ゲームキャラ・バトルロワイアルpart2

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1名無しさん@お腹いっぱい。
様々なジャンルのゲームキャラを用いた、バトルロワイアルのクロスオーバーパロディ企画、
『ゲームキャラ・バトルロワイアル』のスレへようこそ。

現在、本格始動に向けて企画参加者大募集中!
まとめwikiや参加者名簿(仮)をご覧の上、是非ご参加下さい。


☆前スレ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221122163/

☆したらば
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11925/

☆まとめwiki
http://www3.atwiki.jp/gcroyal/

☆参加者名簿(仮)
http://www3.atwiki.jp/gcroyal/pages/15.html

他テンプレは>>2以降に
2名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 01:27:11 ID:4m6aR2oL
☆ロワ共通ルールテンプレ案
http://www11.atwiki.jp/row/pages/159.html

☆ガイドライン案
http://www11.atwiki.jp/row/pages/207.html

☆書き手&読み手の心得
http://www11.atwiki.jp/row/pages/179.html
3名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 09:32:25 ID:P+3x9VBk
ルールテンプレ案

【基本ルール】
全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる
生き残った一人だけが、元の世界に帰ることができる
(それ以外の褒美(願いを叶えるなど)は、各企画で判断)

ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される
(主催者が超常能力をもたない場合は、この限りではない)

プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる

【スタート時の持ち物】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収
(義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない)

また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される
ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給される
(ただし、最低限必要と思われるもの。取捨選択は各企画で判断)
 以下の物は「デイパック」などの鞄類、もしくはそれに類する持ち運び可能な物に詰められ支給される
「地図」「コンパス」「照明器具」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「ランダムアイテム」

「デイパック」→他の荷物を運ぶための小さいリュック。鞄などの類であればなんでも可
「地図」→ 大まかな地形の記された地図。禁止エリアを判別するための境界線と座標がひかれている
「コンパス」→ 安っぽい普通のコンパス。東西南北がわかる
「照明器具」→ 着火器具+携帯ランタン(油は2~3日分or切れない)、または懐中電灯。各企画で選択
「筆記用具」→ 普通の鉛筆と紙。枚数は常識的な範囲で
「水と食料」→ 通常の飲料と食料。量は各企画の自由だが、目安としては通常の成人男性で二〜三日分
「名簿」→全ての参加キャラの名前がのっている、顔写真の有無については各企画で判断
「時計」→ 普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する
「ランダムアイテム」 → 何かのアイテムが入っている。内容はランダム
            アイテム数は各企画で判断。殆どの場合は一つ

「ランダムアイテム」は作者が「エントリー作品中のアイテム」と「現実の日常品」の中から自由に選択 
 必ずしもデイパックに入るサイズである必要はなし
 また、イベントのバランスを著しく崩してしまうようなトンデモアイテムは企画頓挫の火種、注意

【「首輪」と禁止エリアについて】
ゲーム開始前からプレイヤーは全員、「首輪」を填められている
(かならずしも首輪の形である必要性は無し。参加者の形態などから各企画で判断すべし)

首輪が爆発すると、そのプレイヤーは死ぬ
(例外はなし。不死の怪物であろうと、何であろうと死亡)

開催者側は、いつでも自由に首輪を爆発させることができる
この首輪はプレイヤーの生死を常に判断し、開催者側へプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている
24時間死者が出ない場合は全員の首輪が発動し、全員が死ぬ
「首輪」を外すことは専門的な知識がないと難しい
(知識の種類については、「首輪」の形状と参加作品の方向性(科学寄りか魔法寄りか)から各企画で判断)
(下手に無理やり取り去ろうとすると、首輪が自動的に爆発し死ぬことになる)

プレイヤーには説明はされないが、実は盗聴機能があり音声は開催者側に筒抜けである
(実際に盗聴されているかどうかは、各企画の任意で
 具体的な方法や、その他の監視の有無などは各企画で判断)

開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にいると、首輪が自動的に爆発する
4名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 09:35:26 ID:P+3x9VBk
【放送について】
放送は数時間ごとに行われる。時間間隔は各企画で判断。目安としては六時間程度

放送内容
「禁止エリアの場所と指定される時間」
 →出来るだけ離れた地点を二〜三指定。放送から二時間前後で進入禁止に
「前回の放送から今回の放送までに死んだキャラ名」
 →死んだ順番、もしくは名簿順に読み上げ
「残りの人数」
 →現在生き残っている人数。
「管理者(黒幕の場合も?)の気まぐれなお話」
 →内容は書き手の裁量で
5名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 09:36:28 ID:P+3x9VBk
【能力制限について】
参加キャラの能力は必要に応じて制限される
制限の方法・原理については各企画で

1.身体的能力
基本的には制限無し。ただし、参加者内での能力差が圧倒的な場合は要制限
(例えば、特定原作のキャラのみ突出しているなど)

※攻撃力(すべて一撃の攻撃力)

全能神なみ(宇宙破壊レベル)
 →特殊な状況(全員このレベルなど)ではない限り参加不可

巨大彗星なみ(惑星破戒レベル)
 →特殊な状況(全員このレベルなど)ではない限り参加不可

隕石なみ(山陥没レベル)
 →要制限。ビル半壊レベル程度

怪獣なみ(ビル全壊レベル)
 →要制限。ビルの四分の一を破壊レベル程度

重機なみ(木造一戸建て全壊レベル)
 →要制限。木造一戸建てを四分の一破壊する程度

空手黒帯なみ
 →制限なし

※スピード
要制限。どんなに速くても、国道を走る自動車以下であるべき

※耐久力
全キャラ人並みに制限。超人的なキャラでもマグナムを5発以上、急所に受ければ死亡

※再生力
全キャラに制限。失われた血液は食事などでしか戻ってこない

軽度の火傷、かすり傷など
 →その日の内に治癒。一時間も必要なし

中度の火傷、銃創、軽い骨折、抉れた傷など
 →半日以上の時間が必要。抉れた部分は再生しない。中程度の疲労

目や舌などの器官の喪失、手足など末端の喪失、複雑骨折、内臓の傷など
 →最低一日の時間が必要。失われた部分は再生しない。大きく疲労

重度の火傷、粉砕骨折など
 →一日以上の休養が必要。しばらくは後遺症が残る。極度の疲労

主要な内臓器官への怪我、頸部切断、頭部の破壊など
 →回復不能、死亡

麻痺、毒、石化など状態異常の回復
 →(方法があるのならば)基本的に回復可
6名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 09:40:41 ID:P+3x9VBk
2.知識的能力
基本的には制限無し。ただし、キャラの記憶外からの情報の引き出しなどは制限
(降霊、他者の脳へのハッキングなどは制限。詳しくは後述)

3.その他特殊能力
効果範囲、使用できる回数、威力などに制限
また、使用するとその性能に応じて疲労する

※射程範囲
要制限。できれば目に見える範囲に押さえるべき

それぞれの形態に応じた解説は以下

※攻撃系能力
全能神なみ(宇宙破壊レベル)
 →特殊な状況(全員このレベルなど)ではない限り参加不可

巨大彗星なみ(惑星破戒レベル)
 →特殊な状況(全員このレベルなど)ではない限り参加不可

隕石なみ(山陥没レベル)
 →要制限。ビル半壊レベル程度。極度の疲労を伴う

怪獣なみ(ビル全壊レベル)
 →要制限。ビルの四分の一を破壊レベル程度。大きい疲労を伴う

重機なみ(木造一戸建て全壊レベル)
 →要制限。木造一戸建てを四分の一破壊する程度。多少の疲労を伴う

空手黒帯なみ
 →制限なし

※回復系能力
基本的には再生能力と同じ

※復活、霊魂系能力
★復活系(蘇生など)
 →すべて不可
★降霊系(口寄せなど)
 →簡単な受け答えは可。憑依などは時間や威力に応じて制限
★ネクロマンサー系(死体を操る)
→威力に応じて制限。死体に意思は無いものとする

※強化系能力
★身体能力強化系
 →威力に応じて制限。効果時間、もしくは効果量を制限。詳しくは身体能力の項
★特殊効果系(武器に炎などを纏わせる)
 →威力に応じて制限。効果時間などに制限。威力に合わせて疲労
★超能力覚醒系(別のキャラなどに新たな能力を与える)
 →微妙。各企画で選択がいいかと
  個人的には一時的な覚醒や、能力がはっきりしている物は可。それ以外は不可
7名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 09:41:43 ID:P+3x9VBk
★覚醒、変身系
 →別項

※弱化系能力
★身体能力弱化系(スピード等の低下など)
 →威力に応じて制限。効果時間、もしくは効果量を制限。成功率は原作に準拠
★五感剥奪系(目潰しなど)
 →威力に応じて制限。効果時間、もしくは効果量を制限。成功率は原作に準拠
★混乱系
 →基本的には精神操作系と同じ
★特殊能力封印系
 →威力に応じて制限。効果時間、もしくは効果量を制限。成功率は原作に準拠
★運動機能停止系(麻痺など)
 →威力に応じて制限。効果時間、もしくは効果量を制限。成功率は原作に準拠
 (一撃死などは一撃必殺系参照)

※覚醒・変身系能力
要制限。効果時間や威力に制限。詳しくは以下参照

何らかのアイテムが必要な場合(変身用アイテムなど)
 →効果時間や威力に制限。疲労の度合いは変身後の能力によって変化

何らかの条件が必要な場合(満月時のみなど)
 →威力に応じて制限。疲労は能力の使用で判断

時間帯で変化する場合(夜のみなど)
 →威力に応じて制限。疲労は能力の使用で判断

巨大化など
 →威力に応じて制限。2m以上への巨大化は禁止した方が無難

人格交代など
 →基本的に制限無し。ただし、変身後の能力によっては多少の疲労もあり

暴走、狂戦士など
 →基本的に制限無し。ただし、変身後の能力によっては多少の疲労もあり
8名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 09:42:39 ID:P+3x9VBk
※操作系能力
★精神操作系(洗脳、催眠術、色仕掛けなど)
 →威力に応じて制限。疲労の度合いも威力に応じる。成功率は原作に順ずる
★感覚操作系(幻影、幻聴、幻痛など)
 →威力に応じて制限。疲労の度合いも威力に応じる。成功率は原作に順ずる
★肉体操作系(肉体の強化、変身など)
 →強化系、変身系能力参照
★記憶操作系(記憶の消去、読み取りなど)
 →威力に応じて制限。疲労の度合いも威力に応じる

※その他強力な能力
要制限。威力や効果範囲などに制限。禁止の方向でも可
★一撃必殺系能力
 →要制限。威力や効果範囲などに制限。禁止の方向でも可
★時間操作系(時の流れに対して影響を与える)
 ・時間停止
 →要制限。主に停止時間(何秒止められるか)に制限。禁止の方向でも可
 ・時間逆行(巻き戻し)
 →要制限。主に逆行時間(何秒戻せるか)に制限。禁止の方向でも可
 ・時間加速(能力者の速度加速等)
 →要制限。主に加速できる時間に制限。禁止の方向でも可
★空間操作系(空間自体に影響を与える)
 ・テレポート系(自分や相手を飛ばす)
  →要制限。回数や効果など。各企画で選択。禁止の方向でも可
 ・空間破壊系(次元の穴など)
  →威力などに応じて制限。禁止の方向でも可
★世界移動系(他の世界への移動・観測など)
 ・並行世界
  →不可
 ・時間移動
  →不可
 ・電脳世界
  →威力に応じて制限
★因果律操作系(幸運を呼び寄せる、運命の書き換えなど)
 →ほぼすべて不可。もしくは強力な制限をつける
★セカイ系(新たな存在の生成・抹消など)
 →不可
9名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 16:36:15 ID:Z5EydjZA
>>1、テンプレ乙
飛行の制限はどうなるんだ?
10名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 16:56:16 ID:WyVQlJBU
11名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 17:43:16 ID:j7zOsI+D
こんなに制限増えてたっけ?
まあ書く時になんとなく注意しておけば良いか。

OP書きたいが、把握作品が少ないせいで書けない。
12名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 18:13:11 ID:YhkG9Mfk
>>1
だがこの制限のテンプレはいらない気がする……
ロワ共通基本テンプレらしいけど、前スレにあった制限一覧でもおkだと思うよ。
途中までだけどこれね

☆ボスキャラ全体の能力→一般人との能力差を縮める。人間形態があるキャラは人間形態での参加が望ましい。

☆不老不死キャラの扱い→生命力は一般人と同じ扱いにするのが望ましい。

☆蘇生魔法・即死魔法→不可。完全回復魔法については回復量制限などの措置を。

☆必殺技・魔法の使用→疲労蓄積形式に。または使用後は体力や精神力が下がる仕組みにするのもありか。

☆ボンバーマン→殺傷力制限。疲労蓄積形式。相手を一撃で爆死させるのは不可または一回のみ。

☆変身能力・覚醒能力・無敵能力→基本的に無し。

☆ドラクエキャラの職業→一職業までならあり。(今つかせている職業の特技しか使えない)

☆黒マテリア・白マテリア→基本的に無し。

☆KOFの八神庵、レオナの血の暴走→戦闘能力アップ・理性消失。疲労蓄積も加えるべきか。

☆ポケモン→三匹まで支給品として参加可能。ポケモンマスター以外に支給される可能性もあり。

【したらば】
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11925/
【まとめwiki】
http://www3.atwiki.jp/gcroyal

【地図】
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0021.png
13名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 18:21:03 ID:P+3x9VBk
テンプレ案だったんだが、出しゃばった真似をしてごめん。
こういうのって削除依頼出しても通らないんだっけ。
破棄してくださるよう、お願いします。
14名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 18:32:49 ID:YhkG9Mfk
>>13
いやいやいや、俺一人の所存で決める事じゃないからそんな卑屈にならないで下さい
ありかなしかはもっと人が多いときに決めないと
個人的に>>3->>8はバトロワ内では暗黙の了解かな? って思っただけです
15名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 18:59:17 ID:oK6GaF53
新スレ&テンプレ貼り乙。ルールはその都度練って次スレまでに形にすればいいんじゃないか?
16名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 19:26:31 ID:4Synkj3L
個人的な主観だから気分悪くしたらすまない。
意見の一つだけど、地図が少しゴチャゴチャしすぎ感があるんだよなぁ。
あくまで地図に明記されてるのであって、実際はあれでもOK。
太字だけ乗ってる地図と、細かく乗ってる地図二つあってもいいと思うんだ。
後者は数人にしか支給されない地図みたいな感じで。
地図作成者もといスレ住人の方々、スレ汚しすんません。
17名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 19:37:24 ID:j7zOsI+D
地図の内容は特に問題無いと思うけどな。
でもキラーマウンテンの茶色の部分が何なのか教えてほしい。
18名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 19:41:13 ID:YhkG9Mfk
単なる山じゃね?
茶色なのははげ山だから、とか
19名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 19:51:00 ID:j7zOsI+D
ああ、あれがキラーマウンテンか。 何か勘違いしてたようだ。
20名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 20:36:37 ID:8qwKrxL4
飛行に関してだけどさ
飛べないと不都合なキャラもいるみたいだし
連続飛行は不可能で飛行中に疲労でいいんじゃないの?
例えば
・30分間飛び続けられるが次に飛行可能になるのは1時間後。飛行のみでもフルで飛べば中くらいの疲労度になる。
とかさ。
21名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 20:51:59 ID:v5r/qvbz
>>20
それでいいと思う
22名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 21:09:38 ID:v5r/qvbz
オープニングはいつまで募集?
狭間さんを主催にするのはやっぱNG?
23名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 21:20:50 ID:j7zOsI+D
こうまで誰も書かない以上、それでも良いとは思うけどね。
そもそもOPで狭間が出てきたとしても、話が進むごとに黒幕だの何だのが追加されることもあるし。
24名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 21:41:31 ID:v5r/qvbz
レスありがと!
もし誰も書かないようだったら、明日あたりにでも狭間主催者編を投下します
ほぼ初投稿に近いので、書ける人に書いてほしいなーと思うのが本音
25名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 22:11:37 ID:4m6aR2oL
楽しみにお待ちしてます!
自分も書ければいいのですがなかなかまとまらないorz
26名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 22:15:26 ID:J7IuLN63
今は他所でスタートダッシュの季節だし、OP書くのに時間もそれなりにかかるはずだし、まだこの時点で投下がなくても不思議はないけどね。
とにかく次スレを立ててくれた人やOPを書いてくれるっていう人がいるだけで幸せだよ。
27名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 22:27:39 ID:J7IuLN63
ちなみに飛行ルールに関しては>>20に賛成。
マップは今のままでいいな。

他のルールについては適宜決めていけばいいかと。
28名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 22:29:19 ID:wkztSVC3
言いたかないけど、他ロワ関係なしに投下数に期待は出来ないと思うよ
完結目指すなら相当の覚悟がいる
「とりあえず楽しくやったうえで完結したらいいね」ぐらいの感覚の身からするとロワをよくしようとして引っ込むだけ損
いわゆる過疎ロワの最大のメリットは「ゆっくりじっくりのんびり書けること」と「文章力があまり求められないこと」だと思ってるし、むしろ初投稿の人が書いた方がいいんじゃないかとすら思える
「成長すりゃいいや」ぐらいの気持ちで軽く参加しよう軽ーく
誰でもはじめは素人だったんだし

つまり何かっていうと、OP待ってるぜってことだ
29名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 22:31:57 ID:J7IuLN63
>>28
自分もそう思う……。良いこと言うなぁ。
30名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 23:15:44 ID:uXIK1X/f
今更>>1乙…だが、ここにも参加者も貼ったほうがいいんじゃね?
まぁリンクはあるんだけど、こっちにあったほうがわかり易いんじゃないかなーと。


あとOP書いてたんだけど、早速自由選択のキャラを一人出すプロットになってしまったんだが…ありですかね?
31名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 23:40:02 ID:GhA+qRup
OPは第0話なわけで、どうしてもそのキャラが必要ならいいんじゃないの
書いたもの勝ちだし

あと1乙
32名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 23:40:08 ID:8cR223Ai
乙と確認の意味と、これから楽しくやれるようにという願いを込めて参加者貼り。

4/4【ドラゴンクエスト5】 ○ドラクエ5主人公/○ゲマ/○パパス/○ビアンカ

4/4【ドラゴンクエスト6】 ○バーバラ/○ハッサン/○テリー/(○デュランor○主人公から 一人強制選択 )

4/4【ファイナルファンタジー7】 ○クラウド・ストライフ/○セフィロス/○エアリス・ゲインズブール/(○ザックス・フェアor○ティファ・ロックハートから 一人強制選択 )

4/4【ストリートファイター】 ○リュウ/○豪鬼/○ベガ/○春日野桜

4/4【キングオブファイターズ】○草薙京/○八神庵/○レオナ・ハイデルン/○レオポルド・ゲーニッツ

4/4【ぷよぷよシリーズ】 ○アルル・ナジャ/○シェゾ・ウィグィィ/○カーバンクル/○シグ

3/3【ポケットモンスター赤緑】 ○ポケモン主人公/○オーキド・ユキナリ/○タケシ

3/3【マリオシリーズ】 ○マリオ/○クッパ/○ルイージ

3/3【メタルギアソリッド】 ○ソリッド・スネーク/○ネイキッド・スネーク/○リボルバー・オセロット

2/2?【スターオーシャン2nd】 ○クロード・C・ケニー/○レオン・D・S・ゲーステ/(○アシュトン・アンカースor○プリシス・F・ノイマンから 一人選択 )

2/2【ファイナルファンタジー2】 ○ミンウ・セネスティス/○マティウス(=こうてい)

2/2【ロマンシングサガ】 ○ガラハド/(○ホークor○グレイから 一人強制選択 )

2/2【マダラシリーズ】 ○ナユタ/○神代斑

2/2【女神異聞録ペルソナ】 ○南条圭/○桐島英理子

2/2【真・女神転生if…】 (○狭間偉出夫、○赤根沢玲子、○宮本明から 二人強制選択 )

2/2?【スーパーロボット大戦OGs】○ギリアム・イェーガー/○レーツェル・ファインシュメッカー/(○キョウスケ・ナンブ、○ゼンガー・ゾンボルトから 一人選択 )

2/2【スーパーボンバーマン3】 ○白ボン/(○ボンバーキッドor○プラズマボンバーor○ブレインボンバーから 一人強制選択 )

2/2【私立ジャスティス学園シリーズ】 ○水無月響子/(○軽井沢ももor○波川流or○風間あきらor○鑑恭介から 一人強制選択 )

2/2?【竜虎の拳】 ○リョウ・サカザキ/○ロバート・ガルシア/(○タクマ・サカザキor○キングから 一人選択 )

2/2【ギルティギア】 ○チップ・ザナフ/(○ソル・バッドガイor○ファウストor○ディズィーor○アクセル・ロウから 一人強制選択 )

2/2?【ゼルダの伝説】 ○リンク/○ガノンドロフ/(○ゼルダを 選択 )

2/2【デビルメイクライ】 ○ダンテ/○バージル

2/2【がんばれゴエモン】 ○ゴエモン/○サスケ

2/2?【東方project】 (○博霊霊夢、○八雲紫、○河城にとりから 二人〜三人選択 )

2/2【逆転裁判】  ○成歩堂龍一/○狩魔冥

2/2?【クイズマジックアカデミー】  (○シャロン、○アロエ、○ガルーダから 二人〜三人選択 )

計70人 を予定。
定員数が確定していない作品については、作品投下が始まり次第、登場が早かったキャラから順に登場決定とする。
現在、キャラクター紹介文募集中。詳しくは本スレ、またはしたらばまで!
33名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 23:45:38 ID:8cR223Ai
>>28
29氏も言ってるけれど、いいこと言うなー。
キャラ把握にしても、これだけ全部の作品を完璧に把握できるわけないんだから、
「キャラ把握してないから書けん」じゃなくて、
「書きたいからとりあえず出来るだけの把握するぞ!
 間違ってたらそのキャラを知ってる人に、ナイスな把握の仕方を教えてもらおう」
と個人的には考えることにしてみる。

ものすっごい暴論だったら申し訳ない。

>>22
>>30
ありだと思うよ!どんとこい、です。
34名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 23:59:28 ID:4m6aR2oL
いい意味で心が軽くなったような気がする。やる気が出たよ(´ー`)

>>30
いいと思います!
35名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/01(水) 00:32:40 ID:vAbeEnA1
勝手にまとめwikiの参加者名簿に、前スレとしたらばの支援文・キャラ紹介文を基本設定として掲載させて頂きました。
キャラ名でいえば、

シグ(ぷよぷよ・魔法一覧の掲載もあり)
リボルバー・オセロット、ネイキッド・スネーク、ソリッド・スネーク(MGS)
レーツェル・ファインシュメッカー(スパロボ)
ナユタ(マダラ)
チップ・ザナフ(ギルティギア)
レオナ・ハイデルン(KOF)
南条圭、桐島英理子(ペルソナ)

の10名分です。漏れはない……とは思いますが、もし漏れ等がございましたらここかしたらばまでご一報下さい。
まだまだ追加紹介も募集しております。
見つけ次第、「転載するなハゲ」とでも書いていない限り名簿に転載させて頂きます。
なお、独断と偏見ながら推薦理由はカットしましたが「推薦理由も載せて」という、
ご意見があれば直ちに載せますです。
36名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/01(水) 00:51:13 ID:H2Usk/y4
原作でも口調が変わる奴いっぱいいるしなあ……(特に二人称)
性格が変わる奴もいるし、「○○の口調は100%これ!」と言い切るのは難しい気がする
その辺に違和感感じるかは個人差だと思うよ
違和感ない人もいるし、どうにもならんと割り切るしかない
無理して受け入れろとは言わんが、指摘しても泥沼になるだけさ


とりあえず「おちんぽミルク」とか言い出すエロ同人よりは遙かにしっかり把握できてると思うよよ
37名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/01(水) 00:52:52 ID:H2Usk/y4
誤爆した
死にてえ('A`)
38名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/01(水) 19:31:28 ID:Oso+CUbu
ダレモイナイ……トウカスルナラ イマノウチ?
この隙にイデオンヌ主催編を投下してみる。下記は偉出夫と玲子のプロフィールだけど、
違うオープニングでも完全対応できるような内容にした(つもり)

【名前/作品名】狭間偉出夫(はざまいでお)/真・女神転生if…
【性別/年齢】男/17歳(私立軽子坂高校二年生)
【一人称/口調】基本一人称は「私」または「僕」
        高飛車モードのときは前者、根暗ないじめられっこモードのときは後者。 
        尊大で神経質、俗に言う中二病的な発言が殆どで情緒不安定気味。
        高飛車モードのときは「はーっはっはっは!」などの高笑いも目立つ。
【種族または身分】高校生及び魔神皇(魔界の支配者)
【外見】髪型は黒の天然パーマ。なぜか制服は学校指定のものではない白ガクランに白手袋。
【性格】名門校でも成績トップを誇る天才児だが、他者との関係を築く能力が低く内向的で根暗。
    高飛車で威圧的、選民主義的な態度をとり続けるが本質は非常に傷つきやすく脆い。
    幼い頃から愛情に恵まれることなく育ったせいか愛情に飢えているとも考えられる。
【その他備考】幼少期の一家離散、学園での陰湿ないじめ、二度にわたる失恋などを経たのと、
       元々内向的で他者との輪を築きにくい性格が災いして人間不信に陥る。
       「if…」でも復讐をするために悪魔の力を手に入れ、人々を魔界に叩き堕とす。


【名前/作品名】赤根沢玲子(あかねざわれいこ)/真・女神転生if…
【性別/年齢】女/16歳(私立軽子坂高校一年生)
【一人称/口調】基本一人称は「私」/最初は敬語だが、慣れた相手には普通の話し方で接する。
        兄のことは基本的に「偉出夫」と呼ぶ。
【種族または身分】狭間偉出夫の実妹
【外見】肩までのストレートセミロングの黒髪に眼鏡。制服は一切着崩していない優等生スタイル。
【性格】品行方正で真面目な優等生。お嬢様育ちのため、折り目正しく全体的に品がある。
    大人しく基本的に目立たない性格だが、情熱を心の中に秘めるタイプでしたたかな部分も。
    兄想いな性格の持ち主で常に生き別れの兄の狭間偉出夫のことを気にかけている。
【その他備考】幼少時代、一家離散により兄とは離れ離れになる。彼女自身は裕福な生活を送ってきた。

次レスからオープニング本編
39名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/01(水) 19:32:26 ID:fvyKSpdQ
OP期待
40とある少年のメモ〜Side:Ideo〜 ◆.g3isQ3ai. :2008/10/01(水) 19:32:31 ID:Oso+CUbu
今から僕は……いや私はこのゲームをプレイすることにする。
バトルロワイアルという名の一大ゲームだ。

まずは召喚だ。
ありとあらゆる種類の人間を、私が作り出したこの魔界に呼び寄せよう。
彼等は今から始まる愉快なゲームのコマだ。

舞台となる魔界は既に私好みの世界に作り上げている。
その昔大好きだったゲームのマップをそっくりそのまま世界へ投影させた。
正義の勇者が仲間を集めて、悪の魔王をやっつけるあのゲームのマップを。

幼い頃、私にとって唯一の友達だったゲーム。
「いつか、あの勇者みたいになりたい」
そんな思いを私に抱かせた、大切だったゲーム。

でもあんな物語は、ただのおとぎ話にしか過ぎなかった。
あのゲームの世界は所詮まやかしであり、現実にあんな温かい空想の世界なんかありはしなかった。

ハッピーエンドなんて存在しない。レベルアップなんて出来やしない。
毎日毎日、敵と闘って、傷ついて、死ぬまでずっとその繰り返しだ。
回復アイテムもなく、癒しの呪文もなく、復活の奇跡もなく、ただ死ぬのを待つだけの残酷な世界、それが現実だ。

幼い日の私は、正義の勇者としてあのゲームの世界で生ぬるい夢を見ていた。
今度は、悪の魔王となって、もう一度あのゲームを別の視点からプレイしてみたいと思う。
数多のゲームのコマ――命の灯――を用いて、人間の持つ生ぬるい幻想を打ち砕いてやる。
正義なんて人間の妄想と綺麗事で形成された幻だということを、人間に知らしめてやる。


そして――、

人間の絆の脆さを、

人間の心の醜さを、

人間の命の儚さを、


神となったこの私が証明してやろう。


この世に絶対に信じられるものなどないと、

この世に真実の愛などないと、

この世に希望などないと、

人であったこの私が教えてやろう。


さ あ 、 ゲ ー ム ス タ ー ト だ。
41とある少女の手記〜Side:Reiko〜 ◆.g3isQ3ai. :2008/10/01(水) 19:34:01 ID:Oso+CUbu
なんでこんなことになってしまったのだろう――。
考えることを止めそうになる頭を回転させながら、
爆発しそうになる感情を抑えながら、
震えそうになる足を進めながら、
私はただ必死に先ほどの出来事を思い出していました。

思い出したくないけれど、思い出さなくてはいけない、つい先ほどの出来事を。

平穏な日常の終焉。
大切な兄との訣別。
道徳観と倫理観の崩壊。

私の大事にしてきたもの全てが音を立てて壊れたかのようなあの瞬間のことを……。


授業中、私は突然眩暈を起こして保健室に運ばれました。
そして保健室で休んでいたはずです。
何故「休んでいたはずです」という曖昧な言い方かと言いますと、
単に私の記憶があやふやだからです。

再び目を覚ました時、自分が教室のようなそれでいて見たこともない小さな部屋にいたことからも、
元々保健室で休んでいたこと自体が幻覚にも似た嘘の記憶なのかもしれません。

私は意識を覚醒させると辺りをおそるおそる見回しました。
他校の制服の学生さん。外国人と思われる方々。
まだ年端もいかない小さな子たち。私よりもはるかに年上の方々。
髪の色も肌の色も年齢も性別もバラバラな大勢の人々がそこにはひしめき合っていました。
皆の表情や反応から察するに私と同じように知らぬ間にここに集められたのでしょう。

薄暗く小さな部屋を更に狭めるかのごとく、部屋の周り一帯を多くの蝋燭が囲んでいます。
まるで私たちを逃すまいとするかのように……。

「お目覚めかい?」

たくさんの蝋燭に照らされ、今までに見たこともないような凍りついた笑みを浮かべるその人を見て、
私の思考回路は一瞬フリーズしました。

「いで……お……?」

私の目の前で無慈悲な笑みを浮かべるのは、狭間偉出夫……間違いなく私の実の兄です。
彼は一瞬のうちにまるで幻のように部屋の中央に立っていました。

偉出夫、助けにきてくれたの?

違う。偉出夫は……偉出夫こそが……。

私たちをここに呼んだんだ……。

非現実的な現実を目の当たりにし、脳内の情報処理速度が落ちている私でしたが、
その程度の判断ぐらいならつきました。
悪魔が兄に化けているのかとも一瞬思いましたが……嗚呼、今思えばそっちの方が救いだったかもしれません。

しかし、目の前の兄は間違いなく私の知ってる兄でした。
光を宿していない冷たい瞳と私たちを嘲るかのような笑顔以外は、私の知っている偉出夫そのものでした。
42とある少女の手記〜Side:Reiko〜 ◆.g3isQ3ai. :2008/10/01(水) 19:37:07 ID:Oso+CUbu
「この世で一番愉快なゲーム、『ゲームキャラ・バトルロワイアル』の世界へようこそ。諸君」
兄がそれはそれは楽しそうに言いました。
その喋り方だけ見ているとまるで新しいおもちゃを買ってもらってはしゃいでいる子供みたいでした。

「ゲームだと?」
「そうだ。君たちは幸運にも、私が創り、私がプレイするゲームのキャラクターに選ばれた。
 ……ここでは君たちを生命ある存在ではなく、ゲームのコマ……キャラクターとして扱わせてもらう」

ゲーム?
キャラクター?
兄が何を言っているのか、私にはわかりませんでした。
兄が創り、兄がプレイするゲームというのもあまり意味がわかりませんでした。
大体、実在しないゲームのキャラクターと違って私たちは……少なくとも私は血の通った人間です。
兄は一体何が言いたいというのでしょうか? 一体何がしたいのでしょうか?
今までにない未知の不安と焦燥に早まる胸の鼓動が、私が生命ある存在であることを一層明らかにしていました。

「……で、てめえはどんなゲームがしたいっていうんだ? 格闘ゲームごっこなら得意だぜ」
と、挑戦的な口調で私の近くにいた背の高い男の人が言いました。
兄はその言葉を聞いてまた唇の端をにやりと歪めました。

そして……。

「格闘ゲームごっこか。近いけど違うな。私がやりたいのは……そう、殺し合いゲームだ」
と、はっきりと言ったのです。

殺し合い……と。

「なんだと……!?」
これには先ほど兄に問いかけていた男の人も言葉を失いました。

彼だけではありません。
その場にいた全員……私も含めて、文字通り全員が言葉を失いました。
ほんのわずか、「ククッ」という兄とは違う笑い声が漏れたようにも思いましたが空耳でしょう。

「ま、まさか……本当に殺しあうなんて言わないよな? あくまでゲームだよな?」
静寂を破ったのは、高貴そうでどこか大人しそうな顔立ちの金髪の男の人の怯えた声でした。
顔のつくり自体はまったく違いますが、どことなく記憶の中の兄に似ている気もしました。
年齢的には私よりも4、5歳程年上かと思われます。
でも外国の方は早熟だといいますから、実際は私や兄と変わらないのかもしれません。

「君は何を言ってるんだ? 本当に殺し合わなくては意味がないじゃないか。
 これは生命と生命の奪い合いゲーム。生と死の駆け引きを楽しむためのゲームなんだから。
 ふん……残念ながら、君みたいなひ弱な人間はこのゲームでは真っ先に脱落しそうだな」
兄は普段の彼とは違うはっきりとした口調でそう告げると、質問者の金髪の男性の腕を容易くひねりました。

「ぐああああああああああああぁぁぁっ!!」
金髪の男性の苦痛に歪んだ声が響きました。

「ゴードン王子……!」
ターバンと白装束を身にまとった神秘的な男性が金髪の男性に心配そうに近づきます。
「うっ……う、うう……」
「今、ケアルをかけます。じっとしていてくださ……」

その時です。乾いた音が部屋中に響いたのは。
43とある少女の手記〜Side:Reiko〜 ◆.g3isQ3ai. :2008/10/01(水) 19:38:57 ID:Oso+CUbu

「ふざけるのも大概にしろ!!」

さっきの金髪の男性……によく似た、髪をひとまとめにした凛々しい風貌の若い男性が、
鋭く凛とした声で偉出夫を叱りつけていました。彼が偉出夫の頬を叩いたようです。
この方がさっきの方のご兄弟……お兄さんだということは私にもわかりました。
彼はおとぎ話の世界の王子様のような端正な顔を憤怒の色に染めて私の兄を睨みつけていました。


「人間の生命を弄ぶだと……? 君は何を考えているんだ!! 
 自分が何を言っているのか、何をしようとしているのかわかっているのか!?」

「今、僕……いや……私を殴ったのは貴様だな?」
頬を押さえたまま、偉出夫が顔を赤くしながらわなわなと震えていました。
「ああ。私だ。この私、カシュオーン国第一王子・スコットが全身全霊をかけて君の愚行を止める!」
スコットと名乗った男性は臆することなく偉出夫を見据えていました。

「スコット王子! 今は危険です! その少年から離れて下さい!! その少年は……!!」
「兄さん、もういいよ! もういいから!!」
「ミンウ、ゴードン。相手はまだ子供だ。きっと誠意を持って話せばわかってくれる……。
 それに私だって武術と魔法の心得はある。ここは私に任せてくれ」
止めようとする二人をやんわりと制止しながらスコットさんは偉出夫をじっと見つめました。
そんな彼の態度が、偉出夫には……兄にとっては余計気に食わなかったのでしょう。

「わかったような顔をして正義の王子様気取りか……貴様みたいなヤツを見ていると反吐が出るんだよ!」
 消えろ!! 消えろ!! 消えてしまえ!!」


偉出夫が怒りを爆発させるのと同時に、スコットさんの……首から上が文字通り……爆発しました。
まるでお化け屋敷やびっくり箱の仕掛けを見ているかのようにあっけなく、
さっきまで生きていた人間の頭が体から離れていく様を私たちは見てしまったのです。

「うわああああああああああああぁぁあぁあぁあぁぁああぁぁあああぁ!!!!!!!!!!」
「スコット王子!!!」

周りの悲鳴よりもざわめきよりも一層大きなゴードンさんの悲鳴と白装束の男性……ミンウさんの叫び声が木霊しました。

「嗚呼、汚い血で服が汚れてしまった……木偶が……私に逆らったりするから……」
白い制服いっぱいに血飛沫を浴びた偉出夫は、自分のしたことの恐ろしさを気に留めることもなくブツブツ呟いていました。
44とある少女の手記〜Side:Reiko〜 ◆.g3isQ3ai. :2008/10/01(水) 19:40:02 ID:Oso+CUbu
「に、兄さん!! 兄さん!!」
ゴードンさんが涙をボロボロあふれさせながらスコットさんの首から上と首から下をくっつけようとしています。

「ああああああああああくっつかないよ、……兄さんの頭と体がくっつかないよおおおおおおぉぉぉぉ。
 下顎がなくなってて上手くくっついてくれないよぉぉぉぉぉおぉぉぉぉっぉぉぉおぉ……。
 兄さんの血が止まらないよ、兄さんの、兄さんは、兄さん……が……ぁ……」

その目は既に正気を失っているようでした。
私だって気がふれそうなぐらいなのに肉親をこんな形で失ったゴードンさんがおかしくならないわけがありません。

「ミ、ミンウ! 君は優秀な白魔導師なんだろう……? なんとかしてくれよぉぉぉぉ……!
 兄さんを……優しかった兄さんを元に戻してっ……戻して頭と体をくっつけてくれよぉおぉぉぉぉ……!!」
ゴードンさんが血まみれの両手でミンウさんにしがみつきます。
ミンウさんは白のマントがべったりと血で汚れることも気に留めず真剣な表情で呟きました。

「さっきから魔法をかけているんだ……だが……駄目だ……レイズが……蘇生魔法が効かない……」
「そ、それは、兄さんが、兄さんの頭と体がばらばらだからかい?
 それとも、君の魔法がここでは通用しないって、そういうことかい?」
「おそらくその両方なのだと思う……」
ミンウさんはどこか苦しそうに呻くように小さな声で答えました。

「に、兄さんは助からないの? 兄さんは、もう生き返らないの?
 も……もう、もう、兄さんは絶対に…………兄さんは…………」

「………………」

今度はミンウさんは何も答えませんでした。
いえ、答えたくても答えようがなかったのかもしれません。


「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

人間のものとは思えない金切り声を上げながら、ゴードンさんが暴れだしました。
ゴードンさんと彼を制止しようとするミンウさん。そしてスコットさんの遺体。
この三人から離れるように人々はそれぞれ後退していました。
それが意識的なものなのか、それとも無意識的なものなのかは私にもわかりません。

「やだやだやだやだやだっだやややだやだやだだだやだやだややだやだやだやだぁぁ
 も、もう帰る帰る帰る帰る帰るかえっ帰りたい帰らせて下さいぃぃぃ帰らせて下さい
 たすたすたすけてててててぇぇ助けてたすけてたすけてたすけて助けてくれ助けて下さい
 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいいいいいいいいいいい!!!!!」

「っ……!! ゴードン王子! 落ち着いてください!!」
ミンウさんが暴れるゴードンさんを苦悶の表情で必死に押さえつけます。
しかし、どう見てもゴードンさんの暴れが収まる様子は一向にありません。

「っだってだってだってだっ兄さんが兄さんが殺されたじゃないか!
 このままじゃ私だってヒルダだってだって殺されるじゃないか!?
 き、き き き 君だって殺されるんだぞミンウ、なんで君は逃げないんだ?
 君だけじゃなくて私だって私だってここにはいないヒルダだってみんなみんなみんな
 あの悪魔にあのあ あ あ 悪魔が、悪魔に、悪魔が全員殺すんだ!!!!
 早く逃げないと悪魔が、悪魔、あくまっっ、兄さん! 兄さんを殺した悪魔が!!
 あ、悪魔が来る、白い悪魔が、悪魔 白い悪魔が悪魔悪魔白い悪魔が、あくまがぁぁぁ!!
 うがああああああああああっ!!!!!!! はなしてくれえええええええええぇぇぇ!!!!!」

「お気持ちはわかります! ですが貴方がそんな事では、亡くなられたスコット王子は…………っ!!」
「ああぁあぁああああぁぁあああぁぁあぁあ!! はなええええええぇええぇぇぇぇええぇ!!!」
45とある少女の手記〜Side:Reiko〜 ◆.g3isQ3ai. :2008/10/01(水) 19:43:07 ID:Oso+CUbu
ゴードンさんはミンウさんを乱暴に振りほどき、そのまま壁へとものすごい勢いで走って行きました。
そしてドア一つない壁を両手でガンガン叩きながら狂人そのものの形相で懇願の言葉を叫んでいました。

「出してくれ、出してくれぇえぇぇぇぇぇえ!! 殺さないでくれえええええええええ!!!!
 死ぬのは、しぬのは嫌だ!! いやだいやだあああいやだああぁいやだいやだぁぁぁあ!!!
 いやだあああぁぁぁあぁぁっあああぁあぁぁあああああああああ!!!!!!!!!!!!!」


それが彼の最期の言葉となりました。

壁が赤いペンキを塗りたてたばかりのように真っ赤に染まっていました。
涙と血でぐしゃぐしゃな事と恐怖に歪んでいることを除けばスコットさんに瓜二つの顔が、
スイカ割りのスイカのように転がっていました。
あおむけに倒れた体のその手は壁を叩いている時の握り拳のままでした。

私はただそれを見つめることしかできませんでした。


「ゴードン王子…………っ!!」
悲痛なミンウさんの声が、呆然と目の前の惨状を見つめるだけだった私たちを現実に引き戻しました。

「嫌だとあれだけ泣き叫ばれたら強制終了させてあげるしかないだろう。
 私は慈悲深い性格なものでね。無理強いは嫌いなんだよ。
 さあ、君たちの中で今すぐこの兄弟のように死んでみたい人間がいたら直ちに言いなさい。
 すぐに私が君たちの生を終わらせてあげるよ。ハハハハハ……ハーハッハッハッハ!!!!!」

こんなに楽しそうな兄を見たのは生まれて初めてでした。
こんなに泣きたくなったのも生まれて初めてでした。
何もかもが生まれて初めてでした。

それから先はみんな静かに、兄がこの「殺し合いゲーム」の説明をするのを聞いていました。
生き生きとルールを話す兄に、みんな思いは様々でしょうが真剣に耳を傾けていました。
私も含めて、あんなことがあった直後に全てのルールを即座に飲み込める人がどれだけいるのかは疑問ですが……。

最後の一人になるまで殺しあえということ。
最後の一人に残った者へはご褒美に願いを一つだけ叶えてあげるかもしれないということ。
私たち参加者には、強い腕力や魔法でも外れない頑丈な不思議な首輪がつけられているということ。
それをちぎろうとしたり、少しでも偉出夫の機嫌を損ねることがあれば、彼の怒りと一緒に首輪が爆発するということ。
いつまで経ってもだれも死なない場合、偉出夫が強制的に全員ゲームオーバーにする……つまり皆殺しにするということ。

他にも数えきれないぐらい、たくさんたくさん、兄は話していました。

理解できない人も理解できている人も、ショックを受けている人も、受けていない人も、
みんなみんな偉出夫のなすがままになっているかのようでした。
そう。まるでプレイヤーによって操作されるゲームのキャラであるかのように……。
46とある少女の手記〜Side:Reiko〜 ◆.g3isQ3ai. :2008/10/01(水) 19:43:33 ID:Oso+CUbu
「それでは、君たちの健闘を祈るよ……」

兄は一瞬だけ私の瞳を見つめながらそう言いました。
もしかしたら兄は、本当は引き止めてほしかったのかもしれません。
妹である私に止めてほしかったのかもしれません。
本当の兄は……偉出夫は、こんなことするような人ではないはずですから。

私は兄を見つめることしか出来ませんでした。

そして暫くして私たちは謎の光に包まれ、意識を失いました。

次に目覚めた時、私は一人で見知らぬ土地にいました。
傍らには支給品でしょうか……わずかな支給物資があるのみでした。

ここで朽ち果てても、たとえ生き残っても……。
私はもう二度と今までの平穏な生活には戻ることは出来ないでしょう。

それは私だけに限ったではありません。他の人々も……兄も……もう戻れないでしょう。

もしも……。
もしも私があの時、命がけで兄を止めていたなら、
もしも兄が今までの人生の中で、少しでも愛情を与えられていたなら、
こんな惨劇、起こらずに済んだのでしょうか。

「偉出夫……」

見知らぬ世界の見知らぬ空の下で、私は小さく兄の名を呼びました。
誰も私の声には答える者はありませんでした。


【スコット@ファイナルファンタジー2 死亡】
【ゴードン@ファイナルファンタジー2 死亡】

【残り70名】
47とある少女の手記〜Side:Reiko〜 ◆.g3isQ3ai. :2008/10/01(水) 19:45:22 ID:Oso+CUbu
投下完了!
緊張した!
スコット・ゴードンの役回りはDQ5の主人公の息子・娘にやらせようと思ったけど命名が難しいのでやめた!
48名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/01(水) 19:47:36 ID:Oso+CUbu
レス数節約したら余計見にくくなったな……
49名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/01(水) 20:05:20 ID:fvyKSpdQ
投下乙!
初投稿でこの出来とは凄い。
他にOP案も無さそうだし、もうこれで充分だろ。
50名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/01(水) 20:25:54 ID:6Z48gfJJ
オープニング投下超GJです!
それぞれの感情がリアルに伝わってきて生々しくて凄い……。

オープニング正式決定し次第、したらばに死者スレ(死者たちの集会所)を建設予定。
好きなキャラが夭折してしょんぼりな人も、キャラを頃すのに罪悪感がある人も、ゆっくりしていってね!

>>49
「今書いてるよ」っていう人もいると思うので、書いてるか否かの確認を皆にとった方が良いかと。
51名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/01(水) 21:25:55 ID:XnBv32wX
OP&wikiマジ乙。
ゲームって設定やキャラの性格を巧く使ってるね。
原作屈指のヘタレゴードンのガチ発狂で爆笑した俺は人間失格。
今から死者スレも楽しみにしてます。
52名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/01(水) 22:39:58 ID:f4yEAdbv
OK、天国到着。
          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  ) 流石だよね僕ら。
   ( ´_ゝ`) /   ⌒i
   /   \     | | ←ゴードン
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
    \/____/ (u ⊃
   ↑
  スコット
53名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/01(水) 22:44:12 ID:f4yEAdbv
途中で送信したらカオスな事に・・・

OP投下乙!
これからレイコとミンウがどうなるか楽しみ
ハザマが主催者ということはif枠はレイコと宮本明が自動的に参加者になるのかな?

OP執筆者が他にいるかの確認は明日の夜まで待ってみたらどうだろう
54名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/01(水) 22:47:30 ID:lDMTt349
これはミンウの活躍に期待出来るOPww
淡々と進めていく語り手の様子とゴードンの発狂のギャップが素晴らしいです。
55名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/01(水) 23:14:10 ID:s645eGrD
バグラーOP思いつきはしたけど
典型的なボスキャラになるだけでこのSSを超えられる自信皆無だからやめとくわw
56名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 00:36:16 ID:MrA54sdq
オロチ四天王でオープニング書いていた者ですが、いい意味で辞退します。
>>40-47読んでたら、オープニングをお任せしたくなったので。
57名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 00:50:57 ID:7jNZnlzA
OP辞退者続出吹いたwww
58名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 00:55:39 ID:5Mu4lFmu
実は俺も辞退者なんだ
59名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 01:05:57 ID:MrA54sdq
1:>>40-47でオープニングが完成してると思ったから。納得できたから。
2:ゲーム開始後に書きたいことができた。
3:書いていて詰まった。
4:締め切りを延ばしてもらって自分が書く→「お前のために締切延期したのにこの出来かよ」→俺発狂を防ぐため。

マジレスすると辞退理由がこんなにあるぜ!
60名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 03:08:55 ID:eY8xr5WS
>>55
お前は俺かw
バグラーは技術的な面で主催向きだけど性格がわかりにくいしドラマが作りづらいからなー
61名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 08:48:32 ID:+Z/WWx9w
おはようさん。偉出夫兄ちゃんマジ外道。ゴードンさんマジヘタレ。
元普通の人間が主催っていうのも面白いね。

提案なんだけど、今オープニング書いてるって人に今日の夜までにここかしたらばに意思表示を書き込んでもらって、
もし誰も名乗りでないようだったら明日の0:00から本投下の予約及び投稿開始にしてみては。
夜の締め切りは昨夜作品投下の行われた19:30か今日の23:00か23:59のいずれかで。
62名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 11:35:01 ID:SC7I84GR
中々かっこいいというか、魅力がある主催者だな。
目的も邪悪な感じがしていい。
http://www.gpara.com/contents/binan/img/binan_ph_030.jpg
63名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 14:05:10 ID:7NzGHWix
いいねいいねー。原作全く知らんが興味がわいてきた
クリアするのに時間かかりそうだけど買ってやってみるか

>>61
賛成。〆切りを23時ジャストにするのが一番よさそう
残りの1時間は予約方法の確認等にあてる必要がありそう

>>62
お、これが主催者か
男装の麗人にも見えるが文中で「兄」って何度も書かれてるし男だよな…
64名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 20:31:52 ID:MrA54sdq
>>61
>>63
個人的には今日の23時締切→明日0時予約開始でおkです。

>>62
意外とイケメンなのか。
65名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 21:45:31 ID:lVNp2N7C
レスがなければ23時で受け付けおしまい、その後一時間置いて予約ラッシュってことでいいのかな?

>>62
URLのbinanに吹いたw確かに美形なんだろうけどさwww
66名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 21:46:33 ID:lVNp2N7C
binanのURLに気を取られてsage忘れてしまった
67名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 21:56:40 ID:IX+24KXE
さてさて締め切りがあと1時間後ですが……
今の所「OP書いたよor書いてるよ!」という意志表示はここもしたらば無し。
それとも追い上げ中なのかなwktk
68名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 22:50:55 ID:old0zVt6
ロバート・庵「「美形と聞いて(ry」」
69名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 23:04:34 ID:+Z/WWx9w
23時回ったね。締め切り……かな?

>>68
あやまれ!参加できなかった右京さんに(ry
70名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 23:15:46 ID:SC7I84GR
開始前だってのに人が少ないよorz
似たような前例はある…のか?
71名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 23:21:42 ID:+Z/WWx9w
み、みんな予約に向けて頑張ってるんだ!

予約はこことしたらばどっちでする?
72wiki:2008/10/02(木) 23:31:37 ID:/8Wt4yfb
お疲れ様です。オープニング受付終了とのことですので、
>>40及び>>41-46を本OPとして採用致します。

また主催者が狭間偉出夫に決定したということで、自動的に真女神転生if…からの出場者が赤根沢玲子・宮本明の二名になります。


予約はどちらでもいいかな。
73名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 23:35:43 ID:lVNp2N7C
逃走中見てたらいつの間にか23時半になってた!
というわけで、オープニング決定おめでとう!
人の量が多くて荒れ気味よりは、少しぐらい人が少なくてもまったりやれる方がいいんじゃないかな?
予約は今のところはここで出来そうだがどう?
74名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 23:36:35 ID:lVNp2N7C
>>72
参加者の件も了承!
75名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 23:38:49 ID:ZvEuHQYw
予約って明日の00:00:00から?
76名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 23:39:19 ID:ZvEuHQYw
ごめん、自己解決
77名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 23:39:48 ID:lVNp2N7C
>>75
うん。金曜日になり次第スタートのはず
78名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 23:48:12 ID:+Z/WWx9w
>>72
wikiの人も乙です!
あと15分で本格スタートか……盛り上がってきた!(主に心の中で)
予約の件はどっちでもいいってことでいいのかな?
予約の有効期間は三日間(72時間)?
79名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 23:57:23 ID:lVNp2N7C
あと5分!

>>78
原則3日にして、延長手続きがあれば+2日にしてみたらどう?
80wiki:2008/10/02(木) 23:57:43 ID:/8Wt4yfb
すみません。他のまとめサイトみたいな、
「本編SS目次・投下順」
「本編SS目次・時系列順」
のやり方がいまいちわからないので調べてきますorz
どなたかわかる方にお手数ですがwiki編集をお願い出来れば……と思います。
81 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/03(金) 00:00:01 ID:tAsbI5N2
レオポルド・ゲーニッツ、狩魔冥を予約します。
82 ◆/eRp96XsK. :2008/10/03(金) 00:00:08 ID:z0T0AAKn
OKかな……?
ソル・バッドガイ(GG)予約します。
83名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 00:01:06 ID:IZtD0If5
予約開始だー!

>>80
携帯からじゃwikiの編集ってできないんだよな
力になれなくて本当にごめんよ
84 ◆aQ0g73rROM :2008/10/03(金) 00:01:56 ID:IZtD0If5
おお、予約来てたー!
ではハッサンと草薙京を予約します
85wiki:2008/10/03(金) 00:03:42 ID:UMsFVH4i
自己解決しそうです。編集はなんとかやってみます。
早速予約がたくさんで嬉しい限り。
86 ◆iWsXXvK.9U :2008/10/03(金) 00:04:53 ID:TOT7BaY4
ガノンドロフ ベガ バージル 予約
87 ◆316yjO30Ps :2008/10/03(金) 00:40:14 ID:sTcP/PLs
白ボン、シグ予約
88 ◆gy6aeit5v6 :2008/10/03(金) 14:57:00 ID:TfKCjtIl
乙ついでに南条圭(女神異聞録ペルソナ)を予約させて頂きます。
89 ◆/eRp96XsK. :2008/10/03(金) 19:32:52 ID:z0T0AAKn
投下するなら、今のうち?
ソル・バッドガイ投下します。
90Keep In Gates ◆/eRp96XsK. :2008/10/03(金) 19:35:47 ID:z0T0AAKn
終戦管理局報告書:第9641号


Name.Sol Badguy
Height.182cm
Weight.74kg
Birthday.UNKNOWN
Bloodtype.UNKNOWN
Type:Human(?)

 当該個体に関する分析は、遺憾ながら停滞状態にあ
ると言わざるを得ない。

 確定事項としては、2172年より聖騎士団所属。後に、
同騎士団より脱走、賞金稼ぎとして活動する。不確か
な目撃例としては、2099年に、既に現在と同じ外見年
齢で確認されており、「GEARプロジェクト」自体
との関連も囁かれている。

 行動原理は不明だが、ことさらにギアの破壊を求め
る傾向がうかがえる。

 身体能力に関しては、かのジャスティスの破壊者で
ある、と言えば足りるだろう。全てにおいて完全に人
間を凌駕し、生物の限界を超えた法力を放出する。

 正体不明かつ、制御不能の存在であるが故に、危険
度認定は、Sとする。



         RiskRating:S


91Keep In Gates ◆/eRp96XsK. :2008/10/03(金) 19:38:11 ID:z0T0AAKn



「気に入らねぇ……」


蝋燭の仄かな明かりが己と整然と居並ぶ甲冑とを照らす石造りの地下室で、その男は呟いた。
己の苛立ちを示すかのように自らの逆立った髪を掻き、手近に置かれていたデイパックを床に叩きつける。

「……気に入らねぇな」

床へと叩きつけられ、宙へ舞うデイパックへ更に蹴りを繰り出しながら男は再び呟く。
彼を苛立たせているもの……それは先程までに見聞きしたもの、全てだ。
あの傲慢な態度の少年、
無謀と正義、優しさと甘さを履き違え死んでいった愚かな青年、
その死によって恐慌状態に陥り、喧しく騒ぎ立てながら死んでしまった青年、
そして、あの場に居ながら何の行動も起こさなかった自分自身に男は――ソル・バッドガイは苛立っていた。

『兄者よ、ここはあの男の事務所でも、ましてやあの質屋でもないようだぞ』
『なんと、矢張りか。これはどうした事だ』

……が、突如として聞こえてきたその声にソルの苛立ちに満ちた思考は中断された。
声のした方向へ視線を向けるが、そこには口を開けて転がっているデイパックと、
そこから零れ落ちたと思しき二振りの剣が床に突き刺さっているのみで、人の気配は無い。

(……だが)

そう、だが「人以外」の気配ならばする。
ノコギリのような刃を持つ、あの赤と青の双剣から。
剣を模したギア……いや、これは違う。己が意思を持った武具……目の前のあれらの場合は生物闘剣とでも言うべきか。
生物闘斧フラメントナーゲルに代表される、かつての聖戦の遺物の一つ。
敵味方を問わず人の血を求め、ただひたすらに闘争に明け暮れる外道の武具。
それらと同種の物と、よもやこのような場所で出会おうとは。
手にすることが出来れば強力な力となるであろうが、同時に非常に危険な代物でもある。
ソルは僅かな警戒と、その倍の敵意、ついでに更にその倍の思考を中断された苛立ちを籠め、視線を剣へとぶつける……が。
92Keep In Gates ◆/eRp96XsK. :2008/10/03(金) 19:41:01 ID:z0T0AAKn
『しかし、我らはここで一体何をすれば良いのか。毎度の事ながらあの男には困ったものだ』
『だが兄者、そもそも我らは買い戻されたのだろうか』
『む? どういう事だ』
『つまり我らはあの店から盗み出されてしまったのではないだろうか』
『盗み出される?』
『つまり我らはあの店から何者かによって無断で持ち出されてしまったのだ』
『何と!? そういえば、この場へ来るまでの記憶が一切無い。
 ならば事は我らは盗み出されてしまったのか!』
『そうに違いあるまい!』
『『そうなのだな、盗人よ!!』』


(…………ウゼェ)

 ガ ン 無 視 である。
というか何時の間にか盗人という事にされてしまった。何なんだろうか、こいつらは。
ソルは堪えようの無いどす黒い何かが己の内に滾っているのを感じつつ、何とか口を開く。

「手前ェらの事なぞ知らん。……用は済んだな? 俺は先に行く」

彼らの力を手にすることも考えたが、流石にあの調子でひたすら喋り続けられてはたまらない。
故にソルは彼らを無視し、速やかに先へと進もうとした。

『と、盗人は言っておるが……どうする兄者?』
『盗人には罰を与える必要がある』

しかし、この喧しい双剣はそれを良しとしなかった。両者の柄頭に備え付けられた首が吼え、
同時に赤い剣を中心に紅蓮の炎が、青い剣を中心に強烈な嵐が巻き起こる。そしてそれらに吸い込まれるかのように、
並んでいた甲冑のうちの二体が剣の前へと移動し、双剣を握り締める。

『『ウオォォォーッ!』』

咆哮と共に、炎の剣を構えた甲冑と嵐の剣を構えた甲冑とが同時に飛び出した。
凄まじい速度でで突っ込んでくる二つの甲冑に対し、ソルは何の構えも取らずに立ち続ける。

『『オオオオォォォォーッ!!』』
「うざってぇ……」

二つの剣の切っ先が、ソルを捉えようとした刹那……


「タイランッ! レイィブ!!」


彼の拳が、炎を噴いた。
93Keep In Gates ◆/eRp96XsK. :2008/10/03(金) 19:44:13 ID:z0T0AAKn
『『ぬぅ……見事』』

炎を帯びた拳によって甲冑を粉々に吹き飛ばされ、再び床へと突き刺さった剣は潔く自らの敗北を認めた。
ソルはその姿に特に何の感慨も抱かずに彼らの脇を通り過ぎようとする。しかし、それは再び彼らによって遮られる。

『待て、待たれい』
『盗人よ、お前は強い』
『我らを操れる程に』
『我らが主に匹敵するほどに』
『我が名はアグニ』
『我が名はルドラ』
『『我らを連れて行くが良い。我ら兄弟が力になろう』』

その言葉を聴いた瞬間、「知るか」の一言で切り捨て早々にこの場を立ち去ってやろう……という考えがソルの中に浮かんだ。
しかしこの剣達の持っている力は本物だ。力の性質こそ違えど、彼の本来の得物である封炎剣に匹敵する程の力を秘めている。
故に、ソルは彼らに一つの条件を出すことにした。

「いいだろう。ただし、一つ条件がある」
『何じゃ』
『言ってみろ』
「……喋るな」

啓示された条件を聞いた瞬間、柄頭の顔が目を丸くし、視線だけで顔を見合わせた。
ソルはその様子に僅かに眉を寄せたが、アグニとルドラはすぐさま視線を戻し、答えた。

『『良かろう。汝がそれを望むなら』』

彼らの答えを聞き、ソルは双剣へと手を伸ばす。
暫く両の手に持つ剣を眺めるかのようにゆったりと動かし……唐突に傍らに立っていた甲冑に斬りかかる。
斬り飛ばされた甲冑が地へ付く前に次の甲冑を薙ぎ、更に次の甲冑を突き、また次の甲冑を蹴り上げ――。

「おぉらぁッ!!」

全ての甲冑が宙へと浮いた瞬間、両の手の剣を振るい、強烈な炎と風によって甲冑達を吹き飛ばした。
とんでもない掃除夫によって部屋の隅へと追いやられたガラクタ達を眺めながら、アグニとルドラは呟く。

『『――剣の腕はあの男程ではないが、やるな』』
「………………50%くらいか」
『ぬ?』
『50%とは一体なんd』














デストローイ

94名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 19:44:29 ID:t/c0lrMG
支援するなら、今のうち?
95名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 19:45:56 ID:t/c0lrMG
支援
96Keep In Gates ◆/eRp96XsK. :2008/10/03(金) 19:46:51 ID:z0T0AAKn





「……三度目は無ぇ。喋るな」

微妙に黒く焦げ付いている双剣は、今度は彼の言葉に答えようとはしなかった。



【F-1/オンボロ・キャッスル地下室/一日目/深夜】
【ソル・バッドガイ@ギルティギアシリーズ】
[状態]:疲労(小)、精神的疲労(大)
[装備]:アグニ&ルドラ@デビルメイクライシリーズ
[道具]:支給品一式
[思考]
基本:この「ゲーム」とやらをぶっ潰す。
1:ひとまず外へ。
[備考]
ソルの体育的指導を受けたのでアグニ&ルドラは一切喋りません。
アグニ&ルドラはソル戦(と体育的指導)で大量の魔力を失った為、今後ロワ中では自分達だけで戦うことは絶対に出来ません。









支給品紹介
【アグニ&ルドラ@デビルメイクライシリーズ】
デビルメイクライ3に登場した、ボスキャラ兼武器。
炎の力を宿したアグニと風の力を宿したルドラの二人(?)組の悪魔。
DMC3作中でも矢張りよく喋り、ダンテに連れられて行く際には喋らないことを約束させられていた。
……が、それでも一部の技を使用すると普通に叫んだりしていた。
97 ◆/eRp96XsK. :2008/10/03(金) 19:49:08 ID:z0T0AAKn
以上で投下終了です。支援有難う御座いました。
問題点等ありましたら、是非ご指摘下さい。
98名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 20:05:08 ID:t/c0lrMG
投下GJ
デストローイに吹いたwww
渋い描写の中に割り込んでくるコミカルな会話が面白かったです。
その倍の敵意、更に倍の苛立ちとか、何か、かっこいい。
アドニ達が、もう喋らないのが勿体ない気もするけど、シメられたら、しょうがないか。
オンボロ・キャッスルが更にボロボロになってるのもいい感じ。

対主催だけど、他の対主催とうまくやっていけそうもないところが、今後の不安でもあり、期待できるところ。

もう一度、GJです。
99 ◆81EnMjqf7Q :2008/10/03(金) 20:08:01 ID:vyG6YlJQ
ソリッド・スネーク予約します。
100名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 20:18:20 ID:vyG6YlJQ
その前に感想忘れてた…

投下乙です!
元ネタが一切分からないけど面白かった。デストローイ
アグニとルドラ、もうちょっと喋ってもいいのにw
しかし最初から疲れているソル、果たしてどんな対主催になるのやら
101 ◆meXdVjHIPw :2008/10/03(金) 20:28:36 ID:iIiHpZHp
投下乙!

