこれだ
『ゴンドワナ大陸は我が国繁栄の餌場、真に友好国を探すべきなのは遠くのロディニア大陸である』
『調査の途中だが、ロディニアには中華ファンタジーな世界が広がっている。そしてまだそこまで踏み込んではいないが、和風ファンタジーな国家が存在しているらしい
この世界版の日本である。むしろ、これらの地域の人々を使ってロディニアに友好国を「造る」べきだ』
『これは、外交の基本法則、「遠交近攻」である』
「場合によっては、ロディニアではなく……」
佐藤はその目線を上に向ける。
そこにはただ、蛍光灯があるだけ。だが、彼の視線は天井を越えた向こう。すなわち「空」に向かっていた。
「君は本気で言っているのかね?」  「本気ですが、何か?」
「ば……馬鹿馬鹿しい! いい加減にしろ、それほどの国力がこの国にあると思っているのか!?」
「あるでしょ、ただ、発揮できない状況にあるだけですよ」
再び彼の演説が始まる
『日本は古代より大国であった。白村江の戦いで、我が国は海を越えて5万もの兵力を展開した。あの時代に』
『日本は常に大国の立場、封建国家と近代国家ではさすがに小国だったから明治維新を起こした』
『アメリカを見習い、軍産複合体を作れば、すぐにでも超大国は無理でも比類なき大国としてこの世界に君臨』

「ふざけるな! 軍産複合体? 君は我が国の公共事業を戦争にでもするつもりかね?」
「総理、お考えください。旧世界において、我が国はWW3の発生により、製造業が萎縮する羽目になりました。
普通ならばバブルになるはずなのに! 何しろ、資源がなかなか入らないのですし、第一、戦争当事国ではなかったがゆえに世界中が円を求めた性です。
そして、それはこの世界に着てからも変わらない。製造業と雇用を守る為には、軍産複合体というシステムは極めて有効なのですよ」

軍産複合体。それは極めて簡単だ。製造業を軍事関連予算で守るというシステムだ。
軍需産業複合体と聞くと人は陰謀論を思い浮かべるが、実態は違う。
アメリカは銃社会だ。コンビニで銃弾が売られている国だ。さて、その銃弾は誰が運ぶのか。
宅配業者が銃弾を運ぶわけだ。では宅配業者はその銃弾を何処から受け取るのか。銃弾を製造した企業からだ。
その企業は銃弾を買う消費者から成り立っている。銃弾を運ぶ宅配業者もまた消費者がいるから成り立っている。
そして、その消費者のお金は何処から来ているのか。そう、それは企業から来ている。
このシステムとネットワーク。その中の消費者側と企業側、宅配業者側そのすべてに軍が混じっているだけ。
それが軍産複合体の仕組みであり、軍産複合体は別に悪の秘密結社というわけではなく
『公共事業』を遂行するシステムでしかない。
佐藤は日本にそれを取り入れる事で経済と製造業、ひいては雇用と技術を守ろうと提唱しているに過ぎない。少なくとも本人はそう思っている。

「ゴンドワナ大陸は先ほど、我が国の餌場であるといいました。いいではないですか、軍産複合体。それで我が国は繁栄するなら」
「君は本気で言っているのだな? 話にならん。愛国無罪な、そんな話、聞く必要も無かったわ」
「そうですか、総理。では政局ですね」  「……君は確か、今やめられては困るといっていなかったか?」
「ええ、我が国と党にとっては」  「おい、若造。お前にこの椅子が扱えると?」
「扱ってみせますよ。現総理大臣閣下?」
「ふん、大戦争の真っ最中に政争とは、とんだ余裕があったものだ。この大国(・・)にはよ」
648創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 19:07:36.73 ID:qu64D+Ee
そんなときだった。2人がにらみ合っていた部屋に4人の人物があわただしく駆けつけてきた。
2人は、農林水産大臣と厚生労働大臣、残る2人は農林水産省事務次官と厚生労働省の事務次官。
4人は息を荒げ、そして声をぴったりに叫ぶ
「「「総理! た、大変です!」」」


最前線、自衛隊の野戦病院に次々と運ばれる難民たち
「こ、これはどういうことだ?」  「インフルエンザの症状が確認されています。しかし……その被害はあまりにも」
日本はひとつ、ある事を喪失していた。
それは人口の多い文明のほうが、人口の少ない文明よりも多くの病気の原因を『保菌』しているという事実。
インフルエンザごときではない。かつてスペイン風邪で多くの人が犠牲になっている。
新型鳥インフルエンザがやばいだの何だのという話だって結構最近だ。
インフルエンザだけではない。
結核にはしか、梅毒に黒死病と恐れられたペストといった疫病の数々が、ゴンドワナ大陸中を汚染しようと猛威を振るい始めていた。

それだけじゃない。
「すいません、軍医殿、うちの隊員がなんかたちの悪いアレルギーを発病したようで、見てもらえないでしょうか?」
古来より人類はそれと戦い続けてきた。
「ああ、じゃぁ、そこに」
何百年の歳月をそれとの戦いに費やしてきた
「アレルギーって聞いたけど、具体的には?」
どれだけの命が失われただろう。どれだけの歳月をそれとの戦いにつぎ込んできただろう
「はぁ、その、熱があって、額に変な出来物が出来ているんですよ……その、つらくて」
だが、人は長い長い戦いの果てにそれと戦う手段を手に入れた
「あ、じゃ、みせてください」
そして、勝った。勝ったはずだった。人類が勝利したはずだった。その悪魔に

けれども

「――っ!?」

それは旧世界の話であって

「い、急いで、か、隔離せよ! それから内地に連絡!」

この世界ではいまだ、

「先生?」  「急げ!」

この悪魔に勝ってはいなかった。その悪魔の名前は

「天然痘患者と思わしきものが隊員に出現! 急ぎ、ワクチンを要求しろ!」
649創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 19:08:19.71 ID:qu64D+Ee
最前線
UH−60J ブラックホークは空を飛んでいた。
「大丈夫っすよね? ブラックホークダウン! なあれになりませんよね?」
「なるわけ無いでしょ、あれはソマリア、ここは違うんですよ? 狭間さん」
狭間
彼は最近有名になり始めたフリージャーナリストだ。
彼は戦場カメラマンとして、隊員たちに同行していた。
「そうですよね!」  「そうそう」
隊員たちもそう笑った。その直後である。計器が乱れに乱れた。
そして――
「テールローターが!?」
青白い閃光とともにテールローターが破壊された。当然のように、テールローターを失ったヘリはメインローターの出力に振り回され、空をくるくる回るだけ。
バランスを崩し落下していく。ただし、すぐに落下しないところがいやらしいところだ。
「メーデ、メーデ、メーデ! 攻撃を受けた! 落下する、落下する!」

気がついたら体中がとても痛い。
狭間が意識を取り戻したとき、思ったのはそれだった。壊れたヘリからはいでる。
「? 何だあれは?」
頭から血を流しながら狭間は見た。
巨砲といっていいのか分からない、ある種バリスタのような機構を背負った巨大な陸亀のような生き物を。
後にそれは雲海における雛形戦車に当たる生体兵器であることが判明するが、この時点ではまだ、日本側は知らない。
そして、日本の敵は、雲海の武器を少しずつだが、使い始めていた。

AWACS E−767
「……見つけました、例の鏃です」  「よし種別は?」
航空自衛隊には即席のある部署が設けられていた。それは『未確認飛行物体(UFO)』である、鏃が何処から何の目的で来ているのか
そして、その性能を調べる為のいわば、ストーカーのような部署である。
「……! レッドフレームです!」  「赤い鏃!? それは本当か?」
「はい、間違いありません」
偵察用のUAVのカメラに捕らえられたそれは赤くてデルタX翼を持っていた。
「いいか、絶対に逃すな! 特にうわさされている速度性能が確認されるその瞬間までは!」
それは、遭遇した空自隊員たちに広がっているうわさだ。
鏃には複数のタイプがある。
『赤いデルタ翼の鏃と銀色のカナードを持つ鏃はマッハ飛行が可能』という噂だ。
そして、赤い鏃は後方から銀色の光を噴出した。
「アフターバーナー、来たか」
アフターバーナーと思わしきその挙動。そして、次の瞬間
「ソニックブームの発生を確認! マッハ飛行です!」  「何!?」
急速にスピードを上げるそれは雲に隠れ、そして
「ロストしました」  「…………これで噂のひとつが本当だと確認されたな」
「はい……」  
「後は、奴らにスーパークルーズ能力があるのか、そしてあれの攻撃性能だ。機銃なのか、無誘導のロケット弾か、ミサイルなのか……」
自衛隊は万が一に備えて研究を怠ろうとはしていなかった。
特に航空自衛隊は。何しろ彼らの敵は『魔法の航空力学』なのだから。


永田町・議員会館
「……与党が騒ぎ立てているわね……まったくこの国に政党は自分たちしかいないと勘違いしているんじゃないかしら?」
日本の政界は3つの派閥に分かれようとしていた。
旧来の護憲派、
ゴンドワナ大陸との外交関係で国家を存続させようとする藤上をはじめとする大陸派、
そして佐藤をはじめとする「遠交近攻」でロディニアに目を向ける覇権派の3つに……。
「そうそう、どうやら覇権派はあせったようですよ? とんでもないものを気づかずに持ち出していたらしいですよ?」
「それは、何かしら?」  
「本です。毛沢東著作の『人民戦争論』。ゲリラ戦の手引書らしいですよ。革命軍が保持している可能性があるそうです」
650創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 19:10:13.10 ID:qu64D+Ee
と、終わりです

公共事業名戦争って、さすがにアメリカ様に失礼かな? 自分の勘違いの可能性って無いですよね?
そこが不安になってたり・・・
651創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 22:25:51.08 ID:d3SWyzfY
軍需複合体ですか。愛国者達やアマルガンのな未来のために作られた組織が利益追求のために戦争を続ける手段を
目的になった世界や人類への害虫になったように国民を犠牲にならんように祈る。
インカでも天然痘で十分の一くらいへったから近代文明よりも一番危険だよな。
652創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 22:37:53.56 ID:IjqDTt/l

この公共事業って初めはいいけど後々降ろせないお荷物に・・・

護憲派しぶとさは有りそうで困るw
653創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 22:49:58.79 ID:lAVPP3RO
護憲派はかの国々から金もらってるところが結構あるだろ。
転移したら資金源がなくなるから案外人集まらないと思うが…
654創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 22:53:38.07 ID:/ABYUby5
しっかし、F世界側は雲海からそれまでの水準を超えたいわゆる「超兵器」を貰って良く運用出来るよなあ
運用にも「教育」は必要だってのに・・・特に「数」を用意するなら

結局は少数運用しか出来ないのかそれとも「運用人員込み」なのか
はたまた「特殊な方法で人員の短期間要請可能」「兵器自体に運用員の能力不足を補う機能が」とかなんだろうか
655創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 22:56:10.48 ID:NXkUe3ea
相変わらず怪しい献金があるが護憲派の政党はどこも赤字
党員や支持者も高齢化で数が…
少し前に公安が、革マル派の残党は
脱原発を掲げて支持者集めてるとか言ってたな
656創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 23:06:06.11 ID:lAVPP3RO
ウニヴェルスム神聖連合帝国がどこの地域の国なのかわからん
地上でいいんだよね?雲海国家がときどき絡んできてるが、
神聖連合と同盟を結んでると考えていいの?
657創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 23:13:41.76 ID:/ABYUby5
>>650
正直言うと日本は「小国コンプレックス」が強過ぎじゃないか
「日本より大きな国」と呼べる国が幾つあったか考えると…まあ「韓国よりも小さい国」と思ってるならそれで良いかも
658創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 23:19:31.79 ID:lAVPP3RO
雲海国家のオマージュ元はゼノギアスのソラリスかな…
まぁゼノギアスはファンタジーじゃなくてSFだし、地球も同一の宇宙にちゃんとあるけどw
659創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 23:44:49.58 ID:d3SWyzfY
>>658
ソラリスだけではなく、TODの空中都市とかラピュタとか昔から天上に強大な軍事国家があり地上を下等にみてるのはおやくそくだぞ。
階級社会でもあるけど、物語の終盤で潰されるのもお約束だぞ。
660創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 01:41:45.31 ID:k18NWEIE
むしろエデンズボウイかと思ったよ
661創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 02:15:59.65 ID:+2KuXXTL
ラピュタの「雷」のように戦略級兵器があったらヤバいなぁ
仮に無くても、空中都市とかが現代兵器で傷を付けられる素材なのかどうかが心配
金属なのか粘土なのか、それすら現在の我々の科学力では分かりません的な
662創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 04:28:13.27 ID:7V0SEinI
>>646
正直言うと「マルクス爆弾」って・・・これじゃただの「ビラまき」じゃね?

本来の「扇動戦」ってもっと内部に協力者を作って効率的に動くべきものなんだが
日露での明石工作のように国内の不穏分子を援助したり
WWUでやったように不穏分子を日本国内で教育して知恵つけさせたり

初手か「見当違い」やってりゃ失敗するのも当然だよ
663創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 12:48:33.27 ID:sO2HLTbB
>>662
転移して1年未満
つまりそれまでの日本国首脳部とさほど能力に差の無い人材が考案した戦略と考えると不思議じゃない

そもそも「文化汚染」には二通りあって
「自分が価値有るものと信じているものを相手に受け入れさせる」のと
「害悪あるものを敵に浸透させて力を殺ぐ」のを目的とするものがある
それを理解せずただばら撒くだけで効果引き出せると考える佐藤はルノアールのココア以上に大甘
664創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 12:51:55.51 ID:tOcvPuQQ
冷静に考えると戦前戦中戦後で、上層部が無策っていう根本的なところが変わってないからな。
665創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 13:19:01.92 ID:sO2HLTbB
>>654
>>しっかし、F世界側は雲海からそれまでの水準を超えたいわゆる「超兵器」を貰って良く運用出来るよなあ
>>運用にも「教育」は必要だってのに・・・特に「数」を用意するなら

>>636でも触れられている「雲海」の地上コロニーがそれじゃね?
いまのところ日本は「雲海」に直接手出しはしていないけど
雲海の地上支配域に入り込めばヘリ落とされても不思議じゃない
「雲海」とウニヴェルムス神聖連合帝国との関係も(友好関係か敵対関係か)不明だし

一つだけいえるのは
国際会議の場で交渉のテーブルの筈が
しょっぱなから「われ、『帝国の降伏』以外の話は聞かず」
こんな馬鹿を外交官に任命する国と友好関係結びたいと思うのは敗北主義者くらい
666創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 14:01:22.27 ID:7V0SEinI
>>664
無策以前だろ 初めてなら言い訳もたつけどそうじゃない訳だし 歴史と言う「蓄積されたアドバンテージ」を全く生かせてない
バラマキで票が稼げると思ってるアホ政治家ぐらいしか考えない話だよ

外務か防衛が「準備もロクにせず無茶すなー」と実行前に止めるべきレベルだよ
結局「無能に足引っ張られてアドバンテージ失う話」やりたいなら・・・日本を「調整」しなくても良かったんじゃね?
667創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 15:03:31.74 ID:sO2HLTbB
>>666
>>歴史と言う「蓄積されたアドバンテージ」を全く生かせてない

生半可な知識と言うのが一番手に負えない、所謂「生兵法は怪我の元」てやつ
「アメリカは銃社会」はよく知られているが、それは移民・開拓の段階で「自分の身は自分で守る」
政府や行政による治安維持には人材も予算も無かった時代の名残で
現在でも米憲法の「市民の武装権」と言う形で生きている
いわば政府に対して生命財産を脅かされると判断した時武装蜂起も可能と言う事
それゆえ政府は無茶な政策取ると武力による政権転覆も現実的な脅威として「ダモクレスの剣」を実感している
秀吉の「刀狩り」で農民の武装解除して以来、武装は武士の特権と言う一部の職業にとどめた日本とまるで異なる
「軍産複合体による雇用安定」も海外に経済的植民地を持っている国でしか成り立たない
それは何故か
「兵器は物を壊しても生産・建設の役に立たない=衣食住の増産に結びつかない」
北朝鮮を見れば判る、あれは中国と言う食料燃料の提供あるから生存してるだけ
「大陸を日本の草刈場に」と言う発想自体がWWIの植民地争奪の帝国主義から何ら変わっていない
他国に兵器を売却してその金で食料・資源購入するアイデアも
衛星国と安定した同盟関係を維持するのに支払うコストは誰が負担するのかと言う点を失念している

佐藤は思索は出来ても思慮に欠ける「ガリ勉タイプの秀才くん」に今のとこ見える
668創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 15:11:04.33 ID:t0glsogA



【政治】中国による日本の土地取得 「今後の大切な検討課題」玄葉外相が認識示す
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1331787216/

669創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 19:25:45.87 ID:WN8Bfnz8
>>651-655
ありがとうございます
護憲派のしぶとさって転移したら結構発揮されるような気がしたんですよね
だって、基本オーバーキルじゃないすか、いい子でいたいってタイプの人たちは護憲に走りそうで
>>655
ありがとうございます、そしてすいません
えーと、ウニヴェルスムはゴンドワナ大陸にある国、日本はその大陸で戦争中(地上)
んで、雲海がちょっかい出しているとだけ分かっていただければ、分かりにくくてすいません
>>657-667
ありがとうございます
まぁ、転移から半年、絶賛空回り中です。佐藤さんも平時ならそれなりに優秀な政治家なんです
野心を隠さない性格だけど

それでは、4回目の投下ー(いい加減、タイトル決めないトナー)
670創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 19:26:34.18 ID:WN8Bfnz8
前回のあらすじ

佐藤「老害さん。総理大臣の椅子頂戴」
藤上「断る、お前の下っ端が勝手にマルクス爆弾なるもの投下した責任どうするつもりだ」

軍医「なにこれーーー、疫病のオンパレードや! しかも隊員に天然痘が発病!?」

E−767「赤い鏃やべー、最優先で撃破する対象やな」

護憲派「我々のしぶとさを甘く見たな?」
狭間「どうでもいいけど、ブラックホークダウンしちゃったよ」


「私はこの戦争が終わったら一連の責任を取ってやめるつもりだ」
「総理、しかしそれは」
「分かっている。佐藤のような野望を隠そうとすらしない馬鹿な若造が台頭する事だけは何が何でも防いでみせる。我が国の公共事業を戦争にだけはさせん」
総理大臣は閣僚の顔ぶれと自身のブレーンたち、そして内閣府の官僚たちを前にそう告げた。
「ですが、戦争が終わったらと言いましたが?」
「ああ、なんとしてもこの戦争を終わらせる。公安と内調、そして外務省の情報部門にがんばってもらったよ。彼らは優秀だ」
そういって総理は丸秘の判子が押されたひとつの書類を取り出した。
「何故、前外務大臣がハニートラップにかかった挙句、あんな馬鹿な演説をしたのか、そもそも何故こんな泥沼な戦いになっているのか。
そして、我が国が本当に敵とするべき相手は何処なのか、ようやく全貌が分かったよ」

その報告書の中身。要約するとこうだ
『すべての始まりは、ウニヴェルスム神聖連合帝国建国よりかかわっている』
『かつて、このゴンドワナ大陸には五大国と呼ばれる五つの大帝国が存在した。
それが「火の帝國(イグニス)」「水の帝國(アクア)」「風の帝國(ウェントス)」「地の帝國(テッラ)」
そして、我が国に庇護を求めてきた大国「空の帝國(カエルム)」であった』
「カエルムはな、どうやらかつてはかなりの軍事大国であったらしい。そして、その軍事力をたてに大陸の統一と聖都『ウル・イール』の支配を宣言し大戦争を行ったそうだ」
『当然残る4カ国はそれを認めず、彼らは対カエルム軍事同盟を結ぶ。それが後の』
「我が国の敵、ウニヴェルスム神聖連合帝国だそうだ。ちなみにこの舌をかみそうなウニヴェルスムをはじめに国名は彼らの言う神聖言語だそうだ。言語学者が言うには『極めてラテン語に近い』らしい」
『ウニヴェルスムという単語をラテン語だと仮定すると一番近い単語は『ウーニウェルスム(森羅万象)』という意味になる。
これは彼ら格言、「聖都「ウル・イール」を支配するものは世界のすべてを統べる」から来ているものであると推定される』
そこまで、報告書の中身を話していた総理大臣は一度水を口に含み、一言だけ自分の感想を言う。
「まったくこれを見たとき、新手の中華思想かと思ったよ」

『連合国家へとその性質を変化した神聖連合は旧世界における「神聖ローマ帝国」に類似した社会体制を強いており、かつての軍事超大国カエルムを破った威光を縦に大陸全域にその支配領域を拡大させていた』
なるほどという話だ。だが、その話がどうしてつながるのか。
「盗聴をはじめとするさまざまな手段によってカエルムが何を考えているのか分かって来たのだよ」
総理は長い台詞に疲れたのか、秘書に後を継がせる。
671創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 19:27:46.34 ID:WN8Bfnz8
『――では陛下は、共倒れを狙うと?』
それは盗聴記録。そう、ばれればとんでもないスキャンダルになるだろうその記録には
『――我が国(カエルム)の威信は150年前の連合帝國成立以来地に落ちてしまった。それを取り戻す方法は簡単だ。連合帝国を崩壊させればいい。だが、
悲しい事に今の我が国にはそれだけの力が無い』
『――だから、新参者を利用すると?』  
『――彼らの軍事力に技術は目を見張るものがある。あれが我が国に向けられればどうなる事か。ならばあの化け物を連合にぶつければいい。それにだ、いかにあのものたちが強大な力を持っているといっても
所詮は人の軍隊、人の国家よ。いずれ限界はある。兵隊には兵糧が必要だ。馬にも飼葉や水が必要だ。実際、彼らは真っ先に我が国の「死の湖」を請求したではないか。
聞けば、あれは馬のいない馬車を動かす油だという。第一彼らが請求したのは「食料」だぞ? 所詮は人の軍隊、人の国家だという事だ』
『――だから、あの外務卿に女をあてがった訳ですね』
『――無条件降伏と聞けば、連合帝国も後には引けんよ、そしてあの場でそれを宣言した日本もな』

「……そ、総理?」  「だ、そうだ」
閣僚の一人が見た総理大臣はその顔こそ、無表情だったものの、握られた拳は決して開かれず何よりもその目には強い眼光が光っていた。
「総理、どうするのですか? 戦争が長引いている原因は我が国の庇護を求めている側の陰謀だと分かりました。ですがどうやって戦争を終わらせると?」
「奴らの思惑に乗ってやるまで」  「?」
「奴らの願いは連合帝国の崩壊だ。いいだろう。崩壊させてやる。いいかね? 我々の敵は『連合』だ」
その瞬間誰もが総理の言いたい事を理解する。
「ウニヴェルスム神聖連合帝国に対しては無条件降伏を、ただし、その構成国が個別に行う講和はその限りではない……すばらしい詭弁です。総理」
「ですが、どうやって?」
そんなときだった。防衛省の事務次官が失礼と、会釈をしながら部屋に入り、防衛大臣に耳打ちをする。
そして、それを聞いた防衛大臣もまた、総理のそばに駆け寄り、耳打ちを行った。
何事だろうとみなが思う中、総理は口を開いた。
「諸君。戦争を終わらせる一撃を放とうではないか。帝國皇帝他、選帝侯など、連合帝国の重鎮が集まるそうだ。
罠の可能性も無くは無いが、まぁ、何も情報が無い状況よりはよいだろう。私は先ほど、連合帝国に対する大規模な戦略爆撃を命じた。
そして、今から二つ目の命令を下そうと思う。自衛隊、特殊作戦群に重鎮会議を強襲しその場にいるすべての帝國上層部を捕縛せよ」


時同じ頃
『――先ほど、ロクマル(ブラックホーク)が落ちた』  「原因は?」
『――不明。攻撃を受けたとの情報だ。位置を送る。すぐさま救出に向かえ』  「了解しました」
特殊作戦群のある小隊は、その説明を落ちたヘリと同じUH−60JAブラックホークの中で聞いていた。
こういう突発的な任務は結構よくある。特にこの世界に着てからは。
『――ヘリが落とされたんだ。攻撃で。警戒しろ』
ヘリが落ちた地点より、20キロの地点で第1分隊が下ろされ、残る分隊はヘリとともに落下地点へと向かう。
地上に降りた部隊は周囲の偵察ともし敵が対空兵器を有しているのであればその回収の為だった。
後は保険である。救出のあのヘリが落とされた時の。
彼らは手信号と米軍のランドウォーリアもどき、ASHIGARUシステムに身を包んでいた。
衛星の無い世界ではかなりその性能は落ちるのだが。
ともあれ、彼らは空自と陸自の偵察隊が必死の思いで作り上げた地図を見ながら移動を開始する。
672創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 19:28:30.25 ID:WN8Bfnz8
そして、特殊作戦群が動いていた頃、救助される側もまた、ひとつの修羅場だった。
「何なんですか!? あれは、亀ですか? 亀でいいんですよね!?」
現総理大臣と同じ苗字を持つが故に仲間内から「総理」とあだ名されている藤上三等陸曹はそう叫び声をあげた。
「うるさい、黙っていて!」
背中に巨砲というか、バリスタのような機構を背負った巨大な陸亀は全部で3匹(?)、のそのそと動いていた。
「ゾウガメ並だな、だが、逆にありがたい!」
現場を仕切る曹長はそう叫び、引き金を引く。89式小銃から飛び出す5.56mm。
銃弾が木々を切り裂き、真鍮色の空薬莢が大地へと落ちていく。
――――GUWWWW――
それはうなり声、亀らしきものの
「やばい来るぞ! 藤上下がれ!」
みな怪我を追っている為、戦える要員は藤上と現場を取り仕切る曹長の2名しかいない。動けるだけなら狭間もいるのだが、彼は民間人だ。
そんな2人に向けられるバリスタらしきもの。
2人は知っている。あれは威力は戦車砲に劣るものの、何よりも連射は聞かないものの、馬鹿みたいな火力だと。
青白い円環がバリスタの身を包み込む。円環に浮かぶ文様。まるで魔法円だ。
遠くから、戦いをカメラ越しにのぞく狭間はその瞬間、デジタルカメラが機能停止するのを確認した。
青白い火花が周囲に散らばり――――
(もしかして――)
そう思っていたら体が動いていた。その場に転がっていたヘリの残骸、その金属板を亀に投げつけた。
だが、悲しきかな、金属板は何がするわけでもなく、地面に転がった。そして青い閃光。
転がった金属板は閃光とともにわずかだが揺れ動いた。
(磁力……なのか?)
彼がそう思うまもなく、轟音と共に衝撃波があたりを揺さぶり、耳の中で音が大反響した。
「相変わらずすげー威力だ」
3匹(?)がいっせいに撃ったらそりゃすごい事になるだろう。ただし、狭間にとってはそう思っても戦車砲よりは威力が小さいらしい。
旋廻砲塔のような機能はついていないらしく、撃つときは本体ごと動く必要があるらしい別の亀がバリスタらしきものを向けようと動く。
そして――大銃撃
50口径の銃弾が、亀の甲羅を次々と砕いた。1発ではなんとも無くとも連続で浴びせられるそれの衝撃を受け止められず亀は鮮血を吹き上げながら次々と倒れていく。
空より次々降りてくる完全武装の男たち。
亀の甲羅からはそれぞれ一人ずつ、血まみれの男たちが這い出てきて、完全武装の男たちに捕まっていく。
UH−60JAブラックホークから出てきたのは特殊作戦群であった。
「状況は?」  「は、機長は死亡、それ以外は生存。ただし、自分含め3人を除けば重症でとても動かせません」
曹長がそんな報告をしている中、狭間はフィルム式のカメラ片手に亀に近づいていた。正確には亀からはいでた人物にだが。
「だ、だいじょ」  「く、くるな、地上を這いずる蛮族が!」
それほど流暢に現地語を話せない狭間でも、彼が叫んだ言葉のニュアンスはなんとなく分かる。
何しろ、怒りと侮蔑の視線でにらみつけているのだから。

