1 :
小説家 ◆eApkEQGs :
ああ、今日もノルマがきついなぁ。
太郎は店の控え室でひとりため息をついた。
口臭のきつい上司の蒲田は、自分は手を抜くことしか考えず、
成績が悪いとすぐ部下のせいにする。
PBの出荷が悪いとまた俺のせいにされるんだ。おそらく。
「いらっしゃいませ!」
金縁のメガネを掛けた太った中年のオバサンが来た。
蒲田は面倒がって出てこない。俺の担当か。
太郎はしかたなく、笑顔を作って遠近コンタクトのパンフを
片手に、その婦人に近づいた。
「ツーウィーク頂戴っ!」
命令口調でその婦人は言い放った。
この人に遠近やPBはすすめにくいな。太郎はひるんだ。
小金持ちは使い捨てに金を惜しまない。安いだけではだめだ。
奥から蒲田の視線が光っていた…。
4 :
小説家 ◆eApkEQGs :02/04/15 01:12
【このリレー小説のルール】
@一回五行まで。
A固有名詞はだめ。名前も名字あるいは下の名前だけで。
B太郎はある中小企業のコンタクト販売員でさえない男。
そんなこんなしているうちに、次の客が来た。
スレンダーな体型の20代前半の女だ。
顔は色白で物憂げなところが惹かれる。
俺がオバサンの相手をしているうちに、鼻の下を伸ばした蒲田が
出てきた。いやらしい笑みが特に卑猥に見えた。
蒲田は社員には絶対見せない慇懃な態度で女に近づいた。
二人が近くを通ると、女の香水が香ってきた。
と思ったら、蒲田のきつい整髪料がそれを打ち消すように臭ってきた。
「早くしてよ。時間ないんだから!」
オバハンを待たせていたことに我に返った。
おばはんの視力を測るのに手間取った。
いくらPBの説明をしても受け付けなかった。
ディスポの安い時だけ来てしこたま買ってく現金な客だ。
スリットの額当てに、オバハンの化粧品がべとっとついていた。
蒲田がそれをさっとふき取り、女に薦めていた。
今日は代診の医者だ。専門は内科だそうだ。うちにはめったに眼科医はこない。
どうせ何も分からないニセ目医者だから、PBを売ろうと
何のことかわからないだろう。案の定、瞼もめくらない。
角膜にキズがあるからやばいかなと思いながら診察にだすとclearと書いてある。
ニセ目医者だけど、医者がいうんだから自分の責任じゃない。PB売っておこう。
恨みを持つ奴が乱入。ガソリンを撒き放火!
店は全焼。
全員焼死。
10 :
小説家 ◆eApkEQGs :02/04/16 22:24
【勝手に小説を終わらせないで下さい(藁】
11 :
小説家 ◆eApkEQGs :02/04/16 22:28
>>8 に続けて
オバサンが診察に入った。一分も経たないうちに出てきた。
オバサンには医者も邪険だ。人間が出る。
「あら、こないだはもっと安かったじゃないの?」
うちがいつも安売り価格でやってたら店潰れてるよ…。
蒲田は相変わらず女の傍を離れない。女のオーラを満喫しているようだ。
板違い。
14 :
小説家 ◆eApkEQGs :02/04/16 22:32
診察室に入るため女が立ち上がった。
全身のシルエットを蒲田が嘗め回すように見ていた。
女の服装はシンプルで化粧も薄かった。
診察室に入ると医者と談笑している声が聞こえてきた。
医者も美人には愛想がいい。オバハンが少し気の毒に思えた。
診察室から出てきた女に蒲田は執拗にハードを薦め始めた。
女は卵子があるだけに乱視があったらしい。
「あら、このほうがよく見えるわ」
蒲田お得意の講釈が始まった。半分はデタラメ、半分は院長の受け売りだ。
「ちゃんと見えるようにしないと目、疲れちゃいますよぉ」
「ちょっとー、こっちはまだなの!」という声で店内に響き
振り返ると、例の中年女性がにらみつけていた。
太郎が言葉を告げる隙もなく、中年女性は言った。
「この前の値段で売ってくれるんでしょうね!!!」
や〜ん
ばか〜ん
うふ〜ん、
そこはお乳なの、あは〜ん
この板おもしろくない。
くだらな〜い
面白くなるように小説かいてみぃ。ほなら。
ここには、メロンパンこないの?
>>17 「あいにくその商品は少し上がってしまいまして…」
太郎は面倒なことになったと思いつつ笑顔を作った。
「その代わり、こちらのPBはお安くご提供できますが、
今ならケア用品もお安くなってますし…」「イラナイわよ!」
オバサンの真っ赤な口紅が憎々しげに映えた。
太 郎…草名木剛
蒲 田…ガダルカナルタカ
女 …葉月リオナ
オバハン…和泉節子
中年のオバハンはなおも続けた
「前にも薦められたわよ。PBとかいうの。」
「だいたいPBってなによ?何かと言えばPB,PBって。」
太郎はオバハンの勢いに押されていた。
「なんとかしてPB売らないと、ノルマがあるんだ。」蒲田に小一時間、
責められるのはごめんだと思いつつ、説明に入った。
すると蒲田が接客していた女が近づいてきた。
「PBってprivate brandです。他の有名なレンズに比べて
安い代わりに、品質は劣るものが多いです」
「まぁーっ!ひどいじゃないの!検査代払わないからっ!」
オバサンは激怒して帰り、蒲田は真っ青な顔でつっ立っていた。
「わたしも帰ります。」「わたしも検査代払えません」
若い女性も憮然とした表情で店から出ていった。
蒲田は太郎に向かって言った。
「お前が、オバハンをささっと説得しないからだ!!!」
また、俺のせいかよ。なんでもかんでも俺のせい。
しかし、あの若い女はなんなんだ。ひょっとして、隣の店の関係者か。
診察室をのぞくと、客がないので、代診のニセ目医者が寝ている。
いいなあ、ニセ目医者は。今日の医者は眼科の知識ゼロみたいだ。
知識は俺の方があるぞ。「俺もニセ医者やりたいよ。」と太郎は思った。
さあ、今日はあと10個はPBうらなきゃ。
この店の周りには、ライバル店がいくつかある。
レンズメーカーが親会社の店、眼科開業医の院長婦人が社長の店、店長が独立した
店などである。
しかし、白衣をきると、太郎も医者っぽく見えるらしく、ときたま
客に先生と呼ばれ、気分はわるくなかった。
蒲田は完全に医者気取りで、偽目医者よりも自分は、知識があると勝手に
思いこんでいる。だから、偽医者に対しても臆することがなく、態度が
でかいので、代診の医者たちからはよく思われていない。
偽眼医者たちの飲み会ではいつも酒のさかなになるのは、蒲田である。
「蒲田の奴は、態度でかいよな。」
「無資格だろうがしょせん。」
「あいつ、自分の出た大学いわねんだよー」
予ゼミの金ぴか先生がいってたな、昔。
「堂々と自分で大学名を言えないなら、そんな大学行くなって。」
「ていうより、そこしか行けなかったんだろ」
こんな話しも続くのだが、偽目医者も医局では落ちこぼれである。
太郎は今の仕事につくまでに、いくつか転職をしている。
ビジネス専門学校を卒業後、先物取引の会社に入社。バブルがはじけて
会社が左前になってきたので、ソーラー温水器の販売会社に転職する。
ここからが、彼の押し売り人生の原点である。まさにクレージーな会社で
、とにかく売る、売る、叫ぶ、怒鳴る、また売る、の連続だった。
こんな売り方が続く訳もなく。会社は事業の転換を余儀なくされ、売るだけの
能力しかない太郎は、会社をあとにした。その後、売るだけの能力を買われ、
現在に至っている。
そこで眼が覚めた。
「さぁ今日も働くか!」
終了
と、太郎は言ってみたものの、朝の目覚めは悪い。
昨日の事が脳裏に浮かんだ。
今日は昨日みたいな客はごめんだ。
まずいなあ、太郎はつぶやいた。
土曜の昼下がりなのに自分だけまだPBを出していない。
新人の三島ですら、もう6枚売っている。
「メニコンのハードが欲しいんですけど」
見ると小奇麗なOL風の女性客。
カルテの保険証のコピーには某一流銀行の名。
太郎には逆立ちしても入れない企業だ。
こんな事にもいちいちコンプを感じる自分が嫌だった。
振り返ると、蒲田がキラキラのトライアルケースを指差している。
BGMに小田和正の同名の曲が流れていて、太郎は思わずにやけてしまった。
40 :
小説家 ◆eApkEQGs :02/04/17 23:44
太郎はしかし、自分のお気に入りにはPBを薦めたくない気分だった。
どうせなら心底薦められる良質なレンズを提供したい。
と、蒲田に言ったことがあるが、蒲田は
「アレルギーになったら、また会えるじゃないか」と言っていた。
ある意味尊敬に値する。
41 :
小説家 ◆eApkEQGs :02/04/17 23:46
保険証をよく見たら、ダンナの保険証だった。
なら遠慮はいらない。
適当なことを言って、PBの押売りトーク爆裂だ。
良心さえ消えれば、無資格者だけに責任もないし強い。
どんどん口からデマカセが流れた。悦に耽るような気分だ。
もうひとり、女の客が入ってきた。なんとモー娘。の保田圭だった。
5000円フレームを一通り物色した後、ブランドフレームのコーナーへ
行った。さぁ、どうするか・・・
三島「あれ、モー娘の保田圭じゃないすか」
太郎「んなわけないだろう。馬鹿」
下らない会話をしていたら、めったに来ない本社の
羽賀部長が来た。
「御苦労様ですっ!」蒲田の態度が豹変した。
「そこのジュースの飲みかけ片付けろ!」
まるで俺が飲んでたかのように、自分の飲みかけを俺に片付けさせて
羽賀部長に席を作って直立した。まるで体育会系だ。
「今度、うちでも一流芸能人を広告に使うことになってな。
保田さんに決まったんだよ。」羽賀部長はヤニで黄ばんだ歯を見せ笑った。
太郎は疑問に感じたが、こうしたものは上層部の趣味で決まるから、
下っ端が口を挟む余地はなかった。
「これ戴いてもいいかしら?」保田はさすがにPBは避けた。慧眼だ。
これ2〜3人くらいしか参加してないじゃん。他でやったら?
