基本的に「今日読んだ本を報告するスレッド 第2刷」は、
その日(もしくは前日程度)に読んだ本について報告するスレなので、
そこからはみ出してしまうような話題については、こちらに書き込もうということです。
ちょっとした脱線程度なら、もちろん、あちらのスレでもいいのですが、
昨日、今日、読んだような本とは直接関係しない本の話題を
遠慮なく書き込めるスレがあったらいいんじゃないかと考えました。
3 :
チャウチャウ:03/07/19 20:05 ID:Y8j7+OWN
「春の嵐」という本を読んだ、以前読んだ「ゲルトルート」と同じ内容だった
(訳者は違ったけど)
>>1-2 それがあったんだねぇ。いいスレだが思いつかなかったねぇ。
くやしいねぇ。
7 :
タク:03/07/21 21:00 ID:lMW1wU3E
「読まずば猿」かぁ・・
小説が少ないのがチトきつい。
読書は快楽と悪癖でもあると考えるのは、やはり猿に近いといわれれば
そうかもしれない。
太宰治の『斜陽』に続いて、チェーホフの『桜の園』を読もうと思い、
まずブックオフに行って探してみたのですが、ありませんでした。
それじゃあ、とゴーゴリの『外套』なども探してみたのですが、ありません。
チェーホフの『三人姉妹』(岩波文庫)を買って読むことにしました。
その他に今日買った本(どれも100円です)。
サン=テグジュペリ『夜間飛行』(新潮文庫)
三木紀人・全訳注『徒然草(一)』(講談社学術文庫)
『三文オペラ 男は男だ 他(プレヒト)
アラーは百の名をもつ 他(アイヒ)』(河出版世界文学全集)
>>7 『必読書150』は、人文社会科学50、海外文学50、日本文学50と
数を決めて紹介しているのです。
さすがに人文社会科学の本は、そういった学科で学んだりしないと
全然触れる機会すらなさそうな本が多く、私なんか、正直言って、
一冊も読んでいません。(一部読みかけたものはあります。)
10 :
大人の名無しさん:03/07/21 22:00 ID:/QYlCpLc
詳しい方がいらっしゃったら教えていただけないでしょうか?
平井 和正氏の 幻魔対戦シリーズは、結局のところ
ちゃんと結末を迎えたのでしょうか?
むかーし、シリーズをかたっぱしから数十冊読んだのですが、
どれも未完でした・・・
11 :
ソープ:03/07/22 00:04 ID:r9jh2BLd
相方がすきで
むかーし、シリーズをかたっぱしから数十冊読んでいたのですが
最近本屋にいって独り言
《やはり・・》
なんか、完結してないみたい・・。
(未確認ですが)
つまらない事ひとつ
数年を周期に、必ず本棚ひっくり返して探し出し
読む本がある。
《楡家の人々》
なんか知らないがひきつけられちゃうんだ。
最後に読んだのは4年前。
そろそろ
《読みたい病》が始まる年回りだ。
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
13 :
10:03/07/22 13:08 ID:27xDcsq2
>>11 ソープさん
レスありがとうございました。
やはり蜜柑、でなく、未完ですよね・・・・
昨年か今年の初めくらいに、ネット出版するようなことを
聞いたのですが・・・
東丈が戻ってくる日はないのですね、きっと・・・・(sigh
『桜の園』と『外套』を探して、別のブックオフに行ってきました。
できれば文庫本で、それも100円のコーナーにあればいいのですが、
今日の店にもありませんでした。
やむをえず、豪華本のコーナーにあった集英社版世界文学全集の
『三人姉妹/桜の園 他』を買いました。
これも100円です。
その他に、同じく集英社版世界文学全集の『ハムレット 他』と
新潮社および中央公論社のそれぞれの中野重治集も買ってしまいました。
場所をとってしかたがないので、文庫で読むのが一番なのですが、
どれもみな100円だったので、まあよしとしておきましょう。
15 :
10:03/07/24 08:52 ID:4ERFEJL2
>>14 チェーホフ・・・・懐かしいですね。
先日 観たバレエが確か三人姉妹をモティーフにしていたような・・・
(筋書きがよくわからなかった)
16 :
195 ◆IyApGKf56Q :03/07/26 10:01 ID:cVgkdGpu
例えば、セドリをしている私なので、毎日山ほど書籍を見るわけです。
これは高値で売れそうだ、などと思う本はやっぱり高値で売れるのですが、
こんなもん、とおもって100円スタートにすると、それが10000円越えたりするのです。
なかなか面白い遊びで、簡単に言えば馬券を買うのに似ている。
万馬券はあまり出ないが、でた時には結構昂奮するのであります。
そんな私が見つけた書籍
・ポスターが語るフランスの食前酒とワイン
広告業が一般的になってきた時代のフランスのワイン広告を集めた書籍。
出版社が倒産したので手に入らなかったりするのです。
昔の広告の仕方がよくわかる名著だと思うのです。
当然、私物になり、売ることはしないのです。
17 :
大人の名無しさん:03/07/26 10:05 ID:QqCGlNjm
たしか、平井和正て宗教に走ったかであれは未完でしょう?