一方、保険として先に下ろされていた第1分隊は敵兵と遣り合っていた。
敵も学習しているのか、クロスボウを一人で3つ持ち、ペアになって行動していた。一人が矢を装填し一人が放つ係りというわけだ。
けれども、彼らは64式小銃を狙撃銃化したそれに次々と討ち取られていく。
「一向に撤退しないな? 何かを守っているのか?」
彼の疑問はすぐに分かる事になる。制圧はすぐに終わった。
「隠し倉庫のようなものか」
入った場所は穴の上に木の板で覆った程度の場所。ただし、暗いそこに光を当てたとたん、彼の目は驚愕する。
「ぶ、武器庫なのか? だが、こ、これは……」
「三佐、これを」  「書類か? 読めるのか?」
「いえ、読めません。ですが、各種記号や絵を見れば大体何なのか、分かると思われます」
そういわれ、それを広げていく。
彼の驚愕はさらに大きくなっていく。
「何だこれは……」  
「我が隊の……自衛隊への対抗戦術の研究報告書だと思われます。おまけにこの書類の形式は報告されている連合帝国の物とはまるで違います。紙の質さえも」
673創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 19:29:41.25 ID:WN8Bfnz8
日が沈み、朝日が顔を上げる頃、最前線の滑走路にそれは降り立った。
「民間機? どうしてそんな物が」  「急遽徴用だとさ……まぁ、実際は要請って形を取ったみたいだが、事実上の徴用だな。爆撃に使うんだと」
「民間機まで借り出すのか、何をするつもりなんだ?」  「連合帝国各地の大都市、まぁ厳密にはその周囲をって話だが、大規模な戦略爆撃をするとさ」
2人の隊員が話していた時、それはやってきた。
「B−2!?」  「おい、あれはB−52だぞ!」
「おい、何であんな物が!?」
2人がそう盛り上がったいたところに、タバコを加えた空自の隊員がやっと休憩だとつぶやきながらやってきて
「知らないのか? 在日米軍のだ。来年にも自衛隊に吸収統合されるんだと。それで、B−52はともかく2機しかないB−2まで持ってきたんだそうだ」
内戦状態のアメリカ本土からの避難として日本に来ていた2機のB−2まで投入する作戦。民間機まで使おうとする前代未聞の作戦に2人はただ、唖然とするばかり。
爆撃の準備が整っていく中、捕虜としてこの基地にいた亀を操っていた雲海人に対する『お願い(じんもん)』が行われていた。
もっとも、こっちが少し挑発しただけでべらべらと内情を話してくれたのだが。
彼の話によれば
『雲海には3大大国が存在する。彼の国はそのうちの一角。雲海は悔しい事に地上より狭い。新たな植民地を求めて地上にやってきた。
もっとも地上に来るのは何百年前から行われてきた事である。ただ、空を越えて地上に兵力を展開するのは今も大変。だから100年かけて植民地を広げていく計画を立ててた』
「お前らが来なけりゃ、それが出来たんだよ! 何なんだよお前ら、あっという間に俺たちが狙っていたウニヴェルスム神聖連合帝国の領土を次々と征服しやがって
おかげで、ウニヴェルスム(この世のすべて)とか名乗るクソったれた蛮族に手を貸す羽目になったじゃないか。
ウニヴェルスムに俺たちの武器を与えて、てめぇらへの対抗戦術と対抗兵器の研究なんて面倒な事をする羽目になったじゃないか。お前らなんか『鉄槌』で滅ぼしてやる」
「待て、鉄槌とは何だ?」
「あ? それもしらねーの? とんでもない蛮族だ」
彼の話によると
『地上のクソ共は、「円環」の力を「魔法」だなんてわめいて嫌がる。だから蛮族なんだが、俺たちは違う「魔法」って言うのが「円環」の力である事を知っている。
そして、雲海の島々がこの「円環」の力で空に浮いている事も理解している。
「鉄槌」というのは、もう百年以上も昔に考えられた奴で、円環の力を乱して空の島を地上に「落とす」という物』
「大体、てめぇらよ、『竜王』いんの? 竜王も持っていないで大国を名乗るなんざ馬鹿じゃねーか?」

『竜王』
毎日のように更新されるこの世界の調査報告書によればそれは崇拝対象の『個人』とされている。
よくは分からないが、『竜神』と契約を交わした者たちはすべての竜族に対し命令する権利を持つそうだ。
大国ならば竜王が所属していて当たり前という風潮があると
ただし、日本は実際に竜王と接触した事が無く、存在は確認されていない。ウニヴェルスム神聖連合帝国は4人の竜王を抱えているとされている。
まぁ、だからこそ、彼らと日本の交渉は失敗したともいえるのだが。
「俺たち雲海にはな、10人もいるんだ、すげーだろ、うらやましいだろ? 蛮族?」
彼は笑っていた。心のそこから日本人を馬鹿にした目で。

革命軍
日本のマルクス爆弾計画の大失敗で誕生したそれに日本の外交官たちは接触していた。
ある物をもって。
そう、彼らはゴンドワナ大陸全域に広がりつつある日本人が持ち込んだインフルエンザをはじめとする病気の治療薬を持って
『これが欲しいですか?』の言葉と共に。

その頃、内閣府の官僚たちや内閣のブレーンたちは様々な計画をまとめていた。
『病院建設の為のODA』  『PMCと保険会社の側面を持った海運安全保障企業の創設』
『人工衛星打ち上げ計画』  『日本製のフルーツをはじめとするそれらのブランド化』
『日本円とこの世界の通貨との互換性の成立』
そして
『国際連合と安全保障理事会に似た機能を持つ国際機構の創設』
日本は、戦後を見ていた。必ずこの戦争は終わると信じて。
674創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 19:31:16.30 ID:WN8Bfnz8
終わりです。
長い割りにぜんぜん進んでいない気が……
ああ、これでどうやって
「お前らいつからアメリカになったんだ!」的なノリで
300以上のUS−2の大編隊で空に乗り込むとかの場面に……なるのはいつになるやら
675創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 21:20:04.94 ID:7V0SEinI
乙です
「全ての竜族に命令可能」とか言う癖に数多過ぎじゃね?>竜王
1人居れば凄いってレベルなのに

正直「傲慢のツケ」を竜王側も払う事になりそうな気がする 竜神の方が「冷静」だろうし
日本側のアドバンテージの「無償供与(F世界の人に対して)」を条件に日本側に与する「F世界の人の為に生きる」竜神が出て来たって驚かんぞ
676創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 21:43:22.79 ID:KwFvEnbk
投下乙です

>>659
ソラリスは敵対してる地上の大国2国に軍事力提供をして
潰し合いさせたりしてるから
より雲海国家に近いと思ったんだ。

まぁソラリスはそれ以上に外道な国家だけど。
地上人を拉致して実験のモルモットにしたり強制労働させたり、
失敗したりしたらミンチにして食料にするという外道ぶり。
677創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 22:09:22.67 ID:GXUW4Cms
乙つ
ヒャッハー竜神狩りだーー!
なんて言ったら宗教戦争になるかな

円環……いったい何物なんだ
678創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 22:17:07.60 ID:KwFvEnbk
鉄槌ってどれくらいのものを一度に落とせるんかな…
まぁ垂直にしか落とせないんだろうし、速度も自由落下だから
核ミサイルより鬼畜度は下がるが、
威力は質量によっては核クラスなんだろうな。
それ以上のものになると大気圏にチリが巻き上げられて気候が変化して
雲海側もやばいだろうし。


どっちにしろ戦略核使うのも視野に入れとかなきゃやばそうだ。
相手がグダグダ国家ならなんとかなりそうだが…
679創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 22:23:17.09 ID:OIjSmnyi
コロニー落としかぁ
680創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 22:31:11.71 ID:+2KuXXTL
戦艦の主砲弾よりは高威力なんだろうなぁ。
最低でもドーラ(80cm列車砲)ぐらいの威力はありそう?
681創る名無しに見る名無し:2012/03/16(金) 01:42:55.60 ID:RRCXaMkE
投下乙
F世界の背景がだんだんわかってきて面白くなってきたです
日本国総理が思っていたより聡明でなんとか日本の未来に希望が持てそうw

「竜王」が人間で竜神(字面どおりの生物?)と意思疎通できる能力の持ち主であるならば
その性格は個々人によって異なるんだろうな
神聖連合帝国が4人の竜王持つとするなら建国のいきさつからするに「地・水・火・風」の
各属性持つ竜とそれぞれつながりを持つと予想される
俗な人間とは違った気高さを持つなら停戦も近いだろうけど
選ばれし人間であるとの自負から傲慢な思考の持ち主だと厄介か

「雲海」には10名居るが竜のポテンシャル不明な現時点では用心してコンタクトとらんと
磁力兵器を実用化してる科学力だと下手したら未来少年コナンのプロローグみたいなことに...
682創る名無しに見る名無し:2012/03/16(金) 01:53:02.14 ID:C8RQQFE6
>>681
傲慢じゃないか・・・まあ「戦争初期から出てない」と言う事考えると気高いのかもと思えるが
それならそれで「国内の説得」を「戦い続けてもメリット無いと感じて」するかもしれないが

やっぱ傲慢なのかなあ国内でも正直「厄介者扱い」で「鬱憤溜まってるから初期に出ず帝国が損害受ける事に『ざまぁ』と思ってる酷い奴」なのかも
簡単に言うと「NARUT○」の尾獣持ちみたいな扱い

これがサ○バスターの魔○機神操者みたいな存在なら「竜神」と言う人間より上位で知能も精神的にも遥かに格上な存在と契約してるから
「世界の為」に最善を尽くすだろうけど…それが「帝国を裏切る事」になろうと
683創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 00:01:25.76 ID:oJH3GGR0
>>675-677
ありがとうございます
竜王の数……まぁ、そこはからくりが……
ソラリス……自分個人的にはラピュタをイメージしていたんで、なんか期待させちゃってすいません
>>678-682
はい、まんまコロニー落しっすね
ただし、規模はいろいろ、何しろ、空に浮かんでいる物を落とすだけの単純な物
その気になればその辺の小石だって、2メートルの大岩だって鉄槌に! たぶん
あ、ちなみに科学技術そのものはWW1レベルです。
ただ、あくまで魔法文明でして、技術的なポテンシャルは総合でWW2レベルは確実にあると思っていただければ・・・
マッハで飛ぶ鏃(赤い奴)とかあるけど……

ちなみに、タイトルとりあえずの物を考えてみました
「そらのいくさ」 だせぇと思った方はかっこいいのお願いしますね!
唐突に思いついたファンタジー、投下します
684創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 00:02:05.29 ID:oJH3GGR0
前回のあらすじ

カエルム「ふふふ、日本と連合帝国には共倒れてもらうぞ!」

藤上「戦争終わらせるぞ、連合帝国ぶっ潰す」
閣僚「”連合”帝国はつぶしましょう! あ、構成国と個別の講和はべつっすよ」

日本は無慈悲な大規模戦略爆撃を計画した!

雲海「地上は僕の新しい植民地なのに、地上で暴れている新参者はいずれつぶしてやるよ!」


 『喰われし者』
そう呼ばれてからどれだけの月日がたったか。
それは彼女のような存在への蔑称
「おや? アクア殿、いえアクア猊下ではないですか、どうしたのですか?」
自分と同じ選帝侯と呼ばれる地位にいるヴェルフ公爵家のファルツ国王代理がその白々しい顔を見せる。
「別に、たいしたようではない。選定評議会の一員として仕事をしにきたまで。貴公もそうであろう?」
神聖連合帝国中より集められた金品が飾られた宮殿、その廊下に2人はいた。
「そうでしたか、いやはや普段は大学院におられる方がわざわざご苦労様です。では……」
去り際に彼の小さくつぶやく声が聞こえる
『喰われた奴らが……』
(昔なら、殺してやりたくてたまらなかった物だ。わしも歳をとった物だ)
彼女はそう思っていたが、彼女の容姿は10〜15程の少女となんら変わらない。
派手な金髪の長髪に控えめな胸。何よりもその身長はそこいらの子供と何も変わらない。
だが、彼女の年齢は姿どおりではない。契約より1年後には成長が止まる。そういうものなのだ。
何しろ、そのものの人生、生き方、魂、心、肉体、存在価値、記憶、過去、未来、可能性、希望、絶望、名前すらも全部奪いつくされ、
喰い尽される。
だから、喰われし者。
彼女は常日頃からある言葉をつぶやく癖がある。
「竜神様なんぞおらぬ、あるのは地獄だけ。本当のわしはあの日、あの暗い墓所の中で死んだのだ」

彼女の元に、この宮殿に着いたときよりあてがわれた従者がやってくる。
「水の竜王、アクア陛下、お時間です」
『水の竜王(アクア)』、それが今の彼女の名前であり、『役割』にして『存在価値』

彼女が向かう大会議室、その廊下で彼女は歩きながら周りを見渡したとき、気づく。
あそこにいる連中はいつからいるのだろうか、確か昔来た時はいなかったはずだが……
(あれは、『火の竜王(イグニス)』の親衛隊ではないか、何故あのものたちがいる?)
彼女が入った大会議室にはすでに多くの人が集まっていた。だが、彼女はその場にいる面子を見て、疑問が発生する。
いや、疑問は自分だけではないらしく、不満そうな顔をした者たちもいる。
ある者は、その隣の人物が政敵だ。ある者は目の前の人物が苦手な相手らしくいささかやりにくそうにしている。
だが、そういったしがらみを越えて――
(わしを含めみな、差異の大小はあれど、『火の竜王(イグニス)』を敵視する者たちばかりではないか)
彼女の疑問はその直後に解消される。
建物の外より聞こえる轟音。
空が、大地が、建物が奏でる轟音のオーケストラ
駆け寄る窓、その向こうには――――
始まった戦略爆撃。そして、そのドサクサに作戦展開するCH−47チヌークを主体とする陸自特殊作戦群の強襲チーム
「イグニスっ――! 貴様!」
685創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 00:02:44.50 ID:oJH3GGR0
実は爆撃隊が近づいているのは前から分かっていた。
では、何故アクアは知らなかったのか。
単純な話である。情報伝達速度の問題だ。
一応、瞬時に遠くの情報を伝える手段が存在しない訳ではない。だが、それを使える物は限られている。
必然的に、最速の情報伝達手段は『狼煙』となったのだ。
そして、狼煙に頼る国家に飛行機を上回る情報速度は存在しない。
開かれた後部キャビンの扉。
普段民間機が飛びながらそこをあける事は無い。そもそもそこに人が乗る事は想定されていない。
だからだろう。防寒具に酸素マスクをつけ、命綱をつけている男たちがいるのがおかしな風景に見えるのは。
「いくぞ」  「はい、先輩」
「先輩はよせ、学生じゃないんだ」
そういいながら、彼らはある貨物の固定ワイヤーをはずす。
そして、それを4人がかりで押し出して、
「そーれ!」
地上へ投げた。
ながられたそれは空中でばらばらになり大地へと――――

後に作戦に参加した人物がこう答えている
『あれはひどい作戦でした。効果的かといわれれば、まぁ確かに戦争を終わらせる手段にはなったでしょう
ですが、ペイロードのぺの字も航続距離のこの字も無い作戦、おまけにあの時は衛星が無い訳です。
現地の天候に簡単に左右される。
行って見ると、天候が悪くて、結局航続距離の問題もあり何もせず帰ってくる機体が続出しました。
貴重な燃料だけ消費したという訳です』
航空自衛隊の作戦機だけでは到底足りず、民間機や在日米軍を動員した大規模戦略爆撃作戦は同時に3箇所を3日間にわたって爆撃する計画でした。
しかし、このようなトラブルが毎回発生するなど順調とは言いがたかった。
逆に言えばそれだけ日本はあせっていたし、使える物はなんだろうと使うという事だった。
だが、その被害を受ける側にとっちゃ知った事は無い。
大都市周辺には当然だが、街道が設けられ、そしてその街道の各所に軍事拠点やら小さな村や町が出来ている。
第2次世界大戦にまつわるこんな小話がある。
それは連合国の戦略爆撃を受ければ受けるほど、ナチスドイツをはじめとする枢軸国の工業力(厳密には生産力)は上がっていったという物。
復讐の思いと他にやる事が無い精神がそうさせるのかもしれない。
だが、残念な事にこの世界においてはそういう工業地帯が存在しない。
ゆえに日本が行った戦略爆撃とはとにかく簡単である。
大都市周辺の徹底的な破壊と破壊の炎による大都市への物流の停止と町の周辺で燃え続ける炎による恐怖。
ちなみに、流れ弾という奴で必ず1発は都市にも落とす。
安全地帯など何処にも無い事を示す為だ。
686創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 00:03:30.67 ID:oJH3GGR0
「制圧(クリア)」  「地上の安全を確保(グラウンド・オールグリーン)」
「援護しろ(リカバリー)!」
次々と聞こえてくる戦場オーケストラ
銃声と数多の軍靴の音が当たりに響く。
実は、作戦の中心にこそ、特殊作戦群がかかわっている物の、兵力不足の問題から普通の普通科隊員もそこにはいた。
広い戦線を受け持つ陸上自衛隊にとって強力な技能の数々を持つ特殊作戦群は戦場によってはレンジャーよりも重宝されており、その活動の場は広すぎた。
結局、この作戦も指定された日時までに動けるのはわずか1個小隊。
作戦内容や敵の宮殿という重要拠点への攻撃である。
最低でも1個中隊での攻勢が望ましいという結果が出ている。
そこで、このエリアに一番近い前線駐屯地にいる陸上自衛隊第3師団第36普通科連隊の普通科隊員たちが事実上の主力になっていた。
もっとも戦時編成である為、通常の第36普通科連隊と違い、新たに戦車中隊やら何やらが所属しており、一種の諸兵科連合部隊となっていた。
普段なら装備しない89FVがその象徴である。
もっとも、ここへはチヌークを主体とするヘリ部隊でやってきている為、IFVの姿は何処にも無い。
一応、万が一に備え、ロープにつないだ高機動車が1台用意されているが、事実上の動く武器庫扱いであり、一種の城攻めである今回の作戦においてはあまり役に立っているようには見えなかった。
現総理大臣と同じ苗字を持つがゆえに「総理」というあだ名を持つ三等陸曹、藤上もまた、この作戦に従事していた。
「降下しろ、降りろ、降りろ」
特殊作戦群による強襲作戦とされているが、事実上数の主力は36連隊の普通科隊員たちだったのがこの作戦だった。
宮殿の屋根伝いに移動する特戦群。そして、ロープを張るとすぐさま突入を行う。
地上にヘリボーンで乗り込んだ普通科隊員たちが宮殿を封鎖すると共に宮殿の外から来る敵兵を押しとどめる。
特戦群が屋根伝いに上から侵入し帝國上層部を捕縛する。逃げても普通科隊員たちのいる1Fへといく必要があるというのがこの作戦の肝だった。
だが、これにはひとつだけ懸念がある。
―― 『抜け道』があるとか無いですよね? ――
誰もこの懸念には答えられなかった。故に
「少しでも怪しいと思った壁はぶっ壊せ! 特に1階は制圧しだい、誰にもその足を1階の床に踏ませるな!」
おそらく、持ってきた最大の威力を持つであろう携帯火器たるカールグスタフ無反動砲の射手がそれを構え、敵が閉め、閂をかけたた木製扉へと引き金を引く
轟音と共に巨大な衝撃波が周辺を空気ごと振るわせる。
木製扉はおろか周辺の石壁ごとあいた大穴にスタングレネードとスモークが投げ込まれ、マスクにASHIGARUシステムのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を身に着けた陸自隊員がなだれ込むように入っていく。
わざわざこの作戦のためにかき集めたランドウォーリアの日本版は全員の状況をそのネットワークで結び状況を瞬時に全員が共有していく。
藤上はいつかの曹長と共に行動していた。とある扉の前に立ち、曹長は武装を小銃から散弾銃に変更する。
そして、手信号
『俺 突入 援護求む』  『了解』
仕掛け爆弾の類も予想される――相手に爆薬を操る能力があればだが。
ゆえに曹長はその蝶番を撃った。
立て続けに2箇所の蝶番を撃ち壊し、壁を背に片足だけ出して、勢いよくドアを蹴る。
続けて、藤上は手にしていたスタングレネードとスモークを投げ入れた。
そして進入。
その流れ作業にに対する抵抗も非常に激しかった。
従軍記者として、万が一がおきても責任はすべて自分にあるという誓約書を書いてきた狭間はそれを目撃する。
どこかの士長を相手に怒鳴り散らしていた一人の曹がまるでスイカが落ちて割れ散るようにその頭部を一瞬で失う姿を。
「ひ、ひぃい!」
いかに戦場になれようとも、目の前で上官の頭が文字通り消し飛んだのは若い士長にはショックだったようで怒鳴られていた士長は硬直する。
シェル・ショック
攻勢限界が近いといわれる現状、いつそれが発生してもおかしくは無かったのかもしれない。
だが、よりにもよってそれは最悪のタイミングだっただろう。
狭間のカメラの前で彼もまた、上官と同じ目を見るのだから…………
だが、それを他の隊員たちは認めないし、決してあきらめたりはしない。
すぐさま、反撃の弾幕が発生し、誰かが士長へと駆け寄る。
「ほら、何やってんだ!」
687創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 00:04:46.05 ID:oJH3GGR0
狭間の足元に敵兵のそれが転がる。それは銃弾のようだった。
ただし
(自衛隊のより大きい?)
それは詳しい人が見れば、ミニエー弾に極めてよく似た物である事に気がついただろう。
けれど、狭間はほんの1年前まで、戦争とは程遠い何処にでもいる普通の平和ボケ日本人である。
そこまでの知識は無い。
「敵はレバーアクション式ライフルと思わしき物で武装しております!」  
「ほんの少し前までマスケットすら知らなかった連中がレバーアクション!?」
その情報は瞬時にネットワークを通じてすべての隊員たちへと伝わっていく――――

「竜王猊下、ここはわれらに任せてお逃げください」  「うむ、後を頼むぞみなの物」
アクアは脱出の為の身支度を行っていた。
「な、陛下、何をお考えなのですか? あなたは竜王にあられるのですぞ!? 敵を前にして逃げるなど」
「のー……先ほど、わしを猊下と呼んだ連中はわしの子飼いだ……何故彼らがわしの事を猊下と呼ぶのかお前は理解しておるのか?」
宮殿よりあてがわれた従者は聞かれた言葉の意味が分からないようで「何を言っているのですか?」と聞き返す。
「おぬし、何年じゃ?」  「何です?」

「ここの使用人になって何年じゃ? 身分は?」  
聞かれた事が何の関係があるのかは分からずもとりあえず今年で3年目、下級の貴族出身である事を彼は伝える。
「そうか、ならば特別に教えてやろう。竜王とは『すべての竜族に対し命令する権利』を持つ存在じゃ。なら、教えてくれぬか、わしの命令を聞く竜は何処にいる?」
「え?」
「いいか? 命令とは相手がそれを命令であると理解できる知性を持たねばただの言葉、動物の鳴き声でしかないのだ。人の言葉を理解し、人を超えた知性を持つ上位の竜なぞ
数十年に一度人里に近づく程度しか人の領域には来ぬは! もっとも翼竜のような下等種でも手なづけやすくはなるが、教えてくれぬか?
待てと命じ、お手と命じ、暴れる翼竜をなだめる……これは馬小屋の使用人と何の違いがあるのだ?」
それは竜王を絶対的な何かだと思い続けてきた彼にとって、衝撃的な事実だったのかもしれない。
彼は震える声で聞き返してきた
「で、では、りゅ、竜王とは何なのですか!?」  
それに対し、彼女の答えは実に簡単
「『権威』じゃよ」  「けん……い?」
「天災の化身にして最も唯一神に近き存在、それが竜じゃ。その竜を従える事が出来るという事実……なぁ、何を知らぬ奴らにはそれだけで十分な『権威』だとは思わぬか?」
「な――っ!」
「それに、あえて教えてやろう、物事には何事にも例外がある。竜とは気まぐれな生き物じゃ、わざわざこんなわしの命令を聞く為にわしについてきた変わり者が1頭、わしは従えておる。
だがな……それを使うつもりは無い」
彼女は従者に顔を近づけて――――滴る血。
「ガっ!」
短刀が従者の体を確実に貫く
「お前のようなやから、身を守る為にもそれは必要じゃ、気づいて折らぬと思ったか? イグニスの子飼いよ」
廊下から聞こえてくる”聞きなれた敵兵の足音”
「イグニスの親衛隊か……何とかしてここを抜け出さねばいけんの……」
『火の竜王(イグニス)』、彼は彼女と同じく選帝侯の身分を持つ『謀略王』。彼の子飼いと自衛隊。
少なくとも今現在のアクアにとって本当の敵は自衛隊ではなかった。
688創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 00:05:30.09 ID:oJH3GGR0
終わりです。
『そらのいくさ』 第1部 連合帝国
ラスボス? 名前だけで登場かも
689創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 00:18:21.55 ID:YefNGx/x
いつかこうなるものだけど、まぁ、早かったな
690創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 00:32:28.55 ID:fqCnhbtA
急いで作ってる感じのする作品だけど、頻繁な投下の喜びが勝る
物語氏の投下はまだかな?
691創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 01:54:56.86 ID:0Mg/5b0W
投下乙
なるほど、「喰われた者」か
例えるなら高次元の霊的存在が物質界に降りるためにその依代(よりしろ)として
人間としての存在(肉体・記憶)を提供して一体化した状態なのか

第一部で終わるには惜しいな
また続きを期待しております
692創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 05:52:32.72 ID:KgfzDs3P
ロビイストっていえばいいのに。
693創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 15:21:33.67 ID:7hPc14B8
やはりここは帝にお出ましいただくしかないな(ゴゴゴゴゴゴ
694創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 15:54:33.69 ID:HaGFuOAh
おもしろいな。これから竜王の価値が暴落する可能性を考えると
さらに面白くなりそう
695創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 16:05:04.64 ID:fqCnhbtA
敵同士で争ってくれてるみたいだから自衛隊にとっては+だな
まぁ『謀略王』とやらが無能とは思えんからこの先の展開次第だけど
696創る名無しに見る名無し:2012/03/18(日) 11:25:28.49 ID:rVDhvI5U
>>695
>>「謀略王」
謀略とは戦いの火蓋が切って落とされた時には既に完了している、と言われてな
日本国総理大臣も「罠の可能性」は一応懸念しているが
日本国の戦力ならそれらを考慮しても
「断頭作戦」で敵国トップをまとめて捕縛出来れば戦争の早期終結になると判断、
戦略爆撃と会議場強襲作戦に踏み切った

だが、そもそも誰が「重鎮会議の場所と日時」を知らせてきたのだ?
我々の世界では先進国首脳会議(サミット)は大々的に宣伝するが
狼煙で国境から首都に伝達するような技術レベルの世界
国民に宣伝する理由も必要も無い、むしろ極秘事項に属する(戦時中なら特に

防衛省のエージェントが優秀といってもスパイが城に潜入できるラノベじゃあるまいし
「現地の協力者によるリーク」と考えれば
我々読者視点から考察するに
首脳会議に代理をよこして本人来なかった人物が
「日本国軍事力を利用して政敵抹殺を謀った」と考えられる

ヴォルフ公爵家ファルツ国王代理は選帝公として来ているし、国王には動機が無い
本人が居らずに親衛隊が会議場周辺の中庭にいるのは
警護よりも「なにかあれば確実に敵の首級取る」目的ではないのか
697創る名無しに見る名無し:2012/03/18(日) 11:47:28.92 ID:E0Puj2V1


【政治】 自民・片山さつき氏「生活保護、1200億円弱も外国人に。保護率は日本人の2〜3倍、3分の2が朝鮮半島出身の方」★16
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1332026459/

【教育】「将軍様、逝かせません。私たちを置いて逝かせません」 在日朝鮮学校生徒が忠誠歌劇(北朝鮮公演) 思想教育強化が鮮明に
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1331815059/
698創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 18:31:21.57 ID:RpgEyT8k
朝鮮人も嫌韓厨も半島に帰ってくれ
699創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 18:55:03.18 ID:1X2KofR0
>>689-691
ありがとうございます
そして、物語氏じゃなくて、すいません
えーと、竜王の本質はちょっと違ってまして、まぁ、ファンタジー世界ならありそうだなー
という方向性に……(じゃっかんオカルト踏んでますけど)

>>692-696
ありがとうございます
えーと、ロビイスト? ロビー活動ですか? ごめんなさいネタが分かりません
「謀略王」に関しましては……これからです

それでは思いつきで始めたファンタジー、投下します
700創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 18:55:21.06 ID:1X2KofR0
前回までのあらすじ
日本「戦略爆撃を開始する。ついでに帝國上層部を捕まえるよ!」
特戦群「制圧、これより捕縛に入る」
アクア「イグニス! 貴様、罠にはめたな!?」

 『選抜の儀』
50年に一度、大陸各地にある『昼の神殿・闇の墓所』もしくは『夜の神殿・光の都』にて行われる竜王を生み出す儀式だ。
50年ごとにその場所に竜神様が降臨なされ、墓所あるいは都の扉を開くとされている。厳密には神殿の神官たちが開くのだが。

