我孫子スレを覗くと、ぶらり途中下車の旅(3月6日放送)
http://www.ntv.co.jp/burari/040306/0306housou2.html で「常磐線」が紹介されていたようですが、この「紹介のされ方」にも、
この地域の現状や未来を感じ取ることが出来ます。
ココを見て思うのは、今まで既出だった、場所、お店、ソフト資産が、今回はほとんど
出ていない事実です。今までの「沿線紹介物」にしては「切り口」が違うと感じます。
また、出て来る地区(上野・三河島・亀有・柏・我孫子(沼南))を見ても、基本的に
このエリアは、採り上げるほどのものが、実は非常に乏しいことが伝わってきます。
番組を分析すると、上野・三河島・亀有に関しては、地域紹介??と言うには、かなり
こじつけの要素が大きいと感じずにはいられません。お店の紹介で、キッチリした店の
紹介は、柏の「竹やぶ」と、沼南の「鳥膳」だけです。でもその中で特に興味深いのは
地域文化を担いそうな工房が沼南にあること、と同時に「沼南が2件ランクイン」して
いるという事実です(しかも、松戸・茨城が全く出てこない点も、別の観点で注目)
という事は、実質「文化は柏周辺市=柏・我孫子・沼南」にあろう、と思われること、
また、我孫子のボート屋の紹介=手賀沼の紹介と併せて、これらは全て
「柏商業圏」の配下にあるというより「沼南・我孫子周辺の『手賀沼文化圏』」にある
という方が相応しい点です(柏「竹やぶ」も、柏市街というより、手賀沼沿いである)
その手賀沼の対岸にある「北の鎌倉=我孫子」という文化的思想をはぐぐんだのも、
柏商業圏ではなく、間違いなく「沼南・我孫子を含んだ手賀沼文化圏」でしょう。
この「手賀沼文化圏」は、間違いなく「千葉都民の安住の地」となるに相応しい、
「東京発祥の移植文化」であると同時に「地域文化として発信していける文化」に
成長していく可能性を秘めていると考えます。逆に、これを失うということは、
都会の生活から、郊外に移る最大の「きっかけ」を失うことにもつながります。
「千葉都民=比較的高所得層のプチブル文化」に依存するこの地域にとって、
この問題は死活問題であると考えます「文化のない地域の未来は死である」からです。