ゾンビパニック物でリレーSS【クロスオーバーOK】
Pixivの企画「Pixiv ZOMBIE」を見ていて思い付いた企画。
一言で言えば「リレーSS版デッドライジング」。
とある外国のとあるショッピングモールでゾンビ的な怪物ウジャウジャでウギャー!があらすじ。
細かいルールは以下の通り
・参加者(犠牲者と言った方がいいか?)はオリキャラを出しても良いし、版権キャラ(アニメ漫画ゲーム特撮その他)を出しても良し。
ただし、地球を舞台にした作品のキャラについては、『全員が同一の世界に存在しているという設定とする(スパロボ的クロスオーバー)』。
俗に言う異世界物なんかに関しては、まぁアリでもいいかも。
怪物発生の原因をデッドラやバイオ風のウィルス・寄生虫にするだけじゃなくてサイレントヒルやSIREN系の『異界の化け物召喚』系にすればでっち上げられない事もない。
キャラの登場条件なんかは、らき☆すたやハルヒやドラえもんやクレしんのキャラならば、「何らかの理由で海外旅行していた」などの簡単な動機があれば参加OK。
・ちなみにキャラの参加は『SSが書かれた物勝ち』。ただし参加者に上限は無いので、出したいと思ったら幾らでも出してよし。
その代わり、必ずしもリレーされるとは限らないことを念頭に置いておくこと。
・キャラ達は三種類の立場のうちのどれかを選んで登場させる。
一つ目は『生存者』。その名の通り、未だに怪物化せずに生き延びている者達。基本的に戦闘能力のない一般人が多い…筈だが、版権キャラはそうでもないかも知れないw
もちろん、リレーや展開次第では容易に死亡or怪物化する可能性もある。
時に足手まといとして、時に清涼剤として場を様々な色に彩ってくれる、ある意味主役とも言えるかも知れない存在。
二つ目は『怪物』。ウィルス感染などによって、ゾンビ等の怪物と化してしまった人々。
また、オリキャラ枠で『完全な知性を持ち、超常的な力を持った生物兵器』なんかを出すのもアリ。
ゾンビ化した訳ではなくとも、極限状態で発狂して『生存者』に危害を加えるサイコパスなんかもこちらの分類となる。
なお、この企画でのゾンビは多少生前の記憶や感情、癖などが残っており、人語を喋る傾向がある。(と言ってももちろん理性はなく、うわ言に近い)
三つ目は『ハンター』。ゾンビ達と互角以上にやりあう事の出来る凄腕の戦士たち。
元企画のピクゾンでは「なんらかの理由でゾンビ等の化け物の回収任務及び事件解決を依頼された戦士達」という設定なので、それをそのまま流用すればいいかも。
・何らかの理由でモールや町からの脱出は非常に困難であるとする。
・大前提として、作中での事件期間は2〜3日(48〜72時間)とし、それだけの期間を生き延びる事が出来れば生存者は脱出とする。
これはあくまで事前に『書き手・読み手を含めた我々企画参加者によって事件期間を決める』という事であり、『黒幕を含めた登場人物達は基本的にその事を知らない』物とする。
どのようにして脱出をさせるかはリレーの結果やそれまでの議論などで決定する。
色々書いたけど、まぁ細かい事はpixivで【ピクゾン】と検索してくれればわかりやすいかも。
2chでのクロスオーバー系のリレー小説がロワばっかなんで、別の媒体でもクロスオーバーできないかなー…って意味も込めて建ててみた。
ロワに比べたら大分敷居が低くなったんじゃないかなーとか思ってはいるけど、さてどうなるか…
4 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/01(金) 02:13:12 ID:QPagXN06
海外旅行ってことは舞台は外国?
整合性なくなるから決まってる設定は最大限出して
・場所or地域
・ゾンビの感染条件or発生源
・ゾンビの撃破条件andスペック
・もしくはベースとなる原作
皆で話し合って1から決めましょうってコンセプト?
まぁ舞台や地域、感染条件や発生源辺りは共通で決める必要があるとは思うけど、撃破条件スペックみたいな細かい事はそこまで考えなくてもいいと思う
原作をつけるかどうかはまだ微妙。個人的には自由度を出す&割とノリでどうにかなるかもって意味でまるっきりオリジナルでもいいかもーって考えてるかな
つまりはこの先の意見次第
7 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/01(金) 11:42:03 ID:QPagXN06
最後の大隊みたいな相手か腐った死体A〜Zがあらわれた!程度の相手かは重要だと思うんだが
バタリアン型か、ノーマル型か、ぐらいの初期設定は必須だろうに
8 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/01(金) 12:08:38 ID:gsbf8Tyr
メインキャラはドラえもんキャラでどうかな?
あとはみんなオリキャラのゾンビを考えてドラえもんファミリーと戦わせるとかさ
のび太のバイオハザードじゃないかw
ゾンビの耐久力とかは普通にゲームぐらいでいいと思うけど
一般人でも1〜2体だったら対処できるレベル
敵がゾンビだけだと、同じ描写ばっかりになって飽きて来ると思うんだよね
ジェイソンみたいな知名度のあるクリーチャーも出した方が良くない?
うん、そういうのはいいね
ピクゾンでもゾンビ以外の怪物がゾロゾロ出てきたしそういう風にあっちこっちからもってきてもいいと思う
無双状態だと緊張感無いから、あんまり超人すぎるキャラは自重して貰うしかないのかな。
あと地図が必要だと思うんだが
地図ならラクーンシティのがアウトブレイクかラストエスケープになかったっけ?
それ利用したら?
検索かけりゃ出るぞ
出すならドラえもん、サザエさん、ちびまる子、クレヨンしんちゃん、ルパン三世あたりの超メジャーどころとか?
ゾンビは走るタイプなら別モンスターいらなくね?
参加キャラは先に決めるんじゃ無くて書いたもの勝ちって
>>2に書いてあるじゃない
別に出したければ好きなキャラを出すノリでいいんじゃない?
ただ、次にリレーされるか否かを考えたらメジャーな所にしといた方がいいかもしれないけど
15 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/01(金) 23:11:27 ID:gsbf8Tyr
バイオハザードっぽく洋館の戦いがいいね
ドラえもんファミリーとかサザエさんが戦ったら笑えるわwwww
舞台を決めないことには参加人数も決められんな
洋館が舞台なのに参加キャラが50人もいたら狭くて駄目だろう
17 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/03(日) 22:31:05 ID:BGLdcWby
羽生蛇村って全体マップあるん?
日本人多めならあそこのが
てかスレ主はどうしたんだ?
>>1ではないが、ゾンビ系のSSならこんなルールを考えてた
・舞台は島。リゾート地みたいなのを想定。
・ストーリーの期間はロワに倣って三日。これを過ぎるか全員死亡or脱出で終了。
・港やヘリポートなどを脱出ポイントとして設定、ここに辿り着けば即脱出できる。
(勿論、人数制限などがある)
・ゾンビに咬まれると一時間後に死亡、さらに一分後にゾンビ化。
・ゾンビを完全に沈黙させるには、脳を破壊しなければならない。
・登場人物の身体能力や戦闘技術などは出来るだけ現実的な範囲で。
>>18 いいんじゃない。
無人島の脱出をやりたいって話も時々出てるし、その条件は楽しそう。
20 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 17:40:48 ID:j+tpokxj
空爆されるか、ウィルスの潜伏期間の最大が三日とかか
それもいいね。
後はゾンビ発生の理由くらいかな?
最初から理由がわかってるのと徐々にわかっていく、どっちがいいんだろう?
22 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 20:39:04 ID:j+tpokxj
徐々にじゃないかな
タイムリミットも最初から提示はしない方がいいような
そうなると謎解きの要素も入って楽しめそうだね。
何人くらいがベスト?
25 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 10:01:27 ID:CjuOXBSG
次々殺せるなら三十人いないじゃね?
死体役も込みで
ゾンビの数は?
とりあえず思いついたのは
・投票か何かで6作品5人ずつぐらいまで選ぶ
・それぞれの作品単位でまずプロローグ部分(どういう理由で舞台となるリゾート地に来たか〜ゾンビ遭遇まで)を書く
・全部のプロローグが出揃った辺りでスタート
みたいな感じでいいんじゃね?と
そもそも人がいないから投票とかしても微妙っぽいけど…
やっぱりロワの交流所に宣伝とかしちゃった方が人は集まるよなぁ
……いっそ先に投票だけしちゃって人を集めるのもいいかもね
今は大量規制中っぽいしやめといた方がいいかもしれないけど
面白そうだなあ こういうネタ好きなんだよ
ケミカル系ゾンビ
トライオキシン (バタリアン)
バイオ系ゾンビ
Tウイルス (バイオハザード)
ネイティブ系ゾンビ
呪詛?放射線? (ゾンビ等海外作品のスタンダード)
でも複合的なゾンビってのもありなのか
どうなのか空気読めないので
今回はROMらせて頂く
>>27 ゾンビとの遭遇は、時間帯的にはいつがいいだろう?
>>28 その辺は徐々に明らかになる。でいいんでない
30 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 18:08:11 ID:CjuOXBSG
何が原因とか厳密に決める必要はないと思うんだが
原因なんてなくてもいいんだし
決めるとしたら、人間以外もゾンビになるのか、走るのかぐらいじゃない?
ゾンビなんて
・ゾンビに噛まれたものはゾンビになる
(例:24時間以内。別に噛まれて一時間以内でゾンビ化しても個人差で片付ける)
・頭を破壊すれば必ず機能停止
・知能は低い
・生きた人間を積極的に襲う
こんな感じで最低限の縛りを設ければ後は自由でいいんでね?
>>30 ネイティブ系がやっぱ一番イメージしやすいか
バタリアンみたいな
頭を破壊しても機能停止しない
生前の知識や知恵が残っている
焼くと気化して余計に広がるっていう最悪系は
対処しづらくて話しが膨らみにくそうだしな
ゾンビ遭遇時間は…難しいとこだな
区切りとか雰囲気で言えば真夜中がいいのかも知れないが
33 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 20:03:37 ID:LUQrlac5
>>26 スレのレス数=ゾンビ数でいい
今30匹くらい
完結するころには数千匹(の内何匹破壊されてるのかは知らん)
34 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 21:18:39 ID:CjuOXBSG
いや無限でよくね?
>>33 1スレ終わる頃には、えらいことになるな……面白そうだけど。
>>34 ロワの放送みたく、一定期間ごとに増えていくのはどうだろう?
36 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 23:43:47 ID:CjuOXBSG
えーと、確認なんだが、バイオハザード発生したラクーンシティに漫画キャラを放り込んで
脱出させられるかリレーしようぜ!みたいな企画なんだよな?
ゾンビの数を設定するってのが分からないんだが
ゾンビ皆殺しエンドのため?
37 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 00:20:02 ID:VIVO0P1S
書き手が書きたいキャラ(オリキャラでも版権キャラでも誰かが書いたキャラの続きでも)の話を勝手気ままに書いて各SSをクロスさせて行こうぜ。
自分が書いたキャラの続き(ズガンすら)を書いて貰えなかったら黒歴史化か自己リレーな。
コンセプトはゾンビパニックの脱出物な。
産業にまとめてやったぞ
>>36 それもそうだね。
今の所、出た意見を纏めるとこんな感じ?
舞台
・島(リゾート地)。
期間
・三日(空爆orウィルスの潜伏期間)。
脱出ポイント
・港やヘリポート(人数制限あり)。
ゾンビ
・ゾンビに噛まれたものはゾンビになる(個人差あり)。
・頭部の破壊により機能停止。
・知能は低い。
・生きた人間を積極的に襲う。
>>38 何かの原作キャラ叉はオリキャラでの
ゾンビ相手に無双状態は出来る限り自重なり条件付の制限を
例 無条件で魔砲少女が空から全力全開はNG
緊迫感を高める為にもこれも入れて欲しいな
出す化物はゾンビ以外は駄目なん?
リッカーとかハンターとかタイラントとかグラボイズとかネメシスみたいのは却下?
42 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 15:41:06 ID:9eJZWGDM
トレマーズ
出すにしても中盤じゃない?
ゾンビの対応なんて楽だぜヒャハーってキャラ達がなったら提案かな
でも、ゾンビが走るならいらない気がする
てか、ゾンビだけってだけでも脅威じゃね?
どっかで聞いたと思ってったがトレマーズか。
>>42ありがとう。
時間と共にモンスターの種類が増えるorゾンビが強化されるなんてのはどうだろう
時間帯によってゾンビの行動が変わるとか?
デッドラみたく夜はより凶暴に、またはセルみたく夜は活動が鈍くみたいな?
まあ、書き手の描写に任せていいだろうけど
昼間より狂暴な気がするとか
夜間はゾンビ側が有利。
昼間はキャラ達が有利。
みたいに時間帯で攻守が逆転するでいいんじゃない。
46 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 00:38:53 ID:sJx4ZZbc
逆に視界が効かない夜に移動するしかないってのも怖いと思うけどね
映像で考えちゃってるけど
>>39 全力全開(魔力攻撃)が効かないとか
序盤は歩く的状態で、
後半はウイルスによる、新たなニューラルネットワークの形成と
体細胞の変成で、集団戦術を駆使し、
まほろさん(アンドロイド)並みの身軽さを発揮するとかどうよ
48 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 06:33:54 ID:/JGKb1UR
読み手様(笑)しかいない件
一応ネタは考えてるぞ
>>47 全参加キャラが超人キャラならそれでもいいが
一般人による退避篭城モノを書こうと考えている人にその条件は
萎えるだけだろ
強キャラに合わせて敵を強くするくらいなら
最初から主人公側が弱い方が緊迫感が出しやすい
魔砲少女は原作でリンカーコアがアボンしてリハビリ状態の時期に
療養できているとかにしとけば面白そうだけどな
まだ出てないみたいだけど
・生前の行動を繰り返す
って設定はおもしろいと思うけどな、有名キャラ使うなら
サザエゾンビはひたすら野良猫を追いかけ、ジャイアンゾンビはマイクを握ってボケっとお立台に立ってるの
あと超人キャラはサバイバルとか関係なくなっちゃうからどうかと思うが…
あくまで島からの脱出が目的じゃないの?
>>51 非超人キャラなら
らきすたメンバーとかが読んでみたいな
バッドエンドだとらきすたダンスを広場で延々と踊っているとか…
行動だけ見たらゾンビじゃなくて屍人に近いなwww
ショーン オブ ザ デッドという名作B級映画があってだな……
ごめん、あのゾンビは何の恐怖も生まねえ
あとは何を決めればいいんだろう?
終了条件とか
例えば、筋肉が壊死(大体六時間)を起こすとか、腐って止まり
安全が確保されるまでとか、核滅菌がされるまでとか
安全な場所、政府の隔離施設や離島に脱出できるまでとか
57 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 23:38:29 ID:sJx4ZZbc
なんとなく、俺はSSの仲で終了条件的なものが断片的に出てきて、それを拾って捨てて繋いで行くようなイメージだったんだが
あと、超人は萎える派だなあ
せいぜいルパンやシティーハンターレベルじゃないかと
なにが決まってなにが決まってないんだかわからんかったから
>>38のを元に書いてみたんだが、クエスチョンマーク多過ぎだ
加筆修正よろ
【登場人物】
・好きなキャラ、オリキャラ、とにかくなんでもあり。
・超人キャラあり?バランス崩さないように「療養中で全力を出せない」等の理由付で能力を制限するなら出演可?
【目的】
・脱出(流れによっては殲滅エンド?)
【舞台】
・島(リゾート地)。
【期間】
・?日間
・その理由?
【脱出ポイント】
・港やヘリポート(人数制限あり)。
【ゾンビ(メジャーなロメロ型のろのろゾンビでおk?)】
・ゾンビに噛まれたものはゾンビになる(個人差あり)。
・頭部の破壊により機能停止。
・知能は低い。
・生きた人間を積極的に襲う。
・生前の行動を繰り返す
【ゾンビ以外の怪物たち】
・生物兵器等は中盤以降投下可
いわゆる現代の地球人以外はNGでいいかもね
その中で超人(パンチ一発で一般人を気絶させる能力とか持っている奴)以外を除く
OK
ルパン系
らきスタ系
ハルヒ系
福本系
NG
ジョジョ
バキ
嘘喰い
この辺りか。
あと期限設定に絶体絶命都市みたいに
水没とかあるいはバイオ本編みたいに核ミサイルとか爆破するとかでいいんじゃないかな?
超人以外じゃなくて
超人を除くんだった
バキは出したいな〜。
ゾンビ相手に素手で対抗するグラップラー…w
ゾンビのスペックは登場人物が決まってからかな?
もしくは、キャラ達が有利になりすぎたら
>>39みたくする?
期間も2日〜3日で状況しだいで変更でどうだろう?
63 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 00:22:24 ID:V82vF/d2
どう死んでも文句出ないならバキあってもいいんじゃね?
次で死体で登場しても可とか
個人的には空飛んだりビーム出したりじゃなくて、単純に身体能力が高いだけの超人は出してもいいと思うけどなー
書きたいかと言われればまた別だが
専門職はどうする?
バイオハザードの人達とか、ゾンビの種類が特定方面になりそうな人達。
66 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 02:10:59 ID:V82vF/d2
基本無しじゃない?
ゾンビ事件未経験者じゃないと混乱しないし、
その作品未見者困るし
舞台がラクーンシティとか羽生蛇村とかなら別だけど
SATとか特殊作戦群を住民の救出目的で投入とかは
すべきじゃね?
>>67 軍ヲタぐらいしかまともに書けないような把握が難しいキャラだし、下に記したように死に役のMOBとして出す意義もないから却下
・参加者の近くにヘリボーンで突入→そいつを即救助→無事離陸→空気嫁
※お気に入りのキャラの途中離脱可能=超展開発生フラグ
・参加者の近くにヘリボーンで突入→そいつを救助→離陸直後に撃墜→疫病神
※参加者ズガン
・参加者の遠くにヘリボーンで突入→孤立し、MOBとしてあぼん→描写する価値すらない
※結果的にパイロットなしのヘリが残される→脱出用ヘリを登場させる目的の為に、特殊部隊投入という手段を取るならば、最初からヘリポートを増やすなりすればよい
・ヘリボーンで突入→着陸前にヘリごと撃墜→隊員Dさん辺りは確実に台詞すらないままあぼん
※何しに来たんだか
・ゾンビと交戦し、ヘリと隊員の大半があぼんし、隊員が1人くらい生き残る
※そこまでして出したいキャラってわけでもないだろ?
>>68 おぉありがとう
大体必要そうなステージはそろってるね
発電所や浄水場というものは近くの本土から
パイプラインかな
あと日本国内じゃなくアメリカのような
銃器が許可制だけど一般的な国にする?
それとも銃器は警察署とかでしか手に入らない
特別なアイテムにする?
>>69 しかし、投入できない合理的理由がないとね。
国内だと、何らかの理由で電話線が切れても、
役場には非常用の衛星電話が有るのが普通だし。
国が異変を察知、現状を認識、暴徒鎮圧に機動隊投入、対応不可
ホイストでの住民救出と平行して、ゾンビは人間か物かを議論(生体研究も)
で、やっとSAT投入かな
大型台風が来てれば救出開始まで3日間程度は猶予が有るかも
結論
島外でも流行中にしないと、遅かれ早かれ救出部隊は絶対に来る
住民の少ない個人所有の島にでもしないと無理だね
バトロアみたいに、所在地不明の島に人を連れてくるとかでないと
家族が通報するから、大企業の保養地は消えるし
来ない方が不自然なら、別に特殊部隊突入はあってもいいんじゃないか。
そもそもゾンビメインなんだから、銃撃シーンを書くとしても簡素でいいし、戦闘シーンなしにいつの間にか全滅してもらって、「着陸したヘリは破壊され、あたり一面血の海」でもおk
>>68の地図をもとに話すなら、銃が手に入りそうな場所は(島民が銃武装していないとして)島南部の射撃場と警察署くらいだから、それ以外の場所でも銃が特殊部隊ゾンビから手に入るって特典もあるだろうし
むしろ特殊部隊をジョーカーにしてもベタでいいかも、と思った
序盤で全滅した第一波特殊部隊はゾンビについての情報を内地に転送していて、終盤になってやっと現れた第二波特殊部隊は、生存者たちも攻撃目標に入れていた。
そればかりかゾンビを捕獲し、生物兵器研究に用いようとしている。生存者、特殊部隊、ゾンビの三巴の戦いが始まる、みたいな。
「一番怖いのは怪物よりも人間」ってゾンビ映画にありがちなテーマにもつながるし、一般人の生存者は正攻法じゃ特殊部隊には勝てないから、ゾンビを誘導して特殊部隊を襲わせる、ってイヤァな展開もある
嘘喰いはセーフでは?
75 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 12:19:27 ID:V82vF/d2
モブでもいいわけだしな
ショーンみたいに格好よくてもいいけど
ジョジョはNG
嘘喰いバキはOK?
いっその事、政府によって実験的に集められました、とか?
あとはヘルシングの一巻みたく、一応警察が囲んでますが手をこまねいてます。みたいな
ヘルシングキャラもNGだよなあ…ペンウッドレベルなら問題なかろうが
77 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 12:54:53 ID:V82vF/d2
悪い意味で無双出来る奴はなしかなあと思う
ガンマンは弾切れって限度があるけど
嘘喰いは知らないからコメントできないが
空気読めばいいんじゃね?
もしくは屍人にしちゃうとか?
SIREN知らん人さよならになっちゃうけど、ウリエン以外で殺せないから
ある程度脅威を同じに出来る
ゾンビの実力を全参加者の実力の平均に比例したものに調整すればいいだけの話だ
参加者の時代は揃えるべき?広範囲での「現代」人?
例えば、福本キャラなら
零、涯(00年代)カイジ、天(90年代)はOK
アカギ(60年代)はNG?
もっと言うと時代劇キャラはNG?
80 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 13:24:50 ID:V82vF/d2
おれは現代のつもりかな
九十年代以降
ただ時事ネタがないなら別にかまわんと思う
ぶっちゃけ、設定に年代が深く関わっていないなら、
現代の知識を持ってることにしちゃっていいんじゃねえか?
それでも昭和四十年ぐらいまでじゃないかな
>>68 おおっ!!
地図、乙です。
>>72 ・衛星電話のある場所がゾンビの発生源。
・既に救助隊等は撤収済みで国は空爆の準備中。
てのは、どうだろう?
82 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 15:55:16 ID:V82vF/d2
ゾンビ発生当初からは描かないってこと?
序盤に特殊部隊に救助されて退場ってキャラが居てもいいんじゃない?
救助された怪我人からヘリ内でゾンビ化してみたいな話があってもいいし
外伝みたいな感じで
何処が会場になるかは知らんが、最低でも民主主義国家では不可能なミッション
第三者的には大怪我を負った丸腰の人間にしか見えないのに、完全武装の特殊部隊投入をするのは無理
『口から血を流しながらふらついた足取りで歩く丸腰の人間相手』に武力で即応(人権の無視)は政治的に難しいだろ
このご時世じゃ寧ろ、外から見たら元気な健常者(参加者)より哀れな怪我人(ゾンビ)を救出しようとし出すかもな
まあ、タイムリミットまでに順当に対応出来たとしてもアクリル盾装備のおっさんゾンビ量産が関の山
>>82 予言か何かがあって特殊部隊は離島(or離島から近い基地に招集)でその時が来るのを待ってたの?
用意周到にゾンビ待ちするくらいなら最初から全員避難させとけよって話になる
何が起こってるのかって情報がないから、神視点じゃなきゃ救助するって発想すら持てないんだよ
政府の自作自演以外の理由ではそのシチュエーションは起こり得ない
>>83 いずれは完全武装の特殊部隊が投入されるでしょう。
歩く死体でも、襲ってくれば緊急避難で
遺体の損壊も認められるだろうし(飛行機事故で食べても良いんだし)。
何もしないのも、警察官に死人が出るのも不味いから。
まあ、其れまでは出動服着た機動隊での逮捕?して袋に入れて火葬かな
屋上とかに孤立して居る生者の救出と同時で
86 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 20:15:23 ID:V82vF/d2
>>84 特殊部隊って最初から島にいるって設定だったの?
本土から救助に来るんだと思ってたんだが
87 :
68:2009/05/10(日) 22:55:25 ID:L3wV8cst
流れ切ってすまんが、地図作りながら島の設定も一応考えてた。
1、島はグアムとバリ島を足して2で割ったような雰囲気。治安は良好。
2、電気は太陽光発電の設備が充実してるので基本自給できる。
3、ガスはパイプラインがひいてある。
4、水道は湖が地下水脈とつながっているから余裕。日本並みに上下水道完備してる。
5、民間人の銃所持については、日本より少し法律が緩い程度。
6、自動車は島のイメージアップのため、電気自動車や燃料電池車が導入されている。
7、電話は設備が無事なら、衛星・携帯・固定電話が使える。
8、港湾機能は中型フェリーが運用できるクラス。
9、空港機能はYS-11が運用できるクラス。ヘリや飛行船も運用可。
こんな感じ。
特殊部隊の扱いも気になるが、参加者以外のNPCの扱いも気になる。
1、モブキャラのホテル従業員Aや警察官Bを参加者に絡ませるのは、書き手の裁量に任せる。
2、スタート時に参加者以外の人間は全員ゾンビ化してるから、モブはいない。
この辺も決めといた方がいいと思う。
あと特殊部隊だが、極限状況サバイバルだから、ロワと同様外部からの支援は一切望めない設定の方が面白いと思う。
特殊部隊のような精鋭が存在しない太平洋の小国のリゾート島だったとか、オチ要員にするとか。
医学的には死んでいても、動いてるなら法律的には生きてると判断されるんじゃない?
だから病人または精神異常者扱いで生け捕りにして隔離するのが精々だと思う
ゾンビ化が疫病と判断されたら生存者も感染の疑いありということで隔離だろうね
ゾンビが多すぎて全員を隔離できないとなれば、その地域を封鎖して封じ込めを図るかも
今ジャンプでやってる漫画みたく
化物だらけの世界に飛ばされる→ゲートに辿り着く→元の世界に戻る
とか(漂流教室っぽい世界観)
原作バトロワみたく「現代日本に良く似た架空の世界」のお話にするとか?
>>89 それはなんというか『ゾンビ』っぽく無いな
やはり王道で
全世界規模でのゾンビ禍
テレビや衛星放送では世界的に騒動がおきているという
絶望的なニュースが切れ切れに入る
このまま居てもジリ貧でやられる
本土(旅行者なら母国)なら
きっとまだ大丈夫なところもという
一縷の希望を燃やして脱出を図る
このノリが『 ゾ ン ビ 』じゃね?
地図も出来たし、もう決めるのはこれぐらいにしちゃって各々でSS投下初めちゃってもいいんじゃない?
細かい所は作品の中で決めちゃうとかね
正直このままだと緩やかに終演に向かってく気しかしないし、やっぱりこういうスレは作品書いてなんぼでしょ
93 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 13:07:36 ID:2YVyUgYG
規制解けたら投下したいんだけどねえ
登場キャラの条件は、
・現代
・非超人
だけでいいのかな?
あと、ゾンビとの遭遇時間は合わせる?
それともバラバラ?
95 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 16:34:08 ID:2YVyUgYG
場合によるんじゃないかな?
ただ、合わせた方が面倒はないと思う
幅はあってもいいと思うけどね
夕方〜夜(深夜以前)とか
>>95 やっぱり、おおよその時間帯だけ決めた方がいいのかな?
舞台やゾンビについては、バイオハザード2やアウトブレイクのラクーンシティの設定をそのまま流用すればいいんじゃない?
それが分かりやすいかと思うんだが、バイオ全く知らない人いるかな?
98 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 17:08:45 ID:2YVyUgYG
開始のメインとする時間帯は決めた方がいいんじゃない?
昼の12時前後でいいと思う
>>86 論理的思考回路ないの?
>>82の序盤にうんたらの時間軸に間に合わせるには、何故か島に最初からいたor何故か出動が決まっていて島の近くに待機していた
以外では不可能
離島で起きた単なる暴動ごときで即応なんてしないし、法的に出来ない
警察じゃ手に負えないって事実関係が立証出来なきゃ丸腰の暴徒相手に軍は出せない
丸腰の暴徒すら対処出来ないとなると警察は面子が丸潰れになるから、何人死のうと警察の偉い人達は絶対に譲らない
ついでに、瞬発力勝負な警察の特殊部隊は基本的に立て籠りやテロ用だから市街地戦では役立たず
アドバイスするなら、北斗の拳みたいな世紀末世界一歩前って時間軸じゃないなら武装系公務員は出さない方がいいぞ
101 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 18:40:27 ID:2YVyUgYG
序盤の定義が定まってないんだから意味ないような
作中時間的なのか、物語的なのかにもよるだろうに
つか、そんなリアリティ求める企画なのか?
もう上にあった、世界的にゾンビ発生でいいんじゃねえか?
面倒くせえ
確定
【舞台】
>>68が作ってくれた島の地図と設定。
【終了条件】
登場キャラ全員の島から脱出or死亡。
状況次第で変更
【期間】
【ゾンビ】
【島以外の現状】
未確定
・ゾンビの発生時間帯。
・出場キャラの人数と条件。
未確定だけ決めてスタートでいいんでない?
俺も別に世界的にゾンビ発生で良いと思う。
縛りが少なくなって自由度高くなるし、
多少設定に違いがあっても割り切れる。
地図は使いたい人は使えば良いし、
そうで無い人は使わなくても良いってので。
というかそうしないともう始まらない気が・・・・・・
つかよ、同じ板にバイオの停滞中のリレーSSスレがあるのに
よくやろうと思ったな
>>103 ごめん、言ってる意味がわからない。
別に発生地域が島限定でも特に縛りは無いと思うし、
逆に地図は統一しておかないと混乱すると思うんだけど。
ああ、つまり世界同時多発だと書き手が島だけじゃなくて、
どこかの都市とか、施設とか舞台を自由に決めれるでしょ、
だから大勢での連携はやり難くいけど、書き手が参加するのが簡単じゃん。
実際書き手いないといつまでたっても始まらんからな。
状態表のテンプレ貼っとく。
【(エリア)/(場所や施設の名前)/(日数と時間帯)】
【(キャラ名)@(作品名)】
[状態]:(肉体・精神的状態)
[服装]:(身に着けている防具や服類、特に書く必要がない場合はなくても可)
[装備]:(手に持っている武器など)
[道具]:(武器以外の持ち物)
[思考]
1:
2:
3:
[備考]
※(状態や思考以外の事項)
状態表に書く時間帯は、下記の表から当てはめてください。
深夜:0〜2時 / 黎明:2〜4時 / 早朝:4〜6時 / 朝:6〜8時 / 午前:8〜10時 / 昼:10〜12時
日中:12〜14時 / 午後:14〜16時 / 夕方:16〜18時 / 夜:18〜20時 / 夜中:20〜22時 / 真夜中:22〜24時
>>105に同意
ロワと同様場所は限定したほうがいいと思う。
世界的だと島のSSの次に、いきなり東京舞台のSSが書かれたりしたらついて行けなくならない?
某ゾンビ漫画みたいに収集つかない危険が高くなりそう。
島特有の呪いが偶然発生したとか、ア○ブレラの実験に利用されたとか、結局原因は不明だったとか
島内だけで一応の完結ができる方が堅実だと思う。
まあそうなんだが、これまでの経緯を考えると、
呪いで復活したとか実験で生まれたとか書いたら、
誰かがその設定に文句を言い、とかで遅々として進まなくなる可能性を考えると、
舞台が違うからゾンビも違いますって言い訳を作ることで、
安全措置を取るのもありじゃないか?
舞台の違う小説は名前かトリで区別する方法もあるし。
ただ全員が許容できる線引つーか、原則がはっきりすれば、
島だけでやったほうが進むんだけどな。
トリの中身をばらせば良い、
つーかそこは当たり前だし別にどうでもいいと思うぞ。
>>102の未確定部分だけ決めれば良いならこのまま進んでも問題ないが、
これ以前の流れを見るとな・・・・・・だれかビシッと決めてくれ。
>>100 >何人死のうと警察の偉い人達は絶対に譲らない
んなことは無い
自分たちの進退がかかってる。面子で美味しい飯は食えない
>ついでに、瞬発力勝負な警察の特殊部隊は基本的に立て籠りやテロ用だから市街地戦では役立たず
んなことは無い
野戦なら兎も角、機動隊、車両隊が活動できる市街戦では警察の方が支援能力が高い
ロケット弾も機関銃が無いから火力が低いけどね
世界観的には大槻ケンヂのステーシーみたいな感じかなあ?
…知ってる人いないか
ゾンビ(的なモノ)が公認な感じで、専用の部隊がある世界なんだけど
訂正
ロケット弾も機関銃が無いから火力が低いけどね
ロケット弾も機関銃も無いから火力は低いけどね
>>112 あれ、終末感はあんまり無いけどキャラが良いよな
ゾンビもクロスオーバーさせてナイトウォーカーとか屍人とか色んな種類を同時に出せばいい
やがて各ゾンビの特徴を併せ持つ変異種が…
【舞台】
リゾート地(詳細は
>>68と
>>87)。
【終了条件】
登場キャラ全員の島から脱出or死亡。
【脱出ポイント】
・港やヘリポート(人数制限あり)。
【状態表】
>>107 状況次第で変更(暫定)。
【期間】
3日。
【ゾンビ】
・ゾンビに噛まれたものはゾンビになる(個人差あり)。
・頭部の破壊により機能停止。
・知能は低い。
・生きた人間を積極的に襲う。
・生前の行動を繰り返す。
【ゾンビ以外の怪物たち】
【島以外の現状】
決める必要があるもの。
【ゾンビの発生時間帯】
【出場キャラ】
他に決めるのある?
とりあえず叩き台的に投下してみる
死人が甦る。
そして死人が生者を襲う。
そんな馬鹿げたニュースが、紛う事なき真実として流されたのは去年の終わり頃だった。
それは一部の地域から派生し、徐々に範囲を広げていた。
それもその筈である。
その生ける屍――ゾンビに噛み付かれた者もまた、ゾンビとなって人間を襲うのだから。
彼らゾンビに感情は無い。生きていた頃の記憶も無い。知能もほぼ無いと言って構わないだろう。
ただ、人を襲う。
恐らくそこに理由なんか無いのだろう。そう私は考える。
しかしそう言った世界の惨状も、所詮は他人事。対岸の火事でしかない。
いや、「しかなかった」と言うべきか。
とうとう、私の生まれ育ったこの島にも「ゾンビ」が発生したというのだ。
今朝の緊急島内放送でそう告げられた。
どうすれば良いのだろう?
私は二十歳そこそこの美容師見習いに過ぎない。当然戦う事など出来はしない。
奴らは頭を落とすか、焼いて塵にでもしない限りはその活動を制止しないのだ。
怖い。
最早この島に安全な場所などありはしないのだ。
昨年海の事故で両親を亡くした私は、門扉を固く閉ざして一人震えるしかない。
怖い。怖い。怖い。
唐突に。
窓の破れる音。
振り向くと、そこに居た。
ゾンビが。
ゾンビは硝子の破片など気にも留めず私に近づいて来る。
もう駄目だ。
私は失望した。
私は死んだ。
【E-4/民家/1日目午前】
【名も無き美容師見習いの女@オリジナル】
[状態]:死亡ゾンビ化
30分で適用に考えた
間違えた。適当に考えた。だ
んじゃ俺も軽く
【日本/成田空港/-2日目午前】
【らきすたメンバー】
「おねえちゃーん、こっちこっちー」
「あぁ、もう つかさったらはしゃぎ過ぎ!」
「まぁまぁ、みんなで卒業旅行に海外に行けるとは
思っていなかったからねぇ〜 これも深雪さんのおかげだよね」
「知り合いの方が格安チケットが余っているとの事でしたから」
流石に未成年ばかりだと問題ですけど黒井先生も引率を引き受けていただけましたし」
「いやー海外なんて学生時代以来やー ほんま、あんがとなー高良」
「ほら こなたも先生も、みゆきも早く行くわよ」
「んんーカガミ〜ン なんだかんだ言って楽しみにしているんじゃない」
「そりゃあ、あたしだって」
「もーカガミンったらカワイー」
「馬鹿言ってんじゃない!」
彼女たちは知らない、その決して長くない人生でも
最高に楽しい思い出になるはずの
南の楽園が
かつてない惨劇の舞台になる事を…
機長「かゆ…うま……」
【らき☆すた 墜落死】
124 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 11:40:50 ID:mtr6UEFv
もう原因はTウイルスで統一しないか?
バイオは最近のゾンビ物では一番メジャーだと思うし
触手ゾンビにしようぜ
白い液体を浴びたらゾンビ御懐妊
極めてカオスな状況になるとは思うが複数の種類のゾンビが混在してたらすごかろうな。
というかゾンビロワイアル。
という馬鹿はさておきゾンビの設定はこんなんでどうよ。
【ゾンビ】
・血液感染により伝染
・潜伏期間は5〜12時間。死亡前に感染していた場合は死亡後30分〜2時間程度で発症。
・感覚器官の機能は大幅に減少、但し嗅覚・聴覚は発症前と同様かやや向上。
・思考・知能はほぼ皆無。ただし生前に行っていた習慣的な行動を反復する場合がある。
・動物全体に対する高い捕食性。
・運動能力は全般的に低下。ただし力に関してはリミッターがかからないのかかなりの向上。
・重要機関の破壊により機能停止。手足等の破壊では死亡せず。
>>127 いいんじゃない、それで。
ゾンビの発生理由に関しては、ロワの首輪みたくキャラ達に考察させていく過程で決めるでどう?
人いないな。
『安価でキャラ集めてバイオハザードしてみる』と同じで
議論に飽きた連中はみんな消えたのか?
あとは人数だけだな。
>>118で発生時間帯は出ちゃったし、俺は別にそれで良いと思う。
人数はロワと同じにすれば?
となると上限は40〜60人ぐらいか?
数が出揃った時点で新キャラ打ち切りとか
間とって50でどうだ?
そんで出揃ったら打ち切り。
キャラは書いたもん勝ち
70人突破したら全然リレーされないキャラから順番に強制ゾンビ化イベント発生
メインキャラは常に70人以下を維持
134 :
118:2009/05/12(火) 23:56:28 ID:Ev+tuPUK
>>118はただ「こんな感じ?」で書いてみただけの叩き台なんでスルーしてOKなんですよう
【舞台】
リゾート地(詳細は
>>68と
>>87)。
【終了条件】
登場キャラ全員の島から脱出or死亡。
【脱出ポイント】
・港やヘリポート(人数制限あり)。
【状態表】
>>107 【ゾンビ】
・血液感染する。ゾンビに噛まれたものはゾンビになる(個人差あり)。
・潜伏期間は5〜12時間。死亡前に感染していた場合は死亡後30分〜2時間程度で発症。
・感覚器官の機能は大幅に減少、但し嗅覚・聴覚は発症前と同様かやや向上。
・思考・知能はほぼ皆無。ただし生前に行っていた習慣的な行動を反復する場合がある。
・生きた人間を積極的に襲う(動物全体に対する高い捕食性)。
・運動能力は全般的に低下。ただし力に関してはリミッターがかからないのかかなりの向上。
・重要器官(頭部など)の破壊により機能停止。手足等の破壊では死亡せず。
状況次第で変更(暫定)。
【期間】
3日。
【ゾンビ以外の怪物たち】
【島以外の現状】
決める必要があるもの。
【ゾンビの発生時間帯】
【出場キャラ】
以下提案。
島以外はゾンビ発生せず平和。島内だけで発生→解決(脱出or全滅)。
ゾンビも元人間のみでタイラントみたいなのは出ない。某ゾンビ漫画も普通のゾンビだけで、人間には充分脅威だったし。
発生時間帯は昼頃で5ヶ所ぐらいで同時多発にする(ロワでいうマーダーの誕生)。
参加キャラについて。総勢50人ほどにする。
選考は、例えばスクランやネギまとかで一気に30人近く決める。
後の20人は作品を5つに絞り、書き手一人あたり5作品から4人まで選べる。
→例:ひぐらしから圭一。Fateから士郎。らき☆すたからこなた、かがみ。
選択するキャラ(実質書き手枠)は早い者勝ちにする。
キャラが偏ってしまうのは承知しているが、ある程度絞った方が、まとまり易いと思う。
らきすたもネギまも飽きたからな…皆が知っている今旬な国民的アニメ…
けいおんとストライクウィチーズ
俺それ知らん、有名なのか?らきすたっていうのもよく分からん。
ひぐらしはあれだろ、ホラーなんだろ?それだけしか知らないけど。
> けいおんとストライクウィチーズ
ごめん。見たこと無い
というかアニメ自体見ない
140 :
135:2009/05/13(水) 00:51:13 ID:Vyr5m3Rw
ひぐらしとか、あくまで例として出しただけなんで。
安価バイオハザードが39作品で計40人という把握不可能っぷりだったから、
今回はそうならないで欲しいという願望込みで書いた。
そもそも人数決める必要あるのかな?
別にロワみたいに放送とか名簿とかあるわけでもないんだから、各人好きなように書いて行ってもいいと思う。
書かれなくなったキャラはいつの間にか死んでたことにしてもいいし、何事も無く生き残ってたことにしてもいいし。
あんま最初の議論でキャラ固定すると書き手が来ない法則
ひぐらしとか設定上は昭和なんだが。
つまり世界観はテラカオスロワみたいに「細けぇことはいいんだよ!」ということか?
>>141 まともにリレーできずカオスの予感
>>142 じゃあ
>>133の「常に70人以下を維持」の部分を貰いつつ
・開始時点ではキャラ固定はなし(現代キャラの非超人って縛りはあり
・徐々に増やしていって上限××人に達したら一時新キャラストップ
・死亡者が増えて生存者が減ってきたら更に新キャラ補充可
とか。マメに生存者リスト作ってさ
キャラが無尽蔵に増えることを許可したらさすがに収拾がつかなくなる気がする
・時間帯ごとに湧いてくるのでゾンビは基本的に殲滅不可能
・各キャラごとに違う勝利条件があり、それを満たして脱出できたキャラはエンディング
ワクチンの存在はどうよ?
特定のアイテムを集めるとワクチンが作れることにすれば、小目標が増えていい感じじゃない?
細かい設定はない決める必要なくねえか?
ワクチンも書く人の任意で出していいと思う
繋ぐときは繋ぐし
出すキャラは始めに固定しないのは賛成
繋がれなきゃいつの間にか死んでたでいいし
らきすたもひぐらしも名前しか知らんけどね
自己リレーもOKにしたら?
パロロワは自己リレーNGだけど
キャラ出典は現代かつ非超人であれば、アニメ、漫画、ゲーム、ラノベ、小説、ドラマ、映画、現実、オリジナル何でもありかな?
別にNGじゃないだろ
あれか。過疎はロワにはいらねぇってかw
オリジナルは無しのがいいなあ
モブとか、メインにならない(一時的な同行のみ、名前のみ、視点キャラにならない、描写は数行等)ならまだしも
現実もちょっとなぁ。
現実の人間とアニメや漫画のキャラが会話するのがしっくりこないってのが一つと、
いくら創作でも勝手に性格を捏造された挙句、ゾンビに変えたりするって言うのは失礼すぎるだろ。
やられた本人は絶対いい気はしないよ。
タイムリミットは設ける?
作中時間で何日かたつと核兵器投下、あるいは救出部隊到着で全体的に終了する形で。
>>150 たしかに現実は避けたほうがいいかもね。
タイムリミットは上で出てるみたいに状況次第でいいんじゃないかな?
あと登場人物達の足並みそろえる為に、数時間おきに『島の無線』や『ラジオ』から情報が入るってのはどう?
152 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/13(水) 17:13:56 ID:+NANshhu
揃えるっつーのは、ここから朝ですよーみたいなこと?
島なら広がらないし、核の使用は無いんじゃね?
その情報っていうのは具体的に言うとどんな感じなの?
>>152 特定のキャラだけ進みすぎないように区切りがあった方がいいかなと思って。
ロワの放送みたく。
>>154 「島の無線」なら公的機関の生存者が島の現状を説明
「ラジオ」なら島の空爆予定
>>135で状況次第で変更になってるもので決定したものとかどうかと
・ゾンビの能力に追加
ロメロ版ゾンビのように大型施設に篭城していると集まってくる
フェロモンを嗅ぎ分け離れた場所の人間を探知し、逃げても追跡もしてくる
ゾンビだが簡単な道具も使える(ドーン・オブ・ザデットでは銃も撃っていた)
夜間は視覚(鳥目)が弱く、嗅覚、聴覚を誤魔化されると、目の前に人間がいても気付かない
島民全体の人口は1000人前後
・タイムリミットのルール
SSを投下する度に朝・昼・夜が移り変わり、3話投下した時点で1日終了
飛ばす場合は朝から夜までぶっ飛ばしても良い
2日目、3日目からでも参加可能
1日目の日中 ゾンビは非常に活発に活動する
1日目の夜 動作が鈍い、救助部隊(機動隊)が村に到着する
2日目の日中 参加者の捜索時間、自由に動ける
2日目の夜 なんだかよく分からない謎の生物が出現(クトゥルー系列の不死身の怪物)
3日目の日中 探索をする最後の機会
3日目の夜 救助部隊がイベントで強制的に全滅する
4日目を過ぎると島全域がナパーム弾で空爆され、逃げそこなった奴は全員死ぬ
現実的に使用可能な銃器
ニューナンブM60(警官所持)
SIG SAUER P230(機動隊所持)
村田式散弾銃(猟師所持)
自衛隊ならまだいいのを持っては居そうだが
ロケランなどは現実的でない
刃物はナイフ全般・刀・斧・鉈・銛、等
脱出は海沿いにある船か、山の上に建設されたヘリポートに到着した救助隊のヘリのみ
>156
知能皆無っつってんのに道具の使用はねぇだろ。
あとお約束では視覚はほとんど機能してない。日中も。
武器は…まあ、日本国内でなくたって別によくね?
外国の観光地で観光客向けの射撃場とかあるなら色々あるべや。
タイムリミットは…たった4日かい。
もう少し長くてもいいような気もするけどね。
まだ日本の島と決まったわけじゃない。
後クトゥルーってどうよ?
上の方でゾンビのみって話があったはず。
もともとゾンビはハイチかクトゥルー発祥だろ
ロメロゾンビがハイチ系で、アローンインザダークのゾンビがクトゥルー系
いや、クトゥルーってことにしたらファンタジーっぽくならね?超能力禁止なのに
それと、時間経過はそんなガチガチにきめる必要ないと思う
>>154 >「島の無線」なら公的機関の生存者が島の現状を説明
それだと島内の公的機関(放送局?)が定期的に放送できないと駄目だから、
「放送が行われる」という条件のお陰で、放送局の人はゾンビの襲撃を確実に免れる事にならない?
そういう「聖域」を作ってもいいんだろうか。
>「ラジオ」なら島の空爆予定
ごめん、空爆は個人的には避けたい展開。
それよりは、2日目あたりに「島の様子がおかしい」という噂を聞きつけたマスコミが、
へりを飛ばしてみたら、島の地獄絵図を上空から見てしまい「特ダネ降臨」とばかりに、
生中継を始める。
そして、島内でテレビやラジオを見れる状態のキャラがライブ映像を元に
他の場所の状況を把握して、今後の方針を検討する。
こんな感じで「結果的にキャラへの間接支援してる」ぐらいがいいんじゃない?
>>160 白くぶよぶよした肉塊が徘徊するとか、手や足が5・6本余分にはえる程度の変化だろ
ナイト・オブ・ザ・リビングデット見れば分かるが
動作が鈍い上に人間を追跡できないゾンビとか弱すぎて相手にならんよ
バスに乗って港に行くだけで簡単に脱出できる
なんか常識のようにクトゥルー語ってるけどみんな知ってるの?
自分クトゥルーとかさっぱりなんだが
車で逃げるとゾンビが太刀打ちできないので
ゾンビ側にも人間に対する対抗手段を与えないとワンサイドゲームになる
互いの戦力が拮抗してない話、書いても恐怖感も糞もないだろ
クトゥルーってのは建前で、車で逃げる人間をフロントガラスを割って
引きずり出せるレベルの能力をゾンビ側に与えないとストーリーとしてきつい
ゾンビに追われてキャーキャー叫んでも「車で逃げろよ馬鹿が」って話になる
>>161 ごめんなさい。
たしかに聖域が有ったら、まずいですよね。
マスコミは良い案だと思います。
1日目、島にいるマスコミが定期的に情報を流す。
1日目終盤でゾンビに襲われ死亡。
2日目以降は、マスコミの放送をみた島以外のマスコミがヘリでライブ映像でどうでしょう?
俺らきすたとかあまり知らないんだけど、それ以上にクトゥルーは全く知識が無い。
どうせならB.O.Wにしてくれ。バイオハザードシリーズは一通りプレイした。
後
>>156の時間システムだと70人を動かすには時間が足りないと思う。
>>164 映画のバイオハザード2なんかじゃ車なんかほとんど走ってないけどな。
それでも別に違和感なく見てた。
バイオは弱いゾンビの典型
ワクチンを定期的に打たないとゾンビ化するルールにするか?
島に点在する井戸水を飲まないと発症とか、ゾンビと低速追いかけっこするよりはスリルがある
SIRENはクトゥルーとキリスト教のごった煮だったな
そしてワクチンを奪い合って殺し合い、っと
それじゃパロロワじゃん
とりあえずゾンビは化学系なのかオカルト系なのかはっきりさせてくれ。
化学系だとすでに島にいた全員が感染していることになるので
どっちみちワクチンが必要、普通にオカルト系だろ
爆発的に感染が広がるなら空気感染だろうしな
その場合
>>135の提案は破棄ってことになるけど……
ちょっと待ってくれ
決まったと思ってたことが次から次へと塗り潰されて混乱する
上の方の提案はどこまで有効なんだ?
>>135でいいんじゃね
車があると楽すぎるから島から全部撤去して
血液感染で島民全部感染できるとは思えんから
島民の健康診断で医者が全員にウィルス打ったことにしよう
ゾンビの移動速度はどんなに頑張っても歩く程度の速度しか出ないから
百人単位で団体行動させれば辻褄が合う
銃器が必要なら米軍の基地が島にあれば良い
>>173 気休め程度にトラクターとコンバインだけ残すのはどうだろう
車内に入れる人数が限られる乗り物や密室にできない乗り物ならちょっと珍しい状況にできるかも
別に車を排除する必要は無いんじゃない?
単に道路が使えなければいいでしょ、事故った車が多くて邪魔で少ししか走れないとか。
道路が荒れてるだけで案外車なんてすぐ走れなくなるさ。
キャラの固定みたいなルールが省かれるなら提案も含めて俺は賛成。
ゾンビ以外のモンスター出さなくても、軍隊か警察が解決しようとしたけど、
失敗して虐殺状態みたくなってるってことにして、そいつらを敵キャラに設定すれば?
正直なところ、発生原因と感染経路さえはっきりさせておけば、後は細かく決めなくても
状況にあわせて変えていけばいいと思う。
車にしたって、まさか本当にずっと車に乗って逃げ続けるだけのSSを書くヤツなんていないだろ普通。
車が全く無いというのは現代らしくないし、パニック直後の混乱で大半が壊れて、動くのはほんの一部だけとかでもありだと思うし
もちろん
>>173、
>>174のでもかまわない。
>>176 それはデッドラの特殊部隊的な位置付けってことでおk?
その他の禁止事項
・ゾンビの歯が通らないフルフェイスかぶって皮製品の服の着用は禁止(無敵です)
・弾数無制限の銃火器は禁止
・大型ショッピングモールなど特定施設における篭城行為は禁止(ゾンビは防火シャッターを破れない)
・人間の殺し合いは禁止(ゾンビと戦うより死傷者が出る)
・特定キャラの無双行為(ゾンビが弱いからといって虐めてはいけません)
登場人物の生理現象を正確に
不眠不休で行動できるのは2日が限界
食料と水は1日1回は必ず摂取
眠らないのに平気でウロウロしたり
飯も食ってないのに元気ハツラツならゾンビと変わらん
人間同士の殺し合いはNGにしなくても良いと思うけどなあ…
「書きやすい」のはパロロワみたく、何者かによって集められました形式だけどね
目的も理由も成り立ちも、その「何者か」が負ってくれるし、都合の悪い物も撤去してくれるし、外部との接触も切断してくれる
問題はそれではパロロワと代わり映えせず面白くないという事だ
まず始めの「どうして」の部分が難しいねえ…
>>68の地図(海外のリゾート地。射撃場、警察署アリ。まだリンク生きてたよ)で行くって話は完全消滅しちゃったのか?国内の某離島みたいなことになったの?
あと島内に車はあってもいいんじゃないの。何十人ってゾンビが一斉に組み付けば乗用車くらい止まるよ
たとえトラックでも ゾンビをひき殺す→衣服・死体の一部が車軸に絡まる…で動きは止まるでしょ
後部座席にゾンビが乗ってたってことにすればすぐに降車させられるし
あと「車で逃げろよww」ってツッコミも楽しみの一つだと思うよ俺はw
>>182 ゾンビにはそんな知能ないから、そもそも嗅覚で人間捉えてるのに
車の中の人間に気付く筈がないし、歩いてるゾンビがどうやって車に追いつくんだ
> 歩いてるゾンビがどうやって車に追いつくんだ
別に追いつかなくたって、車の進行上にゾンビの大群がいたとかにすればといいじゃん。
186 :
まとめてみた:2009/05/13(水) 23:09:07 ID:Vyr5m3Rw
確定。
【舞台】
リゾート地(詳細は
>>68と
>>87)。
【終了条件】
登場キャラ全員の島から脱出or死亡。
【脱出ポイント】
・港や空港(人数制限あり)。
【状態表】
>>107 【ゾンビ】
・血液感染する。ゾンビに噛まれたものはゾンビになる(個人差あり)。
・潜伏期間は5〜12時間。死亡前に感染していた場合は死亡後30分〜2時間程度で発症。
・感覚器官の機能は大幅に減少、但し嗅覚・聴覚は発症前と同様かやや向上。
・思考・知能はほぼ皆無。ただし生前に行っていた習慣的な行動を反復する場合がある。
・生きた人間を積極的に襲う(動物全体に対する高い捕食性)。
・運動能力は全般的に低下。ただし力に関してはリミッターがかからないのかかなりの向上。
・重要器官(頭部など)の破壊により機能停止。手足等の破壊では死亡せず。
未確定。
【期間】3日?
【ゾンビ以外の怪物たち】人型ゾンビのみ?
【島以外の現状】平和。ゾンビ存在せず?
【ゾンビの発生時間帯】1日目昼頃?
【出場キャラ】未定
【キャラの行動制限】未定
>>184 ルールってこれ?
>>135から
島以外はゾンビ発生せず平和。島内だけで発生→解決(脱出or全滅)。
ゾンビも元人間のみでタイラントみたいなのは出ない。某ゾンビ漫画も普通のゾンビだけで、人間には充分脅威だったし。
発生時間帯は昼頃で5ヶ所ぐらいで同時多発にする(ロワでいうマーダーの誕生)。
参加キャラについて。総勢50人ほどにする。
選考は、例えばスクランやネギまとかで一気に30人近く決める。
後の20人は作品を5つに絞り、書き手一人あたり5作品から4人まで選べる。
→例:ひぐらしから圭一。Fateから士郎。らき☆すたからこなた、かがみ。
選択するキャラ(実質書き手枠)は早い者勝ちにする。
>>181 >まず始めの「どうして」の部分が難しいねえ…
OPや序盤はいつの間にかゾンビが群れをなして人間に襲いかかる中、
必死に逃げ回るキャラA、Bを描写する。
それから序盤〜中盤にかけてキャラA、BがキャラCと共同行動するようになって、
安全な場所で一息ついた所で、キャラCが「事の発端」を目撃していたと言い出す。
そして、その事を話し出すキャラC……。ていうシチュが浮かんだ。
187 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/13(水) 23:11:23 ID:NOiHP/aD
>>183 ホラーのお約束ではあるし、
>車の中の人間に気付く筈がない
ゾンビに噛まれた人間が車に逃げ込む→車内でシボンヌ→車内にゾンビがいるという状況(車に乗り込んだ生存者があんまり慌ててたからゾンビには気付かなかったorただの死体かと思った)
>歩いてるゾンビがどうやって車に追いつくんだ
ゾンビの群れが進路に立ちはだかればおk
って理由付けはできる。でも別にこれは「稼働する車がある=車無双」を否定する例ってだけ
あとキャラが集まる理由については、
最初に「リゾート地の島」って設定があったのも、「みんな観光に来てる」って設定がしやすかったからだよね
ageちまった…orz
>>186 リゾート地だし、抽選に当たって観光に来たとかは?