羽賀部長の手には、エリア旬報が握られている。
蒲田の顔色が変わった。
額には臭い脂汗も滲んでいる。
48 :
小説家 ◆eApkEQGs :02/04/18 00:28
禿げ胴
ホモ野郎の、おはよ、おやすみスレ級に、つまらん。
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メロンパン以下だな。この板。レーシックしてもらえば。
急成長の会社やディスカウント系の企業には、体育会系が以外と多い。
道に向かって一列に並んで、声を張り上げて礼をしたり。納入業者を恫喝して
仕入れたりなど、殆どの行為は欺瞞と自己満足に満ちた行為で、
直接売上には関係しないことが多い。得てして優秀な社員はそのような雰囲気を
嫌うので、定着はせず、残るのは、能力よりも気合を出す方が得意なタイプが
社内を占める。太郎はどちらかといえばそのような雰囲気は好きではなかった。
_,,,、-‐''''゙゙゙゙、‐‐-、゙゙゙゙゙゙'''ー、,,_
、-''゙゙ / ヽ ゙゙ー、_
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/ ` `‐、_ \ l l ./ .\
| `-、_. ヽ、____ノ\__ .__/ヽ、 丶
|\ ゙゙'''ー-、_ / . ̄ \ 丶
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| | `ー-、__ / ゙゙゙'''ー-、_ .l .|
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/ l ヽ / | /
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l lヽ \/ \ /. / /
. `ー‐-t-‐' ヽ `-、 \/ / /
\ ト-、,,,___ `ー‐-、________,,,-‐'''''゙゙゙ .ノ /
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/ \| `''''゙''''゙ \ \_
/ │l ̄ ゙゙゙゙̄''ー--、_ l ト-─-、
54 :
小説家 ◆eApkEQGs :02/04/18 00:42
太郎は言いたいことがいえない雰囲気が大嫌いだった。
特に都合が悪い意見や言論を封殺するような行動をされると、
かえって義憤から過激に行動をしてしまうタイプだった。
生理的に蒲田とは合わなかったが、言いたいことは言っていたので
不満はたまっていなかった。
いろいろあった一日も終わり、太郎は家で2chを開いた。
自分が主人公になっているスレがあったのには少しびっくりしたが、
またいつものごとく荒らしているヴぁかがいて、幾分幻滅した。
この会社は脳味噌まで筋肉でできている体育会系が本当に多い。
太郎はいわゆる体育会系ではなかった。
高校時代はアニメ研究会に属し、自作で漫画を描いたりしていた。
いわゆる宮崎勤世代のオタクであった。
しかしオタクをバカにすると怖い。彼等なりのやり方で反駁してくる。
そうした血が太郎の中で荒らしに対して沸きあがった。
「ようし、荒らしがそのつもりなら…」
太郎は暴露ネタを頭に思い浮かべた。
その途中で今日店に来た女の顔が思い浮かんだ。
彼女もいない太郎は不覚にもそこで自慰に走った。
尽きた時、太郎は疲れのあまり怒りを忘れて眠ってしまった。
太郎の所属店舗は決して成績のいい店ではない。
蒲田はここのところ、エリアマネージャー、本社の羽賀部長に叱責を受け、
太郎、三島に八つ当たりをするようになっていた。
八つ当たりの質もタチが悪い。
まずPBを買わないであろうオバサンや曰くつきの患者は
太郎に押し付け、右も左も分からずPBを押売りしやすい
子供やお年寄り、あと綺麗な女は必ず自分が担当する。
「俺は頑張ってるが下が足をひっぱる」とでも報告しているのだろう。
それにしても昼間の女は何だったのだろう。
突然PBの悪口を言って自分ばかりか周りまで退散させるとは。
ライバル店のやり口にしては下等すぎる。
蒲田の元愛人なら分かるが、蒲田は知らないと言っている。
太郎は不思議に思いつつも眠りについた。
太郎は朝の日差しに起こされて目覚めた。
いつもは目覚まし時計にうるさく叩き起こされるのに、
なぜ今日だけこんなにさわやかに朝を迎えられたのだろう…。
ふと時計を見ると、止まっていた。
腕時計を見ると9時半。始業は10時半だった…。
とるものもとりあえず太郎はすぐ家を出た。
もう朝礼は始まってしまっているだろう。
院長は自分はルーズなくせに時間にうるさい奴だった。
また朝から嫌味っぽく起こられるのだろうか…。
腹が鳴ったが構っている場合ではなかった。
店の最寄の駅に着いた。
改札口を出ようとした瞬間、見覚えのある横顔が何人か先に見えた。
昨日の女だ。間違いない。
とっさに太郎は、昨日の女に会って追跡していた、と説明すれば
蒲田も遅刻をそう責めないだろう、と浅知恵を働かせた。
偏差値は低いがこういう時の機転は早かった。
女は駅前の大通りを髪をなびかせながら歩いていった。
太郎は探偵になった気分で後をつけた。
「探偵じゃなくて、最近はこーいうのはストーカーって言うのかな」
太郎は苦笑した。
女はどんどん歩いてゆき、市役所などが集まる地域にさしかかった。
女はふと向きを変え、8階建てのオフィスビルに入っていった。
そのビルの五階にエスヤコンタクト、6階にエスヤ眼科医院がある。
やっぱり、エスヤの関係者なのだろうか?太郎はきづかれないように
細心の注意を払い、女を追う。
女はエレベーターホールに来ると、上りのボタンを押し、待っている。
その時、太郎の携帯が鳴った。
エスヤコンタクトはエスヤ眼科医院の院長婦人が始めた会社で、
他の町にも支店をもっている。太郎の勤める店とはライバルであるが、
当のエスヤは太郎の店をリテーラと言って、一段下に見ている節がある。
しかし、赤と黄色を多用した車内広告の雰囲気や安売りのタイムサービスなど、
やってることは、リテーラーと大差ないのである。
携帯の声の主は蒲田だった。
「おまえ、なにしてんだよ、無断欠勤かー?」
「いまどこにいんだよー?ゴラアー」
まるでチンピラのようだった。
「ちょっと待ってください。いま…」
不意に後頭部を後ろから殴られ、太郎は意識が遠のいた。
死んでゆく時って、こんなものなのか。太郎は実感した。
遠のき際に、自分を覗き込む顔が見えた。
女と、羽賀部長だったが、太郎の記憶には残らなかった。
目が覚めると病院のベッドに横たわっていた。
最初に見た顔が蒲田だった。もう一回気を失いそうだった(笑)。
「おまえ、公園のトイレで転んだんだろう。
駅前の公園で血流して気失っているところを、
たまたま部長が通りかかって助けて下さったんだぞ」
「遅刻してて慌てていたのは分かるが、慎重にね」部長は言った。
「すいません。ご迷惑おかけしまして」
頭を下げようとしたら、激しい頭痛が走った。
「しばらくは休暇だぞ。回復したら人一倍働けよ」
蒲田が言うと軽口に聞こえなかった。
女の後をつけていたまでは記憶にあるのだが、どうして怪我を
したのだろうか。
蒲田に聞いてもしょうがないので、太郎は黙っていた。
警察も来ないみたいだし、明らかに自損事故として処理されたのか。
太郎は粘着質な性格なので、余計に女の正体が気になった。
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>73
ホモで糖尿
太郎は医者にかかる金が無いので、三日三晩ボロアパートで寝続けた。
出勤してシフト表を見てたまげた。
何と24勤!
「オマエ、ふだん成績悪いくせに土日月の三連休休むからだよ。定休の水曜は三週
続けて他店の応援に出てもらうよ。」と容赦の無い蒲田。であった
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>>76 蒲田はこういう性格なので、医者とトラブルになりやすい。
こないだも「アレルギーの患者さんでーす」と診察に通して、
「診断するのは俺だ。医師法違反だ。ふざけるな」と怒鳴られていた。
コンタクト医者は体面を気にするので扱いづらい。
羽賀もいつも院長から苦情が来て謝りどおしで、蒲田を嫌っている。
太郎は後頭部の傷も癒え、明後日から出勤すると蒲田に連絡した。
「治ってるんだったら今日から来いよ」と怒鳴られたが、
「警察に事情説明に行くんで」と言ったらすぐ納得した。
警察とか医者とか、権威に縮こまるケツの穴の小さい男だった。
太郎は、自分が発見されたという公園のトイレに行くことにした。
太郎は殴られてから一時的な記憶喪失に陥り、
自分が女を追っていたことまでは覚えていたのだが、
その先はすっかり忘れていた。
太郎が発見された公園は駅前にあり、子供が遊ぶというよりは、
浮浪者がいたりゴミが散らかった荒んだ公園だ。
トイレは公園の隅にあった。
血痕などはなかったが、アンモニア臭のきつい汚いトイレだった。
こんなところに倒れていたのかと思うとぞっとした。
何か手がかりはないかとトイレの周辺を探すと、水面台の下に
丸いものが見えた。太郎は近づいた。
「あっ!」太郎は我が目を疑った。
丸いものはウチの社で出している健康豆の一粒だった。
市販は広くされていないし、全然売れていない代物だから、
なぜこんなトイレの隅に落ちていたのか疑問だった。
いつも健康になると言ってポケットに入れて食ってる羽賀部長じゃあるまいし…。
豆は一粒だけではなかった。飛び石のように落ちていた。
太郎は豆をたどっていった。
豆は市役所通りの、駅から至近のビルの3階で途切れていた。
そこは空きテナントのようだが、内装の工事が部分的に済んでいた。
ふと見ると、何か血痕をふき取ったような後が壁に残っていた…。
いくら四流大学に一浪して入った太郎でも、
ここで自分が殴られたんだと気づくのに時間はかからなかった。
「そうか、俺は女を付けて来てここで殴られたんだ」
ひらめきが早いのは健康豆のせいではない。
この場所が自分に知られると不都合な場所だというのか?
