ロボット物SS総合スレ 19号機

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1創る名無しに見る名無し
ロボット物のアニメ・漫画・小説・ゲームの二次創作から、
オリジナルのロボット物一次創作まで 何 で も どうぞ。


* 当機はSSに限らず、イラストや立体物も受け付けています。
* 投下の後、しばらく雑談は控えてください。
* ガンダムやマクロス等の有名作は、該当する専用SSスレが立った場合はそちらへ。もしなければ全部ここでやればいいんじゃあないでしょうか。
* 次スレは>>950が立てて下さい。次スレが立つまでは減速を。
* また、容量が470KBを超えた場合は要相談。
* 立てられない場合は報告及び相談を。
* とある方が言っておられました。「話題が気に入らないなら、四の五の言わずネタを振れ」雑談のネタが気に入らない時は、新しくネタを振りましょう。
* スルー検定10級実施中です。荒らしは華麗スルーしてください。それが紳士の条件です。
* 2010年、あけましておめでとうございます。今年もルールを守って、楽しく創作活動に励みましょう。
* もうじき20号機目だぜメルツェェェル!


まとめwiki
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/

ロボット作品投下用アップローダー
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/

お絵かき掲示板
http://www2.atpaint.jp/sousakurobo/

ロボット物SS総合スレin避難所 参號機
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1260109423/

前スレ
ロボット物SS総合スレ 18号機
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1265195918/


関連スレ
勇者シリーズSS総合スレ Part3
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1253680895/
2創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 00:03:27 ID:ZsKsh2eA
スレ発祥連載作品紹介!(※紹介文には多少の誇張表現も含まれています)


【荒野に生きる(仮) ◆8XPVCvJbvQ】
再生暦164年、コンクリートの荒野が広がる未来――。
獣の耳と尻尾を持つ「ヒューマニマル」の少女達はひたすらに戦う。対鋼獣用人型兵器・ヴァドルを駆って――!!
怪獣VS獣耳っ娘!? 話題騒然のデスマッチ!!

【CR ―Code Revegeon― ◆klsLRI0upQ】
これは、悪夢に立ち向かうちっぽけなひとりの人間と、「怨嗟の魔王」と呼ばれた機神の物語。
アンノウンの襲撃で家族を失った潤也は、漆黒の鋼機・リベジオンの玉座に身を沈める。反逆と復讐を遂げるために……!
人類震撼! 暗黒のレコードオブウォー!

【瞬転のスプリガン ◆46YdzwwxxU】
スーパーカーから伸びる鋼の腕――神速の挙動と極微の制動を可能とする、エーテル圧式打撃マニピュレータがその正体!
異世界の侵略者・魔族により廃墟と化した街角で、幼いことねは機械仕掛けの拳法家を目撃した。
変形ロボットならではの技が炸裂する、極超音速機動武闘伝!

【パラベラム! ◆1m8GVnU0JM】
Si Vis Pacem, Para Bellum――汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ。
遥か昔に文明がリセットされた世界。黒い機械人形(オートマタ)・リヒターと、彼のマスターとなった少女・遥(19)の神子としての生活が始まった!
軽妙な会話と、動きを魅せるアクションに定評あり? なんだかおかしなキャラ達が紡ぐ、ドタバタ日常コメディ!
「……ねぇリヒター、こんな感じでいいかな?」
<イエス・マイマスター>

【ザ・シスターズ ◆klsLRI0upQ】
平凡な大学生、大野啓介の元に届いた大きなダンボール箱
その中に入っていたのは妹を自称するヒューマノイドで―――
超展開を超展開でねじ伏せる、お気楽ドタバタロボットコメディ!

【電光石火ゼノライファー ◆.dMD1axI32】
「俺、戦うよ。兄さんの代わりに」
正体不明の敵「アンノウン」来襲! 柊頼斗は兄の遺志を継ぎ、巨大ロボット・ゼノライファーに搭乗する!
少年少女の思いが交錯する超王道スーパーロボットの活躍に、キミのハートもブレイズアップ!

【Tueun ◆n41r8f8dTs】
全てを無くしたこの世界で――青年と人形は明日を咲かす
荒廃の大地に安住の地を求めるショウイチ。彼と旅する巨大トラクター・タウエルンには、とんでもない秘密が隠されていた!?
「家業継ぐわ…」「農業ロボ!?」 そんなスレ内の小さな種(ネタ)から◆n41r8f8dTsが丹精こめて育てた、痛快娯楽開墾劇!

【海上都市姫路守備隊戦記 ◆gD1i1Jw3kk】
「鉄の鎧を纏いし日出ずる国の兵」。帝国に虐げられる民が希望を見出した救世主伝説。
兵士として生きる男・清水静が愛に目覚めた時、戦乱の異世界に重装甲強化服のローラーダッシュの唸り声が響き渡る!
止められるものなら止めてみよ! 熱と硝煙! 剣と魔法! 凄絶無比のヘビーアーミー!

【最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ ◆46YdzwwxxU】
ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビドゥビドゥビッドゥドゥビドゥビ!
今日も今日とてロボヶ丘市で激突するのは、変な正義と変な悪!
ハイテンション! 歌うスーパーロボットバトルアクション!

【劇場版 最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ 異世界からの来訪者 ◆gD1i1Jw3kk】
悪のマッドサイエンティストが造り出した『次元転送装置』
その力は二つの世界を交差させる!
海上都市姫路守備隊戦記×最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ 衝撃のクロスオーバー作品!
3創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 00:04:37 ID:ZsKsh2eA
【少女機甲録(仮) ◆kNPkZ2h.ro】
80年ほど前に地球上に出現し、地球上全ての生物を滅ぼさんとする謎の生命体群「ワーム」
異形の敵に立ち向かうは、全長4mのパワードスーツ兵器「機士」
陸上自衛軍第28連隊 第4中隊の少女達は、血と硝煙の匂い漂う世界を生きる!

【スーパー創作ロボット大戦OP映像風 ◆gD1i1Jw3kk】
スーパーロボット大戦名物の冒頭の3D戦闘シーンを
ロボット物SS総合スレ作品で再現!
所狭しと暴れまわるロボットたちの雄姿を見よ!

【R,B&G ◆46YdzwwxxU】
Tueun◆n41r8f8dTs vs.瞬転のスプリガン◆46YdzwwxxU
巨大トラクターとスーパーカー ──本来なら走る場所が違う二台が、
同じ道を駆け抜ける!!

【仮想戦闘記録 ◆gD1i1Jw3kk】
海上都市姫路守備隊戦記・外伝
設定のみだった五式重装甲強化服を敵として登場!
果たして静は二世代旧式の機体で勝てるのか!?

【ARTIFACT LEGACIAM あお ◆6k/dFp.sTw 】
突如として現れた謎の未確認侵略体、E&E。その脅威に立ち向かう、謎の巨大ロボットレガシアム!
レガシアムの搭乗者、不破優作は不思議な相棒カイアと共に大事な人々を守る為に立ち上がる!
軽妙な学園劇と迫力あるロボットバトルが織りなす、鋼のジュブナイル、ここに爆誕!

【Diver's shell ◆a5iBSiEsUFpN氏】
人類共通の夢の一つに、「もっともっと遠く」というものがある――――
表面の90%が海で覆われた星、ネオ・アース。黒服達の一件から時は過ぎ、ダイバー達は今日も、夢と浪漫を求めて海を往く。
物語は2ndシーズン突入し、新たな主人公、ジュリアとクラウディアの物語が幕を開けた。
男の娘も出てくる……かも?

【ヴィルティック・シャッフル ◆n41r8f8dTs氏】
普通の少年・鈴木隆昭の前に現れたのは、普通じゃない少女・メルフィーだった。
時を同じくして、平穏な日常に忍び寄る悪魔、オルトロック・ベイスン。
その「カード」を引く時、「未来」は訪れる。果たしてそれは「希望」か、「絶望」か――――

【人狼機兵マーナガルム ◆CNkSfJe3Zs氏】
2149年 春。月と地球、並んだ二つの星による戦争は、まだ続いていた。
革命軍の問題児「ラビットソルジャー」パイロット ソマ・ツクヨミは、自軍の罠にはめられ、正体不明の『狼頭』と敵対する。
兎達が支配する戦場で今、精神すらも噛み砕く異形の獣が目覚めようとしていた――――

【鋼鐵の特攻兵―Gun Strike Girles― ◆6LGb3BALUde1 】
近未来。人類はBUGと呼ばれる巨大生物との戦争を続けていた。
主人公・御前静を始めとした世界各国から集まった個性的な
少女達は、鋼鐵の棺に身を沈めてBUGとの熾烈な戦いに身を投じていく。
戦争という極限状態の中で、少女達は傷付きながらも成長し、
互いに支え合い日々を懸命に生き抜く。
やがて少女達の間に芽生えるのは、友情かそれとも――
ハードボイルドミリタリーの皮を被った百合ん百合んな物語。
欝展開はないよ!

【剣神鋼王ミカズチ ◆YHSi90Gnr2】
其れは鋼の人型。其れは『神』の力を降ろす為の人造の依代。
剣神はその手に太刀を担い、在らざる戦場(いくさば)を駆け抜ける。 その刃は未来を切り開けるか―
4創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 00:08:46 ID:ZsKsh2eA
【鋼殻牙龍ドラグリヲ ◆Uu8AeR.Xso】
荒廃した世界を跋扈する、『害獣』と呼ばれる異形の災厄。
人には太刀打ち出来ぬその存在を屠る、暴君竜の如き異形の鋼。その名は「ドラグリヲ」
アルビノの少年「真継雪兎」とゴスロリ姿のナノマシン少女「カルマ」の紡ぐ物語に刮目せよ!

【GEARS ◆B21/XLSjhE】
近いようで遠く、遠いようで近い未来で――――競技用ロボット、ギアが駆ける!
無愛想だが熱い漢、守屋とどこかズレてるハイテンションな少女、霧坂のテンポの良い掛け合いと個性豊かな仲間達!
スポード感溢れる描写と汗と笑いとアイリス・ジョーカーが送る、ロボットスポーツストーリーをとくと見よ!

【機甲聖騎士ザイフリード ◆gU7PBlmT6Y】
紫藤 雪人(しどう ゆきと)は、きわめて平凡な男子高校生であった――ほんの少し前までは。
雪人が目覚めた場所は見知らぬ世界。そして隣には……寝息をたてる女の子!?
ファンタジックロボットSS、ここに見参!

【鋼殻牙龍ドラグリヲ ◆Uu8AeR.Xso】
荒廃した世界を跋扈する、『害獣』と呼ばれる異形の災厄。
人には太刀打ち出来ぬその存在を屠る、暴君竜の如き異形の鋼。その名は「ドラグリヲ」
アルビノの少年「真継雪兎」とゴスロリ姿のナノマシン少女「カルマ」の紡ぐ物語に刮目せよ!

【GEARS ◆B21/XLSjhE】
近いようで遠く、遠いようで近い未来で――――競技用ロボット、ギアが駆ける!
無愛想だが熱い漢、守屋とどこかズレてるハイテンションな少女、霧坂のテンポの良い掛け合いと個性豊かな仲間達!
スポード感溢れる描写と汗と笑いとアイリス・ジョーカーが送る、ロボットスポーツストーリーをとくと見よ!

【機甲聖騎士ザイフリード ◆gU7PBlmT6Y】
紫藤 雪人(しどう ゆきと)は、きわめて平凡な男子高校生であった――ほんの少し前までは。
雪人が目覚めた場所は見知らぬ世界。そして隣には……寝息をたてる女の子!?
ファンタジックロボットSS、ここに見参!

【廻るセカイ ◆1m8GVnU0JM】
「もう少しでセカイが滅びる」
世界中にそんな噂が飛び交った。
そして噂の通り、国が、都市が、次々と地図から名前を消していく。人類は滅びを待つだけだった。
舞台は架空の都市“揺籃”
描かれるのはそこに住む彼らが繰り広げる他愛もない日常と、非日常。
5創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 00:10:03 ID:ZsKsh2eA
【守護機兵Xガードナー シクス ◆wuZfOwaq7U】
CC(コスモセンチュリー)115年。独立を宣言する火星と地球の、人類初の惑星間戦争が行われていた。
少年シュート・ダリューグは独立機動防衛部隊"Xガードナー"に参加するも自分の存在価値に惑う。
戦いを止められるのは薙払う剣か、それとも守護する盾か…
あなたの護りたいモノはなんですか?

【シャドウミラージュ ◆klsLRI0upQ】
あの日、自分は前に進むことが出来たのだろうか?
心に傷を負った青年クーガは、その過去に囚われるように生きていた
そんな青年がシャドウミラージュと呼ばれる特殊部隊に配属される事から物語は始まる
「人」「機」「妖」の三つが紡ぎだすグランドアースサーガ、再び開幕

【秘神幻装ソルディアン ◆tEulldVhj8h6】
因果の日は来たり――世界は異形の怪物アバドンに覆われた。
混迷を極める世界に機械仕掛けの神々は覚醒し、かくして今まさに黙示録が再現される。
測り知れざる過去より続く闘いの行方は、如何に。

【リベンジャー・レディ ◆9MC6FR8UMj7S】
彼女は全てを奪われた。地位を、居場所を、己の四肢すらも……
最新兵器ダウンシューターに制御AIとして『組み込まれた』エムレイン・ブルーは自分から全てを奪ったブルーバレット社に復讐を決意する。
最後の飛翔を前に彼女は呟いた。「さぁ、最期の日を始めようか」
『見届け人』姉小路真澄シリーズ第一弾。

【ロボスレ学園】
ロボット物SS総合スレ、10スレ目突破記念作品! このスレのキャラクター達が織り成すどこまでもフリーダムな青春(?)グラフィティ!
参加者募集中!


・読者側は、積極的にエールや感想を送ってあげよう! 亀レスでも大感激! 作者はいつまでだって待ってるもんだぞ!
・作者側は、取り敢えずは作品で語れ! 自分のペースでも完結まで誠実に奮励努力せよ!
・我らスレ住人は、熱意に溢れた新作をいつも待ち望んでいる! 次スレの紹介文には、キミのロボットも追加させてみないか!?
6創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 00:11:11 ID:ZsKsh2eA
※紹介文未定作品一覧※
【機甲闘神Gドラスター ◆uW6wAi1FeE】
【英雄騎兵ミッドナイト ◆YHSi90Gnr2】
【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
【機動修羅バイラム】
【ビューティフル・ワールド the gun with the knight and the rabbit  ◆n41r8f8dTs】
【都道府県対抗機動兵器決選】
【資源転生サイクラスト】


※紹介文候補※
【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
2024年、混迷と動乱のアフガニスタン。米軍最新鋭兵器、M23機動装甲服が降り立ったその地で、奇怪な陰謀が蠢く。
陰謀の真相は? 米兵たちを待ちうける運命とは? そして、この騒乱の行きつく先は?
ハードな世界観と設定で繰り広げられる、近未来ミリタリーロボットシミュレーションSSに刮目せよ!
――――人の織り成す混沌を、機械仕掛けの騎士が撃ち抜く。

上記の候補はひとまず、作者さんの承認待ちです。

紹介文はまだまだ募集中!
作者さんが、自身で考えちゃってもいいのよ!
7創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 00:13:48 ID:ZsKsh2eA
ここまでテンプレ。

ようこそロボスレへ!
歓迎しよう、盛大にな!!
8あ ◆tsGpSwX8mo :2010/02/12(金) 00:13:57 ID:adavN3DL
9あ ◆dRwnnMDWyQ :2010/02/12(金) 00:15:28 ID:adavN3DL
10創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 00:19:49 ID:ZsKsh2eA
テンプレ\(^o^)/ マチガエタ
11創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 00:23:53 ID:jDvyrXg8
とりあえず19号機スレは↓
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1265900343/

このスレは20号機として使われます
記念すべき20号機が再利用……
12創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 01:04:05 ID:Wt+2UOl4
ところがぎっちょん、↑のスレを放置します
13創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 02:02:24 ID:Wt+2UOl4
前スレが埋まったぞー!
14創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 02:25:37 ID:NREVw9Qg
 能ある>>1は乙を隠す!

 まあ重複の件は、次スレ以降はちゃんと宣言しましょう、という事でw
15創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 02:32:43 ID:bsLmD9DH
それと前回に引き続き今回もですけど、みんな立てるときはテンプレに気をつけましょうw
16創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 02:47:50 ID:NREVw9Qg
 wikiのテンプレの項目に注意書き必要ですかね?
17創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 03:06:29 ID:bsLmD9DH
たしかに、注意書きがあるのとないのでは違いますからね……。あった方がいいと思います。
なんてったって次は記念すべき20機目なんですから、失敗は避けたいですしねw
18 ◆9MC6FR8UMj7S :2010/02/12(金) 09:48:05 ID:tqtme6jX
なかなかのんびりと物を書く時間が無いけれど、近日投下予定の予告だけでも。

 世間を震撼させたリベンジャーレディの事件から数ヵ月後。
 ネットである言葉が頻繁に使用されるようになっていた。
「正義の名の下に」
 その言葉と共に、人型兵器による犯罪者を処罰していく所属不明の赤い機体。
 奇しくも所有する機体のフォルムが似ていたが為に、姉小路は事件に巻き込まれてしまう。

『正義の執行者』
 姉小路真澄シリーズ第2弾、たぶん近日中に投下。
 ノリは前回に似た感じ。あと、前回削ってた分の小泉関連の恋愛要素を割り増し。



 荒野〜はちまちま加筆修正中。
19創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 10:39:17 ID:NREVw9Qg
>>17
 了解しました! じゃあ暇になったら書き足しときますねw

>>18
 お久しぶり、そして投下予告乙です!
 これはひょっとすると前>>1000の通りになるかも……。
20創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 11:01:50 ID:Wt+2UOl4
遅ればせながら>>1乙させていただく!
作品紹介のとこもそろそろ本格的に手を加える必要があるかもね
21創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 11:16:11 ID:NREVw9Qg
 作品かなり増えましたしね。少し絞る必要があるかも。
 作者さん1人につき1作品とか。
22創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 11:29:02 ID:Lqw1I8N/
忘れかけた>>1乙を求めて

かーなーり作品数増えたんだがここで久々に声優談義がしたい
ひとまずDaZさんの廻るセカイならヤスっちは神谷浩史、千尋は中原麻衣、紫蘇は名前浮かばないけど、とある〜の猪口さんかな
23創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 11:55:12 ID:Wt+2UOl4
>>22
井口ではなく?

神谷浩史は同意せざるを得ない。そして個人的にはペネ子も神谷浩史で想像してたりする
24創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 12:04:36 ID:NREVw9Qg
>>22
 千尋が中原さんは意外でした。そうか、千尋は聖戦士だったのか……。

>>23
 ああ、キャプテンガンダム的な(ry
 
25創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 12:06:13 ID:bsLmD9DH
#ヤスっちCV《中村悠一》 #千尋CV《喜多村英利》 #千春CV《水樹奈々》 #伊崎CV《緑川光》
#松尾CV《保志総一朗》 #椎名CV《杉山紀彰》 #宮部都CV《中原麻衣》#神崎CV《堀江由衣》
#紫蘇CV《広橋椋》 #エーヴィヒカイトCV《櫻井孝宏』#ヴァイスCV《花澤香菜》#シュヴァルツCV《釘宮理恵》
#ヴィオツィーレンCV《伊藤静》#イェーガーCV《神奈延年》#ナハトCV《福山潤》#ディスCV《置鮎龍太郎》
#ハーゼCV《小清水亜美》#イデアールCV《宮野守》

一応DaZの方の設定txtの方ではこうなっておりますwそのままコピペしただけだから見にくいのは勘弁ですw
どんだけ豪華なんだよ!って感じですけどねw
エーヴィヒカイトとかディスとかナハトとかまだ一言くらいしか喋ってないし、
ヴィオツィーレンやヴァイスとシュヴァルツなんてまだ出てきてないんですがw

ヴァイスとシュヴァルツは次の次の投下で出せるかも
26創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 12:08:17 ID:Wt+2UOl4
>>24
素ボケじゃないと思うが、そっちの中原さんじゃねぇwww
そしてキャプテンガンダムはだいたいあってる

悪爺は千葉 繁で想像してるな
27創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 12:11:46 ID:NREVw9Qg
>>25
 伊崎がグリリバ……だと……!?
 原作者的には紫蘇がくぎゅでシロクロが広橋さんだったりするのですg(ry
28創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 12:21:39 ID:Wt+2UOl4
>小清水亜美
もう許してや(ry

>>27
>シロクロが広橋さん
3号機の声優妄想でもそうなってたね
29創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 12:25:42 ID:bsLmD9DH
>>27
DaZ的なイメージでは伊崎って頼れるお兄さん的な位置かなー、とか思いましてグリリバにw

個人的にくぎゅはメインヒロインに使いたくなかったというのがあったのでしたぜ!
嘘です。ごめんなさい。

いやぁ、とあるゲームで広橋椋の声が「これ紫蘇じゃね?」とツボってしまいまして……w
あと紫蘇が広橋涼な理由も第三章でちょいちょい出てくる予定ですw 
シロクロも声優同じがいいのかなー、とか最初は思ったんですけど、作者のキモい妄想のせいで別個にw

千春さんが水樹さんなのは原作譲りですねw
原作的には、あー、たしかに紫蘇、くぎゅで合うなー……不覚にも想像して萌えてしまった。グヘヘ
シロクロが広橋さんなのは意外だったかもw
30創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 12:53:35 ID:Wt+2UOl4
ダレモイナイ、SHT突入か……
31創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 13:04:06 ID:NREVw9Qg
>>29
 なるほどなるほど。

>紫蘇が広橋涼な理由も第三章でちょいちょい出てくる予定
 期待させてもらいますw

>>30
 スーパー昼ごはんタイムですねわかります。
32創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 13:15:46 ID:Lqw1I8N/
流石作者さんも入り混じって熱い流れだぜ・・・!

ふとPBM氏にパラベラム!とクロスしてるビューティフルワールドに声優当てるなら誰が浮かぶか聞いてみたくなったw
前の声優談義の時とイメージ違って面白そう
33創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 13:56:47 ID:bsLmD9DH
ライオネルは福山しか想像できなかったよ!リシェルは門脇さんかな……?個人的イメージだけど。
いや、タカ坊はタカ坊だから隆昭が福山の方がいいのk
34創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 14:04:26 ID:yISw7z1M
突発的小ネタ

「勝ちたい奴がいるんだ」
 少年はこの言葉と共に最速を目指す。
 海を駆けろ!山を越えろ!宇宙を走れ!
 星光暦370年を舞台に繰り広げられる超高速ロボットアクションレーシング!
 ライバルたちの妨害をかわしゴールを目指せ!
 メガサターン専用ソフト、「高速限界リグゼルバー」
 限界を超えたとき…君は光になる。

ロボットレーシングって言われてもあまり思いつかないな…
35PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/12(金) 14:17:03 ID:NREVw9Qg
 うーん、そうですね……敬称略で、

タカ坊:福山 潤
メルフィー:ゆかな
マチコさん:根谷美智子
ライオネル:ひろし
リシェル:名塚佳織
神威:松本保典

 こんな感じ?
36創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 14:21:21 ID:ZsKsh2eA
>>18
wktkwktkwktkwktkwktkwktk!

>>34
ロボットレーシングとはちょっと初耳です。



声優…。
わからないなぁ。
37創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 14:30:06 ID:Lqw1I8N/
>>34
バトルハッカーズとか>ロボットレーシング
にしても是非本編読みたいなぁw
38創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 14:34:01 ID:NREVw9Qg
>>34
 ロボットレーシング……何かあったような気がするのに思い出せない……!
39創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 14:36:02 ID:3lFqt9Xa
IGPX?

それとももっとマニアックな所でロボトライ?
40創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 14:44:40 ID:ZsKsh2eA
トランスフォーマーの方々が全力疾走(人型で)してるところを想像してしまったw
41創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 14:50:18 ID:NREVw9Qg
>IGPX
 あ、それだ!
 あとザブングル THE レースインアクションとか。
42創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 15:12:17 ID:Wt+2UOl4
ザブングルのアレはクソゲーでこざった……
43創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 15:24:08 ID:NREVw9Qg
 まあキャラゲーにはよくある話ですが……。
44創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 16:06:58 ID:Wt+2UOl4
しかし仮面ライダーカブトは良作でござった……
45創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 16:11:21 ID:NREVw9Qg
 まあ数ある仮面ライダーゲーの中でも、アレは例外ですから……。
46創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 16:47:37 ID:I2CUxH2M
携帯から報告をば。とりま新型になったんで廻セカDaZ、今日の21時〜22時くらいに上げようかと思いますw
47創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 16:55:17 ID:NREVw9Qg
 了解しました! 挿絵wktk
48DSUの人 ◆a5iBSiEsUFpN :2010/02/12(金) 16:59:34 ID:ZsKsh2eA
やったー! wiki見られるようになったよー! wikiの業者の人、サンクス!

>>46
これは期待せざるをえない!
49創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 17:04:55 ID:NREVw9Qg
 DSの人おめでとうございます!
50創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 17:08:59 ID:Wt+2UOl4
>>46
投下予告ktkr!

>>48
おめでとう!
51創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 17:13:21 ID:ZsKsh2eA
 ♪
          ♪ ヽoノ
              ヘ)
              く
52創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 17:15:19 ID:Wt+2UOl4
踊るなwww
53創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 17:18:26 ID:NREVw9Qg
 小躍りしたい気分なんですねわかりますw
54創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 17:34:31 ID:Wt+2UOl4
旋風の橘自重せいw
55TロG ◆n41r8f8dTs :2010/02/12(金) 17:50:30 ID:o+I9FLEf
今更ながら>>1乙です
色々ありましたが無事にスレが進んで何よりw

凄く亀ですが
前スレ>>822
改めておかえりなさい&投下乙です
相変わらず独特かつクオリティの高いノリの良さwwwそして主題歌の完成度もばっちりですねw
クロガネが潰えた事でカッコマンがどう動くのか、そしてイッツミラクルのこれからの動向から目が離せません
次回の投稿、何時でも待っています
>>892
投下乙です!
うぉぉぉぉぉファルバウトかっけぇ・……
ただの露出狂では無かったという訳ですなwいやはや、あの奇行は実力あっての事だったのか……!
それに殺陣が優雅で読んでて気持ち良いです。こりゃあ今から雪人との出会いが楽しみになってきた……
これからの展開、大いに楽しみにしてます
>>948
うほっ、これはカッコ怖い良い異形
夜中に見たらダッシュで逃げられない覚悟がありますw
>>991
シークレットは一番右の(ry
しかしオルトロックは>>882氏に愛され過ぎだなこりゃww
にしてもこれがアレに……世の中はどう転ぶか分かりませんね(棒

>>18
コイツは楽しみだ!
荒野の方もお待ちしてます―
>>21
自分の場合はヴィルシャ、タウエルンのどちらも一応完結してますから外して貰って構いませんよ
ただ、そしたらビューティフルワールドを載せて欲しいんですが……
なにか良い紹介文ってありますかねW
>>33>>35
自分の考えてるのとかなり合ってますね
あーでもライオネルは自分の中では立木さん(ギャグ成分無しの悪役モード)
リシェルは・・…浮かばないな。レファロはアカギの鷲頭役の津種山さんで固定されてたりw

あー自分もそろそろ仮組が纏まりそうなので、DaZさんの後で投下出来るかも
遅くても明日中には

56創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 18:33:35 ID:NREVw9Qg
 さて、きょう一日中ずっと書いてたのに相変わらず進まないぞっ!

>>55
 了解しました! これはwktkせざるを得ない!
57創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 18:48:54 ID:Wt+2UOl4
また投下予告ktkr!
ふと、カムイの声は梅津秀行氏がアリなんじゃないかと思ったり
58創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 19:39:13 ID:NREVw9Qg
 ああ、あの自分の撃ったマップ兵器に自分を巻き込むワカメの中の人ですね。
 アリかもしれない……(騎士GP02を見ながら)。
59創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 19:43:04 ID:ZsKsh2eA
>>55
画面の前で待機せざるをえない…


この人稲……SBTか
60創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 19:54:23 ID:NREVw9Qg
 おそらくそうでしょうね……。
 ちなみに私はやきそばでした……!
61創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 19:59:44 ID:Y6m3vmMN
僕は野菜炒めちゃん!(aa略
遅くなったけど>>1乙です
62創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 19:59:58 ID:Wt+2UOl4
そういえば梅津氏騎士GP02の声やってたなぁ
ちなみに俺はカツ丼だった
63創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:02:36 ID:dKkEXLSe
日本を守るスーパーロボット・ハクマイザーは
パイロットがご飯を食べた時に感じる「うまい!」という精神をエネルギーに動く!
ハクマイザー内で出されるメニューによってその能力が変わり
O・K・A・W・A・R・I システムにより長期間の戦闘も可能!
また、パイロットは毎日過酷な訓練を強いられる!(ご飯を美味しく頂く為に)
64創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:03:08 ID:ZsKsh2eA
自分はオデンデンデデンでした
65創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:04:24 ID:Wt+2UOl4
しかし疲れすぎると逆に食欲が失せるのだッ!
66創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:09:08 ID:NREVw9Qg
 あー、わかります。布団にバタンキューしちゃいますよね。
 あるいはそのまま風呂へドボン。
67創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:11:06 ID:ZsKsh2eA
疲れて帰ってくる

お風呂……ご飯……いや布団で休もう。ちょっと布団に顔を埋めるだけ…

ZZZZZZ……
68創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:12:37 ID:Wt+2UOl4
外見たら朝!ならまだいいけど、中途半端な時間に起きた日にゃあもう
69創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:13:02 ID:dKkEXLSe
最近は疲れてるのに布団に入ってもなかなか眠くならず
寝不足になって結局疲労が回復しないという地獄が続いている

操縦する弊害で急激に眠くなるロボとかあれば
パイロットに志願するんだが
70創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:15:29 ID:Wt+2UOl4
あー、そりゃ辛い
徹夜して、その後ゆっくり眠るという荒療治はどうだろう
71創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:19:18 ID:dKkEXLSe
>>70
もうやってみたんだけど
徹夜しても夜中にならんと眠くならんし
休日でも朝早起きするので無意味だったってか
疲労感が増しただけだった
72創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:20:55 ID:NREVw9Qg
 あまり酷かったら素直に病院行ったほうがいいんじゃないですかね?
73創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:22:12 ID:ZsKsh2eA
睡眠薬は……試してますよね、きっと。
やっぱり専門家に聞くしかないかと。
74創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:22:17 ID:Wt+2UOl4
そうか……そりゃ重症だな
こうなったらもう睡眠薬しかあるめぇ
75創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:25:54 ID:dKkEXLSe
>>72-73
病院行くと色々病気認定されそうで嫌なんだよなぁ……

これまで健康に生きてたぶん、気軽に病院に行き難い
76創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:28:30 ID:Wt+2UOl4
その気持ちは非常によくわかるが、体が壊れたらどうしようもないんだぜ……
77創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:30:46 ID:ZsKsh2eA
体は資本なのですぜ。




それにホラ、看護師s(ry
78創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:32:19 ID:NREVw9Qg
 しかし看護師はあまりレベルが高くないt(ry
 従姉妹見る限り、そうでもないと思うんだけどナー。
79創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:39:02 ID:Wt+2UOl4
従姉妹うp!
……という冗談は置いといて、そろそろDaZが投下される時間だね
80創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:39:46 ID:TCHp3wKT
ミニスカナースの遥さんと聞いて
81創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:40:20 ID:ZsKsh2eA
支援ならまかせろー!(バリバリ
82創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:42:57 ID:TCHp3wKT
やめて!……じゃなくてまかせろーw
83創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:44:46 ID:Wt+2UOl4
オウサァ!
84創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:46:49 ID:NREVw9Qg
 ちょいさぁ!

>>80
 当然タイツ装備ですよねッ!
85創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:48:19 ID:ZsKsh2eA
獣耳をつけようか!
86創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:49:51 ID:Wt+2UOl4
眼鏡もだ!
87創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:54:32 ID:TCHp3wKT
もちろん尻尾も付けるだろう?
88創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:59:27 ID:Wt+2UOl4
何の耳と尻尾を付けるんだね?
89創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:01:30 ID:dKkEXLSe
>>88
ぞうさん
90創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:02:14 ID:Wt+2UOl4
ダンボだと……!?
91創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:02:38 ID:TCHp3wKT
>>89
ちょwその発想は無かったwww
92創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:03:53 ID:NREVw9Qg
 なんか遥さんがハリネズミのような武装を施されていってるような気が……w
93創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:05:52 ID:Wt+2UOl4
象なのにハリネズミとはこれいかに
94創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:07:45 ID:ZsKsh2eA
原型を留めないw
95創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:09:29 ID:TCHp3wKT
すまない、発端は私だw
反省の意味を込めてツクヨミさん(in医務室)と睨めっこしてくるノシ
96創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:10:45 ID:ZsKsh2eA
脱衣王子「どこが悪いのか調べるために服を脱ごうか」
97創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:10:52 ID:yISw7z1M
設定を形にすると膨大になるんだな…
しかもこれ必要なの?って問いたくなるような部分ばかり決まってくる…

他の皆は設定は必要な分だけ決まってるよね?
98創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:12:31 ID:Wt+2UOl4
それでもPBM氏なら……ロリ師匠なら可愛く描いてくれる……!
99創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:14:00 ID:dKkEXLSe
>>97
キャラに深みを出したいなら
何処で生まれてどう育って、何がどうなって今に至るのかみたいな
細かいレベルの設定を考えてから動かすというのも手ではある
100創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:17:37 ID:TCHp3wKT
>>97
ガチガチに固めすぎても身動き取れなくなるってエロい人が言ってた

程々に決めておくのも良いらしい
101創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:18:42 ID:NREVw9Qg
 というか必要な設定と大事なルールしか決めてないでござる……。
 そして「これ必要なの?」って部分は意外なところで活躍するもんですよ奥さん。

>>98
 僕なんかにできるのか……!?
102創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:21:54 ID:Wt+2UOl4
まあ何事も程々に、ってね。読者は基本的に「物語」が読みたいわけで「設定」を読みたいわけじゃないって事を理解した上でやるならいいと思うよ
103創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:27:02 ID:NREVw9Qg
 途端に真面目になったね!
104創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:28:38 ID:Wt+2UOl4
この切り替えの早さがロボスレクオリティ
105DaZの人 ◆qwqSiWgzPU :2010/02/12(金) 21:37:08 ID:bsLmD9DH
遅くなってしまった……今帰宅したから廻セカDaZ投下するの十時過ぎちゃうな、これ。いやすいません、ホント><

>>97
だが設定厨であるオレはいらないだろこれ馬鹿じゃね?誰得なの?という設定をPC内に量産してるのだった……むしろ本編より設定の方が量多いんじゃねぇの
設定厨な私は誰かの設定を見るだけでついハァハァしちゃうの

>>102
基本的に設定ってのは物語をより面白くするために整合性を持たせるためのものですからね
いわばスパイス。お客さんはスパイス目的で料理店に来てるのではないのですよ
上のと矛盾かもですが設定を好きな人ってのも稀ですしねぇ
106創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:39:13 ID:dKkEXLSe
シンプルな味付けで上手い料理もあれば
スパイスいっぱいの本格的カレーみたいで上手い料理もあるから
結局はどれが自分に合うか、読者受けがいいかって事だろう
107創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:42:18 ID:Wt+2UOl4
ターゲットをしっかり定めましょうと
一瞬PBM氏のIDがNERVに見えたでござるのマキ
108創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:44:20 ID:NREVw9Qg
 誰得な設定だってきちんと活かせば悪くは言われないよ!

>>107
 あ、本当だ。
109創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 22:12:46 ID:eTObbsnJ
一日も経たずに100スレ突破だと!?
110創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 22:19:29 ID:Wt+2UOl4
罠だ……これは罠だ!
111創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 22:28:52 ID:NREVw9Qg
 かまわん、突っ込めぃ!

>>109
 な ん で や ね ん ッ !
112創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 22:30:12 ID:TCHp3wKT
>>109
まてまてw落ち着いて文字の並び順を確かめるんだw
113創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 22:30:18 ID:RvtrujZl
ν速でも厳しいでござる
114創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 22:33:19 ID:Wt+2UOl4
早杉にも程があるだろうw
と俺もあえて突っ込んでやるぞッ
115創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 22:45:06 ID:NREVw9Qg
 私の通ってるスレでも一日1〜3スレが限界でござる。
116創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 22:54:21 ID:K3TdVYpg
>>105
設定作るの面白いですよねww
学園物とか考えるだけでワクワクします
117DaZの人 ◆qwqSiWgzPU :2010/02/12(金) 22:58:45 ID:bsLmD9DH
もう11時だよ>< 色々作業あってこんな時間に……ギリギリ10時台だから許してね!
あ、ありのまま起こったことを話すぜ!挿絵を描いていたはずなのに扉絵になってたんd

ええ、挿絵じゃないです。扉絵です。本当ごめんなさい。そして文章量も半端じゃない量に。本当ごめんなさい。
では、廻セカDaZ、上げていきたいと思います。
118創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 22:59:29 ID:Wt+2UOl4
野郎共!支援だッ!
119廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 1/18:2010/02/12(金) 22:59:51 ID:bsLmD9DH

我々人間というものは馬鹿だから、足元に転がっている幸運は見過ごしてしまう。
そして、手の届かないようなものばかり追い求める。

byピンダロス(紀元前522年/紀元前518年 - 紀元前442年/紀元前438年)

-第二章-
“非日常エンカウンター”


「で、どうすんだよ。明日だろ?」
あの“イェーガー”と呼ばれる存在に会ってから二日が経過していた。あの日からシュタムファータァと何度か会話をしているが、心ここに在らずといった様子で、会話らしい会話はしていない。
「私は……ん、」
この台詞を何度聞いただろうか。言いたいことがあるのになかなか言い出せないような感じが伝わってくる。
二日前は完全に決心してたような表情だったのだが、イェーガーと会ったせいで揺らいでしまった…というより、萎縮したって感じか。
「なあ、シュタムファータァ」
俯いている彼女に呼び掛けるが、やはり考えが纏まらず思考が不安定なのだろう。オレが呼び掛けた数秒後にやっと返事が返ってくる。
「……あ、はい。なんでしょうヤスっちさん」
「この島を消すって言ってたけどさ。具体的にどうやって消すんだ?」
やはりオレが想像出来るのは、あのロボット状態になって壊滅させる…というのだが、それでは滅亡であって消滅とはなんだか違う気がしたのだ。
「…おそらくヤスっちさんが想像しているような、物理的な破壊手段を以て消すわけではないです。まあ、私も経験があるわけではないので詳しくは知らないのですが、地図上から大陸ごと綺麗に消し去ることが出来るそうです。我々リーゼンゲシュレヒトは」
それってかなり危なくないか?と思ってしまった。つまるところ、大陸を一つ消し去ることの出来る力を持った存在が、組織レベルの数で存在するというのだ。非常に恐ろしい。
「と言っても、多分我々リーゼンゲシュレヒトの固有能力でどうこうするって言う話じゃないと思いますけどね。事前に入念に準備を重ねているそうですから」
「そうなのか?」
思い当たる節がないわけでもない。この間椎名と話していた揺籃の急な発展に、地価や就職などの諸々のことを、
いつかくる揺籃の消滅のために揺籃から人を出させないように仕向けた…と考えれば、無理繰りな感じがしなくもないが、まぁ自分なりに納得は出来る。
「ですが、最終的な消滅にはそこを管理しているリーゼンゲシュレヒトによる行動が必要らしいのですが、さっきも言った通りあまり私は知らないんですよね」
オレがそれに相槌を打つと、再び互いに沈黙する。
「お前は…、何に、決心がつかないんだ?」
これ以上黙っていても仕方ないし、オレはシュタムファータァが言い易いように先を促してやることにした。期限は明日なのだから、ずっと悩んでるわけにもいかないだろう。
「私は、揺籃を見てきました。それこそ、ヤスっちさんより長く」
「そうか」と一言答えて、シュタムファータァの話に集中する。
「そして、色んな人を見てきました。そして…ヒトの優しさに触れました。だから、だから私は。今まで見てきた人たちや、千尋さんや孝明さん。それに…ヤスっちさんと二度と会えなくなるなんて、私は……嫌です。この島を消すのが…嫌です」
やっと、やっと二日間をかけて本心を話したか。まあ、オレが聞かなければ話さなかっただろうが。
「で、どうするんだ?」
出来るだけ真剣な眼で尋ねる。
「私は…、抗います。たとえそれが逃げているだけだとしても。私は、この島を消しません」
「…そうか」
シュタムファータァの眼は二日前と同じ、前を見据えているような、はっきりとした瞳だった。
「具体的にはどうするんだよ。イェーガーと直接会って話すんだろ?」
「えっと……考えてません……」
まぁ、そんなところだろうとは思った……が、今のシュタムファータァならこれでも充分な方だろう。
「(少なくとも、ここ二日間の意気消沈ぶりと比べたら、全然良いだろ……)」
それに、もうまったく関係がないというわけじゃない。
自分の島が…自分の命が危ういということなのだから。話を聞く限りでは島を中の人間ごと消すらしいが、要するにそれは死ぬということなのだろう。
120廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 2/18:2010/02/12(金) 23:00:37 ID:bsLmD9DH
「なあシュタムファータァ、イェーガーと会いに行くとき、オレも一緒に行っちゃ駄目か?」
「えぇ!?駄目、駄目ですよ!」
顔をぶんぶん振りながら激しく拒否するシュタムファータァ。
「なんでだよ、オレだってここまで話を知っちゃったんだし、別にいいだろうが」
「危険過ぎます!お忘れかもしれませんがアイツも私もリーゼンゲシュレヒト。いざとなったらあの形態になれるんですよ?そしてその戦闘になればヤスっちさんなんて瞬殺です!」
あの形態って言うのは、ロボットみたいな感じに変身したときのことだろう。たしかに、あれ同士が戦闘した場合、オレは無力どころか消し飛ぶ可能性もあるだろう。
「そんな危険なヤツなのか?会った瞬間に殺し合いなんてのはさすがにないだろ」
「どうですかね…。名前的に“狩人”ですし、顔も喧嘩っ早そうじゃなかったですか」
たしかに思い返してみれば見えなくもないかもしれないが。目付き悪かったし、髪色変だし……って、それはシュタムファータァも同じだったか…。
「なんにしろ、話さないことには始まらないだろ。本音言うなら、お前一人だと不安なんだよ」
また何かしら偶発的な要因で決心が揺らいでもらっても困るしな……。
「心配してくれるんですか!」
「自分の命と街が掛かってるんだ。そりゃ心配もする」
そう言い捨てたオレは椅子から立ち上がる。
「どこに行くんですか?」
「繁華街まで買い物に行くだけだ」
テーブルに置いてあった母さんからの置き書きを手に取る。
『暇だったらお使い頼みます』と書かれたメモ用紙には特に性急でないが、必要な物である生活雑貨の類が書かれていた。
「なら私もご一緒しますね!」
「お前は明日に備えて休んどけ。わざわざオレの買い物に付き合う必要はない」
不満気な顔をするシュタムファータァを強制的に守屋家へと返し、財布を持って家を出る。
自転車を走らせる気分ではなかったので、バスで行くことにする。
バスに揺られて30分くらいで、繁華街のショッピングモール前に到着する。
休日のショッピングモールは人に溢れており、活気に満ちていた。
明るくも騒がしい店内を歩き回り、目的の物を購入していく。
そして頼まれていた物をひとしきり買い終えたあと、前から見知った顔が歩いて来るのが見えた。
121創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:00:42 ID:Wt+2UOl4
 
122廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 3/18:2010/02/12(金) 23:01:38 ID:bsLmD9DH
「安田?こんなとこにいるなんて、珍しいわね」
「……宮部か」
前をヘアピンで二つに分け、肩まで届く黒髪。帽子を被り、水色のタンクトップにデニムショートパンツ、という普段の制服からはにわかに想像出来ない女の子っぽい服装だった。
「珍しいわね、一人?」
「……ああ」
それに、普段の制服で見慣れてるせいか別人に見える…というより、別人のように可愛く見える。
「……お前、なんつーか、学校の時と全然違うな」
容姿も、雰囲気も。
「そりゃそうでしょ」と呆れるように宮部は笑った。
「私服と制服が雰囲気同じだった方が変じゃないかしら?安田だって制服のときと雰囲気違く見えるわよ?」
「……そんなもんか」
……宮部 都(みやべみやこ)。オレや千尋のクラスの委員長で、少しながら交流があった、友人のような関係だ。正確も真面目一点の堅物…といった印象だったのだが、今の彼女はただ普通の女の子としか感じない。
「宮部は一人で来たのか?」
「違うわ。志帆と一緒に来てたんだけど、ここら辺ではぐれちゃってね。探してる途中に安田を見つけたってワケ。安田は?」
「オレは一人だ。生活雑貨とかを買いに来ただけだったからな」
オレがそう言った瞬間、宮部がいきなりオレの後ろ目掛けて手を振り始める。釣られて後ろを見てしまう。
「やっほ、都。それと…安田くん?」
ピンク色の髪を後ろで束ね、流行りのブランドのTシャツにジーンズというボーイッシュな格好のこの少女の名前は神崎志帆。この間自殺未遂…と勘違いして千尋が止めに行ったのが最初の出会い。と言っても、四日前の話なのだが。
「もう…何処行ってたのよ志帆」
「ごめんごめん、ついつい気になったのがあってさ」
こんな表情を見る宮部は初めて見た。いつも堅いイメージしかなかったから、意外というより新鮮だ。
だが、正直こういう雰囲気は苦手だ。
「んじゃ、オレは帰るな」
そう言ってそそくさと立ち去ろうとする…が、神崎に呼び止められる。
「安田くん、この後なんか用事とかある?」
「……無い」
お約束過ぎやしないだろうか。だが正直に答えてるということは、期待をしているということなのだろうか。
「じゃさ、私たちと一緒に来ない?勿論、安田くんがよければ…だけど」
神崎がこちらを見る。…神崎は男子に結構な人気がある。故に、いくらそういうのに疎いオレでも…やっぱり、可愛いと思ってしまう。
「…じゃあ、お言葉に甘えるわ」
そう素っ気なく返す。すると神崎は嬉しそうに笑った。
「やったねっ。じゃあ都に安田くん、服見に行くよ、服!」
そうして先頭を神崎に続いて宮部。その若干後方にオレという並びでショッピングモール内部の階段を登る。
123創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:01:44 ID:Wt+2UOl4
 
124創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:01:49 ID:K3TdVYpg
 
125廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 4/18:2010/02/12(金) 23:02:19 ID:bsLmD9DH
「…ねぇ、安田」と、突然宮部が小さな声で話し掛けてくる。
「…なんだよ」
「正直意外だったわ。安田って、あんまり仲が深い人以外に関わりを避けてるイメージがあったから」
…まぁ、そのイメージは正しいだろう。自分自身のことはよくわかっている。
「単純に、オレに社交性が無いだけだろ」
「だから意外なの」
たしかにいつもの自分だったら断っていただろう。オレは社交性も無いし、愛想も良くない。尚且つそれが自分の欠点…というのはわかっているのだが、元来の性格というのはそうそう変えられるものでもない。それを宮部もわかっているから、疑問に思ったのだろう。
「(揺籃が消滅するかもしれないから、知人と会っておきたかってことなんだろうな)」
自分の中で、強引に決着を付けた。これ以上は、“今のオレ”が考えるべきではないだろう。
「あ、都と安田くんが仲良さげに私に内緒で話してるぞ。あぁ妬ましいぞ」
ふと前を見ると、先導していたはずの神崎が目の前におり、こちらをジト目で睨んでいた。
「……ねぇよ」
オレがボソっと呟いた言葉は、オレの隣りにいた宮部の声によって遮られた。
「無い!無いから志帆っ!私と安田が仲良いなんて、そんなこと!」
両手を前に出しながら必死に否定する宮部。必死すぎやしないか?
「うーん?随分と必死だねぇ都ちゃーん?」
「な、なによ志帆その目はっ」
仲良さげに口論する二人を置いて、とっとと先に進むことにする。
「あぁ、待ってよ安田くん!」
「ちょっと、志帆っ!」
……頭痛ぇ。


その後約一時間ほど二人に付き合わされ、現在喫茶店で休憩中…というのが現在状況。
「じゃあ、神崎は兄貴といつも二人なのか」
「そうなのよー。ウチの両親、家にほとんどいないからねぇ」
神崎の両親は二人ともイギリスの日本大使館に勤めてるらしい。そんな職業に勤めてるからには、勿論家は裕福なそうで、それ故に兄貴さんと二人で日本で暮らすのを許してもらったのだそうな。
「そしてお兄ちゃんは売れない小説家で、親のスネを囓っている駄目人間なのでしたー」
「ひどい言い様ね…。まぁ、事実なんだけど」
神崎祐介というのが神崎志帆の兄貴さんらしい。雑誌に小さなコラムがある程度らしいが、現代文や小論文が得意じゃないオレからしてみればそれでも凄いと思える。まあ、得意な教科などないのだが。
しかし、神崎は意外とあけすけに家庭環境を話してくる。こういう人間だからきっと気さくな性格なのだろう。
そして残っている紅茶を飲み干し、ふと窓から外を見る……と、そこには、赤髪の長身の男が歩いているのが見えた。
「(アイツは……!)」
126創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:03:00 ID:TCHp3wKT
 
127創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:03:25 ID:dKkEXLSe
 
128創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:03:41 ID:Wt+2UOl4
 
129廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 5/18:2010/02/12(金) 23:04:19 ID:bsLmD9DH
思わず席を立ってしまう。何事かと見る宮部と、不思議そうに見る神崎に対し、財布から千円札を抜き出しテーブルに置く。
「どうしたの?安田くん」
「悪い、急用。釣りはいらない」
そう言い残し急いで喫茶店を出る。ここでアイツを見逃すわけにはいかない。
シュタムファータァに話し合いを任せるのは非常に不安だと思っていた。オレには社交性はないが、話を聞いてもらえるくらいなら出来るかもしれない。
あの長身で赤髪だ。非常に目立つ風貌をこの休日の雑踏の中でも見つけるのは難しいことではなかった。
すぐさま走って追い越し、道を塞ぐように前に立つ。
「あん?お前…」
赤髪に、この鋭い獲物を射抜くような視線。やはり、あの男だ。
「“赤銅色の狩人”イェーガー…で、あってるな?」
そう尋ねると、男はあの張り付けたような笑顔を浮かべて、口を開いた。
「ああ。オレがイェーガーだが…何か用か?“罪深き始祖”の連れだったよなぁ、お前」
どうやらオレに対しては敬語ではないらしい。まぁ…当然か。シュタムファータァは同じ組織だし、初対面時のときはタメ口だったら明らかに怪しまれるだろう。
「話が、ある」
オレがそう一言簡潔に伝えると、男…イェーガーは笑顔から一瞬驚いたになり、そして面前臭そうな顔になり…最終的に真面目な顔になった。
「……まぁ、いいだろう。ここで話もなんだ。用件はそっちなんだから場所はオレが決めさせてもらうぜ」
「…わかった」
相手に場所を指定されるというのに、不安がないわけじゃあないが、こっちとしては話を聞いてもらうのだから文句は言えない。
イェーガーの案内で、繁華街を練り歩く。そして、立ち入り禁止の札がかかっていて、フェンスで一体が覆われている場所にたどり着いた。
「…ここは?」
「途中で開発が放棄されてる建物の区画だ。話し合いするには持ってこいだろ。他人には聞かせられねぇし、他人もここなら入ってこねぇしな」
そう言うとイェーガーは、フェンスの入口にかかっている鎖と南京錠を強引に引き千切り、入口を開け放ち中に入る。
その行動に面食らいながらも、オレもイェーガーに続いて中に入る。そしてイェーガーが中にある鉄骨に腰掛けた。
「さて、何の話なんだ?」
「単刀直入に聞く。なんで揺籃なんだ?」
オレがそう言うと、イェーガーはその台詞を予想してたかのように、呆れたような表情になり口を開いた。
「…… 子供には実感湧かねぇだろうがな、揺籃の消滅ってのは上からの命令でな。組織っていう以上は、上の命令にゃ逆らえないし、逆らわないもんだ。それが大人だ。
 ましてや動機なんてな、オレや罪深き始祖みてぇな下っ端が知るはずもねぇし、知る必要もねぇし、気にすることもねぇんだよ。ただやることやって金もらって飯食って遊んで生きんのが、大人ってもんなんだよ、小僧」
理屈は理解出来るし、筋も通っている。だが…それで納得出来るはずはなかった。
「だけど、そんな上の命令にはいはい従ってるだけじゃ、自由なんかないだろ」
「ふざけんな餓鬼。んな上の…組織の命令に下っ端が逆らって得た自由ってのはな、自由じゃねぇ。無秩序だ。それに自由な時間ってのは最低限与えられてるし、自由な金も与えられてる。それ以上望むってのはその組織抜けるしか、ねぇさ」
それが正しい会社による常識的な仕事だったら納得しただろうが、今回は家族や友人の命がかかっている。納得なんて出来るはずもない。だが、これ以上イェーガーと話していても意味がないというのもわかった。
この男は、自分の行動に疑問を持っていないのだろう。自分はあくまでも役目を果たすだけ。その見返りで返ってくる金と娯楽のために、従順に、役目を果たすだけ。
「…わかった。…なら、これでオレの話は終わりだよ」
説得は、出来なかった。それでいいのかと言われれば、それでいいわけがない。だが、オレにはこれ以上アイツを説得させられる言葉は思い付かなかったし、それ以上に、何故なのだろうか。自分の命がかかっているというのに、簡単に諦めてしまっている自分がいた。
「そうか。んじゃま、冥土の土産は渡したし、死んでくれても構わねぇよな?」
130創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:04:37 ID:Wt+2UOl4
 
131創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:05:23 ID:TCHp3wKT
 
132創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:05:24 ID:Wt+2UOl4
 
133廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 6/18:2010/02/12(金) 23:05:29 ID:bsLmD9DH
オレがその台詞を理解するよりも早く、オレの足に襲いかかる衝撃。足払いされたのだったと気付いたときには体は宙に浮いており、イェーガーの肘が、オレの首元に突き刺さるところだった。
死ぬのか。と、その一言だけ感じた。走馬灯も、何もなかった。
そしてオレは、目をつぶった。…と同時に響き渡る鈍い衝撃音。
地面に無様にも倒れるオレの体。だが、意識が、あった。オレは、死んでなどいなかった。
体を地面に打ち付けた痛みを我慢し、状況の把握に務めるため顔を上げる。
そこには、片膝を地面に着いているイェーガーの姿があった。そして、オレの目の前に立つ新たな人影。
灰色の腰まで届く長い髪。さらに髪を横で二つで分けた…所謂ツーサイドアップという髪型で、衣服はフリルがヒラヒラ目立つワンピース…というより、あれはゴスロリだった。
ちなみに断じてツインテールではない。ツーサイドアップとツインテールでは大きな違いがある。オレの好み的に。
「(変態だ)」
おそらく自分の命を助けてくれたであろう恩人であったが、ふとそんなことを思ってしまった。
……いや、マジで夏並の気温なのにゴスロリはないだろう。なんなんだコイツ。…コイツもリーゼンゲシュレヒトなのか?
だとしたらリーゼンゲシュレヒトってのは全員変な髪色や変な服装してるのか?そんな格好しなきゃいけない規則でもあるのか?
オレがそんなことを考えていると、イェーガーが立ち上がり、口を開いた。
「……お前、罪深き始祖の仲間ってわけでもなさそうだよな。誰だよ?」
灰色の髪の少女は、握り拳を前に突き出し、構えを取ると、口を開いた。
「“灰燼の掃除人”アーシェ」
そう一言告げると、アーシェと名乗った少女の姿が消え失せ、一瞬でイェーガーの背後に回った。
助走と遠心力をつけての渾身の蹴り。直撃すればただでは済みそうにないそれを、イェーガーは体を即座に右にずらして回避し、裏拳を叩き込む。
頭を反らして裏拳をマトリックスのように回避すると、そのまま両手を地面に着き、両足を鞭のように振り下ろす。勿論、スカートで。
「……カポエイラか」
正確にとは言えないが、テレビや漫画であういう動きをしていた気がした。だが、イェーガーはその蹴りを腕で受け止めると、後ろに跳躍し距離を取った。
アーシェも空中で一回転し着地し、体勢を立て直す。そして立て直したアーシェに襲いかかるイェーガーの姿が既にあった。
アーシェが体勢を立て直したところに襲いかかるイェーガーの左ストレート。速かった。拳のスピードもイェーガーのスピードも。
だが、その拳を上体を逸らすことでギリギリ回避したアーシェは、カウンターで膝蹴りをイェーガーに叩き込む。
そのままイェーガーの腹部に直撃するアーシェの膝蹴り。低く、鈍い音が響く。そして…イェーガーは空いていた右腕でアーシェの足を掴んだ。
「肉を斬らせて骨を断つってなぁ。華奢な嬢ちゃんには出来ねぇだろうよ」
アーシェの空いた片方のように襲いかかる足より早く、イェーガーはそのままアーシェの体を背中から地面に叩き付けた。
そしてイェーガーは片足を掴んだままアーシェを一回転させると、遠心力をつけて投げ飛ばした……かに見えたが、アーシェはイェーガーの腕を掴んだまま空中で体勢を立て直した。
「……お返し」
イェーガーの遠心力をも加算した回し蹴りが顔面に直撃する。そのまま吹き飛ばされるイェーガー。
「なあ…君は」
「まだです」
オレがアーシェに話し掛けると、彼女はそう言い切り、倒れているイェーガーに対し突進し、止どめを刺すかのようにかかと落としを見舞う。
134創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:06:14 ID:Wt+2UOl4
 
135廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 7/18:2010/02/12(金) 23:06:30 ID:bsLmD9DH
「サービス終了だぜ、お嬢さん」
それを横に転がって避けたイェーガーは、起き上がりと同時にアッパーをかます。
回避出来ずに、直撃してしまうアーシェ。そして、イェーガーの左ストレートによる渾身の一撃が叩き込まれる。
咄嗟に両手でガードするアーシェだったが、空中だったため吹き飛ばされてしまう。
地面に叩き付けられ、そのまま転がってしまうが、なんとか停止し、体勢を立て直す。
だがさすがにダメージがデカかったのか、すぐに反撃には行かなかった。
「……痛ッ…。この筋肉馬鹿…」
「お、おい。大丈夫か?」
オレの台詞を振り切るように、イェーガーに対して突撃するアーシェ。足をグッと踏み込むと思ったら、最初に見せた目にも見えない動きで、イェーガーの背後に即座に回る。
だが、今度はイェーガーの足を狙った蹴りを放つ。イェーガーはそれを、前に突撃することで回避する。そう…オレに突貫することで、イェーガーは回避したのだった。
「…がッ…」
避けることなんて出来るわけがなかった。イェーガーの拳が腹部にめり込む。今まで感じたことのないような痛みが襲う。一気に吐き気と、意識が昏倒していく感覚……だが、なんとか歯を食いしばり踏ん張る。
「ほう……頑張ったな、坊主。一発耐えたのは正直驚いた」
「……死ねッ!」
後ろから接近していたアーシェが回し蹴りをイェーガーの顔面に叩き込むが、イェーガーは即座に腕でしっかりガードする。
「気になるねぇ。なんでお前みたいなリーゼンゲシュレヒトが、こいつを守ろうとするのか。“セカイの意志”でもないだろ、お前」
「貴方には関係がない」
一瞬の隙を突き、オレの体を抱えてイェーガーから距離を取るアーシェ。その小さな体と細い腕でよくオレを抱えられるな、と思った。
同時に情けないとも思ったが、ここでオレが意地を張ったってこの少女に迷惑がかかるだけというのはわかっていた。
「貴方はここにいて下さい」
そう言い残し、遥か遠くでこちらを待っているイェーガーに再び向かうアーシェ。
地面を蹴り、突進の勢いを込めた飛び蹴りを放つ。だが、それも体を横にずらし軽やかに回避する。着地したアーシェ背後から殴りかかるイェーガーの拳。
それを振り切ると同時にギリギリで避け、そのままの勢いで膝蹴りが放たれる。
空いていた片方の手でその蹴りを止められるが、アーシェも空いていた片方の足を跳躍と共に顔面に放つ。しかしそれもイェーガーの超人的な反応で先程振りかぶっていた腕でガードされる。
「早いな、オレに肉弾戦を挑むにはまだ未熟だよ、お前」
両腕を前に振り、アーシェの態勢が崩れる。そして生じた隙に対して叩き込まれるのは、イェーガーの全体重を込めたショルダータックル。
アーシェの小さな体が遥か後方に吹き飛び、作りかけの建造物の中に壁を突破り、中へと消える。
そして、イェーガーは服の汚れを払うと、口に煙草を咥えた。
「アーシェッ!」
遥か暗闇に消えた少女の名を呼ぶ。すぐさま安否を確かめたいのは山々だが、前にはイェーガーがいる。素直に通してはくれそうにない。
…いや、それどころか、今現在危ないのは自分の命。守ってくれた少女がいなくなった以上、守ってくれる存在はいないのだ。
136創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:06:54 ID:TCHp3wKT
 
137創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:07:18 ID:Wt+2UOl4
 
138廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 8/18:2010/02/12(金) 23:07:32 ID:bsLmD9DH
「さて坊主。素直に死ぬか?」
「……嫌だな」
死ぬのは嫌だが…同時に胸の中を締めていく思いは諦め。何をやっても逃げられないだろうという、現実。
「うあああッ!」
拳を振りかぶり、イェーガーを正面に捉え、咆哮と共に突進する。
「オッケーだ坊主。戦おうとする気概は好きだぜ。それに免じて、一撃で吹き飛ばしてやるよ」
イェーガーがカウンターの構えを取る。
だが、オレはイェーガーの横を勢いよく通り過ぎた。
「あぁ?」
カウンターの構えを取りながら、呆気にとられたような声を出す。
オレはそのまま脇目も振らず、全力で走って先程空いた壁の穴に飛び込む。
「痛ッ!マジ痛い!」
瓦礫が体に当たり、鈍痛が走る。さらに先程受けたイェーガーの拳による腹の怪我も痛むが、今は彼女を探し、起こすのが先決だろう。
オレは最初からイェーガーと戦うつもりはなかった。喧嘩が人並みより弱い自分が突っ込むなんてそんな勇気はないし、勝てるなんて絶対にない。そんな自分今ここですべき行動は一つしかない。唯一イェーガーと対峙出来る、彼女を起こすことだ。
また会ったばかりの少女を、相手の攻撃を受けおそらく気を失っただろう少女を起こすのは気が引けるが、自分の命が掛かっている。なりふり構ってられなかった。
辺りを見回すと、瓦礫に横たわるようにして倒れ付している彼女の姿があった。
オレはすぐさま少女に近付き、顔を軽くはたく。
「おい…大丈夫か?おい!」
苦しそうに一瞬顔を歪め、ゆっくりと目を開く少女。
「……痛…、くっ」
頭を振り、ゆっくりとだが、しっかりと両の足で立ち上がる。
「イェーガーは?」
「まだ、いる」
少女は深いため息を吐くと、壁の穴から外に出た。
「ちょっと間抜けだったが意外と頭働かすのな、坊主。自分の命最優先ってのはいいと思うぜ。ヒトってのはそうでなくちゃなぁ」
アーシェはイェーガーの言葉を無視し、即座に突進し、ストレートに蹴りを放つ。
腹部に直撃するも、イェーガーは数歩よろめいただけで、そのまま足を掴み投げ飛ばす。
アーシェは空中で受け身を取るが、表情からして辛そうだ。まだダメージが残っているのだろう。
「(………いや)」
ここでアーシェを囮にして自分だけが逃げるという発想が浮かぶが、得策ではないことにすぐ思い当たる。イェーガーが大人しく逃がしてくれるとは思わないし、最悪アーシェがオレを見限るという可能性だってあるのだ。逃げるにしてもそれは今ではない。
だが、それにしたって今の状況は不利だ。アーシェよりイェーガーの方が明らかに強い。このままでは遠からずアーシェは負けてしまうだろう。そうなればオレを守る存在はいなくなってしまう。
「ぅあっ……!」
オレの近くに飛ばされるアーシェ。もうボロボロであるが、目にはまだ戦う意志は残っているようだった。
「やめとけって。オレに“生の肉弾戦”じゃあ勝てるヤツなんてそうそういねぇんだ。ここまで嬢ちゃんが戦えただけで充分すげぇからよ。死ぬ前にやめとけ」
だがアーシェはその言葉を振り切るかのように地面を勢い良く蹴り、イェーガーに向かっていく。そして地面から足が離れ、助走をつけた飛び蹴りが放たれる。
だが、イェーガーはその蹴りを片腕を盾にし受け止める。いくらイェーガーの尋常ではない耐久力の腕でも、アーシェの助走をつけた飛び蹴りを食らって無傷というわけではなかった。だが、イェーガーは一瞬顔を歪めながら残った片腕でアーシェを地面に叩き付け、組み伏せる。
「っが……離…せ…ッ!」
息も絶えながら必死に抵抗するアーシェ。だが、無情にもイェーガーはその細い首に片手を添える。
「これ以上抵抗するならお前の首の骨を折る。いくらリーゼンゲシュレヒトと言っても、致命傷だ」
だが、アーシェは抵抗を止めようとはしなかった。
オレは、何もせずただ現場を見ているだけだった。当然だ。ここでオレが止めにでも入ったら、オレが殺されるかもしれないのだから。
139創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:08:07 ID:Wt+2UOl4
 