あの後も書いてるのかなぁ・・。
18 :
195 ◆IyApGKf56Q :03/07/26 10:20 ID:cVgkdGpu
19 :
195 ◆IyApGKf56Q :03/07/26 10:22 ID:cVgkdGpu
こういう、とんでもないものがたまに100円程度で見つかるので、古書店めぐりは
なかなかやめられないのであった。
今朝の新聞の書評欄にも、読んでみようと思った本があります。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061839926/ref=sr_aps_b_1/249-8585570-5035555 『犯罪報道の犯罪』 講談社文庫 浅野健一(著)
(内容紹介文より)
>たとえ犯人でも、新聞で実名報道されると本人や関係者までも
>が自殺、失業、村八分に追い込まれてしまう。マスコミ報道に
>暴走はないか。報道記者としての自己体験から、犯罪報道の匿
>名主義を大胆に主張、人権と匿名報道の実践国スウェーデンで
>の実状を初めて伝え、共鳴の大反響をまき起こした、注目の書。
この本は、新刊ではないのですが(1987年発行)、最近、
『新潟日報』が紙面を刷新して、日曜日の書評欄が増ページになり、
著名人がお薦め図書を紹介するコーナーができたのです。
先週の『日朝関係の克服』(姜尚中)も同じコーナーで漫画家の
石坂啓が紹介していたものでしたが、今朝のも、なぜか同じ漫画家の
池田理代子の紹介によるものです。
このところ、さまざまな犯罪報道で、容疑者に対するリンチのような
報道が繰り返され、しかもそれを当然視したり、ひどい例になると、
現行法が生ぬるいなどと罪刑法定主義を無視するような発言まで
公然と出される風潮に、なにか危険なものを感じていた私としては、
実にタイムリーな書評でした。
21 :
タク:03/07/27 17:40 ID:qeenUlpa
最低気温が30度から下がらないのは、ここだけなんだろうなぁ。
この時期、夜中に目が覚めて読みたくなるのが、小泉八雲の作品集。
小さいもの、仄かなものへの思いが、暑さを忘れさせてくれるのは何故だろう。
>>20の『犯罪報道の犯罪』を探しに書店に行って、見つけたのが、
マーク・ピーターセンの『英語の壁』(文春新書)。
岩波新書の『日本人の英語』、『続・日本人の英語』、
『心にとどく英語』の著者の新刊です。
岩波新書は3冊とも読んでみましたが、英語にあまり関心のない人にも
ぜひ読んでみてもらいたいおもしろい本です。
日本の学校で教えていることだけではない、本当の英語というものが
ものの考え方の違いといったところから、わかりやすく、おもしろく
論じられています。
例えば、名詞と冠詞の関係について、冠詞というものが名詞に
付いているのではなく、むしろ、冠詞でその対象がどういうもので
あるのかが表されて、そこに名詞がくっついている、といったような
説明は、全く「目から鱗」といった思いで感心したものです。
今回の新刊も、見つけてすぐに買いました。
23 :
ソープ ◆rVdZUmEII2 :03/08/05 23:47 ID:/GvmtP6a
この季節
本屋に行くと必ず
《読んでみたい本・・》どうたらこうたらシリーズが出ていて
昔読んだ、今は内容こそ忘れてしまった有名どころの作家の名前と著書が
列挙されている。
そんなのを目にすると読み返したい本がいっぱいあることに気づくのです。
そんなことはさておき
先日書いた北杜夫、ちょっと気になったので検索して見たら
ちょっと目に留まった
《母の記憶》を、購入。
数日後から読む予定。
いま、友人が進めてくれて貸してくれた陳さんのお母さんの本読んでるから
それ終わったら読みに入ります。
なんか、偶然にも2人のお母さんを、知ることになる。
ちょっと、興味津々。
24 :
大人の名無しさん:03/08/06 00:21 ID:Y6kZPz21
「必読書150」のレビュー(ちょっといぢわるなやつ)に
「普通人が一生に読める本は5,000冊」という一節が・・・
50年、3日に1冊読んでやっと5,000冊・・・ってことは、5,000冊行かないと思う>自分
(マンガ除く)
自分の積ん読+親の形見=推定2,000冊
そして毎週数冊ずつ増えていく本。
にもかかわらず、お気に入りの古顔をサルのように繰り返し眺める日も多い。
本を買うこと自体が自己目的化しつつある・・・というか、ただの買い物依存?
