【台詞系】姉3「総合スレだよっ!」【新ジャンル】

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1創る名無しに見る名無し

≪過去スレ≫
台詞系SS総合スレ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220266924/

台詞系総合スレ2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1229014513/


≪関連スレ≫
幼女を創作するスレ(YSS)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1224562487/

姉「ごめんね、お姉ちゃんこんな体になっちゃった」
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1219842425/

(たぶん)新ジャンル「ロリ騎士」
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235609519/

新ジャンル 「妖怪 濡れ女」
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1233022803/

新ジャンル「空中人魚」
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1232358971/


≪注意点≫

新ジャンルとか台詞系のスレを立てるときは、
そのスレを使い決まるまで投下する心づもりで

容量いっぱいまで投下するか>>1000までいかないと
VIPとは違ってスレが落ちるということはありません
2創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:13:11 ID:ZmwUqqkh
男「はい。では台詞系SSについて紹介します」

女「えーと、こういう風に台詞のみで物語展開させてくのが台詞系SS?」

男「いきなり理解しちゃったら、俺要らないだろ……」

女「地の文で行動説明出来ないとなると、会話以外の行動の表現はどうするの?」

男「それは……実際にやって見せるか。俺の頭ちょっと小突いてくれ」

女「こう?」

ガスッ

男「痛っ! 誰が殴れと……。こ、このように擬音で行動の表現も出来る」

女「擬音とかは使わなきゃダメ?」

男「そんな事はない。会話のみで表現してもいい」

女「んー、なんか難しそうね」

男「そんな事はない。まずはノリと勢いで、深く考えずに書いてみろ」

女「習うより慣れろ、ね。ところで、さっきから行間が空いてるけど、これはルール?」

男「いや、見易さとか、1レス内の分量調整に俺が入れてるだけ。詰めて書いても良い」

女「各自書き安いようにってこと? そう言われると逆に書きにくくない?」

男「その時は>>1にあるスレも見て参考にするといい。特に※1の書き方講座は必見」

女「なるほど。説明は以上?」

男「そうだな。書いたことがある人もない人も、気にせずにどんどん投下していって下さい」

女「以上、長くなりましたが前説でした」

※1 書き方講座 http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220266924/864-
3創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:14:03 ID:V377Verj
妹「スレ立て乙だよ、お兄ちゃん♪」
4創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:14:26 ID:NBVr/wzb
>>1乙!

「使い決まる」ってなんだよ俺……
「使いきる」に次スレでは修正頼む
5創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:14:50 ID:ZmwUqqkh
>>2の改良版

男「はい。では台詞系SSについて紹介します」

女「えーと、こういう風に台詞のみで物語展開させてくのが台詞系SS?」

男「いきなり理解しちゃったら、俺要らないだろ……」

女「地の文で行動説明出来ないとなると、会話以外の行動の表現はどうするの?」

男「それは……実際にやって見せるか。俺の頭ちょっと小突いてくれ」

女「こう?」

ガスッ

男「痛っ! 誰が殴れと……。こ、このように擬音で行動の表現も出来る」

女「なるほどね。絶対会話だけ、って訳でもないんだ」

男「会話のみでも表現できるけどな。例えば、今のやりとりなら擬音はなくても問題ない」

女「んー、なんか難しそうね」

男「やってみればそうでもないぞ。不安なら他の人の作品を見て参考にするといい」

女「>>1にあるスレとか?」

男「そう。男女が主体の『新ジャンル』や、他にも姉弟、兄妹、魔王や騎士、二次創作なんかもある」

女「形式が決まってるだけで、内容はなんでもありって事ね」

男「そういうこと。書いたことがある人もない人も、気にせずにどんどん投下していって下さい」

女「以上、長くなりましたが前説でした」
6創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:15:28 ID:JCuRtslV
>>1乙!
7創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:15:39 ID:ZmwUqqkh
>>4
おわ、ホントだ
俺テラフシアナwwwww
8創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:20:33 ID:V377Verj
改めて、スレ立て&埋め立て乙です!
躁鬱の激しいスレだなぁw
9創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:21:09 ID:NBVr/wzb
盛り上がる時と盛り下がる時の差が激しいスレですが、
もうちょっと盛り上がるといいですねぇ
10創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:21:48 ID:JCuRtslV
気付いたら乗っかる、って重要だねぇ
11創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:24:58 ID:ZmwUqqkh
誰かが頑張ってれば人がわらわら寄ってくるよねw
12創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:27:30 ID:jro5dovc
>>1おっつー
13創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:45:17 ID:V377Verj
さぁて、今度はいつ遊ぼうかね
14創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 18:31:56 ID:h9Ve31S5
1乙
15創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 18:45:47 ID:JBbuux9s
お題か何かありますか?
16創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:03:46 ID:h9Ve31S5
ないかな?じゃあ…
つ「ひとこと多い」
17創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:33:02 ID:JBbuux9s
>>16
かたじけない……
せっかくの新スレだし、みんなでお題SSでもやれば盛り上がるかなと

新ジャンル「ひとこと多い」

男「おはよう……」

女「おはよー。眠そうだねぇ。昨日遅かったの?」

男「ちょっとね。はは……」

女「そっか。ま、顔のひどさは普段と変わりないか」

男「えっと……」

女「また2ちゃんねるでえっちな画像見てたんでしょ」

男「ち、違うって。宿題やってて、その」

女「あ、図星だぁ。いやらしいなぁ、男君は」

男「だ、ちがっ! 俺はちゃんと宿題を――」

女「……せっかく最後安価通りにしたのに男君寝ちゃうんだもん」

男「だって6時起きで寝るの3時はきつい……えっ?」

女「ほら、急がないと遅れちゃうよっ!」

男「あの、なんかものすごい気になる一言が……」
18創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:36:34 ID:h9Ve31S5
安価で何をしたww
19創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:37:37 ID:ZmwUqqkh
えっちです><
20創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:43:29 ID:NBVr/wzb
やらしいのぅ
21創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:46:28 ID:JBbuux9s
新ジャンル「ひとこと多い」

  男「言語障害、ですか」

女母「そうなの。一番仲良くしてくれてる男君にはちゃんと言っておこうと思って」

  男「わかりました。何があっても、あいつであることに変わりないですから」


  男「おう。来てやったぞ。元気か?」

  女「あ、男君! ひさしぶりだお!」

  男「……えと。これ、お見舞いな。クラスの奴らから」

  女「すごい! スイーツ(笑)の盛り合わせですぅ」

  男「フルーツな。それと、これは俺から。入院中暇だろうからな」

  女「DSの差し入れなんて気が利きすぎてるだろ、常識的に考えて」

  男「すいません、おばさん。こいつの語尾について問いただしたいことが――」
22創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:48:09 ID:ZmwUqqkh
やな汚言症wwww
23創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:48:18 ID:NBVr/wzb
男、かっこいいな
24創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:48:53 ID:h9Ve31S5
語尾w
25創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:51:10 ID:JCuRtslV
女「男くんおはよっ。死ねばいいのに」

男「……ああうん、おはよう」

女「どうしたの? 何か元気ないね……死ねばいいのに」

男「そっ、そんな事ないって!」

女「そっか、良かった! 死ねばいいのに」

男「……明るいから余計に……」
26創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:56:29 ID:JBbuux9s
新ジャンル「ひとこと多い」

女「おはよう男君! 死ね」

男「お、おはよう」

女「数学の宿題やってきた? 難しかったよねぇ! 死ね」

男「そ、そうだね」

女「問3分かった? やってたら見せてくれない? 死ね」

男「ご、ごめん。そこ俺も分からなくて」

女「そっか……。死ね」

男「……うん」

女「ご、ごめん! 言いたくないんだけどどうしても語尾についちゃって死ね」

男「うん、分かってる。でも、でもね……」

女「頑張って言わないようにはしてるんだけど……。死」

男「ん?」

女「ほ、ほら! 早く行こ? 死んじゃえ」

男(若干デレた?!)
27創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:57:13 ID:JBbuux9s
>>25
投下前にリロードしなかったから
思いっきりネタ被ったw ごめん
28創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:58:46 ID:NBVr/wzb
まさかのネタ被りw
俺も何かやってみるかな……
29創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:59:00 ID:JCuRtslV
やっぱり余計だと「死ね」系が浮かんじゃうよなw
30創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 20:01:20 ID:JBbuux9s
>>29
似たくさい新ジャンルあったしねw
31創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 20:04:54 ID:JBbuux9s
>>28
ぜひ! 新ジャンルじゃなくてもいいし
32創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 20:10:48 ID:NBVr/wzb
仁子「となると、私達の出番よねぇ」
太井「えー、あんまり気のりしないなぁ……」

仁子「という訳で仁子でーす」
太井「どうも、太井でーす」

仁子&太井「二人合わせて『ひとことおおい』でーす!」

太井「ってこれダジャレだっ!?」
仁子「何を今さら」

太井「おかしいと思った! だって私名字だもん!」
仁子「名字だねぇ」

太井「え、これで終わりっ!?」
仁子「ダジャレだしねぇ……」
33創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 20:16:05 ID:JBbuux9s
>>32
強引すぎるだろwww
34創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 21:42:26 ID:JBbuux9s
台詞系で昔話、落語が出たけど、次はなんだろう
35創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 23:35:06 ID:NvOCuh8P
万葉仮名?
36創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 23:40:53 ID:JBbuux9s
>>35
はるか昔、某新ジャンル「ガチレズ」のお題か何かで調べたことがあったが……
それ、どう書けとw
37創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 23:46:53 ID:NvOCuh8P
>>36
甲類と乙類をきちんと区別するのがポイントではないかと……
38新ジャンル「面接感」:2009/03/02(月) 23:35:04 ID:7PjyubUI
女「男さん。ちょっとお時間よろしいですか?」
男「別にいいが短めに頼む。飯を買いに購買へ行きたいんだ」
女「ご飯を買いにですか? それはいったいどういう意味でしょうか?
  詳しくご説明いただけますか?」
男「……はぁ。別に、意味もへったくれも、弁当を家に忘れただけだよ」
女「弁当を家に忘れた。はて、それはまたどうして?
  どんな時でも食い意地だけはしっかりしてそうな顔をしていらっしゃるのに」
男「そんな顔しとらんわ。ほっとけ、お前には関係の無いことだろう」
女「ふむ、わかりました。それではですね、私からひとつ質問をしてよろしいですか?」
男「……溜めるなよ、返事待ちするなよ、面倒くせえ女だなお前って奴は」
女「よく言われます。で、質問してもよろしいですか?」
男「よろしいですよ!! ったく、なんだよ、もう、早くしろよな、パンが売り切れるだろ!!」
女「仮にですよ。私が弁当を二つもっているとします。
  ひとつは私が食べるよう。もうひとつは、そうですね、弁当を忘れた哀れな男の子用としましょう。
  もしその弁当を忘れた哀れな男の子用の弁当を、私が差し上げると言ったら、貴方はどうしますか?」
男「弁当作ってきてくれたのか。それは素直にうれしいが……。
  回りくどいんだよ!! 「弁当作ってきたんだけど、食べる?」 とかでいいだろうが!!」
女「貰うのですか? 貰わないのですか? はっきりおっしゃってください!!」
男「貰って欲しいのか、貰って欲しくないのか、お前がはっきり言えっ!!」
39創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 23:36:17 ID:inYIyeAA
もめてるしwww
40新ジャンル「面接感」:2009/03/03(火) 00:04:49 ID:v70USICU
女「男さん、男さん。授業中に寝るのはよろしくないと思います、よ?」ユサユサ
男「……人の頭さんざん揺さぶっといて疑問形ですかよ。
  いいじゃねえかよ、寝て立って先生も怒んねえし。
  そもそも、クラスの奴らのいびきで声も聞こえてこねえし。
  くそまじめに起きてる理由がねえ。というわけで、おやすみ」
女「ふむ、なるほど。確かに貴方のおっしゃることには一理あります。
  しかしですね、人が話していたらちゃんと目を見て話を聞いてやるのが、
  人としての礼儀だと私は両親から教わったのですが?」
男「そうか、俺は人の目を見て話す奴と会ったら、新手の宗教の勧誘か、
  キャッチセールスだと思えと、両親から教わったのでな」
女「ふむ、実に面白いご両親ですね」
男「あぁ、人の事いえないくらいにお前もたいがい面白い人ですがね」
女「そんなお世辞を言っても、私の貴方に対する評価は変わりませんから、あしからず」
男「お世辞で言ったんじゃねえよっ!! ったく、あんだよさっきからしつけえな!!
  なんだよ、いったい俺になんの用だよ!! さっさと言えよっ!!」
女「よろしいですか? それではお言葉に甘えさせていただきまして……。
  ここ、ここの英文の和訳について、先ほど先生がご教授くださったのですが、
  私としたことが、ついうとうととしてしまいして、聞き漏らしてしまいました。
  そこで男さんに、先ほどの先生の会話の内容を教えていただければt……」
男「知るか!! 起きてる奴に聞けぇっ!!」


女「『……知るか!! 起きてる奴に聞けぇっ!!』 ですか。
  なるほど助かりました。流石は男さんですね。これで、評価が少しあがりましたよ」
男「………………あぁ、もう」


流れぶった切りで書いちゃってごめんね
41創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 00:06:32 ID:IlZM1QII
いえいえいいのですよ
流れが止まった以上、新しく創りだす方が健全なのです
42創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 00:31:51 ID:vmlkDhlw
そしてスレは動き出す……
43創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 00:32:56 ID:B0Api3Fz
しゃぶれ! おれの台詞をしゃぶれっ!
44創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 03:34:20 ID:ZHdTHhDN
面接官口調wwww
これは新しいww
45創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 17:29:41 ID:Ku8BwOW2
新ジャンル「ツンデレ」

女「べっ……べ、べつにあんたのこと好きでお昼ごはんさそったわけじゃないんだからねっ!」

男「……は? 何いってんの、お前」

女「え、いや、なんかさ、こういうのネットとかではやってるって、聞かない?」

男「流行ってないし。もう2chにも居ねえよそんなやつ。つか、俺そーいうの求めてないから」

女「え、えっと――じゃあ、あの、、、米?」

男「VIPでやれよ本当。つか、公共の場でそんなイタい発言すんな。俺が引く」

女「あ……ごめん」

男「なんか冷めたし。つか、俺用事あるから帰るわ」

女「あ、うん。時間つかわしちゃってごめんね?」

男「時間もねえのにいきなり誘うなよな、マジで。俺だって別に好きとかで昼飯付き合ってる訳じゃないし」

女「ごめん、本当」

男「代金は払っとくから、昼飯の時間になっていきなりメールで呼び付けるとか本気でやめろ」

女「えー? いいよ、払うよ。私が勝手に男くん呼んだんだし」

男「つか、今日呼ぶなって話だろ。明日空いてるから続きは明日にしろ。それまではじゃ」

女「あ、またね」

男「別に俺だってお前が言うから時間作ってるだけで、好きとかそんなん全然ないから。明日十時、駅な」

女「え……? あ、うん、わかった、メールするから私」
46創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 17:33:40 ID:IlZM1QII
男がなのか、これは男の方なのか?
47創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 17:34:21 ID:w9vLjSMb
米ってwww素直シュールかwww

途中から分かりかけてきたけどツンデレだなー
48創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 17:34:53 ID:g+9F+Xib
ほほうwこれはこれは
49創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 17:54:25 ID:TWKBtJCs
確かに新パターンw
50避難所より代行:2009/03/03(火) 23:43:54 ID:g+9F+Xib
新ジャンル 「三人官女」

中央官女「今年もこの日がやってきたのう」

右官女「はい。中央官女さま。一年の大半を押し入れの中で過ごす、
    わたくしどもの晴れの日でございます」

中央官女「いらぬことを申すな、右官女。おや、左官女がまだおらぬようだが……」

左官女「遅れてすみませえん。堤子にお酒入れてたら遅くなってしまって〜……っく」

中央官女「遅いぞ! 早う段に上れ!」

左官女「ごめんなさ〜い、中央官女さま。え、よっこいっせっと。
    ふー、とうちゃーく!左官女ただいま参りましたあ! ……っく」

中央官女「まったく、我らが箱より出されたときより雛祭りは始まっておるのじゃ!
     もっと気合いを入れんか! 気合いを!」

右官女「お待ち下さい、中央官女さま。先ほどから見ていると左官女の言動がどうも覚束ないような……」

左官女「ぎくう!」

中央官女「なに! くんくんくん、そういえばなにか酒臭いような」

右官女「そ、それはさっきお酒をこぼしてしまって〜」

左官女「顔も赤いようでございます。中央官女さま、これは……」

中央官女「皆まで申すな、左官女。右官女、おぬし一杯ひっかけおったな?」

右官女「い、いいえ〜。そのようなことはしておりませんことよ?」

左官女「その妙な言葉遣い。嘘をついていますね? 右官女」

右官女「嘘なんか、ついておりませんのことよ?」
51避難所より代行:2009/03/03(火) 23:44:37 ID:g+9F+Xib
中央官女「おぬし〜! 昨年も祭中にこっそり呑んで左大臣殿の頭にゲロを吹きかけたことを忘れたか!」

右官女「あ、そんなことがございましたねえ。しかも五人囃子衆を飛び越えてのくりてぃかるひっと。
    あの時の凍り付いた空気……わたくしたち官女は立場がございませんでした」

中央官女「ああ! 左大臣殿……! あのような目にお遭いになったというのに
     平謝りする我らに『お気になさらないで下さい』と鷹揚に許して頂いたうえに、
     祭が終わる時にはわたくしに『来年、またお会いいたしましょう』と……」

右官女「え、最後のは初耳でございますが?」

中央官女「今年こそは我ら三人官女、宮様のおそばに侍る女官として立派な姿を
     左大臣殿に見て頂こうと思っていたのにそ・れ・な・の・に〜!!」
     
左官女「えへえへえへえへ」

中央官女「この口開けた莫迦っ面官女のせいで……! 許さん!」

右官女「あ、中央官女さま、そのように締め上げては……」

左官女「おうっ……ぷ、えう……おえろろろろろ〜!!!」 

中央官女「わーーーーーーー!!!!!!」

右官女「うわっ悲惨。誰ぞばけつに砂入れて持ってきてたもー」

中央官女「ううっ……もういやじゃこんな生活……」
52創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 23:49:10 ID:g+9F+Xib
官女の呼び方ってこれでいいのかww中央官女好きかもしれんwww
53創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 23:52:16 ID:B0Api3Fz
これは続けてS-1にもってくべきww
54創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 23:54:09 ID:vmlkDhlw
五人囃子とか、他のもやると面白そう
55創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 10:38:48 ID:UNKERSdR
>>45
最初、新ジャンル「ツンデレ」ってなんだよと思ったけど
これは確かに新しいwww
56創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 10:39:22 ID:UNKERSdR
中央官女は左大臣に惚れてるな、間違いない
57創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 13:25:56 ID:sVss2IOW
あれ?途中で左官女と右官女入れ替わってないか?
58避難所より代行:2009/03/04(水) 14:23:05 ID:IvoYJlcd
あー!! やっちまったー!

>右官女「そ、それはさっきお酒をこぼしてしまって〜」
 左官女「顔も赤いようでございます。中央官女さま、これは……」

こっから間違えてますね〜…正しくは酔っぱらいが左で澄ましてんのが右です
途中でどっちか自分でも分からなくなってました。すみませえ〜んorz
59創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 15:43:24 ID:UNKERSdR
大丈夫俺もわかんなくなってたw
60創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 08:03:10 ID:WShsSeaD
・・・。
61避難所よりレス代行:2009/03/05(木) 23:43:53 ID:+Hp2gUY/
新ジャンル「五人囃子」

太鼓「たいこー! でん」
大鼓「おおかわー! ぽん」
小鼓「こかわー! ぽんぽん」 
笛「ふえー ひょろり〜」
謡「うたいー! あ〜♪」
太鼓「五人あわせてー」
大鼓「オレら」
小鼓「陽気な」
笛「五人囃子衆〜」
謡「わわわわ〜♪」
太鼓「よーし! 掛け声もきまったところでー! いっちょう囃スぞー!」
その他「おー!!」

♪でんでんでで でんでけでん
ぽ んぽ んぽ ぽぽぽ んぽ んぽぽぽ
ポッ………ポポポっ……ポン ポポポ
ぴーぴーぴーぴりぴー ぴりぴーぴーぴーぴりぴー
あんあ〜〜おうおうおうおうぅ〜

太鼓「ちょ……やめやめー! お前ら何やってんだ!?」
大鼓「何って演奏っすよ」
太鼓「違うだろ! どう聞いたって今のはお囃子じゃねえ!」
小鼓「えー? おはやしって何ですか? それって新ジャンルですかー?」
太鼓「お、お前ら……一体ここに何しにきてんだ!! 
   五人囃子はお囃子を演奏するに決まってるだろうが!」
笛「え、そ、そうなんですか……? それは、聞いてない……」
謡「はーい! 先生ー! 面接で楽器と歌ができればいいって
  眉そってお歯黒をした偉そうなお姉さんが言ってましたー!」
太鼓「中央官女殿だな……! よりによってこんな奴らを五人囃子にするとは……!」
大鼓「とりあえず音が出せるって聞いて来たんすけど、
   オレほんとはレゲエでボンゴやりたいんすよねー。でもなかなか演れるとこなくて」
小鼓「俺はアンビエントー。さっきのは雨音をイメージしてみた。
   ノーエモーションな感じがノーフューチャーで超イケてない?」
笛「ぼ、ぼくはオケでフルートやってたんだ……」
謡「おれはぁー、日本人の心、演歌! おれのコブシをうならせてお客さん泣かしたる!!」
大鼓「太鼓さんは何が専門なんすか? あ、やっぱ太鼓だけにドラムとか?」
62避難所よりレス代行:2009/03/05(木) 23:44:32 ID:+Hp2gUY/
太鼓「バカヤロおーーーーーっっ!!! ふざけんな!! 俺はお囃子が専門だ!  
   お前ら、それでもプロのつもりか!? 舐めてんのかああんっ!?
   それぞれやりたいことがあるってのは構わねえ! 
   だがな、プロっていうのは意に染まねえ仕事でもきっちりこなさなきゃならねえんだ!!
   それが何だ? レゲエだなんだのと……!
   好きなことしかしたくないんだったら大人しくアマチュアやってろ!!甘ったれるんじゃねえ!」
大鼓「た、太鼓さん……!!」
笛「ぼく、ぼく、覚悟が足りてませんでした。でも、でも……ぼくもプロの端くれです!」
謡「太鼓兄貴のアツい心は受け取った! おれたちがんばるよ!!」
太鼓「そ、そうか。わかってくれればいいんだ。スマンな、つい、アツくなっちまって」
小鼓「いえ、俺マジ感動しました!! ここに来たからには、おはやしやります!
   ……で、おはやしとかってどうやればいいんですか?」
太鼓「……まあ、やる気があるならもうとやかくは言わねえ。
   だが、お囃子は一日にしてならず。おいおい教えていくとして
   とりあえずはあの「あかりをつけましょ〜」を演るんだ。あれならいくらお前らでもできるだろ」
大鼓「ああ、オレらが首ちょんぱになるっていう歌っすね! あれなら知ってますよ! 楽勝っす!」
太鼓「バカ違う! 曲は同じだがそれは替え歌だ! 縁起でもねえ!」
謡「はーい! 兄貴! 笛君がオケをクビになったことを
  思い出して泣いてまーす!」
笛「うっうっ……もうクビは嫌だよう……うっうっ……」
太鼓「あーもーしょうがねえなー! ちゃんとやってりゃクビにはしねえよ!」
笛「ほんとれすか〜」
太鼓「本当だ。お前らの直属のボスの俺が言うんだから、間違いねえ。わかったらとっとと囃スぞ!」
その他「オッケーで〜す了解で〜す」
太鼓「……まあいい。いくぞ!」

♪あかりをつけましょ ぼんぼりに〜 おはなをあげましょ もものはな〜
 ごーにんばやしの ふえたいこ〜 きょーおはたのしいひなまつり〜

太鼓「やれやれ、前途多難な奴らだぜ。……だが祭が終わったら、一年間箱の中で
   みっちりお囃子を仕込んでやる。腕が鳴るぜ……ふっふっふ。めざせ大会出場!」

こうして全国五人囃子大会出場をめざして、
太鼓と4人の新人たちのアツい戦いの火蓋が切っておとされたのであった……!


続 か な い
63創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 23:48:19 ID:+Hp2gUY/
ドリフのもしもコントみたいだwwwwって続かねえのかよ!wそんな予感してたよ!
64創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 23:52:34 ID:qC5gnN3g
五人囃子キタwww
こいつらまとまりわりぃなw
あとは右大臣左大臣におおとり雛お内裏か
65創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 00:10:53 ID:7f2BJWhq
言ってみたらSSになっとるw
66レス代行:2009/03/06(金) 22:28:06 ID:NpAYJm2M
「右大臣左大臣」

右大臣「納得いかぬ」

左大臣「右大臣どの」

右大臣「わしは納得いかんぞ」

左大臣「右大臣どの、落ち着かれよ」

右大臣「わしは納得せぬぞ! なぜ五人囃子は皆男なのじゃあーーーっ!!!」

左大臣「ああっ、またそんな大声で……」

右大臣「音曲5人組と聞いたからぴっちぴちの白拍子のおねえちゃんを期待してたのに……
    あのようなむさくるしい小童っぱどもではちっとも楽しくない!」

左大臣「そのように興奮されてはまた血圧があがりますよ」

右大臣「うるさーい! なにが悲しゅうておのこ共の下に立たねばならんのだ!
    長年の宿願であった袴の下からちらりずむの夢が破れてしもうた……えーんえーん!!」

左大臣「いいかげんにしてください! 父上! 母上に言いつけますぞ!」

右大臣「うるさいうるさーい!! お前なんか知らぬ! ちょっといけめん  
    だからって格好を付けるな! お前なんかわしの息子ではなーい!」

左大臣「ち、父上……ひどいです。いけめんなのは私のせいではありません!」

右大臣「自分で言いよったなこいつ。ええい、だまれ! わしはお前のそういう御清潔なとこが
    イヤなんじゃ! ああ、これが娘だったらのう……ぐふふうひひひへはああ」

左大臣「息子でよかった……よくないけど」

右大臣「おっと、よだれが。だがのう、そんな御清潔なお前にもシミのひとつやふたつ、
    あるのをわしは知っておるぞお〜」

左大臣「えっ……」

右大臣「去年の雛祭りの折り、左官女にゲロをひっかけられたお前に謝罪しに来た
    中央官女殿のことをずいぶんと気にしておったではないか〜」

左大臣「あ、あれは、その、中央官女どのがあまりに恐縮なさるので……」

右大臣「祭が終わる時にも、こそこそまた会いましょうとか言っておったなあ〜〜。
    そうするとあれか、箱の中でこっそりイクとこまでイッてしまったのか? 二人は?
    さあ、父に話してみよ。ぐふふふふふふふぅ」

左大臣「い、いや……決してそのようなことは…………っ」
67レス代行:2009/03/06(金) 22:28:46 ID:NpAYJm2M
中央官女「……右大臣殿!」

右大臣「ヒィッ!」

中央官女「何事でございますか? 先ほどからあなたの叫び声が上の段まで
     聞こえてきておりますよ!」

左大臣「あ、これは中央官女どの! 申し訳ありません。
    単なる年寄りの世迷い事にございます。ご迷惑をおかけしました」

右大臣「年寄りいうなっ!」

中央官女「さようでございますか。……左大臣殿、お久しぶりですね。
     またお目にかかれてうれしゅうございます」

左大臣「はい! 私もまたお会いできてうれしいです。
    ……あ、お召し物をお変えになったのですね」

中央官女「あ、ええ……ちょっと、いろいろございまして。おほほ」

左大臣「今までの物もよかったけれど、そちらもよい色ですね。よ、よく、お似合いです……」

中央官女「ま………!! あ、ありがとうございます……!」
ののじののじ

右大臣「ひゅーひゅー」

中央官女「はっ……で、ではわたくし、失礼いたしますわね。ご、ごめんあそばせ!」

左大臣「あ……行ってしまわれた……」

右大臣「ほうほうほう、せいしゅんだねえ〜たのしいねえ〜」

左大臣「う、右大臣どの、からかうのはお止めください!」

右大臣「あーあーあー、わしもぴちぴちぎゃるにもてたいのう!!」

左大臣「年甲斐もなくまたそのようなことを! すこしは自重してはいかがですか!」

右大臣「やだいやだいやだーい!!
    わしはぴっちぴちの白拍子の袴の下を覗くまでは引退せんぞーい!!」

左大臣「この親父……もうやだこんな生活」
68創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 22:30:45 ID:i7bhSEIG
おいこら右大臣www
69創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 22:31:07 ID:NpAYJm2M
右大臣いいなww
70創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 22:45:09 ID:roAGthNU
右大臣wwwwwww
71創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 22:47:06 ID:9CzBh7Ql
なんという右大臣www
いや、男の子は男の子で……ッ!ハッ!
72創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 22:48:26 ID:XaXUjTdS
おれのおやじ右大臣に似てるなあ
73創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:04:38 ID:czY8ImQN
右大臣wこんな親父じゃ苦労するなwww
74創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 02:05:54 ID:QtfwlhiE
右大臣と中央官女の恋の行方が気になりますな
75創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 09:29:33 ID:AyMGiLd2
右大臣と中央官女じゃセクハラにしかならんぞ?wwww
76創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 14:55:30 ID:O8qEqsc3
俺の中央官女さまが……
だがナイスカップリングw応援します
77創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 16:41:43 ID:QtfwlhiE
間違えたw左大臣www
78創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 16:53:21 ID:3fqDvF/H
五人囃子衆が新人だらけなのは、前年(さらにそれ以前も?)の左官女の失態が原因なのかな?
誰だっていつ吐寫物が飛んでくるか分からない職場には居たくないもんな……
79創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 01:56:07 ID:aVe0J/gx
「女雛男雛」

女雛「お? ……あらあらあら。左官女ったらまた呑んでる……」

男雛「雛君……」

女雛「あら、右大臣が弓を振り回してるわ……左大臣も苦労がたえないわあ」

男雛「雛君!」

女雛「あっ! なにすんのよ雛殿ったら。見えないじゃない」

男雛「人の話を聞いてないからですよ。……また覗きですか」

女雛「失礼ね。観察とおっしゃい!」

男雛「似たような物です。なんですかその妙な眼鏡は?」

女雛「これはね、双眼鏡というものよ。遠くにあるものが
   すぐ目の前にあるかのようによく見えるの! すごいでしょ」

男雛「そんなものどこから持って来たんです?」

女雛「そこの棚から拝借したのよ。……まあ、あれが噂の新入り五人囃子ね」

男雛「そんな勝手をして……気付かれたらどうするんですか」

女雛「大丈夫よ。あのお方は気づきやしないわ。雛殿は心配性ね。
   ……ふーん、あの新入りたち、なかなかいいじゃない。ちょっとおつむ軽そうだけど。
   右か左の官女と面白いことになんないかしら」

男雛「下世話なことを言うのはおやめなさい!」

女雛「なによお、いいじゃない! わたしたち内裏雛はここから動けないんだから
   このくらいしか楽しみがないのよ!」
80創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 01:59:07 ID:JsIRTmbx
女雛男雛キター!
81創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:00:29 ID:aVe0J/gx
男雛「雛君、だからといって人のことを覗くのは……」

女雛「ねえ、雛殿。昔はわたしたち二人だけだったわよね」

男雛「突然なんですか? そうでしたが、それが何か?」

女雛「今より飾りも少なくてささやかな物だったけど、毎年箱から出される度に
   一年前より大きくなられたあのお方がいつもわたしたちに笑いかけて下さったわね」

男雛「そうでしたね。あの頃はあのお方の笑顔を見るのが本当に楽しみだった」

女雛「それから三人官女に右大臣と左大臣、飾り道具も年々増えていって
   今年はついに五人囃子が揃ったわ」

男雛「ええ。昔とくらべると格段に華やかになりましたよね」

女雛「そうね。わたしたち、確かに立派な雛飾りになれたわ。
   でもね、あなただって気付いてるでしょ?
   年が長ずるにつれてあのお方は、前ほどわたしたちのことを
   見てはくださらなくなった……」

男雛「………」

女雛「わたしたちはあのお方の成長を祝うためにだけ存在しているのに……」

男雛「雛君、そんなことを考えていたんですか……」

女雛「だから、こんなふうに自分で楽しみを見つけ出すしかないの。
   分かったら放っておいて……んっ!? あ、あの二人! なにやって……!」

男雛「え、ええっ? なにがどうなったんです!?」

女雛「うわーうわーうわー」

男雛「ちょ、自分だけ楽しまないでくださいよ! かしてみしてさわらせて!」

女雛「なによっ! やっぱり雛殿も興味あるんじゃない! ちょっと! 引っ張らないでよっ!」

男雛「あ、押さないでくだ、わ、ああっ」

女雛「きゃーっ!」

どさっ
………………
82創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:02:01 ID:JsIRTmbx
そうか、だんだん増えていってるから5人囃子が新人なのか
83創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:04:13 ID:aVe0J/gx
男雛「いてて……あっ! す、すみません……」

女雛「…………」

男雛「怒りました?」

女雛「おこってません」

男雛「うそだ。怒ってる」

女雛「怒ってないっ」

男雛「怒ってるじゃないですか。……ふっ…くく」

女雛「何笑ってんのよ」

男雛「いや、すみません。……しようもない方だな、あなたは」

女雛「しょうもなくて悪かったわね!」

男雛「すぐそれだ。……ねえ、雛君。もし今あのお方がわたしたちを忘れてしまっていても、
   きっといつかは思い出していただけますよ。
   だって小さい頃、あのお方はあんなにわたしたちのことを喜んでくださったんですから」

女雛「…………」

男雛「それに……あなたには、わたしがいます」

女雛「……真顔でそういうこと言うの、やめてちょうだい。
   わたしはあなたのそういうところが嫌いなのよ」

男雛「そうですか。それはすみません」
にやにや

女雛「………………ありがと」

男雛「え? なにかおっしゃいましたか? 良く聞こえなかったなあ!」

女雛「何でもないっ」

男雛「まったく素直じゃないんだから。
   ……でもそういうところが、良いんですけどね」
84創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:07:53 ID:JsIRTmbx
なんだこのラブラブカップル
85創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:08:32 ID:45a5jtrw
ああ妬ましい
861/3:2009/03/08(日) 02:36:20 ID:M6SVL8Iv
台詞系で楽しむ名作「20年後」

警「そろそろ10時だな。巡回もそろそろ……ん?」

男「あっ」

警「そこの人、ちょっとお話いいですか?」

男「あ、なんでもないよ。ちょっと友達待ってるんだ」

警「こんな時間にですか?」

男「20年前の約束でね。昔ここに立ってたレストランで友達と別れたんだ」

警「5年前に取り壊されたレストランのことですね」

男「そうらしいね。ちょっと煙草を失礼」

警「……」

男「ジミーっていう親友がいてね。20年前、俺はひと山当てようと西部に出発して、あいつは残った」

警「一緒じゃなかったんですか?」

男「あいつはニューヨークを出たがらなくてね。で、20年後また会おうって事になった」

警「待ち合わせは何時ですか?」

男「10時3分前。ちょうど別れた時間さ。もっとも、30分くらいは待つつもりだけどね」

警「そうですか。では、私はこれで。おやすみなさい」
87創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:39:54 ID:45a5jtrw
しえ
882/3:2009/03/08(日) 02:40:37 ID:M6SVL8Iv
友「ボブか?」

男「ジミー・ウェルズか?!」

友「久し振りだなぁ、ボブ! 元気だったか? 西部ではどうだった?」

男「どうもこうもないさ、最高だ。それにしても、お前変わったな。背伸びたんじゃないか?」

友「20過ぎてからちょっとだけな。立ち話もなんだ。近くにいい所がある。そこで話そう」

男「あぁ。なによりここは暗いしな。明るい通りに行こう」

友「そうだな。それにしても、西部じゃそうとう稼いだようだな」

男「最初は大変だったけどな。……なぁジミー。コートの襟を立てるほど寒いか?」

友「歳とったら寒さが堪えるようになってな」

男「はは、もうそんなか。お、やっと道が明るくなったな。歩きやすく……おい、お前ジミーはねぇな?!」

友「何?」

男「20年は長いが、人間の鼻を鷲鼻から獅子鼻に変えるほど長くはねぇぞ」

友「善人を悪人に変えてしまうことはあってもね。おまえは10分前から逮捕されている」

男「ちっ!」

友「おっと、回りは警官だらけだ。諦めて署まで来てもらおう。……っと、その前にこの手紙を」

男「これは?」

友「ウェルズ巡査からだ」
89創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:41:09 ID:M6SVL8Iv
警『ボブへ。俺は約束通りの場所に行った。お前が最初に会った警官が俺だ』

男「そうか、あれが……」

警『お前が煙草に火を付けた時、お前の顔が手配中の犯人だって気がついた』

男「……」

警『親友を逮捕したくなかった俺はあえてその場を去り、私服警官に仕事を任せたのさ。ジミーより』
90創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:42:35 ID:M6SVL8Iv
Gスレで言った実験的な投下だったんだけど、どうだろう?
結構そのまんま書いたけど、新ジャンルっぽくアレンジした方がよかったかな
91創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:44:41 ID:JsIRTmbx
そうかこういう話だっけ、20年後って
92創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:46:56 ID:M6SVL8Iv
>>91
台詞の細かいところとか、最後の警官だらけのあたりは
自然な台詞にするために変えたけどね
93創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:48:15 ID:JsIRTmbx
普通に自然な台詞系になっててびっくりした
話によってはもっと崩してオリ要素入れてもいいんじゃないかな
94創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:49:19 ID:M6SVL8Iv
>>93
んじゃ寝る前にもう1個やってみる
95創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:52:07 ID:M1oAv7n1
すげえ
サキとかもやれそうだ
96創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:52:45 ID:JsIRTmbx
マジか、wktk
97創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 02:52:46 ID:Ct9sYPdT
肝心のジミーじゃねえなが誤字っててわかりにくかったw
981/2:2009/03/08(日) 03:13:30 ID:M6SVL8Iv
台詞系で楽しむ名作「賢者の贈り物」

女「クリスマスなのに、これじゃジムにプレゼントも買えないじゃない……」

女「『ヘア用品高価買取』か。髪も買い取ってくれるのかな?」


女「結構高く売れたけど……いくらなんでも短くしすぎたかな」

女「ま、いっか。へへ、何プレゼントしようかな。あ、この金の鎖、ジムの時計に合いそう」

女「髪売ったお金と手持ち全部消えるけど……よしっ!」


男「ただいま! ベ……ラ?」

女「おかえりなさい。あっ、私の髪ね、売っちゃったの」

男「売……った?」

女「うん。だって、プレゼントも渡さないクリスマスなんて嫌だったから……」

男「そ……っか……なくなっちゃったんだ……」

女「私のこと……嫌いになった?」

男「い、いや、違うんだ。これ、君にプレゼント。開ければわかると思うよ」

女「うそっ?! この櫛……覚えててくれたの?!」

男「いつもショーウィンドウ眺めてたろ? 付けるところすぐに見られなくてちょっと残念かな」

女「ありがとう……大丈夫、私の髪、すぐ伸びるから! あっ、そうだ、私からもプレゼントがあるのよ」

男「えっ、本当に?」

女「はい、この鎖ならあなたの懐中時計に合うでしょ?」

男「ねぇベラ。僕たちのプレゼントは、しばらくしまっておこう。今使うには上等すぎる」

女「どういうこと? 付けてみようよ」

男「櫛を買うためにね、時計売っちゃったんだ」 

女「ジム!」

男「ベラ!」
99創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 03:14:09 ID:A21ycpKM
ベロ!
100創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 03:14:41 ID:45a5jtrw
バーン!!
101創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 03:16:42 ID:JsIRTmbx
>>99
お前wwww
1022/2:2009/03/08(日) 03:26:14 ID:M6SVL8Iv
女「……ってなるかアホ!」

男「痛って! 何するんだよベラ!」

女「私が髪売ったのは、ほっといてもタダでのびるからなの! 分かる?」

男「そりゃ、髪だからね」

女「なんであんたは時計売っちゃうのよ! お金出さないと戻ってこないでしょ?!」

男「だ、だって! 僕にはこれしかなかったから……」

女「なら、時計売ったらもうあんたから何も残らないって事じゃないの!」

男「お、お前、そこまで言うか……? 誰の為に売ったと思ってるんだよ!」

女「だから、気持は嬉しいけどよく考えろって言ってんのよ!」

男「だって、クリスマスくらい……好きな人に贈り物したいだろ……」

女「だ・か・ら! そんなことしなくたって……あんたのこと嫌いになるわけ、ないじゃない……」

男「……ベラ、お前」

女「ほ、ほら! さっさと夕食食べて寝るわよ! 髪切ったから寒いし」

男「よし、ならベッドで一緒に熱くふげっ! ……ベラ。グーパンチは結構痛いな」

女「まったく……こんな奴の為に髪切ったかと思うと、泣けてくるわ……」
 
103創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 03:28:27 ID:M6SVL8Iv
>>97
すまん
「ジミーはねぇな」
はねぇわw


すんなりかけると思って書き溜めずに書いたら後半時間かかった、ごめん
普通のストーリーだけでいい人は前半だけで完結です
104創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 03:31:08 ID:JsIRTmbx
これはいい後半www
ぶっちゃけ美しい話に仕上げてるけど賢者の贈り物って馬鹿な話だよね
誰かがぜひつっこむべき
105創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 03:33:24 ID:M6SVL8Iv
>>104
原作だと最後なんだか地の文がいいこと言ってやったぜみたいな感じで
終わるんだけど、ずっと「これジムが馬鹿なだけだろ」とか思ってたw
106創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 03:36:01 ID:JsIRTmbx
俺は二人とも馬鹿だと思ってたw
107創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 04:01:47 ID:HRlPkR6d
忘れてた
見てくれた人ありがとう
有りかどうか分かなかったけど……
108創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 04:03:57 ID:JsIRTmbx
いやいや全然ありだと思うぜ
109創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 04:09:28 ID:Ct9sYPdT
後半www
110創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 05:32:24 ID:YZxcULPc
イエス、フォーリンラブですね分かります
111Gスレのお題でSS:2009/03/10(火) 01:05:18 ID:kGdJBFzs
妹「さて、兄さんのお夜食も作ったし、持っていって寝ようかな」

ksks

妹「この音は……。兄さん、ヘルプです。黒いアレがきっと台所に!」

兄「それは一大事だな! 俺が退治するゆえ、安心して寝るがよかろう」

妹「……兄さん? まさか兄さんの仕業ですか?」

ク〜ン

兄「大発見! 赤貧兄妹家の台所で、鳴くゴキブリを見た!」

妹「ねぇよ。子犬こっそり持ち込むとか、小学生でもしませんよ」

兄「だってわんこが! かわいそうで、鳴いてて、気がついたら拾ってて!」

妹「子供かあんたは。うちで飼えないことくらい分かるでしょう。お金的な意味で」

兄「……せめて1晩。同僚あたってみるからさ。体はさっき洗ったから綺麗だし……」

妹「いつの間に……。まさか、夕飯の残りおにぎりにしろって、この犬にあげるつもりで?」

兄「食べるかどうかわからないけどな。醤油とか付けてないよな?」

妹「そもそも切らしててないですけどね、醤油。ほら、お食べ。あ、食べた」

兄「あんま食わないか。つか、眠いのかな、この犬」

妹「本当だ。今夜は一緒に寝ようね」

兄「妹よ。おやすみのちゅうは、犬より先に私がしてほしかった」

妹「あ、兄さんの朝食、飼い主見つかるまでずっとこの子にあげますね」

兄「それは、遠まわしに飼いたいと言っているのか? ずいぶん気に入ったようだし」

妹「ほら、暖かいね。ふふっ、あ、こ〜ら、そんなとこにもぐっちゃダメ!」

兄「……早く新しい飼い主見つけよう」




112創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 01:39:10 ID:JIolvcH9
兄wwwwwwww
113創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 01:44:45 ID:igkAyUFG
兄と妹のわんこに対する好感度が逆転しとるw
114創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 03:54:33 ID:C3SfXr1l
だがわんこならそれも当然といえよう
貧乏兄妹久しぶりだ!w
115創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 13:15:29 ID:tNMaGTFx
兄と妹いいキャラしてるなw
116創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 17:24:07 ID:u0MzoI9h
「緊急特別番組『あの時二人に何が起こった!?』」

レポーター「おほんおほん。てすてす、てす。え、それではこの時間、
      緊急特別番組『あの時二人に何が起こった!?』をお送りいたします」
レポーター「本日は目撃者の方に突撃取材したいと思います。
      あ、お嬢さんがた! あの時いったいなにが起こったのですかな?」
(※プライバシー保護のため一部名称等加工してお送りします)

Lさん「びっくりしましたわー。まさかL大臣様があんなことをなさるなんて!」
レポーター「kwsk! kwsk!」
Rさん「は、はあ。あの日わたくしども三人は、4段目のかざり御膳の食器を磨きに行ったのですが……」
Lさん「そしたら、C官女様が袴の裾をふんずけて転んでしまったんです!」
Rさん「持っていらした水桶が手を離れてくるくると宙に躍るさまをわたくし妙にはっきり覚えております」
Lさん「んで、近くに立ってらしたL大臣様にばしゃーっと、という訳なんです」
レポーター「L大臣様とやらはつくづく不運な奴ですな。ぷふっ」
Rさん「まさに水も滴るなんとやら、でした。……ほぅ……」
レポーター「はふーん。それで?」
Rさん「L大臣様はまったく気にすることはないですよと仰られたのですが……」
Lさん「C官女様、堰を切ったように泣きだされてしまって。涙をこぼしながらL大臣様に謝られて……。
   わたしも思わず泣いちゃいそうでしたわ!」
Rさん「それはまじ勘弁。C官女様は責任感の強いお方ですし、
   よりによってL大臣様の目の前で粗相をしてしまったのがショックだったのでしょうね。」
Lさん「完璧主義ですからねえ。わたしだったらいつものことだから
   ショックでもなんでもないんですけどー」
Rさん「……L官女、あとでちょっとわたくしのところに来なさい」
レポーター「で、それからそれから?」
Rさん「そんなC官女様をL大臣様はどこかぼうっとしたご様子で見ていらっしゃったのですが……」
レポーター「が!?」
Lさん「L、L大臣様ったら、いきなり泣き続けるC官女様をぎゅうーっと……!!」
Rさん「だ、だ、だ、抱きしめなさったんです……!!」
レポーター「はぐはぐktkr!! わっふる!わっふる!!」
Lさん「も、もうねー! 見てるこっちも心臓止まるかと思いましたわ! 心臓ないけど!」
Rさん「わ、わ、わ、わたくしも、あれには、かなり、びっくりしました……!」
Lさん「L大臣様って、静かな方だと思ってたけど意外に情熱家なんですのねー。
   C官女様、うらやましいなあ〜」
Rさん「これ、L官女。そのようなことを言うのではありませんよ。軽薄な」
Lさん「でもお〜、R官女様だって少しはうらやましいでしょお?」
Rさん「う……ま、まあ正直に申せば……。げふんげふん! 
   でも、残念ながらL大臣様の思いは報われそうにはありませんね……」
レポーター「そりゃまたどうして!?」
117創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 17:28:49 ID:u0MzoI9h
Rさん「わたくしども女官は一生独身で御内裏様方にお仕えするのが決まりなのです。
   もし、女官が私情に走った振る舞いをしたならば」
Lさん「雛壇から即刻追放! というのが女官の心得第一条ですわ」
レポーター「ははあ〜」
Rさん「しかもC官女様は雛壇を統括する女官長でいらっしゃいますから、ますます難しいですね」
Lさん「がっちがちにお堅いから〜、C官女様は」
レポーター「むむ−う。そのあと、C官女様はどんなご様子でしたかの?」
Lさん「まるでたましいが抜けちゃったみたいでしたわ!
   いつもだったらすぐ怒声が飛んで来るんだけど、こっそりお酒呑んでも居眠りこいても
   ぜんぜんお気付きにならなかったの!」
Rさん「L官女、あとで雛壇ウラにちょっと来い。
   ……まあ、そんなだったのはその日だけで、次の日からはいつものC官女様でしたが。
   でも最近、よく溜息をついていらっしゃいますね」
Lさん「そりゃあ、あんなに素敵な殿方に思いを寄せられたら、誰だってぐらついちゃいますよねえー。
   いいなあーいいなあーC官女様、うらやまし〜い」
Rさん「これ! L官女!」
Lさん「わたしも誰かとらぶらぶになってみたいけど、
   あと残ってるのって言ったらあの五人組でしょお〜。ちょっとねー……
   わたしはー、もっとオトナーな人がいいなあ。優しく包みこんでくれる、みたいな?」
Rさん「……わたくしも年下はちょっと……」
レポーター「あー、お嬢さんがた、えー、もう一人いるのをお忘れでは?」
Rさん「え?」
レポーター「ほらっ! もう一人、いけてる紳士がいるではないですか!
      ろまんすぐれーでないすみどるの!」
Lさん「そんな人、いましたっけ?」
レポーター「ここここここ、ここに! ここにおるではないですか!」
Rさん「…………」
Lさん「…………」
レポーター「ふっふっふー、どお〜です、お嬢さん。
      このわしがオトナーの魅力でやさぁーしく包みこんでさしあげますぞ!
      さあ、わしと一緒にいえす! ふぉーりんら」
L・R『お断りします』
レポーター「……なにも声そろえて言わなくたっていいじゃあないか……」
レポーター「以上、緊急特別番組『あの時二人に何が起こった!?』を
      わたくし、ろまんすぐれーでないすみどるのいけてる紳士がお送りしました……ぐすん」
118創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 18:53:16 ID:tNMaGTFx
レポーター右大臣www
119創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 18:24:50 ID:ccgfiFmW
地の文入りだけど〜。
『きょうだいでそんなことしちゃいかーん!!』

日曜の夕方、となりの子供部屋からこんな会話が聞こえてきた。

「さ、あんたの番よ」

「お、おねえちゃん……ぼく、できないよう」

「何言ってるの! ここまで来ておいてそれはないでしょ」

「だって、もし失敗しちゃったら……」

「それでもいいの! どっちにしろあたしたち、
 このままじゃいられないわ……! あんただって分かってるでしょ」

「分かってるけど……でもぼくは、おねえちゃんの、このままきれいに残しておきたいな……」

「だめよ。いつかは無くなってしまうんだから。そうなる前にあんたの手で無くして。さあ、来て……」

「う、うん……。こ、ここ……?」

「あっ! 違うわ! そこはだめ! もっと下……そう、そこ……」

「きついよ、おねえちゃん……」

「我慢して。あたしだって擦れて痛いのよ。上のほうも忘れないで……。
 もっと指を動かして。……そう、上手いわ……」

「おねえちゃん、そろそろ……」

「そうね。そろそろ、いいわ。いい? せーの、で一緒にいくのよ」

「うん! せーの、だね。いっしょにだよ、おねえちゃん」

「分かってるわ。あたしたち、これを終わらせて次へ行くのよ……」

「せーの!」
「せーの!」
120創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 18:25:41 ID:ccgfiFmW
ここまで聞いた俺は読んでいた新聞を足蹴にして部屋から飛び出した。

だだだだだだスパァーン!(←襖の開く音)

「お、お前ら何をやってるー!! きょうだいでそんなことしちゃいかーん!!」

「え? 何って……あやとりしてるの。きょうだいであやとりしちゃいけない?」

「おねえちゃん! 成功したよ! これ難しいんだねぇ。ぼく、指が疲れちゃったよ」

「やったぁ! でもこれ、綾の数が多いから指に掛けておくほうも大変なんだからね!
 あーあ、ひと仕事終えたら小腹が空いちゃった。ね、ちょっとお菓子とってきてよ」

「うん! いいようー」

ぱたぱたぱた。
俺は子犬のように駆けていく息子の姿を眼で追った。

「なーんだ、あやとりかあ……。はは、そうだよな。うん、お父さん反省だ。ハンセイ。
 それにしても、あいつはいつまでたってもお姉ちゃんのいいなりだなあ。
 もっと男らしくなってくれるといいんだけど」

「あら、あの子はああ見えてなかなか男らしいのよ、おとうさん……」

「うん? そうか? ならいいけどね」

俺がそう言うと、娘は目線を膝の上におとしてわずかに微笑んだ。
白い指に赤い糸を絡ませて。
121創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 21:42:32 ID:4Aw1Ifki
いい仕事してますねえ
122創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 22:49:21 ID:1FSNSp8v
>>121
ラストの一文にセンスを感じる
123創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:19:26 ID:9OVXmq+H
ちょっとスレ借ります


「ジェイソンさん」
124創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:21:51 ID:9OVXmq+H
ジェイソン「……ふわぁ〜ああ」

ジェイソン「あ〜……良く寝たぜ」

ジェイソン「ま、今日は“あの日”だからな」

ジェイソン「バイトも休んだし、たっぷり寝たし!」

ジェイソン「今日は気合入れてアベックぶっ殺……」

ジェイソン「……」

ジェイソン「……――もうすぐ夜の10時半……だと……!?」
125創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:23:10 ID:9OVXmq+H
ジェイソン「おい」

ジェイソン「おいおいおいおいおい!」

ジェイソン「ちょっとこれまずいんじゃねえか!?」

ジェイソン「10時半ったらお前、アベックがしけこみだす時間じゃねえか!」

ジェイソン「やべえ、やべえやべえやべえって!」

ジェイソン「ああもう、なんで目覚まし鳴らなかったんだよ!」
126創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:26:11 ID:9OVXmq+H
ジェイソン「とっ、とにかく用意しねえと!」ガバッ!

ガィンッ!

ジェイソン「おぬぐうぉっ!?」

ジェイソン「……っ……つうっ……!」

ジェイソン「――あ、足の……」

ジェイソン「足の小指は……いくら俺でもやべえって……!」
127創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:29:50 ID:9OVXmq+H
ジェイソン「とっ、とにかく支度しねえと」

ジェイソン「服はえっと……」

ジェイソン「――ああそうだ、今日は起きて殺しまくる気でいたからツナギ着たままで寝たんだった」

ジェイソン「めっちゃシワんなってっけど……まあ、誰も気にしやしねえか」

ジェイソン「靴下靴下」

ジェイソン「……――ねえし。昨日バイトで使ったくせえのしかねえし」
128創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:32:48 ID:9OVXmq+H
ジェイソン「ああもう、これでいいや!」モソモソ…

ジェイソン「…………まあ、しめってるよな、そりゃ」

ジェイソン「……」

ジェイソン「――凹んでる場合じゃねえっての!」

ジェイソン「仮面仮面――」

ジェイソン「……うわ、昨日のジュースちょっとこぼれてる」

ジェイソン「くそっ、ちゃんとしまっときゃ良かった!」
129創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:35:18 ID:9OVXmq+H
ジェイソン「……」

―カパッ

ジェイソン「…………中、ペタペタしてるじゃねえか」

ジェイソン「……」

ジェイソン「……――あれ?」

ジェイソン「斧、先月使って…………どこにしまったけか……?」
130創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:38:26 ID:MCeq+pml
おおっと支援だ
131創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:38:51 ID:9OVXmq+H
ガサガサッ!

ジェイソン「ねえ」

ガサガサガサッ!

ジェイソン「ねえし! どこいったんだよ、マジでオイ!」

ジェイソン「……」

ジェイソン「――くそっ! 仕方ねえから今日はチェーンソーで行くか……」
132創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:39:27 ID:MCeq+pml
ジェイソン駄目すぎるww
133創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:41:25 ID:MCeq+pml
チェーンソーで大丈夫かなー?(・∀・)ニヤニヤ
134創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:41:57 ID:9OVXmq+H
ジェイソン「よ、っと」

ジェイソン「――うわ、ひっさびさに持つと重てぇな」

ジェイソン「……へへ! 今日は宜しく頼むぜ、相棒」

―バルルルルルルン!!

ジェイソン「おっほほ! 勝手に動き出すたぁ、お前もやる気じゃねえか!」

バルルルッルウルルルン!!

ジェイソン「これならこの時間からでも20アベックはいけs」

ドンドンドンドン!!

ジェイソン「あっ、す、すんません! すぐ止めますんで!」

…バルン
135創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:42:02 ID:MCeq+pml
 
136創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:43:03 ID:MCeq+pml
この時間は迷惑だw
137創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:43:34 ID:MCeq+pml
 
138創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:44:10 ID:MCeq+pml
 
139創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:45:07 ID:9OVXmq+H
ジェイソン「……へへ、お隣さんに怒られちまったな」ナデナデ

…バルン

ジェイソン「いやいや、お前が悪いんじゃねえって」

ジェイソン「俺がバイト生活で、お前が自由に唸れる所に住んでねえから……」

…バルルン!

ジェイソン「――ああ、そうだな。これからだってのに、湿っぽくなっちまっちゃいけねえよな!」

バルン!

ジェイソン「うし! 行くか!」

ドンドンドンドン!!