>>186 ごめん。やっぱり
>例えばスクランやネギまとかで一気に30人近く決める
の部分だけは反対。キャラが偏るのは良くないと思う。
書き手の裁量に任せてもいいんじゃないだろうか。
書き手の人だって、一箇所にこもり続けるだけ、リスクを背負わず暴れまわるだけの話がつまらないなんてコトは
よく分かってると思うし、その辺はあまり心配してない。
篭城する話を書いても次の書き手が追い出す展開にもってくことだってあるだろうしね。
横槍スマソだが
らきすたもスクランも知らん(名前位は知っているが)…その2作品で全体キャラの6割を占められるのは、ちとツラいものが…
というか、そもそも30人もキャラいんのか?その作品
キャラに関しては書いた者勝ちで良いのでは?
ああスクランとネギマか…らきすたは関係なかった…というか前のSSがごっちゃになってた…
>>189 それももちろんいいと思うし、例えば
『医者系』
島で発生したなぞの奇病の治療もしくは調査のために訪れた。
『警察官系』
島で発生した人食い事件の捜査の応援に来た。
『技術者系』
奇病の流行で人手不足になり、それの穴埋めのために来た。
とか、色々理由はつけられるんじゃないかな。
194 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/13(水) 23:49:36 ID:M7iEf6St
奇病で人手不足になったとこの穴埋め技術者?喰い詰めた派遣でも来ないと思うがwww
>>190 >選考は、例えばスクランやネギまとかで一気に30人近く決める。
おK、ここは削除ってことで。
スクランとネギまはキャラ30〜40人いる。それぞれ単独でロワスレが立ってるぐらいだし。
ところで
>>1さんいるの?
196 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 00:02:41 ID:L4UoC6JB
機長がかゆうまになって不時着した島は、数日前から連絡が途絶えていた島だった(ばばーん!)
生き残った乗員達(参加者)と島の生き残り達(mob)が協力し、死人が徘徊する島で文字通りのサバイバルが今始まるッ!!
ぐらいのノリでいい
謎解きにもスリルにもパニックにも対応出来て、夏ってことにすればどんなjobでも出せるし、最初からクライマックス
ああ、その展開も楽しそうだw
>>68の地図見れば島は広いしショッピングモールから映画館まであるんだから、それこそ島を訪れる理由は幾らでも出来るから問題ナッシンw二日目あたりで飛行機が墜落して新キャラ乱入するような展開でもおkだし
っていうかリスト見ると、実のところあと決めなきゃいけないのって登場キャラのことぐらい?
とりあえず
@現代キャラ(バランスブレイカーな超人、実在の人物は×)
A書き手各人が登場させるキャラに自由度を持たせられるようにする(登場キャラを固定するようなことはしない
だけは決定事項?
> 二日目あたりで飛行機が墜落して新キャラ乱入
人数たりなかったり物資が必要になったら、それもありだね。
登場キャラで気になったんだけど言葉の壁はどうする?
日本語できるキャラに限定する?
そこらへんはあまり気にせず、普通に会話させればいいんじゃね。
何か言語の差を利用したネタを考えてるならともかく。
>>200 了解。
現代の常識を持ってて超人じゃなければいい?
BLOOD+とか舞台がベトナムやフランスに移ってもみんな日本語で喋ってたぞ
みんな知り合いばっかりってより、少しの知り合いと同じく生き残った知らない人ってのはパニック物の基本だな
信用できると思ってた人間が壊れたり、怪しいと思ってた人物を段々信頼していったり
オリキャラは禁止の流れなんだっけ?
ちょっと思い付いたんだが(毎回長文書いてる、スマソ
・あえてオリキャラ(設定はみんなで決める)を主人公に据える
・その主人公が脱出or死亡するまでの道程を全体の物語の主軸にする
・(オープニングシーンは主人公のエピソード。たとえばゾンビ化現象の謎解きや重要施設の爆破など、物語全体に関わる重大事件の発生シーンには必ず絡む。エンディングの〆も担当する)
・その他作品群のキャラたちのサバイバルを絡めてゆく(共闘・敵対、共に脱出などの直接的な関わり、もしくは主人公がこじ開けたドアを他作品のキャラが通る等、間接的なものも)
・主人公と一切絡まないキャラ・短編作品、主人公と絡まないキャラ同士の絡みももちろんおk
・(それでも例えば「主人公が建物を爆破した時刻」を舞台にした短編には、「遠くで爆発音が聞こえた」程度の描写があるとリンクしている感があっていいかも?)
って感じでいけば、ガンガン新キャラ出てガシガシ短編書かれてキャラ数が肥大化していっても
主人公の動きがちゃんと描かれる限り、オープニングからエンディングまでちゃんと背骨が通るのでは?
もちろん主人公に相応しいようなみんな知ってる有名キャラがいるなら、オリキャラでなくてもいいんだが
みんなが知っている主人公…
原作バイオのレオンかのび太君位しか思い付かんな
>>204 リレー小説における主人公って、リレーの果てに生まれるもんじゃんないの?
>>206 そういうもんなの?詳しくないもんで
書き始めちゃえば割りと上手く行くのかな
繋がれれば上手く行く
ザ・スタンドや屍鬼みたいな群像劇を連想してもらえれば分かりやすいと思う
>>207 上手く行くも、失敗するもリレー次第。
あと
>>208が云う様に一種の群像劇だからスポットが多く当たれば主人公格になる。
繋がれ続けた結果、どうなるかもリレー小説の醍醐味だよ。
>>208-209 わかった、ありがとう
じゃあ…あとは
>>186でまとめてくれたの見ると
【期間】3日?
【ゾンビ以外の怪物たち】人型ゾンビのみ?
【島以外の現状】平和。ゾンビ存在せず?
【ゾンビの発生時間帯】1日目昼頃?
【出場キャラ】未定
【キャラの行動制限】未定
あたりを決めればいいのかな
とりあえずゾンビ以外の怪物は登場ナシって流れ…だったよな
中盤テコ入れの為にタイラントやネメシスが投下されるかもしれんが最初は人型だけでいいや
イヌ位ならアリかもしれんが
【期間】
3日を目処にしておけばいいんじゃない?
【ゾンビ以外の怪物たち】
出場キャラの方有利に成り過ぎた場合やゾンビの発生理由が決まったからでいいと思う。
【島以外の現状】
これも発生理由がわかってから上のほうで有ったマスコミの放送でわかるようにすればいいんじゃない。
【キャラの行動制限】
これは別にいらないんじゃないかな?
【期間】は5日〜7日ぐらいを提案。途中参加OKの流れみたいだし少し余裕を持たせたほうがいいと思う。
【ゾンビ以外の怪物たち】はマンネリ化してきたと思ったらその時に相談すればいいんじゃない?
【出場キャラ】は基本書き手さん任せで。人数は50人とか70人とかでてたから間を取って60人でどうよ?
もし60人に届かなければそのまま進めればいい。物足りなければ飛行機墜落なんかの途中参加イベントを起こして。
【ゾンビの発生時間帯】1日目昼頃で問題ないと思う。
【島以外の現状】は平和がいいな。上の方にあった、外部のマスメディアの情報を利用しての作戦会議とか面白そうだ。
また、話の流れでタイムリミットを設けることになった場合、滅菌にしても救出部隊到着にしても、外部の力を使ったほうがやりやすい。
【行動制限】は
>>179>>180の
・ゾンビの歯が通らないフルフェイスかぶって皮製品の服の着用は禁止(無敵です)
・弾数無制限の銃火器は禁止
・大型ショッピングモールなど特定施設における篭城行為は禁止(ゾンビは防火シャッターを破れない)
・人間の殺し合いは禁止(ゾンビと戦うより死傷者が出る)
・特定キャラの無双行為(ゾンビが弱いからといって虐めてはいけません)
・不眠不休で行動できるのは2日が限界
というルールに
・ゾンビの完全殲滅は参加者のみの力では不可能
を付け加えれば個人的には文句なしだな。
>>213の篭城行為禁止の件は禁止というと、常に移動してないといけないように読めてしまうので、
立てこもれても、人間のミスや油断があるとゾンビが突破できる強度のバリケードしか作れない程度でどう?
確かに言われてみればそうだ。
篭城に関しては
>>214の言うとおりに訂正します。
期間はキリ良く一週間でいいかもね
・人間同士の殺し合い
↑これはあった方が楽しいんじゃ?お約束だし鉄壁篭城破りにもなると思うよ
映画のDawn of the Deadでも、主人公たちが篭城したショッピングモールを暴徒が襲撃→そのせいでゾンビなだれ込んであぼん
って流れあったし
規制関係は緩くていいのでは?無期限篭城戦やら無敵装備&無限弾薬でゾンビ無双やらを書く人もいないだろうし
クライマックスにゾンビ無双があっても面白いと個人的には思うけど
自分は殺し合い反対派
なんかそれだとゾンビ足しただけのパロロワのようなかんじがしてちょっと
特徴を出すためにも差別化を計りたいなぁとか
>>216 意見の対立やいがみ合い、小競り合いなんかは発生するとは思うんだが、
それが殺し合いにまで発展してしまうと結局は空気的に普通のロワになりそうな希ガス。
せっかくクリーチャーがいるんだし、それを前面に押し出したほうがいいと俺は思う。
確かに人間同士の殺し合いは話の本筋が『人間の恐ろしさ』になっちゃうんだよね
でも『登場人物が別の登場人物を直接・間接的に殺す事はできる』くらいはあってもいいかもしれない
俺も殺し合い別に有りで良いと思う、別に恐怖の対象ゾンビだけにする必要ないし
歯が通らない服とか篭城も別にあってもいいだろ、それ全部なくしても面白くなるとは限らないし
反対にあっても面白くなる場合あるから、無敵キャラ禁止くらいで良いだろ。
下手に規制増やして書き手来なくても仕方ないし。
たしかに人間同士の殺し合いが増えるとロワと代わり映えしなくなるけど、
自分が生き残るために他人を蹴落とす奴も出るだろうから
>>220の案で良いと思う。
ゾンビの存在意義が薄れるような濃度の人間同士の殺し合いはナシ、って感じかな、じゃあ
「裏切り者」程度はおkでいい?一人で安全な場所に逃げ込んで仲間置き去りにしちゃうような奴を粛正、程度の流れは駄目?
>>222 いいんじゃない。
生き残る事と島からの脱出がメインだし。
・弾数無制限の銃火器は禁止
・特定キャラの無双行為禁止(要するにキャラの無敵化の禁止)
・ゾンビの完全殲滅は参加者のみの力では不可能(ドラえもんが地球破壊爆弾を使うかもしれないから。)
行動制限は精々これくらいで良いと思う。
無双行為禁止でも、バーサスみたいな感じの奴なら一つくらいはあっても良いと思うけど・・・・・・
・なるべくゾンビに殺させる、ゾンビが関わる殺し方をする
・感染してゾンビ化したキャラは殺してもOK
でいいじゃん
そんな喧嘩腰にならないでくれ
殺す理由下手に細かくしたら書き手の意欲削ぐかもしれないからなあ・・・・・・
できるだけ自由にしといたほうが良いと思うんだよ、基本面白ければOKなんだから。
程々にでいいでしょ。
そろそろ出場キャラの条件を話さない?
>>228 キャラについて今まで出たことで間違いなく確定なのは
・書き手が好きなキャラを出しておk、ただし条件あり
【条件等】
@現代人(現代の常識が通用するキャラ)
A超人キャラ×
B言語関係については無視しておk(言語の壁を用いたネタを考えている場合はもちろん盛り込んでも良い)
C実在の人物は登場不可(ゾンビに食われたりしたら可哀相!)
ぐらいだったかなぁ。まだある?
あ、超人キャラについては「ただし超人キャラでも『療養の為に島にやって来た』等の理由をつけて能力を封じれば出演化」っていうような話が最初の方で出てた
あと人数制限の問題もあるけど、この際無制限でもいいかもね。書き手の節度にお任せって感じで
【舞台】
リゾート地(詳細は
>>68と
>>87)。地図に放送局を追加?
【終了条件】
登場キャラ全員の島から脱出or死亡。
【脱出ポイント】
・港や空港(人数制限あり)。
【状態表】
>>107 【ゾンビ】
>>186の設定
【期間】3〜7日の間。
【ゾンビ以外の怪物たち】序盤は人型ゾンビのみ。中盤以後は展開次第で検討する。
【島以外の現状】平和。ゾンビ存在せず。マスコミのライブ中継支援はあり。救出部隊はオチ要員。それ以上の外部支援はなし。
【ゾンビの発生時間帯】1日目昼頃、複数箇所で。
【キャラの行動制限】
・ゾンビの攻撃を完全に防げる類の物、シチュは無敵になるから禁止。
・弾数無制限の銃火器は禁止。
・ショッピングモールなど施設での篭城は、人間のミスや油断があると、ゾンビが突破できる強度のバリケードしか作れない。
・人間の殺し合いは基本禁止だが、やむを得ない理由がある時は起こり得る。
・特定キャラの無双行為は禁止。
・不眠不休で行動できるのは2日が限界
・ゾンビの完全殲滅は参加者のみの力では不可能
出場キャラの選び方、難しいね……。
今までの意見の平均だとだいたい60人前後かな?
で、バランスブレイカーな超人や実在の人物はNGでおK?
個人的に気になる問題点
・出すキャラの選択は全て書き手さん任せ? その場合書き手が選択できる人数制限はある?ない?
・ある場合、序盤の書き手が5人として、1人4キャラ選択できるとしても20キャラしかだせない事になる?
・ない場合、1人で12キャラ選択できる、てかする必要があることになるの?
ごめん、うまくまとめられないが書き手だけに任せるのはさすがに負担が大きいと思った。
いきなり六十人出す必要はないんじゃない?始めは二十人でも徐々に増えて賑やかになればいいと思うよ
っていうか人数制限って、キャラ多過ぎてなにがなんだかわからん状態を回避するために設定されるんじゃないの?俺はそう思い込んでたけど…、もしかして上限だけじゃなくて下限の目安でもあるの?
だれか教えてください><
時間帯をなるべく合わせたいのである程度揃ってから進めるのがベスト
最初にキャラがなかなか揃わなかったらとりあえず30人位揃ったら進めるようにして
後で飛行機事故なり救助隊なりのイベントでまた30人ほど追加すればいい。
最初に60人揃ってても10位減ったら追加イベント可能とか。
自己リレー枠作ってくれたらありがたい。
234 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 22:22:31 ID:SsP+J6sG
書き手が少ない場合は自己リレーもありでいいと思う
>>233 他の書き手とリレーせずに書くってこと?
みんながみんな自己リレーにならなきゃ、自己リレーもいいんじゃないのかえ
枠というか、自己リレーで行きたい人は文末に「リレーNG」の一言を添えたら良いんじゃない?
で、それ以外は両方OKにしたら?
大体決まった感じ?
とりあえず明日か明後日にでも始めてみるか?
俺も議論が終了なら書き始めようと思うんだけど……
ルールは
>>230でほぼ確定として、地図に放送局を追加しなくていいの?
それと島に名前つけた方がよくない? 単に「島」とか「この島」だと雰囲気出ないと思うんだが。
したらばとかwikiはどうする?
予約もこのスレで可?
>>240 たしかに名前は有った方がいいね。
放送局はどうしようか?
>>241 規制されてる人が多いみたいだし有った方がいいかも。
実在人物はNGだけど、ドラマやなんかの実写キャラは特に否定意見もなかったしOKとみなして良いかな?
規制にがっっつり巻き込まれてるんで、したらばあったらありがたい
島のイメージはハワイあたりのイメージで良いのかな?温暖な観光地的な
グアムとバリ島を足して割るってことは太平洋か
できれば住民の人種についてもはっきりして頂きたい
太平洋だとするとオセアニア系と旧宗主国系が混じった感じになるんかな?
あと少数どこにでもいる中朝韓。
>>237 よし、それで行こう。
ところでオリキャラダメなの?
やっぱ人気あるアニメとか漫画のキャラ自己リレーに使っちゃうと他の書き手に悪いからね。
まあ俺人気のある漫画もアニメも知らないんだが・・・・・・
247 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 11:06:01 ID:LMQ3tFQy
>>245 別になんでもいいだろ
面倒くさいから全員白人で
>246
オリキャラ無双しない
ありえない性格付けしない
すぐ殺されても泣かない
これくらい守れるなら出してもいいと思うが。
249 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 12:01:16 ID:istWIAAk
オリキャラは細かい設定なければ別にいいかな
俺設定押し付けさえしなければ
つか、ドラえもん、サザエさん、ちびまる子、クレしんあたりなら知ってるだろ大概の人は
余程のマイナーキャラ出さなければ
>>246は
>>233の自己リレーの人じゃないのかな?だから有名キャラ独占を気遣ってる?だったら全然オリキャラでもおkじゃ…?
とかなんとか言いつつも、書いてみたいけど文章力ないから自重してる俺ガイル。みんながんがれとしか言い様がない
しばらくROMっていたが、質問がある。
銃もありのようだが、弾丸の種類とかの分類はちゃんとやるのか?ただ単に「ショットガンの弾」とかで分けるのか、それとも「12ゲージショットシェル バードショット」とかみたく分けるのか。その辺どうなんだ。
【島の名前】
セント・マデリーナ島。
アメリカ西海岸沖に位置するという設定の架空の島。主産業は観光。
風光明媚な土地で住人の人柄も良い。
しかし、アメリカ本土の司法の目が届かないのをいいことに
怪しげな企業や組織が暗躍しているという噂がある。
バイオハザード・・・・・・
自己リレーはロワでいう別ルート
既存の参加者に自己リレーキャラが追加されたルートBな
あのリレーキャラとも、そのリレーキャラとも俺の都合で絡ませるけど、このキャラは俺以外書くな!
なんてふざけんな
リレー企画で単一キャラ自己リレー(自キャラ以外モブ扱い)とかふざけすぎ
>>255 書き手が少なければ自己リレーもおk、みたいな話になってたんだが
今書こうと思ってる人ってどれくらいいるのかな?
>>251 「ハンドガンの弾」「ショットガンの弾」でいいんじゃないか。
銃の名前はともかく、弾丸の規格までこだわるとついていけない人が出るかも知れない。
こだわったほうがカッコいいっちゃカッコいいけどね。
>>253 それは「バイオハザードな展開なんて俺は嫌だ!」って意味なのか?
不服があるなら代案を出すか、書き手になって話を牽引するんだな。
島の位置や名前は必要だが、それ以外の設定は書き手さんに任せていいんじゃないか。
名前は個人的にはセント・マデリーナのほうが好みかな。
オリキャラについては、俺も地元民視点の話があったほうが面白いかな、とか考えてたことがあるし
アリといえばアリ。
ただ他の書き手から見た場合、他人の考えたオリキャラよりも版権キャラの方が当然魅力的に見えるわけで、
瞬殺される可能性が極めて高いことは覚悟しておくべきだ。
もし
>>255の懸念どおりのことを考えてるのなら、スレの主旨から外れることになる。
その場合は、本編とは別の完全なパラレルワールドとして扱わざるを得ない。
当然、自キャラ以外の参加者や設定に触れるのは論外。
>>256 ノシ
ただ、向こう4,5日はちょっと忙しいので書けないかも……。
>>258 期待してます
自己リレーどうこうってのをおいとくと、今のところ確認できるのは二名かな(もう一人は
>>246の人ね
ってかこの時間帯にあんまりレスを求めても仕方ないか…スレに人が増えるの夜間だし
>256
ノ
とりあえずトレマーズ予約。
>>257 >それは「バイオハザードな展開なんて俺は嫌だ!」って意味なのか?
別に嫌じゃないよ、ただ設定がバイオと近かったらあのスレとのことで後々揉める可能性高えだろ
差別化図りたいならそこらへんは気をつけとかねえとな。
>当然、自キャラ以外の参加者や設定に触れるのは論外。
自己リレーの設定上自キャラ以外使えねえだろ、当たり前の話をするな。
ただ何でパラレルとかわけの分からん単語が出てくるかは謎だが。
あと設定に触れるのなしだったら、それこそスレの主旨から外れてしまうのでは?
(その場合極端に言うとゾンビ出なくてもOKになるし。)
>>260 期待……と言いたいけど、今の所
>>230の設定について、新しい意見が出ていないよね。
島の追加設定やキャラの選び方は意見出てるけど。
てことは、今の段階じゃトレマーズは「序盤は人型ゾンビのみ」のルールに抵触するんじゃなかろうか。
せっかく書いてくれてるのに水差してすまんが、個人的には中盤以降に発表した方が良いと思う。
えっ、俺はトレマーズのあの愉快なおっさん達のことかと思った。
俺もトレマーズの登場人物だと思ってた……でも、それなら名前を書くわな
だって誰を出すか言っちまったら先が読めてつまらないではないの。
ああ、なるほど。
出るとしたら1か2かな、確か3辺りから大分昔の話しになってたし・・・・・・
ああ、出るのはグラボイズじゃなくて人なのか。ごめん早とちりした。
期待して待ってます。
>>261が何でキレてんのかわからんが……
結局の所、具体的にはどうしたいんだ?
>>256 ノシ
クレしんで予約したいが、まだやらない方がいいかな
トリとか必要なん?
期限とか
>>252と
>>254は前半だけで、後半の伝説云々はいらなくない?
図書館やら資料館でそういうの見つけるとか、モブの地元民の爺ちゃんがそういうこと
漏らすとか、そんな感じで出すぐらいがいいような気がする
つか、自己リレーって
>>255のような意味だったのか?
誰も繋がないから自分で繋ぐよみたいなものじゃなくて
どちらか多数決で決めるならば
>>252に一票
自己リレーについては別に問題ないと思ってる
恐らく皆が皆自己リレーロックを掛けるとは思えないし
別に自己リレーと他者リレーを同時に執筆しても良い訳だし、自己リレーロックが増えすぎたなと思ったら他者リレー参加キャラを登場させてバランスをとればいいし
予約については一周目はゲリラ、二周目以降は要予約っていうのはどうかな?
>>257 >
>>251 > 「ハンドガンの弾」「ショットガンの弾」でいいんじゃないか。
> 銃の名前はともかく、弾丸の規格までこだわるとついていけない人が出るかも知れない。
銃の名前まで出すなら、弾丸もこだわらないと駄目だろ。ハンドガンでも22口径もあれば38口径もあるんだから、最低でも口径くらいは明確にしないと駄目だろ。
つ[不確定名]
一番ダイザッパーで
[?銃弾]
形で判るなら
[?ピストルの弾]
[?ライフルの弾]
種類まで判るなら
[.22LR弾]
[7.62mmx51弾]
特殊用途があるなら
[37mm信号弾(発煙赤)]
とかで。
キャラによって銃とかに詳しかったりすれば細かいのは自然だけど、全然そうゆう知識のないキャラだったらあんまり詳しく書かなくてもよくない?
九ミリの銃に38の弾を入れようとするとか
そういう、試行錯誤する描写が有ったら面白そう
>>269 別にキレてないつーか、反対論と質問が出たからそれに答えただけだしな。
島の設定は特にどっちでもいいが、自己リレーの具体案としては、
1、基本的に自己リレーキャラは他者リレーキャラと関われない。
(自己リレーの書き手が途中で止める等すると、スレの進行が著しく滞るため。)
2、60人枠の内30人以下までしか自己リレーキャラは枠を取れない。
(他者リレーキャラとのバランスを取るため。)
3、自己リレーの書き手はトリップなどを使用する。
(他者リレーキャラとの区別をするため。)
4、最初、自己リレーに使っていたキャラを途中で他者リレーのキャラに変更することは可能だが、
その反対はできない。つまり一度他者リレーに変えたキャラを、
もう一度自己リレーキャラに変更することはできない。
また最初から他者リレーのキャラだった場合も変更はできない。
(これは自己リレーキャラの放棄を許すための救済措置でもある、
一度しか変更できないのはスレの混乱を避けるため。)
こんな感じかな。
スクールデイズとリトルバスターズ!から数名予約
期限は出来れば一週間がいいです
てか3日とか大学生でもキツい
279 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 22:31:22 ID:mgMuuNSf
>>276 文盲は噛み付いてくんなよ
自己リレーじゃなくて、糞オナでしかないキャラロックに反発してんだろ
下記の理由以外で、リレー企画なのに特定キャラにロックかけて私物化する意味あんのか?
版権作のオリキャラ2次小説糞オナニーで作中にリアルタイム参加したい!みたいなノリの作品レイプだろ
突き詰めると、『お前達は協力し合え、俺は自分勝手する』だろ
キャラロックかけた上に、乗り換えとかふざけんな
ただ全く関われないということじゃなくて、例えば・・・・・・
・関わることが可能な例
他者リレーキャラ:のびたはゾンビを追い払うためにホテルに火をつけた。
その後
自己リレーキャラ:ドラえもんがホテルに戻ると、ホテルが燃えていた
(キャラの立場が反対の場合も可)
・不可能な例
他者リレーキャラ:のびたは道でゾンビに囲まれてしまった。
その後
自己リレーキャラ:ドラえもんが窓の外を見ると少年がゾンビに取り囲まれている、
ドラえもんは少年を助けるために窓からライフルでゾンビ達を撃った。
(反対の場合も不可)
要するに直接的に関わらない限りにはある程度許しても良いと思うし、
多分その方が面白い。
ごめん、ちょっと確認したい。
自己リレーっていうのは「ストーリー」をリレーするという意味であって「キャラ」を私物化してリレーする訳じゃないよね。
例えば書き手1がキャラABCを博物館から脱出させるSS書いたけど、他の書き手が続き書かないから、時間を先に進められないor放置される。
↓
仕方ないから今回に限り、書き手1が他キャラと関わらせずに移動させて、ABCをモールに籠城させるSSを書く。
こういう意味? これならロワでも見られる自己リレーなんで普通だと思う。
で、書き手1がABCがモールに籠城するSSを書いた後に、書き手2がDEFをモールに避難させるSSを書いたとする。
そして、書き手3がABCDEF6人が団結してモールに籠城するSSを書いたとする。
このリレーの仕方別におかしくないよね。
問題なのは、この状況で書き手1がABCを完全に私有キャラにして、こういう展開を不可能にしてしまうor出来てしまう場合のことだよね。
だとしたら
>>237の「リレーNG」云々は少々問題があると思う。
この宣言を書き手1が使い、それが有効なら、書き手2がDEFをモールに避難させる方が悪い事になってしまわないか?
なぜなら、書き手2のDEF乱入により、書き手1の自己リレーを難しくしてしまう(しかもそれが認められる)から。
で、
>>237に賛成してる
>>246=
>>276の自己リレーの意味が「リレーNG」宣言有効を含むとしたら、
そこら中で互いにキャラの動きに制約が出来てしまい、身動きとれないorいつまでもすれ違い続ける危険がある。
さすがに書き手も空気読むとは思うけど、初めてのゾンビ物だしリスクは減らした方がよくないか?
自己リレーはロワと同じであくまで特例として認める、ぐらいにしない?
長文ごめん。あと何か致命的な矛盾とかあったら指摘頼む。
やっぱり自己リレーは書き手が少ない場合の非常措置に留めた方がよくないか。
そうじゃなくても30人は多過ぎる。
最大でも10人未満か、60人とは別に設けた方がいい。
ていうか、せっかくリレーやるんだから自己リレーなんて一人遊びみたいなことしないで
みんなで一緒に話を作らないか?
それがリレーSSの楽しみだと思うんだが……。
>>279 はいはい、あんたの反論の「お前達は協力し合え、俺は自分勝手する」
という状況を避けるためにこのルールを提案しているっていうのはちゃんと読めば分かるから。
リレー企画でやる意味?賛成者が0では無い以上ある(そんでこのスレは別にあんただけの物でもないわけね)、
まあ要するに実験企画だわな。お前みたいな頭の湧いた奴がたまに出るが、
なぜちゃんと始まる前からそこまで保守的になるかが分からん。
>>281 >このリレーの仕方別におかしくないよね。
それは別におかしくないんだけど、俺の言ってるのとはちょっと違うの。
>で、書き手1がABCがモールに籠城するSSを
それを避けるために
>>276のルールがあるけど、確かにあんたの言うとおり
同じ建物とかに入った場合やっかいだな、となると完全に関わらない形にした方が良いかな。
うん、あんた中々鋭いね。
>>283 悪い、ちょっと整理させてくれ。
ロワみたく話が繋がれなくて、同じ人が続けて書く「自己リレー」じゃなくて、
この企画の話の幅を広げる為に最初から最後まで一人書く「自己リレー」ってこと?
>>282 まあ確かに俺も30人は多いとは思ったよ。
ただ折角ここまで案出したんだし、
10人だけで良いから実験てことで何とか認めてくんねえかなあ?
リスクを恐れるのは分かるけど、積極的により良い可能性を求めるのも必要だと思うよ。
それに10人なら最悪の事態でもそんな酷いことになんないだろう、多分。
>>286 あなたの言う「自己リレー」ってのは、
あなたが書いたキャラに他の書き手が一切関与せずに1〜10まで、あなた一人で書ききるって事?
>>287 まだそこまでははっきりして無いけど、それに近い案もある。
バイオ2におけるハルク編やジル編みたいに
本編の裏側で何がおこっていたのか!
みんながワイワイやってる間に人知れず生還した男がいた!
みたいな話をリレーの他に書いてみないかということでしょ要するに
面白そうじゃん
290 :
281:2009/05/16(土) 23:59:22 ID:82X9fdbW
>>283 どうも考えが噛み合ってない気がする。てか平行線か?
俺はリレーの仕方をできるだけロワと同じ条件にしよう、と提案しているつもりなんだ。
しかし、
>>283は「完全に関わらない形にした方が良いかな」と書いてる。
悪いがこの文は解釈によっては「俺の好きなキャラ1人or複数を、ゾンビだらけの島で上手く立ち回って、
避難したり、ゾンビを倒したりして最後まで生き残る。その間、他者リレーのキャラとは接触も連携もせず、
ラストの脱出(救出)の局面で初めて他者キャラと合流してめでたくハッピーエンド」な話を書きたいと読み取れてしまう。
誤解だったらすまん。
>>284が聞きたいのは「上みたいな書き方ってありなのか?」て事と思ったのだが。
となると、
>>283が書き手1の場合「リレーNG」宣言してなくても「自己リレーキャラは他者リレーキャラと関われない(関わらない)」
という
>>276ルールを適用すると、モール内に書き手2のDEFが避難しても、
>>283にとっては迷惑な話で、書き手3のようなSSを書かれる前に
モールから退散しないといけない事になる。
その際、ABCとDEFは最後まで会話どころか視界にも互いに入らなかった、という不自然な描写が残りそうだ。
偶然すぎるし、ABCがDEFを見つけても「極限状況下だから人間同士団結しよう」と思わないのも、DEFが超絶自己中な連中で連携する方がやばい、
と判断できるような材料をABCが入手できるの? 見てるだけで。
また、
>>283が書く前に書き手3のABCDEF団結SSが書かれた場合、納得できる?
やはり俺個人としては
>>276や
>>283はリレーSSにとっては扱いにくいルールなので、ない方が良いと思う。
自己リレーはロワと同じであくまで特例として認める、というのが俺の意見。
再び長文ごめん。
リレーSSスレに関わるのが初めてでしかもチキンな俺があえて長文レス
結局自己リレーの人が主張してることの根っこって、既存の「リレーSSスレの慣習にのっとる必要ないだろ」ってことですよね?新しいことがしたい、やりたい、って度々言ってますし。…えっ、違いますか?違ったらごめんね^^;
「ロワスレとは差別化するために人間対人間の戦いは制限する」ってことまでやったんだから、少なくともこれまで何度か出てた「ロワでは〜」って書き出しの反論には大した意味を感じないし、新しいことをやるって意義はあると思う
だけどリレーSSがみんなで作ってゆくものってのも勉強させてもらった
俺は過去に「自己リレーおkでいいやん」と無責任なレスしてたんだが、
今までの流れ見て来て、キャラロックした自作小説をあえてここで延々と晒す必要はないのではないかと最終的には思ってる
スレタイにあるようにあくまでここはリレーSSスレで、リレーは元来みんなでバトンを繋ぐものなんだなあ、と。そのことだけは既存のリレーSSスレがどうこうとか関係ないよね
>>289 確かにストーリーの裏側や隙間を映すような外伝があるのはおもしろいよね。だけどそういう外伝って本編のあとに読んだり観たりプレイしたりするもんじゃないの?
そもそも今議論されているのは本編と同時進行で進む自己リレーのことで、本編の裏側とか関係ない、まったく性質の違う物じゃないのかえ
>>289 そうなんだよ、面白いんだよ。(それナイスアイディアね。)
>>290 >「俺の好きなキャラ
この筋書きはさすがにつまらねえっすよ旦那、しかも最後まで関われないから合流もできないし。
>となると、
>>283が書き手1の場合
いや、他者リレーキャラが逃げたか死んだ後の後日談か、
それか起きるちょっと前の前日談(?)的な物にするか、
もしくはあれだ、ほら、つまりだな、あれだパラソル、いや違ったな、
そうパラレルだよ。(ああ、
>>257アンタが正しかったよ、どうだ楽しいか!?)
そんなことより重要なのは10人だよ、たった10人、いいいんじゃないかなあ別に?
(正味の話、書き手達が状況を上手く読めたなら問題は起きないとは思うんだけど、それは難易度高いか?)
・・・・・・しかしよくもまあそこまでマジに考えたもんだな、恐れ入ったぜ。
リレーSSには、ある書き手の思い入れのあるキャラが他の書き手によって害されるリスクが常につきまとう。
>>283は自分がそのリスクを背負わずにリレーSSの恩恵を掠めとろうとしているようにしか見えない。
叩く人間が現れて当然だよ。
>>289が言うような裏話にしたって、本編が始まってもいないのに裏側の事を考えてもしょうがない。
そもそもこれは群像劇なんだから話に表も裏もない。
全員が平等にリスクを背負った話だからスリルがあるんだろ。
>>291 まさしく、その通りだよ。
リレー小説は繋がれた結果で出来上がるものだから。
>>291 確かに正論ちゃあ正論だが、既存のリレー企画の中にはその他の可能性を模索しなかったために、
飽きられて廃れたところもあるんだぜ?10人って言う極小規模でならそれを許しても良いだろ。
>>293 いや、そいうう目的ではない、あと叩いてたの
>>279頭の湧いた人だけで、
他の人はまともに意見出し合ってただけですから、失礼なこと言わない様に。
結局他者リレーと自己リレーっていう二つの遊び方を作ることでいかに飽きが来ないように、
工夫するかっていうのをやりたいのよ、お前だってカツ丼好きでもカツ丼ばっか食わされたら飽きるだろ?
>全員が平等にリスクを
あと良いこと言ってるように見えるけど、
スリルのある話になるのは単純に面白い人が書いたからで、
リレーは一歩間違えると支離滅裂になる可能性を含んでる分、
話を面白くさせる難易度は普通のよりも高いと思うぞ、正直な話。
296 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 01:04:26 ID:aJUn/gwK
リレーSSの意義と可能性を否定しやがったよこいつ……。
お前はリレーSSスレに何しに来たんだ一体?
そんな屁理屈こねまわしてまで自己リレーしたいわけ?
別にスレ建てたら?
>>296 それ以前に他者を介入させなかったらリレー小説じゃないだろ
キャラロックは1書き手につき1筋のみ
って制約したらどうかな?
で、登場させられるのは3人まで、とか(但し死んでも補充なし)
あとはストーリーの根幹に関わらない、とか(例えばロックキャラが発電所や橋等の大施設を破壊するとか、勝手にワクチンや万能薬を開発するとか)
多数決で決める?自分的には、別にそういうのもあっていいのかな〜位の気持ち
あっても無くても、って感じなんだけど(あんまり突拍子もない事されたらアレだけど)
全員がリスクを背負うデメリットとしては主人公として意識されていた
キャラまで他の人の私怨で殺してしまうということ等がある
ロワじゃないんだから安心して読めるキャラも少数は欲しいところ
・一人で書いてるキャラは本編のキャラの生死に関わることはできない
・本編キャラは一人で書いてるキャラの生死にかかわることはできない
・ただし書き手の報告なしに一か月放置されたキャラは権利を放棄したと
みなし即座にリレーに加えるか殺すこと
↑こんな感じでどう?
良いんじゃないかな
「関わらないから関わるな」って定義が厳し過ぎるんじゃないんですかね^^;
本編書き「このキャラ借りていいっすか?死ぬかもしれんがw」
自己書き「いいよwでも殺すなよw…うわ、殺しやがったww今度はそっちのキャラ貸せよなw」
くらいな関係は見出だせないの?そうすれば俺応援するよ(俺は読み手側だけどね、物書く自信ないからorz
たとえば
@本編側、自己リレー側のキャラでストーリーをおもしろくする方法を考える
A自己リレー側のストーリー進行に必要なキャラA死亡orz
B自己リレー側に筋書きを修正してどうストーリーを進めるかを考える楽しみが生まれる
とか、化学反応によるメリットも幾らでも見出だせるんじゃない?やっぱり独自に進めたいのかな?
書けないから暴れるならまだしもやるまえからやるなと暴れるのは良くないな
とりあえず一回読んでみてから判断しないと何とも言えん
実験でそういうキャラも10人位作ればいい。文句言うのはそれからだ
つーか早く決着付けて今日中に始めたいんだが
>>301 >>297は、あなたがやろうとしていることは「自己リレー」という言葉には当てはまらない、と言いたいのでは?
リレーじゃなくて連載じゃない?みたいな?
そりゃもう書き始めたいって人もいるよね…そういう人の邪魔しちゃいけないね…それを言うなら今まで連載(適格な言葉ですね)の人の邪魔をしていたとも言える訳ですが…
もう
>>298-299のルールをミックスしてやってみませんか?
ただルールで縛られて派手なことができない、登場キャラも制限、って条件上じゃ、書いてる方は窮屈に感じないのかなって疑問はある。それでもおkなんだよね?
それこそあえてリレーSSスレでやんなくても、別スレやHP作って連載した方がのびのびやれるような気もするけど…。
それでもいいならやればいいと思うよ。やりたい、って熱意は痛い程伝わってくるし。
あと俺が何が言いたいかって、連載するにしても、周囲と協力しようとする姿勢は忘れないでねってこと。そこが一番不安。
>>301のレスであまりに自分の敵と味方を区別し過ぎてるし、全体的に、俺が俺が、って姿勢が強過ぎるように感じてならない。状況によってはみんな味方になるよ。
リレーSSスレはみんなで作るものなんだよね?素人考えのレスでスマソだが
確かに自己リレーじゃないな。
それにリレー小説で他の可能性を模索して、リレー小説じゃ無くなったら本末転倒だよ。
>>306 制限下の中で色々と見出すという楽しみもあるよ。
今までと違って反対意見も少なくないし、しょうがない止めるか。
じゃあ、そろそろ投下解禁かな?
島の設定についつはどちらにしましょうか?
ルールは今まで出ている物を総合になるかな
人を殺すのは結局NG?OK?(自分はOK派)
予約は任意でいいかな?
SSにはパロロワみたくタイトルつけた方が良い?これも任意で良いかな?
地図とテンプレは決定で良いよね
【舞台】セント・マデリーナ島 ↓地図
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0224.jpg 【島の設定】
1、島はグアムとバリ島を足して2で割ったような雰囲気。治安は良好。
2、電気は太陽光発電の設備が充実してるので基本自給できる。
3、ガスはパイプラインがひいてある。
4、水道は湖が地下水脈とつながっているから余裕。日本並みに上下水道完備してる。
5、民間人の銃所持については、日本より少し法律が緩い程度。
6、自動車は島のイメージアップのため、電気自動車や燃料電池車が導入されている。
7、電話は設備が無事なら、衛星・携帯・固定電話が使える。
8、港湾機能は中型フェリーが運用できるクラス。
9、空港機能はYS-11が運用できるクラス。ヘリや飛行船も運用可。
※ アメリカ西海岸沖に位置するという設定の架空の島。主産業は観光。
風光明媚な土地で住人の人柄も良い。観光客に対しても親切なので、リピーターは後を絶たない。
ただ、何かよく分からないが「訳あり」な事情があるとの噂が絶えない。
【終了条件】登場キャラ全員の島から脱出or死亡。
【脱出ポイント】港や空港。その他。
【状態表】
【(エリア)/(場所や施設の名前)/(日数と時間帯)】
【(キャラ名)@(作品名)】
[状態]:(肉体・精神的状態)
[服装]:(身に着けている防具や服類、特に書く必要がない場合はなくても可)
[装備]:(手に持っている武器など)
[道具]:(武器以外の持ち物)
[思考]:(1から順にキャラにとっての優先事項や考えを書く。複数可)
[備考]:(状態や思考以外の事項)
状態表に書く時間帯は、下記の表から当てはめる。
深夜:0〜2時 / 黎明:2〜4時 / 早朝:4〜6時 / 朝:6〜8時 / 午前:8〜10時 / 昼:10〜12時
日中:12〜14時 / 午後:14〜16時 / 夕方:16〜18時 / 夜:18〜20時 / 夜中:20〜22時 / 真夜中:22〜24時
【ゾンビ】
・血液感染する。ゾンビに噛まれたものはゾンビになる(個人差あり)。
・潜伏期間は5〜12時間。死亡前に感染していた場合は死亡後30分〜2時間程度で発症。
・感覚器官の機能は大幅に減少、但し嗅覚・聴覚は発症前と同様かやや向上。
・思考・知能はほぼ皆無。ただし生前に行っていた習慣的な行動を反復する場合がある。
・生きた人間を積極的に襲う(動物全体に対する高い捕食性)。
・運動能力は全般的に低下。ただし力に関してはリミッターがかからないのかかなりの向上。
・重要器官(頭部など)の破壊により機能停止。手足等の破壊では死亡せず。
【期間】3〜7日の間。
【ゾンビ以外の怪物たち】序盤は人型ゾンビのみ。中盤以後は展開次第で検討する。
【島以外の現状】平和。ゾンビ存在せず。マスコミのライブ中継支援はあり。救出部隊はオチ要員。それ以上の外部支援はなし。
【ゾンビの発生時間帯】1日目昼頃、複数箇所で。
【キャラの行動制限】
・ゾンビの攻撃を完全に防げる類の物、シチュは無敵になるから禁止。
・弾数無制限の銃火器は禁止。
・ショッピングモールなど施設での篭城は、人間のミスや油断があると、ゾンビが突破できる強度のバリケードしか作れない。
・人間の殺し合いは基本禁止だが、やむを得ない理由がある時は起こり得る。
・特定キャラの無双行為は禁止。
・不眠不休で行動できるのは2日が限界
・ゾンビの完全殲滅は参加者のみの力では不可能
・銃火器の種類、弾薬、使用などの描写は、キャラの能力の範囲内で、不自然でないように配慮する。
(例:遠坂凛が、いきなり銃の名前や操作方法、弾薬の区別をつけられるような描写はNG。衛宮切嗣ならOK)
・上をふまえて、書き手は間違った銃描写をしないよう配慮する。
【登場キャラ】
・最大60人まで。誰を登場させるかは、序盤は書き手の裁量にまかせる。
・書き手1人が登場させる総数は、空気読む方向で。
・中盤以降の新規参加は不自然でない形で。
・別の上手いキャラ選定方法があれば提案よろしく。
【SSの予約&リレーについて】
・トリップはつけるの推奨。SSタイトルは任意で。
・予約はしてもしなくても可。ただし予約しなかった人は、他の書き手に同じキャラで先越されたら諦めましょう。
・予約期間は3〜7日? あるいはもっと長い?(未確定)
・自己リレーは基本禁止。ただし書き手が少ない場合の非常措置として特例は認められる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
問題点があったら指摘よろしく。
とりあえず現在の予約状況。
>>258:キャラ不明
>>260:トレマーズの人
>>270:クレヨンしんちゃん
>>277:スクールデイズとリトルバスターズ
俺:あずまんが大王で予約します。
もう大筋が決まったのなら、これから予約の時には
キャラクターの名前と人数を書くようにしない?
>>312 そうだね。
トリップも付けてもらおう。
それと遅くなりましたが地図に放送局の追加、乙です。
鷹山 敏樹@あぶない刑事
大下 勇次@あぶない刑事
ブラックジャック@ブラックジャック
を予約します。
出展が現代地球って決められてるせいか、なんか予約の面子に高校生が多いなwww
別にそれ自体に文句をつける気は無いけど、もうちょっと頼れる大人組が欲しいかも
個人的にはトレマーズの人に期待大www
「プランだ!プランを練ろう!」
あらためて、あずまんが大王で予約します。完成は先だけど。
桂言葉@SchoolDays
西園寺世界@SchoolDays
清浦刹那@SchoolDays
直枝理樹@リトルバスターズ!
棗鈴@リトルバスターズ!
鷲木戸沙耶@リトルバスターズ!
で予約。出来は期待できないぜ。
おお、予約がどんどん入っていく。
一段落ついたら、俺も書くぞ
>>318 執筆が進まない&地図を描いた本人参上。何かの新ロワにつかうの?
ロワ同士で地図の貸し借りとかしていいのかな。その辺はよく知らんのだが。
連投ごめん。
確認。水原暦、滝野智、神楽、榊@あずまんが大王の4人で予約です。
ハンク@バイオハザード2
豆腐@バイオハザード2
で予約します。
いや、ロワとは違うんだけど、借してくんねえかな?
多分本人がOK出せば問題ないと思うんだよ、著作権とか本人にあるだろうし。
まあ、駄目っていう意見もなさそうだし。
大げさかもしれんが、何かあっても俺(このトリップ)は無関係だかんね。
このスレとか他に迷惑かけないなら使ってもいいよ。
さきに借りたい理由を話すべきだと思いますよ。
自分でSS書くのにでも使うのかと思ってた。
一回許可したけど、
>>323念のために理由書いてくれ。別に隠すようなことでもないっしょ。
真っ当な使い道なら改めておKする。
327 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 23:32:48 ID:aDZ97YzQ
やっと頭が沸いたキャラロック基地外がいなくなったか
わざわざそんな事を言うためにあげなくても…
ちょっと、ひくかも…
>>325 いや、お前に聞いてねえから。
>>327 話しかけないでくれないかな、腐れ脳みそがうつるだろ?
>>326 まだ特にはっきりと決まってない。
ただ地図借りたくらいで何か重大な問題が起きるとは考えづらいと思う。
無理なら別にいいけどね。
>>328 ああ、確かに大袈裟だな。
「まだ特に理由は決まってないんだけど、今後SS書く時等に使うかもしれないから地図借りてもいいですか」
1~2レスで要旨がはっきりするんだからわざわざ全方位攻撃しなくてもいいのに
>>327もageてまでそんなレスしなくてもいいと思うけどね
>>329 バイオスレ使って連載すればいいじゃない?
なんだろう、この「どっちもどっち」感
いざ始まった時に荒らされなければ良いんだけど、ちょっと不安になるね
「自分にとって気に入らない」相手なら何を言っても/しても構わないってメンタリティは……
その「気に入らない」の対象がSSになった時の事を考えると
三日四日はかかりますが……
ジム・チャップマン@バイオハザードOUTBREAK
マイク・ハガー@ファイナルファイト
で、予約します
酉…
何度もスマン……こっちで
ジム・チャップマン@バイオハザードOUTBREAK
マイク・ハガー@ファイナルファイト
予約します
まさかの市長ktkrwww
ゾンビ相手にダブルラリアットかますベルトアクションが見えたぞwww
少し興味を持ったんたげど、現状がどうゆうルールなのかがわからないから、誰かまとめてくれないか?
現代に近いけど流行しているモノが全然違う世界のキャラは出していいのかなぁ…?
>>338例えばホビー漫画のキャラとかって事かな?
ラジコンやカードで世界征服を目論む大人ってどんなだ
連投ごめん。
予約したSSのエリアや施設がかぶったらどうすんの?
俺が今までみたロワでは、そういう事はなかったから分からんのだけど。
早い者勝ちじゃない?
後の人が場所か時間をずらすしか無いんじゃない?
どうしてもって場合は交渉で
人間関係がややこしくなるので今回はスクールデイズだけにします。
多分五日位かかります。
>>341 自分のSSの構想はある程度場所に融通が利くので、 ◆uFyFwzytqI氏に限らず
早めに使いたい場所を教えてもらえば、なるべく被らない様に調整しますよ。
ちょっと確認したいんですが、全体の核心に触れる様な扱いさえしなければ、
モブキャラを使うのは自由ということでいいんですか?
上の内容では分かりにくいかもしれないので補足すると、
例えば、通りすがりのモブに道を訊ねたり、
モブが書き残した日記や資料などを発見する、
というのは大丈夫でしょうか?
通りすがり的なモブについては確か問題なかった筈
日記や資料はどうなんだろ?議論に上がらなかったから、なんとも…
>>342 分かりました。私のSSは商店街です。明日か明後日には投下できるかもしれません。
>>345 少しなら、それらしい資料や島の伝承を出してもいいんじゃないですか。
最悪、原因が分からないまま脱出ENDにする方法もありかもしれませんね。
すげー適当なこと言うんだけどさ、連載の人
そこまで新しい形式に拘るなら、非リレーの別スレ立てて勝手にこっちの状況と連携しちゃえばいいんじゃねーの、と思った
こっちがそっちを見る必要は全然ないけど、そっちはこっちの展開に合わせたり合わせなかったりしながらパラレル書くの
別に「リレーの著作権がうんぬらかんぬらニダー!」みたいなことは言わないし(つーか別スレなら言えないし)さ
これならみんな幸せになれるんじゃね?
それもそうだな。と言うわけで安価バイオへGO。
ルパン三世@ルパン三世
桂木弥子@魔人探偵脳噛ネウロ
桐生一馬@龍が如く
を予約。
そろそろ作品が投下されるころかな?