をを!こんなスレが立っていたとはっ!!
てっきり「アンチ魚好き」氏?の手になるものと思ってわくわくして開いてみたら。
やっぱり魚好きさんのスレだったのね。残念。(w
>14
奇遇ですなあ。ぼく、3日前の夜『外套』を読んで寝たのでありました。
・・・なんて7/23の書き込みにレスをつけてしまうのもむなしいなあ。
26 :
タク:03/08/06 20:15 ID:Qv5fsBjV
今日読んだ本ではなくてもいいんだから、いいんでない?
>>25 チェーホフが話題になっていますねぇ。親の蔵書で全集があったのですが
始めて手にとったのが、中学生の時で今一ピンとこないまま、
それらは売却され、今ごろになって気になりだしました。
どうってことない平凡な場面の意味は年をとらないと分からないものですよね。
27 :
タク:03/08/06 20:21 ID:Qv5fsBjV
あ、しまったチェーホフについてはあっちで書こうかなぁと思いながら
フラフラしていたら、こっちに書いてしまいました。
陳さんの奥さんには程遠いが
まるで杜夫さんのお母さんの性格に
そっくりだ、と思ってしまい
心強く」感じている・・。
まっ!いいか。
あぼーん
若い時は読めた海外の小説も
めっきり登場人物の名前が覚えられなくて
敬遠している。
ロシア系の名前が特にいけない。
もっぱら最近は日本の作家の
それも簡単な(起こられるかな?)小説がいい。
北杜夫がでたので、楡家に突入しようと思っている。
で、書棚より引っ張り出してきたが
昭和46年5月 (上)初版
昭和46年10月(下)2刷
となっていたわけで
当時の小遣い事情があったらしく
別個に購入していたことが判明。
おのおの文庫本ではあるが200円とは驚いた。
32 :
タク:03/08/18 20:22 ID:OG5Xglas
>>30 ロシア系の名前ホントにやっかい、愛称と本名もちがうし、
キャラで覚えるしかない。読んでるうちに辻褄が合うはずと信じて
『罪と罰』の上終了。登場人物が増えてきたのでちょっと厄介だけど
読まないでおくにはやはりもったいないよ。
あ、今日読んだわけではないが、読んでる途中なのでした。
手元に
戦争と平和(文庫本全4巻)があるけれど
何年かかっても読めないだろうな〜と思っている。
それをわたしに進呈してくれた友人も
《読破できなかった》と言葉をそえて渡してくれた。
後10歳わかけりゃ〜な!
10代の頃、新潮文庫の100冊の帯に糸井重里の文章が載ってた。
「オトナになると、いわゆる名作は読めなくなってしまう。若者よ、今読んでおけ」みたいなの。
当時は「んなもん、根性ないだけだろ!」と思ってたけど、やっぱそうなったw
歳とると、短気になるっていうか、末期までの時間を考えてしまう(ホントか?)というか。
35 :
195 ◆IyApGKf56Q :03/08/20 02:05 ID:uAue9/ez
さーて、板の動きも少なくなってきたので、なんか読みながら寝るとするか
36 :
大人の名無しさん:03/08/20 02:07 ID:IkXEA0J0
せっかく無職なのに2chばっかりで読書してません
37 :
大人の名無しさん:03/08/20 02:21 ID:wMii/7HQ
怒りの武道は読んどけ
38 :
ソープ ◆rVdZUmEII2 :03/08/24 17:52 ID:et11kDa6
京極夏彦
買ってしまった・・。
読む本がいっぱいあるのに。
自宅用
職場用
と、分けよう!
