>>415 哺下は正しくは口偏ではなく日偏でしたね。
素粒子 12/9(火)
♪どんぐりころころドンブリコ
お池にはまって さあたいへん
どじょうが出て来てこんにちは
坊ちゃん一緒に 遊びましょう
× ×
♪あそう氏ころころドンブリコ
支持率さがって さあたいへん
おざわ氏が出て来てこんにちは
は〜やく解散 いたしましょう
× ×
♪はつげんころころドンブリコ
朝れい暮かいで さあたいへん
ゴルゴ13が出て来てこんにちは
バーでいっぱい やりましょう
―――
♪は紙面では庵点でした。
天声人語 2008年12月10日(水)付
運試しの行列はガードを抜けて、100メートル近く伸びていた。平成に入り、ここから358
人の億万長者が出たと、窓口に大書してある。有楽町の宝くじ売り場。90分待ちと聞き、並ぶ
のをあきらめた。
年末ジャンボは1等2億円が70本、前後賞を合わせ3億円と宣伝している。たくさん売る窓
口から多くの長者が出るのは必然で、当たる確率はどこで買おうが同じだ。それでもあやかりた
い、手を尽くそうとの思いが列を伸ばす。
山本御稔(みとし)氏の『「宝くじは、有楽町チャンスセンター1番窓口で買え!」は本当か?』
(ソフトバンク新書)は、窓口への執着を「私たちの心が勝手に暴走している」と説く。有楽町
はハズレの数でも群を抜くはずだが、この事実は3億円のまばゆさに霞(かす)む。
40年前のきょう、同じ額が国中のため息を誘った。銀行から東芝の府中工場に運んでいたボー
ナス2億9430万7500円がニセ警官に奪われた、世に言う3億円事件である。当時とすれ
ば空前の被害額だった。
事件を報じる夕刊の、お歳暮や家電の広告が元気な時代をしのばせる。その6日後、1等1千
万円の宝くじが初めて発売された。人気を伝える本紙は「三億円強奪事件にあおられた庶民の夢
か、昭和元禄の底力か」と書いた。
経済の浮き沈みを尻目に、1等賞金は20倍になった。雨中に消えた3億円も、今なら数十億
円の感覚だろう。逃走で一生分の運を使い切ったはずの犯人。存命でも世相なりに、くすんだ老
境ではと想像する。あるいは列の中で、再びの一獲千金を夢見ているか。
>>419 「世の中が暗いから宝くじに夢託すしか無い庶民」てのは、毎年誰かが嘆いてるよな。
で、後になってから「実はあの年って空前の好景気でした」ってのを平気で言う朝日論法。
421 :
文責・名無しさん:2008/12/10(水) 11:02:43 ID:DTT+omAW0
>>418 こんな低レベルな駄文を載せるなんて完全に購読者を舐めているな。
422 :
文責・名無しさん:2008/12/10(水) 11:33:11 ID:K7Ziz0TQ0
だからマスゴミっていわれんだよ
>>421 そら読者のレベルに合わせてますからw
さいとうプロがスイス銀行の口座への振り込みを(ry
>>418 いくら何でも・・・と思ったらマジだったww
死神の頃から何一つ改善する気がねえようだなw
>>423 読者のレベルに合わせてわざわざこんなものを書いてやってるのだとしたら逆に賞賛に値するわ
実際は書いた奴が馬鹿なだけだろうけど
>>418 これを書いた奴、通した奴、本気で大丈夫かと心配したくなる
二段目まではともかく、三段目はどう歌うんだ
429 :
文責・名無しさん:2008/12/10(水) 16:15:59 ID:F4ftx7df0
>>418 なにこれ
朝日新聞やめる
止めるときって内容証明を送ればいいの?
なんか支払いのときだとうだうだ言われてうざいんだよね
え? そんなにひどいかな、これ。
普通〜のコラムだと思って読んだんだが。
俺の脳がアサヒ化してるのかもしれんが、
後学の為に駄目だと思った点を具体的に指摘してくれるとありがたい。
あ、素粒子の方か。
>>419と勘違いしてた。納得した。すまなんだ。
>>418 ただただ幼稚。小学生が教科書の裏表紙に書く落書きレベル。
品性・知性・ウィットの欠片も無いゴミコラムだな。
本気でこれを面白いと思ってんなら朝日は終わってる。
死に神の時も思ったが、
書いた奴は、これを“風刺”だと思ってんのかね?
“風刺”にしては、全く笑えないんだが。
朝日の凋落ぶりを象徴するような最低のゴミコラムだ。
>>418 なんだかねえ。
思いつかないから適当にマス目埋めました、という臭いがプンプン。
言葉遊び『だけ』は認めざるを得ないと思っていたんだがなあ。
第2段落『あそう氏』や、第3段落『朝れい暮かい』。文字数を合わせるためにひらがなにしてお
茶を濁すあたり、他の言葉を何も思いつかなかったんだろうな。
『ゴルゴ13』も『バーでいっぱい』も、内容が繋がっていない。文字数合わせのためだけに引っ
張り出されてきた単語だから、だろうと見る。
出来ないなら、このネタそのものを止めればいいのに。
麻生よりも朝日の方が末期にしか見えん
>>418 これじゃ受験ですら使ってもらえないだろう
下等の奴本格的に頭おかしくなってんな
秀才でも学生運動家崩れで ブン屋になるくらいしか道の無かった団塊が、
第一線に居た頃の朝日は、売国でも まだ知性が感じられたが・・・
今では劣化の一途を辿って、“ただの売国”だもんな。
正直、朝日の購読者数が減っている要因の一つじゃないか。素粒子。
風刺的なものは昔からあるけど、素粒子の悪いところは
叩いていいものを馬鹿にして叩いてるだけで、
なんの建設的意見もないところなんだよな。
本当に良い風刺は、口が悪い中にもハッとするものがあるものだ。
前の前あたりの素粒子は、短い文章ながらうまくまとめてたんだよな。
先代の河谷史夫が霞むレベルだな
いかにも闘争世代サヨクが仲間内で騒いでるときに歌いだしそうなものだけど
それを紙面でやっちまう感性がなんともはや
>>418 こりゃ酷い。
2chの使い古されたコピペの方が、まだ風刺が効いてるよ。
こんなん書いて金貰っちゃうの? 恥ずかしくない?
443 :
文責・名無しさん:2008/12/11(木) 02:58:58 ID:KHRfkelB0
>>418 これは...。アサヒ本当に大丈夫か?