投下開始します。
頭上には、瑞々しい青空が広がっていた。その中心から太陽が美しく輝いて地球に光を降り注ぐ。
だが、その恩恵を受けるはずの地上の一角に、地獄のような光景が広がっていた。
そこは、人類からセント・マデリーナ島と呼ばれていた。
道の両脇に建っている家や店の窓ガラスは所々割れている。一部の建物からは火の手があがっていた。
ドアも開け放しになっているだけならマシな方で、蝶番が外れて地面に倒れているのも珍しくない。
道路には食料を始めとする日用雑貨や、観光客向けの土産物が散らばっている。
カフェらしい店先では、イスやテーブルがひっくり返されて、食器類が大量に割れていた。
あらゆる方向から悲鳴、怒号、罵声、破壊音が入り混じった喧騒が響き渡り、混乱に拍車をかけていた。
まるで暴動だ。いや、暴動なら、その方がよほど幸せだった。相手が人間だから。
しかし、この争乱の原因は人間ではなく――。
「みんな、こっちだ。急げ!」
先頭を進む水原暦(こよみ)が、油断無く金属バットを構えながら、後ろに呼びかけた。彼女の服は何度も転倒した後のように薄汚れており、所々擦り傷もあった。
幸い、目の前の道はまだ混乱がすくない。後方の阿鼻叫喚に比べれば、という程度だが。それなら、前進する方が安全だと水原は判断していた。
呼びかけながらも振り返りはせず、油断無く視線を動かして、前方の注意は怠らない。後ろと両側面は仲間達に任せている。
1秒でも油断したら「奴ら」に襲われる。そうなったら……。
「なあ、よみぃ〜、どうなってんだよ、私たち何でこんな目に遭ってるんだよ、あいつら一体何なんだよぉ〜?」
背後から、左側を注意しているはずの滝野智(とも)が、恐怖と疲労が入り交じった声で尋ねた。パニックの一歩手前で、必死に理性を維持しようとしているようだ。
彼女の手には道路工事で使うようなシャベルが握られていたが、どことなく頼りない持ち方だった。
「そんなの私だって分からないよ! とにかくこの場を離れて……うわっ!」
不意に左の建物から人影がヌッと突き出てきた。それはどうみても普通の人間ではなかった。血の気の失せた灰色に近い肌、たくさんの何かに噛まれたような裂傷、
夢遊病のような歩き方、何より死んだ魚のような生気の失せた目……。
その、人間の形をした何か――「ゾンビ」としか表現しようのない異形の怪物――が、両手を前に突き出して水原に迫ってきた。
「うひゃああぁぁっ!」
智が悲鳴をあげる。
「この、近寄るなあっ」
咄嗟に水原は、ゾンビを殴りつけた。バットは脇腹に直撃したが、中途半端な打撃のせいかゾンビは少しふらついただけで、何事も無かったかのように、
再び水原に迫ってきた。
「う……」
思わず後ずさる水原。その時、彼女の前に別の人影が飛び込んできた。人影は両手で斧を振りかぶって、渾身の力でゾンビの頭に叩きつける。
斧は頭頂部にクリーンヒットして、その破壊エネルギーは斧を上顎までめり込ませた。頭部を破壊されたゾンビは、糸の切れた操り人形のように動かなくなり、
前のめりに倒れかかってきた。
人影は頭から斧を引き抜きながら、「こっち来んな!」とゾンビの腹を力一杯蹴り飛ばした。ゾンビは仰け反って倒れて、動かなくなった。
「ハァ、ハァ、よみ、何やってんだよ! コイツらは頭を潰さなきゃ死なないんだぜ。さっきの人達はそれに気付く前に襲われて……」
人影――神楽は少し息を弾ませながら、水原に叱るように言った。彼女の服も水原に劣らず汚れている。
そして、神楽が持つ80pほどもある斧は、身長156pの彼女には、不釣り合いな大きさだった。
それにしても、大した運動能力だった。さすがに高校時代水泳部のエースで、体育系の大学に入学できただけの事はある。
「ごめん、焦ってたから。私のミスだ」
水原は頷きながら素直に謝った。神楽の言った事はおそらく正しい。
ゾンビは頭部を破壊しないと倒せない。最初は、この事が分からなかったから、少し前に一緒に戦っていた地元住民達は、ゾンビ共に殺されてしまった。
水原達が無事なのは、その頃はまだずっとゾンビの数が少なくて、自分たちに襲いかかる分が足りなかっただけの事だ。だから彼女達は逃げられた。
パシーンという乾いた音が響いた。驚いて水原が顔を上げると、頬を押さえた智と、今にも掴みかからんばかりの神楽が向かい合っていた。
「とも! バカかお前は! 何でちゃんと見張っておかなかったんだよ。危うくよみが襲われる所だったじゃないか!」
「な、なんだよ。私だってちゃんと注意はしてたよ。悪気はなかったんだよ。そんなに怒らなくたっていいだろ」
智が涙目になりながら言い訳をする。
「こいつ……!」
神楽が再び手を振り上げた。智は思わず目を閉じる。だが、神楽の手が振り下ろされる直前、その手を水原が掴んだ。
「え? よみ、どうして止めるんだよ。放せよ、ともの不注意のせいでお前は殺されてたかもしれないんだぞ!」
「ああ、そうだったかもしれない。でも、私はまだこうして無事でいる。だから許してやってくれ。今は仲違いしてる場合じゃないだろ」
水原は穏やかな口調で言った。
「……分かった。よみがそれでいいって言うなら」
神楽は渋々手を下ろした。ゾンビと戦って興奮気味だった気分も少し落ち着いたようだ。
それを確認して、水原は智に向き直った。幸いなことに今、周囲にゾンビはいない。水原の気持ちを察したらしい神楽も、見張りに戻った。
(よし、今なら大丈夫だ)
「とも」
「よみ、あのさ……」
「私達4人は友達だ。こんな時じゃないと恥ずかしくて言えたものじゃないが、仲間だとも思っている。分かるか?」
智だけでなく、神楽達にも聞こえるように、心持ち大きな声で言った。
「う、うん」
やや気圧され気味になりながら、智はうなずいた。
「ここは、もう昨日までののどかな観光地、セント・マデリーナ島じゃない。地獄だ。それも敵は怪物、というかゾンビだな。奴らは人間だったけど、もう人間じゃない。
言葉は通じない。どこまでも追いかけてくる。殺すまで、頭を破壊するまで動きを止めない。映画のゾンビとそっくりだ。ここまで来たらいっそ喜劇だな」
「……」
「でも、これは現実だ。あれは本物のゾンビだし、人間を殺すことに何のためらいもない。そして殺された人は、おそらく、ゾンビになる」
「そう、なのかな……」
「多分な」
答えながら、水原は自分に少し違和感を感じていた。確かに高校では美浜ちよや春日歩(通称:大阪)を含む6人の仲良しグループの中で、
なんとなくリーダーシップを取る立場だった気もする。しかし、極限状況下でのこの落ち着きは、自分が自分でないみたいだ。
指揮官属性、とでもいうのだろうか。そういう適性を、生存本能が必死に引っ張り出したのかもしれない。ならば、それを生かさない手はなかった。
「だから、とも。これからはもう少し落ち着いて、自分の役目を果たしてくれ。怖い気持ちは分かる。私だって怖い。でも、それを克服しなきゃならないんだ。
私は3人の誰にも死んで欲しくないし、自分も死にたくない。そのためには今を乗り越えて生き延びて、無事な人達を助けて協力し合って、ゾンビをどうにかするか、
この島から脱出するしかないんだ」
「分かった」
智の顔から怯えが消えて行く。水原の落ち着いた、諭すような口調と態度に安心したようだ。
(立ち直ったかな)
水原は安堵した。智が少しでも、いつもの彼女らしい、元気と明るさを取り戻してくれたら今は充分だ。
「じゃ、頼んだぞ」
「任せとけ!」
2人の間に、束の間和やかな空気が漂う。
次の瞬間、銃声が響いた。
「わっ!!」
水原と智の心臓が飛び上がった。神楽は斧を上段に構えて素早く攻撃態勢を整えた。
銃声がした方向には、榊がいた。3人に背を向けて、銃を構えている。その向こうで頭が消し飛んだゾンビが倒れていた。
水原達は知らないが、榊が持っている銃はベレッタ682上下二連式ショットガンだった。
「榊、お前……銃使えたの?」
神楽が驚きを隠せない口調で榊に尋ねた。
榊がそれに答える前に、10mほど離れた所にいたゾンビ数体が、銃声に関心(?)を持ったのか、ノロノロした動きでこっちに近づいて来る。
榊はもっとも近くにいるゾンビに発砲した。今度はゾンビの顔面に直撃して倒れた。
「弾をこめる。見張っていてくれないか」
ベレッタを下ろした榊は、神楽に向かって静かに言った。
「あ、ああ、分かった」
神楽はまだ何か言いたそうだったが、ゾンビを近づけないのが先決だと思い直したのか、榊の前に出て斧を構える。
それを見て、榊はベレッタを操作し始めた。
「銃の撃ち方を知っていたのか?」
周囲に注意しながら(ゾンビが来るまで、まだ少し余裕がありそうだ)、水原が神楽の代わりに、ベレッタをあれこれ触っている榊に尋ねた。
「いや、知らない」
事も無げに答える榊に、水原は思わずコケそうになる。
「知らないって……」
「でも、使っている所は見た。さっき住民の人達と戦っている時に、似た銃を撃って、装填っていうのかな、弾をこめているのも見た。
この銃は、さっき道に落ちているのを偶然拾ったんだ。ついでに弾の入った箱もあったから、出来るだけバッグに入れておいた」
榊がそこまで言った時、ベレッタが真ん中あたりで折れた。
「ああ〜、壊れちゃった!」
智がオロオロした声を出す。しかし、榊はかぶりを振った。
「違う。弾をこめる場所が出てきただけだ」
榊は、空薬莢を排出して、ポケットから弾を2発取り出した。「合っていればいいけど……」と呟きながら装填する。
「おい榊、まだか!?」
神楽が叫ぶ、近づいて来るゾンビ共の中で、1番近い奴は5mほどに迫っていた。彼女は斧を振りかぶっていた。
「大丈夫、今終わった」
ベレッタを中折れ状態から射撃状態に戻しながら榊は言った。素早くベレッタを構えてゾンビに連続発砲。これで榊が倒したゾンビは4体になった。
「良かった。弾が合ってた」
呟く榊を、水原は呆れとも感心ともつかない顔で見つめた。
弾が正解(?)か確認もせず――といっても皆できないが――見様見真似のぶっつけ本番で銃を撃つなんて、こんな時でなければ無茶としか言いようがない。
「移動しよう」
再装填しながら榊が言った。いきなり言われて、水原は「え?」という顔で榊を見る。
「これ以上、ここにいるのは危ない。奴らはどんどん増えてる」
確かに、榊が1発目を発砲してから、2分と経過していないが、彼女達に迫ってくるゾンビは何倍にも増えているようだ。
「そうだな、さっさとここを離れよう」
水原は、素早く落ち着きを取り戻して言った。見れば榊が発砲した方向――水原達が逃げきた道――には、もう生きている人間はいないようだった。
悲鳴も、銃声も途絶え、聞こえるのはゾンビのかすれたような唸り声だけだ。
「よみ、大変だ。前もゾンビが増えてる!」
智が叫ぶ。最初に水原達が進もうとしていた道もゾンビが増えている。反対に、抵抗する人間は徐々に減っているようだ。
「よし、逃げるぞみんな。幸いゾンビの動きは鈍い。素早く動けば追いつかれることはない筈だ。私が先頭を行く。次は智、榊が3番でバックアップ。
神楽、殿を頼む」
「うん!」「分かった」「おう、任せとけ!」
三者三様の返事。
「ところでさ、よみ。どこに逃げるんだ?」
神楽が肝心の事を聴く。そういえば、まだ言っていなかった。
「とりあえず、商店街を出て東に行こうと思う。港に行きたかったが、その方向はご覧の通り、ゾンビで埋め尽くされている。
まず、安全な場所を見つけて隠れよう。休息も必要だ。後の行動はそれから考えよう」
3人に異存は無かった。
「よし、じゃあ出発だ」
「あ、よみ、その前に」
神楽が再び呼び止める。
「まだ何かあるのか?」
「さっきの演説、カッコ良かったぜ」
神楽は白い歯を見せて笑いながら、グッと親指を立てた。榊もコクリと頷く。
「え、えぇっ!」
水原の顔がパッと朱に染まった。
「バ、バカ、そんな事言ってる場合か。さっさと行くぞ!」
水原は怒ったような口調で言い返すと、ゾンビを引き離すというより、照れ隠しのために急いで歩きだした。
目の前にゾンビが迫る。しかし、意外と恐怖は沸かなかった。神楽の台詞でリラックスできたのかもしれない。
水原はバットを握り直した。物が物だから、先程はつい野球のようなスイングをしてしまったのが失敗だった。
神楽が斧で叩き割った要領で、ゾンビの頭に垂直に振り下ろす。ゾンビがよろめいた。頭部を粉砕できなくても、これなら横殴りに吹っ飛ばすのは容易だった。
智のシャベルの持ち方もさっきまでと違い、様になっている。脇から迫るゾンビの胸元をシャベルの先端で突いて転ばしていた。
180p近い長身で、神楽と同等かそれ以上の運動能力を誇る榊は、ライフルを持つ姿がよく似合っていた。
水原や智が対処しきれない数のゾンビが現れると、素早く発砲してゾンビを排除、再装填する。
「榊、あまり撃ちすぎるな。弾切れは困る。最小限でいい」
「分かった」
水原の注意に頷く榊。
殿の神楽は、あまり出番がなかった。時折、榊の再装填中に近づくゾンビを追い払うぐらいだ。
そして、一旦撒いてしまえば、動きが鈍いゾンビは追いつけない。神楽は遠ざかるゾンビ共を尻目に榊に話しかけた。
「それにしても榊ってさー、初めて銃を撃つのに良くあれだけ上手に命中させられるな。なんかコツでもあるのか?」
「たぶん、この銃がショットガンだから」
「ショットガン?」
「うん、日本語でいうと散弾銃、だったかな。一度にたくさん弾が出る銃だから、適当に撃っても当たりやすいんだと思う」
「へえ、榊はすごいなあ、よくそんなの知ってんなー」
銃の知識が皆無に近い神楽は、榊の説明に素直に感心した。
「やっぱり神楽と違って、榊ちゃんは頭いいな〜」
智がいつもの調子で余計な事を言う。
「おい、そりゃどーいう意味だ!」
神楽が食ってかかる。
水原は背後の声を聞きながら思った。
うん、いつもと同じだ。
心配ない、希望さえ捨てなければ私達はきっと助かる。
投下きたか
【E−04/商店街/1日目・日中】
【水原暦@あずまんが大王】
[状態]:軽い疲労。擦り傷。責任感。
[服装]:活動的な服装。
[装備]:金属バット
[道具]:ショルダーバッグ。日用品→パスポート、携帯電話、お菓子、500mlペットボトルなど、以下同じ。観光ガイド兼地図。
[思考]
1:早く島から脱出しよう。
2:安全な場所を見つけて一休みする。
3:水、食料を確保する。できれば武器も。
4:無事な島の住民や観光客を助けて、協力し合う。
【滝野智@あずまんが大王】
[状態]:軽い疲労。擦り傷。安心。
[服装]:活動的な服装。
[装備]:シャベル
[道具]:小型リュックサック。日用品。お土産。
[思考]
1:よみの言うことを聞く。
2:早く逃げよう。
【榊@あずまんが大王】
[状態]:健康。擦り傷。冷静。
[服装]:活動的な服装。
[装備]:ベレッタ682上下二連式ショットガン(2/2発、残弾:数十発? 数えるヒマがないので不明)
[道具]:トートバッグ。日用品。観光ガイド兼地図。デジカメ。
[思考]
1:彼女(水原)の判断は信頼できる。
2:後でみんなに銃の操作を教えてあげよう。
3:なぜゾンビが現れたのだろう……。
【神楽@あずまんが大王】
[状態]:軽い疲労。擦り傷。軽い高揚。
[服装]:活動的な服装。
[装備]:斧(全長80p)
[道具]:ウエストバッグ。日用品。小型双眼鏡。
[思考]
1:よみってすげーな。
2:私も銃が欲しくなってきたな。
[備考] 共通事項
※ E−04からE−05に移動中です。
※ 4人の擦り傷は、ゾンビに噛まれたためではありません。
※ 現在、ベレッタ682を使えるのは榊だけです。
投下終了です。
乙!
おつおつ
やっと始まったな
乙!
全然知らないキャラですが、記念すべき投下第一陣乙でした
投下乙
あずまんがナツカシス
榊さんカッケーな〜。
やっぱみんなで協力しあう話もいいよね。
パロロワとは違うクロスオーバーの雰囲気が楽しめそうだね
ショーン・オブ・ザ・デッドやキャプテン・スーパーマーケットなんて出したら……
マニアックすぎますかそうですか。
確かに一般からすればマニアックかもな。
でもこんなスレを見てる連中にとってはどうだろう?
把握してないなら把握したくなるようなものを書けばいいだけさ
投下します。
【集団生物災害発生−5日目】
海を漂うヨットが一隻。
そこで寝ているのは何かを抱きかかえるやつれた少女。
あの日―すべてが終わったあの夜から数週間。
流され続けて水も食料も底を尽きた。
もうすぐお迎えが来るのだろう。
でもそれでも良かった。
「……ふふっ。」
ようやく邪魔ものがいなくなって誠君と二人きりになれたのだ。
ここにはもう私達の邪魔をするものはいない。
ここが私達の楽園なのだ。
「……ずーーーっと一緒ですよ、誠君……?」
ふいに、何かの音がして顔を上げた。
あれは………船?
「おーーーーーい!生きてるかーーーー!?」
威勢のいい男の声が遠くから聞こえる。
深く暗い瞳をもつその少女は深く溜息をついた。
「ふぅ、あーあ……やっと誠君と二人きりになれたんですけどね……。」
セントマリナーデ島近海。運命の日から数日前。
こうして漂流していた桂言葉は奇跡的に救助されたのだった。
「……それにしても……。」
「結局、西園寺さん屋上に来ませんでしたね。せっかくメールしましたのに…。」
【集団生物災害発生−1日目】
世間から身を隠さねばならなくなったあの日から数日。
なるべく遠くへ逃げて来た私達だったが、どうやらここも地獄だったらしい。
小柄な女子高生、清浦刹那はホテルの窓を覗き喧噪の激しい街の様子を眺めた。
道路のあちこちから火が上がり、暴動を起こした住人―いや、あれは”感染者”だ―
が群れをなして警官隊と衝突している。
非常事態を想定していないこの街の警察の装備はたかが知れている。
いずれ突破されるだろう。
刹那は振りむき、ベッドの隅で震える少女に目を向けた。
「逃げよう、世界。もうすぐここも危なくなる。」
「ははっ……逃げるって、次はどこへ?私みたいな犯罪者に逃げ場なんてあるわけないじゃん。」
「……世界。」
「はぁ……もういいよ。疲れちゃった。巻き込んじゃってごめんね。刹那だけでも逃げて。」
刹那は、西園寺世界を抱きしめた。
「諦めちゃ駄目。大丈夫、私はいつだって、世界の味方なんだよ?」
「……うぅ……せつなぁ……。」
『助けて、誠殺しちゃった。』
あの日、国際電話からかかってきた親友の信じられないカミングアウトに困惑したが、
すぐさま海外へ逃げる手順を伝えた。混乱していたとはいえ馬鹿な事をしたと思う。
その後、再会した私達はなるべく遠くへ逃げた。
こんな事をしても無駄なのはわかっている。
でも、後悔はしない。私は世界を護ると決意した、
結局は個人的な感情で私は世界と一緒に居たかったのだ。
【集団生物災害発生 1日目】
「…刹那…刹那?どこ?」
西園寺世界は異様に静かな街の中を一人で彷徨う。
銃を調達してくると言って以来、三時間も帰ってこない親友の姿を求めて。
誠に捨てられた。裏切った誠を殺した。
刹那だけは私を見捨てなかった。もう私に刹那しか――。
「!」
何かに躓き、激しく転倒した。全身に強い衝撃が走る。
「う…あ…。」
起き上った世界は何かに気付いたのか、お腹を大事そうにさすった。
「あ…そっか、君も居たんだよね。ごめんね。」
そう、刹那だけではなかった。妊娠しているのだ。誠の子供を。
私には味方がいる。それだけで心が少し軽くなったような気がした。
「うん、そうだよね。頑張らなきゃ。……ん?」
用水路のそばに何か光る物が落ちているのが見える。
気になったので見に行った。どうやら試験管のようだが。
そのビンは、紫色に輝きラベルに英語で名前が書いてあった。
「G-virus」
「…………。」
何気なしにその薬品?をポケットにしまい込み、世界は捜索を再開した。
【G−05/路上/1日目・日中】
【西園寺世界@SchoolDays 】
[状態]:擦り傷。恐怖。刹那に依存。 妊娠中。
[服装]:目立たないような服とサングラス。
[装備]:包丁
[道具]:ショルダーバッグ。日用品→パスポート、携帯電話、お菓子、500mlペットボトルなど、以下同じ。観光ガイド兼地図。
G-ウィルス
[思考]
1:どこか遠くへ逃げて誠の子供と静かに暮らせたらいいな。
2:刹那を捜す。なかなか帰ってこないから心配。
3:水、食料を確保する。できれば武器も。
4:無事な島の住民や観光客を助けて、協力し合う。
【清浦刹那@SchoolDays 】
[状態]:責任感。
[服装]:目立たないような服とサングラス。
[装備]:鉄パイプ
[道具]:ショルダーバッグ。日用品→パスポート、携帯電話、お菓子、500mlペットボトルなど、以下同じ。観光ガイド兼地図。
[思考]
1:警察所に忍び込んで武器を捜す。
2:世界を護る。安全な場所に隠れておいてと言っているが…。
3:水、食料を確保する。できれば武器も。
4:無事な島の住民や観光客を助けて、協力し合う。
「あ!居ました!ごめんなさいね、誠君。もう離れませんから。ふふふ。」
救助されてからもうすぐ一週間。
病院のベッドから逃げ出した桂言葉が向かった先は死体安置所。
体は健康になったが誠の頭部を取り上げられてしまったのは失態である。
おまけに白い壁の病院に隔離されるなんて失態だ。
何やら外の世界で尋常でないことが起こっているようだがおかげで
脱出できたのだから不幸中の幸いだろう。
言葉は氷漬けにされていた誠の頭部を愛おしそうに抱きかかえた。
そのときだった。
「……ヴァ……オォ……。」
「え?」
突然、安置所のロッカーがガタリと開き、中から形容しがたい怪物が這いずり出てきたのは。
体のあちこちが腐食し、明らかに死んでいるにも関わらず動くそれはまるで、
じぶんがよく観るホラー映画に出てくる「ゾンビ」そのものだった。
「……ああ、なんだかよく判りませんが……こういうことがあったのですね。」
這い出たゾンビは起き上がり、こちらへ向かってくる。
だが言葉は微動足りともせず冷たい視線を向ける。
ゾンビが目と鼻の先まで近づいた瞬間、言葉の右腕が光った。
「せっかく誠君と二人きりになれましたのに……邪魔しないでください……。」
手に持ってるのはさっきここで拾った死体切断用の鋸。
ゾンビは言葉の横を通り過ぎ倒れ伏す。その体には首から上が無かった。
居合いである。
彼女の達人の域に到達したそれはノコギリでマフラーごと頚動脈を一閃するほどの腕前だ。
ガタガタと音が鳴り、他のロッカーも動き出した。
「多勢に無勢、ですかね。行きましょう誠君!本当の楽園を探しに!」
言葉は急ぎ足で病院の安置所を後にした。
【F−03/病院/1日目・日中】
【水原暦@あずまんが大王】
[状態]:軽い疲労。擦り傷。責任感。
[服装]:パジャマ。
[装備]:レザーソー
[道具]:ショルダーバッグ。伊藤誠の頭部の死体。
[思考]
1:島から脱出して。静かな場所で誠君と静かに暮らす。
2:安全な場所を見つけて一休みする。
3:水、食料を確保する。できれば武器も。
4:無事な島の住民や観光客を助けて、協力し合う。
終了。
修正:
【F−03/病院/1日目・日中】
【桂言葉@SchoolDays】
[状態]:軽い疲労。擦り傷。責任感。
[服装]:パジャマ。
[装備]:レザーソー
[道具]:ショルダーバッグ。伊藤誠の頭部の死体。
[思考]
1:島から脱出して。静かな場所で誠君と静かに暮らす。
2:安全な場所を見つけて一休みする。
3:水、食料を確保する。できれば武器も。
4:無事な島の住民や観光客を助けて、協力し合う。
いきなりGウイルスっすかwwww
まさかのアニメ最終話ifルート(世界が屋上にこなかった)
これは続きがかなり気になる展開だwww
ちょっと聞きたいんだけど妊娠って何ヶ月程度?
SchoolDays全く知らないんで。
同じく原作を全く知らないので、鋸で居合い?一閃?というのが意味が解らない…
俺も詳しくはないが、「鋸で」「マフラーの上から」頸動脈をぶった切るという難易度ウルトラCの有名なシーンがあったはず
乙!
刹那はともかく、世界と言葉も助け合うって、やたら冷静ですな。
>>378 確か想像妊娠だったような。
逃亡中の殺人犯や死体抱えて楽園目指すなんていう人間が
他の人間に関わりたがるかな?逆に避けようとするような気が
冒頭で人目を避ける為に島にきたわけじゃないの?その矛盾が気になる
鋸でギコギコするんじゃなく、一閃させたらマフラーと頚動脈が切れた。
な…何を言っているのかry
鋸で首を一撃で切断ってことは実はプロの殺し屋って設定なのかな?
原作知識がないので間違ってたら失礼
あと誤解の無いように言っておくと別に破棄を要求してるわけではないので
ただ気になる点があったので答えられる範囲で答えてもらえればありがたいです。
居合い(日本刀)のように鋸を扱う?と疑問に感じたのですが
成る程、原作にある表現なのですか
結構ドラゴンボールに近い世界観なのかな?超人バトル的な
いずれにせよ、投下乙でした
両津勘吉@こち亀
調子がよければ今週中に投下します。
>>385 いいえ、一応舞台は現代ですよw
しかも普通の女子校生がやるから困るww
追記、気になるなら某動画サイトとかで探してみると良い
ただの女子高生が何でそんなに強いん?
まあ、その辺は今後後続の書き手さんによって調整されるとは思うけど。
まぁ、言葉は武術やってたからしょうがない
school days は知らんが
テニヌやキャプ翼になんでスポーツ選手が空飛んでるん?
って聞くのと同じくらい無粋なのでは
要するにトンデモ武術系超人女子高生って感じなのね
天上天下みたいな、アレね
やっと把握できたよd
アニメのIFみたいなもんだから、世界の妊娠は実際に起きてると考えておk?
>>391 居合いの免許皆伝の腕前だったよね
>>393 全然違うww
あくまで一般系だってのw
まぁそう思うんだったらそういう認識でいいよもうw
しかしこのご時世にスクデイを知らん人がいいるとはなぁ…
アニメを見る人だったら大抵知っていると思うんだが
多分ヤンデレブームとかも知らなそうだなぁ…
横からスマソ
原作では頸動脈切断による失血死の筈だよ。
首切断は死体の首を切り落としただけ。
このSSでは……腐敗が進んで首が脆かったんじゃね?
後、アニメ的には妊娠はしていないor(お腹の)中に誰もいないように見える程度。
目立つ事はない筈。
>>395 悪いんだけどさ、世の中アニヲタだけで構成されてるわけじゃないから
アニオタって言うより、ニコ厨っぽい
いずれにせよここに居る時点で全員なんかのオタ
オタ=キャラ系ってのがそもそも間違い
402 :
395:2009/05/27(水) 19:25:01 ID:RMXH1skn
>>398 オタとか厨とかそんな風に決めつけられると悲しいモノがあるな
別にオタじゃなくてもアニメは見るし、ゲームもするだろ…
〜やってるから〜オタとか決めつけるとか馬鹿の極み
だいたいなんで俺が“アニオタ”と認識されなきゃならんのだ
誤解がない様に宣言するが俺は“エロゲオタ”だ!
エロゲオタとして罵られるのは構わないが別のオタクと勘違いされるのは非常に不快
そう言われましても
アニメ、全く見ないんで…
不快にさせてしまったのなら謝罪します
>>395も人に不快感を与える発言してるよ
偏った常識押しつけられてる感じ
ゾンビスレでゾンビの常識ならともかく、よその常識語られても
405 :
395:2009/05/27(水) 23:34:54 ID:RMXH1skn
>>404 押しつけ…?
あの程度で押しつけとは片腹痛い
よその常識とか言う前に分からない作品があったらまずは自分でググルだろ普通
それとも直接的にググレカスとでも言われたいのかね?
えっと、要するに、
ギャルゲオタ>>>>アニオタ
なのに、アニオタと一緒にされたのが許し難いのですよね?
それで怒ってらっしゃるのでしょう
オタク界のランクに疎くて、申し訳ないです、本当に
貴方はアニメなんか興味の欠片もない人だ、というのは充分伝わりましたから、どうか怒りを鎮めて下さいませんか?
なんでわざわざ喧嘩腰になる…言葉様をこれから知って好きになってもらえばいいだけの話じゃないか
明日からみんなギャルゲオタになるのだ
いい加減にしろ、やるならVipでおもう存分やってくれ
っていうか
>>406はただの荒らしでしょ
こいつはこれから自分の知らないキャラが出るたびに同じ事を繰り返す気なんだろう
だいたいなんでいきなり格付け云々になるのか意味不明
スクイズは火種になりやすいなぁ……
ところでトレマーズの人はどうしてるんだろう
トリップもキャラ予約もまだしてないみたいだけど
あの作品好きなんでもしこのまま音沙汰が無いようならこっちで書いちゃってもいいかな?
トレマーズの人、もしここを見ていたら書き込んでもらえませんか?
まあオタ以外はエロゲなんてしないだろうけどね
エロゲしない俺格好いい
>>411 最近のオタ認定のボーダーラインはかなり上がってると思う
好きな作品のフィギュア・ドラマCD買ってようやくじゃないか?
ネット上での見栄で見てる奴もかなりいるし
現在の予約状況。 全員に期待します。
>>258:キャラ不明
>>260:トレマーズの人
>>270:クレヨンしんちゃん
>>314◆kMUdcU2Mqo氏 キャラ3人
>>322◆biAXxdyAQQ氏 キャラ2人
>>335◆tKZBywKwXs氏 キャラ2人
>>350◆WOYsS8Bj3I氏 キャラ3人
>>386◆X4Ff7MYBUM氏 キャラ1人
現在登場キャラ:SS7+予約11=18人+αで最低21人以上。ほぼ全員、現代のキャラだった。
個人的には、無双さえしなければ、描写や登場理由が難しそうだが、時代や世界観が違うキャラを出してもいいと思う。
方法としては、Fateの英霊みたいに、現代についての基本的な常識や社会通念が、刷り込まれている設定にするとか。
こうすれば例えば、クイーンズブレイドや戦場のヴァルキュリアのキャラも、ありだと思う。
>>414皆でそれなりに時間を掛けて作り上げたルールをひっくり返すのは…どうだろう…あんまり賛成はできないな
(といっても、ルール変更は絶対に反対という訳ではなく、場合によっては 議論→改変 は止むを得ないだろうし、今後その可能性は充分にあるとは思うが)
どうしても、異世界・異時代キャラを出したいなら…議論かな
個人的には(飽くまで個人的に)賛成はできないけど
416 :
414:2009/05/28(木) 22:56:12 ID:+3HuDRci
>>405 押し付けと言うよりはバカにしてるね
オタなんざ守備範囲以外はあんまり知らんもんだよ
ヤンデレブームとか俺も知らんし
登場キャラは現代・現実が舞台の非能力キャラ限定(実在の人物・オリジナルキャラ(但しモブはOK)はNG。出典は漫画、ゲーム、小説、実写なんでもあり)
ジブリに例えると
OK→海が聞こえる、耳をすませば、となりの山田くん、思い出ぽろぽろ
NG→ナウシカ、もののけ、ラピュタ、蛍の墓、ハウル、宮崎駿
微妙→トトロ(現代の範疇?)猫の恩返し、千と千尋(ファンタジー部分を切れば、主人公自体には問題無し?)
って感じかなあ…
勿論異論はあるだろうけど
所謂「霊感キャラ」は?
細木和子とか?
「アンタ地獄に堕ちぎやあああぁぁぁ
>>419 霊気とばして攻撃するようなキャラじゃなければ大丈夫じゃないかな。
トリつけっぱなしでした。失礼。
SSは土曜日の夜に投下する予定です。遅れてすいません。
>410
ちと難航中だでよー。
とりあえず現状
登場はバートだけ確定
スタート地点がH-02
滞在理由は観光つーかゲスト
というとこかのう。
あとモブってどんくらい使っていいの?
>>424 モブの人数は基本的に空気の読み方次第かな。
あと、時間が経つに連れて死んでいるから減っていく事も考慮した方が良い。
基本的に、話にそういった筋ができない限り、モブは全て死ぬか脱出できずに終わるかのどちらかしかないと思う。
426 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/29(金) 13:52:43 ID:fa9QDIhr
本筋に関わらなければそれこそ10人でも100人でも好きなだけ出せばいいんじゃない?
パロロワじゃないから、参加者以外の生存者がいたほうがリアリティが増すような気が個人的にはする
ちょっと質問。
世界観的にバイオハザードに似たゲームはあると思っていいのかな?
そのくらいは自由に決めていいんじゃない?
携帯から失礼します。
昨夜から規制に引っかかってしまったようです。
投下は後日に延期させてください。
ゾンビもののゲームはクロス作品見る限り普通にあっていいと思うけど
携帯からお邪魔します。
なんかどこもかしこも規制ラッシュらしい。
書き手さんたちが期限を過ぎても連絡がぱったり無くなったのは、たぶんそのため。
誰かしたらば作って。
クレしんで進めてるもんだけど、あずまんが投下からスレ見てなかった。
あずまんがの描写から推理して進めていたもんで、時間軸がSchoolDaysで描いてある
「−1日目」以前のものになってしまっているんだが、いいかな?
蛇足的になるが、一日目の時間軸まで持っていった状況を加えた方がいい?
ageておく
多分どっちでも良さげ
書きたいように書いておくれ
クレしん、投下します。
むずがりだしたひまわりのおしめをバスルームで変えながら、野原みさえはため息をついた。
アメリカ西海岸の陽気な太陽を一身に浴びる土地・セント・マデリーナ島。ハリウッドスターたちも訪れる、今超ーホットな観光スポット。リチャード・ギアも訪れたと週刊誌にも乗っていた。
陽光に焼いた逞しい肌の金髪碧眼のイケメンたちに溢れ、美味しい料理を啄みながら、ちょっとしたセレブ気分も味わえる。
商店街の福引で旅行券が当たり、そういった期待に舞い上がったものだが、いざ来てみれば、興奮は次第にしぼんで行った。
大体、子持ちの三十路前女に声を掛けてくる男などいるはずもない。イケメンは大勢いたが、こっちに興味を示してこなければ飽きてくる。
ついでにリチャード・ギアもいなかった。これが一番悔しい。
と、しんのすけの見ているテレビの音が、とりわけ大きく響いた。
「しんちゃん、音小さくしてー!」
何度も言っているのだが、いつもどおり聞きやしない。これが終わったら拳骨のひとつやふたつお見舞いしなければならないだろう。
ひろしはシロを散歩させに行くと言って、こちらの返事も待たずに出て行った。かれこれもう4時間は経っている。どうせビーチにでも行って、若い子の水着姿でも眺めているのだろう。
その様子を想像すると非常に腹が立ってくるが、それは彼が帰って来てから思いっきり引っ掻いて発散させればいい。
「ひまちゃん、もう終わったからねえ」
ひまわりを抱き上げ、バスルームを出た。
「わっはっはっはっは!」
テレビの前でしんのすけが高笑いをしている。ケーブルテレビでアクション仮面がやっているらしい。しかも何話も一度に。迷惑な。
拳に息を吹きかけながら制裁に向かおうとした背後で、どんどんと扉をノックする音が聞こえた。
テレビに腹を据えかねた隣室の住人か、もしくは苦情を受けた従業員が注意しに来たのだろうか。
「小さくしなさいって言ってんでしょ!」
言いながらしんのすけの頭に拳を落とし、テレビを消す。
「ああ、今いい所だったのに〜!」
「どうも、すいませーん! もう消しましたから〜!」
不満を口にする息子を無視し、みさえは謝罪をドアの向こうに告げる。が、ドアを叩く音は収まらない。
聞こえなかったのかもしれない。ひまわりをベッドに置いてから、ドアに近づいてもう一度謝罪を口にする。しかし、収まる気配はない。
一言苦言を呈さないと気が晴れないのだろうか。段々と腹が立ってきて、みさえはドアの鍵を解除して、ノブを回した。ひろしの言に従い、ドアチェーンは外さないでおく。
「だから、すいませんって――!?」
突然ドアの隙間から潜り込んできた腕によって、みさえの言葉は中断された。腕は何かを掴もうと宙を何度もまさぐっている。その腕は土気色で、中指肉がえぐれ骨がむき出しになっている。
「え――?」
そのドアの隙間から、みさえは腕の主を垣間見た。ぼろぼろの金髪の間から見える双眸は白目を剥き、生気を失った端正な顔。半開きの口からは鬼が哭くような、低くくぐもった声が漏れている。
普通じゃない。そう判断したとき、みさえの髪を来訪者の手が掴んだ。凄い力で引き寄せられる。
「きゃっ――!?」
ドアの隙間に顔を押し付けられ、みさえは悲鳴を上げた。生臭い声が耳元で聞こえる。
念願の金髪のイケメンのお誘いだが、こんなシチュエーションはお呼びではない。みさえは両腕に力を込めた。
「こンのぉ! 日本の主婦なめんじゃないわよ!」
叫びと共に渾身の力で振りほどく。ぶちぃっという音と、鋭い痛みを伴ってみさえは拘束から逃れた。握りしめた来訪者の手からみさえの髪が覗いている。
来訪者がドアにぶつかる音が響く。閉めなければ、チェーンごと壊される。あり得ないことだと思うが、今はそれが正しいような気がしてくる。でも、女の力で男を押し返せるはずがない。それに、もう近付くのも嫌だった。
「かーちゃん、もてもて〜」
「見てないで助けなさいよ、あんたはぁ!」
呑気な声のしんのすけに怒鳴ったとき、電話が目に入った。
「ふ、フロントに電話しなくちゃ!」
番号をプッシュするが、コール音が鳴り響いたまま一向に誰も出ない。
「なんで出ないのよ!?」
みさえは受話器を叩きつけた。と、窓の外で幾つものサイレンが鳴り響いていることに気付いた。そして、ドアの隙間からは幾つものの悲鳴が流れ込んでくる。テレビの音で気付かなかったが、いつからこれは続いているのだろうか。
ドアの隙間からゆらゆらとした人影が二つ、廊下に伸びているのが目に入る。暴漢は一人ではなかったらしい。
「か、かーちゃん……」
さすがに周りの異変に気付いたのか、しんのすけが足にしがみついてくる。ひまわりも泣きだした。
こういうとき、避難勧告等がフロントからあるものだろう。それがないということは、そんな時間もなく制圧されてしまったということか。アクション映画のテロリストがやっているみたいに。
混乱しそうになる頭を押さえながら、みさえはテレビを付けた。こういうときは情報が大事だと、団羅座也が言っていたはずだ。
その間もドアが軋む音が聞こえている。
チャンネルを回すと、地元放送局のアナウンサーが深刻な口調で、島全体で暴動が起きていると告げていた。人が人を食い、死者が蘇る。ニュースで聞くとは夢にも思わなかった言葉が飛び交っていた。
『住民の方々は警察が救助に来るまで、家を出たりせず、その場で待機していてください。繰り返します、現在、セント・マデリーナ島全体で――』
ガン、ガンとドアが叩かれる。来訪者は2人から、5人に増えていた。チェーンを繋ぎ止める金具の悲鳴がよく聞こえた。ドアが破られるのも時間の問題だろう。
(ここから移動しなくちゃ!)
みさえはひまわりをおぶると、本当に必要なものだけを旅行バッグに詰め始めた。警察に行こう。そこに行けば、どうにかしてもらえる。
強張った表情で部屋を動き回るみさえの姿に、しんのすけが動揺を隠せないようだった。
「か、かーちゃん、何する気?」
「ママと逃げるのよ、しんちゃん」
「とーちゃんとシロは?」
「………………」
手が止まる。あまりの事態に二人の存在を忘れてしまっていた。いま、ひろしはどうしているのだろう。彼もまた、あの“来訪者”の仲間に襲われているのか。彼が外に出て4時間。なぜ、彼はこんな状況なのに家族の元に帰ってこないのだろう。
(襲われてて、帰るに帰れないに決まってるじゃない!)
無理やり、そう思い込み、みさえは口紅でホテルの壁に「警察署に行く」と大きく書き遺した。
「これでパパが帰って来ても、ママたちがいるところが分かるわ」
「……とーちゃん、これをチャンスと美人のおねえさんと駆け落ちしていたりして」
「ないない」
半眼で手を振りながら、しんのすけの軽口が戻ってきたことに安心する。彼の中で、どうにか今の状況に踏ん切りをつけたらしい。頼もしい息子だと、抱きしめたくなる衝動に駆られるが、我慢する。
ここは三階の一番端だ。非常階段に一番近い。ベランダを超えて行けば、どうにかそこまで行ける筈だ。
しんのすけと共にベランダに出る。そこから見える街の風景は一変していた。所々で黒煙が上がり、悲鳴と怒号、銃声があちこちで響いていた。ホテル前の通りでは、あの“来訪者”の同類が人を襲っているのが見えた。血の海の中に倒れている人も見える。
(なによ、これぇ……)
本当は泣き喚きたかったが、背中のひまわりと足元のしんのすけの存在がそれを押しとどめる。母親が取り乱しては、子供の不安は膨れ上がるだけだ。
「かーちゃん、オラも見たいぞ」
せがむしんのすけの背中を押しやり、ベランダの端に向かう。非常階段とベランダとの距離は思っていたよりも距離があった。しかし、幸いにも足場になりそうなでっぱりが存在している。
みさえは手荷物を非常階段に投げ入れた。足場と、その下に見える地面に冷や汗が出てくる。
「かーちゃんのたるんだおケツの重さに耐えられるかどうか……」
「ええい、不安を煽るようなことを言うな!」
「じゃ、お先にそーゆーことでー」
しんのすけはパッと身を翻すと、出っ張りの上を器用に伝い、非常階段へと入り込んだ。
「かーちゃん、はやくはやくー」
「身軽なやつ……」
呟いたとき、バンッと大きな音が部屋から聞こえた。ついにチェーンが外れたらしい。
決心し、みさえはベランダの柵を跨ぎ、出っ張りに足を掛けた。壁に密着し、蟹歩きでそろりそろりと進む。ガシャンと窓ガラスが割れた。“来訪者”たちはベランダへと出たようだ。
(急がなくちゃ!)
逸る心をどうにか抑制し、慎重に足を進める。“来訪者”のうめき声がベランダから聞こえた。
「ふー、ふーっ!」
自分の、激しくなる鼻息が他人事のように耳に入る。先で待つしんのすけの顔が怯えたように歪むのが見えた。“来訪者”がすぐ背後にまで迫っているのだろうか。だが、後を振り向かず、ただ前のみに視点を固定する。後ろを見たら、もう前に進めない気がするのだ。
非常階段の支柱のひとつに手を掛け、みさえは柵を跨いだ。息を整えるため、踊り場にへたり込む。後方を見やると、“来訪者”たちがベランダで立ち往生しているのが見えた。
「……妖怪モーレツ鼻息オババ」
慄然としたしんのすけの頭をはたいた。言葉の響きが気に入ったのか、ひまわりが笑い声を上げる。
溜息をついて、みさえはのろのろと立ち上がった。階下に降りると、裏通りのせいか人通りはまったくない。“来訪者”の同類もいないようだ。ごみ捨て場に金網の張られた空き地と、表とは違う趣がある。
観光地としては幻滅だが、人の営みが在る安心感のようなものも不思議と感じられた。
あの“来訪者”が何なのかは、考えないことにしよう。しんのすけに訊かれても、高卒だから分からないと、いつものように誤魔化そう。
そう心に決める。あれは考えてはいけないものだ。ゾで始まる言葉が喉元に競り上がってくるが、無理やり飲み込んだ。大体自分はSFなんて嫌いなのだ。
荷物から地図を出し、警察署の方角を確認する。
東に行けば警察署に繋がる大通りに出られるようだ。みさえは地図をたたむと、ごみ捨て場から傘を取り上げた。何もないよりはましだろう。
「行くわよ、しんちゃん」
みさえはしんのすけの手を握り、東の方へと足を進めた。
【G−04/ホテル裏/−1日目・日中】
【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】
[状態]: 健康、不安
[服装]: いつもの夏服
[装備]: なし
[道具]: なし
[思考]
1:みさえと警察署にいく?
2:ひろしとシロが心配?
3:つーか、きれいなお姉さんと会いたい?
【野原みさえ@クレヨンしんちゃん】
[状態]: 健康、不安、疲労(小)
[服装]: いつもの夏服
[装備]: 傘
[道具]: 旅行バッグ(ひまわり関連用品、化粧品、日用品、観光ガイド兼地図)
[思考]
1:警察署にいく
2:ひろしとシロが心配
【野原ひまわり@クレヨンしんちゃん】
[状態]: 健康
[服装]: いつもの服
[装備]: なし
[道具]: なし
[思考]
1:?????????
※警察署に移動しています。
※ホテル3階、非常階段に近い部屋の壁に「警察署に行く」という伝言が書かれています。
※野原ひろしとシロも島に来ていますが、所在地及び生死不明です。
乙!
緊張感があって、とても面白かったです
正にゾンビパニック!!
以上です
投下乙! さすが二児の母は強い。
予約状況
>>260:トレマーズの人
>>314◆kMUdcU2Mqo氏 キャラ3人
>>322◆biAXxdyAQQ氏 キャラ2人
>>335◆tKZBywKwXs氏 キャラ2人
>>350◆WOYsS8Bj3I氏 キャラ3人
>>386◆X4Ff7MYBUM氏 キャラ1人
一話で死ぬキャラはモブ扱い、または参加者(?)扱いされないじゃダメか?
ついでに初っ端からアームスレイブ(ロボット)に載せないなら、フルメタルパニック出して良いかな?
乗った時点で無双確定だよね
446 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/11(木) 16:15:07 ID:TM+bRuKJ
アームスレイブの知識ださないならいいんじゃね?
ロボット漫画(アニメ等)のパイロットで、ロボには一切の関わりが無いんなら…
どうだろう?微妙…
そのパイロットが一般人かにもよるかなあ
現代で一般人がルールだからね
本当微妙だ
流石にロボ登場さすのは無しだろうけど
ゾンビもロボットに乗り出して・・・・・駄目だなww
>>444ちょっと読み間違えてた
「初っ端から乗せないなら」って事は、途中から乗せるって解釈で良いのかな?
一応、というか、ルールで無双禁止になってるんだ…ゴメン
ロボ物は諦めるのが無難みたいだ・・・・・・
「うげぇ! アルフォンスがグチョグチョのベチョベチョにぃ!」
「うぉぉぉゾンビ共め! 覚悟しろぉ!」
これならおk?
452 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/12(金) 12:54:25 ID:ePKPfPwh
ごめん意味わかんね
アルフォンスはロボットじゃないwww
つまりは、ロボットが破壊されてパイロットが投げ出された状態ならOKとか。
解釈間違えてたらゴメン。
>>444 アームスレイブ(無双の元)もミスリル(外部支援)も一切出ない条件ならおkだと思う。
ターミネーターみたいなのはどうなんだろう?
ダイハードのマクレーンとかもどうなんだろう?
アニメや漫画のキャラが多数占めてるから場違いかな・・・
457 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/14(日) 22:24:28 ID:7SaVXEbj
感染しないし、文字通り歯が立たないし
四次元ポケット無くしたドラえもんも微妙な線だと思う
>>456 実写映画でも大丈夫だと思います。
ダイハードは知名度も高い方だからリレーしやすそうだし。
むしろ実写カモーンだ
24とかプリブレとか
460 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/15(月) 14:05:46 ID:zCuWLDjl
さすがにCSIだと専門知識必要で辛いけどな
X-Fileもいいね
フルハウスとかも
今回藤岡弘探検隊が調査に向かったのは、青い空と青い海が広がる南国のリゾート地だった。
「いやぁ、暑いなぁ…」
さすがの藤岡隊長も、上着を脱いで腰に縛り付けている。
「隊員の諸君、聞いてくれ。今回我々が調査するのは、この島に伝わるリビングデッドの
伝説……いわゆるゾンビの、その存在をたしかめる事だ。ゾンビにはウイルスがあり、噛
まれた者もまたゾンビになってしまうという……くれぐれも気をつけてくれ」
「ぎゃああ!うわあああ!」
隊長によるブリーフィングを黙って受けていた隊員達だが、突如ひとりが悲鳴をあげた。
「どうした!何があった!」
藤岡隊長はハンターナイフを隙無く構えた。
見れば、隊員が金髪の男に襲われている。
「なんだ貴様!隊員から離れろ!」
藤岡隊長が男の手を掴もうとして、
「な、何だと?!」
気がついた。
男には片腕が無かったのだ。
しかも、虚ろな古木の洞ほど暗い瞳をしている。
「ひぃい!助けてくれぇぇ!」
叫ぶ隊員の悲鳴で我に帰った藤岡隊長は、隊員の首に食らい付く男の首に腕を絡めた。
「ぜぇいやぁぁっ!!」
足を絡め、地面にしたたか投げ放つ。
藤岡隊長の剛碗に放られた男の身体が叩き付けられ、ごきり、と何かが砕ける音が響く。
軽くバウンドして地面に伏した男に、藤岡隊長はハンターナイフを突き付ける。
「貴様、何故隊員を襲った!」
だが、男は呻くばかりで、何一つ意味のある言葉を発さない。
「う、なんだこの臭いは……」
藤岡隊長は異臭に顔をしかめ、男の服を捲った。
「な!なんということだ!こいつは、こいつはゾンビだ!」
藤岡隊長が捲りあげた男のシャツの下では、男の腹が臍から腐れ、腸が溢れ出して、膿と蛆が沸いていた。
明らかな致命傷にも一切痛がる事無く、ただ制圧されたまま呻く。
藤岡隊長はゾンビの頭にナイフの柄を叩き込み、割り砕いた。
リビングデッドがダイイングデッドに成り果てた瞬間だった。
藤岡隊長は噛まれた隊員の元へ歩み寄る。
他の隊員に手当てされながら、傷ついた隊員は虚ろな目を藤岡隊長に向けた。
藤岡隊長は、頸動脈を食いちぎられた隊員に、もう時間が無い事を悟った。
「隊員、君はもう、ウイルスに感染してしまった……」
「すいま、せん…隊、長……」
藤岡隊長はベレッタを取り出して、安全装置を外した。
「このままでは君は、今君を襲ったような者になってしまう。選ぶんだ。自分で始末を付
けるか、私が始末を付けるか」
「見縊ら、ないで、下さい……俺も、藤岡、弘、探検隊…の、隊員……です…自分、で……」
「……わかった」
藤岡隊長は黒い銃を隊員に渡し、くるりと踵を返した。
「聞け皆!今をもって我々藤岡弘探検隊は、藤岡弘討伐隊と改名する!これ以上は一人の
脱落も許さんぞ!」
討伐隊は進行を再開した。
歩いて歩いて、置いて来た隊員が見えなくなった頃、置いて来た方向から、乾いた銃声が響いた。
↑破棄で
ヤバいメチャクチャ面白い
熱いよ隊長カッコイイよ隊長
ワロタw
>>458でダイハードのマクレーンを参戦できるかどうか聞いたものです
ダイハード@ジョン・マクレーン
を予約します
ある程度書き終えたので今日中は無理ですが明日か明後日には投稿できると思います
楽しみにしてます〜
細かいことですが、マクレーン@ダイハードの方がいいですよ
>>487 了解です
マクレーン@ダイハード 一応できたので投下します
昼:10〜12時 博物館内 ジョン・マクレーン@ダイハード
ジョン・マクレーンは、博物館のロビーでうんざりしていた。
彼はニューヨークの刑事であり、本来ならば所轄外であるこのセント・マデリーナ島には警察としての権限はない。
だが、警察官としての義務なのだろうか、たまたま通りすがったこの博物館の前で、乱闘寸前になっていた若者達を見つけ
それを武力的な方法で解決してしまった所為で、騒ぎを聞きつけた警察官に博物館のロビーで待っているように言われたのであった。
「だから俺は悪くねえって!こいつがいきなり噛みついてきたからよぉ!お返しに殴ってやったんだよ!」
先ほど博物館の前で暴れていた若者の一人が警察官の前で弁明していた。
「確かに噛まれているようだが、相手の目ん玉潰すほど殴ることはないだろ」
「ちげえよ、そいつはあこにいる自称ニューヨークの刑事さんがやったんだ俺は関係ねぇ!」
興奮状態にある若者は、さきほどからこのような主張を警察官に繰り返している
噛みついた若者の方は、先ほどからソファーに手錠をかけられたまま、もう一人の警察官に拘束されていた。
どうもこっちの若者はクスリでもやっているようで、まともな会話もできず、異常に強い握力で人に襲いかかろうとしていた。
警察官が付きっきりで拘束していないとかなり危険な状態である。
マクレーンの元にも警察官がやってきた。
「マクレーンさん、あなたの身元は先ほど無線で解りました。あのナカトミタワーのテロ事件の解決者でしたとは正直驚きましたよ。」
「ああ、そうかい。できればこんなしけた所に長居はしたくないんだがね」
「そうもいきませんよ、乱闘を止めてくれたのほいいですが片方はかなりの重症ですからね、事情聴取などもしなくてはいけませんし…」
確かに警察官の行ったとおりである、マクレーンは頭をかきながら、警察官に尋ねる
「重症の方は、クスリをやってたほうか?」
「ええ、この当たりは割と治安がいい方なんであんな奴いないと思ってましたが…、まああいつらそのまま署まで連行していきます。
マクレーンさんはどうします?署までいきますか?それともあとで署にきて聴取しますか?」
ロビーの周りを見渡したマクレーンは、少し考えた後
「いや、このまま博物館で少し芸術品とやらを見てから署に行くとする。ニューヨークにもいろいろあるがここはここで面白そうだ」
「そうですか、では」
敬礼をし、警察官は若者達をつれて博物館から出て行った。
(まったく、こんなとこにきてまで妙なことに巻き込まれるもんだ。)
マクレーンがこのセント・マデリーナに来た理由は、もちろん今のような乱闘さわぎをしにきたわけではない。
彼が例のナカトミタワー事件以前から、長年追っている犯人がこの島に来ているとタレこみを受けたからである。
ロサンゼルスに住んでいるホリーから何度か同居しないかと誘いが来ているが、今追っているこの犯人を捕まえるまでとてもでないが
ロサンゼルスに引っ越すわけにはいかないのである。
(ニューヨークから西海岸に来たってのに、こうもまあちんけな事件に巻き込まれるとは、まったく俺もついてねえぜ…)
博物館の中で展示物を見ながら、また愚痴っていたマクレーンだが、しばらくすると妙な事に気づき始めた。
(この島は観光が名所のくせに、博物館にしちゃあ、人が少なすぎじゃねえか?)
この島唯一の博物館である、観光産業に注力しているこの島にとっては不自然な光景である。
他にも先ほどいたロビーいくら乱闘さわぎを起こした奴がいたとしても、見物客一人いなかった。
さらに不自然なことに先ほどまで、先ほどまで聞かなかったサイレン音が博物館の周り、いや街中から頻繁に聞こえてくるのだ。
マクレーンはナカトミタワーの事件を思いだしていた。まさかこのセント・マデリーナ島でも同様の事件が起きているのではないか?
そうマクレーンは推測した。
(こいつは…まーたテロか?まったく糞ったれなテロリストどもめ!こんな島までテロの対象にしなくていいものを!)
ナカトミタワーの事件以来、テロはいたるところに頻繁に起きている。あの時のテロリストのようにビルに立てこもるのではなく
街中に爆弾やら、ウイルスやらを放ったテロリストがいてもおかしくはない。
(ならこんなところに、ぐずぐずしている場合じゃねえ!警察署に行って、俺も管轄じゃねえが協力しないとな!)
急ぎはやに展示場をあとに先ほどいたロビーに戻ろうとした、直後のことであった。
ガラスの割れる音とすさまじい衝撃が博物館の内部にこだまする。
ロビーに隣接している正面玄関に、観光バスが突っ込んできたのであった。
バスはそのまま、ロビーのソファや案内カウンター、観葉植物などを破壊しながら、マクレーンがいる展示場に突撃した。
マクレーンはバスが正面玄関をやぶるのを見ながら、すぐに展示場の奥へとダッシュで逃げた。
「やばい!やばい!やばい!ロビーから離れろ!」
展示場に残っていた数人の観光客が怪訝な顔でマクレーンの姿に着目する。
そして、マクレーンの後ろにある暴走バスをみると、すぐに奥に逃げだした。
マクレーンの足が悲鳴を上げる。
(こんだけ全力で走るのはナカトミ以来、半年ぶりだぜ!勘弁してくれ!)
声には出さないが猛ダッシュで展示場を走っていく、暴走バスは、マクレーンの必至のダッシュより早いペースで迫ってくる。
突如マクレーンの後方で、鈍い轟音が聞こえた。それ轟音は巨象の模した銅像にバスは衝突しためで生じたものだった
そのせいでバランスを崩し、バスは横滑りをしていく。
100キロ以上のスピードを持ったバスは次第にスピードを落とし、そしてマクレーンが展示室の最奥にある休憩室に飛び込むのと同時に
バスは停止した。
「あんた、大丈夫かい?」
休憩室に転倒するように入り込んだマクレーンに逃げ込んでいた男性の一人が話しかけた
「ひでえ気分だぜ…大丈夫だ、こうゆうのは一回したことがあるんでね…」
息を切らしながらマクレーンは返答する。
「こっちにベンチがある、あんたそこで休めよ」
「すまねぇな…」
この休憩室には、ベンチと自動販売機、そして非常用の出入り口があるようだ。
すでに出入り口から何人か抜け出したような跡がある…
マクレーンはそのまま倒れこむようにベンチに横になった、(考えることは山ほどありやがる…、きっとこのバスも外の騒ぎのせいでこうなったにちげえねえ…)
マクレーンがベンチで休憩している間に、休憩室に逃げ込んでいた人々はバスの中から生存者を捜していた。
不自然なことに先ほどから、サイレン音が聞こえるのに、この場所に消防車や警察が来る見込みはない。
横転したバスは、運転席付近の窓は血だらけ、そして周りには、バスが止まった衝撃で外へ飛び出した乗客の死体が散乱していた。
そのバスのあり様は一見生存者など存在しないように思えるが、みな懸命に生存者がいないか探した。
「おい!ここに生きてる奴がいるぞ!」
転倒したバスに近づいていた男性が叫ぶ。
そこには足の一部がバスの座席に挟まっているだけで、もがいている乗客がいた。
「大丈夫か!」
声をかけながら、救助しようと男性がその乗客に近づく、だがその時である!
「がぁ!」
突如、乗客が救助しようとした男性の首に噛みついたのである!
かまれた首筋から大量の血が流れる、たちまち噛まれた男は血の気を失い倒れた。
「なんてこと…」
噛まれた男を介抱してやろうと近くにいた女性が駆けつけるだが…
マクレーンはベンチで横になりながらその様子を見ていた。
「なんじゃありゃあ…」
横転したバスの中から、すでにこと切れているはずの乗客達が次々とはい出てきたのである。
先ほど生存者らしきものに襲われてこと切れていた男性も、起き上がりそして近くにいた女性を襲い始めた
救助活動をしようとした人々は、そのありさまをみて、さきほどとは違った恐怖を感じ取りまた非常口に逃げだした。
休憩室に一人残ったマクレーンは、その異様な様子を観察していた。
死んだと思われていた者たちが生き返り、生きている者を襲い始める…
「はっは、笑えねえ…アクション映画の次はゾンビ映画かよ…」
マクレーンは、ベンチから立ち上がり胸のホルダーに止めておいた愛銃のベレッタM92を確認する。
あのナカトミ事件でもお世話になった銃だ。マガジンに装てんしてある15発の弾を確認し、銃を握りしめる。
「さぁーて今度の相手は、テロリストさんじゃなくてゾンビさんかい?どっちでもいいぜ覚悟しやがれ!」
ジョン・マクレーンの最悪の1週間は始ったばかりである。
【ジョン・マクレーン@ダイハード】
[状態]:疲労(小)、興奮状態
[服装]:Tシャツにジーパン
[装備]:ベレッタM92FS
[道具]:たばこ、運転免許証、財布、博物館パンフレット(簡単な周辺マップあり)
[思考]
1:博物館から脱出する
2:ゾンビを倒す
3:警察署に行く
4:生存者を捜す
※F06に留まっています
※博物館はバスが突入したため、玄関、ロビー、展示室は壊れています
※マクレーンは警察官ですが、地元の警察官との知り合いなどはいません、ナカトミタワーの事件の関係者であることぐらいしか知りません
※ちなみにマクレーンの設定はダイハード1から2の間です
初めて投稿するので拙い文章ですいません。
乙!
乙!ところで状態表だが
【(エリア)/(場所や施設の名前)/(日数と時間帯)】 これ抜けてると思うんだが。
【F−06/博物館(館内)/1日目・昼】でおk?
>>475 その状態表でおkです。
次回からは気をつけて書きます、スイマセンでした
ツイてないどころの騒ぎじゃないなマクレーン
投下乙
本当についてないどころじゃないマクレーンwww
したらば設置も乙です
流石(?)世界一ツイてない男
面白かったです
乙
>>478 したらば乙です!