おどろおどろしい
このテの小説がすきなのサ。
40 :
タク:03/08/30 08:15 ID:QhX1IJR6
まったく
>>38 職場で2chしないで小説読めばいいのにね。暇なときは。
いわゆる名作って、歳とらないと分からないものも結構あるよね。
中学生で谷崎読んでも「ふーん」で済んじゃったけど、40すぎると屈折加減に
ときめくよ。小泉八雲だって怖いだけだったけど、悲しいし。
そんなんだから、読み返したほうがいい名作ってあると思う。
気分転換にはテレビを見るように軽い小説読む必要もあるけれどね。
『罪と罰』下巻半ばでちょっととまってますが・・・
>>38 通勤用(立ちバージョン)・通勤用(座りバージョン)・酒気帯び時用・ハイテンション時用・・・
常に4〜5冊本を持って歩いています。
さらにA5版のシステム手帳&電子辞書
いつも重い荷を背負っています。
小さいハンドバッグでお出かけしたいよう(泣
本は、基本的に持ち歩くのに厄介でない
文庫本と90パーセント決めている。
ひん曲げようが、折り曲げようが、
気にしなくていいし。
しかし、京極さんのこのたび注文した本の厚いこと。
私的には上下に分けていただいたほうが嬉しい。
まだ10ページしか読んでいない。
(仕事が忙しく暇が、ない)
老眼がらみも本読む動作から遠ざける一因となっていることも
隠せない事実ではあるが・・・。
『夜中に犬に起こった奇妙な事件』について、ネットで検索してみて、
話題になっている本なのかとも思っていましたが、地元のそう小さくもない書店を
いくつか探してみて、4軒目でようやく見つけることができました。
分厚い本なのですが、活字は大きくて、漢字のいくつかにはふりがながあります。
この本を含むシリーズ「ハリネズミの本」というのは、
「子どもたちが読書という体験を通じて、心豊かに成長してほしいという
願いから、ハリネズミをマークに」したものなのです。
45 :
ソープ ◆rVdZUmEII2 :03/09/17 16:00 ID:UHEmrjTm
で、まん前にあるツタヤで
ちらり、しようと思ったら取り寄せだそうな。
ツタヤも店舗によってないものが多い。
気になるのは
分厚い本なのですが、活字は大きくて、漢字のいくつかにはふりがながあります。
です。
>分厚い本なのですが、活字は大きくて、漢字のいくつかにはふりがながあります。
もしかして話題になっているのかとも思いましたが、そうでもないようですね。
出版社は、「『アルジャーノンに花束を』をしのぐ衝撃と感動」を
うたい文句に、話題作にしようとしているようなのですが。
今、書店によっては、「読者が選んだ<私の好きな岩波文庫100>」の
フェアをやっているようですね。
『読書のすすめ』(無料配布の冊子)をもらってきました。
たまにブックオフなどに行くと、文庫本や豪華本のコーナーを見て
100円でいい本があると、すぐには読めそうもない本でも
ついつい買ってしまいます。
先日は、集英社版の世界文学全集の『戦争と平和』全3巻が
各100円で揃っていたので迷わず買ってしまいました。
来月あたりから読み始めて、できれば年内に読んでしまおうと思っています。
毎日のようにブックオフに行くのだが、100均のコーナーを見て
高く転売できそうな本があると、私には関係のない『脳神経外科学』でも
ついついかってしまいます。
先日は『臓器移植マニュアル』定価8500円が100円だったので買ってしまいました。
さっさと売って杉浦茂の復刻西遊記を買い揃えたいと思っています。
>>48 >杉浦茂の復刻西遊記
それもいいですね。
いくらくらいするんですか?
>>48 >
> 先日は『臓器移植マニュアル』定価8500円が100円だったので買ってしまいました。
激裏山すい。売るなんてw
人体関係のカラー図解本、定価で買う気はしないんだけど、100円なら絶対欲しい。
51 :
コロッケ5えんのすけ ◆IyApGKf56Q :03/09/28 17:25 ID:hDox0pWR
>>51 杉浦茂をちゃんと読めるのなら、その文庫は、ずいぶん安いものですね。
私は、ブックオフのでっかい美術書が1000円くらいになっていると
すごく買いたくなることがありますが、スペースのふさぎ方が
尋常ではないので、いつもがまんしています。
でも、ゴヤは、1冊くらい手元に置いておきたい気がするのです。
53 :
コロッケ5えんのすけ ◆IyApGKf56Q :03/09/28 21:06 ID:Sma01w7C
>>52 ちゃんと、どころの騒ぎじゃないよ。
当時の雑誌、それも収集家が持ってたまっさらの奴を、そのまま原本復刻したんだもんね。
みなもと太郎が『こんな復刻できるわけないと思ってたら、奇特な収集家が私財なげうって
