_,-ー'´ `'´<._
> \ l \
_∠´ >Nレ' ヽ_ __________________________
/ 1‐- /
/.::: ..: ', .| ここは、安価で決定されたアニメ作品のキャラクターによる
/::::.: .:/ ...:: ..:/ l: l:. ヘ、 | バトルロワイアルパロディの企画スレさ。
/イ:::: .::/ ..::::/ /l / ノ \ヽ::..:. :. :. l:. l` |
l.::イ .:::::::/:/ レi /:: /_.. -ー\‐、l:: l:. ∧! .| この企画はその性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が
j:::::l .:: .::://ナこニ;ミl:: /:/l::/7Z=サナ‐ャ.〉l:: |:リ ' | 登場する可能性がある。苦手な人は注意してくれ。
ノ:::::|.::リ l.::/<'ヘ::リ..`,l:/l´ l/ " ヾ-' " /f`|! |' .|
/-イl::i:l´リl/X  ̄ / /)ソ:l::リ.. .| なお、本企画は他板に存在する同様の企画とは一切関係ない。
l:/::|::::|、Kヘ 〈L /-'/|/ < 混同しないように気をつけて欲しいところだね。
/´l/ヽ:l::::::::::\ ー- - -一' , '::/ |
ノノl/V|::::`-、,. /l |/′ | それから、僕と目が合ったそこのキミ。
l´ |:::`' -、_,/ .| | 好意に値するよ……『好き』ってことさ♪
|:: | \__________________________
_-ー」:::.. ト、__
/i7:::ノ:::::.. ',l l、
../::: `ー、_::::::.. ..::r'´ ト、
_/´レ:::: /`ー`):::-、:. -‐十⌒〉 \ `ー、
/∠´-ー┘::::「{...____.. -‐|! く.___\ `ヽ、
_,.-''´ .了 / |::三=ー ̄:|:\ ` ̄、 `ヽ、
_,.-'´ _,-'´ `ヽ、l、::::::::::::::::::::/:/ ``-、 `ヽ
過去スレ
kskアニメキャラバトルロワイアル Part10
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223212911/ kskアニメキャラバトルロワイアル Part9
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1222568380/ kskアニメキャラバトルロワイアル Part8
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1222005228/ kskアニメキャラバトルロワイアル Part7
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221486079/ kskアニメキャラバトルロワイアル Part6
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220958994/ kskアニメキャラバトルロワイアル Part5
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220615940/ kskアニメキャラバトルロワイアル Part4
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220359994/ kskアニメキャラバトルロワイアル part3
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220120311/ アニメキャラバトルロワイアルin創作発表part2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220104445/ アニメキャラ・バトルロワイアルin創作発表
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220012845/ 避難所したらば
http://jbbs.livedoor.jp/anime/7056/ まとめwiki
http://www39.atwiki.jp/kskani/ 参加者は
>>2以降に
よろしいならば参加者だ
5/6【涼宮ハルヒの憂鬱】
○キョン/●涼宮ハルヒ/○朝倉涼子/○キョンの妹/○古泉一樹/○朝比奈みくる
6/6【キン肉マンシリーズ】
○キン肉スグル/○キン肉万太郎/○悪魔将軍/○ウォーズマン/○アシュラマン/○ジ・オメガマン
5/6【モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
○佐倉ゲンキ/●モッチー/○スエゾー/○ホリィ/○ハム/○ナーガ
5/6【魔法少女リリカルなのはStrikerS】
○高町なのは/○スバル・ナカジマ/●フェイト・T・ハラオウン/○セイン/○ノーヴェ/○ヴィヴィオ
4/5【ケロロ軍曹】
○ケロロ軍曹/●日向冬樹/○タママ二等兵/○ドロロ兵長/○ガルル中尉
3/4【スレイヤーズREVOLUTION】
○リナ=インバース/●ゼルガディス=グレイワーズ/○ゼロス/○ラドック=ランザード
4/4【新世紀エヴァンゲリオン】
○碇シンジ/○加持リョウジ/○惣流・アスカ・ラングレー/○冬月コウゾウ
4/4【強殖装甲ガイバー】
○深町晶/○アプトム/○ネオ・ゼクトール/○リヒャルト・ギュオー
4/4【砂ぼうず】
○水野灌太(砂ぼうず)/○小泉太湖(小砂)/○川口夏子/○雨蜘蛛
3/3【となりのトトロ】
○トトロ/○草壁サツキ/○草壁メイ
43/48
地図はこれだよ!
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0098.png こちらは現在位置だよ!
【――カヲル君からのお願い――】
___,,,.................,,___ \ / キャラクターの状態を把握しやすくするために、
´ >'"¨'''ー- ...,,__¨`\ ヽ\ | SSの最後に以下のテンプレを挿入してくれ。
_/_,,.... -─-- ..,,_\ \ i ヽ |
/ `> \ \ i\ i | 【場所/時間帯】
/-‐ァ / ___ \ヽ i / | 【名前】
/ /// / _,,..二ニ= ',i // | 【状態】
//,.7'" _,,.. -‐'''"、‐-..__.... -──- 、 レ 、 ̄`\ | 【持ち物】
/,..イ/ 「¨,ゝ、=ニ二 \¨、`\ | 【思考】
//// Z ヽマラ''" -‐‐- 、 \ \ __ |
// _=ニ二__.... _二ニ= , il ', ',/ ̄ | 時間帯の区分は以下の通りだ。
___,イ,' 、_ノ _,.-‐ニ二、-‐ニイ ll \. i ',. ', / | 0〜3時:未明
/ フ , 、 '"、 -.、、\. /i ∧ /l ∨ ',_', ,.イ | 3〜6時:明け方
"\'-─- //!,' 丶 ヽ,仏、 / レ' ', /| l __,,... -‐ム''" < 6〜9時:朝
\‐-、 ,' \ Z ヾ-イ .// /',/ /レ'''"/ / | 9〜12時:昼前
//ヽ ` Z `>ソ / /_/ ,.イ / | 12〜15時:昼過ぎ
、 ,. ‐‐--‐'''"_,.! \ _,,.. -‐- ..,,__,,.. -‐'''" / . | 15〜18時:夕方
/ / ̄  ̄>'''" / / . | 18〜21時:夜
__/__........___/ -‐==- イ / . | 21〜24時:夜中
/ / ,.-‐''" |
\ 三時間区切りだから、割とアバウトでいいと思うよ。
【放送】
6時間に一度ゲームマスターからの放送があり、死亡者と禁止エリアを発表します。
禁止エリアは
>>101>>102>>103……という形で書いてもらい、安価で決定されます。
キャラクターの時間を進めるのは自由です。
しかし、放送時間までたどり着いたら一度ストップ、他のキャラ達が追い付くのを待ってください。
ほとんどのキャラが放送時間にたどり着き、放送がされたら再び時間を進められます。
次の放送は12時です。
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
? _r'" `ヽ ノ )
>>1乙だよトトロー!
ミ(~ ゚-‐ ミ ズボォ ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
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/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
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>>1乙だよトトロー!
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>>1乙だよトトロー!
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? _r'" `ヽ ノ )
>>1乙だよトトロー!
ミ(~ ゚-‐ ミ ズボォ ) (
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i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
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8 :
1:2008/10/11(土) 23:22:14 ID:hTIHSo6f
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i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
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>>8 そのリンク、Not Foundになってるぞ?
10 :
1:2008/10/11(土) 23:30:36 ID:hTIHSo6f
アプトム、アスカ投下します
ktkr
ksk
投下キタ!ksk
ksk
歩を進めるは繁華街。
滔々と白んでいく空を見上げ、アスカは歩みを止めた。
同時に、腕時計を掲げて目線を落とす。
時刻は5:58分。
「結局、あいつ等とは合流できなかったわね。……別に、積極的に探してたわけでもないけど」
一人ごち、手ごろなベンチを見つけて座り込む。
一人で二つ持っていたディバッグのうち一つを脇に、一つを足元に潜らせて。
周囲に人の気配はない。
視線を走らせる途中、抜きん出て高い建物が目に止まった。
『HOTEL KSK』
その頂点に電燈の付いていない看板を掲げるあれは、地図に書かれた「ホテル」であろう。
アスカは一人で納得すると、軽く目を閉じて深呼吸する。
(大丈夫……加持さんは生きてる、生きてるはず)
慕う男の顔を思い浮かべ、祈るように唇を噛み締める。
先程はぐれた行き掛かりの者達や、碇シンジの事も多少は気になったが、
彼女が最もこれから始まる放送で名を呼ばれないことを願ったのは、加持リョウジであった。
キッ、と目を開けたとき、アスカの耳にどこからか、聞き覚えのある不快な声が聞こえてくる。
『あー、あー、マイクテスト、マイクテスト』
「……」
もったいぶって、男――草壁タツオは話し始めた。
『さて、それじゃあ禁止エリアの発表と行こう。 いいかい、一度しか言わないからよぉく聞いておくんだよ?
午前7:00から F-02 午前9:00から E-10 午前11:00から E-03。ふふ、ちゃんと聞きとれたかな?
聞き取れなかった悪い子は、頑張って人に聞いて回らなくちゃだねぇ、ふふふふ』
「禁止エリアは、 午前7:00から F-02、午前9:00から E-10、午前11:00から E-03……」
草壁の言葉を復唱しながら、アスカは地図に書き込みを加える。
呼ばれたエリア1マスを丸々バッテンで区切り、各々に時刻を淡々と書き込む。
書き込んで再確認してみても、やはり自分からはかなり遠い位置だ。
アスカはこの市街部からあまり離れるつもりも今のところはなかったし、好都合ともいえた。
『そしてもう一つ、お待ちかねの死者発表だよ』
ksk
「! ……来たわね」
身構える。
きっと息継ぎをする程度の一瞬の、しかし耐え難い空白の時間。
草壁の声が走る。
『 涼宮ハルヒ
モッチー
フェイト・T・ハラオウン
日向冬樹
ゼルガディス=グレイワーズ 』
「ッッ! 」
『 いやー、それにしてもなんだか思ったより死んでいかないねぇ。
六時間もあったのにたったの五人、一時間一人以下じゃないか、ねぇ? 』
行きずりとはいえ、ついさっきまで行動を共にしていた者たちは、既にこの世の者ではない。
無論、アスカはこのような事態を想像していないわけではなかった。
だが実際に聞かされると、やはり眉を顰め、恐怖と嫌悪感で口を噤まずにはいられなくて。
『 あ、そうそう。君達にいいことを教えてあげよう。
さっき死んだ五人の中にはねぇ――――長い付き合いの、仲良しの友達に殺された人もいるんだよ。
いやいや、実に立派。
殺し合いだもの、情も思い出も切り捨てる、かっこいいねぇ。
死ぬのが怖いそこの君、そういうときは「やられる前にやれ」、だよ。
殺される前に殺してしまえば、君は生き残れるんだ。
だからね、君が今一緒にいるお友達。
その子がいきなり後ろからナイフで刺してきても驚かないように、心の準備をしておくといいよ』
「……見え透いた煽動。ま、効果的ではありそうだけど。バカシンジとかには特に、ね」
ぽつりと呟き、アスカは名前を呼ばれた者たちに思いを馳せた。
ksk
ksk
涼宮ハルヒ。
鬱陶しい、女だった。
どうせ自分に突っかかってきた時と同じように、迂闊に危険人物に接触して殺されたんだろう。
あの長門って女の事を知っていた人間――ヴィヴィオを助けろと自分を脅したあの女と同じ――を失ったのは、残念だ。
まだ碌に情報も引き出せていなかったし、あの禁則事項女に再び遭遇できる可能性は極めて低い。
と、なると。
涼宮が言っていた知り合い――朝倉、朝比奈、キョン、キョンの妹、古泉の誰かに運よく出会える事を祈るしかない。
名前の感じからすると、あの禁則事項女は、おそらく朝倉か朝比奈だろう。
涼宮はその二人について「同級生」などと言っていたのが、どうも腑に落ちないが。
日本の高校生は発育がいいのか?
モッチー。
そういえば、不思議な生き物だったな――などと、今更ながらに考える。
結局アイツは、なんだったのだろうか。
奴自身は特に危険ではなかったからいいが、この島にはあんなのがゴロゴロしていると考えたらそれだけで気が滅入る。
先程いきなり襲ってきた化け物の事から考えても、その可能性はないとは言えないだろう。
フェイト。
ヴィヴィオのもう一人の母親。
そうか。あのおどおどした子供は、早くも母親を失ったんだな、と。
単純に、その事実だけを心の中で呟く。
深く考えれば、自分の身空と重ねてしまいそうだから。
あの少女はどうしているだろう。
仲間も親も失い、(恐らくは)一人ぼっちで。
今頃、どこかで泣いているのだろうか?
それとも、まだ我慢しているのだろうか?
……どうでもいい。
もう、自分が関与することではない。
日向冬樹。
ゼルガディス=グレイワーズ。
名前も知らない、どこかの誰か。
間抜けな奴等だ、と笑う。
どんな死に方をしたのかは知らないが、こいつらはこの状況に適応できなかった、それだけは確かだ。
.......
自分は違う。
日常から隔絶され、『要らない子』として、ゲームの駒として遣い捨てられた、哀れな家畜なのだ。
.......
自分は違う。
いや、本当に違うのか?
そこまで考えて、アスカは、アスカの精神負荷は、ついに限界を超えた。
「……何なのよ。何なのよッ、これはッ! 」
爆発する。抑えていた感情が、堰を切って溢れ出す。
それでもアスカは自分の体を強く、強く抱き絞め、必死で震えを隠そうとする。
「なんであたしが、こんなことに、巻き込まれなきゃっ……」
うっすらと涙を浮かべ、頭を落として怯える。
その姿は、歳相応の……あるいはそれ以下の、子供の姿だった。
誰も周りにいないとはいえ、このような無様を晒すことで、アスカのプライドは益々傷ついていく。
だが、どうしようもなかった。
(バカシンジみたいに、現実逃避できれば楽なんだろうけど……そんな事したら、死んじゃうじゃないッ! )
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アスカは死に怯えていた。
使徒と戦うことには何の恐怖も感じていなかった。
何故なら、使徒と戦って勝つのは使命であり存在意義であり、そして何より誇りだったから。
その過程で命が危機に瀕しても、問題なく受け入れることが出来る。
そんな精神を、アスカは護身のように熟成させていたのだ。
だが、今の状況はそれからあまりに逸脱している。
何故だ?
何故、自分が。
何故自分のような人類にとって重要な人間がこんな、意味があるとは思えない死のサバイバルに興じなければならない?
自分はEVAに……。
「あ――」
思い至る、最悪の可能性。
自分は――EVAに、乗れなくなって。
それで、ネルフに。
ネルフに、捨てられ――。
「違う……」
アスカが恐慌状態で、頭を振る。
何かに憑り付かれたようなその姿は、酷く脆い天使のようで。
「違う違う……違う! 違う、違う、違う、違う、違う違う違う違う違う違うッ! 」
クライ
叫ぶ。
.クライクライ
泣き叫ぶ。
クライ・クライ・クライ
視界を覆うは闇、闇、絶望の闇。
「あたしは……まだッ! 」
アスカが立ち上がった。
震える声で気勢を上げ、震える足で大地を蹴り。
走り出す。
脇目も振らずに走り出す。
ベンチの下に置いたディバッグを、その場に忘れて。
ksk
ksk
◇
ぽちゃん、と。
バスルームから水滴が落ちる音を聞いて、俺は目を開けた。
この民家に逃げ延びてからどれほどの時間が経っただろうか。
壁に掛けられた大時計を見れば、既に時刻は5:58分。
確か、放送は……6時からだったな。 ゾアノイド
立ち上がり、どこから放送が聞こえてきてもいいように偵察・斥候用の五感が優れた鳥型の獣化兵に変態する。
キィィィィン、と普段聞こえてこない音が耳を鳴らした。
周囲の音域が一気に跳ね上がったような聴覚を制御するのに苦戦しつつ、放送を待つ。
これでも実物のせいぜい百分の一かそこらの感覚だろう。
出来損ないの自分の変態では空を飛ぶ能力も再現出来ず、せいぜい心持ち程度の感覚強化に過ぎない。
自身の調整が成功さえしていれば、クロノスが幾星霜貯蓄した獣化兵全てのデータを生かせたはずだった。
このゲームで生き延びられる可能性も、飛躍的に伸びただろう。
ロスト
この損種の身は、俺の自尊心だけでなく、未来をも縛る枷なのだ。
「……そういえば、この首輪」
首に手を遣ると、そこには変わらず自分を束縛する首輪がある。
それはピッタリと自分の首に填まり、微塵のズレも感じさせない。
変態でかなり体型が変わっているにも関わらず、何の違和感もない。
それが、逆におかしいと感じた。撫で回してみるが、材質は少なくともゴムの類ではない。
金属のような質感と硬度を持つ、真っ当な首輪だ。
考えてみれば先程あの怪人と戦った時も、特に問題なく戦闘を行えた。
首をきっかり締め付ける輪っかを付けて激しく動き回れば、呼吸困難に陥るのではないか?
「まさかとは思うが……この首輪、ガイバーのコントロールユニットのように……? 」
脳裏をよぎる超兵器・ガイバー。
あの兵器のように、この首輪は人間の体と有機的に融合し、事故等で外れないようになっているのではないか?
無理をして外せば、主催者側からの粛清を抑えても致命的なダメージを負う可能性もある。
そうだとすれば、反逆者を首輪を介して生命のスープとやらに変えられる理由も大方想像がつく。
ただの機械ではなく、生物と融合して内部から遺伝子やらなんやらを弄っているのだろう。
奇怪な現象で参加者を脅かし、万が一主催者側が粛清の操作を行えない状態に追いやられた時の保険にもなり、
不慮の事故であっけなく外れる恐れもなくなる。なるほど、一石三鳥のシステムではないか。
事実、この首輪が有機的に俺の身体に融合しているとすれば、打つ手はない。
あのガイバーに取り込まれた深町晶が逃れられないように。
この首輪はガイバー・ユニットと同じく、取り外す方法などないのだ。
そういった科学事に詳しい者に運よく出会えれば、話は別だが。
「杞憂ならいいんだがな……む。始まったか」
突如、脳内に入り込んでくるように草壁の言葉が響く。
俺はメモの用意をして、重要な情報を得る準備をする。
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ksk
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『 ―――だからね、君が今一緒にいるお友達。
その子がいきなり後ろからナイフで刺してきても驚かないように、心の準備をしておくといいよ』
数分後、草壁の演説は終わる。
書き取った情報を頭の中で反復させる。
「なんだ……案外少ないな」
死者は五名。
草壁の言うことじゃないが、この状況で6時間も経ったにしては随分と平穏じゃあないか。
どうやら、ゲームに乗っている者はそう多くはないようだ。
あの悪魔のような強者は少ないのかもしれない。
「となれば……ある程度は大胆に動いてもよさそうだな。とりあえず、近場のホテルにでも行って……ん」
強化された聴覚が、この区画に近寄る足音を感知する。
距離はそう遠くなく、この民家の隣する道を直進していた。
特に気配を隠す様子もなく、だ。 誰かに追われているのか?
数十秒後、足音は民家の前を少し過ぎたところで止まる。
激しい息継ぎ。小休止といったところか。
周囲に(俺が探知できる限りでは)人のいる気配はない。
俺はしばし考えてから、肉体を変容させる。
脳が身体情報の急速な変化を促し、灼熱する。
――捻れ――るキン――肉。再構――成サれ――る神――ケイ――系。伸縮――変――形すル――骨カ――ク。
やがてたどり着いたのは、ガイバーを模した姿。
窓から外の小道を覗けば、少女……と言っていいくらいの年頃の茶髪の娘が、息を切らして前傾している。
小脇に銃を抱えている事を除けば、その動作から危険性を感じ取ることは出来なかった。
「M1897か……危険ではあるが、使うのがガキではな」
ただの一般人と変わらんな、と判断し、俺は民家の玄関に向かった。
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◇
「はぁっ……はぁっ……うぅ……」
勢いよく息を吐きながら、あたしは嗚咽していた。
銃を杖代わりにして立ち、くらくらする頭を両手に押し付ける。
……無様だ。
取り乱して、怯えて。
こんなの、あたしじゃない。
冷静に、冷静になれ。
なんとしても生き延びて、加持さん達と一緒に帰るんだ。
深呼吸して、頬を両手で挟む勢いで叩く。
ディバッグから水を取り出して、頭から被る。
熱した頭と身体の隅々に、ぬるい水流が走った。
爪先まで伝った水が地面を濡らす。
「……気持ち悪い」
じとっ、とした感覚が身体を覆う。
制服の中までしっとりとした感覚は浸食していく。
不快だ。イラつく。吐き気をもよおす。
だが、頭は冷えた。
この悪感情も生きているという実感をあたしにくれて、モチベーションが維持される。
そうだ……加持さんだってまだ生きてるんだ。
ここから加持さん達と脱け出られれば、きっとネルフに帰れる。
ミサトだって、今頃心配しているだろう。
ネルフスタッフも、きっとファーストだけで使徒の相手をしないといけなくなって困っているはずだ。
何も、怖がることなんてない。
まだ私には……。
「帰れる場所……あるよね……? 」
それでも、不安は影のように心に纏わりついていた。
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――その時だった。
がちゃり、と。
何気ない、日常的な音があたしの耳に届いたのは。
ドアノブを回す音。
そして ぎぃぃぃ、とドアが開く音。
それはつまり……!
咄嗟に振り返り、銃を構える。
銃口の先に、民家から出てきたモノが見えた。
まず目に付いたのは、淡い光を浮かべる両眼。
頭部の濁った色の宝石から後部に突き出た触覚は、糸を引くようにあちこちから頭部に細線を伸ばしていた。
口元には内側に収束したような乱杭歯。
生物的な身体のなかで特に目を引くのは、両肘部分から飛び出す刃。
ヒトの形を模っていたが、それはまさしく――。
乱杭歯が、人間の声を発した。
「お前は……」
「死ねぇぇぇぇぇっ!! 」
有無を言わさず、ウィンチェスターの引き金を牽く。
化物と会話をする必要がないと言う事は、先ほどの緑顔との交戦で把握済みだ。
放出された弾筒が拡散して怪物を襲う。
怪物は驚いたように飛び避け、急所を手に付いた刃でガードする。
当然弾の全ては避わしきれず、左肩に風穴が開いた。
あたしは追撃を仕掛けようと、トリガーを引いたまま前床を前後させる。
二発目の銃声。
散弾の連続射撃に怪物は怯んだのか、一歩後ずさる。
(いけるっ! )
怪物の肩を見れば、血のような液体を垂らしていた。
あの緑顔とは違い、そこまで強固な皮膚ではないようだ。
あとはこのまま距離を取ってグレネードでもぶち込んでやれば……!?
懐に入れた特殊弾頭に手を掛けた瞬間、怪物が思わぬ行動を取った。
引いた足に注力し、獣のような敏捷さで自身に迫る散弾の上を飛び越えようとしたのだ。
高く飛び上がり、足に一発喰らいながらも、散弾を回避。
怪物が着地したのは、あたしの目の前だった。
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ksk
ksk
「……! 」
もちろんあたしも馬鹿みたいにそれをぼさっと見ていたわけではない。
懐から慌ててグレネード弾を取り出し、装填。
怪物が目の前に来たと同時に、射撃した。
だが、こちらが引き金を引ききるよりも早く、怪物はウィンチェスターの銃身を握って脇に逸らす。
グレネード弾は狙いを外し、明後日の方向に飛んでいって数十m先の民家の壁に直撃した。
爆風に揺らされるのは、武器を相手に握られたあたしの髪。
「Scheisse! 」
ナイフに手を伸ばして――その逆手を、怪物に取られる。
へし折られそうな力で握り締められ、そのまま捻りあげられて組み伏せられた。
手から離れるウィンチェスター。転がって、やや遠くで静止。
右手であたしの背中を押さえ、左肘の刃をあたしの首に宛がう怪物。
怪物は勝ち誇ったような声で、余裕ぶって話しかけてくる。
「いきなり仕掛けてくるとはな……」
「くっ……」
やられた。
この状況では、もう反撃はできない!
死――その単語が頭をよぎる。
首筋に走る刃が、冷たく光って。
今、引ききられ――――?
「さて……お前の名前を聞こうか」
「……はぁ? 」
攻撃は行われず。
怪物はくぐもった声で、あたしの名前を聞いてきた。
どういうつもりだろう。獲物を殺す前のお遊びだろうか。
そんな事をする隙がある相手なら、上手くすれば逃れられるかもしれない。
あたしは一縷の希望に縋り、答える。
本来なら「そっちが先に名乗れ」くらいの皮肉は飛ばしたいのだが……ここは我慢だ。
「惣流……アスカ・ラングレーよ」
「変な名前だな。……アスカ君、君に聞きたいことがあるのだが」
失礼な事を言ってから、表向き丁寧な口調で語りかけてくる怪物。
しかしあたしを押さえつける力には微塵の緩みもなかった。
コミュニュケーションに必要な自分の名前も名乗らないし、やはりあたしをここで殺すつもりなのだろう。
なんとか……なんとかしなくては。
とりあえずか弱い女の子のような声を出し、相手の油断を誘う。
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
「聞きたいこと……ってなんですかぁ……」
「このゲームに参加している中で機械に詳しい者や生物科学の権威……みたいな人物を知らないか?
あ、いや……まずは知り合いの名前を全部教えてもらおう」
「……碇、シンジ、冬月コウゾウ、涼宮ハルヒ……モッチー」
「ほう? 」
怪物が興味深そうな声を上げる。
まさか、コイツが涼宮やモッチーを殺したのだろうか。
十分にありうることだ。
加持さんの事をこんな危険な怪物に教えるわけにはいかないし、
ヴィヴィオへの義理もあってその二人の名前は伏せたのだが、どうやら正解だったようだ。
あたしはナイフを取ろうと懐に突っ込んだ捻られていない方の手を悟られないように動かしながら、相手の出方を待つ。
「後ろの二人は死んで名前を呼ばれた連中だな……君が殺したのか? 」
「まさか。少しすれ違った……それだけよ」
「そうか……で、残りの二人はどうなのだ? どう、というのは機械や生体に詳しいか……ということだが」
「……」
この口ぶりだと、首輪を外そうとしているのだろうか?
バカシンジはもちろん何の役にも立たないだろうし、
副指令にしたって本部で偉そうにしている指令の横でちょっと偉そうにしている、くらいの認識しかない。
まあ、EVAを使って使徒を撃退するネルフの副指令なんてやってるんだし、それなりに博識だとは思うが。
名前を伏せた加持さんはどうだろうか。
なんとなく、機械に強そうなイメージがなくもない。
ヴィヴィオは問題外だ。
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「そこまで深い仲ってワケじゃないから詳しくは知らないけど……冬月コウゾウは、少し詳しいかも」
「そうか……ふん! 」
「ッッッ……!? っぎゃぁぁぁああああっ!! 」
怪物が、捻りあげたあたしの右手の指――人差し指を、自分の親指で摘んで回す。
指は何の抵抗もなく一回転――簡単に圧し折れた。
ただ折れただけではなく、骨が飛び出していることを感覚で理解した。
直後、襲い掛かる激痛。
いや、激痛などという言葉では生ぬるい。
生まれて初めての凶悪な感情に、あたしは臆面なく叫びを上げた。
快感だか恐怖だか怒りだか悲しみだか分からない。
そして意志とは関係なく、大粒の涙が流れる。
怪物はせせら笑うように人差し指に掛けた指を中指に回す。
「があぁっ……うぃぃッッ……ひぃっ! 」
「俺が気付かんとでも思ったのか? 懐からゆっくり手を出せ……出さなけれ、ば」
首筋の刃が数mmほど動き、首からうっすらと血が流れる。
同時に怪物の顔があたしの顔に頬擦るように接触し、べとり、と嫌な感触。
そしてあたしは見た。怪物の額の球体から、粘性の液体が放出されるのを。
唾みたいなものだろうか、と地面に垂れる液体を眺めていると、
それは地面に触れたとたんに強酸のように嫌なにおいの煙を上げる。
ジュウウウウウ、と音を立てるそれを怯えながら見るあたしの顔を横目で見て、怪物が顔を離した。
「10数えるまでに手を出さなければ、これをお前の全身に掛けるぞ。キサマにはまだ聞きたいことがある。
何か隠していることがあるだろう? 全て話すまで生きていたければ……わかるな? 10…9…h」
「う……」
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アスカああああああ!
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加持さんの存在に気付いたのだろうか。勘のいい化物め。
カウントが8に達する前に、あたしは左手を懐から出した。
ナイフを握った左手を、だ。
怪物はニヤリと笑い……そして、む? と呟く。
ナイフを持ったあたしの手から、小振りな鉄塊が転がり落ちたのだ。
この行動は賭けだ。じっとしていれば、情報を全て引き出された上であたしは殺される。
強酸性の液体の上に転がり、溶けていく鉄塊、それは。
「何の真似――」
ボンッ!
「――だ!? 」
怪物の声を遮り、周囲を白煙が覆う。
賭けに勝った! あたしは疼く右手を物ともせず、動揺した怪物の刃から抜ける。
あたしが落としたのはウィンチェスターの特殊弾。
弾を酸のような物で溶かして何が起こるかは分からなかった。
その上、弾がどの種類――グレネード、煙幕弾、閃光弾、ガス弾――かも不明。
だが、あたしは勝った……逃げ切れる! やはりあたしは出来る子だ!
この煙の感じは、煙幕弾とは違う。おそらくガス弾――主催者の良心を信じるなら、催涙ガス弾だろう。
吸い込まないように、視界に広がる謎の煙に混乱する怪物から離れ、走る。
「ゴホッ! ゴホッ! クソ……」
背後で怪物の憤る声。勢い余って落ちるディバッグ。だが構わず走る。
銃は――無理だ、回収している暇がない。諦める。
怪物はあたしがいなくなったのに気付いたようで、怒号を上げた。
「おのれッ! どこに逃げても、必ず見つけ出して殺してやるぞ! このガイバーT、深町晶様がなぁ! 」
(ガイバー……! )
怪物の名を心に刻み、あたしは振り返らず、必死で走った。
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◇
「……」
舐め過ぎていた。
相手が一般人とはいえ、追い詰めれば牙を剥くのは自明。
どうせ情報を聞き出したら殺すつもりだったが、もう少しソフトに接触すべきだったか。
俺はM1897とディバッグを拾ってから、催涙ガスで弱った目が回復するまで数分待って、擬態を解除する。
全裸の、俺本来の姿である。ちなみにガスの残り香を避けるべく、サングラスを掛けている。
「あのガキに俺の事をベラベラ触れ回られると……厄介な事になるかも知れんな」
いきなり銃を撃たれたのは、自分が異形の姿だったからか? それとも、あの小娘がゲームに乗っていたのか。
後者は恐らくないだろう。どんな馬鹿でも、相手の腹に探りを入れるくらいの事はするはずだ。
あの悪魔のような絶対的な力を持ち、小細工が必要ない者以外は。
ともかく、俺の危険性を他の参加者に気付かれてしまっては、首輪を外せる技術を持つ者がもしいた場合に困る。
首輪さえ外れれば殺すのは厭わないが、先に悪感情を持たれては拷問でもして言うことを聞かせるしかなくなる。
そういった技能も趣味も俺にはない。だが、まあ……。
「手は打っておいた。深町には悪いが、そう簡単に死ぬ奴でもあるまい。これをきっかけに精神的に弱ってくれれば、
復讐もやりやすくなるかもわからん……姑息な手だが、許せよ、ダイム、ソムルム……」
今は亡き親友に一言侘びを入れる。
だが、あいつ等ならわかってくれるはずだ。
俺は黙祷するように目を閉じ、ホテルに向かって歩き始めた。
【B-5 市街地/一日目・朝】
【アプトム@強殖装甲ガイバー】
【持ち物】
碇司令のサングラス@新世紀エヴァンゲリオン、光の剣(レプリカ)@スレイヤーズREVOLUTION
ヴィヴィオのディパック、ウインチェスターM1897(2/5)@砂ぼうず、ディパック(支給品一式入り)
【状態】疲労(小) 肩口負傷、左足負傷(移動には問題なし)
【思考】
1.ホテルに向かう。
2.深町晶を殺してガイバーになる。
3.強敵には遭遇したくない。
4.冬月コウゾウ他 機械や生体化学に詳しい者に接触、首輪を外す為に利用する。
【備考】
※まだ全裸の人間形態のままです
※首輪が有機的に参加者と融合しているのではないか? と推測しています
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◇
「あった……」
あたしは、先程放送を聞いた場所、ベンチにまでたどり着いた。
ついさっき気付いたのだが、バッグを一つここに置き忘れていたらしい。
回収して、中身を見る。
……なんに使うかも分からない、コントロールユニットがある。
こっちは、元々のあたしのバッグか。
水を取り出して、勢いよく飲み込む。
「っ……っ……ぷは……」
落ち着いた。
あたしは自分の右手を開いて手のひらを出し、人指し指に目をやる。
酷い有様だ。白い骨が突き出し、爪が逆に付いた様に、指の腹がこちらを向いている。
あたしはゆっくりと右手を伸ばして、損壊した指を口に咥える。
...
捻る。
骨を支えにして、丁度細い棒アイスの少なくなった余りを吸い取るように、歯で齧ってグルグルと回す。
やがて指先は千切れ、三つ目の関節の少し手前から、骨が突き出している、見るに耐えない状況に。
あたしは制服を破り、ぐるぐる巻きにしてそれを隠した。
痛い。
ああ、痛いとも。
痛くない、筈がない。
だけど、その痛みはあまり感じなかった。
怒りが原因だろうか? どうでもいい。
............
あたしはガイバーT・深町晶を殺す。
あのフォルム、あたしのプライドをずたずたにして、身体を傷つけた化物。
初めての感覚を味合わせてくれた怪物。
必ず殺す。
どんな手を使ってもだ。
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忘れない、忘れてなるものか。
あの悪魔のようなフォルムを!
「殺してやる……」
殺意を、吐く。
「殺してやる……殺してやる……殺してやる……殺してやる……殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる……
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやるッ!
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる!
殺してやる殺してやしてやる殺してやるる殺してやる殺殺してやる殺してややる殺してやる殺してる殺してやるッ!」
殺してやしてやる殺してやる殺してやるる殺してやる殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺」
コ、ロ、ロ、ロ、ロ、ロ。
コロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ。
コ。ロ。
コロロロロ、とあたしの頭の中で、殺意がスパークしている。
ふと見れば、道路の横断鏡がこちらを見下ろしていた。
「……ふふ」
殺意もここまで来ると、こんな表情になるのか。
あたしは笑っている。いい笑顔だ。本当にいい笑顔だ。
でも、コレじゃダメだ。
こんな精神状況じゃ、自滅するのがオチ。
しばらく休んで、落ち着こう。
空気の美味しい森がいいな。
うん、空気の美味しい森がいい。
あたしはフラフラと森に向かう。
バッグの中で、コロコロコロロ、と転がるコントロールユニット。
ディバッグの中身を見てみると、心なしか。
ユニットの球体が淡く光っている、気がした。
【C-6/森の入り口/一日目・朝】
【惣流・アスカ・ラングレー@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】右手人差し指喪失、精神不安定
【持ち物】
アーミーナイフ@現実、予備カートリッジx12@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
コントロールユニット(ガイバーU)@強殖装甲ガイバー、デイパック(支給品一式入り) 、
砂ぼうずの特殊ショットシェル用ポーチ(煙幕弾(2/3)、閃光弾(3/3)、グレネード弾(2/3)、ガス弾(2/3))@砂ぼうず
【思考】
0.森で休んで落ち着く
1.積極的に殺し合いには乗らない、ただし人間以外は問答無用で撃つ。ガイバーT(深町晶)は必ず殺す。
2.加地と再会したい。シンジに関しては、そこまで執着はない。
【備考】
※参戦時期は少なくとも第弐拾四話以前。
ksk
ksk
ksk
俺には支援しかないっ!
ksk
あ…支援するとこ間違えた…ごめんなさい
投下終了です
ksk感謝でござる
この期に及んでなのはの把握してないなの
上手い把握方法を教えてくださるとうれしいなの
投下乙!
アスカKOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
そしてボッチ哀れww
ちょwアプトム、ボッチに押し付けんなw
あまり同時に見てると誤爆してしまうと勉強した。
これからは同時にみないようにしよう。
投下おつ!
ボッチに対しての誤解フラグが・・・w
投下乙!
アスカが病んだっ……!参戦時期的に危ないとは思ってたけど……
狂うとすれば加持が死んだ後くらいかと思ってたんでびっくりしました!
アプトムひでえwボッチ濡れ衣すぎるw
アスカ好きな自分はうわああああってなりました。楽しかったです!
あ、えっと、前スレのあれですがどうしましょうか?
修正した方がいいならwiki入り次第修正しますが……
投下乙!
アスカがアスカが壊れてきてるー
ボッチ逃げてー! 超逃げてー!
◆h6KpN01cDgさんが修正したかったする
したくなかったらしないでいいんでない?
投下乙!
ちょwww
ボッチ何も悪くないのに!
ボッチ襲われたら一緒にいる子トトロが危ないじゃないかぁぁあぁあああ!!
ハッそうだ小トトロも危ないじゃないか
アプトムてめぇーー
投下乙!
ボッチ何もしてないのに必ず殺すリストに載っちゃったw
そしてこれはアスカガイバーフラグか!?
どっちにしろボッチは涙目だw
>>87 あ、グレネード弾の残りってあと1発じゃないかな?
>>98 おっとっと
状態票を
【C-6/森の入り口/一日目・朝】
【惣流・アスカ・ラングレー@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】右手人差し指喪失、精神不安定
【持ち物】
アーミーナイフ@現実、予備カートリッジx12@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
コントロールユニット(ガイバーU)@強殖装甲ガイバー、デイパック(支給品一式入り) 、
砂ぼうずの特殊ショットシェル用ポーチ(煙幕弾(2/3)、閃光弾(3/3)、グレネード弾(1/3)、ガス弾(2/3))@砂ぼうず
【思考】
0.森で休んで落ち着く
1.積極的に殺し合いには乗らない、ただし人間以外は問答無用で撃つ。ガイバーT(深町晶)は必ず殺す。
2.加地と再会したい。シンジに関しては、そこまで執着はない。
【備考】
※参戦時期は少なくとも第弐拾四話以前。
に修正します
乙です
アスカはアプトムに出会いぼろボロになった
一方シンジはトトロに出会いもふもふした
この違いはなんだwwww
そしてボッチが濡れ衣着せられたwwwアスカー本物はもっと強いよ〜
投下乙!
アスカもシンジも病んでるやぁ
>>1000乙w
それは素晴らしい!
さっきからずっと考えていたんですが、あまり初回から広く知らせるのもまずいかなあと思ったので修正しますね。
皆さん投下乙です
そして大分遅れてすみません。
今投下して大丈夫ですか?
さぁこいksk
もちろん!
朝倉キタキタ
朝倉涼子、投下します
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――涼宮ハルヒは、普通の人間では無い。
三年前のある日、突然起こった情報爆発。
有機生命体の自律進化の可能性を秘めたそれは情報統合思念体に観測され、
閉塞状態に陥っていた自らの進化を望む情報統合思念体は、情報爆発を引き起こした張本人、
涼宮ハルヒの観測の為、複数名の対有機生命体コンタクト用インターフェースを誕生させた。
その際造られた内の一人が、私、朝倉涼子である。
だから、私が生まれたきっかけは涼宮ハルヒにあると言ってもいいのかもしれない。
その涼宮ハルヒが死んだと、首輪から流れる男の声は告げた。
(涼宮ハルヒが――死んだ)
実際に彼女と接触したのは、彼女が高校に入学してからの数ヵ月。
私は彼女のクラスの委員長として、すぐそばで彼女を観察し続けた。
――東中出身涼宮ハルヒ。この中に宇宙人・未来人・異世界人・超能力者がいたら、あたしのところへ来なさい、以上!
彼女が高校生活初日にした宣言は、今も一字一句違わず私の脳裏に刻まれている。
結果として彼女は私の観測下にて、実際に自らの望みを叶えた。
残念ながら、追い求めるものは既にすぐ近くに存在していることも知らずに逝ってしまったようだが。
(……長門さんは何を考えているの?)