>>470の2行目×確かに警察官の行ったとおりである→○確かに警察官の言ったとおりである
の間違いです、他に目立った誤字脱字はないと思います…
セント・マデリーナ島のあるオフィスに両津勘吉はいた。
「じゃあ後は、サインをかいてくれ。」
両津は観光目的にこの島に来たのではない、金儲けのためだけに訪れたのだ。
「リョーツ、本当ニ儲ケノ三割ハクレンダナ?」
「大丈夫だ、わしは約束を守る男だ。」
もちろん嘘だ。手に入った金はかわいそうだが商談相手には一銭も渡すつもりはない。金が手に入り次第すぐに日本に帰国する予定だ。
「ワカッタ、サインヲ書ク、少シマッテロ」
商談相手はこの嘘を信じたようだ。両津はこれで手に入る大金のことを考えると自然と顔がニヤニヤしてくる。そして商談相手はペンを握り用紙に手をつけた、そのときだ。
いきなり数人の男たちがオフィスの入り口ドアをぶち破り、侵入してきた。
「ナンナンダ!オ前ラハ!!」
自分のオフィスに不当に入ってきた男たちに文句を言うために、商談相手は男たちの目の前に立った。
次の瞬間、男たちに商談相手は襲われた。一斉に男たちは商談相手に手を引き伸ばし押し倒した。
床に倒れこんだ商談相手に、男たちは歓喜のような叫び声を上げ喰らいついた。
両津は目の前状況に少なからず絶句していた。目と鼻の先で絶叫を上げつつおとたちに喰われている商談相手。両津は男たちの格好に見に覚えがあった。血が付着しているボロボロの服、瞳孔が開ききった目、腐敗している体。そうゾンビだった。
両津はゾンビの習性を思い出した。生者を襲う・・・・。この状況で、ゾンビに襲われるのは自分だと判断し、身を守るための武器がないか室内を見渡した。そして隅にスコップを見つけ、手に取った。
両津はスコップを両手に握り、身構えた。ゾンビはまだ喰うことに夢中で気づいてない。
ならば先手必勝と両津はゾンビたちに突撃していった。
ここにゾンビと両津の戦いが始まったのである
状態表】
【E-O5オフィス昼:10〜12時】
【両津勘吉@こち亀】
[状態]:軽い緊張
[服装]:アロハシャツ
[装備]:スコップ
[道具]:十徳ナイフ、携帯、
[思考]:1何とかゾンビを倒す2生存者を探す3島から脱出4強力な武器がほしい
[備考]:オフィスの出入り口は入り口のみです
まだまだ未熟なのでよろしくお願いします
乙!
リレーの参加者も増えてきたな
>>484 金を目の前にしたなら兎も角
両津が持ち逃げ前提で金を手に入れるのは違和感が有ります。
詐欺を前提に犯罪を犯す人ではないですよ。
金を"目の前にして"、結果詐欺を働いたりしますが
部長あたりから逃げてきたとかの方が自然だったかも、まあ両津自体悪徳商法を
何回かしてるから別にこのSSでもいいと思うが
このオフィスって雑居ビルみたいな感じかな。
あと会話文じゃ、閉じカッコ直前に句読点を置かないぞ。
つまり「〜をかいてくれ。」の。はいらない。
まあ、それはともかく乙。
他のリレーマダー?
トレマーズの人とかどうなったんだろ
ニ週間以上連絡ないし、破棄でいいんじゃまいか?
491 :
代理投下:2009/06/21(日) 12:02:00 ID:hp/M4u2T
今から代理投下開始します。
セント・マデリ−ナ島。
アメリカ西海岸沖に位置するリゾート地。
ハワイやグアム島に知名度は劣るものの、1年中を通して温暖な気候であり、旅行通の間では穴場として知られている。
島には自然公園や古代の遺跡といった観光名所のほかに、ショッピングモールや映画館などの娯楽施設も充実しており、観光客を飽きさせることが無い。
鷹山自身仕事で来ているとはいえ、アフターファイブには相棒と共に島内を巡って気ままな出会いを楽しむのも悪くないと思っていたのだ。
島全体が生ける屍で溢れかえるまでは。
立ち並ぶ民家のうちの一つ。そのドアを蹴破るように開け放ち、中へと踏み込む。
「警察だ!誰かいないか!?」
愛銃S&W M586をホルスターから引き抜き、部屋をしらみつぶしにして生存者を探す。
リビングを通り抜けキッチンへ、無人であることを確認すると、今度は2階へ駆け上り寝室へ。
結果から言えばこの家は無人だった。犠牲者がいなかったことに安堵の息が漏れる。
ふと、表を駆け回っていたせいで焼け付くように喉が渇いていたことを思い出した。
一度キッチンへと戻ると、コップを一つ拝借し冷蔵庫にあったミネラルウォーターをあおる。この島特有の暑い気候が現状では鬱陶しい。
それでもスーツ姿は崩さない。いかなる状況でも自分のスタイルを貫くのが「ダンディー鷹山」と呼ばれる所以の一つでもある。
「タカ!」
相棒が室内へと飛び込んでくる。
港署一の俊足を誇る「セクシー大下」こと大下勇次。鷹山が長年コンビを組む信頼できるパートナー。
その表情にはわずかな疲れが見えるが、それでも余裕のある軽口を飛ばしてくる。
どんな窮地でもユーモアを忘れないのがこの男の美点だ。
「何だよもう休憩タイムか?それ運動不足じゃないのお前。あ、その水俺ももらうぜ」
「俺はお前と違って色々と繊細なんだよ。それでそっちはどうだった?」
「ん?ああそれだけどな――」
大下もまた水を一息にあおる。
「いい知らせと悪い知らせが一つずつ。いい知らせは、この辺りにはもう生存者はいない。今俺たちがいるこの家が最後だ」
「で、悪い知らせは?」
「どうやら俺たちは地元警察の連中とはぐれちまったみてぇだ」
思わず額を押さえた。地元警察と協力して生存者の救出に当たっていたのだが、
どうやら自分たちは当面、二人だけでゾンビを相手に立ち回らねばならないようだ。
救助者がいつの間にやら要救助者とは全く笑えない。
「タカ、こいつぁいよいよヤバくなってきたんじゃないの」
「青い空、白い雲、真っ赤な太陽、そんな南の楽園でゾンビを相手に鬼ごっこかよ。ツいてねぇな……」
内ポケットから『KENT』を取り出して銜える。
「こうなりゃヤケだな。ユージ、美人のゾンビがいたらデートにでも誘ってみるか?」
「で、自分もゾンビの仲間入りしてめでたくゴールインってか?んな腐った女なんてトオルでもひっかかんねぇだろ」
「だな。あーあ、俺らがゾンビになっちまったら近藤課長、少しは泣いてくれっかな?」
「逆にいい笑顔で鉛弾ブチ込んできそうだけどな」
大下がさしだしたジッポーの火をタバコに点ける。
大下も『LARK』を取り出し二人で喫煙タイムへ。
こうでもしないとやってられないのだが、傍から見ればこの異常事態の最中に緊張感のないこと夥しいだろう。
近藤課長の『大馬鹿者!!』という叱声が聞こえてくる気がした。
「大体ゾンビなんてのは警察の管轄じゃねぇだろ。こういうのの専門は……なんだ……ゴーストバスターズ?」
「ゲゲゲの鬼太郎とかじゃないの。それよりこれからどうするか決めようぜ」
理不尽極まりない事態だが、のんびりしすぎて腐った顔の団体から熱烈な抱擁を受けるのは遠慮したい。煙草を流しで揉み消し、一旦外へ出る。
これからどんな手を打つにしても、とにかく何もかもが足りない。残った生存者を探すにしても、
どこにいるのか情報が無いし、避難させようにも安全な場所があるのか不明だ。ゾンビを掃討するには銃も弾薬も少なすぎる。
島を脱出するにしても、使える飛行機や船の類がどれだけあるか分からず、操縦士も調達しなければならない。
最優先で入手しなければならないのは武器と情報だろう。
その為には警察署で、地元警察の人間に話を聞くのが一番手っ取り早い。そこになら武器もあるはずだ。
「警官は警官らしく警察署に行くのが一番だな」
「おーおー不良警官が何をおっしゃいますか、課長が聞いたらなんと言うやら」
「人の事言えないだろうが不良警官2号。それにあそこなら武器も手に入る」
「武器っていや途中にショッピングモールあったよな。あそこにガンショップなかったっけ?」
「どうだったかな。なんにしろまずは足を調達しないとな……っと」
通りの向こうから救急車が近づいてくるのが見えた。
サイレンを鳴らしていないところを見ると患者を乗せているわけではないのだろうか。
ならば好都合だ。途中まででも乗せてもらえば道中の危険度はぐっと下がる。早速呼び止めようとし――
「あぶねえタカ!!」
突然救急車が大きく蛇行したかと思うと、急加速する。瞬く間に目の前に迫る純白の車体。
咄嗟に路肩に身を投げ出した鷹山の数センチ脇を大質量の金属が掠めていく。
直後に激突音と破砕音が通りに響いた。跳ね起き振り返った鷹山の目に映ったのは、民家の壁に衝突しそのボディを大きく歪ませた救急車の姿だった。
「なにもこんなダイナミックな駐車しなくてもいいだろうよ……」
「タカがいきなり激しくアピールしたから動揺したんじゃね?」
「俺のせいかよ」
軽口を叩きながらも二人の表情には緊張が走っている。この救急車の内部で何かが起きたのだ。それも相当に危険な何かが。
二人とも銃を構えゆっくりと救急車の後部ドアに近づく。
ドアの両脇に位置取りアイコンタクト、ドアに手をかけ一気に開け放った――
――数分前
「ブラックジャック先生!患者のバイタルが安定しません!」
「諦めるな!この患者はゾンビに噛まれたわけではない!まだ助かる見込みはある!」
パニックになった島内を走り抜ける救急車。ゾンビを避けるためサイレンも赤灯も消したままだ。その中は戦場と化していた。
混乱のさなかに起きた爆発事故によって重度の火傷を負った患者にブラックジャックは必死で応急処置を施す。
「先生!さっきから病院と連絡が取れません!もしかすると病院はもう……」
「ならホテルへ向かえ!私の部屋に『ビニールケース』がある!」
携帯型の手術用無菌テント『ビニールケース』はややかさ張るため、ホテルの自室においたままにしておいたのだ。だが、ここからなら病院よりもホテルのほうが近い。不幸中の幸いだ。
だが、心電計が警告音を鳴らす。患者の心拍が急速に衰弱していく。
ブラックジャック達の懸命の努力にもかかわらず加速度的に悪化していく状況。
それでも患者を救わんと矢継ぎ早に指示を飛ばす。
かろうじて容態が持ち直すかと思われたその時、車体が大きく揺れた。慣性によって車内に在るもの全てが振り回され、ブラックジャックもまた背中から壁に叩きつけられる。
衝撃で肺から息が漏れる。心電計の電子音がいつの間にかフラットに変化していた。
(クッ……最悪だ!)
身を起こし患者の状態を確認しようとした。
瞬間。
車内に絶叫が響き渡る。患者の声ではない、同乗していた救急隊員のものだと気づいた時には全てが手遅れだった。
運転していたはずのドライバーが救急隊員の喉に噛み付いていた。食い破られた頚動脈から地があたりに飛び散る。
ドライバーの眼球は獣のように濁り、もはや理性は全く見られない。
ブラックジャックは自分の迂闊さを呪った。出発前にドライバーの様子がおかしかったことに気づくべきだったのだ。
だが災厄はまだ終わっていない。手綱を離れた救急車は暴走を続けている。
立ち上がりドライバーを引き離そうとしたまさにその時、更に激しい衝撃が救急車を襲った。為す術もなく再度壁に叩きつけられ、意識が一瞬遠のく。
しかしここで意識を失えばこの場の全員が命を落とすことになる。混濁しかかった意識を、頭を振って無理やり現実に引き戻す。
捕まるものを探して伸ばした手に滑るものが触れた。それは床に投げ出され、事切れた患者の体だった。助けられなかった無念に思わず歯噛みすることを止められなかった。
その患者の死体の足に覆いかぶさるように、白衣を赤く染めた救急隊員が倒れていた。出血量からして絶命しているのは明らかだろう。
そしてドライバーは――否、ドライバーだった者は、今まさにブラックジャックににじり寄ろうとしていた。
衝撃を受けた際にぶつけたのか頬が大きくえぐれ、左腕が開放骨折している。だが人間ならば重症であるはずの傷を意に介することなく、緩慢な動作でブラックジャックへと迫る。
逃れようと身を捩る、が、身動きが取れない。足が担架に挟まっていたのだ。
足を引き抜こうと必死にもがくも、キャスターが壊れ動かせない。その間にもゾンビは更に迫り来る。
(なんということだ……、誰も救えないまま私はここで死ぬのか!?)
突然、破裂音が響いた。
ゾンビの胸に穴が開く。一瞬遅れて次の破裂音、今度は頭が爆ぜ脳漿を撒き散らしながら生ける死者は動かなくなった。
「正に間一髪ってやつだな」
「そっちの顔色の悪い人、実はゾンビでしたってオチは無しにしてよ?」
救急車の後部扉から声がした。そこにいたのは銃を構えた日本人二人組。
一拍遅れて、ブラックジャックは彼らに助けられたということを理解した。
「どうだユージ、動かせそうか?」
「駄目だなこりゃ、アメ車はタフだっつうけどたいしたことねえな」
鷹山と大下は救急車を調べている。衝突の際にフロント部分が大破しており、走らせることは無理のようだ。
ブラックジャックは近くの民家の庭にあるベンチで自分の傷の確認をしていた。
幸いなことに、骨折や出血は無い。背中がまだ少し痛むが打撲程度で大事には至らなかった。
「傷の具合はどうだ?」
声に顔を上げると鷹山がいた。後ろから大下も近づいてくる。救急車のほうの収穫は0だったらしい。
「しかしお前があのブラックジャックだったとはな。ブラックジャックといえばその筋じゃ有名なモグリの医者だが、そのお前がどうしてこんなところにいる?」
鷹山の声には微量の警戒心が含まれていた。
「このゾンビの原因を調べて大金をせしめるつもりだったのか? あまり分のいい賭けにゃ思えないがな」
そう思われても仕方の無いことではある。ブラックジャックがほとんどのケースにおいて莫大な治療費を請求していることは事実だ。
そもそも医師法に違反しているブラックジャックと警察の相性はあまりいいものではない。
彼にしてみればいつも通りのことだった。
嘆息交じりに二人に告げる。
「私に金は一銭も入らないさ」
「……なに?」
「この島の人間がゾンビ化する奇病の調査を依頼してきた病院長は4日前に死んだ。研究の最中
自分もまたゾンビになって、な。病院のほうもおそらくは壊滅かその手前といったところだろう。
契約は事実上無効だろうな」
「ならなんで島に残った? もうお前にとってこの島にはリスクしかないだろう」
その問いの答えはブラックジャックの信念でもある。
「この島には生き延びようとしている人々がいる。彼らを見捨てるわけにはいかん」
そう、まだ自分にはやるべきことがある。ここで奇病の治療法を見つけられないまま逃げ出すわけには行かない。
「助けてくれたことは感謝している。私は私の務めを果たす、あんた達も自分の務めに専念してくれ」
話はそれだけだとばかりに立ち上がる。これ以上顔を突き合わせていがみ合ってもお互いにデメリットしかない。そのまま立ち去ろうとする。が。
「ちょっと待った!」
大下の呼び止める声に足を止める。振り返ると笑いながらカバンを放り投げてきた。
「それ、あんたのカバンだろ。それにこんな物騒な場所で単独行動はヤバイぜ?」
みると鷹山のほうも苦笑を浮かべている。
「今お前に言われた俺たちの務めには、お前の保護も入ってるんだよ、『先生』」
「野郎3人ばかりでむさくるしいけど、旅は道連れ世は情けってな。とりあえず安全そうな場所まで送るぜ」
ブラックジャックも思わず苦笑した。どうやらこの二人はただの石頭ではないようだ。
「いいのか? 闇医者とつるんでいると知れたら出世に響くかも知れないぞ?」
「そんなもんは端から期待してないさ」
「上の人間と仲悪いのは今に始まった話じゃないしな」
遠くのほうからうめき声が聞こえてくる。ゾンビたちが近づいてきているようだ。
「とにかく移動するぞ、細かいことはその後だ!」
3人は動き始める。凄惨きわまる状況の打開へと向けて。
【E−06/住宅街/1日目・日中】
【鷹山敏樹@あぶない刑事】
[状態]:軽い疲労
[服装]:サングラス サマースーツ
[装備]:S&W M586(5/6 予備弾12)、 S&W M49(5/5)
[道具]: KENT マッチ 警察手帳 財布
[思考]:1、生存者を保護しつつ事態解決の方法を探る
2、ショッピングモールか警察署で武器を調達する。
3、現状について情報を集める。
【大下勇次@あぶない刑事】
[状態]:軽い疲労
[服装]:サングラス サマースーツ
[装備]:コルトローマン(5/6 予備弾12)
[道具]:LARK ジッポーライター 警察手帳 財布
[思考]:1、生存者を保護しつつ事態解決の方法を探る
2、ショッピングモールか警察署で武器を調達する。
3、現状について情報を集める。
【ブラックジャック@ブラックジャック】
[状態]:軽い疲労 背中に打撲
[服装]:黒のマント姿
[装備]:なし
[道具]:マントの下にメスを始めとした手術道具多数 カバン(各種医薬品、カルテ) 運転免許証
[思考]:1、ゾンビ化の原因を突き止め治療法を探す。
2、当面は鷹山、大下両刑事と行動を共にする。
3、余裕があればホテルに一度戻り『ビニールケース』を回収したい。
4、必要があれば病院で道具、薬品をそろえる。
※ 南西方向へ移動しています。
※ 鷹山、大下の登場時期はテレビシリーズからです。
※ 鷹山、大下が島を訪れていたのは海外研修の一環です。
※ 3人とも仕事で数日間滞在していたため、島の大雑把な地理は把握しています。
※ ブラックジャックは1週間前から島に滞在し『奇病』について調査していたため、島のゾンビについてある程度の知識があります。詳細は後続の方にお任せします。
遅くなって申し訳ありません
あれから暇のある時に何度か試したのですが、規制に引っかかり続けていました。
重ねてお詫びします。
したらばに投下しましたので、お手すきの方がいらっしゃれば転載をお願いします。
転載ありがとうございます。
◇kMUdcU2Mqoさんへ
明らかな誤字や、記載ミスらしき点は独断で修正しました。
了解です。お手数おかけしてすいません。
506 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 07:46:48 ID:kY5E58Ub
名無しのゴンベエみたいな「ゾンビ」ばかりじゃつまらないと思い、主人公ではないザコキャラを作ってみました。
時間設定的には、これまでの投下作のどれよりも早い時間にしたつもりです。
ザコキャラですから生かそうと殺そうとご自由に。
弾よけ、ゾンビよけから、一時的同伴者、果てはキャラのあるゾンビとして(笑)、好きなようにお使いください。
当方から文句を言うことは一切ありません。
では…
507 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 07:48:13 ID:kY5E58Ub
セント・マデリーナ島の漁師スコット・デマルコが「ただいま」と海から戻ったのは午前5時のことだった。
「漁師」といっても、昔話に出てくるような漁師とはかなり違う。
セント・マデリーナ島最大の産業は観光であり、スコットもホテルに食材としての鮮魚供給を主な生業としている。つまり、ホテル・マデリーナの「鮮魚調達部社員」というのがより実態に近い表現といえるだろう。
仲間の漁師は陸に戻るとその足でホテルに直行したのだが、スコットだけは妻のロリが本土出身で、夫が海にいるあいだ酷く心配するので、無事を報告するためいったん家に帰るのを慣わしとしていた。
「マイキーはどんな具合だ?」
「ついさっきまで随分苦しそうだったけど…いまは熱も下がったみたいで…」
髪を両手でかきあげながらの妻の返事を、スコットは希望的に解釈した。
(どうやら性質の悪い病気じゃなさそうだな)
一人息子のマイクは、友達と遊んでいて何か動物に噛まれたらしく、昨夕から熱を出して寝込んでいたのだ。
「(よかった。一晩で熱が下がるんなら大丈夫だ)でも念のため、朝一でメナード先生(医師)に診てもらえよ」
508 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 07:52:00 ID:kY5E58Ub
「朝一でメナード先生(医師)に診てもらえよ」
「わかったわ」
「それから……」
スコットは不意にロリを引き寄せると、疲れの目立つ妻の額に軽く口づけた。
「ありがとう。オレが毎日海に出られるのは、おまえがこうやって家を守っていてくれるからなんだ」
「そ、そんなことわかってるわよ。何年あんたと暮らしてると思ってんの?」
ロリは腰にかかった夫の手を手荒く払い落とした。
「あ、それからね…」
照れ隠しもあって、ロリはとっさに話題を変えた。
「帰りでいいからバーバラの店をのぞいてみてくれない?」
「……やっぱり気になるのか」
バーバラは、観光客相手でなく島民相手の雑貨屋を営んでいる独り身の老婦人だった。
新婚ほやほやの夫が、ナチドイツの空爆を受けているイギリスに義勇兵として渡り、エル・アラメイン、シシリー、モンテカッシノと激戦地を転戦したあげく、戦勝間際の3月、北イタリアで戦死を遂げた。
それ以来彼女は、夫から預った雑貨屋を一人で守り続けてきたのだ。
「特にどうってわけじゃないんだけど…昨日1日店が開かなかったし。ほら、バーバラはなんてったって…」
潮風に晒された男の顔がかすかに曇った。
「今年でたしか82歳か。…よし、わかった。ホテルの仕事が終わったら、帰りに店をのぞいてみるよ」
509 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 07:55:46 ID:kY5E58Ub
数分後、スコットは自転車に跨りホテルへと続く荒れた舗装路を走っていた。自転車だと飛ばしても20分ほどかかる距離だが、彼は毎日、車より自転車を選択していた。
いまはシーズンの狭間だが、夏になれば海水浴客が、冬には本土の北部にひろがるブラックフォレストでの鹿狩り客が大勢押し寄せてくる。そうなると「車での移動なんてとびっきりのバカ以外のなにものでもない」というのがスコットの口癖だった。
仲間の漁師はとっくにホテルについているらしく、行く手には白んだ夜空に薄ボケた街灯が灯っているだけだ。
レジャーシーズンにはクルーザーが舳先を連ね、水上艇が鎮座するハーバーがセント・マデリーナ島の「余所行き」のエリアなら、いまスコットが走り抜けようとしているオールドタウンは「普段着」のエリアだ。
ここには、ホテルの客や別荘地のセレブたちは、決して足を踏み入れようとしない。
この辺りには、漁師やホテル従業員の家、ホテルの季節雇用従業員の宿舎、それからバーバラの店のような住民相手の地に足のついた商店しかないからだ。
さすがに大学は本土に渡らねばならないが、小中高校ならこのエリアの西の端に建っているし、北よりの丘の斜面には古い長老派の教会が陣取っている。
警察署に消防署、町議会は、「普段着」のエリアの西の端に固まって建っているが、そこはいまから250年ほど前、本土からの最初の入植者が上陸した「印の地」だった。
510 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 07:57:31 ID:kY5E58Ub
いつもなら途中ですれ違う新聞配達のリドリーの姿も見えず、夜明けのオールドタウンは静まりかえっていた。
(リドリーはもう配達を終えたのかな?)
リドリーとは、州兵としてのイラク駐留から帰還したばかりの若者だった。
生きて帰れた愛しの祖国だったが、プライムローン問題に端を発する不況の真っ只中とあって就職口は見つからず、止む無く知り合いのつてで新聞配達をやっている。
軍隊帰り直後だけあって時間にはすこぶる正確で、新聞を配達する時刻も五分と前後しない男だ。
…がしかし、家並みに目をやっても、新聞受けはもちろん、庭先にも新聞は見当たらない。
(まだ配達を始めてないのか?)
妙だなと思ったそのとき、スコットは、行く手に白い鳥の羽のようなものが散らばっているのに気がついた。
(あれは……)
風にバタバタとはためきながら吹き飛ばされていく白い羽のようなもの、それは…。
「あれは……新聞か」
どこの新聞か?などと迷う必要はない。オールドタウンで読まれている新聞は、リドリーの配る「マデリーナ・アドバタイザー」紙だけだ。
「なにかあったのか?」
足元で風に舞う新聞を風に逆らい辿っていくと、スコットの視線はとある商店の店先へと行き着いた。
看板にはペンキも擦れた文字で「The Old Gang(=古い仲間)」とある。
バーバラの店だ。
リドリーの自転車は、その店先で横倒しになっている。
ドアは、開いたままだった。
511 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 07:59:47 ID:kY5E58Ub
「バーバラ?………リドリー?」
戸口に立つとスコットは2人の名を呼んでみた。
……期待した返事はない。
入ろうか、入るまいか、一瞬躊躇した彼だったが、すぐに妻ロリとの約束を思い出した。
(どうせ帰りには様子を見に寄るつもりだったんだ)
それなら早いほうがいいと、彼は薄暗い店内に足を踏み入れた。
戸外は既に明るくなり始めていたが、屋内はカーテンが閉ざされているせいもあってまだ夜の暗さを保っていた。
狭い売場に並べられた商品は雑然としているが、誰かに荒らされたような気配はない。
古い金銭登録機も手付かずのように見える。
「バーバラ!!リドリー!!」
さっきよりもずっと大きな声で呼んだのは、無意識に自分を鼓舞しようとしてのことだ。
金銭登録機をよけて横のカーテンを潜ると、その向こうは住居部分だった。
カーテンのむこうの右横は石炭や様々なガラクタを放り込んだ倉庫になっているが、ドアノブに手をかけても回らなかった。
廊下は5メートルほど直進してから左に折れている。
「バーバラ?…リドリー?」
声がまた小さくなった。
「バーバ……ん!?」
そのとき、闇に慣れ始めた彼の目が、廊下の曲がり角に落ちていた「ある物体」を捉えた。
(あれは……拳銃だ。)
あたりまえのアメリカ人として、スコットにも拳銃に対するアレルギーの類はない。
だが、「何かが起ったらしい家」で、しかも「廊下に落ちている」拳銃となれば話は別だ。
目を凝らし、スコットはそっと拳銃に近寄った。
アメリカ人として馴染みのある近代的なスイングアウト式ではない。
ごついヒンジを前方に備えた中折れ式のその拳銃は、リーエンフィールドとかいうイギリス製で、イタリアで戦死したバーバラの夫の遺品だったはずだ。
(それがなんで廊下に?)
スコットは片膝ついて拳銃を拾い上げると、以前バーバラがやって見せてくれたように、ごついヒンジ部分でフレームを折り曲げてみた。
指で触れてみると、撃鉄が当たる部分の弾丸に深い窪みが穿たれているのがわかる。
「撃ったが不発だったのか。…でも……」
彼は続く言葉を飲み込んだ。
(…いったい何を撃とうとしたんだ?)
そのとき曲がり角の向こう側で、床板が大きな音を立てて軋んだ。
慌てて拳銃を射撃可能な状態に戻すと、曲がり角のむこうに向かってスコットは叫んだ。
「だれだ!そこにいるのは!?」
512 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 08:02:45 ID:kY5E58Ub
ドン!…ドン!………ドン!…ドン!…ドン!
午前5時15分。
医師のデイビッド・メナードと妻のオルガは、激しくドアを叩く音に目を覚まさせられた。
(…急患か?)
音は大きいが、間を開けてドンドンと2〜3回叩き、さらに暫く間が開く。
その叩き方を認識したとたん、文字通り瞬時にメナードの眠気はふき飛んだ。
「オルガ!起きてくれ!」
急患の「家族」が医師を呼びにきた場合、医師を呼ぶ声を交えつつ、ドアはもっと速いペースで叩かれ続ける。
家族は焦っているし、自分は元気なのだから当然だ。
だが、急患「本人」が来ている場合、自身は元気ではないので叩くペースも遅くなるし、長く叩き続けることもできない場合が多い。
メナード医師が最初に想像したのは交通事故だった。
(交通事故の怪我人が、ここまで助けを求めてやってきたのではないか!?)
だから彼は白衣にも着替えずに、医院の正面口へと急いだのだ。
「いま開ける!」
メナード医師が玄関を開けると同時に、見覚えのある砂漠用迷彩下衣を履いた男がどうっとばかりに倒れこんできた。
「リドリー?リドリーじゃないか!?いったいどうしたんだ!リドリー!!」
513 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 08:07:45 ID:kY5E58Ub
メナード医師が足元も覚束ないリドリーを診察室に運び込んだところで、デジタル時計の時刻は5時20分ちょうどを示していた。
リドリーの左腕、肘から片にかけてがズタズタに切り裂かれた様子を見てすぐに、医師は2年前の夏に診た患者を思い出した。
「こりゃ酷いな。船のスクリューにでもひっかけられたのか?」
「お、襲われたんだ…」
「襲われた?何に?」
メナード医師はリドリーに、「誰に?」ではなく「何に?」と聞き返した。
セント・マデリーナ島で「人が人を襲う」事件が発生するとは、彼には想像もできなかったのだ。それだけに、リドリーの次の言葉にメナード医師は軽いショックを覚えた。
「人間だった」
「人間だって?」傷口を消毒していたメナード医師の手が思わず止まった。「観光客にでも襲われたのか?」
「誰かはわからないけど…いきなり」
傷口はギザギザに掻き裂かれていて、特に深いものが3本並んで走っているさまは、明らかに何かの爪痕のようなのだが、かといって猫科動物の持つような鋭い鉤爪には見えない。
(平爪だ。…ということは猿、それかまたは人の仕業ということに…)
マデリーナ島に猿はいない。別荘地の酔狂なセレブたちが連れ込んでいなければだが…。
署長のトムに連絡したほうがいいのではと思ったメナードだったが、いや、いまはリドリーの治療に専心すべしと考え直し、電話機に延ばしかけた手を引っ込めた。
夫が対応を迷っている間に、妻で看護士のオルガは手際よく縫合の準備を整えた。
(そうだ私は医者だ。警察官ではない。いまはリドリーの傷の手当てに集中しよう)
オルガが差し出した局部麻酔注射を素早く打つと、医師は針と糸を手に取った。
もしこのときメナードが警察署に連絡していたら、後の展開は変わっていたのだろうか?
514 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 08:09:18 ID:kY5E58Ub
(…ん?いまの音は!?)
かすかな銃声を耳にしたような気がして、ホテルの警備員ウォリーは270ポンドを超す巨体をテラスから乗り出させた。とっさに腕時計で時刻を確認すると、午前5時15分を少しすこし過ぎている。
ダラスで警察官をやっていたころは、銃声など珍しくもなかった。
彼の生まれ育った中西部の田舎には、子供がある程度の年齢になると親が銃を買い与える慣習があったし、家族や友達どうしで石ころや空き缶を小口径の拳銃や小銃で撃ちながら散歩するプリンキングという遊びもあるくらいである。
だから、少年期の彼にとって、銃声とは「日常」そのものだった。
だが、このセント・マデリーナ島はテキサスとは違う。
ましてや街中での銃声となると、これはもう「事件」といっていい。
(バックファイヤーか?)とも一瞬考えたが、即座に彼は自分で首を横に振っていた。
「いや、いまのは銃声だ。このオレに限って間違いはない。しかし……」
もしあれが銃声ならば、音を聞きつけた近隣の住民が騒ぎ出すはずだ。
…なのに…町は静まりかえったままだ。
(…誰も出てこないのか?)
ゴーストタウンでもあるまいしと、もう一度身を乗り出しかけたとき、本館の方で彼を呼ぶ声がした。
「ウォリー!ちょっと来てくれ」
515 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 08:20:17 ID:kY5E58Ub
「ウォリー!ちょっと来てくれ。」
ホテル・マデリーナの支配人、ジョナサン・マサイアスが渋い顔で立っていた。
ぴったり撫で付けた銀髪に微妙な撥ねがあり、ただでさえ顔の中心に集まり気味の目鼻が、さらに一層凝集しているように見える。
そんなマサイアスの表情を一瞥しただけで、ウォリーはげんなりした気分になった。
「おはようございますMrマサイアス。なにか問題でも?」
「問題が無ければ、君に声をかけたりせんよ。」
予想通りの不機嫌そうな声でマサイアスは応じた。
「201号の客からクレームだ。植え込みで唸ってるヤツがいて眠れんのだそうだ。どうせ酔っ払いだろう、トムに豚箱に放り込んでもらってくれ。」
「ケーヒル署長ですかい?私はあいつが…」
テキサス出身のウォリーと、ピッツバーグ出身のトム・ケーヒルは元警官と現役警官という関係でありながら、以前からどうもウマが合わなかった。
「オマエがトムのことをどう思ってようが関係ない!この島を取り上げようってんで、旅番組の取材クルーが来てるんだぞ!こんなチャンスにこういう妙な話が出てくるのは困るんだ!つべこべ言わずに仕事をしろ!」
「…わかりました。」
不承不承頷いて会話を打ち切ると、ウォリーは201号のある方角へと歩き出した。
ニ三歩歩いたところで「またネズミか!客に見られる前に、さっさとガスリーに始末させろ!」と誰かに命じるマサイアスの声がした。そしてその直後、「ち、畜生!まだ生きてやがる!コイツ、噛みやがった!!」と言う声、そして足をなんども力いっぱい踏みつける音が続いた。
(いいぞネズ公、よくやった!)
心の中でほくそ笑むと、ウォリーは足を速めて、201号のある場所、ホテルの敷地の東側、「サンライズガーデン」のある方角へと歩き出した。
516 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 08:22:38 ID:kY5E58Ub
201号室のほぼ真下に当たる「サンライズガーデン」に人影は無かった。
マデリーナベイ越しに上る朝日を一望できることから名づけられたこの庭園は、その眺望故に酔っ払いなどの侵入をうけたことは一、二度ではなかったのだが。
(ここじゃねえのか?…ってことは…)
この後の仕事の面倒さを思い、ウォリーは思わず舌打ちをした。
「酔っ払いヤロウめ!メイズの中にいやがるのか。」
冬季のマデリーナ島の「売り」は、本土側のブラックフォレスとでの鹿狩りをはじめとするハンティングだ。
ただし、それだけでは連れの家族が納得するはずもないので、妻子向けの施設も併設されている。植木を刈り込んで作られた「メイズ=迷路」もそんな施設の一つだ。
本場イギリスはランカシャー地方にある迷路を参考にしたこの「メイズ」は、ホテルのホームページでは「マデリーナの大迷宮!」と謳われ、サッカー場2つ分にも及ぶ広さを誇っていた。
(「マデリーナの大迷宮」の中からで酔っ払いを引きずり出すってのか?)
かかるのは一時間か?二時間か?
ともかく容易な仕事でないのは確かだ。
ただし幸いなことに、苦情のもととなった「唸り声」はさっぱり聞こえてこない。
「いや、Mrマサイアス。行ってはみたんですがね、何もみつかりませんで…」
さっさと仕事を切り上げ帰ってきた言い訳を、ウォリーが頭の中で捻くり始めたちょうどそのときだった。
「うおおぉぉぉぉぉぉ…」
腹に響く不快極まりない声が、メイズの中から聞こえてきた。
517 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 08:23:35 ID:kY5E58Ub
午前5時20数分…
スコットの帰りを待つロリの家で、突然電話がけたたまい叫び声を上げた。
「ロ、ロリなの?ロリなのね?」
ロリが「ハロー」と言う間もなく受話器から聞こえてきたのは、夫の漁師仲間であるジョージの妻エドナの声だった。
「どうかしたのエドナ?」
「こんな朝早くごめんなさい。あの、スコットの携帯番号教えてくれないかしら?スコット経由でジョージと連絡とりたいんだけど…」
ジョージは仲間の漁師数人とともにスコットより一足早くホテルの調理場に魚を運んでいったはずだった。
「ジョージは海に出るときは携帯持ってないの。だから今も連絡とりようが無くって…」
「何かあったの?」
「実は…家の裏を妙な人がうろついてるのよ。最初は酔っ払った観光客かと思ったんだけど…」
「違ったの?」
「変なのよ。首を右にかしげて、足を引き摺ってて…。…うまく言えないけど変なの。それで私怖くって…」
「判ったわ、ちょっと待ってて…」
いったん受話器を置くと、ロリは夫の脱ぎ捨てていった仕事着のポケットを次々探ってみたが、どのポケットにも携帯は無かった。
夫は忘れず携帯を持っていったようだ。
「お待たせ。スコットはちゃんと携帯持ってってるみたい。番号はね………エドナ?」
「…………」
「エドナ?聞いてるの?エドナ??」
「…………」
さっきまでは電話にしがみついている様子が目に見えるようだったのに…受話器を置いてどこかに行ってしまったのだろうか?
受話器を耳に押し付けると、かすかにゴボゴボという音が聞こえるだけだった。
しばらくその姿勢で待ったあと、こんどは自分からエドナの家に電話をかけようとしてみた。
だが、かからない。
エドナの家の電話は受話器が外れたままのようだ。
にわかに不安になったロリは、こんどは夫スコットの携帯に電話をかけてみた。
しかし、呼び出し音が何度鳴っても、スコットは電話に出て来なかった。
518 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 08:25:18 ID:kY5E58Ub
「…遅いな?」
クレイグは呟いた。
何が遅いのかと言うと、まず第一に新聞配達のリドリー。
クレイグがこんな時間に警察署前に立っているのは、リドリーの届ける新聞を待っているのだ。
それから二番目にスコット。
夜勤明けには、ホテルへと向かうスコットと二言三言言葉を交わすのが数年来の習慣だった。
時計塔の長針がたったいま真下を指した。
…にもかかわらず、リドリーもスコットも現われない。
「2人ともいったいどうしたっていうんだ?」
クレイグはもっと見通しの効く道の中央へと歩き出した。
だが、リドリーとスコットの姿はおろか、自転車のペダルを踏むキイキイという音すら聞こえてこない。
(何か…あったのか?)
首を捻りながら警察署へと戻りかけたとき、クレイグは署の前に路駐されたパトカーの陰で何かがうごめいたのに気がついた。
(野犬か?)と思った次の瞬間、やつれた人影がゆらりと立ち上がった。
「…なぁんだ、ガスリーか。」
黒い髪に黒いトレーナーのその男は、数年前島に渡って来てからこっち、ホテルの汚れ作業を一手に引き受け働いてきたガスリーだった。
「どうしたガスリー、こんな朝っぱらから何を……!?」
「う…う…う…」
いったん立ち上がりかけたガスリーだったが、呻き声とともに足元を大きく縺れさせると、パトカーのボンネットの上にばたりと倒れこんだ。
「おい!どうしたガスリー?具合でも悪いのか??」
警察官の本能で、クレイグはガスリーのもとに駆け寄ると、相手の肩に手をかけた。
「だいじょうぶ…」
「だいじようぶか?」と、言い終えるか否かという瞬間だった。
足元も覚束なかったはずの男が、獣じみた素早さでもってクレイグの腕を掴んで噛みこうとした。
519 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 08:29:03 ID:kY5E58Ub
「うわっ!なにすんだガスリー!」
反射的にクレイグは、自由な方の手で相手の黒髪を引っ掴むと、腰投げのような体勢で相手を振り回した。
ブチブチッ!
一握りほどの髪が抜ける手ごたえとともに、ガスリーの体は数メートルほど向こうまで転がった。
「気でも狂ったか!ガスリ……!?」
突然の攻撃に頭に血が上りかけたクレイグだったが、再び立ち上がった相手の風体を見て、思わず言葉が途切れた。
……黒い髪に縁取られた顔が紙のように白い。
それも白粉を塗ったような白さでなく、奇妙な透明感のある脂身めいた白さで、まるで生きたまま死蝋化し、皮膚が骨に定着していないような感じだ。
目には全く視線というものが感じられず、クレイグを見ているのか、それともクレイグ越しの何かを見ているのかまるで判らない。
「うおおぉぉぉぉぉぉ…」
洞窟のような口から唸りを上げると、ガスリーは足を引き摺りながら再びクレイグに向かって来た。
「動くなガスリー!来るんじゃない!!」
クレイグが官給品の自動拳銃を抜いても、ガスリーの足は止まらない!
「動くなと言ってるんだ!」
短い警告に続いてクレイグはトリガー(引き金)を引き絞った!
…カチッ…撃鉄が虚しく落ちた。
(…え!?)
弾が出ない!不発か?
(な、なんでだ?!)
混乱のなかクレイグは立て続けにトリガーを引くが、ハンマーは虚しく空撃ちを繰り返すだけだ。
その間に一気に距離を詰めたガスリーは、突きつけられた拳銃の脇をすり抜けるようにして、今度こそクレイグの右手に噛みついた!
「ぐああぁっ!」
520 :
脇役量産…:2009/06/22(月) 08:31:38 ID:kY5E58Ub
同僚警官のカルロスに、負傷した右手の手当てを受けながら、クレイグは何度目かの泣き言を漏らしていた。
「痛ってえ……」
「がまんしろよ」
笑いながらカルロスは包帯の端を縛って留めた。
「銃を握ってたところを噛まれたから、こんなもんで済んだんだぜ。もしオープンハンドだったら指を食い千切られていたかもしれん」
奥の留置場からガスリーの唸り声が聞こえてきた。
クレイグは負傷しながらも、気配を察して飛び出してきたカルロスとともにガスリーを捕らえ、留置場に閉じ込めたのだ。
「署長に連絡は…」
「いいよ。もうブタバコに入れてあるんだから」
クレイグが気にしていたのは、ガスリーに噛まれたことより、ケーヒル署長に叱責されることだった。
トリガーを引いたとき弾が出なかったのは、セイフティの解除が中途半端だったからだ。
彼のベレッタはサムセイフティを下げると、ファイアリングピンが90度上に逃げる仕組みになっている。
セイフティのレバーを水平まで戻せば、射撃可能になるのだが、この戻し方が中途半端だと、ファイアリングピンは水平に戻っていないので弾は撃てない。
それを不発と勘違いし、ガスリーの接近を許してしまったのだ。
『…セイフティの解除忘れだと?』
ケーヒル署長の渋い顔が目に浮かぶ。
どうやって署長にバレずに済ませられるか?
クレイグの頭にあるのは、ただそれだけだった。
予約した人、連絡が欲しい。規制で無理ならしたらば使って。
これで6月中に反応なかったら完全破棄と考えていいのかな。
>>322◆biAXxdyAQQ氏 ハンク、豆腐 2人
>>335◆tKZBywKwXs氏 ジム・チャップマン、マイク・ハガー 2人
>>350◆WOYsS8Bj3I氏 ルパン三世、桂木弥子、桐生一馬 3人
>>424◆xwhpDkJV.2氏 トレマーズ?人 H-02スタート
ゾンビパニック物でリレーSSしたらば
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12814/ >>506主旨はわかるが、ここに書かれても使いにくい。つか本編と勘違いしそうで混乱する。
したらばに投稿した方が利用しやすい。
現在の軍上層部の反応。
「あの島の警察は……死者が甦った、などと!
勤務中に酒でも飲んでいるのか?」
「暴動を抑えられない言い訳にしてもあまりにも……
ま、所長には厳重注意が必要ですなあwww」
「冗談で軍の派遣要請などするな、とな!」
「……うむ、軍は大規模な動きは起こさない。
今のうちにサンプルの入手を急げ。
事実を知る一部の人間が、勝手に動き出す前に、だ」
>>522 マスコミからの中継とかが入ってる設定(
>>310)じゃなかった?
政治家とか市民団体から圧力があって派遣できないの方がいいと思う
何だか見てる内に自分も書きたくなってきたので、予約を入れておきたい。
真島吾郎@龍が如く
ジョン・ランボー@ランボーシリーズ
>>521 了解。次に脇役を作る機会があったらそうさせいもらいます。
◆kMUdcU2Mqo氏、投下乙です。
タカとユージの掛け合い楽しかったです。
特に
> 「こうなりゃヤケだな。ユージ、美人のゾンビがいたらデートにでも誘ってみるか?」
> 「で、自分もゾンビの仲間入りしてめでたくゴールインってか?んな腐った女なんてトオルでもひっかかんねぇだろ」
最高でした。
バラライカ@ブラックラグーン
を予約。
今更で申し訳ないが『開始』凄く面白かったです。
ドラマと漫画のキャラなのに違和感がなく、それぞれがとても生き生きとしていて、「らしい」。
読んでいて、グイグイ引き込まれました。今後の投下にも、思わず期待です。
夏の日差しがレースのカーテン越しに差し込んでいる。観光地であるこの島の気候はロアナプラに比べれば幾分過ごしやすい。
英国調で統一された部屋のインテリアは、コテージを上品な雰囲気に演出しており、本来なら居心地の良い空気を提供するはずだった。
だが、部屋の中央と窓際に転がっている二つの死体がこの場所を血生臭いものに変えてしまっている。
その死体を作り出した張本人、バラライカは冷めた目で二人が死んだことを確認。小さく嘆息した。
ホテルモスクワと以前から小規模な抗争を続けていた組織との手打ちが決まったのが一週間前。
お互いに代表者が護衛一人のみを連れての会合。場所はどちらの組織とも無縁の観光地、
すなわちこのセント・マデリーナ島が選ばれた。
バラライカ本人はこの手打ちに乗り気ではなかったが、大頭目の決定に従いこの島に上陸。
手早く要件を済ませてさっさとロアナプラに戻るつもりだった。
油断といえば油断なのだろう。もちろん手のひらを返される可能性を常に考慮し、相手組織の動向の監視は怠らなかった。
修羅場に備えて銃を持ち込み、いざという時のために逃がし屋も手配した。
だが、常に闘争の最前線にいた彼女でさえ、島がゾンビに蹂躙されるなどという事態は予想外だったのだ。
異常に気づいたときにはすでに手遅れだった。島の交通機関は麻痺し、逗留していた宿はゾンビの群れの襲撃を受けた。
部下が重傷を負いながらも脱出し、待ち合わせのコテージにたどり着いた時には、相手組織の代表と護衛はゾンビ化していた。
その時彼女のとった行動は――詳しく説明するまでも無いだろう。
部屋に充満する血臭。バラライカにしてみれば嗅ぎ飽きた臭いだが、今の彼女をひどく苛立たせた。
わざわざ辺鄙な観光地まできて、ゾンビに襲われ、手打ちは不成立。そしてなにより――
「大尉……、ご無事ですか……?」
廊下から部下が姿を現す。左肩がゾンビに食いちぎられえぐれている。宿から脱出し、車に乗り込もうとした隙をつかれたのだ。
さらに、コテージに到着する直前暴走車の衝突を受けた。部下は肋骨を骨折、乗ってきた車は大破した。
出血により顔面は蒼白、足元はふらついている。だが傷の具合に関わらず、遅かれ早かれゾンビ化するのは避けられないだろう。
「伍長、貴様はゾンビに噛まれた。この状況を解決する手段を我々は持たない。私の言わんとすることは理解できるな?」
それは一方的な処刑宣告だった。
バラライカは二人を射殺したばかりのスチェッキン拳銃を部下へと向ける。
貧血状態の脳で嗜好が鈍っていたのか、一瞬部下の表情に怪訝なものが浮かぶ。
が、それは本当に一瞬だった。理解すると同時に部下もまた懐からマカロフを抜く。
その銃口はバラライカではなくまっすぐ自分のこめかみへと向けられた。
「大尉のお手を煩わせるわけには参りません。自分の決着は自分でつけます」
表情を死の恐怖に引き攣らせながらも気丈に笑顔を見せる部下。その姿にバラライカは銃をゆっくりと下ろす。
「……今まで御苦労だった」
「貴方と共に戦えたことは私の誇りです。どうか御武運を!」
発砲。
乾いた音と共に部下の体が崩れ落ちる。
夏の日差しが差し込む豪奢な部屋。死体が並ぶ部屋でただ一人の生存者であるバラライカは、部下の最期を見届けると陰鬱なため息を吐いた。
また一人戦友が逝った。
かつて彼女と部下たちが誇りある軍人であった時間。それを共有するものがこの世から一人消えた。
一気に歳をとったような錯覚を覚える。
良心に従った結果、国を追われマフィアにまで身を落とした。
日々汚れ仕事に手を染め、生ける死人同然になりながらも自身を戦士として全うできる戦場を探し続けてきた。
そんな自分にはこのゾンビで溢れた島はある意味相応しいかもしれない。
どちらを向いてもリビングデッドばかりのこの島ならば敵は無尽蔵にいる。存分に戦争に没頭出来るだろう。
たとえその結果死ぬことになろうとも――
(――いかんな、感傷的になりすぎた)
ロアナプラに残してきたボリス軍曹たちを始めとする部下たちを放り出して、一人死にに行くわけにはいくまい。
頭を振って思考を切り替える。今は生きて帰ることを考えるべきだ。
まず携帯を取り出して逃がし屋に連絡する、が、繋がらない。この異常事態を察知して雲隠れしたらしい。思わず舌打ちする。
(腰抜けが、使えん奴だ)
これがダッチならばどんな手を使ってでも万難を排して乗り込んでくるのだろうが、ここは彼らのテリトリーの外だ。いまさら言っても始まらない。
人目を避けるために北のコテージを会合場所に設定したことが裏目に出てしまった。どの施設を使うにしても、ここからではかなりの距離がある。
港へ行けば使える船が残っているかもしれない。車が無い以上危険な徒歩で移動するしかないが、ここに留まったところで状況が好転する材料は無い。
目標が決まれば後は実行に移すのみだ。部下の死体から銃と弾を回収する。
更に相手組織の護衛の死体からも銃を手に入れる。
(ハードボーラーか……)
彼女の好みではないが贅沢はいえない、武器は武器だ。
銃を懐にしまう、と、表から複数のうめき声が聞こえた。銃声に反応したのだろうか、コテージの周囲にゾンビが集まっているようだ。
もはや一刻の猶予も無い。スチェッキンの残弾を確認しながら足早に玄関へ向う。
玄関のドアを引っかく音が聞こえる。すぐ向こう側までゾンビが来ているのだ。
バラライカは迷わずドア越しに銃弾3発を叩き込む。くぐもった声が聞こえ、うめき声がわずかに減った。
思ったよりも多くのゾンビがいるらしい。
かまわずにドアを蹴破る。
コテージの外、視界の中には南国の陽気に不似合いな死斑の浮いた顔が八つ。
進行方向にいたゾンビの一体の頭部へ弾丸を撃ち込む。倒れこむのを視界の端で確認しながら、左手から迫ってきたゾンビの膝を蹴り砕く。
よろめいたところをその向こう側にいたゾンビめがけて蹴り飛ばす。二体のゾンビはもつれ合いながら倒れた。
更に右前方から近づく一体に連続発砲。進行方向がクリアになったのを確認すると、残りには目もくれずに走り出す。こんなところで弾丸を無駄に使うわけにはいかない。
当面の目標は脱出手段の確保。それが無理ならば徹底的に戦うまで。
今、異形を相手取った彼女の戦争が始まる――
【B−05/コテージ前/1日目・日中】
【バラライカ@ブラックラグーン】
[状態]:やや精神的疲労
[服装]:スーツ
[装備]:スチェッキン(11/20 予備弾20)、マカロフ(5/8 予備弾8)
[道具]:ハードボーラー(7/7 予備弾7) 携帯電話、島の地図、葉巻(残り5本)、ライター
[思考]:1、島から脱出する。
2、港へ行き使える船が無いか確かめる。
3、武器を集める。
4、他の生存者とは必要に応じて協力。但し足手まといになるようなら見捨てることも厭わない。
>>535 ボリス軍曹ならロアナプラに残ってるぞ。死んだのは名無しの伍長だ。
age
538 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 13:50:55 ID:iKm9cXdg
期待上げ
予約状況 1件
>>524真島吾郎@龍が如く、ジョン・ランボー@ランボーシリーズ 2人
仁村@ドラゴンヘッド(実写版)予約します
「…ったく、んでこんな場所で訓練なんざしなきゃなんねーんだよ…どうせなら観光で来たかったぜ…」
などとぼやいているのは、陸上自衛隊中部方面駐屯隊第13輸送師団所属の隊員、仁村だった。
今回、この部隊がセント・マデリーナ島に来た理由は、補給中にテロに襲撃された場合に
供えて、それに対処するために空港にて米軍海兵隊との共同訓練のためだ。訓練は滞りなく終了した。
米軍海兵隊は本土へと引き上げていき、仁村属する部隊も日本へと帰還するために
輸送ヘリコプターを次々と離陸させ、いよいよ仁村の乗るヘリが離陸しようとプロペラを動かしたのだが、
ここでアクシデントが発生した。エンジンの出力不足により、離陸に必要な揚力が得られないのだ。
その旨を先行する部隊に無線連絡し、指示を仰ぐパイロットの岩田。
「速やかに原因を究明し、可及的速やかに合流されたし、だそうだ。ありえねぇ…」
ぼやく岩田。そんな彼に仁村は気楽な口調で返す。
「な〜に言ってんだ。逆に言やあ治らなかったらこの島に入られるっつーことだろ?」
彼と同期の大池、山崎もそれに同調する。
「つー訳でお前ら三人!ヘリの修理な!俺は適当に散策してくっから!終わったら無線で呼んでくれよ」
と、仁村は何故か89年式機関銃と9mm拳銃をヘリの中から手に取り、マガジンをリュックサックの中に詰める。
それを不審に思った岩田が声を掛けた。少し動揺しているようだ。
「ちょっと仁村さん!散策するだけなのになんでそんなもん持って行くんですか?!」
そんな岩田の問いに仁村はニヤリと笑って答えるのだった。
「この島、観光地として有名みたいだけどよ、なんか訳ありみたいじゃねぇか。
備えあれば憂いなし、ってヤツだよ。それに…なんか嫌な予感もするしな…」
仁村は最後だけ笑みを消して真剣な表情で語る。そんな仁村の表情を見て、他の3人も
何かよく解らない感覚に襲われるのだった。一刻も早くこの島を出たほうがいい。
岩田の頭の中で何者かが警告している。もちろん岩田は誰に言われるまでもなく
最初からそのつもりだった。ただ、そのためにはヘリコプターの修理が絶対必要なのだが。
「んじゃ、ちょっくらぶらついて来るぜ。さっきも言ったけど、修理が終わったら無線で連絡な」
といって仁村はリュックからトランシーバーを手に取り、それを岩田にちらつかせる。
そして、街の方へと歩いて行くのだった。その仁村の後ろ姿を見送りつつ岩田は再びぼやく。
「全くあの人は…大池、山崎。お前らも仁村さんと一緒に行きたいならいっていいんだぜ。修理なら俺一人で出来るから」
笑いながら二人にそういう岩田。しかし二人は首を横に振り、大池は真剣そのものの表情で言う。「いや、やめときます。仁村さんもいってましたけど俺も何か嫌な予感がするもので」
それに同調する山崎。そんな大池の言葉を聞き、岩田はただ頷き、修理に取り掛かる。
岩田の見立てでは、エンジンのオーバーヒート、解りやすく言えば熱くなりすぎている状態のことで
修復にはただ冷却すればいいだけだ。恐らくは日本を発つ際にこのヘリにだけ何らかの
整備不良があり、それが原因でこのオーバーヒートを引き起こしたのであろう。
しかし、生憎この空港にはその整備不良を修復出来る整備などない。元々小さな空港だから。
滑走路もYS‐11がようやく離着陸出来る程度の規模しかない。輸送ヘリもヘリポートではなく、
その滑走路に着陸させる始末だ。米軍の計らいで訓練中は旅客機が離着陸することのないように
時間を上手く調整してくれたらしいがもう直に再び離着陸が始まるだろう。
あまり趣旨がわかってない人が多いのだろうか。
規制?
