むかしむかしあるところにかみさまがいました

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1ブーンマスター ◆V30AfQe9Ao
神様はひとりぼっち
別にお腹も空かないし
別に友達もいらない
毎日何も無いところでぽつんと体育座りをしていました


2ブーンマスター ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:04:51 ID:huwBxYj5
神様は夢を見ました
キラキラと眩く光があたりをびっしりと覆っています
なんて素敵なところだろう
神様は思わず見とれてしまいました
3 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:05:26 ID:huwBxYj5
しだいに何もないところをうろうろする神様
夢を見てから神様は
退屈で退屈でしかたがありませんでした
あのきれいなところを眺めながら
目一杯寝ころがっていたいなぁ
神様はいてもたってもいられません
4 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:06:29 ID:huwBxYj5
とうとう神様は我慢できなくなり
口をだして大声で叫びました
するとどうでしょう
夢に見たきれいな景色が神様を覆いました
神様は大喜びしました
5 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:07:47 ID:huwBxYj5
どこもかしこもきれいな光
神様はうれしくて大はしゃぎ
今までの退屈が嘘のように
神様ははしゃぎ 声をあげました


6 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:08:33 ID:huwBxYj5
しかし しばらくして神様は
またぽつんと一人 一点を眺めるだけ
神様はとうとうこの景色に
飽きてしまったのでした


7 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:09:05 ID:huwBxYj5
しだいに悩む神様
もう一人自分がいたら
もっと楽しくなるのに
そうおもえばおもうほど
退屈が苦痛でしかたありません
とうとう 大きな声で神様は叫びました

8 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:09:36 ID:huwBxYj5
するとどうでしょう
あたりを覆っていた光たちは
他の光とぶつかり合うではありませんか
神様は怖くなって
力の限りに叫びました
9 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:10:11 ID:huwBxYj5

 


だいじょうぶかい?



野太く そして暖かい声に
神様は気がつきました

神様の目の前には大きな大きな光が
眩きながら語りかけてきました
10 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:10:45 ID:huwBxYj5
君はだれ

僕は知らない あなたは誰

私は太陽

眩く輝く光はそう答えました

それからというもの神様は
毎日毎日 太陽に語りかけました
11創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:10:51 ID:QtfwlhiE
ほほう
12創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:10:54 ID:kmgmC6l9
支援
13創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:11:18 ID:QtfwlhiE
ちょっと待って
11レスめでさるさんだから
14 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:11:21 ID:huwBxYj5
ある日神様が来てみると
そこに太陽はいませんでした
神様はあたりを見渡しました

おーい

神様が耳をすませると
太陽の呼ぶ声がします
神様は声のほうへ
急いでかけだしました
15創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:11:36 ID:QtfwlhiE
今レスしまくって支援するからさ
16創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:12:08 ID:kmgmC6l9
17創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:12:12 ID:QtfwlhiE
お、おkだったか
18創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:12:45 ID:QtfwlhiE
でも一応支援
19創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:12:50 ID:kmgmC6l9
20創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:14:09 ID:kmgmC6l9
かかったか?
21創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:15:40 ID:QtfwlhiE
かかったっぽいな
22 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:15:54 ID:huwBxYj5
ありがとうね(´;ω;`)
ホントにありがとうね(´;ω;`)
23創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:16:22 ID:QtfwlhiE
まだ15分だから解除の0分には遠いしなー
24創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:17:08 ID:8jfBaV4P
おっとここでも支援だ
25創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:18:08 ID:QtfwlhiE
お、大丈夫だったか?
26創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:18:08 ID:kmgmC6l9
大丈夫だったw
27創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:18:43 ID:8jfBaV4P
夜はまだまだこれからだぜ
28 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:19:12 ID:huwBxYj5
しかしそこには太陽はいません
太陽の声だと思い辿り着いたところにいたのは
輝きのない太陽でした

君はだれ

僕は知らない あなたは誰

私は惑星

輝きのない太陽はそう答えました
29 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:20:08 ID:huwBxYj5
どうしてあなたは眩しくないの

神様は言いました

君にもいつかわかるよ

惑星は答えました

30創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:20:21 ID:QtfwlhiE
童話っぽい話じゃの
創世記か
31 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:20:46 ID:huwBxYj5
神様は惑星に話しました

太陽がいなくなっちゃったんだ

惑星はにっこりと
太陽はもうすぐもどってくるよと
神様に言いきかせました

32 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:21:46 ID:huwBxYj5
おーい

神様が声の方へ振り返ると
そこには眩しく輝く太陽がいました

するとどうでしょう
こんどは惑星もきれいな色に
光輝きはじめました


太陽がいるから
こうやって私達は輝くことができる
私達がいるから太陽もまた
輝いていられる

ひとりぼっちが 退屈なのは
君が一番知っているだろう?


惑星はそういってにっこりと
それにつられて神様も微笑みました
33 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:22:24 ID:huwBxYj5
すっかり仲良くなった
太陽と神様
しかし 神様はもっとこの広い景色を見てまわりたい
もっといろんな惑星とおしゃべりがしたい
その想いが強くなってきました
そして太陽も神様の想いに気付いていました
太陽は神様にお願い事をしました

私の光が届かない星があったなら
きっと寂しい想いをしているはず
どうかその星たちの話し相手になっておくれ

優しく微笑む太陽に
神様はこころよくひきうけました






34 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:23:03 ID:huwBxYj5
太陽に頼まれ事をひきうけてから
しばらくたったある日のこと

遠い遠い彼方に
ぽつりと佇む星を神様は見つけました


君は寂しくないのかい

私はとっても寂しいよ


しかし実のところ神様はおはなしより
もっと他のところを見てまわりたかったのです

神様は急いで太陽のもとへ
相談をしにいきました

35創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:23:26 ID:kmgmC6l9
36創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:23:27 ID:QtfwlhiE
星か、星になったのか
37創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:23:35 ID:8jfBaV4P
 
38創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:23:52 ID:QtfwlhiE
39 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:24:22 ID:huwBxYj5
太陽へ 向かう道の途中
とてもきれいな星たちを目にします

やぁ 君は誰だい

僕は知らない あなたたちは誰

僕等は流星群さ 一緒に踊ろう

 きらきら ぱっぱー ひゅー トントコ ♪

 きらきら ぱっぱー ひゅー トントコ ♪

流星群と遊んでいるうちに
寂しがりやの星のことなどすっかり忘れていました





40創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:24:34 ID:8jfBaV4P
 
41 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:25:31 ID:huwBxYj5



どのくらい遊んでいたことでしょう
流星群と 追いかけっこをしていたときです
突然 神様の後ろの方から
大きな泣き声が響きました



42創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:25:50 ID:QtfwlhiE
いやむしろ絵本っぽいな
挿し絵がほしくなる
43創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:26:20 ID:QtfwlhiE
44 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:26:21 ID:huwBxYj5
振り返ると
悲鳴をあげていたのは流星群でした

痛い!!痛いよぉ!!

神様は目を疑いました
流星群の星たちが
ひとつ またひとつ
粉々に消えてしまっているのです


トモダチガホシイ・・・
トモダチ・・・トモダチ・・・


ひとつ またひとつ・・・
体を奪われ 泣き叫ぶ流星群


トモダチ・・トモダチ・・・

その声に神様が気がつきました

この声の正体は・・・
先程出会った寂しがりやの星だったのです

神様は太陽のもとへ
必死で逃げました
45 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:27:38 ID:huwBxYj5

―――――――――――――――――――――





おやおやどうしたんだい?


太陽は優しく語りかけてきます
神様はこれまでのことを話しました


色々な景色を眺めたこと・・・
たくさんの友達ができたこと・・・
そして その友達を裏切ってしまったこと・・・


ひとしきり話終えると神様は
初めて大きな声で泣き出してしまいました






46創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:27:56 ID:8jfBaV4P
 
47創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:28:25 ID:QtfwlhiE
暗黒星か
48創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:30:19 ID:8jfBaV4P
 
49創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:31:10 ID:8jfBaV4P
 
50創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:31:41 ID:8jfBaV4P
やばいか?
51創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:31:45 ID:huwBxYj5
保守ありがとうね
ちょっと質問したいんだけど
この作品
ノーマルエンドと
いろいろな意味でバッドエンド(見てる人含める)
の二つがあるんだけどどっちがいいんでしょう…
52創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:32:50 ID:QtfwlhiE
いっそどっちもいけ
53創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:33:58 ID:8jfBaV4P
一番のバッドは完結しない事だ!両方いっちゃえ
54創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:35:06 ID:kmgmC6l9
バッドやってからノーマルが後味がいい気がする
55創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:36:24 ID:huwBxYj5
わかりました
あとこの板のスレは放っておいたら
どのくらいの時間で落ちるんですか?
一応バッドの途中が未完成なんで参考に
56創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:37:31 ID:8jfBaV4P
まだまだ余裕あるから落ちないよー
57 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:38:33 ID:huwBxYj5

第二部  〜スターダスト・ランデヴー〜







58 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:39:10 ID:huwBxYj5
神様は以前の行いを反省しました

もうあんな寂しい思いは嫌だから

遠くへ行きひとりぼっちの星を見つけては
太陽の周りに置いていきました



えっさこらせ えっさこらせ・・・
毎日のようにひとりぼっちの星を見つけては
運び続けました


59 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:39:40 ID:huwBxYj5

神様は困っていました

最近は遠いところの星にまで積極的に語りかけていた神様でしたが
ひとつだけ どうしても言うことを聞いてくれない
意地っぱりな星があったのです

しかし、以前の流星群のこともあり
放っておくことが出来ませんでした

神様は他の星を運び終えた後
毎日その星を説得しに向かうのでした



60 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:40:48 ID:huwBxYj5

あなたとお話がしたい

いやいや 私は結構だ


あなたは友達が欲しくないのかい

いやいや 私に友はいらない

神様が毎日訪れてもその星の態度は変わりません
とうとう業を煮やした神様は
コツンと星を蹴飛ばしてしまいました

もうしらない
ひとりでいたければ勝手にしろ

わかっている
さっさとかえりたまえよ

神様も星もカンカンです
神様はもうその星のところへ寄ることはありませんでした
61創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:41:06 ID:QtfwlhiE
いつまで…っつーかむしろ落ちない
62創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:41:13 ID:kmgmC6l9
63 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:41:34 ID:huwBxYj5
いつものように
ひとりぼっちの星を探す神様
ある日 神様はひとりの星と遭遇しました
その星は神様もうっとり見つめるほど
紅く優しい輝きを放っていました

君は誰

ぼくは知らないあなたは誰

私は明星

紅い星はそう答えました


64 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:42:04 ID:huwBxYj5

太陽はここにはいないのに
あなたはどうして美しいの

誰にでもいつかはこうやって
輝けるときがやってくるの


神様には明星の言っていることの意味が
よく分かりませんでした

65創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:42:52 ID:QtfwlhiE
明星って金星だっけ
66 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:43:07 ID:huwBxYj5
神様はそれからもずっと
星を運び終えては
明星に会いに行き 一日の出来事を語り続けました

神様は明星に
恋をしてしまったのです 


67 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:43:39 ID:huwBxYj5
ある日 明星は神様にお願いをしました

