_,-ー'´ `'´<._
> \ l \
_∠´ >Nレ' ヽ_ __________________________
/ 1‐- /
/.::: ..: ', .| ここは、安価で決定されたアニメ作品のキャラクターによる
/::::.: .:/ ...:: ..:/ l: l:. ヘ、 | バトルロワイアルパロディの企画スレさ。
/イ:::: .::/ ..::::/ /l / ノ \ヽ::..:. :. :. l:. l` |
l.::イ .:::::::/:/ レi /:: /_.. -ー\‐、l:: l:. ∧! .| この企画はその性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が
j:::::l .:: .::://ナこニ;ミl:: /:/l::/7Z=サナ‐ャ.〉l:: |:リ ' | 登場する可能性がある。苦手な人は注意してくれ。
ノ:::::|.::リ l.::/<'ヘ::リ..`,l:/l´ l/ " ヾ-' " /f`|! |' .|
/-イl::i:l´リl/X  ̄ / /)ソ:l::リ.. .| なお、本企画は他板に存在する同様の企画とは一切関係ない。
l:/::|::::|、Kヘ 〈L /-'/|/ < 混同しないように気をつけて欲しいところだね。
/´l/ヽ:l::::::::::\ ー- - -一' , '::/ |
ノノl/V|::::`-、,. /l |/′ | それから、僕と目が合ったそこのキミ。
l´ |:::`' -、_,/ .| | 好意に値するよ……『好き』ってことさ♪
|:: | \__________________________
_-ー」:::.. ト、__
/i7:::ノ:::::.. ',l l、
../::: `ー、_::::::.. ..::r'´ ト、
_/´レ:::: /`ー`):::-、:. -‐十⌒〉 \ `ー、
/∠´-ー┘::::「{...____.. -‐|! く.___\ `ヽ、
_,.-''´ .了 / |::三=ー ̄:|:\ ` ̄、 `ヽ、
_,.-'´ _,-'´ `ヽ、l、::::::::::::::::::::/:/ ``-、 `ヽ
過去スレ
kskアニメキャラバトルロワイアル Part6
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220958994/ kskアニメキャラバトルロワイアル Part5
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220615940/ kskアニメキャラバトルロワイアル Part4
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220359994/ kskアニメキャラバトルロワイアル part3
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220120311/ アニメキャラバトルロワイアルin創作発表part2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220104445/ アニメキャラ・バトルロワイアルin創作発表
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220012845/ 避難所したらば
http://jbbs.livedoor.jp/anime/7056/ まとめwiki
http://www39.atwiki.jp/kskani/ 参加者は
>>2以降に
よろしいならば参加者だ
6/6【涼宮ハルヒの憂鬱】
○キョン/○涼宮ハルヒ/○朝倉涼子/○キョンの妹/○古泉一樹/○朝比奈みくる
6/6【キン肉マンシリーズ】
○キン肉スグル/○キン肉万太郎/○悪魔将軍/○ウォーズマン/○アシュラマン/○ジ・オメガマン
6/6【モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
○佐倉ゲンキ/○モッチー/○スエゾー/○ホリィ/○ハム/○ナーガ
6/6【魔法少女リリカルなのはStrikerS】
○高町なのは/○スバル・ナカジマ/○フェイト・T・ハラオウン/○セイン/○ノーヴェ/○ヴィヴィオ
4/5【ケロロ軍曹】
○ケロロ軍曹/●日向冬樹/○タママ二等兵/○ドロロ兵長/○ガルル中尉
4/4【スレイヤーズREVOLUTION】
○リナ=インバース/○ゼルガディス・グレイワーズ/○ゼロス/○ラドック=ランザード
4/4【新世紀エヴァンゲリオン】
○碇シンジ/○加持リョウジ/○惣流・アスカ・ラングレー/○冬月コウゾウ
4/4【強殖装甲ガイバー】
○深町晶/○アプトム/○ネオ・ゼクトール/○リヒャルト・ギュオー
4/4【砂ぼうず】
○水野灌太(砂ぼうず)/○小泉太湖(小砂)/○川口夏子/○雨蜘蛛
3/3【となりのトトロ】
○トトロ/○草壁サツキ/○草壁メイ
47/48
地図はこれだよ!
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0098.png こちらは現在位置だよ!
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0004.png
【――カヲル君からのお願い――】
___,,,.................,,___ \ / キャラクターの状態を把握しやすくするために、
´ >'"¨'''ー- ...,,__¨`\ ヽ\ | SSの最後に以下のテンプレを挿入してくれ。
_/_,,.... -─-- ..,,_\ \ i ヽ |
/ `> \ \ i\ i | 【場所/時間帯】
/-‐ァ / ___ \ヽ i / | 【名前】
/ /// / _,,..二ニ= ',i // | 【状態】
//,.7'" _,,.. -‐'''"、‐-..__.... -──- 、 レ 、 ̄`\ | 【持ち物】
/,..イ/ 「¨,ゝ、=ニ二 \¨、`\ | 【思考】
//// Z ヽマラ''" -‐‐- 、 \ \ __ |
// _=ニ二__.... _二ニ= , il ', ',/ ̄ | 時間帯の区分は以下の通りだ。
___,イ,' 、_ノ _,.-‐ニ二、-‐ニイ ll \. i ',. ', / | 0〜3時:未明
/ フ , 、 '"、 -.、、\. /i ∧ /l ∨ ',_', ,.イ | 3〜6時:明け方
"\'-─- //!,' 丶 ヽ,仏、 / レ' ', /| l __,,... -‐ム''" < 6〜9時:朝
\‐-、 ,' \ Z ヾ-イ .// /',/ /レ'''"/ / | 9〜12時:昼前
//ヽ ` Z `>ソ / /_/ ,.イ / | 12〜15時:昼過ぎ
、 ,. ‐‐--‐'''"_,.! \ _,,.. -‐- ..,,__,,.. -‐'''" / . | 15〜18時:夕方
/ / ̄  ̄>'''" / / . | 18〜21時:夜
__/__........___/ -‐==- イ / . | 21〜24時:夜中
/ / ,.-‐''" |
\ 三時間区切りだから、割とアバウトでいいと思うよ。
【放送】
6時間に一度ゲームマスターからの放送があり、死亡者と禁止エリアを発表します。
禁止エリアは
>>101>>102>>103……という形で書いてもらい、安価で決定されます。
キャラクターの時間を進めるのは自由です。
しかし、放送時間までたどり着いたら一度ストップ、他のキャラ達が追い付くのを待ってください。
ほとんどのキャラが放送時間にたどり着き、放送がされたら再び時間を進められます。
1モツ!!
カヲル君…怒りを鎮めてくれw
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 23:49:03 ID:0kBe8Cnl BE:1849570496-2BP(0)
ksk
やべ、前スレsageミスった……orz
あ、悪魔将軍&フェイト・T・ハラオウン、投下します!
ksk
ゼルガディスと別れ、フェイトは廃屋へと向かっていた。
特別な理由があるわけではない、なのは達がどこに居るか予想ができない以上、地図に書かれていた施設について調べて行こうと考えたのだ。
廃屋、神社……わざわざこれらの施設だけ書き込まれてるのは何故なのだろうか?
市街地と思われる北部にこれだけの建物しかないということはないだろうし、道の途中に一軒だけぽつんとレストランが建っているわけでもないだろう。
何故この施設だけなのか? その理由が気になり手近なところから探索することとした。
無論、なのは達のことを早く探したい気持ちはある。
だが彼女達がどこにいるかの予想ができない以上、闇雲に探し回っても出会える可能性は低い。
それならば出会うまでの間に一つでも多くの情報を入手しておく方が得策であろう。
と、そこまで考えてフェイトは軽く肩を回す。
「銃って、重いな……」
接近戦を主とする彼女だが、それでも速度を重視するため軽量型のバルディッシュと約8kgもあるライフルとでは基本の重量が違う。
持ち歩くだけで腕に疲労が溜まって来るのがわかり、とはいえ護身のための武器をしまうわけにもいかず溜息を吐いて気を入れなおす。
先の交渉でストラーダを手に入れられなかったのは痛かった、自分と同じく高速戦闘をするエリオのデバイスならば相性もよく言う事なしだったのだが……
――瞬間、動きを凍りつかせる。
「エリオの、デバイス……!?」
名簿にエリオの名前はなかった、それは確かだ、自分の息子のような存在でもあるその名前を見逃すわけが無い。
しかしゼルガディスが持っていたのは間違いなくストラーダ、エリオのデバイスのみが何故ここに存在しているのか。
あの二人組はこの場にいる者達だけでなく、他の関係者にも手を出していると考えるのが自然だろう。
そうするとエリオは、それに側にいるであろうキャロはどうなったのか?
――フェイトの脳裏に、液体と化した少年の姿が思い浮かぶ。
「エリ、オ……キャロ……!」
自分の肩を抱きかかえてその身を震わせる。
何者にも代え難い唯一無二の存在。
自分が絶対に守ると誓い、自分を守ってみせると言ってくれたあの二人は、もう存在しないかもしれない。
「い、や……そんな……そんなの……!」
悲しみ、絶望、怒り……彼女の心を闇が一気に喰らい、その場にへたり込ませてしまう。
その直後だった。
数瞬前まで彼女の頭部があった空間を男の拳が貫いたのは。
ksk
他の参加者を探していた悪魔将軍は、廃屋の近くで金髪の女性を発見する。
ライフルを持っているのを見て、向こうに気づかれぬようにしばらく観察しようと木の陰に隠れ様子を伺う。
身のこなしは悪くない、だが余りにも非力だ、あの程度の銃を持っているだけで疲れるとはあまりにも脆弱。
本調子でない自分の調整も兼ねて抹殺しておくのもよいだろう。
そう思い何やら震えている女の背後から拳を繰り出し……まさかかわされるとは思わず一瞬狼狽する。
「っ! あなたは!?」
「ふん!」
即座にその場から離れライフルを構えるが、悪魔将軍は構わず追撃にかかる。
向けられる銃口に怯みもしない相手にフェイトは焦る。
銃器に慣れていない自分では威嚇射撃さえ危険だ、狙いがずれて急所に当てるわけにはいかない。
よって再度回避を選択、横へ飛び退き、悪魔将軍の腕が背後にあった木を掴みそのままへし折る。
その圧倒的な力にフェイトの背筋が凍る、本能が「説得は無駄」と呼びかけ、即座に詠唱を開始しながら銃口を悪魔将軍の足元の地面へと向けて一発撃つ。
フェイトの狙い通りに地面へと弾丸は向かうが、その斜線上に悪魔将軍は自ら足を進めた。
「な――!」
「硬度9! サファイヤパワー!」
悪魔将軍が叫ぶと同時にその身体が硬質化し銃弾を弾く。
驚愕しながらフェイトは後ろへ下がるが、悪魔将軍の腕がそれを追いかける。
捕まるまいと必死で身を捩り――その背後にあった黄色の光球が放たれた。
「な――!」
「プラズマランサー、ファイア!」
雷撃を纏った魔力球が直撃し、吹き飛び倒れ付す。
デバイス抜きの一撃だ、威力は低くなるがフェイトの狙いは纏わせた雷による痛みと麻痺。
予想以上の疲労感に戸惑いながらも、倒れたまま動かない悪魔将軍を見て息を吐く。
(危なかった……異常なまでの筋力強化に身体の硬質化……見たことも無い魔法だ、デバイスも無しにこんな強力な魔法が使えるなんて)
拘束するために使えそうな道具がなかったか、デイパックを探り……突然その手が掴まれる。
「え……!」
「変わった技を使うな……だがその程度で、この悪魔将軍が倒せると思ったか!」
「う、あ――――!?」
フェイトは知らなかった、人間を遥かに超えた超人の頑強さを、悪魔将軍が痛覚を持たないことを。
フェイトの予想より遥かに早く起き上がった悪魔将軍は、そのまま対策を考えさせる間も与えず両腕を取り振り回す。
それだけで腕に引き千切れそうな痛みが走りフェイトは顔を歪め、次の瞬間には空高く投げ飛ばされる。
(ひ、飛行魔法を……!)
焦りそうになる自分の頭を必死で抑え、術式を組み立てていく。
飛行魔法は資質が重要になるが魔法の難易度自体は初歩の魔法だ、一瞬で術式は組みあがり、発動させ――目の前に悪魔将軍が現れた。
驚きの声を発するよりも早く、悪魔将軍はフェイトの首へ自分の右足の脛を当て、そのままフェイトと共に落下していく。
「喰らえ! 地獄の断頭台!」
「あ……ぐ……! た、て……!」
このまま地面に叩き付けられては無事ではすまない。
悪ければ首が飛び、良くても骨が折れる、どちらにしろ死は避けられないだろう。
飛行魔法は解除し全思考能力を防御に回す、自らの身体を覆うフィールドタイプの防御魔法を発動、更にクッションになるよう円形の防御陣を落下地点に作り出そうと脳をフル回転させる。
(間に、あえ……!)
「死ぬがいい!」
ksk
悪魔将軍の足がフェイトの首、首輪のわずか上に捻じ込まれる。フェイトの表情が苦痛で歪み……悪魔将軍は感心したようにフェイトを見る。
「ふむ、並の超人より丈夫な者が多いようだな……だが」
クッションと防御魔法により首が折れる事は避けたフェイトはその場から離れ、再度詠唱をしようとし、動きを止める。
(声がでない……喉、が……!?)
「やはり、貴様の技は呪文のようなものを唱えなければ使えないようだな」
喉を潰される……魔道士にとって致命傷だ。
愕然とするフェイトに向かって、悪魔将軍は両腕から剣を生み出し突き付ける。
抵抗する術のないフェイトは後ずさり、いつの間に落としたのか、ライフルが足に当たった。
だがこの武器は通用しない、あの相手は自分の理解を超えた存在だ、もう一度捕まれば間違いなく命はない。
対抗手段は思い浮かばない。デバイスも詠唱も抜きで使える魔法など数えるほどさえないのだ、その中でこの相手に効果のあるものは存在しない。
(死ぬ……? 何も残せないで、なのは達にも会えないまま……?)
悪魔将軍が両腕を振り上げる、避けることは可能だが、逃げ切ることはまず難しいだろう。
時間が立つごとに、フェイトは自らに漂う死の臭いが強くなるのを感じとっていた。
(嫌だ……このまま誰も、みんなを守れず死ぬなんて、絶対に……!)
「――だ……じ――――まも……」
「む……?」
潰れた喉で、消え入りそうな声で、それでも言葉を紡ごうとするフェイトに悪魔将軍は興味を持つ。
思い出すのは、普段は情けないキン肉マンが時折見せた、悪魔将軍さえも怯ませるほどの気迫。
あの気迫の正体をこの女は知っているのではないだろうか? キン肉マンの持つ火事場のクソ力にも似た力を持っているのかもしれない。
「女、いったい何が貴様をそこまで突き動かす?」
「―――た、し……う………なの――――は……がはっ!」
無理に喋り、喉に激痛を走らせながらもフェイトは悪魔将軍を睨み続ける。
「わた……しは! な、のはを! みんなを! 守る!!」
「むう……! これは、正義超人共と同じ……!」
「トライデン――げほっ! う、く……!」
無理矢理詠唱しようとするが、その途中で喉を押さえて膝を付く。
一言でも発せられただけで奇跡なのだ、防御魔法があったとはいえ、超人の息の根さえ止める地獄の断頭台を受けて無事でいられるわけがない。
悪魔将軍もフェイトの限界を察し、止めを刺そうと構えを取る。
「死ねぇ! 地獄のメリーゴーランド!」
悪魔将軍はフェイトへ飛び掛り、回転しながらその両腕の刃で切り裂こうと迫る。
限界に達したフェイトにはそれをかわす力も、反撃する力も残されていない。
ksk
ksk
ksk
このまま切り裂かれるのを待つのみ……その、はずだった。
「――――スマッシャァァァァ!!!」
「なに!?」
残る力の全てを、いや、それ以上の想いを込めて、フェイトはたった一言を叫び……よろめきながら三叉の魔力砲撃を放ち続ける。
完全に攻撃の態勢だった悪魔将軍にその砲撃をかわす手段はなく、先ほどの魔力球とは比べ物にならないほどの衝撃が襲いかかる。
「ぐ! 硬度、じゅ……おおおおおおお!?」
「――――――――っ!!」
悪魔将軍に痛覚はない、だがそれはダメージを受けないということとはまた違う、魔力と雷撃の二重の衝撃が悪魔将軍を飲み込もうと襲い掛かる。
そして、フェイトも同じように二重の衝撃に襲われそれに耐えていた。
デバイス抜きでの自分の使える最高位の魔法、更に潰れた喉による不完全な詠唱、不完全な魔法は暴走しかけ、術者本人をも喰らい尽くそうと暴れまわる。
それでも、常人なら一瞬で気絶しそうなほどの痛みを受けながら、フェイトはただ前を見続ける。
「な……の―――はああああああああああ!!!!」
「うおおおおおおおお!?」
悪魔将軍を吹き飛ばし、フェイトはその場に倒れ付す。
体力も魔力もほとんど残ってはいない、このまま誰とも会えなければ死ぬかもしれない。
(でも……私は守れた、のかな……ね、なのは………)
気を抜けば手放しそうになる意識を無理矢理繋ぎ止め、悪魔将軍が吹き飛んだ方向を見つめる。
非殺傷設定とはいえ、あの直撃ならばしばらくは動けないはずだ。
できればこの間に誰かに拘束してもらいたい、あの悪魔をそのままにしておくのは危険すぎる。
そんな願いを込め……その思考は完全に停止した。
ksk
「驚いたぞ……」
(え……?)
足音が聞こえる。
「よもや、この悪魔将軍に傷を負わせるとはな……」
(そんな……)
聞き覚えのある声も、一緒に。
「認めざるを得ないようだ、超人を超える者達がここにはいると」
(うそ……)
そして、見覚えのある姿が。
「感謝しよう、貴重な情報を与えてくれたことにな」
(なのは……!)
すぐ近くにあるライフルへ手を伸ばそうとする、だが腕は動いてくれない。
後ろへ下がろうとしても足は動かず、対抗策を練ろうにも脳は焦りから空回りし続けるのみだ。
「そして……」
(エリオ、キャロ……)
そんな中、彼女は想うのは、最愛の二人の子供……
「さよならだ」
(ごめんね……)
◇
「おのれ……あの二人、この身に何かしおったな……!」
廃屋の中、まだ使えそうな部屋の一つを探し出し壁によりかかるように座り込む。
先ほどの女が最初の見立てと違い相当な強者だったのは認めよう。
だが、それでも身体に残るダメージと疲労感は大きすぎる。
彼の身体を構成する悪魔六騎士がまったく反応を返さないのを見る限り、何か細工をされたと考えるのが妥当だろう。
「仕方あるまい……今は、休息をとるか……」
ゆっくりと身体を休めながら、一つ、ある事に思考を向ける。
(なのは、高町なのは、か……)
【E-5 廃屋内/一日目・未明】
【悪魔将軍@キン肉マン】
【状態】全身にダメージ(大)、身体に少し傷
【持ち物】
ユニット・リムーバー@強殖装甲ガイバー、ワルサーWA2000(6/6)、ワルサーWA2000用箱型弾倉×3、ディパック(支給品一式×2、不明支給品0〜2)
【思考】
0.休息
1.強い奴は利用(市街地等に誘導)、弱い奴は殺害、正義超人は自分の手で殺す(キン肉マンは特に念入りに殺す)。
2.適当にブラブラする。
ksk
ksk
彼女は守ることができなかった。
その力、その想いの全てをぶつけても悪魔には届かなかった。
だが、それでも、
それでも、たった一つだけ、彼女は守りぬいた。
友との「友情」を、悪魔将軍の唯一の弱点である、その想いを。
彼女は、守り通した。
【フェイト・T・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡】
ksk
投下終了です、支援ありがとうございましたっ!
矛盾、指摘等ありましたらお願いします。
ksk ksk
フェイトーーーーーーーォ!!!
よくがんばった!よくがんばったよ!
これからはカオル君の遊び相手として
カオル君の怒りを静めておくれ、頼んだよフェイト
ああ貴重なボインちゃん分が……!
さようならフェイト、これからはカヲル君の怒りを鎮めておくれ
うおおおお二人目の死亡者はまさかのフェイト!?
将軍強いよ将軍、なんかもう閣下(k)と将軍(s)だけで半分くらい全滅させられそうだw
これにキョン(k)もいるんだから……やばいぞ、ヒーローチーム!
投下乙…
フェイトォォォォォォォ!!
良く頑張った!お前は十分頑張って、最後まで大切なモノを貫き通したよ
お前が弱いわけじゃない…相手がホントの悪魔だっただけなんだ!!
投下乙です!
フェイトが二人目の死亡者になったか……
だが、あの悪魔将軍さま相手にデバイス無しでよく頑張った!
GJだ!
投下乙!
うわぁぁぁ、フェイト、フェイト!
よく頑張ったけど、さすがに相手が悪すぎた……!しかもなんかなのはさん目ぇつけられてるー!
お疲れ、そして死者スレでカヲル君の遊び相手を頼むぞ!
あと前スレ
>>1000!
ナイスといいたいがまたカヲル君が怒ったらどうするんだwwww
投下乙
うわあ悪魔将軍強ええ
やはり戦士相手に魔法使いは不利か!?
フェイトさぁぁぁあぁぁぁぁぁん!!貴重な大人の女性キャラがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
結局散ってしまったけれど、でもそこに至るまでの気迫あふれる戦いには心を撃たれたよ……ちょっとだけなのはさんの名前呼び過ぎと思わないでもなかったけど…
しかしフェイトさん相手に余裕綽綽の悪魔将軍はまさに将軍だ…この先の将軍の活躍を考えるとgkbrとwktkが止まらない!
>>30 こんな所までkskなのかよ!?w
どこまでもネタの神に愛されてるなぁこのロワは
投下乙
フェイトーーーーーー
悪魔将軍強ぇええええ
だがまだだ、ヒーロー側にはトトロがいる!!
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 00:10:11 ID:YOqEwsYr
そういや2chの運営がダダこねたせいで専ブラの書き込みになんか障害あるってマジ?
なんか「同意する」っての選ばなきゃ書き込みできなくなってることかな?
トトロなら…トトロなら何とかしてくれるっ…
投下乙!
もうそろそろ誰か死にそうだ……と思ってたらフェイトかあああ!
将軍相手なら仕方ない……がんばったよ。カヲル君と冬樹と仲良くな。
だ、誰かkskマーダーに対抗してksk対主催を……!
>>37-38 専ブラがJane Doe Styleなら以下のようにすれば何とかなるっぽい。
ちなみに雑談スレから勝手にパクってきた
165 名前:View ◆AcQTmXmylo [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 06:13:02 ID:k+Pti8ze
>156,158-159
とりあえず応急機能があるので、
メモ帳などでJane2ch.iniの[Write]セクションに
AditionalAgreementField=kiri=tanpo
と一行追加すれば書けるようになります。
詳細はJaneView.txtの▼060616の項目を参照。
178 名前:View ◆AcQTmXmylo [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 06:55:42 ID:k+Pti8ze
>165はちょっと書き間違ってて、
AditionalAgreementField=&kiri=tanpo
で、&が必要でした。
k(コウゾウ)
s(サツキ)
k(キョンの妹)
完璧だ
kskマーダー ksk対主催
k 閣下 k ケロロ
s 将軍 s スエゾー
k kyon k ガルル
適当にwikiの名簿からkskに該当するキャラを探したが勝てる気がしねぇwww
k(キョンの妹)
s(サツキ)
k(草壁メイ)
kskロリ。……ヴィヴィオが入れられたらよかったのに。
やはりここはトトロのジブリフィールドアタックしかないな
みんななぜそんなにトトロに期待するwwwもっと強いのいるだろ……いるよね?
ギガンティックトトロですね、分かります
パヤオの力を信じるんだ!
>>42 きりたんぽから、スカポンタンに変わったらしいけど?
最新の現在位置地図ってあるかな?
位置把握したいんだが……。
>>50 俺もよく分からんけどコピペしただけなんだw
だからよく分からないw
>>52 おお、ありがとう。
なんかせかすみたいなこと言ってすまなかった。
ためしに書き込んでみる
投下乙です!
ギュオーに続き、マーダーのポテンシャルを思い知る話でした。
彼の時は二人組だったけど、今度は一人きりだったから逃れられなかったか…!
思いのたけをぶちまけた攻撃が、かえって相手になのはを認知されてしまうという不幸も素敵。
ついでに専ブラテスト
>>31 ちょっと待てw
あの人を悪魔呼ばわりしたのは別人だwww
>>58 乙!
相変わらず見やすくていいですww
うーむ、予約したい組み合わせがあるがどうしても移動経路に一人いるなあ……。
>>58 乙!ありがとうございます
こうしてみると将軍とまっくろくろすけ近いなぁ
>>59 逆に考えるんだ、「そいつも一緒に予約しちゃえばいいさ」と考えるんだ
>>58 乙です。
改めてみると、神社周辺カオスだw
k 来た! 地図来た!
s 最新地図来た!
k これで勝つる!
えー、キョン妹とゲンキを予約した物ですが、現在推敲中につき01:30までには投下出来るものと思います。
ぶっちゃけかなり長くなりそうなので、申し訳ありませんがかなりの支援、もといkskを頂ければ幸いです
そしてギコナビ使いの俺は見事に専ブラの異常にひっかかりましたとさ
なぜだカヲルくん!!魂のルフランじゃ不満だったのか!?くそう、投下する前から怒りの鉄槌ですかぁぁぁぁーーーー!?
>>64 来た!お待ちしておりましたー!
大丈夫、カヲル君のとこにひとり行ったから今の彼は機嫌いいはず!
そしてお色気パート待ってるよ〜(小声)
お待たせしました、ゲンキとキョンの妹の投下を開始しますー
ksk
お待ちしてました。ksk
ksk
ksk
お待たせしました、ゲンキとキョンの妹の投下を開始しますー
「きゃああああああああぁぁあぁ!!だめ、だめ、だめだってばぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
地図上にしてG-02に当たる部分に存在する細道を奇妙なバイクで移動しながら、
年端もいかぬ少女――名簿上の名前を用いるならば『キョンの妹』なるあんまりにもあんまりな物を与えられた人物が叫ぶ。
仮にも殺し合いを命ぜられた多くの強者がひしめき合う会場内では、自殺行為以外の何物でもないのだが、あいにくと今の彼女にその事を考える余裕はない。
何せ―――他ならぬ『乙女』としての危機が迫っているのだから。
バイクを用いた高速移動の産物として与えられる強烈な向かい風によって、バタバタと暴れる浴衣の下半身部分を必死で抑えながら、彼女は自分自身の迂闊さを激しく呪った。
――――だって、だって、前にハルにゃんが『浴衣の下には下着を付けないでいるのが日本の伝統なのよ!』なんて言ってたからぁ〜!!
本人の意思とは関係なくそうせざるを得ない状況があった事も忘れて、自分自身でも良く分からない言い訳をするも、
それが事態の好転に何一つ貢献しない事は誰よりも彼女自身がわかっていた。
今、少女の体を包み込んでいるのは、『ksk温泉』なる意味不明の印字が施された布きれ一枚きり。
そして、全身を緩やかに覆い隠す浴衣としての機能しかもたないそれは、強風という力による蹂躙に耐え得る筈もなかった。
「うぅぅぅ………ひゃぁっ!?」
身を精一杯縮こませて、少しでも抵抗を減らそうと行動した少女を新たな衝撃が襲う。
つい先ほどの入浴にてぽかぽかと温まっていた平面的な体の上を、直に冷たい風がなぞっていったのを感じたのだ。
その感覚を事実と裏付けるように、浴衣の上半身部分が豊満な体を包み込んだときの様に大きく膨張し、
結果として肌の露出部分の増加…すなわち浴衣の隙間が大きく広がったという現象を引き起こす。
そして彼女は、発現したその大きな隙間から、桜色の部分が一瞬だけその姿を大胆に覗かせているのをしっかりと目撃してしまった。
………防衛すべき拠点は一か所だけではなかったのだ。
「み、見えちゃう〜〜〜〜〜〜!!見えちゃうよぉぉぉ〜〜〜〜〜!!!」
それぞれの手で上半身と下半身を必死に防衛しつつ、少女は再び叫ぶ。
果たして何が見えるのか? そんな事は口に出せる筈もない。『乙女』としては尚更である。
そしてその『乙女』の危機をあざ笑うかのように、現実は非情であった。
「えーーーーーー!?何か言ったかーーーーーーーー!?」
「見、見えちゃうのーーーーー!!だからちょっと止めてーーーーーーーー!!!」
「風でよく聞こえないんだって!!もっとはっきり言ってくれーーーーー!!!」
「は、はっきりなんて言えるわけないよぉぉーーーーーー!!」
「ダメだーーー!!!全然聞こえないってーーーー!!!!」
つい先ほどから幾度となく繰り返されている、バイクの運転手である少年、ゲンキとの会話が、強風の所為で声がかき消されることもあり全く上手く言っていないのだ。
誓って言って、ゲンキという人物は人並み以上に正義感に溢れたごく普通の小学生男子である。
決して同年代の少女の服を強風ではためかせて喜ぶといった下劣な性癖を持っている訳ではない。
とにかく、思いやりという感情をしっかり持ちあわせている彼は、明らかに異常を示している後ろの少女を気遣い、現状打破を目指してはいるものの……
「だから!!何がどうなってんだってーーーーー!?」
「だだだだだだだめーーーーー!!!絶対こっち向いちゃだめーーーーーーー!!!」
「うげぇ!!首、首から今嫌な音がぁ!!」
少女の状況が状況と言う事もあり、少しでも振り向こう物ならば即座に彼女の鉄拳が襲ってくる始末。
こうして今だにどんな惨状が少女を襲っているのかを理解できないまま、ゲンキはただバイクを走らせていた。
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ならば一度バイクを止めて、落ち着いた状態で改めて会話をすれば良いという考えも出てきそうな物だが、如何せんゲンキも焦っていた。
自分の大切な仲間であるホリィ、モッチー、スエゾー、ハム……彼らと一刻も早く合流したいという気持ちが彼を急かしているのである。
もちろん数々の強敵を打ち倒してきた彼らがそう簡単にやられる事は無いだろうとも思っているが、
主催者からして『人を突然オレンジ色の水に変える』というあまりにも不可思議な能力を持っている存在なのだ。
ワルモンとは比べ物にならないような強敵がこの殺し合いに参戦し、仲間達をその手に掛ける事も大いに考えられる。
また、ワルモン軍団の幹部であるワルモン四天王最後の一人、そしてホリィとスエゾーにとっては家族の仇でもあるナーガがこの場にいる事も不安要素の一つだった。
それに加え、後ろにいる少女…キョンの妹についてもまた心配な事がある。
彼女自身がその見た目に反せず、明らかに戦闘能力を持たない被保護対象である事は確実だが、話を聞くところによれば彼女の兄であるキョンを始めとした他の人々…
曰く、『SOS団』なるサークルに所属する高校生グループもまた、荒事とは一切無縁の生活を営んできたごく普通の人間達であるらしい。
もちろんただの小学生にすぎないゲンキ自身より弱いとは言わないが、それでも『何者かに襲われたら…?』という不安は消えない。
おそらく、自分と同じ年頃で、更に間違いなくか弱い存在である彼女にとっても同じ不安を、もしかしたらより一層大きい物を感じているだろう。
――――少しでも早く知り合いと合流させて、安心させてやらないと……それにまぁ、色々と酷い事しちゃったっていうのもあるし。
一瞬だけ脳裏に蘇った、湯けむりの中に浮かぶ肌色…もしくはピンク色な光景を慌てて頭を大きく振って追い出すと、ゲンキは更に強くアクセルを入れる。
自分と仲間たちの為に、そして後ろの少女の為に。
「っきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?は、速くなってるよゲンキ君ーーーーーーーーー!?ダメ、見えちゃうぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜!!!」
……そして、その行動はより一層守るべき存在に絶望を与えるのであった。
ゲンキには何一つの悪意は無い。ただ一つだけ挙げるとすれば、彼は余りにも幼すぎた。
まだ幼い少女相手とはいえ、異性に対して適切な行動を取るには余りにも『無知』すぎたのである。
※
「う、うぅぅぅぅぅ……もうダメぇ………」
最早叫ぶ気力すら失い、僅かに涙を流しながら妹は力なく蹲った。
バタバタと暴れまわる浴衣を抑えている腕にも最早痛みが走り、「もう限界」という信号を彼女に送っている。
このままじゃもうお嫁に行けなくなるかも…という後ろ向きな呟きを噛み殺し、どうすればこの状況を打開出来るのかと彼女は幼い頭脳を必死で回転させる。
――――ゲンキ君との会話は全然ダメ……だったらもう、後に残った方法は……。
少女の脳裏に浮かんだ言葉。それは即ち―――――『実力行使』。
「ハルにゃん、お願い…ハルにゃんの元気な力、ちょっとだけ私にちょうだい…」
兄の一番の交流相手である、とにかく溌剌として破天荒で、自分の姉のような女子高生の事を思い浮かべながら呼吸を整える。
今から自分がしようとしている行為は、おそらく大きな犠牲を伴う危険な物だろう。
それでも、このまま何もしないで為すがままに(精神的に)凌辱され続けるよりは遥かにマシだ。
「…………〜〜〜〜っ………うん、よしっ……!!」
両手が使えないので、心の中の手の平にしっかりと三回『人』の字を書いて飲み込む
落ちないようにバランスを取りながら、バイクの横に垂らしてあった自分の両足を引き上げて体育座りの様な格好になって、一呼吸置いた後に―――少女は行動を開始する!