>542
取りあえず、最後まで読んでいただけるとありがたいです。
>543
仕事中でした。今から書かせていただきます。
だから今はエンジンのクールダウンを待つしかない。それが今の3人の実情だった。
ところが、ここで3人はあることに気付く。いつまで経っても旅客機が離陸する気配がないのだ。
まあ、滑走路のど真ん中に輸送ヘリが陣取っていれば離着陸など出来るはずもないのだが、
それならば航空管制から絶対に連絡やら注意やらが入る。しかし、それすらないのだ。
そして、航空管制が応答しなければ当然着陸も出来ない。つまり…
航空管制塔、或いは空港そのものに何らかの非常事態が起こり、それが原因で連絡が取れない状態に陥っている…
と考えるのが普通であり、事実3人はそう考えた。この場合における非常事態は…
テロリストによる空港占拠か?…いや、滑走路に武装した自衛隊がいるのにテロを
起こすバカはいない。ましてや、つい2時間程前までは米軍もこの場にいたのだ。
そして、米軍により航空機の離着陸は当日から封じられていたためにテロが入る余地などありはしないのだ。
第一、本当にテロならば何故自分達に何の接触もしない?自分達はテロにとって邪魔者以外の何者でもないのに。
相手が自衛隊だと知ってビビっている?そんなチキンがテロなど起こすものか。
何かがおかしい。一刻も早くこの島を離れるべき。それがこの3人の共通の見解だった。
だがそのためには…仁村を呼び戻さなくてはならない。岩田はヘリコプターの
コックピットに装備された無線を操作する。仁村の持つトランシーバーに周波数を合わせ、連絡を取る。
「仁村さん。こちら岩田です。この島、なんかヤバいです。早く抜け出しましょう」
仁村から返事が返って来る。普段はお調子者口調で話す彼も、この時ばかりはどこか怯えた声だった。
「ああ…そうだな…それに妙なんだよ…さっきから誰ともすれ違わねぇ…まるでゴーストタウンだぜ…」
どうやら仁村もこの島の異常な空気を感じ取っているようだった。
すぐに引き返す、そういって仁村は無線をきった。だが、ここで岩田は離陸するための
絶対条件を思い出す。エンジンの冷却だ。まだ冷めきっていないのに無理して飛ばして
太平洋に墜落などシャレにもならない。岩田は、ハッチが開きむき出しとなったエンジンに手を当てる。
…熱さを感じない。どうやら飛ばしても大丈夫なようだ。ただ、エンジンがオーバーヒートした
元々の原因が無くなった訳ではない。
それはつまり、オーバーヒートの不安に常に苛まれながら、飛行し続けなければいけない、ということだった。
岩田はエンジンのハッチを閉じ、コックピットにてエンジンを試験的に動かす。
エンジンが駆動しその回転がプロペラへと伝わる。…問題ない。これならば離陸に必要な揚力は十分確保出来る。
後は仁村の到着を待つのみだ。3人はヘリの外に拡げられていた荷物をヘリに積み込みんだ。
そして自らもヘリに搭乗し、搭乗口のドアを閉める。後はヘリの窓から仁村の姿を確認し、
彼を乗せ次第離陸すればいいだけなのだが…ここで岩田は空港の建物からこちらへ向けて
歩いて来る人影を見つけた。岩田は眼鏡をかけていたので矯正視力は2.0と高く、
そしてそれが仁村の姿ではないことにはすぐに気がついた。しかも、一人や二人ではない。
50人くらいの集団であり、皆一様に顔面が蒼白、口からはダラダラと涎を垂れ流し、
常人のようにキビキビ歩かない。足を痛めているのだろうか。
ことごとく足を引きずりながらこちらへ向かって来る。岩田はコックピットに
大池と山崎を呼び、あの集団の姿を見せる。距離にしてだいたい100m程であろう。
皆で色々意見を出し合って、試行錯誤を重ねて決定したルールなのにね…
ちょっと悲しいかな
>>546 続き書かない方がみんなのためになるようなら身を引きますが、今後の展開で修正出来る
ようなら僕自身としては書きたいです。ただ、悲しいという言い方をされると
書いていても良心の呵責に耐えられなくなるかもしれませんが。
ちなみにこの後の展開は、ゾンビ軍団に襲撃を受けたヘリは辛うじて離陸し、
しかし仁村は一人取り残されてしまうというものです。
この3人は救助のための布石です。
現状では特に深刻なルール違反は無いと思いますが・・・
よくわからないんだけど、この三人て何か版権作品の登場人物?
ここの趣旨だとオリキャラは基本的に無しだと思うので。
飛行機乗り出すなら、ファントム無頼とかなら有りだと思います。
551 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/06(月) 23:02:10 ID:3JzdJnKj
>>550 3人ともドラゴンヘッドという漫画の登場人物です。
仁村も含めて第4巻に登場しますが、大池と山崎はその第4巻で死亡、
岩田も8巻で死んでしまいます。
ですからこのお話はそれから数ヶ月前という設定になるのでしょうか
すいません、あげてしまいました…
>>548 >この3人は救助のための布石です。
ここが問題。>>310-
>>311やwikiのルールに
「救出部隊はオチ要員。それ以上の外部支援はなし。」とある。岩田達は外部支援キャラになる。
個人的には、このSSはキャラが全滅するか、自力脱出するか。いずれかのENDに至る過程が面白い、と思ってる。
岩田達が離陸して逃げるということは、後で確実に救助がある、という伏線がいきなり張られたと解釈できる。
書き手も読み手も、救助があるのが分かってたら緊張感がなくなる。特に書き手は救助を意識しないといけないし窮屈だ。
しかも、この描写だと脱出する前に、へりで救助活動ができてしまう。
>>548は岩田達が仁村を見捨てるようなSSを書くようだが、こいつらこんなに薄情なの?
むしろこうなるんじゃない?
1、空港のゾンビを一掃する。その後橋にバリケードを築いて、ゾンビ侵入を防ぐ。
↓
2、島内に散らばってるキャラをヘリに乗せてピストン輸送する。救出完了。
人情としても、民間人を見殺しにするのは考えにくいし、全員とは言わないまでも、キャラの何人かは救助できそうだ。
それはこのSS全体の主旨からして、さすがにどうかと思う。
せっかく書いてくれて悪いが、この辺について
>>548の見解を聞かせてほしい。
そうでしたか、申し訳ありません。
自分がドラゴンヘッドの知識を持たないためとはいえ失礼しました。
投下の際に作品名とキャラ名を宣言すると良いと思います。
また、投下の際にはあらかじめ完成させた作品をコピペして間を開けず投下するのが基本です。
作品全体を見ないと、感想も言えませんので。
投下途中に連投規制がかかった場合はしたらばに続きを投下してください。
よろしくお願い致します。
555 :
554:2009/07/06(月) 23:37:37 ID:Ai777PvI
>>551 ごめんなさい、予約直後の投下ですね。orz
スレ読み直す必要があるのは俺でした。
ちょっと犬を助けにショッピングモールのバリケード壊してきますね……
>>553 3人は突然異形のものに襲撃されたということでかなり動揺しています。
恐らく救助という発想は彼らの頭にはなかったでしょう。ご都合主義かも知れませんが。
ただ、その中でも辛うじて仁村には連絡を取り、あとで必ず助けに来ると約束をするも、
日本に帰還した後、この話を聞いた陸上自衛隊のお偉いさん方に拘留させられてしまうのです。
仁村自身もそんなことだろうと期待もしていません。
そこらへんはまたこれから投下する予定です。
>>554 いえ、僕も説明不足でした。それよりもアドバイスありがとうございます。
これを参考に書かせていただきます。
558 :
553:2009/07/07(火) 22:16:59 ID:aEe6nbCQ
>>556 なるほど、了解した。もう少し助言させてくれ。
1、SSタイトルの後にトリップをつけた方がいい。板的には一種のペンネームみたいなものだ。
誰がどのSSを書いたか分かるし、wikiをまとめる時も便利だ。
2、次回からのSS投下は、状態表含めて全部書いてからにする。こっちはルールというより「マナー」だな。
ブツ切りに投下されるより読みやすい。
いろいろ注文つけてるけど誤解しないでくれ。期待してるよ。
>>558 助言ありがとうございます。現在続きを執筆中ですので、完成したら投下します。
その集団はだんだんとこちらへ向かって来る。顔面蒼白の上、足を負傷しているようならば
病院に行けばいい。自力でいけないのならば救急車でもタクシーでも呼べばいい。
何故わざわざ陸上自衛隊のヘリなどに向けて歩く必要がある?怪我人が多くてヘリで
まとめて運んでもらおうという算段か?許可なく民間人を乗せられる訳もない。
ましてや、このヘリは輸送用の大型ヘリだ。病院のヘリポートでは恐らく着陸出来まい。
あいつら、何かおかしい。それを察知した3人。そうこう考えているうちにも得体の知れぬ
集団はどんどんヘリに近付いて来る。そして…3人は気付いた。この集団が人間ではない
と言うことに。人間ではない以上、集団ではなく「群れ」と言った方が正しいだろうか。
皮膚は鬱血し青白く変色し、所々で筋肉が腐り落ち、骨が露出している。
白目を向き、涎を垂れ流し開け放たれたままの口は何を喋るでもなくただ呻き声をあげるだけだ。
その姿はまさしく、彼らの母国日本のホラーゲーム「バイオハザード」に登場する
ゾンビそのものだった。そしてゾンビは生きた人間の肉を求めてただ彷徨うのだ。
つまり…自分達だ。ここで3人は考えた。このゾンビたちを殲滅し、仁村の到着を待つか、
それとも仁村を残して脱出するかの二択だ。もちろん3人は殲滅を第一に考えた。
仲間を置き去りにしてきたなどと知れたら上官から大目玉を食らうのは確実だ。
それだけならまだいい。最悪、懲戒免職もありうる。規律、道徳を何よりも重んじる
自衛隊にとって仲間を見捨てることは最もあるまじき行為であるからだ。
しかし…殲滅を実行に移すには…3人はヘリの中にある武器を確認した。
手持ちの9mm拳銃が一人一丁ずつ、計3丁だ。しかし、マガジンは全て仁村が
持っていってしまったためにリロードが出来ない。装填数は9発。3人合わせて27発分だ。
そしてそれではゾンビの殲滅は不可能だ。27の弾丸でどうやって50近くのゾンビを
全滅させると言うのか。せめて89年式機関銃、(通称バディ)がもう一つあれば違ったであろう。
そしてそうこう考えているうちにゾンビはヘリまでたどり着いてしまった。数にものを言わせ、
ヘリを揺らし始めたではないか。やばい。一刻も早く脱出しなければ。
それにこの状況では仁村を乗せることなどもとより不可能だ。
「脱出するぞ!山崎、無線で仁村さんに連絡!内容は、当方に異常事態発生につき緊急脱出!必ず助けに来るから
持ち出した武器と弾で持ち堪えられたし!」
山崎は力強く頷き、コックピットの岩田の隣に座り無線を操作し仁村に連絡を取り
いましがた岩田から言われた内容をそのまま伝える。そして仁村から返事が返って来る。
「マジでか!?まあいいぜ、俺も当分戻れそうにねえからな。さっき化け物に襲われてよ。
脳天打ち抜いてぶっ殺してやったけど次から次から沸いて来るもんだから逃げたはいいが…
ここがどこかわかんねぇし。ただ何か誰かの別荘だか解らねえがコテージのようなものが見えるぜ」
そして通信が切れる。続け様に岩田は大池に指示を出す。
「大池!そこにビデオカメラがあんだろ!あいつら映せ!俺らの話だけじゃ上は信じやしないだろうからな!」
なるほどそれは確かにそうだと大池はヘリの座席部分に放置されたままのビデオカメラを手に取る。
動揺で震える手を懸命に落ち着かせて大池はカメラを操作する。録画モードに設定し、
窓の外に群がるゾンビの群れを簡単な実況を交えて撮影する。そして再三、岩田の檄がとぶ。
「離陸するぞ!山崎!大池!しっかり掴まってろよ!」
スロットルを全開にする岩田。エンジンが起動し、その回転はプロペラに直に伝わる。
回転力は凄まじい勢いで上がり続け、それに伴いプロペラの回転も早くなる。
やがてプロペラは超高出力の扇風機の役目を果たし、そこから巻き起こる強い旋風により
ゾンビたちはなぎ倒されて行く。そして岩田はその隙を逃さなかった。操縦桿を全力で引き、
ヘリコプターは大空へと舞い上がる。その真下では獲物を取り逃がしたゾンビが悔しそうに
呻いていた。コックピットの計器を一つ一つチェックし、異常がないことを確認する岩田。
燃料もほぼ満タンだ。高度も申し分ない。ただ、このヘリコプターの航続距離を考えると
途中で給油が必要であり、フライトプランでは米軍サイパン基地となっていた。
恐らく、滋賀の駐屯地に着くのは明後日となるだろう。到着しだい上層部に、
ことの次第を説明し救助部隊の編成を要請するのだ。恐らく、生存者は他にもいるはずだ。
自衛隊の存在意義は日本本土の防衛には違いないが、その他にも様々な活動を行っている。
その一つが災害時の遭難者の救出活動だ。海外にまでその手を延ばすのは本来筋違いかも
知れない。一歩間違えれば軍事介入とも取られないからだ。しかし今回は自衛官が一人
取り残されているのだ。それを見殺しにして自衛官を名乗るなど恥知らずにも程がある。
「絶対助けに来ますからね…仁村さん…」
岩田はただそう呟き、マリアナ諸島サイパン島へ向けて進路をとった。
そして時はその二日後。場所は日本の滋賀県、陸上自衛隊中部方面駐屯地である。
「ちょっ、どういうことですかそれ!」
と息巻いているのは、あのセント・マデリーナ島から命からがら生還した隊員、岩田だった。
彼は基地に帰還し、部隊長に報告を済ませると真っ先に指令室へ向かい、
先の米軍との共同訓練について報告があるとの旨を伝え、一昨日大池があの空港で
撮影した映像を公開し、至急仁村陸士長、並びに他の生存者の救助部隊を編成するよう要請したところだった。
だが、基地指令から返って来た答えは岩田の期待を裏切るものだった。
岩田達の持ち帰った映像の信憑性については認めるものの、仁村の救助については
米国との協議の結果判断するというものだった。更に、島の住人を怪物たらしめた原因が
新種の細菌によるものだった場合を考慮し、岩田達3人を隔離し、精密検査を実施する
というものだった。それだけを淡々と伝えられた岩田が息巻くのは至極当然の流れだったが、
基地指令はその後ダンマリを決め込み、連行された3人はさながら核のような扱いを受けるのだった。
核は放射能の漏洩を防ぐために厚いコンクリートの壁を何重にも組むが、今回の場合、
この3人のためだけにそんな大それたものを作るわけにも行かずに、地下倉庫に
隔離されることとなった。薄暗い倉庫の中で岩田は思った。仁村さん、助けにいけなくてすいません、と…
そして時は再び移り変わり、岩田達3人が隔離される2日前、つまり脱出した当日である。
トランシーバーを切り、ため息をつく仁村。あのチキンのクソオヤジ共のことだ。
助けなど寄越すはずがない。岩田たちも多分隔離されちまうだろうな、と仁村は考え、実際そうなった。
今は周りは静かだが、またあのバケモノが現れないとも限らない。あれは仁村が以前やったゲーム
「バイオハザード」に出て来るゾンビそのものだった。
いきなり背後から襲いかかって来るものだから9mm拳銃で脳天を打ち抜いてやったのだが、
その銃声で逆に多くのゾンビを呼び寄せてしまったらしく、みるみるうちに
ゾンビの大群の出来上がりだ。仁村もこれは逃げたほうが得策だと判断しし、
ゾンビが少ない箇所にバディの銃撃を浴びせ、脱出経路を作り何とかゾンビの姿が所々に見受けられた。各個撃破してコテージ内で態勢を整える…とも考えたが
先程のように一発の銃撃のために多くのゾンビを呼び寄せることにもなりかねない。
そうなれば仮にコテージに入れたとしても今度は逃げられなくなり、やがては…
考えただけでもゾッとする。冗談じゃねえ…ならばあいつらがいなくなるのを見計らって
コテージ内に進入しようと仁村は考え、先程のように奇襲を受けないよう周囲を充分に
警戒しながらコテージ付近の様子を伺った。しかし…ゾンビたちはいなくなるどころか
コテージの入口に群がり始めたではないか。おいおい、勘弁してくれよ…仁村はぼやいた。
それにしても、何故入口に群がるのだろうか。ゾンビは基本的には当てもなくただ彷徨い、
エサを見つけた時にだけそれを追いかけるのだが…ちょっと待て。ってことは何か?
あの中に生きた人間がいるって事か?
やがてプロペラは超高出力の扇風機の役目を果たし、そこから巻き起こる強い旋風により
ゾンビたちはなぎ倒されて行く。そして岩田はその隙を逃さなかった。操縦桿を全力で引き、
ヘリコプターは大空へと舞い上がる。その真下では獲物を取り逃がしたゾンビが悔しそうに
呻いていた。コックピットの計器を一つ一つチェックし、異常がないことを確認する岩田。
燃料もほぼ満タンだ。高度も申し分ない。ただ、このヘリコプターの航続距離を考えると
途中で給油が必要であり、フライトプランでは米軍サイパン基地となっていた。
恐らく、滋賀の駐屯地に着くのは明後日となるだろう。到着しだい上層部に、
ことの次第を説明し救助部隊の編成を要請するのだ。恐らく、生存者は他にもいるはずだ。
自衛隊の存在意義は日本本土の防衛には違いないが、その他にも様々な活動を行っている。
その一つが災害時の遭難者の救出活動だ。海外にまでその手を延ばすのは本来筋違いかも
知れない。一歩間違えれば軍事介入とも取られないからだ。しかし今回は自衛官が一人
取り残されているのだ。それを見殺しにして自衛官を名乗るなど恥知らずにも程がある。
「絶対助けに来ますからね…仁村さん…」
岩田はただそう呟き、マリアナ諸島サイパン島へ向けて進路をとった。
そして時はその二日後。場所は日本の滋賀県、陸上自衛隊中部方面駐屯地である。
「ちょっ、どういうことですかそれ!」
と息巻いているのは、あのセント・マデリーナ島から命からがら生還した隊員、岩田だった。
彼は基地に帰還し、部隊長に報告を済ませると真っ先に指令室へ向かい、
先の米軍との共同訓練について報告があるとの旨を伝え、一昨日大池があの空港で
撮影した映像を公開し、至急仁村陸士長、並びに他の生存者の救助部隊を編成するよう要請したところだった。
だが、基地指令から返って来た答えは岩田の期待を裏切るものだった。
岩田達の持ち帰った映像の信憑性については認めるものの、仁村の救助については
米国との協議の結果判断するというものだった。更に、島の住人を怪物たらしめた原因が
新種の細菌によるものだった場合を考慮し、岩田達3人を隔離し、精密検査を実施する
というものだった。それだけを淡々と伝えられた岩田が息巻くのは至極当然の流れだったが、
基地指令はその後ダンマリを決め込み、連行された3人はさながら核のような扱いを受けるのだった。
核は放射能の漏洩を防ぐために厚いコンクリートの壁を何重にも組むが、今回の場合、
この3人のためだけにそんな大それたものを作るわけにも行かずに、地下倉庫に
隔離されることとなった。薄暗い倉庫の中で岩田は思った。仁村さん、助けにいけなくてすいません、と…
そして時は再び移り変わり、岩田達3人が隔離される2日前、つまり脱出した当日である。
トランシーバーを切り、ため息をつく仁村。あのチキンのクソオヤジ共のことだ。
助けなど寄越すはずがない。岩田たちも多分隔離されちまうだろうな、と仁村は考え、実際そうなった。
今は周りは静かだが、またあのバケモノが現れないとも限らない。あれは仁村が以前やったゲーム
「バイオハザード」に出て来るゾンビそのものだった。
いきなり背後から襲いかかって来るものだから9mm拳銃で脳天を打ち抜いてやったのだが、
その銃声で逆に多くのゾンビを呼び寄せてしまったらしく、みるみるうちに
ゾンビの大群の出来上がりだ。仁村もこれは逃げたほうが得策だと判断しし、
ゾンビが少ない箇所にバディの銃撃を浴びせ、脱出経路を作り何とか
支援
その場から逃げ出したのだった。しかし、地図を持っていなかった仁村は逃走後、現在地が
解らなくなり、ヘリに戻れなくなってしまったのだ。そんな折、山崎から件の連絡が入る。
笑い半分で仁村は現状報告を済ませ、通信をきった。別段他に話すこともなかったからだ。
そして、頭の中で陸上自衛隊上層部に悪態を垂れる。助けは来ねえだろうな。
ならば俺自身でこのイカれた島から抜け出す方法を見つけねえと…仁村はそう考えていた。
ここで仁村は空を仰ぐ。晴天の空に太陽が眩しく映え、仁村は両手で太陽の光を遮りながら見つめた。
太陽は東から昇り、西へ沈んで行く。つまり太陽が空のどの位置にあるかで方角を割り出す
算段だったのだが…仁村は左手首の腕時計を確認し、ため息をつく。この時間帯、太陽は
最も高くなり、どちらへ傾くか解らない。従って時間が経たなければ方角も解らない。
たとえ解っても地図がなければ何の意味もない。この島のどこに何があるのかなど、
仁村は解らないからだ。ただ一つ解っていることは、ここから100m程進んだ所に
キャンプ地によくあるようなコテージがたたずんでいるということだ。しかし…その周囲には
ゾンビの姿が所々に見受けられた。各個撃破してコテージ内で態勢を整える…とも考えたが
先程のように一発の銃撃のために多くのゾンビを呼び寄せることにもなりかねない。
そうなれば仮にコテージに入れたとしても今度は逃げられなくなり、やがては…
考えただけでもゾッとする。冗談じゃねえ…ならばあいつらがいなくなるのを見計らって
コテージ内に進入しようと仁村は考え、先程のように奇襲を受けないよう周囲を充分に
警戒しながらコテージ付近の様子を伺った。しかし…ゾンビたちはいなくなるどころか
コテージの入口に群がり始めたではないか。おいおい、勘弁してくれよ…仁村はぼやいた。
それにしても、何故入口に群がるのだろうか。ゾンビは基本的には当てもなくただ彷徨い、
エサを見つけた時にだけそれを追いかけるのだが…ちょっと待て。ってことは何か?
あの中に生きた人間がいるって事か?ここで仁村は考えた。助けたはいいが
そいつがゾンビにビビって腰を抜かしちまうようなチキンだったら?足手まといになるのは確実だが
陸上自衛隊員である仁村は立場上見捨てるわけにはいかなかった。それに…これだけ多くの人間が異形と
化している中で生存しているのだ。少なくとも、サバイバルで生き残る術を知っている人間であろう。ならば…
仁村はバディにマガジンをセットし、弾丸をリロードする。生憎箱形のマガジンであるために
その装填数は30発しかなく、毎分650発もの弾丸を発射出来るバディの連射性能では
あっという間に弾切れだ。仁村のリュックサックの中にはバディのマガジンはあと9つ入っている。
大事に使わねえとな…そして周囲を再確認し、コテージ前以外にゾンビがいない事を確かめる。
仁村はここで、以前岩田と一緒にバイオハザードをプレイした時のことを思い出した。
弾数無限の裏技を使ってゾンビ達をなぶり殺しにし、呆れ顔の岩田に仁村は笑いながら言った。
「ハハハッ!人間の本質はハンターなんだってよ!犬歯っていう牙があるのがその証拠らしいぜっ!」
だが…これはゲームではなく現実だ。即ちゲームオーバーは自分の死を意味する。
それだけならまだいい。グリーンハーブや救急スプレーがそう都合よく転がっているわけもなく、
少しのダメージがそのまま死につながるまさに命懸けのサバイバルゲームの舞台に仁村は突然放り込まれたのだ。
「…ハハハッ、たまにはこういうのも悪くねえな…いっちょやったるか!」
そして、仁村の余りに過酷なサバイバルゲームは今ここに幕を開けたのだった。
【仁村@ドラゴンヘッド】
【B‐05/コテージ付近/一日目・日中】
[状態]:やや興奮状態
[服装]:陸上自衛隊の迷彩服、メットはなし
[装備]:9mm拳銃(装填数8/9発、予備弾90発 )、89式5.56mm小銃(装填数30発、予備弾270発)銃剣
[道具]:リュックサック、トランシーバー、ウォークマン(電池は3本)、
[思考]
1:コテージ内の生存者との合流
2: 地図の入手
3: 島からの脱出
投下終了です。タイトルを変えたのは、前のタイトルでは仁村は生還したことに
なってしまうので、原作を少しもじりました。
>>566 お疲れ様です。
グリーンハーブのくだり、個人的にツボでした。
>>566さん 乙です。
衛宮士郎、藤村大河@Fate/stay night、浦島景太郎、成瀬川なる@ラブひな
4人予約します。
他の予約:
>>524真島吾郎@龍が如く、ジョン・ランボー@ランボーシリーズ 2人
魔法系統はダメだと思う
魔法を使わせなければ問題ないけど。
>>569さん。魔術の縛りについては配慮していますので、とりあえず投稿させて下さい。
問題があるようでしたら、他の方も指摘して下さい。
セント・マデリーナ島の自然公園は、緑豊かな観光名所として有名だ。
島の南半分は人工的な要素が強いのに比べて、北半分は出来るだけ人の手を加えずに、島本来の姿を維持することに重点が置かれている。
園内の散歩道はある程度整えられていたが、コンクリートなどの舗装はほとんどされていない。
無機質な都会に息苦しさを感じる人にとっては、優しい安らぎを得られる憩いの園として有名だ。
だが、島の他の地域と同様、その麗しき園にも、この世ならざる存在が跳梁跋扈していた。
振り下ろした一撃が、頭をざくろのように割り、ゾンビはその場に崩れ落ちた。
「畜生、これで何体目だよまったく……」
衛宮士郎は吐き捨てるように呟いた。周囲には彼が倒したゾンビの遺体がいくつも転がっている。景観を損ねる存在だが、そんな事に構っていられない。
彼の手には杖のような棒が握られていた。強度的に頼りなさそうな外見だが、幸いにも「強化」の魔術が成功して、鋼のように硬くなっていた。
「疲れたな……。ちょっと休もう」
士郎は呟いて1m程の草木が密集している茂みの奥に身を潜めた。ゾンビは目がそれほど見えないようだし、何より知能が低い。
音を立てずにじっとしていれば、奴らに見つかるリスクはかなり軽減できる。
士郎は姉的存在の藤村大河とともに、この島に来ていた。彼女曰く、弓道部の合宿をセント・マデリーナ島でやるので、その下見に行くのだと言う。
それはもう合宿じゃなくバカンスだろうと思ったが、大河はとっくに弓道部を辞めていた士郎を無理矢理同行させてきた。
そもそも下見が必要かどうかも疑わしいが、要は口実が欲しかっただけなのだろう。彼は話し相手兼荷物持ちというわけだ。
最初は渋々ついて来たのだが、ほどなくして士郎も島の素晴らしさに魅了された。
大河は元々子供っぽい性格だったが、ここではそれに拍車がかかって、はしゃぎまくっていた。
(こういうのもたまには良いか)
融通がきかな過ぎる面のある士郎でさえ、そう思っていた。ほんの数時間前まで……。
「藤ねえ、大丈夫かな。無事だといいけど」
士郎は今朝から今までの経過を回想していた。
朝ホテルを出る前は何事もなかった(筈だ)。公園に着く頃、悲鳴やパトカーのサイレンらしき音がして、案外物騒だなと呑気に考えていた。
そのまま公園を2人で散策していたら、悲鳴に怒号が混じるようになり、何か変だという思いが強くなった。
大河に声をかけて、ホテルに戻るようにさりげなく話題を誘導する。
最初は反対していた大河だが、実は射撃場で銃を撃ってみたい、と言うと、
「なあんだ、そういう事か。なんだかんだ言って、やっぱり士郎も男の子よねぇ」
と苦笑混じりに言った。士郎は彼女を説得できて、ほっと息をつく。だがすでに手遅れだったらしい。
「ヒッ」と大河の息を呑むような悲鳴に周囲を見回せば、ゾンビ達が遠くから近づいてくる光景が目に入ってきた。
それを見た士郎は自分の「志」を思い出した。今こそ「正義の味方」になる時だ。
大河の制止もきかず、ゾンビに襲われる観光客や地元住民を助けるべく動いていた。
「強化」に成功した棒を持って、逃げ遅れた母親と幼児がゾンビに囲まれている所に飛び込むと、手当たり次第ゾンビを殴りつけてどうにか助け出すのに成功する。
さらに他の人達を助けようとゾンビに戦いを挑んでいる内に……いつの間にか大河と離ればなれになっているのに気付いた。
今になって士郎は後悔した。大河の安全を優先して考えるべきだったのだ。だが自分の「正義の味方」を意識するあまり、後先考えずに行動しすぎていた。
(いや、藤ねえなら大丈夫だ。あんな奴らに簡単にやられたりするもんか!)
彼は無理矢理自分に言い聞かせる。何と言っても大河は剣道五段の腕前で、かつては「冬木の虎」の異名で呼ばれた女傑だ。彼女なら自力でどうにか――。
(馬鹿、何勝手な事考えてるんだ。俺は! いくら藤ねえが強くても、超人でも何でもない、1人の女だ。男の俺が助けないでどうする!)
士郎は自分を罵倒すると、立ち上がった。
まだ疲れが残っているが、そんな事を気にしている場合ではない。こうしている間にも大河がゾンビに襲われる危険は増えている。
士郎が茂みから注意深く出てきた時、悲鳴が聞こえた。若い女の声だ。
「藤ねえ!?」
士郎は駆けだした。声の大きさからすると、それほど遠くではない。
程なくして、少し開けた場所に出た。ここはアスレチック場のようだ。丸太やネット、ロープ等を使った遊具がいくつも見える。
その一角、50mほど離れた場所で、1人の女性が10体ほどのゾンビ達に襲われていた。
「やだ! こっち来ないでよ。誰か、誰か、助けて!」
年齢は士郎と同年代ぐらいか。女の子はハイキングに行くような服装で、腰まで届きそうなロングヘアを振り乱して必死にゾンビから逃れようとしていた。
だが、どの方向に逃げてもゾンビがいる。すぐにジャングルジムのような遊具の所で包囲されてしまった。
もちろん、そんな光景を黙って眺めている士郎ではない。すでに士郎はゾンビに気付かれないように動き出していた。
ギリギリまでゾンビに気付かれないように近づいて、最小限の戦いで女の子を確保して、素早く逃げるつもりだった。
女の子は今にも泣き出しそうな顔で周囲を見回すと、上に逃げようと思ったのか、ジムの縄梯子を登り始めた。
だが、恐怖で体が思うように動かせないらしく、手足の動きがもどかしいまでに悪い。1mも登らない内にゾンビに足を捕まれた。
「キャアッ!」
女の子がゾンビを振り払おうと足をバタバタさせた時、手が滑ったのか縄梯子から落ちてしまった。
「嫌、来ないで……」
絶望的な表情を浮かべながら、尻餅をついたまま後ずさりする。
ゾンビは哀願の声を完全に無視して、女の子に迫っていく。その頃士郎は、ゾンビに気付かれずに、女の子にあと10mの所まで近づいていた。
だが1体のゾンビが女の子に噛みつこうと、覆い被さるような姿勢になる。(危ない!)咄嗟に士郎は絶叫した。
「止めろ、この怪物野郎!」
ゾンビの動きがピタリと止まり、ゆっくりとこちらを振り向く。
こうなったら突撃あるのみだ。
女の子への直進ルート上にいたゾンビを横殴りに倒し、続いて右から迫っていた奴の胸を突き飛ばした。
さらに、唯一士郎の声を無視して、女の子に噛みつこうと屈んでいたゾンビの襟首を掴み、渾身の力で引っ張った。
引きずられるように倒されたゾンビが恨めしげ(?)に士郎を見上げる。士郎は構わず、「強化」しておいた靴で、思い切り顔を踏みつけた。
壁にトマトを叩きつけたような呆気なさで、ゾンビの顔が潰れた。
女の子は、一連の光景を呆然とした表情で見ていた。死の絶望が一瞬で消え、代わりに生の希望らしきものが現れて混乱しているのだろう。
「立てるか? とりあえずここから逃げるぞ」
言うが早いか、士郎は女の子の手を掴んで、半ば強引に立ち上がらせた。
この状況で上に登るのは下策だ。たとえ一時的にゾンビから逃れられても、狭い足場で逃げ場も、水も食料もなく、下はゾンビの集団。
精神的にも肉体的にも耐えられないのは目に見えている。包囲を突破する可能性に賭ける方が、まだ望みはあった。
「え、あの……」
女の子が何か言いたそうにしているが、ゾンビが目前に迫っている。ゆっくり話している暇はない。
「いいか、絶対に俺から離れるな」
強く念押しして、士郎は女の子の手を引きながら走り出した。棒は牽制程度に振り回して、ゾンビ達の間をすり抜けるように走る。
――10分後。
どうにかゾンビを撒く事に成功した2人は、さっき士郎が隠れていたのとは、別の茂みに潜んでいた。
「ここなら一息つけそうだな。俺は衛宮士郎。君、名前は? 大丈夫? 怪我は無いか?」
ゾンビ突破戦の興奮が抜けきらないまま、士郎は畳みかけるように尋ねた。
「……離してくれる?」
女の子の口から予想外の台詞が漏れる。「え?」となった士郎は、まだ彼女の手を強く握ったままなのに気付いた。
「ご、ごめん!」
慌てて手を離す。女の子は掴まれていた所をさすりながら、
「……さっきはありがとう。私の名前は、成瀬川なるよ。衛宮さん」
成瀬川なると名乗った女の子は、疲れた口調で自己紹介した。
「礼なんていいよ。女の子を守るのは当たり前の事じゃないか」
士郎は何でもないような顔で言いながら、背中のリュックからペットボトルを出して、なるに差し出した。
「ほら成瀬川さん、飲みなよ」
「え?」
「喉渇いただろ。水分補給は大事だぜ」
「でも、衛宮さんは?」
「気にしなくていいよ。まだ予備もあるし」
それを聞いたなるは少し躊躇った末、女子としては豪快な勢いで飲み出した。
「ングング……っぷはぁ!」
やはり相当喉が渇いていたようだ。一気に半分ほど飲み下した。だが、はしたない飲みっぷりに気付いたのか、顔を赤くする。
「ま、待って。私普段はこんなんじゃなくて、えとそのもっと上品に」
なるは少し焦った調子で弁解し始めた。
「はは、気にしなくていいよ。こんな状況でマナーもへったくれもないし」
そう言った瞬間、士郎は思い出した。
(そうだ、『こんな状況』でのんびりしている場合じゃない。藤ねえを捜さないと!)
急に立ち上がった士郎に、なるは目を丸くした。
「どうしたの?」
「俺、人を捜してるんだ。その人と島に一緒に来ていたんだけど、ゾンビと戦ってる内にはぐれてしまったんだ」
「人を?」
なるの顔が驚愕に満ちた。かと思うと、一転、真剣な面持ちになる。
「大丈夫、成瀬川さん、君を安全な所まで連れて行ってからにするから、心配いらないよ」
(ごめん、藤ねえ。少しだけ我慢してくれ。必ず助けてやるから)
大河には悪いが、なるを見捨てる訳にはいかない。士郎は心のなかで大河に謝った。
「私も手伝うわ」
なるが立ち上がった。
「だからそれまで我慢……って、手伝う? それは危険だ。またさっきの連中、多分ゾンビって奴だろう、あいつらに襲われるぞ!」
士郎としては、彼女をそんな危険な目に遭わせるつもりは全くない。
「もちろん、覚悟の上よ」
「それが分かっていてどうして……」
「私も捜しているから、大事な人を」
なるが決然とした表情で言った。
士郎の目が驚愕に見開かれる。
「そんな……君も、なのか?」
「ええ、私もその人と一緒に島に来たんだけど、あなたに助けられる少し前に離れ離れになったの」
なるが目を伏せる。
「お願い、私と一緒に捜すのを手伝って。その代わり衛宮さんの人捜しも手伝ってあげるから」
「うーん。お互いの知人を協力して捜索するわけか」
どうするべきか、士郎はしばしの間思案した。
(そうだな、今のままじゃ手がかりもないし、1人より2人の方が何かと好都合だ。それに、彼女を安全な場所に連れて行ける保証もないしな)
「衛宮さん?」
黙って考え込む士郎を、なるが不安そうに見つめる。
「分かった。成瀬川さんの提案に乗ろう」
「え、それじゃ……」
なるの顔に喜色が浮かんだ。
「とは言っても、お互い手がかりらしいものはないしなあ。そうだ、俺の連れは藤村大河っていう女の人なんだ。髪はショートで……」
と士郎は大河の身体的特徴や服を説明した。
「うん、大体わかったわ。私の連れの名前は浦島景太郎。で、メガネをかけてるの……」
今度はなるが彼女の連れ――浦島景太郎――の説明をする。
「よし、これで一応、把握したな。早速捜しに行くとしよう。あ、ところでちょっと聞きたいんだけど」
「どうかした?」
「その浦島っていう人は、成瀬川さんの彼氏なのかい?」
「な……! バ、バカ、そんな訳ないでしょう! あんなバカでドジでスケベな奴が彼氏な訳ないじゃない! ただの浪人仲間以外の何でもないんだから!」
なるは顔を真っ赤にして、すごい剣幕でまくし立てた。
「いやちょっと気になっただけなんだ。気に障ったなら謝るから落ち着いてくれ」
士郎がなだめるが、なるの勢いは弱まらず……と思ったら不意に剣幕が止まった。
「でも、あの時、私のために、ゾンビ相手に立ち向かってくれた。臆病な癖に、棒きれ一本で奴らに殴りかかって、大声で奴らを引きつけて、
私の周りからゾンビが大分減った頃『今だ成瀬川、逃げろ! 大丈夫、後で追いつくから!』って言って、ますます遠ざかって……」
なるはいきなり士郎のTシャツを掴んで、顔を士郎の胸元にうずめた。表情は伺えないが、嗚咽のような声が漏れている。
(わわっ、成瀬川さんの胸が当たってる……うーん困ったなあ、こんな時どうすればいいんだ?)
女性の扱いに慣れていない士郎はどうしていいか分からず途方に暮れてしまう。
幸い、なるは10秒ほどで顔を上げた。目から大粒の涙が滝のように流れている。
「ごめんなさい。景太郎は1人で大変な目に遭っているかもしれない。だから早くみつけてあげないと……」
「もういいよ、よく分かった。浦島君は強くて、優しくて、勇敢な男だ。きっと無事でいるよ」
「衛宮さん、ありがとう……」
士郎は堅く誓った。藤ねえも、成瀬川なるも、浦島景太郎も、必ず助けると。
【D−05/アスレチック場近くの茂み/1日目・日中】
【衛宮士郎@Fate/stay night】
[状態]:疲労(小)。擦り傷。過剰な正義感と責任感。
[服装]:原作と同じ服装。
[装備]:「強化」魔術で鋼の強度を持つ棒。
[持物]:リュック。日用品(パスポート、携帯電話、500mlペットボトル×1、観光ガイド兼地図)
[方針/行動]
1:成瀬川なるを守る。
2:藤村大河と浦島景太郎を捜す。
3:2人を捜しながら、水、食料を確保する。できれば武器も。
4:無事な島の住民や観光客を助けて、協力し合う。
[備考]
※ 「強化」の魔術の適用範囲は自分の「身の回り」程度に限定されます。また、体力を消耗(100m走の全力疾走並み)し、失敗もよくある設定です。
※ 固有結界「無限の剣製」は絶対に発動しません。
※ 構造把握能力は健在で、機械類の構造を把握可能なので、しかるべき工具があれば修理できます(扱えるかどうかは別です)。
※ 「正義の味方になる」という目標のため、他人を見捨てるという行為が基本的にできません。
【成瀬川なる@ラブひな】
[状態]:疲労(中)。擦り傷。不安と焦慮。少し安心。
[服装]:ハイキング向きの服装。コンタクトレンズ装着(裸眼視力だと0.1未満)。
[装備]:なし。
[持物]:ウェストポーチ。日用品(パスポート、携帯電話、500mlペットボトル×1(残り半分)、観光ガイド兼地図)。予備のメガネ。
[方針/行動]
1:衛宮士郎の方針に従う。。
2:藤村大河と浦島景太郎を捜す。
[備考] 共通事項
※ 士郎もなるも、互いに景太郎と大河の容姿や服装を把握しています。
自然公園のかなり奥に、普段の散策コースからかなり離れいて、森林を定期的に手入れする業者でもなければ、誰も立ち入らない場所があった。
衛宮士郎と成瀬川なるが出会う30分ほど前、1人の青年がその場所を彷徨っていた。
青年の名は浦島景太郎。彼も、なるのようなハイキング向きの服装をしており、デイパックを背負っている。
荒い息づかいで、足取りはかなりおぼつかない。普段運動をしていない人が、急にマラソンをした時のような状態だった。
「もう、駄目だ、歩けない〜」
景太郎は、力尽きたように、その場にへたり込んだ。
デイパックから缶ジュースを1本取り出すと、一気に飲み干し、やっと人心地がついた。
「成瀬川の奴、無事かな。俺より運動神経良いから大丈夫だと思うけど……」
あの後――ゾンビをなるから引き離してから――、景太郎はオオカミの群れに放り込まれた羊のような状態だった。
幸い、「オオカミ」の運動能力が低かったお陰で、「羊」はどうにか逃げ切れた。問題は、ここがどこか全く見当がつかない事だ。
観光地図を広げてみるが、公園の散歩道については、それほど詳しく書いていない。詳しい見取り図でも手に入ればいいのだが。
「考えても仕方ないな」
景太郎は地図を畳むと、音を立てないように注意深く歩き出した。じっとしていたら、いつまで経ってもなるを見つけるのは不可能だ。
しばらく歩いていると、少しずつ目の前が開けてきた。散策ルートに近づいたのだろう。
(よし、これで成瀬川を捜しやすくなるぞ!)
景太郎は少し駆け足になった。まだ少し息が切れる。
そして、草むらを掻き分けて舗装道路に出た瞬間、
「うわあああぁっ!!」
目の前に1体のゾンビが現れた。客観的に見れば、景太郎の方からゾンビに近づいていた事になるのだが。
ゾンビは痰が詰まったような唸り声をあげながら、景太郎に掴みかかる。
彼の手元に武器になりそうな物はない。逃げようと身を翻したら、反対側にもゾンビがいた。
「あわあわわわわ」
半ばパニックに陥った景太郎は、別の方向に逃げようとして、足をもつれさせて転倒してしまった。そこにゾンビが寄ってくる。
「畜生、来るなあっ!」
景太郎は道路に落ちていた石ころを拾って、無茶苦茶に投げつけた。一発がゾンビの胸に当たるが、その程度でどうにかなる筈もない。
立とうとしてが、疲労とパニックで体が思うように動かない。
(もうだめだ、成瀬川、ごめん……)
観念したように目を閉じる。
「そこっ! 諦めるんじゃないっ!」
いきなり若い女性の声が響いてきた。
(え!?)
まさか成瀬川、と目を見開いた景太郎の視界の端に、突進してくる人影が映った。
誰なのか景太郎が確認する間もないまま、人影は持っていた金属棒を振りかぶって、
「とりゃあぁっ!」
裂帛の気合いと共にゾンビの側頭部に振り下ろした。
金属棒はゾンビの耳までめり込んで止まったが、人影はそれをあえて引き抜かずに、ゾンビを突き出すように押して、もう1体のゾンビにぶつけた。
無傷のゾンビが仲間を支えきれずに倒れた所で、人影は金属棒を抜いて、両方のゾンビを殴りつける。
2体とも完全に動かなくなるのを確認すると、人影は景太郎に向き直った。
やはり若い女性だった。年齢は20代半ば、髪はショートカットで、身長は170p弱といった所だろう。
「あなた、大丈夫だった?」
その声で景太郎は我に返った。
「は、はい。ありがとうございます」
「どういたしまして。ところで」
女性は少し小声になぅた。ゾンビを警戒しての事か。
「はい?」
「あんなアッサリと諦めるなんて何考えてるの、まったく! あなたが死んだら家族や友達をどれだけ悲しませると思ってるの?
命を粗末にしちゃいけません。最後まで生きる努力をしなさい!」
女性は押し殺した声で叱りつける。その口調は出来の悪い生徒に対する教師のそれだった。
「すいません。気をつけます……」
景太郎はシュンとなった。
確かに、いきなりゾンビと鉢合わせて動転していたとはいえ、成瀬川を助けるという重大な使命があるのに、あまりにも情けない態度だった。
「うん、分かればよろしい」
女性はニッコリ微笑んだ。とても爽やかな笑顔だった。
「そうそう、自己紹介がまだだったわね。私の名前は藤村大河。あなたは?」
「あ、俺、浦島景太郎っていいます。藤村さん」
「あはは、大河でいいよ、景太郎君」
「そうですか。じゃあ、よろしくお願いします。タイガーさん」
「タイガーって言うなーっ!!」
「どわああああっ!?」
突然の魂の叫びに景太郎は飛び上がった。い、一体何がどうしたんだ?
「私の名前は大きな河と書いて、た・い・が! 断じてタイガーじゃありません。そこんとこよーく覚えとく事! いい!?」
「わ、分かりました。大河、さん」
「そう、その調子。それはそうとして、聞きたい事があるんだけど」
大河はマイペースな調子で景太郎を相手にする。
「何ですか?」
「景太郎君は、こんな人を見なかった?」
と、大河は衛宮士郎の容貌や服装を説明した。
「……いや、俺は見てません。奴らに襲われて、それどころじゃなくて」
実際、ゾンビ発生以来、なる以外の人を気にかける余裕はなかった。
「そう……」
「すいません。役に立てなくて」
「あー、いいわよ気にしなくて。駄目元のつもりだったし」
「あのう、俺も聞きたいことがあるんですが」
「いいわよ、何でも聞いてちょうだい」
それを受けて、景太郎は成瀬川なるについて同様の説明をした。
「う〜ん。士郎と離れてから、しばらくは他の人と一緒だったけど、その中にいなかったと思うし、
1人になってから無事な人を見たのは、あなたが最初だから、悪いけど分からないわ」
「そうですか……」
景太郎が肩を落とした。
「私達、お互い尋ね人がいるのね……。そうだ、一緒に捜しましょう!」
「え、ええっ?」
「だから、協力しましょうって言ってるのよ。1人より2人の方が何かと心強いし、助け合えるでしょ。ね、いいと思わない?」
「そうか……そうですよね! 俺からもお願いします!」
景太郎が頭を下げる。
「あはは、そんな畏まらなくてもいいわよ。あ、そうだ、じゃあこれはあなたに渡しておいた方がいいわね」
大河がショルダーバッグの中を探る。景太郎が怪訝そうにしていると、大河は目当ての物を見つけたのか「これ」を取り出して、景太郎に渡した。
「はい、これ。あなたにあげる。上手に使ってね」
それは1丁の拳銃だった。ゾンビに襲われた警官――すでに致命傷だった――が落としたのを(心の中で手を合わせながら)拾った、と大河は説明した。
「お、俺こんなの使えませんよ!」
「私だって使えないわよ。でも男の子ならアクション映画とかよく見るでしょ。それの真似をすれば何とかなる筈だから、任せたわよ」
景太郎は仕方なく、銃を受け取った。幸い、上着のポケットに入る大きさだったので、そこに入れてファスナーで閉じた。
「よし、それじゃ早速出かけるとしましょうか。と、その前に」
大河が右手を差し出した。景太郎は一瞬戸惑ったが、すぐに察して握手した。
絆が一つ、結ばれた。
【B−07/B-07の舗装道路付近/1日目・日中】
【浦島景太郎@ラブひな】
[状態]:疲労(中)。擦り傷。安心、協力。
[服装]:ハイキング向きの服装。
[装備]:グロック26拳銃(9mmパラベラム弾。13/17発、予備弾倉なし)。
[道具]:デイパック。日用品(パスポート、携帯電話、軽食×2、缶ジュース×1、観光ガイド兼地図)
[思考]
1:成瀬川なるを捜す。
2:藤村大河と協力する。
3:2人を捜しながら、水、食料を確保する。できれば武器も。
【藤村大河@Fate/stay night】
[状態]:疲労(小)。擦り傷。安心、協力。
[服装]:原作と同じ服装。
[装備]:ゴルフクラブ(3番アイアン)。
[道具]:ショルダーバッグ。日用品(パスポート、携帯電話、350mlペットボトル×1、観光ガイド兼地図)。
[思考]
1:衛宮士郎を捜す。
2:浦島景太郎と協力する。
3:2人を捜しながら、水、食料を確保する。できれば武器も。
4:後の事は、4人揃ってから考える。
[備考] 共通事項
※ 景太郎も大河も銃の名前、正確な使い方、使用する弾薬の種類を知りません。
※ 景太郎も大河も、互いに士郎となるの容姿や服装を把握しています。
投下終了です。
投下乙です。
キャラの特徴が出ていてとても良いと思います。
で、衛宮士郎なんですがスレの皆さん的にはどうなんでしょう?
自分は道具無しにストーブの配線直せたりする衛宮さんは超人に入ると思います。
まぁ空気読めば済む話なので、皆さんがOKだというなら大きく反対はしません。
超人、といっても一般人やゾンビに楽々殺される戦闘力ですしねー……
>>579 投下乙です。藤姉さんが何というか、お姉さんタイプでかっこよかったです。
ただ、士郎に関しては正義感が強いゆえに今後一部のキャラクターと対立するかも知れませんが。
>>580 僕は問題ないと思います。強化の魔術だって士郎じゃなくても釘バットや安全靴を使えば同じことだと思うので。
予約します
結城美知夫@MW‐ムウ‐
賀来巌@MW‐ムウ‐
げ、原作版……淫乱テディベアktkr
>>580さん
>>581さんありがとうございます。
今回はOKという事にさせていただきます。
予約状況
>>524真島吾郎@龍が如く、ジョン・ランボー@ランボーシリーズ 2人
>>582◆WB4ih.bmzelP氏:結城美知夫、賀来巌@MW‐ムウ‐ 2人
>>583 ちなみにビジュアルは、玉木宏と山田孝之のお二方です。
設定は原作ですが。
>>585 それだとただの別人な気が……
あと、そういう裏設定みたいなことをSS外で言われてもSSで伝わりません。
リレーSSなので、SS中に描写されたことが全てです。
AさんとBさんがいて、Bさんがゾンビから逃げました。
その理由を「助けを呼ぶためです」とSS外で言っても無効。
次のSSでは逃げたことのみが繋がれます。
SS中で「待ってろ、助けを〜」みたいに言えば有効。
設定は原作準拠で、ビジュアルは映画からって事ですかね
まあ確かに、原作があって他メディア化されてる物はその辺りが難しいかもしれませんね
例えば、京極堂シリーズの関口
彼のビジュアルひとつにしても、志水アキ氏による漫画絵、クランプによるキャライラスト、映画の永瀬正敏氏or椎名桔平氏と、それぞれある訳ですし
それについてSS内で語るのもメタだし…
どうしましょうねえ、コレ
何も語らなきゃ良かったんだけどね
聞いてもいない設定を得意げに語られても困る。
>>586‐588
すいません。まさに蛇足でした。こういうSSの場合、大事なのは、外見じゃなくキャラクターそのものですよね
野原ひろし@クレヨンしんちゃん
シロ@クレヨンしんちゃん
ボルボ西郷@こち亀
左近寺龍之介@こち亀
で予約します。
場所や時間は【H−05/メインビーチ/1日目・昼 10〜12時】です。
ある程度書きあがっているので今週中には投稿できると思います。
みさえはどうした!
投下します
【H−05/メインビーチ/1日目・昼 10〜12時灼熱の炎天下、ビーチという場所は、特にこのセント・マデリーナ島ではすばらしい場所になる。
特に太陽が昇りきった昼頃では、日焼けや泳ぎに来た観光客、観光客目当ての商売をする地元民などでビーチは大いに賑わう。
ビーチではスタイルのいい美女や美男子が、トップレスや、殆ど裸と言っていい姿で日焼けをしている姿を見ることができる。
このような光景もこのセント・マデリーナ島の観光スポットの一つだという事である。
野原ひろしも、ビーチでの美女を観察するためにやってきた観光客の一人である。
最も家族でこのセント・マデリーナ島に来ているので、シロの散歩に行くという名目でこのビーチに来ているのだが…
砂浜でビーチチェアに座りながら、泳いでいる美女や日焼けをしている美女をいやらしい目線で見ている。
目線を隠すためにサングラスをしているが、口元がにやついているのであまり効果があるとは言えない。
「いやぁー!にしてもピチピチギャルがこんなにたくさんいるとは…」
ひろしは、金髪のトップレスな美人を見ながら呟く。
座っているひろしの横では、シロが呆れたように首を振っている。
日頃とは違う場所を散歩でき嬉しかったシロだが、大部分の時間をこのビーチで過ごしている、さすがにシロもこの光景に飽きてきていた。
そんなシロの思いとは別にひろしは、まだビーチ周辺にいる美女達を眺めていた。
(日本のビーチでは、見ることのできない素晴らしい外人の肉体美…
もはや芸術的と言っていいほどの胸に尻…
ああ…俺はこの島に来てよかった…!ありがとう商店街の福引券…!)