140創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:08:07 ID:9cIkovXc
141創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:08:54 ID:Wt+2UOl4
 
142創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:09:02 ID:NREVw9Qg
 
143廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 9/18:2010/02/12(金) 23:09:25 ID:bsLmD9DH
「待て待て、殺すな」
凛とした声が頭上から聞こえたと思った瞬間、イェーガーの体は視界から消え去っていた。
そして、間髪を入れず建物から轟音と大量の煙が舞い散る。
イェーガーは、突如現われた人物によって数十メートル先の建物に蹴り飛ばされた…という事実を、現われた人物の蹴りの構えを取っていたことから想像することしか出来なかった。
「まったくアーシェ。私の命令を遵守するのはいいが、別に自分の命まで懸ける必要はないんだぞ?」
そう言った現われた影は、白く長い髪を揺らしながらアーシェを助け起こす。
「アンタは…」
「私か?私はハーゼ。君を一度だけ守るように依頼された人物だ。まぁ、私が助けに入ったのは別料金として請求するがな」
ふふん、と勝ち誇ったように宣言するハーゼと名乗った女性。だが、気になるのはこの女の素性などではなかった。
「オレを守るように依頼?誰が?」
母さんや親父?馬鹿な、有り得るわけがない。おそらくコイツもリーゼンゲシュレヒト。そんな存在とオレの両親が関わっているはずがない。
だからこそ、誰だ?両親以外にオレを守ろうと依頼する人間なんて、思い付かない。
「依頼人は基本的に教えない主義でね、自分で探し当ててくれ」
そう言ってハーゼと呼ばれた女性は、アーシェを担ぎ上げる。
「さていくぞ少年。鳩尾を本気で蹴り飛ばしてやったからアイツはしばらくは起きて来ないさ」
くるりと体を反転させ、出口へと歩き出す。
「お、おい。イェーガーがあんなくらいで行動不能になるのかよ?」
「安心しろ。アイツは生の肉弾戦が強いだの言っていたが、私の方が数段強い」
今は、その言葉を信じるしかないだろう。オレはそれ以上何も聞くことはなく、ハーゼの後に続いて敷地を後にした。
そのまましばらく歩き、繁華街の憩いの場である、中央公園で立ち止まる。
「ここまでくれば大丈夫だろう。アイツは狩人。一度狩り損なった相手を間髪を入れず感情に任せて襲いに来ることはないさ」
その台詞を聞いたと同時に一気に肩の力が抜け、腹部に受けた一撃の痛みで顔を歪めてしまう。
「そうか。少年は腹に一撃食らったんだっけか。どれ、見せてみろ」
そう言ったハーゼはいきなりオレのTシャツをまくり上げ、腹部に手を当てる。
「おい!ちょっと何やって…!」
ひんやりとした女性の手触りと同時に、傷の痛みが段々と引いてゆく。
「……、何してるんだ?」
「“セカイ”を送り込んだだけだよ。人間の君の傷を直接治す効果はないが、新陳代謝を上げたり、痛みを和らげることは出来るさ」
オレの腹部から手を離し、まくり上がったTシャツを元に戻す。
「さて、私はこれで失礼するよ。縁があったならまた会うこともあるだろうよ」
「……助かった、サンキュ」
オレがそう珍しく心からの礼を言うと、彼女は意地悪そうな笑顔を作って口を開いた。
「安心しろ。きちんと別料金と治療費はいただくさ」
そう一言が聞こえたと共に、彼女の姿は雑踏に消えるように見えなくなった。
144創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:09:42 ID:Wt+2UOl4
 
145創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:09:57 ID:NREVw9Qg
 
146創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:10:18 ID:TCHp3wKT
 
147創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:10:30 ID:Lqw1I8N/
支援
148創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:10:33 ID:Wt+2UOl4
 
149創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:10:38 ID:NREVw9Qg
 
150廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 10/18:2010/02/12(金) 23:10:44 ID:bsLmD9DH
しばらくハーゼがいなくなった方向を見続けていた。
今日一日、ただの買い物に出かけたはずだったというのに、色んな事に巻き込まれ過ぎた。宮部たちに誘われたり、イェーガーに命を狙われ、アーシェやハーゼに助けられた。
「(リーゼンゲシュレヒトって、なんなんだよ…)」
そんなことを考えながら、帰路に着く。
シュタムファータァと会ってから…いや、シュタムファータァが来てからこの島はどうなってしまったのだろうか。リーゼンゲシュレヒトなんていう巨大ロボットになれるとかいうバカバカしい存在。ヒトとは違うなどと言う非常識な存在。
「(でも…紛れも無い現実)」
腹に残る僅かな痛み。その痛みが嫌が応でもリーゼンゲシュレヒトという存在を突き付けられているような気がした。
そうだ。自分は揺籃が消えるのを止めるためにイェーガーに話をしたのではなかった。
“イェーガーが一人の時に話を聞けば、ゲームセンターでの会話や、リーゼンゲシュレヒトという存在などが単なる二人だけの悪戯だった”のだとシュタムファータァではない誰かに言って欲しかっただけだった。
非常識を、非日常を否定して欲しかっただけだった。
だが、これでもう証明されてしまった。リーゼンゲシュレヒトという存在が。この揺籃が消えるということが。
まだ確実な物的証拠があるというわけではない。
だが、少なくともリーゼンゲシュレヒトと呼ばれる非常識な存在がこの島に四人も存在するのだ。そしてその中の三人は協力的…少なくともシュタムファータァだけは味方だろう。この状況を生かして、イェーガーをどうにか撃退する方法を考える方が建設的だろう。
自分なんかが何をやったって…とも思うが、こっちにはシュタムファータァがいる。少し不安ではあるが条件は対等なはずだ。ならば、シュタムファータァにこれからも揺籃側に付いていてもらうには誰かが彼女をサポートする必要があるだろう。
それに自分はイェーガーに狙われている存在。シュタムファータァに守ってもらう必要があるから丁度よくもある。彼女から離れても良いことはない。
「………」
気が付くともう住宅街に、自分の家の近くまで帰ってきていた。考え事に夢中になりすぎていて気付かなかった。
家に帰り、買い物袋をテーブルの上に置く。あれだけのことがあったというのに、買い物袋を忘れずに持ち帰っていたという事実に今さら気付き、軽く笑いが込み上げる。
そのまま自室に入り、ベッドに身を投げる。
「…そうだ」
シュタムファータァに明日は何時にイェーガーと会いに行くのか聞くのを忘れていた。教えてもらっていたシュタムファータァの携帯に電話を掛ける。
数回のコール音のあと、シュタムファータァに繋がる。
「シュタムファータァか?今電話しても平気だったか?
「はい、大丈夫ですよ」
シュタムファータァの声色は明るくしっかりとしていた。また心が揺らいでるのではないかと思ったが、どうやらその心配はいらなかったようだ。
「……今日、イェーガーに襲われた」
「えぇ!?な、何があったんですかっ!?」
非常に驚いているシュタムファータァに対し、冷静に事の顛末を話す。
「ハーゼにアーシェ…。知らない名前ですね。そこまで有名ではないか、セカイの意志に属してないか…どちらかはわかりませんが、今の問題はイェーガーです。今は考えないでおきましょう」
「…そうだな」
正直オレと同じ意見で助かった。今のシュタムファータァにはイェーガーのみに集中していてほしい。
「明日の十五時に揺籃島住宅地区南部の廃墟群で待ち合わせになってます」
「……廃墟群、か」
正直あの辺りはあんまり行きたくなかったのだが…、まぁ、そんなことを言っていられる場合ではないというのもわかっている。
「じゃあ、明日オレ早退するから。そこまで送ることぐらい、してもいいだろ?」
「……わかりました」
しぶしぶ、と言った様子でなんとか承諾してくれた。
「じゃあ、電話切るな。……また明日」
「はい、また明日」
最後は明るい声で電話が切れた。オレは携帯を机の上に放り投げ、深い眠りに落ちていった…。
151創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:11:31 ID:Wt+2UOl4
 
152廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 11/18:2010/02/12(金) 23:11:37 ID:bsLmD9DH
朝、携帯のアラームが鳴り響き、意識が目覚めていく。
「……朝、か」
携帯のアラームを止め、いつも通り窓を開け放つ。昨日の曇天からうってかわっての雲一つ無い晴天。いつもならば清々しい朝だ、と気分が優れるのだが、さすがに今日はそんなことを考える余裕はなかった。
「……三時か」
今日の十五時に住宅地区南部の廃墟群。相手はオレを殺そうとしてきたイェーガー。緊張しないわけがなかった。
だが、と言っても今の自分には出来ることはない。時間まではいつも通りに過ごすことにしよう。
さすがにイェーガーとて、白昼堂々とは仕掛けてこないだろう。
ベッドから降り制服に着替え、バックを担いでリビングに向かう。
いつもと変わらずに両親に挨拶をし、朝食を食べ、家を出る。
守屋神社の石段をゆっくりと登って行く。夏のような日差しが眩しい。だが、神社の境内は外よりか涼しく感じられるような気がした。
そのまま境内を進んで行き、奥にある千尋の家のインターホンを押す。そしてあまり時間を置かずに玄関の扉が開く。
「うぃーっす」
長い茶髪を揺らし、気だるそうに挨拶をする千尋。
「おう」
それにいつもと同じように返し、並んで歩き出す。
「今日どーする?バス?」
「自転車でいいだろ」
空を見上げる。空は自室の窓から見た色と同じ青一色だった。
千尋と並んで石段を降り、入口に停めておいた自転車に跨りペダルを踏む。
少し後ろから自転車を走らせた千尋も追い付き、鋪装された道路を並走する。
「なんかヤスっち、今日雰囲気変だぜ」
「オレが?」
走り出して十分もしない内に千尋が口を開く。一瞬後ろを振り向くと、そこには千尋の訝しげな顔があった。
「そうか?別に…オレはいつも通りだけど」
「なんか違うよーな気がする。多分私とこーちゃん、あと千春くらいしかわからないんじゃないか、ってくらいだけど」
よく聞く言葉に出来ない違和感というヤツだろうか。実際緊張や警戒はしているから千尋の感じている違和感は、間違っていないのだが。
「…トイレ我慢してるだけだ」
結局誤魔化すことにした。話したら千尋に迷惑がかかる可能性があるし、話しても意味はないだろう。
「ま、そういうことなら別にいいよ」
千尋は軽く笑い、話をそのまま切った。付き合いが長いのだ。オレの緊張を些細な違和感として感じたように、これもオレが話す気がないという事が伝わったのだろう。そう、思うことにした。
そのまま関係がないくだらない事を話しながら、あっという間に学校へ着いてしまう。
駐輪場に自転車を停め、校舎に入り自分の教室へと向かう。
153創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:11:42 ID:NREVw9Qg
 
154創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:12:16 ID:9cIkovXc
155創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:12:25 ID:Wt+2UOl4
 
156創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:12:37 ID:NREVw9Qg
 
157廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 11/18:2010/02/12(金) 23:12:42 ID:bsLmD9DH
「おっはよー」
千尋が先に挨拶をしながら教室に入り、オレもそれに続くように入る。
自分の机の上にバックを置き、椎名のとこに向かう。
「おっす、椎名」
椎名は自分の机に座り、動かしていた右腕を止め、こちらに向き直る。
「おう、安田か」
「椎名、お前何書いてんだ?」
すると椎名は机の上に置かれていた冊子を軽く叩き、軽く疲れたように口を開く。
「弓道部の日誌。どんな練習したとか反省点とか、そんな感じのことを書くんだ。この前の金曜日サボろうとしたツケで休日練習に駆り出されたからな。土日分の日誌を今書いてるんだ」
金曜日というと、椎名がオレたちとゲーセン行こうとして遥先輩に捕まった件か。
「サボろうとしただけでそんな罰があるのか。意外に厳しいんだな……自業自得だが」
「曲がりなりにも運動部だからな。筋トレじゃないだけまだマシだ」
椎名なら筋トレでも余裕な気がするが、できてもやりたくはないんだろう。
「ちょっと、安田くん」
後ろから肩を叩かれ、振り向くとそこには不機嫌そうな表情の宮部がいた。
「どうした?なんか提出してないのでもあったか、オレ?」
「違うわよ、はい」
宮部はオレの手を取ると、そこにレシートと小銭を握らせた。
「お釣りよ、まったく。用事があるならあるって言ってくれれば良かったのに。あんな行き方しなくてもいいじゃない」
日曜日のか…。釣りはいらないと言ったのに、さすが律義というか…真面目なヤツだ。
「悪い、ありがとな」
オレはとりあえず礼を言い、小銭とレシートをとりあえずズボンのポケットに突っ込む。
「あとで、志帆にも謝っておきなさいよ」
それだけ言うと、宮部は自分の席へと戻っていった。そして、先程から感じる視線の主へ目を向ける。
「どうした、椎名」
「あれか、援交か」
いつもの真面目な眼で椎名が見てくる。
「最近の援交はレシートが出てきてお釣りが渡されるのか。しかも手渡しか」
「…違うのか」
椎名のヤツ…真面目に援交だと思ってたのか?
「当たり前だ。日曜日にショッピングモールで会っただけだ。それ以外に何もない」
椎名は興味をなくしたように「そうか」と返事をすると、日誌を書く作業に戻った。それと同時にチャイムが鳴り、オレは自分の席に戻ることにした。
朝のHR中、教師の話を右から左に流しながらふと時計に目をやる。
AM8時46分。指定の時間は15時ジャスト。帰りの時間を含めて14時には学校を出たかった。
授業なんてどうでもいいが…とりあえず昼まではいることにして、5時限目からサボることにしよう。
オレはそう思うと机に突っ伏し、眠ることにした。緊張しっぱなしっいうのはやっぱり神経を使うから疲れてしまう。さほど時間を置かずにオレの意識は落ちていった。
158創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:13:11 ID:Wt+2UOl4
 
159創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:13:19 ID:Y6m3vmMN
160創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:13:20 ID:NREVw9Qg
 
161創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:13:55 ID:Wt+2UOl4
 
162創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:13:56 ID:Lqw1I8N/
支援
163廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 13/18:2010/02/12(金) 23:13:57 ID:bsLmD9DH
昼休み。千尋に叩き起こされ、いつもの面子で昼飯を済ませたあと、オレは早々に退散することにした。元々オレは教室の中で存在感が薄い方だ。千尋にさえ気を付けていれば、誰にも気付かれず教室を抜けることはさほど難しくもなかった。
駐輪場に停めてある自転車を引き出し、跨りペダルを踏む。
軽快な車輪の回る音と共に、学校が段々と離れていく。
日常と、非日常。離れていく学校が、離れていく日常に思えてくるような気がして、オレは視線を前に戻した。
見慣れたいつもの景色。何一つ変わらない。
「(今日が、境目かもな)」
思わずため息を吐いてしまう。しかし、自業自得だ。あの時関わってしまったのは自分からなのだから。
それから程無くして自宅前に着く。自転車を停めポケットに仕舞ってある鍵を取り出し、ドアを開ける。
どうせ誰もいないので、ただいまを言う必要はない。親父は仕事だし母親は買い物だろう。
「……あ?」
靴を脱ごうとしてふと気付く。本来ならばそこには誰の靴もなかったろう場所にある、一組の小さなスニーカー。
胸中に不安を抱えながらもそのまま前進し、階段を登り自室の前に到着する。そして、そのままドアを開け放つ。
「あ、ヤスっちさん。おかえりなさい」
「いや、お前、何してるんだ」
靴から軽く予想はしていたが、非常に残念なことに予想を裏切らず、シュタムファータァがオレの部屋でくつろいでいた。
「何って、そろそろ帰ってくる頃かと思い部屋で待っていただけですよ?」
「ああ…そう…」
この娘には人の家に勝手に入るのは不法侵入という犯罪であり、尚且つ両親不在の状況で若い男の部屋に二人きりになるというのが色々と危ないというのがわからないらしい。
「まぁ、迎えに行く手間が省けたからいいけどな…」
そう呟きながらとりあえずバッグを机の上に置く。本来ならベッドの上に放り投げるのだがシュタムファータァに占領されているためできなかった。
「もう早速行きますか?」
「お前が行きたいってなら、別に今からでも構わない」
どうせオレは直接は会わないし、服なんて制服のままで大丈夫だろう。
「そうですか。なら、早速行きましょう。こちらが遅刻するわけにもいかないですしね」
そう言いながらベッドから軽やかに飛び降りる。
そうして二人で家を出て、オレは自転車に跨る。
「私はどこに乗れば?」
「……走れ」
オレがそう言うとシュタムファータァはとても驚いた表情を浮かべ、次に悲しそうな表情を浮かべる。
……感情表現がわかりやすいヤツだ。
「嘘だよ。ホラ、後ろ乗れ」
「はぁ、良かったです。ホントに走れなんて言われたら私絶望しました」
嬉しそうな表情を浮かべ、自転車の後ろに座ることなく、両足で立つ。
「やっぱりお前、軽いよな」
「……すいません、見掛けは子供で頭脳は大人なので」
「嘘つけ、頭も子供だろお前」
そうしてペダルを踏む足に力を入れ、自転車は走り出す。
164創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:14:06 ID:NREVw9Qg
 
165創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:14:35 ID:Y6m3vmMN
166創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:14:35 ID:Wt+2UOl4
 
167創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:14:54 ID:NREVw9Qg
 
168創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:15:20 ID:Wt+2UOl4
 
169廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 14/18:2010/02/12(金) 23:15:50 ID:bsLmD9DH
滅多に行かない廃墟群までの道を間違えることなく進んでいく。
まさか、もう一度廃墟群の近くに来るとは思わなかった。
今から60年前の第二次世界大戦のときに大空襲に遭い、そのまま現在に至るまで修復されることなく閉鎖されたままの地域。
勿論お約束通り怪談話には欠かさない。肝試しにと夏場には若者が訪れることも珍しくはないらしい。
住宅地区南部に起きた12年前の事件。
それ以来オレは廃墟群は勿論のこと、住宅地区南部に近付くことも避けていた。
「(……オレはアイツらほどトラウマになってるわけじゃないから、近付けないってほどじゃあないけどな)」
だからって、気分が良いわけもなかった。
そして三十分くらい自転車を走らせ、廃墟群の入口に到着する。
巨大な鉄の門に、コンクリートの壁と鉄条網に囲まれた区域。だが外見とは裏腹に、入ることはそこまで難しくはない。
「これ、どこから入るんですかね」
「クラスのヤツから聞いた限りは、作業員用の扉があって、そこには鍵がぶっこわれてるらしいけどな」
「……思ったんですけど、私がリーゼ状態になっちゃって飛び越えればいいんじゃないでしょうか」
たしかにあのリーゼ状態の大きさなら飛び越えられるだろう。
「では失礼して。…ヤスっちさんどうします?私に同化するか、私の手に乗りますか?」
「……同化?」
聞き慣れない言葉に疑問を覚え、思わず問い掛ける。
「なんと言えばいいんでしょうか。まぁ、外観が外観なんで人型ロボットに搭乗すると言った解釈で構わないと思います。リーゼンゲシュレヒトが同化すると事情は少々変わるんですが、人が乗るのには特に問題はありません」
「……じゃあ、それで頼む」
手に乗るのは怖そうだし、人型ロボットのようなリーゼンゲシュレヒトという存在に搭乗する感覚というのも興味はある。
「私に同化して、目の前が真っ白になったらコックピットとかを適当に思い浮かべて下さい。リーゼンゲシュレヒトはセカイの塊。
 その内部は貴方の意識によって変幻自在になります。和室だろうと宮殿だろうと。あんまり大きい場所をイメージすると維持にも負担掛かりますし、コックピットみたいな狭くてイメージしやすい空間の方がいいでしょう」
たしかに。そうだな、イメージするとしらATTのコックピットかな……。
「では準備はいいですか?大したことでもないんでリラックスして下さい。私にとっては服を着る程度の負担なので安心して下さい」
シュタムファータァがオレの前に立ち、目を閉じる。
「現界せよ、我が体。-罪深き始祖-シュタムファータァ」
シュタムファータァがゆっくりと言葉を紡ぐと、シュタムファータァを中心に真っ白な光に包まれ、オレの体も白い光に包まれていった。
段々と視界がクリアになっていく。そして目に映った光景はにわかに信じがたいものだった。
「(いや、信じがたいって言ったらもうリーゼンゲシュレヒトの存在自体が信じがたいな・・・)」
眼に映るのは柵の向こうに映る廃墟の街。そして手元にはお馴染みのATTのスティック。
見回してみると、ここはもうATTのドーム状のコックピットの中であった。
「これ、スペックデータとか表示されんのかな・・・」
右にあるコンソールからスペックデータを呼び出す。が、画面には何も表示されることはなかった。
「(ま、当たり前か)」
シュタムファータァ、というよりリーゼンゲシュレヒトはロボットではない。考えてみれば当然のことだっあ。
機体の耐久力が表示される部分や、武器の弾数を表示する部分にも何も表示はない。
だが、EN表示とレーダーだけはきちんと映っていた。どういうことだろうか。
「(EN・・・なんだこの量、おかしいだろ・・・!?)」
そこに表示されていた数値は、ATTの常識を覆すものだった。EN容量重視に組んだ機体の、およそ10倍以上の数値だ。
170創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:15:55 ID:Y6m3vmMN
171創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:16:05 ID:Wt+2UOl4
 
172廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 15/18:2010/02/12(金) 23:16:40 ID:bsLmD9DH
『ヤスっちさーん。大丈夫ですか?体調とかに変化はないですかー?』
「うおっ、ああ、まぁ特に変化はない。大丈夫だ」
仲間との交信用に使われているスピーカーからいきなりシュタムファータァの声がし、思わずビクっとなってしまう。
『それはよかったです。じゃあ、ちゃっちゃと入ってしまいましょう』
軽くそういうシュタムファータァに呆気に取られながらも、モニターに映る景色は壁を軽々と越え廃墟群の中に入ってしまう。
いつものATTだともちろん景色はCGなので、実際の景色が映るのは新鮮味より圧巻の気持ちが大きかった。
試しにグリップを握り前に倒してみる。が、機体が前進することはなかった。
『あ、ヤスっちさん。コックピットと言っても私を直接動かすことはできないですよー。セカイ量くらいならわかるかもですけど』
「・・・そうなのか」
ちょっとガッカリしたのは黙っておく。やはり動かしてみたいという欲求はあった。
『えーっとですね、その状態でできるのは私に対しての交信と、レーダー等での私の援護だけです』
「完全支援用だな。そんなものなのか」
『そんなものですね。リーゼにリーゼを乗せるときなんて、負傷した仲間を運ぶときとかくらいですから』
そうして互いに無言になり、廃墟の中を進んでいく。周囲は一面の廃墟でありとても同じ揺藍とは思えない。
『……そろそろ、待ち合わせ場所のはずです』
廃墟の中を進むこと十数分くらい経っただろうか。ようやく待ち合わせ場所に着くようだ。
「案外遠かったな。というか、廃墟の中で待ち合わせ場所ってどうやって決めたんだよ」
『ん? メールでGPS座標が送られてきただけですよ』
……オレとしては、あまり市街地から離れたくなかったというのが本音だ。万が一イェーガーに襲われた場合にすぐ逃走できる状況ではないと不安である。
何しろ、オレを殺そうとしたときだって躊躇い一つなかった男だ。何があるかわかったものではない。
もしもあのときのイェーガーの一撃が打撃ではなく、刃物によるものだったら―――と想像すると、今生きているのが奇跡のように思える。
「お、アイツじゃないか?」
廃墟の奥の広場の瓦礫に座る人影が見える。遠目だから何とも言えないのだが、おそらくイェーガーと見て間違いないだろう。
『そのようです。ではヤスっちさん。リーゼンゲシュレヒト状態を解除しますね』
シュタムファータァがそう言うと、オレが搭乗したときと同じ白銀の光がオレを包み込み、思わず目を閉じてしまう。
再び目を開けるとオレは地面に自分の足で立っており、隣りにはシュタムファータァが立っていた。
「ヤスっちさん、これだけは絶対に守ってください」
シュタムファータァがこちらを真剣な眼で見据える。オレは黙って聞くしかなかった。
「イェーガーは好戦的ではありますが《赤銅色の狩人》の名の通り、狩猟に特化しています。つまり、索敵能力も高いんです。
ですから、ヤツと私がもし戦闘になった場合、ここに隠れているヤスっちさんの場所に気が付いている場合が考えられます。
そのとき、ヤツがヤスっちさんを狙う可能性は非常に高いでしょう」
狩人は一度狙った獲物を逃さないとかよく聞くが、アイツもその例に当てはまるだろう。そのときは、殺し損っているオレを狙う可能性はたしかに高い。
「そのときには、先ほどのように私に搭乗してください。私も弱いのであまり自信はないのですが、ヤスっちさんだけは逃がしてみせます」
「搭乗って言っても、オレから搭乗するやり方なんてわかんねぇぞ」
「私の名前を呼んでください。そうすれば、すぐ乗ることができますから」
思わず拍子抜けしてしまう。そんな、簡単でいいのか。
「でもそれだったら、シュタムファータァって呼んでる時点で乗れてるはずじゃないのか?」
「いいえ、ですから……契約を、結びましょう」
173創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:16:52 ID:Wt+2UOl4
 
174廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 16/18:2010/02/12(金) 23:17:28 ID:bsLmD9DH
「契約?またなんか、それっぽいファンタジー要素がでてきたもんだな」
いかにもな話である。契約ときたらもうお約束と言ってもおかしくはない。
「まぁ、契約と言っても私とヤスっちさんのセカイを軽く繋げるだけですよ。無言でもできますけど、ここはセカイの意志に伝わっている口上を言わせてください」
と、軽く笑って言ったシュタムファータァは、オレの胸に手を当てる。
「口上って……身も蓋も無いな」
「葬式とかで坊さんが意味わからないことをベラベラ喋ってるのと同じです」
すげぇバチ当たりな台詞だな、おい。お経って言ってあの言葉全部意味あるんだぞ。多分。
「まぁ、形式が大事って意味で取っておくわ」
そしてシュタムファータァの手の平に白銀の光が包み込み始める。
「絶えなく廻るセカイの下に、我ら誓いを立てん。、――――我が名を唱えよ、我が名は“罪深き始祖”」
「っ……」
ハーゼがオレの体にセカイを送り込んだときとは違う。言いようのない違和感が電流のようにオレの体に走る。
「……はい、これで大丈夫です。後は私に対して心の中で呼び掛ければ、一瞬で搭乗できます」
「なんか曖昧だな。大丈夫なのか」
感覚的には先ほどとあまり変わりはないように思える。
「はい。これで私のセカイを通じて会話ができるようになってます。ある程度距離が離れていると駄目なんですけどね」
よく漫画とかである念話みたいなヤツか。まさか自分が実際に体験するとは思わなかった。
……いや、今さらか。人間が巨大ロボットみたいなのになったりする方がよほど非常識だ。
「それで呼べばいいんだな。わかった」
「お願いしますね。じゃあ、行ってきます」
オレの胸から手を離すと、シュタムファータァは後ろで結んだ空色の髪を揺らし、こちらを振り返ることなく歩き出した。
その小さな背中に自分の命を……この街の命運を託さなければいけないことに、若干の不安と自分の無力さを痛感する。
「(それも偽善……か)」
溜め息を吐く。そうだ。自分はただ彼女を利用しているだけだ。この街を守ってもらえるように精神的に誘導し、そして今、彼女は一人で戦おうとしている。
だが、たとえば仮にオレにこの街を守れる力があったとしたら彼女のように一人でも戦ったのだろうか? 答えはNOだろう。何かしらの言い訳をして逃げている自分の姿が目に浮かぶ。
要するに、自分でやりたくないから。自分が傷つきたくないから、彼女を利用している。たまたま出会えた格好の存在。その存在を逃さないために、自分は今ここにいるのだから。
「(汚ぇよな、本当……)」
そんな自分に嫌気が差さないわけではないが、同時に自分でもそれが変えられない臆病者なのもわかっている。
だから、自分はこのままで行く。たとえ自分の心がオレ自身を責めようと。この街を守るためには仕方ないという免罪符を片手に、オレは彼女を見守ろう。
それが、オレのせめてもの責任だ。
175創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:17:44 ID:Wt+2UOl4
 
176廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode4 17/17:2010/02/12(金) 23:18:26 ID:bsLmD9DH
『ヤスっちさん、聞こえますか?』
『……っと、これで本当に聞こえてんのかな……。ああ、問題なく聞こえてるぞ、シュタムファータァ』
『今からイェーガーと接触します。聴覚を共有しますので、危険な状況になったらすぐ退避してください』
実際にあんなやりとりで会話できるのかは不安だったが、どうやら大丈夫みたいだ。この調子だと搭乗も平気そうだな。
『おや、やっと来ましたか"罪深き始祖"。じゃあ早速ですが行くとしますか?こんな任務、とっとと終わらせて休暇を取りたいもんです。貴女も担当地区が終了になりますから少しは楽に―――』
『私は、揺藍の消滅任務を拒否します』
廃墟の街々に、イェーガーの声を遮るようにシュタムファータァの凜とした声が響く。
『それは、保守派になるとも違う。我ら"セカイの意志"を裏切る行為になりますよ?』
『はい。私は"セカイの意志"には従いません。私は、私のやりたいように生きます』
その声は震えることはなく。前回とは違う、確固とした意志がある。
『貴女が個人的にお世話になっているディスの気持ちを裏切ることになりますが、いいんですか?』
『はい。ディスには感謝していますが、私は自分の意志を曲げてまでディスには従いません。たとえそれが間違っている道だとしても、私はこの街を守ります』
姿が見えなくても伝わってくる。彼女の小さい体で、大の男を真っ直ぐに見据えている姿が。
――難しく考える必要はないぜ? もっと、シンプルに考えるんだ―――
『いやぁ、ディスがなんで"狩人"であるオレを寄越したのかわかったわ。アイツ、ここまで予想してたってのか?』
『たとえ相手が貴方であろうと。相手が誰であろうと守りますよ』
彼女は、今やっと、"彼女自身の意志"というシンプルかつ、気付くのが難しい、自分の本当の気持ちを確固にしたのだろう。つまり、それは―――
『だって私は、揺藍の人たちが好きですから』
温かい人たちを失いたくないという、少女の些細な想い―――。
『まぁオレもその方が楽しいからいいんだけどな。んじゃ、"セカイの意志"から派遣されたオレが何をするか……わかってるよな、罪深き始祖?』
『ええ。その覚悟はあります』
シュタムファータァとセカイの共有をしたせいで、互いのリーゼンゲシュレヒトがセカイを集中していくのがわかる。
『現界せよ、我が体。"罪深き始祖"シュタムファータァ!』
『我は獲物を捉える紅の牙。"赤銅色の狩人"イェーガーッ!』
二人がそう紡ぐと同時に、遠目からも赤銅色の光と白銀の光が確認できた。それ以上に、"セカイ"の奔流が知覚できる。
そして、光が晴れた先にあったものは、2体の巨人。非日常の塊。
見るのは三度目になる白銀の機体。頭部は二本のブレードアンテナに一本の角に、特徴的な本人と同じ空色の髪が頭背部より靡く。そして始祖を象徴するかのように彼の機体の背部に展開する六枚のプレート。
対するは赤銅色の機体。狩人を彷彿させる全体的に鋭角的なフォルムに身を包み、シュタムファータァのような神々しさはないが、攻撃的な威圧さが感じられる。
今こそが非日常の世界。日常を守り通すために、彼女は非日常を以て非日常に抗う。
177創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:18:35 ID:Wt+2UOl4
 
178創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:18:58 ID:Y6m3vmMN
179創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:19:25 ID:Wt+2UOl4
 
180DaZの人 ◆qwqSiWgzPU :2010/02/12(金) 23:20:14 ID:bsLmD9DH
以上です、みなさん、支援ありがとうございました!
うがあああああああ、結局ロボ戦やってねえええええええええええええ
しかも扉絵貼るの忘れてんじゃんよオレえええええええええええ

三度目になりますが、本当ごめんなさい……
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/274/IMG2.jpg
↑扉絵ですw
181創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:20:17 ID:Wt+2UOl4
 
182創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:23:51 ID:Wt+2UOl4
>>180
投下乙!今回長いなw
前後編で区切ったほうがよかったんじゃなかろうか?
ではゆっくり読ませてもらうぜメーン
183創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:26:28 ID:bsLmD9DH
>>182
ですよねー……すいませんでした、次からこんくらいの量になったら区切ります。
184創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:26:51 ID:NREVw9Qg
>>180
 投下乙です!
 ではゆっくり読ませていただきますね!
185創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:28:21 ID:TCHp3wKT
>>180
投下乙です!感想は……明日辺りにw
じっくり読ませていただきまーす
186創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:28:35 ID:Y6m3vmMN
投下乙です!
今までのも含めじっくり読ませてもらいますぜ
しかし本当に長いww

それと久々に絵を描いたらロダに編集用パス付けるの忘れて消せなくなるというお茶目をしでかしました…orz
すみません管理人さん、消しておいてください
      ∧,,,∧
     (・ω・` ) スマンカッタ・・・
     / y/ ヽ
 ━(m)二フ⊂[_ノ
     (ノノノ l l l )
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
187創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:32:14 ID:AV4U6EQf
しかもレス番号わすれとるがな…
>>180です、度重なりすみません…orz
      ∧,,,∧
     (・ω・` ) モッカイスマンカッタ・・・
     / y/ ヽ
 ━(m)二フ⊂[_ノ
     (ノノノ l l l )
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
188創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:33:51 ID:Wt+2UOl4
命を大切にしろw
189創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:35:47 ID:Lqw1I8N/
超投下乙です!
じっくり読ませてもらいます
190創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 00:03:39 ID:m9MEfoWQ
>>180
 改めまして投下乙です!
 淡々とした退廃的な中に静かに燃える熱さがあっていいですね……久々にこういうの書きたいけど、無理だろうなぁw
 というか、色々と中二マインド溢れまくりで当時の自分にビンタ喰らわせてあげたいですねHAHAHA!
 あの頃の私は見事な設定厨でござった……。
 そしてイラストは……千尋かな? でもごめん、千尋は黒髪なんだ……。あと、もう少し目の位置を上にずらすと美しいよ! とか大口を叩いてみる。
 というわけで、次回も楽しみに待ってますね!

>>186-187
 うわぁぁぁぁぁ! ありがとうございます!
 なんか遥さんが大人びているよ……ペネ子がシャープでかっこいいよ……。
 やっぱり遅筆氏には敵わないなぁw
191創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 00:18:05 ID:g7VFebDJ
>>180
扉絵umeeeeeeeeee!!
改めて投下乙!
ヤスっちの気持ちもわかるけど、イェーガーの言ってる事も正しいんだよな。やろうとしてる事はともかく
そして吹っ切れた紫蘇カッコヨス。ロリ大活躍だなまったく!
では、次回も楽しみに待ってるんだぜ!

>>186
投下乙!さすがオネーサンスキー、遥さんが大人っぽくなってるぜ……
つかペネ子かっこいい!かっこいいよ!
192創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 02:57:10 ID:g7VFebDJ
よい子のみんなー!チョーさんがイラストを描いてくれたよー!
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/276/robo_rough.jpg

ドラグリから、雪兎、カルマ
ミカズチから、祈、京介、桔梗ばあさん、若本司令、丹羽
PBM!から、たまちゃん
193創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 04:20:36 ID:1LnrZOSw
イラスト祭りだというのか!!
194創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 06:54:52 ID:1LnrZOSw
便乗してかく。



「お前ら明日が何の日か分かってるかーっ!!」

「何って別にバレンタインだからってそんな気合入れるのもどうかと…」

「―菓子メーカーの販促イベント。それに踊らされる男と女。その程度の認識しかないようだったら甘いとしか言いようがない。」
「始まるのだ。愛を、徳を、名声を賭けた聖戦が。」

「街全体が戦場に…裏で何かが働いているというのか。」
「成る程。相手の場所も分からず、分かっても奪い合い。可笑しな依頼はそういう訳か。」

「悪いがチョコは…もらう!!」
「対象に興味はない。だがこうして雄同士が争うという行為―どうにも血が騒ぐ。」

「愛する為に愛される―それが本当の愛の戦士!」
「まっておれエリス!お前のチョコは何人にも渡しはせん!!」

「ジイさん!手加減はできねぇぞ!!」
「フン!その機械の加減をするのが技術者だ!」


繰り広げられる壮絶な戦いは後に「血のバレンタイン」と称されることとなる。
果たして女神は誰に微笑むのか―

http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/277/kessenzenya.jpg



明日にはなにかしら来るだろうと思い事前に男成分を補給。
何人か全然似ない。
195創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 09:17:31 ID:gjNopDHE
脳内ストーリーに勝手に声優キャスティングするの俺だけかと思ってたw
196創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 10:20:44 ID:gsfmvH1F
暇だから
「ロボSSスレのロボVS皆が知っている版権ロボ」
でスパロボみたいな特殊戦闘台詞を考えてみよう
197創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:02:01 ID:GeuLiQHm
>>196
面白そうなのに思い浮かばない……!


ふと思いついたネタをまとめていたら二時間以上経過していたでござるの巻
熱中してると時間を忘れてしまいますなあ
198創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:08:27 ID:S8VXEZcr
バレンタインデーに向けてなんかやらんといかんかな〜と思うが
何をやればいいのか重いうかばない

無難に女性キャラにチョコ持たせた絵で良いのだろうか
199創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:16:55 ID:GeuLiQHm
>>198
あるいは小ネタ、でしょうか

>チョコ絵
wktk!
200TロG ◆n41r8f8dTs :2010/02/13(土) 15:34:56 ID:xhbuyak5
どもです
今図書館にいて、書き込めるみたいなので七話を投下します
よければ支援よろしくお願いします
201創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:35:59 ID:g7VFebDJ
支援開始!
202TロG:2010/02/13(土) 15:36:31 ID:DBbA/2Mz
一切の光を拒むかのような暗闇の中、一人の男が姿を現す。その男は暗闇に同化する様に黒いスーツで身を包んでおり、表情は伺えない。

すると男の周りに円卓を組むように、5体の彫刻がライトアップされて姿を現した。
精巧に、かつ非常にリアルに作られたそれらの彫刻は、動物達の頭部を模している。左から猿、象、狼、猪、虎の順で並んでおり、異様な威圧感を感じる。
男は彫刻達を一瞥すると、真ん中に鎮座する狼に向かって背筋を伸ばし、深く一礼した。

『報告せよ、ノイル・エスクード』
狼が男――――ノイル・エスクードなる人物に、思慮の深さが伺える渋い声でそう言った。
ノイルは体を起こすと、胸ポケットから携帯電話大の大きさのリモコンを取りだした。リモコンには只一つ、赤いスイッチがあるだけのシンプルな仕様だ。
リモコンを天井に向けてノイルはボタンを押した。すると天井からノイルの背後に巨大なモニターが降りてきた。

モニターが彫刻達に見える様、ノイルはモニター横に移動すると再びスイッチを押した。
するとモニターに白黒で、ある映像が映し出された。音は無く色彩に乏しいが画質は高く、どんな映像なのかははっきりと見て取れる。
その映像は俯瞰視点から、目覚めたレギアスと、レギアスを止めるべく白き部屋に入った機動隊の一触即発である事態を映し出している。
停止させているだろう、静止画の如く中のレギアスと機動隊の動きは止まっている。

「レギアスの発掘は現在順調に進んでおり、あと数日で、全てのカプセルの発掘作業が完了致します。
 そこで先日、グレイ監修の元、実験を行いましたが……」

『聞いている。数多の犠牲者を出したそうだな』
地が震える様な低音でかつ、くぐもった声で象がノイルにそう聞く。ノイルは無言で頷いた。

『……やはり奴にこの計画を一任したのは失敗ではないのか……?』
象が他の4体に問題提起する様に険しい声でそう言った。だが、その象の発言に隣の猿がケラケラと笑い声を上げた。

『今更それは無いんじゃないですかね〜? 奴の再利用に賛同したのはあんたもじゃないか。もしかして怖いんですかぁ? 奴が』
『貴様……』

『やめろ。私達が争う理由など無い。益無き行動ほど、馬鹿げたモノは無いぞ』
今にも喧嘩しそうな象と猿を、狼が鋭い一声で制する。象は不満げに歯軋りをして黙り、猿は気味の悪い笑い声を浮かべた。

『報告を続けろ、エスクード』
狼がノイルに報告を続けるよう言う。ノイルはモニターに体を向け、リモコンのスイッチを押した。

「今から皆様にお見せする映像は、レギアスの機体性能と思われる一部です」
モニター内の映像が静止画から動画に切り替わる。
機動隊の所有している銃火器が火を吹きながらレギアスに対して一斉射撃を行っている。しかしレギアスに、何らダメージが受けている様子は無い。
弾切れを起こしたのか、一人、また一人と銃火器から腰元に携帯している拳銃に切り替え攻撃を続けるが、先程と状況は変わらない。

「現在調査中ではありますが、レギアスにはこの様に、従来の銃火器による攻撃は一切通用しません。
 生憎オートマタに対して有効であるかどうかは分かりませんが、再度実験を行う予定です」
203創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:36:52 ID:g7VFebDJ
 
204TロG:2010/02/13(土) 15:37:52 ID:DBbA/2Mz
続けてレギアスは両腕を刃渡りの異様に長い刃へと変形させると、カメラが捉えきれない程の速さで一人の隊員の頭部を切断し、もう一人の隊員の腹部を完璧に切り裂いた。
それからは目を背けたくなる様な一方的な虐殺である。地獄の様なその光景は、白黒であろうが鮮明な印象を残す。やがて映像が途切れ、砂嵐へと姿を変える。
スイッチを押し、ノイルはモニターを天井へと昇らせると狼、もとい彫刻達に向き直り起伏の無い、しかし芯の通った声で再度報告を続ける。

「見て頂きました通り、レギアスは自らの手足を自在に変形させて戦闘行為を行う事が出来ます。それも非常に俊敏な為、安易に認識する事は出来ない程に。
 それと調査中の段階ではありますが、レギアスは独自のシステムで成形されている為、従来のオートマタの様に神子を介してのマナの供給は不必要である事が判明しています」

『最高だ……』

『最高じゃないか、レギアス! こいつさえあれば、世界中のオートマタを凌駕出来る……! パワーバランスが一変するぞ!』
実に野太く、大男らしき声で猪は興奮を押えられないのか震えた声で歓喜した。

『しかしこれほどの強力な兵器だ、グレイが我々に対して反旗を翻す恐れは無いのだろうか?』                       
紅一点、妙齢を感じさせがらも、凛とした女性の声で虎がそう聞いた。

『私も彼女に同意だ。こんな危険な兵器を前にして、奴が自制心を保てるとは思えん』
虎に賛同する様に、象が声を上げる。しかしその二人の発言を、狼は否と一言で遮った。                      

『その点については心配ない。二人とも忘れたのか?』

『奴の肉体は我々が手を施し、レギアスの発掘、及び実戦テストの期間に合わせて延命措置を取っている事を。
 予定日数を過ぎた時点で奴から装置を取り外す。奴に拒む権利は無い』

『そーそ、つ、ま、り、あいつが俺達に復讐心を抱いてマスターになった所で、その時間が来ればジ・エ―ンド。
 マスターを失ったレギアスは俺達の物になるって訳。お分かり? 何の心配もないのよ』
不愉快な程に軽く、馴れ馴れしい口調で、猿がなだめる様に象と虎にそう言い放った。象は押し黙り、虎は露骨に舌を打つがそれ以上喋らない。
一連の会話を冷めた目で見ていたノイルが狼に視線を合わす。狼はノイルに言った。

『報告ご苦労だった、ノイル・エスクード。今後もレファロ・グレイ、並びにレギアスの監視を怠るな。
 何か不具合が生じた場合、すぐさま我々に報告しろ。以上で終了する』

狼の言葉にノイルが最初と同じく深く一礼する。同時にライトが消されて、彫刻達が闇の中へと消えていく。
すると暗闇が突如として明るくなり、ノイルはその眩しさから目を瞑った。少しづつ目を開けると、ノイルという男の姿が姿を現す。

形良く揃えられたオールバックの金髪に、誠実そうではあるが底の知れない鋭い眼、薄い唇。
ノイル・エスクード―――――レファロにリヒトの事を報告し、自らの目でレギアスの虐殺を目撃した、レファロに最も近い黒服の男。
背筋を伸ばし、ノイルは苦々しい表情で何処からか煙草を持ちだして口に咥え火を付けると、嘲笑交じりに呟いた。

「……お前達が制動出来る物では無いぞ、アレは」


                               ビューティフル・ワールド


                           the gun with the knight and the rabbit


……朝か。目の奥がシバシバする。何か夢を見ていた気がするが、良く思い出せないし、思いだす必要がある程の中身も無いだろう。
隆昭は目を擦りながらソファーから立ちあがった。窓から射す朝の日差しが、目の前のベッドを明るく照らしている。

メルフィーとスネイルさんはベッドなのになんで俺だけソファーなのかと、隆昭は思わない事も無い。
しかし意外な事にこのソファー、ぐっすりと体を沈めて安眠出来た。夢を見る程に。
もしやと言うか酷く疲れていただけかもしれないが、それでもしっかりと朝まで眠れたのだから大したものだ。と、何で俺はソファーを褒めているのかと隆昭は惚けた頭で思う。
205創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:39:01 ID:g7VFebDJ
 
206TロG:2010/02/13(土) 15:39:03 ID:DBbA/2Mz
そう言えば……ベッドは二つとも空になっている。メルフィーもスネイルさんも何処に行ったのだろうか。
それとも俺が起きるのが遅いのか……多分そっちだなと思いながら、隆昭は顔を洗うべく部屋を出て、ぼんやりとしながらも階段を降りて一階へと向かう。

「洗面台洗面台……」
ぶつぶつと呟きながら廊下を歩くと、何処からかとても香ばしく食欲をそそる、実に良い匂いがした。
自然に隆昭の足は洗面台からその匂いがする方向へと歩いていく。数秒後、その匂いの正体へと辿り付いた。

「おはようございます、隆昭さん」
「おはよう、鈴木君」

寝ぼけ顔の隆昭を迎えたのは、可憐なエプロンに身を包んだ素晴らしき筋肉のおじ様と、エプロンに身を包んだ可憐な少女の正反対な二人だ。
おじ様ことルガ―と、少女ことメルフィーはキッチンで共に朝食を作っている。
ルガ―はフライパンで目玉焼きとウインナーを焼き、メルフィーはまな板で食材を切りながらポテトサラダを作る傍ら、食パンが焼けるのを逐一チェックしている。

完璧な専業主夫っぷりが眩しいルガ―はともかく、メルフィーは非常に手際良くサラダを作る間際、程良く焼けたトーストを真っ白な皿へと移す。
時折ルガ―に笑い掛けながら料理をするメルフィーの姿はエプロン姿と相まってとても可憐だ。
隆昭はメルフィーのそんな姿にしばらく惚けていたが、思い出したように慌てて二人に挨拶した。

「お、おはようございます、ルガ―さん。それとメルフィー」
挨拶しつつ、意識を覚まそうとテーブルの方に目を向ける。が、テーブルには誰も居ない。
皆まだ寝ているのだろうか……と隆昭が疑問に思っていると、フライパンから器用に皿へと目玉焼きを移しながらルガ―が説明した。

「まどかちゃんとたまちゃんならまだ寝ているよ。遥ちゃんとリヒト、それとリヒタ―とヘ―シェンは外で特訓中。
 スネイルとリタちゃん、ライディースも、君と自分のロボットの修理の為に外に居るよ」

ルガ―の説明に隆昭はあぁ……そうですか……とどうも分かっているのか分かっていないのかあいまいな返事をする。
それにしても美味しそうな匂い。ちょうど良い具合に焦げ目が付いている目玉焼きとウインナー、それにトーストが彩る、鮮やかな朝食は、見ているだけで食欲が増進しそうだ。

しかしそれ以上に隆昭が目を奪われるのは、メルフィーが料理をしているという姿だった。
出会ってから一か月も経っていないながらも、異常なほど濃密な時間を共に過ごしてきたが、こんな穏やかな姿を見るのは学校以来である。

「……隆昭さんどうしました? 私の顔に何かついてますか?」
無意識だろうが、上目遣いでメルフィーが隆昭にそう聞いて来た。
ふと豊満な胸が目に映り、隆昭は慌ててな、何でも無いよ! とメルフィーに答える。首を傾げるメルフィー。
そんな二人のやり取りをルガ―は微笑ましく思いながらも、隆昭に何をすべきかを伝える。

「それじゃあ鈴木君、君は朝食が出来たら外に居る皆を呼びに行ってくれ。今はテーブルで待ってて良いから」
「分かりました。……ってルガ―さん、俺、皆が外の何処にいるかが分からないんですが……」

「ふわぁ……」
甘ったるく、それでいて柔らかく可愛らしい声で誰かがキッチンに入って来た。隆昭と同じく、朝食の匂いに誘われたのだろう。
やおろよずのオーナーであるまどかだ。美麗な黒髪は寝起きの為だろう、所々クルクルと巻いている。近くにはふわふわと飛んでいる玉藻。
まだ眠いのか、まどかは寝ぼけ眼のままキッチンに居る三人に挨拶した。

「おはおーございます……皆さん早いですね」
<昨日無駄に騒がしかったせいで中々眠れなかったぞ……全く>

「おはよう、まどかちゃん、たまちゃん」
「おはようございます、まどかさん、玉藻さん」
「あ、あぁ……おはよう、まどかちゃん」
207創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:39:15 ID:S8VXEZcr
 
208創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:39:47 ID:g7VFebDJ
 
209TロG:2010/02/13(土) 15:40:05 ID:DBbA/2Mz
<ヴ ァ ル パ イ ンさんだ。それと私に対する挨拶はどうした、新人>
軽くまどかに挨拶した隆昭の前にずいっと、玉藻が前に出る。すさまじい殺気を感じる。

「す、すんません! おはようございます、ヴァルパインさん! 玉藻さん!」
「まどかで良いですよ……というかたまちゃん、そんな名前とか気にしなくていいから、ね?」
<……お前がそう言うなら>
玉藻の言葉に反射的にビクっとなる隆昭。昨日からすっかり玉藻に仕込まれてしまった様だ。
一通り食材を焼き終わったルガ―が、洗った手を吹きながらまどかに頼む。

「っと丁度良かった。まどかちゃん、起きてそうそう悪いんだけど、朝食が出来たら鈴木君と一緒に皆を呼びに行ってくれるかな。彼、場所がまだ分からないから」

ルガ―の言葉にまどかが答えるが早く、玉藻がルガ―の提案に苦言を呈す。
<それぐらいの事一人出来るだろうに……だいたいそれほど離れていないだろうが>
「良いですよ〜。外の空気を吸いたかったところですし」
<お前は優しいな、まどか>

「……何がと言わないけど酷いですよ。玉藻さん」
キッと玉藻に睨まれた気がして、隆昭は口を紡いで目を合わさない様に俯いた。

「これから用意するんで、二人ともそれまで待っていて下さい。玉藻さんも」

メルフィーの言葉に、隆昭とまどかは返事をしてテーブルへと向かう。その後ろに続く玉藻。
各々の席に着いてもまどかはまだ寝ぼけているのだろうか、こっくりこっくりとしている。

そんなまどかに隆昭は話しかけようとするが、まどかの後ろに居る玉藻がギラリと光っており気軽に話しかけれない。
……とそう言えば自分は顔を洗いたかったのだ。思いだして席を立ち、隆昭は洗面台へと足を速めた。
しばらく歩くと当り前ながら誰も使っていない洗面台へと着く。鏡の前に立つとイケていない、冴えない風貌の青年がこちらを眺めている。

蛇口を捻って冷水でジャバジャバと顔を洗い、まだ眠っている意識と脳みそを起こす。次第に頭の中がクリアになっていく。
そして顔を上げて、隆昭は自分の顔をもう一度見た。そこには紛れもなく、鈴木隆昭と言う一人の青年が映っている。
と、何故か隆昭は自らの頬を強くつねった。痛みは感じないが、その実、妙な感覚を感じる。夢ではない、という感覚を。

しばらくつねり続け、ぱっと手を離すと隆昭はボソッと、呟いた。

「……夢、じゃないんだな。ここまで全部」


やおよろずから幾分離れた、物語の最初にリヒタ―と遥が和んでいた、心地よい風が吹く草原。
ここで朝早くから、二人のマスターと、二機のオートマタが互いを高めるべく、拳を交わし合う。あくまで稽古の範疇ではあるが。

<それそれそれー! そんな攻撃じゃガンガン読まれちゃいますよー!>
ヘ―シェンが元気良く声を上げて、リヒタ―を叱責する。リヒタ―は黙々と、ヘ―シェンへと拳を奮う。

リヒトからの提案で今、リヒタ―は得意とする中〜近距離に対する敵機への連続攻撃練習という名目の元、ヘ―シェンと手合わせしている。
しかしリヒタ―が巧みに両腕を伸ばし左右から攻撃しようと、ヘ―シェンにはかすりもしない。

<動きが大きすぎますよ―。もっと素早く、腕を軽く伸ばす感覚で!>
ヘ―シェンがそう叱咤するものの、リヒタ―の攻撃は十分に早い。左右より来るリヒタ―の拳はストレート、アッパー、フックとその都度手法を変えている。
しかしヘ―シェンはそれらの拳を上下左右に上半身を動かしながら楽々と回避する。リヒタ―が切れるのはその場を漂う風、だけだ。
210創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:40:32 ID:g7VFebDJ
 
211創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:41:19 ID:g7VFebDJ
 
212TロG:2010/02/13(土) 15:41:17 ID:DBbA/2Mz
<このままじゃつまんないんで……そりゃ!>
咄嗟にヘ―シェンはその場にしゃがむと、リヒタ―の脚部に向かって右足を凄ましい早さで振り回した。
瞬時にバックステップする事で回避するリヒタ―。削れていく草原が、リヒタ―の周りで風に吹かれて高く舞い上がる。
鍛え抜かれたヘ―シェンの攻撃は伊達では無く、一寸で避けたとはいえ、リヒタ―の装甲に浅く、一文字の切傷が刻まれている。

頭部を空中に向けると、高く飛び上がったヘ―シェンが、リヒタ―に向けて飛び蹴りの体勢を取っている。
反射的にリヒタ―は掌をヘ―シェンに向けて伸ばす。リヒタ―の前面に半透明のバリアが、マナによって成形されていく。

<覚悟は、良いですか?>
瞬間、勢い良く飛び降りたヘ―シェンのハイキックが、リヒタ―を直撃する。
激しく火花散る程のその威力に、リヒタ―の張っているバリアが激しく震え、今にも割れそうだ。互いに睨みあう、ヘ―シェンとリヒタ―。

「リヒタ―!」
「ほれ、気ぃ取られんな」
パートナーが苦戦しているのを気に掛けた遥に、リヒトが軽くロッドを振り上げた。

オートマタに欠かす事の出来ないマスターも、闘いに置いては重要なファクターとなる。
野良オートマタが存在する現状、何時マスターに対しても危害が加わるか分からない。自分の身は自分で守るのが、マスターとしての務めだ。
リヒトの攻撃はあくまで寸止めを目的にしているがその実、一切の遠慮はしない。遥に対して鋭く素早く、ロッドを振り回す。
足元や頭部等を的確に狙ってくるリヒトの攻撃をどうにか避けながらも、遥は反撃の兆しを狙う。

「守ってるだけじゃ駄目だぞ、遥。攻撃は?」
「最大の……防御!」
リヒトに返答しながら、遥は攻撃を避け、ロッドの先を掴むと、リヒトの胸元の高さまで飛び跳ねた。小柄な体が軽々と宙を舞う。
続けて遥は手を離し、体をぐるりと回転させながら、リヒトの頭部へと後ろ回し蹴りを見舞う。が。

「良い攻撃だ。悪くないな。だがまだまだだ」

余裕綽々と言った面持で体をのけ反らせて回避するリヒト。だが、何故か遥は回避されたにも拘らず、にやりっと笑いを浮かべていた。

「ここからですよ、師匠!」


同時に、バリアの限界地を突破したのか、リヒターは掌を閉じると、ヘ―シェンの攻撃から自らを庇うため腕を交差させた。
思いっきりヘ―シェンがリヒタ―の両腕目掛けて蹴りを放つ。その衝撃に、リヒタ―はその姿勢のまま後方へと2メートル程後ずさった。
リヒタ―が後ずさった為、深く削れる大地。静かに着地し、リヒタ―を見据えるヘ―シェンと、腕の間からヘ―シェンを見据えるリヒタ―。

遥は新体操の選手が如く、体を捻って体勢を整えると、くるくると体を丸めながら、リヒトの前に綺麗に両足を揃えて地面へと着地した。
そしてリヒトに向き直ると、体勢を低くする。リヒトは静かに、遥の行動を見据えているだけだ。

遥の行動とほぼ同時に、リヒタ―が両腕を解くと右手にマナを収束させた。恐らくマナを一点集中させ、一気に敵機へと叩きこむ必殺技――――とっつきを行うつもりだろう。
遥とリヒタ―が自然に顔を見合わせる。そして何かを確認した様に頷き合うと、互いの倒すべき目標に向かって走り出した。

「ただ突っ込んでくるだけじゃ……な」
<芸が……無いですよ!>

そう言って止めようとするリヒトとヘ―シェン。だが、遥とリヒタ―の狙いは別にあった。
その寸前、リヒタ―はヘ―シェンの目の前でとっつきする為の右手を地面に向けるとマナを放出した。同時に遥はリヒトの横を受け身を通り過ぎると、背後へと回った。
攻撃してくると思っていたリヒタ―とヘ―シェンの動きが一瞬止まる。その隙を――――見逃さない。
213創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:42:04 ID:g7VFebDJ
 
214TロG:2010/02/13(土) 15:42:40 ID:DBbA/2Mz
「今日は私の勝ちです! 師匠!」
<悪いが一本、取らしてもらうぞ……!>

遥はリヒトに向かって飛び蹴りを、リヒタ―は左手でヘ―シェンの頭部に向かって拳を伸ばす。
だがリヒトは軽くため息をつくと後ろも振り向かず、ロッドを逆手持ちして、遥の足に向けた。
同じく、ヘ―シェンは緩慢な動作でリヒタ―の攻撃をしゃがんで避けると……。

<誠に残念ですが……お足元が>
「ガラガラだぞ、遥」

リヒトは軽くこつんと、遥の足元にロッドを当て、ヘ―シェンはちょんっとリヒタ―の足元をつま先で弾いた。

「あ、あれ!?」
遥とリヒタ―はほぼ同時に、派手にひっくり返った。
流石心が通じ合っているパートナーだけあり、ひっくり返るタイミングも同じである。

「いてて……」
「大丈夫か? 遥」
「な、何とか……」

呆れ気味な口調でリヒトが遥に手を差し伸ばす。遥はその手を取って立ち上がった。

<ま、騙し討ちって発想は悪くなかったです。けど動作がばればれすぎです。アホかってくらい>
<……すまない>
<ま、次頑張りましょう>

どうしても一言多いのが、ヘ―シェンらしい。二人と二機は特訓後、その場に座って休憩する。
遥の三つ編みを軽く揺らす、爽やかに吹く風の音色が心地いい。と、草原に仰向けに寝っ転がったリヒトが、遥を褒めた。

「確かにあの戦法はちょいアレだったが、前よりずっと強くなったよ、君は」

リヒトの言葉に、遥は素直に顔を綻ばせる。だけど、とリヒトは言葉を付けたす。

「だけどまだまだ甘いな、遥。もしさっき、俺がわざと油断せずに戦闘に集中していたら、君は受け身を取った瞬間倒されていたよ。
 リヒタ―もそうだ。相手の虚を付くには、それ相応のタイミングを見極める必要がある。ちゃんとそういう事を考えないと、実戦で泣くのは自分だぞ」
「……すみません、師匠」

心当たりがあるからこそ、遥は落ち込む。手を合わせて分かっていたが、リヒトは全く自分に対して本気など出してしなかった。
にも関わらず、自分は今日こそ、リヒトに勝てると思っていたのだ。これを満身と言わず何と言おう。

「けどさ、遥。次からはそういう所を考えて特訓すれば良いんだ。落ち込むこたねえ。
 今よりもっともっと強くなるんだ。俺を追い越すくらいにな」

そう言いながら、リヒトは体を起こして遥の頭をくしゃくしゃと撫でた。遥はそんなリヒトの行動に照れ臭そうにしていながらも、嬉しそうだ。
……そんな遥を見ているリヒトの心の中はあまりにもあんまりなのと本人の名誉のため、ここには記さない。

「お二人とも、朝ごはんが出来ましたよー」
遠くから隆昭の声が聞こえる。朝食が出来たのだろう、自分達を呼びに来たようだ。
リヒトは立ち上がって汚れをはたくと爽やかな声で言った。

「うしっ、丁度飯が出来た頃だし、帰っぞ」
215創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:42:49 ID:g7VFebDJ
 
216創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:43:15 ID:m9MEfoWQ
 
217TロG:2010/02/13(土) 15:43:57 ID:DBbA/2Mz
「にしてもどうするんすか、これ……」
「どうしようかしらね、これ」
目の前に横たわる、巨大な二体のロボットを見、ライディースが苦笑交じりにそう呟いた。他人事のように笑うスネイル。

「取りあえずバラしてみますか!」
と、リュック一杯の工具をガチャガチャと取り出しながらやる気満々なリタ。
ライディースが無言でリュックを没収する突っ込みをしなければ、マジでやりかねないのが恐ろしい。

「ごめんね、リタちゃん。悪いけどまずこれをここから持ち出さないと弄れないのよ。今の状態じゃ修理どころか調べる事すら……ね。ちょっと待ってて」

ライディースとリタにそう言って、スネイルは前に倒れている愛機のルヴァイアルへとよじ登った。そしてキョロキョロと、何かを探している。
と、見つけたのか装甲の上に掌を置いた。するとスネイルの目の前で騒がしい音を立てながら装甲が展開していき、四角くまっ平らの穴が出来た。
どうやらコックピットに入る為のハッチの様だ。スネイルは飛び乗る様に、その穴の中へと入った。

コックピットの中は真っ暗で何も見えない。スネイルは周辺のリニアシート等に触れながら、コックピットの形状を頭の中で思い浮かべる。
そしてモニターであろう部分に対して、呼びかけてみた。
「スチュアート、私よ。……返事をして」

返事は無い。スネイルの声だけが空しく響くだけだ。

「駄目……か」
今まで気丈に振る舞っていたスネイルであるが、今の彼女の目は哀しんでいるのだろうかか潤んでいる、様に見えた。
スネイルは軽く頭を振ると、その場にしゃがんでリニアシートの近くを探る。と、スネイルの掌に、何かが当たった。

「……あった」


「スネイルさ―ん?」
リタが何時までも出てこないスネイルを心配して声を掛けた。コックピットから大丈夫だと言った感じで、スネイルが手を振って出てくる。

「ごめんごめん、ちょっと時間が掛かっちゃって」
ルヴァイアルから降りて二人の前へと歩いて来たスネイル。ふと、リタがスネイルが持っている物に気付いた。

「それ、何ですか?」
スネイルの手には昨日、リタ達に手品と言って見せてくれた、花束召喚カードと同じ大きさのカードが八枚、握られている。
しかし絵柄は花束ではない。両面白地に、黒い文字でMachettoと書かれているだけだ。

「現代科学の落とし子……かしらね。まぁちょっと見てて」
そう言いながらスネイルはカードを扇形に広げると、口元に寄せてトランスインポートと囁き、放り投げた。
ひらひらと舞った8枚のカードがもうすぐ地面に落ちてくる。地面にポトッと落ちた瞬間、カードからポップコーンが弾けた様な音がした。
辺り一面を白くもくもくと、やけにファンシーな形の雲が覆う。次第に雲が晴れてくると、その物体が姿を現した。
218創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:44:03 ID:m9MEfoWQ
 