「っと………ええぇぇぇぇぇーーーーーーーい!!!」
「ってうおおおおぉぉぉぉぉーーーーー!?」
突然、背中に衝撃と重みを感じたゲンキが驚愕の叫びを上げる。
後ろにいたキョンの妹が体育座りの状態から、足をバネにして運転手であるゲンキの背中に覆いかぶさったのだ。
彼女が立ちあがった一瞬、両手が完全に浴衣から離脱したために裾部分が大きく捲りあがり顔から火が出そうになったが、幸いにして目撃者は存在していなかった。
ともかく、これはまだ作戦の第一段階に過ぎない。ゲンキの背中に乗りあげたキョンの妹は更に前進して両手を伸ばす。
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「な、何!?どうしたぁーーーーーー!?」
「いいからぁぁーーー!!ゲンキ君はちょっと黙っててぇぇーーーーーー!!!」
あまりにもいきなりすぎるキョンの妹の行動と、鼻腔をくすぐる彼女の髪から漂うほのかなシャンプーの香りなどの所為か妙に跳ね上がる心臓を抑えながらゲンキが叫ぶが、
少女はそれに答える余裕はない。
ただハンドルを掴んでいるゲンキの腕に添うように両手を進めていき……やがてその小さな二つの手はしっかりとハンドルを握り締めた。
「届いたっ……止まってぇぇぇぇーーーーーーー!!!」
少女が、絶叫と共にハンドルの下についたブレーキレバーを握り締める。
一瞬だけ宇宙人が作ったらしい(滅茶苦茶怪しい)このバイクが果たして地球製の物と同じブレーキの構造をしているのかと不安にはなったが、
今まで散々少女を苛めてきた非情な現実もようやく微笑んでくれたようで、走行中だったバイクは急激にそのスピードを落としていった。
ただし、急ブレーキという現象には付き物の強烈な衝撃と言う置き土産と共に。
「あ、あぶ、危なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!?」
衝撃に振り落とされないように、またハンドル操作をミスして大事故を起こさない為にゲンキは必死で暴れまわるハンドルを押さえつけ、
キョンの妹もブレーキレバーを握り締め身を固くしたまま絶叫をあげる。
二人の努力がどうにか実を結んだのか、多少のアクロバティック的運動は行われた物の、ブレーキ作動位置から数十m程の所でバイクは無事に停止した。
「はぁ、はぁ、はぁ……………い、いきなり何するんだよ!?」
ともすれば大事故を引き起こしかねなかったキョンの妹の先の行動に、ゲンキは思わず声を荒げて非難する。
だが、それに対するキョンの妹もまた負けていなかった。
「だ、だってゲンキ君が止まってくれないからぁ!!もう少しで見えちゃいそうだったのにー!」
「見える?見えるって何がだよ?」
「そ、そんなの言える訳ないよー!?」
「言えないって…別に可笑しい所は見当たんないけど……」
「……っ…!やっ、見ちゃダメだってばぁぁぁーーーーー!!」
バイクから降りたゲンキに自分の体をジロジロと見られるに当たって、キョンの妹は初めてそこで浴衣が乱れ切っている事に気づいた。
幸いにも決して見られてはいけない『乙女』としての部分はギリギリで隠されていた物の、不幸な事にその為にゲンキには何が起きたかを理解できていなかった。
「見ちゃダメって…ちょっと服がぐちゃぐちゃになってたけど、それぐらいじゃ?」
「それがダメなんだってばー!!い、今………ンツ…付けてないし……」
「え?だからよく聞こえないって!!」
あまりの恥ずかしさに体を隠しながらボソボソと呟くキョンの妹だったが、やはりどこまでもデリカシーの欠けるゲンキの一言に思わず彼をキッと睨みつける。
「だから!パンツとかシャツとか着てないから浴衣が捲れると色々見えちゃう……の……」
「…………………あ、そういえば…」
大声で叫んでいる途中で流石に恥ずかしくなり後半はかすれた様な小さな声になってしまう物の、ようやくゲンキにも合点が行ったらしい。
一瞬まじまじと彼女の体を見つめてしまうが、ハッと我にかえり慌てて後ろを向いて直立の姿勢を取る。
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「ご、ゴメン!!俺もう向こう向いてるから!!絶対見ないからさ!!」
「うぅ……絶対だよ?絶対に見ちゃダメだからね?」
やや涙ぐんだ声でゲンキに答えながら、キョンの妹は細心の注意を払ってバイクから降り、後ろに括りつけてあった自分の下着を取り戻そうと手を伸ばす。
「あっちゃー……ホントにゴメン!全然そんな事気付かなかったし、何か言ってるのはわかったんだけどよく聞こえなくて…」
「もういいよ、ゲンキ君に悪気が無いのはわかったから…だから絶対にこっち見ないでね?」
「そ、それは絶対見ないって!!」
キョンの妹からは見えないというのにわざわざ両手を合わせて謝っていたゲンキだが、彼女の発言を聞いて再び気をつけの姿勢で待機する。
まさに彼の誠実さを表しているかのような行動に、半泣きだった少女も思わずクスリと微笑んだ。
「………………あれ?」
そのまま微動だにせず棒のように突っ立っていたゲンキだが、やがてここから少し先に二つのある物体が落ちているのに気づいた。
しばらくそれが何かを見極めようと目をゴシゴシと擦るが、月明かりに照らされたそれがディバックである事を理解するのにそう時間は掛らなかった。
「あ、俺達のディパックか……今の急ブレーキで落っこちっちゃったんだな」
このままだと忘れるところだった、危ない危ない……
そんな事を考えながらディバックに近づいた時、落下の衝撃で開いたらしい口から白い何かがはみ出しているのが目に入る。
「あれ…なんだ、この白いの?」
「見、見ちゃダメって言ったでしょゲンキくーーーーーん!!!」
「い、いやそっちじゃなくてコレだって!!」
まさにその時、生乾きだった自分の下着を手に取っていたキョンの妹に弁解するために、はみ出していたそれを完全に取り出してヒラヒラと振る。
それは、真白なカバーに包まれた分厚い小冊子だった。
「え……何それ?どこにあったの?」
「ディパックの中に入ってたんだ。たぶん、銃の他にも入ってた支給品…だと思うけど」
下着を再び元の場所に戻してとことこと掛け寄ってきたキョンの妹に、ゲンキは手の中の小冊子を見せる。
その表紙にでかでかと印刷された文字は、使用されている漢字こそ小学生の彼らにも理解できるぐらいに単純な物ではあったが、
その意味を図り知る事は幼い彼らには……いや、例え一定以上の知識を持っている大人にとっても難しい事だろう。
その文字列とは、即ち――――――――
「……………人類?」
「補完………計画?」
ゆっくりと表紙から目を離し、互いに顔を見合わせた少年少女は、巨大なクエスチョンマークを浮かべて同時に首をかしげた。
※
「えーと……人類、補完計画とは、秘密、結社………セ、セエレ?エス、イー、イー、エル、イー?」
「ローマ字読みじゃなくて英語読みじゃないかな?……私にも読めないけど」
「まぁいいや、飛ばしちゃって…セエレの……悲しい……?」
「……悲願?えっと、ヒガンであり、人類、全てに対する…キュウサイ……である。人類の、進化はすでに、大きな…イキヅマリ、を見せて……?」
ちょうど辺りに埋まっていた丁度いい大きさの岩に二人で座り込み、ランタンの明かりで冊子の文字を照らしだしながら、
ゲンキとキョンの妹はその内容をたどたどしく音読する。
ともすれば小学校の国語の時間のような、どこか微笑ましい光景ではあったが、読み上げている内容は教科書には載せられないような極めて難解な物だった。
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「ちょっと飛ばして……ケイカクの実行には………し…いや、使い……えーと?」
「ここも飛ばしちゃって…リリスの、分身である………ヨウ、ヒトガタ…ケッセン兵器…?」
「人造人間、エヴァンゲリオンの……じ、人造人間!?そんなモンスターいたかなぁ…?」
「とりあえず続き……エヴァンゲリオンの……エス、2?……機関?…を、キョウメイ……で…グングニルの……?」
「…………………………わかる?」
「…………………………ぜんぜん」
難解な漢字に聞き覚えのない専門用語を前に、途方にくれて顔を見合わせる二人の間を冷たい風が吹き抜けた。
「あーーーーーっ、もうヤメだヤメ!!こんなのただの難しい本だって!!」
早々に匙を投げたゲンキが両手を広げて草の上に倒れ込む。あまり頭脳労働の経験のない彼にとっては、この謎の書物の解読は拷問でしか無かった。
キョンの妹は未だ諦めきれないのか、まだ眼で文章を追っている物の、頭のクエスチョンマークは消えずに数を増すばかり。
これを完全に解読するには、一介の小学生にすぎない彼らは余りにも『無知』すぎるのだ。
可愛い顔立ちを疑問符で歪めているキョンの妹を見ながら、ゲンキは疲れたように声を掛ける。
「もう読まなくてもいいんじゃないか?大体、そこに書いてあるのが全部本当なのかどうか怪しいし…」
「ゲンキ君が言ってるのって、これに書いてあった、『セカンドインパクト』って話のこと?」
「2000年に南極で大爆発が起きて、日本の東京や世界中のあちこちが沈んじゃった事件なんて聞いた事ないぜー?」
ぼーっと月を見上げながらゲンキが気のない返事をする。
そんな世界規模の大事件が起こっていたのならば大きなニュースになっているだろうし、何よりその影響を実際にこの身に受けているだろう。
だが、ゲンキはもちろんの事キョンの妹もまたそんな事件を聞いた事も無かった。
「じゃあ、この本………ただのハズレなのかなぁ………」
「………それはまだわかんないけどさ」
明らかにションボリと元気をなくし、ともすればそのまま泣きだしてしまいそうな少女の声がいたたまれなく、
とりあえずフォローするような言葉を掛けてみるが、ゲンキ自身もかなり半信半疑だ。
主催者曰く、『殺し合いを円滑に進めるための道具』と言っていたが、果たしてこんな本の何が殺し合いに関係しているのか?
まさか武器に使え、という事でもあるまい。角でたたけばそこそこの威力はありそうではあるが。
ハァ…………と一つため息を付いたところで、キョンの妹がゲンキに話しかけてきた。
「ねぇゲンキ君……『L.C.L.』って、何かで聞いたこと無い?」
「え?」
突然の言葉に、しばらくゲンキが考え込む。
L.C.L.、エルシーエル……なんだろう、どこかでチラリと耳にした気がする。
「ここに書いてあるんだけど…私も何かで聞いたような気がして」
「どれどれ?」
よっ、と上半身を起こして、再び小冊子の中を覗き込む。キョンの妹が指し示している文章列には、確かに『L.C.L.』なる単語が含まれていた。
「………『L.C.L.』は、本来はエヴァンゲリオンの、エントリー…プラグ? 内に充満され、パイロットを…ホゴし、直接の……ここは飛ばすか。
えーっと……真実は、『L.C.L.』とは生命の…スープそのものであり…その形状はオレンジ色の、液………オレンジ色の液体?」
ドクンと心臓が跳ね上がった。
オレンジ色の液体。『L.C.L.』。そうだ、確かこの言葉は――――。
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「…え……オレンジ、って………まさか……最初の時の………」
―――――「生と死は等価値なんだ、僕にとってはね。だから死ぬのは怖くな――
―――――「誰もが心に壁を持っている。A.T.フィールドと呼ばれるそれがあるからこそ、不完全な群体生物はその脆弱な個を保っていられる。
――――――それを解き放ってしまえば肉体はその意味を失い、生命のスープであるLCLの海へと還元される。
――――――これがその首輪の原理。
「そうだ……最初に主催者達に歯向かった、あの男の人が変化した……! それで、その時にあの女の人が言ってた事の中で、『L.C.L.』って!!」
呆然としているキョンの妹の手から小冊子を引きよせ、少しでも何かの情報を得ようとゲンキは文章の上に目を走らせる。
だが、そこに書かれている物も他の例に漏れず難解な内容であり、また先の少女の説明にあったような事しか読み取る事は出来ない。
もしかしたら、この文書は自分達を拘束している首輪の原理について重要な事が書かれているかも知れないのに――!
「ダメだ、全然わからない!!」
「む、無理だよゲンキ君…きっと私たちみたいな子供じゃわかんない内容だよ……?」
「……俺たちにはわからない……だったら」
他の、これを理解できるような人物に見せる事ができたら?
ゲンキは思考する。自分が知る中でこれを理解出来そうな人物は誰だ? モッチーとスエゾーは論外だ。
まとめ役にもなってるホリィなら…? ダメだ、自分より少しは年上だからと言って、こんな論文を理解できるような人じゃない。
だったらハムは……確かに頭もいい。けど待てよ? これは多分、モンスターファームの世界じゃなくて地球を舞台にして書かれた物だ。
自分とは別の世界の住人である彼らには荷が重い。
「なぁ!お前の知り合いで、これを理解出来そうな人っているか!?」
「えっ……?えーと…キョン君……はあんまり頭が良くないし……ハルにゃんや古泉君やみくるちゃんだったら……
で、でもみんな普通の高校生だから難しいかも……」
「そっか………」
つまりは、全滅……だが、その事実を突き付けられても、ゲンキの中のガッツはびくともしない。
「知り合いじゃなくても、きっとこの『殺し合い』をどうにかしようとしている人はいる筈だ。
そして、その中にはこれを全部理解できる人が居るかもしれない!!」
「きゃっ!?」
ゲンキが小冊子を持ったまま勢いよく立ちあがる。はやくも、この『殺し合い』に対抗するための手段が見えてきたのだ。
高まるガッツも少しでも発散しようと、ゲンキはいつも通りのあのセリフを叫ばんとする。
「よっしゃぁ!! ハートバクバク、元気ガンガンで――――」
「待って!!」
「うおっ!? ど、どうした? なにかあったか!?」
決め台詞を突然遮られて思わずコケそうになるが、姿勢を保ちながらゲンキがキョンの妹を見る。
希望を見出してガッツ全開のゲンキとは反対に、少女の顔はどこか浮かない物であった。
「………なにか、変だよ? だってこの支給品って、殺し合いを進めるための物だよね? じゃあなんで、首輪の事が書いてあるような物を私に渡したのかな…?」
「そ、それは……主催者が間違えたとか!!」
まさにその場の思いつきというようなゲンキの言葉を聞いても、キョンの妹の顔は晴れる筈もない。
ただ一つ、彼女自身の中ではある事が引っかかっていた。
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「………………有希ちゃん、かな……?」
「えっ?ユキ…って誰?」
「えっとね……最初に、メガネをかけたおじさんと一緒にいた女の子。あの人、キョンくんとハルにゃん達のお友達で、同じSOS団に入ってるの」
「な………なんだってーーーーーーーーーーー!?」
ここに来て明かされた驚愕の新事実に、思わずゲンキが絶叫する。
ついさっきの温泉での情報交換では、少しゴタゴタしていた事もあり言いそびれていたのだ。
「じゃ、じゃあその有希って人は友達を殺し合いさせようとしてるのか!?」
「そんな事ないもん! 確かに有希ちゃんは全然おしゃべりしなくて顔もかわらなくてちょっと変な人だけど、ハルにゃんやみくるちゃんと一緒で優しいお姉ちゃんだよ!!」
「だとしたら、何で…?」
「………そんなの、わかんないけど……でも、でももしかしたら、この本も有希ちゃんがわざわざ用意してくれた物なのかも、って……」
キョンの妹は消えそうなか細い声でそう答えると、力なく俯いてしまう。
あの最初に集められた大広間での彼女の様子を思い出そうとしてみても……いつもと変わらない、無表情ばかりが浮かんでくる。
「……わかんないよ………有希ちゃん………」
膝を抱えたままのキョンの妹を見ながら、ゲンキもまた考えていた。
今の彼女の様子を見るに、少なくともあの『有希』という人物は他の皆からも随分と信頼されていたように思える。
彼女と兄と同じく『SOS団』なる仲良しサークルで一緒に行動しているという事からもそれが窺い知れるだろう。
ならば、あの少女をこんな凶行に走らせてしまった原因とは何なのか?
『裏切り』という事についてはあまりゲンキ自身考えたくない。少なくとも、精神的に消耗している様子のキョンの妹には言い出せないだろう。
それならばまた違う原因が……………?
「誰かに………操られて?」
「えっ…………」
ポツリと、ゲンキの口から思いついた言葉が漏れる。
彼の脳裏に浮かぶのは、自分たちの最大の敵でもある、ワルモン軍団の首領『ムー』の事だ。
ムーには特殊な力があり、正しい心を持ったモンスター達の悪の心を増幅させ、戦いを好む残虐なワルモンへと変化させる事が出来る。
例えば、自分の仲間であるライガーの弟で、本来は兄思いの優しい性格であったモンスター、ギンギライガーがワルモン四天王にまでなってしまったかのように。
それと同じ力が、有希という少女に働いていたとしたら………?
「けど、ムーには人間を操る力なんて――」
「それだよ!!」
「うわっ、て、またかよ!」
ゲンキの言葉を再び遮って顔をあげたキョンの妹の目が、これまた再び衝撃でよろけているゲンキにしっかりと向けられる。
「有希ちゃん、きっと悪者に操られてるんだ!!」
「い、いやでも、ムーにはそんな力は無いし……」
「じゃあ、脅かされて無理やりにあんな事をさせられてるとか!!」
「脅かされて……? それだったら、確かにあり得るな」
ゲンキが旅した世界の中でも、ワルモン達に支配され、無理やりに働かされていた人々がいた事を思い出す。
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「きっと、有希ちゃんは悪い人たちの目を盗んで、こっそりとこれを渡して、私たちに協力してくれてるんだよ!!」
「う、うーん…じゃあそれもきっとあり得る……のかな?」
「うん、絶対そう!」
少し悩んだ素振りを見せるゲンキを無視して、キョンの妹は目をキラキラと輝かせて首を縦に振る。
それを見ていたゲンキも、徐々に疑う事よりも少女の言うとおりに信じる事を選ぼうという気になって行った。
ゲンキ自身、誰かを疑う事は好きではないのだ。
「それにしても操られてるかぁ…」
自分で思いついた事を再び口に出しながら、ゲンキは再び考える。
真実は今だに見えないが、もしかしたらこの殺し合いの背景には負の感情を求めたムーとワルモン軍団が存在している可能性もあるのだ。
最もムーには人の心を操ることなど出来ない筈だが………
――――まさか、その有希って人、人間じゃなくてモンスターだったりしないよな?
一瞬だけ頭をよぎった考えを、苦笑しながら否定する。
ピクシーのように人間に近い体を持ったモンスターはいる事はいるが、それがまさか地球にやってきて、さらに高校生として普通に暮らしている事などおそらくあり得ないだろう。
この予想は半分ほど的中しているという事実を、神ならぬ身のゲンキは知る由もない。
※
「そういえばゲンキ君、ちょっと気になる事があるんだけど」
機嫌を完全に持ち直して、嬉しそうにちょこちょこと動き回っていたキョンの妹が突然立ち止まり、ゲンキに振り向く。
「どうした?」
「この本の事なんだけど……最初からずっとこういう風に、新品のままだった?」
「へ?」
少女の言葉の真意がつかめず、ゲンキが思わず首を傾げる。
「とりあえず、最初から綺麗なまんまだったけど?」
「そうなんだ………変なの」
「変って……何が?」
「これって私のディパックの中に入ってたんだよね? 最初に言ったけど、私池の中に落っこちちゃって、その時ディバックもぐしょぐしょに濡れちゃったハズなのに…」
そこまで言われた所で、ようやく彼女の疑問の正体がゲンキにも理解できた。
「本当だ…なのに、中身の本はもちろんピストルだって全然湿って無かったぞ?」
「あと、これも変な感じだよー?」
そう言うとキョンの妹はとことこと落ちていたディパックの一つを掴むと、ついさっきからずっと停泊させてあったバイクの傍へと持っていく。
そのまま、ゲンキに見えるようにディパックをバイクの側面へと押しつけた後に、再びゲンキに話しかけてきた。
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「ほら、バイクの大きさとこのディパックの大きさって同じぐらいだよね? 他にも色々な物が入ってるのに、なんでバイクが普通にこの中に入れられたの?」
「い、言われてみれば……何でだ?」
キョンの妹が言うように、ディパックとバイクを交互に見やってそのサイズをたしかめてみるが、明らかに中に詰め込むには苦しいサイズだ。
だというのに、あっさりと中からバイクを取り出す事が出来たのは誰よりも自分が知っている。
何個ものクエスチョンマークを出しているゲンキを尻目に、キョンの妹はディパックを見ながらとある結論を出していた。
「もしかしてこれ、不思議なディパックなのかな?」
「不思議……いやまぁ確かに不思議だけどなんだよソレ…?」
「だから、何でも入って、中に入ったら外からどんなにしても汚れたり濡れたりしない不思議なディパック……そうだ!!」
キラキラと年相応に瞳を輝かせながら、キョンの妹は子供らしく高らかに叫んだ。
「いい事考えた〜っ♪」
可憐に笑っているキョンの妹を見ながら、ゲンキはとある事を思っていた。
いい事と言っているのに、妙に嫌な予感がするのは一体なぜなんだろう、と。
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「えぇぇぇぇーーー!?ディパックの中に隠れてるーーーーー!?」
「うん!もしかしたら、ここの中だったら安全なんじゃないかなーって」
驚いているゲンキを尻目に、ディパックの中をガサゴソと漁り、自分が入れるようなスペースを作っているらしいキョンの妹が事もなげに言う。
中から何一つ物を取り出さずに、ただ押し詰めて隙間を作っているのはディパックが不思議な四次元ディパックであると信じきっているが故か。
「幾らなんでも、それは無茶なんじゃないか……?」
「だいじょーぶだよー!私、キョン君達が合宿するときに、おっきいバッグの中に入ってこっそりついて行った事あるもん」
ゲンキを見ながら、ウィンクしてイタズラっぽく舌を出し「てへっ」とばかりに自分の頭を小突いている姿は可愛らしくはあったが、言っている事は非常に不安だ。
「本当に大丈夫なのかぁ?」
「うん、きっと有希ちゃんが何とかしてくれてるよ!」
自信満々にそう告げると、彼女はもう準備が出来たのか、既に片足をディパックに突っ込み始めている。
「じゃあゲンキ君、私がこの中に入ったら身動き取れなくなっちゃうけど…置いていったりしたらダメだよ?」
「んな事言われなくてもしないって! ちゃんとバイクに乗せて連れていくよ」
そんな軽口を叩きあっている間にも、少女の体は見る見る内にディパックの中へと飲み込まれていき、遂には頭を残すだけとなった。
「それじゃゲンキ君、またねっ」
ひょいと手だけを出してひらひらと振った後に、その頭もすっぽりと苦も無くディパックの中に収まってしまった。
ディパックの大きさと、中に入ったその他の小物の事を考えると外から見ても分かるようにギュウギュウに詰まっていそうな物だが、
外見上はキョンの妹が入り込む前と全く変わらない。
これ、本当に不思議なディパックかもな……と、そんな事を思いながらゲンキはディパックに近づき、バイクへと乗せようとする。
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この時、彼女は自分の『無知』さに気づくべきであった。
もし仮に彼女の予想が正しく、長門有希が殺し合いを是としない人物であったとしても、参加者である自分たちにどこまでも協力出来得る立場ではないと言う事。
協力出来たとしても、多少の情報を支給品という形で提供する事ならともかく、殺し合いを目的とした空間ほぼ確実に生存可能な空間を用意する事など不可能である事。
そして、普通の小学生ですら気が付いた、支給品保護の意味合いで非常に強固な防御空間が生成されている『ディパックの中』に目を付ける参加者がいる可能性を、
主催者が前もって予測できない筈がないという事。
―――かくして悲劇は、起こりうるべきとして起こったのである。
最初は奇妙な違和感だった。
自分の座っている所…お尻のあたりに僅かに感じた、押し返すような、突かれているような感覚。
変なの、と思いながらそれに抵抗するように体に力を入れた瞬間―――強烈な力が少女を襲った。
「えっ―――」
声を上げる暇もなく、強力なバネで思い切り押し上げられるかのように、それでいて少女以外の支給品にはまったく影響を与えずに、
ビックリ箱さながらに少女はディパックから追放された。
気づいたときに目の前に迫っていたのは、2時間ほど前に出会ったばかりのパートナーの少年の姿。そしてそのまま慣性の法則にしたがって…………
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
衝突。
強大な運動エネルギーは、棒立ちで突っ立っていた少年を巻き込んでも未だに衰えを見せず、少年少女はそれに翻弄されるように揉みくちゃになって転がっていく。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
グルグルグルグルと目まぐるしく天地が逆転していくのを、彼らはただ叫びながら為すがままに受け止める事しか出来なかったが、それにもやがて終焉が訪れる。
ズドン! という轟音とともに、ゲンキ、キョンの妹のそれぞれの背中に対して強烈な衝撃が襲いかかり、それによって彼らはようやく運動停止に至った。
「……い……たたたたた………」
最初に声を出したのは、キョンの妹の方だった。
衝撃による痛みに耐えて、大回転によりふらつく頭を押さえながら、現在の状況を把握しようと辺りを見回す。
ここからかなり先……40mほど前のところに先ほどまで自分が入っていたディパックが見える。かなりひどく飛ばされたらしい。
ともかく、ディパックの中に隠れるのは反則行為だというのは正しく痛いほどによく分かった。
「ズルはしちゃいけないんだぁ………いたた……」
誰ともなしに呟くと、今度は後ろを見る。どうやら自分たちは巨大な木の幹にぶつかったお陰で止まれたらしい…
とここまで思った所で、木の幹と自分の背中に挟まれるようにして伸びている2本の足に気づく。
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「あ………ゲンキ君!?」
ここに至って初めて思いっきり巻き込まれる形になった少年の事を思い出し、自分の真下に目を向ける。
そこには果たして、(お互いの意志に関係なく)キョンの妹の立派なクッションという役目を果たして目を話増しているゲンキの姿があった。
逆立ちの出来そこないのように、仰向けで背中から足にかけてを木の幹により掛けて、その上に自分が座り込むという状態にあるようだ。
「うわ、ごめんねゲンキ君!今どくか………」
その先に続く言葉を言い出す事が出来ずに、少女の体が硬直する。
自分の今の惨状に気づいてしまったのだ。
少年の胸の上に自分のお尻が乗っかって、顔の前で大きく足が開かれて。
最後の砦の浴衣の裾は、見る影もなく捲りあがっていた。
瞬間、心臓が口から飛び出すかと思ったが、必死である事を思い出し自分を落ち着かせようとする。
――――ここで騒いでゲンキ君を起こしたらもっとだめ!!だ、大丈夫、もう私はちゃんとパンツ履いて………
少女の脳裏に、つい先ほどの光景がフラッシュバックする。
――――「あれ…なんだ、この白いの?」
――――「え……何それ?どこにあったの?」
――――「ディパックの中に入ってたんだ。たぶん、銃の他にもう一個入ってた支給品…だと思うけど」
――――下着を再び元の場所に戻してとことこと掛け寄ってきたキョンの妹に、ゲンキは手の中の小冊子を見せる。
――――『下着を再び元の場所に戻して』
「………あ…………あ…………!!」
最早呆けたような声しか口から出てこない。それほどまでに、彼女を襲った衝撃は大きい物だった。
――――私 ぱ ん つ は い て な い 。
信じられない現象が起きてショックを受けた時、人は咄嗟に行動する事が出来ないのだと言う。
わずか10歳の身空ながら、キョンの妹はその事を強く実感していた。
今すぐにでも飛び起きてこの場から離脱したいと思っているのに、まるで強い力で組み敷かれているように体は言う事を聞かない。
ただ、金魚のようにパクパクと口を開ける事だけが彼女のとれた行動だった。
――――大丈夫!ゲンキ君まだ起きてないもん!だから、もうちょっとだけ落ち着いて、動けるようになってからゲンキ君を起こせば大丈夫!!
僅かな希望を見出してどうにか意識を保とうとするも、それを嘲笑うかのように現実が再び彼女を嬲りだす。
「…………う……ううん………?」
「………………!!」
自分の下にいるゲンキが呻くような声を出し、ゆっくりと自分の頭を振る。
明らかに覚醒直前の動作そのものだ。
キョンの妹の精神が、巨大な津波が襲ってくる前兆のようにざわざわとざわめく。
ksk
――――だ、ダメーーーーーー!!まだ起きちゃダメぇぇぇぇぇぇ!!
心の中の絶叫は、現実の空間ではヒュー、ヒューという掠れた息でしか現れない。そしてそれが生み出す微かな音も、意識朦朧としたゲンキには気づける筈もない。
「いってー………何だぁ……?」
「〜〜〜〜〜〜〜!!!」
死刑台へと続く13階段を上るかのようにゆっくりと、だが確実に破滅の時が近付いていくのが分かる。
ゲンキの瞼がピクピクと動くのを見ながら、黒い絶望がキョンの妹の心を覆っていく。
「急に、あの子がディパックの中から飛び出して来て…………?」
そして、ついに少年の両の目(ヘヴンズドア)がゆっくりと開かれた。
「……………え……あれ?何が、どうなって………」
ぼやけた頭が徐々にクリアになっていき、ゲンキは目の前の光景を認識し始める。
やがて思考も回復し、何が起きているのかをしっかりと理解した瞬間に、ゲンキの体を稲妻のような衝撃が駆け抜ける。
言葉として例えるならば、今の心境は―――ハートバクバク、元気ガンガン、ガッツ全開。
それはまさしく、温泉に続いて彼を襲った、彼にとっての『セカンドインパクト』。
「お、お、お、お、お、お、お、お、お…………」
「い、い、い、い、い、い、い、い、い…………いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
少女の叫びと乾いた二つの音が、僅かに大木の葉を揺らした。
※
「えーっと………そろそろ出発しても……大丈夫…?」
「……………………」
両頬に小さなもみじマークを付けたゲンキがバイクを抱えながら、恐る恐るキョンの妹に声を掛ける。
彼に背を向けたまま蹲り一言も発する事のなかった彼女は、そのまま微動だにしないのではないかと不安ではあったが、どうにか立ち上がってこちらへと近寄ってくれた。
最も一言も口を利かないのは変わらず、俯いたままの彼女の顔色は全くうかがい知ることは出来なかったが。
「そ、それじゃバイク動かすから………」
「……………………」
ゲンキがバイクに乗り込むと、キョンの妹はそれに付いてくるようにゲンキの背中にしがみ付いて後部座席へと腰掛ける。
返事は無いが、それは肯定を示しているのだろうとゲンキは解釈した。
「…………ス、スピードはさっきと同じぐらいでもいいよな? もうちゃんと下着も付けたし」
ついさっき、『生乾きで………気持ち悪い……』とポツリと呟きながらもしっかりと着替えを済ませた事を踏まえてゲンキが問うたが、帰ってきた答えは芳しくなかった。
「………ダメ…見えちゃうからもうちょっとゆっくり……」
「で、でもほら? もう下着も履いてるしさっきよりは大丈夫かなーって」
「パンツでも恥ずかしいもん! パンツじゃなくても恥ずかしいもん!!」
それまで黙りこくっていた少女が突然出した大声に思わず首を竦めるが、自分がしてしまった事に対する負い目もあり、
彼女の言うとおりにゆっくりした、自転車程度のスピードでバイクを走らせる。
「こ、これぐらいだったら大丈夫だろ?」
「………………………うん」
「…………ほ、ほら、前!この先に遊園地があるみたいだしさ、そこで着れる服があるかどうか探そうぜ!!」
「………………………うん」
「……………………見ちゃった事は全部忘れるから、その、ゴメン」
「わかったから言わないで………」
速度も、騒音も、二人の雰囲気も何もかもをここに着た時と正反対にしながら、少年少女が進んでいく。
向かう先にある者は、これまた現在の二人と正反対の賑やかで煌びやかな楽しい遊園地。
果たして、其処で二人を待つ物は――――?
【F-2 遊園地付近/一日目・未明】
【佐倉ゲンキ@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
【状態】両頬に赤い手形、物凄くきまずい
【持ち物】
KRR-SP@ケロロ軍曹、S&WM10(リボルバー)@砂ぼうず、ディパック(支給品一式入り)
【思考】
1.遊園地に向かい、キョンの妹が着れそうなまともな服を探す。
2.どうにかしてキョンの妹の機嫌を直したい。もちろん彼女も守る。
3.仲間達とキョンの妹の兄とその友人を探す。
4.『人類補完計画』計画書を解読できそうな人物を見つけて、首輪解除の手がかりを探る。
5.主催者は絶対に倒すが、長門有希に関してはもう少し情報が欲しい。
※KRR-SPにはキョンの妹の服がくくりつけられています。
【キョンの妹@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】物凄く恥ずかしい、現地調達の浴衣を装備(生乾きの下着もしっかりと着用)
【持ち物】
『人類補完計画』計画書@新世紀エヴァンゲリオン、ディパック(支給品一式入り)、不明支給品1
【思考】
1.遊園地に向かい、自分が着れそうなまともな服を探す。出来れば自分の服も乾かしたい。
2.ゲンキに守ってもらう。
3.キョンとその友人を探す。
4.『人類補完計画』計画書を解読できそうな人物を見つけて、首輪解除の手がかりを探る。
5.主催者に協力している長門有希の事が気になる。
【『人類補完計画』計画書@新世紀エヴァンゲリオン】
秘密結社Seeleの最終目的、『人類補完計画』についての詳細が書かれた計画書。使用言語は日本語。
もちろんSeeleの最高機密であり、不用意に盗み見た人物がいる事がバレれば暗殺される可能性もあり得る。
内容は極めて難解な物であり、特殊な知識がある者か知能が高い物ではないと解読不能であると思われる。
なお『人類補完計画』に付随して、『セカンドインパクト』や『L.C.L.』などの特殊な事件、アイテムについての解説も掲載されているようだ。
ksk
以上で投下終了です
1レス目の1行目に変な文章が入りこんじゃっていますが、ミスですのでwiki収録の際に削除していただければ幸いです
色々とヤバいアイテムやらディパックの設定やらキョン妹の貞操やらに触れちゃったので、突っ込みどころがありましたらどうぞお願いします
投下乙!
こ の 変 態 が ! !
ついさっきのスレでエロ云々言ってたばっかなのにーwww
それでいて補完計画計画書とか重要アイテム出すとかww素晴らしきバランス感覚ww
そして二人とも、遊園地は蛇の巣ですよー!
>>108 投下乙です。
パンツはいてないなんて…www
投下乙!
kゲンキ少年
sそこを
k代われ
投下乙です
殺し合いの最中になにやってんだお前らww
だれか遊園地の近くに戦力のある対主催は!?
きっとこれから更にナニなことするんだよ
……最低だ俺って
>>113 >>58に現在地情報付きの地図あるよ。
遊園地周辺にはナーガくらいしかいない。
乙
またロリコンか
かろうじてキン肉マンがいるけど……行動方針的に遊園地に行くとは思えんしなぁ
これはロリロリやってる場合じゃないかもしれませんよ
こ の ロ リ コ ン 共 め !
いったい何回バックベアード様は呼び出されなくちゃいけないんだww
それにしてもこのエロと伏線のバランスの素晴らしいこと
投下乙でした!
フェイトハァハァ
悪魔将軍ハァハァ
ゲンキハァハァ
キョンハァハァ!
ハァハァ!
いや一番上以外おかしいだろwww
あえて言わせてもらうが、一番上もおかしいんだよw
「妹」抜けてたーっ!?
改めて、
キョンの妹ハァハァ!
しかし登場話で入浴シーン、登場二回目でノーパンM字開脚とは…w
もうウチのサービス担当は決まったかもわからんね?w
そういやヤンデレkyonは自分の実の妹を汚したゲンキにも牙を剥くんだろうか…
汚した言うなwwまだ見られただけです!
……そういえばkyon、ホテル方向行くか遊園地方向行くか迷ってたな……
妹の(貞操の)危機を感じ取り遊園地に駆けつけるkyon
…ダメだkyonじゃそのまま近親ルート入っちゃう
おふた方ともGJでした!
フェイトさん・・・、まさかこの序盤で死亡するとは。
そして、小学生の淡い・・・エロ?
一つ気になったのですが、なのはの魔法に声は必須でしたっけ?
主要人物は大抵攻撃魔法を使うとき魔法の名前を唱えていましたが、
モブが魔法を使うときや、防御魔法使用時には殆ど喋っていませんでしたし、
声が必須というわけではないような・・・。
デバイスがなきゃ呪文必須じゃね?
パンツじゃなくても恥ずかしいもんwwwwwwwwwwww
お二方投下乙です!
朝起きてwktkしながら見たら…なんなんだこのテンションの違いはw
フェイトの話はもう、フェイトォォォォォォォォォ!!!!!!
ってなるし、シリアスちっくな感傷モードになりかけてたのに…
ロリショタコンビ何やってんだwww
>>127 あと、デバイスと詠唱抜きで使える呪文は限られている
と本文に書かれていましたよ。
確かに、
>対抗手段は思い浮かばない。デバイスも詠唱も抜きで使える魔法など数えるほどさえないのだ、その中でこの相手に効果のあるものは存在しない。
という一文が・・・。
ただ、なのはWikiだと
>一般的に、規模の大きな魔法を行使するためには呪文が必要。
ってなってるけど・・・、
まあ、いいかw
おなじみの制限って事で。
ご回答ありがとうございました。
朝方ですが人いるかな…?もしいらっしゃったらkskお願いします。
ネオ・ゼクトール、ノーヴェ、雨蜘蛛投下します。
がさっ…がさっ…がさっ……
深夜の森に木の葉を踏み分け足音が鳴り響く。
足跡の主はやけにゴテゴテしたものがついている巨大なカブトムシだった。
その腕?の中には一人の女性を抱えている。
そのカブトムシことゼクトールはとりあえず北へと歩を進めていた。
彼が追っているアプトムなら参加者を吸収しより力を得るため
人が集まりやすそうな北の施設のどこかを目指すと考えたのだ。
もっとも、この島にいるアプトムは"彼が追っている"アプトムよりも
過去のアプトムなため、現時点では実はそれほど脅威的ではない。
ちなみに北を目指しているのはアプトムを追っているというだけの理由ではない。
今の形態の彼がもし他の参加者に遭遇したならば"化物"とみなされ
相手の危機感を煽る結果になるかもしれない。
さて、ゾアノイドは変身すると肉体の大きさは人間時と比べて格段に大きくなる。
よって、衣服は使い物にならなくなる。
それはハイパーゾアノイドであろうとロストナンバーズであろうと変わらない。
つまりギュオーと戦うために変身した彼は今、元に戻ると裸なのである。
年頃の女性をお姫様抱っこする素っ裸のいかついおっさんを想像して欲しい。
(………)
遭遇者はゼクトールに"変態"の烙印を押し別の意味で警戒するだろう。
これは"化物"とされるよりもタチが悪い。
参加者に聞き込みをすることぐらいしか
アプトムを捜す手段を持たない彼はそれは避けたかった。
いや、まだ遭遇者に変態扱いされるだけならいいかもしれない。
腕の中で眠る女性がふと目を覚め、変質者を撃退すべくガイバーに殖装し
襲い掛かってきて殺されたりでもしたら笑うに笑えない。
確実に成仏できずに自縛霊と化し、自分自身を呪うだろう。
不幸にも支給品の中に服の代わりになるようなものがなかったため変身した姿のまま、
服を調達できるであろうデパートあたりを目指していたのだった。
デパートならば相変わらず気絶しているガイバーことノーヴェの
気付け薬ぐらいは見つかるだろう。
もっとも、疲労による気絶のようなのでデパートに着くまでには目覚めるだろうが。
彼女が目を覚ましたら、ゼクトールは自身とアプトムやギュオーの関係と
ガイバーのことを説明するつもりでいた。
その上で、アプトムを倒すという目的に対して協力を要請する。
(クロノスについては…まぁいいだろう。
どうせ、この島にいる者でクロノスに属しているのは俺だけだ)
その彼ですらもはやクロノスの利益とは関係なく、私怨で戦っているのだ。
組織のことなどは置いといて感情のままに説明したほうが協力してくれそうな気がする。
彼がそんなことを考えているときだった。
「何だーあいつは?」
変態候補生を変態が見つけたのは。
ksk
◆
「そこの怪物、ちょ〜っといいかい?」
後方から、ゼクトールに声をかける人影があった。低い男の声である。
反射的に後方を振り返ろうとしたが、
「おおっと、動くな。動くとミサイルぶっ放すぞ〜。
貴様はどうか知らんが腕の中の女はただではすまんようなものだ」
ハッタリの可能性もあったがこう言われては動くことは出来なかった。
今、彼女を失いかねない行動は避けたい。
「質問に答えてくれれば何もしない」
「……言ってみろ」
「水野灌太――砂ぼうずと呼ばれている奴を見かけなかったか。
髪はぼさぼさで目つきが悪くてボイン好きな外道少年だ」
「知らんな。この女も殺し合いの開始直後から一緒にいるから、知らないはずだ」
しばしの沈黙。木々が風に揺れ、葉の隙間から月明かりが一瞬だけゼクトールの装甲に差した。
「嘘は言ってなさそうだな。邪魔したな…後ろを振り向かずにまっすぐ歩いて行け」
「いいだろう。だが、その前に俺の質問にも答えてもらおう。
アプトムという男に会わなかったか?」
「名前は知らんが、ケツの青いガキになら会った」
「ガキ…違うな」
元々それほど期待してなかったのか、落胆した様子は両者共に声からは感じ取れない。
「お互い捜し人が見つかることを期待している。じゃあな」
ゼクトールはそう言って男の指示通り前へと歩き出す。
その姿を注意深く見ていた男が再び口を開いた。
「砂ぼうずに会ったら、姑息な手段で寝首をかかれないように気をつけるんだな。
それと、奴は俺の獲物だ。手を出すな」
「覚えておく。礼代わりだ、アプトムに気をつけろ。奴は強い。
あと、奴は俺が仕留める。手を出すな」
「覚えとくぜ〜」
何事もなかったかのように、ゼクトールはそのまま前へと進んでいった。
ゼクトールが木々に隠れて見えなくなると同時に、男も森の中へと消えていった。
こうして、奇妙な情報交換は短時間で幕を閉じたのである。
◆
わずかに月明かりが差し込むだけの木々の間を人影が動いている。
人影は紫がかった黒色の特殊な服を着ていて顔も無機質なマスクで覆われていた。
目の位置にはレンズが光り、抱えているデイパックの中から
レース付きの黒いスカートがはみ出ている。
そんな人影が低い声で
「フハハハハハハ〜」
などと言いながらてくてくと歩いているのである。
目撃者がいたならば、『変態だ』と思う前にまず幻覚を疑うだろう。
この変態、雨蜘蛛はミサイルなどもちろん持っていない。
持っているのは会場の制限下ですらゼクトールにまともなダメージを
与えられるかどうか分からない銃のみである。
もっとも、もしミサイルを持っていたとしても
ゼクトールに攻撃を仕掛けることはなかっただろう。
(暗黒時代の産物…ではなさそうだったが……知らない薮はつつかない方がよさそうだな)
彼は変態ではあるが実力未知数の敵相手に無闇に戦いを仕掛けるような馬鹿ではない。
邪魔な参加者は殺すつもりでいたが、実力の知れない者がいるというのなら話は別だ。
捜し人に会う前に怪我したり殺されたりでもしたら洒落にならない。
水野灌太以外とは、簡単に支給品を奪い取れるような相手――シンジのような――しか
襲うつもりなくなっていた。
では、もしゼクトールが襲ってきたらどうしていたか?