そら赤字になるわ。
>>418 > ゴルゴ13が出て来てこんにちは
これって…
バカバカしい歌の中に混ぜ込んでごまかしてるけど、
まぎれもなく『首相の暗殺』を求めてる文だよね。
正気とは思えない。
>>418 これ、まずいでしょ。麻生叩きしてるの、これと同程度の大馬鹿揃いと思われるぞw
風刺とかパロディってのは、
お勉強ができたからって書けるもんじゃないしな。
加藤には全く才能が無い。
天声人語 2008年12月11日(木)付
街に救世軍が立ち始めた。紺の制服に紅白のたすき、ラッパや賛美歌で募金を訴える姿は、年
の瀬を切り取る絵の一枚であろう。〈呼びかくる声風にとび社会鍋〉小畑一天。冬の季語でもあ
るその鍋が100年を迎えるそうだ。
19世紀の英国で生まれた救世軍。軍隊に模した組織でキリスト教の伝道と慈善活動にあたる。
日本での募金は1909(明治42)年、失業者を救おうと始まった。お金を受ける鍋を三脚に
つるすスタイルは、米国のクリスマス募金がお手本という。
この冬、救世軍の街頭給食には若い失業者が並ぶだろう。製造業などで期間工や派遣労働者を
「切る」動きが続く。寮を追われ、稼ぎと住まいを一度に失う人も多い。弱い立場の非正社員を
便利な調整弁として使い回す経営は、日本経済の土台を崩しかねない。
ソニー、トヨタといった日本ブランドまでが、大がかりな人減らしに乗り出した。08年3月
期決算はともに過去最高益だったのに、販売減や円高が想定を大きく超えたと嘆く。
雇用崩壊の足音の中、政府は3年間で2兆円の追加対策をまとめた。ついでに「配り金」の2
兆円は白紙に戻し、本当に困っている層に支援を集める時だ。不要な道路や空港を造り、無駄を
放置したツケが改めて痛い。
07年度、救世の鍋に注がれた約2800万円。去年のトヨタなら10分で稼ぐ利益だ。経営
の論理が生む路頭の民を、街角の善意に委ねていては政府の存在理由が問われる。企業のやりす
ぎを許さぬ気骨を求めたい。そして、国家予算という大鍋の出番である。
--------------------
救世軍に社会鍋。まあ、師走の風物詩だな。経済情勢や政治に流してコラムとしては上手くまと
めた感じ。
しかし本ッ当に、定額給付金が嫌いなんだな、朝日新聞さんは。
>しかし本ッ当に、定額給付金が嫌いなんだな、朝日新聞さんは。
しかし本ッ当に、定額給付金が嫌いなんだな、朝日新聞さんは。 ×
しかし本ッ当に、自民政権が嫌いなんだな、朝日新聞さんは。○
しかし本ッ当に、定額給付金が嫌いなんだな、朝日新聞さんは。 ×
しかし本ッ当に、自民政権が嫌いなんだな、朝日新聞さんは。×
しかし本ッ当に、政府が嫌いなんだな、朝日新聞さんは。○
朝日新聞は、ミンスが政権を執ればミンスを批判する。
要するに、その時その時の政権を批判して解散・総選挙に追い込み
「選挙特需」が欲しいだけなんだな。金金金。
>>446 朝っぱらから考えに考えてこれか。
もう下等はダメかもわからんね。
∧_∧
(@皿@#) < 麻生・・・支持率・・・
._φ 朝⊂) 小沢・・・解散・・・
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|
∧_∧
(@皿@#) < 発言がコロコロ変わる・・・
._φ 朝⊂) コロコロ・・・コロコロ・・・
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|
∧_∧
(@皿@#) < はっ!どんぐりころころ!!
._φ 朝⊂)
/旦/三/ /| これだっ!!!
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|
どういう短絡的な思考回路やねん!
小学生かい!?
453 :
文責・名無しさん:2008/12/11(木) 18:34:37 ID:hDKCnp6G0
オーストラリア政府が実施した給付金のことはまだ日本のマスコミは報じてないみたいだね。
景気刺激策の一時給付金、豪首相「ためずにクリスマスに使って」 写真7枚 国際ニュース : AFPBB News
http://www.afpbb.com/article/economy/2547199/3597026 【12月8日 AFP】オーストラリア政府は8日、金融危機のさなかの10月に発表した総額104億豪ドル
(約6436億円)の景気刺激策の一部である一時給付金の支給を開始した。ケビン・ラッド(Kevin
Rudd)豪首相は、給付金を貯蓄にまわさずにクリスマスのための買い物で使って、国際金融危機
の影響であえぐ経済の活性化に一役買ってほしいと訴えた。
ラッド首相は同日、首都キャンベラ(Canberra)で報道陣に対し「年金受給者やその家族に、こ
の給付金を生活費や子どもや孫たちのために使ってほしい」と述べた。
給付対象となるのは、一般家庭200万世帯と年金受給者400万人で、クリスマスまでの2週間以内
に給付金を受け取る。障害年金受給者や単身の老齢年金受給者には1人1400豪ドル(約8万7000円)、
夫婦で年金を受け取っている家庭ではあわせて2100豪ドル(約13万円)、低中所得家庭について
は子ども1人につき1000豪ドル(約6万2000円)が支給される。
(c)AFP/Philippe Perdriau
--------------------
オーストラリアの給付金は、大盤振る舞いだなあ。
ドイツ、台湾でも給付金を検討、イタリアでは決定、オーストラリアは支給開始。
マスコミの皆さんは、来年の通常国会が開いて、法案が参院でたなざらしにされたら『日本は決
断、行動が遅い、こんな指導力の無い総理ではうんたらかんたら』などと言うのだろうか。
455 :
文責・名無しさん:2008/12/11(木) 22:54:20 ID:NBkW1qeD0
過去の日本の侵略を声高に批判する人ほど、現在の中国の侵略に沈黙する。
過去の日本の虐殺を声高に批判する人ほど、現在の中国の虐殺に沈黙する。
過去の日本の人権問題を声高に批判する人ほど、現在の中国の人権問題に沈黙する。
過去の日本の言論弾圧を声高に批判する人ほど、現在の中国の言論弾圧に沈黙する。
日本の高価な地雷を批判する人ほど、中国の安価な地雷に沈黙する。
アメリカの核を批判する人ほど、中国の核に沈黙する。
中国の方が圧倒的長期間に渡って、圧倒的多数の犠牲者を生み出している。
日本は 「遅れてきた帝国主義」 などと言われるが、
中国は 「時代錯誤も甚だしい帝国主義」 を邁進している。
日本の 「過去の侵略・帝国主義」 を声高に非難するなら、
中国の 「現在の侵略・帝国主義」 はそれ以上に声高に非難されなければ理屈に合わない。
酒井信彦講演1/2【北京虐殺五輪反対国民大集会】
http://jp.youtube.com/watch?v=Jue7gAT_G1I 酒井信彦講演2/2【北京虐殺五輪反対国民大集会】
http://jp.youtube.com/watch?v=LIuAcDw8Bhg
天声人語 2008年12月12日(金)付
ほぼ健診だけで雇ってくれた良き時代が「無病即採(そくさい)」なら、今の雇用不安は「家
内暗然」だろうか。漢字四つで表す世相。以下、住友生命が募った「創作四字熟語」でこの年を
振り返る。
借金で消費を重ねたツケだろう。背伸びした米国の住宅ローンは「脆宅惨米(ぜいたくざんま
い)」に終わり、リーマン・ブラザーズ破綻(はたん)の「兄弟減価」で危機に火がついた。そ
れより前で幸いだったのが、縦横無尽に働くべき日銀総裁がいない「中央無人」の20日間。危
機こそ出番の政界なのに、失言を残して閣僚らが退く「舌退(ぜったい)多数」がなお続く。
医療や年金の不安から、不老長寿の夢は「苦労長寿」に転じ、医師不足の「窮々(きゅうきゅ
う)病院」に妊婦の顔も曇る。学校では無理難題を吹っかけるモンスターペアレントが「猪突猛
親(ちょとつもうしん)」した。
食は今年も傷だらけ。小麦の高騰でパンもうどんも値上げの「粉群憤騰(こぐんふんとう)」。
消費者担当相が孤軍奮闘しようにも、中国のウナギを愛知県産と偽る「鰻身(まんしん)相違」
が足を引っ張る。
本番前に「聖火乱難(らんなん)」が五大陸を駆け抜けた北京五輪。ソフトボールは上野投手
が金の夢をつないだ413球の「好投夢繋(むけい)」、競泳は北島選手がひと掻(か)きごと
に連覇に近づく「一掻占金(いっかくせんきん)」にわいた。片やマラソンの高橋尚子さんは現
役を引退、惜しまれつつの「活動Q止」に。
学生が大麻に手を出し、大学当局が頭を下げた「汚薬御免(おやくごめん)」もつらい。政治
も経済も社会も、国ごと崖(がけ)の上にあるような日本だが、ひとり元気なのがアニメ文化。
耳を澄ませば〈ポーニョポーニョポニョ〉と「四面魚歌(ぎょか)」の08年でした。
--------------------
今年もコレで書く天人子。今年の四字熟語はイマイチだな。「中都繁派」は微妙な味わい。
創作四字熟語|住友生命
http://cam.sumitomolife.co.jp/jukugo/index.html
【中日】中日春秋
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2008121202000069.html 世に、振り込め詐欺なるものが横行して久しい。一向に衰微の兆しがないのは、この憎むべき
犯罪が、人間心理をついているからだという解説がある。
たとえば、まずは家族の誰かの危急話をでっちあげ、電話でまことしやかに伝える。突然、そん
なことを知らされた衝撃は大きく、被害者が恐慌を来すのは当然だ。
すると、人は、半ば無意識に窮状から脱すための「蜘蛛(くも)の糸」を探し始める。悪人ど
もはそこに「百万円で何とかなる」などと“解決策”に見せ掛けた糸を垂らすのだ。だから被害
者はすがりついてしまうというのである。
翻って、突然の世界不況に襲われたのが今の社会である。百年に一度の危機ともいわれ、企業
のリストラを伝えるニュースはひきもきらない。明日の暮らしさえ不安という人も増えていよう。
政治への失望も日に日に強まっているように思われる。
これはいわば、この社会が丸ごと、振り込め詐欺被害に遭いやすい状況になっているというこ
とではあるまいか。閉塞(へいそく)状況を打破する、などと“解決策”を装った糸を垂らすの
は、あるいは極端な政治思想、あるいは狂信的な宗教かもしれない。
考えすぎなら、それに越したことはないが、こんな時代だからこそ、常に冷静でいることを肝
に銘じたいと思う。妙な糸にすがりついて騙(だま)し取られるのは、お金より、もっと大事で
深刻なものである。
--------------------
ちょっと面白かったのでスクラップしておく。
「解散総選挙しかない」等と糸をたらしまくっているお前が言うな、て感じではあるが。
458 :
文責・名無しさん:2008/12/12(金) 20:49:37 ID:eoHYtCDo0
>>456 ああ、これが天声人語か?
