多ジャンルバトルロワイアル Part.4

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801創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 10:21:59 ID:QATRYd81
おお!本当だ
全員強いやつらだw
802創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 22:45:05 ID:aaCDsD4R
漢字にルピも振ってあったし本物かと思ったww
王蛇サバイブ見てきたが、ジェノサバイバーやばいな
ほとんどのモンスターを取り込むとか流石王蛇さん
803創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 01:19:53 ID:9RthJBZe
これは…
どんな流れになるか想像しにくい組み合わせだなw
804創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 03:06:17 ID:5+yHAsz8
また予約がきた、最近多くて嬉しいなww
805創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 04:13:13 ID:1+IwYNq0
更にもう一つ来たけど、月が危ないな
806創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 10:04:29 ID:XYxGgz4V
月が危ないな。ルパンのフォロー次第か

しかしカズマはまた天才のペアと当たるんだなw
807創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 12:37:51 ID:UISVR7oj
でも月もマグナム持ってるからな
ひょっとしたら大番狂わせもあるかも
808創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 16:27:59 ID:Qw74vFjz
月のマグナムと聞いてあっちの方を想像してしまったのは、間違いなく立浪のせい
809創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 16:42:20 ID:aLsEYW7l
俺のも、だ
810創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 17:01:39 ID:L9pF7tyJ
月のマグナムと言われても貧相に聞こえる
811創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 17:25:26 ID:XYxGgz4V
月「細いんだよ!柔いんだよ!!縮れっぱなしなんだよ!!」
812創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 21:54:06 ID:5+yHAsz8
なんで月がカズマに会うと危険なのかと思ったら、Lが月を危険人物だと吹き込んでたのね
もうLは完全に迷惑な人になってるなww 
月は悲惨すぎる、全く知らない奴に警戒された上に粗チン扱いされるとかwww
813創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 01:18:34 ID:Y4/fmypo
もう一つ予約来た!
しかし◆EboujAWlRA氏は最近執筆速度速いな
ロワとしてはありがたい限りだが
814創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 01:35:10 ID:GVvVcCiF
予約四つだとぉ!?

◆4Er6hgpSa6氏の予約メンバーは全員縁の被害者だな
縁の対策会でも開くんだろうかww
815創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 08:33:31 ID:i9cZ3aax
まあ被害者といっても
たいした怪我はしてないが
816創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 10:06:09 ID:Ih3R4+05
月はマグナムで抵抗した方が危険な気がするな
月が危険人物な理由も月自身に力があるからではないし、カズマがLを完全に信用してるわけでもなさそうだし


てか予約すげぇきてるなw
嬉しいかぎりだ
817創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 12:44:11 ID:bHrrIe54
延長か、残念
でももうすぐ4つも投下あると思うと嬉しくてしょうがない
818創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 17:54:36 ID:+NzyXG9x
ギアスの新作確定したみたいだな
819創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 17:56:37 ID:Vxdl9EWM
マジでか、あれからどう続けるんだ……?
820創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 18:51:17 ID:1gGC/45w
調べたけど出ないぞルルーシュ新作
821創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 19:19:44 ID:+NzyXG9x
ttp://m-pub.channel.or.jp/geass/

携帯の公式サイトに載ってる
822創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 21:30:53 ID:EZIWgFBx
これか
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org424675.jpg

新コードギアスとはあるがルルーシュの名は出ていないな
823 ◆EboujAWlRA :2009/12/05(土) 23:46:40 ID:Vxdl9EWM
甘寧一番乗り!
短めですがヴァン、C.C.投下します
824相乗りヘブン ◆EboujAWlRA :2009/12/05(土) 23:47:25 ID:Vxdl9EWM

「ふう……」

C.C.はナイフでピザを切り取りながら目の前の男を眺めていた。
タキシードを身にまとったこの男は夜明けのヴァンと名乗り、C.C.から渡されたピザを何の躊躇いもなく食べている。
毒が入っているかもしれない、なんて考えが頭にもないような食べ方だ。
いや、これほど不気味なトッピングをすれば毒もなくなるのかもしれないが。
とにかく、黙々とピザを食していたヴァンが突然顔を上げて、ようやく声を発した。

「ミルクはないのか?」
「……あるのは水だけだ、お前のデイパックにも入っていただろう?」
「あー……じゃあ水で良い」
「自分で取れ」

先ほどから、荒っぽい口調と時々入る全くこちらを敬っている様子のない敬語を規則性なく使ってくる。
しかも、その敬語も何処か文法的に怪しいところがある。
口調一つを取っても掴みどころのないヴァンにC.C.は頭を抱えてしまう。
おまけに目の前の惨状だ。
そう、C.C.にとってヴァンの食したピザの乗っていた皿は惨状と言って差し支えないものだった。
C.C.の愛するピザは少なくとも食した後に緑色の粘液などは残らない。
なのに、現実問題として目の前のケースにはその緑色の粘液が残っている。
これを惨状と呼ばずにいられるだろうか、いや呼ばずにいられない。

そんなC.C.の嘆きと悲しみをまるで気付かずにヴァンはペットボトルに口をつけてガブガブと飲み干している。
タキシードという正装に身を包んでいる癖に礼儀も行儀も作法も何一つ感じない無作法な男だ。
まあ、それは最初に見た時から何となくわかっていたことだ。
それにこの緊急事態で気取っていてもしょうがないというのもあるだろう。
C.C.はそう考えながら、まだ残っているピザを口を含みつつデイパックから名簿を取り出す。

「早速だが、この中に知った名はあるか?」

そう言えばC.C.も名簿をじっくりと見るのは初めてだ。
晒した名簿を自分でも目で追ってみる。
漢字が多いことに加えて語感から日本人が圧倒的に多い、半数は日本人で構成されているようだ。
一方でシャドームーンやLのように本名ではなく何かのコードネームと思える名も乗っている。
後藤やカズマやヴァンと言ったファーストネームだけラストネームだけと言う名も妙に目を引く。

そのことがふと気になり、ヴァンを見つめる。
一方のヴァンはナイフでピザのようなものを切り取りながら、目を細めて名簿を見ている。

「そう言えばヴァン、お前のミドルネームとラストネームはなんだ? この名簿にも載っていないが」
「…………………俺は夜明けのヴァンだ」

少し考えた様子を見せた後に、それだけを返す。
ミドルネームとラストネームの意味が分からないと言うことはあり得ないはずだ。
本名を明かしたくない、ということだろう。
自身もC.C.という明らかに本名ではない名を名乗っているので、そこを強く問いただすつもりはない。
そう思ってこのことは一先ず流して、次の作業へと移す。

「私が知っている名は……この5人だ。ジェレミアには一応気を付けておいた方がいいだろうな」
825相乗りヘブン ◆EboujAWlRA :2009/12/05(土) 23:48:31 ID:Vxdl9EWM

ルルーシュ・ランペルージ、ロロ・ランペルージ、篠崎咲世子、枢木スザク、ジェレミア・ゴットバルト。

デイパックからペンを取り出して先の三人の名前の横に丸を、枢木スザクとジェレミアに三角をつける。
枢木スザクはブリタニアサイドの人間だが、V.V.が動いているならば関連性は低いと思われる。
V.V.は神聖ブリタニア帝国の暗部中の暗部、いくら枢木スザクが皇帝の騎士であろうとこれに絡んでいる可能性は低いだろう。
だが、ジェレミア・ゴットバルトはあのブラックリベリオンで奇妙な言動が目立った。
さらに、あの時に神根島周囲の海域で海底に引きずり込んだのだ。
C.C.だからこそ助かったあの状況で、ジェレミアは生き残っていた。
そしてそもそもの原因としてあそこにはV.V.とナナリーもいた。
となると、V.V.にシャルル・ジ・ブリアニア皇帝も絡んだギアス嚮団の仕業と考えるのが自然。
つまり、ジェレミアはその二つと何かしらの関係がある、ということだ。
だが、それだけで危険人物と決めつけるには早計でもある。
故に枢木スザクとジェレミアを○でも×でもなく、好意的とも危険信号とも取れる△をつけたのだ。

ヴァンはそれを興味があるのないのか、なんとも意図の読み辛い目をして眺めている。
そして、相変わらず気怠そうな目をしながらC.C.へと向かって手を差し出す。
ペンをよこせ、と言外に言っているのだ。

「ほれ」
「……こいつとこいつだよ」

やはり気怠そうにペンで丸をつける。
レイ・ラングレンとミハエル・ギャレットという二人だけだ。
直ぐに丸をつけたレイ・ラングレンとは対照的に、ミハエル・ギャレットには後から気づいたように丸をつけた。
そのことからレイの方がより近しい人物、ということなのだろう。

「危険人物か?」
「さあな」
「ふむ……で、ここからが本題だ。お前はピザ……を食べたな?」
「見りゃあ分かるだろ」

C.C.は少し顔をしかめながら、ヴァンの食べたピザだったものを見つめる。
正直な話、あまりこれをピザだと呼びたくないがヴァンはピザのつもりなのだからピザと呼ぶしかない。
交渉に重要なのは相手とのスムーズな会話なのだから。
そのヴァンはと言うと相変わらず間の抜けた顔でC.C.の疑問に受動的に答えるだけだが。

「ならば、共に来い」
「……あん?」
「働かざる者食うべからず、ならば食べた者は働くべきだと言えるだろう」
「…………ああ、そういうことか」
「そういうことだ、協力してもらうぞ」

働く、という言葉でようやく得心したようで、相変わらず表情の読めない顔で頷いた。
やたら反応の鈍いヴァンだったが、こうも承知するとなると元はそういう仕事をしていたのかもしれない。
要人警護のSP、あるいはそんな上等なものではなく金を貰って誰かを傷つけるチンピラ、あるいは傭兵。
少なくとも警察には見えなかった、頭の回りが悪いように思えたからだ。
まあいずれにせよ、ヴァンの言動から察するに身体能力や対人戦には優れている可能性が大きい。
相手の姿が見えてくることで、C.C.の頭も段々と落ち着いてくる。

「俺もやることがあるからな……ここから出れるのなら別に構わない」

予想外に素早くまとまった交渉となった。
元々ヴァン自身がバトルロワイアルに乗り気でなかったこともあるのだろう。
もちろん、今までの全てが演技で後ろを見せた瞬間にズブリと刺されるかもしれない。
だが、それはそれで問題がない。
C.C.は不死身の女、ヴァンが背中を見せるまで死んだふりでも続ければいい。

「……ああ、そうだ。聞いておきたいことがあるんだが」
826相乗りヘブン ◆EboujAWlRA :2009/12/05(土) 23:49:18 ID:Vxdl9EWM

C.C.がこれからの方針を頭の中で整理しているところをヴァンが突然声を掛ける。

「カギ爪をつけた男を、見なかったか? あのホールのところでも見かけた程度でもいい」

その瞬間だけ、ヴァンの目つきが鋭くなった。
先程までの気の抜けた目ではなく、人をそれだけで射殺せるような鋭い目付きだ。
ヴァンにとってそのカギ爪をつけた男は重要な人物なのだろう。
C.C.もあのホールに居た人間は大雑把にではあるが、その姿を眺めている。
そしてその中にカギ爪を付けているような男は居なかった、と思う。

「いいや、見ていないな」
「……そうか」
「お前は見てないのか? よほど因縁のある人物に思えるが」
「見ていない。だが、ひょっとするとひょっとするかもしれない……居ないだろうがな」

その言葉に、ヴァンは目の鋭さをなくす。
穏やかな間柄ではないようだ、ここに居ないのならわざわざ掘り下げて聞く必要もないだろう。

「全員を見渡したつもりだ、アンタも見てないならここには居ないんだろう」

ヴァンはそう言って目深に被った帽子をさらに深くする。
それはC.C.に言ったと言うよりも自分に言い聞かせるような言葉だった。
下手につついてせっかく手に入れた主導権を握っている今の関係を無くすのもバカらしい。

「となると、話は早いな。まずは私の用を済まさせてもらうぞ」
「はあ」
「ルルーシュ・ランペルージ、あのヒョロヒョロのもやしっ子をまず探させてもらう」

一先ずの方針はルルーシュの探索で構わないだろう。
首輪の解除方法やこの島からの脱出方法などは同時進行で進めていけばいい。
他にもロロや篠崎咲世子とも合流できるならば合流しておきたい。
ルルーシュの共犯者であるC.C.ならばこの二人と衝突することはないだろう。

