多ジャンルバトルロワイアル Part.5

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688創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 21:27:57 ID:up4n4X2R
五右衛門って剣士としては強いの分かるけど、身体能力そんなに高かったっけ
戦闘力はともかく、スペックだけなら咲世子とかの方が高そうな印象がある
689創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 21:30:27 ID:95OI1+BR
いや、でも五エ門はマシンガンを全部切り払ったり戦闘機切ったりと色々あれな人だぞ
斬鉄剣のスペックじゃ説明し切れない超運動してるし
690創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 21:40:24 ID:M9Yz+87r
咲世子程度にはあると思う
691創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 22:24:02 ID:dgOO1p5T
ほほう
素手で鎖引きちぎったり、
ルパン次元がボンベかついでるのに一人素潜りだったり、
草履履きでバイクに追いついたり、武装ヘリの追跡を撒いたり
光学迷彩使ってる敵の位置が気配で分かったり
明日のお天気が感覚で分かったり
ダイヤモンドの原石をブリリアントカットにしたりする
五右ェ門の身体能力が高くないとな

まあ設定は状況準拠なんですけどね
692創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 23:01:30 ID:7NIrjLFB
いつの間にか斉藤の名鑑が出来てるな
編集してくれた人乙
693創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 23:19:00 ID:fuwHnv0D
新スレたてる?
694 ◆6tU9OIbT/c :2010/01/29(金) 23:59:29 ID:PubySD/b
26kbなんで投下してもいいですかね?
新スレまで待った方がいいですか?
695創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 23:59:51 ID:WiKxr/kG
まだいいでしょ

五エ門はなんかの空手の免許も持ってたし、スペックは相当高い
かといって咲世子も決してスペック低いわけじゃないけどな
なんたって忍者だし
696 ◆6tU9OIbT/c :2010/01/30(土) 00:02:10 ID:EBtfOTXb
投下します
697創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:02:34 ID:/7cCDdaM
26kbなら今が470kbだから、支援の文字数を減らせばギリギリなんとかなる
不安なら今から大型AA連投して埋めちゃうか

ここは作者さんが決めた方がいいと思う
698 ◆dbF74ENnKXJT :2010/01/30(土) 00:03:02 ID:KWnx7U+H
「…とは言ってみたものの、行く当てなんて無い訳なんだよねぇ〜。
 どうしましょ、ちぃちゃん?」

先刻までは恰好つけて大見得切った途端にこの様は一体何なんだろうか?
飄々と言えば聞こえは良いものの只の無計画男なんじゃないか?という疑問が、
貴子の脳裏をよぎってしまう。

「ハァ〜…それなら兎に角歩くしかないじゃない、貴方本当に年上?」

眉間に手を当てて少し大袈裟な素振りで答えを返してやる。
実際は貴子自体も当てがあった訳じゃないし、言葉ほどは失望してはいないのだけど。

「まぁ、そうなるはなそりゃ。 シャァッ!それじゃ地の果てまでも歩いてやるとするか!」

「私は嫌よ」

「…連れない事言うなよ、ちぃちゃん」

目の前で大きく肩を落とし、そのまま脱力して椅子に腰掛ける蒼嶋の姿に思わずクスリと笑みが零れてしまう。
蒼嶋のワザとらしいオーバーリアクションには呆れてしまうものもあるが
何処か安心出来るものが感じ取れる。
クラスメイトの中にもこんな感じの軽い奴はいたけど、
それらとは微妙に違う何かがそう感じさせてくれるのかもしれない。

けれど悪魔だのを真顔で語る彼には少し前までの彼女だったら、
頭のイカれた可哀相な高校生程度に受け止めてさっさと別れてしまったのだけれど
彼女自身が既に一度は『死んでいる筈』の人間なのである。
まさか自分自身がそんなメルヘンやファンタジーの対象になるなんて思いもよらなかったが
あの時の痛みや薄れていく意識の感覚は今でもはっきりと思い出せる。
そんな自分は蒼嶋を馬鹿にする権利なんて持ってない。
悪魔高校生にゾンビ中学生。
ある意味お似合いなんじゃないのかと彼女は自嘲する。

「まぁ、まずはこっからモールにでも行ってみっかぁ。
 喰いモンとか上手く良きゃ身を守るモンの一つでも手に入るかもしんねぇし」

「そうね、取り敢えずはそんな所じゃない?」

防弾チョッキなんて都合のいい物はある訳無いだろうけれど、
フルフェイスのヘルメット等は身を守るには最適である。
特に貴子にも反対する理由は見当たらない。

「ヨッシャ、決まり! そんじゃ、ゴミ位は片付けようっと、なッ!」

腰を上げた蒼嶋はテーブルに置いていた皮だけになったスイカをバスケットのシュートの要領で
近くのゴミ箱に向かって放り投げた。
事前に蒼嶋が蓋を取り払っていたそれにスイカの皮は綺麗な放物線を描いて吸い込まれていき、
そして複数の缶がぶつかり合う喧しい金属音を立てた。
699 ◆9tLa3RsDXaEy :2010/01/30(土) 00:04:13 ID:KWnx7U+H
「見た?俺の華麗なシュート…って言いたかったんだけど、分別間違えちった」

