>>129 年忌法要は、地域や宗派によって違いがあるもので、一概にはいえないかもしれませんが、
ある葬儀屋さんは、満一年後に執り行なうから「一周忌」、満二年後にあたる「三回忌」以後
は死亡した年を含めた数え方(数え年)になるんですなどと説明されます。
また、割り切れない奇数を尊ぶからなのだという方もいます。
もともと、「一周忌(後世、一回忌ともいうようになる)」と「三回忌」、それに「百ヶ日の法要」は
仏教の発想ではなく儒教から来たものです。
『禮記(らいき)』という書物によると、死して三ヶ月後の行事を「卒哭忌(そつこくき)」、十三ヶ月
目の命日を「小祥(しょうしょう)」といい、二十五ヶ月目の命日を「大祥(だいしょう)」というとあり
ます。
仏教がこれを取り入れた際、卒哭忌を百日の満数にして「百ヶ日法要」に、小祥忌を年が一巡
した最初の祥月命日に行うから「一周忌」に、大祥忌は三年目にあたるから「三回忌」に対応
するようになったのだとか。
なお、七回忌以降はまた別の説があるようです。