物陰から男が数人あらわれ、太郎を滅多打ちにした。
病み上がりの太郎はたいして抵抗も出来なかった。
「こいつ、どうします?」
「お前らに任す、処分しておけ。」
太郎の死体は無残にも、バラバラにされ、生ゴミとして出された。
「処分終わったか?」
「終わりました。」
「これで、少しはやりやすくなるだろう。」
「お前ら、よくやった。」
と、こんなふうになってはならない、と思い太郎は引き返した。
店には寄らず、自分の安いアパートに帰った。
こないだの女が通り向かいから見ていたのを、鈍感な太郎は
知る由もなかった。
女の横には、羽賀がいた。
「豆がこぼれていたのか。不覚だった」と言いつつボリボリまだ食っていた。
「あなたも裏切るつもりなら、もう豆はやめなさいよ」女は軽蔑した目つきで
羽賀に言った。羽賀は残りの豆を足元にいた鳩にやったが、食わなかった。
ビルの空き室は、新しく医師系コンタクトが進出する予定だったのだ。
羽賀はそこの首領(ドン)である円元にヘッドハントされ裏切っていたのだ。
「いまあそこに俺が移るとバレては面倒だからな。手荒はいやだが」
女は羽賀を見下していたが、円元の指示で羽賀をサポートしていた。
「あの太郎とかいう男、使えるかもしれませんね」
「まぁ、蒲田よりはマシという程度ですがね」羽賀は言った。
オマエもだよ、と女は思ったが黙っていた。
「私も偵察の時、つい粗悪レンズの押売りに義憤してキレてしまって…」
女は自分の不手際を詫びた。
「いや、わかります。売ってるほうも心底惚れて売ってる訳ではありません。
時々虚しくなりますよ。」羽賀はつぶやいた。
「さすがにリストラで私が挙げられていると知ったらもう許しません。
とことん協力しますから信用して下さい」
円元は女に命じていた。
「羽賀は、所詮、リストラ対象の男だ。情報提供させたら、難癖つけて、
粗大ゴミに、出すから」裏切り者はまた裏切るから信用できない。
何とも円元らしい考えだと女は敬服した。
「価格では優位に立てますから、後は客をどう奪うかですね」羽賀が言った。
羽賀の家は醜女の妻と貧乏人の子沢山で三人の子供を抱えていた。
子供も塾や習い事をするようになり、金がかかる。
妻も家事のストレス発散に買物をよくするが、羽賀には強く言えない。
会社の雀の涙ほどの給与では足りず、消費者金融に手を出していた。
医師系にスカウトされて給与も倍額提示されたのは、まさに渡りに船であった。
女が患者の前でPBを罵ったのには、もっと奥深い理由があった。
あの後、女は店を出たオバサンを喫茶店に誘った。
「眼科の中でコンタクトの販売の話をされたこと。
検査員に眼圧測定やレンズの装着をされたこと。
全て保健所に告発してもらえませんか?」
オバサンは退屈していた「あら、面白そうじゃないのよ。
ただ、そういうのは先立つものがないと心細いのよねぇ」
自分を低く見せない程度に、オバサンは金の無心を暗にした。
「後見になる弁護士さんはこちらで紹介します。負担もこちらで。
失礼ですが、調査協力金は準備してございます…」
羽賀から提供された内部情報で裏固めして、弁護士を伴い
オバサンは保健所・社会保険事務所に告発した。
院長の金星満男は面倒事に巻き込まれるのを恐れて辞めた。
開設医が見つからず、そこの眼科は閉院した。当然支店も閉鎖した。
太郎の休暇は、思わぬ方向で長くなった。
その数日後、太郎は例の公園に行ってみた。
会社からはしばらく自宅待機を命じられていた。
支店を再開するか他に異動するか、決めていないようだった。
公園は相変わらず人気がなく荒んでいた。
隅のほうにダンボールで作ったイエがあった。
「あんなふうになったら人生おしまいだなぁ」
太郎は自戒した。
イエから誰かが出てきた。太郎は声を失った。蒲田だった。
オバサンに実際訴えられたのは店の責任者の蒲田だったので、
会社を依願退職する形で責任をとらされた、とは聞いていたが。
「おう」蒲田は恥じらいも無く声をかけてきた。
どこかで「オマエの身代わりになったんだ」と言いたげだった。
「何してるんですか?」
「見ての通りだ。離婚されて家追い出されて再就職もできずに
このありさまだ。無資格者の末路だな」自嘲ぎみに蒲田は言った。
「きたねーんだよ、ゴラー!!」、「死ねや!!」
少年達は、地面に横たわってる男を執拗に殴り、蹴り続ける。
暴行を受けた男は、翌朝、犬を連れた散歩人によって、公園の
植え込みから死体となって発見された。
蒲田だった。
100 :
名無しさん:02/04/22 20:38
(読者注:登場人物をすぐ殺したがる人がいますね(笑))
101 :
名無しさん:02/04/22 20:42
太郎は会社に身を捧げた者の末路を見た思いで胸がつまった。
と思ったら、健康豆が胸につかえただけだった。
会社の溢れんばかりの在庫からくすねてきたのか、蒲田も
豆をぼりぼり食っていた。
蒲田のお気に入りはピリピリ風味の精力絶倫増強豆だった。
102 :
名無しさん:02/04/22 22:06
「こんな時に、この豆が役立つなんてな。」
蒲田はしみじみと言った。
「なくなったら言ってください、まだ、もってきますよ。」
その時、突然、蒲田は苦しみ出した。
「うっ、うっうげ、ぐわっ、ごっ」
どうやら、豆が喉に詰まったらしい。
太郎は、おもしろそうにその光景を見て言った。
「蒲田さん、にわとりの英語での鳴き方知ってます?」
蒲田の顔色はみるみる変わっていく。
「しばらくそうしてろ、お前には散々やられたからな。」
そう言うと太郎は公園を後にした。
103 :
名無しさん:02/04/22 22:12
翌朝、公園の前を通りかかると、人だかりができ、警察の鑑識が
忙しそうに動いていた。青いビニールシートから、足首から先が
覗いている。
「蒲田じゃなければよいが・・・」
104 :
名無しさん:02/04/22 23:30
蒲田の死因は食あたりだった。
蒲田に残った豆を流していたのは、羽賀だった。
しかも会社に迷惑をかけた責任として、高値で買い取らせていたのだ。
豆しか食うものがなくなった蒲田は、栄養が偏り死んだのだ。
ダンボールの家の中には、健康豆やサプリがたくさん残っていた。
105 :
名無しさん:02/04/23 00:24
蒲田の殉職は時と共に忘れ去られた。
羽賀も円元の逆鱗に触れ、2ヶ月足らずでクビになり、今は西新宿のホームレスとして
異臭を放っている。
新人の三島もこの業界に早々と見切りをつけ、大手パチンコ店で玉運び。
会社に残ったのは太郎だけとなった。
106 :
名無しさん:02/04/23 00:33
オバサンの告発は週刊誌の格好のネタにされた。
「ギラギラ、ウヘウヘ、ギャーシー」などのPBの実態が
明るみとなり、波紋を呼んだ。
更正省も医療費削減の観点からこの波を利用し、
コンタクト眼科のベラボウな請求にメスを入れた。
107 :
名無しさん:02/04/23 23:57
消費者から相手にされなくなった店の中で、太郎は
必死に造花の薔薇を作っていた。今日までに1000本作って
本社に送らねばならない。豆販売のダイレクトメールもだ。
太郎は必死に作った。もはや窮鼠の彼らが生きる道はそれしか
残されていなかった。まっとうな仕事はできなくなっていた。
108 :
名無しさん:02/04/24 00:20
太郎の殴られた場所には、円元が裏で糸を引く
「応仁コンタクト」がオープンした。
開店と同時に羽賀は退社し、その新店の店長に就任した。
販売成績に応じた歩合給与を約束され、羽賀には天国だった。
必死に働いて小銭でも給与が増えるのを生きがいにしていた。
109 :
名無しさん:02/04/24 00:24
太郎の店にやっと新しい医者が見つかった。
泌尿器科出身の医師で、眼科のことは何も知らないオッサンだった。
新しいマネージャーも派遣されてきた。
訛りの抜けない木曽という女だった。
立て直しに必死なのか太郎に今まで以上のノルマを課してきた。
110 :
名無しさん:02/04/24 00:29
医師は陳保という名で、週何日かしか出てこなかった。
何も知らないくせに少しでも眼科じみたことを言うと
「医師法違反だ。黙ってろ無資格者。保険診療の寄生虫が」
とボロクソに言われた。
何か粗相があるとボロクソに言われる気がして太郎は避けていた。
111 :
名無しさん:02/04/24 00:34
蒲田の初七日を迎え、太郎は例の公園に花を手向けに行った。
蒲田の好きだった健康豆とサプリも添えた。
ふと蒲田の「イエ」があったところを見ると、別なイエが建っていた。
太郎が懐かしくなり近づくと、中から人が出てきた。
羽賀だった…。
112 :
名無しさん:02/04/24 00:36
「やぁ」羽賀は臆せず挨拶してきた。太郎は絶句していた。
会社では裏切り者扱いされていたが、過去の上長だったので緊張した。
「円元に騙されたよ。ちょっとしたことで即日解雇されて退職金もなし。
蒲田の旧居を借りることにしたんだ。ちょっと薄気味悪いがね」
歴史は繰り返す、太郎は思った。
113 :
名無しさん:02/04/24 00:42
「この年で放り出されるとキツイな。職安でも相手にされないし。
資格もなければ資金もない。甲斐性なしと女房には愛想つかされて」
太郎は会社の手前便宜を図るわけにもいかず、黙って礼して去った。
ふと例のビルの下を見ると、あの女が応仁コンタクトのビラを撒いていた。
名札には「応仁コンタクト2号店店長・宋財あおな」と書いてあった。
114 :
名無しさん:02/04/24 09:17
あの女は宋財(ソウザイ)というのか。
あの女のせいで蒲田も羽賀も失脚した。
もともと応仁コンタクトの手先だったのか。
偏差値が猿並みの太郎でも、ようやく合点した。
復讐しようかと思ったが、そこまでの義理もないのでやめといた。
115 :
名無しさん:02/04/24 20:00
宋財はもともと、凶和コンタクトの社員だった。
だから基礎的な教育も接客態度も何も無知に等しかった。
医師の評判もすこぶる悪かった。
そこを一から円元に叩き込まれ、立派な無資格者となった。
検査だけでなく、商売も教え込まれていた。
116 :
名無しさん:02/04/25 00:17
太郎は、いろんなことを教え込まれたくて宋財に近づく決意をした。
「こないだはどうも」太郎は気さくに声をかけた。
女は始めギョッとした目つきで見たが、すぐ開き直った。
「あら、医師法違反の押売りレンズ屋さんじゃないの」
恨みのこもった表情も、太郎はそそられた。
117 :
名無しさん:02/04/25 00:19
「押売り押売りって言うけど、あんた方はどうなの?
医者の手先になって儲けさせて面白いかい?」
女はむきになって反論した。
「患者さんのご希望に沿ったレンズを、商売の理由で売れない
あなた方に、何も語る資格はないわ」
118 :
名無しさん:02/04/25 00:21
「ひやかしなら失せなさいよ」
「ひやかしなもんか、お客様だよ俺は。神様だよ」
太郎はレンズを買ってやるとうそぶいてでも宋財と話してみたかった。
「あらそう、でも在庫がお宅にたくさんあるんじゃないの?
診察なしのDebシステムで買えば?」とことんササクレ立った女だ。
119 :
名無しさん:02/04/25 23:58
とりあえず太郎は撤退した。
あの女の表情、挑発的な物言いを思い浮かべながら家路を急いだ。
「ウチのマネージャーよりいい女だな。」
と、不覚にも股間が膨れている自分に気づいた。
どこまでも情けない太郎であった。
120 :
名無しさん:02/04/26 00:09
名前欄に
fusianasan
と書いて
本文に「太郎裏情報」と書いて書き込みボタンを押すと
太郎や蒲田、羽賀、円元(笑)のモデルになった人物の詳細が
掲載されたページに飛びます。
一度で表示されないときは、何回かトライしてください。
回線が込んでいるときは、飛ばないかもしれないので、根気よくやってください。
なお自宅より、回線の太い会社からのアクセスのほうが成功する確率が高いです。
121 :
名無しさん:02/04/26 00:11
>>120 ほんとだ。すごいね。当人知ってるのかな?