「…普通、そういう事する時って、予め中身くらいは確認しとくもんじゃないの」

これじゃ、どっちが年上何だか分かったものではない。
このお調子者は少しの間だけでも、さっきのシリアスな雰囲気を
纏い続けられないんだろうかと呆れつつ、続けて貴子も椅子から立ち上がった。

移動はカジノに来るまでの時と同じように始めは二人とも周囲を警戒しての移動だったが、
何分見晴らしのいい地形である。
遠くに見えるモールまでは人影すら見えず、その為か蒼嶋は精神的疲労も考慮して
やや気を抜いた状態で歩き始めている。

「あなた、随分と…その、何て言うのかな、場慣れ…してるわよね。
 良くこの状況で気が抜けるわね」

そのような蒼嶋とは逆に周囲への警戒を解かずに緊張したままで貴子は質問する。

「う〜ん、いや、まぁ殺気を読む事にはそこそこの自信があるからね、俺。
 さっきまでは今よりも暗かったから注意してなきゃ、流石にやばかったけどさ」

両手を頭の後ろで組んだ姿勢でゆったりと歩きながら蒼嶋はそれに返す。

「それって、さっき言ってた事と関係…あるんだろうね」

狭間という学生によって学校全体に“何か”があった事件。
蒼嶋はそれまでの軽い調子とは違ってこの事になると急に押し黙る。
その表情は辛いような怒っている様な泣き出しそうでもあるような
そういった負の感情を詰め込んだような形容しがたい表情をする。

「ちぃちゃんさ、さっき俺が言った話憶えてる?」

「悪魔が如何とかってやつ?」

「そう、それ。 俺はさ…いっぱい、自分でも憶えてない位いっぱいの血に塗れてるんだ」

何かを思い出すように遠い目をしたまま蒼嶋は喋り続ける。

「最初は俺とアキラの奴しか其処には来れなかったもんだと思ってた。
 でもさ、俺が殺した奴の腹から見覚えのある校章が出てきた時にすぐに気づいた。
 あぁ、あいつらも連れて来られちまったんだなって。
 後はハザマの嫌がらせも兼ねた地獄さ。
 朝におはようと声を掛けた友達が妬ましそうな目で見てくるのを俺は叩ききった。
 そこそこ綺麗だなって思ってた女の子の頭を拳銃でぶち抜いた。
 授業は面倒だったけど嫌いじゃなかった先生を跡形も無く消し炭にした」

淡々と実に淡々と蒼嶋は話す。
その話の内容はまるで貴子が置かれていた状況にそっくりだが
バトルロワイアルに関わる事にしては矛盾がある。
だけど、それ以上に口を挟む事ができない雰囲気が其処にあった。
700創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:04:26 ID:9y0+e+Kw
支援
701二人の超人 女の意地 ◆6tU9OIbT/c :2010/01/30(土) 00:05:14 ID:KWnx7U+H
トリップの後にタイトル付けたらおかしくなるに決まってたorz
702二人の超人 女の意地 ◆6tU9OIbT/c :2010/01/30(土) 00:06:14 ID:KWnx7U+H
「勘違いしないでくれよ、ちぃちゃん。
 別に俺が好き好んで皆を殺して周ったっていう話じゃないんだ。
 でも、そうするしか無かったって点ではあんまり違いは無いのかもしんないけどさ」

蒼嶋は色々な物を無理やり押し込んだような複雑な表情で貴子に振り返る。
その表情を見て貴子も一つの決心をつけた。

「そういう意味じゃ、私も一緒かな?
 嫌な奴だったけどさ、私も人殺しだし」

新井田の奴はいけ好かない奴だったのは確かだけどバトルロワイアルという環境に
置かれていなければ殺す事なんかは絶対になかった。
そもそも、そんな異常な空間に置かれた人間が
過ちを犯さないなんて貴子には考える事もできない。