私達星々もあなたのように
この広い宇宙を駆け回る旅をしているの
でも私達はあなたのように
自由に道を選ぶことができない

いつか出会った星と とても仲良くなったのに
あいさつも無しにはぐれてしまったの

今のうちにどうしても会っておきたい・・・
つれていってくださらないかしら

神様は快くひきうけました
68創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:44:36 ID:QtfwlhiE
  
69 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:44:48 ID:huwBxYj5
明星と神様がむかった先・・・
それはこのあいだ蹴飛ばしたひとりぼっちの星でした

神様はバツの悪い顔をしましたがひとりぼっちの星は
気にしませんでした

なにかようかね わたしはきみにはようはないが

わたしもあなたにようはありません
しかしこの子がどうしても・・・

ひとりぼっちの星はとても驚いた様子で
明星を見つめていました
70創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:45:03 ID:8jfBaV4P
 
71 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:45:30 ID:huwBxYj5
もう会うことはないと思っていたのに・・・

ごめんなさい もう一度あなたと
おしゃべりがしたかったの

あの・・・

その・・・


あの・・・

その・・・






どうやら神様はおじゃまなようです
それ以上話を聞くことなく
神様はその場を離れました
72創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:45:58 ID:8jfBaV4P
 
73 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:46:15 ID:huwBxYj5

しばらくして神様が戻ると
明星は神様にもう一つお願いしました

本当にどうもありがとう
最後にもうひとつお願いがあるの

なんだい いってごらん

どうか私を終末の星へと運んでください


しかし神様には終末の星というのがどこにあるのか
またその星がどのようなところか
まったくわかりませんでした
74創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:46:31 ID:leMHA/Cr
 
75創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:46:41 ID:8jfBaV4P
 
76 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:47:00 ID:huwBxYj5
とりあえず神様は明星の言う終末の星へと
迷いながらもつれていくことができました

そこは今まで見たこともないような
おびただしい数の光が飛び交っていました

ここでいいわ 本当に 本当にどうもありがとう


ひとりぼっちの星はつれてこなくていいのかとたずねると
少し寂しそうに微笑んでいました




77創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:47:02 ID:QtfwlhiE
神失恋ww
78創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:47:10 ID:leMHA/Cr
 
79 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:47:31 ID:huwBxYj5
神様はいつものように星々を運び終えた後
太陽のもとへ行き
これまでのことを話しました

そしてふいに残った疑問を投げかけました


太陽は終末の星を知ってるかい


太陽は目を丸くして驚きました


80創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:47:33 ID:8jfBaV4P
 
81創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:47:49 ID:leMHA/Cr
 
82 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:48:11 ID:huwBxYj5
そうか きみにはまだおしえてなかったね・・・

太陽は重く口をひらきました

君は流星群が消えたとき
きっと悲しい思いをしただろう
それはなぜだと思う

神様はすこし考えて答えました

流星群たちに二度と会えなくなると思ったから


83創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:48:34 ID:8jfBaV4P
 
84 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:48:43 ID:huwBxYj5

そう 二度と会えなくなるんだよ

え?

神様はびっくりしました

星には限られた時間しか輝けない
限られた時間しかおしゃべりできない
限られた時間しか遊べないんだよ

神様は悲しくなってしまいました

太陽もそうなの?

わたしもそうだ だから精一杯輝いて
みんなを照らしているんだよ

85創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:49:22 ID:8jfBaV4P
 
86創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:49:25 ID:leMHA/Cr
 
87 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:49:37 ID:huwBxYj5
そんなばかな!!

神様は急いで終末の星のもとへ飛び出していきました

明星をかえせ!  明星をかえせ!

必死に心の中で叫びながら終末の星のもとへ駆けました

息も絶え絶え辿り着いた神様に
あのおびただしい数の大きな光が語りかけます

この終末の星に何のようだね

それは重く 威圧的でしたが
すこし太陽にも似た 優しい響きでした

終末の星よ どうか明星を返してください





88創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:50:03 ID:8jfBaV4P
 
89創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:50:12 ID:leMHA/Cr
 
90 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:50:50 ID:huwBxYj5
それはならん

厳しい口調で終末の星は言いました

終末の星よ それは悲しいではないですか
どうして返してくれないのですか

それが命というものだからだ

神様は涙を流して訴えましたが
終末の星は耳を貸しませんでした


91創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:51:02 ID:leMHA/Cr
 
92創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:51:11 ID:8jfBaV4P
 
93創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:51:14 ID:QtfwlhiE
超巨星?
94創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:52:00 ID:8jfBaV4P
 
95 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:52:19 ID:huwBxYj5
この星も 光も 景色全てが君の知恵と好奇心が生み出したものなんだよ
しかし君は生み出すだけで失うことの価値を知らない
君はもうすこし勉強したほうがいい

終末の星は神様にいいきかせました
しかし神様は聞きません

失うことはとても寂しい 悲しい
これのどこに価値があるのです

神様はその後もずっと明星を返すように訴え続けましたが
終末の星はそれ以降もずっと黙ったままでした

とうとう泣きつかれた神様はあきらめて
太陽のもとへ戻っていきました
96創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:52:24 ID:leMHA/Cr
 
97創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:53:20 ID:8jfBaV4P
 
98創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:53:21 ID:QtfwlhiE
あれ、全部神様の創造物なのか
99 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:53:22 ID:huwBxYj5



つらかったね・・・


太陽は優しく語りかけてきました
神様は明星のことを思い出しながら再び話しました

色々な景色を眺めたこと・・・
明星に恋をしたこと・・・
そして その星と二度と会えなくなってしまったこと・・・

ひとしきり話終えると神様は
また大きな声で泣き出してしまいました

100創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:53:32 ID:leMHA/Cr
 
101創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:53:51 ID:8jfBaV4P
 
102 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:53:58 ID:huwBxYj5

第三部  〜生命〜






103創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:54:18 ID:leMHA/Cr
 
104創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:54:23 ID:8jfBaV4P
 
105 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:54:39 ID:huwBxYj5
神様はある星の一点をただじっと見つめていました
しかし以前のようにただ無意識に見つめているのではありません

またダメだったよ

あきらめず辛抱強くやりなさい

そんな会話を太陽と交わすのでした





そしてある日のこと・・・



やった!雲だ!雲ができた!!



神様は歓喜しました


106創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:54:49 ID:leMHA/Cr
 
107創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:54:54 ID:8jfBaV4P
 
108創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:55:20 ID:leMHA/Cr
 
109創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:55:24 ID:8jfBaV4P
 
110創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:55:52 ID:leMHA/Cr
 
111創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:55:55 ID:8jfBaV4P
 
112 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:55:57 ID:huwBxYj5
この星は終末の星に残った明星の残骸を
太陽と神様が練り固めてつくったものでした

太陽は神様に生命を育む楽しさを通して
命というものの価値を教えようとしていたのです

しかしここで問題が起こりました


生命が誕生しない


113創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:56:11 ID:8ybZTJs0
支援
114創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:56:26 ID:leMHA/Cr
 
115 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:56:33 ID:huwBxYj5
神様は悩みました
太陽もまた悩みました
どうすればこの星に生命が誕生するのか
毎日毎日頭を抱えました

くる日もくる日も変わらない星
この星と接するうちに神様は終末の星のことを思い返していました


116創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:56:58 ID:8jfBaV4P
 
117創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:57:03 ID:leMHA/Cr
 
118創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:57:05 ID:8ybZTJs0
支援
119 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:57:07 ID:huwBxYj5
とうとう神様は痺れを切らしてしまいました

何が失うことの価値だ!
こんなもの壊してやる!

近くからもってきた小さな星を勢いよく投げつけました


120創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:57:24 ID:OSq5gvNy
いいな
こういうの好き
121創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:57:28 ID:8jfBaV4P
 
122創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:57:34 ID:leMHA/Cr
 
123創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:57:59 ID:8jfBaV4P
 
124 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:58:08 ID:huwBxYj5




ほら、よく見てごらん

しばらくして太陽は神様に言いました

あれからこの星に全く興味が無くなり
元気の無い日の続く神様でしたが
一目見て再びやる気を取り戻しました
125創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:58:16 ID:QtfwlhiE
今は創世記天地創造でいう2日目か
光と闇ができて、今空ができたから
126創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:58:16 ID:8ybZTJs0
支援
127創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:58:33 ID:8jfBaV4P
 
128 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:58:48 ID:huwBxYj5

命だ・・・!命が生まれている!


神様はいつになく興奮していました
そしてこれまで以上にこの星を観察しました



そしてある日のこと
ついに人類が誕生したのです
129創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:59:04 ID:8jfBaV4P
生まれた!
130 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 02:59:23 ID:huwBxYj5
人間もまた、さまざまな知恵を絞り
いろいろな道具を生み出してきました

石器・・・鉄器・・・娯楽・・・芸術・・・


神様は人類が生み出すものの魅力に
すっかり引き込まれてしまいました
131創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:59:26 ID:leMHA/Cr
 
132創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:59:57 ID:leMHA/Cr
 
133 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 03:00:20 ID:huwBxYj5
そのうち神様も人間の一部となって
この世界を楽しんでみたいと思うようになりました


太陽よ、私は人間の生活がしてみたい

いいでしょう、ただしあまり深く人と関ってはだめだよ


少し不安な太陽をよそに神様はうきうき
神様は深呼吸をして勢いよく地球へと潜り込んでいきました
134創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:00:23 ID:8jfBaV4P
 
135創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:00:54 ID:8jfBaV4P
 
136創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:01:04 ID:leMHA/Cr
 
137創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:01:24 ID:8jfBaV4P
 
138創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:01:29 ID:QtfwlhiE
人できんの早いなw
139創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:01:45 ID:8ybZTJs0
 
140創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:01:57 ID:8jfBaV4P
>>138
かみさま、きっと寂しかったんだよ
141創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:02:00 ID:leMHA/Cr
 
142創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:02:27 ID:8jfBaV4P
 
143創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:02:58 ID:8jfBaV4P
 
144創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:03:28 ID:8jfBaV4P
 
145創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:03:51 ID:leMHA/Cr
神様かわいいなw
146創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:04:00 ID:8jfBaV4P
 
147創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:04:30 ID:8jfBaV4P
 
148創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:04:41 ID:8ybZTJs0
今最初から読んでる
なるほど、こういうのも、アリだな
149創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:05:02 ID:8jfBaV4P
 
150 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 03:05:13 ID:huwBxYj5
そよそよ…


ここは?



かみさまが気がつくと
そこはどこまでも続く黄金色の麦畑でした
151創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:05:35 ID:8jfBaV4P
星の王子さまっぽいよね
152創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:05:42 ID:QtfwlhiE
みんな支援しすぎだろww
153創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:06:10 ID:8jfBaV4P
 
154創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:06:27 ID:kmgmC6l9
支援の方がさるりそうだぞw
155創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:07:43 ID:8jfBaV4P
 
156創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:07:50 ID:QtfwlhiE
確かにw
157 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 03:08:12 ID:huwBxYj5
おまえさん どうした?


一人のお爺さんが神様に話しかけてきました


僕は知らない あなたはだれ?