毎年のこととはいえ、泉下の深代先輩はなに思う。
素粒子 12/10(水)
国際学力調査に一喜一憂する
なかれ。英語苦手でも、堂々と
日本語でスピーチをしたノーベ
ル物理学賞の逞しき知力あり。
× ×
金融危機に一喜一憂するなか
れ。モスクワで危機逆手に「生
活水準を落とせばいい」商売流
行。いずこも逞しき商魂あり。
× ×
アサギマダラに一喜一憂する
なかれ。岐阜から奄美まで11
10`傷だらけで飛ぶ。人間知
らぬだけの逞しき神秘力あり。
―――
1段落目の逞しきに「たくま」しき、とルビ。
素粒子 12/11(木)
新種の化石発見・学名命名
アソウイスワリツヅケ ジミ
ントウ科コマッタ属の一種。解
散も麻生おろしもできぬまま。
× ×
ヒドイナイテイトリケシ コ
ヨウチョウセイ科シャヨウ属。
社長が顔も見せず100万円で
泣いてもらいます、は無責任。
× ×
ビジンハクラク アスカビジ
ン科ウッカリ属。機材が壁画に
触れ美人薄命ならぬ顔料剥落。
(すべて平成紀地層より発掘)
―――
「新種の化石発見・学名命名」「アソウイスワリツヅケ」「ヒ
ドイナイテイトリケシ」「ビジンハクラク」が太字。
剥落に「はくらく」、とルビ。
461 :
文責・名無しさん:2008/12/13(土) 00:46:49 ID:WAEtxavR0
素粒子 12月12日(金)
背中を押すもの押さぬもの
自民党宮城県連 また首相一
喝CM製作中。森さんの時は退
陣への背中をグッと押したが。
× ×
住宅ローン減税 過去最大規
模。雇用不安に景気不安。「百
年に一度」先行き見えぬ危機の
中、庶民の背中を押しますか。
× ×
子供の視力低下 過去最悪。
「長時間のテレビゲームの影響
かも」と文科省。何とかせねば
と、大人の背中を押しますか。
―――
「背中を押すもの押さぬもの」、「自民党宮城県連」、「住宅ローン減税」、
「子供の視力低下」が太字。
>>460 > アソウイスワリツヅケ ジミ
>ントウ科コマッタ属の一種。解
>散も麻生おろしもできぬまま。
これは、首相本人のこと言ってるのか、取り巻きのこと言ってるのかどっちなんだ?両方?
>>461 > 住宅ローン減税 過去最大規
>模。雇用不安に景気不安。「百
>年に一度」先行き見えぬ危機の
>中、庶民の背中を押しますか。
なんでケチがつくんだ?
消費の促進という点で当然の措置だし、今払ってる人の負担が軽くなると思うんだが。
朝日的にそれの何が不満なのか。
>>462 やだなぁ
これで支持率持ち直したら朝日的には大不満じゃないですかw
>>462 とにかく自民党に早く降りてもらって民主党政権下で外国人に対する参政権や
主権の譲渡を行ってもらわないと困るからでしょ。
466 :
文責・名無しさん:2008/12/13(土) 19:22:45 ID:ncW2xWWW0
>465
本物だけど、ウーン。
新「ア、ソウ」節とは書いているが、要するに、昭和天皇をからかっているわけでしょ?
お亡くなりになっている方だし、現天皇も不整脈とかで体調が今一つの時に、どうなんだろう?
昭和天皇をこうした形で皮肉ったりコケにしたりするのは筋違いだと思う。
結局、「素粒子」子らとの歴史観の違いなんだろうが、
昭和の歴史だって、今の朝日新聞が断罪一色で責めるようなものなのかどうか。疑問だな。
天声人語 2008年12月13日(土)付
飲食業には漢字一つの店名が結構ある。きのう、都心の裏通りで「歓(ファン)」という料理
店を見つけた。中国語の発音ホワンと、英語のfun(楽しみ)をかけたようだ。字の力か、看
板から陽気が立ち上っていた。
文字情報の単位として、漢字ぐらい濃密なものはない。ひと塊の直線と曲線を手がかりに、思
いは色んな事物や場面へと広がっていく。固形スープのもとにも似て、一粒一粒の中に、ひとし
きり語れるだけの深い味が潜む。
日本漢字能力検定協会が発表した「08年の漢字」は「変」だった。京都・清水寺の奥の院。
森清範(せいはん)貫主の大きな墨跡をテレビで拝見し、「チェンジ」を唱えた次期米大統領、
毎年違うわが首相、激動の相場やガソリン価格などが浮かんでは消えた。漢字の発信力だ。
種明かしをせずに書き始めても、「亦」まででピンと来る人が多かろう。今年が「恋」のはず
もない。ただ、変と恋はまんざら無縁でもないらしい。共通する「亦」は、旧字では糸がもつれ
る様を表す。もつれて違う状況になるのが変、好きな人に心もつれて恋である(加納喜光『似て
非なる漢字の辞典』東京堂出版)。
もつれ、ほぐし、希望が生まれる。変わることを恐れては、足元の情けない現実は微動だにし
まい。よろず激変の年の瀬に、世直しという言葉をかみしめる。
変どころか「大変」な社会の底には、貧、困、窮、迷、恨などが折り重なり、清水寺で大書さ
れるのを待っている。明日の世相を天に任すことなく、奥の院の舞台に「歓」の字が躍る日をみ
んなで引き寄せたい。
>>467 死に紙下等のような頭のネジが錆びてる奴に何言っても無駄
469 :
文責・名無しさん:2008/12/14(日) 00:21:14 ID:u2GCpD6S0
>>467 >貧、困、窮、迷、恨などが折り重なり、
朝日新聞の紙面のことかと思った。
470 :
文責・名無しさん:2008/12/14(日) 03:41:01 ID:5pVjl+ak0
素粒子って近所の精神病院から患者つれてきて書かせてるのか?
472 :
文責・名無しさん:2008/12/14(日) 06:35:52 ID:igADReeb0
精神病院に入院している記者が、病室で書いてるらしいよ。
天声人語 2008年12月14日(日)付
今年90歳になった脚本家の橋本忍さんが、週刊朝日で父親の思い出を語っている。芝居の好
きな人だった。地方の町で小料理屋を営みながら、年に何度か芝居の公演をやっていた。
ところが「忠臣蔵」は意に染まなかったらしい。「一人で47人を斬(き)る話なら面白いけ
ど、いい若い衆らが47人かかって年寄りを一人斬って何が面白いのか」と言っていた。既成の
価値観にとらわれない見方に、少年だった橋本さんは感じ入ったそうだ。
その討ち入りから今日で306年になる。橋本さんの父君のような人は珍しいらしく、芝居の
人気は衰えない。今年で千年の「源氏物語」が国宝的物語なら、「忠臣蔵」はさしずめ国民的物
語といったところだろう。
天下の敵(かたき)役は吉良上野介だが、擁護する人もいる。菊池寛は小説「吉良上野の立場」
を書いた。炭小屋に隠れた吉良が「これで討たれてみい、末世まで悪人になってしまう」「わし
の言い分は、敵討ちという鳴り物入りの道徳に踏みにじられる」などと悲憤するのは、理のない
話ではない。
赤穂の側にも悪役はいる。仇(あだ)討ちに加わらなかった「不忠者」たちだ。大石内蔵助と
対立したという大野九郎兵衛などは散々な描かれようだ。事情も言い分もあっただろうに、善玉
悪玉のレッテルはいつの世も容赦がない。
〈熱燗(あつかん)や討入りおりた者同士〉。川崎展宏さんの句は、忠臣蔵を詠みながら、ど
こかサラリーマンの哀感に通じている。多くの日本人が折にふれてそれぞれの忠臣蔵を思う。元
禄師走の出来事も、源氏に負けずに国宝的である。
--------------------
単純な『善玉悪玉のレッテル』てのは、つまりは判り易いからなあ。
マスコミ批判してんのか?