『このまま貴様の相手をしても構わんが、残念ながら三時のおやつの時間だ〜!』
とか言って木々を盾にして逃げていただろう。
(このサバイバル、一筋縄ではいかなさそうだが…
砂ぼうずを仕留めるのは俺だ。他の奴には渡さん!)
宿敵を捜すため、変態は再び走り始めた。
【F-07/森/一日目・未明】
【名前】雨蜘蛛@砂ぼうず
【状態】胸に軽い切り傷
【持ち物】S&W M10 ミリタリーポリス@現実、メイド服@涼宮ハルヒの憂鬱
不明支給品×1、支給品一式×2
【思考】
1:生き残る為には手段を選ばない。邪魔な参加者は必要に応じて殺す。
2:水野灌太と決着をつけたい。
【備考】
※第二十話「裏と、便」終了後に参戦。(まだ水野灌太が爆発に巻き込まれていない時期)
※雨蜘蛛が着ている砂漠スーツはあくまでも衣装としてです。
索敵機能などは制限されています。詳しい事は次の書き手さんにお任せします。
◆
「気がついたみたいだな」
はっきりしない意識のまま目を開けたノーヴェが最初に理解したのはその言葉だった。
彼女の視界に映るのは森の木々と、その奥から覗く星々の瞬き、そして巨大なカブトムシ。
一定のペースで上下するリズムが身体を揺らす。
このカブトムシのような生物に抱えられている、というところまでは察したようだ。
「くそっ、あたしは一体…」
まだはっきりしない頭を覚醒させるために
ノーヴェはこめかみを押さえながら上体を起こした。
「覚えているか?お前はギュオーにメガスマッシャーを放ち、気絶した」
「え………あ!」
どうやら、思い出したことで眠気が吹っ飛んだらしい。
鋭く光る黄色い目で慌てて周囲を見渡し始めた。
「アイツは!?」
「安心しろ、お前の攻撃のおかげで撃退できた。
あの攻撃をまともにくらってはさすがに生きてはいまい」
「そうか…あ、もう大丈夫だ。降ろしてくれ」
ゼクトールの腕から離れ、とん、と地面に足をつけた。
ノーヴェはゼクトールの顔を見ながら彼の横を歩く。
「なんだったんだ、アイツは?」
ksk
アイツとは、もちろんギュオーのことである。
いきなり殺されかけたノーヴェとしては
とりあえずギュオーに関する質問をゼクトールへ投げかけた。
「人間を素体にした獣化兵(ゾアノイド)…それを統べる存在だ。
今は裏切り者でしかないが、元々は俺の上司にあたる」
「人間を素体にした…か。統べる存在が上司だった…ってことは
アンタがそのゾアノイドってやつなのか?」
「細かく言えば違うが、お前からすれば似たようなものだな。
そう思ってもらって構わん」
「そっか。じゃあ、あたしら似た者同士かもな。
あたしも戦闘機人っていって、人間の遺伝子を元に戦いのために作られたんだ」
ゼクトールから視線をはずし、あさっての方向を見ながらノーヴェが言った。
驚いたような様子でゼクトールがノーヴェの顔を見たが、
厳しい顔をしているだけで悲観的な様子はない。
「なんだよその顔は。似てるなって思っただけで深い意味はねぇよ。
好きでなったんじゃないけど、そこそこ気に入ってるしな。
で、ついでに聞くけどあのガイバーってのは何なんだ?それも説明してくれんだろ?」
「重要機密だったからな。正直、俺もあまり詳しくは知らん。元々は宇宙人の装備で
装着した人間の戦闘力が飛躍的に増大するということぐらいしかな」
「ふーん…別に使ってもデメリットはないんだろ?
なら棚ボタだな、いざって時は使わしてもらおう」
ものすごい力を手にしたというのに、このあっさり味な反応。
この女、大物かもしれない…などとゼクトールは思った。
だがそんなことで呆けている余裕はない。ゼクトールに残された時間は限られているのだ。
「……お前に、頼みがある」
少し間を空け、歩みは止めずに彼は切り出した。
「俺はアプトムという男を捜している。俺の仲間を三人殺した男だ。
お前にもアプトム捜しを手伝って欲しい」
「……そいつを見つけてどうするんだ?」
きつい目でゼクトールの瞳を見つめ、ノーヴェが聞いた。
「殺す。これ以上、奴を野放しに出来ん」
断固たる口調で即答。ゼクトールの決意の固さが伺える。
その固い意志の宿る瞳から目を離さず、ノーヴェが口を開いた。
「アンタは命の恩人だ」
一度目を瞑り深く空気を吸い込んで、目を開くと同時に吐き、話を続ける。
「あたしは人が死んだりするのはあんまり好きじゃない。
ムカつく奴が出てきても、気が済むまでぶん殴ればいいだろって思う」
そこまで言って、ゼクトール目掛けて右の拳を突き出した。
その拳はゼクトールの顔面に向かって伸びるが、
ノーヴェの右腕が伸び切ったことにより彼に当たることなく空中で静止。
ゼクトールは回避することなくノーヴェを見ていた。
「だから、あたしがそのアプトムって奴を見極めてやる。
そいつがギュオーみたいな死ななきゃいけないほどの悪党じゃなかったら、
ぶっ潰してでもアンタを止めてやるからな!」
「それで構わん」
彼女が殖装し、本気で止めにかかったら本当にぶっ潰されるかもしれない。
だがそれでもゼクトールは彼女に対しての嫌悪は沸かなかった。
「分かった、ならとりあえず捜すのは手伝ってやる。
だけど、それが終わった後でいい。
あたしは主催者を蹴っ飛ばしに行く!アンタも付き合え!!」
溢れる闘争本能を黄色の瞳の中に燃え滾らせ、首輪から漂う死の危険に臆することなく
ノーヴェは言い放った。
おそらく、蹴っ飛ばしに行くなんていっても具体的な方策はないのだろうが……
この女、大物になる――そんなことを確信しながらゼクトールは彼女の頼みに対し頷いた。
「よし、捜すのを手伝えってことはバラけて捜せってことだろ?
集合する時間と場所を決めとこうぜ」
「そうだな、とりあえず…」
ゼクトールは大きな手を器用に操り、デイパックの中から時計と地図を取り出した。
「今から…六時間後。九時に…島の中央に位置する神社に集合にする。
そこが何かしらの事情で駄目ならそのすぐ北にある廃屋。
そこも駄目なら近くにある山小屋に集合だ」
言い終わると同時に、ゼクトールはデイパックをノーヴェへと放り投げた。
「どうしたんだ?」
しっかりと受け止めながら怪訝そうにノーヴェが尋ねた。
「お前のデイパックは破壊されてしまったからな。
俺の荷物も入っているが、時計と地図以外はお前に預けておく」
はぁ!?と言いたげにノーヴェは顔を歪めゼクトールに食って掛かる。
おさるさんにによる襲撃のため死亡しました…
したらばに仮投下しますので残り2、3レス誰か転載お願いします。
145 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 07:34:02 ID:SiyWmfAJ
ksk
「ちょっと待てよ!預けておく、じゃないだろ!
支給品なしで行く気かよ!?」
「俺は自身の戦い方はよく分かっているが、自分の意思でガイバーになれるようになったとはいえ
ガイバーになったばかりのお前はまだガイバーとしての戦い方が分かっていないだろう。
食料なども入っているし、俺が持っているよりは役に立つはずだ」
「だからってな…」
不安そうな表情でノーヴェはゼクトールを見上げる。
なぜだか、『姉なら触れずに戦える!』と言いスバルの足止めを買って出たが
重傷を負って帰還したチンクと彼がダブって見えた。
そんな胸中を察したのかどうかは分からないが、
ノーヴェの頭にゼクトールの手が不器用ながらも優しく置かれた。
「たかだか六時間だ、お前に心配される程俺はヤワじゃない。
それにデイパックが手に入ればまた後で分ければいいだけだ」
「…分かった。後味悪い思いさせるんじゃねぇぞ!!」
ノーヴェはゼクトールの手から逃れるように身を低くし、
抱えていたデイパックを手で引っ掴み森の闇の中へと駆けて行った。
その姿が闇に溶けるのを見届け、再び歩き出そうとしたところで
今更ながらゼクトールは自身の行動に疑問を覚えた。
(なぜ、俺は荷物を渡してまであの女に肩入れしているんだ?)
それはなぜか。薄々勘付いている。
ゼクトールは既にノーヴェのことを仲間と見なしていた。
そして、彼は心の奥底で再び仲間を失うことを恐れているのだ。
(ゼクトール…ネオ・ゼクトールとなったが随分と丸くなったものだ)
自嘲的な溜息を吐き、ようやく歩を進めだしたところで、
ゼクトールはふとあることを思い出した。
「さっきの男が言っていた『砂ぼうずに気をつけろ』という忠告…言い忘れていたな。
……………あいつほどの強さなら大丈夫だろう」
この判断が吉と出るか凶と出るか、それはまだ誰にも分からない。
黒光りする装甲を照らす月も、まだ知らない。
【E-07 森/一日目・明け方】
【ノーヴェ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】健康
【持ち物】不明支給品(1〜5)&支給品一式×2(時計と地図のみ1つ)
【思考】
1:アプトムに関する情報を集める。
2:九時に神社もしくは廃屋、山小屋でゼクトールと落ち合う。
3:仲間を集め主催者を蹴っ飛ばす。
【備考】
※未だに名簿すら見てません。
※ガイバーに殖装することが可能になりました。使える能力はガイバーVと同一です。
【ネオ・ゼクトール@強殖装甲ガイバー】
【状態】全身に打撲 ミサイル消費(中) 疲労(小)
【持ち物】地図、時計
【思考】
1:アプトムを倒す。とりあえずの目的地はデパート付近。
2:九時に神社もしくは廃屋、山小屋でノーヴェと落ち合う。
3:1を達成後、ノーヴェに協力する。
【備考】
※名簿は一応見ています。
※服を探す際にノーヴェに渡した支給品の姿形は把握しています。
おはようksk
これにて代理投下も完了……
GJ!いったいどうなることかと思ったけど、上手く強力な戦力も分散していい方向に向かってるなあ。
しかしゼクトール、いい味出してるなこのオヤジ……きちんと大人できる人はこいつとなのはさんくらいしかいない気がする。
素早い代理投下ありがとうございます!
やっぱり朝っぱらからやるもんじゃないですね。
ネオゼクトールハァハァ
投下乙!
雨蜘蛛せけえ!その上メイド服って変態すぎるwww
それにしてもネオ・ゼクトールはいい奴だな。
6時間後無事にノーヴェと合流出来ればいいんだけど、
集合場所が神社って……マーダーだらけですぜその周辺はw
投下乙!
やっぱりゼクトールにはダークヒーロー的なかっこよさがあるなぁ…
ノーヴェは砂ぼうずの情報を知らずに行動してしまったが、実の姉のセインはその妖怪と一緒に行動している罠…さてこの先どうなる!?
さて、それはさておきそろそろカヲル君の怒りも収まったようで一安心だ…
やっぱり友達(フェイトさん)が増えたからか?w
……で、ちょっと気付いちゃったんだけど…
今日って実は2000年にセカンドインパクトが発生した日…つまりカヲル君の誕生日なんだよね…
……ぐ、偶然だよな!?
ゴメン、ちょっと勘違い
セカンドインパクトは9月13日だったぜー
……でも日数的に近いよな…
ちなみに呪いが最初に発動したのは9月15日0時20分過ぎだった
誕生日(?)なのに自分そっちのけで出展作品の話されたら、そりゃ怒るよな……
ははははは。
今朝6時からぶっ続けでSS書いてたんだ。
んで、腹が減ったから飯食ってたら
いつの間にかwindowsの自動アップデートで再起動が始まってやがった。
何を言ってるかわからねえと思うが
俺も何が起こったのか全くわからないんだぜ。
せめてwordかなんかで書いてれば自動保存機能に望みを託せたものを……
もしメモ帳書きさんなら、小まめに保存するのを心掛けないとこの先もっとすごいイデを食らうやも
そして今カヲル君は何に怒っているのだろうか……前スレ
>>1000かなぁ
投下乙〜。
原作でもセリフ数が多いでも少ないでもないキャラだけに書くのはしんどそうなキャラなのに
対主催組で最強クラスの二人がきれいにバラけたね。
ネコ渋いよネコ。
ノーヴェかっこいいよノーヴェ。
雨蜘蛛ヘンタイだよ雨蜘蛛。
冷静に考えると、トップクラスのマーダーが既に二人疲労困憊状態なんだよな…
回復するまでナーガとゼロスさんに期待。
いい感じにばらけたな
それにしても雨蜘蛛が変態で、ネオ・ゼクトールが変態候補かw
前スレ1000に笑った
ガイバーを全く知らないんだけど、kyonって単純に「ちょうつよくなった」ぐらいの解釈でおk?
解釈がアバウトすぎて逆に説明しづらいw
確かにちょうつよくなってるなw
投下乙!
ちゃんとした大人が中々いないからほっとしたw
流石ネコ・ゼクトールだぜ!!
>>163 そんな感じでおk
>>163 身体能力や武器は参加者の中でもトップクラスだけど
中身がキョンということを考えたら「ちょうつよくなった」じゃなくて「ちょっとつよくなった」くらいかも
現kskマーダーを強さ順に並べると、kyonが一番下として上二人はどうなんだろう
kyonは装甲強化しただけで、思考回路や身のこなしはあくまでキョンだからプロにはかなわんだろうし
閣下は戦闘能力は敵無しだけどオツムと性格がアレ
将軍は精神面でも隙が無いが明確な弱点が存在する
二人とも他と比べてかなり格上ではあるけど、やりようによってはどうにかなるって感じかな
今更ながら投下乙なのです
変態が…変態がいるw
砂ぼうず勢はどうしてこう一癖も二癖もあるんだww
>>168 上から順じゃないか?
いや、単純なスペックだけの話だがw
ついでに便乗して質問
ガイバーの強さは装着者の資質に比例するんだよな?
>>170 スペック自体は0号からVまで全部同じ
だから本人の戦闘技術がもろに反映される
現状だと晶>(ガイバーとしての年季の差)>ノーヴェ>(戦闘経験の差)>キョンという感じかな
申し訳ありません、締切がもうすぐなのですが事情あってまだ家に帰れていません
帰ってから投下となると今夜の日付が変わるころになってしまうのですが、どうしましょう?
少しくらいの延長なら無問題
夜遅くまで帰れない人多いなw
まってるよー
投下をkskして待ちつつ、ふと思った疑問
ここの首輪が発動すると参加者がLCL化しちゃうっつー事は、つまりはエヴァ劇場版26話と同じ状況になるって事でいいのかな…
首輪が発動した瞬間、その人にとって一番大切な人or綾波が目の前に現れてA.T.フィールド消失→バシュン!って感じに
……なんか参加者の中で明確に大切な人がいるようなキャラが少ないがw
砂ぼうず勢とか全員綾波でもおかしくないぞwww
そういえばそれなりの施設があれば獣化兵に調整もできるのかな
ガイバー世界の人類じゃないと無理かもしれないけど
施設にそこまで特別な意味なんて持たせてほしくないけどね
そこにあってもおかしくないような道具なら現地調達できてもいいと思うけど
k キョンの妹とゲンキと
s 四天王ナーガ様、
k kyon
予約します。
kyonが妹と再開するだとー!?
しかもゲンキとナーガも再会だとー!?
予約kt……って完全にロリショタ包囲網だコレーーーーーーー!?
逃げてー!妹さんに手を出しちゃった事がkyonにバレる前にゲンキ逃げてー!!
しかしそれを置いといても面白そうな組み合わせではあるな
ナーガに最初から目を付けられてたゲンキとか
マーダー化したkyonが最初に出会う知り合いが実の妹とか…kskして待たざるを得ない!
なんか鬱話の予感
予約ktkr
ただ…どうなるんだこの面子!!!?
とりあえずロリショタコンビ逃げてー!!!!!!!!!!!!!
ひっそりと現在の登場1話のみの未予約キャラ一覧投下
(キン肉万太郎、ハム)、(ホリィ、ゼロス)、(高町なのは、加持リョウジ)、(スバル・ナカジマ、ガルル中尉)
(セイン、水野灌太(砂ぼうず))、(タママ二等兵、冬月コウゾウ) 、(ケロロ軍曹、サツキ)、ラドック
ゼルガディス・グレイワーズ、深町晶、アプトム、小泉太湖(小砂)
>>179 予約ktkr……って自分が予約しようと思ってたのと全く同じ組み合わせw
速さが足りなかった……!
自分が考えたのよりいい話になると期待しております!!
>>179 予約乙
俺もこの面子で予約しようとしていたことは内緒だぜ
……と言おうと思ったら
>>186もかよw
とりあえず皆がんがれ!
>>185 こっちも乙〜
うーん、知っているキャラが動かし辛いなぁ
晶とかは登場話ばっちり格好良く決めたのに端っこに一人だしw
wikiも色々追加されてる。乙!
>>179に先を越されたことを嘆きつつ楽しみにしながら。
高町なのは、加持リョウジ予約。
……それにしても
>>179でプロット立ててた奴多すぎw
はたして遊園地で起きるのは身の毛もよだつような惨劇か?それとも心沸き立つような活劇か?
通称遊園地組の今後に期待
>>189 そして何も知らないうちに親友を失っていたなのはさんktkr
なのはさんもktkr
遊園地組も楽しみだがこの二人も楽しみだw
wktkしながら待ってる
そういえば、キン肉マンの予約が1時間ぐらい前に切れてるんだけど…どうしたんだろう
連絡は来ていないみたいだな
不測の事態とかイデとかもありうるし、今日中は待とうぜ
ついでにwiki編集していたら気づいたこと
ロリコン話が容量収まらなくて初の二部形式に!おめw
さすがロリコン。その執念には恐れ入る。
>>179と同じ登場人物で下書き(プロット)を書いてたのは秘密だ
>>195 君もかw
没ネタ置場とか作れないかな?需要あるんじゃないか?
実はフェイトの予約が取れたら遊園地に突っ込ませてナーガと遊園地ぶっ壊しながら戦闘させて、
最後にバイクに乗ったロリショタが突っ込んで間一髪でフェイトさんを救いあげて遊園地から脱出するという
なんか映画のようなプロットをもっていた自分
しかしタッチの差で予約を取れず……速さが足りなかった!
>196
したらば辺りでやるか?
需要、結構ありそうだな
>>197 すげぇwwwこれからどうなるか分からんがそっちも面白そうだw
そこまで発想がたどり着かなかったよ
え、没ネタ晒しの流れかい?だったら俺も一つ…
ホリィとナーガの登場話で、バリバリのワルだった頃のナーガにホリィをフルボッコにさせて絶体絶命→
ナーガが自分の支給品の中に入っていた銃を試し撃ちとしてホリィのとどめに使おうとする→
その銃は実は『鬼娘専用変身銃』だった為にラ○ちゃん化するだけに留まったホリィが電撃と飛行でどうにかその場から離脱
という話を考えていた…
「空を飛べる・ビキニっぽい服・電撃攻撃」って事でナーガさんが「貴様、人間ではなくピクシー種だったか!?」とか言わせようかと
ついでにアニメではほとんど脱がなかったホリィさんの柔肌を少し露出させたかったなーと
まさかの支給品被りでボツになっちゃって驚いたなぁ…まさか俺以外にアレを出そうとする人がいるとは思わずwww
>>197 >実はフェイトの予約が取れたら遊園地に突っ込ませてナーガと遊園地ぶっ壊しながら戦闘させて、
何故かバルディッシュカーに乗って大暴れするフェイトさんが見えた…
車に乗りながら異形の怪物と戦うとか、まさにハリウッド映画だなwww
>>199 銃を撃って勝ったはずのナーガがポカーンとしている様と、同じく目を丸くしているホリィが浮かんだw
ホリィだっちゃより一歩早く朝倉だっちゃが誕生したからな、ドンマイ
ケロロの支給品(主にクルルの発明品)は自由度高いから面白いよなー
なぁアニメだとホリィさん歳いくつなんだい?ゲームだと不老だから困る
>>202 アニメ一期では15歳。このロワに参加してるのも15の方
二期では一年以上経過してるから16かな
二期……二期なんてあったっけ……(目をそむける
>>201 ケロロの支給品は本当に面白いの多いよね
流石はポストドラえもんな作品だけはある…まぁ長さの点から言ってアイテムの種類は流石にドラにはかなわないが
不思議アイテムの宝庫だからロワとしては非常にいい
>>203 サンキュー
15かぁ、ゲーム版しか知らないからゼロスより年上だっていわれても驚かないんだけどな
待て待て待てwwwホリィさんどんだけ不老なんだwww>ゼロスより年上でも
ゼロスは一説によると一万年以上生きているらしいが……あの人何歳なんだろうね
>>204 おっと首だけデュラハン様と偉大なる白の伝説の悪口はそこまでだ
……評判悪いけど俺は好きなんだよ…だってギンギライガーやナーガが凄くいい奴になってるんだぜ?
エンディングも色々と突っ込みどころはあるがハッピーエンドだし満足だ
ただしゴーレムとウンディーネの再開話をしてくれなかったのだけは許さないよ!
安価でこの二人が参戦しても面白かったな
>>207 原作ゲームでは1000年から始まるんだが
ゲームシステムの都合上、2000年になっても3000年になってもホリィさんの顔グラは若い時のままなんだぜ……
>>208書いてて思い出したんだけど、モッチーって「もっさま」覚えたりとかも出来るのかな?
あーでも、スエゾーが「食う」使ってたりするしそこら辺はノリと勢いとkskでもいいか
>>205 だよなー
ケロボールはこれから出るかも知れないし
服に困っているガイバー勢に夏美のパワードスーツを…………駄目か。色々と問題が多いw
>>210 いいんじゃね?
スエゾーの「食う」に自分は違和感を覚えなかったw
アニメだと、どの辺りの技まで使用したのかがうろ覚えだなぁ
>>211 勘弁してくれ、アスカのプラグスーツに続いてスク水を装着する閣下が見えてしまったww
このままじゃガイバー勢が主人公覗いて全員変態になっちまいそうだ…
全裸になる設定を背負ったがための不幸だなwww
ログを読み返してみたら
>>6が「カヲル君…イチモツを鎮めてくれw」に見えたというチラシの裏
なぁガイバーって変身していられる時間って限られてたっけ?
限られてたらkyon妹に会う前に服を調達しないと大変なことに…
特にない。
別に作中疲れるとか示唆されたことないし、別に必要なければつけっぱなしだろう
>>216 もしそうなったら漏れなく『露出兄妹』の称号が進呈されるぞw
いやな称号だなw
今のところ出てるチーム名称まとめ
・ガス(ガルル・スバル):見たまま頭文字。現在位置表示のための略称から定着。
・ロリショタ(ゲンキ・キョン妹):見たまま。お色気イベントの最前線。
・ツンデレ(アスカ・ハルヒと愉快な仲間たち):属性萌え。アスカがツンデレかで意見が分かれる。
・もふもふ(古泉・トトロ):古泉の「ふんもっふ」とトトロの質感から。和み系ストーカー。
番外
・kskマーダー(閣下・将軍・kyon):強いマーダー三人。ksk対主催はまだいない。
・まっくろくろすけ組:「まっくろくろすけでておいでー!」「コーホー」。ロボとロリというある意味王道な組み合わせに加え、ヤンデレ風味なピチピチの鬼娘が何とも言えぬ味を出している。
>>127 っと、回答が遅れて申し訳ない
なのは世界では基本的な魔法がデバイスにプラグラムされていて、使用する際には「○○を使う」とデバイスに伝えて放ちます。
ようは詠唱部分をデバイスが自動で高速処理してくれるので、術者はその処理が追いつかない部分を詠唱すればよし、というものだそうです。(一期11話フェイトのファランクスシフト等)
デバイスが無い場合はスレイヤーズの世界と同じように、しっかりとした詠唱が必要です。(二期1話なのはの特訓シーン等)
無詠唱呪文も恐らくは存在するであろう描写もありますが、そのどれも威力がある物ではないようなので、今回の描写で原作との矛盾はない、と判断しました。
あ、一つ質問。
1エリアの広さってどれくらい?
うーん、1キロ2キロくらいじゃない?
そこらへんはフレキシブルに
……すいません、データがイデ(?)しました
時間を延ばしておいて本当に申し訳ないのですが、予約破棄させていただきます
……何が起こったのか自分でもよくわかりません
ま た イ デ か !
カヲル君の怒りはとどまる所を知らないのか!?
残念ですが仕方ない。お疲れ様です。
>>226 ま た イ デ か
本当に乙です……心中お察しします……。
こちらのことは気にせずに。楽しみにしておりましたが事情が事情ですから……。
また次の機会の予約を楽しみにしております。
……カヲル君もういいだろ……許してやってくれw
カヲル君の怒りが収まらないww
先日もwiki編集中にフリーズしまくったし、本気でPCを修理に出した方がいいかもしれない
帰ってきてテキスト開いたら三分の二が消えてるってなんだよ……
保存時にエラーしたのかなぁ……
待っていてくださった方、本当に本当にすみませんでした
誰か冬月を死者スレ送りにするんだ、奴を送ればきっと
どうすれば、どうすればカヲル君の怒りが収まるんだ…!?
流石にそろそろ洒落にならなくなってきたぞぉ……
____ __
| |l |__ __ _|_ | |
| |l |.\| |O| /i ! |
| |l |__(_ 凸 )_|__| |
、__〉_〉 |_|ヘ,,三ヘl|__|l 〈
モiUf-f- ヘ,,] L 目 i[ ゙i ゙i__゙i__,,
|シヒ_l L_l´ [_l二|0|二l] フ__〔_〔ヶ》 〃⌒`⌒ヽ
 ̄ ̄ _〕 _ハ 〔_  ̄゛´ 彡ノノハ ミ〉
〔亘1」| |_l亘1 ソd*´∀`)<あまり僕を怒らせないほうがいい
|┃ l. | |.l┃| ⊂L 凹jつ
|!、|.l厂_l〕 ロ__l厂/| |_Y_|
〔」〔__L_/ \__L_〕_l l__|_j .
一瞬和んだけど冷静に考えたら恐ろしいなwwww
イデの威を借るカヲル君
何コレ? ニコ見沢症候群以来の奇跡だわ。
カヲル君……冬月の出番を奪うならまだ分かるが…………
つうかまじ怖えぇよw
うかつに予約とかウィキ編集できん
いつになったら俺達を許してくれるんだw
死者スレの二人!なんとかカヲル君を宥めてくれ!!
カヲル君、どうか怒りを収めてくれ。
ロワに出られなかったのは運が悪かっただけなんだから。
その辺りで許してくれ。
そういえばカヲル君と全然関係ない話になってしまうんだが、質問
このロワのみくるは大人みくるだけど、高校生みくるより精神が大人ってだけで大した違いはないよな?
いや、見た目は砂ぼうずにストライクするバインバインなのはよくわかってるが
結構しっかりものになってるイメージ
怒ると狡猾な性格があらわになるイメージ
痴女な気がするんだぜ
そういえば大人みくるってみくるじゃない可能性もあるんだっけかw
痴女てww
それにみくるじゃない可能性もあんのかよwww
つまり大人みくるは高校生みくるよりしっかりもので狡猾で痴女、と……
なんか個人によって印象に違いがあるような気がしてきた
原作でもあんまり描写されてないんかな?
なんか砂ぼうずの好みのタイプでも、小砂との相性が悪そうだな大人みくるwww
そういや、ダディ的には宇宙人はダークレイスらしいが未来人はどうなんだろう…
未来人つっても体のつくりは現代人と変わらないだろうから、ダークレイスとは見なされないんじゃないか?
トトロってどう見られるんだ?神の域に両足つっこんだ生き物だぞ?
トトロは現地生物だからな・・・
悪さしないけどバリバリダークレイスだ
・・・悪さしないよね?
あの立派な臼歯は何を噛み砕くためのものなんだろうな
幼女の敵を噛み砕くためのものだろう
ゲンキのことだな
ロリコンの味方ではあるが
ゲンキは小学生だw
本来ならトトロに守られる側のはずだぜ
ゲンキは心が汚いからなさすがゲンキ汚い
このロリコンどもめw
かわいいは正義のkskロワだもの、ロリコンは仕方ない
そんな自分はトトロのもふもふ信者だけど!ああ古泉がうらやましい……
トトロのお腹に顔を埋めてウリウリしたい…ハァハァ
k ここは変態の
s 巣窟ですね
k けしからん存在だなロリとトトロ……ハアハア
こうですか分かりません><
トトロの毛皮ほしいなぁ
俺はトトロより小トトロの方が…
トトロは中だろ、青くてかわいい
トトロトトロと連呼されるとトロロそばを喰いたくなる
ドロロそばと申したか
ドロロそば……前のドロロの話を思い出してすごく嫌な想像をしてしまった
そばの上に片目がなくなったドロロがいるわけですね?わかります
え、むしろなくなった片目がそばにあるんじゃね
そっちかw
目玉が乗っかったそば…嫌すぎるwww
あ、目玉焼き焼くの忘れたねー。
ごめーん。
カヲルくんのいかり!
カヲルくんはイデをとなえた! ファイヤーウォールがていしした!
おれのみきり! おれはうわがきほぞんをつかった!
カヲルくんのきょうせいさいきどう! しかしこうかはなかった!
俺はイデに打ち勝ったぞ、カヲルーーッッ!!
>>271 なんてやつだ…イデに、カヲル君に打ち勝ちやがった!!
>>271 この出来事がこれから始まるイデ地獄のたった序章であることを俺たちはまだ知らなかった……
で、ぶっちゃけ何人がイデの犠牲になったんだ?
そんな共通理由もなくイデが発動するワケないし…
なんか変なソフトでもつっこんだ?
>>274 >そんな共通理由もなくイデが発動するワケないし…
おいおい、ここは奇跡頻発地帯ことkskスレだぜ?
他のスレではありえなくともこのスレでなら納得だ
今日はさすがに投下無しかな…あとキン肉マンの予約は完全に破棄って事で良いんだろうか
なんか人数が増えたり減ったりだよな未予約者リスト
(キン肉万太郎、ハム)、(ホリィ、ゼロス)、(スバル・ナカジマ、ガルル中尉) 、朝比奈みくる
(セイン、水野灌太(砂ぼうず))、(タママ二等兵、冬月コウゾウ) 、(ケロロ軍曹、サツキ)、ラドック
ゼルガディス・グレイワーズ、深町晶、アプトム、小泉太湖(小砂)、キン肉スグル、(碇シンジ、川口夏子)
もうちょっと書き手志望の人が増えるほうがいいのかな?
このスレ自体を知らない人も結構いるだろうし、常駐スレで宣伝してみようかな・・・
でも一回でもパロロワ読んだことのある人のほうがいいんだろうか
無理に宣伝はしない方がいいと思うよ
ここの住人は確かにノリがいいが、「キャラに殺し合いをさせる」って事から考えてもロワって二次創作としては異端だしね
気分悪くする人が出てくるかもしれないし
パロロワはキャラが死んだりするから、うかつに宣伝しない方が良いと思われ
ロワは嫌いな人多いよ
好きなキャラを殺し合いさせるなんてなんて変態だっていうのが普通の感覚
本当はアンダーグラウンドな世界だからなー
自分の好きなキャラが惨劇にあったり死ぬ可能性が高い企画に参加したいって人はそう多くないんじゃないかな
興味ある人なら自然と見に来てくれるだろうし、宣伝は急いてやらなくてもいいと思うよ
まぁだったらそれ見てる自分は何ってことになるけどねww
だって好きなキャラが極限状態でどう動くのかってすごく読みたいんだから仕方ないー
好きな子にイジワルしたくなるあれですね。わかります。
小学生なのか、俺らは
俺ここが初ロワだったんだけど、その前はあまり関わりたくなかったな。
クロスオーバーが好きだったから、他に手を出すくらいにはハマったけど。
クロスオーバーリレーをするのにロワというシチュは向いてるんだよ
放送とか禁止エリアとか、キャラが減ってくとか終わり方がある程度決まってるとか
嫌って人も多いんだな
考えてみりゃそりゃそうかw
まあ、例え三日に一話でも充分ペース良いほうだろうし、のんびり待つか
三日に一度というか、ほぼ毎日予約入っている気がしてならない
かなりいいペースだし、焦る必要はないんだからのんびり行こうぜ
まだ把握してない人も多いかもだし
そんな自分はケロロの把握にそろそろとりかかろうと思うんだが、どうしたらいい?
なんかアニメはえらく長いって聞いたんだけど、どの辺り見ればいいんだろう?
そういえば確かにロワの他にクロスオーバーリレーってあんまりないよな
大抵は自分のシリーズを持ってる作者が何人かSSを投下してるっていう形態だ
なぜイデが頻発するのか分かった気がする……
最近安価してないからカヲル君が焦れてるんだ!
安価で予約とかしてもいいかなぁ
安価で予約?どうやるんだ
>>○○のキャラを予約して今から把握してでも絶対書いてやるぜとかそんなのか?
>>287 うん、めっちゃ長いよ
260話近く放送されてて更に今だに絶賛放送中だしなーw
正直アニメで把握するのは難しいから、漫画版で把握した方が妥当だと思う
そっちも17巻ぐらい出てるけど、てっとり早く把握するならケロロ小隊登場話が纏まってる「ケロロ軍曹Green」って奴と、
ガルルが初登場する話がまとまってる「ケロロ軍曹Black」(原作コミックスでは10〜11巻)をとりあえず読めばオーケーかな
ついでにダディことネブラが初登場する12巻も読んどいた方がいいかも
>>291 それはきついな
俺にはそんなことできないぜ
>>291 そうそうそんな感じ
やってもいいかな?
>>291 まだ把握できてない作品が当たったら目も当てられないw
いや無理だろw
書き手が死ぬぞw
き、きつくないかそれ……>安価予約
やっぱり書きたいキャラとか書けるシチュエーションが出来たから書き手さんは書くんだし、無理強いみたいで……
もうちょっと様子を見てみたらどうだろう
あとカヲル君の怒りを鎮めるために、自分はなぜかエヴァの曲をエンドレスで聞いてる
エヴァは本当に名曲ぞろいだぜ、「甘い死よ来たれ」とかほんと最高
いや強制じゃなくて俺が個人的にねw
遊び心というか修行というか
文脈から見て勇者ID:Q+Ysuzuxが安価で予約するって事じゃないのか?
Youやっちまいなよ
なかなか面白そうだ
やっぱりw
本人がいいって言うなら問題なんてないだろw
GO!
ヤバい…勇者がここにいる
禁止エリアを安価で決めるなら、それをやる時期になれば… 遅い?
,. - 、- 、
_ノ!__,イ_/ ‐'= , ヾ !ト、_ ,.、,.、デンデンデンデンデン
| !l !l l `ヽ_‐_、 ,.-r‐_Tl'lT!T !
l ,- _ j` -、_l〉ーl_,r'l ´ ´,! お許しがでたのでやっちまうぜ!
\ ` ト、\ l  ̄ l.イ //
\,r' ト、 `l  ̄ !.イ /
>>310を予約だ、死ねぇ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
我は汝のような勇者を待っていた!
ksk
キン肉スグル&ラドック
この中から選ぶのか
未予約者リスト
(キン肉万太郎、ハム)、(ホリィ、ゼロス)、(スバル・ナカジマ、ガルル中尉) 、朝比奈みくる
(セイン、水野灌太(砂ぼうず))、(タママ二等兵、冬月コウゾウ) 、(ケロロ軍曹、サツキ)、ラドック
ゼルガディス・グレイワーズ、深町晶、アプトム、小泉太湖(小砂)、キン肉スグル、(碇シンジ、川口夏子)
ksk
ゼルガディス・グレイワーズ
ksk
冬月コウゾウ
k 書けねないのに
s そんな無茶ぶり
k 勘弁してください
ksk
タママ二等兵、冬月コウゾウ&小砂
ケロロ、サツキ
一個したじゃね、いや勇者の意見が全てだけどさ
普通は先送りだから確かに一個下かな
とするとコウゾウ、タママ組にネコミミ少女か……
またコウゾウさんですかww
決定!
予約されたのはなんと
>>310の中の人!
ロワ途中参加、おめでとうございます!