わしはアルフレッド この畑を耕している農民じゃ


お爺さんはそう答えました
158創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:08:51 ID:8jfBaV4P
 
159創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:09:27 ID:8jfBaV4P
 
160創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:09:29 ID:8ybZTJs0
 
161創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:10:02 ID:8jfBaV4P
 
162創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:10:33 ID:8jfBaV4P
 
163創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:10:50 ID:8ybZTJs0
それにしても紛らわしいIDだ
164創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:11:07 ID:8jfBaV4P
 
165創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:11:38 ID:8jfBaV4P
まぎらわしいゆーな
166 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 03:12:01 ID:huwBxYj5
神様は農家の仕事に興味を持ちました

お爺さん
どうか私に畑仕事を手伝わせて下さい

ああわかったよ。わしも助かる


お爺さんは快く引き受けました
167創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:12:09 ID:8jfBaV4P
 
168創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:12:39 ID:8jfBaV4P
 
169創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:12:51 ID:8ybZTJs0
 
170創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:13:09 ID:8jfBaV4P
 
171創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:13:40 ID:8jfBaV4P
 
172創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:13:54 ID:8ybZTJs0
 
173創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:14:15 ID:8jfBaV4P
 
174創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:14:50 ID:8jfBaV4P
 
175創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:14:57 ID:8ybZTJs0
 
176創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:15:21 ID:8jfBaV4P
 
177創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:15:52 ID:8jfBaV4P
 
178創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:16:21 ID:8jfBaV4P
 
179創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:16:52 ID:8jfBaV4P
 
180創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:17:23 ID:8jfBaV4P
あれ?
181創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:17:57 ID:8jfBaV4P
なんかあったのかしら?
182創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:18:33 ID:8jfBaV4P
 
183 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 03:18:48 ID:huwBxYj5
その日は日が暮れるまで汗を流しました

あたりが薄暗くなってきたころ


神様はお爺さんに尋ねました


お爺さん もっと人がいる所へ行ってみたい
どこへ行けばよいのですか?


お爺さんは答えました

ここから隣の町までは遠い
見たところ君には食べるものも寝床もなさそうだ
今夜は家で休みなさい
畑仕事の恩もある
明日町へつれていってあげよう


神様はお爺さんの言葉に甘えることにしました
184創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:19:14 ID:8jfBaV4P
 
185 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 03:22:01 ID:huwBxYj5
次の日の朝
暖かいシチューの味に感動しながら
仕度を整えて
お爺さんの馬車に乗り出発しました

馬車の中から見る畑もまた新鮮で
神様は目を輝かせながら景色を眺めていました
186 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 03:26:28 ID:huwBxYj5
さぁついたぞ
神様はどきどきしながら馬車を出ました

レンガの通りに焼きたてのパンの香り
道行く人々の雑踏


人間界が想像以上に営んでいたことに
神様は感激しました
187 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 03:32:28 ID:huwBxYj5
ところでお前さん 何でこの町にきたんだい?

お爺さんは尋ねました

人の生活を見て回りたい そしていろんな人と触れ合って
一緒に汗を流したい

神様は言いました

そうか、ならばこの町を案内してあげよう
私はこの町じゃ顔が広い
わしの知り合いに頼めば誰か雇ってくれる人もいるはずだ

神様はお爺さんと町を見て回りました
188 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 03:39:24 ID:huwBxYj5
お爺さんは一つの小屋に入っていきました

いらっしゃい アルフレッドさん
おや そちらの青年は


トムです

お爺さんに名前を教えていないのを思い出した神様は
とっさに答えました

そうかいトム
うちのベーカリーへようこそ
家のパンはアルフレッドさんの麦を使っているんだよ
良かったら一口どうだい

神様は遠慮しつつもお爺さんに分けてもらった
パンをひとくち

うまい!
189創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:42:27 ID:8ybZTJs0
支援
190 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 03:42:53 ID:huwBxYj5
そして次のお店へ
今度は家畜のミルクを届けにいきました


ありがとう いつもすまないねぇ


そういった声を聞くうちに
神様は人間であるお爺さんに
憧れを抱くようになっていました
191創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:43:39 ID:8ybZTJs0
支援
192創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:44:14 ID:8ybZTJs0
 
193 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 03:46:48 ID:huwBxYj5
そして次のお店へ

トム だったね
おまえさんはここで待っていなさい

お店に着くとお爺さんはちょっと顔を渋くして
神様に言いました

神様は少し疑問に思いながらも
店の外で待っていました
194創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:47:16 ID:8ybZTJs0
 
195創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:48:19 ID:vdneHQPM
支援
196 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 03:49:52 ID:huwBxYj5

カランカラーン


ありがとう また来るよ


お爺さんが店から出てきました
ただちょっと顔を曇らせています


どうしたの お爺さん

いいや なんでもないんだよ

お爺さんは少し疲れた表情を見せながらも
優しく微笑みました
197創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:50:39 ID:8ybZTJs0
 
198創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:50:42 ID:vdneHQPM
支援
199 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 03:55:55 ID:huwBxYj5
結局その日は家に帰り
再び畑仕事に取り組みました


きょうは町を見て回ってどうだった


とっても楽しかった

神様はにっこりと笑いながらいいました

あのパン屋の仕事もしてみたいし
あの服を編んでみたい
昼は広場で水を見ながら
もちろん畑も耕していたい


はっはっは あまり欲ばってはいけないよ
出来ることからやっていこう

お爺さんは言いました
200創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 03:56:09 ID:8ybZTJs0
 
201創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 04:02:35 ID:vdneHQPM
支援
202創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 04:02:48 ID:8ybZTJs0
 
203 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 04:03:45 ID:huwBxYj5
次の日
神様は日が昇る前に目を覚ますと
急いで畑仕事を終わらせて
馬車のような速さで野道を駆け抜け
パン屋の仕事をおぼえながら
服の編み方を教わりながら
お爺さんがミルクを運びに来る頃には
新聞配達までこなしていました


すごい おまえさんはただ者じゃないな
すっかり町中の噂だよ
ただ あまり無茶をしてはダメだ

おじいさんは厳しくも優しく神様に言い聞かせ
神様もうなずきました
204創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 04:04:22 ID:8ybZTJs0
 
205創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 04:06:05 ID:vdneHQPM
 
206 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 04:08:08 ID:huwBxYj5
そしてミルクを運び終えた後
再びあの店の前に着きました

お前さんはここに…

そう言ってお爺さんは店に入っていきました

神様は気になって仕方がありません
お爺さんが入った後 こっそりと店の中へ忍びこみました
207創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 04:11:31 ID:vdneHQPM
 
208 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 04:13:31 ID:huwBxYj5
店の中は外とはまた違った雰囲気でした

顔を赤らめてべろべろに会話をする者
大きな声で騒ぎ立てる者
豪快に男たちは杯を交わし
若い娘たちは華麗なステップを踏んでいました

多くの人がいる中
お爺さんの姿を見つけました
209創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 04:15:05 ID:vdneHQPM
 
210 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 04:18:20 ID:huwBxYj5
なにやらお爺さんはお店の人ともめているようです
神様は聞き耳を立てました

どうにかうちのブドウ畑で
酒を造ってくれることはできないだろうか

だめだだめだ
あんたのところのブドウは不味い
いいかげん他を当たってくれないか



その後も懸命に訴えてはいたものの
お爺さんは諦めて店を出て行きました
211創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 04:18:57 ID:vdneHQPM
 
212 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 04:22:50 ID:huwBxYj5
その日の夜
夕食を嗜みながら神様は尋ねました


お爺さんは何故あのお店にこだわるの


お爺さんは答えました

うちの息子が酒好きでな
生きてるうちにもう一度飲み明かしたいんだよ


うっすらと涙をうかべながら
お爺さんは答えました
213創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 04:24:46 ID:vdneHQPM
 
214 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 04:32:02 ID:huwBxYj5
神様はなんとかお爺さんの力になってあげたいと思いました
次の日の朝から神様は仕事をこなしつつ
ブドウの研究に明け暮れました 
どうすればお酒に合うブドウを作れるようになるのか
日照り、土地、気候…



来る日も来る日も神様は図書館へ行き
それを得た知識を元にブドウ造りに明け暮れました
215創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 04:32:49 ID:vdneHQPM
 
216創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 04:34:14 ID:huwBxYj5
ごめんなさいね
今日はこれで一旦中断します
明日か明後日また再会します
今日は支援ありがとうございました
217創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 04:37:34 ID:vdneHQPM
おっと、中断か

おやすみ、おもしろかったよ
218創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 04:41:38 ID:huwBxYj5
ん?やっぱり漢字がw
また明日か明後日に再開します
支援ありがとうございました
おやすみなさい
219創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 20:53:36 ID:huwBxYj5
今日は7レスくらいしか書き込めないかもしれません…
では再開します
220創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 21:04:30 ID:OSq5gvNy
( ´∀`)あい
221 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 21:13:11 ID:huwBxYj5
ある日のこと
お爺さんはいつもより早く町へ出発しました
神様が作ったブドウ畑をお店の人に見てもらうためです

だめだだめだ あんたのところのブドウじゃ
ろくなお酒をつくれやしない

最初はお店の人も拒み続けたものの
ブドウをつまみ口にするとびっくり


是非うちにお酒をつくらせてくれ


お爺さんと神様は手を叩いて大喜び
二つ返事をして
うかれ足で馬車に乗り込みました
222創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 21:17:55 ID:OSq5gvNy
223創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 21:19:17 ID:huwBxYj5
神様が地上に降りてから二年が過ぎた頃
ついにワインが出来上がりました

それまで世界各地を転々としていた神様も
この日はお爺さんの家まで帰ってきました

今日はお爺さんの息子の誕生日だったのです
224創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 21:24:33 ID:OSq5gvNy
225 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 21:28:44 ID:huwBxYj5
どんな人なのかな
やっぱりお爺さんみたいな
気さくな人なのかな

神様は想像と期待を膨らませてドアをノックしました
すると満面の笑みを浮かべてお爺さんが出てきました

久しぶりだね さあ 入っておくれ

お爺さんと久しぶりの再会です
しかし神様はすぐにおかしなことに気付きます


あれ お爺さんの息子さんは?


家を見渡した神様でしたがお爺さんの息子らしき人は
どこにもいません


ああ トムもやっと帰って来たことだ
あいつと酒を嗜もうか

そういってお爺さんは裏庭の方へ出ました
226創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 21:32:19 ID:OSq5gvNy
227 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 21:33:51 ID:huwBxYj5
神様もお爺さんのいる裏庭の方へ出ました

ただただどこまでも続く平原
その中でひっそりと佇む石の前にお爺さんはいました

こいつがわしの息子だ
もう何年も前にここを去ってしまったんだがな


神様にもお爺さんの言うことが理解できました
以前 明星を無くしてしまった自分と同じなのだ
そう思うと神様は余計に悲しくなりました
228創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 21:39:15 ID:OSq5gvNy
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229創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 21:41:28 ID:Z4qP3rH0
230 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 21:46:18 ID:huwBxYj5

お爺さんは悲しくないの?
返って来て欲しいとは思わないの?

神様はついお爺さんに聞いてしまいました
悲しいとわかっているのに
しかし お爺さんからは意外な答えが返ってきました

ああ 悲しい
だがそれも人生
志半ばで死んでしまったなら
やりきれない思いもあっただろう
だが息子は違った
やりたいことをやって
後悔せずに生きていけたのなら
わしはかまわんと思っているよ


神様はすこし悩み 答えました

自分にはわからない
大切な者が死んで
後には一体何が残るの?