「では、行くか。詳しいことは動きながら決めればいい」
「ああ……」

ヴァンはピザのケースを残したまま立ち上がる。
相変わらず見るも悍ましいケースだ、素早くC.C.は視線を外した。

さて、ここから出る前にこの小屋を軽く見まわっておこう。
なにか面白いものがあるかもしれない、車などがあれば最高だ。
そう思いC.C.は小屋を正面から出た後に裏側へと回る。
見つからなくても別に構わない、微に入り細に入った探索をするわけではないのだから。
大雑把に周辺を見てまわるだけだ、そう時間のかかる作業ではない。

「っと、ほう。これはいいじゃないか」

C.C.が小屋の側を回って早々に見つけたものは、恐らく農作業に使うのであろうフォークリフトだ。
通常の前に荷物を置くものではなく、後ろに積むものであるところが少し奇妙ではある。
一人乗りだが後ろに農具か作物を積んだ箱を置くのだろう荷台がある、運転する者と後ろに乗る者で十分に二人で移動できる。
スピードはでないがこれは有り難い。
音は出るがC.C.は不死身だ、問題ない。ヴァンはヴァンでなんとかしてもらおう。

「鍵は……付きっぱなしか、無用心だが有り難いな」

そう言って次はキャタピラへと目を移す。
傷んでいる様子もなく危険は少ないだろう。
これは良い、むき出しなのがマイナスだが乗り物がないよりは何倍もマシである。
827相乗りヘブン ◆EboujAWlRA :2009/12/05(土) 23:51:18 ID:Vxdl9EWM

「ヴァン、運転は任せたぞ」
「ああん?」
「なに、ほとんど一本道だ。ハンドルを持って前を見ていればいいだけだ」

そう言ってフォークリフトの荷台に腰をかける。
人が一人乗るぐらいな広々としていて良い加減だ、三人、いや詰めれば五人は乗れるかもしれない。
C.C.は腰掛けた横にデイパックを置き、その中からピザを取り出した。

「私はピザを食べる、前方の見張りは任せたぞ。ああ、間違ってもライトはつけるなよ」

そして、脚を投げ出しながらピザを頬張る。
ようやくヴァンの『特製ピザのようなもの』の姿が頭から薄くなってきたのだ。
頭のお口直しと言わんばかりにC.C.はピザを美味しそうに頬張る。
ヴァンはそれを見て、僅かにため息をついてむき出しのトラクターのハンドルを握り、付けっぱなしの鍵を回してエンジンを蒸す。
そして、ハンドルを握ってトラクターを動かし始める。

気が遠くなる年月を過ごした魔女とやっと掴んだ幸福を奪われた復讐鬼が動き出す。
魔女は自身の死へと近づくために、復讐鬼はたった一人の男を殺すために、それぞれが探し人を求めて動き始めた。

【一日目 黎明/F−1 小屋】
【ヴァン@ガン×ソード】
[装備]薄刃乃太刀@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-、菊一文字則宗@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-
[所持品]支給品一式、調味料一式@ガン×ソードフォークリフト@ガン×ソード(運転中)
[状態]健康
[思考・行動]
1:カギ爪の男に復讐を果たすためさっさと脱出する。
2:レイが気にならない事もない。ミハエルは出会ったら倒す。
[備考]
※23話「みんなのうた」のミハエル戦終了後より参戦。
※ヴァンはまだC.C.の名前を覚えていません。

【C.C.@コードギアス 反逆のルルーシュ R2】
[装備]ブリッツスタッフ(アイテム効果:炎・中ダメージ、MP消費小 品質:最高魔力)@ヴィオラートのアトリエ
[所持品]支給品一式、エアドロップ(アイテム効果:水中呼吸が出来る)×3@ヴィオラートのアトリエ、ピザ@コードギアス 反逆のルルーシュ R2
[状態]健康
[思考・行動]
0:ピザを食べる。
1:生還し、不老不死のコードをルルーシュに譲渡することで自身の存在を永遠に終わらせる。
2:ルルーシュと合流する。
3:利用出来る者は利用するが、積極的に殺し合いに乗るつもりはない。
[備考]
※TURN11「想いの力」終了後、日本に戻る前から参戦。
※不死でなくなっていることに気付いていません。

【フォークリフト@ガン×ソード】
第一話でウェンディが気絶したヴァンを街に運ぶ際に乗っていたもの。
広々とした場所ならば問題なく通れる、ただしスピードはかなり遅い。
支給品ではなく小屋の周辺に置かれてあったもの。
828 ◆EboujAWlRA :2009/12/05(土) 23:52:16 ID:Vxdl9EWM
投下終了です
誤字・脱字・展開への指摘ありましたらお願いします
829創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 23:57:40 ID:NLEaa13d
うぉっしゃ! きた!!
どっちも知らないキャラだけど。いいね
830創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 00:05:05 ID:zZCGMExG
投下GJ!
原作知らないんで突っ込んで言えないんだが、ワガママCCと気だるげなヴァンのコンビがどう立ち回っていくのか楽しみだぜ
ルルが死んだことを知ったらCCはどう動くんだろうか……?
831創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 00:43:58 ID:zN7PGr5k
投下乙!
こう見るとやっぱりギアス勢にとってルルーシュって大きかったんだなぁ
主人公だけあって、周囲への影響がでかそうだ
しかしC.C.の嫁とも言えるピザはヴァンに陵辱されちゃったんだなww
なんというか昔、ご飯にマヨネーズかけてた奴思い出した

そして今日はもう一つ投下くるのか、楽しみ
832創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 00:55:13 ID:dggiQzLh
投下GJ!
なんかいいなあ、この凸凹な感じ
いいコンビになってほしいが、
ルルの死が放送された後どうなるのか怖くもあるな
833創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 01:12:12 ID:BaejgEy5
投下乙
ヴァンはC.C.に振り回されそうだなぁ
ピザの代金は高く付いたというわけだw
834創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 05:10:41 ID:iC7PwtT2
投下乙です
とりあえず2人とも生き残り優先かな?
両方とも原作は知らないけどヴァンはマイペースっぽいな
そしてC.C.はピザにこだわりすぎw
835創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 05:49:13 ID:y4zPO42p
延長か
残念だが仕方ないな


そして新しい予約が!
ついに社長の運命が決まるわけだww
836創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 10:39:17 ID:Cn36imDU
織田様だ、織田様が来るぞ
837創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 12:08:39 ID:BaejgEy5
レイ兄さんと銀様たちは間に合わないか
悟史より桐山と再開する織田様の方が可哀想だw
838創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 16:07:14 ID:haBpK886
なんだこの予約ラッシュは……。読み手としては嬉しい事この上無いが、一体何があった?
839創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 21:45:32 ID:2dejvnPX
やっぱり書き手さんが恒久的に投下してくれたからだと思う、本当に感謝
840創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 22:38:24 ID:dggiQzLh
だよな
支援くらいしかできん読み手だが、いつも楽しませてもらってるよ
書き手の皆さんはあんまり無理せず自分のペースで書いてほしい

……改めて言うのもなんか照れ臭いがww
841創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 01:08:58 ID:8Ab2ozG+
投下あるまで全裸待機
842創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 02:14:50 ID:Y38VwSx2
全裸に靴下で待機
843 ◆U1w5FvVRgk :2009/12/07(月) 02:55:49 ID:DSOHaIJ3
>>841-842
すいません、またギリギリになっちゃうと思うので、服を着てて待機してください。
844創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 03:04:07 ID:E8xOOm8y
ワロタ
845 ◆U1w5FvVRgk :2009/12/07(月) 05:59:18 ID:DSOHaIJ3
お待たせしました。投下します
846フレイムヘイズ×矛盾×雌伏  ◆U1w5FvVRgk :2009/12/07(月) 06:00:38 ID:DSOHaIJ3
 ホテルとはサービスを売りにする場所だ。
 客に不愉快な思いをさせないため、外観のデザインや清潔さにも気を払わなければならない。
 その点からすれば、エリアB−1のホテルは失格だと断言できる。
 何しろホテル正面のガラスは砕け、ロビーのあちらこちらに弾痕が刻まれているのだから。
 ここだけ見れば、既に廃業しているとも思えるだろう。
 そんな荒んだ場所にて、泉新一は頭を悩ませていた。

「どうしようかなぁ……」

 左手で頭を掻きながら、新一はホテルのロビーにて唸る。
 チーズのように穴だらけのソファに身を沈める姿は、一見して気だるげだが顔だけは真剣な面持ちだ。
 隣に目を向けてみれば、そこには穏やかに寝息を立てる青年が一人。
 新一の知っている限りでは、テレビによく出るそこらのアイドルよりも整った顔立ちをしていた。
 毛布代わりに、その身には新一に支給されたゼロのマントが掛けられている。
 新一は彼の名前を知らない。
 そんなことを聞く暇も無く、二人は先ほどまで戦っていた。
 サブマシンガンを携えた青年が襲撃してきたのがほんの一時間程前。
 結果は新一が何とか青年を気絶させて終わったのだが、その後が問題だった。
 青年をどう扱うか、新一は決めかねていたのだ。
 普通に考えれば、自分を襲ってきた相手など捨て置けばいい。
 この場が殺し合いであることも考慮すれば、殺すという選択もある。
 が、新一はどちらの行動も起こしていない。
 殺すという選択ははなから論外であり、気になる事があるので放ってもおけなかった。
 新一の脳裏に引っかかるのは、青年の言葉。
 青年は言った。『所詮この世は弱肉強食、強ければ生き弱ければ死ぬ』と。
 自分と同年代の青年がそのような価値観に至るのが、新一には理解できなかった。
 それでも想像力を働かせて行き着いた結論は、青年が虐げられる立場にいたというものだった。
 具体的にはイジメや虐待、あるいは両方かその他の原因かもしれない。
 新一自身は平凡な家庭で育ったので、想像するしかない。
 もし、そのような環境を青年が過ごしたなら、弱肉強食という価値観に至るのも無理は無いのか?
 そう考えたものの、この考えには穴があった。

(仮に俺の推測が当たっていたとして、ああまで殺人を躊躇しなくなるか?)

 殺人とは人間にとって最大の禁忌。少なくとも新一はそう思っている。
 だというのに、少年は殺人を当たり前のように行おうとしていた。
 いくらなんでも、現代に生きてる人間として当然の論理観を捨てれるだろうか。
 新一には、どうしてもそこらへんが分からなかった。

(こいつならどうするんだろうな)

 気が付くと、新一は右手を眼前まで上げていた。
 こんな時ミギーならどうするだろうかと考えて……すぐに止めた。
 考えずとも、新一には答えがおのずと想像できたからだ。

『彼がどのような事情を抱えていたとしても、わたしや新一には関係ないだろ。
 どうしても聞きたいなら、彼の持ってたマシンガンでも突きつけたらどうだ。
 きっとすぐに話してくれるぞ。
 それが嫌なら、さっさと彼を置いてどこか別の場所に行こう』とでも言うのだろう。

 実に合理的かつスマートな回答だ。
847フレイムヘイズ×矛盾×雌伏  ◆U1w5FvVRgk :2009/12/07(月) 06:01:24 ID:DSOHaIJ3
 実際そのように答えられたら、新一はミギーらしいなと呆れが混ざった溜め息を吐くだろう。
 確かに青年を叩き起こし、サブマシンガンを向けながら無理矢理事情を話させるのが、
 この場では最も手っ取り早い方法だ。
 だが、そんな強盗同然のやり方を新一が出来るはずもないし、やりたくもない。
 一応、少年のサブマシンガンと、他の武器になりそうな支給品は新一のデイパックに移してある。
 最初は盗むようで気が咎めたものの、最後は元々主催者が配った他人の物だと自分を納得させた。
 それでも、食料などの基本支給品に手を付けてないあたりは甘いのかもしれない。
 さて、どうするかと再び堂々巡りの思考を始めようとして、新一の正面から夜風が吹きつけてきた。
 寒さに一度身を震わせる。
 新一の正面、ホテル入り口脇のガラスは青年が破壊している。
 そのため肌寒い風が時折吹き付けるのだが、今のは特に冷えていた。
 だからか、何気なしに新一がそちらに目を向けると、一時間程前を再現するかのように人影があった。
 瞬間、新一は自分の心臓に直接冷風を当てられた気がした。

(やばい!)