DMCは3やってないからわからないけど、アグニとルドラ面白いなww



感想ついでに、チップ・ザナフと博麗霊夢予約します。
そういえば予約期間と延長ってどのくらいなんだ…?
102名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 20:30:48 ID:vyG6YlJQ
>>101
>>79の通りだと思いますぜ
103名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 20:35:17 ID:vyG6YlJQ
それとwikiの中の人(?)へ
できればメニューのどこかに地図も加えていただけるとありがたいです
画像をくっつけるには管理人しか出来ない設定みたいなので
104名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 21:17:27 ID:iIiHpZHp
>>102
どこかに書いてあったと思ったら見落としてたか。教えてくれてサンクス。
105名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 22:43:26 ID:TfKCjtIl
GJです!原作は知らないのだけ三者三様のナイスキャラでとてもいいなぁ。
アグニ&ルドラコンビは一切喋りませんと備考には書いてあるけれど、
なんだかんだで喋りまくってくれそう。というか個人的に喋って欲しいです。

「死亡者の雑談スレ」みたいなスレも欲しいなぁ。
106名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 22:53:09 ID:TfKCjtIl
>>103
横レスだけど、パソコンからだとメニュー→ゲームロワ本編の一番下の項目:マップで見られるはず。
107 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/03(金) 23:17:06 ID:tAsbI5N2
ゲーニッツ、狩魔冥を投下します。
108名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 23:18:12 ID:0Ot+dnfp
投下一発目からいいものを見させてもらったぜ!
アグニとルドラ見てたら「さすがだな兄者」のAA思い出してもうたw

今予約されてないキャラはこんな感じ?
【ドラゴンクエスト5】 予約数:0 ○ドラクエ5主人公/○ゲマ/○パパス/○ビアンカ

【ドラゴンクエスト6】 予約数:1(ハッサン) ○バーバラ/○テリー/(○デュランor○主人公から 一人強制選択 )

【ファイナルファンタジー7】 予約数:0 ○クラウド・ストライフ/○セフィロス/○エアリス・ゲインズブール/(○ザックス・フェアor○ティファ・ロックハートから 一人強制選択 )

【ストリートファイター】 予約数:1(ベガ)○リュウ/○豪鬼/○春日野桜

【キングオブファイターズ】 予約数:2(京・ゲーニッツ) ○八神庵/○レオナ・ハイデルン/

【ぷよぷよシリーズ】 予約数:1(シグ) ○アルル・ナジャ/○シェゾ・ウィグィィ/○カーバンクル/

【ポケットモンスター赤緑】 予約数:0 ○ポケモン主人公/○オーキド・ユキナリ/○タケシ

【マリオシリーズ】 予約数:0 ○マリオ/○クッパ/○ルイージ

【メタルギアソリッド】 予約数:1(ソリッド)○ネイキッド・スネーク/○リボルバー・オセロット

【スターオーシャン2nd】 予約数:0 ○クロード・C・ケニー/○レオン・D・S・ゲーステ/(○アシュトン・アンカースor○プリシス・F・ノイマンから 一人選択 )

【ファイナルファンタジー2】 予約数:0 ○ミンウ・セネスティス/○マティウス(=こうてい)

【ロマンシングサガ】 予約数:0 ○ガラハド/(○ホークor○グレイから 一人強制選択 )

【マダラシリーズ】 予約数:0 ○ナユタ/○神代斑

【女神異聞録ペルソナ】 予約数:1(南条)○桐島英理子

【真・女神転生if…】 予約数:0 ○赤根沢玲子/○宮本明

【スーパーロボット大戦OGs】 予約数:0 ○ギリアム・イェーガー/○レーツェル・ファインシュメッカー/(○キョウスケ・ナンブ、○ゼンガー・ゾンボルトから 一人選択 )

【スーパーボンバーマン3】 予約数:1(白ボン)(○ボンバーキッドor○プラズマボンバーor○ブレインボンバーから 一人強制選択 )

【私立ジャスティス学園シリーズ】 予約数:0 ○水無月響子/(○軽井沢ももor○波川流or○風間あきらor○鑑恭介から 一人強制選択 )

【竜虎の拳】 予約数:0 ○リョウ・サカザキ/○ロバート・ガルシア/(○タクマ・サカザキor○キングから 一人選択 )

【ギルティギア】 予約数:1(チップ) ソル・バッドガイ(作品数1)

【ゼルダの伝説】 予約数:1(ガノンドロフ) ○リンク/(○ゼルダを選択)

【デビルメイクライ】 予約数:1(バージル) ○ダンテ

【がんばれゴエモン】 予約数:0 ○ゴエモン/○サスケ

【東方project】 予約数:1(霊夢)(○八雲紫、○河城にとりから 一人〜二人選択 )

【逆転裁判】 予約数:1(冥) ○成歩堂龍一

【クイズマジックアカデミー】 (○シャロン、○アロエ、○ガルーダから 二人〜三人選択 )
109 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/03(金) 23:18:34 ID:tAsbI5N2
「……殺し合い」
先ほどの少年は確かにそう言った。
多数の人間をドコからともなく連れ去り、殺し合いを強要させ、さらに二人の青年の命まで奪った少年。
数えられないほどの罪をすでに犯した少年、そんな少年を彼女が許すはずはなかった。
「狩魔の人間は完璧を好む……この狩魔を敵に回したことを精々悔やむがいいわ」
鞭を弄りながら少女は歩き続ける。
「殺人罪、略取・誘拐罪、脅迫罪、そのほか諸々の罪をこの狩魔冥がカンペキに立証してあげるわ」
鞭を振り回し、誰もいない天に向かって指を突きつけた後高らかに叫んだ。

「法廷で!!」



天に向かって高らかに叫んだ後、彼女は目の前にあった教会を探索することにした。
この地にどれだけあるかはわからないが、「完璧な立証」のための証拠品を集めるため。
中に入ってみた、そこにあったのは神母像、ステンドグラス、十字架等。
何か違う感じもしたが普通の教会の造りと一緒である。
手がかりはない……しかし情報収集はできるようだ。

「愚かな人の子よ、貴方はこの場所で何を求めるのですか?」
冥の視線の先に立っていた牧師も気がついていたようで、冥に問いただしてきた。
臆することなく、冥は牧師へ向かっていく。
「そうね……あえて言うなら、真実かしら」
冥は着々と牧師の下へ歩みを進めていく。牧師はただ本を読みながら、その場に立っている。
「逆に聞くわ貴方は、この場所で何を求めているの?」
その問いに、牧師は本を閉じてメガネを直し冥の方へと向き直った。
「私の信ずる神の復活……ですが、あの少年に閉じ込められているこの状況では難しそうですね」
冥の表情が険しいものになる、神の復活なんて言葉を聴かされれば誰しもが怪しむ。
「申し遅れました、私ゲーニッツ。レオポルド・ゲーニッツと申します」
「狩魔冥、検事よ」
なんだかぎこちない自己紹介を互いに交わした後、冥の方から意外な言葉が発せられる。
「ねえ、貴方も探し物があるんでしょう? だったら私と協力しない?
 私はイデオを追い詰める証拠品を、貴方は信ずる神の復活の手がかりを。悪い条件じゃないと思うわ」
その言葉を聞いて、ゲーニッツの顔にわずかな笑みが浮かぶ。
冥は少年がイデオという名前であることを知っていた。
というのも呼び寄せられた場所でたまたま彼女の近くにいた赤根沢玲子が漏らした一言を聞いていたからだ。

「ええ、宜しくお願いします。私としても協力したいところですね」
ゲーニッツは改めて一礼をし、冥に協力する姿勢を見せた。
交渉成立。そんなところだろうか。
110 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/03(金) 23:19:09 ID:tAsbI5N2
「さて、ゲーニッツ。貴方がさっきまで読んでいた本だけど……」
「ええ、これですね。どうやらこの地に呼び寄せられた人間についていろいろ載っているようですが……」
冴えないゲーニッツの表情に冥は疑いのまなざしを向ける。
「誤字が酷過ぎて、まったくアテになりませんな」
ゲーニッツが見せてくれた一ページの記事、それを読むだけで冥にも先ほどのゲーニッツの表情の理由が理解できた。

『狩麻 迷』
『完をヨシする狩摩家の息子』
『髪の色は白髪で、要望はショート・ボブ・ウィルソンカットで、父と同じくプラチナブロンズで目が葵。色白で、負け気そうではあるが美少女』

思わず頭を抱え込んでしまいたくなる誤字脱字の数々だ。
ゲーニッツから本を貸してもらい数ページ流し読んでみたが……。
『人神庵』
『ワテワド・マイクトフ』
『リョウ・ナガサキ』
名簿と照らし合わせるだけでも相当数の誤字がこの本にはある。
信憑性は……薄すぎる。
「ありがとう……頭痛くなってきそうね」
申し訳ない表情を浮かべるゲーニッツ。本をしまい、代わりに冥の前に首飾りを差し出す。
「お詫びといっては何ですが……これを差し上げます。何、私には扱えない代物のようですからね」
黄金に輝く首飾り。女性しか身につけることのできない神聖防具のうちの一つタップスアン。
ゲーニッツも、冥もその事は知る由はないのだが、何しろ最強の防具である。
理論は不明だが、この首飾りがとてつもない力を発揮しありとあらゆる攻撃に対処するのは事実である。
怪しみながらも何の気なしにそれを着けた今の冥が、常人よりも強力な防御力を得ていることは誰も気づくことはないだろう。

「さて、いつまでもここにいてもしょうがないわね。情報を集めにそろそろ出かけることにしましょう」
二人は教会を後にする。それぞれが求める情報を探しに。
この殺し合いという場所で、冥は証拠を。ゲーニッツは……?


111もはやヒーローも悪役もいない ◆pL4qQt7Aog :2008/10/03(金) 23:19:43 ID:tAsbI5N2
ゲーニッツが冥に協力するのには理由があった。
もちろんオロチの復活をあきらめたわけではない。あの少年によって再び与えられた命を無駄にするわけにもいかない。
既にオロチの覚醒は済ませた、しかしその覚醒は完全なものではない。
オロチの完全なる覚醒には短時間で多くの精神力が必要である。
つまり、これだけ洗練されたものが集まるこの場所なら多くの精神力を集めることが可能となる。
この場所は時がたてば、大きな精神力を集めることができる。
そのエネルギーをオロチに送ることができればオロチの復活は完全なものになる。
神たるオロチの意思ならば、場所は問わないであるだろうと踏んでいる。
依り代もこの場所でならまったく困らないだろうと。
いつまでも愚かな人間とつるんでいるつもりは、ゲーニッツにはない。



スベテハ オロチノ タメニ



【C-6 ディバイン教会 一日目 深夜】
【レオポルド・ゲーニッツ@THE KING OF FIGHTERSシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:ラストエリクサー@FINAL FANTASYシリーズ、参加者リスト、基本支給品一式
[思考]
基本:ひとまず殺し合いには乗らないつもり。
1:狩魔冥と行動。
2:オロチの依り代を探す。
[備考]:
※参戦時期は'96で死亡後
※参加者リストは名前だけでなく、参加者全員のことが詳しく書いてありますが
 残念ながら誤字だらけのようです。

【狩魔冥@逆転裁判シリーズ】
[状態]:健康
[装備]:ウィップの鞭@THE KING OF FIGHTERS、タップスアン@真女神転生if
[道具]:ストリキニーネ入りのマニキュア@逆転裁判、あきらのヘルメット@私立ジャスティス学園シリーズ
[思考]
基本:殺し合いには乗らない、イデオを法廷に連れ込み裁判にかける。
1:ゲーニッツと行動。
2:成歩堂龍一と合流?
3:イデオの裁判のときに、イデオの犯罪を「完璧に立証」するための証拠品を集めておく
[備考]:
※参戦時期の詳細は不明、成歩堂と面識はあり
112 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/03(金) 23:22:14 ID:tAsbI5N2
っと、タイトル途中まで付け忘れてましたね。
投下終了です。
何かあればどうぞ。

投下後すぐ予約ってありなんですかね……?
113名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 23:24:02 ID:0Ot+dnfp
割り込みごめんよorz
この頭脳派コンビもいいコンビになりそうだ

ところで
>『人神庵』
>『ワテワド・マイクトフ』 ←誰だ!? クラウドか!?
>『リョウ・ナガサキ』

噴いたwどこのゲーメスト@故新○社だよwwwww
誰がこんな名簿作ったんだか問い詰めたい
114名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 23:24:34 ID:0Ot+dnfp
>>112
当然アリっすよ!
115 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/03(金) 23:31:02 ID:tAsbI5N2
ではお言葉に甘えて
八神庵、ティファ・ロックハート、宮本明、ポケモン主人公を予約します。
116wiki:2008/10/03(金) 23:53:16 ID:UMsFVH4i
投下や予約が入っていて嬉しいです。
自宅につく頃には日付が変更してそうなので先にご連絡を……。

>>103
マップの件、9月中に画像をうpしたはずなのですがPCによっては画像が見られないのかもしれないです。
家につき次第確認し、ダメなようでしたら対策を練ってみます。

>>103
死者スレの件、了解です!
死者スレの>1に載せたい文などございましたら御一報下さい。

家帰ったら投下作品じっくり思いっきり読むぞー!
そしてwiki更新するぞー!
117名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 23:58:09 ID:TfKCjtIl
投下及び予約乙です!
名簿の酷さに全米が泣いた。
>>113見るまでワテワドが何なのか素でわかりませんでしたw
狭間さんがわざわざこの謎名簿作ったのかと思うと更に泣けて来ます。
次の四人のお話も楽しみにしてます!
118名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 00:00:00 ID:TfKCjtIl
>>116
死者雑談所スレを建てて下さるみたいで有難うございます!
あちらの1の内容は管理人さんにお任せ致します。
119名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 00:00:03 ID:z0T0AAKn
投下キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!乙です!
どこぞの情報誌ばりの誤字が炸裂している名簿に吹いたw
これは当りと見せかけたはずれ支給品なのか、それともその逆なのか……って

>【レオポルド・ゲーニッツ@THE KING OF FIGHTERSシリーズ】
>[道具]:ラストエリクサー@FINAL FANTASYシリーズ

KO→回復→第二形態(脱衣状態)に変身 のフラグが立っ(ry


>>116
こちらも乙です。
したらばやwikiの管理本当にご苦労様です。
俺もwikiの簡単な編集ぐらい出来るよう勉強するかな……。
120名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 02:28:57 ID:+0GuRyzs
ここまで投下された作品二作品をwikiに追加。
どちらも今後の展開が楽しみなのとキャラ及び支給品の個性が強烈なGJ作品となっております。
アグニとルドラの漫才やダメ名簿の完全版を見てみたいものです。

参加者情報のギルティギアの名簿を正式版に更新しました。

マップについてはうちの場合、パソコンからは見られる/携帯からは見られないという感じでした。
見られないパソコン&携帯からでも見れる良い方法はないものか……。


それとなんとか死者スレ出来ました。息抜きにどうぞ。
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11925/1223050799/
スコットとゴードンってこんなんだっけ。
SSノ カンソウヲ アエテ スコット&ゴードンニ ハナサセル ココロミモ オモシロソウダナ
121お詫び:2008/10/04(土) 02:33:16 ID:+0GuRyzs
またURLミスがございましたorz

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/11925/1223050799/

今度こそミスはないはずです。失礼致しました。
122 ◆gy6aeit5v6 :2008/10/04(土) 04:01:22 ID:Inmpor5w
>>120-121
死者スレ・wiki更新、有難うございます!
死者スレは一眠りしてから活用させて頂きます。

こんな時間ですが、南条圭投下します。
123人として、V.I.P.として ◆gy6aeit5v6 :2008/10/04(土) 04:04:12 ID:Inmpor5w
納得がいかん。何故この様な場所で、この様な殺し合いゲーム等が行われねばならぬのだ。
社会とは時としてそのようなものだが、やはり一人の人間のエゴで多くの人間の未来が奪われるなどということはあってはならん。
しかも動機が「己の快楽追求のため」というのだから尚更許し難い。


あの男、確か名は狭間偉出夫だったな。
全国の高校二年生を対象とした模試で、一点差で俺を打ち負かした全国トップの成績の持ち主だ。
顔も名前も、模試の成績表と共に添付されていた顔写真付の成績優秀者一覧表に掲載されていたから間違いあるまい。
軽子坂学園に在籍しているはずなのに学校指定の制服じゃないのが妙に引っ掛かるが……。


「なんでこいつ、こんなどんよりした顔してるのぉ〜?
 全国ナンバーワンってことで写真と名前載せてもらってんだからぁ、もっと笑えばいいのに勿体無いよねぇ〜」
と学友の綾瀬優香が、例の成績優秀者一覧表を見ながら言っていたものだ。

「でもさぁ〜アヤセ思うんだけどぉ、南条もさぁ〜一位の人に負けず劣らずムスッてしてるよねぇ?
 おっさん臭い顔が余計おっさん臭く見えるっていうかぁ〜?
 桐島ぐらいバッチリキメ顔で写ったらどうなの〜みたいな」
とも彼女は言っていたが。

俺がやや険しい顔で載っているのは、第一に一点差でナンバーワンを逃したことへ対する自戒の精神の表れ、
第二に簡単に人の顔写真と実名を公表する某予備校のプライバシー保護に対する意識の欠如に対する呆れの表れ、
そして第三にカメラマンの腕が悪かっただけだ。あいつはそれを理解していない。


……おっと、話がそれたな。


たかが一点差、されど一点差。
俺の負けだという事実は揺るがない。それは認める。


が、やはりこの「殺し合いゲーム」だけは認められん!
何故あれ程までに優秀な能力を持ちながら、この様なふざけた真似をする?
この様な非人道的な方法をとるしか奴には出来ぬというのか?
そんな人間が将来俺と共に日本、否、世界を背負って立つ人間になるのかと思うと耐え難いものがある。

124人として、V.I.P.として ◆gy6aeit5v6 :2008/10/04(土) 04:05:09 ID:Inmpor5w
そういえば、狭間によって殺されたあの二人はカシュオーン国の王子と言ったか。
(恥ずかしながら、俺はカシュオーンという国を知らなかった。
 俺の記憶が確かならばそんな国は地球儀にも乗っていなかった気がするのだが……。)
彼らもまた、国の未来を担う人間だったのだろう。そう考えると実に居た堪れない気持ちになる。
同じV.I.P.として彼らの冥福と、カシュオーン国の発展を祈らずにはいられない。


……ふむ……待てよ。V.I.P.……だと?


俺の学友の中では唯一この場にいる桐島英理子。
彼女は非常に容姿端麗であり、俺には一歩及ばないが成績優秀な才媛であり、これまた俺には一歩及ばないが家柄も申し分ない。
考えてみれば彼女もV.I.P.候補なのかもしれない。
(余談だが、成績優秀者一覧の写真を見たという某大手芸能事務所が彼女をスカウトをしたことがあった。
 桐島自身と彼女のご両親はというと、大学合格まで返事を待ってほしい……と返事したようだ。
 約一名、「エリーちゃん芸能界にスカウトされてたっしょ! 俺様もスカウトされたかったんスけど!!
 つうか芸能人デビューの道が用意されてると聞いたら俺様も模試頑張ったし!
 エリーちゃん、その名刺貸して! 今から俺様、その事務所行ってくる!」と言いながら桐島から名刺を無理矢理奪い、
 無謀にも事務所に突撃した痴れ者がいたが、その後あいつがどうなったかは知らん)


成程……もしかしたら狭間は各国からV.I.P.及びV.I.P.候補を集め、ナンバーワンの座を奪おうとする者全てを抹殺しようとしているのか?
こんな卑怯な方法で奴は世界一の座を勝ち取ろうというのか!?
それなら奴がこのような行動に出たのも合点がいくが……。

いかん、実にいかん。
そんな形での世界一の座は、世界一の男となる予定の俺が許さん!
真のナンバーワンは人々を制圧してなるものではない。
人々に支持されてこそ、人々を生かしてこそ真のナンバーワンだ。
罪なき人間の殺戮により無理やり勝ち取る栄光など、真の栄光ではない。

よって俺は敢えて狭間の推奨する様な犯罪行為には荷担しない。
正当防衛以外では武力を用いないつもりだ。

125人として、V.I.P.として ◆gy6aeit5v6 :2008/10/04(土) 04:05:41 ID:Inmpor5w
しかし一人でいては、心身の危機に晒されやすいのも事実だ。
まずは信用のおける仲間探しから始めねばな。
桐島は聰明な女性だ。きっと俺の意見に賛同してくれるだろう。

あとは……。

カシュオーン国の人間と近しいと思われる、あの印度人らしき青年はどうだ?
何故西洋系と推測されるカシュオーン国の人間と、印度人と推測される人間が親しいのかはよくわからんが。
知人を殺された人間が……大事な人を失った者だったら、狭間の考えがいかに愚かなものか理解してくれているはずだ。

眼鏡をかけた軽子坂学園の女子が狭間をやけに悲しそうに見つめていたのも妙に気になるな。
恋人や友人、可能性は低いが肉親だとしたら、普通はあんなところに呼び出さないはずだが。
…………狭間の根性の歪みを見る限り、「普通」という言葉は通用しないのかもしれん。


兎に角、これ以上迷ったり悩んでいても仕方あるまい。
今は冷静さを取り戻し、支給品を確認し、ひたすら仲間を集め、この異常事態の鎮圧を目指すしか道はない。
他の者が健全な精神を持った、V.I.P.の名に恥じない人間であることを期待する。


天国の山岡、見守っていてくれ。

俺は絶対に屈しない。

そして必ずや生きて帰り、正々堂々と己の実力で世界一の男となってやる!


【H-6/ドーデカ屋敷/一日目/深夜】
【南条圭@女神異聞録ペルソナ】
[状態]:健康
[装備]:まだ未確認
[道具]:まだ未確認
[思考]
基本:ゲームには乗らず、異常事態の鎮圧と生還を目指す。
1:自分の意見に賛同してくれる仲間を探す。
2:その前にとりあえず支給品の確認。
[備考]
南条圭は、このゲームキャラロワイアルに出ている人物全てをV.I.P.及び未来のV.I.P.候補だと思い込んでいます。
126 ◆gy6aeit5v6 :2008/10/04(土) 04:11:06 ID:Inmpor5w
投下終了です。南条の支給品の正体は次の方にお任せします。

そしてさっそく訂正させて頂きたいのですが、
>>125の、
(誤)知人を殺された人間が……大事な人を失った者だったら、狭間の考えがいかに愚かなものか理解してくれているはずだ。



(正)……大切な知人を失った経験のある者だったら、狭間の考えがいかに愚かなものか理解してくれているはずだ。

に変更お願い致します。
127名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 14:54:29 ID:gQ3HcS2b
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0026.png
勝手ながら簡易版マップ作ってみた。
128名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 15:04:16 ID:gQ3HcS2b
ところで追加予約って大丈夫なの……かな?
129名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 15:34:04 ID:7C4IK1Qr
いいと思うよ!
130 ◆316yjO30Ps :2008/10/04(土) 15:36:15 ID:gQ3HcS2b
それでは河城にとり追加予約で。
131名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 18:46:04 ID:+JPRs7Mm
乙ぐらい言ってやれよwwwwwwwwwwwwwwwwww
132名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 19:10:12 ID:zyCLuIJ3
>>131
おまえ優しいな

>>126
投下乙です。
おおむねまともな事を考えているんだが、それでもなんじょうくんには誰か突っ込み役が必要だと思うw
133名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 20:19:52 ID:zITV83AA
このロワも面白くない。
明日までに終了な。
134名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 20:27:37 ID:GZDkc1gE
>>126
投下乙!
ドキッ☆V.I.P.だらけのバトルロワイアル……とは。
なんじょうくんが、カーバンクルやらクッパと出会った時が見物ですな。
まぁ、クッパもV.I.P.と言えばV.I.P.だが。
135名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 20:56:24 ID:KMJVvRD9
>>126
投下乙!
知的なキャラと思わせといて天然ボケキャラときたかw
VIPと聞いて2ch内の某板が真っ先に脳裏に浮かんだのは秘密

そういや、登場作品以外のネタやアイテムを支給品に盛り込むのはアウト?
(例:オプーナ購入権利書、クロノトリガーの「ぜつぼうのかま」)
136名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 20:58:07 ID:zITV83AA
ダメに決まってるだろ
少しは頭使えよ
137名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 22:08:11 ID:AdzdwLfZ
>>135
基本的にはアウト。
その支給品の把握のためだけに、そのゲームをプレイすることが要求されるから。
ある程度なら、現実出典の物は許可されることもあるけど。
それ以外にはロワに関係するオリジナルアイテムとかは結構ある。
上にある詳細名簿とか。
探知機とかはどこでも出てるけど、微妙に設定が違ったりもするかな。
138名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 22:30:08 ID:KMJVvRD9
>>137としたらばの>>4見て把握した
やっぱりヤバそうなのでやめときます
139名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 22:47:00 ID:UEeInkWY
予約や投下が少ないな
週末ってこんなもん?
140名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 22:55:58 ID:eWGBRIGP
>>126
遅れに遅れたけど感想を。
まともに考察していってる……と思いきやいきなりぶっ飛んだ結論が出たーッ!?(ガビーン
どう見てもVIPという単語とは無関係なボロボロの胴着着た奴とか人外キャラとかに出会った時のリアクションが気になるところ。
兎も角投下乙でした。


>>139
逆に考えるんだ、日曜から月曜にかけて投下ラッシュが巻き起こると(ry
141名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 23:21:16 ID:4juHotFa
>>90他作品の同形状の武器使う展開はやっぱりwktkする
>>109ゲーニッツ良いなぁ。いつかマーダーになっちゃいそうだけどw
>>123賢い奴と出会わないと俺理論連発しちゃうかもw
142 ◆316yjO30Ps :2008/10/04(土) 23:40:00 ID:gQ3HcS2b
質問なのですが、にとりって水が無いとこでも水を生み出したりできましたっけ?
143名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 00:25:07 ID:KhDi64o9
>>142
一通り調べてみたけど、水を操る程度の能力についてその辺が言及されてる場所ないね。
にとりは最近のキャラで公式の求文史記にも載ってないしな。
まぁ東方の一次設定って曖昧だし、自身の解釈でいいんじゃないのかね。

地霊殿でさとりがにとりの技をコピーしたのを考えると水が無くても大丈夫なんじゃ、と思うけど。
さとりのあの能力自体がチート過ぎて断定していいかわからんが。
144名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 03:28:09 ID:SnA6WZcb
二週間以内に予約のなかったキャラは即殺可能ぐらいのルールを定めないと誰も予約も投下もせずに自然消滅しそうだな
145名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 09:16:54 ID:EovdB83K
過疎ロワでは一ヶ月近く放置されるとかザラですがな
146名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 09:18:45 ID:sIAQlxyG
予約の期限って何日?
147名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 10:22:58 ID:c/GS07RU
元々即殺が当たり前の企画だったはずなのに,いつから殺すのに>>144にお伺いを立てないといけない事になったんですか?
148名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 13:42:27 ID:SnA6WZcb
>>147
いや、「即殺=セリフ0でいきなり死体として出しても可」という意味なんだが……
妙に煽りくさい書き方といい釣りだよな?
149名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 16:30:35 ID:Qu+SrB4c
>>144
このペースや書き手の人数だと2週間でズガン、なんて言ったら5分の3ぐらいのキャラが大量ズガンになる予感。
そういう設定を設けるならせめて期間が一カ月は欲しい。
150名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 16:57:21 ID:2hATE6UT
そんなルール勘弁してくれ…書きたくても時間が無い書き手だっているんだぜ……
ゲームだから把握が難しいってのと過疎り気味なのと始まったばかりってのがあるから
もう少しだけ様子を見よう、な?
151 ◆316yjO30Ps :2008/10/05(日) 17:06:54 ID:EovdB83K
とりあえずシグにとり白ボン投下しますね。
152ばよえ〜ん遺跡ツアー ◆316yjO30Ps :2008/10/05(日) 17:08:54 ID:EovdB83K
遺跡を形作る乾いた石を子供の足が踏みしめる。
柔らかい素材であるため目だった音はしないが、わずかな足音が遺跡の通路に響いていた。
やがて視界の遠くに暗い出口が見える。
そこをくぐりぬけると月明かりが少年の蒼い髪を照らした。

「んー…………」
友人を集めて月見でもしたくなるほど見事な満月だ。
先生に伝えるなりすればそれを兼ねてここらの遺跡見学でも計画するかもしれない。

だがそれが叶うはずもない、それ以前にそんなことしていられない状況にこの少年、シグはその身を置いているのだ。

目の前には比較的大きめな神の彫刻が建っている。どうやらここらの遺跡を象徴する存在のようだ。
杖というよりは傘のような長棒を持ち、何故かネコのお面を背負い、本人もネコの顔をしている。
どっちかっていうと神というよりは獣人の戦士といったいでたちで、おまけにやけに可愛らしいためお世辞にも神々しいとは言いがたい。
像の前の説明板によれば『魔王ニャゴキングと相討ちになり、神へと転生したピピピ神の像』と書かれている。
どちらも聞いたこともない名前だった。どのみちこの地に存在するあらゆる存在がニャゴキングもピピピ知るはずがないだろうし、少なくともこの空間においては実際に両者の存在に深い意味は無かった。

その説明を読み終えるとシグはどことなく途方に暮れたように、赤く硬化した右手で頭をぽりぽりと掻いた。
彼を知るものが見ればいつも通りのマイペースに見えるが一応彼は彼なりに困惑しているし恐怖もしている。

系図を辿れば分かるが、シグはプリンプ魔導学校に在籍する魔導師のタマゴのなかでは一風変わった存在である。
傍目に見てこんな死地においても崩れないぼんやり調もそのあたりに拠り所があるのだ。
とはいえ最近になって出た右目と右手の異常を除けば今のところは普通の人間とそう変わりはない。
むしろ一般的な魔導師に比べれば、サタンが興味を引きシェゾが力を欲しがるほど潜在的に秀でているところもあるのだ。

本人は殆ど無自覚な素質であったが。


この遺跡は観光名所になってるらしく丁寧にベンチも設置してあったのでシグはひとまずそこに腰掛けて荷物を見てみることにした。
食料や明かりに紛れた一枚の紙――参加者名簿に目が留まる。といよりそこに書かれていた名前が彼の目を引いた。
「アルルだー。それにカーバンクル……あ、あのヘンタイの人もいる」
見知った名前が、それも三人。おまけにいずれも異世界から飛ばされてきたという存在だ。

「……もしかして、ぷよ勝負が何か関係してるのかな……あ、ここってぷよがいないから違うや」
ひとまず頼れそうな友人の存在にほっとしたような、そんな友人が殺し合いなどという絶体絶命もいいとこな状況に置かれて心配なような複雑な心境が巡った。
153ばよえ〜ん遺跡ツアー ◆316yjO30Ps :2008/10/05(日) 17:09:28 ID:EovdB83K
まあそれはともかくこの件悩むのはそろそろ止めた方が良さそうだ。一応の目標を彼らとの合流に定めたシグは他の荷物を探り始める。
そして奇妙な紅白の玉を手に取り、なんとなく興味を覚えたシグが観察しようとした瞬間だった。

「やあ人間、こんな所で荷物に熱中してたら妖怪にとって食われるんじゃないか?」
背後から少女の声がかかる。思いがけない接触にシグは一瞬だけびくっと反応し、振り向き――

「誰ー?」
結局いつも通りに反応して相手を若干ずっこけさせた。





ところかわって、別の遺跡の内部。
ここにある一人の「ボンバーマン」が迷い込んでいた。
彼の外見は何とも形容しがたく、強いて言ってしまえば「宇宙人」といったところだろう。
実際に彼が住んでいる星には地球という名はなく、普通の人間から見れば宇宙人に違いはない。

「くそう、あの男……バグラーより何倍もタチが悪いぞ。絶対に許さない!」
拳をぐっと固め白い「ボンバーマン」、ことそのまま白ボンは決意を言葉にした。
だがその勇猛さも、男の異常極まりないな様子や二人の凄惨な死を思い出してあっという間に萎えてしまう。

「タチが悪い……から、許せないんだけど……それって、それだけ怖いってことなんだろうなあ……
ううう、勝てないなんて尻ごむつもりはないけどちょっと怖いかもしれない」
針金にピンポン玉がついたような両手で自分の身体を抱きしめぶるると震える。
これまでに何度か強敵と戦ってきた白ボンだが、彼とて勇猛果敢な勇者というわけでもない。
どちらかといえば人並みの恐怖心の方がやや強かったのだろうか。
さらに不安そうにベルトをぽんぽんとなでた。先程ここに迷い込んだときの、調子の変化に戸惑っているのだ。

「足が思うように動かなかったしなあ。バグラーの拠点に乗り込むためにあれだけパワーアップしたのに全部取り上げられてるみたいだ。
悪いヤツに出会わないうちにこの能力に慣れといた方がいいかなあ」
今度はベルトから何かを取り出すように手を動かした。
すると、今度は白ボンの手に導火線に火を灯した丸っこい爆弾がくっついていた。

「やっぱ遺跡を壊しちゃまずいかなあ?」
取り出しといてから後悔したようにぽつりと呟いてみる。
実際は歴史的な損害の問題ではない(そもそも即興の産物なので歴史なんかないのだが)のだがそのことは考えてないらしかった。
どちらにせよ取り出してしまったものは仕方ない。このままでは爆発に巻き込まれ、颯爽とあの世行きになりかねないだろう。
バトルじゃないんだからみそボンシステムなんかあるはずがない。
というわけで白ボンは遺跡の部屋のすみっこに爆弾を設置し、通路の方に逃げ込んだ。
154ばよえ〜ん遺跡ツアー ◆316yjO30Ps :2008/10/05(日) 17:10:42 ID:EovdB83K
と、この時彼の頭にちょっとした希望的観測みたいなものが浮かんだ。
「もしかして……この壁ってソフトブロックだったりしないかな?
だったらパワーアップアイテムがあるかも!」
そんな皮算用を胸に、出口へ急ごうとした足を止め爆風が来ない通路でそっと爆弾を行方を覗く。
数秒すると爆弾は普通の人間が一般的に想像したり認識してるようなものと比べれば小さめの爆音を響かせ炸裂した。
盛大に壁どころか部屋自体が大きく崩れる。どうやら考えたよりは結構脆い壁のようだった。

おまけに爆発は部屋を崩しただけでは飽き足らず、やけに冷や汗をそそらせる地響きを呼び寄せてしまったようである。
「……この地響きにこの揺れ……って、やっぱりもしかしたりするかな」
顔を引きつらせて白ボンは思わずそろそろと通路に戻ろうとする。その鈍い歩みも、天井が崩れその崩壊が通路にまで及んだ瞬間に急行に変貌した。
彼の爆破した所が遺跡の支柱か何かにあたる部位だったのか、そもそも遺跡自体が脆かったのかは分からないが、かなりの緊急事態であることに変わりはない。

「やっぱマズかったぁあぁあぁぁぁ〜〜〜〜!!!」

ちなみにパワーアップアイテムは埋まってなかったそうな。





遺跡に備え付けられたベンチに青髪の少年少女が並んで座っている。
先程シグにかかった声の主、河城にとりはシグの抜けた返事に戸惑いながらも、早々に敵意が無いことを述べた。
こんな状況だから疑われるかもしれないと勘ぐっていたが「そーなんだ」とあっさり信用されてしまったためににとりは再度ずっこけるハメとなった。

この少年、両目が色が違い片手が呪われているのか妙な状態になっている時点でどこかおかしいとは思っていた。
あっさりとした対応も、幼さゆえの純粋さとはきっと違うのだろう。これはむしろ彼の性格によるところが大きいのだ。

(私が河童……妖怪と言ってもちっとも警戒しないからな。やっぱり右手の呪い? と関係してるのかね、この調子は)
シグとの情報交換の最中、彼のペースに調子を狂わされながらにとりは苦笑した。

それにしても殺し合いなんてあの人間もけったいなことを考えたものだ。……いや、人間でない可能性もある。
紅い館の司書や独り大家族みたいに後天的に妖に成り代わった類だろうか。
そんなヤツが集めた人妖のなかにろぐでもないのがいるのは間違いない。
積極的に参加者を殺しにかかるヤツもいるだろうが、にとりが危惧しているのは別のタイプの悪性参加者だ。

他の参加者を上手く騙して盾や駒に使ったり、スキを見て頭数を減らしたりする姑息なタイプ。いわゆる古兎的な連中だ。
自分ならともかく、シグがそんなタイプの参加者に遭遇したらたちまちその毒牙にかかってしまうに違いあるまい。
ヘタをして彼の潜在能力を最悪な形で引き出されてしまったら大事どころじゃあるまい。
とりあえずは、ある意味時限爆弾ともいえるこの少年から目を離さない方がいい、とにとりは判断した。

「古来からの盟友を見捨てる訳にもいかないしね」
「んー、何か言った?」
「何でもないさ。ところでこのベルトだけど、」

シグに支給されたアイテムに自分なりの解釈を述べようとしたにとりは途中で言葉を切った。
小さな爆発音。続けて盛大な音を立て、像の向こう側の遺跡の一つが大きな音を立てて崩れ落ち始めた。
どうやら自分達以外の参加者がこの辺りにいるらしい。この様子では余り友好的な接触は期待できなさそうだ。
155ばよえ〜ん遺跡ツアー ◆316yjO30Ps :2008/10/05(日) 17:12:20 ID:EovdB83K
「いきなり建造物爆破か、血気盛んな奴もいたもんだね」
思わず身構えてしまうにとりを、シグが彼女と彼も聞き取ったらしい爆発音のした方角を不思議そうに見比べていた。

「もしかして危ない人かな」
「かもしれない」
支給されたものに迎撃につかえそうなものが無かったため丸腰で様子を伺い、かついつでも逃げ出せるように準備する。
本当なら光化学迷彩なんかを使うとこだが手持ちのブツはまるごと無くなってたので仕方ない。
それに水場が無いとはいえ能力の運用にさほど支障はないはずだ。

そして入り口が落石で塞がれる寸前、何者かの影が飛び出し、

「やった出口ハブッ!?」

最後の落石がその脳天に鈍い音を立てて激突した。
直撃といえど小さな塊だったため大した怪我はなかろうが、打ち所でも悪かったのか爆破犯容疑者はそのまま目をナルトにしてばったりと倒れた。


「……なんなんだ、あれ?」


【F-7/カオス遺跡・ピピピ神像付近/一日目/深夜】
【シグ@ぷよぷよシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:モンスターボール(中身不明)@ポケットモンスター、不明支給品0〜2、基本支給品一式
[思考]
1:気絶した人物が気になる
2:(なし崩し的に)にとりと行動
3:アルル達を探す

【河城にとり@東方project】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:不明支給品1〜3(武器は無し)、基本支給品一式
[思考]
1:気絶した人物が気になる
2:シグに何となく興味。危険防止も兼ねて保護
3:異変の方は巫女任せ……とは行かないか

【白ボン@スーパーボンバーマン3】
[状態]:若干疲労、気絶
[装備]:なし
[道具]:不明支給品1〜3、基本支給品一式
[思考]
1:(気絶)
2:主催者を倒してゲーム脱出
3:でもちょっと怖いかも

※カオス遺跡の建造物の一部が倒壊しました。
156名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 17:16:02 ID:EovdB83K
投下終了です。
にとりの人間友好度ってこのぐらいでいいのかな…
全体的にシニカルな幻想郷の住民にしてはホットめになってしまったけど
157名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 18:47:08 ID:uc9iKthA
投下乙!
158名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 18:48:41 ID:uc9iKthA
ルールの話だけど、あまり時間制限は設けない方がいいと思う
半年や一年経っても全く書き手がいないのなら話は別だが
159名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 19:49:42 ID:KhDi64o9
というか時間制限なんて設けなくても、書ける人がいないなら書き手が空気読むだろ


>>156
投下乙!
東方は設定が基本的に曖昧だし、いいんじゃないですかね。
しかし白ボンめ、傍迷惑にも程があるwww
160名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 20:01:03 ID:mTryIXaE
投下乙です。

いざとなったら引っ越すってのも一つの案かもしれない。
ゲームサロンとかの方が、まだ少しは盛り上がるんじゃないかな。
ちなみに作品投下は12時前後を予定。
もう少し待ってて下さい。
161名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 20:58:47 ID:2hATE6UT
投下乙!
東方の設定は難しいからおkだと思うよー
……だって原作設定に沿うとしても、後から「なかった」ことにされている設定とかもあるし
白ボンワロタw
162 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/05(日) 21:36:06 ID:GAW6cUnb
庵、ティファ、主人公、明投下します。
163バトロワモンスター庵 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/05(日) 21:37:20 ID:GAW6cUnb
「ハナダの洞窟の試練……な訳ないか」
民家の椅子に腰掛けながらため息をつく帽子の少年。
殺し合い、確かにあの学生風の人は言った。
ポケモンバトルも相手を殺すつもりでやってるわけじゃない。
なんだってこんな面倒に巻き込まれたのか思い当たる節すらない。
もう一度ため息をついた時に、ドアがゆっくりと動いたのだ。
あわてて椅子から飛び退こうとして足を滑らせてしまい、椅子ごと後ろに倒れこみ頭を強く打ってしまったのだ。

意識を取り戻したのは民家のベッドの上、隣には長髪の女性が立っている。
それに気がつきあわてて飛び起き、怯えの表情を浮かべる少年。
「あ、まだ動いちゃ駄目よ。怪我はしてないみたいだけど数分倒れてたんだから」
しかし、少年が想像していた展開とは違い、その女性は優しく声をかけてくれた。
「あ、あの……」
「ん、あ、いきなり入ってゴメンね。まさか人がいるなんて思ってなかったからさ。
 ビックリさせちゃったね……あ、私はティファ、君は?」
「あ……イマクニ、です」
女性の微笑に対し少年は、どこか恥ずかしそうに名乗った。

「へぇー、それでイマクニ君はそのポケモンマスターっていうのを目指してポケモンっていうのを集めてたの?」
「あ、はい。ポケモンマスターっていろいろ定義が変わってくるんですけど。ポケモンバトルも強い、ポケモンの知識も豊富。
 ポケモンはしっかり全種類所持……っていうのがマスターの定義かなあって。それでハナダの洞窟ってところであるポケモンを探してたんですけど……」
「そこでこの場所に来ちゃった……と」
はい、と小さくつぶやきベッドの上でティファから差し出されたコーヒーを持ちながら、イマクニは項垂れる。
溜息をつくイマクニに釣られて、ティファの口からも溜息が漏れる。
「そっか……でもやっぱりあたしは許せないな。イマクニ君みたいな人たちでも誰も彼も集めて殺し合いさせるだなんて間違ってるよ。
 それに――」
「――――ォォォォォオオオオ!!」
ティファの言葉は咆哮にかき消された。二人そろってドアの方を向くが誰もいない。
「イマクニ君。あたしが外の様子見るから、ここでじっとしてて」
何かを言いかけたイマクニの口をそっとティファは塞いだ。
「あたし、こう見えても強いんだから。危なかったらすぐ戻るし……ね?」
そういってティファは颯爽と民家から飛び出した。
自分も後を追おうと思ったが、打った頭がズキズキと痛む。
イマクニは二つの事柄で、頭を抱えることになった。
164バトロワモンスター庵 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/05(日) 21:38:10 ID:GAW6cUnb
「オォォォォ、キョォォォオオオ……オォォ、オ……ロチ? キョオ、キョオオオオオ!!」
赤髪の青年、八神庵。
口からは煙にも似た息を吐き、目は焦点というものを失い。
彼は二つの名前を叫ぶ。「キョウ」と「オロチ」の二つの名を。
庵はあの時、オロチの手により体内に潜むオロチの血を覚醒させられた。
660年前、庵の先祖が結んだオロチとの血の契約。
その血はもちろん庵の中にも流れている、故にオロチは庵を利用し京とちづるを殺害させようと目論んだのだ。
しかし、オロチの血が全て庵の自我を支配しているわけではなかった。
微かに残された庵の自我が、あの時オロチへと力を向かわせることに成功したのだ。

だが、オロチの血の支配はそれだけでは終わらなかった。
狭間が庵を呼び寄せたのはそう、その瞬間。
庵がオロチへと飛び掛るギリギリの瞬間に呼び寄せたのだ。

唯一の救いは庵の自我が微かに残っていること。
だが、オロチの血の暴走を止めるにはそれでは弱すぎた。
ルール説明中、狭間がいかに庵を押さえつけていたのかは不明だ。
殺し合いを潤滑に進行させるため、庵を殺戮兵器とも呼べるオロチの血による暴走状態で呼び寄せたのは事実。
そして、牙はこの地で――――
「キョウ、キョオ、キョオオオオオオオオオオオ!!」
剥かれた。

「さっきの声はあなたなの?」
庵の背後で、声がする。
長髪の女性がファイティングポーズを取り、こちらを向いている。
「キョウ……キョウ……ドコ…………ダ」
庵が小さく呟くが、目の前の女性は警戒を解かない。
庵の行動を見守るように女性は眉一つ動かさない。
「キョウ! キョウ! キョオオオオオオオオ!!」
そして、庵は女性に飛び掛った。


165バトロワモンスター庵 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/05(日) 21:39:06 ID:GAW6cUnb
「くっ……強いわね」
襲撃者か何かだろうかとは踏んでいたが、ここまで強力な襲撃者だとは思っていなかった。
ティファが想像したよりも赤髪の青年の動きは人とは思えないほど早かった。
鋭さこそないが、その速度を生かし手数を増やしていること。
そして、その一つ一つに強大な力が込められていること。
防御に努めているとはいえ、庵の攻撃力がそれを上回っていたようでわき腹、胸、足、頬など微かに裂傷が出来ていること。
持久戦に持ち込めばこちらがやられる、そう思ったのだ。
一撃一撃を全力で振るっているように見えるにもかかわらず、疲労する素振りがないのはおそらく本能か何かに身を任せているのだろう。
本能に任せた動きというのは強力な分、隙が生まれやすい。
つまり、その一転の隙をつく事ができれば……?

「はあっ!」
そこまで思考を終えたティファが身を翻し攻勢へと出る。
ティファが繰り出した蹴りに対して青年が取ったのは攻撃。
目には目を、歯に歯はをというわけなのだろうか。それとも防御するという考えがないのだろうか?
蹴りこそあたったものの、腹部に強烈なカウンターパンチを貰ってしまった。
「がッ……は」
今までよりも強烈なダメージ。ティファから体力を奪っていくには十分すぎる一撃。
ティファは一度距離をとることにし、青年が弱点を見せるタイミングを伺った。
しかし、そんな余裕すらも与えてくれるほど甘くはなかった。
青年は素手で遠距離へと攻撃する術を持っていることなど、ティファは考えもしなかった。
一つのうなり声と共に、青年の腕から蒼炎が発せられる。
その炎は目を見張る速度で地を這い、ティファへと肉薄していく。
直感的に危機を感じたティファは炎が放たれる瞬間に駆け出し、炎が当たる瞬間に大きく地を蹴り空中へと舞った。
そのまま攻撃へと転じるべく、ティファは青年へ向かい鋭く足を突き出した!


166バトロワモンスター庵 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/05(日) 21:39:46 ID:GAW6cUnb
イマクニはやはりじっとしていることは出来なかった。
先ほどから何度か聞こえる叫び声、あの女性はきっと苦戦しているに違いない。
デイパックの中から出てきたのは一本の棒、それいがいはとてもじゃないが扱える気がしなかった。
わずかでもいい、力になるために自分も闘わなければならないと心の中で思った。
ベッドから抜け出して急いで駆け出しドアを蹴飛ばす形で開け、外に出た。

そこで、見た。
ティファが、赤髪の青年に蹴りを入れようとしているところを。
見た。
青年がその蹴りに対し取った行動を。
見た。
蒼い炎に焼かれるティファを。
見た。

そこから後は、ただ見るしか出来なかった。
振り絞った勇気も目の前の殺意に対してはちっぽけなものだった。
見るだけしか出来なかった。

「がっ……くうっ!!」
炎に焼かれ、受身が取るのがギリギリだったティファに容赦なく襲い掛かる青年。
「はうっ……きゃっ、あっ、がはっ」
胸倉を掴み、ティファを放り投げたと同時に右手で切り裂き裏拳を打ち込む。
続き様に二度振り上げられる拳。一発は腹部に、もう一発は顎を突き抜けて。
想像を絶する速度の連撃でティファが倒れこむ様を、イマクニはやはり見るしか出来なかった。

しかし想像を絶するのは此処からである。
青年は、倒れるティファの傍に座り込んだのだ。
手を伸ばし、ティファの胸を――――



裂いた。
一度、二度、三度と声すら出せなくなりつつあるティファを裂き続けた。
一瞬だけ青年がこっちを向いたような気がしたとき、イマクニの体は完全に固まった。
しかし、同じようにイマクニを見ていたティファが振り絞るような声でイマクニへと叫ぶ。
「に……にげ、て!!」
その声が最後に聞いたティファの声だった。
青年は両手で作ったハンマーをティファの体に向かい幾度となく振り下ろした。
最後に火柱が立ち、上半身がほぼ真っ赤に染まり焼け焦げた何かが目に入った。

「キョウ……キョウ、キョォォォォォォオオオ!!」
そして、青年はイマクニへと向かってくる。
ティファの最後の叫びもむなしく、イマクニはただそこに立つしか出来なかったのだ。
向かい来る青年が、自分の息の根を止めるのを待っているように。
ただ、そこに立つしか出来なかった…………
167バトロワモンスター庵 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/05(日) 21:41:30 ID:GAW6cUnb



はずだった。
青年は違う方向へとその顔を向けている、イマクニなど最初から眼中になかったように。
理由は一つである、第三勢力。ある人物の乱入があったからだ。
「……ったく、人様ぶっ殺していい気になってんじゃねーよオラ」
その人物は、まるで悪魔のような体をしていた。
「おい、お前。邪魔だからさっさと逃げろよ」
悪魔のような外見をしていても、心はそうでもないのかもしれない。

しかし、イマクニはその瞬間にチャンスを得ることが出来た。
悪魔のような人物が青年をひきつけるがために投げつけたものはモンスターボール。
スイッチが押されていないようで中のモンスターは出てきてはいなかった。
悪魔のような人物は使い方が分かっていなかったようだ。
これがあれば、自分も少しは闘える。力になることが出来る。
そういった気持ちを込めながら、ボールに手を伸ばした。
「そうだ……僕は、逃げる」



第三勢力、宮本明は目の前の青年に対して挑発を繰り出す。
「あたりのヤローぶっ殺していくっつーんなら容赦しねえぜ……もっとももうその気見てえだけどな」
手には釘バット、武器がある分こちらが有利だと踏んでいるのだろうか?
しかし、青年の様子が先ほどとは違う。
そう、先ほどよりも殺気と狂気が増していく気すらする。
「キョウ、キョウ! キョウ! キョォォォォォオオオオ!!」
宮本明は気がつくことはなかった。
自分のヘアスタイル、頭に巻いたバンダナ。それが青年が探している草薙京という人物と共通しているということを。
判断力の落ちた今の青年には、京に類する者を殺す。そうすれば京も死ぬ。
そんな思考に成り下がっているのだ。
先ほどよりも速いスピードで明へと飛び掛っていく青年。
青年へと打ち向かおうとするアキラ。しかし、青年よりももっと素早い何かが同じタイミングで差し迫ってくる――!!
「お兄さん! 乗って!!」
それは、先ほどまで立ち尽くしていた少年が悪魔のようなものに跨りながらこちらへと手を伸ばしている。
「あぁ? アイツぶちのめさなきゃいけね――」
「いいから早く!」
別人のような剣幕で迫る少年の要求に対し、明は従わざるをえなかった。
青年がこちらへと攻撃を仕掛けると同時に、明は鳥のような悪魔に跨り終えた!

ほぼ同時に、鳥のような悪魔は恐ろしい速度で走り始めた。
そんじょそこらのバイクでは太刀打ちできない、車の領域の速度を悠々と出した。
「僕は逃げる、あの人もそういってくれたし貴方もそういってくれた。
 だから今は逃げる。でも僕はアイツを許さない――許しちゃいけない!」
駆け出した鳥の上で少年はそう言った。
明は感じた。立ち尽くしていたときとは違うはっきりとした意思を。
168バトロワモンスター庵 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/05(日) 21:42:34 ID:GAW6cUnb

【D-1 カンコドリビレッジ 一日目 深夜】
【宮本明@真女神転生if...】
[状態]:健康
[装備]:釘バット@FINAL FANTASY7
[道具]:アテナのCD@THE KING OF FIGHTERSシリーズ、基本支給品一式
[思考]
基本:ハザマをブッ倒す
1:八神庵から逃げる(?)
[備考]:
※参戦時期は不明、肉体はアモンに乗っ取られた後のようです。

【イマクニ(主人公)@ポケットモンスター赤・緑】
[状態]:健康
[装備]:ひのきのぼう@ドラゴンクエスト5、モンスターボール(ドードー)@ポケットモンスター赤・緑
[道具]:確認済み支給品(0〜2、イマクニには扱えそうにない)基本支給品一式
[思考]
基本:あまり考えていない
1:今は八神庵から逃げる
2:八神庵を倒す
[備考]:
※参戦時期はクリア後、ハナダの洞窟に向かうあたりです。

「グゥ…………ガァァァ」
自らを上回る速度で、京は目の前から消え去った。
「キョウ、キョオオオオ!!」
庵は駆けだす、京を殺すために。
京ではない京を殺すために。
今の庵には、ただそれだけ。
それだけの理由しかなかった。

【ティファ・ロックハート 死亡】
【残り69人】

【D-1 カンコドリビレッジ 一日目 深夜】
【八神庵@THE KING OF FIGHTERSシリーズ】
[状態]:暴走状態、腹部に裂傷、全身にダメージ(中)
[装備]:なし
[道具]:不明支給品(1〜3)、基本支給品一式
[思考]
基本:????
1:京(明)を殺す
2:オロチを殺す……?
[備考]:
※参戦時期は正規ED(三種の神器チームED)の最中、オロチに体内の血を覚醒させられオロチに飛び掛る直前です。

※ティファのデイパック(不明支給品(1〜2)入り)が放置されています
※庵とイマクニ&明は結構離れています。 追いつくことは難しいと思われます。
169 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/05(日) 21:43:08 ID:GAW6cUnb
投下終了です。
何かありましたらどうぞ
170名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 21:52:28 ID:2hATE6UT
投下乙です!
庵は参戦時期が悪かったな…でも今後の展開に期待
そしてティファあああああああああ!
初めての死者がお前になるとは思わなかったがさよならだ
171名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 22:34:53 ID:EovdB83K
投下乙です!
ティファが最初の死者になってもうたか……
しかし主人公、名前イマクニってwwwwwwww懐かしいwwwwwwwwww


ところでシグに支給されたベルトについて表記するの忘れてました…
よってシグの道具を以下のように修正します。

[道具]:モンスターボール(中身不明)@ポケットモンスター、リモコンボム@スーパーボンバーマン3
不明支給品0〜2、基本支給品一式

ついでに解説をば。

【リモコンボム@スーパーボンバーマン3】
好きなタイミングで起爆できる爆弾が取り出せるようになるベルト。
実際のゲーム中ではアイテムを取ることでボムがリモコンボムに切り替わるだけだが、
少なくとも当ロワ中では特殊なボムを生み出せるベルトというアイテムになっている。
ちなみに性能は初期状態のもの(ボム数1、火力1)。
172名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 22:46:22 ID:UGGNK+NZ
>>156
投下乙乙。
色々詳しく知らないので右目やらの話を聞いてると、何という邪気眼。
この少年は間違いなく中二病とか勝手に想像してたら。
何かしらんが、ほのぼのさせられてしまった……。

そして、ソフトブロック……!
正直、その発想はなかった。
どっかの壁にパワーアップアイテムが隠されてるといいな。白ボンww
と思ったらリモコンベルトが出てきた。
戦闘の際にはちっとも制御が出来ない迷惑キャラになるかと思ってたけど。
これは上手くすると一気に強キャラになれるのかっ?

>>169
投下乙乙
ティファが死者スレ第一号!!
原作とは違う展開が今後どのように影響してくるか楽しみです。
ポケモンは後、一体になったね。イマクニ頑張れ。
宮本明は悪魔のようなって書いてるけど、ヘアスタイルとかを見ると人間っぽいのかな。
アモンと明という名前からデビルマンを想像してしまった。
173 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/05(日) 22:56:51 ID:GAW6cUnb
>>172
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0028.gif
こんな感じ……ですね
まあ、デビルマンっていう認識は間違ってないと思います。
174名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 23:48:04 ID:V209cSHz
皆様投下本当に有難うございます。
wiki更新と把握のための活力がわいてきます。
私生活の方が騒がしく昨日留守だったのですが、明日の朝までにはwiki更新致します。
落ち着いたら一話からの感想をどこかで語りたいな……。長くなるのでしたらばで語った方がいいのかな?

色々感想はありますが、初の正式犠牲者がティファとは!
みんなは悲しみ、死者スレの兄弟が喜び……というところでしょうか。

ではまた。
175 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/05(日) 23:55:06 ID:GAW6cUnb
こうてい、ルイージを予約します。
176名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/06(月) 00:10:59 ID:DSa5g/1j
投下乙ですー。

>>152
爆弾は多目的に使える道具です。でもちゃんと考えて使え、白ボンw
しかしにとり、攻撃に使える能力+メカニックってスペック高いな

>>163
庵、暴走モードかぁ。しばらくは明を追うだろうけど無差別攻撃は怖いね。速いし
そしてティファ、最初の死者か……これもロワのならいだけども
177名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/06(月) 14:16:25 ID:HgKvlGnn
投下乙ー白ボンとにとりは強キャラになりそうな予感
そして暴走庵さんと意外な犠牲者第一号さんにびっくり
宮本明の名前の由来って宮本亜門(明が合体する悪魔アモンとの掛詞)+不動明なんだよね 確か

これからも応援してます
178名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/06(月) 17:01:38 ID:v3ZZEfs7
wikiの場所表示だけど、
F-5とかエリアだけで地名まではいらないんじゃない?
右の更新情報がスペースとって狭いからレイアウト崩れまくるし
179 ◆meXdVjHIPw :2008/10/06(月) 18:29:51 ID:5BtjCM1q
遅くなりましたが、チップ・ザナフ、博麗霊夢を投下します
180 ◆meXdVjHIPw :2008/10/06(月) 18:33:04 ID:5BtjCM1q
深い闇に包まれた森の中。満足に前も見えぬ暗闇の中で、闇に紛れて颯爽と移動する一つの影があった。
その影はまるで猿のように木と木の間に飛び移り、そして空を翔ける燕のような速さで移動していた。
しばらく森を駆け抜けた影は木から飛び退くと音も経てずに地面へと着地した。
木の間から漏れてくる月光が影を照らし、若い男の姿が露わになる。
奇妙な男だった。東洋風と思しき袴と鎖帷子を着込み、肩にはそれとは不釣合いなデイパックを背負っている。
そして白い髪に血色の悪い肌と紅い瞳を持った顔は明らかに東洋系のものではなく、無駄な筋肉がついていない細身のその体を見ると病気持ちにも見えかねない。
このアンバランスな男、名はチップと言った。

「ちっ、それにしても胸糞が悪いぜ」
チップは飛び回って流れ出た汗を拭うと、背後にある大木へと回し蹴りを叩き込んだ。
イライラの原因はいくつかあったが、一番は自らをゲームのプレイヤーと言った男――偉出夫だ。
自分と同じくらいか少しばかり下の歳であろう青年。自身を安全圏に置いて、殺し合いを強要させてそれを見て楽しむ。人の命を弄ぶ偉出夫の行為。
チップはそれが酷く気に入らなかった。

「DAMN! 思い出したらまたイラついてきやがったぜ」
回し蹴りを喰らわせた大木に向かって、さらに連続で上段、中段、下段と順番に蹴りを放つ。
チップの足技によって揺れた木からは幾つもの木の葉が、チップを包み込むように舞い落ちる。
だがそれでもチップの偉出夫に対する怒りは収まらない。
使い慣れた得物も取られ、さらにいつ爆発するかもわからない首輪を付けられて殺し合いをさせられている。
ここまでくれば、短気であるこの男が怒らないわけがない。
チップは肩のデイパックを乱暴に下ろすと、中にしまわれていた支給品を取り出した。それはチップの背よりも二周り小さいくらいの、大きな手裏剣だ。
彼は手裏剣を片手で持つと、先ほど蹴りをくれてやった大木に向かい合う。そして印を結び、姿勢を低くする。

      アルファッブレイド
「一の太刀、 縮 地!」

チップの全身が文字通り霞んで消える。チップの体は大木へと一直線に、まるで獲物を狩る鳥のように真っ直ぐに進み、すれ違いざまに大木を斬り払った。
大木の後ろ側にチップは現れ、地に手をついて慣性のついた体にブレーキをかける。そしてチップが止まるのと同時に、大木は音を立てて真っ二つになった。

「悪くねぇ。使わせてもらうぜ」
少し笑いながら、チップは右手に持った巨大な手裏剣、風魔手裏剣を月光にかざした。

「師匠、見ててくれよ。俺が必ずあのモヤシ野郎をぶっつぶしてやる!」
憂さ晴らしが済んだチップは、斬った大木を一瞥すると、これからの行動を考え始める。
最終目的は今の宣言通り。偉出夫の元へと辿り着き顔面に一撃を叩き込む。だがそれは困難を極める道だということもチップも気づいていた。
首輪がある以上、偉出夫のところへと直接向かうのは好ましくない。
チップのスピードと技術なら恐らく偉出夫に感づかれる前に偉出夫を抹殺することも可能かも知れない。
だが首輪がその行動を抑止させる。しかも相手の実力は未知数、迂闊に攻めて返り討ちにあうのは、いくらチップでもごめんだった。
181 ◆meXdVjHIPw :2008/10/06(月) 18:35:56 ID:5BtjCM1q
(となると、こいつをどうにかして外さないと意味ねぇのか……)
殺し合いに乗って優勝を目指す、という道も存在する。
だが散々苛立たされた偉出夫の考えたゲームに乗って人を殺す。チップにとっては考えただけでも反吐が出そうな話だ。
それに優勝したからといって解放される見込みもない。
つまりチップに残された道は一つ。なんとかして首輪を外し、偉出夫を倒す。それだけだった。
方針を決め終えたチップはまた夜の闇に紛れて移動を開始する。木と木の間を素早く飛び移りながら、袂に入れておいた支給品の地図を取り出した。

(目指すなら研究所だな。ここに行けば首輪をどうにかできる奴も集まってくんだろ)

右手のほうに高く聳え立つ山――キラーマウンテンを確認すると、地図を袂にしまい直した。
こうして一人の忍者が、打倒主催に燃えて動き出すのだった……。









「……はぁ、どこまで続くのよこの森は」
白と紅の巫女服を纏った少女――博麗霊夢は、デイパックの中に入っていたブーメランを振り回しながら歩いていた。
なぜそんなものを振り回しているかと言えば、他にこれといった武器がなかったので仕方なく装備していたのと
長く続く森にいい加減飽き飽きしてきたので手慰みに振っているだけである。

(いつもなら飛べばすぐに森なんて抜けるのに……。なんだって飛ぶだけであんなに疲れるのよ)
最初、霊夢は飛んで森を一気に抜けようと考えていた。
だがそれを実行しようと飛び立つと、いつもは全くない疲労感が彼女を襲った。
初めのうちは無視して飛ぼうとしていたのだが、思ったより激しい体力の消耗により慌てて霊夢は飛ぶのを止めて、こうして徒歩で森を抜けようとしているのである。

「全く、なんなのよここは。殺し合いとか言われるし、スペルカードは全部取られてるし、能力はまともに扱えないし……。

今回は変な事件に巻き込まれちゃったわね」
思わず愚痴をこぼし、ゆっくりとした歩調で彼女は月光で僅かに照らされた道を歩きながらそう思った。
幻想郷ではない場所で、幻想郷とは関係ない者の手によって開かれた殺しの宴。
だが愚痴をこぼしていたのとは裏腹に、彼女はこの狂気のパーティーに強制参加させられたことについてはあまり気にも留めていないようだった。
182 ◆meXdVjHIPw :2008/10/06(月) 18:37:39 ID:5BtjCM1q
(まっ、巻き込まれちゃったものは仕方ない。なんとかなるでしょ)
それは幾多の事件を解決してきた博麗の巫女としての自信なのか、はたまた深く物事を考えていないだけなのか。どちらにしろ、根拠の全くない自信でしかないのだが。

(とにかくこんな物騒なものは早く外したいわね)
首輪を指で弄りながらそこまで考えて、霊夢はあることに気がついた。さっきまで手に持っていたブーメランが忽然とその姿を消していたのだ。

「あら? いつの間にかすっぽ抜けてたのかしら」
キョロキョロと辺りを見渡す彼女だったが、この鬱葱と茂った木々の中をブーメランは器用にすり抜けてしまったらしい。どこにも見当たらなかった。

(どうしよう。一応唯一の武器だしなー)
無くしたブーメランを捜すか捜すまいかを決めあぐねていると、突如背後の木の枝が大きく揺れた。
音に驚いて霊夢は振り向くと、そこには白髪の男――チップが立っていた。
霊夢は警戒してゆっくりと後退りしながら距離を取るが、チップはそれを片手を挙げて静止させる。

「待てジャパニーズ。テメェに少し聞きたいことが……」
「……あっ」
喋り始めるチップを凝視していた霊夢だったが、突然何かに気づいたようにチップの背後を指差した。
チップも背後から迫る気配を感じて、それに釣られるように振り返った。

「なんだ? 一体何があるって――」
それが災いした。
さっき霊夢の手から離れたブーメランは、奇跡的に木にぶつかることなく、進み、回転し、速度を増し、そして今霊夢の元へ

と帰ってきていたのである。
そのブーメランが、今まさにチップの振り返った目と鼻の先に存在した。
文字通り眼前に迫った凶弾を相手には、ボムも、バーストも、昇竜も、全てが意味を成さない。
チップは抗う術もなく、顔面でその凶器を受けた。




――ピチューン

「シッショーッ!!!」





【チップ・ザナフ@ギルティギアシリーズ シッショー確認】
183 ◆meXdVjHIPw :2008/10/06(月) 18:39:41 ID:5BtjCM1q
「……これって、私のせい?」
足元に落ちたブーメランと、それによって気絶して倒れたチップを交互に見つめながら、霊夢は大きく溜め息を吐いた。

「ほうっておくわけにもいかないわよね……」
霊夢はチップの元に近づくと、チップの様子を確認して介抱を始める。
確認したところ、どうやら目立った外傷もない。気絶も浅いようで、すぐにでも回復するだろう。

(先行きが不安になってきたわ……)
先ほどの根拠の無い自信はどこへやら。介抱を続けながら霊夢はこれからのことを考えて、頭を抱えたくなってきた。





【C-5/一日目/深夜】
【チップ・ザナフ@ギルティギアシリーズ】
[状態]:額に打撲(軽傷)、疲労(少)、気絶
[装備]:風魔手裏剣@FFZ
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜2
[思考]
基本方針:打倒偉出夫を目指して行動する
1:何が起きたんだ……?
2:発見したジャパニーズ(霊夢)と話したい
3:首輪を外す方法を探しに研究所へと向かう



【C-5/一日目/深夜】
【博麗霊夢@東方project】
[状態]:健康、疲労(少)
[装備]:ブーメラン@ゼルダの伝説シリーズ
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜2(戦闘の役に立ちそうなものは無し)
[思考]
基本方針:今回の事件を解決する
1:目の前の男(チップ)を介抱する
2:森から出たい
3:出来ればお札やスペルカードを取り返したい

※能力の制限に気がつきました
※空を飛ぶ程度の能力は飛んでいると疲労が溜まっていきます
※名簿は確認していません
184 ◆meXdVjHIPw :2008/10/06(月) 18:41:37 ID:5BtjCM1q
※アイテム

【風魔手裏剣@FFZ】
原作ではユフィの装備武器。
攻+64 命中+113 早+10 クリティカル率+2 
マテリア穴もあるのでマテリアがあれば装備可能。


【ブーメラン@ゼルダの伝説】
ゼルダの伝説シリーズおなじみの装備。
相手の動きを止めたり攻撃したり遠いものを取ったりと用途は広い。
ただ霊夢がそこまで器用に扱えるかどうかは不明。
185 ◆meXdVjHIPw :2008/10/06(月) 18:43:23 ID:5BtjCM1q
投下終了です


指摘や質問があればどうぞ。
タイトルは、「紅白、異界の土地で白黒忍者に会う」でお願いします。
186 ◆316yjO30Ps :2008/10/06(月) 19:06:20 ID:v3ZZEfs7
カーバンクル、プラズマボンバーで予約
187名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/06(月) 20:47:43 ID:DbMDcc0D
>>185
>ボムも、バーストも、昇竜も〜
のくだりで不覚にも吹き出した。そしてブーメランをバーストで回避しようとして失敗するチップを想像してさらに吹き出したw
というか何早速シショってんだよそこの豆腐www
いや思いっきり笑わせてもらった。GJでした!
188 ◆81EnMjqf7Q :2008/10/06(月) 21:19:25 ID:YmOcfj3Y
投下乙です!
何故かものすごくニヤニヤしてしまったw
ブーメランくるくるしてる霊夢も想像しやすいし、
顔面キャッチしたチップも想像できて面白かったです。

そしてソリッド・スネークを予約したんですが……
もう一日だけ待って貰ってもよろしいでしょうか?
明日には投下出来ると思うので……。初っぱなから延長すみませんorz
189 ◆iWsXXvK.9U :2008/10/06(月) 22:43:19 ID:PfUX2bTk
ベガ、ガノンドロフ、バージルを予約した者ですが、
作品は既に完成していて8時過ぎに投下する予定でしたが、
携帯がフリーズした為投下できなくなりました。
明日携帯ショップで治しにいくので、それまで延期お願いします。
本当に申し訳ありませんでした。
190名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/06(月) 23:33:55 ID:DSa5g/1j
投下乙です!
うむ、ブーメラン誤爆でかっこいいチップの前半が台無しだw
シッショー確認てw 面白かったです。