122 :
名無しさん:02/04/26 00:21
応仁コンタクトはどんどん売上を伸ばしてきた。
ディスポが飛ぶように売れているらしい。
太郎の会社もキョンシーという擬似レンズを大幅値下げし、対抗するが
いかんせん知名度がない。
123 :
名無しさん:02/04/26 00:26
陳保クリニックは一般は受けられないので、眼科とは出さなかった。
「包茎の手術でもヒマだからしようかな」先生はボヤいた。
太郎は安く頼みたい気持ちだった。
「包茎の手術はホーケンは利かないよ」
陳保のオヤジギャグが冴え渡った…。
124 :
名無しさん:02/04/26 00:31
太郎は木曽に、木曽はエリアマネージャーに、エリアマネージャーは
ディストリクトマネージャーに突き上げられた。
しかし、焦れば焦るほど上手く行かないもので、押売りトークは空回り。
売上、客単価、粗利率、PB率等のすべての数字がダウンしていった。
125 :
名無しさん:02/04/26 00:32
太郎は陳保の暇つぶしに手術を受けることにした。
陰茎動脈を傷つけ、太郎は出血多量で死亡した。
陳保は死亡診断書に「豆の食い過ぎ」と書き闇に葬った。
**********完**********
126 :
名無しさん:02/04/26 00:40
三途の川で、太郎は蒲田に会った。
「PB」と書かれた石をいくつも河原で積んでいたが、
ある高さになると鬼がやって来て崩していく。その繰り返しだ。
向こうでは「ケア用品十年分」と書かれた石を積む姿もあった。
これが地獄なのかと見物し、太郎は現世に戻った。
127 :
名無しさん:02/04/26 00:41
「木曽より蒲田の方が良かったんじゃないかなあ」
上がってきた数字を見た販売のトップが呟いた。
「死児の齢を数えるようなもんだが、あっ、もう蒲田は死んでるんだったな」
販売会議の雰囲気はますます凍りついた。
128 :
名無しさん:02/04/26 00:44
寝起きの夢の余韻の悪さに嫌気しながら、
太郎は食事を買いに近所の商店街に出た。
見ると行きつけの食料品店がつぶれ、惣菜屋が新しくできていた。
「縄文惣菜店」と書いてあった。豆製品はなぜか扱いが無かった。
奥でこ慣れた手つきで惣菜を作る男がいた。
129 :
名無しさん:02/04/26 00:48
太郎はその光景を見つめていた。料理に多少造詣があった。
「そっちに、ある、醤油を、とって、くれる?」
妙に読点の多いような口調が気になった。
太郎と目があったが、バカ面を見て蔑むにして向こうから目をそらした。
静岡茶めしとウイロウだけ買って店を出た。
130 :
名無しさん:02/04/26 00:57
太郎は店に電話してみた。木曽が出た。
「おねぇちゃん、今日は何色はいてるの?」変態電話を装った。
「黒よ。ハァハァ」男っ気がない木曽が興奮してきた。
とてもじゃないが相手にする気はないので、太郎は電話を切った。
鬱憤が溜まったメスブタだった。太郎も興奮してきた。
131 :
名無しさん:02/04/26 01:00
太郎の店には具体的数字を伴う改善命令が下った。
「オマエ達、どんな方法でもいいからキョンシーを売るのよ。」
ただでさえ醜い木曽の形相は凄みを増し、ゴリラのそれと化していった。
「本当にどんな方法でもいいんですね?」と太郎。
「あんたには期待してないけど、なんかあるの?」
132 :
名無しさん:02/04/26 01:01
次の販売会議で太郎の隣接店舗の新人の富士元が発言した。「応仁コンタクトに対抗
するにはNBディスポのスピード販売しかありません。ちょうど応仁コンタクトの正面に
あいている物件があります。そこでここにNBディスポスピード販売店を作るのはどうで
しょうか。」会議では富士元の意見が通り、一ヵ月後スピード販売店が完成した。
応仁コンタクトの売り上げは激減した。
133 :
名無しさん:02/04/26 01:14
数日後、店舗に張り紙が出た。
「キョンシー12ヶ月分ご購入の方に、抽選で薔薇皮乱欄のシミ付きパン○ィー
が100名様に当たる!お早めに!」
太郎は応募ハガキを500枚クスね、自宅に持ち帰った。
その日のうちに自分の名前と住所をすべて書き込んだ。ハアハア
134 :
名無しさん:02/04/26 07:20
客1「薔薇皮乱欄のシミ付きパン○ィーが、あたるってよ」
客2「そんなもんいらねーよ。変態な会社だな」
この変態な懸賞商品はたちまちマスコミの話題となり、連日、
TV、新聞などの取材が殺到した。マスコミの論調は、当然、非難であり、
吊るし上げであった。
記者「どういうつもりでこんな懸賞商品にしたんですか!!!」
太郎「上の命令ですから、しかたないんです。」
太郎は必死に自分も被害者を演じた。
135 :
R227120.ppp.dion.ne.jp:02/04/26 08:33
太郎裏情報
太郎裏情報なんかあるわけ無いだろ。
137 :
名無しさん:02/04/28 11:16
名前欄に
fusianasan
と書いて
本文に「太郎裏情報」と書いて書き込みボタンを押すと
太郎や蒲田、羽賀、円元(笑)のモデルになった人物の詳細が
掲載されたページに飛びます。
一度で表示されないときは、何回かトライしてください。
回線が込んでいるときは、飛ばないかもしれないので、根気よくやってください。
なお自宅より、回線の太い会社からのアクセスのほうが成功する確率が高いです。
138 :
名無しさん:02/04/28 14:12
大変だ!院長の陳保が捕まった!
電車の中での痴漢行為で逮捕されたのだ。しかも男の…。
よほどティムポが恋しかったのだろう。複雑な自責の念にかられた。
早く後任の人事を探さないと、また木曽が不機嫌モードに入る。
あいつは不機嫌になると長い。万年生理女だ。
139 :
名無しさん:02/04/28 16:05
開発担当部署が替わりの医者を連れてきた。
よぼよぼの老人だ。山の奥の老人ホームから連れてきたのかな。
「も、もも、もも、毛六と申します」自己紹介もたどたどしい。
指の先が微動していた。スリットをいじっていたがあまり知らないようだった。
木曽がほくそ笑んでいた。自分のやりたい放題にできると思ったに違いない。
140 :
名無しさん:02/04/28 16:10
次の日から太郎は地獄だった…。
患者から「診察室がションベン臭い」と苦情があり脱臭を置いた。
暇があると奥で寝入ってしまい起こすのが大変だった。
そのくせ金にはウルさくガメツイらしい。
小銭をチャラチャラ音をさせると飛び起きるので、太郎は起こすときに使った。
141 :
名無しさん:02/04/28 16:13
そのくせ若い綺麗目の女が来ると、診察時間が長かった。
「先生、後がつかえておりますので…」と太郎がいうと
「う、ううう、うるさいわい。ワシのやることにケチつけるんか!」
と、ものすごい剣幕でどなられた。そのまま逝かれても困るので
太郎は我慢した。我慢してると好きなように延ばされ30分1時間はしゃべっていた。
142 :
名無しさん:02/04/28 16:17
目を盗んで木曽はいいようにレンズを売り始めた。
アレルギーがあろうと結膜炎だろうと傷があろうと、鬼のように
PBを一年分売りまくった。僅かでも乱視があるとトーリックを薦めた。
「どうせスリットで傷があるのも分からないのよ。あの爺さん」
木曽は完全に毛六院長を馬鹿にしていた。いざとなればお色気でも出すつもりかな。
いくら何でも毛六爺さんでも好みってもんがあるだろうに…。
143 :
名無しさん:02/04/28 21:38
陳保が突然、眼科に現れた。
「俺を見捨てないでくれぇ。医局には帰れないし、
金もない。相手とは示談になったんだが、示談金も払えない…」
「うるさいわねぇ。性病科にでも行ったら?商売の邪魔よ、失せな」
木曽は手の平を返したように冷たかった。
144 :
名無しさん:02/04/29 23:21
キョンシーの売上は日に日に増大していった。
大幅値下げの影響もあるが、毛六が眼科の事を何も知らないのも大きい。
調子に乗って売りまくっていたが、3年前の小鳥事件の二の舞が待っていようとは
脳天気な社員、上層部は夢にも思わなかった。
145 :
名無しさん:02/04/29 23:21
陳保が意気軒昂に言い返してきた。
「おいおい、前院長先生様を粗雑に扱っていいのかよぉ。
無資格なお前らダニがコンタクトレンズの装着練習してること、
眼圧やいろんな検査を代行してること、
販売パンフレット院内に置いて売ってること、
いろいろ出るところ出てしゃべっちまってもいいんだぜ…」
146 :
名無しさん:02/04/29 23:25
翌日、気持ちのいい朝だった。
太郎は花を買い、亡き蒲田の四十五日の命日を弔うべく
近くの例の公園に足を運んだ。
全裸で公園の真ん中でトグロを巻いているオヤジがいて太郎は呆れて
避けて通った。それが息のない陳保の姿だと気づくのは数時間後、
警察から連絡が来てからだった…。
147 :
名無しさん:02/04/29 23:27
陳保の死因は急性アルコール中毒だった。
「俺は酒飲まないんだよ。急性アル中の患者に尿道カテーテル何回も
救急で入れさせられてるから、それ見てて酒飲みが嫌になってな」
太郎は生前の言葉を思い出したが、面倒に巻き込まれては迷惑なので
黙っていた。
148 :
名無しさん:02/04/29 23:34
大変だ!院長の毛六が捕まった!
自分の婆さんと間違えて、患者に抱きついたのだ…。
よほどチョメチョメが恋しかったのだろう。複雑な自責の念にかられた。
早く後任の人事を探さないと、また木曽が不機嫌モードに入る。
あいつは不機嫌になると長い。万年生理女だ。
149 :
名無しさん:02/04/29 23:36
大変だ!マネージャーの木曽が入院した!