231創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 21:57:00 ID:OSq5gvNy
232創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 22:07:46 ID:huwBxYj5
神様の疑問にお爺さんは答えました

トムや
お前さんは旅をして
色々な景色を見てまわり
色々な人と巡り合って来たのだろう
そうやって得た様々な知識や感情や思いは
形としては残らないが
心には残るものだ

君がわしのためにブドウ畑を耕してくれたことも
こうやって二人で美味い酒が飲めることも
この土地が枯れ果てて無くなる日が来たとしても
わしの中にはずっと残る

今まで出会ってきた人達が送ってくれた笑顔は
お前さんの中にも残っているだろう


お爺さんの話に
神様は大きく頷きました
233創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 22:09:14 ID:Z4qP3rH0
234 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 22:10:50 ID:huwBxYj5
その日は夜が明けるまでお爺さんと話を続けました
そして日が昇る頃
神様は感謝の言葉とともに置き手紙を残し
地球を去って行きました
235創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 22:13:39 ID:QtfwlhiE
神様は死を受け入れることを知ったのか
236 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 22:19:50 ID:huwBxYj5



おかえりなさい


太陽は優しく語りかけてきます
神様はこれまでのことを話しました


色々な景色を眺めたこと・・・
たくさんの人とおはなししたこと・・・
そして 生命の尊さを


ひとしきり話終えると神様は
嬉しいような寂しいような
でもたくさんの人々に感謝しながら
大きな声で泣き出してしまいました







                                  〜FIN〜
237創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 22:21:25 ID:QtfwlhiE
神様成長したなー
238 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/07(土) 22:24:48 ID:huwBxYj5
一応お話はここでおしまいです
支援ありがとうございました
239創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 22:26:06 ID:OSq5gvNy
( ´∀`)おつですた!
神様かわいいお
240創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 22:26:08 ID:QtfwlhiE
乙乙
どうせスレ落ちないからこんな感じで少しずつ連載でもいいぜ
241創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 00:18:22 ID:K5dh2I0d
心がほっこりする感じだな
失くしかけてた物を取り戻した感じがするよ
ありがとう、乙!
242創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 07:44:03 ID:XyeJTXaX
バッドエンドの方はどうなったの?
243 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 17:39:34 ID:Gy2dTbMX





     ※    ここからは下は暇な人だけ読んでください 





244 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 17:45:09 ID:Gy2dTbMX
あれから何年か経ちました

久しぶりに神様はおじいさんに会いたくなりました

しかし太陽は神様が地球に行くことを許してはくれませんでした


太陽よ もう一度地球に行っても良いだろう


しかし太陽は神様の言うことを
決して許してはくれませんでした
245 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 17:52:50 ID:Gy2dTbMX
神様はお爺さんに会いたくて会いたくて
しかたがありません


どうしたんだい?


月が神様に語りかけました


ああ月よ 私は地球に行きたい
しかし太陽がどうしても許してくれないんだ


月は少し考えた後言いました


わかったよ 僕にまかせておいて
約束の時間になったらここへ来てよ


本当か ありがとう


またお爺さんに会える
神様は喜びました
246 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 17:57:23 ID:Gy2dTbMX
約束の時間がやってきました

神様が来てみると
月は地球を背に太陽とおしゃべりをしていました


なるほど あれなら月に隠れて地球が見えない
今なら太陽の目を盗んで地球にいける


お爺さんのことを思うといてもたってもいられません
神様は再び地球へと潜り込んでいきました
247 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 18:06:09 ID:Gy2dTbMX
再び地球に降り立った神様
しかし そこにおじいさんの家はありませんでした

お爺さん! お爺さん!

必死に神様は叫びましたが
その声もむなしく 響きわたるだけでした
248 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 18:14:44 ID:Gy2dTbMX
神様は隣町へ行きました
しかし神様が思っていた町とは程遠く
そこには変わり果てた町の姿がありました

一体どうしてしまったんだろう
そう思っていると
一人の男が倒れているのを神様は見つけました


しっかりしろ 一体この町はどうなってしまったんだ 


ああ… あんた旅の者かい…
新聞も読んでねぇのか…


男は苦しそうに重く口を開きました


戦争だよ…この国も終わりさ…
249 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 18:31:16 ID:Gy2dTbMX
戦争…?

神様は目を大きく見開いて言いました

お爺さんは? アルフレッドお爺さんは?

あんたは…
そうか…あのときのぼうずか…
すっかり大きくなったじゃないか…
俺だよ ぶどう酒を売ってた酒場の…

え?

道の片隅で倒れていたのは酒場の亭主だったのです
しかしそれよりも
酒場の店主の変わりように神様は驚きました
店主はすっかりやせ衰えており
きれいに剃っていた髭も今じゃだらしなく生えて
まるで別人のようでした

アルフレッド爺さんは…お亡くなりになったよ…
ウチも店を開いていたが物資がたりなくてねぇ…
全部持っていかれた…
悔しいなぁ…あのブドウ酒は最高に美味かった…
町の名物になれると思っていたのに…

悔しいなぁ…戦争は…悲しい…

店主はぽつりとそう呟きました
250 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 18:41:35 ID:Gy2dTbMX

神様は再びお爺さんの家に行きました
裏庭の野原も戦争の焼け跡で枯れ果てて
何も残ってはいませんでした


辺り一面を覆っていた麦畑も
あのレンガ通りに漂うパンの香りも
道行く人々の雑踏も
ミルクを買いに並ぶ行列も
一生懸命育てたブドウ畑も…




神様は無性に悲しくなりました
251 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 18:44:06 ID:Ld4pxOdX

――――――――――――――――――








どうだったかい?

月は神様にたずねました
しかし神様は返事もせずに黙り込み
ただ地球をぼーっと眺めているだけでした

252 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 18:46:14 ID:Ld4pxOdX
その後も神様は地球を見渡し続けました




神様が生命に見たのは
命の尊さではなく略奪の歴史でした


搾取する者とされるもの


ただそれだけしかありません



253 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 18:46:59 ID:Ld4pxOdX
そしてとうとう栄華を極めた人類は
遂に宇宙に進出しました
宇宙の約2%を掌握
そして地球の環境悪化のため人類は宇宙に巣をつくり生活を始めました
スペースコロニーの誕生です


しだいに宇宙に出た人類も遥かな故郷
地球を巡り戦争を始めました


そしてそれに見かね絶望した神様は
ついにある決断を下したのです・・・!


254 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 18:53:01 ID:Ld4pxOdX





第四部  〜粛清〜





255創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 19:19:47 ID:UCNyJpM3
( ゚∀゚)再開キタ!
256創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 19:25:16 ID:Ld4pxOdX
二時間後くらいに続き投稿します
257 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 19:37:50 ID:Ld4pxOdX
せっかく築き上げてきたものを踏み潰すのか…
あの儚くも優しい人類はどこへいったというのだ…

明星をないがしろにする人類どもめ…
根絶やしにしてくれる…!!!


神は人類に宣戦布告しました


神の軍勢…エクスキューショナーの来襲です


そのころ人類は戦争兵器であるモビルスーツの開発に成功していたのですが
エクスキューショナーの軍勢には赤子同然でした

かつてない世界の危機を目の当たりにした人類

それまで地球を巡り争っていた各軍も
戦争を一時凍結

そして世界各国首脳会議において
エクスキューショナーの軍勢に立ち向かうため
ある決断が下されました

各軍が地球を守る間に
敵軍の核である神を倒す特殊部隊を編成
連邦は
民間人からの参加を呼びかけたのでした
258 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 19:55:54 ID:Ld4pxOdX
ある田舎町にて

哲也「じいさん!みてくれよ!神撃墜部隊を募集してるよ!

じいさん「ほっほっほ・・・哲也よ・・お主の親父がどれほど凄かろうが
      結局はMSの性能で決まってしまうんじゃ・・・
      悪いことは言わん。やめておけ・・・


哲也「いいや違うね!俺のガンダムはレボリューションだ!いってくるぜ!!


じいさん「こ!これアムロ!!・・・・フン、勝手にしろい・・・
      ジジイは黙って隠居じゃ・・・・

259 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 19:56:36 ID:Ld4pxOdX
連邦軍基地

ザワザワ・・・・

アムロ哲也「ここが集合場所か・・・いっぱい人がいるな・・・」

?「へぇ・・・なかなかいいMSじゃないか」

哲也「お前だれだよ」

?「俺か?俺はマイケルだ。ちょうど良かった。班組まなきゃいけないんだってよ」

哲也「遊びでやってるわけじゃないんだよっ!」

マ「じゃあ他に顔見知りがいるってか?」

哲也「う・・・・」

260 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 19:58:08 ID:Ld4pxOdX
司令官「静粛に!」

ザワザワ・・・

司令官「静粛に!!!」

ザワザワ・・・

司令官「黙らないか!!!」ドンッ


しーーーん・・・・・



カチッ

司令官「見たか諸君!…貴様等は実践で編隊を組むのに7分もかかるのか!!
     これだから民間人は…以後、気をつけるように!!
261 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 19:58:49 ID:Ld4pxOdX
哲也「厳格な人だな」

マ「ボソ(一応あの人は有名な指揮官なんだぜ?)」

司令官
「これから君達にエクスキューショナーはもちろんのこと神に戦いを挑んでもらうわけだが・・・
 しかし君達にエクスキューショナーの軍勢を凌げるほどの力は無いと思っている。

 そこで・・だ・・・諸君には4人一組のチームとなってもらい
 各自で分散して神に近づいてもらう。
 ちなみに後から私たちも戦艦で進軍する。
 そのとき一定の時間帯だけ宇宙各区に補給艦と待機させるから
 危なくなったら立ち寄るがいい。
 艦長は私、ライトニング大木が担当する。
 それと諸君・・・勘違いするな・・・これは戦争なのだ!

262 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 19:59:30 ID:Ld4pxOdX
司令官
 「諸君 私は戦争が好きだ!!

マ「(おいお前、これつけろ)」

哲也「(・・耳栓?何故だ)」

マ「(いいからつけとけって!)」

 諸君 私は戦争が大好きだ!

 殲滅戦が好きだ  電撃戦が好きだ 
 打撃戦が好きだ  防衛戦が好きだ 
 包囲戦が好きだ  突破戦が好きだ
 退却戦が好きだ  掃討戦が好きだ
 撤退戦が好きだ

 平原で 街道で
 塹壕で 草原で
 凍土で 砂漠で
 海上で 空中で
 泥中で 月面で

 この宇宙で行われるありとあらゆる戦争行動が大好きだ!
263 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 20:00:12 ID:Ld4pxOdX
戦列をならべたガンキャノンの一斉発射が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられた敵兵がビームライフルでばらばらになった時など心がおどる

パイロットの操るガンタンクの120mmが敵を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて燃えさかるMSから飛び出してきた敵兵をジムで踏み潰した時など胸がすくような気持ちだった

ビームサーベルをそろえたMSの横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える

敗北主義の逃亡兵達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ捕虜達が私の振り下ろした手の平とともに金切り声を上げるシュマイザーにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ

哀れな抵抗者達が雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのをメガ粒子砲が都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

SMのお嬢様に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだったコロニーが蹂躙され女子供が犯され殺されていく様はとてもとても悲しいものだ

神の軍勢の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
神の軍勢に追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ
264 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 20:00:50 ID:Ld4pxOdX
諸君 私は戦争を地獄の様な戦争を望んでいる
諸君 私に付き従う大隊戦友諸君
君達は一体何を望んでいる?