イグニスの親衛隊はその主力にイグニスに忠誠を誓った僧兵部隊となっている。僧兵は簡潔に言えば神殿を守備する兵士たちだ。いわば神官兵。
だが、その向けるべき神々への崇拝の念はすでに神々ではなく『謀略王』とも『光り輝くこの世のすべての主』とも『決して血に汚れぬ気高き帝王』とも『絶対暴君』とも呼ばれる火の竜王イグニスへと向けられていた。
イグニス。もともと彼は貧乏な下級神官の家を生家としていた。
身分で言えば下っ端。奴隷よりは上、平民よりはマシといった程度である。
そんな彼が竜王となった。だが、いかに彼が竜王といってもそれだけでは選帝侯の地位につける訳も無い。
さまざまな特権の存在を除き、身分的には一代限りの特別な上級貴族という扱いでしかないのだ。
だが、彼は公爵の爵位を永代で手に入れ、財を成し、親衛隊のような事実上の彼のみに従う私兵集団を有している。貴族が自分だけの軍隊を持つのは珍しい事ではないとはいえ、その規模も活動範囲もそして構成員すらもすべてが異端であった。
規模はさすがに帝國正規軍に負けるものの、一領主軍程度なら一瞬で片付けられるであろう30万という軍勢。
受け持つ活動範囲は、彼の領地を超えすでに連合帝国全域。
その構成員は騎士ではなく、僧兵が中心。
すでに、帝國の実権は徐々に皇帝から彼一人に集まろうとしていた。
もう何十年も前から、皇帝の権力は制限され、選帝侯たちによる政治が行われていた。だが、それすらも超え、選帝侯の身分ですら飾りとならんとしている。それほど力を持つ存在となっているのがイグニス。
彼だ。
701創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 18:56:46.84 ID:1X2KofR0
「皇帝陛下にあられましては今宵も――」
「御託はどうでもいい、早く迫り来る蛮族を何とかせよぉ!!」
それは悲鳴のような絶叫。帝位に座る人間の本音。
「陛下、落ち着いてください。此度の戦はもとよりあなたの始めた戦。
なればこそ、はじめたあなたは何があろうと落ち着かねば下々への示しがつきません。まずは冷静に落ち着いてください」
青年、いやイグニスという名前をもつ『存在』がそう謁見の間で皇帝を宥める。
少年というには歳をとり、大人びた態度をとり、
老人というよりは若々しさにあふれる青年もまた、アクアと同じように見た目どおりの年齢ではない。
むしろ現在の連合帝国所属の竜王の中でもっとも古参に位置するのがイグニスである。
15年前までは先代のテッラが生きていたのだが、彼も死んだ以降、イグニスの対等に渡り合える存在はもはや明確に彼との対決路線をとっているアクアぐらいだろう。
「皇帝陛下……先ほどの言いましたが、この戦はあなたが始めた戦です。いきなりわたしに頼られましても。まずは状況をお教えください」
うそだ。彼が状況を知らぬはずが無い。だが、それでも彼はあえて皇帝に尋ねる。何度も何度も
「戦況はどうなっているのですか?」
「状況はどうなんですか?」
「今日はどうなっているのですか?」
何日もそして何度も聞かれるその言葉に皇帝の心は磨り減り徐々にノイローゼになっていく。
逃げたい現実が彼に襲い掛かる。
何故こうなったのだろうか。確か自分は彼の影響を少しでも弱める為、皇帝の権限を大きくする為、蛮族討伐の挙兵をした……そして蛮族を退治し、その熱狂の中、皇帝への尊厳も大きく――。

「た、助けて……クレ。タ、スケテクレ」
「はい、助けましょう。陛下。人はちゃんと言わねばわからぬのですよ?」
「……て、手立ては……あるのか?」
「ありますよ? 無ければとっくに逃げておりますゆえ。それにご安心ください。陛下。すでに行動を始めております」
702創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 18:57:46.61 ID:1X2KofR0
陸上自衛隊が作戦展開している宮殿ではいささか、困った事がおきていた。
光り輝く透明な壁があるのである。
「……なんで光って透けているんだ? 光る以上透ける意味無いだろ」
そんな隊員の疑問はともかく、壁は5.56mmを受け付けようとしない。
建物の中である上に、隊員たちは建物を制圧する為に散らばっている。
カールグスタフ無反動砲をこんな場所で下手に撃て無い状況が出来ていた。
ならば戦闘工兵、施設科隊員たちの出番である。
だが、困った事に施設科隊員たちはあちらこちらの壁を爆破する為、そして外から来る敵兵を抑える為の簡易的な防衛線の構築で忙しく、なかなかやってこれないでいた。
その壁の向こう側のエリアにはアクアがいた。
「あれで、判刻でも持てばよいが……」
彼女は連合帝国の魔法と学問をつかさどる大魔術大学院のトップだ。
だからこそ、選帝侯の地位にいるともいえる。
彼女がやらんとしている事は極めて単純である。イグニスの親衛隊の邪魔と脱出である。そのための時間稼ぎとしてあの変な壁を作ったというのが事の真相であった。
何故、イグニスの親衛隊の邪魔をするのかというと、イグニスの親衛隊の目的がなんとなく分かっているからである。
おそらく、このドサクサにまぎれて
(わしらの首を取るつもりか? イグニス)
敵国の軍事力を利用して政敵の首を取る。なるほど、あいつらしい。
だが、おそらくは自分の子飼いが確実に殺害せねば、安心できないのだろう。敵国の手に亡命するのではないかという恐れが。
だが、その彼女の考えは悪い方向に裏切られる事になる。
謀略王イグニスの壮大な仕掛けはこの瞬間より動き出していた。
703創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 18:58:22.26 ID:1X2KofR0
マリア、謀略王イグニスの親衛隊にして、今回の作戦における大将首に当たる。彼女は今、重鎮会議に出席し、アクアのようにすぐさま脱出の準備に入る事が出来なかった連中の前にいた。
彼女はゴーデンタックという武器を振り回しながら重鎮たちに『お願い』をした。
「皆様、歌っていただけないでしょうか?」  「……歌? 何を馬鹿な」
「ほら、わたくしたちといっしょに歌ってください。わたくし達と共に歌いましょう」
そういって彼女は本当に歌いだす。
それは何処までもきれいな歌声だった。
神々をたたえる賛美歌。人々の営みの美しさをたたえる賛美歌。
勝利をたたえる賛美歌、そして敵を倒せを叫びあげる軍歌。
そして、そこまで来て、彼らは気づく。
「貴様ら、戦場の最低限の禁忌すら守らぬつもりか!?」
「……?」
「貴様らの行為は、歌唱魔法ではないか!」

隊員達に困惑と恐怖が広がらんとしていた。
ASHIGARUシステムの瞬時に情報を全体が共有するシステムの欠陥というべきなのだろうか。
そう、彼らは非常に厄介な状況に置かれていた。
彼らの状況をよく示した無線交信がある。それは
『――ぞ、増援求む! う、歌が、歌が襲ってくる!』
とある小さな女の子が歌いながら短剣とも呼べないような小さなナイフ片手に襲ってくる。
それだけならいい。だが、彼女の美しい歌声は、そっくりそのまま巨大な炎となって襲い掛かる――っ!
704創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 18:58:57.40 ID:1X2KofR0
宮殿の外、すなわち町の中にも親衛隊は活動していた。
「武器庫の解放は?」  
「まだ指示が下っていない。だが、蟲の樽はいつでも開けられる」
「では、最初に言われたとおりのころあいにあけよう」
「油は?」  「すでに」
町の外では戦略爆撃によって火の海が広がり、人々は大都市へと逃げ込んでいた。その町で親衛隊は各所に油をしみこませた藁をあちらこちらに仕込んでいく。
「時が来れば、武器庫を開放し、町全域に火を放つ。いいか、何があっても宮殿にだけは火を近づけるな。なに、すべてが終わればいくら燃えてってかまわん。だが、その時が来るまでは、決してな」
「そうだ、歌は?」
「発動しなくてもよい、わずかなフレーズだけでよい。ちゃんと平民共には歌を教えた。大丈夫、何があっても必ず“歌わせる”」
「蛮族には感謝しないといけないな。彼らが火の海を作ってくれたおかげで我らが都市を封鎖する手間も兵力も省けた」
「……蛮族兵よ、お前達に本当に優先して倒すべき敵兵の区別が……出来るかな?」

アクアは目の前に並ぶ樽の数々を見て理解が追いつかなかった。
「? 何だこれは、酒か?」
そう口では言う物の、アルコールのにおいは一切しない。
それどころか、中からは腐ったような匂いとかさかさという何かが這いずる音が聞こえてくる。
実のところ、彼女が酒ではないかという疑念を口にしたのは最悪を想像したくないから、否定して欲しいからに過ぎない。
彼女は樽へと近づいて――
「おや? こんなところに降りましたか、アクア様。探しましたよ」
彼女が樽に触れる前に親衛隊のマリアが声をかけてきた。
「お前は?」  「失礼、わたくしイグニス様の親衛隊のマリアと申します」
「ほう、わしを除く重鎮達はどうしている?」
「一部の方は逃げ出してしまいました。まぁ、どうにでも出来ますが。皆様には、戦っていただきます。わたくしたちの手にかかるより、敵と戦って死ぬほうが名誉でしょう」
「……聞こう、何をしにきた?」  「歌ってもらいます」  
「…………すまんな、歳はとりたくない。もう一度言ってくれぬか?」
「大魔術大学院の学院長様、歌ってください。その歌唱に魔力を込めていただきたいのです。出来れば死神の歌を……」
彼女はそういうとゴーデンタックというその武器を振り回す。
それは、2つの棍棒の様なそれからなる武器。
ひとつの棍棒には無数の鋭利な金属棘がつけられ、もう一つの棍棒と非常に短いチェーンと結ばれている。
もう一つの棍棒は握りやすく加工されところどころ金属で補強されていた。
旧世界、フランス騎士団を血祭りに挙げたとされるその武器をマリアは持っていた。
「……なめられたな」
そういうアクアの手にはいったい何処から出したのかは分からないが、いつの間にかオークの木で作られ、所々金属で補強され、宝石の飾りといくつ物鎖が伸びている杖が握り締められていた。
705創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 18:59:44.47 ID:1X2KofR0
短剣とその杖が彼女の主力武器。
「わしはこう見えて、今年で65になる。竜王はなったその瞬間より、殺されぬ限り100年の不老長寿を持つからな。
わしは111のイグニスと比べればひよっこ。だがな、65も生きれば護身の技ぐらい身につく……さて、お前は一人でわしとやりあえる実力を持っているのかな?」
「分かっていられるくせに」  「何?」
「ありませんわ、わたくしにあなたと一人で打ち合える実力なぞ。ですから」
マリアのその背後より、たくさんの人だかり。
「こうさせていただきますね」
レバーアクションライフルで武装した親衛隊がその銃口の矛先をアクアへと――
割れる樽の数々。そこからはいでるムカデのようなそれ、それ、それ。
わさわさと音を立てて周囲へと広がっていく。
それが、どういう生き物か、説明しろといわれればこういうしかないだろう。
『死体に寄生する魔物』であると。
「貴様ら……死体の……死者の最低限の尊厳すら守らないか。それ以前に死蟲を本当に制御できると思っているのか」
とっさに樽の陰に隠れたアクアの呟き。
それはこれからおきるであろう事を予見していた。
『死蟲』は自らの宿主を探し辺りへと散らばっていく……。
706創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 19:00:14.97 ID:1X2KofR0
終わりです。
トップを捕まえるだけの作戦が泥沼に!
707創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 19:40:27.26 ID:K8/YzyaA
ぎゃあああああ、まさかのバイオハザード!?
まぁ、『死体に寄生する魔物』とあるから、生きてる人間は襲っても寄生はしないっぼいのでそこは安心……か?
普通に生きてる人間にまで寄生するような生物だったらヤバイなんてモンじゃないし。
問題は『死蟲』の繁殖がどうなってるかだな。
死体に卵を産んだり寄生した死体を餌にして増殖するなら、死体をお片付けすれば何とか収集が付きそうだ。
逆に死体を片付けられなかったら……
708創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 19:48:58.29 ID:RpgEyT8k
汚物消毒部隊の出番だな!
709創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 23:32:55.26 ID:zFirDhiZ
魔法部隊つえぇな
どうやってこんな化け物軍隊相手に
自衛隊は建物を攻略するくらい優位に事を運んだんだ?

ここにいる魔法部隊が精鋭中の精鋭なのか?
710創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 02:39:44.06 ID:+Xs9lyBx
投下乙

魔法部隊は大平原などの開けた場所より
都市部など術者が伏兵として潜んでいられる場所でこそ最大限の効果が得られる、なんちて

実際これまで自衛隊が相手してきたのは帝国正規軍というか騎士連中で
魔法部隊は各竜王・・・というより今は炎竜王だけ・・・の配下だけかな?
ゾウガメ部隊(アルマジロ竜?)は雲海からの派遣部隊だけど
あれは個人で魔法使うより竜の魔性能に頼った職能集団ぽい

地上世界だけでこれじゃ雲海や地底世界はどんだけ厄介な存在がいるやら
711創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 15:25:16.77 ID:2tZiyBaq
ストーム1とか特撮にでてくる化け物に戦える人間クラスがダースクラス
712創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 17:26:53.54 ID:uYRHXFbD
>>707-708
はい、バイオハザードな状況です。
汚物消毒部隊さん出番ですよ! お客様の中に火炎放射器をもったモヒカンはおりませんか?
>>709-711
魔法の脅威ってその手数の多さと情報の少なさにあると思うのですよ
たとえば、誰が武器(魔法)を使うのかわかんないとか
あと、さすがに化け物と単体で戦える人間がダースクラスはいませんよー

思いつきではじめたファンタジー 「そらのいくさ」投下しますー
713創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 17:28:05.83 ID:uYRHXFbD
前回のあらすじ
イグニス「ただの政敵排除では面白くありませんね……どうせなら戦って消えてもらいましょう」

親衛隊「イグニス様のご指示だ。町の者に武器をわたし、逃げ場を奪え、歌を教えろ! 歌唱魔法だ! 死蟲の配置は万全か?」
アクア「歌唱魔法に死蟲……戦場の最低限の禁忌すら守らぬか」

 それに気づいたのは、シェル・ショックに見まれた士長だった。
「ムカデ?」
その巨大な蟲。それが頭の無い死体に近づいていく。
その死体は敵兵の死体。ミニエー弾と違い、1発で頭蓋骨を吹っ飛ばす力は5.56mmには無い。だが、それでも一度に何十発も食らえば吹っ飛ぶ。
その敵兵はクロスボウと斧を構えていた。
「あれ?」
シェル・ショック
彼は知識でそれを知っていた。
そして、周りからの自分の扱いを見て、なんとなく自分はそれになっているんだろうと感じていた。
だから、最初――幻覚だと思った。
震える指、震える手首、震える腕。震える両腕。
やっとの思いで構えた89式小銃。
でも、震える体は小銃の狙いを定めさせてはくれない。
「な、なんで……?」
引き金を引き、弾丸が飛び出す。
彼はそれをフルオートで撃った。
弾幕を作り出すときでもない限り、ましてやこの至近距離でフルオートは使わない。弾は無限ではないから。
ましてや反動というのがあるから。
でも、彼はフルオートで撃った。
だが、
「な、何で……なんで……」
彼は叫ぶ、恐怖に凍った心のそこから
「何で、首が無いのに近づいてくるんだよォォオおおおおおおおおおおッ!」
フルオートの5.56mmがそいつの足を吹き飛ばす。
当然倒れる。けれども歩みを……士長へと近づく歩みは止まらない。
宿主、新しい宿主候補、繁殖先、死体、造る。
宿主、新しい宿主候補、繁殖先、死体、造る。
宿主、宿主、新しい宿主候補、新しい宿主候補、繁殖先、繁殖先
目の前にいる――――。

 『選別の儀』
竜王を生み出すこの儀式の参加者はあらゆる身分、あらゆる老若男女が参加する。いや、参加させられる。
闇の墓所、あるいは光の都の開いた扉の先は、一切の光の無いくらい、暗い、何処までも暗い空間。その空間に参加者は――――

燃える町。戦略爆撃はあくまで大都市の周辺を狙った物だった。
ゆえに、この炎は敵が、すなわち連合帝國側が放った物。
それが何を意味するのか理解できる物はいない。
連合帝国側はもっとも原始的な武器を使った。
人が、文明を作り上げるその以前より存在した太古の武器。
人が、生命が、誕生したその瞬間よりあったであろうもっとも原始的な武器。
それは
             『恐怖』
                       であった。
714創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 17:30:16.97 ID:uYRHXFbD
イグニスは考えた。
敵の進撃の早さ、敵の技術水準、敵の空を翔る巨大な剣に鋼鉄のトンボ。
敵の攻勢のテンポに常にどのような行動をするのか。
イグニスは調べた。考えた。分析し、敵の状況を想像した。
イグニスの出した結論はこうだった。
『敵は瞬時に情報を共有する術を持っている』
ゆえに、考えた。これを利用できないかと
「人は弱い。だから剣を抜く。だが、剣はもろい。一人は弱い。だから群れる。群れは強い。だが、群れはもろい」
彼のやった事は、何が起きているのか理解できないくらいの情報の洪水。それも人ならば恐れるであろう情報の全方位波状攻勢。
もしかしたら、彼らは知っているかもしれない。歌唱魔法を、死蟲による死体兵の存在を。
そしてそれらの対処法も。
だが、数の暴力と動く物すべてが敵かもしれないという状況の中でそれを放り込めばどうなるだろうか。
おそらく敵は――――

後方の司令部は現場から送信されてくる数々の情報に青くなっていた。
『撤退するべき』  『増援を送るべき』
2つの意見が対立する中、藤崎陸将補は決断する。
「本官は増援を送る。まだ、上層部の確保が確実ではない。
最低でもこのリストにある大魔術大学院とやらの重鎮達は確保するべきだ。
我々はいまだこの世界の情報を知り尽くしている訳ではない。もちろん、このような状況になった以上、撤退するほうがよいと考えているのは本官も同じである。
だが、敵の未知の行動の数々。これらが何であるか調査するのにまたどれだけの時間がかかるか……。重鎮会議があった事は確かだし、そのために重鎮達が集まったのは事実だ。
まさか、自らの身柄を使った罠とは思っていなかったが……だからこそ本官は隊の全力を敵に見せつけ、この罠を踏みにじり、かつ重鎮達を捕縛するべきであると考える。
今回の作戦の失敗は隊員達の士気にもかかわる。なおさら、なんとしても敵の思惑を踏みにじる必要があるだろう」
こうして、増援が決定された。
藤崎将補の作戦プランは次のような物だ
増援を2派に分けて送る。
第1派はヘリ部隊であり、交代要員と補給、そして一時的な火力支援のために送るという物。
第1派出撃中に部隊を編成し、第2派を送り出す。
第2派こそが本命。
「二ノ宮一佐とカーツ大佐を呼べ。この戦いあの2人に任せよう」
「しかし、それでは都市全域を戦場に」  
「既に敵はそうしている。ならばそれに乗っかるまで」
「ですが、そうなれば撤収のときは?」
「ここだ。このポイントまで、第17旅団を進撃させろ。ここから撤収部隊との合流を目指す」
旧世界における世界秩序がWW3へとなる中、日本は万が一を想定した数々の準備の一つとして、新部隊創設というのを考えた。
しかし、日本政府にとって意外な事にそれに反対したのが陸上自衛隊であった。万年兵力不足に悩む陸自にとって、新部隊とやら創設のために各師団・各旅団より兵力を抽出するような事態を避けたかったのである。
そこで、政府が取った策が、即応予備自衛官の招集と司令部要員以外をすべて召集した即応予備自衛官による新部隊創設であった。
これにより、新たに第16旅団と第17旅団、そして第1独立装甲化連隊が結成された。
もっとも、この政府の行動に驚いたのが陸自の各師団・各旅団本部である。
何しろ、彼らはいざというときの兵力として即応予備自衛官に期待していたからだ。結局『即応』よりはワンランク落ちる『予備自衛官』の招集と自衛隊員募集ポスターに望みをかけるしかなくなってしまったのはなんとも。
ちなみに、政府の初期案が『3個師団の創設』であったのを考えるとちょっとは現実と妥協したといえるのかもしれない。
その第17旅団を動かすと? ほとんど後方支援しかしていない彼らを
「彼らも立派な隊員達である。本官は彼らを信じている。何か問題あるかね? それに、第2派に送る兵士達もまた、優秀だ。最近の激務で疲れているだろうが、次の休みを楽しむ為にもこの一戦、がんばってもらおう。
むしろ、彼らはそれを望んでいるのではないかね? いささか表現が悪いが、あの狂人達と勇猛果敢共ならむしろ望んでいるのではないかね?」
こうして、第2派に第1空挺団と在日米軍海兵隊第3海兵師団、双方の兵士達が投入される事になる。
715創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 17:31:09.79 ID:uYRHXFbD
作戦はこうだ。
戦略爆撃を受けていない都市近くの田園地帯に装備と共に空挺降下、地上から進撃する。

こうして決まった増援だが、その前準備を行う武器科はてんてこ舞いであった。
「ふざけんなよ、予定の無いこんな馬鹿にでかい作戦やんなー! 戦略爆撃でさえ、手いっぱいなのにぃ――っ!」
ヒステリー気味な武器科女性隊員は叫びながら次々と準備を行っていく。
「ん? いるのこれ?」
ASHIGARUシステムにランドウォーリア
「……数はたりてねーし……こんなもんより弾薬いっぱい積み込んだほうがいいんじゃね? って、誰よ、こんなCD入れてる奴!」
彼女のつぶやきは偶然にも近くにいた上官に聞かれる羽目になる。

 『皇宮』
現在、連合帝国皇帝がいる都市の名前は『ファーレンハルト』という。
だが、本来、帝国の首都は『帝都・アークアージ』という。
とっくの昔に自衛隊が制圧した都市である。
つまり、迫りくる自衛隊に対し、逃げ出し済みというわけだ。
ファーレンハルトは連合帝国成立前から存在する4つの帝国のうちの一国の首都であったためか、かなり内陸に位置しながらも皇宮が存在する。
なお、重鎮会議が開かれる都市はここから、数百キロ遠く離れた都市だ。
皇帝、そしてイグニス。
そして『地の竜王(テッラ)』に『風の竜王(ウェントス)』といった面々はみなここにいた。もっともテッラとウェントスは自分の部屋にいる為、イグニスの演説を聴くのは皇帝とその側近達だけ。
「皇帝陛下は大丈夫なのかと問いました。ですから答えましょう。大丈夫ですと。では、次に皇帝陛下が聞きたいのはきっとどうするのかというのでしょう。お教えしましょう」
次にイグニスが出した未来に皇帝は思わず驚愕に目を開かせる。
『歌唱魔法に死蟲、そして今以上に徹底した焦土戦術、敵兵が持ち込んだ疫病の意図的な更なる拡大、後は死神の歌を使い死の穢れで大地を汚染させ、瘴気を発生させます』
「……き、貴様は……しょうきなのか?」
「正気ですが何か? 大丈夫です。こうやって冬まで粘れば後はどうにでも出来ます」
「冬?」  「はい、冬将軍に泥将軍の降臨を待った上で」
そういって彼はカーテンを開く。
そこには空一面の翼竜騎兵がいた。
「彼らを使い、低空飛行から大攻勢を仕掛けます。敵の空を翔る剣には速度も飛べる距離も、高さも戦闘力も負けておりますが、ただの歩兵相手に負けはしませんよ。大丈夫。死蟲も焦土も瘴気もすべて操って見せます。
彼らがいかに強大な力を持つ軍勢といっても、戦には食料が必要です。
水が必要です。矢玉が必要です。それらは無限ではありません。徹底的に消耗させましょう、徹底的に攻め込まれましょう。冬が訪れればすべてが終わる。彼らの進撃も彼らの勝利も、何もかもが」
「……貴様、歌唱魔法が何故戦場で禁忌とされているか知っているか?」
「知っていますよ。理由は3つ。
1つ、それは本来神殿で神官たちが『演奏して』『合唱』して、人々を『癒す』ための物である事。ゆえに、戦いには向かない事。
2つ、非常に扱いが難しい事、そして一人の力では発動した力はとても弱い事。
3つ、それを戦場で使えば、何処までも際限が無くなってしまう。人は上機嫌意なれば鼻歌の一つも歌いますからね。歌を戦場に持ち込めば音を出す物は全部敵に見えてしまう」
「それを分かって、歌唱魔法を戦場に!?」
「何の問題があるのでしょうか? いいですか、子供達が親のために死ねば人間はとっくに絶滅しているでしょう。必要なのは親が子供達のために犠牲になる覚悟です。将来の兵士たちさえ、確保すれば連合帝国の未来は何処までも明るいのです。
たとえ、どれだけの人が死のうが、最後に連合帝国が残れば再び人は増えますよ。いずれ子供は親になるのですよ?」
「ぐ…………く、く……」
「陛下? どうなされましたか?」
「喰われた者が! 人間性のひとかけらも残らず喰い尽された奴らとはよく言ったものだ!」
皇帝はその場に会ったグラスを思わずイグニスへと投げる。けれどもイグニスはたった1歩、後ろに下がっただけで、グラスを交わした。
彼の微笑みはぜんぜん消えていない。
「陛下、落ち着いてください。あなた様は連合帝国そのものなのですよ? あせるのは結構。しかし人前でそれを見せないでください。あなたは皇帝陛下なのですから」
彼は心のそこから、そう言っている様だった。
716創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 17:32:27.09 ID:uYRHXFbD
終わりです。
トップを捕まえるだけの作戦がいつの間にか大規模な侵攻作戦に!
本末転倒か?
次回、自衛隊のターン!
717創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 17:52:18.74 ID:DNwqfgqy
投下乙
海兵隊の私物CDが「ワルキューレ騎行」ならかっちょええんだが
空挺団の誰かの好みがアニメソングCDだと、ちょっと...