生理が続くと思っていたら子宮ガンだったのだ…。
よほど元々生理が不順だったのだろう。普通気づくだろ。
院長もいない、マネージャーもいない、まったく
どうなつてんだ、この店は…。
150 :
名無しさん:02/04/29 23:45
開発担当部署は何とか名義貸ししてくれる婆さんを見つけてきた。
会社側は毎日代診で回そうと考えていたが、婆さんは脳梗塞のリハビリも兼ねて
という事で、週一日だけ診察することになった。
151 :
名無しさん:02/04/29 23:56
木曽の子宮ガンはstageW出ての施しようがなかった.
数ヵ月後には、帰らぬ人となった。
今頃三途の川で、PBの石をせっせと積んでいる事だろう。
黒のパン○ィーだけ身に付けて。
それにしてもよく人の死ぬ店舗だ。
152 :
名無しさん:02/04/29 23:59
婆さんは話しが長く、内容も眼科と関係ないので困った。
店長不在で太郎が代理にされていたので、なおさら困った。
耳が遠いらしいので改善を求めても暖簾に腕押し、患者にゴリ押しだ。
あ、そりゃ俺か…。
とにかく婆さんは困る。エイリアンマネージャーに相談した。
153 :
名無しさん:02/04/30 00:11
太郎の地区のエイリアンマネージャーは押丸という男だった。
「婆ぁは扱いづらいやろ。大変やろが頑張れや」
それだけだった。ら、まだよかった。
「それよりも数字出てへんやないかい、なめとんのかゴラァ。
もっと精出さんかい。このタダ飯喰らいの給料泥棒がぁ!」
154 :
名無しさん:02/04/30 00:35
太郎は受話器を置いたまま余った健康豆をボリボリ食ってたので
難を逃れた。「聞いとんのかヴォケ、オタンコナス、フヌケ…」
止まったところで「すいません、お客様が来たので」と切っといた。
口汚い男だ。顔・口・根性と三重苦の男だ。やれやれ。
「ちょっとぉぉぉ」婆さんが太郎を呼びつけた。
155 :
名無しさん:02/04/30 00:42
「メ、メガネは売ってます。」
「あたりまえじゃー、あんな三国インチキメガネ売れて当然なんだよ。ギラギラが
ぜんぜん出てねえぞ。メニ○ンは死んでも売るなっていってんのに、昨日4枚も
売りやがって。てめえには愛社精神ちゅうものがないのか。」
「でもエリマネ自身、メダ○スト付けてるじゃないですか」
「余計な事抜かすな。カーブが合わんのじゃ。」
ちなみに、きょんしーもメダ○ストもカーブは870である。
156 :
fusianasam:02/04/30 10:55
「太郎裏情報」
157 :
愛読者の皆様に特別企画:02/04/30 12:07
名前欄に
fusianasan
と書いて
本文に「太郎裏情報」と書いて書き込みボタンを押すと
太郎や蒲田、羽賀、円元(笑)のモデルになった人物の詳細が
掲載されたページに飛びます。
一度で表示されないときは、何回かトライしてください。
回線が込んでいるときは、飛ばないかもしれないので、根気よくやってください。
なお自宅より、回線の太い会社からのアクセスのほうが成功する確率が高いです。
158 :
名無しさん:02/04/30 12:08
>>157 すげぇ楽しめた。これからも健筆期待してます!
太郎裏情報なんかあるわけ無いだろ。157はうそ。
160 :
名無しさん:02/04/30 20:03
すいません。長いので誰かあらすじを書いてくれませんか?
161 :
名無しさん:02/04/30 20:37
>>160 結論「コンタクトレンズの量販店に勤めるしかない時は
よく店を選ぶこと」
162 :
名無しさん:02/04/30 21:02
「このレンズにしてから調子が悪いって、患者が言ってるけど私のせいにされたら
いやだから、売ったあなたがちゃんと説明しなさい。」
「やれやれ。」
いつものことだが鬱である。気の弱い太郎はこういう時、返品になってしまうことが多い。
しかし店長代理の今、あっさり土俵を割るわけには行かない。
163 :
名無しさん:02/04/30 21:11
ほどなくして、婆さんは天寿を全うした。
ここの眼科で始めての自然死だ。太郎も厄払いにいかずに済み安心した。
またまた院長を開発部が探してきた。
溜本(ダメモト)先生だ。なんでも美容外科をやってたらしい。
そのわりには美容的とは言えない顔だった。太郎も人の事は言えないレベルだが。
164 :
名無しさん:02/04/30 21:14
マネージャーも来た。根蔵(ネクラ)という名だ。
いちいち女のように執拗に絡んでくる嫌なタイプだ。
「そんな売り方してたらいつまでも万年ヒラだね。イヒヒ」
粘着質で、イヤミで、緑の血が流れてそうなタイプだ。
二日三日して、太郎は顔を見ただけで吐き気がするようになってきた。
165 :
名無しさん:02/04/30 21:26
「いつも気分悪そうだなお前、木曽の生理じゃあるまいし、
うす気味悪いから近くに寄るなよ、イヒヒ」
太郎はこっちから願い下げだと思った。
苦情のはがきが本社の「お客様うわ言聞流しセンター」に来たらしい。
「粘着質でPBやケア用品を買うと言わないと中々帰してくれない」等など。
166 :
名無しさん:02/04/30 22:57
そして、製品のクレームを言うと、
「それは仕様です」と答えてくる。まるで、マイク●・ソフト
のサポートセンターの様だった。
167 :
名無しさん:02/05/01 00:02
しかしよくもまぁ、医者をころころ探し出してくるもんだ。
医者は医事珍報という雑誌で、おかかえの医療法人の名をかたり募集している。
電話すると変なやつが出る。それがウチの名器開発担当部。
あとは適当に儲け話を餌にすれば、金に目が眩んでヒョコヒョコ寄って来る算段だ。
PBだの業務上納手数料など二の次だ。
168 :
名無しさん:02/05/01 23:02
最近はCMも始めた。起用されたのは茎川冷だ。
安いメガネをかけた姿は、あまり似合ってない気がするが…。
それにしても前のススキ嵐々はどこへ行ってしまったのだろうか。
人の入れ替わりの激しい業界で残るのは難しい。
太郎は虚しくなってきた。
169 :
gw1.aitai.ne.jp:02/05/02 01:39
太郎裏情報
170 :
tarou.ne.jp:02/05/02 01:47
太郎表情報
171 :
sukisuki.ne.jp:02/05/02 01:54
太郎表情報
172 :
名無しさん:02/05/04 12:49
/⌒⌒γ⌒ 、
/ γ ヽ
l γ ヽ
l i"´  ̄`^´ ̄`゛i |
| | | |
ヽ / ,へ ,へ ヽ./
!、/ 一 一 V
|6| | .|
ヽl /( 、, )\ ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ヽ ヽ二フ ) / < 太郎はGWとったんか?
丶 .ノ \______
| \ ヽ、_,ノ
. | ー-イ
173 :
名無しさん:02/05/04 19:16
ある休業日、太郎は偵察も兼ねて家の近くのエーセコンタクトに行った。
「ワンデイ欲しいんだけど…」太郎は遠慮がちに逝った。
「はい承知しましたぁ。前お使いの度数はおいくつですか?」
ぬぬぬ、ぬぁんと、押売りがないではないか?太郎は驚いて店員を見つめた。
「大丈夫ですか?いま先生呼んできますから」店員は体調が悪いのかと思ったらしい。
174 :
名無しさん:02/05/04 19:19
「大丈夫かね、あ…」なんと現れた院長は陳保だった。
「下のムスコは元気ですから大丈夫ですよ」太郎は皮肉を逝った。
「そ、そうかね」陳保はすぐ引っ込んだ。
「ワンデイ用意しときました。あとは先生の診察になります」
ワンデイなんかそのまますぐ出したら、根蔵にイビリ殺される…。
175 :
名無しさん:02/05/04 19:22
診察室で陳保と向かい合った。「驚きました。今度はエーセですか?」
「借金あるからね。痴漢の慰謝料とかもあるし。またやってるよ。
でも驚いたろう。PBの押売りがないのは他では普通なんだよ。
チラシに載せてPBのエサに使ってるわけじゃないよ。
社員も心理的負担がないから快く働いてるよ」
176 :
名無しさん:02/05/04 20:45
そうはいってもウチより少し価格は高いようだ。
安かろう悪かろうよりはマシかもしれないが。
そう思うと検査員もウチより綺麗な気がしてきた。
前の木曽は図体はデブな男みたいなくせに生理だけ並みに来る奴だった。
「先生のお知り合いなんですかん?」優しく微笑まれて太郎は久しぶりにイイ気分だった。
177 :
名無しさん:02/05/04 20:47
「ちょっとサービスしちゃいますね、こちらへどーぞ」
白いカーテンの中に誘われた。他に客はいなかった。
まさか…。太郎にとっては三年ぶりだった。精力には自信があった。
「はい、トライアルあげますね♪」
太郎はもう自制心を失っていた。気づくとその女に抱きついていた。
178 :
名無しさん:02/05/04 20:50
悲鳴を聞いた他の検査員にボコボコにされ、太郎は裏へ
連れて行かれた。陳保もやって来た。全てをバラしたらしい。
「こいつ、押売り野郎が偵察に来て痴漢とは太ぇ野郎だ」
陳保が空々しい顔をしていた。どうやら痴漢の話は伏せて就職したらしい。
「サツに突き出してやろうか」店長らしい男が息巻いた。
179 :
名無しさん:02/05/04 20:52
陳保が慌ててとりなした「まぁまぁ、警察とは穏当でない。
ここは私に免じて許してやってほしい。
もちろんタダでとは言わん。こいつをスパイにこき使ってはどうか…」
「それも楽しいですね。PBの原価表やら店舗予算、売上、
全部逐一報告させますか…おい、念書を書け」太郎はしかたなく屈した。
180 :
名無しさん:02/05/05 00:44
やれやれ、とんでもない目に遭った。
エーセなんか好奇心で行かずに、ウチのトライアル失敬すれば事足りたのに。
それにしてもあの女、俺を色目使って誘っといて…。
恨みには思いつつも太郎はMだったので、スパイに酷使されるのも満更ではなかった。
女をオカズにして果てて、太郎は寝ることにした。
181 :
名無しさん:02/05/05 00:48
そのころ昼間太郎に抱きつかれた女は、別な場所にいた。
応仁コンタクトだ。机の向かいには円元がいた。
「ふーん。エーセにスパイに入ってるお前が、逆に、エーセにスパイを、
作ってやることに、なるとは。因果だな」円元はパソコン画面を見入りながら話した。
「そんな虫けらの話題は、どうでもいい。エーセは最近どうだ?」
182 :
名無しさん:02/05/05 00:53
「厳しいですが持ちこたえてます。店舗の至るところに
品の無い安売り押売り量販店が進出してきて迷惑していたようですが、
客を明らかに食われているのはせいぜい籐沢店くらいです」
「榊奈川県も、建ち過ぎだな。応仁が、進出すれば、別だが」
含み笑いをして円元はネットにカキコしていた。
183 :
名無しさん:02/05/05 19:30
/⌒⌒γ⌒ 、
/ γ ヽ
l γ ヽ
l i"´  ̄`^´ ̄`゛i |
| | | |
ヽ / ,へ ,へ ヽ./
!、/ 一 一 V
|6| | .|
ヽl /( 、, )\ ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ヽ ヽ二フ ) / < 今日はガキの日やな。
丶 .ノ \______
| \ ヽ、_,ノ
. | ー-イ
184 :
名無しさん:02/05/05 19:53
太郎…とあるコンタクトレンズ押売り量販店のさえない平社員。
根蔵…太郎の店の店長。イヤミな性格。
陳保…太郎の店のCL眼科元院長。泌尿器科出身。
溜本…太郎の店のCL眼科現院長。美容外科出身。
押丸…太郎の店のエイリアンマネージャー。関西出身でえげつない。
円元…太郎の店の近くの医師系・応仁コンタクト領袖。
宋才…円元の腹心。謎の女。
185 :
愛読者の皆様に特別企画:02/05/05 22:49
この夏、皆様に好評の「リレー小説・社畜押売りCL店員」が
晴れてビデオシネマ化されることが決定しました!!!