復刻のために杉浦マンガ差し出した、と。こりゃ神様みたいな人だ』
って言うくらいだから、底本のしっかり具合は非の打ちようがない。
あ、1000円くらいででてる画集でしょ?私ね、性格的に全集なら全部欲しい人なので、
まだ買った事がありませんよ。単独の画家研究書とか、10冊程度で完結する全集なら
買っちゃいますけどね。近所のブックオフ、日本国語大辞典全20巻が一冊800円で
でています。第二版がでてから値下がり一方のニッコクですが、一冊800円とは安いなぁ、と。
誰か保坂和志の本を語らないかなあ。
ものすごく好きなんだけど、どう語っていいかわからないにゃぁ。
散歩のとき近所の書店で
『生きる歓び』
という表題の本を買ってきました。
すごいですねえ。これ、小説のタイトルですよ。
ここまで、自分の言葉に自信を持って自分の行くべきところを
歩いているのです。この国でただひとりだと思います、この道の人。
保坂和志。
めげそうになるけれど、人の書いたものをちゃんと読んで
自分だけの水路を見つけていかなければ。
56 :
コロッケ5えんのすけ ◆IyApGKf56Q :03/10/03 00:14 ID:c9D4btOF
さて、いろいろ歩いてなきゃこんなもんに出くわすこともなかった。
出版されてる事すら知らなかった。
●麻生徹男
上海より上海へ
兵站(へいたん)病院の産婦人科医
定価(2,500円+税)
慰安婦史料を含む一軍医の回想録
高島俊男の書評を全引用する。備忘のためもある。
57 :
コロッケ5えんのすけ ◆IyApGKf56Q :03/10/03 00:15 ID:c9D4btOF
この本の著者、麻生徹男さんは、九州福岡の産婦人科のお医者さんである。明治四十三年生まれ。四年前になくなっている。
昭和十二年の秋、二十七歳の時に軍医として大陸の戦線におもむき、三年あまりを上海・南京など長江ぞい各地で勤務した。この本は、麻生医師の手記、およびその間にとった写真を、没後娘さんがまとめたものである。
この本がめっぽうおもしろいのは、このお医者さんが、おそろしく有能で、多芸で、にぎやかな人だからだ。
その一々をかぞえあげるならば・・
58 :
コロッケ5えんのすけ ◆IyApGKf56Q :03/10/03 00:16 ID:c9D4btOF
まず戦場の軍医はふつうの医者よりよほどいそがしい。本職は産婦人科だから兵隊相手のばあい性病が専門であるが、
それ以外に外科の手術もするし精神科も見る。重傷でかつぎこまれた兵隊が死ねばあとしまつもする。
「人間一人を灰に作り上げるには驚く程の薪が必要であった」とあるように、とことんめんどうを見たのである。
またレントゲン技師もやる。戦地のレントゲンだからまず電気を作り出すことから始めねばならぬ。
したがって部隊の発電機担当者である。移動式X線装置の駆使に関しては国軍第一と陸軍省医務局長から
おほめをたまわったそうだから半端な技師ではない。
このことでもわかるように、このお医者さんは機械に強い。特に自動車が好きである。
国産車の性能がうんと悪かった昔のこと、まして戦地だから、整備も修理もやれてはじめて自動車好きだ。
そういう人はめったにいないから、この人は部隊の全車両の整備責任者である。
あわせて兵器一切の補修担当者である。兵站部隊だから大した兵器はないのだろうが、
それにしても便利な人だ。
59 :
コロッケ5えんのすけ ◆IyApGKf56Q :03/10/03 00:17 ID:c9D4btOF
ずいぶんといそがしいだろうに、毎日丹念に四種類の日記をつける。英文日記、独文日記、
陣中日記、業務に関する資料提出日誌。そのうえ留守宅あての通信。まめだねえ。
自動車以上に好きなのが写真である。お母さんの家が写真屋だったので
子供のころからカメラに親しみ、応召前は関西の写真作家集団に属するプロ級。
戦地へは愛機スーパーイコンタを持参し、上海で新鋭機ローライコードU型を手に入れ、
部隊の従軍写真帖作成担当者として陸軍報道部写真班の腕章を着用し、
とった写真が千数百枚。そのうち精選六十数点を「戦線女人考」と題して
まとめたのがこの本の巻頭にそっくりおさめられてあり、なお文中にも多数を配する。
題を見てもわかるようにふつうの戦争写真ではない。
たとえば、その名も高い日本陸軍専用衛生サック「突撃一番」の実物写真、
あるいは慰安所および兵站司令部「慰安所規定」の写真など。
当時の報道カメラマンでこの種の記録をのこしてくれた人はたんとはいまい。
60 :
コロッケ5えんのすけ ◆IyApGKf56Q :03/10/03 00:18 ID:c9D4btOF
この人の写真や記録は、日本軍が慰安所をやっていたことの動かせぬ証拠ばかりだから、
写真が無断使用されたり、迷惑をこうむることも多かったらしい。娘さんが本を編んだのも、