ひろしは心の中で感涙していた。
そんなことを考えつつ、日頃の生活では味わえないなんともいえない開放感にひたりながら、ひろしはおもむろに携帯電話の時計を見てみた。
「ゲッ!もうホテルからでてきてもう4時間もたってる!」
さすがに、これだけの時間外で遊んでいてはシロの散歩という言い訳がききそうには無い。
もっとも割と感のいいみさえのことである、実は美女鑑賞のためにビーチにきているということがばれているという可能性も捨てきれない…
(ホテルへと戻るべきか、戻らずべきか…)
そう思考していると、露天の方から香ばしい匂いが漂ってきた。
=================================================================================================================
ボルボ西郷と左近寺龍之介は、ビーチで焼きそばを売る露天を開いていた。
しかもこの露天、回りにある地元民が経営しているような、アメリカによくある一般的な露天や販売車ではなく、日本のお祭りでよく見られるような露天である。
さらに、ボルボ西郷は性分から武器を身体から離すことができず、H&K P11、ベレッタM92を足と胸にホルダーに収めている。
また左近寺龍之介は、見事な逆三角形で雰囲気からしてかなりの強面である、中国系のマフィアかヤクザと間違えられてもおかしくは無い。
そのためか、他の観光客からは怪訝な目で見られており、あまり繁盛はしていなかった。
「なあ左近寺、なんで俺達はこんな所で焼きそば売ってるんだろうな…」
「言うな、ボルボ。あの両津からの提案に乗ってしまった時点で俺達の負けだったんだ」
彼らがこんな場所で、露天をしているのはあの葛飾署の問題児、両津勘吉のせいであった。
両津の提案とは、セント・マデリーナ島である商売をするので一緒にきて欲しい、来るだけで分け前の5分の1はもらうことができるという事だった。
左近寺は沙織の限定グッズのため、ボルボは米軍放出品の新しい銃を購入するために、今回このセント・マデリーナ行きを決意した。
だが、両津はセント・マデリーナに着くや、露天の商売道具をボルボ達に渡し、こう告げる。
「お前らは、しばらく露天で金を稼いできてくれ、なんだ?不安そうな顔をしているが大丈夫だ!決して見捨てたりはしないぞ」
「一緒に付いてくるだけでよかったんじゃなかったのか?」
「ボルボ!大丈夫だ、何の不安もない、これも商売の際に必要なことなんだ!」
ボルボ、左近寺両名はお互いに目を合わせながら(やっぱりくるんじゃなかった…)と心の底から後悔していた…
「あのー、一つ焼きそば貰えるかな?」
白い犬を引き連れた日本人観光客がやってきた。
「いらっしゃい!焼きそば一つですね、少しお時間がかかりますがよろしいですか?」
左近寺がいかつい営業スマイルで答える。
「い、いいですよ…」
客は若干後ろに引きながら答える。
左近寺が客とのやり取りをしている間、ボルボは道路に不審な動きをした人を見ていた。
道路の真ん中で、挙動不審な動きをしている、幸いに交通量が少ないためか轢かれてはおらず、時折罵声やクラクションが不審者に対して投げかけられていた。
業を煮やしたドライバーの一人が、車から降り不審者に近寄る。
ドライバーが何か一言言おうとした瞬間に出来事は起きた。
不審者がドライバーの首を噛んだのである、鮮血がドライバーの首からまき散らされあたりを汚した。
首を噛んだ不審者は、そのまま首筋の肉を食らい、道路の真ん中で世にもおぞましい食事をし始めていた。
辺りはを騒然と化していた。警察を呼ぶ人の声、男女の叫び声が入り乱れ、ビーチ周辺は一種のパニック状態に陥っていた。
屋台で焼きそばを作っていた左近寺と、それを待っていた野原ひろしも、その様子を見て驚愕した。
「な、なんですかね…アレ?映画の撮影とかでしょうかね…?は、はは…」
ひろしが左近寺に尋ねる、左近寺もあまりの出来事に焼きそばを作る手を止めている。
「いや、俺にも解らん。なんなんだアレは?」
あまりの状況に左近寺とひろしは混乱していた。
だが、ボルボだけは軍隊経験やニューヨーク市警の経験のおかげか比較的冷静な状態であった。
「左近寺とお客さんも落ち着いてくれ、もしこれが暴動かなにかの類か麻薬をやってラリッている野郎が暴れているだけなのかは解らんが。
なるべくあの男に刺激を与えないようにするのが、ベストだ。できるだけ情報を集めよう、もし何かあったとしたらここの警察も無能じゃない
何か対策をうつはずだ」
ボルボは一連の出来事を見ながら、冷静に状況を判断していた。
屋台には、両津から商売道具と共に渡されたラジオが置かれていた。
情報収集をするためにラジオのスイッチを入れ、ボリュームをボルボが上げる。
ラジオからアナウンサーの緊迫した声が聞こえる。
『住民の方々は警察が救助に来るまで、家を出たりせず、その場で待機していてください。繰り返します、現在、セント・マデリーナ島全体で――』
ニュース内容は、島全体で暴動が起きていることや暴動を積極的に行っている者たちは噛みついたり、信じられない事だが人の肉を食らうことが伝えらていた。
放送局側も情報が錯綜しており、具体的に確信のある情報では無いと断りをいれているが、このビーチでの出来事を見る限り、ラジオから情報は本当だといえる。
「ワン!」
突如としてシロが吠える、吠えた先には先ほどの不審者と同じような挙動不審な者たちが大勢いた。
すでにビーチの周辺道路に彼らが多数出現しており、ビーチ周辺の混乱は収まる気配がなかった。
「警察はまだこないのかよ〜、島全体に暴動ってみさえ達は大丈夫なのか?」
ひろしが頭をかきながら嘆く。
「島全体で暴動が起きるなんてここはどうなってるんだ!」
左近寺も自分の理解が超えている状況に対応できず、悪態をついている。。
幸いな事に、屋台の付近には奴らの姿は無い。
だがビーチ周辺に奴らが集まってきているので、避難するなら早くした方がいいことは明白である。
「左近寺!お客さん!ここは避難する方がいい!」
ボルボが叫ぶ、左近寺、ひろし両名軽いパニック状態になっている、ここはボルボがリーダーになり行動した方が適切に対応できる。
「避難するったってどこに?」
ひろしがボルボに尋ねる。
「回りの治安と安全が保障されている場所だ。警察署か病院…そうだな確かこのビーチからは警察署が近いはずだ、そちらに避難して暴動のほとぼりが冷めるまで待とう」
「そ、そうだな。さすがにこんなことが起きてまで焼きそばを売る必要は無いな、屋台もここに置いておこう、移動する時に邪魔になるだけだしな」
左近寺は焼きそばのヘラを持ちながら相槌をうつ。
「なら、いくぞ!」
掛声とともにボルボが胸にしまっていたベレッタM92を取りだして先導する。
「あ、あのー俺も一緒にいっていいの?」
ひろしが情けない声で先導し始めたボルボに尋ねた。
「心配するな、屋台は副業で、俺はこうみえても日本の警察官なんだ。市民を守ることは当たり前のことだ」
「そうだったんですか…いやぁ、失礼ながら地元のヤクザかマフィアの方かと思っちゃいまして…」
軽い笑いがボルボとひろしの間で起きる、なんとかひろしもパニック状態から脱出しつつあった。
ボルボに先導された左近寺、ひろしは奴らの群れを避けながら警察署を目指していく。
ビーチからやや離れた人通りの少ない街路で小休憩をする、警察署にはまだまだ遠い場所である。。
街全体の様子はまだ、混乱が収まっておらずサイレン音があたりにこだましている。
周囲の安全に気を配りながらボルボは、ひろしに対して会話をする。
「改めて自己紹介しよう、俺はボルボ西郷さっき言った通り日本の警察官だ。こっちは、左近寺龍之介俺と同じ警察官だ」
「よろしく」
歩きながら左近寺がひろしと握手をする。
「私は双葉商事に努めるサラリーマンで野原ひろしって言います。こっちはウチの家の犬でシロっていいます」
シロは礼儀正しくお辞儀をする。
「利口な犬だな、さきほどみさえって言ってたが、家族もこの島に?」
「ええ、家族旅行でして、今はホテルに居るんで多分大丈夫だと思うんですが…」
ひろしが心配そうな顔をする。
「多分、大丈夫だろう。こんな観光地だ、警察は観光客の安全を確保するのに躍起だろう。島としての評判を落としたくないからな」
「そうだといいんですが…」
「なんなら、今携帯電話で連絡を取ってみたらどうだ?」
「それが繋がらないんですよ、混線状態なのか知りませんが警察や消防にも掛からないみたいなんです」
ひろしが携帯電話を手に持った携帯電話を見つめる、電波は届いてるようだ。
「なら、警察署で聞くべきだな。よかったら家族の写真でも見せてくれないか?」
「いいですよ」
携帯電話を操作し、みさえ達の写真を見せる。どうやらこの島に来た時記念撮影した物のらしい。
「息子と娘がいるようだが…」
「しんのすけとひまわりっていいます、無事ならいいんですが…」
不安そうな顔で返事をする。
(家族が相当心配のようだな…今の段階、何を言っても不安を取り除くことはできないな)
ボルボは、陰鬱な表情のひろしの肩を叩き元気つける。
「そういえば両津はどうなったんだ?」
ボルボと同じように周辺を警戒していた左近寺がボルボに尋ねる
「いや、俺も知らないが…まぁあの男ならどんな状況でも生きてるだろう。逆にこの騒動を利用して何かしているのかもしれん」
ボルボがぶっきらぼうに答える、もともと何をしでかすか解らない男である、もしかしたらこの騒動を引き起こしたのかもしれないそんな考えがボルボによぎる。
「すいませんが、両津さんて?」
「同じ警察官なんだが、かなりのトラブルメーカーでな。俺達がこの島に行くきっかけを作った男なんだ」
ボルボが簡単に両津の外見について説明した。
「本当ならあいつを捜しにいってもいいんだが、あの男は、はっきりいって何をしでかすか解らん。同じ警察官だが、自分の欲望のためになんどか俺らもヒドイ目にあわされた
事が何度かある。とりあえず奴と合流することを先決するよりも警察署で情報を入手したほうが安全で確実だ」
「そ、そうなんですか」
ひろしは、その両津という男性は見たこともないが相当クレイジーな奴だということは解った。
会話も途切れた後、ボルボは周辺の様子を確認し、仲間達にこれからのことを話した。
「さて、そろそろ休憩も終わりだ。ここはビーチほど、混乱していないが何が起きるかわからんからな
ビーチで会ったあのゾンビみたいな不審者に出会う可能性がある。気を付けていくぞ」
そうボルボが告げると、一同は彼を先頭として進み始めた。
男3人と犬1匹の逃走劇は今まさにはじまったばかりである。
(どうせなら、チャーリーズ・エンジェルみたいな美女だったらなぁ…)
ひろしの嘆きはゾンビ達には聞こえない。
【野原ひろし@クレヨンしんちゃん】
[状態]: 健康、不安
[服装]: アロハシャツ、半ズボン、サングラス、帽子
[装備]: 携帯電話、財布
[道具]: なし
[思考]
1:みさえ、しんのすけ、ひまわりが心配
2:左近寺、ボルボと警察署に行く
【しろ@クレヨンしんちゃん】
[状態]: 健康
[服装]: なし
[装備]: なし
[道具]: なし
[思考]
1:ひろしに付いていく
2:しんのすけが心配
【ボルボ西郷@こち亀】
[状態]: 健康、
[服装]: 迷彩服
[装備]: H&K P11(7.62mmx36(特殊弾薬)弾数5)、ベレッタM92(9mm弾 弾数15)、マガジン(9mm弾 15発)×1
[道具]: やきそばのヘラ
[思考]
1:警察署に行く
2:ゾンビのような行動をする不審者に対する情報収集
3:両津との合流
【左近寺龍之介@こち亀】
[状態]: 健康、
[服装]: 上下ともにジャージ
[装備]: なし
[道具]: やきそばのヘラ
[思考]
1:警察署に行く
2:両津との合流
※H−05からG−06に裏路地を使いながら移動中です。
※銃器に関してボルボ西郷は豊富な知識がありますが、左近寺はニューナンブが扱えるだけの知識しかありません
※ボルボの持っているH&K P11は弾をリロードすることができませんが、水中でうつことができます
※ボルボはゾンビの存在に対してまだ完全に認めていません
何か問題があれば指摘して下さい。
タイトルが抜けてました…
「ビーチ×ゾンビ」です。
乙
面白かったです
>>600 乙。問題というか質問(3つ)ですが。
ひろしは両津勘吉の容姿や服装を把握している。
ボルボと左近寺は野原しんのすけ、みさえ、ひまわりの容姿や服装を把握している。
でいいですか?
それと、状態表の場所は
【H−05/メインビーチ/1日目・昼 10〜12時】ですか?
603 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/18(土) 22:36:02 ID:TwKzPh7m
乙です
一番苦労しそうなのはシロだなあ
警察署で即効合流できるのか、それとも……
>>602 服装に関しては、その通りです。お互いのパートナーの服装や容姿は把握しています。
状態表もそれで合っています、投稿する時に】が抜けてしまって大変申し訳ないorz
>>603 リレー小説なので無事合流できるのか今後のリレー展開に期待ですねぇ
警察署内部の描写がまだ無いので、そうゆう内容のSSがきてくれないかなーと思ってます
605 :
602:2009/07/18(土) 23:51:14 ID:VexKbTfX
>>604 分かりました。
一応、「場所に関する状態表」は、「キャラ状態表」のすぐ上に書くものですよ。
この辺は、他の書き手さんと同じ「形式」で書くのをおすすめします。
>>600 お疲れ様でした。
楽しく読ませていただきました。
今までのSSを読み返して気になる点が一つ
DRAGON HANDでバイオハザードがゲームの話って事になってるけど、既にGウイルスが登場してるんたよね
それに今後バイオハザードのキャラを登場されようとした場合、メタな問題に発展しないだろうか?
>>608 それは盲点でしたね…
どうしましょうか?
うーん、正直アレは生存ロックの為に出したようなアイテムだから、無視して良いんじゃないかなあ
>>608 個人的には、バイオのGウイルスとは「偶然同じ名前というだけで、生物には無害な全くの別物」と考えてます。
>>610さんの言う、生存ロック(ロワで言う、特定のキャラが殺害困難な条件をもつ状態)のアイテムとして扱うのも、
SSの展開を狭めるだけでメリットが感じられませんから。
>>611 生存ロックとは、今僕が執筆中のSSで結城がMWガスを持ちだすことという解釈でokですか?
>>612 SS読んでないので、なんとも言えませんがあんまり大量殺りくが可能な物をだしてしまうのは少し自重したほうがいいと思います。
>>608 「Gウイルス」に関しては、自分も◆uFyFwzytqIさんと同じように考えていますが、ゾンビ発生の直接的な原因になった等の描写が
無い、
>>310のゾンビ設定でも触れられていないので今後の展開でゾンビ発生の原因が「Gウイルス」だったことが解ればそれに
したがいます。
>>612 生存ロックについて、詳しくはこれを参照してください。
ttp://www11.atwiki.jp/row/pages/304.html MWガスは「島の全員を殺す全滅アイテム」あるいは「ゾンビ発生の原因(副作用的な意味で)」のどちらにも使えますね。
「魔術」を出した私が言うのも何ですが、出さない方が無難だと思います。
>>311やwikiのテンプレにありますが↓に該当する可能性が高いです。
・ゾンビの攻撃を完全に防げる類の物、シチュは無敵になるから禁止。
・特定キャラの無双行為は禁止。
・ゾンビの完全殲滅は参加者のみの力では不可能
単にこれを使って世界をクリーチャー化したまえという意味かと思ったが
意味が分からん
>>613-614 ありがとうございます。取りあえず、MWガスは出さないほうが無難ですね。
>>599 ボルボの武器が少なすぎるかと。
銭湯の話では、10丁以上持ってたかと。
手榴弾とリボルバーとマシンピストルも必須でしょう。
あ、
食糧やテントが入ったリュックも携行してるでしょう。
>>618 どうやってそんなに武器を持ち込むんだw
背中に2丁、両足首に2丁、両脇に2丁、腰に3丁、
パンツに1丁としたら、10丁には届くが、まだ多かったような…。
因みに、パンツに銃収納はガチ(両津に取り上げられてた)
最近の雷でルータが破壊されPCからネットができないので携帯から…
>>621 ボルボが持っている銃は全部で25丁です、パンツの中にも小型拳銃を所持していました(こち亀70巻参照)
あと自分が見てる限り手榴弾も70巻前後では常備8個ほど持っていましたが150巻で「田んぼ」遊びをしていた時は手榴弾を持っている描写はありませんでした。
銃が25丁そして手榴弾を8個以上をボルボに持たしてしまうと、ボルボ無双になってしまう可能性があるので今回は2丁だけの装備にしました。
156巻では、両津との仕事で女子寮に行った時などに過剰装備をしている描写が無かったので、今回の場合でもさほど問題は無いと判断しました。
しかし今回の投稿分では描写不足だった点は本当にすいません。もしよろしかったら、その点を説明した前日譚SSを今週中に投稿したいのですがよろしいでしょうか?
にしても少なすぎるでしょう
風呂に入る時でも、三丁以上は持ってるって話だった筈です
>>623 わかりました。前回投下したSSでボルボに関する設定部分を修正したものを前日譚と一緒に投下したいと思います。
他のSSマダー?
test
「全く、とんでもないことになったねえ、賀来」
「ああ、お前の日頃の行いの報いだとしてもこれは少し酷すぎる」
などと話しているのは、日本からとある理由で高飛びし、このセント・マデリーナ島にやって来た
結城美智夫とその友人で牧師を勤める、賀来巌だった。
このセント・マデリーナ島は一年を通して人間にとって快適な気候であり、観光地として知名度は
ハワイやグアムには劣るかもしれないが、その質は全く遜色なく、
さらに言うなら知名度など人間が勝手にその土地に押し付けただけであり
なまじ知名度が低いだけに人の数も島の住人を除けば少なく、ましてや住人が美智夫や賀来の顔を知っているはずもなく
一週間程前に高飛びして来た二人にとってはうってつけの場所といえるスポットだった。
…つい昨日までは。今朝10時頃、二人はホテルの一室にて起床し、
気分転換と目覚しを兼ねて散歩に出たのだが、どうも街の様子がおかしい事に気付く。
先程から、警察のパトカーやら病院の救急車やらのものだろうか。サイレンの音が街全体に鳴り響いているのだ。
美智夫は考えた。本国当局からこの島に連絡が入り、自分を躍起になって探しているのではないかと。
普通の人間ならばサイレンがなったところで焦る事はない。
ところが、疚しいことがあると考え込んだり、焦ったりするものだ。
そう、この男、結城美智夫は本国にて多くの人間を殺害し、大金を騙しとった連続殺人犯として
日本全国指名手配を受け、あらゆる手段を駆使してこの島に逃亡して来たのだ。
その際、ある物をもって来たのだがこの島では持ち歩く必要もないので滞在中のホテルの自室に
置いてある。連続殺人犯の持ち物だ。危険な物には違いない。
それにしてもおかしい、と美智夫は考えた。先程からサイレンの音は絶える事なく鳴り響いている。
停車しているのにサイレンを鳴らすというのも変な話であり、故に走り続けているのだろうが、
ここで美智夫はホテルのカウンターにて手に取ったこの街の地図を見る。そんなに大きな島じゃない。
警察だって愚かではないのだから同じ道をぐるぐる行ったり来たりもしないだろう。
つまりは、自分たちが歩いているこの道にいつパトカーがやって来てもおかしくは
ないのだが、一向にやって来る気配が無い。サイレンの音はあちらこちらで絶えないが、その音量は常に一定なのだ。
「賀来。君はこれをどう見る?妙じゃないか?」
声を潜め、賀来の耳元で囁く美智夫。といっても周りに人の姿はなく、別に普通に言えばいい。
と、賀来は思ったが彼は少々変わった性癖の持ち主であり、賀来もそれを身をもって知っているので
耳元で囁かれたことに関しても特に文句を言い返すでもなく、美智夫の問いに答えるのだった。
「確かにそうだな…昨日までは静かで過ごしやすくていい街だったのに、これじゃまるで戦場だ」
そして賀来は先程からやかましいサイレンが一向に止まない理由を美智夫に話す。
「私は、警察がお前を炙り出すためにパトカーのサイレンで煽ってるんじゃないかって思うんだ」
その賀来の言葉を聞き、美智夫は一瞬キョトンとなるが、すぐに呆れ顔で言い返す。
「だとすれば警察は僕のことを凶悪犯だと認識していることになるね。そんな方法で
精神的に追い詰めたら僕は何をしでかすか解らない。それであればさっさと包囲してしまった方が
遥かに手っ取り早い上に安全だよ。それをしないということは…いや、したくても出来ないのか?」
美智夫は自分の語り続ける。警察が自分を追い詰めるために出動したまではいい。
しかし、何らかのアクシデントがあり、動けない状態になっているのだ。島に凶悪犯がいるのだから
サイレンが鳴りっ放しなのにも納得が行くが、そんなに鳴りっ放しではいくらなんでも
地元住人が不審に思うだろう。チェックインの際2人は、もともと平和な島で警察など
お飾り的な存在だとホテルのカウンターの係員から話を聞いた。
そんな島でこれ程サイレンがなっているのだ。心配した住人が何人も外を出歩き、
警察に事情を説明するように求めているはずだ。しかし、先程から誰ともすれ違わない。
代わりに付近の住宅や店舗から何やら苦しさに喘ぐ呻き声が多々聞こえて来るのだ。
ここで美智夫はハッとした。彼と賀来が出会った島であり、2人にとって全ての始まりとも言える
12年前のあの事件が起こった島。まだ幼かった美智夫はその事件の後の余りに凄惨な光景を
はっきりと覚えており、この住人たちの苦痛に満ちた声を聞き、あの光景がフラッシュバックする。
「ああああぁぁぁああアアアア!!!」
絶叫と共に身体を痙攣させ、その場に倒れ込む美智夫。賀来は慌てて美智夫を介抱する。
「こんな時によりによって発作か…取りあえず病院へ行かないと…」
賀来はそう呟き、美智夫の身体をおぶさろうとしたその時だった。
「大丈夫さ賀来…君はいちいち心配症過ぎるんだよ…」
美智夫が口を開いた。驚いて、その場に突っ伏してしまう。
美智夫はそんな彼をハハハと笑い、手を差し延べて起き上がらせる。そして、賀来が口を開く。
「本当に大丈夫なのか?結城」
「平気さ。あの島での出来事を思い出しただけだから…それより、もうホテルに戻ろう。
この島からも出たほうがいいかもしれないね」
美智夫のその言葉に賀来も頷き、ホテルに向け走り出したまさにその時、
2人の背後の民家や店舗の扉が一斉に押し開かれた。蝶番が外れドアが吹き飛ぶ。
何事かと思い、2人はその足をとめ、後ろを振り返る。そこにいたのは…
人の形をしてはいるが人では決してあり得ない『何か』だった。
2人はその『何か』から逃げるでもなくその『何か』を凝視した。
白かったであろうその肌は今は青白く染め上げられ、人によって様々な色に輝いていた
その瞳は完全に消え失せ、白目を向いていた。綺麗好きなこの島の住人らしく、
きちんと整えられていた髪は今や見る影もない。
肉体は所々で腐敗し、その部分の筋肉が腐り落ち骨が丸見えとなっている。
その姿はまさしく、自分達人間が恐怖を求めた結果生み出したホラー映画の中の怪物、『ゾンビ』そのものであった。
そして、ゾンビたちはこちらに向けて歩いて来た。ゾンビはその姿に変化したことで
膨大な量のエネルギーを生命維持に必要とする。その供給源はと言うと…生きた動物である。
ゾンビの肉体の腐敗は脳髄にまで及ぶためにかつて人間だったころの高い知能は完全に消え失せ、
ただ食欲という本能の元、動くもの全てを生物とみなし襲いかかるのだ。
「なあ賀来。これは映画の撮影か何かかな?だったらサイレンがやかましいのにも納得が行くけど」
強張った笑みを浮かべて賀来に話す美智夫。それに対して賀来も同じような表情で返した。
「ああ…かもな。私達にエキストラの出演依頼は確か
来ていなかったから撮影の邪魔になるといけない。早く立ち去ろう」
美智夫もその言葉に同調し、ゾンビ達に背を向け、一気に走り出す。
ゾンビは筋肉の劣化とともに運動能力も低下しているために、全速力で走る人間に追いつくことは出来ない。
2人はなんとかゾンビ達から逃げることが出来た。周囲の安全を確認
し、息をつく2人。
周りはどうやら住宅街のようだった。ただ、住居の扉はえてして破かれていて、ドアがそこら中に散乱していた。
かつてここに暮らしていた人達も恐らくは…
賀来はその場に跪き、胸元の十字架を握りしめ彼らに祈りを捧げる。その様子に美智夫は言った。
「なあ賀来。連中は死んじゃいないぜ。バケモノに変身しちまったのさ。
だからこいつでその脳天を打ち抜いて初めて安らかな眠りにつかせてやれる。
祈りはその時にでも捧げてやるといい」
と言い放ち、懐の拳銃をちらつかせる。賀来はキッと彼を睨み付けたが、すぐにうつむき、溜め息を吐く。
確かに美智夫の言う通りだった。異形へとその姿を変えた人々を救済するには、残念ながら
その息の根を止めるしかない。そして、せめて苦しませないようにそれを実行するには、
あらゆる生物に当てはまる、行動を司る機関たる脳を一瞬のうちに破壊するしかない。
顔を上げ、彼の先程の言葉に頷く。ニヤリと笑う美智夫。そして彼は賀来に楽天家のような口調で話しかける。
「それにしても…全くとんでもないことになったねえ、賀来」
賀来はこの非常事態においてもこんな調子でいられる美智夫に呆れたが、ちょっとした皮肉を交えて彼に返事をした。
「ああ。お前の日頃の行いの報いだとしても、これは少し酷すぎるな」
「言うじゃないか。さすがは賀来だ。こんな非常事態でもそんな皮肉を言う余裕があるなんてね」
「それはこっちのセリフだ」
そしてニヤリと笑いあう二人。常人であればどう考えても笑える状況ではないが2人、
というか美智夫がこれまで渡って来た綱は数知れない。
従って、どんな非常事態においても冷静に行動することが出来るのだ。
そして美智夫が再び口を開く。
「さて、ここら辺のバケモノ連中もそろそろ戻って来る頃だろう。そろそろ逃げよう。多分警察署に行けば安心だろう」
その言葉にひどく驚く賀来。日本にて全国指名手配を受けた男の言う台詞とは思えなかった。
その疑問を美智夫にぶつける賀来。そんな賀来に美智夫はニヤリと笑って答える。
「いまだに鳴り響くこのサイレンの音を聞いてみろよ。多分もう警察や病院は機能してないんだろう」
そして、自らの考えを語る。病院と言わなかったのは、収容された怪我人たちがバケモノに
変わる可能性が無きにしも非ずだから。その点、たとえ
お飾りとはいえ一応はこの島の司法を司る唯一の機関である
警察署ならば他の生存者も集まるだろうから人間同士、生き延びるために協力し合うだろうということだ。
「それに…ここはキリスト教の信仰圏内だ。君が神父だと知ったら縋って来るだろうねえ」
そう語った美智夫に賀来は強い責任感を秘めた表情で彼に返事をする。やはり、責任感あふれる口調で。
「その時は神父としての役目を果たすだけだ。神に縋る人々を救済するため、神の使徒として私はここにいる」
そう熱く語る賀来に、やはり美智夫はニヤリと笑って話す。
「なら警察署は教会にとって変わるね。でも連中には関係ないよ。あいつらはどんな聖域だって汚せるからね」
これもまた真理だ。知性が喪失したということは即ち、それまで敬虔だったであろう
信仰心も喪失したということだ。教会を襲撃するなど神をも恐れぬ暴虐以外の何物でもないが、
彼らにはあらゆる思考、感情が存在せず、ただ食欲という本能的な欲求を満たすためだけに存在しているのだ。
この時、賀来は思った。もし世界中があの異形に埋め尽くされてしまうようなことがあれば、
その時は美智夫にあのガスを全世界に向け解き放たせようと。
彼らに効き目があるかは解らない。
しかし、救済するためにはもはやそうするしかないのだ。
あまりに無力な己に賀来は唇を噛んだ。それを見て、何かを感じ取り溜め息をつく美智夫。
血も涙もない殺人鬼である美智夫だが、賀来に対しては友情を感じていて、常にそばに置いているのだ。
「賀来。今は考えていても仕方ないぜ。取りあえず、警察署へ急ごう」
その言葉に、自分の脳内から現実世界へと戻される賀来の意識。その時、美智夫は地図に目を通していた。
「よし、こっちだ。急ごう」
そして、走り出す美智夫。賀来もそれに続こうと走り出そうとしたその瞬間だった。
「キャアアアアアアアア!!」
絹を裂くかのごとき女の悲鳴が聞こえて来たのだ。それも、すぐ近くで。
振り返ると、まだ20歳にも満たないであろう少女がゾンビ3体に囲まれていた。
3体ならば決して逃げ切れない数じゃない。しかし、少女は壁を背にしてしまっており、
ゾンビ達は逃げ道を塞ぐ形で少女に迫る。少女がゾンビに噛み付かれるのは時間の問題だった。
そうなればあの少女も恐らくは…それだけは何としてでも回避しなければならなかった。
賀来は後先考えず、賀来の耳に聞こえた音は目の前のゾンビが自分の首元に噛み付く音ではなかった。
一発の、渇いた銃声。賀来は驚いて、目を開くと目の前のゾンビが彼の肩からその手を放し、
その場に頽れていた。そのこめかみには、一センチ程の穴が開いていて、その穴からは赤い血が流れていた。
そして、ピクリとも動かない。ゾンビは絶命していた。銃声のした方を振り向くと、すぐそばに美智夫が拳銃を持ち、
賀来を呆れた顔で見つめていた。銃声に反応した残りのゾンビ2体が美智夫に向けて襲いかかるが、
彼はその美しい顔に邪な笑みを浮かべ、ゾンビの頭部に銃口を突き付け、言った。
「すぐ楽にしてやるから、安心して死んでいいよ」
そして何の躊躇も迷いもなく、そのトリガーを引く。拳銃の内部で火薬が炸裂し、その圧力で押し出される
先端が尖った鉄の塊は音速を超えるスピードでゾンビの頭を正面から貫いた。
ちょうど眉間の辺りに風穴を作り、ゾンビは仰向けに倒れ、そのまま動かなくなる。
そして、最後の一体。美智夫はその場で、自分のすぐ3m前方にいるゾンビの頭に拳銃を向け、
邪な笑みを浮かべたまま右手に握った拳銃の引き金を引く。
銃声が響き渡るのと、ゾンビが倒れるのはほぼ同時であった。やはり、動かなくなる。
そして、拳銃を懐にしまい、溜め息を一つつく美智夫。賀来の方へと向き直り、呆れ顔でいった。
「全く…手間かけさせてくれるねえ」
賀来はその美智夫に返す言葉もなくただ俯くしかなかった。後先考えずゾンビに突っ込み、
その尻拭いを美智夫にさせたのは紛れもない事実だったからだ。
「ああ、でも気にすることないぜ、君には死なれると困るんだ。僕のただ一人の友達だからねえ」
ニヤリと笑う美智夫。そして、未だ腰を抜かしている少女の元へ歩み寄り、右手を差し延べる。
少女は、震える手でその手を掴む。グイッと引き起こし、その体を受け止める美智夫。
「怪我はないかい?」
美智夫が少女に話しかける。その表情に笑みはない。賀来はそれを見て胸をなで下ろす。
美智夫が自分以外の人間に笑みを向ける時、それは明確な殺意の表れだからだ。
もっとも、あの島、沖ノ真船島事件とは何の関係もないであろうこの少女を殺す理由はさすがの美智夫にもないだろう。
美智夫はあの事件の関係者の親族や知り合いに接触し、自分の目的を果たすための道具として利用し、
その価値が
なくなったら殺すだけという、冷酷非道極まりない男だが、快楽殺人犯ではない。
もとより利用価値など初めから存在しないこの少女を殺す理由は美智夫には全くないはずだ。
「あの、助けていただいてありがとうございます…」
2人に向け頭を垂れる少女。見たところ日本人で、年はだいたい高校生くらい。顔は…かなりいい線行っている。
「あの、私、人を探してるんですけど…」
唐突に少女は語る。どうやら探し人をしているうちに、先程のゾンビに襲撃されてしまったようだ。
「その人の特徴とか教えてくれないことには何とも言えないな」
美智夫のその言葉を受け、少女は慌てたように探し人の特徴を2人に話す。
「いや、残念だけどそんな女の子は見てないね。賀来、君は?」
「私も見ていない」
「そうですか…」
残念そうに肩を落とす少女。そんな少女の様子に神父としていたたまれなくなった賀来は、美智夫に耳打ちする。
「彼女の人探し、手伝おう。彼女一人でこの島を歩かせるのは危険だ」
その賀来の提案に、ニヤリと笑ってただ頷く美智夫。笑う門には福来たる、と言うがこの男の場合はどうだろう。
「君の人探し、僕たちも手伝うよ。それに、この島を君一人で歩くのは危険過ぎるからさ」
美智夫のその言葉を聞き、暗く落ち込んでいた少女の表情が一気に明るくなるが、
それと同時にその顔には戸惑いの色が現れる。美智夫はそれを見逃さなかった。
「何か迷っているようだけど…心配なことでもあるのかい?例えば…人を殺してこの島に逃げて来たとか、ね」
しかし、美智夫のその言葉に真っ先に反応を示したのは少女ではなく、賀来だった。怒り心頭という表情をしている。
「結城!きさまという男は…」
激昂する賀来に美智夫はからかうような笑顔でおどけ、返事をする。
「冗談だよ。いっくら僕がそうだからってこの女の子がまさか人を殺せる訳はないだろう?」
その美智夫の言葉を聞いた瞬間、賀来は心底驚いた表情になり、彼に掴み掛かった。
「バカ!自分からばらしてどうするんだ!」
美智夫は口を滑らせた。自分が殺人犯であることをこの少女に自ら暴露してしまった。
それにようやく気がつき、賀来に掴まれたまま少女の方に目を配る美智夫。
多分、心底怯えた目で自分を見つめているだろう。まあいいさ。殺人犯に遭遇した人間は大抵そうなる。
それに…探し人が見つからない以上、どのみち生き延びるためには自分達と行動するしかないのだ。
などと考え、少女と目を合わせる美智夫。しかし、少女の表情は彼のその考えを裏切る物だった。
その顔は決して怯えてなどおらず、むしろ同胞を迎えるのかの如くに穏やかな顔をしていた。まさか…
「あの、もしかして君も…?」
美智夫はたった今自らの胸のうちに出来上がった疑問を少女にぶつける。
コクリと無言で頷く少女。それを見て、美智夫は苦笑し、一言呟く。
「世も末だねえ…」
賀来はというと、美智夫を掴んでいた手を放し、壁を思い切り殴り付けていた。
「こんな…少女まで…」
この間、しばしの沈黙が流れる。3分程経っただろうか、その沈黙を壊す男がいた。結城美智夫だ。
「まあいいさ。君と僕が殺人犯であることも、この島では取りあえずお流れだ。さて、自己紹介しよう」
美智夫は自分の名を少女に名乗る。職業は元銀行員、現在は連続殺人犯として逃亡中。
捕まれば死刑は確実だというジョークも交えて。…事実なのだが。
そして美智夫は賀来に自己紹介するよう促す。それに頷き、先程殴り付けた右手を擦りながら自己紹介を始める賀来。
賀来の自己紹介も終わり、美智夫は少女にも自己紹介をするよう促した。
「あ、すいません。私は西園寺世界って言います」
世界の自己紹介を聞き、美智夫と賀来はただ顔を見合わせる。感想は一致していた。
変わった名前だと。もっとも、二人の性癖のほうがよっぽど変わっているのだが。
3人とも自己紹介を済ませ、再び口を開くのは、美智夫だった。
「それで西園寺さん。僕たちはこれから警察署に行こうと思うんだ。
もちろん自首しに行くんじゃなくて他の生存者もいるだろうし、君の探している清浦さん、もいるかも知れないし」
納得した世界は頷き、3人は警察署へと走り出した。果たして、人を殺めたこの少女を救えるのは
美智夫と賀来、どちらなのだろうか…
>>631はスルーでお願いします。
彼らに効き目があるかは解らない。
しかし、救済するためにはもはやそうするしかないのだ。
あまりに無力な己に賀来は唇を噛んだ。それを見て、何かを感じ取り溜め息をつく美智夫。
血も涙もない殺人鬼である美智夫だが、賀来に対しては友情を感じていて、常にそばに置いているのだ。
「賀来。今は考えていても仕方ないぜ。取りあえず、警察署へ急ごう」
その言葉に、自分の脳内から現実世界へと戻される賀来の意識。その時、美智夫は地図に目を通していた。
「よし、こっちだ。急ごう」
そして、走り出す美智夫。賀来もそれに続こうと走り出そうとしたその瞬間だった。
「キャアアアアアアアア!!」
絹を裂くかのごとき女の悲鳴が聞こえて来たのだ。それも、すぐ近くで。
振り返ると、まだ20歳にも満たないであろう少女がゾンビ3体に囲まれていた。
3体ならば決して逃げ切れない数じゃない。しかし、少女は壁を背にしてしまっており、
ゾンビ達は逃げ道を塞ぐ形で少女に迫る。少女がゾンビに噛み付かれるのは時間の問題だった。
そうなればあの少女も恐らくは…それだけは何としてでも回避しなければならなかった。
賀来は後先考えず、無我夢中でゾンビの集団に突っ込んだ。少女を中心として、
分度器にたとえるならば180°の位置のゾンビに右肩から体当たりを敢行する。
呻き声をあげ、倒れるゾンビ。そこまではよかったが、勢いがつき過ぎ、倒れたゾンビの
すぐ隣りに自らも倒れてしまったのだ。しかも更にまずいことに、その気配を察知した残りのゾンビ2体が
こちらに向かって来てしまったのだ。しかし、これにより少女の逃げ道は確保出来た。
倒れ伏した際の痛みから起き上がれぬまま、目線を少女の方へと向けると…腰を抜かしているではないか!
まずい、急いで起き上がり少女を救出せねば。未だ引かない脚の痛みを懸命に抑え、賀来は立ち上がった。
しかし、時すでに遅く、賀来は3体のゾンビに包囲されてしまっていた。その距離は
一番遠くても5mもない。しかも、更にまずいことに、先程自分の隣に突っ伏していたゾンビは
賀来の両肩を掴み、今にもその首筋に噛み付かんとしていた。
振りほどこうにもゾンビの力はあり得ない程強く、元来神父である賀来にはとても振り切れるものではなかった。
…これまでか。賀来は目を閉じ、心の中で神に祈りを捧げた。
しかし、その次に賀来の耳に聞こえた音は目の前のゾンビが自分の首元に噛み付く音ではなかった。
一発の、渇いた銃声。賀来は驚いて、目を開くと目の前のゾンビが彼の肩からその手を放し、
その場に頽れていた。そのこめかみには、一センチ程の穴が開いていて、その穴からは赤い血が流れていた。
そして、ピクリとも動かない。ゾンビは絶命していた。銃声のした方を振り向くと、すぐそばに美智夫が拳銃を持ち、
賀来を呆れた顔で見つめていた。銃声に反応した残りのゾンビ2体が美智夫に向けて襲いかかるが、
彼はその美しい顔に邪な笑みを浮かべ、ゾンビの頭部に銃口を突き付け、言った。
「すぐ楽にしてやるから、安心して死んでいいよ」
そして何の躊躇も迷いもなく、そのトリガーを引く。拳銃の内部で火薬が炸裂し、その圧力で押し出される
先端が尖った鉄の塊は音速を超えるスピードでゾンビの頭を正面から貫いた。
ちょうど眉間の辺りに風穴を作り、ゾンビは仰向けに倒れ、そのまま動かなくなる。
そして、最後の一体。美智夫はその場で、自分のすぐ3m前方にいるゾンビの頭に拳銃を向け、
邪な笑みを浮かべたまま右手に握った拳銃の引き金を引く。
銃声が響き渡る
>>632もスルーでお願いします。すいません…
のと、ゾンビが倒れるのはほぼ同時であった。やはり、動かなくなる。
そして、拳銃を懐にしまい、溜め息を一つつく美智夫。賀来の方へと向き直り、呆れ顔でいった。
「全く…手間かけさせてくれるねえ」
賀来はその美智夫に返す言葉もなくただ俯くしかなかった。後先考えずゾンビに突っ込み、
その尻拭いを美智夫にさせたのは紛れもない事実だったからだ。
「ああ、でも気にすることないぜ、君には死なれると困るんだ。僕のただ一人の友達だからねえ」
ニヤリと笑う美智夫。そして、未だ腰を抜かしている少女の元へ歩み寄り、右手を差し延べる。
少女は、震える手でその手を掴む。グイッと引き起こし、その体を受け止める美智夫。
「怪我はないかい?」
美智夫が少女に話しかける。その表情に笑みはない。賀来はそれを見て胸をなで下ろす。
美智夫が自分以外の人間に笑みを向ける時、それは明確な殺意の表れだからだ。
もっとも、あの島、沖ノ真船島事件とは何の関係もないであろうこの少女を殺す理由はさすがの美智夫にもないだろう。
美智夫はあの事件の関係者の親族や知り合いに接触し、自分の目的を果たすための道具として利用し、
その価値がなくなったら殺すだけという、冷酷非道極まりない男だが、快楽殺人犯ではない。
もとより利用価値など初めから存在しないこの少女を殺す理由は美智夫には全くないはずだ。
「あの、助けていただいてありがとうございます…」
2人に向け頭を垂れる少女。見たところ日本人で、年はだいたい高校生くらい。顔は…かなりいい線行っている。
「あの、私、人を探してるんですけど…」
唐突に少女は語る。どうやら探し人をしているうちに、先程のゾンビに襲撃されてしまったようだ。
「その人の特徴とか教えてくれないことには何とも言えないな」
美智夫のその言葉を受け、少女は慌てたように探し人の特徴を2人に話す。
「いや、残念だけどそんな女の子は見てないね。賀来、君は?」
「私も見ていない」
「そうですか…」
残念そうに肩を落とす少女。そんな少女の様子に神父としていたたまれなくなった賀来は、美智夫に耳打ちする。
「彼女の人探し、手伝おう。彼女一人でこの島を歩かせるのは危険だ」
その賀来の提案に、ニヤリと笑ってただ頷く美智夫。笑う門には福来たる、と言うがこの男の場合はどうだろう。
「君の人探し、僕たちも手伝うよ。それに、この島を君一人で歩くのは危険過ぎるからさ」
美智夫のその言葉を聞き、暗く落ち込んでいた少女の表情が一気に明るくなるが、
それと同時にその顔には戸惑いの色が現れる。美智夫はそれを見逃さなかった。
「何か迷っているようだけど…心配なことでもあるのかい?例えば…人を殺してこの島に逃げて来たとか、ね」
しかし、美智夫のその言葉に真っ先に反応を示したのは少女ではなく、賀来だった。怒り心頭という表情をしている。
「結城!きさまという男は…」
激昂する賀来に美智夫はからかうような笑顔でおどけ、返事をする。
「冗談だよ。いっくら僕がそうだからってこの女の子がまさか人を殺せる訳はないだろう?」
その美智夫の言葉を聞いた瞬間、賀来は心底驚いた表情になり、彼に掴み掛かった。
「バカ!自分からばらしてどうするんだ!」
美智夫は口を滑らせた。自分が殺人犯であることをこの少女に自ら暴露してしまった。
それにようやく気がつき、賀来に掴まれたまま少女の方に目を配る美智夫。
多分、心底怯えた目で自分を見つめているだろう。まあいいさ。殺人犯に遭遇した人間は大抵そうなる。
それに…探し人が見つからない以上
、どのみち生き延びるためには自分達と行動するしかないのだ。
などと考え、少女と目を合わせる美智夫。しかし、少女の表情は彼のその考えを裏切る物だった。
その顔は決して怯えてなどおらず、むしろ同胞を迎えるのかの如くに穏やかな顔をしていた。まさか…
「あの、もしかして君も…?」
美智夫はたった今自らの胸のうちに出来上がった疑問を少女にぶつける。
コクリと無言で頷く少女。それを見て、美智夫は苦笑し、一言呟く。
「世も末だねえ…」
賀来はというと、美智夫を掴んでいた手を放し、壁を思い切り殴り付けていた。
「こんな…少女まで…」
この間、しばしの沈黙が流れる。3分程経っただろうか、その沈黙を壊す男がいた。結城美智夫だ。
「まあいいさ。君と僕が殺人犯であることも、この島では取りあえずお流れだ。さて、自己紹介しよう」
美智夫は自分の名を少女に名乗る。職業は元銀行員、現在は連続殺人犯として逃亡中。
捕まれば死刑は確実だというジョークも交えて。…事実なのだが。
そして美智夫は賀来に自己紹介するよう促す。それに頷き、先程殴り付けた右手を擦りながら自己紹介を始める賀来。
賀来の自己紹介も終わり、美智夫は少女にも自己紹介をするよう促した。
「あ、すいません。私は西園寺世界って言います」
世界の自己紹介を聞き、美智夫と賀来はただ顔を見合わせる。感想は一致していた。
変わった名前だと。もっとも、二人の性癖のほうがよっぽど変わっているのだが。
3人とも自己紹介を済ませ、再び口を開くのは、美智夫だった。
「それで西園寺さん。僕たちはこれから警察署に行こうと思うんだ。
もちろん自首しに行くんじゃなくて他の生存者もいるだろうし、君の探している清浦さん、もいるかも知れないし」
納得した世界は頷き、3人は警察署へと走り出した。果たして、人を殺めたこの少女を救えるのは
美智夫と賀来、どちらなのだろうか…
【G-05/路上/一日目・日中】
【結城美智夫@MW-ムウ】
[状態]:冷静・疲労もほとんどなし
[服装]:普通のTシャツ・ジーンズ
[装備]:拳銃(6/9 予備弾27発)
[道具]:ホテルでもらったマップ・携帯電話
[思考]:1、賀来、世界とともに警察署へと向かう
2、清浦刹那の発見・合流
3、島からの脱出
[備考]:「発作」は何かのきっかけがないと起こりません。
ホテルの自室に置いてある大変危険なものとは「MWガス」のことですが、
美智夫は奪回を諦めています。
【賀来巌@MW-ムウ】
[状態]:冷静・やや肉体的疲労
[服装]:神父が通常身にまとう、牧師の服
[装備]: 特になし
[道具]: 携帯電話、胸のロザリオ。
[思考]:1、警察署への到達
2、清浦刹那の発見・合流
3、島からの脱出
4、異形と化した全島民の救済
投下終了です。
あのさ、なんで予約のときに世界をいれなかったの?
状態表にも世界が抜けてるしさあ。
なによりもMWガス出さないって言ったのになんで出してるの?
やってることがおかしいよあんた。
>>637 言い訳をするので、聞いてください。
書く当初は、世界を登場させようと思っていなかったので。
MWガスに関しては今後登場させませんし、容器は特殊ゴム繊維で出来ている風船なので
銃で撃たない限りは破れません。
多分あのまま永遠にホテルの一室に存在し続けるでしょう。
予約に無かった理由は分かったけど状態表が抜けている理由にはなってないな。
それとMWガスの存在そのものが舞台の根底をひっくり返しかねないからみんな反対してたんだよ。
だから◆uFyFwzytqI氏や◆WfkxWy5nfs氏も『出さない』方がいいって言ってたんじゃないの?
使うアテがないデメリットだけの設定なら最初から出さなきゃいいじゃないか。
指摘された点を改めた状態表です。
【G-05/路上/一日目・日中】
【結城美智夫@MW-ムウ】
[状態]:冷静・疲労もほとんどなし
[服装]:普通のTシャツ・ジーンズ
[装備]:拳銃(6/9 予備弾27発)
[道具]:ホテルでもらったマップ・携帯電話
[思考]:1、賀来、世界とともに警察署へと向かう
2、清浦刹那の発見・合流
3、島からの脱出
[備考]:「発作」は何かのきっかけがないと起こりません。
【賀来巌@MW-ムウ】
[状態]:冷静・やや肉体的疲労
[服装]:神父が通常身にまとう、牧師の服
[装備]: 特になし
[道具]: 携帯電話、胸のロザリオ。
[思考]:1、警察署への到達
2、清浦刹那の発見・合流
3、島からの脱出
4、異形と化した全島民の救済
【西園寺世界@SchoolDays 】
[状態]:擦り傷。刹那に依存。 妊娠中。 生きている人に会えて恐怖から解放。
やや肉体的・精神的に疲労
[服装]:目立たないような服。
[装備]:包丁
[道具]:ショルダーバッグ。パスポート、携帯電話、お菓子、500mlペットボトル。観光ガイド兼地図。
G-ウィルス
[思考]
1:どこか平和な国へ行って誠の子供と静かに楽しく暮らす。
2:美智夫、賀来と共に警察署へと向かう。
3:清浦刹那との合流
4:無事な島の住民や観光客を助けて、協力し合う。
[備考]サングラスはゾンビに襲撃された際、落として壊れてしまいました。
投下終了です。
懺悔します。世界の状態表はコピペして少し改変しただけです。
思考4を残したのは、生存者が多いほど生き残れる確率も高くなると考えたからです。
そのために、警察署へと行く訳ですから。
至らない点が多すぎてすいません。
結城の銃と弾丸の種類が不明です
それとMWガスの問題はどうするのでしょうか
>>642 拳銃は、ミネベア 9mm自動拳銃です。弾丸は9mmパラべラム弾を使用します。
陸上自衛隊においても制式採用されています。
MWの問題ですが、「その作り方をまとめた書類」をホテルの部屋に置いて来たと言うのはどうでしょうか?
何をどうすればMWガスが精製出来るか分かるので流出すると「大変危険なもの」ということです。
もちろんセント・マデリーナ島には材料もなければ作る施設もないので。
>◆WB4ih.bmzelP
BAGOM! BAGOM! BAGOM!
「おい、なんか動いたから撃っちまったぞ」
「どうせゾンビだろ、気にすんな」
【モブA・B】
[状態]:軽い興奮・健康
[服装]:ジーンズ、アロハ、スニーカー
[装備]:スプリングフィールドM1A
[道具]:弾丸50発
[思考]:とりあえず動く物あったら撃っとけ
結城美智夫・賀来巌・西園寺世界 死亡!
これでいいだろ。
>>644 人間の殺し合いは基本的に禁止と先程読みかえした
>>311のルールにあったのでそれはどうかと思いますが…
では、2人の設定を再確認するための前日譚を投下します。
あの日、紛れもない現実世界でありながら空想やフィクションでしかあり得ない世界に放り込まれた
日から10日前。日本全国指名手配を受けた殺人犯、結城美智夫と、その友人で
神父を勤める賀来巌は、新東京国際空港、つまり成田空港の国際線搭乗口付近の
ソファに腰掛けていた。行き先は、アメリカ合衆国東海岸沖500kmのところに位置する小さな島、
セント・マデリーナ島だ。だが生憎セント・マデリーナ島の空港は小さく、ボーイング747、
俗に言うジャンボジェットが着陸するには無理があるので、一度ハワイ空港に向かい、
そこからセント・マデリーナ島行きの小型機に乗換える必要がある。やや面倒だが、仕方がない。
さて、国際線の本人チェックは厳しく、パスポートも入念にチェックされるのだが、
美智夫はいとも簡単にそれを通り抜けた。彼は変装の名手であり、顔をごまかす事などお手の物。
パスポートは、自分が手に掛けた女性のものをそのまま持って来た。何せその女性とは妻のことだからだ。
遺体は見つかりにくい所に隠してあるので、見つかる頃には美智夫と賀来はセント・マデリーナ島で
快適な生活を送っていることだろう。
賀来はというと、正真正銘自分自身のパスポートを持ち、本人確認を通り抜けた。
「それで結城、あれはどうしたんだ?」
賀来が周囲に聞こえぬように耳打ちする。今自分の目の前にいるのは、
結城美智夫には違いないがセント・マデリーナ島の地を踏むまでは結城美智夫ではないのだ。
「あれって?何の事かな」
美智夫はふざけた口調で返事をする。賀来の言う物が何なのか解っていてふざけているのだ。
「とぼけるな。MWガスのことだ。見たところ持って来ていないようだが」「ああ、ガスは僕しか知らない所に隠してあるよ。わざわざ持ち歩くようもんじゃない」
賀来は胸をなで下ろす。これでたとえセント・マデリーナ島にて警察に追い詰められても、
MWガスを武器に全島民を人質に取るということは出来なくなるからだ。
しかし、次の瞬間にはその安堵をぶち壊す物を見せつけられるのだった。
「代わりにこれを持って来たんだ」
美智夫が鞄から取り出し、賀来に見せたのは何枚かの書類で、その1枚目の一番上に記されていたのは…
「MWガスの精製方法とその運用について、だと…」
賀来は唖然となる。まさかもうすでに解析が済んでいたとは思ってもいなかったからだ。
その賀来の表情を見てニッコリと笑い、語り出す美智夫。
「MWガスは存在そのものが脅威だからねえ。たとえ警察に追い詰められても、僕を逮捕すれば
僕の仲間が全世界のテロリスト、マフィアにこれをばらまくと脅せば…分かるね?」
絶句し、ただ息を飲むしかない賀来。材料を必要とするガスに対し、書類はコピー機と紙さえあればいくらでも生み出せる。
そして、それはこの世界にテロリストやマフィアが存在する限りガスと同等の脅威を持つ。
だが、ここで賀来の頭の中に一つの疑問が生まれる。仲間とは誰のことだ?まさか…
「結城、お前の言う仲間とはまさか私のことではないだろうな?」
美智夫はその言葉を聞き、苦笑する。そして、再び語り出す。
「仲間なんて最初からいないよ。警察を脅すためのハッタリさ。だけど実際、作り方はあるんだし、
警察にはそれを証明する手段はない。それは悪魔の証明だからねえ」
語り終わり、邪な笑みを浮かべる美智夫。そこで賀来は改めて結城美智夫という男の恐ろしさを実感する。
「さて、そろそろ搭乗の時間だね。行こうか、賀来」
立ち上がり、搭乗口へと向かう美智夫。その後ろ姿を、賀来はただ追いかけるしかなかった…
あ、すいません。投下終了です。
◆WB4ih.bmzelPさん。書き手として気になる点がいくつかあります。
1、SSは
>>646>>628>>629>>630>>633>>634>>635>>640の順番ですか?
2、状態表で、結城と賀来の備考に「清浦刹那の容姿や服装を把握しています」 がありません。
世界から説明されて、2人とも知っているはずですが、どうですか?
3、MWガスの設計図(?)は、この作品に今後登場しない、と解釈していいですか?
上の3つについて、書く方としては知っておきたい事なので、教えてください。
質問とは別に1点、
>>629から
>>630にかけて、こうなってます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2人はなんとかゾンビ達から逃げることが出来た。周囲の安全を確認
630 :世界を救うのは、破壊か、祈りか。 ◆WB4ih.bmzelP :2009/07/23(木) 23:27:13 ID:9e1TLtxq
し、息をつく2人。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
せめて「。」で区切って投下しませんか? 投下ミスと間違えそうです。
流れ切って失礼
バート・ガンマー@トレマーズシリーズ
辻本夏実@逮捕しちゃうぞ
小早川美幸@逮捕しちゃうぞ
ジョン・コナー@ターミネーター2
木手英一@キテレツ大百科
を予約
>>649 トレマーズキター!!ジョン・コナーキター!!期待してます
前日譚もうちょっと時間がかかりそうです。
迷惑かけて申し訳ありません
>>648さん
全てその通りです。すいません、色々とご不便をお掛けします。
書き方に関しても、次回以降しっかり句点で区切るようにしますので。
ご指摘並びにアドバイス、ありがとうございます。
予約します。
南空ナオミ@DEATH NOTE(漫画版)
汚名を返上させてください。漫画版にしたのは、映画だとかなり性格がキツかったので、
書き辛いと思ったからです。
予約で出展が漫画だの映画だのいうのは止めませんか?
>>586-588でその問題は既に指摘された筈ですが
>>651さん了解しました。
>>648を踏まえて、という事で。
清浦刹那、桂言葉@SchoolDays
野原しんのすけ、野原みさえ、野原ひまわり@クレヨンしんちゃん
5人予約します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
他の予約状況
>>649◆7mznSdybFU氏バート・ガンマー@トレマーズシリーズ。辻本夏実、小早川美幸@逮捕しちゃうぞ
ジョン・コナー@ターミネーター2。木手英一@キテレツ大百科 。5人。
>>652◆WB4ih.bmzelP氏南空ナオミ@DEATH NOTE(漫画版)。1人
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>524氏。真島吾郎@龍が如く、ジョン・ランボー@ランボーシリーズ 2人
は一ヶ月以上連絡なしです。予約失効ですか?
>649
先にバート予約してましたがこっちは仕事が激化してて書けそうにないので宜しくお願いします
>>653さん
すいません。またやってしまいました…
なんとか前日譚完成したので、投下します。
【-7日目】
ボルボ西郷と左近寺龍之介は、両津に呼び出され葛飾署の休憩室に呼ばれていた。
この休憩室は、昼頃になると署員が持ってきた弁当などを食べる場所である、だが今はボルボ、左近寺が持参してきたプロテイン、レーションによって
いつもの昼時とは違い異質な光景になっていた。
「両津、話があるって言ってたが、いったいどんな要件だ」
左近寺が正面に座っている両津勘吉に話しかけた。
「ちょっとしたアルバイトをしないか?左近寺、ボルボ」
「アルバイト?」
ボルボが怪訝な表情で聞き返す。
「セント・マデリーナ島って知っているか?わしはそこに行って商売の取引をしなくちゃならん、だが現地に行くまで一人では心細い
そこでだ、ボルボと左近寺がわしと一緒に島までボディガードとして一緒に来てくれんか?」
両津が二人に問いかける。
「両津、お前にボディガードなんて要らないだろう」
左近寺が答える。それもそのはずである、この両津という男、ゴキブリ並の生命力と悪知恵だけは働く頭脳を持っている。
はっきり言ってこの男にボディガードは必要無いと言える。
「お前の能力があれば、どんな奴がきても一人で退治できるはずだ」
ボルボもそう断定する。ボルボと左近寺は何度か両津と組んで仕事の手伝いをしたことがあるが、いい目にあった記憶はあまりない。
はっきり言えば、彼らは、トラブルメーカーである両津と組みたくなかったのである。
「そう言うと思ったぞ、お前ら。そして嫌そうな顔をするな!ボディガードと言ってもただついてくるだけでいい、それだけだ」
両津が二人の顔を見つつ仕事の内容を話す。
「セント・マデリーナ島で、ちょっと取引の商談があるんだが、先方がなかなか疑い深い人間でな、わし一人だと信じてくれんのだ
そこで、お前ら二人が一緒にきてくれれば、向こうも信頼する」
「そんなことなら、俺らより、中川や麗子と一緒に方がいいと思うぞ」
ボルボが答える、頭脳派というより筋肉派のボルボと左近寺である、商談となれば自分達より商売に慣れている彼ら二人の方が断然いいはずである。
「ちょっと訳有りでな…派出所の面々とは、一緒に行けんのだ、もし部長にばれたらとんでもないことになる。だから頼む!」
両津が両手を合わせてボルボと左近寺に懇願している、だがボルボと左近寺は首を振ろうとはしない。
「そうか…この商談に付いてくるだけでお前らが今欲しがっている物を買えるほどの金額が貰えるというのに…」
彼らの反応を見て、席を立ちながら両津が呟く。
「そ、そんなに貰えるのか?」
左近寺が席に乗り出しながら両津に尋ねる。
「ああ、そうだ分け前の5分の1をお前らにバイト代として渡そう。まぁそれでも十分な金額だがな」
こうしてボルボと左近寺はセント・マデリーナ島に行くことになったのである。
【-5日目】
セント・マデリナーナに行く前にボルボは、自分の部屋で準備をしていた。
気が乗らないといってもボディガードとして行くのである、それなりの装備をしていかないとどんな状況でも対応ができない。
「MP−5は必須かもしれんな、短距離でも制圧能力がある。屋内戦でも活躍できるしな…」
バックパックの中に銃を入れていく、すでに30丁は超えている。中には手榴弾やスタングレネード、対防弾チョッキなど、観光地にボディガードをするための武装とはいえ過剰装備である。
予備のグレネード弾をどうやって運ぼうかとボルボが頭を悩ませていると、鈍い轟音とともにドアが乱雑に開けられた。
「ボルボ!入るぞ」
両津が、唐突にボルボの部屋に入ってきたのだった。
「両津か、どうしたんだ?」
ボルボが驚いた様子で両津を見る。
「お前の荷物が心配でな…やっぱりこうなっていたか…」
両津が渋い顔をしながら、ボルボが準備をしている銃器に目を通した。
ボルボは近くにあったM4A1の銃器をチェックしながら、両津に笑いながら話す。
「これだけあれば、いかなる状況においても対処できる。一応ボディガードとして行くんだ、これくらいの装備は当然だろう」
突如として両津の鉄拳が、ボルボの頭部にあたる。
「あいた!」
ボルボが殴られた頭を抱えながら両津の顔をみた。
「お前はアホか!最近のアメリカの事情もしらんのか!向こうじゃナカトミタワーという所でテロがあってから、銃に対する規制が厳しくなったんだよ!せいぜい持ってけるのは1丁までだ!」
両津が鬼のような形相でボルボに話す。
ボルボがかなり動揺しながら、両津に向かって吠える。
「1丁なんて少なすぎますよ!最悪5丁か…いや10丁はどんな状況でも必要です!」
もう一度、両津の鉄拳が飛ぶ。
「じゃあ5丁だ!ただしマシンガン、軽機関銃、マシンピストル、ライフル、突撃銃、手榴弾、地雷、ナパームは駄目だ!もちろんショットガンもな!」
「それじゃあ拳銃だけか…」
ボルボが残念そうな顔をする。
「言っとくが行く前には、身体検査をするからな。パンツの中まで調べさせてもらう、覚悟しておけよ」
「そんな…」
ボルボが嘆く。一度銃を取り上げられ葛飾区を裸で走った経験のあるボルボは落胆を隠せない。
「大体、お前は銃を持ち過ぎだろ…普通は予備のマガジンを持っていくもんだろ」
両津は呆れながらボルボの部屋を出て行った。
=================================================================================================================
こうしてボルボは、セント・マデリーナ島には武器商人にように大量の銃器を持つことができなくなったのである。
これが良い結果を生み出すのか悪い結果を生み出すのか…
以上で前日譚の投稿は終わります。
>>595-
>>599の変更はしたらばの方に投稿します、話の内容は変更はありませんがボルボの武装が増えているので注意して下さい
>>599のボルボ状態表が下のように変わります
【ボルボ西郷@こち亀】
[状態]: 健康、
[服装]: 迷彩服
[装備]: H&K P11(7.62mmx36(特殊弾薬)弾数5)、ベレッタM92(9mm弾 弾数15)、グロック17C(9mm 弾数17)、H&K USP(9mm弾 弾数15)、マガジン(9mm弾 15発)×1
[道具]: やきそばのヘラ
[思考]
1:警察署に行く
2:ゾンビのような行動をする不審者に対する情報収集
3:両津との合流
問題があればご指摘下さい
>>660 お疲れ様です。ところで>659の冒頭にてセント・マデリーナがセント・マデリナーナになってました
馬鹿ばかりやらかしている僕が言えたことじゃないかもしれませんが。
>>654 おぉ、ついにキャラ同士がリレーされる…!