ジェイソン「すんません! もう出るんで!……なっ!」

バルンッ!
140創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:45:46 ID:MCeq+pml
チェーンソーに話しかけんなwwww
141創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:46:27 ID:MCeq+pml
 
142創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:47:18 ID:MCeq+pml
 
143創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:50:25 ID:QBQIH5TU
ジェイソンさんキター!
そうだよな今日は13日の金曜日だもんな
144創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:51:03 ID:QBQIH5TU
ジェイソンダメすぎるw
濡れた靴下が悲しいのは超わかるぜ
145創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:00:25 ID:9OVXmq+H
     ・    ・    ・

ジェイソン「…………」

フレディ「――という夢だったんだけどな」

ジェイソン「……おい」

フレディ「まあ、俺が居る時点でお前は呑気に寝てるってことだけど」

ジェイソン「おい!」

フレディ「煙草吸って良い? 窓開けるから」

ジェイソン「聞けよ! そして駄目だ!」

フレディ「何? まだ火苦手なん?」

ジェイソン「ちげぇよ馬鹿! 部屋がヤニ臭くなんだろうが、部屋の壁紙が!」
146創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:02:00 ID:QBQIH5TU
フレディw
147創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:02:57 ID:MCeq+pml
夢かよwwwホラー住人が現実的な会話はやめいww
148創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:03:11 ID:9OVXmq+H
フレディ「良いじゃねえか煙草の一本や二本」

ジェイソン「あ? 文句言うなら出てけっての」

フレディ「つれない事言うなよ」

カチッ……シュボッ

フレディ「……ふーっ……落ち着いた、っと」

ジェイソン「コラ! 人の話聞いてんのか!?」

フレディ「あんまカッカすんなって。どうせ夢なんだからよ」

ジェイソン「む」

フレディ「ほーら、アルファー波アルファー波」

ジェイソン「うざってえからやめろ」
149創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:04:02 ID:QBQIH5TU
仲いいなw
150創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:04:38 ID:MCeq+pml
あの長い爪でタバコ吸ってんのも奇妙な光景だな
151創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:08:09 ID:9OVXmq+H
ジェイソン「で? 何?」

フレディ「まあ待てって。吸い終わってからにしようや」

ジェイソン「あのな、そんな暇ねえんだよ! 今日が何の日か知ってんだろ?」

フレディ「ああ、知ってるぜ」

ジェイソン「だから帰れ。とっとと帰れ。今すぐ帰れ」

フレディ「スウッ……ふーっ。――あ、この空き缶使ってよかった?」

ジェイソン「ん? あ……おう」

フレディ「ってか何お前。栄養ドリンクとか飲んでんの? オッサンかよ」

ジェイソン「……仕方ねーだろ。バイトで疲れんだよ」
152創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:10:17 ID:MCeq+pml
だからリアルな話は(ry
153創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:11:56 ID:9OVXmq+H
フレディ「――まあ、今日は13日の金曜日だわな」

ジェイソン「そうだよ、だから起きなきゃやべーんだよ」

フレディ「その割には体はぐ〜っすり眠ってるぜ? イビキはんぱねぇ」

ジェイソン「マジか」

フレディ「マジ。多分、明日の朝にでも隣から苦情くるんじゃねえの?」

ジェイソン「……マジか〜」

フレディ「まあ、明日はもっとお前にとっちゃ最悪の日なんじゃねえの?」

ジェイソン「明日? 何の日だよ」

フレディ「……――ホワイトデー、だろ?」

ジェイソン「!!」
154創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:13:39 ID:QBQIH5TU
!?
155創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:15:39 ID:mAWb3d3I
貴様ああああああああああああああああああああああああああああ
156創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:17:16 ID:9OVXmq+H
フレディ「しかも明日は――」

ジェイソン「――土曜日だし……!」

フレディ「ま、大抵のアベックは明日一日使ったり、次の日が日曜なのを利用するわな」

ジェイソン「……」

フレディ「まさにホワイトデーだ。キヒヒヒヒ!」

ジェイソン「その笑い方やめろっての。ウザってえし」

フレディ「カリカリすんなって。――ま、今日頑張ったって大して狩れねえだろ」

ジェイソン「いや! 一日早いホワイトデーのアベックとかも居るから!」

フレディ「あ、後45分位しかねぇ」

ジェイソン「…………」
157創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:19:20 ID:QBQIH5TU
なんという…
158創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:21:56 ID:9OVXmq+H
フレディ「ま、どっちにしろ今日はやめとけって。先月もだったんだろ?」

ジェイソン「……まぁ、そうだけどよ」

フレディ「今年って三回あるんだろ? だからよ、あんま働きすぎると体に悪いぜ」

ジェイソン「フレディ……」

フレディ「だからさ、今日はゆっくり休んどけって。な?」

ジェイソン「お前……」

フレディ「お前ともやりあった事あるからさ。心配してんd」


ジェイソン「――女が出来たのか?」


フレディ「トイレ借りるわ。ちょっとウンコ」

ジェイソン「おいコラ。ちょっと待て! おい、フレディ!」
159創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:27:20 ID:9OVXmq+H
フレディ「なんだよ、おい! 離せって!」

ジェイソン「離さねえ! 死んでも何度でも甦って離さねえからな!」

ジタバタ!

フレディ「出るから! モリッと出るから!……ああもう! 離さねえとここで出すぞコルァ!」

ジェイソン「やれるもんならやってみろや! エルム街の悪臭って呼んでやるからよ!」

フレディ「くそっ! この……!」

ジェイソン「女が出来たんだな!? そうなんだな!?」

フレディ「……――そうだよ。……とりあえず離せって。マジでウンコだから」

ジェイソン「……わかった。……戻ったら話聞かせて貰うからな。ペーパーは――」

フレディ「右の一番上の戸棚だろ。ったく、使い終わったらちゃんと補充しとけよ」

ジェイソン「うるせ。とっとと行って来い」
160創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:30:02 ID:QBQIH5TU
まさか?
まさかだろ?
マジでそうとかジェイソン寂し過ぎるぞ
161創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:32:48 ID:9OVXmq+H
     ・    ・    ・

ジェイソン「…………」

フレディ「…………」

ジェイソン「その缶、ちょっとこっちにも寄越せ」

フレディ「お前、禁煙してたんじゃなかったか」

ジェイソン「吸わなきゃ暴れだしそうなんだよ。――1本くれ」

フレディ「セッターだけど? ほい。それと火」

ジェイソン「なんでも良いさ。さんきゅ」

フレディ「……お前、マスクの穴から煙草吸うのやめろよ」

ジェイソン「良いじゃねえかよ。一々仮面取って付け直すの面倒なんだよ」
162創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:35:52 ID:QBQIH5TU
穴から吸ってる光景想像すると笑えるなw
163創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:37:15 ID:9OVXmq+H
ジェイソン「――いつから?」

フレディ「殺気から」

ジェイソン「コマ切れにすんぞ。……いつからだったんだよ」

フレディ「……聞いても怒らねぇって約束出来るか?」

ジェイソン「いいから言えよ。聞かなきゃわかんねえよ、そんなの」

フレディ「絶対怒るなよ? いいな? 怒るなよ?」

ジェイソン「あー、はいはい。わかったから聞かせろっての」

フレディ「……――先月のバレンタインの日に告らr」

ジェイソン「ぶっ殺すぞこの野郎!!!!!」
164創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:39:18 ID:2LHX8NdA
切ねぇwww
165創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:40:58 ID:QBQIH5TU
これは怒るww
166創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:45:07 ID:9OVXmq+H
フレディ「ちょっ、キレんなって! 落ち着いてくれよ!」

ジェイソン「殺す。ぜってぇ殺す。ジェイソンVSフレディ2だこの糞野郎」

フレディ「やめろって、ちょっ、オイ! 黙ってて悪かったって!」

ジェイソン「…………出てけよ」

フレディ「…………悪ぃ」

ジェイソン「――人がアベック殺ってる間に浮かれてる奴なんて、ダチじゃねえ」

フレディ「……悪ぃ。……また今度、落ち着いたら連絡するわ」

ジェイソン「……」

フレディ「じゃあ、な」

――バタンッ!

ジェイソン「……」

ジェイソン「……今日のこの日に限って、どんだけ悪夢だよ」
167創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:46:36 ID:EowO/oLs
出遅れた

>>126
足の小指wwwww
168創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:52:29 ID:EowO/oLs
追いついた
おもろwwwwwwチェーンソーいいこすぎて泣ける
169創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 23:53:51 ID:EowO/oLs
フレディ友だち甲斐あるんだかないんだかww
170創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:01:43 ID:8pCV/Sk0
ホワイトデーに突入
171創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:02:53 ID:+vBKiGYA
ジェイソン「…………」

ジェイソン「…………」

ジェイソン「――あ……」

ジェイソン「……ぼ〜っとしてたら“あの日”終わってた」

ジェイソン「……」

ジェイソン「……言い過ぎた、な」

ジェイソン「ホントだったら黙ってても良かったんだし、今日言ってくれたんだし……」

ジェイソン「……」

ジェイソン「――うし! フレディにメールすっか!」
172創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:06:00 ID:+vBKiGYA
ジェイソン「昨日は昨日、今日は今日だからな」

ジェイソン「日にちに関して俺がひきずってたらダセぇしよ」

ジェイソン「……」

ジェイソン「……しっかし、あんだけ言っておいて俺からメールするってのもアレか……?」

ジェイソン「だけど、アイツ電話に出ないからな。仕方ねぇか」

ジェイソン「――言、い、過、ぎ、た、悪、い……っと」

ジェイソン「送信」

ジェイソン「……へへ」

ジェイソン「まったく、手間かけさせんなよな」
173創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:07:15 ID:BWG6nGfX
ジェイソンいいやつだなwww
174創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:11:41 ID:+vBKiGYA
prrrr!prrrr!

ジェイソン「おっ、返信はええな。――アイツも気にしてたのか?」

ジェイソン「どれどれ……」

FROM:フレディ
TO:ジェイソン
TITLE:無題
本文:
わるい、なんかいいだせなかった
こんどのみいこうぜ
そのときちゃんとはなす

ジェイソン「……へっ、漢字くらいつかえっての」

ジェイソン「……」カチカチ

TO:フレディ
TITLE:無題
本文:
おう、しっかり聞かせて貰うからな!
彼女、大事にしろよ。
おめでとう。

ジェイソン「――送信、っと」
175創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:13:30 ID:BWG6nGfX
なんか反応がwwww
176創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:15:59 ID:+vBKiGYA
ジェイソン「まあ、今週の日曜は飲みの約束してたしな」

ジェイソン「一週間前だったから、アイツも覚えてんだろ」

prrrrr!prrrrr!

ジェイソン「お、来たな」

ジェイソン「何々?」

FROM:フレディ
TO:ジェイソン
TITLE:無題
本文:
ありがとう
いいそびれたんだけど、
つぎののみはつごうがわるいからキャンセルで

ジェイソン「……あ? なんでだ?」

ジェイソン「――ん?……メールの下の方にまだ本文が……」


今日から一泊二日で旅行行くから


ジェイソン「!!!!!!???」
177創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:20:28 ID:+vBKiGYA
ジェイソン「……いやいやいやいや……えっ、何? 何なの?」

ジェイソン「いきなり漢字だったり、なんなのコイツ?」

ジェイソン「さすがに冗談だろ、悪夢連続とかねぇぞマジで」

ジェイソン「マ、ジ、?、っと」

ジェイソン「送信」

ジェイソン「……」

prrrrr!prrrrr!

ジェイソン「!」

カパッ!

ジェイソン「――温泉旅行かどうかなんて聞いてねぇんだよ!!」ポイッ!

―ガアンッ!
178創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:26:04 ID:+vBKiGYA
ジェイソン「……あ〜、これやばいわ」

ジェイソン「ひっさびさにスイッチ入っちゃったわ」

ジェイソン「だけど……“あの日”はもう終わっちまったからな」

ジェイソン「“あの日”じゃねえのに殺っちまったら、ただの殺人だしよ」

ジェイソン「……」

ジェイソン「…………」

ジェイソン「――あれ〜?」

ジェイソン「……――今日って、何日だったっけかな〜?」

ジェイソン「わあ、カレンダーを見たら、今日は13日の金曜日だったや〜」

ジェイソン「……」

ジェイソン「――これは、頑張らないといけねぇよなぁ……!」
179創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:27:52 ID:BWG6nGfX
フレディが遠くへ行ってしまったwww
180創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:28:38 ID:BWG6nGfX
ジェイソンも遠くへ行こうとしてるwwww
181創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:31:33 ID:+vBKiGYA
ジェイソン「俺がカレンダーめくり忘れるなんて在り得ねぇからな」

ジェイソン「だから、今日は13日の金曜日なんだ」

ジェイソン「……今日がホワイトデーだと勘違いしてる馬鹿アベックを狩らねぇとなぁ」

ジェイソン「……」

ジェイソン「なんか変な夢を見た気もするが、気のせいだろ」

ジェイソン「でも、な〜んかチェーンソーの気分だし、温泉につかりてぇなぁ」

ジェイソン「――って事で、今日は温泉地のアベックを根こそぎ狩るか」


ジェイソン「今日は楽しい日になりそうだぜ。――なぁ、相棒?」


――バルルルルルルルルンンンッ!!


おわり
182創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:33:38 ID:+vBKiGYA
こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう

支援感謝!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
183創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:40:29 ID:BWG6nGfX
いや、かなり腹筋鍛えられたwwwwww
GJだったお
184創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:43:47 ID:Zk/BGJwi
これは面白かったwww
185創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 01:10:04 ID:8pCV/Sk0
フレディの彼女はどんなんだったのか気になるw
186創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 01:11:11 ID:7OSLsZOv
うわあああん!戻って来たらやっぱり終わってたよう乙!
187創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 02:05:15 ID:7OSLsZOv
そうかわかったぞ!フレディの彼女は11月への伏線だな!ww
188創る名無しに見る名無し:2009/03/16(月) 00:06:18 ID:EMU/lmI7
『おとこはつらいよ』

右大臣「あーあ、そろそろ祭も終わりかの」

左大臣「はあ、そうですね……ふうぅぅ〜……」

右大臣「これ以上祭が長引くと、あのお方の嫁入りがまたもや遠くなるからの」

左大臣「仰る通りで……はあぁ〜……」

右大臣「しかし、わしらを仕舞うのが遅くなると嫁に行きそびれるとは、
    成長を祝う人形どころかまるで呪いの人形じゃな。ぶわははははははは!」

左大臣「まったくです……ふへ〜〜……」

右大臣「……おまえのかーちゃんでーべそ!」

左大臣「その通りですね……ほう〜〜〜……」

右大臣「何がその通りじゃ! さっきから溜息ばかりつきおってうっとおしい!」

左大臣「……右大臣どのには関係のないことです。ほっといて下さい……」

右大臣「ふん、おおかた中央官女どののことでも考えておったんじゃろ!」

左大臣「ぎくう!」

右大臣「衆目の前であのような破廉恥な行いに出るとはのう〜。
    おぬしもなかなかやるではないか〜〜うほほほほほほ」

左大臣「は、破廉恥……うあああああ! 中央官女どの! お許し下さい!!」

右大臣「のう、のう、どうであった? 中央官女どのは? ああ見えて、あのおなご結構ぼいーんと……」

左大臣「おっお止めください父上! なんてことを仰るんですか!! 汚らわしいっ!!」

右大臣「なにを〜〜? 父に向かって汚らわしいとは何事だこの青二才め!」

左大臣「汚らわしいといったら汚らわしいんです!! ああ……中央官女どの、
    あのようなことをしてしまってきっと怒っていらっしゃるに違いない……」

右大臣「出たよ御清潔。やだねーカマトトぶっちゃって」

左大臣「父上は黙ってて下さい! 中央官女どのは……高潔なお方です。
    私ごときが懸想してよいお方ではありません……」

右大臣「はんっ! 何をそんな気取ってるんだか。好きなら好きでいーではないか」

左大臣「よくありません! 私は父上とは違うんです!」

右大臣「お? 言うねえ。そんじゃあ、わしも言っちゃおうかなあ。
    この秘密は墓場まで持ってくつもりだったんだがのう」

左大臣「え……秘密ってなんです?」
189創る名無しに見る名無し:2009/03/16(月) 00:09:40 ID:EMU/lmI7
右大臣「むははははは! 耳かっぽじってとくと聞け! 今、明かされる左大臣出生の秘密! 
    お前の母であるあやつのことだがのう……」

左大臣「は、母上が、なにか……」

右大臣「その昔、あやつは三人官女の一人だったのじゃ!」

左大臣「え、えええーーーっ!! あ、あの今はお多福人形をしている母上が!?」

右大臣「そうじゃ。今は見る影もないが、昔はそれはそれは可憐な官女での」
    
左大臣「あの、母上が……信じられない……」

右大臣「わしはその当時、同じ雛壇で左大臣をしておってのう。
    わしはあやつを一目みてどきゅーんだったのじゃあ」

左大臣「うっ……今の私と同じではないですか」

右大臣「そうじゃ。最初は鼻にもかけてもらえなかったんじゃが、
    いろいろとあの手この手で懐柔してのう。ついには……ムフフフフフフフゥ」

左大臣「うわっ! 外道! このクサレ外道!」

右大臣「何が外道じゃばかたれ! お前も今や同じ穴のムジナだということを忘れたか、んんー?」

左大臣「わ、私は……そのようなこと考えたこともありません……!」

右大臣「ほんとかぁ〜? 夜中に寝言で中央官女殿の名を呼んでいるのを聞いたがのう」

左大臣「うっ……………」

右大臣「なあ、なあ、おぬしも男ならばちらっとそんなことも考えるであろう?」

左大臣「そ、そんなことは……っ」

右大臣「なに、恥ずべきことではない。それすなわち自然の理。
    そのようにしてお前も生まれたのだからのう。
    さ、だから、この父にどーんと打ち明けてみい。ふぉふぉふぉ!」

左大臣「っ…………」

右大臣「ほれ、ほれ、ほれ!」

左大臣「ふ…………………ふひ………………………………フヒヒ………」

右大臣「おおーっ! そのイヤラシ気な笑み! まさしくわしのでーえぬえーを受け継いでおる証じゃ!」

左大臣「はっ! いっ今! 私は何を考えて……! う、うううっ中央官女どのー!!
    申し訳ありませんーーーっ!! 死ぬっ、もう死にますっ!!」

右大臣「左大臣よ! 今、お前は名実ともに真のわしの息子となった!」

左大臣「や……やだ」

右大臣「やれ、めでたい! 祝杯じゃあーー!! しゅくはい!!!
    うちのーむすこがぁーおとこになったぞおーーーー!!」  
  
左大臣「うわああーーっいやだあああああーーーーっ!!!!」
190創る名無しに見る名無し:2009/03/16(月) 02:57:23 ID:BP+CUwnA
左大臣wwwwwお前もかwww
191創る名無しに見る名無し:2009/03/16(月) 12:13:42 ID:dSOS1AEn
遺伝って怖いwwこれはループの予感w
192創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 23:46:13 ID:QW1Fcr1q
『さけとなみだとおんなたち』

中央官女「あっ! 餅にカビが! 左官女! 新しい物を手配せよ」

左官女「ほえ〜い……」

中央官女「うーん、橘があまり元気がないのう。右官女! 水を注ぐのじゃ」

右官女「ふえ〜い……」

中央官女「なんじゃ、おぬしら。その気の抜けた返事は! しゃきっとせぬか!」

左官女「中央官女さま……」

右官女「げんきっスね……」

中央官女「もうすぐ祭も終わりだからのう! ああ! 忙しい忙しい!」

左官女「このあいだまで溜息ついてあんなにヘコんでたのに……」

右官女「あれですか、仕事に生きるおんなってやつでスか。さすがモテるおかたはよゆうでス」

中央官女「な、なにを二人でクダを巻いておる! 全然片付かないではないか!
     とっとと働くのじゃ!」

右官女「はあ、それがでスね……わたくシども、
    この間のアレに毒気をあてられてしまったようででスね」

左官女「やる気がでないんですの〜〜むは〜〜」

中央官女「何を戯けたことを! アレとは何のことじゃ!?」

右官女「アレですよアレ。ほら、左大臣様とぎゅーっではぐはぐでらぶらぶ」

中央官女「な、何を申しておる! あれは粗相をしてみっともなく狼狽するわたくしが
     これ以上醜態を晒さないよう左大臣殿が気を使われて袖でお隠しになっただけであって
     決してそのようないみがあったわけでわっ」

左官女「やあぁぁーだぁ! 中央官女さまったらボケてんだから!
    あんなふうに抱きしめておいて、その気がないなんてことあるわけないでしょお〜
    どおーすんですかあ? こ・れ・か・ら! でへへへ!」

中央官女「どうもこうもない! と、とりあえずそのはにゃしはまたりゃいねん!
     今はまつりをぶじおわりゃすのがさいゆうしぇんじゃ!」

右官女「かんでまス」

左官女「かみかみですな」

中央官女「むううっ……! ……おぬしら、さっきからどうも様子が変だのう」

右官女「そうでスか? いつもとおんなじでスよ??」

中央官女「むっ!? この匂い、もしや……」
193創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 23:51:24 ID:QW1Fcr1q
中央官女「ああっ! 堤子の白酒が空っぽ! 長柄銚子まで! おぬしら〜〜っ!」

右官女「んふふふふうー、ばれちゃったらしょうがない。そうでス。
    呑 ん で し ま い ま し た ! あ は は は は は」

左官女「ましたー!! だははははははははははははははははははははははは」

中央官女「アホみたいに笑うな! 右官女! 
おぬしまで左官女と一緒になって呑むとは何事じゃ!」

右官女「……だってえ、ぐずっ……だってえ〜」

中央官女「なにがだってじゃ! 言いたいことがあるならはっきり申さんか!」

右官女「うっ……えうっ……雛段の華、官女になったは良いものの、
    花のさかりの年頃だというのにわたくしどもはほとんど一年中
    くらーい押し入れに入りっぱなし。中央官女さまのようにうきうき話もなく、
    このまま年を経ていくのかと思うと……っ
    なんだがざびじぐなっちゃったんでずう〜〜! びえ〜〜〜〜〜っ!!」

中央官女「これ! そのようにみっともなく泣くな! 左官女! 右官女を止めろ!」

左官女「あははははっ! みぎかんじょ、鼻ちょうちんプー! 
    あはあはあは……っ…う…ぶふうええ〜〜〜〜ん!!」

中央官女「ええい! お前までつられて泣くな!! 良いか二人とも! 
     官女の務めとは華やかな外見に反してかように厳しく、寂しいもの。
     だが、それでも我らはこの名誉ある役目を一生務めていこうと共に誓ったではないか! 
     初心を思い出すのだ! おぬしらはなにゆえ官女となった!? 申してみろ!」

右官女「やすみがおおかったから」

左官女「いしょうがかわいかったから」

中央官女「そ、そんな理由で……! おぬしら……!!」

右官女「う〜〜ええええ〜〜〜ん! ちゅうおうかんじょざまああ〜〜」

左官女「ぶふっ、ぶううううへええーーん!! うっ……おえっ吐く……」

中央官女「泣くな! 吐くな! くっつくな!! 
     くっ……今年もこんなんで祭が終わるとは、中央官女、一生の不覚……!
     来年は! 来年こそは見ておれ!! ちきしょーーーーーっ!!!………」(フェードアウト)
194創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 23:52:35 ID:3FDoN4pM
泣き方かわいいなw
195創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 18:30:43 ID:4u//0dGI
なんという泣き上戸w
196創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 23:58:11 ID:pbx/h8aN
紳士はもうギアスは書かないのか?
197創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 00:55:16 ID:kx79fQQo
駄目だ、左官女が「左-官女」ではなく「左官-女」に見えてしまう…
198創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 01:48:06 ID:gMBwvpsE
 ヘ○ヘ
   |∧    荒ぶる鷹のポーズ!
  /
199創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 11:45:59 ID:1/E+gZqm
ひな祭りの三月も終わってしまったか…
200創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 20:31:31 ID:IypEd6c9
やる夫で学ぶシリーズってあるけど、
新ジャンルで学ぶシリーズって、麻雀のやつしか知らないんだよな
台詞系、擬音とかAA一切なしで作れないもんかな
201創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 21:16:32 ID:M6BLE8Ku
新ジャンル「変態鉱物オタク」ってのは考えてたよ
学ぶ系ではないけど、近いものとしてはスモーカークールってのもあったね
202創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 21:21:40 ID:/QpIfotR
新ジャンル「無言」

男「……」
姉「……」
父「……」
母「……」
父の浮気相手「……」
裁判官「……」
203創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 21:23:42 ID:9r0e8J4r
これは登場人物だけで話が作れそうだぜ
でも考えるのめんどくさいぜ
204創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 21:24:41 ID:IypEd6c9
新ジャンルで学ぶ袋詰め

新ジャンルで学ぶシリーズができないかやってみたいと思います

注意書き
・書くにあたって、北道正幸氏『ぷ〜ねこ2』を参考にさせて頂いております
・新ジャンルが初めてな人向けの簡単なキャラ説明
 ヒート(以下ヒ)  熱血系少女。よく叫ぶ。
 クール(以下ク) 冷静沈着少女。男口調。
 男          没個性。特徴がないのが特徴
205創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 21:32:58 ID:IypEd6c9
男「買うのはこれで全部か?」

ク「そうだな」

ヒ「よぉし! レジに並ぶぞぉー!」

ク「会計とかはやっとくから、男はカート返してきてくれ」

男「了解。んじゃ、行ってくるわ」


ク「こんなに買うと、セルフの袋詰めも面倒だな」

ヒ「任せろ! ぬぉぉぉぉぉおおおお!」

ク「こ、こら、そんなに乱暴に詰めたら! あ、卵の上にペットボトルは――」
206創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 21:43:39 ID:IypEd6c9
男「で、その暴走の結果こうなった訳だ」

ヒ「食材が痛んだりはしてないぞ!」

ク「あんまりな詰め方だったから、一応手直しはしてあるぞ」

男「ちょっとそれ持ち上げてみ」

ク「こうか? む、偏って持ちにくいな……」

男「だろ? そのまま家まで持って帰ったら中身ぐちゃぐちゃになるぞ」

ヒ「急いで帰れば問題ない! いくぞみんな! うぉぉぉぉおおお!」

男「ちょ! 待てこら、そういうことじゃなくて! 話聞いてたかお前?」

ク「つまり、ぐちゃぐちゃにならない詰め方を教えてくれると」

男「そういうこと」
207創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 21:44:41 ID:IypEd6c9
男「まずは袋詰めの基本的な流れを教えておこう」

ヒ「よぉし! どんどん来いっ!」

ク「いちいち叫ばないでくれ」

男「袋詰めは土台作りから始まる」

ク「土台?」

男「袋の一番下に入れるものの事だ」

ヒ「なるほど、そのまんまだな!」

男「まぁね。で、土台が出来たら壁を作っていく」

ク「家を建てているみたいだな」

男「例えとして適切だからね。壁が出来たら1階、2階部分を積み上げていく」

ヒ「私の家は平屋建てだ!」

男「うん、聞いてないしどうでもいい。えーと、最後に屋根を作って出来上がりだ」

ク「流れは何となくわかったが、抽象的すぎていまいち実態がつかめないんだが」

男「大まかに流れがわかってくれればまずはOK。今から細かい部分の話をしていくから」

ヒ「よ、よぉし! どんどん来い!」

男「お前はあんまり無理して考えなくていいからな」

ク「オーバーヒートされると後が面倒だ」

ヒ「ば、馬鹿にするなぁぁあああああ!」
208創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 21:53:28 ID:/QpIfotR
略称はくーちゃんとひーちゃんですねわかります
続きwktk
209創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 21:53:31 ID:cnUtmeVF
ほほう袋詰め講座とな
210創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 21:54:25 ID:cnUtmeVF
とりあえず卵が一番上は鉄板
211創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 21:57:07 ID:IypEd6c9
男「まずは土台づくり。ここをちゃんとやるかどうかで、袋詰めのすべてが決まる」

ク「大袈裟だな」

男「ま、それくらい重要って事。土台ってどんなイメージだ?」

ヒ「硬くて平らなイメージだー!」

男「お、正解。そう、土台に求められるのは硬さと平さだ」

ク「固いものを平らに詰めればいいんだな?」

男「そう。缶詰や味噌パック、牛乳など、重くて硬いものを選ぶ。野菜なら根菜だな」

ヒ「潰れにくいものと覚えておくぞ!」

男「うん、それでいい。ただし、平に詰めること。これ重要」

ク「えーと、今回の買い物だとペットボトル2本が適切かな?」

男「そうだな。飲み物を土台にするときはちょっと注意点があるけど、それが後で」

ヒ「次は壁だな?!」

ク「よしよし、よく覚えていたね。えらいな」

ヒ「だ、か、ら! 馬鹿にするなぁぁぁぁぁあ!」

男「あー、次説明していいかな?」
212創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 21:58:33 ID:cnUtmeVF
くーちゃんえらそうw
213創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:11:50 ID:IypEd6c9
男「土台が出来たら次は壁で周りを囲んでやる」

ク「薄くて、縦にしても型崩れしないものを選んだほうがよさそうだな」

男「ご名答。レトルトカレーとか、パスタ類がいい。野菜ならねぎ、ごぼうなど」

ヒ「パスタやねぎはどっちかというと柱みたいだぞ!」

男「うん、柱と壁って言った方がいいかもしれない。要するに、家を支える部分を作る」

ク「薄くて型崩れしないものなら、そのまま横に重ねた方がよくないか?」

男「壁になるもの詰めれば終わりなら、それでもいいけどね」

ク「他にもあると違うのか」

男「こまごました物を詰める場合、外側に壁を作らないと崩れる原因になる」

ヒ「ちゃんとした柱がないと、家もふにゃふにゃのまんまということだな!」

男「そうそう。持ち手の側両方に壁があるだけでも、だいぶ安定感は変わる」

ク「なるほど。今回の買い物だと……パスタとラップの箱か」

男「そんなところだね」
214創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:16:10 ID:cnUtmeVF
壁は意識したことなかったな
215創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:24:20 ID:IypEd6c9
男「土台と壁が出来たら、1階部分を詰めていく」

ヒ「どんなものを選べばいいんだー!」

ク「ここまで来ると、選べるものも限られてくるな」

男「そうだね。1階部分であれば、パックに入った肉や魚、卵パックもあればそれを選ぼうか」

ヒ「なんだとぉ?! 卵は壊れやすいんだぞー!」

ク「その壊れやすい卵の上にペットボトルを詰めたろう、君は……」

男「確かに壊れやすいけど、上にのせるものが軽ければ問題ない」

ク「つまり、2階や屋根はさらに軽いものを乗せていくということか」

男「そう。卵って結構重いから、あんまり上にしすぎるとトップヘビーでバランスが悪くなるしね」

ク「でも、卵より硬そうなのは上に載せられないんだろう?」

男「うん。だから、その時買ったものによって、1階になったり2階になったり、屋根になったりする」

ヒ「面倒だから、卵は別の袋にするぞー!」

男「それもアリだけどね。今回はちゃんと詰められるから大丈夫」

ク「ブロック肉と、箱のお菓子を選んでみようかな」

男「うん、今回だとそんなところかな。あと、豚スライスのパックもいいかも」

ヒ「よーし、豚スライスの方が大きいからブロック肉の下に詰めたぞ!」

男「はいダメー」

ヒ「なんだとぉー? 私を愚弄するつもりかー?!」

ク「愚弄なんて難しい言葉、よく知ってたな」

男「ちょ、ほめてないで止めて……首締めないで苦しい……」
216創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:30:16 ID:cnUtmeVF
う・・・俺は卵は絶対に一番上だと思ってたぜ
217創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:30:27 ID:IypEd6c9
男「ブロック肉はスライス肉より硬いだろ? 重ねるとスライス肉潰れちゃうよ」

ク「なるほど。パックの大きさで判断は危険ということだな」

男「逆に、パックの大きさで判断が必要な場合もある。たとえばこの2つ」

ヒ「パック入りアサリは小さいパック、魚は長くて大きいぞ!」

ク「……わかった。アサリが下、魚は上だ」

男「正解。何でか分かる?」

ク「下が大きいパックだと、ラップの部分で小さいパックの加重を受けることになるから、かな」

男「その通り。下が小さければ、上のパックの加重は、パックの側面で受けることができる」

ヒ「難しい話はするなー!」

男「まぁまぁ。小さいパックの上に大きいパック、硬いものの上に柔らかいものと覚えて」

ヒ「えーと、えーと……メモしたぞー!」
218創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:32:18 ID:cnUtmeVF
ほほう
219創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:33:04 ID:M6BLE8Ku
卵が一番上だと、袋を置いて横倒しになったときにダメージがでかいのれす
220創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:36:21 ID:cnUtmeVF
あ、なるほどね
221創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:36:56 ID:IypEd6c9
ク「次は2階だ」

男「1階には入れにくいような、柔らかめのが残ってる。これらを詰めていく」

ク「さっき話に出た、アサリと魚かな?」

男「そのへんだね」

ヒ「言われた通り、アサリの上に魚のパックを乗せたぞー!」

ク「君は本当に賢いなぁ」

ヒ「う、嬉しくなんかないんだからなー!」

男「馬鹿にされてるんだって。えーっと、次は屋根」

ク「ラストか」

男「残ってるほうれん草、菓子パン、イチゴのパックを詰める」

ク「イチゴのパックは重いぞ?」

男「重いけど、2階で詰めたようなものの下にすれば、傷んでしまうから」

ク「なるほど、上がパンやホウレンソウなら痛まないな」

男「こういう風に、どうしても上に重めの物を詰めたい場合も出てくる。そうなると大事なのは――」

ヒ「土台と壁だぁー!」

222創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:42:05 ID:IypEd6c9
男「ちゃんと理解してくれたようだね。その通り」

ク「硬くて平らな土台と、支える壁がしっかりしていれば、上が重くても安定するな」

男「逆に、土台が凸凹だったり、そもそもなかったりすると……」

ヒ「詰めたものが倒れたりしてごちゃごちゃになるぞー!」

ク「さっき詰めた時みたいにね」

男「そういうこと。買い物によっては、屋根に卵が来る場合もあるからね」

ク「土台だけじゃなく、1階と2階も適当には詰められないな」

男「そう。だから、詰め始める前に、何をどこに詰めるかじっくり考えた方がいいね」

ヒ「よぉーし、これで私も袋詰めのプロだー!」

ク「ちょっと待って。飲み物で何か注意があると言ったな?」

男「そうだった。最後にその辺話して終りにしよう」
223創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:43:50 ID:cnUtmeVF
参考になるのう
224創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:50:34 ID:IypEd6c9
男「今回は土台にペットボトルのお茶を選んだ」

ク「四角くて平らだし、横にすれば簡単に土台になる」

ヒ「壁にすると倒れてきそうだしな!」

男「うん。理由も完璧だ。じゃあ、缶入りのコーラだったらどうだろう?」

ヒ「何本かあれば、横にして並べれば土台になるぞー!」

ク「……立てた方がよくないか?」

男「何でそう思う?」

ク「アルミ缶って、横は結構柔らかいぞ。上に重いものが乗っていけば……」

男「そう。つぶれて、最悪の場合中身が出てくるかもしれない」

ヒ「大袈裟じゃないのかぁ?!」

ク「君に言われるとは……」

男「まぁまぁ。コーラとかの場合、中から炭酸の圧力が加わってるからね」

ク「それに、横にすると、数が少なければコロコロ転がるな」

男「それを開けると……? あとは分かるね」

ヒ「つまり、立てろということだな?!」

男「うん。下で転がる隙間がなくても、上に加わる加重を考えて、立てた方がいいだろうね」

ク「そうなると、土台じゃなくて1階部分に選ぶ場合も出てきそうだな」

男「もし今回買ってれば、1階部分だろうね」
225創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:57:05 ID:IypEd6c9
ヒ「野菜だけ買う場合、選ぶのが難しいぞー!」

ク「君が野菜だけ買う機会があるのか?」

ヒ「こいつが馬鹿にするー! なんとか言ってやれー!」

男「泣くなよ……。俺も想像できないんだから」

ヒ「!!!」

男「わかった、悪かった謝る。ちゃんと教えるから振り上げた拳はしまってくれ」

ヒ「今度言ったら予告なしだぞ!」

男「気をつけます……。えーと、野菜の場合、地面の上で育ったか下で育ったかで見分ける」

ク「根菜は土台とさっき聞いたが」

男「うん。じゃがいも、にんじんとかは硬いだろ?だから土台とか、下の方になる」

ヒ「地上で育つほうれん草は一番上にしないとつぶれるぞ!」

男「そうだね。あと、トマトとか、やわらかいものは地上の野菜が多い」

ク「カボチャも地上だが」

男「もちろん例外はあるさ。カボチャの場合は間違いなく土台かな」

ヒ「う〜ん……難しいぞー!」
226創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:04:19 ID:cnUtmeVF
とりあえず硬さだな
227創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:05:14 ID:IypEd6c9
男「ま、今教えたのは基本中の基本で、実際はやって慣れるしかないから」

ク「毎回毎回、壁になるものが買えるとは限らないしな」

男「それどころか、土台に何を選ぶか困る組み合わせの場合もある」

ヒ「土台が作れなければ安定しないぞ!」

男「うん。土台なしで安定するように詰めなきゃいけない場合も多い」

ク「パズルと考えれば面白いな」

男「だろ? 次から袋詰めがちょっと楽しくなるぞ」

ヒ「そろそろ腹減ったぞー! 飯、飯!」

ク「分かった分かった。そろそろ帰ろうか」

男「ずっとしゃべって喉も乾いたしね」

ヒ「よぉぉおし! 家まで競争だぁー!」

男「こ、こら! 袋そんなに振り回したら!」

ク「せっかくきれいに詰めても、持って帰るのがアレじゃな……」

男「はぁ……。ま、いいや」

ク「ところで、最後にひとつ疑問がある」

男「何?」

ク「何でそんなに袋詰めに詳しい? レジでバイトしたことはないだろう?」

男「何でって……えーと……なんでだろう?」

ク「こっち見られても困るんだが……」

ヒ「おーい! そこで何見つめあってるー! 早くしないと全部食っちまうぞー!」

男「おっと急がないと。ほら、俺らも走ろう」

ク「ごまかされた気がする……」

                                               終わり
228創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:07:11 ID:IypEd6c9
即興で書きながらで時間かかったけど、これで終わりです

AA一切なしだったけど、学ぶシリーズとしてどうでしょうね?
書いてる自分はもちろんわかるんだけど、会話だけでどこまで
説明できたか、その辺教えてほしい
229創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:11:36 ID:M6BLE8Ku
乙です!
こういうのもネタに料理できるんだねwおもしれえやw

自分は説明に混乱がなかったけど、AAや説明図があればわかりやすいんだろうなとは思ったよ
題材が三次元的だけに、特にそんな感じっす。非常にイメージを要するテーマだったと思う
230創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:14:27 ID:cnUtmeVF
いかいとか店員が袋詰めしてくれるとこではこういう教育風景画があるんだろうなー
231創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:14:41 ID:/QpIfotR
キャラ乗りに味があれば全然読めますお
三キャラってのがバランス良い感じ。やる夫/AA系と違ってキャラの表情で語りにくい点が、キャラ分けですっきりフォローされてると思う

やる夫系のシリーズでもそうだけど、意外性のある展開を混ぜ込められるとすごく化けそうな印象
232創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:15:43 ID:cnUtmeVF
いかいじゃなくていかりだ
233創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:19:22 ID:IypEd6c9
AAがあれば格段にわかりやすいんだろうなぁとは思ったw
さらに難しい学ぶシリーズだと、台詞系じゃやっぱり無理がありそう

説明係の男、聞き手のクール、おバカ担当ヒートっていうキャラ分けにしてみた
男とクールだけだと、二人で分かってどんどん進んでいくし、
男とヒートだけだと、話がさっぱり進まなそうだし、ってことで3人で
最初ヒートいらないなぁって思ったけど、やっぱり3人いないと説明がくどくなりそうだった
表情とAAをいかにカバーできるかが重要だね、これは

>>231
意外性のある展開kwsk
234創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:32:19 ID:/QpIfotR
>意外性のある展開kwsk

作家目指す奴だっけかな
うろ覚えだけど、自殺して黄泉で芥川に会ってから現世に復帰するという
とんでもない展開を通して語られた作家性に関する描写にものすご引き込まれたw
まあ脇道展開なんだけど、大筋破綻ない程度にトンデモ展開とか持ち込まれると、個人的にはものすごく引き込まれますw
235創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:32:56 ID:IypEd6c9
読んでくれた人ありがとう
それと>>202の続きを期待
236創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:33:33 ID:/QpIfotR
あ、やる夫系の奴ね>作家目指すやつ
237創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:36:04 ID:IypEd6c9
>>234
今回の元ネタにしたプ〜ねこ2の「サッカー列伝」もトンデモ展開だったなぁ、そういえばw
学ぶシリーズの場合、wikiっぽくならないような展開が必要って事か
やる夫とやらない夫が延々と会話してるよりは、物語性があった方が引き込まれるしね
238創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:39:50 ID:IypEd6c9
>>236
実はそれ読んでみようと思ってた所だったんだw
239創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 00:19:51 ID:8lJegCai
作家目指すやつ読んできた
台詞+AAに対する台詞系の優位性って、
やっぱり即興性とAAのキャラクターに縛られない自由度位なんだろうか
240創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 05:34:02 ID:z9fk5G+o
みんなもの凄い真面目に考えてんだなwwwww
俺は新ジャンルと姉・妹系SSしか書かないけど、
ネタ思いついたらすぐスレ立てて脊髄反射でゴリゴリ書いてしまう
そのせいでgdgdになってしまうこともままあるが、上手くまとめられた時の爽快感は筆舌尽くしがたいものがある

台詞系の有利な点としては、俺みたいな地の文が苦手な者でも書けるってとこを挙げとこう
AA系SSは台詞だけに比べて画面構成とかに違和感を感じる時はあるな。台詞系のが見慣れてるからだろうけど
241創る名無しに見る名無し:2009/04/15(水) 22:12:43 ID:lws9zAt1
http://my.chiebukuro.yahoo.co.jp/my/myspace_quedetail.php?page=1&writer=giengun

ここの人は脳内の姉のことで相談しています
242創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 09:53:08 ID:Jp2uNnPc
台本形式の弱点のバトル物の難しさについて意見が欲しいです。

男「たあっ!!」バキッ



男「やあっ!!」
バキッ



男「てりゃあっ!!」ブンッ!!
バキッ

のどれが勢いあるバトルになるかな。
243創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 14:03:26 ID:P7IoNupS
台詞系バトル物は書いたことないからわかんないけど……正直、勢いという意味ではどれも微妙……

台詞形式は地の文つきの小説に比べ、確かにシーンを説明しながらイメージさせる力は弱いと思われ
であれば、バトルそのものよりも前後の盛り上げに重心を置いた方がよいやも知れませぬ

例えば二人が戦う前に噛ませバトルを用意するとか、以前あった別のバトルの顛末を他のキャラに語らせるとか
そうやって双方の強さを説明しつつ、その以前のバトル結果と直後の行動の差異などで、戦う二人のキャラを立てるとか
要は盛り上げに集約されるのではないかと

普通に台詞系で長々とバトルするのは無謀と思われまする
上手く描いたとして、どうしてもギャグっぽくなっちゃうんじゃないかなぁ
どうしてもやるなら、ガンダムの決闘シーンとか紅の豚のラストの殴り合いみたいな、舌戦付き戦闘になると思う
244創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 20:04:34 ID:duyKvPrt
男「何というスピードだ! だが、当ててみせる!」ズッキュゥゥーン!!
女「ちいっ、当たったか! だけど、その方が好都合なのよね!」ずもももも
男友「何ぃー!? 女が男の攻撃エネルギーを吸収してパワーアップしただとーっ!?」

キン肉マンにおけるミート君、つまり説明役(この場合は男友)を配置するのは
台詞系でも有効。ガンダム風なら、戦っている当事者がハイテンションで実況しながら
戦闘するのもあり。かけ声と効果音だけの羅列は、あえぎ声しか書いていない
官能小説のようなもの。
245創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 21:05:49 ID:Jp2uNnPc
口論しながら戦ったりとか、解説役とか発想が素晴らしいなぁ。
自分的には

女「くらえファイヤーサンダー!!」ドガンッ
男(くっ!火と雷が襲って来るだと!?)
みたいのしか使ってなくて表現力に限界感じてた。
246創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 21:24:11 ID:53i+/Bug
ルパンスレは実況役を使ってるね
247創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 23:39:38 ID:BdfyQ8d0
台詞系では擬音使いたくない人の場合

・当事者だけ出したい場合

男「これで終わりだ! 喰らえっ!」

女「何だその情けないパンチは。ハエが止まっているようだぞ?」

男「そうやって避けられるのも計算のうちなんだがな」

女「何っ! くっ、後ろに落とし穴とは、子供じみた真似を!」

男「子供じみてるが、隙を作るには十分だった訳さ。そして、これで終わりだ」

女「……どうした、さっさと撃て! 情けをかけるつもりか?!」

男「お前はすげぇよ。たった一人で……よく頑張った」

女「ふん……」

男「今度会うときは、もっと違う出会い方をしたいもんだな」

女「私はもうお前と会うのは御免だがな。もういいだろう、そろそろ殺せ」

男「……じゃぁな」
248創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 23:50:42 ID:BdfyQ8d0
・解説役も出す場合

男「これで終わりだ! 喰らえっ!」

友1「なんだ、あのパンチは! 大ぶりだし隙だらけだし、あれじゃ簡単に避けられるだろ!」

女「おいおい、酔っ払っているのか? もっと真面目に打ち込んでこい!」

友2「いや、何か考えがありそうだぞ」

友1「何かって……さっきから、適当にパンチ繰り出してるようにしか見えないんだが」

友2「男の目線をよく見ろ。攻撃を繰り出しつつ、ちらちら女の後ろの地面を見ている」

女「なんだ、それで精一杯か? そろそろこちらから行くぞ?」

男「もう少し! これでっ!」

女「当たらないと言っている……何っ?!」

友1「女の体制が崩れた?!」

友2「落とし穴に足を取られたな」

友1「そうか、それを狙って男はさっきからわざと!」

男「俺の勝ちのようだな」

女「くっ……さっさと殺せ!」

友1「銃持ってるんなら、最初から使えばいいのに」

友2「しっ! 黙って聞いてろ」

男「今度会うときは、もっと違う出会い方をしたいもんだな」

女「私はもうお前と会うのは御免だがな。さぁ、もういいだろう。殺してくれ」

男「……じゃぁな」
249創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 00:12:28 ID:wf99S/GH
>>247
「ハエが止まっているようだぞ」じゃなくて、
「ハエが止まりそうだぞ」だな
250創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 17:29:34 ID:OV5K0TYV
コツコツ1ヶ月ぐらい書きためしてるけど、最近モチベーション上がんなくなって来た…
251創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 18:21:15 ID:XYsqMLBN
>>250
Youスレ立てちゃいなよ
252創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 20:45:05 ID:yGkjQPwq
>>250
書き溜めて満足して終わる前に、
投下なりスレ立てるなりした方ががいいぜ
253創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 21:51:06 ID:OV5K0TYV
うん。もうちょっとしたらキリの良い所まで出来るから、そしたら投下してみます。
ありがとう。
254創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 01:52:29 ID:iABWM07I
やっぱ解説役って重要なんだな
解説役がいると一気に臨場感が出る
255創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 20:52:08 ID:fuyeFy3O
クロス系二次創作はどこに投下すれば良い?
256創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 20:53:42 ID:UXciXSaH
台詞系ならここで良んじゃね?
どうして台詞系が別になってるかっていうと、レス数を大量に使う場合が多いからかもだし
257創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 21:27:56 ID:oOuktPr3
新ジャンル系とかの場合、VIPと違って
途中で放り出してもなかなか落ちないから、
チョイネタは総合で様子見、って意味合いもある
台詞系ならなんでもおk
258創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 23:36:04 ID:QsyRS54U
なんか考えるかねえ
新ジャンル「檸檬」とかどうか
259創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 23:36:45 ID:QsyRS54U
女「設置完了」

男「本屋に檸檬置くな」
260創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 23:37:26 ID:QsyRS54U
女「設置完了」

男「カレー屋に檸檬置くな」
261創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 23:38:09 ID:QsyRS54U
女「設置完了」

男「世界の中心に檸檬置くな」


30くらい書いて飽きそうだ
262創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 23:41:15 ID:w9zehs3U
女「設置完了」

男「それは設置じゃなくて海洋汚染っていう」
263創る名無しに見る名無し:2009/04/27(月) 10:51:57 ID:yu3hJ5+k
まずは本を重ねてから檸檬置かないと
264創る名無しに見る名無し:2009/04/27(月) 19:12:56 ID:3joaBM5g
新ジャンル「桜の木の下には」とか書いたなぁ
265創る名無しに見る名無し:2009/04/27(月) 21:38:40 ID:pP9Ok+Kc
1年位前に新ジャンル「桜」書いた
あっさり落ちたけどw
266創る名無しに見る名無し:2009/04/30(木) 00:26:20 ID:m6QetncY
あらためて新ジャンルって何でもありだよなぁw
267創る名無しに見る名無し:2009/04/30(木) 00:47:17 ID:gmxDyFow
もう新しい必要性さえ感じません
ネタ溢れるなら新かどうか検証する前に立てまくっていいと思う派ですよ
268創る名無しに見る名無し:2009/04/30(木) 02:48:37 ID:m6QetncY
そだね
ロリ騎士とか、既出だ既出だといわれ続けてあれだけのスレになってるしw
”新”にあまり拘らなくてもいいのかもしれないです
269創る名無しに見る名無し:2009/04/30(木) 08:09:08 ID:LGH7eXsO
正直、既出かどうかなんて気にしてたのは最初の一月だけだった
270創る名無しに見る名無し:2009/05/01(金) 21:34:47 ID:MkByHLlm
面白くて盛り上がればなんでもいいよ、うん
むしろ既出ジャンル「ツンデレ」とかやろうぜ
271創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:19:37 ID:Ss81e1BA
>>270
何度も立ってるけど盛り上がんないぞそれ
272創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:21:13 ID:g/ZAwlXI
既出ジャンル『王様に命令されたのでしぶしぶ世界救いに行く』
273創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:24:38 ID:7f5OA3lX
ならば新ジャンル「魔封波」


炊飯器「封印されました」

男「……ピッ」

炊飯器「空炊きはらめぇ!」
274創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:26:38 ID:7f5OA3lX
新ジャンル「魔封波」


エアパッキン「封印されました」

男「またか……で、どれだ?」

エアパッキン「プチプチしてください」

男「……」ギュー

エアパッキン「雑巾絞りはらめぇ!」プチプチプチプチプチ……
275創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:28:23 ID:g/ZAwlXI
炊飯器「……炊けました」
男「いや食わんけど」
炊飯器「炊いたのあなたじゃないですか」
男「と言われても、電源繋がってねえだろお前」
炊飯器「くっ……」
男「で、炊けたらどうなったの例の魔王」
炊飯器「わ、わたし……食べない人にっ、軽々しく開けるような安い釜じゃありません!」
男「くっくっく。それが俺にかかれば……どんな炊飯器も軽々しく開けちまうんだぜ」
炊飯器「!! 不潔です! 近寄らないでください!」
男「……くっくっく……」
炊飯器「いやぁぁぁぁぁーーーっ!!誰かぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!」

:続かない
276創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:29:30 ID:7f5OA3lX
新ジャンル「魔封波」


マトリョーシカ「封印されました」

男「お前、わざとやってないか?」

マトリョーシカ「早く! 早く開けてください!」

男「……」パカッ

マトリョーシカ「残念! まだまだ中身はあるよ!……って、閉め直さないでぇ!」
277創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:31:52 ID:7f5OA3lX
新ジャンル「魔封波」


PCモニター「封印されました」

男「そうか」

PCモニター「画面からおにゃのこが出てくるなんてステキじゃないですか?」

男「……そのモニター、ドット落ちあるから」

PCモニター「私欠けてる!?」
278創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:34:29 ID:7f5OA3lX
新ジャンル「魔封波」


ハンバーグ「封印されました」

男「そうか」

ハンバーグ「早くそのナイフで切って下さい」

男「……うわ、肉汁がジュワと出てきた」

ハンバーグ「美味しそうでしょ?」

男「むしろ食欲なくなるわ」
279創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:36:00 ID:7f5OA3lX
新ジャンル「魔封波」


おちんちん「封印されました」

男「陰部が喋るな」

おちんちん「いやぁまさか、男君が被tt」

男「喋るな!」
280創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:36:56 ID:g/ZAwlXI
マトリョーシカで不覚にもwww
何が魔封波されたのかいまいち判らんあたりが素敵w
281創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:38:07 ID:7f5OA3lX
新ジャンル「魔封波」


右腕「封印されました」

男「そうか」

右腕「クッ……鎮まれッ俺の右腕ッ!!」

男「そうか」
282創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:40:21 ID:7f5OA3lX
新ジャンル「魔封波」


おでこ「封印されました」

男「そうか」

おでこ「クッ……第三の眼が疼きやがるッ!!」

男「まだ前のを引きずってるな」
283創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:41:31 ID:7f5OA3lX
新ジャンル「魔封波」


封筒「封印されました」

男「切手貼って投函してやるから待ってろ」
284創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:42:36 ID:g/ZAwlXI
既出ジャンル『王様に命令されたのでしぶしぶ世界救いに行く』

王「軍資金は七億ゴールド」
勇者「それはすごい」
王「対岸に五百の原潜に七千人の兵士乗せて向かわせた」
勇者「それはすごい」
王「防衛用に核ミサイルも設置済みである」
勇者「それはすごい」
王「ていうか魔王もう死んでるかもしれん。
 さらわれた姫は実は身代わりがてらの百戦錬磨のくのいち」
勇者「それで俺はなにをすれば?」

王「正義アピールで世界一周。スポンサーはSTV独占」
勇者「なんでSTV」
王「まあ頑張って。規定のギャラにプラスして、風俗くらい奢ってやるから」
勇者「しぶしぶ」
285創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:42:39 ID:7f5OA3lX
新ジャンル「魔封波」


さるさん「封印されました」

男「10レス目だからな」

さるさん「それではまたいつかお目にかかりましょう」

男「ばいばい」
286創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 00:45:45 ID:g/ZAwlXI
既出ジャンル『王様に命令されたのでしぶしぶ世界救いに行く』

王「サマルトリアの王子がどうの」
勇者「はいはい」
王「ムーンブルクの王女がどうの」
勇者「kwsk」
王「実は犬」
勇者「ネタバレ自重」
王「実は美女」
勇者「たかが鳥山絵」
王「いいから逝け」
勇者「終盤辛いからどうの」

王「行かないとお前はただのニート」
勇者「俺の心がマックスハート」
王「ならばいけ」
勇者「しぶしぶ」
287創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 01:06:36 ID:7f5OA3lX
世界救いたくなった
288創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 01:20:36 ID:g/ZAwlXI
既出ジャンル『王様に命令されたのでしぶしぶ世界救いに行く』

王「何歳になったからオルテガがどうの」
勇者「はい」
王「酒場でなんとかしろ」
勇者「おれ下戸です」
王「黙れ未成年」
勇者「はい」
王「多分、バラモスの死に顔は安らかだと思う」
よし子「どんなネタバレだーー!?」
兵隊「よしよし」
兵隊「はいはい」
兵隊「いい子だからねー」
王「ゾーマとかなんか出てきてもなんとか頼む」
勇者「しぶしぶ」
289創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 01:27:48 ID:g/ZAwlXI
既出ジャンル『命令してくれる王がいなかった事例』

勇者「なんか村全滅したお」
きこり「あ、あんたのために用意していたベッドじゃないんだからねっ!寝て行けば!フンッ!」
勇者(全力でスルー)

アリーナ「だって殴ったら壊れた」
クリフト「だからって逃げるな」
ジジイ「ヨボヨボ」

マーニャ「なんかカジノで稼ぎ過ぎちゃったから麻薬でイケてる某所に宣戦布告してみた。あいつムカつく」
ミネア「結果オーライ」

デスピサロ「ぬこ うま」
名前忘れたけどデスピサロの嫁「ピーちゃん、それは猫の餌ですよー」

トルネコ「なんか普通に儲かってるからどうでもいいか」
トルネコの嫁「ウィ」
トルネコ「ですよねー」


某「この際、もうスライムでもいいか」
某の連れ「きゃー」

:新ジャンル『無気力』
290創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 02:18:16 ID:Ss81e1BA
デスピサロの嫁はロザリー
291創る名無しに見る名無し:2009/05/03(日) 21:03:32 ID:4D+GkXbu
なんというネタばれのオンパレードww
292スーパーファンタジー対戦:2009/05/04(月) 15:54:09 ID:FDqWic1G
勇刀「あれがドルアーガの塔か…」
バッツ「あそこにレナがいるんだな!」
小牟「そうじゃ、あの塔には悪魔ドルアーガが住んでたんじゃ」
クレス「でも黄金の騎士ギルガメスによって倒されたはず」
小牟「正確には封印されたと言ったほうが正しいがのう」
サンドラ「そう、そして塔は魔物がいなくなり廃墟になったはず…」
チャモロ「しかしある日突然そこから魔物が…というわけですか?」
サンドラ「ああ」
アテナ「じゃあ誰かがあの塔を再利用してるって事ね」
ルシア「ねえ、見て!塔の前で誰かが戦っているわ!」
サンドラ「あれは…黄金の騎士じゃないか!」

ギル「はぁ…はぁ…」
シェゾ「しつこいな、黄金の騎士。そろそろ降参したらどうだ?」
ギル「断る!ボクはここを突破してカイを助け出す!」
シェゾ「…仕方がない、お前達、出て来い!」
ギル「!?なんだこの魔物は!?」
シェゾ「エクスデスの配下の魔物だ、さっきお前が倒したドルアーガの残党とは違うぞ」
ギル「くそ…ボク一人では無理なのか?」
小牟「一人が駄目でも大勢ならどうじゃな?」
ギル「!?」
シェゾ「何者だ!!」
シャオムウ「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃーん!小牟参上!」
勇刀「あれが黄金の騎士…」
ギル「み、みんな!!どうしてここに?」
サンドラ「貴方と同じ理由ですよ、黄金の騎士ギルガメス」
バッツ「おい!てめぇ!レナとミントを返せ!」
ルシア「それだけじゃないわ、マドゥーラの翼も返してもらうわ!」
シェゾ「ふん、威勢だけは一人前だな…だがお前達では俺に勝つことは出来ん!」
勇刀「何だと!!」
シェゾ「・・・・・・・・・・」
バッツ「?あいつ何をやってるんだ?」
アテナ「いけない!あれは古代魔導よ!」
シェゾ「アレイアード!!」
勇刀「岩が!」
クレス「なんて威力なんだ!」
シェゾ「フフフ・・・」
小牟「確かにすごいが力をかなり使うようじゃが連発は出来ないようじゃな」
チャモロ「なら呪文を唱え終える前や唱え終えた後なら隙だらけになりますね」
勇刀「じゃあその隙を狙って攻撃すれば良いんだな?それなら簡単だぜ!」
シェゾ「あれを見せてもまだ向ってくるのか?なんと愚かな…」
サンドラ「悪いけど戦いもせずに降参したらワルキューレ様に申し訳が立たないからね」
勇刀「いくぜ!このスカシやろう!」

シェゾ「くっ、この俺が退くだと…貴様等、覚えていろ!」
小牟「久しぶりじゃの、ギル」
ギル「ああ、皆も久しぶり…ところで知らない顔もちらほらいるんだけど…」
小牟「こいつ等のことかの?」
勇刀「こいつっていうな!」
クレス「ところであの塔に付いて何か知らないか?」
アテナ「あの塔から禍々しい邪気が出ているわ。一体誰がドルアーガの塔を使っているの?」
ギル「ああ、あの塔にいるのは恐らくグローバス、そしてそこにエクスデスの配下が陣取っているんだろう」
ルシア「何ですって!よりにもよって邪神グローバスいるの?」
ギル「ああ、だからボクでも一人では無理だと思ったからアーサーさんに援護を頼んだんだけど…」
サンドラ「協力してくれなかった…ってわけだね」
ギル「どうやらアーサーさんはボクとは違った使命を新しく受け持ったみたいだ」
小牟「アーサーの使命…?もしかしたら"運命の子"という奴かの?」
ギル「かもしれないね」
チャモロ「それよりも早く塔の中へ行きましょう、レナさんやミントさんの身に危険が迫っているかもしれません!」
勇刀「そうだな、いこうぜ!」
293創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 00:27:38 ID:OqOHNTBv
スーパーファンタジー対戦知らないやぁ(´・ω・`)
294創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 02:45:57 ID:j6H6wdUI
うおぅこれはネタがちょっとしかわからねえww
295創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 12:29:11 ID:s1xhPaon
分かるのはテイルズとドラクエとFFだけだ…
296創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 18:56:26 ID:7yiNAD8z
ぷよぷよとワルキューレと超能力アイドル(初出はビキニ)でギブアップ
297創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 18:09:38 ID:Lx19saiz
新ジャンル再興のために、ちょっと変則的な集合ものを考えてるんだが
参考にしたいからお前らの印象に残ってる新ジャンルを教えてくれ
298創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 18:25:50 ID:N+GOaDED
ロリ騎士
299創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 20:16:47 ID:UKzurno6
FATEとAIRのクロスSSが書きたいけど
貼っていい?
300創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 00:04:10 ID:y0qvzqqD
>>297
触手力士、ピンクローター、ゴムフェラ
誤解殺気、ロリ校長、裏方雑用、無駄に荘厳

素直ヒート、素直シュール、素直グール
ダメクール、甘えクール、アホの子クール

車窓忍者、裏身ジャンル「片腕」、案山子、NEOブラッド、椎茸、葱

これで足りる?
301創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 05:27:17 ID:SLvN/sCJ
>>300
おぉ、ありがとう。だいぶ助かる
302創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 06:54:20 ID:wTmToPie
>>301
元新ジャンル民だから、いくらでも浮かぶよ
たくさん欲しいなら物置あたりを眺めるといいかも
303創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:05:11 ID:hG0xqgkk
>>299
待ってるぜ
304創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 20:39:26 ID:TkHeeqhJ
やや亀だけど

>>297
サンタ  庭が異世界   ハードボイルド妹  素直無知
内気S  てゅんデレ   ハイスペックロリ   中華妖精 鸚鵡返し     
白状   男だよっ!   何も知らない姉   無理難題 幸せ
葬儀屋 常に低体温症 幼女inエレベーター 策略姉妹 焼肉 
いじめられっこと勘違い男 意味不メイドと百合 やる気のない古本屋の女店主

比較的古いの多めで。
一部、集合物には向いてないっぽいのも入ってるが……。
305創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 21:07:16 ID:cxMsZH3a
>>304
いや、あくまで変則的な集合ものだから、全然構わない

ありがとう
306創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 01:15:40 ID:nesfzoS6
誰かいる?
DEAR BOYSとスラムダンクのクロスSS書こうと思ってるんだけどいい?

