民俗学の入門書って?

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1名無しさん@1周年
なにがいいですか?
2うろぼろす:2000/07/13(木) 16:55
一般的な民俗学の概論書もあるけど、やっぱり宮本常一の著作がいい
のかな。例えば、「民俗学の旅」や「民俗学への道」「忘れられた日本
人」とか。民俗学自体の内容というよりも、実感という点でも宮本常一
の著作はいいと思う。
 民俗学を専攻している友達も、よく後輩には宮本常一をすすめていた
なあ。
3名無しさん@1周年:2000/07/13(木) 19:39
入門書と言えば・・・
民俗調査ハンドブック(吉川弘文館)
民俗学の方法・井之口章次著(講談社学術文庫)
の、いづれかでしょうな。
どちらかといえば後者の方が親切に書かれています

追:僕も宮本常一は好きだ。
4みりゅちゃ:2000/07/13(木) 20:57
調査者として民俗学ならば、宮本常一がよいでしょう。
僕も好きです。尊敬してます。
でも、民俗学というそのものならば、
『現代民俗学入門』古家信平他編 吉川弘文館,1996年
『日本民俗学概論』宮田登・福田アジオ編 吉川弘文館,1983年
が、わかりやすいと思いますが。
5名無しさん@1周年:2000/07/25(火) 12:07
学問として民俗学に取り組む人の入門書としては、
4の人のあげた、本がいいと思います。
そのあとに、あるいは、並行して宮本常一、当然ながら、
柳田国男と読むべきでしょう。好き嫌いは別にして。通らなくてはなりません。
僕としては、歩くだけの民俗学者は、好みませんが。
6名無しさん@1周年:2000/08/03(木) 22:37
「地獄先生ぬ〜べ〜」が面白かった。
ふざけじゃないよ。
あと永久保えいいち(漢字は自信無し)とかいう人が書いてる
「恐怖耳袋」
これをみて「くだぎつね」とか、ますますわかんなくなった。
なんか、代々家で飼ってる(?)ようですが・・。
7みりゅちゃ:2000/08/09(水) 19:26
5の方の意見が一番宜しいかと思います。
8名無しさん@1周年:2000/08/17(木) 10:46
>4
井之口章次ね…
「オタマジャクシがカエルになる」って人でしょ
いまさらね(わら)
9天之御名無主:2000/11/18(土) 01:43
民俗学中心の体系に一言あり、とのことで編纂したらしい妖怪辞典
(3800えん)が最近出てましたが、ほかにお勧めの妖怪辞典はありますか?
10天之御名無主:2000/12/01(金) 01:13
>9
小松和彦著の『妖怪学新考』。まだ全部読んでないけど。
魍魎戦記マダラの原作者、大塚英志の作品には、民俗学に関係した
物語がいくつかある。
11川崎 哲朗:2000/12/24(日) 01:39
フレイザーの『金枝篇』が出てませんね。民俗学の先生が「これを読んでくれれば
それだけで私は授業をやった意味がある」と言っていました。
でも僕はまだ読んでないけど実際のところどうなんでしょう
12天之御名無主:2000/12/24(日) 06:12
出てるでしょ
13ぬらりひょん:2000/12/30(土) 17:56
赤松啓介「夜這いの民俗学」
14日本@名無史さん:2001/01/02(火) 04:55
>>10
煽りじゃなくて、無知ゆえに聞くんだけど、小松和彦ってどうなんだ?
どこかで信用すると危ない、みたいな話を見たんだが。
15名無しさん@1周年:2001/01/02(火) 10:41
小松和彦は学者としてはきわどいところまできているのかもしれません。
が私などは、徹底的に参考させていただきました。彼の構造主義の使い方は
専門外の人が見ても理解しやすいので、私は小松和彦を通して、理論、理屈を
勉強しました。ただ単に民話を集めるだけの民俗学から脱皮するには彼の方法論は
参考するに値します。
あくまでも参考ですよね。
16天之御名無主:2001/01/02(火) 15:21
小松和彦自身はベーシックな人類学を学んできた人であり、
キワモノではなく、信頼に足る学者だと思います。
15さんが書いているように、一見するとテーマはミーハーですが、
先行研究や人類学の伝統的手法を完全に抑えた上で論理を展開していますので、
論文としての質は高いと思います。
(私の周りの学者も彼のことは評価しています。
ライバル意識を持つ人は多いですが、それは良いことでしょう)

ただし、テーマに偏りがあるために、小松和彦だけを読むことは避けるべきでしょう。
先にあげた民俗学の入門書や人類学の入門書を併読しないと、
書いてあることをそのまま信じてしまう(一部の)
ミーハーな京極夏彦ファンとなんら代わりはありません。
17名無しさん@1周年:2001/01/02(火) 22:04
15です。先ほどはどっちつかずに書きましたが、
小松和彦の学術論文は、論の進め方をはじめすばらしいものです。
正直に言って一番影響を受けた学者といえるかもしれません。
この掲示板では、あまりに、ほめすぎたり、肩入れした書き方をすると
突然、非難、中傷が始まるので、曖昧に書きました。
18天之御名無主:2001/01/03(水) 01:11
>11
金枝篇読んだけど、同じくフレイザーだったら
「火の神話」のほうが面白かったなあ。

19天之御名無主:2001/01/03(水) 02:49
>>17
>この掲示板では、あまりに、ほめすぎたり、肩入れした書き方をすると
>突然、非難、中傷が始まるので、曖昧に書きました。