涼宮ハルヒは、情報統合思念体にとって替えがきかない、何物よりも優先すべき存在である。
それは情報統合思念体によって造られた長門さんにとっても同じ。
私を含む涼宮ハルヒ以外の参加者48名はともかく、彼女だけは決して殺してはいけなかったハズ。
彼女が死ねば、自律進化の可能性は永遠に失われる。
(……それが解っていて、何故?)
何が起こっているのか、さっぱり解らない。
私は溜息を吐き、近くの木にもたれかかる。
(一度、最初から考えてみるべきかしら)
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まず、長門さんがこの狂った殺し合いを開催した理由。
長門さんの上に情報統合思念体がついているのであれば、それは簡単に説明がつく。
あれは、涼宮ハルヒの高校生活が開始して一ヶ月程が経過した頃。
私は、キョン君を殺そうとした。
涼宮ハルヒに選ばれた彼を殺し、涼宮ハルヒが起こすだろう情報爆発を観測しようとした。
まあ、結局それは失敗に終わり、私の行動を察知した長門さんの手によって私は消されたのだけど。
情報統合思念体は、その時の私と同じことを実行しているのではないか?
随分と大袈裟で過激な手段ではあるものの、急進派ならばこの程度のことはやってのけるだろう。
属する派閥は違えど情報統合思念体の命令である以上、長門さんが逆らえる道理も無い。
彼らの命令に逆らえば処分されるのは、過去の私で証明済みだ。
(主導権を握った急進派が、涼宮ハルヒにとってのイレギュラーを発生させ、大きな情報爆発を発生させようとした……?)
決して有り得ないことではない。
が、実際に急進派が黒幕であるとすれば、決して起こるハズがないことが起きてしまっている。
(そう……あくまで涼宮ハルヒの起こすアクションが目的である以上、涼宮ハルヒだけは殺してはならない。
急進派がそんな重大なミスを犯すとも思えないし、情報統合思念体はこの件には絡んでいない……?)
ならば、一般人にしか見えないあの男、クサカベタツオが、長門さんを操っているのか?
しかし、正直に言ってただの人間が、インターフェースを操ることなどが出来るとは思えない。
多少得体の知れない所はあったものの、流石に情報統合思念体以上の力をあの男が持っているなんてことは無いだろう。
よって、クサカベタツオが黒幕である可能性はゼロに近い。
(急進派、クサカベタツオ、共に黒幕で無いのなら――)
最後に残された唯一の可能性、それは、
(長門さんの、暴走……)
私と同じく涼宮ハルヒの観測の為に造られた対有機生命体コンタクト用インターフェース。
私は、彼女のバックアップとして三年間過ごしてきた。
だから、一応彼女の人格は理解している。
不満を外へ出さず、内へ内へと溜め込む――それが、長門有希だ。
涼宮ハルヒの性格からして、観測している内に長門さんの精神に負荷が蓄積されていってもおかしくは無い。
多少離れた所で彼女と付き合っていた私と違い、長門さんは極めて近い所で彼女と交流していた。
それはそれで楽しいかもしれない。――ストレスを解消する方法を、知ってさえいれば。
涼宮ハルヒや他の人間に振り回されたり、インターフェースとしての任務をする中で、長門さんの中に発生した精神的負荷。
始めはほんの僅かであっただろうそれは、月日の流れと共に少しずつ蓄積していく。
――そして、ついにその負荷が限界を超えてしまった結果が、この殺し合いなのだ。
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その可能性は、極めて高い。
この孤島内で私が情報統合思念体とコンタクト出来ない理由も、
長門さんがこの空間を情報統制下に置いているのであれば納得出来る。
もっとも長門さんが本気で情報統制下に置いているのであれば、
それは所詮バックアップの私には脱出出来ないことを意味するのだが。
「うーん、脱出は不可能で、長門さんが殺し合いを望んでいるのなら、バックアップの私がするべき行動は一つよね」
既に鬼娘専用変身銃の効果は切れている為、普段通りの口調で私は呟く。
恐らく何らかの方法で参加者を監視しているだろう、長門さんに向けて。
「私のすべきことは、出来るだけ多くの参加者を殺すこと。そうよね?長門さん」
「――うん、それ無理」
「普段のあなたならともかく、今のあなたになんて従う理由は無いもの。
そこで待ってなさい。必ずあなたの暴走を止めるから。最後に一つだけ言わせて」
一呼吸置いて、私は続ける。
「――バックアップを舐めるな、根暗娘」
最後にそう吐き捨てて、私は歩き出した。
何処へ?決まっている。脱出の為に一番必要なのは情報。
私が消されていた間の長門さんの行動に不審な点は無かったか、彼女を知る人物に聞かなければならない。
SOS団のメンバー、古泉一樹、朝比奈みくる、キョン君を最優先で捜索。キョン君の妹は……まあ一応候補に入れておこう。
あとは優先すべきはクサカベタツオを知っている可能性のある草壁姉妹か。
(そういえばメイちゃんは無事かしら……?いや、放送で呼ばれなかったから生きているのは知ってるけど、乙女的な意味で)
心の隅で少女の無事を祈りながら、ひとまず人が集まりそうな市街地へと歩を進める。
道中脳裏に浮かぶのは、既にこの世にいない涼宮ハルヒのこと。
情報統合思念体がいかに万能といえど、彼女を生き返らせることは出来ないだろう。
彼女に秘められた力は、情報統合思念体にすら把握出来ていない。
把握出来ていないものを、どうして生き返らせることができようか。
だから、例え長門さんの暴走を止められても、今後SOS団に涼宮ハルヒの姿が戻ることはないのだろう。
教室で、キョン君の後ろの席に陣取る涼宮ハルヒ。そんな光景ももう二度と見ることは出来ない。
「………………」
決して彼に情が移っている訳じゃないけれど。
涼宮ハルヒを殺した人物だけは、一片の容赦も無く殺そうと思った。
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「……しかし、この格好じゃサマにならないわね……恨むわよ、長門さん」
時間切れによって虎柄ビキニが消えたことにより、身に付けている物がメイド服のみという
益々微妙な状態に陥っている自分の衣服事情を嘆きながら、私はただただ歩き続けた。
「街になら、まともな服もあるわよね……?」
【E-5/森林/一日目・朝】
【名前】 朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】 健康
【持ち物】ボウイナイフ、鬼娘専用変身銃@ケロロ軍曹、不明支給品1〜2(武器では無い)
メイド服@涼宮ハルヒの憂鬱、デイパック(支給品一式)
【思考】
1:長門有希を止める
2:キョン、古泉、みくる、キョンの妹、草壁姉妹を探すため北の市街地へ向かう
3:基本的に殺し合いには乗らない。ただし涼宮ハルヒを殺した人物は容赦無く殺す
4:まともな服が欲しい
※長門有希が暴走していると考えています
※鬼娘専用変身銃で消えたセーラー服他は戻って来ませんでした。
ksk
ksk
ksk
以上です。多くのkskに感謝
タイトルは『ハレ晴レフユカイ』でお願いします
投下乙!
なるほど、朝倉はこう考えるか
だがしかし、ハルヒを殺したのはkyonなんだぞ
すがすがしいまでの対主催朝倉でした! 投下乙!
朝倉だっちゃ終了かちょい寂しいな
それにしても乙女的な意味で心配されてるメイちゃんを誰か助けてあげてー
長門の暴走説か
朝倉はこう考えるのね
やっぱり他のハルヒキャラに比べると長門への感情が違うな
それにしてもハルヒキャラと草壁姉妹は見事なまでに街にはいないなw
投下乙です
kyonが聞いたら絶望するなw生き返らせることが出来ない
それは置いといて誰か乙女的危機のメイを助けてくれる奴はいないのかw?
投下乙!
朝倉さん、殺したのkyonですからw
しかしかっこいいなバックアップ。
バックアップがメインを倒すとか燃える展開になりそうだw
遅れましたが投下乙!
やべえ、朝倉さんが普通に対主催だ
バックアップを舐めるな発言に不覚にも燃えた
でもハルヒ殺したのはkyonなんですよ、朝倉さん……
目が覚めたら三つも投下が来てやがったぁぁぁ!!!
皆さん乙です!!!
シンジは羨ましいし(もふもふ的な意味で)アスカが、アスカがぁぁぁだし
何より朝倉が格好良過ぎる!
バックアップを舐めるな発言格好良いぜ!!!
mk2氏、投下乙です!
朝倉の思考をこう持ってくるとは……まったく予想しなかった展開に驚きました
っていうか「バックアップを舐めるな」発言がかっこよすぎるぞ朝倉w
ちょっと容赦ないところがあるとはいえ、素晴らしい対主催がまた一人生まれた
でも朝倉さん、ハルヒ殺しの犯人は……
深夜までお疲れ様でしたー!
投下乙!
ちょwww
朝倉まさかの完全対主催ww
kyonに対する対応以外は完全に対主催な思考なことに驚きだwww
投下乙!
望んでた朝倉対主催ktkr
台詞がかっこよすぎて痺れました……!!
ハルヒ勢は本当にいい意味で今までのイメージを裏切ってくれるなw
古泉の今後によっちゃ皆でkyonフルボッコな展開も!?
そういえば朝倉の首輪から放送が聞こえる描写があるけど、いいのかなこれ?
今まで放送にそういう描写はなかったし、もし首輪からなら他の参加者も何か反応すると思うんだけど……
投下乙!
朝倉かっこいい…斜め上だ…!
ところで今更ではありますが…本屋のパソコンって煙玉で壊れてたような。
シンジがいないから次の更新見れないとか書いてるし。
あと軌跡見れる云々は修正安価してたような。
どの案が通ったが忘れたが
>>144 前スレのこれか
@0時、3時、6時…と3時間ごとに更新
A0時、3時、6時…と3時間ごとに更新(3時間前までの追尾機能アリ)
Bあえて違うシステムに書き直す(今の予定では支給品の初期配布状況)
で、確か@に決定だったかな?
でも作者さんが修正なさるといっていたしお任せすればいいんではないかと
……そして確かに全話でパソコン壊れているな
少なくとも「kskにアクセスできない」という描写はあるから、ここは修正が必要だな
静かなので、にぎやかしに死亡者名鑑の続きを投下〜
/ / / `ヽ、
,′ | :/ / / / ヽ \ `ーイ
l │ l | / / /| | l |\ー 一'´
| /l -| 十! /- イ / | | ,' j ヽ
| l | W|_l_/| / |l ,' / メ/|: / /ハ: |
| :/こ| レ行ifヾ八{ /xく/ |/ / | j
| {{^ | |!込,,ソ イf巧トV / :/∨
| |ヽ.| | ` 込,ソ/ / /
| l | | , `ア7/ / j/
| l | | r- _ / レ/
/ l _/| |\ `ー ´ イ │
/ j_ 斗{ | l ヽ、_. < | │
_,, -=二¨ ̄| : : :.∨| |\_| \ l | | |
r< |: : : :.ヘ| |  ̄ ∧ l\ ,| |
| `丶、 |: : : .: :| |、> /小 l: :.`| |
| \ |.: : : : | | / >oヘ |.: :│ |\
/ \ │: : : :| |./∠/|ヽ|│: :.| |∨|
【名前】フェイト・T・ハラオウン
【作品】魔法少女リリカルなのはStrikerS
【登場話数】2
【スタンス】対主催
「たとえ消えそうな、僅かな光だって」で初登場。
早々に打倒主催者を決意し、遭遇したゼルガディスに協力を求めるもあっさり断られる。
ならばせめて彼が持っていたストラーダを手に入れようと交渉を続けるが、これも失敗。
仕方なく彼と別れる。なお、自分の言葉がゼルガディスをマーダーに導き、家族であるヴィヴィオを危険にさらす結果になることを彼女は知らない。
その後悪魔将軍の襲撃を受け、彼と戦闘に。しかし如何に一流魔導師の彼女でも、デバイス無しで将軍の相手は荷が重すぎた。
地獄の断頭台で喉を潰されもはや打つ手無しと思われたが、仲間を守りたいという気持ちが奇跡の反撃を生む。
しかし、その奇跡も悪魔将軍を倒すには至らず。止めを刺され命を落としてしまう。
最期まで殺し合いに抗った彼女だが、結果として彼女の行動がゼルガディスをマーダーにし、悪魔将軍の慢心をなくしてしまった。
行動がとことん裏目に出る辺り、かなり不憫な人である。
【k:交渉に s:失敗した k:結果がこれだよ!】
___
/ ● ● 丶
| (二二) |
|〇(二二)〇| 「ガッツ全開ッチーーー!」
/ 〈ヽ
( ノ |ノ
 ̄| /
`―――-´
∪ ∪
【名前】モッチー
【作品】モンスターファーム
【登場話数】3
【スタンス】対主催
「始まりは今!」で初登場。
ゲンキを捜してゴルフ場を歩いていたところで、ハルヒに遭遇。彼女と打ち解け仲間になる。
その後アスカ&ヴィヴィオに遭遇するが、最初から険悪ムードのハルヒとアスカのせいでフォローに回る羽目に。
どうにかこうにかチームがまとまり移動を開始するが、そこにゼルガディスの襲撃を受けてしまう。
仲間とはぐれたモッチーはゼルガディスの追撃を受けピンチに陥るが、ガッツを振り絞って必死の反撃。
しかし、ゼルガディスの崩霊裂(ラ・ティルト)によって力尽きてしまうのであった。
なおAAが見つからなかったため、何となく似ているやつを使わせてもらった。
【k:渾身の s:桜色のビームが k:この世への別れ】
. / / .:::/: .:: :::. |::. |::::. : ヽ:. ヽ
// :/ .:::/::: .: /::: .::|::: |::::. |',::::. : ',::. ハ
/ .:! .::::!::::..:: ,イ::::: .:::ハ::: ,ハ::: |∧::::.: |::::: |
.:::| :::::|:::::::: / !:::: ::/ !:: / !;:イ |:::::::. |ヘ ̄ ̄ヽ
::::| :::::l:_:_:__/ |::: .:/ j::/ j:/,r=!:::::::: | || ノ
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【名前】涼宮ハルヒ
【作品】涼宮ハルヒの憂鬱
【登場話数】4
【スタンス】対主催
「始まりは今!」で初登場。
殺し合いに憤りを感じつつも、次々と現れる未知の存在に大興奮。少し頭冷やしなさい。
モッチーとあっさり打ち解けた彼女は、次にアスカ&ヴィヴィオに遭遇。
しかしカテゴリーは同じでも微妙に方向性の違う性格の二人は息が合わず、険悪な関係に。
それでも一緒に行動することになり街へ向かうが、そこをゼルガディスに襲われる。
モッチー、アスカとはぐれてしまった彼女は、ヴィヴィオと共に学校へ。
そこで、キョンと運命の再会を果たす。
異形の存在となったキョンにも今まで通り接するハルヒだが、すでにキョンはそれまでの彼ではなくなっていた。
ハルヒが目を離した隙に、ヴィヴィオを襲うキョン。そこへ駆けつけるハルヒ。
ヴィヴィオを狙ったはずのキョンの攻撃は、なぜか狙いを外しハルヒの腹を……。
こうして神に等しい力を持つはずの少女は、もっとも近くにいた平凡な少年によってその命を絶たれたのであった。
【k:こんなの s:信じられない k:キョン……】
_,r'^ ,、゙ヽ
<jレД゚jリ> 「希望、か……そうだな、すっかり忘れていた」
<'∞'^>
U==U、
ノ|_,|_,| ヽ
`'UU〜^ヽ
【名前】ゼルガディス=グレイワーズ
【作品】スレイヤーズREVOLUTION
【登場話数】3
【スタンス】マーダー(無差別)
「たとえ消えそうな、僅かな光だって」で初登場。
ゲームに対するスタンスを決めかねていた彼だが、接触してきたフェイトの言葉で覚悟完了。
優勝のご褒美で人間に戻ることを目指し、ゲームに乗ることを決意する。
支給品であるストラーダの使用法を学んだ後、彼はハルヒたちを襲撃。
モッチーと相討ちの形になるが、キメラの体に宿る防御力によって一命を取り留める。
しかし体力、魔力ともに回復しきらないうちに、ズーマことラドックの襲撃を受けてしまう。
奮戦するゼルガディスだったが、ボロボロのコンディションで相手にするにはズーマはあまりに強敵だった。
最期はベアークローで目玉から脳を貫かれ、そのまま頭部を粉砕されてしまう。
なおAAがこんななのはこれしか見つからなかったからであり、決して筆者がゼルガディスを嫌いなわけではない。
【k:硬い皮膚のキメラも脳を s:刺し貫かれて k:木っ端微塵】
うあー、ゼルガディスのAA、めっちゃずれてるーw
すげーめっちゃ手が込んでる!
超絶乙
うおぉ、超乙です!
本当に全員「ksk」なのか……凄いなぁ。尊敬するぜ
モッチーどんまいw昔の作品だからAAが無くて残念だw
そしてwiki編集中に起こった出来事
「いきなりブレーカーが落ちた」
特に何かをした訳でも無いのに…………カヲル君orz
kskのぶんだけイデお休みのはずだったのに…カヲル君
死者スレでお酒飲んでたから、たぶん酔っ払ってお休みのこと忘れたんだろうな……
とりあえずカヲル君のために魂のルフラン聞いてくる
ああ、確かに酒盛りしてたもんな
>>143 遅くなりましたが了解しました。
たしかに他の参加者が反応しないのは不自然ですので、
>>116の『首輪から流れる男の声は告げた』
の部分を、
『クサカベタツオは実に楽しげに告げた』
に修正します。
修正乙です!
修正乙〜
修正乙
地図キタ!乙です
だんだん上に人が移動してきたな
地図乙〜
いろいろ新しく接触しそうな気配が見えるな
地図乙です〜
北に人が多いなぁ。セインと灌太、ボッチ達、そしてデスマッチ組が完全に涙目な気がするw
アスカがもし森をうろつくとすると死体に出会う可能性もあるのか。また壊れる気が…
それとズーマ怖い。冬月・加持、合流するであろうなのは、小砂逃げてー!
ケロロとサツキ、タママも移動の仕方によっては危ないのでは……
意見ありがとうございます。
……そうだったパスワードのこと忘れてたorz
軌跡以前に見れなかったですね……
ではパソコン部分を後ほど修正しておきます。
指摘ありがとうございました。
>>160 地図乙です!
ってよく見たらケロロ達遠いなw
しばらくは大丈夫か
地図乙です!
東西の道が禁止エリアになることで色々変化がありそうな予感。
>>153 1スレにつき1ksk必要なんだよ。きっと。
道が絶たれたことで山の横を通るキャラが増えそうな
そういえば飛べるキャラ結構いるけどあんまり飛ぶやついないよね
今飛んだのってフェイト、なのは、ボッチ、リナくらい?
ハム肉が確か火災現場(デスマッチ会場)へ行こう、って考えだったから、南下してくるはずなんだよな。
あとは悪魔将軍が東の禁止区域向かった後にどっちに行くか。
使われてない南方の施設としては、別荘群があるか。
北の方からわざわざ目指す動機付けがないけどね
ところで言うタイミングずれてるとは思うが
アプトムが上のSS中でガイバーはダイムとソムルムの仇とか言ってるけど
このロワのアプトムの中では2人とも健在だった気がするぞ
作品の修正をしてきました。
とりあえずパソコンに関しての描写は消し、「kskが使えれば〜」のようなセリフをみくるに追加しただけです。
お手数おかけしました。
>>171 「交戦中」に参戦だけど
二人が殺されて、閣下が「もういい下がれ」って言った前後に参加なら問題はないはず
それにアプトム初登場のSSって2X氏が書いているからまぁ何とか
とさっきガイバー全話視聴終えた俺が言ってみる
アプトム普通にかっこいいじゃねえか!
確かに全裸な回数は多いけど、最終話とかツンデレで吹いたw
顔だけ人間形態で体がゼクトールの時が見た目的にはましだな
閣下は23話(24話?)であっけなく終わったのが閣下らしかったw
あ、リロってなかった…すみません
修正乙です!
>>170 それ以前に悪魔将軍って、湖をどうするんだろう?
迂回するのか、突っ切るのか?
泳いでわたる悪魔将軍を幻視した
ケロロ達が心臓発作おこしそうだww>泳いで渡る将軍
飛ぶんじゃないか?
右足が沈む前に左足を(ry
鎧の重さで溺れる将軍を幻視した
何か可愛いなw
そういえばあまり意識している参加者いないけど、一応島の中央って山なんだよな
何かに使えないかなー
大した長さじゃないですが水野灌太・セイン投下します。
ということでkskをお願いします!
セインと共に別荘・コテージ郡に到着し、I-03側の入り口付近を調べて
人の出入りした痕跡がないことを確認し終わった頃だった。
みんなおはよう、今日は天気の気持ちいい朝だね。
胸糞悪い声が聞こえてきた。
そろそろ放送だとは分かっていたのですぐに取り出せるようにしていた
ペンと地図、参加者名簿にメモ用紙を取り出す。
あのおっさんがグダグダと何か言っているが灌太には全く興味ない。
耳障りな声を聴いてやってるんだからさっさと禁止エリアと死者を言え。
さて、それじゃあ禁止エリアの発表と行こう。
いいかい、一度しか言わないからよぉく聞いておくんだよ?
午前7:00から F-02
午前9:00から E-10
午前11:00から E-03
マップの該当箇所を丸で囲み、時間も書き込む。
これに関しての考察は後回しだ。
そしてもう一つ、お待ちかねの死者発表だよ。
ペンを握る手に少し力がこもったのが分かる。
なにせ、依頼(の報酬)に関わってくることなのだ。
涼宮ハルヒ
モッチー
フェイト・T・ハラオウン
日向冬樹
ゼルガディス=グレイワーズ
以上五名が、現状での脱落者だ。
任せろksk
名前が呼ばれるたびに参加者の名前を一本線で消していく。
三つ目の名前が呼ばれたとき一瞬手が止まったが考えるのはやはり後回しだ。
いやー、それにしてもなんだか思ったより死んでいかないねぇ。
六時間もあったのにたったの五人、一時間一人以下じゃないか、ねぇ?
おっさんと同意見なのは癪だったがそう思う。
知り合いも含めて、今まで会った全員が何かしら戦いの心得がある者ばかりだったので、
もしそういう選考をしていたのなら必然のことかもしれない。
小砂もまだ生きているらしい。さすが俺の一番弟子といったところか。俺様やっぱりスゲェ?
さっき死んだ五人の中にはねぇ――――長い付き合いの、仲良しの友達に殺された人もいるんだよ。
いやいや、実に立派。
殺し合いだもの、情も思い出も切り捨てる、かっこいいねぇ。
俺以外にもそういう奴がいるのか。まぁ、それも不思議じゃない。
というかそれが普通だ。自分の命と他人の命を天秤に掛ければ大体の人間の結果は同じだろう。
俺だって足がつくから、という理由で松波さんを始末させたこともある。
悪いことをしたとは思ってる。だが、天秤の自分の命を掛けた方はとても重かったのだ。
それじゃあ、また六時間後に。
君達のがんばり、期待しているからね?
◆
ksk
ksk
ksk
「バーカ、カワイイボインちゃんならいざ知れず、おっさんなんかの期待に応えるかよ」
「言うに事欠いて…」
黒布を頭に巻いた小柄な男が天に向かって暴言を吐き、
一風変わった紺・紫のみっちり密着する服を着た女性が呆れた表情でぼやいた。
二人とも片手にペンを持っており、地図には禁止エリアに関する情報が、
参加者名簿には五つの名前の上に横線が引かれている。
そして、ふざけてばかりもいられない。
聞き逃すことの出来ない情報が放送には含まれていたのだから。
「で、セイン。さっき名前が呼ばれたフェイトってのは確か…」
「タイプゼロ・セカンド――スバルの上司だよ」
いきなり真面目な顔で尋ねてきた灌太に対し、セインが俯きながら答えた。
「だよな……クソッ!!」
舗装された道の上に転がっていた小石が蹴り飛ばされ草むらへと消えていく。
歯をかみ締め、悔しさを滲ませた表情で灌太は悪態をついた。
それを見てセインも仮にも敵対する人物の死であるがなんだか悲しい気分になってきた。
彼女にしても人が死んだりするのを好む性格ではないので彼の気持ちはよく分かる。
(チッ、これでスバルに恩を売る機会が一つ減った…
ホテルで無事再会した暁には上司と引き合わせた謝礼として
そのままHO☆TE☆Lな感動を白昼から味わおうと思ってたのに…
これであの美乳を乳繰り回すチャンスが減っちまった…!)
訂正。分からないで下さいお願いします。
(だが!俺にはまだ高町なのはという希望がある!!
こいつをスバルのとこまで連れて行き、傷心のスバルに恩を売りつつ
『心のケアには情熱的な時間を送るのが一番だ』とか言って押し倒しちまえば…!!)
ksk
ksk
ksk
もしスバルに知れればIS『振動破砕』により(性的な意味で)戦闘不能になるようなことを
灌太は真顔で考えていた。傍から見ているセインが、
(これからの方針を考えているんだろうなー…探し人がいきなり一人消えたんだしねぇ)
とか思っているのも無理はない。
灌太の思考はまだ続く。
(しかし…そういえば、フェイトやなのはとかいう人物の外見をセインが知ってるからって
ちゃんと聞いてなかったな……もしブスなら心情的にはセイン達の姉妹丼を優先させたいが…)
もし天に召されたフェイトに知れれば一撃離脱を得意とする彼女らしからぬ、
一撃を加えてそのままあの世までお持ち帰りしそうなこと灌太は真剣に考えていた。
というかいつのまに姉妹丼にランクアップしたのだ。
傍から見ているセインが
(禁止エリアも面倒な位置に来ちゃったし新しいルートを頭捻って考えてるんだろうなぁ。
自分の妹のことなんだから人任せじゃダメだよね、ちょっとこっちはこっちで考えてみよう)
とか思っているのが可哀想である。
「おい、セイン。フェイトとなのはって女の外見の特徴を教えてくれ」
「ほぇっ!?あ、うん…フェイトは長い金髪の女性で十九歳。
なのははちょっと赤味かかった長い茶髪の女性で同じく十九歳。
二人とも綺麗な顔立ちだけど…いざ特徴を言えと言われると難しいね…」
「胸は?」
「あたしよりはあるんじゃないかな…って何言わせんのさ!?」
セインの文句を聞き流し、灌太の思考は再び続く。
ksk
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ksk
ksk
ksk
(マジかよ…スバルだけでなくフェイトもなのはさんとやらも美人でボインだってのか…!?
これはもしかして、人事の趣味ですっげぇ上質な女ばかり集めてるのか!?
きっと育成だとか抜かして自分好みの部下にしようとしているに違いない…羨ましい!!
責任者出て来い!ていうかそこ代われ。
ここから無事に脱出できたらなのはさんとやらにその職場で雇ってもらえるよう頼んでみるか、
そしてゆくゆくは俺が人事担当になる!!)
もしなのはに知れれば全力全開で止めに入りそうなことを
自分のことは完全に棚に上げて灌太は本気で考えていた。
傍から見ているセインが
(アンタ…もしかして真面目によからぬことを考えているんじゃ…)
とか疑い始めたあたりが唯一の好材料である。
灌太の思考はまだまだ続く。
(スバルの職場ってことはきっとみんなスポーティッシュに引き締まって
いい身体してんだろうなぁ…
なのはさんとやらもきっとそうに違いない、うん間違いない。
だが、そちらのほうと違いセインのほうの依頼は契約まで交わしている。
任務成功すれば姉妹丼はともかくとしてセインとはぐへへなことができる…!!
いや、姉であるセインが俺の女になればセインの妹は俺の妹。
兄の言うことは絶対だ、意地でも姉妹丼を実現させてやる…いっひっひっひ)
もしノーヴェに知れれば冗談抜きで殺されそうなことを
灌太はニヤニヤと生理的に危険な香りがする表情で考えていた。
傍から見ているセインが
(だめだこいつ…早く何とかしないと…)
とか思い始めたがセインにどうにかできる相手ではない。
ksk
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「よーし、出発するぞセイン。別荘・コテージ郡内を突っ切ってH-02へ、
その後はとりあえず温泉とやらに行こう」
「…温泉に…?」
ジト目でセインが尋ねた。
温泉が何たるか、そして灌太の人柄を知るなら当然の反応だろう。
「すぐ近くに禁止エリアが二つもできるんだ。まさか主催者も
無意味に禁止エリアを設置してるわけじゃないだろうしそこら辺に誰かいるのは間違いない。
そういう連中が禁止エリアから避難する場合、とりあえず手近な施設に逃げ込もうとするのは
それほど不思議なことじゃないしな」
「へぇ〜、なんだ、ちゃんと考えてたんだ」
なるほどなるほどとか呟きつつ、感心した様子のセイン。
「……何考えていると思ってたんだ」
「てっきり『フェイトは美人で胸も大きかったのか…惜しい人を亡くした』とか
『スバルは落ち込んでるだろう…口説くなら今だ』とか考えてるものかと」
「………」
大体正解です。それよりもう少し過激ですが。
「で、聞きたいんだが…温泉って何?」
「え?知らないの?」
「関東大砂漠じゃ聞いたことない施設だな」
「早い話が、天然のお風呂だよ」
「よし、すぐ行こう!!もしかしたら他の参加者に会えるかもしれんからな…いっひっひっひ」
「……絶対に覗くつもりでしょ」
ksk
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もはやセインが聞くまでもなく、手のひらで口を覆い隠すようにしながらも
目が思いっ切り笑っている灌太のどす黒い表情が物語っていた。
「ま、否定はしないがなぁ!素っ裸ってことは装備もなし、羞恥心で動きも鈍る。
まさにやりたい放題だからなぁ〜!!」
クアットロ以上に嬉しそうにやりたい放題とか言い出す灌太を見て
外道とはこういう人種のことを言うのだろうなぁとか漠然とセインは思った。
ついでに、もし覗いた先にいたのが男だったらそいつの命はないだろうとも思った。
「…言っとくけどねぇ…素手でも素っ裸でも戦える人はいるんだからね?
入浴覗いて殺されました―――とか勘弁してよ。笑うに笑えない通り越して爆笑ものだよ?」
「わーってるよ。こっちの武器は手榴弾三つ。
戦闘になればワイヤーウインチもあるし逃げの一手が一番有効だ。
どっちにせよ戦力に乏しい以上、気付かれないように細心の注意を払いながら覗くから安心しろ」
「いや…覗くなって言ってんだけど…」
ノーヴェ……お姉ちゃんもう疲れたよ…、そんな言葉がセインの頭をよぎる。
「とにかく、まずはここを突っ切る。
んでH-02の出入り口に人の通った痕跡がなけりゃそのまま温泉へ。
その頃にはF-02は禁止エリアになってるだろうからG-03に迂回して北に。
集合時間の十二時までにホテルに行こうと思えばE-03の禁止エリアはとりあえず無視していいだろ。
状況次第で臨機応変に方針は変えるが、基本線はそれで行くぞ」
「はいはい…」
何に重きを置いて"状況次第で臨機応変に"行動するのかあたりは甚だ疑問ではあったが
灌太が言った方針自体には異議はないので脱力しながらもセインは頷いた。
「そうと決まればちゃっちゃと行くぞ。
ここは日が昇っても気温が五十度六十度超えないんだろ?
いや〜水は豊富だわ風呂まで用意されているわパラダイスだなここは」
この変態w
ksk
ksk
ksk
「パラダイス…ね」
灌太の場合は半日常的に殺し合いをしているし普段から買っている恨みも少なくない。
今はオアシス政府雇われの身なので随分と生活環境は向上したが
便利屋をしていた時期と比べれば環境が良い分だけこちらのほうが確かにパラダイスだろう。
セインはといえば敵は非殺傷を原則とした時空管理局。
おまけに前線向きではないので死を隣り合わせに感じたことなど無いに等しい。
パラダイスだ、なんて発想はかけらも浮かんでこなかった。
灌太は強いな、とセインはふと思う。
わけもわからず殺し合いに放り込まれた者同士のはずなのに
人探しを請け負い、見知らぬ相手と堂々と話し合い交渉し、
いつ襲撃を受けるかも分からないのに平然としている。
こちらは冷静になってみれば不安でいっぱいだ。
灌太とレストランで出会ってからは色んな意味でそれどころではなかったが
死ぬのは怖いし、ノーヴェも血の気が多い上に口も悪いから何をやってるか分かったものじゃない。
もしかしたら、灌太は不安を和らげるために
こんなセクハラな言動ばかりやってるのかもしれないとか思わないでもない。
だから―――
もみっもみっ
「いーけないね〜セインちゃーん。隙だらけだったぞ〜?」
―――今現在、まさにリアルタイムで胸を揉まれているのもその一環なのかもしれない。
だが、灌太の手が握っている双丘から身の毛のよだつような感覚が送られてくるのには変わりはない。
鳥肌が立つのと同時にこめかみに青筋が浮きだったのがなんとなく分かった。
「こんのっ…!」
幸せそうな顔をしている灌太の顔面目掛けて握りこぶしを放ったが空振り。
灌太は素早く間合いを取り既にセインの少し前を小走りしていた。
ksk
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「やーい、お前んち、おっばけやーしき!!」
「こぉらカンタぁっ!!元ネタが分からーんっ!!!」
セインは灌太を追うように駆け出した。
不安がないといえば嘘になる。だけど―――
『任せろセイン。お前の依頼、この俺がどんな手を使ってでも達成してやる!! 』
もうしばらくはその言葉を信じてみよう。
よぅ砂漠の妖怪・砂ぼうずだ!
なんとここには天然の風呂があるらしい、なんというパラダイス!
ちょっくら男の浪漫を追及する旅に行ってくるぜ!!
ところで先生、もし風呂を覗いた先にいたのが雨蜘蛛だったらどうします?
うぎゃあ、目が、目がぁぁぁぁぁっ!!?
ていうかなにこの無意味な次回予告風蛇足は!!?
【I-03 別荘・コテージ郡入り口付近/一日目・朝】
【水野灌太(砂ぼうず)@砂ぼうず】
【状態】健康
【持ち物】ワイヤーウィンチ@砂ぼうず、オカリナ@となりのトトロ、 手榴弾×3@現実
ディパック、基本セット、 手書きの契約書
【思考】
0.何が何でも生き残る。脱出・優勝と方法は問わない。
1.西のルートを通って温泉経由で北の市街地に向かい、昼の十二時にホテルでガルルたちと落ち合う
2.セインと共にセインの妹(ノーヴェ)を探す。その後は…いひひひひひ。
3.関東大砂漠に帰る場合は、小泉太湖と川口夏子の口封じ。あと雨蜘蛛も?
※セインがIS"ディープダイバー"を使えることに気付いてません。
【セイン@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(小)、ところどころに擦り傷
【持ち物】ディパック、基本セット、不明支給品0〜2
【思考】
0.ノーヴェを探す。 殺し合うつもりはあまりない
1.灌太と共に西のルートを通って北に向かいながら人探しをする
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
投下乙です!
駄目だ、この砂ぼうず……早く何とかしないと危険だ(性的な意味で)。
というかなんてフリーダムw
砂ボ自重しろwww
投下乙!!!
とりあえず砂ぼうずは自重しとけwww
自由すぎるだろw
投下乙です!
何やってんだ、砂ぼうずw
殺し合いの場で脳内がエロ一色とか、マイペースってレベルじゃねえw
投下乙!
砂wぼうwずw
本当にだめだこいつ……早くなんとかしないと……!!
なんて素晴らしい変態だ!(褒め言葉)
温泉にいたのって……ちょ、リナドロロじゃねえかw
投下乙なのですよ!
なんというフリーダムwww
セインさんの胸を揉むとは羨まし(ry
投下乙!
灌www太wwwwww
相変わらずだなこいつは…駄目だ早く何とかしないと……
砂ぼ未把握の人に言って置くけどシリアスな時はきちんと決める奴だからな!
たとえボイン好きの変態だとしても、やる時はやるぜ! ……たぶん
そしてMAD乙!
後日、つべに転載させて頂きます
MAD乙!
って朝倉ム……じゃなくってラムwww
腹黒タママとか、色々乙!
投下&MAD乙!
初めシリアスかと思ったら何してんだ砂ぼうずww
フリーダムすぎるwww
>>231 ということは…リナ逃げてーと思ったがむしろ砂ぼ逃げてー!?
カンタ違いに吹いたw
しかし予約を見る限り温泉にはナーガ様が……
リナに砂ぼ、セイン逃げてー! あ、ドロロ忘れてた
ドロロ忘れちゃ駄目ー!
ナーガ対ドロロだと蛇とカエル的にドロロが凄く不利なような。
……逃げるのはいいけどドロロも連れてってあげてw
投下乙!
ちょww砂ぼうずwww
そしてカンタつながりのトトロ小ネタにも吹いたw
乙!
砂坊主www駄目だこいつ早くなんとかしないとw
MADも乙です!
>>233 youtube転載毎度助かります。
そしてなぜか覗いた風呂に入っていたドロロがしばかれる図が頭に…
砂坊主お前、シリアスな空気もあると思ったら何してやがる!
(男としての本音:ちょっち体育館裏に来いや)
ペースト1個分多いよ自分;;
まとめでSSを読んでると今後の伏線と思われる部分が目に付いてwkwkするな
今日はまた投下来るかなwkwk
来るといいなwkwk
よし先走ってkskしてみるぜ!ksksksk
kskすればカヲル君のイデも減るらしいしな、ksk
それはkskしとおかないとだなksk
もふもふksk
のっかるぜksk
>>227GJ!
砂ぼうずの思考に大爆笑!
セイン、アンタも大変だな……
まあ呑め、水しかないが
>>87 把握なら2期→1期→3期と見たほうがいいと思う。
自分はそう見た。
二期ラストの熱さはヤバい
初代リィン良いよ初代リィン
もみもみksk
>>246だが皆ノリよすぎw
こんなに反応来るとは思わなかったw
まぁ予約期限的にたぶん明日投下だろうけどなksk
だがしかしkskするのさ
ksk代わりに煽り文を投下してみる
046 ONIGUNSOWと、AMBIVALENCE
きれいなリンゴ、可愛いリンゴ、つるつるで甘そうな小さなリンゴ。
だけどどんなにおいしそうでも、すぐに口にしてはいけないんだよお嬢さん。
白雪姫ではないあなたには、助けがくる保障などないのだから。
047 復讐の狼煙を上げろ
一瞬前の己すらも裏切って、男は復讐の叫びをあげる。
奪った者から奪うために、裏切り者を裏切るために、男は自らの全てを捨てた。
過去のために未来をささげた人ならざる彼が、この舞台で手に入れるものとは……
048 God Knows……/倦怠ライフ・リターンズ
かつては並んで歩いた道を背に、二人はゆっくり歩いていく。
標識のない二つの岐路を前に、少女は少年に手を伸ばし、少年は少女を振り返る。
……しかし、二つの手はつながれることなく、彼らは闇へと転がり落ちた。
じゃあkskついでに。
うっかり全選手入場!をkskバージョンで作ってみたんだが落としてもいい?
実は全員いない&未把握作品はロワの印象で書いてるんだがw
こいこい!ksk
見たい見たい
ぜひ投下してくれ
>>257 煽り文乙!
センスあるなw自分も見習いたいです!
ぜひみたいぞ!
投下wktk
煽り文乙!
書けるセンスが羨ましい
そして投下wktk
じゃあ投下してみる。
ちなみにネタが微妙なところもあるw
「地上最強のkskを見たいかーッ!!」
「オーーーーー!!!!」
「ワシもじゃ!ワシもじゃ、みんな!!」
全選手入場!!
アサシンは生きていた!! 更なる研鑚を積み対主催の炎が甦った!!!
存在希薄な常識カエル!! ドロロ兵長@ケロロ軍曹だァ――――!!!
ネコ耳魔法少女はすでに我々が完成している!!
弟子属性 小砂@砂ぼうずだァ――――!!!
出会い次第足へし折ってる!!
外道魔族代表 ゼロス@スレイヤーズrevolutionだァッ!!!
素手の殴り合いなら私の想いがものを言う!!
燃える戦闘機人 スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはstrikers!!!