 直後に青年が突撃してきた情景を思い出して、慌てて傍らに置いてあるデイパックを掴む。
 新一の所持品の中で一番役立ちそうな物は、やはりサブマシンガンだ。
 が、新一はこれを手にしない。
 こんな状況とはいえ、人を殺す銃器に嫌悪感を懐いたのだ。
 なので新一の選択は少年を抱えながらの逃走。
 普通なら難題だが、常人以上の力を持つ新一なら決して不可能ではない。
 以前に島田というパラサイトから人を抱えて逃げたこともあるのが、この選択を選ばせた。
 ミギーが起きていればと愚痴を漏らしたくなるが、そんな暇も無さそうだ。
 新一が青年を抱えようと手を伸ばしたところで、

「待ちなさい!」

 女性のものと思われる鋭い声が動きを止まらせた。
 思わず新一が振り向くと、こちらに向かって少女が歩いていた。
 見た目はまだ12、13歳ぐらいで、背丈は140センチ程。
 腰まで伸びた黒髪が艶やかで、幼いながらもその顔は凛々しく、間違いなく美少女と形容できる。
 着ているセーラー服から学生だと察せられた。
 途端に新一の体から力が抜ける。

(こんな子供相手に俺は取り乱してたのかよ。
 そうだよな。さっきみたいにいきなり襲ってくる奴の方が珍しい……ん?)

 人影の正体に安堵していた新一だが、少女の携えている物に違和感を覚えた。
 少女の右手にあるのは、どうやら金色の剣のようだ。
 薄暗いホテルの中でもうっすらと判るぐらいに輪郭が浮かんでいる。
 随分と装飾されているようだが、一箇所だけおかしい箇所があった。
 刃の部分に何故か赤黒いシミが滲んでいたのだ。
 何か付着した液体を強引に拭ったのか、それは剣の外見を損ねていた。
 あんなところに付着する赤黒い液体とは何かと新一は考えて、嫌な予想が付いた。

「ま、待て!」

 今度は新一が少女に静止の声を掛けた。
848フレイムヘイズ×矛盾×雌伏  ◆U1w5FvVRgk :2009/12/07(月) 06:06:19 ID:DSOHaIJ3
 幸いにも、少女は歩みを止めてくれた。
 眉間に皺を寄せ、不満げな様子をありありと示していたが。
 知らず、少し冷や汗が出てきていた。
 できれば、剣については見間違いであって欲しかった。
 だが、見てしまった以上は確認しないといけない。

「なに?」
「な、何だよそれ。その剣に付いてるの」

 少女はちらりと剣に目を向けて、あっさりと返答した。

「血液よ。人間の血液」

 何の戸惑いもなくシミの正体は明かされた。
 新一は、その答えを上手く呑み込めない。いや、理解したくなかった。
 まさか、こんな子供が……そんなことは考えたくもない。
 だから、違う予想を立てる。
 それが当たっている可能性が低いと分かりながら。

「何で、そんなものが……最初から付いてたのか?」

 そうだと言ってくれ、と新一は願った。
 しかし、少女はどこか小馬鹿にした視線を新一に浴びせると、事も無げに告げる。

「それならもっと変色している。これはさっき、私が斬った人間の血。
 こびり付いたからこれ以上は拭えなかった」

 淡々と事務的に報告する少女に、新一は頭痛がしてきた。
 異常だ。十代前半の子供が平然と殺人の事実を口にする光景は、間違いなく異常だ。

「どうしt」
「待って。さっきからお前ばかり質問してる。私にも聞きたいことがあるんだけど」

 理由を問おうとしたところで、再度待ったを掛けられた。
 無視したいところだが、そうしたらこちらの質問にも答えてくれないだろう。
 言ってること自体は間違ってないので、新一は首肯した。

「聞きたいことは二つ。まず、赤い宝石が付いたペンダントを知らない?」
「知らないな」
「そう、ならこのホテルを襲ったのは……お前?」
「俺じゃねえよ!?」
「じゃあ、そっちで寝てる方ね」
「それは、違う」
「へたくそ。自分すら誤魔化せない嘘は滑稽なだけよ。
 どうしても嘘だと言うなら、荷物を見せてくれればいい。
 それでここにある弾痕を刻むような銃が無かったら、違うと認める」

 これほど誤魔化すだとか嘘を吐くのが苦手な自分を恨めしく思ったことはなかった。
849フレイムヘイズ×矛盾×雌伏  ◆U1w5FvVRgk :2009/12/07(月) 06:07:01 ID:DSOHaIJ3
 間が悪いことに、新一のデイパックには物的証拠となるサブマシンガンが入っている。
 言い逃れは出来そうになかった。

「そっちがやったのね」
「……ああ、そうだよ」

 新一の答えに少女は一つ頷くと、自分の番は終わりと新一に話す権利を譲った。
 苦い気持ちを味わいながら、新一は殺人の理由を問い掛けてみた。
 せめて、これぐらいはマシな答えを期待したかった。

「どうして、殺したんだ? 危ない奴だったのか?」
「それは分からない。会話する間も無く首を切ったから。
 殺した理由は、首輪が欲しかったからよ。これを解除するとしても、サンプルが必要でしょ。
 だから、仕方なかった」

 今度こそ、新一は目まいを起こしそうになる。
 目の前の少女はパラサイトでは? とも考えたが、可能性は限りなく低い。
 パラサイトならまず武器を使わないし、第一に首輪など取らずに人間を喰らう筈だ。
 それが彼らの本能なのだから。
 それでも、少女の無感情な有様は、新一にパラサイトを彷彿とさせるのに十分だった。
 新一の様子に構わず、少女はこれで話はお終いとばかりに近づいてくる。
 そして、新一のすぐ傍まで歩くと、右手に持つ剣を突きつけてきた。

「退きなさい」

 ただ一言。
 恐らく、新一が退けば少女は後ろで眠っている青年を殺すだろう。
 首輪解除の障害にしかならないだとかそんな理由で。
 新一は――――


【フレイムヘイズ】
《紅世の徒》による『世界の歪み』の発生を防ぐために彼らを討つ異能の遣い手たち。
《紅世の王》と、《王》と契約した元人間の、二人で一人を指す。
 不老の肉体を持つため、生きた年月に比べて精神的な成長が遅い。

 もしコキュートスがあれば、アラストールが短慮を諌めて、魅音を殺すことを防げたかもしれない。
 シャナがもう少し未来から呼び出されていれば、新一ともコミュニケーションができたかもしれない。
 どちらも起こらなかったばかりにこの状況。
 まだ炎すら出せない未熟なフレイムヘイズは、自らが正しいと思う合理的な判断に従った。
 それが人間からすればどれだけ冷徹に見えるかは考えずに。

 ■  ■  ■

「……は?」

《炎髪灼眼の討ち手》シャナは突然右手に走った衝撃に、思わず呆けた声をこぼす。
850フレイムヘイズ×矛盾×雌伏  ◆U1w5FvVRgk :2009/12/07(月) 06:08:40 ID:DSOHaIJ3
 直後、何か硬い物が床に落ちる音が聞こえた。
 右方に視線を動かしてみれば、自分の右手はしっかりと黄金の剣を握っている。
 ただし、刀身は半分の長さになっていたが。
 眼前の少年が、素手で叩き追ったのだと理解すると同時、後ろに跳んで距離を取った。
 少年はしばし右手を振りぬき、顔は俯けていたが、やがてゆっくりと上げた。
 浮かべている表情は怒り。先ほどまでの動揺を露にしていた様子は見受けられない。
 本気で怒っているとアピールするように顔を歪めて、シャナを睨んでいる。
 そこいらのチンピラなら恐怖のあまり逃げ出す凄みが、その顔にはあった。
 シャナは少年への認識を改める。
 さっきまでは間違いなく平凡な人間だった。だが今は断定できない。
 こんなときコキュートスがあれば、アラストールが有益な助言を授けてくれるはずだ。
 現状では無いものねだりだと分かっていても、長年の相棒と話せないのは違和感があった。

「ふざけんなよ! 何が仕方ないだ……そんな簡単に人を殺すなんて、お前は」
「お前は」

 だから、自分で確かめる。

「本当に人間なのか?」
「本当に人間なの?」

 偶然にも、二人の問いが重なる。
 互いが人であるかどうか、図りかねた故の質問。
 シャナの問い掛けに、少年は即答はせず僅かに言いよどんだ。

「俺は、俺は人間だ!」
「普通の人間にこんなことは出来ない」

 真ん中で折れてしまった剣を見せる。
 すると少年は口を噤んでしまう。
 シャナもこの剣がかなり脆く、劣悪な品だとは解っている。
 実用性を重視するならば、宝石などで華美な装飾を施したりはしない。
 まさに見掛け倒しの玩具と言ってもいい剣だ。
 それを差し引いても、鉄で出来た剣を素手で叩き折るなんて芸当は異常である。
 シャナを残った黄金の剣を横に捨てると、背負っていたデイパックを降ろした。
 どうでもいい対象から、警戒対象に引きあがった少年に折れた剣では力不足。
 なので、自分に支給された最強の武器にて相対することにした。
851フレイムヘイズ×矛盾×雌伏  ◆U1w5FvVRgk :2009/12/07(月) 06:10:11 ID:DSOHaIJ3
 デイパックから出てきたのは、シャナの身の丈よりも長い白い槍。
 手にした瞬間、体に力が湧いてくる感覚を覚えた。
 槍の名は『ゲイボルグ』
 ケルト神話において、クー・フーリンが扱ったとされる槍だ。
 もちろん、本物では無いだろうが、それでもかなりの名品なのは確実。
 武器としては、この槍の方が黄金の剣より数段上である。
 ならば最初から使えばいいのだが、シャナには槍を扱った経験が無かった。
 それゆえ性能が劣るとはいえ、使い慣れた大太刀に近い剣を選んだのだ。
 その剣が折れてしまった以上、代わりに使える武器はゲイボルグしかない。
 確かに扱った経験は無いが、それでも、突いて、掃って、振り上げれば何とかなると当たりをつけた。
 経験の足りないところはセンスで埋めるしかない。
 槍を適当に持ち、シャナは先端を少年に向けながら最後通告を行う。

「もう一度言うわ。退きなさい。退かないと……」

 その先は口にしない。
 言わなくとも分かると思ったからだ。
 対する少年の返事は、シャナと同じくデイパックから武具を取り出すというものだった。

「そう。あくまで、邪魔するのね」
「黙って見逃せないだろ」
 
 少年が取り出したのは盾。
852フレイムヘイズ×矛盾×雌伏  ◆U1w5FvVRgk :2009/12/07(月) 06:13:00 ID:DSOHaIJ3
 表面に蛇を模った紋章があり、蛇の口先にはルビーのように赤い宝玉が埋め込まれていた。
 生半可な強度なら、ゲイボルグは易々と貫く。
 そう確信させるだけの力強さを、この槍は備えている。
 しかし、あの盾は不味いと、シャナの直感は訴えていた。
 邪気、あるいは妖気とでも言えばいいのか。
 自分の宝具、贄殿遮那に近しいものを感じた。
 だとしても、所詮は盾だ。守ることは出来ても、それだけでは勝てない。
 迷わず攻め込む。それがシャナの選んだ戦法だ。

「そういえば、さっきの質問に答えてなかった。
 私は……厳密に言えば人間じゃない」
「え?」

 告げると、シャナは突撃するため、体を右に捻った。
 扱いは分からなくとも、槍の基本が突きだとは推察できる。
 出来ることなら、一撃で仕留めたい。狙いを付けながら、シャナはそんなことを思った。


【矛盾】
 一般的には辻褄が合わない、物事の道理が一貫しないなどの意味で使われている言葉。
 由来は【どんな盾でも貫く矛】と【どんな矛でも防ぐ盾】を売っていた商人と、質問をする客の話。
 客の質問は『ではその矛で盾を突いたらどうなるのか?』というもの。
 もちろん、商人は答えられなかった。
 矛が盾を貫いても貫かなくても、辻褄が合わないからだ。
 ちなみに、この言葉には日本でだけ使われるもう一つの意味が存在する。
 辞書いわく、『武器を取り戦うこと』とある。

 二人が手にしているのは偶然にも槍と盾。
 槍と矛は別種かもしれないが、一緒くたにしている地域もあるので構わないだろう。
 さて、神話にも名が残る魔界で二番目に強い槍と、ライダーキックすら防ぐ盾。
 この二つがぶつかったらどうなる?