「ねぇ、シュウはさ、悪魔、悪魔ってさっきからオカルトみたいな事言ってるけど
 私も一つ言っても良いかな?」

怪訝そうな様子の蒼嶋の顔を真っ直ぐに見つめながら貴子が続ける。

「私、死んでる筈なんだよね」

貴子の発言に蒼嶋は完全に間の抜けたような表情になっている。
実際、無理も無いと貴子も思う。
自分自身ですらその現状を理解できないでいるのだから。

「えっ? じゃあ、何? ちぃちゃんはゾンビだとでも言うの?
 俺の知ってるのはもっとスプラッターって感じなんだけど」

蒼嶋の素っ頓狂な質問もある程度予測はついていたが、
実際に言われると腹が立ってくる。

「五月蝿いわよ! 私だって何がなんだか分かってないんだから!」

「いや、ごめんごめん…いや〜、そうかぁ、ちぃちゃんって実はゾンビだったのかぁ。
 あ、でも俺も三途の川をリアルに渡りかけたことあるぜ? 爺に止められたけど」

蒼嶋の調子はすっかり戻っているようだが、
そのテンションが逆に覚悟を決めて打ち明けた貴子の癪に障る。

「知るか、馬鹿!!」

吐き捨てるようにそれだけ言うと貴子は近くにまで見えてきたモールに向かって走り出す。
周辺には人の気配もない事と知らず知らずの内に蒼嶋のペースに乗せられている事で
自然と緊張が解けている事に彼女は気づいてはいない。

「あっ、おい! ちょっと待ってって、ちぃちゃん。
 流石に一人で行くのは拙いって!」
703創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:06:13 ID:eze/2uaF
 
704創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:06:26 ID:9y0+e+Kw
支援
705二人の超人 女の意地 ◆6tU9OIbT/c :2010/01/30(土) 00:07:08 ID:KWnx7U+H
蒼嶋も慌てて走り出す。
それを振り向いて確認し、
少し大人気なかったかと考えながらモールの方に向き直った時、
貴子の視界にふらりとモールから出てくる人影が見えた。
その人影との距離は50m以上は離れている。
貴子もモールから漏れる明かりにその人物が照らされていなければ、
もっと接近するまで気づかなかっただろう。
その程度の認識しか抱けない筈の人影なのに自然とその場で足が止まってしまった。
追いついてきた蒼嶋もその人影に気づいたのか、
貴子を庇うようにして前に出る。
モールの人影も貴子達に気がついたのか、姿勢が完全にこちらに向いている。

「…マジぃな」

それだけを呟いた蒼嶋の表情からは軽さが取り払われ、堅くキツイものへと変じていく。
彼はデイバックから逆刃刀を取り出し、ゆっくりと抜き放つ。
貴子には唐突に蒼嶋がこのような行動に出た理由が理解できなかった。
蒼嶋に突き飛ばされて、その光景を仰ぎ見るまでは。

「…いやいや何処の何方か存じませんが、
 いきなり失礼じゃありませんか若白髪のオニーサン?」

あくまで蒼嶋らしい軽口を叩くが、その視線の先には突如として現れた人影が
蒼嶋と全く同じ形状の刀を打ち据え、蒼嶋がそれを逆刃刀を横に構え上段で受け止めている。
貴子は突き飛ばされて尻餅をついた姿勢のままモールに慌てて視線を移す。
そこに先程までの人影は無かった。
そうすると、今目の前にいる人物は50m以上の距離をほんの数秒で駆け抜けてきた事になる。
それは貴子が陸上に懸けてきたもの全てを嘲笑うかの様な現実である。

「離れろッ! ちぃちゃん!!」

蒼嶋の声に貴子は現実に引き戻される。
その声に従うように貴子はすぐさま立ち上がり、鍔迫り合う二人から距離を置き、
改めて襲撃者の姿を確認する。
サングラスを掛けた白髪のそこそこ整った顔立ちの青年。
但し、その視線だけはどぎつく貴子を捉えている。
それは性の対象として捉えているような生温いものではなく、明確な殺意。
それに気づいた時に貴子の全身から鳥肌が立つ程のものである。
706創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:07:20 ID:eze/2uaF
  
707二人の超人 女の意地 ◆6tU9OIbT/c :2010/01/30(土) 00:08:08 ID:KWnx7U+H
「おいおい、俺のことを無視しないでくれ…ウゴォッ!?」

白髪の青年は蒼嶋には一瞥もくれずに鍔迫り合いの体勢から蒼嶋の腹部を蹴り上げると
すかさず体勢の崩れた蒼嶋を自身の携えていた刀の柄で殴りぬける。
殴り飛ばされた先ですぐに立ち上がろうとするが腹部から込み上げてくる嗚咽感に耐えられず、
その場で吐き出す蒼嶋を尻目に白髪の青年、雪代縁は貴子の傍へと近寄っていく。
逆刃刀の刃先を貴子の方に向けると刃と峰が逆になったその刀の刃が向くように持ち直す。

「お前に用がある」

襲撃者が始めて発した声に貴子は身構える。
その姿は一見すれば、何処かのモデルのような細く
だが鍛え上げられている肉体と本人の整った顔立ちと白髪も合って
人によってはすれ違った時に思わず振り返ってしまうような容姿だが、
貴子を捉えて離さないその視線は明らかに常軌を逸している。

「姉さんの為に死ね!」

「…ッ!」

意味の分からない言葉を発して切りかかってくる縁の斬撃を
身構えていた事もあって、かろうじて貴子は対応する事ができた。
いや、例え避けなかったとしてもそれは貴子に届く事は無かったのだが、
むしろ避けた事は逆効果にしかならなかった。
転がるようにして縁の側面に逃れた貴子を逃さぬように縁の肘撃ちが貴子の後頭部に当てられ、
意識が一瞬失われて倒れ伏す。

(やられる!?)