自虐的な文章だな
>>473 >「一人で47人を斬(き)る話なら面白いけど、いい若い衆らが47人かかって
>年寄りを一人斬って何が面白いのか」
つまり百人斬り最強と。
戦隊モノとかでも繰り返される、周りと違う視点の俺カコイイなガキの突っ込みだよね。
つか歴史問題とか微妙な問題になると、村山談話やら「政府見解」を振りかざして
異論を否定する新聞社が言いますか。
素粒子の編集者、頭にウジでも湧いてるんじゃねえか?こんなのでお金もらえちゃうの?
あさひ本「忠臣蔵」
大石内蔵助→小沢一郎
吉良上野介→麻生太郎
478 :
文責・名無しさん:2008/12/15(月) 10:49:15 ID:qFUCiK5QO
悪代官顔の小沢が大石かよw
>477あさひ本「忠臣蔵」追記
仇討を放り出した無責任な大野九郎兵衛→安倍晋三
「安倍晋三は散々な描かれようだ。事情も言い分もあっただろうに、
善玉悪玉のレッテルはいつの世も容赦がない。」 w
忠臣蔵の見所は、主を失った浪士たちが敵討ちをするって所だからね。
善悪とかはあまり関係ないんでないのと思う。
実際、浪士たちは責任を取らされるわけだし。
素粒子 12/13(土)
新「ア、ソウ」節
タバコ増税ダメ。「ア、ソウ」
一般財源化ダメ。「ア、ソウ」
3年後明記ダメ。「ア、ソウ」
× ×
それ言わなきゃ。「ア、ソウ」
原稿をよく見て。「ア、ソウ」
間違わないでね。「ア、ソウ」
よく言えました。「ア、ソウ」
× ×
古くより、13日は正月迎える
準備を始める日。早いものよ、
とため息つきつつ。<我楽多の
われも一部ぞ煤払ひ>角川春樹
―――
「新「ア、ソウ」節」が太字。
我楽多に「がらくた」、煤払ひに「すすはら」ひ、とルビ。
素粒子 12/15(月)
年末お薦め映画特選
『誰がために靴は飛ぶ』 老
優最後の出演作。飛んでくる靴
を軽やかにかわす妙技、必見。
× ×
『私は隗になりたい』 派遣
切り避けたいと賞与返上一番に
申し出た役員の物語。隗より始
めよ、今時皆無の涙の感動作。
× ×
年賀状、今年は白黒印刷の注
文が多いそうな。不況風で心は
モノトーン。<セーターの始め
ての赤灯に揺れて>夏目雅子
―――
「年末お薦め映画特選」『誰がために靴は飛ぶ』『私は隗になりたい』が太字。
誰に「た」、隗に「かい」、灯に「ひ」、とルビ。
>>481 これを書く者を新聞記者と呼ぶのであって、
これが紙上に載って驚く者など、もう僅かなのだろう。
彼の風刺はその僅かに向けられた物に違いない。
>>482 夕食の献立も毎日となると大変なのだろう。
彼にしてみれば、辞書を引いて見せる事と映画の紹介は全く別の表現なのだ。
年末年始は余白の三段目に、跳び箱を飛ばずに済む様子である。
>>473 分かり易い構図の提示は、それ以外の理解を拒む意図があるだろう。
>>482 「誰が為に鐘は鳴る」「私は貝になりたい」か。
だからさあ。素粒子前任河谷氏の時にも、さんざっぱら言ったけどさあ。
元ネタと全然重なってないじゃん。
それじゃあ、面白みが何にもないよ。
特に『隗になりたい』の方。映画やっているからって、宣伝かよ。
音以外全然つながってないし、その音すら、無理矢理な諺フレーズだし。
加藤さん、あんた、前任よりもまだ上手だと思っていたんだがなあ。
最近ぶったるんでいるんでないか?
軽く書いた毒を批判されて腐っているのか?
モノ書きが、ゼニをもらって書くものが、この程度でいいのかね。
>>482 ブッシュを茶化しているけど、メディアの記者が怒りにかられてとはいえ
そんな行為に及んだことについて何か考えることはないのか?
若宮みたく「そんなに心の傷が深いとは」と絶句するしか能がないのか、
あるいは「いいぞもっとやれ」とでも思っているのか。
で、朝日には販売店いじめを防ぐために賞与返上を申し出る役員や記者はいるわけ?
天声人語 2008年12月16日(火)付
江戸中期の俳人、滝瓢水(ひょうすい)の句に〈手にとるなやはり野におけ蓮華草(れんげそ
う)〉がある。遊女を身請けしようとする知人をいさめた作だが、いまでは自然保護の文脈で語
られることが多い。美しいものは、あるべき所にあってこそ美しい。
動物園のゾウの寿命は、放し飼いの半分にも満たない。そんな研究結果が米科学誌に発表され
た。欧州で飼育された雌と、ケニアや東南アジアの保護区で放し飼いされた雌、約4500頭の
記録を調べたところ、アフリカゾウは放し飼いの56年に対し17年、アジアゾウも42年に対
し19年だった。
餌や天敵を心配せずに長生きできるはずの動物園も、神経質なゾウには楽園とはいかないよう
だ。研究チームは「おりの中で生きるストレスと、肥満が命を削る」とみる。
もちろん、自然界は甘くない。9月に佐渡で放たれたトキ10羽のうち、1歳の雌が死んで見
つかった。2歳の雄と行動を共にし、繁殖を期待されていた。足のけがで動けなくなり、保護を
検討していた矢先、タヌキなどに襲われたらしい。
羽と骨片、個体番号の15を刻んだ緑の脚輪が、やぶに散乱していた。容赦なき野生の掟(お
きて)に目を閉じる。中国産を人工繁殖させた120羽以上から選ばれ、生き残る訓練を受けた
個体にして、この末路である。
厳冬期の餌やりを、環境省などの専門家は「それでは動物園と変わらない」と退けたそうだ。
たくましい姿で「野」に返すべく、あえて鬼になった担当者の胸中を思う。美しきものから「あ
るべき所」を奪ってきた人間の、償いを込めた闘いは続く。
先日の素粒子ネタにもなっている、靴投げつけのコラム。
【中日】中日春秋
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2008121602000070.html (中略)
アラビア語ではそもそも、誰かを罵(ののし)る時、「おまえは靴だ」という言い方がある。
「靴でなぐる」となると、ほぼ最大級の侮辱表現。「距離が遠いのでやむを得ず投げたのでしょ
う」と旧知のアラブ人女性が推理する通りなら、これほどの敵意、悪意の表明はない。
何とも手ひどい「さよならのキス」(当のイラク人記者)だが、それほどの同情心はわかない。
最初に、でたらめな戦争を仕掛け、よその国に「土足」で踏み込んだのは、ブッシュさんの方な
のだから。
--------------------
『ブッシュが悪いんだから靴の一つも投げつけられて当然』だってさ。
酷いよなあ。
【産経】産経抄
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/081216/trd0812160250004-n1.htm (中略)
だからといって、ジャーナリストの本分を忘れた暴力が許されるわけがない。おそらく大統領
として最後となる、イラク訪問を台無しにされたブッシュ氏だが、とっさに身をかわして、「靴
のサイズは10」と冗談で切り返したのはさすがだ。フセイン時代ならあり得ない、「自由な社
会」を証明する出来事との指摘も、当たっている。
それにしても、靴でよかった。先月、シカゴで大統領選の勝利宣言を行ったオバマ氏の、演台
を囲んでいた防弾ガラスを思いだして、あらためて思う。
--------------------
普通は、こうだよなあ。
素粒子 12/16(火)
バス通勤で社食利用のJAL
社長、米国から賞賛の嵐だっ
て。驕らぬ社長、日本にはゴマ
ンといるぞ、と言いたいけど。
× ×
大分県教委幹部が甘い処分で
とどまっているのは不公平だっ
て。教育者らしい処し方お考え
なんだろう、と言いたいけど。
× ×
自民党宮城県連が首相一喝C
M制作、急きょ延期したんだっ
て。じゃあ官邸に直接出向いて
一喝してよ、と言いたいけど。
―――
驕らぬに「おご」らぬ、とルビ。
小学校以来の同級生の書いた文が晒されるとちょっぴり悲しい気持ちになる