更なる戦争を望むか?
情け容赦のない糞の様な戦争を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか?


『戦争! 戦争! 戦争!』


よろしい ならば戦争だ


我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で何世紀もの間堪え続けてきた我々にただの戦争ではもはや足りない!!

大戦争を!!
一心不乱の大戦争を!!

265 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 20:02:18 ID:Ld4pxOdX
我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ敗残兵に過ぎない
だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の軍集団となる

我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に恐怖の味を思い出させてやる
連中に我々のモビルスーツの音を思い出させてやる

天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
一千機のMSの戦闘団で
宇宙を燃やし尽くしてやる

「最後の大隊大隊指揮官より全宇宙艦隊へ」
目標 神!!

神撃墜作戦 状況を開始せよ!

266 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 20:03:05 ID:Ld4pxOdX
哲也は結局、マイケル、ボブ、ジョンとチームを組み
神のもとへ進軍するのであった
彼等はまだ知らない…
神の軍勢の恐ろしさを…
人間の欲深さを…
267 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 20:03:50 ID:Ld4pxOdX

第五部  〜激闘〜








268 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 20:07:52 ID:Ld4pxOdX
連邦軍基地格納庫
ここでは軍の士気向上のため
有名パイロットを送り出すことになっていた


マイケル「しかしよぉ…確かにライセンス持ってるっつっても
      民間人に頼るこたぁねぇよな?」

ボブ「せやなぁ…よっぽどヤバイんとちゃうか?」

ジョン「人員不足で追い詰められてるといったところか…
     まぁフリーのパイロットでもそこらの兵より腕の立つ奴は沢山いる」

哲也「へぇー」

ジョン「すまん、ちょっとはずすぞ」


269 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 20:08:25 ID:Ld4pxOdX


ボブ「お!!そろそろはじまるみたいやな!」

マイケル「なんで有名なフリーパイロットだけこんなじれったい送り出し方すんだよ!
      別に誰から出発してもいいじゃねーか・・・」


「さぁ!ここに約1000人の英雄たちが集まってくれたわけですがなんとっ!!
 各界の王者たちまでもが参戦してくれました!!
 みなさん!彼等が再び大地を踏みしめられるように
 熱い拍手で送り出しましょう!!」
270 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 20:09:09 ID:Ld4pxOdX
ボール殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積みボール凶器が甦った!!!
武神!! 玉緒だァ――――!!!

ガンダムファイトはすでに我々が完成している!!
西方不敗 クラッシャー増田だァ――――!!!

手当たりしだい投げキッスしまくってやる!!
世界一温厚な ケンイチだァッ!!!

ザクマシンガンならまかせておけ!!!
ラッシュ大山だァッ!!!

ルールの無いケンカがしたいからパイロットになったのだ!!
プロの腕前を見せてやる!!マイコニド鈴木!!!

若さゆえの過ちか!!?
シャア・アブナスギが参戦だァ!!!

闘いたいからここまできたッ キャリア一切不明!!!!
不敵な微笑!! 山田!!!

今の自分に死角はないッッ!! ニュータイプ ハマーン 関介!!!
271 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 20:10:25 ID:Ld4pxOdX
めい土の土産にカステラとはよく言ったもの!!
達人の奥義が今 実戦でバクハツする!!  スナイパー土井先生だ―――!!!

ギャンこそが宇宙最強の代名詞だ!!
まさかこの男がきてくれるとはッッ 真久部清十郎!!!

MSはオレのもの 邪魔するやつは思いきり殴り思いきり蹴るだけ!!
宇宙海賊紅一点 ジュディ!!!

若き王者が帰ってきたッ!!
どこへ行っていたンだッ!! チャンピオンッッ!!
俺達は君を待っていたッッッジョンの登場だ――――――――ッ!!!





哲也「あいつ…凄い奴だったんだな。小賢しいと思う。」

マイケル「こりゃ頼もしい…エクスキューショナーと遭遇しても何とかなるかもな」

「以上のパイロットを筆頭に神へ進軍します!!
 どうかもう一度あたたかい拍手を!!!!」



こうして哲也たちは宇宙へ出発した…
272創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 20:25:09 ID:UCNyJpM3
-
273創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:19:36 ID:Ld4pxOdX
マイケル「で、どうすんだチャンプさんよ。早速神の軍勢に一泡吹かせに行くかい?」

ジョン「いや、それはダメだ」

ボブ「なんでや?アンタぐらいの実力なら一機ぐらい余裕やろ?」

哲也「俺は反対だ。目標は神ひとり、無駄な戦いは避けたい」

ジョン「哲也の言うとおりだ。ここは連邦の補給場所を目指しつつ
     少しずつ進軍していくのが無難だ」

マイケル「はぁ・・まぁ実戦経験豊富なアンタが言うんだから間違いねぇわな」

ボブ「はぁ?どんだけチキンやねん。見損なったわ。
    ほんじゃわいだけで勝手に行くわな。ほな」

哲也・マイケル「おい!ボブ!!」

ジョン「好きにしろ・・・」
274創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:20:18 ID:Ld4pxOdX









ゴゴゴゴゴゴ・・・・ドゴオッ!!









マイケル「なんだ被弾か!!?」

ジョン「おちつけマイケル!!・・・!?なんでMSが!?通信傍受する!!」

?「この輸送艦にチャンプが乗ってるんだよなぁ?悪いが死んでもらうぜ!!」

ジョン「まずいな・・・俺が輸送艦を動かす!!二人は出撃を!!」
275創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:21:14 ID:UCNyJpM3
.
276創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:21:49 ID:Ld4pxOdX

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


ズシャァッ!!



?「ぐ…ぐぬぅ…無念…」



ドゴォオオオオオオ……



哲也「はぁ…はぁ…何なんだよ…いきなり襲ってくるなんて…」


ジョン「…恐らく神にかけられた懸賞金目当てで参加したフリーのパイロットだ
     ライバル達を撃墜しようとしたか。哀れな…」

マイケル「しかし哲也初めてにしちゃすげぇじゃねぇか!」

ジョン「ああ、正直見くびっていたよ。二人とも凄いじゃないか」

哲也「ああ…(…?)」
277創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:23:55 ID:Ld4pxOdX
ジョン「しかし賞金目当ての輩がいるとなるとかなりまずいな…」

マイケル「どうした?」

ジョン「レーダーを見てくれ…後ろについてきてる輸送艦…」

マイケル「なんだ?補給点目指してんだろ?」

ジョン「いや…少し軌道をずらすぞ…」

ブブブブブブブブブブブブ・・・・・・


マイケル「ピ…ピッタリついてきてやがる…!!こりゃまずいぜ!!」


哲也「さすがにこんな数相手じゃ…」

マイケル「おいどうすんだよ!!振り切れるのか!!?」

ジョン「いや…無理だ…振り切っても燃料がどうにもならん…」

マイケル「おいぃ勘弁してくれよぉ!!競争相手にやられるなんてシャレになんねぇぞ!」

ジョン「落ち着け…しかしこの緊張状態のまま補給点まで行けるものか…」


哲也「…あれだ…!!」
278創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:25:03 ID:Ld4pxOdX

ジョン「どうした哲也。何かある…!?」

マイケル「…死んだな…」

ジョン「エクスキューショナーが大量だな…どうするんだ?」

哲也「後ろを陽動してあの神の軍勢を激突させる」

ジョン「なるほど…後ろ全部を囮に使うわけか…無謀だが…」

マイケル「どのみち死ぬんだったらチャンスのあるほうにしてくれ〜」

哲也「大丈夫 逃げ回っていりゃ死にはしない」


ジョン「決まりだな、しっかり捕まってろ…」
279創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:25:51 ID:Ld4pxOdX


「哲也ガンダムいきます!!」



ゴオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・








ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……




ジョン「…派手にやらかしたようだな…
     とりあえずあの星のクレーターに身を潜める
     エクスキューショナー達が半分通り過ぎたら
     一気に突破する。哲也に合図送ってくれよ」

マイケル「あ、ああ…」
280創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:27:31 ID:Ld4pxOdX
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・


ジョン「…!!!今だ!!出るぞ!!マイケル合図!!」

マイケル「ああわかってるよ!!」

哲也「よし!!離脱する!…!!?くっ!!」


ズィーーーーーーーーン・・・・・・・


ジョン「哲也!!どうした!!?」

?「へへへっ逃がさんよ」

哲也「ちっ…邪魔を…!」


ジョン「あれは…!!ラッシュ大山じゃないか!!
     まずい…哲也の腕では奴にはまだ…」

大山「ふん…ジョンの入れ知恵か?なかなか上手い作戦だ
    だが所詮付け焼刃よ…」

哲也「やらせるか!!
    来い!!レヴォリューションの力見せてやる!!」

大山「ふん!いい度胸だ…!!」
281創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:28:34 ID:UCNyJpM3
282創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:30:06 ID:Ld4pxOdX

ズドドドドドドドッドッドドドッド!!!!!

大山「フハハハハハハ!!オラオラア!!どうしたぁ!?
    避けるのが精一杯ってところだなぁ!!」


哲也「まずいぞ・・・このまま長引けばエクスキューショナーの餌食だ・・・
    ・・そこォっ!!」

ズヒュン!!

大山「おっと!惜しいな!こいつでもくらっと・・!!?」

ズシャアッ!!

大山「んあぁ!?誰だ切りつけて…うおっ!!」

マイケル「ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

哲也「マイケル!!」
283創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:32:02 ID:Ld4pxOdX
マイケル「おら!哲也はやいとこ退散すっぞ!!」

大山「くっ!不意打ちとは…だが逃がさん…!!!
    …!?ちィ!神の下僕どもが!!!俺に歯向かうなぁ!!!!」

ズドドッドドッドドっドドッドドッドドッドドドッド!!!!!!!!