219創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:44:47 ID:m9MEfoWQ
 
220創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:45:10 ID:S8VXEZcr
 
221創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:45:36 ID:m9MEfoWQ
 
222TロG:2010/02/13(土) 15:45:56 ID:DBbA/2Mz
「わっ、かわいい!」
「……これは、一体」
その物体を見、リタが開口一番そう言い、ライディースが物珍しげに呟いた。

どら焼きを連想させるふっくらとした形状。その横にくっ付いている、左右4本の丸くコロコロっとした積み木細工の様な脚部。
そしてその上のバケツ状の部分で、顔の様に点滅する二つの丸。不思議な電子音を出しながら意思疎通しているのか、丸は交互に点滅している。
まるで蜘蛛の様な1メートルのその物体は、可愛らしく、機械というよりマスコットの様だ。

「この子達はマチェットと言って、私達の居た世界じゃ簡易的な整備兵として役に立ってくれてるの。
 ただ、あくまで簡易的だからロボット自体を直すのは人間の手だけどね」

スネイルの周りを脚部の下から車輪を出したマチェットが、支持を求めているのかぞろぞろと集まってくる。
リタはマチェットが気に入ったらしく、逃げているマチェットを楽しそうに追いかけている。ライディースは何故か、距離を取っている。

「この子達には今から、この二機の各パーツ取り外して貰うの。2時間程度あれば、二機とも綺麗に分解されてると思う」

「それでライディース君、リタちゃん。ちょっと聞きたい事があるんだけど、良いかな?」


「それでは今日も良い一日が迎えられる様、お百姓さんに感謝して……

 いただきまーす」

「いただきまーす」

そんなこんなで、スネイル達を交えたやおよろずの朝食が始まった。ちなみにいただきますの音頭を取るのはオーナーであるまどかだ。
今日の献立はメルフィーによるポテトサラダとトースト、ルガ―による目玉焼きとウインナーだ。もちろん、ルガ―手製の珈琲もセットで。

「今日も元気だ飯が美味い! って訳でウインナー下さいライディースさん!」
「ちょっまっ、全然脈拍ないよその発言!?」

「そうよリタちゃん。まず自分のウインナーを食べてから、ライディース君のを食べなさい」
「どっちにしろライディースさん食わ……って、何で俺の目玉焼き食べてるんですか、スネイルさん!」

「何よ二人とも朝から騒々しい……ねーリタちゃん」
「そうですよ二人とも! だから私達は静かにご飯を食べます。そして静かに二人のウインナーと目玉焼きを頂きます」
「いやだからやらせねーし食わせねーよ!?」
隆昭とライディースが同時にリタに突っ込んだ。最高に息が合っており、尚且つタイミングもばっちりだ。
すっかりスネイルも隆昭も、やおよろずの面々に、というかボケツッコミに溶け込んでいる。元から居る様に。

「このポテトサラダ、美味しいね、メルフィーちゃん」
「野菜が良い感じに切られてて、食べやすいですよ。それにトーストも上手く焼かれてるし……」
「……良かった。私不器用だから、大丈夫かなって心配だったんです」

「ううん、そんな事無いよ。今度一緒に料理しようよ。お菓子とか」
「その時は私も入れて下さいね、遥さん、メルフィーさん」
「あ……はい。楽しみにしています」
遥とまどかの上々の反応に、メルフィーは嬉しそうに微笑んだ。初めて会った頃の固さはもう無い様だ。
223創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:46:23 ID:m9MEfoWQ
 
224創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:47:13 ID:m9MEfoWQ
 
225TロG:2010/02/13(土) 15:47:42 ID:DBbA/2Mz
仁義なきボケツッコミの隣で、何時までも聞いていたくなるような、女子達の心地の良い会話。
このカオスな体裁を、温かな目で見つめているルガ―。予期せぬ訪問者、もとい新人達が来たとはいえ、やおよろずは今日も平和である。

「そういや、俺はまだあんた達が乗って来たロボットやらを見てないんだが」
朝食を食べ終え、珈琲を半分ほど飲んでリヒトはスネイルに声を掛けた。

「どんだけの物なのか、楽しみにしてるぜ。Ms.スネイル」
「貴方の期待に添えるか分からないけど、少なくともガッカリはさせないわよ、伊達男さん」

そう言ってスネイルはリヒトにウインクした。

「ほぉ、そいつは楽しみだ」
スネイルの返事にニヤリとするリヒト。何故だか、この二人の会話はなんて事無い会話でも妙に怪しく感じる。

「あ、そうだそうだ、ルガ―さん、ルガ―さん」
遥が何か思い出したのか、ルガ―に声をかける。ルガ―はん?と遥に顔を向ける。

「今日は鈴木君とメルフィーちゃんとレイチェルに出ようと思います。三人分の日用品を揃えたいと思うので」

レイチェルとはやおよろずから最も近い町の事だ。大きな町では無いが、意外と範囲は広く大体の物は揃う事で評判である
遥の言葉にルガ―があぁ、それならとメモ帳を取り出し何か書きはじめた。

「レイチェルに行くなら、ついでに食材も買ってきてくれるかな。もうすぐ冷蔵庫の中身が切れそうなんだ」

「あ、それならついでにネジのスペアもお願いします! 切らしてるんで!」
リタ。

「レイチェルに行くならなら悪いけど、メカニックジャーナルの最新号も買ってきてくれるかな。切らしてるからさ」
ライディース。

「おっと、俺も禁煙パイポ買ってきてくれ。切らしてるから」
リヒト。

まどかは特に注文は無いが、ニコニコとしている。

まさかの追加注文殺到に、隆昭とメルフィーは戸惑いを隠せない。遥は何時もの事ですねと言いたげな表情で深いため息をついた。
と、ルガ―が思いだしたように付け加える。

「そうそう、昼間だし大丈夫だとは思うが、一応気を付けてくれ」

「最近危ない奴が出没してるからね。オートマタを狙った」
226TロG:2010/02/13(土) 15:49:52 ID:DBbA/2Mz
<カルマス・ダインか……この男、決して弱くは無い筈だがな>
新聞の上で浮かびながら、玉藻が渋い声でそう言った。件の連続オートマタ強奪事件についてである。
新聞にはアリーナ上位成績者であり、格闘家のカルマス・ダイン氏が今朝未明、何者かによって自機オートマタ、ガルム・レガシ―を強奪された事が記述されている。
カルマスは呆然自失とした状態で発見され、まともに言葉を話せないらしい。よほど恐ろしい目に会わされたのか……。

<間違いなくオートマタが絡んでますね。それも相当強い奴が>
ヘ―シェンの言葉に、玉藻が続く。

<そいつについて分かっている事は一つ、我々オートマタに対して動きを止める事が出来るって事だ。それはマナを停止させる事が出来るか、あるいは……>

<マナを吸収する事が出来る……ですか?>

<そうだ、リヒタ―。何にせよ、安易に近づきたくは無い敵ってこった>

<大丈夫ですよ! それなら近づかないで倒せば良いんです! 足場を崩すとか>
ヘ―シェンの至極明るい言葉に、玉藻はワザとらしいくらい、阿呆とため息交じりの声で言うととヘ―シェンを杖の先でこつんと叩いた。

<あいてっ>
<そんな簡単な事で倒せてたら既に捕まってるだろうが。全く……>

そして玉藻はリヒタ―に振り返ると、言った。

<遥達がレイチェルに行くらしい。ついていってやれ、リヒタ―。お前が守ってやれ。何が起こっても>

<了解しました>

<それとヘ―シェン、恐らくないとは思うが、もしも奴に対峙しても無理に戦おうとするなよ。危険を感じたらすぐに逃げろ>

<悪いけど玉藻さん、それはマスターが許さない、というかマスターは絶対に逃げろって言わないと思います。あの人、馬鹿だから。それに>


<マスターを守れないオートマタなんて、情けないですからね>

「それじゃあライオネル、行ってくるね」

リシェルの声に、何か作業を行っているのか、つなぎを着て溶接用のヘルメットをしたライオネルが、振り返ってヘルメットを上げた。
そこには純白のワンピースを着て、茶色いショルダーバックを肩に担ぎ蒼いリボンで長い髪を結んだリシェルが、ライオネルに儚げな笑みを浮かべていた。
今のリシェルは不思議な雰囲気を漂わせており、幼い少女にも、大人びた女性にも見える。
227創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:51:05 ID:S8VXEZcr
 
228TロG:2010/02/13(土) 15:51:27 ID:DBbA/2Mz
ライオネルはリシェルの姿をしばらく見ていたが、背を向けるとぶっきらぼうな声で言った。

「夕飯までには帰ってこいよ。せいぜい楽しんで来い」
ライオネルの言葉に、リシェルは元気良くうんと答え、その場を後にする。

レイチェルへと向かうリシェルの足は軽い。
「面白い本……あれば良いな」


<主には甘いのだな、貴様は>
壁際に寄り掛かり、腕組みをして神威がライオネルに言った

「俺が生易しく接すんのはリシェルだけだ。勘違いするなよ」
そう言いながら、ライオネルは持っている半透明の緑色のチップを天井の蛍光灯に透かした。何のチップかは、分からない。


「さて……」


「せいぜい役に立てよ、レガシ―」




                                  第七話


                                   小波
229創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:51:40 ID:m9MEfoWQ
 
230創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:52:32 ID:m9MEfoWQ
 
231TロG ◆n41r8f8dTs :2010/02/13(土) 15:53:17 ID:xhbuyak5
投下終わりました
凄ましい支援レス、本当にありがとうございます
感想云々は後ほど
232創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:53:38 ID:m9MEfoWQ
 
233創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 15:54:20 ID:m9MEfoWQ
>>231
 投下乙です! ゆっくり読ませていただきますね!
234創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 16:01:35 ID:g7VFebDJ
>>231
投下乙!ゆっくり読ませて貰うぜメーン
235創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 16:05:48 ID:S8VXEZcr
>>231投下乙!
236創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 16:41:58 ID:GeuLiQHm
>>231
投下乙です! 支援できずにすみません!
237創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 17:18:46 ID:aViyEGjT
test
238創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 18:12:04 ID:xhbuyak5
>>180
遅れましたが投下乙です!
いやぁー・・・読んでいて圧倒されました。ガンガン畳み掛けてくる怒涛の展開、感服しました
アーシェロリカッコイイよアーシェ。それにイェーガーが渋くて尖っていていやはや・・・痺れっぱなしじゃないですか!
遂に決心を固めたヤスっちと、契約を交わした紫蘇
これから二人を待ち受ける運命は果たして。次回楽しみにしています

表紙絵もグッドです!
何かこう・・・切なくなりますね・・・

>>186
久々投下乙です!
大人びた遥さんもええのお
そして相変わらず高いメカのクオリティー・・・素晴らしい
>>192
避難所にて
>>194
熱い・・・
色んな意味で熱すぎるぜ、おい・・・

そうだ、俺もバレンタインの書かなきゃ
>>198
超期待!

>>231に追記
何となくヘーちゃん対リヒターが書きたかったんす、サーシェス
にしてもルガーさんの声が最近、大塚スネーク明夫で再生されて困る
239創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 18:39:54 ID:v6AEsIpr
>>180
投下乙です!
弱者のあがきと言えば良いのか……ヤスっちの心情にひどく共感しました。
覚悟を決めた紫蘇カッコイイよ紫蘇
さぁ、次回の対イェーガー戦楽しみに待ってます!

>>192
避難所の方に書きましたー

>>194
これは……なんという無駄な熱さwだがそれがいいwww
さりげなくウチのキャラまで書いて頂いて感謝です!w

>>231
赤毛の問題児がちゃんと師匠している……だと……!!?w
ツッコミ担当の二人……がんがれ!超がんがれ!!w
日常の場面描写のクォリティーに脱帽です。羨ましいのぅw羨ましいのぅw
さて、ライオネルが持っていたチップがレガシー?という気になる引きで次回へのwktkが止まりませんw
楽しみにしてますねー
240創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 18:48:02 ID:aViyEGjT
>>194
バレンタインってこんなに熱いイベントでしたっけ?
イラストから謎の熱気が漂っていて面白かったですw

>>231
ロリVSコン リヒターVSヘーシェン
ありそうで無かった戦いに手に汗握りました。
次は、たまちゃんvsヘーシェンが見たいですとか言ってみるw
241創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 19:09:24 ID:g7VFebDJ
>>231
改めて投下乙!
タカ坊とライ息ぴったりだなwwwさすが突っ込みポジwww
つかロリコンが師匠してるよ……新しい、だが惹かれn(ry
ペネ子VS白ウ詐欺は4話以来だね……二人共強いなぁ
さて、猿、象、狼、猪、虎はいかなる集団なのか、そしてレイチェルに出掛けた遥さん達とリシェルはどうなるのか、次回も楽しみに待ってるんだぜ!
242創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 20:14:46 ID:aViyEGjT
規制されたり解除されたり…どうなってんだorz
243創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 20:51:14 ID:g7VFebDJ
しかし今日は休過疎酷いなw
244創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:09:58 ID:1LnrZOSw
>>180
展開が展開を呼ぶ怒涛の勢いの裏に残る日常の生活感がなんとも心苦しいですね。
ロボ戦闘パートに期待せざるを得ない。

>>231
いやぁタカ坊ら完全に馴染んでますねw
果たして次回でどう鉢合わせるか…相変わらず見事な引きです。


眠い…明日なにかできるのか…
245創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:13:45 ID:g7VFebDJ
今の内に寝ておくという手が
246創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:16:10 ID:v6AEsIpr
いつも通りといえばいつも通りなんだけど、この前の勢いが嘘のようですなw

では>>196氏のネタ
「ロボSSスレのロボVS皆が知っている版権ロボ」でスパロボみたいな特殊戦闘台詞を考えてみよう を借りて

攻撃開始時の会話
京介「寄りによって『鉄の城』が相手か……逃げて良い?」
祈「あちらもそうですが、私たちにも引けない理由があるでしょう!?しっかりして下さい!!」
京介「デスヨネー。……やりたくないけど仕方ない、か」
247創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:17:24 ID:v6AEsIpr
自機攻撃
京介「試してみますかねー……剣神の力が魔神に通用するのか」
祈「主機関正常。いつでもいけます!」
京介「御劔機関所属、フツヌシ!いざ参る!……なんてな」

自機攻撃命中(使用武器:Eダガー)
京介「先ずは、その装甲を削るとしますか……ねっ!」
腰からEダガーを引き抜き、投げ打つ
祈「命中確認!」

自機攻撃命中(使用武器:飛燕雷フルバレルモード)
京介「ルストハリケーンの間合いの外から……撃ち抜けるかな?サポート宜しくー」
背中に装備されていた長砲を構え、砲身を展開する
祈の眼前にロックオンマークが表示されるカットイン
祈「……標的補足しました」
京介「サンキュー。……避けるなよ、っと!」
腰溜めに構えた長砲から実体弾が発射される

自機攻撃命中−撃破(使用武器:霧風試作二型)
京介「マジンガーってえらく硬いし、俺自身、真っ向勝負ってガラじゃないんだけどねぇ」
祈「……神光を刀身に集中させて斬断の力を増加させます。切れるかどうかは物部さんの技量次第ですが」
京介「りょーかい。これで決めるよ」
太刀を引き抜いたフツヌシが光を放ち、脇構えに太刀を構えるカットイン
京介「セリャーッ!!」
スラスターを噴射させながら間合いを詰め、薙ぎ払いの一撃
爆発のエフェクト

戦闘後台詞
京介「勝つには勝てたけど……後味悪いなぁ……」
祈「言わないで下さい……私も同じです……」
248創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:18:25 ID:v6AEsIpr
敵機からの攻撃命中−小破(マジンガー側:光子力ビーム)
命中エフェクト
京介「うぉ!?」
祈「障壁正常展開中。……ダメージ軽微です!」
京介「一発のエネルギー量が桁違いだな……まともには喰らえない、か」

敵機からの攻撃命中−中破(マジンガー側:ロケットパンチ)
命中エフェクト
祈「―キャアッ!?」
京介「神光障壁を抜かれた!?……なんて威力だよ」

敵機からの攻撃命中−大破(マジンガー側:ブレストファイヤー)
命中エフェクト
京介「ガハッ!……ここまで、だったか」
京介「副操縦士の脱出を確認、と……やっぱ『本物』には敵うわけがない、か」
爆発エフェクト
249創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:20:05 ID:v6AEsIpr
あぁ、いかんw先頭のこれを忘れていたw

自機側:フツヌシ 相手:マジンガーZ

唐突にこんなの投下してすんませんorz
250PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/13(土) 22:21:31 ID:m9MEfoWQ
 なんか今回長くなりそうなんで、 書けた分だけ投下してもいいですかね?

 あ、感想はその後という事で!
251創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:22:44 ID:g7VFebDJ
支援してやんよ!
252創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:22:47 ID:v6AEsIpr
>>250
支援します!
253創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:24:11 ID:g7VFebDJ
 
254創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:25:35 ID:g7VFebDJ
 
255PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/13(土) 22:25:50 ID:m9MEfoWQ
 宣言直後にプロ串帰省ってどうなのよ……こうなったら避難所にも書き込めないし。

 ではお言葉に甘えてッ!
 投下中にまたプロ串規制になったらごめんなさいね。
256創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:26:15 ID:g7VFebDJ
 
257 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/13(土) 22:26:58 ID:m9MEfoWQ
 たまと別れてから野良の襲撃にこそ遭遇しなかったものの、戦闘に巻き込まれていたせいで車体が少なからずダメージを受けていたようで、途中で停止して点検と修理をする事になった。
 おかげでリタとライ、スティーヴは大忙しだが、他のメンバーは客車の中で暇を潰すはめになる。
 修理は思ったよりも長引いてしまい、気付けば東の空から太陽がひょっこり顔を出している時間になっていた。
 早く寝た遥とまどかが起きたのと入れ代わるように、リタとライが夢の世界へ。リヒトとルガーは夜遅くまで起きていたらしく、未だ睡眠中だ。
「出発進行」
 どこか疲れを感じさせるスティーヴの合図と同時に、再び列車が走り出す。目的地は、もう目と鼻の先だった。
「遠くで見ても凄かったけど、近くで見るともっと凄い……」
 立ち込める朝靄と乱立する針葉樹の中をどこまでも伸びている巨大な塔を列車の窓から見上げて、遥が感嘆の溜息をつく。
「なごみちゃんの本体がなければ観光名所になる予定だったんですよ」
 すぐ隣で同じように軌道エレベーターを見上げながら、まどか。つい先程までひどく寝ぼけていたが、どうやら正気に戻ったようだ。相手をするには手を焼かせられた。
「まどかちゃんは来た事あるの?」
 窓を開ける。凜とした空気が入り込んできて、さらなる意識の覚醒を促した。
「はい、父に連れられて何度か……たまちゃんも一緒に」
 一般人はこんな場所に来る事はないと思うが、まどかはブラウニング領の領主の娘で神子だから不思議ではない……と、思うが、いや、そんな事よりも、
「たまちゃん、大丈夫かな」
「たまちゃんなら絶対大丈夫ですよ。今頃こっちに向かってると思います」
 平然と言ってのけるあたり、おそらく本気になったたまちゃんの実力は相当のものなのだろう。極東を揺るがせた大妖狐なだけはある。
 ――――でも、普段の様子を見るとなぁ……。
 とてもではないが、大物の雰囲気は感じない。それに意外と抜けてるとこあるし。
「あ、そうだ。もう一回呼び出せばいいんじゃない? そうすればすぐに――――」
「私もまだ未熟なので、そういう事はできないんですよ」
 あはは、と恥ずかしそうに頬を赤らめながら笑う。
258創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:27:05 ID:g7VFebDJ
 
259創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:27:10 ID:S8VXEZcr
 
260創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:27:18 ID:xhbuyak5
支援
261創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:28:08 ID:g7VFebDJ
 
262PBM! ◆1m8GVnU0JM :2010/02/13(土) 22:28:15 ID:m9MEfoWQ
「そうなの?」
「はい。そういうのってマナの通り道をしっかり覚えてないと駄目なんですよ、迷子になっちゃうので」
 地下や上空、世界中に蜘蛛の巣のように張り巡らされたマナの通り道を把握していないと、転送に失敗して行方不明になってしまう事があるそうだ。
 そして通り道の把握は神子のマナのコントロール力に依存するらしく、まどかはそれがまだ未熟だという事らしい。
「例えばガレージなんかの、“いつもそこにある”場所から今いる場所までの道を把握したり、それで来た道を辿ったりするなら簡単なんです。あと、私の場合は自由に転送できるのは半径一キロが限界ですね」
「なるほど」
 半径一キロでも、転送自体が出来ない遥には十分凄いと思うのだが。
「師匠はどれくらい出来るんだろう」
「リヒトさんは……どうでしょう。私なんかよりもずっと遠くまで飛ばせると思います」
 「へぇ」と相槌を打つ。やっぱり何だかんだでリヒトは凄い人のようだ、まどかが言うのだから間違いない。
「私も、できるようになるかな?」
 雲ひとつないコバルトブルーの空を見上げながら、遥がぼそりと呟いた。
「ちゃんと神子になれればできますよ、だって“遥”さんなんですから。きっと私よりもずっと遠くに飛ばせます」
 そう言って柔らかい笑顔を浮かべるまどか。
「じゃあ私の妹はもっと遠くに飛ばせそうな名前だね、だって彼方だもん」
 太陽の昇る方角――――東の空へと首を廻らせた。八時間程ある時差からして、向こうはもうとっくにお昼時だろう。
 ここまで考えて、そういえばまだ故郷に手紙を出していない事を思い出す。最後に送ったのは二ヶ月前だから、そろそろ連絡のひとつでも入れておかないといらぬ心配をかけさせてしまうだろう。
「ふふっ。そうですね、彼方さんには一度お会いしたいです。極東にも行ってみたいなぁ……」
263創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:29:09 ID:g7VFebDJ
 
264創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:29:47 ID:v6AEsIpr
 
265PBM! ◆1m8GVnU0JM :2010/02/13(土) 22:29:49 ID:m9MEfoWQ
「じゃあさ、暇ができたらみんなで行こ?」
 隣のまどかに、甘えるようにもたれかかる。まどかの身体からは、甘い匂いとぬくもりが感じられた。なんだか少しだけ、お母さんのようなイメージ。
「はい、行きましょう、みんなで」
 遥の頭を撫でながら、まどかがにこりと微笑んだ。
「でも、不思議だなー」
「何がですか?」
「なんかまどかちゃんって、師匠よりも師匠らしいというか、先生みたいっていうか、お母さんみたいっていうか……」
 それを聞いたまどかが、また恥ずかしそうに頬を赤らめる。
「私がお母さんだなんて、そんな」
 まどか自信は遥の事をそう思っていたので、遥の言葉は予想外のものだった
「優しいところとか、お母さんみたいだと思うの」
 カーブにさしかかったのか、列車が二回、大きく揺れた。そのせいで、今度は逆にまどかが遥にもたれかかる形になってしまう。
「そうかもしれませんけど……でも、たまにでいいので、私にも甘えさせてくださいね?」
 少女が照れ隠しに、ふふっと笑った。
「もちろん。だって私、お姉さんだもんね」
 同じく照れ隠しに笑いながら、後から「……一応」と慌てて付け足した。
 目的地は、もうすぐそこだ。
 揺れる列車から、空を見上げる。流れていく景色の中で、空だけは何ひとつとして変わる事はなかった。


 ♪  ♪  ♪


 それからすぐに、列車は目的地に無事到着した。何もない、誰もいない無人駅だ。退廃的な雰囲気を感じるこの場所は、どことなく哀愁を感じさせる。
「御乗車誠にありがとうございました、ブラウニング・バビロン、ブラウニング・バビロンです……って、あれ」
 お決まりの文句を言いながら客車に入ってきたスティーヴが目を丸くした。何故ならば、
「みんな寝てるよ……」
 あれだけの連戦だったのだから無理もないが、気持ち良さそうな寝顔を見ていると、なんだかこちらまで眠気を誘われてしまう。特に女性陣の可憐な寝顔は、いつもジジィやオッサンのきったない寝顔ばかり見ているスティーヴにとってはとりわけ新鮮で――――
「って、何考えてるんだ俺は」
 どうしよう、とりあえずクルップにも手伝ってもらってみんなを起こそうか。
「クルップさーん! みんな寝てるんですけど、どうしましょう!」
 そしてしばらくして返ってきたのがこれである。
「いいのー、儂もまどかちゃん達と添い寝たいのー」
 若干……いやかなり殺意が湧いたが、ここはグッとこらえる。そんな事よりもやおよろずの面々を起こさなければ。
266創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:30:03 ID:g7VFebDJ
 
267創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:30:57 ID:g7VFebDJ
 
268創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:31:43 ID:g7VFebDJ
 
269創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:33:58 ID:v6AEsIpr
串か!?
270創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:34:47 ID:g7VFebDJ
そのようでござるな
271創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:46:46 ID:g7VFebDJ
串規制長いな……
272PBM! ◆1m8GVnU0JM :2010/02/13(土) 22:51:43 ID:m9MEfoWQ
 と、いうわけで。
「ま、まどかさーん。朝ですよー」
 へにょっとした顔で幸せそうに眠っているまどかの肩を恐る恐る揺らしてみる。
「んぅー……」
 起きている時は美しかったが、寝ている時は、
「かわいい……」
 スティーヴがそう呟いたのと同時に、まどかがむくりと身を起こした。
「ふぁ、すちーふさん……」
 まだ寝ぼけているのか、半開きの目をぱちぱちしばたたかせている。
「ひっ!?」
 基本的に異性との交流がないスティーヴは、情けない声を上げて尻餅をついた。一方のまどかは寝ぼけ眼のままスティーヴへと迫っていく。
「く、来るな! 来るなぁぁぁぁー!」
 スティーヴの制止も虚しく、まどかは彼に馬乗りになった。豊満なバストが、その、なんというか、身体に当たって――――
「みみー、ふかふかー」
「アッ――――!」


 ♪  ♪  ♪


「ふぁ……っ」
 あくびをしながら座席から身を起こすと、肩に掛かる三つ編みが流れるようにするりと落ちた。
 頬をぱしんと叩いて眠気を吹き飛ばす。
 どうやら二度寝をしてしまったようだ。というわけで、まずは状況確認。揺れを感じないという事は列車が停止しているという事だ、おそらく目的地に着いたのだろう。皆既に起きているようだが、まどかとスティーヴが互いに目を合わせようとしないのは何故だろう。
「あ、遥さん起きましたね!」
 リタの声で遥が起きた事に皆気付き、口々に朝の挨拶をした。
「あ、うん、おはよう。ごめんね、二度寝しちゃった」
「だ、大丈夫ですよ、私も、二度寝、しちゃいましたし……」
 そう言うまどかがなんだかぎこちないのは……なるほど、読めた。寝ぼけていたせいでスティーヴと何か、こう、アレな事があったのだろう。とりあえず触れるのはよしておこう。
「やあ弟子よ、今ちょうど朝食を食べてたとこだ」
 そう言いながらウインナーをボリボリ食べるリヒト。それを見ていると、なんだかこちらまでお腹が減ってくるようで――――
 ぐぅ。
「あ」
 腹が、鳴った。
「あっはっはっはっは! おう、食べろ食べろ!」


 ♪  ♪  ♪

 
273創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:52:10 ID:g7VFebDJ
きた!
274創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:52:37 ID:v6AEsIpr
 
275PBM! ◆1m8GVnU0JM :2010/02/13(土) 22:53:06 ID:m9MEfoWQ
 食後三○分以内の運動は身体に悪いと言われている。せっかく胃に集まった血液が体中を循環してしまうからだ――――とまあ、そんな事は置いといて、現在車庫に列車を入れて仮眠をとっているクルップ達と別れて、駅から軌道エレベーターまでの道のりを移動中だ。
 ちなみに食事終了から三○分も経っていない、若干健康が心配である。
「贅沢言うなら、食後三○分は横になりたいんだけどねぇ」
 しかもこの道のりが、なかなかどうして険しいのだ。階段は多いし、道は複雑だし、藻でも生えているのかけっこう滑るし……。実はライもここへ来るのは初めてだったりする。
「ライ、食べてすぐに寝ると牛になっちゃうよ」
 からからと笑いながら遥がからかう。だからこうやって言い返してやった。
「牛になれば胸も大きくなるよね」
 途端に無言になって、自身の胸を寄せて上げ始める遥。やっぱり気にしていたようだ。……言い過ぎただろうか。
「あ、ごめ――――」
「でも胸だけ大きくなってもねぇ」
 ライの謝罪を遮って、遥があははと苦笑した。さらにそれを遮るように、
「おう弟子よ! 今いい事言った! ロリ巨乳など言語道断! やはり幼女はナイチチであるべきだ!」
「捻りますよ? 師匠」
 先刻とは打って変わって暗いく低い声の遥。うん、今のは確実にリヒトが悪い。
 ――――さて、鳥の囀りとリタの調子外れなハミングをBGMに、やおよろず一行は進んでいく。そして、残る階段はひとつだけ、というところで、
<お待ちなさい! あなたたち、このブラウニング・バビロンに何の用ですか!>
 階段の上からぬっと現れたのは、長槍を持った藍青色の小型オートマタだった。見た事のないタイプだが、旧型か新型か、はたまたワンオフか。
<貴様、何者だ……!>
「リヒター、すぐに噛み付いちゃだめでしょ」
 リヒターが遥を庇うように前方に踊り出ようとして止められる。
<……イエス・マイマスター>
 まるで犬のようだ。
「あなたは?」
 遥が問うと、オートマタは武器を下ろさず、凜とした女性の声でこう言った。
<私はサリサ・サリッサ。この地の守護と、なごみ様の世話係を……って、後ろにいるのは、もしかして……リヒトさん?>
「おう。久々だな、サリー」
 リヒト達の姿を確認した瞬間、刺々しかったサリサの声が途端に柔和になった。なごみ様の世話係と言っていたし、どうやら野良ではないようだ。
<もう! 連絡も寄越さないから、倒産でもしたのかと勘違いしてしまったじゃないですか!>
「ごめんね、サリサちゃん。最近忙しかったんだ」
 ルガーが白い歯を見せながら、爽やかな笑顔で謝罪の言葉を述べた。ルガーとサリサ、並び立つと身長は同じくらいだ。これはルガーが大きいのかサリサが小さいのか、あるいはその両方だろうか。
「その割に収入はありませんけどね!」
 リタの補足にオーナーのまどかが、あははと乾いた苦笑い。
276創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:53:12 ID:g7VFebDJ
 
277創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:53:26 ID:v6AEsIpr
 
278PBM! ◆1m8GVnU0JM :2010/02/13(土) 22:54:42 ID:m9MEfoWQ
<そうだったんですか……。あ、この方達は?>
 自身の全高の二倍はあろう長さの長槍を折りたたみ、背部のウェポンラックに固定する。
「はい、この眼鏡の方はライディース・グリセンティさん。彼とは何度か電子メールのやりとりをした事があると思います」
 まどかがひとりひとりを手で差しながら説明する。
「で、三つ編みの彼女は先日新しく入社した一条 遥さん。そして遥さんが持っているのが、彼女のオートマタのリヒター・ペネトレイターさんです」
「よろしく」
「よろしくお願いします」
<よろしくお願いします>
 ライがキザったらしく中指と人差し指を伸ばし、遥が礼儀正しくお辞儀をした。
<ライディース様、遥様、リヒター様ですね。こちらこそよろしくお願いします>
 対するサリサも丁寧に返礼。
<ところで、玉藻様がいらっしゃらないようですが……>
「ああ、それについては長くなるのですが……」
<あ、すみません、お疲れですよね。中へどうぞ、なごみ様も喜びます>
 そう言って、サリサがぶ厚い金属製の扉をがらりと開けた。


 ♪  ♪  ♪


 幾重にも仕掛けられた厳重なロックをサリサに案内されるままに通過していったやおよろず一行の前に現れたのは、“No.75753”と書かれたプレートが掛けてある一枚のドアだった。
 木製の、どこにでもありそうなありふれたデザインのそれは、周囲の無機質な灰色の風景の中ではひどく浮いていて。
<なごみ様、お客様です>
 サリサがドアを二回ノックする。すると、
「ここはトイレではないぞ」
 ドア越しなのでくぐもっていて、些か聞き取り辛いが――――ムスっとした少女の声が聞こえてきた。
<も、申し訳ございません>
「荒れてんなー、なごみ」
 人事のように、リヒト。ちなみに荒れている原因は、
<リヒト様達が構ってくださらないから拗ねてるんです>
 ほかならぬリヒト自身だったりする。
 気を取り直して三回ノック。確かこれなら大丈夫だったはずだ、と若干不安になりつつ返事を待つ、サリサ・サリッサ。そして、しばらくして、
「入ってこい」
 扉が、ひとりでに開かれた。
279創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:54:48 ID:g7VFebDJ
 
280創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:55:06 ID:v6AEsIpr
 
281創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:56:43 ID:g7VFebDJ
 
282創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 23:00:11 ID:1LnrZOSw
 
283PBM! ◆1m8GVnU0JM :2010/02/13(土) 23:01:14 ID:m9MEfoWQ
「よく来たの、お客人」
 中で待っていたのは、銀色の髪の小柄な少女だった。肌はまるで陶磁器のように白く、銀色の癖っ毛と相俟って、ファーストインプレッションはまるで人形のよう。
「何の用じゃ、下らない用事だったらすぐにでも締め出すぞ」
 長い犬歯を剥き出しにして、大きな革張りの椅子に座った少女がやおよろず一行を威嚇した。しかしその刃物ような表情は、次の瞬間鞘に収まる事となる。
「よっ。久しぶりだな、なごみ」
「リヒト! リヒトではないか!」
<なごみ様、すっかり上機嫌ですね!>
 リヒト以外のやおよろず一行は、この光景にデジャヴを感じてこう思う。この上司にしてあの部下あり、というところだろうか、と。皆の心がひとつになった、記念すべき瞬間であった。
「む? ところで見覚えのない顔がちらほらあるが、こやつらは何じゃ? たまもおらんようじゃが」
 ひとしきりリヒトにベタベタしてから、ようやく後ろの遥達に気付く少女。
 今更ですか――――皆の心が再びひとつになった、記念すべき瞬間であった。
 まどかがここに来るまでに至ったいきさつを事細かに説明した。情報の閲覧制限の解除ができなくなった事や、遥の賢者の石の事、ペネトレイターフレームの事や、機械人形殺しの事を。
 そして、しばらくして――――
「なるほどのぅ。まあ、つまるところが」
「パスワードを受け付けなかったのは、機械がイカれていたからだ、と」
 あちゃー、と頭を抱えるライディース。
「かっかっか、問題の答えや探し物は、存外くだらぬところにあるもんじゃて」
 破顔一笑。どこからか取り出していた『日進月歩』と書かれた扇子を広げ、パタパタと扇ぐ。
「それよりも、じゃ」
 パタン、扇子を閉じて、ぽいと投げる。投げられた扇子は粒子になってどこかへ消えた。
「まだ自己紹介がまだじゃったの。わちはアーネンエルベ No.75753、この辺り一帯の管理をしとる。なご なごみ、なごみ、なごさん、好きな名前で呼ぶがよい」
 片手で頬杖をつきながらにやっと笑う。
「はい、なごみさん」
「なんじゃ、エリクシルのチビっ子」
 見た目は自分とどっこいどっこいではないか――――内心そう思いつつも、口に出したい衝動はぐっと堪えて、遥が質問。
「なごみさんは機械じゃないんですか?」
「機械じゃよ?」
 即答。
「この身体はナノマシン……極小の機械の集合体なんじゃよ。つまるところが、限りなく人に近い外見の機械人形じゃな。その証拠になるかどうかはわからんが……ホレ」
 なごみの小さな身体がモーフィング変形していく。あまりに動作が自然過ぎて、気持ち悪いとは感じなかった。
 ややあって、目の前に長身のグラマーな銀髪美女が降り立つ。
「こんな風に姿形を変える事もできる。ちなみに本体はちゃんと別の場所にあるから、たとえこの身体が塵芥になろうとも、わちは大丈夫じゃ」
284創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 23:02:13 ID:g7VFebDJ
 
285PBM! ◆1m8GVnU0JM :2010/02/13(土) 23:03:38 ID:m9MEfoWQ
「わぁ、すごいなぁ……!」
 新たな未知と遭遇し、遥が感嘆の溜息を吐きながら呟いた。
「じゃろ? なかなか可愛い奴じゃなおぬし。……さて、ぬしが宿してとると言われておる賢者の石についてじゃが――――」
 遥がこくりと喉を鳴らした。
「いや、ぬしが宿しておる、というより、ぬし自身が賢者の石だと言ったほうが適当かもしれんの」
 それを聞いた場の全員が目を丸くした。
「つまり遥さんは石だったんですね!」
<はぁ、ゴーレム遥ですか>
「そうなんですか?」
「マジかよ、確認のためにちょっと触らせアッ――――!」
「いや、まどかちゃん、本気にしないで……。どういう事なんですか?」
 セクハラを試みたリヒトの腕を捩曲げつつ、いつもの調子で遥が尋ねた。
「賢者の石とは可能性の塊じゃ、ある意味生きとし生けるもの全てが賢者の石だという解釈の仕方もあるが――――まあそれは別の話として」
 なごみが一度咳ばらいをすると、一瞬で着ていた服が白衣に変わり、フレームレスの伊達眼鏡が掛かる。そして手には指し棒のマスターハンド君。
「きょ、巨乳女医だ!」
<目の色変えちゃって、破廉恥ですねライディースさん>
「マナは生命の力、万物の源、機械人形のエネルギーでもある。そして星はそれを無限に生み出す事ができるんじゃ。賢者の石も同じ能力を持っとる。言うなればひとつの星そのものじゃな、賢者の石は」
「……はぁ」
 気のない返事。正直に言うと、何を言っているのかわからない。
「むぅ、理解できとらんと見える。そうじゃな、簡単に言うと、賢者の石を手にした者は神にも悪魔にもなれると」
「つまり遥さんはスーパーロボットだったんですね!」
<はぁ、マジンガー遥ですか。武器はおっぱいミサイルと>
「それどっちかというとアフロダイとかその辺だよね」
<本当ですか、マスター>
「マジかよ、確認のためにちょっと触らせアッ――――!」
「いや、リヒター、本気にしないで……。それが私が賢者の石になった原因とか、わかりませんか?」
 セクハラを試みたリヒトの腕を捩曲げつつ(以下略)。
「それは――――」
「それは?」
286PBM! ◆1m8GVnU0JM :2010/02/13(土) 23:05:08 ID:m9MEfoWQ
「――――わからん」
 静寂が辺りを占領した。ゴウンゴウンという何かの機械の作動音だけがいつまでも、いつまでも響き続けた。
「いや待てぬしら、ここはコケるところじゃろう――――まあよい。次に、そこの」
 続いてなごみは、手の平の中に出現させた扇子で、リヒターの宿る宝玉を差した。
<はい、何でしょう、なご なごみ>
「ぬし、リヒター・ペネトレイターといったの。ペネトレイターという機械人形は、残念ながらアーネンエルベのデータベースには登録されとらん、“機械人形殺し”も同じくの>
<そうですか……>
 唯一のアテが外れてしまったせいで、リヒターが意気消沈する。
「まあ待つがよい、面白い情報ならあったぞ、一条 遥、リヒター・ペネトレイター」
 指を弾くと、なごみの眼前にスクリーンが現れ、文字を出力した。メガネのブリッジを上げながらそれを一読する。
「どうやら過去にも何度か賢者の石を持つ者が現れたらしいんじゃ。そしてその傍らには必ず一機の機械人形がおったらしい。おそらく、それがかつてのぬしじゃろう」
 「じゃが」と、スクリーンを閉じた。
「その機械人形は、まるで彫刻のように美しかったそうじゃ。というか、解像度は低いが画像がある。ホレ」
 再度指パッチン。ほとんどモザイク同然の画像が大きく表示された。
 そこに写っていたのは、リヒターのようでリヒターではない、異形のオートマタだった。翼にも見える十二のプレートを辺りに滞空させ、自身も空中で制止している。
「似ているけど、所々違いますね。確かに機械のようには見えません」
「待って、これ――――」
 遥が何かを言おうとした時、警報が鳴り響いてそれを打ち消した。
<なごみ様! レオーネタイプの機械人形が外で暴れています!>
 レオーネタイプ――――戦闘特化型の大型オートマタで、その太い四肢から繰り出される怪力と、その名の通り獅子のような髦が特徴だ。戦闘特化型と言われるだけあって、その戦闘力はオートマタの中でもトップクラスであり、性格も好戦的な者が多い。
「酔っ払いか、困ったもんじゃ。追い払え、サリサ」
<イエス・マイマスター。しかし私単機では返り討ちにあう可能性が高いです>
「じゃあ、俺が手伝ってやるよ、久々に暴れたいからな」
 リヒトがナノマシンで構成された杖、ヘーシェンを伸ばす。
<では、ちゃちゃっとやってやりましょう>
 たまは列車から落とされ、リヒターの身体はやおよろずの倉庫の中だ。どちらも呼び出す事ができない今、オートマタ戦えるのはリヒトしかいない。
「おまえらはそのまま続けてろ――――すぐに戻ってきてやるよ」


 ♪  ♪  ♪


 後篇にーつづく。
287創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 23:05:15 ID:g7VFebDJ
 
288PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/13(土) 23:07:22 ID:m9MEfoWQ
 前編、投下完了です。すみません、二回も規制されてしまいましたorz
 さらに本編gdgdでひらにすみませんorz

 ちょっとシャワー浴びてさっぱりしてくるYO!
289創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 23:09:26 ID:S8VXEZcr
>>288
よし、覗きに行く


それはそれとして投下乙です
規制が憎いネ
290創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 23:10:22 ID:g7VFebDJ
ちょ、目欄w そりゃプッツンもするわなぁ

>>288
投下乙!ではゆっくり読ませて貰うぜメーン
291創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 23:29:41 ID:xhbuyak5
>>288
投下乙です!
支援が出来ず申し訳無いorz

自分も風呂及び細々した事を片付けてから感想と返答しやす

今あの二人の出てくるバレンタインSS製作中・・・
292創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 00:13:55 ID:9xH0B9DA
ロリババァktkr!753は315です!
>>288
改めて投下乙!せっかく大事な話してるのに外野うるせぇwwwwww
いつも思うけど、PBMってなんかビーストウォーズみたいなノリだよね
しかし一番重要な事はわからず終いか……。つか画像に写ってたのって、もしかして紫蘇なんじゃ
現れたレオンにサリサとロリコンの戦闘か……これは面白くなってきた!
では、次回も楽しみに待ってるんだぜ!
293PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/14(日) 00:44:19 ID:+TXziMC/
 さてさてそれでは改めて! 皆さん、投下乙です!

>>192
 わーい! チョーさんありがとーっ。
 ってたまちゃんかわeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!
 祈も凛々しくていい感じですね! そして桔梗は本当にババァに見えない……あ、そういえばたまちゃんもババァでしたn(ry
 てか若者指令、顔まんま若者さんじゃないですかw

>>194
 何ですかこの暑苦しいバレンタイン絵www
 バレンタイン絵、私も描きたいけど、暇が……。

>>231
 ひゃっはぁ! 本編でもレギアスみたいなの(なごみん)出してますね、すみません。だが私は謝らない。
 さてさて、朧げながら敵の姿が明らかになってきましたね! 会議の様子がアンサラーの皆さんと違って至極真面目だなぁ。
 そういえば珍獣だけ乙女補正がありませんねw
 次回はリシェルとやおよろず連中のファーストコンタクトとお見受けした!
 では、次回も楽しみに待ってますね!
294ただ読むにも苦労する状態の>>882 ◆iUS45DEX5. :2010/02/14(日) 01:21:52 ID:SkDX7xax
「前略母上様

  長く離れてしまっているせいで、そちらの世界の季節のことを忘れてしまいましたが、こちらの世界は寒い日が続いております。母上はいかがお過ごしでしょうか。
  さて、こちらの世界には、バレンタインデーというものがあります。
  説明しますと、こちらの世界のある宗教家が、兵士の結婚を禁ずる法律を作ろうとした国に異議を唱えたという過去の出来事から、
  愛を象徴する日として制定されたものということです。
  この話は、今僕のいる島国の話ではありません。
  そして、バレンタインデーというものがこの島国に紹介された際、菓子メーカーにより、
  「女性から意中の男性にチョコレートを渡して思いを伝える日」という設定付けがなされたのです
  (この種の企業による戦略は、こちらの世界ではこれに限らずよくあることです)。
  賢明なる母上なら、今の話で次に僕が書こうとしていることがもうお分かりになったであろうと思います。
  そう、(遺憾極まりないことながら)僕の主人であるオルトロックは、鈴木隆昭氏にチョコレートを渡すと言い出したのです。
  そして「自分の型を取ってそれにいったん溶かしたチョコレートを流し込んで固めて自分の形のものを渡す」という方法を実行しようというのです
  (母上はご存じないでしょうからまたご説明しますが、
   この行為はこちらの世界で娯楽のためつくられているフィクションの中ではしばしば行われているものです。
   重要な点は、あくまでフィクションの中では、というところです)。
  さて…… 奴は、「1mmたりとも欠けてない私を隆昭君に送るの!」との言葉を残し、
  型を取るための、コンクリートという固まると石のように硬くなる物質の中に、空気穴も固まった後の分割の準備もせずに飛び込みました。
  従いまして、今現在奴は何か封印か何かされているような状態になっております。
  「それならこっちの世界に帰ってこい、いつも帰りたい帰りたいと言っているじゃないか」とお思いのことと思いますし、僕としても非常にそうしたいところなのですが、
  あのクリーチャーについて合理的推測をしてはいけないことは、今までの経験から痛いほど理解させられています。
  個人的には、「これで、全年齢対象の板に貼れない絵面の光景が発生しなくてよかった……」
  ということをせめてものなぐさみとしております。

  それでは、お体にお気をつけて。

  敬具 親愛なるあなたの息子、ちびトラウより」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

あまりなパソコンの状況に、バレンタインねた絵描けないので、せめてもの意地でネタ書きましたTロG氏ごめんなさい。
ねた絵考えてただけに悔しいです(ザブングル加藤の口調で)。
295DaZの人 ◆qwqSiWgzPU :2010/02/14(日) 02:00:30 ID:FZfPq5YR
うっへぇ、感想やら諸々がホント半端ない量にw
では、遅ればせながら返レスと感想などを。。。
多くなりそうだか2つに分けますw

>>186-187
なんというクオリティ!
そのクオリティをオラに分けてくれ。ロボットをそんな上手く描けて人も上手いなんてズルいわ!
神は二物を与えないのではないのですかぁあああ。いや、しかし本当上手い……

>>190
感想ありです!
中二だったからこそ好きになれたのだからビンタしないであげて!中二大好きですグヘヘwww
千尋だよ!髪の色は彼にも指摘されたよ!そして原作者様にも今!
だけどな、だけどなあああああああ、オレは、茶髪が好きなんだアアアアアアアアアッ!
いや、本当すまんですwでも、これだけは!これだけは!いくら原作者様でも譲れないんだああああッ!
アニメとかでよくある原作レイプと思って、冷ややかな目で見過ごしてくださいませ・・・><

それと絵について指摘されるのは本当嬉しいですwあまりそういった機会がないもので……w
眼の位置。。。今度から気をつけてみまふ。客観視ってのが重要だしね!

>>191
感想ありですw
やっぱ書いてる身としてはそういったところが伝わっていると嬉しいものです。
イェーガーの言っていることも正しいってのは、描写したかったことの一つですから……。
ロリは世界を救うのですよ!。あれ、真面目にそんな物語になりそうだから困る……w

>>194
なんというムサいバレンタイン。そしてなんというむさい絵なんだッ……!
どこか哀愁を漂わせてしまうのはオレの気のせいなのだろうか。

>>195
オレもそう思ってましたw自分で設定で書いてて
「うわ、こんなの考えてるのオレだけだろ……。普通考えねぇよなぁ……」とか思ってましたからw
なんか、他人から見ると「なに思いあがってんのコイツ?」的な感じがして不安だったんですけど
そんなことはなかったのか!

198
ボクたちは君の投下を待っている!
wktkしてるぜ!
296DaZの人 ◆qwqSiWgzPU :2010/02/14(日) 02:03:02 ID:FZfPq5YR
>>198、ですねw
安価つけるの忘れてました……申し訳ない
297DaZの人 ◆qwqSiWgzPU :2010/02/14(日) 02:58:46 ID:FZfPq5YR
後半です。

>>231
規制どんまいです……図書館からの投下、おつかれさまでしたw
レギアスが今後ライオネルと別にどう動いていくのか……wktkが止まらない。
しかしまどかさんはどっちでもかぁいいなぁ。ゲフンゲフン
ヴァイスとリヒトが師事してるのが格好良かったw意外にも様になるなぁ。
次回はリシェルとの遭遇かな?楽しみに待ってますw

>>238
感想ありです!そう言っていただけるととても励みになります!
これからも精進していきます。失敗ばかりの今ですが、地道に改善していきます!
やっぱロリっ子が戦うって良いと思うんだ!そしてロリっ子がやられるのも……
って、これは完全に危ない人の発言だ……

>>239
感想ありです!滅茶苦茶長くなりましたが、なんとかイェーガー戦の直前まで持ってこれました!w
次からはもうオレも書きたくて楽しみに待ってたリーゼ戦がメインなので、楽しみに待っててくださいw

>>244
感想ありです!ロボ戦パート、ご期待に添えられるように頑張ります!
なんてったってロボSSスレですしね。書く方も気合が入るってもんですw

>>288
なんかみんな規制ばっかですね……本当、投下おつかれさまでした。
しっかしまどか可愛いなぁ、本当可愛いなぁ! クソッ!スティーブが妬ましいぞ!死ねばいいのに!
そしてそのポジションをオレに代われええええええええええッ!

そしてまさかの写真とはいえ紫蘇登場という。wktkせざるを得ない。
次回も楽しみに待ってます!

>>294
これはひどいwおもくそ笑ったwwww
絵をパソコンで書くとなるとスペックとかも関係してきますからねー……。残念です。
298創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 10:15:28 ID:FuGn79rB
テス
299創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 10:33:46 ID:3eB8oZRC
果たして書き込めるか……っ!
300創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 13:00:46 ID:9xH0B9DA
>>294
オルさん……酸素欠乏症になって……

しかしまどか人気だなぁw
301創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 14:42:53 ID:3eB8oZRC
ダレモ イナイ
 コネタ トウカ スルナラ イマノウチ
302ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/14(日) 14:43:47 ID:3eB8oZRC
【※このお話に登場する人物は、機甲聖騎士ザイフリードのみなさんとは何の関係もない人たちです】

「〜〜♪」
 鼻歌を歌いながら、由希音は上機嫌でキッチンに立っていた。
 バギンズ邸、調理場。今日は由希音の貸し切りで、彼女は一人手作りのチョコレートを作っている。
 この不思議な世界、元の世界とは全然違うのだと思っていたが、案外そうでもないらしく、チョコレートは普通に存在するし、バレンタインデーもごく当たり前に存在していた。
 となれば、花も恥じらう現役女子高校生(今は騎士団員)である由希音が、このバレンタインデーを満喫しないわけにはいかないのである。
 この世界でも特に親しいファルバウトやオドレイに、手作りのチョコを振る舞わねば。
 妙な使命感に燃えながら、由希音は溶かしたチョコを型に流し込む。
303ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/14(日) 14:44:44 ID:3eB8oZRC


 ファルバウトは悩んでいた。
 相変わらず全てをさらけ出した状態で、ファルバウトは自室の前にうずたかく積まれたチョコレートの山を見て嘆息する。
「……普段は避けられるのだが、今日は特別というわけかね」
 そのほとんどが屋敷に仕えるメイド達からの贈り物であるが、生憎ファルバウトは全員の名前を把握してはいなかった。
 それもそのはず、目が合うだけで避けられてしまうから会話が続いた試しがないのだ。尤も、その原因はどこをどう考えても自分自身の性癖によるが。
「そういえばユキネはどうしたのだろう」
「ユキネ様なら調理室をお使いになっています」
「オドレイ。君も私にチョコレートを?」
 後ろから声を掛けたのは、整備士兼メイドのオドレイである。
 例によってクールな彼女は、「何言ってんだこいつ、頭湧いてんのか」と言った顔でファルバウトを見据えた。
「私が、ファルバウト様に、チョコを、義理でも渡すと、寸分でもお思いですか?」
「いや、訊いた私が馬鹿だった」
「はい。どこをどう考えても、天地が逆さまになろうとも、まず、私があなた様にチョコレートを差し上げるなんて事は……」
 くどくどと語るオドレイに辟易したファルバウトが、そろりそろりと彼女の背後に回る。
 オドレイは後ろ手に何かを持っていると判断したのだ。
 素直ではないな、可愛い奴めなどと勝手なことを考えながら、ファルバウトは小さな可愛らしい包みを発見した。
「……オドレイ」
「はい? って、何で後ろに……!」
 急に背後から聞こえてきた主人の声に、オドレイが飛び退く。
「全く可愛い奴じゃないか君は」
「え、えっと……、ファルバウト様、何を……」
「君が素直じゃないのは勿論わかっていたさ。それにしても手渡しとは……、わかっているじゃないか……オドレイ……!」
「な、何故かひどい誤解を招いているような気がしてならないのですが」
「さあ、甘酸っぱいワンシーンを演出しようじゃないか、オドレイ……!」
「何を言ってるんですか……?」
「この照れ屋さんめ」
「……うわぁ」
 露出狂の言葉に、オドレイは呆れた顔を見せる。
「あの、このチョコレートは一応、違う方に渡すつもりなのですが」
「違う? 私ではないのか」
「だから、ファルバウト様にチョコレートなんて渡すわけないでしょう。……せいぜいがギロチンですね」
「ギロチン!?」
「いつも目障りなそれを切り落とすための小型ギロチンなんていかがですか?」
「オドレイ……、君はさりげなく恐ろしいことを言うね……」
 色々と身の危険を感じたファルバウトが、デリケートな部分を抑えながら後ずさりする。
304ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/14(日) 14:45:49 ID:3eB8oZRC
「はて……、本気なのですが」
「余計恐ろしいよ! いいかいオドレイ、冗談でもそんなことを言ってはいけない」
「はぁ……。ところでファルバウト様は誰かにチョコレートをお渡しには?」
「ん? 私がね? ……いつも貰うばかりだな。そもそも男が渡すものなのか」
「あ、このチョコレートの山、大半が整備員からですね。男の」
「何だと……!」
「【マーチスより愛を込めて(はぁと】……。ああ、マーチスさん。整備班随一の巨漢ですね。彼に襲われた若い整備員は数知れず……。ああ恐ろしい」
「本当に恐ろしいよ! 私の屋敷はこんなに危険に溢れていたのか!?」
「そもそもいつも裸で歩いているあたりガードが緩いって思われているのでは?」
「……だが服は着ないぞ」
 勝手にして下さい、とオドレイはため息を吐いた。
「話を戻すが、男でもチョコレートを送るのか」
「ええ、親しい方に送る風潮があります」
「ふむ……、そうだな、ではオドレイとユキネ、それからバレルにでも送るとしようか」
 全てをさらけ出した状態で、ファルバウトは爽やかに笑う。
「……私はいりませんけど」
「遠慮するなオドレイ。私の型を取って、そこにチョコレートを流し込めば、【食べるのがもったいない! 等身大ファルバウトチョコ】のできあがりだ。素晴らしい」
「オルトロック様と被ってます」
「何を言っているんだ?」
「こちらの話です。まあ私としては型を取る時点で息の根止まれば嬉しいかな、と」
「酷いことを言うねオドレイ」
「割と本気です」
 しれっ、と真顔で毒を吐くオドレイに、ファルバウトは内心で涙を流す。
(昔はこんな娘ではなかったのだけれどね……)
「ファルバウト様?」
「ああ、すまない。じゃあ無難に手作りにしよう」
「それが良いと思います。私はいりませんけど」
「もういいよ……」
305ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/14(日) 14:46:34 ID:3eB8oZRC


 キッチンで手作りチョコを生産する由希音の後ろ姿を、一人の変態ともう一人の変態が変態的な目で変態的に見つめていた。
「ユキネ……。私のために……!」
「それはないです。ユキネ様は私のために、精一杯手作りのチョコレートを……っ!」
「それこそないだろう! あんなに手の籠もったチョコレートが本命以外のわけがない。……つまり、君があのチョコを渡される確率は限りなく低いのではないかね」
 勝ち誇ったように、ファルバウトが笑う。だがオドレイは、くつくつと妖しげに笑っていた。
「……ふふふ、ファルバウト様、一つ失念していることがありますよ」
「なんだ?」
「ユキネ様が、百合ん百合んな性癖を持っているとすれば……! 私の勝利は揺るがない……!」
 ファルバウトを見下すように、オドレイが口の端を吊り上げた。
「何だと……! そもそもオドレイ君はそっちの気が……?」
「……深くは語りますまい」
「ちょっと待つんだオドレイ、その点非常に気になるんだが。……はっ、まさかその小包……!」
 ファルバウトは、オドレイが大事そうに持っていたチョコレートの包みに視線をやり、冷や汗を流した。
 いやな、予感しか、出てこないよ!
「ふ、ようやくお気づきになりましたか。そう……、これは私が、ユキネ様のために昨晩不眠不休で作り上げたオドレイスペシャル。紛う事なき本命です!」
 自信満々でオドレイが語る。
「\(^o^)/」
「ファルバウト様、普通の言葉をどうぞ」
「……君にそんな性癖が……」
「ふふ……、オドレイスペシャルのスペシャルは伊達ではありません。媚薬配合済みの超スペシャル品です。……私無しでは生きられないカラダに……、うふふ」
「オドレイ! やめるんだ! このままでは私よりも君のキャラの方が濃くなってしまう!」
「ふ……、私の勝ちですね」
「オドレイ……、貴様――」
「できたーっ!」
「「!」」
 不毛な争いを続けていた二人が、由希音の完成宣言にその動きを止めた。
306ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/14(日) 14:47:43 ID:3eB8oZRC
 由希音の手に握られている包みは三つ。一つ多いことは気にせずに、ファルバウトとオドレイは転がるように由希音の前に姿を見せた。
「ユキネ!」
「ユキネ様!」
「しょ、将軍にオドレイさん……? 一体どうして……」
 突然の登場に、ユキネが驚いた声を出す。
「ユキネ様、このチョコレートをどうか……!」
「ユキネ、それは巧妙な罠だ! 手作りチョコレートを渡されては食べないわけにはいかないという心理を利用した卑劣な罠が――」
「――黙りなさい」
「ふぐぉぉぅっっ!?」
 声にならない声を出し、大事な部分を蹴り抜かれたファルバウトが轟沈した。
 さようならファルバウト、君の勇姿は忘れない。
「あ、将軍……」
「さぁ、ユキネ様……これを」
「あ、ありがとうございます。それじゃあ、私からもどうぞ」
 手渡される可愛らしい包みに、オドレイは震えた。心の底からわき起こる喜び。
 甘酸っぱいこの気持ちは、長らく忘れていた大事な感情……。テンションあがってきた!
「ユキネ様、開けても宜しいですか!」
「はい、どうぞ!」
 震える手で包みを開けると、キルデベルタの頭部パーツを象ったデザインのチョコレートが姿を現した。
 側にはカードも添えられている。
『いつもありがとうございます、オドレイさん。あなたに出会えて本当によかったです』
「……ユキネ様……」
 ああ、なんと。ユキネも同じ想いを抱いていたというのか。
 オドレイは目の前にいるこの少女がたまらなく愛おしくなって、すぐにでも抱きしめようと思ったが続きがあるのを見て自制した。
『……これからも、《大事なお友達》でいて下さいね』
「……」
「オドレイさん……?」
「……ふぇぇぇぇん……」
「ええっ!?」
 オドレイもまた撃沈した。
 いつものきりっとした相貌はどこへやら、大粒の涙を流すオドレイは由希音の母性本能を刺激して、それはそれで成功に終わったと言えば成功に終わったという。
307ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/14(日) 14:49:12 ID:3eB8oZRC


「結局、義理でしたね……」
「ああ、私も義理だった」
「結局、ユキネ様の本命チョコは一体……」
「ああ、それは多分……」



「ねぇユキト、こ、これで良いのかな?」
「わ、わからない、わからない! ていうか何してんだよマナ!」
「え、あ、あの、ミナが言ってたの。これが良いって。だから、えーと、次は……『ユキト、私がプレゼントよ(はぁと』って何よこれ!」
「……いつの時代も、若い少年はリボンを巻いた半裸の女性には弱いものです」
「は、鼻血が出るから近づくな……」
「何よ、私が体張ってアンタを楽しませてあげようと」
「嬉しい、凄く嬉しいけど……やって良いことと悪いことがだな!」

「雪人雪人雪人雪人雪人。お姉ちゃんのことほっぽって……何を、してるの? ねぇ、雪人……」

「何かもの凄く嫌な予感がした! 天井に何かいるよなこれ!?」
「見たら負けですね、ユキト。嫌な予感しかしませんから」
「わかってんならマナを止めてくれよミナ! このままじゃ血のバレンタインだよ!」

「……チョコレートには、私の髪の毛をどーっさり……、ふふふ、あははははははは」

「いやああああああ!」

  おわり
308ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/14(日) 14:50:52 ID:3eB8oZRC
というわけで、バレンタイン記念の小ネタです
台詞メインで書いたら本当に台詞しかないことにww

みなさまのバレンタイン小ネタを楽しみにしつつ失礼しますー
309TロG:2010/02/14(日) 15:46:25 ID:4BLOf1la
ども。昨日に引き続き、図書館から投下します
長いようで短い……かな?
310創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 15:46:54 ID:3eB8oZRC
 
311TロG:2010/02/14(日) 15:47:22 ID:4BLOf1la
ティマがまだ幼さが残る切なげな表情で、私の目鼻数センチまで迫る。彼女は仰向けになっている私の上でじっと、私の心を覗くように見つめている。
その蒼く吸い込まれてしまいそうな目は私の事を映しており、時折艶やかに濡れていて、その度に無意識に喉を鳴らしてしまう。
一緒に暮らし始めて随分月日が経ったが、未だにティマに対して私は思春期の学生の様なときめきを感じている。いい年して何を気持ち悪い事を言われても仕方ない程に。
自分でもそう思うが、私はティマとは一線を超えない、プラトニックな関係を築いていたいのだ。だが。

「……しよ、マキ?」
「しようって……何を?」

「……わるいな事」

今日、その関係の垣根が崩れるかもしれない。私にも、そしてティマにも、予期せぬ形で。



                              Sweet joking


「それじゃあマキ……今から作るから、待っててくれる?」
私の顔を覗きこみ、嬉しそうな表情でティマがそう言った。私は二つ返事で承諾する、

一応近況報告をしておくと、私達はNYから日本へと帰って来た。と言うのも、どうもNYで良い写真が取れなかったからだ。
言い訳ではない。言い訳では無いぞ。本当に良い写真を取るには四季折々が豊かな日本が向いていると思ったからだ。そういう事にしておいてほしい。

それにティマに、日本特有の四季というのを感じさせてあげたかったのもある。
今の季節はまだ肌寒い冬だが、これから次第に春が訪れて温かくなってくるにつれ、桜が咲きはじめるだろう。
ティマが桜を見てどんな印象を抱くか、そしてなにより、私は桜の前に立つティマという写真を是非とも取りたい、そんな不埒……いや、個人的な感情がある。
帰って来たのは一か月前。ティマと相談して何処に行くかが決まるまで、このアパートで二人で住むつもりだ。

案の定NYの時と同じく質素なアパートだが、私は質素な生活には充分順応している。自慢ではないが、ベテランだと思う。
同じか。全く何でセルフ突っ込みしているのだろう、私は。しかしこう、妙に浮かれた気分になるのは致し方あるまい。
今日は何と言っても日本中が菓子会社のセールスを伸ばす日、もとい恋人達が自らの心境に素直になれる素晴らしき日である。

その日の名は、バレンタインデー。そう、恋人達がそれぞれの思いを抱いてチョコレートを渡す日だ。

数年前の私なら一笑に付してスル―していたのだろうが、今の私は違う。何もかもが違う。
ここまで心躍る様な一週間が今まであっただろうか。いや無い。即答する。全ては一週間前に遡る。
きっかけは、居間でティマと一緒にくつろいで居た時だ。
あの日、ティマは確か女性向けのファッション雑誌(喜ばしい事に、ティマは最近ファッション雑誌にも興味を持ち始めている)を読んでいた。

「ねぇマキ、バレンタインデーって何?」
雑誌を読みながら興味深げに、ティマが私にそう聞いて来た。
まさかティマからそんな質問が来るとは思わなかった私は、特に疑問視する事も無く冷静に答えた。
312創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 15:48:04 ID:3eB8oZRC
 
313TロG:2010/02/14(日) 15:48:06 ID:4BLOf1la
「バレンタインデーとは昔、兵士が結婚してはならないという悲しい時代があったんだ。
 だけどそんな時代の中、互いを愛しあう兵士とその恋人を結婚式を密かに挙げさせていたバレンタインという司教さんがいてね。
 バレンタインさんは数多の恋人達を結婚へと導いてあげたが、時代はそれを許さず、バレンタインさんは処刑されてしまったんだ」

「……バレンタインさん、可愛そう」
そう言って目を潤ませるティマ。心優しい子だな、前からだが。
しかし何だ、この妙な胸騒ぎは……。私は気にせず、ティマに教える。

「それから幾分時は過ぎ、世界でバレンタインさんの事を敬い、恋人達を祝う日が出来た。それが、バレンタインデーだ」

「つまりバレンタインデーって、バレンタインさんの事を忘れないようにって恋人同士で愛し合う日なの?」

「そうだ。それで……」

非常に、迷う。言っていいのかどうかを。なんとなく気が引けるのだ。ティマにはバレンタインデーという意味だけを知っていて欲しい。
別に世間の風潮など気にせず。……いや、でも別に教えても良いんじゃないか? いや、でも……と思って分かる。
そうか、胸騒ぎの原因は、これか。私は期せず、彼女の反応にドキドキしている。どう答えるのかを。

「……それで、恋人同士で互いの気持ちを確認する為、チョコレートを挙げたり、受け取る日でもある。
 女の子はあげる方、男の子は貰う方でね。巧みにチョコレートの種類は何でも良いんだが、なるたけ好みに合わせた方が相手は喜ぶと思う」

私の説明を、ティマはじっと真摯な態度で聞いている。そして聞き終わると、その大きな目の瞳孔が、強く興味を惹かれたという感じで大きくなった。
そして少し考える様に俯くと、明るい表情で、私に言った。

「……ティマ?」
「マキ、私、マキの為にチョコ作る。マキが好きそうな、大人な感じのチョコ」

それからティマは、雑誌や近場の図書館でお菓子に関する料理本を片っ端から読み漁り、チョコを作る為に勉強し始めた。
ティマがどれほど真面目で良い子なのかは、私が一番よく知っているつもりだが、ここまで一生懸命に勉強しているティマの姿を見てると胸が熱くなって年甲斐もなく泣きそうになる。
日にちは過ぎ、家に山のように積まれた料理本と雑誌を一通り読み終え、前日に控えた日、ティマは私に聞いて来た。

「ねぇねぇ、マキ。あのさ……マキってお酒、飲めるっけ?」

む、お酒? ティマの意外な質問に、私は少々首を捻りながら答える。

「あぁ。と言ってもあまり強くは飲めないけど、ビール缶一本くらいなら」
「そっか……」
「じゃあ大丈夫だね」

そう言ってティマは自信たっぷりと言った感じで言葉を紡いだ。

「明日は期待してて、マキ。大人なチョコレート、食べさせてあげるから」
314創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 15:48:50 ID:3eB8oZRC
 
315TロG:2010/02/14(日) 15:50:19 ID:4BLOf1la
……そして今に戻る。居間で待っている間、、ティマはキッチンでその大人なチョコレートを作っている最中だ。
ティマ自身がやりたいと言い出した為、私は口を出さず全てティマに任せている。一応何か買いたい物があると言われたら車を飛ばすくらいの事はするが。
それにしても何を作る気なのだろうか……とTVを見ながら時折、キッチンの上に置かれている食材を見、私はぼんやりと思う。
チョコレートやそれを彩る為のナッツ云々はともかく、あの洋酒はかなり度が強い筈だが……。洋酒は苦手なんだよなぁ、何となく。

ティマは手際良く、チョコレートやその他食材を切り分けていく。と、溶かしたチョコレートでも入っているのか、小さなボウルが目に入った。
何が入っているのだろう……洋酒かな。まぁ楽しみにしておこう。

それにしてもティマが料理をしている姿は何時見ても良いなぁ。出来れば写真に撮りたいくらいだと思っていると、ティマはボウルを持ちあげた。
……何をする気何だろう。若干不安を感じつつ、私はティマの動向を静かに見守る。すると予想だにしない行動をティマは取った。

ティマは口元にボウルを持ってくると、中に入った酒を少しだけ……飲んだ?
ってティマ! 私は慌てて走り出した。いかんいかん、水ならともかく、酒なんて中に入れては……!