では一個繰り下がってタママ二等兵、冬月コウゾウ、小砂予約しますね
自己リレーになるけど安価だからしっかたねー/(^o^)\
しかしカヲル君を話題にしながら安価すると必ず冬月が現れるなwww
あーそっか自己リレーか
でもまぁいいよね、安価だしwwww
本当だw
よく見れば渋い冬月先生を書いた人じゃないかwww
本当だ
冬月コウゾウ、タママの登場話書いた人なのか
砂ぼうずの把握大丈夫か?勇者のSSを期待している!
がんばれー
まさか本気で安価予約をする勇者がいるとは
なんという覚悟
ここまでの覚悟を見せればカヲル君の怒りなんてへの河童だな
カヲル君、冬月さんが安価の神に愛されたからって怒るなよーww
というわけで、彼の怒りを鎮めるためにルフラン聞いてくるぜ
冬月www
久々にkskクオリティを垣間見た気がするwww
というか凄すぎるw
勢いでやってみたくなったけど、怖すぎてやっぱ出来ないw
ちょっと余所見していたらこの流れwがんがれ!
それと冬月が予約されたからと言って、カヲル君怒らないでねー!
なんという覚悟
いくら冬月予約とは言えこの勇者にならカヲル君の怒りはこないはずだ
把握してない作品のキャラやら
プロットがどうしても浮かばないようなキャラ
もしくはどうやって出会うのかわからんようなチームになる可能性もあったのにな
未予約者リストが更新されました
(キン肉万太郎、ハム)、(ホリィ、ゼロス)、(スバル・ナカジマ、ガルル中尉) 、朝比奈みくる
(セイン、水野灌太(砂ぼうず)) 、(ケロロ軍曹、サツキ)、ラドック
ゼルガディス・グレイワーズ、深町晶、アプトム、、キン肉スグル、(碇シンジ、川口夏子)
何故か把握できそう、出会ってもおかしくない距離にいるキャラ同士、の予約になるとはねww
流れぶった切って失礼。
wikiに参戦時期一覧を載せてみたんだが、自分の把握範囲では判断できないキャラとかもいるので、誰か追記してくれると嬉しい。
〃⌒`⌒ヽ
彡ノノハ ミ〉
ソd#´∀`)<安価神とは一度決着をつけなくてはならないようだ
⊂L 凹jつ
|_Y_|
l__|_j .
>>339 これはすごい!乙です!
とはいえ手伝えそうな所はほとんど埋まってるしw
リアルが忙しくなければ俺も安価予約するんだが…!
くそう、10作品中9作品を把握っちゅー凄い好位置にいるのになんでこんな時に限ってリアルが洒落にならない時なんだ…orz
>>342 何で作品把握数からリアル事情まで俺とそっくりなんだあんたはwww
>>343 いや、ガイバーは原作漫画10巻まででだけど把握してる
スレイヤーズだけ把握してないんだ…アニメも全4期で話数が膨大すぎるのと、ラノベはあんまり読まないのとで中々苦戦してる
>>344 おお、同士よ!! 色々と大変だが、一緒に頑張ろうぜ…
>>297,
>>330の流れでカヲル君の機嫌を直す為にも、少し参戦作品で使われてる歌とかについて雑談してみるか?
このロワが始まってから某動画サイトでキン肉マンキャラのテーマソングを聞いてみたんだが、どれも結構かっこ良くて何度も聞いてるんだw
キン肉マンの「奇跡の逆転ファイター」とかアシュラマンの「阿修羅地獄」とか普通に良曲だから困る
ついでに悪魔将軍の「キングオブデビル」も不気味で雰囲気たっぷりなのがまたいい味だしてたり…
あと砂ぼうずもかなり歌が良いな
高取ヒデアキとか串田アキラとか堀江美都子とかなんでこんなに大御所の豪華メンバーが歌ってるんだろうw
砂ぼうず後期のOPは名曲だと思う
砂ぼうずの歌はよかったな
いきなり入る挿入歌に大爆笑したりほろりとしたりした
歌ならなのはシリーズも負けてないぜっ
スレイヤーズシリーズのOPも好きなのばっかだなー
なのはOPは普通に良い
なのはは挿入歌もかなりいいよな
StSだけじゃなくてA'sも名曲多いし、水樹さん万歳って感じ
モンファのOPもいいよね
「風がそよぐ場所」は一度聞いてみてほしい
ガイバーは……主題歌はそんなでもないな……
母上がガイバーのOP(曲名知らないけど「ガイバー 巨人の骸に/ガイバー 宿る魂」ってやつ)を
なぜか気にいっていた。
スレを読んでるとリレー小説とかパロロワ初参加の人も結構居るみたいだけど
1、2週間投下とかなくても全く焦る必要ないんだぜ。
1時期2ヶ月くらい投下なかった常駐ロワもつい最近数年越しで完結したんだぜ。
>>353 OVA版のOPだな、ちなみにあれは正確には巨人じゃなくて鬼神だけど、みんな巨人に聞こえるw
焦るというか、続きが気になってなw
>>348 なかなかかっこいいなー
キン肉マンU世のOPも結構好きなんだ
砂ぼうずの砂ぼうず絵描き歌もインパクトは凄かったなw
いきなり「ボインがひーとつーボインがふーたつー」だしwww
…………アニメが放送してる時に、2chのアニメ本スレで砂ぼうずの初期OP・EDが、
アンパンマンだのふたご姫だのの子供向けアニメの主題歌と一緒に収録されてるCDの販売サイトを見たことあるんだけど、どこだったかなアレ
モンファのOPは4thOPの「Close to your heart」もかなりガチだな
風がそよぐ場所は最終回を思い出して泣ける…
こんばんわ、昨日カヲル君の怒りに触れたものです
昨日吹っ飛んだデータの残りから、予約していたSSを再度書き上げることができました
まだ昨日予約していたメンバーで予約は入っていないようですし、投下してもよろしいでしょうか?
もちろんすでに予約破棄した身の上ですので、おこがましいことは重々承知の上ですが……
なんだってー!?
どういうことだコバヤシ!?
そうか、鬼神だったのか。衝撃の事実だ。
やれ。俺が許す
>>356 歌詞の聞き間違いといったら悪魔将軍のテーマ「キング・オブ・デビル」が忘れられない
途中の歌詞で「キングオブデビル 悪魔将軍」ってのがあるんだが、
ニコニコで見た時の字幕が「火の出る 悪魔将軍」って間違ってるのと
その菓子の時の映像がまさしくサタンの体から炎に乗って悪魔六騎士が飛び出してくる奴だったものだからずっと間違えて覚えてたw
>>359 ダメだという理由が無いぜ!!むしろ超嬉しい!!
kskして待つよ!!
>>359 止める理由がどこにあるか!
カヲル君を乗り越えたその力を見せてくれ!
>>359 もちろん!
よくぞカヲル君の怒りをのりこえた!
>>359 イデを……乗り越えのか!?
GOGO!
投下こいこい
ksk
>>359 カオル君の呪いを飛び越えてよく頑張った!感動した!
kskは任せとけ!
音楽の話題をあげてたからカヲル君に機嫌が直ったんだろうかw
kskの準備だ!!
ありがとうございます、一度破棄した身なのに暖かい言葉をかけてもらえて本当にうれしい……
今書き上げたばかりなのでこれから推敲などして日付が変わるあたりに投下となるかと思います
もうしばらくお待ちいただけるとありがたいです
ここに二人目の勇者が現れた!!
ksk
よっしゃ待ってるぞksk
>>371 しかしエヴァの話題は欠片mげほんげほん
>>375 シーッ!!余計なこと言ってまたカヲル君の機嫌が悪くなったらどうする!!www
予約メンバーは夏子にシンジにみくるだったか…
畜生両手に花とは少し羨ましいなシンちゃん!
把握は2作品のみ、なのはは3期だけ、ロワ始まってから慌てて2作把握…
半分以下しか把握してないと自分にとっては安価予約は勇者すぎるw
さて、寝るに寝られなくなったw読んでも寝れないし
読まなくても気になって眠れない…嬉しい悲鳴が出そうだぜksk
人はイデになんて負けない、乗り越えていけるんだ!
ちょっと外出て戻ってから見た感想
このロワは変態と勇者でできてんのか?
まぁロリとケモノが大人気の場所だしなぁ…ww
そんなお前らが大好きだ!!
「変態という名の勇者」ww
またひとつ名言が生まれてしまったなwww
まさに名言だな
ぴったりの名言だな
今ここに新たな名言が生まれた……。
よおし誰かwikiに入れる作業をry
特に何も変態的発言はしてないのにこんな事言われてしまった◆2XEqsKa.CM氏と◆S828SR0enc氏に少し泣いたw
も、もちろんお二人を侮辱してる訳じゃないッスからね!? 尊敬した上で愛情を込めてこう呼んで…これも嫌だなwww
尊敬と愛情を込めて変態呼ばわり…失礼だろwww
変態という称号がむにゃむにゃ
パピヨンの称号を贈ろう
ちなみに蝶は完全変態だ
勇者王改め変態王もいいとおもうんだ
キン肉スグルの予約OK?
おk!
問題ない
キン肉スグル予約
今ここに第3の変態勇者が!…そろそろ自重したほうがいいかな
予約も着た所で、そろそろ0:30…画面の向こうで凄いジリジリしてる気配がするぜぇ…
画面の向こうでジリジリ……く、濁点がなければ!
ksk待機ksk
まままままだですかぁ〜……
このままじゃあ私の、私のメルヘンボックスが大事件にぃ〜……
お待たせしました
川口夏子、碇シンジ、朝比奈みくるを投下します
手が空いている方は支援をお願いいたします
待ってたぜksk
まるで底なしの沼に浸かっているかのように、闇は深かった。
空にやわらかに光る月はあれど、木々の群生する森の中では生い茂る葉にさえぎられ奥まで届くことはない。
気を抜けば自分の指先すらおぼつかない、粘性の高い黒々とした夜。
時刻は未だ未明、夜明けは遠く、あたりに街はなし。
全ては静かに闇の中に沈んでいた。
その闇の中に、ぽつりとともる灯りが一つ。
ランタンの灯を頼りに膝を突き合わせる形で、夏子とシンジは茂みの中に座り込んでいた。
不用意に誰かの目に触れるのを警戒して、ランタンの灯はお互いの顔が見える程度の強さにしかしていない。
そして、そのランタンの灯の中でシンジは自分の思考に深く沈みこんでいた。
「さて、どうしたものかしらね……」
大きくはないがよく響く夏子の声に、びくりと体を震わせてシンジは顔をあげた。
夢から覚めたような顔をしている。
夏子の言葉は実際そのままの意味と、思考を現実から剥離させたシンジへの覚醒の促しでもあった。
『死者の蘇生』
夏子が先ほど口にしたキーワードは、よっぽどこの少年の琴線に触れるものだったらしい。
考えてみれば当たり前のことで、今は亡き会いたい人がいる人間はきっと多い。
そういった人間を前にして不必要な希望や欲求を抱かせるのは下策だ。
相変わらず肝心なところがなってないわね、と夏子は心の中で少し反省した。
「あの、夏子さんはこれからどうするんですか?」
おずおずとした様子でシンジは問いかける。その中に、先ほどまではなかった媚びるような遠慮の気配が含まれていた。
雨蜘蛛に襲われたことによる興奮状態から脱したために、彼の素が出た、そんな風に思える。
しかし夏子が生きてきた砂漠において、他者の顔色ばかり窺うような人間はさほど長生きできない。
それゆえの戸惑いでとっさに言葉が出ず、夏子はその空白が彼をさらに委縮させる前に少し考えて答えを口にした。
「あなたはどうしたいの? ここは島の南側のようだから、施設が少なくて人と会うには不向きだけれど」
「え、それは……」
待ってました!
ものどもいくぞー!
きたきたきたー!
ksk
ksk
シンジは思う。
自分が死ぬのはとてもとても怖い。だが、誰かが死ぬのも怖い。
だったら戦うしかない。戦って勝つしかない。
だが戦うにしてもシンジの所有物はこの煙玉だけで、逃げることはできても戦うことが出来るわけもないのは明らかだった。
「すいません、地図を見せてもらえますか?」
シンジが質問を最後まで言葉にする前に、ひょいと地図が手渡される。予想していたかのようだった。
広げてみると、先ほど謎の男に襲われた採掘場が載っている。ということはここはH-7周辺のどこかだろうか。
確かに周りに施設は少ない。もう少しいけば博物館もあるが、それが戦いに有用な場所だとは思えなかった。
しばらく地図を見て、シンジはおもむろに地図の北側に指を突きつけた。
「北に行きましょう。警察署に行けば銃とか……もっと武器があるかもしれない。
それにホテルやデパートもあるから、きっといろいろな人が来ます。殺し合いたくないと思っている人も来るかもしれません。
ここから森を突っ切って、まっすぐ北の街に向かえば――」
「残念だけど、私は反対よ」
シンジの真摯な声に対して、返す夏子の言葉は冷たかった。
「そうね、あなたのそれはたぶん多くのひとが考えることよ。
北の施設に行けば人がいるだろう、武器や道具もあるだろう、ひょっとしたら自分を助けてくれる人がいるかもしれない。
……無力な人や小さな子供ほど、人やモノが集まる場所に行こうとするでしょうね」
「だったら、なおさら――!」
「だけどね、」
ぴしゃり、と夏子は言いきった。
「逆にいえばさっきの男――雨蜘蛛みたいな殺す気満々の奴らも、同じ思考をする可能性が高いわ。
北の施設には無力な子供をはじめとする参加者がたくさん集まるだろう、ってね。
そしてそういう奴らは集まる人間の事を考えて、強襲する用意をしたり一網打尽にするための罠を張ったりする。
そいつら相手に今の私たちの装備じゃ、返り討ちにされるのが関の山よ」
「だけど、それじゃ他の人たちが!」
「さっきも言ったでしょう。『自分が死んでもいいなら私は止めないわよ』って」
夏子の言葉に、シンジは先ほどと同じく口ごもるしかなかった。
人が死ぬのはいやだ。アスカが傷つけられたり、まだ小さな子供が死んでしまうのを想像するだけで震えそうになる。
それでも、それに輪をかけて自分が死ぬのはいやだ。傷つくのはいやだ。
シンジの葛藤を一蹴するかのように、夏子はすっと指を地図上に伸ばした。
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「私はひとまず地図の真ん中を目指すつもりよ。
ここはこの緑のもののせいで視界が悪いけど、どうやら地図の真ん中に行くにしたがって地面が盛り上がっているみたいだから。
高いところからなら森の中でも街の中でも、大きな異常があったらすぐに見つけられる。
万が一敵が来ても、四方のどこか別の方向へ逃げればいい。
人を殺すような連中は意志の疎通が難しくなったら即仲間割れしかねないから、大人数で徒党は組まないしね」
「それってつまり……」
「そうよ。
人が死んで少なくなるまで様子を見ながら待つ。そういう意味よ。
それまでに強い力や武器を持った人間が殺し合いにのった連中を倒してくれるかもしれない。
残酷なことだとわかってはいるけど、生きるためには今はそれが一番だと思うわ」
「そんな!」
シンジの喉から悲鳴のような声が上がった。
「駄目ですよ!それじゃあ力のない人や子供はどうなるんです!?」
「運良く強い人間に保護でもされなければ、殺し合いが序盤のうちに皆死ぬでしょうね」
「そんなこと許されるわけないでしょう!
それに僕たちだって力はないけど、少なくとも会場にいたすごく小さな子供たちよりは大人です!
守ってあげるくらい――」
「無理よ」
夏子の声はやけに辛辣にシンジの心に突き刺さる。
いつだってそうだ。
こんなに言っているのに、こんなに頑張っているのに、みんな僕を認めてくれない。
シンジの中に広がった虚無に、夏子は言葉を突きつけていく。
「もう一度言うけど、私たちの装備はナイフと煙玉だけ。さっき二人とも逃げ切れたのは運がよかったからよ。
雨蜘蛛が何が何でも私たちを殺すつもりで追跡してきたら、とても無事では済まなかった。
そんな私たちが人殺しの集まりかねない場所に向かってどうするっていうの?
まして小さい子供なんて、保護するとしても足手まといにしかならないわ。
――それともあなた、強いの?このナイフ一本でさっきの男より強い奴に勝てる自信があるくらい?」
「う、」
強いか、と言われればシンジは口ごもるしかない。
エヴァンゲリオンにのって今まで何度も人類を救った、そう自負できる程度の戦績は上げてきた。
だが、エヴァンゲリオンにのっていない今のシンジはただの子供だった。
生身の戦闘訓練を受けたわけでもない、銃だって用意されたものをただまっすぐにしか撃てない、十五歳の子供でしかなかった。
「思い上がらないで」
夏子の言葉は、シンジの抱いていた小さな勇気を潰すには十分すぎた。
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◆ ◆ ◆
荷物をまとめ歩き出してから五分、シンジは無言だった。
仕方のないことだ、と夏子は思う。自分でも言い過ぎたとわかっている。
それでもあのシンジの姿を見ていると、どうしてもその理想に活をいれてやりたくなったのだ。
かつては夏子もこんな人間ではなかった――ごく幼い頃の話だが。
もっと希望や優しさというものを信じていたし、人を信頼し助けようとしていたと思う。
だが、夏子はそういった思いやりというものが通じるのはごくわずかな優しい相手にだけだということを幼くして悟った。
たいがいの卑劣で自分本位な人間相手にそう言った感情を向けても利用されるだけだ。
利用されてみんなを傷つけて、そして自分が深く傷つき悲しむだけなのだ、と。
もしかしたら幼いころの何も知らなかった自分とシンジを無意識のうちに重ねていたのかもしれない。
シンジのひとの顔色を窺うような態度も、夏子の思想の上では唾棄すべきものだ。
たとえ他人を利用してでも自分の有利になるように動く、それしか生きていくすべはない。
その一方で、シンジの純粋さは夏子にとって決して嫌なものではなかった。
だから先ほど彼に向けた最後の言葉は、自分の身の程をわきまえなければ生きられない、という戒めを込めたつもりだった。
理想を口にしても、それを実行する力がなければ自分も他者も無駄に傷を負うだけだ。
辛辣な言葉を心に刻みつけることで、その難しさを彼にわかってほしかった。
だが、後ろを行くシンジの沈むさまを見るにそれは伝わらなかったようだ。言葉が足りなかったのかもしれない。
もう一度、きちんと言おう。
そう思って夏子は振り向きかけ―――ナイフを抜き放って立ち止まった。
「誰? 出てきなさい!」
夏子の声にシンジがはじかれたように顔をあげるが、夏子の視線は目の前の木立の闇から離れない。
あたりは静かに風が木の葉を揺らす音が聞こえるだけで、怖いくらいに無音だった。
そのまま、しばしの静寂が続く。
「な、夏子さん?」
「静かに、そこに誰かいる」
軍人の夏子はこういった奇襲の事態に対する訓練も受けていた。闇の中でも人がいるのがはっきりとわかる。
あと五秒数えて、反応がなかったら煙玉を投げて逃げよう。
そう思って数を心の中で数え始めた、そのときだった。
ガサリ、と音をたてて目の前の茂みが揺れ、女性が一人そろりと顔をのぞかせた。
「ごめんなさい、隠れるつもりはなかったんだけど」
現れたのは、女性の夏子から見ても恐ろしく魅力的な女性だった。
可愛らしさと美しさ、艶っぽさが絶妙の加減で配合されたような顔立ち。見事としか言いようのないプロポーション。
声も愛らしさと大人っぽさが美しく調和している。
後ろのシンジが思わず喉を鳴らしたとしても、別に不思議なことは何もないほどの美女。
しかしその手には不似合いに黒光りする銃が握られている。
ksk
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「なんのつもり?さっきから私たちを見ていたでしょう」
「お二人がいろいろ考え込んでいたみたいですから、声をかけてはいけないかな、と思っただけです。
他意はありません。信じてください」
懸命に語るその声にはいじらしいものがあったが、あくまで銃は手放さない。
まさか獲物が目の前で死んでいくのを見たい殺戮者ではないだろうし、敬語を使っていても態度にしおらしさはあまりない。
話す価値はありそうね、と思い、夏子はナイフを下に下げた。同時に女性も銃を下げる。
「いいわ、話をしましょう。私は川口夏子、こっちは碇シンジ。さっき知り合ったばかりよ」
「私は朝比奈みくると申します。早速ですがお二人の事、聞かせてください」
みくるの言葉に、夏子は自分の生い立ちと事情をかいつまんで話す。
シンジもそれに続いたが先ほどに比べて覇気がない。やはり夏子の言葉が効いているのだろう。
二人の自己紹介が終わると次はみくるが自分の事情を軽く話し、一つの提案をした。
「お願いがあるんです。
これから一緒に、北の方へ行ってはくれませんか」
それは偶然というべきか、シンジの先ほど行った提案と全く同じだった。
思わず、といった様子でシンジが声をかける。
「それは、人を見つけて助けるためですか?たとえば子供とか―――」
「それもあるんですけど、」
みくるは柔らかながらも有無を言わせぬ強さで言葉を紡ぐ。
「私はこの殺し合いの、そして主催者たちの情報が欲しいんです―――生き抜くために」
したたかな女だ、と夏子は思う。
頼むにしても有益な情報をはなから明かしたりせず、こちらの興味を誘っている。
ある程度の狡猾さも備えていそうだし、しばし共に行動するには申し分ないくらいだ。
「どういうことか、聞かせてもらってもいいかしら?」
はい、と頷いてみくるが続ける。
「たとえこの殺し合いで最後まで生き残ったとしても、この首輪がある限り私たちの命はあの二人に握られたままです。
そして、あの二人が最後まで生き残った人を本当に助けてくれるのかは誰にもわかりません。
だからこそ、主催に対する情報は命綱になります」
「それはわかるわ。それと北に行くことの関連性を知りたいの」
「パソコン、です」
「ぱそこん?」という呆けた声が夏子の口から洩れる。
文明の衰退した夏子の世界にはある程度の機械はあれ、パソコンのような高度な情報を操る文明器具は存在していない。
夏子の様子からパソコンの意味がわからないことに気がついたのか、みくるはあわてて言葉を付け足した。
「パソコンというのは……いわば、情報収集機器です。
正確にはパーソナルコンピュータと言って、これよりはインターネットのほうが確実性が高いですが、パソコン自体にもかなりの情報が入力できますし、パスワードなどのロックを解除すればだれでもある程度その中身を見ることができます。
ちなみにインターネットというのは広義では複数のコンピュータネットワークというインターネットプロトコル技術を用いて相互接続された世界規模の――」
「あー、はいはい。要するに、パソコンとやらを使えば主催の情報が手に入る確率が高いってことね。
それと北の関連性は?」
「北の方には学校や図書館、警察署といったパソコンが置いてあるであろう施設が多いんです。
生き残るために主催の情報があれば、強い人と会っても交渉に使える確率が高い。
でも、私ひとりで行くには心もとないし、そのことを知っている人が多い方がいいと思ったんです。
だからこうしてお話しました。どうします?」
ksk
みくるの言葉に夏子はちらりと後ろを振り返った。
シンジはシンジで何か考えているようだったが、この議論に加わる気はなさそうだ。
彼が一人離れて行動することもないだろうと思い、夏子は答えを出した。
「いいわ、協力しましょう」
シンジがはっと目を見開くのがわかった。みくるは落ち着いたようすで微笑んでいる。
「ありがとうございます、では、さっそく出発しましょう」
「別にいいでしょう、シンジ君。君の最初の目標通りよ。
……ああそうそう、私は戦闘に巻き込まれている人間がいてもむやみに首を突っ込むつもりはないわ。
それでもいいわね?」
「……はい、かまいません。とにかく、情報が必要ですから」
屹然とした様子でみくるは言う。
シンジはその態度に気圧されたかのように、何かを言おうと開きかけた口を閉じた。
それは自分の願いが通った安堵なのか、それとも別の何かなのか。
わからないが彼を先ほど気落ちさせてしまったお詫びに、可能な限りは彼を助けてやろうと夏子は思った。あくまで可能な限りだが。
「それで、ここからどっちに向かって北に行く?」
「速さとしては直線状に突っ切ったほうがいいんですけど、山を登るとなると体力を消費しますよね。
安全に行くんだったからこっちの舗装された道から行く方法もありますけど……」
それだと時間がかかるかもしれない、と夏子は考える。
彼女の提案に乗ったのは、自分と同じく「ぱそこん」などについて何も知らない参加者がそういった施設を破壊するのを防ぐためもある。
これは人が減った終盤になればなるほど、戦闘の影響や苛立ちなどで損壊率が増えていく。
それに主催の情報を握るというのはかなりのアドバンテージだ。人殺し相手でも交渉できるかも知れない。
ならば出来るだけ早くそこに辿り着いたほうがいいだろうか。しかし体力の消耗は出来るだけ避けたい。
「そうね、だったら――」
地図を見ながらさくさくと葉を踏みつつ三人は進む。
森を知らない夏子にとっては、木々の葉は不気味に鳴る障害物にすぎない。
早くここを出たい、と闇をかき分けるようにランタンを掲げて夏子は思った。
ksk
◆ ◆ ◆
夏子と進む道準について語り合いながら、みくるは少し安心していた。やはり一人より二人、三人の方がいい。
それにこの夏子という綺麗な女性は受け答えを見るにかなり聡明なようだった。
そういった人間に対しては脅すよりも素直に頼み込んだ方が信頼を獲得しやすい。
思ったとおり、夏子はみくるの提示した案に賛成し、今後のことを見越して道順を考えている。
声をかけて良かった、とみくるは思った。
夏子とシンジには、まだ自分と主催――長門有希とのつながりについて話していない。
先ほどアスカという少女に「頼みこむ」時は脅しのニュアンスを含めるために利用したが、今は必要ないと思ったからだ。
そもそも自分とは違い機械利器のほとんど発達していない場所から来たらしい夏子。
パソコンの意味もわからず戸惑う彼女に対し、不必要なプレッシャーをかけるような発言は避けたかった。
後ろを行くシンジという少年もあまり気が強そうに見えない。主催とのつながりを明かしたら委縮する可能性もある。
いずれもっとお互いへの信頼が確立されてから言おう、そうみくるは心に決めた。
ちなみにみくるがパソコンを目指すのは、キョンに対して長門がパソコン越しに交信した過去があるからだ。
そもそも情報を操る存在である彼女が、その結晶体であるパソコンに対しアプローチをする可能性は高い。
彼女のとなりにいた男が誰かは知らないが、ごく普通の中年の男に見えた。
長門が何の感慨もなくハルヒやキョンをこんな状態に追い込んだとはどうしても考えられなかった。
何らかの圧力でこれを行っているなら、パソコンなどの中に何らかの情報を仕込んでいるかもしれない。
うまくやれば、長門とだけパソコン越しに会話できるかも知れないのだ。それを逃す手はない。
それに北は施設の関係から見ても人が集まりやすい。
SOS団のメンバーと出会える確立も、山中にいるよりは高いだろう。
時間を選ぶか、体力を選ぶか。
夏子と取りとめもなく地図を見て考えながら、みくるは今は遠いSOS団のメンバーに思いをはせる。
島を覆う暗闇の中で、彼らは一体今何を考えているのだろうか。
◆ ◆ ◆
目の前で長い亜麻色の髪が揺れ、甘い匂いが漂ってくる。
ごく普通の少年としてそれに惹かれながらも、なぜかシンジは言いようのない嫌悪感を朝比奈みくるに感じていた。
誰かに似ている、そんな気がする。だが彼女に似た知り合いは思いつかない。
がさがさと草を踏み茂みをかき分け、シンジは二人の後を追って進む。
その思考は不思議なくらいに静かだった。さきほど夏子に言われたことが堪えているのかもしれない。
ただ今は何だか無性に泣きたい気分だった。いや、友人が死んだのだからそれは当たり前なのだろうが。
死にたくなかった。でも、誰かが傷つくもいやだ。
だって、カヲル君は死んでしまったんだ。目の前で、LCLに溶けて。
シンジにとってカヲルはかけがえのない友人だった。アスカもレイも失ったシンジの、最後の拠り所。
そして何より、シンジは彼がとても好きだった。彼は優しい人だったから。
ひとに「臆病だ」とか「意気地なしだ」とか「男らしくない」と言われ続けたシンジの弱さを、カヲルは責めなかった。
むしろ硝子のように繊細だと、好意に値すると言ってくれた。
そんな優しい彼が、なぜあのおかしな男と少女に殺されなければならないのだろう。
あのおかしな男と、少女に――
ksk
ksk
「…………」
ふと、気付いた。
みくるはパソコンにあの二人につながる情報があるかもしれない、といった。
だが、パソコンやインターネットに流れる情報というのはあくまで「誰かが流したもの」だ。
主催に対する情報が流れているとしたら、それは……主催の二人か、その関係者が流したものにほかならない。
こんなことをする人間が、はたしてパソコンに自分たちの情報なんて流すだろうか。
流す可能性があると言える者がいるなら――――それは、そいつと主催者との間につながりがあるからだ。
「…………っ!」
「ん?どうしたの?」
思わず足を止めたシンジに夏子が振り返る。その横では優しげな顔をしているみくるもいる。
「なんでもない、です……」
「そう?」
そう言ってくるりと前を向いた二人は、お互いの支給品などを見せ合っているようだった。
デイパックを置いてきてしまったシンジの荷物は煙玉だけなので、確認する必要もないということなのだろう。
何事かを話し合い始めた二人を見ながら、シンジは考えた。
朝比奈みくるは、主催者たちの仲間じゃないのか、と。
こういった場で主催が一番困ることは何か――それは参加者が殺し合いを放棄することだ。
たとえば、一か所に集まって全員が協力し、主催に対抗する。あるいは、ずっとどこかに隠れている。
そういった状況を崩すために、主催者が息のかかった人間を投入する可能性は低くない、いや、高いといってもいい。
その証拠に、この女は情報を餌に自分たちを激戦区になるであろう北に誘っているではないか。
ただ北に行かせようとすると、先ほどシンジが受けたような糾弾を浴びせられる可能性もある。
だからこそ主催の情報というおいしそうな罠で釣って、自分たちを殺し合いのただ中に巻き込もうとしているのではないか。
そう思うと、とたんにみくるの優しげな振る舞いがおぞましいものに見えてきた。
そして気づく。
こちらの意志を優先するようでありながら、その実自分の意思をどうにでも押し付けようとする態度。
一見親密に接しているように見えるが、本当は自分の内側に触れさせる気はないという振る舞い。
立ち上る、女の匂い。
(そうか、似てるんだ……ミサトさんに)
かつては親しみ深い人だと思った。こんな自分にも明るく接してくれる、いい人だと思った。
でも違った。結局ミサトは自分がかわいいだけだった。
自分の願いを人に押し付け、自分の本当のところには触れさせず、相手の本当のところに触れようともしなかった。
身勝手な女だった。いや、大人は父も上司たちもみんな身勝手だ。
レイの死に沈みこんでいた自分の手を握ろうと身体を寄せてきたミサトに感じた嫌悪感がわき上がる。
(この人も同じだ。ミサトさんと同じで、僕を利用したいだけなんだ)
ksk
ksk
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夏子に言う気にはなれなかった。
シンジの考えを頭ごなしに否定した「大人」である彼女が、シンジの話を真摯に聞いてくれるとも思えなかった。
だからシンジは何も言わない。何も言わず、先を行く大人二人の今にも闇に呑まれそうな後ろ姿をにらみつける。
そうして歩くシンジの心の中には、誰かの声が誘惑するように響いていた。
―――優勝すれば、死んだ人を生き返らせることだってできる……
それはどこか、シンジの優しい友人の声に似ているような気がした。
【H-8 森/一日目・未明】
【川口夏子@砂ぼうず 】
【状態】健康
【持ち物】コンバットナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱、デイパック、基本セット
【思考】
0.何をしてでも生き残る。終盤までは徒党を組みたい
1.碇シンジ、朝比奈みくると行動し、いずれかのルートで北の市街地を目指す。
2.シンジに対して少し申し訳ないので、ある程度は助けてやりたい
3.水野灌太と会ったら――――
【朝比奈みくる@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】健康
【持ち物】 スタームルガー レッドホーク(6/6)@砂ぼうず、.44マグナム弾30発、不明支給品1(本人と夏子が確認済み)
デイパック、基本セット
【思考】
0.長門有希の真意を確かめる
1.川口夏子、碇シンジとともにいずれかのルートで北の市街地を目指す。
2.市街地についたらパソコンのある施設を探し、情報を探索。可能なら長門との交信を試みる
3.SOS団メンバー、キョンの妹と合流したいが、朝倉涼子は警戒
4.この殺し合いの枠組みを解明する
※信頼を得られたら、長門との関係について夏子たちに話すつもりです
【碇シンジ@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】左肘に軽い銃創、疑心暗鬼
【持ち物】七色煙玉セット@砂ぼうず(残り六個)
【思考】
0.死にたくない
1.朝比奈みくるに対し強い警戒心と嫌悪感、夏子に軽い不信感。「大人」全般への疑心
2.とりあえず二人と一緒に行動し、いずれかのルートで北の市街地を目指す
3.アスカと合流したい
4.優勝したらカヲル君が――――?
ksk
ksk
投下終了しました
支援してくださった皆様にお礼を申し上げると同時に、お待たせしてしまったことをお詫びいたします
タイトルは『静止した闇の中で』です
それと私はケモノ信者ですので、変態という名の勇者でも何でもかまいません
トトロ大好きー
k カヲル君と
s シンジ君の
k 関係がアッー!
投下乙!
シンジがちょっと怖いぞ……!?
みくる・夏子という大人の女性に挟まれるなんてうらやましすぎるぞ!
これからこの三人はどうなるのか気になります!
というか何このk(カヲル君と)s(シンジ君の)k(くそみそテクニック)なノリは……w
そして変態カミングアウトっすかw
ksk
投下乙!
この内容ならカヲル君も満足だろう
シンジ君がなにやらヤンデレになりそうな感じ
投下乙!
こ、これはいいドロドロフラグ
実際みくるは主催の仲間といえなくもないもんな
投下乙です
暗雲立ち込めてきましたなぁ
投下乙!
まさにkskだwww
シンジも良い感じに鬱ってるなー
大人に対する疑心w
これはきっとシンジロリコンフラグだw
投下乙です!
シンジ君の弱さとカヲル君への想い、人間不信の描写の上手さ
そしてその流れでみくるへの不信感へ持っていくとは…!
砂ぼうず未だに未把握ですが、夏子のしたたかな精神の強さに惹かれました
GJです!
GJ!シンジ怖いな…いい感じで混沌としてきた。
カヲル君もさぞご満悦でありましょう。
乙!
シンジにこんなに想われて…カヲル君もご機嫌だろうなww
いや、シンジばかり注目されてと……嫉妬するかも
すみません、先ほど投下した『静止した闇の中で』の三人の現在位置が間違っていました
正しくは【G-8 森/一日目・未明】 です
風強いなー
もっと強くなってくれれば書けるのにっ
ギュオーって強風が吹いてる音みたいじゃね?
流石に把握数7作で安価予約は無謀かな…
明日台風直撃コースだから
学校休みになると考えて予約しておこうかな…
>>447 せめてもう1、2作押さえてからにしておけw
投下乙!
シンジは輝いてるな、マイナス方面にw
そろそろ暴発しそうな予感がw
しかし砂ぼうず世界ってロボット量産できるのにパソコンとかないのか?
ロボット量産できるのは暗黒時代の技術をほぼ独占してる政府、
一般人の小砂はもとより重役ではない夏子は知らなくても不自然ではない。
…けど、裏便のことを考えると名前くらいは知ってても不思議ではないか?
どっちにしてもネット自体、一般には存在してないだろうけど。
パソコンはともかくインターネットという世界規模の電子情報網は存在してないだろうしな
まして一軍人にすぎない夏子だし
……といってみたものの、砂ぼうずの把握が完了したとはいいがたい自分
そのへんどうなんだろう?パソコンって何なのか夏子はわかるのかな
ふと思ったので聞いてみる。
なのはとフェイトってどっちが強いの?
主役だからなのは?今後の展開に気になって。
>>454 パワー なのは>フェイト
機動力 なのは<フェイト
場合によるんじゃね
なのはは砲台型でフェイトはインファイターだしなあ
ガチバトルは一期の最後以来やってないしねぇ
長距離で敵を一撃必殺で葬るんならなのはの方が上だが、接近戦で複数を相手に立ち回れっていうならフェイトが上だろうし
その時々の状況で変わるとしか言いようがない
ロワだと近距離立ち回りの方が応用が利くのかな?
後はなのはさんの持ち味はシールドもぶち抜く超零距離砲撃とかか
こうしてみると確かになのはは砲台、フェイトはインファイターなんだなぁ
……でもフェイトさんはすでに……
ところで結局夏子のパソコン知識については修正がいるのか?