真のマスコットを知らしめたい!! もふもふしたいよお トトロ@となりのトトロだァ!!!
戦闘力は参加者中最下位だがロリ力なら全階級私のものだ!!
まっくろくろすけ大好き 草壁メイ@となりのトトロだ!!!
砂ぼうず対策は完璧だ!! シスコン? セイン@魔法少女リリカルなのはstrikers!!!!
全参加者のベスト・ダンディは私の中にある!!
ケロン星の軍人が来たッ ガルル中尉@ケロロ軍曹!!!
仕事の達成率なら絶対に敗けん!!
暗殺者の殺人技見せたる マーダー ラドック=ランザード@スレイヤーズrevolutionだ!!!
ゆで理論(なんでもあり)ならこいつが怖い!!
ksk界のマッスル・ファイター キン肉スグル@キン肉マンだ!!!
ネルフから副司令官が上陸だ!! フッキーU 冬月コウゾウ@新世紀エヴァンゲリオン!!!
ルールの無いケロロ萌えがしたいから軍人になったのだ!!
プロのタママインパクトを見せてやる!!タママ二等兵@ケロロ軍曹!!!
めい土の土産にママ助けてとはよく言ったもの!!
聖王の奥義が今 kskロワでバクハツする!! ロリコンホイホイ ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはstrikersだ―――!!!
地獄の断頭台こそが地上最強の代名詞だ!!
まさかこの男がきてくれるとはッッ 悪魔将軍@キン肉マン!!!
ボインを見たいからここまできたッ スタンス一切不明!!!!
妖怪何でも屋 砂ぼうず@砂ぼうずだ!!!
私はモンファ最強ではないカワイソスで最強なのだ!!
御存知死亡フラグ立ちまくり ホリィ@モンスターファーム!!!
(続く)
お色気担当の本場は今やロリにある!! 私を脱がせる奴はいないのか!!
キョンの妹@涼宮ハルヒの憂鬱だ!!!
デカァァァァァいッ説明不要!! バストサイズ不明!!! ヒップサイズ不明!!!
朝比奈みくる@涼宮ハルヒの憂鬱だ!!!
ふんもっふは実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦超能力!!
本家SOS団から古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱の登場だ!!!
草壁メイはオレの嫁 邪魔するやつは思いきり殺し思いきり騙すだけ!!
メイド服の死神 雨蜘蛛@砂ぼうず!!
ガイバーになりにロワへきたッ!!
全裸全世界チャンプ アプトム@強殖装甲ガイバー!!!
ガッツに更なる磨きをかけ ”ロリの敵”佐倉ゲンキ@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜が帰ってきたァ!!!
今の自分はボッチではないッッ!! 小トトロといっしょ 深町晶@強殖装甲ガイバー!!!
?年の舐めまわし攻撃が今ベールを脱ぐ!! 魔族の敵 スエゾー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜だ!!!
ヴィヴィオの前でなら私はいつでも優しいママだ!!
白い悪魔 高町なのは@魔法少女リリカルなのはstrikers じゅうきゅうさいで登場だ!!!
地球侵略の仕事はどーしたッ ガンプラへの愛 未だ消えずッ!!
ギャグもシリアスも思いのまま!! ケロロ軍曹@ケロロ軍曹だ!!!
特に理由はないッ 閣下が強いのは当たりまえ!!
ガイバーにはないしょだ!!! 慢心注意!
リヒャトル・ギュオー@がきてくれた―――!!!
ドイツで磨いた実戦ツン&ヤン!!
エヴァ界のデンジャラス・ガール 惣流・アスカ・ラングレー@新世紀エヴァンゲリオンだ!!!
ヤンデレだったらこの人を外せない!! 超A級ヘタレガイバー kyon@涼宮ハルヒの憂鬱だ!!!
超一流破壊神の超一流の魔術だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ
盗賊殺し!! リナ・インバース@スレイヤーズrevolution!!!
ヘタレ主人公はこの男が完成させた!!
お前そこを代われ!! 碇シンジ@新世紀エヴァンゲリオンだ!!!
最後のシ者が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ マスコットッッ
俺達は君を待っていたッッッ渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオンの登場だ――――――――ッ
加えて来るべき放送に備え超豪華な主催者を2名御用意致しました!
対有機生命体コンタクト用インターフェース 長門有希!!
考古学者で二児の父 草壁タツオ!!
……ッッ どーやらもう一名は到着が遅れている様ですが、到着次第ッ皆様にご紹介致しますッッ
ちなみにシンジ君とカヲル君が並びになったのはわざとでは……ない。別にカヲル君のイデを沈めたかったとかそんなんでは決してない!
きたきたksk
おお、GJ!いい感じに参加者たちをとらえているぜ!
だが
>存在希薄な常識カエル!! ドロロ兵長@ケロロ軍曹だァ――――!!!
言っちゃダメ!それは言っちゃダメだ―www
>>265 あ、ついでに足りないところ書いてくれる人も募集中w
朝倉ムとかも書きたかったが断念した上に、知らない話の参加率が異様に低いw
(主にガイバー、モンファ、肉)
GJー
妹何言ってんだwww
挑発的だなおいw
ちょw閣下に作品名入れるの忘れたw
>今の自分はボッチではないッッ!! 小トトロといっしょ 深町晶@強殖装甲ガイバー!!!
おいこら!ちょっとそこ代われボッチ!!!
くそぅ!
ボッチ許せん!
すっげぇ!GJ!
しかしトトロの同行者は誰であっても「そこかわれ」言われるなww
いや、ボッチはほんとそこ代われって感じだけどww
276 :
265:2008/10/13(月) 00:31:31 ID:j08udDC2
シンジは二重の意味をかけてみたw
トトロもだし両手に花もだしw
GJ!
なんでもあり(ゆで理論)な肉のオヤジが超期待〜!
なのはオレだけか?
ボッチはまさにそこ代われだな
小トトロ肩にのせてもふもふしてるんだぞあいつ
ボッチもシンジも羨ましいが肉も羨ましいんだぜ
何でかは…言わなくてもわかるよな?
お前がハム好きなことはよく分かった。
ということでヴィヴィオは貰っていきますね。
>>280 そ っ ち が あ っ た か
だが嫁は渡さんw
お前らがロリともふもふに夢中な間に傷心中のなのはさんを慰めてくるぜ
お前らボッチにそこ代われと言うが
漏れなく3日間歯を磨いてない異臭を放つ怪物をお姫様抱っこしないといけないんだぜ?
つーわけでゲンキそこ代われ。
さて。
時間的に少しキツいかな?とは思うんですが。
ホリィ、ゼロス、ウォーズマン投下してもよろしいでしょうか?
ちょw本当に投下来たぞ!
おkです!
皆!ksk準備だ!
では改めて。
ホリィ、ゼロス、ウォーズマン投下します。
投下きた!
ksk準備はおkですぜ!
行くぜー!
ksk
ktkr
ksk
「ウオオオオオオオオオ!!! 」
森の中を、獣のように叫びながら走る影が一つ。
その影の名はウォーズマン。機械の体を持つ超人である。
少し前にさらわれた仲間を取り戻すため、彼は大地を奔走していた。
その速さは人並み以上。そしてその体は光を反射し、黒く光っている。
時折小さな枝や葉などが体に当たるが、彼をそれを気にせずただ走る。
地を蹴り、跳躍し、ただ前に、ただ前に進むのみ。
だが、彼の仲間をさらった相手の攻撃により、彼の目は焼かれていた。
走っている間に少しずつ回復してきているとはいえ、まだ完全ではなかった。
故に。
「オオオオオオオオオォゴアァッ!!?? 」
目の前に現れた太い枝に顔面を打ち、悶え苦しむという普段ならありえない行動。
いつもなら避ける事など造作もないのだが、目があまり見えない以上はどうしようもなかった。
顔はぶつかって移動は止まるが、体は慣性の法則に従いそのまま進み続け、結果仰向けにひっくり返る。
そんなコメディのような光景があったりなかったりもするのだが。
だが、それでもウォーズマンは止まらない。
痛みを我慢してすぐに起き上がり、そして走り出す。
彼は急いでいた。
これ以上の死者を出さないようにと。
助けに向かう最中に、草壁タツオの放送が流れた。
正義の超人である彼にとって、5人しか死んでなかったのは幸いだったと思えた。
……否、5人も死んだのだ。
どこの誰かも分からないが、死なせてしまった。
もっと自分がしっかりしていれば、死なせずにすんだかもしれない命。
もうこれ以上一人でも人を死なせる訳にはいかない。
その思いが、彼を動かしていた。
果たしてホリィさんはどうなってしまうのかksk
ksksksk
守るべき仲間を救うために。
「メイ!待っていろ!俺が必ず救ってやるぜっ!」
ウォーズマンは決意を声に出し、森を駆けていく。
彼は今自分に起きている問題には気付かなかった。
自分の走っている方向が、雨蜘蛛とメイのいる方向とはまったく別の方向だという事に。
追跡を始めた時、彼は目が見えなかった。
だから、二人の走る音、二人の声に向かって走っていったまではよかったのだが。
走っているうちに二人の逃げた道から大きく外れていった。
ウォーズマンの辿り着く先。そこには何が待っているのか。
それは誰にも分からなかった。
そして場所は変わる。
「ゼルガディスさんが死んだんですか……」
あちこちに立っている大木。そのうちの一つの先に、ゼロスは座っていた。
彼の手には、彼自身見た事のない文字で書かれている原稿。
木の上に移動してから長い間その原稿の解読に時間を使っていたが、放送が始まると同時に読むのを中断していた。
放送の中身は、主に禁止エリアと死者発表の2点。
死亡者に関しては、気になったのはゼルガディス程度。
それでも[ゼルガディスを殺せる程度の者がいる]と考えた程度。
別に深く考える必要性はなかった。
他にも何人かいたようだったが、会った事もない者の死を悼む趣味はゼロスには存在しない。
問題は、禁止エリアの場所。
ksk
ksk
ksk
kskkskksk
禁止エリアの位置はここからはそう遠くない。
原稿を解読していたゼロスだったが、そろそろ実験をしてみたいという衝動に駆られつつもあった。
草壁タツオは他にもいろいろと喋ってはいたが、そんなものはどうでもよかった。
だが。
(……うそ?モッチーが、死んだ?)
ホリィにとってはそうではなかった。
長い間仲間として一緒に過ごしてきたホリィにとって、彼の死は軽く流せるものではなかった。
モッチーの姿を思い出すたびに、彼と共にいた日々が頭に浮かび、そして消える。
だが、もうその日々の続きは存在しない。
ホリィとモッチーのこれからの日々は、永遠に消えてしまった。
「あれ?どなたか知り合いが死んだんですか?」
「!?」
いつの間にかゼロスはホリィのそばまで降りてきていた。
どうやら、ホリィの負の感情とその顔色で知り合いの誰かが死んだと読んだようだった。
ゼロスの顔は、さっきと同じ笑顔。
そう、笑顔から変わらない。
人が死んだというのに。
死んだ人の数だけ不幸があったかもしれないというのに。
「あな……たは、悲しく……ないんです……か?」
時間が経って、何とか途切れ途切れでも言葉は出せるようになった喉。
だが、口を開くたびに喉に走る痛み。
それを我慢してでもホリィはゼロスに問いかける。
「悲しい?どうしてです?」
ゼロスは相変わらず笑顔でホリィに話しかける。
「……どうし……て、ですって!?」
(人が、人が死んだのに。何故この人はここまで平然としていられるんですか?)
ホリィの心に、恐怖とは別の感情が生まれる。ゼロスに対する怒りが。
人が死んだのに、何故この人は平然としてられるのか。
ksk
ksk
ksk
禁止エリア…ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
それがまったく理解できない。
「人が……死んだんですよ?人が死……ぬ。それは悲しい事。いいえ、人だけじゃ……ない。
自分と一緒に……すごした仲間が死んだら……悲しいに決まってるじゃ……ぐぅっ」
喉の痛みに耐えかねて、ホリィは手で喉を押さえる。
その様子を見て、ゼロスは訳が分からないといった様子でやれやれのポーズをとる。
「まぁ、確かに僕も知り合いが一人死んだようですが。だからなんですか?」
ゼロスは移動し、ホリィの目の前まで来る。ホリィはびくっと体を震わせて体を後ろにそらした。
「ここは殺し合いの場なんですよ?そして、形あるものはいずれ壊れる。それが早いか遅いかだけの話じゃないですか。それに」
ゼロスは言葉を切ると、表情を変えた。
さっきまでの笑顔が消え、時折にしか見せない魔族の表情を出す。
目が開き、紫の瞳孔が光を反射する。
その目は、一言で言えば邪悪。
視線だけで人を殺すことができる。
そう思われてもおかしくない、普通の人には出せないような冷たい目。
顔も笑ってはいるが、他人に好意を持たれるようなそれではなく、むしろ警戒しか持たれる事のないような。
ホリィの知らない魔族の顔が、そこに存在した。
「人間が何人死のうが、別に関係ないんですよ。僕にはね」
「……ひっ!?」
怯え。恐怖。絶望。
怒りは消え、それらの負の感情が、またホリィを支配する。
「まぁ、そういう問答は人間同士でやっててくださいね。僕には関係ないですから♪」
ゼロスはさっきまでの笑顔に戻ると、ホリィから視線を外してふと遠くを見る。
そして。
「禁止エリアも発表されたようですし、そろそろ移動しますか」
「え?」
ホリィの体が軽くなった。否、軽く感じただけだった。そして再び足の痛み。
ゼロスはホリィを担ぐと、片手に地図を持った。
音もなく地面に降りると、ホリィに話しかけた。
更に恐怖を与えるために。
ksk
「この近くに禁止エリアができたようでしてね。一度行ってみようかと思います」
「どうして……?」
「だって、見たくありませんか?」
そこまで言うと、ゼロスはホリィに視線を合わせ、
「首輪を着けている人が禁止エリアに入ったら一体どうなるのかを」
「ッ!?」
そこまで言われて、ホリィはやっとゼロスのしたい事が分かった。
つまり、ホリィを禁止エリアまで連れて行き、どうなるのかの観察。
「や……やめて!!」
「と言われてもねぇ〜。僕自身、あの場であの少年がどうなったのかをあまり見てない訳でして。どうなるか興味が沸くと思いませんか?」
「そんな……」
ホリィの顔に浮かぶ絶望。
そして、数時間後に訪れる確実な死。
それが、ホリィの恐慌状態を更に悪化させた。
「や、やめて!誰か、助けて!」
喉が痛む。しかし、そんなことで叫ぶのを止めてはいけない。
誰かに助けてもらえなければ、自分はこの人に殺される。
「誰かお願い!助けて!」
「やれやれ、困った方ですね〜」
ゼロスは地図をしまい、再びホリィの喉に手刀を打とうとする。
その時。
「そこの悪漢!その少女を放せ!」
「「!?」」
ゼロスとホリィは、声のした方を向いた。
ksk
その場所にいたのは。
全身黒ずくめの黒い人だった。
少し前。
ウォーズマンは、相変わらず森の中を走っていた。
走っている最中に打った場所が痛むが、そんなもの気にしてはいられない。
こうしている間にも、誰かが傷ついているのかもしれないのだから。
すでに二人の声や足音は聞こえなくなり、周囲には静寂のみ。
ただウォーズマンの走る音だけが響いている。
もしかしたら、二人が通った道とは違う道を走っているのかもしれない。
そんな考えがふとウォーズマンの頭に浮かんだ。
だが、今更走ってきた道を戻るとしても、どこで引き返せばいいのか分からない。
走るたびに、時間が過ぎていくごとに、彼に焦りが生まれていく。
その時。
「誰かお願い!助けて!」
「!?」
ウォーズマンは足を止めた。
今聞こえたのは、明らかに誰かが助けを呼ぶ声。
メイでないのは確かだが、だからといってそのまま素通りするような彼ではない。
結果、彼はその声のした方に走っていった。
そして3人は出会う。
k s k
ksk
ksk
ksk
ksk
「そこの悪漢!その少女を放せ!」
「いきなり悪漢とは失礼ですね〜。あなたは一体誰ですか?」
ウォーズマンの声にも動じず、ゼロスはウォーズマンに訪ねる。
ホリィもゼロスの手刀からは逃れたが、ゼロスから逃れたわけではないこの状況にただ怯えている。
ただ、あの黒い人は自分の声に呼ばれたのかもしれない。
なら、自分を助けてくれるかもしれない。
そんな考えがホリィの頭に浮かび。
それが、ホリィに少しの希望を持たせた。
「俺は正義超人のウォーズマンだ!貴様こそ誰だ!」
「正義ですか……。ああ、僕ですかぁ?僕は、そうですねぇ〜」
ゼロスは「う〜ん」と考えた後人差し指を立て、
「謎の神官でどうでしょうか?」
「ふざけるなっ!」
「別にふざけてはないんですg」
「助けてくださいっ!!」
ゼロスの呟きは、ホリィの叫びでかき消された。
「助けてくださいって、酷いですね〜。まぁ、言われても仕方がないですけどね」
ゼロスは苦笑しながら呟くも、今の状況に苦しんでいる様子ではなかった。
むしろ、ゼロスはこの状況を楽しんですらいるようだった。
「もう一度言う。その少女から離れろ。さもなくば」
「さもなくば?」
ウォーズマンはファイティングポーズを構え、そして。
「全力で排除する!」
「それは困りますね〜。僕も今は誰かと戦いたい訳ではないですし。仕方ありませんね」
まっくろくろすけ出てきてー!
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ゼロスはホリィを降ろし、地に立たせる。
ホリィは、開放された実感があまりないものの、戸惑いながらも顔に喜びを浮かべる。
そして、足の痛みに耐えながら改めてウォーズマンの方に向いた。
やっと自由になれる。
やっと開放される。
それらの考えがホリィを満たしていき、その顔に希望が満ちる。
「大丈夫か!?」
「はい……なんとか……」
ホリィが足に怪我を負っている事はウォーズマンには一目で分かった。
故に、ウォーズマンはゼロスに注意を向けつつ彼女の元に歩いていこうとした。
「あの人に近寄りたいんですか?なら、手伝ってあげますよ」
その一言と同時に、ホリィの背後から力が加わる。
ゼロスが彼女の背を強引に押したのだ。
もし万全の状態だったとしても、不意打ちであるその行為に耐えられる訳でもなく。
まして、今は片足を自由に動かせない状態。
結果、ホリィは小さな悲鳴を上げて前につんのめる形になった。
「貴様ぁっ!」
ウォーズマンは叫びつつ、ホリィに駆け寄る。
そして直後。
「暴爆呪(ブラスト・ボム)!」
その言葉と同時に、ホリィの背後から無数の光球が迫っていた。
(まずい!非常にまずいぞ!)
俺は心の中で今までにない焦りを感じていた。
やっと目の前の少女を助ける事ができる。
そう安心したのもつかの間。
ksk
あの神官とやらが妙な言葉を呟いた瞬間、彼の周囲に光球が現れ、彼女の背後に向かっていた。
大きさはもちろん、熱量も半端ではない。
まともに受ければ、生身の人間どころか超人の俺ですら耐え切れるかどうか。
そんなものが、今彼女の背後に迫っている。
(どうする?どうしたらいい?まず彼女を受け止め、その後避ける。その動作が可能か?)
(万が一間に合わない場合、最悪俺が盾になって彼女を守る。その場合、俺の体があれに耐える事ができるか?)
(どちらにしても、俺が彼女に接触できない事には不可!くそ、早く動け俺の体!)
俺は走る。目の前の少女を助けるために。
世界全ての動きが緩慢になり、周囲がスローモーションに見える。
自分の動きまでもが鈍く感じ、苛立ちを覚えるしかなかった。
彼女は何が起こったのか分からないような顔で、今地面に倒れようとしている。
あの神官の姿はもう見えない。だが、それよりも優先すべきは彼女だ。
(もっと速く彼女の元へ!もっと速くもっと速くもっと速くもっと速く!!)
一歩一歩が体感的に遅い。だが、それでも前に進まなければ。
あと数歩で彼女の手に触れる。
そして。
爆発音と同時に、世界が光った。
「ぐぅ……」
爆発の後、俺は地に倒れていた。
ksk
体を動かそうとするも、体中に衝撃が残っているようだった。
俺の事はどうでもいい。問題は彼女だ。
あの爆発の寸前、かろうじて彼女の手の先に自分の手が触れるのを感じ、その後は無我夢中だったため覚えていない。
自分はまだ生きている。だが、彼女はどうなったのだ?
俺は起き上がり、周囲を見渡す。
そして見つけた。
そばで俺の同じように倒れている彼女を。
あの光球に焼かれ、背中が焼け焦げ、下半身はほぼ炭になっている彼女を。
理解した。
あの時、彼女の後ろで光球は爆発した。
にも関わらず、俺はこの程度ですんだ。
だが、彼女は……。
俺と光球の間に彼女がいた。
彼女が壁になり、俺はこの程度ですんだと今理解した。
もちろん、制限によりゼロスの魔法が弱体化していたというのも助かった原因の一つだが。
ウォーズマンがそれを知る事はなかったし、慰めにもならなかった。
「おい!?しっかりしろ!!」
俺は体が悲鳴を上げるのにもかかわらず、彼女の元に駆け寄る。
「大丈夫か!返事をしろ!」
俺の呼びかけに、彼女は目を開けた。
だが、その力は弱い。
体を抱きかかえるも、自身の力で手を動かすことすらできないようだった。
「ウォーズ……マン、さん」
「……すまない。俺がいながら……君をこんな目に合わせてしまって」
「私……死ぬのかな?」
俺は答えない。
一目見て分かる。もう彼女は助からない。
ksk
ksk
だが、俺の口はその言葉を吐くのを躊躇した。
「死ぬんで……すね」
「すまない……すまない……すまない……」
俺は、何度も何度も謝り続ける。
俺は正義超人だ。
正義超人とは何か?
それは、悪業超人、そして悪意のあるすべてから人を守る存在のはず。
だが、俺は目の前の一人の少女すら助けられなかった。
それがどうして。どうして正義と名乗っていられるんだ!
俺は……正義超人失格だ……。
「あ……の」
「……もう喋るな。苦しくなるだけだ」
「一つ……お願いを聞いて……もらえません……か?」
「お願い?なんだ、言ってみてくれ」
「私の……知り合いで、ゲン……キという少年と……スエゾーという……モンスターがいるんで……す。」
「もし……彼らを……見つけ……られたら、助けて……あげて……くれませ……んか?」
「ああ、分かった。その二人を見かけたら、俺の全存在にかけて守る。だからもう喋るな」
「ありが……とう……」
その言葉を最後に、彼女は目を閉ざした。
「……」
少し盛り上がった土。その下に、彼女は埋葬された。
何も道具がなかったので、彼は素手で地面を掘り、そこに彼女を埋めたのだ。
穴を掘る作業、その穴に彼女を入れる時、そして土を被せる作業。
その間、彼は一言も喋る事なく、ただ黙々と作業を続けていた。
作業が終わると、彼はその土の前で短い黙祷を捧げたあと、その場を後にした。
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
彼女が持っていた石。
支給品なのか、それとも元から持っていたのかは分からないが。
もし後者であれば彼女の仲間に渡しておこうと思い、ウォーズマンはそれをディパックの中に入れた。
「ありがとう、か。今の俺にはもったいない言葉だ」
「メイ、そしてゲンキ、スエゾー。待っていろ。俺が必ず助ける」
「紫の髪の男。お前だけは絶対許さない。覚悟しておけ!」
歩きながらそう呟くと、彼はまた走り始めた。
【ホリィ@モンスターファーム〜円盤石の秘密 死亡】
【F-4 森/一日目・朝】
【名前】ウォーズマン @キン肉マンシリーズ
【状態】視覚障害(周囲が見える程度には回復) 全身に中度のダメージ ゼロスに対しての憎しみ
【持ち物】デイパック(支給品一式、不明支給品1〜3) ジュエルシード@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
1:草壁メイとゲンキとスエゾーを見つけ次第保護。
2:正義超人ウォーズマンとして、一人でも多くの人間を守り、悪行超人とそれに類する輩を打倒する。
3:紫の髪の男だけは許さない
4:最終的には殺し合いの首謀者たちも打倒、日本に帰りケビンマスク対キン肉万太郎の試合を見届ける。
【備考】
※ゲンキとスエゾーの情報(名前のみ)を知りました
※ゼロス(容姿のみ記憶)を危険視しています
kskksk
「やれやれ。せっかくの実験ができなくなってしまいましたね〜」
ゼロスは、爆発のあった場所から離れた場所で愚痴をこぼしていた。
魔法を唱えると同時に、彼はその場から離脱していた。
今はウォーズマンの影も形も見えない遠くはなれた森の中。
そして、手に持つのは二人分の支給品。
(近くに禁止エリアができて、やっと首輪が発動したらどういう事になるのかが分かると思ったのに。残念です)
(手加減したとはいえあれだけの近距離からあれを食らえば、普通の人間ならただではすまないでしょう。)
(もし耐えられなかったとしたら、彼もそれまでの存在だったというだけですね)
(逆にあれを耐えられるなら、心強いセイギノミカタが存在するという訳で)
(そして僕がやってしまったとはいえ、足が使えないならそれは邪魔者以外のなんでもない)
(そんな彼女を連れて歩けば、もし殺し合いに乗った者と遭遇した場合彼の足手まといになる可能性すらある。故に、彼に彼女を渡すのはあまり得策ではなかったと)
(ならいっそ、彼女を消してしまえば足手まといが消えるって事ですね〜♪)
(別に彼女を連れたまま逃げてもかまいませんでしたが、もし追いつかれでもしたら面倒な事になるかもしれないですからね)
(それに、あそこまでやればあのウォーズマンも殺し合いに乗った者に対して憎しみを抱き、容赦なしの心構えができるという訳で)
(実験材料が消えてしまったのは残念ですが、あれもこの殺し合いに必要な存在ではなかったので、まぁよしとしますか)
「さて。これからどうしましょうか」
k s k
ksk
【E-4 森/一日目・朝】
【ゼロス@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】わずかな精神的疲労
【持ち物】デイパック×2、基本セット×2(地図一枚紛失)、不明支給品1〜4
草壁タツオの原稿@となりのトトロ
【思考】
0.首輪を手に入れ解析するとともに、解除に役立つ人材を探す
1.原稿解読中
2.セイギノミカタを増やす
【備考】
※簡単な漢字を少しずつ覚えていっています
※ウォーズマンの名前と容姿を覚えました。
ksk
投下終了しました。
多くの支援、ありがとうございました。
誤字脱字、矛盾点等あれば指摘願います。
投下乙!
ホリィさーーーーーん
ゼロスマジ外道だな
いや魔族なんだから外道なのは当たり前か
投下乙です!
ほ、ホリィさん……なんということだ……
結末は一緒だとしても実験台としてではなく人を守るために死ねたことは本当によかった。
ゼロスは……もう……誰かこいつを止めてくれ!
投下乙!
ああホリィさんが…
でもまっくろくろすけに最後の言葉残せて良かったな
GJ!
ウォーズマンがどこまで頑張れるか?
次回をお楽しみに……!
ちなみに
>>277、
オヤジとは息子の方でなく、文字通り親父の方です。
投下乙です!
やっべぇゼロス怖いよマジ怖い
投下乙!
割と近くでの出来事なのになんでこんなにもシリアス度に差があるんだ…!
ホリィさん…奇跡の大逆転はならずか…本編で地獄だった分、あっちでは楽しくやってきなよ…
投下乙!
ホリィさん…実験とかじゃなくて、誰かを守って終われて良かったね…
そういえばふと思ったけど、死体を禁止エリアに入れたらどうなんの?
投下乙!
ジュエルシードは結局発動しなかったのか……ホリィ……
>>355 書いたもの勝ちという言葉があってな
>>355 スープになるんじゃない?
>>356 まだわからんぜ
まっくろくろすけが持ってるから、何かの表紙に発動するかもしれん
投下乙
ウォーズマンとホリィの会話で鳥肌が止まらなかったぜ…。
投下乙!
ホリィさん…やっぱり死んじゃった
ゼロス今んとこ一番たちが悪いんじゃないだろうか、強い相手からはすぐに離れ弱い奴は殺す
う〜ん実に外道だ
投下乙!
ホ、ホリィさーーーーーん!!!
ゼロスはこれで対主催とか名乗るのかよ……なんて外道。
そして話題に乗らなかったハム哀れw
言われて気づいたwwwwハムwww
ちょっとすみません。
後から再度読み直してみたんですが、
それは、悪業超人、そして悪意のあるすべてから人を守る存在のはず。
悪業ではなく悪行でした。
目が覚めたついでに
今日の投下期待ksk
しばらく覗けてなかったうちにすごい進んでる
朝倉はまさかの対主催で俄然燃えてきたし、
砂ぼなんて相変わらずすぎてやっぱり燃えてきたし、
とにかく全選手入場とか煽り文とか地図とかMADとか
ここ最近投下された方々、まとめて乙でした
過去ログをwikiに収録したいが、どうしたらいいかわからん……
アーカイブログの機能も今使っても過去スレは結局見れないし……
誰かログ持ってる方いないかな
そして自己解・決!ww
一応wikiの過去ログページにログ張ってみた
だが外部のログなんでこれでいいのかわかりません!
おかげさまで心地よい祝日の午後を過去ログ読んで過ごしかけたw
OPコンペ締め切り6時間前にこのロワの存在を知り2時間でOPを書いたのが思い出されるぜ…
にしても勢い13000とか…禁止エリア安価のときとか目じゃないな…
自分は別所でカヲル君がどーたらというのを聞いてやってきた身だから、住民になったのはOPコンペあたりからだな
いやーコンペの投票はものすごくドキドキしたのを覚えてる
他の人はいつ頃から住民なんだろ?最初からいる人も結構いるだろうけど
俺は作品安価してる最中に別所から来たんだったかな。最近は流れが早くて追えてないけど。
「kskで安価取ったらkskロワになんの?」の一文がWikiに乗ったときには狂喜乱舞したよ。書いたOP案もいつのまにか収録されてるし、ありがたやとしか言い様がない……
キャラ安価の時に某キャラを書いて安価取れたときはマジで興奮したわ
自分はOP決定してから来た。というかその日初めて創発板に来たんだが。
作品見て速攻で面白そう!と思っていたが、まさかここまで面白いとはwkskは偉大だなw
スレが立ってからずっといたな
キャラ安価と禁止エリアの安価取れて嬉しかったw
>>372 「まさかここまで面白いとはw」と「kskは偉大だなw」が合体して
「wksk」って見えたんだぜ
wktk+kskの新しい造語か……ふむ
【wksk】
kskの変形。wktk+kskである。
おもに投下を待っている時にカヲル君のイデを鎮めるために用いられる。
投下へのわくわく感を発散しつつ、不慮の事態が起こらないようにと祈る神聖な言葉である。
……なんちゃってw
ごめん、あまりの勢いの凄さに作品単位での打ち止めとかの話気付いてなくて、
悪ノリ交じりにネコバスとか書いたのは反省してる
お前かー!!いやおかげでオメガマンが入ったんだけどね
俺一番最初にスレイヤーズの安価をとったんだ
まさか取れると思わずひとつ上狙ったから衝撃だった
俺キャラ安価でロリ一つしか取れなかったな
ごめん、キャラ安価の途中から入って作品単位での打ち止めとかの話気付いてなくて、悪ノリ交じりにトトロでお母さんとか書いたのは反省してる
砂ぼうずの安価取った人GJすぎる
あんな面白い作品に出会わしてくれてありがとう
ちょ…Wikiに早速wkskが載ってやがるw
仕事早すぎGJ!
Wikiの本編用語集に、
【wksk】もう収録されてんのね。
383 :
372:2008/10/13(月) 19:19:53 ID:Y68TDwx+
今また来てみたらちょw大事になってるw
ノリ良過ぎだお前ら!
大事なのはなのはとロリと勢いとkskだぜ!
そうそう、大事なのはロリと勢いとkskと変態という名の勇者なので
ボッチとスエゾー投下します。
・問い
右肩に白いもふもふした生物を乗せ、左肩にはディパックを掛け、腕に黄色い一本足の息が臭い目玉の生物を抱えた
黒い異形の姿をして全力疾走している参加者は誰か。
・答え
深町晶。
ちなみに肩に乗っている生物は小トトロ、抱えている生物はスエゾーである。
◇
深町晶、ガイバーTは駆け抜ける。
他者からすればえらくシュールで近寄りがたい光景だが、晶はそれを気にしている余裕は無かった。
この殺し合いに巻き込まれた人達を一刻も早く守らなければならない。のんびりと歩いている暇は無いのだ。
ガイバーは一般的な車よりも速く走ることが出来る。
木々をくぐり抜け、視界が開けるまでにはそう時間はかからなかった。
(だけど……いつもより疲れるな)
殖装する事によって、パワー、スピード、スタミナなどなどスペックは常人のそれを遙かに凌ぐ。
だが、少し走っただけなのに息は荒く、全身に疲労感が溜まってくる。
ガイバーの力が使いづらい。
先ほどの飛行の時にも感じたことだった。これもクロノスの仕業か、と考えたがある疑問が思い浮かんだ。
ガイバーの力を制御する事が出来るなら、所有者からコントロールユニットを取り上げる事は出来なかったのか、と。
クロノスはガイバーの力を恐れつつ、ユニットを欲している。
ガイバーの能力は計り知れないのに、その能力を制限する事が出来るのが不思議だった。
制限が出来るのならば、ユニットを取り上げた方がクロノスにとって都合が良いはず。
なのに、殖装は通常通り行えた。……これも謎だ。
(奴らの目的は一体――――)
まだ分かりそうにない。
どちらにせよ、早くこの殺し合いを止めなければならない事は同じだった。
◇
「果実とスープのキッチン」と書かれたレストランが見えてくる。
ログハウスのような建物で、近くには海がある。潮の香りが漂ってきて落ち着く場所だ。
平穏な時ならば是非ともくつろぎたい。
その前に、この腕に抱えた生物をどうにかしなければならなかった。
とてもレストランに治療道具があるとは思えない。
しかし南にある施設で、近くにあったのは博物館とレストランのみ。
何が展示されているのかすら分からない博物館より、座ってゆっくりする事が出来るレストランの方がまだましだと思いここへ来たのだ。
小トトロと黄色い生物をそっと地面に降ろす。目をくりくりさせ、白いもふもふした生物は晶を見上げた。黄色い生物はまだ目を覚まさない。
晶はしゃがんで目線を会わせ、「ちょっと待っていてくれ」と頼み、扉に耳を当てる。
中はひっそりとしていて、誰もいないようだ。
一度深呼吸した後、扉のノブに手をかけた。
(よし…………開けるぞ)
ゆっくりと扉を開く。音もなく静かに扉が開いた。
そして晶の目の前には、
「なっ!?」
信じられない光景が広がっていた。
同じく中を覗き込んだ小トトロも驚いている。身をびくっと震わせ、そろそろと晶の後ろに隠れた。
レストランは、とても食事が出来る場所ではなくなっていた。
いくつも並べられているテーブルはことくごとくひっくり返され、テーブルクロスがくしゃくしゃになって辺りにばらまかれている。
腰を下ろし落ち着くことが出来るはずの椅子もばらばらに砕かれて、無残な姿で転がっていた。
散らばっている陶器の破片は飾られていた花瓶らしい。床が少し濡れていた。
そして中央に何故か落ちている金ダライ。
つい先ほどまで、激しい戦闘が行われていた事が明らかだった。
「くそっ……! クロノスめ…………!!」
晶は拳を握りしめる。
今は人っ子一人いないが、誰かが傷ついた可能性がある。
血が一滴も落ちていないのが不思議なぐらいだったが、攻撃した方もされたほうも何らかのダメージを負っているに違いない。
だが他の参加者を助ける前に、獣化兵かどうか分からないがこの生物を助けなければならない。
――獣化兵だとしたら、殺さなければならないが。
「小トトロ、少し手伝ってくれるか?」
晶の問いかけに、小トトロはこくんと頷いた。
花瓶の破片や椅子の破片を隅にどかす。倒れていたテーブルも起こした。
小トトロがテーブルクロスを引きずりながら晶に手渡す。
ありがとう、と言って受け取り、何も物が落ちていない空間を見つけそこにテーブルクロスを敷く。
何枚か重ねた所で入り口に戻り、倒れていたスエゾーを運んできてそっと横たえた。
投下キタ!ksk
金ダライに水を張る。今度は小トトロがタオルをいくつか運んできた。
それを受け取って水に浸す。血を拭ってからまた水に浸した。
乾いたタオルをいくつか細長く引き裂く。包帯代わりにいくつか体に巻いてやった。
そこまで処置を終えたところで手が止まる。
(こいつは獣化兵かもしれないのに、何で俺は助けてるんだ?)
自分でも分からなかった。
“ゲンキとホリィという仲間がいるから安全”とは限らない。
獣化兵――或いは損種実験体――である仲間が殺された事に復讐で心を染め、襲いかかってきたアプトムだっていたからだ。
“仲間”にも色々いる。
それなのに冷酷になりきれないのは、村上さんという例があるからか。はたまた自分が甘いからなのか。
(甘さ、か……)
町の人々を獣化兵に変えられ、襲いかかられた時は手も足も出なかった。
否、攻撃することが出来なかったのだ。
元に戻る手段が無いとはいえ、人間だった頃の意識が無いとはいえども、何の罪もない“元”町の住民を傷つけることは出来なかった。
だが、同じガイバーである巻島はあっさりと退けた。――メガスマッシャーを放ち、獣化兵達を跡形もなく消し去って。
(俺も……巻島さんの様に強ければ……)
再び拳を握りしめる。
自分が甘いのは分かりきった事だ。
……獣化兵に変えられた父親に何も出来なくて、自分の脳髄を砕かれて、意識が無いまま父親を殺した事を思い出す。
自分が甘いから、守れなかった。
クロノスと闘っていた日々でも、この“殺し合い”でも甘いままなのか。
それでは誰も守れない。
強くなりたい。
精神的にも、肉体的にも。一人でも多くの人間を救えるようになりたい。
もう誰かが傷つくのはゴメンだ。クロノスの野望を阻止しなければ。
そうしたら元の生活に戻るんだ。瑞紀と、哲朗さんと、巻島さんと、皆と――――。
「ぅ…………。ここは何処や……?」
獣化兵かもしれない生物が目を覚ましたのはその時だった。
感傷に浸っている場合では無い、と晶は身構える。
高周波ソードを腕から出した。
「わ、わ、ワルモンか!?」
「……そのまま動かないでくれ。変なことをしなければ何もしない」
ksk
人(?)を脅すという経験が無い為、晶は内心冷や汗をかいていた。
だが目の前の生物は必要以上に怯えている。何とかなりそうだった。
隣にいる小トトロも固唾を飲んで見守っている。
「お前は獣化兵か?」
「ぞあのいど? ……何だかよう分からんが、俺はモンスターや」
「モンスター……?」
晶は首を傾げる。
確かにモンスター(化け物)と言えばモンスターだ。しかし獣化兵を知らないと言う。
獣化兵以外でこんな生物は知らない。
一体こいつは何なんだ、と疑問が頭を満たす。
「じゃあ……損種実験体か、誰かの試作体か?」
やはり分からないらしい。「?」という顔をして首――らしき場所――を傾げている。
トトロと小トトロと同じような存在なのだろうか。
……話しぶりと雰囲気からして、悪い奴では無いみたいだった。
こちらに危害を加える気は無いようだし、安全だと晶は判断した。
「脅かしてごめん。……どうしても確認したかったんだ」
高周波ソードをしまう。
目の前の生物はほっと息をついた。
「まさか、“殺し合い”に乗っていないよな?」
「誰がそんな事するんや。仲間を捜そうって思ってただけやし。そっちこそワルモンじゃないみたいやな」
(わるもん? さっきも言っていたけどどういう意味だ?)