写真の著作権を主張し、あわせて「麻生軍医は朝鮮人慰安婦徴集の首唱者」
との中傷に反駁する意図があるようだ。しかしそういう生々しいことを別にしても、
一人の多芸多才の軍医の写真と文章による戦時記録として、貴重かつおもしろいものとわたしは思うのである。
(高島俊男・中国文学者)
うわ・・・
無邪気で才能のある人だったんだと思うけど、テーマが重過ぎて
著者と同じ無邪気さでは読めない気がするよ。
>>54-55 >保坂和志
残念ながら、まだ全然読んだことがないのですが、
どこかでその名前を見たような気がしていて、
ようやく思い出すことができました。
大西巨人の『神聖喜劇』(現在出ているちくま文庫版)の
第3巻の巻末に解説を書いている人ですね。
珍しいスレがあがってるから何事かと思ったら。
>56-59 5えんのすけ
『神聖喜劇』以来のおもしろそうな書物の紹介だったのだなっ。
ありがとう。
でも、見つけるのに難儀しそうだなぁ・・・
>>62 唐突な紹介の仕方だけど、たしかにそうでしたね。
高校時代の教師のことを思い出す、っていう全体が暗喩みたいな
不思議な解説を書いてた不敵さが忘れられませんがな。
65 :
大人の名無しさん:03/10/05 06:44 ID:QryrhIvs
>>66 その人の話、おもしろいですね。
今日は、ちょっと離れたところにあるブックオフに遠征しましたが、
文学関係では特にこれといった掘り出し物もなく、
100円の『復活』(トルストイ)と『宮本百合子集』を買ってきました。
(マンガで、高野文子の『絶対安全剃刀』と『棒がいっぽん』が
美本で入手できたのはよかったです。)
今日は、大変に珍しいものを手に入れてしまいました。
ドストエフスキーの五大長編のひとつでありながら、
どこの出版社のものも絶版になっていて、図書館で借りるか
古書で手に入れるかしないと読めないという『未成年』です。
たまたま親の実家(現在、住人なし)に入る機会があったので、
押入れの中の古くて汚い本の束をあさってみたら、発見してしまいました。
父親の長兄(故人)の蔵書だったようです。
ネットで検索して、もよりの図書館の蔵書にあるらしいことは
わかっていたので、いずれ(と言ってもかなりの将来に)
借りて読むつもりでいたのですが、こうなってくると、
『悪霊』も読んで五大長編を全部読んでおこうかという空想を
現実のものにしてしまいたくなってきます。
昭和25年発行(初版は15年)の岩波文庫で米川正夫の訳です。
>>68 レス半ばで あ、それ岩波だ、と思い出しました。やはりそうですね。
父親(故人)の本棚にあったのを中学生の頃読んだ記憶だけ(これもだぁ)
あります。非常に読みにくかった思い出だけが甦りました。
たぶん途中で挫折しているはずです。
もう、実家にも存在しないだろうなぁ・・
コロッケ氏推薦の「おしゃべりな映画館」を読んでいるのですが、
ゆっくりビデオを見る時間が今はとれないので
フェリーニなどは老後の楽しみ、よだれや涙や鼻水をたらしながら
快楽に浸る事を夢見ながら、念のため地元のビデオ屋数件をチェックしたらば
なんとフェリーニは「8と1/2」しか無いんですよ。
その他も文芸作品の貧しいこと、暗澹たる気持ちになっていましたが、
ドストエフスキーを読むという楽しみもありましたね。
気温から考えると、夏はガルシア・マルケスも最適です。
『40代これから読みたい(読みなおしたい)本』というスレッドも面白いかもしれないですね
本は漫画しか読まないことに決めている
最寄の図書館で近々、不要になった本の叩き売りをするという情報を得ました。
仕事を抜け出して様子を見に行ってみるべきかどうか・・・
黄粉
なんとなく立ち寄ったブックオフで
また100円の箱入りの本を5冊買ってしまいました。
基本的に最近は拾い読みしかしていない。通読なんぞしてない。
別に私は料理するわけでもないが、資料の写真や図説がすごいぞ。
『日本料理技術選集・・・図説 台所道具の歴史』
大正元年発売のほかの釜の数倍の価格だったアルミ製釜『コゲツカズ』の広告も載ってるし、
自在鉤いろいろ、七輪いろいろ、いつの日にかちくまあたりで文庫化しそうである。
1000円。
と書き込むためにいま少し読んだ。はっはっは。
勢い込んで、夢野久作の大著「ドグラマグラ」を買ってきたのはいいが、
「ドグラマグラ」本編の前の短中編2作の途中で投げ出した。
毎晩挑戦するがいくらも読み進まんうちに寝てしまう。
電車の中で読む本じゃねぇーしなぁ。どうすべー
76 :
大人の名無しさん:03/12/02 13:39 ID:UjOdDQWo
「バカの壁」・・・それは、越えてはならない禁断の壁
ヘミングウェイの「老人と海」・・・ドザエモンになります
>>75 本編から読んじゃったらどうですか?