眩む意識の中で貴子はそう感じ取るが、その瞬間は一向に訪れない。
蒼嶋が助けに入ってくれたのかと痛みと歪む視界の中で仰ぎ見たのは異様な光景。
何かをされた訳でもないのにその場で嘔吐する縁の姿。
蒼嶋も意味が分からずに唖然としているようだった。

「馬鹿なッ! さっきはやれたんだ、なのに何でッ!? 教えてくれ姉さん!!」

貴子は意味は分からずとも身悶える縁から今のうちに逃れようとするが、
軽い脳震盪を起こしている身体は思うように動かせず。
じりじりとほんの少しその場から動いた程度である。
それに気づいた縁が再び貴子を逃すまいと動くが、
今度こそ蒼嶋が割って入る。
708創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:08:36 ID:eze/2uaF
   
709創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:09:00 ID:9y0+e+Kw
 
710二人の超人 女の意地 ◆6tU9OIbT/c :2010/01/30(土) 00:09:02 ID:KWnx7U+H
「女性は優しく扱うもんだって、知りませんかね、オニーサン?」

「…邪魔だッ!!」

縁とは違って逆刃刀を持ち替えることはせずに蒼嶋が放つ横薙ぎの斬撃を受け止め、
縁は先程と同じように蹴りを放つが、今度は蒼嶋が肘で受けると意趣返しとばかりに
縁に頭突きをお見舞いする。

「…痛ってぇ〜、何つぅ重い蹴りだよ」

痺れる腕を軽く振るって、構えなおす蒼嶋。

「………」

縁は無言のまま鼻に軽く親指を当てて鼻血を拭うと、正面から蒼嶋を見据え、
逆刃刀を順手で持つとまるで地に伏せるように低く低く構える。

「哈亜亜亜亜亜! 戰 嵐 刀 勢 !!」

そして次の瞬間にはまるで独楽のように廻りながら
物凄い速さで蒼嶋に向けて連続切りを放ってくる。

「ちょ、何じゃそりやぁああぁッ!!」

何撃かを辛うじて捌いても次々と繰り出される
斬撃に次第に蒼嶋の身体に傷が刻まれていく。

「…チックショッ!」

捌ききれないと察した蒼嶋は強引に身体ごとぶつけて回転を止める。
だが、縁はその蒼嶋の顔面を掴むと華奢な身体からは想像もつかないような剛力で
頭から地面に叩きつけた。

「ガッ…!!」

「そのまま其処で寝ていろ、そうすれば見逃してやる」

蒼嶋に対して最初から興味も無いように言い放ち、
縁は貴子の方へと向かおうとするがその足首を掴まれ止められる。

「馬鹿が、なら死……!?」

縁が言い切る前に身体を襲う違和感。
ふわりと身体が浮きあがる。
片手で掴んでいるだけの蒼嶋に足首だけでなく身体全体が持っていかれ
背中から地面に叩きつけられる。
蒼嶋は立ち上がると片手で縁の身体を宙吊りにし、勢いのままに放り投げる。
咄嗟に宙空で体勢を立て直した縁は砂埃を立てながら着地する。
弾みでデイバッグが地面に落ちるが気にせずに蒼嶋を睨む。
711二人の超人 女の意地 ◆6tU9OIbT/c :2010/01/30(土) 00:10:03 ID:KWnx7U+H
「何だ…お前!?」

縁は動きからして素人の蒼嶋を小虫程度にしか認識していなかった。
だが、先程の力は唯の人間では考えられない異常なもの。

「見逃すだぁ? あんま調子くれてんじゃねーぞッ!」

蒼嶋が怒声を張り上げると同時にその背後におぼろげな影が現われる。
縁にはその影が意味するものを理解する事はできなかったが、
それこそが蒼嶋が狭間が用意した魔界が霞む程の悪魔が跋扈する幽閉の塔を
登りきり、狭間を打倒する事が出来た力。

ガーディアン。

悪魔の力をその身に宿し、我が物とするものだが、
様々に存在するそれらの中でも蒼嶋が得た者はその中でも特に高位のもの。
破壊神マサカド。
朝廷に仇なした大怨霊にして、帝都の守護神。
畏怖と崇拝を受け、日本の神へと祭られた武士。
その姿が光となり、蒼嶋と一体化する。
蒼嶋は大きく息を吐き、呼吸を整えて縁を睨みつける。