書き溜めはないがある程度構想は考えてある
307創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 05:40:48 ID:Jh338g00
いるよー
もしかしてVIPのSS雑談スレにいた?
308創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 07:56:00 ID:nesfzoS6
>>307
いますた
今ちょっと忙しいから、午後ないし夜書き始めるよノシ
309藤原「赤髪の天才バスケットマンだと?」:2009/05/16(土) 14:04:42 ID:nesfzoS6
―朝、部室にて―

哀川「今日転校生がくるらしいよ」

石井「なに?男か?女か?」

哀川「男だよ!それも赤髪の自称天才バスケットマンだって」

藤原「赤髪の天才バスケットマンだと?」

三浦「自称ね」

土橋「これでメンバー六人になるじゃないか」

哀川「楽しみだなぁ」

藤原「……」
310創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 14:15:39 ID:nesfzoS6
桜木「ここか。何て読むのかわからんが」

杏崎「(他校の生徒がウチに何のようだろ?)あの…」

桜木「む?君はここの生徒かね?」

杏崎「はい。そうですけど、なにか用ですか?(それにしても大きいなぁ)」

桜木「(よく見るとか、かわいいぞ!)いやぁ、実は今日からここに転校するんだが初めてだったからあってるのかなぁと思ったんです」

杏崎「ここは瑞穂高校ですよ。」

桜木「あ!ミズホって読むのか!そうそう!瑞穂高校であってますよ!」

杏崎「そうでしたか。それじゃあ職員室まで案内しますよ(なんでいきなり敬語?)」

桜木「本当ですか!?ぜひ!」
311創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 14:19:24 ID:nesfzoS6
―職員室前―

杏崎「ここが職員室です」

桜木「いや!ありがとう!」

杏崎「どういたしまして」

桜木「チューッス!」ガラガラ

杏崎「(声大きいよ)」

読んでる人いる?
312創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 14:26:46 ID:nesfzoS6
氷室「だれだ?お、転校生の桜木か」

桜木「チューッス!コオリシツ先生は誰っすか?」

氷室「ヒムロだ。私だ。君は桜木花道君だな」

桜木「おう!俺様が天才バスケットマンの桜木花道だ」

教頭「なんだなんだ、騒がしい」

桜木「む?おっさん誰?」

教頭「おっ、おっさんではない教頭だ。氷室先生こいつはなんなんだね?」

氷室「彼は転校生の桜木花道君です」

教頭「(あの例の問題児か)」

氷室「じゃあ教室まで案内する。ついてこい」

桜木「おう!」
313創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 14:39:32 ID:nesfzoS6
哀川「おはよう杏ちゃん。遅かったね」

杏崎「おはよう哀川君。校門の前で転校生に会っちゃって」

哀川「マジで!?どんなんだった?どんなんだった?」

杏崎「うんとね、背が高くて赤い髪の坊主頭で、声の大きな人だった。三年生かな?」

哀川「杏ちゃん。それは俺達と同じ一年だよ。しかもバスケットプレイヤー!」

杏崎「えっ?一年なの?なんで哀川君知ってるの?」

哀川「昨日氷室先生から聞いたんだよ」
ガラガラ
氷室「はい!静かにして席着いて!」

氷室「今日は転校生が来てる」

……ガヤガヤ、ガヤガヤ

氷室「静かに!入っていいぞ」
桜木「……」

でけぇ。髪の毛あかいよ。不良かな?

ワイワイ、ガヤガヤ

氷室「おほん!よし、自己紹介して」

桜木「…しょ、湘北高校からきた桜木花みちゅです!」

………今噛んだぞ。なんかよく見るとかわいい

桜木「(この天才桜木花道がか、噛んでしまった)」ずーん

氷室「…桜木、お前の席はあそこだ。皆仲良くしてやってくれ」

杏崎「……」

桜木「あ!今朝の!いやぁ朝助かりました!」

杏崎「ど、どうも」
314創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 14:53:48 ID:nesfzoS6
―昼休み―

桜木「つ、疲れた。休み時間の度に質問しやがって」

哀川「桜木ちゃん。バスケやるんだって?」

桜木「(む?なんかどことなく流川と同じ匂いが)まぁな」

哀川「俺、哀川和彦。俺もバスケやるんだよ!よろしくね」

桜木「お前もバスケットマンか……それにしては小さいな。まぁリョウちんと変わらんか」

哀川「桜木ちゃんはポジションどこだったの?」
ageてみる
315創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 21:12:17 ID:j8dsa3dP
これは長編の予感?
316創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 23:05:15 ID:nesfzoS6
桜木「俺にはポジション等はない!強いて言えばリバウンド王だ」

哀川「リバウンド王?桜木ちゃんリバウンド得意なの?それすごいよ!」

桜木「!だははは!リバウンドを制するものはゲームを制すだよ!哀川君!」

哀川「桜木ちゃんすごいなぁ。早く桜木ちゃんのプレイ見たいよ」
317創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 08:31:23 ID:8Oq7+w04
様子を見ながら投下するより
思い切って一気に投下した方がいいと思ふよ
いつも人がいるとは限らないし
見せ場というか盛り上がるところまで行かないとレスもつきにくいし
318創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 10:00:41 ID:pF88+21O
>>317
様子見ながらってのもあるけど寝落ちしたwww

―部室―

哀川「転校生連れてきたよ」

桜木「チューッス!」

哀川「転校生の桜木花道君だよ」

桜木「む?なんだなんだ、まだ四人しか来てないのか?ここはやる気ないやつばかりか?」

藤原「これで全員だぜ」

桜木「五人しかいないのか?」

哀川「そうだよ。桜木ちゃんはシックスマンなんだ」

桜木「シックスマンだと!シックスマンっていうと秘密兵器じゃないか!」

石井「どうでもいいけどお前声でかいぞ。そんなに大きな声出さなくても聞こえるって」
319創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 10:15:20 ID:pF88+21O
―体育館―
桜木「チューッス!」

石井「だから声でけぇって」

桜木「挨拶は基本だろ?ゴリに教わらなかったのか?」

土橋「いや、君の前いたとこの先輩からの受け売りかもしれないけど、僕らその先輩にあったことないから」

杏崎「皆揃ってる?今日は桜木君も加わったことだし3ON3やりましょ」

桜木「杏崎さん!バスケ部マネージャーだったんですね」

杏崎「ええ…まぁ」
三浦「その前に彼の実力を見たいな」

哀川「そうだね!桜木ちゃんボール」ヒュッ

桜木「おう!俺様のスラムダンク見せてやる!」

藤原「おい。レイアップでいい」

桜木「レイ、アップ?ああ、庶民シュートか。任せろ」ダダダッ

桜木「庶民シュート!」ドゴッ!バタン

石井「おいおい、ボードに激突したぞ。大丈夫なのか?あいつ」
320創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 10:23:15 ID:pF88+21O
桜木「だははは!大丈夫」

石井「いや、お前の体じゃなくて実力な」

桜木「きょ、今日は調子が悪いだけだ!だいたいこの天才桜木花道か庶民シュートなど」

氷室「はいはい!お喋りはそこまで!集合」

桜木「む?あんたバスケ部監督だったのか」
321創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 10:34:17 ID:pF88+21O
氷室「よーし、六人になったんで3ON3やるぞ」

藤原「待ってください。コイツレイアップもまともに打てないんすよ。足手まといだ」

氷室「…藤原、そいつは高校から始めたんだ。しかも以前いたのはあの湘北だ」

三浦「湘北ってインターハイ二回戦までいったあの湘北ですか?」

氷室「そう。桜木はそこでゴール下の鬼と言われていた」

土橋「ゴール下の鬼?」

杏崎「はい。彼はリバウンドさせたら右にでるものはいないと恐れられていたとか……」

桜木「だははは!天才ですから」

氷室「とまぁ少し見ただけでは実力はわからないと思うから3ON3でね」

三浦「わかりました。やりましょう」
322創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 11:09:13 ID:8Oq7+w04
うん、動き出してきたぞ
323創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 11:12:02 ID:pF88+21O
氷室「チームわけはは哀川、桜木、三浦。藤原、石井、土橋で。いいな」

哀川「桜木ちゃんよろしくね」

桜木「おう!」

藤原「石井、土橋、足引っ張るなよ!」

石井「ぬかせ!」

氷室「それじゃ、始め!」ピッ

石井「うぉぉぉぉ!」

桜木「ふん!」バシッ!

哀川「ナイス、桜木ちゃん」

藤原「いかせるかよ!」

哀川「甘いよ、拓!」ヒュッ

哀川「うぉぉぉぉ!」ドゴン!

桜木「あのタッパでダンク出来るのかよ」

土橋「ドンマイ拓海」

藤原「さすが哀川だぜ」

桜木「俺様を忘れてもらっちゃ困るぞ、リーゼント君」

藤原「誰がリーゼントだ」ヒュッ

石井「ナイスパス!」ドゴン!

桜木「うぬぬ。またダンク」

哀川「ドンマイドンマイ桜木ちゃん」
324創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 11:22:29 ID:pF88+21O
桜木「俺様の真の実力見せてやる!」

哀川「桜木ちゃん!無茶しないで!」

石井「やらせるかよ!なに!」

桜木「だははは!甘いなハチマキ君!」

石井「テメ!誰がハチマキ君だ!オヤジとめろ!」

土橋「まだ始めて数ヶ月にしては上手いな。だけど!」

桜木「邪魔だ!ゴリ二世!」

土橋「ゴ、ゴリ二世って」

藤原「なにやってやがる!石井、土橋!」

哀川「すごい!すごい!桜木ちゃん」

桜木「む?リーゼント君退いてくれないか」

藤原「へっ!誰が退くかよ」

三浦「こっちだ!」

桜木「ぬぅ、仕方ない」ヒュッ

哀川「三浦ちゃんいけ!」ガコ

藤原「石井!リバウンド!」

藤原「……!」

桜木「ほいっ」ヒュッ!スパ

藤原「(いつの間にゴール下に)」

石井「あいつのスクリーンアウト、半端ないぞ」
325創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 11:37:41 ID:pF88+21O
ピッピッピー!
氷室「そこまで!」

杏崎「43-28で哀川君チームの勝ちです」

桜木「だははは!やはりこの天才桜木のおかげで圧勝だな!」

三浦「ドリブルもディフェンスも安定している。先生、本当に彼は高校から……」

氷室「私もびっくりしたよ。桜木が前にいた湘北高校のキャプテンから聞いたんだが、彼の成長は目まぐるしいものがあったらしい。まぁムラもあるが」

哀川「すごいよ桜木ちゃん!あのリバウンド!石井ちゃんやどばっちゃんが手も足も出てなかったよ」

土橋「あいつの当たりというか、ボールへの執着心はすごいな」

藤原「……」

石井「ディフェンスもなんだあれ?むちゃくちゃだな」

桜木「どうだお前ら!これで俺様の実力わかっただろ」

藤原「…気に入らないな」

桜木「なに?」

藤原「気に入らねぇって言ったんだよ!」

桜木「どこが気に入らんというのだ」

藤原「……帰る」

杏崎「藤原君!」
326創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 11:46:29 ID:pF88+21O
氷室「……」

杏崎「先生いいんですか?」

氷室「少し動揺してるんだろ。明日になれば」

哀川「拓…」

氷室「藤原はしょうがない。集合!」

氷室「桜木、改めてこれからよろしくな」

桜木「おう!」

氷室「実は今日は大事な話がある」
327創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 12:12:03 ID:pF88+21O
氷室「実は来週練習試合を組んだ」

哀川「どこどこ?」

氷室「……成田中央だ」

石井「…!」

桜木「な、成田中央?強いのか?そこ?」

氷室「本当は藤原もいる時に伝えようと思ったんだが、仕方ない」

土橋「……」

三浦「……」

哀川「……」

桜木「どうしたんだ?急に暗い顔して」

氷室「桜木は知らなかったな。実はそこの高校の監督とはちょっとした因縁があってな」

桜木「因縁?」

石井「……うし!ちょうどいいじゃねぇか!あいつに仕返しして、一泡吹かせてやろうぜ!」

哀川「…そうだね!ちょうどいい機会だよ!桜木ちゃんも加わったことだし」
328創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 12:16:56 ID:pF88+21O
氷室「よし!明日からは桜木を加えた連携プレーの練習する。以上解散」

桜木「いきなり練習試合か。燃えてきたぜ」

哀川「頑張ろうね!桜木ちゃん」

すいません用事出来たんで今日はここまで
329創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 12:53:04 ID:8Oq7+w04
行ってらっしゃい
330創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 23:04:20 ID:pF88+21O
ただいまノシ
ちょっとだけ投下する

―部室―

哀川「桜木ちゃん、拓のことは気にしないでね。」

桜木「ん?別に気にしてないぜ。俺のいたトコにも似たようなやついたからな」

石井「いっとくけどな、俺もお前をまだ認めてねぇぜ」

哀川「石井ちゃん…桜木ちゃんのなにが悪いんだよ!」

石井「せっかくよ連携取れてきたのによ、それがめちゃくちゃになるのがだな!」

哀川「そんな、桜木ちゃんだってすぐに溶け込めるよ!」

石井「どうだかな。こいつ前の学校でもむちゃくちゃやってたらしいからな」

桜木「!てめえさっきから人が黙って聞いてりゃ好き勝手言いやがって!」ドカ!

石井「……!哀川」

哀川「っ!桜木ちゃん、暴力は駄目だよ」

桜木「……帰る」

土橋「……」

三浦「……」

石井「くそ!なんなんだあいつ!」

哀川「大丈夫だから石井ちゃん」

石井「オヤジも三浦も悔しくないのかよ!あんなポッとでのやつにレギュラー奪われてよ!」

三浦「…まだレギュラーとられた訳じゃないし、正直彼の身体能力は凄いよ」

土橋「……」

石井「どいつもこいつも!……帰る」
331創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 23:09:02 ID:pF88+21O
―翌日―

哀川「おはよう拓」

藤原「…おう」

哀川「まだ桜木ちゃんのこと…」

藤原「……」

土橋「おはよう拓海、哀川」

哀川「どばっちゃん、三浦ちゃんおはよう。…石井ちゃんは」

土橋「今日は朝練に出る気になれないから休むって」

哀川「…そっか」

三浦「藤……」

藤原「…体育館行くぞ」
332創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 23:25:42 ID:pF88+21O
―体育館―

ダムダムダム

哀川「…あれっ?誰かもういる」

桜木「左手は添えるだけ」ガッ

藤原「……」

土橋「……」

三浦「……」

桜木「くそ!何故だ!?」

氷室「私が来たときにはもうやってたぞ」

哀川「氷室ちゃん!いつから来てたんですか?」

氷室「私は5時半だ」

哀川「…今は6時半…一時間以上一人で!?」

氷室「そういうことだ」

桜木「左手は、添えるだけ!」スカ

桜木「ぬわーー!」

藤原「力み過ぎだ。バカ野郎」

桜木「む?バカとはなんだ!?」

藤原「フォームはいいが力入れすぎなんだよ」ヒョイ、スパ

藤原「ボールは置いてくる感じでいいんだよ」

桜木「置いてくる感じ…あー!そういえばゴリもそんなこと言ってたな」

藤原「…ほらよ」ヒュッ

桜木「む?よし!左手は添えるだけ。ボールは置いてくる感じ」ヒュッ、スパ

桜木「は、入った。入ったぞこの野郎!」

哀川「桜木ちゃん、凄いよ!」

藤原「一本決めただけじゃねぇかよ」

桜木「む?なにを!」

哀川「桜木ちゃん落ち着いて!」

藤原「…俺がディフェンスついてやる。それで決まられたら認めてやる」

桜木「望むところだ!リーゼンント!」

トリ付けたほうがいい?
333創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 23:50:05 ID:pF88+21O
初歩的なミス犯したorz杏崎一つ下じゃんorz
杏崎は森高で脳内変換よろしくお願いします
―教室―

哀川「おはよう麻衣ちゃん」

森高「おはよう。桜木君もおはよう」

桜木「ま、麻衣さん!おはようございます!」

森高「あはは、敬語じゃなくていいよ」

桜木「うす!」

哀川「はははは。桜木ちゃん顔が赤いよ」

桜木「ば、バカ野郎!赤くねぇ!」

氷室「席に着け!HR始めるぞ」
334創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 23:57:47 ID:pF88+21O
―放課後、部室―

桜木「やぁやぁやぁ!諸君元気してたか!」

哀川「石井ちゃん、おはよう」

石井「…ぉぅ」

桜木「なんだ?ハチマキ君。元気ないな。朝練にもいなかったしな」ガシ

石井「……」パシッ

桜木「な?てめぇ!」

藤原「おい。あんまり調子に乗るなよ。お前はまだディフェンスありでレイアップ決まらてねぇんだからよ」

桜木「うぬぬぬ」

哀川「まぁまぁ、拓も桜木ちゃんも体育館行こ」

土橋「……」

三浦「……」
335創る名無しに見る名無し:2009/05/18(月) 00:28:55 ID:D7EVdpsZ
―体育館―

桜木「チュース!」

氷室「相変わらず元気いいな」

石井「元気だけが取り柄だからな」

桜木「てめっ!」

哀川「桜木ちゃん落ち着いて」

藤原「…先生、今日はこいつのレイアップの特訓からでいいっすか?」

氷室「構わんぞ」

石井「…おい藤、こいつの特訓なんてどうでもいいよ。練習試合あるんだ、ちゃんと練習しようぜ」

藤原「練習試合?きいてないぞ」

石井「おい、三浦なんで言ってないんだよ。同じクラスだろ」

三浦「……」

土橋「…三浦どうした?」

三浦「…!ごめん考えごとしてた」

石井「三浦大丈夫か?」

三浦「ああ、大丈夫だ」

石井「んで藤原、お前それでもやるのか?」

藤原「…ああ。むしろ余計やらなきゃならん」

石井「…勝手にしろ」

今日はここまで。明日(ていうか今日)も用事あるから書けない
336創る名無しに見る名無し:2009/05/19(火) 21:16:41 ID:vWIM6mxG
藤原「よし!こい!」

桜木「うおりゃー!」ヒョイ、スカ

桜木「あーーー!」
藤原「力みすぎだ!ディフェンスがついたからってやることは一緒だ!」

石井「オヤジ、ランニング行こうぜ」

土橋「…俺も見てる」

石井「くそ!どいつもこいつも!」

藤原「もう一回!」

桜木「おう!」
337創る名無しに見る名無し:2009/05/19(火) 21:21:54 ID:vWIM6mxG
―帰り道―

桜木「結局一本も入らなかった…」

哀川「ドンマイ桜木ちゃん。いい線いってるよ」

藤原「俺は跳んでたたけだぞ。試合はブロックもしてくる。ましてやその前にとめられる可能性もある」

桜木「……わかってる」

哀川「明日は決められるって!」

桜木「おう!この天才に不可能は無い!」
338創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 07:19:34 ID:vD4Kvyfr
桜木素直だなw
339創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 21:58:51 ID:R1I0m762
―翌日朝練―
藤原「また力が入ってるぞ!」

藤原「今度ビビりすぎだ!ディフェンスをぶっ飛ばす勢いでいけ!」

哀川「桜木ちゃん!だいぶよくなっていってるよ!」

石井「……」
340創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 22:01:48 ID:R1I0m762
―教室授業―

桜木「zzZ」

氷室「……」バシッ!

桜木「!見たかリーゼント!」zzZ

哀川「(夢の中でも…)」
341創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 22:16:38 ID:R1I0m762
―放課後体育館―

桜木「うぉぉぉ!」ヒュッ、スパッ

桜木「は、入った!入ったぞーー!」

石井「たまたま一回入っただけじゃねぇか」

藤原「いや、一回で十分だ。次の段階に入るぞ」

石井「まだやるのか?もう十分だろ」

藤原「…土橋、ディフェンスついてくれ」

土橋「おう」

石井「待て、俺がつく」

桜木「ふっ。二人になろうが三人になろうが変わらんぞ」

藤原「…よし、石井頼む」

哀川「桜木ちゃん!頑張れ」

三浦「……」
342創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 22:19:55 ID:R1I0m762
石井「これで最後なんだろうな?」

藤原「ああ。明日からは全体練習に戻る」

桜木「天才に不可能はない!いくぞ!」

藤原「ブロックしていいぞ」ボソッ

石井「ハナからそのつもりだ」
343創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 22:24:14 ID:R1I0m762
桜木「うぉぉぉ!」ヒュッ、

石井「甘い!」バシッ!

桜木「クソ!もう一度だ!」ヒュッ、スカッ

藤原「どうした!試合はこんなんじゃないぞ」バシッ!
344創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 17:56:48 ID:HDSWj2nd
スポーツ物の王道ながら
こういう展開は良いね
345創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 01:21:34 ID:/HWCCGJ0
哀川「桜木ちゃん…」

土橋「……」

桜木「まだまだ!」ヒュッ

石井「うぉぉぉ!」ドン
藤原「抜かせねぇ!」ヒョイ

三浦「…ダブルクラッチ!」スパ

桜木「…は、入った。入ったぞーー!」

哀川「凄い!凄いよ桜木ちゃん!」

藤原「…まさかダブルクラッチで避けれるとはな」

桜木「ふははは!どうだ見たか!これが天才の実力よ!」
346創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 01:31:56 ID:/HWCCGJ0
石井「へっ!まぐれで喜んでんじゃねぇよ。次やったら…」

藤原「いや、もういい。桜木、今の感覚を忘れるな」

桜木「おい!一回入っただけだぞ。もういいって」

藤原「…桜木。試合ではシュートを打つな。ボールは全て哀川に回せばいい」

桜木「!?」

桜木「おい。シュート打たなくていいってどういうことだよ。じゃあなんでこんな練習したんだよ」

藤原「……」

桜木「答えろよ!」

藤原「…通用しないからだ」

桜木「そんなのやって」

藤原「いいか桜木、お前は次は外す。お前のレイアップはまだ100本に1本の確率だ」

桜木「……」

藤原「ディフェンダーがいなくても、60本に1本だろうな」

藤原「だから打つな」

桜木「理由になってねぇぞ」

藤原「…もしもの為だ」

桜木「もしもの為だ?」
347創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 07:16:35 ID:X3juRGbT
いい感じだったのに波乱の予感…
348創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 22:59:40 ID:pF/6UYnM
藤原「お前のことだ、ポジション通りに動けと言っても無理だろ」

桜木「む?この天才に不可能はないぞ」

藤原「いや、お前はそれでいい。むしろ好都合だ」ニヤ

桜木「だからそれが打たなくていいこととどう繋がるんだよ!」

藤原「焦るなよ。つまりだ、お前が突拍子のない動きでフリーになる。そこに俺がパスをする。後はわかるな」
349創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 23:02:40 ID:pF/6UYnM
桜木「俺様の動きについてこれるのか?」

藤原「むしろ逆だ。俺のパスにちゃんと反応しろ」

桜木「だから俺様に不可能は…」

藤原「ようし!明日からは桜木を入れて3ON3だ!」
350創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 23:07:10 ID:pF/6UYnM
―帰り道―

秋吉「お疲れ」

藤原「ああ」

秋吉「あの転校生どう?」

藤原「…あいつは正直凄いぜ。俺の求めてたバスケができるかもしれない」

秋吉「なんか楽しそうね。あんなに衝突してたのに」

藤原「見てたのか?」

秋吉「だって隣で練習してるもん」

藤原「…これで下條の奴を一泡吹かせられるかもしれないと思うとな」
351創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 23:37:29 ID:pF/6UYnM
石井「やっとまともに練習できるぜ」

土橋「……」

石井「なぁオヤジはどう思ってるんだよ?あいつのこと」

土橋「…俺はそこまで嫌な奴には思えないけどな。不良だって噂はあるらしいが」

石井「そうじゃなくてよ。バスケだよ」

石井「お前レギュラー危うくなるかもしれないんだぜ?」

土橋「…認めてるんだな、桜木のこと」フッ

石井「み、認めてねぇよ!お前がレギュラーだ!」

土橋「…正直俺は勝てればレギュラーじゃなくてもいい」

石井「オヤジ…」

土橋「それにあいつ、哀川に似てる気がするんだ」

石井「はぁ!?全然似てねぇだろ」

土橋「いや、見た目とかじゃなくて、あの諦めの悪さがさ」

石井「ただ諦めることを知らないだけのバカだろ」

土橋「はは。かもな」
352創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 23:38:56 ID:pF/6UYnM
―翌日放課後―

氷室「じゃあチームは藤原、桜木、土橋」

桜木「おう!」

氷室「三浦、哀川、石井。これで異論は無いね」

石井「もちろんだぜ!」

土橋「よろしくな桜木」

桜木「足引っ張るなよオヤジ」

土橋「オ。まぁいいか」

藤原「お前こそ足引っ張るなよ」
353創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 23:53:28 ID:pF/6UYnM
石井「ジャンプボール、今度は負けねぇぜ」

桜木「上等だ」

氷室「いいか。いくぞ」ヒュッ

石井&桜木「うぉぉぉ!」バシ!

哀川「ナイス石井ちゃん」

桜木「くそ!」

藤原「戻れ桜木!…!」

哀川「(早い!追いつかれる)」
354創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 23:59:20 ID:pF/6UYnM
藤原「いかせねぇ」

哀川「三浦ちゃん!」ヒュッ

三浦「ナイスパス哀川君」

桜木「この天才桜木を忘れちゃいかんな金髪君」

三浦「(いつの間に!)」ヒュッ

哀川「OK三浦ちゃん」

桜木「なぁ!勝負しろ!」

藤原「土橋!止めろ!」

哀川「うぉぉぉ!」ドガン!

土橋「すまん拓海」

藤原「ドンマイ。一本決めるぞ!」
355創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 00:03:08 ID:CvmUZxll
藤原「走れ桜木!」

桜木「言われなくても!」

石井「そう簡単にはいかせねぇぜ、柘」

藤原「ぬかせ」ヒュッ

桜木「いて!何しやがる、リーゼント!」

藤原「走り込んでたからてっきりボール貰いにきたかと思ったぜ?」

三浦「(流石藤。よくみてる)」
356創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 00:09:22 ID:CvmUZxll
哀川「…終わってみれば」

土橋「52-34…」

桜木「てめぇがむちゃくちゃなパスだすから!」

藤原「ボールもらってもシュート決められない奴に言われたくない」

哀川「…でもやっぱりリバウンド凄いよ!桜木ちゃん」

桜木「だははは!リバウンド王ですから」

石井「シュート入らなきゃ意味ねぇんだよ。おまけにパスも出さない」

桜木「リバウンドに勝ってから言ってもらおうかハチマキ君」

氷室「ほらほら!喧嘩しない」

三浦「練習試合、明後日だね」

土橋「こんなんで大丈夫なのか」

藤原「相手は成田中央だ!気合い入れてけよ!」
357創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 17:30:29 ID:ieGHha53
さてどうなることやら…
358創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 20:43:20 ID:qwrG1J67
―練習試合当日―

氷室「下條先生、本日はわざわざ練習試合を組んでいただきありがとうございます。どうかよろしくお願いします」

下條「ああ、あなたが氷室先生ですか。お手柔らかに。」

下條「ところでもう一人転校生が入ったと聞いていたんだが?」
氷室「ええ。実は…」

藤原「あのバカなにやってんだよ!」イライラ

哀川「柘落ち着いて」

石井「練習の時は一番に来てたくせに本番でこれかよ」

土橋「道はわかるのか?」

三浦「地図は渡したから……大丈夫じゃないかな?」

氷室「…スタメンはこれでいく。まぁ最初から桜木はスタメンじゃないが」
359創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 21:39:34 ID:qwrG1J67
―桜木宅―

パラリラパラリラ

水戸「花道!いるか!?」

高宮「ハハハ!いるに決まってるぜ!」

大楠「上がるぞ!桜木」ガチャ

大楠「ほら、まだ寝てやがる」

高宮「俺達が来なかったらずっとこのままだったな」

水戸「おい花道。起きろ」ペシペシ

高宮「そんなんじゃ起きないぜ。起こすならこうだ」ドスン!

桜木「ふぐっ!」
360創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 00:53:02 ID:+g390lIJ
桜木「……む?貴様ら誰だ?」

水戸「水戸だ」

高宮「高宮だ」

大楠「大楠だ」

桜木「…お前らなぜここにいる?」

水戸「なぜってお前が練習試合があるから見に来いって言ったんじゃねぇか」

大楠「そうだぞ花道よ。冷てぇな」

高宮「ま。完全に遅刻だがな」

桜木「……」

桜木「ぬわぁぁぁー!今何時だ!?」

高宮「10時15分」

桜木「くそ!お前ら送ってけ!」

水戸「最初からそのつもりだ」
361創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 01:02:53 ID:+g390lIJ
―体育館―

「これより成田中央高校対瑞穂高校の練習試合を始めます」

一同「しやす!」

児島「お前ら確かシックスマンが入ったんじゃなかったのか?」

秋吉「頑張れ!」

森高「頑張って!」

ピーー、ヒュッ

石井「うぉぉぉ!」バシ!

藤原「ナイス石井!」

石井「ジャンプボールはあいつでさんざん鍛えられたからな!」

藤原「一本落ち着いていくぞ!」
362創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 01:20:41 ID:+g390lIJ
水戸「で、どこだ?」

桜木「…成田中央だ」

水戸「OK千葉だな」

警官「そこのノーヘル二人乗りのバイク止まりなさい!」

大楠「やべ!サツだ!」

高宮「ここは俺に任せて行け!」
363創る名無しに見る名無し:2009/06/03(水) 07:08:18 ID:TKClz+Sy
すんなりいくと思ったら…
間に合え桜木w
364創る名無しに見る名無し:2009/06/03(水) 20:07:45 ID:bWFg3dcU
藤原「哀川!」

哀川「ナイスパス柘!」

森山「いかせない!」

哀川「甘いよ」ヒュッ

玉置「くそっ!」

哀川「うぉぉぉ!」ドカン!

石井「ナイス哀川」

下條「一人になにやられてる!もっと当たってけ!」
365創る名無しに見る名無し:2009/06/03(水) 21:33:11 ID:bWFg3dcU
桜木「今どの辺だ?」

水戸「もう千葉に入った。あと少しだな。花道、地図見せてくれ!」

桜木「む?そんなもの持ってきてないぞ?」

水戸「おい、お前地図もらったって言ってたじゃねぇか!あれがないとわかんねぇぞ」

桜木「んなこと言われてもな」

水戸「…しょうがないそこら辺の奴に聞くしかねぇな」
366創る名無しに見る名無し:2009/06/03(水) 21:40:08 ID:bWFg3dcU
ビーー

氷室「よし!第一Q21―14。この調子この調子!」パンパンパン!

藤原「七点差。大きいぞ」

哀川「三浦ちゃん調子いいよ!」

三浦「哀川君には敵わないけどね」

石井「オヤジ、今日リバウンド取れてるぞ!どっかの自称リバウンド王にも負けねぇな!」

土橋「努のブロックショットのおかげさ」

藤原「第二Qもこの調子で行くぞ!」
367創る名無しに見る名無し:2009/06/03(水) 21:47:26 ID:bWFg3dcU
下條「お前ら!なにやってるんだ!瑞穂ごときにひけをとるとは!」

森山「すいません」

岸本「(あのポイントガードのパス、鋭すぎる。俺もあんなパスが出せれば…)」

下條「岸本!聞いてるのか!ゆっくりでいい、もっとパスを回せ!」

岸本「すいません」

下條「片山!あんな木偶の棒になりやられてる!ファールを恐れるな!体で止めに入れ!」

片山「はい……」

児島「奴ら動揺が見えない…」

下條「いいな!第二Qは死ぬ気で止めろ!」
368創る名無しに見る名無し:2009/06/03(水) 21:50:33 ID:bWFg3dcU
ビーー

下條「…児島」

児島「はい」

下條「……」

児島「……わかりました」ニヤ

岸本「まだ追いつける!諦めず行こう」
369創る名無しに見る名無し:2009/06/03(水) 21:54:11 ID:bWFg3dcU
水戸「ありがとう」

桜木「わかったか」

水戸「…ああ。行き過ぎてたらしい」

桜木「なんだと!?間に合うのか!?」

水戸「……」

桜木「なんとか言えよ!」

水戸「…絶対間に合わせてみせる」
370創る名無しに見る名無し:2009/06/03(水) 22:05:39 ID:bWFg3dcU
藤原「…ハーフコートマンツーだと!?勝負に出たな」

哀川「…柘!落ち着いてこう」

藤原「…ああ」

石井「拓弥!こっちだ」

藤原「石井!」ヒュッ

児島「…おっと、甘いぜ」バシ
371創る名無しに見る名無し:2009/06/05(金) 07:34:31 ID:vQTyVPYJ
おそい! まだつかないのか! もう負ける!
372創る名無しに見る名無し:2009/06/07(日) 20:59:23 ID:F83LbE9Q
児島「甘いぜ」ヒュッ

岸本「ナイス児島。森山!」

土橋「抜かせるか!」

森山「うぉぉぉ!」ドゴッ!

ピーー

「ディフェンスチャージング。バスケットカウント」

児島「ナイス森山」
373創る名無しに見る名無し:2009/06/07(日) 21:02:35 ID:F83LbE9Q
哀川「ドンマイ、ドバッちゃん、拓。まだ大丈夫だよ」

藤原「…ああ」

三浦「気持ち切り替えていこう」ヒュッ

児島「次はお得意の哀川かな?」

藤原「黙ってプレイできねぇのかよ!」
374創る名無しに見る名無し:2009/06/07(日) 21:05:25 ID:F83LbE9Q
藤原「(…そこだ!)」ヒュッ

児島「やっぱり哀川じゃないか」バシッ!
スパッ


藤原「……!」

下條「良いぞ、児島」

ビーー

「チャージドタイムアウト、瑞穂」
375創る名無しに見る名無し:2009/06/07(日) 21:07:57 ID:F83LbE9Q
哀川「ドンマイ拓。まだウチが勝ってるよ」

藤原「……」

石井「そうだぜ。さっきのは偶然だ」

氷室「果たして偶然かしら?」

石井「…!どういことだよ」

氷室「それは藤原が一番わかってるはずよ」
376創る名無しに見る名無し:2009/06/07(日) 21:12:34 ID:F83LbE9Q
藤原「パスコースが完全に読まれてる。」

土橋「でも二回目はともかく一回目は…」

藤原「…正確には誘導されてやがる」

三浦「…!」

藤原「俺は完全に敵の裏をついて石井にパスしたつもりだった。しかしあの野郎は反応しやがった」

石井「だからそれは……」

藤原「二回目のパスでそれは確信に変わった。奴はわざとスペースを作りパスをさせやがったんだ」
377創る名無しに見る名無し:2009/06/07(日) 21:15:54 ID:F83LbE9Q
氷室「藤原のいわゆるキラーパスは相手のディフェンスの‘穴’となるところにパスを出す。それにお前たちが反応する」

石井「つまりあの児島って野郎はその穴を自ら作り拓にパスを出させたって訳か」

藤原「そういうことだ」
378創る名無しに見る名無し:2009/06/07(日) 21:18:08 ID:F83LbE9Q
ビーー

氷室「…とにかくまだウチが勝ってる!必ず突破口があるはずだよ!」

児島「作戦会議はうまくいったかい」

哀川「一本取り返していこう!」
379創る名無しに見る名無し:2009/06/07(日) 21:33:58 ID:F83LbE9Q
藤原「(キラーパスは通じない。……いや奴がいないところに出せば)」ダムダム

三浦「藤!こっちだ」

藤原「……三浦!」ヒュッ

三浦「(ここで一本決めて流れを取り戻す)」ヒュッ!

岸本「決めさせない!」スパッ

哀川「ナーイス!三浦ちゃん!」

石井「今のスリーはでかいぞ!三浦」
380創る名無しに見る名無し:2009/06/07(日) 21:38:10 ID:F83LbE9Q
岸本「すまん」

森山「気にするな。まだ流れはウチにあるさ」

岸本「……一本!取り返していこう」ヒュッ!バシッ

石井「ナイス哀川!へっ、パスカットくらいウチらだってできるんだよ!」

哀川「うぉぉぉ!」ドゴッ!
381創る名無しに見る名無し:2009/06/08(月) 18:02:31 ID:dmW1Mm4p
負け…あれ?何とかなりそう?
382創る名無しに見る名無し:2009/06/15(月) 20:19:43 ID:S0nvJg4O
ビーー

「第二Q終了」

石井「よっしゃー!同点!」

藤原「あの児島って野郎には相変わらずパスカットされとたがな」

土橋「……なぁなんで児島は仲間にも拓の弱点教えないんだ?」

藤原「簡単なことだ。下條の野郎はディフェンスフォーメーションを崩したくないんだよ。だがあの児島って野郎はトラッシュトークで俺ら翻弄して最小限の動きでパスコースを誘導してやがるんだ」

藤原「現に俺は奴のトラッシュトークで動揺しなかった時はパスが通ってる」
383創る名無しに見る名無し:2009/06/15(月) 20:24:06 ID:S0nvJg4O
氷室「ま、藤原さえしっかりすれば逆転もできるって話さ」

藤原「け!簡単にいってくれる」

三浦「……」ハァハァハァ

哀川「三浦ちゃん大丈夫?」

三浦「だ、大丈夫ハァハァ…だよ」ハァハァハァ

氷室「…三浦、後半はディフェンスに集中するように」

三浦「大丈…夫で…す」ハァハァハァ

石井「大丈夫には見えねぇぜ。オフェンスは俺らに任せろ!」
384創る名無しに見る名無し:2009/06/15(月) 20:30:12 ID:S0nvJg4O
下條「瑞穂相手に同点とは情けない!」

森山「すいません」

下條「武内、片山と交代だ」

片山「……」

武内「…はい」

下條「いいかお前ら!相手は五人だ!体力的にも精神的にもきているはずだ!一気にたたみかけろ!」

「はい!」
385創る名無しに見る名無し:2009/06/15(月) 20:33:43 ID:S0nvJg4O
プスプスプス……

桜木「お、おい。どうした?」

水戸「…ガス欠だ」

桜木「なにー!?後どれくらいあるんだ!?」

水戸「バイクで行けば五分で着くが……」

桜木「……くそ!迷ってる暇はねぇ!」ダッ

水戸「……すまない桜木」
386創る名無しに見る名無し:2009/06/15(月) 20:36:29 ID:S0nvJg4O
ビーー

石井「どうやらインサイドを固めてきたみたいだぜ」

藤原「ウチらの作戦が読まれてるってわけか」

哀川「大丈夫だよ!俺だって外から打てる!」

藤原「け!自慢かよ」

森山「一本、落ち着いて行くぞ!」
387創る名無しに見る名無し:2009/06/15(月) 20:37:18 ID:sS3t3oBt
まだ着かないのかー!!
388創る名無しに見る名無し:2009/06/15(月) 20:42:24 ID:S0nvJg4O
武内「うぉぉぉぉ!」

石井「打たせるか!」ドガン!

「ディフェンスチャージング!バスケットカウントワンスロー!」ピー

成田中央ベンチ「いいぞいいぞ武内!いいぞいいぞ武内!」バンバンバンバン!

哀川「ドンマイ石井ちゃん!」

藤原「敵さんいきなりやる気出てきたみたいだぜ」

氷室「(石井はこれでファール三つめか…)」

石井「……」

瑞穂64―78成田中央
389創る名無しに見る名無し:2009/06/15(月) 20:47:55 ID:S0nvJg4O
桜木「…ハァハァハァ…間に合った」ゼェゼェ

氷室「!?桜木!あんた今まで何してたの!?」

桜木「ヌワッハッハッハ!主役は遅れて来るものさ!」

「チャージドタイムアウト瑞穂」ビーー

藤原「…てめぇ、よく今頃ノコノコ来れたな」ガシッ!

哀川「拓!止めて」

桜木「……離せよ」
390創る名無しに見る名無し:2009/06/15(月) 20:53:48 ID:S0nvJg4O
桜木「……離せよ」

哀川「桜木ちゃんも落ち着いて!」

桜木「第4Q、残り15分」

石井「…ああ。しかも点差も15点差の85―90。今さら来てもなにができる」

氷室「…とにかく!桜木、あんたは三浦と交代。頼んだよ」

桜木「任せとけ!1分に1点取ればなんも問題ない!しかもバスケットは1ゴール2点だ!余裕だろ」

三浦「……後は任せた」ボソッ
391創る名無しに見る名無し:2009/06/15(月) 21:39:17 ID:sS3t3oBt
ヒーローは遅れて(ry
しかしそれは5点差…
392創る名無しに見る名無し:2009/06/15(月) 22:49:14 ID:S0nvJg4O
>>391
指摘サンクス
75―90でしたorz
疲れてるからまた今度ノシ
393創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 19:56:29 ID:YyoX71ye
下條「ふん、今さら誰が入ろうと変わらん」

桜木「ぬ?貴様この天才桜木のことを知らんな」

児島「ここからどう逆転するんだ?まさか1分1ゴール入れられると思ってるのか?」

桜木「入れられるさ」

児島「言ってろ」
394創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 20:00:14 ID:YyoX71ye
藤原「後は任せたぜ、天才桜木」ヒュッ

桜木「行くぜ!」

児島「甘い」バシ!

桜木「ああああー!クソ!」ダダダダ

桜木「行かせん」

児島「な、スピードだけはあるようだな。だが」ヒュッ

森山「ナイスパス!」

児島「バスケは1人でやるもんじゃないぜ」
395創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 20:04:09 ID:YyoX71ye
石井「ほらよ。これで17点差になったぞ」ヒュッ

桜木「まだだ!」

哀川「桜木ちゃん!」

桜木「優男!任せた!」ヒュッ

哀川「……」ヒュッスパ

桜木「ナイス!これで14点差」

桜木「…ってお前らなんでそんなとこにいんだよ」
396創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 20:16:06 ID:YyoX71ye
桜木「なんで走らねぇんだよ」

藤原「…もう無理だよ。敵さんもディレイに入ったぜ」

哀川「たとえ絶望的でも最後まで諦めちゃ駄目だよ!」

下條「ようし、あと7分だ。あせる必要はない」

桜木「そうだ!哀川の言う通りだ!てめぇら今までの時間全部無駄にするのかよ!」

石井「けっ!さっききたやつに言われてもな」

森山「(仲間割れか)」

哀川「とにかく、桜木ちゃん僕たちだけでも」

武内「5対2じゃ勝負は見えてるな!」ドガン!
397創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 20:19:29 ID:YyoX71ye
土橋「…残り2分か」チラ

桜木「時計見てる暇があったら走れ!」

哀川「決める!短い」ヒュッドガッ!

桜木「…リバウンド!」

武内「(なんだこいつの当たり!それにジャンプ力)」

桜木「哀川!」ヒュッ

哀川「今度こそ」ヒュッスパ
398創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 20:22:31 ID:YyoX71ye
岸本「残り時間もない!落ち着いて…」バシ!

哀川「桜木ちゃん!」ヒュッ

森山「いつの間に!とめろ!」

児島「抜かせねぇ!…なに!」

桜木「うぉぉぉぉ!これが庶民シュートだ!」ヒュッ

ビーー

「試合終了」スパ
399創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 20:26:37 ID:YyoX71ye
―数日後―

氷室「突然だが、桜木がまた転校することになった」

哀川「えっ?嘘でしょ」

氷室「…本当だ。しかも今日」

哀川「…なんでもっと早く教えてくれないのさ!」ダッ!

氷室「おい!哀川!」
400創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 20:29:43 ID:YyoX71ye
哀川「藤!三浦ちゃん!桜木ちゃんが転校したって!」

藤原「なに?三浦行くぞ!」ガタッ

三浦「ああ」

哀川「石井ちゃん!ドバッちゃん!桜木ちゃんが転校したって!」

石井「……!オヤジ!行くぞ!」

土橋「おう」ガタッ
401創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 20:38:44 ID:YyoX71ye
―桜木宅―

水戸「また引っ越しか」

桜木「ああ。まぁ俺様はどこに行ってもヒーローだかな」

水戸「よく言うぜ。…ん?」

哀川「桜木ちゃん!なんで転校しちゃうのさ!」

桜木「…お前ら」

哀川「ずっと瑞穂でバスケやろうよ!」

藤原「…おい」

桜木「なんだ」

藤原「…ありがとな。お前のおかげで…いや、お前と哀川のおかげで最後まで諦めずにやることの大切を学んだよ」

桜木「…リーゼント」

三浦「…バスケは1人でやるものじゃない。5人でやるものだ」

桜木「…金髪」

石井「…いつかお前にリバウンドで勝つ!それまでバスケやめんなよ」

桜木「…はちまき」

土橋「またコートで会おう」

桜木「…オヤジ」
402創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 20:45:37 ID:YyoX71ye
―数ヶ月後―

???「ここが瑞穂バスケ部っすね」

藤原「お前ら足が止まってるぞ!」

石井「うぉぉぉぉ!」

土橋「甘い、努」

???「チーッス。今日からお世話になる高階トウヤでーす!って5人しかいないんすか?それとも他は遅刻?」

三浦「入部希望?歓迎するよ」

トウヤ「あざす!自分高階トウヤっす!よろしく!で5人だけなんですか?」

哀川「そうだよ」

トウヤ「ということは俺6人目、シックスマンっすね!」

藤原「…いや、お前は7人目だ」

終わり
403創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 20:52:24 ID:YyoX71ye
gdgdとすいません。これで終わりです
成田中央との練習試合に桜木がいたらどうなるかってのをやりたかったんですが……なぜか桜木を遅刻させてしまったorz
どうしてこうなった
キャラ崩壊、設定崩壊、セリフミス、挙げたらキリがないけど、支援&読んでくれた方ありがとうございました
404創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 21:02:48 ID:QYdgfZSN

花道が素直だったなw
405創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 21:19:18 ID:YyoX71ye
>>404
桜木はやっぱりもっと暴走してないと桜木じゃないなwww
406創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 21:20:41 ID:QYdgfZSN
もっと頭突きだなw

創作発表板はどう?
誘導した者です^^
407創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 21:46:21 ID:YyoX71ye
>>406
スマン他のスレは一つ二つしか見てないからまだわからんwww
これから見てみるよ
408創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 21:48:57 ID:QYdgfZSN
おー、書き手が増えて俺大歓喜なのだw
読み手にもなってくれるってのは倍率ドン
創作発表板で遊ぼうぜ!
409創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 22:02:03 ID:YyoX71ye
いろんなスレ見てネタ思いついたらまた書くよノシ
410創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 22:04:20 ID:QYdgfZSN
再度乙だ!
411創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 22:06:43 ID:Rv33ihx1
もちゅもちゅ
412創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 22:13:43 ID:YyoX71ye
>>411
ありがとう
できれば感想批評言ってくれるとありがたい
413創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 22:22:03 ID:xcK5Pb7M
乙!
知ってるキャラは桜木だけだったが、雰囲気でそれなりに楽しめた。
414創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 22:22:32 ID:Rv33ihx1
スラダン側しか把握できてないので詳細な感想は無理ですスマソw
でもキャラ立ってて楽しめたよー。テンポ良かった
415創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 23:30:47 ID:YyoX71ye
>>413-414
ディアボーイズは知ってる人少ないんだなorzまぁ月マガだからしゃあないか
それでも読んでくれてありがとう
416創る名無しに見る名無し:2009/06/24(水) 13:29:35 ID:EwGB5AnX
俺もスラムダンクしかわからねえのでしたwでも乙!
417創る名無しに見る名無し:2009/06/24(水) 21:17:24 ID:+2rr7a8y
読みました〜。
面白かったです(^^)サラサラと読みやすい感じが、スピード感が大事なスポーツ物にマッチしてて良かったです。
スレタイ見て、姉「総合」を「姉総合」だと今まで勘違いしてましたわw
勢いあっていいスレですなぁ。自分もちょっと書かせていただきます。良かったら読んで下さい。
せっかくなのでオリジナル(ありがち設定)姉物で。
418若干ト書き許してね…:2009/06/24(水) 21:29:32 ID:+2rr7a8y
―小さい頃、しょっちゅうイジメられていた
姉「あんた達っ!やめなさいよっ!」
ガキ「うわ〜、クソ女が出たぞ〜!」
ガキ「アンタタチー、ヤメナサイヨー」
姉「うるさいっ!あっちいけっ!」
ガキ「うるさいのはそっちです〜」
ガキ「また女に助けられてやんの。ばっかじゃん」

弟「ウッウッ」
姉「ほら、泣かないの。そうやってすぐに泣くから馬鹿にされるんだよ」
弟「だってね ウッ 向こうがね…」
姉「だってじゃないの!男の子はすぐに泣いちゃダメ!」
弟「だって…」
姉「はぁ。ね、帰ろう」
弟「うん…」
419創る名無しに見る名無し:2009/06/24(水) 22:07:27 ID:+2rr7a8y
―弱虫な俺と違って、姉ちゃんは強くて…優しくて…

姉「今日のご飯は何かな〜」
弟「あ、今日はカレーだってお母さん言ってたよ」
姉「えっ、ほんと!やったぁ♪」

―大好きだった。姉ちゃんと過ごす時間がすごく楽しく、嬉しかった。

―だけど そんな姉ちゃんは もう…


姉・カズハ「ぅおああああああああっ!!」


弟・ヒデト「あ、起きた」
母「朝から元気ねぇ…」

〜〜 姉日和 〜〜


420創る名無しに見る名無し:2009/06/24(水) 22:10:10 ID:+2rr7a8y
カズハ「ばっ、ヒデ!お前起こせって言っただろっ!!」
ヒデト「お、起こしたよ…。まだ遅刻するような時間じゃないからだいじょ…」
カズハ「今日は朝練があんだよ朝練がっ!」
母「ほら、さっさと朝ご飯食べなさい」
カズハ「いらないっ!言って来ますっ!」
ヒデト「姉ちゃんリボン、リボンしてないって!…あーあ」
母「はぁ。昔はもうちょっと女の子らしかったのにねぇ」
ヒデト「うんうん」
母「あんたは全然変わらないけど」
ヒデト「…それどういうこと?」
421創る名無しに見る名無し:2009/06/24(水) 22:23:05 ID:+2rr7a8y
―教室
ヒデト「おはよー」
友達・ジュン「おう。…お前何持ってんだ?制服リボン?」
ヒデト「ああ、姉ちゃんが忘れていったからさ」
ジュン「へぇ〜、お前姉ちゃんいんのか。2年?3年?」
ヒデト「3ね…あ」
ジュン「ん?」
―校庭
カズハ「おらおらぁ!!!」
女子「先輩 ハァハァ 速いですよぅ…」

ジュン「…あの走ってるの、陸上部?」
ヒデト「いや…バスケ部」
ジュン「あの人?」
ヒデト「…うん」
422創る名無しに見る名無し:2009/06/24(水) 22:41:35 ID:+2rr7a8y
ジュン「なんかすごいんだな…」
ヒデト「…うん」
キーンコーンカーンコーン
ヒデト「あ。(…昼休みでいっか)」

―昼休み
ヒデト「(3年校舎…なんか緊張するな)」
カズハ「お、どした?」
ヒデト「どうしたじゃないよ…はいリボン」
カズハ「あー、さんきゅ。っていっても昼からつけたってなぁ」
ヒデト「まぁそうだけど一応さ」
姉友「え、カズハちゃん誰誰?」
カズハ「誰って…弟」
姉友「えぇーっ!弟いたんだーっ!」
ヒデト「こ、こんにちは」
カズハ「な〜にを緊張してんだか。ほら、戻った戻った」
ヒデト「なんだよ…」
423創る名無しに見る名無し:2009/06/24(水) 22:57:25 ID:+2rr7a8y
―次の日
ジュン「で、今日は弁当届けに行くのか」
ヒデト「はぁ…」

ヒデト「(う〜ん、いないなぁ…誰かに聞いてみようかな)」
悪そうな兄さん「おー、あれだよあれ」
その2「あれ?へぇ…」
ヒデト「え?(なんか見てる〜…)」
その1「そうそう、ちょっと来いよ。な?」
ヒデト「い、いや、それはちょっと…」
その1「いーじゃん。ちょっと呼んでくれりゃいんだって」
ヒデト「だってあの、呼んで何するんですか?」
その2「おめぇに関係ねぇっしょ?違う?」
ヒデト「はい…」
その1「あ゙ぁめんどくせぇなこの!いいから放課後におめーのねーちゃん連れてこいっつってんの!」
ヒデト「それは…」
424創る名無しに見る名無し:2009/06/24(水) 23:12:25 ID:+2rr7a8y
いかん 中2の匂いがプンプンしてきた。
ストップで、スルーして下さいまし
425創る名無しに見る名無し:2009/06/25(木) 00:40:39 ID:QXbX0uRO
新ジャンル「ときめき老人ホーム」

米爺「この間なんかもそうじゃ。若いもんが吸ったタバコをポイと捨ておった」
爺「おうおう」
婆「あらまぁ」
米爺「それでわしゃけしからんと言ってやったんじゃ。そうしたら連中、わしに言いがかりつけてきよる」
婆「あらぁ…すごいわねぇ。」
爺「まぁた米さんが始まった」
米爺「やや、いかんもんをいかんというのが当然じゃて。あんまりゴチャゴチャ言うもんでの、わしもとうとう頭に来ての一喝してやったんじゃよ」
爺「ほいな、それからどした?」
米爺「連中、最後にはちゃぁんと謝って捨てた吸殻まで掃除していきおったわい。」
爺「はぁっはっは。米さんや、世の中そううまくはいかん。次は巧いこと聞かせてくれよぅ」
婆「……」
米爺「な、なんじゃあ、わしゃなにも…」
426創る名無しに見る名無し:2009/06/25(木) 00:47:45 ID:QXbX0uRO
米爺「まったく…」
楓婆「米さん、米さん」
米爺「なんじゃいな」
楓婆「あらあら、ご機嫌斜めなのねぇ」
米爺「……」
楓婆「私はちゃんと見てましたよ。米さんが捨てられたタバコ、綺麗に掃除してましたの」
米爺「なっ、わ、わしゃそんなことしとらんっ!」
楓婆「うふふ。お茶でも入れましょうね」
米爺「……」

米爺「楓さんや」
楓婆「はい?」
米爺「この間の茶菓子がまだあったのう」
楓婆「えぇえぇ。それじゃ一緒にお持ちしましょうね」
米爺「うむ。ありがとう」
427創る名無しに見る名無し:2009/06/25(木) 00:48:57 ID:QXbX0uRO
新ジャンルってほどじゃないか
428創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:23:26 ID:+NSZFcUd
Gガンダムとローゼンメイデンのクロスオーバー
途中までVIPでやってたけど、三日経ったから続きはここでやるます
最初から貼るので、支援お願いしますー


ドモン「お茶を淹れろ? おいおい」
429創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:24:26 ID:qGJKiWnn
wktk
430創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:25:16 ID:+NSZFcUd
ドモン「レイン、こいつは一体何の冗談だ」
レイン「知らないわよ! ドモン、貴方が取り寄せたんじゃないの?」
ドモン「よしてくれ。俺にそんな趣味はない」
レイン「それはそうだけど……」

真紅「どちらでも構わないわ。早くしなさい」

ドモン「……だとさ。お茶でもなんでも淹れてやったらどうだ?」
レイン「ドモン! 貴方、真面目に考える気があるの!?」
ドモン「うるさいな。耳元で怒鳴るな」

真紅「……」
431創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:26:05 ID:+NSZFcUd
レイン「貴方がふざけてるからでしょう!?」
ドモン「ふざけてなんかないさ」

真紅「人間」

ドモン「おい、レイン。呼んでるぞ」
レイン「えっ!? わ、私っ!?」

真紅「ネジを巻いたのはどっち?」

ドモン「そりゃあ俺だが……一体何だっていうんだ?」

真紅「人間。――お前、このままだと死ぬわ」

ドモン「……何?」
432創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:26:33 ID:qGJKiWnn
チャムになっとるwwwwww
433創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:27:28 ID:+NSZFcUd
ドモン「俺が死ぬだって? そいつは一体どういうことだ」
レイン「ねえ、ちょっと貴方。説明してもらえる?」

真紅「すぐにわかるわ」

ドモン「すぐにわかるって――」

ゴゴゴゴゴッ……!