 ■  ■  ■

(馬鹿な人だなぁ。女の子の言ってることが正しいのに)

 瀬田宗次郎は既に目覚めていた。
853フレイムヘイズ×矛盾×雌伏  ◆U1w5FvVRgk :2009/12/07(月) 06:16:34 ID:DSOHaIJ3
 といっても、意識を取り戻したのはほんの数分ほど前、シャナがホテルに来訪した辺りだ。
 とりあえず目を開けず、状況を把握しようと狸寝入りをしていた。
 それで待った結果は、新一へのわだかまりが募っただけだった。
 どうやら、新一はどうあっても弱肉強食の理念に逆らうつもりらしい。

(この人は甘すぎる。
 僕を気絶させたなら、その時に殺せばいいし、今だってさっさと僕を見捨てて逃げればいい。
 それに、あの機関銃を使えば有利になるのに)

 この場から逃げるのは容易い。
《天剣》とまで評される抜刀術は、天賦の剣才に加えて、人並み外れた脚力があればこそだ。
 逃げに徹すれば、追いつかれはしない自信が宗次郎にはある。
 新一の様子からすれば、サブマシンガンで撃たれもしないだろう。
 とはいえ、懸念が無い訳ではない。
 新一はともかく、シャナはかなりの使い手だと宗次郎は思っていた。
 似ているのだ。
 志々雄や十本刀といった強者の気配に近しいものを、彼女は持っていた。
 そして、耳にした限りでは徹底的に合理的なところも。
 拳法の心得などない宗次郎では、無手ではどちらと戦っても勝機が薄い。
 だから、隙が出来るまで待たねばならない。
 あるかどうか分からない隙を。

(それまでは……とりあえず寝たふりを続けようかな)

 この状況で一片の動揺も見られないあたりに、彼の豪胆が窺えた。


【雌伏】
 本来は、雌鳥が雄鳥に服従することを指す。
 転じて、強い力を持った人や組織などに屈服すること。
 またはそのような状況で、いずれ訪れるであろうチャンスをじっと待つなどの意味で使われる。

 この会場において、宗次郎は間違いなく運が良い方に分類される。
 彼の支給品は三つ。
 イングラムM10、ビルテクター、そしてラジコンカー型爆弾。
 使い慣れた得物である刀こそ無いが、どれも大当たりな品々だ。
 更に、ラジコンカー型爆弾は新一のデイパックではなく、今も宗次郎のデイパックに入っている。
 支給品を検めた際、新一はそれを単なる玩具だと判断してしまったのだ。
 説明書は宗次郎が一度読んだあと捨ててしまったので、判れというのが無理かもしれないが。
 これもまた、彼の幸運。
《天剣》が雄飛できるのかは、たった一つの爆弾次第。


854フレイムヘイズ×矛盾×雌伏  ◆U1w5FvVRgk :2009/12/07(月) 06:23:25 ID:6bTnlR+t
【一日目黎明/B−1 ホテルのロビー】
【泉新一@寄生獣(漫画)】
[装備]ビルテクター@仮面ライダーBLACK
[所持品]基本支給品(水を一本消費)、拡声器@現実
    イングラムM10(32/32)@バトルロワイアル
[状態]疲労(小)
[思考・行動]
1:宗次郎が起きるまでシャナを止める。
2:宗次郎を監視。起きれば事情を聞く。
3:生き残る。

※ミギーは後数時間(早朝まで)は完全な睡眠状態にあります。
※ラジコンカーが爆弾だと気付いていません。



【瀬田宗次郎@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-(漫画)】
[装備]なし
[所持品]ゼロのマント@コードギアス 反逆のルルーシュ
[状態]全身打撲、狸寝入り
[思考・行動]
1:どう動く?
2:新一にイライラ。
3:弱肉強食に乗っ取り参加者を殺す。志々雄に関しては保留。

※宗次郎の傍にデイパック(基本支給品、ラジコンカー型爆弾@相棒)が置いてあります。


【シャナ@灼眼のシャナ】
[装備]:ゲイボルグ@真・女神転生if...
[所持品]:支給品一式、確認済み支給品0〜1(武器ではない)、首輪(魅音)
[状態]:健康、力と運が上昇
[思考・行動]
1:新一を倒して、宗次郎を殺す。
2:コキュートスを探す。
3:危険人物には容赦しない。
4:首輪の解除ができそうな人間を探す。解除が無理なら殺し合いに乗る。

※シャナの傍に黄金の剣(折れている)@ゼロの使い魔があります。

【支給品紹介】

【ビルテクター】
 ゴルゴムの戦士、剣聖ビルゲニアの盾。
 ライダーキックを弾き返すほど頑丈だったが、サタンサーベルには一撃で真っ二つにされた。

【ゲイボルグ】
 魔界の妖精、クー・フーリンの持つ白い槍。
 攻撃力95、装備すれば力+2と運+1の効果がある。
 何故か女性しか装備できない。

【ラジコンカー型爆弾】
 相棒−劇場版−に登場したラジコンカー型の爆弾。プロポとセットで支給。
 少なくとも、車を一台吹き飛ばす程度の威力があると思われる。
855 ◆U1w5FvVRgk :2009/12/07(月) 06:24:45 ID:6bTnlR+t
投下終了です
誤字脱字、指摘などありましたらよろしくおねがいします
856創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 12:35:45 ID:Y38VwSx2
靴下一丁で投下乙するぜ
そりゃシャナの行動は傍から見たら恐ろしいわなww
さてさて、あまり戦闘に夢中になってると横からグサリとやられそうだが果たしてどうなるか。
857創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 15:59:04 ID:g4iZHVbD
投下乙!
新一はかっこいいなぁ
858創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 16:17:14 ID:ec38XjkO
投下乙でした!
シャナ、新一が一番気にしてる人間かどうかをついちゃったw
ミギーもまだ眠っているし、カッとなってる頭では宗次郎の狸寝入りには気づかないだろうなー
これからどうなるのかめっちゃ楽しみな引きだw
859創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 17:00:20 ID:pB8qadee
投下乙!
シャナは詳しくは知らないんだけど結構冷徹な時期から呼び出されたっぽいね
宗次郎も文字通り爆弾抱えて機を窺ってるし、新一は危ない奴ばかりに出会ってるなw

そういえばミギーもどっちかっていうと新一よりもシャナに近い思考回路なんだよな
まあ、新一の意見も尊重する分まだ融通が利くけど…
860 ◆YYVYMNVZTk :2009/12/07(月) 21:21:32 ID:Vtpdnuay
投下GJ!
この中じゃ一番人間やめちゃってる新一が一番人間らしいって格好良すぎるw
シャナは邪魔する奴は殺す気満々だし、宗次郎はいつ事を起こすか分からないしどう転ぶか楽しみだ。
凄く続きが書きたくなる引きでした。もう一度GJ!

遅くなりましたが、ただいまから投下させていただきます。
861 ◆YYVYMNVZTk :2009/12/07(月) 21:22:19 ID:Vtpdnuay
月とルパン、二人は展望台に到着し、即座に周囲の安全を確認。周りには誰もいないようだ。
月明かりに照らされた展望台の姿は、麓から確認した通りの四階建て鉄筋コンクリート造り。
全階に渡って明かりが灯ったままなのは、元からの仕様のようである。
慎重に、しかし鈍重さは微塵も感じさせずに二人は玄関口から内部へと入っていく。
入ってすぐに二人を出迎えたのは施設内部の地図だった。
各階の見取り図に記されたところによると、ここは単なる展望台ではなく、レストランや温泉なども兼ね備えた、総合型宿泊施設……であるらしい。

「温泉かぁ〜。カワイコちゃんとのラッキースケベがあったりして……グシシ」

下卑た笑いを浮かべるルパンを無視し、月は目的の望遠鏡――展望スペースが最上階に設置されていることを確認する。
念のため他の施設についても、大まかな位置と機能を頭の中に入れておくのは忘れない。
特に職員用事務室や厨房などは、有用なものが残されている可能性も高い。
まずは展望台にて周囲の状況を把握することを優先すべきだが、その後には施設全体の探索も忘れずに行おうと目下の方針を定め、月とルパンは最上階へと移動する。
望遠鏡がコイン投入型のものではなく、常時無料開放されているものだったことは幸いであった。
常日頃ならいざ知らず、着の身着のまま連れて来られた両者ともに小銭の一つも持ってはいない。
殺し合いの状況下で数枚の貨幣のために家捜しをするというのもナンセンスな話だ。
だが、いくら今宵の月が煌々と輝いていても島の全景を眺めるにはあまりにも心細い光量である。

「どうやら……まだ早すぎたようですね」

レンズ越しに映る景色はやはり黒一色のままであり、人探しどころか支給された地図と実際の施設分布を見比べることさえもままならない。
おおまかな島の形は地図と一致するようだが、地図上に書かれた施設名――図書館や病院、ホテルといった建築物が表記通りに存在するのかまでは確認することも出来ず。
二人の出した結論は、日が昇るまでこの場所で待機し、明るくなってから再び島の全景を確認した上でこれからの行動方針を固めるべきだという至極無難なものだった。

「それまでは気楽に待つしかないなぁ。ま、ただ待つってのも暇だ。
 ここいらでちょっくら、更なる相互理解……と洒落込むのはどうだい?」

ともすれば着る者のセンスを疑われる、見目にも派手な赤いスーツをさらりと着こなす大泥棒は展望台備え付けのベンチに腰を下ろし、傍らの少年に声を掛ける。
ぽんぽん、と自身の隣、空席のベンチを手で叩く素振りをし、月にも座るように促す。
特に断る必要もないと判断した月は、誘われるままにルパンの隣に座り、山登りの疲れを吐き出すように大きく息をついた。
足元のおぼつかない山中を深夜に歩きまわった肉体的疲労と、いつ自らの命を狙われてもおかしくないという極度の緊張からくる精神的疲労。
その二つは月が自覚しない内に大きく彼の体力を削っている。
ルパンが休息を兼ねた雑談を持ちかけたのは、月の表情に疲れが色濃くにじんでいたからだ。
疲労は精神を擦り減らす。磨り減った精神は簡単にバランスを崩してしまうということを、ルパンは経験として知っているのだ。
死線を幾度もくぐり抜けたルパンは、己の直感が時に何よりも鋭敏な危険感知器になりうると自負している。
初見で感じた月の危険性は、この数時間の同行を経ても未だ払拭されないまま――ならばそれが暴走しないうちに、月の負担を少しでも軽くしてやるのが、己の仕事というものだろう。

「で、だ。坊主……まずはお前ぇに聞いておきたいことがあるんだがよ」
「何ですか?」
「ズバリ! ……コレはいるかい?」

そう言って、小指をクイクイと動かすルパン。
指し示すのは月の女性関係。突然恋人はいるのかと聞かれ、それでも狼狽することなく月は答える。

「年相応に……と答えておきましょう」
「あぁー、そりゃあそうだろうな。そ〜んな男前じゃ、周りの女の子が放っておかないだろうしなぁ〜
 まったく、羨ましい話だぜぇ。そんな若いのに女を取っ換え引っ換えたぁ、良い御身分ですこと」
「年相応に……と言ったでしょう。そんな奔放な付き合いはしていませんよ」
「おっ、若いのに良い心がけだねぇ。そうそう、若い時から女遊びなんか覚えちゃあろくな大人になれないぜ?
 時には慎ましく……しかし時には大胆にいくのが、遊びにおいても人生においても大事なことだからな」
862 ◆YYVYMNVZTk :2009/12/07(月) 21:23:19 ID:Vtpdnuay
ニヤリと笑い自らの経験則を語るルパンには、未だ若輩者に過ぎない月が持たない、豊富な人生経験に裏打ちされた自信というものがあった。
それでいて、嫌味がない。世間には年上だというだけで驕り高ぶる大人が少なからずいる。いや、それらが大半と言ってもいいかもしれない。
だがルパンは、己の価値観を絶対としながらも月の言葉をただ否定するだけではなく、まずは受け入れ、そして柔軟に対応している。
下品なネタの連発と特徴的な喋り方は個人の好き嫌いが別れる点だろうが、月個人としてはルパンは気持ちのいい人間だと評価していた。
少なくとも、今までの人生の中で触れたことのない人種であることは確かだ。

「分かりました、覚えておきますよ」
「よーしよし、そのくらい物分りが良ければ可愛がる甲斐もあるってモンだ」
「……さっきから、女性関係について聞いてきたり、可愛がってやるだのと発言の一部に作為的な何かを感じるんですが……」
「そ〜いつぁ気のせいってやつさぁ」

もしかしてこの人は、性癖もまた、月が接したことのない人種なのではないのか……?
そんな、とても口に出せたものではない疑念と一抹の不安を抱える月。
月の懸念を知ってか知らずか、ルパンは突如立ち上がり、大仰に両手を広げる。

「帰りを待ってくれているカワイコちゃんがいる……そんなら、こんなところからはさっさとおさらばといこうぜぇ?」

全く不満が無いわけではない。気に入らないところも多々ある。
だが、この男ならば或いは、と思わせる何かを持っている。
――最初に出会えたのがこの人で良かったと、素直にそう思える。
出来れば、次に会う人物もまた、このような好人物であれば――ドンッ!