必要なら書き手さんに言って直してもらわないとだが
フェイトぉ…思い出したら何か目から汁出てきた…
パソコンに関してだが、知らないって事で良いと思う。
オメガマン投下します。
待ってましたksk
その超人は2mを越す白い巨躯に、それを被い尽くせる程の巨大な青紫色をした異様な右手を背負い
更にその人差し指の先は五指に別れ、アイスホッケーマスクを被った様な頭部を上から掴んでいる。
何もせずとも異様だけで他者を圧倒しそうな、その超人の名はオメガマン。
このバトルロワイアルに来る前の元居た世界では、名立たる強者にして
犯罪超人を狩って賞金稼ぎをする『超人ハンター』として、1000を超える超人の首を刈って来た。
完璧超人の肩書き通り、依頼された標的は一度たりとも討ち漏らした事は無い。
完璧無比なる殺戮者(ジェノサイダー)、それがオメガマンだった。
そのオメガマンは今、鬱蒼とした森の中の草むら上で両手足を広げ仰向けに寝転んでいる。
一本足と巨大な顔に単眼の超人スエゾー――実際は超人では無いのだがオメガマンはそう認識した――との戦いに敗れたオメガマンは
先程まで同じ体勢で気を失っていたが、意識を取り戻してからも微動だにせず夜空を見上げていた。
体長が10分の1程に縮んでいた身体は、元の大きさに戻っている。
全身を濡らしていた唾液も、ほとんど乾いたらしい。
見上げる夜空は、生い茂る木々の葉の間から月光が微かに零れ落ち
時折聞こえてくる風に揺れる枝のざわめきは、逆にその場の静謐な雰囲気を高めていた。
「クククククク……………………クォーッフォッフォッフォッフォッフォフォッフォッ!!」
やがてオメガマンは、狂った様に森の静寂の中笑い声を響かせる。
その声には明らかに、自嘲の色が混じっていた。
(自分では冷静なつもりだったんだがな…………どうやらこの私にも、動揺が有ったらしい……)
動揺していた。そして、それが油断に繋がり敗北した。
オメガマンは自分の敗因を、そう素直に認める。
スエゾーの存在やそれとの戦いにではなく、首輪を嵌められ殺し合いを強要されていると言う現状にだ。
得体の知れない存在に命を握られているのだから、動揺と恐怖を憶えるのはある意味当然とも言える。
そして最初に出会った参加者のスエゾーは、奇襲に対する反応の鈍さと手応えの無さから遥かに格下の相手と思えた。
平静を欠いた心は恐怖から安堵、そして油断に傾き
相手の体力を充分に削らない内にΩ(オメガ)カタストロフ・ドロップという大技を仕掛け、逆にこちらが無防備な状態で攻撃を喰らってしまった。
そして2度目の敗北。
今度は強力な武器を手に入れたと浮かれ体力の回復しない内に戦いを仕掛け、そして敵の銃撃をまともに受けてしまった。
如何に弱くとも超人ならば、否例えそうでなくても未知の敵はどんな異能で以って攻撃して来るか分からない。
或いは身体を瞬時に砂に変え、或いは手から強力な磁力を発し武器とする様な異能の持ち主等宇宙にはごまんと居る。
そうでなくてもスエゾーが使った相手の身体を小さくする銃撃は、明らかにスエゾー固有の能力ではない武器によるもの。
自分に武器が支給されているのだから、敵により強力な武器が支給されていてもおかしくない。
そんな当然の考えも失念する程、浮かれていたのか。
戦場では相手が赤子だろうと、虫一匹だろうと決して油断をしてはならない。
長き超人ハンターとしての経験で、それを知っていた筈なのに
下らない油断から、無様な不覚を取ってしまった。
頭に血が上って、強力な武器を手に入れ浮かれて、先のスエゾーの攻撃で能力が著しく落ちていた為。
理由は幾らでも挙げられるが、戦場ではそんな言い訳が無意味な事はオメガマン自身が良く知っている。
気を失っている間にトドメを刺されていなかったのが、僥倖とさえ言えた状況なのだ。
(僥倖か…………この『超人ハンター』オメガマンが敵の不覚や情けに助けられて、その幸運を喜ぶのか!!)
オメガマンの、自分を嘲る笑い声が止まらない。
明らかに自分より戦力の劣るスエゾーに、2連敗を喫したのだ。
それはオメガマンから、強豪超人としての誇りをすら奪うに充分なものだった。
(『超人ハンター』も堕ちる所まで堕ちた……………………ならば後は、這い上がるだけだな)
しかしオメガマンは熾烈な超人界の、それも闇を生きて来た者。
1度や2度の失敗に拘泥する程、生温い生き方はしていない。
オメガマンは両手足を広げた体勢のまま立ち上がる。
(いいだろう、完璧超人だの過去に何人討ち取っただのと言った下らん驕りは捨てよう…………)
右拳を強く握り
(だが、このままでは済まさないぜー!!)
それで斜め後ろの木を殴り付ける。
オメガマンの倍以上の高さの有る木は、その一撃で圧し折れ
地に倒れ落ちる轟音が、森の静寂に木霊した。
殺し合いの舞台上で響き渡る轟音を、オメガマンは気にも留めない。
音がする範囲に、参加者の気配が無い事は予め分かっている。
もし音を聞き付けてやって来る者が居たとしても、この見通しの悪い森の中ではハンターである自分が後手に回る事はまず無い。
戦闘のロケーションとしては、自分に利が多い状況なのだ。
そうオメガマンは考え無しに木を殴り倒したのではなく、理由があった。
(力が落ちている。まだ体力が、回復し切っていないのか? …………いや、違うな)
オメガマンは完璧超人の首領ネプチューン・キングをも凌ぐ、超人強度8600万パワーを誇るが
その力が大きく落ちている実感が、スエゾー戦から有った。
力だけではなく、超人本能は問題無く働く様だが実際に身体を動かす速度の部分も落ちている。
それでも、並の超人より遥かに優れた戦闘能力を発揮出来るが。
スエゾーの体力を奪う攻撃の影響が、残っているのかとも考えるが
思い返せば件の攻撃を受ける前から、不調は始まっていた。
(考えられる理由で最も可能性が高いのは、主催者の仕込んだ能力制限か……)
主催者の目的は、参加者同士に拠る殺し合いである。
しかしオメガマンが本気で動けば、ほとんどの参加者は殺し合いにもならず苦も無く皆殺しに出来る。
云わばハンデとして、制限を課したのだろう。
ksk
(ならば他の能力も、試す必要が有るな。Ω(オメガ)血煙り牙は使えたから後は…………)
オメガマンはデイパックから、自分への最後の支給品を取り出す。
それは何の変哲も無い、只の傘。
ちなみに説明書には、大垣勘太から草壁サツキに貸し与えた物とある。
「オメガ・メタモルフォーゼ」
オメガマンの眼から傘に光線が放たれ、傘が掻き消える。
そしてオメガマンの右前腕部が、その傘と同じ形状に変化した。
物体を吸収しその形状、能力に合わせ身体を変化させるオメガマンの特殊能力オメガ・メタモルフォーゼ。
それが使えた事を確認し、オメガ・メタモルフォーゼを解除する。
自分の状態を確認し終えたオメガマンは、その場から動き出す準備を始める。
殺し合いに積極的に乗る事に、躊躇は無い。
仮に勝ち残ったとしても、主催者が自分を殺すと言う疑念もオメガマンには無い。
こんな殺し合いを開催する様な者は、間違い無く社会の闇に属する者である。
そしてそんな者にとって、『超人ハンター』が如何に有用かはオメガマン自身が最も良く自覚していた。
だから自分が優勝すれば、無碍に扱われる事は無い。
むしろ、下手に逆らう方が危険だ。
眼前に広がる殺戮の舞台の闇に、怖じる様子も無くオメガマンは進み出す。
如何に驕りを捨てても、オメガマンには狩られる物ではなく狩る者だという自負が有る。
彼は殺戮をその本性とする、『超人ハンター』オメガマンなのだから。
【H-6 森/一日目・未明】
【ジ・オメガマン@キン肉マンシリーズ】
【持ち物】
ディパック(支給品一式入り)
【状態】
健康。
【思考】
0.全員皆殺し。
1.スエゾーを必ず殺す。
※バトルロワイアルを、自分にきた依頼と勘違いしています。 皆殺しをした後は報酬をもらうつもりでいます。
※H-6付近に爆音が響きました。
※支給品の傘@となりのトトロはオメガマンに吸収され消滅しました。
投下終了しました。
支援して下さった方、ありがとうございます。
ksk
投下乙!
オメガマン元気になってよかったね
投下乙!
オメガマンが冷静になった!?
油断を捨てたオメガマンがネタキャラから脱出できるのか楽しみだw
失礼、タイトルを忘れていました。
タイトルは「月下の狩猟者」です。
なんか微妙だな……
ガイバーって大ダメージで変身解けたりする?
乙! 頑張れオメガマン
投下乙!
Nice繋ぎの話だー
クールになったオメガマンがどう立ち回るのか…楽しみだw
>>475 基本的に、足が千切れようが腹をぶち抜かれようが下半身が消し飛ぼうが、自分の意思以外で変身が解けることはない。
ただ、脳に直結しているひたいのコントロールメタルにダメージが及ぶと、変身が解ける可能性はあるかも。
(原作でもこの辺は微妙なんだ)
>>475 全然。ぶっちゃけ、変身前でも、体の根底から作りかえられてるからある意味変身後が本体と言えなくもない。
つか、逆に脳ぶっ飛ばされて戦闘不能になったら完全に暴走するぞ……
そういや、学校と遊園地に海が間に入ってるからナーガと会うの大丈夫かと不安に思ったけど、今のキョンは重力操作で飛べることを忘れていたwww
そうだよなあ、ガイバーも閣下もゼクトールも飛べるだな、こいつらw
ふと思ったけど、ガイバーの技とか能力とかをテンプレ化したほうがいいって人いる?
いるなら作るよー、MADの映像でこれの何分何秒あたりのあれとかも付けて。
>>479 kyonは能力の使い方理解できてるか不安だがなww
何か失敗しそうで怖いwww
>>480 また勇者が現れたぜ!
頼んだぞ!!
欲しいところだ。ただ、キョンって技を教えられてないのに出せるのか?w
>>482 説明書ついてたっぽいし、一応使い方知ってるじゃねぇの?www
よし、わかった。可能なかぎり作ってみる。が、youkuは見れないから、あくまでつべのMADで分かりにくいことになるけど。
ひな形として作るんで、ガンガン変えていってくれ。
閣下の7,000,000,000,000,000.000,000トン(=70垓トン)の一撃は見れるのかなあ(核は、水爆のすごいのでも50万トン)
>>484 70垓トンって地球より重いじゃねえかww
閣下ってそんなサイヤ人並の化け物だったのかwww
さすがkskマーダーの一角……!やはり油断ならないぜ
つ【閣下は能力と性格が反比例】
ここ、テストに出るから忘れないように
何でだろう…能力はロワを崩壊させかねないくらいチーとなのに、うっかりで負けそうなイメージしか浮かばないww
ちなみに、過去閣下専用のネタスレがパート3くらいまでありましたw
能力はサイヤ人並の化け物、しかし頭がバカで肝心なところが抜けている……
これはこれでおいしいキャラだww
パート3ってww
どんだけwww
作った。……ぶっちゃけわかりにくいな。俺には能力が足らなかったようだ、すまん。
ガイバーデータ集
基本設定
強殖装甲システム
降臨者の標準装備品。接触した生物を融合・強化する「強殖生物」とそれを制御する
「制御装置(コントロールメタル)」で構成されている「瞬間改造システム」である。
装着した時に肉体構造が変わり、内臓等も戦闘用のものに造りかえられる(食事によるエネルギー補給をしなくなるため消化器官は退化してしまう)。
作中では強殖装甲を装備する事を殖装と呼び、また殖装した生物の事を殖装者、殖装中の強殖装甲を含めた殖装者を殖装体と呼んでいる。
未使用時は「ユニット」と呼ばれる直径30cmほどの円盤状の物体で、制御装置が押されると中の強殖生物が解放されて直近の生物に取り付き、
融合した生物の特性を読み取るとともにその体型に合わせた強殖装甲の外殻を形成し、またその体の一部に強殖装甲を呼び出すために使う「誘殖組織」を植え付ける。
強殖装甲は強靭な外殻と身体能力の強化に加え、さまざまな武器を内蔵している。
さらに、殖装者が意識を失い戦闘不能となった場合(←ここ重要)、自動的に過剰防衛行動を取るようプログラムされている。
なお、殖装体の性能は殖装者自身の能力や精神状態、意志力に多大な影響を受ける。
また、ユニットは基本的に全て同じ性能であるため、殖装した者の能力の差がそのまま力の差になる。
殖装中は、食物の摂取を一切必要としなくなり、老化もしなくなる。
さらに、殖装体が損傷しても制御装置が無事であれば、そこに記憶された情報を基に殖装者・強殖装甲ともに復元でき、
たとえメタルに付着した一片の強殖細胞からでも全身を復元させる事が可能。
逆に制御装置が機能を失うと、強殖生物が暴走して殖装者は侵食されてしまう。
殖装していない時の強殖装甲は通常空間には存在せず、殖装者の殖装するという意思によって保護バリアとともに現れる。
制御装置を介して殖装者同士で念話する事ができる。
上をかみ砕くと、
ちなみに、足が千切れようが腹をぶち抜かれようが下半身が消し飛ぼうが、自分の意思以外で変身が解けることはない。
コアだけの状態から肉体全部再生させる、切り飛ばされた腕が再生しまくって独立した生物になるなど無茶苦茶な再生能力があるが、
この辺はロワの制限もあるので再生具合は空気を読んでというこで。
コアが傷つくと、制御に支障が出るのか、時々歪みが起こったりする。これの最後のほう参照(
http://jp.youtube.com/watch?v=1Ts89El9pHM&feature=related)
コアが完全に駄目になると全身の細胞が食い合って、ドロドロの化け物になって死ぬ。
コアがある状態で脳髄が吹き飛ばされると、暴走して殺しまくり。
おぉぉぉ乙です!
わかりやすくて便利だー!!把握に助かります
>>498 いつもいつも乙です!
神社周辺はホント激戦区だなw
危険すぎるww
>>498 乙!
晶のハブられっぷりがやばいぞこれはw
スレイヤーズの把握がまだ終わらないんで、ひとつ質問。
あの世界に警察署とかホテルとかってあるのかな?
地図に乗ってる施設でも意味がわからんってのがあるのかなと思ったんだが
>>498 乙!
晶がかわいそうになってきたw
神社周辺は相変わらずヤバイですね
ところでオメガマンのSSに疑問が。
小さくされて口の中に放り込まれたんだから、ある程度の傷は残っていてもおかしくないような……。
キン肉マン詳しくないから何とも言えないけど、時間経過で傷が治るんだったら
せめて時間を未明じゃなくて【明け方】にした方がいいと思う
>>503 ホテルは大丈夫だけど警察はわからないと思う。
あの世界、警察という組織は無いから。
捜査官とかはいるけどなー
公民館、温泉、デパートあたりはどうなんだろう?
確か図書館とかはあるはずだし、他は問題ないと思うけど
ワイザーのおっちゃんのことか
確かに警察という名称はないな
同じような仕事をする組織はいくつもあるから
こういうものだと誰かに教えてもらったらあっさり納得するだろうけど
509 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 21:43:28 ID:uGmrhXPi
綺麗にスルー……だと…………
便乗してもう一個質問
砂ぼうずの世界にも同じ事が言えるのか知りたい
温泉、デパート、公民館、警察署、博物館 多分、どれも無いよな?
あとあいつら海って知ってたっけ?
>>511 温泉どころか風呂なんて金持ちしかもってない
とにかくあの世界じゃ水は貴重品だから
>>504 返事が遅れてすいません。
確かに時間の経過から考えれば、明け方にした方が良いですね。
SSが本採用となってwikiに収録されれば、その様に修正します。
>>511 オメガマンはあれだ
スエゾーの口に入ったけど噛まれたんじゃなくてただ入っただけ
ヌルヌルだけど痛みは無いという…違うか
すまん、普通に歯が食い込んだってSSに表記されてた
>>513が修正してくださるようなのでそれで…
>>513 わざわざ済みません。
お返事ありがとうございました。
>>512 そうか、じゃあ温泉を見たら感動するに違いない
灌太が湯につかって「極楽極楽ー」と呟いている様が目に見えるなw
……よくよく考えたら砂漠が舞台だから海を知ってるはずがないか
どんな反応するんだろう。夏子は以外とクール、小砂と灌太は大げさに驚いて雨蜘蛛は予測出来ないな
飲み水に不自由しないだけで金持ち
風呂なんて水の無駄遣いできるのは超大金持ちっていう世界だからね
お札で焚き火をするようなもんか
砂漠スーツとか普通に汗や小便をろ過してリサイクルしていたはず>砂ぼワールド
>>511 多分、警察署と公民館はわかると思う。
関東大砂漠でも市街地には警察もいるし、町内会とかの結びつきも強いから。
>>517 関東大砂漠じゃ風呂は本気でぜいたく品だけど、灌太はとりあえず何度か入った事はあるはず
隠れ家で純子を風呂に入れてその姿を堪能してたしな…
>>520 Thx
参考になったぜ
作品の把握がまだまだ甘いな……
スレイヤーズの把握は原作でもおk?
電車の中で読めるから助かる
原作でもいいと思うよ
アニメと違う設定も少しあるけど
アメリアいないし、wikiでも見れば保管できるレベルかと
>>521 灌太め畜生俺と変われ
純子、もし参加していたら凄い事になってそうだ
>>523 ありがとう。早速買ってくる
スレイヤーズとガイバー把握したらなのはsts見る。ノシ
>>524 いや、でも結局それ相応の天罰?を受ける羽目になったんだぞw
まぁアニメ版ではその時に純子相手に童貞卒業疑惑があるが…
>>517 既に小砂は森を見て滅茶苦茶ビビってる描写があったしなーw
もしかしたら海発見→「水が一杯!?凄い!!」→ジャボン!!→「辛ぁ!?塩辛ぁ!?何コレェェェ!?」 のコンボもあり得るww
ダディだけが頼みの綱だな……
そうか、砂ぼうず勢は海を知らないのか……
あ、ということは海=ただのでかい水たまりだと思って傷を洗おうとかしだしたら……
さらに良く考えたら、砂ぼうず勢は全員カナヅチの可能性が高いな
しかもただ泳げないじゃなくて、『泳いだ&おそらく水の中に入った経験がほぼ0』という超悪条件だ
戦闘とかで水の中に落ちる事とかザラだし、地味に危険だな…
確かにw
対応力はありそうだけど、何も知らないやつから見たら海って滅茶苦茶変だもんな
なんだよしょっぱい水ってww
あ、そういえば地図上にあるモールってショッピングモールでいいのかな?
デパートとショッピングモールの両方があるってかなり贅沢な島な気がしないでもない
……はっ、そうか着替えイベントか!
つまり小砂が20話で披露したちび○子ちゃんルックになる訳ですね、わかります
……ネコミミちび○子ってどんな属性だよオイ
そういや、ケロロも海を知らなくて、驚いてたな。
多分ケロロみたいな反応になると思われ>ネコミミ
そういえばカヲル君の怒りにふれてイデになってしまったけど、ケロロ組で生み泳いで脱出しようとした(?)話あったよな
よく考えれば泳いで脱出しようとするってのは不思議でもなんでもない気がしてきた
でも今のところやった奴はいないんだよなー
>>532,
>>533 あ、そんな設定あったっけ
めっちゃ初期の事だったからすっかり忘れてたわw
>>534 そうかな?
だって砂浜から見ても他の島が全然見えないんだぜー
どれだけ泳げばいいのかわからないのに、泳いで脱出する気には普通なれないような…
まぁケロロみたいに泳ぐことが人一倍得意なキャラとかだったらわかるけどね
ケロロって泳ぎ得意なのか?
いやカエルだから得意そうではあるけど
む、それもそうか>周りに何も見えない孤島
確かに視界の端まで海なら泳ぐやつはそうそういないだろうな、変な言い方してごめん
それにしてもキャラのスタンスがちょっとよくわからんくなってきた
人殺しをいとわないとか、いざとなったら見捨てるタイプの対主催キャラが多すぎるww
>>536 水泳勝負で夏美に勝ったという実績あり。
ケロロは水面を跳ねて高速移動できる
さらにシンクロナイズドスイミングの腕前もオリンピック級だったり
カエルなんだから塩水に浸かったら死ぬんじゃないかと思ったが、宇宙人なら関係ないかw
>>537 確かに、泳ぐ奴はいないと思うけど……
キン肉マンは飛べる。
おれもそれ思った
カエルの肌いかにも塩に弱そう
そういえば、ズーマ以外のスレイヤーズ勢も飛べるんだよな(制限されてるけど)
前に飛べる奴多いっていってたけど、本当にそうなのか
なのはは勿論スバルやノーヴェもウイングロードとブレイクライナーで空中に道作ることは可能
スレイヤーズ勢はもともと長時間飛べないし
島影ガ見えない海に飛び出すなんて絶対やらない
ま、島影も見えない孤島で泳ぐにしろ飛ぶにしろ逃げる奴はそうそういないよなってことで
あ、◆KKid85tGwY氏
作品をwikiに収録しましたので、修正をなさるようでしたらどうぞ
時間軸を明け方にするということでしたので、時系列順などの並びは明け方になっております
リナは本編でも飛んだけど閣下に撃墜されてたねw
仮に日本の島と考えたとしても、本州じゃなく太平洋側に飛んだりしたらまず力尽きるしなーw
とりあえず素で飛べる奴、支給品で飛べる奴を上げてみると
キョン、キン肉スグル、キン肉万太郎、悪魔将軍、ウォーズマン、アシュラマン、オメガマン、スバル(正確にはちょい違うけど)、ノーヴェ、
リナ、ゼルガディス、ゼロス、アプトム、ネオ・ゼクトール、ギュオー、小砂、トトロ
で、全部で17人
条件がそろえば飛べそうなのは
古泉、なのは、ヴィヴィオ の3人
ついでに空飛べる支給品もケロロ軍曹やら砂ぼうずやらからまだ幾つか出せそうだったりするね
>>547 わざわざ報告して頂き、ありがとうございます。
時間軸を明け方に修正して置きました。
>>550 そうすると参加者が全部で48人だから……うは、現状で4割近くが飛べるじゃん
これは空中戦とかも期待できるなww
絶望した!キョンが入ってて元祖ガイバーTが忘れられてる事に絶望した!
ハッ!!まったく気づかなかったぜ
そういえば一つ聞きたい
前にキョンが妹の前で全裸に〜とか言ってたんだが
……ノーヴェの今の格好ってどうなってるんだ?
>>554 すまん、何故か完全に忘れていたwww
いや、ほら?キョンは名簿の上でも一番最初だしkyonのイメージ強いし……その…ゴメンチャイ orz
元祖ガイバーさん、孤立してるしなぁ……
まぁでも飛べるってことは移動も早いってことだし、案外すぐに人に追い付くかもね
>>555 ガイバーTの晶が変身解除後も服が脱げてないし、kyonもノーヴェも特に衣服に支障はないと思われる
空こそ飛べないが、砂ぼうずも秘蔵の松波カスタムがあるし十分に空中戦が出来るぜ!と言ってみる
第5〜6話の空中戦はマジかっこいい…その分村でのクズさと砂漠放浪中のヘタレさが凄いけどww
>>558 そ、そうなのか……く、プロットが一つ潰れちまったぜ……!
>衣服に支障はない
おしい!
>>661 そうか・・・君も変態だったんだね・・・
晶……他のガイバー勢がイロモノ過ぎるせいですっかり空気に……(´;ω;`)ウッ
生き残れたなら晶はきっと活躍すると思うよ。
だって、参加者の大半が外道なんだもん……。
ガイバーTは綺麗な対主催だもんなぁ
…でもkyonにギガンティックとられたりしそう
ヒーローは序盤は空気くらいがいいんだぜ
最初から目立ってると主人公交代の波に
いくらなんでもkyonよりは精神力強いだろw
つ、強いよね……?
ヒーローは最初は空気でもここぞというときに出てくるのさ
kyonが「俺は深町とは違って民間人を巻き込むことを躊躇しないぜ!」とか言える子なら巨人取られる可能性はあるなw
>>572 ヤンデレっ気があるここのkyonだったら言いかねねぇw
ハルヒや自分の知り合い以外には滅茶苦茶冷酷そうだしな
綺麗かつ戦闘力のある対主催っつったら
キン肉スグル、キン肉万太郎、ウォーズマン、ゲンキ、モッチー、スエゾー、なのは、スバル、ノーヴェ、ドロロ、ガルル、晶ぐらいしか…
ってこれでもう12人か…いややっぱ少ねぇwww 全体の4分の1だけかよ!
トトロを忘れるなんてとんでもない!!
トトロはあくまで未知数ですお
トトロは次の話でいきなり古泉を捕食しても俺は驚かないw
>>577 やめて、某グロ画像思い出しちゃったからやめて
k、キン肉スグル k、閣下
s、スバル VS s、将軍
k、キン肉万太郎 k、kyon
>>579 おお、なんかそれっぽいなこのksk対主催は
悪魔将軍を実際に倒したキン肉マンならきっと…あーでも、滅茶苦茶トラウマになってるから微妙か?
現在のスタンスまとめ、間違ってるかも
【マーダー】 9名
kyon、悪魔将軍、アシュラマン、オメガマン、ナーガ、ゼルガディス、ラドック=ランザード、
リヒャルト・ギュオー、雨蜘蛛
【グレーゾーン】 6名
朝倉涼子、ハム、タママ二等兵、アプトム、砂ぼうず、碇シンジ
【危険対主催】 5名
古泉一樹、ゼロス、加持リョウジ、川口夏子、ネオ・ゼクトール(アプトム限定)
【対主催(戦闘力あり)】 14名
キン肉スグル、キン肉万太郎、ウォーズマン、モッチー、スエゾー、高町なのは、スバル・ナカジマ、
セイン、ノーヴェ、ドロロ兵長、ガルル中尉、リナ=インバース、惣流・アスカ・ラングレー、深町晶
【対主催(戦闘力なし)】 11名
涼宮ハルヒ、キョンの妹、朝比奈みくる、佐倉ゲンキ、ホリィ、ヴィヴィオ、ケロロ軍曹、
冬月コウゾウ、小砂、草壁サツキ、草壁メイ
【未知】 1名(?)
トトロ
マーダーが参加者の約二割、グレーと危険対主催も入れると危険人物は全体の四割以上
結構いい感じの割合かな
おお、まとめ乙
ってキョンはこっちでもkyon表記かよw
とりあえず少し気になる所があるとすれば、ゲンキと小砂はどっちも戦闘能力アリに分類していいと思う
ゲンキってモッチー達みたいなモンスターと同じクラスの戦闘能力持ってるからなw ワルモン相手に見劣りしてないし
小砂に関しても、現時点でダディが協力してるし十分戦える筈
それと、小砂はどっちかってと「グレーゾーン」もしくは「危険対主催」な気が…
ケロロ達に会う前のダディだとなんか無害なダークレイスにも攻撃しかけそうなイメージがあるんだよね
実はアニメ版は久しく見てなくてそっちでダディがどう描写されてるかわかんないから何とも言えないが…
小砂も関東大砂漠育ちだけあって誰かを襲う事に躊躇はしなさそうだし
でもここら辺は今入ってる予約話の投下しだいかなぁ
強いマーダーが多いし、いい感じかもね
ゼロス辺りは単純なマーダーよりも質悪いかもしれないしw
普通の人間がその場のノリ(死にたくないとか)で半ば暴走気味になったマーダーってのがいないんだよな
キョンはすでにkyonになっちゃったしww
じゃあこっちも未予約キャラまとめをちょいと投下してみましょうかっと
D-05 アプトム
D-06 ラドック
D-10(ケロロ軍曹、サツキ)
E-04 ゼルガディス・グレイワーズ
F-04(ホリィ、ゼロス)
G-09(キン肉万太郎、ハム)
J-05(スバル・ナカジマ、ガルル中尉)、(セイン、水野灌太(砂ぼうず))
J-09 深町晶
大分少なくなってきたねー
なんかグレーゾーンにタチの悪いのがごろごろいるなあw
小砂はガチで殴り合いでもさせたらハルヒより弱い可能性すらあるが、
こういうサバイバル含む殺し合いでは砂ぼうずや雨蜘蛛にもひけをとらないかもしれん。
支給品も現時点ではアタリだし、かなり機転も効き、体力も大の男並み。
24〜26話くらい見た時は『小砂つええ』って思ったもんだ。
>585
乙!方針決めかねるなこれは…
応用力があるってのは強いよな、あとサバイバルに慣れてるとか
生き残るには基礎体力も欠かせないし
反対にロリ三人はストレスとかで体調崩したりしないか心配
特にメイやヴィヴィオなんてまだ些細なことで熱が出たりする歳だし
特にキョン妹は一番ストレス感じてそうだしなぁ…
遊園地で起こるであろう変わり果てた兄との再開とか、更に不安要素はある
やはりここはゲンキ少年のガッツに賭けるしか…!
あれ?よく考えたらロリって四人いるな
サツキはしっかりものだけど無理をしそうな性格に見えるし、キョン妹もストレスに強そうじゃない
年少のメイやヴィヴィオはそれに輪をかけて心配だが、この二人には割りにしっかりした保護者がいるし
サツキはケロロにしっかりしてもらうしかないな
ケロロ・・・かぁ・・・
メイはひと癖ある保護者だし、
ヴィヴィオは対人関係でストレスを感じそうな気がする。
ケロロは……何とかなる気がしないww
それでも一応ロリ四人全員がきれいな対主催と一緒にいるのは僥倖というべきだな
加持とかゼロスとかに保護されてたら体調不良云々どころじゃないww
やっぱロリは保護しないといけんからな
取り敢えずロリコンフェニックスを呼んでおいた。
>>595 ,.,,,--‐‐‐'''''''''''''''‐==‐、
/ ヾ ヽ、
/ ,,,...-‐‐-v‐、 ヽ、
/ / / ヽ |
/ ;/ / ヽ |
/ / ,/ ヽ |
/ / / ,,,,;;::'''''ヽl |
i ノ ,,,,;;:::::::::::::::.. r‐‐‐=三、V
| ,彡彡__,,,-‐=r‐‐二二1=| '"ゞ'-' |〈
! ,彡⌒ヾ彡 | '"-ゞ'-' |::::::.ゝ--‐‐''゙ i
゙,ミミi ソ シ;' ゝ--‐‐''^ ::::::: i なんだか呼ばれた気がしたので飛んできました
゙;ミミ! ヾ シ; ( ,-、 ,:‐、 l
;ミゝ=‐シ; ノ,,,;;yIiiIiIijitミ、、. |
!゙ ミ ソ ,,;;"_,-'ニニニヽヾ . !
`、;ミ `、 ,.〃,, ヾニ二ン;"、 ィ
`、ミ 'ヽ, ,,ッ" ""^゙゙"゙"゙"、 ミ
;ヽ `ーッ;;,,´, " , ゙、`、,,;;'゙|ヽ.
:人 ""`ーーー-''''' / ヽ
,_/ `ー-、 ,.-'" \ー-、
,.-'";';';';\: \ .,.-''" |;';';';';';'
/;';';';';';';';';';'\ ~>、,.-''" |;';';';';';'
出たな最強のロリコン!w
どうでもいいが、フェニックスと聞いて一番最初に浮かんだのがキン肉マンフェニックスだった…
ロリコンフェニックスってなんぞ?
変態漫画です
このロワにおいてはナイン>>>(越えられない壁)>>ボインなのか……
>600
砂ぼうずがゲームの破壊に全身全霊で乗り出す
ボインもナインもどっちも素晴らしいのさ
「みんな違ってみんないい」というやつですな
砂ぼうず、セイン、ガルル中尉、スバル・ナカジマを予約します
予約ktkr!
セインとスバル・ナカジマが再開か
砂ぼうずのボインへの反応に期待w
書いてるうちにプロットからどんどんそれまくっていったぜ!
何はともあれ投下します。
煌びやかなネオンと、殺し合いという状況を皮肉るような愉快なデザイン。
園内から聞こえる楽しげなBGMのおかげで、まるで中ではそこらの遊園地が日常的に繰り広げているのと変わらぬ光景が在るかのようだ。
だが、それが有り得ないとうことは現にここを移動中の自分達が身を持って証明している。
「ksk遊園地」という妙に地味な看板を掲げている割には某鼠の国に対し面積以外では勝るとも劣らない内装を呈していた。
全てコンピューター制御なのだろうか、ジェットコースター『対有機生命体用コースター』をはじめとするアトラクションたちは乗り場で乗客を待ち続ける。
一方で3D映画を上演している劇場では座席に誰もいなくとも、定時になれば映画『3Dアドベンチャー―その時イデが発動した』を上映し続ける。
そんな無人の遊園地をバイクで走行中の少年少女の間には、相変わらず重い空気が漂っていた。
「どっかにスタッフルームでもあれば係員の衣装でも置いてありそうなもんだけど……さすがにパンフレットには載ってないか」
「……そだね」
入り口で貰った(というよりは拝借した)パンフレットを片手にソーサーを低速で走らせながら、ゲンキが気を使ったような口調で話かける。
だが返ってくるのは素っ気無い一言のみ。そしてこのような重いやりとりは今に始まったことではなかった。
(うう、こういう時ってどうしたらいいんだ……?)
不可抗力とはいえ、乙女にとって大変なものを目撃してしまったことは確かなことだ。
それも前回はスタンダードな肌色ではなく、小学生的視点からすればややアブノーマルな方の肌色を目撃してしまった。
もちろんその辺の知識に疎いゲンキにとって、スタンダードな方との重要度の差は理解していない。
せいぜいツチノコが絶滅した空間であるということを、子供向けの適当な教育で知っている程度だ。
果たしてそこにツチノコは存在しなかった。そして代わりに存在したのはアヒルのくちばしのみ。しかしそのくちばしこそが乙女の身体における最重要部位であることを彼は心のどこかで認識してしまったようである。
こうして一人の少年が大人の階段を微妙に昇ってしまったのであった。ちゃんちゃん。
まあそれはともかく自分のしてしまった、下手すると彼女が冗談抜きで嫁に行けなくなるレベルの誤爆を取り繕うためにゲンキは必死にで首をふりたくっていた。
別にエクソシストに目覚めたというわけではなく、キョンの妹のために衣装があるはずのスタッフルームのありかを一刻も早く探してやりたかったのである。
色とりどりの明かりが照らすアトラクション、その隅っこの方に視力を集中させる。そして忙しなく次のアトラクションに集中。
さら迷わないように、かつ効率的に捜索するための定期的なパンフレット確認も怠らない。
それはもう、事情を知る第三者が見ればそろそろいいんじゃないかと労わりたくなるくらいの努力であった。
だが当然ながらそんな第三者がいるはずもなく、当人のキョンの妹はそんな努力に気付いてすらいなかったのであった。
「……お? あ、あれだっ!」
しかし報われなくともその健気な努力を神なる存在あたりがしっかりと見ていたのかどうか。
終ぞ、スタッフルームと思わしき扉を発見したのだった。
「エス、ティー、エー……間違いない、分かりにくいけどスタッフルームって書いてあるぞ!」
「……え? ほ、ほんと?」
その朗報にキョンの妹も重い雰囲気を振り払って身を乗り出し、木々によって巧妙に隠された扉を目視した。
二人は顔を見合わせると、例の事故以来初めての笑顔を綻ばせる。
「よっしゃ、早速行ってみようぜ!」
「うんっ!」
そして適当な所にソーサーを停めると、二人して一目散にスタッフルームの扉目掛けて走り始めたのだった。
ただ、実は適当なアトラクションに入れば大抵はそれぞれの内部にスタッフルームがあるはずだという事実を知ってさえいれば園内に入ってものの数分で目的達成できたという件については二人とも知る由もなかったのであった。
◇
ガスコンビ取られたっ…不覚っ…!
何はともあれ今はKskだっ!
さて。
結局俺は南、遊園地方面に向かうことにした。
あのあと残り二つの支給品を調べたのだが、その内の一つがなんとまあ、何の変哲もない百円玉だった。
色々いじくって調べてみたが特殊な効果もない。
何だかハズレアイテムで済ませるのも腹立たしかったので、どちらに向かうかをこれを使ったコイントスで決めることにしたってわけだ。
主催者に向かって(もちろんおっさんの方だ)脳内で愚痴を飛ばしつつ、俺はこの先の行動について考えを巡らせていた。
この先の遊園地で参加者に出会ったとする。では、その中に一人でもハルヒたち……俺の知り合がいたら?