>>188-189
延長はできるんだからあんま気にしないで楽にやってください
191 ◆iWsXXvK.9U :2008/10/07(火) 22:14:03 ID:opc16FSg
遅くなってしまってすいません。
ベガ、ガノンドロフ、バージル投下します。
192猛獣たちの饗宴:2008/10/07(火) 22:14:46 ID:opc16FSg
漆黒の闇の中佇む男が一人。
血を彷彿とさせる赤の軍服を身に纏い、頭部には骸骨の紋章をつけた帽子を被っていた。
その名はベガ。
彼はこの状況にかつてない程の怒りとそして喜びを感じていた。
秘密結社「シャドルー」の総帥として彼は兵器売買、麻薬取引、誘拐から要人暗殺までありとあらゆる悪に手を染めてきた。
しかし、そんな彼といえど殺し合いは初めてのことであった。
「あの小僧……よくもこの私を上から支配するとは…許さん、許さんぞ!!
頂点に立つ者は只一人、このベガ様だ!貴様にはこの私が直接手を下してやろう、しかし……」

ベガの表情が突如、満面の笑みへと変貌する。

「殺し合いというアイディアだけは誉めてやるぞ。私といえ殺し合いをするなど前代未聞の出来事。私を楽しませてくれる強者もいるかもしれん。
小僧ッ、貴様の始末はその後だ!全員なぶり殺しにしてからゆっくり相手をしてやる。
今はこの『バトルロワイアル』を盛大に愉しむとしよう!!フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

吼えた。ただただひたすら吼えた。
周囲のことなど微塵も気にせず、全身から蒼き闇と共に自分の感情を爆発させる彼の姿は、正に戦慄の魔人と言っても過言ではない。

「貴様はどうなんだ」
今まで荒々しく咆哮を上げていたベガは、ぴたりと笑うのを止め周囲の闇に呼びかける。
一瞬の静寂が辺りを支配する。
一呼吸間をおき後方の闇から現れたのは、褐色の肌に赤茶色の頭髪を有し、全身を黒の甲冑で身に纏い、背丈は2メートルをゆうに越える大男であった。
彼の名は―――――ガノンドロフ。
その眼差しは人を恐れ服させる威厳の力で満ちていた。

「誰だ貴様は?」
「我が名はベガ。全ての頂点に立つ者だ。ところで…貴様はこの『バトルロワイアル』を愉しんでいるのかな?」
「フンッ、下らん!だが、この俺の邪魔になるもの、全ての障害はこの拳で打ち砕く!あの『ハザマ』とかいう餓鬼も、此処に存在する全ての参加者も、無論貴様もだッ!!」
「フフフ、威勢のいい男だ。相手をしてやろう」

ー―――――――――――――――――――――賽は投げられた
193名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/07(火) 22:15:20 ID:opc16FSg
先に行動を起こしたのはガノンドロフ。巨体を十二分に利用した重い拳をベガへと放つ。
ベガは余裕の表情でガードするがそれも束の間、既にガノンドロフの逆手からの裏拳が眼前へと迫っていた。
それをベガはギリギリのところで後ろへ避ける。
攻撃が当たらぬとわかったやいなや、ガノンドロフは自分の右手に紫炎を纏わせ、すぐさま突進。
紫の炎にベガは一瞬驚くが、それが結果としてベガの判断を遅らせることとなった。
ガノンドロフは紫炎をおびた腕でベガの首を掴み上げ、そのまま一気に地面へと振り下ろした。
「グッ…!」
地面に鈍い音が響き渡る。『炎獄握』と呼ばれるその技を直にくらったはずだが、ベガは無言で大地に伏していた。
「どうした、まさかこの程度で終わりだと言わせるなよ。」
返事はない。返事はないがガノンドロフには分かっていた。眼下の男がまだまだこの程度でくたばる男ではないことを。
「フフフ…フハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
ベガが不敵な笑みを浮かべながら立ち上がる。
「貴様もサイコパワーを使うのか?」
「何だそれは?俺の力は全てを飲み込む闇と、そしてこの力のトライフォースよ!」
「その力、我がサイコパワーの糧としてくれよう!!」
再び先攻はガノンドロフ。ガノンドロフは先程の攻撃がまるで小手調べであるかのように、強力な拳を打ち込んでいく。
高速で迫る拳をベガは同様に高速の拳で立ち向かい、ある時は防御し、あるときは受け流し反撃の手を加える。
突然、シュッという音が聞こえたかと思うと、次の瞬間二人のハイキックが激しく交差し、さらに、両者は足を大きく踏み込み拳を放つ。
双方に繰り出した拳が鈍い音と共にぶつかり合い、その衝撃が互いの全身に伝わり、運動神経にストップをかける。

「「ぐっ……!!」」

一秒にも満たない硬直から一瞬早く目覚めたのはガノンドロフ。すぐさま強烈なローキックをベガへと蹴り出し、
それにより若干崩れたベガを素早く掴み、ジャイアントスウィングの要領で前へと向かって大きく投げ放つ。
ベガは即座に受身を取り、

「サイコクラッシャァァァァァァァァァァァッッッッッッッ!!」

全身にサイコパワーを纏い、低空飛行で眼前の敵目掛けて突進する。
相手の突進を前にガノンドロフは勇猛果敢に立ち尽くし、拳を強く握り、大きく溜めの構えをとる。

「ウウォォォォォォォッッハァァァァァァァッッッッッッッ!!」

暗黒の力を溜めて繰り出す『魔人拳』とサイコパワーを纏い突進する『サイコクラッシャー』が激突する。

「「ウオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッッッッッッッ!!!!!」」
194名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/07(火) 22:16:45 ID:opc16FSg
周囲の木々が大きく振るえ、辺りには激しい音が轟く。
二人は互いに相手を打ち負かさんとばかりに全力を出し合う。
二人のパワーは互角に思えた。
しかし、ベガの心情は違っていた。ベガはガノンドロフの想像以上の力に驚いていた。
(こ、こいつ……!!)
結果、ベガは押し負け全身に強烈な痛みを味わうこととなった。
「ぐっ…!なるほど…確かにパワーはこの私を凌ぐほどだ…。だが闘争とは力が全てではないことを見せてやろう!ハァッ!!」
掛け声と共に驚異的な速度を保つ、鋭い拳が走る。
ガノンドロフは両手を交叉し、重い衝撃を感じながらもあっさりと受け止め、即座に反撃の拳を繰り出す。
が、それをベガは前方宙返りのようにヒョイとかわし、そのまま空中で前転するように両足を振り下ろし二連撃を加える。その一連の動作は『ダブルニープレス』と呼ばれる。
「ぬうっ!」
そこから、ベガは着地し、しゃがんだ状態から一気に強烈なアッパーを振り上げる。
「ぐっっ!!」
さらにアッパーの勢いを利用した、相応の力と速さを備えるミドルキックがガノンドロフを貫く。
「がはぁっっっ!!!」
繰り出される数々の攻撃を前に、ガノンドロフは始めて苦痛の表情を見せた。
「ククク、どうした?先程までの勢いは何処へ行った?」
素早く強靭な攻撃はさらに勢いを増していく。
「所詮、貴様は力が強いだけの只の『筋肉馬鹿』なのだぁぁぁぁ!」
ベガは再びダブルニープレスで攻め、そのまま流れるように着地状態からのアッパー、ミドルキック、そして再びダブルニープレス。
それをベガは何度も繰り返し、ガノンドロフの体力を削っていく。
「誰もこの『ダブルニープレス→しゃがみ中パンチ→立ち中キック→ダブルニープレス……』の無限コンボの前では太刀打ち不可能だ!フハハハハ!!」
「ぐううっっ…!」
矢継ぎ早のように放たれるコンボの前にガノンドロフは防戦一方、彼の肉体は悲鳴を上げていた。
いくら鋼の肉体を持つガノンドロフといえども数多の、そして強力な攻撃を受け続ければ、それは脆くなる。
「フハハハハ!中々楽しかったぞ、だが勝者は、頂点は常に一人!残念だが余興に付き合うのはここまでだぁ!死ねェェェェェイッッッ!!」
ベガが雄叫びを上げ、今までとは遥かに違う全力の拳を放つ。止めの一撃にはもってこい。ベガは勝利を確信した。
―――が、ベガは拳を放った瞬間、ガノンドロフがニヤリと笑っていたのを気づかなかった。
ガノンドロフは相手の攻撃を執拗に耐え続け、最後の一撃が来るのを待っていたのだ。
全力を出す瞬間の直前の「タメ」。ガノンドロフはその一瞬を突いた。

195名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/07(火) 22:17:44 ID:opc16FSg
「掴まえたぁ!」
「何ィッ!!」
捕らえたのはベガの右腕。ガノンドロフはこれまでの痛みを力に変えてぶつけんとばかりに、渾身の力でストレートを叩き込んだ。
「ウウォォォォォォォッッハァァァァァァァッッッッッッッ!!」
ベガはガノンドロフの渾身のストレート「魔人拳」を咄嗟にあまっている左腕で防ごうとするが……
(まずいっ!この力は…!!)
相手の最強の必殺技を片手で防ぐなど当然出来ず……
「グワァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッ!!」
勢いよく後方へと吹き飛ばされることとなった。
宙に浮くベガと共に幾本もの木々が砕け散る。ガノンドロフのパワーがどれほど強烈なものかを表した光景だった。
「グゥゥゥゥゥ…貴様ァッ…!」
地面から起き上がるベガの表情は以前の余裕に満ちた表情ではなく、苦痛と憎悪に満ちたものへと変貌していた。
「この私が……貴様のような筋肉馬鹿如きにィッ…!」
「ハァ…ハァ…」
両者既に満身創痍、二人が全身に受けているダメージは相当のものであろう。
熾烈な戦いに決着の時が近づいてきた。
「ッハァッッ!!」
先に動いたのはベガ。先程のように素早く高速な拳をガノンドロフの五体全てに目掛けて殴り放つ。
ガノンドロフも負けじと豪腕、剛健の鋼の肉体で応戦する。
両者が拳を出し合えば起こりうることは当然決まっており―――――

「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」」

ラッシュの応酬。
双方の拳が一発一発ぶつかり合うたびに、二人の拳に衝撃が走り、周囲には轟音が響き渡る。
力はガノンドロフが、速度はベガが上回り、それぞれの持てるパワーを最大限に発揮する。
互いに一歩も退かなかった。二人のパワーは全くの互角といっていいだろう。そのレベルは常人の域を遥かに超えている。
「フハハハハ!貴様がこれほどの力を持っていたとは予想外だったぞ!名をなんと言う?」
「俺の名は、ガノンドロフ!!この世の全てを支配する闇の魔王だ!」
「そうか、今から死にゆく貴様の名前を聞けてよかったぞ!」
「フンッ!この俺がお前如きに負けるわけなかろうッ!」
尚もラッシュの勢いはさらい増していく。
「このままでは一向に勝負が……」
「そう、つかない。ベガと言ったか…そろそろ潮時だ。このまま互いに死んでいってしまっては元も子もないからなぁ!フンっ!!」
ラッシュを中断させ、全身の力を解放するガノンドロフ。その力に若干ベガは後ろへとたじろぐ。
「ヌウッ!まだこんな力を……!」
ガノンドロフはその隙に、懐から「何か」を取り出し、それを自分の前方に向かって投げた。それは上半分が赤色、下半分が白色のボール状の形をしたものだった。
「いでよっ!ビリリダマ!!」
突然、中々から出てきたのは投げたボールとよく似た形状のもので、違う点は、ボールよりも遥かに大きく、上の部分に鋭い目がついていたということ。
ベガから見たら、さながらボールが巨大化したように見えていたことだろう。
「な、何だこれは!?」
「ビリリダマ、フラッシュだ!」
刹那―――辺りが光に包まれ、周囲の闇が一変して純白の空間へと変化する。
「これはっ!クソォォォ!」
ベガの視界が激しい光で遮られる。その瞳にガノンドロフの姿を捉えることは不可能だった。
光が弱まり、再び辺りが闇と化したときには、既にガノンドロフの姿は存在しなかった……

196名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/07(火) 22:18:36 ID:opc16FSg
□■□
「逃げたか……腰抜け目。だが、あのままでは私も只では済まなかっただろう…
このベガ様がまさか、これほどまでに苦戦させられるとは……グッ、ガハァッッ…!
あの男、ガノンドロフの力…『トライフォース』といったか…。
その力も、それ以外の強者の力も全て必ずこのベガ様の手中に収めてやるぞ!
この私が頂点だ!それ以外の者は全て生贄にすぎん!フハハハハハハハハハハ!!」

【D-4/一日目/深夜】
【ベガ@ストリートファイターシリーズ】
[状態]:全身に中度の疲労と損傷。残り体力5割を切る。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜2
[思考]
基本方針:参加者全員なぶり殺しにし、ハザマを始末する。
1:ガノンドロフを殺し、トライフォースの力を手に入れる
2:強者と戦い、その力を手中に収める
3:体力を回復する

□■□
「よくやったぞビリリダマ、お前がいなければかなり危ないところまでいっていたぞ…
しかし、体の損傷が激しい…クッ、、、ベガ…俺と同等の力を持つ奴は初めてだ…貴様はこの俺が必ず殺してやるぞ!
他の参加者たちもあのように強い力を持っているのか…やっかいだな。だが、この俺の障害になるのなら叩き潰すまでだ!!
そして、リンク、ゼルダ…貴様らも着ているとはな…丁度いい機会だ、此処で他のトライフォースを根絶やしにし、
俺が此処に魔王として君臨するぞ!フハハハハハハハハハハハ!!」

【D-4/一日目/深夜】
【ガノンドロフ@ゼルダの伝説シリーズ】
[状態]:全身に中度の疲労と損傷。残り体力5割を切る。
[装備]:モンスターボール@ポケットモンスターシリーズ
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜2(確認済み)
[思考]
基本方針:邪魔者全て皆殺し
1:トライフォースを根絶やしに魔王として君臨する。
2:ベガを殺す
3:体力を回復する
197名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/07(火) 22:20:06 ID:opc16FSg
□■□
「遅かったか…」
先程まで、激しい戦いが繰り広げていた場所に一人の男が現れた。
オールバックにした銀髪と涼やかなマスクに、青を基調にしたコートがよく似合った風貌。
彼の名はバージル。
「激しい轟音と、激しい光を辿って来たが、既に戦闘は終了…」
周囲の激しい損害と、今も尚残っている血の匂い
「面白い、最高だ!どれほどの強者達が戦っていたというのだ……!まだ見ぬ強者がひしめくこの場を提供したお前に感謝しよう!
力こそがこの世の全て!俺の魂が言っている。―もっと力を!!」

【D-4/一日目/深夜】
【バージル@デビルメイクライシリーズ】
[状態]:健康 興奮
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜2
[思考]
基本方針:強者と戦い、力を得る
1:ダンテと決着をつける


鎖が解かれた獣たちは爪を休めることはなく、さらなる牙を求めに奔走する。
血に飢え、肉を喰らい、力に酔いしれた猛獣たちの饗宴はまだ始まったばかりだ…
いったい、この地にどれほどの死体が埋もれ、どれほどの血の雨が降り注ぎ、どれほどの嘆きの涙が落ちるのだろうか……

198名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/07(火) 22:25:10 ID:opc16FSg
【モンスターボール(ビリリダマ)@ポケットモンスターシリーズ】
[分類] ボールポケモン
[タイプ] でんき
[高さ] 0.5m
[重さ] 10.4kg
[特性] せいでんき/ぼうおん
[覚えている技]フラッシュ/????/????/????
[特徴]モンスターボールによく似た姿をしたポケモン。上下で紅白に分かれた球形をしている。目つきが鋭い。
199 ◆iWsXXvK.9U :2008/10/07(火) 22:37:10 ID:KW3g4RYD
投下完了しました。
ベガとガノンドロフの体力等は超人補正ということで。
何かありましたらお願いします。
200名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/07(火) 22:41:15 ID:y7d1f27H
乙ですー。みんなすごいな。参加してみたいけど把握困難なのと難しいので結局出来ず終いだけどひっそり応援。
201 ◆81EnMjqf7Q :2008/10/07(火) 22:50:09 ID:ABEcmTx6
投下乙です。
……えーと、投下の後に投下という形にはなってしまいますが
都合により今しか投下出来ないので、ソリッド・スネーク投下します。遅れて済みません。
202 ◆81EnMjqf7Q :2008/10/07(火) 22:51:07 ID:ABEcmTx6


 何もない、文字通り「荒野」と呼ぶにふさわしい場所。男が一人立っていた。 
 彼の名前をソリッド・スネークと言う。
 かつてはアメリカのCIAに所属していて、特殊部隊FOXHOUNDのエージェントであり、メタルギア破壊のスペシャリストでもあった。
 世界を何度もメタルギアの驚異から救ったことから、“英雄”とも称される人物だ。そう呼ばれる事ははた迷惑なのだが。
 戦地に赴き、敵に見つからないよう進みながら任務を遂行する。
 時には要塞国家、時にはアラスカの極寒地、時には海洋汚染処理施設にも赴く。
 常に戦いの中に身を置いてきたソリッドにとって、「殺し合いをしろ」と改めて言われたのは何とも奇妙な話だ。

 ……自分の身を守るためには敵の命を奪わなければならない。たとえそれが望んだ戦いで無かったとしても、だ。

 だが。

(「生と死の駆け引きを楽しむため」の「殺し合いゲーム」か……下らん。ふざけている)

 広間のような場所で高らかに演説をしていた少年を思い出す。
 勇敢に食ってかかった男を「反吐が出る」と一蹴して殺し、死への恐怖に怯えた人間をもあっさりと惨殺した。
 人が死ぬのは見慣れているが、余りも惨すぎる殺し方だ。
 広間には自分のような兵士だけでなく、民間人らしき人もいたのだ。
 戦う能力が無い人間が逃げ惑う様を見て快楽を覚えるのか。それとも人数合わせの為に連れてきたのか……。
 いずれにせよ、それらをただの“ゲーム”として楽しむとは理解しがたい。
 ……これもVR訓練の副産物なのかもしれない。
 VRは現実に起きていない。それこそゲーム感覚で誰でも“伝説の”兵士になれて戦場を体験できる。
 最近の兵士育成にはよく用いられている。雷電もそうだった。

(ひょっとすると――これはVRの延長上の出来事なのか?)

 ひとしきり考えるが、結論は否。
 カシュオーン国の王子と名乗ったスコットという人物。「魔法」という現実にはありえないような物を使っていたらしいミンウという男。
 どちらも聞いたことがなかった。VRではこれらを生み出すことが可能なのかも知れない。
 が、カシュオーン国という国は存在しないはずだ。一応国名は網羅している為、ボケていなければこれは間違いではない。
 存在しない国をわざわざ作ってまで“ゲーム”に参加などさせるものか。
 VR訓練はあくまでも強い兵士を生み出すことが目的である。
 この“ゲーム”の結果、生き残った者の遺伝子やら何やらを採取し、強い兵士を作ることが目的だとしたら尚更あり得ない。
 現実世界の人間と、架空の人物とを争わせても架空の結果しか生まれないからだ。
 それを楽しみたいのなら文字通り“ゲーム”でもしれればいいだろう。……わざわざ俺を呼ぶ必要はないさ、とソリッドは考えた。

 しかし、余りにも謎が多すぎる。
 あれだけの人数を広間に集め、この首輪を全員分に取り付けるとしたら、もっと人数が必要になる。
 首謀者はあの少年だとしても、背後に何らかの組織がいる確率が高い。

「まさか――――『愛国者達』が?」
 
 ここに来る前の最後の記憶は、友人であるオタコン――ハル・エメリッヒ――から『愛国者達』の正体を聞いた直後だ。
 100年前に全て死亡していたらしき人物達。
 社会を、世界を、全てを影から操り、全てをデジタルで統制しようという黒幕。雷電もソリダスも『愛国者達』に踊らされていた。
 ……ビック・シェルである程度の事件の統制が可能なことが判明した。――オセロットの腕に取り憑いていたリキッドの存在を除けば。
 ならば、奴らが同じ実験を試みる目的は?
 あの少年も『愛国者達』の一員なのか? この首輪の技術は?
 ――疑問はつきなかった。
203 ◆81EnMjqf7Q :2008/10/07(火) 22:52:16 ID:ABEcmTx6
 オタコンがここにいればな、と自嘲気味に呟く。
 どちらかと言うと、ソリッドは余り頭脳派では無い。首輪については科学者であるオタコンの方が詳しいだろうと考えた。
 だがバースト通信は使えない。何度か通信を試みたが、どの回線にも繋がらなかった。おそらくナノマシンが制御されているのだろう。
 彼もこの殺し合いに巻き込まれているのかも知れない。
 そう考えて、名簿を開く。
 目を滑らせ、ある名前が視界に入ったとき、ソリッドの目は驚愕に見開かれた。

“リボルバー・オセロット”

 『愛国者達』の一員。
 シャドーモセス事件の時も、タンカー沈没の時も、ビッグ・シェル占領の時もさんざん苦しめられた相手だ。
 そして、彼の右腕にはかつて兄弟だった男――――リキッド・スネークが宿っている。
 しかし、ソリッドが驚いたのはオセロットがこの殺し合いに参加していることでは無い。『愛国者達』が黒幕なら、ゲームを円滑に進める為参加していてもおかしくはない相手だった。
 その隣に書かれている名前が原因だった。

(『ネイキッド・スネーク』だと!?)

 聞いたことがあるコードネーム。
 自分と同じ“スネーク”の名前を持つ者はそうそういない。
 リキッド・スネーク、ソリダス・スネーク、一時的であったが雷電、そして――――――。

「親父…………BIGBOSSだと言うのか」

 呟きは風に流される。乾いた土の上に、木の葉が舞った。
 かつて上官でもあり、父親でもあった男。……生きているはずはない。
 確かにこの手で殺したのだから。ザンジバーランドで。
 それなのに、何故ここにいるのか。“あの”BIGBOSSが、何故。

(…………偽物かも知れん。しかしコードネームが被る事はそうそう無いはずだ。確かめる必要があるな……。)

 もしBIGBOSS本人であって、再開したらどうするのか。
 その時は今度こそ決着をつける羽目になるのか。或いは――。
 どちらにせよ、もう一人の“スネーク”、そして敵であるオセロットには気を付けなければならない。
 他に知り合いの名前は載っていなかった。オタコンも雷電も、だ。
 安心すると共に、こちら側の味方が一切いないことに不安を覚える。
 しかし、任務はいつもひとりで行ってきた。
 この異様な状況下でもきっと大丈夫なはずだ。無事に脱出してみせるさ、と決意する。
204 ◆81EnMjqf7Q :2008/10/07(火) 22:52:54 ID:ABEcmTx6
 まず行うべきは、情報の収集。
 こんな荒野に突っ立っていても何の意味もなさない。「どうぞ狙って下さい」と言っているような物だ。

(東にある「ミラクルタウン」とやらに行くか。人が集まりそうな分、危険を伴うが致し方ないな。
 ……しかし何だ、このふざけたネーミングセンスは?)

 図書館に行ってみるのも良いだろう。
 何か使えそうな本があるかも知れない。首輪や、バースト通信の妨害をするなどという技術について調べねば。
 そして、他の参加者との接触も考えた方が良いだろう。
 自分と同じように、ここから脱出を考える人物もいるはずだ。場合によっては協力してもらおう。
 特に、戦う力を持たない民間人はある程度保護したい。足手まといになる可能性もあるが……その時はその時で考慮する。
 殺し合いに乗る人物も現れるだろう。戦う力を持った人物が共にいると心強いが贅沢は言えない。
 とにかく“情報の収集”、今はこれに尽きる。

(装備は頼りないが、いざとなったらこれがある)

 何の因縁か、オセロットが愛用していた銃――コルト・シングルアクション・アーミー――が支給されていた。
 右手でそれをくるくると回す。リロードに時間がかかる物の、悪くはない銃だ。

「いずれ戦いは終わらせなければならない。……俺にはまだ、やるべき事がある。ここで死ぬわけにはいかないさ」

 銃を一度上に放り投げて、それを再びキャッチする。
 そして、蛇は一人ゆっくりと歩み始めた。




【H-2/一日目/深夜】
【ソリッド・スネーク@メタルギアソリッド】
[状態]:健康
[装備]:コルトSAA(装弾数6/6)・予備の弾(12/12)@メタルギアソリッド
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜2(確認済み)
[思考]
基本方針:この“ゲーム”からの脱出
1:東にある「ミラクルタウン」へ向かう。図書館へ行くかどうかは未定
2:ゲームから脱出したい人物を集める。
3:民間人は保護する。
4:リボルバー・オセロット、ネイキッド・スネークは警戒。

※『愛国者達』が黒幕であると考えています。
※バースト通信が使えない事に気づきました。ナノマシンが制御されていると考えています。
※参戦時期はMGS2終了後。
205 ◆81EnMjqf7Q :2008/10/07(火) 22:53:47 ID:ABEcmTx6
以上です。
タイトルは「蛇の系譜」でお願いします。
……「メタルギアソリッド」からの参戦らしいですが、ネイキッドがいるので
MGS2や3も考慮して書きました。
問題があればよろしくお願いします。
206 ◆iWsXXvK.9U :2008/10/08(水) 09:42:48 ID:N39PKad/
一応念のために…え〜、三人の現在位置表記は[Dー4]となっていますが、
実際はそれぞれ適当に散らばったと考えて下さい。
分かっているとは思いますが、とりあえず報告しときました。
あ、あともしwikiに転載するのであれば、よければ見やすくしてくれると助かります。
207名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/08(水) 19:08:11 ID:4aHgUA4+
投下乙です!
>>192
いきなり魔人同士の力と力のぶつかりあいとか!
全員戦闘嗜好でヤヴァイにもほどがある。D-4周りは危険!
あと>無限コンボ、ってU´仕様ですかベガ様はw

>>202
スネークはやはり抵抗を選ぶか。それが似合うな。
信頼できる――といいたいけど上を見ると甘い見込みは出来ないね。

208名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/08(水) 21:20:30 ID:R8HodvZ1
>>199
投下乙!
>無限コンボ
メタ過ぎるぜベガ様ッ!?
……というかベガが普通に生きていることに正直びっくり。
いやもう普通にガノンに倒されるか、さまなくば戦闘中に豪鬼イントロ風にバージルにばっさりやられるものだとばかr(サイコクラッシャー

>>205
こちらも投下乙!
何故かソリッドと書かれるスネークに違和感がw
ソレは兎も角順当に対主催化。持っている技術を考えると対主催にとっては心強い存在……かな?
209 ◆81EnMjqf7Q :2008/10/08(水) 21:46:54 ID:dqp7eQ5v
>>208
「スネーク」と表記するとネイキッドと被るから「ソリッド」表記にしました。
正直自分でも、書いていて違和感があったw ソリッドって呼ばれる事がありませんからね

バーバラ、セフィロス、ビアンカ予約します
210 ◆316yjO30Ps :2008/10/08(水) 22:43:40 ID:FUhHfgXH
プラズマカーくん投下します
211かあばんくるのなく頃に ◆316yjO30Ps :2008/10/08(水) 22:45:24 ID:FUhHfgXH
「わざわざ人を呼び寄せておいて何かと思えば殺し合い、か……舐められたものだな」
隕石でも落下したのか、常軌を逸した大穴を見下ろしながら異形が呆れたように呟いた。
まるで覆面をしたのような顔の額には彼を象徴するイナズマのマークがついている。

凶悪ボンバー五人衆の一員、プラズマボンバーは不機嫌そうに土を蹴り飛ばした。
物騒な肩書きのつくグループのリーダー格を務めているぐらいであるからにして、さぞや中身も凶悪であるかと思われそうだが、
元来黒い性格を持ち合わせているマグネットボンバーやブレインボンバーとは違い彼はそうではないのだ。
かといってコンピューターに異常を持ったゴーレムボンバーやハニーが洗脳・改造された姿であるプリティボンバーのように「本来はまともな性格」というわけでもない。

過去にG・ガンズによって殺されることになった時の戦いでプラズマボンバーはライバル心というものに目覚めていた。
あの時もあのエイリアンが潜んでいなければきっといつか来たる決着のために、互いに好敵手として認めるべく握手を交わしていたはずだった。
その後バグラーによって復活した現在も、他がどうだったのかは知るよしもないが彼だけは白ボンとの決着のためにあえてバグラーに従ったのだった。
だから彼が見知らぬ子供に、殺し合いをしろなどと告げられても素直に爆弾片手に破壊活動に着手しようなど欠片も考えてなかった。

「確かに俺は白ボンと決着をつけるべきとは思っている。
餓鬼め、そこに付け込んで俺を殺人鬼の一員とすべくここに連れて来たのだろうがな。
お人好しの奴のことだ。きっとこの状況を打開すべく他の連中を集め、つるんで行動することだろう」
だがな、とプラズマボンバーは小さく付け加える。

「俺が望んでいるのは一対一の決闘だ。それをこの地で、白ボンが承知したとしても奴の釣れた仲間が許容するとも限らん。
第一こんないつ誰に命を獲られるか分からん死地で決闘などできるものか。
餓鬼よ、詰めが甘かったな。貴様は貴様の惚けたお頭のお陰でまた一人、反逆を企てるものを増やしてしまったようだぞ」
表情の読み難い顔が、微かに皮肉るように嘲笑ったように変わる。
述べた理由だけでなく、そもそも元来プライドの高い彼がどこの馬の骨とも知らぬ子供の駒となることを望むはずがなかったのだ。

こうして一人のボンバーが、ゲームに対する反逆を露にした。


もちろん彼とて考え無しに反逆を決意したわけではない。
あの少年のことだ。自分に反逆するものは首輪をもって始末するといえど、皆が皆ほいほいと我が身惜しさに手を血に染める連中ばかりということもなかろう。
ゲームと宣言するからには恐らく自らに歯向かう者がいることは百も承知だろうし、そんな連中をいちいち爆破しようとも思うまい。
ただし問題なのが彼の感情的な性格だ。表立った行動は難しいだろう。
212かあばんくるのなく頃に ◆316yjO30Ps :2008/10/08(水) 22:47:30 ID:FUhHfgXH
「研究所で首輪を解除したいところだが、監視の目がある可能性が拭えん。
奴が親切に首輪解除に便利な施設や道具を置いてるとも思えん。どちらにしても、如何にかしてあれの目から逃れこの首輪を何とかしたいものだな」
それならばと南のにある街に目をつける。
地図によれば図書館や王城など、どこかに何かしらの手がかりがありそうな施設がちらほらと見えている。
まずは先にこの街で探索してみるべきだと判断する。もちろんいつまでも手がかりを探しているわけにもいかないから、大方調べ尽くすか二回目の放送がある頃には研究所に向かおうと考えた。

「さて……お次は武器の確認をしておくか」
いつの間にか背負わされていたデイパックを外し、地に降ろそうとする。
しかしデイパックは宙から若干離れた、不自然な位置で停止した。

「ん? 何……」
「ぐー!」
岩の上に置いたのかとデイパックを持ち上げると、鳴き声とほぼ同時に黄色い小さな影が姿を見せた。

「お前、いつの間に……というか何だこいつは? どこぞの星の生物か?」
思わず飛びのくプラズマボンバーを前に、いつの間にか彼の至近距離にまで接近していたその謎の生物は能天気に再度間抜けた鳴き声を上げた。
体色はよく目立つイエローカラーで、額には不思議な輝きを見せる赤い宝石がついている。身体ほどもある大きな耳はまるでウサギのようだが、顔に手足と耳が生えたようなその姿はウサギと称するには少し難ありだ。
よく観察すると片耳の付け根に、自分の首についている首輪と同じデザインのものがはめられている。

「すると……こいつも参加者というわけなのか? 成る程、首が無いからこんな所に……」
「ぐー、ぐぐー!」
「ぬおっ、こら貴様、何をする!」
妙なウサギは大きく跳ねるとプラズマボンバーの頭にしがみつく。まさか襲撃か、と思い咄嗟にベルトに手をかけようとしたがウサギは頭にしがみついたまま、いやに嬉しそうにぐーぐー鳴いてぶらぶらするのみだった。

「……これはもしや、懐かれてしまったというやつなのか……?」
213かあばんくるのなく頃に ◆316yjO30Ps :2008/10/08(水) 22:48:48 ID:FUhHfgXH
【F-3 ナゾメキ大穴前 一日目 深夜】
【プラズマボンバー@スーパーボンバーマン3】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:不明支給品1〜3、基本支給品一式
[思考]
基本:ゲームには乗らない
1:街で情報を集める
2:街を調べ尽くすか、第二放送の時間になったら
研究所で首輪解析
3:白ボンとの決着は元の世界で行う

【カーバンクル@ぷよぷよシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:不明支給品1〜3、基本支給品一式
[思考]
基本:アルルを探す
1:何か気に入った
2:首輪を外したい
214名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/08(水) 22:49:21 ID:FUhHfgXH
投下終了です。短くてすいません。
スパボンのストーリーは詳しいことが書かれて無いので勝手に決めたとこが多いぜ。
215名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/08(水) 23:41:28 ID:JdRaEago
新参者だけどここ見てたら書いてみたくなった……。
216名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/08(水) 23:58:09 ID:RK5xVzHs
自分も書いてみたいけど元ネタのわからないゲームが多すぎてSSどころか感想すらかけないんだぜ!
217名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/09(木) 00:46:38 ID:nPaGE9fO
>>211
投下乙です!
ストーリーを覚えてないんで何処がプラスされた箇所かわからんw
プライド故に反抗の道を選ぶ二人目の爆弾男か。天然さがない分白ボンよりは安全かも。
カーバンクルは……どこでもこんな感じなんだろうなぁ
218 ◆pL4qQt7Aog :2008/10/09(木) 07:08:21 ID:5EbP1H5w
重大な矛盾を発見してしまったので予約を破棄します
219名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/09(木) 13:22:02 ID:K6g9k5wq
ゲームをやってもいまひとつキャラが把握出来ない
妄想で書いてしまっていいんだろうか
220名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/09(木) 14:57:06 ID:VVsbIqgO
221名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/09(木) 20:03:01 ID:e1nX/M6U
>>214
投下乙!
カーくんかわいいよカーくん。
そして予想外に格好良いプラズマボンバー。まさに孤高のライバルキャラ。というか……

>俺が望んでいるのは一対一の決闘だ。

ゴメンね、2Pと二人がかりでボッコボコにして本当に(ry


>>215
熱意さえあればきっとやっていける! てことでヤッジマイナー!

>>216
熱意さえ伝われば(ry

>>218
む、それは残念。
次回の予約を楽しみに待ってます。

>>219
1.更にゲームを進めてみる。
2.ゲームのコミックやノベルを見てみる。
こういうのをお勧め!
222名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/09(木) 23:00:30 ID:yXkgINJg
3.砂糖を塩を間違える
223名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 07:56:21 ID:TvkU4xc9
4.お断りします(゚ω゚)
224 ◆ufil9LY7hk :2008/10/10(金) 11:02:08 ID:HVdV6D12
エアリス、アルル、神代で予約します。
225名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 11:52:54 ID:k0UWwzGu
敗因を一言
226 ◆iWsXXvK.9U :2008/10/10(金) 13:22:19 ID:Hpwdk9yL
ゲマ、ガラハド 予約します
227名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 22:01:27 ID:S5a78XnN
ドラクエ5の主人公の名前は書き手第一号が勝手に決めてもいいのかな?
デフォルトネーム等があったらそっちにしたいです。
228名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 22:38:47 ID:4JMeRx3/
PS版だとアベルって名前がある。
パパス名づけの名前ならトンヌラやサトチーがある
229名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 22:44:35 ID:FearP3HE
候補として有力なのはアベルとリュカかな。
前者はPS2版以降のデフォルトネームで後者は小説やCDシアターの名前。
でもアベルはアニメの主人公と被るから、デフォルトを選ぶならリュカをお勧めする。
他にもトンヌラやサトチーとかあるけど、絶対緊張感がなくなるよなw
230名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 23:15:10 ID:S5a78XnN
>>228-229
ありがとうございます!
被りを考慮してリュカであるキャラと絡ませてみたいと思います。
ビアンカの年齢がまだわからないので、本予約は>>209さんの投下後に。


トンヌラやサトチーにして
「よくもこんな名前にしやがって! あの世で俺に詫び続けろ! パパスー!」
という展開もありかと一瞬考えましたがw
231wiki ◆TgYAL5DdQ6 :2008/10/10(金) 23:58:24 ID:L8qYmCjS
投下や予約、お疲れ様です。

長いこと私用で留守にしておりまして、ご迷惑をお掛け致しました。
ゴタゴタ続きだった私用も一段落ついてあと一時間で無事に家に帰れそうです。
家に帰り次第、wikiの更新及び場所の書き方修正作業に移らせて頂きます。宜しくお願い致します。
232名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/11(土) 21:26:35 ID:BqFAWrnH
独り相撲かな?
233名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/11(土) 21:55:16 ID:bERR6eLZ
誰も見てないような状態なんだし70人がかりで主催者を更生させる話に書き換えたり、70人がかりの合コンネタにしてもいいんじゃねーのかこれ
234名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/12(日) 00:41:09 ID:7Rr3twiS
予約まとめ。

【ドラゴンクエスト5】予約数:2 ゲマ、ビアンカ
【ドラゴンクエスト6】予約数:2 ハッサン(予約が10/3)、バーバラ
【ファイナルファンタジー7】予約数:2 セフィロス、エアリス・ゲインズブール
【ストリートファイター】予約数:0
【キングオブファイターズ】予約数:1 京(予約が10/3)
【ぷよぷよシリーズ】予約数:1 アルル・ナジャ
【ポケットモンスター赤緑】予約数:0
【マリオシリーズ】 予約数:0
【メタルギアソリッド】予約数:0
【スターオーシャン2nd】予約数:0
【ファイナルファンタジー2】予約数:0
【ロマンシングサガ】予約数:1 ガラハド
【マダラシリーズ】予約数:1 神代斑
【女神異聞録ペルソナ】予約数:0
【真・女神転生if…】予約数:0
【スーパーロボット大戦OGs】予約数:0
【スーパーボンバーマン3】予約数:0
【私立ジャスティス学園シリーズ 】予約数:0
【竜虎の拳】予約数:0
【ギルティギア】予約数:0
【ゼルダの伝説】予約数:0
【デビルメイクライ】予約数:0
【がんばれゴエモン】 予約数:0
【東方project】予約数:0
【逆転裁判】予約数:0
【クイズマジックアカデミー】予約数:0
235名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/12(日) 00:52:36 ID:7Rr3twiS
続いて本編開始後の未登場かつ予約なしキャラまとめ。


【ドラゴンクエスト5】 ドラクエ5主人公/パパス/
【ドラゴンクエスト6】 テリー/(デュランor主人公)
【ファイナルファンタジー7】 クラウド・ストライフ
【ストリートファイター】 リュウ/豪鬼/春日野桜
【キングオブファイターズ】 レオナ・ハイデルン
【ぷよぷよシリーズ】 シェゾ・ウィグィィ
【ポケットモンスター赤緑】 オーキド・ユキナリ/タケシ
【マリオシリーズ】 マリオ/クッパ/ルイージ
【メタルギアソリッド】 ネイキッド・スネーク/リボルバー・オセロット
【スターオーシャン2nd】 クロード・C・ケニー/レオン・D・S・ゲーステ/(アシュトン・アンカースorプリシス・F・ノイマン)
【ファイナルファンタジー2】 ミンウ・セネスティス/マティウス(=こうてい)
【ロマンシングサガ】 (ホークorグレイ)
【マダラシリーズ】 ナユタ
【女神異聞録ペルソナ】 桐島英理子
【真・女神転生if…】 赤根沢玲子
【スーパーロボット大戦OGs】 ギリアム・イェーガー/レーツェル・ファインシュメッカー/(キョウスケ・ナンブ、ゼンガー・ゾンボルト)
【スーパーボンバーマン3】 未登場キャラなし
【私立ジャスティス学園シリーズ】 水無月響子/(軽井沢ももor波川流or風間あきらor鑑恭介)
【竜虎の拳】 リョウ・サカザキ/ロバート・ガルシア/タクマ・サカザキ
【ギルティギア】 未登場キャラなし
【ゼルダの伝説】 リンク/(ゼルダ)
【デビルメイクライ】 ダンテ
【がんばれゴエモン】 ゴエモン/サスケ
【東方project】 (○八雲紫)
【逆転裁判】 成歩堂龍一
【クイズマジックアカデミー】 (シャロン、アロエ、ガルーダ)
236名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/12(日) 01:05:17 ID:7Rr3twiS
竜虎の拳はタクマ・サカザキかキングの選択制だね。ごめん。
ちなみに誰もまだ手をつけていないシリーズが、
マリオシリーズ・スターオーシャン2・FF2・スパロボ・
ジャスティス学園・竜虎・ゴエモン・マジアカの計8作品。

参考のためにここにいる人たちが書けるジャンル(またはキャラ)と書けないものについて教えてほしい。

ちなみに俺は、
【○書ける・キャラを把握している】
ドラクエ5&6、FF7、KOF、スタオー2(△寄り?)、ロマサガ、
ペルソナ、真・女神転生if、竜虎

【△書けないこともない・キャラが曖昧】
FF2、ストリートファイター、ぷよぷよ、ポケモン、逆裁

【×今は書けない・キャラがわからない】
マリオ(知ってるけど表現しにくい)、マダラ、スパロボ、ボンバーマン、
ギルティ、ジャス学、ゼルダ(知ってるけど表現しにくい)、デビルメイクライ、
ゴエモン、東方、マジアカ

書きたいかどうかという感情は抜きにしてこんな感じ。
237 ◆81EnMjqf7Q :2008/10/12(日) 18:07:30 ID:JesZKxMW
……ごめんなさいorz
見直したらスタート地点が被っていた為、
ビアンカ、セフィロス、バーバラの予約を破棄させていただきます
238名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/12(日) 18:08:39 ID:JesZKxMW
私信
>>230
同作品内のキャラの参戦時期は無理に揃えなくても大丈夫だと思いますよ
齟齬が発生しますが面白いと思います。一方が大人で一方が子供でもおkかと

>>236
MGS(メタルギアソリッド)の事をたまには思い出してやって下さい……
スネークがバトロワに参加する日を夢見ていたのに何故人気がないッ!?
自分はFF・DQ・MGSシリーズが全部おkです。東方とぷよぷよとゼルダは頑張れば何とか
他は……三分の一ぐらい把握しているけれどキャラ・設定に自信がない
ゲームは把握しづらいのが問題ですね
全作品買い集める訳にはいかないし……
239名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/12(日) 18:32:02 ID:vp7F7Ezl
>>238破棄する必要ないような…影響が凄かったのかな?

【書けない作品】
ぷよぷよシリーズ
スターオーシャン2nd
ロマンシングサガ
マダラシリーズ
スーパーボンバーマン3
私立ジャスティス学園シリーズ
竜虎の拳
ギルティギアシリーズ
がんばれゴエモンシリーズ
東方project
逆転裁判
クイズマジックアカデミー
240名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/12(日) 19:43:48 ID:EwesCexi
>>237
な、なんだってぇー!
エリアが被って〜って事はやっぱり何か周囲に影響及ぼすイベントが起こる予定だったんだろうか……残念。
これにめげず、是非次回も頑張ってください。


ちなみに俺の把握状況はこんな感じ↓

【しっかり把握している・自信を持って書ける】
ストリートファイター、KOF、スターオーシャン、スパロボ、ギルティ、DMC

【ある程度把握している・一応書ける】
DQ6、FF2、ポケモン、龍虎

【少し把握している・頑張ればなんとか書ける】
FF7、ぷよぷよ、マリオ、MGS、ボンバーマン、ジャス学、ゴエモン、東方

【全く把握していない】
DQ5、ロマサガ、マダラ、ペルソナ、女神転生if、ゼルダ、逆転裁判、OMA



「このシリーズならこれやっとけ!」って作品ある?
これから把握するのの参考にしようかな、と。
ちなみに自分のオススメは以下の通り。

【ザ・キングオブファイターズ〜オロチ編〜@KOF】
KOFオロチ編(95〜97)を一まとめにしたPS2ソフト。
今回ロワに出ているメンバー全員がオロチ絡みの為、これを一通りプレイすれば一応KOFの把握は問題無しと思われる。

【GGX+、GGXX、GGXXAC+@ギルティギア】
家庭版ギルティギアの中で、ストーリーモードの搭載されている作品達。
XとXXは出来ればプレイした方が良いが、最新作であるAC+だけでもキャラの把握は特に問題なく行える。

【デビルメイクライ3@DMC】
デビルメイクライ3作目。参加者の一人であるバージルが唯一バージルとして登場する作品。
難易度をEASYにしておけばアクション初心者でも楽にスタイリッシュに戦える。
241名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/12(日) 20:28:03 ID:kW3Fy4en
>>237
非常に残念です。また再チャレンジして下さいな。


深く知らないキャラを脳内でキャラ付けして書くのはさすがに危ない?
知らないキャラでもまとめwikiの資料やみなさんの先行作品を参考にしながらなら、
なんとかやれそうかも……なんて、甘いこと考えてしまってる。
本当は知ってる人にお任せするのが一番なんだけどね。
242名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/12(日) 20:46:30 ID:kW3Fy4en
把握状況忘れてました。

【書ける】
DQ5、DQ6、FF2、FF7、ロマサガ、SO2、KOF、
ストリートファイター、ギルティ、ジャス学、
ぷよぷよ

【書けないこともない】
ペルソナ(Gファンタジーに載っていた漫画版のみ把握済)
竜虎の拳(KOF版のものしか知らないのでキャラが違う可能性大)
マリオ(マリオご一行ってどんな性格だっけ)
ゼルダの伝説
DMC

【資料を見ながらなら書けるかもしれない】
女神転生if(資料のある赤根沢玲子のみ)、
マダラシリーズ(資料のあるナユタのみ)、
スーパーロボット大戦(資料のある「トロンベ」のお兄さんのみ……?)

【書けない】
ポケモン(ピカチュウとニャースしかわからない)
メタルギアソリッド(先行作品を見ながらなら……)
スーパーボンバーマン3(同上)
東方シリーズ(ゆっくりしていってね!しかわからない。先行作品を見ながらならやれそうな気も……)
がんばれゴエモン(ゲーム名だけ知ってる)
逆転裁判(同上)
クイズマジカルアカデミー(わからない)
243 ◆t/vCpDQtbU :2008/10/12(日) 20:55:16 ID:kW3Fy4en
追記。ポジティブ通り越して能天気な人間のレスなので、
>>242の【書けないこともない】から下は、みなさんの感覚でいうところの、
「書けない」に近いものだと考えて頂いた方がいいかもしれないです。


勢いに任せて、レオン・D・S・ゲーステとレオナ・ハイデルンを予約します。
244 ◆g06ybvnVSg :2008/10/12(日) 21:50:14 ID:fwy2xh/8
>>237-238
またのご予約を楽しみにお待ちしております。
そして>>238でのレス、本当にありがとうございます。
お言葉に甘えて、DQ5のリュカ(主人公・大人)とマダラ1のナユタを予約させて頂きます。


>>236
現在の把握状況書いてみました。

DQ5、DQ6、FF2、KOF、龍虎、ストリートファイター、ジャスティス学園、マダラ、スパロボ、ゼルダ、東方


FF7、ロマサガ、スターオーシャン2、ポケモン、ギルティギア、ぷよぷよ、
真・女神転生if、ペルソナ、マリオ、DMC

×
それ以外


>>241
自分も「充分把握していないキャラを書くのはまずいかな?」と気になっていました。
最初の内は書けるキャラから先に書く予定ですが、後々把握していないキャラを書かざるを得なくなるケースもありそうですし。
これから、基本的に喋らないためにキャラの性格があまりはっきりしてない主人公キャラと、
昔の作品故に、以前書かせて頂きましたキャラ紹介以上のことがはっきりしていないキャラを書く予定なので、
ある意味ではリュカ&ナユタコンビを書くのは、脳内でキャラ付けして自由に書くのに近いものがあるかもしれません……。
245名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/12(日) 23:45:56 ID:YSEbzWxw
ある程度自由にやってもいいなら、今までは読む側だったけど書く側に転向しようかな
キャラをそっくりそのまま表現出来る程に把握出来る自信はない
246 ◆/eRp96XsK. :2008/10/13(月) 00:51:19 ID:zeWRGB5X
もう、予約しても……いいよね……?
ギリアム・イェーガーとクロード・C・ケニー予約します。


>>245
まぁ元々ストーリー・キャラ共に描写の少ないキャラも少なからず居るし、ある程度は仕方が無いかもね。
でも努力してみるのも悪くはないぜ!
247名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/13(月) 01:17:30 ID:Vp6WVnxk
【○書ける・キャラを把握している】
DQ5、DQ6、FF7、FF2、GGXX、KOF、ポケモン、SO2、ゼルダの伝説、ゴエモン、東方、逆転裁判


【△書けないこともない・キャラが曖昧】
ストリートファイター(現役でスト4もやってるけどキャラについては微妙)
ぷよぷよ、マジアカ(同上)
マリオ(マリオの扱いが…)
DMC(1しかやったことないからダンテだけなら…)
竜虎(KOFでなら把握してるが…)


【×今は書けない・キャラがわからない】
上記作品以外



>>241
それ言っちゃうとマリオとかの無言主人公はどうやって書けばいいのか全くわからない。
クッパ、ルイージならマリオRPGとかで喋ってるけどマリオはどの作品でも基本無言だし…。
別に投下された作品や設定のwikiを見て、自分の想像で書くのはいいと思うけどね。
正直プレイしたからって完璧にキャラ像掴めてる人もいないだろう。


>>240
これをやっとけってのは違うのもあるけど、おすすめなのを。

【DQ5】
SFC版でも問題ないけど、リメイク版のほうが会話システムによりキャラが喋ってくれるからキャラ間の会話を掴むためには役立つ。
DS版の発売がつい最近なので手に入り易いく把握は楽。主人公は喋らんが。

【マリオ】
ルイージとクッパが喋るマリオストーリーだろうか。
しかしやっぱり主人公が(ry

【東方】
東方wikiでキャラ設定を見て適当に会話集を見るだけでおk、原作は本当会話が無いからこれだけでも充分。
キャラ間の会話に関してなら二次創作が豊富なので、某動画サイトでそっちを見たほうが早いか。ただし二次設定と原作設定の混合があるし微妙か?

【逆転裁判】
狩魔冥の出てくる2と3が無難。DS版で低価版が出てるため把握は楽な作品。
ただし最新作だからといって4だけはやってはいけない。成歩堂しか出てこない上にキャラ設定が崩壊してて1〜3までの設定と大きく矛盾してる。


把握してる中でオススメ、と言われたらこのくらいかな。
248 ◆1PyE.1vtPg :2008/10/13(月) 01:26:39 ID:glmeCCA+
「まだあわてるような時間じゃない」
こうてい 予約
249名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/13(月) 14:16:58 ID:MqQhFKjs
みんながんばれー
性別捻じ曲げたり、年齢捻じ曲げたり、目からビーム出ないキャラからビーム出させたりしなければある程度オリジナルでもいいと思う
250名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/13(月) 16:38:53 ID:jogIP+w/
餓狼からは誰もでないの?
251名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/13(月) 20:39:09 ID:3GA1D4Fr
ttp://www.nicovideo.jp/mylist/3219355
MGS1〜3のプレイ動画
知っている書き手がいないと聞いたので紹介
ゲーム性が合わないと買っても積みゲーになるだけだろうし
口調や性格の把握はこれで可能かと

ニコ厨嫌いなら無視してや
252 ◆t/vCpDQtbU :2008/10/13(月) 21:34:12 ID:01rQSdPk
投下前トリップ確認。
253 ◆t/vCpDQtbU :2008/10/13(月) 21:35:57 ID:01rQSdPk
レオナ・ハイデルンとレオン・D・S・ゲーステ投下します。
254Giri meets Boy ◆t/vCpDQtbU :2008/10/13(月) 21:37:07 ID:01rQSdPk
 頭が痛い。体中の血が熱を持って逆流する。呼吸すらまともに出来なくなる程の息苦しさが襲ってくる。

 徐々に体を支えることさえできなくなっていく。視界がゆがんでいく。灼熱のような痛みが込み上げてくる。

 意識は朦朧とし始めているのに、何故か封印していたはずの記憶だけが鮮明にフラッシュバックする。
血まみれのパパ。血まみれのママ。血のにおい。血だまりに転がる誕生日プレゼント。血の味。笑う牧師。血の感触。
そして買ってもらったばかりのドレスを血に染める少女。パパとママを殺した……あの子は……。

「あの子は……私だ……」

 そして、少女の意識は途切れた。
255Giri meets Boy ◆t/vCpDQtbU :2008/10/13(月) 21:37:47 ID:01rQSdPk


「おねえ……! ……ゃん……!」

 誰かに頬を叩かれたところで、やっとレオナ・ハイデルンは意識を取り戻した。
泉の近くで気を失ってしまったらしい。
こんな場所で倒れるなんて、今生きていることが奇跡に近いぐらいだ。

「お姉ちゃん、大丈夫?」
「あなたは……?」
 猫のような耳が生えた少年がまん丸い瞳でレオナを見つめている。
18歳の少女ながらも、傭兵として世界を見てきたレオナが初めて見る人種の少年だった。
彼は正当な人間なのだろうか? それとも自分が幻覚を見ているだけなのだろうか?
しかし、よくよく考えてみたら、自分も正当な人間とは言い難いのだから、
目の前の少年が正当な人間だろうとそうでなかろうとどうだってよかった。

「やだなー! そっちから名前を名乗るのがジョーシキであり礼儀でしょ!? お姉ちゃん、僕よりも大人なのにそんなこともわからないの?」
「……ごめんなさい。私はレオナ。レオナ・ハイデルン」
 苗字は、本当の苗字ではない。本当の苗字は思い出せないし、今更思い出してもどうにもならない。
猫耳を生やしふんぞり返る少年は、レオナが名乗ると少しだけ機嫌を良くしたようだ。

「へー。お姉ちゃん、レオナっていうんだ。なんだか僕の名前と似てるかも。僕はレオン・D・S・ゲーステ。覚えておいてよね」
「レオン……ね。わかったわ」
「でもよかった。僕がレオナお姉ちゃんを見つけた時、ぐったりしてて死んでるのかと思ったから」
「……」
「あ、そ、その、べ、別に勘違いしないで! 僕が殺したと思われたら嫌だからね!」
「……勘違い? 何を?」
「ど、どうだっていいじゃないか!」
 レオンがそっぽを向くが、レオナには何が何だかさっぱり理解できないのだった。

「それよりあなた、もし私を助けて、逆に襲われたらどうするつもりだったの?」
「! そ、それなら心配無用さ。僕だってちゃんと武器持ってるんだから!!」
 レオンが武器を取り出す。小柄なレオンには不釣り合いな剣だった。
「無闇に武器を見せびらかさないことね。奪われる可能性だってあるんだから」
「でもその忠告を僕にしてくれたってことは、レオナお姉ちゃんは僕から武器を取らないってことだよね?」
「…………」
 黙り込むレオナ。レオンは少し震えた声で、レオナに訊ねた。

「レオナお姉ちゃん。お姉ちゃんは、人殺しするの? あんなバカ男の言うこと聞くの?」
「……わからない」
「わからないってことは、もしかしたらあのバカ男の言いなりになるかもってこと?」
「……あいつの言いなりになるつもりはないわ」
「ならよかった! あんな奴の言いなりになんてならなくていいよ! ましてや人殺しなんて野蛮だし、意味無いよね!」
「ただ……人を殺さない保証は出来ない……」
「え……? それって正当防衛ってこと……? それともあのバカ男をやっつけるってこと……?」
 レオナはそれには答えなかった。いや、答えようがなかった。
自らの身に課せられた血の呪い。そして血の暴走。それをこの幼いレオンに話したところで何になるのだろう。
最後はレオナ自身が血を制御できるかどうか……そこにかかっているのだ。
そして、さっきのフラッシュバックと突然の卒倒を考えても、血の宿命に打ち勝てる保証はない。
かつて格闘大会で見た赤毛の男・八神庵のように。そして8年前、自分の10歳の誕生日に自分が親を殺めたように。
きっと自分は最期は狂い、自我もないままに、誰かを殺し、そして誰かに殺されていくのだろう。
それを受け入れる気はさらさらないが、それが自分の運命なのだろうとレオナは思った。
256Giri meets Boy ◆t/vCpDQtbU :2008/10/13(月) 21:38:37 ID:01rQSdPk
「助けてくれてありがとう。それじゃ……私行くから」
 レオナが荷物を持ち、無表情で立ち上がる。レオナの態度を見たレオンは不満げに頬を膨らませ、両手を拡げて通せんぼのポーズをとる。

「ま、待ってよレオナお姉ちゃん! 一人で行くつもり?」
「…………」
 身長差は40センチほどある。レオナが無理やりどかそうとすれば、簡単にどかせられるだろう。
しかし、彼女はそうしなかった。彼女を見つめるレオンのまん丸い瞳があまりにも真剣だったからかもしれない。

「単独行動なんてお互い危険だよ!」
「私と一緒にいることで、あなたが危険に晒される可能性もあるわ」
「でも、一人でいるよりは危険の回避率も上がると思うよ。レオナお姉ちゃん、『三人寄れば文殊の知恵』って言葉知らないの?」
「あなたと私、足したところで二人よ。三人ではない」
「そういうこと言いたいんじゃなくて、ああ、もう、どうせだから、僕もついて行ってあげるって言ってるの!」
「だから言ってるでしょ? 危険だって」
「一人でいるよりはマシだよ。いーい? 助けてやった恩人の言うことを素直に聞くって言うのも、ジョーシキだし礼儀なんだからね!」
「……勝手にすればいいわ」
「なんだよ! 素直じゃないなー! じゃあ、勝手にするよ。このレオン様が勝手についてってあげるんだから感謝してよね!」
 レオナの言葉を前向きに受け取ったのだろう。一瞬だけレオンが子供らしい笑顔を見せるが、それをかき消すように、
わざとらしく咳ばらいをし、生意気さにあふれた声でそう言った。
レオナは感謝の意こそ示さなかったものの、レオンが付いてくることには異を唱えなかった。

257Giri meets Boy ◆t/vCpDQtbU :2008/10/13(月) 21:39:19 ID:01rQSdPk

 レオナはまだ知らなかった。

 この運命の地に、自らの血を覚醒させ、最愛の両親をレオナに殺めさせた、あの牧師がいることを。
 自らと同じく、血の呪縛にとらわれた男・八神庵が血の呪いにより、すでに人を殺める獣と化していることを。

 そしてこの先、レオナ本人が。
 彼女の隣にいる少年・レオンが。
 また彼女らと出会う人々がどのような運命をたどるのか。

 レオナはまだ何も知らなかったのだ。


【B-1/一日目/深夜】
【レオナ・ハイデルン@ザ・キングオブファイターズ】
[状態]:健康状態はまずまず。但しいつ血の暴走が起こるか分からない不安定な状態。
[装備]:???
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜3(未確認)
[思考]
基本方針:「……わからない」
1:狭間の言いなりにはならない(つもり)
2:なるべく血の暴走を食い止める(つもり)
3:レオンを勝手にさせる


【レオン・D・S・ゲーステ@スターオーシャン2nd】
[状態]:健康状態・精神状態共に良好。
[装備]:オブシダンソード@ロマンシングサガ
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜2(未確認)
[思考]
基本方針:野蛮な殺し合いはせず、打開策を考える
1:狭間の言いなりにはならない
2:単独行動はしない
3:レオナについて行く
258Giri meets Boy ◆t/vCpDQtbU :2008/10/13(月) 21:41:00 ID:01rQSdPk
投下おしまいです。
259名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/13(月) 23:28:23 ID:NieKaUg8
投下乙です。名前がそっくりなこのコンビ、なんだか可愛く思えてしまいます。
壮絶な過去を持つレオナが、密かに血の暴走の可能性を秘めてるのも楽しみです!

自分も早く仕上げたり、資料になりそうなものを探さなくては。
260名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/13(月) 23:30:41 ID:glmeCCA+
>>258乙です!
しかし、このスレ人が本当に少ないorz
仕事とかで居ないのか、それとも…
自分も早く投下できるように頑張らなければ!
261名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/14(火) 18:14:20 ID:1RM8YFRr
投下、乙!
レオンはツンデレというよりは素直になれない生意気っ子だなぁ。
しっかりものだけど、子供だし、もう少し相手を上手くリード出来るようになればいいんだけどね。
レオナは傭兵だから、それなりに頼りになるはずなんだけど、暴走があるから怖いし。
行動方針の定まらないレオナはどこへ向かうのだろうか。
キャラの性格がうまく描写されてたと思います。GJ!
262名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/14(火) 18:20:35 ID:TZz1wb9T
>>251
いや、知っている書き手ここにいます>>238
知らないならスネーク登場話とか書きませんw
263名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/14(火) 18:23:30 ID:TZz1wb9T
感想orz
投下乙です!
レオンは子供だけど頑張って欲しいですねー
暴走が無ければレオナも頼りになるんだろうけどなぁ……

自分も早く書きたいです、ハイ。
せめて半分ぐらい把握しないと……しかりマリオ達のキャラが分からないw
264 ◆roiTWNeSKM :2008/10/14(火) 23:33:58 ID:jVUZbtp/
乙です。二人ともそれぞれいいキャラしてますな。
格ゲーは未把握だったんだけど、レオナに興味わいた。

苦情覚悟でペルソナの桐島英理子とマリオシリーズのルイージ予約します。
遅くても今週中には投下予定です。
265 ◆RFD/cx69z6 :2008/10/14(火) 23:38:45 ID:jVUZbtp/
試しに>>264のトリップで検索したら他の板の方々とかなり重複していたのでこちらに変更します。
266名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/14(火) 23:56:12 ID:KbpwQRK5
レオン&レオナ話GJ。
レオナは暴走してない従来の状態でも武装テロ集団
ほぼ無手で3分で壊滅させる強キャラだからなあ(KOFMI2ストーリにて)
単純な戦力としてはかなり頼れるが暴走次第じゃ怖い事になりそうだな…
267名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/14(火) 23:57:48 ID:ClW81No0
苦情なんて恐れずどーんと来い、だ!
KOFのレオナちゃんと八神氏は一度暴走したら元に戻れなくなるってわけでもないのかな?
後学のために教えて!KOFに詳しい人!
268名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/15(水) 00:10:35 ID:prS4ARqc
そこまで詳しい程でもないけど
レオナはオロチ編以降はある程度血の力は制御できる様になったみたいで
一時的にオロチの血に覚醒した状態にはなれる。彼女の技主体である
切断系の技は基本オロチの属性「牙」?だったかを彼女なりに昇華させたらしい。

庵は不明。しょっ中暴走するイメージは多いが公式上じゃ
オロチ編以降はそこまで暴走してる姿は無い。クロスオーバー的な作品では
確実に暴走してるけど。
ただしストーリーの展開見る限りじゃある一定のダメージを与えたら
両者共理性は戻るっぽいよ!戻る前に死んじゃえば意味は無いけど
269名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/15(水) 00:31:40 ID:Dmsr5FlK
切断系ってハイデルン直伝の技じゃないのか?
あとオロチの力は最新のシリーズでまた不安定になってるぞ。
全然続きが書かれないせいで詳細不明だが
270 ◆g06ybvnVSg :2008/10/15(水) 23:47:49 ID:6MLOjM/y
予約時間ギリギリになってしまってごめんなさい。
リュカ(ドラクエ5主人公)とナユタを投下致します。
271神に問う/天に誓う ◆g06ybvnVSg :2008/10/15(水) 23:49:26 ID:6MLOjM/y
かみさま、おしえてください。

わたしのこえに、こたえてください。

どうしてかみさまはわたしから、たいせつなものをつぎつぎとうばっていくのですか?

わたし、おとうさまがいなくても、おかあさまがいなくても、なかないでがんばってきました。
たったひとりでもいっしょうけんめい、いきてきました。
わがままだっていわないようにしてきました。
さびしくても、だれにもあまえないようにしてきました。
ちゃんといいこにしてきました。

なのに、どうしてかみさまは、わたしをくるしめるのですか?

わたしがうまれてきたせいで、おかあさまがなくなったからですか?
おとうさまがわたしをかばったせいで、なくなったからですか?
ちいさなわたしひとりでは、くにをささえることができないからですか?

わたしは、ほんとうは、わるいこなのですか?
わたしは、ほんとうは、うまれてきてはいけないこだったのですか?

かみさま、わたしには『しあわせ』にいきるしかくはないのですか?
それとも、これもかみさまがあたえた『しれん』ですか?
この『しれん』をのりこえられたら、わたしはしあわせになれるのですか?