「え?」

月の思考を遮るように、地鳴りが響く。地震? いや、違う。
これは――“何かが地面を叩く”音だ。
初めは、聞き間違いかと思えるほど小さな音。だがそれは次第に大きく、そして近くなってくる。

「坊主、こいつは――!」
「――下へ!」

音の正体に気付き、ルパンと月が対処のために階下へと向かおうとした、その瞬間。
衝撃音が展望台のすぐ傍で響き、一瞬の空白ののち――天井が、崩壊した。

「……こいつぁおでれーた。まぁさかこぉんなヤツとも殺し合いをしなくちゃいけないだなんてよぉ」

口調こそ、いつもの軽いもの。だが声音からは緊迫、緊張の空気が溢れている。
突然の乱入者は、右手に金属装甲のような、手甲に類似した何かを装着している。
装甲は腕全体を覆い、肩、そして右顔面まで包んでいた。
恐ろしいのは、その手甲を除くと武装らしい武装は見あたらないことだ。
つまりこの男は、その身一つで四階建ての建物よりも高く跳び、そして鉄筋コンクリートで作られた壁を容易くぶち抜いたということ。
年の頃は月とそう変わらない。月のほうがやや大人びているといったくらいか。
だが、纏う雰囲気は月のそれとは正反対と言えよう。
無造作に伸びた髪。薄汚れ、所々破けたままのジャケット。その全てが、荒々しい。
男は装備していたゴーグルを乱雑に外し、理知という言葉とはかけ離れた、まるで獣のような眼光をルパンと月の二人に向ける。
数秒の睨み合いの後、乱入者は口を開いた。

「あんたら……かなみって女の子を見なかったか?」

ルパンと月は顔を見合わせる。ここに連れてこられてから遭遇したのは互いに一人だけ。
その他の参加者といえば、例の呼び掛けを行っていた北条悟史の声を辛うじて知っているだけだ。
無論、元からの知り合いなどでもない。
首を横に振り、質問への答えとする。

「そうか……邪魔したな」

返答を確認するやいなや、男は踵を返し、望遠鏡へと歩を進めレンズを覗き込む。
まだ日が昇るまでに時間がある。月たちと同様に、男もまた満足出来る結果は得られなかったようだ。
863 ◆YYVYMNVZTk :2009/12/07(月) 21:24:08 ID:Vtpdnuay
「おーいおいおい、いきなり派手な登場をしてくれちゃったじゃないの。
 挨拶もなしってぇのは、少しばかり礼儀がなっちゃいないんじゃないかぁ?」

二人をまるで空気か何かのように扱う男に対し、ルパンは気圧されることなく言葉を投げる。
男は振り向き、再度二人を睨みつける。

「……カズマ。シェルブリットのカズマだ」
「カズマねぇ。俺様の名前はルパン三世。ちょ〜っとは名の知れた有名人だと自分では思ってるんだが……俺の名前に聞き覚えはあるかい?」
「ねぇな。……かなみに会ったら、カズマが探していたと伝えてくれ。何があっても、必ず迎えに行く。待ってろってな」
「かなみちゃんねぇ。了解だ。……で、カワイイのかぁ? カワイイってんなら、俺様がんば……」
「もしかなみに手を出してみろ。そしたらその時は――この俺の自慢の拳で、思い切りぶん殴ってやる」

はははははと笑いながら、冗談だと冷や汗を流すルパン。
その様子を眺め、ひとまずは突然戦闘になることもないだろうと月もまた口を開いた。

「夜神月です。僕はこの殺し合いに乗るつもりはない――」
「月……だと?」

月が名前を言った途端、カズマが月を見る目が、明らかに変わる。
友好の方ではなく、その逆。視線に込もるのは敵意だ。
カズマはジャケットのポケットに手を突っ込むと、一枚の紙を取り出した。
折りたたまれたそれを開き、黙ったまま読み進めていく。
読み終えると再び小さく畳み、ポケットの中へ。
つかつかと、月の方へ歩み寄っていく。

「悪いがあんたのことは信用出来ねぇ」
「……? それは一体どういうことなんだ」
「凶悪殺人犯キラ――聞き覚えあるだろ?」

カズマの真剣な顔を見るに、適当に法螺を吹いているわけではないだろう。
だが……キラなどという名前は、今までに聞いたことのないもの。
名簿の中にもそのような名前の人物はいなかったはずだ。

「……いいえ。その、キラという名前は誰から?」

対してカズマは、何も言わずにメモの下半分――夜神月に関する記述部分を破り取り、月とルパンの二人に渡す。

「ふっふ〜ん。確かに坊主の格好やらなんやら、俺が聞いたもんとも一致するなぁ〜
 ……この、キラに関することを除けば、なんだが」
「……事実無根の中傷です」
「そうばっさりと切り捨てるにしちゃあ、その他の部分が詳し過ぎる。坊主、これを書いたやつに心当たりは?」
「先程も話したように、名簿を見る限り僕の知り合いはここにはいません。だから……僕を知る人間も、いないはずなんですが……」

とは言っても――夜神月は全国模試一位の常連であり、父は警察庁幹部と、一般よりかは多少知名度のある人間であると自覚している。
月のほうが知らずとも、向こうが一方的に知っている可能性もゼロだとは言い切れない。
だが、たとえ月の風貌や経歴を知っていたとしても――月が世間を騒がせる連続殺人事件の犯人などと、よくもまぁぬけぬけと書けたものだ。

「これを書いた人物について教えてくれないか? 僕はキラなんかじゃない……これは完全な誤解だ」
「嘘をつくヤツ、言い逃れをするヤツはみんなそう言うのさ。月さんよぉ、あんたがキラじゃないって証拠はあるのかい?」
「……証拠はない。僕と、そのメモを書いた人物と、どちらが信用出来るのか君に選んでもらうしかないな」

しばらく考え込むカズマ。そして、とある可能性に気付き、それを口にする。

「そういえば……あいつが持っていた変な機械。アレに俺たちのことが書いてあったはず……」
「――! それについて詳しく教えてくれないか!?」

カズマは話す。このメモを書いた男――Lが持っていた手のひら大の機械には、ここにいる人間の名前と、その詳細データが入っていたようだと。
864 ◆YYVYMNVZTk :2009/12/07(月) 21:25:12 ID:Vtpdnuay
「つっても、俺も実際に中身を見たわけじゃないからどこまで書いてたのかは分からねぇがな……
 だが、あいつはアレを使って、俺とその知り合いを言い当てた。そのくらいのことは出来るってことだ」
「つまり僕に関する情報も、その機械から手に入れた可能性があると……そういうことなんだね?」
「難しいことは分かんねぇよ。これ以上は俺に聞かれても困るぜ」
「もう一つだけ。その人物の名前は?」
「……『L』だ」

ここまでに得た情報から――月は、一つの仮説を立てる。
全ては月を貶めるための、Lの策略なのではないだろうか?
何故そんなことをするのか……それは、盤上の混乱を狙ってのことだろう。
ここに集められた人間は、その殆どが互いの素性を知らない。
当然、初見の人間をすぐに信用することは出来ない。何せここで行われているのは殺し合いなのだ。
相手の言葉を下手に信じてしまえば、寝首を掻かれてお陀仏だなんてことも十分にありえるのだ。
そんな中、危険人物の情報を手に入れれば人はどうするだろうか?
接触を回避するにしろ、積極的に排除するにしろ……情報を流された者にしてみればたまったものではない。
無論、嘘八百を並べ立てたところでその誤情報をそっくりそのまま信用する人間ばかりではないだろう。
だが、Lに支給されたという詳細データがあれば、真実の中にそっと嘘を紛れ込ませることも難しくない。
その先にあるのは――疑心暗鬼の蔓延る、誤解と策謀渦巻く陰惨な殺し合い。
そして、情報を流すだけに留めておけば――L自身が殺し合いに参加する必要はない。
いうなれば、扇動型プレイヤーといったところだろう。
何故月がその対象として選ばれたのか。
恐らくは、その詳細データから他参加者との繋がりが細い者をピックアップした際に、候補として挙がったのではないだろうか。
以上の推測を、月はルパンとカズマの両者に話す。

「成程ねぇ……坊主の考えも十分に有り得そうではあるなぁ〜」
「確かに、あのLって野郎も何考えてるのか分からねぇ薄気味悪い奴だったが……
 だからといって、はいそうですかとあんたのことを信用するわけにもいかねぇな」
「僕だって、今すぐに信用してもらえるとは思っていない。でも、誤解をそのまま広められても困る。
 結局は君に判断してもらうことになるけれど……出来る事ならば、僕が凶悪殺人犯だなんて言いふらすことはやめてくれないか?」

月の言葉に、カズマはしばし考え込む。
理屈は分かる。しかし……どこか納得がいかない。
それが一体何なのかは分からないが、思考のさらに奥、本能に近いレベルで何かが引っかかるのだ。
恐らくは、馬鹿な自分ではいくら考えたところで答えは出ないのだろう。
すぐに考えることをやめ、月とルパンに背を向ける。

「あんたが悪人か善人かだなんてどっちだとしても俺には関係ない話だ。
 ――だけどそれは、Lのヤツも一緒だ。今は何が正しいのか、俺には分からねぇ。
 だったら俺は進む。進み続ける。今の俺が何よりも優先するのは――かなみを見つけることだ!」
「ま〜ったく、会話になりやしねぇ。ま、坊主については俺の方からもよろしく頼む。
 パートナーが殺人鬼だなんて噂が広まっちゃあ、カワイコちゃんたちもみ〜んな俺たちから逃げちまうからな〜
 その代わりと言っちゃあなんだが、かなみちゃんの行きそうな場所についてちょいと心当たりがあるんだが」

ルパンの言葉に、カズマはぴくりと眉を動かす。

「お〜っとっと、そう慌てるなって。慌てるなんとかは貰いが少ない……って言うだろ?
 まずは約束してくれ。坊主が危険人物だなんて噂を流すことはやめるってな」
「……分かった。それで、かなみは!」
「俺たちがここにくる前に、とある呼び掛けを聞いた。それをやったのは北条悟史。呼び掛けの対象は妹である北条沙都子と友人たち……
 場所はC−7だったが、あの調子じゃあその周りのエリアにも丸々聞こえてるだろうなぁ。
 あれじゃあ探してる奴だけじゃなく、色んな奴を呼び寄せちまう……もしかなみちゃんが聞いてたとして、悟史のところに向かうのかは知らねぇが……」
「……! ありがとよ」

カズマはルパンの言葉を聞くやいなや、自分が開けた大穴から再び外へ飛び出した。
北条悟史の放送を聞いていれば、かなみは必ず悟史のところへ向かう。
それが由詑かなみだ。誰よりも優しいかなみがすることだ。
865 ◆YYVYMNVZTk :2009/12/07(月) 21:26:00 ID:Vtpdnuay
「待ってろよ、かなみ……!」