「こっからが本番だ! 逃げんなら今のうちだぞ!?」

そういって駆け出した蒼嶋の姿に変化は無い。
相変わらず大振りに振るわれる蒼嶋の斬撃を軽く受け流そうとして、
その両腕は刀ごと弾き飛ばされた。

「…何!?」

縁とて常人であるならば敵わぬ程の膂力の持ち主であるのに関わらず、
それを遥かに凌駕する程の暴力。
触れただけで吹き飛ばされる、それは謂わば破壊の塊。
縁が痺れる腕を意識する間も無く蒼嶋の追撃が襲う。
下手に受け止めれば防御ごと弾かれ、近寄れば掴まれる。
そのような理不尽なまでの暴力に縁は回避に専念するしかなくなる。

「嘘……何よ、あれ?」

痛む頭を押さえながら貴子は次第に遠ざかる二人を目で追いかけていた。
縁の身体能力も貴子にしてみれば異常であるが、
蒼嶋のそれはもっと異常である。
蒼嶋から現われた何かを貴子も目撃している。
そして、それが蒼嶋に戻ってからの異様な怪力。
先程までは縁に翻弄されていた蒼嶋が今度は一方的に攻め立てている。
その光景に蒼嶋が度々口にしていた【悪魔】という単語が脳裏を過ぎる。
712創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:10:32 ID:9y0+e+Kw
 
713二人の超人 女の意地 ◆6tU9OIbT/c :2010/01/30(土) 00:10:57 ID:KWnx7U+H
「まさか…シュンもそうだっていうの?」

考えてみれば貴子は蒼嶋の事を殆ど知らない。
彼はさっき意図的ではないにしろ、
級友や教師を自分で手に掛けたと明言している。
それも今の蒼嶋の異常な力に関係しているのか?
様々な憶測が次々に過ぎるがどれが正しいのかは貴子には判断できない。
それは同時にジワジワと貴子の中で疑惑の念を募らせていく。

「オラァァッ!!」

蒼嶋の一撃が遂に縁を捉え、縁は受身も取れずに吹き飛ぶ。

「そのまま其処で寝ていろ、そうすれば見逃してやる…ってな」

勢いのままに地面に線を残し、
砂埃の中に消えた縁に蒼嶋は啖呵を切ると
まだ立ち上がれずにいる貴子の元へ駆け寄ってくる。

「大丈夫か、ちぃちゃん!?」

そう言って差し出された蒼嶋の手に貴子が身を竦める。
その貴子の目は蒼嶋をはっきりと“異物”として捉えている。
貴子の様子に蒼嶋は少しだけ哀しそうな顔を浮かべ、
差し出した手を引っ込めるとその手で頭を掻き毟る。

「やっぱ、そうなるわな…ちぃちゃん、俺の事は信じてくれなくてもいい。
 それでも俺がここは何とかするから、さっさとここから逃げるんだ」

それだけを告げて、蒼嶋は縁の方に向き直ると駆け出していく。
その姿を見て、貴子は自分が蒼嶋にしてしまった事の意味を悟る。

拒絶。

自分の身を挺して庇ってくれた蒼嶋に対してだ。

「冗談じゃないわよ…私、借りばっか作ってんじゃない。
 何様のつもりになってるのよ!」

頭は痛む。
無理に立とうとした膝が嗤い、へたり込んでしまう。
それでも貴子は唇を噛み締めて立ち上がる。
彼女のプライドが逃げる事を許さない。
『自分が理解できない者は認めない』
そんな自分が見下してきた者と同類になる事を彼女の強靭な意志が認めない。
デイバックからブラフマーストラを取り出し、
貴子もまた蒼嶋達を追いかけた。
714創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:12:38 ID:9y0+e+Kw
 
715創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:12:41 ID:eze/2uaF
  
716創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:14:19 ID:9y0+e+Kw
 
717創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:14:35 ID:eze/2uaF
  
718代理:2010/01/30(土) 00:17:01 ID:9y0+e+Kw
「…おいおい、嘘でしょう」

蒼嶋が先程縁を吹き飛ばした地点に戻ってきた時、
砂埃が晴れた其処に縁は当たり前のように立っていた。
ダメージが無い筈は無い。
見れば蒼嶋が付けたものとは別な傷が左肩から血を噴出している。
見ている者の方が痛いと思う程の傷を意にも止めないその姿。

「ターミネーターですか、マジで?」

自分が相手をしている者もまた自分同様の“異物”だなと蒼嶋は自嘲する。

「お前のその力が何なのかなんて俺には興味が無い。
 だが、俺もお前に見せてやる、姉さんの為に与えられた力をッ!」

縁が軋むほどの力を全身に込めると、
その姿に徐々に太い筋が全身の到る所に刻まれていく。
そして、全身の異常発達した神経を露にする。

「覇亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜ッッッッ!!!」

縁の雄たけびに蒼嶋は迎え撃とうとするが、
蒼嶋の視線の先に縁は既に存在しない。
蒼嶋がその意味を理解する前に縁の拳が顔面に叩き込まれる。
痛みを身体が脳に伝える前に叩き込まれる拳の連撃。
倒れこむ蒼嶋の鳩尾に逆刃刀が突き立てられ、
強引に持ち上げられる。