少し話を逸れるが、アンドロイドには人間と同じ様に食べ物を食べてエネルギーに変換する消化器官は存在しない。
その為、分かりやすく説明すれば、外部からのバッテリーを介して電力をエネルギーにする事で動く事が出来る。

とはいえ不慮の事態に備えて(食べ物は根本的にアウトだが)、内部に(喉の部分に備えられている)防水加工が成されている為、大難を逃れる。
しかしそれはあくまで水という話だ。防水加工されている箇所は非常にデリケート、水以外の液体にはとても弱いのだ。水でも大量に流れては大変な事になる。
一般的に飲み物と呼ばれるものなら話は別だ。最悪、内部から壊れかねない。酒? 言わずもがな。

案の定、ティマは激しく咳き込んだ。不純物を入れた為だろう。
にしてもどうしてこんな危ない事を……。しゃがんで背中を摩りながら、私はティマを心配する。

「……マキ」
ティマが何か私に言おうとしている。私は耳をすまして、ティマに言った。
「何だい、ティマ?」

瞬間、ティマが私を押し倒して、仰向けにした。驚きのあまり、私の頭の中が真っ白になる。
ティマは倒れている私の上になると、私の顔をじっと見つめた。一体これはどういう……。

「マキ……」
「ティマ、君は……」

私が何か言おうとしたが、すぐさまティマは私の唇を塞いだ。
柔らかく、少しでも強く触れれば壊れてしまいそうなほどに繊細なティマの唇は、甘い味がする。
私とティマは時間が分からなくなるくらい――――はオーバーだが、凄く長い時間、互いの唇を重ねあった。

ふっと、ティマの唇が、私から離れる。
そしてティマは私の目を見ながら、これまた予想だにしない発言をした。

「……酔っちゃった」
316創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 15:50:34 ID:3eB8oZRC
317創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 15:51:30 ID:3eB8oZRC
318TロG:2010/02/14(日) 15:51:54 ID:4BLOf1la
酔っちゃ……た? そんな馬鹿な……何十年もこの仕事に就いて来たが、アンドロイドが酒に酔うなんて聞いた事が……。
今まで経験した事の無い事象に冷静を装いながらも、私は激しくパ二くっている。これは故障か? 故障の範疇で良いのか?
なら今すぐティマの動きを止めなければ……そう思った、が。

ティマの白く綺麗な手が、私の掌に絡んできて動けない。
いや、動こうと思えば普通に動けるが、私は今握っているこの感触を手放したくない。……何を言っているんだ私は。
もしかしたらティマのデータチップが不備を起こしているのかもしれないじゃないか。迷っている暇は……。

「マキ……聞いて?」

ティマ、駄目だ……そんな澄んでいる上に潤んだ目で、私を見ないでくれ……。
時折、私はティマがアンドロイドである事を忘れてしまうほど、彼女の事が好きになってしまう。
しかしその度に、越えてはならない一線がある事を強く自覚し、自制心を保ってきた。

だが、今の状況は非常にまずい。何故ならティマから私を擁してきたからだ。
この場合はどうすればいいんだ……ティ、ティマ自身の意思を尊重すれば良いのだろうか? いかん、頭が働かない。

「私達……夫婦だよね」
「あ、あぁ……そうだよ。私達は夫婦だ、ティマ」

そう言いながらティマは馬乗りになると、着ているセーターを脱いだ。
アンドロイドである為当り前と言えば当たり前だが、ティマは服の上かはっきり分かるくらい、非常にスタイルが良い。
胸はやはり控えめだが、それが、良い。そうだ、変な事を考えれば良いんだ。あえて煩悩する事により、目の前の危機に対処する。
良く創作物にあるじゃないか。思考が読まれぬ様にあえて全く違う事を考える事で勝機を得る事が。それだよ、それ。

「ならさ……」

「……しよ、マキ?」
「しようって……何を?」

「……わるい事」

ティマがそう言いながら、私に迫ってくる。心臓の鼓動が16ビート並みに乱舞する。
ティマの可愛らしくて、それでいて綺麗な顔が私の目鼻立ちに迫ってくる。円周率、いや、素数を数えねば……!
……ジタバタしていても仕方ない。来るべき時が来たのかもしれん。決めるか、覚悟。

震えている手を押えながら私は――――ティマの服の中へと左手を伸ばし、控えめな胸に触れた。

「んっ……!」
怖いのか、ティマが小さく声を発した。その声は不安からか、怯えていて小動物の様だ。
そして空いている右手で、ティマを抱き寄せる。なるべく優しく、ガラス細工に触れる様に、ティマの体を触る。
僅かに、ティマが肩を震わしている。そうか……この子はまだ、子供だ。姿見こそは大人だが……心は、まだ。

「マキ……」
短く息を上げながら、ティマが私の名前を呼ぶ。私は黙ってティマの体を触りながら……。

319創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 15:52:17 ID:3eB8oZRC
320創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 15:53:28 ID:3eB8oZRC
321TロG:2010/02/14(日) 15:54:03 ID:4BLOf1la
……見つけた。私はその部分を……作動させる。

<緊急停止システム作動>

ナビゲーションと共にティマの動きがピシッと止まった。一時的に機能を停止した為、ティマは続けて静かに目を閉じる。大事にかつ慎重に、ティマを横に寝かせる。
危ない所だった……。緊急停止システムを作動させなければ、私は今頃ティマと超えてはならない一線を飛び越えてしまう所だった。
ティマの事は互いに愛しあっているし、夫婦という認識を強く意識している。が、いけないのだ。
観念的な事になるが、私はアンドロイドと一線を超えてはならないと強く自分に言いきかしている。ティマとは、そういう関係にはならないと。

それにしてもホントに何だったのだろうか……。ティマに起こったあの不可思議な現象は。
もしかしたらデータチップに大きなな傷でも付いたのだろうか……。何にせよティマに何らかの不具合が生じているのは確かだ。
これからどうするべきかを考えてながら、無事に起動する様に願いつつ、再びティマを起こす。

「……ん」
「ティマ……大丈夫か?」
数秒後、ティマが少しづつ目を開けてきた。そして私の方を向き、何故か申し訳なさそう表情になると、正座して、私に頭を下げた。

「ごめんなさい! 驚いたよね、マキ……」

驚かす……? 私がポカンとしていると、ティマはソファーに乗っている一冊の雑誌を私に渡してきた。

「読んでみて……」

女の子向けの、割とトレンディな雑誌だ。受け取り、何となくパラパラと開いてみる。すると、バレンタインデーに向けて彼氏をメロメロにしちゃおう!なる特集を見つけた。
読んでみると、大人っぽい彼氏にという感じで、洋酒を使ったチョコレートデザートの作り方というページ。
ははぁ、これを作りたかったんだなと思いながら他に目を移すと、欄外に彼氏の本心を聞きだせるかも? としてある一文が載っていた。

・ワザとお酒に酔ったふりをして、彼氏に迫ってみよう! もしかしたら、とっても仲が縮まるかも?

と。ティマを見ると、ティマは俯いて話し始めた。怒られる事を覚悟しているのか、私の目をまっすぐ見て。
「あの……試して、見たかったの。マキが私の事をどう思うのかな……って。それでお酒を飲むふりをして……あれ、水なの」

……つまり洋酒はあくまで料理に使うためで……。あのボウルに入っているのは、水だったと……。
途端、私の力と言う力が全て抜けた。この時の私の顔は、恐らく世界で一番間抜けだと思う。

「はぁ〜……良かったぁ……」
思わず本音が口から出てしまった。良く考えてみればティマの事はティマ自身の事が一番良く知っているのだ。
間違っても酒を飲む筈がない。次第に頭の中身が冷静になっていくと、私はそんな事にも気付かない程に浮かれていたのか、自分自身を戒めたくなる。
とはいえティマに支障が無くて心から良かった。本当に……本当に良かった。
322TロG:2010/02/14(日) 15:55:21 ID:4BLOf1la
「ごめんなさい! 心配させちゃって本当に……ごめんなさい」
そう言ってティマは目を瞑って私に何度も謝った。もちろん怒る気などさらさら無い。さらさら無い、が……。

私はティマを両腕で抱き寄せた。ティマは一瞬驚いたが、すぐに私の胸元へと体を寄せた。

「……怒ってないの?」
「怒る訳無いだろ? けどティマ、今度からは私をドキドキさせないくらいのドッキリにしてほしいな。もう年だから心臓に悪くてね……」

そう言って私は苦笑しながら、ティマの頭を撫でる。ティマは私の胸に耳を当てながら、小声でうんと答える。
ティマの顔を指先で上げて、改めて、ティマとキスをする。甘い甘い、唇がとろけそうなそのキスの味は

チョコレートの、味がした。


「……あと少ししたら食べてあげるからな、ティマ」
「……何か言った? マキ」
「いや、何でも無い」



良いバレンタインデーを! 俺はノーカンだけど!
323創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 15:55:52 ID:3eB8oZRC
 
324TロG:2010/02/14(日) 15:58:07 ID:4BLOf1la
投下終了です。それと支援、ありがとうございます
いやー酷い。何が酷いってハロウィンの焼き直(ry
書いていて思いましたが、やっぱりこの二人は二人で一つだと思いました

>>308
投下乙です!
ちょっと今携帯が使えない上にごたごたしてますが、他の件も合わせて感想は後ほどー
325TロG:2010/02/14(日) 16:01:05 ID:4BLOf1la
っと、萎える誤字をしてしまった……

ティマがまだ幼さが残る切なげな表情で、私の目鼻数センチまで迫る。彼女は仰向けになっている私の上でじっと、私の心を覗くように見つめている。
その蒼く吸い込まれてしまいそうな目は私の事を映しており、時折艶やかに濡れていて、その度に無意識に喉を鳴らしてしまう。
一緒に暮らし始めて随分月日が経ったが、未だにティマに対して私は思春期の学生の様なときめきを感じている。いい年して何を気持ち悪い事を言われても仕方ない程に。
自分でもそう思うが、私はティマとは一線を超えない、プラトニックな関係を築いていたいのだ。だが。

「……しよ、マキ?」
「しようって……何を?」

「……わるいな事」

今日、その関係の垣根が崩れるかもしれない。私にも、そしてティマにも、予期せぬ形で。

ティマがまだ幼さが残る切なげな表情で、私の目鼻数センチまで迫る。彼女は仰向けになっている私の上でじっと、私の心を覗くように見つめている。
その蒼く吸い込まれてしまいそうな目は私の事を映しており、時折艶やかに濡れていて、その度に無意識に喉を鳴らしてしまう。
一緒に暮らし始めて随分月日が経ったが、未だにティマに対して私は思春期の学生の様なときめきを感じている。いい年して何を気持ち悪い事を言われても仕方ない程に。
自分でもそう思うが、私はティマとは一線を超えない、プラトニックな関係を築いていたいのだ。だが。

「……しよ、マキ?」
「しようって……何を?」

「……わるい事」

今日、その関係の垣根が崩れるかもしれない。私にも、そしてティマにも、予期せぬ形で。

に脳内変換してくださいorz
326創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 16:02:49 ID:3eB8oZRC
>>324
投下乙ですー。
いやあ、実にニヤニヤさせて頂きました
ティマ可愛いよティマ! なんて純粋なんだ……。
ティマはマキの嫁、これほどこの言葉が似合う二人もいないのではないでしょうかww
それにしても最後の台詞は意味深な……。アンタ一体何を考えて(ry


バレンタイン……あと八時間で終わりなのに今年もまた何も(ry
327創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 16:07:16 ID:gbtRtYEp
バレンタインのせいでロボスレのテンションが妙なことにw
328創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 16:15:59 ID:9xH0B9DA
マイナスエネルギーが溜まっていく……!
さて、ゆっくり読ませて貰うぜ!

あとwiki対応はええwww
329創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 16:20:51 ID:gbtRtYEp
こうなったら自分用チョコを購入するしかないな!(バリバリ
330創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 16:21:57 ID:9xH0B9DA
やめてーっ!
331創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 16:43:47 ID:3eB8oZRC
>自分用チョコ
……さも当たり前のように買ってしまっていたぜ……
これは、『負け』なのか……?
332創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 16:47:25 ID:FZfPq5YR
>>308
オドレイさんの変態度が段々ひどくなってくるwしかも結局将軍は男からしかもらえてないという不遇っぷりw
そしてユキトくんはなんとまぁ羨まし……じゃなかった、けしからん目に……!そこ代われ!
本編も楽しみに待ってますw投下乙でしたーw

>>324
なんというだだ甘なバレンタイン……!読んでる最中2828が止まりませんでしたぜ!
しかしティマは可愛いですねwロリっ子に迫られるなんて羨ましいぞ!ただし二次元に限る。
バレンタインらしい甘いSS、投下乙でしたw

オレも今から書くしかねぇ!
大丈夫。今日が終わるまであと7時間もあるさ!
333創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 16:48:36 ID:FZfPq5YR
>>331
いや、お前は勇者だ。ヒーローだ、英雄だ!
334創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 17:07:05 ID:5Gm2TEUW
この日にAALIYAHを確保した俺にチョコなどいらぬ
335PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/14(日) 18:04:04 ID:+TXziMC/
 wikiの更新をしたのも私だ。
 みんなまとめて投下乙です!

>>294
 こ れ だ か ら オ ル さ ん は。
 もうそのまま封印しちゃいましょうw そうすればみんな幸せになるよ!

>>308
 み ん な 恐 ろ し い よ !
 声出して笑いましたw
 というかオドレイさん、大半の女の子は百合ん百合んな性癖は持っていないよ!
 ユキ姉ぇはブラコンが加速して生霊になっちゃってまぁ……。

>>324
 こ れ だ か ら バ レ ン タ イ ン は。
 甘いなぁ、甘いなぁこんちきしょう!
 くそぅ、祝ってやる、祝ってやるぞ!
 極細なんてロボスレ筋肉おっさん隊に喰われちmうわ極細なにをするやめ

 さて、触発されたんで私も何か書きましょうかね! 間に合うかわかんないけど!
336創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 18:41:47 ID:9xH0B9DA
なんかしばらく多種多様なラッシュが続いてるような気がしてならないw
改めて投下乙!

>>308
ユキ姉ぇぇぇ!!早まるなああああああ!!
つかオドレイさん可愛いよオドレイさんw
露出狂に対してはざまぁと言わざるをえない

>>324
たろ氏かい!?甘い、甘いよッ!!
ちくしょう羨ましいな、祝ってやる、祝ってやるぞ!
337 ◆CNkSfJe3Zs :2010/02/14(日) 19:01:23 ID:mdvLHoAL
──マーナガルムレギュラーの中で、人間の男性お二人に聞きます!
   今年のバレンタインデーはどうでしたか?

ツクヨミ「月に帰って婚約者と祝う予定だったが、結局帰れなかったな」
パーシヴァル「俺は嫁さんに挨拶したくらいか……つっても、こっちからの通信でだが」

──チョコレートはどれくらい貰ったんですか?

パーシヴァル「チョコレート?」
ツクヨミ「非常食向けの菓子がどうかしたのか?」

──日本では、女性から男性にチョコレートを贈るんです。そしてその数が男のステータスになるそうで…

パーシヴァル「へ〜初めて知ったな。 ツクヨミ、お前日本人だろ?知らなかったのか?」
ツクヨミ「俺は月生まれの月育ちだ。地球の文化には疎い」
パーシヴァル「しかし良い事を聞いたな。来年は嫁さんにチョコレートケーキでも作って貰うかな」
ツクヨミ「俺もチョコを使った料理に挑戦してみようか」
パーシヴァル「止めろ。お前は厨房に近寄るな」
ツクヨミ「……了解」

〜グダグダなまま終わる〜


本題:バレンタインデーを記念したヒロイン?のイラスト
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/281/Juno-Valentine.jpg
※精神的ダメージ注意
338 ◆CNkSfJe3Zs :2010/02/14(日) 19:39:11 ID:mdvLHoAL
あと、遅くなりましたが、前スレ>>915様、>>916
ラジカルヘッジホッグとバーサークキトゥンの投稿ありがとうございました。

まだまだ募集は続いておりますので
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1260109423/414-415
を参照のうえ、どしどしご応募待ってます!

……四機分来なかったらどうすんべかなぁ
339創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 20:08:59 ID:8lSFq7ak
>>288
遥とまどか二人の会話がふんわり暖かくて和みますねぇ。
そして外野煩ぇw

>>294
全身チョコネタ、氏ならやってくれるだろうと期待していましたがコンクリw

>>308
変態が加速するよ!
腹いてぇww

>>324
ニヤニヤが止まらんwやはりこの二人はお互いありきの組み合わせだなぁ。


>>338
会話がやけに生々しいwそしてユノーさん素敵です!

よーしパパもRS考えちゃうぞー!
340TロG ◆n41r8f8dTs :2010/02/14(日) 20:27:42 ID:FuGn79rB
やっと落ち着いた・・・
大分遅れてしまい、申し訳無いです&異常な長文、お許し下さい
>>288
改めて投下乙です!
和む掛け合いと急展開、緩急のバランスが何時もながら素晴らしいw
まどかちゃんと遥さんの会話が良いなあ。遥って良い名前ですな
それとロリババアきたぁぁぁぁ老獪可愛いよなごみん老獪可愛い
レオーネ対リヒトの戦いを含め、後半どんな展開になるのか、非常に楽しみです

それと皆さん、暖かい感想レスの程、誠に感謝感激です
穏やかな様で実はかなり急展開になってたり
自分自身どんな展開になるかちょいと良い意味で分かりませんが、かるーく期待してお付き合い下さいw

>>294
隆昭「解せぬ・・・」
スネイル「彼の愛は重いわ・・・地球よりね・・・」

メルフィー「で、受け取るんです よね、隆昭さん」
隆昭「WHY!?」
しっかしちびトラウの苦労が計り知れない・・・

メルちゃんにどう出そうかな・・・あの二人

連レスすみません
341TロG ◆n41r8f8dTs :2010/02/14(日) 20:29:51 ID:FuGn79rB
>308
再度投下乙です!
これはwwwファルバウト様不憫だよファルバウト様
しっかしガチムチ兄貴からのチョコレート・・・色んなモノが入ってそうだw
オドレイさんもゆき姉も本編以上に暴走してますねw雪人ちょいと変われ(ry
本編も楽しみにしてます

オルトロック「彼に負けてられんな・・・そろそろ本気出すよ」
>>337
umeeeeee!!
ユノーさんの不敵な表情・・・良い!
そのかじったチョコレートをあれなんでスカイク(ry

ツクヨミさんの作ったチョコレートか・・・
顔に似合わず可愛らしいチョコをあれツクヨミさんなん(ry
それと皆!じゃんじゃん僕の考えたRSを応募しようぜ!選考に困るくらい!

さて、砂糖を苺大福にバリバリ転がした上で食べる様な極甘なSSを読んで頂き、なおかつ感想ありがとうございます
かなり久々に書いてみましたが、思ったより二人が動いてくれて助かりました
にしてもホント・・・甘すぎませんでしたか?w

しかしこんな話を書いてると、反動で油っこい話を書いてみたくなりますね
ガチムチの兄貴達が油臭くて泥臭い重機に乗って、血湧き肉踊る戦いみたいな
342創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 20:54:29 ID:FZfPq5YR
やべぇ、やはりオレに日常……しかも短編を書くなんて無謀過ぎた。挫折。
そして急遽予定を変更。イラストにしよう。そうしよう。

あと3時間?w間に合うわけねー、だがやるしかねぇ……!
343創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 21:05:46 ID:3eB8oZRC
>>338
バレンタインデーでも淡々と受け答えする二人は流石ですww
でも、こう割り切れないのが男の性なの……。
それにしてもユノーさん素敵……っ
精神的ダメージどころかダメージが回復しますww

僕の考えたRS、考えさせて貰おうと思います!
妄想が纏まって応募できるかどうかはともかく

>>342
心の底から支援しますぜ……!
やれる、やれるさ……、あなたならやれる……!
344創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 21:22:01 ID:xTlcwduQ
小説じゃないけど思いついた物を投下
 バレンタイン、それは恋人同士の愛を確かめる日である。
 ここ、日本県では女性が好きなもの、及び親しい者にチョコレートを配る日である。
 本命にしろ義理にしろ貰った男は狂喜乱舞し、自身が誰かから空かれている事を再確認する。
 しかし・・・一つだけ問いたい。そこまでしてチョコが欲しいかぁぁぁぁぁぁぁ!!!
 チョコだよ、チョコ! ギブミーチョコレート!って言って女に媚を売る貴様らが俺は大嫌いだ!
 俺、お袋にしか貰わなかったぜ・・・ 舐めんな!この仕事舐めんな!
 俺なんかお袋にすら貰ったことが無いんだぞ! ふざけんな!
 おまえらなんか・・・おまえらなんか・・・
 チョコの食いすぎで糖尿病になれ! 虫歯ではを削られろ! 根っこまで削られろ!
 そして・・・おい、聞いて――

 ピンポンパンポン
 大変、乱暴なお言葉をお聞かせして申し訳ございません。
 引き続き機動修羅バイラム・特別編をお楽しみ下さい

祐一「バレンタインか・・・あまり良い思い出が無いな…」

祐一、八歳の時
奈央「はい、祐一君のチョコレート」
祐一「ありがとう、奈央お姉ちゃん!」
奈央「初めて作ったからちょっと形が悪いけど…」
祐一「ううん、僕そんなの気にしないよ!」
奈央「そう、良かった・・・」
祐一「じゃあ、頂きまーす!」
奈央「どう?美味しい?」
祐一「う、うん、美味しいよ・・・!」
奈央「そう、それは良かったわ」

祐一「後日、僕は暫くの間入院することになった…原因は言わずもがな奈央さんが作ったチョコだった…」
祐一「そして去年のバレンタイン…」
345創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 21:23:18 ID:xTlcwduQ
メアリー「へぇ、日本ではバレンタインにCHOCOLETEをあげるのね」
祐一「そうだよ、一ヵ月後にはお返しをするんだけど…」
メアリー「そうなんだ・・・」
祐一「・・・!?」
メアリー「大丈夫!?」
祐一「うん、大丈夫だよ」
メアリー「祐一、無理しないでね」
祐一「分かってるよ、じゃあまた明日」
メアリー「うん!」

翌日
メアリー「はい、ユウイチ! ご期待通りのチョコだよ!」
祐一「え? ほんとうなの!?」
メアリー「ささ、あけてみて・・・」
祐一「うん! ……なにこれ?」
メアリー「どうしたの? 青い顔をして…」
祐一「ねえ、メアリー。一つだけ聞いて良い?」
メアリー「ん?」
祐一「どうしてチョコレートなのに緑色をしているの?」
メアリー「流石ユウイチ! そこに気がつくだなんて!」
祐一「え?」
メアリー「なんとこのチョコには祐一の健康のために青汁とクロレラと――」
祐一「・・・・・・」
メアリー「まあ、とにかく身体に良いものばかり入れたから!」
祐一「あの・・・」
メアリー「食べて・・・くれるよね?」
祐一「…………うん」
メアリー「良かった! これで祐一も元気百倍だよ!」

祐一「確かにあれを食べたあと、暫く健康的になったよ。でも…あのチョコは想像を絶する味だったな…今年は何をくれるんだろう、メアリーは…」
ピンポーン
メアリー「HELLO! ユウイチ! チョコを持ってきたよ!」
祐一「来たか・・・ 皆はチョコを食べ過ぎて太ったり虫歯になったりしないでね・・・」

おまけ
リーシェン「バレンタインデー?」
パーチャイ「ああ、それで奈央がチョコをくれたぜ!」
リーシェン「良かったですね、パーチャイ少尉」
パーチャイ「あれ、お前は貰ってないの?」
リーシェン「断りましたよ、菓子類を取るという事は一日に計算されたカロリーをオーバーしかねませんから」
パーチャイ「お堅いことで・・・」
リーシェン「・・・・・・ところで少尉、何故日本ではチョコレートを配るのでしょうか?」
パーチャイ「風習みたいなものらしいですよ。では奈央ちゃんから貰ったチョコレート、頂きまーす」

コウシュン「なに? パーチャイの奴がまた入院しただと?」
リーシェン「はい・・・」
コウシュン「症状は?」
リーシェン「食中毒です」

パーチャイ「ゆ、油断したぜ…… 俺としたことが・・・」

奈央「そんなに私のチョコっておかしな味なのかな?」

終わり
346創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 21:24:47 ID:xTlcwduQ
本編を書こう書こうを意識してるのに…
俺はダメな男だ・・・
347創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 21:45:23 ID:3eB8oZRC
>>346
投下乙ですww
いやいや、本編を書けないのは自分も同じですww
しかし祐一君、バレンタインに良い思い出がないなwww
みんなを気遣ってくれる祐一君……だが安心してくれ、私はそんなもの(ry


折角のバレンタインということで絵を描いてみたりなんかして
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/282/yukine.jpg

埃を被っていたペンタブを引っ張り出したこの結果。チョコ関係ないじゃん!
ええ、一応ユキ姉ぇのつもりです。が、お下げなのにお下げがないという
髪を解いているという設定で(ry

きっとユキトのことを考えているに違いない……
348創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 21:50:17 ID:oBxt5zCr
>>338
・ペットネーム
デッドマンズハンド

・パイロット
チェン・チャンア

・ベース機体
スカンクエイプ高機動型

・モチーフ


・武装その他
装甲を必要最低限まで削って機動力の強化をした機体。
武装はグレネードランチャーとアサルトライフルが一体化した専用武装「ウィドウメーカー」×3
対物ライフル「フライシュッツェ」×1
機体背部には三本目の腕があり、弾倉交換や補助作業用の物として取り付けられたが、
中距離での「ウィドウメーカー」×3同時使用というデタラメワザに使われることが多い。

うん、どこかで見たようなネタだが気にしないで欲しいんだw
349創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 22:01:36 ID:hY63vPTn
弾丸巻き付けて誘爆で撃破するんですね、分かります。
350創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 22:06:29 ID:9xH0B9DA
しかし皆いないな……今日中にネタを上げようと必死なのだろうかw
351創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 22:12:05 ID:vaRr6zfG
皆バレンタインデーだから彼女とラブラブしてるんですよ

休日は人がいないのはいつもの事なのに
そんな風に考えてしまう2/14が憎い
352創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 22:15:04 ID:9xH0B9DA
つまりPBM氏は遥さんとラブラブしているのか……くそっ、まどかとラブラブしtうわたまちゃんなにをするやめ
353創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 22:27:58 ID:oBxt5zCr
>>288
投下乙です!
やはりまどかはかわいいのぅwしかしたまちゃんいなくて良かったなスティーブw
そして可変型ロリババァktkr!なごみん可愛いよなごみん
しかしやおよろずの面々の会話の流れが秀逸www
次回のレオン対リヒトを楽しみに待ってまーす!

>>294
ちびトラウは不憫www
もうそのまま海に投棄しちゃおう?全世界とタカ坊の平和のためにw

>>308
露出卿が常に狙われていることは分かった(アッー!!的な意味でwww
そして酷いヤンデレを見たwまさかの天井からwww

>>324
久々のロスガ投下乙です!
甘ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ!!
くっそー!極細め!!祝ってやる!祝ってやるぞー!!w
ティマ!せめて俺に義理チョコをまて極細義理くらい何をするやm(ry

>>337
ツクヨミさんの料理レベルが大体わかったw
あとユノーさんのイラストがw結構グサッっと来ましたよw

>>346
祐一君がんがれ超がんがれw
パーチャイは自業自得w

>>347
アルェー?
目の下の陰がやけに恐ろしいよ!?www
ユキトの事を考えてたなら仕方ないねw
354創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 22:38:49 ID:8lSFq7ak
>>338
そいっ!


・ペットネーム
ハイ・ピテクス

・パイロット
ジェフ・T・コンス

・ベース機体
ライオンイーター

・モチーフ動物
猩々(オランウータン)

・武装やその他の特徴
さらなる次世代機の設計のために人口筋肉の改良、重心移動を初めとする運動モーションの最適化、マニピュレーターから始まる精密動作の性能向上といった「肉体的な基礎部分」を徹底的に研究するための実験機。
そのため兵器としての装備を内蔵しておらず、火力・瞬発力ともに通常のライオンイーターに劣る。
しかし純粋な身体能力、すなわち馬力と動作の柔軟性は折り紙付き。長く器用な手によって大小問わずあらゆる物を道具として扱える点も強力な武器となる。
振動弾を撃ち込むライフルとしても使用可能な長柄の大型複合兵装を携帯装備として持つ。
ただし弾数が少ないため両の手の自由を確保する意味でも使いきりが前提の武器である。


なんという設定厨。自分でも目が痛い。
355古時計屋 ◆klsLRI0upQ :2010/02/14(日) 22:56:43 ID:FnIla1jN
ギリギリにバレンタインネタ書き終えたー

とりあえず誤字確認して23時半ぐらいに投下予定です、その時、良ければ支援お願いします(´・ω・‘)
356創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 22:57:44 ID:vaRr6zfG
 
357創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 22:59:29 ID:oBxt5zCr
>>356
早いよw
358創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:00:21 ID:9xH0B9DA
 
359創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:06:26 ID:9xH0B9DA
いかん、早漏だったw
360創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:18:48 ID:9xH0B9DA
しかしなんというバレンタインラッシュ。ロボスレ住人はお祭好きだのぅw
果たしてスレは何日持つのか……
361PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/14(日) 23:22:58 ID:+TXziMC/
 私もなんとか書けたぞーっ!
 最悪のタイミングで串規制さえなければ、今日中には投下できる……はず。
362創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:24:15 ID:9xH0B9DA
短いなら今の内に投下してけば?
363PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/14(日) 23:25:22 ID:+TXziMC/
 もう5分しかないんで、それは諦めますw
364蜥蜴 ◆Uu8AeR.Xso :2010/02/14(日) 23:26:20 ID:fSSc1yBV
私目もそろそろ上がりそうです。
イラストを書いてくれた方々への返礼と感想は投下後ほどにさせて頂きます。
365創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:27:04 ID:9xH0B9DA
そうか……よし、そろそろだな
366創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:27:41 ID:+TXziMC/
>>364
 おかえりなさい!

 さて、支援の準備しますか!
367創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:28:36 ID:9xH0B9DA
>>364
規制解除乙!そしてお帰りなさい!
368創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:29:11 ID:oBxt5zCr
>>364
お帰りなさいませー!
369創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:30:40 ID:FnIla1jN
>>364
お帰りー

んじゃいきますかね(´・ω・‘)

たぶん、7000字相当なんで5、6レスぐらいでいけるかなと思います
370創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:31:10 ID:9xH0B9DA
さて、ここからが本当の地獄だ……!
371創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:31:33 ID:+TXziMC/
 支援開始ー!
372創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:31:55 ID:9xH0B9DA
 
373古時計屋 ◆klsLRI0upQ :2010/02/14(日) 23:32:00 ID:FnIla1jN


 CR断章 藍ちゃん頑張る!! バレンタイン編


 ―注意書き?―

 時系列的にはCR2章終了後辺りのお話です
 というわけで未来のお話です、軽く先の展開のネタバレ含んでますのでそんなもん嫌だって人は読まないようにしてください。
 でも、これを踏まえて2章読んでもらえると面白いかもしれません。









 とある日の正午。
 寒空を見上げて、琴峰藍は憂鬱になっていた。
 最近、いつにも増して、自分の主である黒峰潤也が自分に対して厳しいのだ。
 あること無いこと難癖付けて、お前は駄目だのなんだのと藍の失敗を咎めてくるようになった。
 なんで、こんな事になったのか…藍には原因はわかっていた。
 おそらくはイーグル本部でやったアレが問題なのだ。
 でもなぁ…と藍は思う。
 あの急場であれ以外の方法は思いつかなかったし、実際はアレをやったから迅速に脱出して、今ここにいるのだ。
 となると、やっぱり自分の行った事は正しい判断だったのだと藍は結論した。
 だからといっても心の方はそう簡単に解決はしないという事を藍はこの半年間で学んでいる。
「男の人って皆、こんなのなのかなぁー。」
 空を見上げてボヤく。
 いつもは綺麗だと思える青空が、逆に虚しさを藍に感じさせていた。
 琴峰藍にとって見れば黒峰潤也は全てである。
 自身の恩人であり、自身が初めてであった人間であり、初めて喋った人間であり、自身の主である。
 ある意味、琴峰藍という個体が持つ黒峰潤也への思いは信仰の域まで達しているとも言えた。
 だから彼女はいつも思うのだ、潤也に好かれていたいと…。
 だが、黒峰潤也は、自身と出会ったあの日以来、琴峰藍に優しい言葉など掛けてくれた事は無かった。
 理由は知っている。
 あの男から嫌というぐらい聞かされていた。
 だからといって、それは藍の責任でもなんでもなく、藍からしてみれば理不尽この上無い理由だ。
 だからその理由を超え、潤也にせめて、嫌われないようにしようと、色々と藍の方から行動を起こしているのだが、結果、全てが失敗に終わっている。
 そもそも藍には人生経験というものが無い、目覚めたらずっと戦いの日々だった。
 だから、失敗に終わるというのはある意味当たり前の結末だったと言えるだろう。
 そうして、悩みにふけっていた時だった、
「あらあら、どうしたんだい?お嬢ちゃんが腑抜けた顔してるとは意外だねぇ、何かお困りならばこの賢い婆様が、知恵を授けてあげるよ。」
 黒い服を着た白髪の老婆が現れたのは…。
 藍もよく知るというわけでは無いがひょんなことから付き合いが出来た老婆だ。
 老婆はくすりと笑い、枯れ枝のような腕で藍の頭にポンっとその枯れ枝のような腕を置く。
 藍はべーっと舌を出して自分の頭にある老婆の腕を突っぱねた。
「あんたなんかに教えてもらうことなんてありませんよーだ。」
 藍は敵意を込めてそう言う。
 お前なんか絶対に信用しないぞというポーズだ。
374創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:32:52 ID:+TXziMC/
  
375創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:33:06 ID:9xH0B9DA
 
376創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:33:26 ID:vaRr6zfG
 
377古時計屋 ◆klsLRI0upQ :2010/02/14(日) 23:33:46 ID:FnIla1jN

 それを見た老婆はため息を吐いた後、人差し指を突き出しチッチッと指を振った。
「お穣ちゃん、老人の知恵を舐めてはいけない、昔からお婆ちゃんの豆知識に適う知識は無いというだろう?」
「わたしはまだ、この世界に生まれ落ちて半年なんでそんな昔の事はわからないよーだ。」
 実の所、藍はこの老婆が苦手だった。
 先の件もあるのだが、とにかくこの老婆は藍の考えを先読みしたように言葉を合わせてくる。
 そうした後、弄り倒して遊ぶというのが老婆のいつもの行動だ。
「あらあら、そうのかい。まあ、そういう言葉があるんだ、それにお嬢ちゃんはあの坊主と仲良くしたいんじゃないのかい?
 あたしゃ、こう見えてもピチピチの85だ。あんたの半年の経験よりもずっと年を重ねているわけさ、こういう人生の先駆者の経験を聞いておくことは悪いことじゃないと思うんだけれどねぇー。」
「うっ。」
 痛い所を突かれたと藍は思った。
 これまでの藍のアタック、つまりは膝枕して耳掃除、寝起きのキス、裸エプロンなどは全て失敗に終わっている。
 人生経験が無いゆえに、とりあえず暇な時間を見つけてはいろんな人に男の人が好きな事を尋ねて探し回った結果であったが、潤也にはまったく通用しないどころか怒らせてしまう始末になってしまった。
 だからこそ、この老婆のような人生の先駆者から助言を貰えるのならば、ある意味、藍にとっては二度とないチャンスだと言えるかもしれない。
 目の前にいる人間があんな性格破綻者で無ければ、藍はすぐさま教えを乞うていただろう。
「心配しなさんな、今回はおふざけは無しだよ、このあたし、Ms.Kがあんたの恋のキューピットになってやろう。うっふっふっふっふ。」
 これから起こる事を想像してなんとも楽しそうに笑う自称:ピチピチの85歳がいた。
 その姿に藍が言いようのない恐怖と不安を覚えたのはわざわざ付け加えるまでも無い話である。




「バレンタインデー?」
藍はすっとんきょんな声を挙げて老婆ことMs.Kから告げられた言葉を反復する。
結局の所、藍はMs.Kの教えを請う事になった。人生経験がまるでない藍からすればそれ以外の選択肢が無かったのである。
それは、自らの命と引き換えにするかどうかを悩む程、苦渋の決断であった。
しかし、潤也に好かれたいという一心から背に腹は代えられない思いでMs.Kに頭を垂れる事を決断した。
そうしてMs.Kが最初に告げた言葉がこのバレンタインデーという言葉であった。
「そうさ、丁度、今日なんだけどね、今日はね、好きな人に贈り物をして自身の想いを伝える日なんだよ。贈り物としては…やっぱり手作りチョコレートがベタどころかねぇー。」
 記念日などの知識が全くない藍からすればそれはとても新鮮な話だった。
「ほぇー、それでなんでまたチョコレートなの?」
 ふふっとMs.Kは笑う。
「ふむ、これまた色々諸説あるんだが、やはりチョコレートはカロリーの効率がいいからだろうね。
 お嬢ちゃんが知っているかどうかは知らないが軍用のレーションにチョコレートが入ってる、これはね、小さな固形物でも大きなカロリーが得られるからなんだよ。
 おそらくは当時の戦争時に好きな人に生きて帰ってきて欲しいなんて願いを込めて贈ったんだろうねぇ。
 一応、他にも色んな贈り物が考えられてたらしいが、やっぱりメジャーなのはこれだと思うよ。」
 当然ながらMs.Kの口からの出まかせである。
378創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:33:47 ID:9xH0B9DA
 
379創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:34:03 ID:+TXziMC/
 
380創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:35:02 ID:9xH0B9DA
 
381古時計屋 ◆klsLRI0upQ :2010/02/14(日) 23:35:02 ID:FnIla1jN

 だが、生まれてこの方、戦いに明け暮れていた藍にとっては何とも説得力のある話でもあった。
「ほえぇー、まさか本当に使えそうな話を聞けるとは思ってなかった。」
「おいおい、このMs.Kを誰だと思っているんだい?」
「性根が悪い糞ババア。」
「直に言うねぇ、まあ、否定はしないが…。」
 Ms.Kは片手で頭を押さえて苦笑する。
「それでどうやってそのちょこれーとっていうのを作るの?」
「ああ、それならこのあたしがワンツーマンで教えてあげるよ。」
そういってMs.Kはスカートをめくり上げてそこから大きな壺と100枚はあるであろう板チョコと牛乳を取り出した。
ちなみにその壺はとてもじゃないが、Ms.Kのスカートに入りきる大きさのものでは無く、それに藍は突っ込んだが、Ms.Kは企業秘密だと返すだけだった。





「美しく可憐でピチピチなMs.Kのチョコレート製作劇場〜」
 そこにはエプロン姿の白髪の老婆と黒髪の少女がいた。
 黒髪の少女、琴峰藍は感情のこもって無い拍手をMs.Kに向けて贈る。
 一見お料理教室を思わせるそれではあるが、行っている場所が野宿中の野原で、キャンプ用の机を広げ、そこにずらりと板チョコが並べてある光景は異様であった。
「さーて、お嬢ちゃん、バレンタイデー用のチョコレートの作り方ってどうすればいいのかわかるかね?」
「いや、全然。」
 そう藍は即答し、それに対してMs.Kは壮大にズッコケタ。
「つ、つまらない回答だねぇ、もうちょっと可愛さを強調するような解答は出来ないのかい?そんなんじゃいつまでたってもあの坊主のハートをゲット出来ないよ。」
「だって、どうすればいいのか、わからないし…。」
 少し困ったように答える藍を見てMs.Kは少し考えるようにした後、
「そうだねぇ、とりあえず両拳をグッと握るだろ、そしたら手の甲を外側に向けて両拳の側面をくっ付ける、その後、それを自分の口辺りに両拳を持ってきて、えー、わかりません、と目をつむりながら言ってみたりするのはどうだい?」
「え、う、うん、わかった、やってみる。」
 藍はMs.Kに言われた通りに俗に言う、ぶりッ娘ポーズを取る。
「えー、わかりませーん。」
 そこに一人の白髪の青年が通りかかった。
青年は釣り竿を方に担いで、釣り上げた魚を入れたクーラーボックスを片手に持っている。
 青年はぶりっ娘ポーズを取る藍を一瞥して一言、
「なにやってんだ、お前、気持ち悪いぞ…下らんことやってる暇あるならリベジオンの調整でもしとけ、この馬鹿。」
 といって、ため息を付いて通り過ぎていった。
 そうしてキャンプに張ってあるテントの中に青年、黒峰潤也が入った後、藍は空気の抜けた風船のように力なく倒れこんだ。
「じゅ、潤也に、きも、気持ち悪いって、潤也に…潤也に…。」
 そう呟く、口からは白いモヤのようなモノが出かけている。
「し、しっかりするんだよ!!お穣ちゃん、まだ、何も始まっちゃいないんだ、諦めたらそこで、試合終了だよ!!」
 慌ててMs.Kは藍の魂を現世に繋ぎ止める為に叱咤激励をする。
「しかし、恐るべしは坊やだね、まさか、あのポーズで落ちないとは…あたしの時代だったら、あのポーズで振り向かなかった男はいないというのに…。」
 遺憾だと言うようにMs.Kは感想を述べる。
382創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:35:23 ID:+TXziMC/
 
383創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:35:57 ID:9xH0B9DA
 
384古時計屋 ◆klsLRI0upQ :2010/02/14(日) 23:36:12 ID:FnIla1jN
「質問なんだけれど……良い?」
 力無い声で、藍はMs.Kに問う。
「ああ、なんだい?」
「振り向いた後、その男の人達はどうしたの?」
「ああ、そりゃ、当然、くすりと苦笑いをして――――――」
「そんなポーズをわたしにやらせるなぁあぁぁぁあぁぁぁ!!!!」
 藍の容赦ないアッパーがMs.Kに炸裂し、その体を宙に浮かせた。
 Ms.Kは柔を用いてその衝撃を受け流し、空中で宙帰りをして、何事もなかったかのように着地した。
「ちっ、化け物めっ…。」
 無傷でそこにいるMs.Kを見て心底忌々しく藍は呟く。
 そう言われたMs.Kは頭を掻いて、
「お嬢ちゃんに言われると中々にショック受けるんだけどねぇ。」
 と自嘲する。
「まあ、おふざけはこの辺にしておいて、チョコレート作る作業を始めないと日が暮れてしまうよ。」
「でも、潤也は…もう。」
 先ほど潤也に言われた言葉を思い出し、藍は意気消沈した。
 今まで、つらく当られた事はあったが、気持ち悪いとまで言われたのは初めての経験だったのである。
 藍はまるで世界が終ったかのように表情を暗くして落ち込んでいた。
 Ms.Kはそれを見たあとあーあーとめんどくさそうに頭に手を当てた後、小さく深呼吸をした後、藍を嘲笑うようにして言った。
「あらぁ、あんたの坊やに対する愛情はたかだか一度、拒絶されたぐらいで消えちまうような小さな炎だったのかい?そうかい、そうかい、ならやめちまいな、始めから実りようの無い恋なんだよ。」
 そのもの言いは冷たくもあった。
「――ちがう。」
 小さな声で藍は反論したが、それに構わずMs.Kは続ける。
「大体、不釣り合いだよねぇ、たかだか琴峰研究所で生まれたモルモット風情が、人間様と親しくようなんて、程度を弁えないにも程があるねぇ…まったくその程度の覚悟で―――」
「違う!!!!」
 藍は目に涙を浮かべて大声で否定する。
 腹の底から出すような大声をあげたのは生まれてこの方初めてだったかもしれない。
「確かに、わたしは潤也とは不釣り合いだし、そもそも潤也にはこの顔で忌み嫌われているけれど、潤也を思う思いだけは本物なんだもん!!
 この体は作りものかもしれないし、この心までも作りものかもしれないけれど、潤也を初めて見て、好きだと思った気持ちだけはわたしのものなんだもん。
 だから、潤也は好きだという思うこの気持ちだけは絶対に、絶対に変わらない!!」
 そう言う、藍を見てMs.Kはくすりと笑い元気づけるように藍の背中を叩いた。
「なら、いつまでも落ち込んで無いで頑張ってみなさいな、結果はどう転ぶかわからないけれど、とりあえずやってみないと始まりすらしないだろ?」
 そうして二人は手作りチョコレートを作り始めた。
 離れにあるテントの中でその藍の叫び声の一部始終を聞いた潤也はため息をついた後、
「まったく、何、やってんだ、あいつら…。」
 と呆れたように呟いた。





 午後10時、藍の執念とMs.Kのテキトーな指導によって、ついにハート型の手作りチョコレートが完成する。
 チョコレート作りで何故か、辺りの木々を倒木させる等という3度の失敗を経て、時間ギリギリに完成したそれは、見てくれは素晴らしいとは言えないが、少なくとも人前に出せる程度には形になっていた。
385創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:36:39 ID:9xH0B9DA
 
386創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:37:32 ID:9xH0B9DA
 
387古時計屋 ◆klsLRI0upQ :2010/02/14(日) 23:37:52 ID:FnIla1jN
 あとは包装したチョコレートを藍が潤也に受け渡すだけである。
 藍はお気に入りの浴衣を着て、Ms.Kに簡単に化粧をしてもらい、潤也がいるテントの前に立っている。
 そうして、既に1時間ほどの時間がたっている。
 緊張して中々、テントの中への一歩を踏み出せないのだ。
 藍の胸中には今までの失敗が思い起こされている。
 かつて何度も潤也に気に入られようと行動してきたそれは、全て最悪の結末を得るに至った。
 それ故に、また潤也に拒絶される事が怖いのである。
 藍の胸中には今、負の誘惑があった。
 この一歩を踏み出さなければ自分は傷つかずに済むのではないか?というものだ。
 おそらく潤也はこのような事をしても受け入れてはくれないだろう。
 黒峰潤也が琴峰藍に辛く当っているのは人として好きとか嫌いでは無くもっと根本的な問題なのだ。
 だから、潤也は自分の行為を拒絶する。
 これは想像に難くない所か確信に近いものであった。
 だから、一歩を踏み出すのをやめようか…。
 確かに、潤也の事を思ってチョコレート作りに没頭した半日は今までで最も充実した時間だったといえるかもしれない。
 ここで終わらせればそれは単なる自己満足で終わってしまうが、今までそういう経験すらした事が無かったのだ、それはそれで良いじゃないか…。
 そんな事を考えて、テントの前から去ろうとした藍に向けて、
「あー煩わしい、最近の若いもんは皆こうなのかね?さっさと行ってこーーーい。」
 横から見守っていたMs.Kはとび蹴りをし、それを受けた藍は吹っ飛ぶようにテントの中に突っ込んでいった。
 そして、眠りに入ろうとしていた潤也の背中に突撃する。
 潤也は自分にぶつかってきた物体を見て、心底呆れたような口ぶりで、
「本当に何やってんだ、お前らは…新手のギャグでも練習してるのか?やるのは勝手だが、俺に迷惑かからない所でやれよな…。」
 と言いながら、突撃された背中をさすった。
「だ、だだだ、大丈夫!?ご、ごめんね、今のはあの糞ババアが、い、いや、それより本当に大丈夫!?」
 藍は自分のやった事に慌てふためいていた。
 潤也はそんな藍を見て、軽いチョップを藍の頭に当てる。
「落ち着け、お前の頭突きぐらいでどうこうなるぐらいやわな体はしてない。」
 涙目の藍をそう言って潤也はなだめる。
 そうして少し藍が落ち着いた後、潤也は尋ねた。
「それでさっきからずっと入口の前に立ってたみたいだが、一体、何の用だ?それに、夕食も食べずに婆さんと一体何をやってた?」
「そ、それはね…。」
 慌てて、Ms.Kに蹴り飛ばされた際に、落としてしまったチョコレートを探し、見つける。
 不幸中の幸いか、チョコレートは包装がつぶれたりもせず、無傷な状態で床に落ちていた。
 藍はそれを拾い、息を吸い覚悟を決めたように潤也に告げる。
「あのね、今日、バレンタインデーだから、ちょ、チョコレートを作ってみたの…じゅ、潤也…あ、あのよければ貰ってもらえないかな…。」
 返ってくるだろう返答に目をつむる。
 おそらくは潤也は自分を怒るだろう。
 そんな事をしている暇があるならばリベジオンの調整でもしていろと…。
 しかし、返ってきたのはまったくを持って想定外の――
388創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:38:58 ID:9xH0B9DA
 
389古時計屋 ◆klsLRI0upQ :2010/02/14(日) 23:39:20 ID:FnIla1jN
「そうか、じゃあ、そこに置いておいてくれ。」
 そんな、素っ気無い返答だった。
 そうして潤也は藍に背を向け、寝袋に包まる。
 予想外の返答にどうすればいいのかわからない藍は顔を真っ赤にして、
「あ、ああ、ああ、ありがとう潤也!!じゃ、じゃあ、ここにチョコレートは置いてくね、そ、それにわたしももう行くね、リベジオンの調整もやらないといけないかららら、うわぁぁ。」
 ろれつが回らず、意味不明な言葉を並べた後、藍は超高速でテントの中から出て行った。
 その始終を見守っていたMs.Kは藍の姿が見えなくなった後、テントの中に入ってきて意外そうな声で、
「へぇ、てっきり受け取らないで、あの娘を糾弾するんだと、あたしゃ思ってたよ。坊やもあの娘に優しい事が言えたりするんだねぇ。」
 そう告げた。
 それに潤也はなんとも嫌そうな顔をして、
「少し、嫌な事を思い出してな、お前らの話を聞いてて、最初は徹底的に怒ろうかと思ってたが、なんかそんな気が萎えちまったよ。」
「ほぅほぅ、それは一体?」
 疑問を問いかける老婆に向けて、潤也は言う。
「予想は付いてるんだろ?だから、あんたはあいつにあんな事をやらせたわけだ。」
「ふふ、可能性を考慮したぐらいだよ。まあ、いいじゃないかカリカリしてても良い事なんて一つもないだろう?」
「言ってろ。」
 少しの間、興味深そうに潤也を眺めた後、
「ああ、坊や、とりあえずチョコレートはちゃんと食べてあげるんだよ、あれはあの娘が心を込めて作ったものなんだ。決して、捨てたりしてはいけないよ。」
 という言葉を去り間際に残してMs.Kはテントから出て行った。
 潤也以外の誰もがいなくなったテントの中に静寂が戻る。
 月のかすかな光だけがテントの中に微かな色を付け、闇に慣れた目だけがその風景を見る事が出来る。
 潤也は寝袋の中から抜け、藍の作ったチョコレートを手に取る。

 ―お兄ちゃん、今日は何の日か知ってる?―

 思い出されるのは手に持っている何かを両手を後ろに組んで隠して嬉しそうに笑う少女の記憶。
 まだ幸せだった日の記憶、捨てなければならない記憶、塗り替えてしまわないといけない記憶。
「未練なんだろうな…やっぱり…。」
 潤也は包装を丁寧に開けた。
 中には不細工なハート型のチョコレートが入っている。
 チョコレートの存在すら知らなかったあの少女が苦心しながら自分の為に作ったのだろう。
 だが、そんな無垢な少女を自分は無碍に扱う事しか出来ない。
 そうしないと今すぐにでもこの胸にある決意が崩れてしまう気がするから…だから、潤也は彼女に親愛の感情を示す事が出来ない。
「酷い男だな、俺は…いや、当然か…。」
 潤也は不細工なチョコレートの端を齧る。
 その味に、つい潤也は笑ってしまった。
「あの馬鹿、砂糖入れ忘れてやがる…。」
 琴峰藍が黒峰潤也の為に作ったチョコレートは今までの戦いと苦難を思い出させるように苦かった。
390創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:40:02 ID:9xH0B9DA
 
391創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:40:21 ID:vaRr6zfG
 
392創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:40:54 ID:9xH0B9DA
 
393古時計屋 ◆klsLRI0upQ :2010/02/14(日) 23:40:56 ID:FnIla1jN
―了―


って入れ忘れた><

というわけで終了です
えーと、本編に関してはバレンタインネタなんか書こうとやりくりしてたら
なんか色々変なものが出来あがってしまいました…Ms.K・・・一体何者なんだ…
394古時計屋 ◆klsLRI0upQ :2010/02/14(日) 23:43:48 ID:FnIla1jN
あ、あと本編も8割方完成してるんだからね!!
次はこの量の四倍近い投稿になるんだからね!!!

その時はまた支援お願いします
そして支援ありがとうございました
395PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/14(日) 23:48:39 ID:+TXziMC/
 投下乙です! 

 さあ続けていくぞっ!
396ロボスレ学園:血のバレンタイン ◆1m8GVnU0JM :2010/02/14(日) 23:50:00 ID:+TXziMC/
 ――――2月14日、バレンタインデー。
 これもまたクリスマスと同様、大多数の人にとって……何より恋する乙女にとって、とても大事な日だ。
 そして、ここ“ロボスレ学園”にも――――


 ロボスレ学園:血のバレンタイン


 2月13日(土)、バレンタイン前日、3年B組、帰りのホームルームにて。
 授業という戦いに耐えた学生という名の戦士達が、戦いの終わりを謳歌し、明日のバレンタインへ向けて戦力を整えようと闘志を燃やしている、その時だった。
「おいおまえら、席につけ」
 金髪ポニテの、ジャージ姿の女性教諭が教室に入ってきた。担任の玉藻・ヴァルパインだ。
 何人かは注意に従ってちゃんと着席したのだが、一部のやんちゃな生徒達は未だ騒がしいままだ。
「Shut Up!! 口でクソ垂れてないで着席しろ糞餓鬼共! おまえら一応受験票だろうが! 態度不可にされたくなかったらとっとと座れ! 話し掛けられた時以外は口を開くな! Do you maggots understand that!?」
 あー……、ちなみに担当は英語である。
 なんか教室の後ろのほうでどっかの海上都市で重装甲強化服を乗り回してそうな屈強な腐れマラの皆さんが「Ma'am! Yes! Ma'am!」なんて言っていたような気がするが、気のせいだ、多分。
 さて、たまちゃんの某軍曹っぽい叱咤によって静寂を取り戻した教室内は、次の瞬間再び騒然となった。
「明日はバレンタインだ、せいぜい満喫するといい。だが、翌日の月曜に不要物を持ってくる事は断固として許さん」
 教室中からブーイングの嵐が巻き起こ
「Shut Up!! 帰りたくないのか、腐れマラ共!」
 ったのは一瞬だった。
 ※当然女の子もいます。あと、なんか教室の後ろで「Ma'am! No! Ma'am!」と屈強な(以下略)
 そんなこんなで、学校にチョコを持ってくる事は禁止となった。
 だが、バレンタインは休日だ、カップルにとっては特に問題はない。だが――――

 喪盟のメンバーは、違うのだ。


 ♪  ♪  ♪

 
397創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:50:36 ID:oBxt5zCr
 
398創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:50:48 ID:FnIla1jN

399ロボスレ学園:血のバレンタイン ◆1m8GVnU0JM :2010/02/14(日) 23:51:00 ID:+TXziMC/
 放課後、3年B組にて。
「――――なぁ、どうすんだよ」
 喪盟がリーダー、マスター草川こと草川 大輔が呟いた。
「どうするって……なぁ?」
「いや、俺に振るなよ」
 喪盟のメンバー、ライことライディース・グリセンティとタカ坊こと鈴木隆昭、バカこと松尾亮也が顔を見合わせる。
「学校にチョコを持ってきちゃいけないだなんて、有り得ないだろう!? もうこれファッキンティーチャー共の嫌がらせでしかねぇよ!」
「はいちょっと待ってマスター、たまちゃん混じってる、たまちゃん混じってるから」
「ああ、落ち着け草川」
「そうだぞ、まずは落ち着けって」
 怒り狂うリーダーを落ち着けようと、なだめすかす喪盟のメンバー達。だが――――
「これが落ち着いていられるものかよオラァァァァァァァ!!」
 マスターくさかわ は すでに さくらん している!
「お前らはいいよな! ひとつ屋根の下で女の子と過ごせてよぉ! あぁ!? 義理チョコとか貰えんだろう畜生このやろう! タカ坊は」
「お前までタカ坊言うか」
「メルフィーちゃんにマチコさんに姉ちゃん、何より会長! 勇者ライディーンは」
「僕はゴットバードチェンジしねぇよ」
「遥先輩にヴァイス先輩、珍じゅ……リタ先輩、まどかちゃん、彼方ちゃん、たまちゃん先生に! チョコを貰える可能性が! 高いんだからな!」
 他にも心当たりがあったりしたが、一応二人は黙っておくことにした。火に油を注ぐのはよくない。
「なあ俺は?」
「ばっ、馬鹿。あくまで可能性だろ? 確実じゃないって」
「そうそう、ライの言う通りだ……つかライ羨ましいな、なんでお前ばっか……」
「いやなんでそうなるの!? というかアレだからね!? 約一名チョコという名のBC兵器作るからね!?」
「なあ俺は?」
「うるせぇ、戦いは数だよアニキ!」
 ――――もう、何が何やら。仲間割れを起こして崩壊寸前であった。

「ちくしょうお前らもう喪盟から出ていけ――――!」

「なあ俺はぁぁぁぁ――――!?」


 ♪  ♪  ♪

 
400創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:51:31 ID:oBxt5zCr
 
401ロボスレ学園:血のバレンタイン ◆1m8GVnU0JM :2010/02/14(日) 23:51:58 ID:+TXziMC/
 一方、女の子組は。

――――昇降口にて。

「ねぇねぇシロちゃん」
「はいはいなんでしょう遥さん」
 なんだか凄く嬉しそうな顔で近付いてきた遥を、いつも通りの冷めた目で見るヴァイス・ヘーシェン。
 どちらも小学生と見紛うような外見だが、これでも一応受験生である。もう受験終わったけど。
「帰りにみんなでチョコの材料、買いに行こうよ」
「Why?」
「ほら、明日バレンタインだし」
「ギャレンタインですか」
「バ レ ン タ イ ン だ し」
 続いてポニーテールが眩しい少女、メリッサ・ファルシオンがヘーシェンに近寄った。
「ああ、そういえば明日は聖ヴァレンティヌスが処刑された日でしたね」
「いや、まあ確かにそうだけど、日本人的には違うじゃない」
「ああ、ユニウスセブンに、青き清浄なる世界のためにと核ミサイルがブチ込まれた日ですね!
 いつの間にかそこにいた珍獣ことリタ・ベレッタ。
「正直あの世界の人間はおかしいと思います」
「いや何言ってんのあんた達。てかあんた達がそれを言うか」
 こめかみに手を当てながら、ジュリア。
「でも、学校にチョコ持ってきちゃ駄目なのよね。私は雪人にあげるだけだからいいけど……」
 苦笑しながら、由希音。ちなみに雪人とは彼女の弟の事である。そう、彼女はブラコンなのだ。
「あれ? 全裸教師にはあげないの?」
 黒髪ロングの宮部 都が首を傾げた。
 ちなみに全裸教師とは、ファルバウト・バギンズという外国人教諭の事だ。あだ名の通り露出癖がある変態である。が、生徒からの人気は高い。最近ユトの兄とつるんでいるらしいが、それはまた別のお話。
「どっちみち学校にチョコは持ってけないし……あ、そうだ!」
 由希音がポンと手を打った。
「どうしたの? 紫藤さん」
「没収されたチョコって、どうなると思う?」
「もったいないから、先生達が食べるんじゃないか?」
「そう、つまり、そのチョコにちょこっと細工をね」
 ああ、チョコだけに、と納得してから、場にいた全員の視線がリタに集中する。
「ねぇ、リタちゃん?」
「はい、なんでしょう!」
 ちなみにリタは壊滅的に料理が下手だったりする。
「人数分だけチョコを作ってきて欲しいんだ」
 するとリタはしばし黙考し、
「食堂で今度奢ってあげるから」
「いいでしょう! その依頼、引き受けます!」
 物に釣られてすぐに落ちた。
 三日後、ロボスレ学園が休校になったのは言うまでもない。
402創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:52:44 ID:oBxt5zCr
 
403ロボスレ学園:血のバレンタイン ◆1m8GVnU0JM :2010/02/14(日) 23:52:59 ID:+TXziMC/
 

〜おまけ〜
 雪が、降っていた。自分の長い髪をつまんで、それが雪と同じ白だという事をなんとなく確認する。
 緊張は、していないと言えば嘘になるだろう。まあ、ほんの少し、ほんの少しだけなんだけど。
 景色も白い、吐く息も白い。
 ――――ああ、今日は寒いなぁ。なんて事をぼんやりと考える。
 今頃やおよろず荘ではリタがBC兵器を大量生産中だろう。おそらく明後日は休校だ。
 だがそんな事は今は関係ない、迫るその時に集中しようではないか。
 霜を踏む時の、ざくりという足音が近付いてくる。
 きた――――!
 嬉しくてほっぺが緩みそうになるのをぐっと堪える。キャラが崩れるのは、よくない。
「よう、ヘーシェン。どうしたんだ? 呼び出したりなんかして」
 やってきたのは、赤い髪の青年だ。
「せっかくのバレンタインなので、私も浮かれてみようかと思いまして」
 頑張ってラッピングしたチョコを渡す。大丈夫、いつもの顔、いつもの顔。
「おお、珍しいな。サンキュー、ヘーシェン」
「ホワイトデー、期待してますよ」
 照れ隠しに、手を握って急接近。
「おう、任せろ。男の料理ってやつを見せてやんよ! ルガーがな!」
 青年の傍らで、白い恋人がクスリと笑った。
「他力本願なんですね、最低です」
404創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:54:08 ID:oBxt5zCr
 
405創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 23:55:58 ID:vaRr6zfG
 
406PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/14(日) 23:56:47 ID:+TXziMC/
 投下完了です! ごめんねぇ! 短くってさぁ!
 実はヘーシェンって、恋人って意味もあるんですって!
 ……すみません、本編でやろうと思ってたんですけど、待ち切れなくなってついやってしまいました。リヒトとヘーシェン、実はラブラブです、雪も溶けるくらい。
 リヒトが彼女の事をシロと言わずにヘーシェンと呼ぶのは、そのせいだったりします。マイハニー的な。


 では次の方どうぞ!
407創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:01:03 ID:8sVhvRf1
ふぅ、支援し過ぎてさるさん食らったお……(´・ω・` )
投下乙!さあ、次の相手はどいつだ!
408蜥蜴 ◆Uu8AeR.Xso :2010/02/15(月) 00:01:07 ID:fSSc1yBV
よしきた!