変質化した右腕――シェルブリットを地に撃ちつけ、反動で飛翔。
カズマは目指す、真っ直ぐに。邪魔は全て、この拳で払いのけ――家族を、愛する少女を守るために。



【一日目早朝/D−5展望台付近】
【カズマ@スクライド(アニメ)】
[装備]シェルブリット第一形態、暗視ゴーグル
[支給品]支給品一式、タバサの杖@ゼロの使い魔、おはぎ@ひぐらしのなく頃に、Lのメモ
[状態]健康
[思考・行動]
1:何が何でもかなみを見つけ出す
2:他は後だ後

[備考]
カズマは衝撃のファーストブリッドを撃った状態です。
Lのメモには右京、みなみの知り合いの名前と簡単な特徴が書いてあります。夜神月について記述された部分は破られました。



「ふぃ〜。いきなり天井をぶち破られたときは焦ったが、どうにかなって良かったなぁ〜」

大きく息をつき、ルパンは月の方へと向き変える。
月の額にはうっすらと汗がにじんでいる。それは緊張から来たものか、不安に対してなのか。

「このメモ……あなたはどう思いますか、ルパンさん」

その手にはカズマの残したメモ用紙の半切れが握られていた。
月自身はそれが嘘っぱちだと分かる――が、出会って数時間のルパンが月とこのメモと、どちらを信用するのか。
もし月がルパンの立場ならば……この状況でどちらを信じるべきか判断は出来ない。
ならば少しでも危険から遠ざかるべく、月とL、その両方から距離を取ろうとするだろう。

「まぁだ俺にゃあ分からないなぁ。だから……坊主がどんな人間か見極めるまでは仲良くやらせてもらうつもりだぜ」
「……僕は、このメモの通り人を人とも思わない殺人鬼かもしれないんですよ?
 それでも一緒にいようって言うんですか?」
「坊主は違うと言ってるじゃあねぇか。それに俺様、坊主如きに殺されるつもりはないしなぁ。
 それに坊主から貰いたいもんもある。そのマグナムだ」

言って、ルパンは視線で月の手に握られた相棒の愛銃を指し示す。
もしこれが先程カズマに向けられていたならば、事態はもう少しややこしくなっていただろう。

「そいつは俺の相棒のもんでよぉ。出来る事なら会って渡してやりたいのさ」
「……僕も、ルパンさんが一緒にいてくれるのなら心強いです。
 もしルパンさんの相棒――次元さんでしったけ――と会えたなら、このマグナムを渡しても良いかもしれない。
 でも……ルパンさんがどうしてここまで尽くしてくれるのか、僕には分からない」
「ああ〜、そんなの簡単だ。坊主、ちょっとこっちに来てみろ」

それで疑問が解けるのならば、とルパンに近づく月。
そしてルパンは――月の、月自身のマグナムをむんずと握りしめた。

「おーおーおー、え〜らく縮こまっちゃってこりゃ。色男がそんなんじゃあ彼女が泣いちゃうぜ。
 男はな、女を泣かせれるくらいのモンを持ってなくちゃあ」
「な、な……! いきなり何をするんですかっ!?」

咄嗟に振り解こうとするも、そのまま肩を掴まれる。
唇の位置を意識せざるを得ないほど近い位置にルパンの顔があった。
866 ◆YYVYMNVZTk :2009/12/07(月) 21:26:46 ID:Vtpdnuay
「いくら口で強がっていてもな、体は正直だ。こんなになっちまってるやつを放っておくほど……」
「顔が……近いですっ! 台詞がいちいち卑猥ですっ!」
「ハッハッハ、そいつぁ失礼。俺だって野郎の股ぐらなんて握りたくないのによ、坊主がやけにしつこいから……」
「だからそんな言い方はやめてくれと言ってるでしょうが!」
「で、答えだがな。坊主みてぇに怖がっている奴を一人にするほど俺は人でなしじゃないってことさ。それじゃあ満足出来ないかい?」

ようやく月にも理解出来た。
ルパンは純粋な善意から、自分と同行しているのだと。
なにか裏があるのではないか、計算した上での同行なのではないかと疑っていた自分が恥ずかしくなる。

「……すいません。そして、ありがとうございます」
「なーに、分かってくれりゃあいいさ」

浮かんだ感謝を素直に言葉にした。
……もうすぐ日が昇る。日が昇れば、展望台から島の全景を確かめることも出来るだろう。
そして……最初の放送が流れる時間だ。
死者の名が呼ばれることになる――そう言っていた。
ルパンもカズマも、無闇に人を殺すような人間ではない。接した時間、話した時間は短かったが、それくらいは分かる。
だが、連れてこられた人間全てがルパンやカズマのような人間であるとは思えない。
自分が生き抜くために他者に危害を加える者も、少なからずいるだろう。
もしそんな人間と出会ったとしたら――自分は一体、どうする?

「L……か」

自分を陥れようとした人物の名を呟く。
Lは、この殺し合いに乗っているのだろうか?

(もしそうだったとしたら……L、お前は相手を間違えた)

奇しくも、Lと月の基本行動方針は情報を武器にすると言う点で軸を同じくする。
そして、月はこの情報戦において後れを取るつもりなどさらさら無い。
Lが策謀渦巻く頭脳戦を仕掛けてくるのならば、同じ土俵に立った上で完璧に打ちのめす自信さえある。
幸いにして、心強い味方もいる。
少しばかり、いや、かなり……その性癖については、注意しておかなければいけないような気がするのだが。
登山による発汗で、制服の中は随分と蒸れている。
出来れば展望台備え付けの温泉にでも入ってゆっくり汗を流しておきたいところだが……ルパンと一緒に入るのは止めておいた方が良いだろう。

(父さんたちが助けに来るまでただ待つだなんて悠長なことは言ってられない……
 僕たちの手でこの殺し合いを止め、脱出する……出来る出来ないじゃない、やるしかないんだ)


これを宿命と言わず、何といえば良いだろう。
夜神月とL。人類最高の頭脳を持つ二人の宿命の炎は――今ここに、再び燃え上がる。


【一日目早朝/D−5 展望台】

【夜神月@DEATH NOTE】
[装備]なし
[支給品]支給品一式、M19コンバット・マグナム(次元の愛銃)@ルパン三世 確認済み支給品(0〜2)、月に関するメモ
[状態]健康
[思考・行動]
1:仲間を募りゲームを脱出する。
2:Lに注意する。ルパンについても(性的な意味で)警戒。
3:情報収集を行い、終盤になったら脱出目的のグループと接触する。
4:命を脅かすような行動方針はなるべく取りたくない。
5:ギアスのような特殊能力の存在を信じていない。だが、カズマの身体能力は……?
867 ◆YYVYMNVZTk :2009/12/07(月) 21:27:44 ID:Vtpdnuay
(まったく……どうせ触るんならボインちゃんが良かったのに、な〜にが悲しくて♂なんて握らなきゃいけないんだか)

エンガチョエンガチョと握った右手をズボンの尻ではたくルパン。
ルパンが愛するのはボンキュッボンな美女であって、月のような優男ではないのだ。

(それにしても、坊主が殺人鬼ね……)

カズマが残したメモ――ルパンはそれを信じてはいない。
確かに月には、何時暴走してもおかしくない危うさがある。だがそれは、あくまで可能性がある――という話だ。
今現在の月が極悪非道の凶悪殺人鬼だなんて言われても、すんなりと受け入れることは出来ない。
本当の悪党というものは、こんな状況下であろうと怯えた素振りなど見せはしない。
ルパン自身が超一流の悪党だからこそ分かる。月はメモの指すキラなどではない。
ならばこのメモを書いたというLの狙いは、月が唱えた仮説の通り殺し合いの加速なのだろうか。
それもまた、どこか的を外した考えであるように思える。
何か……足りない。この違和感を繋ぐ糸口があるはずなのだ。

(ええい、こんな時だってのに頭が働かねぇ)

いずれにせよ決まっているのは、このまま月の行く末を見守る必要があるということ。
機会があれば直接Lを問い質してやりたいものだが、そう上手く遭遇できるかは分からない。
殺し合いが始まってからの経過時間から考えるに、そう遠くない場所にいる可能性が高いが、不用意にLを探して山道を歩きまわるのは危険だろう。

(あの調子なら、北条悟史の方はカズマに任せても良さそうだが……呼び掛けからもう三時間は過ぎてる。
 間に合えばいいんだが……)

大泥棒の悩みの種は尽きず――夜は白み始めた。
間もなく、最初の放送が流れる。


【ルパン三世@ルパン三世】
[装備]小太刀二刀流@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-
[支給品]支給品一式、確認済み支給品(0〜2)
[状態]健康
[思考・行動]
1:仲間を募りゲームを脱出する。
2:主催者のお宝をいただく。
3:月を見張るため、彼に着いて行く。
4:月の持つM19コンバット・マグナムが欲しい。
5:悟史のこと(というより、他の女の子)のことが少しだけ気になる。
868 ◆YYVYMNVZTk :2009/12/07(月) 21:29:14 ID:Vtpdnuay
以上で投下終了です。
誤字脱字、矛盾点など見つけられましたら御指摘お願いします。
869創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 21:32:47 ID:2KEg4+XV
投下乙!
誤解のママ月VSLの頭脳戦フラグか
870創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 22:40:40 ID:g4iZHVbD
投下乙!
月のマグナム来たwww
871創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 22:42:14 ID:ZpwOxqdq
投下乙
月とLの頭脳戦再来か。どっちも相棒が頭いいからどっかで差異が埋まれば良いんだがなぁ



てかカズマが一番行かない方がいい場所に行っちゃったw
いっそアニキもあっちに行かせれば面白そうだなw
872創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 23:45:48 ID:ec38XjkO
投下乙です!
おお、綺麗な月とLの頭脳戦フラグ……これは面白そうだ!
カズマは悟史の方の向かったが時間帯的に惨劇終了後とかになりそうだなw
そしておちゃらけながらも話をうまい具合に進めるのがルパンっぽいなw
873創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 23:49:18 ID:E8xOOm8y
どっちも乙だぜ!

>>シャナ、瀬田、新一
最強の盾と最強の槍、そして互いの手腕
普通に考えりゃシャナが一歩リードか…?
もう早朝が近かったとして戦いが長引けば、ミギーが目覚めて新一ミギーコンビが勝つかも…
しかし惣次郎も加わってきたら…と考えるとかなり壮絶な戦いになりそうw

>>月、ルパン、カズマ
ややこしいことになりそうだなと思ったら、さすが月
取り乱すことはなかったか。
つーか、いろいろと思ったものはあったのに、月の縮んだマグナムのせいで全部吹っ飛んだわwww
874創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 23:58:04 ID:8Ab2ozG+
お二人とも投下乙!

>フレイムヘイズ×矛盾×雌伏
すごい良いところで切ったなぁ、この後どうなるんだろww
しかしシャナは新一の気にしてることをズバッと言っちゃったな
父親からは鉄でできてるとか言われるし、結構悲惨な人生送ってるんだな……
シャナはもう少し配慮があれば、色々と円滑に進むのになぁ
このままじゃどう見てもマーダー一直線
宗次郎の乱入も十二分に考えられるし、シャナはまた死体作りに貢献することになりそうだ

>……ってタイトル無いのか
月とLの誤解フラグがどんどん深まっていくなぁ
参戦時期を弄るだけで、ここまで面白くなるとは思わなんだ
結構シリアスな話だったのに、ルパンが面白すぎるww
月のマグナムネタが出てくるとは思わなかった、ここの清涼剤って感じだな、ルパンはww
どうでもいいけどおでれーたって言った時、デルフリンガーが現れたのかと思ったww
ルパンのデルフって口調似てるのね、五エ門と再会したらややこしくなりそう
そしてカズマーッ! かなみがいる方向は全然違うぞ!
シャドームーンに東條が近くにいて危険だから、早く助けに行けww

あと最後にお手数お掛けしますが、この作品にタイトルをつけて頂けると助かります。
最後にもう一度、ふたりとも乙!
875 ◆YYVYMNVZTk :2009/12/08(火) 00:09:18 ID:y10V8Rjs
>>874
っとと、失礼しました。
タイトルは「接触」でお願いします。
876創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 01:09:21 ID:KrSWtsO8
今日も投下まで全裸待機
877創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 01:13:25 ID:8p24xCFe
お前だけに良いかっこさせるかよ!
878創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 01:26:14 ID:t7evskTQ
全裸はいい格好と言えるのだろうか

という事で全裸にロングコートで待機
879創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 01:26:59 ID:KrSWtsO8
仮投下の方に来てる、ネクタイ付けたら読みに行こう
880創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 01:39:57 ID:B41Vdm4n
二人とも投下乙です
>フレイムヘルズ×矛盾×雌伏
シャナは新一に本当に普通の人間なのかと尋ねたけど
それは新一が原作でもずっと悩んでいたことなんだよな
しかしミギーが寝てる時に次から次へと戦う羽目になるなんて新一もついてないw
シャナは首輪解除の邪魔になりそうだから宗次郎を狙ってるっぽいけど、そのせいで
新一とぶつかることになってるし、その宗次郎は狸寝入りで機会待ちっていう
複雑というか不毛な争いになっているようなw
三人ともそれなりに強いからどんな流れになるか想像出来ないな

>接触
>月自身のマグナムで吹いたwルパン自重ww
とりあえず大惨事にはならなかったけど月とLの間に誤解フラグが…
カズマはルパンからの情報で悟史の所へ向かったし
なんとなくロワっぽい感じがして良いね

それにしても最近投下が多くてうれしいねw
自分は感想くらいしか書けないけど
書き手さんもを無理せずに続けて欲しい
881オレンジ焦燥曲 ◇4Er6hgpSa6:2009/12/08(火) 02:04:34 ID:KrSWtsO8
作者の方が規制中のため、代理で投下します
882オレンジ焦燥曲 ◇4Er6hgpSa6:2009/12/08(火) 02:05:54 ID:KrSWtsO8
――どうしてこうなった?