マイケル「おらはやくしろ!!」

哲也「あ…ああ…」





マイケル「なんとか助かった…」

ジョン「だいぶ進路がずれてしまったけどな…ギリギリ燃料は持ちそうだ…
     …哲也どうした?」

哲也「あの男…MSで神の軍勢と渡り合ってた…」

マイケル「あのオッサンは四機神のひとりだからなぁ…
      俺も不意打ちが通用するなんて思ってなかったぜ」

哲也「四機神?」

マイケル「なんだおまえ?どこの田舎モンだよ!」

哲也「…田舎じゃ食えるか食えないかのほうが大事なのさ」
284創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:33:45 ID:Ld4pxOdX
マイケル「出発するとき送り出ししたろ?
      あいつらのほとんどはいわゆる宇宙開拓史に貢献した
      ヒーローってやつだな。宇宙に住めるようになったのも
      あいつらが宇宙に飛び出して色々調べてくれたからなんだぜ?」

哲也「へぇ…偉いくせに酷いことしてくれるもんだな」

ジョン「…というより開拓者のほとんどが資金目当てのようなもんだ
     実際新たに採取した開拓データはMSによる奪い合いに発展する
     彼等のほとんどはそうやって奪ったデータだけであの地位を手にした…
     四機神なんかはその代表だよ…まったく土地の話も出来ないクズだ」

哲也「…ジョンは何のために戦っていたんだ?」

ジョン「…今はそんな哲学を語れる余裕は無い。周りに気を配ってくれ」







マイケル「お…補充艦が見えてきたぜ…」

哲也「…とりあえず仮眠をとろう…
     どっと疲れた…」

ジョン「そうだな…起きたら第二ポイントまでのルートを
     考えるぞ」

285創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:37:18 ID:UCNyJpM3
:
286創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 22:32:03 ID:3hvJXPLd
戦争か…悲しいな…と思ったら後半なんだよこのネタ満載www
287 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 22:43:21 ID:Ld4pxOdX
― 数時間前 補充艦ドックにて


ボブ「ほ〜れわしの言ったとおりやないか
    まったくチャンピオンは頭が固くてかなわんわ〜
    あの二人も気の毒やな、単独で行ったらスイスイいけたで
    こうやって補充艦にも一番のりでし・あ・わ・せ
    ・・・?あらどないしはったんですか?いやびっくりするわ〜
    いるならいるて最初にゆうて下さいよ〜・・・あれ・?
    あんさんちょっと何持ってはりまんねや・・ちょっ・・ちょっと!
    あぶないて!!危ないて!!こっちくんなギャァァァァァアァァアァァ!!!!!!!!!!!!!!」

288 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 22:43:56 ID:Ld4pxOdX

第六部  〜思わぬ助っ人〜







289創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 22:44:30 ID:Obsp+sCX
290 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 22:45:18 ID:Ld4pxOdX

マイケル「今度はどのルートで行くんだ?」

ジョン「それなんだが…今度は補充艦が3箇所に分かれてる
     …が今回は第3ポイントまで先回りしておいたほうがいい」

哲也「言うからには燃料計算は?」

ジョン「少しでも神の軍勢の邪魔が入ったら終わりだな…
     だがリスクはこっちのほうが少ない
     さっきみたいなのに出くわすことが無い
     到着したら近くに大きめの星があるからそこで補充艦がくるまで
     待機しておけばいい…あとはそうだ」

哲也「?」


291 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 22:46:02 ID:Ld4pxOdX
ぷるるるる ぷるるるるる

ガチャ

セバスチャン「はいぼっちゃまご用件は?」


ジョン「今から座標軸をそっちに送るから
     そのポイントに必要物資とメカニックを」


セバス「かしこまりました」


ジョン「準備完了だ、行こうか」

哲也・マイケル「…」


292創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 22:46:16 ID:Obsp+sCX
293 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 22:46:41 ID:Ld4pxOdX
ジョン「さて今度は尾行も無いな 
     やはり自由に出発時間が決められるのはいい」

マイケル「ああ・・でも実戦無しで俺たちは神に勝てるのかね?」

ジョン「さあな・・・そのときはそのときだ」

哲也「・・・・暇だし俺 ガンダムの整備してるよ」











――――――そして6時間後―――



294創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 22:46:57 ID:Obsp+sCX
295 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 22:48:10 ID:Ld4pxOdX
マイケル「うへぇーーーーこりゃ退屈は退屈で嫌だな・・・」

哲也「!!…レーダーに反応ないか?」

ジョン「いや…特に何もないが・・?」

哲也「そうか…!!いや右だ!!避けろ!!」

ジョン「!!?」


ズチュ――――――――――――――ンッ!!!



ジョン「危なかった…なんだ今のは!?」


哲也「レーダーには反応ないか…!!でも見える!!赤と黄色の機体…!!」

ジョン「!!スナイパー土井か!!」

哲也「哲也!ガンダム行きます!!」

ジョン「まて哲也!!」

マイケル「俺もでるぜ!!先行ってろよな!」

ジョン「おい!…無茶を!」

296創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 22:48:31 ID:Obsp+sCX
297 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 22:49:20 ID:Ld4pxOdX
哲也「危ないから戻ってろよ!!」

マイケル「お前一人で敵うかよ!!」


哲也「…ああ…俺の言うこときいてくれよ!?」

マイケル「わーってるよ!んなこたぁよ!!」

哲也「じゃあ行こうか!左だ!!」

マイケル「!!」


ズチュ――――――――――――――ンッ!!!



マイケル「うお!?あぶねぇ!哲也あれ見えてんのか!?」

哲也「知るかよ!!今度は上!!」


ズチュ――――――――――――――ンッ!!!

298創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 22:49:44 ID:Obsp+sCX
299創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 22:50:57 ID:3hvJXPLd
エヴァ好きなんだなー
300 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 22:51:20 ID:Ld4pxOdX
マイケル「ぜぇ…ぜぇ…クソっ…心臓に悪いぜ…」

哲也「…はぁ…はぁ…やっと俺たちの射程距離に入ったぞ…」

土井「ほう…ターゲットにここまで侵入を許したのは久しぶりだ…
    冥土の土産にカステラとはよく言ったものだな…」

マイケル「んワケわかんねぇこと言ってないでさっさと勝負しやがれ!
      チキン野郎!!」


土井「ふっはっは!!あの距離からここまで全速力で近づいたのだ!!
    そんな機体で俺に敵うとでも?」

哲也「やってやるぜ!!そらぁ!!」


ブィン!!


土井「ほう…いいことをおしえてやろうか?」

哲也「…!?」

土井「俺は早撃ちのほうが自信があってね!!!」


ズガアァァッ!!!

301創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 22:51:53 ID:8FTrMD1Z
 
302 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 22:52:14 ID:Ld4pxOdX
哲也「うわはっ!くそっ!!」

土井「ふはははは!!片腕じゃさすがにたたかえんかぁ!!そらそらそらそらぁ!!!」


ズガガガガガアアアアッ!!


マイケル「や…やめろおおお!!」



?「そこまでだよ」


303創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 22:52:19 ID:Obsp+sCX
304創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 22:53:26 ID:7EfAk7SV
なんというカオスw
305 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 22:53:41 ID:Ld4pxOdX

土井「き・・・きさまは!!・・・世界一温厚などとぬかすグアアッ!!」

ミシミシッ…!


健一「そうだ。僕が健一だ」

マイケル「腕をもぎとったのか?…み…見えなかった…」

土井「くそおおお!!せっかくの獲物が!!」

健一「退け。これ以上は片腕ではすまさないよ…」

土井「お…おのれぇぇぇぇ!覚えていろ!!」

306創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 22:53:52 ID:Obsp+sCX
307創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 23:01:35 ID:Ld4pxOdX
今日は7部までやるお
さるさんになりながらでも投下するお(´・ω・`)
308創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 23:03:47 ID:Ld4pxOdX
マイケル「た…たすかった…ふぅ〜…」

健一「そっちのMSがだいぶやられたようだね…
    うちの輸送艦まで運ぶといい」

マイケル「あ…ありがとうございます!!」

健一「…むっ!」

ズガアアアアアアン!!

パイロット「うがああああああああ!」


マイケル「…待ち伏せか、びびった」

健一「危ない危ない
    新米パイロットがよく使う手さ
    今度からはまわりに気を配ってね」

309 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 23:05:41 ID:Ld4pxOdX

健一「一応応急処置だけはしといたよ…どうしたの?」

マイケル「いえ…健一サン…仲間はどうされたんすか?」

健一「みんな金欲しさに散っていったよ」

マイケル「あ…そうなんすか…どうして俺たちを?」

健一「あのジョンが認めたくらいだからね」

マイケル「え?ジョンと親しいんすか?」

健一「ははっまぁね。
    彼に連絡しとくからしばらく休んでおいてよ」

マイケル「は!はい!!ありがとうございまっす!!ヒャッホー!!」

310 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 23:06:53 ID:Ld4pxOdX



ガチャガチャ…



哲也「…何をやっているんだ!」

健一「…整備だよ」

哲也「嘘つけ!!それを整備できるのは俺だけだ!」

健一「知ってるよ。これ、ガンダムレヴォリューションだろ?」

哲也「!!?」

健一「あんまり構えないでくれよ…悪かったね勝手にいじっちゃって
    でも一応破損部分は直しておいたからね」

哲也「……」

311 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 23:07:32 ID:Ld4pxOdX

ジョンとはぐれてしまった哲也とマイケルだが
健一の輸送艦によって無事ポイント2まで運ばれた




― 哲也とマイケルが到着して2時間が経過したころ




土井「くそおおおおおお!!青二才がぁぁぁぁあぁぁ!!
    今度出会ったら真っ先に撃ち殺してくれるわぁ!!
    ・・・・ふう、ケツも拭いたしそろそろ
     !!誰だ貴様はぎにゃあああああああああああ!!!!!!」



312創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 23:09:45 ID:Ld4pxOdX
…たすけて〜…(´・ω・`)
313 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 23:12:37 ID:Ld4pxOdX

第七部  〜消えたMS〜








314 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 23:14:43 ID:Ld4pxOdX
マイケル「大変だ!!!!
      おい!起きろ哲也!!」

哲也「う〜ん…なんだよ…」

マイケル「俺  た  ち  の  M  S  が  無  い  !!」

哲也「なんだって!?」

マイケル「あの優男まさかこれが狙いで…!!」

哲也「いや…どうだろうなぁ…
    どっちにしろジョンと合流しなきゃな」

マイケル「…だな。輸送艦は借りれるけどMSはどうなんだろうな?」


マイケル「…………」

哲也「…………」

マイケル「…………」

哲也「…………」

マイケル「動く棺桶しかないぜ…?」

哲也「とりあえず今度こそ誰にも遭遇せずジョンのいるところまで向かわなきゃな…」
315創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 23:15:05 ID:UCNyJpM3
    /⌒丶
   / ^ω^丶 ほい
 _ノ 丶 ノ \_
`/ γ  ̄Y ̄ Y 丶
(  イ三ヽ人_/ケ  )
i ノ⌒\ ~ ̄ ̄ヽ -イ
丶___>、___ノ
   |( 王 ノ〈
   /ミ`ー―彡丶
  / 丶_/  |
  |  Y  ノノ
316 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 23:16:41 ID:Ld4pxOdX
マイケル「じゃあ出発するか!!」

哲也「…………」

マイケル「…………」

哲也「輸送艦操作マニュアルあるぜ……」

哲也・マイケル「……はぁ……」





マイケル「レーダー」

哲也「以上無し…いや何かあるな」

マイケル「どっちだよはっきりしやがれ!!」

哲也「わかんねぇんだよ!文句あるか!!?」

マイケル「なんだと!」


ドゴオオ・・・ン・・・


哲也・マイケル「!!?」
317 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/14(土) 23:18:47 ID:Ld4pxOdX
?「補充艦出発直後の奇襲…このタイミングでの攻撃は古今例が無い…」


マイケル「あの赤いMSは…!!シャア!?シャア・アブナスギじゃないか!!」

哲也「どうするんだ!?」

マイケル「…………」

哲也「…………」

マイケル「自分から棺桶に篭るってのはなぁ…初めて乗るよ…」

哲也「俺も、だ。だが行くしかない…」

318創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 23:25:44 ID:UCNyJpM3
.
319 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/15(日) 00:20:26 ID:Zp8g0BB2
ズビィイイ――――ム!!