かみさま、おねがいです。

ほんのすこしだけ。
ほんのすこしだけ、わたしに『しあわせ』をさずけてください。

わたしの、さいしょでさいごのわがままを、うけとめてください。


272神に問う/天に誓う ◆g06ybvnVSg :2008/10/15(水) 23:50:49 ID:6MLOjM/y
◇◇◇◇◇

コールドスリープによる長き眠りからナユタを目覚めさせたのは、あの優しく勇敢な冒険者の一行でも、
彼女がそれまで暮らしてきたアガルタ国の者たちでもなかった。

彫刻のような美しい顔立ち。白一色の衣。
それだけを見れば神の使いのようにも見える、年上の少年が彼女を目覚めさせたのだ。
只、殺し合いをさせたいという身勝手な理由で。

神の使いのようなその少年は、人の命の灯火を消すことを何とも思っていないようだった。
それどころか、灯火を消すことに『しあわせ』を見出しているようにも思えた。

比類なきまでの少年の冷酷さを、凄惨なまでに壊された金髪の青年二人の遺体が物語っていた。


まだ幼いナユタには、どうすることも出来なかった。

ここには助けてくれる人は誰もいない。
最後の一人になるまで争わなければ、元の世界には戻れない。
アガルタのプリンセスとしての暮らしに戻るためには嫌でも誰かを――。


そう理解するのがやっとだった。

273神に問う/天に誓う ◆g06ybvnVSg :2008/10/15(水) 23:51:37 ID:6MLOjM/y
◇◇◇◇◇

リュカにとって、守るべきものはたくさんあった。
愛すべき妻。まだ小さな我が子。信頼出来る仲間たち。そして我が故郷と、其所に住まう者たち。
そのどれもがリュカの宝であった。

幼かったあの日、最も尊敬する父を守れなかったリュカは、愛する者のために強くなることを誓った。
そして耐えがたいまでの数多くの苦難を乗り越え、強く優しい青年に育った。
最愛の女性ビアンカと結ばれ、可愛い我が子にも恵まれ、これからは家族仲良く幸せに暮らしていけると思っていた矢先――
一人の少年によって、その希望は絶たれようとしていた。

しかし、そこで挫けるようなリュカではなかった。

彼は、父・パパス譲りの勇気と深き愛情を持つ男だったのだから。

274神に問う/天に誓う ◆g06ybvnVSg :2008/10/15(水) 23:52:51 ID:6MLOjM/y
◇◇◇◇◇

それはかつて自分が、そして家族がいた王宮にとてもよく似た城内での出来事だった。

か細く幼い声が、静かな城内の大広間に響く。

「動かないでっ……!」

我が娘と同じ位の年頃の少女が、剣を突きつけている。
自分の命が奪われるかもしれないということよりも、
幼い子どもがこのような殺し合いに投げ込まれたということの方が、リュカには衝撃的だった。

「う、動かないで。動かないで下さい……」

よく見れば小さなその手は震えている。
リュカはそれを見逃すほど愚鈍ではなかった。

「私、本当はこんなことするの嫌です。でも私が死んだら、今度こそ本当にアガルタは滅んでしまうんです。だから……私……」
殺すべきリュカに対してではなく、自分に言い聞かせているようだ。

「君にも守りたいものがあるんだな」
リュカは臆することなく、武器を構えないまま目の前の少女に近づく。

「う、動かないでっ! そ……そうです。私にだって守りたいものはあります!」
少女はリュカの予想外の行動に一瞬怯んだようだが直ぐ様、泣き叫ぶような声をあげて、剣を持ち直した。

「だから戦わなくてはならないの……お願い、これ以上近寄らないで下さい! これ以上近寄るようなら私はあなたを殺しま……」

支離滅裂なことを口走る少女。

その言葉に構わず少女に近寄る青年。

段々と二人の距離が狭められていく。



そして。



275神に問う/天に誓う ◆g06ybvnVSg :2008/10/15(水) 23:54:43 ID:6MLOjM/y
「――――!」


少女の頭の上にリュカの片手が置かれた。殺意など全くない、温かな大きな手が。
少女の剣が浅く刺さったもう片方の手からは、一筋の血が流れていた。
刺されたリュカよりも先に少女の顔が青ざめ、歪んだ。

「……ごめんなさい……ごめんなさい……! 私……!」

少女が静かに泣き出す。その泣きじゃくる姿を見ていると、ますますリュカは自分の娘を思い出すのだった。
リュカは見知らぬ少女の頭を、我が子にするように、自由が利く方の手で優しく撫でていた。


◇◇◇◇◇

「本当にごめんなさい……。あの、傷は……」
「浅いから魔法でなんとかなったよ。ほら」
リュカが傷の塞がりつつある手のひらを振ってみせる。
リュカを殺そうとした少女、ナユタはもう一度「ごめんなさい」と頭を下げた。

「手の方はもういいんだ。ところで君の守りたいものって何なんだい?」

「……え?」
ナユタはリュカの予想外の言葉に顔をあげる。

「言いたくなかったら言わなくてもいいよ。無理に聞くのも悪いからさ」
「……あの……ですね……」
ナユタが口を開いた。

「私は……ナユタは、アガルタの皇女なんです。お父様もお母様もいなくて、今は国も大変な時だから、本当は私が国を守らなくてはならないのですが……」

「アガルタ?」
グランバニアの国王であるはずのリュカだが、そんな国名は初耳だ。
よく考えると、最初に命を落とした二人の青年の祖国・カシュオーンという国も聞いたことがなかった。

「はい。アガルタです。……リュカさんがご存知ないということは、やはりアガルタは私が眠りについていた間に滅びてしまったのかもしれません」
「いや、ちょっと待ってくれ。ナユタ、君はグランバニアという国とカシュオーンという国を知ってるかい?」
「……ごめんなさい。知らないです……」
「そうか……」

もしかすると自分たちはそれぞれ、別々の時空から集められたのかもしれない。
リュカの頭の中で一つの考えが生まれた。

だとしたらあの青年は自分の想像を絶する強大な魔力を持っているのではないか。
ならば今、自分が考えていることは無謀な考えなのではないか。
しかし、それ以外に大切なものを守り、なるべく人を傷つけずに済む方法はリュカは思い付かなかった。

276神に問う/天に誓う ◆g06ybvnVSg :2008/10/15(水) 23:56:08 ID:6MLOjM/y
「リュカさん、どうしたんですか……?」
「いや、なんでもないよ」
「本当ですか?」
「ああ」
「……リュカさんも、守りたい大切なもののことを考えてたんですか?」
リュカを見上げるナユタの姿が、我が子と重なって見える。
髪の色も、瞳の色も、全く違うはずなのに、そのしぐさはよく似ている。
我が子恋しさ故の錯覚なのかもしれないとリュカは思った。

「ああ。そんなところだ。ナユタを見ていると何だか娘を思い出してさ」
「娘? リュカさん、お父さんなんですか?」
「ああ。双子の男の子と女の子がいるんだ。髪や瞳の色は妻譲りだけど、顔はどっちかというと俺に似ているかな」
リュカは懐かしげに、愛おしげに、我が妻と我が子のことを思い浮かべた。
リュカとは対照的に、ナユタが寂しそうに俯く。

「そう……ですか。羨ましいです。私にはお父様もお母様もいないから」
「……ナユタ」
「だからリュカさんの息子さんと娘さんが羨ましいです。こんなに優しいお父様がいるのですから」
ナユタは俯いたまま目をこすっている。リュカに気付かれないように涙を拭っているのだろう。
リュカは、そんなナユタを覗き込むようにして、実の子にするように語りかけた。

「ナユタ」
「はい」
「俺じゃ、君のお父さんの代わりにはなれないかな?」
「リュカさんが……私のお父様に……ですか?」
「ああ」
「でも、私はリュカさんを一度殺そうとしたんですよ? そんな資格、私には……」
「それは大切なものを守ろうとしていたからだろう?」
「リュカさん……」
記憶の中の父親の優しい姿と、リュカの姿が重なって見えた。
それと同時にナユタは、父親が幼い頃に自分を庇おうとして敵に殺害された過去も思い出していたのだが――。

「有難う、リュカさん……」
「ははは。子どもが一人増えたみたいで嬉しいよ」
「私、リュカさんがちゃんと本当の家族と生きて会えるように、お手伝いしたいです」
そんな所も、我が子に似ているなと感じてしまうリュカ。
もし我が子がナユタと会うことがあったなら、きっと仲良くなれるのではないか……という甘い幻想を彼は抱いてしまうのだった。


277神に問う/天に誓う ◆g06ybvnVSg :2008/10/15(水) 23:57:32 ID:6MLOjM/y
◇◇◇◇◇

「リュカさんのご家族って、奥さんと息子さんと娘さんですよね?」
「いや、そうなんだがここにいるかどうかはわからなくて」
「この本、まだ見ていないんですか?」
ナユタが名簿を差し出す。
「名簿? 見てもいいかな」
「はい」
リュカはぱらぱらと名簿のページを捲った。名前がつらつらと書かれているだけの簡素なもの。
幸か不幸か、息子と娘の名前はそこにはなかった。
だが、そこには……。

「ビアンカ……」
永遠の愛を誓った運命の女性の名前が、

「……父さん……」
幼い日に喪った尊敬すべき父・パパスの名が、

「……!!」
そして、父の命を奪った憎き仇の名が、

確かにそこにあった。
どれもフルネームで載っているのだ。間違いようがない。

「リュカさん?」
名簿が千切れそうなほどに握っているリュカを見て、心配しているのだろう。
ナユタがリュカを見つめている。

「大丈夫だ。妻と父の名前があったけど、息子と娘の名前はないようだ」
何事もなかったかのように、可能な限り落ち着いた態度をとる。
「大丈夫」と言える保証なんてどこにもないのだが、リュカはそう言わなくてはならない気がした。

278神に問う/天に誓う ◆g06ybvnVSg :2008/10/15(水) 23:58:56 ID:6MLOjM/y
「他に知ってる方はいないんですか?」
「あ、ああ。いないよ。そういうナユタは?」
ここでゲマの話をしてもナユタを怯えさせるだけだ。
そう判断したリュカは敢えてゲマの名は語らなかった。

「私は……誰も知ってる人はいないみたいです……」
「そうか……」

ビアンカを必ず守りたい。
今度こそ父を守りたい。
父の仇を倒したい。
目の前にいるナユタを守りたい。
そして可能ならば、出来る限り命を奪うことなく、この世界から脱出したい。

それがリュカの考えだった。

「ナユタ」
「はい」
「俺も、君も、俺の家族も、ここにいる人たちも、みんな死なせはしない。必ずみんなで帰れるように俺が何とかしてみせる」
「……でも、あのお兄さんは『最後の一人になるまで殺しあいなさい』って……」
「大丈夫だ。俺が、絶対にそんな事させない。絶対に……」


リュカは澄んだ瞳で誓った。

愛する家族に、
目の前にいる少女に、
闇色に染まった天に、

そして、自分自身に。


279神に問う/天に誓う ◆g06ybvnVSg :2008/10/15(水) 23:59:49 ID:6MLOjM/y
◇◇◇◇◇

いきて、くににかえりたいのはほんとうです。
わたしがいなければ、あがるたはほろびてしまうのですから。
そのためには、いきのこるためにわたしががんばるしかありません。

でも、そのためにはわたしは、ここにいるひとぜんいんをころさなければなりません。
こんなにやさしいりゅかさんのことも、ころさなくてはなりません。

みずしらずのわたしのことを、じつのこどものようにおもってくれたりゅかさんを。
なくなったわたしのおとうさまに、どこかにているりゅかさんを。

ほかのひとだって、きっとわるいひとばかりじゃないとおもいます。
りゅかさんみたいに、やさしいひとだってきっといるとおもいます。

でも、いきのこるということは、やさしいひとも、ころさなくてはならないってことでしょう?
そのひとたちの『しあわせ』を、うばわなければならないってことでしょう?

『しあわせ』って、だれかの『しあわせ』をうばわなきゃ、えられないものなのですか?
みんなが『しあわせ』になれるほうほうは、このせかいにはないのですか?

りゅかさんはきっと、みんなが『しあわせ』になるほうほうをしっているひとです。
でも、りゅかさんは、あのしろいふくのおとこのひとにさからうつもりなのかな。
そんなことしたら、きっとりゅかさんはころされちゃう。
きんぱつのおにいさんたちみたいに、くびをはねられちゃう。
りゅかさんがしんだら、みんなもかなしくなっちゃう。

だれもしなないで、みんなで『しあわせ』になるなんて……ほんとうにかなうのかな?


かみさま、おしえてください。


わたしは、どうしたらいいのですか……?


【H-5・ミラクスキャッスル内/一日目/深夜】
【リュカ(ドラクエ5主人公)@ドラゴンクエスト5】
[状態]:健康。ホイミ使用直後。
[装備]:未確認
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜3(未確認)
[思考]
基本方針:みんなを守る方向。可能な限り殺生は行わない
1:早く妻のビアンカと父のパパスを探して守り通したい
2:同行中のナユタを守りたい
3:父の仇(ゲマ)を再度討ちたい

【ナユタ@マダラシリーズ】
[状態]:健康。
[装備]:古代の剣@ファイナルファンタジー2
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜2(未確認)
[思考]
基本方針:やや不安定。殺し合いに乗るか否かで大きく揺れている
1:アガルタに生きて帰りたい
2:リュカのことを実の父親のように信じている
3:リュカとリュカの家族を会わせてあげたい

280神に問う/天に誓う ◆g06ybvnVSg :2008/10/16(木) 00:04:28 ID:BEoLVuig
以上でございます。

ドラクエ5の主人公の名前に関しては、>>228-229さんのレスを参考にさせて頂きました。
花嫁はビアンカ。参加時期的にはエンディング後を想定しています。

ナユタの父親・母親の死に関する設定は勝手な創作です。公式には家族設定は特にありません。
ファミコン限定の昔のゲーム故に『幻の古代王国からやってきた小さなプリンセス』という基本設定と、
ttp://www3.atwiki.jp/gcroyal/pages/20.html以外の細かい設定がないに等しいので
皆様でお好きにご自由にキャラをカスタマイズしてやって下さい。

そしてこちらが武器解説です。

【武器解説】
古代の剣(こだいのつるぎ):敵に対して呪いの力を発する剣。攻撃力は特に強力と呼べる程ではない。
              (呪いの効力や内容につきましては、今後の展開に委ねます。)
281名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 02:03:02 ID:oWRz2Rp6
>>280乙です。
実は自分の予約したSSも城を舞台とした話なんですが、
投下された作品とは、恐らく何の影響も無いと思います。
一応報告しときました。
ほぼ完成してるのですが…
明日には投下できると思いますので。
282名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 02:51:00 ID:6/FAGbMw
>>280
投下、乙。
リュカは落ち着かせるの上手いななぁ。
他のマダラキャラとも接触前みたいだから今のところリュカだけが支えか。
今後、いい出会いが出来るといいんだけどね。

ところで呪いの効力ってゲーム中ではどんなんだったっけ?
傷を受けたリュカにも呪いの効果が発生したりするのかな。
283名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 13:14:31 ID:ufJv9Ds9
FF2での呪いは確か攻撃力・防御力の半減だった気がする。魔法は問題ないと思うぞ。
284 ◆1PyE.1vtPg :2008/10/16(木) 17:32:43 ID:oWRz2Rp6
こうてい 投下します。
285名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 17:34:04 ID:oWRz2Rp6
窓から城内に入る月明かりが妙に妖しげに輝いている。
その光は城内の一つの影を照らし出していた。
角のついた髪飾りに、全身を黄金の鎧で身に纏うその影は、
凛々しくもありミステリアスな雰囲気を出しており、夜空の月とこれ以上ない程似合っていた。

「私をこのような舞台に招待するとは…パラメキア皇帝であるこの私を…」

影の正体は世界征服を目論むパラメキア帝国皇帝“マティウス”。
彼は魔界から魔物を呼び出し、強大な軍事力と異形の力で、世界中を戦火の渦に巻き込み、世界征服を達成するはずだった。
世界征服まで後一歩というところで、帝国への復讐者達の手により、皇帝の野望は潰え、その身もろとも消滅してしまったのだ。
そんな彼が長いような短いような、一瞬か無限かの時を越えた先にあったのが、この殺し合いの場であった。
286名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 17:35:06 ID:oWRz2Rp6
どうやって生き返っただとか、どうやって連れて来られただとかはどうでもいい。レイズやテレポの類だろう。
問題は何故この私が、この場に呼ばれているということだ。
既に朽ちたこの身に何の意味があるという。
いや、そうか…もしかしたら死者、死者を闘わせているのか?だとすると此処は地獄…死後の世界だということになる。
しかし……、かつて私も地獄に堕ちたことはあるが、此処とはまた違う。むしろもっと禍々しい所だった。
とにかくこれはあくまで仮定の話だ。此処が地獄かどうかなんてどうでもいい。

玉座に肘をつき、マティウスは淡々と思考を続ける。

とにかく今はこの私が生き残り、優勝するプロセスを考えておく必要がある。
せっかく再び手にした命を無駄に使いたくはないからな。
どうせなら参加者達を皆殺しにし、今一度この私が世界を征服してやろう!
私の野望はまだ終えてはいない。

微笑を浮かべる皇帝の姿は氷のように冷たい。
この男の奥底にある黒い野望はまだ消えてはいなかった。
むしろ逆だった。
皇帝は同じようなミスは二度としない。
それが彼の信念である。
彼は以前よりさらに冷静・冷酷・冷血さを増幅させた皇帝としてこの地に甦ったのだ。


287名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 17:36:07 ID:oWRz2Rp6
この殺し合いで生き残るためには知力も必要だ。
強力な腕力だけでは勝利を手にすることは出来ない。
わざわざ私が積極的に参加者を減らす必要はない。
血気盛んな愚か者達が勝手に潰し合ってくれるだろう。
それで半数以上消えてくれればありがたいのだが…現実はそんなに甘くはない。序盤で死ぬのは弱者が多いのだから。
この城に踏み込んで来る者もいるだろう、もしかしたら既にこの城内に侵入しているかもしれん。
まぁ、その時はその時で返り討ちにすればいいことなのだが…
徒党で攻めてくる可能性もある。
いかに私といえど、複数を相手にするのは厄介、それに面倒だ。

マティウスはその冷艶な表情で坦々と続ける。
彼は何にも動じず、非常に落ち着いているように見える。
しかし、もし第三者がこの場にいるとしたなら、その者の瞳にはどう映るのだろうか。
華奢な優男として見えただろうか、否、おそらく残忍で非情な者として映ることだろう。
288名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 17:37:40 ID:oWRz2Rp6
そうだ、此処に踏み込んで来る者を私の手駒としよう。
若干、力の衰えを感じるが、私の力を使えば洗脳など容易いことだ。
その者に護衛と邪魔者の始末を任せるとするか。
私がわざわざ手を汚す必要もあるまい。
できればそれなりの実力を備える者が好ましいな。強すぎるというのも厄介だ。
おっと、その前に相手の情報を全て吐き出させておく必要がある。
情報の収集も当面の目標か。
それに、この首輪…いづれ取り外したいが、果たしてそんなことが可能なのだろうか……

マティウスは視線を下の首輪に移し、鬱陶しそうに手を掛ける。
この首輪が殺し合いの根本を握っていると言っても過言ではないだろう。
首輪が参加者にかす制限は非常に大きい。
首輪に内蔵された小型爆弾、それは定められた禁止エリア内に入ることで作動する。
殺し合いを円滑に進める為のシステムだ。
マティウスは勿論、他の参加者達にも知らされていないことだが、中には盗聴器も含まれている。
参加者達の思想、思惑、行動内容は全て主催者に伝わってくる。
そして先程マティウスが感じた疑問。
力の制限
それも首輪が為せる技だ。特殊な力が首輪に付与されていて、参加者達の能力を制限するが、それは個人によって異なる。
無理矢理はずそうとすれば即座に爆発。
マティウスもそれを承知の上で、首輪を外す方法を模索しているのだ。
289名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 17:38:54 ID:oWRz2Rp6
首輪に関しては今は保留でいいだろう。
先足急ぐ必要はない。優秀な科学者、又は発明者を待てばいいことだ。

一通りの考察を終え、マティウスは一段落といった様子で、手を前に組む。

とりあえず日の入り、六時間後の第一放送までは此処を拠城にしておこう。
フフフ、この舞台の主催者よ。私をこの場に呼んだことを感謝しよう。
貴様のおかげで、私が再び世界を手中に収めることが出来るのだからな。
もっとも最後には貴様にも死んでもらうことになるがな。


「場所が何処だろうと関係ない…」

「【皇帝】はこのマティウスだ!依然変わりなく!!」


【H-5・ミラクスキャッスル内玉座/一日目/深夜】
【こうてい(マティウス)@ファイナルファンタジー2】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜3(未確認)
[思考]
基本方針:第一放送までは待機
1:優秀な手駒を手に入れる
2:情報の収集
3:首輪を外したい

290 ◆1PyE.1vtPg :2008/10/16(木) 17:41:31 ID:oWRz2Rp6
投下終了です。
タイトルは「氷のエンペラー」で。
◆g06ybvnVSgさん、同じ城を舞台とした話ですが、何か問題がありましたら、お願いします。
たぶん大丈夫だろうとは思うのですが。
291名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 18:56:35 ID:3Wjq9Mc8
QMAって公式のキャラ紹介さえ見れば何ら把握してなくても書けるって本当?
292 ◆g06ybvnVSg :2008/10/16(木) 21:45:09 ID:BEoLVuig
>>282
有難うございます! FF2における呪いの効力については>>283さんの通りですが、
「それは強力すぎるから反則だろう」ということがありましたら、「呪い」の効果も、
次回以降を書いていただける方が自由に効力をいじって頂ければと思います。
リュカに呪いがかかっているのか否か・また、呪いがいつどのように発動するのかなども、
今後の話を進めてくれる方にお任せしたいです。

>>290(>>281さん)
投下乙です! 支配者としてのカリスマに溢れる皇帝のキャラが
とてもカッコよく伝わってきてナイスです。
真の皇帝として君臨するのか、はたまたどこかでウボァーしてしまうのか楽しみです。
現在地の件に関しましては、全く問題ないです。お手数とご心配をお掛け致しました。
293名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 22:01:55 ID:6/FAGbMw
>>283
ありがと、攻防半減は地味だけど強いな。

>>290
投下、乙。
死亡後から来たかマティウスこうてい、金ピカ鎧から某慢心王を思い浮かべてしまったが、用心深そうなので大丈夫かな。
計画の大半が他人を利用するものなのは上に立つものらしいと言えばらしいな。
早速近場にいるリュカ達ヤバいか。
行動方針からして何だか最期の時まで、ずっと玉座の上で座ってそうな感じもするけど、そのうち動くだろうか。
……けど、動いたらやっぱ目立つよなぁ。金の鎧の上に角って。
294名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 22:07:34 ID:6/FAGbMw
>>292
あ、効果は特に問題ないと思いますよ。
時間経過で解けるとかにした方がいいかもしれないけどね。
295名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 22:49:45 ID:fcMOUTUo
>>291
ニコのプレイ動画かDS版(可能ならOVAも)で口調くらいは把握した方がいい
ただ設定は基本的に公式サイトだけで事足りる
DS版を除いてストーリー性は殆ど無いからね
296 ◆RFD/cx69z6 :2008/10/16(木) 22:59:39 ID:01QnMkRQ
トリ確認。
297翼の折れた天使 ◆RFD/cx69z6 :2008/10/16(木) 23:02:59 ID:01QnMkRQ
桐島英理子とルイージ行きます。
298翼の折れた天使 ◆RFD/cx69z6 :2008/10/16(木) 23:04:02 ID:01QnMkRQ
「い、嫌! 離して! 離して下さい!」
 泣き叫びながら必死に抵抗する英理子の口を、男の大きな手が塞ぐ。
最悪の事態というものは重なるもので、「殺し合い」という名のゲームに巻き込まれた英理子は、不運にもゲーム開始早々、緑色の帽子を被った男に組み敷かれていた。

「きっきっきっ君も僕もどうせ死んでしまうんだ。せせせめて死ぬ前に僕だって幸せな思いをして死にたいよよよよよ」
男の声が震えている。それもそのはず。本来ならこのルイージという男は、少女を暴行するような輩ではない。
真面目で性根は穏やかな人間のはずである。
このゲームに選ばれなければ、一生ルイージはこのような愚行に手を染めることはなかっただろう。
彼を狂わせた最大の理由は、ある兄弟の死だった。
勇敢そうな兄とおとなしそうな弟が、兄弟仲良く首をふっ飛ばされたのだ。
「勇敢そうな兄とおとなしそうな弟――ああまるでマリオ兄さんと僕の兄弟とそっくりだ!」とルイージは思わずにはいられなかった。
二人の見ず知らずの兄弟の遺骸がどんどん自分たちの顔に見えていき、遂に逃れられそうにない死の恐怖がルイージの臨界点を突破したのだ。
こうしてルイージの精神は崩壊した。
当然それを目の前の英理子が知る由もない。
ルイージに組み敷かれている、清純を絵に描いたような目の前の美少女は、ただ震えながら涙を流すのが精一杯だったのだから。

 目の前の英理子の姿に、ルイージの今まで抑えつけられていた野性の本能がますます掻き立てられる。
手で一思いに英理子の制服のブラウスをひきちぎり、豊かに実る胸の膨らみと下着を曝させた。
「んっ! んんーっ!!」
未曾有の羞恥と恐怖に英理子の華奢な肢体が震えた。
ルイージに手で抑えつけられているため悲鳴すらろくにあげることも出来ない。

 自分はここで、好きでもなんでもない見ず知らずの男に純潔を奪われ穢されて、殺されていくのだろうか?
大好きな人にも、家族にも、友人にも再会することなく、また自分の夢を叶えることもなく、こんなところで。
そんなの絶対に嫌……! いや……!!

 英理子が心の底で悲鳴を上げる。
 それ以上の悲鳴をルイージは上げた。

「ぐわああああああ!」

 ルイージの身体から鮮血が噴き上がった。

 英理子は咄嗟のことで戸惑ったがやや間をおいて、状況を理解した。

「Personaが私を助けてくれましたのね……」
 英理子を包む温かな光。神々しい大天使の姿。間違いなく自分の守護神のような存在であるペルソナの力だ。
299翼の折れた天使 ◆RFD/cx69z6 :2008/10/16(木) 23:05:35 ID:01QnMkRQ
「たすけて……くれ……。にい……さん」
 忌々しい男の枯れそうな声が英理子の耳に届く。
男は明らかに瀕死の状態だった。だが英理子がペルソナ能力を使い、治癒すれば助かるかもしれない。
一巡躊躇った後、英理子は男に近寄った。刃物をしっかり手を握っているのが、男にも見えた。

「ひい……!」
「Sorry……」

 英理子は男の心臓を一突きにした。
男はあっけなく絶命した。
それは英理子にもわかっていたのだが、英理子は構わずに男の両目を、喉元を、腹を、何度も何度も刺した。
自らを穢そうとした男を、存在自体を抹消するが如く何度も執拗に刺した。

 大好きな学園の制服が、穢れた血で染まっている。
自分を乱暴しようとした穢らわしい男の血がついていると思っただけで、英理子は気が狂いそうになった。
ブラウスの胸元もあの男に滅茶苦茶に乱されている。
お気に入りの制服だったけれど仕方がない、袋の中に入っていたドレスに着替えるしかない。
英理子は男から離れたところで、制服から支給品のドレスに着替えた。
 この場に不釣り合いな、オーロラのような麗しい光を放つドレス。
それが英理子の支給品の一つだった。
 そしてもう一つは美しい装飾の施された細身の剣。
男の穢れた血がべったり付着していることに英理子は嫌悪感を抱いたが、武器が無くては生き延びれそうにもない。
何よりもペルソナ能力だって無限に使えるわけではないのだから。
 英理子は脱ぎ捨てた制服の裾で剣に付着している男の血を拭きとると静かにその場を後にした。

「私は悪くありませんわ……あの方が、私に酷いことをなさろうとするから……」
 英理子は呪文のように唱えた。

 そう。あの場で支給品を確認していた英理子に襲いかかってきたあの男が悪いのだ。
本当は人なんて殺すはずじゃなかった。自分は絶対にそんな真似はしないと思っていた。
あの場でああしなければ、自分が穢されていた。殺されていた。
みんなわかってくれるはずだ。「エリーは悪くないよ」って言ってくれるはずだ。
大切な家族だって、大好きな友達だって、想いを寄せているあの人だってみんな自分を許してくれるはずだ。

 なのに怖い。涙が出る。自分が取り返しのつかない過ちを犯してしまったことに変わりはない。
もう戻れない。もう以前みたいに素直に笑えそうにない。
 自分もあの男みたいに壊れていくのだろうか?
 あの男みたいに死んでしまうのだろうか?
300翼の折れた天使 ◆RFD/cx69z6 :2008/10/16(木) 23:06:26 ID:01QnMkRQ
「……Naoya……」

 無意識的に愛しい人の名前を口にしていた。
家族でもなく、友達でもなく、あの人の名前を。
あの人はここには呼ばれていないようだけど――それで良かった。
あの人が死ななくて済む。あの人に悪魔のようになってしまった自分を見られなくて済む。
でもやっぱり逢いたい。逢ったところで、今の自分を受け入れてくれるかはわからないけれど。

「そうですわ。私には逢いたい人がいる。叶えたい夢がある。こんなことで負けてはいられませんわ」
今の自分の唯一の心の支えである大切な人たちの笑顔を胸に、英理子は歩き出した。

【A-4/一日目/深夜】
【桐島英理子@女神異聞録ペルソナ】
[状態]:健康・精神的ダメージ中〜大
[装備]:誘惑の剣、光のドレス(ドラゴンクエストシリーズ)
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜1
[思考]
基本方針:大切な人に逢えるように、また、夢をかなえられるように生き残る。
1:(気丈な態度だが、精神的ダメージがやや大きいため、いつどうなるかわからない)
2:(多少男性不信かも?)

ペルソナの種類はエリーの最終ペルソナのミカエル(※ペルソナ1限定)だと思われる。


【ルイージ@マリオシリーズ 死亡】
301 ◆RFD/cx69z6 :2008/10/16(木) 23:09:30 ID:01QnMkRQ
終了です。
誤解のないように言っておくと、俺はマリオよりルイージ派だ! すまんルイージ!

未把握だけどナユタさんみたいに可愛いロリっ子や皇帝みたいな高貴なワルに惹かれる今日この頃。
302名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 23:10:36 ID:3Wjq9Mc8
ル……ルなんとかーーー!!!!
ヘタレ弟に自分を重ねて暴走とは……さすがヘタレに定評のあるL。
っていうかレイプ未遂はないわwwwwwお前は誠かwwwwwww
こりゃ殺されても文句は言えないよなあ……w
303名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 23:59:43 ID:7+gOjO4m
投下祭ktkr
どのキャラも魅力的でいいね
勿論ルイージ(笑)もね

生きているキャラたちにはエールを
ルイージ(笑)には合掌を
304名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/17(金) 01:21:55 ID:BG2kpdoU
投下ラッシュに感動した!

青髪レオレオコンビに萌え萌え。
親子みたいな年の差王族コンビにほのぼの。
外道なマティウス閣下にわくわく。
心に傷を負ったエリーたんにハァハァじゃなくてハラハラ。
どのチームもこれからも活躍するとイイナ!

で、ルイージさん何してはるんですか!
気持ちはわからなくもないけどさw
ちょっとだけうらやましいけどさw
確かに兄貴よりも好色っぽいつーかムッツリじみた顔つきだけどさw
305名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/17(金) 02:58:38 ID:uiyZx7SR
投下乙

これはスマブラやマリオ系ゲーム全てでルイージを使ってる俺にはキツイ内容だ…。
ルイージ、情けないのう。(´・ω・)
306名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/17(金) 23:09:24 ID:YAQYKfpq
投下乙!
さよなら…ルイージ……
言っちゃあ悪いがそれ程悲しみは無いがw

ところでwikiって勝手に追加していいのかねぇ?
駄目かもしれないがちょっとやってくるノシ
307名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/17(金) 23:41:24 ID:ZEuPjODl
>>306
お願いします!
自分は携帯からなので出来ないんでorz
308名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/17(金) 23:45:33 ID:qyvKVabt
心なしかマーダーが少なくないか?
みんなキャラ殺しを敬遠してるのかな?
309名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/17(金) 23:45:49 ID:YAQYKfpq
了解〜

それと、色々とメニューなり何なり追加すると思うので
問題がありましたらじゃんじゃん言って下さい
駄目なら消しますんで
310名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/17(金) 23:48:49 ID:ZEuPjODl
>>309
本当にありがとうございます
個人的には追加などは問題ないと思います
311名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 00:42:49 ID:3s8xW/uk
駄目だ眠いorz
いくつか雛形となるページを追加したので、
どなたか手が空いていればそれを参考にして追加して下さるとありがたいです
パソコンなら誰でも簡単に出来ますので〜
それではここで離脱しますノシ
312名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 13:29:52 ID:zO7qCXXO
そういえばすごい今更だけど>>224の予約どうなったんだ?
313名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 14:11:16 ID:lb909yfP
age
314名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 18:36:58 ID:3s8xW/uk
予約切れのもの
>>84>>224>>226>>246
>>226>>246は投下した事がある書き手さんだから連絡無くてもまだ許容範囲
>>84>>224は連絡が全く無い上に投下の経験が(このロワ内で)何もないから
予約破棄という形になると思う

過疎気味だから遅れてもいいけれど、連絡はした方がいいですよー
315 ◆.HOdyxI2PE :2008/10/18(土) 19:10:19 ID:mcfBMqLc
まとめ乙。
投下前歴があればいくら音信不通でもいいってものでもないけどな。
前の人が予約破棄なら、バーバラ(DQ6)・アルル(ぷよぷよ)・シャロン(QMA)で書きたい。
316名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 19:26:37 ID:3s8xW/uk
>>315
予約おkだと思いますよー
wktkして待っています

確かに、いくら投下したからといって黙ったままのはよろしくないですね
◆iWsXXvK.9U氏と◆/eRp96XsK.氏はなるべく早めに連絡をした方が……
月曜日になったらどちらとも予約から一週間立ちますし、そうなったら破棄になると思います
317名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 11:55:42 ID:bid+7vCr
wiki更新乙
「一話につき一人が何人まで殺害可能」みたいな制限ってあったっけ?
マーダーキャラ書きたいんだけど、三人まで殺っていいか悩んでる。
318名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 12:43:59 ID:ZYgElXz9
制限は無かったはず
殺っちまいな!
319 ◆jGd8y6PKi6 :2008/10/19(日) 15:43:48 ID:bid+7vCr
それでは遠慮なくドラクエ6の主人公、テリー、マダラシリーズの神代斑、がんばれゴエモンのゴエモンを予約します。
早ければ今日中に投下できるかと。
320 ◆iWsXXvK.9U :2008/10/19(日) 15:49:23 ID:cQZluC1l
ゲマ、ガラハドの者です。迷惑かけてすみません。
元々、短文の構成なのですが、色々ありまして…
言い訳に聞こえるかも知れませんが…
自分も今日中に投下できるように書き上げます。
321A murderer ◆jGd8y6PKi6 :2008/10/19(日) 19:38:00 ID:bid+7vCr
投下します。
322A murderer ◆jGd8y6PKi6 :2008/10/19(日) 19:38:43 ID:bid+7vCr

Part.1

「てめえ何しやがる!」
鋭い眼光の男……神代に首根っこを掴まれ怒鳴られても銀髪の少年……テリーは動じなかった。

「何って、殺しただけだが?」
感情のない瞳で答えるテリー。その態度に神代は激怒した。
テリーは既に男を一人殺していた。テリーの足元で倒れているゴエモン。彼が犠牲者だった。
神代と行動を共にしていたゴエモンはテリーに声をかけたというだけで命を奪われる羽目となったのだ。
突然の仲間の死に神代はどうすることも出来なかった。テリーの首根っこをつかむだけで手一杯だ。

「ゴエモンはてめえに『一緒にあのヤローをぶっつぶさねえか?』って聞いただけじゃねえか!」 
「それがどうかしたか?」
「何で敵意のない人間をぶっ殺せるんだよって聞いてんだよ! てめえ、少し頭をやられてるんじゃねえのか!?」
「抗おうがそうじゃなかろうが自分以外の人間は殺す。それだけだ」
「こ、このキチガイ野郎! てめえもあの白ラン野郎も同じだ!! 狂ってやがる!!」
「言いたいことはそれだけか?」

テリーは神代の体を器用に蹴り飛ばし、体の自由を取り戻すと剣を手に取った。
神代もオートボウガンを手にとろうとするが間に合わない!

「死ね」

神代の体は、あっけなくその魂と共に真っ二つに引き裂かれた。
神代とゴエモンの死体を見下ろすテリーのあどけなさの残る顔には何の感情も見られない。

「俺が……あいつと同じだと? ナメたことを言いやがって……」
何の感情も見られない精巧な陶器人形のような顔。その唇から忌々しげに声が漏れる。

「俺は生き残るために闘っているだけだ。あんな、自分だけ安全な場所に避難しているだけのヘタレとは違う」

神代とゴエモンの所持品を奪い、テリーは颯爽と次の獲物を探しに出た。
その行動は罪のない人間を二人も殺した人間とは思えない。
いや。二人も殺せる冷血な人間だからこそこういう態度に出られるのかもしれない。

【ゴエモン@ゴエモンシリーズ 死亡確認】
【神代斑@マダラシリーズ 死亡確認】

323A murderer ◆jGd8y6PKi6 :2008/10/19(日) 19:39:16 ID:bid+7vCr
Part.2

第三の獲物はすんなりと見つかった。

「テリー! 無事だったか!」
「……あんたか……」
「あんたか、って言い方はないだろ。心配してたんだぜ。早くみんなを探しに行かないと……」

人の良さそうな青年。それは自分もよく知る人間だった。
それが幸運なのか、不運なのかは、テリーにはわからなかった。どうでもよかった。
ただ、目の前の青年が不運なことだけ。それだけがハッキリしていることだった。

銀髪にも、姉譲りの白い肌にも、青を基調とした服にも赤い血が付着している。
自分を映しているテリーの青紫の瞳が鈍い光を放っている。
テリーの様子は、青年から見てもあまりにも異常だ。

「テリー……?」

気づくのが遅すぎた哀れな青年をテリーの『みなごろしの剣』が貫いた!

「悪いな。俺はもう既に二人殺している」
「…………なんだって……?」
「そしてキサマで三人目だ」

息も絶え絶えに倒れこむ青年を見下ろすテリー。
それとは対照的にテリーを見上げる青年。

「……どうしたんだよ……テリー……」
「どうしたもこうしたもない。俺は勝ち残るために必要なことをしているだけだ」
「お前……あいつと同じ目をしてる……」
「今のあいつって誰だ!?」
「……俺たちを……ここに呼んだあの男……」

それ以上聞きたくないとでも言わんばかりに、テリーは仲間だったその男の首を斬り落とした。
こんなに簡単に殺せるんだから、最初から仲間なんかじゃなかったのかもしれない。

いや。

仲間なんてテリーには最初からいなかったのだ。
信じられるのは己の力だけだ。

【主人公@ドラゴンクエスト6 死亡確認】

324A murderer ◆jGd8y6PKi6 :2008/10/19(日) 19:41:10 ID:bid+7vCr
Part.3

「どいつもこいつも同じようなことを言いやがる」

俺があんな奴と同じなんて笑わせてくれる。
あいつは自分の手を直接汚すことを恐れている単なる弱者じゃないか。
あんなのは本当の力なんて言わない。虎の威を借る狐といったところだ。

俺はあんな男のような生き方をする気もなければ、あいつに従うつもりもない。

弱者は殺される。あのスコットとゴードンという、見せしめにされた兄弟のようにいずれは無様な屍を晒す羽目になる。
弱肉強食の掟に例外なんてない。あのハザマイデオという、俺たちをここに呼んだ奴だっていつか食われるだろう。

生きて帰るために出来ることをしなくてはならない。
それがたまたま人を殺すということだったというだけだ。
ここには護りたい姉のミレーユもいないんだし、遠慮なく殺せる。
みんな殺して元の世界に帰ればいい。至極簡単なことだ。
あのふざけたハザマイデオという男も殺してしまえばいい。
ハザマイデオにも自分の力こそが全てであり心理だということを教えてやる。
他人の力に頼らなければ自分の理想通りの世界を築けないような弱虫に、強さとは何かを教えてやる。

もうガキの頃のように泣くような思いをするのはごめんだ。
そのために俺は強くなったんだ。
今度こそ自分の身は自分で護ってみせる。
姉さんも俺が護ってみせる。
そのためには俺が全員殺して、姉さんのもとへ帰らないと。

姉さん。待っててくれ。すぐに帰るから。

【G-1(パサパサ荒野)/一日目/深夜】
【テリー@ドラゴンクエスト6】
[状態]:健康
[装備]:みなごろしの剣(テリーに与えられたランダム支給品はこれのみ)
[道具]:基本支給品一式、神代とゴエモンと主人公の不明支給品0〜3
[思考]
基本方針:狭間も含めて皆殺し。姉のミレーユの待つ家に帰る
1:自分以外を信じる気はない
2:元仲間でもそうじゃなくても会ったら即殺
3:殺した後は支給品を奪う

【みなごろしの剣】出典はドラゴンクエストシリーズ。全体攻撃が出来、殺傷威力も高いが持ち主の守備力が0になる凶悪な武器。
325A murderer ◆jGd8y6PKi6 :2008/10/19(日) 19:45:25 ID:bid+7vCr
投下終了です。
それぞれのキャラのファンの人、こんな形ですみません。
ありがとうございました。
326名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 20:08:31 ID:ZYgElXz9
投下乙!
なんてこった、俺が余計なことを言ったからゴエモンが死んじまったw
みなごろしの剣があれば引換券でもこんな活躍が!
327A murderer ◆jGd8y6PKi6 :2008/10/19(日) 20:11:19 ID:bid+7vCr
変換ミスがあったので訂正します。

ハザマイデオにも自分の力こそが全てであり心理だということを教えてやる。

ハザマイデオにも自分の力こそが全てであり真理だということを教えてやる。


重ね重ね失礼しました。
【俺@◆jGd8y6PKi6 死亡確認】
328名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 20:14:33 ID:ZYgElXz9
つ世界樹の葉
死亡なんてせずこれからも書いてください、面白かったです
329A murderer ◆jGd8y6PKi6 :2008/10/19(日) 20:17:15 ID:bid+7vCr
>>326
感想ありがとうございます。
ゴエモンと神代君と名もなき6の主人公ごめんよ。

テリーは守備力0だから今後はみなごろしの剣引き換え券として違う意味で活躍したりして、と無責任なことを言ってみるw
330名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 20:21:53 ID:Cj5u4GxS
乙です
テリーはたいていのロワで乗ってるな…。
「同作品の初期の会合は不幸になる」ジンクスがまたもや発動したかw
最初はさっくり殺されても仕方が無い。ゴエモン、神代、主人公南無。

ところで少し質問が。
偉出夫はOPで名前を名乗っていませんよ。
…これ、結構問題な気がする。かといってルール説明ついでに名乗るのは変だし。うーん……
あと、欲を言うとせめてDQ6主人公の名前をつけてやって下さい……!!
名無しだと放送の時不都合が生じると思います。
331名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 20:21:55 ID:JtaUqyR7
投下乙です
テリー、恐ろしい子!
テリーの原作本来の魅力が出ててうまいなぁ……
しかし防御力0なのが心配だ
パワーバランスをとるための武器考慮なのかな?


そして>>327生`!
332名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 20:27:09 ID:JtaUqyR7
確かにイデヲの名前のところと主人公の名前は大問題だ
もし主人公の名前が思い浮かばなかったら小説版の「イザ」あたりを勝手にオススメします
333名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 20:27:57 ID:0wnMHM5V
乙。
思うこともないわけではないが……
テンプレ通りの会話してるゴエモンww。
まぁ、そうなってしまうのも分からないではないが泥棒だから、それなりに慎重なところも見せてくれればよかったのにな。
ところで不明支給品は0〜3じゃなくて1〜3じゃないか?
あと、神代はオートボーガン持ってる描写があるけど?
ついでにゴエモン達の死亡した場所はパサパサ荒野でおk?
すんなり見つかったってことは近くなのはわかるんだけどはっきりした描写が欲しいかったかな。
死体発見とかのイベントがあるから。
334名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 20:33:37 ID:QaGjpoBm
投下乙。
初登場でいきなり三人ズガンとは、近年稀に見るマーダーだw
ただ死亡キャラの言動がまさしくワンパターンなのが気になるけど、仕方ないかな。
335A murderer ◆jGd8y6PKi6 :2008/10/19(日) 20:39:04 ID:bid+7vCr
>>330
>>333
重大なミスを教えて下さって有難うございます。
色々やらかしていたようで深く反省。
親切な>>328さんに世界中の葉を頂いて復活したので五点訂正します。

訂正その1
弱肉強食の掟に例外なんてない。あのハザマイデオという、俺たちをここに呼んだ奴だっていつか食われるだろう。

弱肉強食の掟に例外なんてない。俺たちをここに呼んだ奴だっていつか食われるだろう。

訂正その2
あのふざけたハザマイデオという男も殺してしまえばいい。
ハザマイデオにも自分の力こそが全てであり心理だということを教えてやる。

あのふざけた元凶の男も殺してしまえばいい。
あいつにも自分の力こそが全てであり心理だということを教えてやる。

訂正その3
>>332さんの教えてくれた『イザ』を主人公の名前に置き換えて下さい。

主人公@ドラゴンクエスト6

イザ(主人公)@ドラゴンクエスト6

訂正その4
ゴエモンと神代斑の遺体現在地をG-1(パサパサ荒野南部)、
イザの遺体現在地をG-1(パサパサ荒野北部)
に修正お願い致します。テリーは北上中にイザを見つけたということで。

訂正その5
神代とゴエモンと主人公の不明支給品0〜3

神代とゴエモンと主人公の不明支給品1〜3
でお願いします。神代のオートボウガンは置いていった、ということで。

力不足・描写不足で申し訳ないです。
336 ◆iWsXXvK.9U :2008/10/19(日) 21:06:29 ID:cQZluC1l
遅くなってすみません。
ゲマ、ガラハド投下します。
337名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 21:07:16 ID:cQZluC1l
「ねんがんの アイスソードをてにいれたぞ!」

一面、荒廃に満ち溢れ殺伐とした大地に、高らかに声を上げる一人の男がいた。
男は手にした刀剣を天に掲げ、喜びいっぱいにした表情でその剣『アイスソード』をまじまじと見つめていた。
その顔はまるで宝物を手にしたようだった。
ガラハドは色々な角度からその剣を眺め、色々な角度からその剣を振った。

ローザリアという王国生まれの聖戦士「ガラハド」は気心の知れた人物として、仲間からは厚い信頼を受けている。
剣術・格闘に優れ、豪快そうな外見をしているが、真面目で繊細な部分もあり、冷静な判断力も兼ね備えている。
そして、なぜかアイスソードにたいして、異常なまでに固執している。

何故ガラハドがアイスソードをそんなに欲しがっている理由としては、自分が仕える王国への奉公の為だと言われているが、
一説では、仲間の女魔術師の気を引き、恋敵である別の仲間を殺す為だとも言われている。

「この剣があれば……」

そこから先を彼は言わなかった。
ガラハドが何を言おうとしたのかは想像にまかせるしかない。

「とにかく今は一刻も早くこんな殺し合いをやめさせるべきだ!
『バトルロワイアル』だと、ふざけるな!人の命を弄ぶなど…許さん!断じて許してはならぬ!!
俺はこんな残虐な行いには乗らん!あの若者の目を覚まさせなければ!」

ガラハドは歩み始めた。右手に構えるアイスソードと共に。
彼の心の中に一瞬、何か怪しいものを感じたが今は違う。
純粋な正義の意志が彼を動かしているのだ。
荒れ果てた荒野を進む彼のまなざしはとても逞しく見えた。



「ほっほっほっ そこのあなた、すいませんがちょっと待ってくれませんか」

突然の後ろからの呼び掛けにガラハドは歩みを止める。

死神の足音が近づき始めていた……
338名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 21:08:08 ID:cQZluC1l
「誰だ お前は?」
「ほっほっほっほっ 私のことをご存知ないようですね。
いいでしょう、教えてあげましょう。
私はゲマ、偉大なる光の教団の幹部ですよ。」
「知らないな」
「そうですか、ほっほっほっほっ」

ガラハドが振り向いた先には、ローブを纏った禍々しい雰囲気の祈梼師のような姿をした人だった。

「ところですいませんが、その剣、私に譲ってくれませんか?」
「すまんが、この剣は私が血眼になるほどのものだ。誰かに渡すことなんて絶対にできん。」
「そうですか……もし素直に渡してくれるなら命までは取らないであげますよ。」
「な、なんだと!?」
「どうです、素直に渡したほうが身の為ですよ。
もっとも、私の邪魔になっても困るので、五体不満足の体にはなってもらいますがね。ほ〜ほっほっほっほっ。」
「ふざけるな!誰が貴様なんぞに渡すものか!」

一触即発、といった状況。
ガラハドはアイスソードの柄を強く握り、目の前の敵に臨戦体勢をとる。
一方のゲマは不適な笑みを浮かべたまま瞳に相手を映す。

「どうしてもですか?」
「あたりまえだ!」
「なら仕方がありませんね……」

 ゲマはどうする?

 『そう かんけいないね』

 『殺してでも うばいとる』

 『ゆずってくれ たのむ!!』

(……………)

→『 殺 し て で も  う ば い と る 』

「死になさい!!」

その瞬間ゲマの掌から火球が生まれ、ゲマはそれをガラハドに向けて放った。
放たれた火球はすぐさま、ガラハドの全身を激しく焼き尽した。

「な なにをする きさまー!」

これがガラハドの最期の言葉となった。
339名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 21:09:41 ID:cQZluC1l
「ほ〜ほっほっほっほっほっほっほっほっ
まったく、私の言う通りにしたほうがまだ良かったものを…馬鹿ですねぇ〜。
では、この剣は私がもらっていきますよ。」

ゲマは黒焦げた焼死体となったガラハドの側に置いてある、アイスソードを手にする。

「中々強そうな剣ですね。護身用にはなるでしょう。
ん、これ意外に思いですね…私にはとても扱えるものではない…
いらないからここに捨てておきましょう。
可哀想に、そこのあなた死に損でしたね。ほっほっほっほっ」

ゲマはアイスソードを捨てた。

「それに武器などなくても、この私の魔力の前に立ちはだかる者などいませんがね。
私がこの地を焼け野原にしてあげましょう!
ほ〜ほっほっほっほっほっほっほっほっ」

【ガラハド 死亡確認】

【G-2(パサパサ荒野)/一日目/深夜】
【ゲマ@ドラゴンクエスト5】
[状態]:健康
[装備]:アイスソード
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜3
[思考]
基本方針:参加者全員殺す1:護身用の武器が欲しい(手段は問わない)

【備考】
ガラハドの支給品は焼失しました。
アイスソードはG-2に捨ててあります。

【アイスソード】
出展はロマンシング サ・ガ。
氷の力を封じ込めた伝説の両手大剣。
340名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 21:11:37 ID:cQZluC1l
投下終了。題名は「G2」です。
意味は二人の頭文字からとりました。
そして、何の因果かは知りませんが隣にはテリーがw
341名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 21:18:02 ID:ZYgElXz9

テリーが次で引換券の本領を発揮しそうだw
ガラハド?原作どおりだからいいやw
34210/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/19(日) 21:18:12 ID:Cj5u4GxS
投下乙です!
しょっぱなの一文で吹いたwwwゲマの選択肢にも吹いたwww
散々ネタにされているだけあるなw

それと、ゲマの状態表に「装備:アイスソード」とありますが
捨てたからこれはミスですよね?
思考の欄の改行もミスしていますよー
……ごめん、こんな重箱の隅をつつくような指摘して。
343本音と建前:2008/10/19(日) 21:32:30 ID:ZK9zZWuN
227 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 20:41:10 ID:???O
誤爆
マイナーゲームのキャラはともかく主人公二人もズガンって馬鹿なの?死ぬの?

231 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 20:51:21 ID:???0
誤爆

人が死ぬ話の方が反響があるんだな
いつもの「乙」オンリーや話の即転換っぷりが嘘のようだ
感想もらえるなら俺もズガンしまくろうかな

233 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 20:59:35 ID:???0
確かに、主人公キャラ二人ズガンはちょっとなぁ……。
感想のレスにいちいち返事を返している辺りからしてアレだし
「死亡キャラの言動がまさしくワンパターン」だし……

しかし何故か感想のレスは普段より多い
何でだよチクショウ……orz

237 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 21:06:22 ID:???0
そして誤爆

成長しているとは思うが、ケータイ小説にしか見えない

239 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 21:09:23 ID:???0
>>236
感想がもらえないって余程のクオリティなんだと思う
そのスレが普段2、3人しかいない超過疎スレなら話は別だが

241 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 21:12:25 ID:???O
誤爆
余程のクオリティとはいうがあのズガンよりは上だ
何も知らない部外者がうるさい

242 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 21:13:03 ID:???0
>>239
「もらえない」んじゃなくて「少ない」かな、感想は
過疎スレかと思いきや今日みたいに人が以外と居る時があるしその辺りは微妙
クオリティが極端に低い作品は今の所無いと思う
344本音と建前2:2008/10/19(日) 21:45:00 ID:ZK9zZWuN
268 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 21:33:08 ID:???0
>>258
始まったばかりで、全部の作品を知っている読み手も書き手もいないような状況で
信者の多さとかどうやって分かるんだよw別に感想の為に書いている訳じゃない
というか「このロワ」の何を知って書いてるんだ?
さっきから斜め上目線で何なの?死ぬの?

270 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 21:34:29 ID:???0
いや、怒るなよ。状況を教えてくれよ
つーか、教えてくれたらマジにSS読みにいくよ

271 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 21:34:32 ID:???0
「投下後レスが来てないかカチカチ更新を確認する」という行為は
半分以上の書き手が経験していることである、と思っていただこうッ!

273 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 21:34:55 ID:???0
>>268
さっきからって、この話に関しては>>258が初の発言なんだけど
落ち着いて、ね?


275 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 21:36:49 ID:???0
>>273
ごめんなさい勘違いしていました
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

276 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 21:37:02 ID:???0
登場話はある意味キャラ紹介みたいなものだから、その時点では感想がなくても平気と思いこんでる。
他の人のSSをリレー後に感想がないと「やってもうたorz」って気持ちになる。

277 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 21:37:50 ID:???0
ゲームロワというから見に行ったらイザがまた酷い目にあっててワロタ

278 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 21:38:29 ID:YlCle7c.O
>>275
あんたがゲームキャラロワの人なら頼むから自ロワの評判落とすような書き方はやめてくれ……。
ただでさえ人が少ないんだからさ……。

279 :やってられない名無しさん:2008/10/19(日) 21:39:55 ID:LOUxZOTM0
>>278
スマン、確かに俺が悪かった
ちょっと頭冷やされてくる

>>270
上にもあるようにゲーム
投下したのは自分ではないが、直前のズガンの反応との差が何だか可愛そうで…
345名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 22:23:44 ID:0wnMHM5V
>>335
訂正乙でした。
重箱の隅をつつくような指摘をしてしまってすいません。

>>340
ゲマはアイスソードを捨てた。

それを捨てるなんてとんでもない。

……ガラハドww
なにを想ってアイスソードを求めていたのかは永遠の謎になってしまったな。
次にアイスソードを手に入れるのは誰なんだか。テリーは皆殺し持ってるし。

>>343-344
わざわざこっちに貼らなくても、大体の人は見てるものだよ。
感想はなるべく書くようにしてるんだけど、都合が悪くて書けない日もあるんだ。
時期を逃すとなかなか書けないもので……すまんとしか言いようがない。
346名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 22:26:56 ID:svXA0p86
>>335
このぐらいの勢いで殺したほうがいいこともありますからね。面白かったですよ
次回もがんばってください!
347名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 22:37:23 ID:JtaUqyR7
投下乙!
まさにガラハドらしい素晴らしい散り様だwww
なにげに「ミリアムのためにグレイを抹殺しようとしてる説」が盛り込まれててワロタw
そして捨てられたアイスソードの運命や如何に

>>335
修正乙!是非また来て下さいな
348 ◆/eRp96XsK. :2008/10/19(日) 23:30:05 ID:F66+bZHN
まずお詫びを……。
先日、ギリアム・イェーガー及びクロード・C・ケニーを予約させて頂きましたが結局期限内に書き上げることが出来ず、
それだけでなく何の連絡も行わず、結果として一週間近くもずるずると両キャラを独占し続ける形になってしまいました。
本当に申し訳ありません。以後、絶対にこのような事が無いよう意識を改めます。

もし、許されるのであれば両キャラクターのSSを投下したいのですが、宜しいのでしょうか。
349名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 23:40:54 ID:cQZluC1l
>>348似たような境遇の自分が言うのも何ですが、いいと思います。
投下されないよりは全然いいです。
350名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 23:43:43 ID:iDHD9vy2
>>348
お疲れ様です。個人的には大丈夫だと思います。
もし今から投下なさるということでしたら、投下が終わるまで支援しますのでどうぞ。
351 ◆/eRp96XsK. :2008/10/19(日) 23:45:46 ID:F66+bZHN
>>349
>>350
ありがとうございます。
それでは、今からギリアム・イェーガーとクロード・C・ケニーを投下したいと思います。
352TIME TO COME(Ver.SO) ◆/eRp96XsK. :2008/10/19(日) 23:47:30 ID:F66+bZHN
私は見た。

決して言葉では言い表せぬ、おぞましき悪意の塊を。

それが絶望的な闇を纏い、全てを覆い尽くす様を。

破滅の未来のヴィジョンを。

それが私個人の未来なのか、全ての存在の未来なのかは分からない。

だがこの未来は、未来を覆う闇は……必ず、必ず取り除かねばならない。

そう、必ず――――……。

353名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 23:47:32 ID:iDHD9vy2
>>351
wktk
354TIME TO COME(Ver.SO) ◆/eRp96XsK. :2008/10/19(日) 23:49:59 ID:F66+bZHN



――――……。

(…………僕は、確か……ソーサリーグローブの調査を行っていて、それで……)

――――…………。

(……ラクールで、武具大会に出場して……ディアスと決勝で戦って……)

――――……み、…………か?

(そして……駄目だ。思い出せない。僕は、負けたんだろうか……それに、ここは……?)

――――…君、大……う…ぶか?

(……ん? 誰か、居るのか……?)


少年、クロード・C・ケニーは朦朧とした意識の中、誰かが自分の話し掛けてきている事に気が付いた。
自分が武具大会で敗れたのだとしたら、係の人間がこちらの意識を確かめているのかも知れない。

(返事をしないと……)

未だ眠っている頭を振って強引に意識を覚醒させ、目の前の男に声をかけようとしたところで、クロードはふと彼に違和感を覚えた。
何も彼のウェーブのかかった紫色の前髪で顔面の右半分を隠しているという怪しげなヘアースタイルに疑問を持った訳ではない。
彼の着ている服……独特の光沢を放ち、体のラインにぴったりと合わせられたパイロットスーツは、
連邦に所属していない未開惑星であるエクスペルの人間が身につけられるものではない筈だ。
それに、この部屋……コンクリートのビルの一室のように見えるこの部屋もまた、あの未開惑星では絶対にありえないものだ。

「あの、貴方は……」
「『貴方はこの殺し合いという名のゲームに参加し、僕を殺すつもりはないのですか?』……とでも、聞くつもりかね?」
「…………殺し合い?」

ひとまずこの状況に対する説明を聞こうと男へ言葉をかけるが、その言葉を遮り帰ってきた言葉は予想だにしないものだった。
本当に予想もしていなかった言葉が唐突に飛び出してきたため、思わずぽかんと口を開けてしまう。

「いえ、あの……僕が聞きたいのはそんな事ではなくて、武具大会の決勝戦は…………じゃなくて!
 貴方は一体どこの星の……あぁいや星、と言うか国、というか……」

何とか当初の疑問の答えを聞き出そうとするものの、
寝起きの頭に少々強烈な刺激が加えられた事もあってしどろもどろになってしまう。

「……どうやら少し混乱しているようだな。君は覚えていないか?
 ほんの数十分前に起こった惨劇を」
「惨劇……?」
「そうだ。一人の少年が私達に殺し合いのゲームを課し、
 二人の青年を私達の首に取り付いている物と同じ首輪の爆弾で無残に殺害した、あの……」
「――…………ッ!」
355TIME TO COME(Ver.SO) ◆/eRp96XsK. :2008/10/19(日) 23:51:12 ID:F66+bZHN
少年。
殺し合い。
二人の青年。
首輪。

そうだ、確かに……確かにそれらには覚えがあった。ぼんやりとした意識の中でではあったが、自分は確かにそれを目撃していた。
混濁した意識の中であったが故に、それらは夢だと思っていたのだが……そうでは無かったという事か。
今の状況がその夢の続きかもしれないとも思ったが、それにしてはリアリティがありすぎる。
だが、だとするならば……新たな疑問が浮かび上がる。

「どうやら、今現在の状況を理解できたようだな」
「えぇ。しかし……だとするならば、ここは一体何処だというんですか?
 ここはどう考えてもエクスペル……今まで僕の居た未開惑星ではありません」
「未開惑星?」
「……あっ」

オウム返しに返す男を見て、クロードは思わず迂闊な自分を殴りつけたくなった。
未開惑星への干渉は条約によって固く禁じられている。つまり今のクロードの行動は自分から「犯罪者です」と名乗り出たようなものだ。
相手からの悪い印象は避けられない……というよりも、現在の状況を考えるとそれだけで済む筈も無い。
最悪危険人物とみなして問答無用で襲い掛かってくるかもしれない。
だが、男の口から出た言葉はこれまたクロードの予想を大きく外れるものだった。

「未開惑星、という事は……君は複数の惑星間で活動する組織に所属する人間だという事か?」
「え? …………え、えぇ。僕は地球連邦軍少尉、クロード・C・ケニーです」
「……地球連邦軍だと?」

男の突然の質問に思わず素直に自らの所属と姓名を明らかにしたが、
その答えによって彼の声色は険しい物に変化してしまった。

「……では続けて質問したい。
 新西暦、メテオ3、アイドネウス島、パーソナルトルーパー、アーマードモジュール、
 ディバイン・クルセイダーズ、エアロゲイター、ノイエDC、インスペクター、アインスト。
 …………これらの中で、聞いたことのある単語はあるか?」
「え?」

訳の分からない単語を次々と出す男の意図を読むことが出来ずに思わず声を出してしまったが、
すぐさま首を振り「全く知らない」という事を伝える。
そのクロードの様子を見た男は暫くの間考え込んでいたが、やがて何かに得心したかのように頷き、口を開いた。

356TIME TO COME(Ver.SO) ◆/eRp96XsK. :2008/10/19(日) 23:52:54 ID:F66+bZHN
「……そういえば、まだ私の所属を明かしていなかったな。
 私はギリアム・イェーガー少佐。地球連邦軍の情報部に所属している」
「情報部? それじゃあ、さっきの単語は……」
「いや、残念ながら先程並べた単語は君の思っているようなものではない筈だ。
 ”私の知る”地球連邦軍内……どころか、一部の物にいたっては民間人にも知られているごく一般的な用語だ」
「……え?」
「『新西暦』は私達の使用している年号、『メテオ3』は『アイドネウス島』に落下し、地球外知的生命体の存在を知らしめた隕石。
 『パーソナルトルーパー』及び『アーマードモジュール』はそれぞれが軍で採用されている人型機動兵器の呼称であり、
 『ディバイン・クルセイダーズ』は……」
「ち、ちょっと待ってください!!
 僕は新西暦なんて年号は聞いたことがありませんし、
 それに人型の機動兵器が実用化されているだなんて話、どこの惑星でも…………いや、待てよ……?」

唐突に見知らぬ用語を解説し始めるギリアムに驚き、クロードは思わず待ったをかける。
が、この時クロードの頭に一つの考えが浮かんだ。可能性としては非常に低いが、決してありえなくは無い話だ。
そして自らの閃きが正解であるか否かをギリアムへ問うべく口を開く。

「もしかして……僕の知る地球と、貴方の知る地球とは全く別の惑星ではないのですか?」
「何?」
「そして、貴方の知る地球は惑星間での交流・活動を行っていない。
 だから僕が惑星間で活動を行っている地球連邦軍に所属すると聞いたとき、
 貴方はそれぞれの知る地球が偶然名前が一致した別の惑星である可能性に気付き、
 それを確かめるべく、貴方の知る地球に関するキーワードを僕に聞かせた……そうなんでしょう?」
「……なるほど。見事な推理だ。だが、私はそれと別にもう一つの可能性についても考えていた」
「もう一つの可能性……ですか?」
「そう。同一の惑星である筈でありながら、異なる技術、歴史を持っている二つの地球……。
 つまり、これらは平行世界である……とね」
「平行……つまり、パラレルワールドという事ですか? それはいくら何でも……」
「いや、あくまで可能性の一つとして挙げてみただけの事だ。確信しているという訳ではないさ。
 ……いずれにせよ、私達はお互いに異郷の住人であるという事はまず間違いないだろう」

ギリアムの唱える平行世界説には多少面食らったが、互いに全く知らぬ星の出身同士であるという事は間違いないだろう。
となると――――……いや、ちょっと待て。そうなると、明らかに不自然な点が浮かび上がってくる。

「ちょっと待ってください。それならば、あの少年は一体どうやって僕達をこの場所に?
 複数の惑星から、それも連邦も認知していない惑星から人間をかき集めるだなんて、個人ではとても――」
「その通りだ、クロード。おそらく、今回の件はあの少年の単独犯ではない。
 彼の背後には明確な目的を持った強大なバックが控えていると見るべきだろう」
「だとするなら、その目的とは一体……」
「……それは分からん。だが、これ程大それた事をして参加者を集めているのだ。
 ただの殺し合いを望んでいるという訳ではないだろう」

成る程、ギリアムの言うことには一理ある。
この「ゲーム」とやらを行っているのが何者であろうと、わざわざ複数の惑星からその参加者を集める必要は無い。
ただの道楽、或いは見世物とするならば同じ惑星、いや同じ国から集めてしまっても問題無い筈。
おそらく今回の参加者はあらかじめ「目的」に沿った基準の下に振るいにかけられ、それに合格した者がこの場へ連れて来られているのだろう。
しかし、この場でこれ以上その事について考え、考察を交わしてももう収穫はありそうにない。
お互いの持つ情報が絶対的に不足しているし、
何よりこうやって二人の参加者が殺し合いを行わず、考察を行っていると言うのに首輪が爆発するような気配はまるで見られない。
つまり、主催側にとってこの場での考察は、現時点では参加者達の何ら意味の無い足掻きに過ぎないという事なのだろう。

357名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 23:56:10 ID:iDHD9vy2
支援
358TIME TO COME(Ver.SO) ◆/eRp96XsK. :2008/10/19(日) 23:56:13 ID:F66+bZHN
(そうだとするならば、僕はこれからどうすれば……)

無論、殺し合いに参加し自らの為に他の参加者を殺害するつもりは無い。
だが、だからと言って他に取る事の出来る選択肢が存在するのだろうか……?
クロードは自らの最悪の状況を打開するための一手が思い浮かばず、無意識のうちに顔を手で覆い、黙り込む。
しかし、絶望で顔を染めつつあった彼へと手を差し出す男が居た。

「ともかく、ここでじっとしている訳にもいかん。我々も行くとしよう」
「行くって……何処へですか?」
「無論この「ゲーム」の外への道……バトルロワイアルからの脱出法を探しに、だ」

その男は目の前の少年の絶望を払拭すべく、数々の絶望的な状況を掻い潜ってきた戦士の笑みを浮かべる。

「このバトルロワイアルが単なる殺人ゲームでないのならば、
 我々がその道へと至るヒントがこのフィールド内に隠されている可能性もある。万に一つか、億に一つの可能性ではあるがな」
「…………分の悪い賭けですね」
「だが、そうであったとしても賭けねばならぬ時もある……そうだろう?」
「……そうかも、しれません」
「ならば共に行こう。今がその時だ」

そして少年は自らの顔面を覆っていた手を外し、差し出された手を握り締める。

「よろしく頼むぞ、クロード」
「こちらこそ、ギリアム少佐」

359TIME TO COME(Ver.SO) ◆/eRp96XsK. :2008/10/19(日) 23:57:20 ID:F66+bZHN



――この地エクスペル

脅威に襲われ民苦しむ時

異国の服をまといし勇者現れん……

彼の者光の剣を構え

人々を救いたもう……





【G-4/ミラクルタウン・ビル街/一日目/深夜】
【クロード・C・ケニー@スターオーシャン2nd】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品(1〜3個)
[思考]
基本:バトルロワイアルから脱出する術を探す
1:ギリアムと共に行動。
[備考]
参加者は複数の惑星から集められている、と考えています。
平行世界から参加者が集められている可能性については半信半疑です。