いや、ハルヒや朝比奈さんたちが出てきても方針は変えられまい。現地で知り合った仲間と行動していたらそいつだけ殺せばいい。
俺が殺し合いに乗ってることはできれば彼女らに知らせたくないが、まあ今はこの異形だ。無駄口をきかなければまずバレやしないだろう。
さすがに殺意むき出しにしときながら俺の知り合いを見逃すというのは不自然なため、心が痛むが気絶でもして貰って殺し損ねたということにしておけばいい。
この手が何度も通用する手とは思えんが……。矢張りその辺は後に回すとしよう。
さて、実際に誰かを見つけたとしてだ。もし二人以上で行動していればまずは相手の素性を調べることにしたい。
といっても徒党を組むような人物が殺し合いに乗ってる可能性は低い。だがこの場合何が問題かといえば、どれから襲うことにするかだ。
もし実力者を先に襲ってしまった場合、予想外に手間取って仲間に逃げられてしまうかもしれないからな。
そのためにも襲う前に会話を観察するなりなんなりして、弱い方に奇襲をかけ殺すか動けなくするかする。それに気を取られてるスキに他を潰していけばいい。
ないとは思うが、流石に四人や五人集まってたら……まあその時はその時で。
こっそり観察するためにもランタンをデイパックにしまう。しかし、この行動が俺の最初のミスとはまだ気付いていなかった。
今考えて見ればもう少し考えを巡らせるべきだったのかもしれない。
ある程度歩いた所で、人間二人分の影が扉を開けて出てくるのが見えた。
すぐさま反対側に建っているアトラクションに、あちら側から死角になるように身を潜める。
とりあえずはあの空間で見た化け物ではなさそうだ。背丈から考えると二人ともまだ子供か。
余程のことがなければ怪物クラスの能力を持ってるということはないだろう。
化け物の拳を握り締める。ふと、あの少年を殺した時の光景がフラッシュバックした。
あんなグロテスクな光景を自分で作っておきながらよくぞ気が狂わなかったものだと思う。……いや、もうとっくに狂ってるのかも……なんてな。
さあ、何はともあれ今からその光景を更に二つ分ほど追加することになるのだ。
「お前達に恨みは無いが……悪いが、死んでくれ!」
話し込んでいるスキに、死角より片方に殴りこむ。
一瞬にして俺の一撃が、片割れを肉塊に変化させる。そんな根拠のない確信はあっさりと破られた。
「危ねぇ!!」
放たれた拳は先ほどまで人が立っていたはずの地面を抉るのみ。どうやって攻撃を察知したのか、もう片方が咄嗟にターゲットを突き飛ばして難を逃れたのだ。
くそ、一般人じゃなかったってことか? それとも支給品か何かを使ったか? だがそんなのはどうでもいい、次で確実に殺す。
二撃目を加えるべく、俺は突き飛ばされたターゲットの方を向き……月明かりに照らされたその顔に、俺はあげてはいかなかったはずの声をあげてしまった。
「お前!!」
言ってから口を抑えたがとうに水は盆から零れて覆水と化してしまった。
「え……そ、その声……キョン君……?」
「何だって!?」
震える声を漏らし変わり果てた俺の姿を見上げるその姿。普段は束ねているはずの髪は降ろしていて、服は何故かメイド服。
だが間違いなく……この少女は、俺の妹だった。
わなわなと手が震える。妹と同じくして驚愕の顔を浮かべる、あの少年が突き飛ばしていなければ俺はこの手で妹を殺すところだったのだ。
シルエットが全く違っていたうえ、暗くて顔もよく見えなかった。だから妹とは思わなかった。
そんな言い訳を並べ立てようが、既にそれは意味をなさなかった。
「キョン君? キョン君……だよね……? 何で……何……で……?」
妹が真っ青な顔を浮かべ、恐る恐るこちらに歩み寄る。……ああ、もう後戻りは出来ないんだな。
本当に今更すぎる事実を噛み締めつつ、一言も発せないまま妹を見下ろし……
「何が言ってよ、キョンくっ……!?」
殴った。
ああ、そういえばこいつに暴力を振るったりすることなんて今までに無かったことだったな。
まあ当たり前の話だ。活発ではあるが率先してイタズラを目論むような悪ガキではないし、大体その辺は俺ではなく親の役目だからだ。
だが俺は、別にイタズラをしたわけでもなくハルヒのような自分勝手な言動を始めたわけでもない、実の妹を殴りとばしてしまったのだ。
殺しにかかったわけではない。俺なりに力を抜き、気絶程度で済むぐらいで止めたのだ。
妹はそのまま吹っ飛ばされフェンスに身体をうちつけるとそのままぐったりと倒れる。遠目に見れば死んでいるようにも見えるが、何とか気絶で済んでいる……らしい。
その痛ましい姿を見て改めて自分は妹を攻撃したのだと再認識する。それだけで気が狂いそうになるが、脳内で徹底的に自分を惨殺することですんでのところで自分を諌めた。
これで次に目が覚めて……先程迂闊にも漏らしてしまった声のことを忘れてくれれば良いんだ。
ああ、希望的観測にも程があることは十分理解しているともさ。だが後戻りできないところまで来てしまった以上、もう藁でもなんにでも賭けるしか手はなかったんだ。
「お前!! お前、こいつの兄ちゃんなんだろ!? 何てことしやがるんだ!!」
済まん、妹よ。
全て無かったことにしてくれないだろうか。
この殺戮の怪人が俺であるということを。そして、
「お前に語るようなことは」
お前の傍にいた同行人のことをな。
「何も、無い」
振りかぶった俺の一撃が少年の身体を穿った。
今度は手加減無しの一撃だ。
少年の身体が頭に乗っていた帽子を残して、先程よりも更に強烈な勢いで吹き飛んでゆく。
彼の身体そのまま植木を葉に包まれるようにして通り抜け、花畑に叩き付けられた。
思ったよりスプラッターな光景を成していない。さっきの今で手を抜いてしまったか? だが、それならそれで
とどめを刺せばいいまでだ。
それに妹が起きて、もし自分を襲った怪人の正体を忘れていたとしても同行人の無残な死体を見たらどうなるか分かったものではないからだ。
幸いこの身体には死体くらいなら焼き尽くせるぐらいの能力は備わってるらしい。骨一片残さず、塵にして……
「っがぁ!!?」
突如、後頭部に鈍い衝撃が加わる。それに伴い強化されたはずの俺体が地面を転がり、さらに運の悪いことに噴水の中へ墜落した。
「うわああああああああああ!!!!」
噴水から何とか脱出したと同時に、凄絶な絶叫が耳をつんざく。
声の主と思わしき、妙なアーマーを装着した人影が向こう高速で噴水の上空を突っ切るのが見えた。
そのまま俺が先程少年を吹き飛ばした方へ飛び込み、少年の身体を抱えそのまま建物の向こうへと駆け抜けて行った。
「しまった!」
全てを理解し、慌てて飛びたとうとしたが後の祭りだ。
何故俺が気絶させたはずの妹がこんなにも早く目を覚まし、あまつさえ俺のような怪人とまでは変わってないとはいえ唐突に飛行能力を入手したのかは分からない。
だが、俺が躊躇に躊躇を重ねているうちに結局最後まで後手に回ってしまったということだけははっきりと理解できていた。
ksk
ksk
ksk
ksk
※
「……くそ……最悪だな」
微かに明るさを見せ始めた空の下で俺は独りごちる。妹に俺という殺人鬼の正体がばれてしまったのだ。
だがこれだけならまだ何とかなる方だ、件の記憶は脱出できたときに長門に何とかして貰おう。恐らくそれぐらいならあいつにとって赤子の手をひねるも同然だろうからな。
ばれたのがハルヒでなかっただけマシというものだろう。
それでもせめてあっちの少年を殺せれば良かったのだがな。……今から追いかけて間に合うだろうか?
「まあ何だっていいさ。他の連中を皆殺しにしていけばいずれは会うこともあるだろう」
「ほう? お前にそれが出来るのか?」
「なっ!?」
エコーでもかけたような声に思わず飛びのく。振り返った先にはいつの間にか紫色の鱗を纏った、蛇の怪物が俺を見下ろしていた。
こんな至近距離に、いつの間に接近されたのか。最近の怪物は忍術でも習得してるのかね。
「答える必要は無い!」
先程しとめ損じて、ひょっとしたら苛立ってたのかもしれない。
返答を聞くまでもなく拳を固める。さっきの少年の代用といっては何だが、これで二体目だ。
「死ねッ!!」
怪物の身体を吹き飛ばさんとする一撃は、しかし空を切る。
慌てて消えた影を探そうとするが、見つける前に背後から重い一撃が加わった。
「そんな振りの大きい技で俺を殺せると思っているのか?」
「……っ! この!!」
「パワーは凄まじいらしいが、その割には隙だらけだ。この程度ならそこいらのモンスターでも対応できるだろう。
大方、支給品であたりを当てただけの一般人だな? それにしてもまるで玩具を与えられた子供のようだ」
「黙りやがれ!」
額に青筋を浮かべながら、俺は体勢を立て直した。直接攻撃か当たらないのなら遠距離攻撃をかますまで!
ksk
ksk
ksk
「教えてやろう、『悪』気取りの青二才よ。貴様に足りなかったのは悪としての覚悟、年季、実力。――そして」
額から赤い光線が一直線に怪物に向かう。だがそれはまるでクモの巣でもはらうかのようにあっさりと、怪物の目から放たれた光線に相殺された。
光線同士がぶつかり閃光とともに爆音が響く。それ一瞬目が眩んだ。
何とか視界を取り戻して二撃目を放とうとし、怪物がいたはずの方に誰もいないことに気づいたその瞬間。
「『格』だ」
どこまでも低い声が俺の耳に届く。
気づいた時には既に俺の目の前には赤い球体が迫っていた。
それが何なのかを理解する前に球体は俺の身体に辿り着き――強烈な爆音と共に俺の意識を奪った。
※
未だに引かぬ痛みと共に俺は目を覚ました。
見た所周囲の景色は遊園地のまま。つまり俺は死んで地獄に堕ちたわけじゃなさそうだ。
あの怪物の姿が無いということは、俺が死んだものと勘違いしたのだろうか。不幸中の幸いのようだな。
痛む身体にムチを打って無理矢理起き上がる。思ったよりも、この身体は割と丈夫に出来ているらしい。
背後にあった大木に身を預ける俺の頭に、ふと一つの考えが浮かんでいた
俺の目的はハルヒたち以外を殺害して情報統合思念体を満足させること。
そのためにとりあえず他の参加者は殺すとして、ハルヒたちはどうする?
何度も確認したように彼女らは一般人かそれに毛が生えた程度の実力しか持たない。
そんな人間をどうやって生き残らせるか。答えは簡単、実力者と同行させることだ。
しかし俺の目的はそんな連中を含めた、知り合い以外の抹殺。そしてその目的を達成してる途中でハルヒたちの保護者を殺しでもしたらどうなる?
その時は俺が見逃して命を永らえても、その後俺のように皆殺しを目論む奴が現れたらどうするんだ。
多人数を集めて殺し合いをさせようというのであれば、俺のように仲間や何かのために殺しを企む奴や私利私欲のために皆殺しを狙う奴だっているに違いない。
そんな中で都合よくハルヒたちだけが生き残るなど、ハルヒの神様パワーでもなければ有り得ない。
そしてそんなパワーが使えるのなら、最初からこんな空間から脱出しているはずだ。
ksk
ksk
俺が暢気に他の連中を殺してまわっている間に、あいつらが他の殺人鬼に狙われてしまうかもしれない。
それでも俺が今やるべきなのは他の連中の駆逐なんだろうか?
いや、そうだとしても俺は今更戻れないんじゃないのか。既に一人の少年を殺し、妹までもを襲撃したのだ。
もう正義になんか戻れない。大体今更どのつら下げて妹に会えばいいんだ。
あの怪物が言ったように、悪にすら成りきることが出来ない。せいぜい小悪党が関の山だろう。
ああ――――
――――俺は今、何をするべきなんだ?
【D-2 遊園地/一日目・明け方】
【名前】キョン@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】健康、0号ガイバー状態、返り血に塗れている、ダメージ中
【持ち物】金属バット@現実、100円玉@現実、ディパック(支給品一式×2、不明支給品0〜1)
【思考】
1:俺は今、何をしたらいいんだ……?
2:皆殺しするはずだったが……
3:ハルヒと親しくなった奴は殺す。
4:皆で元の世界に帰りたい。
5:妹の記憶は、元の世界に戻ったら長門に消して貰う。
【F-2 遊園地付近一日目・明け方】
【ナーガ@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
【状態】健康
【持ち物】
不明支給品1〜3、デイパック(支給品一式入り)
【思考】
1.さて、次はどこに行くか?
2.男を襲撃する前に見た、飛んで行った影が気になる。
3.参加者は皆殺し(ホリィやゲンキ、その仲間を優先)
4.主催も気に食わないので殺す
※ホリィがガイア石を持ったまま参戦していると考えています
※キョン(名前は知らない)を殺したと思っています。
ksk
ksk
「ここまで来れば……大丈夫かな……」
スクール水着の上にアーマーというみょうちきりんな少女が降り立つ。
抱えていたソーサーを地面に降ろし、続けて腕の中で動かない少年をそっと草原に寝かせた。
『向こうの装備を少し分析したが、その潜在能力の割に使いこなせてないらしい。
あのまま戦ったとして、お前でも十分勝てる相手だったはずだぞ』
「それでも私……キョン君と戦うなんて無理だよ……」
『……そうか』
キョンの妹に語りかけるのはこのパワードスーツに備え付けられた人工知能のような存在である。
あの時キョンに殴りとばされた彼女は、咄嗟に用心のために持ち歩いていたパワードスーツを起動させたのだ。
「もう少し……もう少し早く駆けつけていれば、助けられたのに……」
ぐったりとしたまま微動だにしないゲンキをそっと抱き起こす。
ついさっきまでその名に相応しく元気を振り絞って、自分を励ましたその顔が今は眠るように閉じられてるのを見る度に言い知れない悲壮感が彼女を貫いた。
「……ごめんね……ごめんね……ごめ……んね…………」
身体を小刻みにふるわせ、目尻から涙を零しながらひたすら謝辞の言葉を重ねる。
そんなことをしたところでどうにもならないことは理解している。それでも、理解していた上でなお彼女の謝辞は止まる気配を見せなかった。
彼の手をまるで今生の別れを告げるかのゆにそっと握る。
そしてその瞬間、彼女の謝辞は唐突に遮られることになった。
「……あぐ……痛ぇ、随分酷くやられみたいだな……」
「ゲンキ君!?」
二度と聞けないものと思っていた声は、確かにキョンの妹の聴覚を駆け抜けた。
悲壮に歪んでいた顔を驚愕の色に変え、抱きかかえていたゲンキの身体を見据えた。
閉じていたはずの瞳が弱々しく開きはじめる。そして今度こそ間違いなく、幻聴などではない彼の声を耳にした
「よう、大丈夫だったか……?」
『生体エネルギーを確認……大丈夫だ、幻ではない……
しかし驚いたぞ。あれの一撃を喰らった生身の人間が無事でいるとは……』
「ガッツ……振り絞ってな……本当は攻撃のためだった、んだけど……ラッキーだったみたいだな……つーかあんた誰だ……?」
しかしその言葉にナビゲーターが答えるより、キョンの妹がゲンキの身体を抱きしめる方が先だった。
「うわああああああ!!」
「おうっ!?」
「ひ……ぐ……!! わた……し……もう、ダメだって……キョンくんが化け物のなって……ゲンキ君が死んで……!!
そんなの嫌……嫌だったんだから……!!」
それから先はもう言葉にならない。信じていたはずの兄に襲われ、同行していた少年が死にかけて。
次々と自信を襲った、理不尽ともいえるその出来事に彼女はついに耐え切ることが出来なかったのだ。
ただただ涙を流して声を上げ、二度と離すまいと言わんばかりにゲンキの身体を抱きしめる。
目覚めたばかりで状況が理解しきれていなかったゲンキだったが、それでも何かを言うまでもなくキョンの妹の頭を優しく撫で続けていた。
果たして少年少女を襲った最初の悪夢はどうにか一過した。
この後二人に迫るのが今度こそ良い報せなのか、それとも二回目の悪夢なのかなど、この場にいる誰もが判るはずもなかったが。
さすが元気!なんともないぜ!ksk
【E-3 草原/一日目・明け方】
【佐倉ゲンキ@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
【状態】重症
【持ち物】
KRR-SP@ケロロ軍曹、S&WM10(リボルバー)@砂ぼうず、ディパック(支給品一式入り)
【思考】
1.何とか助かったのか……?
2.キョンの妹を守る。キョンの行動に疑問
3.仲間達とキョンの妹の兄とその友人を探す。
4.『人類補完計画』計画書を解読できそうな人物を見つけて、首輪解除の手がかりを探る。
5.主催者は絶対に倒すが、長門有希に関してはもう少し情報が欲しい。
※KRR-SPにはキョンの妹の服がくくりつけられています。
【キョンの妹@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】中程度のショック
【持ち物】
『人類補完計画』計画書@新世紀エヴァンゲリオン、
地球人専用専守防衛型強化服 @ケロロ軍曹、ディパック(支給品一式入り)、
【思考】
1.ゲンキの生存に感涙
2.キョンくん、何で……?
3.キョンの友人を探す。
4.『人類補完計画』計画書を解読できそうな人物を見つけて、首輪解除の手がかりを探る。
5.主催者に協力している長門有希の事が気になる。
※遊園地のスタッフの衣装を装備していましたが、消失しました。
【地球人"夏美"専用専守防衛型強化服(ペコポンじんなつみせんようイージスがたパワードスーツ) @ケロロ軍曹】
ギロロが夏美のためにクルルに作らせたパワードスーツ。
ガルル小隊との戦闘においてその威力を発揮したが、トロロのハッキングによって武装を解除されてしまう。
なお、ギロロ(とドロロ以外の小隊)の人工知能「ナビ」が使用をサポートしてくれる。
速度やパワーが、使用する人間の限界に応じてかなり引き上げられる。ただし制限はあり。
裸体に近い方がパワーを出しやすいため服は自動的にスク水になる。武装解除してもスク水は戻らない。
当ロワでは夏美以外でも、ペコポン人(人間かつ地球人)なら誰でも使うことが出来る。
そのため説明書には「地球人専用専守防衛型強化服」と記載されている。
なお、制限のため6時間以上の連続仕様は不可能。その後3時間装備できなくなる。
ksk
投下終了。キョンと妹が熱血ガチバトルを繰り広げる話だったはずだが
別にそんなことはなかったぜ!!!
投下乙!!
キョンはもはや道化だな!
道化もいいけど熱血ガチバトルも見たかったんだぜ
投下乙!
凄いカリスマに溢れてるナーガにびっくりしたw
というかみんなしぶと過ぎるw
Kyonの明日はどっち?
投下乙
挫折するキョンを見てまず「ですよねーw」になったw
重装備手に入れただけの一般人じゃ、長年悪の頭やってた奴相手に敵うわけもなし
すでに一人殺しちゃって引き返せない以上、彼の今後がますます楽しみになってきた
あとナーガ強いよナーガ
そしてスク水とはやはりポイントを押さえた装備がwww
あ、ところでゲンキの状態の
>【状態】重症
これは「重傷」の誤字でしょうか?
あと個人的な話になってしまうのですが、重傷でもたとえば立てない、とかどこどこに激痛、とかどこの骨が折れた、とか、
軽くでいいので書いてもらえるとわかりやすいかなーと思いました
ガチバトルを予想していただけに度肝を抜く展開でしたwwGJです
>>636 分かりました。怪我の具合をwiki掲載後に修正しておきます。
ハルヒ、モッチー、アスカ、ヴィヴィオ、ゼルガディスを予約します。
>>637 わがままを聞いていただいてしまってすみません
よろしくお願いします
投下乙
おや、kyonの様子が…
この後kyonはどうなるのか
投下乙〜
kyonの今後が非常に気になるなぁ
まぁ戦闘慣れしていないだけだからまだまだパワーアップできるはず!
ぜひとも苦悩しながら戦火を拡げていってくれ!!
しかし早くもkskマーダーの一角がやられるかと思ってヒヤヒヤしたぜw
なのはと加持予約してた者です。
夕方までに完成させるつもりが今帰宅するという事態に……
今日ぎりぎりくらいの投下になりそうです……。
大丈夫でしょうか?
もし無理なら破棄しますので。
そして投下乙です。
自分のプロットより幸せに終われて良かったです……!kyonの迷走が楽しみですね。
そして妹はすっかり色気担当に……ロリなのに……
kyonとキョンの妹との再会はこういう結果になってしまったか
それにしてもナーガかっこよすぎw
3時間ぐらいの延長なら大丈夫だと思います。
それぐらいならいいと思います
投下待ってます
破棄だなんてそんなもったいない
>>642です。
ありがとうございます。
推敲を重ねてできるだけ早く投下したいと思います。
つまり日付が変わる頃には新しいSSが読めるってことだなー
よーしがんばってkskしちゃうぞ
モンファの把握してないけど
ナーガってスクライドに出てきてもおかしくない熱さだな。
クーガーの兄貴を思い出したわ
ぶっちゃけ本編では、少なくとも黒いナーガ様はこんなに喋ってないぜw
ってか登場時間8分ぐらいだし
新しい予約も来てるな
……ツンデレ組逃げてー! 喧嘩してる場合じゃねーぜ!w
ケロロ軍曹、サツキ、予約させてもらいます。
おお、予約がどんどんくる
ある意味モッチーが一番危ないなwwww
ツンデレ組予約に今気づいた……!
て、いきなりピンチなんじゃないかこれは!?
そしてケロロサツキきたあ!ケロロ頑張ってサツキをフォローするんだ!
>>650 しかしナーガの熱さの真価は第2期での綺麗なナーガでこそ発揮されると思うんだぜ
同じく四天王で今でも割とワルだったガリに向かって啖呵斬って渾身のガッツを込めた魔空弾撃つとことかガチすぎるwww
「勝てばいいのだよ、勝てば!」と卑怯な作戦を連発するガリ相手に
「お前はかつてゲンキ達と戦った時に、何も感じなかったのか!?どんな困難にも挫けず、前向きに立ち向かうガッツを、そして仲間を信じ助け合う心を!!」
「邪悪な力など…汚れた力など必要無い!受け取れ!本当のガッツを!!本当の力を!!」
とか熱いセリフを叫んだり
……うん、本当に綺麗になりすぎだよナーガさんw このロワでは果たして改心してくれるのかどうか…
ところで、三週目のキャラ予約はさすがにまだ自重した方がいいだろうか…?
普通にやっちゃっていいんじゃね?
どうせ放送でいったんストップになるんだし
いいと思うぜ?
いっちゃえいっちゃえ
未予約キャラまとめ
D-05 アプトム
D-06 ラドック
F-04(ホリィ、ゼロス)
G-09(キン肉万太郎、ハム)
J-09 深町晶
ホリィ、ゼロス組なんかはこのまま放送まで放置でもある意味問題ないような気もw
三週目に突入したキャラも数名いるので、今各キャラが何話登場したかとその時刻のまとめ
時刻の後ろに「*」がついているのは予約中ということ
【4回】
キョン(明け方)
【三回】
オメガマン(明け方)、佐倉ゲンキ(明け方)、キョンの妹(明け方)
【二回】
涼宮ハルヒ(未明*)、朝倉涼子(未明)、古泉一樹(未明)、朝比奈みくる(未明)、悪魔将軍(未明)、
ウォーズマン(未明)、アシュラマン(未明)、モッチー(未明*)、スエゾ―(未明)、ナーガ(明け方)、
ノーヴェ(明け方)、ヴィヴィオ(未明*)、ドロロ兵長(明け方)、リナ=インバース(明け方)、ゼロス(未明)、
碇シンジ(未明)、惣流・アスカ・ラングレー(未明*)、ネオ・ゼクトール(明け方)、リヒャルト・ギュオー(明け方)、
川口夏子(未明)、雨蜘蛛(未明)、トトロ(未明)、草壁メイ(未明)
【一回】
キン肉スグル(未明*)、キン肉万太郎(未明)、ホリィ(未明)、ハム(未明)、高町なのは(未明*)、
スバル・ナカジマ(未明)、セイン(未明*)、ケロロ軍曹(未明*)、タママ二等兵(未明*)、ガルル中尉(未明*)、
ゼルガディス(未明*)、ラドック=ランザード(未明)、加持リョウジ(未明*)、冬月コウゾウ(未明*)、
深町晶(未明)、アプトム(未明)、砂ぼうず(未明*)、小砂(未明*)、草壁サツキ(未明*)
今人いますか〜?
ようやく完成したのでなのは、加持投下します。
ここにいるぜksk
いるぜksk
ksk
ksk
あるところに、とても心優しい女性がいました。
ある日、その女性は突然謎のゲームに巻き込まれてしまいました。
なんと、皆で殺しあえと言うのです。
女性はこの殺し合いを止め、皆を保護しようと決めました。
しかし自分の大切な女の子が参加していることに気づいた女性は、早く女の子を助けようと焦ります。
だから、女性は気が付きません。
大切な親友も、そこにいるという事実に。
彼女は祈ります。
誰も、死んだりしませんようにと。
※
「加持さん」
海沿いを、二人の人間が連れ添って歩く。
一人は茶色の制服を身に纏う妙齢の女性。
一人は用心深く周りを見渡す男性。
女性の名を、高町なのは。
青年の名を、加持リョウジと言った。
「まずは、どこを目指しましょうか?」
男より一歩先を歩いていたなのはは、くるりと振り返り加持に問う。
別に加持の足が遅いという訳ではない。ヴィヴィオに早く合流しなければ、という思いがなのはを焦らせ、無意識に早歩きをしていただけだ。
「うーん……そうだね」
東に行く。行動方針は決めてある。
しかし東には複数の建物がある。はじめに訪れるのはどこがいいか、ということである。
「ここから一番近くて……人が集まりそうな場所はホテル、かな」
加持の言葉に頷く。
その通りだと思う。ホテルは多くの人間を収容できるだけでなく、運がよければ食料や水を確保でき、怪我人を休ませることもできる。
密室故戦闘になったら逃げられないという欠点はあるが―――それはどこだって同じこと。
「そうですね。では、そちらを目指しましょう」
ホテルの中で水などを調達しつつ、誰か(ヴィヴィオを優先に)を探し情報を得る。乗っている人間は止め、弱者は保護。完璧な作戦だ、と思う。
「そして道なりに公民館、デパートってところかな」
「はい。ヴィヴィオや加持さんの知り合いがいればいいですが……」
なのははヴィヴィオの顔をもう一度思い返す。ぎゅっと右手を握り締める。
大切な「娘」、ヴィヴィオ。何があっても守り抜かなければ。
「……行きましょう」
方針が決まったことを確認して、なのはは再び歩き出す。
加持も特に不満は言わず、ついてくる。
時間がもったいない。こうしている間にもヴィヴィオが―――
その思考がなのはをひたすらに歩かせる。
「高町さん、そう言えば」
後ろの加持が声をかけてくる。
「何でしょうか?」
歩みを止めずに、顔だけ向ける。
止まっている時間はないのだ。こうしている間にもヴィヴィオが怖い思いをしているかもしれない。
「貴方の知り合いの名前を教えてくれませんか?……ほら、もし別行動をすることになった時に……いや、考えたくないんですけど、どうなるか分からないじゃないですか……聞いておいた方が便利かなあって」
加持の言葉に考え込むなのは。
ksk
別に作者のためじゃないけど
ksk
確かに、それは一理ある。
敵が襲撃してきた際、闘ってなんとかできる相手だったならば構わない。
しかし、対処できない相手なら?
二人で無残に殺されるよりばらばらに逃げた方が効率が良いこともある。加持の仲間はどうか知らないが自分の仲間ならきっと殺し合いに乗ったりなんてしないだろう―――
そこまで考えて、ようやく思い出す。
―――私、ヴィヴィオしか名前を確認してなかったんだ。
恥ずかしくなる。ヴィヴィオが心配なあまり、名簿にすら目を通していなかったなんて。
「……そう、ですね」
しかし、なのはは少し引っ掛かっていた。
この男に、仲間の情報を教えていいものか?
この男は悪い人間ではないはず。さっきなのははそう理解したはずだ。
なのに何故だろう―――話してはまずいような気がする。
根拠はない。ただ、胸騒ぎがする。
(失礼だよ。加持さんは悪い人じゃない)
それは理解しているのだが、もやもやとした気持ちは未だ晴れない。
「……高町さん?」
「いえ、実は名簿を中途半端にしか確認していなくて……名簿を貸していただいてよろしいですか」
その言葉に加持は名簿を差し出す。
「……ありがとう、ございます」
―――なのは。
ふと、声が聞こえた。一瞬なのははびくりとしたが、それ以外何も聞こえない。
気のせいだ。なのははごまかすようにそれを受け取り名簿をぺらりとめくった。
歩みを止めることはできなかったため、少々読みずらかったが、それでも名前は判別できた。
「……!」
そして、名簿を確認していなかったことを後悔する。
そこには見知った名前が並んでいた。かわいい後輩のスバル。今は強力者となってくれるであろうセインとノーヴェ。そして―――親友のフェイト・T・ハラオウン。
動いていた足が、止まる。
「高町さん?」
「あ、いえ……」
他の仲間も参加している。それを知ったなのはに、声が届く。今度は、はっきりと。
―――なの、は……
(フェイト?)
それは、親友の声だった。
聞き間違えようもない。もう長い間ずっと―――友達なのだから。
まさか。なのはは背後を振り返る。
誰もいない。当然だ、自分が通ってきた道なのだから。
幻聴?それにしては、嫌に胸が騒ぐ。
ksk
ksk
先ほどと―――ヴィヴィオの時と同じ。
しかし違うのは、ヴィヴィオが焦りだったのとは反対に、今の感情は、困惑だった。
どうして、フェイトの声が?
フェイトは強い。自分と同じくらい―――いやもしかすればそれ以上に。
ヴィヴィオのような保護対象でもない。彼女がなのはに泣きつくなんて、ありえない。
フェイトは今もこの会場の状況を早く察知し、自分と同じようにヴィヴィオや仲間たちを守ろうと奔走しているだろう。乗るなんて……ない。
もちろん早く合流はしたいが、なのははフェイトがそう簡単に殺されるはずはないと信じていた。
それなのに―――この、頭を埋め尽くす疑問符は何?
「……あの」
「はい?」
後ろの加持に聞いてみる。
「女の子の……声がしませんでしたか?」
「いえ、全然……この辺りには俺と高町さんしかいないと思いますよ」
「そう、ですよね……」
加持にあっさりと否定され、やはり聞き間違いだったのかと確認する。
―――聞き間違い、だよね。
焦る気持ちが、風の音を親友の声に聞こえさせただけなのではないか。
そう思うことにした。
「……大丈夫ですか?顔色悪そうですよ?」
加持が心配そうに言ってくる。
「少し休まれた方が……」
加持に言われて自分の額に触れる。何故だか汗をかいていた。
きっと言うとおり、青い顔をしているのだろう。
それでも、なのはは首を横に振る。
「……いえ、平気です。早くヴィヴィオを探さないと……仲間のことは、ヴィヴィオと合流し次第お話します」
「ええ、それはいいですが……貴方が倒れでもしたらどうするんですか?」
「いえ、大丈夫です」
再び、歩き出す。名簿をディパックに詰めなおす。
―――気のせい、だよね。
ざわつく胸。荒くなる呼吸。締め付けられるような悪寒。
それに、なのはは、気付かないふりをした。
否、気付かなかった。
フェイトを信じようと、思ったから。
フェイトなら、ヴィヴィオを助けることを優先すると信じて。
「……友達の声が聞こえた気がしましたが……気のせいでした」
ヴィヴィオを探し求めたその心は、
フェイトを探すことを、後回しにした。
―――ヴィヴィオ、待ってて。絶対に、死なせないから。
彼女はどこまでも強く、どこまでも優しく。
どこまでも仲間想いで、どこまでも志が高く。
だからこそ彼女は―――どこまでも不幸だった。
「行きましょう」
そうして、ホテルに向かって再び歩き出した。
なのはは知らない。
なのはのいるブロックの数キロ先で、親友が命を散らしたことに。
もし彼女が―――予感に従って彼女の姿を探したならば、もしかすればフェイトは生き残れていたのかもしれないことに。
それに彼女が気づくのは、いつのことになるだろう。
ksk
ksk
*
彼女の実力を測る必要がある。
加持は、怯える演技をしつつなのはの背中を追いかけながら、考える。
とりあえずはっきりしたのは、彼女はものすごくお人好しだということだ。
どうやらヴィヴィオとかいう少女に続いて別の友人の心配までし始めたらしい。
自分を守ってくれるのならありがたいが、本当の意味で誰でもならたまったものではない。
この女なら殺人鬼に襲われても殺さずに許してあげて!きっと事情があったの!などと言うかもしれない。
残念ながら、彼女がただの命知らずなら相手をしている場合じゃない。
―――切り時か?
早くもそう考える加持。しかしまだ早い。
せめてなのはがヴィヴィオを見つけるまでは付き合おう。
それからだ。問題は。
あとは―――彼女の実力次第だ。
彼女はただの一般人でないのか、何を隠しているのか、そしてその秘められた領域にはどんな能力が隠されているのか。
全てはそれを把握すること。
仲間の情報を求めたのは、口にした理由もないではないが本質はそこではない。なのはが自分にそのような状況を提供するのか確かめてみたのだ。
案の定―――とは言ってもその時の彼女は冷静ではなかったが―――彼女はしぶるような反応をとった。……まだ警戒されているらしい。
しかし、彼女がもし人におおっぴらに言えないようなことをしていたり、力を持っているのならそれも当然だろう。
彼女はもしかしたら自分に全ての武器を見せたようでいて、そうでないのかもしれないし―――加持だってそうなのだから。
だからどうにかして、彼女が自分の秘密を明かすような状況を作れれば。
軍人だとするなら、その本当の実力はどれくらいなのか理解しなければ、動けない。彼女を殺そうとして逆に殺されるのでは問題外だ。
そしてそれを知った上で、自らの手で始末するか、始末してもらうか、生かすかを判断する。
慎重すぎるくらい慎重にいかなければ、生き残れない。感じるな、考えろ。
―――葛城、俺は―――
必ず、何をしてでも、ここから抜け出してみせる。
彼は思考する。
殺すべきか、殺さざるべきか。
どのようになのはを利用し、どのように生き残るべきか。
それはまだ―――誰にも分からない。
【B-4 警察署近く/一日目・未明(フェイト死亡とほぼ同時刻)】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】健康 強い焦り、不安
【持ち物】基本セット(名簿紛失) デイパック
ハンティングナイフ@現実 コマ@となりのトトロ
【思考】1、ヴィヴィオを守る
2、加持とともにホテル・デパート方面に向かいながら仲間を増やし、ヴィヴィオの情報を得る。まずはホテルを目指す
3、フェイト……?大丈夫……だよね。
【備考】※参戦時期は本編終了後です
※知り合い全員の名前を把握しました。何よりもヴィヴィオが優先、その後にフェイトやスバル達を探すつもりでもいます。
※加持には起動六課や魔法・知り合いについて、まだ話していません
【加持リョウジ@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】健康
【持ち物】基本セット デイパック アメリアのマント@スレイヤーズREVOLUTION
グロッグ26(残弾11/11)と予備マガジン2つ@現実
【思考】1、何としても生き残る
2、とにかく使える仲間を得たい、その際邪魔者は殺す
3、ひとまずなのはと共に行動し、ホテル・デパート方面に向かう。まずはホテルを目指す。
4、なのはを殺すことができるかを冷静に見極め、それに応じた対応を取る。ヴィヴィオと合流するまではひとまず守ってもらう
【備考】※参戦時期は本編21話での死亡直前です
※主催の二人はゼーレの上位にいる人間ではないかとも思っています
※カップ焼きそばのうちの一つの中身が捨てられ、代わりにグロッグ26と予備マガジンが隠されています
ふたつともすぐにでも取り出せる状態です
ksk
投下終了です。
kskありがとうございました。
タイトルは「君、死に給うこと勿れ」でお願いします。
投下乙!
フェイト…悲しいなぁ
投下乙!
加持さんがなのはを切る気まんまんで笑ったw
しかし目的地がホテルってwww
あと、なのははフェイトを呼ぶ時ちゃん付けですよ。
投下乙です
ああ支援kskするの間に合わなかったぜ
しかし加持め、なのはさんを切ろうとするなんていろんな意味でもったいない
>>684 指摘どうもです。
なのはは色々ぼろが出ますね……。
後に修正します。
投下乙です
相変わらず不穏極まりないなーwwなのはさん、後ろの狼にご注意ですぜ
まだ時刻は未明だから放送は遠いけど、フェイトの死を知ったらどうするんだろうか
投下乙
しかし加持さん切ろうとしなくて正解だ
そいつは使徒並に危険です
投下乙
フェイト……ああ、このあとのなのはさんが心配だ……
だがこの女、仮にも問答無用系魔法少女だからな。
話を聞いてもらうためにフルボッコにしたりするから……
……加持さん逃げてええ
乙!
話を聞いてもらうためにフルボッコってw
伝説のセリフ「悪魔でいいよ、悪魔らしいやり方で話を聞いてもらうから」
一応制限されているとはいえデバイス無しでティアナ撃墜する女だからなー、なのはさんはww
正面から飛びかかっても勝てるかわからんぞ加地さん
>>650 声優がクーガーの兄貴で脳内再生されるからやめれwww
“管理局の白い魔王”の実力はいつ見れるのか今からwktkだったり
天地魔闘でナイフぐらいなら素手で止めるしなw
まぁさすがに後ろから撃たれたりしたらどうしようもないだろうがね
ここのなのはさんはヴィヴィオという明確な弱点がある分、色々な展開にもっていけそうだ
しかしなのはさんー、ホテル周辺は今誰もいませんよー、っていうか市街地に人がすごく少ないww
>>695 某動画サイトで話題になってたときは
管理局の白い悪魔だったのにいつの間にか魔王まで昇格してたのか…
加持さんが切りかかったら
「なんでこういうことするかなー」
って素手でナイフ受け止めて
「少し(ry」
と攻撃を仕掛けるなのはさんが脳内再生された。
何を言うか、あの人はすでに管理局の白い冥王まで昇格しているぞ
話を纏めると、なのはさんは武器なしで真バーン様クラスの強さと。
これでなのはさんが優勝したら冥王の二つ名は優勝フラグになるな
なのはさんすっげぇ
今市街地にいるのってなのはさんたちと小砂くらいだよな
他の市街地目指している参加者たちがたどり着くまでまだ時間あるし、結構暇そうだ
某サイトの動画に慣れると、なのはさんの脳内CVが関俊彦でデフォになるから困る
>>701 上から襲いかかって来た凡人のナイフを片手で受け止め
尚且つ凡人の体をナイフごと持ち上げているという程度です。
あ、反対の手でもう一人のパンチを受け止めていたりもします。
もちろん素手でw
その後冥王攻撃で凡人を撃墜します
凡人を撃墜したときデバイスは使ってません
こう書くと本当におっそろしい人だなのはさんはwwww
だがアレでも運動神経はあまりよくないとか……
どこまで化け物なんだ高町家
こうなのはさんがほめられていると、
真性の信者やアンチが沸いてこないかちょっと心配になってくるw
さすがに杞憂だよな。
そりゃ高町家生身でクロックアップできるからなぁ
それに比べたら
ほめていたのか?ww
>>710 スレで褒められてるけど今ロワ内で危うい状態だから大丈夫だろw
その辺はきっとうまい具合に空気読んで書けば大丈夫さ
魔法は制限されてるし、加地さんも一応訓練受けた人間で装備は銃、ついでにヴィヴィオという弱点あり
不安要素はかなり多いんだぜ
そういえば今気づいたんだが
スエゾーのトラウマから立ち直ったオメガマンの時間軸って明け方だよな?