普段は、天声や素粒子なんて微塵も同情せんのだがなぁ…
天声人語 2008年12月17日(水)付
歌舞伎の市川団十郎さん(62)の血液型が、AからOに変わったそうだ。貧血の治療で、O
型の妹さんから造血幹細胞を移植した結果という。新春の復帰公演に向けた会見で「A型とO型
で演技が違うのか、じかに確かめてほしい」と楽しげに語った。
血液型と性格の関係は昔から議論されてきた。人体のことだから、姓名判断や占いよりは信じ
られる、と思う人がいるのだろう。そうした「科学のにおい」ゆえか、日本人女性の63%、男
性の47%が「関係あり」と答えた調査(07年)もある。
今年のベストセラー(トーハン調べ)で『B型 自分の説明書』(文芸社)が3位に、同じシ
リーズのO型が4位、A型が5位、人口比で1割に満たないAB型も9位に入った。
5人も居合わせれば三つくらいの血液型は集まるから、仲間内で軽く盛り上がるには便利な話
題かもしれない。しかし、根拠に乏しい性格との結びつきが独り歩きするとなれば、お遊びと笑っ
てもいられない。誤解や思い込みは、相手ばかりか自分の損にもなる。
例えば、人づきあいの摩擦を血液型のせいにするのは簡単だが、現状打破の努力はそこで止ま
る。定めに身を任すのは、最後の最後でいい。それまでは粘り強く、前向きに生きたい。
白血病を克服し、芸歴55年の先をつないだ団十郎さん。一般からの輸血を受けながら「どん
な美人の血かな」と考えていたそうだ。そして「たくさんの善意に生かされている」と。O型の
前に大型、揺るぎのない骨太の芸風である。新しい血も迷わず弟子入りしたはずだ。
素粒子 12/17(水)
食品表示の偽装業者名すべて
公表 悪質なら、商品に「偽装
した皆さん」の顔写真はり付け
ちゃいます。農水省頭にきた課
× ×
レッサーパンダのふんで作る
合格祈願しおり 世の中どこも
減産、減産ですが、増産が可能
です。安佐動物公園運つかむ課
× ×
経団連の雇用努力は何ぞや。
「雇用を優先して損失出すこと
が、私に期待されていることで
はない」とソニー社長は言い。
―――
「食品表示の偽装業者名すべて公表」「レッサーパンダのふんで作る合格祈願しおり」が太字。
総務省には「悪質な誤報や捏造をした皆さん」をさらしてもらいたい。
天声人語 2008年12月18日(木)付
水面に染料を流し、模様を整えたところに紙や布をかぶせて写し取る画法がある。昔ながらの
墨流しを発展させたものだ。千変万化、偶然が織りなす二度とない絵は一期一会の心にも通じる。
いずれ政界再編の絵になるのか、永田町に大波小波が立ち始めた。要人が会うたび語るたび、
新たな一石が投じられ、大小の水紋が広がる。近いところでは、公明党との選挙協力を見直すか
のような古賀誠・自民党選対委員長の発言だ。
小選挙区は自民、比例区は公明へというのが協力の現実。ところが古賀氏、各派の面々に
「180ある比例区をみすみす渡していいのか」と語気を強めたらしい。この石は大きい。水し
ぶきを浴びた公明幹部は「こちらがあげる票の方がはるかに多い。どういう計算をしているのか」
とむくれた。
妙な水音をたてた石もある。与野党をまたぐ鳩山兄弟のやりとりだ。民主党幹事長が「弟から
政界再編をやろうよと言われた」と明かせば、総務相は「個人的な会話をすぐ外でしゃべるのが
兄の癖。非常に困る」と応じた。現職閣僚、それも首相の側近が、野党幹部に新党を持ちかけた
ことになる。
古賀氏があえて投じた大石と、鳩山兄弟の電話口からこぼれた小石。どちらも、現下の政界勢
力図が長くないと読んでの言動に見える。
濁り水に泡沫(うた・かた)の時を切り取る「永田池」の水紋画。与党の岸で石の投げ合い、
染料の流し合いがしばし続き、来るべき総選挙に前後して新たな絵が浮かぶのだろう。茶会の心
得、一期一会を引き合いに出すには水が生臭すぎるが。
--------------------
政策より政局の方が面白いのは、まあ仕方が無い。
書く方も楽だわな。政局なら、当人たち以外からは文句も不満も上がらない。
494 :
文責・名無しさん:2008/12/18(木) 17:27:47 ID:MWp68Hto0
素粒子 12月18日(木)
最近「……といえば」事情
キューピーといえばマヨネーズ
家のかみさんといえばコロンボ
読みまちがいといえば麻生首相
× ×
クツといえばブッシュ米大統領
素早い救いの手といえば杵築市
ポイ捨てといえば東京の地下鉄
ベネチアといえば水びたしの都
× ×
おもてなしの心はといえば瑞典
難関といえば司法修習卒業試験
日産といえば派遣社員は非日参
電気炬燵といえば火事にご用心
―――
「最近「……といえば」事情」が太字。家に「うち」、杵築に「きつき」
瑞典に「スウェーデン」、炬燵に「こたつ」とルビ。
読み間違いをいつまでもあげつらうのは、言論機関としてどうなんだろう。
何このgdgd連想ゲーム。
コラムで連想ゲームするなら、最低でも連鎖させて一本につなげる程度の工夫はしないと駄目だろ。
コロンボの中の人が最近アルツになったって話を知ってて、
麻生の読み間違いと重ねてんのかなぁ・・・まさかなぁ・・・
498 :
文責・名無しさん:2008/12/19(金) 00:36:15 ID:pzKW/9wz0
天声人語 2008年12月19日(金)付
先ごろの本紙で、チョウの写真に目を奪われた。岐阜県で捕獲され、目印をつけて放たれたも
のが、40日後に奄美大島で確認されたという。千キロを超す旅の果て、美しい羽はすり切れ、
破れ団扇(うちわ)のようだ。
このアサギマダラは春には北へ、秋には南に下る「渡り」で知られる。夏の高原ではふわふわ
と、あまり羽ばたかずに舞う。ところが、いざ渡りとなるとギアが入り直すらしい。移動は片道
切符で、旅先で生まれた子孫が逆コースをたどる。日本―台湾の2千キロを飛ぶことも珍しくな
い。
渡る理由は諸説あるが、かれんな姿からは信じられないたくましさだ。翻って、私たちの力は
どうにも情けない。飛べず、ろくに泳げず、敏捷(びんしょう)性や走力は霊長類でも並以下だ
ろう。
陸上競技の世界記録の変遷から、米国の海洋生物学者が「人類の限界」を推定した。男子100
メートルは9秒48。これから縮む0秒21の評価はさておき、二本足の壁を知る。マラソンは
2時間0分47秒で、あと3分強の伸びしろだ。
人間は身体能力を知恵と道具で補い、海へ空へと活動領域を広げてきた。だが、携帯電話の小
型化に指の太さが立ちはだかるように、どんな道具も生物としての限界と無縁ではない。地球の
支配者を気取ってみても、「裸の生命力」は知れている。今年も多くの人が天変地異に泣いた。
身ひとつで海の上をゆくチョウを心に浮かべれば、あれこれの限界は歯がゆくもある。人生も
半ばを過ぎた食いしん坊としては、栄養補給が毎日3回で足りるのが悔しい。一日が24時間し
かないことも。
--------------------
ニュースを見て考えた、か。結論はありきたりで、まあこんなもんかな。
500
501 :
文責・名無しさん:2008/12/20(土) 09:29:09 ID:m5iy5Zea0
>▼《かつて、本気で世界を変えようとした男がいた》。映画の宣伝コピーを
>裏返せば、正義のために大きく生きる者が少なくなった、と読める。
▼《かつて、ウソや捏造やデッチ上げで世界を変えようとした新聞があった》。
特アのために正義を大きく曲げる者が朝日新聞だ。
天声人語 2008年12月20日(土)付
半世紀前の今ごろ、キューバではカストロの反乱軍が政府軍を追い詰めていた。司令官に引き
上げられたアルゼンチン人医師、チェ・ゲバラは、歓呼の中を首都ハバナに入る。だが、旅はま
だ半ばである。