【ギリアム・イェーガー@スーパーロボット大戦OGs】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品(1〜3個)
[思考]
基本:バトルロワイアルから脱出する術を探す
1:周囲の探索、他の参加者との接触。
[備考]
参加者は平行世界から集められている、或いは複数の惑星から集められていると考えています。
360 ◆/eRp96XsK. :2008/10/20(月) 00:00:17 ID:F66+bZHN
以上で投下終了です。
ご支援有難う御座いました。
指摘等ありましたら、どしどしお願いします。
361名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 00:19:36 ID:kK+3tpF9
乙です! 今読み終わりました。
クロードとギリアムの話、キャラや原作の特性を上手に活かしていて羨ましいです。
わかりやすく個性を出して書けるのはすごいっつーか自分も見習おうと思いました。

テリーさんtueeeeeeeeee!!
最近どうも某ネタスレの空気に慣れてしまったからか、ヘタレじゃない正統派マーダーキャラなテリーに会えてちょっと嬉しい。
イザとゴエモンと斑よ、安らかに。と思ったら既に死者スレにいるようで安心した。

そしてガラハドさんはやっぱりこうでないと!
「ねんがんの(ry」「殺してでもうばいとる」「な なにをする きさまー!」 の黄金コンボを決められたんだからガラハドとしても本望だろう。
ガラハドさん、グレイやミリアムに「殺してでもうばいとる」されなかったのが救いかもしれないね…。
362名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 00:50:53 ID:BjG3Faou
みんなー投下乙!
何故かどの作品もGラインw
対主催2人にマーダー2人。接触は早そうだなw
363名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 00:59:28 ID:4pP3YsMB
投下乙!
さすが壁際のいぶし銀早くも世界の違いに気づいたぜ
クロードがこれからネタ路線に走らないことを祈ってるぜ、いや某ロワだとギャグの如き行動だからね
364名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 01:37:08 ID:kK+3tpF9
未登場かつ未予約キャラの一覧でも貼って寝る。

【ドラゴンクエスト5】 パパス/ビアンカ(予約取消)
【ドラゴンクエスト6】 ハッサン(予約取消)
【ファイナルファンタジー7】 クラウド・ストライフ/エアリス・ゲインズブール(予約取消)
【ストリートファイター】 リュウ/豪鬼/春日野桜
【キングオブファイターズ】 草薙京(予約取消)
【ぷよぷよシリーズ】 シェゾ・ウィグィィ
【ポケットモンスター赤緑】 オーキド・ユキナリ/タケシ
【マリオシリーズ】 マリオ/クッパ
【メタルギアソリッド】 ネイキッド・スネーク/リボルバー・オセロット
【スターオーシャン2nd】(アシュトン・アンカースorプリシス・F・ノイマン)
【ファイナルファンタジー2】 ミンウ・セネスティス
【ロマンシングサガ】 (ホークorグレイ)
【マダラシリーズ】 登場済
【女神異聞録ペルソナ】 登場済
【真・女神転生if…】 赤根沢玲子
【スーパーロボット大戦OGs】 レーツェル・ファインシュメッカー/(キョウスケ・ナンブ、ゼンガー・ゾンボルト)
【スーパーボンバーマン3】 登場済
【私立ジャスティス学園シリーズ】 水無月響子/(軽井沢ももor波川流or風間あきらor鑑恭介)
【竜虎の拳】 リョウ・サカザキ/ロバート・ガルシア/タクマ・サカザキ
【ギルティギア】 登場済
【ゼルダの伝説】 リンク/(ゼルダ)
【デビルメイクライ】 ダンテ
【がんばれゴエモン】 サスケ
【東方project】 (○八雲紫)
【逆転裁判】 成歩堂龍一
【クイズマジックアカデミー】 (アロエ、ガルーダ)

現在の予約は>>315だけかな?
365名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 10:34:45 ID:T0pHRnmN
作者の皆さんGJです!
投下ラッシュで軌道に乗り始めたね
Gエリア一帯及びその周辺が大波乱の予感で楽しみです

>>364

まだ相当の数のキャラが残ってるんだね
FF7のセフィロスも予約キャンセル入ったから未予約・未登場扱いだね
それと龍虎の拳の自由参加枠にキング追加で


ところで>>343-344って何処からのコピペ?
デフォルトネーム見る限り2ch内ではないようだけど、>>343-344の完全捏造?
正直捏造であってほしいんだが……
366名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 12:17:32 ID:lqtBTgmN
>>365
スルーがベストだよ
367名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 16:30:00 ID:BjG3Faou
そろそろ現在位置地図が欲しいなと…

A-4 桐島
B-1 レオナ、レオン
C-5 チップ、霊夢
C-6 ゲーニッツ、狩魔冥
D-1 宮本、イマクニ、庵
D-4 ベガ、ガノンドロフ、バージル
F-1 ソル
F-3 プラズマボンバー、カーバンクル
F-7 にとり、シグ、白ボン
G-1 テリー
G-2 ゲマ
G-4 ギリアム、クロード

H-2 ソリッド・スネーク
H-5 リュカ、ナユタ、こうてい

誰か頼む!作成して下さい!
368名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 17:04:33 ID:ZJZP2uy7
>>365
パロロワ毒吐き板というのがあってだな…
369 ◆B8YZiwv5yI :2008/10/20(月) 20:53:09 ID:/47iaEzG
草薙京とダンテ、予約します
370 ◆.HOdyxI2PE :2008/10/20(月) 21:21:08 ID:IFVVVlCv
>>315だがいざ投下…と思ったら本予約らしい書き込みをしていなかったことに今気付いた。
(´・ω・`)シャローン

投下しても平気でしょうか。
371名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 21:27:23 ID:4pP3YsMB
いいですよ〜投下カモン!
372 ◆.HOdyxI2PE :2008/10/20(月) 22:11:53 ID:IFVVVlCv
ありがとうございます。
フリーズからの脱出と再起動が完了したのでこれから投下します。
373 ◆.HOdyxI2PE :2008/10/20(月) 22:15:10 ID:IFVVVlCv
G-8の海辺にある海の家ガビーンにバーバラはいた。
「アルル、遅いな…。何してるんだろう」
バーバラは手元のレーダーを見つめながら呟いた。
そしてアルルと出会った時のことを思い出していた。

アルルは魔導師の少女だった。大魔法使いの血を引くバーバラとはその点でも通じるものがあった。
武器や防具が支給品として入っていなくてがっかりしていたバーバラに優しく話しかけてくれたアルル。
「仲間を集めてここから一緒に脱出しよう!」と言ってくれた彼女の笑顔の明るさにバーバラは勇気をもらっていた。
純粋で明るいアルルとバーバラが仲良くなるのに時間はかからなかった。
バーバラにとってアルルは出会ったばかりだけど信じられる大切な仲間だった。
仲間がいる。それだけでバーバラの心強さは何倍にも増した。

そんなアルルがまだ帰ってこない。
彼女は今、シャロンという少女に交渉を持ちかけている途中なのだろう。
レーダーに映っていた、バーバラのまだ知らない少女に…。
シャロンはバーバラやアルルと同年代か、少し下の年代の金髪の美少女だった。
アルルを除けば今一番バーバラの近くにいるらしい。
バーバラが知るシャロンの情報はそれだけだった。

「ねえバーバラ。この子も仲間になってくれそうじゃないかな?」
アルルがレーダーに映し出された顔写真を指さしていたのをバーバラは思い出していた。
「うん。なってくれればいいけど…」
「ボクが行ってくるよ。このシャロンって子と話し合ってくる」
「アルル、あたしも行く!」
「ダメだよ。バーバラは武器持ってないんだからここで待ってて」
「でも…」
「大丈夫。すぐに戻ってくるから」
「必ず戻ってきてね」
「わかってるよ!出来ればこのシャロンって娘と一緒に戻ってくるから!」
「うん!」
海の家を離れ、海辺へと駆けて行くときの明るいアルルの笑顔。
バーバラはあの笑顔を信じてここで待つことにした。
でも今はなんでアルルについて行かなかったのだろうという気持ちの方が強くなっていた。
自分は魔法が使えるのだから武器なんてなくても戦力になったはずだ。
「もしも」のときのためにアルルについていくべきだったのだとバーバラは悔やんでいた。

アルルがバーバラと離れてから一時間も経つ。さすがに遅すぎる。
手元のレーダーには、アルルとシャロンの名前が同じ位置に表示されている。
残り人数も変わらない。
それでも…それだからこそバーバラは心配だった。

バーバラは海の家を飛び出し、アルルとシャロンのもとへと走り出していた。
「アルル…お願い!無事でいて!!」
374名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 22:15:21 ID:9xikCobr
支援
375 ◆.HOdyxI2PE :2008/10/20(月) 22:15:59 ID:IFVVVlCv
バーバラの願いは届かなかった。
海辺の端へと辿りついたバーバラが見たものは満身創痍でシャロンを睨みつけるアルルの姿だった。
アルルの武器だったナイフは無残にも折れて使い物にならなくなっていた。
血だらけになった手をかざし、アルルが呪文を詠唱する。
「アイスストーム!」
「だから無駄だと言っているじゃないですか。しつこいですわよ!」
シャロンの目の前でアルルの呪文がかき消される。
相手も魔法の熟練者らしくアルルの呪文が大して効かないようだ。

「アルル!!」
「…その声は、バーバラ!?」
アルルが振り返る。バーバラは泣きそうになるのを我慢しながら呪文詠唱の構えに入った。
「あら。お仲間が来たようですわね」
少しだけ息を切らせたシャロンめがけてバーバラは炎を放った。
「メラミ!!」
アルルの呪文と同じくそれはシャロンによってかき消された。
「効かない…」
バーバラが愕然とする。
「やはりグルだけあって行動パターンも同じですのね」
「グルですって!?」
「ええ。甘い言葉で誘惑して、二人でグルになって私を騙して殺そうとしてるんでしょう?」
「バカ言わないでよ!アルルとあたしを何だと思ってるのよ!!」
バーバラがシャロンに飛びかかるが、簡単に回避された。
「そんなに熱くなるなんて。あなたも騙されてるだけじゃないんですの?」
「違う!アルルはそんな人じゃない!!」
「一人しか帰れないというルールを忘れて、会ったばかりの人間を信用するなんておバカさんのすることですわよ!!」
シャロンがバーバラめがけて呪文を唱える。
バーバラは目を閉じて覚悟を決めていた。しかしいつまでも痛みは襲ってこなかった。
その代わりバーバラをかばったアルルが血の滲んでいる腹部を押さえていた。
「……くぅっ…」
アルルが苦しそうに呻く。
「アルル!待って!!今ベホマズンをかけるから!!」
「ありがとう。でも、回復魔法、かけなくて平気だよ」
「ちっとも平気じゃないよ!このままだとアルルが死んじゃう!!」
「ボクは平気。それよりバーバラに大切なお願いがあるんだ」
「何!?」
「バーバラ。きみは早くここから逃げて」
「逃げられるわけないじゃん!アルル、何言ってるの!?」
「いいから逃げて!!」
「アルルを置いて逃げられるわけないじゃん!!」
「せめてキミだけでも助かってほしいんだ!」
「やだ!一緒に生きて帰ろうって約束したじゃん!!」
「ごめんね………バーバラ」

アルルはバーバラにキメラの翼を投げつける。
「アルルーーーーーっ!」
叫び声と一緒にバーバラの姿がかき消されていった…。
376 ◆.HOdyxI2PE :2008/10/20(月) 22:16:57 ID:IFVVVlCv
「バーバラ。ごめんね。約束、守れなくて…」
アルルの口から血が漏れる。まともに立っていられるだけでも奇跡に近い状態だった。
「でも、ボクは、約束は守れなくても…君だけは守りたかったんだ……」
出会ってからの時間はすごく短いけどアルルにとって、バーバラは大事な友達だった。
そしてアルルは何よりも友達を大事にする人間だった。そう。自分の身よりも…。

「貴方もしつこい人ね!これで最期にしてあげますわ!」
シャロンが呪文を詠唱する。しかしその呪文がアルルに届くことはなかった。
「………ジュゲムっっ!!!」
アルルは自分の最期の力を振り絞って、大爆発を巻き起こす呪文・ジュゲムを唱えたからだ。
アルルとシャロン、そして周囲一帯は轟音を立てて爆発した…。

バーバラがキメラの翼の力で海の家に戻った瞬間、海の方から爆音がした。
「今の音…アルルは無事なの………?」
バーバラがレーダーをじっと見つめるが、手元のレーダーからは、アルルとシャロンを示す光は消え、残り人数も二人分減っていた………。
「一緒に生きて帰るって約束したじゃん…アルルのうそつき…」
レーダーに涙がこぼれおちた。
バーバラは泣いた。レーダーを抱きかかえたままひたすら泣きながらアルルの死を悼んだ。
アルルの死はショックだが、バーバラは絶望なんてしなかった。
大事な友達であるアルルの死を絶対に無駄にしないためにも、バーバラは生きることを決意した。
そしてアルルのように信じられる人間を見つけたいと思った。
それがアルルに対する最大の弔いとなることを信じて………。


【G-8・海の家ガビーン内/一日目/深夜】
【バーバラ@ドラゴンクエスト6】
[状態]:HPは満タン・MPは9割。
[装備]:自前の服
[道具]:基本支給品一式、探知機(キャラ名・キャラの顔写真・残り人数が表示出来るタイプ)、エーテルドライ
[思考]
基本方針:アルルの死を無駄にしたくない
1:今はアルルの死がショックだけどがんばる
2:なるべく人を信じるようにしたい

【G-8・海辺/一日目/深夜】
【アルル・ナジャ@ぷよぷよシリーズ 死亡】
【シャロン@クイズマジックアカデミー 死亡】

※遺体と支給品はアルルの呪文による大爆発で消滅しました。
377 ◆.HOdyxI2PE :2008/10/20(月) 22:19:24 ID:IFVVVlCv
投下完了です。
タイトルは「信じる心〜きみがくれたもの〜」でお願いします。
初心者ですがどうしてもこの3人を書きたかったので挑戦してみました。
ミスやご指摘がありましたら遠慮なくお願いします。
378名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 22:20:51 ID:jfFf1MN9
これはいい無制限バトルですね
ベホマズン使おうとしたり爆発呪文使ったりしてるのにピンピンしてるとは素晴らしいですね
379名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 22:25:04 ID:4pP3YsMB
投下乙です
グスン、アルルとシャロンが死んでしまった
この後バーバラがどう動くか楽しみです
380名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 22:30:09 ID:3pyxY3y9
乙です! みんなそれぞれ作品が違うけど魔女っ子なんだなぁ。
Gはマーダー多いけどバーバラがアルルたちの分も頑張ってくれることに期待。

>>378
アルルがバーバラをかばう

バーバラが瀕死のアルルにベホマズンかけようとする

アルル止める

バーバラは海の家に飛ばされる

アルルが最後の力で爆発魔法を使う

アルルとシャロン死亡
だからおかしくなくね?釣り?
381名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 22:46:33 ID:T0pHRnmN
投下乙!
予想外の結末にびっくりした……
このエリアは人がかなり多そうだが、バーバラがいい人に出会えるといいな

>>380
俺も別におかしくはないと思う
いちいち文句をつけないと気が済まない人がいるだけかと
38210/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/20(月) 22:48:17 ID:CDO8pWeX
投下乙
主人公がズガンされるSSが多いので悲しい…
特に展開・描写に問題はないと思う、乙
あえて苦言を呈すなら、探知機が便利すぎるので、機能を減らした方がいいと思います
最低でも一個(キャラ名・キャラの顔写真・残り人数)から差し引いた方がいいかと
探知できる範囲の記述も必要だと思います
383 ◆316yjO30Ps :2008/10/20(月) 22:55:16 ID:ZJZP2uy7
投下乙です。ア、アルルにシャロンが死んじまったぜ…
っていうかQMAのキャラって魔法もかなり使えるのか。アルルを追い詰めるとはシャロンつええw
でも疑心暗鬼になっちゃあダメなんだよシャローン!……まあでもこの状況じゃ仕方ないよな。

さて、プレイ動画を一本、あとセリフ集の動画も見たことだし
アロエ・タケシ・サスケ・クッパ予約します。
384名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 23:15:34 ID:3hmAmC0o
投下乙ー
ってアルルーッ! シャロォーンッ!?
先のテリーの3人殺しといい、ガラハドといい、本当にGラインは地獄だぜフゥハハァー!
|Gライン合同葬儀場|λ......<……チクショー

それとレーダーに関してなのですが、
あまり多くの情報を表示すると今後のリレーの展開を大きく制限してしまう恐れがあります(この時間まで人数が減っていないので死人が出ない、この時間までこのエリアからキャラは動いてない、等)
ですのでその点に関しては、何らかの修正を行った方が良いかと思われます。
385 ◆.HOdyxI2PE :2008/10/20(月) 23:36:24 ID:IFVVVlCv
>>378
無制限にしたつもりはありませんでした。
>>380の人が書いてくれている通りの展開にしたはずでしたが、これも無制限になるのでしょうか。だとしたら俺の勉強不足です。すいません。

探知機については探知できる範囲は同じエリア内限定(G−8ならG−8)で見れるという形でお願いします。
今から話と機能は修正を入れますがそれでも探知機が気に食わないなら次の話で壊して下さって結構です。

主人公やG地点に死人が多いという意見ですが、テリーの話やガラハドの話が投下される前から書いていたのでわざとではありません。ご了承ください。
主人公を殺してはいけないというルールがあったんだったら気付かなくて申し訳ございません。

自分が書くと不快な人もいそうなのでこれからは書くのは自重します。
386修正版 ◆.HOdyxI2PE :2008/10/20(月) 23:41:16 ID:IFVVVlCv
G-8の海辺にある海の家ガビーンにバーバラはいた。
「アルル、遅いな…。何してるんだろう」
バーバラは手元のレーダーを見つめながら呟いた。
そしてアルルと出会った時のことを思い出していた。

アルルは魔導師の少女だった。大魔法使いの血を引くバーバラとはその点でも通じるものがあった。
武器や防具が支給品として入っていなくてがっかりしていたバーバラに優しく話しかけてくれたアルル。
「仲間を集めてここから一緒に脱出しよう!」と言ってくれた彼女の笑顔の明るさにバーバラは勇気をもらっていた。
純粋で明るいアルルとバーバラが仲良くなるのに時間はかからなかった。
バーバラにとってアルルは出会ったばかりだけど信じられる大切な仲間だった。
仲間がいる。それだけでバーバラの心強さは何倍にも増した。

そんなアルルがまだ帰ってこない。
彼女は今、ある少女に交渉を持ちかけている途中なのだろう。
レーダーに映っていた、バーバラのまだ知らない少女に…。
その少女はバーバラやアルルと同年代か、少し下の年代の金髪の美少女だった。
アルルを除けば今一番バーバラの近くにいるらしい。
バーバラが知る少女の情報はそれだけだった。
名前も知らなかった。

「ねえバーバラ。この子も仲間になってくれそうじゃないかな?」
アルルがレーダーに映し出された顔写真を指さしていたのをバーバラは思い出していた。
「うん。なってくれればいいけど…」
「ボクが行ってくるよ。この子と話し合ってくる」
「アルル、あたしも行く!」
「ダメだよ。バーバラは武器持ってないんだからここで待ってて」
「でも…」
「大丈夫。すぐに戻ってくるから」
「必ず戻ってきてね」
「わかってるよ!出来ればこの子と一緒に戻ってくるから!」
「うん!」
海の家を離れ、海辺へと駆けて行くときの明るいアルルの笑顔。
バーバラはあの笑顔を信じてここで待つことにした。
でも今はなんでアルルについて行かなかったのだろうという気持ちの方が強くなっていた。
自分は魔法が使えるのだから武器なんてなくても戦力になったはずだ。
「もしも」のときのためにアルルについていくべきだったのだとバーバラは悔やんでいた。

アルルがバーバラと離れてから一時間も経つ。さすがに遅すぎる。
手元のレーダーには、アルルと少女の顔写真が同じ位置に表示されている。
残り人数も変わらない。
それでも…それだからこそバーバラは心配だった。

バーバラは海の家を飛び出し、アルルと少女のもとへと走り出していた。
「アルル…お願い!無事でいて!!」
387修正版 ◆.HOdyxI2PE :2008/10/20(月) 23:41:55 ID:IFVVVlCv
バーバラの願いは届かなかった。
海辺の端へと辿りついたバーバラが見たものは満身創痍で少女を睨みつけるアルルの姿だった。
少女の名前はシャロンと言うが、バーバラとアルルは知らなかった。
アルルの武器だったナイフは無残にも折れて使い物にならなくなっていた。
血だらけになった手をかざし、アルルが呪文を詠唱する。
「アイスストーム!」
「だから無駄だと言っているじゃないですか。しつこいですわよ!」
シャロンの目の前でアルルの呪文がかき消される。
相手も魔法の熟練者らしくアルルの呪文が大して効かないようだ。

「アルル!!」
「…その声は、バーバラ!?」
アルルが振り返る。バーバラは泣きそうになるのを我慢しながら呪文詠唱の構えに入った。
「あら。お仲間が来たようですわね」
少しだけ息を切らせたシャロンめがけてバーバラは炎を放った。
「メラミ!!」
アルルの呪文と同じくそれはシャロンによってかき消された。
「効かない…」
バーバラが愕然とする。
「やはりグルだけあって行動パターンも同じですのね」
「グルですって!?」
「ええ。甘い言葉で誘惑して、二人でグルになって私を騙して殺そうとしてるんでしょう?」
「バカ言わないでよ!アルルとあたしを何だと思ってるのよ!!」
バーバラがシャロンに飛びかかるが、簡単に回避された。
「そんなに熱くなるなんて。あなたも騙されてるだけじゃないんですの?」
「違う!アルルはそんな人じゃない!!」
「一人しか帰れないというルールを忘れて、会ったばかりの人間を信用するなんておバカさんのすることですわよ!!」
シャロンがバーバラめがけて呪文を唱える。
バーバラは目を閉じて覚悟を決めていた。しかしいつまでも痛みは襲ってこなかった。
その代わりバーバラをかばったアルルが血の滲んでいる腹部を押さえていた。
「……くぅっ…」
アルルが苦しそうに呻く。
「アルル!待って!!今ベホマズンをかけるから!!」
「ありがとう。でも、回復魔法、かけなくて平気だよ」
「ちっとも平気じゃないよ!このままだとアルルが死んじゃう!!」
「ボクは平気。それよりバーバラに大切なお願いがあるんだ」
「何!?」
「バーバラ。きみは早くここから逃げて」
「逃げられるわけないじゃん!アルル、何言ってるの!?」
「いいから逃げて!!」
「アルルを置いて逃げられるわけないじゃん!!」
「せめてキミだけでも助かってほしいんだ!」
「やだ!一緒に生きて帰ろうって約束したじゃん!!」
「ごめんね………バーバラ」

アルルはバーバラにキメラの翼を投げつける。
「アルルーーーーーっ!」
叫び声と一緒にバーバラの姿がかき消されていった…。
388修正版 ◆.HOdyxI2PE :2008/10/20(月) 23:43:14 ID:IFVVVlCv
「バーバラ。ごめんね。約束、守れなくて…」
アルルの口から血が漏れる。まともに立っていられるだけでも奇跡に近い状態だった。
「でも、ボクは、約束は守れなくても…君だけは守りたかったんだ……」
出会ってからの時間はすごく短いけどアルルにとって、バーバラは大事な友達だった。
そしてアルルは何よりも友達を大事にする人間だった。そう。自分の身よりも…。

「貴方もしつこい人ね!これで最期にしてあげますわ!」
シャロンが呪文を詠唱する。しかしその呪文がアルルに届くことはなかった。
「………ジュゲムっっ!!!」
アルルは自分の最期の力を振り絞って、大爆発を巻き起こす呪文・ジュゲムを唱えたからだ。
アルルとシャロン、そして周囲一帯は轟音を立てて爆発した…。

バーバラがキメラの翼の力で海の家に戻った瞬間、海の方から爆音がした。
「今の音…アルルは無事なの………?」
バーバラがレーダーをじっと見つめるが、手元のレーダーからは、アルルとシャロンを示す光は消えていた………。
「一緒に生きて帰るって約束したじゃん…アルルのうそつき…」
レーダーに涙がこぼれおちた。
バーバラは泣いた。レーダーを抱きかかえたままひたすら泣きながらアルルの死を悼んだ。
アルルの死はショックだが、バーバラは絶望なんてしなかった。
大事な友達であるアルルの死を絶対に無駄にしないためにも、バーバラは生きることを決意した。
そしてアルルのように信じられる人間を見つけたいと思った。
それがアルルに対する最大の弔いとなることを信じて………。


【G-8・海の家ガビーン内/一日目/深夜】
【バーバラ@ドラゴンクエスト6】
[状態]:HPは満タン・MPは9割。
[装備]:自前の服
[道具]:基本支給品一式、探知機(同じエリア内のキャラの顔写真が表示出来るタイプ。壊れやすい。)、エーテルドライ
[思考]
基本方針:アルルの死を無駄にしたくない
1:今はアルルの死がショックだけどがんばる
2:なるべく人を信じるようにしたい

【G-8・海辺/一日目/深夜】
【アルル・ナジャ@ぷよぷよシリーズ 死亡】
【シャロン@クイズマジックアカデミー 死亡】

※遺体と支給品はアルルの呪文による大爆発で消滅しました。
389 ◆.HOdyxI2PE :2008/10/20(月) 23:46:18 ID:IFVVVlCv
修正版終了です。
探知機の機能を顔写真のみわかるものに差し替えました。
それでもダメならいつでも壊して下さい。
アルルやシャロンの死自体が気に入らない場合は破棄してくれて構いません。

ありがとうございました。
390名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 23:51:17 ID:T0pHRnmN
修正版投下乙
別に壊さなくても探知機の機能は修正後のものでいいと思う
あと、「キャラの死が気に入らないなら破棄しておk」っていうのはダメかと
個人的には特に話に矛盾があるわけでもない限り破棄はしたくないな
それ許可したら犠牲者が誰も出せなくなってバトロワが成り立たなくなるし……
391名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 23:57:51 ID:T0pHRnmN
これからの参考にしたいんだけど、これから犠牲者を出す時はまだ出場が確定してない補欠キャラから出した方がいいかな?
主人公や票数が多かったキャラを殺すのはなるべく避けるようにするつもりだけど
392名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 23:58:10 ID:3pyxY3y9
修正乙です! 流石に特定キャラが死ぬのは許さないから破棄しろ、って人はいないんじゃないでしょうか。
企画の性質上、誰が死んでもおかしくはないっていうのはそれぞれ覚悟してると思います。
393名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 00:03:08 ID:DdXFpcU/
>>389
修正お疲れ様です。探知機の機能や話の展開に問題は無いと思われます。

それと、>>384の自分の「Gラインは〜」はある種のお約束のネタのつもりで、決して他意があった訳ではありません。
ただ、それで◆.HOdyxI2PE氏が不快な思いをされる可能性については考えが及んでいませんでした。本当に申し訳ありません。
394名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 00:05:08 ID:COS1tZ4M
>>391
今まで意識してなかったけど序盤の内はそうした方が無難なのかもね。
>>392と微妙に矛盾しちゃうかもしれないが。

主人公キャラが誰なのかはわかるとしても、得票数の高かったキャラが微妙に思い出せない。
キャラ投票の得票数の結果ってどうなってたっけ。
395名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 00:22:30 ID:DdXFpcU/
投票は作品投票で何故かカプコンがぶっちぎっていた事ぐらいしか覚えてないなぁ。
なんであんな票が入ってたのか未だに分からんw
39610/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/21(火) 00:26:28 ID:7EwU6DI6
じゃあキャラ集計結果を貼っておく

●ドラゴンクエスト5
7票 主人公
5票 ゲマ
4票 パパス、ビアンカ

●ドラゴンクエスト6
7票 バーバラ、ハッサン、テリー
5票 デュラン、主人公

●ファイナルファンタジー2
8票 ミンウ
3票 こうてい
2票 ゴードン、フリオニール

●ファイナルファンタジー7
9票 クラウド
8票 セフィロス
6票 エアリス
5票 ザックス、ティファ

●ロマンシングサガ
5票 ガラハド
2票 ホーク、グレイ

●スターオーシャン2nd
5票 クロード
4票 レオン
3票 アシュトン、プリシス

●マダラシリーズ
5票 ナユタ
2票 神代斑
39710/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/21(火) 00:27:14 ID:7EwU6DI6
●女神異聞録ペルソナ
2票 南条圭、桐島絵里子

●真・女神転生if…
2票 狭間偉出夫、赤根沢玲子、宮本明

●ポケットモンスター赤・緑
6票 主人公
5票 オーキド
4票 タケシ
3票 ライバル、カスミ、サカキ、ピカチュウ

●スーパーロボット大戦OGs
4票 ギリアム・イェーガー、レーツェル・ファインシュメッカー
3票 キョウスケ・ナンブ、ゼンガー・ゾンボルト、

●スーパーボンバーマン3
3票 白ボン
2票 ボンバーキッド、プラズマボンバー、ブレインボンバー

●ストリートファイターシリーズ
10票 リュウ
8票 豪鬼
7票 ベガ
4票 春日野桜

●私立ジャスティス学園シリーズ
2票 水無月響子
1票 軽井沢もも、波川流、風間あきら、鑑恭介
39810/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/21(火) 00:28:15 ID:7EwU6DI6
●キングオブファイターズ
9票 草薙京
8票 八神庵
7票 レオナ
4票 ゲーニッツ

●龍虎の拳
5票 リョウ・サカザキ
4票 ロバート・ガルシア
3票 タクマ・サカザキ、キング

●ギルティギア
4票 チップ・ザナフ
2票 ソル・バッドガイ、ファウスト、ディズィー、アクセル・ロウ

●マリオシリーズ
7票 マリオ、クッパ
6票 ルイージ
2票 ピーチ

●ゼルダの伝説
8票 リンク
7票 ガノンドロフ
3票 ゼルダ

●メタルギアソリッド
6票 ソリッド・スネーク
5票 ネイキッド・スネーク
4票 リボルバー・オセロット
3票 グレイ・フォックス、雷電

●デビルメイクライ
7票 ダンテ
3票 バージル

●がんばれゴエモン
3票 ゴエモン、サスケ

●東方project
3票 博霊霊夢、八雲 紫、河城 にとり
2票 射命丸文、フランドール・スカーレット、霧雨魔理沙、パチュリー・ノウレッジ、チルノ、リグル・ナイトバグ

●逆転裁判
3票 成歩堂龍一、狩魔 冥

●ぷよぷよ
7票 アルル・ナジャ
4票 シェゾ・ウィグィィ、カーバンクル、シグ

●クイズマジックアカデミー
3票 シャロン、アロエ、ガルーダ
2票 ルキア、マロン
39910/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/21(火) 00:29:32 ID:7EwU6DI6
キャラは以上。作品投票は割愛する。
結構票はばらけてるのな
一番最高でも10票だし
400名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 00:57:09 ID:eFixV+L9
集計結果貼り乙
これを基に今後は進めていけばいいのかな?
401名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 01:05:10 ID:DdXFpcU/
まあアレだ。
ちょっと参考にするのは良いかも知れないけれど、かといって気にしすぎても駄目よって事で>票数
上位キャラの中にも明らかにズガン期待されて票入れられてる人とかも居るしね。
誰とは言わんがアイスソードの人とかアルテマの人とか、後個人的にはバイソン将軍とか。
402名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 01:12:11 ID:FSHxK96M
とりあえず、みんなで空気読みながら和気藹々とやろうぜ!
何より恐ろしいのは過疎になり、人が居なくなることだからな。
403名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 01:27:49 ID:CZMTHn6U
個人的には早死にさせていいキャラ&ダメなキャラのリストが欲しいと思った
「こいつなら平気か?」と思ったキャラを殺った途端、人がいなくなっても困るし
色々考えすぎて誰も殺せないと話が進まないし

主人公は大体がNGで、今のところミンウやベガなら殺ってもよさそう?
404名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 01:33:51 ID:q7iAcbX0
ふーむ……
405名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 01:35:17 ID:DdXFpcU/
まぁ、あれだよ。そこまで難しく考えなくてもいいって。
別に焦ってキャラを減らしていかなくても、話を進めていくうちに死に時ってのはやってくるもんさ。

という事で話題を変えよう。この話題を続けてもネガティブな方向にしか進まない気がするし。
そこそこにキャラが出てきたけど、その中で知らなかったけど登場話見て興味沸いたキャラとか居る?
俺は南条圭に興味沸いたかな。あのVIP発想には吹いたわw
406名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 01:45:48 ID:iuf9/1bx
ズガンするって意識でSSを書かれるのはちょっと困る
ロワなんだから殺すのは仕方ないにしてもロワ内に放り込まれた心理くらいは書いてくれないと
機械的にキャラが減るのが見たい人なんていないしね
407名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 02:02:26 ID:CZMTHn6U
悪い。これだけ言わせてくれ

>>406
◆jGd8y6PKi6や◆.HOdyxI2PEはそうかもしれないが自分はそういう意識はない
ただ人を殺すたびにズガンだズガンだ言われそうでやりにくい
話の流れ上人気キャラを誤って殺したらそれだけでフルボッコにされそうだし
下手な奴は書くなと言われたらそれまでだし自分の出る幕はないが
408名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 02:10:20 ID:qq45fWdr
なんでわざわざ名指しするの?馬鹿なの?死ぬの?
409名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 02:15:00 ID:l4iKitjg
極論するとひどい超展開でもないかぎり殺しちゃいけないキャラなんかいない。
それで文句言うやつはただのアホ。
人気キャラだからってのが免罪符になると思ったら大間違いだ
410名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 02:22:55 ID:CZMTHn6U
>>408
話の流れとして該当する作家のトリを出しただけだけど?
何そんなにムキになってるの? 馬鹿なの? 名前出された書き手なの? ならごめんね?

>>409
それも一理あるしそう考えてくれてる人ばかりならいいんだけどさ
411名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 02:34:58 ID:5Vycbeem
ぶっちゃけつまらん展開と悪い腕で人死にを書いてる人には消えて欲しいのが本音
分をわきまえることができない奴はリレー書き手に向いてない
412名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 02:37:10 ID:kUN/HVGb
こんな乱立スレで序盤から高いクオリティを求められても^^;
クオリティ高いSSが見たいなら他の長寿ロワにいってくだしあ
413名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 02:39:27 ID:ci9W6KEP
そろそろ毒吐きスレと本スレの区別付けた方がよさそうだな。
「そして誰もいなくなった」という展開をスレ自体に求めているなら話は別だが。
414名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 02:41:03 ID:G/dsSoo1
誰とは言わないけどロワの最初の方には「これキャラ誰でもいいだろ」な死に方をする奴が多いということを理解してない人がいるな
それにいちいち文句をつけてたら先に進めないぞ
まあわざわざ人気キャラや主人公みたいな書きやすいキャラをその枠に入れられると後の書き手が困るのは事実だけどさ
415名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 02:44:58 ID:5zFOxfsj
ここは把握しないといけない作品数が多いからね
メジャーキャラをズガンされて書き手離れを心配するのも当然だろうけど
まあまだ結構メジャーキャラは残ってるしいけると思うよ
少なくとも俺はまだ書き続けるつもり
416名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 02:48:38 ID:VF7JoMFf
書こうとは思ってるけどwikiに収録されてないSSがあったり予約まとめが見当たらなかったりして断念してるのは俺だけじゃないはず
417名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 02:49:29 ID:ci9W6KEP
寝る前に他のロワスレ発祥のテンプレの一部貼っておくわ。
これぐらいの気持ちで臨んだ方が精神的にもスレの進行的にも楽かもしれない。


Q.じゃあ俺の好きなあのキャラやこのキャラが別の作品のそのキャラ相手に大勝利したり活躍するSSが読めるんだ!すげぇ!!

A.嫌だなぁ、そんな美味しい話が転がってる訳無いじゃないですか。

確かに、上手くリレーが繋がった場合は、あるキャラが強敵をボコボコに倒し、戦う術を持たない人々を助け、ついでに殺し合いの主催者も打ち破って、
見事生還ハッピーエンド!という感動のエンディングを迎える可能性ももちろんあります。

が、そんな恵まれたキャラは全体の1%もいればいい方だと思ってください。

この企画のコンセプトは『殺し合い』です。とにかくキャラが死んで頭数が減らなきゃ話が進みません。だからとにかくバタバタ死にます。
国民的に有名なあのキャラも死にます。あなたの好きなあのキャラも死にます。作品のファンに人気なこのキャラも死にます。主人公もヒロインも死にます。俺の嫁も死にます。畜生。
死に方も千差万別です。強敵相手に熱いバトルを繰り広げて死ぬ、なんて物はとにかく運がいい一握りのキャラだけだと思ってください。
最悪のパターンだと大した活躍も出来ずに、登場した話から大したセリフも無く1〜2行程度の描写であっさり殺されるなんて事もあります。
逆に、数レスに渡ってネチネチと酷い拷問を受けて殺される場合もあります。
とにかく「せっかく活躍を期待していたのに!!」とショックでむせび泣く自体が頻発すると思ってください。

生き残ったとしても更に苦難は続きます。
なんてったって殺し合いな訳ですから、キャラ達は極限状態の中でどうにか生き延びようと足掻くわけです。
うかつに散策してたらぶちまけられた臓物にご対面、何てこともザラです。俺だったら吐くね。
そんなこんなでついに精神が耐えきれなくなってプッツンして発狂、うひゃひゃひゃみんな死んじゃえー! という方向に突っ走っちゃうキャラもいます。
特にこういう状況になれてない日常生活系を描いたほのぼの作品のキャラとかヤバいね。天然癒し系萌えキャラが一気にヤンデレ狂キャラになるとかあるね。
でも文句なんて言っちゃダメ。そんな人は今すぐ回れ右してスレから退場してください。

とにかくバトロワと言うのは人を選ぶ企画です。
『どんな鬱展開でもキャラ崩壊でもドンと来い!俺は受け入れる!!』という図太い人だけがこの企画に向いていると言えるでしょう。
418名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 02:52:57 ID:ci9W6KEP
>>416
wikiはどうも初代wikiまとめの人がいなくなったみたいだ。
今は有志が更新してるけど、今夜は俺も限界だから寝て起きて大学の授業終わったらやる。
予約まとめはちょくちょくこのスレで見るが、wikiに予約ページでも作った方がいいかな。
それも今夜以降にやれればやるよ。
現在の予約まとめは寝る前だけど今やってみる。
419 ◆WNsFdjA.i2 :2008/10/21(火) 02:53:51 ID:C/wCgqLf
クラウド、キョウスケ予約します
420名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 03:06:07 ID:9Y/smQ3r
このタイミングで予約……
毒吐きの人ですか
421予約まとめ:2008/10/21(火) 03:11:15 ID:ci9W6KEP
☆予約中キャラ
【ドラゴンクエスト5】該当なし
【ドラゴンクエスト6】該当なし
【ファイナルファンタジー7】クラウド・ストライフ(>>419
【ストリートファイター】該当なし
【キングオブファイターズ】草薙京(>>369
【ぷよぷよシリーズ】該当なし
【ポケットモンスター赤緑】タケシ(>>383
【マリオシリーズ】クッパ(>>383
【メタルギアソリッド】該当なし
【スターオーシャン2nd】該当なし
【ファイナルファンタジー2】該当なし
【ロマンシングサガ】該当なし
【マダラシリーズ】 該当なし
【女神異聞録ペルソナ】該当なし
【真・女神転生if…】該当なし
【スーパーロボット大戦OGs】キョウスケ・ナンブ(>>419
【スーパーボンバーマン3】 該当なし
【私立ジャスティス学園シリーズ】 該当なし
【竜虎の拳】該当なし
【ギルティギア】 該当なし
【ゼルダの伝説】該当なし
【デビルメイクライ】ダンテ(>>>369
【東方project】 該当なし
【逆転裁判】該当なし
【がんばれゴエモン】サスケ(>>383
【クイズマジックアカデミー】アロエ(>>383
422予約まとめ:2008/10/21(火) 03:12:43 ID:ci9W6KEP
☆未登場・未予約キャラ
【ドラゴンクエスト5】 パパス/ビアンカ
【ドラゴンクエスト6】 ハッサン
【ファイナルファンタジー7】 セフィロス/エアリス・ゲインズブール
【ストリートファイター】 リュウ/豪鬼/春日野桜
【キングオブファイターズ】該当なし
【ぷよぷよシリーズ】 シェゾ・ウィグィィ
【ポケットモンスター赤緑】 オーキド・ユキナリ
【マリオシリーズ】 マリオ
【メタルギアソリッド】 ネイキッド・スネーク/リボルバー・オセロット
【スターオーシャン2nd】(強制参加枠残り1人:アシュトン・アンカースorプリシス・F・ノイマン)
【ファイナルファンタジー2】 ミンウ・セネスティス
【ロマンシングサガ】 (強制参加枠残り1人:ホークorグレイ)
【マダラシリーズ】 該当なし
【女神異聞録ペルソナ】 該当なし
【真・女神転生if…】 赤根沢玲子
【スーパーロボット大戦OGs】 レーツェル・ファインシュメッカー
【スーパーボンバーマン3】 該当なし
【私立ジャスティス学園シリーズ】 水無月響子/(強制参加枠残り1人:軽井沢ももor波川流or風間あきらor鑑恭介)
【竜虎の拳】 リョウ・サカザキ/ロバート・ガルシア/(自由参加枠:タクマ・サカザキorキング)
【ギルティギア】 該当なし
【ゼルダの伝説】 リンク/(自由参加枠:ゼルダ)
【デビルメイクライ】該当なし
【がんばれゴエモン】該当なし
【東方project】 (自由参加枠:八雲紫)
【逆転裁判】 成歩堂龍一
【クイズマジックアカデミー】 (自由参加枠:ガルーダ)

423予約まとめ:2008/10/21(火) 03:13:36 ID:ci9W6KEP
訂正や付け足しは任せた。お休み。
424名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 18:23:13 ID:rn4s/IVK
そういやQMAキャラの呼称とか決まってたっけ?
425名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 18:55:48 ID:Mt0cSiKC
呼称って何のことだ
426名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 19:21:41 ID:rn4s/IVK
呼び方のこと
427名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 19:33:39 ID:Mt0cSiKC
呼称という言葉の意味は分かるが聞きたいことが分からない
428名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 19:34:25 ID:rn4s/IVK
アロエがシャロンやガルーダ先生のことをどう呼ぶか、
またはガルーダ先生が以下略ってことだぜ…
42910/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/21(火) 19:37:22 ID:7EwU6DI6
QMA未把握だから分からんが、
ゲーム内で決まってないなら投下した人が決めればいいんじゃね?
……つうか>>424見るだけじゃその意図が伝わってこねぇよw
430名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 20:14:01 ID:Mt0cSiKC
ソースはDS且つうろ覚えだが、
シャロン→アロエ=アロエ
シャロン→ガルーダ=ガルーダ先生
アロエ→シャロン=シャロンちゃん?
アロエ→ガルーダ=ガルーダ先生
ガルーダ先生は生徒には呼び捨て固定だったような

OVAを見るのが一番確実かな
43110/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/21(火) 22:36:14 ID:7EwU6DI6
QMAにOVA版があるのか、色々と奥が深いな

さて、作品を把握しようにもどの作品から把握していいのか分からない
デビルメイクライは動画だけ見たけど面白そうだな! もの凄く欲しいぜ…
戦闘とかが余りない作品なら把握しやすいかなって思ったけど
殆どが戦えるキャラだと知ったときは驚きだw
戦闘能力が無いの、逆裁とポケモンとゴエモンぐらいか?
432名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 22:39:21 ID:rn4s/IVK
ゴエモン勢は戦闘力ありすぎだぜ?
残ってるサスケなんてからくり忍者だし、初登場時はボスキャラだったし
43310/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/21(火) 22:44:40 ID:7EwU6DI6
ゴエモン勢も戦えるのかYO!
なんという書き手泣かせのロワ……死亡SSが書きづらい
もういいや名簿の上から順番に把握していこうw
434 ◆st5TmU7MSM :2008/10/22(水) 03:32:43 ID:mTYfuJRf
リョウ、豪鬼、レーツェル予約します。
435 ◆1PyE.1vtPg :2008/10/22(水) 15:04:15 ID:mQ8CNw0E
リンク ミンウ 予約
436名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/22(水) 17:56:28 ID:tvsXUabW
☆未登場・未予約キャラ
【ドラゴンクエスト5】 パパス/ビアンカ
【ドラゴンクエスト6】 ハッサン
【ファイナルファンタジー7】 セフィロス/エアリス・ゲインズブール
【ストリートファイター】 リュウ/春日野桜
【ぷよぷよシリーズ】 シェゾ・ウィグィィ
【ポケットモンスター赤緑】 オーキド・ユキナリ
【マリオシリーズ】 マリオ
【メタルギアソリッド】 ネイキッド・スネーク/リボルバー・オセロット
【スターオーシャン2nd】(強制参加枠残り1人:アシュトン・アンカースorプリシス・F・ノイマン)
【ファイナルファンタジー2】 セネスティス
【ロマンシングサガ】 (強制参加枠残り1人:ホークorグレイ)
【真・女神転生if…】 赤根沢玲子
【私立ジャスティス学園シリーズ】 水無月響子/(強制参加枠残り1人:軽井沢ももor波川流or風間あきらor鑑恭介)
【竜虎の拳】 ロバート・ガルシア/(自由参加枠:タクマ・サカザキorキング)
【ゼルダの伝説】 (自由参加枠:ゼルダ)
【東方project】 (自由参加枠:八雲紫)
【逆転裁判】 成歩堂龍一
【クイズマジックアカデミー】 (自由参加枠:ガルーダ)
43710/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/22(水) 22:39:29 ID:SUyUljfy
予約まとめ乙です
そして予約がいっぱい来たからwktkして待っています
438名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/22(水) 23:24:58 ID:eQ3LZlCS
wktk

そういえば参加キャラの顔グラフィックやイラストがほしいかもしれない
公式サイトない作品もありそうだし
439 ◆f03K9EIt.2 :2008/10/23(木) 08:28:12 ID:LtSRJHro
リュウ、なるほどくん、オセロット予約
440 ◆316yjO30Ps :2008/10/23(木) 19:34:45 ID:FTnV52Ds
案外時間がかかったり思う通りに書き進まなかったり。
とはいえとにかく完成したのでさあ、投下するざますよ!
441森のカメさんにご用心 ◆316yjO30Ps :2008/10/23(木) 19:37:06 ID:FTnV52Ds
「ひ、は、ふぇ、あ、ひぃっ」

少女が走る。ワンピース代わりになった制服の上着をなびかせ、幼すぎる身体を懸命に前へと動かし続ける。
その愛らしい顔には涙や鼻水にまみれ、表情は恐怖に歪み、極めつけに制服には血が飛び散っていた。
いくら足が悲鳴をあげても止まることなどできなかった。
何度振り返ってみても後ろに見える影は、巨躯に似合わぬスピードを保ち、彼女を逃がそうとはしてくれなかった。


――事の発端は数刻前。





目が覚めたら見知らぬ空間で。金髪の男の人が殺されて、その人を兄さんと呼ぶ人が喚いた。
少し変わった服の、魔法使いらしい男の人は蘇生魔法が使えると言っていたけど、効かなくて。
亡者のように狂い踊った、弟の人もとうとうあの白い男の人に殺されてしまった。

そして殺し合いを命じられ、気がついたら見知らぬ砦の前にいた――

目の前で起こったこと全てが信じられなかった。
それでもあの鮮明で凄惨な画像は夢とは思えないほどリアルな映像を彼女に眼に宿していた。
幼い身体を震わせながらふらふらとした足取りでアロエは砦の壁に近づき、その固く冷たい石の壁を背に座りむ。
心臓を破裂させそうな動機を必死に抑え、アロエはおぼつかない手つきで荷物を漁った。

「うそ……シャロンちゃん、ガルーダ先生っ……」
月明かりが映し出す黒い活字にはアロエの良く知る、少し高飛車な同級生の名と独特の声を持つ、熱血鳥人教師の名が確かに刻まれていた。

それ以外に自分の知る名前はなかったため、この二人と合流ができれば心強いに違いない。
だが同時に、二人がアロエの知らぬ場所で帰らぬ人となる可能性も有るということになるのだ。それはアロエ当人とて例外ではない。
自分の友人が、恩師が死ぬ――考えただけで魂を吸われてしまいそうだった。

「……っ……探しに、いかなくちゃ……」
思うように動かない足を無理矢理持ち上げる。胸に特殊な効果があるというバッジを装備し、手には一歩間違えるとこちらが危険な花火爆弾という武器。
上手く使える保障などないが、アロエとしてはこの状況で魔法が上手く使える自信がなかったのだ。
442森のカメさんにご用心 ◆316yjO30Ps :2008/10/23(木) 19:37:49 ID:FTnV52Ds
二人の姿を頭に思い浮かべ、おそるおそる足を踏み出そうとした瞬間。
木々の間から、糸目の男が忍び足をするようにそっと姿を表した。

「……あっ……!」
「そこにいるのは誰だ? ……あ、待ってくれ、俺に戦う意志はない!」
知らない人物の登場に対する驚き、そして恐怖から思わずアロエはその場から駆け出そうとした。
しかしその焦りと恐怖感で身体が思うように動かない。その間にも男はアロエに近づき、とうとう目の前にまで……


「いやぁっ!」
そして彼の無骨な手がアロエに顔の方に伸びた瞬間に彼女は悲鳴をあげ、目を瞑った。
自分はここで絞め殺されてしまうのかと、そんな根拠のない恐怖に支配されながらも蹲る事しか出来なかった。

だが、いつまでたってもアロエが恐れた未来は来なかった。
アロエの小さい頭に温かい感触が行き渡る。その感覚に僅かながら固くなった心を溶かされ、アロエはおずおずと目を開いた。

そこにはあの少年が穏やかな笑顔を浮かべ、アロエの頭を撫でる姿があった。
持っていたはずのデイパックは遠くに投げ捨てられている。おそらくは敵意が無いことの意思表示だろう。

「安心してくれ、俺は君の味方になれる。……おっと、自己紹介が遅れたな。俺はタケシ、ジムリーダーのタケシだ」
目の細さは変わらねど、その笑顔に偽りは無い。それは恐怖に支配されえていたアロエも、心なしに理解出来たような気がしていた。

「う、うわぁぁぁぁあぁぁあん!!」
やっとのことで緊張の糸を切らしたアロエは、タケシと名乗った男にすがりつき、安心感を取り戻そうと尽力するかのように鳴き声を上げ始めた。





「あ、あの……ごめんなさい。さっきは取り乱しちゃって」
「気にすることはない。こんな所にいきなり投げこまれて、正気でいられる子供なんて滅多にいないさ」
やがて落ち着きを取り戻したアロエに、タケシは懇切丁寧に面倒を見てくれた。
アロエを宥めたあと、手際良くお互いの情報交換に地図を広げての方針決定もこなした。
その情報交換の中で、タケシの持つ情報とアロエの持つ情報が明らかに食い違っていることも明らかになった。
例えばタケシがアカデミーや賢者のことを全く知らなかったし反対にアロエもポケモンやカントー地方などという単語には全く覚えが無かった。
443森のカメさんにご用心 ◆316yjO30Ps :2008/10/23(木) 19:38:20 ID:FTnV52Ds
「これは……俺達は別の世界から集められたのかもしれないな」
「べ、別の世界!? そんな、いくらなんでもそれは……」
「有り得ないことじゃないんだ。変に思うかもしれないが、俺はポケモン研究の権威であるオーキド博士から少し気になる話を聞いていてな。
遥か北の大地に、時と空間を操る神が奉られてるらしいんだが……それが君は知らない、だが少なくとも俺達は毎日見ているポケモンの一種であるという説がある。
あの少年はひょっとしたらそのポケモンを探し出すことに成功し、その力を悪用してしまったのかもしれない」
まるで御伽噺のようなタケシの話だったが、しかしその顔つきこそは真剣そのものだった。
半信半疑気味だったアロエもその語り口に信用する方へ傾かざるを得ない。それに、お互いの持つ情報の差はタケシの説でもないと説明がつかないものだったのだ。
あの少年が悪い魔法でも使って記憶を弄った可能性も考えたが、そんなことをしたとして意味も必要性も無い。

「まあとにかく真相は俺達が脱出できたら明らかになるだろうな。
それまではいくら考えても推測の域を出ないだろう。とにかく俺達の友人知人や、殺し合いに乗ってない仲間を――」
勢いよくまくしたてていたタケシがその口を急に閉じ、突如あらぬ方向に首を向けた。

「タケシさん?」
意図がわからず不思議そうにタケシと森の方を見比べようとしたアロエの顔も、遅れて凍りついた。

「……あれ……!」
「……ああ」
森の向こうから巨大な影がこちらへ向かってきている。
話しこんでいたから気付かなかったのか。よく耳をすませばかすかに足音が響いている。
しかしタケシとアロエが影に気付いたことを向こうも悟ったのだろうか、今まで絞っていたのであろう足音のボリュームを遠慮なく戻し始めた。
その体躯が持つ本来の足音に危機を感じ取り、二人が距離を取ろうとした時には既にその人間でないシルエットが姿を見せているところだった。
亀が立ち上がったようなその怪物は、体中にはやした棘のように鋭い目で二人を睨む。

「今更気づきおったか? さて、先程大声を挙げていた馬鹿はそっちの餓鬼だな」
人に有らざるものが言葉を話したことについて、疑問を持たない世界の出身であるアロエはそこに驚きを見せない。
だがその荘厳だる声と共に鋭い視線を向けられその顔が途端に蒼白になる。
対してタケシの世界にはいくら知能が高くても喋るポケモンは、少なくとも彼の知る限りでは存在しなかっただけに驚きが隠せない。

「……お前、ポケモンなのか? ……いや、それより……俺達に何の用だ」
「ポケモン? 何だそれは……まぁいい。何用も何も、ここが殺し合いの場である以上戦いに来たに決まっているだろう」
アロエがひっと小さな悲鳴を上げる。態度からして普通でなかったが、やはり友好的な参加者ではなかったらしい。

「俺達にそんな意志はない。この状況をなんとかして、元の世界に返らなくちゃならないんだよ」
「お前らの意志など関係無いわ。ワガハイとしてもさっさと元の世界に戻り、銀河を手中にいれねばならぬのだ!」
「それならここで戦う必要なんかないだろう!」
銀河を手中に、という言葉が気になったがあえて言及はせず戦いを避ける方に持ち込もうと尽力する。
「ふん、元の世界に戻るなら手っ取り早い方法があるだろうが。
ここの参加者を皆殺しにし、優勝賞品とやらを持ってきた餓鬼も始末して奴の願いを叶える力をもワガハイが手にすればいいのだ。
それにこの場にはマリオに緑のヒゲもいるらしいしな、折角だからここで決着もつけられる。
さあ、長話は飽いた! 貴様らをまとめてワガハイの炎で消し炭にしてやろう!」
444森のカメさんにご用心 ◆316yjO30Ps :2008/10/23(木) 19:39:20 ID:FTnV52Ds
言うが早いか怪物の口から灼熱のブレスが放たれる。
もはや交渉は出来ぬものと悟っていたタケシはブレスが放たれる直前にアロエを抱えると、砦を迂回するよりに走り始めた。
「話の通用する相手じゃない! ここは逃げるぞ!」
「は、ひぃっ!」
ジムリーダーである上に、普段からも身体を鍛えているタケシだ。常人以上の体力に運動能力は持ち合わせている。
だがその身体でさえ、怪物の炎に炙られないようにするのが精一杯だった。

「逃げ切れると思うか!」
おまけにあちらも鈍重そうな風体の割に思った以上のスピードを持っている。
このままでは埒があかない。いや、アロエを抱えている以上いつしかこちらが追いつかれてしまう!

「くそっ、これでも喰らえ!」
タケシがアロエから譲り受けていた花火爆弾を後ろ手に放つ。
爆弾は炎を避け、山なりに飛んで怪物に炸裂した。

「どうした! それが精一杯か!?」
しかし多少怯みはしたものの、怪物はそれをものともせず追跡を止めようとはしない。
次弾も放ってはみれど、初撃に怯んだのは不意をくらっただけらしく怪物との距離は多少開いたのみだった。
木々を盾に複雑なルートを進んでも怪物の炎は確実に木々をなぎ倒して行く。
もういつ追いつかれてもおかしくない状況だった。

「……アロエ、このままじゃ俺達は二人とも御陀仏だ。
何とかして残りの支給品であいつを食い止めるから、そのスキに砦の方へ迂回して戻るんだ!
あっちもまさか元の場所に戻ってるとは思わないハズだろう!」
「そ、そんなのダメだよ! 私も走るから……ううん、私が囮に……」
「頼む、行ってくれ! ここで君も死なせたらイマクニやオーキド博士に合わせる顔がないんだ!」
「でもっ……!」
なおも抗議しようとするアロエを、逃げる足を緩めぬよう地に降ろす。
慌てて止めようとする小さい手を振り切って、デイパックから取り出した羽が生えたトゲトゲの甲羅を怪物に投げつけた。

「花火か効かないならこれでどうだっ!!」
「ぬ、トゲゾー甲羅だと!?」
怪物が咄嗟に身体を動かして甲羅の激突を避ける。しかし甲羅は怪物へピッタリ狙いをつけ、その動きに合わせて旋廻、そして一直線に突撃した。

「ぐぅぅぅっ!!!」
直後、怪物の身体を中心に小さな青い爆発が起こる。その余波を受け、近距離で投射したタケシも吹き飛ばされた。
445森のカメさんにご用心 ◆316yjO30Ps :2008/10/23(木) 19:40:09 ID:FTnV52Ds
「逃げるんだ、アロエッ!!」
「ッッ……ぜ、絶対無事で、かえってきてくださ……」
焦がされた彼の姿に怖気づきながらも、後で無事で落ち合えることを信じてアロエが駆け出そうとする。
しかし刹那、彼女の瞳が大きく見開かれる。
あれだけの爆発の跡からあの怪物が飛び出して来た。そして彼女と同じく驚愕を顔に宿すタケシの身体を、その巨大な爪で一振るいのもとに切り裂いたのだ。

「……タ……ケシさ……」
「小癪なマネをしてくれおって。効果を知らなかったらワガハイも無事では済まないところだったな」
怪物の甲羅が黒く焦げ付いている。タケシの投げた甲羅……トケゾー甲羅が起爆する直前、その効果を知っていた怪物は強固な防御力を誇る甲羅でそれを受けたのだ。
それでもダメージは負ったもののなお動くには支障は無かったらしく、目には凶暴な色が消えていない。

「さて、貴様も殺してやるとするか。支給品も貰わなければならんことだしな」
怪物の顔が残忍に歪む。
この地で初めて出会い、震えていた自分を優しくしてくれた人物の死に、その死体に、自分を死に誘わんとする怪物の視線に耐えられなくなったアロエは火がついたように走り始めた。
その後姿を怪物は逃さないように追跡を再開した。



そして、時は現在に戻る。






「たす、けて……たすけ……」
いつしか背後の影と少女との距離が近づいて来ている。アロエの体力が追いつかなくなるのに、さほど時間は要らなかったのだ。
そして逃げられはしないこと、そして己に迫る死を本能的に察知してしまった彼女はとうとう足に命令を下すことを諦めてしまった。
そのままへたりと倒れこむ。
怪物がその爪を振るい、今にアロエの身体を引き裂く――


「ぬっ!?」


乾いた金属音が鳴り響き、殆ど紙一重の所まで接近していた爪が弾かれた。
地面にはどこからか飛来してきた槍に怪物は大きく怯んだ。
それも不意にきた攻撃だからというだけではなく、槍が電撃を纏っていたこともあった。
それに続くように空から小さい影が降り立つ。彼が投げたものであろう槍を広い、そして叫んぶ。

「サスケ参上ッ!!」
446森のカメさんにご用心 ◆316yjO30Ps :2008/10/23(木) 19:40:47 ID:FTnV52Ds

ちょんまげを生やした、電撃を纏う槍を携える小さい少年。
彼はそっとアロエの方を振り返ると、先程の勇ましい声とはかわって穏やかな声を彼女にかけた。

「助けが遅れて申し訳ないでゴザル。後は拙者に任せるでゴザル!」
「あっ……」
殆ど死の直前に来た新たな助けに、その優しい声に身を挺してアロエを守ったタケシの姿が重なる。
どっと押し寄せた安堵が彼女を包む。そしてこの地に来て恐怖などに蝕まれ心身ともに疲労していたからであろうか――アロエの小さな身体がすとんと倒れた。

「うわっ!? ……あ、安心して気絶したのでゴザルな」
「邪魔立てをするなよ小僧! その餓鬼はワガハイの獲物だ!」
体勢を立て直した怪物は憤慨すると、アロエごとサスケを焼きはらおうと再びブレスを撒き散らした。

「ムッ、この火炎は……」
しかしサスケもその身軽さをいかし、アロエを抱きかかえると素早く飛翔することでブレスを回避する。
だが怪物はブレスの射程距離を操り、また自らも巧みに移動することでサスケの体力を奪おうとした。

(中々に攻撃範囲が広い……さすがに、この子を抱きかかえながらでは少々分が悪いでゴザル。
クナイさえストックがあればよかったのでゴザルが、今はこの槍以外に手持ちが無い。
唯一のこの武器を使い捨てるわけにも……ここは!)

サスケは再び大きく宙に飛翔する周囲には木もなく、傍からすると隙の大きい体勢だ。
「自ら空中に飛んでスキを作るとは、血迷ったか!」
怪物はその隙を逃すまいと爪を構え、降りるところを迎撃しようとする。
だが、サスケは降りてくるよりも先に懐から取り出した小さな玉を怪物目掛け投げつけた。

「ワガハイにそんな小さな爆弾は……グッ!?」
先程の花火爆弾だとたかをくくっていたのか間違いだったに違いない。
サスケが投げた小さな玉は火薬を撒き散らすことはなく、代わりとばかりに辺りの視界を多い尽くすほどの煙を吐き出す。
視界を奪われた怪物は混乱したらしくあらぬ方向にブレスを放つ。
ブレスは放たれた方の煙を払うものの、そこには既にサスケとアロエの姿は無い。
やっとのことで冷静を取り戻しブレスで周囲を払いきった時にはとっくに二人は姿を眩ました後であった。

「っ……こんな玩具でワガハイを翻弄するとは、あのチビやってくれるな……!」
怪物は不機嫌そうにうめくが、それに答える声があるはずもない。
彼とて追跡の間に欠片も疲れが無かったわけでもなく、そのどっしりとした身体を座らせた。

「次の獲物は逃すまい。全力で襲いくるワガハイから逃げられるものなどおらんのだ!」


【E-3/一日目/深夜】
【クッパ@マリオシリーズ】
[状態]:やや疲労、甲羅にダメージ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜3(未確認)
[思考]
基本方針:優勝して主催者の力を奪う
1:邪魔な参加者は始末する
2:次の参加者は確実に殺す
3:マリオと決着をつける
※スーパーマリオギャラクシーからの参戦です。
447森のカメさんにご用心 ◆316yjO30Ps :2008/10/23(木) 19:42:45 ID:FTnV52Ds
【E-2/一日目/深夜】
【アロエ@クイズマジックアカデミー】
[状態]:気絶、精神疲労・中
[装備]:ピンチデラッキー@マリオシリーズ(ペーパーマリオRPG)
[道具]:基本支給品一式、花火爆弾(2/3)@がんばれゴエモン、不明支給品0〜1
[思考]
1:(気絶)
2: シャロンとガルーダや、味方になってくれる人を探して合流したい

【サスケ@がんばれゴエモン】
[状態]:気絶、精神疲労・中
[装備]:らいじんのヤリ@ドラゴンクエストX
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜1
[思考]
1:アロエを連れてひとまず待避
2: シャロンとガルーダや、味方になってくれる人を探して合流したい

【タケシ@ポケットモンスター赤・緑  死亡】
【残り 61名】

※タケシの支給品「トゲゾーこうら@マリオシリーズ(マリオカート)」は爆散しました。
※タケシの死体と支給品はE-3に放置されています。
※煙玉@現実(使用済)はE-3に放置されています。


【ピンチデラッキー@マリオシリーズ】
装備している人物が「ピンチ(大ダメージ)」、状態になると敵が時々攻撃をミスするようになる。

【らいじんのヤリ@ドラゴンクエストX】
使うと「いなずま」の効果がある槍。
448名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/23(木) 19:44:00 ID:FTnV52Ds
投下終了です。マリギャラのクッパの悪役っぷりを生かせず慢心魔王になっちゃった…
449名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/23(木) 21:22:31 ID:TyP+pC3w
投下乙!
やはりタケシはジンクスっつーか呪いから逃れられなかったか……だが格好よかったよ、うん。
クッパから逃げようとしている二人だけれども近くに対主催なんて……あぁ、オンボロキャッスルにソルが居るのか。
これなら安心k…………いややっぱ逃げてー!二人とも超逃げてー!
45010/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/23(木) 21:41:17 ID:3SO0idQv
うおおおおお、投下乙&GJ!!
タケシは何となく死にそうなキャラだったからなぁ……まぁ、お疲れ様。
アロエもガルーダ先生も参戦が確定して俺は嬉しいぞー!
ソルとクッパが闘うとか……ちょっとだけ見てみたい
いっそクッパ含めて全員逃げてー!

ところで、サスケの状態表が
2: シャロンとガルーダや、味方になってくれる人を探して合流したい
となっていますが、ミスですよね?
訂正をお願いしますー
451名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/23(木) 22:40:39 ID:n6L+aeLl
投下乙! コミカルなクッパしか知らないから、残虐なクッパに驚いた。

ところで、現在のマーダー数って10人前後ぐらいだよな?
セの人や、豪の人もマーダーだと考えると12人程度。
残り参加者が60人だとすると、全参加者の5分の1に該当する。
実際、多いのか少ないのかよく分からないんだけど、どうなんですか?
452名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/23(木) 22:53:30 ID:FTnV52Ds
コピペミスりました。サスケの状態票を
2:ゴエモンを探す
3:主催者を倒し、ここから脱出

に修正します。
453 ◆316yjO30Ps :2008/10/23(木) 22:58:57 ID:FTnV52Ds
続けて予約っていいのかな?
へんた……もといシェゾとビアンカ予約したいのですが
454名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/23(木) 23:07:39 ID:cFzsUYZ4
GJです!
タケシ君って( ̄⊥ ̄)←こんな感じの顔してる子か……。アニメにも出てたよね?合掌です。
455 ◆XWAKLap67. :2008/10/23(木) 23:09:24 ID:cFzsUYZ4
>>453
楽しみにお待ちしてます!

こちらも水無月響子(ジャスティス学園)+赤根沢玲子(真女神転生if…)を予約します
45610/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/23(木) 23:12:13 ID:xB2ppYzt
予約ラッシュだなw
457 ◆f03K9EIt.2 :2008/10/23(木) 23:28:10 ID:LtSRJHro
リュウ、なるほどくん、オセロット投下。
458愛しさと切なさと心強さと ◆f03K9EIt.2 :2008/10/23(木) 23:29:57 ID:LtSRJHro
殺し合いをしろ。

あの少年は確かにそう言った。

そんな事は出来ない。

しかし、俺の心は高揚としている。

――感じる。強いヤツの気配を。

――強いヤツと戦える。

名簿には無敵の龍、最強の虎、伝説の画廊の名前がある。

それだけじゃない。

ベガ――そして、豪鬼。

彼らは強い。

彼らと拳を合わせれば――真の強さが判る筈だ。

その前に。

腕ならしにカバンを開けたら出てきた巨大な――戦車? を破壊しよう。

いつものようにやれば大丈夫だろう。

――タルよりは簡単な筈だ。

「昇竜拳!」

「波動拳!」

「竜巻旋風脚!」

めくり大キック→立ち大ピンチキャンセル「昇竜拳!」

――やったぜ!