で、わりと近くでリナがドラグスレイヴぶっ放している
でもそのことにコメントないから、オメガマンの時間軸はリナたちより前ってことか?
>>710 ファン的にはめい☆おー扱いされるたびに凹むんだぜw
褒めてはないけどけなしてもいないよっ
今のなのはさんはヴィヴィオで頭がいっぱいだしそこまでチートでもないんじゃない?
放送後はフェイトの死もわかるし。
褒めるというか……
ネタにしてるという方が正しいかと。
今更ながら投下乙!!
本編のキョドリっぷり
反比例するかのようなスレの流れに吹いたwww
>>714 ドラグスレイブどころか山の周辺はガイバーがビームを放ったり
ゼロスが地面を溶岩にしたり、フェイトが雷を放ったりと
実は結構騒がしいw
御二方投下乙です
ナーガかっこ良すぎるし、妹はロリだし!最高ですww
なのはの方も、悪魔っぷりを知ってるだけに加持さんの思考に思わず笑いが出てきちまったw
新しい予約も楽しみだ
せっかく明日が休みなので何か雑談したいが話題がない
暇な人はいないかー?
暇人登場
>>723 暇なら○ロワで議論に加わると楽しいよ完全関わりゼロでも楽しめる
ksks
あ、人がいた
んー、
>>720みたいな会場で起きてる騒ぎとかが今わかりにくいんだよな
時系列が前後しているせいもあるからしかたないんだろうけど
地図見ながらじっくり考えないとだなw
とりあえずドラグスレイヴはかなり目立つだろうなーと思ってる
ゼロスの溶岩化はどうなんだろう……遠距離からでも見えるってことはないかな
フェイトの雷は威力がどれほどのものかで見える見えないが決まる
難しい話だね
地図をジャンプの人にでも作ってもらうか?
いや別に地図が問題なわけでもないし……
色々読み直しながら頑張らなくちゃねってだけの、ちょっとした愚痴
文句言っているみたいに見えたらスマン
そこら辺が難しいんだよね
今のうちにSS見直して状況把握しっかりしとかないと
後々の矛盾は避けたいし
誰かまとめてくれるとうれしいんだがね
携帯しかないから俺は無理だ
纏めるとしたらどうすればわかりやすかな?
箇条書きでいいんでは?
自分は夜食食べ終わってからやってみるつもり
あ
わかりやすかな?→わかりやすいかな?だ
>>735 サンクス
明日の試験終わったら自分も纏めてみようかな
>>737 どもですw
とりあえず早く全部把握してあの変態と言う名の勇者の方みたいに安価予約がしてみたいww
◆2XEqsKa.CM氏→変態という名の勇者
◆S828SR0enc氏→トトロ大好き
今のところの書き手さんの特徴?ww
ちなみにこの二人はタイトルの付け方にも一定のルールをしいている感じがする
トトロww
あ、変態勇者(略称)さんはわかったw
あのクオリティには正直憧れる
◆S828SR0enc氏は先日の投下でケモノ信者だと言ってたのでww
最後の言葉が「トトロ大好きー」だったし
二人とも割と長文傾向かな?あとは初の前後編書いたロリコンの人とか
俺もトトロは大好きだw
トトロ最高!!
成るほどwww
さっそく書き手紹介に書いておこうw
ロリコンの人からはすごく情熱を感じます。僕も見習いたいです。
トトロの話題を出したら人が増えた……www
やっぱり多いのかトトロのファン
トトロ大好きですしおすし^^
トトロ相変わらずの人気ww
なんか気が付くと物凄い愛称が付いている件について…ロリコンじゃないもん!
そりゃヴィヴィオは嫁にしたいしキョンの妹は妹にしたいけどロリコン違うもん!!
俺はショタだろうと年増だろうとケモ少女だろうと行kゲフンゲフン…
さて、とりあえずこの流れに便乗してケモノ分を補給
古泉、トトロ、アシュラマンで予約します
もふりてートトロもふりてーでももっともふりたいのはヴィヴィゲホッゴホッ!!
このロリコンめ!w
このロリコン野郎!ww
それはともかく予約にwktk
なんだ雑食の方だったのか…ってやっぱロリコンだwww
期待してるぜロリコンw ksk
わかってます^^
ロリコン「も」好きなんですよね^^
トトロキタ━━(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)━━!!!
Attention! 書き手さんのあだ名が更新されました
◆2XEqsKa.CM氏:変態という名の勇者
◆S828SR0enc氏:トトロ大好き
◆qYuVhwC7l.氏:ロリコンの人 ←New!
作者諸氏ハァハァ!
ハァハァハァ!
まともっぽいあだながトトロ大好きしかねーw
おいおい“勇者”だぞ?
素晴らしい称号じゃないか。
トトロ大好きもなんだかなーという気がしないでもない
というかそれだけ称号っぽくないしww
改良が必要かもしれんな
トトロマニア・・・
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ちょっと変えてみた
◆2XEqsKa.CM氏:変態閣下
◆S828SR0enc氏:となりのS8氏
◆qYuVhwC7l.氏:猫耳ロリコンたん
センスなくてごめんねorz
>>762 結構いい感じだ、大丈夫
しかし「閣下」と「氏」と「たん」って最後wwww
夜まで暇だから書き手さん紹介(?)とかやってみたいような気分
せめて勇者は入れておいてやってくれw
閣下というとアホの子のイメージがゲフンゲフン
>>764 ◆2XEqsKa.CM氏:変態勇者という名の閣下
ちょっと長すぎるかなあ
◆2XEqsKa.CM氏:勇者・変態閣下でどうだ!
職業が勇者で名前が変態閣下w
◆321goTfE72:KY
深町晶・スエゾーを予約します。
DQ3的にいえば
職業;勇者
性格;むっつりすけべ
ですね、わかります
>>768 おお、ついに崖の上のひとりぼっちさんに予約が!
しかし
>◆321goTfE72:KY
これはもしや自らあだ名を!?
崖の上のボッチw
k KY(自称?)な321goTfE72氏が
s スエゾーと深町晶を
k 華麗に予約!
いやいや321氏、全然KYじゃないですよ
執筆頑張ってください!
スタジオジブリ最新作
「崖の上のボッチ」
新春上映開始
このKYとはK(このタイミングで華麗に)Y(予約する)だとみた
しかしこのお方のトリは321goで非常にノリが良いな!
おっと、報告報告
◆U85ZpF.SRY氏、wikiのほうに遊園地組の作品を収録いたしました
ゲンキの状態について加筆なさるということでしたので、よろしくお願いいたします
崖の上のボッチってw
崖の上のボッチ吹いたw
そして連投。
wiki乗せありがとうございます。
なのはのフェイトの呼称、その他文法ミス等修正してまいります。
作家陣のあだ名が楽しすぎます……w
自分にふさわしいあだ名は遅刻魔だと本気で思います。毎回遅れてるw
ボ〜ッチボッチボッチ ひとりの子〜
ガイバーの世界から や〜ってきた〜
しょう しょうしょう 主人公〜
崖の上で ひとりボッチ〜
ガイバーでは唯一のまともな対主催なのに、この扱いは…w
>>775 加筆しました。こんなものでどうでしょう。
とりあえず俺のあだ名はうっかりで間違いあるまいwwww
>>782 いや、描いた作品で判断すると君のあだ名は、うっかりロリコンだっ!
書いてて思ったがここの書き手の変態度は異常(いい意味で)
ロリコン率高いなw
書き手さんの属性一覧
◆2XEqsKa.CM氏:変態という名の勇者
◆S828SR0enc氏:トトロ(ケモノ)信者
◆qYuVhwC7l.氏:雑食ロリコン
◆321goTfE72氏:KY ←NEW!
◆h6KpN01cDg氏:遅刻魔 ←NEW!
◆U85ZpF.SRY氏:うっかり ←NEW!
さぁふさわしいあだ名を用意するんだ!
変態勇者とかトトロ萌えとか雑食ロリコンとかw
いったいこのロワは何処へ行く気だwww
そうそう、一日たってしまって今さらかもしれないが……
>>664氏MAD本当に乙
ガイバーしらない自分からするととてもわかりやすいです
今後特にkyonを書くときとかに参考になりそう
え?MAD?って思ったらマジだ!
思いっきり見逃してたよ
なんだこれ凄いな
今気付いたw
すげえ、ガイバーつええ、そして死に方がグロイ。
GJ!
あのMADを見る限り、額のコントロールメタル(だったっけ?)に衝撃を与えると支障が出るみたいだな
ガイバーはどう見ても一般人じゃ歯が立ちそうにないが、うまく額に攻撃出来ればひるませることはできそう
とはいえ、まず懐に入るのが難しそうだけど
俺も今言われて気づいた
さりげなすぎるってorz
ところで一つ聞いてくれ、今知った情報なんだが
聖王ヴィヴィオのバストサイズはフェイトさんをも超えているらしい
……どう出る、砂ぼうず……!!
>>792 おお、ロリに加えてボインモードもあるのか
これは書き手諸氏に期待せざるを得ないw
だがヴィヴィオをロリからボインに進化させるには、確かレリックとゆりかご必須のはず
一筋縄ではいかないぞ
……ところでロリとボイン、みんなはどっちのほうが好き?
ロリだな、あのポニテは中々俺の好みど真ん中でもあるのだが
つまりどっちであっても俺の嫁だっ!
ラドック=ランザードを予約します。
>>794 ボイン化(聖王の鎧)はヴィヴィオの固有スキルとかで、魔力さえあればいつでも使えるんじゃなかったっけ…?
素直にnanohawiki見てくるか
>……ところでロリとボイン、みんなはどっちのほうが好き?
え?どっちも好きに決まってるじゃない?
>>794 ロリにはロリの、ボインにはボインの良さがあると思うんだ
>>797 鎧と大人化は別物だぜ、鎧自体は今のままでも使える
大人化はレリッククラスの魔力とゆりかごの設備が必要だから……ちょっと難しいな
wikiからコピペしてきたー
聖王の鎧
ヴィヴィオの所有する固有技能。
「先天固有技能」ではないが便宜上ここに分類しておく。
古代ベルカ王族が遺伝子レベルで所有している防衛能力で、五体を武器化するという古代ベルカの戦乱の歴史の中で編み上げられた資質。
優れた兵器であることと生存することが求められた聖王血統保有者に遺伝子調整を尽くして付与された防衛機能。
本人に意志とは無関係に発動し、危険や危機からその身を守る。
「聖王の鎧」という呼称については諸説あり、この能力全般を指すという説、この能力中でも特に優れたものを指す説、
レリックウェポン化した際の甲冑や防護服を指すという説という3つの説が主な説である。
ハッキリとはしてないが、「聖王の鎧」=ボイン化って解釈も間違いとも言い切れないみたい
まぁノリと勢いとkskのこのロワだ、きっとヴィヴィオがピンチに陥ればノリでボイン化しても……!!
というか大人になったら戦闘力が一気に上昇して
足手まといどころか、トップレベルの対主催者になっちゃうじゃないかw
今度はロリとボインの話をしたとたん人が増えたーwww
やっぱりこのロワ、読み手も書き手も変態さんばっかだwww
あれ?そういえば書き手さんのあだ名どこまで決まってたかな?
◆2XEqsKa.CM氏:勇者:変態閣下
◆S828SR0enc氏:となりのS8氏
◆qYuVhwC7l.氏:猫耳ロリコン たん
◆321goTfE72氏:K(華麗に) Y(予約ゲット)氏
◆h6KpN01cDg氏:H ERО氏(ヒーローは遅れてやってくる的な意味で、他意はこれっぽっちもございません)
◆U85ZpF.SRY氏:うっかりロリコン氏
ふう…こんなもんか
しかしまだ投下数も少なくて書き手陣の性癖とか変態っぷりがまだ
把握できてないからちゃんとしたあだ名、俺はまだ考えれないな
>>801 自分もnanohawikiの知識のみで申し訳ないんだが、
ヴィヴィオの「聖王の鎧」は本人に備わっている極めて高い防御技能(自動?)のことであって、
ボイン化=聖王化とは違うみたいだぞ
ボイン化するにはレリック・コアの移植、ゆりかごとの連結および精神操作が必要らしい
んで、このボイン化(
>>801でいうレリック・ウェポン化)した時の防護服を「聖王の鎧」と呼んだりする
だから仮に聖王の鎧を使えるようになっても、ボイン化はしないと思われ
その防御機能自体会場の制限受けてる可能性高いから、当面のところはロリのまんまのようだ
>>806 むぅ、残念…
レリックは支給品で出る可能性があるにしても、流石にゆりかごはどうしようもないか
それでも、それでもトトロなら……無理か
ボインにするだけなら、とある物を支給すれば可能だ。
まあ見た目は大人、中身は子供……になっちゃうけどw
むしろまっくろくろすけの体内を聖王のゆりかごにしてしまえば…いやなんでもない
ゆりかごに似た何か。
そう、たとえば巨大なエネルギーを供給する何かがあればあるいは……
小砂、タママ、冬月投下します
ktkr!
kskksk
ksk
ksk
816 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 20:55:28 ID:28u1Nnqo
ksk
ksksks
「ちょっと……マジで気持ち悪い……マジで……」
空を飛び始めて30分ほど経っただろうか。
そろそろこの高い定位置にも慣れ、この島の異常な気候にも関東大砂漠で鍛えられた身体は順応し始めている。
だが。
↑。
↓。
↑。
↓。
ネブラが羽ばたく度に私の頭が上下運動する、これだけは慣れない。
眼下に広がる色とりどりの都市が、遠目に見える緑色の巨大な物体が、ネブラ酔いを促進させる。
"森"というらしい、あの緑色の物体がある地帯には行きたくないのでこの街を探検しているが、人の姿は確認できない。
日向冬樹……だったか、ネブラが探している少年の名前は。
ネブラに話を聞いたところでは、特に戦闘技術に優れているタイプではなさそうだ。
仕事を引き受けた以上、どんな手を使ってでも保護するつもりではあるが、そう時間に余裕はないだろう。
先生や雨蜘蛛みたいな連中がこのゲームに呼ばれている以上、パンピーの子供が生き残るのは難しいだろうから。
「……ん? 」
森から目を逸らすように視線を帰ると、建物の隙間から青い砂漠が見えた。
うねる様にその砂塵を捩じらせ、黄土色……関東大砂漠のような馴染みの色の大地とぶつかり合っている。
これもまた、森と同じく私の不快感に障った。私の険しい顔に気付いたネブラが、あれは海だ、と語る。
先生から教わった教訓の一つに、得体の知れない物は何を置いても警戒しろ、という物があった。
この場所は、どうも気に食わない。"得体の知れない物"だらけだ。
ネブラは特に気にしていないようだが、硬く踏ん張り甲斐のある地面、森、海。
こんな未知の物体に囲まれて何の警戒も抱かないほど、私も能天気ではない。
なかなか見つからない人影に業を煮やしたのか、ネブラが私に問い掛けてきた。
『どうする、小砂君? 君は森には向かいたくないようだし、海に進んでこの島を出るのは現時点では下策だ』
「この地図の緑色が森……なんだよね? 」
『恐らくはな』
「ネブラが言う通りの物なら、入っても危険はないんだろうけど……どうにも、気が向かないな」
『では、この街の探索を続けるとしよう。参加者がいかなる手段でこの島に振り分けられたのかは分からないが、
日向冬樹も島の何処かにいることは間違いない。何の手がかりもないが……』
「日向冬樹の性格とか、趣味とか教えてくれない? そいつが向かう場所の特定のヒントになるかも」
『その手の心情を理解するのは我々の専門の外に位置している。彼の人格と行動様式は私には想定も理解もできん。
私に言えることといえば、彼は闇の者<ダークレイス>を引き寄せる傾向があるということだ』
「……もう一度聞くけどダークレイスってのは、えーと……何だっけ」
『平たく言えばヒト有らざる者だ。怪物、幽霊、宇宙人と言ったほうが分かりやすいか』
「ゲ……やっぱりぃ!? 」
日向冬樹という少年の周りには、あの犬女岩の怪奇のような物が渦巻いているのだろうか。
聞いてないぞ、あのデカパイ女の依頼じゃあるまいし、こんな裏を隠しているとは(隠すつもりはなかったのだろうが)。
かなり全力で依頼を破棄したくなってきたが、あれだけ見栄を張って依頼を受けた以上、引くわけにはいかない。
本当に危険だったら『一時撤退』くらいはするが。
ksk
『あとは……そうだ、先ほど読み上げてもらった名簿の中に、ケロロ軍曹……という名があったはずだが』
「ああ、あったよ。軍の人間かな? 」
ヨ ソ モ ノ
『その者は日向冬樹の身近にいるダークレイスの一体だ。外来種だな』
「そういうことは早く言えよ! 」
どうもこいつと話していると調子が狂う。
ちょっと情緒がズレているというか……"娘"とやらもこんな感じなのだろうか。
ネブラにより詳しい話を聞くと、日向冬樹には十体弱の宇宙人の隣人がいるらしい。
その中で、このゲームに参加させられているのは……。
「ケロロ軍曹、タママ二等兵、ドロロ兵長……これ全部うちゅー人なわけ? 」
『私と娘の調査ではな。ガルル中尉というのも、恐らく同類だろう。まだ私は彼等に面識はないが……』
「こいつら、危険なの? 」
『君にとっては十分にな。私と娘にとっては、処理能力を超える相手ではない』
「ちょっとちょっと、私を頼りにしてるとか言ってなかったっけ!? 人を甘く見てると痛い目も見せるよっ! 」
『気分を害させてしまったなら詫びよう。だが私が頼りにすると言ったのは君の意思だ。能力ではない』
「キーーーーーーーーッ!!! 」
とっぱずしてぶん投げてやろうかと思ったが、それをやると私も落ちる。
気を取り直して、ネブラと共に今後の展望を話し合う。
「で……こいつら、どうすんの? 」
『本来なら狩るところだが……日向冬樹を探して安全に保護するために、手を組むのもいいかもしれない』
「ま、人探しと荷物持ちは人手が多けりゃ多いほどいいっていうし、構わないけど……手を組んでくれるの、あっちは? 」
『わからんが……使えるものは全て使いたい。とにかく日向冬樹を死なせるわけにはいかんのだ』
うーん。
ネブラの気持ちもわかるが、私には宇宙人と手を組む、なんてシチュエーション自体が想像できない。
暗黒時代の終盤には星の空まで駆け上がった技術もあったそうだが、宇宙人なんて概念自体、今日始めて知ったのだ。
言葉が通じるかどうかすらわからない。
「まぁ、考慮には入れて――――」
『……小砂君、動かないでくれたまえ』
ネブラが私の言葉を遮り、羽ばたきを止める。
直後、閃光。
夜の町を焼き照らす光源が、私達に迫ってきていた。
見たことのない武器か――――そう考える暇もなく、体が勝手に動く。
私の反射神経が良かったわけじゃない。ネブラが翼の一部を伸縮させて街中に立っている柱に巻きつけ、移動したのだ。
ロケット・ウィンチで引っ張られるのと似た感覚を覚えながら、私は見た。
口から煙を噴き出し、ぎょろりと開いた目で私を睨んでいる――――蛙人間を。
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ksk!
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◇
冬月コウゾウとタママ二等兵は、こじゃれた喫茶店の一角で談笑していた。
そこは明かりもなく食料もなく、もちろん人もいなかったが、歩き疲れた身体を休めるには丁度いい拠点だった。
『ksk喫茶』と銘打たれたその店の中で、コウゾウはあの手この手でタママを説得している。
「タママ君、君は戦う事が好きなのか? 」
「ったりめぇですぅ〜。ボクはそのためにポコペンに来たワケっすからねぇ〜」
「侵略……かね」
「ポコペン人に首輪つけられてちゃあ、どっちが侵略者かわからないですけどねぇ」
「ふむ、では君は現状に不満を抱いている、と」
「そりゃ軍曹さんじゃなくてフッキーみたいなのと一緒にいるわけだし……ですぅ〜」
「……Uではなかったかね? 」
「よく考えたら語呂が悪かったんですぅ」
どうせフッキーもフッキーUも変わらないしぃ、と笑うタママに、コウゾウが不思議そうな視線を向ける。
タママは子供用の椅子に腰掛けながら、メニューに貫指で穴を開けて遊んでいた。
コウゾウが、タママが貫指を止めるのを待って話しかける。
「そのフッキー……日向冬樹君は君の友達でないのか? ほとんど初対面の私と一緒くたにしていいのかね」
「軍曹さんの友達ですぅ。ま、別に仲悪いわけじゃないけど……軍曹さん以外は、今の状況ではどうでもいいですぅ」
「軍曹さん、か。君は随分ケロロ軍曹を尊敬しているのだね」
「そりゃあもう! フッキー、ちょっと正座! 軍曹さんの武勇伝、聞かせてやるですぅ!」
コウゾウが喫茶店の地べたに正座してから30分後、タママの話は終了した。
このゲームに参加している者も含めたタママの仲間の情報を得た冬月は満足げに頷き、
足を痺れさせる様子も見せずにすっくと立ち上がり、備え付けの椅子に座り込んだ。
「……というわけで、ボクと赤ダルマと根暗カレー、五人目を従え、軍曹さんは日夜侵略に勤しんでいるのですぅ! 」
「君の話を聞く限りでは、どうやら私と君の言う地球は違うもののようだな……セカンド・インパクトは知っているかね?
私の住む地球……日本はその事件によって大部分が水没しているのだが。違う惑星なのかも知れんな」
「セカンド何たらは初耳ですぅ。フッキーはどっからどう見てもポコペン人ですけどねぇ」
「……黒と白の月に関係があるのか? 」
「何言ってるんですぅ? 」
「ただの独り言だ、気にしないでくれ」
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タママwwwksk
コウゾウは眉を顰め、しばし考え込む。
ふとタママを見ると、なぜかタママもコウゾウの仕草を真似していた。
苦笑し、会話を続けるコウゾウ。
「我々の地球への認識のずれは本来ならより深く考察したいが……今はケロロ君達を探すのが先決だな」
「軍曹さんが最優先として……頼りになりそうな赤ダルマの兄ちゃん、フッキーの手下の加持、フッキーの手下のガキ共、
年食ってない方のフッキー……ってとこっすかね、探す優先順位は」
「手下という表現は少し違うよ……ケロロ君は除き、それを逆転させた物が私の優先順位だな」
「えー、ピチピチフッキーなんて一番に仲間にしても何の役にも立たんですぅ? 」
「力が弱いほど、危険は増すからな。ガルル中尉や加持君はここでもそれなりに立ち回るだろうが、子供達は危険だ。
ハッキリさせておきたいのだが、彼等以外にも弱い者、このゲームに反発している者はなるべく仲間に引き入れたい」
「足手まといをわざわざ抱え込むなんて、あんまり気が進まないですぅ」
「大願を為すには、リスクを抱える度量と臆病と言ってもいいほどの慎重さが必要だからな。
君はここで何を為したいと思っているのかね? 気の向くままに動き、ケロロ君と最後の二人になったらどうする? 」
「あんま難しいことは考えたくないですぅ……軍曹さんとイチャイチャできればいいっていうか……」
「それなら、弱者を守ってケロロ君に君の強さを見せてあげるといい。君ならできるはずだ、タママ二等兵」
「ボクはヒーローよりはヒロイン的なキューティクルポジションなんですけど……。
まあ、たまには攻め手を変えるのもいいかも知れんですぅ。ここにはあの女もいないし、
軍曹さんのハートをゲットするチャンスですからねぇ。色々試してみても……ああやっぱめんどくせぇ〜」
ダラリと崩れ落ちるタママに溜息をつき、コウゾウは席を立った。
決めておいた休憩時間が終わったのか、タママも椅子から飛び降り、二人して店を出る。
コウゾウがどちらに行こうか、と考えていると、タママが急に甲高い声を上げた。
「フッキー! 上! 上! 」
「上? ……む、なんだあれは、鳥か? 」
「ボクは知ってるぜぇ……あれはぁぁぁぁぁ……」
敵ですぅ! と叫び、喫茶店の上空を飛んでいる影に向けて口を開けるタママ。
声を掛けるのだろうか、とその様子を見ていたコウゾウの目が閃光に眩む。
タママの口腔から、エネルギー波とでも形容するしかない何かが飛び出したのだ。
「タママインパクト! 」
光の奔流は正確に上空の影を捉えていたが、影は寸前でその攻撃を回避した。
口から硝煙を撒き散らしながら、タママがその影を目で追う。
にぃ、と口元を吊り上げ、全身の筋肉を隆起させながら、タママは影の下に走り出す。
一人残されたコウゾウは、「サングラスでもかけておけばよかったか……」等とぼやきながら、タママの後を追った。
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◇
「うわーーー!!! なになに何だよあれー!! 」
『あれが闇の者<ダークレイス>だ。タママ二等兵……日向冬樹の周りに点在する者の一体だな』
始めて目にした蛙人間に錯乱する私に、ネブラが至極冷静に応対する。
上目遣いになって、ネブラを見る私。タママ二等兵、というと……確か、日向冬樹の仲間ではなかったか?
いきなり攻撃を仕掛けてくるとは、出鼻から宇宙人の印象を悪くしてくれる。
私はもう一度二等兵が居た場所に目線を戻すが、彼は既にそこにはいなかった。
「はぁああぁああぁああ」
「うおっ!?」
二等兵は私達が取り付いている柱を這い登り、怨嗟と狂気の入り混じった凄まじい声を上げながら迫って来ていた。
身の危険を感じ、ネブラに回避指令……を出す前に、ネブラが柱を離して二等兵から逃れ、近くの建物の屋根に静止する。
柱のてっ辺まで上り詰め、ゆっくりとした動作でこちらを向き、不気味に笑う二等兵。
私は戦慄を覚えながらも、強気に問い掛ける。
「ちょっとアンタ! いったいなんのつもりだ! 」
「そこの黒いの……こないだはよくも軍曹さんの前でボクに恥をかかせてくれたなですぅ……」
『何を言っている? お前とはまだ接触していないはずだが』
「つべこべ言ってないで死ねぇ〜〜!! 」
私を置き去りにした会話の挙句、二等兵は今にも死にそうな悪役っぽいポーズを取りながら私達に飛び掛ってきた。
ネブラが咄嗟に反応し、巡航していた時とは比べ物にならない機動性で二等兵の飛び蹴りを回避する。
狙いを外した二等兵の蹴りは、あの硬い地面にクレーターを作り、飛び散った破片でその威力を物語った。
この出鱈目な力、私にこの蛙男と同じく人外の存在であるあのロボット兵を想起させる。
「ちぃぃぃ……避けやがった……ん? 連れが違うなですぅ……」
『……どうやら娘の事も知っているらしいな。こちらの調査に勘付いていたか? 甘く見すぎていたようだ』
「どうすんの、ネブラ! やるの!?」
『やむを得まい。彼は明らかに我々に害意を向けている』
「誰のせいじゃあ〜〜!!!」
二等兵が、ネブラを狙って拳を繰り出す。
それはつまり、私の脳天に向かってこの化け物の拳が向かってくるということだ。
当たれば間違いなく死ぬ、私はしゃがんで拳を避け、宙に浮いた二等兵の小さな体の下を掻い潜る。
同時にシュルシュルとネブラが形を変える感覚が頭部に走り、二等兵を捕らえようとする二本の触手が形成された。
ネブラの話ではまだ直接会ったことはないはずだが、敵はその変容を知っていたかのように素早く反応する。
触手に絡まれないように素早く身をよじって着地し、私とネブラの死角に回り込もうと無駄のない動きで迫る二等兵。
私はその動きに、夏子さんや海堂勝が使っていた『武術』とかいう技を重ね、焦る。
あのロボット兵のような頭がバカな怪物なら逃げ切る自信はあるが、コイツはそうじゃない。
知能を持ち、しかも見た感じではかなり狡猾で残忍なイメージだ。その上黒いし小さいし素早い。ん、なんかアレっぽいな。
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「来ないならこっちからいくですぅ〜! 肉弾戦なら属性なんざ関係ねぇ〜〜」
「ネブラ、防御っ! 」
『任せろ! 』
二等兵の素早い拳打を、硬質化したネブラの体が防ぐ。
パンチがミートする度に、その影のような体は軟化して拳を取り込もうとするが、うまくいかない。
ネブラの体が軟化し、二等兵の拳を絡め取る前にその拳は離れ、次の攻撃が来て再び硬化。
徐々に相手に押される悪循環を感じる。私もこの攻防に参加したいが、下手に手を出せばネブラの邪魔になるだろう。
徒手空拳で戦うのは、今の私には出来ない。銃さえあれば……次会ったら夏子さんに拳法を習おうと強く決意しつつ、
私はネブラと二等兵の攻防をのんびり眺めていた。こういうときは焦っても仕方ないのだ、ネブラに全部任せよう。
「どうしたどうしたぁ! そんな程度じゃないだろうですぅ! 」
『ぬう……体が……重い……』
「ヒャハハハハハァ〜〜〜!! こりゃ汚名挽回※も時間の問題ですぅ〜〜!!!! 」
※悪い評判をとりもどすこと
「ちょっとネブラ、しっかりしな! あんたがやられたら私も死ぬんだよ!? 」
『わ、わかっている……! 』
ネブラが奮起し、二本の触手を地面に突き刺して伸ばすことで、二等兵との距離を離した。
二等兵は躊躇せず踏み込んでくるが、伸ばした触手が剣のように硬質化し、又分かれして蠢く刃と化して迎撃する。
数多の剣尖が蛙男の皮一枚を削り、幾重の剣閃がその動きを制限し、追い詰める。
「チィィィィ!!!! 」
全身に微細な裂傷を負った二等兵が、勢いに任せて突進してくる。
私はその迫力に一瞬目を瞑ってしまう――が、次に目を開けたとき目の前にあったのは、寸前で止まった敵の拳だった。
体の一部を三本目の触手に変えていたネブラが、ニヤリと笑った気がした。
ネブラが二等兵を追い込んだ場所は、まさにこの位置だったのだ。
触手に掴まれ、ギリギリと握り締めた拳を止められた二等兵が、苦悶の表情を浮かべる。
その腕は握り締められるようにネブラの触手に拘束されていて、二等兵は空中で静止しているような体勢だ。
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『捕らえたぞ……タママ二等兵、私の話を聞いてくれないだろうか』
「うったるぞぬしゃあああああ!!!!! 」
瞬間、二等兵の拳が広がり、掌が私の顔を塞ぐように広がった。
同時に、掌から光があふれ出るのを視認する。
『……!! 』
「わぁっ!? 」
ネブラが私の頭を抑えるように上から力を加え、しゃがませる。
直後に轟音と衝撃と共に、ネブラが頭から離れるのを感じた。
「へへ……ざまあみやがれですぅ! 」
「ネ……ネブラ……」
ネブラは二等兵の掌から出たエネルギー波に吹き飛ばされ、半分ほどの大きさになって屋根に転がっていた。
ピクリとも動かず、ただ目玉だけがぎょろっと光っている。
「さて……どう料理してくれようかですぅ……」
二等兵が、下品な笑いを上げながら、ネブラににじり寄る。
ええい、私の冒険もここまでか。ネブラがやられたら次は私だろう。
こんなびっくり生物に銃もなしで勝てるわけがない。
ああ先生、先立つ不幸をお許しください。
「グヒャハハハハハ!!!! 」
それにしてもなんという下品な笑い声だろう。先生でももうちょっと品があるぞ。
……ん?
「これでボクのキューティクルポジションを奪う者は存在しなくなぁ〜〜るぅ!! 」
(コイツ今隙だらけじゃね?)
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私に背中を向け、ジリジリとネブラににじり寄る二等兵にばれないように、戦闘で撒き散らされた屋根の鉄材を拾う。
私はディバックに瓦礫を詰め、こっそりゆっくり二等兵の後ろを取り、おもいっくそその頭を殴り倒した。
ネブラにばかり気をやっていた二等兵はあっさりとその一撃を受け、崩れ落ちる。
無惨な姿になったネブラを拾い上げ、頭部にセット。
『……助かったよ、小砂君。便利屋というのは伊達じゃないようだな』
「いやいや、助けられたのはお互い様だよ。銃欲しいな……」
片耳になり、ますますコアなマニア向けになった私ことネコミミ小砂は、気絶しているタママを見遣る。
どうしようか、と思案しているうちに、先ほどのエネルギー波で吹き飛ばされたネブラの破片が集まり、
私の体を這い上がって頭部のネブラ本体に統合されていく。程なくして、ネブラは元の状態に戻った。
『タママ二等兵……どうする? あの様子では協力を得られるとは思えんが』
「殺っちゃった方がいいと思うね。ありゃ悪魔か何かだわ」
「それは少し待っていただけないかね? 」
突如、初老の男の声が場に響いた。
何事かと声のしたほうに目を向けると、白髪交じりの男が、梯子を使って屋根に上ってきていた。
身構えるが、敵対するような態度ではない。
男は両手を上げて降参の意思表示をすると、私たちに名前を名乗り、タママ二等兵の連れだ、と語る。
私は溜息をつき、どこか場所を変えて話そう、と提案した。
◇
「……ごめんなさいですぅ。ついそいつを見て、頭に血が上っちゃって……」
「私からも謝らせてもらおう。私が彼を止められなかったせいで、君達には迷惑をかけてしまった」
「あ、いえ、そんな低姿勢になられるとこちらとしても……」
場所を『ksk喫茶店』という店に移し、私は椅子に座っていた。
ネブラはあたしの頭から外れ、テーブルの上にちょこんと乗って冬月さんと話をしている
まるで人が変わったかのようにしおらしくなったタママを見て、私は困惑する。
(ひょっとして、コイツもハルク病なのか……? 宇宙にも厄介な病気があるんだなぁ)
コイツはケロン人という宇宙人らしい。要するにカエル星人だ。尻尾がおたまじゃくしという事は、まだ子供なのだろうか。
肩を落とし、目を潤ませているタママは、可愛いといえなくもない。
だが、先ほどの悪魔のような形相をみた後ではむしろ逆効果で疑心がマッハだ。
私は心持ちタママから椅子を引き、冬月さんに自分とネブラの状況、探し人を教えた。
冬月さんはふむ、と頷き、自分とタママも人を探している、と返してくる。
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「その日向冬樹君……は、君たちとタママ君の共通の探し人なわけだな」
『ええ、そうです。ムッシュ冬月』
「冬月さんは……このゲームを止めるって、本気ですか? 」
「ああ、そのつもりだ。君達にも協力して欲しいが……無理強いはしないがね」
この人もあの海堂勝のような理想主義者の類だろうか。
目を見る限りだと、そうは思えない。現実に立ちはだかってあがいている、といった感じだ。
この殺し合いを止められるとは私には到底思えないが、冬月さんにはそれが出来る……或いはしなくてはならないという、
強固な信念があるのだろう。先生が父親の形見と狡い知恵だけを武器に便利屋稼業を続けているのと同じような信念が。
この人は、それなりに信用できそうな気もする。直感だが。
……別に、さっき貰ったバナナという食べ物が泣くほど美味かったからではない。いやホント。
「うーん……手放しに協力するとは言い切れないけど、探してるのが同じ人なら、一時的に手を組むのは大歓迎です」
「ありがとう。……ところでネブラ君、君は群体生物なのかね? 先ほどのタママ君との戦闘を見ていると……」
『何分、私は自分の正体を知らなくてね。先程あなたが話していた"使徒"とやらは興味深いダークレイスだ。
話を聞かせてくださるかな? 』
年寄り(?)二人が、意気投合して会話を始めた。
となると必然的に、私はタママと向き合うことになる。
タママを見ると、ビクッと震え、私から目をそらした。
やはり頭を殴ったから怖がられているのだろうか。
またハルク病が出たときの事を考えると、正直怖いのはこっちなんだが……。
と、タママがおどおどと私に質問をしてくる。
「あいつ……ネブラはなんで自分で動いてないんですぅ? 前にボクがやられた時には確かに……」
「ああ、あいつ、今は人の頭に乗ってないと動けないんだってさ。お陰でこっちはずっと猫耳よ」
はあ、と大げさに溜息を付くと、またタママが俯く。
これくらいで怯えなくてもいいのに。一体今どんな情けない表情をしているのだろうか?