「 轟 墜 刀 勢 」

そのままに放り投げられ、地面に叩きつけられる。
縁によって繰り出されたその一連の流れを蒼嶋は殆ど捉える事ができなかった。
血反吐を吐き、逆刃刀に持たれかかる様にして蒼嶋は立ち上がる。

「ターミネーターな上に世界ビックリ大人間かよ、本当勘弁して…」

純粋な力だったのなら蒼嶋の方が上だっただろうが、
反応速度が完全に追いついていない。
あの異常な神経が浮き出した後の縁の速度もまた、
常軌を逸している。

力と速さ。
常軌を逸した者同士の戦い。
だが、その結果は自ずと見え始めていた。

蒼嶋の攻撃は全て縁を捉える事は出来ずに虚空を空しく斬るだけ。
だが、縁の攻撃は確実に蒼嶋の身体を刻んでいく。
それも一発一発が非常に重い一撃をである。
ものの数分で蒼嶋の顔面は無様に膨れ上がり、
全身に切り傷を刻まれる。
息も絶え絶えな蒼嶋とは違い、縁に新しい傷は無い。
それでも蒼嶋は何度でも立ち上がり、縁が貴子の元に向かわないようにする
719代理:2010/01/30(土) 00:19:34 ID:9y0+e+Kw
「…如何した? 掛かって来いよオニーサン…俺はまだ絶好調だぜ?
 なんせ可愛い子に振られたばっか何でな」

蒼嶋の虚勢など元より気にしてはいなかったが、
気づけば先程までの場所からはいつの間にかかなり離れた場所に誘導されている。

「チッ! 時間稼ぎカ、してやられたよ。」

あの女は既に逃げてしまっただろう。
すぐに追いかければ追いつくのも容易いだろうが
その前にする事ができた。

「お前、ムカつくよ。
 あの女より先にお前の血でこの刀を染める!」

「不殺」を汚すと言う意味では女を殺す事よりは意味が薄れるが
それでも抜刀斎を生き地獄に叩き落すのに一枚は噛むだろう。
逆刃刀を逆手に持ち、低く沈み込み、
雪代縁必殺の構えを取る。
虎が獲物を狩る前に低く沈み込むように。

妙な構えで動きの止まった縁に対して蒼嶋は最後の賭けに出る。
この機を逃せば蒼嶋に再び縁を捉える事は叶わない。
あの構えに何かあるのは間違いないが玉砕覚悟で突っ込むしかない。
蒼嶋も力を振り絞り、逆刃刀を構える。

「ォォオオオオッ!!」

「覇亜亜亜亜亜亜亜ッ!!」

二振りの逆刃刀が交錯し、一振りだけが宙を舞い、地面に突き刺さる。

蒼嶋渾身の一撃はより深く沈みこんだ縁の頭上を掠め、

「 虎 伏 絶 刀 勢 !!!」

蒼嶋には大地と刀の反動を利用した神速の斬撃が叩き込まれた。

蒼嶋の持つ逆刃刀が地面に突き刺さるのと同時に
蒼嶋もまたその場に倒れ臥す。
だが、その様子を憎憎しげに縁は見つめている。
720創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:21:26 ID:Kwcb7Cf8
支援
721代理:2010/01/30(土) 00:22:06 ID:9y0+e+Kw
「チッ!…斬り損ねたカ」

本来なら倭刀を用いる縁の剣術だが、
今はそれとは形状の異なる逆刃刀による虎伏絶刀勢だった。
注意はしていたつもりだったが
刀を逆手に持った際に峰の向きを直していなかった。
ゆえにそれは斬撃としてではなく打撃として蒼嶋に与えられた。
致命傷だった筈の一撃で蒼嶋は辛うじて一命を取り留めた。
だが、それでも重傷には変わりは無い。
放って置いてもいずれ死ぬだろう。

「まぁいい、男の血で染めたって姉さんは喜ばない」

貴子を追跡しようとした縁の歩みが止まる。
動けないと思っていた筈の蒼嶋がまた縁の足首を掴んで止めている。

「…ま…だ…まだ…俺は…やれる…つーの…」

その力は縁を掴み上げた時とは違い、
弱弱しく正に悪足掻きといった風体である。

「……いいだろう、殺してやるヨ」

縁が逆刃刀を持ち替えて、振り上げる。
それを蒼嶋の首筋に合わせて振り下ろそうとした時、
空気を切り裂く音と共に何かが縁に向かって飛んで来たため
身を捩って交わし、逆刃刀は狙いを外して地面に刺さる。