>>660 いいと思いますが、一つだけ。
風呂場用にステンレスリボルバーを追加して欲しかったです。
投下開始します。
清浦刹那は警察署に近い、2階建ての民家に1人で隠れていた。幸い荒らされた形跡は無い。住人は逃げたのか、ゾンビ化したのか、無人だった。
とりあえず、ドアや窓に鍵をかけて、即製のバリケードも作った。だがゾンビが大挙押しかけて来れば、ひとたまりもない。
一応、武器になりそうな物も用意しているが、どこまで有効かは保証の限りでない。
次に休息と食事だ。まだ水道が使えたので、出来るだけバケツやポリタンクに貯めておいた。食欲は無いが、お菓子を無理矢理胃に流し込んだ。
(状況は明らかに人間に不利。早く何とかしないと)
刹那が西園寺世界と別行動をとってから目に映る光景は、加速度的に悪化していた。ゾンビが増える一方、それに対抗する人間の数や組織力は、相対的に低下していく。
人間がゾンビを1体倒す間に、ゾンビは2体増えていくような感じだ。果たして人間に反撃のチャンスが巡ってくるのか……。
彼女は、ゾンビ・人間の両集団から距離を置いて、状況を冷静に分析していた。争乱に巻き込まれないように、1人で注意深く行動していたのは正解だったようだ。
現に刹那がこの民家に潜んでいる事は、ゾンビにも人間にも気付かれていない。知的でクールな印象の彼女だが、この状況で更に磨きがかかっていた。
(世界はちゃんとホテルで待ってくれているだろうか?)
刹那はそれが心配だった。世界は精神的に追い詰められている。
彼女にとっての最優先事項は、西園寺世界の安全だ。それが揺らぐ事はない。
当面の課題は次の行動だ。警察署で銃を調達しようと思ったが、かなり難しい(第一、使い方を知らない)。
それを別にしても、保護を求める無事な人間の集団。それらに群がるゾンビ共。両方に対応しようとする警官達。まさに混沌(カオス)を具現化したような光景だ。
「あそこに飛び込むのはどう考えてもNG。となれば……」
刹那は素早く決断した。世界をこの家に連れて立てこもる。ゾンビや人間(現状を緊急避難と解釈すれば、彼らも『敵』になり得る)に見つからなければ、数日は保つだろう。
何より、移動に便利な物がある……。
もちろん状況は予断を許さない。世界を捜す前に彼女自身がゾンビに襲われる危険は充分あるし、世界がすでにゾンビに……。
(そんな事はない!)
刹那は頭を強く振って否定した。大丈夫、世界はきっと無事でいる。
彼女は内心の動揺を抑えながら、武器を用意して、当面の水、食料をショルダーバッグに詰める。だが、あまり多くの物を持ち運ぶのは無理だ。
今ほど身長140p余りという、小柄な体格が恨めしいと思った事はなかった。
「とりあえず、どこから捜そうか」
体格の件を心の片隅に押し込んで、刹那は床に座って観光地図を開く。まずホテルだが、世界の情緒不安定な精神から、じっとしてくれている可能性は低い。
もちろん、それに越したことはない。ドアを施錠して、ベッドか何かでバリケードを作って静かにしていれば、刹那が戻るまでは持ちこたえてくれるだろう。
(でも、たぶん無理)
彼女は首を振った。今の世界にそれだけの機転は期待できない。刹那を捜そうと、ホテルから他の場所へウロウロと彷徨っている、と考えた方が良さそうだ。
なら、世界はどこに向かう? まず、病院、映画館、水上コテージはどうだろう。距離は近いが、それらへ行く理由がない。
商店街やショッピングモール、博物館、消防署は、もっと考えにくい。こんな時は、中心街ほど混乱するのがセオリーだ。何より辿り着くのが難しい。
では展望塔や射撃場はどうか。島の中心から離れているから混乱は少ないかもしれないが、距離が遠い。
(だめ、どれも違うかもしれないし、正しいかもしれない。世界の行動パターンが読めないとは、我ながら情けない)
刹那は歯がゆい思いを抱きながら、何とか世界の行き先を絞ろうとした。
……結局、消去法で考えて世界の行き先を絞った。この惨状を知らなければ彼女は警察に行こうとするだろう。
世界が「警察」という言葉にナーバスになっていると思ったから、「銃を調達してくる」と曖昧な言い方をしたが、ハッキリ警察に行くと言えば良かった。
世界としては、警察には近づきたくないだろうが、そんな事を言ってる場合でないと考えるだろう……いや、考えて欲しい。再会の可能性が少しでも上がる。
これ以上迷うのは時間の無駄だ。まずは警察署の周辺を捜す。もちろんゾンビやパニック状態の人間には近づかない。どっちも危険だ。
冷静さを保っている人や集団があれば、世界の存在を確認する。いなければ、聞き込みをする。駄目で元々だ。
それで見つからなければ、ホテルに行く。後は、捜索エリアを徐々に周辺に広げる。世界がみつかるまで、ずっと。
「では、捜索開始。世界、無事でいて」
荷物を背負うと、普段の抑揚に欠ける口調よりも、少し思いを込めたアクセントで呟く。それは、刹那の世界に対する強い絆を表す、確固たる意志が込められていた。
刹那は2階の窓から出るつもりだった。ドアから出るにはバリケードを撤去しないといけない。疲れるし時間が惜しい。
それに世界をここに連れてくる時、ゾンビの侵入を防ぎながらバリケードを再構築するのは、自分の体格から無理と判断していた。
そして、窓辺に寄った時、
「だから、こっち来ないでって言ってるでしょー!」
と、喧騒の中から一際甲高い声が聞こえた。
見れば少し離れた道路で、30歳前後の、乳児を背負った母親(だろう)と、5歳ぐらいの男の子が十数体のゾンビに追われていた。観光に来た日本人親子らしい。
今の所、ゾンビの間を必死に逃げ回っているが、だいぶ疲れているようだ。男の子は軽快なフットワークでゾンビの足元をすり抜ける。乳児は火がついたように泣き叫んでいた。
(駄目、あのままじゃゾンビに襲われる)
刹那は、これまでの経験から、ゾンビは音によく反応すると学んでいた。母親のヒステリーと乳児の泣き声は、ゾンビを誘導するだけだ。
「どうする……」
刹那は迷った。人情としては、3人を助けるべきだろう。この家に連れ込めばいい。
だが、そうすれば世界と共に潜伏するプランはほぼ確実に崩れる。動き出す前からイレギュラーが発生するとは、何と幸先の悪い展開だ。
(世界の幸せを叶えるのが、こんなに大変とは思わなかった)
溜め息をつく。次の瞬間、窓を開け放ち屋根を素早く下り、地面に向かってジャンプ、着地した。石造りの道が刹那の両脚に強く響く。それを無視して、母子連れに向かった。
彼女の右手には刃渡り30pほどの鉈、左手には布の塊が抱えられていた。
刹那の身長では、ゾンビの頭に届かない。だから彼女はゾンビの行動力を奪う方法で挑んだ。
刹那は鉈を振りかぶり、ゾンビの膝に叩きつけた。膝を破壊されたゾンビはその場に倒れる。たとえ殺せなくても、立ち上がれなければ、まさに這うような動きしかできない。
ゾンビの膝を集中攻撃する戦法は当たりだった。そして、何体目かのゾンビを這わせた時、刹那は母子の目の前にいた。
「大丈夫ですか?」
「え、ええ。ありがとう……」
母親は唖然とした面持ちで刹那を見ていた。意外すぎる事態にヒステリーも収まったようだ。母親につられてか、背中の乳児も泣き止んでいる。
「おぉー、アクション仮面より強くて、しょうらいゆうぼーなカワイイ美少女が助けてくれるなんて、すごい奇跡だゾー!」
「……そう」
男の子の口から思いもよらない、大人びた発言が出て刹那は面食らう。だが、背後から聞こえる呻き声に、我に返った。呑気に世間話をしている場合じゃない。
「私について来て、あの家まで逃げて下さい」
振り向きざま、ゾンビの膝に鉈を叩きつけながら刹那は母親に言った。一時的だが、刹那が潜んでいた民家まで、地面に這いつくばっているゾンビしかいない。
奴らの間を走り抜けさえすれば、どうにかなりそうだった。
「は、はあ、ってうえぇぇっ!? ちょっと、そんなの無理よぉ。」
母親は情けない声を出す。確かにゾンビが這う地面を通りたい人間などいないだろうが……。
(よくこれまで生き残っていられたものだ)
たった今這いつくばらせたゾンビの頭に、鉈を叩きつけながら――トドメは刺せる時に刺しておく――刹那は内心呆れていた。
いや、今はそんな事を考える時間も惜しい。立つ、這うという状態に関係なく、ゾンビは頭を破壊されるまで人間を襲うのを止めない。それに、立っているゾンビが集まりつつある。
「時間がありません、行きますよ。でないとあなたも、2人のお子さんも奴らの餌食になるだけです」
「うっ……!」
母親に対する最強の殺し文句を言って、刹那は民家へ走り出した。這うゾンビに掴まれないように足元に注意する。
チラリと背後に視線を向けた。恐怖と必死に戦いながら母親がついてくる。男の子の方は、アトラクションか何かのように楽しんでいるかのようだ。
(逞しい子……)
4人は民家の前に到着した。母親がドアを開けようとするが、もちろん開かない。
「ちょっと、ドア開かないわよ。どうするの?」
母親がうろたえた声を出す。
「ここから入ります」
刹那が落ち着いた口調で言いながら鉈を叩きつけると、ガシャンと大きな音を立てて両開きの窓ガラスが割れた。
「キャッ! 器物損壊」 「緊急避難です」
刹那は割れた所から手を入れて鍵を開けると、左手に持っていた布を窓枠から床に拡げた。ガラス片で怪我しないための配慮だ。
「どうぞ、入って下さい」
刹那はゾンビに相対しながら、母親に言った。
「はあ……」「どーしたかーちゃん、ファーストレディだろ、あ、もしかしておケツでかくて入んない〜?」
どんな神経をしているのか、男の子はこんな状況で母親を茶化している。
「それを言うならレディファーストでしょ!」
ゾンビに対する恐怖というより、男の子(長男?)への対抗意識から、母親は窓から家に入ろうとした。
「ああ〜、こんな事ならもっと運動しとくんだった〜」
「分かりましたから急いで下さい」
這ってきたゾンビの頭を砕きながら刹那は言った。母親が入り、次に男の子を母親が抱え入れれば――。
「よーし、オラも入ったゾ。後はねーちゃんだけだゾ!」
「意外ね、でも迅速な行動は歓迎する」
刹那は内心少し驚いた。母親に似ず、男の子は自力でさっさと入ったらしい。最後にゾンビの膝を一撃してから、刹那も室内に飛び込んで、再び窓を施錠した。
「で、これからどうするの?」
母親は男の子を足元に連れながら、刹那に尋ねた。とりあえず建物に逃げ込んだが、ゾンビの脅威は去っていない。奴らは割れたガラスの間から手を突き出している。
「ここから逃げます」
「どうやって?」
「これを使って下さい」
刹那はゾンビを警戒しながら、奥のドアを開けて母子を中に入れた。そこは木製のガレージで、1台の小型車が止めてあった。車体に小さく「EV」と書いてある。
「電気自動車です。運転そのものはガソリン車と同じ筈ですが、運転免許は持ってますか?」
「一応、ペーパーだけど」
「充分です。皆さんはこれに乗って安全な所に避難して下さい。車には水や食料をできるだけ積んであります。それと、警察署周辺は危険です。また、ゾンビは音に敏感で……」
(こんな時に、赤の他人にここまでする義理は無いのに、私は甘い)
本来は刹那と世界が民家から逃げる事態に備えての用意だったが、「自分の甘さ」から母子連れに提供することになってしまった。
しかも、ゾンビ対策のレクチャーというサービス付きだ。それなら、こちらから頼み事をしてもいいだろう。
「ふむふむ……えーと、色々教えてくれて有り難いんだけど、あなたはどうするの?」
「私の名前は清浦刹那です。今更ですが、よろしくお願いします。そして、これが友人の西園寺世界です」
刹那はポケットに入れていた世界の写真を母親に見せた。
「は、はあ、私は野原みさえです。で、長男のしんのすけと、妹のひまわりです。それで、その西園寺さんが何か?」
母親――野原みさえ――は、謎の恩人(?)の急な自己紹介に面食らいながら、自分たちも名乗った。
「逃げながらでいいですから、世界を捜してください。そして、もし見つけたら、私の携帯に連絡して下さい」
刹那は自分の携帯番号を書いたメモをみさえに渡した。
だが、内心あまり期待していなかった。なぜか携帯が世界に繋がらない。ただの混線ならいいのだが、最悪、基地局(アンテナ)が破損している可能性がある。
「ごめんね、私携帯持ってきてないの。ダンナなら持ってるんだけど……そうだ! あなた、こんな人見なかった!? 名前は野原ひろしって言って、白い犬を連れて……」
みさえは、今の今まで忘れていた野原ひろしとシロの容姿や服装を、刹那に教える。だが、刹那に見覚えは無かった。
「いいえ、残念ながら見ていません。それなら、私も野原さんの御主人と飼い犬を捜してあげます。もし見つかれば、御主人にあなた達の無事を伝えてあげます。
それまでは安全な所に隠れていると良いです」
「ええ、ありがとう。でも、私達も夫を捜さなきゃ……」
さすがにみさえは心配そうな表情をする。刹那はみさえの顔をまっすぐに見つめて言った。
「みさえさん、あなたの御主人は、あなたが夫より子供達の安全を優先して、それを許さないような人ですか?」
「え……それは……そうね! あの人はそんな人じゃない! きっと理解してくれるわ!」
みさえは目の前のモヤモヤがパッと晴れたような顔になった。刹那はそれを見てかすかに微笑む。
「では大丈夫です。再会した時には、御主人はきっとお子さんを守り抜いたみさえさんに、尽きない感謝をすることでしょう」
「ありがとう、清浦さん……」
みさえは感極まっているようだ。
「かーちゃん、せかいっていうせつなちゃんの美少女フレンドをさがしてあげなくちゃダメだゾ。女と女の約束だゾ」
しんのすけが気の利いた突っ込みを入れる。
「わ、分かってるわよ言われなくたって。ママはそんな薄情じゃありません!」
みさえがムキになってしんのすけに反論した時、ガシャッと何かが外れて落ちる音がした。
(ゾンビが入ってくる!)
もう時間がない。刹那は「早く乗って下さい」とみさえ達を強引に車に押し込んだ。
「清浦さんも一緒に逃げましょうよ。その方が安全よ」
みさえが提案する。しかし、刹那はかぶりを振った。
「私はこの辺りで世界を捜します。それに、一緒に逃げたら御主人を捜す『目』が減りますよ。それは私にとっても同じです。世界を捜して下さい」
「あ、そうか、忘れてた。御免ね……」
「お気になさらずに。では、幸運を」
刹那は横引きのガレージシャッターを開けた。奇跡的にゾンビはいなかった。
「あなたもね。清浦さん、ありがとう」
みさえはニッコリ笑ってエンジンをかける。電気自動車だからエンジン音は非常に静かだ。これならゾンビの注目を集めるリスクも少ないだろう。
去っていく電気自動車を見送ると、刹那は注意深くガレージの裏口から裏通りに出た。獲物の人間がいないからか、ゾンビは見あたらない。
もう民家の中はゾンビだらけだろう。いずれはこの裏通りに溢れるかもしれない。
(予定が完全に狂ってしまった)
世界を見つけても、隠れる場所を新しく探さなければならなくなった。だが、不思議と不快感は湧いてこない。
「情けは人のためならず」
ポツリと呟く。野原一家にかけた情けが、何かの巡り合わせで返ってくるのなら、それは世界に対してであって欲しい。
右手の鉈の感触を確かめると、刹那は捜索を開始した。サングラスはかけない。今は人目を気にしている場合ではないのだ。
――30分ほど捜したが、世界はみつからない。行き当たりばったりでは、やはり無理がある。携帯の時計は13時50分を指していた。
刹那は思い切って、警察署に向かった。近くで一番人が多い場所――人間とゾンビの戦いが続いている場所――だからだ。
警察の建物が見える所に出た。民家から見ていた時と変わらず、人間側の抵抗が続いていた。ゾンビに見つからないよう注意しながら、状況を見守る。
警官がパトカー等の車両で警察署の前面にバリケードを作り、ゾンビに向かって発砲している。一部民間人も協力して銃やバットのような物でゾンビと戦っていた。
時折、ゾンビに追われた無事な人が、老若男女問わずバリケードの内側に転がり込むように入っていく。
TVクルーと思しき人々が、彼らなりの戦いなのだろう、必死に実況していた。ここは安全です、とでも呼びかけているのだろうか。
時折、カメラがゾンビの方を向く。カメラに刹那が映されている気もしたが、状況把握の方が大事だ。世界も自分も、まさか国際指名手配されている訳でもないだろう。
どうやら、警察署は辛うじて、人間の領域として確保されているようだった。
この光景を見て、刹那は自分の気持ちに変化が起きているのを自覚した。
みさえ達を助ける前は「混沌(カオス)を具現化したような光景」と思っていたが、今は違う。人々が共通の敵を前に結束している、勇気と献身の具現化の光景だった。
(世界のために、信頼できる人達と出会えたら、行動を共にするのも悪くない。少なくともこの地獄から脱出するまでは)
刹那は、警察署周辺の捜索を再開することにした。見つからなければ、一度署内に入り、世界がいるかどうか確認する。
もし居なかったら、当初の計画通りに捜索範囲を拡げるつもりだ。
刹那の世界を守る気持ちに変化は無い。ただ、そこに他者の協力を得て、こちらからも協力を惜しまない、という流儀が新たに加わった。
【G−05(携帯電話は不通。原因不明)/路上/1日目・日中】
【清浦刹那@SchoolDays】
[状態]:疲労(小)。世界を守る責任感。他人との協調。
[服装]:目立たないような服。
[装備]:刃渡り30pの鉈(革ベルト鞘を腰に着用済み)
[道具]:ショルダーバッグ。日用品(パスポート、携帯電話、500mlペットボトル×2、観光ガイド兼地図)。
非常用セット×2(1セットにブロック状の固形食糧×9個(3日分)、150ml飲料水パック×6個)。 2m四方の防寒・保温シート×2。
[思考]
1:西園寺世界を見つけて守る。
2:世界を守るためなら、他人と協力してもいい。
3:野原ひろしとシロを捜す。見つかればみさえ達の無事を伝える。
[備考]
1:野原しんのすけ、みさえ、ひまわり、ひろし、シロの容姿や服装を把握しています。
2:桂言葉がセント・マデリーナ島にいるのを知りません。
【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】
[状態]:疲労(小)、安心
[服装]: いつもの夏服
[装備]: なし
[道具]: なし
[思考]
1:みさえに付いていく。
2:ひろしとシロが心配。
3:もう一回美少女フレンド×2(清浦刹那と西園寺世界)に会いたいゾ−。
【野原みさえ@クレヨンしんちゃん】
[状態]:疲労(中)、期待と不安
[服装]:いつもの夏服
[装備]:傘
[道具]:旅行バッグ(ひまわり関連用品、化粧品、日用品、観光ガイド兼地図、清浦刹那の携帯番号のメモ) 。
電気自動車に収納している物(パン、缶詰類数日分。水用ポリタンク(20L入り)×2。アウトドア調理セット)
[思考]
1:警察署周辺から離れて、別の安全な場所に行く。
2:ひろしとシロが心配。
3:西園寺世界を捜す。
[備考]
1:清浦刹那と同等のゾンビ対策の知識(ゾンビは音に敏感など)があります。冷静に対処できるかは別です。
【野原ひまわり@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康。安心 [服装]: いつもの服 [装備]: なし [道具]: なし [思考] 1:?????????
[備考] 野原家共通事項
※ しんのすけ達3人がどこに向かっているかは不明です。
※ しんのすけとみさえは、清浦刹那と西園寺世界の容姿や服装を把握しています。
※ 野原ひろしとシロは無事ですが、しんのすけ達はその事実も居場所も知りません。
※ 電気自動車のスタイルや性能は三菱「i MiEV(アイ・ミーブ)」と同じです。バッテリーの残量は8割(走行距離100km程度)です。
※ ホテル3階、非常階段に近い部屋の壁に「警察署に行く」という伝言が書かれています。
桂言葉も清浦刹那と同様、無人の民家にいた。ただし言葉の場合、ゾンビから隠れるためではなく、誠(の首)と2人きりの時間を重ねるためだ。
周辺住民はどこかへ逃げ出したのか、人の気配がない。ゾンビもより多くの獲物を追ったらしく、見つからなかった。ここは島内のエアポケットになっているらしい。
「うふふ、誠君。また2人きりになれて私は嬉しいです」
誠(の首)は、病院で手に入れたソフトクーラーボックスに保冷剤を大量に敷き詰めて、大切に保存してある。とりあえず半日は保つだろう。
言葉の感覚では、島の現状がどうなっていようと、「誠」と一緒にいられれば満足なのだ。それを邪魔する存在は、誰であろうと容赦なく排除する。シンプルな基準だった。
「それにしても、事実は小説より奇なりと言いますが、こんな事もあるんですね、ちょっと意外です。あ、これなんかいいかも……」
言葉は「誠」に話しかけながら、クローゼットを物色して、病院のパジャマから自分に合う服に着替えていた。一応、活動的なタイプを選んである。
さらに、冷蔵庫を開けて、適当な飲み物と料理を用意した。「誠」の分まで。
テレビをつけて、リビングテーブルにソフトクーラーボックスと飲み物、料理を並べると、ソファに腰掛ける。中々良い座り心地だ。
「ほら、誠君。島中がゾンビで一杯なんですって。噛まれた人もあんな風にゾンビになって、人を襲うんですよ。あそこは……警察みたいですね」
言葉は食事をつまみながら、返事をする筈もない「誠」に語りかけた。と、不意に残念そうな顔をする。
「ああ、こうなると分かっていたら、誠君を全部持ってくれば良かったです。それなら誠君がもう一度動いてくれたかも知れないのに」
彼女は心底残念そうに呟く。
物静かな口調でありながら、語る内容はもう取り返しのつかない精神的崩壊を起こしているとしか思えないものだった。
テレビを見るのもつまらなくなったので消そうとした時、
「え、今一瞬誰か……」
言葉はここにいない筈の、見覚えのある顔が画面に映った気がした。何かゾンビの群れの奥に……。
再びカメラがリポーターからゾンビに被写体を映した時、言葉は今度こそ見逃さなかった。
「清浦さん!? どうしてここに?」
言葉はさすがに意外さを隠せなかった。しかし、次に言葉の口から漏れたのは、聞く者の心を凍りつかせるような笑い声だった。
「うふフ府ふ腐……。なるほど、こういう事だったんですね」
言葉は唇に笑みを張り付かせたまま、暗く美しい瞳で刹那の顔を突き刺さんばかりに凝視する。カメラが再びリポーターを映した時、言葉はテレビのスイッチを切った。
「誠君、ありがとうございます。あなたが私を導いてくれたんですね。西園寺さんがいる、この島に……」
清浦刹那がいるということは、西園寺世界もいる。言葉は女の直感を超えた確信で、状況を正確に推理していた。
言葉は、民家を物色して、大きめのリュックサックを見つけ、水や食料をできるだけ詰め込んだ。ついでにコンパクトな寝袋も入れておいた。もちろん「誠」も。
さらに寝室や物置も調べて、武器を見つけ出す。銃器類もあったが、彼女が気に入ったのは別の物だった。
「えいっ、やっ、と。うん、これは使いやすくて良いですね」
何度か試し振りをすると、言葉は満足そうに呟いた。
彼女の手には、刃渡り50cmはありそうな山刀(マシェット)が握られていた。グリップにナックルガードがついていて握り心地も悪くない。
ご丁寧に、日本刀で言う峰の部分にノコギリ刃までついている。かなりの逸品だ。しかも2本見つかった。
言葉は山刀を鞘に戻して左右の腰に付けた。この家の住人はかなり本格志向らしく、上質の革手袋まで持っていた。至れり尽くせりだ。
「必要な物は揃いましたね。でも、これどうしましょう……」
彼女の目の前には拳銃があった。形状はいわゆるオートマチックで、重さは山刀と同じ1kg超程度のようだ。
しかし、言葉には銃のことは何も分からなかった。ホラーは見るがアクション映画はほとんど見ない。拳銃とライフルの区別さえつけられない程だ。
「まあ、邪魔になる程大きくもないですし、何かの役に立つかも知れませんね」
結局、拳銃も持っていくことにした。拳銃を、収納する袋(ホルスター)に入れて装着しようとしたが、ストラップが妙に複雑で付け方が分からない。
試行錯誤の結果、どうやら脇の下に吊るすタイプ(ショルダーホルスター)だと気付いた。
ようやく体にフィットするようにストラップを調節すると、弾の入った棒(マガジン)も何本か上着のポケットに仕舞った。
「さあ誠君、行きましょうか。西園寺さんとの決着をつけに……」
リュックサックの底に収めてある「誠」に声をかけて、言葉は外に出る。
人の姿をした狂気が解き放たれた。
【G−03/路上/1日目・日中】
【桂言葉@SchoolDays】
[状態]:健康。擦り傷。冷静。強い狂気。
[服装]:活動的な服装。
[装備]:山刀(ノコギリ刃付き、刃渡り50cm)×2。コルト・ガバメント(45ACP弾。7/7発。予備35発)。
[道具]:ショルダーバッグ(誠の頭入りソフトクーラーボックス。 500mlペットボトル×3。食料6食分。寝袋)
[思考]
1:西園寺世界と「決着」をつける。邪魔者は全て排除する。
2:誠君(ソフトクーラーボックス)を定期的(約10時間毎)に冷やして保存する。
[備考]
1:警察署に向かっています。
2:言葉の刃物の技能は、少なくとも人並み以上です。。
3:銃器類については、引き金を引けば弾が出る、という程度の認識しかありません。
投下終了です。
>>673 GJです。最高です。映画で何度も活躍しているしんちゃんは今回も健在でしたね。
いつも面白いもの、楽しいものを読まさせていただいてありがとうございます。
あなたが描く他のキャラクターのストーリーも楽しみにしつつ、僕も僕の作品を書きますので。
投下乙。
ゾンビ相手に物怖じしない刹那強いなw
しんちゃんとのクロスオーバーでアニロワを思い出して
ちょっとノスタルジーに浸りました。
そしてある意味ゾンビよりヤバい娘が密かに動き出す…
吾妻玲二@PHANTOM
ラッド・ルッソ@バッカーノ
グラハム・スペクター@バッカーノ
阿良々木暦@化物語
戦場ヶ原ひたぎ@化物語
以上五名を予約します。
【卜部悠@自作キャラでバトルロワイアル】
【二階堂永遠@自作キャラでバトルロワイアル】
【ブーマー@Left 4 Dead】
【ハンター@Left 4 Dead】
【スモーカー@Left 4 Dead】
【タンク@Left 4 Dead】
で予約します。
とりあえずキツイこと言わせてもらうと
書く人はルールとこれまでの投下作品+その反応を見てから書け。
いちいち脳内設定垂れ流してる人はいい加減にしろ。
漫画版だの映画版だの設定を混ぜて書きやすい新キャラ作るな。
そういうのがやりたいなら自サイトで一人で書いてろ。
予約したら予約したキャラだけ書け。追加するなら申請してください。
>>677 で、そういうのを踏まえて自作キャラ+特殊ゾンビはどっちもアウトです。
ゾンビは後半まで普通ゾンビのみですので、後半はOKかもしれませんけど。
後半まで、というか完結できるかどうかは皆様の団結あって始めてなしえるものです。
ゾンビSSでまともに完結している作品が少ない昨今、出来ればここには頑張って欲しい。
まぁ序盤は気軽に(ルール厳守の上で)キャラ枠を埋めて進めていきましょう。
了解。
>>679 要するに、僕のことですね。すいません…
一樹守@SIREN2
追加予約します。
>>676のラッドとグラハムもまずいんじゃないですか?
1930年代の人間が現代に普通にいるのは流石に無理があるでしょう。
携帯やパソコンの話についてこれるラッドやグラハムなんてオリキャラにしかならない気が。
それにルール決めのときに、現代の人間限定という話になったはずです。
あと一応不可ではないにせよ基本的に殺人非推奨なんで、殺人者を出す際には
扱いに注意してください。
虎眼先生を出したいぜ…
>>682 分かりました。
では
吾妻玲二@PHANTOM
阿良々木暦@化物語
戦場ヶ原ひたぎ@化物語
ルパン三世@ルパン三世
次元大介@ルパン三世
に差し替えます。
ルパン三世は最近のテレビ版では現代が舞台となってるので、問題ないよね
それならセーフだと思います。
初音ミクなど、ボーカロイドはOKですか?
ロボは
>>444-457ですでに触れられていますが不可です。
まずスレをよくを読んでください。
しかし、言葉がいきなり殺人を第一目標にしてるけどいいのかアレ……
ふと閃いたんだが、古代遺跡で100年位塩漬けになっていた状態で
スタートさせれば虎眼先生やラッドも出せるんじゃね?
>>688 多少のキャラ崩壊は仕方ない。
でも気が触れてるだけで殺人大好きってわけじゃないから違和感あるね
>>689 それゾンビ枠だろww
天然タイラント言葉様
まぁ屈強な男性キャラが多いしそう簡単に殺されはしないさ
パロロワじゃないんだし後続の書き手がちゃんと空気をよんでくれるとは思いますが……
なにしろ基本ルールな訳ですし
いや、むしろこっちの方が言葉様らしい。
世界一個人への殺意はアニメ通りだし、邪魔者といっても手当たり次第にバシバシ襲いかかるわけでもないだろう(書き手緒氏の空気の読み方にもよるが)。
デットライジングにも、人間でありながら人間に襲いかかるキャラはいるらしいしな。
これぐらいなら大丈夫だろう。
694 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/28(火) 18:53:34 ID:FJhykcmD
677の、ネットのオリ小説キャラはありなのか?
読んだし、開始前の議論には参加してたから知ってるけど、 ◆eT6t2VPp6c が修正しなおさないから
結局通しなのかと
俺も原作知らないけど、それだけ読むと完全にNGだな。
あらら、そりゃNGド真ん中だわ
無双だな
ちょっと思ったんだけど、いっその事住み分ける?
ルールに則るSSと、ルール無用SSに
ルール無用なら無双も時代越えもオリキャラも殺人もエロゲキャラも科学平気も超能力も何でもOKだしさ
例えば此処に投下してルールに抵触していた場合、誘導流用すればいいし
どう?
まあ確かに少々窮屈ではあるな
強キャラ出したらそいつ殺せる位強いゾンビを新しく出せばいいだけの話だ
>>701 相手がほぼゾンビだからチートキャラでSSはあんまり成立しないじゃないかなか?
へたすりゃ1レスぐらいで物語が終わるしw
上限としては範馬勇次郎あたりが良いところだろう。
君がSSを投下してるんなら別に偉そうに言ってもいいんだけどね
普通書き手は自由に書きたいものを書ける所へいくでしょう
>>706 それなら自分でサイトでも作って一人で投下すればいいだろjk
ここはあくまでもスレ内容に合ったSSを投下する所だ
>>697 一応無茶な無双は無いように配慮して書いているつもりです。
詳しくは書かれたもので判断して下さい(明日か明後日には投下出来ると思うので)
おっ強気だね〜〜
安価バイオまだ残ってたっけ?
そっちで何でもありルートやってみよっか?
バランスは強ゾンビ製造して調整する方針で
自分の予約した辻本夏美は怪力という設定ですが大丈夫でしょうか?
例えばバイクを片手で持ち上げられるぐらいの力ですが。
>>710 まだ残ってるみたい。さっき見てみたら下の方にあった。
>>712 多分大丈夫だと思うけどな〜
原作は見た事はないけどアニメを見る限りはチートキャラでもなかったし。
風越女子のレギュラー五人と久保コーチ@咲-saki-
劉鳳とストレイト・クーガー@スクライド
以上を予約
>>715 面白そうな展開になりそうですね。期待します。
>>715 スクライドのキャラってチートキャラでは?
まず最初にこれは個人的な意見であることを断っておきます。
自分がこの企画に惹かれたのは、特殊能力を持たない人間が
困難な異常事態に立ち向かうという設定が気に入ったからです。
無手の状態では非力で、夜になれば視界も利かなく、武器や照明、そして知恵を
駆使して懸命に戦う、そのシチュエーションが面白いと思ったのです。
正直なところ敵は何でもかまいませんでした。それこそ幽霊でもエイリアンでも。
ただ、主人公たちが超能力に頼らない人間であるということが自分にとっては重要でした。
貴方方の意見を否定するつもりはありません。ただそのルールは自分の好むところではありません。
どうやら ◆BMD1gjTVFY氏が超能力者ありのルールに名乗りをあげたようですし
◆WB4ih.bmzelP氏もそちらに転向されるのでしょうか。
安価バイオスレの成功をお祈りしています
自己厨乙wwwwwwww
企画云々以前にこんなやつと一緒に書きたくないわ
>>720 じゃあとっと安価スレに池
>>718 自分もその意見に同意。
まあ、ゾンビ系の映画やゲームに超人キャラがほとんどいないと同じ事だな。
>>718 いえ、僕は別に転向するつもりでも何でもなく、それ以前にスクライドという作品は
全く知らずにただ、咲-saki-のメンバーがこの島でどんな頑張りを見せるのかが楽しみに思っただけです。
僕もあなたの意見には完全に同意です。だからこそあなたのいうシチュエーションを体現したゲームである
「SIREN2」のキャラクターを登場させてその方向へ流れを変えていこうとしました。
それともうひとつ。僕がこの企画にひかれた理由というのが、こういう匿名掲示板で名前も知らない人間たちが
協力して一つのものを作り上げるということが素晴らしいと思ったからなんです。
僕はいろいろと足を引っ張ってしまっているので、今書いている作品を投下し終えたらしばらくROMに専念したいと思います。
>>718 おまえさんと同じ意見だよ
映画版バイオハザードを求めて参加はしてない
>>721 ちょっと煽られたらフォビって無関係な書き手を叩く小物が何を言ってるんだ?
別に大したもん書いてない癖にでかい口叩くなよ阿呆が
勝手に一人でやってろ
バタリアン風味かな? ドーン・オブ・ザ・デッド風味かな? この際ヘルゲイトだっていいや。
そう思ってスレを開いたらマーヴル・ゾンビーズだった、ぐらいガッカリする人が多そうだな。
ルールという土台に乗ったものを求めて人が集まるのに、土台を蹴っ飛ばして大暴れ。
超人出したい人とかはお姉チャンバラでもやって満足しててほしい。
この話はここまでにしませんか
元々は住み分けの話だったようですし、あちらはあちら、こちらはこちらということで
それぞれお互いに完結を目指しましょう
>>714 ありがとうございます
なんとか完成を目指します
>>725 そうですね、すみませんでした。
こちらはこちらで頑張りましょう。
↑↑唐突に仲間意識を持ち始める事の発端
共通の叩き対象が重要だったんだね
>>718が自己中とは思わない。むしろ同意。
あちらの成功も祈ってます。
個人的な意見を言うついでに気に入らない書き手を締めだそうとするカス
に着いていく住人の民度も知れたものだな
気に入らない書き手を閉め出してないだろ
今までルールで決めてた無双系キャラが参戦するかもしれないけどそれで本当にいいのかって議論だろ
ちゃんと理解しろよ
>>697 一応最近原作読んだ俺が補足すると、戦場ヶ原の方は何の問題も無いと思う。
体重が無い問題は一話で解決して、それ以降は一般人と何ら変わりない。
さらに言えば、体重が無いってのは極端に体重が軽いだけで特殊な能力があるわけでも無いから、むしろ一般人より弱いよ。
阿良々木の方も、とあるキャラがいない場合は、
ちょっと鋭くてちょっと傷の治りが早い一般人でしかないので、そのとあるキャラさえ出さなければ大丈夫かと。
少なくともゾンビ相手の無双は無理。下手しなくてもプロレスラーとかにも負ける。
把握してないのにゴタゴタ文句ばかり言うから荒れるのさ
てかせめてどういうキャラは駄目かちゃんと具体例を挙げて明記しておけ
超能力禁止とかどこにも書いてねーぞ
無双禁止とか解釈が曖昧過ぎるだろ
えみやんをOKにした辺りからおかしくなったよな。
戦闘能力の上限を適当なとこできめときゃ良かったんだ。
具体的にはバート・ガンマー程度で。
超能力関係についてルールを追加した方がいいんじゃないか?
>>733が言ってるように今のままじゃ無双の定義が曖昧だし、超能力もどこまでがOKなのか書き手向けルールには書かれていないし
そのへんはっきりしないと不毛な議論がまた延々と続く気がする
SSに登場できたキャラです。予約キャラは含めていません。現在27人。テンプレは
>>310>>311です。
あずまんが大王 4人 水原暦 滝野智 榊 神楽
SchoolDays 3人 西園寺世界 清浦刹那 桂言葉
クレヨンしんちゃん 5人 野原しんのすけ、みさえ、ひまわり、ひろし シロ
ダイハード 1人 ジョン・マクレーン
こち亀 3人 両津勘吉 ボルボ西郷 左近寺龍之介
あぶない刑事 2人 鷹山敏樹 大下勇次
ブラックジャック 1人 ブラックジャック
ブラックラグーン 1人 バラライカ
ドラゴンヘッド 1人 仁村
Fate/stay night 2人 衛宮士郎 藤村大河
ラブひな 2人 浦島景太郎 成瀬川なる
MWームウ 2人 結城美智夫 賀来巌
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
SSに登場できなかったキャラ(シリーズ)と理由(意見)です。 9人+4シリーズ。
クイーンズブレイド、戦場のヴァルキュリア
>>414 理由→
>>415異世界・異時代キャラだから。
フルメタルパニック
>>444 理由→
>>445から
>>450アームスレイブ(ロボ)があるため、出さない方が無難だから。
ラッド・ルッソ、グラハム・スペクター@バッカーノ
>>676 理由→
>>6821930年代の人間だから(現代の人間限定)。
卜部悠、二階堂永遠@自作キャラでバトルロワイアル
>>677 理由→
>>679自作キャラだから。
ブーマー、ハンター、スモーカー、タンク@Left 4 Dead
>>677 理由→
>>679特殊ゾンビだから。
初音ミク
>>686 理由→
>>687フルメタがNGなのと似た理由、つまりボーカロイド(ロボ)だから。
ネットのオリ小説キャラ
>>694 理由→
>>695の指摘で、
>>679と同じだから。
※ 無双(と判定される)キャラを出さない理由 →
>>718>>723>>725などに意見が出ています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
私も
>>718◆kMUdcU2Mqo氏に同意です。
分かりました。
では劉鳳とクーガーは確かにチートっぽいので、ルルーシュとスザクに差し替えます。
ナイトメア関係は一切出さないのでスザクの身体能力ぐらいはセーフだよね(ギアスはゾンビなら無関係だし)
>>739 ギアスはちょっと厳しいかもしれんw
あと、コードギアスってアメリカが存在しなくて日本が占領されてる作品だよね?
ちょっとこのスレの世界感が一致しないような・・・・。
>>739さん
>>740さんに加えて
ルルーシュのギアス(絶対遵守の力)は、行動を強制できますが、配慮はしてありますか?
それまでの他のキャラの、活動や思考を無視した行動をさせられる能力は、リレーSSの醍醐味を無くしませんか?
また、ナイトメアフレームはフルメタと同様人型兵器ですね。フルメタと同じです。
申し訳ないですが、コードギアスを出すのには無理があると思います。
ギアスも無理っすか……
では綾崎ハヤテと桂ヒナギクにします。
sakiのキャラはそのままで行きます
>>742 それなら問題はないと思います。
投下お待ちしとりますノシ
パロロワの真の主役はマーダーであるようにここの真の主役はゾンビなのです
ようは主役を喰っちゃうようなキャラはいかんということです
というわけでそろそろ誰かゾンビに食われないかな?
>>734 エミヤンは聖杯戦争前なら問題ないと思う
材質の強化と構造把握のスキル以外、一般人と変わらんからな
ルルーシュのギアスはゾンビには無効とかだったら面白そうだけど
ルルはギアス以外は平均以下だし追い詰められると脆いからパニック物に出るキャラとしてはいいとは思ったが
なんか目から「人を操るビーム」みたいの出すんだよね?(全然違かったらゴメン)
それは朝比奈みくる。
みくるが出すのは殺人光線だww
【川添珠姫@BAMBOOBLADE(バンブーブレード)】
【郭海皇@範馬刃牙】
で予約します。
>>677 ゾンビ使いの二階堂さんが夜なべで改造したゾンビをXBOX360のコントローラーを
使って遠隔操作する女子高生の話を書く予定でした。破棄になって本当に良かった。
…ネタ流用してオリ小説でも書こうかな。
>>750 消力や擬態死がある郭海皇は、ダメなような気がする…
バギ関連は参戦できたとしても、地下トーナメントのバギぐらいだと思うよ、それ以外だと超人すぎる
バンプの方はしらん
ゾンビが弱すぎるんだよな
バイオでも弾丸10発位命当させないと倒れないし
集団化すれば警察署も太刀打ちできない実力なんだから
もうちょっと不死身さを強調して絶望感を出してもいいと思う
>>752 ゾンビはニ、三体ぐらいなら一人で十分対応できるからなぁ・・・・
しかし、ゾンビを強化すると戦闘力が高いキャラなら大丈夫だと思うけど、戦闘力が低いキャラが対応できるかどうかが問題だな。
ゾンビが恐ろしいのは力強いからでも不死身だからでもない。
恐ろしいほどの増殖&感染力だ。
噛まれればアウト、傷口からも感染の可能性あり。
そこには戦闘力の違いも何もかも意味がない理不尽さがあるのみ。
よくある主人公は感染しない、は通用しないわけですから。
>>752 動きがドーンゾンビか、頭を破壊されても動くなら
そうなると思うが、奇襲されなければ(バリケード構築済み・
ゾンビ射殺許可有り・感染者を処置)警察署はかなり持ちこたえるだろ。
ゾンビ自体は、打たれ強いが梯子も上がれない知能の低い暴徒でしかないから。
籠もればあんま脅威じゃない。
>>754引っかかれた、目に体液が付いた、でアウトだからね
今、投稿直前なんですが最後に確認していいですか?
一樹守の視界ジャック(自分を中心とした一定区間にいるものの視界、聴覚を
ジャック出来る能力)はアリですか?ゾンビは殆ど視力がないという設定のはずなので
多数決で良いのかな?
NGに一票
理由 それは超能力の範疇なのでゾンビに有効無効に関わらずダメさー
もし投票が自分しかいなかった場合はスルーして下さい
>>756 多分無理だと思うぜw
視界ジャックは赤い水を飲んで半屍人化して屍人近い存在になっただけだから、ゾンビ相手にはできないはすだ。ゾンビと屍人は違うし。
いや、SIREN2に赤い水は出てこない。
SIREN2の視界ジャックは、異界に飲み込まれた影響で発現するため
屍人化はしない。犬の視界も共有していたからゾンビ相手に出来ないということはないと思う。
エミヤがセーフならギリギリセーフか?
>>759 スマン、SIREN1と勘違いしてたわw
でも、どちらみち無理だと思うな。
舞台は異界ではないし、ゾンビと屍人はなりたちが違う。
>>756 ピンと来ない人も多いと思うので、一度SSをしたらばの方に仮投下して
反応をみてはどうだろう?
現時点では
OK 1票
NG 2票
NG派が優勢。
>>757-760 わっかりました。今回は視界ジャックは見送りが無難ですね。
あの、もう一ついいですか?
「オルトロスの犬」というドラマを見て主役の二人がすごくいいキャラをしていたので
是非登場させたいのですが、完全にNGな能力があるんです。
その能力を封印すれば普通の人間と何ら変わりないのですが、どうでしょうか?
竜崎臣司 悪魔のような人格とは裏腹に触れただけであらゆる傷、病を治すことができる
「神の手」の持ち主。
碧井凉介 心優しく、正義感の強い青年だが、殺したいと思う相手に触れただけで殺すことができる
「悪魔の手」の持ち主。
>>762 見た事がないのでわからんが、完全に使わなければ問題はないと思うけど、その設定は二人のキャラクターの基幹的な設定だと思うだ。
あと、リレーSSだから結局は書き手しだいだと思う。
安価でキャラ集めてバイオハザードしてみる
を上げておきました
こちらなら一切制限無しで自由に書けますよ
こちらの方があなたの力を存分に発揮できる筈です
応援してます!
>>763-764 やはり止めておきます。これ以上キャラを増やすとKYなので。
今書いてるのを推敲して投下したら、しばらく感想に専念します。
正直、仕事も忙しいので。ちなみに今日二十歳になりますた
誕生日おめでとう。
成人したからって酒飲み過ぎないようにな。
>>766 ストレスで胃潰瘍患って医者に止められてます。
祝福、ありがとうございます。
>>750 郭海皇@範馬刃牙の「一発の打撃で壁を破壊する」能力は無双だと思う。
【郭海皇@範馬刃牙】→ 【サムワン海王@バキ-BAKI-】に変更します。
投下します
【災害発生一時間前】
人が集まるリゾート地のショッピングモール
ここに吾妻玲二が居る理由は決して、バカンスに来たわけではない。
とある組織の人間の抹殺指令。そしてその男はこの島でバカンスを楽しんでいた。
玲二は標的を見つけると、狙撃にて任務を遂行。無事ギャングのボスの暗殺を終えた玲二は、
三時間後にはニューヨーク行きの飛行機の中である。
今はただ、暗殺を終え適当に空き時間に街をぶらついているだけだ。
「思ったより良い島だな。機会があればキャルと二人で来るのも悪くは無いか」
と柄にも無いことをくちばしりながら、自分の帰宅を待つキャルへの土産を物色していた。
が、突然背後二人の気配を感じ取る。
「っ!?」
咄嗟に振り返る。
だが、そこにいたのはなんとも無い、平々凡々な二人の東洋人だ。
「ねえ、阿良々木君。このブローチ私に似合うと思わない」
「そうかい。なら買えば」
「………はあ」
「なんだそのため息はっ!?」
「女が『このブローチ私に似合うと思わない』と話掛けた場合『ああ、とても似合ってる』ぐらいいうのが礼儀でしょう。
それが『そうかい。なら買えば』とは……あなたがその歳まで童貞だった理由が今判明したわ」
「たった一言で。だいたいそれ微妙に似合ってないぞ」
「あら、やっぱりそうかしら。この程度では私の輝きの前にかすんでしまうものね」
「はっ?」
「冗談よ。ただあなたが生涯童貞だという確信が持てたのは本当だけどね」
「おいっ!いつ言った!何で未来まで確定したんだ」
「……そうね。私が欲求不満になったあなたに押し倒されてしまい、哀れにも襲われるという形であなたが童貞を卒業する可能性が
あったわね」
「俺の童貞卒業は相手を押し倒す以外ないのか」
「無いわね。もしも世界のどこかで異常な大災害起こったりしたなら、そんな事があるなら、あなたを好きになる奇特な人が
あなたの前に現れるという奇跡が起こるフラグが立ったともいえるけど」
「どんだけ僕が童貞を卒業にするのに人を巻き込まなきゃならないんだよ」
「………全世界の人口で足りるかしら?」
「うわっ、軽く地球を滅ぼすのかよ。この僕が」
何やら独特な言い回しで話し合っているが、吾妻玲二は流し程度で聞くとすぐにその場を離れた。
ピンと来る物が見つからなかったためだ。
そして更に数十分が経過。
玲二は適当に自販機で購入したお茶で喉を潤すと、キャルへの土産を求め、他の土産屋へと向かう所である悲鳴が耳へと届く。
「きゃああああぁぁぁっ」
「うわあああぁぁぁっっっ!!」
耳を劈く嫌な悲鳴。
地獄から届くような悲鳴だった。
「なんだ一体!?」
玲二は警戒心を強めながら、悲鳴の元へと向かう。
【災害発生】
玲二が悲鳴の元へ向かう、ショッピングモール中央は地獄絵図だった。
逃げまとう人々。それを追いかける無数の暴徒。
しかし、襲い追いかける暴徒は誰一人として武器を持っていない。
素手で捕まえ、噛み付き喉を食い破る。
極めて原始的な殺しを行っている。
「何だ一体………どうなってる!?」
明らかに異常でしかない光景に玲二は驚く。
だが、その中でも本能で携帯するデザートイーグルを構え、冷静に周囲の把握に努める。
(一体何が…………落ち着け……………あのゾンビは武器を構えていない。ここは一度逃げるべきか)
玲二は急いでその場を離れる。
幸いにもまだ充分な距離があり、人ごみに巻き込まれる事なく、人の気配の無い場所まで離れる事に成功する。
「………ここまでくれば大丈夫か。だが、何があったんだ?ここはリゾート地じゃなかったのか……なっ」
玲二は一息を付こうとするが、そこで進行方向正面から三体のゾンビが現れ玲二へと向かってくる。
「くそっ、ここにもか!」
玲二はすぐさまデザートイーグルの引き金を弾き、三体のゾンビの眉間を一発で打ち抜く。
「………町の様子がおかしい。まだ時間は早いが、空港に向かうか」
「おーっと。そいつは無理だぜ」
「誰だ」
玲二が空港へ向かおうとすると、背後から少しおどけた声が届く。
振り返ると、立っているのは赤いジャケットの男。
「誰だお前は?」
「俺か。俺はルパン三世。って、まあいいや。それより空港は止めた方がいいぜ」
「どうしてだ。空港に行かなければ島からは出られないだろ」
「いやな。俺も空港で飛行機待ってたんだけどよ。そしたらさっきみたいなゾンビがうじゃうじゃ。
それでトンズラしてきたまでよ。もう空港行っても飛行機で脱出なんて無理無理」
「………空港までか。参ったな」
「……ならどうだ。俺の船で一緒に逃げるか?」
「船?」
「ああ、いや、お前さんもちーっとわけ有りなんだろ」
「……貴様。俺の正体を知っているのか?」
玲二はルパンに銃口を向ける。
だが、ルパンは特に意に介した様子も無く答える。
「べつにぃ。あんたの目とさっきの動きでピンと来ただけさ。なに俺も一緒さ。俺もあんたも仮にこのままこの島で
生き延びても、救助隊に従って避難とか出来る人間じゃねえ。だから、お前も助けてやろうってんだよ。俺達の船を少しだけ
間借りさせてやるよ。まあ、報酬はきっちりもらうがな」
「………そうか。ならありがたく言葉に甘えさせてもらおう」
「ああ、じゃあ港まで向かうぜ。船はそこにあるからよ」
こうしてルパンと玲二は港まで歩きだす。
*********
一方その頃。
戦場ヶ原ひたぎと阿良々木暦の両名は無数のゾンビに囲まれていた。
そして、それをなぎ倒す女子高生の姿があった。
「なんて下劣な人たち。集団で廻そうとするなんて、私を強引に襲っていいのは現時点では阿良々木君だけなのよ」
そういいながら戦場ヶ原は袖から取り出す、三角定規、コンパス、シャープペンにボールペンに鋏。
あらゆる武器を襲い繰る男の眉間、眼球、首筋、に躊躇無く突き刺していく。
急所を刺され、倒れるゾンビ。
そしてその中でもう一人の男は呆れるように呟く。
「お前の充分に野蛮だよ」
「あら、頼りにならない男の変わりに私がやってあげたのよ。感謝してもらいたいものね」
「ああそうか……っておい。お前が倒したゾンビ。全然平気なんですけど」
戦場ヶ原が致命傷を与えたゾンビ。
それはゾンビであるが故に通常の急所ではビクともせず、再び襲ってくる。
「困ったわね。あれでしなないとなると、私ではお手上げだわ」
「ならどうするんだ。戦場ヶ原」
「そうね。阿良々木君が盾となってゾンビを食い止めている間に、私は逃げるわ」
「僕が盾か!?何でお前だけ逃げるんだよ」
「大丈夫よ。お葬式には出席してあげるわ。それに貴方の命日には毎年花を飾ってあげる」
「死ぬ事確定ーーーーっっっ!!!???」
っと、二人が無駄口を叩いている間に、既に二人では対処しようが無いぐらいにゾンビは接近していた。
「ってやばいよこれっ」
「悲劇のヒロインね」
二人は窮地に陥る。
だが、次の瞬間、襲い来るゾンビは頭が吹き飛ぶ。
それも一瞬の後に、ゾンビは全て首なし死体となり、周囲には静けさが戻る。
そして、二人の背後には一人のダンディな帽子を被った男が立っていた。
「何やらおかしな事になってると思ったが、俺以外にも無事な奴がいたか。おいっ、大丈夫か!」
帽子を目深に被った男がそっと二人に近寄っていた。
【F-06/路上/一日目・日中】
【吾妻玲二@PHANTOM】
[状態]:冷静
[服装]:作中で着ているいつもの服装
[装備]:IMI デザートイーグル(6/8+1)
[道具]:日用品数種、ペットボトルのお茶、デザートイーグルの予備マガジン×3
[思考]:
1:ルパンと共に港に向かう。
2:船に乗って、島から脱出
【F-06/路上/一日目・日中】
【ルパン三世@ルパン三世】
[状態]:冷静
[服装]:ご存知の赤ジャケット
[装備]:ワルサーP38(9/8+1)
[道具]:日用品数種、携帯食料数種、ワルサーP38の予備マガジン×5
[思考]:
1:港に向かう。
2:次元と合流して、船で島から脱出
3:次元が見つからなければ、港に書き置きだけ残して脱出。
【E-05/路上/一日目・日中】
【次元大介@ルパン三世】
[状態]:冷静
[服装]:いつもの服装
[装備]:コンバットマグナム(6/6)
[道具]:日用品数種、携帯食料数種、コンバットマグナムの予備弾×30
[思考]:
1:眼の前の二人に事情を聞く。
2:島がどうなってるのか調べる。
【阿良々木暦@化物語】
[状態]:冷静
[服装]:夏っぽい服装
[装備]:無し
[道具]:日用品数種、
[思考]:
1:とりあえずゾンビが来ない場所へ逃げる
【戦場ヶ原ひたぎ@化物語】
[状態]:冷静 少し疲労
[服装]:夏っぽい服装
[装備]:文房具一式
[道具]:日用品数種、
[思考]:
1:阿良々木君と行動を共にする。
投下完了です
投下乙
またまた面白い連中が来ましたね。戦場ヶ原さんはそんなノリだw
玲司は言葉と鉢合ったりするのだろうか?いや、なんとなく。
>>769 いきなり弱くなったなw
>>777 ラッキー7のキリ番おめでとうございます。あなたに幸福がありますように。
二人の寒ッな掛け合いが西尾らしくてgj
>>776投下乙 キャラの状態についていくつか教えてほしい。
1、デザートイーグルは50AE弾を使用するタイプ。
2、ワルサーP38は9mmパラベラム弾を使用する。
3、コンバットマグナムは357マグナム弾を使用する。
4、阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎの正確な体重。
5、阿良々木暦の「不死身に近い体」について(無双にならない配慮をしてるかどうか)。
6、ひたぎ以外のキャラの肉体的状態(疲労の程度について)。
それと、予備弾薬は[装備]欄に書きましょう。他の書き手さんもその形式で書いてるから分かりやすい。
>>780に追加
7、吾妻玲二は阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎの容姿や服装、名前を把握しているかどうか。
投下乙ー
また一癖も二癖もある奴らが登場したなw
脱出劇はお手の物とはいえ、ゾンビ相手にルパン一味の技術がどれだけ通用することやら
>>780 感想も無しに少し細かすぎじゃないか?