あ、それは解ってました(^^;
というか、最近ここに多い厨房君には小松さんの話題はわからないよ。
20真澄@旅人:2001/01/06(土) 04:35
宮家準も入門書みたいの書いてるけど、やっぱり修験からの視点に寄りすぎてるのかな?
21天之御名無主:2001/01/06(土) 19:43
ジョーゼフ・キャンンベル何かいかがでしょ
「千の顔を持つ英雄」や角川から出ているキャンベル選集三冊
は面白かったです
22天之御名無主:2001/01/06(土) 22:21
ミルチャ・エリアーデはどうでしょう?宗教学といったほうがいいのかもしれないけど、膨大な数の儀式が紹介されてて、民俗学に入っていくには良いと思うのですが。
23名無しさん@1周年:2001/01/07(日) 03:05
エリアーデは宗教学として私は読みましたが、確かに民俗学としても
おもしろいかもしれませんよね。私、ゼミでエリアーデの聖と俗、中心の捉え方
日本では全く逆だ、と発表したことがあります。
民俗学では周辺のほうが聖なるものでないかという意味です。
が・・・それで詰まってしまいましたので、これ以上何も書くことはありません。
24名無しさん:2001/01/21(日) 22:48
昔,大和町の裸祭りに参加したことがある.
本を読みながら,実際に参加すると,民俗学の勉強も実感が沸くと思うよ.
25天之御名無主:2001/01/21(日) 22:59
読み物としておもしろい「河童駒引考」。
26中山太郎:2001/01/22(月) 01:58
私の著作が出てないぞ。
失礼じゃ。
27天之御名無主:2001/01/22(月) 22:24
大島建彦「日本民俗学」1994 東洋大学通信教育部 は、いかがですか?
28天之御名無主:2001/01/22(月) 23:44
>23

おもしろい視点だと思います。たしかに日本の場合、境の向こう側が
「聖なる」区域だったりしますよね。
29天之御名無主:2001/01/23(火) 01:32
>>26
入門書にはしないほうが(^^;
30天之御名無主:2001/01/29(月) 00:12
宮田 登『日本の民俗学』 講談社学術文庫 もよろしいかと
31天之御名無主:2001/01/29(月) 19:41
>>30
入門者向けっぽいけど、実は中級者向けって感じがするので、
ひととおり4に挙げられている様なのを呼んでからでないと、
読み取りは結構難しいかも。
それから、内容的にはちょっとトピックが古いかも。
32天之御名無主:2001/03/05(月) 20:04
初心者スレ連動であげてみる。
33天之御名無主:2001/03/06(火) 19:38
あーっ、こんなスレあったんだ。ありがとう>32
34天之御名無主:2001/03/06(火) 19:57
AREAムックの『民俗学がわかる。』は読み物としてはおもしろいんだけれど、
入門書として使っていいのかな、と思ったりもする。
どうだろう?
35天之御名無主:2001/04/04(水) 10:54
このスレいいですね。
>>10
「妖怪学新考」私も読みました。かなり為になりましたが…
36天之御名無主:2001/04/04(水) 23:26
>>34
『民俗学がわかる』は、入門書の前の段階の案内としてしか使えないと思う。
民俗学ってのがあるんだ、ていう程度しかわからないでしょう。
それに載っている大学の案内、書籍なんかは参考にはなるんじゃないでしょうか。
そこまで使えるとはいえないけれど…。
37素人:2001/04/05(木) 05:12
入門書として考えるのであるならば、
『日本民俗学』赤田・福田ほかもありかなぁー、と思います。
この本、少し古く、内容薄いのですが、
生活(文化)区分に分けることにより、
幅広く学べるといえます。環境とかはありませんが。
調査報告書も色々ありますが、
やはり社会、信仰・・・のように生活区分での記述がまだ多いですね。
それに、最近の雄山閣の講座モノも生活区分で巻が構成されています。
その点からも、どうでしょうか?
さらにこれと合わせてのおすすめは、
『現代民俗学入門』古家他編 吉川弘文館かなー
新しい民俗学が少しわかります。

それと、当然ですが柳田も避けられないと思います。
難解・非論考なものもありますが、
今にいたって、これこそ本当の民俗学概論書と思います。

38天之御名無主:2001/05/03(木) 15:52
最近2chに来るようになったので。いろいろログを観てました。

なるほど、民俗学専攻の方多いのですね。
当然と思いますが。

わたしはどちらかと言えば民族学(文化人類学)系の人間(趣味的
ですが)なので。
民俗学をやられる方にもお勧めできる民族学関係の本を1冊挙げてみます。

M.S.ガーバリーノ『文化人類学の歴史』新泉社

アメリカの一般過程の大学生を読者に想定し、研究者が専門課程の
人類学の概要と学説史を紹介した本です。

アメリカ流の人類学(文化人類学)とイギリス流の社会人類学の
学問史を統合した視点から整理しています。
ベーシックな概説書としてお勧めします。
39天之御名無主:2001/05/05(土) 00:37
フレイザーの金枝篇は岩波文庫版が絶版になったので中古価格も高騰中。
出版社が今ちょっと分からないのですが、「図説 金枝篇」と言う本があります。
多くの図/写真が入っており、様々な儀礼などの理解に非常に参考になります。

抄訳ですが、そもそも岩波版も抄訳ですし、
フレイザーを研究するならともかく、金枝篇で展開される議論を理解するなら
こちらの方がおすすめだと思います。

聖と俗の議論の場合、中心と周縁を考えるなら
特に日本では民俗学でいわれる「ハレとケ」「ケガレ」の三項についての
議論が役に立つのでは?
波平恵美子の「ケガレ」がこの辺の議論をまとめてます。
波平先生のケガレ観は「ケガレの構造」の方で展開されてます。
40天之御名無主:2001/05/05(土) 01:05
柳田は『金枝篇』を読み込み、沢山の書き込みをしているらしい。
王殺しに関する話のところにも沢山の書き込みがあるらしいが、
周知のとおり、天皇に関しての発言は避けている。
41天之御名無主:2001/05/05(土) 19:11
金枝篇・・・ヤフオクにでも出てないかな・・・
42天之御名無主:2001/05/06(日) 12:45
43天之御名無主:2001/06/09(土) 15:07
ageようっと
44天之御名無主:2001/06/14(木) 00:25
南方熊楠の「十二支考」なんてだめですか?
45名無しさん:2001/06/15(金) 08:17
柳田国男「遠野物語」で実際に伝承に触れてみるとよいでしょう。
46非決定性名無しさん:2001/06/15(金) 23:47
河出書房の「怪異の民俗学」シリーズはどうですか?
何となく小松の学術文庫版を読めば良いのに金を取られてる気もしますが。