新生キューバの要職を捨て「旅人」に戻ったゲバラ。コンゴに続いて武力闘争を率いたボリビ
アの山中で、米国が支える政府軍に捕まり、翌日処刑された。39年の生涯だった。去年が没後
40年、今年が生誕80年、年明けがキューバ革命50周年とあって、ちょっとしたブームらし
い。
彼の闘いを描いた映画「28歳の革命」「39歳別れの手紙」の2部作が新春、日本で公開さ
れる。勝利と敗北、計4時間半の旅に付き合い、優しく一途な素顔に触れた。
死後は過激派のアイドルにして「Tシャツの顔」の印象が強いが、人間的な魅力あっての伝説
だろう。目の前の圧政と貧困を見過ごせず、私を捨て、体を張った一本気。銃への信奉は論外で
も、その生き様は時空を超えて心を揺さぶる。
キューバ時代、海外の同姓女性から「親類?」と手紙をもらい、返事に書いた。「この世で不
正が行われるたびに怒りに震えることができるなら、我々は同志であり、そのことの方が重要な
のです」。
《かつて、本気で世界を変えようとした男がいた》。映画の宣伝コピーを裏返せば、正義のた
めに大きく生きる者が少なくなった、と読める。貧しさが地上を覆う今、求められる男は天空の
旅に出たままだ。「大きく」をはき違えた妄動は多々あれど、国境を越え、大衆を熱くする顔が
浮かばない。
--------------------
エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ。
まあ、思想や理想はともあれ、魅力的な人物であるのは事実だけど。
共産主義革命の闘士にしか「心を揺さぶ」られないのであれば、偏っている。
最終段落『国境を越え、大衆を熱くする顔』。英雄待望論は、終末思想と良く絡み合う。
最近のゲバラ人気は正直キモい
一般人は思想なんて完全スルーなんだろうけど
天声人語 2008年12月21日(日)付
ひとくちに野菜畑と言っても季節によって趣は違う。盛んな緑をトマトの赤、ナスの紺が飾っ
た夏に比べ、冬の色はつつましい。大根、白菜、葱(ねぎ)、蕪(かぶ)、春菊。借りている市
民菜園を見回すと、わが畑も、よその畑も冬の野菜が食べごろだ。
穫(と)れ盛りの大根は、風呂吹きや、おでん種にして味わった。手塩にかけたと思えば、葉っ
ぱも皮も捨てがたい。刻んで炒(いた)め、ごまをまぶして、ご飯にのせて食べてみた。何杯も
お代わりが進む。
この手のを「すたれもの料理」と呼ぶのだという。廃れもの、つまり普通なら捨てるものを生
かして使う。『京の味十二カ月』(臼井喜之介著)によれば元は没落貴族の倹約料理らしい。も
のを粗末にしない仏教の教えと相まって、家々で工夫されてきたようである。
いくつかの例が紹介されている。人参(にんじん)の葉の炒め煮、スイカの皮のぬか漬け……。
傑作は「お釈迦(しゃか)さんの鼻くそ」だ。残り飯を日に干し、ぱらぱらになったのを炒
(い)って砂糖としょうゆで味をつける。お茶うけに重宝するそうだ。
京都だけでなく、土地土地に「すたれもの料理」の伝統はあるのだろう。だが振り返れば、美
食と飽食の陰で、おびただしい食べ物を捨ててきた昨今である。いまや絶滅危惧(きぐ)の赤ラン
プではないかと心配になる。
きょうは短日のきわまる冬至。畑の野菜は、弱った太陽から少しでも力をもらおうと、一心に
冬日を浴びているようで健気(けなげ)だ。そうして根や葉が蓄えた滋養を、人間はもらうので
ある。素朴な感謝の心が、すたれものを生かす料理に込められている。
天声人語 2008年12月22日(月)付
古代ギリシャにどんな美酒があったか知らないが、酔ったあげくの暴力沙汰(ざた)には手を
焼いたらしい。七賢人のひとりピッタコスが定めた法には〈酔うて人を殴(う)つ者の罰は、醒
(さ)めて人を殴つ者の罰に倍すべし〉という規則があったそうだ(『法窓夜話』穂積陳重(の
ぶしげ))。
酒の上で――という言い訳など論外。飲酒は罪ではないが、悪い結果を生じたら飲んだことの
責任も問われる。明治の法学者だった著者の穂積は、予防のために大いに理由があると、その考
えを評価している。
現代ニッポンも、残念ながら事情は変わらない。「お酒に酔っているなんて理由にはならない」
と訴えるポスターがいま、駅や電車内で目立つ。係員への暴力に悩む鉄道各社が共同で作った。
加害者の7割は酔客というから、年の瀬は要注意である。
主な私鉄だけで、今年4〜9月に111件起きた。社会全体がいらついているのか、調査を始
めて最悪という。JRを含めれば数倍になろう。木曜から土曜の夜に多く、月曜にぐっと少ない
のは、悲しいかなサラリーマンの行動習性に重なり合う。
古くには酒を「玉箒(たまばはき)」とも呼んだ。憂いを払う美しい箒(ほうき)にたとえて
のことだ。酒を愛した作家の内田百ケン=ケンは間の日が月=は〈ふだんよりは少々馬鹿になる
程度の利き目がお酒の徳だろう〉と言った。暴力という「大馬鹿」をさらすようでは玉の箒に申
し訳がない。
余す日も指の数となり、忘年会も今週あたりが最終盤か。酒もほろ苦い不況だが、くる年に望
みをかける杯でもあろう。タガは外さず、楽しくスマートに緩めたいものだ。
天声人語 2008年12月23日(火)付
ボタンを押すたび、缶ビールを開けるたびに、人さし指は働き者だと思う。お隣も携帯電話で
忙しくなったが、出番の数や多芸ぶりではかなわない。カメラのシャッターを介し、多くの心を
動かす「力持ち」でもある。
新聞社や通信社の取材写真を集めた08年報道写真展が、東京・日本橋の三越本店で始まった
(無料、28日まで)。最高賞は秋葉原の無差別殺傷事件。交差点に横たわる被害者と、救急隊
員を上空からとらえた毎日新聞の一枚だ。
現場に居合わせた社員の報で毎日の出足は早かったと聞く。ほどなく写真記者がヘリで飛来、
限界まで降下し、400ミリの望遠レンズを真下に向けた。シート囲いの中、一つの命を救おう
と働く一群の白手袋に、むごさがまた込み上げる。
「手」にこだわって会場を回ってみた。中国の四川大地震で被災し、母親を籠(かご)で背負
う男性を共同通信が押さえている。落石に腰かけ、うなだれ、右手で額の汗を拭(ぬぐ)う。握
るでもなく開くでもなし。意思のない五指が語るのは疲労の極みだ。
北京五輪のフェンシング準決勝。14―14からの太田雄貴選手の一撃は、この競技初のメダ
ルを日本にもたらした。スコア掲示を入れて東京新聞が切り取ったその瞬間、後ろに回した選手
の左手でなぜか人さし指が立つ。秒間8コマの高速連写だけが目撃した、筋肉の雄叫(おたけ)
びだろうか。
五輪カメラマン席の写真は、約50人がレンズを同じ向きに構える壮観。愛機に添えた指先か
ら、世界を震わす一枚が生まれる。筆にはまねできない一瞬の技、うらやましくもある。
--------------------
第49回 2008年 報道写真展|日本橋三越本店
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/08houdou/ 主題は手前味噌モノだが、内容はわりといい感じ。軽やかな筆致で、ワシは結構好きだ。
バ下等と違って結構評価いいのな
素粒子 12/19(金)
「杉作、日本の夜明けは近い
ぞ」と鞍馬天狗のおじさんが、
お馬に乗って駆けてきそうな、
自民城の「平成の大獄」騒ぎ。
× ×
どなたが井伊直弼で、吉田松
陰か、とんと想像つきもせぬが
お城の中から聞こえてくるのは
こんな囃子言葉の、自棄踊り。
× ×
♪ええじゃないか、ええじゃ
ないか、ええじゃないか。議員
バッジさえ死守できりゃ、あと
はどうなれ、ええじゃないか。
―――
天狗に「てんぐ」、囃子に「はやし」、自棄に「やけ」、とルビ。
♪は紙面では庵点でした。
> どなたが井伊直弼で、吉田松陰か、とんと想像つきもせぬが
それはつまり、適切な例えじゃないからだろう?