どうも話がかみ合わない。
とりあえずお互い名乗り合い、スエゾーが礼を言って、誤解が完全に解けた所で、――――その『声』は聞こえた。
◇
「嘘や……モッチーが…………」
「もう五人も死んだのか……クロノスめ、絶対に許さない!」
仲間の死(ロスト)に悲しむスエゾー。
クロノスに対して怒りを燃やす晶。
心なしか悲しそうに見える小トトロ。まさに三者三様だった。
禁止エリアと死亡者のチェックを終え、晶は立ち上がる。
「スエゾー、動けそうか?」
「何とかな。まだ本調子じゃあらへんけど……さっきよりはだいぶマシや」
「良かった。……今後の事だけど、北は市街地だし、きっと人が集まると思う。スエゾーの仲間を探しに行くならまず北だな。
でも、E-10が禁止エリアになると東から回り込めなくなる。西周りで行くとしてもF-2とE-3も禁止エリアだからちょっと迂回する形になるか……。
急ぐなら山を登った方が早いけれど、どうする?」
“モッチー”はスエゾーの仲間だ。
これ以上参加者や仲間が死なない為にも、出来るだけスエゾーに協力し、仲間を見つけてあげたい。
スエゾーがクロノスの一員では無いことは先ほど分かった。悪い心を持っていないこともだ。
だから、これが晶なりに考え出した結論だったのだ。
ksk
kskなんだぜ
「……確かに早くゲンキ達を見つけたいけど、山の方には襲ってきた奴がいるから近寄りたくないねん」
「じゃあ、いったん別荘・コテージ群に寄って、川を突っ切るか、」
「そんな慌てなくてもいいねんで」
スエゾーに諫められる。確かに思考が飛躍しすぎていた。と自分で気づく。
いくら飛べるとはいえ、力が制限されているから川を突っ切るのは余りにも無謀だ。
参加者を助ける前に自分たちが死んでしまったら元も子もない。
「……心配やけど、きっと皆大丈夫や。西に行っても東に行っても山には近づかなきゃいけへんし、どないしよか……そや!」
スエゾーが何かを思いついたらしく、ぴょんと飛び跳ねる。
「俺を思いっきり上に投げてくれへんか?」
「…………え?」
妙な提案に、晶は目を丸くした。
◇
レストラン側の街道。
冒頭の状況と同じように、晶はスエゾーを抱えていた。
違うのは小トトロが地面から晶達を見上げている事ぐらいだった。
「行くぞ。……せぇえぇぇぇ、の!」
ガイバーの腕に抱えられたスエゾーが上空に放り投げられる。
くるくると回りながら体制を整え辺りを見回し、そしてゆっくりと落下してきた。
この光景も何だか不可思議な光景だった。何しろ、全員の見た目が人間ではない。
そして周囲の確認を終えたスエゾーは地面に着地する。
「何か見えたか?」
「この付近には人はおらへん。それは間違いない。……だけど、ここからでもアレが見えるやろ?」
スエゾーが見る方向。
うっすらとだが、煙が立ち上っているのが見えた。
「あれは……博物館の方!?」
そう分かるや否や、晶は小トトロを抱えて走り出す。――スエゾーを置き去りにして。
「俺を置いていくなー! どこに行くつもりや!?」
必死にぴょんぴょんと跳ねながら追いすがるスエゾー。
「決まっている。煙が出ているってことは火事が起きているかもしれないだろ。誰かが危ない目にあってるから助けるまでだ!
もしかしたらスエゾーの中仲間かもしれない!」
「分かった分かった! ……だから置いていくなって言うとるやないかー!」
ksk
深町晶は、ずっと走り続ける。
殺し合いに巻き込まれた人達を守る為に。
クロノスの野望を止めるために。
――だが、誰も気がつかなかった。
スエゾーの幼なじみであるホリィは、すでに死亡していること。
しかもその死体は反対方向の西に埋葬されていたこと。
……そして、スエゾーの仲間であったハムは、スエゾーを知らない時期から来たこと。
まだそれを誰も知らない。
【J-5 レストラン側の街道/一日目・朝】
【深町晶@強殖装甲ガイバー】
【状態】:健康
【持ち物】
ホーミングモードの鉄バット@涼宮ハルヒの憂鬱、デイパック(支給品一式入り)
SDカード@現実、小トトロ@となりのトトロ
【思考】
0:博物館へ向かう。襲われている人がいるなら保護する。
1:ゲームを破壊する。
2:スエゾーの仲間(ゲンキ、ホリィ、ハム)を探す。
3:クロノスメンバーが他者に危害を加える前に倒す。
4:メイ、サツキの正体を確認し、必要なら守る。
5:巻き込まれた人たちを守る。
6:強くなりたい。
【備考】
※ゲームの黒幕をクロノスだと考えています。
※トトロ、スエゾーを獣化兵かもしれないと考えています。
※小トトロはトトロの関係者だと結論しました。
※参戦時期は第25話「胎動の蛹」終了時。
※【巨人殖装(ギガンティック)】が現時点では使用できません。
以後何らかの要因で使用できるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※ガイバーに課せられた制限に気づきました。
【スエゾー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
【状態】:全身に傷(手当済み)貧血気味
【持ち物】
RPG-7@現実(残弾三発)、大キナ物カラ小サナ物マデ銃(残り9回)@ケロロ軍曹、タムタムの木の種@キン肉マン
デイパック(支給品一式入り)
【思考】
0:晶を追いかける。
1:ゲンキ、ホリィたちを探す。
2:オメガマン(容姿のみ記憶)には二度と会いたくない。
【備考】
※スエゾーの舐める、キッス、唾にはガッツダウンの効果があるようです。
※ガッツダウン技はくらえばくらうほど、相手は疲れます。スエゾーも疲れます。
※スエゾーが見える範囲は周囲一エリアが限界です。日が昇ったので人影がはっきり見えるかも知れません。
ksk
ksk
以上です。ksk支援に感謝!
タイトルは「疾風(かぜ)のガイバー」でお願いします
実は自分もなのはが未把握だったりする……
漫画版でもおkですか?
投下乙!
ボッチ達もリングに向かったかw
これでリングには悪行超人、ガスコンビ、ハム肉、ボッチスエゾー小トトロが集まるのか
……すげえカオスな面子だw
なのはは漫画版でもそれなりに把握できるはず。
つかスバルは漫画版のほうが詳しく描かれてるw
投下乙です。
何か、このトリオ好きだ。
なのは漫画版は、1巻がStrikerS開始前、2巻が本編の幕間とその後が乗ってます。
覗いてみた時にはすでに投下済。しかし乙。
って、最後自分の書いたホリィ死亡ネタが書かれているのには、少し驚いたw
投下乙!
スエゾーとボッチ、意外と良いコンビで安心した
リングに徐々に対主催が集まっててこのままいくとアシュラ&オメガ涙目になりそうだw
漫画版の情報どうもです。アニメと全く一緒って訳では無いんですね
スバルの把握は出来そうだけど……時間があればDVD見ようかな
それと誤字発見。後で修正しておきます。
投下乙!
どんどん火種が膨らんでいってるなー
でもボッチめ…俺とポジションを変われぃ!
投下乙!
なんか着々とリングの「観客」が増えて来てるなw
とはいえ、放送を喫茶店で聞いたということは、到着は試合終了後になる可能性もあるわけで……。
時間の解釈の幅が取れる分、どう転んでも面白くなりそうだw
wikiに収録してきたので誤字の修正をしましたー。
投下乙!
リングの周りが更に面白そうなことに
しかしこのボッチ戦わねぇな
そろそろ投下くるかなwksk
地図乙です!
勿論OKなのですよ
ゆっくり仕上げて下さい
地図乙。
投下、待ってます
キン肉マンの人は大丈夫なのかな
地図乙です
ちょっと待って了解です
申し訳ありません…自分も、ちょっと待ってを使わせてもらっても宜しいでしょうか?
睡魔が…やばくて…
明日の夜までには投下しますので、ホントにスイマセン
了解しました、たっぷり寝てください。その後の投下待ってます
全然大丈夫ですよ!
投下楽しみに待ってます
ありがとうございます
そして、ボッチの人投下乙&地図の人乙です!
やっぱ平日は人少ないね
今晩の投下に期待しつつwksk
そういや第一放送までの人気投票ってやるのかな?
面白そうだな
ss、キャラ、書き手の三部門で投票とか
一部門につき三票(三位)まで投票、くらいかな?
確かに期間をきめてやったら楽しいかも
ただこっちだと投下とかで集計大変かもしれないから、やるんだったらしたらばの方でどうだろう?
やるとしたらしたらばに投票用のスレ作るか避難所で、かな?
>>424 したらば=避難所じゃないの?
期限は一週間でしたらばにスレ立ててやれば良いんじゃないかなとは思う
一部門一人三票までで一位は三ポイント二位はニポインと、とか
3ボインに見えた
>>426 砂ぼうず乙
したらば=避難所だろうな、たぶん
確かに一週間くらい時間はとった方がいいだろうな
そして告知と結果発表はこことしたらばの両方でやったらどうだろう
3ボインて何だ3ボインてw
やるなら、投下で人集まりそうな今晩くらいまでに告知して、水曜0時から一週間
ってので良いかな?
俺はニボインに見えたw
やるなら本スレでもいいと思うぜ。
>>428 それでよいかと
そういえば持ち票は三票?五票?
多い方がいっぱい入れられるけど、集計が大変になるからどっちがいいかな
本スレだと一日でID変わるし、したらばが無難と思われ
投票はな…魅力的な話、キャラが多いから五票が良いが、集計するときの負担を考えると三票でも…
投票か。……
1位があの人かあの人かあの人な気がしてならないw
カヲル君「チラッ」
あ、他だと規制時雑談スレのことを避難所って言ってること多かったからその感覚で言ってたぜ、すまない
集計なら五票でも十票でもやるよー
5票でいいと思う。
フェイトさん「チラッ」
……ちょうど死人も5人だしw
確かに死亡者も五人だw
ん、これは投票をやる流れってことでいいのかな?
一人五票(五位まで)で、部門はSS、キャラ、書き手の三部門
期限は水曜の0時から一週間で、場所はしたらば
こんな感じ?
したらばで使う場所は、今あまり使われてない規制中雑談処でいいかな?
大丈夫だったら告知文考えてみるぜ
おっと、今自分で書きこんでおいて何だが、一つ提案
書き手さんについては、順位をつけるんじゃなくて好きな書き手さんを挙げるって形式でどうだろう
つまり投票企画のおまけみたいなもので、書き手さんへのラブコールを叫ぶ
人数制限なしにして、「この話が好きだ!」「この書き方がいい!」「同士だぜロリコン野郎!」的なノリでおkってことにしてw
それでいいんじゃないかな?
正直、投票にして自分に一票も入らなかったら泣けてくるしw
>>440 やあ自分。
でも正直自分が読み専でも自分の文章には票入れない自信があるけどさw
そうそう、昨日ようやくヴィヴィオを把握したんだが……
このロワにロリコンが多い理由がよく分かったぜ!
俺の嫁の魔力は偉大だな!
>>441 俺の嫁だがな
そして今日の投下に期待しつつwksk
ちょっと投票の告知文作ってみたんだけど、こっちにはってみていいかな?
おk
貼ってくれ貼ってくれ
なんか1日顔出さないだけで面白いことになってんな
んでは、こんな感じでどうかな?
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
! _r'" `ヽ ノ r 、 ) 第一回投票告知!! (
ミ(~ ゚-‐ 、∧_∧ / ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ, ) __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l と, 皆 ヽ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ__> ====----
_ヽ_)_)
"'"'゙''""''''゙""´
第一回放送を記念し、人気投票を開催します
持ち票は各部門につき一人五票(一位〜五位)、投票は一回のみ!
集計は一位5ポイント、二位4ポイント……のポイント制で行います
投票会場はしたらば内「規制中雑談処」です、たぶん
≪開催期間≫ 10/15(水)0:00〜10/22(水)0:00
≪対象≫ 【000 オープニング】〜【060 第一回放送】までの計61話
≪部門≫
・あの話がおもしろい怖い楽しい大好きだ! 【SS部門】
・このキャラが好きだ嫌いだ気になる気に入った! 【キャラクター部門】
以上二部門で投票を行います。各部門につき五票までどうぞ
≪おまけ≫
書き手さんへのラブコール(一言でも可)も募集中。人数制限はありません
「この話が好き!」「この書き方がいい!」「同士だぞこのロリコン野郎!」など何でも可
どしどしお寄せください
乙です!!!
投票ですが、あれでしたら投票スレを立てますがどうしましょうかー?
ほほー面白そうだな!
せっかくだから今あるスレつかったら?
規制中雑談スレ使われてないようだし
それもそうですね
では、規制中雑談スレにて、という事でー
あ、今から三時間ほど所要があるので投下は23時30分くらいになりそうです
よろしければ支援願います!
ではではー
了解です。どれに投票するか考えながら投下待ってますぜー
で、自分は死亡者名鑑のホリィ編を投下
_ __
,.r ' ´ ‐―‐ミiー- 、
/ 一 '´j! 、ヽ\
/ / /ィ へ ヽ 、ヽ
/ //,イ ;イ./.i / .いヽ\ヽ',
/ノ ,ィン'´|/ レヽ!j リヽ i、i、i
|r千 '.l イにiヽ ‐‐-.、 リ!〉!
|ゝ|:: | 弋ソ ィ元.、 ,ィ `j
いl::: i `' ' 辷ソ /.:|
ヾ';:::. ', ノ ー / .::|
リ!:. i. ゞ==ァ / .l::::!
ヽ lヽ ー ' ,. 'i :::|::リ
_,. <Bゞ、 ` ー 'チ、 |:_rレ′
z.:.'.:´.:.:.:.:.:./ ハ :j :i`ヽ、´
/i:.:.:.:.:.::::::::::;' .ハ .ハ :!:::.:.:.`:.:..、
,'.ハ:.:.:.:r‐、:.:i z--.、ゝ/ _ .l!:::::::::::::::リ
,' :i:.:.:.ゝ '/⌒ヽ≧=≦ン`ヾ.:::::::::::::/ i
,' l//.:.:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::冫 l
/ f/. : . : . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ i
,'. !| : . : . : . : . : . : . : . : . : . :.:.:| .、!
/ l:. . : . : . : . : . : . : . : . : . : :.リ ',
. / ';:::.. : . : . : . : :... : . : . : . : / i
.,' リ,i、:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ン ',
f /ノl:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ い, : ',
【名前】ホリィ
【作品】モンスターファーム
【登場話数】3
【スタンス】対主催?
「怪物の森」で初登場。
ゲーム開始早々地図を紛失してしまい、3時間森の中をさまよう羽目に。
この時点で、彼女の不幸伝説はすでにスタートしていた。
長い単独行動の末ようやく他の参加者に出会えたと思ったら、相手はさわやか外道・ゼロスであった。
足と喉を破壊され、食料兼実験台としてお持ち帰りされてしまう。
そのまま放送を迎えた彼女は、禁止エリアに放り込まれそうになる。
必死で助けを求める彼女。その声を聞きつけ、駆けつけたのは僕らのヒーロー。
まっくろくろ……ウォーズマンだ!
以下、その時のゼロスの思考。
「ホリィさん渡してもいいけど、正義の味方に足手まとい押しつけるのはなあ」→「かといって、連れたまま逃げるのも大変だし」→「よし、殺っちまえ☆」
ということで、突き飛ばされて背後から魔法攻撃を受けるホリィさん。
致命傷を受けながらも、仲間たちのことをウォーズマンに託す。
異常なまでの不幸に振り回されながらも、他者を守った充足感を胸に彼女は息を引き取った。
【k:かわいそうな s:少女は k:黒こげに……】
ホリィさんの不幸伝説は短いながら濃いよな
・なかなか書き手がつかず、ついに最後まで残る(一時は他キャラとの入れ替えも口に上るほどの売れ残りっぷり)
・やっと予約されたと思ったら相手がさわやか外道のゼロス
・死ななかったけど足折られて実験材料兼食料
・ジュエルシードが反応してはいたものの発動せず
・やっとまともな対主催と合流できたと思ったら途端に死亡
・仲間のモッチーは死亡、ゲンキ、スエゾーはともに大ケガ
ちょっと聞きたいんだけど、予約って5日でもいいんだっけ?
基本的には3日だけど間に合わないようなら「ちょっと待って」連打でおk
3日か……最初に「ちょっと待って」言っちゃダメ?
本格的に書けるの土日だけなんだ。
もうちょっと後に予約すればいいじゃない
どうしても今予約しないといけなくて、人気そうなキャラなら仕方ないかな……?
んー…土日に書けるなら金曜まで待てば良くないか?
自分が書きたいキャラをピンポイントで予約されるなんて滅多に無いと思うんだぜ
そりゃそうだな。
わがまま言ってすまん。
まぁ気持ちはわかるよ
時間の都合が合わなくて、予約されないように必死に願うニラニラ感…
週末に予約来ることを期待してるんだぜ
>>461 だってホリィさんがハムを無視するんだものww
そろそろ投下来るかなーっと
ふぅ…やっと終わった…
遅れましたが、これよりヴィヴィオ・キン肉マン投下します
「ママぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! もうやだ、やだよぉ!! 助けてっ!」
真っ暗な闇の中で、一人の少女が崩れ落ちながら悲痛な叫び声をあげている。
美しいオッドアイの瞳から際限なく冷たい雫を溢し、普段なら可憐で美しい花の様な容姿をくしゃくしゃに歪めて。
今、幼い少女――ヴィヴィオは始めてこの舞台の過酷さを知った。
殺し合いの当初。
怖くて、不安で、泣きそうになった。
でも、勇気を振り絞って大好きなママを迎えに行くんだって、そう決意した。
神様は、そんなヴィヴィオを助けてくれて。
口調は乱暴で少し怖いけど、優しいお姉ちゃんのアスカに出会った。
可愛くて無邪気なモンスターのモッチーに出会った。
明るくて、元気で、ヴィヴィオを守ってくれるハルヒお姉ちゃんに出会った。
見た目は怖いけど、ハルヒお姉ちゃんの大切な人のキョンお兄ちゃんに出会った。
ヴィヴィオは一人じゃなくなった。
この優しい皆と一緒にいれば、ヴィヴィオは強くなれる。
ちゃんと、ママを迎えに行ける。
そう、信じていたのに。
アスカとモッチーとは、はぐれてしまった。
ハルヒお姉ちゃんは、殺されてしまった。
キョンお兄ちゃんは――ハルヒお姉ちゃんを、殺した。
ヴィヴィオの側には誰もいなくなってしまった。
一人ぼっちに、なった。
大切な人を失う恐怖。
それは、ヴィヴィオの心を閉ざすには充分過ぎるほどの威力を持っていた。
「ママ……ママぁ……」
誰もいない暗闇の中で、少女は一人届かぬ願いを叫び続ける。
+++
キタキタksk
ksk
「グ、グムー……っ!! 一体人の命を何だと思っとるんだぁぁーっ!!」
ブタ鼻にたらこ唇と言う只でさえ個性的な容姿を更にグチャグチャに歪めて、スグルはボロボロと涙を溢していた。
その鋼のような肉体に刻まれた痛みなど吹き飛んだかのように。
小刻みに震えながらどこにいるとも知れない主催者に向けて涙交じりの怒りの言葉を発する。
――たったの五人
――「やられる前にやれ」、だよ
――殺される前に殺してしまえば、君は生き残れるんだ
耳に届く言葉の一つ一つがスグルの感情を逆撫でする。
体は湯気が出てきそうなほど熱く煮えたぎり、心は炎の如く燃え上がっている。
本来のスグルは、臆病で弱虫な正にダメ超人と呼ぶにふさわしい男だった。
しかし、様々なライバル達を打ち破り、残虐非道の悪逆超人との死闘を打破した時、
彼は紛れもない正義超人として皆から認められるようになる。
今のスグルは火事場のクソ力が使えない。
だが、ライバル達との戦いの傷全てが、スグルの自信へと繋がり彼を奮い立たせていた。
そして、幸いにもこの放送で彼の仲間達の名前が呼ばれる事は無かった。
仲間達は共に信頼のおける正義超人。
早く彼らと合流して、こんな殺し合い止めなくては。
そんな思いと共にスグルの体を安堵と共に焦燥が駆け巡る。
一番の強敵とも言える悪魔将軍の名が呼ばれなかった事も、焦燥に拍車をかけていた。
ゴシゴシと乱暴に目元を拭い、ズルズルッと大きく鼻を啜る。
いつまでもこうしていたって仕方ない。
ヴィヴィオはもう少し休ませておくと必要があるが、まずはさっき出会った不思議なカード――クロスミラージュ、不思議な斧――バルディッシュと情報交換をしなくては。
一応互いの自己紹介は済ませたが、途中で放送が始まった為詳しい事までは聞けなかったのである。
スグルがそう思いつくと同時、彼の耳に無機質な声が届く。
『……Ms涼宮、Mrモッチー、……Msフェイト』
『………………………………………………』
クロスミラージュから発せられた名前は、どれも先の放送で呼ばれたもの。
不気味なまでのバルディッシュの沈黙。
スグルは、それらが意味する事を理解するも何も言葉をかけることが出来なかった。
(三人も……この子達は失ってしまったのか……)
自分にもっと力があれば、死んでいった人達を救えたのかもしれない。
ありえない“if”の仮定がスグルの脳裏をよぎる。
だが、
(落ちこんどる暇などない!今はこの子達を守らねば)
ブルリと首を振り、すぐに弱気な考えを意識の外へ弾き出す。
大切なのは、過去などではない、そう、これから、なのである。
(しかし……この空気は……こんな時にテリーマンやロビンがおれば)
重苦しい空気に耐えかね、心中で溜め息をつく。
ここにはいない仲間に縋りたい気持ち。
それが具現化したかのように、
グゥーーーーーーーーーーーー!!!
スグルの腹が大きく悲鳴をあげる。
+++
k s k
『……Ms涼宮、Mrモッチー、……Msフェイト』
己が発した声で、クロスミラージュは改めて現実を認識させられる。
三人は、死んだのだ。
――Ms涼宮
この地に連れて来られて最初に出会った少女。
目の前で、殺されてしまった。
――Mrモッチー
Ms涼宮と同じく、この地に連れて来られて最初に出会った優しいモンスター。
何者かに襲われはぐれてしまい、殺されてしまった。
――Msフェイト
知りうる限り、トップクラスの戦闘力を誇り、頼りになる存在。
彼女もまたこの地に連れて来られ、殺されてしまった。
理解していたつもりだった。
これが殺し合いの舞台である以上、自分の仲間達が死ぬ可能性は大きい。
キョンやいきなり襲撃してきた存在のように、強力な力――人を殺せる力を持った人物が多いのは当然。
いくらフェイトといえども、デバイスがない状態では生き残るのが難しい。
そう理解していた、筈だったのだが。
(自分は思っていた以上に、繊細だったようですね)
クロスミラージュは、自分が想像以上にショックを受けていた事に気付く。
ぽっかりと、何か大切なパーツを失ったかのような喪失感。
その感情に支配されながらも、冷静に今後の事を考える。
フェイト・T・ハラオウンが亡くなってしまった以上、探す対象を高町なのはに絞り、早急に合流しなくてはならない。
だが、その為には大小問わず危険が付きまとう。
まず、なのはを探しに行くには外に出なくてはならない。
それはつまり、危険人物と遭遇する可能性が増えると言う事だ。
現在こちらの戦力は目の前の男――キン肉スグルのみ。
更に、デバイスを多少使えるとは言えヴィヴィオは戦闘向きではなく、足手まといにしかならない。
いくらスグルが強かろうと、ヴィヴィオを守りながらの戦闘では半分の力も出せないだろう。
ksk
だが、このままここに留まっていても何の進展もない。
誰かが立ち寄る可能性もあるし、ここが禁止エリアに指定される可能性もある。
どちらにせよ危険があるのなら、なのはを探しに行ったほうが良いのかもしれない。
答えの見えない思考を続けていると、不意に教室中に雷のような音が響く。
ふと意識を音の発信源に向ければ、スグルが恥ずかしそうに頭を掻いていた。
重苦しかった空気が多少和らぐのを認識しながら、クロスミラージュは思考を止めて言葉を発する。
『……そういえば朝食をとっていませんでしたね。これから先まともに食事をとれる保障もありませんし、
今のうちに行うのがベストかと思われます』
その言葉に安心したようにスグルは笑い、自らのものを含めた部屋にある三つのデイバッグを集め、
そこから食料を取り出していく。
ふとバルディッシュの反応が無い事に気付くが、酷くショックを受けているのだと思い、今はそっとしておく事にする。
「うわーーーーーーーーーーーっ!!!」
不意に響き渡る絶叫。
何事かと思いそちらに意識を向ける。
するとそこには、
食料を集めるついでにヴィヴィオを起こそうとでもしたのだろう。
支給された食料であろうヨーグルトを手にしたまま転んでいるスグルと、
顔全体にヨーグルトが飛び散った、未だに意識を失ったままのヴィヴィオの寝顔があった。
+++
ksk
「ふぇ、ぇ……ママぁ…っ……」
どれくらいこうしていたのだろうか。
既に涙は枯れ果て、グズグズとしゃくりあげるのみになっていた。
どれだけ泣いても、どれだけ助けを求めてもママは助けに来てくれない。
こちらの声は相手に届かないのだから当然といえば当然の事実。
だが、幼いヴィヴィオはそれを理解できなかった……いや、理解したくなかった。
このまま、誰も助けに来てくれないのかもしれない。
ハルヒお姉ちゃんみたいに殺されちゃうかもしれない。
そんな恐怖にヴィヴィオは支配されていた。
ヴィヴィオは一人ぼっち。
ともすればそんな幻聴が耳に届く。
でも、本当にそうなのかもしれない。
最初からヴィヴィオはずっと一人ぼっちだった。
なのはママに会って、フェイトママに会って、ザフィーラや機動六課の皆に会って、ヴィヴィオは一人ぼっちじゃなくなった。
でもそれは、ほんの偶然。
なのはママに会わなかったら、機動六課の皆に助けられなかったら、
ヴィヴィオはずっと一人ぼっちのままだった。
だから、本当はこれが正しいのかもしれない。
「ヴィヴィオは……一人ぼ『そんな事ないッチー!!!』
ヴィヴィオの言葉を遮るようにして、聞き覚えのある声がヴィヴィオの耳に届く。
『ヴィヴィオは一人ぼっちなんかじゃないッチー!!!』
「モッ……チー? なん『そうだよ。ヴィヴィオは一人ぼっちなんかじゃ、絶対無い』
次に聞こえてきた声も、ヴィヴィオが良く知る、大好きな人の声だった。
『そんな……寂しい事言ったら、なのはママもフェイトママも悲しいよ、ヴィヴィオ。』
「フェイトママ……っ……助けに来てくれ『駄目じゃないヴィヴィオちゃん! そんな馬鹿な事言ったら!!』
そして、もう二度と聞く事が出来ないと思っていた声。
『ヴィヴィオちゃんが一人ぼっち? そんな事あるわけないでしょう?
ヴィヴィオちゃんには、私達がついてるんだからっ!!!』
「ふ……ぇ、ハルヒお姉……ちゃん……」
ぽろぽろと頬を暖かい雫が零れ落ちるのを感じる。
涙で目が霞んではっきりとは見えない。
でも、そこにいたのは紛れもなくヴィヴィオの大切な人達だった。
大好きな、大好きな、大好きな人達だった。
モッチーが目の前で優しく笑っている。
フェイトママが優しく抱きしめてくれる。
ハルヒお姉ちゃんが優しく頭を撫でてくれる。
「ヴィヴィオは……一人ぼっちじゃ、ない……のっ?」
ksk
頬を伝う雫が、閉ざしきった心を開く。
皆に触れる度に暖かい何かがヴィヴィオの心を満たしていく。
全身に感じる温もりが、ヴィヴィオの気持ちを奮い立たせる。
『『『あったり前!!!』』』
皆の言葉が、ヴィヴィオの中で“勇気”に変わる!
そう、ヴィヴィオは一人じゃない。
いつの間にかヴィヴィオは立ち上がっていた。
先とは違い、表情には笑顔が浮かび、全身からはやる気が溢れ出している。
「ヴィヴィオ……頑張るっ!」
ふと気が付くと一筋の光が道となって、ヴィヴィオの行く先を示している。
今のヴィヴィオに怖いものなんてない。
躊躇わずに、その道に向かって走り出す。
『頑張るッチー!』
『ヴィヴィオなら、出来るよ。だから、諦めないで!!』
『安心しなさい! 私の言う事に間違いなんてないんだから!!
それに、あのブタ鼻のおっさんも待ってるんだからね!』
その小さな背中に、大好きな人達からの激励を受けながら、ヴィヴィオの意識は現実へと浮上する。
+++
ksk
k s k
「んぅ……ん…」
悩ましい唸り声をあげながらヴィヴィオは目を覚ます。
もうヴィヴィオに不安なんてなかった。
「んっ…ベトベト……?」
しかしヴィヴィオは知らない。
ハルヒだけでなく、モッチーもフェイトも、この舞台から退場してしまった事を。
彼女がそれを知るのは、もう少し後の事になる。
だが、自分は一人ぼっちなんかじゃないと知り、
かけがえのない“勇気”を手に入れた少女は、
たとえ絶望しようとも、いつか必ず立ち上がるのだろう。
ksk
【C-3 高校・教室内/一日目・朝】
【名前】キン肉スグル@キン肉マン
【状態】両方の二の腕に火傷跡と切り傷、脇腹に中度の裂傷
【持ち物】タリスマン@スレイヤーズREVOLUTION、ディパック(支給品一式×4) クロスミラージュ@魔法少女リリカルなのはSts、
ホリィの短剣@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜、 SOS団団長の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱、金属バット@現実、100円玉@現実
不明支給品0or1
【思考】
0:ゲェー!?ヨーグルトが顔にぃ!!!
1:ひとまず朝食をとってから、クロスミラージュ・バルディッシュから話を聞く。
2:少女(ヴィヴィオ)は保護する。
3:先ほどすれ違った超人?(キョン)の事が気になる。
4:キン肉万太郎を探し出してとっちめる。
5:一般人を守り、悪魔将軍を倒す。
【ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】健康、疲労(大)、顔がヨーグルトまみれ
【持ち物】バルディッシュ・アサルト(6/6)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
0.ヴィヴィオは一人じゃないもん
1.なのはママとフェイトママ、スバル、セイン、ノーヴェをさがす
【備考】
※ヴィヴィオの力の詳細は、次回以降の書き手にお任せします。
ksk
以上で投下終了
支援ksk大変感謝です!!!
誤字・矛盾等ありましたらビシビシご指摘下さい
ではではー
あ……タイトルは、『BRAVE PHOENIX』でお願いします
投下乙!
ヴィヴィオの綺麗な顔がキン肉スグルによって白濁まみれに…
とでも言わせたいのかこの変態めっ!!
もっとやっていいと思います。
なんか本当にヒロインっぽい立ち位置になってきたな…
投下乙です
ヴィヴィオの精神状態が心配だったが、これは案外早く立ち直ってくれるかな?
しかし、ヨーグルトのせいでシリアスな話に思えないじゃないか、ちくしょうw
投下乙です
顔面にヨーグルトだと…?このロリ(ry め!いいぞもっとやれ
ヴィヴィオには放送内容を教えないほうがいいか?せっかく持ち直したのにな…
ふと思ったが、タリスマン持たせればヴィヴィオでもチート魔力になるんじゃないかな
投下乙です!
ヴィヴィオ……夢でも三人にはげましてもらえてよかったなあ。
そしてクロミラがいいキャラしてるぜ。
それにしても最後のアレ……
どう見ても精子です。本当にありがとうございました。
投下乙!
この変態めwww
だが構わん!もっとやれw
白濁ぶっかけだけじゃなく死んだ三人?との邂逅もなんかジーンと来た
あとはドロリナーガの投下を待つのみだな!
この話の後にドロリナーガとか言われたら…変な方にしか考えられねぇw
投下乙
いい話だなーって思ったけど状態表やヴィヴィオの最後の台詞に吹いたwww
投下乙です
ヴィヴィオ、夢の中ででもママたちとあえてよかったね……ってヨーグルト!?
いい話なのにオチがwwスグルも誰も悪くないだけにww
投下乙
そwこwでwヨーグルトとはww
ナイス発想というべきか、このロリコンというべきかww
いやでも、最初ヴィヴィオがこのまま鬱一直線かと思ったけど立ち直れてよかった
幸い近くにいるのは悪意のない人だし、フェイトママの分まで頑張れヴィヴィオ!
そして遅れに遅れて申し訳ありません、リナ=インバース、ドロロ兵長、ナーガを投下します
手がお空きの方は支援いただけるとありがたいです
「ふぃ〜、極楽極楽ゥ♪」
薄オレンジ色の湯の中でぐぅっと手足を伸ばす。
先ほどの闘争で凝り固まった筋肉がほぐれ、全身がぽかぽかして傷の痛みが薄れていく。
場違いに鼻歌さえうたいながら、リナ=インバースは温泉を楽しんでいた。
少なくともその姿からは、殺し合いに放りこまれた緊張感など欠片も感じられないくらいに。
「あー、にしてもアメリアとか喜んだろうなーこういうの。
せっかくだからガウリィとかも連れてきてさー」
ぶつぶつと平和な愚痴をこぼしながら、手足を縮めては伸ばす。
時折湯をすくいあげては、足でばしゃばしゃとお湯をかき乱す。
今の彼女は、どう見ても温泉を楽しんでいる入浴客。
それに偽りはない。実際にリナは温泉をこれ以上なく満喫している。
それでもその瞳から警戒が消えることはなく、すぐ傍に置かれたデイパックが遠ざけられることもない。
(一応警戒しておくに越したことはなし、と)
ぱしゃん、と湯に足を戻して一人頷く。
リナの感覚が正しければ、あと十分もしないで放送が始まる。
禁止エリア、そして死者が実際に発表されれば、島中の平和主義者たちもそれぞれ動き始めるだろう。
そうなったら、いくら「ドラまた」のリナであってものんびりしているわけにはいかない。
(一番いいのは誰も死なないことだけど、それはかなり無理があるしね。
出来るだけ少ない死者で収まってくれればいいんだけど……)
ゆるりと髪をかきあげ、湯からあがる。
外が見えるようにとわざわざ露天風呂を選んだために、冷たい風が肌をなでるがそれは無視だ。
脱衣所から持ってきたタオルで水滴をぬぐいつつ、リナはふと首輪に手をあてた。
金属質の、冷たい感触。
首に隙間なくぴたりと張り付いたそれからは、かすかな機械音らしきものが聞こえる気がする。
(魔術なら、あたしの専売特許なんだけどな)
あいにくと、機械的な知識はさしてリナにはない。
むしろそういった面なら今はロビーでおとなしくしているであろうドロロの方が詳しいだろう。
一度ゆっくり、首輪のことについて話し合った方がいいかもしれない。
そう思って、何となくくるりと露天を振り返ったときだった。
「―――――っ」
視界の端を、何かがよぎった。
そうリナの脳が訴えた瞬間、はじけるように体が動く。
タオルを鞄に突っ込み、浴衣をはおり、デイパックをひっつかみ、そのまま全速力でロビーへ駆け込んで、
「……リナ殿? 何かあ―――」
呆けていたドロロを小脇に抱え、リナは窓の外へと飛び出した。
◆ ◆ ◆
Ksk
k き
s せ
k き
投下乙っす。
顔面に、…ヨーグルト?このロリk(ry
ちなみにハムの事は別に無視してたワケじゃ…してたワケじゃ…あるぇ〜?
ゴメンなさい、書くのを忘れていただけです(もう本当にボケボケですみませんorz)
今更でよろしければ、(他のミスった文も加えての)各修正文を載せてもいいですか?
後で再度見たところ、2点ほど文としておかしいな〜と思う場所があったのでつД`)・゚・。・゚゚・*:.。
ぬめりを帯びた金色の双眸が、湯気を吐き出す施設を捉える。
鋭い牙が並んだ口が、ニィと笑いの形につり上がる。
片手のデイパックが不自然なほどに小さく見える、紫の鱗に覆われた体が街道の小石をはねのける。
ずるり、ずるりと足音を立てつつ、異形の男は「ksk温泉」と銘打たれた建物へ近づいていく。
その距離、あと五十メートル。
◆ ◆ ◆
「り、リナ殿!?」
舌がもつれるような声で、今は包帯でぐるぐる巻き状態のドロロが声を上げる。
もちろん、いきなり抱えられて外に連れ出されたことへの文句や、傷だらけの体への配慮を願ってのものでもある。
が、ドロロが今一番言いたいことは、同行者の少女のあられもない姿についてだった。
濡れた体をろくに拭きもせず、浴衣を一枚ひっかけただけ。
最低限大切なところは隠されているが、かわりにツヤツヤの胸元や太ももは惜しげもなくさらされている。
おまけに水滴をぬぐい切れていないせいで、生地のあちこちが肌にひっつき、その色を透けさせていた。
温まったためにほんのりピンクになった肌色と相まって、今のリナはなかなかに危険な姿なのである。
「リナ殿、女人がたやすくそのような――」
「しっ!」
言い募ろうとしたドロロに、鋭いリナの叱責が飛ぶ。
そこに含まれた緊張感に、本当的にドロロの喉は動きを止めた。
なにか、あったのでござるか。
声を出さずにドロロが口を動かすと、返事代わりにリナの目線が静かに動く。
その先、温泉に密接する街道を見て、ドロロはもう一度、今度は息ごと喉の動きを止めることになった。
紫の鱗におおわれた、下半身が蛇の生き物がそこにはいた。
鋭いえらが張りだした頭を静かにめぐらせ、油断なくあたりを見回しながら、ゆっくりと温泉に近づいてくる。
「リナ殿、あれはいったい……」
「露天風呂からちらっと見えたのよ。どー見ても明らかにやばいっしょ」
「それには心から同意でござるが……」
出来る限り声量を抑えながら、ふたりはそろそろと草むらを後退する。
幸いに生い茂った草は背が高く、風で揺れていることも手伝って二人の姿を完璧に隠してくれた。
静かに、足音をたてないように。
草むらで行うには至難の技を、リナは経験で、ドロロは特性ゆえに着実にこなしながら進む。
それでも相手に気づかれないようにと、その足取りはそれこそ蛇のように遅い。
そうこうしている間にも、紫の異形は温泉施設へとたどり着いていた。
「まずいわね……」
ぽそり、とリナがこぼす。
リナが医療器具その他諸々を探して施設を荒らした跡は、ドロロが暇つぶしに全て片づけておいた。
とはいえ、人がいた痕跡をすべて拭うことはできない。
リナが飛び出してきた露天風呂の辺りはまだ濡れているだろうし、浴衣やタオルがなくなっているのもよく見ればわかるだろう。
「気付かれる前に、離れるしかないでござるよ」
「本当はコソコソ逃げるのって嫌いなんだけど、あたしもまだ回復しきってないしね。
それに、アイツがさっきの変なオッサンみたいな奴だったら困るし……」
リナの必殺の技、ドロロの忍術の極意を受けてさえすぐに立ち上がる例に先んじて出会ったのは、幸か不幸か。
疲労も傷も回復しきっていない二人は、いつも以上に慎重になっていた。
そしてそれゆえに、温泉から離れようとする歩みは遅々として進まない。
(あの蛇、ただものではないでござる……)
アサシンとして、忍者として鍛え上げられたドロロにはスカウターじみた観察眼がある。
しかしそれを用いなくとも、さきほどの紫の異形が見かけ倒しでないことはよくわかっていた。
油断なく周囲に配る目線と威圧感。
それでいて、悠々自適ともいえるほどに堂々とした足取り。
先ほど戦ったギュオーと並んでもおかしくない、そう思えるだけの相手に思えたのだ。
その異形の蛇は、一度温泉の玄関であたりを見渡すと、するりと中に入っていった。
それでも、露天設備などがあるため中から外が見えないわけではない。
草の動きが不自然でないように、細心の注意を払って二人は進む。
(あの蛇が施設から出てくる前に、離れきることが出来れば……)
祈るような思いで足を進め、そっと振り返る。
おりしも、折り返すようなタイミングでその蛇が外に出てきたところだった。
「っち」
舌打ちをしたのはリナの方だが、ドロロも同じ心境だった。
どうやら施設の検分は後にして、まずは周りを散策することに決めたらしい。
ひょっとしたら、入口のあたりで周りに誰かがいるのを察せる様な痕跡を見つけたのかもしれないが。
朝日の中でも不気味に輝く瞳が、草はらを見渡す。
ドロロもリナも、今は蛇に睨まれた蛙そのもののように動きを止めていた。
風は凪ぎ、太陽が昇ったために見晴らしもよくなっている。
無駄に動けば見つかる。そう二人とも悟っていた。
「…………」
じりじりと緊張感が高まりながらも、息をひそめるしかない。
リナが竜破斬(ドラグスレイヴ)を撃てたら、ドロロが零次元斬を使えたら、すぐにでも勝負を挑みたいくらいだが、
「落ち着くでござるよ、リナ殿。
今拙者たちは双方とも満身創痍、少なくとも全快には程遠い身でござる。
この状態で勝負をしかけても、勝ち目は―――」
「わぁってるわよ、そんなこと」
にらみを利かせるリナだが、その手元が落ち着きなく彷徨っているのがドロロには丸見えだった。
今までのリナの振舞いから見て、おそらくこういう時は隠れるよりは打って出るタイプなのだろう。
その彼女がこうして息を殺して潜むだけというのは、かなりストレスのたまる状態であることはよくわかっていた。
だが、今正面からしかけても勝てる保証はゼロだ。
「ああ、もう……」
イライラとリナが呟く。
その右手をさりげなく抑え、短気に走らないようにと戒めながら、蛇の視線の隙を縫ってドロロ達はゆっくりと動いていく。
だが、この状況に痺れを切らしかけなのは向こうも同じだったらしい。
「アイ・ビーム!」
叫びとともに、異形の瞳から直線状に光線が放たれる。
光線が当たった草むらは、一瞬にして黒こげの大地へと化した。
「あいつ、あんなこともできるわけ?」
顔を顰め、背を低くしながらリナが毒づく。
どうやら誰かが潜んでいるか確証が持てないため、相手はああして攻撃してあぶりだすことに決めたらしい。
金の瞳から放たれる光線が、片っ端から背の高い草むらをなぎ払っていく。
ススキに似た草が、花が、次々と宙を舞った。
(だが、逆に考えればこれは……!)