また、学研の宗教シリーズはどうでしょう。
日本史の合戦資料などはムックでも良い評価を受けているらしいのですが。
47天之御名無主:2001/06/16(土) 01:13
『鬼がつくった国・日本』(光文社)を読んで、
「闇」の民俗学(笑)にどっぷり浸りましょう。
48名無しさん脚:2001/06/16(土) 08:30
test
49天之御名無主:2001/06/16(土) 09:30
>>46
学研の宗教シリーズはダメです。
断定や誇張が多くて、信頼性が低すぎます。
5049:2001/06/16(土) 09:46
>>46
宗教全般だととりあえずこれがお勧めかな。
井上順孝、編『世界の宗教101物語』(Handbook of Thought)、新書館
ISBN4-403-25023-8

事典形式の項目記事それぞれに参照研究書が挙げられてるし。
ハンディで便利。
51天之御名無主:2001/06/17(日) 01:20
>>50
授業で買わされましたよ〜。
こう書くと何処の大学かわかっちゃいますね。
5246:2001/06/18(月) 15:57
レスくれた方、ありがとうございます。
>49
>断定や誇張
とは、例えばどの辺りでしょう?
素人目には、宗教世界の現実社会への影響力や、呪術などの効用(w)などは
そう感じましたが、民俗学上にない用語を造っていたり、神系図や伝承、解釈面で
あきらかなウソ(「正しい」民俗学からするとトンデモなこと)
が書いていないならまぁいいかと思っていたのですが・・・

お勧めの本、チェックしてみます。
5349:2001/06/18(月) 17:28
>>52=46
挙げられてる論拠が乏しいから「誇張」
ほとんどの場合諸説や研究史を併記検討せず、記者の結論だけが書かれてる
(研究史が併記された場合でも公正な検討が乏しい)ので「断定」
決着がついていないような話題、強力な異論があるような話題でも、
強引な論旨が付けられてる個所もあります。

いちいち例を挙げてくとたいへんなんですけど(苦笑)
微妙に、間違いでは無い線と危ない断定が混在してるので
わかり易いトンデモ本よりかえって信頼すると痛い目をみるシリーズと思いますが。
54天之御名無主:2001/06/19(火) 02:22
井上順孝は宗教社会学の先生ではなかったかな。
って俺は宗教社会学から、民俗学に入った人間なんでわかるけど。
民俗学のテキストとしては不向きですね。
5549:2001/06/19(火) 02:52
>>54
>民俗学のテキストとしては不向きですね。

あぁ、なるほど。
うん、それはなんとなくわかる気がします。
まー、学研の宗教シリーズ(ブックス・エソテリカ)よりましってことで挙げただけですので。
56天之御名無主:2001/06/21(木) 19:32
当然なんだが、一人の学者で客観的な研究体系を纏め上げるのは難しいのだな・・
この人のは読んでおけ、ってのはなかなか断定できないんよ
57名無しさん脚:2001/06/21(木) 23:10
民俗学、っていうもの自体が、確立されていないような学問
だし・・・考現学、っていうのも、民俗学の一分野だ、とか
考え始めたら、「何を読め!」っていうのは、挙げられない。
南方熊楠の著作なんて、とっかかりがないし、『遠野物語』
も、あれはほとんど文学作品(民話集)だしなぁ。
>>4さんの挙げた本も、ちょっと、各論っぽいと思う。
宮本常一さんの本も、あれは、やはりサンプルとして考える
のがいいのではないか、と。
ここは一発、書籍に頼らず、佐倉の博物館に行って、3日間
くらいかけて資料を眺めて、そして、「鹿島さま」に圧倒さ
れて、自分のテーマをまず決めてみるのはどうか、と思うの
だが。
あ、でも、小松和彦さんの本は、良い本だよ。でも、やはり、
テーマが限定されちまうからねぇ。
おれが薦めてみたいのは、『守貞漫稿』。岩波文庫では未完
だけど、江戸末期の関東・関西の比較資料として、これを超
えるものは無い。ま、いかにも民俗学的な、宗教的な要素は
皆無だけど。でも、宗教を押さえるにしても、社会状況を
おさえてなきゃならないだろう、と思う。
同じ意味で、『今昔物語』や『宇治拾遺物語』みたいなのも
読んでおかなきゃなぁ。
一次資料ばっかりになっちまった上に、散漫になっちまった
けど。
まず、>>1さんが「何を知りたいのか」ということを教えて
貰わないと、難しいかなぁ。
58天之御名無主:2001/06/22(金) 00:37
やれやれ・・・
ぼくも「入門書」が知りたいな
59もー:2001/06/22(金) 19:22
谷川健一『魔の系譜』なんてどうよ。
けっこう気に入ってるのだけど。
あとは赤坂憲雄の『異人論序説』もいい。
赤坂の民俗学は好きになれないけど、
文学作品として読むならいい本だと思う。
文章の書き方、引用の使い方が上手い。

誰もが読みやすいと思うのは赤坂、宮田のものだろうか。
60天之御名無主:2001/06/23(土) 01:38
民俗学とはカスル程度だと思うけど
「日本の狂気誌」小田晋著
これまだ私には難しいけどおもしろいです。
61天之御名無主:2001/06/23(土) 04:54
民俗学特有の用語(境界とか祖霊とか)を
飛躍せずに解説している本が良いと思う。