素粒子 12/22(月)
冬の夜は、なぞなぞ遊び
経営者が先を争うように、わ
れもわれもと飼い始めた幼虫は
な〜んだ。それはね、カイコ。
× ×
今年は血液型の本が大ベスト
セラーになったけど、ブッシュ
大統領と麻生首相の血液型はな
〜んだ。それはね、ガタガタ。
× ×
歳末の街には寒風吹きすさぶ
が、昔も今も変わらぬ16歳のと
きめき。<冬だからその手に触
れていいですか>内田ちひろ
―――
「冬の夜は、なぞなぞ遊び」が太字。
21世紀にもなって「血液型はガタガタ」なんてネタを見られるとは思わなんだ。
ところで当方、12/20(土)付の夕刊を持っておりません。
井伊直弼は世界情勢を冷静に見据えて開国し
時勢を省みない急進派に殺されたわけで
つまり麻生の暗殺希望?
得意(?)の駄洒落のキレが無くなってきたな。
そろそろ蚕かな、下等。
天声人語 2008年12月24日(水)付
キリスト教徒の詩人、板口冨美子の作「クリスマスを祝う」の一節を引く。〈みんなお互いに
ぬくめあおうと/みんなお互いによろこばしあおうと/どんな苦しい日の中も/この日だけは/
そのことばかりを考えている〉。
浮かれつつ省みる、とでも言おうか。年末年始には華やかさと厳かさが混在し、どちらを欠い
ても「らしく」ない。昭和と平成をまたぐ冬がそうだった。列島の中心から重い空気が広がり、
街は歌舞音曲をぎこちなく封じた。20年前と違い、足元の沈滞は同時多発である。
天皇誕生日の東京は、世相に一矢を報いる快晴となった。75歳を迎えた陛下は会見に代えた
文書をこう結んだ。「互いに絆(きずな)を大切にして助け合うことにより、皆で、この度の困
難を乗り越えることを切に願っています」。
東京タワーもきのう、開業50周年を祝った。記念の公式応援ソングの詞にある。〈いつもそ
こで/幾千の物語見つめ/照らし続けてる〉。高度成長のシンボルがいま見つめるのは、幾千の
貧困と経営難の物語だ。
多くの経営者が「トヨタが赤字なんだから」とこぼしていよう。人減らしに走る企業に政官の
対応は鈍い。土砂降りなのに、国の屋根がどうにも頼りない。政治が動くまで、傘を持たぬ者に
は傘の半分を差しかけるような「ぬくめあい」が要る。
〈ジングルベル貧富の差なく流れ来る/末村道子〉。誰にも公平に巡る季節は、時に残酷だ。
どの絆にもつながらぬ不安、明日への絶望が路傍にあふれ始めた。そうしたものを包み込む、社
会の深さが試されている。
--------------------
どうも暗いな。
513 :
文責・名無しさん:2008/12/24(水) 23:07:31 ID:sdvEz6KB0
>>509 素粒子 12月20日(土)
閣僚ぼやき歌合戦曲目決定
麻生首相『上を向いて歩こう』
河村官房長官『赤城の子守唄』
舛添厚労相『こまっちゃうナ』
× ×
石破農水相『知りたくないの』
与謝野経財相『ほんきかしら』
野田消費者相『人生いろいろ』
浜田防衛相『勝手にしやがれ』
× ×
明日は冬至。日本列島にイン
フルエンザ、まんえんの兆し。
ご用心あれ。〈風邪の妻子を得
しごとく仔犬抱く〉高橋白崔
―――
閣僚ぼやき歌合戦曲目決定が太字。子守唄に「こもりうた」、仔犬に「こいぬ」とルビ。
素粒子 12/24(水)
年末の世相ことわざ辞典
残り物に毒がある 人間にご馳
走でもペットには毒。忘年会の
残り物「やらないで」と警鐘。
× ×
トヨッタ時の神頼み 「最強ト
ヨタも危うい状況」と米国各紙
1面トップ。自動車産業危機連
鎖。業績回復、神のみぞ知る。
× ×
正月は寝て待て 歳末商戦さっ
ぱり。買い控えに、外出控え。
売れているのは高級おせち。
「巣ごもり」消費で越年対策。
―――
「年末の世相ことわざ辞典」「残り物に毒がある」「トヨッタ時の神頼み」「正月は寝て待て」が太字。
ご馳走にご「ちそう」、とルビ。
天声人語 2008年12月25日(木)付
「刑事コロンボ」で知られる米国の俳優、ピーター・フォークさん(81)が認知症を患って
いると報じられた。家族を見分けられない状態と聞き、片手を上げて辞去するコート姿が浮かん
だ。
日本でも元女優、南田洋子さん(75)の闘病がテレビで紹介され、大きな反響を呼んだ。夫
の長門裕之さん(74)による懸命の介護とともに、老境を控えた身にはひとごとではない。著
名人の余生に起きた異変に、長寿時代の定めを思う。
老人医療の専門家、フレディ松川さん(62)の近著『フレディの遺言』(朝日新聞出版)を
読んだ。前半の「遺言」は、自分が認知症になった時を思い、家族やヘルパーへのお願いをあれ
これ連ねたもの。後半は医師として、介護や予防の勘所を説く。
〈私の目をしっかりと見て、優しい声で話しかけてくれたら、きっとあなたが大好きになりま
す〉〈私の心が寂しいとき、私が若いころに大好きだった曲を聞かせてください〉。温かな挿絵
を交えた短文は切なく、哀(かな)しい。
だがこれらは、記憶がこぼれ始めてからでは伝えられない。約2千人を看取(みと)った経験
が紡ぎ出した、声なき伝言といえる。理解しがたい言動を目の当たりにした時、叱(しか)れば
患者はおびえ、症状が高じかねない。逆に優しく接すれば、軽度に保つこともできるという。
予防では、ぼけたらどうしようとクヨクヨ案じるのが一番悪いそうだ。先生のお勧めは、友だ
ち、散歩、ありがたいことに活字。活字の朗読はさらに効果的らしい。ここまで読まれた方はも
う一度、大きな声でいかがでしょう。
516 :
文責・名無しさん:2008/12/26(金) 01:23:45 ID:TLRagNQ+0
イルボンの美徳はとても真似できないから
丸ごと朴李、ウリナラ起源のことにして、
世界に喧伝するニダーーーーーー!