光線を放つ時は、音と光のために蛇の注意も照準先に絞られる。
逆にいえば、他の草むらへの注意がおろそかになるということだ。
「リナ殿、あいつの攻撃にタイミングを合わせて――――」
「わかってるわよ。
まったく、こういうのは性にあわないってーのになぁ」
はぁ、と小さなため息をつきつつ、攻撃に合わせてリナはそろそろと動く。
ドロロもその後に続きながら、ゆっくりと草むらを回り、相手の死角になる建物の影の方へと進んでいく。
死角に入ってしまえば、あとはある程度速度を出して後退しても大丈夫だ。
ksk
(あと、少し……)
かさり、かさり、と小さな足音を立てて進む。
視線は蛇に固定したまま、横目と足の裏で地面の起伏を読む。
出来るだけ音が立たない、草のない場所を選んで足を上げ、下ろす。
前を行くリナにぶつからないように、慎重に距離を測り、同じペースで足を動かす。
呼吸はゆっくりと、音をたてないように浅く。
かさり、かさり、という草音に、時折ビームによる草が焼き切れる音がかぶさる。
ゆっくりとではあるが、二人は着実に建物の蔭に入りつつあった。
(――よし、これなら……)
そうドロロも、おそらくはリナも安心した瞬間だった。
―――ガツン、がさっ
「「!?」」
「誰だ!?」
ぐるん、と蛇が振り返る。
見れば、リナの足もとに何か灰色の、ケースらしきものが落ちていた。
どうやら草影にあったそれを、気付かずに蹴とばしてしまったらしい。
(――まずい!)
ちょうど光線の合間であったがゆえに、そのケースが立てた音は随分と響いた。
明らかに蛇の視線は、ドロロ達がいるあたりを捉えている。
(――だーもう、誰よこんなところにケース置いたのは!?)
(今はそんなこと言っている場合じゃないでござるよ、あの蛇が、)
(いちいち言わなくってもピンチなのはわかるから!!)
頭をかきむしれるならかきむしりたい、というような表情でリナが息をつく。
ここで動けば確実に気付かれるため、動くことはできない。
かといって、このままでは明らかにあちらが光線なりなんなりでこの場所を攻撃してくるだろう。
まさに八方塞がり、万事休す。
(いっそ、一か八かで竜破斬を……!)
ぎりりと歯を食いしばるリナだが、その態度を見るに回復が追い付いていないのだろう。
ドロロ自身も怪我の具合ゆえに、今すぐにまともに戦えるとは思えない。
ksk
k s k
け、ksk。
(終わりか――)
一瞬、ドロロの胸中を諦めが支配する。
だが次の瞬間、
『あー、あー、マイクテスト、マイクテスト』
まさに天の助けともいうべき声が、温泉の方から聞こえてきた。
もっともそれを天の助けなどと思えるほど健気な心掛けが、その場にいた者全員にあるはずもなかったのだが。
◆ ◆ ◆
『―――君達のがんばり、期待しているからね?』
耳障りな男の声を最後に、ぶつんっと音をたてて放送が途切れる。
それに耳を傾けていたナーガは、ふん、と小さく息まくと、温泉施設に向けていた目を再び草むらに向けた。
「アイ・ビーム!」
輝く光線が、声とともにその双眸からほとばしる。
その先にあった草むらはじゅっと音をたてて炭になったが、そこには何の姿もなかった。
「……ちっ、逃したか」
先ほど、確かにそこの草むらに気配と、何かの音を感じた。
だが、どうやら自分が放送に気を取られている間に、そいつは逃げおおせてしまったらしい。
とはいえ、自分を前にこそこそと逃げ回る小物をいちいち追いかけるのも面倒だ、とナーガはひとり思う。
別に、ひとつ逃がしたくらいで問題はあるまい。いずれ殺すのだから。
それがナーガの出した結論だった。
今のナーガには草むらの小物を逃がしてもあまりある満足があったためでもある。
先ほどの死者発表で、『モッチー』というホリィの仲間のモンスターの名が呼ばれた。
ホリィやゲンキたちはしぶとく生きているようだが、この放送を聞けば心を痛めるだろう。
それがナーガにとっては愉快でならないのだ。
ksk
ksk
「くくく、少ないとはいえ、なかなかやっているようではないか」
六時間で五人というのは、確かにあの男の言うとおりに少ない数だ。
とはいえ、確実に死人が出ているという事実は、平和ボケした連中を打ちのめすだろう。
そしてようやく現実に気づいて恐れをなした馬鹿どもを、この自分が駆逐する。
それが楽しくないはずがなかった。
「さて、馬鹿どもはどこにいる……?」
デイパックを肩からおろし、地図を取り出す。
広げてみれば温泉近くには別荘・コテージ群という施設しかないが、どうやらそこは施設の密集地帯のようだ。
隠れる場所が多ければ、弱い者はそこに逃げ込む。
ましてや、放送直後ならば弱者は隠れられる場所に行こうとするだろう。
とはいえ、先ほどから山頂の方角で聞こえてくる轟音なども気にかかるところだ。
何やら東の空にはうっすらと煙がたなびいているし、どこからか溶岩のような焦げくさい臭いも漂ってきている。
火のないところに煙は立たない。
そしてワルモン四天王として上に立つものとして、そういった痕跡は大いに気になるところだ。
「くくく……」
焦る必要などない。
裂けた唇を笑みの形に吊り上げ、ナーガはゆるゆると進む。
モンスターたる彼には不要な支給品を捨てたために、少し軽くなったデイパックを弄びながら。
【H-2 別荘・コテージ群入口/一日目・朝】
【ナーガ@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
【状態】健康
【持ち物】 デイパック、基本セット
【思考】
0.参加者を皆殺しにする(ホリィ、ゲンキたちの仲間を優先)
1.コテージ群で獲物を探す、もしくは戦闘があったらしき東の方へ向かう
2.遊園地の男を襲撃する前に見た、飛んで行った影が気になる。
3.最終的には主催も気に食わないので殺す
※ホリィがガイア石を持ったまま参戦していると考えています
※キョン(名前は知らない)を殺したと思っています。
◆ ◆ ◆
ksk
ksk
「危なかったでござるな……!」
がさがさと音を気にせずに茂みをかき分けて、リナとドロロは走る。
すでにナーガの姿は視界から外れて久しく、ゆえに周囲に先ほどのような注意を払う必要はない。
ナーガに気付かれるか否かというタイミングで、温泉から聞こえてきた放送。
それにナーガが気を取られた隙をついて、リナたちはあの場所から脱出していた。
温泉から漂う濃い硫黄臭が二人の体臭と気配を、無駄に音の大きい放送が二人の足音を消してくれたのだ。
「ま、ラッキーなタイミングだったってことね。
それで、そっちはどうなわけ?」
九死に一生を得ながらも、リナの声に安堵感はない。むしろ鋭さを増した声が、足音にかぶさって響く。
「こちらは……冬樹殿が……」
「そ、こっちも知り合いが一人死んだわ。ゼルガディスっていうんだけどね」
痛恨の表情を浮かべるドロロに対し、リナの声はどこか冷たい。
とはいえそれは生きるための取捨選択の結果であり、リナは心の奥底で静かな悲しみを感じていた。
(ゼル……)
長い旅の仲間。暴走しがちな一同のストッパーになることも多かった男だった。
魔術こそリナには劣るとはいえ、剣をはじめとした高い白兵戦術、そして豊富な知識を持っていたゼルガディス。
総合してみればリナと並び立つ腕前を持つ彼が、あっさりと死んだということ。
(どういうつもりで動き回ってたかはわからないけど……。
やっぱり、ゼロス以外にも相当の強敵がいるとみて間違いないわね)
草をかき分けて走りながら、リナは思考する。
先ほどの放送で言っていた「長年の付き合いの仲良しに殺された」参加者がゼルガディスという可能性がないわけではない。
例えばゼロスなら、歴戦の猛者であり古い知り合いのゼルガディスにだってあっさり手を下すだろう。
あるいは、自分が名前を知らないゼルガディスの知り合いが紛れ込んでいるのかもしれない。
(だとしても、確率は低いはず。
ゼロスはいきなり手間取るゼルガディス相手に正面から喧嘩吹っ掛けるような奴じゃない。
あたしの知らない知り合いだって、ゼルの腕前を思えば序盤から戦いを仕掛けたりはしないだろうし)
となりを行くドロロも何か考え込み、あるいは傷心の様子ではある。
とはいえ、こちらも「長年の付き合いの仲良し」が、その「フユキどの」を殺した可能性は低い。
少なくともドロロとの情報交換で、そういった傾向のある知り合いの名前は出てこなかったのだから。
ksk
ksk
ksk
「死者からわかることはゼロ、ってことね」
あえて声に出すことで、沈みそうな気持ちを引き上げる。
死者を悼むよりも先に、リナたちにはやるべきことがあるのだから。
「……リナ殿」
「ん、ちょっとは整理ついた?」
「……かたじけないでござる」
吹っ切れていない様子で、それでも心を奮い立たせたようにドロロが答える。
さすがに軍事訓練と忍者としての経験を積んだだけあって、心が強い。
慰めにもならないが、その肩をぽんぽんと叩きつつ、リナは前を見据えて声を上げた。
「んでさ、どう思う?」
「どう、とは?」
のろりと顔をあげた同行者に、リナは気丈にも笑んで見せた。
「禁止エリアよ。街道二つをふさぐってことは、なんか意図があるってことっしょ?」
「街道をふさぐ意図、でござるか……」
逃げながらも二人は持ち前の本能のようなもので、必要な情報だけは集めていた。
禁止エリアは時間差があるとはいえ、東西を走っている街道を遮断する形になっている。
「たとえば、移動手段などどうでござろう?」
「移動手段?」
つい、と指で草むらの横を走る道路を指差しつつ、ドロロが言う。
KSK
「バイクや乗用車といった高速の移動手段が多数存在していた場合、参加者同士の接触は難しくなるでござる。
それを主催者が懸念し、道路を封鎖する。
そうすると道路が使えなければ足場の悪い森や草むらを進むしかなく、高速の移動手段は使えなくなる。
これにより、参加者の接触を活発化することができるでござるよ」
「ふーん……なるほどねぇ」
バイクや乗用車といったものはよくわからないが、確かに高速の移動手段は厄介だろう。
ひょっとしたら主催者が思った以上に、そういうものを利用する参加者が増えているのかもしれない。
だからこその、道路封鎖。
「なかなか的をついてそうな考えね」
にやりと笑うと、ドロロも包帯と頭巾の間から見える瞳を細めて見せる。
「リナ殿も、その様子だと何か考えがありそうでござるな」
「ふっふっふ、まぁこのあたしを舐めるなって話よね。
この禁止エリアの意図は―――ずばり、遊園地ってわけよ」
びしり、と取り出した地図に指を突きつける。
それに対し思わず足を止め、ドロロは首をかしげて見せた。
「……確かに禁止エリアが遊園地を囲む形になっているのは確かでござるが……
リナ殿、それは見え透いた罠というものではござらんか?」
「そっこが甘いのよ!」
びし!とドロロの鼻先に、リナの指が付きつけられる。
「普通の人間なら、この配置は罠だと考えて遊園地に行かない。露骨すぎるからね。
でも、だからこそその心理をついて、大事なものがある遊園地を囲んじゃうっていうのもアリだと思うわけ」
「つまり、警戒心をあおってその逆を行くと?」
「そーいうこと」
にんまりと笑い、地図をしまう。
ちらりと見た時計は六時十五分を過ぎたあたり。
まだ余裕があるとはいえ、ぐずぐずしていると自分たちがいるあたりが禁止エリアになってしまう。
ksk
ksk
「で、禁止エリアになる前に、さ」
「……行くでござるか?」
「とーぜん!このリナ=インバースの勘を信じなさーい!」
どーん、と浴衣に包まれた小さな胸を叩くリナに対し、ドロロはため息をひとつ。
「……ひょっとしてリナ殿、押すなと言われたスイッチは押したくなるタイプでござるな?」
「げげっ!?」
思わずのけぞるリナに、ドロロがかすかに笑う。
それを見て、リナも強がりでない、心からの笑みを小さく浮かべた。
(ゼルガディス、ごめん。たぶんあんたの敵撃ちとかは出来ないわ。
……でもまぁ、そこに文句言うあんたじゃないわよね、付き合い長いんだもん)
荷物を背負いなおし、ついでに指摘されてようやく浴衣も整える。
何かを振り切るように遊園地に向かって走り出したドロロに続いて、リナも大地を蹴った。
(だから、バイバイ、ゼル。生き残れたら墓くらいは作ってあげるわよ)
◆ ◆ ◆
「ところでリナ殿」
「んー?」
「先ほどから持っている、その灰色のケースは何でござるか?」
「いや、さっきこれ蹴とばしちゃったじゃん?そんでさ、もったいないから持ってきたのよ!
それにこれ、何かものすごいお宝オーラっていうか、おもしろい魔力を感じるのよね。
開けたらたぶんすっごいものが入ってるわよー!」
「で、ござるか……」
「そうそう。盗賊殺しのリナ=インバース、こけてもタダでは起きないってわけ!」
ksk
【F-2 遊園地前/一日目・朝】
【ドロロ兵長@ケロロ軍曹】
【状態】 軽い火傷、疲労(大)、左眼球損傷、腹部鈍痛(全身包帯)
【装備】
【持ち物】匕首@現実世界、魚(大量)、デイパック、基本セット
【思考】
0.殺し合いを止める
1.リナとともに行動し、一般人を保護する
2.ケロロ小隊と合流する
【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】 精神疲労(中)、疲労(中)、浴衣姿
【装備】
【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣五十着、タオル百枚、服と鎧・装飾品、
レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、デイパック、基本セット
【思考】
0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る
1.F-2が禁止エリアになる前に通り抜け、遊園地にてお宝探し
2.とりあえずはドロロと一緒に行動する
※温泉に入ったために肉体、精神的な疲労がある程度回復しました
【レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
第一級ロストロギアに指定されている、超高エネルギー結晶体。見た目は赤い宝石に似ている。
強大な魔力を秘めており、その性質から外部から大きな魔力を受けると爆発する恐れがある。
灰色のレリックケースに収められた状態で支給されており、このケースには「Z」のマークが刻印されている。
※【G-2 温泉】の周辺に、ナーガの不明支給品0〜2個が落ちている可能性があります
k s k
支援中に規制くらいながらも……ksk♪
k 危機一髪
s 四天王ナーガ様にバレなくて
k 幸運だったな
以上で投下は終了です。遅れてしまって本当にすみません
たくさんの支援をありがとうございました
投下乙!
危ねぇぇぇぇぇっつーかナーガ様怖いぜw
にしても、リナがしっとり☆濡れ透け浴衣でも大して色気を感じな(ry
投下乙です!
ナーガは貫禄あるな…さすがワルモン四天王!
ドロリナは二人とも仲間を失ったんだよな…立ち直りが早い奴等なのが幸いか
投下乙っす。
ドロロ、リナ危機一髪か。
そしてリナいいもの拾ったんですの〜。
そしてS828SR0enc様へ。リロード遅れたとはいえ、投下中にすみませぬorz
>>534 いえいえ、お気になさらず&修正乙であります
まぁハムについてはホリィさん親交の度合いからうっかり忘(ry
投下乙です!
ドロリーナは逃げおおせたが…コテージ郡には砂ぼ達がいるな…
もっとも、ナーガ様の期待するような放送によるダメージは皆無な上に
弱者とナメてかかると返り討ちに遭いそうな相手だが。
二人とも、機動力に関しては参加者中でも上位だしな…
眠ってしまう…前に…宣伝兼書き手さんへの感謝兼更新情報
現在したらばにて絶賛投票中!じゃんじゃん参加していってくれ
……まだ俺と後一人しか投票してないが…っつーか感想入れときゃ良かった…とりあえず最後に熱い思いはぶつけといたぜ!
そしてAttention! 書き手さんのあだ名が更新されました
◆2XEqsKa.CM氏:勇者・変態閣下
◆S828SR0enc氏:となりのもふもふ地図職人
◆qYuVhwC7l.氏:雑食ロリコンフェニックス
◆321goTfE72氏:K(華麗に)Y(予約する)M(MADの人)
◆h6KpN01cDg氏:遅れてきた後方支援
◆U85ZpF.SRY氏:うっかリリカルロリィタ
◆MUwCM75A2U氏:高速収録変態道
◆NIKUcB1AGw氏:29NIKUマニア
◆YsjGn8smIk氏:Y(よそ見してると)s(死んじゃうよ)
◆0O6axtEvXI 氏:悪魔のフラグ建築士
◆mk2mfhdVi2氏:サービスだっちゃMK(マーク)2
◆4etfPW5xU6氏:ドジっ子ぶっかけ管理人 ←NEW!
いや、ぶっかけは反則でしょーよwwwwwww
投下乙です
レリックやっと来たか
この2人も戦闘にならなくてラッキーだったな
しかし放送の友人に殺されたってやつ全然役に立ってないなw
ところでリナの発言見て思ったんだがキョンとハルヒの付き合いも長年といえるほど長くはないよな?
続きをば。
修正文に関しては、
ウォーズマンとホリィが魔法で倒れた後の
そばで俺の同じように倒れている彼女を。
を、
→そばで俺と同じように倒れている彼女を。
ホリィが言葉を残す場面の
「私の……知り合いで、ゲン……キという少年と……スエゾーという……モンスターがいるんで……す。」
を、
→「私の……知り合いで、ゲン……キという少年と……スエゾー、ハムという……モンスターがいるんで……す。」
その後のウォーズマンの独り言の
「メイ、そしてゲンキ、スエゾー。待っていろ。俺が必ず助ける」
を、
→「メイ、そしてゲンキ、スエゾー、ハム。待っていろ。俺が必ず助ける」
ウォーズマンの状態表の思考の
1:草壁メイとゲンキとスエゾーを見つけ次第保護。
を、
1:草壁メイとゲンキとスエゾーとハムを見つけ次第保護。
備考欄の
※ゲンキとスエゾーの情報(名前のみ)を知りました
を、
→※ゲンキとスエゾーとハムの情報(名前のみ)を知りました
そして最後にゼロスの思考の
(手加減したとはいえあれだけの近距離からあれを食らえば、普通の人間ならただではすまないでしょう。)
を、
→(手加減したとはいえあれだけの近距離からあれを食らえば、普通の人間ならただではすまないでしょう)
に変えてもらえないでしょうか?
数が多くて申し訳ないですが、お願いします。
お二方投下乙です!
片やヨーグルトかかっただけの幼女、片やほぼ全裸の妙齢の少女。普通に考えたらどっちがエロいかなんて丸分かりなのに……逆なのは何でなんだぜ?ああロリryだからですね、分かります。
ヴィヴィオの話は皆の励ましに感動、三人は息を呑むやりとりから目が離せませんでした!
……んでは、なのはさん、加持さん、フッキー、アスカ、ズーマ予約しますよ。
予約人数過去最多\(^o^)/
お二方投下乙。
ヴィヴィ筋の方
この変態がーーー!
感動が台無しだよw次の話でどうつながるかwkskだ。
そしてクロミラ、あんたスバルのことは無視ですかいw
戦闘機人のほうは仕方ないけどさぁ…
ドロリナーガの方
戦闘になると思ったら意外とリナが慎重だった。
あとレリックと大魔法使いの組み合わせにこちらもwksk
うまくゲンキとキョン妹と合流できりゃあいいんだけどな…
おw大人数予約が。そして一言。
とりあえず(ズーマ以外)皆逃げてー!
ところでロリコンの変態紳士どもが多いこのロワなんだが、
何故夢成長促進銃(ジンセイガニドアレバガン)を
出 さ な い ん だ !
誰かなのはさんに使ってくれよ!
無論使用制限あり、持続時間無限で。
5歳のヴィヴィオに「ママー」と懐かれる9歳のなのはさんと申したか
………うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
うはっwwwww
砂ぼうず以外は大喜びだなw
遂に大人数の予約が来たか。
あのメンツならエヴァの誰かが死ぬのは間違いないね!
予約ktkr!
いやいや、以外となのはさんが危ない…なのはさん逃げてー!
これは誰が死んでもおかしくない布陣……しかしやはり「序盤に同作品」の法則的に三人もいるエヴァが気になる
とりあえずズーマがどう動くかがカギだな
位置と時間的にアプトムが予約に入ってないのはおかしくないか?
>>549 民家周辺でうだうだした後に南下して森に向かうとかなら問題ない気が
まぁ森に行ったアスカが街に戻る可能性もあるからちょっと不自然な気もしなくもないが、
もしかしたらアスカパートと市街地パートで分けるのかもしれないし
今はh6氏の作品をwkskしながら待つことにしようぜ
予約された全キャラが一堂に会するとは限らないんだぜ
いくつかのチームでそれぞれ小話をやるSSもロワには結構ある
5人投下なら一応321go氏がやってるが、あれも一堂に会するとは少し違うパターンだったしな。
まぁ今はwktkしようではないか。
ところで、スバルはいくつか射撃魔法が使えるのは分かるんだが
レイジングハートのリミット解除とか使えるのかな…
くそ、肉の把握が済んでればあのパート書くのに!!
そういえば市街地上空を飛んでるはずの小砂は一人何してるんだろうね
あっちはあっちでネブラの導火線にそろそろ火がつくころだしなぁ……
今地図見ましたがそうだったよ……
ではアプトム追加予約します。
おお!6人予約krkr?
これはwktkせざるを得ない
エヴァ勢、誰か死ぬかなぁ……加持もアスカも危険的思考の持ち主だし
冬月は貴重な考察役だし、かといってなのはさんは死んで欲しくないし
ズーマも純マーダーとしての本領発揮はまだだし
アプトムも参戦時期の違いから展開的に色々とおいしいし……
とにかく皆逃げてー!
6人か!wkskしまくりだっちゃ
すげぇぇぇ!!!!!!
今からwkskするぜ!
そうだ、wktkよりもwkskを使わなければ…w
ずっとwkskしています!
そしてみんな、wkskしつつも投票をお忘れなく!
正直どのキャラに入れるかで非常に迷ってて未だに入れられてない自分が言うのもなんだけどな
ああ、ロリと一緒にもふもふしたい……
六人予約…凄すぎだよー!!!
投票は、良い話が多すぎで非常に困った
皆もそうなんだろうな…嬉しい悲鳴って奴かw
一番を決めるとかさ…俺にはできないんだ
何か格好良いなおいwww
だがしかし!その実態は優柔不断!
もっとオブラートに包んであげてwwww
皆に平等に愛を注いでるって事かw
そういうことです♪
ヴィヴィオ、メイ、サツキ、キョン妹から一人選ぶと嫁に出来ると申してもか。
歳のせいでロリ扱いされずスタイルのせいで美人扱いもされない
小砂は可哀想なポジションだな。
それにしてもボイン好きの俺はどうすればいいんだ…トトロにぱふぱふされたいよー
>>568 小砂がロリ扱いされないのは、歳云々じゃなくて腹黒いせいだと思われ
十分ロリなのに…不憫だw
つかぱふぱふ言うなwww
確かにロリっぽくないもんな
しかし待ってほしい、小砂は年齢的には14歳でアスカと同い年だ
それではつまりアスカもロリと言う事になるのでは無いだろうか?
……いや、あくまで外見的特徴で話してるってのはわかってるんだけどなw
アスカと比べると悲しいほどにナインすぎるw
けど小砂は普通に可愛いしかっこいいしいいキャラだと思うんだぜ
個人的には砂ぼうずよりも主人公っぽいw
小砂が主人公ぽいってより…砂ぼうずが主人公っぽくなさすぎるw
k(書き込みが) s(少なくて) k(悲しい…)
k(くそぅ)
s(仕方ないから温めてたネタ)
k(形にするか)
よし、やっちまえ!
よし、書き手諸氏で予約するぜ!
そうきたかw
いや、何かWikiの書き手紹介見てたらふと「この人達キャラ化したいなー」とか思ったんだww
確かにキャラ化できそうなくらい濃いよなww
見た目はあだ名と書いたことあるキャラの改造版、性格は作品傾向からって感じか
やってまえやってまえ
なんだそりゃwww
>>580 それなんて書き手ロワ?
でも楽しそうだw
ちょっ…まさか歓迎されるとはww
よっしゃ!丁度土日もあるし書くかw
頑張れw
トトロとロリの争奪戦が目に浮かぶw
ロワなら獣とロリ争奪戦に参加しない人が勝ち残りそうだなw
同族同士でつぶしあいそうだw
キョンの妹、佐倉ゲンキ予約します。
予約ktkr!
妹もゲンキもついでにスーツの面々も知り合いが死んで結構大変な場面だな
楽しみにwkskしてます
ロリショタコンビ予約ktkr
予約キター!
われらがロリショタコンビが動くか!
ロリショタコンビktkr!!!
楽しみに待ってるよー
地図乙!
上のほう怖いよww
>>593 いつも地図超乙です!
下というより真ん中付近に帯状に人が多いな…
そりゃ下にはボッチがいるから誰も近づかないんだろうw
地図乙です!
そして
>>596ひでぇwww
ボッチはもはやボッチじゃないのにボッチと呼ばれ続けているからか
リング周辺が今後カオスになるから期待
ボッチはほら、あれだ
小トトロともふもふするとは許すまじの住民の恨みつらみの呪いがだな
ボッチの恨みを分散させるためにも、
主催者側に採用されないためにも、
そして我らがもふもふと叫び狂うためにも、
…中トトロの出番はまだですか?
kskの出るころに。
何が起こったのか、ボクには分かりません。
ただ、書き物をしている最中にいきなりPCがフリーズして、数行とはいえ消えてしまいました。
この残劇がカヲル君のせいなのかは、ボクには知る事ができません。
これを読んでいるあなた。
どうか、ボクの代わりに真相を解いてください。
それだけがボクの願いです。
>>600 お、乙です。
心中お察しします。
……カヲル君は『いる』んですね、ksk書き手をやめようとすると後ろからつけて来るんですね、分かります。
カヲル君怖えええええええええええ!
kskの数だけイデお休みしてくれよー
ksksksksksksksksksksksksksksksksksksksksksksksksksk…×∞
そして参加者情報全員分追加したよ……バタリ
前からスローペースでちまちまとやってましたが、時々補完して下さった方に感謝
未把握作品や記憶が曖昧な所は微妙な記述になってるので、どなたか手伝って下さるとありがたいです
わざわざ報告する辺りがなんか嘘っぽい
>>600 カヲル君怖eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!
>>602 超GっっっっJなのですよー
そして
>>604はまだ気付いてなかった
少しずつ……少しずつ自らにカヲシロ様の祟りが近付いている事に…
マジレス。イデが起こったのはホントなんだ。
急にPCの画面が止まって、その後……orz
ただ、面白おかしく書いてみようかと思っただけでね。
気分を害したのならここで謝罪しましょう。すみませんでした。
現在は(元の文章から少し変わったかもしれないけど)復旧しました。
>>606 気にすんなよー
ここの住民はわかってるさ……祟りの怖さを、さ……
作品期待して待ってる!!!
祟りって何だwww
>>602 遅ればせながら乙だぜ
これで人物関係が把握しやすくなる
>>608 カヲル君はスレの守護神兼マスコット兼祟り神なのさ
610 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/17(金) 05:52:58 ID:g/3rpx02
びっぷに帰れ
六人予約してた者です。
……誠に申し訳ありませんが、予約を破棄させていただいてよろしいでしょうか?
プロットはあるのですが、ここ数日書く時間がなく、また土日も総埋まりのため延長しても書き上がる見込みがありません。
書きたかった場面があるので悔しいのですが、他の書き手の皆さんに迷惑をかけないうちに言っておこうと思いまして……
申し訳ありませんでした。
……用事が終わったら別パートでも書きたいです。
>>611 了解です。
リアルで忙しいなら仕方ないさ。
>>611 お疲れ様です
無理をなさらず、また機会があったら予約してみてくださいな
気温が下がっているので体に気をつけて、がんばって下さい
非リレーロワを巡回してたら衝撃的なものを見つけた
>女子十三番:渚カヲル
なん……だと……
ケロロ、サツキ、タママを予約します。
事情あるなら仕方ないですよー
また暇ができたら書いて下さい!!!
そして予約ktkr
ドンマイです、次頑張ってください
予約ktkr!
瀕死のサツキはどうなるか…ホリィさんの後を追ったりしないよね?
俺はサツキよりもメイのほうがはるかにピンチな気がしてならない。
それにしても地図とずっとにらめっこしてたんだが
街やリング周辺はもとよりどこもここも難しい展開のところばっかだ。
連投の絡みもあって週末なのに書けそうもないぜ…
サツキは人として
メイは女としてピンチかw
確かに、リング周辺は捌くのが難しそうだなー
最近勢い下がってるし書きたいのはやまやま何だが…
とりあえず現在の予約!地味に書き手諸氏で予約した方に期待ww
市街地やリングのあたりはもう火種がそろっていて、あとは着火するだけって感じだしな
どの火種を使うか、どう組み合わせるか、さらに火種を作るか分散させるか……
色々道はありそうだけど、どれも難しそうだな
どの火種に着火しても激しく燃え上がるだろうしなー
一体どうなるのやら…楽しみだ
したらばに予約が着てたぜksk
2ch規制中でもSSを書くのはやめない!
まったくこのロワの書き手は素晴らしいなksk
激しく同意なんだぜksk
もう少しキャラが多ければネタが浮かぶのだが……くっ……
今更ながらWiki20000突破おめ!
これからもkskが盛り上がりますようにー
20000ってカウンターか?
YES!
Wiki20000突破おめー。
そしてせっかくの週末なんでキョン、雨蜘蛛、メイの三名を予約しますね。
話題の乙女の危機真っ最中なメイちゃん予約ktkr
だがしかしそこにkyonが!?メイちゃん逃げてー
新しい予約きた!
…しかしそこには雨蜘蛛と一緒に楽しむkyonの姿が…orz
予約キター
うわぁぁぁ!メイ逃げてー
これはメイ逃げてーとしか言いようがないw
なにげにkyonもヤバイ気がw
小泉太湖(小砂)、ラドック=ランザード 、高町なのはを予約します。
大事なのはなのはとノリと勢いとkskだから、なのはをアレするぜ!
これは激戦必至の三巴!
うおお!これはまた波乱を感じさせるメンバー!wksk!
予約いっぱいで嬉しいなぁ
そしてwikiのタイトル元ネタが地味に更新できない……
自分一人じゃ分らないから、「あのSSのタイトルの元ネタこれじゃね?」ってのがあったらぜひ、と頼んでみる
またまた予約来てた!
なのはさんが心配すぎる…
>>635 了解なんだぜ!
俺もWiki更新頑張ってみようかな
やってみたけど、「これだっ!」て判るの少ないな。
まぁあくまでおまけみたいなものだからね
「これかな?」と思った時にちょこっと更新してくれればうれしい
というわけで
>>639乙
そしてひっそりと書き手諸氏で予約した人を楽しみにしている自分……
>>639に乙を送ろう
そして俺も地味に書き手諸氏で予約した方に期待w
642 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 13:59:14 ID:UaiFONNq
age
更新
◆bD004imcx.氏 キョンの妹/佐倉ゲンキ 2008/10/19(日) 18:35:00まで
◆Fe3NifTDyM 氏 ケロロ/サツキ/タママ 2008/10/20(月) 18:04:19まで
◆0O6axtEvXI氏 キン肉万太郎、ハム、トトロ、シンジ 2008/10/20(月) 20:00:51まで
◆mk2mfhdVi2 氏 キョン、雨蜘蛛、メイ 2008/10/21(火) 00:25:51まで
◆YsjGn8smIk氏 小泉太湖(小砂)、ラドック=ランザード 、高町なのは 2008/10/21(火) 11:11:03まで
すまん!!専ブラ使ってたら思いっきり誤爆した!
いや、むしろわかりやすいのでGJ。
更新お疲れ様です。
古泉一樹、ノーヴェ、ネオ・ゼクトールを予約します。
ちょっくらkskしてくる!
なんという予約ラッシュ!
連合軍の書き手は化け物か!?
すっげぇ予約ラッシュktkr
これはwksksせざるを得ない
今見たら放送後にまだ書かれていないのって、加持さんとフッキーUと閣下だけなんだな
このロワの書き手さんたちのノリの良さは素晴らしい
しかも残り三名もネタを考えていた人はいるみたいだし
そして投票がいまだにできない……絞りきれない……
これが贅沢な悩みってやつなんだろうなぁ
分かる分かるwなかなか決められないんだよなぁ…
予約キター!
ちょw古泉地味にピンチじゃw
うはww予約いっぱい来てるじゃないか
予約いっぱいキタキター!
今からwkskするぜ!!
俺も…投票どうしよう
良い話&キャラが多すぎる
むむ……ここは思い切って票を入れるしかなさそうだな
あんまり伸ばしのばしにしていると投票締切直前で大慌て、ということもありそうだし……
なのでここで一言言わせてくれ
票を入れられない作品&キャラたち、みんな大好きだよー!
俺もまだ投票してないな
1つを選ぶとか性格的に出来ないんだよorz
あまり難しく考えず、直感でお気に入りの話&キャラに投票すればいいんじゃなかろうか
なんなら下の方に「票入れられなかったけど、この話とかこの話も好きだ!」と叫びを入れてみるとか
迷いすぎて決められないのは幸せだけど、票が入ることほど嬉しいことはないぜ
どーしても入れられない作品が出毛来たら
>>656のように思いを叫ぶ! これに尽きるッ!