その前に(注)
主役の出番はほぼありません、鰐淵爺様とこの間登場した婆のみの登場となります
409創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:02:06 ID:9xH0B9DA
よし、支援準備よろし!
410創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:02:20 ID:oBGIm1r5
 
411創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:02:52 ID:8sVhvRf1
 
412創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:03:06 ID:oBGIm1r5
 
413創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:04:04 ID:8sVhvRf1
 
414創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:04:14 ID:oBGIm1r5
 
415蜥蜴 ◆Uu8AeR.Xso :2010/02/15(月) 00:05:01 ID:RdyqFrwG
番外 殻は老いるも想いは老いず


「ようやっと終わった…やれやれ…ようやく休めるわい。」
一仕事終え、座椅子の上で伸びをする鰐淵老人。
筆を置き、墨に濡れた指先を不要となった紙で拭き上げ、遠くに置いてあるゴミ箱に投げ捨てる。
ついでに卓上に置いてある小さなカレンダーの日付を破り、クシャクシャに丸めてその辺に放り投げた。
これが老人が一日最後に行っている日課である。
使用人には都度都度、掃除するのが大変だから辞めてくれと口角から唾を飛ばされ喧しく叱られるのだが、もはや習性に近いものになっているので辞められない。

破かれたカレンダーが新しく示した日付を見て、老人は小さく呟く。
「2月14日…バレンタインデー…か。」
そして若い頃、友人達と下らない事を共に愚痴り合っていた事が脳裏を過ぎった。
偽善と売国と腐敗に満ちたこの国を作り直さんと志共にする同志達と無我夢中で学び合い、競い合っていたあの青春の日々
恋などする暇も無かった忙しい日々を送る中、毎年その日になると仲間と共に町中をイチャイチャしながら堂々と歩き回っていたアベック達を呪い、呑んで騒いで泣いた物だった。

「今思えば…あんな下らん話をダシに巫山戯てたあの頃が一番幸せだったのかもしれんな。」
そう呟き、杖を突きながら窓際に寄って星空を眺めようと天を仰ぐ。
昼頃までは雨雲が天を覆い空を遮っていたのだが、ツガイの片割れが暇つぶしに雲を凍らせ地面に叩き落としていた為
現在空には雲一つさえ残っていない。

全てを呑み込む暗黒の空を、小さな星々が永遠に弾け続ける花火のように瞬く。
一服しようと懐から煙草を取り出して咥え、金属製の古いライターを取り出し火を点けようとするが火花が散るばかりでどうも上手くいかない。
「…油が切れたか………?仕方がない…」
416創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:05:49 ID:8sVhvRf1
 
417創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:06:00 ID:oBGIm1r5
 
418創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:06:47 ID:8sVhvRf1
 
419創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:06:54 ID:oBGIm1r5
 
420蜥蜴 ◆Uu8AeR.Xso :2010/02/15(月) 00:07:49 ID:RdyqFrwG
懐にライターを仕舞い込み、棚から非常用に取ってあるマッチを探すが見つけられない。
「ええいクソ、肝心な時に…!」
イライラしながら収納棚を片っ端から開きモゾモゾしていると、突然背後からギシッと床を踏みしめる音が聞こえた。
「…誰だ!?」
振り向きざまに懐からカスタム銃を取り出し、音の聞こえた方へ銃口を向ける。

すると闇の中からスッと何かを握りしめた手が音もなく伸びて来た。
一瞬手榴弾か何かだと思い、引き金を引き絞ろうとしたが翌々確認すると全く違う形状の物であり、その指を止めた。
「そう怒鳴るなって、火ィ…いるかい?」
その手に握られていた自分の物と同じような形をしたライターから火花が散り、ボウッと小さな火が点る。
生み出された小さな明かりに照らされ、一つの人影浮かび上がる。

「自分が昔抱いた女の面さえ忘れる程に惚けたのかい?霞ヶ関の大鰐の名が泣いてるよ。」
そこには背筋がシャンとしており、長い髪を簪で止めた一人の和装の老婆の姿があった。
また老婆とは書いたが、若いときは相当な美人でありその名残を未だに残していることを彼女の名誉の為に付け加えておく。

「な!?お前…一体何でココに…!??」
老人は仰天した、当然である。
彼女は現在ある地方に存在する組織のトップとして君臨しており、こんな場所にいる筈が無いのである。
それが今、ここの小汚い屋敷の中にいるという現実に老人はひどく困惑した。

「其処まで驚く事はないじゃないかい、今日は恋人達の日だろーが」
「お前は一体何十年前の話をしとるのだ!!」
その調子を崩さず何気なしに言葉を発する老婆に思わずムキになって突っ込みを入れる。

「そこまで必死にならなくてもいいじゃないか、うん?もしかして久しぶりに逢えて嬉しくて照れてんのかい?」
老婆は意地悪げにニヤリと笑い、老人の胸を肘で突っつく。
「…ク…喧しい!!」
老婆のペースに乗せられている事を癪に感じ、老人はカリカリ怒りながらソッポを向いた。
421創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:08:07 ID:8sVhvRf1
 
422創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:08:23 ID:ABAlhrqy
 
423創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:08:42 ID:oBGIm1r5
 
424創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:08:56 ID:FIBCwbH6
 
425創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:09:38 ID:8sVhvRf1
 
426蜥蜴 ◆Uu8AeR.Xso :2010/02/15(月) 00:09:54 ID:RdyqFrwG
「あははは!嬉しいねぇ、どうだい?序でに久しぶりに抱いてくれやしないのかい?」
老婆はソッポを向いた老人を冷やかし、カマを掛ける様にニヤニヤ笑いながら問う。
「お前の様な筋肉ババァ相手では立つ物も立たぬわ…最低でもあと60年若ければ抱いてやったものを……。」
ブツブツ文句を言いながらも、部屋の隅に置いてあった来客用の座布団を引きずり出し座卓の自分の席のすぐ横に置く。
そして何時も自分が座っている定位置にドカリと座り込んだ。

「ふん、相変わらず失礼な奴だね。」
老婆も辛辣にそう言いながらも、先ほど置かれた座布団の側にそっと寄り、その上に音も無く座る。
しばらくの間、沈黙が二人を包む。
外から聞こえる悲しげな鈴虫の声と遠くから響くツガイの吠え声が、沈黙に包まれた部屋の中に無遠慮に侵入してくる。

「……………何時この町に着いた、言ってくれれば迎えの者を送っていたのだがな。」
老人は話を切り出しつつ、懐から煙草を取り出し再び咥えた。
老婆は黙って手を伸ばし、その煙草に自分の持っていたライターで点火する。

「ついさっきだ、部下から無理矢理車≠借りてな…それにお前の歓迎は妙に仰々しくてむず痒くなってくるんだよ」
老婆は面倒くさそうに十字の傷の付いた頬を掻きながら老人の問いに答えた。老人はフンッと一言余計だとばかりに鼻を鳴らす。

「…で、今日は一体何のようだ?首領直々のお出ましとは……切羽詰まった問題でもあったのか?」
煙草を灰皿の上に火が消えぬよう慎重に置き、そして漸く本題を切り出した。
さっきは恋人の日だと茶化す様に言っていたが、それが目的ではあるまいと老人は頭から疑っていたからだった。
427創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:10:52 ID:UBHd4WIl

428創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:10:55 ID:8sVhvRf1
 
429創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:11:14 ID:oBGIm1r5
 
430創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:12:03 ID:8sVhvRf1
 
431創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:12:18 ID:oBGIm1r5
 
432創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:13:21 ID:8sVhvRf1
 
433創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:14:09 ID:oBGIm1r5
 
434蜥蜴 ◆Uu8AeR.Xso :2010/02/15(月) 00:15:09 ID:RdyqFrwG
「いいや…今日は首領≠ニしてではない、ただの一人の女≠ニしてココに来させて貰った。」
老婆は先ほどまでの態度とは裏腹に至極真面目な態度で答えた。

「………何?今何と?」
老人は自分の耳を全力で疑い、真顔で老婆の顔を見る。
「そんな顔で見るな!ほれ黙って受け取れ!」
その言葉が終わらぬ内に全力で顔面に何かを叩き付けられた。

「ぷぎおぁあああ…は…鼻が…鼻が……。」
顔面に何かをぶつけられ、悶えつつも必死に目を開き、ぶつけられた物を確認する。
包装を破き、中身を見ると其処には幾つもの菓子が並ぶ。即座に箱を裏返し、商品名が書かれた覧を見て老人は驚いた。

「ウィスキーボンボンだと?こんな高価な物…一体何処から……。」
老人は首を即座に老婆の方へと向け、問いかける。
「数少ない日本の在庫は金持ち共に全て買われてしまったと聞いてな、一週間ほど米加船団の食料部にしつこくねだって漸く手に入れたのさ。」
老婆は少し顔を赤らめながらも、胸を張るように得意げな表情で答えた。

「しかし…相当値段も張っただろう?」
「其れを買うためだけに一ヶ月節約して頑張ったんじゃないか、もっと喜んでくれたっていいだろ?」
老婆は自分が期待していたリアクションを取ってくれなかった事を残念に思ったのか、少し不機嫌な顔をしている。

「いや…嬉しいのさ、心の底からな…有り難う…感謝する。」
老人はさっきまでの自分の思考を恥じ、心の底から彼女に感謝しつつニコリと笑った。

「そ…それじゃ私はこれで!長く留守にしちゃ他のモンに迷惑だからね!」
老婆はその笑みを見て急に照れくさくなったのかそそくさと立ち上がり、扉の方へと歩いて行く。

「まぁ待て、この間良い酒が手に入ったんだが…お前も一杯呑んでいかんか?貰った分の礼もしなくてはいかんと思うしの。」
老人はそう言うと懐に隠した銃をテーブルの下に置いて立ち上がり、ガラスケースから一升瓶と二人分のグラスを取り出して、一方のグラスを彼女の方へと差し出した。

「ま…まぁ誘われたんじゃあ断るわけにゃ行かないね、遠慮無く頂くよ!」
老婆は初々しい乙女のようにその顔を綻ばせ、懐に忍ばせておいた護身用高振動ナイフを銃の隣に置き、差し出されたその杯を握った。
そして老婆は老人から一杯、お返しとばかりに並々と酒を注がれる。
窓から入る銀の月の光が注がれた酒の水面に美麗に映った。
435創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:15:10 ID:8sVhvRf1
 
436創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:15:18 ID:ABAlhrqy
 
437創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:15:26 ID:oBGIm1r5
 
438創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:16:02 ID:8sVhvRf1
 
439創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:16:29 ID:oBGIm1r5
 
440蜥蜴 ◆Uu8AeR.Xso :2010/02/15(月) 00:17:03 ID:RdyqFrwG
お・ま・け
{カルマ…」

『はい?』

{これは…何?」(やけに脂ぎった色をした茶色い謎の物体をつまみ上げる。)

『私が初めて作った、愛情たっぷりのチョコレートです!』(ニコニコ)

{いや…これは…どう見ても…産業廃棄……ギャアアアア!!」(カルマの背中から生えた化け物に殴られる。)

『大丈夫です!見た目は最悪かもしれないけど、結構美味しいんですから!私も味見から信用してください!』(胸を張る)

{お前の味覚は信用!デキナっ!いって!いっつも!言ってる!だろおおおあああぁぁぁぁ……」(言葉の区切れ区切れの度に殴られる。)

『首領からお裾分けして貰った貴重なチョコです!お残ししたら許しませんからね!』(ニコニコ)

{いやあああああああああ!もうダメ!チョコ入らないのおおおおおおおおおお」(背中から(ryから無理矢理口の中にチョコ?を詰め込まれる。)

終わり
441創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:17:05 ID:8sVhvRf1
 
442創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:17:29 ID:oBGIm1r5
 
443創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:17:58 ID:8sVhvRf1
 
444蜥蜴 ◆Uu8AeR.Xso :2010/02/15(月) 00:18:34 ID:RdyqFrwG
投下終わりです、日付変わっちゃいましたが誰も気にしませんよね!
支援有り難う御座いました!!
445創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:18:51 ID:oBGIm1r5
 
446創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:19:55 ID:8sVhvRf1
>>444
投下乙!
なんだこの質と量はwwwwwwさて、ゆっくり読ませて貰うぜメーン
447創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:21:14 ID:oBGIm1r5
>>444
 投下乙です!
 三日でこれですか……w 何このラッシュw
 では、ゆっくり読ませていただきますね!
448創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:25:09 ID:Ok2q5fey
支援出来なかった・・・本当にすみません
ゆっくりと読ませていただきます

にしても異常なペースですよw昨日今日で100レス以上って
449創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:28:10 ID:ABAlhrqy
>>393
>>406
>>444
皆様投下乙です!じっくり読ませて頂きます!
しかし何だこのトランザムw
450創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 00:29:54 ID:8sVhvRf1
容量が250超えて、総レス数も450超えか……これは20号機近いなw
451DaZの人 ◆qwqSiWgzPU :2010/02/15(月) 01:13:10 ID:k2NSUy6j
ぐは、結局一時間も過ぎてしまった……。
突貫作業にて仕上げた物ですが、バレンタイン絵をば。
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/284/varentai.JPG

感想は休憩後にでも。
452創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 01:20:44 ID:8sVhvRf1
さて、皆纏めて投下乙!

>>337
何この冷めた会話w
だがそこがいい。あとユノーさんのせいで師匠が暴走する、俺の占いは当たる

>>346
祐一、苦労してきたんだな……
あと奈央さん自覚無いのかよwなんて厄介な……ハッ、奈央さんの料理をバイラムのパイロットに食べさせれば勝つる!
方法はなんやかんやで

>>347
ユキ姉ぇなんか病んでる、病んでるよ!
しかしまたPBM氏が暴走しそうな臭いがプンプンするぜぇー!
453創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 01:44:39 ID:8sVhvRf1
>>393
藍たん可愛いよ藍たん。健気でいい子だなぁ、妹に欲しいなぁ
そしてババァ何者だ一体w番外編なのに伏線が張られてて感心するなぁ
って本編これの4倍かよ!いくつかに分割したほうがいいんでない?

>>406
ロボスレ学園ktkrwwwある意味究極の内輪ネタだよね、これw
初っ端からたまちゃんが強烈過ぎるっつか師匠、大海上都市群『兵庫』重歩兵中隊の皆さん好きだなw
あとバカが可哀想だと思います!
女の子は策士だなぁ。あ、ニコラスと露出狂の組み合わせは色んな意味でマズいというか警察に通報しようよ早く
ロリコンがシロの事をヘーシェンと呼ぶのにはそんな理由があったのか……意外だったわ

>>444
打って変わって渋いなオイ。てかアイさん何してんのw
ジジババどっちもかっこいいなぁ、雰囲気がいいよn……ってカルマアアアアアアアアアアア!お前もBC兵器生産工場かあああああああああ!!
454創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 01:48:03 ID:8sVhvRf1
>>451
おお、投下乙!誰かわからんけどかわいいのう

あ、そうそう。バレンタイン終わったよね、もう。というわけで
さあ、お前のチョコを数えろ!
455創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 01:48:17 ID:MZXcbb3C
全長一万9856mの惑星上でテラフォーミングを行う巨大二足浮揚作業ロボってどうかな?
456創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 01:52:47 ID:8sVhvRf1
アリなんじゃね?
さあ、早く本編を書いて投下するんだ!
457創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 02:48:18 ID:ykX5Y1We
チキショー!マチコさんあたりに思わせぶりに渡してもらって「アレ、ひょっとして本命か」→「なんだろう、チョコだけど凄い騙された気分だ…」ってのをやりたかったのに!

まぁ折角描いたしこれはこれで他の何かに使えそうな気もするのであげておきます(´・ω・`)
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/285/omake.jpg

458呪われしPCを持つ男>>882です ◆MVh6W.SAZtbu :2010/02/15(月) 03:00:26 ID:k5gz5ewM
皆様バレンタインネタ真に乙でござるよ! どれも素晴らしい出来で、しかも笑えたでござるよ!
でもこんなのを書けた/描けたってことは基本昨日今日と暇だったであろう、ってところが涙をさs

>>340
>あの二人をどうやってメルちゃんに出そうか
オルさんからTロG氏に話があるそうです↓
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/286/the+wish+of+Olusan.jpg
……しかし、連中が出るとすると、
メルちゃんの中でデザインが出来てるのはそいつら二人だけ、という恐ろしい事態になるわけだが……
459呪われしPCを持つ男>>882 ◆MVh6W.SAZtbu :2010/02/15(月) 03:08:43 ID:k5gz5ewM
>>457
いいなあコレw 実在したら俺むっちゃ買いそうだw
460創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 09:34:42 ID:8sVhvRf1
一晩寝たらまた投下が増えているだと……!?このスレ、すんごぉい!

>>457
ロリ師匠の暴走に使えるね!あ、俺も1カートンお願いします
てか白ウ詐欺のカラーリングがエルガイムっぽくなってるのは何故w

>>458
何をする気だ、何をする気だオルトロオオオオオオオック!!
ちびトラウはいつもご苦労様ですマジで

しかし多種多様なバレンタインが読めて面白いなぁw
461創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 10:09:54 ID:oBGIm1r5
 みなさん投下乙でsイィィヤッホォォォォォゥ!!

>>337
 なかなか生々しい会話ですねイィィヤッホォォォォォゥ!!
 そうか、ツクヨミ先生は料理駄目なのか……。良かったね、結婚してくれる人がいて
 そしてユノーさんの焦らしプレイイィィヤッホォォォォォゥ!!
 なんか目がターミネーターみtイィィヤッホォォォォォゥ!!

>>346
 祐一、まあこれで涙拭けよ。
つ ハンカチ
 それにしても、重慶のPM部隊が奈央さんのせいで壊滅しなくて良かった、本当に良かった。

>>347
 何故お下げじゃないんだ! 何故お下げじゃないんだ! 何故お下げじゃないんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 
 というか、何故ちょっと病んでる感じなんだぁぁぁぁぁぁぁ!!
 イィィヤッホォォォォォゥ!!
462創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 10:26:11 ID:oBGIm1r5
 続けて投下乙です!

>>393
 藍たん健気ですねぇ。あぁ、ウチの妹もこうだったらなぁ。
 しかしMrs.Kって一体何者なんでしょう。カリウム?
 何はともあれ、潤也くん良かったね! 見てるこっちも心が暖まりました。こういうやり取りが、いつか本編でも出来るようになったらいいなぁ。

>>444
 うひゃあ、首領かっこいい! 姐御って感じですね、惚れてしまいますw
 他の作品から打って変わって、落ち着いた雰囲気がまたいいですね。おまけで全部吹っ飛びましたけどwww カルマたんチョコに何入れたんですかwww

>>451
 うわっはぁ! 紫蘇だぁ!
 なんかDaZの紫蘇は乙女ですよね、紫蘇って言うのが失礼な気すらしてきますw
 え? 原作版? 自信満々でBC兵器を差し出してきますが何か。
463創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 10:32:24 ID:oBGIm1r5
 さらに投下乙でsイィィヤッホォォォォォゥ!!

>>457
 イィィヤッホォォォォォゥ!! イィィヤッホォォォォォゥ!! イィィヤッホォォォォォゥ!!
 パッケージが遥さんとか、これじゃ破れませnイィィヤッホォォォォォゥ!!
 あ、私も2カートンお願いしmイィィヤッホォォォォォゥ!!

>>458
 ちびトラウwww ちびトラウも健気だなぁw
 しかし何故オルトロックをコンクリートから解放したし。
464創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 10:39:23 ID:8sVhvRf1
合わせて11イィィヤッホォォォォォゥ!!頂きましたー
465DaZの人 ◆qwqSiWgzPU :2010/02/15(月) 12:21:33 ID:k2NSUy6j
>>451 うああああああああ、携帯で見ると発色ひっどいなぁ……。もといバランスも。解像度の差とはいえ軽くヘコむぜ……。
元々クオリティが低いからあんま関係ないけどね! ちなみにキャラは紫蘇のつもりですw

>>462 甘いな、表情が乙女なだけでチョコの中身はry

>>346
なんという血のバレンタインw だが、もらえるだけいいじゃないかっ!
入院してまでもらいたいとは思わないけどね!w
そしてバーチェイが不憫すぎる……w

>>393
藍健気だなぁ……本当健気だわぁ。恋する乙女っていいよね!
潤也も最終的に受け取ってくれて良かった良かった……。 そしてこの婆さんはマジで何者なんだw
そして本編はこの4倍だとっ!?wktkせざるを得ない!

>>406
まさかのロボスレ学園wたまちゃん怖ぇぇぇぇw
喪盟で松尾の扱いだけヒドくて吹いたw 一人だけバカ扱いw
さりげなく紫蘇が出てたことに歓喜。んでシロ可愛いなぁ。甘い、甘いぜ……!2828が止まらない!

>>444
他のとは違って年輩同士のバレンタインってのも新鮮だなぁ。
雰囲気がやっぱり大人なんだよねぇ。いい話だわ……w
そしてオチがwwwwオチがwwwカルマがwwwwwww
466創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 13:34:51 ID:8sVhvRf1
待て、よく見るんだ!ロボスレ学園に紫蘇は出ていない!
467創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 14:18:04 ID:k2NSUy6j
マジだ!なんという一文字間違い!恥ずかしくて顔がアフターバーナーと化してるぜ!


        ;. ::◎.:,:
          ヽ|〃
  ____ .l ̄l___
  \     (__)    \
  ||\            \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
  ||  ||              ||
     .||              ||
468創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 14:18:13 ID:8sVhvRf1
G-ROOMSにテラオカノフktkr!
ttp://www.yomban.jp/works/gundam/gundam05_01_.html
469創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 14:21:35 ID:8sVhvRf1
誤爆って言わなきゃ誤爆にならないよね、これは……うん、大丈夫だよね
470創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 14:34:21 ID:JmHxO9yb
誤爆のようで誤爆ではない……
こやつ、出来る……!
471創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 14:36:51 ID:oBGIm1r5
 テラオカノフがティエレンを描いていない……だと……!?

 あ、感想への返事はある程度溜まったら纏めて返しますねー。
472創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 14:56:36 ID:JmHxO9yb
遅くなりましたが感想をば

>>393
一途な藍さんが可愛すぎる……。こんな娘がいればいいのに
それにしてもMs.Kww印象をほとんどこの人に持ってかれたwww
潤也が受け取ってくれて何よりです……。砂糖入れ忘れはきついよね!
本編が四倍と聞いて驚きです。すごっ……。

>>406
ロボスレ学園ktkr! たまちゃん先生良いなぁ……。
喪盟ww一人だけ完璧に無視されてるwww
そしてここでもブラコンの本領発揮か由希音! 
双子に迫られる弟の姿に血のバレンタイン勃発が目に見える……。
ていうか露出卿とニコラスwww
シロはデレデレじゃないですか!ww

>>440
うおおおうっ、歳の行った二人故のこの雰囲気がたまらないっすね
静かで落ち着いててアダルティって奴ですかね。アダルト越えてシニア(ry
しかしおまけwwカルマたん君って娘はwww

>>451
かわえええ! まだまだ十分バレンタインですよきっと!
こんな娘がいればいいのに……(二度目

>>457
全種類そろえないわけにはいかない件について
473創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:09:55 ID:8sVhvRf1
果たしてシロはツンデレなのかクーデレなのか
474創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:13:08 ID:JmHxO9yb
そしてここからは感想返信へと
みなさん感想ありがとうございます。

>>332
オドレイさんはファルバウトとはまた別ベクトルの変態さんですww
将軍は……、まあ立派なものをお持ちですので。
雪人はこの話の中で一番幸せなヤローです。姉との立場の差が激しいですねww

>>335
フランツァ王国変態トリオとは何を隠そう彼らのことですねww
オドレイさんは由希音しか目に入ってませんww恋は盲目とはこのことか
ユキ姉ぇはユキ姉ぇで、ブラコン+ヤンデレという何とも言えない人に……。

>>336
ヒロインはオドレイなのではないかと思い始めてきた今日この頃
というか主人公は由希音なのではないかと思い始めてきた今日この頃
そもそもAパートを敵陣営に取られてしまった雪人達は一体……
露出卿は自業自得ですねww
475創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:14:16 ID:JmHxO9yb
連投失礼します

>>339
これぞフランツァの誇る変態トリオです!

ファル「アクセラレーション! ふはははははh(ry」

>>341
バギンズ邸は危険が一杯ですww主に貞操的な意味で
本編ではあまり暴走できないユキ姉ぇ(案外してる)が暴走できるのは番外編だけですからねww
マーチスさんのチョコレートはホワイトでした。いえ、他意はありませんよ。

ファル「……なんか匂わないか」オドレイ「気のせいでしょう」

>>353
雪人を察知する能力と、雪人が絡んだ時の行動力が尋常ではない、それがブラコンの由希音ですww
ファルバウトはもう自業自得しか……ww
ユキ姉ぇのイラストは雑すぎて申し訳ない……。なんか気がついたらクマをつけていたでござるの巻

>>452
ユキ姉ぇはブラコンが加速しすぎるとこうなるみたいですww

>>461
描いたり消したりしている内にお下げじゃなくなっていたんだぁぁぁぁぁぁぁ!
病んでるのはやはりブラコンが加速しすぎた結果ですイィィヤッホォォォォォゥ!!
476創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:17:47 ID:8sVhvRf1
つまり久々の女性主人公なんですねわかります!
DSU以来かな?
477創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:20:43 ID:JmHxO9yb
第三話まで顔を見せない主人公
そして作品のタイトルの機体は敵陣営所有

なんだこれww
当初の予定だと雪人が普通に主人公していたはずなのにww
478創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:23:05 ID:8sVhvRf1
が、頑張って2人とも主人公で進めようぜ!
479創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:24:01 ID:8sVhvRf1
あ、忘れてた。1イィィヤッホォォォォォゥ!!頂きましたー
480創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:25:35 ID:JmHxO9yb
>が、頑張って2人とも主人公で進めようぜ!

いつの間にか由希音も主人公にww
まあ予定だと雪人君が輝くのは第二章からなので……、
今はまだ雌伏の時なんだ雪人! 多分……ww
481創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:27:19 ID:8sVhvRf1
てか冷静に考えると鬱だよね、敵味方に別れた姉弟ってw
482創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:29:25 ID:JmHxO9yb
まったくですねww
まだお互い気付いてないのが救いですが、
由希音が騎士団員になってしまった以上確実に出会うことになりますねー。
483創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:32:44 ID:8sVhvRf1
そしてあのスペック差である
ザイフリの性能にキルベルでどう対抗するのかは気になるけど、出会ってほしくはないなぁ

もういっそのことPBM氏みたく戦闘にもギャグを(ry
484創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:39:36 ID:oBGIm1r5
 呼んだ? ねぇ私の事呼んだ?
 鬱というか、無駄にドロドロした展開だけは見たくないですねw
485創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:41:20 ID:JmHxO9yb
まあ今はまだ、雪人君はザイフリを使うと言うよりその力に振り回される主人公なのでww
いわば「そのMSの性能で勝ったのを忘れるな!」と言われてしまうような人ですね
その点将軍には勝機がありますよね。エース専用機だし。まあ、姉はカラーリングの違いだけですがww

それにしてもこの姉弟、揃って操縦センスが異常すぎる……ww
486創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:42:56 ID:8sVhvRf1
いたのか師匠w
泥沼になって収拾つかなくなる事って少なくないしねぇ
487創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:45:42 ID:oBGIm1r5
 露出狂強いですしねw

>>486
 つい先程帰宅いたしました……ああ、1周年近いよどうしよう。
488創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:47:07 ID:JmHxO9yb
作者自身が収拾つけられないような展開だけは避けたいと思います。
マナの口づけあたりで既にその兆候が見えるとかそんなことは(ry
489創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:47:58 ID:8sVhvRf1
きっとどっちもNTなんだよ!
雪人にホワイトベースのクルーみたいな仲間やラルみたいな敵が現れたら、きっと最強クラスのパイロットになるに違いないw
490創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:52:17 ID:8sVhvRf1
確かに恋愛の収拾はつけにくいなw
491創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:53:05 ID:JmHxO9yb
ニュータイプww

しかし第一話で普通の男子高校生とか語った割に嘘っぱちでしたね
シスコンは普通じゃないし、そもそも朝起き抜けに姉を抱きしめるって何なんだ雪人!
改めて自分の至らなさを感じますね……畜生ww

>>487
お帰りなさいませー
あと二日で一周年ですねww
492創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:53:21 ID:k2NSUy6j
>>489
由希音がジオングに搭乗したところで想像を止めた
493創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:56:07 ID:8sVhvRf1
>>491
逆に考えるんだ、ザイフリ世界はそれが普通なんだって考えるんだ

>>492
怖 い よ !
494創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:56:29 ID:JmHxO9yb
>>492
その役回りだとエルメスに乗るのはファルバウト……?
ここら辺で想像をやめておきます
495創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:57:38 ID:oBGIm1r5
 ところで、露出狂の声が速水 奨氏で脳内再生されるんですが……なんでだろうw
496創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:58:06 ID:JmHxO9yb
>>493
なんてうらやま……ゲフンゲフン、けしからん『普通』の定義を持つ世界なんだ!
497創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:59:15 ID:oBGIm1r5
>>491
 なんだこのプレッシャーは……!

>>494
 露出狂はヒモですかw
498創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 15:59:32 ID:k2NSUy6j
あれ……ジオングに由希音が搭乗するとなると
ビグザムに乗るのは露出狂になるのか? オドレイはエルメス?

ごめん、もう止めておこう。自分で言っておいてあれだが。
499創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:02:06 ID:8sVhvRf1
全裸で宇宙空間に飛び出してくる敵の主魁とかプレッシャーバリバリ過ぎるwww
500創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:02:35 ID:JmHxO9yb
>>495
サンドマン……?ww

>>498
こういう想像をして貰えるだけでも嬉しいものですww
ありがとうございましたww
501創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:02:36 ID:oBGIm1r5
 露出狂がやらせはせんぞって全裸で……。
502創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:04:18 ID:hNpSsd0d
NTだと…!?
よし、ボールで出撃だ!(ギュイイィィィン
503創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:04:40 ID:oBGIm1r5
>>500
 そ れ だ !
 多分サンドマン+桂木桂みたいなイメージだと思いますw
504創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:04:50 ID:JmHxO9yb
ファル「ユキネは私の、妹になってくれたかもしれない女性だっ!」
雪人「……義兄さん……だと……」
ファル「敬いたまえよ」

こういうことですね
505創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:06:50 ID:8sVhvRf1
さしずめオドレイさんはナナイかハマーンかw
506創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:09:15 ID:k2NSUy6j
>>505
オドレイがハマーン様だと

オドレイはファルバウトの露になっている股間を見て一言申したのだった。

「俗物が」
507創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:09:44 ID:oBGIm1r5
 俗物とか言ってくるオドレイさんですかw
508創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:10:40 ID:8sVhvRf1
もっとストレートに粗チンっt(ry
509創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:11:11 ID:JmHxO9yb
>>503
貴族って事でギニアスとかのイメージもあるんでしょーかww
何かそう考えると段々それらしく思えてくる不思議!

>>506
本当に俗物過ぎて申し開きできないwww
510創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:12:55 ID:oBGIm1r5
 でもやっぱり速水さんはスティンgメルツェェェェェル!!
511創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:13:12 ID:JmHxO9yb
>>508
実は第三話冒頭で、「良いものを持っている」と
メイドは由希音から伝え聞いているのです
つまり、自分自身に自身がある故の露出であり(ry
512創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:13:47 ID:k2NSUy6j
自分の部下に粗チンなんて言われたら男としてもう将軍やめたくなってくるだろwwww
513創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:14:37 ID:8sVhvRf1
>>511
(モザイクから)ポロリもあるよ!状態なのかw
514創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:15:55 ID:JmHxO9yb
>>511
日本語間違いすぎて笑えてきたww

>>512
激しく同意ですww
515創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:16:59 ID:k2NSUy6j
というか今気づいたが三日で500レスもいったのか……!
この調子で行くとあと3日、遅くて4日でこの20スレにw
516創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:17:10 ID:8sVhvRf1
そういやユキ姉ぇどこで見たんだおいwww
517創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:19:46 ID:hNpSsd0d
トランザムというか……スレンザム?
なんという早さ。
518創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:20:12 ID:8sVhvRf1
ラッシュに続くラッシュだったからなぁwあっという間に276 KBじゃよ
519創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:21:21 ID:JmHxO9yb
凄いなあロボスレwww
520創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:23:51 ID:k2NSUy6j
10スレ突破記念もあったのだから、20スレ突破記念もあるのだろうか……。
あれ、作るとしてもこのスピードだと時間gggg
521創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:23:54 ID:8sVhvRf1
祭好きだし雑談の守備範囲広いからなぁw
522創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:25:20 ID:8sVhvRf1
wikiのTOP絵募集とかどうよ?
523創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:25:28 ID:G0APFu1H
 次は感想ラッシュですねw
524創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:25:35 ID:Ok2q5fey
感想はもうちょいお待ちを・・・
にしてもザイフリがここまど話題になるとは・・・w読んでるだけで面白いですw

そういやもうすぐ記念すべき20スレですね
何か今までどんな事があったか年表みたいなのが読んでみたかったり
525創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:26:48 ID:8sVhvRf1
>>524
10スレ記念の時に作るとか言って全然作れてなくてマジすみません
526創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:26:55 ID:JmHxO9yb
>>520
フランツァ勢で変態祭りするしかない……

>>521
ホント広いですよねww
ちなみに由希音が全裸将軍に拾われたのはおいおい……w
527創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:29:03 ID:JmHxO9yb
>>524
なんだかここまで話題にされると申し訳ない気すらしてきますww
いやはやありがたいことです……。
528創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:30:58 ID:oBGIm1r5
>>522
 いいですねw

 知ってるか……去年1スレ目が埋まるまでに、今年は11スレ消火しているんだぜ……。
529創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:34:03 ID:8sVhvRf1
ロスガとヴィルシャの時も凄かったぞw
投下される度にこんな感じだった

>>528
発展し過ぎだな、ロボスレw
530創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:35:18 ID:JmHxO9yb
>>528
なんというww
これは真面目に来年どうなってるのか楽しみだww
531創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:39:41 ID:8sVhvRf1
そういやPBM氏、ロボスレ1周年でする予定だったクロスをPBM1周年でする事になったってのは面白いねぇ
532創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:42:24 ID:oBGIm1r5
 いやはや、何かの因果なんでしょうかねw
533創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:47:43 ID:8sVhvRf1
まったくだ
ちなみに去年の今頃はポリモマッピオンが話題になってたなw
534創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:50:06 ID:oBGIm1r5
 懐かしすぎてココア噴いたw
 埋めネタにもなってましたよねw
535創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 16:52:23 ID:8sVhvRf1
そういや斬光のポリモマッピオン、wikiに収録されてないな
536創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:00:56 ID:JmHxO9yb
見返すだけで面白いww

しかし……もう五時かあ……
537創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:02:22 ID:8sVhvRf1
早いもんだなぁ。PBM氏の締切が刻々と迫っているぜ
538創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:04:18 ID:JmHxO9yb
締め切りwwPBM氏へのプレッシャーが果てしないww
539創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:06:59 ID:oBGIm1r5
 ようやくファーストアタック決まったとこなのにキツ過ぎるよ兄さん!
540創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:08:37 ID:8sVhvRf1
はっはっは、精々頑張るんだな!私は心の底から応援しているとしよう
541創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:19:13 ID:JmHxO9yb
とあるスレを見ているうちにふと思い浮かんだネタ

機甲聖騎士ザイフリード EDテーマ 
「天罰! パニッシャーオドレイ」
歌:オドレイ&ファルバウト
(原曲:天罰!エンジェルラビィ)

変態! 変態! 変態! 変態!
foo! foo!(以下合いの手:ファルバウト)
変態! 変態! 変態! 変態!
foo! foo!
変態! 変態! 変態! 変態!
foo! foo!
変態! 変態! 変態! 変態!
fooooooo!

服を着なきゃいけません
駄目駄目 ダメダメ /「何、気にすることはない」
粗○ン見せちゃいけません
駄目駄目 ダメダメ /「私は誇り高きフラン……最後まで言わせ――」

変態憎んで由希音憎まず
主人に審判下します!!
鋼鉄スパナで、れっつぱにっしゅ!

俗物が! 死んでしまえ!
それがわたしのくちぐせー
死に晒せ! バカ主人!
本音隠したりしないわ
由希音のために、やるときゃやるの〜

変態! 変態! 変態! 変態!
foo! foo! (合いの手:ファルバウト)
変態! 変態! 変態! 変態!
foo! foo!
変態! 変態! 変態! 変態!
foo! foo!
変態! 変態! 変態! 変態!
fooooooo!
542創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:20:38 ID:JmHxO9yb
なんだこの……やってしまった感が甚だしい替え歌は……
でも後悔はしてない
543創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:25:06 ID:8sVhvRf1
吹いたwwwww

>何、気にすることはない
川´_ゝ`)<!?
544創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:31:09 ID:JmHxO9yb
いやなんか露出卿の声が速水氏で再生されるというお話を聞いて
空気王を思い出し結局このようなネタをですね
545創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:35:32 ID:8sVhvRf1
やっぱりかw
個人的に、もう川´_ゝ`)=速水氏の図式が出来上がってしまっていてなぁ……

そしてロボスレ魔法少女はメルちゃんとラジカル(或いはフィジカル)はるかさんとラジカルオドレイの3人か
546創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:38:16 ID:JmHxO9yb
ラジカルオドレイは被っているのが痛いところです
もう少しまわりを見てからやれよという話ですねww
547創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:39:58 ID:8sVhvRf1
それよりも問題なのは、2人共全然マジカルじゃないところだと思うんだw
548創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:44:41 ID:JmHxO9yb
まあ、それはww
確かにw
549創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:46:42 ID:oBGIm1r5
 肉体言語中心ですからねw
 オドレイさんはスパナかしら?
550創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:49:25 ID:JmHxO9yb
肉体言語www

オドレイさんは剛腕粉砕ですのでスパナアタックメインですねww
551創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:53:56 ID:8sVhvRf1
打撃系など花拳繍腿なんですねわかります
関節技こそ王者の技なんですねわかります
やだここの魔法少女怖い

今のとこメルちゃんが唯一の良心か……
552創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 17:58:39 ID:JmHxO9yb
>>551
物騒な魔法少女だ……ww


本編を書こうと思っても替え歌の歌詞ばかり思い浮かぶ……!ww
553創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:00:26 ID:8sVhvRf1
そんな時は外伝に走るんだ!そして19号機の新作枠をゲッt(ry
554創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:01:13 ID:ykX5Y1We
目を放した隙にスレが変態一色に…これがロボスレか!
555創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:02:30 ID:8sVhvRf1
え?夏以降お馴染みの流れじゃよ?
556創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:04:34 ID:JmHxO9yb
肉体言語と聞いて
もうやってしまったので飽きずに投下。これで終わりだ……っ!

大ブラコン峠
(原曲・大魔法峠)

ブラコンマインド くるるるる
こっちの世界に やってきた
変態加速よ くるるるる
紫藤由希音 お見知りおきを
変態 登場
相手は 露出卿
優しい笑顔も 爽やか笑顔も信じちゃダメ?
ユキトが 全てよ He is All
姉弟、一線越えたって良いわ
邪魔する 双子は Kill Them All!!!!
生き残る術はただ一つ
ユキトをかーえーせー
557創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:07:28 ID:8sVhvRf1
ま た か www
そして何この殺意満々の歌詞www
558創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:08:46 ID:JmHxO9yb
いやもうなんというか。やりたくなってしまったのでww
替え歌ってなかなか面白いですねww
559創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:11:36 ID:8sVhvRf1
ハマると止まらんからなぁw
そういえばPBM氏の声の妄想で、遥さんの声がサトリナだったのを思い出した
560創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:15:07 ID:JmHxO9yb
ほぅww
妄想って嵌ると止まりませんよねぇww
561創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:17:30 ID:8sVhvRf1
そしてこの板は、そんな妄想を形にする人が集う場所である
562創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:21:38 ID:JmHxO9yb
ちょっと本編書いてきますww
563創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:21:55 ID:oBGIm1r5
 綺麗に纏めたつもりかっ!
 あ、替え歌wikiに収録しときますn(ry
564創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:25:54 ID:JmHxO9yb
>>563
き、綺麗に纏まってるかな?
……過程は色々あれですがww

替え歌ww折角だから収録してもらおうかしら
あ、でも自分でやりますよww
565創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:26:09 ID:8sVhvRf1
なんという嫌がらせかーっ!
566創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:37:43 ID:JmHxO9yb
よし更新完了
一応wiki更新のお手伝いは出来ますので
もし必要ならばじゃんじゃん声かけてやって下さい
567創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:57:18 ID:oBGIm1r5
 画像のうpとページ名の変更は私に任せろーっ!
 画像のうpの仕方はまだはっきり覚えてないですけどw
568創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 19:00:35 ID:oBGIm1r5
 確認しようとwiki入ったらスパム扱いされてびっくりしたでござる……すぐ解除されたけど。
569創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 19:11:15 ID:8sVhvRf1
おい、なんか替え歌増えてるぞwww
570創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 19:24:23 ID:JmHxO9yb
>>567
また後でバレンタイン小ネタをwikiに纏めておきまするー

>>569
ばれたかww
571創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 19:36:24 ID:oBGIm1r5
 本当だ、なんか増えてるw
 あ、PC使えるようになったんで私がやっときますー。
572創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 19:42:43 ID:JmHxO9yb
りょーかいですー
573創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 20:15:03 ID:oBGIm1r5
 お仕事完了!
574創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 20:17:32 ID:8sVhvRf1
更新乙!
575創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 20:20:47 ID:JmHxO9yb
乙ですー
576創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 20:26:12 ID:8sVhvRf1
イラスト含めて10作違いって過去最多じゃないか、これw
577創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 20:42:49 ID:oBGIm1r5
 ですねー。
 はふぅ、エクシアの後姿かっこいい……。
578創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 20:47:03 ID:JmHxO9yb
>エクシアの後ろ姿
うーん、同意です。

でも一番好きな後ろ姿はXだったり
アシンメトリな機体に惹かれまする
579創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 20:50:33 ID:8sVhvRf1
00、次のMG何だろうねぇ
海老川氏が2回連続だったけど、次は柳瀬氏か鷲尾氏に回ってこないかなぁ
MGのクオリティでスローネとかキュリオスとか欲しい
580創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 20:52:36 ID:oBGIm1r5
>>578
 Xかっこいいですよねw
 しかしジャンクからハモニカ砲を作るなんてキッドさんマジパネェッス。

>>579
 MGティエr……1/100がMGクオリティだからまず出ないでしょうねw
581創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 20:56:27 ID:8sVhvRf1
エクシアとかツヴァイのデカい剣は本当にかっこいいよね
ところで磐梯先生、MG GXとMG DXはまだですか
582創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 20:58:01 ID:oBGIm1r5
 当然GXはディバイダーとのコンパチですよね!
583創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:02:05 ID:8sVhvRf1
そしてDXにはGファ……無理か
584創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:03:52 ID:JmHxO9yb
Gファルコンは流石に……ww
585創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:05:53 ID:8sVhvRf1
デカ過ぎるよなあw
しかしターンXとか、早く出してくれんかのぅ。1stはもうゾック以外全部出てるし
586創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:07:49 ID:oBGIm1r5
 でも本当にアナザーは冷遇されてますよね。
 ハイグレードアナザーセンチュリーとか出ないかなぁ。
587創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:09:45 ID:8sVhvRf1
そんなのが出たら嬉しくて発狂するわいw
588創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:18:17 ID:oBGIm1r5
 やたらよく動くGガンとか発売されたら僕はもう……!
589創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:26:11 ID:8sVhvRf1
ぬるぬる動くデスサイズとかトールギスとか出たら俺ももう……
590創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:29:00 ID:JmHxO9yb
動いて嬉しいのはMF勢ですかねww
動き主体というか、動いてナンボなイメージがww
591創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:31:40 ID:fUY7wjsm
よく動くカニガンダム……ゴクリ
592創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:34:20 ID:k2NSUy6j
1/60スケールでグランドマスターガンダム出てくんないかな
593創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:34:43 ID:8sVhvRf1
そこでよく動くガブルを……

誰得かって?俺得だよォッ!
594創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:36:37 ID:ySElJcdd
ぬるぬる動くロボというと
・人間的に動くロボ
・非人間的に動くロボ
の二つに分類できると考えている

前者はGガンとかのような「人間(超人含む)が中に入っているような動き」をするタイプで
後者は∀やビッゴーのドロシーのような、人間だと不自然な挙動をするタイプ

ここの作品のよく動くロボは、それぞれどっちのような動きしてるんかね?
RSはなるべく後者になるよう意識してるけど
595創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:38:01 ID:ABAlhrqy
ちょw何この進み具合www
まさかこのスレは、本当に冬眠から覚めたというのか!?w
流れぶった切って恐縮ですが感想を
>>393
藍ちゃん……良かったねぇ、良かったねぇ(´;ω;` )
潤也君も難儀な性格だよねぇ……(´・ω・` )
さりげなく重要っぽいばb……Ms.Kが出てきて本編が俄然楽しみなんだぜ!
4倍の投下をwktkしながらお待ちしてます

>>406
松尾が哀れすぎて爆笑したwww
流石師匠!キャラの取り込みが早くて凄いんだぜ!w
そうかー、ヘーちゃんは赤毛にべた惚れですかーw
ん?とすると本編で「人間になりたい」みたいな事言ってたのはそれもあるのか!?と妄想してみるw

>>444
どれだけ時が流れようとも、想いは通じ合っている……みたいな感じが凄くGJです!!
お互いが武器を置くシーンが個人的に凄くツボでした!
そしておまけで撃沈しますたwww
596創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:39:20 ID:k2NSUy6j
廻セカDaZはオレ的な描写イメージだと前者の方ですね
人がなってるので「人間が中に入っているような動き」をするタイプに分類されるのかなぁ、と思ってます
597創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:42:32 ID:oBGIm1r5
>>594
 どっちもですかねー。
 基本的に人間っぽい動きメインですけど、ヘーシェンタイプは逆関節形態に変型できますし、ペネ子も手首回して「ドリル〜」とかさせる予定ですし。
598創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:42:35 ID:ABAlhrqy
ミカズチに出てくる機体は基本的に前者ですねー
フツヌシも量産機も憑依機構で動いてますので、人間の動きそのままです。
599創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:43:33 ID:JmHxO9yb
>>594
騎士をモチーフにしている以上前者メインとなりそうですが
ザイフリードは色々とイレギュラーなのでこいつだけ後者かも知れません
600創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:46:33 ID:8sVhvRf1
これってある意味点呼だなw
601創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 21:59:15 ID:oBGIm1r5
 誰がいるか一発でわかっちゃいますしねw
602創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:03:26 ID:8sVhvRf1
しかし俺以外皆SS作者さんとはw
確かにこの板は読み専少ないみたいね
603創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:10:13 ID:ABAlhrqy
読み専の方々にも色々書き込んで貰いたいですよねー
意見とかツッコミとかw
604創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:13:49 ID:8sVhvRf1
まあ作品の投下もスレの流れも早いから、感想書くのが億劫だってのはよくわかるがw
個人的に感想しっかり書いてSSもイラストも書くYOU達は凄いと思う
605創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:16:45 ID:oBGIm1r5
 なしてYOUw
 まあ、感想書くのはスレの暗黙の了解みたいなとこありますしねー。
606創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:22:54 ID:ySElJcdd
基本的に、他の人の作品に対して感想書く時は
自分の作品に関連するネタでない限り
極力自分だと分からんようにしてしている

自分の作品と投下時間が被った時は
感想書く時は一日経ってID変わるの待つか
わざわざ串使って書き込む感じで……

読者としての自分と
制作者としての自分を分けないと
感想書き込めないんだよなぁ何か
607創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:25:37 ID:8sVhvRf1
ふむふむ。やっぱり読み専にはわからない拘りとか苦労があるものなのね
608創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:26:10 ID:ABAlhrqy
自分が感想貰えると嬉しいから、感想を書き込んでますw
609創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:29:11 ID:JmHxO9yb
折角感想を書いて貰ったんだから自分も返さなくちゃという気持ちが第一ですかね
まだ書けてないのもあるのではよ書かないといけないですけど
610創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:30:10 ID:8sVhvRf1
いつも感想貰ってるから感想書くってのもありそうだよね
ウーン、いい傾向だ
611創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:32:42 ID:oBGIm1r5
 ロボスレがやたら発展したのも、その傾向のおかげでしょうねー。
 さて、早く13話とクロスの予告書かなきゃ!
612創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:35:31 ID:JmHxO9yb
ロボスレの雰囲気の良さって凄いと思うんです
居心地が良いというか……。やたら発展したのはそれも理由だと思いますww
613創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:37:51 ID:k2NSUy6j
>>608と同じで自分も自分の書いた作品に感想をもらえると嬉しいから、書きこんでますねー。
自分なんかもう感想もらえるとモニターの前で小踊りしたくなってくるほど嬉しいですもん。
614創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:37:58 ID:8sVhvRf1
何でも取り込むからなあw魔法少女モノとか恋愛モノとか怪獣モノとかw
制限が緩いよね、他ジャンルに比べると
615創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:44:02 ID:k2NSUy6j
>>612
すごい同感です。もうまったくもって同感ですよ。
自分なんかもう失敗するたびに「オレ追放されてもおかしくないよな……」と何度思ったことか。
そのたびに責められることもなく、励ましていただいて……。

いつも迷惑かけて、すんません。皆様の優しさと温もりに感謝しております。
616創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:47:34 ID:FIBCwbH6
ガラパゴス諸島のようなスレだよな
617創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:47:36 ID:8sVhvRf1
来る者は「歓迎しよう、盛大n」拒まず、去るものは追わずのスタンスでお送りしております
618創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:51:37 ID:ABAlhrqy
>>616
独自の生態系を築いているんですねわかりますw

>>617
去る者は追わないけど時々思い出して懐かしむ……そして再会した時は盛大に喜び祝う
それがロボスレクォリティー
619創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:52:48 ID:hNpSsd0d
そう、珍獣、紳士・淑女、なんでも取り揃えてございます。
620創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:54:32 ID:8sVhvRf1
「変態は変態であると同時に紳士でもある」
某赤髪のロリコンの台詞がこのスレの特徴を最も如実に表しているよなw
621創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:57:00 ID:JmHxO9yb
>>620
そうか、それだ
このスレ、紳士が多いんだ
622TロG ◆n41r8f8dTs :2010/02/15(月) 22:57:53 ID:Ok2q5fey
流れ切ってすみません
あぁ・・・余裕出来た・・・
・・・進み過ぎて驚きのあまりに目からビームが出そうです
今更&超長文、お許し下さい!
>>346
最初の魂の叫びに号泣してしまった・・・
にしても奈央さん・・・色んな意味でコワ可愛いぜ・・・
祐一君頑張れ、超頑張れ!本編も楽しみにしてます!
>>347
!?
お姉さん目!目!
雪人君はやくきてー!マジできてー!
>>353
感想dです
ごめんなさい、ティマはマキにだけにしかチョコを作らないんですよ

俺でよければ
>>393
投下乙です!
第二章に先駆けしての特別編って感じですね
藍ちゃんとMs.K(何者なんだ・・・)のドタバタチョコ作り、実に和みましたw
潤也に愚直な迄に一途な藍と、何気なく藍を思う潤也の対比がキャラが出て良いなぁと・・・
本編がこれの4倍か・・・楽しみにしてますw
>>406
草川「きたぁぁぁぁ!俺がメインキャラだぁぁぁぁ!!」
隆昭「落ち着けよ脇役・・・」
草川「これが落ち着いてられるか!遂に俺の時代が来たな・・・次は俺が主役の」
隆昭「トランスインポート」(ピチューン
・・・て事で投下乙ですw
流石師匠と言わざるおえない悪ノリっぷりww
何気にデレるへーちゃんすっげー可愛いです
・・・このへーちゃんは本編で見られるのだろうか

連レスごめんなさい
623創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:58:25 ID:ykX5Y1We
純粋な意味での紳士淑女が果たしてどれだけ残っているのだろう。
624創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:58:33 ID:8sVhvRf1
※ただしどうしようもない変態でもあります
625創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 22:59:32 ID:Ok2q5fey
>>444
投下乙です!
あーこの空気感、雰囲気、ドラグリヲさんしか出せないですよね・・・すげぇや
まさかの爺ちゃんと婆ちゃん(恐らく本編に登場したあのお方)のウイスキーのような熟成したやり取り・・・惚れました
というかデレた爺ちゃん可愛すぎるww

そして雪兎・・・生きろ(物理的に)
>>457
これは中身もおまけも旨い
間違いない

しかしてシークレットが気になる所w
個人的にデフォルメしたリヒターが欲しいですね
>>451
笑顔超良い!
俺にこの娘さんごと下さい!
しかしDaZ氏・・・ハイブリットとは・・・
>>458
隆昭「これでホントに女キャラならまだ・・・」
メルフィー「まだ、なんです?」(満面の笑顔で)
隆昭「やっぱり駄目だ!うん!」

俺・・・最近貴方のお陰でオルトロックがどんなキャラか思い出せなくなってきてますw
早く書かなきゃな・・・

ショタロックによる(ry

ここから私用的レスですが
ザイフリさんのガンダムから替え歌の流れが最高ですw良くもまあネタが尽きないw

それとWiki編集、心から乙です&ありがとうございます
毎度迅速な仕事ぶりに感謝しています

あぁ、20スレか・・・
長いようで早かったな・・・
626創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:03:01 ID:oBGIm1r5
 迅速だけど誤字直すの忘れてたぜフゥーハァハァー!

>>617
 何かいる、何かいるよ! 露出狂みたいな何かがいるよ!
627創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:04:44 ID:8sVhvRf1
と、このように小さなネタにも反応してくれる古参が常駐している限りここは安泰でしょう
628 ◆CNkSfJe3Zs :2010/02/15(月) 23:07:08 ID:ySElJcdd
遅くなりましたが
>>348さん>>354さんありがとうございます〜
4人分出揃いましたがまだまだ募集中です

しかし、もうそろそろ20スレ突入となると
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1260109423/414-415
の締め切り延ばした方がいいのか……
まあ、あと半分残ってるし、その時に考えますか
とりあえず本編で採用しなくても
書き込んでくださった作品には全部絵を描く方向で
629創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:10:09 ID:oBGIm1r5
 多分私には芸人魂が染み付いているんだよ……。

>>628
 YOUちょっと伸ばしちゃいなYO!
 すみません、今は締切に間に合わせなきゃならないので……。
630創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:17:08 ID:8sVhvRf1
染み付き過ぎだよw

>>628
20号機記念にどばっと!
631創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:27:18 ID:8sVhvRf1
しかし避難所とここ、どっちを見ても思うけど、この親にしてこの子ありってのがよくわかって面白いね。作者さん同士のマジ話だとなおさらw
632創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:29:57 ID:oBGIm1r5
 例えば何ですか?w
633創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:37:51 ID:Ok2q5fey
今8sVhvRf1さんのレス数を見たら凄い事・・・w
ホント、お疲れ様です&盛り上げて頂き謝謝
634創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:40:12 ID:8sVhvRf1
>>632
師匠は負けず嫌い、たろ氏は律儀、みたいな感じで
特に師匠、あんたは顕著過ぎるw

>>633
読み専はこれくらいしないと!
635創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:46:38 ID:ABAlhrqy
ここは読み手の方々にも恵まれてるスレッドですね

いやホントに有り難いwm(_ _)m
636創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:46:43 ID:oBGIm1r5
>>634
 まあ、創作って自分自身を曝け出すようなもんですしw
637創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:48:45 ID:GEzpT6fX
だからと言って全てを解き放って国家権力にお世話になりませんように…
638創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:53:36 ID:8sVhvRf1
>>635
いやいやw勝手にやってるだけでさぁ

>>636
フェチとか堂々とさらけ出しまくってるよね師匠w
きちんと意味を持たせてるあたり素直にすげぇと思う

>>637
露出狂を早く捕まえてください……
639創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:54:14 ID:ABAlhrqy
  (  ) ジブンヲ
  (  )
  | |

 ヽ('A`)ノ トキハナツ!
  (  )
  ノ■|

 __[警]
  (  ) ('A`) 
  (  )Vノ )
   | |  | | 
640創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 23:59:40 ID:8sVhvRf1
解き放った結果がこれだよ!
641創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 00:09:50 ID:XHZJq4+L
済まない……
貼ってみたい衝動を抑えきれなかったんだ……orz
642創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 00:32:32 ID:fDfi4BRy
 ぶっちゃけ露出狂が出てから私も何度そのAAを貼ろうと思った事かw
643PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/16(火) 03:41:09 ID:fDfi4BRy
 スーパーレス返ターイ!

>>292
 外野のうるささはPBMの御家芸ですからね!
>ビーストウォーズみたいなノリ
 書いてる本人もそう思いますw シリアスが1分と持たないw

>>295
 茶髪なら千春さんがいるじゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
 ちなみに千尋だけ髪が黒い理由とかも考えてました、当時。なんか妙に鬱なヤツ。
 今考えると本当にアホな設定厨だったなぁ。

>>297
 耳掴まれるの凄く痛いんだぞ! 凄く痛いんだぞぉぉぉぉ!!
 ちなみにアレ、紫蘇じゃな(ry

>>339
 まどか、なんか妙に扱い易いというか動かし易いというか、ちゃんと作者がやってほしい事をしてくれるというか。
 まどかが優等生過ぎて生きていくのが辛い。

>>340
 いつも似たような構成だからね!

>遥って良い名前
 ですよね! 彼女にはどこまでも突っ走ってもらいたいものですw
 後半は……もしかするとまたあっさりになる……かも。

>>353
 まどかが人気過ぎて生きる気力が沸いて来たロリコンです。まどかロリキャラじゃないけど。
 可変型ロリババァ……そういうのもあるのか!
644PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/16(火) 04:00:32 ID:fDfi4BRy
 スーパーレス返ターイ!

>>453
 確かに究極の内輪ネタですよねw ある意味この作品群で笑えるようになった時が本当にロボスレの住人になった時かもしれませんね。

>『兵庫』重歩兵中隊の皆さん好きだな
 あの人達テンションおかしいんで使いやすいんですよw どこにいてもおかしくないというかw

>バカが可哀相
 バカに神などいない!

>>465
 バカに神なd(ry
 白い子はある意味戦闘力以外で補正受けまくってるのでw
 PBMで一番ヒロインらしい子かも、シロちゃん。

>>472
 たまちゃん先生はスパルタだから気をつけてね! でも厳しさは愛情の裏返しなんだよ!
 リヒトとシロ、どっちも表明上は軽く接しているけど、それは誰よりも互いを信頼しているから、というこっ恥ずかしい設定があったりします。

>>595
 バカにかm(ry
 というかズバリそれです、人間になりたい発言。リヒトに尽くす気満々です(性的な意味ではなく)。

>>622
 落ち着いてくださいマスター草川! メインキャラは見事に分散しております!
 デレデレへーちゃんはその内本編でも出る……と思います。見せられたらいいなぁ。

 それでは皆さん、期待しないで待っててね!
645PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/16(火) 04:05:35 ID:fDfi4BRy
 ふぅ……スーパーレス返ターイ終了……なんか多分にネタバレが入ってるような気がしなくもないけど、気にするな、俺は気にしない。
 ついでにテンションがおかしいけど、気にするな、俺は気にしない。
646創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 04:17:29 ID:fDfi4BRy
○ バカに神はいないッ!

× バカに神などいない!


 僕は……ヒトデだぁ……っ!
647創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 11:18:46 ID:Q7QlnqQa
ちょ、PBM氏乙www
>シリアスが1分と持たない
機械人形殺しの時は割とシリアスだったじゃまいかw

しかし、あれは紫蘇じゃないのか……なら一体あれは何なんだ

>まどかが優等生過ぎて生きていくのが辛い。
>まどかが人気過ぎて生きる気力が沸いて来た
復活はええw
本当にまどかは優等生だよなあ、流石オーナー
つか最年少が一番いい子ってどうなのよ、やおよろずw
648DSUの人 ◆a5iBSiEsUFpN :2010/02/16(火) 13:17:07 ID:mtViNMzV
さぁ、お前のチョコを数えろ!!

     うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁ……!?




ギャレンタイン企画の投下速度がエラいことになってて吹いたw
649創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 13:37:22 ID:Q7QlnqQa
気づいたらあと少しで次スレというw
ちなみにバレンタインは2個でした、当然全部義理で
650創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 14:15:24 ID:eHhN1FI/
自分はゼロでしたよ・・・(暗黒微笑

そういやショウイチだけ、チョコくれる様なキャラがいないなあと、自作を思い返してぼんやり
651DSUの人 ◆a5iBSiEsUFpN :2010/02/16(火) 14:25:48 ID:mtViNMzV
>>180
おお……これはなんという……!
今現在では推理・推測するしかありませんが、「セカイ」「組織」「巨大ロボット」など、何かが起こる前触れが大量ですね。組織を裏切った主人公達。間違いなく組織は抹消を企むというのに、頑張れ!

扉絵……うはwww レベル上昇してww モチロン保存ッ

>>192
保存し忘れてたのに気がついて開いたら無くて涙目

>>194
戦いにすらならなかったオレモイル

>>231
投下乙です。
ら、ライオネル……だと。まさかの…。欝展開がありそうで怖いがそれもまた期待!

>>180
スティーヴ貴様…貴様……kisam(ry

賢者の石とな…!
うう〜む、つまり無限のパワーをぉぉぉ  なんだろうか。
いいなぁまどかさん。いいなぁスティーヴ。いいなぁいいなぁ。次回も期待!

>>294
そのまま出てくるなといいたいが、きっと貞子のように這い出てくるんだろうなぁw

>>308
裸とはいいオトコじゃないか…やら(ry
最後wwww

>>324
投下乙!
えろい! エロい! エロス! ロリコンじゃないのになりかけたどうしてくれる!
最後のはどう考えてもうわ極細さんどうしてkkkkkkk

>>337
流石俺達のツクヨミさんだァ! そこに惚れる憧れ(ry

>>346
生物兵器ですねわかります

>>393
ピチピチの85wwww 投下乙です!
ほろ苦いバレンタイン。いいじゃないですか。

>>406
ギャレンタイン、そうバレンタインなどではない、ギャレンタインしかなかったんやぁぁぁぁぁ……
DSのキャラが出て乱舞w ニコラスは折檻されるべき。たまちゃんよろしくお願いしますw
ヘーシェン可愛いよヘーシェン まさかのデレ!