ぜんぜん関係ないが、前小松がテレビに出てたよ・・・
あの人が今の第一人者なのだろうか?(煽りでなく質問)。
62名無しさん脚:2001/06/23(土) 07:10
小松さんは真面目な研究者だよ。信頼するに足るけど、研究
対象がオカルトを扱ってる人だから(それが悪いわけではない)。
しかし、おれの手許に、岩波の同時代ライブラリーってやつで、
『柳田国男と折口信夫』っていう、池田ヤ三郎と谷川健一が編んだ
本があるのだが、なんでこんなにクローズドなんだろう。
これなら、おれが住んでる街の教育委員会が、街のじっちゃん
ばあちゃんに聞き書きした本の方がよっぽどましだなぁ。
ほんと、民俗学やるんなら、むしろ、柳田や折口なんて知らない
方がいいかもな、とさえ思う。
63天之御名無主:2001/06/23(土) 08:10
京極夏彦
64天之御名無主:2001/06/23(土) 12:46
理論、理屈を押さえることが学問の始まりですから、
民俗「学」である以上は、ただの物知りでは不十分です。
小松さんや赤坂さんは 必要な学問を修めているからこそ
自由な発想と、発見、さらに発展が出来るのです。
65天之御名無主:2001/06/23(土) 18:18
>>64
小松ってそんなに基礎あんの?
やつの分かり易い構造分析って「学」のレベルを下げてんだけどさ。
「構造」すら分かってないように思うんだけどね。
「学」がただの物知りでは不十分なら、小松も赤坂もだめじゃん。
それこそ赤坂は物知りなだけじゃない? あの引用の仕方。
66名無しさん:2001/06/23(土) 19:08
>57
新潮社文庫版「遠野物語」には、「遠野物語拾遺」が付いてます。
これは伝承集らしい本です。(文学性が低い)良いかも。
67toki@新宿:2001/06/23(土) 20:22
日本風俗史学会の『本の風と俗』なんかどうだろう?
これに拠らずも、史学会の編纂物なら『俗』の部分だけでも目的とした
内容に遭遇するチャンスは多いと思う。
68天之御名無主:2001/06/23(土) 22:40
>>65
ビッグマウス発見!!

・・・つーか、彼らを批判するのに
それだけの科白で事足りると思っている時点で、
あなたは学生失格です。(批判が悪い訳じゃない)
とりあえず小松登場以後の学会誌を読んで、
もう少し理論的に書いていただけると幸いです。
69天之御名無主:2001/07/07(土) 19:05
小松和彦氏は、千葉大教養出て、都立の院の人類で修論原稿用紙1,200枚でしょ。
原稿用紙1,200枚=400字×1,200枚=480,000字
こえー。ちなみに修論は未刊行。
70天之御名無主 :2001/07/10(火) 04:47
>>69
要するにコンパクトにまとめる力がなかったってことじゃないの?
71天之御名無主:2001/07/10(火) 11:35
>>69
千葉大?
埼玉大じゃなかったっけ?

>>70
それだけだったらあの時点であそこまで注目されない。
信貴山縁起絵巻に構造分析をほどこしたのが画期的だった。
72天之御名無主:2001/07/10(火) 12:42
>>64
>>65
現代に於ける「学」とは科「学」的であることでは?
つまり,科学の求める四つのエトスを違えていなければ「学」そのものにレベルは無関係であると私は思うのです。
65さんが論じているのは,単に思考の深さではないのでしょうか。
7369:2001/07/10(火) 16:17
>>71
すいません。記憶違いのようでした。
埼玉大の教養っすね。
74天之御名無主:2001/07/28(土) 23:26
にゃあ、age
75天之御名無主:2001/07/29(日) 02:28
副読本として諸星大二郎を読むと何かの折りにネタ披露する際、
胡散臭いフレーバーが加味できて良さ気に思いますが
いかがでしょう?
76ケイン=コキスギ:2001/07/30(月) 17:30
永井豪は駄目ですか?
77天之御名無主 :2001/08/08(水) 22:35
>>68
>とりあえず小松登場以後の学会誌を読んで、

はじめまして。
あの、おしえていただきたいのですが、学会誌とはどういうものでしょうか。
名前をおしえてください。大学の図書館で探してみます。
ゼミの先生が日本を脱出したので聞けなくなったんです(泣)。

今日の読売新聞に小松和彦さんが文章を書いていましたよ。顔写真入りで。
ちょっと老けたなあと感じました。
『異界』の話しでしたが、よく分かりませんでした。
彼の『妖怪学新考』は分かりやすかったです。僕にも理解できました。

福田アジオさんはどのような方ですか?
ネットで調べたら、著作はたくさん出てきたけれど
略歴のようなものがなかったので。
彼のプロフィールが知りたいです。
7843from妖怪研究すれ:2001/08/08(水) 23:08
>>77
とりあえず、学会誌とはその学会で発刊されている雑誌のことです。
多分ここで示されているのは、『日本民俗学』かと思われ。

>福田アジオさんはどのような方ですか?
ちょっと今、外で書いているので手元に資料が無いので明日まで待ってください。
7943from妖怪研究すれ :2001/08/09(木) 19:53
>>77
お待たせしました。
>福田アジオさんはどのような方ですか?
1941年、三重県生まれ。
東京教育大学大学院卒。
国立歴史民俗博物館とか、武蔵大学とかでも教えてたらしいです。
最近は新潟大にいて、去年だか一昨年だかに神奈川大学に移られてます、たしか。
著書の一部を紹介。
『日本村落の民俗的構造』弘文堂 1982年
『日本民俗学方法序説 : 柳田国男と民俗学』弘文堂 1984年
『日本民俗学概論』 (宮田登と共編)吉川弘文館 1983年
『時間の民俗学・空間の民俗学』木耳社 1989年
『番と衆 : 日本社会の東と西』吉川弘文館(歴史文化ライブラリー) 1997年