記念しまして、読者の皆様に感謝の意を込めて特別な情報をお教えします。
名前欄に
fusianasan
と書いて
本文に「太郎裏情報」と書いて書き込みボタンを押すと
太郎や蒲田、羽賀、円元(笑)のモデルになった人物の詳細が
掲載されたページに飛びます。
一度で表示されないときは、何回かトライしてください。
回線が込んでいるときは、飛ばないかもしれないので、根気よくやってください。
186 :
名無しさん:02/05/05 22:51
>>185 すげぇ!よくここまで…って感じだね。感謝!
ここを見ずして業界通を称すること勿れ!
187 :
名無しさん:02/05/05 22:54
俺も見たぞ。
これはすごいね。
みんな、ほら噂の円元氏もでているよ
見ないと損だよ。
188 :
名無しさん:02/05/05 22:57
コツは何度でもトライするという点だね。
よーしいくぜ
189 :
名無しさん:02/05/05 23:36
ここまで書いちゃっていいの…って感じっすね。
読んでから小説読むとまたまた感激増幅!
これからも健筆期待しますっ!
190 :
名無しさん:02/05/05 23:44
円元は全国の風俗街に輸入モノのすっぽんマムシ精力絶倫薬の販売網を
展開することを計画していた。
「さすがに、コンタクトの連中も、これはできんやろからな。
今度これでも、その太郎とかいう末端虫ケラに飲ませてみ」
いかにも毒々しい黒い丸薬を、円元は女スパイに与えた。
陳保…太郎の店のCL眼科元院長。泌尿器科出身。
溜本…太郎の店のCL眼科現院長。美容外科出身。
>治してもらったちゃんとした目医者で教えてもらったのですが、、私がメガネ屋さんに連れて行かれた目医者は、
>「眼科を学んでいない泌尿器科の先生がメガネ屋さんに雇われて開業している。
>何で、泌尿器科の先生が目の診察をして治療費を取るのが許されるのですか?
192 :
名無しさん:02/05/07 09:16
age
193 :
名無しさん:02/05/07 23:49
あげ
194 :
名無しさん:02/05/08 00:57
「この頃疲れているみたいね」あおなは太郎に丸薬をさしだした。
「よく効くビタミン剤なの」
「ありがとうございます」太郎はひったくるように受け取り、口に入れた。
ロクに飯も食っていない太郎は、栄養補給の手段は何でもよかった。
「じゃあ、私は仕事があるから」あおなは足早に立ち去った。
太郎に強姦されてもつまらないと考えたのだった。
195 :
名無しさん:02/05/09 01:20
age
196 :
名無しさん:02/05/09 21:40
元気になって太郎は店に出た。陰湿な根蔵は今日はオフだった。
カラコン希望の客がきた。髪は茶色なくせに眉毛は黒々としていた。
「超かったりーしぃー。なんで診察うけなくちゃいけないわけぇー」
散々診察前にゴネたあげくに、角膜が傷だらけで販売を先生が禁じた。
「超むかつくぅー。診察代なんて払わないってかんじぃー」
太郎「コンタクトの装用は無理となってしまいます」
茶髪女「わざわざ買いに来てんだからよー、売れよっ!!」
しばらく悶着の後、茶髪女はこう言い残して店を出ていった。
「あんた、痛い目に逢わしてやる!!!」
198 :
名無しさん:02/05/10 09:59
太郎は仕事終え、帰路についた。
時計はもう午後10時を回っている。
「早く、帰ろう」
いつもは使わない駅への近道である、裏道を抜ける事にした。
そこは電車の高架に沿った細い道で、人が横に3人並んで歩く位の広さという道である。
その道を使えば、駅に着くのが10分は違うのであるが、
夜は物騒なので地元の人間は使わない。
突然、高架下から2,3人の男が現れ、太郎を取り囲んだ。
男達は「金、金」という。日本人ではないようだ。
太郎は財布を渡し、身振り手振りで見逃してくれるように訴えた。
男達は財布の中身を確認すると、怒りだし、太郎に襲いかかった。財布には
現金682円と、Y橋カメラなどのポイントカード類しか入ってないのであった。
男達は倒れこむ太郎に対して執拗に蹴り続け、最後に背中にナイフを突き刺した。
翌朝、新聞配達員によって発見されたときは、太郎は冷たくなっていた。
太郎は身寄りもなかったので、荼毘に付され、遺骨は無縁仏としてお寺に安置された。
199 :
名無しさん:02/05/10 22:53
>>198 そうなってはまずいと思い、太郎は院長に内緒でカラコンを出した。
「絶対目薬さして、しばらくはつけないで下さいよ」
「分かってるって。サンキュー」茶髪女は消えた。最後までむかつく女だ。
院長が寄ってきた「まさか出してないだろうねぇ」地獄耳だった。
「いやいや、まさかそんな大それたことは」太郎は適当にごまかした。
200 :
名無しさん:02/05/10 22:57
次の客は家政婦の仕事をしている人で、小柄な小太りの女だった。
一原税子と保険証に書いてあった。
「よろしくお願いしますね」辺りをキョロキョロ見渡している。
「御希望のレンズは?キョンシーなんかお買い得ですよ」太郎はセールス爆裂させた。
「あらイヤだ。エーセコンタクトと間違えちゃったわ…」
「うちのほうが安いですよ。いまパンフを…」
取りに行った隙に一原は院長室のカーテンから中を覗き見していた。
201 :
名無しさん:02/05/10 22:59
院長は大イビキを掻きながら診察室の奥で寝ていた。
「あらぁ〜、イイ御身分ね。うふふ」
「困ります。勝手に覗かれては…」太郎はたしなめた。
「あら、そんなこと言っていいのかしら?
私前に応仁コンタクトで受付してたことあるのよ。
こーいう眼科の悪いとこ、ずいぶんオーナーから聞いたわよぉ」
202 :
名無しさん:02/05/10 23:02
一原は得意げに続けた「無資格者の検眼・検査・レンズの装脱、
レンズのパンフレットの医院内での展示、
特定の眼科への診察誘導、みーんないけないのよね?」
「勘弁して下さいよ」太郎はとりあえず下出に出ておいた。むかつくババァだ。
「あとピービーはいらないわよ。メヤニコンのハードがいいわ」
203 :
名無しさん:02/05/10 23:06
「メヤニコンのレンズはうち在庫ないんですよー。それでしたら…」
「在庫がないって嘘つくのは知ってるわよ。あたし騙そうったって無理よ。
注文でいいからメヤニコンがいいわ」
とんでもないババァに捕まってしまった。太郎は腹が痛くなってきた。
「あと旅行用にワンデーも買っとくわ。ちゃんとワンデー秋ビュー出してね。
ゲーリーズは扱いづらいからイヤよ。」
204 :
名無しさん:02/05/10 23:10
「いまヘア用品一年分の御紹介を…」
「いらないわよ。そーいうのはマツモトツヨシで買うから。
眼科内で販売トークするのはいいのかしら?ウフフ」
とんでもないババァだ。太郎は完敗を認めて諦めることにした。
明日根蔵にどんなに怒られるだろう…。
205 :
名無しさん:02/05/11 07:17
「視力は確認しますのでトライアルはお外し下さい」
「あら〜、水臭いじゃないのよぉ。トライアルくらい試供品にくれないのぉ?