マイケル「うわぁぁぁ!!」

シャア「一撃で・・・一撃で撃破か」


哲也「マイケル!!?」

マイケル「あ・・ああ大丈夫・・!!それよりどうするよ・・
       あんな化け物相手にボールじゃ・・!!」

哲也「・・・!?誰かくる!!」


玉緒「うひひひひひひひひwwwww
    笑いがとまらんよ。
    まさかボールに乗っている奴がいまどきいるなんて」

シャア「やめろ玉緒!!貴様のヒドラザクUでは一瞬で終わってしまう!!」

哲也「マイケル・・・こいつは・・・!」

マイケル「ああ・・見送りでいたな・・・・
      ボールキラーの玉緒・・・こいつはまずい」


ヒュオオオオオオ!!


哲也「うお!とりあえずあのボールサイズのアームに捕まれたらやばそうだな!!」

マイケル「んなこたぁわかってるよ!どうすんだ!!」
320 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/15(日) 00:20:59 ID:Zp8g0BB2
玉緒「ダイちゃんよお〜ボールの相手は俺だって
    開拓時代から相場は決まってただろぉ〜?
     アア!?獲物とってんじゃねぇぞゴルァ!!」

シャア「・・私もよくよく運のない男だ」

哲也「・・(不意打ち狙えば勝てるか?)」

マイケル「(バカヤロウさっさと逃げるぞ!!)」

玉緒「おめぇのゲルググがいくら高性能でも俺のヒドラにゃかなわねぇよ!!」

シャア「ふ〜ん、見掛け倒しでなけりゃいいがな」

玉緒「ぐ・・・キサマァ!!テメェら!やっちまいな!!!!」

マイケル「(今だ哲也!!輸送艦に乗り込め!!)」


321 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/15(日) 00:22:12 ID:Zp8g0BB2

玉緒「え??おい…おいおいおいきいてねぇぞぬぎゃあああああああああああ!!!」


ドゴオオオオオオオオオオ・・・・・・・





シャア「やったか……だがあの輸送艦にはどうやら逃げられてしまったようだな・・
     しかし、一体どういうことなのだ?
     連中は戦法も未熟なら、戦い方も素人だ…
     ジョンめ・・・何を・・・・」



322 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/15(日) 00:24:09 ID:Zp8g0BB2

マイケル「…はぁ〜もうボールは乗りたくねぇよ 心臓に悪い」

哲也「ああ…しかしこんなにも狙われるなんて…
    大した疫病神だよジョンは…」

マイケル「はは…ちげえねぇや…」

哲也「…?レーダーが何かキャッチしたぞ…?」


マイケル「あわわわわ…宇宙海賊の戦艦じゃねぇか…!!どうすんだ?」

哲也「どうするったって…何も奪われるものもってないし…」

マイケル「あ…そういやそうだな…まてよ…!?
      こいつはチャンスだぜ哲也!!
      あいつらやたら漂流難民に優しいんだ!!
      漂流難民として待遇してもらってMSかっぱらっちまおうぜ!!」

哲也「うまくいくかなぁ…?」

マイケル「大丈夫だって!!まかせとけ!!」



323 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/15(日) 00:24:48 ID:Zp8g0BB2

海賊「輸送艦が漂流しています!!応答無し!!どうしますか!?」

?「ドックへ格納しろ!!ただし注意を怠るな!!
   抵抗するようなら射殺しても構わん!!」

海賊「はっ!!」

船長「ジュディ!ちょっと甘すぎるぜ!もうちょっと慎重に…」

ジュディ「そんな姿勢だからいつまでもなめられる!
      父上は黙って見ていろ!!」

船長「おー怖い怖い」




324 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/15(日) 00:25:59 ID:Zp8g0BB2
哲也「(…?コイツは確か…)」

マイケル「(やべぇ…よりによって神撃墜部隊参加者の…
       迂闊に行動したら神より先に海賊に狙われちまう…)」

ジュディ「私が副船長のジュディだ、手荒な歓迎を許してくれ
      船内を案内する。父上!!ちょっとはずすよ!!」

船長「ああ!ゆっくりしていきな!!」

マイケル「ああっと俺はいいや、へへっ、ちょっくらトイレいって休憩するよ」

哲也「おいマイケル」

マイケル「(ばっかやろう!なにくつろいでんだよ!
      とっととMSかっぱらって逃げるんだろ?
      探してくるからお前時間稼いでろ)」

哲也「あ…ああ」

ジュディ「何をしている?いくぞ!」

哲也「あ!すぐに行きます!!」

マイケル「じゃあな哲也頼んだ!」

哲也「…」



325 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/15(日) 00:27:00 ID:Zp8g0BB2
哲也「あの…ジュディさん?」

ジュディ「なんだ?ああ、呼び捨てで構わんよ」

哲也「何で宇宙海賊を?」

ジュディ「別に好きでやっているわけじゃないさ…
      何年たっても宇宙で戦争は耐えないからね
      もとは漂流難民を手助けする団体だったんだが…
      いつの間にか海賊扱いされた…それだけのことさ」


哲也「…」



ズウウウウウウウン・・・・・


ジュディ「今の揺れは!!?」

アナウンス「ドックに侵入者!!繰り返す!!ドッグにうわあああああ!!!」

ジュディ「待っていろ!すぐに向かう!!」
326 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/15(日) 00:28:02 ID:Zp8g0BB2
哲也「これは!!?なんでここにガンダムレヴォリューションが!?」

マイケル「俺達のMSを奪ったのコイツらだったんだよ!!何してんだよ!!
      MSごと輸送艦に乗れ!!はやく!!」

哲也「あ…ああ!!」

海賊「逃がすか!!」

マイケル「邪魔だ!どけぇ!!」

ズシャア!

海賊「うわあああ!!」



ズウウウウウウウウウウン・・・・


哲也「いいぞ!!」

マイケル「オーケイ!!そんじゃ出発だ!!」

ジュディ「ま…待て!!…くっ!!
      ガンダムディザスター!!出るぞ!!」
327 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/15(日) 00:28:50 ID:Zp8g0BB2
マイケル「うっひょーーーやっぱいい輸送艦乗せてやがるぜ!!
      速度が段違いだ!!」

哲也「追いかけてくるぞ!?通信!!」


ジュディ「MSは返してもらう!!」

マイケル「はぁ!?お前等のモンじゃねーだろうが小娘が!!」

ジュディ「そうだな…ならば海賊らしく!MSは頂いていく!!」

哲也「どうする?」

マイケル「このまま逃げようって言いたいところだが向こうのMSはえーな…
      また陽動作戦ってのもいいが戦艦の集中砲火もお目にかかりたくないね!」

哲也「輸送艦の監視区域までカーチェイスってところか…」

マイケル「全力で振り切るぞ!!」
328創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 00:39:56 ID:xT+R2QSX
≡≡≡へ(へ;´∀`)へ
329 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/15(日) 01:01:05 ID:Zp8g0BB2


――――――――――――――――











マイケル「――反応は?」

哲也「無いな・・振り切ったか・・ふーぅ・・」

マイケル「しかしMSを取り戻したのはいいものの・・・
      ここまで神の軍勢をしのいできた奴等は相当の腕を持ってるから
      結局現状は危ういな・・・」

哲也「まぁ・・・次のポイントでジョンと合流できるんだ・・・
    それから考えよう・・・・」

330 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/15(日) 01:02:13 ID:Zp8g0BB2
―――そして三時間後
   哲也とマイケルは補給艦にて無事にジョンと再開を果たす――――――



そのころ、とある場所にて――――――――――



ラッシュ「ふはっはははははは!!!
      雑魚どもがぁあああああああ!!!
      こりゃあ神も余裕でしとめられるかもな!!ヒャッハーーー!!!
      …ん?なんだおめぇ?俺とやり合おうってか?
      そんな機体で?ぷっ!傑作だこりゃあ!!
      んなもんで俺が仕留められるかボケがあああああ!!!


       …え…効いてない…だと…?


        お…オイ冗談だぜぇまったくこれだから最近の奴は
        おい!やめろ!その武器を今すぐ下ろせ!!
        下ろせってでめちょっ!!!!」


331 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/15(日) 01:04:50 ID:Zp8g0BB2
今日はこれで投下終了
何故会話だけでほとんど話が進んでいるかというと…
まぁ…後でわかるよ(´・ω・`)
332創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 01:09:04 ID:xT+R2QSX
( ・ω・)っ旦~おつかれちゃ〜ん
333創る名無しに見る名無し:2009/03/16(月) 09:33:44 ID:Nu4w5d5q
うむ、お茶ありがとう (´・ω・`)ごきゅっごきゅっ
さて続き書くど
まぁしばらくポカーンだろうけど我慢してくれ
334 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/16(月) 09:40:10 ID:Nu4w5d5q

第八部 〜新たなる挑戦者〜




335 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/16(月) 09:54:10 ID:Nu4w5d5q
メカニック「真久部清十郎様!」

真久部「で…どうであった?」

メカニック「はっ!例の兵器は搭載可能でございます!」

真久部「そうか…ふふふ…」

メカニック「しかし…本当によろしいので?」

真久部「これ以上奴を図に乗らせないためには雑魚共を倒さねばならんのだよ」

部下「しかしいくらなんでも…」

真久部「それにシャアには例のMSが届いてないという話だ。奴の前でガンダムを仕留めて見せるよ」

336 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/16(月) 10:06:40 ID:Nu4w5d5q
シャア「…真島め…来るか…?」

部下「シャア様!」

シャア「どうした?」

部下「は!実は…」



シャア「真久部がか?物好きな。真久部にそんなところがあったとはな」

部下「?」

シャア「私へのあてつけだよ。
     そうでなければ彼がこんな軽率なことをするわけがない
     しかし黙ってみているわけにもいかんな」

部下「どうされるのです?まだ物資は…」

シャア「ならテストをかねて真久部の様子をみるか」

部下「はっ!物資が届き次第すぐに整備を!」
337 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/16(月) 10:19:17 ID:Nu4w5d5q
哲也「神のいるポイントまであと半分か…」

ジョン「ああ…だが次の補給点は慎重に選ばなくては…」

マイケル「どういうことだ?」

ジョン「ここまで神に近づけば神の軍勢も相当な数で責めてくるはずだ
    いくら補給艦でも撃墜するのは難しいだろう…」

哲也「はずれクジは引きたくないもんな」

?「お悩みのようですな」

マイケル「あれ…あんたは確か…」

ジョン「…何のようだ」
338 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/16(月) 10:37:13 ID:Nu4w5d5q
真久部「そうあまり構えないでいただきたい」

ジョン「真久部清十郎…まさかお前、協定でも結ぼうと思っているのか?」

真久部「まぁそういうところですな。
     何も二手に分かれて進もうという無茶をするわけではありませんよ」

ジョン「…?」

真久部清十郎「そちらの方にも願ってもないと思いますが?
        何といってもMSの研究に関してはこちらの方が長いですからな」

マイケル「戦力をカバーしてくれるってわけか?なんだジョンいいじゃねぇか」

ジョン「ジオン開拓興業社は開拓時代に随分お世話になってね…
     私利私欲で動いていた貴様等が利益を顧みないわけがない
     はっきりいって信用できないな」

真久部「勘違いされては困ります」

ジョン「?」

真久部「目標は神なのです。ここからの宇宙は過酷だ。
     あなたたちも思い知らされたでしょう?
     数が者を言う。その証拠に他の者はすでに手を組み始めています。
     このまま分散して行けば神の軍勢はおろか身内にまで狙われてしまうでしょう。
     双方どちらにも利益になると思いますが?」
339 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/16(月) 10:55:43 ID:Nu4w5d5q
哲也「ジョン。ここは言うとおりにしよう」