あんまりマトモなプロフィールがなかったです。すいません。
80k6ut5yr6ste5arwe:2001/08/09(木) 20:16
81天之御名無主:2001/08/10(金) 11:33
>>79
ありがとうございます。
著書を当たってみます。

本を読むのは楽しいな・・・。
82天之御名無主:01/09/01 22:58 ID:ZunMeIJc
上げ
83天之御名無主:01/09/02 01:06 ID:i9xSb/52
>>13
赤松氏が学生のころ柳田国男の講演会で性がらみの民俗について質問し、
柳田国男が自分の研究にその部分が欠落していることを率直に認めた上で
赤松氏にその方向の研究を勧めたくだりは、
非常に興味深い。
84ひでよし:01/09/06 15:07 ID:TOyit4Mo
柳田国男から読み始めるのはお勧めしません

例えば、妖怪についてならば、小松和彦や宮田登などから読み始めて、
必要ならば「一つ目小僧その他」などを読むのがよいでしょう

柳田からだとさっぱりわからないと思います
85天之御名無主:01/10/06 15:15
>>84
『妖怪談義』から読み始めたけどそうでもなかったけどな。
まぁ、読みやすい方ではある気がするけれど。

あんまり「柳田、読みにくい」とか先入観もたせない方がよいと思うけどな。
86天之御名無主:01/10/24 21:35
定期age
87天之御名無主:01/11/02 00:04
88天之御名無主:01/11/20 22:11
修験道に関して面白い本はありませんか?
とりあえず大学にあった五来重氏の著作は
面白く読めました。
ただ、氏の著作は西日本側に傾きがちだったので、説明不足だった
東日本への修験の浸透の流れを特に知りたいです。
89天之御名無主:01/11/20 23:13
宮田登氏が白山や富士の修験道について書いてたような・・・・
90天之御名無主:01/11/21 01:14
>>88
修験道なら宮家準さんの本を読んではどうでしょうか?
この道の第一人者です。しかしこの人は宗教民俗学の
わかりやすい入門書は色々と書いていますが、修験道関係は
専門書しかないかもしれません(あったら教えてもらいたいですが)
ので、とりあえず賛否両論ありますが学研ブックスエソテリカ
宗教の本シリーズの『修験道の本』を買ってみてはでしょうか。
巻末にまあまあ詳しい参考文献も載っていますし。
「そんな低いレベルじゃない!」って思われたらごめんなさい。
そういえば和歌森太郎も新書で山伏の本を書いてたような??
91天之御名無主:01/11/21 01:44
>>88,>>90
五来先生の著作は修験道研究書としては必読です、が、
概念規定などの部分で批判もあることにご注意下さい。

修験道の入門書としては、90さんが紹介されています宮家先生の本が
入手しやすいと思いますが、四月に学術文庫から一冊出ています。
宮家準(2001)『修験道 -その歴史と修行-』講談社(学術文庫1483)

和歌森太郎の新書というのは
和歌森太郎(1964)『山伏 -入峰・修行・呪法-』中央公論社(中公新書48)
の事だと思います。1999に復刻版で出ましたのでまだ入手可能と思います。

あと、研究書ではありませんが、江戸後期に六年かけて
日本全国を廻国修行した老修験者、野田泉光院の日記(『日本九峰修行日記』)を
現代語訳(抄訳)して解説を加えた文庫が講談社文庫にあります。
石川英輔(1997)『大江戸泉光院旅日記』講談社
当時の庶民の生活/信仰や修験者を初めとする民間宗教者の生活の実態が
生き生きと描かれています。

野田泉光院の日記に関しては宮本常一が書いた
解説書もあるのですが、現在絶版です(私も未読です)。
92天之御名無主:01/11/21 02:46
>>91
>野田泉光院の日記に関しては宮本常一が書いた
>解説書もあるのですが、現在絶版です(私も未読です)。

宮本常一『野田泉光院』(未来社)ですね。
修験の解説というよりは、野田泉光院を旅人ととらえて、
旅人の見聞記から庶民生活をうかがう、みたいなモチーフの本でした。
93天之御名無主:01/11/21 09:31
>>85
>『妖怪談義』から読み始めたけどそうでもなかったけどな。
>まぁ、読みやすい方ではある気がするけれど。

この人、本当に読んでわかったのかね。
読みやすいように見えても、柳田のテクストは、かなり精読しないと、
理解できないよ。
先入観とかでは無しに、初学者はこの事は知っておいた方がいい。
人文科学的な基礎知識と、かなりの文献購読経験があって始めて、あの
難文を読みこなせる。
極論すれば、学部で4年下らん講義をうけるより、4年間かけて、特定
の1分野でいいから、柳田のテクストだけを読みこめば、ものすごい学力
がつく。
「解りやすい文章」を書く、宮本常一氏、赤松啓介氏がたなども、ああ
いった難解な(柳田のテクストだけじゃないだろうが)テクストとの格闘
を経てはじめて、自分の世界ができたわけだ。五来先生もそうだと思う。
小松や宮田のふやけた本のあとには、難解な柳田が控えていることを、知
っておいたほうが良い。
ただし「柳田教徒」にならないように、注意してね。
94猫電波:01/11/22 14:25
>>38
>M.S.ガーバリーノ『文化人類学の歴史』新泉社
如何にも入門書って感じで、それ以上を読みたくなる本ですが
現代の理論関係でそれ以上を読むには洋書読まにゃならんですかね
95天之御名無主:01/11/23 01:40
>>93
まったく同意。
96天之御名無主:01/11/28 10:27
>>94
>現代の理論関係でそれ以上を読むには洋書読まにゃならんですかね