 深碧の髪の仮面の男、ジェレミア・ゴットバルトは車の運転を続けながら考える。

「それで、先程おっしゃっていたサクラダイトとは?」

 問いの主はつい先刻この車に同乗することになった女性、アイゼル・ワイマール。
 目を輝かせて後部座席から身を乗り出してくる姿は少女のようだが、年齢は22と言っていたか。

「高温高圧の極限状況下でも、電気抵抗がほぼゼロの超電圧状態を維持する鉱物資源だ。
 その特性故に非常に大きな電気を蓄積でき、また発熱が少ないので冷却装置の簡略化が可能になる。
よって蓄電池としても回路の素材としても極めて優秀な物質と言え――
 ……奈緒子、興味がない話題だからといって寝るんじゃない」
「ニャッ」

 奇妙な声と共に目を覚ましたのは黒髪長髪の地味な女性。山田奈緒子は助手席で舟を漕いでいた。
 一度殺されかけているというのにうたた寝とは、ジェレミアからすれば信じられない図太さだ。

「話が難しくて。要約すると?」
「……回路や電池に使うと便利だ」
「じゃあ携帯電話とかにも使えるんですか?」
「うむ」
「ケータイデンワ?」
「む……まず電話というのは……」

 ジェレミアは矢継ぎ早に出される質問に順番に答えながら考える。
 緊張感のある情報交換の場だったはずの車内が、今や妙に毒気を抜かれる情報提供の場となっている。

――どうしてこうなった?

◇◇◇◇◇

 車がH-6の橋に差しかかった頃、助手席に座った奈緒子はジェレミアに話しかけた。
 白髪の男に襲われて以降ほとんど会話はなく、いい加減重苦しい空気に耐えかねたのだ。

「何でさっき、私を助けたんです?」

 彼は僅かに身じろぐが、返答はない。
 奈緒子は言葉を続ける。

「足手まといになったら見捨てるって言ってましたよね。
 実際その通りの状況になって、しかも私はあなたを囮にして逃げようとしたのに、あなたは私を助けた。
 あなた自身にとっても余裕のある状況とは思えませんでしたけど、何でですか?」

 まず助けてもらった礼を言うべきだというのに、何だか責めるような口調になってしまった。
 そのことを咎められるかと思ったが、彼は怒るどころか居心地悪そうにするばかりだ。

「……そ、それは……その……あれだ。偶然だ。
 あの男に何とか反撃しようと思っていたら、タイミングよくそこに貴女がいたのだ。
 べ、別に助けようと思って助けたわけではないからな」
「そうですか」
「そ……そうとも」
「……」
「……うむ」
883オレンジ焦燥曲 ◇4Er6hgpSa6:2009/12/08(火) 02:06:42 ID:KrSWtsO8
 ツンデレぶっても嘘を吐いているのはバレバレである。
 その自覚があったのか彼は言い訳がましくぽつりと漏らした。

「……ああは言ったが……自衛手段を持たない一般人を、そう簡単に見捨てるわけにはいかんだろう」
「……」

――やっぱりこの人、いい人だ。

趣味の悪い派手な仮面とか格好とか忠義とかデイパックの中身のことはひとまず置いておくとして。
こんな殺し合いに放り込まれたことは不運以外の何物でもないが、最初に出会ったのがジェレミアだったことは不幸中の幸いと言えた。
何だかんだでこちらの心配をしてくれているし、意外と表情豊かで分かりやすい。
生真面目な性格のようだし、マジックを見せたら面白い反応をしてくれそうだな、と思う。

奈緒子が改めて礼を言おうとした時、車が停車した。

怪訝に思い前方に目をやると人影があったが、ヘッドライトが届かない距離で背格好は分からない。
 どうしますか、と聞こうとした時には既にジェレミアはドアを開けて外に出ていた。

「さっきみたいに危ない人かも知れませんよ?」
「あの男のような危険人物なら、車に乗ったまま対処するのはむしろ危険だ。
 危険人物でないなら、こんな状況下で無視して行くのは気が引ける。それに今は情報も欲しい。
……遠目で見ていて危険だと判断したら、私のデイパックを持って逃げて構わんぞ」
「え、ちょ、ジェレミアさ――」

 早口の返答と共に、小気味いい音を立てて運転席のドアが閉まる。

(いい人なんだけど……何だかなぁ)

 とりあえず彼の好意に甘えて、助手席から手を伸ばし後部座席に置いたままになっていたデイパックを手繰り寄せた。助手席のドアも半開きにしておいて、地面に小枝が落ちていないことを確認する。
 助けられた矢先にまた逃げるというのはあんまりだと思うが、仕方ない。命は大事なのだ。

 デイパックを抱えて様子を見ていると、幸い何事もなく話は済んだらしく十分ほどで彼は戻ってきた。後ろに女性を連れているのが見える。

(一緒に来ることになったのか……な――?)

奈緒子はジェレミアの後ろにいる女性――アイゼルの姿を間近で見て、目を丸くした。
茶色く長い髪に、地味な奈緒子のものとは対照的に際立った淡紅色の服、チョーカー、髪飾り。
その結果二人の最初の会話は

「……劇団の、人?」
「……違うわ」

 奈緒子にとっては何となく覚えのある、アイゼルにとっては不本意極まりないものになった。

◇◇◇◇◇
884オレンジ焦燥曲 ◇4Er6hgpSa6:2009/12/08(火) 02:07:33 ID:KrSWtsO8
友達を得て少し心に余裕ができてもアイゼルの指針は定まらないままで、橋の下でこの殺し合いが勝手に終わるのを待つことさえ考えていた。
そのアイゼルが橋を渡り東に向かうことを選んだのは、その方角から爆音が響き、火の手が上がるのが見えたからだ。
この場で爆発が起きたということは、本格的に殺し合っている者たちがいるということ。
それでも向かうのは懐かしさからか、好奇心からか。とにかくじっとしてはいられなかった。

次に誰かに会ったらどうしようか。
うにと一緒にここから脱出するということは……その誰かを殺さなければいけないということ?

結論を出せないまましばらく歩いていると、後方からの地鳴りのような音が響き思わず身構えた。
まず目に入ったのは、眩い光を放つ二つの目。全体像は……馬に引かれることなく自ら走る馬車があったら、こんな形かも知れない。スピードも馬車と同じかそれ以上で、こちらに向かってきていた。
アイゼルの十メートルほど手前でそれは止まる。

そこから降り立った人物を見て、やはりそれが乗り物なのだと分かった。そしてその人物は迷いなくこちらに歩いてくる。
 ヘッドライトが逆光となり顔立ちは判別できないが、アイゼルよりも頭一つ分以上は背の高い男性。
アイゼルは目線を男に向けたままデイパックに手を入れ、剣を取り出す。

「……止まりなさい」

精一杯の虚勢と共にそう言うと男はあっさり歩みを止めた。
だがそれは決して怯えによるものではなく、むしろ余裕あってのもののようだ。
男は優雅に一礼し、名乗る。

「私はジェレミア・ゴットバルト。さる方の騎士を務めている。今は人探しの途中だ。
……貴女もこの殺し合いに巻き込まれた参加者とお見受けする」
「……そう。突然ここに連れて来られたわ」

 剣を向けられても焦った様子はなく、ジェレミアと名乗る男は淡々と言葉を紡いでいく。
多分見えているのだろう。いくら気丈に振舞って見せていても人と殺し合うだけの覚悟は足りず……剣を握る手が震えているのが。

「こちらに危害を加える意思はないし、そもそも殺し合いなどというものに加わる気もない。
できれば互いの身を守るためにも、他の参加者と協力し合いたいと思っている」
「……?でも、殺し合わないと……首輪が」
「首輪?……ああ。
私は殺し合いに参加した覚えはないが、今のところ首輪に異常は見られないな」
885オレンジ焦燥曲 ◇4Er6hgpSa6:2009/12/08(火) 02:09:26 ID:KrSWtsO8

 男の返答に、彼女は少し考える。
 確かにこの人物から、敵意や殺意といった意思は読み取れなかった。
 それに殺し合わなければ首輪が爆発するのなら、あの白髪の男を殺さなかった時点で爆発していてもおかしくないはずだ。戦わないことが首輪の爆発に直結するわけではないのかも知れない。
 だが相手が信用に足るかどうかはまだ分からないのだ。一瞬下ろしそうになった剣を構え直す。

「信用できないというのは分かる。私も貴女と同じ立場なら信用しないかも知れん。
 協力できないと言うなら無理強いする気もない、ここで失礼しよう。
……ただ今後も一人で行動するつもりなら、白髪の男に気を付けた方がいい」
「白髪の……?会ったんですか!?いつ!?」

 身を翻し引き返そうとしていた男を引き止める。
 突然声を荒げたので男は驚いているようだったが、それを気にしている余裕はない。
 もし自分が遭遇したのよりも後だとしたら、

「……その様子では、既に接触しているようだな。
私が会ったのはつい先程だ。何とか逃げられたが……」

 「逃げられた」……つまり、あの男に襲われたということだ。

――……私のせいだ。

自分があの時躊躇ったために、あの人物は他の参加者を襲った。
 ここは戦いの場なのだから、その結果は当然のことだ。
 全身から血の気が引いて、つい剣を下ろしてしまう。

「……私も、その人に襲われたわ。
 その時……拘束することも殺すこともできる機会があったのに、私は何もしないで逃げた」
「……そうか」

 男はアイゼルを責めもしなければフォローもせず、ただ頷く。

「……」

少しの間逡巡するが、やがて彼女は剣をデイパックにしまって男に歩み寄り、相手の目を見据えて名乗る。

「私はアイゼル・ワイマール。
……協力させて戴きますわ」
「アイゼルか。……よろしく頼む」

 彼は片方だけの目を細め、口の端を少しだけ持ち上げて手を差し伸べてくる。
 信用するには早急だったかも知れない。
それでも、自分の過失で他人の身を危険に晒しておきながら、何の責任も負わずにのうのうと生きる自分は許せない。
そしてそれ以上に……この場所に来て初めて会話できる相手に出会えたことが、純粋に嬉しかったのかも知れない。

 結局アイゼルは、その手を振り払うことができなかった。

◇◇◇◇◇
886創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 02:11:20 ID:LabjEDRD
支援
887オレンジ焦燥曲 ◇4Er6hgpSa6:2009/12/08(火) 02:12:12 ID:KrSWtsO8
 アイゼルとこの場所に連れて来られてからの経緯を簡単に説明し合うと、彼女は同行を求めてきた。今後何かあった時には協力を惜しまないという。
 あの白髪の男をやり過ごしたのだから奈緒子と違って自衛手段ぐらいは持っているだろうし、そもそもこんな所に女性を一人放置していくわけにはいかないと思っていたのだから、ジェレミアにとっては好都合な申し出と言えた。