「何ダ!?」

何か閃光のような物が縁を掠めていった。
閃光が放たれた方に縁が振り向いた時、
その先に貴子がブラフマーストラを向けて立っていた。

「来なさいよ、この白髪野郎! アンタなんか私が否定してあげるわ!!」
722創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:24:31 ID:eze/2uaF
  
723創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:25:26 ID:MLKHfOK4
支援
724創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:25:30 ID:e7oVl7+A
支援
725代理:2010/01/30(土) 00:25:43 ID:9y0+e+Kw
言うが否や素早く駆け回りながらブラフマーストラの引き金を引く。
放たれた数発の閃光は高速で縁に向けて突っ込んでいくが、
その事如くを縁は最小限の動きで容易く回避し、
貴子に向けて突進してくる。
それでもめげずに貴子はブラフマーストラの引き金を引き続ける。
だが、既に何発もの閃光が縁により回避され、徐々にその距離を縮められていく。
縁との距離が肉薄し、今にもその腕が届きそうな距離にまで詰められた時、
苦し紛れに引いた引き金はそれまでは2〜3発の閃光を放っていた
ブラフマーストラから7発の閃光を撃ち出した。

(これなら、いくらなんでもこの化けモンでもかわせない筈!)

閃光が縁に直撃する。
貴子にはそう見えていた。
だが、閃光はそのまま通り過ぎて行き、
後には地面に突き刺さった逆刃刀だけが残されていた。

「えっ? 消えた?」

不意に貴子の頭上が暗転し、上空から飛来してくる影。
それが何かを理解する前に貴子は口を掴まれて押さえつけられた。
すぐにブラフマーストラを上空から襲ってきた縁に向けようとするが、
腕を払われ、ブラフマーストラは地面を転がっていく。

「逃げていればいいものを馬鹿な女ダ。
 …あぁ、そうか、これも姉さんが僕のためにしてくれた事なんだね?」

縁が狂気を湛えた眼で虚空を見つめながら呟く。
その間も貴子は縁の腕から逃れようと必死に暴れているが全く意に介していない。

「さぁ、今度こそ人誅の為に」

そう言いながら縁は地面に突き刺さった逆刃刀を引き抜き、

「死ね」

その刃を貴子に向けて振るう。
思わず眼を瞑る貴子だが、先程も追い詰められた時と
同じように一向に貴子にその死の気配は訪れない。
恐る恐る眼を開けた貴子はデジャヴを感じてしまう。
726創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:25:58 ID:eze/2uaF
  
727創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:27:35 ID:XX9MXpdc
マサカド公には吹いたwwww
728代理:2010/01/30(土) 00:28:15 ID:9y0+e+Kw
「オゥウェエッ!!」

顔色を変えて嘔吐し、その場に突っ伏す縁の姿。
疑問は確信へと変わる。

(やっぱり、こいつ女は殺せない?)

そのような人間が何故女を殺す事に拘るのか?
そんなものは貴子の知った事ではないが、
このままでは状況は変わらない。
例え一時動きを止めた所で、すぐに回復するし、
貴子が何発ブラフマーストラを撃とうが縁には当たらない。
縁も貴子を殺す事はできない。
ただの泥沼を延々と繰り返す事になってしまう。

(何か…何か無いの? じゃないとアイツが…)

焦燥する意識の中で思い立ったように貴子は自分のデイバックの中を漁る。
ここに来る前に貴子は地面に落ちていた縁のデイバックの中から
荷物を手当たり次第に自分の物に移し変えていっている。
時間が無かったので使える物かどうかすらまともに確認していなかった物の中に
何か活路は見出せないか賭けたのである。
だが、貴子が掴みだした物は一本のロープである。

「何これ? 何でこんな物が入ってんのよ!」

貴子が怒りをぶつけて地面にロープを叩きつける。

「他に、他になんか無いの?」

また、デイバックを漁ろうとした貴子の視界の隅でゆらりと動く影。
状態を取り戻した縁が立ち上がろうとしている。
すぐに貴子は縁によって飛ばされたブラフマーストラを拾い上げようとするが
その前に縁が立ちはだかる。

「ハァ…ハァ…マダだ、何度でもオレは繰り替えしてみせる、姉さんの為に!」

「出来るもんならやってみなさいよ、このシスコン野朗!
 やれる度胸も無い癖にッ!」

縁への恐怖が無い訳ではない、今でも身体は震えている。
それでも引く事は出来ない。
729創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:29:50 ID:eze/2uaF
  
730二人の超人 女の意地(続き) ◇6tU9OIbT/c:2010/01/30(土) 00:30:56 ID:9y0+e+Kw
「亜亜亜亜亜亜亜ッ!!」

縁の悪意が貴子に向けられる。
その時、地面に投げ捨てられたロープが
まるで鎌首を上げた蛇のように動いた。
シュルシュルと音を立てながら蛇を模倣するように地面を滑り、
縁へと飛びかかる。
意識を完全に貴子に向けていた縁は不意をつかれ、
ロープに胴ごと両腕を縛り上げられる。