えーと、読まれたならご存知のように、ガバリーノのあの本は、
学部学生が専門課程に進む際に用いるように編まれたテキストですので、
優れているのは学説史とSosio-Culuturalって視座の提出だと思われます。

ですので、個別の理論についてでしたら、「それ以上」を日本語で読める
本も出てはいます。出版翻訳事情による偏りはどうしようもないと思いますが。
例えばギンズブルグとか。
97猫電波:01/11/29 00:18
>>96
ありがとうございます。
『チーズと蛆虫』とか書いてた人でしたっけ?
日本語で探すと、ギアツとか人文色が強い奴しか見当たらなかったもので助かりました。
98民族学へ:01/11/30 15:23
何を勉強したいかできまるのでは?
地名の事やフィールド調査志向なら『地名の研究』、
地図から始めました。門外漢ですが趣味で研究してます。
民俗学なら『宮本常一選集』『柳田国男集』『旅と風俗』
吉田東伍『大日本地名辞書』などなどと、各市町詩誌。
他に歴史書、宗教関係、賎民史、細民史、部落史など。
 視野を狭くおくと、フィールド調査で行き詰まります。
民の衣・食・住総体に目を向ける必要があるからです。
99天之御名無主:01/12/05 21:19
南方熊楠や折口信夫だけでなく、柳田も読めない人が増えている。
100天之御名無主:01/12/08 03:16
ちくま文庫がなくなると金銭負担もかなりのものですから、
読めない人も出て来ているでしょうね。
101天之御名無主:01/12/09 14:01
>>99
「読めない」というのは「金銭的な理由などで本の入手ができない」と
いうことなのか、「読んでも理解する能力がない」ということなのか、
いったいどちらのことですか?

前者なら図書館などを利用すればいいだけですし、後者なら入門書の
類はいろいろあります
そもそも柳田の全集ぐらい読んでおかないと民俗学ができない、という
考え方は間違っているのではないでしょうか
102天之御名無主:01/12/12 13:51
>>90-91
宮家準さんの論文が一つネットにあがってる。
http://www.flet.keio.ac.jp/~shnomura/shorei/index.html
103天之御名無主:02/01/17 22:01
調査論としてしっかりした論文てある?
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/min/1003410169/
ここ見ても特に論文があがっているわけでもないので。
104天之御名無主:02/02/22 01:53
>>103
99ではないんだが。
確かに、読まないとできない、は無いと思うんだけど、出発点としては読んでおかないとまずいよね。

赤坂憲雄じゃないけれど、もう一度柳田を読み返して、
「現在」というコンテクストの中で読み返すのも必要ではないかと。
また、別の可能性があるんじゃないかと。

んー、やっぱり赤坂っぽいな、やだな。
105成城大学卒ドキュソ:02/02/22 02:44
>101
104の言うとおり、日本民俗学をやるなら柳田は読んでおかないと
始まらないよ。柳田が言及しているテーマについてやる際に
柳田の文献にチェック入れてなかったら民俗学では致命傷です。
本気で日本民俗学をやるなら定本國男集は自腹で買うべきでしょう。
106104:02/02/23 20:58
結局、柳田のやったこと、示唆して来たことの検証と別の可能性を
柳田を読んでやらないといけないのではってことなんだけど。

107丸石神:02/02/24 02:49
柳田の文章は、実証的な、例えば報告書的なデータを用い
た論文などを書こうって時に、実はあんまり参考になんな
い。だってあの文章は学術的な論文ではなくて一種の文学
だから。あれを卒論として提出したら、間違いなく落第す
る。
そういうことを考えないで、論文の冒頭で機械的に「柳田
曰く」って引用しちゃってる論文が多い。入門書として、
つまり考える材料としては柳田はとてもいいけど(彼自身
もそういうことを意識して書いてるわけだし)、あれが学
問としての民俗学の文章だというのはちょっと違う気が。
108天之御名無主:02/02/24 03:09
自分で取った一次データに基づいて書く論文なら
そりゃあまり柳田は関係ないね。
ただし、学術論文ならデータを並べて終わりってことは
ないだろうから、議論のネタとして使うことはあるだろ。
柳田の文章が学術論文のそれかなんてこた誰も気にしてない。
大体明治の人なんだからね、彼は。
その記述がまだ全開で現役でいるってことは一種の驚異だ。
それだけえらかったってことだろうな。
ていうかえらいよ。
その後の日本の民俗学・人類学・社会学の学者は
柳田の足元にも及ばない。
109丸いし神:02/02/24 03:28
でも柳田を「えらく」しちゃったのは柳田以後の人でしょ。
柳田が全開で現役なんていまだに考えてるやつは、柳田マン
セーって言ってるだけで、柳田の歴史的意味とか、政治的な
部分なんてことを直視しようとしない。つまり不勉強。
110天之御名無主:02/02/24 04:10
後期柳田の政治的な偏向なんてのは常識だろ。
柳田の記述=事実って言ってるわけでもないよ。
実際いろいろ怪しいこと言ってるよな。
事実誤認も多いしな。
そんなこた差し引いても「えらい」だろつってんの。
(読み物としても文章が美しいしな。それも重要だぞ)
事実、批判の対象としてであってもものすごい存在感を
持ち続けてるわけだからな。
てな訳で104、105、106あたりには共感する。
ちなみにおれの専攻は民俗学じゃないよ。
むしろ経済学・社会学・人類学者の方が
柳田の視点の潜在的可能性を高く評価してるかもな。
111110:02/02/24 04:13
言葉遣いが悪くてスマソ。
煽るつもりはないんだが、ちょっと感じ良くなかったかな。
ちなみに109さんは何を専攻してるのかな?
112丸いし神:02/02/24 17:39
社会学や人類学の柳田評価と、民俗学の中での柳田評価はぜんぜん質が違
う。民俗学にとって柳田は神なわけよやっぱり。いまだに柳田の枠を出て
ない。これは柳田がすごい云々の話ではなくて、今の民俗学の問題。そう
いうことをすっぽかして柳田読まないと民俗学じゃないなんて平気でのた
まうアフォがいるって、ここにきてる人は実感してるんちゃうんか?
S藤K二やU田R三は社会的記述のひとつの可能性として評価してるけど、
柳田が「えらい」のは昔からみんな知ってるし、優秀な研究者が柳田との
格闘の末に自分の語り口を獲得していった、その意味で柳田を読まなあか
んことは当たり前。ここで問題なのはそういうほっといても自分でちゃん
とできる人のことではないでしょ。入門書の話でしょ。
民俗学の入門として無反省に柳田を勧めるということ自体を問題にしない
と、柳田はあいかわらず神のまんま。それは学問ではなくて宗教。そうい
う民俗学は逝ってヨシ。学部レベルで傷舐めあってろ。
なんか2chにあるまじきまじめなことを言ってしまった・・・・