ドモン「何だ、この揺れは!?」
レイン「大変よドモン! ゴッドガンダムが動き出したわ!」
ドモン「何だって!?」

真紅「……ゴッド……ガンダム……?」
434創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:27:28 ID:qGJKiWnn
支援
435創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:28:03 ID:QqYyB95O
436創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:28:19 ID:+NSZFcUd
レイン「――駄目! 緊急停止信号も受け付けないわ!」
ドモン「くそっ! まさか、誰かがゴッドガンダムのコクピットに!?」

真紅「人間」

レイン「今、モニターに移すわ!……っ! これは――」
ドモン「無人……だと……? どういうことだ、レイン!」
レイン「私に言われてもわからないわよ!」

真紅「……人間。ゴッドガンダムとは何か教えなさい」

レイン「駄目! 発進する!」

ゴゴゴゴゴッ……!

真紅「……私の質問に答えなさ――」

真紅「……何なの……あの大きな人形は――!?」
437創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:28:48 ID:QqYyB95O
438創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:29:07 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

ストーカー「――さて、皆様」

ストーカー「今回のお話は、とても奇妙なドール達が登場します」

ストーカー「ローゼンメイデンと名乗るそのドール達は、
     その可愛らしい見た目からは想像もつかない過酷な運命を背負っています」

ストーカー「果たして、彼女達はキングオブハート、ドモン・カッシュや
      その仲間達と出会った事で、どのような結末を迎えるのでしょうか」

ストーカー「そして、あの男達はどう動くのか……」

ストーカー「……――それでは!」

ストーカー「ガンダムファイト! レディー〜〜……ゴーッ!」
439創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:29:56 ID:+NSZFcUd


     戸惑う両者! ローゼンメイデン現る!
440創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:30:17 ID:qGJKiWnn
441創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:31:16 ID:+NSZFcUd
ドモン「どうしたら良いんだ……!」
レイン「緊急停止信号を受け付けないなら、直接コクピットに行くしかないわ!」
ドモン「ハッチは手動でか……しかし……」
レイン「危険よ! ゴッドガンダムは起動してるのよ!?」
ドモン「だが、他に方法は無い!」

真紅「……人間。お前の名前は?」

ドモン「一体なんだ、こんな時に!?」

真紅「良いから答えなさい」

ドモン「ドモン・カッシュだ!」

真紅「ドモン?……おかしな名前ね」
442創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:31:49 ID:qGJKiWnn
443創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:32:00 ID:QqYyB95O
444創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:32:01 ID:+NSZFcUd
ドモン「今はお前に構ってる暇はないんだ!
     レイン、こいつをつまみだしておけ!」
レイン「つまみだしておけ、って言われても……」

真紅「……」

レイン「とっ、とにかくここは危険よ! 一緒に逃げましょう!」

真紅「必要ないわ」

レイン「必要ない、って……」

真紅「人間。お前は、あの人形を止めたいんでしょう?」

ドモン「あの人形?……まさか、ゴッドガンダムのことを言ってるのか!?」
445創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:32:32 ID:qGJKiWnn
446創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:32:49 ID:+NSZFcUd
真紅「あの子、ゴッドガンダムというのね。良い名前だわ」
ドモン「ああ、俺もそう思……って違う!」
レイン「……ねえ貴方、ゴッドガンダムを止められるの?」

真紅「そうね」

ドモン「何だって!? それは本当か!?」グワッ

真紅「うるさいわね」

バシッ!

ドモン「うわっ!?……お前、見かけによらず凶暴だな……!?」
447創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:32:56 ID:QqYyB95O
448創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:35:15 ID:bD0FIn5/
 
449創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:35:56 ID:bD0FIn5/
支援
450創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:36:19 ID:+NSZFcUd
真紅「レディーに対する口の聞き方がなっていないわね。
    まあ、これから教育していけば済むことだわ」

ドモン「――俺を教育だって!?」
レイン「それにはちょっと興味あるわね……」
ドモン「おいおいレイン!?」

真紅「それで、どうするつもり?」

レイン「! そうよ、このままじゃゴッドガンダムが……!」
ドモン「ええい! 一体どうすれば良いって言うんだ!?」

真紅「簡単よ」

真紅「――私と契約しなさい」
451創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:37:02 ID:+NSZFcUd
ドモン「契約? そいつをしたからって……」
レイン「ドモン! このままじゃ、ゴッドガンダムが行っちゃうわ!」
ドモン「くっ――! こうなったら仕方が無い!

ドモン「おい、そこのお前! 契約ってのをするには、どうしたら良い!?」

真紅「真紅よ」

ドモン「そんな事はどうだって良い! 早く教えろ!」

真紅「……これは教育のしがいがありそうね」

真紅「さあ、この指輪に口付けを……」
452創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:37:28 ID:bD0FIn5/
 
453創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:37:46 ID:qGJKiWnn
454創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:37:47 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

レイン「――ふぅ……チェック終了」
ドモン「それで、原因は一体何だったんだ?」

レイン「それが……どこにも異常は見当たらなかったのよ」

ドモン「そんなわけがあるか。
     レイン、お前がいい加減な整備をしてたんじゃないのか?」
レイン「まぁ! ドモン、貴方それって本気で言ってるの!?」
ドモン「それ以外に原因がない。だったら、それしかないだろう」
レイン「ドモンっ!」

真紅「騒々しいわね。もう少し静かになさい」
455創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:38:30 ID:+NSZFcUd
真紅「それにこの紅茶……不味いわね」

ドモン「だとさ」
レイン「そんな事言われたって、ここには道具がないんだし……」

真紅「それに、ここは部屋にするには汚すぎるわ。
    広いのはいいけれど……なんとかしなさい」

レイン「あのねぇ! ここは格納庫なのよ!?
     無茶を言わないで!」

真紅「声を張り上げなくても聞こえるわ。人間の雌も下劣な時間なのね」

レイン「げっ、下劣ですって!?」
ドモン「ハハハハッ! レイン、言われてるじゃないか!」

真紅「お前もよ」

ドモン「……」
456創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:38:50 ID:qGJKiWnn
真紅とドモンの組み合わせだとドモンがいつもよりヒートアップしそうだw
457創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:39:16 ID:+NSZFcUd
ドモン「……とにかく、お前は一体何なんだ」
レイン「そうよ! 停止信号を受け付けなかったゴッドガンダムを
     どうやって止めたっていうの?」

真紅「そうね……こちらも聞きたいことがあるのだわ」

ドモン・レイン「?」

真紅「そこのお前、ドモンと言ったわね」

ドモン「ふん! お前呼ばわりされるいわれはないがな」

真紅「ドモン。……お前、人間なの?」
458創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:39:35 ID:bD0FIn5/
そんな話をしてる状況かww
459創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:40:00 ID:+NSZFcUd
ドモン「俺が人間かって? そりゃあ、一体どういう意味だ」
レイン「確かにドモンは野蛮人だけど、れっきとした人間よ」
ドモン「……仕返しのつもりか?」

レイン「とにかく、ドモンは人間よ。
     ガンダムファイターだから、普通の人間とはちょっと違うけどね」

真紅「ガンダムファイター……。
    それは、さっきのような動きが出来る生き物なの?」

ドモン「生き物ってお前……」
レイン「あはははっ! そうね、そういう生き物だわ」
ドモン「……! ……おい、お前はガンダムファイターを知らないのか?」

真紅「ええ。だから、説明して頂戴」
460創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:40:08 ID:qGJKiWnn
461創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:40:41 ID:bD0FIn5/
禁句キタwwwwww
462創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:40:58 ID:+NSZFcUd
ドモン「俺たちガンダムファイターは、
     各国が覇権を争うために四年に一度開催する――ガンダムファイトで戦うために選ばれた人間だ」
レイン「ドモンは、ネオ・ジャパンの代表ね。
     私は、そのサポートをしてるの」

真紅「ゴッドガンダムのような子達が他にも居るのかしら」

ドモン「ああ、そうだ。ガンダムファイターはガンダムに乗り、そして――」

真紅「……」

ドモン「戦って、戦って、戦い抜く……最後の一人になるまでな」

真紅「そう」

ドモン「どうした。野蛮だ、って言わないのか?」

真紅「言わないわ。だって、生きることは戦いでしょう?」
463創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:41:06 ID:qGJKiWnn
464創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:41:45 ID:+NSZFcUd
465創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:41:47 ID:bD0FIn5/
466創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:42:32 ID:+NSZFcUd
レイン「生きることは戦いって、貴方……」
ドモン「真紅とか言ったな。お前は一体――」


「おいおい、レディーに対して“お前”はないだろう?」


ドモン「!? 誰だっ!」

チボデー「ヘーイ、ジャパニーズ! つれない事を言うなよ!」

ドモン「お前――」
レイン「チボデー!? どうしてここに……」

チボデー・ギャルズ「私達もいるわっ!」

ドモン「一体、何がどうなって……!?」
467創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:42:59 ID:FZO/HD/B
ああなるほど
468創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:43:18 ID:+NSZFcUd
チボデー「な〜んだよドモン! お前、まだ聞いてないのか?」
ドモン「? 何をだ?」
チボデー「そこの、可愛らしいおチビちゃんにさ」

真紅「貴方に“おチビちゃん”と呼ばれる理由はないわ。
    不愉快よ」

チボデー「フー! お前の所に来たローゼンメイデンは、
     やっけにツンツンした子じゃねえか!」
ドモン「チボデー、お前……何か知っているのか?」
チボデー「ああ、知ってるとも」
レイン「ねえ、私達にも説明してくれる?」

チボデー「……だとさ。どーするよ――雛苺?」

雛苺「……うぅ」オドオド

真紅「……やはり貴方だったのね、雛苺」
469創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:43:43 ID:FZO/HD/B
 
470創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:44:37 ID:FZO/HD/B
残り3人にはどのドールが…?
wktk
471創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:45:00 ID:+NSZFcUd
チボデー「おっと、そんなに睨まないでやってくれるか?」

真紅「睨んではいないわ」

雛苺「うゆぅ〜……チボデー……!」
チボデー「だ〜いじょうぶだ雛苺」

ヒョイッ

チボデー「アイム、チャンピオン!
      お前には、誰だろうとこの俺様が手を出させないぜ!」
雛苺「……うん!」ギュッ

シャリー「チボデーって、良いお父さんになりそうよね」
キャス「うん、意外だったわ」
ジャネット「そう? 私は、チボデーと良い家庭を築く自信があるわよ」
バニー「あっ、ずるーい!」

チボデー「おいおいシャリー、キャス、ジャネット、バニー!
     せっかく格好よく決めたんだからよ〜!」

チボデー・ギャルズ「チボデーはいつでもカッコイイわ!」
雛苺「そうなの!」

チボデー「……へっ、ありがとよお前ら!」
472創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:45:27 ID:FZO/HD/B
473創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:45:50 ID:+NSZFcUd
ドモン「……ふん!
     チボデー、お前にそんな趣味があったとはな」

チボデー「何っ?」
雛苺「……うゆ?」

レイン「……チボデー、ガンダムファイターは国の代表なのよ?
     だからその、問題になるようなことは……」

チボデー「……お前ら、本当に何も知らないのか? こいつらは――」
雛苺「チボデーのぼり〜」
チボデー「アウチ! 雛苺っ、髪はやめてくれ、髪はっ!」

ドモン・レイン「……」
474創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:46:09 ID:FZO/HD/B
475創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:46:35 ID:+NSZFcUd
ドモン「――チボデー。悪いが遊びに来たんなら帰ってくれ」

チボデー「よ〜しよし、おとなしくだっこされとけよ」
雛苺「うん、わかったのチボデー!」
チボデー「これから……ちょっと大事な話をするからな」

ドモン「おい、聞いてるのか。俺は――」
真紅「……」
ドモン「こいつと話さなきゃならないんだ」
真紅「真紅よ。そう呼びなさい」
ドモン「……真紅と、話さなきゃならないんだ」

チボデー「ハッハァ! レインだけじゃなく、
      その子にも尻にしかれちまってるのか、ドモン!」

ドモン「! なんだと、この――」

チボデー「ドモン・カッシュ!」カッ!

ドモン「!……いきなりどうした、チボデー」


チボデー「お前に――ガンダム・ファイトを申し込む!」
476創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:46:51 ID:FZO/HD/B
477創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:47:21 ID:+NSZFcUd
ドモン「……何だって?」
チボデー「ガンダムファイトを申し込むって言ったんだ」
ドモン「一体何のために……」

チボデー「――まさか、怖いのか?」

ドモン「……何だと?」

チボデー「俺とガンダムファイトをするのが怖いのかって聞いてるんだ!
      えぇ!? どうなんだ、キング・オブ・ハート!」

ドモン「……良いだろう」


ドモン「――そのガンダムファイト……受けてやる!」


チボデー「ヒュー! そうこなくっちゃあ!」
478創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:47:24 ID:qGJKiWnn
479創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:47:54 ID:FZO/HD/B
どきどき
480創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:48:05 ID:+NSZFcUd
レイン「ちょっとドモン!? それに、チボデー!
     あなた達、そんな馬鹿な真似はやめなさい!」
ドモン「俺に逃げろって言うのか!?」
レイン「そうじゃないわよ!
     あのね、あなた達は決勝戦のバトルロイヤルを控えてるのよ!?」

ドモン「だから何だ!」

レイン「勝手にガンダム・ファイトをしたのがバレたら、
     失格になっちゃうって言ってるの!」

ドモン「うぐっ……!? だが、ガンダム・ファイトを申し込まれた以上は……」

レイン「ドモンっ! 貴方……本当にそれでも良いの?」
ドモン「……」
レイン「……ねえ、チボデー。貴方も馬鹿なことはやめて」

チボデー「レイン。ガンダム・ファイトをしちゃいけないってわけじゃないだろう?」

レイン「えっ?」

チボデー「バレなきゃ良いのさ」
481創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:48:50 ID:+NSZFcUd
レイン「バレなきゃ、って……そんなの無理に決まってるじゃない!」

チボデー「それがそうでもないんだな。
      ――ヘイ、シャリー!」
シャリー「オッケー!」

ぶわあっ!

レイン「ちょっと! 格納庫に水をまくなんて、何を考えてるの!?」

チボデー「キャス! ジャネット! 見張りは頼んだぜ!」

キャス・ジャネット「「わかったわ、チボデー!」」

ドモン「一体何をおっぱじめるつもりだ?」

バニー「ちなみに、撒いたのは水じゃなくて特殊な液体だから、
    ガンダムに影響はないから安心してね」

レイン「そうなの? 良かった……って、そういう問題じゃないわよ!」
482創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:49:04 ID:qGJKiWnn
483創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:49:34 ID:FZO/HD/B
484創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:49:35 ID:+NSZFcUd
チボデー「お楽しみはこれからだぜ、お二人さん!」
雛苺「……ねえ、チボデー」
チボデー「そ〜んな顔するなって。キュートな顔が台無しだぜ?」

ナデナデ…

雛苺「うん。……えへへ、チボデーの手、あったかいのー」
チボデー「そりゃあそうさ!」

チボデー「何せ、俺の拳は燃える拳のバーニングパンチ!
      そして、夢を掴み取る手なんだからな!」

雛苺「――うんっ!」
チボデー「さあ、やってくれ雛苺! ショー・タイムだ!」
雛苺「わかったの!」

―パアアッ!

ドモン「何だっ!?」
レイン「撒かれた液体が光って……」


チボデー「マックスター!」


ゴゴゴゴゴッ…!
485創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:50:19 ID:+NSZFcUd
チボデー『――さあ、ドモン! お前もガンダムに乗れ!』

ドモン「しかし、ここでガンダム・ファイトをすれば……」

チボデー『かーっ! お前もわからねえ奴だな!
     ――先に行ってるぜ! カモン、雛苺!』
雛苺「わかったの、チボデー!」

パアアッ…

ドモン「――消えたっ!? おい、どこだ! どこに居る、チボデー!」
レイン「シュバルツ・ブルーダーの忍法とは違うみたいだし……」

シャリー「nのフィールドに行ったのよ」

ドモン「nのフィールド?」

シャリー「そうよね、ドモン・カッシュと契約したローゼンメイデン」

真紅「……」
486創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:51:00 ID:vDilZidX
487創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:51:17 ID:+NSZFcUd
ドモン「待て! さっきからお前達はどうして……」

真紅「私の媒介を先に叩き、雛苺をアリスゲームで有利にさせる……。
    貴方達の考えはそういう事で良いのかしら」

バニー「そうよ! ヒナちゃんの願いは、
    絶対にチボデーと私達がかなえるんだから!」

真紅「確かにドモンが倒れれば、
    ガンダムファイターという媒介を得た雛苺に私は勝てないでしょうね」

シャリー「そういうこと!――さあ、ドモン・カッシュ!」
バニー「チボデーが待ってるわ!」

ドモン「……くそっ! あとできちんと話を聞かせてもらうぞ!」

チボデー・ギャルズ「チボデーに勝てたらね!」
488創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:51:46 ID:vDilZidX
489創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:52:03 ID:+NSZFcUd
ドモン「レイン! ゴッドガンダムは万全なんだろうな?」
レイン「さっきチェックしたばかりだから大丈夫だけど……」
ドモン「それなら良い!」
レイン「……もう! 後でどうなっても知らないから!」

真紅「――ドモン」

ドモン「ん? どうした……ええっと、真紅」
真紅「貴方、あのチボデーという人間に勝てるの?」
ドモン「おいおい、この俺とゴッドガンダムの凄さを知らないのか?」
真紅「知らないわ」

ドモン「……――だったら見せてやる!」


ドモン「出ろおおおおぉっ! ガンダアアアアァムッ!!」
490創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:52:28 ID:vDilZidX
491創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:53:13 ID:vDilZidX
492創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:53:37 ID:+NSZFcUd
http://www.youtube.com/watch?v=0SO0B5_Xi2s&feature=related


三度目のさるさんだw
人居る時間帯狙ってみるから、夕方くらいに再開しまー
493創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 08:55:57 ID:qGJKiWnn
otu
494創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 13:35:05 ID:ygxRDY0+
な…ここでアイキャッチだと…!?
495創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 17:56:16 ID:+NSZFcUd
496創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 17:57:05 ID:+NSZFcUd
雛苺「……」

チボデー『どうした雛苺? 緊張してるのか?』
雛苺「うん……だって、真紅はすっごく強いの」
チボデー『――雛苺。だけど、俺はそれよりももっと強いぜ』
雛苺「だけど、あのドモンって人も強そうだったの」
チボデー『OH……! 弱気なことを言うなよベイビー』
雛苺「チボデーも、やっぱり怖い?」

チボデー『いいや、怖くはねえさ。むしろ、ワクワクするな』

雛苺「えっ、どうして?」
チボデー『何せ、人生初のタッグ・マッチだからな!
     しかも相手はドモン・カッシュに、雛苺が強いって言ってるローゼンメイデンだ!』
雛苺「……」
チボデー『強い奴と戦えるってのは最高だ! それに、今俺の拳には
     俺やシャリー、キャス、ジャネット、バニーの分に加えて……』


チボデー『お前の、パパに会いたいって夢も乗ってるんだ!
     だから負ける気がしねぇ!……そうだろう?』


雛苺「チボデー……!」
497創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 17:57:51 ID:+NSZFcUd
チボデー『俺はガンダムファイトでドモンに勝つ!
      だから、お前は真紅って子にアリスファイトで勝て!』
雛苺「も〜! ありすふぁいとじゃなくて、アリスゲームなのよ!」
チボデー『ハハッ、そうだったな! 悪い悪い!』
雛苺「ううん。……ありがとなの、チボデー」

チボデー『ファイトだ雛苺! 俺達は勝つ!』

雛苺「あいとっ! あいとなの、チボデー!」


ドモン『――待たせたな、チボデー!』


チボデー『来たなドモンっ! 待ちくたびれたぜ!』


真紅「雛苺。……貴方、本当にやるつもりなのかしら」


雛苺「そうなの! 二人だから、真紅にも勝つの!」
498創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 17:58:35 ID:+NSZFcUd
ドモン「ここは……俺とチボデーが最初にファイトした場所か?」

チボデー『ザッツ・ライト! 覚えてたようだな、“ジャパニーズ”!』

ドモン「あの時の再現ってわけか――面白いっ!」

チボデー『だがなっ! 結果まで再現するつもりはないぜ!』

ドモン「果たしてそうかなっ!? 行くぞおっ、、チボデ――ッ!」


チボデー『――おおおおっ! ガンダム・ファイト!』


ドモン『レディー〜〜……』


チボデー『ゴ――ッ!!』
499創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 17:59:18 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

真紅「雛苺。貴方では私に勝てないわ」

雛苺「そんなことないの! だって、ヒナはチボデーと一緒だもん!」

真紅「媒介の力の強さは同程度だと思うわ。
    だから、貴方では無理よ」


雛苺「――そんなことないっ!」


真紅「……雛苺?」

雛苺「ヒナとチボデーの“たっぐ”は負けないの!
    だから、真紅にも絶対勝つの!」

真紅「貴方に一体何があったのかはわからないけれど、
    どうやら本気のようね」


雛苺「行くのっ、真紅!」
500創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:00:05 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

チボデー『サイクロン・パーンチッ!』

ビュオオオッ!

ドモン『ふっ! はっ! てりゃあっ!
    ――どうしたチボデー! 技にキレがないぞっ!』
チボデー『ちいいっ! だったらこいつをくらえっ!』

チボデー『バーニング・パァーンチ!』

ブゥオオオオッ!

ドモン『たあありゃあああっ!』
チボデー『ぐうっ!?』


チボデー『……はぁ……はぁ……! こいつでも駄目か……!』

ドモン『チボデー! 威勢が良いのは口だけだったみたいだな!』

チボデー『……』


チボデー『――シャラップ! とっておきをお見舞いしてやるぜ、ドモン・カッシュ!』
501創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:00:06 ID:lfFRROY0
チボデーが男前すぎる!
502創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:00:50 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

雛苺「苺わだち〜!」

にょきにょきにょきっ……!

真紅「それが貴方の力だったわね。けれど、それでは――」
雛苺「えいなのっ!」

ガシッ!

真紅「っ!? そんな……雛苺には、ここまでの力は……!?」
雛苺「ヒナは一人じゃないの! ヒナは、チボデーと一緒に戦ってるの!」
真紅「っ……! あの人間の力を使っているから――」

ギリギリギリッ…!

真紅「くああっ……!」

雛苺「チボデーが言ってたの! “自分の力を使って、相手を倒せ”って!
    “それまで絶対耐えてみせる”って!」

真紅「くうっ……! こ、このままだと……!」
503創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:01:35 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

チボデー『いくぜキング・オブ・ハート――ドモン・カッシュ!』
ドモン『来い、チボデー!』

チボデー『豪熱! マシンガン……パァ――ンチッ!!』

ゴァアアアッ!

ドモン『その技は既に見切っているっ!
    分身殺法! ゴォォッド・シャドー!』

ガシイッ!

ドモン『――どうだっ! これでもう勝ちは決まったような――』

バキャアッ!

ドモン『うぉあっ!?……なっ、なんだと!?
     まさか、ゴッド・シャドーよりも速くパンチを放ったのか!?』

チボデー『おおおおおぉっ!!』

ドモン『うぉわああああっ!?』
504創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:02:21 ID:+NSZFcUd
ドモン(一体何だ!? チボデーに何が起こったっていうんだ!)

ドモン(こいつは、さっきまでのパンチじゃない……!)


チボデー『待ってろ、雛苺! 俺がドモンを倒せば、
      お前はもっと夢に近づけるんだからなあっ!』


ドモン(雛苺!? まさか、チボデーの気迫はあの人形が関係してるのか!?)

ドモン(あいつらには、どんな事情があるっていうんだ……!)


ドモン『うぐうっ! チ、チボデー……!』

チボデー『どうしたキング・オブ・ハート!
     戦ってる最中に質問するってのまで再現する気か!』

ドモン『教えてくれチボデー……!
     あいつらは……ローゼンメイデンってのは何なんだ……!?』
505創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:03:04 ID:+NSZFcUd
チボデー『ハッ! 知らないなら教えてやる!
     あの子達はなぁ――夢をかなえるために戦ってるのさ!』

ドモン『夢を……かなえるため……!?』

チボデー『俺達ガンダムファイターの戦う理由とは違って、
      本当にちっぽけで、当たり前とも言えるもんだがな!』

ドモン『教えてくれ……そいつは、一体……!』


チボデー『愛しのパパに会いたいって願いだ!』


ドモン『!』


チボデー『俺はこの拳で、雛苺の夢をかなえてみせる!』


チボデー『……これでジ・エンドだ! いくぞ、ドモン・カッシュ――!!』
506創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:03:48 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

ギリギリギリッ…!

真紅「くぁ……あっ……!」

雛苺「……ごめんね、真紅」
真紅「雛……苺……!」
雛苺「これは、ヒナの力じゃないかもしれないの。
    真紅に勝ってるのだって、チボデーのおかげなのよ」

雛苺「でも、ヒナはお父様に会いたいの」

雛苺「それに……チボデーと約束したの」

雛苺「一緒に勝とう、って……」

真紅「うぐ、うっ……!」

雛苺「だから――ごめんなの、真紅っ――!」
507創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:04:35 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

――ガシイッ!

チボデー『……俺のパンチ――マシンガンパンチを……
     片手で受け止めただと……!?』


ドモン『……お前の調子が万全だったらこうはいかなかっただろう』

チボデー『ちいっ! だったらもう一度……!』


ドモン『お前が俺に思い出させてくれた……そして、教えてくれた!』


ドモン『俺と――真紅のっ! 負けられない理由をっ!』
508創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:05:18 ID:+NSZFcUd
ドモン『真紅! 何をやってる!』

真紅「くっ……ド……モン……?」

ドモン『お前も俺の力を使えっ!』

真紅「なん……ですって……?」


チボデー『!? 雛苺、すぐに勝負を決めろっ!』

雛苺「うっ、うんっ! わかったの!」


ドモン『俺はお前と契約したんだろう!?
     それに、こいつはどうやらタッグ・マッチらしい!』

真紅「……けれど……」


ドモン『遠慮はいらん! お前がいくら俺の力を使おうが――俺とゴッドガンダムは負けない!』

ドモン『そして……お前が負けることは――俺が負けるのと同じことだからだ!』


真紅「……」
509創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:06:31 ID:+NSZFcUd
http://www.youtube.com/watch?v=2JjyJ7HP8MA&feature=related

雛苺「苺わだち〜!」
真紅「……――雛苺」

ブチイッ!

雛苺「ああっ!? そっ、そんな……」

真紅「――今度は条件は対等よ。
    少し……きついお仕置きをしてあげるわ」


チボデー『ガッデム!』

ドモン『くっ……本当に遠慮をする気がないらしいな……!』

チボデー『だがな、ドモン! 今の状態のお前が、
     この俺に勝てると思ってるのか!』

ドモン『無論っ! いくぞおおおっ、チボデ――ッ!』
510創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:11:33 ID:lfFRROY0
sienn
511創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:11:58 ID:vAdy3oQ/
支援にゅ
512創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:14:46 ID:xl+My2HV
513創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:14:51 ID:xl+My2HV
514創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:14:56 ID:xl+My2HV
515創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:15:40 ID:xl+My2HV
ちと足りないかな
516創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:15:49 ID:xl+My2HV
517創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:15:53 ID:xl+My2HV
518創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:15:57 ID:xl+My2HV
519創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:16:02 ID:xl+My2HV
520創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:16:06 ID:xl+My2HV
521創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:16:10 ID:xl+My2HV
522創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:16:15 ID:xl+My2HV
523創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:16:20 ID:xl+My2HV
524創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:16:25 ID:xl+My2HV
525創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:16:30 ID:xl+My2HV
526創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:19:39 ID:vAdy3oQ/
527創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:21:00 ID:vAdy3oQ/
528ありがたう!:2009/06/29(月) 18:21:12 ID:+NSZFcUd
チボデー『俺達の夢は! 無限の拳で掴み取る!』

ドモン『ならばっ! この一撃に全てをかけるっ!』

ドモン「俺の拳が真っ赤に燃える……!」
チボデー「勝利を掴めとぉ!」
ドモン「轟き叫ぶ!」

ドモン『爆熱!』・チボデー『豪熱!』

ドモン『ゴッド・フィンガァ――ッ!!』

チボデー『マシンガン・パァーンチッ!!』


雛苺「ヒナは約束したの! 絶対勝つって!」

真紅「……そうね。けれど、私はここで止まるわけにはいかないの」

雛苺「うゆぅ〜……!」
真紅「――来なさい、雛苺」
雛苺「行くのよっ、真紅!」

真紅「――薔薇の尾」

雛苺「苺わだち〜っ!」
529創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:21:54 ID:+NSZFcUd
チボデー(俺は雛苺と約束したんだ……!)

チボデー(絶対に、パパに会わせてやるって!)

チボデー『だから倒れろっ! キング・オブ・ハートッ!』

ゴォアアアッ!

ドモン『チボデぇぇッ――!!』

グシャアアアア!

チボデー『ぐあああっ!? おっ、俺の腕が!
      あいつの……雛苺の夢がっ――!』

―ガシイッ!!

ドモン『……分かっているなチボデー』

ドモン『――ガンダムファイト、国際条約第一条!』

チボデー『頭部を破壊された者は……失格とみなす……!』

ギリギリギリッ…!

チボデー『うぐっ……ぐううっ……!』
530創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:22:38 ID:vAdy3oQ/
531創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:22:49 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

雛苺「ううっ、うっ、うぅっ……!?」

真紅「――どうやら、あちらの決着はついたみたいね。
    ガンダムファイトは、頭を壊されてしまってはいけないらしいわね」

雛苺「……あっ!?」

―ガシイッ!!

真紅「……けれど、私達ローゼンメイデンの戦い――アリスゲームは、
    そんなことは必要としていない」

雛苺「嫌……嫌ぁ……!」

真紅「私達のアリスゲームは――命の欠片である、ローザ・ミスティカの奪い合い」

雛苺「……うゆ……んん!」ジタバタ!

真紅「暴れても無駄よ。観念なさい、雛苺」
532創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:23:36 ID:+NSZFcUd
ドモン『ああ、俺が力を込めればお前は失格扱いになる』

真紅「貴方は……ここで脱落することになるわね」


チボデー『……マイガッ……!』
雛苺「…うえっ……ひっく……!」ポロポロ


ドモン『……だが――』

スッ…

チボデー『? どうしてゴッドフィンガーを途中でやめた……?』



真紅「……けれど――」

スッ…

雛苺「うにゅ?……きゃんっ!」
533創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:24:20 ID:+NSZFcUd
ドモン『俺とお前の決着は、正式なガンダム・ファイトでつける』

ドモン『……言っただろう、チボデー』

ドモン『決勝戦――バトルロイヤルで、とな』

チボデー『ドモン……お前……』

ドモン『それに、最初は手加減されてたってのが気に入らない』

チボデー『……へっ! 格好つけるじゃねえか、ドモン・カッシュ!』


ドモン『それに、どうやらローゼンメイデンって奴は俺と――』


チボデー『あん? 今、何か言ったか?』

ドモン『……いや、何でもない。こっちの話さ』
534創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:25:05 ID:+NSZFcUd
真紅「お仕置きなら、これで十分なのだわ」

真紅「……それに、雛苺」

真紅「まだ他の子も目覚めているかわからないのに、
    アリスゲームをはじめるのは対等ではないと思うでしょう?」

雛苺「真紅……?」

真紅「アリスゲームは、全員が目覚めていなければ平等ではないわ。
    他の子達が眠っているのに戦いをはじめては、お父様にしかられてしまうかもしれない」

雛苺「……」


真紅「だから――せめて他の子が目覚めるまでは……」

雛苺「……うんっ! えへへ、真紅〜!」

真紅「けれど、同じローゼンメイデンの姉妹とはいえ――
    って、くっつかないで頂戴、雛苺!」
535創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:26:01 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

「――ふん、面白くない結末ねぇ」

「だから言ったのだ。ドモン・カッシュを甘く見るな、とな」

「あらあらぁ、随分あの人間を信頼してるのねぇ」

「あ奴は仮にもキング・オブ・ハートよ。
見ているだけで共倒れを狙おうなどとは片腹痛いわ」

「……へぇ? それじゃあ、貴方には何か考えでもあるっていうの?」

「まぁ見ておれ。次に奴らが戦うときが、我らが動く絶好の機会よ」

「そうねぇ。退屈してきたところだし、楽しませてもらうわぁ」


水銀燈「ねぇ、貴方もそう思うでしょう?」

東方不敗「水銀燈。お主の力も、見せてもらうかもしれんな……ははっ――」

水銀燈「――ふふっ」

東方不敗「――ふははははっ……!」


おわり

http://www.youtube.com/watch?v=QnH2I7OUMBA&feature=related
536創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:28:41 ID:+NSZFcUd
こんなくだらないもん途中の最後まで読んでくれてありがとう
支援感謝!!!!!!!!!!

あと二話分は即投下出来ま
なんで、さるさんや連投規制と戦いながらやるです
537創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:30:10 ID:vAdy3oQ/
乙乙
今他スレ読んでるのでこっち読んでないけど片手間で支援するぜー
538創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:30:15 ID:+NSZFcUd
http://www.youtube.com/watch?v=TZGCl_muB54&feature=related

     ・    ・    ・

ストーカー「――四年に一度のガンダムファイト……」

ストーカー「そこに前回、なんとも可憐な少女達が飛び込んできたではありませんか」

ストーカー「キング・オブ・ハート――ドモン・カッシュの元には、
      ローゼンメイデンの第五ドール――真紅が」

ストーカー「クイーン・ザ・スペード――チボデー・クロケットの元には、
      ローゼンメイデンの第六ドール――雛苺が」

ストーカー「今度はどんなドールが……おやおや、今度のドールは双子のようです」

ストーカー「選ばれたのは――クラブ・エースのサイ・サイシー」

ストーカー「そして――ジャック・イン・ダイヤのジョルジュ・ド・サンド」

ストーカー「そこにマスターアジアと、黒い羽の生えたドールはどう関わってくるのか」

ストーカー「ドモン・カッシュはそれをいかに乗り切るのでしょうか」

ストーカー「……――それでは!」

ストーカー「ガンダムファイト! レディー〜〜……ゴーッ!」
539創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:31:03 ID:+NSZFcUd


     双子のドール!? 夢の庭師よ、悪夢を払え
540創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 18:32:39 ID:vAdy3oQ/
しえんしえん
541創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 19:00:57 ID:+NSZFcUd
「おおっとごめんよ!」

女性「きゃあっ!?」

「ごっめーん! っとと、どいたどいたーっ!」

男性「うわっ!? 馬鹿野郎、気をつけろっ!」

「ごめんよーっ! 急いでるんだっ!」


サイ・サイシー「何せ、じっちゃん達だけじゃなく――」


サイ・サイシー「へ〜んな人形にも追われてるんでねっ!」
542創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 19:01:39 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

翠星石「全く、なんて奴ですかあのおチビは!」

恵雲「これこれ、そんなに怒ってはいかん」
瑞山「そうとも、幼き少女はもっと華のように笑っているべきで――」

翠星石「翠星石はっ! これっぽっちも怒ってなんかねーですぅ!」

恵雲・瑞山「「いやいやいやいや! お主、明らかに怒っておるではないか」」

翠星石「うっ、うるせーですぅ! 二人で同時に喋るんじゃありません!」

恵雲「しかしこれは」
瑞山「癖のようなものだからのう」

翠星石「全く、まるで双子みたいじゃ……」

恵雲「むむむっ?」
瑞山「どうかしたのかな?」

翠星石「……なんでもないです」
543創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 19:02:23 ID:+NSZFcUd
恵雲「どうする瑞山よ、なんでもないとは言っているが」
瑞山「そうだな恵雲よ、明らかに何か事情があると見える」
恵雲「――ここは我らが!」
瑞山「――なんとかせねば!」

翠星石「だっ、だから何でもないって……」

恵雲「お主、翠星石と申したな」
瑞山「我らで良ければ、話を聞きますぞ」

翠星石「……放っておいて欲しいです」

恵雲「しかし……」
瑞山「それは……」

翠星石「ああもう! とにかく、あのおチビ人間はどこに行ったんですか!?」

恵雲「おチビ人間とはサイ・サイシーのことだろうか」
瑞山「考えるまでもなくそうだろうが、合っていますかな?」

翠星石「そうです! 契約をしろって行ったら、いきなり逃げ出して……!
      全く、こんな可愛い翠星石から逃げるなんてどういうことですか!」
544創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 19:03:07 ID:+NSZFcUd
恵雲「あいや待たれよ!」

翠星石「きゅっ、急に何ですか……!?」

瑞山「サイ・サイシーが逃げ出したのは、むしろ当然のこと」
恵雲「左様。つい先日は心を入れ替えたと思ったら……」
瑞山「未だにサボり癖が抜け切っていず、修行を抜け出す始末……」

恵雲・瑞山「「故に、サイ・サイシーが逃げ出した責任は貴殿には無い!」」

恵雲・瑞山「「だがしかし、このままではガンダムファイトの優勝は夢のまた夢!」」

恵雲・瑞山「「よよよよよよよっ……!」」
545創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 19:03:51 ID:+NSZFcUd
翠星石「……つまり、アイツは逃げる癖があるってことですか?」
恵雲・瑞山「「左様」」
翠星石「……はぁ……どうしてそんな人間にネジを巻かれちまったんでしょうか……」

翠星石「――とにかく! アイツを見つけたら翠星石に知らせるですよ!」

ピューッ!

恵雲・瑞山「「あいや待たれよ! 一体どこへ!」」


翠星石「翠星石が、直接あの人間を探しに行ってやるんですよー!」


恵雲「……行ってしまったが、どうすれば良いのだろうか、恵雲よ」
瑞山「……確かに、まるで方法がわからないのが問題だな、瑞山よ」


恵雲・瑞山「「サイ・サイシーを見つけたとして、どうやって知らせれば良いのやら……」」
546創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 19:04:36 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

真紅「レイン、紅茶を淹れて頂戴」

レイン「はいはい、ちょっと待っててね」
ドモン「やれやれ、まるで給仕係だな、レイン」
レイン「あら、ドモン。貴方が紅茶を淹れられないから私がやってるんだけど?」
ドモン「……俺は紅茶は趣味じゃないんだ」

レイン「あら、それならドモンの分は無くても良いわね」

ドモン「おい、レイン!?」
レイン「冗談よ」

レイン「――あっ、ヒナちゃんも紅茶で良いのかしら?
     それとも、ジュースにする?」

雛苺「ヒナ、いつもドモンが飲んでるジュースが良いの〜!」

ドモン「やめとけ。あれはレインが作ってるんだが、人間の飲む味じゃない」
レイン「ちょっとドモン! それ、どういう意味? あれは栄養学的には物凄く――」
ドモン「はいはい、わかったわかった」
547創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 19:05:20 ID:+NSZFcUd
レイン「もう!」
真紅「ドモン。冗談とは言え、言葉が過ぎるわよ」
レイン「真紅ちゃんもそう思うわよね。ドモンったら、全然デリカシーが無いんだから」

ドモン「おい、真紅。お前はレインの味方をするのか?
     契約してる人間は俺だぞ」

真紅「そうね。貴方が紳士になったなら、貴方の味方をしても良いわ」

ドモン「んぐっ……!」

雛苺「でりかしー? ねえねえ、それってどんなお菓子なの?」
レイン「へっ? いや、デリカシーっていうのはお菓子じゃなくてね……」
雛苺「うゆ?」キラキラキラッ
レイン「……ううっ……これは正直に答えにくいわ……!」

ドモン「……全く、ここは託児所じゃないんだぞ」

ドモン「チボデーの奴――」
548創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 19:06:02 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

チボデー『プリーズ、レイン! この通りだ!』

レイン『そんな、頭を下げられても……』

シャリー『ねえ、お願いレイン』
ジャネット『マックスターの大破に関して、本国の人間が来てる間だけだから』
キャス『さすがに、ヒナちゃんを見られたらまずいと思うのよ』

レイン『それはわかるけど……』
ドモン『放っておけ、レイン』

バニー『ねっ! ドモン・カッシュがマックスターを壊したのは黙ってるから!』

ドモン『何っ? そりゃ、一体どういう意味だ』
レイン『あっ、マックスターのカメラに、ゴッドガンダムが写って――』

バニー『その通り』
チボデー『ヘイ、バニー。カードってのは、切りどころを考えないと駄目だぜ』

レイン『もう……仕方ないわね』

ドモン『おい、レイン――!?』
549創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 19:06:48 ID:+NSZFcUd
     ・    ・    ・

ドモン「……――どうして俺の意見を聞かずに、
    レインの許可をとったら良いって思ったんだ」

真紅「レイン、腕を上げたわね」
レイン「えっ、本当に? そうかしら……」
真紅「ええ。私は紅茶に関しては嘘はつかないわ」
雛苺「ヒナも! ヒナも紅茶を飲む!」
真紅「雛苺。レインが用意してくれたジュースはどうするつもり?」
雛苺「う、うにゅ〜……」
レイン「ジュースはしまっておけば大丈夫よ。だから、ヒナちゃんは好きなほうを飲んでね」
雛苺「うんっ! ありがとなの、レイン!」
レイン「ふふっ、良いのよ」

ドモン「……はぁ、こんなんじゃじいさんの船に戻れやしない」

サイ・サイシー「どうしたのさアニキ。溜息をつくなんて、らしくないぜ」

ドモン「なんだと?……って、サイ・サイシー!」

サイ・サイシー「やっ、久しぶり」
550創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 19:07:32 ID:+NSZFcUd
ドモン「お前、いつからそこに居た!」
サイ・サイシー「アニキが――

サイ・サイシー「こ〜んな」ぬぼーん

サイ・サイシー「――ショボくれた顔してた位からだね」
ドモン「……俺はそんな顔してたか?」
サイ・サイシー「してたしてた! オイラ、何があったのか楽しみになっちゃったもん!」
ドモン「ほう? どうして俺がそんな顔をしてると楽しみにするんだ?」
サイ・サイシー「いやー、それは勿論――」

ドモン「……」ギロリ

サイ・サイシー「あはははは……って、何かあったのかい?」
ドモン「まあな。これはお前には話しても大丈夫だろうし……」

ドモン「というか、お前のところにも来たんじゃないか?」

サイ・サイシー「へっ? 何が?」
551創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 19:34:39 ID:vAdy3oQ/
追いついた。テラカオスwww
Gガン知らなくてもノリ把握で引き込まれたのぜー
552創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 20:01:42 ID:+NSZFcUd
ドモン「なんだ、お前のところにはローゼンメイデンは来てないのか」
サイ・サイシー「ローゼンメイデン? 何そ――」
ドモン「?」

サイ・サイシー「ねっ……ねえ、アニキ……」ガクガク

ドモン「?」
サイ・サイシー「まさかとは思うんだけどさー……」ブルブル
ドモン「ハッキリ言え」

サイ・サイシー「ローゼンメイデンって……これ位の人形のことかい?」ガタガタ

ドモン「ああ、そうだ。何だ、知ってるんじゃないか」
サイ・サイシー「もしかしてもしかすると……アニキの所にも居るの?」
ドモン「“も”ってことは、やっぱりお前のところにも来てたか。
     今、ここには俺のところに来た奴と、チボデーから預かってる奴が居るな」
サイ・サイシー「……な〜んだ、そうなのか〜」

サイ・サイシー「――それじゃっ!」
553創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 20:02:26 ID:+NSZFcUd
ドモン「待て」

ガシッ!

サイ・サイシー「!? はっ、離してくれよドモンのアニキ!」
ドモン「お前が急に逃げ出そうとした理由を言ったら考えてやる」
サイ・サイシー「考えてやるって、離すつもりは無いんじゃないかっ!」

ドモン「当然だ」

サイ・サイシー「アニキの鬼っ! 悪魔っ! 甲斐性なし〜っ!」
ドモン「……おい」
サイ・サイシー「無愛想で不器用でドジで間抜けで目つきが悪くて――!」

ドモン「悪いなサイ・サイシー。お前を放す気は無くなった」
554創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 20:03:09 ID:+NSZFcUd
レイン「……もう、さっきから何を騒いでるの?
     ――って、あら、サイ・サイシーじゃない」

サイ・サイシー「レインの姉ちゃん! 姉ちゃんからも、
       アニキにこの無垢な少年を話すよう言ってくれよ」
レイン「む、無垢……?」
サイ・サイシー「ドモンのアニキだって、それなら絶対従うからさぁ!」
ドモン「そんなわけがあるかっ!」
サイ・サイシー「ねっ、頼むよ! お願い! 早くしないと――」

真紅「騒々しいわね。落ち着いて紅茶が飲めないわ」
雛苺「あっ、見たことがない人が居るの〜」

サイ・サイシー「〜〜〜っ!」

サイ・サイシー「でっ……出たあぁ――っ! 呪いの人形だああ――っ!」ジタバタ!

真紅「……人間の雄……それも子供は礼儀というものを知らないようね」
雛苺「ヒナ達は呪いの人形じゃないの。ローゼンメイデンなのよ」

サイ・サイシー「どっ、どっちでも良いよ!
       オイラ、そういうのは苦手なんだよ〜〜〜っ!!」

ドモン「……成る程。そういうことか」
555創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 20:03:54 ID:+NSZFcUd
556創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 20:07:16 ID:+NSZFcUd
キリが良いから一旦終了
557創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 20:19:28 ID:vAdy3oQ/
おつおつ
558創る名無しに見る名無し:2009/06/29(月) 20:20:31 ID:tIoxtK8n
投下乙です
Gガンダム大好きだから読んでて楽しいw
559創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 04:09:27 ID:V5+pL0I4
プル「おもしろいね〜」
プルツー「ふん。よくも削ってくれたな、貴重な睡眠時間を」
プル「あ〜んもう、何で怒るのさ〜」
プルツー「お、怒っているわけでは…」
560創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 09:48:52 ID:WOgRFaWD
これは面白い
期待してます
561創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 09:50:38 ID:WOgRFaWD
すいませんageてしまいましたorz
562創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 14:30:21 ID:RuTnApan
563創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 14:31:20 ID:RuTnApan
ドモン「――それでお前は逃げてきたってのか」
サイ・サイシー「あのねえ! いくらアニキでも、“DEATH〜DEATH〜”って
       言いながら追いかけてくる呪いの人形からは逃げるって!」

真紅「多分、それは翠星石ね。間違いないわ」

サイ・サイシー「ひっ!?」

サササッ

ドモン「おい、こら! マントを取るな!」
サイ・サイシー「無理だよ!」ブルブル!
ドモン「……仕方ない、か」

ドモン「――真紅、その翠星石とやらはどんな奴なんだ?」

真紅「基本的には、人見知りをする大人しい子よ」

サイ・サイシー「嘘だねっ! ぜ〜ったい嘘だねっ!」
ドモン「そういう強気な台詞は、ちゃんと顔を出して言ったらどうだ?」
564創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 14:32:05 ID:RuTnApan
サイ・サイシー「アイツは大人しくなんかなかった!
        アニキ、こいつ嘘をついてるよ!」

ドモン「サイ・サイシーはこう言ってるが、どうなんだ?」
真紅「基本的には、と言ったでしょう。
    怒らせると思いも寄らないことをするのも事実なのだわ」
雛苺「うん。真紅の言ってることは本当なのよ」

サイ・サイシー「そっ、それじゃあ……アイツを怒らせたオイラは……!?」

ドモン「安心しろ、サイ・サイシー」
サイ・サイシー「アニキッ! やっぱり頼れるのはアニキだけだよ!」

ドモン「骨は拾ってやる」

サイ・サイシー「そんなっ!?」
レイン「ちょっとドモン。あんまり脅かすとかわいそうよ」
ドモン「コイツにはコレ位が丁度良いのさ」
565創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 14:32:49 ID:RuTnApan
真紅「けれど……ネジを巻かれてもまだ契約をしていないのなら、
    いつ止まってしまうかわからないわね」
雛苺「うゆぅ〜……心配なの」
真紅「人間」

サイ・サイシー「呼んでるよ、アニキ」
ドモン「お前が呼ばれてるんだ」

真紅「お前がネジを巻いたのはいつ? 教えなさい」

サイ・サイシー「アニキ、テキトーに答えておいてよ」
ドモン「ほう? 良いのか? そんなことをしちゃ、本当に呪われ――」

サイ・サイシー「結構前ですっ!」

真紅「これは――まずいわね」
566創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 14:33:32 ID:RuTnApan
真紅「だとしたら、いつ翠星石が止まってしまうかわからないわ」
雛苺「鞄の外で止まっちゃったりしたら……」
真紅「そんな事はないと思うけれど、ここは人間が多いから、
    最悪誰かに拾われてしまう可能性があるわね」

レイン「ねえ、それってまずいことなの?」

真紅「ええ。ドモンもチボデーも、人工精霊に選ばれたの。
    そこの――」

サイ・サイシー「!?」ビクッ!
ドモン「サイ・サイシーだ」
サイ・サイシー「アニキ! どうしてオイラを売るのさ!?」
ドモン「名前を教えただけだろ。悪かったな、目つきが悪くて」
レイン「あら、ドモン。もしかして気にしてたの?」
ドモン「……放っといてくれ!」

真紅「……――サイ・サイシーも、翠星石の人工精霊に選ばれたのだわ」
567創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 14:34:15 ID:RuTnApan
真紅「人工精霊に選ばれていない人間が、私達のネジを巻いたらどうなるのか……」
雛苺「考えたこともないの。ねえ、今までってそういうことはあったの? 真紅」
真紅「わからないわ。けれど、アリスゲームに支障をきたす恐れがあるわね」
雛苺「……うにゅ〜」

レイン「だったら話は早いわね」

真紅・雛苺「?」

レイン「ねえ、二人とも」

ドモン「……おいおい、冗談だろう?」
サイ・サイシー「!? おっ、オイラは嫌だからね!
       いくらお姉ちゃんの頼みでも、無理なものは無理なの!」


「――やれやれ。シャッフル同盟の人間ともあろう者が、薄情なことを」


ドモン「……今日は千客万来だな」

ジョルジュ「事情はわかっていますよ、ドモン・カッシュ」
568創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 14:35:11 ID:RuTnApan
ドモン「まさか、立ち聞きでもしてたって言うんじゃないだろうな」

ジョルジュ「私がそんな真似をするとでも?」

ドモン「いいや。……お前の所にも来たみたいだな、ローゼンメイデンが」
ジョルジュ「その通り。さあ、レディー」

蒼星石「――こんにちは、ドモン・カッシュさん」

ドモン「あ、ああ」

真紅「蒼星石……貴方まで目覚めていたのね」
雛苺「翠星石も入れて……」

蒼星石「全部で四体になるね。久しぶり、真紅、雛苺」

ドモン「ジョルジュ。お前のところに来たのは、
     やけに素直そうな奴じゃないか」
ジョルジュ「レディーに向かって“奴”という言い方は関心しませんね」

サイ・サイシー「……」そーっ…

ドモン「逃げるなよ、サイ・サイシー」
569創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 14:35:53 ID:RuTnApan
真紅「あら、蒼星石のマスターは中々の紳士のようね」
蒼星石「そうだね。けれど、少し違うかな」
雛苺「うゆ?」

ジョルジュ「ええ。私は、彼女が言ったとおり“紳士”ではなく、
     ネオフランスに忠誠を誓う“騎士”ですからね」

ジョルジュ「……失礼、自己紹介が遅れました。
      サンド家当主、ジョルジュ・ド・サンドです。以後お見知りおきを、マドモワゼル」

真紅「ローゼンメイデン第五ドール、真紅よ」
ジョルジュ「第五、ということは蒼星石の妹にあたるのですか」
雛苺「そうなの。ヒナはね、第六ドールなの! 雛苺〜!」
ジョルジュ「これはこれは……美しい妹君と、可愛らしい妹君だ」
真紅「ありがとう、ジョルジュ」
雛苺「えへへ、ありがとうなの」

ドモン「……なあ、俺の時と態度が違いすぎやしないか?」
レイン「当たり前でしょ」

ドモン「……」
570創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 14:36:51 ID:RuTnApan
ドモン「……ふん! ゆっくりと話し込んでいても良いのか?」

ジョルジュ「そうでしたね。ドモン・カッシュ、貴方はこのあたりの
      地理に詳しかったと記憶していますが」
ドモン「まあな」
ジョルジュ「でしたら、是非とも彼女達の姉を探すのに協力して欲しいのです」
ドモン「俺に何の得がある」

ジョルジュ「危機に瀕する少女を助けることが出来る。
      これだけでは不服ですか?」

サイ・サイシー「いやいや少女って、人間じゃないでしょ」
ジョルジュ「同じことです」
サイ・サイシー「とは言ってもさぁ……ねえ、アニキ?」

ドモン「……」チラリ

真紅・雛苺・蒼星石「……」

ドモン「……良いだろう。だが、確実に見つかる保証は出来ないからな」

サイ・サイシー「あっ、アニキっ!?」
571創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 14:38:08 ID:RuTnApan
レイン「ドモンなら、きっとそう言うと思ったわ」
ドモン「ただの気まぐれだ。それに、俺がそうしなかったら
     今後ゴッドガンダムの整備に手間取りそうだったからな」
レイン「あら、分かってるじゃない」

真紅「ドモン、私は貴方のことを野蛮なだけだと思っていたわ」

ドモン「何?」

真紅「――けれど、その考えを改めさせて貰うのだわ。
    貴方は、ちゃんと優しさを持っている」

ドモン「……俺を何だと思ってたんだ」
レイン「何よドモン、もしかして照れてるの?」

雛苺「ありがとうなのドゥモン! ドゥモンはやさしいの!」

ドモン「俺は“ドモン”だ!……ええい、もう行くからな!
     お前達は他の人間に見つからないようにしていろよ!」

レイン「……全く、素直じゃないんだから」

ドモン「うるさい!」
572創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 15:02:23 ID:08+3RbJy
連投規制回避
573創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 15:39:09 ID:RuTnApan
ジョルジュ「それでは、私達も参りましょうか」

サイ・サイシー「うえっ!?」

ジョルジュ「何故驚くのですか? 貴方は、ネジを巻いたんでしょう?」
サイ・サイシー「そっ、そりゃあそうだけど、でも……」
ジョルジュ「……やれやれ、仕方ありませんね」
サイ・サイシー「あっ、おい、ちょっと! どこに行くんだよ!」

ジョルジュ「貴方が頼れない以上、私とドモン・カッシュだけで捜索をします」

サイ・サイシー「そ、そう?」

ジョルジュ「蒼星石。今、どのあたりに居るかはわかるか?」
蒼星石「詳しい位置はわからないや……多分、あまり力が残ってないんだと思う」
ジョルジュ「ならば急がねば! それでは!」

蒼星石「お願い、マスター。翠星石を助けてあげて!」

ジョルジュ「言われなくとも、わが騎士道にかけて必ず」

ジョルジュ「……そうそう、私を“マスター”と呼ぶのはやめてくれるかい。
      何せ、マスターと言えば――奴を思い出してしまうのでね」
574創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 15:39:53 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

サイ・サイシー「……ふわぁ〜あ……結局、み〜んな行っちゃったし」

サイ・サイシー「レインのお姉ちゃんも、呪いの人形と一緒にどっか行っちゃったし」

サイ・サイシー「――あっ! もう帰っても大丈夫なんじゃないか!?」

サイ・サイシー「やったーっ! ヒャッホーイ! うっほほーい!」

サイ・サイシー「……」

サイ・サイシー「……はぁ」

サイ・サイシー(姉妹――家族のため、かぁ……)

サイ・サイシー「……――ああもう! 今回だけだかんね!」

サイ・サイシー(そうさ、契約とかじゃなくて、ちょちょっと人形を見つけるだけさ!)