私はけっこう面白かったです。福岡出身でなじみ深い地名が
出てきたせいかな。
パウロコエーリョの
「べロ二カは死ぬことにした」
なんかのきっかけで読んだが
ちょっと、方向が違うみたいだけど
文化的に面白かったので2冊目を買いました。
好みが分かれそうな感じの本ですが
実は、まだ10ページしか読んでません。
2冊目は
「ピエトラ川のほとりで私は泣いた」
今年読もうと思っている本をメモしておきます。
まず、阿部和重の『ニッポニアニッポン』。
同じ著者の『シンセミア』がかなり評判がいいようで、
そちらも読むつもりでいるのですが、『シンセミア』はかなり長いので、
まずは、『ニッポニアニッポン』の方から。
これは、ネット漬けの引きこもりの少年が主人公のようなのです。
なぜ長編の『シンセミア』から読むのを避けるのかというと、
大西巨人の『深淵』が1月20日頃に発売されることになっているからです。
で、こちらは、発売されたらすぐに読みたいので、『シンセミア』を
読みかけのまま『深淵』が発売されてしまうという事態は避けたいのです。
その他、既に購入してあって、読むつもりでいるのは以下のとおり。
・中央公論社の『日本の歴史』
第23巻 大正デモクラシー
第24巻 ファシズムへの道
・『ママ・グランデの葬儀』ガルシア・マルケス
・『怒りの葡萄』スタインベック
・『武器よさらば』ヘミングウェイ
この他にドストエフスキーの『悪霊』やトルストイの『復活』も
読みたいものだと思っています。
第23巻 大正デモクラシー >今井清一
第24巻 ファシズムへの道 >大内力(兵衛の息子)
『怒りの葡萄』スタインベック
これは、キアヌ・リーブスの映画がそのまんまだった。
わーい、今気がついたので書いておきます。
私は、某大型古書チェーンでハードカバーの100円の本を
買うことが多いのですが、今日は、阿部和重の
『インディヴィジュアル・プロジェクション』
(超美本、紐のしおりを使った形跡なし)を見つけて、
700円でしたが買うことにしました。(定価は1400円)
他にいつものような箱入りの100円の本2冊と一緒にレジに持っていったら、
レジのお姉さんは、どうもよく確かめなかったようで、
100円3冊でレジを打ってくれました。
自分でも、いつも100円の本ばかり買っているので、
お金を払う時には間違いに全然気がつかずにいました。
ま、黙っているのは悪いような気も少しはしますが、
つげ義春の漫画「古本と少女」を思い出して、
あのレジのお姉さんは私に安くてよい本をたくさん読んで欲しいと
思っていて、わざと100円でレジを打ってくれた
ということにしておきましょう。
85 :
大人の名無しさん:04/01/05 17:47 ID:EMrKr+BK
>>83 私も100円の本ばかり買ってます。
100円ならはずしても別に気にならないので嬉しいです。
最近のはずしたのは「浅○隆」かな・・・
昔から100円の古本屋さんがあったら自分はもっと本を読んでいたと
思います by 貧乏
>>85 100円だと、すぐに読む気がなくても、
とりあえず買っておいて、あとで読めればいいや
なんて思って、どんどん買ってしまいますね。
私は、100円の文庫もよく買いますが、それ以上に
文学全集などの100円本は、文庫一冊分以上の中身が入っていたりして、
文庫以上に躊躇なく買ってしまいます。
>>89 表紙もエッチですが、裏表紙も負けないくらいエッチなんですよ。
でも、ネット上にはないようですね。
ちなみに、裏表紙の折り返しには著者の顔写真があります。
91 :
大人の名無しさん:04/01/09 17:26 ID:ZKlBUBiV
今日も100円で買ってしまった。落合信彦しりーず
300円でロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』全3巻を揃えました。
まともに売られた様子も読まれた形跡もありません。
93 :
大人の名無しさん:04/01/11 01:29 ID:ZqXIHmiC
94 :
大人の名無しさん:04/01/11 01:53 ID:KXltKCgV
>92
岩波じゃないやつ?