>>444
老年同士なんて需要あるのと思って読み始めたら俺得でした(^p^)
カルマwwwwww

>>451
作業早えええええ! 保存!

>>458
オルwwwwwトロッwwwwクwwwwここはKEN☆ZENだZE!w
652創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 14:26:05 ID:Q7QlnqQa
そこはタウが頑張るのさ!
653創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 14:30:49 ID:ux6hK3jw
>>650
ならば他の作品のキャラからチョコを貰えば良い…
もっとも誰からもらえるかは完全にランダムです
654創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 14:32:29 ID:mtViNMzV
チョコの品質も名人クラスから大量殺戮兵器まで取り揃えてございます
655創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 14:34:16 ID:Q7QlnqQa
ちゃんと義理くれそうなタイプって誰だろう
656創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 15:46:28 ID:fDfi4BRy
 レオン戦があっさりかと思いきやなんか長引きそうで怖い……今日中に書けるかしら。
657創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 17:31:49 ID:KTt4wlcr
>>656
光画部時間を適用すれば+2時間だよ!いけるよ!w
658創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 17:49:47 ID:KTt4wlcr
>>655
気配り出来そうな人物……
まどかさん辺りかなぁ
659創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 18:02:48 ID:Q7QlnqQa
遥さんもそれなりに。あと意外とクラ姉さんとかチョコくれそう
660創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 18:07:43 ID:KTt4wlcr
メルフィーもくれそうだよね。
スネイル姉さんは後で理不尽なレベルのお返しを要求されそうw
661創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 18:19:25 ID:Q7QlnqQa
駄目だ、男の数に対して少なすぎる……!
たまちゃんはまどかオンリーだろうしなぁ
662創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 18:27:41 ID:KTt4wlcr
そこで 少女機甲録(仮) と 鋼鐵の特攻兵―Gun Strike Girles― ですよ!

こんなに人数がいるんだから誰か一人くらいは!www
663創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 18:31:05 ID:Q7QlnqQa
世の中には友チョコというものg(ry
664創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 18:35:14 ID:KTt4wlcr
orz
理不尽だ……w

さて、ふと思いついた「絶対完成しないであろう企画」

ロボスレオリジナル主人公機

皆の意見を採り入れて(←これが難点)オリジナル主人公機体を作る!
完成した暁には、誰かエロい人が書いてくれるであろうスーパーロボスレ大戦SSのSSに主人公として登場する!とかねw

意見がかなり割れそうなw……いや、複数機体ならいけるか!?w
665創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 18:46:00 ID:eHhN1FI/
>>651
正直自分で書いてていやらしい気分に(ry
感想dです
>>652-653
その発想はなかった

メルフィーはああ見えてかなり奥手なので・・・w
スネイルは逆にフランクに義理を渡すタイプですね。ただ本心を聞くのはかなり苦労しますが・・・

>>664
まず世界観をどう統合させるかが難しいですね
自分のビューティフルワールドみたく凄い力技で・・・w
666創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 18:57:45 ID:Q7QlnqQa
>>664
どれくらいの性能にするかってのも難しいよね

ところで、これは創発板のスレ別の勢いなんだが
http://www.ikioi2ch.net/board/mitemite.html
なんぞこれwww
667創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 19:05:57 ID:daprvll9
>>664
スーパー系とリアル系、あと各何体作るかもありますしねw

>>666
ダントツすぎるwww2位との差約5倍w
668創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 19:27:29 ID:aQPbxj5X
感想レス書こうにも皆が本気だしすぎて大変だったよ!!!
楽しい叫びだけどさ!!!

>>294
何この変態、馬鹿なの、死ぬの?(誉めてます)
しかし、ダメだ、こいつ、早くなんとかしないと

>>308
怖いよ、なんか皆、一歩間違えると殺しにきそうだよ!!
マッドネス具合が凄いようなw

>>324
あまーい!!ニヤニヤが止まらない
くそぅ、絶対萌えがわからんとか嘘だw、嘘にきまってやがるwww

>>337
この冷め具合に今年の冷めてたバレンタインを思い出したんだぜ(´・ω・`)
妙な親近感を覚え・・・イナ、否、否、否
今年の俺のバレンタインは凄く凄く自慢したいぐらいチョコ貰えたんだからね!!!

>>346
ここに本編書くのが超遅い男が…
しかし、元々チョコレートって薬用として用いられてたものだから
ある意味、健康を気遣ってあげるのも間違ってはry


>>406
PBMかなと思ってたら
そ っ ち で き た か !
それにしてもBC兵器の域までいくとかひでえwww


>>444
BC兵器…
こ っ ち も か !
てかなにこの老人同士の渋いバレンタイン、俺得にも程がry
669創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 19:44:30 ID:EfBufmLm
>>655
そういやマナガルのハティってメスなんかね?

まだオスだと確定する情報は無いはず……
670創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 19:53:33 ID:eHhN1FI/
>>666
すげェ!
にしてもこういうのを見ると、やっぱ過疎板って分かりますねw
>>667
そういえばこのスレのロボット物で、スパロボみたくジャンル分けしたらどっちが多いんでしょうね
スーパーの方が多い気がする
>>668
感想dです!
いえいえ、ホント萌えって何かわからんですばい><

特に男らしい萌え?というか・・・どうも俺ってどうしても男キャラを書いてると色んな意味で女っぽくなっちゃうんで
>>669
!!
確かに・・・
671創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 19:54:58 ID:/KGOT3tM
>>669
仮に雌だったとして犬にチョコ貰って嬉しいのかと(ry
672創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 19:56:15 ID:aQPbxj5X
返レスですー

>>453
藍は奇人、変人ばっかのこの物語の良心だと思いますw
愛してやってくださると幸いですw
言えない、実は既に2章7分割しててその内の始まりの内容だなんて…言えない
むしろ書けるのか…俺っとちょっとひよったりしてますw

>>462
ウチの妹もこうだったらなぁー(´・ω・`)
Ms.Kのネーミングは凄く安易です、フルメタ的なネーミングも皆無
元々まだ未出キャラなので名前伏せただけなのでw
時間の関係上ボツになった、チョコレートを切り刻む時に包丁でK式八刀流開眼!!!な話も書きたかったなぁー(´;ω;`)

>>465
潤也はある意味、カテゴリー分けするとツンデレなのかもしれない…男のツンデレって…まぁ、ありか…
藍のキーワードは子犬だったりします><
17時から夕食休憩入れて一気に書いたので、色々展開早すぎたかな―と思いつつも、可愛いと言ってもらえて一安心ですw


>>472
この婆さん、設定の時点で、ああ、俺の趣味の塊だな…みたいなキャラでもありますw
ちなみに正体自体は前にちょっとだけ伏線張ってあるので完全新規というわけでも無かったりー
実は年齢設定が85なのは地味にネタ振り


>>595
ちなみに、この婆さん怒ると凄く怖いです
言えない、皆本編4倍にwktkしてるのが地味に怖いなんて言えない
いや、今度の話は実は藍と潤也はほぼ出ない予定なんですよ(´・ω・`)


>>622
潤也がなんであんな風になっちゃってるのかも2章で明かされる予定なので、その辺り楽しみにしてもらえると凄く嬉しいです
個人的にはMs.K最初出そうか迷ったんですよねw
こいつ存在自体がネタバレの塊のキャラなので、名前伏せても危ないというw
当初、ここまで苦いオチにせず、潤也拒否して、それでも頑張るみたいなオチにしようかと思ってたんですが
時間の都合で内容変えてしまいましたw
逆にこれはこれで良かったかなーと今は思いつつ


>>651
ピチピチの85歳とか最高じゃないですか!
もうこうキャラは書いてる方も楽しくて、楽しくて
実はこのキャラ早く書きたくて今回の番外編を書き始めました(´・ω・`)
いや、2章は書きたかったキャラが多い(というかキャスティングはここでほぼ終了予定)ので書くの楽しみだったりします
反面、積め込みまくったせいで書かないといけないものが凄い量に…全4〜5章の予定ですが、もしかするとこの章が一番長いかも…
673創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 19:57:45 ID:KTt4wlcr
>>665
世界観は以前書かれていたスパロボZ方式で……結局力業にw

>>666
す げ ぇ !?www

>>667
基本的、というより無難な所で
射撃型のリアル系
格闘型のスーパー系
なんかどうかと個人的には思っていたりw
674創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:04:03 ID:7s3MUF9N
土日人稲だし数日外してても大丈夫だよねーwwwとか言って戻ってきたら、この惨状…何が起こった!?
675創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:06:34 ID:/KGOT3tM
>>674
リアル血のバレンタインが発生しました
676創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:10:36 ID:Q7QlnqQa
凄く……投下ラッシュでした……
677創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:13:44 ID:eHhN1FI/
>>672
ほうほう・・・これは実に楽しみですw
にしても婆ちゃんことMs.Kが楽しみすぎるとプレッシャーを掛けてみる
>>673
それぞれの主人公機でルートが違ってたりw
しかしPBM!含むSサイズのユニットが出る作品は中々重宝しそうですね
>>674
バレンタイン

トランザム
678創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:15:32 ID:daprvll9
むしろSサイズの方が全体的に多い気がしてきた
679創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:19:01 ID:KTt4wlcr
何回か分類してましたよねー、機体サイズ。
S>M>L
なんですよね、スレ的には
680創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:23:29 ID:/KGOT3tM
S:サド
M:マゾ
L:ロリコン
681創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:23:40 ID:7s3MUF9N
PBM、タウエルン、GEARS、瞬転のスプリガン、海上都市姫路守備隊戦記、ロスガと言うか極細、ドラグリ、Sサイズばっかですなw


682創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:28:11 ID:EfBufmLm
これはもう惑星サイズのヘーシェンエンペラーを出すしかないな
683創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:31:34 ID:Q7QlnqQa
何故うさぎさんwww
684創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:32:39 ID:KTt4wlcr
>>680
まてまてw

>>682
まてまてまてまてw
685創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:33:12 ID:eHhN1FI/
あー・・・極細はティマに危害が及ばないと


てか何ユニット化させてるんすかw
686創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:37:28 ID:KTt4wlcr
スーパーロボスレ大戦SS(前作)ではマキこと極細による生身ユニット無双が出来ましたが、
あれは最終調整時に発生したバグでしたので、今回はそういったことは出来ません。

という夢を見たんだ
687創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:39:43 ID:7s3MUF9N
>>685
ティマが撃破しようとした敵を飛影が横から撃破→経験値貰えずティマ涙目→極細覚醒→極細×飛影で究極の鬼ごっこ
そんな4コマ漫画がふと頭の中に湧き出たんだw
688創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 21:15:20 ID:eHhN1FI/
・・・いかん、俺の中でマキの顔が衝撃のアルベルトか東方不敗になってしまうw

にしても流石にスレが一昨日・前日に比べてゆったりしてますね
PBM氏にエールん
689創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 21:32:32 ID:Q7QlnqQa
極細とリヒトでツートップだなw
そういやもうあと2時間くらいしかないじゃないかw
690創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 22:25:09 ID:EfBufmLm
ところで前から思ってたんだが
誰もお絵かき掲示板を使わないのか?
691創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 22:26:14 ID:Q7QlnqQa
言われてみれば確かに。誰もお絵かき掲示板使ってないな
692創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 22:43:32 ID:KTt4wlcr
お絵かき掲示板……(´;ω;` )
693創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 22:48:26 ID:3VyfNmb/
使われないお絵かき掲示板に意味はあるのでしょうか?(by美凪)
694創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 22:50:10 ID:szQw8odV
>>681
Sサイズ多いww
695創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 22:52:37 ID:EfBufmLm
誰か何か書いてあげましょうよ
696創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 22:54:41 ID:Q7QlnqQa
だそうですよ絵師さん達!
697創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 22:54:56 ID:KTt4wlcr
ネクソンクロガネをLに分類すると、フツヌシとGドラスターもLになりますね
698創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 22:55:40 ID:szQw8odV
大体何メートルあたりから区分されるんですかね
一桁だとSでしょーか
699創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 23:01:38 ID:/KGOT3tM
スパロボだと
2mくらいまでがSSで
そこから10m前後辺りまでがS
15〜30m辺りがM
100m未満がL
それ以上がLL
って感じだったっけ?
割とうろ覚えだが
700創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 23:05:11 ID:szQw8odV
なるほど
一番Mが少ないのかな?
701創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 23:24:33 ID:eHhN1FI/
本家だとMとLがバランス良く居るのを考えると、結構面白いですねw

しかしそうなると、敵サイドがかなりカオスな事に・・・ネクソン対オートマタとか、鋼獣対ドラグリヲとかw
けど凄くスパロボっぽいw
702創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 23:27:44 ID:daprvll9
だからこそスパロボ……というよりロボット物は面白い
703創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 23:28:50 ID:szQw8odV
たくさん作品がありますから色々と絡みを考えられるのが面白いですねww
敵同士手結んできたりとか
704創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 23:30:07 ID:daprvll9
三つ巴とかも面白そうですね……妄想が止まんねぇ!
705PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/16(火) 23:31:00 ID:fDfi4BRy
 深夜には書き終わりそうです……と報告してみる。
706創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 23:33:34 ID:szQw8odV
>>704
三つ巴いいなあww

>>705
おおっwww期待期待
707創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 23:35:41 ID:eHhN1FI/
個人的に悪山爺ちゃんにはPBM!のアンサラーと絡んで欲しかったりw
ハイテンションとノリの良さで凄い科学変化が起きそうです
皆さんはどんな勢力でイマジネーションを?w
>>705
乙です!期待してます!
708創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 23:39:43 ID:szQw8odV
悪山爺ちゃんとニコラスが組めば楽しそうと思っていたり
ハイテンションさならニコラスは、ねぇww
709創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 23:41:40 ID:Q7QlnqQa
ニコラスレックスという新兵器ですねわかります

あ、露出狂のとこに送り込むの禁止な!
710創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 23:44:28 ID:szQw8odV
露出狂とニコラスはどうなるんだ……ww
それにしてももう露出狂で定着している将軍憐れww
711創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 23:49:26 ID:eHhN1FI/
悪山爺ちゃんとニコラスとファルバウトが同じ画面に揃ったら腹筋が消滅しますねwww
しかしニコラスはともかく悪山爺ちゃんとファルバウトは戦力的に非常に頼もしい件
712創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 23:55:50 ID:szQw8odV
悪山爺ちゃんの科学力とファルバウトの操縦、そしてニコラスのハイテンションがあれば
どんな敵でも打ち破れる気がしますねww
いろんな意味で信頼補正ついてそうだ
713GEARSの中身 ◆B21/XLSjhE :2010/02/17(水) 00:07:11 ID:FeLCLkeQ
唐突では御座いますが、GEARS第12話投下開始致しますですよ。
714創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 00:07:49 ID:EUrGMjMA
それは信頼補正でなく変態補正ではなかろうかw
715GEARS 第12話 1/9 ◆B21/XLSjhE :2010/02/17(水) 00:08:18 ID:FeLCLkeQ
統合歴329年9月15日

―お前は不利な生身での戦いで私を圧倒し、有利な筈のギア戦で私に敗北した。原因は何だと思う?

実機の対戦で初の敗北を味わって二週間が経過…更に言えば、小野寺とのシミュレーター訓練で地を舐め続けて二週間が経過し、守屋は一人、屋上に寝そべり流れる雲を眺めながら、新たに加わった仲間の投げかけた問題の答えを探していた。

「…全然、意味が分からん。」

不利なのに勝り、有利なのに劣る。これではまるで頓知だ。どんなに考えても答えの糸口が見つかる気配は全く無い。

「何が?」

「何がって………お前、いつから其処に居た?」

聞き慣れた声に釣られて、何気無く首を左に傾けると霧坂が腰掛けていた。
小野寺が霧坂に電磁ロックの解除方法を教えたと言っていたのを思い出して、守屋は辟易する思いで顔を引きつらせた。
別に霧坂から隠れる為に屋上に来ているわけでは無いが、あまり良い気はしない。だからと言って拒絶しているわけでも無いのだが。

「10分くらい前からかな?凄く考え込んでいるみたいだったから観察させてもらったよ。」

そう言って霧坂が手を開くと眉間に皺を寄せて考え込む守屋の立体映像が数枚、クルクルと踊りまわった。
これでは、観察と言うよりも盗撮だ。今更、止めろと言って考え直す様な相手でも無いし、既に慣れた。

「これは重症だな…昼休みにまで何の用だ?」

守屋は気分を害する以上に静かな屋上で霧坂の気配を察知するどころか、足音さえ気付かなくなる程考え込んでいた事に苦笑した。

「ほら、9月と言えば定番の催し物があるからね。」

霧坂は満面の笑みで、立体映像を閉じ体育祭の種目決めのプリントを守屋の眼前に突きつけた。
何の気紛れか、ギアに関係しない催しのまとめ役など面倒臭いと拒否し続けて来た霧坂が体育祭実行委員の一人として名乗りをあげたのだ。

「なあ、霧坂?」

「既に出たい種目既に決めてる?職権乱用しまくりで好きな事、なんでもやらせてあげるから!」

「いや。体育祭は欠席させてもらう。」

守屋はプリントを左腕で押し退け、はしゃぐ霧坂から目を背け立ち上がった。

「は?何で?月のモノ?」

「男だから、そんなモノは来ない。」

ふざけた事を言いながら詰め寄ろうとする霧坂に守屋は苦笑しながら、霧坂相手には珍しく…恐らく初めて、柔らかな口調で理由を語った。

「俺が居たら、クラスの連中が怖がるだろ?」

霧坂は面白味の無い理由のだと思い、普段通り守屋を振り回してやろうと口を開きかけようとして霧坂は絶句した。
守屋が暗く無感情な表情の上に無理矢理、迷惑そうな表情を貼り付けていたからだ。

「皆が良い気分で頑張れるのなら、俺が居ない方が良い。放課後の種目決めの時はスタジアムに行っておく。」

守屋は霧坂から視線を外して立ち去ろうと踵を返すと、霧坂は慌てて守屋のシャツを握った。

「いや、ちょっと待ってよ…」
716創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 00:08:42 ID:EUrGMjMA
支援開始ー!
717GEARS 第12話 2/9 ◆B21/XLSjhE :2010/02/17(水) 00:09:04 ID:FeLCLkeQ
守屋は改めて、霧坂に向き直った。表情は相変わらず取って付けた様な苦笑い。

「霧坂。部活以外の時まで無理して俺に付き合う必要は無いんだぞ?」

「…ッ!?」

「あまり、俺と一緒に居たら霧坂まで変な目で見られかねない。俺の事は放って…」

曇天の空に小気味の良い乾いた音が木霊した。

「ふざけんなッ!!アンタ、逃げてんじゃないわよッ!!」

霧坂は顔を真っ赤に染め上げ、今にも泣き出しそうな表情をしていた。

―どんな人間にも感情はある。

霧坂でも怒る事があるんだなと若干、的外れな事を考えていると小野寺の言葉が頭の中に過ぎった。

「悪い。失言だったな…だけど、俺の事は放っておいてくれて良いから。」

守屋は赤く腫れ上がった頬を気に止めず、屋上から立ち去った。

一方の霧坂は自分が何を言うべきなのか、何をするべきなのか分からず立ち尽くしていた。
大体の事は何でも笑い飛ばせる自信があったのに、どうにも最近は上手く感情のコントロールが出来ない。

「別に…無理なんてしていない…ッ!それに守屋君が良くても私がイヤなんだよ…」

守屋をクラスに馴染ませるチャンスと思って、体育祭の実行委員などという面倒臭い事この上無い役目を進んで請け負ったにも関わらず、その代価が拒絶の言葉とは、ちゃんちゃら可笑しくて笑いを通り越して怒りが込み上げ、気が付いた時には守屋の頬を引っ叩いていた。

そして、放課後―

霧坂は教卓に両腕を突き、クラスメイトを睨みつけるように見回してから口を開いた。

「種目決めの前に皆に話があるんだけど。」

「どうしたの?」

霧坂が僅かながらに言葉に怒気を含めているのも気付かず、クラスの男子生徒の一人が聞き返した。
夕凪太郎。未だに二次成長期の訪れていない八坂高校一、女装の似合いそうな少年である。

他のクラスメイトも夕凪に倣い、霧坂へ視線を集中させた。

「皆、守屋君に対して怯え過ぎなんじゃない?危ない所を助けてもらった事はあっても、危ない目に合わされた事は無い筈だけど?」

守屋が八坂高校の全校生徒を救った5月の違法ギア襲撃事件―
あの時の恐怖を易々と忘れられるわけが無く、皆一様に苦々しい顔付きになる。

教室で雑談している最中、突如として鋼鉄の悪魔が校庭に降り立ち、有無を言わさず黒々としたバズーカの砲口を突き付けられた記憶は今でも鮮明に残っている。
そして、逃げ出そうにも身動きの一つでもしようものなら、漆黒の宵闇よりも暗い砲口から砲弾が吐き出され、教室や友人諸共、全身をバラバラに引き裂かれて死んでしまうのでは無いのかという根拠の無い恐怖心のせいで逃げ出す事さえ出来ないでいた。

恐怖心に打ちひしがれた彼等に出来た事と言えば、まだ死にたくないと心の中で祈りながら、身体を硬直させる事だけだった。
何も出来ず絶望していた正にその時だった。白銀の装甲に身を包んだギアが、守屋一刀のアイリス・ジョーカーが轟音と共に現れたのである。

(霧坂の悪ノリのせいで)全身を歪ませたその姿は天が使わした軍神とは程遠く、地獄の底から這い出て来た悪鬼羅刹のようでもあった。
その上、違法ギアを一蹴した後、左腕と右足は千切れ落ち、地獄へ帰還すると言わんばかりの爆発と異音を伴い地に崩れ堕ちた。
ヒーローのような華々しい活躍とは程遠く、不器用で不恰好で滅茶苦茶ではあったものの、命の恩人である事は事実なのだ。
718創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 00:09:34 ID:EUrGMjMA
 
719GEARS 第12話 3/9 ◆B21/XLSjhE :2010/02/17(水) 00:09:53 ID:FeLCLkeQ
―君の行いに勇気を持った者、感謝の念を持った者が居る事を忘れないでくれ。
事件翌日に八坂高校理事長兼、スポーツギア部顧問兼、スポンサーである弥栄栄治が語った言葉である。

実際、守屋の行いに感謝している者は数多い。
特に転入初日に起こった血の惨劇に視覚的、直接的に関わっていない者等は守屋に対してそれ程、恐怖を抱いているわけでは無い。
スポーツギア部の部員達による所も大きいが、関わりの無い人間に対して恐れ怯える事が出来る程、器用で滑稽な奴はそう多くは無いのだ。

「そ、そりゃあ…そうなんだけどさ…守屋って、何か近寄り難いって言うか、何て言うか…」

西行幸仁。彼もまた守屋一刀に対し感謝の念を持つ生徒の内の一人である。
初日の乱闘事件以降、守屋は何かしらの暴力沙汰を起こす事も無く、自らの危険も省みず自分達の危機を救ってくれた。
恐らく、悪い奴では無い…寧ろ、間違いなく良い奴なのだろう。だが、如何接して良いのかが分からない。
情けない話だが、皆が守屋に怯えているのを見て、それに吊られて自分も怯えてしまう。

頭では良くない事だと理解しているが、今更どの面下げて守屋に接して良いか分からないのだ。

「皆が怯えているから守屋君が気を使って、近寄らないようにしているだけだっての!!
皆が怖がるからって体育祭に出ないって言っているわ。皆がいい気分で頑張れるなら、その方が良いからって!!
クラスで孤立していても、ちゃんとクラスの事を考えてくれているんだよ。それでも怖いッ!?
私は何度も守屋君の家に行った事があるわ。勉強を教えてもらった事もあるし、家族と食事だってした。
図書館が占拠された時だって、身体張って守ってくれた。だけど、一度だって酷い事をされた事も言われた事も無い!
戦う術が優れているだけで、普通の人と何も違わないのに無闇に怯えて、拒絶する皆の方が余程、非人間的よ!!」

霧坂の慟哭染みた叫びが教室に響き渡り、水を打ったように静かになる。

途中から自分が何を言っているのか分からなくなっていた。ただムカついた。口を開けば開く程、ムカついて仕方が無かった。
まともに息継ぎをしていない気がするけど、知った事じゃない。誰も彼も如何しようも無い程ムカついて仕方が無いのだから。

「あの馬鹿…廊下中に響いているじゃないか…」

霧坂の悲痛な叫びは教室だけでは無く一年の教室棟に響いており生徒達が何事かと守屋達の教室に視線を向け立ち止まっていた。

守屋は何とも言えない表情で周囲の生徒達に気付かれないように窓から飛び降りた。
人目に付くので、あまりやりたくないが、あの場に居る生徒達に気付かれたら…きっと居た堪れない気分になる事だろう。
守屋は霧坂の慟哭から逃げるようにスタジアムに向かって走り出した。

スタジアムに着くと薙刀を両手にウォーミングアップをしている小野寺を鉢合わせになった。

「守屋…妙に目が赤いな?お前がどんなに私に憧れても紅眼にはなれんぞ?」

小野寺は目を真っ赤に腫らした守屋の顔を見るなり見当外れな冗談を口走った。

「違いますよ…突風に煽られたゴミが大量に眼に入っただけです。」

「ふむ?…そうか。」

的外れな冗談なのは自覚しているが、守屋が力も覇気も無い苦笑を返すのは想定外だった。
何時もなら、此処で詰まらない漫才のような掛け合いになる筈なのだがと、小野寺は守屋の表情をチラリと伺う。
そして、何かに納得したかのような表情をして追求する事をやめた。

「それよりも、小野寺先輩付き合ってもらえます?無性に暴れたい気分なんですよ。」

それに気付く事も無く、守屋は力無く笑いながら申し訳無さそうに小野寺に練習開始を促した。

「私は守屋の練習相手として八坂にスカウトされたんだ。…いくらでも胸を貸してやろう。気が済むまで、ぶつかってこい。」

小野寺は柔らかい口調と暖かい声色で、当然だろうという表情で真っ平らな胸を叩いた。

「良い奴ばかりだな…」
720創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 00:10:26 ID:EUrGMjMA
 
721GEARS 第12話 4/9 ◆B21/XLSjhE :2010/02/17(水) 00:10:47 ID:FeLCLkeQ
―守屋一刀が八坂高校のスタジアムで擬似的に生成された大地に容赦無く、叩き付けられている頃
砕牙州では、もう一人の守屋。守屋剣が薄暗い広間で頭を垂れていた。

「翁…申し訳御座いません。翁に築いて頂いた太平の世を我々が維持出来ませんで…」

守屋剣が翁と呼んだ男は謝罪の言葉に気を止める事もせず、眼前の小さな花畑を硬い表情で眺めていた。
薄暗い部屋に閉じ込められた花畑…いや、花畑と言うにはおこがましい。漸く、双葉が芽吹いた物ばかりで
土が露出しており、花を咲かせたのは極僅かだ。

眺めているからと言って花が咲くのが早くなる筈も無く、翁と呼ばれた男―君嶋悠は漸く、剣に向き直った。
赤い髪にすらりと伸びた手足に真っ直ぐに伸びた背筋。そして、その顔には年季を感じさせる皺は一つも無く
翁という呼び方は余りにも相応しく無く、老いを語るには、まだまだ厚かましい年の頃に見える。

「誰も彼もが当然の様に明日を享受する事の出来るこの世界は充分に太平よ…何もこのような老骨の機嫌を伺う必要など無いのだぞ?
ヒト同士での殺し合いならば大いに結構。それがヒトたる所以…ヒトがヒト以外のモノに蹂躙されなければワシは一向に構わん。」

「しかし…これでは翁が求める者を失う惧れがあります。」

だが、周囲の人間は彼の事を翁と呼び、彼も自分自身を老骨を自称している。

「アレの覚醒を促し、覚醒を確認するのはワシの役目であって主等の役目では無い。
そして、存在しない筈の人間の為に世界の道理を乱してはならぬ。この世界はワシの物では無く主等の物なのだからな。」

自称老骨は、静かに言葉を紡いだ。それは、余計な真似をするなという拒絶と言うよりも、まるで老人が幼い孫を窘めるかのような口調だった。

「ワシがこの世界に存在する限り、アレは死なん。と言うよりも死ねん。」

君嶋は再び、剣から花へと視線を移した。剣からは、その表情を伺い知る事は出来ないが物心が付いた時から付き合いだ。
老骨殿が、どの様な表情をしているかは大体の想像が付く、種子を見守る表情は暖かくもあり、必死でもあり、焦りでもある。
そして、種子を君嶋に与えた者へ対する無尽蔵に湧き上がる混沌とした憎しみが混ざり合った表情をしている事だろう。

「ワシは此の侭、役目を果たす為に静観する。主等は主等の法と秩序を保つ為に役目を果たせい。」

「ハッ…では、自分は砕牙の内乱を鎮圧して参ります。」

剣は自らの役目を果たす為、広間から立ち去ろうと踵を返すと君嶋の呟きが耳朶を叩いた。

「世界という奴は…忌々しい限りよの。何処までもワシ等人間を虚仮にし腐りおる。」

「翁…」

剣は慌てて振り返り、何とも言えない表情を君嶋に差し向けた。世界という言葉に置き換えたとしても、それ以上は良くないと。

「ただの愚痴じゃ…聞き流せい。ワシが無能だとしても、二度とヒトを滅ぼしはせんよ。」

君嶋は不敵な笑みで物騒な事を口走り、剣はどう返答すべきかという表情で口を噤んだ。

「今度こそ必ず、滅ぼす事無く守り抜き役目を果たして見せよう。
…無駄話は此処までじゃ、この世界は主等の物じゃ。所有者である主等の意思で役割を果たせ。」

「ハッ…では、失礼致します。」

物騒な上に話の所々をぼかされ、彼の言いたい事を完全に理解出来ているわけでは無いが、この自称老骨殿が大丈夫だと言っているのであれば、間違いなく大丈夫なのだろうと剣は出立した。

「この世界も間も無く終わりだと言うのに種子は未だ芽吹かず…全く、こうも平和だと動き方が分からぬな…」

誰も居ない広間で一人愚痴るものの自称老骨の基準では平和過ぎる世界だと、その表情は実に満足気だった。
722創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 00:11:20 ID:EUrGMjMA
 
723GEARS 第12話 5/9 ◆B21/XLSjhE :2010/02/17(水) 00:11:30 ID:FeLCLkeQ
統合歴329年9月16日

ホームルームが終わり、守屋は少しばかり憂鬱な気分で帰り支度をしていた。
何も考えずに大暴れしたい気分だというのにも関わらず、今日は一斉メンテナンスの日で選手陣は休みの日なのだ。

更に霧坂が体育祭実行委員の仕事で朝、昼と慌しく働いており、守屋に纏わり付いて来なかった為
今日は一度も口を開いていない事に気付き、憂鬱さが更に加速する。
近付くなと言っておいて、近付かなくなったらこの様で、自分の女々しさに心底辟易した。

尤も―昨日の昼休みと放課後の一件のせいで顔を合わせ辛いし、何を喋って良いかも分からないのだが。

何はともあれ、今日の守屋は非常に暇なのだ。一人で遊びまわる趣味も無く、大人しく勉強をしようという気分でも無い。
まだ日は高いが、父の課した訓練課題を普段より多めにこなそうかと考えていると、未だに顔と名前の一致しないクラスメイト達が緊張した面持ちで守屋の前に並んでいた。

「ね、ねえ…も、守屋君。ちょっと良いかな?」

「あ、ああ…良いけど…」

お互い挙動不審になりながらの受け答えだが、夕凪太郎に代わり、西行幸仁が意を決したように口を開いた。

「あ、あのさ…これから、俺んチに集まってだな。その…エロムービーの鑑賞会をだな…い、一緒に如何だ?」

謎の誘い文句に守屋の顔がアホになって時が止まり、残暑のきつい陽射しが冷気に変わった気がした。

(何と言うか…最低な誘いだな。大方、昨日の霧坂のせい…いや、霧坂のお陰と言うわけか。
此処で拒絶したら、この先も怖い奴…か。確かに俺もいつまでも逃げてばかりではいられないよな…)

何時までも絶句してはいられないと、守屋は幾分か重くなった気のする口を開いた。

「俺…今まで、その手の物と縁が無かったんだ。是非、参加させてくれ。」

最低な申し出ではあったが、守屋一刀も16歳の健全な青少年であり歳相応に興味を抱いており、色んな意味で好都合だった。

「お、おう!そうと決まれば行こうぜ!!」

男同士で友情を深めるとすればエロしか無いという結論が出たものの、いざ本人を前にすると
もしかして、自分達は相当な馬鹿野郎なのでは無いかという不安が破裂寸前まで膨れ上がっていたのだ。
守屋が転入して来る前は多くの女子が色めき立っていた事もあって、守屋一刀という男は無駄にモテて
ヤる事はしっかり、ヤっていて興味無いとか言われたらどうしようかという不安があったのだ。

だが、意外にも守屋も女に無縁だったらしく乗り気である事と、自分達と同じく童貞であろう事に酷く安心した。

「守屋くーん!アリア先輩達がカラオケ行こうって言ってるんだけど…何、この有象無象?」

守屋の懸念していた昨日の出来事なぞ何のその。霧坂は、にこやかに守屋に声を掛けると何気に酷い暴言を吐いた。
霧坂の普段と変わらぬ様子に守屋は安堵し、普段と変わらぬ口調で返答した。

「すまん。歳方先輩達には後日、埋め合わせをすると伝えておいてくれ。」

「ワ、ワリィな。霧坂。これから守屋と遊びに行く事になってんだわ。」

「ま、そう言うことなら仕方無いか。残念だったね。折角、ハーレムだったのに。」

「ハーレム…?」

余談ではあるが、歳方アリアは阿部辰巳と、内田燐は三笠慶と其々、交際中である。
彼氏持ち二人に霧坂の三人でハーレムと言われても心が躍る筈が無い。因みに加賀谷は余った。
724創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 00:12:14 ID:EUrGMjMA
 
725GEARS 第12話 6/9 ◆B21/XLSjhE :2010/02/17(水) 00:12:31 ID:FeLCLkeQ
「何、その顔。先輩達にある事無い事言うわよ?Hなムービーの鑑賞会するから来れない〜って!」

「ちちちちちち違う!断じてそんな事は!!」

「何、マジになってんの?って、もしかして、本当にHなムービの鑑賞会!?」

内心でせせら笑っていると表情に出ていたようで秒殺で見抜かれた上に霧坂の冗談が冗談では無く、大正解なせいで必要以上に守屋は焦りを覚え、そんな様子に霧坂は僅かながら軽蔑の眼差しを向けた。

「そんなわけが無いでしょ。新作のロボットゲームが出たから、守屋君も一緒に如何かなって誘ったんだよ。
普段からギアに乗っているから、この手のゲームには強そうだしね。」

此の侭、放置していたら守屋の撃沈は免れない上に此方にまで飛び火しかねない。
夕凪はすかさず、それらしい理由を瞬時に組み立てて守屋をフォローした。
こちとら、百戦錬磨のエロ兵なのだ。1分もあれば100通りの言い訳を用意出来るし、この幼い顔立ちを持ってすれば説得力は倍増する。

「何だ、そういう事か。驚かせないでよね。」

だから、勘の良い霧坂ですら簡単に納得させる事が出来る。
そもそも、説得力以前に本気にしていない上に霧坂自身が夕凪達に興味が無く何が真実かなど、どうでも良い事だからだったりもするが…

「そういった事に耐性が無いのに、お前が変な事を言うからだ。」

何はともあれ、夕凪のフォローのお陰で守屋は平静を取り戻し、普段の調子で霧坂に苦言を漏らした。

「ゴメン、ゴメン。それじゃ、また明日ね〜!」

「ったく…アイツ、変な所で勘が良いな…」

笑顔で手を振りながら走り去っていく霧坂を見送り、九死に一生を得たという表情をする守屋を見て、夕凪達は今更ながら、守屋が超人でも無ければ、悪鬼羅刹でも無い普通の人間なのだと認識を改めさせられた。

そして、西行家にて―

普段ならば、360度何処からでも視聴可能な立体映像を中心に気に入った位置で鑑賞するのだが、今日は普段とは違っていた。

「すっごい、釘付けだね…」

自分達とそれ程、年の変わらない少女の艶かしく、あられもない姿に
守屋は顔を朱に染め、口を半開きにして文字通り、目の前の映像を食い入るように…文字通り釘付けになっていた。

普段ならば奇声を発して騒ぎながら見るのだが、夕凪達は守屋の意外な姿を眺めていた。

「さっきの反応と言い、マジでエロ動画見るの初めてだったんだな…」

「あ、ああ…今まで見たり、触れたりする機会無かったし…」

ムービーの終了と共にクラスメイトの一言で我に返った守屋は若干、前屈みになりながら居心地の悪そうに視線を逸らした。

「そんな、守屋にはお近づきの印って事で、コレを進呈だ!」

「マジかっ!?」

余りにも普通の健全な男子らしい反応をする守屋に気を良くした西行は秘蔵のディスクを守屋の前に差し出すと、これまた普段の守屋からは想像出来ない程の勢いで鼻息荒く、西行に喰らい付いた。

「も、守屋君…?」

「あ、いや…悪い。やっぱり、受け取れない。」
726創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 00:13:10 ID:EUrGMjMA
 
727GEARS 第12話 7/9 ◆B21/XLSjhE :2010/02/17(水) 00:13:14 ID:FeLCLkeQ
夕凪を始めとする若干、引き気味のクラスメイト達の姿を目の当たりにして、頭に登った煩悩と血液が一気に沈み冷静になる。
と、口で遠慮はするものの、西行の手に握られたデータディスクを未練がましい表情で見つめていた。

「欲しいのは山々なんだけどな…霧坂に見つかったら、後が大変だ…」

守屋は苦虫を噛み潰したような表情で吐き捨てた。この時ばかりは霧坂の存在が疎ましい事この上無い気分だった。
だが、西行達からすれば面白い話のネタ以外の何でも無い。

「ほっほーう?」

「な、何だよ?」

西行のわざとらしい感嘆の声に何と無く嫌な予感を感じ、後ずさりしようとすると四方をニヤケ面したクラスメイトに囲まれていた。

「霧坂に見つかったら、後が大変だ…か。守屋君って霧坂さんと付き合ってんの?」

「ち、違うッ!アイツが、よくウチに出入りするから見つかったら…その何だ?困るだろッ!?色々と!!
その手の物は一切、持ち合わせていないって言っているのに、掃除するフリして探し回ったりするんだ、アイツは!!」

男だか女だか、よく分からない面したクラスメイトの半ば暴言にも近い質問に守屋は口から心臓が飛び出る思いをしながら、意味不明な言い訳をまくし立てるが、誰も彼も大変だねーなどと思うはずも無く、それからどした?と興味深そうにしている。

「ふーん。って事は霧坂が、守屋を振り向かせる為に色々、頑張っているってわけだ!」

「お、お前等…その辺で勘弁してくれ…アイツは俺を困らせる為に色々、頑張ってるだけだ。」

「それは違うでしょ。昨日さ、霧坂さんにスッゲェ怒られた。そして、守屋君の良い所を沢山教えてもらったよ。
で、思ったんだ。危ない所を助けてもらったのに、俺等って何やってたんだろって。」

「でさ、守屋と話をしてみようと思ったんだ。だけど、やっぱり、怖くってさ、皆も一緒に着いて来てもらったんだ。」

「そうか…どうだった?やっぱり、まだ怖いか?」

四方を囲んでおいて今更怖いなどとほざいてくれたら張り倒してやろうかとも思うが今まで、恐怖の化身として扱われて来たのだ。
自分が人に恐れを抱かせる存在なのか、人から受け入れられる存在なのかが非常に気になるところだった。
今は無遠慮に接してくれてはいるが一時の勢いだけなのではないのかという懸念だってある。

「俺、守屋君の事好きかも。面白いし、意外と可愛いし。」

「嬉しいけど、男相手に可愛いは無いだろ…」

「いや、実際、守屋って可愛いよな?しっかし、今まで勿体無い事したよなぁ」

良し悪しの、どちらとも予想外の反応に皆、一様に頷き守屋を受け入れる言葉を重ねた。その表情と声色に恐怖は微塵も無い。

「そうか…ありがとう。」

守屋は滅多に見せなくなってしまった16歳の少年相応の穏やかな笑顔と安堵の表情でクラスメイト達に感謝の言葉を述べた。

「いや、俺達こそ、ゴメン。守屋の事、色々と誤解していた。」

「無理も無い。正直、自分でもアレは無いと思っていたからな…」

謝罪の言葉を受けながらも、今更ながらもう少しマシな解決方法があったんじゃないのかと自らの行いに辟易するしか無かった。

「そういや、何でギア部に入ったんだ?確か停学明けた直後だったよな?」

「っあ〜〜〜〜!!お前、頭悪そうなのに、何で嫌なトコを突付くかな!?」
728GEARS 第12話 8/9 ◆B21/XLSjhE :2010/02/17(水) 00:14:03 ID:FeLCLkeQ
「あー、守屋、ひっでー!ひでーよー!!」

普段なら西行の何気無い質問に家業の繋がりで元々ギアに興味があったと答えるのだが、話の流れが流れだっただけに事の元凶となった友人の顔が嫌でも思い浮かんでしまい守屋は苦悶の表情で頭を抱えた。

「あ、成る程。霧坂さん絡み。」

「アイツ…家が目の前なんだ。で、停学明ける直前に勧誘して来たんだよ。ギアに興味は無いかって。」

「それから、霧坂は守屋の通い妻になったってわけか!」

「ド突くぞ、テメェ…」

「ひ、ひぃぃぃぃ!?こ、殺されるッ!?」

違法ギア戦と同等、もしくはそれ以上の殺気を放ちながらの恫喝を受け西行は軽く死を覚悟しながら悲鳴をあげる

「冗談だ。冗談。」

顔は笑っているが目は全然、笑っていない。からかうと面白いが調子に乗ると、手痛い報復が帰って来る。
西行は死を覚悟すると同時に殺されないラインを学習する事を心から誓った。

「ま、ウチは両親が滅多に家に居ないし、霧坂の小母さんに飯の面倒見てもらう事が多いのは確かだけどな。」

「ほー…それにしても俺、霧坂があんな性格だなんて全然知らなかったなぁ」

「確かに中学の時と比べたら別人だよね。」

「なんだ?中学の時はもっと無遠慮で、大雑把で、いい加減で厚かましい奴だったのか?」

そうか、アレで大人しくなった方なのか。中学の時はどれだけ滅茶苦茶な奴だったのかと守屋が苦笑いをしていると
夕凪と西行が神妙そうな顔付きで目配せをしており、笑いながら喋れる雰囲気で無い事に気付いた。

「その様子だと霧坂さん…守屋君に何も喋っていないみたいだね…」

「喋れないだろ…」

「何があったんだ?」

「一応…僕達から聞いたって霧坂さんには言わないでね。」

守屋が分かったと真面目な顔で返すと夕凪はおずおずと口を開いた。

「僕達は霧坂さんとは中学校からのクラスメイトなんだけど、今みたいに明るい子じゃ無かったんだ。
守屋君なら家業柄覚えているよね?4年前の神隠し事件の事。」

地球人は全員、出生登録の際、ID登録され統合地球政府の管理システムのデーターベースに登録され、その気になれば全人類の様子をリアルタイムで確認する事が出来る。例え、それが死体であったとしてもだ。
しかし、システムを総動員させても失踪した人々の痕跡を辿る事が出来なかったのである。
失踪する数秒前の足取りは掴めているのだが、その直後、まるで神隠しにでも遭ったかのように存在が消えて無くなっているのだ。
尚、被害者はただ一人として遺体どころか遺品の一つさえも見つかっていない。

「ああ…当時、よく親父が愚痴っていたからな。」

「その神隠し事件なんだけど、霧坂さんの家族…お兄さんも被害者の一人なんだ。」
729創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 00:14:21 ID:EUrGMjMA
 
730GEARS 第12話 9/9 ◆B21/XLSjhE :2010/02/17(水) 00:14:54 ID:FeLCLkeQ
統合歴329年9月17日

昨日の話を聞いて何と無く気が重い。別に守屋自身に問題があるわけでも無いし、何かが出来るわけでも無い。
無駄な思考。無駄な感傷。分かってはいるが気が付けば考えてしまう。左隣を見ても霧坂は居ない。今日も実行委員の仕事だ。
まさか例の失踪事件に霧坂の肉親が関わっていたとは思いも寄らず、これから如何接していけば良いのかと無駄な悩みを抱える。

通学路に校舎が視界に入ると守屋を見て驚く生徒が数名。普段は霧坂が居るせいで全く気付かなかったがよく見ると皆が皆
守屋に恐怖心を抱いているわけでは無いらしく、物珍しそうに眺めてくる生徒も居れば、知った事じゃないと校舎に急ぐ生徒も居る。

「外野がグダグダ言っていても仕方が無いな…」

守屋は苦笑いしながら溜息を一つ吐き、教室に入ると喧しい教室が一瞬静まり返り、喧しくなる。
守屋を見て固まる生徒に吊られて例の如く静まりかけたが、その静まりが教師の到着では無く守屋の到着だと気付き、西行率いるエロ軍団が大声で守屋を出迎えたからである。

そんな様子を驚いたように凝視する者も居れば、何事も無かったかのように雑談を再開する者も居る。
守屋は西行達と雑談しながら教師を待つ、この時間が普通の学生らしい時間に感じられて嬉しく思っていた。

―そして、放課後

「やっぱ、ウチのクラスで運動神経が良いのって守屋君よね。さて、何処に組み込むべきか…リレーは陸上部で編成するし…」

「やっぱ、守屋って強いし、騎馬戦が良いんじゃん?敵をばっさばっさと薙ぎ倒して行くんだ。真・守屋無双って感じに。」

「騎馬戦ってハチマキを取れば良いんだろ?薙ぎ倒すのは色々と不味いだろ…二度も停学食らう気は無いぞ。」

「肝心な守屋君は何か希望は?」

「そうだな…あ、これは俺向きだな。」

「何々?」

休憩時間を挟む度、西行や夕凪達が守屋の席に集まり下らない話でも盛り上がり、ゲラゲラと馬鹿みたいに笑い声をあげる様を見て興味を持たない筈が無く一人、また一人と守屋の元を訪れ馬鹿話に花を咲かせ、気が付いた時にはクラスの一員として打ち解けていた。

そして、昼休みと放課後になっても守屋が突然姿を消すという事が無かった為、霧坂も機嫌を損なう事無く、誰一人欠かす事無く種目決めが始まったのである。

この日の守屋は常に笑顔の絶えなかったが、半分は作り笑いだ。
漸く、打ち解けられて嬉しく思うが、自分の事ばかりで喜んで笑ってもいられないと思っているのも、また事実だ。
ライセンスの無いチンピラどもに当然の様にスポーツギアやビーム兵器が出回っている事も決着が付いていない。

4年前の大量失踪事件の事も―

当然ではあるが、一個人でしか無い自分に出来る事と言えば、目に付いた奴を叩き潰すくらいで
抜本的な解決となると如何する事も出来ない事も自覚している。
だからこそ、砕牙州に残り軍の任務を遂行中の父親と数ヶ月ぶりの再開を決意した。

決意すると同時に己の無力さに辟易した。
自分がやろうとしている事は、ただのおねだりに過ぎないのだから。

(自分の無力さと思い上がりに吐き気がする。)

(今度は、何を悩んでいるんだか…)

僅か四ヶ月程度の付き合いでしか無いが、この二ヶ月は殆ど毎日
常時、顔を付き合わせていただけに守屋の微細な表情の変化にも気付くようになり、此処数日は特に作り笑い…と言うよりも、喜怒哀楽全てが作り物のように感じていた。
だが、その悩みのタネが他でも無い自分の事だとは気付く由も無かった。
731創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 00:15:10 ID:EUrGMjMA
 
732創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 00:16:17 ID:EUrGMjMA
 
733創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 00:28:23 ID:Hd3k6IiB
投下乙です&支援出来ず申し訳無いです

GEARSさんですが規制になった模様です
避難所に是非
734創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 01:30:22 ID:EUrGMjMA
投下乙!
ゆっくり読ませてもらうぜメーン
735創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 02:01:26 ID:EUrGMjMA
PBM氏マダカナー
736PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/17(水) 02:25:30 ID:tliSCecG
 お待たせしましたー!
737PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/17(水) 02:26:31 ID:tliSCecG
 ひとしきり適当に暴れ回り、耳障りな警報が鳴り始めたのを確認して、レオン――――フォルツァ・レオーネは心中でほくそ笑んだ。これでようやく、戦える。
 パワーレベルを徐々に上昇させていく。全身に力が漲ってきた。
 足音が近付いてくる。数は二、オートマタと人間が一人ずつだ。
<来たか、リヒター・ペ……>
 だが、そこにいたのは、赤毛の男と青いオートマタだった。どちらも手にはポールウェポンを保持している。
「誰だお前……誰だぁお前!?」
<今のは大事な事なので二回言いました>
<あの……リヒト様もヴァイス様も真面目にやってください>
 どうやら男の持っているそれはオートマタのようだ。しかしながらこのお笑い劇団っぷりは、アンサラーの連中にも勝るとも劣らない。
<ほ、ほら、レオーネタイプの人が哀れみの目でこっち見てますよ! あの、すみません、ここで暴れるのはやめていただけますか?>
 いらいら。
「おいおい腰低いなぁ」
<私達の時はやたら強気だったのに、なんでしょうねこの落差>
 いらいら、いらいら。
<もう、黙っててください! ここは穏便にいくべきなんです! 穏便に!>
 いらいらいらいらいらいら。
「えー、せっかくかっこよく決めて出てきたのになー!」
<それとこれとは別です! 戦わないに越した事は>
 ぷちんっ。
<いつの間にここは動物園になったんだァァァァ――――ッ!!>
 獅子の咆哮が、周辺の大気をビリビリと震わせた。――――いや、あまりに五月蝿いせいでキレただけなのだが。
「ちょっとー、声デカいよー」
<まったく近所迷惑ですね>
 これは空気読めてないのか、はたまたわざとか。
<黙れ。それより、リヒター・ペネトレイターはどうした>
「ああ、リヒターなら、いるような、いないような……」
<どういう意味だ>
<本体はありますが、身体がないんですよ>
「賢者の石を宿した神子がいるはずだろう」
 神子がいるなら、それに転送してもらえばいいだけだ。それをしないという事は、戦いたくない理由でもあるのか、それとも自分よりも前に誰かにやられたのか……。どちらにせよ、誠に遺憾である。
「いや、あの子まだ神子になってねーんだ、これが」
<何……!?>
 レオン、驚愕。
「――――というかお前さん、なんで賢者の石について知ってんのかなー。ちょっとその辺お兄さんに詳しく教えてもらいたいんだけど」
 そう言って、赤い髪の神子が純白の混を構える。同時に隣のオートマタも戦闘体勢。
<賢者の石はどうでもいい。俺はリヒター・ペネトレイターと戦いたいだけだ>
 レオンも、その丸太のように太い腕を構える。
「俺らじゃ、不服かい?」
 男がニヒルに笑うと同時に駆け出した。手中の杖が巨大なバスターソードに変化する。
 今、戦いの火蓋は、切って落とされた。


 ♪  ♪  ♪

 
738創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 02:26:52 ID:EUrGMjMA
ktkr!支援開始!
739PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/17(水) 02:27:29 ID:tliSCecG
「――――で、何じゃ?」
「はひ!?」
 突然肩を叩かれて、リヒト達が駆けて行った出口の方角をぼんやり見ていた遥がびくんと身体を震わせた。
「なーにが『はひ』じゃ、呆けとるでない」
「あ、すみません」
 踵を返すと、小さくなったなごみがそこにいた。
「で、さっき何か言いかけたじゃろ、ぬし。何と言おうとしたのか、もう一度言うてみぃ」
 ちゃんと覚えていたのか、と遥は内心目を丸くする。てっきりあのまま流されたかと思っていた。
「えーっと、さっきの画像、あるじゃないですか。あれに写ってた機械人形、機械人形殺しにそっくりだったので……。ね? リヒター」
<イエス・マイマスター>
 呼ばれたリヒターがふよふよと近寄ってきた。
「ほう、それは興味深……ん? そういえばリヒター・ペネトレイターよ。機械人形殺しはぬしに……」
<『お前は俺だ』と言われました>
 「ふむ……」なごみが顎に手を当てて思考を始めた。
「もしかすると」
 ややあって、なごみが開口する。
「何かわかったんですか!?」
「あ、あくまで憶測じゃからな、聞いても笑うでないぞ」
 笑うもんですか! 遥がはっきり頷いた。
「もしかすると、リヒター・ペネトレイターと機械人形殺しは、元はひとつの機械人形だったのかもしれん」
「そうなの?」
 傍らで淡い光を放っているリヒター・ペネトレイター本人に聞いてみる。
<言われてみたら、そんな気がします>
「じゃろ?」
 えっへん! 胸を張るなごみ。そんな気がする、で大丈夫なんだろうか……。
 時々炸裂すれリヒターの天然に、少なからず不安を覚える遥であった。
「まあ、確認のためには本人をとっ捕まえて聞き出すのが一番なんじゃがの」
<了解しました、次に遭遇した時にとっ捕まえます>
 リヒターって、けっこう影響受け易いよね、とも思う。
 そもそも前回戦った時はリヒトが助けてくれたから良かったものの、実質遥とリヒターの敗北だ。次に遭遇したとして、果たして退ける事ができるのかすら甚だ疑問である。
 ん? そういえば。
「あの、なごみさん。師匠が機械人形と生身で互角の戦いができるのはなんでですか?」
「またえらく唐突じゃな」
 怪訝顔のなごみに、遥はドッキリの時の出来事を話した。
「なるほどの、そういう事かや」
 指を鳴らすと、今度は壁面に大型スクリーンが出現した。数拍遅れて外の様子が映し出される。
「あやつはの、特別なんじゃよ」


 ♪  ♪  ♪


 振り下ろしたバスターソードが、マナの防壁に干渉した。斥力で飛ばされそうになりつつも、思い切り踏ん張ってそれに耐え、じりじりと逆襲する。
 レオーネタイプは継戦能力を犠牲にして、機動力、攻撃力、防御力、全てにおいて高水準を叩き出した強力な機体だ。特にマナの防壁と本体の装甲の相乗効果は、中量級でありながら重量級並の防御力を誇っている。
 ――――やっぱり一撃じゃどうにもならんかね……!
 一旦距離を離し、再びバスターソードを構え直す。マナで過剰なまでにブーストされた身体能力は、巨大なそれを振るう事をものともしない。
「次はハンマーだ。餅搗きしようぜウサギさん」
<イエス・マイマスター>
 バスターソードが、一瞬液体のように弾け、巨大なハンマーに変貌する。
<ほう……おもしれぇ、おもしれぇなぁ!>
 一直線にカッ跳ぶと、勢い良くハンマーを振りかぶる。そして、
「ハンマー……インパクトぉッ!」
 ハンマーと防壁がぶつかり合ってスパークした。だがレオンは微動だにしない。二撃目を叩き込むために離脱しようと、斥力に身を任せ、そのまま後ろへ跳ぶ。
 間髪入れずに地面を蹴る。やらせまいとレオーネタイプも拳で迎撃する。対するリヒトは足元にマナの壁を作り、拳を乗り越え鉄槌を下す。機械人形殺しがやって見せたのと同じ戦法だ。
740創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 02:27:49 ID:EUrGMjMA
 
741PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/17(水) 02:28:22 ID:tliSCecG
<くっくっく……。おい、なかなかだな、お前。何者だ?>
 心の底から嬉しそうな、楽しそうな声を上げるレオーネタイプ。
「どこにでもいる“小さな存在を愛する者”だ。覚えとけ、テストに出る……ぞっ!」
 防壁に亀裂が走ったのを確認して跳び退る。そして、
「ブチ抜け、サリサッ!」
<はいっ!>
 真後ろでマナをチャージし、タイミングを見計らっていたサリサが長槍を構え、ブーストを全開にして突撃する。
 機体の軽さに加えて大出力のブースタによる爆発的な加速力が特徴の、サリッサタイプの必殺技とも言うべき攻撃だ。直撃すれば致命傷は避けられない。
 実際に、その一撃は重厚な防壁を――――亀裂が走っていたとはいえ――――いとも容易く突き破った。だが、
<そこまで長い事手ェ出されないとよォ……>
 防壁の貫通で速度が落ちた所を見切られた。最低限に抑えた動作で攻撃をひらりと回避し、長槍を掴む。火花を上げながら、サリサと長槍が空中で失速、停止した。
<見え見えで、当たらねぇだろうよォッ!>
「ところがどっこい三段攻撃なんだよなぁ! パラベラム!」
 リヒトがハンマーを地面に突き立て、レオーネタイプの真上に、白いウサギを召喚した。
 あらかじめ準備していたのだろう、右足の踵が過剰に集められたマナで輝いている。
 通常、ヘーシェンタイプの大腿部には多目的収納スペースがあるのだが、ヴァイス・ヘーシェンはその部分に大容量コンデンサを装備している。そのおかげでリヒターのとっつきに迫る程の蹴撃を――――二発だけだが――――放つ事ができるのだ。
 そして今、それが踵落としという形で炸裂する。
<ヴァイス・パニッシャー>
 白い閃光が、視界を覆い尽くした。
 くるりと一回転して、シロとサリサが着地する。
「やったか……!?」
<それやってないと同義ですよね>
<そうなんですか?>
「ああ、お約束だよな」
 光が収縮する。そして、その中で関節からピシピシと音を立てつつも、未だ健在のレオーネタイプがいた。致命傷には至らなかったが、それなりにダメージは与えられたようだ。しばらくは行動不能だろう。
「ほら、だろ?」
<わあ……本当だ>
<そんな事より、とっとととどめを……あら?>
 突然ヘーシェンが膝をついた。
<ヴァイス様、どうしましたか!?>
<負傷完治していない状態で大技を使ったので、身体がボロボロになってしまったようですね。こちらも行動不能になってしまいましたね、てへっ>
 棒読みである。
 あちゃー、とこめかみを押さえるリヒト。
「やっぱ駄目だったか……」
<ですね>
<わかってやったんですか!?>
 シロの身体をやおよろずのガレージに送り返す。
「誠に遺憾だが、分の悪い賭けには失敗したようだ、はっはっは」
<そんな、どうするんですか! もうすぐ動き出しますよ、あの人!>
 言ったそばから立ち上がり、歩き出すレオーネタイプ。
<やるじゃねぇか……咄嗟にバリア張ってなきゃ即死だったぜ。ゾクゾクするなぁ、オイ。お前、なんて名前だ>
<サリサ・サリッサです>
<ヴァイス・ヘーシェンでヤンス>
「フンガー」
 危機感も何もあったものではない。
742PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/17(水) 02:29:17 ID:tliSCecG
<おい、一番名前を聞きたい奴が答えないのはどう了見だ>
 全身の関節の具合を確かめながら、レオーネタイプ。
「まずは自分から名乗るのが筋ってモンだろうよ」
 それを聞いたレオーネタイプは、思いのほか素直に答えた。
<フォルツァ・レオーネだ。親しい奴にはレオンと呼ばれているがな>
<へぇ、友達いるんですね>
<ほら、ヘーシェン様、ライオンって群れる動物ですから>
<外野うるせぇぞ。で、お前の名前は?>
 静かに、だが確かに怒りを浮かべながら一喝した。
「リヒト・エンフィールド、“小さな存在を愛する者”だ、よーく覚えとけ」
<それはさっき聞いたぞ>
 どうやらこのレオンというオートマタは意外と律義な性格のようだ。
<さあ、早く続きをやろうぜ、リヒト……!>
「おう、付き合ってやるよ。……今度は、全力でな!」
 ハンマーが再び液状になり、リヒトの身体の周囲を回りだす。
「変……身!」
 足、腕、胴、そして顔。リヒトの身体を順番にプロテクターが覆っていく。そして数秒で変身は完了し、リヒトは白い仮面の戦士になった。
<さあ、やろうぜライオンさんよぉ!>


 ♪  ♪  ♪


 その光景は、遥達が見ているスクリーンにも確かに映っていた。
 バイザーと胸元の宝玉が赤く光り、うさぎの耳にも見える二本のアンテナが揺れる。まるでヘーシェンをスケールダウンしたかのような姿に、遥は驚きを隠せない。
「変わった……!?」
「言ったじゃろ、あやつは特別じゃと。特別なんじゃ、リヒト・エンフィールドという男はの」
<どういう事なんですか、なご なごみ>
「突然変異種とでも言うべきかの。あやつは生れつきマナを操る事に関しては天才的なんじゃよ」
 当時の事を思い出しているのか、なごみがしみじみと語る。
「だからあやつがまだ子供の頃、試しに機械人形用の装備を渡したんじゃ。そしたらあやつ、それを見事に使いこなしおった」
 そう語るなごみは、なんだかとても嬉しそうで。
「だけど、ちょっとこれは危ないかもしれないね」
 神妙そうな面持ちで、ルガー。
「どういう事なんですか? ルガーさん」
「かなり久々に変身したから、たぶんあまり長く持たないと思うんだ。それと」
「シロちゃんの修理費ですね!」
 リタが付け足す。なるほど、それは確かに深刻な問題だ。
<私が戦えさえすればいいのですが……>
「ふむ、つまるところが、転送ができればよいのじゃろう?」
 突然なごみがニヤリと笑った。
<はい、そういう事になります>
「くふふ。ならばわちに任せるがよい」


 ♪  ♪  ♪


 
743創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 02:29:36 ID:EUrGMjMA
 
744PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/17(水) 02:30:18 ID:tliSCecG
<さらに面白いじゃねぇか……えぇ!?>
 レオンが髦を振るわせながら接近し、剛拳を見舞うが、リヒトはそれを軽くいなしてみせた。
<こういうのを、柔よく剛を制すって言うんだよな>
 跳び上がって、ヴァイス・パニッシャーが命中した部分にストンピングをかます、レオンが怯む。
<やっぱりダメージはそれなり以上に喰らってるみてーだな!>
<ああ、なかなか刺激的だった……ぜッ!>
 レオンがリヒトを振り払い、軌道エレベータの壁面に叩きつけた。砂塵が一時的にリヒトの姿を隠す。
<ハッ、やったか……!>
<だからそれは定番の流れだってんだろぉ!>
 白い煙を突き破ってレオンに肉薄したリヒトが“空中”で連続して蹴撃を繰り出した。次第にレオンの巨体が押され始める。
<すごい……>
 サリサが呆然としながら呟いた。人の身でありながら、オートマタ――――しかもレオーネタイプを圧倒している。
 だが、異変は突然起こった。
<オラオラオラオラ! ……ってワオ!?>
 足元に形成させていた力場が消え、落下したのだ。ついでに変身も解けた。
<時間切れみてぇだな、リヒト!>
「チッ……タイミング最悪だな!」
 次第に距離を詰めていくレオンとリヒト。
<リヒト様!>
 全力のブーストから、防壁を張って体当たり。レオンを跳ね飛ばす、とまではいかないが、怯ませる事には成功した。
「サンキュー、サリ、サ……!?」
 その隙に離れようとするが、身体が思うように動かない。変身の反動だ。
<絶体絶命ですね>
「万事休すだな……!」
 這いずりながら、少しでも離れようとする。ふと前を見ると、こちらに駆け寄ってくる三つ編み。手には見慣れない、黒い槍を持っている。
「師匠、大丈夫ですか!?」
「遥、なんで来たんだお前!?」
「助けに来たんです! なごみさんが、この杖でリヒターの身体を呼び出せって……」
 ああ、それ杖だったのか。どう見てもデザイン槍だろ、というなごみに対する苦言を喉の奥に引っ込める。
 どうやらなごみが遥に、強引にアクセス権を与えたようだ。
「できるのか、遥」
「師匠に教えてもらえ、と」
 なるほど、師匠なんだから師匠らしくしろ、という事か。
「よし、じゃあ遥、そこにしゃがんでくれ」
「こうですか?」
 言われた通り、遥がしゃがむ。ふむふむ、ちらりとしか見えないがやはり綿100%か。しかも一日履き替えていない……素晴らしい。
「よし、肩を貸してくれ」
「今の何だったんですか」
「まあ気にするな。……よし、まずはこいつを地面に突き刺せ」
「はい!」


 ♪  ♪  ♪

 
745創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 02:30:43 ID:EUrGMjMA
 
746PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/17(水) 02:30:58 ID:tliSCecG
 言われた通り、地面に杖を突き刺す。
「よし、そしたら意識を集中させろ、マナを絞り出す時みたいにだ」
「はい!」
 集中、集中、集中。自分の中にある力の塊にアクセスし、そこからマナを分けてもらう。
「道案内は俺がする。遥、お前は道程をしっかり記憶する事に集中しろ」
「はい!」
 直後、独特の浮遊感が遥に襲い掛かった。水中で何かに引っ張られる、そんな感覚。意識が飛んでしまいそうになるのに耐えながら、この感覚を必死に記憶する。
 ややあって、引っ張られる感覚は消えた。代わりに感じるのは、僅かな温もり。
「こいつがリヒターの身体だ。これを持ってきゃいいわけだが、こいつを持ってくには、とある呪文が必要だ。それは――――」
 リヒトが遥に耳打ちする。遥は大きく頷くと、大きく口を開けて、大きな声で、こう叫んだ。

「パラベラム!」

 その瞬間、少女の眼前に土煙が上がる。
 荒々しく着地したそれは、平淡な口調でこう言った。


Episode 13:Si Vis Pacem, Para Bellum――――汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ。


「できた……できた! やったぁ! できたよ、師匠、リヒター!」
<おめでとうございます、マスター>
「よくやった、それでこそ俺の弟子だ!」
 えへへ、と照れ笑いをする遥。
「だが喜ぶのは後だな。あいつを追っ払え! 帰ったらお赤飯炊いてやる!」
「はいっ!」
<システム、省エネルギーモードから戦闘モードへ移行。マスター、指示を>
 猛禽類のような頭部に、赤く光るツイン・アイ。鋭角的なその装甲が黒く、鋭く輝く。
「徹底的にのしてやろう、リヒター!」
<イエス・マイマスター!>
「GO Ahead!」
 遥が叫ぶと同時にリヒターが大きく一歩を踏み込みブースタを点火。放出されたマナが光の尾を引いた。


 ♪  ♪  ♪


<来たか、リヒター・ペネトレイター!>
 土煙を上げながら、猛然と突進してくる黒騎士を見、レオンが興奮のあまり咆哮した。
<フォルツァ・レオーネ……!>
 リヒターの右腕が光を帯びる。ダガーを形成したのだ。濃密なマナによって形成されたそれは、レオンの防壁を易々と切り裂き、装甲を横一文字に焼き切った。
<へぇ、名前知ってるって事は、ずっと見てたのか! 嬉しいなァ、あァ!?>
 だが、浅い。致命傷とはなり得なかったようだ。
 スラスターを使い、相手のレンジ外まで横滑りに後退。だが、レオンは髦を振りかざして肉薄し、掴み掛かる。巨人と巨人の取っ組み合いだ。
<力比べといこうじゃねェか、リヒター・ペネトレイターよォ!>
<いいだろう……!>
 力は互角……いや、レオンが若干優性だ。だが、次第にリヒターが押し始めた。遥がマナをブーストしているのだ。
<ぐッ……やるな、リヒター・ペネトレイター!>
<はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!>
 黒い騎士が雄叫びを上げた。刹那、彼の身体に変化が起こる。
747創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 02:31:33 ID:EUrGMjMA
 
748創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 02:32:24 ID:EUrGMjMA
 
749PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/17(水) 02:32:27 ID:tliSCecG
<なっ……こいつも“変わる”のか!?>
 全身――――特に両腕は太く、逞しくなり、肩部の装甲も厚みを増す。両肩の端にはスタビライザーと思われるパーツが追加され、所々に金色の装飾が施された。
 さらにマントを身に纏い、騎士らしくなったそのフォルムは、厳かな雰囲気すら漂わせていた。
 オレンジ色になったツイン・アイと全身の発光体が輝きを増し、強化されたパワーはレオンをさらに圧倒していく。
<チッ!>
 舌を打つと、レオンは力を抜いてレオンをいなし、取っ組み合いの体勢を解いた。
<やるじゃねぇか、だが、勝負はまだこれから……>
 ゴウン!
 ブラウニング・バビロンに、突如として轟音響く。そして二機の足元に伸びる巨大な影。
<あ゙?>
<これは……>
 その正体は、全高二○メートルという超弩級の四脚型オートマタだった。普段は穏やかだが、怒らせると途端に凶暴になる。恐らく縄張り内で散々ドンパチやられたのでお怒りなのだろう。
<どうやらこいつはこの辺りの主のようだな……>
 勝負を邪魔された、と不機嫌そうに言うレオン。
<興が削がれた、やめだ、やめ>
 踵を返す。
<逃げるのか>
<命あっての物種、だろう? じゃあな、次は全力で殺し合おうぜ>
<あ……>
 逃げられた。追い掛ける事は可能だが、遥達を放っておく事はできない。しかし――――
 目の前の怒り狂うデカブツを見上げて思う。
 どうすればいいのだ、これは――――
 考えている間にも、デカブツは迫ってくる。こうなれば腹を括るか、と腕部にマナを集中。一点突破を狙ったその時、デカブツの足音よりも、さらに大きな炸裂音が響いた。
 しばらく間を空けて、また一発。
 戦うのは危険と判断したか、デカブツがゆっくりと方向を変え、去っていく。
<今のは、一体――――>
750創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 02:33:20 ID:EUrGMjMA
 
751創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 02:34:18 ID:EUrGMjMA
 
752PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/17(水) 02:38:15 ID:tliSCecG
「ああ……ありゃジジィの列車砲だな」
 ライの肩を借りて歩いてきたリヒトが言った。隣でライが驚愕する。
「クルップさんの……列車砲!?」
 列車砲とは、通常は運用が困難な大口径砲を列車に搭載したもので、絶大な攻撃力を誇る兵器だ。
「ジジィんとこの鉄道会社が所有してるブツだ。二人で運用できるもんじゃないが、まあたまが協力したんだろ」
「なるほど、入れなかった車両の正体は列車砲だったんですね。遥さん、リヒターさん、おめでとうございます」
 他のやおよろず一同となごみも駆け寄ってきた。
「やりましたね!」
「遥ちゃんも、リヒターも、見事だったよ。おめでとう」
 そんな和気藹々のお祝いムードをぶった切って、ライが言った。
「ところでさ、なんかリヒター変わったよね」
「言われてみればそうですね!」
「あ、ほんとだ。どうしたの? リヒター」
<私にも理解できないのですが、マスターのマナを吸収する内に、身体に変化が>
「ふむ……賢者の石が生み出すマナには、進化を促す効果があるのかもしれんの」
 リヒターの身体をべたべた触りながら、なごみが分析をする。
「もしかすると、機体を構成するナノマシンが、リヒトの変身を学習したのかもしれませんよ」
 リタ、まさかの本気と書いてマジモード発動。
「まあ、何にせよきちんと分析しない事には――――あ」
<あ>
 が、マジモード発動から数秒で、リヒターの身体は元に戻ってしまった。
「時間制限まで学習してしまったのかもしれないね」
「ですね!」
 同時にマジモード終了のお知らせ。
「で、ぬしらはこれからどうするのじゃ」
「ああ、もう帰ろうと思う」
 「そうかや……」と、なごみが少しだけ寂しそうな顔を覗かせる。だが、すぐにいつもの顔に戻って、
「当然、また来るんじゃろうな?」
 リヒトが柔和な表情で返す。
「――――当然だ」


 ♪  ♪  ♪


 かくしてやおよろずの小旅行は、多大な犠牲(お金)を払い、大きな収穫(遥神子認定、リヒターフォームチェンジ、敵組織の名前)を得る事によって終了した。
 この一件によってやおよろずの家計は火の車になり、一行は資金繰りに奔走する事になるのだが、それはまた、別のお話。


 次回に続きますよ!
753PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/17(水) 03:03:15 ID:tliSCecG
 ふぅ、投下完了しました! 支援ありがとうございます! なんか色々粗いけど、突貫だから許してね!
 wiki収録時に(できれば)加筆・修正しますんで……。

 しかし今回はイベント詰め込み過ぎましたね。最初はまったりやるはずだった――――タウエルン執筆中のたろ氏の気持ちがよくわかりました。
 ちなみにここにもうひとつサリサ関連のイベント入れる気だったんですけど、そうするとまた長くなるんで泣く泣く省きました。もしかするとwiki収録時に加筆する……かも。
 というか最後のほう、投げっ放しジャーマンな感じバリバリですね、本当に。反省反省。
 あ、感想はレス返は明日やりますね。歯車氏、投下乙でした!