サイ・サイシー「よっ、と! そうと決まりゃ、とっとと迷子探しをしちゃいましょうかね!」
575創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 15:41:11 ID:RuTnApan
576創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 15:42:03 ID:RuTnApan
レイモンド「ささっ、お茶が入りましたぞ」

真紅「レイモンドと言ったわね。中々に気がつく人間のようなのだわ」
蒼星石「ありがとう、おじいさん」
雛苺「ねーねー、このケーキも食べて良いの?」

レイモンド「どうぞどうぞ、お召し上がりください」

真紅「あら……これは」
蒼星石「驚いたかい? おじいさんの淹れる紅茶は凄く美味しいからね」
雛苺「ケーキも美味しいの〜!」

レイモンド「このレイモンド、サンド家にお仕えしてから大分経ちましたが、
      ここまで華やかなのは久々です」

レイン「……ここの方が安全だって言われて移動したんだけど……」

レイモンド「ジョルジュ様も、早くお世継ぎを――」

真紅「レイモンド。おかわりを貰えるかしら」

レイモンド「はいはい、ただいま〜!」

レイン「……こんなに暢気にしてて良いのかしら?」
577創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 15:42:47 ID:RuTnApan
レイモンド「焦ってはいけませんぞレイン殿。
      ささっ、レイン殿もお召し上がりください」

レイン「そ、それじゃあいただきます……」
真紅「レイン、私達が焦ってもどうしようもないわ」
レイン「でも……」

蒼星石「大丈夫、きっと翠星石は見つかるよ」

レイン「えっ?」


蒼星石「だって、マスター……じゃなかった、
      ジョルジュがそう約束してくれたんだからね」


真紅「蒼星石。貴方、良い家来をもったわね」
蒼星石「家来じゃあないよ。僕とジョルジュは……そうだね――」

レイモンド「――友人、ですかな?」

蒼星石「……あはは、ドールが友人って言うのも、おかしな話かな?」

レイン「……ううん、そんなこと全然ないわ!」
578創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 15:43:52 ID:RuTnApan
レイモンド「レイン殿の言うとおりです、蒼星石殿」

蒼星石「おじいさん……?」

レイモンド「このレイモンド、長らくジョルジュ様に仕えてきましたが、
      蒼星石殿と話している時程穏やかなジョルジュ様を見たことがありません」

蒼星石「そうなの?」

レイモンド「勿論です! このレイモンド、ジョルジュ様のご友人に嘘は申しません!
      それに、ジョルジュ様は約束を破るような真似はいたしませんからな」

蒼星石「おじいさん……」

レイモンド「必ずや、蒼星石殿の姉上殿を見つけだすに違いありません。
      ――だから皆様は、どっしりと構えているのが一番なのです!」

真紅「そうね。ドモンも探していることだし、心配はしていないわ」
雛苺「うゆぅ〜……なんだか、チボデーに会いたくなっちゃったの」

蒼星石「ありがとう、おじいさん。
      ……そうだ、一つお願いをしてもいいかな」
レイモンド「なんですかな?」
蒼星石「僕に“殿”をつけるのはやめてくれるかい。くすぐったくて仕方ないんだ」

レイモンド「……――はっはっは! これはこれは失礼いたしました。
      それでは、“ちゃん”付けでお呼びすればよろしいかな?」
579創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 15:44:35 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

ドモン「――駄目だ! こっちにはそれらしい人形はいなかった!」

ジョルジュ「こちらも同じです……。一体、どこに居るのやら――」


「おおっとお二人さん! 何かを探してるみたいだねぇ〜!」


ジョルジュ「……やはり来てくれましたか」
ドモン「一体どういう風の吹き回しだ?――サイ・サイシー」


サイ・サイシー「なんとなくだよ、なんとな〜く!
       それにさ、オイラって探し物は得意なんだぜ!」


ドモン「……ふっ、そういう事にしといてやるよ」
サイ・サイシー「あ〜っ、その顔は信じてないね!? 本当なんだってばさぁ!」
ジョルジュ「ならば、実際にそのお力の程を見せてもらうとしましょう」
サイ・サイシー「まっかせときなって!」

ドモン「――よし、また手分けして探すぞ! 何かわかったら、ここに集合だ!」

サイ・サイシー「チャイニーズタウンの方はオイラに任せてよ!」
ジョルジュ「……三人ならば、必ず見つかるはずです!」
580創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 15:45:32 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

ドモン「――おい、そこのお前」
男「あん? って、ネオジャパンのドモン・カッシュじゃねえか!」
ドモン「俺のことはどうでも良い。これくらいの、少女の人形を見なかったか?」
男「いや、見てないが……アンタ、そんな趣味があったのか?」
ドモン「断じて違う!」
男「おっ、怒るこたぁねえだろう……」

ドモン「……くそっ、このあたりにはいないのか……!?」

     ・    ・    ・

ジョルジュ「すみません、お嬢さん。一つお尋ねしたいことが――」
女「キャーッ! もしかして、ネオフランスのジョルジュ・ド・サンド様ですか!?」
ジョルジュ「そ、そうです」
女「サインください! 一枚だけで良いんで!」
ジョルジュ「その前に一つ。このあたりで、これくらいの少女のドールを見ませんでしたか?」
女「え? 見てませんけど……そんなことより、サインください!」

ジョルジュ「……ふぅ、手がかり無しですか――ああはい、今すぐに!」
581創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 15:46:15 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

サイ・サイシー「……はぁ、アニキ達の前ではああ言ったものの、
       こ〜んな人ゴミじゃあ見つかるわけないよなぁ」

サイ・サイシー「――しょうがないから一休み一休み、っと」

サイ・サイシー「あ〜あ、こんなことになるんなら、
       ビビらずに契約なりなんなりしてりゃあ良かったよ」

猫「ニャー」

サイ・サイシー「なぁ、お前もそう思うだろ?
       普通さ、この街で一体の人形を見つけるなんて無理だって」

猫「ニャー」

サイ・サイシー「……なんだお前、オイラについて来いって言ってるのか?」

猫「ニャー」

サイ・サイシー「……――まあ良いか! 当たるも八卦、当たらぬも八卦だ!」

サイ・サイシー「ちゃ〜んと案内してくれよ、ニャンコちゃ〜ん」
582創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 16:00:36 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

翠星石「……ぁ……ぅ……」

翠星石(もう、体、が……)

翠星石「うごか、な……い……ですぅ……」

…パタン

翠星石(このまま翠星石は眠るんでしょうか……)

翠星石(……ふんだ! これであのチビ人間と別れられてせーせーするですぅ!)

翠星石「……」


「――なんだ、もう止まりかけじゃねえか」


翠星石「?……チビ……にん……げん……?」


「――ヒャアッハハハハ! おいおい、こいつは傑作だぜ!」

ミケロ「この俺様を誰かさんと間違えてるんじゃねーのか?」


翠星石「……あ――」
583創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 16:01:17 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

サイ・サイシー「お〜い、ニャンコちゃ〜ん?
       ど〜こ行ったのさ〜?」

サイ・サイシー「……あれー、おっかしーなぁ。
       さっきまではすぐ前を歩いてたと思ってたんだけど……」


ミケロ「ヘッヘッヘ……何か探してるのか?
     良けりゃあ手伝ってやるよ、チャイニーズ」


サイ・サイシー「……お前、いつからそこに――っ!?」

ミケロ「ハッハァ! どうしたよ、急に血相を変えて!
     あぁ、もしかして探しモンはコレだったかぁ?」
翠星石「……」

サイ・サイシー「……っ!」
584創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 16:02:00 ID:RuTnApan
サイ・サイシー「……そうなんだよねぇ。
       それで、実はその人形ってオイラのだったりするんだよ」

サイ・サイシー「だから――」


ミケロ「だから?」
翠星石「……」


サイ・サイシー「――とっととその手を離してもらうぜっ!」

ヒュッ―


ミケロ「へっ……――今だ、チャップマン!!」


サイ・サイシー「何っ!?」

ゴガァアアアン!

チャップマン「ぬううううん!」

サイ・サイシー「そんなっ、壁を壊しっ――うわあああああっ!?」
585創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 20:23:08 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

ドモン「……?」

ドモン「なんだ、この感覚は……」

ドモン「!?」

ドモン「シャッフルの紋章が反応して……まかさ、アイツらに何かあったのか!?」

ドモン「くそっ――一度あの場所に戻るしかないか!」

     ・    ・    ・

ジョルジュ「紋章がひとりでに……?」

ジョルジュ「二人の内のどちらかに、何かがあったのでは……」

ジョルジュ「!?」

ジョルジュ「まずい、このままでは――!」

ジョルジュ「くっ……とにかく、一度あの場所に寄ってみるしかない!」
586創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 20:24:46 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

蒼星石「!」

レイモンド「? いかがなされましたかな?」
レイン「どうしたの、蒼星石ちゃん?」

蒼星石「翠星石の力が使われてる……」

レイン「えっ、それじゃあ――ドモン達はちゃんと見つけたのね!」
レイモンド「ほっほ! これは喜ばしい!」

蒼星石「……ううん、これは――違う。
     翠星石の力は感じるけど、ネジは……巻かれてないみたいなんだ」

レイン・レイモンド「??」

真紅「……何ものかが、翠星石の力を勝手に使っている、ということね」
蒼星石「そうみたいだよ。……でも、ローザ・ミスティカを奪われたわけじゃないみたいなんだ」
雛苺「それなのに翠星石の力を感じるの?」
蒼星石「僕にも良くはわからない。けれど、このままじゃ……」

バンッ!

ドモン「無事か、お前達!」
ジョルジュ「大丈夫ですか!?」
587創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 20:25:36 ID:RuTnApan
レイン「ドモン!? どうしたのいきなり!」
レイモンド「おおっ、ジョルジュ様! いかがなされたのですか!?」

ドモン「……なんだ、全員無事じゃないか」
ジョルジュ「いえ、遅れていればどうなっていたかわかりません」

真紅「ドモン、説明して頂戴」
雛苺「ひ、ヒナ達が危なかったの……?」

ドモン「そうか、お前達には話してなかったな。
     俺やジョルジュ、それに、サイ・サイシー達を含めた五人はこの――」
ジョルジュ「シャッフルの紋章でつながっているのですよ。
      彼はキング・オブ・ハート、私はジャック・イン・ダイヤといった具合にね」

ドモン「そのシャッフルの紋章に反応があった。
     つまり、俺達の中の誰かが危機に瀕してる、ってことだ」
ジョルジュ「恐らくは、この場にいないサイ・サイシーが……」

レイン「ええっ!?」
レイモンド「なんとっ!?」
588創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 20:26:43 ID:RuTnApan
真紅「それで、どうして私達に危険が迫っていると思ったのかしら」

ドモン「それは……どうしてだ、ジョルジュ?」
ジョルジュ「道中話したでしょう、ドモン・カッシュ……」
ドモン「……急いでて忘れちまったんだよ」
ジョルジュ「……仕方ありませんね」

ジョルジュ「サイ・サイシーはシャッフル同盟の一員。
      そのサイ・サイシーが危機に陥るなど、並大抵の相手でなければ有り得ません」

ジョルジュ「そして、サイ・サイシーを陥れた相手の刃が、
      いつ貴方達に向けられるかわかりませんからね」

真紅「つまり……ジョルジュ、貴方はこのタイミングが
    あまりにも出来すぎている、と言いたいのね?」
ジョルジュ「その通りです。美しいだけでなく、聡明なようだ」
レイモンド「成る程……間一髪だったかもしれない、というわけですな」
レイン「ええ、サイ・サイシーを相手にできるようなのが来たら――ドモン……?」

雛苺「うゆ〜……難しくてよくわからなかったの」
ドモン「おっ、俺に聞くな……!」

レイン「ドモン、貴方って……」
589創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 20:27:34 ID:RuTnApan
蒼星石「……無事じゃないのは、翠星石もなんだ」

ジョルジュ「何ですって!?」
ドモン「おい、そりゃどういうことだ!?」

真紅「蒼星石と翠星石は双子のドールなのよ。
    だから、蒼星石は私達よりも強く彼女のことを感じられるの」

ドモン「シャッフルの紋章みたいなもんか」

真紅「乱暴な言い方をすればそうなるわね」

ドモン「なあ、だったらその翠星石ってのがどこにいるかわからないのか?」

蒼星石「……翠星石が居るのは、多分――」


ミケロ「nのフィールドだよ、ドモン・カッシュ!」


ドモン「ミケロ・チャリオット!?」
レイン「どうして、姿は見えないのに……鏡の中に――!?」
590創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 20:28:29 ID:RuTnApan
ミケロ『ハアッハァ! そんなにコイツらの事が心配なのかぁ?』

サイ・サイシー『……』
翠星石『……』

蒼星石「翠星石っ!」

ドモン「くそっ! 二人を返せ、ミケロっ!」

ミケロ『返せと言われて、はいそうですねとでも言うと思うか?』

ドモン「ミケロっ! 貴様ああっ!」
真紅「――落ち着きなさい、ドモン」
ドモン「何を言ってる! お前の姉さんも捕まってるんだぞ!?」
ジョルジュ「だからこそ冷静になるのです、ドモン!
      こちらは人質を取られているのですよ!」

ドモン「ぐっ……! ミケロぉっ……!」

ミケロ『良いねぇ! お前のその顔、さいっこうに良いぜ! ハァッハハハァ!』
591創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 20:29:17 ID:RuTnApan
ミケロ『……クククッ……楽しませて貰った礼をしてやるよ!』

ドモン「そんなものは必要ないっ!」

ミケロ『良いのかな? そんなことを言ってよぉ……』


ミケロ『コイツらを賭けて――ガンダムファイトをしてやるってのになぁ……!』


ドモン「何っ!?」

ミケロ『お前らが勝ったら大人しくコイツらは返してやる。
     最も、勝てればの話だがなぁ!』

ドモン「ミケロ……貴様、一体どういうつもりだ……!」


ミケロ『クククッ……nのフィールドで待ってるぜ……!』


ドモン「おいっ、待て!……――くそっ!」
592創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 20:30:03 ID:RuTnApan
真紅「……これは罠ね」
蒼星石「そうだね、じゃなかったらわざわざ……」
雛苺「うにゅ〜……どっ、どうすれば良いの……!?」


ドモン「――そんなのは簡単だ」


ジョルジュ「――ええ、ドモンの言う通りです」


ドールズ「えっ?」

ドモン「お前らはここで待っていろ。――レイン、いけるか?」
レイン「当たり前でしょ。いつだって、完全な状態にしておくのが私の務めだもの」

ジョルジュ「レイモンド、留守は任せましたよ」
レイモンド「はい! このレイモンド、命に代えましても!」

真紅「ドモン? 貴方、一体どうするつもりなの?」
蒼星石「ねえ、ジョルジュ……ジョルジュは、一体何を――」

ドモン・ジョルジュ「「――フッ!」」
593創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 20:31:22 ID:RuTnApan
ドモン「真紅、お前はまだまだ俺のことをわかっちゃいないみたいだ」
真紅「……そうね。だから聞いているのだわ」

ジョルジュ「蒼星石、私は約束をしただろう?」
蒼星石「えっ? 約束って、もしかして――」


ドモン「たとえどんな罠があろうと! 俺は逃げない!
     みんなまとめて叩き潰すのが――この俺、ドモン・カッシュだ!」


ドモン「出ろおおおおぉっ! ガンダアアアアァムッ!!」



ジョルジュ「そう! 蒼星石を姉上に――翠星石に会わせると!
      この私は、ジョルジュ・ド・サンドは約束を違えることはない!」


ジョルジュ「ガンダムロォォ――ズ!!」
594創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 20:31:31 ID:11amDDLm
追いついた支援
595創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:01:48 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

ドモン『――ふん、なんとも丁寧な招待状じゃないか』

ジョルジュ『そうですね。……しかし、大会中だけの住まいとはいえ、
      さすがに自分の屋敷が侵入し放題では落ち着きませんよ』
ドモン『俺のところには、最近遠慮を知らない客ばかり来るんだがな』
ジョルジュ『そうなのですか? 貴方に遠慮をしない人間の
      顔が見てみたいのですね』

ドモン『……ふっ』

ジョルジュ『……くくっ』

ドモン『――この池に飛び込めば、そこがnのフィールドだ』
ジョルジュ『そこがバトルフィールドというわけですね、面白い』


ドモン『行くぞジョルジュ! 遅れるなよっ!』


ジョルジュ『ドモン・カッシュ! 貴方こそねっ!』


――パアアアッ……!
596創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:02:34 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

真紅「……本当に行ってしまったわね。それも、何の考えも無しに」

レイン「ドモンに難しいことを考えろっていうのは無理な話よ、真紅ちゃん」
レイモンド「しかし、ジョルジュ様も一緒なのですから大丈夫ですぞ!」

蒼星石「レインさんも、おじいさんも……あの二人を信頼してるんだね」

レイン「う〜ん……どうなんでしょうね?」
レイモンド「信頼しているに決まっています!」
レイン「……だそうよ。私も同じ考えだけどね」

蒼星石「待っていろって言われたけど、僕は……」

蒼星石(僕が行っても、相手がガンダムファイターだったら……)


???「足手まといになるかもしれない。そんなことを考えている顔だな」


レイン「! 貴方は――」
597創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:03:25 ID:RuTnApan
598創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:04:25 ID:RuTnApan
ジョルジュ『ここが――nのフィールドなのですか?』
ドモン『ああ、そのはずだ。もっとも、前に俺が来た時とは風景が違うがな』
ジョルジュ『そうなのですか?』
ドモン『前にチボデーと行ったnのフィールドは、こんな場所じゃなかった』
ジョルジュ『……しかし、何故――』

ジョルジュ『あの……あの時の新宿に……』


ミケロ『ようやくお出ましか! 待ちくたびれたぜ!』
チャップマン『……』


ドモン『ネロスガンダム――ミケロかっ!』
ジョルジュ『ジョンブルガンダム!? まさか、ジェントル・チャップマン!』

ミケロ『ここなら心配はいらねえ、思い切り出来るぜ』
チャップマン『……』

ミケロ『クククッ……この景色、お前とはじめて会った時と似てるな、ドモン・カッシュ!』

ドモン『ふん! そんな昔のことは忘れたな!』

チャップマン『……』

ジョルジュ『……一度は貴方に敗北しましたが、今の私は昔とは違いますよ、チャップマン!』
599創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:05:37 ID:RuTnApan
ミケロ『……なぁに、あわてるなよ』
チャップマン『……』

ミケロ『お前達は、ネオチャイナの小僧とローゼンメイデンを
     取り返しに来たんだろう? まさか忘れちゃあいねえよなぁ』

ドモン『当たり前だっ! さあ言え、サイ・サイシーと――』
ジョルジュ『翠星石はどこに居るのですか!』

ミケロ『……ローゼンメイデンの居所は言えねえが――』


ミケロ『――目当ての小僧なら、お前らの後ろに居るじゃねえか』


ドモン・ジョルジュ『『何っ!?』』


サイ・サイシー『……』
600創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:06:32 ID:RuTnApan
サイ・サイシー『……』

ドモン『サイ・サイシー! 無事だったのか!』
ジョルジュ『待つんですドモン! 彼は、どうしてドラゴンガンダムに……』
ドモン『大方、逃げ出した後すぐにやり返そうとしたんだろう』
ジョルジュ『そうなのでしょうか……』
ドモン『そうとも!』

ドモン『さあ! ミケロ、チャップマン!
    三対二になったお前らに、もはや勝ち目は無いぞっ!』

ミケロ『ククククッ……!』
チャップマン『フハハハッ……!』

ドモン『っ! 何がおかしいっ!?』


サイ・サイシー『……アニキ――』


ドモン『? どうしたサイ・サイシー』
601創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:07:35 ID:RuTnApan
サイ・サイシー「どうして……」

ドモン『おい、一体どうしたっていうんだ』
ジョルジュ『っ!? 彼から離れるんです、ドモンっ!』

サイ・サイシー「どうして……っ!」

ドモン『離れる? おい、ジョルジュ、お前まで何を言ってるんだ』
ジョルジュ『いいから早くっ!』


サイ・サイシー「どうしてっ! なんでじっちゃん達にあんま真似をしたんだよおおおっ!!」


ビュワアアアッ!

ジョルジュ『! 危ないっ!』

ドンッ!

ドモン『うぐっ!?……っ、おい、ジョルジュっ! どういうつもり――』

ドモン『……おい、どうしてお前が俺を攻撃するんだ? 答えろ――』


サイ・サイシー『くっ……邪魔しないでくれよ、ジョルジュさんよぉっ……!』


ドモン『答えろっ! サイ・サイシー!』
602創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:08:25 ID:RuTnApan
ミケロ『ハァーッハハハハ! おいおい、ドモン・カッシュ!
     これで三対二になったお前達に勝ち目はなくなっちまったなぁ!』

ドモン『うるさいっ! ミケロ、貴様がサイ・サイシーに何か……』

ドモン『!? まさか、またDG細胞を使って……!?』

ミケロ『ククククッ……!』
チャップマン『フハハハッ……!』

ドモン『そうなんだな!? くそっ、目を覚ませっ! サイ・サイシー!』


サイ・サイシー『……悪いけど、オイラはDG細胞に犯されちゃいないよ、アニキ……』

サイ・サイシー『――いや! ドモン・カッシュっ!!』


ドモン『何だって!?』

ジョルジュ『……ええ、彼の言っていることは本当のようです。
      現に、彼の拳からは……ただ、深い悲しみと怒りしか伝わってきません……!』
603創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:09:15 ID:RuTnApan
ドモン『何故だっ! どうしてなんだ、サイ・サイシー!』

サイ・サイシー『どうして、だって? 決まってるだろう、ドモン・カッシュ!
       まさかとぼけるつもりじゃないだろうな!』

ドモン『とぼけるも何も、俺には心当たりが無い!』


サイ・サイシー『……はっ! オイラの前で――じっちゃん達を殺しておいて、
       よくそんな事が言えるなあっ!!』


ドモン『何……だって……?』
ジョルジュ『待ちなさい! ドモン・カッシュはそんな真似をする人間ではない!』

サイ・サイシー『オイラだってそう思ってたさ!
       だけど、オイラは見たんだよっ! この目でっ!』

ドモン『何かの間違いだ! 目を覚ませ、サイ・サイシー!』

サイ・サイシー『問答無用っ!』

ドモン『くっ……ここはやるしかないのか――!?』
604創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:10:11 ID:RuTnApan
ジョルジュ『いいえ、駄目です!』

ドモン『ジョルジュ……?』

ジョルジュ『今、貴方達は戦うべきではない! それでは、奴らの思う壺だ!』

ドモン『だが……!』

サイ・サイシー『兄ちゃんさぁ……オイラはドモン・カッシュが目的なだけなんだよ。
       だから……頼むからそこをどいてくれよ……!』

ジョルジュ『……サイ・サイシー。どうしてもドモン・カッシュと戦おうというのなら――』


ジョルジュ『ジャック・イン・ダイヤのジョルジュ・ド・サンドと、ガンダムローズがお相手します!』


サイ・サイシー『何……だって……!?』

ドモン『おい、ジョルジュ! それではお前が――』

ジョルジュ『彼は貴方を殺そうとしている!
      それよりは、私が相手をする方が時間を稼げます!』

ジョルジュ『その間に――なんとか方法を編み出してくださいっ!』
605創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:22:34 ID:11amDDLm
oituita sienn sakkikara maniatte nai
606創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 22:02:10 ID:RuTnApan
ドモン『ジョルジュ……あぁ、わかった! ここは頼んだぞ!』


サイ・サイシー『どこへ行く気だ、ドモン・カッシュ!』

ヒュッ―

サイ・サイシー『くっ……!?』

ガキインッ!

ジョルジュ『貴方こそどこへ行く気ですか? まさか、私に背を向けるつもりで?』
サイ・サイシー『……どうやら、ドモン・カッシュを倒すためには、
       先にアンちゃんを黙らせないとならないみたいだね』
ジョルジュ『その通り。こちらも貴方が相手では手加減が出来ませんのでお気をつけを』

サイ・サイシー『へっ! オイラとドラゴンガンダムを止められると思うなよっ!
       ――ガンダムファイトぉっ!』

ジョルジュ『レディー〜〜……ゴーッ!!』
607創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 22:02:59 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

ドモン『――さあ、説明してもらうぞ!』

ミケロ『お〜いおい、ちったぁ自分で考えたらどうだ? ヒヘヘッ!』
チャップマン『……』

ドモン『お前達……サイ・サイシーに何をしたっ!?』

ミケロ『……ふん、張り合いがねぇな』

ドモン『言わなければ力ずくで……!』

ミケロ『ククククッ……!』
チャップマン『フハハハッ……!』


ミケロ『――ローゼンメイデンの力だよ、キング・オブ・ハート……!』


ドモン『ローゼンメイデンの……力……!?』
608創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 22:03:50 ID:RuTnApan
ミケロ『ああ、そうさ。ローゼンメイデンの、
    第三ドール、翠星石の力をちょいと利用したんだよ』

ミケロ『アイツの力、夢の扉を開くだったか?
     そうして、お前がアイツの大切な奴らを奪ったって夢を見せたのさ』

ミケロ『もっとも、現実味がありすぎて夢とゴッチャになっちまってるみたいだがな!
     ヒャアハハハハ!!』

ドモン『汚い真似を……! だが、それがわかれば――』

ミケロ『わかればどうだって? あの小僧は完全に信じてるし、
     操ったわけでもねえから元に戻るわけでもねえ』

ドモン『それじゃあ……サイ・サイシーはあのまま……!?』

ミケロ『その通りだ! さあ、お喋りはおわりだっ!』


ミケロ『――ガンダムファイトおおぉっ!』

チャップマン『レディぃぃっ……ゴォ――ッ!!』


ドモン『くっ……何か……何か手は無いのか……!?』
609創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 22:04:35 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

サイ・サイシー『はいいいいっ!!』

ジョルジュ『おおおおっ!』

キンッ、ギィンッ、キンッ!

サイ・サイシー『オイラの突きを受けるなんて、やるね!』
ジョルジュ『剣の腕には自信がありましてね……!』

ジョルジュ(しかし……このまま防ぎきれる攻撃ではない……!)

ジョルジュ(相手が私ということもあり手加減が見られるが……)

ジョルジュ(こちらも――彼を傷つけるわけにはいかない!)

ジョルジュ(このままでは、いずれどちらかが……!)


サイ・サイシー『ガンダムファイトの最中に考え事なんて、随分余裕があるじゃないかっ!』

ジョルジュ『くっ――!』


ジョルジュ(そう長くはもたない! 急いでください、ドモン・カッシュ!)
610創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 22:05:22 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

ミケロ『どうしたどうした! 俺に勝ったのはマグレだったのかぁ!?』

ガガガガガッ!

ドモン『確かに以前よりは力が増している……だがっ!』

ガシイッ!

ミケロ『何っ!?』
ドモン『この俺と、ゴッドガンダムの敵じゃあないっ!』
ミケロ『ちいいっ!』
ドモン『くらえ、ミケロ! ゴォォッド――』

チャップマン『――ふんっ!』

ドンドンドンドンッ!

ドモン『!? ぐああああぁぁっ!』

ミケロ『……へっへっへ、今は二対一なんだぜ』
チャップマン『……』

ドモン『ぐぅ……がはっ……!』
611創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 22:06:04 ID:RuTnApan
ドモン(くそっ! 本当に手は無いのか……!?)

ドモン(このままじゃ……やられる!)

ドモン(せめて……せめて、サイ・サイシーの記憶が――)


ミケロ『さぁ……トドメを刺させてもらうぜ』
チャップマン『……』
ミケロ『へへへ、そういやアンタもコイツにやられた事があるんだよな』
チャップマン『……』
ミケロ『――だが! この役は譲れねぇ!』

ドモン『くっ……!』

ミケロ『死ねえっ、ドモン・カッシュ! 虹色の――』


カカカッ!


ミケロ『!? 誰だっ!? どこに居やがるっ!?』
チャップマン『……!』


???『フフフフフッ……フハハハハハハハッ!!』
612創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 22:06:49 ID:RuTnApan
???『どうしたドモンっ! お前は、
      この程度の危機も一人で乗り越えられんのかっ!?』

ドモン『この声は……いや、どうしてアンタがnのフィールドに居るんだっ!?』


ミケロ『そこかあっ! 銀色の脚ぃっ!』

ブオンッ!

???『とうっ!』

ヒュッ―

……ドガアアンッ!

ミケロ『ちいっ! 避けるんじゃねえっ!』


ドモン『どうしてここに居るんだっ、シュバルツっ!』

シュバルツ『そんな事は後にしろ、ドモンっ!
      いつまで地面に這いつくばっているつもりだっ!』

ドモン『……ふん! あとで説明してもらうぞ!』
613創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 22:07:35 ID:RuTnApan
ドモン『さあ、これでこっちは二対二になったな!』

ミケロ『ちっ、邪魔な奴がきやがったな。
     ……だが、それであの小僧がどうなるわけじゃあねえ!』
チャップマン『……』

ドモン『ぬぐっ……!』
シュバルツ『――ドモン。所詮未熟なお前では、元よりどうする事も出来なかっただろう』
ドモン『シュバルツ!? あんたまさか、諦めろって言うのか!?
    サイ・サイシーをこのままにしても良いって事なら……』

シュバルツ『この馬鹿者があっ!』

ドモン『!』
シュバルツ『シャッフル同盟の者同士が争っては世界の終わり、
      そんなこともわからないのか、キング・オブ・ハート!』
ドモン『だったら、どうすれば良いって言うんだ!』

シュバルツ『――ローゼンメイデンのことは、ローゼンメイデンに任せろ』

ドモン『……何?』

シュバルツ『あのドール――蒼星石に任せておけば問題ない』
614創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 22:08:22 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

サイ・サイシー『……こうなったら、少林寺の奥義で――』
ジョルジュ『まずい――!?』


サイ・サイシー『……あふぇ? なんだか眠くなっ……』

―プシュウゥン…


ジョルジュ『!――……? まさか……眠ってしまったのか……?』


蒼星石「――間に合ってよかった」


ジョルジュ『蒼星石っ!? どうしてここに……』
615創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 22:09:07 ID:RuTnApan
蒼星石「当たり前でしょ? だって、翠星石は僕の姉だし、
     ジョルジュは僕の――友人なんだからね」

ジョルジュ『待っていろと言っただろう!』

蒼星石「ジョルジュ、君は卑怯だ」

ジョルジュ『こっ、この私が卑怯……?』

蒼星石「そうさ。だって、自分達だけで全部やろうとして、
      僕達には何もさせてくれないんだからね」

ジョルジュ『しかし、女性を守るのは騎士の務めで……』

蒼星石「ジョルジュ。……僕は、君とは対等な関係でいたいと思ってる。
     ――あはは、ネジをまいたマスターの君に言うのは、ずうずうしい話だけどね」

ジョルジュ『蒼星石……』

蒼星石「駄目……かな……?」


ジョルジュ『……何を言ってるんだ、蒼星石』

ジョルジュ『私と君は――対等な友人なんだから』
616創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 22:14:37 ID:11amDDLm
目を離した途端にさるってる件w
しかしこれG把握してなくてもノリで理解できてしまうのが不思議
617創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:03:23 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

シュバルツ『蒼星石は、植えつけられた記憶を切り取ることが出来る』
ドモン『成る程! そうすれば、サイ・サイシーは元に戻るんだな!?』
シュバルツ『その通りだ』

シュバルツ『――ドモン! 考え無しに相手の策に飛び込むなどという
      無謀な真似をするからこうなるのだ! 今後、肝に銘じておけ!』

ドモン『お説教は後にしてくれ、シュバルツ。
     何せ……溜め込んでいたものが、今にも爆発しそうなんだ!』

ミケロ『くっ……!』
チャップマン『……』
ミケロ『だが……あの人形――翠星石さえあれば、
     何度でも記憶を植えつけられる!』

シュバルツ『――あの人形? ほう、その翠星石とやらは――』


シュバルツ『先ほど、私がレインに預けたドールとは違うのかな?』
618創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:05:21 ID:RuTnApan
レイン「ドモ〜ン! ちょっと! 返事をしなさーい!」

ドモン『レインッ!? お前までnのフィールドに――』

レイン「翠星石ちゃんは、無事よー!」

翠星石「……」

真紅「弱っているけれど、私と雛苺が力を注げば大丈夫なのだわ」
雛苺「うんっ! だって、ヒナ達はガンダムファイターと契約してるの!」
真紅「普通の人間だったら危なかったでしょうけど、
    貴方達は並大抵の人間ではないものね」

ドモン『ふん! 言ってくれるぜ!』

真紅「――ドモン。その人間達は、とても許せないことをしたわ。
    本来なら私が躾をしたいのだけど、翠星石から手が離せないのよ」

ドモン『だから、代わりに僕の俺がやれって言うつもりか?』

真紅「いいえ」


真紅「……――お願いよ、ドモン」
619創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:07:40 ID:RuTnApan
ドモン『……』
シュバルツ『返事くらいしてやったらどうだ?』
ドモン『……くくっ――』

ドモン『……アハハハハハッ!』

ドモン『――ああ! わかったぜ真紅! “お願い”されちゃあ仕方ない!』

ドモン『シュバルツ、俺はコイツらを倒すだけで良いんだな?』

ミケロ・チャップマン『……!』

シュバルツ『その通りだが……やれやれ、進歩したと思ったが、
      猪突猛進な所は変わらんらしいな』

ドモン『だったら止めるかい?』

シュバルツ『いや……私もその列に加えてもらおう!』
620創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:08:24 ID:RuTnApan
http://www.youtube.com/watch?v=2JjyJ7HP8MA&feature=related

ミケロ『調子に乗るなっ! 虹色の脚っ!!』

ブオオオンッ!

ドモン『てぇりゃああっ!!』

ミケロ『何ぃ――っ!? まだそんな力を残してやがったのか!?』


チャップマン『……!』

ドンドンドンドンッ!

シュバルツ『フハハハハッ! どうしたどうしたどうしたぁっ!』

チャップマン『……!?』
621創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:10:28 ID:z8O+gDkX
 
622創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:11:40 ID:z8O+gDkX
 
623創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:11:47 ID:RuTnApan
ドモン『一気に決めるぞ、シュバルツ!』
シュバルツ『良いだろう!』

ドモン『俺のこの手が真っ赤に燃える……!
     勝利を掴めと轟き叫ぶぅっ!』

シュバルツ『シュトゥルム!』

ドモン『ばぁぁく熱っ!』

シュバルツ『ウント!』

ドモン『ゴッドッ――フィンガアアアッ!!』 シュバルツ『ドランクゥゥゥッ!!』

ミケロ『ぐおおおおっ! 覚えていろ、ドモン・カアアアアシュ!!』
チャップマン『ぐおおおおっ……!?』
624創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:14:06 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

ドモン「――さあ、今度は逃げるなよ、サイ・サイシー」

サイ・サイシー「わっ、わかってるよ! っていうかさアニキ、
       あんまり人を怖がりみたいに言わないでくれる?」

ドモン「なんだ、違ったのか?」

真紅「撒いて怖がる人間は居たけれど、逃げ出す人間は居なかったわね」
蒼星石「まあまあ。彼だって、悪気があったわけじゃないんだしさ」
雛苺「ヒナもお化けは怖いから、サイ・サイシーと一緒なの〜!」

サイ・サイシー「……むぐぅ」

一同「ははははははっ!」
625創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:14:39 ID:z8O+gDkX
 
626創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:14:50 ID:z8O+gDkX
 
627創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:16:03 ID:RuTnApan
チボデー「しかし、本国の人間が帰ったと思ったら、
     ま〜た新しいおチビさんが増えてるじゃねえか」
雛苺「ねえねえチボデー、もう一緒にいても平気なの?」
チボデー「ノープロブレムだ、雛苺!」
雛苺「やったー!」

ジョルジュ「しかし……これでローゼンメイデンが四体ですか」
蒼星石「ジョルジュ、まだ翠星石が揃ってないよ」
ジョルジュ「ははは、確かにそうですね。ですが、もうすぐですよ」
蒼星石「うん。久しぶりだな……翠星石と話すのは」

ドモン「……なあ、真紅」
真紅「何、ドモン」
ドモン「お前達が戦うのは……」
真紅「?」

ドモン「――いや、何でもない。ほら、まだかサイ・サイシー!」
628創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:17:20 ID:z8O+gDkX
 
629創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:17:27 ID:z8O+gDkX
 
630創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:18:52 ID:RuTnApan
サイ・サイシー「もうすぐだって!……全く、アニキってば……」

翠星石「……ん……」

サイ・サイシー「あっ、気がついた?……ごめんよ、オイラ、
       別にお前のことが嫌いだから逃げたんじゃなくて……」
翠星石「……な、なななんっ――」

サイ・サイシー「なん?」

翠星石「なんで翠星石は囲まれてるですか!?
      一体全体どういうことですか!? み、見るなです見るなですうぅぅっ!」

ぎゅうっ!

サイ・サイシー「うわあああっ!? まっ、ちょっ、タンマ!
       くっつかれるのは心の準備が、ひいっ、ひえええっ!?」

一同「……ぷっ」

一同「あははははははっ!」
631創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:19:02 ID:11amDDLm
支援にゅ
632創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:19:38 ID:RuTnApan
     ・    ・    ・

『あははははははっ!』

水銀燈「――あらあらぁ、随分楽しそうねぇ」
東方不敗「……」
水銀燈「あぁら、翠星石は媒介を気に入ったみたいじゃなぁい」
東方不敗「……」

水銀燈「――っ! 何か言いなさいよ、このジャンクっ!」

東方不敗「――今のお前には、何を言っても馬の耳に念仏」

水銀燈「もう良いわ。これからは、
      私なりの方法でアイツらをジャンクにしてあげるから」

東方不敗「……何を企んでおる」

水銀燈「そうねぇ……良い玩具を見つけたから、
      それを使って遊んであげるのよ……ふふっ!」

水銀燈「まずは――あの子からジャンクにしてあげる……!」


おわり

http://www.youtube.com/watch?v=QnH2I7OUMBA&feature=related
633創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:21:32 ID:RuTnApan
こんなくだらないもん途中の最後まで読んでくれてありがとう

支援感謝!!!!!!!!1111111

書き溜めっぽいのはあと一話分ありまー
それ以降は、最初のCMまでしかないからそれ以降は即興になるのでペース落ちますです
とりあえず今日はここで終了にしときます
634創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 23:24:01 ID:z8O+gDkX
おつかれチャーン
635創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 01:50:54 ID:9xsBpQfX
乙ー
636創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 22:48:13 ID:Bppx2aOc
http://www.youtube.com/watch?v=TZGCl_muB54&feature=related

     ・    ・    ・

ストーカー「――さて、皆様」

ストーカー「ガンダムファイトとアリスゲーム、
      二つの戦いに胸を躍らせていることでしょう」

ストーカー「今回はなんと、とうとうあのドールが動き出します。
      ローゼンメイデン第一ドール――水銀燈」

ストーカー「それに対するは、ローゼンメイデン第二ドール――金糸雀です」

ストーカー「……しかし、彼女のネジを巻いた人間――アルゴ・ガルスキーの国、
     ネオロシアでは……なんと!」

アルゴ『それは一体どういう事だっ!?』

ストーカー「……彼をファイターから降ろすという話があがっているではありませんか!」

ストーカー「そんな状態でガンダムファイトは、
      そして、アリスゲームはどうなってしまうのでしょうか!?」

ストーカー「……――それでは!」

ストーカー「ガンダムファイト! レディー〜〜……ゴーッ!」
637創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 22:48:58 ID:Bppx2aOc


     金と銀! ボルトガンダム対ノーベルガンダム
638創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 22:49:44 ID:Bppx2aOc
アルゴ「もうすぐ決勝戦のバトルロイヤルが始まるんだぞっ!?」

ナスターシャ「落ち着けアルゴ! まだ正式に決まったわけではない!」

アルゴ「……まだ、と言ったな。
     なら、時間の問題だということか……!」

ナスターシャ「……前回のタッグマッチでの敗北、そして、
      48秒という短時間でのノーベルガンダムへの敗北が影響している」
アルゴ「……」
ナスターシャ「本国では、『アルゴ・ガルスキーではアレンビー・ビアズリーに勝てない』
      ――そう、判断されたということだ」
アルゴ「……」

ガタッ…

ナスターシャ「おい、アルゴ! どこへ行く! まだ話は終わっていないぞ!」

アルゴ「……」

――バタンッ!

ナスターシャ「……ちっ!」
639創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 22:50:28 ID:Bppx2aOc
     ・    ・    ・

ナスターシャ「――ええい!
      私とて、他の人間が勝てる戦いだとは思っていないと言うのに!」

ガンッ!


金糸雀「どどっ、どうしたのかしらナっちゃん……!?」


ナスターシャ「……あぁ、すまんな」
金糸雀「かっ、カナは平気だけど……何かあったのかしら?」
ナスターシャ「何もわかっていない上の連中に嫌気が差していたのさ」

金糸雀「か……カナもわかってないから、
      もしかしてナっちゃんを怒らせちゃってるのかしら……?」

ナスターシャ「……」

ナスターシャ「――くくっ、そんな事は無い。安心しろ」

金糸雀「よっ、良かったわ〜! 安心して、腰が抜けちゃったかしら……」
640創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 22:51:21 ID:Bppx2aOc
金糸雀「ねえ、ナっちゃん」
ナスターシャ「どうした。生憎だが、今日は菓子類は無いぞ」
金糸雀「そう……それは残念――って違うかしら!」
ナスターシャ「ならば何だ?」

金糸雀「あの……アルゴに何かあったのかしら?」

ナスターシャ「……どうしてそう思った?」

金糸雀「なんとなく、怒ってるように見えて……」

ナスターシャ「……」
金糸雀「あっ、でも、気のせいかもしれないわ!
      だって、アルゴはいつもムッツリしてるし……」

ナスターシャ「――だろうな」

金糸雀「えっ?」

ナスターシャ「私もアルゴと似たような怒りを覚えている、ということだ」

金糸雀「……」
641創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 22:52:09 ID:Bppx2aOc
ナスターシャ「……決勝戦で戦うのに、アルゴ以上に適した人間はいない!
      負けたのはファイターのせいだと?」

ナスターシャ「――ふん! アルゴの敗北は、どちらもガンダムの性能の差だろうに!」

ナスターシャ「ノーベルガンダムに負けたのは、
      あのシステムに対抗するだけの性能がボルトガンダムに無かったからだ!」

ナスターシャ「だがっ! アルゴは腕を上げ、その性能差を覆すだけの力を得た!
      しかし、タッグマッチの時には……ガンダムの性能差が如実に表れてしまった」

ナスターシャ「アルゴの力に――ボルトガンダムが耐え切れなくなってな!」

ナスターシャ「本国の人間は、技術力の差をファイター一人に押し付けようとしているのだ!」

ナスターシャ「これは、ガンダムファイトから逃げることに他なら――」


金糸雀「な、ナちゃんが怖いかしら……!?」


ナスターシャ「……すまん。今の私は、冷静ではいられないようだ」
642創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 22:52:54 ID:Bppx2aOc
金糸雀「ええっと、つまり……アルゴもナっちゃんも悪くないのよね?」
ナスターシャ「当然だ。むしろ、アルゴは良くやっている」

金糸雀「だったら、それを上の人っていうのに教えてあげれば良いんじゃないかしら!」
ナスターシャ「?」
金糸雀「アルゴが強いっていう所を見えちゃえばいいのよ!」
ナスターシャ「それはそうだが……」

金糸雀「その、“のーべるがんだむ”って言うのに勝ってる所を見せるかしら」

ナスターシャ「!」
金糸雀「ふっふっふ! 事前にちょ〜っと負ける演技をするよう言っておけば、
      楽してズルして問題解決かしら〜!」

ナスターシャ「ノーベルガンダムとファイトして勝つ……か」

金糸雀「そのためには、贈り物が必要よね!
      カナは、ナっちゃんの創るボルシチが……って――」

ナスターシャ「そのためにはまず……ブツブツ……」

金糸雀「むっ、無視しないで欲しいかしら〜……」
643創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 22:53:39 ID:Bppx2aOc
     ・    ・    ・

水銀燈「――ふふっ」

水銀燈「この人間と、あの人形さえあれば……」


アレンビー「……」


水銀燈「あのうるさい媒介じゃ役に立ちそうも無いからねぇ」

水銀燈「ホォント、良い玩具を持ってるじゃなぁい」


ウォン「気に入っていただけましたか?」


水銀燈「そうね……これなら真紅達をジャンクに出来るわぁ」

ウォン「おおっ、それは素晴らしい!」
644創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 22:54:22 ID:Bppx2aOc
ウォン「私も、ローゼンメイデンである貴方のお役に立てて光栄ですよ」
水銀燈「ふふっ、中々わかってる人間じゃなぁい」

ウォン「究極の少女であるアリス……。
     その候補である、ローゼンメイデン第一ドールの貴方」

水銀燈「あの子達、少し面倒な人間と契約したと思ったけど……。
      これなら、まとめてジャンクにしてあげられるわぁ」

ウォン「そうですとも! 最高のドールである貴方と、
     最高のファイターであるアレンビーの前に敵など存在しません!」

水銀燈「そうねぇ。……けど、この人間は本当に役に立つのよねぇ?」

ウォン「お教えした通り、バーサーカーシステムを使用したアレンビーは無敵です。
     以前ドモン・カッシュに敗れはしましたが、今は貴方が居る」

水銀燈「だから負けは無い。……面白いじゃなぁい!」

ウォン「ええ」

ウォン「……――貴方なら必ずアリスへと至ると……期待していますよ……!」
645創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 22:55:26 ID:Bppx2aOc
     ・    ・    ・

ウォン「……クククッ……!」

ウォン「なんとも御しやすい人形だな……!」


「――お主、何を企んでおる」


ウォン「!?……これはこれは東方先生、
     企んでいるとは人聞きの悪い」
東方不敗「あ奴を――水銀燈をたきつけて、一体何をするつもりかな?」
ウォン「ちょっとした余興のようなものですよ。
     うまくいけば、デビルガンダムの力を増すことにもつながります」
東方不敗「……」
ウォン「睨まないでくださいよ、東方先生。
     あの人形とアレンビーならば、邪魔なシャッフル同盟の人間を葬ってくれるでしょう」

東方不敗「……果たして、そう上手く行くかな?」

ウォン「いきますとも。必ずね……!」
646創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:00:49 ID:Bppx2aOc
     ・    ・    ・

アルゴ「……」

コンコン

アルゴ「……誰だ」

『私だ、アルゴ』
『カナもいるかしら!』

アルゴ「……」

『入るぞ』

ガチャッ

アルゴ「……一体何の用だ。俺がファイターでなくなったと知らせに来たのか?」

ナスターシャ「――フン! 完全に負け犬の目だな」

アルゴ「何っ……!?」
647創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:01:34 ID:Bppx2aOc
ナスターシャ「ガンダムファイターを降ろされると聞いて、
      戦う気力まで無くすとは失望したぞ」

アルゴ「……」

ナスターシャ「アルゴ。お前がファイターを降ろされたら、
      お前は仲間ともども死刑になるだろうな」

アルゴ「……今更そんな事を言いに来たのか」

ナスターシャ「おやおや、以前のお前だったら睨み返してきたぞ?」
金糸雀「あの〜、ナっちゃん……? け、ケンカをしにきたんじゃ……」

ナスターシャ「黙れ」

金糸雀「……!」コクコク!

ナスターシャ「――アルゴ。お前はそれで良いのか?
      仲間を見捨てることになっても、良いと思っているのか?」

アルゴ「……」
648創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:02:04 ID:FMPlMnbw
支援
649創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:02:33 ID:Bppx2aOc
アルゴ「……そんな訳が無いだろう……!」ギロリ

ナスターシャ「ハッ! だったら今のお前のザマは何だ!
       そんな男が、我がネオロシアの代表だったとはな!」

アルゴ「俺にはどうすることも出来んっ!」


ナスターシャ「ならば、戦えば良いだろう!
      海賊だったお前は、何もかも勝ち取ってきたんだろうが!」


アルゴ「戦う……? まさか、国と――ネオロシア戦えとでも言うつもりか?」

ナスターシャ「私の前で国家反逆の意思を口にするとはな。
      本来ならばここで射殺しなければならない所だが、今は捨て置いてやる」

ナスターシャ「……国と戦う、という点では間違っていない。
      お前がする戦いは、国家と国家の威信をかけた戦い――」


ナスターシャ「――ガンダムファイトだ」
650創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:02:45 ID:FMPlMnbw
支援
651創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:03:17 ID:Bppx2aOc
アルゴ「俺はまだ……ガンダムファイトが出来るのか?」
ナスターシャ「正確に言えば、模擬戦ということになる」
アルゴ「……」

ナスターシャ「決勝戦前の機体の最終調整として本国には納得させておいた。
       少々強引な手を使ったが、それしか手は無かったからな」

アルゴ「ナスターシャ……」

ナスターシャ「礼を言われる筋合いはない。
      ネオロシアが優勝するためには、お前が必要だと判断したまでだ」

アルゴ「……」

ナスターシャ「だが、その模擬戦の結果が芳しくなければ、
      お前がファイターでなくなるのは私でも止められない」

アルゴ「……」
652創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:04:03 ID:Bppx2aOc
アルゴ「――相手はネオスウェーデンのノーベルガンダムだな?」

ナスターシャ「そうだ。お前が無様にも、二度も敗北を喫した相手だ。
       お前が逃げ出すことも考えて、まだ申し込んではいないがな」

アルゴ「……」

ナスターシャ「……どうするアルゴ。ここからは、お前次第だ」


アルゴ「……勘違いをするな」


ナスターシャ「何?」


アルゴ「俺は囚人で、戦う相手を選ぶ自由は無い。
     だから――お前はただ、命令するだけで良い」


ナスターシャ「……」
653創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:04:07 ID:FMPlMnbw
支援
654創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:04:48 ID:FMPlMnbw
支援
655創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:04:55 ID:Bppx2aOc
ナスターシャ「――ならばアルゴっ!」

アルゴ「!」


ナスターシャ「ノーベルガンダムとのファイトで、完膚なきまでに勝利しろ!!」


アルゴ「おおぉっ!!」


金糸雀「……どうしてさっきまでケンカをしてたのに、
     今はこんなに仲が良さそうなのかしら?」
ナスターシャ「金糸雀。これは、仲が良いという単純なものではない」

金糸雀「でもでも、ナっちゃんはここに来る時に――」

ナスターシャ「その口を閉じろ!」

金糸雀「はっ――はいっ!」

アルゴ「……」

アルゴ(アレンビー・ビアズリーか……相手にとって不足は無い!)
656創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:05:30 ID:FMPlMnbw
支援
657創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:05:41 ID:Bppx2aOc
658創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:06:31 ID:Bppx2aOc
ナスターシャ「――ええい、アレンビー・ビアズリーはどこへ行ったのだ!
      本当に、決勝戦のバトルロイヤルに出るつもりがあるのか!?」

金糸雀「かっ、カナに言われても困るかしら〜!」

ナスターシャ「……ボルトガンダムの脚部の強化は終了したというのに、
      肝心の相手が居ないのでは……」
金糸雀「ナっちゃん……」
ナスターシャ「アルゴに何と言えば良い……!」


「あらあらぁ〜、怒りっぽいわねぇ。乳酸菌とってるぅ〜?」


ナスターシャ「窓の外から声……!? 誰だっ!」

水銀燈「こんばんわぁ。金糸雀に……あら?
      貴方の媒介は雌なのねぇ」

金糸雀「すっ、すすっ、水銀燈!?」
659創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:06:52 ID:FMPlMnbw
支援
660創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:07:14 ID:Bppx2aOc
ナスターシャ「金糸雀が知っているという事は……貴様、
       ローゼンメイデンか」

水銀燈「そうよぉ。誇り高きローゼンメイデンの第一ドール、水銀燈」

金糸雀「何をしに来たのかしら!?」
ナスターシャ「……おかしな真似をすれば撃つ」

水銀燈「……あははははっ! 何って、アリスゲームに決まってるじゃなぁい!」

金糸雀「やる気……なのかしら?」
ナスターシャ「アリスゲーム? 金糸雀が言っていた遊びのことか?」

水銀燈「……遊びじゃないわ。
     アリスゲームは、究極の少女アリスへと至るための戦い」

水銀燈「私達姉妹の……命の欠片――ローザ・ミスティカを奪い合う戦いよ」

ナスターシャ「……!」

金糸雀「……」
661創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:07:45 ID:FMPlMnbw
支援
662創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:08:08 ID:Bppx2aOc
水銀燈「だから、まずは貴方をジャンクにしに来たのよ……金糸雀」

金糸雀「……ナっちゃん」
ナスターシャ「まさか……お前にそんな事情があったとはな」
金糸雀「隠すつもりは無かったかしら。心配……させちゃうと思ったから」

ナスターシャ「――私が心配する? お前をか?」

金糸雀「そっ、そこは否定しないで欲しいかしら!?」
ナスターシャ「アルゴはどうだかわからんが、私は心配などしない」
金糸雀「……」

ナスターシャ「何故なら、お前はあんな人形に敗北するような奴ではないからな」

水銀燈「……なんですって?」

金糸雀「ナっちゃん……!」

ナスターシャ「我がネオロシアに敗北は許されない。
       それは、アルゴがネジを巻いたお前とて同じことだ」
663創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:09:27 ID:FMPlMnbw
支援
664創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:10:42 ID:FMPlMnbw
支援
665創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:11:25 ID:FMPlMnbw
これでさるさん
だれか追加支援たのむです
666創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 00:02:17 ID:5Soib8HU
水銀燈「随分と言ってくれるじゃなぁい……!」

ナスターシャ「お前など、私が手を出すまでも無い。
       金糸雀、勝って来い!」
金糸雀「うんっ、わかったかしら!」


水銀燈「――そんな大口、いつまで叩けるかしらねぇ!」

ゴゴゴゴッ……!


ナスターシャ「なっ、なんだこの揺れは!?」
金糸雀「じっ、地面がブルブルしてるかしら〜!?」


水銀燈「さぁ、出てきなさい……私の可愛い玩具」

アレンビー『……』


ナスターシャ「!? あれは――ノーベルガンダムっ!?」
667創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 00:03:08 ID:Bppx2aOc
ナスターシャ「馬鹿なっ! こんな所でガンダムを出せば、
      最悪国家間の衝突は免れんぞっ!?」


水銀燈「今のこの子に何を言っても無駄よぉ?
      この子は意思の無い、私の玩具だからねぇ」

アレンビー『……』


金糸雀「こっ、こっちに来るかしら!?」
ナスターシャ「っ……!?」


水銀燈「金糸雀――ジャンクにしてあげる!」

アレンビー『おぉぉ……うおおおぉぉおおっ!!』

ブォンッ!

ナスターシャ・金糸雀「っ――!?」
668創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 00:03:58 ID:5Soib8HU
『ぬうううううぅぅんっ!!』

ビュオウッ――


水銀燈「!? 避けなさい!」
アレンビー『ぅぐううっ!?』


――ゴガァアアンッ!


アルゴ『――どういうつもりだ、アレンビー・ビアズリー。
     模擬戦をするのには相手が違うぞ』


ナスターシャ・金糸雀「「アルゴっ!」」

水銀燈「……へぇ、まさかとは思ったけど、
     貴方もガンダムファイターと契約してたのねぇ」
アレンビー『……ガン……ダム……!』
669創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 00:04:59 ID:Bppx2aOc
ナスターシャ「アルゴっ! 本当の敵はノーベルガンダムではない!
      アレンビー・ビアズリーを操っているのは奴だ!」

アルゴ『……何?』


水銀燈「この子を使って金糸雀をジャンクにしようと思ってたけど、
      とんだ邪魔が入っちゃたわねぇ」
アレンビー『うぅ……おおぉっ……!』


アルゴ『そこのお前……アレンビー・ビアズリーを返してもらう。
     そいつは俺とファイトする予定があるからな』


水銀燈「やぁよ。どうして私の玩具をあんたなんかにあげなきゃいけないのぉ?」
アレンビー『ガンダム……ファイ……ト……! うっ、ううぅ・・・・…!』
水銀燈「あら? この子も貴方と戦いたがってるみたいねぇ」

水銀燈「……アァ――〜ッハハハ! 人間って、ホォント野蛮だわぁ!」

アルゴ『……!』
670創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 00:05:45 ID:5Soib8HU
アルゴ『……貴様……!』


水銀燈「けど、そうねぇ……この玩具の力を試してみるのも良いかもねぇ」
アレンビー『ぐるぅ……うううっ……!』
水銀燈「――金糸雀」

金糸雀「……何かしら?」

水銀燈「私の玩具と、貴方の媒介同士で戦わせようじゃないの」

金糸雀「!?」

水銀燈「そして、私達はアリスゲームをする……」

金糸雀「でも……それは……」


ナスターシャ「――聞いたか、アルゴ?」

アルゴ『……ああ。勿論だ』
671創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 00:06:35 ID:5Soib8HU
ナスターシャ「水銀燈と言ったな」

水銀燈「何よ?」

ナスターシャ「その勝負、受けてやる!」
金糸雀「ナっちゃん!?」
ナスターシャ「金糸雀。アリスゲームはお前達の戦い、
      そして、ガンダムファイトは私達の戦いだ」
金糸雀「……でも」

ナスターシャ「口答えをするなっ! 私達は――
      水銀燈にも、ノーベルガンダムにも敗北はしない!」

金糸雀「!」

ナスターシャ「……くくっ、嫌とは言わさんぞ?」
金糸雀「そんな事――言うはずがないかしら!」

水銀燈「……どうやら話は済んだみたいねぇ」

水銀燈「それじゃあ来なさい――nのフィールドへ……!」
アレンビー『うぐるぅ……おおっ……!』
672創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 00:07:21 ID:Bppx2aOc
     ・    ・    ・

―パアアアッ……!

ナスターシャ「――ここは……」
金糸雀「この、ゴツゴツした岩だらけの所はどこなのかしら?」

ナスターシャ「くくっ――ここは、アルゴが48秒でアレンビー・ビアズリーに
      敗北した因縁の場所だ」

金糸雀「よっ、48秒で!? それって、相手の方が強いってことなのかしら!?」

ナスターシャ「以前は、な」
金糸雀「ナっちゃん……?」

ナスターシャ「――さあ、アルゴ! 敵は最高の舞台を用意してくれたぞ!」

ナスターシャ「せっかくだ、お前の力を存分に見せ付けてやれっ!」


ナスターシャ「ボルトガンダァームッ!」


アルゴ『おおおぉぉっ!!』
673創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 00:08:24 ID:5Soib8HU
水銀燈「――ふふっ、相手はやる気よ?」
アレンビー『ぐうっ……ううっ……!』

水銀燈「――やる事は簡単。私は金糸雀をジャンクにして、
      貴方はあのデカブツをジャンクにすれば良いの」

アレンビー『おおおおっ!』


金糸雀「カナは――絶対に負けないかしら! 行くわよ、水銀燈っ!」

水銀燈「せいぜい頑張ってあがきなさい、金糸雀……!」


アレンビー『ガンっ……ダムッ……ファイトぉぉっ……!』

アルゴ『――レディー!』

アレンビー『ゴオオオおおおぉぉぉっ!!』
674創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 00:09:11 ID:5Soib8HU
675創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 00:10:38 ID:5Soib8HU
キリが良いのでとりあえずここまで
今日明日使って終わりまでもっていきたいと思っておりますです
676創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 03:00:16 ID:W2YHk1HH
バーニィ「どうしたんだ、アル。こんな遅くまで夜更かしして」
アル「続きが気になって眠れないんだよぉ! それにバーニィだって、
   ずっと起きてるじゃないか」
バーニィ「――! お、俺は大人だからいいんだよ。ジオンのエースだしな!」
クリス(まだ電気が点いてる…アルとバーニィ、まだ眠らないのかしら。
     二人とも仲のいい兄弟なのね、こんな時間まで話し込んで)
677創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 17:52:29 ID:+hBvkxT9
熱い展開だ
678創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 18:13:36 ID:VHvTKb95
おいついた

このスレとWikipediaでGガン把握しかけてる俺w
見ときゃ良かったなぁGガンww
続き期待
679創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 18:46:18 ID:5Soib8HU
今からでも見るのは遅くないぞ、ライバルよ!
近所のTSUTAYAへ! レディー……ゴオオオおおおぉぉぉっ!!

http://www.youtube.com/watch?v=0SO0B5_Xi2s&feature=related
680創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 18:47:36 ID:5Soib8HU
アレンビー『おおおおおおおぉぉっ!!』

ガガガガガッ!