ジョン「哲也、しかしだな…」

哲也「これまでではっきりわかっただろう!?
    アンタは凄かろうが俺たちはまだ未熟だ。
    いつ狙われるかもわからない宇宙でここまで来れたのははっきり言って奇跡だ!
    もう次は無いだろう。それとも戦いが終わったらぐっすり眠れるって言う保証があるのか!?」

マイケル「そうだぜ…第一こいつに襲われたとしてじゃあ俺たちを襲って何のメリットがあるって話だよ
      どの道ここで神の軍勢に襲われたらひとたまりもないぜ?」

ジョン「…しかたがない…わかった。
     だが真久部清十郎。そちらから協力しろと持ちかけたからには条件を飲め」
     指揮はこちらが取る。前方は常にそちらの輸送艦がリードしろ
     後ろから不意をつかれたらたまらんからな
     あと物資を全てこちらに積んでもらおうか」

真久部「…まぁいいでしょう。信用してもらえてよかった。
     ともに協力して神を倒しましょう」

ジョン「……」
340 ◆V30AfQe9Ao :2009/03/16(月) 11:14:39 ID:Nu4w5d5q
ジュディ「見つけたよ!」

マイケル「げっ!」

哲也「!もう追いついたのか!」

ジョン「安心しろ。今回は無駄だよ」

ジュディ「何?」

ジョン「この補給艦はライトニング大木も搭乗してる…つまり補給本艦だよ。
     彼の眼前では出発時の攻撃も決して許されない
     それにドッグの格納、出発記録はあるんだ。こちらが被害届けの書類を提出すれば
     貴様等海賊の立場が危ういと思うが?」

マイケル「そ…そうだぜ!そっちが勝手にかっぱらっといて何様のつもりだよ!」

ジュディ「ち…違う!まさかあの機体がお前たちの…」

マイケル「うるせぇやい!おい哲也!ほっとけよ!とっとといくぜ!」




ジュディ「…何だ?」

哲也「ガンダムレヴォリューションのこと…知ってるのか…?」

ジュディ「レヴォリューション…?あの機体はそう言うのか?
      それよりも何処であの機体を?」

ジョン「哲也!早く!」

哲也「あ、ああ!」

ジュディ「待て!」

哲也「何処も何もあれは俺のだよ!さいなら!」

ジュディ「何?………じゃあまさか!?」



ブオオオオオオオオオオオオォォォォォ・・・・・・・・・・・・・・


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


341創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 05:03:35 ID:oZWh1Mo2
神「私だ!」
神「また、お前だったのか・・・」
342観光ガイド ◆Mjk4PcAe16 :2009/03/18(水) 14:24:23 ID:aRLjnFFj
保守期待age
343創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 14:28:38 ID:eo+2iate
クワぶしっ!の雰囲気
344観光ガイド ◆Mjk4PcAe16 :2009/03/18(水) 15:26:25 ID:aRLjnFFj
さて読むか
345創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 15:40:42 ID:bCjHiLET
初めて見るコテだな
346創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 22:04:56 ID:dblevGCp
347創る名無しに見る名無し:2009/03/22(日) 15:44:38 ID:dDtmMbXJ
>>1は…まだか!!
348 ◆V30AfQe9Ao :2009/04/02(木) 22:28:11 ID:qpjmbHWE
( ^ω^)すまないお
引越しでネット環境無くなるからしばらく留守にするお
暇な時にでもネットカフェでまとめて投下するお
349創る名無しに見る名無し:2009/04/03(金) 13:17:37 ID:O/MWZBOD
age
350創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 06:32:30 ID:yhACbUw9
途中からワロタw
351創る名無しに見る名無し:2009/04/14(火) 18:41:15 ID:wUKREfGn
途中ちょっと涙出たのに…くやしいっ
352創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 01:51:17 ID:r9HTKf3u
>>348
ゆっくり書いていってね!
まぁスレは落ちないからそんなに急がなくてもおkだ
ただしこのまま続きなしなんてのは簡便な
353創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 00:25:52 ID:1GOJ2+K8
>>1がお星さまにならない事を祈るww
354創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 01:51:08 ID:iABWM07I
いつか帰ってきてくれさえすればいいよ
355 ◆V30AfQe9Ao :2009/05/27(水) 23:19:15 ID:sKqK2QJi
すまないお(;^ω^)
復帰まであと1〜2ヵ月かかるお(;^ω^)
頑張るお( ^ω^)
356創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 23:57:44 ID:AQCKVCTa
リアルの方が忙しいのはむしろ良いことですけん
乙乙
357創る名無しに見る名無し:2009/07/10(金) 22:05:16 ID:w02khqZZ
ぬるぽ
358創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 15:04:27 ID:WFqFxSZP
>>357
ガッ
359創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 13:15:29 ID:Jvhece74
二ヶ月経った
360創る名無しに見る名無し:2009/08/23(日) 01:50:03 ID:ot7t8KK5
一旦キャラまとめ

死亡したキャラ
・ボブ(最初の仲間、何者かに殺害された)
・ボールキラーの玉緒(シャアに殺害された)
・ラッシュ大山(四機神、何者かに殺害された)
・スナイパー土井(四機神、何者かに殺害された)

既に登場したキャラ
・世界一温厚な健一(ガンダムRを知ってる)
・真久部清十郎(哲也側と協定)
・ジュディ(宇宙海賊、ガンダムRを知ってる)
・シャア・アブナスギ(真久部と敵対?)

未登場のキャラ
・西方不敗 クラッシャー増田(四機神)
マイコニド鈴木(四機神)
山田(キャリア一切不明)
ハマーン関介(不明)


まさか二ヶ月越えるとは思わなかったお(;^ω^)
けど近いうちにコツコツひっそりと必ず投稿するお( ^ω^)
361 ◆V30AfQe9Ao :2009/08/23(日) 01:56:21 ID:ot7t8KK5
果たして残り600で完結するか…
最悪600〜1000あたりで次スレ立てるかも知れない…
先に板の住人にあやまっておくお(;^ω^)
362 ◆V30AfQe9Ao :2009/09/08(火) 09:24:23 ID:BPZC8h1w
携帯ウイルス規制されたお・・・
やはり新しいPCを買うしかない・・・(;^ω^)
363創る名無しに見る名無し:2009/09/08(火) 15:53:59 ID:yYREYfZL
こういうスレもありますよ

レス代行はここでおk
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1236880541/
364 ◆V30AfQe9Ao :2009/12/15(火) 12:27:06 ID:mKU0PqOF
哲也「…だいぶ進んだな」
 

ジョン「…ああ」


 
ブォンブォン……

 

マイケル「ん!?レーダーに反応があるぞ!!」
 

哲也「敵か!よし出るぞ!!」
 

ジョン「待て哲也!真久部清十郎の動きに注意しておけ…くっ!聞いてないか!」
365 ◆V30AfQe9Ao :2009/12/15(火) 12:29:08 ID:mKU0PqOF
マイケル「いつもと違うな…MS…!?」


哲也「こ…こいつらは!!」

 

ブチンッ!! 

366 ◆V30AfQe9Ao :2009/12/15(火) 12:33:29 ID:mKU0PqOF


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−





?「ちょ…母さん何するんだよ!!今いいところなのに!!」


母「まったくあんたは20にもなって!!少しは働きに出たらどうだい!!?」


?「あ…ちょっと!!俺のゲーム返せよ!」


母「おだまり!父さんを見習ってアンタも旅に出てらっしゃい!!」


?「んなっ!勝手な!」


母「お黙り!王様とは話をつけておくわ、挨拶に行ってらっしゃい」


?「そ…そんなぁ〜…」


367 ◆V30AfQe9Ao :2009/12/15(火) 12:39:16 ID:mKU0PqOF
王「おおっ!よくきたマカロフの息子よ!!」


息子「は…はぁ…」


王「そなたなら必ず魔王討伐に出てくれると信じておったぞ!」


息子「へ…へぇそうですか」


王「じゃ、頼んだぞ。これ、装備と100ゴールドな」


息子「…」

368 ◆V30AfQe9Ao :2009/12/15(火) 12:49:06 ID:mKU0PqOF
第九部 〜ロベルトの小さな冒険〜

369 ◆V30AfQe9Ao :2010/05/13(木) 14:21:02 ID:2F7hg71W
?「…とまぁ今日はここでおしまい」


少年「えぇ〜!?先生〜、せっかく魔法以外のこと教えてくれると思ったら…」


?「ふふふ、たまには息抜きというものも必要ですよ。ロベルト」

370創る名無しに見る名無し:2010/06/23(水) 14:49:26 ID:doYquf52
知らないうちに再開してたのか
と思ったら、よくわからない展開になってるな
371 ◆V30AfQe9Ao :2010/08/01(日) 11:29:27 ID:ASUgkdOu
………


………也……



……哲……………ろ……



……哲也………い…


………也!しっかりしろ!おい!哲也!



哲也「…んあ」


マイケル「やっと気がついたか! 
       船体が揺れて頭ぶつけて急に倒れるんだもんな!心配したぜ!」



哲也「…そうか……?…ここは…?」

372創る名無しに見る名無し:2010/08/01(日) 11:36:00 ID:ASUgkdOu
あれ…更新されてない…?
test
373創る名無しに見る名無し:2010/08/01(日) 11:51:05 ID:ASUgkdOu
マイケル「廃船…ってとこだな…
      俺たちの輸送艦が襲撃にあった
      ジョンが催促してくれたおかげで俺たちは脱出できたが…
      輸送艦は屯したままだ…中で何が起こってるのやら…」


哲也「何だって!?ジョンが危ないじゃないか!」


マイケル「ああ…真久部が裏切りやがったのかは知らないが…
      このまま黙って隠れてるわけにはいかねぇな
      幸いこの廃船にもまだ使えそうなエネルギーが残ってる
      MSメンテしてから廃船ごと突っ込むぜ」

374 ◆V30AfQe9Ao :2010/08/01(日) 12:10:05 ID:ASUgkdOu


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



ジョン「これが貴様の答えか…真久部…!」


真久部「そういうことだ
     これ以上活躍されてもらっても困るばかりだ
     ここらで幕を閉じてもらいたいものだ」


ジョン「ふん…人間ごときに手こずってるようじゃ
     神と対峙しても結果は見えてると思うがな」


真久部「…?……」


ジョン「…何だ?」


真久部「…まぁ良い。貴公の輸送艦に積んであるのは言わば『ガラクタ』…
     本来の物資は襲撃用の輸送艦に積んであったのでね…
     MSの肉弾戦を楽しみたいところだが他の連中には逃げられてしまったし…
     輸送艦ごと沈んでもらおう」




375 ◆V30AfQe9Ao

ドゴオオオオオオオォォォォ・・・・


真久部「何だ!?いったいどうしたというのだ!」


兵「真久部様!艦背後から敵襲です!船体ごと突っ込んできます!」


ジョン「人の会話に夢中で不意を突かれるとはやれやれ…
     俺達を撃墜しても先が思いやられる」


真久部「何ぃ!?おのれえええええ!!」


兵「どうします!?このままではこちらの輸送艦が…!」


真久部「ええい!この船は捨ててMSで脱出するぞ!
     …目の前に新しい輸送艦があるのだ…ふふふ…覚悟するがいい!」