何か叫んだけどもの凄い誤字をしてる…w
「出毛来たら」って何だよ、「出来たら」な
とにかく明日の夜からの3日連続投下ラッシュがwkskすぎる
それは同意ksk
しかし告知役やってるやつの率高いなこのスレ
って名前欄間違えたぜ
確かに告知多いなー
最初は何かと思ったんだぜ
自治スレで告知役募集してるんだぜ
来週の日曜名無しと1001の投票なんでよろしく
自然と名無しのトトロとか浮かんだ時点で俺はksk住民なんだな、って思うぜ
しかしこの予約……血の雨が降りそうな面子ばっかだな。
特に後半はすごいw
言い方悪いかもしれないが、これで誰も死ななかったら奇跡だwwww
やっぱ第一回放送までの死者が少なめだったから
カヲル君が遊び相手を呼んでるんだよ
呼んでるってw
もう死神みたいだなカヲル君は。
守り神兼祟り神兼死神兼イデ神……うわぁ神社近づきたくねぇw
神社は安価神なのかカヲル神なのかどっちを祭ってるんだ
守り神兼祟り神兼死神兼イデ神兼マスコット兼kskロワ管理人。
カヲル君=安価神ということか…
675 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 23:36:16 ID:Egi9lOb6
その安価神を祭っている神社で放置&気絶食らっている閣下
しかし安価神のご加護により禁止エリア化は免れる
そういえばこないだニコニコでエヴァの動画見たら
東方でいう(ピチューン 的な意味合いで(バシャーン っていうのが使われていた
これはkskロワ的にもつかえるんじゃないかな? カヲル君の呪い的な意味d(バシャーン
祟りを恐れて荒ぶる霊を神として祭って慰める、ってのは日本古来からの伝統だからな
カヲル君のイデを恐れて神と崇めるという姿勢はある意味間違ってないw
…問題は祭っていても時々祟りが襲ってくる事だがw
kskが足りないんだなw
というわけでkskskskskskskskskskksksksksksksksksksksksksksksksksk
じゃあ俺もksk
じゃあ俺も微力ながらkskしておくぜksk
俺も俺も
kskksksk
ようやく書きあがったので。
kskにつられ、キョンの妹、ゲンキ投下します。
追伸:これでも最初は、シリアスな話、書こうとしてたんだけどなぁ……
草原の少し上空を疾走する、空を飛ぶKRR-SP。
車輪などという滑稽なものは存在せず、代わりに使われているのは超科学によって創造されし技術。
地に残る獣道はその意味を成さず、ただ彼らの道のレールとして存在するのみ。
少女によってハンドルが右へ左へ曲げられ、そのたびにKRR-SPはその機体を優雅に揺らす。
そしてKRR-SPに乗っている少年と少女。
二人の顔に風が当たり、その風にあわせて髪が踊る。
顔に流れる朝の冷えた空気は眠気を覚ましてくれる特効薬。
目を覚ます道具としては洗面所の水や朝食時のコーヒー等も挙げられるが、そんな物など比べ物にならない程の爽やかさを、その風は感じさせてくれる。
少女の強化服に備えられた高度なナビに支えられ、二人は目的地の学校へと向かっていく。
というのはもちろん、[もし彼らになんの問題もなかったら]のifの世界の話であり理想の情景。
今のゲンキはケガを負っていて、そのためキョンの妹が彼に代わり運転をしていた。
結果、今の状況は……
「ゲンキくん、手どけてぇ〜〜〜〜!?」
「何〜!?聞こえないよ〜〜〜〜!!もっと大きな声で話してよぉ〜〜〜〜〜?」
「だぁかぁらぁぁ〜〜〜!胸から手をどけてよぉっ!!掴んでるんだってぇぇ〜〜〜〜!」
「何〜?掴むって何をさぁっ!!ってうわっ!?落ちるから揺らすなってぇぇぇ!?」
「やぁっ!?力入れないで〜〜〜!!んもぅ〜!!ホント、シャレにならないんだからぁぁぁっ!!」
キョンの妹の頼みの綱のナビ達も、
「妹殿っ!?そんなに揺れると危ないのであります!安全運転なのでありますっ!!』
「こらゲンキ貴様!!手も足も出ない少女に何をしている!』
「くっくっく。心配ない。この機体はこんな揺れ程度で壊れやしない』
「これが壊れなくても、僕達が壊れるのですぅ〜!うぷぅ……洗面器……』
なんと!ksk
ksk
あまり助けになってはいなかった。
KRR-SPは今やローラーブレードなど足元にも及ばない速さで移動している。
そんな速さになれば、さすがのゲンキも無意識に掴まりやすい所に手を伸ばす事になり。
今、彼はキョンの妹の胸の前で腕を交差させ、しっかりと両手で双方の小さな丘を掴んでいた。
そんな事をされれば、小さいとはいえ女である彼女がパニックになるのは当たり前で。
KRR-SPを右へ左へ無残に揺らしながら、それでもなんとか彼らは学校へ向かっていた。
「だからぁっ!!そんなトコ掴まないでよぉっ!!」
「無理言うなよ!掴まってないと落ちるだろぉ!?」
「じゃぁ、お腹を掴んでよ〜!?」
「今の速さで掴んでる位置を変えるのは無理だってぇぇ!!」
「それじゃ少しスピード落とすから、場所変えてよぉっ!?」
言うなり、キョンの妹はKRR-SPのスピードを落とす。
前の事もあり、急に止めるような事はしなかったが、それでもKRR-SPの動きはだんだん鈍くなっていく。
そして、そんな時だった。
彼による放送が聞こえたのは。
「モッチー?嘘だろ?」
「ハル……にゃん?」
放送を聞いた後、KRR-SPは完全にその動きを止めていた。
死者の名前の中には二人の仲間の名が出ていたらしく、呆然としていた。
KRR-SPの上で二人は全身に力が入らず、ただまたがっているだけの状態になっていた。
また、その放送に動揺したのは二人だけではなかった。
『冬樹殿!?そんな……我輩のオリジナルは一体何をしているのでありますかっ!?』
『フッキー……』
『ここが殺し合いの場である以上、避けられない事ではあったかもしれないが……くそ!!』
『ふん。面白くないな』
ナビの擬似人格も声は発してはいたが、それも今の二人には届いていなかった。
「……ハルにゃんって、涼宮ハルヒって人?」
「うん。キョンくんの学校の友達。時々一緒に遊んでもらってたんだ。ゲンキくんも、モッチーって人と知り合いなの?」
来てた!ksk
kskの森
ksk
ksk
「ああ。人じゃないけどな。でも、俺とは友達って言葉じゃ言い表せないくらい、仲が良かったんだ……」
互いに死んだ者について語るも、その声は重い。
「ハルにゃん、どうして死んじゃったの……えぐっ、ぐすっ……」
「……泣くなよ」
「どうして!?ゲンキくんは悲しくないの!?」
非難の声をあげるキョンの妹。
だが、声を荒くして気がついた。ゲンキの肩が震えている事に。
彼もキョンの妹ほど涙こそは流していないが、目尻に透明な物が浮かんでいる。
「俺だって、モッチーがいなくなって辛いよ!悲しいよ!けど……」
「だからって落ち込んで、泣いてばっかいても、何も始まらないだろ!?」
「今俺達にできる事。それは、こんな殺し合いを早く終わらせて、元の世界に帰る事だよ」
キョンの妹は彼の言葉を黙って聞いていたが、目の涙を手の甲で拭き、そして。
「ゲンキくん、強いんだね。私なんか、こんなに泣いちゃってるのに」
「つ、強くなんかないよ。けど、涼宮ハルヒって人もこんなに泣いてもらって。いい人だったんだね」
「うん。すっごくいい人だったんだ。それに、古泉さんって人も、みくるちゃんも、……キョンくんも」
「……」
キョンの名前を出されて、ゲンキは口を閉ざす。
彼にあんな事をされた今となっては。
どんなに彼がいい人だったとしても、ゲンキには彼がそれほどいい人とは思えなかった。
そして今のゲンキには、放送の中のあの言葉がキョンに結びつきかけていた。
さっき死んだ五人の中にはねぇ――――長い付き合いの、仲良しの友達に殺された人もいるんだよ。
いやいや、実に立派。
殺し合いだもの、情も思い出も切り捨てる、かっこいいねぇ。
「なぁ、一つ聞いてもいいか?」
「何?ゲンキ君」
「あのキョンって人、つまり君のお兄さんってさ、涼宮ハルヒって人と仲がよかったの?」
「……そうだけど?」
「…………」
ksk
そして沈黙するゲンキ。
キョンの妹は、それが何故か分からず、首を後ろに向けたまま彼の顔を見ている。
そんな時。
『ゲンキ。それは考えるな』
彼女の着ている強化服から、ギロロの声がした。
『確かに俺達もそれは考えた。あの男の様子、放送の内容、そして妹の話から、その可能性は高いと踏んだからな』
『だが、その可能性にたどり着くのは一番最後にしておけ。絶対ではないのだからな』
『それに、その話を彼女の前でするのは酷だろうが』
「あ……」
ゲンキはキョンの妹の顔を見た。
彼女は相変わらず呆けた表情をしてゲンキの顔を見ている。
だが、彼からその可能性の話を聞かされたら、彼女はどうなるだろうか。
その事を思い、ゲンキは少し気まずくなった。
「何の話なの?」
「いや、なんでもないよ。ごめん。俺が悪かった」
『俺に謝るな。それに、お前がそう思ったのならそれでいい』
『ヒューヒュー。ギロロ伍長ぉ〜、カッコいいですよ〜』
『ちゃかすな!』
強化服のナビに諭されるゲンキ。
だが、彼は何故かかなり年上の軍人に諭された気がした。
「ねぇ、ゲンキ君。そろそろ行こうか」
「あ、うん。でも、お前いいのか?」
「うん。確かにハルにゃんが死んだのは悲しい」
「けど、今大切なのは、ゲンキ君のケガを治す事だよ」
「……分かった。じゃぁ行こうか」
ゲンキが再び彼女の前に腕を回し、
「あれ?」
お腹に押されるような感覚。
見ると、今度は胸の上ではなく、お腹の上に手が乗っている。
ksk
ksk
ksk
ksk
投下来た!ksk
キョンの妹は、首を後ろに回す。
そこには、頬を赤く染めたゲンキの顔があった。
「ゴメンな、胸ばっか触ってて」
「えぇぇぇぇぇぇぇっ!?!?」
その言葉に、彼女は彼以上に顔を赤く染めた。
「すごく柔らかくて、気持ちがよくてさ。ずっと触っていたかったんだ。けど」
「お前が嫌がってるのに、それを無理やりするなんて、俺にはできないよ」
「ゲンキ君……」
「やっぱり、怒ったよな」
「ううん、そんな事ないよ。やっぱりゲンキ君って優しいんだね」
「だから、そんな事ないって!」
言い合ってはいたが、すでにキョンの妹はデレデレムードに入っていた。
「そんな事あるよ。だから私も、ゲンキ君に初めて会った時からずっと……」
「お前……」
「それに、私の大事な所見たんだからちゃんと取ってもらわないとね。責任」
キョンの妹の言葉に、ゲンキも紡ぐ言葉を失う。
双方の顔は赤く、そして何故か目が潤んでいる。
ゲンキは前を、そしてキョンの妹は後ろを向いたまま、朝日をバックに顔が近づいていく。
『こら、貴様ら!何二人だけの空間を作っている!仮にもここは殺し合いの場なんだぞ!!!ケロロ!お前からも何か言ってやれ!』
『ポップコーンはどこでありますか?こういうシチュエーションを見るには、あれがかかせないのであります!』
『って、お前も何を探している!あれか?心の中では映画のスクリーンを観客席で見ている状態なのか、ああ!?』
『ボクも、いつかは軍曹さんとあんな風に……照れるですぅ〜』
『くーっくっくっくっくっ。まだお子様なのに熱いもんだぜぇ。焼けるねえ』
『お!ま!え!らぁ〜〜〜!!』
そんな外野の戯言など耳に入らない二人の顔は、朝の日差しで影になり。
二つの顔の影が、ゆっくりと重なった。
ksk
ksk
なんて超展開的なことは起きるはずもなく。
ゲンキは止まったら手の位置を変えるという約束を果たし。
キョンの妹はその後無駄に揺らす事なく、安全運転でKRR-SPを学校へ向かわせていた。
『時に、妹殿にゲンキ殿。これだけは言っておきたいのであります』
「「何(だ)?」」
『確かにケガをしたゲンキ殿を治すため、学校の治療施設に向かうというのは良案でありますが』
『同じような考えで、あるいは情報や物資目的で北へ向かう人間もいるのかもしれないのであります』
『その場合、俺達のようにこの殺し合いに乗ってない奴らだけならまだいい。問題は』
『殺し合いに乗った人間も来るかもしれないって事を頭に入れておいた方がいいって事だ。くっくっく』
『まして、片方は怪我人。片方は僕達を装備しているとはいえ、非戦闘員。戦いや殺しに慣れている奴ら相手では、不利になるかもしれないのです』
『そういう事であります。この先、どんな相手が待ち構えているか分からない故、それを考えておいてほしいのであります』
「ああ、分かったよ」
「うん、分かった」
二人は返事を返すと、先に見える学校に向かっていった。
【D-03 北部/一日目・朝】
ちょっとまてーーーーっいksk
ksk
ksk
うおおびっくりしたwwksk
【名前】佐倉ゲンキ@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜
【状態】重傷(全身強打、行動に支障)
【持ち物】S&WM10(リボルバー)ディパック(支給品一式)
【思考】
1:学校へ
2:キョンの妹を守る。キョンの行動に疑問。
3:自分とキョンの妹の知り合いを探す
4:『人類補完計画』計画書を解読できそうな人物を見つけて、首輪解除の手がかりを探る。
5:主催者は絶対に倒すが、長門有希に関してはもう少し情報が欲しい。
【備考】
※キョンがハルヒを殺したのではないかと疑っています
【名前】キョンの妹@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】健康
【持ち物】KRR-SP@ケロロ軍曹、『人類補完計画』計画書@新世紀エヴァンゲリオン、地球人専用専守防衛型強化服、
ディパック(支給品一式)
【思考】
1:学校へ
2:殺し合いを止める。
3:自分とゲンキの知り合いを探す
4:『人類補完計画』計画書を解読できそうな人物を見つけて、首輪解除の手がかりを探る。
5:主催者に協力している長門有希のことが気になる。
投下終了しました。
支援ありがとうございました。
タイトルは「理想と妄想と現実」です。
誤字脱字、矛盾等ありましたら、指摘お願いします。
投下乙です!
ゲンキ(妄想バージョン)ちょっとそこ代われ。
おいおいおいおいぃ?いったい何が起こったのかと思ったじゃないか
妄想バージョンの破壊力凄すぎだろ
そして、ゲンキそれ大正解
投下乙!
思わずツッコミ入れてしまったじゃないか!
なんという釣り、これはリアルタイム投下だと絶対引っかかるレベル
投下乙です!
妄想バージョンが……さすがロリコンとケモノ信者で構成されたkskロワだぜ!
妄想とはいえ、俺たちにはできないことを平然と(ryそこにシビれ(ry
うん、ゲンキはロリ(コン)の敵だな
乙です!
妄想verの皆の反応が凄いw
エロ→シリアス→妄想→現実と読みやすい流れでした
投下乙!
なんというロリショタ…これは通報レベルだな
妄想ゲンキちょっとそこ代われやぁぁぁ!!!
そして、さっきスレ一覧見て「獣人総合スレ 2もふもふ」に思わず反応してしまった俺
>>715 同志よ、自分もだ
もふもふイズジャスティス!トトロ大好き!
投下乙!
うん、ゲンキはそろそろちょっと頭冷やそ(ry
ナビ組がなんか好きになってる俺がいるw
もふもふー
もふもふー
トトロ大好き!
あのスレはもふもふ大好きなこのスレ住人にとって結構な聖地だぞ
なんかこうロワで殺伐とした心がほんわかとなるな
このロワって要所要所を見るとエロとかもふもふとかほのぼのが結構あるんだが、
全体的な目で見るとかなり殺伐としているんだよな……本当に弱者に厳しいロワだぜ
話題の獣人スレを見に行った結果、俺は神を見つけました
ありがとうありがとう
投下乙!
ちょっ…妄想verのゲンキ俺とちょっと変われw
一瞬何このラブコメ!?とかドキドキしたわww
しかし治療施設にはオリジナルのケロロとタママが向かってるはず…ゴクリ
投下乙!
妄想パートマジで焦ったw
「ずっと触っていたかったんだ」とかゲンキが変態に目覚めたかと思ったぜw
投下乙です!
妄想パートを見て俺の脳内がなにやらウォーミングアップを始めたようです
そしてアシュラマン、オメガマン、スバル、ガルル予約
タッグマッチ来た!
期待してます!!
リング予約キター!!
wkskしまくりながら待ってます!
タッグktkr!!!
wkskしながらず〜〜〜〜っと待っています!
タッグマッチ来たーーーーー!!
さあ、ついに試合のゴングが鳴ったっーーー!
今日明日は用事が早く済みそうなので、誰も書かないし思い切って予約し直すぜ!
前回進めてた分も残っているのでいける!逃げちゃだめだ!
ということで加持とフッキー、アプトム予約しますー。
次こそは締め切り守れるようにがんばりたい……。
タッグマッチキター!
wktkが止まらないんだぜ
うはw予約ラッシュまだまだ続くのかw
復活!◆h6氏復活っ!
あれ、もしかしてそろそろ放送後一巡りするんじゃね?
>>734 あとは閣下だけかな?書かれてないのは。
またまた予約ktkr!
>>734 放送後未予約キャラって何人いるかなー…
小砂と閣下と将軍?
>>736 小砂は予約中、将軍はもう書かれたから後は悪夢の中の閣下だけだぜ!
なんという素晴らしいノリ
>>737 そうだった忘れてたというか予約確認しなかったというか……orz
閣下だけか。…放送聞き逃したとして、それからどうするんだろうw
h6氏復活ktkr!
皆最高だ!!
なんという予約ラッシュ!!!
楽しみだー
地図更新乙です!
閣下はこのままk(カヲル君が)s(下に眠る)k(カヲル)神社で眠ってたほうが安全かもねw
地図氏もいつもいつも乙であります!
感謝感謝
地図乙です!
そしてこの予約ラッシュにwkskしながら
キン肉万太郎、ハム、トトロ、碇シンジ
投下します!
『君達のがんばり、期待しているからね?』
地図で言うならばG-9地点、そこにある道からはずれた茂みの中でハムと万太郎は放送を聞き終えた。
「ムハ〜……五人ですか、吾輩たちの知り合いがいなかったのは不幸中の幸いと思うべきか……」
「……許せない!」
「ま、マンタさん落ち着いて!」
草壁タツオへの怒りを露わにする万太郎をハムは慌てて宥める。
確かにハムとてあの放送に嫌悪感を抱かなかったわけではないし、それに対して万太郎が怒るだろうということは予想できた。
とはいえ激情に任せて突っ走ってもらっては困る、先ほどの放送では少ないと言っていたが、それでも殺し合いに積極的な人間がいるということだ、
無策で駆け回ってはあっさりとやられかねない。
「落ち着いてなんていられないよハム! 僕も何人も悪魔超人は見てきたけど、その中でも最悪に近い性格だよあのおっさん!」
「そうやって怒りに任せてはそれこそ相手の思うツボ、深呼吸でもして落ち着いてください」
「ぐ、ぐぬ〜〜〜〜〜〜〜!」
拳を、全身を震わせながら万太郎は必死に怒りを堪えようとする。
ハムの言うことは最もだ、怒りは力にもなるが、だからと言ってそれに任せて戦っては勝てるものも勝てなくなってしまう。
「そ、そうだね……ありがとうハム……」
「わかっていただけたようでなにより、さあ、先に進みましょう」
「うん、早くあの火事の場所に行かないと」
「あ、それなんですが」
「へ?」
駆け出そうとする体勢で動きを止め、ハムの方へ向き直る。
「吾輩達はやはり最初の予定通り、北へ向かった方がいいと思うんです」
「ハム……」
その言葉に万太郎は表情を曇らせる。
やはり危険人物がいるかもしれない場所へは行きたくないのか、一緒にいられると思っていた万太郎は肩を落としかけるが、続くハムの言葉に顔をあげる。
「マンタさん、確かあちらの方向にはアシュラマンさんがいましたよね」
「え、うん、そういえばそうだね」
「ならば当然アシュラマンさんもあの火事には気付いているはずです、でしたらあちらはアシュラマンさんに任せ、吾輩達は別の場所を探索した方が効率的だと思うのです」
「う、うーん、そうなのかなぁ……」
「いいですかマンタさん、吾輩は正直な話、この殺し合いを甘く見ていました。放送ではたった五人と言っていましたが、逆に言えば何人も殺し合いに乗った者はいるということです」
饒舌に語りだすハムに、万太郎は少し呆気に取られながらもペースを奪われる。
「危険人物が何人もいるというなら、戦力は分散させ、手分けして無力な参加者たちを守った方がよいと思うんです」
「そっか! すごいやハム! そんなこと考えもしなかったよ!」
「いえいえ、それほどでは」
こちらの言葉に疑いさえ持たず賛同する万太郎に、ハムは内心胸を撫で下ろす。
アシュラマンがいるから火災現場に向かわない、それについては嘘ではない。
だが、それの真に意味するものは別な所にある。
――『さっき死んだ五人の中にはねぇ――――長い付き合いの、仲良しの友達に殺された人もいるんだよ』
草壁タツオのこの言葉は、正義超人の事をよく知らないハムに、アシュラマンへの疑いを持たせるには十分だった。
万太郎の事だ、自分が信頼している相手へは先ほど仮眠を取っていた時のように隙だらけになるだろう。
この場には親友をも殺そうと考える者がいる、もしもアシュラマンも同じような考えを持っていたら?
いや、例えそうでなくとも万太郎が正義超人ということを信じてもらえなかったら? 自分の友人の息子を偽る……怒りを買うには十分すぎる理由だ。
先ほど見た様子では随分と好戦的なようだ、接触するのはリスクが高い。少なくともハムにはそう見えた。
幸い自分は詐欺師として口も頭も回る。万太郎相手ならば行動を制御するのはさほど難しくない。
ksk
「よし、それじゃあ急ごう!」
「ええ、この先の街道もしばらくしたら禁止エリアになる……マンタさん、隠れて!」
「うわ!?」
突然ハムが万太郎を引きずり茂みの中へと隠れる。
何事かと問おうとする万太郎の口を塞ぎ、街道の先を指し示す。
無言のままそちらへ視線を向け、一瞬目を見開き小声でハムと相談を始める。
「ゲゲーっ! あ、新手の悪魔超人ー!?」
「しーっ! マンタさん静かに、どちらかと言うと吾輩のようなモンスターでしょう、あんなモンスターは見たことないですが……」
二人の視線の先にいるのは灰色の毛皮を持った巨大な獣。
ニィ、と笑っているのは確かなのだが、楽しんでいるのか、喜んでいるのか、その感情は欠片も読み取れない。
無論殺し合いに乗っているかどうかなど想像がつかない、だがあの巨体から繰り出される攻撃は相当な威力を誇るだろう。
次に二人の目を引いたのはその頭上に乗せられた少年。
気絶しているようだが、死んでいるというわけでもないようだ。
ならばこの獣は誰かを殺す気はないのだろうか? いや、どこか安全な場所へ連れていってから止めを刺す気かもしれない。
「ムハ……どうにも判断がつきませんね、ここはやり過ごして……」
「だめだよ、もし危険な相手だとしたらあの子を助けなきゃ」
予想通りの、ハムとしては望ましくない言葉が返ってくる。
どう転んだとしても、あの少年を保護することになるだろう、しかしほとんど外傷も無く気絶しているということは一撃でやられたか、精神的ショックによって気を失ったということだ。
とても戦力にはなりそうにない、あのモンスターは中々強そうだが、それでもあの巨体では目立ってしかたがないだろう。
だとしたら、やはりどうにか万太郎を言いくるめてやり過ごすのが――
「よし、僕が注意を引くから、ハムは隙をついてあの子を助けてあげて」
「いいですかマンタさん――はい?」
「それじゃ、行くよ!」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
ハムが止める間もなく万太郎は茂みから飛び出し、獣――トトロに対して指を突き付ける。
「やい! そこの……そこの、えっと、そこのもふもふ!」
呼び名に困ったのはわかるが、もふもふはないだろうもふもふは。
ハムのそんな考えに気づくはずもなく、万太郎はトトロと対峙する。
万太郎の姿にトトロは歩みを止めたものの、表情一つ変えることなくじっと万太郎を見つめていた。
「う……そ、その男の子をどうする気だ! お前は殺し合いに乗っているのか!?」
(そんな直球で聞いたって本気で答えるはずないでしょう……)
茂みを移動しながら、ハムは呆れたように頭を抑える。
とにかくこうなっては、不本意ではあるがあの少年を救出するしかないだろう。
足手まといを抱えるのは確かにつらいが、この場で万太郎に裏切ったと思われる方が不利になる。
相変わらず動かないトトロの後ろへ回り込み、茂みから飛び出して一気に近づく――――
「――――」
ハムの動きが硬直する。
トトロの目から視線を反らせぬまま。
茂みから飛び出す直前まで、確かに万太郎の方を向いていたはずだ。
だというのに、
目の前のモンスターはハムの瞳をじっと見つめていて、その口を更にニィ、と吊り上げる。
「う、うわ!?」
「ハム!」
その不気味さに思わず悲鳴をあげかけ、万太郎は慌てて駆け寄る。
万太郎の手がトトロに届く直前。
「「……え?」」
トトロは少年――シンジの体をそっと降ろし、ハムの目の前に横たえる。
唖然としている二人を余所に、トトロは表情をそのままに何も告げず立ち去っていく。
「ま、待って! 君は、殺し合いには乗ってないんだね……? なら一緒に行こう! その方が安全だよ!」
万太郎の言葉にトトロは立ち止まり、一度だけ振り返り――
少しだけ目を細めて、再び歩き出す。
◇
「ムハ……な、何だったのでしょう」
「わからない……けど、きっといい人なんだと思う」
「確かにこの少年は無事でしたが……」
「そうじゃないよ、あの……えっと、もふもふと目が合った時、何だかそんな気がしたんだ」
「むむむ……」
【G-09 街道/一日目・朝】
【ハム@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
【状態】健康
【持ち物】 ディパック(支給品一式)、不明支給品1〜3
【思考】
1.万太郎に同行。でも危なくなったら逃げる。
2.少年(シンジ)をどうにかしたい。
3.頼りになる仲間をスカウトしたい。
4.アシュラマンも後でスカウトしたい。
5.殺し合いについては……。
【備考】
※ゲンキたちと会う前の時代から来たようです。
※アシュラマンをキン肉万太郎と同じ時代から来ていると勘違いしています。
※スタンスは次のかたにお任せします。仲間集めはあくまで生存率アップのためです。
【キン肉万太郎@キン肉マンシリーズ】
【状態】健康
【持ち物】ディパック(支給品一式入り) 、不明支給品1〜3
【思考】
1.北へ向かい、危険人物の撃退と弱者の保護。
2.少年(シンジ)を守る。
3.頼りになる仲間をスカウトしたい。
父上(キン肉マン)にはそんなに期待していない。 会いたいけど。
【備考】
※超人オリンピック決勝直前の時代からの参戦です。
※アシュラマンを自分と同じ時代から来ていると勘違いしています。
※悪魔将軍の話題はまだしていません。ぼんやりと覚えています。
ksk
【碇シンジ@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】左肘に銃創、疑心暗鬼、憂鬱
【持ち物】コンバットナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱、七色煙玉セット@砂ぼうず(赤・黄消費、残り五個)
小説『k君とs君のkみそテクニック』
【思考】
0.(気絶中)
1.死にたくない。
2.朝比奈みくるに対し強い嫌悪感・敵対心、夏子を含む「大人」全般への疑心。
3.アスカと合流したい。
4.優勝したらカヲル君が――――?
トトロは歩く。
ただ悠然と、もう万太郎たちの方を振り返ることもなく。
先ほどは一切の感情が読めなかった表情を見てると。
少し。
ほんの少しだけ。
喜んでいるように見えた。
【G-09 街道/一日目・朝】
【トトロ@となりのトトロ】
【状態】頭部にでかいタンコブ、左足の付け根に軽い火傷(毛皮が焦げている)、腹部に中ダメージ
【持ち物】デイパック(支給品一式、不明支給品0〜2)、古泉の手紙
【思考】
1:誰にも傷ついてほしくない。
2:キョンの保護?古泉からもらった手紙を渡す?
3:???????????????
※どの方向に向かうかは次の書き手さんにお任せします。
投下終了
矛盾や指摘がありましたらお願いします。
もふもふー♪
投下乙!
もふもふ〜
相変わらずトトロは和むなぁ
おお!投下来てた!
トトロの呼び名はもふもふかw
投下来てたー
うん。やっぱもふもふはなごむなー
シンジが目を覚ましたらどうなることやら
投下乙です!
トトロが相変わらずいい味出してるなあ
そしてシンジという爆弾を背負ったハム肉組はこれからどうなる事やら
投下乙!
もふもふは本当に和むなぁ。
そしてハム肉組も北へ向かうのか……肉親子の対面も近いかもしれないなw
投下乙!
ハム肉組は方向転換したか
とりあえずこんがり焼けるのは避けられそうだが、北は北で危険が多いからなあ……
どうなる事やら
投下乙!
もふもふトトロ大好きー!!
1人になって歩き出したトトロがどこに行くのかwktk
とりあえずハムの姿を見てシンジがさらにパニックになるのは予想できるwww
トトロが会場内を廻れば皆和んで殺し合いなんかやめるんじゃね?
将軍やナーガ様やkyonでさえか…
投下乙
シンジ君もきれいな対主催に保護されて落ち着けると信じたい
トトロの今後も気になるなぁ
>>760 一瞬閣下とトトロのコンビが頭に浮かんでしまった
やべえ、すっごく見たい……
閣下とトトロのコンビ……なんというか怖いもの見たさだな
支援間に合わなかったか…
とにもかくにもトトロ投下乙です
トトロ単独行動多いなw
この勢いで参加者全員に遭遇してほしいぜ!
トトロ機動力高いし
マジで全参加者遭遇狙えそうだなw
冬樹やモッチーなどが既に死んでいる時点でそれは絶対に不可能なのだよ!
それは最後に死者スr…ゲフンゲフン
いや、アシュラマンやオメガマンの制限が解かれたら可能だ!
超人墓場から冬樹やモッチーが……w
待て!制限の解かれたオメガマンが閣下と遭遇すると会場にアルカンフェルが出てくるぞw
ケロロ、サツキ、タママ。
投下してもいいですか?
いいとも!
また投下キター!
では、ケロロ、サツキ、タママ。
消える命、瞬く命。
投下します。
ksk
「サツキ殿、傷は浅いであります。
気をしっかり持つで……これは、さっき言ったでありますな。
えーと他に……」
元気付けようにも、もう掛ける言葉が思いつかないでありますよ。
誰かをを呼ぼうにも探知機は反応しないし。
「つーか、市街地まで遠すぎだぁーーー!!」
こんだけ走って、やっとゴルフ場!?
いや、なんでゴルフ場があんだろう?
…まぁ何であれ、娯楽施設に治療用の設備はないでありましょうな。
せいぜい応急処置の道具ぐらいしか…。
…道具。
そうだ。
サツキ殿のデイパックに、医療用具…、
いや、この際、少しでも状況を改善できる物なら……。
「サツキ殿、すぐ済むでありますから草の上でガマンしてほしいであります」
自転車の他に入ってるものは……
「ん?…邪魔でありますな、この棒…なんか…奥のほうで…引っかかって……」
はて? 何でありますかな?
デイパックの奥で我輩を見つめる、このつぶらな瞳は?
「あー、キミキミ、ちょっとデイパックから出て来てもらえんかね?
そうそう、そんな感じでズズーッと…」
ああ、この顔付きと体は、カナブンでありますな。
これも棒じゃなくて、足でありましたか。
いやあ、頭だけでも我輩の数倍は大きいとは。何でも入るデイパックとはいえ反則じゃね。
こんな巨大なカナブン……
?
?
?
カナブン?
「ななななな、何でカナブンが…ってか、デカァぁ!!」
何コレ?
ここまで大きいと怪獣じゃん。
おまけに飛んでるし。いや、カナブンは飛ぶか。
ひょっとして、ハズレの品?
ってことは、我輩ピンチ?
「キィ〜ヤア〜」
ksk
ksk
気がついたら投下されていた……と思ったらまた投下ktkr
ksk
ksk
状況、悪化してんじゃん。
逃げなきゃ。
逃げ切れんの?
飛行能力ある奴から?
もう頭の上、飛んでんのに?
無理じゃん。
周り光ってるし。
なに、この光?
『カナブンが
きずのてあてをしてくれた』
へ?
手当て?
おお、さつき殿の傷がみるみる癒えて…
って、このテッロプ何よ?
アニメ?
バラエティ?
そんなことより、味方?
まぁ、それならそれで、
「いやぁー、スバラシイ能力をお持ちでいらっしゃいますな。
今後も我輩に支援を、つーよりケロロ小隊入らない?
優遇するでありま…って、ちょっと、どこ行くのよ?
待って……」
行っちゃった…。
まぁ、サツキ殿も峠は越えたことだし、良しとするでありますか。
「サツキ殿。街まで、もうひとガンバリでありますよ」
街の中なら、きっと病院ぐらいあるはず。
このまま一気に、行くで…
『あー、あー、マイクテスト、マイクテスト』
「ゲロ!?」
もう放送の時間でありますか?
いつのまに、そんな時間に…。
ksk
ksk
ksk
ksk
『みんなおはよう、今日は天気の気持ちいい朝だね、いまはどんな気分かな?
眠い?寒い?辛い?怖い?悲しい?さびしい?嬉しい?楽しい?
楽しい……そうだね、私はとっても楽しいよ。
心の底から晴れやかな気分だ』
なってないでありますな。
話し方に芯がないというか、腰が入ってないというか。
あれじゃ、人を魅了するなんて事は出来ないでありますよ。
「演説は魂を込めて、堂々と語らねば。
先程の我輩の様に!」
『さて、それじゃあ禁止エリアの発表と行こう。
いいかい、一度しか言わないからよぉく聞いておくんだよ?
午前7:00から F-02
午前9:00から E-10
午前11:00から E-03
ふふ、ちゃんと聞きとれたかな?
聞き取れなかった悪い子は、頑張って人に聞いて回らなくちゃだねぇ、ふふふふ』
F-02、E-10、E-03の3箇所か。
……何か適当な配置でありますな。
戦いは常に、二手三手先を読むものでありますよ。
『そしてもう一つ、お待ちかねの死者発表だよ』
やはり、殺し合いに乗った者がいるでありますか。
愚かな判断を…。
『涼宮ハルヒ』
一人 。
『モッチー』
二人も。
『フェイト・T・ハラオウン』
三人!
『日向冬樹』
四人…え?
「ふ、冬樹殿?
いや、そんなはず……」
『ゼルガディス=グレイワーズ
以上五名が、現状での脱落者だ。』
「脱落……冬樹殿が…脱…落…。
……ふ…ゆ……き…ど……の……」
『心の準備をしておくといいよ。
それじゃあ、また六時間後に。 君達のがんばり、期待しているからね?』
あたし彼女っぽいwwksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
………
………
………
冬樹殿。
我輩……我輩達ここに来て、まだ出会ってもいないでありますよ。
それなのに…それなのに……どうして……
「軍曹さん。今の放送でフッキーが…」
…もう会えない…
「あの放送で呼ばれたって事は…」
…会えないなら…
「フッキーが…誰かに……誰かに…」
「…タママ二等」
「殺され…」
「タママ二等!」
「はっ、はい」
会えないなら……
自分がするべき事は……
この殺し合いを、壊すことじゃない。
それなら、この部下は……
「タママ二等。
お前は、この先どうするつもりだ?
このまま、殺し合いに乗…」
「ボ、ボクは…ボクは、サッキーに謝って……償うです。
それから…それから殺し合いを止めて…止めて、フッキーの仇を……」
…わかった…もういい。
ならば、自分がとる道は…
「これより我が小隊は、北の市街地に向かい冬月なる地球人と合流し、サツキ殿を治療する。
その際、我々を妨害する者は、タママ二等兵。
突撃兵として一切を排除せよ!」
「りょ、了解です」
ksk
ksk
壊すだけじゃない。償わせねば。
殺し合いに乗った愚か者。
それを企画した者。
どちらもだ。
そして…、
冬樹殿の命を奪った者。
見つけ出して必ず、罪を償わせる!
『殺し合いを止めるというのであれば、私も手伝いします』
「?」
『こちらです』
これはもしや……
ksk
【C-09 草原/一日目・朝】
【名前】ケロロ軍曹@ケロロ軍曹
【状態】健康
【持ち物】北高女子の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、ジェロニモのナイフ×4@キン肉マン(うち2本を装備)、自転車@現実、
首輪探知機@現実?、デイパック(支給品一式)
【思考】
1:冬月と合流し、サツキを設備が整った施設で治療する。
2:冬樹の仇は、必ず見つけ出し償わせる。
3:メイを探す。協力者も捜す。
4:ゲームに乗った者、企画した者は容赦しない。
5:で、結局トトロって誰よ?
6:最後に喋ったの誰?
※漫画等の知識に制限がかかっています。自分が見たことのある作品の知識はあいまいになっているようです。
【名前】草壁サツキ@となりのトトロ
【状態】気絶、全身にダメージ(中)
【持ち物】拡声器@現実、デイパック(支給品一式、不明支給品1)
【思考】
0:(気絶中)
1:何がどうなったのか分からない
2:メイを探す
3:ケロロ……メイの言ってたトトロと関係あるの?
4:お父さん……
※トトロに会う前からの参戦
※ケロロを名前と外見(人外)からトトロとかかわりがあるのかもしれないと考えています。
ksk
ksk
ksk
おかしいとこ、ありましたら、ご指摘願います。
投下乙!
カナブンってwww
カナブンが現れた瞬間ケロロ軍曹がちょい壊れてあたし彼女っぽくなったのにワラタw
投下乙!これが2作目のSSか
ずいぶん分量が増えて心理描写もうpしたなー
成長してるね
ちょっと聞きたいんだけど、首輪探知機のエリアの周囲1エリアって
そのキャラがいるエリア1つだけの中が見えるってことでおk?
投下乙です
カナブンワロタww
しかも消えたわけじゃないのかよww
そしてケロロが相変わらずかっけえ!
タママも償いをすると決めたことだしケロロ小隊はここから本領発揮か?
投下乙!
カナブンwww
しかしタママ改心(?)したのに思考の4よ5が変わってねえwww
軍曹も北へいくのか、北は激戦区だな。
あと指摘するところが一つだけ……テッロプw
投下乙!
カナブンww
こいつ支給品だから首輪ないし空飛べるからいくらでも脱出おkだなw
もう会場の外に逃げてるかもしれん
>>808 一つ前のケロロの話から、持ち主の周り8マスに反応あるつもりで書いてました。
>>810 あっ、ホントだ。
やっちゃいました。
すいませんwikiに乗せるとき修正、お願いします。
投下乙
これが噂のカナブンか……
回復能力そこそこ高いからアレだが、自由気ままに飛び回るなら問題ないなw
乙
こうしてまた1人(匹?)kyonを憎む参加者が誕生したのであった
そういえば朝倉もハルヒ殺した奴は許さないとか言ってたし徐々にkyon包囲網がw
そしてkyonはガイバーの姿をしているためその包囲網はボッチにも……
小トトロだけは守り抜くんだぞボッチ!
アプトム「俺はガイバー、深町晶だ」
kyon「俺もガイバー、深町晶だ!」
ガイバー被害者の会「おのれ深町晶、許さん!悪に生きる道は無いと思い知れ!」
ボッチ「なんだこれ!?はっ、そうかこれもクロノスの仕業か!」
投下来てたー
まさかカナブンをだすとはwww
ボッチとばっちりかよw
投下乙!
地味に包囲網が広がってるw
>>817 吹いたwww
ノーヴェ「あたしもガイバーさ!」
そしてアスカもガイバーになったらどうなることやらw
ノーヴェは暴走中、アスカも暴走寸前w
ガイバー最後の良心だなボッチは。
待て待て、まだノーヴェは暴走してないぞw暴走する「かもしれない」だけだ
……しかし考えてみればさっきまで協力者だった男にいきなり脳髄握りつぶされたノーヴェも十分カワイソウだなw
投下乙です。
だいぶ前に回復アイテムの話になったときに冗談でカナブンを挙げたが
本当に出してくる猛者がいようとは思わなかったw
そしてそのノーヴェだが、なんとか本日中に投下できそうです。
最後の推敲行ってきます!
おお、さらに投下来るか。
ゆっくり推敲してきてください!
それでは投下します。
少し長めなのでもし見ている方がいればkskを頼みます!
「やれやれ…とっさのでまかせだったとはいえ、失敗だったかもしれませんね…」
女子高生の五人に一人は振り向くという中々のルックスの少年が森の中を歩いていた。
彼の名は古泉一樹。
柔和な笑顔で朝の森をてくてく歩いている彼の様子を写真に収めたら
無料雑誌の表紙の裏を飾れそうなほどの絵になる一枚になりそうだったが
そういう感想を述べてくれそうな彼の友人は既に側にはいない。
彼はキョンに提案したようにモール目指して歩いている。
だが時折顔をほんの少し歪め、くたびれた制服の下の胸部に目を遣っていた。
(やはり肋骨にヒビくらいは入っているかもしれませね…)
彼が顔を歪めていたのはそれだけではない。
トトロから逃亡し、デスマッチをアシュラマンと繰り広げ、
涼宮ハルヒの死とキョンとの再会で神経をすり減らし………
超能力者といえどそれ以外は一般人の域を出ない古泉にとって
表立った肉体的・精神的な疲労以上に彼は疲弊していた。
(ゴルフ場に到着した後に少し休憩を入れないともちませんね)
自分の状態を冷静に分析し、そう結論付ける。
本当はショッピングモールで小休止を入れたいところであったが
モールからゴルフ場へと続く道が九時に禁止エリアになることを考えるとそんな余裕はない。
途中で一度でも戦闘に巻き込まれたらゴルフ場行きは諦めるべきかもしれない。
そんなことを考えていたせいかもしれない。
彼をもう一度、闘争へと巻き込む参加者が視界に入ったのは。
◆
「……よく似ているけど、彼ではないようですね」
森の中で、突っ立っている怪人を見つけた。
すぐさま木の陰に身を隠しながら、ロビンマスクの仮面を装着し怪人を観察する。
キョンの姿によく似ていたが、細部や色が微妙に異なるし、頭部に怪我を負っている。
彼が身に纏っていた強化服はどうやら二着ないしそれ以上支給されていたようだ。
微動だにしないことから、古泉に気付いてないか、
あるいは寝ているか―――死んでいるか。
どれにせよ、関わるにはリスクが伴う。
そして、そのリスクを消化できるだけの余裕は今の古泉にはない。
素通りしようと忍び足で木々の隙間を縫い、モールの方角へと歩み出す。
怪人は相変わらず微動だにしない。
古泉がこのまま一気に走り去ろうとしたその瞬間だった。
ドォン!!
「なっ…!!?」
突如として、驚く古泉に猛烈な爆音と熱波が背後から押し寄せてきた。
前のめりに倒れそうになるが前転しどうにか体勢を立て直す。
爆風が収まり、すぐに爆心地のほうを見る。
ちょうど、怪人と古泉の中間地点くらいで何かが爆発したようだ。
(あの怪人が僕が背中を見せた瞬間に攻撃したきた…?
いや、それにしては照準がはずれすぎている。誰かが攻撃してきたということか…!?)