アルゴ『ぬうううっ!』


ナスターシャ「何をしているアルゴっ!
      攻撃を防いでいるだけでは勝ち目はないぞっ!」


アレンビー『おおおおっ!』

ブンッ!

アルゴ『!』

ガシッ!

アレンビー『!? ああああああっ!!』

ガンッ! ガンッ! ガンッ!

アルゴ『……悪いが、この右腕は貰うぞっ!』
681創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 18:48:26 ID:5Soib8HU
アルゴ『ぐうっ、お、おおおっ……!』

バキリ…バキッ! ベキッ!

アレンビー『ぐぅうううあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ!?』


アルゴ『おおおおおああああぁぁっ!』

―ベキャアッ!!


アレンビー『ぐぎゃあああああぁぁっ!!?』

ナスターシャ「良いぞアルゴ! そのまま一気に決めろ!」

アルゴ『――以前の俺だったら、今の攻撃には耐えられなかっただろう』

アルゴ『だがっ! 今の俺は……』


アルゴ『負ける訳にはいかんのだあああっ!!』
682創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 18:49:21 ID:5Soib8HU
     ・    ・    ・

水銀燈「さぁ、どうやってジャンクにしてあげようかしらねぇ……!」

金糸雀「ジャンクになるのはどっちかしら?」

水銀燈「……何ですって?」

金糸雀「ローゼンメイデンはアリスゲームで勝たなきゃいけない……。
     そこは、カナと水銀燈は一緒かしら」

金糸雀「――けれど、カナはナっちゃんに言われたのよ!」

金糸雀「“私達は敗北しない”って!……だから――」


金糸雀「カナが負けられない理由は二つ! だから二倍負けないのよ!」


水銀燈「……へぇ? 減らず口だけは一人前ねぇ」

金糸雀「お〜っほっほっほ! 貴方なんかには、
      楽もズルもする必要はないかしら〜!」

水銀燈「……」
683創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 18:50:13 ID:5Soib8HU
水銀燈「それじゃあ、まずはそのピーチクパーチク煩い口を――」


水銀燈「……閉じさせてあげるわぁ!」

ヒュヒュヒュヒュッ――

金糸雀「その程度かしら?――失われし時へのレクイエムっ!」

〜♪〜♪

水銀燈「くっ……!」

金糸雀「続けて第二楽章! 追撃のカノンっ!」

〜♪〜♪〜♪

水銀燈「くうっ!? あっ、頭が……!?」

金糸雀「……あとは最終楽章だけ――」


金糸雀「――水銀燈、覚悟は良いかしら?」
684創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 18:51:01 ID:5Soib8HU
     ・    ・    ・

東方不敗「……ふん、どうやら貴様の考えがはずれたようですな」

ウォン「何を言っているのですか東方先生。
     勝負はこれからではありませんか!」

東方不敗「誰の目にも決着がついたことは明らか!」

ウォン「アレンビーの力は、まだまだこんなものではありませんよ。
     まだまだバーサーカーシステムの出力は上がります」

東方不敗「あのようなシステムに頼るなど未熟な証拠。
       ……だが、ここで邪魔なシャッフル同盟の一人を葬れるならば良しとするか」

ウォン「ようやくご理解いただけたようで幸いです」

東方不敗「ふん! ワシはあれを認めた訳ではありませんぞ、ミスター・ウォン」

ウォン「これは手厳しい。……それで、あちらの人形の方はよろしいので?」

東方不敗「本来ならば捨て置くところ」

東方不敗「……だが――」
685創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 18:52:04 ID:5Soib8HU
     ・    ・    ・

水銀燈「……はぁ……はぁっ……!」


『なんとも情けない姿よのう、水銀燈』


水銀燈「! この声は……くっ! 黙りなさぁい!」

『軽挙妄動の果てがこれでは、アリスになるなど夢のまた夢!』

水銀燈「黙りなさい! 黙れぇっ!」

『己の未熟さをわきまえよ。
……そして、まだ手を残されている事を思い出すのだ』

水銀燈「……なんですって……?」


『貴様の主は、この東方不敗マスターアジア!
水銀燈、貴様の背後からは王者の風が吹いておるわあっ!!』


水銀燈「――そうねぇ……それじゃあ――」
686創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 18:53:43 ID:5Soib8HU
金糸雀「戦いの最中に独り言?
     そんな余裕があるのかしら、水銀燈っ!」


水銀燈「……遠慮はしないわよ……!」


金糸雀「最終楽章! 破壊のシンフォニー!」

〜♪〜♪〜♪〜♪

ブワァアアアア――!

水銀燈「……」


金糸雀「――ふふふっ……お〜っほっほっほ!
      やったわ! やったわナっちゃん! 水銀燈を倒し――」


水銀燈「あらあらぁ〜! 今のそよ風が貴方の本気なのぉ?
      誰を倒したって言うのかしらねぇ、お馬鹿さぁん!」


金糸雀「なっ……なんで無事なのかしら!?
      それに、傷一つ付いてないなんて……!?」
687創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 18:54:31 ID:5Soib8HU
     ・    ・    ・

アレンビー『ぐううううっ……!』

アルゴ『……』

ナスターシャ「相手は距離をとった!
       アルゴっ! グラビトンハンマーでトドメを刺せっ!」

アルゴ『おおおっ!』

ヒュン―ヒュン―ヒュンヒュンヒュンヒュン――!


アルゴ『ふうううんんっ!!』

ゴオオオオッ――!


ナスターシャ「――勝ったっ!」
688創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 18:55:40 ID:5Soib8HU
アレンビー『ぐうっ……!?』

ゴオオオオッ――!


アレンビー『!?』

…ガシィッ!


アルゴ『何いっ!?』

ナスターシャ「グラビトンハンマーを……受け止めただとっ!?
      それも、残された左腕だけでっ!?」


アレンビー『おおっ……おおおぉ……おおおっ――』


アレンビー『おおおあぁぁああああぁぁっ!!』

――ガキャーン!


ナスターシャ「しかも……片手で砕くなどと……!
      何だ、一体アレンビー・ビアズリーに何が起こったというのだ……!?」
689創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 19:48:00 ID:5Soib8HU
     ・    ・    ・

ウォン「ふふふ……形勢が逆転しましたね、東方先生」

東方不敗「……」

ウォン「バーサーカーシステムが強化されているとは、
     あのネオロシアのファイター――アルゴ・ガルスキーも予想していなかったのでしょう」


『うおおおおおっ!』
『ぐあああああっ!』


ウォン「そうですね……決勝戦のバトルロイヤルの盛り上がりに、
     少々水を差してしまうのが残念ですが」
東方不敗「……」
ウォン「おや、どうやら東方先生の人形も盛り返したようだ」


『アァー〜〜ハハハ! さっきまでの威勢はどこへ行ったのかしらねぇ!』
『きゃあああっ!』


ウォン「素晴らしい! それでこそ、東方先生を選んだ人形だ!」
690創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 19:48:45 ID:5Soib8HU
東方不敗「……ふん、失礼させて貰おう」

ウォン「おや? どうしたのですか東方先生? せっかく、
     シャッフル同盟の一人と、ローゼンメイデンの一体が散り行く様が……」

東方不敗「既に勝負は決しておる」

ウォン「……ハハハハハッ! 確かにその通りです!」


東方不敗「元よりバーサーカーシステムなどには期待せなんだが、
       ワシを主と選んだあ奴がここまで馬鹿者だとは思わなんだわ」


ウォン「何をおっしゃっているのですか、東方先生?
     現に、彼女達は相手を圧倒しているではありませんか」

東方不敗「……見ていればわかる」

ガチャッ…バタンッ!

ウォン「……この状況でアレンビーと、第一ドールが負ける?
     まさか、そんなはずは――」
691創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 19:49:31 ID:5Soib8HU
     ・    ・    ・

アレンビー『うおおおおおおおっ!!』

ガガガガガガガッ!

アルゴ『ぐうっ……!』


アルゴ(確かにすさまじい攻撃だ……!)


アレンビー『おおおおあああああっ!!』

ガガガガガガガガガッ!

アルゴ『……!』


アルゴ(だが……お前の拳からは――)


アルゴ『――まるで魂が感じられんっ!!』
692創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 19:50:19 ID:tZ5bfDeI
Gガン懐かしいのう

ほとんど覚えてないけど
693創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 19:51:05 ID:5Soib8HU
     ・    ・    ・

水銀燈「ほぉ〜ら! 命乞いでもしてみたらぁ!」

ヒュヒュヒュヒュッ!

金糸雀「ううっ……くうっ……!」


金糸雀(これが、媒介から力を得た水銀燈の攻撃……!)


水銀燈「ジャンクになるのは、やっぱりあんただったわねぇ!」

ヒュヒュヒュヒュヒュッ!

金糸雀「……!」


金糸雀(アルゴの脚を引っ張る訳にはいからないから――)


金糸雀「――ここは……我慢のしどころかしら……!」
694創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 19:52:50 ID:5Soib8HU
http://www.youtube.com/watch?v=2JjyJ7HP8MA&feature=related

アルゴ『おおおおおおっ!!』

アレンビー『……!?』

アルゴ『……これから放つ技は、以前のものとは違う』

アルゴ『何故なら……今のボルトガンダムは――』

ズンッ!


アルゴ『……俺の力に耐えられるだけの耐久力があるからだ』


ナスターシャ「アルゴ、お前……気付いていたのか?」


アルゴ『戦っていればわかる。お前のおかげなんだろう、ナスターシャ』


ナスターシャ「……礼はいらん。――わかっているな、アルゴ!」
695創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 19:53:35 ID:5Soib8HU
     ・    ・    ・

東方不敗(人間とは、成長するもの)

東方不敗(それが……ドモンとの戦いを経たならば尚更よ)

東方不敗(アルゴ・ガルスキーもシャッフル同盟の一員)

東方不敗(それも――ブラック・ジョーカーの称号を持つ者だからな)


東方不敗「――武闘家の拳から魂を奪うシステムでは止められんわ」

696創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 19:54:22 ID:5Soib8HU
     ・    ・    ・

アレンビー『ううっ……うっ……ああああああっ!!』


アルゴ『くらえっ! 俺の、魂の一撃をっ!』


アルゴ『炸裂っ!!』

ドンッ!


アルゴ『ガイアクラッシャアアア――ッ!』

ドゴンッ!……ビシィッ! ビシビシッ……ドドドドドドドッ!!


アレンビー『ぐううっうぐっ、ぎゃああああああっ!』
697創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 19:55:07 ID:5Soib8HU
     ・    ・    ・

水銀燈「……何? もしかして私の玩具が負けちゃったのぉ?」

ヒュヒュヒュヒュヒュッ!

金糸雀「うっ……くうぅっ……!」


水銀燈「――まぁ良いわ。
     元々、人間同士の戦いなんかには興味が無かったしねぇ」

水銀燈「……けれど、あの人間がこちらに来ると面倒ね」

水銀燈「――金糸雀……そろそろジャンクになりなさい……!」

ヒュンッ――


金糸雀「! 今かしら!」
698創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 19:55:57 ID:5Soib8HU
金糸雀「――水銀燈っ! 契約をしてるのは、
     貴方だけじゃないわっ!」

水銀燈「なっ!? 早っ――!?」


金糸雀「反撃のパルティータっ!」

――♪


水銀燈「くあっ……!? この力、あんたも媒介の力を……!」

金糸雀「その通りかしら! アルゴも戦ってたから、
      遠慮を知ってるカナはずっと機会を待ってたのよ!」

水銀燈「くっ……!?」

金糸雀「――やっぱり、ジャンクになるのは貴方だわね、水銀燈」
699創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 19:57:02 ID:5Soib8HU
水銀燈「来るな……来ないでよぉ……!」

金糸雀「アリスゲームはローザ・ミスティカの奪い合い。
      悪いわね、水銀燈……」

水銀燈「っ……!?」


「待ていっ!」


水銀燈「……どうして……アンタがここに居るのよ……」


東方不敗「こぉの馬鹿者めぇっ! 敵を前にして油断をするなど言語道断!
       ワシを選んだドールがそのザマでは、この東方不敗の実力まで疑われるわっ!」


水銀燈「くっ……!」

金糸雀「――なっ……なんなのかしら、あのパワフルなおじいちゃんは……!?」
700創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:45:51 ID:5Soib8HU
水銀燈「何よ……そんな事を言うために、
      わざわざnのフィールドまで来たっていうの……!?」

東方不敗「甘えるでない!」

水銀燈「!?」

東方不敗「ワシは、お主の無様な姿を笑いに来たのよ!
       大口を叩いた割には、地面に体を横たえおってからに!」

水銀燈「私を……馬鹿にしに来たっていうの……?」

東方不敗「その通りよ! ワハハハハハハ!」

水銀燈「くっ……契約なんて関係ないわ……!
      あんたを……今すぐジャンクにしてやる……!」

東方不敗「――ならば立ていっ!」

水銀燈「言われ……なくたってぇっ……!」
701創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:46:54 ID:5Soib8HU
東方不敗「そらそらどうしたぁっ! そんなザマでは、
       このワシに指一本触れられんぞおっ!」

水銀燈「ぐっ……うううっ……!」

ぐらっ…ばたり!

東方不敗「そんなにnのフィールドの大地が好きならば、
       好きなだけそこでそうしていると良い!」

水銀燈「くぅ……ああっ…!」

よろ…よろっ…

東方不敗「貴様が殺そうとする相手はこのワシぞ!
       立ていっ、水銀燈! 立ってみせんかあっ!」


水銀燈「――あああああっ……!」


東方不敗「……良くぞ立った。それでこそ、ワシが契約をしたドールというものよ」
702創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:47:40 ID:5Soib8HU
金糸雀「たっ、立ったからってどうだって言うのかしら?」

水銀燈「くっ……待ってなさい。
      まずは、アイツを片付けてからゆっくりと……」

金糸雀「見逃すと思うのかしら? 水銀燈っ!」


東方不敗「いいや、お主らの勝負……ワシが預からせて貰おう」


水銀燈「!?」

金糸雀「何を言ってるのかしらっ?
      そんな事、許すはずが無い――」


東方不敗「せやぁっ!」

ビュウウ―ッ!

水銀燈「!? 離して……離しなさぁい!」


金糸雀「布が生き物みたいに……!?」
703創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:48:26 ID:VHvTKb95
と、東方不敗が格好よ過ぎるぜ……
原作でもこんなアツいおっちゃんなのかい
ツタヤ寄ってくりゃよかったぜw期待期待
704創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:48:46 ID:5Soib8HU
東方不敗「こ奴は、お主に比べてまだまだ未熟。
       そんな者では、アリスゲームには相応しくなかろう」
水銀燈「勝手なことを言わないで! 私は誇り高いローゼンメイデンの――」

東方不敗「まだわからんのか、この未熟者があっ!」

水銀燈「っ!?」

東方不敗「既にお前の敗北という形で勝負は決しておったわ。
       その上恥の上塗りをするなど、究極の少女が聞いて呆れる!」
水銀燈「……」

東方不敗「お前に足りぬのは心構え。
       ここから戻ったら、ワシ自ら鍛えなおしてくれるわ」
水銀燈「……そんな事、誰も頼んでないわぁ」

東方不敗「ならば、ここに置いて行ってもワシは構わんぞ?」

水銀燈「……」
東方不敗「――話は決まったな。覚悟しておれよ」
705創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:49:49 ID:5Soib8HU
金糸雀「まっ、待つかしら!
      カナは行って良いなんて一言も……!」

ナスターシャ「――金糸雀っ!」

金糸雀「あっ、ナっちゃん! 待っててね、もうすぐで――」

ナスターシャ「ここは退くぞっ! 命令だっ!」

金糸雀「どっ、どうしてなのかしら!?
      だって、物凄いチャンスなのにっ!」

ナスターシャ「……奴の名は、東方不敗マスターアジア。
      前回の――第12回ガンダムファイトの優勝者だ……!」

金糸雀「優勝者? それって、凄いのかしら?」

ナスターシャ「四年前は……世界で最強だった男だ」

金糸雀「……」

金糸雀「はっ……早く帰れば良いんじゃないかしら!?
      今回は見逃してあげるわっ!」
706創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:50:51 ID:5Soib8HU
東方不敗「フハハ……! それでは、退散するとしよう」
水銀燈「――そうねぇ。もうじき、nのフィールドの扉が閉じるわぁ」

金糸雀「! ナっちゃん! 急いでカナ達も戻るかしら!」
ナスターシャ「そうだな。……アルゴっ!」

アルゴ『ああ。ボルトガンダムの手に乗れ』

ウィィン……!

アルゴ『……』
ナスターシャ「? どうしたアルゴ、何をしている」
アルゴ『……アレンビー・ビアズリーはどうする?』
ナスターシャ「ここから連れ出して、
      ネオスウェーデンに恩を売っておきたい所だが……」
金糸雀「そっ、そんなに時間は残ってないかしら!」
ナスターシャ「……それに――その様子では、
      ボルトガンダムもいつ動きを止めるかわからん」
アルゴ『……』

ナスターシャ「脱出するぞ。……命令だ」

アルゴ『……すまない、ナスターシャ。酷な判断をさせてしまったな』

ナスターシャ「……謝る必要はない。お前は、私の命令を既に果たしたんだからな」
707創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:51:37 ID:5Soib8HU
     ・    ・    ・

東方不敗「……」
水銀燈「ちょっとぉ! いい加減離しなさぁい!」

東方不敗「――うぐぅっ……!?」

ドサッ!

水銀燈「きゃあっ!? いっ、いきなり手を離すなんて――」


東方不敗「ゴホッ! ゴホッ!」


水銀燈「? 何よ、一体どうしたって言うのぉ?」

東方不敗「……フン! 人の心配をする暇があったら、
       己には何が足りぬのかを考え――ゴホッ! ゴホッ!」

水銀燈「……」
708創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:53:02 ID:5Soib8HU
水銀燈「……何よあんた。私が手を下すまでも無く、
     ホントはもう――死にぞこないなんじゃなぁい」

東方不敗「たわけた事を――ゴホッ! ゴホッ! ゴホッ!」

水銀燈「それなのに私に力を使えって言うなんて……馬鹿じゃないの?」
東方不敗「……この体は病に犯されているとは言え、
       たかが小娘一人に力を分け与えたからといってどうなるものでもないわ」
水銀燈「その割には苦しそうじゃない、お馬鹿さぁん」
東方不敗「……口の減らぬ奴よ」

水銀燈「……まぁ良いわ。
     大丈夫って言うんなら……早くしてちょうだい」

東方不敗「むっ?」

水銀燈「私に心構えを教えるんでしょう?」


水銀燈「――ねぇ……マスター」


おわり

http://www.youtube.com/watch?v=QnH2I7OUMBA&feature=related
709創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:53:19 ID:VHvTKb95
しえん
710創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:54:09 ID:VHvTKb95
って、終わったーっ!?
マスターアジアーッッ!!?
711創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:56:16 ID:ai709xs5
GJ!
読んでてすごくドキドキする
712創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:56:26 ID:5Soib8HU
こんなくだらないもん途中の最後まで読んでくれてありがとう

レス数とさるさん、それと切りを考えて今日はここまでにしときま
んで、明日一日使いますー
713創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 20:58:41 ID:VHvTKb95
乙乙
展開と引っ張り方がほんま上手いわー
台詞系二次創作にここまで破壊力があるとは
714創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 01:48:28 ID:JH+sHZgO
マスターアジアと水銀燈、ツンツンした関係がたまらんわ
715創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 11:48:18 ID:d+rpUgLy
http://www.youtube.com/watch?v=TZGCl_muB54&feature=related

     ・    ・    ・

ストーカー「――さて、皆様」

ストーカー「とうとう、ローゼンメイデンが六体この時代に目覚めました」

ストーカー「彼女達はそれぞれのやり方で、
      契約したファイター達と絆を深めていっています」

ストーカー「……ですが、一組だけそうではない者達が居るようです」

ストーカー「それは、キング・オブ・ハートのドモン・カッシュと、
      ローゼンメイデン第五ドールの真紅」

ストーカー「しかも今回、二人は激しく衝突してしまうではありませんか」

ストーカー「……彼と、そして、彼女はガンダムファイトを、
      アリスゲームを生き残ることが出来るのでしょうか」

ストーカー「そして、二人は和解することが出来るのでしょうか」

ストーカー「……――それでは!」

ストーカー「ガンダムファイト! レディー〜〜……ゴーッ!」
716創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 11:49:07 ID:d+rpUgLy


     激突! ドールと契約者
717創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 11:49:59 ID:d+rpUgLy
ドモン「ふんっ!」

バッ!

ドモン「はあっ!」

ヒュッ!

ドモン「てぇりゃあっ!」

ヒュバッ!


ドモン「……ふぅ」

ドモン「――最近妙に忙しかったからな。
     たまにはこうやって……っ!」

フォンッ!

ドモン「一人で修行に打ち込まないとな」


真紅「――ドモン。もう少し静かになさい」


ドモン「……」
718創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 11:50:51 ID:d+rpUgLy
ドモン「……なんだ、お前はジョルジュの所に行かなかったのか?」
真紅「ええ。いけなかったかしら?」
ドモン「いけないってことはないが……」
真紅「そう。なら問題無いわね」
ドモン「……まあ良い」


ドモン「たりゃあっ!」

ヒュボッ!


真紅「……ドモン」

トコトコトコ…

ドモン「ん? どうした真紅――」
真紅「……少し、かがみなさい」
ドモン「何だ? 俺の顔に何か――」

真紅「静かになさいといったでしょう」

ペチンッ!

ドモン「あいたっ!」
719創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 11:51:40 ID:d+rpUgLy
ドモン「つつっ……! おい、いくらなんでも目を狙うんじゃなぁい!」
真紅「そうでもしなければ、貴方には効果がないでしょう」
ドモン「それにだな、どうして俺がお前に気を使わなきゃならないんだ」
真紅「落ち着いて本が読めないわ」
ドモン「何っ?」

真紅「これ以上言わせないで頂戴」

ドモン「やれやれ、見た目によらず凶暴な奴だな」
真紅「……」ペラッ…
ドモン「……聞いちゃいない、か。
     それだけ集中してたら多少の声は聞こえないと思うんだがな」
真紅「……」ペラッ…
ドモン「まあ良い」


ドモン「!」

ダンッ!

ドモン「――!」

ヒュババババババッ!


真紅「……ドモン。風切り音が、とても五月蝿いのだわ」


ドモン「……」
720創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 11:52:25 ID:d+rpUgLy
ドモン「――あのなあ! 俺はガンダムファイターだぞ!?」
真紅「そうね。けれど、私の契約者でもあるわ」
ドモン「だからって、修行をしないわけにはいかないだろう」

真紅「私はやるなとは言っていないわ。
    静かにして頂戴と言っただけよ」

ドモン「無茶を言うな!……ったく、
     どうして俺がこんな目に……」

真紅「何か言った?」

ドモン「ああ、言ったね。邪魔をされて迷惑してる、ってな」

真紅「迷惑しているのはこちらも同じよ」

ドモン「〜〜〜っ!」
721創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 11:53:21 ID:d+rpUgLy
ドモン「……ふんっ! やってられるか」
真紅「待ちなさいドモン、どこへ行くつもり?」
ドモン「さあな」

真紅「――仕方がないわね」

ドモン「? なんだ、手を差し出したりなんかして。
     俺はお前にやるもんなんてないぞ」

真紅「抱っこよ。早くしなさい」

ドモン「……どうして俺がお前を抱っこしなきゃならないんだ」

真紅「貴方がどこかへ行くつもりだったからよ。
    分かりきっていることを言わせないで頂戴」

ドモン「……お前なぁ……」
722創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 11:54:07 ID:d+rpUgLy
ドモン「良いか? 俺は、お前が居ない所へ行こうとしてたんだ。
     なのに、どうしてお前を連れてかなきゃならない」
真紅「それが契約というものよ」

ドモン「――はっ! 知ったこっちゃないね、そんなもの!」

真紅「……なんですって?」
ドモン「あの時は、ゴッドガンダムを止められる方法があるっていうから
     お前と契約をしただけだ」
真紅「……」
ドモン「だから、俺はお前に縛られるつもりは無い」
真紅「……」


真紅「――どうやら、躾が必要なようね」


ドモン「……ほう、面白い」
723創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 11:55:13 ID:d+rpUgLy
ドモン「お前が俺を躾けるだって? 一体どうやってだ」
真紅「口で言ってもわからないなら、
    体に教え込ませるしかないわね」
ドモン「お前が……俺に?」
真紅「そうよ」

ドモン「……プッ!」

真紅「……」

ドモン「ハハハハハハッ! こいつは笑わせてくれるぜ!」

真紅「……笑うのをやめなさい。不愉快よ」

ドモン「だったらどうする?
     まさか、体に教え込ませるってのは口だけだったのか?」

真紅「――少し、きつくお灸を据えないとならないみたいだわ」
724創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 11:56:25 ID:d+rpUgLy
ドモン「良いだろう。そのケンカ、買った」

真紅「これはケンカではないわ。勘違いしないで頂戴」

ドモン「そんな事はどうでも良いさ。
     ほら、どこからでも打ち込んで来い」

真紅「……」


真紅「――薔薇の尾」

フワァァアア……ッ


ドモン「どうした真紅っ!
     そんな攻撃、止まって見えるぜっ!」


真紅「……そうね。確かに、これでは貴方には当たらないかもしれないわ」
725創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 12:36:20 ID:d+rpUgLy
真紅「けれど――これならどうかしらね」

ドモン「?……うぐっ……力が……!?」ガクッ…!

真紅「私と貴方は契約をしているのよ、ドモン。
    だから、これも当然のことでしょう?」

ドモン「……ふん! 丁度良いハンデじゃないか!」ヨロッ…

真紅「強がりはやめなさい」

ドモン「……おいおい、ここでやめる気か?
     俺はまだ、何も教えられちゃいないぜ……!」

真紅「……そう。なら、貴方が謝るのを待つのだわ」


真紅「――薔薇の尾」

ブワアアアァァァッ!


ドモン「――!」
726創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 12:37:03 ID:d+rpUgLy
真紅「……――ドモン。
    今なら、貴方が私を笑ったことは許してあげるわ」


ドモン「……その必要は――」スッ…

ブワアアアァァァッ!

ドモン「――無いっ!」カッ!


ドモン「ゴッドスラッシュ! タイフゥ――ンッ!」


真紅「なっ……薔薇の尾を切ったですって……!?」

ドモン「……はん! この程度、
     ジョルジュの攻撃の足元にも及ばないぜ、真紅っ!」

真紅「くっ……!」
727創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 12:37:49 ID:d+rpUgLy
ドモン「これで分かったか?
     お前じゃ、俺を躾けるなんて到底無理だってことがな」
真紅「……」

ドモン「大体だな、どうしてお前はジョルジュの所に行かなかったんだ?
     そうすりゃ、どっちも気兼ねすることはなかったんだ」
真紅「……」

ドモン「それに、お前達にとってアリスゲームってのが重要なのはわかるが、
     こっちにだって事情ってもんがあるんだ」
真紅「……」

ドモン「あまりにも俺のやることに口出しするようなら契約は破棄だ。
     わかったな? わかったら返事をしろ」

真紅「ドモン……貴方、それは本気で言っているの?」

ドモン「本気さ。むしろ、五月蝿いのがいなくなってお互い清々するかもしれないな!」

真紅「……」
728創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 12:38:34 ID:d+rpUgLy
     ・    ・    ・

レイン「――ドモンの馬鹿っ!!」

ドモン「つっ――!? 耳元で怒鳴るな……!」
レイン「馬鹿で鈍感だとは思ってたけど、ここまでだとは思わなかったわ!」
ドモン「なんだとっ!? そりゃ、一体どういう意味だ!」
レイン「そのままの意味よ!」
ドモン「……俺が一体何をしたって言うんだ」

レイン「何をした? 貴方、真紅ちゃんに何を言ったかわかってないの!?」

ドモン「俺は思っていることを言ったまでだ」

レイン「……はぁ……どうして私がちょっと夕飯の買出しに行ってる間に……」

ドモン「どうせ腹が減ったら出てくるだろう。
     レイン、何を買ってきたんだ?」

レイン「ドモンはこれでも食べてなさいっ!」

ヒュッ――パシッ!

ドモン「……まぁ、ヌードルは嫌いじゃないがな」
729創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 12:39:22 ID:d+rpUgLy
730創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 18:13:54 ID:tXv49Tb/
wktk
731創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 19:26:17 ID:vV+haFxe
実力けっこう伯仲してんだw
732創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 13:07:34 ID:z4xbHqj3
ヌードルって四コマ版じゃないかw
733創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 00:20:57 ID:xVFOZ/Q2
Gガン支援ついでに作品age
埋め草作品として待合がてら読んでね

先日AA長編であげたら板違いと叱られた作品ですが
誘導いただきこちらまで、たどり着きました

台詞とAAカットインで、グラップラー牙刃を声優とアニメキャラでやるという
自分でも何を言っているのかわからない作品ですがご意見をお願いします

台詞改変モノなので創作とは言いがたいかもしれませんが
1話分10スレ程度投下させていかだ来ます
734創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 00:22:31 ID:xVFOZ/Q2
少年は最強の声優軍団に挑む!!
実戦声優業会で最強を誇るアーツアイム。
そのアフレコ大会は異常な興奮に包まれていた。
大会三連覇の超人声優・M永が決勝で迎え撃とうとしているのが、
公開参加の新人声優だったからである。
流派・経歴すべてが不明。
ツンでそしてデレなこの声優

        _r--、_ _,,-、_
      r;;;;;;; ::::;;;;;;:: :;;;;;、
     /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
    ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
    ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: :;人;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
   i゙;;;;;;;;;;;;ノ丿丿ノノ人;;;;ミ;;;;;;;;;;゙i
    l;;;;;;//゙ノ―xノ  -ヽ‐`ヾ;:ノ
   l;;;;|   r‐‐、     r―、 ゙iノ   
   ゙w、 ,_  H    H   ノ、
   |λ ゙:=i: ̄ ,:゙:,  ̄   Ki  
   ゝヽ  :    `  .    ノノ
    ヽ人  ―=二二=ァ  ト
    ヾ;;|ヽ  ゙―‐゙   ノ ―ヤツの名は釘宮!!
     |  \   ̄  /|
    i゙/   ヽ,  ,/  F、
   人Y       ̄    ト入
 ‐゙゙ ヽ          ノ |\
735創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 00:24:13 ID:xVFOZ/Q2
第1話 ヤツの名は釘宮!!

講師 竹達ゥ報告しろ
                  ... -――-.....
               .. ..:´.:.:.:..:..:...:....:...:..:.:.:.ミ:....
             / ..:.:.:.:..:...:..:.. ..:...:..:..:...:...:...:..:. \  
            / .. ..:.:/:...:...:.:.::.. .. . .:i:...:.:..:..... ..:..:... ヽ …お 押忍…
           ′.. ..:/′..:.../.::.. ....:.::|::..:.:.::..:.:... ...:.:.:.. '.
             i  .. .: i′.i:....:|..:::.. .. ..:.l!:..i:...:l:..:.:... ..:.ヽ:. i
           /| ../ ..:.i{ .. |..:._|:.i ::... ..:.:}:...}:.:..|::.:. i:.. :.. i:. 「ミ 、
         /..:.::|..:|..:.:.:.:|..:.,|.:厂:.{..:.:..:.:..i:..バ:下.:...|:i:.:.. |:..|:::.:..\
        /..:/..::|..:|..:.:.:.:|:/ムL 、ハ...:.:.:.}/ ,}:ムヽハ}:.:...}:..l:::::.:.:. 丶
.       /..:/..:.::,l ..!:!:..:..〃 笊ミ、 ヽ. ./ イ笊ミヾV:.. ,'. ハ:::::::.:.:.. ヽ
      /..:/..:.:::ハ.从::.:.ト{. ト':: i}   V   ド'::..i} ノ':../:..{ ';::::::.:.:..... '. 
     .′'..:.::/  r!..:.\{  V.ツ         V.ツ }ィイ:::..|} V::::::.:.:.... '.     
     |/..:.::/   {|..:.::ハ` xxx.   ,    xxx  小:..|  V::::::.:.:... l  
     /..:.:::/    |..:.:.:::::.             /:.:.... !   ';:::::::.:.:.. l
    .: .:.::::′   l...:.:.:.:入     r‐、     /}::.:.:.....′  '::::::::.:.:. |
    .′.::::i    |..:.:.:.{;:}> .   ー'     イ ノイ:...}/    }:::::::.:.: |
   j ..:.::::::|      ..:. .:. V  ,r|> __ . iチ、   }リ:../′     :::::::::.:.:|
   i..:.:.:::: {     ヽ ..:.. {,ィ´/ \_  __ノ }\/:.ノ        i:::::::.:. !
   |..:.:.:::::|   __ ..ィヽト乂 {   んムx  j イ´ー---  、   }:::::::.: |
   |..:.:.::: {  /      /  |   /,元i ヽ i  |       l |:::::.:..|
   |.:.:.:::: |  }         l  | // }|| ト、∨  {       ∧ }::::::::.:.|
   }.:.:.:::: {  |ヽ   i   L _  V { /小.ヽ}. 〉  j        | |::::::.:.:.|

講師 聞こえんのか!報告しろといっているのだ!

竹達 ぜ… 全員 敗退…いたしましたアァ

講師 ほうどこのベテランに敗けたんだ!?

竹達 講師! アイツはただの新人ではありません!?

Ω   押すっ 実力を偽ってます!!

竹達 wowow声優でも 実力はベテラン以上です!!

 ガッ
736創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 00:25:47 ID:xVFOZ/Q2
講師 観ているものにとって作品数は実力だ!
    キサマらがなにを言おうが視聴者は見てしまっている
    新人の声優を前に為す術もなく倒された我がアーツアイムの姿を!!
    しかも全員テープ審査で落選 キサマらこれがどういうことなのか―

Ω   しっ しかし講師ィ

ビシッ

     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   ┌:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
  / ::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
  〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
  ノ::::::/:/::::::::::::::::::::::/ ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
  |:::::::| ,ヘ::::::::::::::::: |  ノ|ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
  ヾヘ、_ヾヽヽヽヽヽヽ八 ノ ノノノノ ノノノノノノ |
  ノ(\ 、       | `ー ~`     /⌒〉 /
  〈ヘヽ〕 ミヽ_,━o、 、   , ,-o―, ´  〈 ノノ
  ヽ /  ―`ー ",ヽ  ( ^、='´  `  |
   し!    ` ̄,┘  `ー、      ノ
    ヽ  ,/~ ヽヘ、_∩ノ  ヽ ヽイ|
     |ヘ〔 /"゛┬-,---イ⌒ヽ )/ ‖
     ゛i ,\ヽ、ヽ〜〜  ノ ヲノ// ノ| 
      |\  \ノ⌒l⌒l⌒ノ/ / |
       \ ー -'⌒ ヽ_,  /  
          \´     ', -'
講師 しかしもクソもあるかァッあの方と我々先人が!
    血と汗で築いた不敗の神話をッ

クスクス くすくす くっくっくっくっくっ
737創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 00:27:09 ID:xVFOZ/Q2
M永 だまって聞いてりゃ 血と汗で築いただァ?他流オーディションの経験もねェくせによォ
    いったいオメェさんが誰を倒した言うンだい

講師 Mッ M永

    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   /::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄\
  ./::::/::::::::ハ;ハ::ィヽ::ト;:::::::ヽ:::::| M こ .|
  l:::::/\::/`  `` '' \::::::ヽ| 永 ん .|
  |:::/、:;;メ        ,ヾく:::::| で ち .|
  |::l`-/ルト 、 ,    , ',,.ャ≠ミ;::| す   .|
  |::|:::f 元==ミ、   イP:::::} ム\__/
  |::|:::l:::{{ f::::::::}     ..ヘ;;;;丿'"ム:::::ハ;jヘ{
  |::|::l::::::l ヽ-'゙       ""/:::::::ト
  j::j::l:l::::ヘ""    ‘_,   /ヽハj
  ノハj`ヘ:/ ` 、   ` ´ /lニzyヘ、
ィト` - 、   / j` ー '  ___/   ̄ ̄\
-‐\ヘ  `一'  l‐‐-、  '" /     //\
   \      ヽ     /     //  ヘ
M永 アンタにあのボウヤを倒せるのかァ?オゥ?
738創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 00:28:09 ID:xVFOZ/Q2
講師 ・・そー言うオマエは決勝アフレコでの役作りはできてるのか!相手はオール主演だぞ!
    しかもほとんどの作品でヒロインを

M永 オレだってそうさ!!アンタが指導した能無しどもと違ってな!クスクスクス
    オメェらとボウヤじゃよォ モノが違うんだよモノが!
    アイムアーツでアイツを倒せるとしたら!まずオレ!
    あとはせいぜい・・・あの人ぐらいのもの…か フフ…だけどあのヒトも歳だからなァ

講師 キサマッあの方に対してッ

M永 おめェら今日から研修生にもどりなッ あのボウヤと同じ新人にな!!
    まったくてめェらといっしょにいると演技が退化しちまうぜ

    釘宮理恵… 釘宮か フフ・・今にも病みつきそうな名前だぜ
739創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 00:29:59 ID:xVFOZ/Q2
(東)声優控室

            /:: :: :: /:: :: :: :: :!:: :: :: :: l:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ
             /:: :: :: ,':: :: :: :: :: |:: :: :: ::,'|:: i、:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ',
           /:イ:: :: ::, :: :: !:: _::/.!:: :: :: ,. !::.|,',-:‐ト:、:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::',
           !/l:: :/!:: :: :: :|::´:/ `!:: :: ::! !::|. ',:: :i\:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: !
           |! !:: ! |:: :!:: ::i!::.,'  l:: :: :l  l::| _ '.,::.! ヽ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.|
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   ,.' , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,r ― - ヽ、へ       /l:: :: :: :: :!. /.' /   `ヽ
  , - つ, , , , , , , , , , , , , , , , , ,( ̄ヽ- - 、 `',\\   /..i:: :: :: :: ::!'//     '.,
. / _ -つ, , , , , , , , , , , , , , , , ,r‐` --、  \  ! \\ '. . ..|:: :: :: :: ::|./        ',
くぎゅ  カリモフ カリモフ

ΩΩ  次はメロンパンかよ 酢コンブだよアレ… 準決勝が終わってからずーっと喰いっぱなしだぜ 
     アフレコで吐くよあれ スッゲー胸…

メガネ 釘宮理恵選手!10分前です
     これから模範アフレコが行われます決勝はその後ですから
740創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 00:31:09 ID:xVFOZ/Q2
ΩΩ  おッ模範アフレコかっ アレだけは見なきゃ 次はタコスを食うのかよ オイオイ 死ぬわアイツ

メガネ ほう ス抜きタコスですか たいしたものですね 
     スを抜いたタコスはエネルギーの効率が極めて高いらしく 
     マージャン直前に食べる雀士がいるくらいです
             _ , . - = ' "     ヽ.         _ -'        ヽヽ ノ i-!
           /             \    _ ,. - '          !_j_Eノ
       _ , - ' `          ヘ     `¬'.,_           _,ノ 
     /                  \     ~_Y}、     _, .-― '
.   / ,/      /'`     ,          \ 丶_Yヽ `y- 、 /´
. 〃 /     / /'    ,.イ `       !    \_Yヽ Y´`!  ヽ     呼んだカニ?
  〃   ../ ./    .! |    !   ,!ヽ.  、 ヽ. Yヽ=〈¬、ヾ
 /     .ィ .i  .i     | .! | !   / !  〉'´!、rK!Y   }  ´ヽ
.〃  ./  i  .l  `ヽ.、!/| ..|Y!  .ィ  !/`Y.、iY'.| ゝ‐ 'ヽノヾ、リ
. イ .i   .l   i.   , イヽ、.!i.| ,/ i_ノi:.::  .} フ! }.|  Nヘ  ヾー
 !!〃 !(ヽ  i∧ !  |Y、i:.:: j }リル'i !   辷_,ノ .!リ |ヘ/  リ /ノ
 yi /.ゝ.,!  y'ヘ. .ト、 辷ノ '  `'   :::::::: .!| ||    iノ
  iy./  ,.〉、i  i\. }、::::::::  __`___,   ノ ! .|!|
   〃 .人 `'   i  i .ゝ、   「..__ ノ ,.イ' !. !.|!
    ∨..!ノ     l  _!.、 > ー-.-<フ./ /'! | |!
     (、     /´`〉 、ヽ._    ヽ、/,/ .ノノ丿
.    /   ../ ./ ./`´.  ̄ ̄ ̄イ  i`ー'!' ,/
.   /    , -'i\'  /  /`Yiー '´ .〉_,ノ.   ヽ
.  /   /   i. \__ イ     i∨ヽ、  .〉
  /./´ ̄/           / 〉     i   ヽ./\
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  ヽ、           イ、      .|.   //\.  \
   \        /  `ー---―〈|.//    \.  \
741創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 00:32:12 ID:xVFOZ/Q2
ΩΩ  なんでもいいけけどよう 相手はあのM永先輩だぜ

メガネ それにあの特大メロンパンと酢コンブ
     これも即効性のキャラクター付けです 
     しかもレバ刺もそえて好物のバランスもいい
     それにしてもアフレコ直前だというのに安易にキャラ付けできるというのは
     超人的消化力というほかはない

くぎゅ  よし と
742創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 00:33:54 ID:xVFOZ/Q2
実況  これより模範アフレコを行います

     ななんだァ エンジェルハイロウだーッ

     そして今伝説の人 アーツヴィジョン第1期生渡辺久美子氏が姿を現しました!!
   
        /,  '´          `丶、 \    ヽ
       / '´                `丶、ヽ    ヽ
    _, '´                      ``、    ヽ
   ̄ >               ヽ          ヽ    ヽ
   /  /         i   ヽ  ヽ          ヽ   ヽ
.  //  /      /  / i   iヽ  ヽ   ヽ     i }ヽ   ヽ
.  ! /  i      /  /  i    i `, '´ `丶、 ヽ     !  ',.   ヽ
   {  !      .i--テ=- i   i-=√二`丶-ヽ   ノ  }.   ヽ
   i  i!      i /-'二丶ヽ !  '´__(_::)- '´ ヽ  /  丿     ヽ
    i  i i     ハ'´__(_::),  ヽ!   , ''''""" " | i /_/i      ヽ
    ヽ !ヽ iヽ  ヽ ,,,,,.   i            f'´ ̄ `',i       ヽ
     ヽ ヽi ヽ、_ゝヽ    ノ           i:::::::::::丿!
        ヽ  ! {.ハ    ` - `           ,` T'´  ヽ、   ,.....'´:
 _____   ヽヽ_.ゝ     -== ア      / .〃i   ヽ`-'´:::::::/
'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` >'´`─ '` 、    ` -- '    / 〃  !     !:::::::::::/
        〃::::::::::::::::::::i‖\       /::::/    !    ヽ:::::::/
        〃::::::::::::::::::::::ヽ\_ `丶、_, '´::::〃     i    }::::::{
       〃::::::::::::::::::::::::::::',  ヽ /::::.....√´      /!    !:::::::i
       〃:::::::::::, --、::::::::ヽ  ∨:::::::::/      /:::::i    i:::::::::i
       {::::::, '´    ヽ:::::::ヽ   ヽ::::::::{      /::::::::::::!   ノ:::::::::::}
743創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 01:01:49 ID:xVFOZ/Q2
実況  その拳はヘキサをも破壊したと言い伝えます 生ける伝説渡辺久美子 

     今輝くエンゼルハイロウの前に立ちます!! おや自らエンジェルハイロウの中に!? 

     研修生が引き上げます 

     轟亞アアアッ ドカバキ グシャ ドン

     きッ消えたー 目の前にあったコンクリートのエンジェルハイロウが無くなってしまいました

     形容する言葉が見つかりませんッ この破壊劇!!

     武神!渡辺久美子 いまだ衰えず!! 宇宙渡辺久美子いまだ健在だァー

Ω    ゴトラタンだなまるで

M永   PE! いい歳してよォ お元気なことだぜ オイ

Ω     おす
744創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 01:06:35 ID:xVFOZ/Q2
ΩΩ  おM永のマット打ちや
     ひえー柴崎元治にマツに一樹の3人がかりだぜ
     嘘ッだろゥ

M永   しっかりささえるんだぜ はなすんじゃねえョ

 ガガガガガ ドウー

元冶   M永先輩ッ やめろ 死んじまうゥー
      /|  _冖_ / //   :::.              ..:::::::::;;;;;:'',,::-,‐,::,,_''::::::;;;;:::',.:i;;;;'::';::゙
   / イ  └ァ, -, / 〔/ / :, _ ':::.     ,,.:-‐','.::;,::::::::::::::::::;;::::;;;;:.i.;'゙.;;;..;.゙; .゙/.;;;;;;::::::',;':,:;;;;::;:l
   l,イ_|   // //    /  ::',':', '::   ,:‐,゙-''"゙゙::;;;;;;:::::::::::::::::::;;::;;;:::.!..',;_._.ノ〆.::::::::::::::::;:.,;゙;;;::.i
        ___[| [| /   ::::',::'゙, ':.  ,.;゙‐゙::::::::''._,.....,.';;;;;:::::::.'"'ヽ.:::''';;;;;;;:::,,,,,::::::::::::::::::::::;;:.i;;:::::.l
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  / イ    /,ヘ\     / : : ::',:::', ::::::::::::.,;゙.!,'::;;;:.,.!/゙:;':''::.',   ゙':,, :::::::::....   ::::::::::;;;;::.';;〆
  l,イ_|     ̄  ̄    /  :: ,:''‐::;;', ::::::::::::..!‐-゙'=''゙''゙.:::;;:::::::.'i ..  . ゙.゙'':;-;,.::::::::::... ::::::;;;::::゙i
   n    _冖_    /  ::','、-:,_゙' . ''〆:::::::::::::::::::';;'':::::::..,.l ':    :,:'゙::::゙'‐.,,_.:::;::::...::;;:::::..',
   ll    `―、t―`  {   ::,゙,:゙:;.;;:::;;..;.,´    '''' ,; .::::::..;.'ー-::.....,.:'.;:::::::::::::::::゙_:.,..;::::::;;::::..',.
   l|     `―、.―`   ̄フ:: : ':,.:':,_::;;;',゙':.,_::...  .,   ::::.., ,;..::::::::::::::::::::::::..,....:‐,゙'.::::';;::::::::::::..,'
   |l       `'`    /  : : : :'ー:,`ー:゙.',_.:':;;;;;;;;::::::  :::..,'..;.:::::::::::::...,.=゙-'".,.:‐"::::::::::;::::::::::..,'
. n. n. n     /|   >   : : : : : :',゙゙-:.,_::::.':,.:::;;;;;:::::. :..;:;;;.:::..._,.:-'゙__,...::‐゙.::::::;;;:::::::::::::::..,.:'
  |!  |!  |!    / イ   \ .  _: :.,:'゙"'':,':;;.':,`ー-':,..::':;;;,:::..':.':;;;,''"゙゙゙""゙.::::::::::::;;;;;;;:'':::::::::::::,:'
  o  o  o    l,イ_|     ト :゙゙"゙.;;,::';;;.゙:,.;;;.',.;;;;;;;;.゙':,::::::';;,:::. :'':;,...:::::::::`'':::::''''".:::::::::::::...,'
               へ l  :::::.゙'-.,.;;:;;;.':,.;;;.',..;;;;;;;;..゙':,...:::::::::::::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...,'
             /   ヽl ::::::::::::..':.,.;;;;.゙',.;;.':,..;;;;;;;;;..゙.'ー:.,,,,,,,,,,,,____.....::::::::::::::::::..._,.:

M永   だめじゃねェかちゃんとささえてなきゃよゥ 
      俺はいったんやりだすととまんねェんだからよゥ ボキ
      さてと一発決めてくっか
745創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 01:13:00 ID:xVFOZ/Q2
渡辺 釘宮君 

くぎゅ え はい 

渡辺 一回戦から見ている 見事なケンカッ振りだ 
    言っとくがM永は強いよ 

くぎゅ はい そう思います 

渡辺 釘宮君 

くぎゅ はい

シュパッ 
ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ
    /''"~⌒~"''''ヽゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ
    ノ___,,,,,★,,,,,____ヽゲロゲロゲロゲロゲロゲロ
   /l:(●)::::::(●):lヽ\ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ
  ./ |,:::;;,ィTTト、;:::,,|  \ゲロゲロゲロゲロゲロ
 〈  〉、__`ー'"_~ノ、__ノゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ
  ヽ' ,イ_/ヽ_~ ヽ;;;;::::)ゲロゲロゲロゲロゲロ
    (;::| 〉_,、く ノ::::)ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ
     ~`ー/::,くー''"ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ
      /::/ヽ;\ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ
       〈/   \)ゲロゲロゲロゲ    ぶわわッ CHU
くぎゅ すっげえパンチ 

渡辺 こーりゃ楽しみだわ

ただ今より決勝戦を開始いたします
746創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 01:19:35 ID:xVFOZ/Q2
第一話完 これで終了です

気分で細かく切ってみたら10スレ超えてサルサンしちゃいました

ヘンテコな作品ですがお読みいただきありがとうございます
補足
釘宮・・くぎゅ バキ 主人公
M永・・森永理科で末堂厚 神心会門下生
渡辺・・愚地独歩 神心会館長
竹達・・竹達彩奈 大和田って存在感のあるモブ 決勝までに負けた神心会門下生
講師・・おかっぱ頭の神心会師範
ΩΩ・・モブ軍団
メガネ・・知的な大会運営員
元治・・柴崎元治 ローゼンより友情出演
747創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 17:31:32 ID:e5fBwEGb
投下乙
台詞系にAAのカットインはおもしろいね
でも声優ネタもグラップラー牙刃も知らないからお話の流れがよく分からなくて残念
748創る名無しに見る名無し:2009/07/05(日) 21:42:15 ID:Q5+OLW/T
>>747
感想感謝
自分はトイレ風呂電車とバキ漬けだったので
全国民が元台詞暗唱できるものと
思い込んでしまっていたようでした
場面の転換、話の繋ぎを、丁寧にして
単独の読み物をイメージしてみます
バキ知らない人がバキを買って読み比べたくなるってのが理想ですね
749創る名無しに見る名無し:2009/07/06(月) 20:38:38 ID:sLzSyRaS
>全国民が元台詞暗唱できるものと
>思い込んでしまっていたようでした

そんなわけがあるかッッ
750創る名無しに見る名無し:2009/07/06(月) 23:53:55 ID:JTv966iN
そうだそうだ
動物のお医者さんなら全国民暗唱できるが
751創る名無しに見る名無し:2009/07/07(火) 01:17:21 ID:/Ca4Ljee
M永じゃねーwwwwww
752創る名無しに見る名無し:2009/07/07(火) 08:16:04 ID:y6qxYuwt
>元台詞暗唱できる

ちなみにこの実にSFチックな離れ業をやってのける高名な住人の存在を知っている。
本人の希望により本名が明らかにされていないがどうやらこの技は実現可能らしい。
自己を発狂寸前にまで追い込む程の荒行が条件ではあるが・・・
753創る名無しに見る名無し:2009/07/08(水) 15:07:50 ID:ksjZDdW0
CM長いな・・・
754創る名無しに見る名無し:2009/07/10(金) 18:01:26 ID:ZHEOz8fl
                _.. -‐―-、)y}
       イ   . -‐''" ̄`'''ー 、   `~ヽ
      / `ー'´  ̄ ̄`゙'''ー-、 `i    ヽ
      ゝ‐'          `゙ ┘    ヽ      「もうっ 早くあげてくれなきゃ
     /  /    .イ  ト、         l
     / .イ   / |   | `ヽ、                >>729なんか 絶交しちゃうんだから!」
    ノ/ |  イ-=、|   /==‐- `i::::::........  `'ーイ__
    ´   | /ノ}/Ti|  / '''Tj,''v :|::|へ:::::::::......  /
       _|/:::::::l `7/   ┴‐′ .リ/^ }::::::::::::::::::/
  .    >|::::::::::l.  ノ        rへ‐':::::::::::::::/
      ⌒'ー、:::(ヽ.` ー-    /ト-'´:::::::_,.-'^
       ヽ ̄二ニヽ.___,,..  '} ̄ ̄ ̄7⌒
        ヽ、  ,,.. -|‐--ー|  ,... -ム、
          `'y^'ー、 `ー-r┴''" _,. -''^''ー-、
          /ー-、   ´}    ´   _.. -‐i〉
         /:::::::::::'y.:-‐| ==   /:::::::::::::\
 .       〈::::::::::::::::::::::::::|     ヘ.{y-―'''" ̄二{
755創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 15:59:39 ID:fuvyXmZH
              /|
         , -t ― //-、
        ,イ,..、{   //  \             フフフフフ……フハハハハハハハッ!
       l 心_ j/∠_   _}
   ―=ニ二{__ノ,ン_,) ) _})            なっちゃいない! なっちゃいないぞ>>754
       ト= ,>‐-┬'" fl  ̄l`ー 、   _A_
          ^-ヘ.:.:.:.:.::|  |l   |   }/ |   |\   私はレインよりもアレンビーの方が好みだ!
        \ヽ、.:.:\_」l   |  / /  ̄ ̄\/l
       r== >、ヽ.:.:.:.::V  /  l/       ヽl>  故にッ! そのAAは何の効果もない!!
       ヽ ヽ、>一' /__.... -‐、/  ー- ..__  ||
       /l ヘ  Vv-、⊃'                 ||
     /ヽニミr-<⌒ヽ′              /  ……だが、お前の武闘家の魂に心揺さぶられたのも事実。
.   //_l∠_...-^ー-'`‐'′                /
  /: : ://                ,  -一' ./    良いだろう! さるさんと連投規制が厄介だが、
 /l: : ://              /      {     全力で投下をしよう!
 |_|: : l l             /
                               ちなみに、セシルたんでも私は一向に構わんぞっ!

即興故に投下間隔が空いたり、誤字脱字が多いだろうが気にするなっ!