 ふぅ、これでようやく物語に区切りがついたぞ……。次はクロスの予告だ……!
754遅い上に流れ読めぬ者>>882 ◆iUS45DEX5. :2010/02/17(水) 05:42:37 ID:pSRnHVlV
>>753
投下乙!
いつもながら笑えましたw
それに戦闘シーンが良いですね…… なんというか、こう、「息もつかさぬ技の繰り出し合い」みたいな感じのするところが。
あとクルップさんは列車砲なんてもんを引っ張りこんでたんかいw 大砲屋自重しろwww
まあ欲を言えば大型オートマタの詳細が知りたかったけどそんなとこ突っ込むのは俺だけだろうから良し。

コンクリート詰め状態からのオルさんの脱出劇が気になる方々へ

説明しよう!
なぜオルトロックは東京湾の底が待っていそうなコンクリート詰め状態から脱出できたのか……
それは件のコンクリートがオルトロックが準備したものであったことと深く関係している。
コンクリートはセメントと石や砂利などを混ぜ合わせたものであるが、
この混ぜ合わせ方が上手くないと、石や砂利の間にセメントが十分に行き渡らず、固まった後小さな隙間が出来てしまうのだ。
このようになっていると、強度低下や水漏れとなる。
さて、ずぶの素人であるオルトロックが準備したコンクリートが
専門業者のつくったコンクリートのように上手く出来ていようはずが無い。
オルトロックがその中に飛び込んだコンクリートは微細な隙間だらけのものだったのだ。
そのため、オルトロックは一旦自らの体を液状化させ、浸透するようにコンクリート外へと出た後、
再び体を凝固させることで脱出したのである。
まさにオルトロックの発想と体の双方が柔軟であったからこそ可能な脱出劇であったと言えるだろう。

さて……、「どんだけ今さらなんだ」って話ですが、ねんどろいどネタでどーしても言いたかったことが。
お前らロボスレ最強のツンデレをお忘れですよと。
どーしても描きたかったので↓
http://dl5.getuploader.com/g/sousakurobo/289/kounenndo.jpg
755創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 10:51:37 ID:jlUZNtVm
リヒターが気力一定以上(130以上?)で強化されるように!
効果はマ○ンパワーのように攻撃力1.25倍か?
756DSUの人 ◆a5iBSiEsUFpN :2010/02/17(水) 11:22:05 ID:otcaoMIu
http://dl8.getuploader.com/g/sousakurobo/290/nejiko.jpg

バレンタイン企画に間に合わなかったということで久しぶりに描いた結果がコレかよ…
こういう表情が好きなんです。
757創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 13:54:03 ID:EUrGMjMA
皆纏めて投下乙!
>>730
きりちゃんは本当にいい女やでぇ。つか守屋ウブ過ぎるよwww
しかしきりちゃんにそんな過去があったとは……なんか痛々しいなあ、きりちゃんの笑顔を直視できない
謎の組織の意味深な台詞も加えて、想像が膨らむ話だったね

>>753
ちと早いけど、1周年おめでとう!
相変わらず空気読めてないギャグが素敵過ぎるwww
変態だけどリヒトやっぱtueeeeeeeee!!いやむしろ変態だから強いのか。しかし、まさか変身までするとは思わなんだ。ちゃんと師匠らしくしたし、今回はリヒトかっこよかったね
でも遥さんのぱんつを堂々と見た事は許さないよ!
そして遥さんおめでとう!これでプロローグの状態まで進めたね。ペネ子召還後の流れがプロローグと同じな事に地味に感動したw
で、ペネ子も変身というか、いつも描かれてるペネ子になったのかな?


では、次回も楽しみに待ってるんだぜ!
758創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 13:59:29 ID:EUrGMjMA
>>754
待て、その理論はおかしいw
やべえ、真面目に欲しいかもしれない……

>>756
上手くなってる、上手くなってるよ!
遥さんかわいいのう、これは師匠暴走コース一直線だなw
759創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 18:18:30 ID:otcaoMIu
>>753
“小さな存在を愛する者”とな……!? つまりロリ・コンですねわかります。

遥さん召還おめでとう! 師匠は自重しろ!w
野良オートマタでけぇ…。列車砲とか色々でけぇ…。

さて、賢者の石がなんなのか、アンサラーとはなんなのか、答えが見えかけて来ました。
次回も楽しみにしていますぜ師匠。


>>754
さすがオルトロック! コンクリ漬けでもなんともないぜ!

ところでそのフィギュアはおいくらで(ry
760創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 18:23:57 ID:otcaoMIu
オゥ、途中で送信してしもうた。

>>758
ロリキャラ難しいでうわ遥さんなにするやめ
761創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 18:27:29 ID:EUrGMjMA
そういえば、よくよく見返すと11話の時点でデカブツについては言及あるのね、一言だけ
762創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 19:04:42 ID:aSKnwavA
>>730
投下乙です!
守屋君、よかったなあ……。
これもキリちゃんのおかげというか、キリちゃん良い娘や……。
でも彼女には暗い過去、そして謎の翁……と、毎度毎度、これからが楽しみで仕方ない展開に驚くばかりです。
うーん、次回も楽しみだ。
それにしても守屋君ウブだなwww

>>753
投下乙です!
師匠とレオンらの掛け合いが素敵……!
戦いの中に笑いを取り込むセンスが素敵ですww憧れちゃうww
師匠の変身やらリヒターフォームチェンジやら物語もどんどん加速していってますね。
次回も楽しみに待ってます!
しかし流石は師匠、何気なくパンツを見る術を身につけているとは……!
763創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 19:42:50 ID:otcaoMIu
SBTのようだな…!
764創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 19:46:34 ID:EUrGMjMA
今日は味噌ラーメンでござった
まどかみたいな嫁さんの手料理を毎日食べたいです……
765創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 19:54:32 ID:otcaoMIu
今日はホイコーローのようだ。
ホイホイコーローホイコーロー♪ ポニテの可愛い娘の手料理運んでおくれ♪
766創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 20:10:48 ID:aSKnwavA
かんとだきでござった
大根美味しいでござる
767創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 20:12:22 ID:IMWUbLSe
ホイコーローといえばアジアマフィアのドン
768創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 20:15:52 ID:tliSCecG
 悲しいときー。
 悲しいときーっ。

 塗る色間違えた時ーっ。


 遥さんの髪が黒っぽくなってもうた……。
769創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 20:18:14 ID:otcaoMIu
白でも黒でもいちご柄でも私は一向に構わんッ!!
770創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 20:23:10 ID:EUrGMjMA
(悲)<久々に私の出番のようだね
771GEARSの中身 ◆B21/XLSjhE :2010/02/17(水) 21:05:02 ID:4WDWm1Pz
>>753
投下お疲れ様でした!
今回も面白かったです!
メタ発言含めた戦闘会話のテンポの良さに引き込まれまくりです。
今回のリヒトは戦闘から遙さんのサポート含めて、最高に格好良かったです。
更にリヒターのパワーアップとオトコノコ心を擽る回でした。ところでリヒターのイラストまだでしょか?w

>>754
最強のツンデレは何処で買えますか?
そろそろ、立体物を投下する野生の職人が現れても良い頃だと思うんだ。

>>756
少し大人びたキレイ系の遙さんゴチになりますw

>>757
昔、霧坂涼夜という青年が異世界に召喚されて世界を救う的な設定を考えたのを
最近になって思い出しまして、苗字一緒だし兄妹って設定にしてしまえとw
異世界救ったら、嫁さん連れて帰って来るかも知れませんw

>>762
彼女は明るいようで暗い。ふざけてるようで熱い子なんです。
ただ連載開始当初に比べると、随分と真人間になってしまった気がして残念です。
772創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 21:14:28 ID:+s48vQO/
ここのWIKIの追加は自分でやっていくのですね?
773創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 21:15:28 ID:EUrGMjMA
>異世界救ったら、嫁さん連れて帰って来る
きりちゃんの兄貴sugeeeeeeeee!!
774創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 21:17:31 ID:EUrGMjMA
>>772
自分でやるもよし、他人に任せるもよし
最近はPBM氏がハッスルしまくってるからほっといても大丈夫かもしれんけど
775創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 21:26:16 ID:aSKnwavA
筆が進まない……っww

>異世界救ったら、嫁さん連れて帰ってくる
異世界という言葉にwktk、兄ちゃんにもwktkですww
こ、これは本編投下もあり得る……!?
776創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 21:35:33 ID:otcaoMIu
自分も筆が進まない……。


>異世界救ったら、嫁さん連れて帰ってくる
ほう、これは全裸待機か…! 大丈夫犬を抱いていれば寒くなど…!
777創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 21:37:13 ID:aSKnwavA
本編のスピンオフ的な話を書いて、調子が元に戻るのを待つ状況ですww
スピンオフが形になったら投下しても宜しいのかしら
778創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 21:41:57 ID:+s48vQO/
了解した
779創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 21:45:07 ID:otcaoMIu
スピンオフ! そういうのもあるのか。
自分も考えてみようかな。

>>777
いつでもWELCOME!
780創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 21:46:19 ID:EUrGMjMA
いいですとも!
781GEARSの中身 ◆B21/XLSjhE :2010/02/17(水) 21:53:57 ID:4WDWm1Pz
>>773
霧坂の兄とは思えない程の真人間です。

>>773
時間の都合が付けば本編投下もやりたいなーとか
この雑談自体が伏線みたいになっちゃったので、やらないかんだろとか思ってますw

>>776
犬を抱いて執筆したいのに、自分の犬はツンデレ犬なので抱かせてくれません。

>>777
是非、投下フィーバーしましょうw
782創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 21:55:57 ID:qAVH47rD
>>730
投下乙です!
今回は殺陣無しの実験回だったそうですが……面白かったよー!w
今回の守屋くんはホントにいい感じの少年らしさが出ておりましたwというか今までがそれらしく無さ過g(ry
そして守屋パパの再登場&超重要っぽい新キャラ君嶋翁登場!壮大なスケールで張られた伏線大好物です(^q^)
しかしどんどんきりちゃんがいい女になっていくなぁ……w
次回も楽しみにしとります!マジでw

>>753
何!?……投下終了の書き込みが……753、だと……!?wすげぇよ師匠!偶然すら味方にするとはwww
しかし戦闘中にもネタが炸裂しているし、自身で投下したイラストネタも取り込んでいらっしゃるとはw流石過ぎるw
赤毛&ペネ子の戦闘シーンもGJですた!そして遥さん神子認定おめでとー!
しかし今回盛り沢山でしたね!多脚戦車型自動人形といい列車砲といいw
写真の機械人形が機械人形殺しに似ている……だと……!?つまりあの写真はうわサリサさん槍はやb(ry

>>754
まてまてまてw途中からおかしいwwwだけどオルトロックなら頷けてしまう!ふしぎ!w

最強のツンデレが密林に無かった件
というかマジでカッコイイなこれ……切実に欲しいんだがw

>>756
GJ!やはり遥さんは可愛いなぁw

>>771
さぁ、きりちゃんの兄貴の話を番外編として書く作業に戻るんだw
783創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 22:06:10 ID:EUrGMjMA
本当だ、投下終了の書き込みがなごみじゃないかwww
784創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 22:11:29 ID:CsnY+5x8
>>730
守屋かわいいよ守屋
なんだかんだいってメンタル的には一番普通の子なんじゃなかろうか。
対比の形で霧ちゃんもまた印象に残りますね。

>>753
なんという出し惜しみのなさ。これが1クール目のトリということかッッ!!
それにしてもパワータイプで切り替えが早い上にいいツッコミ…レオン良いキャラだなぁ…

>>754
デフォルメ効いてて格好可愛いですね
こういうムッチリドッシリした怪獣さん大好きですw

>>756
ううむ明るく元気な遥さんもいいがこれまたどうして…
しかし遥さんは描く人によってもいろんな顔があってよろしいですな。

>>777
いいですとも!
 それは、ある初夏の日の事でした――――

 ――PBM no HITO Presents――


「はぁ? 械人形二機の次は街ごと来たぁ?」
「というか、街ごと入れ代わった、とでも言うべきでしょうか……。タカ坊さん達の世界とは違うみたいですけど」


「この人達、機械人形の事嫌いみたい……」
<確かに、ヘイトされてますね>


「私は一条 遥っていうの。あなたは?」
<僕は……タウエルン>
「か、変わった名前だね」
<遥さん、笑い堪えてるのミエミエですよ>


<機械人形? ボクは自動人形だよ>
「児童人形と聞いて飛んできたぞ!」
<あ、これ誤字なんでwiki収録時に修正しといてください>


「人族」
「人族だ」
「人族の兵隊カーストだ」
「人族の変態バースト? しっかし、こんな大きな芋虫まで飛んできたのか……これ、アンタんとこの?」
「いや。僕の世界にもこんな化け物はいなかった」
「……とにかく、ウチの女の子達には見せられないね、これは。早く駆除するべきだ」


「ブラックキューブ……それって、もしかして……」
「似て異なる存在、というやつかの」


「もう、このまま帰らなくてもいいような気すらするよ」
<ショウイチ……>
「……冗談だ」


「これは、ダルナス……!」
<あのパ、チンコ玉みたいなのがですか>
<シロさん、そこは区切っちゃ駄目だと思います>


 ――開墾男児達よ!――

 ――耕せ! 勝つために!――

 ―TUERNxPBM!―
ねぇお兄ちゃん、よく目玉焼きにソースだ醤油だで争いが起こるけど塩胡椒はなんで候補に上がらないの? (仮)


<――――ショウイチがいなくたって、僕は……僕は戦えるんだ!>
魔法少女 フィジカルはるか 主題歌
『Tough Girl』
原曲:Tough Boy(北斗の拳2 OP)


HEY! HEY! HEY! HEY!

HEY! HEY! HEY! HEY!


Welcome to this crazy world.
このイカレた世界へようこそ
叫べ!
(゚∀゚)o彡 変態! 変態! 変態! 変態!


まともな奴ほど Feel so bad
正気でいられるなんて運がいいぜ
You,
(゚∀゚)o彡 ちっぱい! ちっぱい! ちっぱい! ちっぱい!

ここは変態のWonder Land
フェチを握りしめ僕らは出会った

Keep you burning 駆け抜けて
ロリ☆コンと腐女子と裸体の真っ只中
No girl no cry 進まなきゃ
勢いを増したむせるスレの中を

We are living, living in Creations.
We still fight, fighting in Creations.
We are living, living in Creations.
We still fight, fighting in Creations...

http://download1.getuploader.com/g/sousakurobo/292/physical_Haruka.jpg
787PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/17(水) 22:21:49 ID:tliSCecG
 ふぅ。本当は22時33分きっかりに投下しようと思ったんですが、串規制になるのが怖いので先に投下しておきましたw
 うん、タイトルはあくまで(仮)なんだ。本気でこれにする気はないんだ、すまない。
 あと予告の通りに話が進むかはまだわからないんだ、すまない。


 あ、これおまけでーす。
http://download1.getuploader.com/g/sousakurobo/291/weis.jpg
788創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 22:32:49 ID:EUrGMjMA
>>787
PBM1周年おめd……ってなんだこれwww
じっくり(?)読ませてもらうぜ!
789創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:15:00 ID:EUrGMjMA
(゚∀゚)o彡 ちっぱい! ちっぱい! ちっぱい! ちっぱい!
>>787
改めて投下乙!wktkすればいいのか笑えばいいのかわからないwww相変わらず濃いなあw
タウエルンとPBMというか、2号機組とのクロスが中心なのかな。これは楽しみだ……!
そしてこの主題歌のチョイスはどう考えても魔法少女じゃないwww
さらに歌詞がロボスレそのものじゃないかこれw
遥さんとシロちゃんは相変わらずかわいいのう。で、この殺意バリバリな魔法のステッキは何だw
790創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:19:04 ID:VSW9Au8y
テスト
791創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:31:58 ID:aSKnwavA
うおっしゃ、プロローグ終わった!
というわけで、スピンオフ投下しちゃいますね!
六千文字と短いので、支援は大丈夫、かな……?
792遅筆携帯:2010/02/17(水) 23:33:05 ID:VSW9Au8y
おk!
>>787
投下乙です!&一周年おめでとう!
遥はフィジカルで確定ですか(歌にはあえて触れずに
しかしシロちゃんカワイイのう…遥の持ってるのはきっとちんちくりんすてt(ゴキッ
ともあれ、おめでとう御座いますww
粗品ですが
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/294/%E3%81%AD%E3%82%93%E3%81%A9%E3%82%8D%E2%97%8B%E3%81%A9%E9%81%A5%E3%81%95%E3%82%93.JPG
デフォルメ絵はもう描かないと心に誓いましたww出来がアレなので早めに消します
793ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/17(水) 23:33:36 ID:aSKnwavA
 万事休す、か。
 今の自分の状況をこれほど端的に、かつ正確に述べる言葉もあるまい。
 少女――加賀美明日葉は、とあるボロアパートの敷地入り口にぼんやりと立っていた。
「……センパイ、どこ行っちゃったのかなあ」
 はぁ……、と深いため息を一つ。視線の先には、家主を失ってしまった部屋の扉。
「……ああ、参ったなあ……」
 頭を抱え、明日葉はその場にしゃがみ込んだ。ここ五日ほど、件の先輩とのコンタクトを取れていない。
 ということはつまり、明日葉は自身の思惑を完璧に外された形となるわけで。
「うぅ……、なんでこーなるのかなぁ」
 つくづく自分って運がないよね、と明日葉は肩を落とした。
 変わり者の両親の元に生まれ、五歳頃から彼らの仕事を手伝って早十年。
 バリバリ現役中学生の明日葉だが、日々両親の仕事の手伝いに追われるせいで青春らしい青春など送れてはいない。
 というか明日葉自身変わり者のレッテルを貼られているのか、まったくと言って良いほど色恋沙汰に縁がない。
 だが、センパイこと紫藤雪人と運命的な出会いを果たした去年の冬。ついに自分にも春が来たのかと小躍りした明日葉だったが結果はこの様だ。
 何だかんだで仲良くなれたのも束の間、彼の双子の姉が失踪し、雪人もその後を追うように失踪。
 雪人にとあるバイト――両親の仕事に関するものだ――を紹介し、更にお近づきになろうと思ったが失敗に終わってしまった。
 しかも受験も近くなっている。だが両親のせいで受験勉強など出来はしないし、雪人と同じ高校に行って青春を謳歌しようなんて考えていた矢先に彼の失踪。ホントに運がない。
 同級生と比べて体に凹凸がないのも、ちんちくりんなのも、全部運がないせいだ。
794創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:33:48 ID:Hd3k6IiB
どうぞー
795ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/17(水) 23:34:27 ID:aSKnwavA
「あぁ……私って不幸の星の下に生まれた可哀想な少女なんだわ」
「ああ、全く頭が可哀想だな」
「ごちゃごちゃうるせー! ……って、お父さん!?」
 横合いから入った声に、明日葉が飛び退いた。
 しゃがみ込んだ明日葉を見下ろすように立っていたのは、父親の加賀美鏡也だ。例によって白衣を身に纏っているが、こんな格好で外に出てこないで欲しいと思う。恥ずかしいと言ったらありゃしない。
 そもそもお父さんやお母さんのせいで私まで誤解されて、全然青春出来ないんだわ……。
 自己完結した明日葉が内心で両親に対して怨嗟の言葉を吐いていると、それを感じ取ったのかどうか、鏡也が意地の悪そうな声で訊いた。
「……バカ娘、確かお前……、バイトの人員に当てがあると言っていたよな?」
「え!? あ、ああ、ええ、あったわ」
「なるほど、つまり彼の協力は仰げなかったと」
 仕方ないじゃない、と明日葉は頬を膨らませた。
 仰ぎたくても本人に声を掛けられないでいる内にその本人までいなくなってしまったのだから。
「まあ、それはともかくだ……。約束通り、お前が『やる』んだぞ」
「ぐ……」
「まあそもそも、自分がやりたくないバイトを他人に勧めるのもどうかとは思うがな」
「ぐぐぐ……」
「ましてそれが惹かれていた男とは、お前、最低の女だな……。誰がこんな女に育てたのやら」
「ゴチャゴチャうるせー!」
 明日葉がキレた。
「ええ、ええ、良いですとも、やってやろうじゃないの! 鏡面世界だ? パラレルワールドだ? 行ってやろーじゃないのよ!」
「元からそのつもりだ」
「ぐっ……、ていうか、元々はね、センパイについていくつもりだったのよ!」
 最低の女、という部分が気に触ったのか、明日葉が言い訳がましく鏡也にまくし立てる。
「そして二人の仲は深まって、愛の契りを交わすのよ。『死が二人を分かつまで』……って何言わせんのよバカ親父!」
「……お前が勝手に暴走したんだバカ娘」
「ぐ……」
 鏡也の若々しい外見も相まって、この二人は兄妹に見えたりするのだが、それはまた別の話。
「とっとと研究所に戻るぞ明日葉」
「わかりましたよバカ親父」
「口が悪いな、誰に似たんだこのアホ毛」
「どう考えてもアンタよっ!」
 人が気にしていることを……! 明日葉はスタコラと歩いて行ってしまう父親の後ろ姿に思い切りアカンベーをする。
 それが余計、自身の子供らしさを演出しているとは気付かずに。
796創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:34:54 ID:VSW9Au8y
797ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/17(水) 23:35:19 ID:aSKnwavA


「鏡也〜! 明日葉も〜! むぎゅー!」
 実家でもある加賀美研究所に戻った二人を待っていたのは、今年で(大人のヒ・ミ・ツ)歳になろうというのに未だその若々しさを失わない明日葉の実母、加賀美映子であった。
 年甲斐もなく、映子は二人をぎゅーっと抱きしめる。今年で(大人の以下略)歳であるのに未だその弾力を失わない双丘が、問答無用で明日葉の顔に押しつけられた。
 内心、明日葉は涙を流す。何故自分は母のスタイルの良さを受け継げなかったのか……。ああ、母性の象徴……。
「映子、離してくれ」
「えー……鏡也……、わたし寂しいよ……」
「今晩からたっぷり愛してやるから。邪魔なアホ毛もいなくなるしな」
 鏡也と映子の会話に、明日葉が眉を吊り上げた。内容も内容だが、鏡也の言い分が腹立つ。非常に腹立つ。
 ていうか今晩から愛してやるって何だよ! こんなことデリケートで多感な思春期の少女の前で言うなよ!
「……」
 ジト目で二人を見たが、効果はなさそうだ。既に二人の世界に入っている。
 明日葉は嘆息し、部屋にある様々な実験器具に視線をやった。
 フラスコやらビーカーやら、化学実験に必要不可欠な小物類、レーザー発振装置や、巨大なレンズなどの科学用品、そして謎の宇宙船照射装置や加賀美夫妻の意味があるのかないのかわからない発明品の数々が、所狭しと並んでいる。
 そう、加賀美夫妻は何を隠そう科学者であった。何だかんだで若い頃は学会を湧かせただとか、科学界を代表する天才二人の電撃結婚に世界が湧いただとか、色々曰くのある二人だが、果たしてどこまでが真実でどこまでが虚偽なのか、明日葉には測りかねる部分がある。
 この二人を間近で見ている限り、とても天才とは思えないのだが。
 発明品も下らないのばっかりだし。確か最近の発明品は『クマちゃんパンツ製造ビーム照射装置』だったか。誰が使うんだ誰が。
「……ん、まさか」
 ひら、とスカートを捲ってみる。お気に入りのパンツの正面に、可愛いクマのアップリケが――。
「――こんのバカ親父がぁッ!」
「ふん、今更気付いたかアホ毛」
「気付くわけないわよっ! ていうか実の娘をアホ毛呼ばわりってどうなの!」
「私はそんな明日葉ちゃんが大好きよ?」
「ああもう、まとまんないからお母さん黙ってて!」
 明日葉に邪険に扱われた映子が涙を見せる。
「ひどいわ……。鏡也ぁ……、明日葉が、明日葉がぁ……」
「まったく、母さんを泣かせるなんて本当にバカなアホ毛だな。略してバカ毛で良いか」
「うっさいわ! ……ていうか、本題に入り損なってるわよ!」
 全く……、この両親にはほとほと参る。肩を怒らせ、明日葉は鏡也が本題に入るのを待った。
798創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:36:11 ID:VSW9Au8y
799ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/17(水) 23:36:34 ID:aSKnwavA


「じゃ、これな」
「じゃ、じゃねーわよ! 説明よこせバカ親父!」
「はぁ……俺の言葉に隠された真意の一つ読めないようじゃ、先が思いやられるな」
「うるせー!」
 鏡也の指さした謎の物体――部屋の隅に置かれた、人が一人ギリギリで入れるくらいの大きさの円筒状のポッド――を前に、明日葉が吠えた。
 何も隠していないくせに何を読み取れというかこのアホ親父は。
「一回しか言わないから良く聞けよ。この装置は鏡面世界――、まあパラレルワールドへお前を送り込む装置だ。パラレルワールドとは、こちらの世界とは違う未来を歩んだ世界のことで、お互いに干渉することはない。それくらいは知っているよな?」
「うん」
「バカ毛を見くびっていたな……」
「早く続けなさいよ」
「この鏡面世界、パラレルワールドではあるのだが少し違う。お互いに、少し、ほんの少しだけ干渉している。だが、その少しの干渉というのが、大きな問題となる。
 つまりどういう事かと言えばだ……、向こうの世界で田中(仮名)という男に何か問題が起こったとする。そうすると、こちらの世界にいる田中(仮名)に対応する人物にも、また何かしらの問題が起こるのだ」
 鏡也がしみじみと呟く。隣で、映子が「鏡也賢いね」などとはんなり呟いているのは気にしないことにし、明日葉は無言で続きを促した。
「今回バイトの人員が欲しかったのはこのためで、実はな、向こうの世界にいるお前が死んだ」
「は!?」
 いきなりの言葉に明日葉が叫んだ。
「向こうの俺たちから連絡があった。で、だ……、向こうのお前が死んだイコール、こっちのお前が死ぬ可能性は極めて高い。それを防ぐため、バイト君を送り込んで問題を解決して貰おうと思ったわけだ」
「いやいやいや、バイト送り込んでどうするのよ」
「ロボットに乗って貰う」
 ダメだ、鏡也の言っていることが理解不能だ。映子は映子で、「明日葉が死んじゃうの……?」などと涙目でこちらを見ているし。親父から聞いてないんかい。
800ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/17(水) 23:37:36 ID:aSKnwavA
「向こうのお前が死んだのは、その世界に突如現われた謎の敵の攻撃に巻き込まれたからだ。元凶を断ってしまえば、まずお前が死ぬことはなくなるだろう」
「はぁ、つまりその謎の敵をぶっつぶさないと、あたし死ぬの?」
「その通り。バカでもわかる説明だろう」
「うん、そうね――。じゃないわよ! 何その展開! おかしくない!?」
 パラレルワールドの自分が死んだから、今立っている自分も死んでしまうかも知れなくて、それを防ぐためにパラレルワールドへ飛んで、ロボットに乗れ、ですと? 
 意味がわからない。理解不明。というか、理性が理解するのを拒絶している。
「さて、な。このまま手をこまねいていたら、お前を待つのは死だが?」
「ちょ、ちょっと。何でそんな平然としてんのよバカ親父!」
「……慌てる必要もあるまい。お前が向こうの世界でシュピーゲルを駆れば良いだけだ」
「いやちょっとアンタねぇ……。ていうかいきなり固有名詞出されてもわけわかんないわよ」
「まあ、ごちゃごちゃ言わずに早く行け。死ぬか生きるか、二者択一だ」
 ぴん、と指を二本立て、鏡也が言った。
「そんな……、そんなこといきなり言われて理解できるわけないでしょうよ!」
「後から理解すればいい。今必要なのは向こうへ飛ぶこと、それだけだバカ毛」
「いつまでそれ引っ張るのよ! ていうか……アンタそれでもあたしの親なの!?」
 心からの叫び。いきなり、こんな事言うなんて本当の親かこの男は。
 自分の娘が可愛くないのか。……まああまり可愛がられてないかなあ、なんて考えてしまうあたりが悲しいが。
「……明日葉」
「お母さん?」
 さっきまで黙って二人のやりとりを見つめていた映子が、口を開いた。
「あのね、鏡也は……、ツンデレさんだから」
「映子……、お前は何を……」
「鏡也の部屋ね、明日葉の写真でいーっぱ――もが」
 鏡也が超速度で映子の口を塞いだ。
「――バカ毛、やるかやらないか。どっちだ」
「……決められると、思ってんの? いきなりこんな事言われて」
「決めてくれなきゃ、俺が困る」
「何でよ」
「……一人娘を失ってたまるか」
 目を逸らし、鏡也がぼそりと呟いた。その言葉に明日葉は不覚にも胸を打たれてしまう。
801創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:38:37 ID:EUrGMjMA
 
802創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:38:37 ID:VSW9Au8y
803ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/17(水) 23:38:43 ID:aSKnwavA
「お父さん……」
「……明日葉、必ず無事で戻ってこい。良いな」
「……うん、わかった……! 必ず……!」
「良い娘だ。それでこそ、俺たちの愛娘だぞ、明日葉」
 ぎゅっ、と鏡也に抱きしめられる。やっぱり父親は大きくて、暖かくて、なんだか心まで温まるような気がした。
 思えば、こんなに優しくされたのって久しぶりかもしれない。こんなことをして貰ったのは、十歳の時に初めて発明品を作った時か……。
 その時も、鏡也は頭を撫でてくれた。良い娘だ、自慢の娘だぞ、お前は。彼の言葉は、今でも思い出せる。
 そして、今、心に染み渡っている父親の優しい言葉……。彼の中にある優しさは、全然、失われてなんかいないんだ。
「……お父さん、やるよ。あたし、やるから。あたしの未来を、潰さないためにも」
「ああ……やってこい!」
「準備は良いわよ、明日葉」
 いつの間にか装置の前にスタンバイしていた映子が、明日葉を呼ぶ。
 どういう仕組みかは知らないが、これで鏡面世界へと向かうことになる。
 ポッドのハッチを開いた明日葉は、狭いそこに潜り込んだ。
「今は一刻でも時間が惜しい。おそらく向こうの世界とこっちの世界、特に違いはないはずだ。頑張ってこい」
「うん、わかった」
「生きて戻ってきてね、明日葉」
「うん、任せて。何たってあたし、父さんと母さんの子供だもの」
 二人を安心させるためにニヤリと笑う。笑顔を返した映子が、ゆっくりとハッチを閉じた。
「転送開始!」
「転送開始」
 鏡也の声に続き、映子の声。そして、何かレバーを下ろす音。
 ガコッ、と装置の裏にある機構が動き、全身をちりちりと静電気のようなものが駆け巡る。不思議な感覚だ。
 続いて耳鳴り。グワングワンと大きく響くそれは、段々とそのボリュームを増してくる。
 頭が割れるような痛みに耐えつつ、明日葉は細く眼を開けた。ハッチの小さな覗き窓から見える、二人の顔。
 心配しないで、と無理矢理の笑みを作ったところで、明日葉は気付いてしまった。
「……なんで……」



「なんでアンタが行かないのよバカ親父ィィィィィィィィ!」
 体がバキュームに吸い込まれるような嫌な感覚と共に視界がブラックアウト。意識も同時に消し飛んだ。
804創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:38:52 ID:tliSCecG
 
805創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:39:30 ID:EUrGMjMA
 
806創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:39:43 ID:tliSCecG
 
807ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/17(水) 23:40:07 ID:aSKnwavA


「きゃあっ!」
 投げ出されたのは、アスファルト。顔面をしたたかに打ち付けた明日葉は、涙目で周囲を見渡した。
 見知った道路だった。道の周囲にはシャッターを下ろした店舗が並び、歩道には人っ子一人いない。
 風に吹かれて転がるアキカンが虚しさを演出している……。って、何故人がいない? 
 疑問を更に増やすが如く、自分が投げ出されたこの道路の所々には大きな穴が穿たれていた。
「……何、なの?」
 明日葉が呟くと同時に、背後から轟音が轟く。思わず耳を塞ぎ、頭を屈めて音源の方を向いた。
「何も、いな……いぃっ!?」
 何もない、ただの風景が広がっていると思ったが、それは間違いであった。
 正面の風景が、歪みを見せる。奥に見える山が、水面に映っているかのように揺れる。
 その歪みは波面のように段々と広がって行き、最終的に、その場に紺色の巨大な機械がその姿を現した。その高さはおよそ10m。
「あれが……ロボット――!」
 鏡也の言っていたシュピーゲル……かどうかはともかく、おそらくはあれが謎の敵、あるいは明日葉が自身の未来のために駆らねばならないロボットなのだろう。
 紺色のその機体は、随分とすっきりとしたフォルムをしていた。そう言えば聞こえは良いが、逆に言うと貧相でもある。
 ブロックのパーツを繋ぎ合わせたような、なんだか見ているこっちが悲しくなるような機体だ。
「……乗るんだったらさ……、こう、派手な方が良いってのはダメなのかな」
 明日葉の呟きは、風に乗せられて消えていった。
「って、ずっとここにいるわけにも行かない……。待避待避っ、と」
 紺色の機体が、ぎゅいいいいいいいん、と耳障りな音を立てこちらへ向かってきている。
 このままでは鏡面世界に飛ばされてすぐに轢死という、全く意味のない結末になってしまう。
 明日葉はよっ、と体を起こし、ガードレールを飛び越え紺色の機体がやってくるのを待った。
 それから数秒後、耳障りな音を奏でたまま、貧相なロボットが明日葉の目の前を通過していく。
「あ、無視するんだ」
 よくわからないなあ、と首を捻りつつ、明日葉はこれからどうするかを考えた。
 周囲の風景は元の世界と同じなわけで、実家の加賀美研究所は案外簡単に見つかりそうだ。
 ここから歩いてそう遠い距離でもない。しゃーない、歩くか! と、持ち前のポジティブさを発揮し、明日葉が腰を上げたその時。
「そこの君!」
「はい?」
 いつの間にか、目の前にはさっきのロボット。そしてこれを操縦している人物のものだろう。拡声された声が聞こえてきた。
「こんな時に何をしているのかね! さ、早くリゴスの手に」
「へ?」
 リゴスって何――、と問う前に、ロボットの手が差し出される。これに乗れと言うことだろう。
 明日葉は少しの間逡巡して、結局乗った。右も左もわかっていない今は、ロボットの彼に任せておいた方が良い。
 それに、と明日葉は心の中で付け加える。
(……ロボットって、ワクワクするじゃない)
 ――流石は加賀美明日葉、親の血を引いている。


 かくして、加賀美明日葉の鏡面世界での第一歩が始まった……。
 

 鏡の中の明日葉/プロローグ 了
808創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:40:14 ID:EUrGMjMA
 
809ざいふり ◆gU7PBImT6Y :2010/02/17(水) 23:43:02 ID:aSKnwavA
と、いうわけでプロローグ終了でございます
支援感謝です。

スピンオフ……ですよね? 雪人の名前出てるし……。
ちなみに雪人が異世界に召喚されたのはミナの力に依りますが、
由希音が異世界に召喚されたのは鏡面世界における由希音の身に何かがあったからという裏設定がございます。
案外辻褄が……、しかし僕は異世界というか違う世界が好きですねえww

改めまして、支援ありがとうございました!
810創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:44:17 ID:EUrGMjMA
>>809
投下乙!ゆっくり読ませてもらうぜ!
811創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 23:44:58 ID:VSW9Au8y
>>809投下乙です!
ゆっくり読ませていただきます
感想は他の方のもあわせて週末にさせていただきますねー
規制解除まだかなぁ…
812創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 00:25:01 ID:Y0c8cxqh
 ふぅ、いい湯だった……ではいくつかに分けて感想とレス返をば。

>>730
 投下乙です!
 友達できてよかったね! おめでとう守屋! ……と素直に喜べないぞ。きりちゃんにそんな過去があったなんて……。
 しかもそれが物語の中核に絡んでくると思ったら別世界で英雄で嫁連れて帰ってくるかもしれないなんて……。
 あと加賀谷が見事にハブられてますね、ざまぁないぜ!
 そして織ちゃん、安心のちっぱいクオリtうわ織ちゃんなにをするやめ

>>754
 わぁい、もうオルトロック人間じゃないよ!
 レオポルド・クルップさん、名前からしてまさに列車砲ですからw
 あ、大型オートマタについては追い追い明らかにして……いけたらいいなぁ。
 ところでコウさんのフィギュアはどこで売ってますか?

>>755
 いえ、むしろ任意発動のスーパーモード的n(ry

>>756
 ありがとうございますイィヤッホォォォゥ!! やっぱり遥さんかわいいよ遥さん(自画自賛)イィヤッホォォォゥ!!
 三つ編みって難しいですよねイィヤッホォォォゥ!!
 個人的にはちょいツンな表情が好きですイィヤッホォォォゥ!!
813創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 00:25:56 ID:Y0c8cxqh
>>757
 遥さんのぱんつを堂々と見たのは二回目ですね。私も許さないよ!
 ちなみに変身はもっと早い内にさせる予定でした、10話あたりに。

>ペネ子召喚後の流れがプロローグと同じ
 なぜバレたし。

>いつも描かれてるペネ子になったのかな?
 いぐざくとりー。これまでは最初に投下した時のペネ子でした。
 今回登場したフォームはパワータイプみたいな位置付けにしよう……かなー。あるいはクウガ的にマイティフォーム。

>>759
 自重しないのがやおよろずのみなさんですからね!
 アンサラーは……ゴニョゴニョ。

>>761
 ほんとに一言、デカブツが出るってだけですけどねw

>>762
 むしろ笑いの中に戦いを取り入れているといいますかw
 1クール目の最終話ですし、1周年ですし、思いっ切り詰め込んでみました。おかげで疲労感が半端ないことに……。
 リヒトが遥さんのぱんつを見れたのは遥が天然入ってるというのも大きいですね。リヒターの事を笑えません。
814創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 00:26:57 ID:Y0c8cxqh
>>771
 はい、リヒターの画像どうぞー。

フォームチェンジ前
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/35/IMG_0001.jpg

フォームチェンジ後
http://download4.getuploader.com/g/sousakurobo/199/H_and_R.jpg

 上半身全然違いますね、どうしてこうなったんでしょうw
 フォームチェンジ前、その内リファインしようかなぁ。


>>782
 おお、本当だ! 偶然ってあるもんですね!
 さらに機械人形殺しは変身したリヒトに似ている、と。描写するの忘れてましたけどw
 いくつか理由は考えてあるんですが、さてさてどれにしようかしら。

>>784
 出し惜しみは……すみません、ちょっとしました。
 レオンさんはついでに戦闘狂でもありますね。戦闘狂は他のキャラより変な奴になりがちなのに、他のキャラのが変という異常事態になっておりますw

>>792
 ラジカルはオドレイさんにプレゼントという事でw どっちかっていうと遥さんはフィジカル側だしね!
 ちんちくりんすてっき? いいえ、ブリューナクという名のビーム箒でs(ry

 イィヤッホォォォゥ!! ありがとうございまイィヤッホォォォゥ!!
 ところでこれ、どこで売ってますk(イィヤッホォォォゥ!!
 こっちの遥さんはステッキに殺意がないですnイィヤッホォォォゥ!!
815創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 00:27:50 ID:Y0c8cxqh
>>809
 投下乙です!
 加賀谷……だと……!? そうか、だから変わり者なのk(ry
 まあいい、そんな事はいいんだ。
 ちんちくりん、ちんちくりんだtイィヤッホォォォゥ!!
 しかしパラレルワールドに行ってもらうはずだったゆっきー自身は既に別世界に召喚されてるっていうのはなんていうか皮肉ですねw

>クマちゃんパンt(ry
 なにその夢のような発明品! 赤毛のアイツが使うに違いない! そして遥さんのぱんつに――――なんかもうプリントされてそうだからいいkうわ遥さんなにをするやめ

 ところでカーチャンの歳はうわ映子さんなにをするやめ

 はっはっは、私はここだぁっ!

 では、次回も楽しみに待ってますね!
816創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 00:34:53 ID:xR5PBEdz
現在イィヤッホォォォゥ!!注意報が発令されています、注意してください
>>809
改めて投下乙!うん、やっぱり雪人は(この世界では)普通だったようだね!
しかし前向きだなアスハw果たしてこれからどうなるのやら
では、次回も楽しみに待ってるんだぜ!
817創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 00:36:58 ID:xR5PBEdz
もうイィヤッホォォォゥ!!になっている、だと……!?
合わせて9イィヤッホォォォゥ!!頂きましたー

818創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 00:55:50 ID:w1bu/pAM
>>733
またも規制!本当規制多いなぁ……。投下おつかれさまです!
そういや守屋君って16歳だったのかw大人びた性格だったからついつい忘れてたw
学校での問題も解決したようで何より!霧ちゃんがいい娘すぎる……。
神隠し事件が今後の伏線そうでwktkが今から止まらないっ!次回も楽しみにしていますね!

>>753
投下乙でした!最近規制多かったので。無事に投下できたようで何よりです。
師匠とシロのコンビが面白すぎるwwwなんというシリアスブレイカーw
クルップさんわかってるじゃないか!大型砲なんて漢の浪漫すぎる代物だぜ……!
相変わらずの見てて爆笑する会話のテンポでしたw次も楽しみにしております!w

>>764
まどかさんなら今オレの家で…うわたまちゃんなにをするやめt

>>777
ラッキーセブンだしもうこれは投下するしかないな

>>787
投下乙です!盛大に笑わせてもらいましたw
もうPBM!勢の人たちがシリアスを壊しすぎるwww
本当ギャグが面白い。これは本編が楽しみすぎるぞ……!

というかシロktkr……!
PBM!ではこの姿でまだ登場してないから、新鮮に感じる……w

>>792
UMEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!
さすがすぎると言わざるを得ない。半端じゃなく上手いぜ……!
影の付け方とかがもう様になっているというかなんというか……参考にさせてもらいますぜ!

>>809
投下するしかないな、とか返レスで書いてる内に投下されたよ!イヤッフゥゥ
明日葉はロボ世界に順応力高そうだなぁ……wというか鏡面世界に飛ばせる父ちゃん何者だwww
飛ばされた世界でこれからどうなっていくのか楽しみです!w
本編と共に、次の話を心待ちにしています!

>>815
あれ?加賀美じゃないか?
819創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 01:00:38 ID:w1bu/pAM
さて、感想レスも書き終えたところで
廻セカDaZの次の話、滅茶苦茶長くなりそうなんで前編中編後編に分けようと思いますw
おそらく分けないと前回投稿したときより長くなりそうとかいう体たらくなんで……
でも分けたら分けたで空白改行が使えるようになるから前より見やすくなる……かも。
たぶん、書き終われば前編を明日の夜にでも投稿できる……と思いますw



あれ……空白改行入れたら、結局長さ変わらないんじゃね……?
820創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 01:05:25 ID:Y0c8cxqh
>>818
 なんてことだ……(頭が)暑さに弱い変態とロリっ子を間違えるなんて……俺僕私……。

 紅白コンビが出ると、鬱どころかシリアスをクラッシュしてしまう……。
 タウエルンならまだ雰囲気的にいいですけど、これがリベジとかソルディだったら酷い事になってますねw
821創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 01:09:00 ID:xR5PBEdz
容量に気を付けるべし。地味ーにピンチだから

しかし、なんて早さなの……
822創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 01:24:56 ID:Y0c8cxqh
 持ってあと1〜2作品ですね、これはw
 そういえば、まだ1週間経ってないんですよね。
823創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 01:45:37 ID:EXAR6EfP
今立て込んでて感想とか書けず申し訳無いです
とりまPBM氏、パラベラム!の一区切り、おめでとうございます。先にそれだけ

それと明日・明後日中に微妙に忘れてたメルちゃんがもしかしたら投下出来るかもです
埋めがわりになるかなと。まあこのペースだと間に合わないと思いますが
824創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 02:14:44 ID:w1bu/pAM
んー、じゃあオレは次機に回そうかな
それだけ余裕ができるしね!
825 ◆NXVvJGP7gI :2010/02/18(木) 02:25:19 ID:bKzBcMgU
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/295/st1P4.txt


冒頭のパイロット版みたいなのをかいてみたので
こっちの設定など気にせずに短くて中途半端におわりますが
ためしによんでみてくださいな

826創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 18:11:25 ID:Wjy8YI5D
>>787
予告の投下乙!&一周年おめでとうございますー!!
というか予告にネタが盛り沢山すぐるwww
このカオスっぷりにはwktkせざるを得ないwww
途中からこのスレに住み着いたモノとして、これからも応援させてもらいますぜ!w
827創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 18:18:37 ID:Gbf/C4OA
>>825
投下乙です!
ソウマとカンナが戦っているのがヴォイド体、そしてリノがそれに巻き込まれてしまうと。
リノは人型兵器に飲み込まれてしまうとのことですが、ソウマ達と敵対することになるのか否か……。
ソウマ君の体調含め、続きが気になりますね! 本編投下をお待ちしております!

>>815
感想ありがとうございます!
明日葉さんはちんちくりんです。ユッキーに憧れる中学生です。
背丈、年齢的にどう考えても違法ロリです本当にありがとうございました。

>クマちゃんパンツ製造(ry
加賀美鏡也博士の趣味です。

>ユッキーが異世界〜
実に皮肉なことだと思いますww
惹かれていたセンパイは異世界へ消え、そこで夜這い魔扱いされてますからね
明日葉さんはやっぱり運のない娘なんでしょうww

>>816
感想ありがとうございます!
シスコンも普通の世界でしたねww加賀美家のテンションは少しおかしいと思います。我ながら。
明日葉さんは前向きです。ポジティブです。何だかんだ言って、かなり肝の据わった人なのでww
だから青春出来ないんだよ明日葉さん! 口悪いし……ww

>>818
感想ありがとうございます!
明日葉さんは図太い人なのでかなり順応するタイプですww
面倒事に巻き込まれてばかりな人なので、諦めに似た感情を抱いているとも言いますね
鏡面世界に飛ばせる父ちゃんは、一言で言うと天才です。まあそれくらいしか説明のしようがないというかww
もう一つの世界の存在を知ってしまった時から、彼は急激にその才能を伸ばしたという設定が(ry


ガンダムアサルトサヴァイブの体験版にF91が入っていて俺歓喜の巻
828創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 20:43:42 ID:DRqx76Mr
最近のロボスレは、ちょっと目を離した隙にとんでもねー勢いで進んでるから恐ろしいwww

>>792
GOODです!消すだなんて、とんでもない!寧ろ商品化希望ですw

>>795
異世界ネタって良いですよね。特に異世界へ辿り着く経緯の部分が好きだったりします。
それにしても、この親子の会話にキレがありすぎて面白かったです。もっとこの親子の会話を読んでみたいくらいですw
バカ毛可愛いよ。バカ毛w

>>814
イラストおねだりしてからの対応早っ!!
背中のマントを見て、バンプレオリジナルのめっちゃ蹴りまくるロボを思い出したのは自分だけでは無い筈w

>>825
決戦前の海上の緊迫感と、指揮所の慌しさが良い感じにマッチングしてますね。
これから物語がどう動いていくのか楽しみにしています。
829DaZの人 ◆qwqSiWgzPU :2010/02/18(木) 20:48:08 ID:w1bu/pAM
なんか予定より全然早く完成しちゃったから投下しますw
次機じゃないのかよ!うう、ごめんなさい……。なんか書いてたら完成しちゃったんです。

今回そこまで多くないんで、おそらく支援は大丈夫なんじゃないかなぁ、とか予想してみる
830廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode5 1/7:2010/02/18(木) 20:49:23 ID:w1bu/pAM
『罪深き始祖……いや、シュタムファータァ。お前が戦うなんて初めてじゃねぇのか?』
『だとしても、引くわけにはいかないっ!』

白銀の機体が腰を軽く落とし、イェーガーに対して突貫する。

『獲物はねぇのか? あったとしても、負けねぇけどなっ……と』
シュタムファータァの放たれた拳は、イェーガーによって体ごと投げ飛ばされる。手首を捕まれ突っ込んできた威力でそのまま放り投げたのだ。

『きゃあああっ!』

悲鳴と共に白銀の機体が地面に沈む。だが機体の装甲に包まれているため投げられただけでは倒れることはない。
すぐさま起き上がるが、目の前にはイェーガーの拳が迫っていた。

咄嗟の防衛本能で両腕を盾のように構える。
だが肉弾戦を主軸として戦うイェーガーの拳撃は、そのような簡易的な防御を容易く貫いた。腕の追加装甲を陥没させ、シュタムファータァの体が再び吹き飛ばされる。

『シュタムファータァッ!大丈夫かよッ!』
『ヤスっちさん!?早く逃げて下さいっ!私は大丈夫ですから!』

その言葉と同時に起き上がり、イェーガーに向けて再び突撃する。必死に、何の型もないただの突撃。だがそんな突撃が格闘戦のプロフェッショナルであるイェーガーに通じるはずもなかった。

『無駄だ。何度やってもな。弱すぎるんだよ、お前』
そのままシュタムファータァの腕を押さえ込み、腹部に膝蹴りを叩き込む。そしてよろけた所に渾身の蹴りが放たれる。もう三度目、シュタムファータァが地面に倒れる。

「駄目だ、見てられないっ!」

ここでシュタムファータァに負けてもらっては困る。彼女が失ったら、揺藍の消滅は避けられない……!
自分の胸に手を当て、セカイを知覚する。シュタムファータァのセカイを、目の前で戦っている少女のセカイを。

「絶え間なく廻るセカイの下に我らが誓いを立てん!汝が名は罪深き始祖、シュタムファータァ!」

白銀の光がオレの胸から溢れ出て、体全体を包み込んでいく。そして、視界が晴れたと同時に衝撃がオレを襲う。

「うわっ……っと!シュタムファータァ、一度下がれっ!」
『ヤスっちさん!?何してるんですかっ!?』
「いいから下がれっ!」

オレがそう叫ぶと、シュタムファータァは後ろに後退しイェーガーと距離を取る。

『どうしたシュタムファータァ?ごり押しが通じなくなったら逃げるのか?』

イェーガーが挑発するように言うが、事実挑発しているのだろう。そのくらいの実力差がシュタムファータァとイェーガーにはある。
予想以上にシュタムファータァは弱かった。しっかりとした型に沿って戦っていたアーシェとは雲泥の差であるが……今は文句を言っている場合ではない。

「シュタムファータァ、オレがサポートするから、その通りに動いてくれ」
『そんな!ヤスっちさんがイェーガーと戦えるわけないです!』
「オレが戦うわけじゃねぇよ!あくまで動けるのはお前だろうがっ!」

実際にオレが操縦出来たら話は早かったのだが。ATTと操縦機構も同じだし。だが無い物ねだりをしても仕方ない!