にちゃんにカキコするんだったら、もっと下世話に
113天之御名無主:02/02/24 20:25
>丸いし神さんは民俗学の人?マジレスありがとね。
ちゃんと日本民俗学をやるなた柳田を読まなきゃいかん
という部分では認識は同じなようだね(まあ当然か)。
となるとこちらとしては別に反論する部分はないですな。
民俗学内部において未だに柳田を「先生」付けで呼んで
批判をゆるさんみたいな妙なメンタリティがあることは確か。
それに反発する若い人が多いのも事実(だと思う)。
初心者に柳田マンセーを刷り込んではいかんというのにも賛成。
柳田はそれをどう読みかえるかってのが重要なんだもんね。
そこまで譲った上で(というか基本的に同意見だが)敢えて問いたいが、
じゃあ初心者向けの良い入門書って何がある?
民俗学の教科書的な概論書ってむちゃくちゃつまんないでしょ。
人文諸科学なんて楽しみながらやらないと意味がないと思うおれとしては
やっぱり柳田は外すなよと言いたいな。読み物として優れてるので。
それでつまらんと思うなら民俗学には向いてないし、
周囲に洗脳されて柳田マンセーになるようなら、それはもともと
その気があるってことだからしょうがないじゃん。
普通の感覚の人であれば、若くして柳田マンセーの院生なんかとは
基本的に話が合わないんだからさ。
114塞神:02/02/25 00:12
 何年か前の佛大の学会、例の「落日の民俗学」のシンポのときに
K学のT越さんやO・K大のmさんから「民俗学の入門書をちゃん
と作れっ!」って意見が出た。そんときに壇上にいたM田(合掌。)
や長老はは「民俗学は難しいんです。自分で勉強するしかないんで
す」的な発言をしてた。確かに一理あるが、それでは若い人がかわ
いそうだな、とも思った。
ちなみに業を煮やした若手は、ちくまを丸め込んで新書4冊こさえた
が、ただ判り易く書いたやつを集めただけで啓蒙的な効果がないって
のが、一般的な評価。それにあれはただの権力争いの副産物。
「現代民俗学入門」なんて、読まないほうがマシ。

115天之御名無主:02/04/02 18:51
『目からウロコの民俗学』、どうでもいい本だった。
本当に入門書だった。いや、入門書というより啓蒙書だった。
116天之御名無主:02/04/02 18:53
>>115補足
どうしようもない本だった。
117天之御名無主:02/04/17 18:45
四月も中頃なのでage。
>>3-4に挙げられている本が一般的に入門書と言われている類かな?
>>114のように賛否両論ありですが。
でも、実際入門書作るのは、難しいと思うな。

118天之御名無主:02/04/17 21:31
民俗学に入門書はない
フィールドから学ぶべし

といったのは誰であったか。。
119天之御名無主:02/05/08 21:23
落日とか、斜陽とか…。
誰か、引導を…。
120天之御名無主:02/05/24 07:23
サルベージage
121丸石神:02/05/25 02:51
ageついでに。。。
『目からウロコの民俗学』はどうなのかね。橋本さんは前から消費社会
における民俗学のあり方を考えてた人なんだけど、それがなんでああい
うオタク(に見えたのだが)な入門書というより啓蒙書に結実すること
になってしまったのか。あれが民俗学が生き延びるためのひとつの方法
なのか?
私としては、橋本さんの意図してることはすごく分かるんだけど、内容
についてはやっぱちょっと抵抗あるのね。
有識者の意見希望。
122天之御名無主:02/08/08 23:03
ヒョッコリ浮上
123天之御名無主:02/08/10 23:09
『目からウロコ』も橋本も大嫌い。気分が悪くなる。氏ねよ。
124天之御名無主:02/08/11 01:35
>>123
それがマトモな感覚かと・・・
だいたい、なんであんなに持ち上げられてんの?>H本
125 :02/08/14 04:20
http://www.isis.ne.jp/

http://www.maromaro.com/

ここらへん参考にしたら?
126天之御名無主:02/08/16 14:52
すいません、突然ですが素人の質問です。
なんでみなさん数ある学問の中から‘民俗学’なんですか?
私はちょいと年いったもので、ようやく最近こういう分野にちょっぴり
関心を寄せるようになりました。
が、大学で専攻されているというと、十代二十代の若い人達が多いのでは
ないかと思うんですけど、人生の割と早い時期に、なんでこういう学問に
興味を持ったのかなぁと思いまして。
自分の若い頃なんか、‘今’の事にしか興味無かったからねぇ・・・。
127天之御名無主:02/08/20 05:18
>>126
未来に希望を持てないから
128天之御名無主:02/09/26 20:07
私は素人の趣味レベルなので沢山の項目がそれなりの正確さで一覧できる
事典の類が好きなのですが、皆さんのお勧め本などありますでしょうか。