 問題はその先、車内での情報交換の最中にアイゼルが車の仕組みに興味を持ったことから始まった。

彼女の住む場所……世界と言った方がいいのかも知れないが、そこには車もアスファルトも無かったらしい。
 ジェレミアの知る車はサクラダイトを使う――つまり電気で動くのだが、奈緒子が言うにはこの車はガソリンで動いているそうだ。よってジェレミアにもこの車の動く仕組みは分からない。
 彼女にそう告げると、彼女は電気についての詳しい説明を求めてきたのだ。
 適当な説明であしらっても良かったのだが、それでは食い下がってきそうな雰囲気だったため。
 それに事前知識もなしに口頭で理解できる内容ではないので途中で諦めてくれるだろうと、彼女の理解力と柔軟性を甘く見ていたため。
 その二点から、彼は言われた通り詳しく説明した。ジェレミア自身も専門ではないので、あくまで学校などで学ぶ範囲でだが。
そして彼は早々に後悔することになった。

「つまり電源は静電エネルギーを供給することによって電子を電位差に逆らって移動させる働きをし、
電子は電源の負極から出発して回路内を正電荷の濃い方に進んで電源の正極に到着するのですね。
分かりましたわ。それで電圧についてですが――」

以下問答の繰り返し。ジェレミアも負けず嫌いな部分があり、後になってから「分からない」とも言えず、半ば意地になって説明を続けることになってしまったのだ。
お陰で奈緒子は話題に置いてけぼり、時間を食ったので橋の終着点は間近である。「どうしてこうなった」という問いに明確な回答を付けるなら、「ジェレミアの判断ミス」と言って差し支えなかった。
 努力の甲斐あって満足してもらえたようだし、初めは警戒していた彼女が打ち解けてくれたのは結構なことだが……無駄な時間と体力を使った気がしてならない。
888オレンジ焦燥曲 ◇4Er6hgpSa6:2009/12/08(火) 02:13:36 ID:KrSWtsO8
だが今は他に考えなければならないことはいくらでもあるのだと、ジェレミアは気を取り直した。

まず一つはルルーシュの現在位置だ。
あの爆発を見た上で、彼はどちらに向かうのか。
ジェレミアが贔屓目に見ても少々残念な彼の身体能力を考慮すれば、危険な地域に敢えて足を踏み入れることはない。しかし彼がギアスによって配下を増やそうと考えているなら話は別だ。
合流が遅れればそれだけ彼の身が危険に晒される。慎重に判断せねばならない。

一つは三者の持つ常識レベルの情報がそれぞれ食い違っていること。
奈緒子は「ブリタニアなんて国は知らない」「日本は占領などされていない」などと言い出すし、アイゼルの話に至っては……食い違うと言うより、異世界と言った方がふさわしいかも知れない。二人とも嘘を吐いているように見えないというのが尚更厄介だ。
 異世界だの並行世界だの、小説や映画でもあるまいし……と普段なら鼻で笑っているところだが、そうもいかないらしい。
理系の話題のお陰で中断してしまったが、これも放って置いていい問題ではない。
特にアイゼルに関しては、改めて詳細を聞いておいた方がいいだろう。

一つは、……V.V.のこと。

 ジェレミアは海底に沈められ、V.V.率いる嚮団に救出されてから一年はV.V.の下にいた。
 その後ルルーシュを主君と定め離反し、その命に従って嚮団殲滅にも参加したのだが……その際死んだものと思っていた彼が、何故このような殺し合いを始めたのか。

そしてそれ以上に気に掛かるのは、最後に相対した時の会話だ。
889オレンジ焦燥曲 ◇4Er6hgpSa6:2009/12/08(火) 02:14:59 ID:KrSWtsO8
「ジェレミア。君はゼロを恨んでいたよね?」
「然り。これで皇族への忠義を果たせなくなったと考えたからな。
 されど、仕えるべき主がゼロであったなら。マリアンヌ様の為にも!」
「……お前まで、その名を口にするか!!」

 シャルル皇帝の実兄であるV.V.から見れば、マリアンヌは数多くいる皇妃のうちの一人に過ぎないはずだ。
 あの豹変ぶりは、何だったのか。
 V.V.とマリアンヌの間に確執……どころか関係があったことすら、ジェレミアには聞かされていなかった。

――知っているのだろうか。マリアンヌ様が暗殺されたあの日の真相を。
――もしくは何らかの形で関わって……?

 ハンドルを握る手に力が篭る。
 
――V.V.には借りがある。情もある。引け目もある。されど私はV.V.を裏切った身、今更躊躇いはない。
――もしマリアンヌ様の死に関わっているのだとしたら。例えV.V.が不死であろうと、その時はこの手で……。

「ジェレミアさん、お腹空いたんですけどデイパックの中身もらっていいですか?
あとアイゼルさんも何か持ってたりは……」
「私はうにぐらいしか。でもこの子はホムンクルスだし……」
「うに!?」

――ええい、何の話をしているのだ!集中できん!!

 橋の終着点近く、緊張感の薄い車内で彼の焦燥感は募るばかりだった。


【一日目黎明/ H-6 橋の上】

【アイゼル・ワイマール@ヴィオラートのアトリエ】
[装備]:無限刃@るろうに剣心
[所持品]:支給品一式、未確認支給品0?2個、うに(現地調達)
[状態]:軽傷
[思考・行動]
1:うに、ジェレミア、奈緒子と一緒に脱出!
2:ジェレミアと奈緒子に協力を惜しまない。
3:次に白髪の男(雪代縁)に会うことがあったら見逃さない。
[備考]
※自分たちが連れてこられた技術にヘルミーナから聞かされた竜の砂時計と同種のものが使われていると考えています。
※うにのことをホムンクルスだと思っていますが、もちろん唯のウニです。
※ジェレミアの説明で、電気や電化製品について一定の理解を得ました。
※白髪の男(雪代縁)を危険人物と認識しています。
※ジェレミアと奈緒子の知り合いに関する情報を聞きました。
890オレンジ焦燥曲 ◇4Er6hgpSa6:2009/12/08(火) 02:16:14 ID:KrSWtsO8
【ジェレミア・ゴットバルト@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[装備]ミニクーパー@ルパン三世
[所持品]支給品一式、咲世子の煙球×3@コードギアス 反逆のルルーシュ、こなたのスク水@らき☆すた
[状態]右半身に中ダメージ、疲労(中)、左腕の剣が折られたため使用不能
[思考・行動]
1:ルルーシュを探し、護衛する。
2:ルルーシュに危険が及ばぬよう、危険分子は粛清する。
3:奈緒子とアイゼルにしばらく同行。足手まといになる場合は切り捨て……る……?
4:V.V.に九年前の事件について聞く。返答によっては……。
5:アイゼルが住んでいた世界について聞く。
[備考]
※参戦時期はR2、18話直前から。ルルーシュの配下になっている時期です。
※奈緒子とアイゼルに知り合いについて簡単に説明しました。V.V.については話していません。
※白髪の男(雪代縁)を危険人物と認識しています。
※ギアス能力以外の特殊能力の存在を疑っています。
※モール内で食糧を補充していたようです。他にも何かあるかも知れません。

【山田奈緒子@TRICK】
[装備]なし
[所持品]なし
[状態]健康
[思考・行動]
1:とりあえず上田を探す。
2:ジェレミアとアイゼルにしばらく同行。危なくなったら逃げる。
3:もう危険な目に遭いたくない。
4:デイパックの仕組みについては……いつか考えたい。
5:お腹空いた。うに?
6:ジェレミアにお礼を言いそびれた。……まあいいか。
[備考]
※ジェレミアとアイゼルに知り合いについて簡単に説明しました。
※ジェレミアを(色々な意味で)凄く変な人物と認識しています。でも多分、いい人?
※白髪の男(雪代縁)を危険人物と認識しています。
891オレンジ焦燥曲 ◇4Er6hgpSa6:2009/12/08(火) 02:20:50 ID:KrSWtsO8
以上です。
>>887なのですが一部長すぎて書き込めなかったため、
キリの良さそうなところで改行させていただきました。
892 ◆4Er6hgpSa6 :2009/12/08(火) 02:26:11 ID:JXot56ps
携帯より

代理投下ありがとうございます。
>>887含め、お手数をお掛けして申し訳ありませんでした。
893創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 02:55:10 ID:LabjEDRD
お二人とも投下乙&代理投下乙です
>接触
いきなり天井をぶち抜くなんて豪快過ぎるぞカズマw
悟史のところに向かったけど、待ってるのはかなみじゃなくて社長だから運が悪い
ここでも月とLに因縁が出来たか
やっぱり、この二人はどんな状況でも宿敵になる運命なんだろうな
そしてマグナムと性的に警戒されたルパンには吹いたwww

指摘としては>>862
そして右顔面まで包んでいた
シェルブリット第一形体なので右顔面に装甲はありません

>オレンジ焦燥曲
ジェレミアは真面目だな。でもルルーシュはもう死んでるのが悲しい…
女性陣二人も真面目なんだろうけど、脳天気にしか見えないのは何故だw
894創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 03:03:10 ID:KrSWtsO8
改めて投下乙!
アイゼルの優先順位はまずうになのねwww
うには生で食うと美味いって前の作品にも書いてあったな
貧乏人の奈緒子が狙ってるぞww
しかし奈緒子は今までロクな人物に会ってない
原作でも変人ばかりだし、きっと宿命なんだろうなぁ

和気あいあいとしてるけど、放送が流れたらジェレミアが暴走しそうだ
賑やかなグループだけに壊滅して欲しくはないが……うん

後は細かいですけれども、
移動距離と経過時間を考えると、今は黎明ではなく早朝に当たるのではないでしょうか?

895 ◆4Er6hgpSa6 :2009/12/08(火) 03:23:43 ID:JXot56ps
ご指摘ありがとうございます。
早朝=放送のイメージが固まっていました。まだですね。

【一日目早朝/ H-6 橋の上】でお願いします。
896創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 13:59:39 ID:4rj31VaT
投下乙!
三人とも文化が違うから、話を合わせるのに苦労するなwwww

容量も無くなってきたし、そろそろ次スレの季節だな
897創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 14:36:57 ID:QzTchuwM
やっべーーwwwうにがピンチだwwww
アイゼルと早速仲間割れの危機!!
898創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 14:49:39 ID:lsv0Fmai
899創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 15:46:37 ID:KrSWtsO8
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900創る名無しに見る名無し
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.       j:.:.:.:.:.!      >==、==ァイ___,ィ、 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ   }
       ト、:.:.:.:.j         `tォ、 ̄  ,r勿ヽ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l   !
.      爪し:.:.(         / !:.:ヽ、rく彡イ ヽ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.l.   l`ー
      L、:「二`{!        」  l:.:.:.:.ヽ ヽ. r=={=ヘ:.:.:.:.:.:.:.l   !ー、_
     氏〉イ 、:.:..:|`      rイ. {:  l:.:.:.:.:.:.:ヽrケ   l.  l:.:.:.:.:.:.l  ノ
    }‐7、ゝj`ヽ、!      レ-'´ヽ  !:.:.:.:.:.:.:.ヘ l   !  !:.:.:.:./  ∧
.    ハ{`ー===ヲ           > ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.}'´ ̄``ト、.」:.:./ /ヽ、!
  爪ム`ーォ一'           イ ゝ、ヽ:.:.:.:.:.:.!      /ン/
  弋」rォソ´              レ´  ヾ、:.:.:.:.:}__    //
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                          ムイ ノノ}ー1
                          ムイ ,イム{∨
                          ケ // {::}`'

                 ト、{ { !      }   l
                 「`.}、!r{      l __」
                イl:.:.:.「`ヘ      !.Y三!
               ム/ ト、弋rへ     ト 二ノ
               `ヽYフlア二ィ彳,rァくフ,r{ハノ
 f⌒ヽfj            }く〉:.:.:.:.:.:.:レヘヽ、ケァ.「
 ヽ:.:.,rァ        r'´ ̄イ)ノ}:.:.:.:.:.:.:「ヽ、_} r'. _
  弋 /ヽ      _}==ル、l:.:.:.:.:.:.:.ト::::::_」rォ{´ ̄`ヘ
    ゝ、 `ォー―,イ三}  〈  j:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、  /:.:.:.:./ ∧
     ヽ.∧_r:.:.:.:弋ノ   」. l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y:.:.:.:.:.:,イ   ヘ
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