「アイツは今たぶん油断してるっ!そこの隙を突けば!」

イェーガーはシュタムファータァを完全に舐めきっているはず。そしてその状況ならば勝機もある。
人間勝利を確信したときこそ一番油断する。元は人間と同じなんだ。リーゼンゲシュレヒト相手だろうと例外じゃないはずだ。
ましてオレはイェーガーの戦いを見るのはこれが初めてという訳じゃない。二度目である以上ある程度の動きの予測ができる。
831廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode5 2/7:2010/02/18(木) 20:50:36 ID:w1bu/pAM
「シュタムファータァ、前と同じように突っ込んで当たる直前で急停止。
 アイツはそのままお前が突っ込んで来ると思って腕を掴みにくるだろ。その一瞬の隙を突け、いいな?」

「そんなこと言われても……」
「ただ突っ込むだけよりはマシだっ」
「わかりましたよっ!」

シュタムファータァが自棄になったようにイェーガーに三度目の突撃。そして読み通りイェーガーはカウンターでシュタムファータァの腕を掴もうとする。

「(よし……!)」

内心ホッとする。だが、これで反撃の糸口になる……!
前によろけたイェーガーの頭部目掛けてシュタムファータァの拳が叩き込まれる。
イェーガーが顔面に直撃を食らい、数歩よろける。シュタムファータァは追い討ちを掛けようともう一発踏み込んだ。だが、その拳はイェーガーの手の平に防がれた。

「そうだ、それでいいんだよ」
「っ!?」

イェーガーの殺気の籠もった声に言葉にならない恐怖を感じ、咄嗟に下がろうとする。拳をイェーガーに捕まれているため体が途中で止まってしまう。

「放してっ!」
シュタムファータァが掴んでいる腕目掛けて膝蹴りを放つ。だが、何度蹴りをぶつけても拳が開放されることはなかった。

「狩りってのは、やっぱ難しい獲物ほど楽しいだろうがッ!」

そうイェーガーが叫ぶと同時にシュタムファータァの体を引き寄せ、鳩尾に肘を打ち込む。
腹部に伝わる衝撃に思わずシュタムファータァが身を屈めると、背中に再び肘打ちが放たれる。

その衝撃は、背中に展開されたプレートを易々と貫き本体にまで達した。背部装甲が陥没し、悲鳴と共にシュタムファータァが地面に崩れ落ちる。

「窮鼠猫を噛むってか。最後に少し驚かせてもらったが、まぁこの程度だろ」

イェーガーはそのまま地面に倒れ伏すシュタムファータァを蹴り飛ばす。

「おい、シュタムファータァ!大丈夫かよっ!シュタムファータァ!」

一部始終を画面から見ていた。幸いどういう原理かはわからないがオレの方にまで強大な衝撃は来ることはなく、振動だけで済んだ。
だが、攻撃を食らう度に悲鳴を上げるシュタムファータァにたいしてオレはただ呼び掛けることしかできなかった。

何が、予想できるだ。何が、自分が操縦できればだ。どの道これじゃあ結果なんて変わらなかっただろう。
全ての小細工を真っ向からねじ伏せる圧倒的な実力差。考えてみれば当然のことだったのだ。アイツは組織に所属している"プロ"。そんなヤツ相手に素人が勝てるはずがなかったのだ。
白銀の光が目の前を覆い、晴れた先には地面に倒れ伏したシュタムファータァと、しっかりと地面に自分の足で立っているオレ。そして―――

悠然と眼前に立ち塞がる、"赤銅色の狩人"―――。
イェーガーはリーゼンゲシュレヒト状態を解除し、オレたちの前に歩いてくる。
そして膝をついたオレの胸倉を掴み上げ、強制的に立ち上がらせられる。だが、イェーガーの長身だとオレの足がつかないために首が圧迫されていく。

「ッ……ぐっ……!」
「お前さぁ。リーゼンゲシュレヒトをなんかのロボットアニメかなんかと勘違いしてねぇか?」
「んなこと……! っ痛ッ!」

そのまま手を離され地面に落とされる。痛みはあったが呼吸ができるようになったのが救いだ。
832創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 20:51:28 ID:EXAR6EfP

833廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode5 3/7:2010/02/18(木) 20:51:43 ID:w1bu/pAM
「わからなくもねぇんだよ。事実"セカイの意志"にもそういうヤツがいないわけじゃあねぇ。ただな」

地面にしゃがみこみながら息を整えているオレに対して腹部にイェーガーの足がめり込む。蹴られたと理解したのは、激痛の後だった。

「そういう奴等は正式な手続きを経て"セカイの意志"にいる立派な社会人だ。それに比べてお前はなんだ?
揺籃を守りたいとかいう大義名分を得て、ロボットに触りたい―――非日常を体験したいとかいう餓鬼の好奇心だろ?」
「……違、う……オレはッ……」

腹部に残る激痛に息も絶えながら、なんとか否定の言葉を絞り出す。

「違くねぇんだよ餓鬼。じゃあ聞くが、なんで誰かに相談しなかった? 信じてもらえるかわからなかった? いいや、んなのはシュタムファータァのツテでなんとかできるよなぁ。つまりさぁお前、本気じゃねぇんだわ」

イェーガーは喋りながらオレに暴行を加え続けた。何度も何度も。オレに出来たことと言えば、惨めに体を丸めながら耐えることだけだった。

「体験談を話してやろう。二年前くらいかなぁ、オレが中東の街を消しに行ったときの話だ。
そこの地区担当のリーゼが地元住民に殺されたんで、オレが行ったんだがひどかったぜアレは。まだ9、10歳とかそこらの餓鬼に爆弾持たせてオレ見た瞬間に突っ込ませるんだわ」

再びイェーガーはオレの胸倉を掴み上げる。そして、狩人の如き鋭い瞳でオレの眼を射抜いた。

「餓鬼の腕が目の前で爆散して、頭も内蔵も吹っ飛んで。血と臓器と脳髄がリーゼ状態のオレにかかってな。オレに傷一つ付けられなかったが。ただオレは怖かったぜ正直。
今まで色んな修羅場潜ってきたが、人間の本気ってヤツが一番怖ぇんだよ。大の大人が助かるために餓鬼にそこまでやらせるんだぜ?そこまで本気なんだぜ? お前には、そこまでの覚悟はあるのかよ?」

そして、その言葉と共に―――イェーガーの手刀が、オレの腹部に突き刺さった。
鈍い液体が滴る音がし、オレの腹からイェーガーのオレの血で真っ赤に染まった手が引き抜かれる。
悲鳴すら、上げられなかった。悲鳴を上げる余裕もない。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い―――!全ての感情が痛みに支配されていく。

「お前は"運"が良いから助かるだろ。 だから、この痛みを噛み締めて生きるこったな」

腹部に襲う焼けるような痛みで目の前の景色が朦朧とし、地面に倒れる。痛みから逃れたい。死にたくない。それだけしか考えられなかった。
834廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode5 4/7:2010/02/18(木) 20:52:26 ID:w1bu/pAM
「ヤスっちさんに……何をしたぁっ!」
突如シュタムファータァの悲痛な叫びと共に白銀の拳がイェーガーに放たれる。だが間一髪横に飛んで回避されてしまう。

「うぉっ、お前まだ動けたのかよっ」
イェーガーも再び赤銅色の装甲に身を包み、シュタムファータァと真正面から対峙する。

「お前はっ!お前はっ!許さないっっっ!」

先程とはまるで段違いのスピードでイェーガーに放たれる拳。
だが、それをイェーガーは軽々と受け止める。そしてそのまま腕をひねり上げ地面に組み伏せる。

「ふぅ……怖ぇ怖ぇ。さすがにリーゼンゲシュレヒトっても中身はヒトだしな。こうも完全に関節決めてやりゃあ動けんだろ。
「放せっ……。放してよっ……!」

白銀の巨人が精一杯のあがきとばかりに地面を這いつくばるが、腕の関節を決められているため動けるはずもなかった。
加えて先ほどのダメージも残っている。それでも動けたのはリーゼンゲシュレヒトが精神力に強く影響されるからだろう。

「なぁシュタムファータァ。いい取引がある」
「取り引き……!?」

そう言うとイェーガーは若干腕の拘束を緩め、静かに口を開いた。

「俺としてはお前等みたいな雑魚、相手にしてもつまらんから早く帰って別の任務に行きたいんだ。で、お前の今の望みはなんだ……?」
「それは、貴方を止めること……!」
「違うよなぁ?本当は違うはずだ。その坊主を助けたいからだろ? まぁ、オレを止めれば結果的に助かるから間違ってもいねぇか」

今や安田俊明は危険な状態だ。今すぐ死ぬような傷でもないが長い時間はもたないだろう。

「お前が今日揺藍を消せば、この坊主だけは助けてやろう」
イェーガーのその言葉は、シュタムファータァの心を強く揺るがすものだった。

「そんなこと!信じられるわけないじゃないですかっ!」

「オレは社会人だ。オレがわざわざ面倒な手続き踏んで揺藍消すより、お前に消してもらった方が遥かに楽なんだよ。
 セカイの意志にとっても、貴重な"エクスツェントリシュ"であるお前を失わずに済む。ま、お前はこの揺籃消したあとでも
この坊主と仲良くやりゃあいいじゃねぇか。揺籃消したらお前に当分新しい任務は来ないだろうし、その坊主が揺籃の人間でも
わざわざそいつを殺すためだけにリーゼなんて寄越さないだろうしな。安全は保障してやるよ」

たしかに非常に良い条件ではある。
つまり、自分の命と安田俊明の命が助かるか、全員このまま死ぬか。
そのどちらかを選べということ。非常に、残酷かつシンプルな話だった。
835廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode5 5/6:2010/02/18(木) 20:53:33 ID:w1bu/pAM
「私、私は、そんなこと……」
「じゃあ今すぐ死ぬか?悪い条件じゃねぇと思うんだがなぁ。……そうだ、おいシュタムファータァ、リーゼ状態を解け」

イェーガーにそう言われ、従うしかないこの状況で解除せざるを得なかった。白銀の巨人から小さな少女の姿に戻る。
それに合わせてイェーガーもヒトの姿に戻り、何を思ったのか虫の息の安田俊明を抱えてくる。そして地面に放り投げた。

「ヤスっちさんっ!」

シュタムファータァが駆け寄る。が、あと少しで彼に触れられる……といったところでイェーガーに地面に組み伏せられてしまう。

「痛っ……!何を……!?」
「何を、じゃねぇよ。元々拘束してただろうが」

リーゼ状態ですら動けなかったのに、、ヒト同士ではこの小さな体がこんな大男に拘束されていては動けるはずもなかった。

「さっきの条件が飲めないなら、このままこの坊主が死ぬまでそこで見てろ。その苦しむ顔を……死ぬまでずっと、な」

シュタムファータァの顔を強制的に前に向けさせ、腹部の激痛に顔を歪め悶え苦しんでいる安田俊明の顔と向かい合わせにさせられる。

「イェーガーっ!貴方はっ!それでもっ!」
「それでも人ですか……ねぇ。会社のやることに反発して、だだこねてるガキにとやかく言われる筋合いはねぇよ」

シュタムファータァはなんとか拘束から逃れようとするが、それも敵うはずはなかった。
イェーガーにとっては、紙一枚を全力で押さえているようなものなのだから。

「その坊主……もってあと30分ってところか? こっから病院まで遠いからなぁ。
20分はかかるだろうな。てことは、あと10分で決めあないとこの坊主の命はないぞ」

イェーガーに静かに現実を告げられ、シュタムファータァの顔が涙で歪む。
結局はこのザマなのかと。彼を守ると言っておいて、イェーガーに何もできず敗北しただけ。
心臓が壊れてしまうかと思うくらいの無力感が彼女を襲う。結局何年生きていようが、外見相応の力しかないのかと。

「泣くなガキ。泣いたってどうにもなんねぇんだよ。現実ってのはそうだ。一応社会人なんだ、受け入れろ」

「いやいや、小さな女の子が泣いているとスーパーヒーローが助けに来るんだぞ?知らなかったか?」

その言葉がイェーガーには聞こえなかっただろう。その台詞をオレ……安田俊明が知覚できたのは、イェーガーが吹き飛んでからだった。

「二度目だな少年。はっはっは。死にそうじゃないかね」
「ッ……!ッあ……!……!」

何か言葉にしようと思うが激痛でその余裕もない。無様に地面を這いつくばるだけだった。

「貴女は、一体誰ですか……?」

シュタムファータァが朦朧としたような、今だ現状を理解できていないのだろう。 突如現れた人物に問いかけた。
836創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 20:53:36 ID:EXAR6EfP


837廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode5 6/6:2010/02/18(木) 20:54:24 ID:w1bu/pAM
「私は正義のヒーロー、"八上の白瑠璃" リーゼンゲシュレヒト・ハーゼ。後ろの二人は私の部下だ」

銀髪の長い髪を揺らした20歳くらいの女性、ハーゼがそう言うと、後ろから赤髪の男とアーシェが出てくる。

「私は"利殖の賢者"リーゼンゲシュレヒト・イデアール。ハーゼの助手をやっています」
「……"灰燼の掃除人"、アーシェ」

自己紹介されるが正直それどころではなかった。激痛でそんなのを考えてる余裕もない。
せっかく意識が朦朧としていたというのに、ハーゼの登場ですっかり意識が戻ってしまった。

「おい、ハーゼッ! やっぱりてめぇか! 昨日オレを蹴り飛ばしやがったのは!」

地面に立膝をついていたイェーガーがハーゼを睨みつける。今回は二度目だからなのか、ハーゼの飛び蹴りを腕で防ぐことができていた。

「すまんなイェーガー。私としても仕事以外で"セカイの意志"に関わるつもりもないんだがな。
今回はちょっと特殊な依頼でね。訳あって守らせてもらってる」

「ハッ、マジでやってくれるぜ……。あんまそういうことやってっとセカイの意志から発注来なくなるぞ?」
「いいや、"こいつ"が完成すれば、嫌という程発注が来るはずだよ」

ハーゼが指を鳴らす。そして轟音と地響きと共に廃墟の影から6体の巨人が現れる。
兎のような長い耳にも似たブレードアンテナに、黒いライフル銃のような武器を持った白色の機体。

「我が"ハーゼ技術開発局"の完全自律行動型オートマタ、"タイプ・ヘーシェン"。まぁ、これらはまだ概念実証機だから完成ではないがね」

ヘーシェンと呼ばれたオートマタがイェーガーを取り囲む。銃口は真っ直ぐイェーガーに向けられている。

「リーゼンゲシュレヒトの模造品ごときが、オレに敵うとでも?」
「さすがにお前には敵わないだろう。だが、こんな良い実戦テストの機会はないんでね。気持ちよくぶっ壊してくれて構わないぞ」

イェーガーの姿が再び赤銅色の装甲に包まれる。だが、先ほどまでと違い両手にはトンファーのような武器が握られていた。

「ま、シュタムファータァじゃ物足りなかったとこだ。こいつらでもまだ前菜程度だが……まぁ、肩慣らしにはなんだろ。
 リーゼンゲシュレヒトの力ってのを教えてやるよ、オートマタ共。 かかってこいッ!」

イェーガーのトンファーの先端が紅く光る。そのセカイに反応して、ヘーシェンたちは標的目掛け一斉に引き金を引いた。
838DaZの人 ◆qwqSiWgzPU :2010/02/18(木) 20:56:44 ID:w1bu/pAM
以上でした!なんか初めてスムーズに投下できた気がする。支援ありがとでしたw

なんか呆気なくロボ戦終わっちゃったよ!
今度はもうちっと戦闘パーと長くできるかな……?書いてみないとわからないけども。
839創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 20:59:58 ID:EXAR6EfP
>>838
投下乙でした
筆が早くて羨ましいです
短くても気にする事無いですよ。自分は無駄に長くなるんで
840創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 21:13:57 ID:Gbf/C4OA
>>838
投下乙です!
いやいや呆気なくといった感じは全然ないですぜ
むしろ描写に呑まれかかりました。
イェーガーの圧倒的な力や正義のヒーローの登場と、短くとも内容は十二分に詰まっていると思います
自分は戦闘描写が苦手でしてねえ……ww羨ましい限りですww
次回も楽しみに待っています!
841創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 21:16:25 ID:DRqx76Mr
>>838
投下乙です。呆気ないだなんて、とんでもない!
絶妙な戦闘描写に思わず息を呑みましたよ。
ところで、そのヘーシェンを一機、頂けませんか?
842創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 21:45:08 ID:Gbf/C4OA
相変わらず勢いの凄いスレだ……。
立て続けで申し訳ないですが感想返信をば

>>828
感想ありがとうございます!
異世界ものは面白いですよねww
ザイフリはともかくこの話はそこらへんすっとばしてますけど……;
自分、描写が苦手な分会話でごまかそうとするくせがありまして……。そう言って頂けると嬉しいです。
むしろ掛け合いに特化するという手も……あるのか……!?
バカ毛については、もう少しスキルを上げた上でちゃんと絵にしてやりたいと思っておりますww

しかし自分はとことんシリアスを書けないな……
843創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 22:13:17 ID:xR5PBEdz
>>838
投下乙!ヘーシェン、だと……!?さあそのうさぎさんをこっちに寄越すんだ、私色に染め上gうわシロちゃんなにをするやめ
しかしなんという鬱展開。これはカタルシスに期待せざるを得ない
844創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 22:25:05 ID:DRqx76Mr
>>842
>ちゃんと絵にしてやりたい
全裸待機フラグですね。分かります。
掛け合い特化…すんばらしいと思います!

845創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 22:31:15 ID:xR5PBEdz
掛け合いといえば、会話が自然と漫才になる事に定評のあるPBM氏は今日見ないけどどうしたんだろう
846創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 22:36:07 ID:rpek2ndz
呼べばイインダヨ


ベントラーベントラーベントラー!
847創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 22:38:29 ID:xR5PBEdz
そうか!

ベントラーベントラーベントラー!
848創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 22:44:30 ID:EXAR6EfP
この前まとめて投下しましたし、名誉の有給休暇を取られているかと

しかし投下ラッシュで嬉しい事ですがSS書いてると追いつけない・・・
明日に間に合うかしら

ベントラーベントラー
849PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/18(木) 22:48:40 ID:Y0c8cxqh
 あれ……なんか呼ばれたような気がする……。
850創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 22:52:03 ID:OkVFbMOe
PBMの師匠はレスの仕方が独特だから
名乗ってなくても分かり易いと思ったが
851 ◆NXVvJGP7gI :2010/02/18(木) 22:55:21 ID:bKzBcMgU
>>827
>>828

ありがとうございます 
敵対させるっていい案ですね
ちょっと設定を練り直しますわ
852創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 23:04:16 ID:xR5PBEdz
本当にきた……だと……!?
流石は師匠w
853創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 23:05:29 ID:Gbf/C4OA
すげえっwwベントラー効果……
854創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 23:06:35 ID:w1bu/pAM
書き終わった記念にこの間話してたWikiの方のお絵描き掲示板で描いて、描き終わって……
投稿したら「FireFoxでできるわけねぇだろ!ボケ!」と言われて泣く泣く投稿できないハメに……
悔しいのでスクショで上げてみる。この間のシロが可愛すぎて触発された描いたシロ。
http://dl8.getuploader.com/g/sousakurobo/296/%E7%84%A1%E9%A1%8C.JPG
855創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 23:07:53 ID:xR5PBEdz
師匠=宇宙人説が濃厚になった瞬間である
856創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 23:08:14 ID:Y0c8cxqh
 はっはっは、呼べばちょっと時間をかけてやってくる男だよ私は!
 ……宇宙人じゃないよ?

 あ、感想はちょっち待ってくださいねー。
857創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 23:09:08 ID:Gbf/C4OA
>>854
PBM氏発狂フラグが……ww
しかし可愛らしいシロだ……。
白い髪に紅い瞳って美しい取り合わせですよねぇ
858創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 23:11:24 ID:xR5PBEdz
宇宙人説がマッハで否定された瞬間でもあった……

>>854
かわいいのう、かわいいのう
こんなおなごと毎日夫婦漫才とか、リヒトマジで幸せ者過ぎる
859創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 23:17:03 ID:Y0c8cxqh
>>854
 イィヤッホォォォゥ!!
 改めて見ると、ベタベタなキャラデザですよnイィヤッホォォォゥ!!
 しかしリヒトにシロちゃんはもったいないような気gイィヤッホォォォゥ!!

>>855
 新スパロボですねわかります。
860創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 23:20:03 ID:xR5PBEdz
合わせて3イィヤッホォォォゥ!!頂きましたー
そういえばペネ子もたまちゃんもマスターに恵まれてるなぁ。珍獣はこれからに期待せざるを得ない
861創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 23:23:29 ID:Y0c8cxqh
 いつか珍獣にも主役回まわしてあげないといけませんよね。
 近い内にまわすかもしれませんけどw
862創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 23:25:59 ID:Gbf/C4OA
個人的には筋肉ダル……ガーが気になりますww
やおよろずはみんな良いキャラしてていいなあww
863創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 23:46:40 ID:xR5PBEdz
綺麗に役割分担されてるからなぁ。かつ皆どっか変というw
ライは割とまともかな?家出少年だけどw
864創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 23:58:14 ID:Y0c8cxqh
 ルガーさんは……中盤あたりで何かやらかすと思います。
 ライは2クール目か3クール目でメインになる……かも。

 まあ予定通りに行く事は稀ですけどねw
865 ◆CNkSfJe3Zs :2010/02/19(金) 00:09:44 ID:h200PE1D
≦三三ヾミr=‐-ミ、ミミΞ三彡r'' ⌒丶
ヾミミ三二`` ,:;::'^i~``'' ー--≧ f;;ヽ、
      u   /i,、
   u    ,ィリ:.:lミ;,
       〃・),リ'ソ       u
ヽ  u  ィイム~ィシ′ u
 ゙i,ー、 ミミ〉リ彡'^''        ,ァテミ、、  すいまセーン・・・
  `ー=ヘ'゙:;;;,,  ι  υ   イ;fハヾミ
     | :;;; `ミv,,,,,,,,,    ,リ{ソ!    ボク ウソついてまーした・・・
.      | :;;;,  :;; '⌒ヾ    /y'El
       | :;;;    ,f´  ,r'゙ノr{7 }
      l ;:'    ;ハ;: /ヽヘfソ ,/;
      /    ,;;/ 'ー'′ 〈´ /;;
     /    ;/      `'"゙l::    「次の更新分ではライズガルムが暴れられるはず」
    /    /          ヽ
    /     /           `''   とか言ったけど、今回分も戦闘がありまーせん
   /    /
   /   /
  /  / fト、  ,rr:、 ,r‐、   _
  (_,ノ   l-' l  /ノ ,l  l':-:'l  ,fr'l
      / / ,/  ノ  { ;= l  l丶!
      /_ 〈. 〈ェ=〈  l  l  j __j
      ヾ~ ヽ丶、\ l -=! / /
866 ◆CNkSfJe3Zs :2010/02/19(金) 00:10:55 ID:h200PE1D
という訳で

人狼機兵マーナガルム 第3話「われは人狼」D

投下します
867創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:11:53 ID:DdYbwuwt
支援
 小笠原諸島に属する火山島『硫黄新島』──2131年に海底火山の噴火によって形成され、以後も火山活動が断続的に続いている為に、
一部の研究者等を除いて立ち入り禁止となっている、直径3.8kmほどの無人島である。

「そんな島で戦闘試験、か」

 12時間の休憩を終えたツクヨミは、新品の……というか細部の形状がこれまでのものとは違う、新型のパイロットスーツに着替えて
ユノーに渡された硫黄新島の資料に目を通していた。彼が今いるフェンリルのRS格納庫には窓が無く外は見えないが、すでに硫黄新島へは
到着しているとの事で、空気には若干の硫黄臭が混じっているのが感じ取れた。ちなみにユノーは「ヘルメットはまだ調整が終わってないので、
ちょっと待っててくださいね」と、格納庫から出ていったまま戻ってきていない。
 しかし、雪と氷に覆われた極寒の地の次は溶岩が固まって出来た島とは、何とも両極端な話だ。極端な環境における性能試験も兼ねて
いるのだろうか?

「次は、深海か宇宙だな」
「宇宙! それハ是非行きたイ!」

 ツクヨミの言葉に答えるように、彼の真横のモニターに犬をデフォルメしたCGが映り、スピーカーが子供のような音声を発した。
実験艦フェンリルを制御する第六世代型量子コンピューターとやらの管理プログラムハティだ。

 ノイマン型コンピューターの進化が予想より早い21世紀半ばに物理的限界を迎え、ハードウェアの技術発達は停滞する事となった。
それを打開したのが、2133年における『量子コンピューター』の実用化である。その理論は20世紀から存在し、21世紀の間も
ハードウェアの開発が続けられてきたのだが、完全に実用化されるまでには1世紀以上の時を費やし、結果ソフトウェアの進歩も
80年ほど足止めをくらう事となった。人工知能開発においてもそれは例外ではなく、人間的な感情を持ち、自律行動が可能な……
いわゆる『自我』を持った機械を創る技術は、2149年においても、まだ「理論上」の域を出てはいない。

「エラトステネス社生まれなら、宇宙航行は経験積みだろう」
「生まれは地球ダ。しかシ、一応エラトステネス社にも顔を出したのデ宇宙には出ているのだガ……最短ルートを最高速度で通っただけだかラ、
 ほとんど楽しんでいなイ。オレはあの無重力ヲもっと体験したいんダ」
「そうか」

 膨大なデータベースの中から最適な応答を検索する事で会話しているように振る舞う、俗に言うチャッターボットの中には、
人間と区別が付き難いタイプも多く存在する。しかし、それらであっても消えない人間とは違う「不自然さ」を、ツクヨミは
ハティから感じることはなかった。最近のコンピューターの発展が凄まじいのか、パーシヴァルが言うように己が鈍くなったのか。
どっちにしろ、こうやって会話をしていると、フェンリルのどこかに子供が隠れていていて、その者と通信しているような気が
してくる。ハティとの会話と連動して、艦内の様々な装置が人間の操作ではまず不可能なタイミングで動いている以上、それは
錯覚でしかないのだろうが。

「月面都市もそうダ。オレはエラトステネス社のドックくらいしカ知らんからナ。出来れバ観光したかっタ……主にマスターの生まレ育った街ヲ」
「何故だ?」
「オレにとってマスターは親モ同然! 自分が育っタ場所でなくてモ、親の故郷ハ気になるものだろウ?」
「そういうものか」

 ツクヨミの両親は共に地球生まれの地球育ちだった。RWの開発に携わる仕事に付いていた二人は、結婚後に月へと引っ越して
ツクヨミを産み、彼が物心付く前に事故で死んでいた。その後、両親の親友である兔乗り『クニラヤ・スウユウ』に育てられ、
彼を師と仰ぎ一人前の兔乗りになるべく鍛えられたのだが……両親の記憶はほどんど残っていない。
 硫黄新島から1,000kmほど先にかつて両親の住んでいた日本列島がある。あそこには二人の親や兄弟姉妹、ツクヨミにとっての
祖父母やおじおばが住んでいるのかもしれないのだが、両親が死んだ時にも一切連絡すらなく、とっくの昔に死んでいる可能性が
高い人々よりはこの近くにある極東基地に行った戦友たちのほうが気になるし、歴史や文化についても特に興味はわかない。
 もしや、自分よりもハティの方が人間らしいのではないか? そんな風に考え始めた時、ユノーが早足で格納庫に戻ってきた。
今回は入り口前で立ち止まったりはしていない。

「遅くなってすいません。ちょっと最終調整に手間取りまして」

 そう言う彼女が抱えていたのはヘルメットではなく、例のハティが遠隔操作していた子犬のようなロボットだ。
869創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:13:02 ID:8i4sb1O9
 
870創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:13:43 ID:8i4sb1O9
 
「……それをどうするんだ?」
「ハティ、これの操作を。さっき説明した手順通りに行ってください」
「了解ダ!」

 ツクヨミの言葉を無視して指示を出すユノー。ハティがそれに応えると同時にモニターが消え、ロボット犬が動き出す。

「操縦者保護装甲……展開!」

 そう叫びながら、ハティの動かす犬が口を開きながら、ツクヨミに跳びかかった。

「動かないでください!」

 ユノーの声が耳に入り、反射的に避けそうになっていたツクヨミの身体が止まる。その瞬間にツクヨミの眼が捉えたのは、
ツクヨミが見たのは、縦に割れた頭部から触手のようなチューブを大量に生やした犬ロボだった。




「何だこれは」

 全てが終わった後に、ツクヨミは言った。いや、「言った」というのは若干違う。自分の声がスピーカーから出力されたのだ。
スピーカーの位置は肩の辺りか。その音の聞こえ方にも違和感があった。耳で聞いてる音にして響き過ぎている。

「俺の頭に、何を取り付けた?」

 手で顔に触れると、ヘルメットのようなもので覆われているようだが……その触れた手の手袋もデザインが変わっている。

「ちょっと待テ、すぐに見せる」

 ハティの声が耳元で聞こえ、視界の隅に窓が開いた。斜め上から、背を向けたユノーと部分的にアーマー状に変化した
パイロットスーツを纏った男が映っている。金属製のワイヤーが血管のように張り巡らされ、頭からツボを被ったような、
何とも悪趣味な銀色の格好。試しに右腕を動かすと、窓の中の男も右腕を振る。前の壁に備え付けられた監視カメラの映像
のようだ。

「……もう一度聞こう、何だこれは」
「これがライズガルムにおけるパイロットサポートシステムのひとつ!その名もマニ・アーマー!」

 目の前に写るユノーが身振り手振りを交えて解説を始める。窓の中の背を向けたユノーも同じように動く。
872創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:14:32 ID:8i4sb1O9
 
873創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:14:39 ID:DdYbwuwt
 
874創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:15:32 ID:8i4sb1O9
 
「パイロットの保護とパワーアシストだけでなく、口と鼻から突っ込んだチューブによって呼吸をしなくても酸素の吸入が可能!」

 口と鼻と喉に凄い違和感を感じるのはそれだろう。

「チューブが喉に突っ込まれていても、喋れているのは」
「顎と舌と喉の筋肉の動きを元に、音声を作成し出力しているんですよ!」
「あと、耳も変だ」
「でしょうね、イヤホン鼓膜付近まで突っ込まれてますから!」

 顔の穴という穴に色々突っ込んでいる訳か。音声出力機能が無ければ、うめき声くらいしかあげられそうにない状態のようだ。

「視界に妙な物が映っているのは」
「網膜投影式の出力装置を取りつけてますので、今見えているのは全てカメラに映った映像です。なので、ハティが視界に
 色々と細工出来るんですよ、便利でしょう?」
「目が瞑れない」
「瞼を器具で固定してますからね! 目の付近は保護液で満たされてますから、眼球の乾きは無いので大丈夫なはずです!」

 過去に存在した非合法な拷問器具に、似たようなものがあったと記憶しているが。

「パワーサポートと人工呼吸器によって、指と腕と脚の骨、さらに肋骨が複雑骨折したとしても、理論上は操縦続行が可能なんですよ」

 何とも、『人道的な』機能だ。この装備が正式採用される日が、永遠に訪れない事を願う。

「そして、ドッグボット形態に変形して自動で持ち運びも可能!」

 変形する事に何の意味があるのか。ナノマシン技術の無駄遣いではないのか。そもそも……

「RSの操縦に、こんな装備は必要は無い」
「ありますよ」

 ユノーが笑う。今までと同じ作り笑いではあるが、奥にある不の感情がにじみ出ているような、邪悪な表情だ。目の前の女が
何を考えているのか、表情や声の調子から読もうと試みる。しかし、慣れない目と耳ではそれも難しいようだ。

「そのマニ・アーマーだって気休めのようなものですよ……パイロットに人間の限界以上を要求する、このライズガルムとっては!」

 そう言ってユノーが指を鳴らす。
876創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:16:38 ID:8i4sb1O9
 
877創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:16:53 ID:KNvEMa+O
 
 と同時に照明が落ちて格納庫の壁が開き、中から修復されたライズガルムがスポットライトに照らされながら、せり出してきた。
呆然とするツクヨミの目の前で、とても満足そうに胸を張るユノー。

「よシ!打合せ通り出来タ!」

 そして、嬉しそうなハティの声。何というか反応に困る。


「…………ライズガルムの修理は完全には終わってないのか?」

 とりあえず、今の演出については一切無視し、照明が戻った後に格納庫の中央に移動してきたユノーご自慢のRSについて意見を
言う事にした。狼に模した頭部や胸部装甲は完全に元通りになっていたのだが、例の超震動ネイルを持ち、指向性電離気体放出装置に
変形する特殊な腕部が、ツクヨミがかつて資料で見た純正ライオンイーターものとなっている。その変更に伴ってか両肩のシールドも
取り付けられていない。

「ああ、両腕に関しては、プラズマ兵器使用後の破損についてのデータを取るので、まだ直してないんですよ。予備も無いので、
 余っていたベース機のモノを取り付けまして……まあ今回もただのテストですから、武装は無くても大丈夫でしょう」

 今回『も』という部分が多少引っかかったが、突っ込みはしなかった。

「他に武装はないのか」
「まだ付けてません」
「手持ち武器は」
「最初は無しの方向で」

 これから戦闘試験をやるという事から考えると「途中で武器を受け取る」か「戦う相手から奪う」といった事でもやらされるの
だろうか。後者はいつもやっているので、特に抵抗はないが。

「まあ後の確認や質問は搭乗後にお願いします。時間が無いので……ハティ!」

 ライズガルムが動き、腰を屈めて手をツクヨミへと伸ばす。その意味を察して掌に飛び乗ると、装甲の凹凸を足場に、展開した
胸部装甲の中にある、コクピットへと駆け上った。
879創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:17:32 ID:8i4sb1O9
 
880創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:17:40 ID:KNvEMa+O
 
881創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:18:31 ID:8i4sb1O9
 
882創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:18:37 ID:KNvEMa+O
 
 ライズガルムのコクピット周りは、革命軍における一般的なRSに比べると簡略化された構造をしている。レバーやペダルなどは
ほとんど変わらないが、計器類は必要最低限しかなく、外部を映すモニターも小さく画質が粗い。昨日乗りこんだ時には、無人機に
改造して使っているからなのかと考えていたが、どうやらそれは間違いだったようだ。

「なるほど、なかなかに便利な機能だ」

 マニ・アーマーを介した映像は、レバーとペダル、各種スイッチ類以外が消え、周囲の映像がほぼ全方位が映っており、まるで
ツクヨミが球形のコクピットの中で宙に浮いているように見えている。

「そうだろウ?」

 視界の横に窓が開き、ハティのCGが映る。

「表示しテ欲しいパラメーターがあったラ言ってくレ! 配置もオマエの指示に従ウ!」
「熱源反応とその温度表示、バッテリー残量とスラスター用ポリ窒素残量、被ダメージ率の表示くらいか。後は、見て聞けば
 大体分かる」
「……大雑把だナ」
「人間だからな」
「そうカ……とりあえズ、バッテリー残量に関しては必要無いと思うゾ。このライズガルムはワームホール式情報転送システムを介シ、
 フェンリルから随時送電されているかラ、フェンリルと繋がってる限り電力だけならほぼ無尽蔵ダ!」
「ああ、そうだったか」

 二度の高出力プラズマ兵器の使用と頭部破壊後の急激な電力の低下から、そういうシステムが付いていると考えていたが、こちらは
予想通らしい。

「こんな感じでいいカ?」
「ああ」

 窓がいくつか開き、その中に周囲の熱源反応やら機体のデータやらが表示される。熱源反応の一つが、ライズガルムの足元に立つユノー
を捉えた。

「準備できましたかー?」

 その声を聞き、外部スピーカーを手動でオンにする。

「完了した」
「それでは、試験を開始しますから外に出てくださーい!」

 ライズガルムに搭載されたマイクの性能的に声を張り上げる意味はないと思うのが、気分の問題なのか。
884創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:19:17 ID:8i4sb1O9
 
885創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:19:30 ID:KNvEMa+O
 
 フェンリルのRS用通路を通る。最初に通った時とは逆方向に。昨日は剥き出しになったコクピットからの目視であった為に歩かせるので
精いっぱいだったが、今日はマニ・アーマーによる広い視界のおかげで、散らばる障害物もあってないようなものだ。
 しかし、ライズガルムの複合センサーとリンクしているこの目に、映ってなければいけない物が見当たらない。

 天井が広いのだ。

 それがどういう意味を示すのか……考えるまでも無い。

 フェンリルから跳び降り、溶岩が凝固した黒い大地に立つ。活動を続ける火山を熱源反応をセンサーが捕捉し、続いて4つの反応を捉える。

 スカンクエイプをベースにライズガルムと同系統の改造を施され、それぞれが槍や銃など個別の装備を

「相手は、吊るされていた奴らか」
「ええ、ライズガルムの祖たる『プロトガルム』……4機とも、自律行動型の人工知能を搭載してるだけですが、そう簡単には倒せませんよ?」

 フェンリルからユノーの声が響く。

「なるほど、それは楽しみだ」

 ツクヨミはレバーを握りしめた。
887創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:20:09 ID:8i4sb1O9
 
888創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:20:20 ID:KNvEMa+O
 
889創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:21:00 ID:8i4sb1O9
 
890創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:21:16 ID:KNvEMa+O
 
891創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:21:45 ID:8i4sb1O9
 
892 ◆CNkSfJe3Zs :2010/02/19(金) 00:22:01 ID:h200PE1D
え〜〜〜という感じで、
人狼機兵マーナガルム 第3話「われは人狼」D
終了です。

設定増やすと説明するシーンも増やさなくちゃいけないから大変ですね。

もう機体乗って戦う寸前まで来てるんだから、
次は暴れられるはず。暴れられると思いたい。
893創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:22:03 ID:KNvEMa+O
 
894創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:23:21 ID:8i4sb1O9
>>892
投下乙!
もう次スレの季節か……テンプレ改正案出さなきゃな
895創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:24:14 ID:KNvEMa+O
>>892
 投下乙です!
 感想は明日あたりに纏めて出しますね。
896 ◆CNkSfJe3Zs :2010/02/19(金) 00:24:59 ID:h200PE1D
〜追伸〜

例のアレ。
4機分出揃いましたが、まだまだ募集中です。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1260109423/414-415
締め切りは「マーナガルム4話が始まるまで」に延長いたしますので、
お暇な時にどーぞ。
897創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:25:46 ID:8i4sb1O9
しかし1日に2つは投下があるってどうしたんだロボスレw
898創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:28:34 ID:e0cq3SjX
まあ、時期が時期だしw
夏も凄かった事考えればそういう事だろう
899創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:29:12 ID:KNvEMa+O
 もうスレ立て>>920くらいでいいくらいの勢いですよねw
900創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:30:18 ID:8i4sb1O9
そして次スレまで残り50レスと6kbである
901創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:32:45 ID:KNvEMa+O
 あ、本当だ。
 感想書いたら次スレですかね……しかし紹介文くらいは書きたいところ。
902創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:35:08 ID:N6kds6/v
横からですが、重複スレが残ってますよ
903創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:36:15 ID:8i4sb1O9
とりあえず作者さんひとりにつき1作品と、最近投下がない作者さんのは削って、wikiを見るように書くべきかな?
904創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:37:49 ID:8i4sb1O9
重複は落とす事になってるんじゃよ
905創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:39:03 ID:N6kds6/v
そうなのか
失礼しました
906創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 00:44:28 ID:8i4sb1O9
何、気にすることはないw
感想は俺も明日に回して、今日は寝るかね
907創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 01:03:19 ID:KNvEMa+O
 あ、避難所でやったらどうです? テンプレ改正。
908創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 01:08:37 ID:vMlp1Fti
んじゃ、避難所でテンプレ改正談義といたしますか
909創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 01:17:33 ID:KNvEMa+O
 そうですねw
 感想も向こうがいい……のかな? 割と容量食っちゃいますし。
910創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 01:23:20 ID:vMlp1Fti
感想くらいは大丈夫なんじゃないかしら
あとスレが埋まるまで40kbくらいあるしね
911創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 01:41:17 ID:HvTnajUJ
>>892
投下乙です

あちゃーやっぱり間に合わなかったか
もう容量的に作品投下は無理ですよね・・・
912創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 02:03:56 ID:KNvEMa+O
 キツいというか、無理ですね、さすがに……。
913TロG ◆n41r8f8dTs :2010/02/19(金) 12:46:20 ID:Sp4wvfN2
今回も規制解除が早くて良かった……とはいえ時既に時間切れですが
あっちで投下した埋めネタをこちらに転載します。容量を考えて短縮バージョンで
914創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 12:50:10 ID:Sp4wvfN2
                                                   ―――――2050年―――――

何時頃止むかも分からん小雨の中でどいつもこいつも下らない話に現を抜かしてやがる。
――――――――――――――――息子を失った過去からロボット嫌いの刑事、石崎。

すっかり世界はロボット様様で、右も左も上も下もロボット天国だ。俺は虫唾が走るけどな。今日も能力だけは一人前な沢渡と、ちゃちい窃盗事件を捜査している。
被害者は上京したての社会も知らねえ若い女。自分の下着の窃盗対策も出来ねえくせに社会でまともにやってけんのかね。
「おい沢渡、俺はちょっと聞き込みに行ってくっから、お前は被害者から話を聞いとけ」                            
「あいーす」                            
――――――――――――――――高い能力を持つものの、今時の若者である石崎の部下、沢渡。

返事もまともに出来ねえコイツが何で俺と同じ部署に配属されたんだか。
しっかしまともな事件の一つや二つ、回してくれねえもんかなぁ。何だって俺がこんな事
「い、石崎さん! 大変ですよ、石崎さん!」
血相を変えた沢渡が、こっちへと急いで駆けてくる。何だ? つまんねぇヘマでもしたのか?
―――――――――――――――二人は、出会う。否、出会ってしまう。

「至急こっちに来て下さい! 事件ですよ事件!」
「何だよ? 件の下着ドロでも見つかったのか?」
「違いますよ! アンドロイドが破壊されてたんです!」
――――――――――――――その、事件に。

「顔を、剥ぎ取られて!」

                                M A R Y
                         
                          ―少女は死んだ。電子の中で―  


破壊されたアンドロイドは、メイドカフェで働いている香苗。ここらじゃ名の知られた美少女……この言葉は反吐が出るな。
「凄く荒い方法で顔が剥ぎ取られていました。こう……引きちぎる様な」
―――――――――――――路地裏で見つかった、メイド服を来た美少女アンドロイド。彼女の顔は、残虐なまでに乱暴に剥ぎ取られていた。

「この事件はお前達に一任する」
ちょ、ちょっと部長、それって本気で言っているのですか?
沢渡はともかく、俺は何度もロボットを破壊してるんですよ? 何をしでかすか分かりませんよ。

「お前だからこそ、だ。石崎」
そう言って部長は俺達に見せる様に、デスクの上に写真を並べた。

バラバラ? この写真に写ってるのって全部……。


「そうだ。全て切断されたアンドロイドのパーツだ。お前達が見た、アンドロイドと同じ手口でな」
「この事件は必ず解決させろ、石崎、沢渡。何があってもな」
―――――――――――――しかし事件を追う二人を嘲笑う様に、次々と少女型アンドロイドは巧妙に、かつ残虐な方法で破壊されていく。

915創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 12:51:35 ID:Sp4wvfN2
破壊されたアンドロイドの品番を調べたが、全てバラバラか……。しかし犯人はマジでイカレテやがるな。
何が楽しくてこんなに滅茶苦茶に壊すのかね。それに破壊する共通点も動機も今のところ分からん。共通点といやあ
美少……女?

「石崎さん、三度目の事件です」
「何だと? どこでだ?」

……何のつもりだ、こりゃ。キリストでも作るつもりか?
「全て違うアンドロイドのパーツです。異常ですよ」

「指の一本一本、全て別のアンドロイドですからね」

ちょっと待て……これ、全部アンドロイドか? 何だよ、この……
この……山は……!
――――――――――――その狂気染みた犯行に、石崎は法規的な範囲を飛び越えてまで、犯人を捕まえる為に奔放する。

「まずいですよ石崎さん……部長の許可が無いと」
「なら任せたわ、沢渡」
「石崎さん!?」
「俺を呼んでやがるんだ、奴がな」
――――――――――――意図の掴めぬ犯人の行動、裏で蠢く底知れない何か。そしてメアリ―と呼ばれるデジタル上に存在する少女の幽霊。

俺は自らの痛覚を下唇を噛む事で緩和させる。足も腕の痛覚も、この痛みで紛らわせる事が出来る。
そして俺は、動かない両腕を上げて、奴に構える。銃を。
奴は、叫ぶ。

「メアリ―は、何故、死んだ!!」         
              

――――――――――――――――真実は、何処だ。
                       
                            近未来サイコサスペンス

                                M A R Y
                           ―少女は死んだ。電子の中で―                 


「真実ってのはさー。心の中でも、目の中でも、ましてや脳味噌の中にも無いんだよ」
「データの中にしか無いの。分かる?」


                        「このまま奴を野放しにしてみろ」
                        「次に壊されんのは、人間だぞ」

                           

                         何時かやる気になり次第、連載開始


916創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 12:53:34 ID:Sp4wvfN2
投下終了です。今メル(ryの仮組を作っていますが、新スレ以降後すぐに投下出来るかと
一先ず仮組終わらしたら感想&新スレのテンプレ議論に参加します

では失礼
917創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 18:39:06 ID:DdYbwuwt
>>838
投下乙ッ!

イェーガーtueeeee!
良くも悪くもビジネスマン、組織の人間ですな。信念なんてクソ喰らえ精神っぽい。説得も通用しないだろうな。ドイツ語で『狩人』は伊達じゃない。

ヘーシェン…!?
まさか、自分の推測が正しければ、『セカイ』って……。

次回も待ってます。

>>854
シロちゃんキタコレw
いいですなぁ、描ける人は。

>>892
島がホイホイ生まれるわけないじゃんと思ったら日本近海ではよくあることだった。投下乙です。

ライズガルムはアレのようですね、「機体の性能に体が耐えられない性能」。
これにツクヨミさんの腕前とか じょ、冗談じゃ(ry


>>916
期待するしかないようだな…! 待ってるぜ!
918創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 22:43:29 ID:8i4sb1O9
スレ立て逝って来る!
919創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 22:51:40 ID:8i4sb1O9
駄目だった……
避難所にテンプレ置いといたから、次>>920頼む
920創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 22:54:40 ID:i+XKNpKs
いってらっさいましノシ
921創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 22:54:44 ID:Sp4wvfN2
それでは参ります
922創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 22:55:25 ID:Sp4wvfN2
あ、あり、やべ、逃しちゃった
どうしよう……
923創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 22:56:30 ID:8i4sb1O9
な、なんてこったい!
>>920、立てれる?
924創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 22:57:03 ID:i+XKNpKs
いえ、そのまま行っちゃってください。俺ちょっと無理そうなので
925創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 22:59:15 ID:8i4sb1O9
だそうなので、心置きなく立てちゃっておk!
ああ、俺のせいで面倒な事に……
926創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 23:05:48 ID:Sp4wvfN2
あー……ちょっとミスってしまいました
記念すべき20号機に……ホントすみませんorz

って訳で次スレです
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1266587861/l50
927PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM :2010/02/19(金) 23:10:19 ID:KNvEMa+O
>>926
 スレ立て乙です!
 よくやった、異世界に飛ばされる権利をやろう。
928創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 23:12:51 ID:8i4sb1O9
>>926
スレ立て乙!
よくやった、弟子のぱんつをごく自然に見られる権利をやろう
929創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 23:13:13 ID:l8YkRpI4
>>926
スレ立て乙です!
930創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 23:16:59 ID:h200PE1D
>>926
乙です!!いや〜立つまでが長かった

>>917
ユーラシア圏で手頃な火山島無いかな〜と調べてたら
漢字の島がいっぱい出てきたのでござる
日本が地震と火山の国だとすっかり忘れていたよ

アイスランドにスルツェイ(スルトの島)って
いかにもモロ北欧神話な名前の火山島があって
「スルツェイII」にしようかと思ったけど
周囲の地形とか全然分からんので
結局日本人的に馴染みのある場所にしましたけど
931創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 23:20:40 ID:8i4sb1O9
そこでGoogle earthが役に立ちそうな気がする
932創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 23:24:37 ID:h200PE1D
てか自分地理苦手なのに
何でリアル地球(未来だが)を舞台にしたんだろうか……
素直に異世界か別の惑星にすりゃ良かった……

今後も地図片手に、今どこら辺いるのか確認しながら
ストーリー創らないといけないのか
933創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 23:26:10 ID:i+XKNpKs
>>926
建造お疲れさまでした!
さて、感想その他をば

>>809
投下乙です!
親子の掛け合いが凄まじいw
この不幸な娘がどう立ち回っていくのか、本編共々楽しみにしてます!

>>838
うーむ、イェーガーの発言に完全に同意してしまったw
ハーゼさんの格好良さと量産型ヘーシェンにwktkですよ!
次回も楽しみに待ってるぜ!

>>892
あれ?ツクヨミさんナチュラルに虐待されてね?w
しかしユノーさんノリノリだなぁwww
次回のライズガルムの大暴れを期待してます!

>>916
避難所の方にー
934創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 23:29:23 ID:KNvEMa+O
>>928
 その権利、私によこせぇぇぇぇぇ!!
935創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 23:46:10 ID:8i4sb1O9
落ち着いて、師匠!w
936創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 23:53:22 ID:i+XKNpKs
>>934
まぁまぁ、師匠。とりあえず遥さんのねじねじを数える作業に戻るんだw
937創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 00:08:07 ID:vJmnytGQ
埋めネタ ロボスレ学園の世界観で

 紫藤雪人の朝は早かった。
 双子の姉である由希音と二人暮らしの彼は、生活費を稼ぐために毎朝朝刊配達のバイトに勤しんでいるためだ。
 きょうも朝寒い中、変人ばかりが集う町内の各家に新聞を届けた――その大半が同じ学園の生徒である――雪人は、かじかんだ両手を温めるよう息を吹きかけながら、自宅の扉を開けた。
「ただい――ま”っ!?」
「お帰り雪人っ」
 ドアを開けたと同時に視界に入る姉の姿に、雪人は絶句した。
 笑顔で雪人を待っていた姉の由希音は、あろうことか、誠にあろう事か裸の上にエプロンだけを身につけていたのだ。
「な、に……やってんだよ姉さん!」
「裸エプロン、好きでしょ? 男の子だもんね……、雪人も」
「好きだけど――じゃなくて! そのままだと風邪引くし視覚的に危ないから!」
 なんせ由希音のクリティカルな部分を隠しているのは薄いエプロン一枚だけ。それさえ取っ払えば由希音の美しい肢体が露わになってしまう。
「……雪人がそんなに言うならやめるけど……、そんなに嫌?」
「嫌じゃない」
 即答だった。
「けど、こんな時に他の人とかがやってきたらどうするんだよ」
「例えば?」
 由希音の問いに、雪人は様々な人物を思い浮かべる。皆、ロボスレ学園に通う知人達だ。半分は変態だが。
「マナにミナ、加賀美に……オドレイ先輩とバギンズ先生とか……」
「双子の泥棒猫とアホ毛のちんちくりんと、オドレイさんと露出狂?」
「姉さんそれは酷い……」
 由希音の辛辣な物言いに、雪人は冷や汗を流す。姉さんってこんな人だっけ……?
「雪人は私のものだもん。渡さないわ、絶対に」
「……あ、そ、そう……」
 最近オドレイ先輩からやけに辛く当たられるのは由希音の言動が原因か……。
 何だかんだ言ってオドレイと距離が近い割にその愛情のベクトルは雪人に向いているのだ。オドレイが雪人の命を付け狙って通学路に地雷を設置するのも無理はない。
「……いや果てしなく無理あるだろ……」
「ねぇ雪人、まだ学校に行くまで時間あるよね?」
「え? あ、ああ、あるけど」
 ずい、と顔を突き出した由希音がクスリと笑った。その仕草に目を奪われるというか距離が近すぎてクリティカルに色々と見えゲフンゲフン
「じゃあ、それまで……、良いコト……し――」
「――ユキト! 下僕なら下僕らしく私たちの朝食を作りに来なさい!」
「お、お姉様! いきなりだなんて無茶がありますよ……」
 色々まずいことを呟き始めた由希音を遮るよう、勢いよくドアが開いた。
 そこから姿を現すのはマナ・エウリューデとミナ・エウリューデの白黒双子。雪人を下僕と言って憚らない姉と、いつも雪人を気遣ってくれる妹の凸凹姉妹だ。
「……出たわね泥棒猫」
「ユキネ……アンタ何して」
「これから雪人と良いコトするから部外者は出て行きなさい」
「良いコト――!? アンタ、まさか一線越える気じゃ……、ダメ、ダメよ! そんなのダメ!」
「……一線? 良いこと? なんですかそれ……?」
 由希音とマナがいがみ合い、ミナは二人の言葉に首を傾げる。
 うん、ミナはやっぱり清涼剤たりえる人物だ。雪人は少し安心した。
「ミナ、朝食は?」
「あ、まだです……」
「じゃあいっしょに食べようか」
「あ、はいっ」
 雪人の誘いにミナが破顔する。いがみ合う二人を置いて、雪人とマナは紫藤家を後にした。



「あ、あれ……? センパイがいない……」
「服など不要! そんな窮屈なものは糞喰らえだ! ははははははっ!」
「せ、先生……? って、何で裸――」
「人は裸で生まれてきたのだ! なぜ生まれた時本来の姿でいようとしない!? 私には理解不能だ!」
「私には先生の方が理解不能って言うか……」
「アホ毛君、君も一緒に脱がないか! なに、ちんちくりんだからといって私は君を邪険には扱わぬさ」
「脱ぎません……、後アホ毛ってゆーな! ていうか誰がちんちくりんだ! 気にしてることを!」
938創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 01:39:42 ID:8A9B/RmR
由希音さんが壊れすぎて、裸族すら普通(の変態)に感じてくるから不思議なものですw
939創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 10:55:05 ID:KE6Dcvoe
埋めようぜ!
940創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 12:17:13 ID:vJmnytGQ
>>938
まあ由希音が壊れるのはこういう番外の時だけ……ということでww
……だよね?
941創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 12:48:58 ID:cFcteocs
>>940
番外編の由希音さんの性格が、そのまま公式設定になったら怖いような面白いような…
楽しみにしつつ、恐怖しておりますwww
942創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 13:23:36 ID:Fei79zdK
だいぶ遅れた上に長くなります、埋めも兼ねて感想の程を
>>730
投下乙です。今回は戦闘回ではなく日常回ということでしたが、何時もと変わらずテンポの良さで楽しめました
霧坂さんの思いやりに溢れた部分と、守屋君のナイーブでシャイな部分という、メイン二人の知られざる一面を垣間見れました
それに守屋君に、気心の知れた(始まりがエロとはいえw)友人が出来たシーン。あぁ、これが青春物だなと読んでてほっこりしましたw
日常生活の裏で動いている謎や、霧坂さんのお兄さんの件も合わせて、今後を楽しみにしてます
>>753
改めて、投下乙&一周年おめでとうございます。ホントに長い道のりでしたねw
区切りという事で立て続けに衝撃的なイベントが起きまくりましたね!しかしリヒト変身はまさかと意表を突かれました
ビュー(ryでかなりやっちゃった気がしましたが、これで心置きなく暴れさせられますね!w
それに巨大オートマタに、何よりリヒタ―のフォームチェンジ……どちらも締め括りらしい熱くて痺れるイベントでした
ビュー(ryでも是非活かしたいですね……>フォームチェンジ。そして遥さん、神子認定おめでとうございます

と、言う訳でネクストステージも楽しみにしています!クロスも含めて!
>>754
何かもうオルトロックって何なのか分かんなくなってきました。真面目に
一体何処でこの男はここまで進化してしまったのか……w

所でこのイカすフィギュアは何処で買えますか?
>>756
おぉ、これはまた趣向を変えた遥さんですね!
何となく数年経って、大人っぽくなった遥さんって感じがします
>>785-787
そしてクロス投下とすっごい!替え歌乙ですw
遥さんテラ魔法少女wwwだが必殺技は魔法では無くサブミッションですね、分かりま(ry
こうして見るとへーちゃんって美少女なのに何であんななんだ(褒め言葉

あーガンガンシリアスはぶっ壊して貰って良いですよww
つか考えてみるとタウエルンって殆ど笑える部分が無かったんだなぁ。俺の書いてる奴って無駄にシリアスに走るから駄目だなぁ……
>>792
このフィギュアは何処で(ry
DS氏もですが、他の方の描く遥さんって妙に大人っぽくて、PBM氏の書いた遥さんと違ってて面白いなぁと

連レスします、すみません
943創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 14:02:34 ID:Fei79zdK
>>809
プロローグの投下乙です
明日葉……なんて受難を抱えた子!wしっかし御両親がまー凄い人だw
つかバカ毛ってww親としてそれが子供に付ける仇名かっ!www
ザイフリ本編と合わせて、明日葉の活躍も楽しみにしております
>>814
あらカッコいい
フォームチェンジ前は回避性に優れていて、チェンジ後は固くて当てる機体って感じがします
しかしここまでイメージ変わるのは凄いな……。
>>825
これは興味深い……
設定を調整するという事で、投下の程何時でもお待ちしております
>>839
改めて投下、乙です
イェーガー……畜生、カッコ良すぎるww俺、こういう絶対的な敵役が書いてみたくて堪んなかったんですよ!ww
鬱展開というか、ヤスっちの覚悟と紫蘇の信念、二人が如何するのかがおぼろげながら見えてきた神回だと思います
そして廻る版へ―ちゃんktkr!しかも量産……だと? 何という展開……!
次回を期待せずにいられないな!
>>854
う、うめぇww俺なんてこれ弄ってみても全然書けませんでしたよw
つくづく、俺に絵ごころは無いなぁ……

にしてもここまで遥さん&ヘ―シェンが描かれた枚数が凄い件。PBM氏のカリスマ性は凄いなぁ
>>892
投下乙です!
相変わらずハティとツクヨミさんは良いコンビだなぁ。つかツクヨミさん、そんな過去が……
マニ・アーマーが一瞬エイリアンのフェイスハガ―に見(ry 実に密度の高いメカニックな説明に、男の子らしく胸が躍りましたw
てかツクヨミさん、ユノ―さんの体の良い実験体になってるんじゃ……w

ライズガルムが如何なる力を見せてくれるのか、楽しみにしています。それと機体応募も出来たら
>>940
埋めネタ投下乙です!
ンンンッ―――!羨ましいぞ、雪人ぉぉぉぉぉ!!
しかし色んな意味で由希音さんやべえwwこれが本編に影響・・…しませんよねw

>>917
まぁ書けるのはそうとう先になると思いますw
期待せず長ーくお待ちください

何か埋めネタで書いてみるかぁ
944創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 17:27:08 ID:zevFD8ui
196 :創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 10:20:44 ID:gsfmvH1F
暇だから
「ロボSSスレのロボVS皆が知っている版権ロボ」
でスパロボみたいな特殊戦闘台詞を考えてみよう

これなんてどうでしょ?
945創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 18:00:37 ID:Fei79zdK
あと容量ってどんくらいでしたっけ
良いですけどまだ感想書きたい人が良そうな気がするんで
946創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 18:15:48 ID:zevFD8ui
少し上には40kbって書いてありましたが、すいません分からないです><
947創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 18:46:07 ID:wcEmHTT8
14KB
少ないと言えば少ないな
948創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 18:48:47 ID:Fei79zdK
これまた微妙な容量数で……
つかホント人居ないですね、休日
949創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 19:22:32 ID:zevFD8ui
とりあえず感想をば
>>937
埋めネタ乙です!
ゆき姉ぇ怖いよゆき姉ぇw
というか露出狂が自宅以外で脱いじゃってるよwww
これは風紀委員の田所くんにネクソンクロガネで殴って貰うしかないなwww
あとアホ毛ちゃんは不憫

容量あまり無いから雑談で埋めますかねー
950創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 19:29:35 ID:Fei79zdK
んー>>944が思い付かない……w
何か話題あります?
951創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 19:56:15 ID:1oy149Fd
やっぱりロボットについて語ろうぜ!
952創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 19:56:15 ID:KunmjHVt
 ユニコーン見てる人も少なからずいるんじゃないですかね?
 かく言う自分はフルメタルジャケット見てますg(ry

 か、感想はしばしお待ちを!
953創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 20:18:20 ID:KunmjHVt
 さあ感想だ!

>>838
 おお、(量産型ヘーシェンは別として)流れがほとんど自分の構想と同じだ……なんというシンクロ率かーっ!
 というかそこでオートマタ出しますか。予想外過ぎて、かなりびっくらこきましたw
 さて、果たしてイェーガー相手にうさぎさん達はどう戦うのか……。

>>892
 あの犬型ボディにはそんな機能があったんですね、これまたびっくらこきましたw
 しかしツクヨミ先生の薄いリアクションが毎回何故だかツボります。シロといい、うさぎに関わるとリアクションが薄くなるんですかね?w
 次回はツクヨミ先生の全力全開状態のライズガルムの戦闘ですね、これは期待せざるをえない!
954創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 20:25:25 ID:KunmjHVt
>>916
 おお、ロボスレ初のサスペンス! ……でしたっけ?
 しかしこの雰囲気いいですね、惚れてしまいますw
 たろ氏って、こういう緊張感のある雰囲気を出すの上手いですよね、憧れてしまいます。

>>937
 これは酷いwwwマナ勝ち組だなー。
 てか露出狂とバカ毛が絡むとは……これはバカ毛に同情せざるを得ないというか裸族の考えが理解できないよ!

 では、皆さん次回も楽しみに待ってますね!
955創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 20:48:58 ID:KunmjHVt
 そしてレス返だ!

>>828
 投下してあったやつのURL貼っただけですけどねw
 初期のスカーフも蹴りを連想させると思います、私を含めた一部の人にはw

>>942
 ほんとに長かったですよねw
 あ、フォームチェンジはまだ“奇跡的に起こる”感じでお願いします。自由に扱えるようになるのはもうちょっと後でね!
 へーちゃんがああなったのは赤いロリコンの仕業だ!
 あとフィジカルはるかさん、これだと魔法のビーム箒いりませんねw
956創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 20:50:09 ID:Fei79zdK
>>954
感想dです
まだプロットとか全然できてないんで、雰囲気だけですけどねw
実際書きはじめられるのは何時になるやら……

まぁ確かにロボット物ですしロボットの話をしますかw

埋めネタのもう一つにメカアフロ刑事と言うのが……
957創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 20:57:57 ID:9MGMcCoN
ビーム箒wwwゴミが消滅してしまうwww
958創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 21:00:54 ID:1oy149Fd
ビームの反動で空を飛びます。
後ろ? そこは魔法☆少女の奇跡で(ry
959創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 21:03:27 ID:Fei79zdK
周囲に多大な被害を与えながら飛んでいくんですね
はるかさん……恐ろしい子!
960創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 21:06:08 ID:9MGMcCoN
いつの間にかはるかさんが大量破壊兵器にw
961創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 21:06:55 ID:Fei79zdK
(メカアフロ刑事がスル―されてるのが悲しいとは言えない…)
962創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 21:14:13 ID:KunmjHVt
淫獣白ウ詐欺「箒で空を飛ぶ? 何言ってるんですか、そんな便利な能力ありませんよ」

 メカアフロ刑事……なんだろう、声はチョー氏(長目氏ではなく)を想像してしまう……。
963創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 21:18:05 ID:9MGMcCoN
メカアフロ刑事……アフロがメカな刑事なのだろうか

>>962
移動は徒歩かよw
964創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 21:21:54 ID:zevFD8ui
いやむしろメカなのにアフロというミスマッチが(ry

ペネ子が引く人力車で移動という電波を受信した俺はきっと疲れているw

965創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 21:23:35 ID:Fei79zdK
(半ば無理やりだけど)話題を振られたのでw

いや、何となくロボコップとかそういうロボット物が無いなと思ってw
設定自体はシリアスなんですよ。ただ頭がアフロな刑事が殉職して、自らの精神をロボットに移植するって事で
966創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 21:27:27 ID:Fei79zdK
それでマジンガ―Z的な秘密能力が備わっているんですね

アフロ:自在に武器を取り出す転送アフロ
右腕:武器と取り換え出来るアタッチメント
左腕;三つの機能を備えた内臓銃
両足:スプリング機構による高い機動性と跳躍力

みたいな感じで
何時か書いてみたいんですよね。あくまでノリはシリアスで
967創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 21:52:48 ID:Fei79zdK
……しまった
スレをオーバーフリーズさせてしまった……
968創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 21:55:41 ID:9MGMcCoN
ならオーバーヒートしようぜ!
>>965
前言ってたやつかな?
969創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 21:58:50 ID:KunmjHVt
 アフロ、なんて便利なの……

>>963
 いいえ、普通の自転車です。
970創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:01:44 ID:KunmjHVt
 しかし1時間近くプロ串規制されるとは思わなんだ……。
971創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:02:30 ID:zevFD8ui
>>967
いつもの人稲です。んで、とりあえずアフロの仕組みついて詳しく聞こうかw

>>969
立ち漕ぎで自動車を追い抜くフィジカル遥さん!違和感ゼロなのが逆に不思議!w
972創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:07:07 ID:Fei79zdK
>>968
あー多分それです
海上都市さんみたく、TVシリーズって構想で良い所だけを書くみたいに考えてます

67話:アフロ刑事、夕焼けに死す
みたいな
>>969
便利ですよ。ただし火には弱い

やだ……自転車漕いでる遥さん、可愛すぎる・・…
>>971
宇宙刑事的な物を連想して頂ければ良いかと>アフロの仕組み
973創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:07:20 ID:9MGMcCoN
確かに違和感ないな、むしろ似合いすぎなレベルw
974創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:08:57 ID:EnGULXzP
アフロと聞いて某子安キャラが思い浮かびました
975創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:09:44 ID:9MGMcCoN
67話でようやく死ぬのかよw
976創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:13:17 ID:Fei79zdK
>>974
イメージは実写なんですよ

容姿的に松田優作と石原裕次郎を足して2で割った顔です。で、それにサングラスをかけるとメカアフロ刑事です
>>975
いえ、ここに到るまでに
42話;アフロ刑事、海底に沈む!
50話:愛しのアフロ刑事よ、永遠に

で2回死んでます
977創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:13:53 ID:KunmjHVt
 プロ串規制が解除されたと思ったらまた規制……なんて運のない日なんだ今日は!

>遥さんに自転車
 なんか似合いますよね、スーパーの袋籠に入れてそうw
978創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:16:05 ID:KunmjHVt
>>976
 想像よりもイカつい感じですね……ってアフロ刑事死にすぎw
979創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:18:50 ID:Fei79zdK
てか何気に埋められてるのかなw後20レスはちょっとこのネタじゃきついかw
>>978
しかし彼はそう簡単に破壊されません。魂が宿ってますから

ついでに言うと人間の時に殉職した際、妻と娘と死別しており
娘は警察官になっていますが父親がメカアフロになった事は知りません
980創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:19:31 ID:zevFD8ui
>>976
どんだけしぶといんだアフロ刑事www
いや、メカならアリかw

ネタはSSとして使うまで温存しといた方がw
981創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:23:29 ID:9MGMcCoN
>スーパーの袋籠に入れてそう
禿同w

>父親がメカアフロになった事は知りません
なんか悲しいのに笑えるwww
982創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:31:00 ID:zevFD8ui
さて、千まであともう少しですなー
983創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:32:27 ID:KunmjHVt
 通称メカアフロ……別の意味で悲しいですねw

 魔砲少女まどかさんは華麗に登場しそうです。
984創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:35:47 ID:9MGMcCoN
華麗に銃弾バラ撒きながら登場するんですね
985創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:39:17 ID:Fei79zdK
まぁSSに起こすのは大丈夫ですw一応内容まではバラしてないんで
巧みに娘はメカアフロに対して嫌悪感を持ちますが……っと、これ以上はサーセン
>魔砲少女まどかさん
凄く……スパルタンな魔法少女です……
何時かメルちゃんとフィジカルはるかさん&魔砲少女まどかさんを共演させたいですねw
986創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:41:44 ID:9MGMcCoN
ラジカルオドレイさんもね!
987創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:43:25 ID:zevFD8ui
ロボスレ大戦の外伝ですねわかりますん
988創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:44:08 ID:aoPYnwr9
新しい設定おもいついたぜ!っておもってもなんかエヴァの流用ぽい感じになてしまうw
989創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:47:09 ID:Fei79zdK
3人の女の子に混じる全裸のおじ様……
犯罪の匂いしかしない……www
>>988
大丈夫っすよ。ちゃんと作品に合うように設定さえ作れれば
俺が今まで考えた奴だって色んなロボットアニメのパ(ry
990創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:47:16 ID:9MGMcCoN
新しいものなんてもうないと、そのエヴァの生みの親が言ってたぞ
991創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:49:11 ID:KunmjHVt
 というかエヴァ自体もパロディの塊ですしね!
 あまり気にしないが吉ですよ。
992創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:52:05 ID:KunmjHVt
>>989
 何 故 混 ぜ た し。
993創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:52:06 ID:zevFD8ui
>>988
流用ではなくリスペクトとしていると考えるんだw
994創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:53:59 ID:KunmjHVt
 おっと、もう>>1000は目前ですね!
 じゃあ落ちる前にwikiに収録しときましょうか。
995創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:55:13 ID:9MGMcCoN
容量が先か、レスが先か……

>>1000ならまどかは俺の嫁
996創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:55:51 ID:zevFD8ui
ふむ、いまなんとなしに避難所からしたらば掲示板に行ってみたのだが、

「創発AA保管庫」にヘーちゃんのAAが貼られてましたw
997創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:57:07 ID:9MGMcCoN
遥さんではなくへーちゃんとな!
SDたまちゃんも見たいなぁ
998創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:57:35 ID:KunmjHVt
 >>1000なら遥さんは、私の――――!
999創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:58:12 ID:Fei79zdK
では、PBMさん

貴方に、>>1000
1000創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 22:58:12 ID:zevFD8ui
>>1000なら20号機は豊作
10011001
             /■\
             (_´∀`)_     創る阿呆に見る阿呆!
           /,/-_-_-_-_-_\     同じ阿呆なら
    ( (   /,, /― ((神輿))―\    創らにゃソンソン!! //
        (。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@  ) )
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