弘文堂の濃縮版シリーズで「風俗史」「神道」「昔話」「精神医学」あたりを読んでみて
面白かったので(弘文堂が専門の方にどういう評価かは判りませんが・・・)
続けて読みたいと思いまして・・
どちらかというと神話のカテゴリですが大修館書店の「シンボル事典」シリーズなどどうなのでしょう。
神話や魔術などオカルトの本は沢山ありますが出版社によってかなり玉石でしょうから・・
129天之御名無主:02/10/04 13:46
新谷尚紀編『民俗学がわかる事典』(日本実業出版社)
http://www.njg.co.jp/cgi-local/kensaku.cgi?isbn=ISBN4-534-02985-3
↑これどうよ。

なかなかよいと思ったが。入門書として。
130天之御名無主:02/10/04 18:21
最近こういう分野にちょっと興味を持った初心者です。
「民俗学がわかる事典」今読んでいますが面白いです。
このての素人向けの雑学本だと、「○○というしきたりの起源は××なんですよ〜」と
タネあかしするだけで終わっちゃってるのが多いけど、
↑の本では、民俗学的なアプローチのしかた、みたいな部分がわりときちんと書かれてるし、
項目別に参考文献がたくさん載ってて、さらにいろいろ調べてみたくなります。
131天之御名無主:02/10/14 17:13
折口直系ってことで、 日本民俗語大辞典 石上堅/著 桜楓社
が欲しいのですが、二万三千・・。
弘文堂の民俗学事典で手を打っとこうかな・・・
でも、著作の 大塚民俗学会/編集 って何者?

132天之御名無主:02/11/13 15:12
唯一の? 書スレをあげ
133天之御名無主:02/11/13 15:44
『離婚』や『怪しい来客簿』の他に『百』や『狂人日記』も素晴らしい。
134ioj:02/11/13 16:00
135天之御名無主:02/11/24 20:51
ageとこうか
136語り部じゃ:02/11/25 02:58
>>131
昔々の話じゃ。
東京文京区大塚に東京教育大という大学があったのじゃ。
民俗学をアカデミズムに位置づけて、国立大の中で全国唯一の民俗学の専攻を持っておった。
「史学方法論」略して「史方」と呼ぶのじゃ。
平山和彦、福田アジオ、宮本袈裟雄、真野俊和、湯川洋司、飯島吉晴、佐野賢治、古家信平ら数多くの民俗学者を輩出したのじゃな。
あの著名な和歌森太郎教授が、歴史学と並んで民俗学を制度的学問にしたのじゃな。
大塚民俗学会とはその旧東京教育大系の民俗学会だったのじゃ。
学会では古くは直江広治や千葉徳爾、桜井徳太郎、宮田登、福田アジオなども活躍しておった。
学会誌として『民俗学評論』というのがあったんじゃ。
なかなか良質の雑誌であった。
東京教育大が筑波大学に変わって運営の継承をめぐって意見が分かれ、結局、この学会は休止(解散に近いのう)になった。
惜しいことじゃのう・・・。ゴホッ、ゴホッ。
もう、大塚民俗学会も語りの世界でしか生きておらんのじゃな・・・。
何とも寂しい・・・。
137天之御名無主:02/11/25 04:01
山形浩生

 リンクを張らせろとかいうしゃらくせぇメールはよこすなバカ野郎! ケチなんかつけねーから、
どこへでも黙ってさっさと張れ! そういうメールをよこしやがったら、断るからな。いちいち相手
の身元を確認していいの悪いの判断するほど暇じゃねーんだ! そんなけちくさい真似するくら
いなら、最初っから無料でこんなもん公開したりしねーぞ! 世間様におめもじさせられねぇと
思ったら、その時点で引っ込めるわい。

 黙って張る分にはなんの文句もつけない。絶賛リンクも結構、「こんなバカがいる」的罵倒嘲笑
リンクも大いに結構。煮るなり焼くなり好きにしやがれ。ファンメールもかねた事後報告もオッケー。
あとおひねりでもくれるってんなら、もらってやるからありがたく思え。いいの悪いの返事も書いて愛
想の一つも振りまこうってなもんだ。

でも、そうでなきゃそんなメール受け取って、読んで、おまけに返事書くだけのコストを、なんでこ
のオレが負担してやんなきゃならんのだ。しかもそういうメールに限って、クソていねいでまわりっくどくて
あいさつと社交辞令ばっかで、いつまでたっても用件がはじまんないで、長ったらしくて官僚的で、
他人に配慮してるようなツラして実は自分のケツをカバーすることしか考えてねーのが見え見え。

 どうしても許可がないとリンク張りがリスキーだと思うんなら、明示的に許可がないと法的にリンク
が困難とかいうんなら、そんなとこはリンクしていただかないで結構。黙ってリンクしていいという文章
を読んで、それを理解する能力がないやつ(個人法人を問わず)なんか相手にしてられっか!

 丸ごとコピーしたいときも、文章自体を変えないで(変える場合にも変えたところを明示すれば
オッケー)、もとのURLと版権と、転載自由だってのさえ明記すればなーんも文句はつけないので、
これも黙ってやってくれ。

 でも山形が死んだらどうなるんだ、という心配性の人のために、遺言もつくっといてやろう。いたれ
りつくせり。親切だろう。どうだ、これでもまだ文句あるか。じゃあな。
138天之御名無主:02/11/25 09:49
語り部様はいったい何者ですか???
139フェチ:02/11/25 10:13
140131:02/11/26 02:06
>136
ご老体、助言に感謝します。
大塚民俗学会の書籍、捕獲する事にいたしました。
141山崎渉
(^^)