周囲を見渡すが、ここは森だ。隠れるところはいくらでもある。
博物館から少しでも離れるためにモールへのルートに北寄りの森の中を選んだ自身の迂闊さを後悔しながら
どうするべきか考えていると、ぞくりと背中に悪寒が走った。
古泉の中の何かが、警鐘を鳴らしている。
ここは危険だ、すぐ逃げろ―――と。
「…くっ」
わけもわからないまま、古泉は直感に従い走り出す。
「―――っ!!?」
だが、走り去ることは叶わなかった。
彼の目前に、先程の怪人が躍り出てきたのだ。
怪人の目が、不気味に光った。
◆
「…始まったようだな」
古泉達から少し離れた森の中で、ゼクトールが呟いた。
彼の知覚範囲内で起こったことなので大体の状況は把握している。
参加者の一人がノーヴェの近くを通った。
そのままやり過ごそうとしたので過剰防衛反応を引き出すために生体ミサイルを一発撃ち込んだ。
目論見通り、意識を失っているノーヴェの過剰防衛反応を引き起こすことに成功し、
ノーヴェは通りすがりの参加者に襲い掛かったようだ。
だが、ゼクトールの失念していた事態が起こってしまったようだ。
ガイバーが全力で暴れれば注目を集め、アプトムをおびき寄せるエサになるだろうと踏んでいたのだが
それはあくまで相手がそれなりの使い手であるという前提での話。
通りすがりの参加者はよりによって高周波ソード一薙ぎ、
それどころかパンチ一発で倒せるような一般人のようだった。
騒ぎを大きくしてもらうには力不足と見るしかないだろう。
だからといってその一般人に加勢してゼクトール自身も攻撃対象となり襲われればどうなるか。
正直な話、スペックはほぼ互角かノーヴェのほうがやや上だろう。
先程の戦いで彼女に勝てたのは、彼女がガイバーでの戦いに関して初心者であるからに他ならない。
過剰防衛行動はガイバーが本能的に行う行動だからそのことは足枷にならない。
そう考えると下手に手を出すのは愚策だ。
せいぜい、先程のように遠距離から生体ミサイルを撃ち込むくらいしかできない。
ksk
「…通りすがりの者には悪いが、これもアプトムを倒すためだ。許せ」
再び、ゼクトールは感覚器へと意識を集中させた。
◆
「うっ…!!」
突如として襲い掛かってきた怪人が、キョンが最初に攻撃してきた時を同じく
肘から先に付いた剣を武器にし、横薙ぎに払った。
古泉はしゃがみ込みそれを回避。
スパンっ!
直後、自身の背後にあった木が真っ二つになり戦慄する。
(冗談じゃありません、あんなもので斬られたら―――)
脂汗が噴き出し、仮面の中が蒸れてきた。
にも関わらず鳥肌が立つほどの寒気が彼の身体を襲っている。
強化服の上からではマスクによる火炎放射も致命傷にはならないだろうし、
超能力による攻撃も近距離で放てば余波でこちらが受けるダメージも計り知れない。
だからといって距離をとろうにも怪人のほうが圧倒的に俊敏だ。
先程伐採され倒れ掛かってきた木を盾にするようにして古泉は再び逃げ出した。
怪人が額から出した赤い光線により、木は一部を残して一瞬で消し炭と化す。
「うわぁぁぁぁっ!!」
古泉目掛けて一足飛びで迫ってくる怪人に対し、もはや彼も冷静でいられなくなった。
無駄だとは頭の片隅で理解しつつも額に意識を集中させ、灼熱の炎を前方へと発射。
赤い壁の中へと、怪人は飲み込まれていった。
そして――――数瞬後に弾丸が煙を突き破るように、怪人は易々と炎を四散させ古泉の前へと現れた。
そのままの勢いで、肘の剣を振りかぶり古泉へと突進してくる。
(―――どうやら、僕はここまでのようですね)
人間、追い詰められるところまで追い詰められるとパニックを通り越して冷静になると聞いた事があるが
今の古泉は、まさにその状況。いつもの笑顔を浮かべる程に冷静になっていた。
怪人の凶刃は既に目と鼻の先だった。
走馬灯というやつだろう。これまでの人生の思い出がフラッシュバックしていく
最後に映ったのはSOS団マスコットからお茶を受け取りつつカードゲームを興じている光景。
団長は不機嫌そうな顔で机を指先でトントンしながらパソコンのディスプレイを見ていて、
部屋の隅では無表情キャラが本を読んでいる。
テーブルを挟んで向かいにいる雑用係の彼が
まだ終わってないのに何をしているんだ、と急かしてくる。
(『俺がお前を殺すまで、誰にも殺されるなよ』…でしたか。残念ながら守ることはできなさそうです。
貴方達兄妹と朝比奈さんの無事を草葉の陰から祈ることにしておきますよ)
古泉一樹は、嘘偽りのない安らかな気持ちと
自身の無力さに対する少しの悔しさを胸に目を閉じた。
…
……
………
覚悟していた瞬間は中々訪れなかった。
こんなよく分からない空間なせいで死神が迷子にでもなって遅れているのだろうか。
不審に思って目を開けた瞬間にスパッと斬られるというオチなのかもしれない。
そうだとすれば、目を開けるわけにもいかない。
「誰だお前…!?」
だが、聞き覚えのない女性の声がすぐ近くで発せられたというのに
無視するほど古泉は無礼ではなかった。
◆
普通、意識を失っていて次に気がついたときというのは大抵は横になっている、
あるいは座っていたりするものだ。
だというのに、ノーヴェが気がついたときには彼女は立っているどころか
目の前の仮面を被った人間を今まさに斬ろうとするところだった。
その目の前の人間が敵意むき出しで攻撃してきていたりするのだったら
事態が飲み込めなくてもノーヴェは一発ぶん殴るぐらいのことはできるが
のほほんと目を閉じて直立している人間を殴るような趣味はない。
よって、彼女が最初にしたことはこれ。
「誰だお前…!?」
自分がなぜか斬ろうとしていた相手が誰であるかの確認。
声をかけた相手は、ほんの一瞬してから目を開きハッとしたように後ろに飛び退き距離をとった。
当たり前といえば当たり前だが、かなり警戒されているようだ。
「……人に名前を聞くときはまず自分から名乗るのが礼儀というものではないですか?」
仮面の、声からして男はそう言った。
表情こそ隠れていて読めないが動揺しているのが声色で分かった。
ただ、動揺しているという点では自分も同じだろう。状況が全く分からないのだから。
ksk
「…ノーヴェだ。お前は?」
「古泉一樹です」
丁寧な言葉遣いの裏には依然として警戒の色が濃く伺える。
名前を名乗った程度では当然解けないだろう。それはノーヴェにとっても同様だ。
だが、相手の警戒があろうがなかろうが口下手な彼女にはあまり関係ない。
彼女が今一番知りたいことは、この一点なのだ。
「聞きたいことがある。…………なんであたしはお前と戦ってた?」
「…は?」
「だ・か・ら!なんであたしはお前に斬りかかってたかって聞いてるんだよ!」
「知りたいなら教えてやろう」
そんなことを聞かれても―――そんな様子で困る古泉と、
今にも仮面の男の胸倉を掴みかかろうとするノーヴェの頭上から新たな声が降ってきた。
「てめぇは…ゼクトール!!」
頭上を見上げると、ゼクトール――カブト虫を巨大にしたかのような怪物が木々の間を浮遊していた。
「そうだ、あたしは確かお前に急に襲われて攻撃の直撃をくらって、それから―――」
「そうだ!そしてお前は気絶した!その後俺によって脳を破壊された!!
ガイバーは殖装者の意識がないときは自身の身を守るために、
攻撃を受けたり周囲で身の危険を感じる何かが起きたときは過剰防衛行動に出る!
それを利用して、お前を暴れさそうとしたのだ…アプトムを呼び込むエサとするためにな!!」
「…っ…テメェ…あたしを利用しやがったな!?」
「意識が戻ってしまったのは残念だが…深町晶が過剰防衛行動に出たときは意識が戻るまで
数分だったことを考えると、長持ちしたと考えるべきか。
お前にはまだ働いてもらわねばならない。もう一度、脳髄を叩き潰してやろう!!」
「ふざけんな!!」
ksk
ノーヴェはゼクトールを睨み付け、上空へと跳躍した。
高周波ソードを振りかぶりその黒い装甲に突き立てんとする。
「正面から攻撃しても無駄だと言っただろう!!」
ガイバーが再生していた数時間の間にゼクトールもギュオーやノーヴェ相手に消費した
生体ミサイルを精製し、補給していたため彼が展開した両肩にはたんまりと生体ミサイルが詰まれていた。
数発のミサイルが発射され空中に飛び出したノーヴェに向かって殺到する。
足場のない空中ではミサイルから逃れる術はほとんどない。
額から赤外線ビームを放つことによっていくらかのミサイルが爆発した。
だが、煙の向こうからなお生き残ったミサイルが向かってくる。
「くそっ…!!」
ノーヴェが念じると同時に腰部にあった玉が鈍く光り、放物運動をしていた彼女の身体が
空中でぴたりと止まった。彼女の目前をミサイルが通過して行く。
「ほほう…ガイバーが飛べることに気付いたか。
だが、使ったこともない飛行機能でこのネオ・ゼクトールに空中戦で勝てると思うな!!」
ゼクトールが滑空しノーヴェに近づく。
四本の触手が飛び出し、彼女を掴もうと伸びだしてきた。
「ちっ!」
慣れないながらも空中で後退し、両腕の高周波ソードを振り回し触手を近づけないようにする。
だが、二つの腕に対し四本の触手。押されるのは当然である。
そのはずなのに、ゼクトールは何を考えているのか、ノーヴェが捌ける程度に攻撃をしていた。
「いつまでもつかな…いいことを教えてやろう」
「なに!!?」
「俺の生体ミサイルは、俺の意思で誘導することが出来る。つまり、だ」
ドォンッ!!!
「うわぁっ!?」
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
あれ?規制?
ksk
さるさんになったみたいだけど、こちらに自分が転載してもよろしいのかな?
すぐ背後で爆発が起き、ノーヴェは強烈な衝撃と共に地面に叩きつけられた。
土煙が辺りに立ち込める。肺から空気が勝手に漏れ出し
声にならないうめき声となってノーヴェ自身の耳にも入ってきた。
「爆発しない限り、いつまでも脅威となり続ける!!
先程、お前は避けたミサイルに全く注意を払ってなかった!
使いこなせないガイバーに振り回されその程度のこともできないお前ごとき、敵ではない!!」
勝ち誇ったように、上空からゼクトールが言い放った。
上から見下ろす勝者と、地に伏せる敗者。明快な図だった。
いや、明快な図のように見えたが、実は違った。
地に伏せる彼女の瞳には、未だ闘志が宿っている。
ノーヴェは腕で身体を支え片膝立ちの姿勢にまでゆっくりともっていき、上空に力強く視線を遣った。
「確かに…ゼクトール、あんたの言う通りだ。
あたしはガイバーの使い方がよく分かんねぇし、すぐに使いこなせるようにはなりそうもない」
「なら大人しく俺の目論見通りに動けばいい。
俺自身、お前は殺すには惜しい人材だと思っている。アプトムのエサにする以上
危険は伴うが進んで殺すつもりはない。お前が俺に従うというのなら―――」
「―――ふっざけんなぁぁっ!!」
手負いの獣の咆哮が、森に響いた。
同時に、彼女を中心として風のようなものが吹き付け始めた。
「あんたのおかげで目が覚めたぜ…あたしはどうにかしてたみたいだ。
IS!『ブレイクライナー』!!」
彼女を包む空気が変化し、吹き付ける風が無色から薄く黄色を帯び始めた。
「っ…!?これは…!!?」
「覚悟しろよゼクトール…エアライナーッ!!」
ノーヴェの詠唱と同時に彼女の足元に魔法陣が形成され、
黄色い道―――リベンジするためのロードが発生し空中へと伸びていく!
「でやぁぁぁぁっ!!」
ガイバーの脚力を活かし、ジェットエッジを装着しているとき並、あるいはそれ以上の高速で
黄色い天翔ける道を駆け抜けていくノーヴェ。
「結局は正面からの突破か…馬鹿め、通用しないと言っただろう!!」
再び、ゼクトールの肩部の装甲が開き、生体ミサイルが発射される。
「馬鹿はテメェだ!何度も同じ手をくうと思うな!!」
走りながら右腕を上段に構え、ノーヴェは拳を握り意識を集中させた。
すると、握りこぶしを中心としていくつかの光球が出現。
「お前の助言通り、全部ぶっ壊してやるよ!!」
ノーヴェの言葉を実現するべく全ての光球が前方へと飛び出していく!
複数の爆発音。
「むぅっ…!!」
「慣れない装備より手慣れた戦法…ってことだな。
ガイバーって装備に合わせることはねぇんだ、こっからがあたしの本気だぜ、ゼクトール!!」
爆発による煙の晴れた向こうでは宣言通りに全てのミサイルを撃ち落したノーヴェが
空中に伸びる黄色い道の上に立ち、ゼクトールを睨み付けていた。
森に生い茂る木々の更に上の空間の同じ高さに。
一人は立ち、一人は飛び、対峙している。
まず、ノーヴェが道を蹴り飛び出した。
ゼクトールはそれを迎撃するために触手をうねらせ、彼女に向かって解き放つ。
有機的な連携をしてくる触手をノーヴェは黄色い道の上で器用に避け続ける。
避けきれないと判断したものは額からヘッドビームを放ち軌道を変えている。
ノーヴェ本来の戦い方に、ガイバーの機能を上手く取り込んだ手法だった。
(いや、それだけではない…素早く動く触手を見事にヘッドビームで打ち据えている…
ガイバーとして戦う中で、ちゃんと修正しその機能を使いこなしつつある…!!)
既に、目前までノーヴェは迫っていた。
ゼクトールは高周波ソードを発現させ彼女目掛けて一閃する。
キィン!!
ノーヴェがすぐさま出した高周波ソードと打ち付け合い高い音が鳴り響いた。
ゼクトールはもう一方の腕からも高周波ソードを出し、彼女目掛けて縦に振り抜く。
軽く身体を捻ることでノーヴェは回避。
両腕を使った攻撃を短時間で行った為に隙が生まれた。
「しまっ…!」
「何焦ってるんだ、ゼクトール!」
ベキィッ!!
「ぐぅっ!」
右フックがゼクトールの胴を捉え、彼はそのまま十数メートル後ろへと吹っ飛んだ。
堅い装甲ゆえに致命傷にはならないだろうが、ギュオーにも直接攻撃でダメージを与えたのだ、
ノーダメージでは済まない。
「ゼクトール、格下だと侮っていたあたし相手にいい勝負に持ち込まれて動揺してんのか?
………ナメんなよっ!!」
黄色い道が更に伸びる。ノーヴェの闘争本能に従うようにゼクトールに向かって一直線に。
「貴様こそ…このネオ・ゼクトールを甘く見るな!!」
ksk
k s k
ksk
代理投下の身で言うのも何なんだが、さるさんに引っ掛かりそうなんで支援を頼むー
ksk
ksk
またしても肩部の装甲が開き、ミサイルが大量に発射された。
尾を引きながら大量の爆薬がノーヴェ目掛けて殺到する!
「ちょっと数が増えたくらいで、あたしが怖気づくかぁっ!!」
彼女もまたしても右の拳を中心に光球を発生させ、迫りくる爆薬に向かって射撃!
更にヘッドビームを前方へ何度も何度も撃ちまくる!!
連続して爆発音が周囲の森へと響きまくった。
爆発した後に発生した煙の中にはもう脅威はない――そう確信しているかのように
迷うことなくノーヴェは煙へと飛び込む!
そして、力強くエアライナーを蹴っ飛ばしゼクトールがいるほうへと飛び蹴りを放った。
ゼクトールはこれを紙一重でかわしノーヴェの背中へと電撃を放つが
彼女が更に放った光球により迎撃される。
飛び蹴りを避けられた彼女はあらぬ方向へと飛んで行くが、
それを察したかのようにエアライナーが先回りをしたため
彼女は地面に対して垂直な黄色い壁に足をつけた。
すぐさま壁を蹴り、ゼクトールへと猛進する!
まともに受け止めるのは分が悪いと判断したのか、高度を下げるという
位置エネルギーを利用した高速移動でノーヴェの攻撃をかわした。
ノーヴェはさらにエアライナーを回り込ませ難なく着地。
再び睨み合いが始まる。
ksk
ksk
「……確かに、少し甘く見すぎていた。
ガイバーの性能を自身の戦い方に上手く盛り込んだお前の戦術は
付け焼き刃とは思えない見事なものだ」
ゼクトールはノーヴェの目からほんの少し視線をずらす。彼女の後方へと。
何かが、ノーヴェの死角からこちらへと向かってきていた。
先程ゼクトールが大量発射した生体ミサイルの一基だ。
一つだけ撃墜し損ねたのだろう、だがその一つが命取りだ。
「見事ではあるが―――それまでだ。せっかくの強力な性能を
使いこなせていないのには変わりない」
こうして話をしている隙に後頭部にミサイルを撃ち込めば頭部にダメージを与えられるだろう。
あとはそれで怯んだ隙に脳を破壊してやればいい。
思ったよりもてこずったが、後は話しかけ続け意識を引きつけるだけでいいのだ。
着弾まであと三秒。
「俺の知っているガイバーは素早く飛行することも可能だった」
あと二秒。
「道を作るという能力があることには驚きだったがそれに頼らざるを得ないのが貴様の現状だ」
あと一秒。
「つまり、だ―――」
「気付いてないとでも思ったか?」
突然ノーヴェの上半身が消えた。
違う、エアライナーの上で思いっきり身体を後方へ倒したのだ。
後方からの攻撃という違いはあったがさながらマトリックスの一幕のように
ノーヴェの眼前をミサイルが通過していった。
ksk
ksksk
ksk
そして、そのミサイルが向かう先にいるのは―――
「なっ――!!?」
ノーヴェと対峙していたにも関わらず完全に油断していたゼクトールに他ならない。
何度と聞いた爆音が森の上空に響いた。
「やったか…!!?」
身構える暇もなくミサイルが正面から直撃したのだ。
当たり所によっては視力ぐらいは奪えたのではないか。
身を起こしながらノーヴェは前方の煙に包まれた空間を目を凝らして見ようとする。
その瞬間、煙から四本の触手が飛び出してきた!
「――ッ!?」
あまりに急。気を抜いていて反応が遅れた。
四つのうちの二つは弾き返すことができたが残りの二つの触手に右腕と左足を絡め取られた。
こうなってしまえばまともに身動きが取れなくなり、左腕と右足もあっさり捕縛される。
「随分と時間と体力を使ってしまったが…ここまでだ!
エレゲン…力を貸してくれ!!」
ゼクトールの叫びと共に、触手が青白く光った。
「うわぁぁああぁぁぁあぁぁぁぁぁっ」
ksk
超高圧電流を流されたノーヴェの悲痛な叫びが周囲に木霊する。
とんでもない激痛であることが伝わる、まさに絶叫だった。
それだけ大声で目前の相手が叫んでいるのだから―――
「ふんっ……もっ―――――――!!」
地上で、ちっぽけな人間がちっぽけな声を出しながら
何かを握るようにして思いっきり振りかぶってるのになんて、気付くはずもない。
「――――――ふぅっっっっっ!!!」
上空へ届けと振りかぶっていた腕を全力で動かした。
古泉が投げつけた赤い球は木々の隙間を縫い超高速でゼクトールへと向かっていく!
「なっ…これは――!!?」
ノーヴェの悲鳴を隠れ蓑にするように近づいてきたそれを避けることは無理だった。
生体ミサイルとは比べ物にならない爆発がゼクトールを中心に起きる。
煙はすぐに晴れた。
中から現れたのは黒い装甲のほんの一部に小さなヒビが入り、
触手も二本ほど千切れてしまっているネオ・ゼクトールだった。
「あの男…一般人だと思って捨て置いたがこんな切り札を隠し持っていたのか…!?」
下の森の、古泉がいたほうを見るゼクトール。
だが既に木々の間に隠れたのだろう、その姿は確認できなかった。
「どこ見てんだ」
ゼクトールははっとして顔を上げた。
そこには両の手を握り頭上に構え、身体を弓のように反らすガイバー――ノーヴェがいた。
「しまっ―!」
「くたばれッ!!!」
伸び切ったバネを縮めるように反らしていた全身を縮め、
その力をも乗せて一気に両手を振り下ろす!!
堅い物が叩き割れるような音と共に、ゼクトールは少し離れた森の中へと吹っ飛んでいった。
それだけでは勢いは収まらず、轟音と共に木々が薙ぎ倒されていく。
「トドメだ…っ!!」
ノーヴェは胸部装甲を開けた。プルンとした水晶のようなものが露出し、淡く光り始める。
数秒のタメの後には輝きを増し青白く光っていた。そして、その光が臨界点を超える!!
「メガスマッシャーッッッ!!!!」
森に天の怒りのような猛烈な極光が降りつけ、薙ぎ倒された木々を消滅させ
ゼクトールごと地面を構成する物質をこの世から抹消した。
◆
「お前…逃げてなかったのか。とにかくおかげで助かった、それだけは礼を言っとく」
上空から降りてきたノーヴェが、ぶっきらぼうに古泉に言った。
古泉も暑苦しいためマスクは既にはずしていた。ノーヴェも既に殖装は解いている。
ごっつい姿を想像していたので―――きつい目ながらも端正な素顔、
紺や紫を基調とした身体に密着したスーツからよく分かる引き締まってはいるものの
華奢ともいえる体付きを見た瞬間は古泉も少し面食らったものだ。
「はぁ…はぁ…いえ、お互い様ですよ…」
対するノーヴェも少し面食らっていた。あれほどの強力な攻撃を放った人間から
魔力も脅威も感じれないのだ。
「…で、なんでお前はそんなに疲れてるんだ?
あの一撃以外ほとんど戦ってないだろ?」
ノーヴェの疑問ももっともだろう。
戦闘にほぼ参加していないにも関わらず地面に座り木に体を預け、
おまけに顔色も良くない古泉を見ればそう思って不思議はない。
「いえ…ちょっとこちらに来てから疲労が溜まる様なことばかりしてまして…
おまけに無理して攻撃を放ったものですから、MPが0になったようです」
「は?」
「いえ、こちらの話です」
古泉と、あとはせいぜいキョンぐらいにしか分からない喩えに怪訝な表情を浮かべるノーヴェに
苦笑しながら古泉は自身の状態を冷静に観察した。
ノーヴェとの戦闘で火炎放射を使った上に死の世界に片足突っ込んだ緊張感、さらに超能力の使用。
精神的疲労はもはや限界に近い。気を抜けば意識がどこかに飛んで行きそうだった。
もはや是が非もない。休むしかないだろう。
「それにしてもお前、よくあたしを加勢する気になったな」
「……ええ、貴女とゼクトールさんの話を聞く限り、完全に理解できたわけではないですが
僕が危うく殺されかけたのは彼のせいだと判断したので…」
「ああ、その通りだ。あたしは主催者を蹴り飛ばすための仲間を集めてる。
お前もそうしたいというのなら殺したりするつもりはない。なのに…あの野郎…!」
このノーヴェという女性は、口は荒いが主催者打倒を目指しているらしい。
古泉の脳裏にキョンの姿が浮かぶ。
彼との約束を反故にするかは別として―――そもそも例え不意打ちでも
彼に倒せるかどうか疑問な強さのような気もするが―――彼女は仲間にするには申し分ない人材だ。
そこまで考えたところで猛烈な眠気が押し寄せてきた。もう本当に限界だ。
k s k
「そうですか…僕もこの殺し合いを止めさせたいと思っています。
ところで…いきなりなんですがもう僕は限界です。おやすみなさい………」
「えっ…ちょ、おま…待て待てオイ!!」
ノーヴェが耳元で叫び小泉の身体を揺するが、彼の夢へのいざないには何の障害にもならなかった。
◆
「……クッ…!」
ノーヴェのメガスマッシャーによって開いた大穴の近くの地面が盛り上がり、
その地表に穴を開けボロボロのカブトムシが現れた。
これがサナギから孵ったカブトムシなら自由研究にでもなりそうだがもちろんそうではない。
「…あいつを利用しようとした天罰…といったところか」
そのカブトムシは手痛い被害を受けたネオ・ゼクトールだった。
古泉の攻撃により一部にヒビが入っていた装甲はノーヴェの渾身の一撃により
更にダメージを受け一部が割れ、歪み、ひどい有様となっている。
それでもなんとかすぐに地中に逃げ込みメガスマッシャーによる追撃を回避することはできた。
(結果としてガイバーを暴れさせることはできたしメガスマッシャーをここで二回…
ギュオーに撃ったのも含めれば三回も撃っている。
アプトムがもし近くにいればそのうち現れるだろう。
………問題は今の俺がアプロムに勝てるか、だが……)
自身の状態を客観的に見る。
ミサイルの消費も多く、ダメージは甚大。疲労も色濃い。
ksk
ただの損種実験体だった頃のアプトムならまだしも、
ゼクトールの知っているアプトムという化け物に勝てる見込みはないだろう。
せっかくエサ撒きに成功したというのに、どこかに身を隠し休息を取らねばならない。
装甲のダメージはともかく、疲労やミサイルはすぐに回復するはずだ。
寿命は近い。
時間が惜しい。
命の灯は弱くなっていく一方だ。
だが、アプトムを討つまでは愚かな行動をすることは許されない。
野垂れ死ぬわけにはいかないのだ。
ゼクトールは傷む身体を引きずるようにして、
ノーヴェ達と戦う前に目立たないところに置いていったデイバックを回収。
そのままおぼつかない足取りでその場を後にした。
【F-07 森/一日目・朝】
【ネオ・ゼクトール@強殖装甲ガイバー】
【状態】全身に打撲 触手二本欠損 ダメージ(大)ミサイル消費(中)疲労(大)
【持ち物】デイパック×2、不明支給品(1〜5)&支給品一式×2
【思考】
1:アプトムを倒す。
2:どこか安全な場所で休息する。
【備考】
※名簿は一応見ています。
※ネオ・ゼクトールの寿命はあと数日です。
それが回復能力に影響が出るかは次の書き手さんにお任せします。
ksk
◆
「オイ、古泉。お前の番だぞ」
彼の声で我に返ると、そこは見慣れたSOS団の部室でした。
オセロ板を載せたテーブルを挟んで向かいにいるのはいつもの気だるそうな彼。
間違っても『死んでくれ、古泉』と言い出しそうにはありません。
部室を見渡しても他の誰もまだ来ていないようでしたが―――
そこはやはり、紛れもなく見慣れたSOS団の部室でした。
あれは―――夢だったのでしょうか?
優しい獣に出会い人外の怪物と戦ったあれは―――
彼の慟哭と決意も僕が生み出したただの夢だったのでしょうか?
冷静に考えればありえないことばかりでしたから、夢だったのでしょう。
ああ、あれが現実だったとしても涼宮さんが既に世界を作り変えたのかもしれませんね。
どちらだったにせよ、僕がやることは変わりありません。
こうして日常に戻ったからにはいつもの古泉一樹を演じるまでです。
「古泉?起きてるか?」
呆然としたまま一向にオセロをしようとしない僕に、彼が苛立ちを隠さず問うてきました。
「…すいません、少し寝ていたようです」
「……自分の番までの数秒で寝るとは、お前はどこのロボットが親友の小学五年生だ?」
呆れた目線を彼が投げかけてきました。
幸いなことに、彼には殺し合いの記憶がないようです。
本当に僕の夢だったのか、それとも涼宮さんが記憶を消したのかは分かりません。
彼に促されるようにして、既に敗色濃厚なオセロ板を見ました。
さて、どこに打とうか―――
ksk
ksk
どたーん!
「古泉くん、キョン、おっはよ〜!!」
ドアを無遠慮に開いて、北高の制服姿の美少女が入ってきました。
我らが麗しの姫君、SOS団団長の涼宮ハルヒ。
「おはようございます」
「ドアは優しく開けろ」
それぞれ挨拶を交わす。
良かった、やはり彼女は生きていた。
涼宮ハルヒがここにこうしているということは
あの出来事が夢であったのかそれとも本当に起こったのかは別としても、
この世界では"夢だった"と結論付けることができるということでしょう。
「そうそう、古泉くん。ちょーっと頼みたいことがあるんだけど、来てくれる?」
ドアを開け放ったまま、いつもの何か企んでいるような―――
だけどそのどこかに悲しさが点在しているような笑顔で涼宮さんは言いました。
そして、表情を一転させ、僕の目の前にいる彼を睨み付けます。
『部屋から出て行け』
と言っているのが僕にも分かりました。
「へいへい…古泉。ハルヒに告白されても断れよ、胃に穴が開くこと請け合いだ」
「バカっ!!さっさと出て行けこのバカキョンっ!!!」
だるそうにのそのそと彼が部室から去っていきました。
僕と涼宮さんはそれを見送り、すぐに彼の姿は見えなくなりました。
ksk
「ふぅ…」
涼宮さんは溜息を小さく吐き、ドアに近づきしっかりと施錠しました。
部室の中には二人だけ、おまけに施錠まで…
………何をする気でしょうか?まさかコスプレでもさせられるのでしょうか?
「古泉くん。ここからは真面目な話。一字一句逃さず聞きなさい」
物悲しげな、それでいて真剣な表情で彼女はこう言いいました。
「キョンを救ってあげて」
………何のことやら分かりません。
「ええっと…それは、彼が赤点を取りそうだから勉強を教えてやれだとか、
なにか仕事を押し付けたから手伝ってやれ、とかそういう類の話でしょうか」
「いつまで寝惚けてんのよ古泉くん!
いい!?これは夢なんだからね!!」
寝惚けるな、これは夢だ――――新手の冗談でしょうか?
「あーもうっ!古泉くんだったらキョンと違ってすぐに話を合わせてくれると思ったのに…!!
現実の古泉くんは、今殺し合いが行われてるあの島で力尽きて寝てるの!
これは、その古泉くんの夢!!分かった!!?」
まるで彼に捲くし立てるように彼女は僕にこう言ってきました。
夢の中で現実の状態を教えてくれる……中々聞かない展開ですが
それが涼宮さんらしいと言えばらしいかもしれません。
支離滅裂なことでも、彼女が言えばなんとなく説得力があるように感じてしまいます。
ksk
k s k
「つまり、あの殺し合いの場で必死に戦っていたのが現実で、
今ここで涼宮さんと話をしているのは夢の中での出来事…ということでしょうか?」
「そうそう」
ようやく伝わったことに満足したかのように、笑顔でうんうんと頷く涼宮さん。
「それで…彼を救え、とは具体的にどうすればいいのでしょう?」
「とぉーぜん!!殺し合いに乗ろうなんてバカなことやってる大バカキョンを止めりゃいいのよ!
あたしは確かにあのバカに殺されたけど恨んでない。
だからバカなことはせずに、みんなと協力して有希をあのおっさんの魔の手から救い出せ!
………って伝えて」
「……それを伝えたところで、彼は止まるでしょうか?」
「止めなさい。団長命令よ」
死してなお、彼女は相変わらず"涼宮ハルヒ"のようです。少し安心しました。
「本当は、もう一人守って欲しい女の子がいるんだけど…
あのアホ面ブタ顔のおっさんとクロッチ達に任せれば大丈夫よね。
それまで任せると古泉くんがしんどそうだし」
「お気遣いに感謝します」
「大体、なんでも願いを叶えるなんてことが本当にできるんなら、
有希を助けたあとにあのおっさんを締め上げるなりぶん殴ったりして言うこと聞かせて
みんな生き返らせればいいでしょ?
なんでわざわざあんなおっさんのご期待通りのことをしようとするのよキョンは!?」
ksk
ジャイアニズムなご意見を聞き、部室にあるパソコンの伝聞した調達方法が頭によぎりました。
こんなことをナチュラルに言えるのはやはり涼宮ハルヒ本人ぐらいでしょう。
例え死んだとしても、彼女の世界を作り変える能力が失われるかどうかは前例がないため分からない。
ということは、僕が取る行動は一つ。
「とにかく、分かりましたよ涼宮さん。貴女の言う通りにやれるだけのことはやりましょう」
神の機嫌を損ねないように動く。これしかない…でしょう。
心の奥底では、本当に彼女を生き返らせることができるのならばそうしたい――そう思っていますが
だからといってそれを実行した結果、世界を消されてしまってはたまったものではありません。
「よぉーし、それでこそSOS団副団長よ!」
彼女は満足げな笑みを浮かべています。とりあえずは世界が崩壊することはないでしょう。
「そうだ、古泉くん!この任務を引き受けたご褒美に自分の団を持つことを許可するわ!
もちろんSOS団の傘下として、そこから脱出するまでの間だけどね」
「それは光栄です」
彼女の(たぶん)突然の思いつきに僕は苦笑を浮かべたことでしょう。
それを気付いてか気付かずか、涼宮さんはそのまま捲くし立ててきました。
「実は、もう団の名前も決めてるのよ!これから名乗るときはちゃんと団名も言うのよ!
じゃあ発表するわよ!!その名前は――――――」
ksk
◆
「ん……」
「…お、気がついたか」
目が覚めた古泉は、すぐ前から気の強そうな女性の声を聞いた。
その女性はどこかで見たような――そう、『彼』が着ていた強化服のようなものを着ている。
ほどなくして自分が彼女に背負われているということを理解した。
同時に、なぜ彼女におんぶされているのかも察し大体の経緯も思い出す。
「僕を見捨てずにわざわざ運んでくれたんですか。ありがとうございます」
「別に…お前が手助けしなけりゃ今頃どうなってたか分かんねぇからな。
その貸しを返しただけだ。これでチャラだからな」
無愛想な返事と共に、古泉の足を支えていた手が離され彼は地面に足をつけた。
眠っていた時間はそれほど長くはないようだが、精神的疲労は意外と軽減されている。
胸が痛むのは相変わらずだが、走ったり軽い戦闘をできる程度には回復していた。
「ほらよ、お前のデイバックだ」
いつのまにか強化服を脱いだ彼女が、こちらへとデイバックを下手投げで放ってきた。
彼女自身は手ぶらだった。おそらく先程のゼクトールないし他の参加者に荷物を奪われたのだろう。
荷物まで無条件で返してもらっては少し気がひける気もしたが
その厚意を遠慮するほどの余裕は古泉にはない。ありがたく受け取ることにした。
「覚えてるかどうかは知らないけど、さっき言ったようにあたしは主催者を蹴っ飛ばしに行く。
強制するつもりはねぇけど…お前はどうする?」
ksk
ksk
彼女の瞳は至極真面目な輝きを放っていた。本気ということがひしひし伝わってくる。
『主催者を蹴っ飛ばしに行く』
彼女も、夢の中で似たようなことを本気で言っていた。
夢での出来事だと分かっているのに、それが彼女の意思であると信じて疑わなかった。
(これは、文字通り神の思し召しなのかもしれませんね)
涼宮ハルヒとノーヴェに通じる部分があることを感じ、そう古泉は思った。
ならば彼女のような心強い味方の申し出を断る理由はない。
『彼』とは一時的に袂を分かつことになるだろう。
だが、必ず彼をこちら側へ引き込んでみせる―――それが涼宮ハルヒの望みならば。
強い決意と共に右手を差し出し温和な表情で古泉は口を開いた。
「喜んで協力しましょう、ノーヴェさん」
差し出された右手を見て、少しだけノーヴェは躊躇したように見えたが気を取り直し
彼女も気恥ずかしげに右手を出し古泉の手を握った。
「言っとくけど、裏切ったりしたら…ゼクトールみたいにタダじゃおかねぇからな」
「肝に銘じておきます」
あの戦いを見せられた後ではそんな気は起きようはずもなかった。
今後、裏切った形になる『彼』と接触する機会が得られたときは
ノーヴェ達仲間に誤解を与えないように行動しなければならないだろうし
デジカメのSOS団で映っている写真を見せることになったとしても
長門との関係を下手に勘繰られ主催者の手下とでも解釈されれば本当に殺させるかもしれない。
他にも懸案事項は山ほどある。
涼宮ハルヒの頼みとはいえはたして『彼』が説得に応じるか。
そもそも両者共に生きて再会することができるか。
長門を敵に回して脱出なんてことが本当に可能なのか。
可能なのか―――涼宮ハルヒがそれを望んでいるのだ。不可能なはずはない。
ksk
「ところで、先程戦っていた彼、ゼクトールさんでしたか…死んだのですか?」
「確認できてない。メガスマッシャーの直撃を食らったとすればチリになってるだろうから…
そうだとすると次の放送までは分からない。
だけどどっちにしたってかなりのダメージを受けてるのは間違いないはずだ」
話を聞いていた限りでは、ガイバーが暴れることでアプトムという参加者をおびき寄せたい
ということだった。その話が本当ならば無闇に殺し合いに乗ることはないだろうが
目的のためなら手段を選ばない、非常に危険な因子であることは身をもって体験した。
生きているとすれば少々厄介なことになるかもしれないが…もはや考えても仕方のないことだ。
「ところでな…ええっと…悪い、名前なんていった?」
「僕の名前は古いず――」
そこまで言いかけたところで、とあることを思い出した。
そう、夢の中での出来事なのにやけにクリアに残っている記憶を思い出したのだ。
『これから名乗るときはちゃんと団名も言うのよ!』
彼女がそう言うのだからそれに従わないといけないだろう。
そう思い直し、一つわざとらしい咳払いを間に挟み、笑顔のまま彼はこう言った。
「僕は"キョンと団員を 救うための 古泉一樹の団"略してKSK団の団長、古泉一樹です。
以後お見知りおきを。
活動内容は主にキョンという迷える子羊を苦悩から救い出し、
団員全員でこの島から脱出するための策を講じることです。
まだ団員は僕しかいませんが、随時勧誘して増員を図る予定です。
今なら副団長の枠が空いていますが、体験入団しませんか?」
いきなりの意味不明なセリフを饒舌に語りだした古泉にしばし呆然とするノーヴェ。
しばらく理解できずに目が宙を泳いでいたが、とりあえず彼女は一言だけ発した。
「あ〜………頭でも打ったのか?」
まぁ当然の反応だろう、と古泉はクスクスと笑い始めた。
ksk
k s k
【F-08 /一日目・朝】
【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】疲労(中)、脇腹・胸部に痛み(肋骨にヒビ?)、右肩負傷、精神的疲労(中)
【装備】ロビンマスクの仮面@キン肉マン
【持ち物】ロビンマスクの鎧@キン肉マン、デジカメ@涼宮ハルヒの憂鬱、不明支給品1、デイパック(支給品一式入り)
【思考】
1:団長命令に従い、キョンを止め、参加者を殺し合いから救う。
2:島の東部を探索して他の参加者を捜し、団員を増やす。
3:みくる、キョンの妹と合流は一時保留? 朝倉涼子は警戒。
4:午後6時に、採掘所でキョンと合流?
【備考】
※ほんの僅かながら、自分の『超能力』が使用できる事に気付きました。
※『超能力』を使用するごとに、精神的に疲労を感じます。
※ロビンマスクの仮面による火炎放射には軽度な精神的な疲労を伴いますが、仮面さえ被れば誰にでも使用できます。
【ノーヴェ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】 疲労(中)ダメージ(小)魔力消費(中)
【持ち物】 なし
【思考】
1:仲間を探し、主催者を蹴っ飛ばしに行く。
2:……もしかしてコイツ、頭のヤバい人?
【備考】
※未だ名簿すら見てません
※ガイバーに殖装することが可能になりました。使える能力はガイバーVと同一です
※古泉を運んでいる間は殖装していたためダメージは幾分回復しました。
※第一放送を聞き逃しています。
ksk
投下完了です。何が驚いたかって最後のKSK団は狙ってやったわけじゃなく
本当に勝手にkskになってたことでしょうか。
何か問題ありましたらご意見下さい、規制解除の後に現れます。
最後になりましたが ID:DpXNu+Lx氏と多数のkskに感謝!
無駄に長いけどありがとうございました!!
というわけで代理投下完了!支援してくれたみんな本当にありがとうー!
そして投下乙です!
ksk団wwしかもナチュラルに発想してそこにたどり着くとはさすがとしかww
にしてもノーヴェも古泉もかっこいいなぁ……!特に古泉はkyonについてどう動いていくのか、今後が実に楽しみ
そして死にかけゼクトールさんの明日はどっちだ!?
ととととととと投下乙!
こ、古泉かっこよすぎるだろおおおおおお!ハルヒのところで泣きそうになった……
しかもkskはわざとではなく自然に!?なんというksk……
そして本当にハルヒ勢はキョン以外綺麗で嬉しい……。
皆でkyonをどうにかしてやってくれー!
新たな団長の歩む道に幸福あらんことを!
ノーヴェもかっこいい!この二人はいいコンビになれそうだ。
しかしゼクトールは相変わらず危険思想……まだ生きているし、マーダーでもない彼にも注目か。
とにかく乙でした!
投下&代理投下乙なのですよー
ノーヴェも古泉もかっけEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEええええ!!!
ノーヴェはしっかりリベンジするし相変わらずの無愛想だし
古泉は古泉でなんかいきいきしてんなw
ksk団も結成されたし、今後どんな面子になるか楽しみ!!!
投下&代理投下乙!!
古泉かっけぇええええ!!!しかしノーヴェに電波さんと思われてるw
そしてゼクトールが大ダメージ、メガスマッシャーは地中に逃げるのが正しいよけ方なのかw?
ksk団のこれからに期待!あっちこっちでうらまれてるkyonを救えるか?