私は自分の弟子――これまたハルク病の――満の事を思い出し、少しイラッとした。
タママを捕まえ、膝の上に置いて肩を叩き、気合を入れてやる。
「ホラ、元気だしな! ケロロって奴を探すんだろ! 」
「うん……ボク、頑張るですぅ! 」
おや、割と立ち直りは早い。満よりはマシな様だ。
……ネブラといいコイツといい、私、なんか変な生き物に慣れてきてるな……。
これからも、こういう連中と付き合うことが増えるのだろうか。
「よっしゃコサッチ! 景気づけに、いっちょ共鳴しちゃおうですぅ! 」
「コサッチ……まさか私の事? 共鳴って……」
「ペダルを踏むタイミングを合わせるんですぅ! 」
何を言っているのか全くわからないが、やろうとしていることは雰囲気でわかった。
まあ……子供のやることだし、付き合ってやるか。
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「せーの……タマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマ!!!」
「コスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス!!!!」
この「コス」というのは便利屋小砂の略でもあり、コスプレ凄腕美人の略でもあり、狡いの略でもある。
おもいっきり叫んでみると、成る程なかなか気持ちがいい。
宇宙ならではの儀式的な何かだろうか。
「ふう……なかなかやるですぅ、コサッチ! 」
「お前もな! そういえば、ネブラと冬月さんは……」
振り返る。
冬月さんがネコミミ初老になっていた。
場の空気が凍りつく。
「ネブラ!? 」
『冬月氏が私の装着具合を試したいと仰られたので、知識を分けていただいたお礼にな 』
「見た目かなり犯罪スレスレですぅ……フッキー、具合はどうですぅ? 」
「老いた脳が締め付けられるようだ。さて、これからの事だが……」
冬月さんはネブラを外して私に返すと、テーブルの上に地図を広げた。
私とタママが、両脇から地図を覗き込む。
地図を指でなぞり、冬月さんが私たちに提案する。
「まず、三人……ネブラ君を合わせれば四人だな。四人で一緒に知り合いを捜索するか、散って捜索するかを決めよう」
「散って探した方が効率がいいと思うですぅ」
「それぞれの危険は増しますけどね。私も別に散ってもいいですけど、冬月さんはどうされたいんですか? 」
「私も、散って捜索したほうがいいと考えるよ。小砂君は空を飛べるし、確か森に入りたくないという話だったな。
この街の西部……B−03の周辺地区を探索してくれ。私は東部……この地区の周辺を探そう」
「ボクはどうすればいいんですぅ? 」
「タママ君には、南の森林部を探って欲しい。危険だが、やってくれるかね? 」
「任せとくですぅ! 」
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それぞれの分担が決まり、私達は店を出る。
ネブラの翼を広げさせようとした私に、冬月さんが声を掛けてきた。
「小砂君は銃火器の扱いが上手いと言っていたね? これを持って行くといい」
「え……いいんですか!? 」
「護身用の武器は、私の分もあるからね。タママ君から貰ったものだが」
冬月さんが私に差し出したのは、9mm短機関銃だった。
どうやら、私が便利屋家業で使っていた物と同型らしい。
ありがたく頂いておこう、キキキキッ。
「では、第一放送の後、またここに集合しよう、諸君」
「ハイ! 冬月さんもタママも、気をつけてね! 」
「んじゃ、再会を誓って共鳴するですぅ! フッキーも、さあさあ! 」
「コスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス!!!!」
「タマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマ!!!!」
「ふ……フユフユフユフユフユ……」
三人の叫びが、共鳴して交響する。
私は少し寂しそうにしているネブラを叱咤し、町の東部へと飛び上がった。
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(……さて、どうなることやら)
夜風を切り、私は街の上空を飛んでいる。
仲間が増えた。だが、手放しには喜べない。
タママのハルク病の事だけではない、他にも懸念材料があるのだ。
雨蜘蛛は危険人物だと教えたし、もう一人の探し人、夏子さんの特徴も教えたが、先生の事は二人には話していない。
先生も私が探している一人ではあるが、先生に下手に近寄れば冬月さん達も殺害される恐れがあるからだ。
そんなことで死なれては、せっかく組んだ意味が無い。
そして、もう一つ。
銃が手に入ったのはラッキーだったが、この銃自体に不審な点があるのだ。
オリジナル デチューン
関東大砂漠で民間に出回っている銃は、暗黒時代の遺跡から発掘された現品のレプリカをさらに劣製したものだ。
だが、この銃はファースト・レプリカでもレプリカでもない。同じ型の銃を使っていた私には分かる。
これは、間違いなくオリジナルだ。重さも、そして恐らくは火力も私が使っていたものとは違う。
何故、こんな物が支給品として出回っているのか。先生の話では、現品はオアシス政府に厳重に保管されている筈だが。
このゲームは金持ちの道楽の類かと思っていたが、『宇宙人』だの『暗黒時代の遺物』だのに出てこられると、
何か深い裏があるのかもしれない、と私は今更ながらに考え始めていた。
『小砂君、少し飛ばすぞ』
「ん」
(――――まあ、余計な事を考えるのはよくない。今は、やるべきことをやろう)
ネブラの羽ばたきでまた少し酔いながらも、小砂は前向きに進み始めた。
【B-6 市街地上空/一日目・未明】
【小泉太湖(小砂)@砂ぼうず】
【状態】正常
【持ち物】ネブラ=サザンクロス@ケロロ軍曹、IMIミニウージー(9mm口径短機関銃)@現実
ディパック(名簿などの支給品一式入り)
【思考】
1.「日向冬樹」を探して保護する。B-3を中心に市街地を探索。
2.「川口夏子」と合流する。
3.「碇シンジ」、「惣流・アスカ・ラングレー」、「加持リョウジ」、「ケロロ軍曹」、「ガルル中尉」を探して接触する。
4. 第一放送が終わったらB-7の『ksk喫茶店』に戻る。
5.「水野灌太」、「雨蜘蛛」には会いたくない。「水野灌太」の存在だけはきちんと確認したい。
6.「日向冬樹」が死亡した場合には、ネブラの協力を得るために"闇の者"達を討伐する。
【備考】
※参戦時期は第21話「師匠と、弟子PartII」終了後からです。
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◇
森の中。
がりがりがり、と。
何かを削る音がする。
黒い肌に、より黒い怨念を込めて、爪を立てる者がいる。
タママは、凄まじい形相で、自分の肩を引っ掻いていた。
血が出る寸前まで掻き毟られた肩の痛ましい傷。
それが、タママに『あの女に肩を叩かれた』という屈辱を僅かながらに晴らしている。
「あの女……あの女も、ボクに屈辱を……」
タママは、小砂に後ろから殴られたことを忘れてはいなかったし、当然許してもいなかった。
ネブラにかかされた恥を晴らす寸前で倍増して返された形になったのだ。
血が出るほどに拳を握り締め、殺気を無節操に周囲へばら蒔く。
「だが……奴等にはまだ利用価値があるですぅ……」
ブツブツと呟きながら、打算で復讐心を押さえ込むタママ。
先程小砂の前で憎悪を隠しとおしたのも、全ては彼女とネブラを利用してケロロ軍曹を探し出すため。
「軍曹さんさえ見つかれば……」
タママの顔が、小砂の言葉を聞いた時の、凶悪な引き攣り顔へと変わっていく。
『ああ、あいつ、今は人の頭に乗ってないと動けないんだってさ』
ハッ、と、タママが吐き出すように笑う。
怨敵の弱みは知れた。後は好機を待つだけだ。
じゅるり、と涎を垂らし、狂気じみた顔をますます引き攣らせる。
頭を下げていき、そのまま数秒停止して、タママは顔を上げた。
「……さ〜て! 軍曹さんを探すですぅ! 」
顔を上げたタママの表情は、何事もなかったかのように、"いつものタママ"のそれに戻っていた。
ただ、殺気だけを残して。
タママはまるで幽霊のように、音もなく森を進んでいく。
――――ただ、一人だけを求めて。
【C-7 森林/一日目・未明】
【タママ二等兵@ケロロ軍曹】
【持ち物】 不明支給品(1〜2:本人確認済み)、ディパック(支給品一式入り)
【状態】 全身裂傷(処置済み)、肩に引っ掻き傷
【思考】
1.ケロロとラブロマンスる(他の知り合いは大して気に掛けていない)。
2.小砂、ネブラは用が済んだら殺害する。
3.日々の鍛錬の成果を見るため、出会った相手はとりあえず攻撃する。
4.冬月を利用する。
5.第一放送が終わったらB−7の『ksk喫茶店』に戻る。
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◇
「……二つの地球の概念、関東大砂漠……」
初老の男が、真っ暗闇の街の中を歩いている。
何かを、深く考えながら。
今後のための何かを、考えながら。
「異なる世界観、か」
男――冬月はボソリと呟き、首輪を指でトントンと叩いて立ち止まった。
(――――これを外すことも、考えなければな)
コウゾウは山積みの問題に悩みながら、夜の町に消えていく。
せっかく出来た仲間――――特にタママを今一人にするのは良手とは思えなかったが、
あの場合はそう言わなくてはいけなかった。あのまま四人で行動していたら、いつか衝突が起きる。
冬月はそう感じていたのだ。より仲間が増え、タママにもネブラにも小砂にも気をおける者ができれば、
それは緩和される。今は、距離を取った方が良かったのだ。
あそこで出会った者がタママが恨みを持つ者でなかったら、きっとこんな事にはならなかったのだろうが。
「……これも試練なのか、碇―――? 」
次々と起こる自分の常識を超えた出来事と情報に少し打ちのめされつつ、それでもコウゾウは歩き続ける。
自分の目的を達する、その時まで。
【B-7 市街地/一日目・未明】
【冬月コウゾウ@新世紀エヴァンゲリオン】
【持ち物】
ソンナ・バナナ一房(残1本)@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜、
不明支給品(1〜2:本人確認済み、内一つはタママの物で武器)、ディパック(支給品一式入り、名簿破棄)
【状態】正常
【思考】
1.ゲームを止め、草壁達を打ち倒して補完を止める。
2.シンジ、アスカ、加持、夏子、日向冬樹、ケロロ、ガルル、ドロロを探し、導く。B-6を中心に市街地を探索。
3.タママを善い方向に向けたい。
4.第一放送が終わったらB−7の『ksk喫茶店』に戻る。
5.首輪を解除する方法を模索する。
【備考】
※現状況を補完後の世界だと考えています。
※参戦時期は第拾壱話「静止した闇の中で」。
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以上で投下終了です。
変態……まあ!いけない私ッ!
ksk感謝を忘れるなんてーorz
投下乙です!
いちおうは協力関係を築けたものの、何かあればすぐに崩壊しそうだな……。
これは実に面白い。
そしてネコミミとか共鳴とか、冬月さん何気なく無茶してるなw
投下乙!
タママw
このカエル駄目すぎる、だから属性が闇とか言われるんだwww
しかし安価で取った予約なのにこの質、さすが勇者!
変態でも勇者は伊達じゃないぜ!GJ!
投下乙!
タママこえー
変態氏投下乙です!!
ケロロ軍曹知らないけど、タママ…なんというステルスだ
そして冬月さんが一人大人でかっこいい!
882 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 21:27:16 ID:28u1Nnqo
ふゆふゆ共鳴ワラタw
投下乙です!
なんだこの危うすぎる同盟wwタママの腹黒度は異常だw
そしてうっかりネコミミ初老に萌えてしまったどうすればいいんだ
投下乙です
流石勇者様素晴らしい変態力です…ホメテマスヨ
しかしksk喫茶は地獄だぜ
投下乙!
途中までタママかわいいかもとか思ってたのに
最後で思いっきり裏切られたw
なんだこの腹黒w
これが安価で決められた予約だとは信じられん
なんという勇者様
閣下、投下乙です
これはいい対主催合同話、と思っていたら最後にタママwww
便利屋としての仕事を果たそうとする小砂と、頼れる大人として他の参加者を導こうとする冬月との対比がよかったです
投下乙! 冬月は考察できるうえ異世界に理解があるし、意外にすごいロワに向いているキャラなのしれない
乙!
これで安価予約とは……ゴクリ……
冬月にワロタwネコ耳とか共鳴とか無理すんなwww
投下乙!
安価予約とか嘘でしょうこれ!?質が良すぎて困ったものです。
タママ怖いなぁホント…でも小砂は銃を手に入れたし冬月さんはネコミミになったし
戦力強化されたようでものすごいGJ!
ちょっと待てw
ネコミミは戦力強化なのか?
ネコミミはちゃんと小砂に返してるぞw
なにを言う
一瞬でもネコミミ中年というものが存在した
それだけで戦力強化だ
投下乙!!!
安価予約にしてこのハイレベルさとは…さすが変態勇者さんだぜ!
最後タママの暗黒っぷりに吹いたww
しっかし、タママはモアちゃん関連じゃなきゃここまで黒くはないハズなんだがwww
桃華がケロロの実験失敗で死んだと思われた時は「モモッチを返せ〜!」とケロロに掴みかかってたくらいだし
k 空気を読まず
s 質問をしてみる
k 答えてくれると嬉しい
ケロロのアニメの登場人物のキャラ(主にギロロとガルル)を把握するには何話を見ればいい?
途中までしか見ていないからうろ覚えなのだよ
それと、ガイバーでアプトムが全裸になってヒロインの服を切り刻むのって何話?
まだ7話までしか見ていないけどどういう状況でそうなるのか知りたいw
893が俺の真意を完全に汲み取っててくれて感動した。
>>895 この会場の特殊な雰囲気でそういうダークな気分に浸りたくなったんだきっと。
>>896 ガイバーはわからないけど、ケロロはアニメより漫画の方がいいと思う
アニメ話数多すぎ…
漫画なら確か10,11巻でガルル、2巻位からなら大体ギロロは出てくる
連投になるが
>>896 k ケロロは
s 知らなくて恐縮だが
k 後半は答えることができそうだ
アプトムは16話だったと思う。
晶の戦う意志を引き出すためにヒロインに危害加えた感じかな。
事情を知らなければどう見ても変態。
>>898 あれ、ギロロってそんな早く出てきたんだ。忘れてた……
どうも。漫画読んでくる
>>899 なるほどそういう状況だったのか
アプトムが何たるかを把握してないけど気になりすぎるから先に16話見てくるノシ
>>899 事情を知ってもどう見ても変態ですw
なんでわざわざ服を切り裂くw
>>900 ギロロに関してはうろ覚えなので間違ってるかも
そん時はごめんなー
>>899 理由あっても全裸で服切り裂いちゃいけませんww
投下来てた!
猫耳フッキーIIwww
共鳴→腹黒の流れにもワラタwwwww
遅ればせながら投下乙!
フッキー……無茶しやがってww
予想はついたが吹いたw
共鳴こわっwww
おっさんがやるとただの危ない人にしか見えないなw
>>896 把握に向くかはわからないけどそれぞれの登場話
ケロロ軍曹→第1話
タママ二等兵→第2話
ドロロ兵長→第13話
ガルル中尉→第101〜103話
もっとくわしい人がいればより彼ららしい話を教えてほしいんだぜ!
何も知らない人から見たらただの変人にしか見えないwwww
あ、忘れ物
ギロロ→第4話前半
>>905 吹いたw
>>909 サンクス! 凄い助かる
…………あれ、よく考えたらギロロってこのロワ参加してないじゃん
ま、まぁ他キャラとの関係が分かるしな。とにかくありがとう
一応パワードスーツのナビがギロロ人格だぜ!
>>912 それが登場してるような気もする。
地球人専用専守防衛型強化服の中の人ってギロロだから。
ドロロ以外も混じってるんだよね。
本人と鉢合わせたらどうなってしまうのかwww
通報した
>>916 変態!ど変態!THE変態!
この光景、アプトムさん終わってるw
変態の侵食が異常なスレですね
投下乙!
ここのロワは本当に変態が多いですねw
最高ですけどw
タママ白くなったか?と思ったのに……w怖いよ!
……フッキーの猫耳……ロリ旋風の次はおじさま旋風ですね、分かります。
地図が403で見れないのは俺だけ?
なんでだー
地図ありがとうございますー。
神の如く重宝させていただいてます。
書いてはみたがどうすればみなさんのような俺のハートを(hentai的な意味で)鷲掴みする
SSが書けるのか……精進がまだまだ足らんなぁ。
>>920 地図乙です
ところで、地図見てて思ったんだけど
小砂って緑が気持ち悪いって言ってたから
最悪、地図でいうところの灰色の領域にずっと留まる可能性もあるんだろうな
移動可能範囲狭っ!
しかも市街地人いないんだよなw
んー、でもシンジ組とかそっちに向かってる奴らもそれなりにいるんだよね
だから時間がたてば段々人が集まってくる……かもしれない
>>926 まぁ小砂も便利屋って事で相当アレな仕事もこなしてて度胸もあるだろうし、いつまでもイヤイヤ言ってはいないだろうw
けど第1放送終了=冬樹の死を知るまでは市街地でウロついてそうだけど…
とりあえず位置的にはなのは・加持さんペアと遭遇する可能性はあるな
加持の本当の身分も冬月から聞いてそうだし、波乱の予感も…
しかし冬樹の死を知ったら小砂、っつーかダディはどうなるんだろうなー
とりあえずダークレイス殲滅開始で殺し合いがkskしそうではあるが…
ところでまたまたキン肉スグルの予約が切れて2時間近く経つのに音沙汰無しだったりするんだけども
そして市街地にその冬樹の死体がある件
体はぐっちゃぐちゃだろうけど服とかは残ってるだろうから見分けつくだろうし
案外波乱は早いかもな
そういえばキン肉マンの人どうしたんだろう?
そういえば確かに
まぁマッタリ待とう
>>930 ダディ「これ…冬樹君です…」
小砂「!?」
いや、元ネタが何かは知らないけどこんな会話が
>>932 ああ、Vガンダムで一二を争う衝撃的シーンだな、それの元ネタは
傍目から見るとヘルメットだけってのがまたこう……すさまじい鬱を……
Vガンダムは色々鬱シーン多いからな………
ここでいうべきなのかわからないけど、いつもしたらばで予約まとめてくれる人ありがとう
「あれ?」って思ったときとかにパッと確認できてとても助かってます
まだ一週目で未予約なキャラってあとどれくらい?
ゼロスとホリィしか思いつかなかったんだが……。
一週目未予約キャラの残りか、えーとこんなもんかな?
D-05 アプトム
D-06 ラドック
F-04(ホリィ、ゼロス)
G-09(キン肉万太郎、ハム)
キン肉スグルも一応期限切れしてまだ一週目
ちなみにホリィは一週目だがゼロスは二週目なんだよねーという
>>936 後これだけだね
D-05 アプトム
F-04(ホリィ、ゼロス)
G-09(キン肉万太郎、ハム)
それとキン肉スグルも加えるべきかな?
予約きれてからもう10時間以上たってるし。
939 :
937:2008/09/21(日) 11:43:06 ID:Ko5AFmzL
おっと、ラドックさんはもう予約済みだった
>>938の方が正しいな
940 :
936:2008/09/21(日) 11:48:02 ID:HAzy7g5v
二人ともサンクス。
ゼロスニ週目だったのすっかり忘れてたw
予約して話進めようかと思ったが、未把握ばかりでどうにもできないな……
よろしい、ならば予約だっ!
ホリィ、ゼロスで予約します
果たしてホリィさんに明日はあるのか!?
予約キター!これは期待
すると一週目の残りは三名か
今のところ一番登場してるのはキョンだったかな?
予約キタあああああ!
話題にしたら予約来るとはびっくりだ。だが楽しみ!
ホリィさんは更にカワイソスになるのか……!?
ぎゃあああ!
誰も助けに来ないとか……ホリィさんの苦難はまだ続くのか!?
逆に考えるんだ!ホリィさん覚醒だと考えるんだ!
千年たっても老いないあの人のパワーを使えば……!
更に逆に考えると
やっぱりホリィは、千年経っても大丈夫!なホリィさんと
寿命が知れないゼロスさんとの無限ループ……いやなんでもないです。
カラオケでノリで昨日となりのトトロを歌ったんだが、 あれは名曲だな
あれを歌ったのかw
あーるーこー♪あーるーこー♪わたっしはーげーんきー♪
の方も地味に名曲だぜ
ジブリの曲はみんな名作だな
作業BGMにジブリメドレーとかサントラとか流すと最高だ
トットロ♪トットーロ♪トットロ♪トットーロ♪
ポーニョ ポニョポニョ さかなのこー♪
うん、どっちもいい歌だ
耳を澄ませばを観て鬱になるのは俺だけじゃないはず
耳を澄ませばを口に出してみた
ヴィヴィオ住ませばに聞こえるのは俺だけだろうか
>>953 いやだそんな己の願望を表に出したような歌w
耳をすませばってあれだっけ?雫って子が小説書いたり恋愛したりするやつ
バロンかわいいよバロン
トトロかわいいよトトロ
耳をすませばとラピュタの実況は毎回盛り上がるよなwwww
人いるかな?
k:ケロロ s:サツキ k:これより投下します
>>955 猫の恩返しいいぞ。思わず猫と結婚したくなる。
主演男優はそのバロンね。
彼の名は、ケロロ軍曹。
ぬいぐるみのような一見ファンシーな外見とは裏腹に、地球侵略をもくろむ宇宙人である。
しかしこの侵略者は現在、非常に困惑していた。
殺し合いという異常事態に巻き込まれたうえに、突如目の前に現れたサツキと名乗る少女に「一緒に妹を捜してほしい」と頼まれてしまったからである。
どうやらサツキはケロロをトトロなる存在の仲間だと思っており、それ故彼を信用しているらしい。
しかしケロロの方には、あいにくトトロという名前に心当たりなどない。
(たしかガルル中尉の部隊に、そんな名前の隊員がいたような……。いや、あれはトロロでありましたか?
はっきりと思い出せないけど、どうも違う気がするでありますなあ……)
ケロロがそんなことを考えている間も、サツキはずっとケロロを見つめている。
その視線には、ケロロに対する期待と不安がない交ぜになっていた。
(まあ、トトロとやらが何者かは置いておくとして……。明らかに断りづらい雰囲気なのであります……)
元々優柔不断なところがあるケロロ軍曹である。
こうも健気に助けを求められては、断るに断れない。
「……いいでありましょう」
「え?」
「このケロロ軍曹、サツキ殿の妹さんの捜索に協力するであります!」
「あ……ありがとう、ケロロ!」
一瞬の放心状態の後、サツキの心に安堵と喜びが満ちる。彼女はそれを、ケロロに抱きつくという形で表現した。
「ぐえええええ!? ちょ、苦しいって、ねえ!」
年齢ではサツキの数百倍と推定されるケロロだが、身長・体重は彼女にはるかに劣る。
サツキの全力の抱き締めは、ケロロにとって十分すぎる脅威であった。
「あ、ごめん……。痛かった?」
「げぇっほ、げっほ! な、なんの! この程度、どうってことないのであります!」
手を離し、不安げな視線を送ってくるサツキに対し強がるケロロ。
しかし、派手にむせていては説得力などあったものではない。
「そう、よかった……」
むろん、サツキもそれで納得などしていない。だが、ケロロが自分を気遣って強がっているのは明白だ。
それを理解しているから、彼女はそれ以上のことは言わず、無理に笑顔を作る。
(はあ、どうにも調子が狂うでありますな……)
ケロロが今まで接してきたペコポン人の女性は、夏美や秋など何らかの意味で「普通じゃない」女性たちだった。
サツキのように、ごく普通の女性というのはほとんど接したことがない。
強いて言うなら桃華が近いだろうが、「裏人格」という強烈な個性を持つ桃華とサツキのイメージを近づけるのはやはり無理がある。
とどのつまり、サツキはケロロが今まで親しくしたことのないタイプのペコポン人である。
よって、どう接していいのやら手探りの状態なのだ。
(まあ、よく考えたら向こうに吾輩が合わせる義理もないのであります。今後のためにも、ここは吾輩のペースでいかないと……)
コホンと一つ咳払いをすると、ケロロは改めてサツキに語りかける。
「あー、サツキ殿。吾輩とサツキ殿はあくまで対等の同盟関係でありたい。
もちろん先程言ったとおり、サツキ殿の妹さんの捜索は協力するであります。
しかし、サツキ殿にも吾輩の友人と同胞の捜索に協力してもらうでありますよ?」
「うん、わかった。ケロロが私のために力を貸してくれるんだもの、私もケロロのために頑張る!」
表情を引き締め、サツキは力強くうなずく。
「いい返事でありますな。大変結構であります!」
「ありがとう。それで、ケロロの友達の名前はなんて言うの?」
「うむ、まずは我が親友、日向冬樹殿! それにタママ、ドロロ、ガルル! 以上であります!」
「4人も友達が連れてこられてるんだ……。大変だね、ケロロ……」
「なに、冬樹殿はともかく、吾輩を含めた4名は数々の修羅場を乗り越えてきたソルジャー! そう簡単に死ぬ連中ではないのであります!
っていうか、むしろ冬樹殿やばくない? オカルト好き以外いたって普通の中学生だよ、冬樹殿って……。
ゲロー!! なんか急に心配になって来たであります!」
「ケロロ、大丈夫? 心配なのはわかるけど、落ち着いて……」
自信満々の態度から突然パニックに陥るケロロを見て、サツキは心配そうに声をかける。
「ふー、失礼……。吾輩としたことが……。サツキ殿も妹さんが心配でありましょうに、吾輩だけ取り乱してしまって申し分けないであります」
「ううん、気にしなくていいよ」
「ところで、サツキ殿の妹さんの名前はなんでありましたか?」
「あれ、まだ言ってなかったっけ……? メイ、草壁メイよ」
「メイ殿でありますな? 吾輩の頭脳にしっかりと刻み込んだのであります!
それではサツキ殿、これよりメイ殿および吾輩の仲間たちの捜索作戦を開始するのであります!」
「うん!」
◇ ◇ ◇
岩の上に横に並んで座り、二人は本格的に作戦会議を始める。
「ねえ、ケロロ。まずはどこに行けばいいと思う?」
「まあまあ、サツキ殿。急いては事をし損じる、というペコポンのことわざもあるのであります。
行き先を決める前に、まずは自分たちの戦力を確認するべきでありますよ」
「戦力……?」
ケロロの言わんとしていることがわからず、サツキは首をかしげる。
「吾輩たちに配られた支給品であります。どんな武器が配られているかによって、今後の方針も変わってくるのであります」
「武器……」
日常生活ではまず使わない言葉を耳にし、サツキは自分たちが殺し合いの場に連れてこられていると言うことを改めて理解する。
そして、その殺し合いを進行している人物のことが脳裏をよぎり、彼女の表情が一気に暗くなる。
しかし、自分のデイパックの中をあさっていたケロロが顔を上げた時には、すでにサツキの顔つきは元に戻っていた。
だからケロロは彼女の心の内に気づかず、ごく普通に会話を続ける。
「吾輩の支給品はセーラー服と、このナイフでありますな。それと……」
ケロロは両腕に力を込め、「それ」を引っ張り出す。デイパックから出てきたのは、明らかに入れ物よりも大きな自転車だった。
「えっ!?」
「これはまた、ずいぶんとぼろっちい自転車であります。556に似合いそうでありますなあ」
驚くサツキをよそに、ケロロは動じることなく自転車の状態に不満を漏らしている。
「あ、あの……」
「ん? どうかしたでありますか、サツキ殿?」
「ケロロはびっくりしないの? そんなカバンから自転車が出てきたのに……」
「ああ、ペコポンの技術レベルでは、こういうのは不可能でありましたな。しかし、我々にとってこの程度は出来ないことではないのであります。
まあ詳しい仕組みは吾輩にもわからないのでありますが、おそらくデイパックにそれよりも大きな品物でも入るようにする仕組みが組み込まれているのでありましょう」
「うーん……」
ケロロの説明を受けたところで、サツキには結局理屈がよくわからない。
彼女は、眉間にしわを寄せて考え込んでしまった。
「まあ、わからないのなら無理に理解する必要はないのであります。何でも入る不思議なカバンとでも思っておけば……」
「うん、わかった」
まだ納得がいっていない様子ながらも、サツキは素直にうなずく。
「では、今度はサツキ殿の支給品を見せてほしいのであります」
「うん、ちょっと待って」
細い腕を自分のデイパックにつっこみ、サツキは一つ目の支給品を取り出した。
「ほう、拡声器でありますか。これはなかなかの当たりでありますぞ」
「え? でも、こんなの何に使うの?」
「わかってないでありますなあ、サツキ殿。これを使えば、一度に広範囲へ我々の声を届けることが出来る。
つまり、人を捜すのに効率がいいのであります」
「あっ、そうか。でも……」
ケロロの言葉に納得しかけたサツキだが、その表情はすぐに曇る。
「それだと、怖い人たちにも私の居場所を教えることになっちゃうんじゃ……」
「もちろん、そのリスクも承知の上でのことであります。
でありますから、吾輩が拡声器で呼びかけている間、サツキ殿はどこかに隠れていてほしいであります。
そうすれば、たとえ危険人物に気づかれてもサツキ殿が生存する確率は高くなるはずであります」
「そんな! それじゃあケロロだけ危険な目に遭うじゃない!」
「なに、見ての通り吾輩の体はサツキ殿より小さい。見つかる可能性は低いのでありますよ」
「それでも……」
「ああもう、仕方ないでありますなあ」
なおも渋るサツキに対し、ケロロは岩から飛び降りてサツキの正面に立つ。
「ケロロ……?」
「いいでありますか、サツキ殿」
おもむろに話し始めたケロロに対し、サツキは身を乗り出して彼に顔を近づける。
その瞬間……
「え……」
ケロロの全力の手刀が、サツキの首筋を捉えた。何が起こったのかも理解できぬまま、サツキは意識を失った。
「ふう、上手くいってよかったよ……。すまないでありますな、サツキ殿」
気を失ったサツキに話しかけながら、ケロロは彼女の体を引きずっていく。
そして彼女の体を、少し離れた場所にあった草むらに放り込んだ。ここならパッと見、人がいるとはわからないはずだ。
「ふい〜……」
労働でかいた額の汗を拭いながら、ケロロは思う。なぜ自分は、ここまでして彼女をかばうのかと。
相手はたった今出会った、何の役にも立たなさそうなペコポン人だ。
こんな苦労をしてまでかばう義理など、全くないというのに。
いや、すでに答えは出ている。理由は、彼女が妹を心の底から心配しているのを感じ取ってしまったからだ。
家族の絆。それはケロロに、自分が捕虜(という名の居候)として共に暮らしている一家のことを否応なしに思い出させていた。
(「姉」という共通点だけで、サツキ殿に夏美殿を重ね合わせてしまうとは……。どうかしているでありますなあ、吾輩。
だいたい夏美殿と重ね合わせたとして、なんで吾輩が夏美殿をかばわなきゃ……。
そりゃまあ、夏美殿が死んだら冬樹殿が悲しむでありましょうから、いざというときは守るかも知れないけど……。
いや、だけど現在命の危険にさらされているのは冬樹殿のほうであって、でもサツキ殿は姉で……。
そういや「NATSUMI」と「SATSUKI」って、微妙に発音似てね?……って、あーもう! 自分で考えててわけわかんなくなっちゃったよ!)
一人で勝手に暴走し、ハアハアと息を荒げるケロロ。しばらくして脳内と息が落ち着くと、彼は拡声器を持って先程自分たちが腰掛けていた岩の上に立った。
(それでは、始めるでありますか)
ケロロは拡声器のスイッチを入れ、それを自分の口元に当てた。
『あーあー、マイクテス。吾輩はガマ星雲第58番惑星 宇宙侵攻軍特殊先行工作部隊隊長 ケロロ軍曹であります!
冬樹殿! もしこの声が聞こえていたら、聞こえてくる方向に向かってほしいであります! 吾輩はそこで待っているであります!
タママ二等! ドロロ兵長! 以上二名も、一刻も早く隊長の下に駆けつけるであります!
ガルル中尉殿! 貴殿の軍人としての力量を見込み、我が小隊への協力を要請させていただくであります!
貴殿にこの殺し合いに積極的に乗る意志がないのであれば、是非とも協力していただきたい!
それから、草壁メイちゃん! お姉さんのサツキ殿が君のことを心配しているであります!
今、サツキ殿は吾輩と一緒にいるであります! 放送が聞こえていたら、吾輩の所まで来てほしいのであります!
その他の皆様も、メイちゃんらしき女の子を見つけたら是非ご一報を! メイちゃんは……あ、やっべ、外見とか聞いてなかったよ……。
とにかく、小さい女の子のはずであります! それらしき子がいたら、ケロロ軍曹、ケロロ軍曹までご連絡を!
後は……そうでありますな。せっかくの機会だから、言っておくであります。
この悪趣味な催しの趣旨に従い、他者の命を奪おうとしている者たちに告ぐ!
その道を選ぶとは、あまりに愚かである! あえて言おう、カスであると!
おのれの命惜しさに他の命を狙う人間が、このバトル・ロワイアルを生き抜くことは出来ないと吾輩は断言する。
我々はこの殺し合いそのものを破壊して、初めて生き延びることが出来る。
参加者同士戦い続けても何の得にもならない。我々を集めたあの男女に一矢報いてやらねばならないのであります。
今こそ我々は明日の未来のためこの殺し合いを破綻させねばならないのであります!
ジーク・ケロン!』
◇ ◇ ◇
「ふう、なんだかテンションが上がって、言わなくていいことまで言ってしまったような気がするでありますなあ。
まるでギレン閣下の霊が取り憑いてきたかのようでありました」
一仕事やり終え、ケロロは再び顔に浮かんだ汗を拭う。
しかし、気を抜くのはまだ早い。むしろ、これからが重要なのだ。
さっきのケロロのメッセージを、仲間たちのいずれかが聞いていたならばいい。
だがもし、他の参加者を殺そうとしている人物に聞こえていたとしたら?
その人物がケロロたちの命を狙いに接近してくることは、十分にあり得る。
もちろん先程ケロロ自身が述べたように、彼はそのリスクを覚悟した上で行動に及んだ。
だが、覚悟だけでは何の役にも立たない。求められるのは、それを実行に移すことだ。
ケロロは拡声器をサツキのデイパックに戻し、代わりに自分のデイパックから出した二本のナイフを両手に構える。
地球のはるか先を行くスーパーテクノロジー兵器に慣れたケロロにとってはあまりに貧弱な武装だが、他に武器がない以上贅沢は言っていられない。
(サツキ殿は吾輩が守る! 来るなら来い、であります! でも、出来れば来ないで〜!)
勇気と恐怖を胸に、ケロロ軍曹は海沿いの平原に一人立つ。
しかし、彼は知らない。少なくとも拡声器のスイッチを入れた段階では、彼と同じエリアにサツキ以外の参加者は誰もいなかったということを。
果たしてケロロの一連の行動は、単なる徒労に終わるのか。それとも彼の声が誰かに届き、新たなドラマを生むのか。
答えは、神のみぞ知る。
ksk
【D-10 草原/一日目・未明】
【名前】ケロロ軍曹@ケロロ軍曹
【状態】健康
【持ち物】北高女子の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、ジェロニモのナイフ×4@キン肉マン(うち2本を装備)、自転車@現実、デイパック(支給品一式)
【思考】
1:しばらく、メッセージを聞いた誰かが来るのを待つ。危険人物が来たらサツキを守る。
2:冬樹や他の仲間、それとメイを捜す。
3:地球人は利用する……?
4:で、結局トトロって誰よ?
※漫画等の知識に制限がかかっています。自分が見たことのある作品の知識はあいまいになっているようです。
※拡声器の声がどの辺りまで届いたかは不明です。ただし、1エリア以上離れた場所に届くことはないと思われます。
【名前】草壁サツキ@となりのトトロ
【状態】気絶、悲しみと決意
【持ち物】拡声器@現実、デイパック(支給品一式、不明支給品1〜2)
【思考】
0:(気絶中)
1:メイを探す
2:ケロロ……メイの言ってたトトロと関係あるの?
3:お父さん……
※トトロに会う前からの参戦
※ケロロを名前と外見(人外)からトトロとかかわりがあるのかもしれないと考えています。
【ジェロニモのナイフ@キン肉マン】
ジェロニモがいつも持ち歩いているインディアン・ナイフ。
超人に対しても十分な殺傷力を持つことから、切れ味は抜群と思われる。
ちょっ…見落としてたっ
ksk
ksk
以上で投下終了です。
ギャグ話を書くつもりが、あまりギャグ入らなかったぜ!
何かおかしな点などがありましたら、ご指摘よろしくお願いします。
速さが足りなかった…
ま、まぁ投下乙!!!!
ケロロかっけぇよ!!ただ拡声器は駄目だぁ!!
エリアに人がいないから良いものの…
演説にも盛大に吹いたwwww
投下乙!ああ、拡声器使ってしまったか…って人いないw
あとなぜかジェロニモのナイフの方が死亡フラグに思えてしまったのは内緒だ。
投下乙!
ケロロがかっこいい……だと!?
でもあんなにかっこいい事言ったのに周りに誰もいないとかwww
GJ!
投下乙です
ロワ的な意味でハズレ、しかし展開的な意味ではアタリの拡声器がここで出てくるとは!
だが悲しいかな、周りに人がいないww
とはいえ、頑張るケロロはとってもえらい
そして所々でしっかりものらしくケロロを落ち着けるサツキもえらいぞ
投下乙です
ケロロはへたれな一般人ポジションにつく……そう思っていた時期が私にもありました
やべえ、なにこのかっこいいケロロw
そして手刀でサツキを気絶させるケロロの図を思い浮かべて吹いてしまったw
投下乙!!
かっこいいのか、かっこ悪いのか分かんないなwこのカエル
こういうキャラは大好きだw
投下乙です!
上手く繋いでくれてありがとうございます!
ケロロ演説は危険だw……と思ったが誰もいないのか……w
かっこいいのにかっこ悪いなあケロロはw
サツキがちゃんとしてて良かったねサツキ!
投下乙
カエル意外と強いな
投下乙!
拡声器か、タママがもし聞けてたらすごいことになってたんだろうな
ケロロがーーー!
そしてロワ屈指の死亡フラグがーーー!
でも近くにいるのってツンデレ二人とゆかいな仲間たちぐらいしかいなくね?
投下乙 ケロロ 格好いいが他のケロン人と違い指揮能力はあっても戦闘には少し不安があるなぁ
そろそろ次ヌレの季節?
そうだそうだもうかなりやばいじゃないか
スレ立ててくるは
ゼルをゼルガディス=グレイワーズにしてほしい。
遅かったか、スレ立ておつ。
規制されてもここは書けるのかw
VIP書き込むまで気付かなかった
それは逆にVIPだけ規制されてるんじゃね?
全板規制でもここだけおkとかはないはず
ただの板別規制でしょ
いや、規制されても書きこめる板はあるよ。ラウンジクラシックとか
創作発表板にはそういう特性ないぞ
規制されてても書き込めるのはクラウン、シベリア、運営系、じっぷら、だいたいその辺ぐらい
クラウンは、あの忘れもしないキャラ安価の日の全板停止中ですら書き込めたからなw
クラウンはひろゆき直営の別鯖別設定だからなw
あのときの全板停止でもおkだった
埋めるか?
埋め
うめめ
ksk万歳カヲル君万歳
1000ならカヲルくんが由美かおるに
1000げと
1000 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/21(日) 23:27:33 ID:/yh7N/eI
1000ならkskロワは停滞
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。