「…なッ!?」

縁が驚きの声を上げる。
だが、それは貴子も同様で何が起きたのか理解できなかった。

貴子が縁のデイバックから移した物の中に含まれていたロープ。
正式な名称は「いきてるナワ」。
錬金術によって作り出された文字通り生きている縄である。
それは所持者に対して危害を加えた者を自動で飛び出し縛り上げてくれる。
それを貴子は知らなかったが縁の殺意はいきてるナワが動くには充分なものだった為、
縁を縛り上げてくれたのである。

唖然としていた貴子も正気を取り戻すと、
縄を解こうともがく縁をすり抜け、ブラフマーストラを拾い上げ縁に向けて放つ。

「チッ!!」

両腕を拘束されたまま地面を転がるようにして、
縁は閃光を避けるが形勢の不利を悟る。

「………」

怨念の篭った眼で貴子を睨みつけると踵を返して逃走を始める。
逃すまいと放った閃光も悉くを回避され、
縁の姿は白み始めた闇の中へと消えた。
731創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:31:05 ID:XX9MXpdc
しえn
732創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:31:57 ID:XX9MXpdc
 
733二人の超人 女の意地(続き) ◇6tU9OIbT/c:2010/01/30(土) 00:32:30 ID:9y0+e+Kw
「逃げられた…そうだ、シュンは!?」

慌てて倒れ伏す蒼嶋に駆け寄り、助け起こす。

「…アレ? …ちぃちゃん、逃げたんじゃなかったの?…」

「五月蝿い! いいからさっさと私の肩に掴まってよ、どっかで治療するから」

蒼嶋の肩を支えて一緒に立ち上がる。
いくら陸上で鍛えてるとはいえ貴子の身体に男一人の体重は中々に重く圧し掛かるが、
貴子はそれを表情には出さない。

「…良いのかよ…ちぃちゃん…折角の…化け物と…別れるチャンス…だぜ?」

このような状態でも軽口を叩く蒼嶋の顔を正面から見据え、

「言ったでしょ、私も一回死んでるの。
 だから私も化け物、これでおあいこさま!」

はっきりと貴子は蒼嶋にそう告げた。

「…ハハッ…本当…強いな…ちぃちゃんは…」

そういって項垂れた蒼嶋の頬を一筋の涙が伝って落ちた。
734創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:32:57 ID:eze/2uaF
  
735創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:33:54 ID:XX9MXpdc
 
736創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:34:50 ID:eze/2uaF
  
737創る名無しに見る名無し
【一日目早朝/H−3 西側】
【雪代縁@るろうに剣心】
[装備]:逆刃刀・真打@るろうに剣心
[所持品]:無し
[状態]:左肩に刺し傷、両拳に軽症、いきてるナワによって両腕を拘束
[思考・行動]
1:逆刃刀を使って、女を殺しまわる。
2:抜刀斎に会ったら、血塗れの刀を投げつける。
[備考]
※殺し合いを姉が仕掛けた夢だと思っています。故に女殺しの弱点を克服できれば、それで終了すると思っています。
※ぶっちゃけ、姉と抜刀斎以外のことはあまり考えていません。抜刀斎も人誅まで殺すつもりはありません。
※縁に巻きついているいきてるナワは時間経過でいきが悪くなって緩みます。
※縁がどの方角に逃げたかは次の書き手の方にお任せします。


【蒼嶋駿朔(男主人公)@真女神転生if…】
[装備]:逆刃刀@るろうに剣心
[支給品]:支給品一式、どんと来い超常現象全巻セット(なぜベストを尽くさないのか付)@TRICK、スイカ(残り4玉)@スクライド
[状態]:重傷(自力歩行が不可能な程)
[思考・行動]
基本:ブイツーだかなんだか知らんがムカつく野郎はぶっ飛ばす。
0:…死にそー。
1:千草と行動。ルルーシュかセクシー姉ちゃん(C.C.)を探す。
2:狭間は相変わらずの様子ならもう一回ぶっ飛ばす、つーか刺す。
3:一緒にブイツーだかをぶっ飛ばす仲間を集める。


【千草貴子@バトルロワイアル(小説)】
[装備]:ブラフマーストラ@真女神転生if、鉈@ひぐらしのなく頃に
[支給品]:支給品一式×2、織田のバイオリン@バトルロワイアル、未確認支給品(0〜1)
[状態]:健康
[思考・行動]
基本:殺し合いに乗るつもりはない……?
0:シュンの治療をする。
1:シュンとひとまず行動。ルルーシュ、蒼嶋の言うセクシー姉ちゃん(C.C.)を探す。
2:三村と合流するべきか?
[備考]
※本編死亡後より参戦。
※縁のデイバックの中身を自分の物に移し変えています。