投下&代理投下乙!
ksk団結成かっこよすぎ!!
ハルヒの想いを受け継いで…頑張れ古泉!
ゼクトールも、ボロボロだけど期待してるんだぜ!
902 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 00:40:52 ID:EoVAiV8x
投下乙!KSK団とか何これからの展開を期待させてくれる組織作っちゃうの!?天才なの?生きるの?
支援には間に合わなかったけど投下超絶GJ!!!!!
ハルヒが夢でキョンを救って欲しいって言うところがすごくよかったです!!
バトルもうまいし展開も演出もうまい!!
古泉のksk団もそうきたか!!って感じで感動もんです
kyonといい古泉といい長門といいハルヒのメンバーは見逃せないやつらが多すぎるw
乙、熱かったぜ!
投下乙!
ksk団www
ハルヒ、超人墓場……じゃなくってカヲル君の酒場からの出張乙w
熱い展開だ、古泉には頑張ってkskして欲しいな。
ノーヴェも危険ガイバーから綺麗なガイバーへの復帰おめw
すみません……風邪をひいてしまい期限までに書き上げられそうにないので、
キョン、雨蜘蛛、メイの予約を破棄させてきださい。
申し訳ないです。
破棄……気になってた予約だけに残念だ
またの予約お待ちしてます、お大事に
ドンマイ、風邪ならしかたありません、具合がよくなったらまた頑張ってください
治るまでちょっと待って連打でいいじゃないと思ったがそうもいかんのかな…
季節の変わり目ですのでお大事に。
そして投下乙!昼休みを使ったかいがあった!寝ぼけるな、これは夢だ が地味にツボったw
kyon包囲網が広がる中、初めての改心フラグか…
しかし巻き込まれて不幸な目に遭う古泉を想像してしまうのはなぜだ…
戦闘も熱かった!つーか予約から1日半でこれは早さが足りすぎてるだろw
予約してから書き始めたんじゃないんじゃない?
俺なんて書き終わって推敲するときに予約するし。
そういえば他の書き手さんたちの執筆スタイルってちょっと気になるな
どの段階で予約するんだろう?
自分はネタを思いついておおよそのプロットが頭の中に立った時だけど
自分は大体の流れ決めてから予約するなー。
しかし書こうと思って前話振り返ってたらプロットと微妙に矛盾してて練り直すこともよくあるんだぜ!orz
僕はある程度の骨組みを考えて、その後少し書いてからかな。
正確には、少し書いてから「あ、予約するの忘れてた」なんだけどorz
俺は他の書き手のプロットがどんなレベルか気になる。
俺の場合最後どうなるかを考えて、その流れにするためにどうするかと考えるだけなんで。
これってプロットか? つーかプロットってもっとこう…てな感じにもやもやしたりするのですよ。
プロットはなんか直感でひらめく時もありますよ、ええ。
だから(?)唐突に今ネタの神が舞い降りたのでケロロサツキタママ追加予約してよろしいでしょうか?
あと初めに書いておきますが、間違いなく間に合わない気がするので、ちょっと待った前提でお願いします……!
>>915 自分は一向に構わん!
今からwkskしておくぜ
風邪とは…心配だー
お大事にですよ
>>915 キター!!!
今からwkskしてます!
wkskして待ってます!
自分は何か書きたいものが浮かんだ時点で予約…
おかげで間に合わないんじゃないかと思いながら必死で書いてたら案外早く書きあがったりとか。
結末とかは書きながら修正加えるので当初は死ぬ予定だった人が生き残ったりする。
当初のプロットと完成作の方向性が全然違ってたりすること結構ある…よな?
途中でトリ消してないの気付いたのに間に合わなかったorz
ドンマイw
ドンマイですよー
自分は…オチが思い付いたらそこから話を組み立てていきますね
想像してたのと180度違うとかザラで…
自分は「こういう話書こうかなー」って思い浮かんで、ある程度頭の中で形になったら予約して書き始める
だから間に合わなそうで焦る事が多いぜ!
オチが変わるのとかはよくある事
実際に書いてるうちに展開が変わって
追加でキャラ予約したりするのもよくある話
かなり適当だがなんとなくまとめてみた。
△スエゾー●ジ・オメガマン
○ノーヴェ&ネオ・ゼクトール●閣下
△夏子△雨蜘蛛
◎kyon●冬樹
○将軍●アプトム
△ドロロ&リナ△ゼロス
○スエゾー●ジ・オメガマン
◎将軍●フェイト
○小砂●タママ
○ゼロス●ホリィ
○閣下●ドロロ&リナ
△kyon△ゲンキ&キョン妹
○ナーガ●kyon
△スバル△セイン
◎ゼルガディス●モッチー&ハルヒ&ヴィヴィオ&アスカ
△古泉&トトロ△アシュラマン
○タママ●サツキ
○ネオ・ゼクトール●ノーヴェ
△雨蜘蛛△ウォーズマン&朝倉&メイ
◎ズーマ●ゼルガディス
△シンジ△みくる&夏子
◎kyon●ハルヒ&ヴィヴィオ
【第一放送まで】
最多戦闘:kyon(3)
最多勝利:スエゾー、kyon、将軍(2)
最多殺傷:kyon(2)
最多敗北:ジ・オメガマン、ハルヒ(2)
△アプトム△アスカ
◎ゼロス●ホリィ&ウォーズマン
△ナーガ△ドロロ&リナ
○ノーヴェ&古泉●ネオ・ゼクトール
【現時点まで】
最多戦闘:kyon、ノーヴェ、ネオ・ゼクトール、ゼロス、ドロロ、リナ(3)
最多勝利:スエゾー、kyon、将軍、ゼロス、ノーヴェ(2)
最多殺傷:kyon(2)
最多敗北:ジ・オメガマン、ハルヒ、ホリィ(2)
乙!
……と言いたいが記号の意味を教えてくれw
結構戦闘の数って多いのな
名前の左に○→勝利
名前の左に●→敗北
名前の左に△→逃走・深追いせずなどで引き分け
名前の左に◎→勝利して一人以上殺傷
一番上のスエゾーはミスです。
◎→殺害
○→勝利(非殺害)
●→敗北(殺害含む)△→引き分け、微妙
じゃない?
……早さが足りなかったorz
乙ですー&宣伝
したらばにて行われている投票、いよいよ期限は今日一杯ですので皆様奮ってご参加をー
ええーもう最終日!
どうしよう…まだ決めてないぞ俺
>>929 早さが足りないなんてとんでもない!わざわざどうも助かります。
引き分けも戦闘非戦闘の境目もかなり適当なので参考までに。
投票は上位はなんとなく予想できてたけど
端々やコメントが面白いww
投票今日で最後か
書き手へのラブコールは結構嬉しかったりするw
ウォーズマンに一票
何の票だw?
申し訳ない。
小泉太湖(小砂)、ラドック=ランザード 、高町なのはの予約、ちょっと待ってお願いします。
ちょっと待って了解しました。
じっくり書いてください。
>>937 把握!待ってますぜ!
そういやwiki見たらドロリナーガ以来更新されてなかったんで編集しようとしたんだがやり方がわからないOTL
誰か教えてくれーむしろ皆編集しようぜー
帰ったら編集するーっと携帯から書き込み
そういえばヴィヴィオ初登場話でカヲル君の首が吹き飛んだままになってたりメイ拉致話でウォーズマンがベアクロー構えてたりしてた
けどどうやればいいのかわからないんだぜ
テスト終わって久し振りにきてみたらめちゃくちゃ投下されてる!
kskロワの書き手さんは速さが足りすぎてて素晴らしいな!
そして誰も望んでない気もしますが久方ぶりに煽り文投下します
049 Here we go! go!
少女は新たな仲間たちと共に自分の道を突き進む
向かう先にあるのは、まだ見ぬ希望か、果てなき絶望か…
050 犯罪! 拉致監禁○辱摩訶不思議ADV!
とっとこ〜潜るよ変態〜ゆかした〜潜るよ変態〜
だぁ〜いすきなのは〜ようじょのからだ〜
駄目だ、久し振りに書いたからなんとも酷い出来に…
だれか俺の代わりに上手い煽り文書いてくだされ
>>942 乙!50話吹いたw
自分も久々に煽り文でもー。
上と、下
→「うう……私は地上の方が住みやすくていいなあ」
「地上が住みよいと思うのは、地面の固さと冷たさを知ったものだけだろう」
「……あと、自分は地獄に行くって思っているもの、かなあ」
万太郎GO FIGHT!
→時にトンビは鷹を産み、しかし蛙は蛙を産む。
しかし彼は、そのどちらでも、ましてや七光りでもなく。
彼は正義から生まれ、正義として生きるのだ。
本の森の中で…/CODE:N
心に愛が無ければ、スーパーヒーローじゃないのさ
→捜し物は何ですか?見つけにくいものですか?
夢の中をさまよったけれど、見つからないの。
誰か、私の捜し物を見つけてくれませんか?優しい貴方。
>>943 乙です!
本の森の中で…/CODE:Nは置いてある本がひどくシュールだったなw
しかも書いたのが長門ってww
大量編集の人乙ですえ
そろそろ予約期間を伸ばしてもいいような気がする今日この頃
いま何順目くらいだっけ 4?5?
予約期間を伸ばすのは甘い罠
とあるロワではその期間の長さに書き手が甘えすぎて大変なことになったそうな
ちょっと待ってで結構何とかなるしね。
遅くなってすいません。
5分後ぐらいに投下します。
できれば支援お願いします。
よし来たksk!
強風に煽られながらズーマは海を見つめていた。
太陽はその輝きを強め、何も見えなかった黒い世界を青色へと変化させていた。
水平線の果てまで続く青い海。
ズーマがいくら目を凝らしても陸地を見つけることは出来なかった。
ビュウと吹き抜ける一際強い海風がズーマの体を揺らす。
『HOTEL KSK』
ズーマはその外壁、地上数十メートルの場所に居た。
風に体を揺らしながらズーマは視線を地上へと移す。
わざわざこんな場所に登ったのは、別に海を見る為ではなかった。
ただ標的を見つける為、その為だけにこんな場所に登ったのだ。
(む……?)
そして彼の目的はあっさりと果たされる。
朝日に照らされる建物の間を、縫うように飛ぶ人影が一つ。
ザッ!
見つけたと思った次の瞬間、ズーマは飛び降りていた。
地上数十メートル、確実に死ぬであろう高さから……あっさりと。
見る見る地面が迫るが―――ズーマは慌てない。
「浮遊(レビテーション)」
地面に激突する寸前、魔法を発動させ、ふわりと着地する。
そして何事も無かったかのように走り出す。
――― みんなおはよう、今日は天気の気持ちいい朝だね、いまはどんな気分かな? ―――
何処からか依頼者の声が響くがズーマは意に介さない。
死亡者と禁止地区だけをしっかりと頭に刻みながら、ズーマは駆け続ける。
標的の殲滅、ただそれだけを求めて。
★ ★ ★ ★ ★
――― みんなおはよう ―――
「うわ、何!?」
突然響いた声に小砂は思わず声をあげる。
『放送が始まったようだな。小砂君、下りるぞ』
頭の上のネコミミ―――ネブラは冷静にそう言い、ゆっくりと翼を羽ばたかせながら徐々に高度を下げていく。
当然小砂の体もゆっくりと地面に近づき、すたっと着地する。
久々の地面に―――揺れないっていいなぁ、などと思いながらもては動き、ディパックからペンとメモを取り出す。
そして草壁タツオが発表している禁止エリアと死者を黙々と書き始めた。
――― 日向冬樹 ―――
そしてその名前が呼ばれた。
小砂は弾かれたように顔を上げ、頭の上のネブラも愕然と呻く。
『なん……だと……!?』
ksk
それきり何も言えないのか沈黙するネブラ。
小砂は死亡者の名前をしっかりと書きながら頭を振る。
(あっちゃー……やっぱ、パンピーじゃこうなっちゃうか)
憂鬱な気分で内心嘆息する。結局ネブラから頼まれた人探しは失敗に終った。
呆然とたたずむ二人。辺りには草壁タツオの声だけが空しく響いていた。
――― それじゃあ、また六時間後に。 君達のがんばり、期待しているからね? ―――
そして、それを最後に草壁タツオの声は途切れる。
(悪趣味な奴)
放送を聴いた小砂の感想はそんなものだった。
仲良しの友達に殺されたとか言ってるところを見ると、草壁タツオは何処からでこちらの様子を見ているのだろう。
それを楽しそうに語るのだから、悪趣味としか言いようがなかった。
その場には風が吹く音だけが響く。朝の心地よいはずの風が何処となく寒々と感じた。
沈黙に耐え切れずに小砂は口を開く。
「……ごめん、ネブラ」
『いや、君のせいではない』
ネブラはそう即答するが、やはり声に力がない。
『あの子をニンゲンにする為の希望だった……なんとか守りたかったが……どうやら我々は遅すぎたようだ』
「ごめん!」
大口を叩いただけに小砂は謝る事しか出来なかった。
『仕方あるまい。……しかしこうなったからには、力を貸す条件として君にダークレイス狩りの手伝いをしてもらうぞ』
「って事はつまり……あのタママやその仲間を狩れって事?」
『そうなるな』
小砂は思わず顔をしかめる。
一応手を組んでる相手を殺すというのは後味が悪すぎた。
それに敵対するならするで、せめて情報を交換してから敵対したいと言う打算もある。
「こんな事言える立場じゃないけど……ちょっと考えさせてくんない?」
『いいだろう、決心したらいってくれ。それまで私は黙ってる事にしよう』
小砂はほっと胸を撫で下ろす。
だが、ネブラは声を潜めて更に続ける。
『……それと、これはサービスだが。左前方に何者かが潜んでいるぞ』
どくん、と心臓が鳴る。
内心の動揺を抑えながら、小砂は視線だけ動かして左前方を見る。
そこには建物と路地があり、その影に紛れ……確かに何かがいた。
一呼吸でウージーを抜き放ち小砂は叫んだ。
「そこに居るのはわかってるんだ! 出て来い!」
銃口を向けて数秒、路地の影から一人の男が出てくる。
全身黒ずくめのツンツン頭の男。小砂は何故か鳥肌が立つのを感じた。
「あんた誰? あたしになんか用?」
聞いても無駄だとは思いながらも小砂は一応聞いてみる。
しかし意外にも男はあっさりと答えてきた。
「ズーマ。依頼を果たしに来た」
「とりあえず名乗るって事は殺し合う気は無いってこと?」
銃口を向けながら更に問う。
依頼というのが何のことかは判らなかったが、嫌な予感がした。
「依頼人と、死にゆく者には―――名乗ることにしている」
小砂はひらめく。
ズーマがいう依頼とはつまり―――
「あたしを殺せって誰かから依頼されたってこと?」
「知る必要はあるまい―――これから死にゆく者には」
ズーマは言葉と同時に右に跳ぶと数本のナイフを投げつけてきた。
同時にこちらも左に跳び、トリガーを引く。
ズダン!
辛うじてナイフを避けるがこちらの銃弾もまた避けられてしまう。
路地へ飛び込んだズーマを追撃しようと足を踏み出しかけて……思いとどまる。
迂闊に飛びこめば、ヤバイ。
直感に従い小砂は真逆、後ろへと跳んだ。
ダダダ!
と、同時に今まで居た地面を銃弾が抉る。
(この射撃音、ウージー!?)
聞きなれた射撃音に顔を上げると、路地にはウージーを構えるズーマがいた。
慌ててこちらも別の路地へと飛びこみ、撃ち返す。
が、既にズーマは移動したのかその姿は消えていた。
(うげっ、速いっ!)
内心悲鳴をあげながら小砂もまた走りだした。
命がけの鬼ごっこが始まった。
★ ★ ★ ★ ★
ズダダ!
銃弾が小砂の腕を掠める。
(くそ、アイツ段々射撃が正確になってる)
ズダダダ!
痛みに顔をしかめながらも反撃するが、ズーマは即座に影に消え、牽制以上の効果を与えられない。
最初の遭遇から大分経ったというのに小砂はズーマを捉えられないでいた。
(まっずいなー、あいつプロだ)
ズーマは気配を消すのが異常にうまかった。
せめてこちらに砂漠スーツがあればもう少し何とかなったのだが、無いのだから仕方無い。
あちらはどういう手段かは判らないが、こちらの位置をほぼ完璧に捉えているというのに、こっちは接近されるまで判らない。
はっきり言って追い詰められてた。
『……どうする小砂君。力を貸そうか?』
見かねてか、ネブラが聞いて来る。
「あー、正直借りたいところなんだけど……後々面倒になりそうだし」
ネブラは実際役に立ってくれるだろう。
だが、ネブラの力を借りるという事はタママたち宇宙人と敵対すると言う事でもあった。
(もうしばらくは友好的に……ってダメだ! 今は余計な事を考えてる場合じゃない!)
小砂は頭を振って、余計な考えを切り離す。
仕事中に無駄な事を考えてるようでは、生き残れる訳がない。
そして生き残るために今必要なことは、迷うことではなかった。
「……わかった。ネブラ、力を貸して」
低い声で小砂は告げた。
自分が生き残ることを。そしてタママ達を切り捨てる事を。
『いいのか?』
静かに……ネブラが聞いて来る。
「いい。後のことを考えてる余裕はないし」
こちらも静かにそう答える。
実際こんな事を話してる時間すらもったいなかった。
『ならば、力を貸そう……便利屋小砂!』
バサッ!
そう言うとネブラは翼をはためかせ、小砂の体を空へと持ち上げる。
そして一気に加速し、上空へと飛び上がる。
「ネブラ、距離を開けたいから、とにかく突っ切って!」
『いいだろう!』
そう言うや否や、ネブラは翼をはためかせ風を切る。
凄い勢いで後ろへと流れていく景色を見ながら、小砂は尋ねる。
「どう、距離開いた?」
流石にこの速度にはついて来れないだろうと思って聞いたのだが、ネブラの答えは予想外のものだった。
『いや……後ろにいるぞ』
「うそっ!?」
慌てて後ろを振り返るが、ズーマの姿は何処にも見えない。
『君の視界に入らないように走っているようだな。どうする、全力で飛べば振りきれるかもしれないが』
「……振りきれるとは限らないんだろ? いい、ここで倒す!」
意思を込めて宣言する。
「ネブラ、あいつに向かって急旋回して急降下! 出来る?」
『当然だ』
こちらの指示通りネブラはぐるりと急旋回すると、落下するような勢いで地上に向かって急降下する。
加速に体が軋むがそれを無理やり無視して、ウージーを構え、撃つ。
ズダダ!
ズーマが驚いたように地面を転がるが、流石に上空からの銃撃を完璧にはかわせない。
弾丸が当たった手ごたえを感じ、小砂は叫ぶ。
「ネブラ、もう一度! 次は倒すよ!」
『了解だ』
ぐん、と再度体が持ち上げられる。
上空から再び急降下銃撃をしかけようとした―――その瞬間。
「黒霧炎(ダークミスト)」
ヴァッ!
ズーマを包むように突如、黒い霧が現れた。
霧は完璧に光を遮り、ズーマとその周辺を完全に覆う。
「な、なにこれ!?」
声をあげながら急降下していた小砂は霧へと突っ込んでしまった。
霧の中は暗く、昏い、完璧な黒に包まれていた。
『これは……人間が闇を操ったのか!』
「闇ぃ? ようは目潰しってことか……ネブラ、上昇!」
驚愕の声を上げるネブラに指示を出す。
だがネブラも叫び返す。
『小砂君、上だ!』
「!? ……この!」
ネブラが何を言いたいか理解し、咄嗟に上空に向かってウージーを撃つが、手応えはない。
『させん!』
次の瞬間、こちらの頭を掴もうと伸びてくる腕をネブラが膨張して受け止める―――が。
「黒魔波動(ブラスト・ウェイブ)」
『グアアアアアアッ!!』
その両手に掴まれた瞬間、ネブラは粉々に吹き飛んだ。
とたん体は重力に引かれて落下する。
「ネブラ!?」
なんとか受身を取って着地したが、名前を呼んでもネブラは答えない。
慌ててネコミミを取ると、ネブラはその体積は半分に減らしプスプスと煙を上げていた。
「おい、ネブラ! 死んじゃったの!?」
左手でネブラを揺さぶりながら、この闇の出口を探して走る。
数秒ほどで闇の終りはあっさりと見えた。
そして、闇から抜けたその瞬間―――
目の前にズーマが居た。
「ぐ、は!」
ズーマは爪の一薙ぎでネブラを貫くと、あっさりとこちらの手からネブラを奪う。
更に残った左手でこちらの喉を掴むと、そのまま吊しあげた。
ギシギシと首の骨が軋み、呼吸ができない。
体から力が抜けていく。
(死ぬ、こんな所で、あたしは死ぬの!?)
死の恐怖と、それを凌駕する生きたいという思いが錯綜する。
気力を振り絞り、なんとか腕に力を込め、ウージーを動かす。
が、その動きは致命的に……遅い。
ゴギュ
喉の辺りから何かが潰れた音がした。
一瞬後に襲い掛かる激痛。
(ガッ……死んで、たまる……か!)
「シュート!」
光弾が闇を切り裂いて、ズーマへと迫る。
ズーマは咄嗟に小砂を盾にし、それを防ごうとする。
しかし光弾は意思があるかのように空間を滑り、器用に小砂を避けそれを掴むズーマの左腕へと着弾する。
「っ……!」
爆発と衝撃にたまらず小砂を放し、後へと飛び退くズーマ。
光弾の射手を睨みながら、ナイフを構えた。
「げほ、げほ……」
小砂も咳き込みながら、光弾が飛んできたほうを見やる。
涙でハッキリしない視界には……見覚えのある女が映っていた。
(こいつ……人を殺して……埋めてた奴じゃん……最悪……)
そこには白い服を血で真っ赤に染めた女が、横に数個の光弾を従え立っていた。
状況は絶体絶命のままだった。
右手に暗殺者、左手には殺人者……どっちにしろこのままでは殺される。
逃げたい所だが、あいにく足に力が入らなかった。
銃もズーマと女のちょうど真中に転がっている。
(でも……それでも)
ksk
最悪の状況だったが小砂は銃に向かって這いずり始めた。
このままじゃどっちにしろ殺される、なら二人が争ってる間に銃を手に入れ、両方とも返り討ちにする。
生き残るにはそれしかなかった。
「こちらは時空管理局所属、高町なのは一等空尉です。戦闘を止めて話を聞いてください」
それを見てか、女―――高町なのはがそんな事を言う。
問答無用で攻撃しといて戦闘を止めろとか……やっぱり殺す気だな、と小砂は確信する。
「ズーマだ」
ナイフを構えながら静かに名乗り返すズーマ。
会話が成立してほっとした様に高町なのはが更に続ける。
「ズーマさん? あなたはこの殺し合い―――」
「既に依頼を受けている、故に殺す」
だがズーマは高町なのはの言葉を遮ると、ナイフを投擲してきた。
こちらに向かって。
(くっ……そ!)
気付かれない筈がないことは判っていた。
それでもあと少しでウージーに手が届くのに……小砂は悔しさで歯軋りした。
そしてこの体勢ではナイフを避ける事など到底出来ない。
「アクセルシューター……シュート!」
その瞬間、高町なのはが動く。
周辺に浮いてた数個の光の弾が小砂に向かったナイフを悉く撃ち落とした。
(な、なんで!?)
何が何だか判らなかったが、考えるより早くウージーを手に取り、ズーマに向かって撃つ。
ズダダ!
涙で視界はかすみ、腕の力もろくに入らない、最悪の状態で撃ったそれは当然のように外れる。
だがこれは牽制。
小砂は光弾がズーマの後ろへと回り込んでいたのを見ていた。
大きく飛び退いたズーマの背中からその光弾が襲い掛かる。
このタイミングでは避けられない。だが―――
「虚霊障界(グームエオン)」
ズーマの呟きと共に闇が広がる。
その闇に触れた瞬間、光弾があっさりと掻き消える。
「!?」
高町なのはの動揺する気配がする。
つまり光弾は消えたのではなく、消されてしまったのだろう。
そして闇が消えると、そこににズーマはいなかった。
不利になった瞬間、あっさりと退く。まさにプロの鏡のような行動だった。
「逃げられちゃった、かな」
k s k
高町なのはがぽつりと呟く。
「……でもよかった、今度は間に合った」
そして、こちらへとゆっくりと近づいてくる。
小砂は震える腕でウージーを構えて叫ぶ。
近寄るな!
「……げほっ!」
そう叫んだつもりだったがマトモに声は出なかった。
しかも情けない事に余りの痛さにうずくまってしまう。
「ぐっ……がはっ」
「ダメだよ、無理に声を出しちゃ……ちょっと待ってね」
喉を押さえ、ただうずくまる小砂の喉に女が手を当てる。
「は……なせ……! ……ってあれ?」
多少掠れていたけど今度は声が出た。
そして徐々にだが、喉の痛みがやわらいでいく。
「……へ?」
「これで大丈夫。どうかな声、出る?」
そういうと高町なのはは手を放した。
「あー、あー……うそ、治った!?」
声を出しても痛まなかった。
というより潰れた事の方が嘘だったかのように喉の激痛が消えていた。
「……ど、どういうつもり? あっ……ま、まさか泣き叫ぶ悲鳴を聞きたいとか!?」
治療した理由に思い当たり、おもいっきり後ずさる。
治して痛めつける、とんでもない外道なのかもしれない。
「落ち着いて、そんな事しないから」
ゆっくりと高町なのはが近づく。
「恐い目にあったんだね。でも、もう大丈夫だよ……私はこんな殺し合いには乗ってないから」
無言でいる以外何も出来ずにいると、いつのまにか小砂はその腕に抱きしめられていた。
(あ、え……う?)
あまりの無防備なその姿に、ぽかんと見てる事しか出来なかった。
無防備すぎた。多分、今なら簡単に殺せる。
(でも、殺す必要があるのかな?)
思わずそんな考えが浮かぶ。
殺人者にしては、あまりに無防備なその姿に、つい警戒を解いてしまう。
ksk
「乗って無いって、だってその血……誰か殺したんだろ?」
さっと、高町なのはの腕から抜け出し、小砂はその白い服にべったりとついた返り血を指差す。
しかし高町なのははあっさりと答える。
「ああ、そうか勘違いさせちゃったんだね。この血は……お墓を作るときにちょっとね」
「お墓って、お墓? ……知り合いでも死んだの?」
知り合いという言葉を聞いて高町なのはの表情に陰りが生まれる。
が、すぐにそんな表情を消すと恐るべき事を言った。
「……違うよ。でもさ、例え知り合いじゃなくったって放って置くなんて事、出来ないじゃない」
「ゲエッ―――!」
思わず叫ぶ。
まさかこんな状況で、こんな変なセリフを聞く事になるとは小砂は思いもしなかった。
海堂勝みたいなこのセリフ―――
(先生が聞いたら嫌そうな顔するだろうなぁ……それとも胸みて喜ぶかな?)
じーっと高町なのは胸を見る。
「な、なに?」
その視線に戸惑ったように高町なのはが聞いて来る。
それには答えず小砂はじっと見ていた。
結論、でかい。
ボインなその胸を見て確信した。
(先生は喜ぶほうだな、これは)
そして気付く。
なんとなくこの女が殺し合いに乗ってないって事を信じている自分に。
言ってる事は変態的だが……その実力といい、颯爽とした姿といい、なんとなく胸がドキドキした。
「と、ところさ……あたしの喉、どうやって治してたの?」
なんとなく話題を変えようと小砂は気になってた事を聞いてみた。
だが―――
「言わなきゃ……ダメかな?」
何故か言葉を濁す高町なのはに、あたしははっきりと言う。
「ダメ」
「……その、驚かないでね?」
躊躇いながら高町なのはが言う。
妙なものばかりを見てきただけに小砂も驚かない自信はあった。
「大丈夫だから、なんなのさ?」
「魔法、なの」
そんな小砂の自信はあっさりと弾けとんだ。
衝撃が小砂の体を突き抜ける。
「ま、ま、魔法っ!? マホーってあれ? 変身したり空を飛んだりできる、あの魔法!?」
「まあ、そんな感じかな」
あっさり告げる高町なのはの声を聞いて意識が吹き飛びそうになる。
(ま、魔法……ってマジ?)
いや、マジなのだろう。
ここに来てからダークレイスや宇宙人、暗黒時代の遺物などの信じられないものをばかり見てきたのだ。
口から閃光を吐き出すカエルがいるくらいだ、魔法使いがいても不思議じゃない。
魔法、魔法……魔法少女……。
小砂の脳内にぐるぐるとその言葉が回る。
「それで私もちょっと聞きたいんだけど、小さな女の子を見なかったかな、名前はヴィ―――」
土 下 座 して言った。
「弟子にしてください!」
「―――ヴィオ……って、ええっ!?」
頭を地面にこすり付けながら小砂は頼み込む。
一人前の便利屋としてのプライドがキリキリと痛むが……魔法。
また誰かの弟子になるなんてちょっと嫌だけど……魔法。
空を飛び、傷を治し、怪光線で敵を撃つ……魔法。
この魅力は凄すぎた。
この力をモノに出来たら『関東大砂漠一の凄腕美人』にぐっと近づくかもしれない、いや近づくに違いない。
だからこんなプライドは捨てるべき……というか捨てた。
「私に魔法を教えてください! 師匠っ!」
全身全霊でお願いした。
それを見て師匠は慌てたように手を振る。
「ちょ、ちょっと待って。……少し頭冷やそ、ね?」
「あたしは冷静です! どうしても凄腕魔法少女になりたいんです!」
「いや、あのね……それにそんな事を言ってる場合じゃ」
「お願いです! 弟子にしてくれるまで、あたしここを動きません!」
「こ、困ったな」
渋る師匠に小砂は最大のアピールをする。
「あたし、役に立ちますよ! 特に人探しなんか得意です!」
「……え」
その言葉を聞いて師匠は迷ったように動きを止めた。
【B-4 市街地/一日目・朝】
【小泉太湖(小砂)@砂ぼうず】
【状態】腕に銃弾が掠り僅かな痛み、疲労(中)
【持ち物】IMIミニウージー(9mm口径短機関銃)(18/32)@現実
ディパック、基本セット
【思考】
0. 生き残る
1.「高町なのは」に弟子入りして魔法を教わる
2.「川口夏子」と合流する
3. B-7の『ksk喫茶店』に戻り、危険人物のことなどを報告する
4.「碇シンジ」、「惣流・アスカ・ラングレー」、「加持リョウジ」、「ケロロ軍曹」、「ガルル中尉」を探して接触する
5.「水野灌太」、「雨蜘蛛」には会いたくない。「水野灌太」の存在だけはきちんと確認したい
6. ネブラと合流出来た場合のみ、ネブラとの約束を守るため"闇の者"達を討伐する
※「高町なのは」を魔法使いと認識しました
※「ズーマ」を危険人物と認識しました。ただし本名は知りません
【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(中)、強い悲しみと決意と困惑と動揺 、制服が血まみれ
【持ち物】基本セット(名簿紛失) ディパック
ハンティングナイフ@現実 コマ@となりのトトロ
【思考】
0.ヴィヴィオをはじめとしたみんなを守りたい。誰にもこれ以上死んでほしくない
1.ど、どうしよう?
2. ホテルに向かい加持と合流する
3.ホテル、デパート方面に向かい仲間を増やし、ヴィヴィオやほかのひとの情報を得る
※「ズーマ」を危険人物と認識しました。ただし本名は知りません
※小砂を10歳ぐらいの子供だと思ってます
★ ★ ★ ★ ★
ズーマは影に潜んでいた。
あの女の放った光弾を受けた左腕に傷はなかった。
―――ただし肉体には、だが。
あれは精神系の精霊魔術だったのだろう。
光弾を受けた直後魔力が削られるのを感じていた。
故に今は体勢を立て直す時期なのだろう。
それに―――
『こ、こは?』
気絶していたらしい爪に刺さったままの黒いソレが呻く。
コレが何なのか、確かめる必要があった。
「答えろ―――お前はなんだ?」
尋ねながらも、その正体に見当はついていた。
魔法生物やキメラ……あるいは魔族。
なんであれ、参加者であるなら殺すだけだが―――生憎ソレには首輪がついていなかった。
『どうやら捕まったらしいな……まさか私がこれほどのダメージを負わされるとはな』
「質問に答えろ。答えないと言うのならば―――滅ぼす」
ksk
静かに呪文を唱る。
黒魔波動(ブラスト・ウェイブ)で吹き飛んだところを見ると術が効くのは確かだった。
ならば相手が何者であろうと―――そう例え魔族であろうとも滅ぼせる。
その意思を視線から読み取ったのか、ソレは観念したように答えた。
『私は"闇の者"(ダークレイス)を狩るもの、"闇の狩人"(ダークハンター)だ』
「―――何だそれは? 首輪が無いところを見ると参加者では無さそうだが」
呪文を中断して、聞き返す。
『このゲームにおいてはただの支給品だ』
「支給品? ほう―――」
ならばコレは武器という事なのだろう。
「では―――」
『あいにく人間同士の殺し合いに関わるつもりはない。先約もあるしな』
こちらの声を遮りソレはあっさりと宣言する。
「ふむ―――ならば相手がそのダークレイスだった場合は?」
『そうだな、"闇の者"(ダークレイス)が相手ならば力を貸してもいい』
「"闇の者"(ダークレイス)の定義を教えろ」
『闇に潜む者達……簡単に言えば人間ではない存在だ」
人間以外に効果がある武器―――暗殺者はネブラをそう理解した。
「十分だ。ならば"闇の者"(ダークレイス)が相手の場合は役に立ってもらうぞ」
『いいだろう、その場合私を頭に乗せたまえ』
ネコミミを見て僅かに顔をしかめるズーマ。
「…………頭、か」
出きれば避けたい事態だが、必要ならば躊躇わずつけなければならないだろう。
この依頼を完遂するために。
その為ならばネコミミだろうが―――つける。
ズーマはソレをディパックに仕舞いながら、静かに決意した。
【B-5 市街地/一日目・朝】
【ラドック=ランザード(ズーマ)@スレイヤーズREVOLUTION】
【持ち物】ベアークロー(右)(刃先がひとつ欠けている)@キン肉マンシリーズ、金貨1万枚@スレイヤーズREVOLUTION、
MINI UZI(2/20)@砂ぼうず、ネブラ=サザンクロス(ダメージ(中))@ケロロ軍曹、ナイフ×4、包丁×3、ディパック、基本セット(食糧と水が一日分増加)
【状態】腕に銃弾が掠り僅かな痛み 疲労(小)魔力消耗(中)
【思考】
0.参加者を全て殺す
1.市街地の名前のある施設をめぐり、参加者を探して殺す。一通りめぐり終わったら南へ向かうか検討する
2.リナ=インバースを必ず殺す
3.ゲームの関係者を全て殺す
※魔法や身体能力の制限に気づきました。自分だけでなく異能者全員にかかっているのではと思っています
※【B-6】の民家の寝室の箪笥の中に、以下のものが破棄されています
デイパック×2、基本セット×2(一部食糧不足)、地球動物兵士化銃@ケロロ軍曹、どんぐり五個@となりのトト
※ネブラは相手が"闇の者"(ダークレイス)ならば力を貸してくれます
ksk
ksk
ネコミミズーマ……だと……!?
投下終わったのか…?
どうやらさるさん食らったようです
78 名前: ◆YsjGn8smIk 投稿日: 2008/10/21(火) 19:23:40 ID:ia8bgBE.
規制されたのでこっちで。
投下終了です。
ksk感謝です。
なのはさんを「アレ」=「ksk」させて貰いました。
つまり
k小砂に弟子入り迫られて
sすごく
k困った
なのはさんだあああ!
問題があったら指摘をお願いします。
投下乙です
ズーマがさらに強力になりやがった…
何だよネコミミ暗殺者ってw
投下乙です
小砂の魔法少女フラグとズーマのネコミミフラグを両立させるとは……なんてやつだ
なのはさんはこれからどうするのかな
くそう、kskが間に合わなかったばっかりに…!
なんにせよ投下乙!小砂の変わり身に吹いたw
霊感あるし、少しくらい魔力資質あってもよさそうだけど無理だろうな…
ズーマ…別な意味で怖いことになりそうだ
そして投下乙です!
途中小砂が死んじゃうんじゃないかとどきどきした…なのはさんGJ!
バトルシーンがとても良かったです!
ウージー手に入れたし、弟子入り志願した所で小砂の本領発揮かな
凄腕美人から凄腕魔法少女に昇格するか?w
それとズーマ・ネブラと奇妙で怖いコンビが出来た
>その為ならばネコミミだろうが―――つける。
の一文には吹いたw ネコミミズーマとは…ゴクリ……
とにかく乙&GJ!!
連投になりそうだけど、次スレ立ってたっけ?
まだなら行ってこようかと思うんだが。
次スレはまだ立っていない
変更する所は死亡者にホリィさん追加、現在位置の更新ぐらいかな
頼む
>>976
はりきってkskしてくる
投下乙ッス!
ズーマこえぇ!そしてつえぇ!スレイヤーズは良く知らんけどこっちの魔法って汎用性有りすぎで強くね!?
マーダーズーマの今後に期待せざるを得ない…あとネコミミにw
しかしダディはこっち来てから負けっぱなしじゃないかー?w
力を貸そう!の辺りはかっこ良くて痺れたのに…頑張れダディ!俺は応援してるぞ!
そして小砂がなのはさんに弟子入りとは…
こりゃ本気でマジカル小砂たん誕生フラグか?w
でも果たして小砂に魔力はあるのだろうか
犬女岩の話とか見るに霊感はかなりあるっぽいけど霊感じゃなあ
けどそれよりも気になるのは、本家本元のなのはさんの弟子であるスバルと小砂の中の人が同じな事なんだよな
さらにそのスバルのデバイスであるマッキャリはタママが持ってて遭遇の可能性が高いという…これはどうなるんだ!?
……でも小砂もなのはさんも肉弾戦はあんまり得意そうじゃないな…
これはwマジカル小砂たん誕生フラグ&ネコミミズーマか
ネコミミズーマ…なんという破壊力だw
投下乙!!!
マジカル小砂&ネコミミズーマktkrwww
新スレ立ったしこっち埋めるか
じゃあ埋め代わりに
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
? _r'" `ヽ ノ )ヴィヴィオは俺の嫁だよトトロー!
ミ(~ ゚-‐ ミ ズボォ ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
"'"'゙''""''''゙""´
では俺は、埋め代わりにゆっくりホリィさん(調整中)でも置いていくか
_ __
,.r ' ´ ‐―‐ミiー- 、
/ 一 '´j! 、ヽ\
/ / /ィ へ ヽ 、ヽ
/ //,イ ;イ./.i / .いヽ\ヽ',
/ノ ,ィン'´|/ レヽ!j リヽ i、i、i
|r千 '.l ____, 、___ リ!〉! i
|ゝ|:: | (ヒ_] ヒ_ン ,ィ `j _人人人人人人人人人人人人人_
ヾ';:::. ','" ノ "' / .::| > ゆっくりしていってね!!! <
リ!:. i. ,___, / .l::::!  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
ヽ lヽ ヽ _ ン ' |:_rレ′
` ー '
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
? _r'" `ヽ ノ )ヴィヴィオは俺の嫁だよトトロー!
ミ(~ ゚-‐ ミ ズボォ ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
"'"'゙''""''''゙""´
埋まれー
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
? _r'" `ヽ ノ )ヴィヴィオは俺の嫁だよトトロー!
ミ(~ ゚-‐ ミ ズボォ ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
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989ならトトロが我が家に来る
990ならヴィヴィオは俺の嫁
991なら990を阻止して俺の嫁
992なら991を阻止して俺の嫁
993ならそれを阻止して俺の嫁
994なら993を阻止して俺の嫁
そしてトトロが家に来る
ちょwお前らww
996なら小トトロは俺のペット
1000ならなんと追加作品が!
997ならヴィヴィオもトトロ一家も長門も俺の家族
998ならそれを阻止して俺の家族
1000なら小トトロが優勝
1000ならカヲル君が本編降臨
そしてイデお休み
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。