いや、別にいいんだけどね、水木一郎やささきいさおなら

歌に魔力あるなら
混沌とした戦場にさらに逆ベクトルのカオスが吹き込まれて
竜王の意図した効果とは別方向に行きそうな気がする
718創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 10:13:27.34 ID:k/gA5x6l
乙です

しかし謀略王・・・確かに実力はあるかもしれないけど「何事もプラン通りに行く訳無い」が人生な訳で
意図を挫くチャンスは何時転がり込むか…だけど まあこのまま「日本人は皆殺しか奴隷になりました」でも良いけどね
「ファンタジーにはどんな縛りもない」って縛りなら

日本は現代装備はあるけど 核や長距離誘導弾などに欠けてる訳だし ひたすら縛りばかりだ
719創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 12:52:31.17 ID:B0SVP7eH
>>699
>ロビイスト(Lobbyist)とは、政府の政策に影響を及ぼすことを目的として、ある特定の主張をもってロビー活動を行う私的人物、あるいは集団である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%93%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88

どっかの誰かの代理人ってことで。
720創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 13:13:32.24 ID:W+bcc4ok
>>挺団の誰かの好みがアニメソングCDだと、ちょっと...
>>いや、別にいいんだけどね、水木一郎やささきいさおなら

JAM ProjectをBGMに戦う自衛隊とか・・・・・・いいかも。
721創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 13:37:18.64 ID:B0SVP7eH
何でもかんでもごっちゃにして流せば、擾乱だけは出来そうだなぁ…結果がどうなるか知らないが。
722創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 16:33:01.78 ID:Ul8XoNE5
つまりミンメイ・アタックか
723創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 18:10:58.81 ID:q8TetqBx
>>717
私物CDが「ワルキューレ騎行」
な ぜ ば れ た し
>>718
イグニスさんの思惑は・・・
>>719
ありがとうございます
勉強不足ですいません
>>720-722
つまり、バサラが出てくればいいわけですね!
俺の歌をきけー

思いつきではじめたファンタジー そらのいくさ 投下します
724創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 18:11:21.05 ID:q8TetqBx
前回のあらすじ
イグニス「冬まで粘るさ、戦場の禁忌? 知らんよ」
隊員「ゾンビに魔法使い、しかも以前であった魔法使いよりなんかよく分からんけどすごいやばい! どうなっとる!?」
陸将補「増援を送る!」

 増援第1派は赤く染まる世界を飛んでいた。
まもなく、太陽は沈み始める。
だが、燃え盛る大地が太陽を隠してしまうほど真っ赤に染まっていた。
―― いた、いた、いた、あれだ、あれだ、あれだ、イグニスの命令、あれだ――

竜は思う。町に火の手が上がるその瞬間までは隠れていろ、何があろうとも見つかるな。
町に火の手が上がったその瞬間より、ここの空を飛ぶ物はすべて叩き落せ。

「さて、そろそろ、暴れる頃ですかな?」
イグニスは夕日を見ながらそうつぶやく。
そうだ、おそらく敵はあの自慢の鉄トンボで脱出を図るかあるいは増援を送ろうとするはず。その進撃路に3頭しかいない自分に従ってくれる竜を1頭派遣する。
「もしかしたら、失われるかも知れませんが、問題ないでしょう。切り札は使うべきときに使わねば腐るだけですし」
だが、ヘリ部隊は竜を迂回した。簡単である。
強襲チームを派遣したときいなかった構造物がレーダーに映れば当然進路を変更するに決まっている。
そして、何が起きているのかの確認のために偵察機――RF−4EJ――が派遣された。
竜が見つけたアレとは偵察のために派遣されたRF−4EJの姿だった。

戦場に響くオーケストラ。ただし、それは銃弾や軍靴といった戦場オーケストラではなく、楽器によって奏でられる美しい旋律。
ここに来て、隊員達は気がついた。何に対して気がついたのか示した無線の当時の交信記録が残っている。
『――いいか、歌は実弾、楽器は大量破壊兵器だ!』
『――敵は「演奏」もしくは「合唱」する事で攻撃の手を増幅している模様!』
『――ムカデは優先して撃破せよ。奴らは死体の背骨に寄生する! 死体の背骨は徹底的に砕くか、焼却しろ!』
追い詰められ、武器を握る平民達は燃え盛る町の火の手から逃れようと宮殿へとやってくる。
だが、彼らが武器を持っている以上、自衛隊は彼らを受け入れる訳にはいかない。だが、
「曹長! どうするんすか! 撃って、死体を増やせばあのゾンビが、化け物が増えちまいますよ!」
「だから、その化け物になる前にムカデ野郎を見つけ次第叩き潰すんだ! ちったぁ、頭使え!」
藤上三等陸曹の泣きっ面を叩きながら曹長はその手の散弾銃の銃口を死体に取り付こうとしたムカデに向ける。彼の足には踏み潰されたムカデの残骸が転がっていた。
ゾンビの兵士は増え、歌を歌う兵士の数が増える。歌の魔法が発動しない場合が数多いが、一度発動したそれは演奏や合唱の調べによって強化され、隊員達に襲い掛かる。
特戦群の1個小隊の1個分隊は独自行動をとっていた。簡単だ。オーケストラの破壊。彼らは音のする部屋に躊躇無くカールグスタフをぶち込み、その場に大量の手榴弾を投げ込む。
爆発が終わった後はM4から発射される弾幕がオーケストラを完膚なきまで叩き潰した。
「……三佐、パイプオルガンです」  
「……巨大だな、武器でなければさぞかし美しい文化財であっただろうに」
そういいながら、彼はありったけの手榴弾をパイプオルガンの中に詰め込んだ。当然パイプオルガンは――――。

徐々に一度傾いた形勢は再び自衛隊側に戻ろうとした。唯一、敵が自衛隊を押しているのは『数』の要素だけだったのと、優先して排除するべき敵が誰なのか判別しにくいという点にあった。
だが、それは訪れる。
―― それは『戦士の理想郷(ヴァルハラ)』へと導く美しき死神――
―― Das Innere eines Wohnraumes.In der Mitte steht der Stamm――
――einerm?chtigen Esche, dessen stark erhabene Wurzeln sich weithin――
ホルンが、トランペットが奏でるそれ
―― der Stamm und die nach allen Seiten hin sich ausstreckenden ?ste durch genau entsprechende ?ffnungen hindurchgehen; von dem――
フルートが、オーボエが奏でるそれ。
タタタターン、ター、タタタターン、ター、タタタタァーン、ター、タタタターン!
『ワルキューレの騎行』
725創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 18:14:18.18 ID:q8TetqBx
「諸君、待ちかねた援軍だ、存分に喜べ!」
ヘリパイロットが興奮したように叫ぶ。
それは、増援第1派
アパッチが、無数のロケット弾を射出する。
一列に並んだアパッチの群れが放つロケット弾は目に見える死体の数々をその美しい火線で吹き飛ばした。
大音響のワルキューレはオーケストラの演奏や合唱を邪魔する。
大きすぎるその曲は歌う人間の神経や奏でる人間が音程を合わせる無意識の作業をかき乱す。
そうだ、歌唱魔法への対処法は非常に簡単なのだ。もっとでかい曲か何かをぶつけるだけでいい。
自衛隊は対処法を知らなかったが、想像する事は出来た。
『音』で攻撃する? ならこっちも『音』を出せばいいんじゃね?
能天気な後方の人間が考えたのだが、それは真理であった。
もっともそれを思いついたのは偶然にもCDを見つけた能天気な武器科の隊員であったのだが。
ちなみに、彼の部下の女性隊員は新たに追加されたスピーカーの装備に頭を痛めたそうだ。
さらに、ワルキューレがもたらした効果は続く。
リズムに乗る隊員達とワルキューレを口ずさむ隊員達
それが一定数以上いた事と、既に親衛隊が歌唱魔法を使う上で魔法が発動しやすいように魔力調整を行っていた為か、
それとも曲から連想するイメージゆえか、かの有名な映画、地獄の黙示録のワンシーンが小規模ながら魔法効果で再現される。
それは
『朝かぐナパームのにおいは格別だな!』
「何だ!? 今、誰か叫ばなかったか!?」
「いや、俺は叫んでないけど、見てみろよ、なんだかしらねーが、ゾンビ共がいきなり燃え出してやがるぞ」

交代要員たちと補給物資が次々と下ろされる。
疲れ果てた隊員たちがヘリの中に逃げ込む中
「どういうことだ?」
純粋な困惑
「この人たちも乗せていってください!」  「この人たちって……」
それはこの町の人々。
武器を捨て、もはやあきらめた人々だ。
武器を捨てた人々を自衛隊はもしかしたら敵かもしれないという心配をしながらも受け入れた。
この燃え盛る都市、何処にも逃げ場は無い。
というか、おそらくこの炎は逃げ場を奪う事と、ムカデのような生き物がここから拡散しないようにという為につけられた物だろうと彼らは既にそこまで行き着いていた。
こいつらは死体ごと燃やせばそれほど脅威ではない。
まぁ、燃やすのが非常に厄介なのだが、そこはプロ、足と手を銃弾で粉砕すると蹴って、燃え盛る建物に放り込む。
つまりだ、統率も連携もない数の暴力など、冷静に対処すれば、元からどうって事無いのである。
では、何故先ほどまで自衛隊が大変な目にあっていたかというと、ひとえに、情報の波状攻撃だ。
敵の未知の行動、未知の生き物が全方位からわさわさとやってくるその風景が瞬時になんらフィルタリングされずに共有され他結果、誰かの恐怖がそのまま全員に伝達してしまったからだ。
それさえ何とかなればごらんのとおり、町の外で指揮を取っていた親衛隊は全滅していた。
宮殿の内部、その奥で魔法にレバーアクションライフルを使って頑強に抵抗している親衛隊ももうじき粉砕されるだろう。
そんな、親衛隊が頑強の抵抗していたエリアにアクアはいた。
体中から吹き出る血。
「そろそろ、脱出いたしますか、アクア様、来ていただきましょう」
「こ、断る。貴様らがやろうとしている事は地の底の魔物たちを呼び出そうという行為だ。
死神の歌で大地を汚染すれば、瘴気が発生する。瘴気は疫病を媒介し、魔物たちを呼び魔物たちはいっせいに繁殖する。
それはさすがに見過ごせない。第一、どうやってここから脱出するつもりだ?」
「脱出する手段もなしにわたくしたちが活動していると思っていたのですか? イグニス様はすばらしいお方です。あの方がこの場所を会議場に選んだのにはわけがあります」
「抜け道か……」
アクアがそうつぶやいたところに一人の男がマリアのところに近づく。
「マリア様、もう持ちそうにありません。敵とわれらの鉄火杖の使い勝手がぜんぜん違います。矢玉ではあちらが圧倒的かと」
「そうですか。さぁ、アクア様時間がありません。少々、手荒なことになりますが、来てもらいましょう」
「既に十分手荒だとおもうがね」
彼女の皮肉も聞かず、ゴーデンタックを振り回しながらマリアは迫る。
726創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 18:15:43.18 ID:q8TetqBx
――『選抜の儀』
いつからそれが行われたのかはわからない。
旧世界、ヨーロッパの文明は森と戦って発展してきた。
うっそうとした巨大な森は文明の発達を常に邪魔し、森の中は闇の世界だった。人々は力をあやせて木を切り、村を広げ、町を作り、町を広げ、国を作った。人は自然と闘い自然を征服する事で文明を発達させてきた。
この世界の、ゴンドワナ大陸においてもそれは同じだった。
けれども――
人が、明日への希望を胸に抱き、森を切り裂いた先に
  それはいた
         人はそれの事を「竜」と呼んだ。

RF−4EJが落ちた。
それは後方の司令部はおろか、市ヶ谷の防衛省統合幕僚監部へも伝わった。すぐさま、司令部は近くを飛んでいたF−15Jに現状を確かめさせに現場へと向かわせた。
そこにそれはいた。
翼を広げる圧倒的なまでの暴力の化身。
夕日をバックにそれはいた。
グラスファイバーのような繊維で出来た巨大な、そう、そいつの体よりも巨大で、4枚の翼を広げ、それは雄たけびを上げる。

「……FOX1」
有無を言わさずF−15Jのパイロット達はミサイルを放つ。
だが、ミサイルは到達する前に次々と起爆する。さらには機体が奇妙なゆれを起こし始めた。
「何だ、これは?」
それは後に音波障壁と呼ばれる事になる竜が持つ防御能力の一つ。
いわば『音の防壁』である。
パイロット達は身の危険を感じすぐさま、チャフとフレアを射出、飛んでいく方向を変更する。
そして、それはあたっていた。
グラスファイバーのような無数の繊維状の羽。
翼はそういった羽で構成されていて、夕日の太陽光線が翼と羽によって収束してき――――そしてそれが放たれた。
それは何処までも美しい一筋の破滅の光線。
「……いったい……」
パイロット達は唖然とする。
「こいつは……何なんだ…………生き物をやめてやがる、こいつは」
一度撤収しようと方向を変更し、アフターバーナー。
しかし、竜はそれに対し、尻尾から銀色の光を噴出す。
後に知る。
何故、雲海で技術が進歩したのか、何故空の上で高度な技術文明を気づいたのか。
それは、かつての雲海には竜の死骸がたくさん散らばっていた事、そして地上よりも竜が多かった事にある。
人は竜に対抗するために竜の死体を研究した。そして、そこからさまざまな事を学んだ。
それは、地上では魔法と呼ばれ、雲海では円環の法則と呼ばれた。それは地上ではまだ知られず、雲海では科学と呼ばれた。
天災の化身、唯一神に最も近き“何か”
『竜』
音速の速度で逃げる戦闘機に対し、竜もまた音速の速度で追いかける。
人は望んだ。せめて、打ち破れなくても、縛る事が出来れば。
竜を封じ込める事が出来れば――――

『竜王』を生み出す『選抜の儀』、それは旧世界のオカルト知識を参照するとその正体が見えてくる。それは人間を使った○○。
人間を使った○○の儀式。
竜を封じる為、竜を縛る為、竜を制御する為の○○

かつて、平安の時代貴族達は、それを「ずそ」とも呼んで恐れた。
727創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 18:16:36.82 ID:q8TetqBx
おわりです
きっと、そのうちミンメイ・アタックが!
というか、増援第2派に出番はあるのか?
728創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 18:54:39.45 ID:GZYbvrfb
投下乙

ガメラが...ガメラがいればっっ(ぉぃ
729創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 20:33:55.93 ID:W+bcc4ok
>>私物CDが「ワルキューレ騎行」
>>な ぜ ば れ た し
まあ鉄板だしな。
730創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 21:58:06.48 ID:1iJYpqfK
竜はミサイル通じない+音速なのか…相当強いな
羽ばたきで音速超えてるんだとしたらすごいけど
たぶん何かの特殊能力で音速越えしてるんだろうな。

まぁ障壁の連続持続時間が鍵だろうけど。

さすがに竜1匹に戦術核使うほどではないかな?
どっちにしろ日本が転移したのが戦前なら勝ち目はなかっただろうね。平成でよかった。
731創る名無しに見る名無し:2012/03/22(木) 02:24:42.47 ID:BZGxaLYz
>>730
通常飛行には「円環」使っているかと
>636
>光り輝く黄金の後光の様な円環

襲撃や追撃に加速するときに
自衛隊機が観測した「銀色の光」が尾部から放出
あれを自衛官は「アフターバーナー」と表現してるけど
電磁力使ったプラズマ飛行(所謂UFO飛行原理)なのかもしれない

音の障壁や電磁加速を「竜語魔法:ドラゴンロア」とすれば
人間がつかえない類の特殊魔法に分類できるかな...

水の竜王アクアさんもなんらかの光の障壁作るようだけど >702
杖とかのアイテム補助あれば可能なものかも
732創る名無しに見る名無し:2012/03/22(木) 19:56:39.41 ID:OXxVqh/8
日本人の「竜王」も必要に迫られてそのうち出てくるのかもしれない、と最後の数行を読んで思った。
733創る名無しに見る名無し:2012/03/23(金) 00:08:27.06 ID:PTFVD6Z7
>>728-729
ガメラがいるという事は、ギャオスもいるんですね! レギオンもいるんですね!
イリスもいるんですね! って、何ですその天国と地獄!
見たい反面、すごい地獄な世界だ!
そして、鉄板でしたね! クソ、ひねればよかった!
>>731-732
なにやら綿密に考察いただいて、感謝です。
そして、おしい!
後、日本人の竜王は…………

思いつきではじめたファンタジー そらのいくさ 投下します
734創る名無しに見る名無し:2012/03/23(金) 00:09:14.73 ID:PTFVD6Z7
そらのいくさ 前回のあらすじ

増援第2派「ワルキューレ!」
F−15J「竜ぱねぇ」

 作戦が終了した。
作戦が終了してから3日後、防衛省の研究所で、政治家や官僚達の前で研究者は語る。
「これは驚異的な生き物です。他に例が無い」
「……それほどなのですか? このドラゴン」
分かりやすく、日本で、竜はドラゴンと呼ばれていた。
何しろ、ヨーロッパやらの伝説に登場するドラゴンに似ているのである。
日本人が創造する蛇みたいな龍ではなかったのだ。
「まずこの羽。太陽光を収束してレーザービームのように照射したという話もうなづけますな。これは非常にクリアなグラスファイバーに似た構造を持っています」
「報告によりますと、ミサイルが当たっても、1発や2発では落ちる気配すらなかったとか」
「でしょうな、これを見てください」
研究者が指差す方向には、電子顕微鏡が並んでいた。
「驚くべき事に、戦車の複合装甲を思わせる複合表皮というべき物が構成されていました。その厚みもまた、今までの我々の常識では考えられないほどの厚み、そればかりか」
研究者が取り出したのは厳重に封印された容器。
「何ですこれは?」  
「ドラゴンから取れた酵素です。これは窒素に反応して発火する性質が確認されました。また、ドラゴンの死骸から、この酵素をのためだと思われる血管、リンパ管に継ぐ第3の管が発見されました。
それらを考えるに、ドラゴンは擬似的な爆破反応装甲もどきを有している可能性があります」
「つまりは、アレか」
冷や汗をかきながら防衛官僚が懸念を口にする。その懸念は
「こいつは、戦車並み、下手すりゃそれ以上の装甲厚の複合装甲に爆破反応装甲で全身を多い尽くしていると?」
「下手をすればそうなります」
なるほど、道理で戦闘機パイロット達が必死になってぶち当てたミサイル1発や2発では落ちるばかりか逆に逆上させた訳だ。
「むしろ、私はこんな化け物に誘導弾をぶち当てたパイロットに賞賛をお送り対ですね……音の防壁が薄いであろう場所をカンで探し当てた訳ですから」
F−15JやF−4、F−2、F−15EJのパイロット達は必死になって戦った。
高射特科もまた、ありったけのそれを突っ込んだ。
竜は逃げる戦闘機を追いかけ、自衛隊の陣地に入り込んだのだ。
そして、竜のその巨体から考えて、飛行中の後部からの攻撃ならミサイルが当たるのではないかと考えたのだ。
そして、そのカンはあたった。
ただし、1発や2発当てただけでは竜は落ちなかった。むしろ逆上した。
けれど、高射特科の隊員たちはミサイルの当たった場所から吹き出る血をみてそこが弱点であると考え、そこに87式自走高射機関砲の砲弾をぶち込んだ。そして、対艦番町なんて呼ばれるF−2が90式空対空誘導弾を大量にぶち込んでトドメをさした。
けれども、損害も大きい。
「RF−4EJが1機、F−15Jが2機、F−4が3機、合計6機が撃墜、残った機体も戦闘に参加した機体は、音波障壁によって機体そのものが異常な振動に見舞われた為、急いで修理が必要。空自は頭が痛いですな」
「それ以上に頭がいたいのは財務省だよ……」
「いや、我々陸自も特に痛い。作戦機の数が減るのは航空優勢を確保して欲しい我々にとっても痛い」
官僚達がそう頭を悩ませる中、政治家達も頭を悩ませる。
「……やばいな、このままでは、嫌戦機運が高まってしまう」
「やはり、早急な戦争の終結が必要だ」
「遺族達への補償も考えないと……」
国民は日本が戦争するのを一応は納得している。
だが、勝利しているはずなのに、一向に生活は向上しないのだ。
むしろ軍事製品ばかりを作らされているといった感じがある。
特にそういう商品を作らない金融業界の反発は大きい。
政府は常に勝利している勝利しているといっている。けれど相手が手を上げないのだ。国民の中には第2次世界大戦時代の大本営発表ではないかという疑いを持つ物も出てきた。
開戦から2ヶ月。
国内情勢は依然不安定だ。
政界も、佐藤ら覇権派は内閣不信任案の提出を匂わせているさなかである。最前線もまた似たような状況に陥っている。
武器科の女性隊員のヒステリー気味な叫びが真実を物語っている
「足りない! やばい、この間の戦略爆撃にリソースを突っ込みすぎた! あと、捕縛作戦にドラゴン退治に弾を使いすぎた! このペースで戦っていたら、1週間持たない! 陣地を直す為のセメントも弾も足りない!
難民達の食料問題だってあるのにー!」
735創る名無しに見る名無し:2012/03/23(金) 00:09:58.22 ID:PTFVD6Z7
だが、そんな最前線や政治家達の予想もつかないほうに事態は変わろうとしていた。
いや、現在進行形で変わろうとしていた。
日本が変化の全貌をつかむまで1週間
連合帝国の崩壊は音を立てて現実の物になろうとしていた。

イグニスの親衛隊はイグニスに支持されたとおり、今まで以上に苛烈な焦土戦術を展開するエリアとそうではないエリアに分けて焦土化を勧めてきた。
田畑を焼き、用水路を破壊、井戸に毒を投げ入れ、わざと疫病に感染した死体をばら撒いた。将来の兵士達を確保する為必ず子供達もまた確保した。
当たり前だが、備蓄の倉庫はすべて燃やした。
死蟲の入った樽を各地に設置し、それが開放されたときに備えて、油をしみこませた藁束を各所に置いた。
そして、そうではないエリアには逆に防御拠点の数を増やした。
兵士達を動員して、誰も入れないように、誰も出れないように封鎖した。
こうすることで、最低限レベルの食糧不足への対処と、戦後、焦土化したエリアへの食糧依存から来る影響力を強めようというのだ。
けれどもこれに反発した勢力があった。
『革命軍』である。
でも、革命軍単体ならば問題は無い。実際イグニスはすぐに指示を出し、革命軍に対処する行動に出た。
けれども、それはあることが原因でイグニスが床に臥せった瞬間崩壊した。
イグニスが倒れた原因、それは――――

話は、あの日、すなわちトップを捕まえる捕縛作戦の最終段階にまでさかのぼる。
「がぁぁ、この、ババア! ああ、あたしの手が、あたしの手がぁ」
マリアが髪を振り乱しながら右腕を抑える。
右腕は大出血をしていた。
「あたしの、手が、指が、指がぁ……」
「ふん、あいかわらず人はまずいな」

『選抜の儀』
それは、老若男女が家族ぐるみで参加させられる。過去への思いを断ち切る為だそう。
明かりが一切差さない墓所、あるいは都の中に入って……扉は閉められる。再び扉が開くのは1年後。
中は、地下だ。水くらいはあるかもしれない。もしかしたら雑草くらいは生えているかもしれない、もしかしたらねずみくらいはいるかもしれない
でも、水は無いかもしれない。雑草もないかもしれない、ねずみもいないかもしれない。
明かりは何処にも無い。何処までも暗いくらーい場所。
閉じ込められたのは数十人の人間達。
一応、彼らには1人2日分ずつ食料が渡された上で中に入れられる。
そして彼らは――――。

『皇宮』
イグニスは仕事をしていた。そこに入ってきたのは、1人の竜王。
「おや? 『地の竜王(テッラ)』ではないですか」
15年前死んだ先代の『地の竜王(テッラ)』の後、その立場を継いだ竜王は、杖を持ち、フードをかぶった若い落ち着いた女性だった。
もっとも例のごとく見た目どおりの年齢とは限らない。
「……イグニス、アクアは?」
「『水の竜王(アクア)』さんですか? 彼女ならおそらく会議のほうに行ったのでしょう。仕事熱心な方ですから」
「……そう」
物静かな態度。普段はアクアと同じ大魔術大学院にいる彼女はその言葉の直後珍しく怒りを見せた。
「そうやって、政敵を排除してきたのね」
「おや? テッラさん、人聞きが悪い。それに笑いなさい。人間笑顔が大事ですよ。常に『笑う側』でなければ幸せにはなれないんですよ?」
「……じいさま、先代様が亡くなってから私はあなたに干渉しない姿勢をとってきた。けれど、もしアクアの次が私だというのなら、容赦はしないし、それにアクアは大事な友達だった。報復の一つ……する権利ぐらいあるよね?」
「それはまた、怖い話だ」
「あ、イグニスおにーちゃんにテッラのおねーちゃん、こんなところにいた!」
そこに部屋の扉を開けて入ってくるのは『風の竜王(ウェントス)』
彼女は見た目も言動も精神年齢も同じで子供だった。実年齢はともかく。
「怖い顔して何をしているの?」  
「おや、ウェントスさん、今日も元気ですね」
「うん! 二人とも喧嘩したらいけないよ! みんな好きだから喧嘩はだめ!」
736創る名無しに見る名無し:2012/03/23(金) 00:10:24.34 ID:PTFVD6Z7
「ハハハ、ウェントスさんは元気一杯だ。わたしの事も好きなんですか? ウェントスさん」
「うん、大好き! でもー」  「でも?」
「テッラのおねえちゃんとアクアのおねえちゃんのほうがもっと好き! だって2人とも、歯ごたえがあって『美味しそう』だもん!」

先代のテッラは竜王たちからじいさまと呼ばれ慕われていた。彼の言葉が残っている。
曰く、竜王、その本質はただの『呪い』だと。
竜の力を縛る為、竜の力を封じ込める為の呪詛だと。
『選抜の儀』――――それは『蟲毒』
知らない者はきっとこれから先も知らないほうがいい暗黒の儀式。

竜王とは
「ひぃ!」
「なんじゃ? そのおびえた目は、わしを捕まえるんじゃなかったか? マリア」
『喰った側』であり
「へ、平気で、人間の肉を! ……人間らしさは何処に言ったのですか?」
「ぁ? そんなもん、あの暗闇の中で失ったよ。あの暗闇に人間らしさなんて喰い尽されたよ」
『喰われた側』。
2人がにらみ合い、恐怖に駆られた親衛隊の一人が、レバーアクションライフルの銃口をアクアの額へと狙いを定め、スタングレネードが投げ込まれた。そして、現場に流れ込む自衛隊員たち。
マリアは助かった。けれどもそれは敵国の手に落ちる事。
アクアもまた助かった。最もそれは敵国の手に落ちる事で訪れた物だったが。そして、マリアとアクアの戦いが終了した頃、テッラとイグニスのにらみ合いもまた終わりに近づいてきた。
はしゃぐウェントス。その部屋に入ってきたのは皇帝とその側近達。
「テッラ、ここにいたのか、探したぞ」
「皇帝陛下、いかがなさいました?」
「帰るぞ」
そういうと、皇帝はテッラの手をつかみ部屋を出ようとする。
「待ってください、陛下、帰るとは? 遷都ですか?」
とめるイグニス。彼は言葉の意味が理解できず皇帝に意味を聞く。
「帰るのだ、国に」  「何をおっしゃいますか陛下。ここが陛下の国です」
「いや、もう、わしの国ではない。わしは退位する」
「!? こ、こんな時に退位を? いけません、政が混乱いたします。どうしてもというのであれば、今すぐにでも選帝侯たちを集めて、次期皇帝陛下を選ばなくてはなりません。せめて、選帝侯たちが集まるのを待ってから」
「その必要は無い。次の帝位は決めてある」
「!? 陛下、何を言って――」
「次の帝位は息子が継ぐ、心配はいらん。選帝侯たちの干渉など無い。なぜなら、息子が継ぐ帝位は150年間停止していた故国、『地の帝國』の帝位だ」
「へ、へいか……? それはどういう」
「『地の帝國(テッラ)』は連合帝国より分離独立する。もう、貴様のやり方にはついていけん。連合帝国は貴様が好きにするがいい」
そうはき捨てると、皇帝は部屋を出て行こうとする
「お、お待ちください、陛下、蛮族が怖いのですか!? ご安心くださいと申したはず、冬まで粘れば――」
「テッラ」  「はい、陛下」
イグニスが最後まで言葉を言う前に出された指示。
テッラはそれに従い――――
轟音。
駆けつける近衛兵と親衛隊。
「イグニス様、イグニス様、イグニス様! 猊下、気を確かに!」
イグニスの着ているものは燃えこげ、イグニスもまた全身から血が噴出していた。
「お、おまち……くだ……さい、陛下。なにゆえ……今、なのです……か? 冬まで待てば、それに、れ、、、ていこくの……みら……」
「イグニス様、傷に触ります! 誰か、早く医者を! 大聖堂の『神聖合唱団』を呼びなさい! 猊下、お気を確かに!」
そう叫ぶ親衛隊に所属する女性。
何が起きているのかよく分からず目を白黒させている『風の竜王(ウェントス)』
そして、イグニスに攻撃的な魔法を放ったテッラと皇帝がその場にいた。
駆けつけた近衛兵はどうしていいか分からず呆然となる中、親衛隊は剣を抜く。だが、
「ま……て、その……つ、る、ぎ、をおさ……めなさい」
「猊下!」  「陛下、ごらん……しんですか?」
「……ふん、好きにするがいい、イグニス。どうとでもとるといいさ」
そういって皇帝とその側近達は出て行く、その後を追うテッラ。
しかし、彼女は一度だけ振り返る。
「ウェントス……自分で選びなさい、自分で考えなさい。どうしたらいいかを」
そして、彼女もまた部屋を出て行く。
737創る名無しに見る名無し:2012/03/23(金) 00:10:53.27 ID:PTFVD6Z7
皇帝とその側近、そしてテッラの足音が多くの者達に連合帝国崩壊の足音に聞こえたかもしれない。
そして、唯一それに対抗できたであろう人物は直後、気を失った。
彼はしばらくの間、こん睡状態に入り、情勢は一気に変化する――――。

彼が目覚めた時、すぐに出した指示は簡単だった。
それはある連中を使った決戦。
「……あの連中は……信用が、、出来ません、、ですが……切り札、腐らすのはさらに問題だ。冬まで持てばいいのです。けれど、こうなれば……士気が下がるでしょう。粘れなくなる……なら、ば、小さくても1勝が必要です」
こうして、義勇兵という名目で派遣されていた、雲海のゾウガメ部隊に出撃命令が下る――。
738創る名無しに見る名無し:2012/03/23(金) 00:11:46.26 ID:PTFVD6Z7
終わりです!
ちなみに、増援第2派のお仕事は中止されました。
空挺団も皆様、海兵隊の皆様お疲れ様でした。
739創る名無しに見る名無し:2012/03/23(金) 01:59:55.49 ID:9OJom+NI
>>738
投下乙
凄い速さの状況変化
水の竜王が自衛隊側につけばいくさの趨勢はほぼ決まったかな?

「雲海」がこの状況で火の竜王側につくとは考えづらいが...
焦土作戦を平気で使う奴に協力しても「雲海」が手に入れるのが
瘴気に満ちて魔物跋扈する大地じゃ割に合わない
740創る名無しに見る名無し:2012/03/23(金) 10:19:21.50 ID:IxO+xVm2
いいですねえ、この計画を立てれば立てるほど思う通りにいかず泥沼化の流れ。
こういうgdgd感大好物です。
タイトルも決まって、ますます続きが楽しみに、期待しております。
741創る名無しに見る名無し:2012/03/23(金) 13:16:15.53 ID:5pfXx60A
投下乙です。陛下どうしたw
テッラに唆されたのか、それとも連合帝国がイグニスの私物と化していた事に嫌気がさしたか。
742創る名無しに見る名無し:2012/03/23(金) 21:48:26.88 ID:5NQIt86i
投下間隔早いなー。GJ
しかしいよいよもって竜の性能がやばいな。
連合帝国以上の雲海国家相手には核使用がいよいよ現実味を帯びてきた感がある
まぁ竜に何か弱点があるのかないのかも分からんからまだ早いか。
743創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 01:13:37.94 ID:bYgvwF6W
>>739-740
雲海の介入は何処までなんでしょうかねー
ありがとうございます。gdgd感のある連合帝国に勝ち目はあるのか?
>>741-742
もう、何もかもがいやになった皇帝にささやくテッラの声が!
そして、竜の弱点……まぁ、弱点と呼べる程じゃないんですが、無い事はない……?