疲労について書かれてないってことは特別疲労してはいないってことだろうし、
最後のは次の書き手の裁量に任せても問題無い部分だし。むしろ自由度が高くなるし。
あと、原作読んでいれば判るが体重は普通にある。
某キャラがいないので阿良々木暦は「不死身に近い体」状態ではないし、当然無双も不可。
アメリカ合衆国西海岸、ちょうどカリフォルニアの辺りの沖から500kmほど行った
所にセント・マデリーナ島という小さな島がある。世間ではあまり有名ではないものの
風光明媚な観光地であり、その質はハワイやグアム、マイアミなどといった
世界有数の観光地と比較しても全く劣ることはない。
しかし、それほど質がいいならば世界的に名が知られていてもおかしくはないのだが、
セント・マデリーナ島の近く、と言っても結構離れているのだが、ハワイがあり、
旅行会社はこぞってハワイを薦め、更に人間には有名な観光地に行ったということを
自慢したくなるというつまらない癖がある。ハワイに行った、と話せば周囲の人間は
羨むだろう。しかし、セント・マデリーナ島に行ったと話したところで返って来る反応は恐らく
「セント・マデリーナ島?何処そこ?」
であろう。しかし、幸運にもこの島のことを知り、訪れることが出来た観光客が抱く感想は決まっている。
人が少なくて快適だと。しかし、それは観光で来た人間の話であり、仕事でやって来た
人間にとっては、檻に入れられ目の前に魚か或いは鰹節を置かれた猫と同じような
気持ちになる。女性、しかも日本人でありながらFBIに所属するうら若き刑事である
南空ナオミもその一人であった。彼女は、自分がこれまで追って来たある事件の重要参考人が
この島に潜伏しているとの情報をある筋から入手し、それを追って来たのだった。
「それにしても…何もこんな島に隠れなくてもいいと思うんだけど…」
警察署の中の署長室、ソファに腰掛けて用意されたコーヒーをすすりつつナオミはぼやく。
彼女は、この島に降り立った後真っ先に警察署へと向かい、簡単な手続きを踏まえた後、
署長に自分の身分とこの島にやって来た目的を話した。
人当たりのいいこの島の住人らしく、署長は笑顔で出迎えてくれた。ナオミが美人だというのも多々あるかもしれないが。
挨拶もそこそこにナオミは最近一か月以内にこの島に出入りした人間のリストを要求した。
彼は即座に空港、港に電話をかけ、ナオミの要求をそのまま先方へと伝える。
しかし、観光地であるためにそれなりに人の出入りは多く、まとめるには時間がかかるとのことだ。
次に彼は給湯室に内線電話をかけ、コーヒーを用意するように連絡した。5分程経ち、
職員がコーヒーの入ったポットを持って来た。…コーヒーメーカーごと。
ナオミは失笑した。おかわり自由ということだろう。
コーヒーメーカーのプラグをコンセントにつなぎ、ナオミと署長に一礼して部屋を後にする職員。
しかし、彼はコーヒーカップは用意したものの、それをコーヒーに注いで行かなかった。
普通はそこまでやるだろう。訝しげな顔で彼が出て行ったドアの方へと目を向けるナオミ。
署長はそんなナオミの様子に、微笑みながら語り始める。
「この警察署では来客があった時、カップにコーヒーを注ぐのは私の役目でしてね。
一番上に立つ人間自らもてなすことで、『開かれた警察』をアピールしているんですよ」
なるほど、と彼女は感心した。世界の警察全てがこうならば犯罪の発生率はもっと減るのではないか。
世界の多くの人々が警察を身近に感じ、信頼し、頼りにする。そしてそれに応える警察。
そんな理想的な関係が生まれるのではないだろうか。…今はまだ叶わないかも知れないが。
空港と港から資料が届くまでの間、2人は適当に他愛のない雑談をした。話題が犯罪などの
重い物に及ぶことはなく、この島の空気を表すかの如くに明るい話題で盛り上がった。
さて、ナオミは情報提供者からこの島には何か表沙汰に出来ない事情があると聞いていて、
FBIの捜査官として気にしていた。それを上司に話した時、あるものを渡された。
デザートイーグル.50AEとそのマガジン5本だ。この拳銃は世界最高の威力を持つ50AE弾を発射出来る。
一部では、この拳銃と弾丸で殺せない生き物はいないと囁かれているほどだ。
しかし、何故それほど強力な拳銃を渡すのだろう。あの島にはジュラシック・パークが
あるとでもいうつもりだろうか。それに、自分には警察に入った時から相棒として
使っている拳銃、ブローニング・ハイパワーがある。
それを上司に話したところ、ただ一言
「何も言わずに持って行きなさい」
と言われた。ナオミはまだ不審に思っていたが、お守りとして持って行くことにした。
あの上司は何かを知っている。しかし、それが何かは解らない。解れば苦労しない。
そんな時、彼女の頭の中に一つの考えが浮かぶ。目の前にいるこの初老の男性。
この島の司法と正義の象徴たる警察署のトップならば或いは何か知っているのではないか。
ナオミは、これまでの明るい雰囲気を壊すのを覚悟で署長に問いただした。
「署長さん。この島には何か『いわく』があるって聞いたんですが、何かご存じないですか?」
しかし彼はそんなナオミの唐突な質問にも動じることなく、笑顔で返すのだった。
「いいえ。この島にはそんなものはありませんし、あったとしても私が放っておかないでしょう」
署長のその言葉を聞き、愛想笑いを浮かべるナオミ。署長は何も知らなかった。
いや、むしろそのいわくが警察に知られてはならないものだったとしたらどうだろうか?
例えば…マフィアの武器工場があり、それを検挙しようとすればその事実を
白日の元に晒すことになり、観光地としては致命的な痛手を被ることになる。
この島は観光が主産業だ。そうなれば、恐らくこの島の経済は立ち行かなくなるだろう。
FBIはその事実を掴んでいても実行することによるデメリットが大きすぎるために
傍観するしかないという状況なのだろう。
ナオミがしばらくそんなことを考えていると、部屋のコピーファクシミリからピー、と音がして
ものすごい量のプリントが印刷され始めた。
全て印刷し終えるのに3分程掛かり、署長がたった今印刷されたばかりの
プリントの山をナオミの前へと持って来てくれる。ナオミが、一時間程前に
要求したこの島に出入りした人間のリストだった。その高さは…15cmはあった。
しかも、一枚の書類につき、記載されているのは一人で、はっきりいって個人情報保護法に
抵触しても全くおかしくない内容だった。警察だから許されるのだが。
ナオミは書類一枚一枚に目を通して行く。その多くは他愛もない観光客であり、
彼女のこれから先の人生にて全く関係ないであろう人間たちである。
しかし、あまりにも量が多いので、ナオミが追っている人物の名前と特徴を話し、
署長にも手伝ってもらうことにした。しかし、一向に見つからない。ここでナオミは手を止める。
「…西園寺世界さん?変わった名前ね。ご両親はどんな願いを込めてこの名をつけたのかしら…」
彼女が手にした書類は、西園寺世界という女子高生の情報だった。この少女もまた、
ナオミのこれから先の人生で何の関わりのない人間の一人なのだろう。少なくとも、
ナオミはこの時点ではそう思っていた。そしてまた書類を読み進める。
15枚程読み進め、再び手を止める。
「この人、あの中田英覚の娘じゃない…どうしてこの島に?それにこの内容…」
次に彼女が手にした書類の情報は、中田美香という女性のもので、日本の大物政治家、
中田英覚の実の娘であり、つい最近エリート銀行員である結城美智夫という男性と
結婚したのだが、この書類によれば一緒にやって来たのは賀来巌という神父であった。
「結婚直後にもう不倫?しかも神父と…政治家の娘は世間知らずなのかしら…」
そしてまた、書類を読み進める。めくっては隣りに置きを繰り返し、5分程経ったところで
3枚の書類を手に取ったナオミは思わず吹き出してしまう。
「こんな偶然もあるのね…」
彼女が手に取っていたのは、日本の東京葛飾区の警察署に勤務する警官、両津勘吉、左近寺龍之介、ボルボ西郷の書類だった。
特に両津は日本警察の中でもトラブルメーカーとして知られていて、その噂は
太平洋を隔てたアメリカ合衆国FBIにも届いていた。
その噂を耳にしたナオミは彼に興味を持ち、前々から一度会ってみたいと思っていたのだ。
まさかこの島で一緒になるとは思っていなかった。
「両津勘吉さんね…ご縁があればお会いしましょう」
そうつぶやき、ナオミはまた再び書類の山を少しずつ減じていくが、一向に目的の人物のものにはありつけない。
そして、部屋の大時計が正午を告げる鐘を鳴らした直後、遂に書類の山は片付いた。
が、結局目的の人物の書類は見つからなかった。署長もあまりの書類の多さに少々疲れているようで、
ソファの上でくたびれていた。ナオミはそんな彼に労いの言葉をかける。
「署長さん、お疲れ様です。後片付けは私がやっておきますから休んでいてください」
署長は今度は笑顔を消し、ナオミに答えた。
「そうしたいのは山々なんですが…どうやら事件のようですな」
そう言われてみると先程から一階の方が騒がしい。何かあったのは確かなようだ。
ナオミは懐のブローニング・ハイパワーの安全装置を外し、一階へと向かう。
デザートイーグルはそのまま懐の中にしておいた。
署長も部屋に飾ってあったサブマシンガン、
イングラムを手に取り、デスクからマガジンを取り出し、銃に命を吹き込む。
2人は階段をおり、一階へと降り立つ。それにしても、この騒ぎならば署長に連絡を入れるだろう。
それとも、それが出来ない程混乱しているとでもいうのだろうか。
署長は未だパニックの収まらない署員や民間人をなだめるのに終始していて、
事態を把握するにはナオミ一人で動く必要があった。どうやら、この騒動の中心は警察署の
正面玄関にあるようだった。混乱の中、慌だしく動く人込みをかき分け、ナオミは正面玄関へとたどり着く。
その刹那、彼女は言葉を失った。バリケードを展開し、銃を撃ち続ける警官隊の先にあるもの。
それは…人間の姿をした得体の知れない異形の集団だった。外見は腐り果てた死体そのものだが、
直立し、少しずつこちらにやって来る。しかも、信じられないことにマスコミがこの様子をリポートしていた。
特ダネ狙いは結構だがはっきりいってこんな映像を見せたらパニックを煽るだけだということに
気付かないマスコミにナオミは苛立ちを覚えたが、今はそれどころではなかった。
リビングデッドの集団は、少しずつ数を増やしながらこちらへ向かって来る。
この分ではいずれバリケードは突破される。私が加勢したところでそれは変わらない。だけど―!
ナオミは警察の人間としての正義感から、逃げるのではなく、この集団と戦う道を選んだ。
警官隊に加わり、懐のブローニング・ハイパワーを取り出し、目の前の異形に銃口を向ける。
そして、そのトリガーを弾こうとしたまさにその時だった。
「止めておいたほうがいい。これから先生き延びたかったらここは彼らに任せるのが得策だ」
何者かに声を掛けられる。しかも、この異常事態においてひどく冷静な口調だった。
驚いて後ろを振り返ると、そこに立っていたのはまだ20歳くらいの青年だった。
ナオミは、自分の正義に基づいた、あの異形との戦いを止められたことに怒りを露わにし、
目の前の青年に食ってかかった。
しかし、そんなナオミの激昂にも全く動じることもなく、青年はただ冷静に語る。
ここはいずれ突破される。そうなればナオミが撃った弾は無駄弾だ。あいつら、
だんだんと数を増やしているようだから。それならばその弾を危機に陥っている人を
救うために使ったほうがよほど有効だと。
そして青年は最後にこう締めくくった。
「弱きものを救うことこそに、警察の存在意義はあると思いますけど」
ナオミは面食らった。自分が警察に入った理由。世界中にはびこる犯罪。それに怯える人々。
彼女はその人たちを少しでも救うことが出来たらという純然たる想いから警察に入った。
では…ここであの異形たちに銃を撃ち続けることがそれに繋がるかを考えると…否と言うしかない。
青年の言うように、異形は今この瞬間にもその数を増やしているのだから。
「…解ったわ。それにしてもあなた、随分冷静ね。見たところ民間人みたいだけど」
「あ、自己紹介してませんでしたね。俺は一樹守。雑誌編集者をやってます。
冷静なのは、多分『あの体験』のおかげです。それはまたそのうち話しますから」
目の前の青年、一樹を冷静たらしめる経験がどういうものなのかナオミは気になった。
が、ここで問い詰めても話してくれそうにない。それに彼自身そのうち話すと言っている。
「自己紹介ありがとう。私は南空ナオミ。FBIの刑事をやってます。それで、これからどうしましょうか?」
「僕はあなたに着いていきます。民間人が警察に指示するのもおかしな話でしょう」
確かに、とナオミは苦笑した。こういう非常事態の場合、率先して収拾に当たらなければならないのは
警察であり、民間人が警察を指揮するなど考えられないことだった。
「じゃあこの警察署の裏口から脱出しましょう。ここは…もう無理そうだから」
バリケードの方を向くと、異形の軍団がバリケードのすぐ手前まで近付いていて、
今はまだ保ってはいるが突破されるのは時間の問題だった。
一気に裏口めがけて走り出す2人。だいたい半分程来たところで一樹は立ち止まり、あるものを拾う。
ナオミには見覚えのあるものだった。署長が持っていたサブマシンガン、イングラムだ。
しかし、当の署長の姿は何処にもない。周りの人間達は今もパニックの真っ直中で、
聞くだけ無駄だろうと2人は判断した。イングラムを携えて2人は再び走り出す。
そして、裏口のドアを蹴破り、外へと脱出する。正面の騒ぎに比べて裏口は静かなものだった。
異形の姿も見当たらない。ひとまず落ち着き、息を整える。
「それで、どうやって危機に陥っている人を探すんですか?闇雲に動くだけじゃ私たちだって危ないでしょう?」
唐突にナオミが切り出す。しかし、一樹はその問いに不敵に笑い、ナオミに逆に切り返した。
「俺には、雑誌編集者としての足、知恵、そして『あの島』での経験があります。
それと、南空さんの刑事としてのスキル、経験をあわせればいいんです」
一樹の言うことは抽象的で具体性がない。ナオミは解りやすく説明を求めた。
それに対して一樹は説明を始める。編集者として様々な情報を収集するための行動力、
様々な壁を乗り越えるための知恵、『あの島』で手に入れた異形への対応力に
ナオミの刑事としてのスキル、つまり銃の扱い、犯人に勘付かれないための
身の潜め方、何より事件解決のための常人にはない優れた頭脳とそれを生かすための経験がある。
「あいつらに襲われたら大抵の人間は大きな悲鳴をあげるでしょう。俺達は今話した能力で
身をうまく隠しながら叫び声がした方へ駆け付ければいいんです」
正直、そんなにうまく行くとは思えなかったが、今は一樹の話すそのやり方に懸けるしかなかった。
ここでナオミは彼に切り出す。彼の話す『あの島での経験』を問いただした。
苦笑し、肩をすくめながらもゆっくりと語り出す一樹。
「夜見島、という島をご存じですか?」
ナオミにはその名前に聞き覚えがあった。不思議な事件が絶えない島だったからだ。
30年程前の話だ。夜見島近海でのフェリー座礁、海底ケーブル切断、そして何より…
一夜にして島の全住人が謎の失踪を遂げたのだ。ただ、それと一樹の体験と何の関係があるというのだろうか。
「ここから先は信じられない話になりますが…聞きますか?」
コクリと頷くナオミ。一樹は再び語り始める。去年、雑誌「アトランティス」の取材で夜見島を訪れた時、
異界に取り込まれ、そこでいろいろな謎を解き明かし、その元凶を打倒して無事現世に帰還したというのだ。
やはり信じられない話だが、実際この島にも異形は今存在しているのだ。現世でありながら。
「これで俺の話は終わりです。ところで南空さん。この島で生き残るために何か目標を定めませんか?」
唐突に切り出す一樹に戸惑うナオミ。生き残るための目標?そんなの脱出することに決まっている。
しかし、すぐに考え直す。それは目標じゃなく目的だ。何だろう…ここでナオミは閃いた。
あの異形が生まれたのには必ず何らかの理由があるはず。それを究明することだ。
そして、この惨状を未来永劫繰り返さないための方法を模索する。これがナオミの
生き延びるための目標だった。それを一樹に話す。
「刑事らしい、いい目標ですね。俺の目標は…これ以上あの異形を増やさないよう、
『全ての人が、人であるために』戦うことです」
全ての人が、人であるために。この2人の目標は違えど、この点では共通していた。
いや、この2人だけじゃない。今もこの島で人である者は心の中でこう思いながら生きているはずだ。
誰もこれ以上異形が増えて欲しいなどと望むはずがない。
それはつまり、この島に生きる全ての人に人であって欲しいと願うのと同義だ。
そして、南空ナオミと一樹守。今、この2人の若者はその願いを叶えるための戦いにその身を投じるのだった。
【G-05/警察署裏口/一日目・日中】
【南空ナオミ@DEATH NOTE】
[状態]:冷静・疲労殆どなし
[服装]:薄い長袖のシャツにジーンズ
[装備]:ブローニング・ハイパワー(13/13 9mmパラべラム弾使用。予備39発
デザートイーグル.50AE(8/8、50AE弾使用。予備弾40発)
[道具]:FBIとしての身分証。腕時計。携帯電話。ショルダーバック
[思考]:1:これ以上異形を増やさないために人々を救済する。
2:島からの脱出
[備考]:両津勘吉、ボルボ西郷、左近寺龍之介、西園寺世界、賀来巌の容姿を把握しています。
【一樹守@SIREN2】
【状態】冷静・疲労殆どなし
【服装】SIREN2にて着ていたあの服。
【装備】イングラムM10(32/32 9mm弾使用 予備弾なし)
【道具】携帯電話、腕時計、パソコン(リュックサックの中)、手帳、リュックサック
【思考】1:全ての人が、人であるために戦う。
2:島からの脱出
【備考】視界ジャックは現実世界につき、使えません。
また、夜見島での経験により、それなりのサバイバル能力を獲得しています。
投下終了です。
警察力の喪失こそ避けねばならんことでしょ
民間人を闇雲に助けるより
どっちが被害が小さくできるか一目瞭然ですわ
最強の拳銃弾は500SWですよ
最強の拳銃弾は600NE弾です。
書き手の皆様投下乙です。
ちょっと気になる点があったので質問してもよろしいでしょうか?
> ◆utqnf46htcさん
阿良々木暦は
>>732にあるように若干回復力が高いだけの常人ということでいいんでしょうか?
原作を知らないものですいません。
>◆WB4ih.bmzelPさん
私も
>>789にある指摘と同じ違和感を感じました。
ナオミがいきなり現れた民間人の指示にあっさり従ってしまうところが特に。
撤退戦の指揮を取る、警官の退路を確保するなどの行為をすることもなく
自分たちだけ逃げ出して、救済や人として戦うといわれてもどうも釈然としません。
二人が他人の命を顧みない冷酷な人間か、パニック状態でまともな判断が出来なかった
というのであれば納得がいったのですが。
最強の拳銃は象を射殺できるフェイファーツェリザカ
>>789,791
ですよね…その点を見落としていました。ただ、二人の人間性について言わせていただきますと
冷酷な人間でも何でもなく、南空ナオミは刑事として正義感の強い人間ですし、
一樹守も冷酷な人間ではないです。ただ少し理論に頼るきらいがありますが。
ただ、バイオハザード2.3で警察が壊滅してしまっていたので、今回もそうしたほうが
今後頼れるものが何もないという「パニック」あるいは「絶望」を表現できるかな、と思いました。
警察が健在だとどうしても人はそれに頼りますよね。
拳銃に関しては僕の知識不足でした。すいません…
>>793 警察については、まだssの中では、数時間しか経過してないので壊滅は早過ぎると思もうよ。
バイオハザードとかを、やってると、装甲車で民間人を救助していたり、ゾンビの大群を爆破したりとそれなりの抵抗を見せてる。
>>793 警察署はそこそこ持たして、内から陥落させたらどうでしょう?
保護した市民が、とか
>>790それは元々拳銃弾では有りませんよ
ライフル弾です
>>794-795 警察が壊滅したという明確な描写はしていないつもりなので、取りあえず
その辺りは次以降の書き手さんにお任せしたいと思います。
警察署の壊滅するタイミングについて不満はありません。
ただキャラクターの言動と行動の強引さが気になっただけです。
申し訳ありません。投下が遅れます。
一応次の水曜日を投下予定日にしています。
>>798◆7mznSdybFUさん、気にすることはないですよ。無理は禁物です。
両津勘吉@こち亀、次元大介@ルパン三世、阿良々木暦、戦場ヶ原ひたぎ@化物語
4人予約します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
他の予約状況
◆7mznSdybFU氏:バート・ガンマー@トレマーズシリーズ。辻本夏実、小早川美幸@逮捕しちゃうぞ。
ジョン・コナー@ターミネーター2。木手英一@キテレツ大百科 。5人。
◆eT6t2VPp6c氏:川添珠姫@BAMBOOBLADE(バンブーブレード)、サムワン海王@バキ-BAKI-。2人
◆BMD1gjTVFY氏:風越女子のレギュラー五人と久保コーチ@咲-saki-。綾崎ハヤテ、桂ヒナギク@ハヤテのごとく!。8人
ジョン・マクレーン@ダイハード
吾妻玲二@PHANTOM
ルパン三世@ルパン三世
で予約します。
マクレーンを連続で出すのは自己リレーになるのでしょうか?
もしなっているのであれば予約を取り消します。
ケイシー・ライバック@暴走特急
リー刑事@ラッシュアワー
で予約します
>>800 自己リレーは基本的に禁止ですからね・・・・
>>800 別の書き手さんが書いたキャラクターも一緒にするのですから、バトンを受け取ったと
僕は解釈します。つまりは、自己リレーにはならないと。
ところでゾンビの強さはみんな同じの方がいいの?
多少の個体差はあるんじゃね?
その辺の子供のゾンビとセガールさんのゾンビが同じ強さとは思えんし
個人差ありの方がいいな
ただどうして強さが違うのかって説明する問題が生まれるが
バイオの赤ゾンビみたいなのが居てもいいと思う
走れるゾンビが出てくる映画があったような気がする。
現段階のゾンビのほとんどは墓から出てきた腐れゾンビがほとんどって感じがする。
ただ、ルール的には6時間過ぎた地点で特殊ゾンビが出せるから、犬ゾンビや鳥ゾンビ、ウィルスで変性した虫などバリエーションに富んだ敵を出せるんじゃないかな?
当面は普通のゾンビでいくと既に決まってますよ
変種は後半、必要になったら話し合う予定
予約します。
ココ・へクマティアル@ヨルムンガンド
ジョナサン・マル(ヨナ)@ヨルムンガンド
ユウト@龍が如く3(サブミッションのヒットマンの終盤に出て来るあの人です)
花村陽介@ペルソナ4
桂言葉@school days
清浦刹那@school days
以上6人を予約します。
>>808に加えて、
蒲郡風太郎@銭ゲバ
を予約します。
>>809 予約するのはいいのですがトリップをつけてください。
>>802 その理屈でいくと違うキャラの描写を書けば、好きなだけ特定のキャラを書き続けられることになってしまいますよ
それじゃ歯止めがきかなくなります
ルールにあるとおり、自己リレーは禁止の方がいいと思います
やっぱり自己リレーですね、予約取り消します。
ご迷惑をかけてすいませんでした。
見てて不安になるが好きなキャラ書くのいいけど他の人が把握出来るキャラとか考えて書いてるの?
>>815 薄々気付いていたけれどもそこがリレーSSの問題点なんだよ。
好きな作品のキャラでSSを書いたとしても、自分以外の書き手がその作品を知らないとSSが書けない。
そして、それなりに知名度ある作品はリレーされて話が進むけど、知名度が低い作品はリレーされず話も進まないから話の展開に追い付けなくなるんだよな。
うーん、まあ誰を出すかって言うのは書き手さんが空気を読んでくれることを信じて、
って言うことで書き手任せになったんだが、あんまりマニアックすぎるのもなぁ……。
龍が如く3はクリアしたけど、ユウトなんて本当にちょっとしか出てないから
途中で完全にオリキャラ化するのは避けられそうに無いな。
ヨルムンガルドとか銭ゲバは名前しか知らないんだけど一般には知名度高いのかな?
個人的な希望としては、書き手の人はできればどんなキャラクターなのか初見でも分かるように本文中に描写してもらえると助かるな。
あと、問題があったら質問には答えてほしい。
◆utqnf46htc氏が出した化物語がもめた時に、自分は好きなキャラを出すだけ出して
身体能力に関する説明を他人任せにしてだんまりを決め込んでたのはあまりに無責任だと思った。
複数の人間でやるリレー企画である以上、自由にキャラを選ぶ権利がある分、他の人と正確に情報を共有するための説明義務があると思う。
書き手さんが、どの作品を把握してるか聞くのはマナー違反ですか?
もしそうでないなら、予約も含めて参加するキャラや作品について、書き手さんに把握度を発表してもらうのはどうでしょう。
例えば「ABCは知ってる(書ける)けど、DEFはよく知らない」という感じで。
>>818 SSをちゃんとリレーさせるために作品の認知度を調べる事は大切だと自分は感じるのでいい案だと思います。
把握度
100%
ダイハード、こち亀、クレヨンしんちゃん、ブラックジャック、ルパン3世、ターミネーター2、キテレツ、バキ、SIREN2(ついでに1も)、DEATH NOTE
50%
fate、あずまんが大王、schooldays、ブラックラグーン、ドラゴンヘッド、ラブひな、ムウ、あぶない刑事、ペルソナ4、龍が如く、トレマーズ、ハヤテのごとく!
0%
ヨルムンガルド、PHANTOM、BAMBOOBLADE、咲-saki-、化物語
自分はこんな感じですかね。
キャラだけしか知らない、昔観たことあるけどあんまり覚えてない作品は50%、殆ど作品を知らないのは0%
100%は大体解ります。
もちろんロメロのゾンビやリメイク版ドーンオブザデッド、ショーンオブザデッドは知ってますよ!
把握度
100%
ダイハード、こち亀、クレヨンしんちゃん、ブラックジャック、ルパン三世、ターミネーター2、キテレツ、SIREN2(1も)、DEATH NOTE
ヨルムンガンド、ブラックラグーン、fate、ドラゴンヘッド、MW-ムウ、ペルソナ4、龍が如く3
50%
School days、あぶない刑事、ハヤテのごとく!、
0%
PHANTOM、BANBOOBLADE、咲‐saki-、化物語、あずまんが大王、ラブひな、トレマーズ、
僕も
>>820さんと同じような形です。ただ、ゾンビに関してはバイオハザード程度の知識しか
ありません。
銭ゲバは原作とドラマは全くの別物らしいが、こういう場合はやはり原作準拠になるのでしょうかね?
>>823 原作が描かれたのは1970年。それに対してドラマは2009年。
舞台が現代ってことになってるのでドラマのほうがいいかも。
風太郎自体にはあまり変化はないし。
ユウトは無理じゃないの?
本筋に全く関わりないチョイ役だしヒットマンという事以外設定が殆ど決まってないキャラだよ?
キャラ把握なんてできないだろ
>>825 解りますた。ユウトはキャンセルでお願いします。
>>826 ユウトの代わりに
御堂島優@クロックタワーゴーストヘッド
を予約します。話の展開上必要な立ち位置なので。
把握度 人数は目安です。
100% あずまんが大王、SchoolDays、クレヨンしんちゃん、ダイハード、ブラックラグーン、PHANTOM、Fate/stay night
約24人 ラブひな、ルパン三世、逮捕しちゃうぞ、ターミネーター2、暴走特急
50% こち亀、あぶない刑事、ブラックジャック、化物語、トレマーズ、バンブーブレード、咲-saki-
約16人
0% ドラゴンヘッド、MWームウ、キテレツ大百科、バキ、ハヤテのごとく!、ラッシュアワー、銭ゲバ
約15人 ヨルムンガンド、ペルソナ4、DEATH NOTE、クロックタワーゴーストヘッド、SIREN2
100%は大体解ります。キャラだけしか知らない、昔観たことあるけどあんまり覚えてない作品は50%です。殆ど作品を知らないのは0%です。
ゾンビ作品はロメロ作品とバイオハザードをいくつか知ってます。
書き手の自由とはいえ、好きな作品をマイナーメジャー問わずに
絞らずバンバン出したらリレー継続が困難なことくらいわかると思うんだけど。
まぁ書けないキャラがどうなるかは周知の事実ですが。
主に洋画から男性、アニメから少女キャラを出せばかなりバランスがいいみたいだな
>>828 ご丁寧に人数まで出してくれたおかげで人数が把握出来た。55人いる。
確か60人までだったよね?
そろそろ限界かな。
作品ごとの登場人物を足していったら57人だった。つまりあと3人まで。
100% あぶない刑事、ブラックジャック、あずまんが大王、クレヨンしんちゃん、ダイハード、ブラックラグーン、Fate/stay night、
ラブひな、ルパン三世、ターミネーター2、トレマーズ、暴走特急、ペルソナ4、SIREN2
50% 逮捕しちゃうぞ、こち亀、ドラゴンヘッド、キテレツ大百科、バキ、DEATH NOTE、ハヤテのごとく!、ラッシュアワー
0% SchoolDays、PHANTOM、MWームウ、銭ゲバ、ヨルムンガンド、クロックタワーゴーストヘッド、化物語、バンブーブレード、咲-saki-
DEATH NOTEは知ってますがナオミのキャラ把握に自信がありません。小説版は読んでないもので。
アクセル・フォーリー@ビバリーヒルズ・コップ
衛宮士郎@Fate/stay night
成瀬川なる@ラブひな
を予約。
ところでこういう場面は男が勇敢に戦う場面か女が恐怖に怯えながら生き延びようとする場面のどちらが好み?
宗教マニアの女が恐怖を利用して教団を設立するシチュ
>>837 それは映画のミストで…
自分はやっぱり、男が勇敢に戦う方が好きです、へたれとか臆病者が勇気振り絞って戦うシチュエーションは大好物です。
ニコラス・エンジェル@ホットファズ(映画)
ダニー・バターマン@ホットファズ(映画)
の2人を予約したいのですが、この映画みなさん知ってますか?「ショーン・オブザ・デッド」の監督が撮影した警察映画ですが
あんまりマイナーな作品だと描きにくいという意見が上がっているので、みなさんが知らないのであればやめておきます。
ゾンビ発生による教団の発生はよく見るよな。
アポカリプスだー! と喰われても畏れず死んでいく信者。
信じるものは救われる、と命を惜しむ信者。
モズグス様、アンデルセン神父、ハックルボーン神父ら狂信者。
ゾンビ発生により狂気に囚われた人たち。
ゾンビがいるのに空気読めずにバリケードを破壊したりするアホの子。
なんにせよゾンビ映画で真に恐ろしいのは人間だからなぁ。
>>836 どっちも好きです。どっちもこの手の作品の醍醐味だと思う。
>>838 私は知りません。申し訳ない。
ところで、そろそろ次スレについて話し合ってもいいかな?
>>310>>311のテンプレでキャラやゾンビの設定で補足する点とか。
個人的には「書き手&読み手の心得」もテンプレ追加したらいいと思う。
参加できるのもあとひとりか
約840レス463バイト
理想的な消費ペースだ
遅延中…テンションが上がらないので
【サムワン海王@バキ-BAKI-】
↓
【坂崎嘉穂@よくわかる現代魔法】
に変更します。
すいません。
予約を
アクセル・フォーリー@ビバリーヒルズ・コップ
ジョン・マクレーン@ダイ・ハード
に変更します。
カルトもだけどやけくそになった人間が他の人間を襲ったり支配したりするのは美味しいな
ただその役は誰にさせる?
出たキャラを心理的に追い詰めてやらせる? それともモブキャラとか出す?
>>845 それは読み手が決めていい話じゃないだろう。
>>836 男が勇敢に戦う方だな。ホラーに限らずギリギリの状況で戦う男の姿にグッとくる。
>>838 個人的には好きな映画だしぜひ彼らが登場するSSを読んでみたい。
ただ、メジャーかマイナーかで考えるとマイナーだと思う。
でも最近は勇敢な女性も多いよね映画のサイレントヒルとか
女戦士はそれはそれでいいが変にぶっきらぼうなのは好きじゃないな
俺個人の好みだが
まだ時間かかりそうだな
投下します
風越女子学園麻雀部。
全国屈指の麻雀強豪校であり、県内でも有数の実力者が集う歴史ある部活動である。
前年度は突如現れた新星である、龍門淵高校に不覚を取ったが、それでも名門である威厳は微塵も失われては居ない。
更に今年度は、風越トップでありキャプテン。チームの精神的支柱でもある福路美穂子を筆頭に、役満テンパイ率全国
トップクラスとも言われる池田華菜。光速とまで言われ速さに定評のある吉留未春。鉄壁のディフェンスを誇る深堀純代。
勢いに乗った天才ルーキー文堂星夏と正に最強というメンバーが揃っていた。
周囲からはドリームチーム、無敵艦隊、ゴールドジェネレーション、銀河系軍団とまで囁かれ、県代表はもちろんの事、
全国優勝ですら間違い無いと周囲の声は熱かった。
そして、その代表に対し大会直前の超強化合宿と称し、合宿所に選ばれたのはセント・マデリーナ島。
リゾート地としても有名であり、大会前にチームの団結を深める意味でも正にうってつけの場所であった。
そして今、風越の代表五人はこのリゾート地に集まる。
「キャプテンキャプテン!!海ですよ海。後で遊びましょうね」
「もう華菜ったら。遊びに来たわけではないのよ」
「でも、いい海ですよね。私も泳ぎたいです」
「あらあら文堂さんまで。皆はどうかしら」
「私も海には行きたいです。せっかく水着も持ってきたし」
「はい。せっかくだし……泳ぐのもいいかも」
「あら、吉留さんに深堀さんまで。そうね。では今日は夕方までは自由時間にして、皆で楽しみましょうか」
「「「「やったー」」」」
「うふふ、皆嬉しそう」
キャプテンも四人の様子に満面の笑みを浮かべる。
「じゃあ、ホテルに荷物を預けたら、水着に着替えてビーチに集まりましょうね」
と五人はホテルへ荷物を預けに歩く。
ホテルへ着くとすぐにチェックインを済ませ、早速着替えてビーチへ向かおうというところ。
そこに、五人のコーチである久保貴子である。
鬼コーチとしても、非常に有名であり、今日も今日とて早速の怒号が飛び交う。
「池田ァァァァ!!!何楽しそうに遊んでんだコラ!!もうすぐ大会でその為の合宿だろうが、このボケ!!!きいてんのか。ああっっ!!
去年もお前のせいで負けたんだろが。やる気あんのかええっっ!!それにお前らもお前らだ。何一緒になって遊ぼうとしてんだ。
オラ!!さっさと部屋へ行け、部屋へ。お前らに遊ぶ暇なんて無いんだよコラ!!さっさといけよ、池田ァァァァっっっ!!!」
「……分かりました。みんな行きましょうか」
「は………はい」
コーチの怒号を遭えて正面でキャプテンは受け、振り返ると笑顔で他の四人の不安を取り除かせ、キャプテンは他の四人と共に
部屋へと向かう。
「ったく。冗談じゃねーな。引率とか。はあ、たりぃ」
と、コーチは選手の姿が見えなくなると、愚痴をこぼし出す。
だが、その後少しすると、突如として異変が起こる。
急に、他の客が倒れ、そして夢遊病患者のような様で周囲を徘徊し出したのだ。
「?何だ一体」
コーチは身の危険を察するといち早く逃げ出そうとする。
が、遅い。
ある一体のゾンビがコーチの前に立ちはだかり、思わずコーチはしりもちをついて倒れる。
「どっ、どうなってんだよこれ。ふざけんなよ。おい、ちょっ………マジ…………」
コーチに対し何十ものゾンビが群がる。
そして、
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」
地獄の底から聞こえるような叫び声がロビーに響き渡った。
それは一分ほど続くと、やがて静かになり、そして……ゾンビが一体追加生産されることになった。
#########
綾崎ハヤテ。三千院家の執事であり、本日は桂ヒナギクと共にリゾート地に来ていた。
最も、二人はデートとかでなく、単純に偶然空港で鉢合わせとなり、そのまま流れで同行しているのみだ。
ハヤテがここに来た理由。
それは単純にナギが一度ここに来たいと言っていたので、その下見らしい。
外に出るたびに厄介ごとに巻き込まれているナギに配慮し、事前に危険が無いかの確認を兼ねてハヤテは単身での事前チェック
というわけである。
対して桂ヒナギク。
彼女がここに来た理由。
それはただの偶然である。
先日たまたま商店街の福引で幸運にもセント・マデリーナ島旅行券をゲットしてしまったのである。
それもペアでなく、お一人様のみのを。
使わないのも勿体無いのでこうしてヒナギクは独り身での旅行を楽しむことになったのだ。
とまあ、あまりに都合がいい偶然により、ラブコメ的展開を期待しつつハヤテとヒナギクはリゾート地での
旅行を楽しむ事になったのだ。
「ところで綾崎くんはどうしてここに来てまで執事服なの?」
「いえ、ついいつもの癖で。とりあえずホテルに行けば着替えようと思います。でもヒナギクさんも制服ですよね」
「ええまあ、ちょっとうっかりね。私もホテルについたら着替えるわよ」
と、いつもと代わり映えのしない服はリゾート地にしては非常にミスマッチ。
二人はホテルへと足を急ぐ。
だが、その道中、突如として異変が起こる。
突如として周囲の人間の姿か何か異質な物へと変化していく。
「きゃっ、何よ一体」
「分かりませんが……何か嫌な感じがしますね」
ハヤテとヒナギクは周囲を疑う。
すると、しばしして、明らかに常軌を逸した顔の者が複数、ハヤテとヒナギクへと襲い掛かってきた。
「ちょっと何よ」
「下がってください」
ハヤテはすぐにヒナギクの前に立つと、素早い蹴りと更に側頭部への拳。
それを素早い動きで襲い来る全てのゾンビを撃退してしまう。
「何なんですかこれは」
「おかしいわね。そんな治安が酷い国とは聞いてなかったんだけど……それにこの人たちの顔色とか何だか……変ね」
ハヤテと、そして少し落ち着いたヒナギクもこの襲ってきた物の姿をしばし観察する。
だが、暫らくするとすぐに起き上がってくる。
「ぐぎゃぁぁおわぁ」
「えっ」
「きゃあっ」
ハヤテとヒナギクはすぐに走るとゾンビから逃走を始める。
「何なんですか。僕確かに、急所を狙いましたよ」
「っていうか、あれおかしいわよ。叫びとか人間というより………」
「ええ、ホラー映画に出てくるゾンビのような……って、そんなことより、とりあえずホテルに行きましょう。あそこなら
人が多いですし、何とかなるかもしれません」
「そうね、その方がいいかもしれないわ」
#########
そして再びホテル。
風越女子の五人はホテルに入ると海には行けず、制服姿のまま着替えもせずに麻雀の練習をしていた。
「はあ、でもコーチ怖いですよね。私コーチが怒っていない見たことありませんよ」
文堂が呟く。そしてそれに同調するように池田も続く。
「だよね。私なんてもう一年以上になるけど、ずっと怒られてばっかりだよ。この前なんてOB相手に役満連続の連荘で三人一度
に飛ばしたのに怒られたんだよ。もうコーチ怖いし」
「そうね。コーチは確かに怖いけど……でも大丈夫よ。次の大会で私達が名実共に最強である事を証明すればきっとコーチも
認めてくれるわ。だから頑張りましょう」
「………はい、頑張りますキャプテン」
池田とキャプテンは相変わらず独特の空気を形成しつつあった。
そしてその外にいた深堀は何かあることに気付き、立ち上がる。
「あの……キャプテン、何か騒がしく有りませんか?」
「あらそうかしら…………ええ。何かおかしいわね」
深堀さんの問いに応じ、しばし耳を澄ますと確かに外では騒がしい、うめき声や叫び声のような物が感じ取れた。
「少し様子を見てくるわ」
「危険ですよキャプテン。私も行きます」
と池田もすぐにキャプテンについてゆく。
「分かったわ。じゃあ私は華菜と行ってくるから……吉留さんと深堀さんと文堂さんはここで待っててね」
「はっ、はい」
「大丈夫ですよね。キャプテン」
「当たり前よ」
未晴が心配そうな声を掛けるが、キャプテンは笑顔で力強く答えると、池田と共に部屋を出る。
部屋を出ると、廊下には予想に反して周囲には誰も居なかった。
「おかしいわね」
「きっと下の方じゃないですか。ロビーとか広くて声が響き渡りそうだし」
「そうね。では行ってみましょう」
二人はエレベーターを使い一回のロビーまで降りる。
そしてロビーへと出ると、そこは……
「ちょ……これ」
「そっ、そんな」
ホラー映画の世界だった。
明らかに異常な顔色の人々がふらふらと彷徨い歩いている。
時折うめき声のような物が聞こえ、既に正気の物は一人も居ない。
そんな世界では普通に意識を持っている自分達の方が異常なような錯覚さえ起こしてしまう。
「何なのこれ。ねえキャプテン」
「わっ、分からないけど、あまり騒がない方が……きゃっ」
不安そうな池田をキャプテンは何とか笑顔を作って落ち着かせようとするが状況は決して好転しない。
そしてそこに気付いたかのように無数のゾンビが近寄ってくる。
「いや……だし、こんなの有り得ないしっ!!」
「落ち着いて華菜、大丈夫……大丈夫だから」
キャプテンは池田を庇うように抱きしめると、左目を見開いて必死に状況を探ろうとする
(この人たちの目の動きから察するに、既に意識を持っているわけではない。それに、この顔色。少しだけど腐敗も
進んでいる?つまり、死んでいる?でも死んでいるなら、どうして動いてくるのかしら?一体この少しの間に一体何が?)
何とかある程度現状を理解するが、それで物事が解決したわけではない。
ゾンビはドンドン近づいてくる。
(まずは上へ逃げないと。階段を使う?でも華菜は……っ!?)
既に華菜は足を震わせ、腰を抜かしてしまっていた。
とてもではないが、走って逃げる余裕は無かった。
「いやだし、キャプテンッキャプテン!!」
華菜は必死でキャプテンに助けを乞うが、キャプテンも決して万能ではない。
(そんな、このままじゃどうしたら)
震える池田を庇いながらキャプテンは立ち尽くす。
そしてゾンビは既に限りない大接近を記録し、既に活路は塞がれたかに思えた時だ。
「はあっ!!」
一人のロングヘアの少女が助けに現れた。
ピンクの髪をなびかせる美少女の参上である。
「大丈夫?」
その少女は右手に構えた木刀を一閃、襲い掛かるゾンビを一太刀の元になぎ払ったのだ。
「良かったわ。私達以外にもおかしくなってない人が居て」
ヒナギクは振り返ると一度目配せをして、背後の二人の様子を見る。
それと同時、少し遅れてハヤテも入ってくる。
「僕達以外にもいましたか?おかしくなっていない人は?」
「ええ。ここに二人。ハヤテ君の方は?」
「僕は見つかりませんでした」
「そう」
ハヤテとヒナギクは情報を交換するが、他に無事な人は見つかって居なかった。
「あの、この部屋に私の後輩がいます」
「えっ、じゃああなた達以外にも……」
「はい。私達以外に三人。この部屋で待っていると思います」
「じゃあ、僕が行ってきますね」
「私も行きます。貴方一人では敵と勘違いしてしまうかも」
「ええ、お願いします。ヒナギクさんはその彼女を」
「ええ、ここで彼女と待ってるわ」
「あの……キャプテン」
「大丈夫よ華菜。すぐに戻ってくるから」
「はい」
こうして、キャプテンとハヤテはエレベーターで上へと向かう。
廊下を出ると、ほんの少しの時間しか経っていないにも関わらず、廊下はゾンビが数体であるが徘徊しつつあった。
「くっ」
ハヤテはそのゾンビを蹴散らすと、キャプテンと共に部屋へと急ぐ。
そして、ドアを空ける。
だがそこには誰も居ない。
「そんな。吉留さん深堀さん文堂さん……何処に……」
「いませんね………んっ、これは?」
「えっ、……これは吉留さんの文字。へっと……「化物に襲われています。非常口から逃げます』どうやら逃げられたみたい」
「ええ。血痕も有りませんから怪我はしていないと思いますが……でも急いで追わないと危険です」
「そっ、そうよね。じゃあまずは下に降りてから……」
「はい、急いで探しましょう。まだ近くにいるはずですからそのうちに早く」
#########
吉留未春。深堀純代。文堂聖夏。
この三人は現在ホテルの非常階段から必死で外へと逃げ出していた。
池田とキャプテンが部屋から出てほんの数分後。
部屋にゾンビが襲撃し、部屋に備え付けの消火器を使って何とか脱出に成功したのだが、既に疲労はピークに達していた。
「一体何なんですかこれは?」
「落ち着いて文堂さん。ここは私と深堀さんに任せてくれたら…………いいから」
「そう。任せてほしい」
と、未春と深堀は裏路地に落ちていた鉄パイプを拾うと力強い返事を返した。
だが、そこに一人の以外な来訪者が現れる。
「うっ、うっ、イケダぁぁぁぁぁっっっっ!!!」
「えっ?」
「そんな」
「コーチ!?」
三人は驚く。
それは確かに鬼コーチである。
だが、顔色は先ほど襲撃志田ゾンビと同じ色。表情も無く、ただ咆哮を繰り返すだけだ。
「そんなコーチまで……」
文堂は愕然とするが、その文堂に向かい、コーチは駆け出す。
「うっ、うっ、イケダァァァァァァァァッッッッッッ!!!!!!」
「きゃあっ!!」
突然の襲撃に文堂は身をちぢこませるが、そこに深堀が割ってはいる。
「うわぁっ」
咄嗟に鉄パイプを振り回し、コーチの顎を跳ね上げて倒す。
そして倒れた所に未春が一気に鉄パイプを何度も叩き込む。
「うっ、うっ、うわあああああぁぁぁぁっっっ!!!!」
涙を流しながら必死で叩きつける。
動かなくなる、その時まで。
「私達はっ、華菜ちゃんじゃありません。未春と、深堀さんとっ!!文堂さんですっ!!」
何度も何度も、頭蓋骨が割れ脳がはみ出て、そして頭部が完全にひしゃげた頃。
「もういいですよ。吉留先輩!!」
「うっ、うっ、うわああぁぁぁ!!!」
文堂が後ろから抱きしめるように未春をとめると、心のダムが決壊したかのように一気に泣き出す。
そしてそれをただ呆然と見つめる深堀と、完全に物言わぬ屍と鳴った久保コーチがそこにいた。
支援
【G-04 ホテルの一室/一日目/日中】
【綾崎ハヤテ@ハヤテのごとく】
【状態】健康
【装備】なし
【服装】執事服
【所持品】旅行用の道具一式
【思考】
基本:ヒナギクさんと合流してから、この人(福路美穂子)の後輩を探す
1:無事な人が居たら助ける。
【福路美穂子@咲-saki-】
【状態】健康
【装備】無し
【服装】制服
【所持品】無し
【思考】
基本:皆で無事に島から脱出する
【G-04 ホテルの一階ロビー/一日目/日中】
【桂ヒナギク@ハヤテのごとく】
【状態】健康
【装備】木刀正宗@ハヤテのごとく
【服装】制服
【所持品】旅行用の道具一式
【思考】
基本:困ってる人が居たら助ける。
1:島から脱出にはどうしたらいい?
【池田華菜@咲-saki-】
【状態】怖い
【装備】無し
【服装】制服
【所持品】無し
【思考】
基本:早く逃げたい
1:キャプテン……
【G-04 ホテルの裏路地/一日目/日中】
【吉留未春@咲-saki-】
【状態】罪の意識に悔いている
【装備】鉄パイプ
【服装】制服
【所持品】無し
【思考】
基本:私が……殺した?
1:どうしよう
【文堂聖夏@咲-saki-】
【状態】焦りと混乱
【装備】無し
【服装】制服
【所持品】無し
【思考】
基本:吉留先輩を落ち着かせたい
1:一体どうなってるの
【深堀純代@咲-saki-】
【状態】呆然自失
【装備】鉄パイプ
【服装】制服
【所持品】無し
【思考】
基本:これからどうしたら……
【久保貴子@咲-saki- ゾンビ化後死亡】
投下完了です
途中でさるさん規制を喰らってしまい投下が遅れてしまいました
乙
さるは三分ぐらい間隔をあけて投下すれば回避できるはず
投下乙。
ああ、コーチ…。
キャプテン以外は池田のボコられっぷりであまりイメージが無かったが、
ちゃんと有名な選手だったのね…とりあえず眼鏡に期待。
>>800投下乙です。
◆BMD1gjTVFYさん、SSはいいんですが、ちょっと分からない所があります。
コーチ(久保貴子)はゾンビ化しているんですね。
しかし、少なくとも現在は、人の区別がつく知性や知識を保持して、
走ることができるゾンビは登場させない事になってます。
>>310のゾンビにそう書いてます。
コーチの描写は変だと思うんですが、どうですか?
>>863 オッケー
では
>文堂は愕然とするが、その文堂に向かい、コーチは駆け出す。
を
文堂は愕然とするが、その文堂に向かい、コーチは歩きだす。
に変更します。
>>864さん。変更どうもです。でも、それだけじゃなくて
>>「うっ、うっ、イケダァァァァァァァァッッッッッッ!!!!!!」
コーチのこのセリフもルール違反なんです。
ゾンビになったら人間だった時の記憶や知性も無くなるんです。
ここも変更してもらえませんか?
>>865 でも、
>>310には
・思考・知能はほぼ皆無。ただし生前に行っていた習慣的な行動を反復する場合がある。
とあるので
コーチの「うっ、うっ、イケダァァァァァァァァッッッッッッ!!!!!!」はコーチのキャラ立ての意味でも
象徴的なセリフの一部でそれを本能で叫んでるつもりなのですが……
>>866 過去のSSでは、ゾンビは呻き声とか叫び声みたいなのは出してます。だからゾンビに知性・知識は残って無いと思ってます。
今回は池田華菜を「イケダ」とはっきり認識できている(それだけ知性が残ってる)のが違和感を感じました。
でも、他の読み手さんや書き手さんから意見は出てないようなので、私もこれ以上はこだわりません。
今後も期待してますノシ
よし、ここは気が動転していたから
そう聞こえたことにしてみたら?
……すまん
ところで、そろそろ次スレ立てましょうか?
>>310>>311のテンプレに追加する内容があればどうぞ。以下私の意見。
【キャラの行動制限】に
・魔法、超能力、極端な身体能力など超人・無双が可能なキャラは登場不可。
それと「書き手&読み手の心得」↓をテンプレに追加したら良いと思います。
ttp://www11.atwiki.jp/row/pages/179.html もう1つ、【SSの予約&リレーについて】について↓はどうでしょう。
・トリップ・SSタイトルは必須。
・予約の有効期間は2週間。キャラ変更連絡or延長申請があれば、1度だけ1週間延長可能。それ以上は自動的に破棄される。
・何の申請もなければ2週間で自動破棄になる。
>>869 二重人格キャラはOKですか?御堂島優がそうなんですけど。ちなみに変化するのは
人格だけで身体能力などはほとんど変わりありません。ゾンビが相手となると、はっきりいって
一般人と同じくらいです。
>>870 他の書き手さんの、作品・キャラの把握度
>>820-835からすると、
御堂島優について知らない人が多いようなので、他の書き手さんが書くときに、
二重人格設定を生かせない可能性が高いです。
それでも良ければ、個人的には無双にならないと思うので、OKだと思います。
>>838はホットファズの予約をどうするんだろう
銭ゲバやクロックタワーなんかは現状把握度皆無なようなもんだし
思い切って書いたもの勝ちのような気もするけどね
ちなみに自分はググったら面白そうだったんで借りて観てきた
かなり面白かった
>>872 何人かホットファズを知っている方がいるみたいなので、ちゃんと予約をします。
ニコラス・エンジェル@ホットファズ(映画)
ダニー・バターマン@ホットファズ(映画)
浦島景太郎@ラブひな
藤村大河@Fate/stay night
で予約します。
なるべくホットファズの面々はSSを読んだだけでも性格などが把握できるようにがんばってみます。
>>869 SSの予約については、自分もそれに賛成です。
>>867 コーチは池田でなくて吉留さんと文堂さんと深堀に向かって
「イケダ」と叫んでいるのですが……
ゾンビ後のコーチは池田に対しては叫んで無いので、池田とは全然認識してないのですけど。
申し訳ありません。
私用につき今日中の投下が難しくなりました。
明日中に投下できなかった場合は破棄します。
ご迷惑おかけします。
>>877 僕は別に迷惑じゃないです。あなたが苦心して書き上げた作品が水泡に帰るのは
双方にとって大きな損害です。焦る事なく、確実に投下するズラ。(蒲郡風太郎風に)
>>877 折角書いたのに破棄するのは非常に勿体ないと思うので、数日ぐらいずれてもぜひ投稿して下さい。
>>878>>879これ以上の延長はルール違反だ。◆7mznSdybFU氏はルールに従っている立派な書き手さんだ。
>>予約の有効期間は2週間。キャラ変更連絡or延長申請があれば、1度だけ1週間延長可能。それ以上は自動的に破棄される。
と次スレのテンプレに書いてある。例外を認めたらきりがない。
ルールはルールとして守らねばならぬ。
だが、何のためのルールなのかという目的を忘れて、ただ「ルールだから」と遵守を求めると、ルールから心が失われてしまう。
キャラの予約期間のルールは、「他にそのキャラで書きたい人との調整」にその本質があるのだろう。
しかしこのスレをみる限り、2週間ルールを厳守しなければならないほど書き手が大勢いるようには思われない(笑)。
むしろいまは書き手が増えるのを待っている状態なのではないか?
それならば、2週間ルールに拘る必要はないと考える。
2週間ルールを厳守せよとの声で877氏が投下を控えてしまい、ひいてはそれが他の書き手志望者の意欲を萎えさせる方が心配だ。
予約したいという人がいなければ予約超過は罪ではない
+一週間なら誰でも待てる。
というか待つから書いてくだされ