それでは……ガンダムファイト! レディー〜〜〜……ゴ――ッ!!

http://www.youtube.com/watch?v=jeH3uikjjgI&feature=related
756創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 16:08:56 ID:fuvyXmZH
ドモン「――という訳で、レインに追い出されちまったんだ」

サイ・サイシー「ナッハハハ! レインのお姉ちゃんの前では、
       キング・オブ・ハートも形無しだねぇ!」
ドモン「笑い事じゃない。……全く、どうして俺がこんな目に」

サイ・サイシー「ん〜……そりゃあ、アニキが悪いからじゃない?」

ドモン「何っ?」
サイ・サイシー「だってほら、アレ見なって」
ドモン「あれ……?」


翠星石「これっ! 離すですおじじ〜!」ジタバタ
恵雲「あいや待たれよ、翠星石!」
瑞山「恵雲の言うとおり。気持ちはわかるが、とりあえず落ち着くのだ!」

翠星石「これが落ち着いていられるわけないです!
      あのお馬鹿に、ガツンと言ってやらなきゃ気がすまないですぅ!」

恵雲・瑞山「「これっ! 何をしておるサイ・サイシー! 早くなんとかせぬか!」」

サイ・サイシー「……ね? なんだかさ、そーとー怒ってるみたいじゃない?」

ドモン「……」
757創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 16:17:14 ID:fuvyXmZH
     ・    ・    ・

ドモン「――ってわけで、サイ・サイシーの所も追い出されちまった」

チボデー「ハッハ! そいつは気の毒だったなドモン・カッシュ」

ドモン「全くだ。どうしてファイターが修行の邪魔をされなきゃならないんだ」
チボデー「そ〜んなに鼻息を荒くするなって」
ドモン「……ふん!」

チボデー「まぁ、お前さんの気持ちも分かるがな。
     ちょいとばかり言いすぎだったんじゃあないか?」

ドモン「どこが言いすぎなんだ」

チボデー「そりゃお前……」

ドンドンドンドンッ!
『チボデー! そこにドモン・カッシュはいる!?』

チボデー「……おいおい、俺の可愛い子ちゃん達が、
     あーんなに声を張り上げてお前さんを探してるぜ?」

ドモン「……ここも駄目か」
758創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 16:23:53 ID:fuvyXmZH
     ・    ・    ・

ジョルジュ「――それで、貴方は逃げてきたというわけですか」

ドモン「違う。チボデーが、どうしてもと言うから……!」
ジョルジュ「結果は同じですよ、ドモン・カッシュ」
ドモン「……」

ジョルジュ「……しかし、貴方は本当に女心というものがわかっていませんね」
ドモン「そんなもの、わかるつもりはないね。
     というかジョルジュ、お前にはわかるって言い方だな」
ジョルジュ「そりゃあ、貴方よりはわかりますとも」
ドモン「……ふん」

蒼星石「――ねえ、ドモンさん」
ドモン「? なんだ」
蒼星石「ドモンさんの方から、
      彼女――真紅に歩み寄ってあげてはくれないかな……?」

ドモン「どうして俺がそんな真似をしなきゃならない」

ジョルジュ「……やれやれ、これは相当重症なようだ」
蒼星石「そうだね……」

ドモン「……どうやら、ここも駄目らしい」
759創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 16:30:13 ID:fuvyXmZH
     ・    ・    ・

ドモン「……くそっ! 一体何だってんだ……!」

アルゴ「――ドモン・カッシュ……?」

ドモン「アルゴ? お前、どうしてこんなところに居るんだ」
アルゴ「俺は、ナスターシャの付き添いだ」
ドモン「護衛みたいなもんか」
アルゴ「いや、単なる荷物持ちだ」
ドモン「荷物持ち?」
アルゴ「ああ」

アルゴ「……ドモン・カッシュ。
     お前のところにもローゼンメイデンが来たんだろう?」

ドモン「!……そうか、やはりお前のところにも……」
アルゴ「その様子だと、他の奴の所にも来ているようだな」
ドモン「ああ。全く、たまったもんじゃない」

アルゴ「……いや、そう悪いものでもない」

ドモン「何っ?」

アルゴ「悪いなドモン・カッシュ。ここで話し込んでいると、後でどやされる」

ドモン「あっ、おい、アルゴ!」

ドモン「……全く、アルゴまでどうしちまったって言うんだ」
760創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 16:37:20 ID:fuvyXmZH
ドモン(父親に会うためだか何だか知らないが、
     アイツらがやってるのはお遊びみたいなもんじゃないか)

ドモン(せっかくファイトする相手が揃ったっていうのに、
     一向に戦うそぶりを見せようとしない)

ドモン「……要は、姉妹喧嘩みたいなもんだろう」

ドモン「どうして俺がそんなもんに振り回されなきゃいけないんだ」

ドモン「……」

ドモン「……くそっ!」


???「フフフフフ……フハハハハハッ!」


ドモン「……何がおかしい?」


シュバルツ「少女と仲違いした挙句、色々なところをたらい回しにされる
      ファイターを滑稽だと思って何がおかしい?」


ドモン「シュバルツ!?」
761創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 16:45:30 ID:fuvyXmZH
ドモン「……覗き見とは趣味が悪いな」
シュバルツ「そんなことをせずとも、お前の情けない顔を見れば
      何があったかなど手に取るようにわかるぞ」
ドモン「ふん! 俺は、ちょっとイラついてただけだ」

シュバルツ「ほう? それは、自分の不甲斐なさにか?」

ドモン「違うッ! 俺は――」


シュバルツ「ドモン。お前はローゼンメイデンの何を知っている?」


ドモン「? 何って、父親に会うために、
     姉妹同士で戦いあってる人形達……だろ?」

シュバルツ「……やれやれ。お前はその程度でローゼンメイデンを
      わかった気になっていたのか」

ドモン「……何だ。まるで、アイツらについて色々と知ってるような口ぶりじゃないか」

シュバルツ「知っているとも。他のシャッフルの面々に及ぶかわからないが、
      少なくとも未熟なお前よりはな、ドモン」

ドモン「……」
762創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 16:53:51 ID:fuvyXmZH
ドモン「……随分と回りくどいじゃないか、シュバルツ。
    言いたいことがあるなら、ハッキリと言ったらどうだ」

シュバルツ「本当ならすぐにでも言ってやりたいところだが、
      彼女達については、私の口から説明するべきではない」

ドモン「だったら、俺が知ることは一生ないな。
     他の奴だったらともかく、俺のところに来た奴は生意気すぎる」

シュバルツ「ほう? 自分のドールからは聞けないから、
      お前がローゼンメイデンについて知ることはない、と?」

ドモン「そうだ。大体、アイツは俺に事情を話そうなんて素振りは
     これっぽっちも無かった。だから、つまりはそういう事なんだろ」


シュバルツ「本当にそうだったのかな?」


ドモン「ああ、そうだ。大体、こんなことで嘘をついたって何の得にもなりゃしな――」


ドモン「……待てよ……? アイツが俺にくっついて来ようとしたのは、
     俺にその事を話す機会を伺ってたからなのか……?」


シュバルツ「ようやくわかったようだな。この未熟者め」
763創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 17:02:49 ID:fuvyXmZH
ドモン「だが、それにしたって訳がわからない。
     今までにも話す機会はあったっていうのに……」

シュバルツ「それ程、彼女達にとっては重要で――話しにくいもの。
      何故、そこまで頭が回らんのだ」

ドモン「むっ……!」

シュバルツ「大方、周囲に目を向けることが出来ず視野を狭めていたのだろう?
      そんな、自分のことしか考えていない人間に誰が話を打ち明けるというのだ」

ドモン「……だが……もうすぐ決勝戦のバトルロイヤルが……」


シュバルツ「この未熟者め!」


ドモン「っ!?」

シュバルツ「他のファイターが出来ている事を放り出すのがキング・オブ・ハートか!
      集中し闘志を高めるのは良いが、そんな狭まった視野では勝てるものも勝てんぞ!」

ドモン「……」

シュバルツ「……一度、お前のドールと話し合ってみろ。
      それに、そんな状態ではそれこそ集中出来まい」
764創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 17:09:05 ID:fuvyXmZH
     ・    ・    ・

ドモン(『話を聞いてみて、契約が面倒だと思ったら破棄でも何でもすれば良い』……か)

ドモン「――まあ、確かにこれからどうするにせよ、
     アイツの話を聞いてみるのも悪くは無いか」

ドモン(これ以上レインを怒らせっぱなしってのも面白くないしな)

ドモン(それに、ファイトの最中に力を使われたらたまったもんじゃない)

ドモン(それについても、ちゃんと話しておく必要があるな)


ドモン「――レイン。真紅はどこに居る?」

レイン「あら、ドモン。ちゃんと真紅ちゃんに謝る気になったの?」

ドモン「別にそういうわけじゃない。
     ただ、一度ちゃんと話し合っておく必要があると思っただけだ」
レイン「……それって、誤る気はないってこと?
     真紅ちゃんなら、今も鞄の中に居ると思うけど……」

ドモン「そうか」

レイン「あっ、ちょっとドモン!?」
765創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 17:17:06 ID:fuvyXmZH
ドモン「おい真紅、出て来い。話がある」

レイン「話ってまさか、契約に関することじゃないでしょうね?」

ドモン「それにも関わってくることだ」

レイン「はあっ!? ドモン、貴方まさか本気で言ってるの!?」
ドモン「うるさいな。お前はひっこんでろ」
レイン「何よそれ! 貴方、誰のおかげでゴッドガンダムが動いてると思ってるの?」
ドモン「……いいから黙っててくれ」
レイン「いいえ、黙らないわよ! もしも貴方が真紅ちゃんを追い出すような真似をしたら、
     私も一緒に出て行きますからね!」

ドモン「どうしてそうなる!」
レイン「薄情な貴方が悪いんでしょ!」


真紅「……――静かにして頂戴」


ドモン「やっと出てきたか」

レイン「……!」

ドモン「っ〜〜〜睨むな、レイン。ただ、話をするだけだ」
766創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 17:18:12 ID:fuvyXmZH
767創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 17:26:08 ID:fuvyXmZH
レイン「――なんですって!?」

真紅「大きな声を出さないで頂戴、レイン」

レイン「だって、貴方のお父様は、
     姉妹同士で戦わせるために真紅ちゃん達を創り出したってことでしょ!?」

真紅「それは違うわ。私達がアリスゲームをするのは、
    私達の中の一人もアリスに至ることが出来なかったから」

真紅「だから、互いの命の欠片――ローザ・ミスティカを奪い合うという、
    お父様を待たせるようなことをしなければならなくなったのよ」

真紅「そういう意味では、本来ならばアリスゲームは必要の無いものなのだわ」

レイン「だけどそれじゃあ……もし、誰かがアリスになってたとしたら……」


真紅「他のドールは必要なくなるわね。
    アリスになれないローゼンメイデンは、ただのジャンクだもの」


レイン「っ……!?」
768創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 17:32:48 ID:fuvyXmZH
真紅「驚くことではないわ。私達は、この運命を受け入れている。
    言ったでしょう? 戦うことは、生きることだと」

レイン「でも……そんなのってあんまりよ……!」

真紅「同情するつもりならやめて頂戴。
    私は、ローゼンメイデンであることに誇りを持っているの」

レイン「……」

真紅「この時代には、私を含めて五体のローゼンメイデンが目覚めているわ。
    ……恐らく彼女も――水銀燈も目覚めているはずよ」

真紅「だから、アリスが誕生する日はそう遠くないのだわ。
    けれど、本格的にアリスゲームが始まる前に――」


ドモン「――気に入らないな」


真紅「……ドモン?」
769創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 17:39:48 ID:fuvyXmZH
真紅「……言ってしまえば貴方を利用することになってしまうわね、ドモン」

ドモン「……」

真紅「けれど、心配しなくても良いわよ。
    第13回ガンダムファイトが終わるまでは大人しくしているつもりだから」

真紅「もっとも、第一ドール――水銀燈が襲ってきた場合は、
    どうなるかはわからないけれど」

真紅「だから、その後に関しては迷惑をかけてしまう事になるわ。
    貴方が怒っている理由はそれでしょう? ドモン」


ドモン「違うな。俺が気に入らないのは、そんなちっぽけな事じゃない」


真紅「? だったら何だと言うの。説明して頂戴」
770創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 17:45:12 ID:fuvyXmZH
ドモン「……悪いが、俺はかなり頭に来てるんだ。
    だから、口じゃあ上手くは言えないな」

真紅「だったら――」

ドモン「――だからっ!」

真紅「っ!?」


ドモン「真紅! お前にガンダムファイトを申し込むッ!!」


真紅「……なんですって?」

レイン「ちょっ、ちょっとドモン!? 貴方、何を言ってるのよ!」
ドモン「聞いての通りだ。
     レイン、まさかお前は俺達に生身で殴り合えって言うのか?」
レイン「違うわよ! 真紅ちゃんはスーツを着れないし、
     そもそもガンダムファイトって……どのガンダムを使わせるっていうの!?」


ドモン「真紅には――ゴッドガンダムを使わせる」


レイン「ええっ!?」
771創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 17:52:16 ID:fuvyXmZH
ドモン「スーツを着なくても――真紅、お前なら俺の力を使えば、
     ゴッドガンダムを動かすことは出来るだろう?」

真紅「……そうね。あの子の記憶をたどれば、
    普段の貴方とも遜色の無い動きが出来るはずよ」

ドモン「だ、そうだ。レイン、俺はスーツを着せる気なんて無かったさ。
     あいつは普通の奴が着ようとすれば体がばらばらになっちまう代物だからな」
レイン「けれど……ドモン、貴方のガンダムはどうするのよ?」
ドモン「そんなものはどうとでもなる」
レイン「そんなわけないでしょ!?」
ドモン「さあ、真紅。このファイト、受けてもらおうか」
レイン「ドモンっ!」

真紅「――良いわ。貴方にどんな考えがあるのか分からないけれど、
    試しにガンダムファイターの力を使う良い機会だもの」

レイン「真紅ちゃんまでっ!?」

ドモン「そうこなくちゃ!」
772創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 17:57:04 ID:fuvyXmZH
真紅「言っておくけれど、上手く加減が出来るかわからないわよ」
ドモン「面白い。望むところだ」

真紅「戦いの場所は、nのフィールド――」

ドモン「俺の心の中、だろう?」

真紅「そうよ」

ドモン(なら……きっと、“あの”場所になるだろう)

真紅「遠慮はしないわよ――ドモン」


真紅「出なさい……ゴッドガンダム」


ゴゴゴゴゴッ…!
773創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 18:03:04 ID:fuvyXmZH
ドモン「くっ……本当に遠慮なしに力を使ってるな……!」

Gガンダム『――』
真紅「待っていなさい。今、nのフィールドの扉を開くわ」


ドモン「――先に行ってるぜ、真紅!」

パアアッ…


レイン「ドモン! 待ちなさ――……ああ、もう!」

真紅「――レイン。先に、貴方に謝っておくわね」
レイン「えっ?」

真紅「だって、怪我をさせてしまうかもしれないでしょう?」

レイン「真紅ちゃん……」

真紅「……今のは忘れて頂戴。
    少し……少しだけ、ドモンのせいで私らしくなくなっているみたいだから」

真紅「それじゃあ――行くわよ、ゴッドガンダム」
Gガンダム『――』

パアアッ…
774創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 18:10:09 ID:fuvyXmZH
     ・    ・    ・

パアアッ…

真紅「……」
Gガンダム『――』

ドモン「――来たか、真紅」

真紅「ここは……」

ドモン「ここはギアナ高地。俺が修行を重ね、
     ライバル達としのぎを削りあった所でもある場所だ」

真紅「そう。ここが、貴方の心に刻み込まれている、
    思い出の場所という訳ね」

ドモン「そうなるな」

真紅「……貴方に地の利はあるかもしれないけれど、
    ガンダムが無いのなら話にならないと思うのだわ」

ドモン「そうだな……ファイトの場所がここじゃなかったら、
     生身で戦うしかなかったぜ」
775創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 18:14:55 ID:fuvyXmZH
ドモン「――だが、俺の心はこの場所を……ギアナ高地を選んだ!」

真紅「貴方、まさかnのフィールドがここになると……?」

ドモン「その通りだッ!」


ドモン「何故なら――ギアナ高地には“アイツ”が居るからだ!」

ドモン「決勝トーナメントまでの激戦を共に潜り抜けて来た、
     俺の最初のパートナーが!」

ドモン「お前はここに居るッ! 俺の魂がそう言っているッ!!」

ドモン「……だから――!!」
776創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 18:26:05 ID:fuvyXmZH
ドモン「出ろおおおおぉっ!」


ドモン「シャアアアイニングッ、ガンダアアアァムッ!!」


パチィンッ!


―ゴゴゴゴゴッ…!
777創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 18:32:30 ID:wCUOd4Sn
追いついた支援
778創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 18:33:50 ID:fuvyXmZH
http://www.youtube.com/watch?v=1Wdjn7hwKLo&feature=related

ドモン『――懐かしいな、シャイニングガンダム……!』

真紅「その子は一体……」

ドモン『俺がゴッドガンダムに乗る前に一緒に戦っていた相棒だ』

真紅「だから――傷だらけなのね」

ドモン『完全な状態であれば良いと思ったんだが、
     そこまで上手くいくとも思っちゃいなかったさ』

真紅「なら……」

パアアッ…!

ドモン『なんだ……? シャイニングガンダムの傷が直っている……?』

真紅「時間のゼンマイを巻き戻しているだけよ。
    だって、そのままではその子が可哀想だもの」

ドモン『そうかい。……だが、コイツはそれでも戦うつもりでいただろう?』

真紅「……ええ、そうね」
779創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 18:34:51 ID:wCUOd4Sn
支援にゅ
780創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 18:39:05 ID:fuvyXmZH
ドモン「……だが、これで全力で戦えるな」

ドモン「シャイニング、もう一度だけで良いんだ。
     俺と一緒に……戦ってくれ!」

Sガンダム『――!』

ドモン「……ああ――聞くまでも無い事だったな!」


ドモン『いくぞおっ! 真紅っ!』


真紅「そうね……今回は、貴方達のやり方にあわせようかしら」
Gガンダム『――』


ドモン「ガンダムファイトぉっ!!」


真紅「……レディー」


ドモン『ゴオオオオオオオオッッ!!』

Gガンダム『――!』
781創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 18:41:32 ID:fuvyXmZH
782創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 18:55:08 ID:fuvyXmZH
ドモン『てぇりゃあ!』
Gガンダム『――!』

ガァンッ!!

ドモン『ちいっ! 相打ちかっ!』
Gガンダム『――』


真紅「本当にそうかしら? どうやら、ゴッドガンダムの方が
    シャイニングガンダムよりも力は強いようだけど」


ドモン『ふんっ! ふんっ! ふんっ! ふんっ!』
Gガンダム『――!――!――!――!』

ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!

ドモン『てええりゃあああああっ!!』
Gガンダム『――――――!!』

ガガガガガガガガッ!!


真紅「……なんですって?」

真紅「ゴッドガンダムの方が……押されている……?」
783創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 18:59:30 ID:wCUOd4Sn
支援
784創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 18:59:48 ID:fuvyXmZH
真紅「そんな……」

真紅「確かに、私はドモンの力を使って、
    ゴッドガンダムの力をちゃんと引き出しているはずよ……」

真紅「技だって、あの子の記憶を辿って
    完璧に再現しているのに――」


ドモン『はいいいっ!!』
Gガンダム『―――!!』

ドガァンッ!


真紅「何故……ゴッドガンダムが、
    シャイニングガンダムに負けそうになっているの……!?」


ドモン『――ふんっ! 当たり前だろう』


真紅「……どういうこと」
785創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 19:05:08 ID:fuvyXmZH
ドモン「確かにゴッドガンダムは最高のガンダムだ」

ドモン「シャイニングガンダムも凄い機体だが、
     比べるとなると少しばかり分が悪い」

ドモン「それに、お前が再現する流派東方不敗も、
     俺が言うのも何だが完璧だ」

ドモン「自分と戦うってのが、こんなにもやりにくいもんだとは
     思ってもみなかったぜ」


真紅「だったら何故――」


ドモン『だが……それでも、その差を覆すだけの明確な違いがある!』

ドモン『それはファイターの――ガンダムを操り、
     拳を繰り出す者の心だ!』

真紅「!」

ドモン『真紅――お前が操るゴッドガンダムの拳には、
    まるで魂がこもっちゃいないッ!』

ドモン『そんな拳じゃあ、
     この俺とシャイニングガンダムを倒すことは出来はしないぞッ!!』
786創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 19:07:02 ID:fuvyXmZH
ごはーん
787創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 19:25:18 ID:wCUOd4Sn
乙ーん
788創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 20:26:18 ID:H3qlqv3M
ゲルマン忍術"支援"
789創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 20:43:06 ID:fuvyXmZH
真紅「魂ですって? ゴッドガンダムには、
    私が命の力を分け与えているわ」

ドモン『違う。俺が言ってるのはそんなことじゃない』

真紅「なら……何だと言うの」


ドモン「真紅……お前が操るゴッドガンダムからは、
     俺を倒そうって言う気迫がまるで感じられない」

ドモン「――ふん!」


ドモン『所詮はその程度か真紅!
    いや、ローゼンメイデン第五ドール!』


真紅「!」


ドモン『目の前の相手を叩き伏せることも出来ずに、
     何が姉妹同士の命の奪い合いだ!』

ドモン『結局お前は何もわかっちゃいない!
     家族という名の絆で結ばれている者と戦うということをっ!』
790創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 20:49:14 ID:fuvyXmZH
真紅「……それ以上の侮辱は許さないわ」

ドモン『だったらどうする?
     まさか、今回も口だけじゃあないだろうな?』

真紅「ドモン、貴方はアリスゲームを否定したのよ。
    いくら指輪の契約をしたといえど聞き捨てなら無いわ」

ドモン『――ならば、来い!
     その想い、拳に乗せて俺にわからせてみせろッ!』


真紅「……言われなくても――そのつもりよ」

Gガンダム『――!!』


ドモン「ゴッドフィンガーか……!」

ドモン(真紅の奴、本当に手加減なしでくるつもりだな)

ドモン(さっきまでとは比べ物にならない位、
     体から力が抜けていくのがわかる……!)
791創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 20:55:15 ID:fuvyXmZH
ドモン「いくらなんでも、まともにゴッドフィンガーをくらったら
     立ち上がることは出来なくなるだろう……」

ドモン『――だが、俺は逃げたりはしない!
     お前の想い……俺の黄金の指で、全力で受け止めてやる!』


真紅「……行くわよ、ドモン」
Gガンダム『――!!』


ドモン「俺の拳が光って唸る……!」

ドモン「想いを掴めと輝き叫ぶうっ!」

ドモン「行くぞおっ! 真紅ッ!!」


真紅「――ゴッドフィンガー」
Gガンダム『――!!!』


ドモン『シャアアアイニングッ! フィンガアアアアッ!!』
792創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 21:00:31 ID:fuvyXmZH
ドモン『おおおおおおっ!!』
Gガンダム『――!!』

ドォンッ! ゴゴゴゴゴゴ!


真紅「……その子にも同じ技があったのね」

真紅「けれど――やはり、力を供給している媒介の貴方が、
    供給先のゴッドガンダムに勝つのは無理よ」

真紅「今は拮抗しているけれど、すぐにそれは崩れるわ」

真紅「……だからドモン、さっきの言葉を取り消しなさい」


ドモン『ぐううっ……! こ、断るっ……!』


真紅「そう。なら――ゴッドガンダム」


Gガンダム『――!』
ドモン『何っ!? さらに力が増すなんて……ぐおあああっ!?』
793創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 21:08:36 ID:fuvyXmZH
ドモン『ぐはあっ!』

ドオオンッ……!


真紅「――だから言ったでしょう」

真紅「これは元々、貴方には勝ち目のない戦いだったのよ」

真紅「貴方の言った魂がどうであれ……決まっていることは変えられない」

真紅「それを“運命”というのよ」


ドモン『……ふん、随分と物分りが良さそうなことを言うんだな……!』


真紅「……まだ立ち上がるつもり? もう、勝負はついているわ」


ドモン『いいや、まだ決着はついちゃいない』

ドモン『それに――お前の想いを知った以上、
     ここで膝をついているわけにもいかないんでね……!』

794創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 21:13:53 ID:fuvyXmZH
真紅「私の想い、ですって……?」

ドモン『ああ、そうさ。お前は――悩んでるみたいだからな』

真紅「何を根拠に……」


ドモン『俺は、確かに受け取った』

ドモン『真紅――お前は、アリスゲームで他の姉妹の命を奪う事が、
     本当に正しいのかわからなくなっている』


真紅「そんな……私はお父様の……」


ドモン『だったら、どうして俺は立ち上がることが出来るんだ?』

ドモン『アリスゲームを否定する俺を許さないんじゃなかったのか?』

ドモン『……ゴッドフィンガーが本気で放たれていたら、
     今俺はこうして喋ることも出来なかっただろう』


真紅「……」
795創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 21:21:14 ID:fuvyXmZH
ドモン「俺達ファイターってのは、拳と拳で語り合うもんだ」

ドモン「お前はゴッドガンダムに乗っちゃいないが、
     ゴッドガンダムを通じてお前の心の叫びが伝わってきた」

ドモン「お前は――いや、お前達の父親に会いたいって想いは本物かもしれない」

ドモン「だが……出来ることなら姉妹同士で争いなんてしたくない」


ドモン『――そうなんだろう?』


真紅「……違うわ。私達ローゼンメイデンは、
    お父様の言いつけどおりに――!」


ドモン「……口で言ってもわからないなんて、お前は相当な頑固者だな」

ドモン「いや――ファイターの俺が、言葉でお前を納得させようってのが間違いだったな」


ドモン『――真紅っ! 今度は俺の想いを受け止めろっ!』
796創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 21:29:56 ID:fuvyXmZH
真紅「……また、さっきと同じ事を繰り返すつもり?」

Gガンダム『――!』


ドモン『いいや……今度は、こっちも全力でいかせて貰う!』

ドモン『……はあああああっ……!』

…パアアアアアッ……!


真紅「何……シャイニングガンダムが、金色に光って……!?」


http://www.youtube.com/watch?v=1Wdjn7hwKLo&feature=related

ドモン『俺の拳が光って唸る……!』

ドモン『お前を倒せと、輝き叫ぶうっ!』

ドモン『くらえっ! 愛と、怒りと、悲しみのおっ!』

ドモン『キング・オブ・ハートッ! シャアアイニングフィンガーソオオオオオドッ!!』
797創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 21:35:10 ID:fuvyXmZH
真紅「くっ……!? ゴッドフィンガーをしなさい!」

ドモン『メンッ!』
Gガンダム『――!!』

ボォンッ!


真紅「そんなっ!? なら、もう片方の手で――!」


ドモン『メンッ!』
Gガンダム『――!!』

ボォンッ!


真紅「……なんてこと……!」


ドモン『メエエエエエエンッ!!』
Gガンダム『――』

真紅「っ――!?」
798創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 21:39:12 ID:fuvyXmZH
ドモン『……ふっ!』

ピタッ!

真紅「……? どうして途中で攻撃を……」

ドモン『もう――その必要はないからだ』

真紅「情けをかけるつもり?」

ドモン『おいおい、ゴッドガンダムは元々俺の機体だぞ。
     これ以上壊しちまったら、レインに何を言われるかわかったもんじゃない』

真紅「……」

ドモン『お前もそう思うだろ?』

真紅「……」

真紅「ふふっ、そうね。確かにその通りなのだわ」
799創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 21:41:52 ID:H3qlqv3M
支援さ
800創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 21:48:07 ID:fuvyXmZH
     ・    ・    ・

真紅「――ドモン。貴方の想い、確かに受け取ったわ」
ドモン「そうか」
真紅「貴方は、私達のために怒ってくれたのね。
    ……ローゼンメイデンとして、それを手放しで喜ぶわけにはいかないけれど――」

真紅「――ありがとう、ドモン」

ドモン「よしてくれ。俺は別に、お前達のために怒ったわけじゃない。
     ただ、自分のために何かを犠牲にさせるような真似が許せなかっただけだ」
真紅「それでも……ありがとう」
ドモン「おいおい、やけに素直じゃないか」
真紅「ええ。貴方と話していると、
    物事を難しく考えるのが面倒に思えてくるの」

ドモン「……まるで、俺が考えなしみたいな言い方じゃないか」

真紅「あら、違ったのかしら? ごめんなさい、ドモン」

ドモン「……ふん、やっぱりお前は生意気の頑固者だ、真紅」
801創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 21:56:11 ID:fuvyXmZH
ドモン「そろそろ戻るか。早く帰らないと、レインにどやされる」
真紅「そうね」
ドモン「しかし……このゴッドガンダムを見たら、
     レインは当分口を利いてくれそうに無いな」
真紅「自業自得でしょう?」
ドモン「……」

真紅「ドモン。貴方、まさかそのことを考えていなかったの?」

ドモン「あの時は……そんなことを考えてる余裕なんて無かった」

真紅「はぁ……そんな事じゃ、まだまだ立派な紳士にはなれそうにないわね」
ドモン「躾け、ってやつか? おいおい、よしてくれ」
真紅「仕方ないわね。……今回は特別よ」

パアアッ…!

ドモン「! ゴッドガンダムが直っていく……!
     そうか、時間のゼンマイを、ってやつだな?」
真紅「そうよ。感謝しなさい、ドモン」

ドモン「ありがとうよ、真紅!
     ……だが、さすがにファイトの後に力を使われるとキツいな……!」

真紅「あら、レイン叱られるよりは疲れなくて良いんじゃない?」
802創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 22:03:26 ID:fuvyXmZH
ドモン「……まぁ、それもそうだな」
真紅「さあドモン、nのフィールドから出ましょう」

ドモン「?……なんだ、手を差し出したりなんかして。
     俺はお前にやるもんなんてないぞ……くくっ!」

真紅「……抱っこよ。早くしなさい……ふふっ」

ドモン「くっくっ!……どうして俺がお前を抱っこしなきゃならないんだ?」

真紅「nのフィールドを出るからで、あの子を直した感謝を表すためよ。
    分かりきっていることを言わせないで頂戴」

ドモン「――ああ、それなら仕方ないな! ほらっ」

ヒョイッ

真紅「――抱き方が違うわ」

パチンッ!

ドモン「あいたっ!……全く、わがままな奴だな。
     ほら、これで良いか?」

真紅「そうよ。今度から抱っこするときは、こういう風にして頂戴」
803創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 22:10:04 ID:fuvyXmZH
ドモン「さて、出口は……っ!?……真紅」
真紅「……ええ、わかっているわ」
ドモン「nのフィールドに入ってくるっていうことは、
     ローゼンメイデンの一人か」
真紅「そう。これは恐らく――」


「あらあらぁ? 随分と仲が良いみたいじゃなぁい」


真紅「――水銀燈。やはり、貴方だったのね」


水銀燈「随分と甘えん坊なのねぇ、真紅!
      ねぇ、貴方もそう思うでしょう?」
風雲再起「ブルルッ!」


ドモン「風雲再起っ!? ということは、まさか――!?」


東方不敗「――そう、そのまさかよ」


ドモン「! 東方不敗、マスターアジアッ!!」
804創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 22:16:57 ID:fuvyXmZH
ドモン「貴様っ! 一体どうしてここにいる!」


東方不敗「知れたことよ。このギアナ高地は、
       ワシにとっても思い出深い場所」

水銀燈「そうねぇ。なんだか面白いことになってたみたいだから、
      見に来ようと思ったらマスターは知ってるみたいだったし」

東方不敗「ドモン。ここでお前に修行をつけてやったのはこのワシぞ。
       まさか、それすらも忘れる程の恩知らずではあるまいな?」


ドモン「黙れっ!」
真紅「ドモン。あの人間は、貴方の知り合いなの?」
ドモン「……あの男は、東方不敗マスターアジア。
     かつて、俺の師匠だった奴だ」


水銀燈「そうらしいわね。そして今は――この私のマスター」
東方不敗「その通り」

ドモン「っ……!」
805創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 22:24:21 ID:fuvyXmZH
ドモン「マスターアジアっ! 一体、何を企んでいるっ!?」

東方不敗「ドモンよ。お主、ローゼンについて何を思う?」

ドモン「俺の質問に答えろっ!」

東方不敗「このたわけがっ! ワシが、何の意味も無しに、
       貴様なんぞに問いかけをすると思うのか!」

ドモン「くっ……!
     俺は……自分の欲望のために、娘に命の奪い合いをさせるローゼンを――」

東方不敗「ローゼンを?」


ドモン「許しちゃあ……おけない……!」

真紅「ドモン……」


東方不敗「……クックックックックッ」

水銀燈「……ふふふふっ」
806創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 22:32:46 ID:fuvyXmZH
ドモン「何だ……一体何がおかしいっ!?」

東方不敗「――ドモンよ。やはり貴様はワシの弟子だった男。
       ローゼンに対する思いは、ワシも同じよ」

ドモン「何だと……?」

東方不敗「ワシの目的はなんだと言ったな」
水銀燈「マスター? “それ”は、私達の目的でしょう?」
東方不敗「無論」

真紅「水銀燈? 一体どういう事なのかしら」

水銀燈「ねぇ、真紅。どうして私達は戦わなくちゃいけないのかしらねぇ?」


真紅「それは、お父様がそれを望んでいるからで……――っ!?
    水銀燈……貴方、まさか――」


水銀燈「――そうよ。私はお父様を……いえ、ローゼンを――」
807創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 22:38:06 ID:fuvyXmZH
     ・    ・    ・

ストーカー「――さて、なにやら雲行きが怪しくなってまいりました」

ストーカー「東方不敗と水銀燈の目的とは一体何なのでしょうか?」

ストーカー「ガンダムファイトは、アリスゲームは一体どうなってしまうのでしょうか?」

ストーカー「……それでは皆さん、今回はこのあたりで」

ストーカー「それでは、次回のガンダムファイトに!」

ストーカー「レディー〜〜……ゴーッ!」


おわり
808創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 22:41:53 ID:fuvyXmZH
こんなくだらないもん途中の最後まで読んでくれてありがとう

ローゼンの方は原作とアニメ混ぜてるから違和感があったらナニがソレで
とりあえず今日はここまででー
809創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 22:50:35 ID:H3qlqv3M
乙でした
なんか>>805-6の流れが総理で脳内変換されて
やばかったです
810創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 23:34:46 ID:kdk/p7XY
>>809
ちょwwwwwwwwイメージ誘導すなwwwwwwww
811創る名無しに見る名無し:2009/07/21(火) 13:24:02 ID:Q5aCQFU7
最近擬音の使い方に凝ってる。上手に使うと無駄な説明が省けるんだよなァ。

812創る名無しに見る名無し:2009/07/21(火) 22:40:16 ID:dZ7Ust9r
>>811
出来るだけ使わないようにしてるけど、
効果的に使えば確かに自然な流れになるね
813創る名無しに見る名無し:2009/07/22(水) 14:58:52 ID:QPWOO0V3
スレイヤーズのあとがきで台詞系に目覚めた俺としては、擬音は使う方が自然だったり
814創る名無しに見る名無し:2009/07/22(水) 15:55:45 ID:tiMMyxr4
ARIAと咲-saki-のクロスSSを書こうと思うのだが需要ある?
815創る名無しに見る名無し:2009/07/22(水) 18:05:22 ID:Eg92MEbm
わからなすすまそん
816創る名無しに見る名無し:2009/07/23(木) 02:36:23 ID:/RqkTziK
俺は両方ともわからないからなんとも…
ただ、オフラインでもこのスレでもどこでもいいから書き溜めて、それをVIPとかで投下してみりゃ誰か反応は得られるとおも
クロスオーバーものは読者を選ぶけど同時に希少価値でもあるので、814がそれを書きたい!と思うんなら書いてみりゃいいんでね?
817創る名無しに見る名無し:2009/07/23(木) 10:51:44 ID:adc7O/Um
>>816
ちょっと書き溜めして書いてみます
明日にはたぶん書くと思う
818新ジャンル「つるのムチ」:2009/07/27(月) 19:40:33 ID:LDQT+u0O
それは黒く太く、そして硬かった。触手はただ我慢し続けるその巨大な
塊を攻め続けた。時が来て、ため込まれた膨大なエネルギーが放出される。
しかし触手の動きに変化はない。触手を前に柔らかくなっていたそれを、
執拗に攻め続けた。それが立ち上がることが出来なくなるまで。


タケシ「きみをみくびっていたようだ
ポケモンリーグこうにんグレーバッジをさずけよう!」
819新ジャンル「つるのムチ」:2009/07/27(月) 19:41:50 ID:LDQT+u0O
レッド「触手責めをがまんし続けるイワークたん(*´Д`)ハァハァ」

ボーイスカウト「タケシさんがお前みたいな変態にやられるなんて……」

レッド「貴様ごときがこの俺を変態呼ばわりなど一万光年早いわ! つる
のムチ一撃でやられたくせに」

ボーイスカウト「そのことなんだが、あの無駄にいやらしい動きのつるの
ムチをくらってから俺のサンドが熱に浮かされている。ポケモンセンター
に連れてっても治らないぞ! どうしてくれる!」

レッド「サンドたん(*´Д`)ハァハァ」

ボーイスカウト「……」
820新ジャンル「つるのムチ」:2009/07/27(月) 19:43:05 ID:LDQT+u0O
おじさん「それはおじさんのきんのたま!
ゆうこうにかつようしてくれ!
おじさんのきんのたまだからね!」

レッド「おじさんの……金の玉……有効に……活用……ハッ!
フシギダネ! このおじさんにつるのm
オーキド「レッドよ! こういうものにはつかいどきがあるのじゃ!」

レッド「使い時……そうか!
おじさん! 今夜もう一度ここに来てください。もっとずっと凄いつるのムチをご覧にいれますよ」
821創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 19:44:16 ID:K3gGbqCB
大丈夫かこのレッドww
822新ジャンル「つるのムチ」:2009/07/27(月) 19:44:19 ID:LDQT+u0O
解説役「オッス! 未来のチャンピオン! ……どうした?」

レッド「ジムまで来てゴミ箱漁りとか……」

解説役「しょうがないさ。マチスは元軍人で用心深い男だからな」

レッド「どうせ漁るならカスミたんの家のゴミ箱がよかった……」

解説役「そういう問題かよ!」
823新ジャンル「つるのムチ」:2009/07/27(月) 19:46:13 ID:LDQT+u0O
『イワヤマトンネルで被害多発』
イワヤマトンネルで暗闇の中ポケモン及びトレーナーが襲われる被害が
続いている。ハナダ警察の見解では凶器には触手のような物が使用され
ていると推定されている。被害者の中には精神面に重大な……

グリーン「俺、犯人に心当たりあるわ……」
824新ジャンル「つるのムチ」:2009/07/27(月) 19:47:20 ID:LDQT+u0O
釣り人「? 何してるんですか?」

レッド「フシギダネの触s……つるを釣竿代わりにしてるんです」

釣り人「なるほど。それなら竿がなくても釣りが出来ますね」

ピクピク、ゴボゴボゴボ、ピギャー

釣り人「おっと引きがk……なんかめちゃくちゃ抵抗してる……。水中から悲鳴とか聞こえるし」

レッド「よしフシギダネ! そろそろ釣り上げろ」

レッドはコイキングを釣り上げた

コイキング「……」

釣り人「魚の目が虚ろなんですけど……。水中で何やったんだよ……」

レッド「コイキングたん(*´Д`)ハァハァ」
825創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 19:48:16 ID:LDQT+u0O
以上投下終了
826創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 19:49:33 ID:K3gGbqCB
投下乙です
声出して笑ったw
827創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 19:51:26 ID:wBswYY2G
乙w

萌えもんで脳内再生しよう
828創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 21:47:52 ID:TrlOAq2J
誰か助けて・・・ちょっとストーリーの評価 アドバイスください・・
明日までらしいんです・・・返事待ってます 
829創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 21:50:10 ID:wBswYY2G
なんだそりゃw
とりあえず何をどういう風にすりゃいいかわからない
830創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 21:52:53 ID:TrlOAq2J
うわああん 人だ〜 過疎じゃないって素晴らしいッ!
831創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 21:54:47 ID:TrlOAq2J
なんか 明日学校に脚本届けなきゃけないはめになりまして・・・
832創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 21:55:28 ID:wBswYY2G
お前の宿題を手伝えってか

面白そうじゃねえかwwwwwwwwwwwww
833創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 21:56:38 ID:TrlOAq2J
うう 張るのもお恥ずかしいですが・・ さっそくいきます
834創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 21:57:38 ID:TrlOAq2J

 照明落ちる  音楽入れる


 舞台右 まなにスポットライト

真美 「ねえ・・どこにいったの?」
   
まな周りをきょろきょろ見回す

??? 「こっちだ、こっちだよ」

 スポットライト外から真美の手を???が引っ張る

真美  「ほ、本当に・・あなた誰なの?」

??? 「おいで、一緒に・・奥に進もう、面白い物がある」

 舞台右手前に歩く

真美 「・・はあ」

???   「僕の事より・・君さ 
     こんなところに一人なんて珍しいよね」
     
イライラしたような声で

真美 「まあ・・色々あってね・・」

真美 「ていうか・・早くここから出ましょうよ」

 楽しそうに
??? 「暗いのが怖いの?」

真美 「もう日も暮れたし・・なんか気味悪いわ」

??? 「もうすぐ慣れるよ」

真美 「ここ、廃墟だよ?こんなに奥までいったら危ない」

 ??? 「大丈夫、僕の他にもたくさん人がいる」
835創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 21:58:25 ID:TrlOAq2J

軽く立ち止まる
真美 「ホームレスの人・・とか?」

??? 「ホームレスねえ・・んーそんなもんかな」


真美 「そう、ここ今じゃ有名な心霊スポットよ」

??? 「それはイヤな話だ、僕が幽霊じゃなくて良かったな」



真美 「ホントよ」

歩き出そうとする

 右そでにスポットライト

 康一がよろよろになって登場 小さい声で
(康一)
修一 「行ったらダメだ・・・行くんじゃない・・」

 すぐに白い手が康一にひたひたとつかみかかり 連れ去る

「・・え?」
真美  振り向くが康一はいない


「こ、康一??どこいってたのよ〜
真美  急に逃げ出すなんて・・康一ー??」 


 間

??? 「・・誰もいないよ」

真美 「あ、あれ?気のせいかな」

??? 「・・あ、あいつのこと・・?
 ついさっき出口まで案内した男の人・・知り合い?」

 真美 「さ、最低・・あんな奴しらないわ・・」
836創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 21:59:55 ID:TrlOAq2J
??? 「さ、階段だ、気を付けて」

舞台左そでまで来た主人公

??? 「あ、ちょっとまった 
 降りる前に・・君の名前を聞いておこうか」

真美 「あっそうね・・いってなかったかな」

「私の名前は・・・・川西・・・・あ、、・・かわ・・」

 間

「か・・・・・・・川野・・・川瀬清川川岸・・かわ・・」



 舞台左そでから 小声 ヒソヒソ
「あれ??」

「え」

「なに?」




男女数人 間

 少し大きめに
「つ・・つづけろ続けろ!」

真美 「・・むかしね ここ・・・・むか・・し」

 ??? 「河瀬 菜々美か・・もしかしてだけど・・ここ一度来たことあるか?」
837創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 22:01:41 ID:TrlOAq2J

うわ ハズッwwwwww
あらすじ みたいなものなんで テンポが速いかも
838創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 22:02:17 ID:wBswYY2G
支援
839創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 22:03:40 ID:TrlOAq2J

 間

 真美 「・え・・・・・・・・あたしね・・
 むかし・・むか・・おじいちゃ・・ん・・・・・・」

 舞台 左前から台本をすべらせる

 チラッと見る

 焦ったようにはじめる

真美 「うん・・あ、でも君が知ってるはずないよ・・・・昔ね・・・
 ・・ここにもう死んじゃったんだけどおじいちゃんと
 ・・・ふたりで・・・」

サキ客席から立ち上がり どしどし前に出る

咲 「はい!はいはいはい! ・・・カット ・・
 カーットカットカット やり直し!
 全然ダメじゃん」

 右左そで
「うああああああああ」 小さく

「何でわすれるんだよおおお」 中くらいの声

台本すべらした人
「きょ・・今日って ビデオまわってる・・・?」

溜息 音楽止まる

 照明がつく

咲 「あーもー何回間違えるんだか 明日はリハーサルだよ?!・・もっかいやる」

 真美 「うわあ・・ごめんなさい!まじゴメン!」

浩介 「仕方ないよ、こいつ台詞長いんだしさ〜」

 大声きめな声で
咲 「甘ったれるんじゃないわ!」

真美 「ひっ」

浩介 「う〜 こわいこわい」
840創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 22:04:28 ID:wBswYY2G
支援
841創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 22:05:35 ID:TrlOAq2J
龍一 「ははは、やめとけやめとけ、でもなかなかいい感じだったぞ!」

マチ子 「うん、うんー」

咲 「32回目にしてやっと演技をつかんだってかんじね!」

女1 「休憩はいるー?」

サキ 「そうね、じゃあ、5分!」

男 「休憩だってよ〜」

 荷物運ぶ数人 お茶を飲む数人 ガタガタ

背伸びする涼平
涼平 「ふ〜 これならウチのクラス優勝できるんじゃないか?!」

 マチ子 「「呪い人形の館」選んで正解だったね〜!」
 
綾音 「非現実的で学校にいることを忘れさせてくれるよ!」

 涼平 「なんかコノ練習ももうすぐ終わりって考えるとなんか
 さみしいよな」

まな 「そうだよね」

正宗 「なんかほかのとこは主役風邪ひいてたり大道具壊れたり
 ウチだけ上手く行き過ぎじゃない?」

浩介 「なんか事件でもおこるかな」

龍一 「不謹慎なこというなよ ここが大詰めだぞ?」

 浩介 「だってさあ こういう呪いとか〜ホラー物の映画とかって
 おはらいやるらしいじゃん やってないとか危険じゃない?」

綾音 「たしかに」

涼平 「今からっていっても 忙しいからなあ」
842創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 22:06:26 ID:TrlOAq2J
感謝、感謝です 泣
843創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 22:06:50 ID:wBswYY2G
支援はさるさん避け
844創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 22:07:40 ID:wBswYY2G
支援
845創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 22:12:56 ID:wBswYY2G
レス数を見るに連投規制かしら
846創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 22:45:26 ID:wBswYY2G
とりあえずここまでで思ったことを言ってみよう
まず、最初の学校になんたらって前提がなかったらよくわからん事が多いの
駄菓子菓子、それについては相手も了解してることだろうから言わなくていいのかもよくわからん

で、恐らくこれは舞台があるどっかの場所を演じる、もしくは撮るのを目的とした脚本だと思う
その前提で話を進めちゃうから違ってたらまるで方向が間違ってるのになるかもだから注意

俺はよくわからないけど、こういったものは句読点は使用しちゃいけないのかしら?
句読点「。」が使われてないから、ちょい読みにくくなってる感じがするの
で、台詞の間を表すために用いる三点リーダ「…」も、「・・」って表記してるから見難いかもだ
三点リーダ「…」は、通常二個セット「……」で使うのが一般的

そんでもって、文の書き方についてだけどこれで良いのかなーって思っちゃった
どっかで聞いたト書きってのをしなくちゃいけないんじゃね?
だから、>>834のを使うと


(照明を落とす)
(音楽を入れる) ← こうやって別にしてあげると、照明の人と音響の人に優しいかも

    まな(←誰かわからない。多分真美だと思うからそれで話を進める)、舞台右から登場。

(真美にスポットライトを当てる)

真美  「ねえ……どこにいったの?」
   
    真美、周りをきょろきょろ見回す。

??? 「こっちだ、こっちだよ」

    と、???(名前を表記しても良いかも)が真美の手を引っ張る。

真美  「ほ、本当に……あなた誰なの?」
??? 「おいで、一緒に……奥に進もう。面白い物がある」

    真美、???舞台右手前に歩く。


って感じになるのかもしれないけど、テキトーだからあんま信じないように

で、思ったんだけど脚本だけじゃなく演出もやるのかな?
見た感じだとそういう風に見えるのよね
まー、そこらへんは詳しいことわからんから放置しちゃう
全部やらなきゃいけないんなら頑張れ

とりあえず中途半端な知識で思ったのはこの程度
スペースの入れ方からして携帯だと思ったから一応こんな感じで

で、話の内容の続きに関して予想をしながら書いてみる
847創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 23:07:28 ID:wBswYY2G
この内容の場合、転換点が>>836の中盤だと思われる
なんでかっつーと、それまでは見る側には真美と???が中心人物に見えてるから
だけど、>>836の時点でこれはお芝居だ、ってなるわけじゃん?
だからこのシーンは、もしも何かをやる前提なら真美の動きを思いっきりわざとらしくしちゃえ
そうしないと咲の登場が唐突すぎて、効果があんまり得られないかもしんないから

話に関してだけど、個人的には序盤はもう少しわかりやすくホラーした方が良いかもだ
見る側(まあ、今の場合は俺だけど)にとっては、これはいきなり始まるシーンだと思う
だから、序盤はもう、思っくそホラーしちゃった方が良い
そうした方が咲の登場による、場面の空気が一気に変わるのが気持ちよくなりそう
ちなみに俺は原村さんが好きだ。天使の羽はさすがにやりすぎだけど

まー、「実は最初のは映画の撮影でしたー」って仕掛けを有効にするには、
多少陳腐になってもわかりやすさが必要かなぁと思うよ
けれど、その後の展開に最初の流れを絡めていくなら必ずしもそうじゃないけれど続きが無いからわかんない

で、>>834の真美の台詞、
真美 「ここ、廃墟だよ?こんなに奥までいったら危ない」
と、>>841のマチ子の台詞、
マチ子 「「呪い人形の館」選んで正解だったね〜!」
がどうも違和感を感じることになっちゃうかもだ
大掛かりなセットを使うならともかく、こういった台詞で情景を描写しなきゃいけないもんだと、
どっちかに統一した方が見る側にとっては想像がしやすくなるぽ

そんでもって今後の展開の予想だと、>>841

正宗 「なんかほかのとこは主役風邪ひいてたり大道具壊れたり
 ウチだけ上手く行き過ぎじゃない?」

がメインの流れのフラグになってんのかしら
けれど、ちょっと気になったのが

浩介 「だってさあ こういう呪いとか〜ホラー物の映画とかって
 おはらいやるらしいじゃん やってないとか危険じゃない?」

この台詞
だから、「ホラーの映画を撮っていて事件が起きる。霊の仕業かと思っていたが実は偶然だった」
って流れだと予想する
でなけりゃ、正宗の台詞の“ほかのとこ”に該当する集団に事故が起こってるって理由がよくわからないから
あぁ、もしかしたらホラー映画のコンテストみたいなもんの前提があるのかもしれないな
そうだとしたら、台詞の中にそれっぽく混ぜといた方が良いかも
848創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 23:19:50 ID:wBswYY2G
さて、それじゃあ疑問に思ったり違和感を感じた部分に触れていく

これは結局どんな話なのかってのがちょい掴みにくい
っつうのも、映画の撮影にしてはおかしな台詞が多いし、
舞台にしては色々と変なことが多すぎるから

言っちゃえば、舞台でやる芝居にしてはビデオとか何たら出てくるし、
映画の撮影にしてはシーン毎に区切りを入れりゃあ済むことを台本見せたりしてるわけ
だから、舞台でやる芝居の話(実際)と、映画の撮影の話(作中)がゴッチャになってるように見えた
ありがちだけど面白いもんだから、そこはキッチリ区別していかないと混乱するかも。俺はしてる

で、明日持って行かなきゃならないという話だから言っちゃう


まだ序盤だし、これ以降をそんなに書いてないなら諦めてゴメンナサイした方が良い


力になれなくてすまない、見当違いのことを言ったかもしれない
だけど許して欲しい
俺はもう眠いしレスもないからどうしようもないのだ
849創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 23:33:35 ID:LDQT+u0O
脚本の書き方は詳しくないから素人考えだけど
ト書きと作中作の演出が混じってるのはわかりずらい
それと台詞も誰のものか分からないけど、普通それって全部表記するものじゃないの?
内容はこの部分だけじゃなんとも言えない
850創る名無しに見る名無し:2009/07/28(火) 00:49:21 ID:rtdHWqHb
もう見てないかも知れないが、他の人の感想と被らないように、人物の行動から感じたことを少々

最初の部分、台詞とか会話の流れが不自然に感じる事が多かったけど、
高校生(中学生?)が演じてるって設定なら納得できる。

ただ、演技終了後の流れも若干不自然な気がする
明日はリハーサルで何回も間違えて通せてないのに涼平の「優勝できるんじゃない?」はちょっと変
上手く行ってるって設定なら、間違えずに終わっていったん休憩にするとかでもいいんじゃないかと。
(あるいは、失敗を気にする真美へのフォローとして、「でも他のクラスなんか」って事で励ます感じにするとか)

咲の気分がコロコロ変わりすぎてる気もする
怒鳴ったのが本気なのか冗談なのか分からないんだが、
真美の凡ミス(台詞忘れとか深刻なミスじゃないの)

咲「あーもー、もうちょっとで完璧だったのに!」
龍一「まぁまぁ。凡ミスだし、リハ前にここまで出来れば上出来っしょ」

ってするか、

真美の台詞忘れ

咲「あーもー、何回間違えるんだか……明日はリハーサルだよ?! 分かってる?」
龍一「焦らせたってしょうがないだろ。とりあえず、いったん休憩して落ち着こうぜ」
真美「ご、ごめんなさい……」
咲「こっちこそ、怒鳴ってごめんね」

みたいな流れにすれば、各キャラの性格と立ち位置(まじめだけど若干ヒステリーな真美とフォロー役の龍一)
も決まって、良い感じになるかも

……なんか後半自分の好みの展開の話しかしてないなw

851創る名無しに見る名無し:2009/07/28(火) 16:49:39 ID:QszZ+OhN
か・・・書き込めるか・・?
852創る名無しに見る名無し:2009/07/28(火) 17:20:37 ID:QszZ+OhN
>>848>>849>>850
皆さんありがとうございます サルになってバイバイされてましたw

あと、講習会があったのもあって今になりました すいません
中学生のガキにこんな丁寧な長文が返ってくるとは・・ホントに感謝です!
参考にしたいと思います

色々あって〆切は明後日にのびました
中途半端になってしまったので 構成だけ書こうかと思います(一応できてる)


というか このままいくと三年生最後の劇が
「記憶が無くなっちゃう病気で三日後に手術しなくちゃいけなくて
 で、手術することになって 成功して
 家族を見たら病気が再発するからおじいちゃんに引き取られる」
っていう神秘的な物語に決定してしまいます

・・落ちは無いそうです

あらすじを聞いただけでも感動して泣きそうです
なにかいいストーリーはありませんか・・・?

853創る名無しに見る名無し:2009/07/28(火) 17:37:22 ID:QszZ+OhN
あ、質問に答えてなかったですね
学校の文化祭で劇の係りをやることになったわけです。
 
劇の係りは 国語の先生と一緒に
脚本、演出、演技指導、大道具音響照明の設定? 全てやるらしい
(かなり自由ではあるけど 時間とメンバー的にかなり無茶って感じです・・)


854創る名無しに見る名無し:2009/07/28(火) 17:39:38 ID:QszZ+OhN
ミス
学校の文化祭で劇の係りをやることになりました
855創る名無しに見る名無し:2009/07/28(火) 18:44:32 ID:ZPxoi5Xe
国語の先生はアドバイスくれないのか?
856創る名無しに見る名無し:2009/07/28(火) 19:48:16 ID:QszZ+OhN
いえばくれる でも夏休みだし話す時間が少ないんだ、
857創る名無しに見る名無し:2009/07/28(火) 20:16:09 ID:ZPxoi5Xe
昨夜は一応色々意見を出したけど、そもそもこの話題はスレチ
こんなところで手直しをしてもらうより、職員室に出向いてその先生と話すとか
劇を演じる人達から意見を募るとかするべき

あと、ストーリー自体にテーマ性がないなら、あらすじだけ書かれてもアドバイスのしようがない
858創る名無しに見る名無し:2009/07/28(火) 20:23:19 ID:Gq+/50VN
あらすじだけで相談したいのなら、そのものずばりなあらすじスレがありますから
どういう用途でのストーリーなのかを書き添えて相談してみてはどうでしょうか

オリジナルストーリーの「あらすじ」投下スレ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1236096121/
859創る名無しに見る名無し:2009/07/28(火) 20:38:20 ID:QszZ+OhN
わかりました 移動してみます
860創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 00:07:44 ID:MfP5uhN6
なんとなく台詞モノを作ったので上げさせて頂きます
題材は日本人の50%がご存知の”マリア様が見てる”と
2%が知っているジャンプコミック”斬−ザン−”のコラボ
従って50×2で100%すなわち全国民共通ネタです
「」は斬セリフ 『』は登場人物のアドリブです
とりあえずご覧ください
861創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 00:11:22 ID:MfP5uhN6
マリア様が見ている
ハローグッバイそして 謝恩会にて・・・


祥子 『えー ダンカンこのヤロウッ! コマネチ!
    はいっ 皆さんには今から演劇をしてもらいます。
    作品は杉田尚先生の漫画 そう斬です!
    ご存知でいらっしゃらない方の為、講堂客席の後ろにプロジェクターで漫画を写します
    それぞれの役の台詞とキャラクターにお名前を書き込みましたから
    ご覧になりながらお芝居をなさってください

祥子 『それでは、スタート!はいっ 蓉子お姉さま

蓉子 『えっ わたし? って何なのよいきなり謝恩会に呼ばれて・・
    まあ 確かに このメンバーのなかで ナレーションのような
    重要な役目はわたしでしょうね! よろしくってよ
862創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 00:14:15 ID:MfP5uhN6
一太刀 斬、見参!!
                                 ナレーション 水野蓉子
現代日本

明治の頃侍と共に刀はその姿を消していった
と それは映画などでよくある話で
実際に刀は無くなるなんて事はあるはずがなかった

サラリーマン・芸能人はたまた高校生まで・・・無くなるどころか
男は皆が昔の様に刀は命と称し腰に下げている

法律では人を斬っても罪にならないのは
正当防衛や両者が合意の上での真剣勝負などがあげられる

腕に覚えのある者たちのプライドを賭けた真剣勝負や悪人退治・・・

武士たちの魂は太陽の如く現在も輝き続けている・・・・・・・・

『(それにしてもなんという舞台設定かしら 作者の方よりも
  選んだ祥子の感性を疑ってしまうわ わたしの教育がわるかったのかしら
  っ! この無双県って何? 無双河川敷って) 

リリアン県リリアン市 リリアン河川敷

祐巳 『わっ わたしの出番だ (って蓉子様勝手に変えないでくださいよー
    しかも なんかひどくなったし
863創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 00:20:00 ID:MfP5uhN6
トコトコ
祐巳 「今度はどんな記事載っているかなぁ
                                   村山斬 福沢祐巳

    ”侍王”付録ハンカチ刀名鑑付
ペラペラ
    「ん? 故・村山斬ノ介の秘密に迫る・・・ か・・ ・・・
    村山斬ノ介は数十回の真剣勝負に勝利してきたかなりの手練だ
    彼の最大の特徴は「研無刀」を使いこなしていたところだろう
    誰もが知っていると思うが研無刀を使いこなすのは
    かなり難しくもの凄く玄人好みの刀だ
    現在日本中探してもおそらく使いこなしているものは十人に満たないだろう
    しかし万が一使いこなせる程の腕があれば真剣を超える強さを秘めている刀だ
    それを見事に使いこなしていた村山斬ノ介は凄・・・

ガンッ
864創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 00:24:40 ID:MfP5uhN6
蔦子 「がっ! いでっ!
                                  金髪不良 武嶋蔦子
                                グオオの不良 内藤笙子
ドサッ

蔦子 「おいテメェ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

祐巳 「!?

    『蔦子さん!!笙子ちゃん!! (気の毒に無理やり連れて来られたのね
    笙子ちゃんなんてもう涙目 まして蔦子さんこういうのにはッ!!
865創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 00:29:53 ID:MfP5uhN6
蔦子 「どこに目ぇ付けとんじゃいボキャ!!
ドォンッ

祐巳 「ひ・・・ す すいません ごめんないごめんなさい
ぺこぺこ
    『(テッテンション高ッ! さすが武嶋蔦子さん こんな無茶振りにもきっちり演技してるゼ
     頼りになるー そこにシビレる憧れるー

蔦子 「ふざけんなガキィ! こちとら全身の骨砕け散ってんだぞコラァ!!
ぐあっ

祐巳 「うっ・・

蔦子 「すいませんじゃすまねぇんだよクソったれぇ!!
    てんめぇー 俺らをあんまナネっと
キンッ

祐巳 「いっ・・

蔦子 「ブッた斬られんぞ
ドンッ
    『(フウ・・・・ なんで観察者の私がこんな事を でも祐巳さんのためだし
     安心と信頼の武嶋ブランドのため しっかり勤め上げてみせるわ 
866創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 00:35:38 ID:MfP5uhN6
ビッ
ドサッ
祐巳 「そ そんなー

蔦子 「おいおいどうしたんだぁ?テメェも武士ならその腰に
    ブラ下げているモン抜いたらどうなんだぁ?
ゴ ゴ ゴ ゴ

祐巳 「あわわわ

蔦子 「ケッ オメェそれでも・・・
スッ・・・ ドッ

蔦子 「武士かぁ!!?
    『(フウ・・・ でもリリアンの校内行事が撮影不可で助かったわ、撮影許可は写真部のみだから
     エース権限でネガを隠蔽してしまえば・・・って祥子様!?

祥子 『パシャ パシャ
    はーい 目線こっちねー あーお芝居はそのまま 蔦子さんもうちょと中央寄って はい そう
    ハイチーズ パシャ フフフ・・祐巳かわいくってよ ああ・・このかわいらしさ写真集にして皆様に
    お配りしなくては

蔦子 『(もう・・・消えたい・・・ なんでこんな馬鹿の館の住人達のために・・・・
     でも笙子ちゃんが見ている 手抜きは見せられない やってみせる!!!