ウォーミングアップは住んだ。

俺よりも強いヤツに会いに行く。

内なる心の叫びが聞こえる。

真の強さという物を。

「――確かみてみろ」
459愛しさと切なさと心強さと ◆f03K9EIt.2 :2008/10/23(木) 23:31:09 ID:LtSRJHro
【D-2/一日目/深夜】
【隆@ストリートファイターU】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ジャコホッド@メタルギアソリッド3(大破)、不明支給品0〜1
[思考]
1:俺よりも強いヤツに会いに行く
2:強いヤツと戦いたい
3:真の強さを知りたい
4:極めろ道、悟れよ我
(テリーの事をテリー・ボガードと思っている)
460華麗じゃない逆転 ◆f03K9EIt.2 :2008/10/23(木) 23:32:51 ID:LtSRJHro
目の前で殺人事件があった。

証人は僕を含めて沢山いる。

犯人はあのインテリでオタクっぽい挾間偉出夫という少年だ。

多分御剣みたいにトノサマンのファンに違いない。

いや、事件の影に矢張がいないのはおかしい。

そんな事よりも警察に電話しないと!

しかし誰がこの事件を担当するのだろうか。

イトノコ刑事だったら電話にデンワなんて事があり得る。

検事がアウチ検事だったら無罪になるかも知れない。

そうだ。その前に所持品を確認しよう。

キノコと花だ。変な注射器みたいな物。

これで何をすれば良いんだろう。

――ドカン、バキッ!

何かを壊す音が聞こえる。

ヤッパリ矢張だろうか?

音のする方向に行くと、空手家が御剣や真宵ちゃんが好きそうなロボット? を壊していた。

しかも素手で。

さらに手からビームみたいな物を出している。

あり得ない光景に、僕は思わず叫んだ。

「意義あり!!!」

だけど、思った。

新番組のカラテマンの撮影なのかもしれない。

もしそうなら。

――サインを貰わないと。
461華麗じゃない逆転 ◆f03K9EIt.2 :2008/10/23(木) 23:33:43 ID:LtSRJHro
【D-2/一日目/深夜】
【成歩堂龍一@逆転裁判】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、スーパーキノコ@スーパーマリオブラザーズ、ファイアーフラワー@スーパーマリオブラザーズ、FOXDIE@メタルギアソリッド
[思考]
1:警察に連絡する
2:緊急事態なので挾間偉出夫を逮捕する。
3:空手家(隆)にサインを貰う。
4:意義あり!!!
462ら・り・る・れ・ろ ◆f03K9EIt.2 :2008/10/23(木) 23:34:59 ID:LtSRJHro
「あれは――ジャコホッドか?」

ジャコホッド。旧ソ連GRUのヴォルキンがソロコフに作らせた遺物。

鋼鉄の巨大にロケットブースターを装備して最高時速600マイルを誇る異形の化物。

何故それが此処にあるのだ? という疑問。
それ以上にあれを素手で破壊する人間がいるとは思いも寄らなかった。

あのカラテマンはかつてのコブラ部隊やFOXHOUND、デッド・セルのような異能力者なのだろうか。

狭間偉出夫とかいう小僧ともども利用出来ればかなりの戦力になる筈だ。

とにかく。

今は雌伏の時だ。

名簿にあったネイキッド・スネーク――ビッグ・ボス、ソリッド・スネークの存在が気にかかる。

蛇は互いに喰い合う。

山猫は――それを見守るだけだ。

神聖な戦いを汚すものを排除する必要がある。

その前に、俺は牙を――武器を手にいれなければならない。

やはり、リボルバーでなければしっくりしない。

ビッグ・ボスの言葉ではないが山猫にはそれが相応しい。

カタナは性に合わない。

――即ち。

「また会おう、カラテマン」

463ら・り・る・れ・ろ ◆f03K9EIt.2 :2008/10/23(木) 23:36:39 ID:LtSRJHro
【D-2/一日目/深夜】
【リボルバー・オセロット@メタルギアソリッドシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ヒノカグツチ@真・女神転生if…、ゲーメスト創刊号@現実
[思考]
1:雌伏しながら情報を集める。
2:リボルバーを手にいれたい
3:異能力者は愛国者の為にスカウトする
4:ネイキッド・スネークとソリッド・スネーク以外の排除。
464 ◆f03K9EIt.2 :2008/10/23(木) 23:37:36 ID:LtSRJHro
投下終了
465名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/23(木) 23:54:07 ID:zgBhRQ5V
投下乙です。

>>441
さすが帝王クッパ、ガチの悪役も貫禄。
タケシは残念だったけど女の子をかばって、てのは何かそれらしい最期かも。
ところで使った煙玉、再利用できるの?

>>458
3作で一組か。でボーナスステージw
弁護士はそれでいいのだろうか。現実逃避なんじゃw
ヒノカグツチはフィジカルガードに注意!


466名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 00:03:36 ID:JN20jYXb
投下乙。
でもシャゴホッドを素手で破壊する戦闘力って構わないんだろうか?
コンボやメスト誤植みたいなメタネタが入ってるのも気になる。
このロワってこういうノリでいいの?
467名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 00:16:26 ID:OWPDdtJ8
投下乙。
…………だけれどもちょっとこれはやり過ぎかなぁ。
シャゴホッドぶっ壊しで消耗無しは言うに及ばず、
SNKキャラと面識のあるリュウ、
主催の名前を知っているナルホド君とオセロット、
やたら多い誤字、他多数。
これは流石に全体的な修正が必要かなぁ、と。
468名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 00:24:30 ID:loNEVi+U
軍事兵器物の知識はさっぱりゆえどんだけかは知りませぬが
リュウの技とかの威力の参考として、資料の抜粋によると
リュウの真空波動拳は巨大仏像を灰にするだけの威力が有るんだそうな。

SNKキャラとは…結講格闘大会絡みのクロスオーバーでしょっ中面識有るし、
その辺は良いんじゃないかなー。なんて一意見として言ってみたりする
469名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 00:29:20 ID:bFlABb4q
>>458
投下乙
だけど色々とつっこみたいところが…


リュウってそんな戦車ポンポン破壊できるほど戦闘力あるか?
普通の確かにゲーム上じゃ車ぶっ壊してるが、さすがに戦車と車は…。
あとコンボをそのまま表記するのはSSとしてはどうかと思う。
これじゃやったことない人はどんな動きかわからんし。

あとなるほどがちょっとキャラがおかしくない?
弁護士なのに緊急事態だから逮捕って……。
混乱してるだけだろうから作中の思考はいいんだけど。
あと重要なのは意義ありじゃなく、異議ありね。
それとなぜ主催者の名前知ってるんだ? 名乗ってないよね。
470名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 00:30:20 ID:sRwxLRo2
誤字はネタだなw
やり過ぎ感は否めないけどな
471 ◆st5TmU7MSM :2008/10/24(金) 00:42:50 ID:yP2rZ7D7
豪鬼、リョウ、レーツェル。
ちょっと長くなってしまったので、一度仮投下いたします
472名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 00:43:46 ID:OWPDdtJ8
>>468
リュウ……というか格ゲーキャラの能力がぶっ飛んでるってのはよく知ってる。
けれども消費が一切無し、というのは流石に……。似たような話でもソルとかはしっかり疲れてただけに余計ね。

それと、いくらSVCとかCVSとかで面識があっても公式のシリーズで面識無いし、流石に面識ありはマズイと思う。
言ってみればスパロボみたいなもんだからね、ああいうのは。


そして>>471支援
473 ◆st5TmU7MSM :2008/10/24(金) 00:52:36 ID:yP2rZ7D7
仮投下完了しました。
大丈夫かどうか、判断等お願いいたします
474名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 01:04:31 ID:OWPDdtJ8
>>473
仮投下乙!
・・・・すごい漢たちだ。
は、置いておいて。
しょっぱなからのリョウと豪鬼との全開バトル……実に熱い!
真っ向からぶつかり合う二人の姿が脳内で流れました。というかやっぱり触れられる技の類似に思わずニヤリw
しかし相変わらずトロンベの人は絶妙のタイミングで割り込んでくるなぁ……流石だwww


それと、気になった点を。
上でも上がっていたように主催者の偉出夫は自ら名乗っていないので、その点について修正が必要かと思われます。
それと、今回スパロボキャラの出展はスパロボOGsと表記されているので、レーツェルの出展をOG外伝からOGsへ修正する必要があるかと思われます。
475 ◆st5TmU7MSM :2008/10/24(金) 01:08:50 ID:yP2rZ7D7
>>474
了解いたしました。
後、偉出夫の名前に関してですが、これはOPで玲子が一言だけ名前を呼んだのを見て書きました。
一応、冒頭にも偉出夫と呼ばれた少年という風に書きましたが、その辺りの説明が足りなかったようです。
申し訳ありませんでした。

とりあえず、問題点に関してはただちに修正いたします
476名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 01:15:01 ID:OWPDdtJ8
>>475
>偉出夫のと呼ばれた〜
あ、成る程。
修正作業、頑張ってください。
477名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 01:16:31 ID:wwON4vgF
>>471
仮投下乙です。
緒戦から覇王翔吼拳!瞬獄殺!と熱いものを見せていただきました。
いい感じにカットされ中断となりましたが再戦は叶うでしょうか。

>>475
本当だ、確かに呟いてる。
描写的に多分周りの限られた人にしか聞こえてないだろうと思われるので、
本投下時に少し書き足しとくといいかもです。素早い対応、乙です。
478名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 11:09:09 ID:h+rNeKGm
諧謔を解せない馬鹿だらけだな
書き手が離脱しないか心配だ
479名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 13:22:34 ID:aFUTB9Vh
強い道具が多いのとマーダーの位置が偏ってるのが気になる
それと主人公格のキャラ死に杉
タケシやガラハドみたいにあまり影響力のないキャラから死なせてほしい
480名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 16:52:03 ID:LZR7jskp
うん、それ無理♪
481 ◆bF/w46z13Q :2008/10/24(金) 17:42:44 ID:sRwxLRo2
ネイキッド・スネーク、さくらを予約
482名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 17:53:19 ID:LZR7jskp
予約多いね、wktkしちゃうぜ
48310/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/24(金) 18:46:03 ID:k0Gjin5D
いいねいいね、俺もwktkしちゃうぜ

それと>>458->>463のSSはどうする? ◆f03K9EIt.2氏、いらっしゃったら連絡を下さい
今の所出ている問題点はこのぐらいかな?
・誤字脱字
・「コンボ」などのメタ視点
・主催の名前を知っている成歩堂とオセロット
・リュウの強さについて、SNKキャラとの面識

個人的にもうちょい追加。
・支給品の説明
二、三行でもいいからあった方がいいと思う。形状とか用途とかだけでも
・オセロットについて
「異能力者は愛国者の為にスカウトする」ってのがちょっと……。
オセロットはMGS1の時点から愛国者達に反逆している。(MGS4をやれば分かる)
解釈によってはMGの時点から。性格に言えばネイキッドが背いた時からかな。
だからわざわざ愛国者達に協力するような真似はしないと思うし、
見知らぬ人間をホイホイ引き込むような奴じゃない。
また、ナノマシン漬けで眠っているはずのネイキッドの名前を確認しても何も思っていないのは変。

修正するにしても破棄するにしても連絡をお願いします。
484名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 19:00:02 ID:LZR7jskp
☆未登場・未予約キャラ
【ドラゴンクエスト5】 パパス
【ドラゴンクエスト6】 ハッサン
【ファイナルファンタジー7】 セフィロス/エアリス・ゲインズブール
【ストリートファイター】 リュウ(審議中)
【ポケットモンスター赤緑】 オーキド・ユキナリ
【マリオシリーズ】 マリオ
【メタルギアソリッド】 リボルバー・オセロット(審議中)
【スターオーシャン2nd】(強制参加枠残り1人:アシュトン・アンカースorプリシス・F・ノイマン)
【ファイナルファンタジー2】 セネスティス
【ロマンシングサガ】 (強制参加枠残り1人:ホークorグレイ)
【私立ジャスティス学園シリーズ】 (強制参加枠残り1人:軽井沢ももor波川流or風間あきらor鑑恭介)
【ゼルダの伝説】 ゼルダ
【逆転裁判】 成歩堂龍一(審議中)
【クイズマジックアカデミー】 ガルーダ

残り12(15)人

ゼルダとガルーダが参加確定したので自由参加枠はなくなったのですよ。
485名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 19:25:01 ID:6t2fYoBb
名簿のセネスティスはミンウだから残りは11人だね。以下転載。

「ミンウ」の系譜
IV ではミシディアの統治者として『設定資料編』に名があがる「ミンウ」ですが、その名前の初出は II 。
(中略)
V では「希望は大地に恵みを与え」に始まる一連の文章が「ミンウ=セネスティス著『リュミナステア・プロペリダ・ヴェリトラーダ』からの引用」として『 FF V 戦闘解析編』に載っています。

つまりXにミンウ=セネスティスという名前は出るが、Uのミンウとの関係性は不明ってわけだ。
だから名簿は只のミンウに直しだね。
あと、主催者の名前云々はルール説明のときに紹介したとかでもいいんじゃない?
SSには特に書かれてないけど、自己紹介ぐらい普通はすると思うけどなぁ。
まぁ、その辺は大雑把でもいい気がするが…
486 ◆bF/w46z13Q :2008/10/24(金) 20:16:12 ID:sRwxLRo2
なんかメタなネタが禁止っぽいので予約破棄します。
487名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 20:35:20 ID:3tDZVikw
あらら、メタ込みで書こうって人けっこう多いのかな。
>>194のベガとかも修正する必要があるかも
488名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 20:46:26 ID:c57eLUjI
誤字名簿も修正対象になるのか?
489名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 21:25:24 ID:OWPDdtJ8
別にメタなネタが駄目って訳じゃないと思うよ。これまで投下された作品の中にも結構メタな小ネタがそこそこにあるしね。
ただ、修正希望が出されてる◆f03K9EIt.2氏のSSはそれ以外でちょっと問題点が多すぎるってだけの話で。
49010/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/24(金) 21:34:50 ID:k0Gjin5D
うんうん、書いておいてアレだけどある程度のメタならおkじゃないのかな

という事で◆bF/w46z13Q氏、是非書いちゃって下さい!
SS見ていないから何も言えないけどやりすぎないならいいと思います
491名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 21:42:52 ID:HfTAah58
個人的にはパワーバランスの崩壊や明らかな矛盾さえなければいいかな
あまり細かいケチつけて書き手が減るような事態だけは嫌だ
49210/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/24(金) 22:42:04 ID:k0Gjin5D
そんな感じでいいと思う。問題があれば修正すればいい事だし
偉そうには言えないけど予約&投下待ってます
493名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 23:58:21 ID:bgNq/BJh
キャラクターごとの感想というか、そういうのも聞いてみたい
494 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 00:53:39 ID:Ygn9Yp1l
とりあえず、問題点の改善は出来ましたので、
仮投下しておいた豪鬼・リョウ・レーツェルの本投下開始します
495 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 00:54:51 ID:Ygn9Yp1l
「……ふざけるな……!」

木々が生い茂る、緑豊かな森の中。
オレンジ色の胴着を身に着けた、精悍な肉体をした男が一人いた。
極限流空手の使い手にして、無敵の龍の異名を持つ格闘家―――リョウ・サカガキ。
彼は先の偉出夫と呼ばれた少年―――側にいた少女の呟きから名前は判断した―――の凶行に対し、強い怒りを抱いていた。
この拳は……極限流は、殺し合いなどの為にあるのではない。
己の心身を磨き上げ、大切なものを守れる強さを身につける為にある。

―――そして今こそが、その力の振るい時!

「待っていろ……偉出夫!!」

―――散っていった者達の無念を晴らす為、偉出夫を討つ!

―――力無き者を守りぬく為、この殺し合いを止めてみせる!

誓いと覚悟。
拳を握り、二つの意志を強く固め……そして打ち出す。
一点の陰りも見られぬ、愚直なまでに真っ直ぐな正拳。
その一撃はまさに、今のリョウそのもの。
彼の意志を、その強さを体現しているのは一目瞭然である。


―――故に、現れる者もいる。

―――その強さに引かれ、死合いを求むる者が。


「ッ!!」

その刹那、リョウの全身を強烈な悪寒が駆け巡った。
それが何なのか、リョウにはすぐに理解する事が出来た。
しかし同時に、それを認めるのに若干の躊躇を覚えた。
496極みに立ちし者 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 00:55:50 ID:Ygn9Yp1l
(馬鹿な……これ程の殺気を放てる人間がいるのか……!?)

悪寒の正体は、異常なほどに強烈な殺意。
今までに感じた事の無い、その存在そのものを疑いたくなるような気であった。
しかし……現に今、目の前にそれを放っている者がいる。

「うぬが一撃……見せてもらった」

―――その形相は正しく鬼……!!

その全身から放たれる殺意とも合わせて、リョウにはこの男が人間とは思えなかった。
言うなれば……鬼か、或いは修羅か羅刹か。
どちらにせよ、取るべき手は一つ。
確認する必要は無い……この男が殺し合いに乗っているのは明白である。
リョウは構えを取り、男へと問いかける。

「……お前は何者なんだ?」
「我が名は豪鬼。
 我こそは……!」

男―――豪鬼は自らの名を名乗ると同時に、両の手を組み合わせる。
リョウもそれに合わせ、右手を開き後方へと僅かに引く。
その直後……両者の掌より、生み出された気の塊が出現する。
リョウの手に宿るは、神々しい金光。
豪鬼の手に宿るは、禍々しき紫光。

「拳を極めし者なり!!」

言葉と共に、豪鬼は両の手を突き出し、気弾―――豪波動拳を打ち出す……!
リョウもまた同じく右手を突き出し、気弾―――虎煌拳を打ち出す……!
二人の放った一撃は、丁度二人の中間地点でぶつかり合い、そして共に爆ぜる。

「拳を極めし者だと……?
 ならばお前は、強さのみを求めて人の道を外れたというのか!!」
「修羅の道こそが我が真理なり!!」
497極みに立ちし者 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 00:56:42 ID:Ygn9Yp1l
二人は同時に地を蹴り、跳躍する。
リョウはその脚に気を集中させ、真っ直ぐに前へと進む。
豪鬼は全身の捻りを加え、竜巻の様に回転しながらリョウへと進む。

「飛燕疾風脚!!」
「ヌゥン!!」

両者の脚が交差し、辺り一体にバシリと大きな音が響き渡る。
お互いに相手の肉体へは攻撃を届かせていない……しかし、状況は五分ではない。

「ディヤァッ!!」
「ぐっ!?」

リョウの脚はそのまま蹴りぬかれ、体が錐揉み回転をしながら吹っ飛ばされる。
威力においては、豪鬼の竜巻斬空脚が上回っていた。
そして豪鬼は着地すると、間髪入れずに再び跳躍……!
リョウの落下のタイミングに合わせ、上空より蹴りを打ち下ろす!

「滅!!」

天魔空刃脚。
上空より繰り出される、鋭角の急降下蹴り!
その頭蓋を砕くべく、一直線にリョウの頭部目掛けて一撃は迫る。
しかし、リョウとて一流の格闘家。
この程度であっさりと倒れるほど、柔な男ではない。

「まだだ!!」

受身を取り、豪鬼の一撃を受けるよりも速く体を起き上がらせる。
そして間髪入れず、跳躍と共に拳を振り上げる。
飛び上がりながらのアッパーカット―――虎咆が、豪鬼の脚を打ち払う!

「ムッ……!?」

豪鬼はその場で後方へと宙返りする形となったが、動じず逆に見事着地を決める。
蹴りが虎咆の威力を殺していたことにより、ダメージも皆無に近い。
しかし、今の一撃は豪鬼にとって非常に興味深い一撃となっていた。
498極みに立ちし者 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 00:59:40 ID:Ygn9Yp1l
「小僧……うぬはどこでこの拳を身につけた?」
「俺の極限流は、親父から受け継いだものだ」
「……極限とは笑止。
 その程度で、拳を極めたとでも抜かすか?」 
「まさか……この程度で極めたなど、とても言えるわけがない。
 日に日に努力し、心身を磨き上げ極限まで近づけてゆく……それが極限流だ。
 何故、そんな事を聞く?」
「答えは我が拳にあり!!」

次の瞬間、豪鬼とリョウとの距離が一瞬にして縮まる。
リョウは反射的に拳を繰り出し、それは確かに頭を打ち抜いた……筈だった。

「何!?」

しかし実際は、拳は虚しく空を切っていた……!
豪鬼が使ったのは阿修羅閃空。
殺意の波動に目覚めし者のみが使える、残像を伴う移動法。
気がつけば、既に豪鬼はリョウの懐に潜り込んでいた……!!

「滅殺!!」

黒き波動を宿した右拳が、リョウの腹部に打ち込まれる。
そしてそのまま拳を振り上げ、跳躍と共にその身を上空へと高く打ち上げる。
これがリョウに対する答え……豪昇龍拳!

「ぐぅっ……!!」

リョウは空中で体制を整えどうにか両足から着地をするも、そのダメージから地に膝を着けてしまう。
予想を遥かに越えた重い一撃……拳を極めし者の名は伊達では無いとでも言うべきだろうか。
しかしリョウにとってこの一撃は、そのダメージ以上に強烈な衝撃も与えていた。

「今の一撃……似ている……!?」

この豪昇龍拳は、先ほどリョウ自身が繰り出した虎咆に酷似していたのだ。
豪鬼の思わせぶりな言葉から、見様見真似で繰り出したとは思えない。
いや、それだけではない。
今になって思えば、最初の虎煌拳と豪波動拳も。
次の飛燕疾風脚と竜巻斬空脚も、どこか似通っている部分があった。
499名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 01:00:32 ID:czqxKX/I
 
500極みに立ちし者 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 01:00:36 ID:Ygn9Yp1l
「これが豪鬼の答え……だが、どういうことだ……!?」

互いの技には共通点が多すぎる。
単なる偶然の一致か、それとも自分達の流派には何か繋がりがあるのか。
この意外な事実にリョウは戸惑いを隠しきれない。
しかし……この場において、迷いは死に繋がる。

「ヌン!!」

豪鬼は間髪入れずに間合いを詰め、リョウの脳天目掛けて拳を繰り出してきた。
ここでリョウはとっさに左腕を前に出し、手の甲で一撃を受け止める。
痛みと共に、強烈な痺れが駆け巡る。
しかしそれでもリョウは倒れず、その一撃に耐え切った。
そして、すぐに反撃に移る……!

「暫烈拳!!」

右腕で無数の拳打を放ち、豪鬼の肉体へと次々に叩き込む。
距離を詰めた事が災いして、豪鬼にこれを防ぐ手立てはなかった。
この好機を逃すわけにはいかない。
リョウは左の拳を強く握り締め……右の拳打が収まると同時に、突き上げる!

「セイヤァッ!!」

拳が炸裂した。
豪鬼の体が、数メートル後方へと放物線を描きながら吹っ飛ばされる。
このタイミングならば使える。
リョウは全身の気を両手へと集中させ、組み合わせる。

(そうだ……流派なんてどうでもいい)

両の掌の間に、巨大の気の塊が生まれる。
虎煌拳とは比べ物にならぬ量の気。

(今はただ……倒すだけだ!)

偉出夫を倒す為に。
豪鬼の手にかかる者が出ぬように。
この一撃をもって、闘いを終わらせる……!
501極みに立ちし者 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 01:01:15 ID:Ygn9Yp1l
「覇王……翔吼拳!!」

極限流奥義、覇王翔吼拳。
膨大な量の気を練り上げ放つ、極限流が誇る必殺の一撃……!
リョウが両手を突き出すと同時に放たれ、それは豪鬼へと真っ直ぐに突き進む。
この一撃を真正面からまともに受けてはタダではすまない。
ましてや今の豪鬼は宙を舞った状態。
そんな不安定な体勢で、耐え切れる一撃ではない……が……!!

「天魔……!!」
「!?」
「豪斬空!!」

豪鬼は、宙にいながらも波動拳を放った……それもその数は二発!!
この行動はリョウにとって完全に予想外だった。
空中から気を放つのは、地上のそれよりも高度な技。
ましてやそれを二発など、どうして予想できようか。

「しまった……!!」

覇王翔吼拳は天魔豪斬空を爆ぜ飛ばしながら、豪鬼目掛け直進する。
命中自体はする……だが、これでは豪鬼は倒せない。
今の攻撃により、間違いなく威力を殺されてしまっている。
ならば、豪鬼程の実力があれば……!

「……覇王翔吼拳。
 これだけの気をよくぞ練り上げたものよ……」

耐え切ることは可能……!!
豪鬼は覇王翔吼拳の一撃を受けきり、その場に立っていた。
これはリョウにとって、最悪とも言える展開。
今の覇王翔吼拳で消耗した気の量は大きい。
そして豪鬼はそれを見抜いたのだろうか、ここで勝負をかけに出た。
502名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 01:01:20 ID:czqxKX/I
 
503名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 01:02:12 ID:czqxKX/I
 
504極みに立ちし者 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 01:02:42 ID:Ygn9Yp1l
「名を聞こうか、小僧」
「……リョウ・サカザキだ」
「リョウ……うぬには見せる価値がある。
 殺意の波動を極めし者が奥義……!!」

豪鬼が阿修羅閃空によりリョウへと迫る。
殺意の波動に目覚めし者の奥義にして、豪鬼が誇る必殺技……!



      一瞬千撃抜山蓋世 鬼哭啾啾故豪鬼成


「瞬獄殺!!」
「……ッ!?」


―――今、一体何が起きたのだろうか。

「ガハッ!?」

口から血を吐き、リョウはその場に倒れこんだ。
彼は己が身に受けた攻撃の正体が掴めなかった。
豪鬼が限りなく己に接近した、その瞬間……全身の至る所に激痛が走った。
僅か一瞬、瞬きするほどの間に全身へと無数の攻撃が打ち込まれたのだ。
攻撃が見えないなどという経験は、リョウにとって初めてであった。
これまでに体験した事が無い……未知にして、そして最強の奥義。

(瞬獄殺……何て技だ。
もしもう一度受ければ、確実に負ける……だが……!!)

しかし、リョウはまだ終わらない。
両腕に渾身の力を込め、立ち上がる。
まだ負けられない……ここで負けてはならないのだ。
505名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 01:02:57 ID:czqxKX/I
 
506名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 01:04:04 ID:czqxKX/I
 
507極みに立ちし者 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 01:04:31 ID:Ygn9Yp1l
「こい……豪鬼!!」

リョウは全身に力を込め、豪鬼へと真っ直ぐに向き合う。
残る手は一つ……覇王翔吼拳に並ぶもう一つの奥義、龍虎乱舞。
体力を考えれば、放てるのはたったの一度。
そして命中させられるチャンスは唯一、豪鬼がこちらへと真っ直ぐに向かい行く時。
即ち……瞬獄殺を放つ瞬間をカウンターで捉えるのみ。
阿修羅閃空を見切れていないリョウにとって、これは完全な賭けであった。
しかし……それでも、やるしかない。


―――俺はこの僅かな希望に、全てを賭ける!!


「よかろう……うぬが真の一撃、見せてみよ!!」

豪鬼はリョウの気迫を感じ取り、それに応じた。
瞬獄殺を放つべく、阿修羅閃空によりリョウへと迫る。
リョウはそれに合わせ、前へと一歩踏み出そうとする……だが……!

「ッ!?」

直後、リョウの脚に痛みが走った。
豪鬼から受けたダメージが、予想以上に響いていたのだ。
十分な踏み込みをする事が出来ず、これでは龍虎乱舞を放つ事は出来ない。
完全に打つ手が無くなってしまったのだ。

(こんなところで……ロバート……ユリ……親父……すまない……!!)

勝敗は決した。
リョウは覚悟を決め、瞳を閉じる。
この呆気ない幕切れに対し、豪鬼は少々の落胆を覚える。
しかしこれは死合い……攻撃をやめようなどという気は毛頭無かった。


そして、豪鬼がリョウへと最後の一撃を放ちにかかった……その瞬間だった。
508極みに立ちし者 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 01:05:04 ID:Ygn9Yp1l
―――バァン!!


「ヌッ!?」
「……何……?」

轟音と共に、二人の間を何かが通り抜けた。
とっさに豪鬼はその足を止め、音の発生源へとその視線を向ける。
そこに立っていたのは、両手で銃を構えたサングラスの男だった。

「今だ、下がれ!!」
「邪魔が入りおったか……」

男―――レーツェル・ファインシュメイカーは、リョウへと声をかける。
それと共に、豪鬼へと狙いを定めてデザートイーグルの引き金を引いた。
放たれた弾丸は寸分の狂いも無く、豪鬼の心臓目掛け突き進む。

「笑止!!」

しかし豪鬼は、阿修羅閃空によりその一撃を難なく回避。
レーツェルへ向けて一直線に向かってゆく。
その様子を見て、リョウは声を荒げた。

「駄目だ……逃げろ!!」

いかに銃の威力があろうとも、当てられなくては意味が無い。
そして、阿修羅閃空を持つ豪鬼にそれを命中させるのは至難の業。
このままでは無残に殺されてしまう。
リョウはレーツェルを助けるべく立ち上がるが、間に合わない……!

「滅殺!!」

二人の間合いが詰まる。
豪鬼はレーツェルへと、全力の拳を繰り出しにかかる。
レーツェルは変わらず、豪鬼へと銃口を向けたまま。
もはや回避は間に合わず、絶体絶命かと思われた、その瞬間……思わぬ事態が起きた。
509名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 01:05:08 ID:czqxKX/I
 
510名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 01:05:58 ID:czqxKX/I
 
511名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 01:07:01 ID:czqxKX/I
 
512名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 01:07:53 ID:czqxKX/I
 
513極みに立ちし者 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 01:07:55 ID:Ygn9Yp1l
―――ピシュッ。


「!?」
「……捉えたぞ」

豪鬼の頬に一筋の傷が走り、血が流れ出る。
レーツェルが放った弾丸が豪鬼を掠めていた。
リョウが全く見切れなかった豪鬼の阿修羅閃空を、彼は辛うじて見切っていたのだ。

「当てられたと思ったのだが……予想以上に素早いな」
「貴様……戦場に、生死の狭間に身を置く者か」

豪鬼とリョウの二人は、レーツェルが只者で無いことを認識する。
それもその筈……レーツェルは二人と比べれば身体能力こそないものの、潜り抜けた修羅場の数は彼等に匹敵する。
中でも、射撃は彼の得意とするところの一つ。
超高速で飛び回る多くの敵機を、その手で打ち抜いてきたのだ。
そして今は、自分も相手も生身に変わっただけの事。
レーツェルの腕ならば、阿修羅閃空を見抜き豪鬼へと攻撃を当てる事も、完全でこそないものの不可能でもない。

「……面白い」

豪鬼はここで構えを解いた。
途端に、周囲を覆っていた異常なまでの殺意が消え失せる。
レーツェルは依然警戒を続け、豪鬼へと変わらず銃口を向けている。
そしてリョウはというと、この豪鬼の不可解な行動に困惑していた。

「豪鬼……貴様、どういうつもりだ……!」
「リョウよ……この男に免じ、この勝負は預けよう。
 今はその傷を癒すがいい」
「見逃すっていうのか……?」
「それも今だけの事……我等が死合い、必ずや決着はつける。
 最後の一時、貴様が繰り出そうとしたあの真の一撃。
 次に見えし時こそ、その真価を我に見せてみよ……!」
514極みに立ちし者 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 01:08:35 ID:Ygn9Yp1l
豪鬼は二人へと背を向け、その場より立ち去っていく。
最後の一瞬、リョウが放てずに終わったあの一撃。
その瞬間に現れたレーツェルにより、彼の命が救われた事。
これは、天が今は決着を望まぬという事なのかもしれぬ。
ならば次に見えし時こそ、あの一撃を見舞われし時こそが決着の時。
もしやすれば、それよりも早くに己かリョウかが倒れる事になるかもしれぬ。
しかしそうなったならば、それは仕方無き事……力が及ばなかったというだけの事に過ぎない。

その背に赤き天の文字を背負いて、修羅は歩み行く。
己が望みし死合いを求めて……

「我が名は豪鬼……我が望むは、真の一撃なり……!」

【D-8/一日目/深夜】
【豪鬼@ストリートファイターシリーズ】
[状態]:全身に中度の打撲、体力・気力の消耗。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、未確認支給品(0〜3個)
[思考]
1:死合いに見合う者を探す
2:リョウと再び闘い、その真の一撃を見る
3:リュウと拳を交える
※自分達の流派と極限流に似ている部分がある事に、興味を抱いています
※ストリートファイターZERO3からの参戦です



「行ったか……」
「……ああ……」

豪鬼が立ち去った後。
レーツェルは額の冷や汗を拭い、銃を収めた。
あの場ではどうにかやり過ごせたものの、豪鬼が放つ威圧感は半端なものではなかった。
もしも立ち去ってくれなければ、間違いなくやられていただろう。
515名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 01:09:11 ID:czqxKX/I
 
516極みに立ちし者 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 01:13:09 ID:Ygn9Yp1l
「……君は見たところ、武術家のようだな。
 真剣勝負の邪魔をする形となってしまった事は詫びたい」

レーツェルはここで、リョウへと頭を下げた。
その胴着を見れば、彼が武に生きる者であるという事は分かる。
そして、武術家にとって真剣勝負に横から手を入れられるという事がどれだけ辛いことなのかもよく知っている。
自分の戦友がそうであったように。
しかし、リョウとてレーツェルの気持ちは分かっている。

「いや……気にするな、あんたの気持ちは分かっている。
 確かにあの闘いは、俺と豪鬼との真剣勝負だったが……あんたは俺の命を助けようとしたんだ。
 それをどうこう言うのは、筋違……い……」

―――ドサッ

「おい、大丈夫か!?」

リョウは意識を失い、その場に倒れこんだ。
これまで気力でずっと立っていたのが、豪鬼が去った事によって切れたのだ。
レーツェルはとっさに彼を抱え起こす。
全身にかなりの傷を受けている……どこかで治療をしなければ、このままでは危ない。

「ここからならば、病院が近くにある……よし!」

レーツェルはリョウの腕を己の肩に回し、北のメデカル病院を目指す。
彼がゲームに乗っていないこと、豪鬼を止めようとして闘いを挑んだ事は容易に推測できる。
あの鬼神が如き男に臆する事無く立ち向かったこの男を、ここで易々と死なせるわけにはいかない……!

【D-8/一日目/深夜】
【リョウ・サカザキ@龍虎の拳シリーズ】
[状態]:気絶中、全身に重度の打撲、体力・気力の消耗大。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、未確認支給品(0〜3個)
[思考]
1:……豪鬼……
2:力無き者を拳で守り抜く
3:この殺し合いを止め、偉出夫を倒す
※極限流と豪鬼の流派に似ている部分がある事を、不思議に思っています
※龍虎の拳外伝終了後からの参戦です
※最初の広場での玲子の呟きから、偉出夫の名を知りました。

【レーツェル・ファインシュメイカー@スーパーロボット大戦シリーズ】
[状態]:健康
[装備]:デザートイーグル(4/6)
[道具]:基本支給品一式、デザートイーグルの弾(30発)確認済み支給品(0〜2個)
[思考]
1:リョウを病院へと連れて行く
2:豪鬼に対して若干の恐れ
3:殺し合いを止める
※OGs第二部終了後からの参戦です
517極みに立ちし者 ◆st5TmU7MSM :2008/10/25(土) 01:15:06 ID:Ygn9Yp1l
以上、投下終了です。
支援してくれた方々、ありがとうございました。
518名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 01:33:22 ID:IkSyGdUM
本投下乙でした! 
したらばの仮投下の時から思ってたけど全体的に迫力があってかっこいいな。
自分もこういう話を書きたいです。

519名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 09:09:43 ID:gJOlPLXL
乙です!やはり龍虎時代の飛燕疾風脚や虎砲は重くてカコ良い。
時系列的にはゼロ3って事はまだ豪鬼さん金剛國裂斬
会得してない頃かぁ。好きなだけにちょと残念。
威力チートだから無い方が良いけど
520名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 15:42:11 ID:qZflZhPj
乙だけど……
豪鬼は耐久力が弱いキャラなんだよね。
521名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 17:00:10 ID:wny5t+kH
シェゾとビアンカ投下です。
天を突くように聳える大樹があった。
周囲をとりまく森林の木々とは比べ物にもならず、その森が深くさえなければ恐らく遠くからも目立つだろう。
さらに世界樹と銘打っているだけあってか、幹がちょっとした岩山のように険しいながらもそこらのくぼみに足を

かけ、上へと昇れるようになっている。
そして今現在もこの世界樹登頂に挑戦する一人の少女がいた。

「うぅ……よい、しょ!」
金髪のおさげを揺らしながら足場によじ登り、人一人ほどのスペースしかないそこにそっと腰をかける。
そこから下を除けば、自分がここに呼ばれたスタート地点の大地が小さく見えた。
さらに周りを見渡すと月明かりに照らされる森林が遠くまで広がっているのがみえる。

「へー、この森ってこんなに広いんだ……」
地図で見るだけでも広いことは十二分に理解できていたが、実際に見てみるとやはり違う印象がある。
その光景に感心と共に不安を覚え、彼女――ビアンカは支給された杖を握り締めた。

幼馴染の少年、リュカと共に幽霊退治から帰ってきて、虐められていたネコを無事に助け出しその日はぐっすり

と眠りについたはずだ。
しかし目が覚めたらそこにふかふかのベッドと宿屋の一室は見当たらず、たくさんの人がひしめき合う知らない

部屋。
混乱しているうちに不思議な少年が現れ、どこかの王子だという男が殺され、そして……

思い出すだけでも、魔法がつかえるからとて実質は幼い少女に過ぎないビアンカにはこたえる出来事だった。
それでも幽霊退治に赴いたときのような勇気をかろうじてふるいたつ。
「リュカもリュカのお父さんもいるんだもん、きっと何とかなるはずよ!」

デイパックから取り出した、いやに強力な効果を持つらしい杖を片手にビアンカはやがて驚くほど巨大な樹に出

会った。
あの幽霊城をも凌ぐ高さを誇る巨大樹を見て感嘆するとともに、一つある考えが浮かぶ。
「……あの樹に昇ったら、ここがどれだけ広いか分かるかも」
確かに大きい樹ではあるが、よくよく見てみればそこらじゅうに手足をかけられそうなくぼみがたくさんある。
これなら頂上までとはいかずとも、途中まで昇ってしまえばあたりの様子が把握できあるかもしれない。

さすがに空が暗いうえ、森の中であるため地上に誰がいるかまでを確認することは出来ないだろうが、やってみ

る価値はある――

こうして大樹相手に孤軍奮闘したビアンカはやがて辺りが見渡せる高さまで昇りつめたのだ。



「それじゃ、そろそろ降りようかな……よく考えてみれば、降りるときが一番怖そうね」
うっかり下を見てしまうと立ちくらみして転落してしまいそうだったので、後ろをむいてそっと足を降ろす。
そこまで高い位置には来てないがそれでも落ちてしまえばひとたまりもあるまい。
一歩一歩、確実にくぼみに足をかける。そして半分ほど降りたその時に悲劇は起こった。
「きゃっ! ……あ、あぶっ!!」
くぼみに足をかけそこない、思わず片手を離してしまったのだ。
なんとかもう片方の手で幹を掴んで転落は避けることが出来たのは幸いだった。
しかしというのも一時のことであろう。いくら少女の身体といえど、それを片手で支えるのには限界がある。
おまけに木登りのおかげで体力は失われているのだ。

「も、も……だめ……い、いやぁぁぁぁぁ!!」
必死に体勢を立て直そうとするも、右手の力だけでは十秒も持たなかった。
とうとう最後の支柱を失ったビアンカは、そのまままっさかさまに落ちてゆく――


どすん!



「ぁぁああああ………あ、あれ……?」
しかし落下は長く続かず、少し風を切った後に柔らかい衝撃を受けただけで終わった。
どうやら地上に近い高さまで降りていたらしい。そのことに気付いてほっと胸を撫で下ろした。

「おい、安心するのはいいが助けてやったんだから感謝したらどうだ」
その直後、無愛想な声が上から聞こえて思わず飛び跳ねる。
そういえば自らの無事のことばかりを気にしていたが、この不自然な体勢に温かい感触は地面に落ちた時のそ

れであるはずがない。
見上げると不機嫌そうな銀髪の青年がビアンカを見下ろしている。
つまりはこの青年が、落ちてくるビアンカを目撃して受け止めてくれた、ということなのだろう。

「あっ! た、助けてくれてありがとう、ございます」
抱き上げられながらも首と言葉でそっと礼の意を告げる。
いくら地上近くまで降りていたとはいえ、受け止めてもらえなかったらただではすまなかったに違いあるまい。

「こんな状況で木登りなんでどうかしてるぜ、お嬢ちゃん。自分から狙ってくれと言ってるようなもので……」
ぶっきらぼうに言葉を返しながら青年のほうも少女を降ろそうとしてくれて、

むにゅ。

「……で…………むっ?」
「え…………」

それは不幸な事故であった。
単刀直入に言ってしまえばビアンカの成長前の胸に、その青年の手がタッチしてしまったという寸法である。
もちろん彼にロリコンの気があったとかそういうわけではなく単に手が滑っただけであるのだが。
おまけに落下途中にどこかしらにひっかけたのかビアンカの服がところどころ裂けているため第三者が目にす

れば余計に誤解を生みそうな光景が出来上がったのであった。
「ひゃあぁぁぁ!? ヘ、ヘンタイ!!」
助けてくれたことに対する感謝とか、その辺の穏やかな気分や雰囲気などが一瞬で吹き飛んだ。
「ち、違う! ワザとじゃないぞ、誰が好き好んでガキの身体を! っていうか俺はヘンタイじゃない、闇の魔導士

シェゾ・ウィグィィだ!!」
さらに青年もといシェゾはその気が欠片もないことをしめすようにビアンカから飛びのく。
しかし焦る気持ちが放った次の一言でさらに台無しになった。

「だいたい俺が欲しいのはアルル(の力)だ、アルル(の力)が欲しいだけだ! お前(の力)には興味が無い!」
「アルル……? って、確か!! や、やっぱりヘンタイなの!?」
運が悪いことにビアンカが名簿を見た時に、そのアルルの名前も目に映っていたのである。
おまけにいつも通りの言葉足らず、致命的であった。

「だ、だっからちが〜〜〜〜〜〜〜う!!!」
巨大樹の根元にシェゾの悲痛な叫びが響く。
この後誤解がちゃんと解けるのかどうか。そして次こそは言葉をきちんと補えるのかは未だ不明である。

【C-3/世界樹ノッポール前/一日目/深夜】
【ビアンカ@ドラゴンクエストX】
[状態]:健康
[装備]:うみなりのつえ@ドラゴンクエストY
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜2
[思考]
1:ヘ、ヘンタイ!?
2:リュカ、パパスと合流する
3:ここから脱出したい
※幼少期からの参戦です。

【シェゾ・ウィグィィ@ぷよぷよシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜3
[思考]
1:ヘンタイじゃなーい!!
2:この少女をどうするか……?
3:殺し合いに乗るつもりは無い
525名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 17:03:07 ID:wny5t+kH
投下終了です。ビアンカは幼少期も青年期もいけるヒロイン。
526名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 19:32:25 ID:H563vPn5
どちらも乙です!
大分キャラが出そろってきたね。
週末の投下ラッシュにも期待してます。

>>438
確かに検索しても公式イラストおよび公式画像が出てこないキャラがいるみたい。
自分の探し方が悪いだけかもしれないけど。
キャラの外見を把握するだけなら、ファンアートでもなんとかなりそうだけど、貼っていいのだろうか。
527 ◆AUhJF3MsP. :2008/10/25(土) 20:51:50 ID:qZflZhPj
タクマを予約
528ART OF FIGHTING ◆AUhJF3MsP. :2008/10/25(土) 21:00:37 ID:qZflZhPj
ある男の話をしよう。
かつてMr.カラテを名乗った男の話を。彼が巻き込まれた戦いの話を。

彼は悩んでいた。夜風に吹かれながら、深い森の中で佇んでいた。
何故あの故少年は少年は殺し合いをさせようと言うのか。
彼には答えが見出だせない。拳の道に生きて来た彼には、解る由もない。
ただ、彼には思う所がある。あの少年は歪んでいるが、まだ引き返せる位置にいる。
自信はないが、確信はあった。
それは彼が積んだ経験が導き出した答えなのかも知れないし、幾多の修羅場をくぐった男の直感なのかも知れない。
ただ、少年を更正させる術がなんなのかは感覚的に解っていた。
彼が創設した極限流空手を学ばせれば、病んだ心身をまっとうな、健全な物に出来るという自信があった。
空手は肉体だけでなく精神の修練にもなるから、更正させるにはうってつけと言う訳だ。
実際に彼の息子も娘も、極限流空手を学びんで健やかに立派に成長している。
息子が妻帯していないのと、娘がお転婆なのがタマにキズだけど、それは別の問題なんだろう。
とにかく、彼――タクマ・サカザキはバトルロワイアルの主催者である少年を倒す、ではなく更正させようと考えていた。
老いて引退を考えていたけれども、彼にはまだまだ充分すぎる程の力がある。
肉体は老いたとは言っても、技は円熟されているし、充実した肉体がある。
もし、彼が本気を出せば宇宙にある人工衛星すらも落とせるだろう。それが可能なだけの修練に修練を重ねている。
ただ、問題があるとすれば、参加者名簿に存在した息子――リョウ・サカザキの名前だ。
いい歳をして、だとか年寄りの冷や水だなんて言われかねない。ただ、それだけを危惧していた。
いつものように天狗の面を被って変装すれば事は足りるのだけれども、生憎と今はそんな物を持ち合わせていない。
仕方なく、彼はデイパックを漁り何か無いかを探した。
めぼしいものは一つ。∞と書かれたバンダナだけだ。
そこで彼は考えた。ナウなヤング風に頭に付けるのではなくて、顔を覆う覆面として被れば自らの顔を隠せるのではないかと。
意を決して被って見ると、存外に悪くない。どちらかと言えば具合が良い。
少し呼吸はしにくいけれど、修練の一貫と考えれば問題ない、と考えた。
流石は空手の道を歩む男だ、と考えざるん得ない。彼は拳に命を懸ける事が出来る数少ない人間なんだ。
529ART OF FIGHTING ◆AUhJF3MsP. :2008/10/25(土) 21:01:23 ID:qZflZhPj
そして更に彼は考え続けた。
主催者である少年を更正――つまり、極限流空手で鍛え直すだけでなく、見処のある人物を極限流門下に加えようと。
更には、息子に見合う嫁を探そうと。
普通の人間ならばバトルロワイアルとう極限状況でそんな事を考えないだろうけど、彼は空手家だ。
行住座臥戦いに身を置く格闘家だ。普通の物差しでは計れない尺度の持ち主だ。
月が禍々しく輝き薄暗い森を照らす。
拳を握り自分の心身がかつてないほどに充実しているのを確認すると、あてどなく駆け出した。
先に何が待ち受けていようが道を貫くだけ。
闇に紛れていく彼の大きな背中が雄弁に物語っていた。


【C-8/一日目/深夜】
【タクマ・サカザキ@龍虎の拳シリーズ】
[状態]:健康
[装備]:無限バンダナ@メタルギアソリッドシリーズ
[道具]:基本支給品一式、
[思考]
1:主催者の少年に極限流空手を学ばせて更正させる
2:見処のある人物を極限流空手の門下にする
3:出来れば息子の嫁に相応しい人物を探す
530ART OF FIGHTING ◆AUhJF3MsP. :2008/10/25(土) 21:02:24 ID:qZflZhPj
投下終了
53110/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/25(土) 21:53:39 ID:K7LufBmC
投下ラッシュ乙です!
>>517
凄く迫力があって格好良かったです!
豪鬼強いなぁ…未把握だけど面白かった

>>525
このロリ(ry でも、確かにどっちでもいけ(ry
シェゾは相変わらずで吹いたwww

>>530
主催者公正とはまた新しいというか何というか凄いキャラだなぁ
最初の二行(「ある男の話をしよう〜〜」)はMGS4小説版のオマージュ?
ところで、無限バンダナは弾薬やらグレネードやらが文字通り無限に使えてしまうので
ある程度の制限が必要なんじゃないかなぁと思います
532名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 22:08:07 ID:Uf+JsjM6
投下乙
>>531ただ無限って模様があるだけでしょ?たぶん
53310/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/25(土) 22:10:42 ID:K7LufBmC
>>532
いや、クリア後に貰えるスペシャルアイテムで、装備すると本当に弾が無限になる
初出はMGS1。メリルエンドで貰える
MGS2でも「(弾の事は)心配いらん。無限バンダナだ」ってスネークが言っている
設定を変えて無限って模様があるだけのバンダナにするとしても記述が必要
つうか、MGSプレイしていないなら指摘しないでくれ……
534名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 22:14:43 ID:a1p1Wn62
1584 名前:やってられない名無しさん 投稿日: 2008/10/25(土) 22:12:27 ID:???0
誤爆

その作品知らないのに設定に指摘する奴って何なの?死ぬの?
535名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 22:18:34 ID:a1p1Wn62
2006 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:03:55 ID:???O
そもそもズガンへのレスってズガン書き手の自演じゃねえの?
普段との差ありすぎだろ


2007 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:04:21 ID:???O
>>2005
お前が「まともな話」だと思ってるだけじゃね?


2008 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:05:49 ID:???O
触れたくない作品には感想つけずにスルーするのが大人の対応


2009 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:06:30 ID:???0
あれな話についてるのは感想じゃなくて指摘とかに近いと思うぞ


2010 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:09:43 ID:???O
>>2008
触れたくない作品にばかりレスがつくのがゲームキャラロワなんだが
ちゃんとスレ見てないでしょ


2011 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:11:17 ID:???0
>>2007
なんでそんな言われ方をされなきゃならないんだw
Cと修正が必要なのに作者が逃亡した話以外は「まとも」だと思うけれど


2012 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:13:00 ID:???O
このロワの書き手の中にもCいるの?
作者逃亡と予約放置はどうにかならないかな
返事がなきゃ破棄でもよさげだが
536名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 22:24:04 ID:a1p1Wn62
2013 名前:やってられない名無しさん 投稿日: 2008/10/25(土) 22:17:13 ID:???O
まぁ、何はともかく無事、今月中に1周目は終わりそうだ。
なんだかんだいって○や多よりは着実に進んでる、かな?


2014 名前:やってられない名無しさん 投稿日: 2008/10/25(土) 22:17:28 ID:???0
今の所Cはいない…と思う……
ゲームロワだから心配は殆どしていない
本当に作者逃亡、予約放置ははっきり言ってウザイ
投下したら、指摘が必要な部分があるかもしれないからある程度はスレを見ていなきゃいけないのに
予約放置も、延長おkなんだから一言言ってくれればいいのに……


2015 名前:やってられない名無しさん 投稿日: 2008/10/25(土) 22:19:28 ID:???0
って、毒吐き貼られてるし
これで二回目か。明らかに荒らしがひっついているような気がする…
作品群は結構いいのに、中々順調にいかなくて残念


2016 名前:やってられない名無しさん 投稿日: 2008/10/25(土) 22:19:40 ID:???O
作者逃亡・予約放置は破棄でいいんじゃないか?
そういえば予約切れの作品もそろそろ出てる気がする


2017 名前:やってられない名無しさん 投稿日: 2008/10/25(土) 22:21:40 ID:???O
>>2015
本当だ……
あっちで言えないからこっちで言ってるのにその権利すら奪おうとする荒らしってなんなの?馬鹿なの?死ぬの?


ここでは言えないようなことばかり考えてるんですね。わかります
537名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 22:24:54 ID:wny5t+kH
気持ちはわからんでもないがいちいち毒吐きのレス貼るのやめようぜ
なんか虎の威をかるなんとやらみたいだぞ
53810/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/25(土) 22:26:29 ID:K7LufBmC
予約期限切れまとめ

>>419 名前: ◆WNsFdjA.i2 [sage] 投稿日: 2008/10/21(火) 02:53:51 ID:C/wCgqLf

クラウド、キョウスケ予約します

>>369 名前: ◆B8YZiwv5yI [sage] 投稿日: 2008/10/20(月) 20:53:09 ID:/47iaEzG

草薙京とダンテ、予約します

>>435 名前: ◆1PyE.1vtPg [sage] 投稿日: 2008/10/22(水) 15:04:15 ID:mQ8CNw0E
リンク ミンウ 予約



早急にご連絡をお願いします。
本来なら破棄になっているので、後から予約されて投下された場合はそっちが優先になるかもです。
539 ◆B8YZiwv5yI :2008/10/25(土) 22:28:24 ID:gJOlPLXL
草薙京とダンテ予約した者です。
今日見直した後、投下しようと思ったのですが
ちょと仕事が入ってきたので明日投下しようと思います。
遅筆ですんません
54010/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/25(土) 22:29:44 ID:K7LufBmC
早速連絡があってびっくりw

>>539
乙です。
お仕事がんばって下さい。wktkして待っています!
541予約まとめ:2008/10/25(土) 22:33:55 ID:K7LufBmC
☆予約中キャラ
【ドラゴンクエスト5】該当なし
【ドラゴンクエスト6】該当なし
【ファイナルファンタジー7】クラウド・ストライフ(>>419) ※期限切れ
【ストリートファイター】該当なし
【キングオブファイターズ】草薙京(>>369) ※延長中
【ぷよぷよシリーズ】該当なし
【ポケットモンスター赤緑】該当なし
【マリオシリーズ】該当なし
【メタルギアソリッド】該当なし
【スターオーシャン2nd】該当なし
【ファイナルファンタジー2】該当なし
【ロマンシングサガ】該当なし
【マダラシリーズ】 該当なし
【女神異聞録ペルソナ】該当なし
【真・女神転生if…】赤根沢玲子(>>455
【スーパーロボット大戦OGs】キョウスケ・ナンブ(>>419) ※期限切れ
【スーパーボンバーマン3】 該当なし
【私立ジャスティス学園シリーズ】 水無月響子(>>455
【竜虎の拳】該当なし
【ギルティギア】 該当なし
【ゼルダの伝説】該当なし
【デビルメイクライ】ダンテ(>>>369) ※延長中
【東方project】 該当なし
【逆転裁判】該当なし
【がんばれゴエモン】該当なし
【クイズマジックアカデミー】該当なし
54210/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/25(土) 22:36:35 ID:K7LufBmC
☆未登場・未予約キャラ
【ドラゴンクエスト5】 パパス
【ドラゴンクエスト6】 ハッサン
【ファイナルファンタジー7】 セフィロス/エアリス・ゲインズブール
【ストリートファイター】 リュウ(審議中)
【ポケットモンスター赤緑】 オーキド・ユキナリ
【マリオシリーズ】 マリオ
【メタルギアソリッド】 リボルバー・オセロット(審議中)
【スターオーシャン2nd】(強制参加枠残り1人:アシュトン・アンカースorプリシス・F・ノイマン)
【ファイナルファンタジー2】 セネスティス
【ロマンシングサガ】 (強制参加枠残り1人:ホークorグレイ)
【ゼルダの伝説】 ゼルダ
【逆転裁判】 成歩堂龍一(審議中)
【クイズマジックアカデミー】 ガルーダ

残り12(15)人
543名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 22:37:37 ID:a1p1Wn62
2018 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:26:30 ID:???O
本スレに貼ったら毒吐きの意味ないのに

>>2011のCとってどういう意味なのかが気になる


2019 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:26:59 ID:???0
地味にそれなりのスルー能力はあるような気はするんだが、油断は禁物か


2020 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:27:29 ID:???0
>>2018
今の所、ゲームにCは関係無いや。ごめん。
Cの単語自体知らないのならパロロワwikiまとめの用語集へGO


2021 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:28:49 ID:???O
>>2020
ならよかった
用語の意味はなんとかわかるからおk


2022 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:30:06 ID:???0
もしかして予約期限が3日って短いのかな?
一応予約期間の延長もできるんだけど……。


2023 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:31:08 ID:???O
問題はここを知らない人が、貼られたアレを見てどう思うかってことなんだよな……


2024 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:32:49 ID:???O
>>2022
延長出来るのに、破棄警告が出されるまで自ら名乗りでない人が多いのが問題な気がする


2025 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:33:57 ID:???0
>>2023
それだけで嫌気がさして逃げるような人は悪いけど最初から向いてないんじゃないか


2026 :やってられない名無しさん:2008/10/25(土) 22:34:43 ID:???0
>>2024
同意
せめて……連絡はしようよ……


ここでは言えない住人の本音の続きはhttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/8882/で
544名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 22:40:41 ID:wny5t+kH
お前しつこいよ
54510/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/25(土) 22:41:36 ID:K7LufBmC
なぁ、何がしたいんだ?
ID:a1p1Wn62さんよ
546名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 22:48:37 ID:F0fDJtyz
投下乙です!

>>495
仮投下の際も言いましたが変わらずカッコイイ戦闘描写だ。
ところで別角度から考えてみたんだけど、余裕で退いたように見える豪鬼さんですが
連戦をためらうほどには消耗させられてたともいえる、かな?

>>522
まったくヘンタイは変態だな、まったく
しかし真夜中にとても高い木に登ろうというビアンカはかなり活動的…てか無謀ですね
でもそういう娘かw

>>528
バンダナ仮面て、かなりの危険人物(変態)にしか見えないんじゃないか、タクマさん?
そして主催しばいて更正ですね、判ります。キムカッファン的に。

>>545
スルーで。あとまとめ乙


547名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 23:59:42 ID:Civ7a9ld

とりあえずスルーしないと
548 ◆M6R0eWkIpk :2008/10/26(日) 00:59:03 ID:ok7pyEdj
セフィロス予約します
549名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 01:25:35 ID:1psNYDQQ
作品ラッシュ本当に乙です。
それぞれ今後の展開が楽しみです。

勝手なお願いですが荒らしには反応しないようにお願いします。
特に作者さん等のポストの人がレスしてしまうと、延々と荒らしに粘着されてしまう恐れもあるので。
そして出来れば、何らかの事情で作品投下が遅れる・または不可能になった場合は、早めに書きこんでくれると嬉しいです。
修正依頼が出ている方や初代wikiのまとめの方も何でもいいのでリアクションをお願い致します。
特に修正依頼が出ているリュウ・成歩堂・リボルバーの方は、今後の全体の進行にきたす場合もありますので、コメントを頂きたいです。
偉そうですがお願い致します。

>>526
参考に是非貼ってほしいです。
まだ見た目すら知らないキャラもいるので……お願いします!
550名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 02:44:06 ID:lvY0GSUD
>>549
とりあえず、ストリートファイターWの公式サイト。
ttp://www.capcom.co.jp/sf4/
リュウ、ベガ、豪鬼、さくらの四人とも全員ここに乗ってる。
三人はアーケード版、さくらは家庭用版の方に。
551名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 03:01:26 ID:qQQ5NiuJ
予約キテター
552名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 08:58:04 ID:ltHRM7Nb
予約期限切れてる人たちはそろそろ何か反応してほしいのだが
書きたくても書けないよ
553名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 09:33:48 ID:Mxv5ymFO
アルル・シェゾ・カーくん・シグは、ぷよフィー版ならニコニコで探せばストーリーモードのまんざいデモが見れるよ
554名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 13:38:49 ID:nBtJpig+
ニコニコ見られない人もいるんじゃないだろうか……
555名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 13:43:41 ID:nBtJpig+
途中で送信してしまった

予約については、厳しいけど延期願いを出してない時点ですっぱり無効扱いにしてもいいんじゃね?
プロバイダーの都合で2chに書けなくても、したらばがあるし
やろうと思えばレス代行スレに頼むことだってできるんだし
病気や急用ならしょうがないけど

あと修正されない作品については破棄もやむを得ないと思う
「○日以内に修正します」の1レスぐらいだったらすぐにできるだろうに
556名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 16:04:04 ID:XSjgGc49
出来ればID:K7LufBmCに自重して欲しいもんだ。
557名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 17:01:02 ID:Q2R9fID7
んな事言ったってもうID変わっているだろw

>>555
全面的に賛成。
【予約の期限切れについて】
>>435>>419のSSは期限切れかつ連絡無しなので破棄。
よってクラウド、キョウスケ、リンク、ミンウが予約可能に。
今日中に投下が無かったら>>369の予約も破棄。(京、ダンテ)
厳しいかも知れないが、今まで連絡しない方がおかしいと思う。
病気とか事故とかパソコン・携帯ともにぶっ壊れたのなら仕方ないが……。

【修正について】
>>458->>463のSSには修正点が多く指摘されるも連絡が一切無いため破棄。
よってオセロット、リュウ、成歩堂が予約可能。
>>528>>529は昨日投下されたばかりだし、無限バンダナについては様子見。
まあある程度時間が経てばこっちも破棄になると思う。
558 ◆1PyE.1vtPg :2008/10/26(日) 17:48:20 ID:9T+vPN74
リンク、ミンウ予約してた者ですが、予約破棄させてもらいます。
てっきり予約について、今の今まで一週間だと思っていました。
まだ3分の1ほどしか書き上げてないので、延長もやめておきます。
迷惑かけてすいませんでした。
559名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 18:06:36 ID:Q2R9fID7
連絡乙です。
是非、またの機会にチャレンジして下さいな。
予約期間の確認の為、もう一度書いておこうかな
それと修正とかについてもまとめてみた

【予約について】
基本的には3日間です。どうしても延長をしたい場合は申請して下さい。2日間延長できます。
また、何らかの事情で予約を破棄する場合も申し出て下さい。
連絡無しが非常に困ります。他の書き手のことも考えましょう。

【修正について】
投下した後、読み手から修正すべき場所の指摘が来るかもしれません。
指摘が来たらなるべくその場で修正、もしくは「○日までに修正します」と書き込んで下さい。
SSの破棄は最後の手段です。致命的かつ甚大なミスでない限りは修正しましょう。
投下する前に推敲をして、最低限誤字・脱字は防ぎましょう。
560名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 19:40:24 ID:SHVBr+e2
したらばに以下の投稿があったのですが、
気づいていない人が殆どだと思うので転載しておきます
自分は該当アイテムの効力がわからないのでこの件は詳しい人にお任せします
投稿転載が不快でしたらすみません

---------以下したらばの投稿-------------

5 名前: ◆AUhJF3MsP. 投稿日: 2008/10/26(日) 17:52:06 ID:lpjaT/36O
本スレに書き込めないのでこちらに。
現状だと無限バンダナについては問題ないと思うので修正はしません。
納得できる修正要求が来れば修正するかも知れません。
561名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 19:58:32 ID:Q2R9fID7
したらばにあったのか。そっちも見るようにしなきゃ駄目かな

ん〜〜〜、タクマがどういうキャラか知らないけど
仮にマシンガンを手に入れたとして、弾の心配が無いから無敵だフハハー!って状況になるのはどうかと思う
タクマが銃を使わないキャラだとしても、第三者の手に渡る可能性もあるし……
修正をするんだったら、ある程度使用すると破けて使えなくなる、ってのはどうだろう
あくまで個人の意見だから必要が無いならいいと思います。
後々の展開でまずいことになったら設定を後付けすればいいことですし
562 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/26(日) 20:03:54 ID:7sye89zf
成歩堂は予約しても大丈夫でしょうか?可能であれば

成歩堂龍一@逆転裁判
ガルーダ@クイズマジックアカデミー

で予約させてください。
563名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 20:05:02 ID:XSjgGc49
タクマは銃持っても乱射するタイプじゃないな。
どちらかと言えば覇王翔吼拳を連発するタイプだ。
56423:59まで名無し・1001投票@名無し・1001スレ:2008/10/26(日) 20:24:02 ID:c0zEw9ud
予約キタキタ
>>562がんばれー
565名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 20:27:26 ID:Q2R9fID7
乱射しないのか、それならまだいいか
やはり問題は第三者の手に渡った時だけど…作者さんに任せる

>>562
予約おkだと思いますよー
wktk
566名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 21:05:20 ID:2i3Wkwlt
おお、いろいろと進んでいるみたいだね。乙!
みんな、外見のわからないキャラはどれぐらいいる?
そこから重点的に画像を集めてみるよ。
ただ公式イラストが見つからない場合はファンアートの無転になりそうだが。
567名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 22:57:42 ID:ijTGaWEH
女神異聞録ペルソナはキャラの顔がわかる紹介ページがなさそうだな
あとマダラシリーズは公式HPすら出てこない…
顔はわかるけどドラクエ6もキャラの顔が見られる公式HPはなさげ?
568名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 23:30:30 ID:pE8UV/mM
携帯からなのでFLASHが使われてるサイトの大半が見れんorz
569 ◆B8YZiwv5yI :2008/10/26(日) 23:45:14 ID:f8nPB1zV
長らく待たせて申し訳ありません。こういうSS書くの初めてなフェタレな上、
自分も予約語一週間以内と先程まで馬鹿な勘違いをしていた口です。と、言い訳は
ともかくとりあえず少し長いのでしたらばの投下スレに投下します。
570 ◆B8YZiwv5yI :2008/10/27(月) 00:35:21 ID:p4TYf9It
投下終了
何か、待たせた割には荒くてすいません
571名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 00:55:44 ID:KFA51JgD
>>570
仮投下乙です!気合の入りようがわかるような文だ!
いきなり30分近く殴り合いとかまったくお前らは…ですが、
京も、ダンテもこの愛すべき馬鹿たちの熱さが非常に伝わってきました。
GJです!
しかしこれから先も戦りあわないと分かり合えない連中が多そうだな…
572名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 01:05:38 ID:fTub4Kl1
仮投下乙!
なんかダンテが格ゲーオーラに感化されとるwwww
対主催として燃える二人の漢の衝突から友情?の芽生え、非常に楽しく読ませていただきました。
しかしダンテが剣を手に取ってから両者共に決定的なダメージ入ってないけど、牽制と読み合いを延々重ねてたりしたんだろうか。
……そう考えるとなんか凄くシュールに思えてきたw

ともあれ、とてつもなく熱いSS、GJでした!
本投下もお待ちしております!
573名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 01:05:47 ID:SrSJOa1V
乙です。すごくよかったですよ。
とても初挑戦とは思えないナイスクオリティでした。
また是非いらして下さい。

>>567
あれ、ドラクエ6ってホームページなかったっけ?
……と思って検索してみたら、ちゃっかりDS版の4〜6の合同ページのうち、6だけは工事中なのね。
ペルソナとマダラに関してはもうページがないものは仕方ないので個人名+作品名でぐぐってみた。

・南条圭さん(wikiの紹介から察するに一コマ目のメガネの人?)
http://images.google.com/images?um=1&hl=ja&lr=&safe=off&client=safari&rls=en&q=女神異聞録ペルソナ 南条圭&btnG=イメージ検索


・桐島英理子さん(wikiの紹介から察するに赤紫のポニテの子)
http://images.google.com/images?um=1&hl=ja&lr=&safe=off&client=safari&rls=en&q=女神異聞録ペルソナ 桐島英理子&btnG=イメージ検索


・ナユタさん(wikiの紹介から察するに2番目のヘアバンドをつけてる子)
http://images.google.com/images?ndsp=20&hl=ja&lr=&safe=off&client=safari&rls=en&q=マダラ ナユタ&um=1&ie=UTF-8&sa=N&tab=wi

無断転載はヤバげなのであえてgoogleイメージのurlで。
参加者状態表のキャラ紹介がなきゃお手上げレベル……。

マダラの神代斑さんに関してはそれらしい画像が出てこない。


>>568
携帯からだと見れないところもあるのか。
携帯からでも見れるうpろだにあげればいいんだろうけど、やっても平気なんだろうか。

574名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 01:28:50 ID:S9zuWvvl
ペルソナ1とDQ6はどちらもエニックスから漫画が出てるから、それ読んで把握もいいかも
中古で100円以下で買えるし
575 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/27(月) 02:13:57 ID:BN5M7xTr
先日からちょくちょく書いていたので、成歩堂とガルーダ思ったより早く書き上がりました。
投下させていただきます。
576 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/27(月) 02:16:12 ID:BN5M7xTr



「お……ぉうぇ…ッ」

職業柄…というわけではないけども、自分は殺人事件やらに関わることが多くて、他人の死というものに少し鈍感になっているんじゃないか…そう思っていた時期もある。
…けどやっぱり慣れるもんじゃない。
二人の男性の命が奪われたのだ、いとも簡単に、僕の目の前で。しかも非常に残忍非道な殺害方法で。
押さえ込んでいた嘔吐物を吐き出しながらも自分の人道的な部分が残っていたことに僕は心のどこかで安堵する。
しかし行き場のない怒り、悲しみ、孤独感、焦燥感、圧迫感、絶望、脱力、目眩、頭痛。いろんなものが僕の中で渦巻いていて…とても気持ちが悪い。
(あそこで吐いてたら、間違えなく殺されていた)
法廷でも似たような感覚に襲われたことは幾度もある。だが、すべての感覚がそれを超越している。なんたって、今回は僕の『命』も掛かってるんだ。

ハァと小さく息を吐く。
目を閉じるとまたあの悪夢のような映像が…−−夢ならどんなにいいだろう。−− あの悲惨な光景が頭をよぎる。
様々な殺人事件と関わってきた僕だが、こんなに理不尽な事件は初めてだ。…しかも僕もこうして被害者の一員にされそうになっている。

(とにかく…冷静になれ、成歩堂龍一…)
まだ足取りがおぼつかないが、ふらつきながら目の前に待ち構えているかのように口を開いている洞窟へ足を踏み入れる。
踏み入れて、気がついた。
(誰かいたらどうするんだ!しっかりしないと!…とりあえず何が入ってるか確認してみよう)
じんわりと湿った岩場を背に押し付けて、出来る限り身を丸め、少しでも目立たないように努力しながら(とはいっても特に障害物もないし、丸見えだろうな…)デイパックを開いて中身を確認する。
「何か…身を守れるものがあるといいんだけどなあ…」
護身用の武器…もちろん僕はこのゲームに乗るつもりはないが、襲われた時のことを考えれば何か手持ちが欲しい所だ。
出来ることならあの少年を法廷に送り込み…だが、彼の弁護はしたくないな。こんな目に合わされてるんだから。
(あいつなら…あの少年を有罪にしてくれるだろう…いや、だがあいつは)
577 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/27(月) 02:17:06 ID:BN5M7xTr
そうだ、あいつ。
『あいつ』…御剣怜侍。
…僕の小学生時代の親友の一人だ。彼と再会する、僕が弁護士になった大きな理由の中の一つだった。
彼の父は弁護士だった。そして御剣、彼もまた弁護士の道を歩むと信じていた。
しかし、あいつは弁護士にはならず、検事として頭角を現す。人々は彼を天才検事と呼んだ。彼は勝つためなら手段を選ばない、証拠のねつ造、賄賂…彼には常に黒い噂がつきまとう。

何故?あんなに正々堂々していたお前が?