唐突に思いついたファンタジー 「そらのいくさ」 投下します
744創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 01:14:03.60 ID:bYgvwF6W
そらのいくさ 前回のあらすじ
研究者「どらごんぱねぇ」

皇帝「もうやだ、退位して分離独立する」
イグニス「ちょ、おま」

「……このタイミングでか?」
藤上総理大臣の青ざめた言葉がすべての状況だった。
『――雲海、天上の三大国家が一角、偉大なる救世連邦の総統より、地上の日本国宰相閣下に……』
「何故、このタイミングで」
「まったくです。このタイミングで、このような親書など……雲海とやらは何を考えているのでしょうか」
「しかも、内容が内容だ」  
「覇権派が騒ぎますぞ、下手をすれば護憲派も大きく反発するでしょう」
「だろうな、『日本と連邦のゴンドワナ大陸の分割植民地化』なんて」
そこに入ってくる、外務省の官僚。
外務大臣に耳打ちし、外務大臣が頭を抱えた様子で報告をしてきた。
「総理、連合帝国からの分離独立を宣言した『地の帝國』の国境線上のエリアにドラゴンが出現、2つの町が焼きつくされたそうです。
さらに、ウニウェルス神聖連合帝国は先ほど、正式に連合帝国の崩壊を宣言したとか」
「は? 連合帝国自身が、自分は崩壊したと?」
「そして、これより、偉大なる統一事業を開始すると、今よりウニウェルス神聖統一帝国の建国を開始すると……」
まもなく、開戦より3ヶ月目に入ろうとしている時期、戦局は異常な方向へと変わり始めていた。

最前線。
正確には最前線だった場所だ。いまや戦線は後ろに後退しようとしていた。
単純な話である。連合帝国内部の内紛で敵の攻勢はしばらくないと思われた。そこで拡大しすぎた戦線を一度整理する事になったのだ。
もっと正確に言うならば、占領地を独立させるか、あるいは周辺の国に併合してもらったのだ。そして、本当にリソースを注ぎ込むべき場所に戦力を集中させようというのである。
もちろん、それではくるかもしれない連合帝国の攻勢に耐えられないかもしれない。そこで、日本はある軍事支援をすることにしたのだ。
それは――――

「お、来た来た」
外務省の役人とその護衛という名目の自衛隊員と警察官達はその方向を見る。そこには、トラック(大部分が中古車)の列がやってこようとしていた。
そう、日本の軍事支援というのがこの大量のトラックの無償供給と
「うん、きれいにされているな、前は返り血とか残ってたからな」
連合帝国との戦いで回収された連合帝國側の武器の破格の安値での提供。もっとも、ある意味当然だが、こんなもんより銃を要求する声も大きかった。
そこで
「んー、いやー昔クレー射撃ってのやった事あってね、なつかしーな」
「懐かしいじゃないですから、はやく受領の判子お願いしますよ」
大量の
「二連式散弾銃ね……こんなに造る余裕あったんかよ」
「内地では、こんなもんじゃなくて、エアライフルを供給しようって話になっているみたいっすよ」
「エアライフル?」  
「ええ、火薬の知識を渡さなくてすみますし、ショットガンよりもエアガンのほうが作るノウハウあるでしょう。まぁ、これだって弾薬は全部日本もちで火薬の知識を渡すつもりないんでしょうけど」
町工場がこの1ヶ月、四苦八苦して造った大量の二連式散弾銃。
確かに、言われるとエアライフルのほうがいいように思えてしまう。
だが
「ダメダメ、アレはフレーム曲がる。見ろよ、トラックのタイヤを。古い性もあるがでこぼこ道でぼろぼろになってるだろ。ここはアスファルトの道路がある世界じゃないんだぜ? せめて砂利道でいいからまずは道路整備からしなきゃ話にならん」
「フレーム曲がるって言ったら、銃だってそうじゃないですか」
「エアライフルの場合、下手すりゃ銃より構造が難しいじゃねーか、銃よりも曲がる可能性が高いわ」
745創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 01:14:42.51 ID:bYgvwF6W
日本は道路整備も現地に申し出たが、それは断られた。
街道を外国に整備されたらたまらんらしい。もっとも日本が開放したのは日本の占領地であるため、あらかじめ自衛隊の施設科ががんばってくれた道路があるのだが。
後は
「おせーな、軍事顧問団」  「この国の留学団も来ませんよ」
「……留学ね、聞いた事無いよ、自動車教習所留学なんて」
「運転できる人材がいなかったらトラックを供給した意味が無いでしょ」
「あのー、それよりもアレが気になるんすけど」
「ん?」
指差された方向には明らかにバリスタと思わしき物がついた車両。おまけに鉄板で補強されている。
「…………『武装車両(テクニカル)』?」
「……ついにTOYATAも軍事メーカーになったかー」
ちなみに、ぴかぴかに磨き上げられ気合の入った社名エンブレムは『HONDA』とあった。TOYOTAではなかった……。

今回の戦争において、ほとんど出番の無い人たちがいる。
それが、警察と海上保安庁。そして海上自衛隊。
警察と海保は仕方ないにしても海上自衛隊は自衛隊である。
彼らがやる事は日々、海保と共同で海を測量して新しい海図を製作する事と、新世界における航路探索であった。
後は、大陸に軍事物資や人員を運ぶ程度か。
しかし、ある事情から海自はおろか海保はなきそうになっていた、それは…………
「冗談……ですよね?」  「ああ、冗談だと俺も思いたい」
「PMCと保険会社と総合商社をくっつけたような企業を作るから、海自と海保はそのお手伝いをしなさい……何の冗談ですか!?」
「じゃぁ、お前はこれだけの広い海域を海保と海自だけでカバーできると思うか?」
今回の戦争のために、日本側に着いた国々は一部を除いて基本的に沿岸の小国ばかりだ。彼らとの交易路の安全はなんとしても確保しないといけないのだが……。
「………………それはちょっと」
「だから、政府は民間にやってもらおうって発想らしい」
「まずくないですか? 企業が力を持ち出したら」
「だから、いろいろと規制案も既に考えているらしいし、武装のレベルも制限するらしい。基本的に帆船海賊1隻程度が相手で、それ以上は海自に海保だとさ」
そんな会話をしている海上自衛隊第2護衛隊群に所属する2人は母港への帰りの船の中で頭を抱えていた。
帰りの船といっているのはこれが、護衛艦ではなく、ミサイル艇だからだ。
はやぶさ型ミサイル艇、しらたか
本来は護衛艦隊のほうの要員である2人がこれに乗っているのはひとえにちょっとした人事異動が絡んでいた。
まぁ、海軍視察といえばいいのだろうか。
新世界の海軍情勢を詳細にレポートせよという名目でドックで眠っている護衛艦隊の要員に仕事を与えたのだ。
何しろ、軍艦は非常に高い船舶である。海図が無い状態で動かして座礁してもらっては困るというわけだ。
「はぁ……」
彼らはいろいろと腐りそうな思いだった。けれども、それは後に始まるロディニア大陸への干渉戦争で解決される事になる。
最もそれは、数年先の事だが。
そんな彼ら2人の乗る「しらたか」に突発的な命令が下る。
不審船がいるとの事。海保が向かっているが一番近いのがしらたかだとか。
一応、権限の関係から海保の職員も数人のっているしらたかは現場へと強行する。2人を乗せて――――。
何処もかしこも、少しずつ平和へと傾こうとしていた。
連合帝国との戦争はいまだ続いているのに。
746創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 01:15:03.71 ID:bYgvwF6W
そして、イグニスの陣営も万が一を想定した行動をとっていた。
「ディレート殿下、これを」
「イグニス……そなた」
「ウェントスさんにはこれを」
「イグニスのおにーちゃん?」
「ウェントスさん、あなたに重要なお仕事を頼みましょう」
病床のイグニスは上体を起こし、2人に何かを渡していた。
「何が起きようと、殿下を守るのです。ウェントスさん、あなたは竜王です。あなたは竜を1頭も従えていない。ゆえにわたしの竜を1頭あなたに授けます。
いいですか? 渡された力や竜を使い、これから何が起きようとも片時も殿下のそばを離れず、必ずや殿下の身をお守りするのですよ?」
ディレート
皇族の一人であり、次期皇帝として選帝侯イグニスが押していた人物だ。
「殿下、わたしの親衛隊より1個聖戦士兵団を、近衛からは黒薔薇騎士団を出します。殿下は明日の朝には『地の底』のラーフェルムに向かってもらいます」
「イグニスのおにーちゃん!? ダメだよ、地の底には魔族がいるんだよ? 魔王がいるんだよ?」
「大丈夫です、ウェントスさん、ラーフェルムは地の底唯一の人間大国です。そこの『征服の竜王(ティサ)』はわたしの友人です。彼を頼りなさい。この手紙を見せればきっと力になってくれるでしょう」
「イグニス……大丈夫なんだな」
「ええ、わたしは『火の竜王(イグニス)』ですよ。必ずや祖国の危機救って見せましょう。そして、殿下をお迎えに参ります」
そういうとイグニスは小さく呪文を唱え、一つの杖のようなそれを出す。
「ウェントスさん。これはじいさま、先代のテッラの骨と皮を一部に使った杖です。竜王は、骨も血も、皮も肉も、髪の毛すらもたとえ、死んでも竜王という存在の一部であり続けるのです」
そこまで言うと、彼はそばにあったナイフで自分の腕を傷つけた。
「イグニス!」
「大丈夫です。ほら、これで私の血もつきました。いいですか? イグニス。これはじいさまとわたしの力と思いが詰まった杖です。これをあなたに渡します。だから、必ず殿下をお守りするのです。大丈夫、わたしは常にその杖と共におりますよ」
「イグニス、大丈夫なのだろう?」
「はい、世界16人の竜王の一人もいない蛮族の国などには負けません」
イグニスはそこまで言うと、そばに立っていた、親衛隊の一人とディレートに使える近衛兵の一人に頭を下げる。
「……後を頼みます」
「猊下……必ずお待ちしております。すべてが終わり、殿下をお迎えにくるあなたを」

ウニウェルス神聖連合帝国(統一帝国)の亡命政権の用意は整いつつあった。

防衛省のとある研究所の一室
「教授、これは」
「うむ」
2人の研究員は以前回収された陸亀の生体兵器の残骸を見ていた。
「以前はこのバリスタらしき物ですらよく分からなかった物だ。だが、ドラゴンの死体で分かった事がある。おそらくこいつはガウスキャノンのたぐいぞ」
「では? やはり……」
「…………ドラゴンは音速で飛んでいた。その原理は我々が知る科学理論に無理やり当てはめて考えるとMHDの理論が一番近い。
けれど、あくまで強引に当てはめるとMHDで納得できる程度。だが、同時にMHDの考え方をすればだいぶ納得できる事ばかり。『磁気流体力学(MHD)』ならぬ、『魔力流体力学(MHD)』でもあるかも知れんな。この世界には……」
「……確かに魔法がある世界だ。可能性はありますね。ですがそれ以上に分かる事があります。…………このバリスタらしきものはちょっとしたECMになる可能性を秘めているという事ですよ」
「だろうな、このバリスタに一番近い物は、我々の言葉で言う『コイルガン』であろう」
2人の研究員の研究は続く。
747創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 01:16:04.27 ID:bYgvwF6W
終わりです!
第1部連合帝国も佳境に入りました!
748創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 02:08:10.26 ID:cDCOo3TH
カノントータスを思い出す
昔の愛機だった
749創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 11:35:44.29 ID:acKsHij8
更新速度パネェ…乙

最近思うけど
国転移ものって
2,3世代にわたるくらいのものにした方が自然だよな。

デカい戦役が終わってその後10年20年経過して、
新たな領土の開発・発展が進み、
日本の文明が世界中に影響を及ぼし始めたところで
また何かが起きる…
みたいな感じでさ。

あと転移先にはアメリカがないから
日本も将来的に本格的に軍事技術開発を進めなければ
いけなくなると思うんだが、その場合開発される新兵器候補ってなにがある?
750創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 11:46:25.93 ID:acKsHij8
…ちょっと思ったんだが、軍需製品を作りまくりってことは
逆に失業率は下がってるのかな、この世界。
751創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 11:56:54.61 ID:VsAXph6Y
旨みの少ない軍需に頼る恐ろしさは理解できるだろう
民需関聨の企業に臨時の部品発注くらいはするだろうが
設備投資と恒常的な需要が必要となるレベルではなかろう
752創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 12:17:17.04 ID:ly63rJkO
投下乙
投下間隔の早さもさる事ながら事態の進展はぇぇぇーっ!w

連合帝国崩壊は日本国の望むところだが
神聖統一帝国の建国と「雲海」の介入が予想以上の巧妙さで感服しました
あと忘れられそうだった覇権派と護憲派の出番もありそうで楽しみにしてます

>>世界の16人の竜王
地上界に4名、雲海に10名、地底の人間国に1名か...おや?
753創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 16:33:41.23 ID:ZH728cG3
竜王=人間とは限らないぞ。
地底人の中にも竜王がいるのかもしれん。
754創る名無しに見る名無し:2012/03/25(日) 01:20:15.09 ID:cxvKpZMZ
>>753
いや、普通に4カ国連合からはぶられた国に居ると見るのが妥当だろ
755創る名無しに見る名無し:2012/03/25(日) 01:49:33.09 ID:jlwTQwod
恐竜人類とか
756創る名無しに見る名無し:2012/03/25(日) 09:04:18.09 ID:eGCH2paJ
ファンタジーだから魔族とかドワーフとかそういうやつらがいそう。
757創る名無しに見る名無し:2012/03/25(日) 18:19:51.36 ID:Iob00NJV
海上護衛をPMCに一部委託するとか・・・タ○ティ○ル○アにもあったような・・・
758創る名無しに見る名無し:2012/03/26(月) 00:34:35.13 ID:HrNZYj4/
私掠船・・・・
759創る名無しに見る名無し:2012/03/28(水) 13:19:55.62 ID:o1RhZqV6
>>749
戦前の日本が転移するなら、その後の社会、技術とかは今の時代から想像できるけど、
現代日本の未来を想像するのは難しいのでは。
760創る名無しに見る名無し:2012/03/28(水) 19:48:20.93 ID:bHG8cfc3
>>759
ある程度攻殻機動隊とかを参考にしてやっちゃえばいいと思う。
未来のことを断言できる人はいないからそこまで厳密に考えなくても
違和感はないかと。

それにいったん元世界と切り離されてるから技術発展も思うようには進まないだろうし。
特に軍事面ならアメリカが一人突っ走ってる状況だから、
異世界で数十年たって、アメリカが今研究中の
兵器が現実化した…程度でいいと思う。
761創る名無しに見る名無し:2012/03/28(水) 20:17:27.44 ID:xHzO6iuG
>>760
おなじ作家の「仙術超攻殻オリオン」が
ファンタジーとして異世界テイスト満載でええなw
762創る名無しに見る名無し:2012/03/28(水) 22:06:50.32 ID:bHG8cfc3
>>761
そんな作品があるとは…知らんかったわ。dクス

いろいろあるけど世代をまたぐ理由っていうのは、
実質的に移転後に戦乱ばっかりが続いてたら
いくら日本が一強状態でも、疲労が激しいだろうってことが一つ。

もうひとつは対外債権が0になった状態だから貿易とかをしたり、
あるいは新領土経営をしなきゃいけないはずだけど
領土経営は農業するにしても落ち着くまでに10年はかかると思う。
貿易のほうは本格的にいろいろと電化製品を輸出するために
相手国を文明開化させないといけないから、これは20〜30年はかかるだろう
これらの理由からある程度スパンの長い話になる方が自然じゃないかと思う。

763創る名無しに見る名無し:2012/03/28(水) 22:15:24.90 ID:xHzO6iuG
>>762
「大量生産・大量消費」を前提とした物質文明と
「大地の恵みに感謝」を根本とした精神文明との衝突が予想されるなぁ>相手国を文明開化

白人思想を真似て失敗するんジャマイカ
電化製品輸出→発電施設などインフラ輸出→資源獲得で現地と摩擦→気がつけば潜在敵つくりまくり
764創る名無しに見る名無し:2012/03/28(水) 23:21:20.82 ID:F8SX5hiG
>>763
アメリカ人に生まれたかったの?って感じのバナナ予備軍が凄ぇ多いんだよな、仮想戦記作家
765創る名無しに見る名無し:2012/03/29(木) 20:18:18.14 ID:L3ipfrjP
>>763
自然と共存の文明、現実世界では日本を除くとほとんどないからな…。
あとは南国の島々くらいじゃなかったっけ?他は中世以前から森林伐採しまくりだったはず。

つーか敵対国とかならともかく貿易をする友好国で
資源獲得で現地と摩擦ってどうやったら起きるの?某国じゃあるまいし。
さすがにエルフみたいな明らかに森林を大切にする文明とかを相手に
無理にインフラ輸出とかしないだろ。誰でも火種になるとわかるのに。

エルフほどわかりやすい事例でなくとも
たとえば日本でいう霊峰のような信仰がある自然をを開発します!→強引に開発
みたいなことはしないと思うけど…

766創る名無しに見る名無し:2012/03/29(木) 20:26:31.04 ID:SYSkhJIQ
日本だって製鉄黎明期や朝廷の大陸系勢力、戦乱の時代辺りは…
特に中国地方、関東地方は非道い有様だったらしいから忘れちゃマズい
深刻な失敗と深い反省が無駄にならなかったのはご先祖様万歳
767創る名無しに見る名無し:2012/03/29(木) 20:58:46.53 ID:L3ipfrjP
>>766
まぁほかの国と違って植林の文化があるのは大きな特徴といっていいと思う。
レバノン杉がなくなって砂漠化したのもそういう文化がなかったせいだし。
768創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 02:16:55.95 ID:ATobl/lr
>>765
>>つーか敵対国とかならともかく貿易をする友好国で
>>資源獲得で現地と摩擦ってどうやったら起きるの?某国じゃあるまいし。

「某国」が中国かアメリカなのかの認識にもよるが
「白人文化」で判ると思うけど建国時代はともかく、その後ネイティブ保護区でのウラン採掘や
オーストラリアでのアボリジニ文化の破壊の後遺症は知ってて損は無い
F世界で資源採掘するなら現地のペースに任せるより日本本国から企業体と技術者派遣するのは考えられるでしょ
エルフならわかるけど現実世界でそれらのような精神文化もつ共同体を
「文明開化してやる」の意識で乗り出したらどうなるかの想像力は働かしてもええんでわ?

>>自然と共存の文明、現実世界では日本を除くとほとんどないからな…。
>>あとは南国の島々くらいじゃなかったっけ?他は中世以前から森林伐採しまくりだったはず。

ここ最近TVでも紹介された「幸せ指数」で有名になったブータン忘れているがなw
日本から見れば電線もろくに張り巡らしていない後進国とみられがちだが
国民が「物質的便利さと心の豊かさを比較して、後者に価値観置く」というのに合意形成の手間惜しんでいない

まぁ「文明と文化」は「物質と精神」「目に見えるものと見えないもの」と大雑把に分けるのは乱暴だけど単純化して判り易く、てことで
769創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 02:59:45.91 ID:L3qMr2QP
>>768
つまり資源を吸い上げて文化や教育を投下出来れば素晴らしい。
奴隷を輸出が盛んな頃のアフリカの王国相手の商売みたいに、商品生産に必要な道具を売り込むのもまぁ良し。
次につながる形で搾取しないと駄目よね。
770創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 13:05:43.60 ID:bnOaJ3KH
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771創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 21:59:58.36 ID:JDKkyq3u
>>768
現実の日本は反日の某三国以外はおおむね評判良いだろ。
GDPにおける割合は小さいが、貿易額自体は巨額で世界中のほとんどの地域と
関係を持っているといっていいのにだぞ。
イラク派遣のころ、現地の自衛隊の評判がすごくよかったのは記憶に新しい。

文明開化という言い方が悪かったのか?
電化製品を使うことができる社会状況になるということを言いたかっただけで
別にアメリカみたいに開国を強制的に行うとか、、
そういうことは一言も言っていないつもりだったんだけど。

そこら辺はあまり心配市内でいいと思うけど。
現代日本って先進国の中でもあり得ないほどに腰が低いし、
侮られることはあっても横暴を自ら働くとは思えんが。
772創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 22:01:55.85 ID:JDKkyq3u
>>769
かつての雁行発展型の再現で十分win-winになるんじゃないかと思う。
773創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 22:33:13.74 ID:YZJlY5eK
>>771
日本は自国の植民地政策で失敗した経験があるから、その辺の事も言ってるんじゃないか?
それに、厄介な隣人や西と北のデカい奴、ついでに海を隔てて遥か東にいる怖いお兄さんが
全部いなくなった世界なら、対外的な姿勢が変わることは十分有り得る
774創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 23:03:22.17 ID:JDKkyq3u
>>773
植民地経営の失敗って、まさかKの国の事を言ってるんじゃないよね?
あんなイ○れた国が移転先にあったらいやだわw
それ以外の植民地経営って失敗成功を語るほどやってないと思う。
すぐに敗戦しちゃったし。一番長かった台湾だと、統治世代は親日多いし、
何を持って失敗なのか定義があいまいじゃないかな。

それと、今の日本は十分大国で、ぶっちゃけ秘密裏に核を持ってばれたとしても
制裁を食らわせることすらできないレベルだと思うよ。
こないだの震災でいくつかの工場が被災しただけで
世界の工場がかなりあわただしくなっただろ。

はっきり言って地力なら(時代の差を考慮しても)戦前の帝国時代のころよりもかなり上。
にも関わらず対外姿勢がこんな調子だということは基本的にこの国はそういうもんなんだよ。
正直情けない気もするけどね。
人種差別が蔓延して自分たち以上の力を持つ先進国が軒並み敵だらけ…
という戦前の状況がむしろ特異だったと考えたほうがいいと思う。

775創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 23:34:28.41 ID:YZJlY5eK
>>774
そんなもんかね。どうも日本が諸外国と結んでWin-Winの関係を築くっていう話を聞くと、嫌な予感しかしないw
776創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 00:00:09.87 ID:cQ58KqA9
>>774
あれは関わったのが間違いだとソ連も言ってるしな
777創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 01:03:52.10 ID:rdMFspJ4
政治家の無能さえ何とかなればなぁ……後は脳内お花畑の左翼思想根絶
778創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 01:39:21.31 ID:fBvk7snX
>>777
まるで官僚にすべて任せれば上手くいく、みたいじゃないかw
779創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 02:51:56.71 ID:3TQxRt0c
省庁間で派閥争いしてるようでは…
780創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 08:00:15.65 ID:G+AVwlzs
まあ今の日本は凄いと思うよ。驚くべき安定性を誇っている。誰がやっても国政が揺るがない。
極端な話、ここのスレ住人集めて組閣しても影響が出ないと思う。各方面から文句言われまくって、
お前なんか辞めちまえってブーイングの嵐の中、通常進行。
781創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 11:35:17.64 ID:jixIbvSv
>>776
アメリカやソ連ですら匙を投げたくなるような連中は一般例とは言えないよね。
それ以外の台湾や太平洋島嶼ではそれなりに好意的評価だし。
782創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 14:03:21.79 ID:n7nxFoYL
>>777-779
政治家と言うより国民とメディアが…
特にメディア、国民は情報さえ入手出来れば劇的に改善できるレベル
官僚は自分で舵取りさえしなければ相当に優秀だと思う
783創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 17:58:45.92 ID:ndzeN8cO
警察・司法を取り込めばどうとでもなるんじゃね
そこらへんうまく細工して軍事アレルギー患者を排除
784創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 02:05:52.22 ID:zprwl2oW
>>783
官僚がそう思って暴走したのが過去の愚行だと思うが...
785創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 02:44:00.89 ID:Jb6HJghC
逆に言えば、昔出来たんだから、強圧的に国を取りまとめるには有効ってことはあるかもな
治安維持法だの国家総動員法だの、直戴的な手管は使わんにしてもね
もちろん政治家主導で、会合かなんかやって寡頭政治やってる作品とか結構あるし
問題のひとつとしては、自衛隊・公安組織の不仲があったりするけれども
786創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 09:28:02.90 ID:zprwl2oW
>>785
そのうち「北朝鮮が異世界とコンタクトとりますた」てタイトル作品でてきたりw
787創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 09:47:52.52 ID:HY7FLmBN
>>786
 なぜか穀物の大量輸入もなしに北朝鮮の食糧問題が解決してたり、アジア圏での覚せい剤の流通量が減ったりしてるなと思ってたら、
異世界で薬物禍起こしてましたってオチか
788創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 13:50:16.64 ID:8DzWMxWb
警察や司法なんかよりマスコミだろ
朝日なんか戦前はヒトラー賛美で戦後は毛沢東賛美だぜ?
「連盟よさらば!」みたいな煽り記事で足引っ張るに決まってる
789創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 15:30:13.88 ID:Q0UJmIiR
日本国に巣食う最大最悪の害虫だな、マスゴミ
790創る名無しに見る名無し:2012/04/02(月) 02:09:49.51 ID:uLaJT6zx
>>789
マスコミを毛嫌いするのは自由だけど
そのマスコミも「誰が」利用しているかは用心するのを忘れない事
「マスゴミが内閣批判しているから内閣応援するぞ」と
アンチマスコミの視点で思考停止するのは結果的に踊らされる事となるだけ

よくマスコミ報道で「〜の関係者」「〜筋からの情報」と
ぼかした表現が使われるのは何故かを考えてみるのも大事
791創る名無しに見る名無し:2012/04/02(月) 16:03:12.20 ID:NT4j9jjm

フカくにも反応してしまって非常にシャークだが
なんかサメたわ、次はもっとジョーズに話題転換しろよ
792創る名無しに見る名無し:2012/04/02(月) 17:12:59.65 ID:h0TkpjIN
>>790
ちょっと何言ってるのかわかんないですね
793創る名無しに見る名無し:2012/04/02(月) 21:53:57.46 ID:k9fyiKPE
>>788
逆に言えばこちらに寝返らせれることもできるってことだろ?
ただでさえ後ろ盾の特亜が消え去ったんだからうまくやればマスコミを味方にすることもできるだろ。
794創る名無しに見る名無し:2012/04/03(火) 01:23:09.80 ID:LfodYRY0
>>793
「こちら」が漠然としているが何を指してるの?
「国民」という意味なら夢見がちだなとしかいえん
国民個々人にはそれぞれ利害関係とか思想がまちまちなのに
ある方向性をマスコミに持たせられるならそれは「権力」を持つもの

軍事オタは「クーデターで放送局押さえられればすぐ国民の思想統一に手っ取り早い」みたいに走りやすいが
自衛隊一部じゃ2.26みたいにすぐ鎮圧されておしまい

オウムはトップの思想があれなんで未遂に終わったが
戦略的に社会の各階層にオルグ(同調者)を忍び込ませて
(自衛隊・警察などの武力層、放送局や出版社などの情報通信企業)
爆弾テロなど正体隠した事件を同時多発させて
社会に混乱を起きたとき、偽情報で望む方向に持っていくことは理にかなっている

オウムの背景に北朝鮮やロシアが居るのではと疑われたのも根拠が無いわけではない

>>792
「自民が〜」「ミンスが〜」と時の政権を批判するのも擁護するのもいいけど
政府が政権政党だけで構成されているわけではない、て事
省庁の利益になるなら能力を総動員して協力するが
省庁の権限・利益を削減するとかの政策は様々な手管で廃止か骨抜きに走る連中を忘れてはならない
795創る名無しに見る名無し:2012/04/03(火) 18:01:45.29 ID:KMKN/x0M
転移直後は混乱の中でいろいろ情報が錯綜
事態が把握され始めると、なぜ転移したのかのいろんな憶測を専門家の箔付きで流し
これからどうなるのかの危機がわかってくると、政府からパニックを煽るような事は自粛を要請されつつ
ちょこちょこと資源不足や食糧危機を報道(そして隠蔽がどうのとかネットで叩かれるのまでセット)
その後は様子を見つつ、資源と食糧確保のために転移後世界進出していくのを世論の後押し(実際は誘導)するか
平和憲法を楯にして外交と貿易でなんとかする方に世論を持っていくか
ギリギリまで見極めて、後で批難されないように立ち回ろうとする、(もちろん失敗したら手のひら返す)
がマスコミのすることなんじゃないかな?