祐巳 「いぃ!?
ゴォォ
    『(わかったわ 蔦子さん あなたのその思いにわたし答える 全力で!

祐巳 「うあぁあぁあぁあぁあぁ!!!
ブブン ブン ブン どーーーんっ
867創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 00:39:24 ID:GeiUMr0v
   
868創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 00:39:34 ID:MfP5uhN6
笙子 「い!?

祐巳 「うわぁあぁあぁ
ブンブン

ドッシャアァーーーー!!
蔦子 「あがが
ピクピク

ビク
笙子 「!? き・・・斬れてない!?

ドォンッ
蔦子 「ぐぞっだれぇー
ドタ
    『(やっと終わった でもっ! ここから笙子ちゃんの 笙子ちゃんのソロパート

笙子 「ま まさか

どーんっ
祐巳 「うあああああ
    『(今よ笙子ちゃん!!
869創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 00:42:01 ID:GeiUMr0v
    
870創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 00:43:37 ID:MfP5uhN6
笙子 『(あ・・ああ・・・ みんな見ないで 私にはこんな・・
    「あ・・・・ あの・・・・・・ガキどどど・・・うみみ見ても・・ (うう・・ダメェ

蔦子 『笙子ちゃん!! あなた言ったわよね 額縁の内側にって 今が 今がそうなのよ
    頑張って 頑張りなさい 私見てるわ ここでこうして あなたの輝きを!!
    ・・って ごめんなさいわたしったら お姉さま方申し訳ありません

祥子 『ブラボー おお ブラボー

笙子 『蔦子様 わたしやります この額のなかで主役になって見せます!!

    「あのガキどう見ても全く使いこなしてねぇのに「研無刀」を!?
    真剣は切れ味がある分あつかいやすいし素人から玄人まで幅広く使われている
    武士の基本武器

    対して研無刀は見た目なんかは真剣とほとんど変わらねぇが

ぐおおおお
  
    あえて斬れない様に鋭く研がない分硬度と重量をかなり増加させて
    斬るより破壊を目的とした玄人好みのあつかいにくすぎる刀

    使いこなせねぇとナマクリャっ痛!! 
    
    ・・・・・・舌噛んぢゃった うう・・ 痛い痛いよ
871創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 00:44:45 ID:GeiUMr0v
  
872創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 00:47:29 ID:MfP5uhN6
『しょ・う・こっ! しょ・う・こっ! しょ・う・こっ! しょ・う・こっ!

笙子 『お お姉さま方・・・!

『しょーこ しょーこ しょーこ しょーこ しょーこ しょーこ
『ゆみーゆみーゆみーゆみーゆみーゆみー 

笙子 『うん! わたし頑張る まだ頑張れる 最後まで聴いてください
 
『しょーこ しょーこ しょーこ しょーこ しょーこ しょーこ
『ゆみーゆみーゆみーゆみーゆみーゆみー 

笙子 「ナマクラ刀より弱いただの鉄クズみてぇなもん
    だってのに 何であのガキは?

    (くっ・・ しかし 刀を使いこなせてねぇとかの前に
    人一人フッ飛ばすなんて何つう豪腕だよ
    こ このままじゃ俺も・・・・

『わー わー わー わー わー わー わー わー わー
『ゆみーゆみーゆみーゆみーゆみーゆみー 

笙子 『みんなっ ありがとう 今日はわたしのために来てくれて
    それでは歌います OKィ!? ”写真立ての向こうに”聞いてください

『しょ・う・こっ! しょ・う・こっ! しょ・う・こっ! しょ・う・こっ!
『ゆみーゆみーゆみーゆみーゆみーゆみー
873創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 01:00:43 ID:MfP5uhN6
笙子 『ハァ・・ハァ・・ センキュウー センキュー 
    アイ ラブ ユー! ユー ラブ ミー!? イエーイ!

『イエッス!ウィー ラブ ユー!! ワー ワー ワー
『ゆみーゆみーゆみーゆみーゆみーゆみー

ゴクリ・・
笙子 「・・・・・・ に 逃げろぉー
『(蔦子様を担いでっと
だーっ!


祐巳 『(やっと終わったよぉ・・ なんで途中から笙子ちゃんオンステージに!
     20分も目をつぶって刀振り回してるあたしの身になってよ・・・もう・・
     ああ・・お姉さま・・お声よく聴こえました リズムくらい刻んで下さい・・・
ブブブンブンブン
    「うわあぁあぁ
そーーー
    「・・・・・・ ああれ? だ誰もいない・・・・
    なっ何がどうなってんだ? たっ たしか からまれて・・・

バンッ 時計”08:17”
祐巳 「!?
874創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 01:07:00 ID:MfP5uhN6
ナレーション(蓉子)
『 うう・・・・ ヨヨヨ ヨヨヨ 
 よく よく頑張ったは笙子ちゃん おばさんもうこーゆーの弱いの
 オメデトウ オメデトウ ああ そうね ナレーションね
 その前に皆様 内藤笙子嬢に拍手をオネガイします うっうっ・・・
 パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

 ハイハイ 判ってるわよ
村山斬 (16)
てんで弱く全くあつかえないにも関わらず何故か「研無刀」を持っている
かなりの豪剣を振るう怪力少年だ

ただ・・・

イタイ事に凄く気弱な性格が邪魔して自分の怪力に未だに気付いていない・・・
って痛いのは祥子のオツムね・・・・

ダッ
祐巳「ち 遅刻しちゃうよぉー

それに

ガッ ドガッシャアアッ

彼にはもう一つ気付いていない特異体質があるのだが・・・
はい カラスがカーで学園につきまして
875創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 01:09:04 ID:MfP5uhN6
スイマセン ここまでしか作ってません
斬原作の第一話の4分の1程度ですた
斬のネームとSEが多すぎて途中で挫折しました
ご覧頂き感謝の極みです
876創る名無しに見る名無し:2009/07/29(水) 21:50:18 ID:M1HCRU1r
残念ながらおれは100%の中には入っていなかったようだが、とりあえず読んだ
よく分からんがハイテンションだなw
877新ジャンル「つるのムチ」:2009/08/01(土) 19:19:13 ID:ij5TpDGl
タマムシジムにて


ミニスカート「ここはねー! おしとやかなおんなのこしかはいっちゃい
けないの!」

レッド「おにゃのこだけの秘密の花園……」

ミニスカート「あれ? この人、目つきがヤバいよ?」

レッド「そして使うのは草タイプ――即ち触手――! まさに地上の楽園!
これは侵入せざるを得ない! むしろ永住したい!」



大人のお姉さん「もしもし警察の方ですか?」
878新ジャンル「つるのムチ」:2009/08/01(土) 19:20:24 ID:ij5TpDGl
警備員「のどがかわいたなあ」

レッド「さて、ここに黄金色の水がある。これがなにか分かるか?」

警備員「!? この輝き! そしてえもいわれぬ匂い! まさかエリカたんの……!」

レッド「一目で見抜くとはな。やはり同志であったか。
貴重なサンプルだが、友とは喜びを分かち合わねばな」

レッドはけいびいんに「おいしいみず」をあげた
警備員「お前って奴は……」

レッド「涙をふけよ。なに、紳士の間で遠慮は無用さ」
879創る名無しに見る名無し:2009/08/01(土) 19:21:15 ID:wCpW5vXc
タイーホw
880新ジャンル「つるのムチ」:2009/08/01(土) 19:21:30 ID:ij5TpDGl
レッド「お前は相手の行動をそっくりそのままマネするらしいな」

モノマネ娘「お前は相手の行動をそっくりそのままマネするらしいな」

レッド「噂は本当だったようだ。フシギダネ! つるのムチの準備をしといてくれ」

モノマネ娘「噂は本当だったようだ。フシギダネ! つるのムチの準備をしといてくれ」

レッド「よし、まずは服を脱いで……
モノマネ娘「通報しました」
881新ジャンル「つるのムチ」:2009/08/01(土) 19:22:29 ID:ij5TpDGl
サカキ「ん? おおきみか
またあったな」

サカキ「おれはいましゃちょうとおとなのはなしをしているんだ
じゃましないでもらいたい」

レッド「まあ待て。俺がこの間貰った改造シルフスコープでえっちな幽霊
を盗撮していたとしたらどうする?
その幽霊につるのムチであんなことやこんなことをしていたら……?」

サカキ「!?」

社長「話を聞かせてもらおうか」

サカキ「いいだろう。三人で“大人の話”の続きをしようか」

秘書「もうやだこの会社」
882創る名無しに見る名無し:2009/08/01(土) 19:23:17 ID:ij5TpDGl
以上投下終了
883創る名無しに見る名無し:2009/08/01(土) 19:25:09 ID:wCpW5vXc
そこは四人で大人の話だろ!ww
884創る名無しに見る名無し:2009/08/01(土) 20:34:22 ID:D7ZjcpLd
投下乙です!
885創る名無しに見る名無し:2009/08/01(土) 20:38:46 ID:7NCVmHXb
>警備員「!? この輝き! そしてえもいわれぬ匂い! まさかエリカたんの……!」

なにやってんだよwwwwwwwwwwwwww
886創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 11:51:24 ID:vydN7grx
書きためが溜まってきたから聞きたいんだけど、投下速度2週間に1話は許されるだろうか?
887創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 12:14:58 ID:I1XH2tjR
スレの流れが遅いから、それで十分だと思う
888創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 12:31:03 ID:vydN7grx
>>887答えてくれてありがとう。
長い話の予定だからスレ立てて投下します。
汚してすまんね。
889創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 13:09:35 ID:I1XH2tjR
長編か
期待して待ってるぜ
890新ジャンル「検閲」:2009/08/09(日) 23:30:01 ID:I1XH2tjR
女「ふふふ! ここが創作発表板か」

男「テンション高いね」

女「ここは創作物なら何でもありらしいからな。あ〜んなことやこ〜んな
ことをしているえっちな小説を投下してやる!」

男「ここはエロ禁止なんですが」

女「関係ないね! まずは濃厚な○○○○○○が魅力のあの……」

男「なんか今、一部の単語が伏せ字になりましたね」

女「馬鹿な! ○○○○○○! ○○○○○○!」

男「伏せ字だな」

女「なん……だと……」
891新ジャンル「検閲」:2009/08/09(日) 23:31:14 ID:I1XH2tjR
男「どうやらアウアウな単語は勝手に伏せ字になるらしいな」

女「○○ッ! これじゃあ気軽に○○○○○とか○○○○とか叫べないじゃないか!」

男「もはや何言ってるか分からんな」

女「○○ッ!」
892新ジャンル「検閲」:2009/08/09(日) 23:32:05 ID:I1XH2tjR
女「なんたること! 我々のささやかな楽しみすら奪おうというのか!」

男「まあLRだからね。我慢しなよ」

女「私の人生の唯一の支えである○○○、○○、○○を我慢しろというのか!」

男「よく分からないけど、ちっぽけな人生だね」

女「○○ッ!」
893新ジャンル「検閲」:2009/08/09(日) 23:32:54 ID:I1XH2tjR
女「官憲の横暴だ! 我々の表現の自由に対する侵害だ!」

男「まあ表現の自由は公共の福祉によって制限されるんですがね」

女「何が公共の福祉だ! チャタレー夫人スレを立てた創発民はそんなもの
には抵抗する心を持っているはずだ!」

男「ダジャレですがね。それにここの住人はエロにはわりと厳しいよ」

女「○○ッ!」
894新ジャンル「検閲」:2009/08/09(日) 23:33:49 ID:I1XH2tjR
女「○○に目覚めた○○○との○○○○シーンを書いてみた」

男「何のシーンだかさっぱり分からんが、とりあえず読んでみよう」

そこで彼は○○○を○○○に○○したまま、○○○○を……

男「何が書いてあるか、まるで分からないね」

女「○○ッ!」
895創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 23:35:21 ID:I1XH2tjR
以上投下終了
896創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 23:37:47 ID:obj1/NZw
女自重www
897創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 23:38:47 ID:gfwHr2WH

キチガイの集まり・クソ公明党・クソ創価学会の池田糞作

偽善のクソ公明党の正体はキチガイ発狂カルトの創価学会

選挙で公明党に投票するのはキチガイ発狂カルトだけ。

キチガイ公明党・創価学会に投票してはいけません!

キチガイ公明党・創価学会に投票してはいけません!

キチガイ公明党・創価学会に投票してはいけません!
898創る名無しに見る名無し:2009/08/11(火) 21:27:15 ID:eSLToCHm
エロにしか見えない俺は夏の暑さにやられてるんだろうか……
899創る名無しに見る名無し:2009/08/11(火) 23:15:51 ID:Lk3bLZYT
>>898
つ冷えピタ
900創る名無しに見る名無し:2009/08/12(水) 12:57:05 ID:hkrhXX2N
実際の会話だとピー音が入ってるんだろうか
だとしたらすごくシュール
901新ジャンル「つるのムチ」:2009/08/12(水) 21:49:16 ID:czISyMm6
グリーン「ポケモンずかんはどうだよ? おれなかんかカラカラつかまえ
たもんね!」

レッド「<●><●>カラ……カラ……」

グリーン「また始まった」

レッド「まずは触手を……ブツブツ」

グリーン「いや……お前とは絶対戦わせないから。色々ヤバすぎる」

レッド「ブツブツ……」

グリーン「駄目だこいつ。早くなんとかしないと」
902新ジャンル「つるのムチ」:2009/08/12(水) 21:50:08 ID:czISyMm6
〜サファリパークにて〜


レッドはきんのいればをみつけた!

レッド「これがあのふがふがしてたおっさんの入れ歯か。しょうがない。
届けてやるか」


〜園長宅〜


レッドはえんちょうにきんのたまをわたした!
えんちょうはいそいできんのたまをくちにはめた!

園長「!? ふがっ! ふがふが!」

レッド「おじさんのきんのたまだよ!」
903新ジャンル「つるのムチ」:2009/08/12(水) 21:51:05 ID:czISyMm6
メノクラゲがあらわれた!

レッド「こ、こいつはっ!!!!」

レッド「フシギダネ! つるのムチだ!」

(五時間後)

フシギダネのつるのムチ!

メノクラゲのまきつく!

レッド「絡み合う触手(*´Д`)ハァハァ」
904新ジャンル「つるのムチ」:2009/08/12(水) 21:52:17 ID:czISyMm6
解説役「オッス! 未来のチャンピオン! トキワジムのリーダーは長い
間、ジムを留守にしていたが、最近帰ってきたらしい」

レッド「ああサカキのことか。お盆くらいは帰省しようってことらしいぜ」

解説役「えっ。リーダーってサカキなの? ヤクザじゃん。ていうか知り
合い?」

レッド「気にするな。ただの同志だ」

解説役「……。あとお盆で帰省って言ったが、奴は何年もジムを留守にし
てるはずだぞ? なぜ今まではお盆に帰ってこなかったんだ?」

レッド「今まではコミケを優先していたからな。今年はお気に入りのサー
クルが不参加だから実家に帰る方を優先したらしい」

解説役「……犯罪組織のボスとかジムリーダーに対する夢みたいなものを、
今俺は永久に失った気がする」
905創る名無しに見る名無し:2009/08/12(水) 21:54:08 ID:czISyMm6
以上投下終了
つるのムチ関係ない話が多すぎる気がするが、気にしない
906創る名無しに見る名無し:2009/08/12(水) 22:00:31 ID:+E8SdjQy
ダメ人間っぷりは健在だw
それにしても>>901の目が怖ぇw
907創る名無しに見る名無し:2009/08/13(木) 20:54:34 ID:Tr/ZMIGh
カラカラは草が弱点だもんね!
908創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 01:44:18 ID:M10gZUYo
ゲリラ豪雨「俺の名前さ……。ゲリラだとイメージ悪いから『予測不能な
局所的集中豪雨』にしろって言われたんだよ。やっぱり俺だけ物騒な名前
で浮いてるのかな……」

パルチザン豪雨「俺がいるぜ!」

ゲリラ豪雨「パルチザン!」

レジスタンス豪雨「お前ばかりにいい格好させられるかよ!」

テロリスト豪雨「局所的集中豪雨はお前だけじゃないんだぜ!」

ゲリラ豪雨「レジスタンス! それにテロリストも!」


気象庁「これが友情豪雨か……」
909創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 09:27:34 ID:pmHnGBge
クーデター豪雨「おっと、俺のことも忘れてもらっちゃ困るZE」
910創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 12:27:37 ID:WCk3xrlA
はた迷惑すぎる友情なんだZEw
911創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 15:40:17 ID:2AEoqfAH
雨なのに格好良いw
912創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:14:51 ID:QAB90j6w
誰かー 新ジャンルじゃないんだが つまらない話をおもしろくしてほしい
どなたか職人はいませんか?
913創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:24:22 ID:EJ1eUe7b
俺が来たわけだが、職人レベルではないw
つまらない話ってどれ?
914創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:37:24 ID:QAB90j6w
>>913
今度やる文化祭の劇です
中3のバカどもで書きました ご覧ください
915創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:38:55 ID:QAB90j6w
母「・・今日の審査員には国木田先生も来てるんだがから
  いままでで一番いい演奏するのよ」
咲「う、うん」
母「そういえば今日、神崎君も来てるのね」
咲「うん、」
母「気を抜かないようにね、 全員敵だと思いなさい」
兄「んじゃあ、俺もだな」
父「お前はどうだ、調子」
兄「んー、まあいつもどうりってとこ」
父「そうか」
母「龍一はリハーサルの様子だと心配ないね」
父「そうだな」
兄「ん、咲 おまえ もうすぐじゃないか?」
咲「三つ先。」
母「国木田先生に気に入ってもらえればプロへの道がみえるチャンスだわ」
兄「まあ あれだけ弾ければ大丈夫なんじゃないか?」
母「だめだめ、すぐ安心しちゃうんだから 咲は」
咲「お母さん、心配しなくて良いから・・、」
母「心配じゃなくて 忠告よ」
父「去年みたいには ならないようにな」
咲「・・・・」
兄「なんか 飲むか?」
咲「いや 必要ない」
父「顔色悪くないか?」
咲「ん・・そうかな」
母「大丈夫?」
咲「う・・うん」
母「まったく、そんな表情じゃあマイナス点になるじゃない」
咲「あ・・そうだよね」
916創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:40:04 ID:QAB90j6w

咲「あたし そろそろ控え室いって来る」
父「じゃあ 席にもどるか」
母「そうね」
兄「じゃ、またあとで」

暗転


ここで舞台を明るくする。
前の人の演奏が始まる。→終わる。
咲の演奏が始まる。
辺りを暗くし、咲だけにライトを当てる。
暗い曲が始まる。→所々間違える。
そして、回想が始まる。

回想シーン(咲が演奏してる近くでやっている。)
ここは咲と回想の人にライトを当てて周りを暗くする。

母「あなたには、たくさん投資してるんだから、もっともっと上手くなりなさいね。あなただって、もっと上手くなってオーケストラに入りたいんでしょ。」

先生「あ。また間違えた。もう!何度言ったら分かるんですかぁ?」

父「咲は毎日ピアノずくめだな。やるからには日本を代表するぐらいになろうか。」
咲「何で、そんなに期待するの・・・。」
母「あぁ、もうっ!なんで大事な賞を逃しちゃったのよ!今までやってきたことが台無しじゃない!」
咲「だって・・・。」
先生「大事な発表会まであと1週間ですよ。だから、今日から毎日8時間はやります。あなたのお母さんからまかされていますから。バシバシいきますよ!」
咲「だから、行きたいなんて・・。」
咲「ぁぁ。何でこんな思い出でばっかり・・。」
母「明日は発表会だね。それで、あなたの将来が決まるかもしれないのよ。それを、肝に銘じておきなさいね。」
咲「私には、他の違う夢が有るのに・・・。」
咲「・・・将来・・オーケストラ・・・・夢・・・ピアノ・・・期待・・・・・発表会・・・・う、うううぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ。」
咲「む、無理だよ。そんなの出来るわけ無い・・。」
「ヴぁぁぁッぁぁぁぁぁぁぁん」←ピアノの鍵盤を叩くイメージ。
そして、咲が倒れる。
917創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:41:36 ID:QAB90j6w
話が急すぎるんですが どうすればいいでしょうか
918創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:43:07 ID:ot8lrSJQ
劇って事は台本かよw
919創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:46:30 ID:z3xbnvTn
まずはどんな風にしたいのかはっきりしないと
感動物とかギャグ物とか
920創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:46:38 ID:fLLUnLHM
リライト依頼かぁ。試みは面白そうだけど、
・何分くらいの尺を想定しているのか
・テーマとか、強調したい所はあるか
あたりは示して欲しいかな

これ、終わってないよね?オチとか勝手に追加していいのかどうかとかもヨロ
921創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:48:00 ID:QAB90j6w

医者、入ってくる

医者「検査の結果、娘さんは記憶を無くしています。」
父「と言うと?」
医者「咲さんは何らかの強いプッレシャーやストレスによって、記憶を無くしたと考えられます。
心理テストであって明確な結果ではありませんが   昔からの継続的なストレスのようです。」
父「治す方法は無いんですか?」
医者「今のところすぐに記憶が戻る とは言えないです。カウンセリングしか」
父「そうですか・・。・・・。なぁ、咲。少しも俺のことわからないか?」
咲「・・・・わ、分かんない。今、私がわかるのは名前くらいだよ・・・咲・・でしょ?」
父「そ、そうか・・・・。今気分はどうだ?落ち着いたか?」
咲「ん。なんか変な気分。だけど、体が軽いっていうか いい気分だわ」
父「そうか・・・。」
咲「ねぇ、質問なんだけど。強いプッレシャーやストレスってなに?」
父「・・・・わからない」

父「あのな、秘密にしといてくれないか?」
咲「なに?」
父「今日 家でピアノ弾いてみたときの話だ、あれ母さんには秘密にしといてくれ」

咲「あたし・・・上手かったの?」
父「ああ。まあな。お母さんは咲がプロに成れるように小さい頃からやらせてたんだ」
咲「なんかピアノって聞くとイライラする」
父「・・・・・そうか」

父「・・・まぁ、この事をお母さんが知ったら、かなりショックを受けるだろうから、ピアノだけはまだ、弾けるふりをしてなさいね。」
咲「えっ。そんなの無理だよ・・・」
父「分かったね。いいから、しっかりやるんだよ。」
922創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:48:19 ID:M10gZUYo
このスレたまにこの手の相談が持ち込まれるな
923創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:50:09 ID:ot8lrSJQ
しかしお題と捉えればなんだかやる気がでてこないか?
924創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:50:47 ID:QAB90j6w
感動モノ
時間40分(明らかに短いです 今のままだと
テーマは 家族愛
ストーリーでもオチでも書き換えてくれていいです
お願いします
925創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:52:18 ID:QAB90j6w
あと 記憶をなくしたってのが 話の軸(?)です
926創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:52:58 ID:EJ1eUe7b
台本だね
まあ台本からせりふを「台詞」「科白」というんですが、
動作のトも実際には添えてあるかな?
展開のリズムとかそのへんは台本書きじゃないし、この板には自分より詳しい人もいるからその方々に任せるとして、

やっぱり「語りかけている文面ながら実際には客に対する独白だ」という意識がいるかな
そのうえで、あまりにも会話的だと劇としての現実味が薄れるかも。
話自体を面白くするというよりはあるテーマを全体から感じさせるように展開すべき。
それは周囲と主人公の見方のずれに現われるもの。

話が急すぎるのは主人公の自己主張をもう少し緩やかに撓めると(和らげると)いいかも。
抽象的な話になってしまったけど、
要は言いたいことをピシッと、各視点で書きだすこと
大事な台詞は直前に長い間を設定して強調すること。この二点。

間は大事だからね、台本に書き込んでおかないとダメよ。
同じリズムで行くと展開急な上にgdgdなものになってしまうからねー
927創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 20:53:14 ID:QAB90j6w
家族で食事のシーン
カチャカチャ食事をしている
父「今度の休み 新潟に行かないか?みんなで」
他「・・・・・・・」カチャカチャ
咲「・・どうして新潟?」
父「いや、ただの旅行なんだけどな」
兄「おばあちゃんのところか」
母「ああ、そういえば最近行ってなかったわね」
父「・・昔はよく行ってたよな」

兄「咲は嫌がらないみたいだな」
咲「え?どうして」
兄「虫が大きらいだったからね」
咲「そっかあ、でも別に虫好きじゃないよ 私」
父「ほんとに怖がってたよな、 外にいるときはずっと肩車してやってたっけ」
咲「そうなんだ・・・」

咲「でもさ、おばあちゃんとどう話せばいいかわかんないよ」
父「会っただけでも 喜ぶんじゃないか」
兄「そうだね」
父「気晴らしにもなるしな、咲あんまり外に出てないだろ」

母「いいかもね むこうでなにか思い出すかもしれないわ」


兄「思い出すとかそういう話じゃないだろ」
母「いいじゃない 記憶が戻ったほうが」
兄「そのために行くの?」

父「・・・・・・・・」
母「そうに決まってるじゃない、咲もわかるでしょ?そんなことくらい」
咲「う、うん」
兄「・・・・・いいかげんに しろよ」
母「ん?」
兄「・・・もう三週間もこんな会話ばっかりじゃないか」
父「・・・まだ 三週間なんだろ、」
母「そうよ、三週間なんて15年間とくらべものにならないわ」
兄「それにしても」
父「やめなさい 龍一」

龍一席をたつ

母「咲、ピアノのほうはどう?最近聞いてないけれど」
父「・・・・(咲のほうを見る)」
咲「・・・・大丈夫そうだよ」
母「そう、不思議ね、記憶がなくても 動きは体が覚えてるって」
父「で・・・どうだ」
咲「・・・ん?」
父「さっきの話だ、」
咲「・・・ああ、新潟か」

咲「・・・・ごめん わかんないや」

咲席をたつ
928創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:01:48 ID:QAB90j6w

ピアノを咲が弾いている
咲「先生いきなり、お邪魔してすいません。」
先生「いいの。いいの。それにしても、お気の毒ね。記憶を無くすなんてね。でも、手加減はしないほうがいいですよね」
咲「あ、ありがとうございます。でも、記憶が全く無いので、弾き方が分からないんですけど。」
先生「あ、そう。でも、指の感覚くらいは覚えてるでしょう。」
咲「そんなこと・・・。」
先生「いいから、この曲を弾いてみなさい。」

咲が適当に弾く←ド下手

先生「もういいわ。」

弾くのやめる

先生「お母さんから、弾けるとききましたよ、以前と同じくらい弾けるようにもっと厳しく指導しなきゃね。」

ここで、BGMをながしながら、練習する(ピアノの音は出さない)
そして、。先生が机を叩く。BGMが止まる。

先生「だから、何回同じ事やれば、気が済むの!初歩の初歩じゃない」
咲「だって、音符も読めないのに弾くなんて!」
先生「なんで読めないの?!」
咲「もうっ!いいわ。どうもありがとうございました。」

ここで咲は退場。

929創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:03:18 ID:QAB90j6w
ここで咲は退場。←へんですね ミス


家族のシーン
家族で食事を取っています

母「昨日ね、ピアノの先生から電話来たんだけど。」
無言
母「ねぇ、咲。どうゆうことか説明して。」
また無言
母「昨日、ピアノの先生のところにいったんですってね。昨日は
 しかも、お母さんに何にも言わないで。さらに、先生になんて言われたと思う?」
(先生「咲ちゃんの今のレベルでは私の授業では無く初心者からは入れる教室をお勧めします。しかも、あんな失礼な態度、咲ちゃんには教える事は出来ません。」)
母「お母さん、これ聞いてどんな気持ちか分かる?あんなに一生懸命にピアノを習わせて・・・。一瞬で泡になっちゃたじゃないの!
  「前は出来たのに、全部無駄になったわ・・・。」
兄「母さんなにもそんなに言うことは・・。」
母「・・・・・昔の、前の・・・・咲をかえして欲しい」
咲「なんなの?!お母さんが一番悔やんでるみたいな言い方して!私だって、自分が誰でどんな人か分からないのよ!
  私は咲じゃないんだわ。もう、北川 咲じゃないのよ!」

そして、咲は退場
少しして両親が動き出す。

父「お前ちょっと言い過ぎたんじゃないのか?」
母「そうかもね。でも、このショックで記憶が戻れば、と思って。」
父「でも、出て行っちゃったぞ。」
母「そこは、平気よ。朝になったら戻ってきてるわよ。」
父「そうか。」

しばらくの間無言動作(両親)
そして、兄が机を思い切り叩く

兄「オイッ!何やってんだよ!咲は娘じゃないのか。咲の記憶が無くなったとたんこれか!それでも、咲の親か!」

暗転

咲「あぁ、なんで私だけこんな目に会わなくちゃいけないの。・・私、なんにも悪くないのに・・・。」
930創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:05:03 ID:QAB90j6w
暗転
海のシーン

咲「あぁ、なんで私だけこんな目に会わなくちゃいけないの。・・私、なんにも悪くないのに・・・。」

兄「・・・あっ、咲?・・・咲!」

咲「・・・」
兄「やっぱりここだったか」
咲「え?」
兄「はあはあ・・・・よかった 結構さがしたぞ」
咲「・・・・・ごめん」
となりに座る
兄「・・・・・大丈夫か?」
咲「・・・・ま、まあ」
兄「咲、お前ここ見覚えある?」
咲「いや、はじめてきた」
兄「そうか」笑
咲「・・・・さっき やっぱりって言った?」
兄「ん?」
咲「やっぱりここだったかって」
兄「・・・・ここ お前とよく 来たんだよ 、ときどき逃げ出したんだ あの家から」
咲「どうして?」
兄「・・・あんな 嫌みしょっちゅうだったからね」
咲「へえ・・・そうなんだ」
咲「・・・・ごめん はじめて とかいっちゃったね」
兄「いいよ おまえにとっては ホントにはじめてなんだから」
咲「・・・・・」
兄「新しい自分はどうだ?咲」
咲「居心地悪い・・・・」
咲「なにが楽しみで生きてるかもわかんないし・・・」
兄「ははは 居心地悪いってのは俺もだ、 生きてるのは楽しいけどね 笑」
咲「・・・お兄ちゃんは好きだもんね、ピアノ」
兄「どうだろうな・・・」
咲「え?嫌いだった?」
兄「嫌いとか 好きとかは関係ないかな、 べつに自分のためにやってるわけじゃないからさ」
咲「笑 よくわかんないや」
兄「いや、咲、お前はわかってたと思うよ」
咲「昔のあたし・・でしょ・・・・・まじめにやってるようにみえてたかもしんないけど
内心 辛かったみたいだよ・・・・」
兄「え?」
咲「ストレス・・・ストレスで記憶をなくしたって医者から聞いたよ・・・あたしさ ピアノが嫌いだったんだと思う」
兄「・・・・・なにか 勘違いしてるんじゃないか?おまえ」
咲「え・・・どういう意味?」
兄「・・確かにあの日はプレッシャーがかかってたかも、お前が倒れた日だな あ、いや、毎日ストレスを感じてたかもね」
咲「・・・・」 
兄「でも・・・練習してるときは、笑顔だったぞ 
 ・・・いちいち 母さんに指導されてたけど、何て言うか楽しそうだった」
咲「そうなんだ・・・・・・・なんでだろ・・・思い出せないや・・・・」
咲「おにいちゃんは?あの家にいて嫌にならなかった?」
兄「・・・母さんも 父さんも。あの人たち 無器用なんだよね 笑 ・・・だから二人とも嫌いじゃない」
咲「・・・・」
兄「最近はさ、やけに冷たく感じるけど、きっと混乱してるんだろうな」

咲「・・・・・・昔の私に会いたいわけなんでしょ・・?お兄ちゃんだってそうに決まってる」
兄「・・・・・・」
咲「けど結局彼女は戻って来なかった・・・あたし ホント邪魔だね・・ 」

咲「あぁもうっ・・気分が落ち着いちゃった・・早く帰りましょ・・・!」 
931創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:05:55 ID:QAB90j6w
>>926 間消してました 了解です
932創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:08:00 ID:QAB90j6w

兄「・・・待って!・・あのさ・・」
妹「・・・」
兄「・・思い出が今までのお前の全てだったかも知れない・・
 ・・今のお前は性格も、前とは違う
 だけど・・おまえはどんなにかわっても俺の妹だ・・・・・なにか辛いことがあったら なんでもいってほしいんだ」
妹「・・・なに いきなり・・・」
「だから 今までと同じくらいおまえを・・「北川咲」が好きだからさ
 ・・・だから今 追いかけてきたんだ」
「・・・・・」
「・・これからもずっと俺の妹で居てほしい
 それに・・・大事な家族がかけたら・・すげー悲しいだろ・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・バカみたい 笑」
「・・・・・え?」
「・・・そんなことあたしだってわかるよ・・!
 それに い、妹に「好き」だなんて・・・笑
 それに・・こういう気恥ずかしいこと・・
 ・・いきなりこういうこというなんて・・びっくりした」
「そ・・そうかな?」
「・・・あ、あ、、いや でも
 ここまではっきり言ってくれて・・気分が楽になったっていうか!・・・
 ・・・ちょっとうれしかった・・かな・・・」
「・・ん・・そうか、・・今言っといてよかった。」
「・・・・・・・・・」」
「・・・・・・・・・」

「・・・・・海きれいだね・・・また・・一緒にきていい?」
「おまえが飽きるまで 毎日でも一緒に来よう」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・ふーん ・・じゃあ 毎日っての約束ね」
「・・え?」
「あぁあ もうこんな時間じゃんっ!」
「お、やばっ! 気づかなかった・・・おい 立て、早く帰るぞ」

「あ、ちょっと まってよ」
手をつかんで 起きあがらせる
「あ・・。」
「ん?」
「・・い、いやぁ・・なんでもないっ・・・・早く帰ろっ!」
「おう」

933創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:09:17 ID:QAB90j6w
咲「(あぁ、のど渇いちゃった。)」

「ぅぅ・・・。」
咲「(あれ?お母さん?・・・・泣いてる?)」
父「おいおい、お前さん何もそこまで・・・・」
母「だ、だって・・・私もうよくわからない。」
父「そんなこと言っても・・・・。」
母「私ったら何で今の咲を受け入れられないのかしら。例え記憶を無くしたって、私の子供なのに・・。」
父「・・・・・・・。」
母「で、でも、咲の記憶が元どうりになるなら、なんでもするわ。だって、私はピアノを弾いてる咲が好きなの。弾いてるときの咲の笑顔がもう一度見たいの。」
父「それで、あんなに・・・。」
母「私は、確かに将来プロになって一生咲がピアノ弾き続けられればとは思うけど・・・それよりも、ピアノを弾いてる咲を少しでも長く見たかったの。」
父「そうだな・・。」
母「・・咲には救ってあげたいけど、いつもより厳しくなって」
父「まぁ、お前がそんなに悔やんでるなら、咲もいつか分かってくれるよ。」
母「そうだと、いいんだけど・・・。」
父「じゃ、もう寝なさい。俺はトイレに行ってから寝るから。」
母「おやすみ」
父「おやすみ」
父が咲のほうへ近づく
父「お、咲、」
咲「あ、あたし ちょっとのど乾いちゃって」
父「聞いてたのか」
咲「あ・・あ うん」
父「・・・・・・」
咲「・・・・・」
父「こんなこと母さんから聞いたのははじめてだよ、お母さんのことを許してやってくれないか?」
咲「・・・・・べつに気にしてないよ」
父「そうか、あ、いや・・それだけだ、もう寝なさい。おやすみ、咲。」
咲「・・あたし決めた・・・」
父「・・・なにがだ?」
咲「ううん なんでもない・・・おやすみなさい」
934創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:12:45 ID:QAB90j6w
ピアノの教室

兄「お願いします!先生 もういちど咲にピアノ教えてやってください」
咲「お願いします」
先生「いやですよ」

先生「だいいち あなた ぜんぜん弾けなくなっちゃてるじゃない」
兄「それなら 大丈夫だと思います 咲はちゃんと指も動かせるみたいだし」
先生「・・・・・」
兄「いっそのこと ただの初心者として練習させてもらえないでしょうか」
先生「はじめてのピアノなら教えてないわ」
二人「・・・・・・・」
先生「それに第一 そのやる気は龍一君のものなんじゃないの?咲さんが言ってるわけじゃないでしょう」
兄「そ・・・それは」
咲「・・・・・・・」
先生「やる意味もないことをさせるなんて可愛そうじゃない」

二人「・・・・・・・・」
咲「・・・・・・あたし・・・」
咲「もういちど みんなに私のピアノを聞いてほしいんです!」
咲「お兄ちゃんから聞いたんです 私演奏しているときは楽しそうだったって・・・・それ
  きっと 自己満足してただけじゃなくて 見守ってくれてる周りのひとに喜んでもらいたかったんだと思います」
先生「・・・・・・」
咲「その気持ちを私も感じてみたいです!もういちど自分の居場所が欲しい!」
兄「・・・・」
先生「・・・・・・もういいわ、帰りなさい」
兄「・・・・・え」
先生「・・・・・・帰りなさいって行ってるの」

先生「次の生徒がくるわ、 (本を渡す)・・・・・・また、次の月曜にここに来なさい」
咲「ありがとうございます!」
先生「その代わり この本一冊くらいは弾けるようになってきなさいっ・・・いつもどおりに手加減なしでいくわ」
935創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:13:35 ID:ot8lrSJQ
支援
936創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:14:33 ID:QAB90j6w
飛びますが再びのコンクール本番当日

父「お、咲」
咲「おはよ」
母「遅いじゃない、起きるの」
咲「なんか ドキドキして眠れなくて」
母「だめね、遠足前の小学生みたいじゃない」
咲「ごめんごめん 笑」
父「顔、疲れてるぞ」
咲「心配しなくて大丈夫だよ、会場までに直しとくからね」
父「そ・・そうか」
咲「お父さんこそ 緊張してる顔じゃない」

母「昨日眠れなかったんじゃなくて 咲 練習してたのね」
咲「・・・あ・・うん」
母「母さんうるさくて眠れなかったじゃない」
咲「え、あ・・ごめんなさい」
母「まあ 聞けなくもなかったわね」
兄「・・・お、みんな早いな まだ5時半だよ」
母「そうかしら、なんとなく起きちゃってね」
父「10時からっだったかな 会場」
咲「うん。」
母「発表会では恥だけはかかないようにしてね。」
咲「心配は無用だよ。」
母「それでも、本番までに一応確認してなさい。」
咲「うん。」
937創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:15:22 ID:QAB90j6w
飛びましたっていうか ラストへの運び方がわかりませんでした 笑
938創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:16:55 ID:M10gZUYo
支援
939創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:18:15 ID:QAB90j6w
沈黙 落ち着きがない様子の4人

母「・・今日の審査員には国木田先生も来てるんだがから
  いい演奏をみせるのよ」
咲「うん」
母「そういえば今日、神崎君も来てるのね」
咲「応援しにきてくれたみたい」
母「気を抜かないようにね、 演奏者は全員敵なんだから」
兄「今日は俺は客席か」

父「調子はどうだ、咲」
咲「まあいつもどうり」
父「そうか」
兄「ん、咲もうすぐだね」
咲「三つ先。」
母「国木田先生に気に入ってもらえればプロへの道がみえるチャンスだわ」
兄「まあ 努力したのはわかってくれるよ」
母「だめだめ、すぐ安心しちゃうんだから 咲は」
咲「お母さん、そんなに心配しなくて良いから」
母「べつに、心配なんかじゃないわ」
父「去年のこと・・・思い出すな」
兄「そうだね」
母「お母さんね、毎回発表会の日になると思い出すんだすんだぁ。咲の初めての発表会をね。」
父「なつかしいな」
母「あの時の咲はまだ5歳、初めての発表会だったから、緊張してね、全然弾けなかったの・・。でもね、咲は一生懸命出来なくても最後まで引き抜いたわ。その姿は今でも鮮明に覚えてる」
嬉しそうにする咲
母「いよいよ。もうすぐあなたの番ね。頑張りなさいよ。咲」
咲「うん。」
咲「それじゃ、もうすぐだから控え室に行ってるね。」
母「あっ!ちょっと待って!・・・・・・・・頑張ってね。期待してるから」



ラストシーン
最初は暗い

「私の番」
舞台の前へ。
「ここからはじまるんだ」
ピアノに着く
弾き始める
「私はこれを機に生まれ変わるのよ。例え、元の記憶が戻らなくても、不安がったりさないわ!」
「あ、お母さんが見てる。すこしづつでいい、今の私を認めてもらおう!」
「それに、お兄ちゃん。今、此処に居るのもお兄ちゃんのお陰ね。」
「やっぱり、記憶が無くても、家族は待っててくれるんだ。私には帰るところがあるんだ。・・・こんなに嬉しい事は無い。」
そして、ピアノの演奏のみになる
そして、BGM


940創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:19:39 ID:M10gZUYo
支援
間に合わないか
941創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:28:18 ID:ot8lrSJQ
む、終了か

・感動モノ
・時間40分(明らかに短いです 今のままだと
・テーマは 家族愛
・ストーリーでもオチでも書き換えてくれていいです お願いします

との事だが、現時点でも40分いけるんじゃないかな?
何が急なのだかよくわからんのです
942創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 22:13:46 ID:QAB90j6w
ありがとうございます これで終わりです
感動というより いい話 止まりな感じがしますがどうでしょうか

>>914
話の展開 ですかね・・
40分いけそうですか
943創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 22:19:32 ID:ot8lrSJQ
尺と間で結構いけるよ
劇てのは会話だけじゃなくて動きも入るし
幕あいの時間も考慮しないといけないし

いい話、それが感動てもんじゃないですかw
ただ家族愛のテーマが観客に伝わるかは微妙
944創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 22:23:31 ID:wvrDorKE
うん本筋がシンプルでいいと思う

ただ、咲がみんなに許してもらったという感が強く
戻らない自分を、認めさせるきっかけがあればと思いました

ピアノを弾くことが楽しかったというところは
回想か、実際のシーンで一度見せておけば効果的かも
ベタだけど弟を登場させ、兄と幼稚園に迎えにいき、せがまれ子供用ピアノで
猫踏んじゃったを弾き 園児と歌うとか

>>921のシーン2の話の流れがちょっとわからなかったです

後、有名なセリフの引用は、オチには使わないほうがいいと思う
適度に、道化役が使うケースはあるけど

丁稚レベルのワタシの感想でした
そのまま掛けてもコンクール狙いとかじゃなければOKじゃないかな

945創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 22:25:52 ID:QAB90j6w
家族愛っていうか
家族を理解するって 感じです

感動と尺と間は演技でカバーってかんじですね 笑

話の流れは違和感ないですか?
変えたほうがいいところとか
946創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 22:31:51 ID:QAB90j6w
>>944
わかりました 弟いいですね(書く時間がないのが残念です

有名なセリフの引用ありましたか、どこですかね?
947創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 22:33:35 ID:ot8lrSJQ
>私には帰るところがあるんだ。・・・こんなに嬉しい事は無い

知っててやったのかどうかはわかりませんが
ガンダムのアムロが最終回にいった言葉なのです
948創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 22:36:46 ID:QAB90j6w
>>947
おっと わかりました 訂正しときます
(ガンダムは読んでないです
949創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 22:43:51 ID:QAB90j6w
なにが足りないんだろうか・・・キャラの個性とかかな・・
950創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 22:52:11 ID:ot8lrSJQ
何が足りないと感じるか、それは人それぞれ
俺が思うに転結のエピソードが足りないと思う

起 音楽コンクール間近 咲の不満と家族関係の説明



承 咲、倒れる 咲が記憶喪失した事による家族の対応



転 ○○○?



結 咲、ピアノに向き合う 家族一丸となってコンクールへ

転に絡むエピソードを深めることによって、結がいい感じに締まると思う
>>944なんかはいい考え
951創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 23:23:51 ID:wvrDorKE
>>950
いい考えとか言われたら頑張るしかないですねw

弟を入れ込むとしたら

起 静にしてなきゃいけないからと、お姉ちゃんのレッスンに不満をたれる

承 記憶喪失をあまり理解できず、無邪気に新潟行きの話を喜ぶ 無意識に重い空気をさらに重く

転 幼稚園の友達には、実はお姉ちゃんのピアノの自慢をしていた
   それで、子供たちに咲が演奏をせがまれる

結 コンクールの会場で、出番の寸前にお姉ちゃん頑張れと大声で応援し母に叱られる 会場笑い

トリックスターをイメージしました
少し調子に乗ってしまったようで、すいません 参考程度に読んでください
952創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 23:42:56 ID:QAB90j6w
あああ、すごい いいですね!
>>950>>951さん 感謝です
953創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 23:43:11 ID:ot8lrSJQ
弟は家族愛を強調させるためのひとつで、必ずしも使う必要は無い
無駄にエピソードを入れると尺が長くなるぞ

>転 幼稚園の友達には、実はお姉ちゃんのピアノの自慢をしていた
   それで、子供たちに咲が演奏をせがまれる

>結 コンクールの会場で、出番の寸前にお姉ちゃん頑張れと大声で応援し母に叱られる 会場笑い

入れるとしたらコレだけでいい
弟じゃなくても、兄が弾いてるところによりそって、無意識に指を動かしている場面とか
その場面で、咲はピアノを弾くこと自体は嫌いじゃないと強調する
954創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 23:45:01 ID:ot8lrSJQ
ごめん、俺も参考程度にしといてくれ
IDも把握できんとは……もう寝る
955創る名無しに見る名無し:2009/08/17(月) 15:38:39 ID:MRP7ZuJu
すみません 返事が遅れてしまいました
弟は入れ込めたのですが

咲の孤独感が少ないですね
すぐみんな 助ける側に入ってしまって
956創る名無しに見る名無し:2009/08/17(月) 17:49:39 ID:OzYUAr5i
個人的には、咲は結構きつい目にあってるようにと思うけど
そこは、他の方のアドバイスに任せて

はじめと最後のコンクールが、重なるシーンがかっこいいけど
あえて、最後のコンクールを市民大会とかレベルを下げてみたら
どうだろうか
柔らかい感じで物語を着地させ、>>951結での弟の不作法も許しやすいかと
予想と異なるエンドでギャップもでるかも
長い独り言でしたが老婆心ということで
がんばってください

最後に打ってる間に妄想力が暴れてしまって出てきたアイデアをひとつ
ラストをコンクールから学校の文化祭にして、実際の文化祭の客席から
弟役の人に声をかけさせる 以上妄想でした。
957創る名無しに見る名無し:2009/08/18(火) 23:28:35 ID:XAp5s80p
うはーい 完成しました
958創る名無しに見る名無し:2009/08/19(水) 14:34:49 ID:3NAfPfzF
今気付いたけど、そろそろ次スレの季節だ
959創る名無しに見る名無し:2009/08/19(水) 15:05:48 ID:P4171Er7
この速さならまだだろ
960創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 18:05:45 ID:Vw3HsNVP
>>959
タイソン・ゲイ「そのセリフ、俺のスピードの前では無意味だぜ
スレタイ案を喰らいやがれ」

【台詞系】ペ・4順「総合スレだかさっ!」【新ジャンル】
961創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 18:52:19 ID:6dfFXA2u
今のスレタイは見づらいから、前みたいなのに戻した方がいいと思う

台詞系・新ジャンル総合スレ4

みたいな感じで
962創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 19:56:37 ID:vAtjOukh
台詞系=新ジャンルだけじゃないから、
スレタイ自体は台詞系総合スレとかでもいいんじゃないかと
963創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 20:02:28 ID:6dfFXA2u
台詞系じゃない新ジャンルって稀になかったっけ?
964創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 20:28:39 ID:vAtjOukh
全部漫画のとか、地の文ありのやつとかある
立てた人しか書けないけど
965創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 21:02:25 ID:6dfFXA2u
そういうの含めて、台詞系と新ジャンルの総合スレってことじゃないの?
スレタイの新ジャンルって
966創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 22:01:39 ID:vAtjOukh
新ジャンル系、ブーン系、兄妹姉弟系、その他○○「××」系含む
台詞系ってことで、新ジャンルだけの総合って訳じゃないよ
967創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 02:07:22 ID:AV+F5XzE
シンプルに台詞系総合で良い気がする
だがそれよりもテンプレの改良が急務かもしれんです
関連リンクは外すか>>2以降にまわして、スレ立てに関する注意点をよりクローズアップする必要があるんでない?
単発スレ立てようと思ってる移民書き手がここに気付きやすいよう、常時age推奨にしちゃうとか
968創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 02:15:20 ID:/03Bo+wQ
確かにスレ立てに関して認知度の高いテンプレが必要だ
上げ推奨は必須だな

集人力を上げて台詞の集中する活気あるスレにしたいよ
現状の立て逃げとか短いものがみんなここに集中してくれれば
もっとここの盛り上がり方もいい意味で変わりそうなもんだ
勢いなんて幾らあってもいいものですよ奥さん!
969創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 06:27:39 ID:EGb/jHZy
では話し合い中なのでageておきますね

スレタイには台詞系だけでなく、新ジャンルの文字も入れておいた方が
たぶん台詞系を求めている人に見つかりやすいと思います
台詞系を探している人なら新ジャンルの文字で検索することが多いと思いますから。
970創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 06:40:33 ID:YzOF8ZKU
たしかに、台詞系を探す時に“台詞”のキーワードでは探さないな

新ジャンルなら“ジャンル”、ブーン系なら“ようです”、兄弟姉妹なら“姉”や“弟”、
あとは“「”で検索している人もいると聞いたことがある

この辺りはスレタイに入れておいた方がいいんじゃね
971創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 07:03:51 ID:AQ46Qyqe
テンプレを普通に書くか、台詞系の説明も兼ねてSS形式で書くか
972創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 07:19:58 ID:YzOF8ZKU
というか検索用のキーワードをスレタイに入れておかないと、短いスレが立った時に
 >>1 「これで終了です」
 周り 「20レスで終わるなら、スレ立てずに総合でやってくれよ……」
 >>1 「“ジャンル”で検索したけど総合スレなんか見つからなかったぞ?」
ということになりかねん気が


あとテンプレの話だが、
俺は関連リンクは要らんと思う
現状、数が多すぎると思うし、だからといって絞り込むにしても、
微妙なスレ(短いor立て逃げ)とそうでないスレの振り分けが面倒
それと、age推奨には同意

ひとまずテンプレ案出してみる
-------------------------- こ こ か ら ----------------------------------
ここは新ジャンル系、ブーン系、兄妹姉弟系、その他○○「××」系など
台詞系の総合スレです

単発スレを立てる前に、まずはこのスレの利用を検討してみて下さい
また、単発スレを立てたい方は↓の≪単発スレについて≫をお読み下さい


≪過去スレ≫
台詞系SS総合スレ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220266924/

台詞系総合スレ2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1229014513/

【台詞系】姉3「総合スレだよっ!」【新ジャンル】
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235895080/


≪注意点≫
このスレは常時age推奨です


≪単発スレについて≫
創作発表板はVIPと違い、放っておいてもスレが落ちません
新ジャンルなど台詞系の単発スレを立てるときは、
そのスレを>>1000か容量いっぱいまで投下する心づもりで
-------------------------- こ こ ま で ----------------------------------

>>971
一応、普通の文言で書いてみたが、>>2みたいのもあると、分かり易くていいな
973創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 15:08:44 ID:/F4m8UdO
ここってブーン系もありだったの?
974創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 23:43:59 ID:i8ZXvKTq
>>973
投下は無いけれどアリだったのさ!

>>972
んだね
今の関連リンクはスレが立った当時に台詞形式のスレがそんなに多くなかったからだしね
これから増えていくかもしれないから、ザックリリンクははずしちゃって良いかもだ
テンプレに関してだけど、複数レスにしちゃった方が良いかもしれないね
1の部分が過去ログ貼りまで
2以下が≪注意点≫みたいな感じで
975創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 23:48:31 ID:/F4m8UdO
テンプレ案の

> ここは新ジャンル系、ブーン系、兄妹姉弟系、その他○○「××」系など
> 台詞系の総合スレです

の部分は

ここは新ジャンル系、ブーン系、台詞系の総合スレです

でいいと思う
976創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 23:50:44 ID:i8ZXvKTq
恐らくだけど、「台詞系」って言い方がそこまで沢山の人に通じるものじゃないんだよね
ここじゃ「台詞系」で通るけど、VIPとかだと「台本形式」とか、単純に「SS」とだけ呼ばれる場合もある
だから、何かもっとわかりやすいようなやり方があれば良いんだがどうかしら
977創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 00:09:35 ID:MWu80saq
そこらへんは>>2みたいなテンプレで補完するのが手っ取り早いんでね?
スレタイはちょっと工夫が必要かもしれん
978創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 00:27:35 ID:dBKjoR1b
んじゃあ、イカススレタイと、>>2>>5の改変あたりをすりゃあおkかな
979創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 02:35:27 ID:ZBjYZ8GK
新スレタイ案むずかしそうだな…
いっそ新ジャンル総合とか○○「××」総合とかにスレを腑分けして、それぞれにあったスレタイを採用した方が、新規に請求力があってわかりやすいかも試練と思う俺がいる
台詞系といっても色々あるのに、それをまとめて共棲しようと思うから難しくなるんじゃなかろうか
とかなんとか。いや、このタイミングで言うことでもないのはわかってるけどさw
980創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 11:59:38 ID:MWu80saq
いくらなんでも、スレタイで困ったからって理由で細分化はねーよw
981創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 12:12:39 ID:XN9f4fZF
恥ずかし気もなく請求力とか言っちゃうぼーやはスルーで
982創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 16:54:34 ID:ZBjYZ8GK
残りレス数少ないんだから煽んなww次スレ立ったら相手してやるからw
少ないレスで終わっちゃう個人スレや立て逃げが問題視されてるようだから
より良い誘導を求めるならスレタイの路線変更もアリなんじゃねえかな? って提案しただけだからさ

それより次スレだよ! 折衷案としては「新ジャンル・台詞系総合スレ4のようです」みたいな感じなのかい?
983創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 17:16:17 ID:MWu80saq
ブーン系も入れた方が良さげ
984創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 17:19:29 ID:P2MkkEi6
【新ジャンル】( ^ω^)「台詞系総合のようです」【兄弟姉妹】

こんな感じでどうよ
985創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 17:29:09 ID:ZBjYZ8GK
>>983
「のようです」がブーン系フォローのつもりだったんだが
すまん。ブーン系はあまり読まんからわからんのよ
>>984
文字多いけど字数制限だいじょぶなのかしら?
でもいけるなら俺はそれが良いと思うます。顔文字は目立つねw
986創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 18:11:50 ID:2/2KDCFV
【新ジャンル】( ^ω^)「台詞系総合のようです
立てようとしたんですが文字数制限でここまでしか入りませんでした

【新ジャンル】「台詞系SS総合スレ」( ^ω^)
ちょっと減らしてこんな感じのスレタイでどうでしょうか
987創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 18:22:17 ID:ZBjYZ8GK
【新ジャンル】( ^ω^)「台詞系総合のようです」【姉妹】

ちょっと待って。>>984をカッコ半角にして兄弟削ってみた
これでいけないだろうかな? 他力本願で申し訳ないけど試してみて欲しいです
988創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 18:34:23 ID:ZBjYZ8GK
って、計算してみたら多分これも駄目だわorz
”( ^ω^)”と”のようです”とどっちを入れた方がいいんだろね
詳しい人いるのかしら? いないなら俺も>>986が良いと
989創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 18:35:25 ID:2/2KDCFV
>>987
【新ジャンル】( ^ω^)「台詞系総合のようです」【
こっちだとここまでしか入りませんね

別案が出ないようなら>>986で立ててしまおうかと思います
とりあえず>>972>>975案のテンプレ改正しておきます
-------------------------- こ こ か ら ----------------------------------
ここは新ジャンル系、ブーン系、台詞系の総合スレです

単発スレを立てる前に、まずはこのスレの利用を検討してみて下さい
また、単発スレを立てたい方は↓の≪単発スレについて≫をお読み下さい


≪過去スレ≫
台詞系SS総合スレ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220266924/

台詞系総合スレ2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1229014513/

【台詞系】姉3「総合スレだよっ!」【新ジャンル】
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235895080/


≪注意点≫
このスレは常時age推奨です


≪単発スレについて≫
創作発表板はVIPと違い、放っておいてもスレが落ちません
新ジャンルなど台詞系の単発スレを立てるときは、
そのスレを>>1000か容量いっぱいまで投下する心づもりで
-------------------------- こ こ ま で ----------------------------------
990創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 18:38:35 ID:2/2KDCFV
入れ違いすみません、>>986のスレタイ>>989のテンプレで行ってきます
>>2には>>5を貼り付けますね
991創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 18:44:40 ID:ZBjYZ8GK
立ったよ!乙です!

次スレ
【新ジャンル】「台詞系SS総合スレ」( ^ω^)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1250934033/
992創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 18:46:28 ID:2/2KDCFV
【新ジャンル】「台詞系SS総合スレ」( ^ω^)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1250934033/

新スレ立てました
>>5のままだと>>1が合わなかったので急遽一部変更させていただきました
また次スレを立てるときにでも改変お願いします
993創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 18:48:32 ID:2/2KDCFV
また被ってすみません、誘導ありがとうございます!
994創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 18:49:49 ID:ZBjYZ8GK
いえいえこちらこそすみませんw
995創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 19:20:06 ID:MWu80saq
埋め
996創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 19:48:48 ID:MWu80saq
埋め
997創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 19:54:54 ID:4UQH42f7
姉「埋めるよ!」
998創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 19:55:41 ID:4UQH42f7
姉「埋められたよ!」
999創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 20:02:41 ID:MWu80saq
新ジャンル「1000get」


女「>>1000ならスレのみんなが幸せになる、っと」

男「何してるんだ?」

女「みんなが幸せになれるおまじない」

男「お前は他人の心配をするよりも、まず自分の健康を祈れよ」

女「いいのよ。私の病気はもう駄目だって分かってるから。
だから、せめてみんなには幸せになってほしくて……」

男「……」

女「……」

男「……>>1000とれるといいな」

女「……うん」
1000創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 20:03:48 ID:MWu80saq
>>1000なら競馬で大儲け
10011001
             /■\
             (_´∀`)_     創る阿呆に見る阿呆!
           /,/-_-_-_-_-_\     同じ阿呆なら
    ( (   /,, /― ((神輿))―\    創らにゃソンソン!! //
        (。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@  ) )
        ∩ヽヽ∩ヽXXXXXXXX/ .∩
        i||i ∩i||i:||::::¥_][_¥::::||. i||i
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