数年の月日を経て、僕は法廷であいつと再会し、打ち負かした。
そして、あいつは…完璧な勝利を打ち崩されたあいつは「検事 御剣怜侍は死を選ぶ」と遺言を残して消えていった。
そうだ…あいつは……もういないんだ。
プライドなんてちっぽけなものに、奴は負けたんだ。

(もういない人間のことを考えてる場合じゃない。…忘れよう。)

デイパックの中に手を突っ込んでみると、ひんやりとした感触があった。しかも固いし、太いし、大きい…気がする。
武器じゃないか?
わずかな期待を胸に、デイバックから『それ』を思いっ切りひっこ抜いた。


「………まあ…戦おうと思えばできないこともない気はするけど…」

白い曲線を描いた華麗なフォルムが魅力的な拡声器。重量もあるし、殴られればたしかに痛いだろう。けど武器じゃない。
先程、果敢なく命を散らしていった青年たち…たしか『魔法』とか言っていたな。
『蘇生』とか言っていたか…。
なんにせよ、僕らが…僕が想像できないような力を持った人もいるのかもしれない。
そんな相手にこんな拡声器だけじゃ太刀打ちできるはずはない。
「いや、でも何か使い道があるかもしれない。元々拡声器は武器として使うものじゃない。声を大きくする道具なんだから……はあ…あ、」
先ほど拡声器を引き抜いたせいで他の支給品も飛び出てしまったようだ。
それはころころと転がっていく小さなビー玉のようなものだった。慌てて僕は石の後を追って洞窟の奥に入っていく。
「ま、待て!!待ってくれぇ〜!」
ビー玉ってのはこうなると捕まえるのが大変だ。ごろごろと暗闇の中へ紛れていく。
(僕もなんで追いかけてるんだ!いや、でも貴重な証拠品かもしれないっ!)
そんな無毛な鬼ごっこにも終止符が打たれた。
ビー玉は先方の人物の手に受け止められた。

「あ…どうもすいませ…」

情けない所を見られたな、と苦笑を浮かべてその人物を見上げる…そして、僕は現実に帰ってきた。
578 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/27(月) 02:18:12 ID:BN5M7xTr
ここは法廷でもなければ、殺人があった現場でもない。殺人が起ころうとしている…そう、法の存在しない無法地帯…
そして常識も存在しない世界なのだ。
だから目の前に立っていた人かと思っていたもの…それは

「ブルゥゥァァアアアアアア!!!!!!!ぬぅあぁにをしとるかぁああああ!!!!!」

「うわあぁあああ!!!!!
 すいませんすいませんすいません!!こ、こ、殺さないでください!!!!お願いします!!」

なんと、鳥が野太い声で僕を怒鳴りつけてきたのだ。
しかも僕より長身で、肉付きのいい、人形の鳥が。
殺される、まだ目が覚めて数分と経っていないというのに、僕は鳥人に殺されてしまうのか。(ああ、マヨイちゃんがみたら喜びそうだな…鳥人…)
気がついたら、土下座をして命乞いをしていた。なんと情けない僕。だけど、まだ死にたくない。咄嗟にこんなことしかすることができなかった。
すいません、すいませんと念仏のように繰り返していると、手…ー僕とは形も、指の数も違うけどーが僕の視界に入り込んできた。
「だぁれがお前を殺すなどと言ったぁ!?オレが注意したのはこのような危険がある場所で無防備な姿を曝しておることだ!!
 出会ったのがオレでなかったらどうするつもりだったのだ!!!これがお前の落とし物だ!!!」
「す、すいません…!た、助かりました…(のか?) あの…えっと…お名前は?」

「クルゥゥァアアアアア!!!!!!!!」

「!!」

「名乗る時は自分から!!礼儀がなっとらぁああん!!!」
「すいませんすいませんすいません!!」

とあれやこれやと説教はされたものの、なんとか(簡素ではあるけど)自己紹介と情報交換を行うことができた。
(疲れた…けど悪い(鳥)人じゃなさそうだ…。よかった)
この鳥人はガルーダさん。マジックアカデミーという学園(聞いたことがない…)の教員らしい。どうやら名前の通り魔法使いの学校らしいけど…
名簿に書かれているアロエ、シャロンという少女たちはガルーダさんの生徒さんらしい。名簿を開いてその名前を見つけた時のガルーダさんはその独特な顔をしかめ、小さく舌を鳴らした。
僕の知り合いも名簿に書かれていた。―もしかすると名前が似てるだけの赤の他人かもしれないのだが…―
狩魔冥。若干18歳にして負け知らずの天才女性検事。いつも手に鞭を携えた気の強い、勝利への強い執念をもった少女。あいつ…御剣の兄弟子。…僕が知っている狩魔冥はこんなやつだ。
だがこの名簿のカルマメイ…名前の表記が違うようだ。
まあ説明文にも検事とあるし(指摘したいところは山程あるんだが…)彼女と考えて間違えないだろう。
法廷で勝つためならなんでもする、というのが彼女、というより彼女の家系のポリシーだが、このような理不尽なゲームに乗るほど彼女は落ちぶれてないはずだ。いや、あの性格だ。むしろ元凶であるあの少年に対しても強い怒りを覚えているはず。
「カルマメイ。なんというか…こう、個性的な女性なんだけど…殺し合いに乗るような子じゃないだろう。彼女は信頼して大丈夫だと思う。僕の知っている人物は彼女だけだ。」
あいつは…あいつの名前は名簿にはなかった。
ここにきてからずっとあいつのことばかり考えている。何故だろう。ここに来る前からずっとあいつに対して苛立ってばかりだ。
腹立たしい…。だからこそ会いたい。怒鳴りつけてやりたい、何故逃げたのか聞きたい。どうして、逃げたんだ…

579 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/27(月) 02:19:05 ID:BN5M7xTr
御剣への苛立ち、葛藤をガルーダさんの声が遮った。
「…成歩堂!情報交換はこの辺りにしておこう!」
「え…ええ。しかしこれからどうしますか?僕の支給品はどうやらこの拡声器とこの『マテリア』っていう宝石だけみたいなんですけど…」
そう、僕の支給品は先ほどの拡声器とビー玉…もといこの『マテリア』という石。どうやらこのマテリア、特定の武具にこれをはめ込むことでいろんな効果を発揮できるらしいんだが…その肝心のはめ込む場所がない。ガルーダさんは少し考え込んだ後、拡声器を指差した。
「これと…私のこれを交換しよう」
ガルーダさんの差し出してきたものをみて、ぞっと悪寒が走った。
彼の手の中に収まっていたもの…拳銃だ。
「弾もある!!しかもこのくぼみ……そのマテリアとやらをはめ込むことができるようだ!」
「いや、でも…。ガルーダさんが」
「オレのことなら心配はいらん!!私は学園の一教師。並大抵のものには負けることはなぁい!!!」
それにしてもよく通る声だ。そして、自信に満ちあふれている…
正直、多少は口達者なほうだとは思っているが戦うことに関してはからっきしな僕にとっては思わぬ収穫だ。
持つことには抵抗はあるけど…ここは素直にガルーダさんの好意に甘えておこう。
「…ありがとう。でも、この拡声器は何に使うんです?」
そう尋ねると、ガルーダさんは口をぴたりと閉じた。
「お前は、オレを愚かな鳥人だと思うだろう!思うだろうなあ!!!だがしかし!オレはこの拡声器を使って呼びかけをしようと思っておる!!!!」

空いた口が塞がらない。

「え…?そ…それは…まずいでしょう!?」
「そうだ!たしかにここでこれを使って呼びかけをすれば広範囲に声が伝わり、姿を隠すのが難しくなる!!
 だがしかし、オレは教師だ!!守るべき生徒がいる!!!生徒の他にもこの理不尽な戦に巻き込まれた子供たちがおる!!!
 一人でも多く保護し、守らねばならんのだ!!!!」
「だけどそんなことしたら…」
ここまで力強い声を張り上げていたガルーダさんが穏やかに僕の発言を遮った。
「成歩堂!オレはお前を止めん。お前が危険を好まないのなら早くここから離れるんだ。お前が不安というなら、オレの他の支給品も分けてやる。
 だが、どうしてもオレは子供たちを守りたいのだ。彼らはここで死んではならん。未来があるのだ。
 オレの計画は無謀かもしれん。だが、宛てもなく無闇に動くよりは多くの命を救えるかもしれんと思うのだ。そして、あの男の甘い誘惑に踊らされてる奴もおるかもしれぬ。目を醒まさせてやらなければならん。
 …早く実行に移したい。付近にいる者だけでも保護したいのだ。」

『異議有り!!』

叩くべき机がないので、地面をめいっぱい叩いて、ガルーダさんに人差し指を突き出す。 

「…その発言は矛盾してます!貴方の軽卒な行動でここに向かう子供たちに危険が及ぶかもしれないんですよ!?」

だが、ガルーダさんは動じなかった。
「もう子供たちは危険に曝されておるのだ!訴えかけなければ子供たちは路頭に迷うことになる!何を言っても無駄だぞ!成歩堂!!異議があるならとっととどこかへ行ってしまえ!!!
 …こうしておる間にも、命が失われておるかもしれんのだ…!!」



580 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/27(月) 02:19:54 ID:BN5M7xTr






『アロエ!シャロン!聞こえるか!!!?
 この不利益かつ不公平な戦に巻き込まれた不幸な子供たち、若者たち、そして同志よ!!聞こえるか!!!!
 オレはガルーダ!!!マジックアカデミー学園の一教員だ!!!!!
 この声を聞いた者たちよ!!オレはB-5、6の中間地点の洞窟にいる!!!!
 お前たちはこんな所で朽ちてはならんのだ!!!必ず、このオレが元の世界に帰してやる!!!!自暴自棄にならず、集団となり手を取り合おう!!!
 集団でならこの状況を打破できる!!!!!挫けそうになっても支え合うことができる!!!!!
 殺し合いなどしてはならん!!!殺し合いの先に希望はない!!!!
 必ず、皆で生きて、故郷へ帰るのだ!!!!!
 オレは待っている!!!!!お前たちがここへ集うまで!!!!待っておるからな!!!!!』



結局、僕はガルーダさんの隣に座っていた。彼の側を離れなかった。
ガルーダさんは本気で若者の命を救おうとしている。時折、力強い声が掠れたり、裏返ったりしていた。瞳にうっすらと涙まで浮かべて、熱く、力強く、訴えかけていた。
だけど、僕にはわかっている。
決して純真な若者ばかりがこのゲームに参加させられているわけではない。それではゲームにならないからだ。
また、その純真な若者たちだってこの演説を鵜呑みにして洞窟にきてくれるのか…。正直それはわからない。
だが確実なのは、このゲームに乗っている者たちはここへやってくるだろう。確実に人の集まるポイント…ガルーダさんの所に。
そして、きっと死傷者がでる。
ガルーダさんは自分の力にかなり自信を持っているようだ。
だが、死ぬのはガルーダさんかもしれない。ガルーダさんと戦った相手かもしれない。
ガルーダさんに助けを求めてきた子供…もしかすると僕…かもしれない。いずれにせよ全員が救われることはないだろう。
581名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 02:20:30 ID:zL9gkWko
若本声で拡声器ふいたw
支援
582 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/27(月) 02:20:57 ID:BN5M7xTr

そして僕はもう一度あの少年が提示してきたゲームのルール(あの時は吐かないようにするので精一杯だったけど…)について思い出していた。
幸い、いつもの癖でノートに箇条書きのメモを残していた。
あの時は気に留めてなかった…いや、留める余裕がなかったことが読み返してみるといろいろあった。

・最後の一人に残った者には一つだけ願いごとを叶えてやる(かもしれない)
・首輪は頑丈。強い力や魔法でも外せない

・いつまで経ってもだれも死なない場合は全員ゲームオーバー=全員の首輪の爆破

もし、ガルーダさんの説得が成功し、皆が一体になったとしても結局僕らには死しか待っていない…。首輪を外す方法も存在しない。
みんなが助かる方法なんて用意されてはいない。現にもう、あの兄弟たちは…僕らの手の届かない所にいってしまった。
こんな時、場違いな場面だというのに、千尋さんー僕の師匠であり、尊敬に値する立派な女性だったー の言葉が頭をよぎっていく。

(発想を逆転させるのよ、なるほどくん)

一点だけ僕らに希望を与える一節がある。
『最後の一人に残った者には一つだけ願いごとを叶えてやる(かもしれない)』
…そう、これはゲームだ。褒美のないゲームに誰が熱中する?そうだ、彼はゲームの士気を高めるルールも提示していたのだ。
問題はかっこ内だ。所詮はあの少年の気まぐれなのだ。景品も100%保証されたものではないようだ(あの時は筆を動かすので精一杯だったから覚えてないが)

(だけどもし、本当に最後の一人になって願いごとを叶えてもらえるなら?)


(あ〜!!!また死んじゃったよぉ〜!リセットしちゃお!)
(まよいさまぁ、またやりなおされるんですか?)
(だってこの人いなくなっちゃったら次のボス倒せないんだも〜ん!あ、なるほどくん!お茶!!)
(自分で入れなよ)
(今忙しいんだもーん!よーし!次は負けないんだから!)

(マヨイちゃん…ハルミちゃん…帰りたい…帰りたいよ。)

皆を救う方法。僕が生きて帰る方法……正当法ではなく、卑怯ともいえる方法。
死傷者を出さないように動いてももうすでに死んでしまった人は帰ってこない。だが、逆に全員消してしまった後に全員甦らせてしまったらどうだろうか?

583 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/27(月) 02:21:31 ID:BN5M7xTr

まずは少年に願いごとを100%叶えさせるように仕向けなくてはならない。
どうすればいいのかはわからない。彼の弱みになるもの、あるいはこちらの要求を飲まざるを得ない状況に追い込む…まだ方法は曖昧だ。
そしてもう一つ。
僕が最後の一人にならなければならない。
だが、僕には戦う力はない。だが、僕にはいつものはったりがある。帰るべき場所がある、…そして、信念がある。

「すべて、なかったことにしてくれ。皆、もとの生活に戻るんだ。なにごともなかったかのように日常が繰り返される。僕の願いごとは…以上だ」
(これだ…これしか全員が救われる方法はない…。あとは…あの少年に人を蘇生させる力があるかどうか…その確証も欲しい。)


御剣、お前は…
どうしても譲れないものがあったから、手段を選ばず戦っていたのか?
勝つためだけじゃない。もっと大きな使命を背負って?
僕はこの戦いが終わった後…何を見つめるんだろう。


「いいのか、オレとここに残っても」
演説を終えたガルーダさんが、僕を見下ろしている。僕は答えた。
「僕も…ガルーダさんと同じ気持ちですから」
僕の顔をみて、ガルーダさんが満足げに言った。
「いぃい面構えになってきたなぁ!」

そう、弁護士はピンチの時ほどふてぶてしく笑っているものだ。



 




584 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/27(月) 02:22:30 ID:BN5M7xTr
【B-5/キノコダラーケ洞窟/一日目/深夜】
【成歩堂龍一@逆転裁判】
[状態]:疲労(小)
[装備]:スナイパーCR 7/7@ファイナルファンタジー7、予備の銃弾×7、マテリア@ファイナルファンタジー7
[道具]:基本支給品一式
[思考]
基本:主催の少年(イデオ)の弱みを探りつつ、最後の一人となって願いごと(参加者全員の蘇生+日常への帰還)を叶える。
1:生き残る。戦いは積極的には行わないが、応援が見込めない場合には応戦を考える。
2:マーダーが集まり出した頃合いを見計らって洞窟から脱出する。できれば同士討ちし合うことで参加者数を減らしてほしいと考えている。
3:イデオに関連する証拠(弱み)を探る。
4:イデオに人を甦らせる力があるのか確証が欲しい。一度死んでこの世界に来ている者と接触できれば…
5:ガルーダの強さを見極める。頼れそうなら可能な限り彼に同行する。
6:狩魔冥にはできれば会いたくない
7:…これでいいんだよな…?
[備考]
逆転裁判2よりの参加です(御剣と再会する前)
スナイパーCRにマテリアをはめ込みました。マテリアの効果は不明です。後の書き手さんにお任せします。  

【ガルーダ@クイズマジックアカデミー】
[状態]:健康
[装備]:拡声器@現実世界
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜2
[思考]
基本:子供や弱者、戦いに乗っていない者を守る。協力して共に脱出策を計る。
1:洞窟で待機し、弱者の保護をする。
2:ゲームに乗った人間には容赦はしない。子供、若者であれば可能な限り説得をする。
3:成歩堂も守ってやりたい。
4:一定の時間が経っても誰も来なければ放送しながら移動を開始する。(場所はまだ決めてない)
[備考]
拡声器を使ったことで周辺にガルーダの演説が響き渡りました。
声が聞こえた範囲は後の書き手さんにお任せします。

*洞窟の入り口付近に成歩堂の嘔吐物が放置されています。 

*アイテム説明
スナイパーCR@ファイナルファンタジー7
攻撃+42 命中+255 魔力+7
命中率が非常に高い。後列にいても攻撃力が下がりません。
原作に弾数はありませんが、一応7発に設定しています。

585 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/27(月) 02:24:57 ID:BN5M7xTr
以上です。長くなってしまって申し訳ありません。少し緊張してしまいました。
修正等ございましたらご意見お願いいたします。

支援ありがとうございました!
586名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 02:28:04 ID:zL9gkWko
乙です。
成歩堂まさかのステルス……頭が切れる奴だから、これはかなりの脅威かも。
そしてガルーダ……やりやがったよこいつw
若本声で拡声器というだけでも噴きましたが、おまけに側にステルス付き。
これは血を見るかも……今後が色々と楽しみです。
587名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 09:02:32 ID:Hkq4J0CH
投下乙!現在位置更新しときますた。
仮投下の作品は一応抜かしといてあります。

A-4 桐島
B-1 レオナ、レオン
B-5 成歩堂、ガルーダ
C-3 シェゾ、ビアンカ
C-5 チップ、霊夢
C-6 ゲーニッツ、狩魔冥
C-8 タクマ
D-1 宮本、イマクニ、庵
D-4 ベガ、ガノンドロフ、バージル
D-8 リョウ、レーツェル、豪鬼
E-2 アロエ、サスケ
E-3 クッパ
F-1 ソル
F-3 プラズマボンバー、カーバンクル
F-7 にとり、シグ、白ボン
G-1 テリー
G-2 ゲマ
G-4 ギリアム、クロード
G-8 アルル
H-2 ソリッド・スネーク
H-5 リュカ、ナユタ、こうてい

588名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 09:20:59 ID:Hkq4J0CH
おっと、G-8はアルルじゃなくてバーバラだった。
あと何人ぐらい参加できるんだろう?15人ぐらいかな?
589名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 19:33:20 ID:ytPsJFMI
>>585
投下乙です!
成歩堂がステルスとは予想しなかった展開だw
そして若本ボイス+拡声器という奇跡のコラボに吹いたw
今後の展開が楽しみです、GJ!!

>>570
仮投下乙!
ダンテが何だか熱いwww しょっぱなから友情らしき物が芽生えたw
でもとにかくGJです! 本投下もお待ちしております!
590名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 19:41:49 ID:SAUhOX98
お二方、作品投下乙でした
草薙京&ダンテは本投下ってことでいいんだよね?


>>573
ありがとう
だが携帯からだとリンク先が見られないので携帯版Google使わせてもらった
他の自分が知らないキャラも大体同じ方法で把握したよ
携帯画像は…他の人の反応が全く無いところみてると俺以外の需要なさそうだし、
かくいう俺もなんとなく把握できたし別に必要ないんじゃないかな

>>587
こちらもありがとう!
案外みんな固まってるというか接触出来そうな感じだな
591名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 20:16:44 ID:ytPsJFMI
☆未登場・未予約キャラ
【ドラゴンクエスト5】 パパス
【ドラゴンクエスト6】 ハッサン
【ファイナルファンタジー7】 クラウド・ストライフ、エアリス・ゲインズブール
【ストリートファイター】 リュウ、春日野桜
【ポケットモンスター赤緑】 オーキド・ユキナリ
【マリオシリーズ】 マリオ
【メタルギアソリッド】 ネイキッド・スネーク、リボルバー・オセロット
【スターオーシャン2nd】(強制参加枠残り1人:アシュトン・アンカースorプリシス・F・ノイマン)
【ファイナルファンタジー2】 ミンウ・セネスティス
【ロマンシングサガ】 (強制参加枠残り1人:ホークorグレイ)
【スーパーロボット大戦OGs】 (○キョウスケ・ナンブ、○ゼンガー・ゾンボルトから 一人選択 )
【ゼルダの伝説】 ゼルダ

まだ参加枠残ってるな
登場を決めるのは早い者勝ちー!
592名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 20:45:17 ID:S3gYeae2
みんな乙!

>>570
乙です! 熱くていいものを見せてもらいました
したらばでの投下が本投下ということでしたらお手数ですがレスお願いします

>>589
「ブルゥゥァァアアアアアア!!!!!!!ぬぅあぁにをしとるかぁああああ!!!!!」
に吹いたwwwwwwww
知的な成歩堂はステルスマーダーになるとなかなか強い立場になりそうだな

>>573
乙と言いたいが張ってくれたURLだと文字化けする。なんでだ?
普通にググった結果、英理子はかなり巨乳ということとナユタは可愛いっぽいということだけは判明した
>>574の言うとおり漫画版でペルソナは把握したほうがいいかなー

>>587
乙! H-5の南条圭が抜けているようなので追加お願いします

>>591
乙!
【私立ジャスティス学園シリーズ】 (強制参加枠残り1人:軽井沢ももor波川流or風間あきらor鑑恭介)
【竜虎の拳】 ロバート・ガルシア
とか抜けてるような気がするんだが気のせいか
593名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 21:13:51 ID:s76JgBpb
水無月響子(ジャスティス学園)+赤根沢玲子(真女神転生if…)で予約していたものです
この度は申し訳ございませんが予約を破棄させて頂きます
風邪でのダウンとPC規制中とはいえ、期限に当たる昨日中にレスができず申し訳ありません
594◇XWAKLap67.:2008/10/27(月) 21:15:02 ID:s76JgBpb
水無月響子(ジャスティス学園)+赤根沢玲子(真女神転生if…)で予約していたものです
この度は申し訳ございませんが予約を破棄させて頂きます
風邪でのダウンとPC規制中とはいえ、期限に当たる昨日中にレスができず申し訳ありません
595名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 21:35:36 ID:fTub4Kl1
>>585
今更ながら投下乙!
な、何やってんだナルホドォーッ!?
まさか彼がマーダー側に行くとは……いやはや予想外。

それと、一つ気付いた点が。
作中で名簿に対して言及するシーンがありますが、本来名簿には参加者の名前以外のことは記載されていないはずです。
ですので、参加者の職業その他についての情報が載っている、という描写はおかしいかと。
勘違いの元になっているであろうゲーニッツの参加者リストはあくまでランダム支給品ですので。
596名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 21:37:40 ID:fTub4Kl1
登場・未登場キャラをカウントしてみた。ミスがあったら指摘ヨロ。


登場済み(括弧内は死亡キャラ):51人
【ドラゴンクエスト5】 リュカ、ゲマ、ビアンカ、(イザ)
【ドラゴンクエスト6】 バーバラ、テリー、
【ファイナルファンタジー7】 (ティファ・ロックハート)
【ストリートファイター】 豪鬼、ベガ
【キングオブファイターズ】草薙京、八神庵、レオナ・ハイデルン、レオポルド・ゲーニッツ
【ぷよぷよシリーズ】 シェゾ・ウィグィィ、カーバンクル、シグ、(アルル)
【ポケットモンスター赤緑】 イマクニ、(タケシ)
【マリオシリーズ】 クッパ、(ルイージ)
【メタルギアソリッド】 ソリッド・スネーク
【スターオーシャン2nd】クロード・C・ケニー、レオン・D・S・ゲーステ
【ファイナルファンタジー2】 マティウス
【ロマンシングサガ】 (ガラハド)
【マダラシリーズ】 ナユタ、(神代斑)
【女神異聞録ペルソナ】南条圭、桐島英理子
【真・女神転生if…】 宮本明
【スーパーロボット大戦OGs】 ギリアム・イェーガー、レーツェル・ファインシュメッカー
【スーパーボンバーマン3】 白ボン、プラズマボンバー
【私立ジャスティス学園シリーズ】
【竜虎の拳】 リョウ、タクマ
【ギルティギア】 ソル・バッドガイ、チップ・ザナフ
【ゼルダの伝説】 ガノンドロフ
【デビルメイクライ】 ダンテ、バージル
【がんばれゴエモン】 サスケ、(ゴエモン)
【東方project】 博霊霊夢、河城にとり
【逆転裁判】 成歩堂龍一、狩魔冥
【クイズマジックアカデミー】 アロエ、ガルーダ、(シャロン)
597名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 21:38:23 ID:fTub4Kl1
未登場(予約済み):3人
【セフィロス(10月26日予約:◆M6R0eWkIpk氏)
【ジャスティス学園シリーズ】水無月響子(10月23日予約: ◆XWAKLap67.氏)※期限超過
【真・女神転生if…】赤根沢玲子(10月23日予約: ◆XWAKLap67.氏)※期限超過


未登場(未予約):18(最低14)人
【ドラゴンクエスト5】 パパス
【ドラゴンクエスト6】 ハッサン
【ファイナルファンタジー7】 クラウド・ストライフ、エアリス・ゲインズブール
【ストリートファイター】 リュウ、春日野桜
【ポケットモンスター赤緑】 オーキド・ユキナリ
【マリオシリーズ】 マリオ
【メタルギアソリッド】 ネイキッド・スネーク、リボルバー・オセロット
【スターオーシャン2nd】(アシュトン・アンカースorプリシス・F・ノイマン から一人選択)
【ファイナルファンタジー2】 ミンウ・セネスティス
【ロマンシングサガ】 (強制参加枠残り1人:ホークorグレイ)
【スーパーロボット大戦OGs】 (○キョウスケ・ナンブ、○ゼンガー・ゾンボルトから 一人選択 )
【ゼルダの伝説】 (ゼルダ を選択)
【私立ジャスティス学園シリーズ】 (強制参加枠残り1人:軽井沢ももor波川流or風間あきらor鑑恭介)
【竜虎の拳】 ロバート・ガルシア
【東方project】 (八雲紫を 選択 )

未登場キャラ合計:21(最低17人)

総合計:72人

よって自由選択枠は後二人分
該当作品:【スターオーシャン2nd】(プリシス、アシュトン)
     【スーパーロボット大戦OGs】(キョウスケ、ゼンガー)
     【ゼルダの伝説】(ゼルダ)
     【東方project】(紫)


普通に参加者数がぶっちぎってたぜ!
ところで一つ提案が。自由選択枠のキャラは11月までに予約されなければそのままカット、とかそんな感じの期限設けない?
何時までたっても人数が定まらないのは決まりが悪いし、削れるところは削っておいた方がいいんじゃないかなと。
598 ◆st5TmU7MSM :2008/10/27(月) 21:49:02 ID:zL9gkWko
ゼンガー・ゾンボルト、鑑恭介予約します。

自由枠の制限については賛成ですが、11月は流石に早いと思います。
ですので、実施するならばもう少し期限は延ばせないでしょうか?
599名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 21:58:31 ID:ytPsJFMI
あれ、自分はガルーダとゼルダの参戦が決まった
(ガルーダは登場済み、ゼルダはガノンドロフの登場話で名簿に名前書かれていた)時点で
自由参加枠が無くなったと思っていた……と思ったら期限超過の予約破棄があったのか
俺も11月になったら削除っていうのは早いと思う
>>598氏が投下したらちょうど70人で決定だしそれでおkじゃね?
600名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 22:13:52 ID:fTub4Kl1
>>598-599
いや、11月っていうのはあくまで例えのつもりだったんだ。分かりづらくてスマン。
けどまぁ、ゼルダとゼンガーで枠が丁度埋まるんなら自由枠はそれで問題無いかな。
という事で◆st5TmU7MSM氏、期待して待ってます。
601名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 23:15:12 ID:16ffkWm2
予約期限に関しては、そんなに厳しくなくてもいいかなぁ、と思う。
現に予約期限がもう少し緩ければ、投下されてた作品も何作かあるわけだし。
読み手の意見だけど、俺は作品が読めるだけで嬉しいし、
書き手の人たちにしても色々忙しいこともあると思う。
それに、このスレの勢いも早いとは言えないから、いつ過疎になるか分からない訳だし。
気に障るようだったらゴメン。スルーしてくれ。
602 ◆B8YZiwv5yI :2008/10/27(月) 23:31:17 ID:p4TYf9It
支援、本気でありがとう&遅れてすんません。
仮投下スレでのダンテ、草薙京の作品をほんの少し修正後、投下します。
603されど戦に魅入られし人は絶えず ◆B8YZiwv5yI :2008/10/27(月) 23:32:34 ID:p4TYf9It
誰しも何の兆候も報告も無く、それこそ夢では無いのか?といえる様な唐突の目覚めから、
見知らぬ少年にこれまた唐突に「殺し合いをしなさい」と言われればどう思うだろうか?

少なくともまっとうな常識思考を持つ者ならば「ふざけるな」「何を言っているコイツ?」
「誰だお前は?」「ココはどこだ?」等々の言葉と困惑、不安が飛び交うのは当然であろう。
最悪、全く事態が飲み込めず呆然とするのも間違いではない。


…その中で…Gパン、十字架の印が施された黒いシャツと、その上に白いジャケットを羽織っているラフな服装と、
武芸に精通しているのであろう、服の上からも見て取れる鍛え込まれた肉体をした涼やかなマスクの青年は、
少しずれた思考をしていた。曰く――――「また拉致られたのか?」と。
604されど戦に魅入られし人は絶えず ◆B8YZiwv5yI :2008/10/27(月) 23:33:34 ID:p4TYf9It
デカイ退屈しのぎ…と彼が今までその身を置き続けていた格闘の祭典は、
少なくとも一般常識を覆す者達が溢れかえる場である。世界最高レベルのファイター、各々たる
裏社会を支配する帝王、そして異能なる存在etcが集う壮絶な戦場。
格闘技、種族、職業、武器、罪科問わずただ「強い」という道理のみが全てを
押し通す、ある種最ともこの世で豊潤な血が流れる狂宴場と言われても過言ではない。
故に、裏で何をしているか分かったものではない悪意有る主催者が、優れた参加者達を兵器利用等の為に
一斉に拉致しようなどと企むのもあながち否定はできないのだ。事実、激戦後の
瀕死状態だったとはいえ一度、この青年は敵…「ネスツ」と呼ばれる犯罪組織の手に落ちた。

…が。
正直、彼は今意識を失う直前の記憶を覚えていない。かつて誘拐された「ネスツ」の
記憶は覚えているというのに、である。一通りの闘いの因縁に終止符を打った後、また
訪れるであろう新たな敵との来訪を何処か心に留めながら、休息と武者修行を兼ね旅をしていたのが
今現在、青年の最とも新しい記憶。だがその最中の…此処に連れて来られる前の記憶が
まるで無いのだ。まるでテレビの編集の様に過程を都合良くカットされたかの如く。
訳の分からぬ場、見知らぬ人間…。いくら非常識的な人生を送っているとはいえ
この異常事態。青年は流石に深刻に考えた。


武力行使による誘拐?ガスによる強制睡眠?
あいにく、ちょっとやそっとの武力で鎮圧される程、ヤワな生き方もしていない。
そういった手合いの刺客を返り討ちにした事も少なくも無くば、銃の一丁二丁、
自身の技、表の式すら使わずとも切り抜ける自信もある。

1800年という永き歴史を持つ武術家の男として生を受け、幼少期より徹定的な英才教育の下、
十五で父を越え、十八で日本の格闘界を制し、そして世界最高峰の戦士が集うといわれる
格闘大会「KOF」で永き時、闘いに明け暮れ…宿命の怨敵、地球意思オロチを苦闘しつつも
打ち倒したこの青年―――――――炎を操る草薙流古武術伝承者にして、
格闘の天才児、草薙京は二十歳にしてそれだけの成長を遂げていた。


その彼をして何も気取れさせずに、今この様な状況へと陥れさせる。
自らの迂闊さと同時に、今の非常識さに、流石に京といえども些か戸惑いを隠せないでいた。

(…どうなってやがる…?)


渦巻くのはまずその疑問一点張り。
ただ分かるのは、眼前に衆目達の眼前に突如現れ、殺し合いを
強要させてようとしている少年が、全てを知っているのであろうという事のみ。
分からないのなら聞く。シンプルな答えだ。そして…


「……で、てめえはどんなゲームがしたいっていうんだ? 格闘ゲームごっこなら得意だぜ」

鼻につく態度が癪に障ったのか、つい挑発的な態度を取ったが…
流石にそんな感情を持つ余裕を持てるのはそこまでだった。

605名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 23:34:00 ID:fTub4Kl1
>>601
まぁ、このロワも盛況って訳でもないし一週間くらいでいいかも知れないね。



ところで自分で見直してて気付いたんだが、

登場済み
【ゼルダの伝説】 ガノンドロフ
未登場
【ゼルダの伝説】 (ゼルダ を選択)

リンク数えるの忘れてた\(^o^)/
まだ予約されてないゼルダに関する描写を修正してもらえれば丸く収まるのかも知れんけれども、それはそれで問題ありそうな……。
………………どうしよう。
606名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 23:34:52 ID:fTub4Kl1
っと、>>602支援。
607されど戦に魅入られし人は絶えず ◆B8YZiwv5yI :2008/10/27(月) 23:34:54 ID:p4TYf9It
後は語らずとも分かるであろう惨劇が一つ。果敢に少年に挑み散った兄と思わしき
男の首が一つ飛び、弟と思わしき一人の男が狂い、恐怖に捉われた挙句、矢張り狂いながら
最後の生を己が肉の破裂音で終える。半ば呆然とその悪夢の光景を見続けていた草薙京が
浮かべる感情は何で在っただろうか。恐怖?動揺?命乞いの台詞の思案?否…


「テメエ…!!」



ただ、純然と激昂した。
最早喜怒哀楽の内、怒り以外に余分な情を回す暇など無い。そう言わんばかりの表情で。
血が、肉が、魂が激情に包まれ、血を噴出さんばかりの力で握り締める拳。
その拳の周囲から浮かぶ陽炎…。吐き出す言葉とそれに乗せる黒い感情ですらも
足りないといわんばかりにただ轟々と、深く、黒く、そして熱く…


京の掌から炎が、生まれた。


傲岸不遜で口が悪く斜に構えた性格で有る為か、それが災いして在学中も
ユキや真吾以外の者達とは溝を作り、孤独に生きている事が多い男である。が、それは
単に不器用の表れなのであろう。人の命を無碍に弄ぶ程、分別のつかない人間では無い。
草薙京とは、結局の所己のルールを根本に持っている男であった。

故に許せなかったのだろう。同意による闘いの果てによる死ならばまだ
多少の妥協は出来る。だが、ただ一方的に強制させ、あまつさえ自分だけの都合…
『気に入らない』、ただそれだけの一方的な虐殺を皮肉交じりで行えるこの少年が。

今この時だけは戸惑いも恐怖も、死の淵に立たされる常で有る状況も忘れていた。
『目の前の馬鹿をぶっ飛ばす!』   考えていたのは、ただ、それだけ。
無謀と勇気は紙一重とはいうが、普段の京ならば想像をつかせぬ選択である後者を、
愚直にも彼は選んだ。自らに訪れる最悪の未来に最とも近き選択を…。


この炎を消すのは水では無い。在るとすれば、この拳で苦悶にのたうちまわる
あの少年が吐き散らす血反吐の海。着込んだ白ジャケットがはためき、
十字架を思わせる印が施された黒シャツはその輪郭を歪ませながら荒れ狂う溶岩の如く風に靡く。
そして…

弐百拾二式・琴月 陽――――

獣の如き勢いで駆け出す足は最早止まらない。残る予備動作は
眼前の少年の腹部へ放つ渾身の肘撃ち、そして余りの腕で掴み上げ…
考える暇無く爆炎で消し去るのみ。息をするのと同義な程、使い古した技を
打ち込もうとする草薙の疾拳は…

「燃えろっ―――「ィィィィィィィィャァァァァァ!!!」」

「「!?」」

 バチィッ!!

「「ぐわっ…」」

反対方向から愚直な程、弾丸の如きスピードで飛び出してきた
銀髪の青年との激突により沈静された。
608されど戦に魅入られし人は絶えず ◆B8YZiwv5yI :2008/10/27(月) 23:35:54 ID:p4TYf9It
(どうやらガッツ有る馬鹿はもう一人居たらしい。)

まっとうとは程遠い人生と、人とは程遠い種族、人と悪魔のハーフである半魔として
生を受け、家族を殺した悪魔達への復讐の為、便利屋…今は悪魔狩人だが―――として
裏街道を幼少期より生き続ける男はそう思う。まるで今まで自らが
浴び続けた血かと思わせる様な、それでいてどこか品格を漂わせる様な…つまり真っ赤で
派手な赤いコートを着た銀髪の青年――――名はダンテと言った。

彼は今、支給されたデイパックも漁らず、何の行動も起こそうともせず、ただ闇夜の
虚空に映る満月を眺め続けながら先刻の出来事の思案に些か耽っていた…。
自分とは正反対な白いジャケットを着た恐らく日本人であろうと思われる青年。
その青年との唐突過ぎる衝突からの出会い…沈静、そして気づけばココに今居る自分…。
…なるほどな。
雀の涙程度とはいえ、少し冷えた頭の中で分かった事は
どうやら意図せずに、互いが互いを助け合ったという事。

―――――――――――――――

時を遡れば――――――ダンテもまた、草薙京とほぼ同じ境遇で有った。
兄・バージルが蘇らせた、人界と魔界を繋げる漆黒のバベルたる象徴…『デメンニグル』。
そこでの壮絶な死闘の果て兄の死という、最後の家族との永遠の別れを似ってして、
その事件と魂の決着にケリを着けたのが数ヶ月前。
その後、最後に生きる復讐者として…そして終生まで人知れず人界を守り続けてきた、
英雄であり父でもある魔剣士・スパーダの魂を受け継ぐ者として、
個人事務所『デビルメイクライ』を建て悪魔狩人としての人生を歩み始めたのだ。

(…だというのに、何でこんな事になっちまってるんだ?)
当たり前といえば当たり前だが、悪魔狩人とて、唐突に呼び出されれば
驚愕の表情を浮かべながらそう思うのも無理はないだろう。自身の愛剣リべリオンはおろか、
母の形見のアミュレット、フォースエッジにエボニー&アイボリーも懐から
姿を消していたのも更にその反応を助長させる要因となった。
(泣かす筈が、まさか誰とも分からぬ奴に今泣かされる羽目になるとはな…)  

どこかのワープエリアに踏み込んだ覚えも無ければそんな力の反応も特には、
自身の気配を辿る限りでは見当たらなかった筈。
だというのに、この意味不明な現状は何なのだろう。辺りを見渡せば、狭い部屋に
これまた無駄に多い様々な者達。困惑する者。冷静に辺りを見渡す者。
何故か眠り続けている者。(やたら前髪長くて真っ赤だった気がする。)
どうやら自分自身と同じく、唐突にここに呼び出されて来た者達なのだろうか。
千差万別の反応を見せるとはいえ、その反応基準は一様にして皆、同じだからである。
だが、その自分と同じ境遇におかれている者達の姿格行はまさしく千差万別といって良い程
滅茶苦茶であった。全てという訳では無いが、大まかにいた身近な輩を挙げると、
背に甲羅をつけた巨体の生き物やら、神父の様な中年男性、かと思えば小さな子供や
若さ特有の健全な色気を醸し出している、見目麗しい少女などなど…。まさかその視点の遥か先、
人々に遮られた死角の一点に死別した筈の兄が居るのだが、
そんな皮肉誰が分かろうか。
609名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 23:37:20 ID:fTub4Kl1
 
610されど戦に魅入られし人は絶えず ◆B8YZiwv5yI :2008/10/27(月) 23:37:30 ID:p4TYf9It
「もしここがダンスホールで、招待されたってんなら遠慮無く誘うんだがな。」
少し遠目に居る金髪の黒い制服を着た少女を見ながら呟く。こんな混沌下に置こうが、
普段のふざけた調子を崩さないのは生来の軽さと芯の強さゆえか…とはいえ、
事態が呑み込めないという事から、
切り離せない困惑が心の片隅に根付いて居る事に変わりは無い。

「今事務所の机で、足放り出しながら眠ってる俺のユーモア溢れる夢ってオチなら
まだ笑って済ませれるが…まぁ、道の無い扉はただの壁だしな。
退屈だが暫く様子見って所か。」

そんなこんなで、今後の行動方針を決めあぐねいて居る内に、そのきっかけは訪れた。
ついでに、夢では無いという認識も。むしろ夢で在って欲しいと願う
悪夢を現実に持ち込んだ、真の『邪悪』――――。

「いやだあああぁぁぁあぁぁっあああぁあぁぁあああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

「…悪戯ならもっと趣向凝らす事をお勧めするね。」
下水の汚物の方がまだ綺麗に見えるぜ、と最後に付け足し忌々しげに呟く。

人の皮を被った悪魔の様な人間の少年が、命乞いをする人間を虫けらの様に殺す。
まるでゲーム上の気に入らない内容をリセットするかの如く。
「(親父が見たら、一体どんな想い馳せるだろうな…)」

『愛に目覚めた悪魔』今は亡き父・スパーダの顔をこの狂騒下、ふと脳裏に掠めさせながらダンテは思う。
守るべき愛する存在が、その愛する存在同士を争わせる。裏社会で人間の闇という物は見慣れている上、
先のデメンニグルの発端もスパーダの力を欲した人間が起こした出来事…。ゆえに、
所詮一方的な善など存在しない事くらいは分かっている。そう思う為に、
人間全てを博愛の目で見れる程甘い生き方など出来ないのだ…が、『殺し合い』など
というここまで醜い闇を見せ付けられたのは初めてかもしれない。故に…

――――――これ以上親父が命を賭けて守った魂を穢すな。

ただ、純然と激昂した。


イカれたパーティーですらない、それにも劣る上等な料理に蜂蜜をぶちまけるかの様な
このゲテモノ披露会。生と死の駆け引き?知った事じゃない。首輪?全部砕いてやるよ――――。
人は人でも、悪魔へと魂を売った人間に寛容になれる程優しくも無い。

右手を引き、左手を前に向け、そして…
素手では有るがダンテの主力技、疾走する赤き弾丸スティンガーは放たれた。

弾丸の如きスピードで滑走し、突き出される超高速の貫手。先ずは少年の胸板、
肉、骨、そして心臓、全てを突き破り終えた後その威力の反動として腕も千切れ飛ぶ…

少なくとも生身の、特異な能力も持たない唯のひ弱な人間ならばその結末が容易に浮かんだであろう。
悪魔の、それもスパーダの血を受け継ぐ
ダンテの身体能力は元々のポテンシャルからして桁外れているのだから。だが…
「ィィィィィィィィャァァァァァ 「 燃えろぉっ!!!」」
「「!?」」

バチィッ!!

「「ぐわっ…」」

反対方向から愚直な程、ダンテ同様突っ込んで来た白いジャケットを来た青年の
激突によりそれは沈静された
611されど戦に魅入られし人は絶えず ◆B8YZiwv5yI :2008/10/27(月) 23:38:32 ID:p4TYf9It
その後、否が応でも冷静さを幾分取り戻したダンテは、結局何の解決も見出せず
ゲームの盤上の駒として敷かれる羽目となった。剣呑な雰囲気を纏いつつ、それでいて優位に立っている
安心ゆえか、ゴミを見るかの様な無慈悲な目で勝手に喋り続ける人間の少年。
自分と、先程の青年に殺意を持ってして襲われようとしていた事は幸いにも
気付かれなかったのであろうか?距離が離れていたのと、初動からの終了。たまたま少年の死角で
行われていたという事。人混みに紛れていた為向こうも把握しきれて
いなかった事…等の幸運が重なり…しかしそれでもおかしい。あんな残虐な真似を
衆目に最とも晒される場でやらかしておいて、それでも無謀に向かおうとする者とて、居ないとも
言い切れないであろう。先程殺された王子?に自分や、あの青年の様に…。
大体、多少の枷をつけようがあの人間の少年の命を奪う事は自身には容易い。
自分は頭や首など切られても死なないのだから。
だというのに首輪以外の拘束も無く…あれだけの人数を人知れず呼び出すなどという
大道芸をやらかしておきながら最後の詰めが甘過ぎる…。

「…」

ため息を一つつき、らしくない、と苛立つ頭を軽く振りながらこんがらがり始めてる
思考のネジをひとまず締め直す。
知るのはまさにこのゲームを開いた神のみ。それだけだ。
分かるのはそんな突発的な暗殺劇を繰り広げながら何のお咎めも無くココに居るという事。

(つまり…どう足掻いても優位性が揺るがない状況だったからこそ、
あんな雄弁と語らい続けれたたって事か?)
あの手の自分とは正反対な、叩けば直ぐにヒビが入るであろう繊細そうな人間が、
あんな場で何の安全の保障も無く一人立つ訳が無い。
往々にして権力などの看板の力に隠れ、安全圏から舞台の様子を優雅に伺いほくそえむ
卑劣者は必ず懐に何か持つ。

そう考えるならば、先程の行為は勢いだけの失策だったかもしれない、と改めて思った。
激情だけで動いたのではない。…普段ならばまだ軽口叩きつつも事態の把握に勤めれるであろう。
が、夢ではないかと錯覚させる唐突な召集と殺し合いの強制。
挙句外見も中身も全く似てないとはいえども、あの少年の瞳に映る歪んだ光は…どこか力のみを
追い求めて堕ちた兄・バージルを思わせたからだ。
(…この手の奴は早目に止めねば必ず取り返しのつかない悲劇を必ず生み出す…。)
理屈も理性も取り払ったそんな感性に任せたのは、非常事態と本能の二つが交じり合った
故の性急な結論といえよう。

故に、その後の事などまるで考えていない。何せ、性根は小物だが
気付かない内に何十人もの人を此処へ呼び寄せるするだけの、得体の知れない力を持つ者である。
先程のスティンガーを放つ事の出来なくさせられる「何か」が訪れたら、首輪のみならず
その「何か」を自分に向けられるであろう。主催者に歯向かった反逆者として…。
故に、正反対の方向にも自身と同じ魂を持った者が居たのは幸いした。結論はおろか筋道すら分からない
状況下に置いて、互いの無謀な行動を助け合う事となったのだから。そして…

ガサ…

「…」
「…」

…向かい合う様にして、その同じガッツを持つ「勇敢なる馬鹿」草薙京は、ダンテの前に現れた。
今、ダンテ自身が瞳に移しているであろう、共通した感情を瞳に宿しながら。
612名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 23:38:41 ID:fTub4Kl1
 
613されど戦に魅入られし人は絶えず ◆B8YZiwv5yI :2008/10/27(月) 23:39:23 ID:p4TYf9It
「さっきは世話になったな。あんたのカミカゼアタックのお陰で、どうやら互い命拾いした様だ。」
「鉄砲みたいな突っ込んで来たあんたもな。…変な偶然も有ったもんだぜ。」
「お陰で忘れたくとも忘れられないだろ?出会い頭熱烈な抱擁なんだ、嫌な運命感じたぜ?」
「ああ、星が見える程の劇的な出会いだ…。お陰で今の今まで散々悪夢にうなされて起きたばっかだよ。」
「ハハ、打ち所が悪かったみたいだな。俺はそうでも無かったが…運が悪かったのはお互い様らしい。」

軽口の叩き合い、だがそれでいて互いに篭る殺気にも似た燻る感情は衰える事を知らない。
互いが互い、無謀な行動で合ったと認識し、悪運に助けられた事には感謝しつつも、
やはり心のどこかでは「仕留めるチャンス」を逃したという、割り切れないそんな感情が
ずるずる黒い影として引き攣り続けてるのだから。
もし殺されたのが、彼女のユキであったならば…興の無い事や面倒事にはとことん
手をかさない草薙京とて、そのifからなる脅威は嫌がおうにも琴線に触れる。
故に今溢れてる想いはそう直ぐ冷めれる事では無いのだろう。


「…さて、一つ聞きたいんだが…いや聞かずとも分かるか。このゲームには…」
「ああ?乗るも何もあのガキぶっ飛ばす事で頭が一杯だよ。」
聞く前より忌々しい…と分かる程の険しい面をした京をして、今更そんな事を
聞くのも野暮ではある。が…それでも形式上、聞かざるを得なかった。

「じゃあその為に手段やら方法やらも探すって事か。」
「面倒臭ぇ…そういう事はやりたい連中だけでやっとけとは言いたいが、そうでもしなきゃこの
訳わかんねぇ状況も、首輪もどうにかなるとは思えねぇしな。」
「だろうな。俺も同じだ。機械なんてのは銃の整備と音楽聞く以外に用になりたいとは…
ああ文明の利器バイクも忘れちゃいけないな。」

エレベーターより移動に役立つんだと、冗談なのか本気なのか良く分からない洒落を含めながら
ハハ、と一笑。…こんな状況下で無駄にテンションと余裕を持った野郎だと京は思う。
それが余計どこか癪に障ったのだろう。

「言いたい事は、それだけか?それじゃ俺はもう行くぜ…。」
そう言い残し、背後に置いてあるデイパックを背負おうと向かう京の肩に、ダンテの手が触れた。

「一人でどうにかなるとでも思ってるのか?」
「なる、ならないじゃなくてやるんだろ。一々打算しながら生きれる程人生ってのは退屈なもんなのか?」
「ソイツは同意だ…が、考え無しもどうかとは思うぜ。刺激を味わうってのは、
それに見合った力を持つ奴だけの特権だからな。」

飄々とした先程の雰囲気はどこか消え失せ、その瞳には…何か自分自身を試すかの様な
瞳が注がれている。そんなダンテの強い眼差しを受けながら、改めて苛立ちと、
回りくどい、という感情が京の心に僅かにもたげる。
614されど戦に魅入られし人は絶えず ◆B8YZiwv5yI :2008/10/27(月) 23:40:14 ID:p4TYf9It
「要するに何が言いたいんだよ?このゲームを止めたいのか、協力してもらいたいのか
ハッキリしねぇな。」
「止めるは止めるでも、まずは今のお前を、というのが正しいな。闇雲に暴れられて
犬死になんてのは出来れば避けてもらいたいんでね。」

勇敢なのは認めよう。誰かの為に泣けない悪魔などよりも、人の心は強く尊い…。故にこの男の「魂」に
惹かれる物はある。
「…そういや刺激を味わうのはそれに見合った力云々とかさっき言ってやがったな。つまり…」

だが想いだけで人は強くなれない。何故なら…。

「俺はアンタのお眼鏡に適っちゃいない、と?」

人は悪魔と違い、脆いのだから。

「…ああ、人間の出る幕じゃないんだよ。」

それは、自分の中に半分流れる人の血の否定…。だがこの男の強情そうな性格を考えれば
多少力尽くな言い分でなくば通りそうにない。
『人間の出る幕じゃない』――――化生が人間との圧倒的な格の差を
見せ付ける為の侮蔑の常套句。…この時のみならず、昔、同じ台詞を同業の女に
言った覚えがある…最とも、その時とこの時とでは
意味が違うが。そう、あの頃は半ば本気でそう思っていた。心臓、頭蓋、その他諸々
人間の体という物は多少の衝撃で運が悪ければ死んでしまう、そんな脆い種族だ。
そう、悪魔より格下の、ただ守られるだけの弱い存在…。
だがそれと同時に、ダンテは見た。それでも尚、圧倒的不利な状況下に置きながら
全く引かない彼女の「人の魂」の強さを。…思えば、それがスパーダの血を受け継ぐ
決意を更に色濃くしたのかもしれない。
今のこの人間の青年の瞳は、感情的な所といい意思の強さといいやはり似ている。
彼女と同じく、怯えず闘う者の目だ…。

故に、草薙京同様、激昂していながらも、心のどこかではこの男を死なすのは惜しい…
と抑止させようとしているのは…その高潔な魂を守りたいと思うが故なのだろう。

「引っ込んでろとは言わないが…暫くどっかで身を隠した方が良いぜ。…人間一人じゃ荷が重過ぎる。」

その言葉を聞き、感情的に殴り掛かってくるのだろうと何処かでは思っていた。
確かに体格は自分よりしっかりと鍛えこまれているのは分かる。
が、ちょっとやそっとの鍛錬で人の身が悪魔を越えれる道理も無い。故に、まずは大人しく…
野蛮だが、シンプルな武力的行使で大人しくさせようとしたのだ。そうさせといた方が、
余り好まないが自分の監視下に置ける。少なくとも、ダンテはそう思っていた。だが、
当の本人は…

「アンタが何者かは知らんが、人じゃなければ後は下賎な連中ってか?何様のつもりだよ。」
鼻で見下す様に彼を、笑った。そして…

「っ」
615名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 23:40:29 ID:UhKpxlXQ
616名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 23:40:34 ID:fTub4Kl1
 
617されど戦に魅入られし人は絶えず ◆B8YZiwv5yI :2008/10/27(月) 23:40:58 ID:p4TYf9It
掴む手から突如感じる温度の違和感。人の体温が発するものじゃない―――そう感じた時、
京の全身は猛炎で包まれた。驚愕と共に手を引くダンテ。

「(人体発火…?)」
人は人でも只の人じゃない。あの白い制服を着た少年同様、何らかの力を使える者…?

「だったらお眼鏡に適う様にしてやろうか?ただし……高く付くぜ?」

「…熱い歓迎だな。」

だがどの道、こうなる事は目に見えていた。ただ、少し想定外、そして常識外だっただけ。
取る行動にやはり、変わりは無い。一触即発の状態で互い、向き合いながら…

「大して長い付き合いでも無いが……感動の再会っていうらしいぜ?こういうの。」
「らしいな」

両者、駆けた。
618名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 23:41:22 ID:fTub4Kl1
 
619名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 23:43:19 ID:fTub4Kl1
 
620名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 23:53:30 ID:oEibzFbk
連投規制にひっかかったのでしたらばに続きを投下するとのことです
ソースはしたらば
621名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/28(火) 00:14:45 ID:B8kb+QgK
感想行っていいのかな?
まずはGJでした!
やはり熱い二人の戦い、それにダンテの軽口や京のコンボの描写も見事。
この二人は今後何処へ喧嘩売りに……もとい、何処へ往くのか。楽しく読ませていただきました。
……そういやダンテが京の事をボーイボーイ言ってたけどDMC3時代だと同じくらい、下手すれば年下だよなぁ。本人が気付いたらどうリアクションするのやらw
両者の拳が交じり合い、衝突音が静寂の空間に響き渡る。

「っ…」
衝撃に押し負け、大きく後退する京。
最初の勢いを制したのはやはりダンテで在った。やはり悪魔と人、そのポテンシャルの
差は覆しようが無い。

「(とはいえ、まともに打ち合えるか)」

先刻の猛炎の異能だけに頼っている訳ではない事を認識する。並みの人間なら
今の一撃到底耐え切れるものではないからだ。だが、それでも今の舞台においては
勝者のみが真理、感心する暇も無く体制を崩す京に追撃を仕掛ける。

「フンッ!!」

左右交互に放たれる強烈且つ素早いボディ。とっさに腕を交差させその連撃に耐え切る。
が、自身より幾分か細いあの肉体から繰り出される拳の重さに内心京の
焦りは隠せない。

「(何てパワーだ。…大門の攻撃食らってるみてぇだぜ…!)」

素手で地震を起こす、最強の柔道家でありかつてのチームメイトであった男を思い出しつつ、
京はその拳からの連撃を耐え切った。


「ハァッ!」

休む間も無く続け様に京の頭蓋に向け放たれるハイキック。
身を屈め紙一重で回避。その隙をつき攻撃に転じ―――

「シィァッ!!」

れなかった。あくまであれはわざと隙を晒す為の餌…。ハイキックの姿勢のまま、無理矢理蹴りを放った
足を瞬時、腹部まで折り曲げながら戻し…発弾。
まるで足が増えたかの如く、幾百もの蹴りの嵐が京の眼前にシャワーの様に降り注ぐ。

「(早ぇ…!!)」

強制的に防御に回らねばならざるを得ない。紙一重で回避し続けて行くが、やがてスピードは更に増し…
「ぐッ…!!」

一撃、胴に突き刺さった。とっさのガードで直撃は免れたものの、重くのしかかったその衝撃で後退し…
くの字に曲げ視界を地に向けた一瞬…その瞬間が完璧な隙で有ったという事を、ダンテの繰り出した
無慈悲な直蹴りの餌食となりながら京は認識した。
「確かに人間にしちゃやる方だな。」
遥か後方に吹き飛び倒れ付した京を眺めながら呟く。これだけの猛攻、少なくとも人間の
中で耐え忍べたのは現状、あの青年が初めてだ。賛辞の言葉を吐く気は無いが、
認めるだけの事はできる。だが、それでも限界はそこまで…。
「流石にあの一発喰らっちゃ暫くは…」

「野郎っ!!!」
「!!」

何の支障も無い、と言った風貌で向かってくる京。流石にこれはダンテも面食らった。

「りゃぁっ!!」

鞭の用にしなる蹴りをお返しとばかりに放つ。
「っと!」
片腕でガード。そのまま勢いを殺さず、
蹴りの軌道を変え、ダンテの頭蓋に放たれる踵落とし…ダンテは回避、反撃のストレートを
京に撃ち込む。が、これもまた紙一重で回避。
そのまま回避した体制を利用し、強烈な肘撃ちをカウンターにダンテへ放つ。

「(予想以上に…やるじゃねぇかっ…!)」

空いた手でかろうじてガード。特別な速さを持っている訳では無いが…攻撃の見切りや止む気配の無い連携。
急所への的確且つ豪胆な攻め…近接能力が半端無い…そう悟ったダンテはひとまず牽制の為、
距離を置こうとバックステップをする…そのタイミングと同時に、
「ボディがッ…」

鋭い踏み込みと共に繰り出された強烈なボディブロー。だが、既にバックステップへと
移行し始めていただけに、危なげにダンテの腹部を掠める程度で終わる。その隙をついて
攻撃に転じようとしたその瞬間…。

「ぐわっ!!」

鋭い悲鳴と共に、ダンテの全身が燃え上がった。
京を象徴する技の一つで有る「壱拾四式・荒噛み」……重い素手での直接攻撃は避けれたものの、
その二段構えである爆炎までには反応しきれなかったようだ。
「甘ぇぜっ…!!」

続け様に放たれる炎を纏った強烈なアッパーは的確に顎へ、そして浮かされた後に放たれた強烈な直蹴りを喰らい、錐揉み回転を
しつつ吹き飛ぶダンテ。見下していた訳ではないが、種族的には劣るであろう人間に、ここまでの猛攻を
食らわされたのは流石に予想外では有った。

「燃えろぉっ!!!」

挙句、起き上がり様に肘撃ちを喰らったかと思えば高々と宙吊りにされ、爆破されるなど誰が思おうか。
「安心しな、火力は抑えといたぜ。」

…立場まで覆されるとは何という皮肉。
ダンテの誤算は、人を気遣うが余り、眼前の相手を無意識に軽視していた事。
そもそも人間相手に体術で渡り合える相手が今まで居なかったというのも要因の一つに入るであろう。
精々まともに居たとしても同業のレディのみ…そのレディですら、重火器を中心とした戦法なのだ。
故に…魔具の一つも使わず炎を操り、その上自分より体術を上回る人間が居るというのは想定外。
それもその筈、草薙京とて只の格闘家ではない。代々、炎を操れる特殊な家系且つ
門外不出、1800年にも渡る長き歴史を持つ草薙流古武術の継承者であり、歴代通して
抜き出た天才でも有る。その言葉に、偽りも飾りも無い。そしてその拳を大いに振るうは、
万年波乱万丈な大激戦が展開される世界最高の格闘大会「KOF」…。いかにダンテが
スパーダという優れた魔の血を引き、裏街道で日々戦いに明け暮れていたとはいえ
その単純な質に差が有るのは否めない。無論、悪魔狩人として送る日々での場数の量は計り知れないが…
皮肉にも単純な卓越し切った人間戦をこなしきれないその穴を埋めるのはやはり難かったという事である。
純然たる格闘戦に置いて磨きぬかれた草薙京に、こと単純な体術勝負で遅れを取るのは些か仕方の無い事では有った。


その後、十数分に渡り繰り広げられる純然たる拳の勝負は、やはり目に見えて草薙京が有利に立つ。
空から迎え撃てば、炎に包まれながら飛び交う拳撃に弾き落とされ。真っ向から打ち合えば、絶妙な力加減で攻撃をさばかれ、
挙句、反撃を食らう。技で勝負と、素手で威力が落ちたとはいえ地を這う魔力の衝撃波ドライブを放てば
R・E・DKickなる放物線を描いた強烈な蹴りにより回避され、頭蓋に感じた鈍い衝撃と共に、
強制的に地面とキスをする羽目になる。
「(このジャパニーズボーイ、どれだけ技が豊富なんだよ)」
ダンテ自身もスタイルからして破天荒ではあるが、それは武器や魔具をして扱える条件の物などが多数有る。
故に、純然たる格闘技でここまで変則的かつ豊富な技にはどこか、客観的に見とれている自分も僅かながらいた事も否めなかった。
付け加えれば、京の技はまだこれで氷山の一角だと言う。
「(クレイジー…)」
押されているというのに、そんな危機感も焦燥も無く…青年は、ただ純粋に人の強さを喜んだ。
「…つまり、舐めてた事に変わりは無いって事か。」
「その上、まだ舐めてるだろ?」

事も無く、とまではいかないがあれだけの技を食らわせても尚平然と立ち続けるダンテのタフネスさには些か驚いたものの、
勝負に非常識はつきものである。今更このくらいでどうとも思う気も、油断も無い。そして…妥協も無い。

「素手の戦いだけが全てじゃねぇって…面がそう言ってるぜ?」
「……エスパーかい、ボーイ?」

確かに素手での戦いが全てでは無い、というよりダンテのスタイルは定まってない。剣に始まり三節棍、双剣、日本刀、
篭手、果てはギター、更には重火器etcと、とかく節操が無いのだ。兄・バージルの様に
一つの技能を磨くのではなく、状況に置いて最も
効率的に生きる為に様々な武器を扱う。幼少期から続く長き闘いで見出し、そして得た
処世術であり、豊富な「スタイリッシュ」さも兼ねたダンテらしい派手さと余裕さを見せたスタイル。とはいえ、
主武装はやはり剣で有る。それが無いというのはやはりリスクが大きい…。が、だ、拳を磨き上げる人種・格闘家には理解できないで
あろうこの蛇足な自身の道理、何故この青年は理解しているのであろうか…?それは少し興味深かった。


「別に…やられっ放しってのは好きな性分じゃねぇだろうなって思っただけさ。」
「…確かに、な。」

根が似ている、という事か。

「…ついでに、あんたのバックからはみ出てる剣も酷く悔しそうにしてる様に見えたしよ」

剣…という言葉を聞き、自身のディパックに視線を注ぐ。特にまだ手もつけずにいた筈のディパックだが…。
先刻までの激戦の拍子で開かれたのであろうか。「俺を使え」と主張せんばかりに雄々しくバックから突き出ている。

「…良いのか?」
「…最初はな、ただムカついてただけだったんだよ。」
十数分前までは、皺ばかり寄せていた京の表情は、無表情に語る。

「この糞ったれた今も、その上人を舐めた様な口を聞くアンタの態度にもな。」
自分も人の事は言えないくらいロクデナシでも有るが…と思いつつ。

「だがあんたと戦ってる内に、何かそんなのどうでも良くなっちまった。黒々してたのも、心の中のわだかまりも、
今やってるこの瞬間に、入り込む余地なんざやっぱ無ぇって。」

…成る程。とダンテは呟く。自身は格闘家なんて人種では無いが、それでも言わんとする事はおのずと見えたからだ。

「まずは、今居る目の前のとっておき…アンタと全力でやり合いたい。そう思っちまった、我ながら馬鹿だと思うが、
結局この馬鹿は、きっと死ぬまで逃げ続けず俺の中で燃え続けるんだろうよ。」
男2人、負けず嫌い…。その身に宿す魂が求めるものは…
『俺より強い奴に会いに行く』とは、良く言ったものである。

「大体人間の出る幕じゃねえとか大見栄切っといて大負けなんざ恥さらしも良い所だろう?そんな
全力出さないあんた倒して、一人馬鹿みたいに機嫌良くなる俺もまた、恥さらし以下になっちまう。」

「…少しは、燃えさせてくれよ。」

ようやく京の表情に、普段の挑発的な笑みが浮かんだ。人差し指に灯っていた炎に息を吹きかけ、ダンテの耳元を
通り抜けたその炎と熱風は、京なりの熱き願いにも見え…そして


「…分かった分かった。全く、悪魔どころかここに来てから、人間の方に泣かされっ放しだぜ。」

愉快そうに両手を叩きつつ、ディパックを蹴り上げるという器用な動作をしながらダンテは喋り続ける。
少し離れた場にディパックは落ち、その中に入っていた幅広の剣…『ブロンズソード』はダンテの右手にすっぽりと収まった。

「…行くぜぇ…!!」


両者の声に先刻までの険は無い。即ち…


「楽し過ぎて…狂っちまいそうだ!!」


本当の戦いは、始まった。
更に時は経ち、数十分…。周辺の焦げ付いた草葉と、地に深く抉られた無数の
切り傷が溢れるこの舞台に置いて…

「ハッ、ハッ…ハハッ…こういう喧嘩も悪く無いな!」
息を切らしながら、至る所、炎で焦げたコートを着た青年、…楽しさの余り笑い続けるダンテと、

「…チィッ…ハッ…まだだ、とは言いたいが、これ以上馬鹿やったら不味そうだよな。」

ダンテ同様、至る所に切り傷を浮かべつつ、息をあげながらも「もっとやらせろ!」と
言わんばかりの激情を押し殺してる京が居た。

会話の相違から始まった黒々しい感情入り混じるその激闘は、根付く純然たる闘争欲に置いて、
全て洗い流されたのだ。

「KOF…か。お前みたいなのが一杯居るんだったら、出ても悪い気はしないな。」
「…出るならいくらでも出ろよ。その代わり、全部俺が勝利かっさらっていくけどな。」

ダンテは、純粋に高め合う闘いという物を経験する事に慣れていなかった。ただ殺し、生き残る為に腕を磨いた
人生に置いて、ようやくまともに味わう事の出来た恍惚であろう。―――故に、京との全力の戦いに喜んだ。とはいえ…
全力とはいうものの、やはりどこかでこの盤上の危機感というものは無意識下に持っていたのであろうが。
魔人化、神技といった大技を使わずに繰り広げられた技と技の緊迫感溢れる血の決闘は、結局の所最後まで決着はつかず…
ただし、得られた者が多い戦いとなった。ひねくれ物同士とはいえ―――

「俺は…ダンテ、だ。お前は?」

「…草薙京だ。」

得た名を、絆と――――――

【E−7/一日目/深夜】
【草薙京 @KOFシリーズ】
[状態]:健康 体力消耗(小)服の至る所に極小の切り傷
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜3(未確認)
[思考]
基本方針:主催者をブン殴る。
1:今後の方針を考える
2:ダンテと、情報の交換
3:まさか他にもこんな奴等が居るのか…?
4:熱いな、オイ…

※オロチ、ネスツ篇終了後から参戦


【E−7/一日目/深夜】
【ダンテ@デビルメイクライ】
[状態]:健康  体力消耗(小)全身至る所、やや焦げ付き
[装備]:ブロンズソード (ファイナルファンタジー2)
[道具]:基本支給品一式、不明支給品2つ(未確認)
[思考]
基本方針:ひとまず今考える
1:今後の方針を考える
2:草薙京と情報交換
3:こういう奴とはまた闘いたい

※デビルメイクライ3終了後より参戦
628名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/28(火) 00:34:26 ID:WwPNpUus
代理投下終了。改めて、投下乙です!
仮投下の時に一度感想をつけたので繰り返しになりますが、なんと熱い連中か!
文字通り絆ができあがった、ってのが感じられます。
改めて、GJです!
629 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/28(火) 01:05:39 ID:+VSWF3Gb
成歩堂、ガルーダで書かせて頂いたものです。
あと制限を掛けられてしまって慌ててしたらばに書かせて頂いたのですが、タイトルは「逆転のゲームリセット」でお願いいたします。
>>595
ご指摘ありがとうございます、うっかり勘違いしておりました。
ガルーダの一人称を一部間違えたまま投稿しておりましたので、そこも含めて修正いたします。
修正部分のみ投稿させていただいても大丈夫でしょうか?