一つ確実なのは、それでもマスゴミ脳というべきか自分らも当事者であり飯も灯油も電気も無くなる危機に直面している
という自覚が無いような、視聴率が上がるようなセンセーショナルな報道する事ばかりしか考えないようなのが
何%かの報道関係者に居ることかな…
現実見てないというよりは現実から逃避したいってのもあってそういう行動に出る人が居るのかもしれないが
それは一般国民の中の何%かの平和ボケ論者と同じく、絶対出てくるのは避けられないだろう
まあ一部に過ぎないそいつが全体の舵取りとって間違った方向に邁進するような事はないと思うけど
796創る名無しに見る名無し:2012/04/03(火) 19:28:36.93 ID:tYqCHyf+
二つとも続きが来ないな
F世界を暴れさせたから満足したのか?
797創る名無しに見る名無し:2012/04/03(火) 21:07:56.39 ID:gMA00RYU
作者さん達が次のを投下されるまで、ちょっと考えたものを書き込んでみます。スレタイにギリギリ抵触しないってレベルなので、笑ってやってください。



 緑色の稲妻が深い森の中に落ちた。鬱蒼と茂る木々の合間に立ちこめていた霧が
一瞬で晴れ、着雷点に近かった樹木の葉が一斉に燃え上がる。鳥の群れが飛び立った。
「う……」
 陸上自衛隊陸曹長、鳴上真司(ナルカミ シンジ)は五分刈りの頭を押さえ、緩く
頭を振りながら身体を起こす。防衛大学校卒業後、任官した彼は直ちに陸上自衛隊幹部
候補生学校へ入校した。そして入校初日、宿舎のベッドに入り、目が覚めると――
「ああ、まったく」
 強かに打ち付けた後頭部へ手をやりつつ、立ち上がった鳴上は自分の身体を見下ろして
溜息をついた。何も着ていないのだ。勿論、就寝前に酒など飲んでもいないし、そもそも
脱ぎ癖など彼にはない。焦げ臭さが鼻につき、顔をしかめて辺りを見回し、後ずさった。
 鳴上が横たわっていたのは、石で出来た巨大で平たい祭壇のような場所だった。一辺が
100メートルを超える正方形の中心に、彼は立っている。その周囲に死体が散らばっていた。
数は10体。みな一様に眼球と口の中から黒煙を上げ、恐怖と火傷で顔を強張らせている。
死体の傍には大小さまざまな、調度品のような物体が置かれており、幾つかは壊れ火を
噴きだし続けていた。
「おいおい……」
 大学校を卒業したばかりの鳴上にとって、尋常でない死体を見るのは初めてだったが、
凄惨な光景を前にしている彼は、早くも冷静さを取り戻しつつあった。死体が身に着けて
いる服と装飾品は、金、銀の糸を縫い込んだ魔法使いが着るようなローブが殆どで、後は
金属の鎧だった。ローブにも鎧にも旭日旗に似た紋章が描かれ、それも鳴上を安心させた。
「なんだ夢か」
 じっとりと肌にまとわりつく湿気、足に触れる石の冷たさ、焦げた死体から立ちのぼる
ぞっとする悪臭にはリアリティがあったが、それ以外の全てが非現実的だ。鳴上は出来る
だけ死体を見ないように努め、時折頬を引っ張りつつ、祭壇の端へと歩いていく。
 彼が膝を突いて下を覗き込むと、地面まで5メートルもなかった。森の奥は薄暗く、
殆ど見通す事はできない。狼のものに似た動物の声が、木々の合間を縫って聞こえてくる。
視線を右へやると、遠くの方に階段が見えた。しばらく迷った後、鳴上はそちらへ歩き
始めた。
「そう。全部夢なんだ。だから……」
 石の継ぎ目に生えた苔を踏む感触に声を上ずらせつつ、鳴上は足を進める。だが階段に
辿り着いた鳴上は足を竦ませた。また、死体があったのだ。今度は約20体と多い。
798創る名無しに見る名無し:2012/04/03(火) 21:09:43.49 ID:gMA00RYU
死体の傍には、幌のついた荷車が5台置かれており、それを牽引する動物を繋ぎ止める
仕組みも見えるが、動物はいない。荷台の方へ回ると、布切れや桶、蝋燭、小箱、そして
パンのようなものが入った袋だった。
 全部夢だと自分に言い聞かせ、少しばかり余裕の出てきた鳴上は、死体の一つを仰向け
にさせて観察し始めた。祭壇上の死体とは違い、彼らが身に着けているのは粗末な、色の
くすんだ衣服だった。彼らは従者あるいは奴隷のようだった。似通った服のデザインと、
痩せた身体が社会的身分を物語っている。
死因も違う。服の多くは血まみれだった。身体を切り裂かれ、あるいは刺し貫かれて
いるものが大部分だったが、頭蓋骨が陥没したり、腰があらぬ方向に歪んでいたりする
ものもある。武器を持った複数の者達による襲撃の結果だった。そして虫か、虫に類する
小さな生き物が群がっておらず、腐臭もない。襲撃が起こって間もないという事だ。
「さっさと覚めてくれないかな、これ……おーい!!」
 鳴上は独り言に加え、つぶやきでは足りぬとばかりに叫び声を上げた。声は空しく、
深い森へと吸い込まれていった。覚めない。ベッドの中に、戻れない。徐々に呼吸が浅く
なり始めた。鳴上の五感全てに訴えかける現実味。夢ならではの唐突さも、「いつの間にか
全裸で祭壇に横たわっていた」以降、まるで訪れない。
「まさか……まさか、俺は」
「Serrfa un Oim?」
 英語のような、ヨーロッパ系の言語のような何かを耳元に囁かれ、鳴上は文字通り
飛び上がった。振り返って、自分に言葉をかけたであろう人物を見つめる。
 彼女は、鳴上の知る限りにおいて、「エルフ」だった。腰まで伸びた銀髪から突き出した
尖った耳に、猫のような双眸は赤色をしている。身に着けた黒い布は乳房と股間を僅かに
隠しているだけであり、褐色の肌を覆っているのは主に紅色の紋様だった。エルフが笑う。
「Cleina, Oim? Ale Oima Tote. あなたも死なせてあげましょうか?」
 後半は、彼女がそう喋ったわけではない。鳴上の耳に、同時通訳のように飛び込んで
来たのだ。彼女の両手を見れば、黒光りする、ねじれた短いナイフが握られている。そこ
から滴り落ちる赤い血が、よく見れば胸元、太腿にも点々と付着していた。
「いや、待って。ちょっと待ってくれ。話を聞いてくれ」
 鳴上が作り笑いを浮かべて両手を突き出し、エルフから後ずさる。彼女は何を言われた
のかわからないというように首を傾げたが、構わず言葉を続けた。
「ここにいる、いや、ここにいた人間と俺は、無関係だ。俺はついさっき来たばかりで」
「え?……ああ、気にしないで。この森に入った人間なら、私達は誰だって構わないの」
 後ずさっていた鳴上の背中に、柔らかいものがぶつかった。首だけをゆっくりと動かす
彼の肩辺りに別のエルフの少女の顔があった。悪戯っぽい笑みを浮かべ、血まみれの棍棒
で鳴上の脇腹を撫でる。
「何事だ。生き残りがいたのか?」
799創る名無しに見る名無し:2012/04/03(火) 21:11:14.84 ID:gMA00RYU
 音も無く、続けざまに現れた3人のエルフのうち、唯一血に汚れていないエルフの女性
が詰問口調で問いかけた。最初に鳴上へ話しかけた女性が、薄笑いと共に答える。
「彼、ここへ来たばかりなんですって。服は置いてきちゃったみたい」
 嘲るような笑い声を聞いて、鳴上は身を縮こまらせた。美しいエルフの女性達を前に、
身体の一部が空気を読まず反応し始めたのだ。恥ずかしいやら怖いやらで、前屈みかつ
内股になった鳴上に対し、リーダー格らしい女性がまたも高圧的に訊ねてくる。
「来たばかりだと? その男が現れたのは緑の光が見える前か、それとも見えた後か?」
「あー、後ろの舞台の上で目が覚めた時、光が消えていったような……」
 鳴上の言葉に彼女は目を見開き、明らかに狼狽した。黙り込んだ彼女に、棍棒を持った
エルフが不満げな声を上げる。
「どうしたの? ミストレス。ただの、感応の魔法が上手い人間じゃないの」
「感応の魔法? 俺は何もやってないぞ!」
「嘘つき。じゃあなんでミストレスに返事ができたの? 古エルフ語を使ってたのよ」
 彼女の言葉に、鳴上はただ首を横に振った。最初に話しかけられた時と、リーダー格
らしいエルフが話した言葉は、今になってみれば違う気がしたが、意味は通じる。そして、
同時通訳のように聞こえていた言葉は、完全に日本語化されていた。そればかりではなく、
鳴上の喋った言葉も、エルフ達は理解している様子を見せた。
「光と共にやってきただと? 馬鹿な……貴様はジエイタイだとでも言うのか!?」
「ジエ……自衛隊?」
「6000年前に人間が用いた時、現れたのは神の軍勢だった。薄く細い羽を回転させて
飛行する虫、破裂する球を吐き出す、波打つ足で走る獣を従えた、人間どもの神だ。
彼らは自らを、そう……ジエイタイと称した」
 最後のジエイタイを憎々しげに発音した彼女は、呆然としたままの鳴上を指さす。
「なるほどお前は、ジエイタイと似てはいる。彼らは平板な顔立ちで、二言三言の言葉を
聞くだけであらゆる種族と会話が出来たと伝承にある」
 ミストレスと呼ばれたエルフの言葉を聞く鳴上に、ある記憶が蘇った。
2018年度富士総合火力演習における、大規模爆発事故。展開していた全部隊が、演習の
最中、緑色の光と爆音と共に消失したのだ。緑の光は当日の夜にもう一度確認され、その
時は落雷のようだったと、遠目にそれを目撃したジャーナリストが語っていた。しかし、
その事件は1年前の事だ。
「この人間を、戦利品として聖域に持ち帰ることにする。ジエイタイでなければその場で
儀式にでも使えばよい。ジエイタイであれば……人間どもの神について知る良い機会と
なる」
 彼女の言葉と共に、両腕が強く引っ張られた。華奢な2人のエルフが、身体つきから
想像もできない力で鳴上を拘束し、3人目が彼の首筋に、ぬめりを帯びた針を突き立てた。
甘い香と悪寒を覚えた後、彼の意識は闇へと落ちた。
800創る名無しに見る名無し:2012/04/03(火) 21:12:30.44 ID:gMA00RYU
とりあえずこんな感じです。よろしくお願いします。
801創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 10:52:18.46 ID:eiR0fdRX
投下乙
個人の転移じゃなく、以前にも「集団転移があった」わけですね
装備や意識が無い状態での転移は術途中襲撃に遭って不完全だったと推測

つづきよろしくw
802創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 22:25:06.21 ID:D/16vc+w
>>801
有難うございます。いわゆるファンタジー世界を現代兵器で攻略していく、このスレでの王道物とは
異なりますので、その辺りは笑って許して頂きたいと思います。
803創る名無しに見る名無し:2012/04/05(木) 02:39:20.23 ID:K00iwPRI
>>802
丁度タイミング良くE・Rバロウズのあの作品が映画公開されるしええんでないかい
804創る名無しに見る名無し:2012/04/05(木) 16:23:28.88 ID:7vkWpd+V
乙です!
結局以前転移した部隊は結局どうなったのでしょうか?
そして、装備のない状態で彼に待ち受ける運命は?w

あ、そらのいくさの作者です。
2,3日程家から離れていたら規制だよ
待ってもなかなか解除しないよ
というわけで、投下は後になりそうです。
が、投下しないで書き込むのは寂しいというわけで短いですが外伝を投下しますね!
805創る名無しに見る名無し:2012/04/05(木) 16:24:32.17 ID:7vkWpd+V
『天空のエセ守り神』
 ターボプロップエンジンを利用した双発の最新型軍用機。
旧世界であったら何を馬鹿なというそれが開発され、空を舞うとは誰が考えたであろうか。
転移からすでに5年。航空自衛隊は相変わらず作戦機不足に悩んでいた。にもかかわらず航空自衛隊が受け持たねばならない空域は広がるばかり。
『大陸秩序連盟』という旧世界のおける国連。
そして『秩序評議会』という旧世界における常任理事国制度を取り入れることで、日本一国に集まらんとしている覇権を少しでも分散させようという試みも、
日本の圧倒的武力と自由主義国家であることを考えれば、今まさに文明開化の時代をすごす小国たちにとって真に頼るべき国家はどこなのかという選択肢をあたえてはくれない。
軍産複合体成立と日本一国による絶対的な超覇権国家日本を願う覇権派が喜ぶべきなのかもしれないが、おかげで日本の現状の一番の輸出商品は軍事用品ばかりである。
そして、ターボプロップエンジンを利用した双発の戦闘機はそんな『商品』として開発された物だった。雲海はともかくそれ以外のいかなる国家をも跳ね除ける性能、それでいて日本国自衛隊には決して勝てない性能。だが、一目ではそれを感じさせないもの。
そんな要求に対し技術者たちはそれを完成させた。
『MF-03』
輸出用であることを示すMの文字を持つ純国産戦闘機を。

所詮はターボプロップエンジン、すなわちプロペラ機である。
航空自衛隊の作戦機としては採用は見送られた。
そのハズだったのだが……。
「つまり……だ、これを採用しろというのですか?」
「考えてみたまえ、我が国の軍が使わぬ機体を与えられた国々がどんな反応を見せるか」
「つまりは外務省の都合と?」  「正確には産業管理庁の都合だがな」
「……分かりました。では数機ほど」  
「いや、最低でも1個編隊を作れる程度にはお願いしたい」
防衛省の官僚はそれを聞いてふざけるんじゃないと大声を上げたかった。
限られた防衛予算を必死で工面する事で、活躍の場は増えているのに未だに貧乏軍隊――もっともあくまで自衛隊的にはだが――である自衛隊にとって、
そんな使えるのか分からない物を最低でも1個編隊作れる程度には採用しろという政治家側の要求には厚かましい物が感じられた。
でも、もしかしたらこのために予算の増額が認められるのではないだろうかと思いその話に移ろうとするが
「だめだ。一応前年度比で考えれば増やしてあるだろう。これ以上は民需を圧迫する。分かってくれ。覇権派の考える日本にだけはしないというのが我々大陸派の考えなんだ」
知るか! と官僚はそう思った。
政治の都合に振り回される軍事の悲しさを彼は思うのであった。
806創る名無しに見る名無し:2012/04/05(木) 16:26:36.09 ID:7vkWpd+V
『州兵は否か?』
 道州制検討委員会という国会の場では論戦が続いていた。
それは
「この際、旧世界アメリカを見習った州兵制度を取り入れるべきではないか?」
という意見に対し
「平和国家日本を銃社会にするつもりですか!」
「その、州兵とやらの整備費、維持費は何処が負担するので?」
という護憲派と大陸派、そして地方行政に詳しい議員の反発であった。
だが、州兵設置賛成派の意見もそれなりに筋は通っている。
「連合帝国崩壊後のゴンドワナ大陸では一見小康状態ですが、その内実は戦火が未だ燃え広がっております。
日本の属領においては国民の安全のために自衛隊や警察ががんばっているが、現状、確実に守りきれているとはいいがたい。
一応、属領に関しては特例という形で免許制の銃所持が認められておりますが、事実上、改造したエアガンが出回るなどきわめて情勢が不安定であり、
また、銃による犯罪も増えております。有志による地域の防衛部隊はいずれ必要不可欠になるのです。すでに武装した自警団が登場している属領もあると報告があるように」
さらに彼は語る。
「また、この世界には極めて問題視されるべき奴隷制度が存在する国家が非常に多い。日本人奴隷に与えられた値段を皆さんは知っているでしょ? つい最近メディアと騒がし戦争になりかけたではないですか」
そういった事態に対処する為の部隊、同時にもし日本人奴隷が発見された場合
「国家間の全面的な争いを回避し、地方政府同士の小競り合いレベルに落とすことが出来ます。少なくとも建前上は」

こうして、議論はこう着状態に入った。
ちなみに膠着状態になってすでに2ヶ月がたとうとしている。
国民の中には、もうどうでもいいよーといった気配が流れていた。
ただし、そういった気配を出す国民は本土、あるいは本国とも内地とも呼ばれる領域に住む国民であり、『属領』と呼ばれるエリアにいる国民にとっては早く結論を出してほしい問題ではあったが。
807創る名無しに見る名無し:2012/04/05(木) 16:26:54.10 ID:7vkWpd+V
『属領』
それは新しい地方制度であった。
まぁ簡単に言えば新しい領土である。けれどもそこにはすでに住んでいる人間たちがいて、貴族がいて、資源があって。
既存の地方自治制度ではどこまで効率的な開発が出来るかわからないとして期限付きの特殊な地方政体とすることが決まったわけである。
現在の日本の地方制度は少なくとも法律上の立場として
国=都道府県=市町村
という風にすべてのそれらは同格ということになっている。
だが、貴族だの資源開発のために手に入れた領土だのというものをいきなり同格の何かにしてしまってうまく運営できるかといったら正直疑問であった。
沖縄県の総合事務局制度を真似るという案もあったが、新たに手に入れた領土は諸島であったり、大国カウエルから得た領土であったりまぁ、そういうわけにはいかない『地政学的』問題が指摘された。
結果、少々植民地的な言い方だが、『属領』制度が出たわけである。
そして、ここに州兵の存在を求める人々。
そう、かつては士族階級に属していたいわゆる騎士と呼ばれる連中がTV画面を除いていた。
日本の技術の非常識さにはとっくに慣れている彼らはとりあえず特例で認められている警察補佐部隊として存在していた。
だが、所詮は警察補佐、やれる権限に限度があるし、自衛隊との共同訓練になかなかついてこれないといった面もあった。
何しろ戦い方が違う。
根本から鍛えなおさないといけないのだが、食うために補佐部隊として働いている現状、なかなかその機会が訪れない。
だが、州兵なら? 当然訓練は義務として現状よりは訓練の比重が増えるかもしれないと彼らは考えていた。

そんな彼らが持つ武器はこっそりと購入――ちなみに警官たちはあえて見ない振りしている――したエアライフル。
空気銃である。
火薬の知識そのものが現状に管理されているため、本物の銃器はなかなか手に入らなかったのだ。
もっとも、3年前にすでに黒色火薬レベルの知識が流出していたりしていたが。
もっとも彼らのすべてがそんなこと考えているわけなく……
「すまないけど、そこどいてくれまへん?」
「アル、どうした?」  「へへ、まぁ色々とありまして」
アルと呼ばれた鎖帷子に身を固めた彼の手にみなの注目が行く。
明らかにそれはR-18なビデオで……
「アル……」  「何ですか?」
隠しているつもりなんだろうが、明らかに怪しいそぶりで荷物を抱えれば自然にその荷物にまぎれているR-18に目がいく。
「……日本には独占禁止法という法律があるそうだ」
「それ、この場面で使う法?」
「「「……」」」
「と、ともかく。貴様だけお楽しみを『共有セナあかんな』……」
途中で割り込む関西弁な突っ込み声。
意地になってそれを無視して男は話を続ける。
「とにかく、それは未成年はだめなもので『そっかー、アルはそうだったなーお前もだけどー』…………」
「だが、口止めとして」
『口止め料請求がしたかったんかい』
「もう、お前黙れ!」

彼らが気づいているかどうかは知らないが、監視カメラを通じてその様子を見ている警官はこう思ったそうだ。
(文化侵略って……簡単なんだな……)
808創る名無しに見る名無し:2012/04/05(木) 16:27:31.58 ID:7vkWpd+V
終わりです!
809創る名無しに見る名無し:2012/04/05(木) 19:19:42.63 ID:K00iwPRI
投下乙、 規制中ごしゅ

>黒色火薬レベルの知識流出

「重鎮会議襲撃」の際、防御側がレバーアクションライフルを所有していたはずだが...
まぁ、あれは「雲海」からの提供物で、カウエル王国は旧神聖連合も同じく弩(いしゆみ)程度だったかもしれんが

あと民間軍事会社(PMC)の話が有ったのはどうなったん?
810創る名無しに見る名無し:2012/04/07(土) 20:25:14.89 ID:0/EgQvTw
>>803
火星シリーズですね。父が持っていたのをずっと昔に読んだ覚えがあります。

>>804
投下乙です。世界が移っても、様々な思惑がぶつかり合ってなかなか思うようにはいかないものですね。
その割を食うのは、往々にして現場…この話で言えば自衛隊という有様ですか。そして、お色気は世界共通の
言語のようでw

私の話は、以前転移した富士の演習部隊の足跡をたどるシナリオをメインにしていきたいと思います。
そして装備どころか、もうしばらく彼は全裸です。

続き投下させて頂きます。
811創る名無しに見る名無し:2012/04/07(土) 20:25:53.78 ID:0/EgQvTw
数十分前と同じように、鳴上は裸のまま、仰向けになって空を見上げていた。違うのは、
自分が横たわる場所が上下左右に動く事と、くすんだ茶色の布が肌を隠している事だった。
黒い鱗を持った大きな爬虫類に両手両足を括りつけられ、その背中で揺られているのだ。
暗い森の中を、5人のエルフと共にどこかへ向かっている。ところどころ、日光が木々の
間を抜けて短い影を作っていた。
「あなたって本当にジエイタイなのかしら。針で傷つくし毒も効いたわね」
 直ぐ傍を歩くエルフに話しかけられたが、鳴上は呻き声を発しただけだった。首から
注入されたらしい毒によって、手足がゆっくりとしか動かない。舌を動かすことさえ、
多大な労力を強いられた。重たい瞼を持ち上げ、自分を見下ろす女性を睨みつける。
 ねじれたナイフを手にした彼女は、鳴上に声をかけた最初のエルフだった。
「それとも、人間が崇めるようなものは、人間のように脆くて愚かなのかもしれないわ」
「反撃してくる相手にも、そうやって強気に出るのか?」
 エルフが黙り込み、目を細めた。更に言い募ろうとした鳴上は、戸惑って眉をひそめる。
人間の血にまみれて薄笑いを浮かべていた筈の彼女の表情は強張っており、疲れている
ように見えた。いつの間にか身についていた自動翻訳能力を意識し、慎重に言葉を選ぶ。
「あなた達が祭壇の下で殺したのは、使用人、従者……もしくは奴隷だった筈だ。
戦う役目にない、戦い方さえろくに知らなかった人間を、逃げる時間さえ与えずに殺す
必要があったのか?」
「この森に、人間は入ってはいけないの。人間もそれを知っている。そういう掟なの」
 エルフは口早に答え、睨み返してきた。てっきり得意げに、滔々と経緯を述べ立てると
ばかり思っていた鳴上が口ごもる。鳥の鳴き声が、羽ばたく音と共に訪れ、遠ざかった。
「……掟とは言っても、彼らに選択肢があったとは思えない。祭壇で焼け死んだ戦士や、
その、魔法使いはともかくとして。何かの警告や、森から逃げ出す時間を与えたって……」
 その言葉にエルフが冷笑した。口元が震えている。
「人間の神だけあって、人間に同情するのね。なぜそんな譲歩をしなくてはいけないの?」
「意味も無く人間に反感を持たれるからだよ。どうせ人間を10人、20人殺したくらいじゃ、
そっちには何の利益もないんだろう? そして、人間に憎まれたって良い事はない筈だ」
「ジエイタイがこれをどう思っているか知らないけど……」
「鳴上だ。俺の名前は、鳴上真司」
 言葉を遮られたエルフが鳴上をまた睨みつけ、大きく深呼吸した。
「ナルカミ=シンジね。私の名前は『憎悪の棘』のサイアよ。良く聞きなさい、ナルカミ。
あなた達ジエイタイがこの惑星にやってくるまで、人間は私達の奴隷だったの」
 サイアの言葉に、鳴上は大きく目を見開いた。木々の合間から差し込んだ眩い日光に、
小さく呻く。
「洞穴で凍った生肉を齧っていた人間を連れ帰り、文明に触れさせてあげて、躾をして
節度を教えてあげたのは私達エルフなのよ」
812創る名無しに見る名無し:2012/04/07(土) 20:27:41.12 ID:0/EgQvTw
「じゃあ、6000年前に自衛隊が召喚されたっていうのは……」
「そう。私達が教えてあげた魔法で味方を呼び寄せ、反乱を起こしたの。私達が与えた
全てを使って、私達を攻撃したのよ。あの恩知らず共は」
 言葉の端を震わせ、サイアは乾いた血のこびりついた右手を握り込んだ。虚ろになった
赤い瞳が鳴上を見下ろす。
「結局、人間の目論見通りになったわ。彼らは今や私達エルフ、ドワーフ、リザードマン、
その他あらゆる先人、知的種族と同等の地位にいる。あなた達ジエイタイの所為でね。
ミストレスの命令さえなければ、この首を掻き切ってやりたい」
 サイアのほっそりした指に首を締め上げられ、鳴上は悲鳴とも喘ぎともつかない声を
漏らした。親指が傷口から離れ、新たな血が首を伝い落ちる。
「だから奴隷でも貴族でも僧侶でも、私達エルフは躊躇わないわ。人間でさえあるなら」
 そう言ってサイアは激しく咳き込む鳴上から手を離し、視線を逸らした。唾を飲み込み、
胸を上下させて呼吸を整えながら、鳴上は瞬きする。視界が涙で霞んだ
「躊躇わないのは、分かったよ。人間が憎いのも分かった。でも、嫌な気分だった……
そうだろ?」
 危ないと思いながらも、鳴上は前へ向き直った彼女に声をかける。その問いには返事が
無く、視線を向けてくることもなかった。他のエルフ達も口を挟んで来ない。誰もが
分かっていた。6000年前の叛乱だけで、それほどの憎しみと敵意を維持できる筈がない。
会話が途切れて暫くした後、鳴上は再び口を開いた。
「一つ教えてくれないか。6000年前に召喚された自衛隊は人間に味方して、その後は……」
「エルフの森を抜ける。気を抜くな」
 この一団のリーダーであろう、ミストレスと呼ばれていた女性が声を上げた。エルフの
間に緊張が走った。二人が前と後ろへ移動し、ミストレスが鳴上を乗せた動物の近くに
歩み寄る。頭上の森が切れて眩い日光が降り注ぎ、鳴上は目を瞑った。
「エルフの聖域という所には、どれくらいで着くんだ?」
「お前が知る必要はない」
「ああ、そうか? 大事な戦利品の自衛隊員が、いつのまにか干物になっていましたじゃ、
あなたの名前に傷が付くんじゃないかと思ったんだけど」
 その言葉にミストレスは鼻を鳴らし、小さく笑った。手の甲で軽く鳴上の頬を打つ。
結局答えはなかった。高低差のある地形を移動しているようで、見上げる景色が揺れ動き、
頭も揺さぶられる。毒の影響もあってか、鳴上は吐き気を覚え始めた。唾を飲み込み、
歯を噛み締めた次の瞬間、大きな震動と共に地面が波打った。
「な、地震……!?」
「魔力のゆらぎだ! 大きいぞ、散れっ!!」
 ミストレスの言葉が終らない内に、背中を何かが突き上げる。鳴上を乗せていた動物が、
隆起した地面に跳ね上げられたのだ。視界が回転し、濃紫色の塔が森の先に一瞬見えた。
813創る名無しに見る名無し:2012/04/07(土) 20:29:24.96 ID:0/EgQvTw
 次に見えたのは亀裂の入った地面だった。手足を括りつけられたまま、腹から落ちる。
「がっ……げはっ! ぐ、ぁ……」
 肋骨の下が固い地面に打ち付けられ、動物の重みが圧し掛かり声さえ出ない激痛に悶え、
鳴上がもがく。手足を括りつけていた植物の蔦が切られ、乗っていた動物が転がされた。
誰かの手が顔の近くに来て、持っていた小瓶の蓋が開く。鼻から脳天を貫くような強烈な
刺激臭に情けない悲鳴が上がった。同時に、全身を支配していた毒による痺れが無くなる。
「立って! 早く!」
 サイアの声だった。痛みと苦悶と衝撃で訳も分からないまま立ち上がった全裸の鳴上は、
そのまま身体を硬直させた。今、彼がいるのは森に両側を挟まれた街道のようだった。
5人のエルフ達は、街道を横切ろうとしていたのだ。
 粗いながらも整地されたその道の真ん中から、5メートル程もある岩が突き出している。
そればかりではない。突き出した岩が破砕音と共に変形し、両手と両足を生み出したのだ。
歪な人型となったそれの、胴部中心が砕けて空洞となり、中に入っていたのだろう、青い
光が露になった。そこから突風のような咆哮が発せられて、正面に立っていた鳴上が風と
音に圧倒されて仰向けに倒れた。
「何だあ、こいつはあっ!」
「地面にとりついた魔力の揺らぎよ! 逃げて! こいつらは生き物を憎んでいるわ!!」
 吹き荒ぶ風の中で叫んだ鳴上の言葉に、サイアが叫び返す。尻餅を突いた状態で這って
逃げ出そうとしたその時、左側に光る何かが映った。白い輝きが自分の直ぐ脇を抜け、
岩の巨人に当たる。僅かによろめいた巨人が、そちらに向き直った。
「私に任せてください。あなた達は手を出さないで」
 先程のエルフ達とは違う、別の女性の声を上げたのは、草色のローブを纏う人物だった。
両手に柔らかい光を湛え、巨人に向け続ける。肩をいからせていたそれが唸り声を低くし、
身体を形づくる岩が地面に落ち始めた。
「壊している? いや、元に……戻っていくのか?」
 呆然としながらも、鳴上が呟く。しかし、岩の巨人を鎮めようとしている女性をじっと
見つめていたミストレスが、突然何かに気付いたように目を見開く。怒りと軽蔑を露にし、
鳴上には聞き取れなかった短い言葉を叫んで、巨人を指さした。暗い赤色の光線が指から
放たれ、岩で出来た腹に当たった直後、崩れゆく巨人が吼える。白い光を放ち続ける
女性に向けて左腕を振った。肘から先が割れて飛び、飛んでくる岩を避けようとした
女性が倒れる。巨人が倒れた女性目掛けて猛然と走りだしたのを見て、鳴上も地を蹴った。
「ナルカミ!」
 サイアの言葉には耳を貸さず、鳴上は身体を崩壊させながら走ってくる巨人と、倒れた
女性の間に飛び込んだ。巨人の崩れ具合を素早く確認し、拳を握り閉め、相手に向けて
助走をつけて跳び上がる。巨人の光る穴に鳴上が右手を引っかけたと同時に、岩の巨人が
右腕で鳴上の身体を殴り付けて吹き飛ばし、自らも急激な動きに体を維持出来ず自壊した。
814創る名無しに見る名無し:2012/04/07(土) 20:30:07.21 ID:0/EgQvTw
今回はここまでです。よろしくお願いします。
815創る名無しに見る名無し:2012/04/09(月) 02:35:42.42 ID:ZVe4lfnO
投下乙