岩波は全4巻
>>94 河出書房版世界文学全集の第34巻〜第36巻です。
訳者は片山敏彦(岩波文庫の『ベートーベンの生涯』の訳者)です。
文学全集などの箱入りハードカバーの本は、文庫版と比べると、
一巻あたりの分量を増やして、巻数が少なくなっている場合がありますよね。
トルストイの『戦争と平和』も文庫で4巻のところを
集英社の全集では全3巻ですし、『アンナ・カレーニナ』では
全1巻になっている版もあります。
96 :
大人の名無しさん:04/01/13 21:25 ID:KcLKabTa
誰か面白い作家を教えてけれ。自分は落合信彦とか
家田荘子だけど・・・
今晩の文学板は、芥川賞祭のようですね。
98 :
大人の名無しさん:04/01/17 00:48 ID:O18+ao7R
>>96 落合信彦の小説は面白いよね。
海外を舞台にした落合信彦の小説が好きなら船戸与一なんかいいと思うよ。
特に「猛き箱舟」がお奨め。
内容は血沸き胸躍るハードボイルド小説。
騙されたと思って読んでみて。後悔はさせないよ。
なんだか文学板はいつまでも芥川賞祭だなぁ、と思っていたら、
なんと、人大杉でスレを読めなくなってしまっています。
大西巨人の新刊『深淵』(上・下)を買ってきました。
併せて、阿部和重の『シンセミア』(上・下)も買いました。
しばらくはこのあたりを読みつづけることになります。
さて、私は本を部屋に探しに行ったのだった。
いくら探しても見つからない。
自慢したかったのに見つからない。
引越しの時に捨てたわけもない。なのにみつからなーい。
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ヽ \/ ノ
>>101 時空の狭間にでも消えたんだろう。
俺も引越しで貴重な本を紛失した。
あの本があれば考古学史に残る偉大な発見がなされただろうに。
ロンゴロンゴ文字と同じく、永遠に解明されない闇へと葬られた。
ビチ(`3´) ルリン♪
104 :
大人の名無しさん:04/01/27 13:11 ID:MMdHUQ9r
10代後半から20代前半まで、背伸びしまくってかなり渋めの本を読んでいたけど、
30半ばになって、専業主婦でこれからもっと読む!と思ったものの・・・
案外、ハ−ドで進まんわ。
ベットの上にある「罪と罰」はいつまであるか?
もう、芥川賞を手に取る気分にはなれないのじゃよ。
105 :
大人の名無しさん:04/01/27 22:36 ID:dSvKvyVd
ホッブズ「リヴァイアサン」1〜4巻 92年改訂版が岩波文庫から久々の増刷
行きつけ書店では一巻は完売(最後の1冊は俺が買った)
他のは2〜3冊残ってるだけだった。
書店の人はそれぞれ10冊入れたと言ってた。
案外待ち望んでた人多いし、一部の人達にはブームなので
新しいのが欲しい人は早めに買っておく事を勧めます。
前から欲しいと思っていた講談社の『類語大辞典』を
思い切って買ってしまいました。
ここ数日は万年青にかんする書籍ばかり買ってる
次は盆栽になる
109 :
大人の名無しさん:04/02/06 15:12 ID:cI88ENVM
今、目の前にあるのは民事法入門。
最近この手の本ばかり読み始めてる。
けっこうおもしろいよ。
雑誌『小説トリッパー』を買うために書店に行ったら
なかったので、取り寄せてもらうことにしました。
阿部和重『シンセミア』の大西巨人による
書評が載っているとのことなのです。
112 :
ギルー:04/03/30 11:11 ID:sIuMzZbm
>>79ソープさん
数ヶ月ごしの亀レスですが・・
友人が別の小説中のパウロコェーリョの引用に惹かれてまとめて買ったよ〜
というメールをもらい、その引用に私も興味を持ちブックオフで4冊買っちゃいました。
ラテン系の奇想天外を期待した私が悪い。
マルケスやプイグ、カルヴィーノはそう何人もいるわけではないですよね。
一冊100円でなかったら、少し内容を見てからにしたのに・・
”死海文章の謎”というたいそうな本。実は死海文章については、あんまり触れてない。
”シャーロック・ホームズ大全集”という本。実は編集が勝手に話を選んで載せている。本当の意味の全集じゃない。
全集と書かれている本の大半が代表作だけの抜粋で終わっている。
”タロット”という本。タロットの起源からして俗説しか載せてない。3000円もしたのに嘘が書いてある。
2000年問題に関する本の全般に言える事だが、”とてつもない事が起きる”と書いてあるのに、大した問題が発生してない。
114 :
ボルシチョフ ◆RmNH.4SGLY :
ノストラダムス系の本。予言の解読方法が無茶苦茶でこじつけばっかり。
”オカルト大全集”という本。中古本だったのに高かった。世界中の不思議なオカルト系の事柄を詳しく説明している。
星占い、タロット占いまで解説してある。錬金術、魔法、呪いものってる。大全集の名に恥じない内容。