>>602
投下乙です!
会話もしゃれていて、文章にもすごく迫力がありました!かっこよくて熱いです。
固い絆が産まれた二人…今後も楽しみです。
630 ◆st5TmU7MSM :2008/10/28(火) 01:44:21 ID:N2BCJqOq
>>602
投下乙です。
仮投下でも思ったけど、やっぱり熱いなこの二人w
いい感じな対主催コンビで、今後も期待です。

>>629
したらばに投下しておけば、wikiへの本掲載時に修正してもらえると思いますよ。
ですので、とりあえずしたらばの方に修正箇所だけ投下してみてはいかがでしょうか。


それと、ゼンガーと恭介、早速書きあがりました。
これより投下いたします。
631悪を断つ剣 ◆st5TmU7MSM :2008/10/28(火) 01:45:30 ID:N2BCJqOq
木々が生い茂る森の中。
そこには土を盛り上げた跡が二つと、ワインが一瓶その傍らに備えられていた。
それは、死に行った二人の男を弔う墓であった。

「……どうか、安らかに眠ってくれ」

男―――ゼンガー・ゾンボルトは、肩膝をつきその前で手を合わせている。
彼がこの見知らぬ土地へと飛ばされた後、真っ先に取った行動。
それは支給品の確認でも現在地の確認でもなく、彼等の墓を作る事であった。

―――この殺し合いを開いた少年に勇敢にも立ち向かい、その命を散らせた戦士スコット。

―――生死のやり取りとは無縁の場にいたであろう、兄を想う優しい青年ゴードン。

ゼンガーはあの時、彼等の死を間近で目にしていた。
彼等がどの様な思いを抱き死んでいったのかは、痛いほどに伝わった。
だから、こうして弔いたかったのだ。

「……すまんな。
 全てが終わった時には、改めて弔わさせてくれ」

そこにあるべき遺体もなければ、名を示す墓標すらない簡素な墓。
本来ならば、もっと形が整った墓を作りたかった。
しかし、生憎ながら今は他にやるべき事がある。


―――お前達を死に追いやったあの男は、必ずやこの手で討つ。


二人の安息の為に、これ以上の犠牲を生まぬ為に。
ゼンガーは静かに目を閉じ、墓前で主催者の打倒を誓う。
その時……彼の耳に、草を掻き分ける足音が聞こえてくる。
こちらに近づいてはきているが、そこから殺意は微塵も感じられない。
632悪を断つ剣 ◆st5TmU7MSM :2008/10/28(火) 01:46:11 ID:N2BCJqOq
「……僕も祈らせてもらえますか?」
「ああ……二人もきっと喜ぶだろう」

ゼンガーは静かに立ち上がり、足音の主へと振り返る。
まだ若い、恐らくはあの主催者と同年代であるだろう年頃の青年。
その身に纏った白い学生服を見る限り、学生なのは間違いないだろう。
彼はゼンガーに一礼をすると、墓の前で両の手を合わせ、静かに祈りを捧げた。
この行動からして、彼が殺し合いに乗っていないことは明らか。
そして彼自身も、ゼンガーの事を同様に判断していた。

「自己紹介が遅れました。
 太陽学園風紀委員、鑑恭介です」
「地球連邦軍所属、ゼンガー・ゾンボルトだ」
「……地球連邦軍……」

青年―――鑑恭介は、ゼンガーの言葉を聞き疑問を覚える。
それも当然、彼は地球連邦軍なんて聞いたことが無かったからだ。
しかし、ゼンガーが嘘を言っているようにはとてもじゃないが見えない。
恭介は口元に手を当ててしばし考え込むが、そんな彼の胸中を察したのだろうか、ゼンガーが口を開いた。

「地球連邦軍など聞いたことが無い……そう思っているようだな」
「……ええ、その通りです」
「その割には妙に落ち着いているが……お互い、思うところは同じと言うわけか」
「どうやらその様ですね」

二人とも、自分達がどの様な状況に置かれているかは薄々感づいていた。
自分達でも気がつかぬ内に、あの広場へと集められた事。
その後に起きた、殺されたゴードンとミンウとのやり取りの中で出て来た魔法と言う単語―――これはルール説明でも口にされた。
恭介はここまでの一連の出来事に加え、自身の支給品の説明文により、何が起きているのかを把握できた。
そしてゼンガーは、自身の経験により確信に至っていた。

「平行世界か……殺し合いでさえなければ、悪くない体験なんだけどな」

主催者は平行世界に干渉し、この殺し合い―――バトルロワイアルの為に自分達を呼び集めた。
本来ならば決して出会う事の無かった者達を集め、その殺しあう様を楽しむ為に。
それは言うなれば、悪魔の所業。
断罪すべき悪……!
633悪を断つ剣 ◆st5TmU7MSM :2008/10/28(火) 01:46:48 ID:N2BCJqOq
「恭介……あの男を討つ為に、力を貸してくれるな?」
「ええ、勿論です。
 僕としても、あの男を許すわけにはいきません。
 簡単な事では無いでしょうが……分の悪い賭けは嫌いじゃない」
「む……」

恭介の言葉を聞き、ゼンガーは少しばかり驚いた。
まさかその言葉を、それも同じ名を持つ者から聞くとは思わなかった。
これも、何かの縁という事だろうか。

「……フッ……」
「ゼンガーさん?」
「いや……今のお前と、全く同じ事を言った奴がいてな。
 少し思い出しただけだ」


―――奴がこの場にがいたならば、きっと同じ事を言ったのだろうな。


ゼンガーは微笑を浮かべつつ、恭介へと手を差し出す。
恭介は彼の想いに応え、その手を握る。
共に抱くは、悪を断つという強き意思。
主催者をその手で討つべく……今、二人の胸中では炎が燃え上がっていた……!


「それでゼンガーさん、もう支給品は確認しましたか?」
「いや、全てを見たわけではない」

その後、恭介は話題を支給品へと移す。
既に恭介は自身の支給品を全て確認し終えていたのに対し、ゼンガーは一つしか確認できていなかった。
そしてその一つが何かというと、墓に備えられているワイン―――ロマネコンチである。
つい先ほど、何か墓に供えるものはないかとデイパックの中を探した結果、彼は真っ先にこれを見つけ出した。
下戸である彼にとって酒は無用の品物であるのに加え、何より供え物としては丁度いい品であった。
その為、ここに放置する事としたのだった。
634悪を断つ剣 ◆st5TmU7MSM :2008/10/28(火) 01:47:43 ID:N2BCJqOq
「僕の方はこの二つだけです。
 正直、あまり使えるとは言いがたいですがね」

恭介は軽く溜息をついた後、自分の支給品を見せる。
まず一つ目は、いのりの指輪という見た目には普通の指輪であった。
説明書によると、どうやらこれには魔力を回復する効果があるらしい。
だが、元々魔法などとは無縁の存在である恭介にとっては、単なる指輪でしかない。
ハッキリ言ってしまえば、外れ品である。
そしてもう一つの支給品も、このいのりの指輪程ではないにしろ、かなり使い勝手の悪い品であった。

「なんと……」
「……バスターソードと言うらしいです。
 これだけ大きな武器なら、確かに攻撃力は望めるでしょうが……」

バスターソード。
二人の身の丈ほどはあるであろう巨大な大剣……もはや、鉄塊と呼んでも差し支えはないだろう。
よくもまあ、こんなものがデイパックの中に入っていたものである。
攻撃力は見るからに高そうではあるが、これも恭介にとっては当たり品とは言いがたい。
元々素手で闘う彼にとっては、剣は不要な代物。
それに加えて、この長さと重量である。
例えこの場に剣術の達人である彼の兄がいたとしても、とてもじゃないが扱えないだろう。


だが……


「……恭介。
 この剣、俺に譲ってはもらえないか?」

ゼンガーは、そのバスターソードが欲しいと言ってきたのだ。
お荷物同然の支給品だとばかり思っていたのに、この反応である。
これには、恭介も面食らうしかない。
635 ◆B8YZiwv5yI :2008/10/28(火) 01:48:43 ID:TyGP60p7
>>628
代理投下ありがとうございます!
んー、少し文面減らす努力をしなきゃ


>>629
いえいえ、若本ボイスには素直に噴きましたw。
拡声器には色々なジンクスを聞くだけに今後どうなるか楽しみです
636悪を断つ剣 ◆st5TmU7MSM :2008/10/28(火) 01:48:45 ID:N2BCJqOq
「それは構いませんが、この大きさですよ?
 幾らなんでも、戦闘で使えるとは……」
「構わん」

ゼンガーは恭介の言葉を一蹴し、バスターソードを握った。
確かに彼の言うとおり、この剣は剣と呼ぶには巨大すぎる。
しかしゼンガーは、そんなこの剣を一目見て逆に気に入ったのだ。
その姿が、戦場で幾度と無く振るってきた愛刀―――斬艦刀に似通っているが為に。

「……」

一意専心。
バスターソードを構え、ゼンガーは精神を集中させる。
グルンガストやダイゼンガーを駆り、幾度となく戦場を潜り抜けてきた。
数多くの危機を、斬艦刀を振るい切り抜けてきた。
それが今……こうして、生身に置き換わっただけの事である。
常人ならば扱いに戸惑うであろうこの剣も、斬艦刀の要領でいけば十分に扱える。
問題など何一つ無い。

(もしかしたら……やれるのか……?)

恭介はその姿を見て、言葉を失った。
ゼンガーが剣術の心得がある者、それもかなりの熟練者である事は、その構えを見れば分かる。
そして何より、その全身から発せられているこの気迫。
期待と興奮が入り混じった熱い思いが、胸中に込み上げてくる。


―――彼ならば、もしかするとこの剣を振れるのではないだろうか。


「……聞くがいい、主催者よ!!」

ゼンガーは両の瞳を大きく見開き、宣言した。
この殺し合いを開いた主催者に対する、堂々たる宣戦布告。
同時に、バスターソードを真横へと構え、そして力強く前へと踏み込み……!

「我が名はゼンガー、ゼンガー・ゾンボルト!!
 我こそは……!!」
637悪を断つ剣 ◆st5TmU7MSM :2008/10/28(火) 01:49:41 ID:N2BCJqOq
―――斬!!


「悪を断つ剣なり!!」

目前の大木が、音を立てて倒れた。
これぞ、斬艦刀・一文字斬り。
数多くの敵を両断してきた、ゼンガーが誇る必殺の一撃……!
ゼンガーはその手で、バスターソードを振りぬいたのだ。

「恭介、礼を言おう。
 お前の御蔭で、俺は剣を手にする事が出来た……これで戦えそうだ」
「……全く、十分すぎますよ」

感心を通り越して、呆れさえ覚えてしまう。
あの大剣をものの見事に使いこなし、おまけに主催者への宣戦布告までやってのけた。
その姿はまさしく漢……強い魂を持った侍である。


【A−3/一日目/深夜】
【ゼンガー・ゾンボルト@スーパーロボット大戦OGs】
[状態]:健康
[装備]:バスターソード@ファイナルファンタジー7
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜2(未確認)
[思考]
基本方針:主催者をこの手で討つ。
1:一先ず、恭介と情報交換を行う。
2:主催者を打倒すべく、仲間を集める。
  ゲームに乗った者には容赦はしない。

※OGs第二部終了後からの参戦です
※広場での出来事と自身の経験から、偉出夫が平行世界へと干渉できるのではないかと推測しています
※A-3に二つの簡素な墓を作りました。
 その側にロマネコンチ@スターオーシャン2ndが供えられています
638悪を断つ剣 ◆st5TmU7MSM :2008/10/28(火) 01:50:07 ID:N2BCJqOq
【鑑恭介@私立ジャスティス学園シリーズ】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式、いのりの指輪@ドラゴンクエスト5
[思考]
基本方針:主催者をこの手で討つ。
1:一先ず、ゼンガーと情報交換を行う。
2:主催者を打倒すべく、仲間を集める。
  ゲームに乗った者には容赦はしない。

※私立ジャスティス学園終了後からの参戦です
※広場での出来事と魔法の存在、いのりの指輪の説明文から、偉出夫が平行世界へと干渉できるのではないかと推測しています
639名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/28(火) 01:50:36 ID:TyGP60p7
割り込み失礼 支援…
640 ◆st5TmU7MSM :2008/10/28(火) 01:51:46 ID:N2BCJqOq
以上、投下終了です。
ゼンガーにはやっぱり斬艦刀と思い、この様な形となりました。

支援、ありがとうございます
641 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/28(火) 02:31:28 ID:+VSWF3Gb
成歩堂、ガルーダ、したらばのほうへ修正版を上げておきました。編集の方にはご迷惑をおかけします。

>>630
ご意見ありがとうございます。投下も乙です。
ゼンガーも恭介も元のキャラは知らないのですが、表向きは冷静なのに心は熱いものを持っている感じが伝わってきました。
痺れます。
642名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/28(火) 12:28:21 ID:a0eeF8kF
投下乙です
やっぱ親分には斬艦刀ですよね〜
親分と恭介のこれからに期待
643 ◆GOqGPSCnqs :2008/10/28(火) 13:44:58 ID:FBdVR14n
投下乙です。みなさん上手でうらやましいです。
エアリス・ゲインズブール予約します。
644名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/28(火) 23:38:34 ID:ki7MbICz
投下乙です!
ゼンガーにバスターソードは似合いすぎだw
二人ともかっこよすぎる!
今月中に全キャラ登場できればいいね…と読み手の俺が無責任なことを言ってみる。
書き手のみなさん、頑張って下さい〜
645名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/29(水) 01:32:01 ID:Py17iDuq
予約⇒放置⇒音沙汰なしのパターンを無くすにはどうすればいいかな
646名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/29(水) 02:54:40 ID:gu/SJHfw
期限すぎたらリリース扱い
647名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/29(水) 13:10:29 ID:TZGMPI5r
もともと予約って書いてる間に他の人に先越されて涙目にならないように作られた制度だし
起源過ぎてもゲリラ投下できるけど他の人に先越されても知りませんよでいいんじゃね
648名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/29(水) 23:56:43 ID:y6kvRrP9
セフィロスも時間切れかな
649名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/29(水) 23:59:10 ID:Vy6vWoLB
予約放棄なら書きたいが時間がないのよねー
650名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 00:13:57 ID:xSag1Ab1
もう少し待ってあげてもいいと思うけどね。
盛況じゃないんだから、予約されるだけでも、ありがたいと思うべきだよ。
でも、まぁ何か一言ぐらいは欲しいな。
651名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 00:48:30 ID:v4eWd6uc
予約期限過ぎたなら容赦なく投下しちゃっていいでしょ。
自分の決めた時間内に投下できないのが悪い。
652名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/30(木) 20:45:59 ID:5+d1vTEB
全キャラ出そろったあたりから、予約期間を5日に延ばすか?
予約延長も含めると一週間
653名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/30(木) 21:10:24 ID:KRsSb0pQ
期間を延ばしすぎると書き手が甘えてしまって駄目になる。……前例あり。
予約されたキャラを書きたい人は他にもいる。長時間の拘束は迷惑。
延長したいのならせめて連絡はすべき。今まで延長の申請が来た回数が少なすぎ。
654名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/30(木) 21:20:42 ID:MiCcLQyi
せめて謝るぐらいしたらいいのにな。
予約しても投下どころか謝罪レスも出来ない奴って馬鹿なの?死ぬの?
655名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/30(木) 21:40:27 ID:DlD3KYuj
>>654 死ななくても良いが、予約荒らしと同等とみなしてアク禁対処になっても仕方なし。
656名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/30(木) 22:39:55 ID:v4eWd6uc
同等も何も予約荒らしでしょ。
657名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/30(木) 23:04:57 ID:JTczz07l
>>650
予約ってよりも荒らしじゃん
過疎よりも荒らされる方がマシってことはないだろ

今後予約荒らしが続くようなら通報してアク禁にしたほうがいいな
658名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/30(木) 23:11:30 ID:Lwu4CgKr
ここで予約する制度じゃない限りアク禁は無理だろ……
659名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/30(木) 23:17:09 ID:Lwu4CgKr
ミスった、制度である限りだ。
660名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/30(木) 23:41:37 ID:L4RFaTDT
ここにいる人の書きたいキャラが知りたい
661 ◆GOqGPSCnqs :2008/10/31(金) 19:44:46 ID:FeEp0gOd
すみません。なかなか進まなくて今晩中の投下は困難そうです。
明後日までには完成させますので延期させて下さい。
662 ◆QgibVQ55K6 :2008/10/31(金) 20:00:52 ID:SP/F05QP
ハッサン、ゼルダを予約します。

>>661
頑張ってください!
663名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/31(金) 22:50:26 ID:N3AdlrP/
楽しみにしてるよ
三連休だし盛り上がりがほしいね
664名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/31(金) 23:26:12 ID:4w9vzRl4
投下以外に人がいないのよね
665 ◆iWsXXvK.9U :2008/10/31(金) 23:38:23 ID:pHyQ4eoK
マリオ 予約
この連休で予約がたくさんくればいいなぁ
他の書き手さん来てくれー!
666 ◆cx6qhP6N9k :2008/11/01(土) 00:51:42 ID:hFSzQcWh
ミンウと赤根沢玲子でチャレンジしてみます
三連休中に投下できるように頑張ります
667名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/01(土) 11:31:05 ID:Lm2FOLwC
通報してアク禁(笑)
外部でやれ(笑)
668名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/01(土) 23:30:23 ID:8Xrml9SB
誰もいない
669名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/02(日) 14:36:09 ID:GFPDAYJq
すっかり過疎ったね
第一放送までいかないに30ペリカ
670名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/02(日) 18:14:32 ID:/X47VaHQ
どこかのバカが毒吐きを転載なんてするから過疎ったんだよ……。
671名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/02(日) 18:28:15 ID:PouJvKbF
そろそろ考えておいたほうがいいかもしれないな。
移転するか、この板に定住するかについて。
元々、ゲームという題材はこの板には合わないような気はしていた。
心機一転の為と、新規の住人を獲得するためには移転したほうがいいのかもしれない。
まぁ、このスレを使いきらないことには始まらないが。
672 ◆GOqGPSCnqs :2008/11/02(日) 20:43:54 ID:+zZ8R0C8
一度消えてしまったためかなり短文ですがエアリス投下します。
673 ◆GOqGPSCnqs :2008/11/02(日) 20:46:16 ID:+zZ8R0C8
どうしよう。私、「これでいいのかな」って迷ってる。
ううん。一度決めたことなのに迷うなんてよくないよね。
私が今からしようとしていることは、みんなを救うために必要なことなんだから。
私が勇気を出して頑張らなくちゃダメだよね。

私が決めたこと。それはしばらくみんなの命を預かること。
もっと簡単にいえば、みんなを殺して『最後の一人』になること。
違うの。自分だけが助かりたいってわけじゃないの。みんなで助かりたいの。
みんなで助かるためには、私がみんなを殺して、『最後の一人』になって、あの男の子にみんなを生き返らせるようにお願いするしかないの。

私たちを集めたあの男の子は、最後まで生き残れた人の願い事を一つだけ叶えてやるって言ってたの。
富でも名誉でも永遠の命でも『なんでも』叶えてやるって言ってた。
『なんでも』ってことは、みんなを生き返らせてくれるって願いも叶えてくれるってことだよね?
一度死んだ私をこうして生き返らせたんだもの。
みんなを生き返らせることだって、あの男の子ならきっと出来るはず。

その願いを叶えるためには、私が頑張るしかないの。
他の人は、もっと別のお願い事を考えているかもしれないでしょ?
もし悪い人が『最後の一人』になったら、きっと世界は滅びてしまう。
悪い人が『最後の一人』にはならないようにするためにも、私がたくさん頑張らなくちゃ。
誰かに会ったらすぐに殺すようにしなくちゃ。

私、あの時みたいに大事な人を遺して、何もできずに死ぬのはもう嫌なの。
今度こそクラウドを……ティファを……ここにいるみんなを救いたいの。

だから、これから、私は、たくさんの人を殺すの。
みんなのことを、出来るだけ痛みを感じないように、殺すの。
私は、そう、決めたの。
罪を背負うのは、私だけで、いいの。
これ以上、罪を背負う人を、増やしたくないの。
自分が、罪を背負うのは、苦なんかじゃない。
私なら、大丈夫、だから。
674 ◆GOqGPSCnqs :2008/11/02(日) 20:47:06 ID:+zZ8R0C8

矛盾してる、かも、しれない。
間違ってる、かも、しれない。
でも、他にみんなが救う方法が見つからないんだもん。仕方ない、よね。

これで、いいの。
これしか、ないの。
これが、みんなを、救うために、必要なことなの。

迷ってちゃ、ダメなの。

剣をぎゅっと握って深呼吸。
うん。勇気が出てきた気がする。
今ならなんでも出来そうな気がする。

大丈夫。
大丈夫。
大丈夫。

怖がらないで。

痛いのはほんの一瞬だから。
ほんの少し、お昼寝するみたいなものだから。
あとで私が全員必ず起こしてあげるから。

だから、今だけみんなの大切な命を私に預けてほしいの。

大丈夫、だから、ね。

【C-2/一日目/深夜】
【エアリス・ゲインズブール@ファイナルファンタジー7】
[状態]:健康(参戦時期:FF7無印でセフィロスに刺殺された後)
[装備]:むそうマサムネ@真・女神転生if…
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜2(未確認)
[思考]
基本方針:後で全員生き返らせるために自分以外の参加者を殺害する
1:最後の生存者として生き残る
2:出会った人物から無差別に殺害する
675 ◆GOqGPSCnqs :2008/11/02(日) 20:48:45 ID:+zZ8R0C8
以上です。題名は『大丈夫』でお願いします。
676名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/02(日) 21:20:58 ID:mmKsd/kl
乙です! 純粋そうなエアリスが無差別マーダーとはいい意味で予想外だ。

>>671
移転するならゲサロ辺りになるのかな?
板違い扱いになる可能性もあるが。
677名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/02(日) 22:22:31 ID:DELf9XOx
おー、投下乙。貴重な女の子マーダーが誕生したな
これからが楽しみだ
678 ◆QgibVQ55K6 :2008/11/02(日) 23:30:58 ID:qzr6mmP/
ゼルダ、ハッサン投下します。


長い睫毛を揺らし、目鼻立ちの整ったその顔に悲嘆の表情を浮かべた女性。湖に佇むその姿はまるで絵画に描かれた美しい女神のようだった。
栗色の流れるような髪を揺らし、現実を否定するかのように彼女は首を振る。

(ああ…なんということでしょう…)

その美しい女性は暗い表情で俯きながら、自らが置かれた状況と、散っていった儚い命に対して嘆いていた。

(ハイラルは…救われたというのに……)

その女性……ゼルダは平和が戻った美しい我が国、神の力が眠る王国『ハイラル』に想いを巡らせる。
『選択せよ、降伏か死か』
影を支配する王「ザント」の猛攻になす術もなく降伏を余儀なくされ、ハイラルは影の領域にされてしまう。
ハイラルの人々は自分たちが魂になったこともわからず、影の魔物たちに怯えて暮らす日々を強いられた。
(私の決断で人々は苦しめられた。しかし、彼らを救うために私できることはそれしかなかった。)


(ですが……諦めてはなりません)

窮地に陥ったハイラルに神は一筋の光を与え賜うた。
その名は勇者リンク。ハイラルを救う希望の光。そして黄昏の姫君ミドナ。
彼らや様々な人々の活躍とリンク、ミドナの協力により、影の王『ザント』とその黒幕である『ガノンドロフ』を打ち倒し、ハイラルは光を取り戻し、ゼルダもまた救われた。
しかし、ゼルダはこの残酷なゲームの駒としてここに呼び出されたのだ。

(そう。諦めてはなりません。ハイラルは救われたのです。きっと私にも出来ることがあるはず。立ち上がり……前へと進むのです)

一人ではハイラルを救うことはできなかった。ミドナの力が、リンクの剣が、そしてゼルダの光の矢が、そしてその他にも彼らに関わった様々な人の協力があったこそ、ハイラルは救われたのだ。
きっと誰かと協力し合えばこの状況を打破できるはず。ゼルダはデイバックに詰められていた剣……ねむりの剣を握りしめ決意を固める。

ゼルダには今、3つの不安があった。

1つ目はこのゲームのこと。殺し合いをしろとあの少年は強いてきた。
ゼルダのようにこの企みに抵抗を示しているものもいるはずだ。しかし、逆にこの殺し合いに乗るものが現れたら…戦いは避けられない。
そして、この殺し合いに乗りかねない……いや、乗るであろう人物をゼルダは一人知っている。

これが2つ目の不安…『ガノンドロフ』である。

(ガノンドロフはあの時消滅したはず……なのにどうしてここに…?)
手の甲に力のトライフォースを宿した暴君、ガノンドロフ。たしかに彼は勇者リンクによって葬られたはずだった。だが、たしかに彼の名前ははっきりとこの名簿に書かれている。
そして、そこに一緒に連ねられている名前……

「リンク……貴方までも……」

3つ目の不安。それは勇者リンクの『死』
これまで幾度とない修羅場を駆け抜けてきた彼のことをゼルダも信頼している。だがしかし、ここは殺し合いを目的とした場所だ。
心優しい青年リンク…。もし彼が同じ人の手によって命を奪われてしまったら…。
(この危機は……ハイラルは……私はどうなってしまうのでしょう)

ザワッ

(! 誰かに見られている……)

ゼルダは思考に気を取られ、周りに気を巡らすことを怠っていた。
芝生に身を潜めているであろうその視線の主は、じっと息を殺しゼルダを見つめている。
みるみるうちに全身が緊張に強張り、震え、汗ばんでいくのがわかる。だが、ゼルダは恐怖に怯えるわけにはいかなかった。
自分は王国を背負う姫。力はなくとも何者にも屈しない強さ、何者をも受け止める寛大さ、そして気高さを忘れるわけにはいかない。
声を震わさないように、ゼルダは言う。
「そこにいるのでしょう?出てきなさい」
ビクリとその物陰に潜む影が動く。
視線の主はその姿を現すのを渋っているようだった。

「………」
ゼルダは決意する。

カランッ

「私に戦う意思はありません。」

ゼルダは凛とした物言いで視線の主に語りかける。
唯一の武器である剣を手放し、両手を天に掲げ、敵意のないことを示して。

「さあ」
「す、すまねえ!」
草むらから勢いよく飛び出してきたのは鶏冠のような髪をした筋肉隆々の大男であった。
「悪かった!別にあんたをどうこうしようと思ってたわけじゃないんだよ。ただ…」

(あんたがあまりにべっぴんだったから……)

なんて甘い言葉を押し戻し、その大男はバツが悪そうに頭を掻く。
「こんな見なりの男に声かけられたらあんたが逃げ出しちまうんじゃないかってな……ほら、状況が状況だろ?
 だけど見た目によらず勇敢なお嬢さんだな!オレはハッサン。あんたは?」
「私は……ゼルダ。ハイラルの娘、ゼルダです」
「ハイラル?聞いたことのない村だなあ。まあいいや。よろしくな、ゼルダさんよ!」

屈託のないハッサンの笑み。善意に満ちた彼の姿にゼルダの険しい表情が少し和らぐ。
しかしそれも一瞬のことで、ゼルダは深呼吸を1つ、緊張した赴きで口を開いた。

「ハッサン殿…お願いがあります。
 どうか、私にお力を貸してください。私はどうしてもこの不毛な争いを止めたいのです。
 私は観ての通り、一人では何も出来ない無力な娘です。ですが、それでもきっと人々が手を取り合えばどんな困難も切り抜けることができる……そう考えています。
 争い…暴力…流される血…嘆きの涙……力による支配は何も生み出しません。
 どうか共に手を取り合いましょう。」

ゼルダは彼に手を差し出した。
彼女の白い手に、逞しい黒い手が重なる。

「お願いされるまでもねえ!あんな訳わかんねえ野郎に踊らされておっ死んじまうなんてまっぴらごめんだ。
 これからはオレたちは仲間だ!絶対にこんなとこから脱出して、あの野郎をぶっ飛ばしてやろうぜ!」

(彼なら…きっと、自分と共に歩んでくれる。選ばれし勇者ではないかもしれない。それでも彼はこの殺し合いに乗ったりはしない。
この太陽のように眩しい笑みに暗く沈んだゼルダの心に光を与えてくれる。
彼とならきっとこの絶望に立ち向かっていける…)

ハッサンは強くゼルダの手を握りしめた。ゼルダも彼の手を握りかえす。
その時ゼルダは初めて微笑みを浮かべた。

「ハッサン殿……ありがとう。出会えたのが貴方のような方で本当によかった」
「よ…よせやい!照れるじゃねえか!」

頬を赤らめながらハッサンは笑う。

(美人には笑顔のほうが似合うぜ……)
なんていう甘い言葉は飲み込んで、さらに一言添える。

「……おっと、俺のことはハッサンでいいぜ。俺もあんたのことゼルダって呼ばせてもらうからよ」

ゼルダ……もう何年もそう呼ばれたことはなかった気がする。
ゼルダ『姫』……それが彼女の常の立場であった。
だが、今は違う。身分などは何の盾にもならなければ、武器にもならない。

(でもこの呼び方は悪い気はしません)

「ありがとうハッサ…」

ピカッ!
刹那、ゼルダの背後から閃光が瞬いた。その眩しさにハッサンは目を眩まし、ゼルダは驚き、振り返った。
その光は暗闇の中に白い空間を生み出し、何事もなかったかのように暗闇の中へ消えていった。

「なっ……なんだったんだ今のは!」
「わかりません。ですがもしかすると……」
「戦闘が行われてるかもしれねえ…!」
二人は息を飲む。戦闘があるということは付近に殺し合いに乗った人間がいるということだ。
あるいは不本意ながら戦闘に巻き込まれ、命を危険に曝されている人間もいるのかもしれない。

「ゼルダ……オレは、行くぜ。助けられる人間がいるかもしれねえ……」
ハッサンはゼルダに。
そんな彼の肩にゼルダの手が触れる。
「待って…危険です。まずは様子を伺ってから……」
「だけどよ……!」
「もし貴方になにかあったら……!」
「 ! 」
ゼルダの一言にハッサンが固まる。ゼルダは気がついていないが、彼は頬がかっと赤くなるのを感じていた。

しばらく間が空いたのち、ゼルダが自らの唇に人差し指を押しつける仕草を見せる。
「しっ…何か聞こえます。」


『アロエ…シャロ…聞こ…るか…!?
 この不利益かつ…公平な戦に巻…込まれた不幸な子供たち…若者たち…そして…う志よ…聞こえるか…!
 オレはガルーダ…マジ…アカデミーが…園のい…教員だ…
 この声を聞…た者たちよ…オレはB-5、6の中…ん地点の洞窟にいる…
 お前たちはこんな所で朽ち…はならんのだ…必ず…このオレが元の世界に帰し…やる…自暴自棄にならず…集団となり手を取り合おう…
 集団でな…この状況を打破できる…!挫けそうになっても支え合うことができる…!
 殺し合…などしてはならん…殺し合いの先に希望はない…!
 必ず…皆で生きて…故郷へ帰るのだ…!
 オレは待…ている…!お前たちがここへ集うまで…!待っておるからな…!』

光に包まれた方角とは逆の方向からなんらかの手段で拡張された声が響いてくる。
「…近い?」
「はい…近くに同じ思考をもった仲間がいるかもしれません」
その声の内容はところどころ抜けはあるものの、ほぼ聞き取れた。つまりここはB−5、6地点からそう遠くないということになる。
声の主は付近にいる可能性が高い。
「罠かも…しれないぜ」
「いいえ、きっとこの語り手の気持ちは本物だと思います。……ですが、目の前で失われるかもしれない命を放っておくことはできません…」
決断をしぶるゼルダにハッサンが口を開いた。
「よっしゃ。じゃああっちは待ってくれるって言ってんだ。
 とりあえずさっきの光の方角へ進んで様子をみてこよう。しばらくしたら戻ってくるからゼルダはここで待ってな」
「いいえ…私も行きます。…貴方一人では心配です。」
ゼルダは悲しみと不安をその美しい顔に浮かべ、首を振る。しかし、ハッサンはそれを拒んだ。
「いや、あんたを危険に曝すわけにはいかねえよ。必ず戻ってくるから…!ああ、あそこに屋敷がみえるな。あの中で待っててくれよ!」
「……でも…」
「大丈夫だよ!足腰には自信があるからよ!それにもし負傷者がいたらそいつのことで手一杯になっちまうからゼルダのことを守ってやれねえからな……それによ……」
「なんでしょう?」


「待ってる人がいると思うとさ、なんだか自分が強くなれるような気がすんだ。」

照れ臭そうに鼻を擦ると、ハッサンはゼルダに背を向ける。

「こうしてる間にも誰かが危険な目に合ってるかもしれねえからよ!!じゃあまた後でな!!!」
今度は彼を引き止めることができなかった。急に押し寄せる孤独感をゼルダは必死に押し殺す。
「ハッサン……!ハッサン!!」
森の向こうに消えてゆかんとするハッサンの背に目一杯ゼルダは叫んだ。

「ガノンダロフに気をつけて!!!!彼は危険です!!!!!」

ハッサンは片手を上げてそれに応えた。

(とうちゃん、かあちゃん。オレ…必ず帰って立派な大工になるよ。そのためにもきっと……生きて帰る)


【C-4/ピチピチ湖付近/一日目/深夜】
【ハッサン@ドラゴンクエスト6】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3
[思考]
基本:主催者をぶん殴る。生きて帰って父母と再会したい。
1:D-4地点の状況を確認。襲われている人物がいれば保護する。
2:D−4の状況確認後にサッターンの別荘へ戻り、ゼルダと合流する。
3:ゼルダを守る。
4:B−5地点の放送の主(ガルーダ)と接触したい。
*(ガノンダロフの放った)ビリリダマのフラッシュを目撃しました。
*ガルーダの演説を聞きました。内容はほぼ把握しています。
*ガノンダロフを危険な人物だと把握しました。
*名簿、マップの確認をしていません






暗い森にそびえ立つ館をゼルダは見据えていた。
あそこで彼を待つという約束だ。だが、

(それでよいのでしょうか?)

城に幽閉され、何もできなかった自分。また、待つことしかできないというのだろうか。
ゼルダは足下に転がった剣を拾い上げ、心に手を当てる。

(いいえ、私にも出来ることがある。ハッサンを助けるために。)

美しく装飾を施されたドレスを裾をねむりの剣を使って切り落とす。刃先で自らを傷つけないように気をつけながら。
足全体を隠していた布が膝を露出するくらいの長さになった。切り端はガタガタでとても美しいとは言えない。
足下を飾る美しいヒールも構わず脱ぎ捨てる。
(これなら動きやすい)
ゼルダは支給品の地図を取り出し、それを眺めた。

(ハッサン、約束を守れなくてごめんなさい。必ず貴方の力になる方を連れてきます。
 この心配が杞憂であることを祈っています。貴方が先に戻ったのなら例の場所で待っていて。無事をお祈りしております。)
ドレスの切れ端にメモを残し、ヒールの下へ敷いておく。

現在位置も確認し、ハッサンへの伝達も済ました彼女は走り出した。

あの声の主の元へ。

【C-4/ピチピチ湖付近/一日目/深夜】
【ゼルダ@ゼルダの伝説シリーズ】
[状態]:健康
[装備]:ねむりの剣
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~2(本人確認済)
[思考]
基本:仲間を集め、このゲームを阻止する。
1:ハッサンを助けたい。
2:B−5、6地点を目指して放送の主(ガルーダ)と接触する。
3:リンクと接触したい。
4:ガノンダロフに警戒する。
5:リンクが死んでしまったら…どうしよう
*トワイライトプリンセスED後からの参加です。
*(ガノンダロフの放った)ビリリダマのフラッシュを目撃しました。
*ガルーダの演説を聞きました。内容はほぼ把握しています。

アイテム
【ねむりの剣@ファイナルファンタジー2】
攻撃力+30 命中+10 眠りの追加効果がある。

以上です。
実はDQ6未プレイでゼル伝も途中までしか遊んでいないのでキャラを掴めているか不安です(一応動画などで予習はしたのですが…)
指摘等ございましたらお願いいたします。

>>673
投下乙です!
無差別マーダーのエアリス…見た目とのギャップがいい感じですね。
今後が楽しみです。
686名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/02(日) 23:48:17 ID:mmKsd/kl
ナイスハッサン&ナイスゼルダ! ばっちりキャラを掴めてると思います。
生きて再会出来るといいな。
687名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/02(日) 23:53:22 ID:oMAzsDd6
ハッサンはこんな感じだ、
というかDQ6何周もプレイしてもいまいちキャラつかみにくいやつだし。
688名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/02(日) 23:59:44 ID:/61m0zmw
二人とも乙!
人情味あふれた熱さがハッさんらしくていいわー。多分プレイ済みの俺よりもキャラ掴めてると思う……
エアリスもマーダーになった動機といい、可愛さと恐ろしさといいインパクト強いな
読み返してみたら誤字が…すいません。

「ゼルダ……オレは、行くぜ。助けられる人間がいるかもしれねえ……」
ハッサンはゼルダに。
そんな彼の肩にゼルダの手が触れる。

ハッサンはゼルダに。は不要ですね。すいません。

感想ありがとうございます!
690名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/03(月) 17:10:19 ID:UCo3pVAd
二人とも乙です。
エアリスマーダーか。でも、確かに腹黒そうな顔してる気がw
ゼルダは拡声器のもとへ、ハッサンはマーダー達の巣に行ったのか なんか不安だw

>>676板違いにはならないんじゃないかな?
サガロワや任天堂ロワとかもあるし。

【移転のメリット】
新規の獲得、住人の増加、
【移転のデメリット】
住人減少・荒らしやネガキャンの増える可能性あり

こんなところだろうか、、、
仮にゲサロに移転するとしたら、良くも悪くも人目につきやすくなるな。
移転して成功したロワってあるのかな?
691名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/03(月) 19:04:24 ID:tfQ4MRgZ
LSは移転してたようなしてないような…
692 ◆cx6qhP6N9k :2008/11/03(月) 23:56:51 ID:o5a130Ij
玲子とミンウで予約している者です
申し訳ありませんが諸般の都合により、期限内の投下が不可能になってしまいました
二日間の延長を許可して頂けたら幸いです
693 ◆iWsXXvK.9U :2008/11/04(火) 00:15:57 ID:/UjiGaqO
了解です〜
マリオ 投下します
694名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/04(火) 00:16:45 ID:/UjiGaqO
ある男がキノコを食べていた。

前方には近代的な建造物が立ち並び、
後方には果てしなく見渡せるような大草原が広がっていた。
そしてすぐ真横には、月明かりが照らし出す大海原が波を揺らしながら佇んでいる。
無機質な都市と広大な自然との狭間の空間。
そんな場所である男がキノコを食べていた。

男の背は低く、小柄で少々肥満気味の体格をしており、顔には団子鼻が、鼻下には立派なヒゲを蓄え、
その身なりは赤いシャツに青いつなぎを着て、
「M」と書かれた赤い帽子と白い軍手を身につけている、といったものだ。

彼が食しているキノコは赤く巨大な傘に白い斑点、白色の太くて短い柄と柄の中心部についた目が特徴的で、
一般的なそれとはとても似つかず、奇妙な容貌をしているが、
そんなキノコを彼は平然として口に運んでいた。
人によっては、美味しそうに食べているように見えるかもしれない。
彼にとってキノコは大好物な食べ物であり、それを食べると、
どういう理由だかは知らないが、体の芯から力が沸いてくるらしいのだ。

一通り食事が終わると彼は周りの安全を確認し、深刻な表情で、
自分の身に起きた出来事について思考し始める。
この世のものとは思えない、恐ろしく残酷な、悪魔の所業を―――

695名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/04(火) 00:19:04 ID:/UjiGaqO

目が覚めたら其処は多くの人で溢れかえっていた。

其処に突然、白装束の青年が現れこう言った。

「殺し合いをしてもらう」

何がなんだか分からなかった。
また何かの夢かと思ったほどだ。
もともとざわめき声に溢れていた室内がさらにパニックに陥った。

そんな中ある兄弟がいた。
兄は凛々しく、正義感に溢れ、
弟は大人しそうで、弱々しい印象だった。
しかし二人とも青年の手により死んでしまった…
兄は青年に立ち向かい、弟も後を追うように…

二人の死後、この殺し合いについての簡単な説明がなされた。
ある程度の説明が終わると突然謎の光に包まれ、
ふと気付くと既に他の姿はなく、何処かも分からぬ、真夜中の草原の上に立ち尽くしていた。

696名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/04(火) 00:21:10 ID:/UjiGaqO

短い思考を終え、彼は瞳を開いた。

結局のところ、思考を広げても浮かんでくるのは
亡くなってしまった兄弟に対する悲しみと、
残虐な行為を、当然かの如くした青年に対する怒り、ほとんどそれだけだ。

しかし、これから自分がどう在るべきかは決心がついた。

こんな非道な行いは断じて許してはならない。
誰一人として死なせてはならない。
そして自分の弟を―――死んでしまったあの弟のように死なせてはならない。
自分達兄弟があの兄弟達のように、引き裂かれない為にも、自分が頑張らなくてはいけないのだ、と。

彼の瞳はまるで炎のように激しく輝いて見え、
その眼差しは断固たる決意に溢れていた。

彼は歩み始めた、漆黒の先へ。
その先にあるのは正義か悪か―――、光か闇か―――

【A-7/一日目/深夜】
【マリオ@マリオシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜2、スーパーキノコ(2/3)
[思考]
基本:殺し合いを阻止する。断じて許してはならない
1:誰一人として死なせたくない(正当防衛については仕方がない)
2:ルイージを死なせない。共に生き延びる
3:青年に殺されてしまった兄弟に対する悲しみ
4:その兄弟たちに自分達兄弟を重ね、若干の悲観
5:クッパを危険視 一度接触の必要性あり

【スーパーキノコ@マリオシリーズ】
マリオシリーズを代表するアイテム。
赤く巨大な傘に白い斑点、白色の太くて短い柄と柄の中心部についた目が特徴的である。
基本的な効果はマリオの体が約2倍の大きさになる、いわゆるスーパーマリオに変身するというものである。
このロワ内では力が湧く、体力が回復する、といったように考えて下さい。
697名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/04(火) 00:27:10 ID:/UjiGaqO
【The most famous character in GC】
投下終了です。
普通すぎる話ですいませ(ry
698名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/04(火) 00:35:04 ID:p9iQaeb1
>>694
投下乙です!
さすが兄さん、キノコを喰っていてもカッコイイ…がもう弟は…しかもあんな最期を(笑)
弟の死をしってどうなるか、今後にも期待です。

>>692
楽しみに待ってます!
699名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/04(火) 23:31:56 ID:0G9Wte8+
マリオ乙でした!
ルイージの最期を考えると兄ちゃんの決意が泣けてくる…。
もし弟がJK相手にレイプ未遂して殺されたなんて知ったらどう思うんだろう。
700名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/04(火) 23:37:41 ID:0G9Wte8+
未予約・未登場キャラ
予約中:赤根沢玲子、ミンウ・セネスティス

未登場(未予約):
【ドラゴンクエスト5】 パパス
【ファイナルファンタジー7】 クラウド・ストライフ、セフィロス
【ストリートファイター】 リュウ、春日野桜
【ポケットモンスター赤緑】 オーキド・ユキナリ
【メタルギアソリッド】 ネイキッド・スネーク、リボルバー・オセロット
【スターオーシャン2nd】(アシュトン・アンカースorプリシス・F・ノイマンから一人選択)
【ロマンシングサガ】 (強制参加枠残り1人:ホークorグレイ)
【私立ジャスティス学園シリーズ】水無月響子
【竜虎の拳】 ロバート・ガルシア
701名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/04(火) 23:39:44 ID:0G9Wte8+
未予約は残り12人。
明日に玲子とミンウが投下されなかったら残り14人か……。
702名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/05(水) 00:28:47 ID:lX8phoPP
わかってる…きっと贅沢な悩みなのは分かってる…
スレの雰囲気も良くてちょくちょく予約ラッシュがあって非常に恵まれた環境にいるのは分かってる……
でも……でもそれでも一つだけ言わせて……
ちょっとばかし、予約延長が多くないだろうか…いや、それでもしっかりきっちり書きあげて投下してくれるし、文句言うのは筋違いかもしれないけど…
予約期限は十分だし、前予約期間延長について提案したら「予約期間が伸びると甘えてしまう」とか言われてけられたけど延長の方に甘えてちゃ同じだし……
予約期間内に書けないのに予約するやつは予約期間をいくら延長しても書けるはずがないし…
延期しないと書けないぐらいなら予約しないでほしいな…
703 ◆st5TmU7MSM :2008/11/05(水) 02:58:21 ID:hRC6fqSm
リュウ、ロバート、セフィロス予約します
704名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/05(水) 18:09:57 ID:4jIlr5Sp
>>702
読み手さんかい?
>>652と同様、ageてまで言うような大事な事か?

まぁ釣られたと思ってマジレス。
書き手は神じゃない。誰もが三日以内にきちんと仕上げて投下できるのなら延長制は必要ない。
それと、
「予約期間内に書けないのに予約するやつは予約期間をいくら延長しても書けるはずがない」
って、何を根拠に言ってるんだ?
ちょっと前に書いてある「それでもしっかりきっちり書きあげて投下してくれるし」と矛盾している。
書き始めてから予約する奴もいれば、構想が出来た段階で予約する奴もいる。
きっちり書いていても仕事の都合とか体調悪いとか書き手にも色々あるのさ。
まぁその辺分かってくれ
705名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/05(水) 20:52:56 ID:KfWXM+Gk
>>704
……あなたにお伝えしなければならないことがあります。
あなたがレスした>>702、某所のコピペでの煽り荒らしです……
706名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/05(水) 21:19:53 ID:4jIlr5Sp
>>705
お、そりゃすまんな
消えるわノシ
707 ◆cx6qhP6N9k :2008/11/06(木) 00:47:31 ID:VYpgwxGs
大変お待たせしてしまい、申し訳ありません
間もなく玲子とミンウで投下致します
708 ◆cx6qhP6N9k :2008/11/06(木) 00:51:04 ID:VYpgwxGs
島の最北の外れの岬。
眼鏡をかけた儚げな印象の少女、赤根沢玲子はその岬から海を眺めていた。
眼鏡越しに映る、漆黒の闇色に染まる海は、どこまでも暗く、広く、深い。
こうして見つめているだけで、その闇に飲み込まれそうになる。
今の兄の……狭間偉出夫の心によく似ているように玲子は感じていた。


兄は人を既に二人の人間の命を奪ってしまった。
直接的であれ、間接的であれ、彼はこれからもっと多くの人間の命を奪うことになるだろう。

このようなことになる前に自分が兄を止めるべきだったのだ。
玲子は、血を分けた肉親でありながら何もできなかった自分を呪った。

709 ◆cx6qhP6N9k :2008/11/06(木) 00:51:54 ID:VYpgwxGs
両親が離婚し、兄と離れ離れになったのは玲子が幼稚園児の時だった。
小さかったので当時の記憶を全て覚えているわけではない。
だからなんで両親が離婚したのか直接的な理由は知らないし、知りたくもなかった。

次に兄と玲子が再会したのは、玲子が中学入学を控えた春のことだった。母が設けた機会だった。
母としても、二人の我が子に対する申し訳なさがあったのだろう。
しかし母の意とは裏腹に偉出夫も玲子もお互い黙ったままだった。
うまく話せなかった。挨拶すらろくに交わせず終いだった。
そもそも何を話せばいいのか分からなかった。
兄と妹として接するには、あまりにも長い間二人は離れすぎていたのだ。

それから月日を経て、兄が軽子坂高校にいると知った玲子は今年の二月に軽子坂高校を受験した。
元々、玲子は別の私立中学に通っていた。大学までエスカレーター式で進学できる首都圏でも有数のお嬢様学校だった。
高等部への内部進学に必要な成績も出席日数も十分満たしていたにも関わらず、クラスの中でも玲子一人だけが軽子坂高校への進学を決意したのだ。
周囲の人間は玲子がわざわざ軽子坂高校へ外部進学することに大きな疑問を抱いていた。
しかし、玲子は軽子坂高校に進む本当の理由は誰にも言わなかった。
自分と兄を生んでくれた母親にも言わなかった。

高校に入ったら、兄とたくさんの思い出を作りたいと思った。
今まで会えなかった分、普通の兄妹のように話したかった。遊びたかった。時には甘えてもみたかった。
もうあの時のような二の舞は踏まないと思っていた。
これからの兄との新生活に期待に胸を膨らませていた。

その期待は高校入学から一週間足らずで砕かれることになるなんて、まだ十五歳の玲子には考えもつかなかった。

710 ◆cx6qhP6N9k :2008/11/06(木) 00:52:48 ID:VYpgwxGs
変わり果てた兄を見た時、近づくことさえできなかった。
高校に入って初めて玲子が目にした偉出夫は、以前のような穏やかな笑みを浮かべることはなかった。
死んだ魚のような目をし、顔や手の甲に青あざを作り、制服を汚れにまみれさせ、ふらふらと亡霊のような動作で鞄の中身を拾っていた。
三年前に出会った時よりもずっと別人のように感じてしまった。

玲子は偉出夫に近づき、自分も中身を拾うのを手伝おうとした。

「玲子ちゃん、関わっちゃダメだよ」
高校に入って出来た友人が玲子を制止する。

「私も可哀想だとは思うけど、ああいうのに構うと玲子ちゃんや私たちまで目をつけられちゃいそうだし……」
「そうだよ。それにさ、私たちにはどうせ関係ない人なんだし……無視しておいた方がいいよ」

「うん……」

玲子は友人たちの促すままに頷いてしまった。
兄が苛めに遇っていることは明確なのに、勇気がないばかりに見て見ぬふりをしてしまった。
他の生徒たち同様、まるでそこには狭間偉出夫なんて人間は存在していないかのような振る舞いで、友人と他愛のないお喋りをしながら偉出夫の横を通った。
玲子の犯した行動は、偉出夫への裏切りそのものだった。玲子の中にもその自覚はあった。しかしどうすることもできなかった。

それからは、偉出夫を見かけても話しかけることは一度もなかった。視線を交わすことも出来なかった。
偉出夫の存在を知らぬふりをして、自分は安全地帯で平穏な高校生活を送っていた。
いつしか、自分が軽子坂高校に進学した本当の理由を見失っていた。

誰かが兄を救ってくれるだろうという甘い考えがあったのかもしれない。
十年以上会っていない、赤の他人同然の私なんかよりも、優しくて強い誰かが兄の心を支えてくれるだろう……と玲子は考えていた。

711 ◆cx6qhP6N9k :2008/11/06(木) 00:53:47 ID:VYpgwxGs
その結果がこれだ。

偉出夫の心は人々に踏みにじられた挙句、真っ黒く塗りつぶされてしまった。
玲子にとって、幼かった頃の兄との思い出はそれ程多くはない。
それでも少なくとも玲子の記憶の中の兄は殺人鬼になれる程、残虐な性格じゃなかった。
いや、それどころか優しくて穏やかな人間だったはずだ。
人格を狂わせてしまうような絶望を、十七年の人生の中で偉出夫は嫌と言うほど経験してきたのだろう。

兄が壊れてしまったのも、
二人の青年が兄に殺されたのも、
兄とは無関係の人物が殺し合いを強制させられているのも、
二度にわたるチャンスを活かせず、臆病な思いに流されて兄に救いの手を差し伸べられなかった自分のせいではないだろうか。

今更玲子がいくら考えても、後悔しても、全て元には戻らないのだが。


風が強くなってきた。波も高い。玲子ぐらいの細身な体の少女なら、風にさらわれたり、波に飲み込まれてしまうかもしれない。
それでもいいように思えた。このまま、闇の中に消えてしまいたいとも思った。

ここから自分が身を投げたら、犯した罪は償えるだろうか。
自分が罰を受ける分には構わない。
それで偉出夫や他の罪なき人々が救われるならば……この無意味な争いが終わるならば、自分は死んでもいいと思った。

つもりだった。

712 ◆cx6qhP6N9k :2008/11/06(木) 00:55:43 ID:VYpgwxGs
「そこで、何をしているんだ?」

背後から聞こえる男の声に、玲子の背筋が跳ねる。
その声は穏やかで、敵意はなさそうにも思える。

玲子がおそるおそる振り返る。その声の主は、玲子にとっても見覚えがあった。いや、忘れたくても忘れなかった。
純白のエキゾチックな装束や日本人のものではない褐色の肌が印象的と言うのもあるが、何よりも先程の光景が強烈だった。
友人と思わしき青年二人の亡骸を前に、悲痛に彼らの名前を呼ぶ白装束のこの青年の姿が、玲子の頭から離れなかった。
名前は確かミンウと言ったはずだ。

「君を傷つけるつもりはない。だから答えてほしい」
「私はただ、海を見ていただけです」
「…………」
「他意はありません。本当です」
本心を押し隠そうとぶっきらぼうな話し方になってしまう。

「すまない。私の思い違いだったようだ」
「思い違い?」
「いや。却って怯えさせてしまったようだな」
「私なら平気です。気にしないで下さい」

ミンウと視線を合わせまいと玲子が俯く。
視線を合わせてしまったら、自分の心が読まれてしまいそうな気がしたのだ。
俯いた玲子の視線の先に、彼が身に纏う白い法衣が映る。
純白の法衣のところどころに赤い血がついている。
先程偉出夫によってその命を絶たれた若き兄弟の血だろう。

「私はもう誰も死なせたくないんだ」
ミンウが静かに呟く。彼がどんな表情でそれを言っているのかは、視線を反らしたままの玲子にはわからない。
713 ◆cx6qhP6N9k :2008/11/06(木) 00:57:22 ID:VYpgwxGs
「君に頼みがある」
「え?」
不意な頼み事に素っ頓狂な声をあげてしまう玲子。ミンウはそれをからかうこともなく言葉を続けた。

「君のことを護らせてくれないか」
「……私を、ですか?」
「ああ。君のことも、他の者のことも、全て護りたいんだ」
「皆を護るなんて……無茶です。一人しか、ここから生きて帰れないというのに」
「無茶かどうかはやってみなければわからないだろう」
「無茶です! 今の偉出夫の力を貴方も知っているでしょう!?」
「偉出夫? 私たちをここに呼んだ少年の名前か?」
「!!」

思わず、自分しか知らないはずの偉出夫の名前を口走ってしまう。
咄嗟にミンウから視線を反らした。不自然なリアクションにも程があるが、そうすることしか出来なかった。
目が合わせられない。彼の澄んだ瞳を見てしまったら見透かされてしまいそうな気がした。
自分と偉出夫の関係も、自分と偉出夫がそれぞれ犯した罪も、全部。
それに、偉出夫は目の前の青年の知人を二人も殺しているのだ。自分が妹だなんて言いづらい。

幸いミンウはそれ以上玲子に問い詰めるようなことはしなかった。
だが、それは彼が既に玲子と偉出夫の間に秘められた『何か』を悟っていたからかもしれない。

「訂正しよう。確かに私の考えは無茶かもしれない。しかし、ここで何もせず死を待つわけにはいかないのだ」
「もとの世界に帰ろうというつもりはないのですか?」
「出来ればそうしたい。だがその場合は私一人で帰るのではなく、君を含めた全ての者と共に帰りたい」

全ての者と共に帰るなんて無茶だと玲子は思った。
彼は友達が死ぬのを目の当たりにしてもまだそのようなことを言っているのか。どれだけ楽天的なのだろう。
そう反論しようとした。しかし、ミンウを見ていたら何も言えなくなってしまった。

714 ◆cx6qhP6N9k :2008/11/06(木) 01:01:57 ID:VYpgwxGs
「私は既にこの世界で大切な人を二人失っている」
「…………」
「悔しかったし、悲しかった。自分は人々を癒し、救うために白魔導士として生きる道を選んだのに、目の前の護るべき人を助けることができなかったのだから」

白魔導士という言葉に馴染みのない玲子だったが、「白魔導士って何ですか?」なんて口を挟むことはできなかった。

「だからこそ、もうこのような思いはしたくない。誰にも同じような思いはさせたくないし、これ以上の犠牲を出したくもない。いや、出させはしない」
彼は無謀だ。玲子が彼をそう思う気持ちに変わりはなかった。しかし、反論なんて出来るわけがない。
玲子だって心の中では彼と同じように思っていたのだから。本当は兄に争いを辞めさせて皆で帰りたいという気持ちもあったのだから。
さっきまではその勇気がなかったのだ。勇気というよりは無謀なだけかもしれないが……。
だが今は違う。良くも悪くもミンウに感化されてしまったのかもしれない。

「考えが甘いことは承知している。しかし私は白魔導士としての使命を果たしたい。そのためにも、君を護らせてほしいんだ」
「わかりました。私を護って下さい」
「……ありがとう。そうだ。まだ君に私の名を告げてなかったな。私は、」
「ミンウさんでしょう?」
「ああ。そうだが、何故君が私の名前を?」
実を言うと先程の金髪の若き王子たちとのやり取りの中で自然と知ってしまったのだが、玲子はそうは答えず、自分の名を名乗った。

「私は玲子。赤根沢玲子です」
「玲子か。いい名前だな」
「ありがとうございます。ミンウさん。それと、私からもお願いがあるんです」
「何だい?」
「ミンウさんは、皆を護りたいって言ってましたよね。私にも、皆を護るお手伝いをさせて下さい」
「玲子……」
「それに私……」

715 ◆cx6qhP6N9k :2008/11/06(木) 01:05:10 ID:VYpgwxGs
私、兄に会って、全ての決着をつけたいんです。出来ることなら兄も護りたいんです。
壊れてしまったあの人の心を今度こそ取り戻したいんです。
そして兄と私が犯してしまった罪を償いたいんです。
今度こそ、偉出夫を見捨てたくないんです。

そう言おうとした。しかし、そこまで赤の他人であるミンウを巻き込むことはできない。言えるはずがない。
でも、今言わなければ永遠に言えないままな気がする。きっとまた後悔してしまう気がする。
一体どうすればいいのだろうか。

「玲子?」

完全に言葉を詰まらせた様子の玲子をミンウが心配そうに見つめる。


言うべきか、言わざるべきか。

言うことこそが勇気なのか。言わないのもまた勇気なのか。

玲子にとって、第一の選択と決断の時が訪れようとしていた。



【A-1/一日目/深夜】
【赤根沢玲子@真・女神転生if…】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3(未確認)
[思考]
基本方針:皆を護る。出来ることなら兄である偉出夫と会い、全ての決着をつける
1:ミンウと行動を共にする
2:ミンウに偉出夫と自分の関係を明かすか検討中
3:ミンウに「兄と会い、全ての決着をつける」という自分の考えを言うか検討中


【A-1/一日目/深夜】
【ミンウ@ファイナルファンタジー2】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3(未確認)
[思考]
基本方針:これ以上の犠牲者が出ないように全力を尽くす。皆を護る
1:正当防衛以外での武力は行使しないつもり
2:玲子をはじめとした参加者の保護
3:(偉出夫と玲子の関係について、もしかしたら気づいてるかも?)

※二人の関係に気づいているかどうかは以降の書き手さんにお任せ致します
※同時に、ミンウの参戦時期(FF2の中で一度死を経験しているかどうか)もお任せ致します
716 ◆cx6qhP6N9k :2008/11/06(木) 01:14:05 ID:VYpgwxGs
以上です。題名は「BRAVE〜勇気だしてみよう、今すぐ〜」でお願いします

ミンウの苗字がセネスティスとは確定していないというレスがあったので、
状態表にはファーストネームだけを記入しましたが、
不都合でしたら以降の状態表ではミンウ・セネスティス名義に直して下さい

遅筆故にご迷惑をお掛けしましたことを心よりお詫びします
717名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/06(木) 07:53:00 ID:hFpHGihl
GJ! 玲子=主催者の妹という特殊ポジションを上手に活用してると思いました。
玲子の状態によって主催者の狭間のスタンスも微妙に変化しそうだ。
ミンウもかっこいいな。原作では「犬死」の代名詞的存在だけどこっちでは活躍して汚名返上してほしい。
718名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/06(木) 13:23:23 ID:zzwZHgY6
投下乙です!
複雑な環境に置かれてたんですね…主催と玲子。
原作未プレイですがしっかり感情移入ができました。
ミンウもかっこいい!
719名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/06(木) 14:50:03 ID:jYMtK5ga
>>716
投下GJ
ミンウなら優しそうだから正直に事情を話せばレイコの力になってくれそうな気もするがどうなんだろうね
しかしヘビーな主催者事情だな・・・主催者とレイコの事情見てると完全に主催者は悪人って訳でもないのか
720名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/06(木) 18:39:35 ID:CqdZWTeY
初めてズガンじゃないミンウを見た気がする……
乙でした
721名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/06(木) 23:57:08 ID:6qglGVgz
乙!玲子たんのここでの選択が今後に大きく影響しそうで楽しみ。

お兄さん系キャラと思われるミンウと行動していく内に、そっちに惹かれてダメ兄貴イデヲを見捨てる予感も多少する。
722名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ
>>700
【ゼルダの伝説】リンク

が抜けているかな?揚げ足取るようですいません。
ですので、残り13人ですかね。