攻撃魔法じゃなく「ターン・アンデット」だと僧侶なのかな?>後から登場した女性
だとしたらエルフと人間(それ以外かもしれないが)の僧侶じゃ仲悪いだろうな
816創る名無しに見る名無し:2012/04/10(火) 23:34:19.18 ID:km9QaPDD
>>805
 イメージとしては、アルゼンチンのIA58プカラを単座にしたような機体だろうか?
「受け持たねばならない作戦空域が広がるばかり」という状況では、性能は抑えめにしても数を確保するのは、方針として間違っていない筈だが………。
 また、限られた予算で最大の戦力を確保しようとするならば、飛び抜けた性能だが高価な機体を少数と、性能はそこそこだが安価な機体を多数という、ハイ・ロー・ミックス構想は正しい選択である筈だが………。
817創る名無しに見る名無し:2012/04/11(水) 02:50:47.54 ID:cPllbDSh
>>816
個人的にはCOIN機(近接支援機)としてOV10ブロンコの復活望むw
あれなら滑走路も短くて済むし歩兵の地上支援と砲兵の着弾観測機にも使えるし

空対空戦闘(対ドラゴン)に使うは無理だが
属領の使用する用途(地上攻撃や連絡機)には充分

正規軍(自衛隊)に何でもさせるのではなく
軍経験した退役パイロットを雇用した民間軍事会社も政府の
認可制で設立しても良い頃合じゃないだろうか
818創る名無しに見る名無し:2012/04/11(水) 08:26:06.26 ID:b7jyueDS
>>817
それはちょっと問題ありでは? 任務を考えれば、空対空戦闘(対ドラゴン)も、ある程度はこなせる機体でないとまずいだろう。
エンジンがOH-1ニンジャに使ったTS1-10ターボシャフトの改良型なら、1000馬力程度は出せると見て良い。
重量がプカラやプロンコと同程度なら、最高速は500km/hを超えるだろうし、運動性もかなり確保できるのでは?
819創る名無しに見る名無し:2012/04/11(水) 12:16:11.28 ID:bkzjaP+j
>>816
そもそも、空中戦でドラゴンより強い機体でなければ、他国が買ってくれないと思う。
820創る名無しに見る名無し:2012/04/11(水) 12:21:30.06 ID:bkzjaP+j
間違えた。>>817だった。
821創る名無しに見る名無し:2012/04/11(水) 12:41:49.79 ID:cPllbDSh
>>819
「雲海」のドラゴンはF2やF4でも犠牲が出るシロモノ
それらと戦える戦闘機を属領に配布とか考えられんだろ

ましてやカエルラ王国はハニートラップとか仕掛けた前科が有るからな

「戦闘機」と聞くと『制空戦闘機』しか浮かばないから最高スペックを要求するけど
支援戦闘機でレシプロ機もしくはターボプロップ機でもよいと思うぞ
ベトナム戦争でもA1スカイレーダーは使える名機との評価

なにより生産しても売る価格をいくらに設定するつもりだ>最高スペック制空戦闘機
822創る名無しに見る名無し:2012/04/11(水) 12:51:10.18 ID:bkzjaP+j
>>821
「雲海」のドラゴンは別格としても、それ以外の国は、ドラゴンを持っていないのか?
823創る名無しに見る名無し:2012/04/11(水) 15:31:56.60 ID:/uwwhZy0
なにやらすごい盛り上がっているようで。
未だに規制が解除されないので返信だけ・・・
あと、ごめんなさい、いろいろ書き足りてなかったようです

>>810
全裸・・・だと? あれ、見るとこ違う?
それにしてもこのエルフたちからは中華思想ぽいものを感じますねー

>>809
基本的に重火器類は日本が供給した以外では雲海側の供給です。
PMCは、今のところ海上と港とその周辺ぐらいしか活躍の場が与えられてません

>>816-822
えーと、残念な事にOV-10をイメージしてました。
プカラのあなたごめんなさい
えー自衛隊が採用しなかった理由は大きく3つ
ただ、これをテンポを優先して採用しなかった理由を省いたこちらが悪かったです
すいません。

その1 自衛隊「CAS(近接航空支援)? A-10は神!」
在日米軍って便利ですねー
ちなみにこういう状況なんで、一応駐日米国政府関係者や軍関係者から許可こそもらっているものの
ブラックボックスを暴いちゃっています。そのうち国産A-10もあり得るかも! って状況なんで
その2 購入国「高い! さすがに高すぎるよ! もっと安くできないね?」
技術者「おkわかった、アビオニクス抜くわ」
さすがにレーダーや通信機とかは抜いてませんが・・・

そして、その3は本当に説明しなくてごめんなさい。
えー転移から5年目辺りでは国産兵器開発が大々的に始まりつつありまして
A-10をベースモデルにしたA-1 VS T-4をベースモデルに再設計したAT-5
のトライアルの真っ最中という設定です。

ちなみにドラゴンとの戦闘は「10〜15分、落とされず囮になる」
それくらいしか考慮されておりません。ぶっちゃけ基本は地上から大量のSAMをぶつける方針になりそうです

あと、ドラゴンは、基本人前に姿を現さないので、竜王も自分の目の前に現れてくれないドラゴンを従えるほどチートではないのですよ
だから竜王=ドラゴン所持 では無かったり・・・
火の竜王や水の竜王がドラゴンを所持しているのはひとえに竜王の中でも権力者だから
数少ないチャンスを物に出来た、というだけです。
824創る名無しに見る名無し:2012/04/11(水) 20:46:33.10 ID:b7jyueDS
性能的にはブロンコよりプカラの方が上のはずなのですが………。
ところで、一つ尋ねたいのですが、双発なのは、生残性確保のため(損傷に強くするため)と、一基で適切な出力を持つターボプロップエンジンが無かったためですか?
825創る名無しに見る名無し:2012/04/12(木) 02:06:41.64 ID:TdGMQ5LU
>>824
プカラは伝手がない気もするが...
ブロンコは米軍が採用してかつて普天間基地にも配備されていたし
運用データーは沖縄が消滅してなければ残っているんじゃね?

ベトナム戦で活躍したスカイレーダーのように単発機も良いだろうけど
自衛隊は「エンジン二つあるほうがなにかと安心」と考えていそう
826創る名無しに見る名無し:2012/04/12(木) 08:06:29.01 ID:3SMXpo7r
>>823
プカラもブロンコも、A-10サンダーボルトも、レーダーなんか装備しちゃいませんよ。
827創る名無しに見る名無し:2012/04/13(金) 22:21:49.11 ID:cYQKPU2W
A-10はデータリンクは積んでるがレーダーはないな。
828創る名無しに見る名無し:2012/04/13(金) 23:25:44.21 ID:RpcQNWwY
だが対地ミサイルのシーカーを暗視装置代わりにして夜間飛行はする
829創る名無しに見る名無し:2012/04/14(土) 14:55:05.49 ID:w7bppPuz
つまりガーデルマンを搭載してるからレーダー不要
830創る名無しに見る名無し:2012/04/14(土) 22:03:47.35 ID:yiGdqQjz
ガーデルマンすげえ!
831創る名無しに見る名無し:2012/04/14(土) 23:01:05.10 ID:AF4eimcA
アシモみたいなロボットは、向こうにはゴーレムとして認識されるのだろうか
832創る名無しに見る名無し:2012/04/15(日) 01:03:13.23 ID:P6cCcR4m
>>831
アシモ以外の日本産ロボットで喋るタイプの奴は驚くだろうな
作品にもよるけど基本的に無口なイメージ>ゴーレム
ユダヤの伝承だと口中に護符入れて作動開始すると聞くし
833創る名無しに見る名無し:2012/04/15(日) 13:34:54.63 ID:/6K3zOsU

 巨大アシモ

     対

    アイアンゴーレム
                __
               (映論)
                 ̄ ̄
834創る名無しに見る名無し:2012/04/16(月) 03:54:06.39 ID:ud1x3wWq
こちらから見た場合にゴーレムの間接とかの駆動部分が気になるんじゃなかろうか
動力は魔法的なもので泥人形だったとしても形を保つ以上間接が在るのか?とか、昔のアニメロボみたいに間接部分だけゴム状の伸縮性のある素材が使われてるかもとか
キチンと可働範囲や基本骨格まで設計されてるならゴーレムのコストは半端無いんじゃないかな…とか

逆に「ここを守れ」とか簡単ではあるがファジーな命令を遂行するAI的なものに興味を持つかもしれない
敵味方の識別や動作・行動パターンの設定とか
835創る名無しに見る名無し:2012/04/16(月) 10:10:41.13 ID:rS1WDdOy
自律してなくて、術者やなんかが操るパターンも多いから、意外とその点も
836創る名無しに見る名無し:2012/04/16(月) 12:48:53.62 ID:ytWvYC87
>>834
ゴーレムや竜牙兵(竜の牙を触媒としてスケルトンみたいな戦士)は
術者の意図を受けて行動するけど
ホラー映画のゾンビは悪霊が抜け殻である死体に入り込んで動かしていると推測
東洋だとキョンシーや死人帰り

形あるものに無形のナニカが入って動くのは洋の東西にある恐怖

手塚治虫も「ゴブリン男爵」でゴーレム描いてたな
あれは術者の意識をゴーレムに転写して操縦していたが
837創る名無しに見る名無し:2012/04/16(月) 19:28:13.55 ID:2+FZIbt0
魔術師VS本田技研の仁義なき戦いか
胸熱
838創る名無しに見る名無し:2012/04/17(火) 08:42:44.38 ID:yHdS+74W
霊体憑依等で死体やゴーレムを動かしてる場合は、各部位への信号経路やエネルギー伝達が義手・義足の参考になりそうな気もしないでもない。
現状の科学技術で観測解析できればだけど…
839創る名無しに見る名無し:2012/04/18(水) 06:30:59.92 ID:xV17n1A+
>>834
ゴーレムの形式にもよるんじゃね?
岩を積み上げたような奴なら「魔力でくっ付いてる」から間接と呼べる部位が存在しない
泥人形の延長なら芯が無いからやっぱり間接と呼べるかどうか

「魔力で動かす人形」じゃないと間接とか存在しないよ
840創る名無しに見る名無し:2012/04/18(水) 08:22:07.80 ID:dWvEmioJ
モルボル(人食い植物)やマタンゴ(人に寄生するキノコ)を考えると
人型である必要は無いよな、入手できるならドラゴンや象など大型動物の死体に
菌か胞子植え付けて敵地に投入する生物兵器も考えられるが...

機動性考えると火炎放射器や焼夷弾で「消毒」で対処簡単か
841創る名無しに見る名無し:2012/04/18(水) 16:47:46.42 ID:0gPNnfm2
俺、ゴーレム使役術を習得できたら空気嫁を動かすのが夢なんだ…
842創る名無しに見る名無し:2012/04/19(木) 17:49:21.98 ID:Onh+WXIJ
ネクロマンサー「俺いつか、生きてる嫁をもらうのが夢なんだ」
843創る名無しに見る名無し:2012/04/21(土) 17:49:12.38 ID:k5I6/Lo4
ねくろま!
844創る名無しに見る名無し:2012/04/21(土) 19:14:04.72 ID:oWQJJvKN
使役してたゾンビから病気貰って死亡という悲しいネクロマンサーがスレイヤーズにいたな・・・
845創る名無しに見る名無し:2012/04/21(土) 21:10:45.06 ID:k5I6/Lo4
保健所にゾンビを駆除されてしまい一人冒険者に立ち向かうネクロマンサー
846創る名無しに見る名無し:2012/04/21(土) 22:54:25.05 ID:ByFs8ISH
何気に、すげぇな保健所
847創る名無しに見る名無し:2012/04/21(土) 23:13:15.23 ID:k5I6/Lo4

      ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
       ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
        ゙、';|i,!  'i i"i,       、__人_从_人__/し、_人_入
         `、||i |i i l|,      、_)
          ',||i }i | ;,〃,,     _) 汚物は消毒だ〜っ!!
          .}.|||| | ! l-'~、ミ    `)
         ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ   '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
        .{/゙'、}|||//  .i| };;;ミ
        Y,;-   ー、  .i|,];;彡
        iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
        {  く;ァソ  '';;,;'' ゙};;彡ミ
         ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ   _,,__
          ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
 ;;;;;;;;''''/_  / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
'''''  ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/

保健所職員Aさん「ええ、衛生の仕事は大変です」
848創る名無しに見る名無し:2012/04/22(日) 00:07:07.56 ID:vHSrF/sO
保健所職員「もちろんです、プロですから」
849創る名無しに見る名無し:2012/04/22(日) 00:33:05.12 ID:DPE4/INr
「ゾンビがないと・・・

手加減できないじゃないか」

だが冒険者を返り討ち
850創る名無しに見る名無し:2012/04/22(日) 01:14:56.79 ID:YHg2cy3x
その直後、不法占拠していた廃墟から役所に強制退去されるネクロマンサー
851創る名無しに見る名無し:2012/04/22(日) 07:18:23.01 ID:UH9UWA0j
>>849
「死者を束ねる死霊魔術師が死者より弱いと思ったか」
「ヤツらを使役するために、まず死体や霊に対し〜云々〜そして自らの力のみで打ち倒して始めて使役が可能となるのだ」
「そうだ!! リビングアーマーも、ネクロゴーレムも、あのドラゴンゾンビですら、この拳でねじ伏せてきたのだ!! さあかかってこい!!」

ごめんなさい、勘弁して下さい。
852創る名無しに見る名無し:2012/04/22(日) 07:48:39.96 ID:bxFq8wIG
それだけ強いのに、臭くて不衛生で見苦しい部下しかもてない男の人って……
853創る名無しに見る名無し:2012/04/22(日) 08:05:37.06 ID:YkuiOnbV
いつのまにか『こんなネクロマンサーは××だ!』ネタに
854創る名無しに見る名無し:2012/04/22(日) 13:31:53.28 ID:PcTl9MzL
こんなネクロマンサーは嫌だ?

超絶リア充で心技体憂い無し、なネクロマンサー
855創る名無しに見る名無し:2012/04/22(日) 19:21:21.46 ID:YHg2cy3x
「えーまじ? ネクロマンサー?」
「キモーイ」
「ネクロマンサーが許されるのは200歳までだよねー」
「キャハハハ」
856創る名無しに見る名無し:2012/04/23(月) 12:34:17.14 ID:E4oNFJOE
>>855
サキュブスどもには言われたくないな
857創る名無しに見る名無し:2012/04/23(月) 18:23:35.95 ID:Iy42jJYa
>>856
 思 人 暗 そ ま   |                 |     ご
 わ 生 く  ん さ.  |         ,. -──- 、、|      め
 な  を て な か   |        // ̄:::::::::::::::::::`l      ん
 か 送 さ み 君  |    /::::::::::::::::::::::::::‐、:`ヾ::\     :
 っ  っ び じ  が   |   /:::::::::::/::::::::::::::::::::::\:::`:::::\  :
 た て  し め   .  |  /:::::::::/|:::::::;::::ヾ、::::::::::::::\:::::::::::!┐ , -─'
 か る い で      |   |::::::::/  |:::::::|\:::ヽヽ:::::::::::::\::::::| レ'′
 ら  と          |  |::::::| ,. -ヘ::::|  ヽ:::|‐ヽヽ:::::::::|:ヽ:|
 :  は         /   |::/レ',ニミ ヽl   ヾ!, 〒ミ||:::::|::::::|
          __/`   |n:|   |::::j     ′|::::j ヾ|:|Fl::|
>      <         { |:| ` ̄´     ` ̄´  |::「 |:|
 : 浮 あ   \       ヽl:!     ,       U  |::レ'::|
 : か た  .   |   /!    |:ヽ「Y^!|  ___     ,ィl/|:::::トィ!l
 : れ し     |  (/     _ノ:n:| | | | `__`  , イ从|:トゝ-'´
    ち      |   /!  `ー| |j l  レ'/-‐'´  |: :〈
   ゃ       |  (/    _」′   r'、___./: : :|ー-- 、_
   っ      |      /: : |     ハ: : : /: : : :./: : : : : : :`ヽ、
    て      |     /: :,:ィ'´ヽ__r': : ー‐': : : : /: : : : : : : : : : :ヽ
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858創る名無しに見る名無し:2012/04/24(火) 02:05:23.10 ID:gD16PCZp
もっともらしい古語で死霊どもを召喚するが

現代語訳にすると、「集合。とっとと来い。今すぐ来い。
でねェと、リンボの果てだろうが地獄の最下層だろうが追い回してブチ回すぞ、コラ。」
というヤンキーの集会じみた文言だったりするのか。
859創る名無しに見る名無し:2012/04/24(火) 09:15:07.43 ID:+WNNejvM
ネクロマンサーはゾンビごと艦砲で叩くのが一番。ただし海岸に限るがね。

とある米戦艦の艦長
860創る名無しに見る名無し:2012/04/24(火) 15:17:50.17 ID:zA9wNs/j
そんなことよりレイプだ
861創る名無しに見る名無し:2012/04/24(火) 20:28:16.55 ID:StCl09TQ
ゾンビ動力にして動くUGV作ったら無敵じゃね?俺天才?
862創る名無しに見る名無し:2012/04/24(火) 22:24:05.75 ID:Fkn5Wya5
コクーンの神聖魔法かw
863創る名無しに見る名無し:2012/04/24(火) 23:39:22.11 ID:StCl09TQ
いや・・・ネクロニカのミートシュレッダーなんだ
864創る名無しに見る名無し:2012/04/25(水) 00:31:16.09 ID:PIMCY+9M
元スレでも出てたな
865創る名無しに見る名無し:2012/04/25(水) 09:13:43.50 ID:9bTqVDr6
acvからネクロニカへ
866創る名無しに見る名無し:2012/04/25(水) 19:18:48.24 ID:9bTqVDr6
ACVって宇宙艦隊とか実はふつうに存在してるっぽいから、世紀末は世紀末でもしっかり武力の整った迷い込むには難度の高い世界だよな
867創る名無しに見る名無し:2012/04/25(水) 22:11:09.77 ID:wcmYm/5E
宇宙艦隊を相手にするなら対宙兵器が必要になるけど、現代の技術力じゃそんな兵器は無いからな。
地(空、艦)対宙レーザー砲とか、地(空、艦)対宙対艦ミサイルとか。
868創る名無しに見る名無し:2012/04/25(水) 22:12:35.78 ID:SqfzWw8V
アメリカ(目をそらす)
ロシア「・・・まだ動くかなぁ」(ボソ
中国「一回も試験してないアルね」
869創る名無しに見る名無し:2012/04/25(水) 22:49:39.71 ID:PIMCY+9M
自衛隊「」

>>866
世界を滅ぼしてなおも戦争続けながら、あれだけの技術と戦力を維持し続けてるとか、あいつら何がしたいんだ
870創る名無しに見る名無し:2012/04/26(木) 01:10:55.91 ID:mGKRHmRA
自衛隊(チラッ
財務省「」
自衛隊(チラッ
内閣府「」
自衛隊(チラッ
9条「9条ガー」
871創る名無しに見る名無し:2012/04/26(木) 13:29:40.27 ID:Vj6M6osU
宇宙艦隊?
872創る名無しに見る名無し:2012/04/26(木) 21:38:52.31 ID:/IUM2uzM
なにがしたいって戦争の継続だよ
873創る名無しに見る名無し:2012/04/26(木) 23:48:11.15 ID:8KKBFqGm
高級軍人「諸君私は戦争が好きだ」
高級軍人「核使おうぜ核」
高級軍人「歩兵に核持たせよう」
高級軍人「殺られる前に殺ろう」

冷戦時代の米ソ両国はこんな連中ばっかだったからな
あながち間違いともいえないところが怖い
874創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 19:20:33.46 ID:2PciND8r
やっほー
やっと解除来ましたー
そして、保健所の流れで爆笑
かつてヨーロッパでは糞尿にあふれていた訳ですから
この異世界、保健所大活躍は約束されたような訳ですね!

という訳で、投下しますがその前に

>>824-827
レーダーといってもお寒い物です。
ニアミス防止程度ですよー、後は野生の飛行動物の接近対策
後、売り物なので運用ノウハウらしきものが無い物はちょっと……というわけでブロンコに
といっても最大の理由は単にこの馬鹿な自分がプカラの存在をすっかり(ry
875創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 19:22:16.90 ID:2PciND8r
そらのいくさ  前回のあらすじ
統一帝国「あ、連合帝国崩壊したから、これからは統一帝国となります」
雲海(救世連邦)「おい、地上の日本、大陸を俺達と分け合わないか?」
イグニス「とりあえず、万が一に備えて亡命政府の用意をするよ」
自衛隊「やっと、戦線縮小だよ」
外務省「軍事支援……だと?」
日本政府「……情勢変わりすぎ、ついていけるかわからねー」

 日本国国会議事堂。
その始まりは大日本帝国という体制が出来上がった頃に出された『五箇条のご誓文』に始まる。
明治維新の立役者達は議会の発足を必要だと最初に述べたのだ。
だが、実際に議会が始まるまでにはさまざまな政策が行われている事から、ただ、議会制度をスタートさせるだけでは何も換わりはしないということを明治の立役者達は理解していたといえるのかもしれない。
何しろ、フランス革命で立ち上がった国民公会は、それ故に何度と無く内戦と革命を繰り返すようになっていたのだから。
似たような例は世界にいくらでもある。
いわば、日本国国会は数少ない成功例だといえるだろう。
その数少ない成功例のステージで、今、幕が上がろうとしていた。

そう、国会論争という演目が始まる。
そして、時同じくして、前線でも始まろうとしていた。
そう、自衛隊が研究していた攻勢計画、『黒鉄の強風』作戦である。

「陸将、お時間です」
幕僚の一人にそういわれた、今次作戦の最高責任者である、浅間健吾陸将はその言葉に対し「あい、わかった」と小さく返事をする。
「作戦を開始せよ」
戦線を縮小する事で、ようやく行える一大決戦ともいえる攻勢作戦。
それは一種の電撃戦と浸透戦術。
そう、かつての旧帝国軍を思わせる迂回機動戦であった。
旧帝国軍がそれを行ったのはひとえに国力の無さという悲しい事実をカバーする為であった。
だが、自衛隊は違う。外征能力こそ、旧帝国軍よりはマシといえる程度、兵力にいたっては旧帝国軍に負ける物の、それ以外のすべての面で彼らはかつての旧帝国軍を上回っている。
では、何故、迂回機動戦を行うのか。
単純な話だ。彼らは包囲撲滅戦を狙っているのである。
統一帝国軍の主力を完膚なきまでに滅ぼす。と、同時に包囲に範囲内にある町や都市、穀倉地帯の完全制圧を狙っている。そのための迂回機動戦。
本来の自衛隊の主任務から言えばあまりにもかけ離れた作戦であった。
だが、それを行う。
それを行おうとする。
もう少しで退任する浅間健吾陸将、最後の奉公。
そんな噂が最前線では流れていた。
空にはAC−1とEJC−1
かの性能不足という意味で有名なC−1輸送機は、ここに来て現地回収され、簡易的ながらガンシップとして生まれ変わっていた。
あくまで簡易的であり、本物のそれと比べるといささかアレだが、それでもいまや、前線が期待するAC−1『火力輸送機』だった。
また、同じようにC−1を現地回収した、EJC−1『戦況統制機』なんて名がつけられた、地上部隊用警戒管制機が空を飛ぶ。
陸には、この作戦の為だけに動員した第7師団を解体・再編した第1機甲旅団と第2機甲旅団。
そして、各師団から抽出して造った第2独立装甲化連隊。そして、例の新部隊、第1独立装甲化連隊。

まず、先に行動を始めたのは、特戦群をはじめとする浸透突破の役目を背負った普通科部隊。
その後にMARSをはじめとする野戦特科と空自のFS部隊であった。
もっとも今ではFSとは呼ばないらしいが、支援戦闘機という名前の事実上の戦闘爆撃機であるF−2をはじめにFA−18やF−16、A−10といったそれらが動き出す。
MARS(多連想ロケットシステム)の砲撃は敵が進めていた魔法使いによる対空魔法円の設置作業を灰塵に変え、
強化の魔法や風の魔法を使う事で、射程を延ばし、さらに落ちた瞬間炸裂するように時限式の火の魔法を仕込んだカタパルトやトレブシェット部隊をも灰塵に変えていく。
追い討ちをかけるように次々と投下されるナパームとクラスター爆弾が敵将兵達をただの焼け焦げた物体に変える中、彼らは動いた。
89FVが走り、MBTたる90式、10式、74式が進撃する。
最も肝心の敵陣は既に浸透していた、普通科部隊が大半を制圧していたが。それでも頑強に抵抗する部隊には、
徒歩よりも車輪のほうが偉大な交通手段である事を見せ付けるかのように追いついてきたそれらが次々と撃破せんとしていた。
制圧地ではすぐさま、再編が行われ、ヘリコプターによる空中機動部隊を利用した更なる浸透突破の準備が行われている。
最終的な目的地は現在、統一帝国事実上の臨時首都『ファーレンハルト』
876創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 19:24:23.51 ID:2PciND8r
だが、この壮大な計画も所詮は『鋼鉄の暴風』作戦の前座でしかなかった。
少なくとも現時点では。

「これ以上の進撃は、既に大義名分に反しているのではないでしょうか? 侵略戦争を否定した憲法に違反する行動ではないのでしょうか?」
護憲派の重鎮たる野党の女性党首
彼女は最初にそう切り出した。
「考えてください。当初、この戦争は食料などを提供してもらう為、そして、我々の知る条約体制が通じなかったが故に、資源提供の代わりとして、複数の国々への平和実現の対話前段階支援が元になっていました。
私とて、旧世界で一応は学習しております。相手が話を聞く気が無ければ話を聞かせなければならない事ぐらいは学習しております。
しかし、既に敵の主力軍は撃破され、そして我が国に領土的野心が無い事を示すべく占領地の多くを開放しました。なのに……何故、いまさら進軍する必要があるのでしょうか? 連合帝国は崩壊しました。前外務大臣が演説した無条件降伏に近い状態は達成されました。
これ以上の軍事行動は周辺諸国への脅威でしかなく、これは平和国家を是正とする我が国の方針および憲法に違反します。そもそも自衛隊の戦力はこの世界において、強大すぎる! 
この間の戦略爆撃だって、そうでしょ!」
彼女はそういってある写真が載せられたフリップを取り出す。
そこには、戦略爆撃によって燃え盛る中世の小さな町が、そしてそういった町から必死で逃げ出す人々が乗っていた。
「私はこの国の人間として、この国が好きです。だからこそ、私は思うのです。この国を悪の侵略者にしてはならないと、今こそ憲法9条の実践を!」
877創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 19:25:04.32 ID:2PciND8r
護憲派の彼女には当然のように護憲派の拍手が鳴り響く。それに対し、まるっきり逆の主張を持つといってもいい立場の覇権派は忌々しくそれを見ていた。
また、護憲派とも覇権派とも違う大陸派もまた、正直これ以上の戦争を望んでいない為心情的には護憲派よりになっていた。
むしろ、この戦争で日本脅威論が出てこられては困る。彼らはゴンドワナ大陸と平和的外交状態によって日本を旧来の商業国家として繁栄させようとしていたからだ。文明の違いからくる問題点はあるかもしれない。
だが、時間はかかるかもしれないが何とかできるかもしれないと彼らは考えていた。
もっともその何とかする手段はある意味で言えば覇権派の植民地帝国主義に近い部類だ。何しろ、究極的にはゴンドワナ大陸を経済植民地にしようという発想なのだから。
そして現総理大臣も本来はその大陸派に入る。
だが、今の彼は戦争をあえて続けようとしていた。
覇権派の事実上の代表扱いされている与党の政調会長を務める佐藤が、今こそ、更なる進撃を持って、連合帝国こと、統一帝國を屈服させるべきだと主張する中、総理大臣の晩が回ってきた。
「ご質問に預かりました、藤上です。ご指摘のこれ以上の進軍をめぐる諸問題ですが、その前に皆さんに問いたい事がございます。
質問を質問で返すようで失礼ですが、連合帝国と統一帝国、教えてください。何が変わったのですか?」
飛び交う野次。いったん言葉を切った藤上だが、鳴り止まない野次にあきらめた表情で再び口を開く。
「私は、何も変わらないと判断いたします。連合帝国の崩壊を主張したのは他ならない連合帝国なのです。
また、仮に連合帝国が正式に国家崩壊を起こしていたとしても、継承国家は統一帝国であります。
である以上、統一帝国側の講和があって初めて、この戦争は終わるものであると私は認識しております。
そして、当然のように我が国が望むのは連合帝国いえ、統一帝国に対する無条件降伏であります」
あえて、『無条件降伏』という言葉を使う総理に対し、大声を張り上げる護憲派、忌々しくも拍手を向ける覇権派と大陸派。
大陸派はそんなのを望んでいないが、自分の派閥に属している総理に対してとりあえずの敬意として拍手を。
覇権派は、今はそれを望んでいるが、敵対派閥の総理大臣がそういうことが忌々しいという状況だ。
だが、それでも現在の日本の外交的立場や将来を考えると総理大臣の戦争は続けるという判断は当たっている。
何故なら、『占領地を解放してしまったから』
そして、その『解放手段』に問題が発生しているのだ。
戦線の整理と称して開放された占領地はどんな風に解放され、整理されたか。そう、『独立』させるか、『周辺国家に併合してもらう』といった方法。
……仮に連合国家と『講和』する場合、これは問題ではないだろうか?
そう、いわゆる領土問題というのが発生するのではないだろうか。
つまりだ、連合帝国の無条件降伏とその国家解体が大前提となっているのだ。連合帝国崩壊表明は戦線の整理中の出来事である。
もう、後には引けないのだ。
それに、新たに始まろうとしている鋼鉄の暴風作戦に向けて、外務省や防衛省、財務省は細かな調整に既に入っている。
これを覆すのは難しくなるだろう。
何しろ複数の国がかかわっているのだから…………

そして、連合帝国、いやウニヴェルスム神聖統一帝国の各地の神殿では神官たちと魔法使い達が集い一つの儀式が行われようとしていた。
それは古来より人が世界各地で行ってきたある種単純な祈りの儀式――
――――雨乞い

このために魔力の元などともてはやされているブラッククリスタルを大量に集めた。魔力の源などといわれている赤い水を大量に集めた。
赤い水には多種多様な泥や瘴気を含んだ水が混じっていたりするため精製技術が必要であるし、ブラッククリスタルだって、ちゃんと加工技術が無ければロスが大きく発生する。
そして、それだけの技術開発の基盤を持ち、問題なく運用出来ているのは、ここ、ゴンドワナ大陸においては旧連合帝国とその構成大国、かつての軍事超大国のカウエル、そして、地の底のラーフェルムだけといわれる。

たかが、雨乞いの為だけに国中から人材を集め、統一帝国が今使える国力のすべてを使い赤い水とブラッククリスタルを集めている訳じゃない。
問題なのは、彼らが想定している雨の規模。
イグニスはこう考えていた。
おそらくは虎の子の竜も何度も使えるような状況ではない。
自分から離れれば離れるほど自分の竜に対する支配力は弱まり、逆にテッラに支配権を奪われてしまうかもしれない。地の帝國に対する制裁と再併合戦争の最大のイレギュラーはその可能性である。
878創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 19:25:43.33 ID:2PciND8r
ゆえに、領域上をヒットアンドアウェイの要領で竜を使い焼き払い、焼き払った大地に一気にギョドと呼ばれる地域出身の騎兵を用いて侵攻する程度しか出来ない。
――最も元大陸最強の騎馬民族であったギョド騎兵の量が量であり、おまけにその質も高いとあって、地の帝國は今にも蹂躙されようとしているのだが

雲海の干渉を最小限に、雲海はおそらく我が国の属国化と属国からの搾取を望んでいる。
ゆえに、雲海の干渉を最小限に。
日本もまたどうせ雲海と同じような存在だ。
ただ、彼らには彼らなりの事情があるらしく、雲海ほどいろいろと陰なる手段を使える状況ではないらしい。
ならば跳ね除ければいい。
雲海を利用して、そして自分が持つありったけの切り札を使って。
どうせ、地上にある以上、日本は我が国とのかかわりを考えずにはいられない立場におかれるだろう。
ここ、ゴンドワナ大陸を支配する『聖都・ウルイール』をめぐる秩序がある限り、彼らは我が国を無視する事は出来ない。
戦後、彼らを利用して雲海に対抗し、日本に対しては雲海を利用する。
そして、統一帝国の国力を回復させる。
そのためにはなんとしても今を乗り切る必要がある。

神代の『大洪水』を起こしてでも――!