他じゃそうしてくれるわよぉ?サービス悪いわねぇ」
太郎はさすがに頭に来た「当店ではそうしたことは致しておりません」
「あっそう。じゃーヘア用品はくれるわよねぇ?」どこまでもガメツイババァだ。
206 :
名無しさん:02/05/11 07:21
「あっそうだぁ、忘れてたわ。使ってたレンズ下取りしてくれるんでしょ?」
一原はカバンから古いレンズを取り出した。
黄色く変色して変形して、ドロドロした感じのレンズだった。
「ウチはそういうのはやっておりませんから」
「さっきから聞いてりゃケチくさいわね!」一原はレンズを太郎に投げつけた。
太郎の顔にドロドロレンズがぴたっと命中してくっついた。
207 :
名無しさん:02/05/11 08:50
突然、店内に東南アジア系と見られる外国人が乱入してきた。
ナイフを一原に突きつけ、たどたどしい日本語で「金、金」と騒いでる。
208 :
名無しさん:02/05/11 09:05
「アペンクチャイスルペンコナンマデブー
(金はない)」太郎は東南アジア青年の舟に乗っていた時のスワヒリ語を駆使した。
いきなり現地語を聞いた犯人は狼狽した「チッ、クチャマデルンピ」
舌打ちして金目になるものを物色していたようだが、キョンシーの在庫には目もくれず
一目散に逃げ帰った。一原は気絶して失禁していた。
209 :
名無しさん:02/05/11 09:51
どうやら外国人達は、上の階にある、コスプレ専門の風俗店
と間違えて侵入してきたらしい。コスプレという点では、通じるものが
なくはないが、迷惑な話しだと、太郎は思った。
210 :
名無しさん:02/05/11 20:56
「一原さん、一原さん!」太郎は一原を抱えて揺り起こした。
「ーん、あらっ?ちょっと何やってるのよ?私を手込めにしようとしたわね?」
一原は勘違いしてギャーギャー店の外に騒いで出て行った。
大変なことになった、と太郎は思ったが、この店は変事が多いので慣れっこになっていた。
先生はまだ診察室の奥で寝ていた。幸せな人だ。
211 :
名無しさん:02/05/11 21:00
《コンタクト屋店員、中年婦人客に乱暴か》
11日午後、●●コンタクト■■店店員・押売太郎(28)は、店内で中年婦人客(56)に乱暴
しようとした疑いで■■警察署に婦女暴行未遂で逮捕された。調べに対し容疑を否認し
ている模様。なお同婦人客の訴えにより●●コンタクトでは隣接する眼科で医療行為を
医師免許の無い無資格者が行っていたことが発覚し、店長のN氏も事情聴取を受けてい
る。警察では厳しく余罪を追及する方針。
212 :
名無しさん:02/05/11 22:11
>>211 そうなるかと思い太郎はヒヤヒヤしたが、そこはまたお得意の戦法で
エイリアンマネージャーの押丸が金を渡したらしい。
「事情はどうでもえぇ。無駄な金使わせやがって、ろくな稼ぎもないくせに
このオタンコナス、ドテカボチャ、インキンタムシ…」
罵詈雑言は五時間続いた。
213 :
名無しさん:02/05/11 22:13
ひさしぶりに店に新人が入ってきた。男だが顔がトレンディ俳優のようだった。
「ちーっす。新人の池照です」笑った口から白い歯がこぼれた。
あやかろうと根蔵が得意のヨイショを始めた「池照クンはうちの一番星だから、
頑張ってくれよ!」「はいーっす」
つまらない寸劇を見させられて太郎は吐き気がした。
214 :
名無しさん:02/05/11 22:16
ところが馬鹿にしたものでもなかった。池照は翌日からヘア用品1年分や
ピービー1年分をバシバシ売り始めた。しかも今まで全く縁のない若い女性客からだ。
流し目を使い、トワレを香らせ、微笑みを使い女たちを転ばせていたのだ。
根蔵も大喜びで調子に乗り、若い女性客が来ると「池照クン、御指名ですよ〜ん!」と
太郎の順番を無視して回すようになってきた。それで売れるからなお悔しい。
215 :
名無しさん:02/05/11 22:20
池照も調子に乗り、太郎を小馬鹿にした目で見るようになり、タメ口をきいてきた。
羽振りもよく、紫のスーツで来店してきたが、根蔵は何も言わない。
汚れ仕事は全て太郎に押し付けられた。女子社員も池照に文句はいえなかった。
店の売上は激増し、エイリアンマネージャーも褒めちぎった。
太郎は冷静に見ていた。
216 :
名無しさん:02/05/11 22:23
天は二物を与えずで、池照は脳ミソはお粗末だった。
ツとシ、ンとソの書き分けもできず太郎は尻拭いに辟易した。
ある日、怒った女が来店した「ちょっと、こないだここの池照って
店員に1ヶ月使えるって言われて連続装用してたんだけど、目に
傷ができてるって言われたわよ!どうしてくれるのよ!」
217 :
名無しさん:02/05/11 22:27
色目ばかり気を使ってよく説明をしていなかったらしい。
その女は訴えると息巻いて店を出て行った。
どうやら後で聞いた話だと、池照に色目を使われてその気になって
携帯の番号を渡したが無視されてゴミ箱に捨てられてるのを見て逆上したらしい。
女も女だが、池照も調子に乗りすぎた。
218 :
名無しさん:02/05/11 22:30
会社はその女と交渉し、とりあえず池照は倶知安店に異動になった。
根蔵はいなくなってから手の平を返したように悪口を言い始めた。
「あんなホストみたいな野郎、はじめからいけ好かなかったんだよな。
所詮は歌舞伎町で客引きでもしてりゃいいんだ。アホが」
池照目当ての女性客が激減し、店は成績が極端に悪化した。
219 :
名無しさん:02/05/12 16:50
またウチの店に新入社員が来た。
「どーもー。新入りの雁黒援子ですぅ」頭が悪そうなキャラだった。
根蔵がマスカラとルーズソックスは止めるように注意した。
タバコもスパスパ吸いまくり、歯はヤニで黄色くなっていた。
太郎は前の池照よりはマシかな、と思っていたが、とんでもなかった…。
220 :
名無しさん:02/05/12 16:54
小うるさい院長の溜本が、なぜか雁黒にはあまり注意をしなかった。
「ま、あーいう人種は言ってもしょーがないからねぇ」
諦め口調だが、明らかに他よりも甘く対応していた。
数日後、根蔵がその理由を話してきた「あいつ、院長と寝たらしいんだよ…。
社内エンコーと言うか何と言うか…。雁黒には優しくするように注意されたよ」
221 :
名無しさん:02/05/12 16:58
院長には美容外科時代に知りあった年増の看護婦だった奥さんがいると
聞いていたが…。太郎は絶句した。頭のいい人が考えることは分からない。
雁黒は診察時間中も馴れ馴れしく院長の部屋に出入りしていた。
おしゃべりの笑い声がしているうちはいいのだが、たまにずーっと声がしない時間があり、
根蔵が診察室の外でヤキモキしていた。それはそれで見てて小気味良かったが。
222 :
名無しさん:02/05/12 17:09
「あっ、いや」
「あん、あん、あん、あん」
ぱんぱんぱんぱんぱん
「はっ、あああん」ぱんぱんぱんぱん
「うっ!」
223 :
名無しさん:02/05/12 17:21
溜本はイッた時に逝ってしまった。脳卒中だったらしい。
雁黒は別に落ち込んでいる風もなく働いていた。それほど情もなかったようだ。
またまた医者が欠けたので替わりを探すことになった。
開発の連中がまた医者を連れてきた「二瀬と申します」女医さんだった。
何でも内科にいたらしいが、都合で退職してきたらしい。眼科は素人らしい。
224 :
名無しさん:02/05/12 21:24
二瀬は眼科のことはトーシローだった。
スリットはおろか眼底も見えてるんだかどうだか…
目薬も何とかの一つ覚えでワンパターンしか処方しない。
ただピービーとか何とかコンタクトのことまでトーシローなので
根蔵は目を盗んでいいようにピービーを適応を無視して売りまくっていた。
225 :
名無しさん:02/05/12 21:26
根蔵はだんだん増長してきた。女医だったのもあるのだろう。
「先生、結膜炎の患者さんが来たんで目薬出しといて下さいね」
「コンタクトのことは我々がプロなんですから任せて下さいよ」
「アレルギーでも交換レンズでケアすれば大丈夫ですよぉ」
危ない橋を渡り始めた。太郎は怖いので程々にしておいた。
226 :
名無しさん:02/05/13 23:38
根蔵は検査引用のスリットで診断までするようになった。
「最近、キョンシーはめてると時々痛いんですけど。」
「どれどれ」
根蔵はフルオで染めてスリットを覗き込んだ。
227 :
名無しさん:02/05/13 23:47
フルオで角膜に樹脂状の染まりが見られた。
SPK以外分からない根蔵は、
「傷が付いちゃってますから、目薬さして一週間後に来て下さい」
と言って、ヒアレインを出した。
二瀬は見て見ぬ振りをしていた。
228 :
名無しさん:02/05/13 23:52
根蔵のニセ医者ごっこはエスカレーター、あ、間違えた
エスカレートしていった。太郎はやばいんじゃないかと思い始めていた。
「あ、やっぱり角膜に傷できちゃってたんだぁ」
根蔵は勝手に診断して二瀬を小馬鹿にしていた。
鈍感で知識のない二瀬は為されるがままだった。
充血もひどく、痛みも増してきたその客は、耐え切れず
近くの眼科へ行った。
ヒアレインしか出てないのを見て、その眼科のDRが電話してきた。
「所見はどうだったんですか?」
二瀬は、勝手に根蔵が記入した樹脂状のものが見られたと答えた。
「え!それで何でヒアレインしかでてないんですか?」と聞かれたが
二瀬は何が悪いのか分からない。つい
「私はみてないもので」と答えてしまった。
「じゃあ誰が?」
「うちの検査員が」と答えてしまった。
「じゃあ、無資格者が診てヒアレインを出したというんですか?」
「いや、そのそういうわけじゃなくて。…」二瀬は言葉につまった。
230 :
名無しさん:02/05/14 00:00
二週間後に227の客が来た。
手には近くの一般眼科の診断書を持っている。
「一週間たっても良くならないんで、近くの眼科に行ったら
角膜ヘルペスだって言われたわ。眼科医なら見逃すはずないって。
あなた何科の医者?」
眼科医は、その客に本当のことを言ったようだった。
調べて、二瀬が眼科医会にも入ってないニセ目医者と分かったようだ。
客の弁護士から連絡があった。
「ヘルペスが悪化して、実質まで炎症を起こして視力に障害が残る
後遺症が出た」といわれた。
根蔵は、二瀬と話して、二瀬が見たことにして欲しいと言った。
ところが、二瀬は、根蔵が自分の知らないところで勝手にやったと
主張する。根蔵はやばいなと思った。これでは医師法違反になってしまう。
232 :
名無しさん:02/05/14 00:10
実質に混濁を残し、客から訴えられたのは太郎の会社は二度目である。
一度目は三年前、大阪の小鳥という所で起きた。
元をただせば、それもきちんとした説明をせずにキョンシーを押し売りした事が
原因だった。
233 :
名無しさん:02/05/14 00:11
根蔵は言い訳を考えついた。これでも亜太亜大学に五年いたのだ。
「私は二瀬先生に催眠術にかけられていたんです!
診察も診断も自分でした記憶がありませんし、
そんな大それたことするわけがありません!」
234 :
名無しさん:02/05/14 00:14
二瀬はアロマテラピーで癒されていたので、
院長室からは怪しげな呪術的な道具が多数押収され、
俺の言い分は通るだろう、と根蔵は安易に考えていた。
次の言い訳も考えていた。
「私じゃなくて太郎の責任です!」
235 :
名無しさん:02/05/14 00:33
社員がここまで増長するのには理由があった。
会社で「眼科物知り博士試験」を店ごとに実施させて、その成績に準じて
検査員のバッジに「松・竹・梅・屑」のシールを貼って差別化していたのだ。
ほとんどの店は店長がテストの答案を教えるなどしてカンニングしていたのだが、
一部のクソ真面目な店舗は勉強して受験していた。
勉強したので何だか知識がついたように錯覚して、上っ面の目医者気分になっていたという次第。
特に院長が二瀬のような頼りない奴だと特にである。
任意で事情を聞かれた。6時間にもわたり細部まで詳細に聞かれ、
もはや隠しとおせなくなった。
次の日、根蔵は逮捕され記事がでた。二瀬は不起訴になった。
************************************************************************
違法検眼で医師も書類送検 コンタクト業者と共謀
●●署は12日までに、無資格で客の検眼をし、コンタクトレンズの処方及び診察処方をしたとして、医師法違反の疑いでコンタクトレンズ販売店の根蔵○○店長(40)を逮捕。同店長と共謀したとして、二瀬○○(42)医師も同容疑で書類送検した。
二瀬医師は隣に医院を開設、自分が検眼したことにして、同店に処方せんを作らせていたことなどから、二人の「共謀」を認定した。無資格検眼で医師が摘発されるのは異例。
二瀬医師は美容外科医で、調べに対し「目に触るのは不慣れなので業者任せにした」などと供述しているという。
(2002/05/14 19:31)
237 :
名無しさん:02/05/14 14:55
根蔵は会社も懲戒免職になり気が触れてしまった。
「はい、次の患者さーん…」独房にひとりせせら笑いながらお医者さんごっこを
続ける根蔵の姿があった。
さすがにマスコミ沙汰になってしまったので二瀬は退職した。
またまた開発部の出番である。ああ忙しい。
238 :
(読者の声):02/05/14 16:56
239 :
名無しさん:02/05/14 17:05
45 :イギ− :02/04/29 10:12
>>44 いややわぁーー!