879創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 19:26:49.04 ID:2PciND8r
統一帝国の各地では雨乞いの儀式と平行して各所の堤防を決壊させる為の試みが進められ、洪水後の泥沼の世界に対し、死蟲を解き放つ準備も進められていた。
さらに地の底の友好国、ラーフェルムより更なる魔物や特殊な生き物の輸出を申請する。
あの雲海のゾウガメ部隊だって原種の原産地は地の底だ。あれらの生き物を解き放てば。
そんな彼の頭上には翼竜の群れが飛んでいた。
「……渡りの季節ですか」
翼「竜」といわれているが、こいつらは竜王が支配する竜と比べればただの家畜程度の価値しかない。
これらを使った騎兵、翼竜兵という兵科も存在するし、対日本軍への反抗作戦の主力にこいつらを使う計画でもある。
そんな翼竜の『渡り』の季節。野生の翼竜は冬へと近づくこの辺りから暖かい地方へと移動するのだ。
冬が近づいている……。

そして、最前線においても動きは進む。
統一帝国軍の大将軍に選ばれた、アルヌルフはかつての連合帝国が誇った火力部隊こそが最大のおとりであると認識した。
火力部隊。それはカタパルトとトレブシェット部隊の事だ。
攻城兵器、面制圧兵器として魔法と組み合わされたそれらは後の自衛隊が発行した公式戦史記録によってこの世界とその技術レベルならではの『榴弾砲』と『カノン砲』と称された。
カタパルトやトレブシェットは運ぶのに問題がある。カタパルトこそ奴隷、あるいは馬を使えば問題なく運べるが、トレブシェットはそういうわけにはいかない。
魔法が必要な基幹部品を除けば現地で作られるものだ。
この場合『運ぶ』のは技術者達の事である。また、現地に材料が無ければ意味が無い。故に万が一の『資材』。それらがトレブシェットの『運搬』のすべてであった。
そして、将軍アルヌルフは、これらのそのすべてが日本軍に対する囮として認識した。
「今までの戦術では日本軍には勝てまい。この新兵器を駆使してもな」
手持ちのレバーアクションライフルとガトリング。確かにこれらは戦場を変える兵器となるだろう。だが、それでも日本軍に対抗できるか分からない。
彼らは『銃』という兵器を知らなかった。
もしラーフェルムという地の底の友好国の将兵が聞けば『銃』を知らないなんてと笑っただろう。地の底の大国は意外と全世界の情報を熟知している。
遠く離れた大陸には既に火縄銃からフリントロック式への転換期が発生している事を知っていた。
そして、それを超える銃が雲海にあることを知っていた。
でも、連合帝国は知らない。いや知っていた人物もいたかもしれないが、その程度だった。ある意味自分達の国力に胡坐を書いていた結果といえる。
だが、我々はようやく銃を知った。そしてそれを全線の部隊に配備しようとしている。ようやく同じ舞台に立てる権利を手にしたのだと考えていた。
「冬だ、冬ですべての決着を付ける」

そこから離れた旧占領地でもまた、冬の到来を前にすべての準備が終わることが出来るよう、現地の貴族達は兵士達に発破をかけていた。
「日本軍が計画しているとか言う攻勢作戦に参加できれば戦後世界で……その為にも冬になる前に使い物にしなければ!」
冬が近づいている…………。
880創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 19:27:32.51 ID:2PciND8r
終わりです!
焦土戦術ここに極まり!
881創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 23:58:20.00 ID:t6OtgNTw
投下乙でござる
882創る名無しに見る名無し:2012/04/29(日) 09:41:15.95 ID:HIey6apk
>そらのいくさ
久々の投下乙
誤字が多いので投稿ボタン押す前の推敲よろしくw
883創る名無しに見る名無し:2012/04/29(日) 15:24:43.93 ID:rd1N6gbg
現地回収って何だよ? という気持ちになる
884創る名無しに見る名無し:2012/04/29(日) 20:01:39.70 ID:s9rxAfFR
◆ZQgaiYBmQ.sz氏の投下は、まだ来てないか
自衛隊の番が来ないと消化不良が起きてしまう
885創る名無しに見る名無し:2012/04/30(月) 09:58:09.60 ID:rrIgcijG
海保や警察じゃ対応できないF世界軍隊の蹂躙のターンで終わっているからな
F世界での同位置に存在していた「ドーラ帝国」の国土回復運動とも見ること出来るが...

いくら日本の首脳部無能だとしても
(日本国)国民虐殺や奴隷を躊躇しない敵に対して白旗掲げる事はしないと思いたい
*中華や米国への阿りとは文字通り次元が違う
886創る名無しに見る名無し:2012/04/30(月) 16:43:08.36 ID:/HG8Mset
鳩山「」
887創る名無しに見る名無し:2012/04/30(月) 19:23:20.04 ID:AqJ/9EVf
ポッポなら普通に友愛友愛ほざきそうだ。というか100%するんじゃね?
888創る名無しに見る名無し:2012/04/30(月) 23:31:51.98 ID:/HG8Mset
汚沢「ああ、彼ねぇ・・・用済・・・じゃなくて日本のためにならないから誰か始末してくれないかなぁ? いや死んでくれたらいいなぁという単なる希望だよ?」
889創る名無しに見る名無し:2012/05/01(火) 08:47:03.76 ID:UB7Cfwqf
つ【無能な働き者は銃殺せよ】
890創る名無しに見る名無し:2012/05/01(火) 12:07:50.60 ID:7Vj5QtW2
長文が出たら便所だが、これくらいだとほどよい臭さだな
891創る名無しに見る名無し:2012/05/01(火) 13:09:53.18 ID:sxI8dQbe
それがいつもだとまた問題
892創る名無しに見る名無し:2012/05/01(火) 16:26:39.27 ID:61aC051Z
日本との交流でファンタジー世界に自走車が登場
動力を調べるため外装外してみると、子供サイズのウッドゴーレムが自転車漕いでた

ってのを、むらたせいさくくんをみて妄想した
893創る名無しに見る名無し:2012/05/01(火) 23:44:59.23 ID:YYR15DRz
シリコンゴムでゴーレム作れば人間っぽくなるんじゃね?
894創る名無しに見る名無し:2012/05/01(火) 23:49:14.19 ID:b9cyGoRP
馬土偶っぽい四脚ゴーレムに曳かせる軽便鉄道なら、
市街地の公共交通手段としてわりと手っ取り早く導入できそうな・・・
895創る名無しに見る名無し:2012/05/01(火) 23:52:43.53 ID:VhjQpjvj
それってただのラブドーr
896創る名無しに見る名無し:2012/05/02(水) 00:18:55.71 ID:9D8+OhAr
性交もとい精巧に造られた女性型ゴーレムを高値で日本に輸出し、莫大な富を築いたゴーレム術者の姿が!
「いやぁ、日本が召喚される前は自分が豪邸を建てられるようになるなんて夢にも思わなかったですよ!
記者さんも一発どうです? 最新作の猫耳巨乳メイド型ゴーレムですが……」
897創る名無しに見る名無し:2012/05/02(水) 01:07:36.25 ID:OWWXkuka
>>896
攻殻の例のエピソードみたいになる気が...
898創る名無しに見る名無し:2012/05/02(水) 01:21:51.78 ID:Q3ZxAiI4
実は下層民からゴーストダビング...
899創る名無しに見る名無し:2012/05/02(水) 15:54:42.85 ID:l93Re+fs
対抗して日本企業がアンドロイドを実用化
2chで激化するアンドロイド厨VSゴーレム厨の仁義なき戦い


「ミクはやっぱりアンドロイドじゃないと」
「アンドロイドは硬い」
「シリコンゴーレムは肌ざわりが今一」
「日本製のシリコン使ってるんだけどな」
「錬金術師にやらせるから造形が甘い」
「ゴーレムはアニメキャラそのまま動かすからキモイ」
「リアル化したアニメキャラのアンドロイドも十分キモイだろ」
900創る名無しに見る名無し:2012/05/02(水) 17:14:44.94 ID:Ug5tZogg
核を埋め込むタイプのゴーレムならガンプラとかをゴーレム化して遊びたい
眼鏡犬でバトリングもいいかも
901創る名無しに見る名無し:2012/05/02(水) 23:05:41.87 ID:OWWXkuka
火器を使わずに戦わせるならプラレスだな
エル・ウラカン欲しいぜ
902創る名無しに見る名無し:2012/05/03(木) 03:23:31.76 ID:G2niD6d8
ダンバイン・ガリアンなんかがファンタジーしててよろしい
しかしアニメ見せたら実物開発に血眼になりそうだが
903創る名無しに見る名無し:2012/05/03(木) 10:17:48.67 ID:ItW1r4Yv
オーラバリアvsATフィールドv超高出力Iフィールド
904創る名無しに見る名無し:2012/05/03(木) 13:09:31.12 ID:9pTZknuT
ダンバインは兎も角ガリアンはSFかな、特にTV
先祖が恒星間文明から脱退して人力畜力レベルまで後退してただけ
OVA版ガリアンならファンタジーかも
905創る名無しに見る名無し:2012/05/03(木) 13:28:13.23 ID:h1jfpk+6
>>904
確かにガリアンはファンタジーって感じじゃないな。
906創る名無しに見る名無し:2012/05/03(木) 17:35:03.39 ID:h9FEbAXg
ガリアンは、トライガンと同じでロストコロニー物
907創る名無しに見る名無し:2012/05/04(金) 06:14:36.72 ID:fY9YOOX4
かつて超科学の文明が栄えて現在は衰退した世界に召喚されたら、血眼になって古代遺跡の発掘でも始めるのかな?
「恒星間航行用宇宙船の設計図、ゲットだぜ!」
「建造ドックに完成したばかりで放置された宇宙戦艦を発見!」
「なんか装置を弄ったら中から全裸の美少女が出てきたんだけど、どうしよう?」
908創る名無しに見る名無し:2012/05/04(金) 13:13:21.82 ID:kXY4ZeJE
古代種の末裔部族が遺跡を護ってたり、守護龍なんかがいるとよかろうもん
909創る名無しに見る名無し:2012/05/04(金) 13:41:53.05 ID:I5oOqM6z
守護龍とガチンコ勝負始める米軍
部族と熾烈な遺跡戦を繰り広げる米海兵隊
裏口から入る陸自
910創る名無しに見る名無し:2012/05/04(金) 17:29:17.68 ID:qQUF1t7K
廃棄施設から湧き出す無人兵器の山と、それを再び軍事利用しようとする統治企業は鉄板
911創る名無しに見る名無し:2012/05/05(土) 01:59:56.28 ID:jPYhW7FX
・建造中だった古代宇宙戦艦が帝国の首都
・塔の正体は垂直に墜落した超巨大宇宙船
・髭の機械人形を発掘
・人型兵器を発掘したが液晶の直し方が分からず肉眼戦闘
・ラスボスがバックしてきた60式装甲車に踏み潰される
912創る名無しに見る名無し:2012/05/05(土) 17:37:18.42 ID:CGM48v2H
ビーム吐き出す巨人兵は実は未来の日本製
913創る名無しに見る名無し:2012/05/05(土) 20:19:06.05 ID:jPYhW7FX
腐ってやがる
遅すぎたんだ
914創る名無しに見る名無し:2012/05/05(土) 20:33:45.42 ID:eJWafgV6
昆虫型生体兵器群なら良心の呵責なく戦える
爬虫類でもまだ大丈夫
哺乳類は厳しい
915創る名無しに見る名無し:2012/05/05(土) 20:36:56.73 ID:wEmXHPEA
敵がGだったら
916創る名無しに見る名無し:2012/05/05(土) 23:43:18.47 ID:XFecfhUo
全人類が丸めた新聞を手に立ち向かう
917創る名無しに見る名無し:2012/05/06(日) 01:33:51.80 ID:sQKzSLz0
異世界に獣耳の獣人やエルフがいるなら昆虫型人類がいてもよくね?
双方共に警戒したりドンパチしたりしながら理解しあったり戦争したりする日本と昆虫人国家。
918創る名無しに見る名無し:2012/05/06(日) 01:47:27.91 ID:Veucmjhf
昆虫型知的生物を考えるに個体の寿命とかが文明形成の分かれ目となるかな
文明となると基本孤独生活の蝶や甲虫は文明形成難しい
蟻や蜂のような集団生活をするタイプを考えるとして
獲得性質を次世代に受け継がせる事可能かと思考実験してみる価値は有るかな

「HXH」のキメラアントは昆虫型人類というべきだが、あれはなぁ...w
919創る名無しに見る名無し:2012/05/06(日) 01:57:51.12 ID:NTOS2gpx
つ「宇宙の戦士」
920創る名無しに見る名無し:2012/05/06(日) 04:36:28.15 ID:F2I4+Ftm
つ スターシップトルーパーズ
921創る名無しに見る名無し:2012/05/06(日) 11:53:31.60 ID:Q5Ie3RJ+
つ「地球防衛軍1&2」
922創る名無しに見る名無し:2012/05/06(日) 20:34:01.95 ID:6jbHoCwi
ドラえもん のび太の創世日記に出てきた昆虫人とか
923創る名無しに見る名無し:2012/05/07(月) 04:10:11.13 ID:dMBmDYx8
老人と宇宙の昆虫星人とか
あいつら個体の意志があまりなくて種族全体の意志で動いてるんだよな
昆虫と言うか蟻や蜂か
924創る名無しに見る名無し:2012/05/07(月) 18:58:55.88 ID:ctEPWtyf
ドラえもん のび太のスターシップトルーパーズ
925創る名無しに見る名無し:2012/05/07(月) 19:38:47.46 ID:w8oa4bL3
10式戦車と昆虫人類のカブトムシ型多脚戦車との戦車戦とか
戦闘ヘリ対トンボ型戦闘機とか
926創る名無しに見る名無し:2012/05/07(月) 21:19:54.21 ID:Og9r8NwS
デザートガンナー「私の出番ですな!」
927創る名無しに見る名無し:2012/05/08(火) 07:42:28.94 ID:8EhflWD3
東京都の尖閣関連寄附金口座が開設されました

みずほ銀行 東京都庁出張所(777)
普通預金  1053860
「東京都尖閣諸島寄附金」
      ↓
http://www.chijihon.metro.tokyo.jp/senkaku.htm
みずほ銀行からの振込み手数料は無料です。

928創る名無しに見る名無し:2012/05/08(火) 12:37:23.22 ID:k1ln2u89
気合いのないコピペ
929創る名無しに見る名無し:2012/05/08(火) 12:39:36.73 ID:dT9IqxTh
クツゥルフ的邪神が跳梁跋扈するF世界に派遣された多国籍軍の一翼を担う自衛隊
の話ておk?あそこらへんの存在てSFなのかファンタジーかよく分からんのだけ
ども。
930創る名無しに見る名無し:2012/05/08(火) 12:52:49.40 ID:7UjHCV4G
>>929
ウルトラマン的神様と伝手が無いときついような...
931創る名無しに見る名無し:2012/05/08(火) 13:48:44.96 ID:NqBNWBs0
>>930
ゴトウ一佐「こんな事もあろうかと、我々は悪魔と呼ばれる古の神々を目覚めさせた。」
932創る名無しに見る名無し:2012/05/08(火) 14:07:30.24 ID:krCPYBxE
>>929
あんな中の下クラスは核でようやくな連中の相手なんて無理ゲすぎる。
933創る名無しに見る名無し:2012/05/08(火) 14:17:00.05 ID:dT9IqxTh
あー邪神はやりすぎか、神話生物で現行兵器で対応できそうなのを適当にこしらえれば
いいかな、邪神様はなんか狂信者の結社が呼び起こそうとしてるみたいな感じで。

934創る名無しに見る名無し:2012/05/08(火) 15:56:48.75 ID:NqBNWBs0
ナイ神父「さあ偉大なる神を呼び起こすのです」
935創る名無しに見る名無し:2012/05/08(火) 21:44:01.06 ID:3jGddF+3
ショゴス位ならなんとかなるかも
936創る名無しに見る名無し:2012/05/09(水) 09:06:00.09 ID:nQWhx655
>>935
残念
ショゴスは無理度高いよ
バビル2世のロデム(例え古っ)を
街一つ呑み込める位に大きくした奴と思えば良い

人間が相手出来る定番は「深きもの」辺りじゃね?
937創る名無しに見る名無し:2012/05/09(水) 12:31:01.45 ID:MQCs6N6N
>>936
F世界側の魔術師と上手く連携することで神話生物の撃退が上手くいくことてあるかな、
それとも大概現行兵器装備の軍隊て足手まといにしかならないか、魔術師が当てになら
ないことてある?もしできるならF世界人物(人か?)との絡みがだいぶ楽に進める。
938創る名無しに見る名無し:2012/05/09(水) 20:29:45.34 ID:dGDMhPcR
>>936
アレそこまでお菊なかったはずだが・・・
939創る名無しに見る名無し:2012/05/10(木) 12:53:53.44 ID:saVY3eUg
マックイーンの「絶対の危機」だっけ?>馬鹿でかいスライム
940創る名無しに見る名無し:2012/05/12(土) 02:16:18.38 ID:Zfx1PCUU
「なんと ショゴスたちが がったいしてキングショゴスが あらわれた! 」
941創る名無しに見る名無し:2012/05/12(土) 08:06:15.04 ID:D/w8O8E1
>>940
対メタルショゴス戦とかいう無茶振りを連想してしまった
942創る名無しに見る名無し:2012/05/12(土) 10:50:18.66 ID:c4MddokV
ルーントルーパーズ第1部 第9章を更新
気合いの入った軍事マニアの方々に絶賛不評中の本作、今回もしょうこりもなく更新です。
2012年 05月11日 (金) 00時59分


ちょっと仮想戦記スレでの叩かれ具合に可哀想になっちゃった
ここで↓評価された時も凹んでたもんね…

自分は応援しておりますよ
943創る名無しに見る名無し:2012/05/12(土) 11:29:27.02 ID:KxW8AXj6
と言われても、まるで知らんな
944創る名無しに見る名無し:2012/05/12(土) 13:28:13.89 ID:a5nYjXDQ
>>942
あれは軽めのノリの英雄譚チックな作風だから、軍事的な突っ込みいれたらそりゃそうなる。
インスタントラーメン食べて、これはうどんじゃねえ、しかもインスタントだ。
次もこうならもう食わねーて喚いてるようなもんだろ。
945創る名無しに見る名無し:2012/05/12(土) 20:42:59.44 ID:+d+4LQYe
軍事マニアっつうか今は俺Tueeeで爽快感や
カタルシスを感じさせる作風が人気の時期だからじゃね
割とギリギリみたいな精神的に圧迫される戦いは受けないんだろう
俺は嫌いじゃないけど
946創る名無しに見る名無し:2012/05/12(土) 23:20:55.34 ID:NbYjv7Vb
現実で精神的に圧迫されてる人が多いから作品で爽快感を得たいんだと思うとこじつけしてみる
947創る名無しに見る名無し:2012/05/12(土) 23:54:43.57 ID:FnI90Kpn
逆に余暇を爽快感のかけらもないひたすら陰々滅々とした創作に費やしたい
とは、なかなか思うまい
948創る名無しに見る名無し:2012/05/13(日) 20:21:39.93 ID:sqeQ3LNj
そんなもの書いてたら鬱になりそうだ
でもそういう人も居るんだよな
949創る名無しに見る名無し:2012/05/13(日) 21:33:11.68 ID:TOJ5INdw
素人ばかりだからまともなミリネタ並みに希有だけどな
950創る名無しに見る名無し:2012/05/13(日) 23:53:02.88 ID:pY3SaBfl
一定以上軍事知識があればあとは大目に見るのが大人じゃねぇかな
B-52が空母から発進は論外にしても
951創る名無しに見る名無し:2012/05/14(月) 00:59:14.62 ID:sRRODKOI
ただでさえああいうの書いてる奴は日頃社会から重圧受けて、
解放を欲してる人間なんだから大目に見てやれよw
952創る名無しに見る名無し:2012/05/14(月) 10:07:35.45 ID:sExQImGu
このスレ的には、そこでB-52が発進できる空母を開発していた、
というファンタジーを書かないといけない
953創る名無しに見る名無し:2012/05/14(月) 11:46:57.54 ID:0RCBMcnq
>>952
それ、違う。ここは頭の中がファンタジーな話しを投下するとこじゃないぞw
954創る名無しに見る名無し:2012/05/14(月) 16:49:11.06 ID:PWJBHgeR
自衛隊は必要やて
955創る名無しに見る名無し:2012/05/14(月) 17:51:35.90 ID:qProFey/
>>953
メガフロートならB-52だろうがB-737だろうが富嶽だろうがなんでも発進できるからファンタジーじゃないんじゃね。
分類が移動式仮設空港になりそうだけど
956創る名無しに見る名無し:2012/05/14(月) 18:32:39.87 ID:sRRODKOI
元気ですねファンタジーさん
957創る名無しに見る名無し:2012/05/14(月) 18:48:44.25 ID:Ws3K9p66
空母から発進したのはB−25ミッチェルだが
氷山空母ならB−52発進できるだろう

ただ、戦う相手が60年代宇宙人の物語になりそうである
958創る名無しに見る名無し:2012/05/14(月) 18:50:22.60 ID:TZNq7jRh
灰色「やあ、呼んだかね?」
959創る名無しに見る名無し:2012/05/14(月) 18:51:48.41 ID:qProFey/
>>957
氷山空母って600mしかないべさ
960創る名無しに見る名無し:2012/05/15(火) 00:56:15.77 ID:HgqEq1Fi
>>959
小説「氷山空母を撃沈せよ!」だと全長1700m、排水量860万d
961創る名無しに見る名無し:2012/05/15(火) 05:47:15.93 ID:HynQy8lC
黙ってろファンタジー
962創る名無しに見る名無し:2012/05/15(火) 19:55:02.02 ID:q8ifHzA6
>>960
B-52発着には3キロ必要
963創る名無しに見る名無し:2012/05/15(火) 21:58:44.07 ID:ysH+UYnN
>>962
まぁ作中できちんと説得力ある描写をしてくれるのなら、巨大亀の上に全長3キロの滑走路をもつ移動亀上空港でもかまわないけれど
964創る名無しに見る名無し:2012/05/15(火) 23:35:31.79 ID:5tixX8ls
もういっそ、B-52積んだまま発進する空中氷山空母をだな(ry
965創る名無しに見る名無し:2012/05/15(火) 23:55:33.36 ID:q8ifHzA6
『大変だ! スカーフェイスとリボン付きとラーズグリーズと鬼神が空中氷山空母に向かったぞ』
966創る名無しに見る名無し:2012/05/16(水) 10:23:50.81 ID:oHKXaKkq
まあぶっちゃけ、陸から飛んでって途中で空中給油すればいいだけなんだよな
967創る名無しに見る名無し:2012/05/16(水) 13:01:57.23 ID:xznVRzu2
そろそろ「自衛隊が装備しない兵器の話」は終わりにしないか?
召喚の時点で日本に来ていた部隊に協力求めたのならともかく
968創る名無しに見る名無し:2012/05/16(水) 19:33:04.90 ID:QWxoJhUl
こんなスレになにを期待してるんだよ
969創る名無しに見る名無し:2012/05/16(水) 21:47:37.16 ID:ddqrhHon
敵の氷雪系魔法使いを挑発して無駄弾撃たせて海面を凍らせる⇒足場確保
これなら海上でも大型機の運用が可能!
970創る名無しに見る名無し:2012/05/16(水) 22:59:48.43 ID:XjSoCfue
米「空母機動艦隊3つも送りつければよくね?」
英「爆撃機を飛ばすための空中給油機を飛ばすための空中給油機を飛ばすための空中ry」
971創る名無しに見る名無し:2012/05/17(木) 02:13:05.23 ID:GZbxpln8
US2じゃいかんのか?
972創る名無しに見る名無し:2012/05/17(木) 15:17:10.66 ID:zo7s70Tz
973創る名無しに見る名無し:2012/05/17(木) 22:12:22.76 ID:BhHVKUz8
>>969
飛行機の着地時の重さ的に表面凍らせただけじゃ余裕で割れる+氷じゃ飛行機止まんねえ+ヘリならそもそも凍らす必要ない
974創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 23:40:03.69 ID:wXh5ZhEj
投下が無いのは次スレ建つタイミング見計らってるのかな?
975創る名無しに見る名無し:2012/05/21(月) 00:51:25.17 ID:QeUtYqg9
>>972
ずいぶん止まったままなサイトなのか?
976創る名無しに見る名無し:2012/05/21(月) 01:30:12.12 ID:5qx2DM/v
972は物語氏の作品だっけ?
977創る名無しに見る名無し:2012/05/21(月) 03:03:06.36 ID:QeUtYqg9
972読んだ
面白いと思ったら、タイトル未定の人っぽいな
ばあさんゴーレムを投げるでかなり確信もてた
978創る名無しに見る名無し:2012/05/21(月) 15:45:30.82 ID:wCiyfi0/
>>975
おうとも、掲示板もメールフォームも絶賛停止中よ
979創る名無しに見る名無し
そこメタルマックスも帝国自衛隊も楽しみだったんだが
一時期更新再開したと思ったらずっと放置で残念だよ