あんたんとこの家の近くってどこですかぁ?
おにいさんすぐかけつけるさかい
そして灯油撒いて火ぃつけて逃げるさかい
おにいさん教えてーな
46 :イギ− :02/04/29 10:17
今度そのメガネ屋寄ることがあったらついでに値段見といてくださ
い?
もしメガネ屋のオッサン足元見やがったらスパナで2,3回叩いて
正常な頭に戻しといてください?
血は飛ばさんといてぇ
おにいさん買いに行くとき困るから
240 :
名無しさん:02/05/14 17:07
>>239 つるし上げか・・・・
そういえば、最近本人こないな。ファッション板からも逃げたんだろうか・・・
241 :
名無しさん:02/05/14 17:37
値段見といてください?
正常な頭に戻しといてください?
↑
「?」は無用と思われ(w
242 :
小説家 ◆eApkEQGs :02/05/15 22:58
>>237 医者が見つかるまで太郎の店舗は閉鎖となった。
その間に近隣の医師系・応仁コンタクトは顧客を横取りして成長した。
スキャンダル続きの太郎の店舗は開けるに開けられなくなりとうとう閉店した。
太郎は失職したが、押売りから解放されて妙に心落ち着く日々を迎えられた。
正確な知識の下に、欲しいレンズを正当な値段で買えるような日を太郎は心待ちにしていた。
**********完**********
243 :
小説家 ◆eApkEQGs :02/05/15 22:59
次回作にご期待下さい。
244 :
名無しさん:02/05/26 12:33
344 :名無しさん :02/04/26 11:31
怪我で右目を失明、黒目が斜視気味の位置にあるので
欠陥が目立たないような、フレームとレンズの選択を教えてください。
矯正視力で0.4にしています。
345 :イギ− :02/04/26 16:32
>>344 ひいいいいいぃぃぃぃ!!!!
怪我ってどんな事故?
あと仕事は何?
245 :
名無しさん:02/08/15 01:31
ノノヽヽヽ@ ミ _ ドスッ
( ・^▽^)─┴┴─┐
/ つ. 1 0 0 │
/_____|└─┬┬─┘
∪ ∪ ││ _ε3
247 :
名無しさん:02/09/28 18:27
この小説、面白いねー。
似たような次回作キボーン。
5月に良い夢でもどりてぇー、
戻ったことがわかるとベストなんだけどなー。
248 :
名無しさん:02/09/28 20:40
あげ
249 :
名無しさん:02/10/10 20:42
もう 終わりですか そろそろ 仕事したら
250 :
なつちゃん:02/10/10 23:33
特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限
及び発信者情報の開示に関する法律
(趣旨)
第一条 この法律は、特定電気通信による情報の流通によって
権利の侵害があった場合について、特定電気通信役務提供者の
損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示を請求する権利につき
定めるものとする。
251 :
名無しさん:02/10/11 22:59
250うざいね
252 :
名無しさん:02/10/13 23:32
251さん うざい ってなあに
253 :
名無しさん:02/10/14 22:28
251は日本語もわからぬバカ
254 :
名無しさん:02/10/16 19:50
251は元気ない。 どうしたの
255 :
名無しさん:02/10/16 20:18
250はバカの一つ覚え
256 :
名無しさん:02/10/21 22:49
250です。 255さんへ 私は多分学歴も所得もあなたより上です。 また
多分 あなたより 「利口」です。
257 :
名無しさん:02/10/21 23:00
プロバイダー法は正式には「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任
の制限及び発信者 情報の開示に関する法律」です。
加害情報によって被害を受けたものは、プロバイダー(あるいは掲示板の
管理者)に、救済処置として、加害発言の削除、あるいは加害発言の発信者
の情報の開示を求することが出来ます。
請求のための手続きについては、社団法人テレコムサービス協会
http://www.telesa.or.jp/ が現在ガイドラインを発表しています。
258 :
名無しさん:02/10/21 23:06
必 死 だ な
259 :
名無しさん:02/10/21 23:08
36 :記憶少し残して短期ループ :02/10/21 18:50
こんないい板ねーよ。
俺はこの板でちょっと前に生まれ変わる。
早くしてほしい、
それか快楽。
260 :
名無しさん:02/10/30 17:10
めでたし めでたし これで 終わり
262 :
名無しさん:02/10/31 10:46
めでたし めでたし めでたし もう おわり
263 :
名無しさん:02/11/28 20:08
有料スレage
これで終わり
(^^)
@_@;
267 :
FLA1Aap145.osk.mesh.ad.jp:03/01/18 11:48
太郎裏情報
(^^;
269 :
名無しさん:03/02/14 01:15
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時間は、太郎の意識を蘇らせようとしていた。
気だるいカオスの中で「コンタクトレンズを売りたい」と言う太郎の本能が
次第に実体化しようとしている。
そこは、過疎の街、MOTOMATI-YOKOHAMAであった。
あゆみが白濁して見にくくなったコンタクトレンズと
白髪になって醜くなった愛人を取り替えようと
揺られ揺られてやってきたのが、あの!
あの太郎の店だった。
二瀬が小塚原の露と消えてから9ヶ月と10日後のことでアル。
築100年は経ていると思われる4階建てのおんぼろビルの階段を
4階まで上った突き当りの4号室の、オートレフケラトの椅子で
太郎は目覚めた。
それは、あゆみのノックの音によってであった。
271 :
名無しさん:03/02/22 23:00
つまんねー
272 :
名無しさん:03/02/22 23:30
271さん。それはヘボだからですよ。
273 :
名無しさん:03/02/23 17:26
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ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
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= ◎――◎ 山崎渉
279 :
YahooBB219209000192.bbtec.net:03/07/14 20:09
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|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
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\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
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【不幸のレス】
このレスを見た人間は十三日以内に死にます。
※あなたに訪れる死を回避する方法が一つだけあります。
それはこのコピペを一時間以内に7つ、別のスレに貼り付ける事です
/\___/ヽ ヽ
/ ::::::::::::::::\ つ
. | ,,-‐‐ ‐‐-、 .:::| わ
| 、_(゜)_,: _(゜)_, :::|ぁぁ
. | ::< .::|あぁ
\ /( [三] )ヽ ::/ああ
/`ー‐--‐‐―´\ぁあ
s
285 :
名無しさん:03/08/01 00:35
これも 撃滅
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
287 :
名無しさん:03/09/29 01:20
−完−
288 :
名無しさん:04/02/11 09:47
289 :
名無しさん:04/04/14 01:59
薬事法改定でも何も変わらん悪寒。
290 :
名無しさん:04/09/24 10:35:16
結局、薬事法改定なんかできないでしょ。
医療用具であいまいさの美学を追求して
291 :
名無しさん:04/09/24 13:29:22
あいまいさの裏返しは…
何でもできる。
がんがれ…
292 :
名無しさん:04/09/24 14:06:46
まーいい仕事だけどな
CL無資格者販売員。
ワークシェアリングもされるとか
293 :
ウソんこ眼鏡:04/10/01 02:58:58
太郎はワタシでつか?
せらび先生?
294 :
ウソんこ眼鏡:04/10/01 03:00:18
244と245の間に
僕を入れて下さい。
295 :
ウソんこ眼鏡 ◆CMK5Rw46Tk :04/10/02 21:48:26
せらび先生…
296 :
定期交換のコンタクト:04/10/03 13:51:49
一年とかまとめ買いして、調子悪いときは
返品交換できますか?
297 :
名無しさん:04/10/03 16:27:28
初心者は調子がいいのか悪いのか分かりにくいので
コンタクトの交換をしてくれる店がいいと思う。
298 :
ウソんこ眼鏡:04/10/04 11:24:23
>>243 をい!
2年近くも眠っていたのか?
悲しいぜ。
299 :
名無しさん:04/10/05 15:30:24
目にあわなければ、別のレンズに交換してくれる店が
いいよ。
広告と別のレンズを押売りして、それっきりというのは
最低ですね。
完結しました。
301 :
-7.74Dさん:04/12/20 00:56:46
太郎は、自分の店を持とうと決心した。
302 :
-7.74Dさん:04/12/25 13:43:19
眼鏡屋太郎
303 :
-7.74Dさん:2005/06/06(月) 19:08:00
ヤエコンってどこのこと
太郎?
304 :
-7.74Dさん:2005/12/18(日) 20:32:12
感動の名作
305 :
-7.74Dさん:2006/01/29(日) 10:03:21
また始まりますか
306 :
いいえ:2006/02/15(水) 23:42:40
多数の弁護士軍団が怖いので終わりです。
307 :
-7.74Dさん:2006/04/16(日) 05:54:36
終わりですね
308 :
-7.74Dさん:2006/05/31(水) 02:03:43
はじまりはじまり
309 :
求職1号:2006/05/31(水) 12:16:47
もう どうでも良いです。 仕事下さい。
310 :
-7.74Dさん:2006/10/14(土) 07:15:07
311 :
-7.74Dさん:2006/11/23(木) 11:52:37
新展開
312 :
-7.74Dさん:2006/11/27(月) 20:23:48
HOYA心配
313 :
-7.74Dさん:2006/12/03(日) 00:00:31
眼科の専門医ならいいんでないの?
314 :
-7.74Dさん:2006/12/09(土) 09:33:59
日本オプティカルのキャンシーどうよ?
315 :
-7.74Dさん:2007/01/15(月) 03:21:36
私は自演などしてません!
316 :
-7.74Dさん:2007/01/29(月) 16:03:03
私もそう思います。
317 :
-7.74Dさん:2007/06/01(金) 11:17:21
コンタクトレンズのレクサスキャンシー万歳!!
めがね
319 :
-7.74Dさん:2008/01/22(火) 01:40:52
いま、どんな感じ?
320 :
E219108028152.ec-userreverse.dion.ne.jp:
太郎裏情報