天声人語 2008年12月26日(金)付
ちまたの不安を置き去りにして、国会が冬休みに入った。野党の雇用対策は案でつぶされ、政
府の2次補正予算も案のまま越年する。そこにある危機に、有効な手立ては講じられていない。
最後に波乱があった。民主党の解散要求決議案に、自民党から賛成した渡辺喜美氏だ。前から
政権批判を重ね、解散を求めていたから、筋を通しつつ混迷政局の主役をうかがう動きだろう。
会見では正論をぶった。「100年に一度の危機には、100年に一度の政治体制が要る。国
会がねじれゴマモチをこねてる場合じゃない」。ねじれ国会が党略で滞っている時か、という憤
激らしい。唐突に胡麻餅(ごまもち)が転がり出るあたり、物腰まで父上そっくりになってきた。
自民党は戒告処分でお茶を濁したが、瓦解(がかい)への一穴とする見方がある。決議案は起
立採決。与党席の冷笑と、野党席の喝采の中で直立する映像が残された。なるほど、これを撮ら
せるためだったのかと思う。遠からず、この絵が繰り返し流される局面を期しているはずだ。
年明けの通常国会はいよいよ波乱含み。2次補正予算案には、野党が毒饅頭(まんじゅう)と
くさす定額給付金が含まれる。借金で大盤振る舞いの来年度予算案にも「先祖返り」の批判があ
る。
政治の存在感は今年も薄かった。世情ますます騒然、かつ殺伐。人々の関心はおのずと足元の
暮らしに集まる。08年はどう記憶されよう。生活破壊の年、それとも、イブに飯島愛さんの「孤
独死」が伝えられた年か。いずれにしても、「首相が交代した年」と振り返る人は少なかろう。
--------------------
一段落毎、一文節毎に厭味ったらしい腐臭が漂う。
非難を浴びせ、腐し、貶め、罵倒するためだけの罵倒が並ぶのみ、という感じ。
518 :
文責・名無しさん:2008/12/26(金) 13:59:03 ID:QCkm8GA10
渡辺が起立しているときの表情が自己陶酔し、
うっとりしているようにしか見えないのは誤算だったな。
いくら民主党やマスコミが行動を美化しフォローしても、
あの表情だけは生理的に無理。
渡辺よくやったの風潮はちょっと気持ち悪い。
加藤の乱もあんなに絶賛されたかね。
>>517 >生活破壊の年、それとも、イブに飯島愛さんの「孤独死」が伝えられた年か。
>いずれにしても、「首相が交代した年」と振り返る人は少なかろう。
よほど福田がアベしちゃったことは忘れたいんだなw
中国様が開いた北京五輪を忘れちゃダメじゃないですか。
あと朝日OBの筑紫哲也と、朝日に連載してた加藤周一と「知の巨人(笑)」が相次いで亡くなった年でしょうに。
というかこんな政治叩きのネタにされた飯島愛って…
元AV女優が天声人語の端に載せられるだけ有り難く思えってか?
二世政治家はダメだダメだといいながら、渡辺も二世政治家じゃないか。
後に続くやつなんているの?
521 :
文責・名無しさん:2008/12/26(金) 18:47:10 ID:IF5oOgxZ0
>>517 >野党の雇用対策は案でつぶされ、
朝日は野党の雇用対策が本気だったと、いまだに信じているのだろうか?
対策の中身やあの演出的手法を見たらド素人でも政治パフォーマンスだと気付くのに…
>>521 朝日では文革や北朝鮮、ポルポトのように、素人目にもダメそうなものをどう持ち上げるかが「プロの技」なんです。
素粒子 12/25(木)
年末の世相四字熟語辞典
解雇一番 口を開くやいなやは
「開口一番」。今やどこの経営
者も口を開くやいなや、これ。
× ×
造反有利 文化大革命の紅衛兵
スローガンは「造反有理」。今
や泥船自民党の行く末読めば、
渡辺元行革相の魂胆が、これ。
× ×
投靴騒擾 思い通りにならず、
もどかしいことは「隔靴掻痒」。
今や米国へのイラク人の不満が
靴一足で爆発したのが、これ。
―――
「年末の世相四字熟語辞典」「解雇一番」「造反有利」「投靴騒擾」が太字。
騒擾に「そうじょう」、隔靴掻痒に「かっかそうよう」、とルビ。
素粒子 12/26(金)
年末の世相「迷」言辞典
麻生首相「これでゴルフやりた
いな」 石川遼選手にパター贈
られ。でも、パッとしないか。
× ×
マクドナルド「モニター調査だ
った」 開店前の1千人の行列
「やらせ」否定。マックかなウ
ソでは絶対にないんですよね。
× ×
男2人組「裁判員断る手続き代
行します」 石川五右衛門もあ
きれ顔。嗚呼、人の心を迷わす
「世に詐欺の種は尽きまじ」。
―――
「年末の世相「迷」言辞典」「麻生首相「これでゴルフやりたいな」」
「マクドナルド「モニター調査だった」」「男2人組「裁判員断る手続き代行します」」が太字。
嗚呼に「ああ」、とルビ。
一段落目は、明らかに「迷」言ではない。
二段落目×やらせ○サクラ、だと思う。
525 :
文責・名無しさん:2008/12/27(土) 13:19:09 ID:2VwQAR8+0
たしかに、麻生は朝日のような
パッっとする真っ赤なウソはつけない。
素粒子 12/27(土)
年の初めのこの欄で、こんな
ことを書いた。「去年の漢字は
『偽』。今年は『壊』なので
は。豊かさの貧困、身も心も」
× ×
「豊かさ」という言葉が気恥
ずかしくなるほどの、世の中の
壊れよう。な〜に、壊れりゃま
た作り直せばいいだけのこと。
× ×
今年も多くの訃報。3月に亡
くなった芥川賞受賞の俳人の句
で、締めくくる。<小便の出ど
ころ寒し年を越す>清水基吉
―――
訃報に「ふほう」、とルビ。
次回夕刊は1/5(月)。
527 :
文責・名無しさん:2008/12/28(日) 03:50:55 ID:MctTFFgF0
>>517 天声人語に期待するのは無駄だとわかっているけど、
もう少し美しい日本語、筋の通った文章を書いてほしいな。
最後の段落なんて付け足し感ありありだよ。
528 :
文責・名無しさん:2008/12/31(水) 13:00:08 ID:6LOFCfan0
天声人語 2008年12月31日(水)付
影法師のことをシルエットと呼ぶのは、18世紀フランスの財務大臣の名にちなんでいるらしい。
財政難のとき、彼は厳しい倹約策を進めた。豪華な肖像画をやめて質素に白黒で描くよう唱えたため
後世に名を残した。そんな説が伝わっている
この歳末はシルエットばりの倹約が目立つようだ。札幌の印刷業の人が本紙声欄に、白黒の年賀状注文が
増えていると寄稿していた。100枚で900円安くなるというから、切実な生活防衛だ。明ければ届く挨拶(あいさつ)にも不況の影は伸びている
こよい紅白歌合戦で、森進一さんは封印されていた「おふくろさん」を歌うそうだ。
♪雨の降る日は傘になり お前もいつかは世の中の 傘になれよと…。
なじみの歌詞に、土砂降り景気に傘なき人が重なり合う
「天気の良い時に傘を貸し、雨が降れば返せと迫る」と、銀行を皮肉って言う。しかし銀行ばかりではない
名だたる企業も算盤(そろばん)ずくで人を雇い、景気次第で使い捨てる。
働く者の尊厳も守れぬ荒涼が、寒空の下で大手を振る
黙々と汗する者の姿に、「年寄りを養ったり、女房子供をいとおしんでいたり、みんながそれぞれの生活を
持っているのだと思うと、見ているだけで涙が出てくる」と心を寄せたのは作家の吉川英治だった。
自らも貧困の中で辛酸をなめた人だ
経営者や政治家に吉川の思いありや。米国型錬金術の崩壊は、冷や水の一方で、迷い込んだ道から引き返す道しるべでもあろう。
「朝の来ない夜はない」。作家が座右に置いた言葉を信じつつ、新たな暦をめくる。
天声人語 2008年12月27日(土)付
故人を含め、指してみたい相手は誰ですか。この質問に、羽生善治さん、森内俊之さんらプロ
棋士の多くが同じ名を挙げている。昭和の鬼才と呼ばれた元名人の升田幸三さんだ。家出して頂
点を極め、人情味と毒舌、斬新な手で皆を魅了した。
91年に没した升田さんが、勝負と懐具合の関係を語っている。「米びつ開けてみて米がいっ
ぱいではいかん。しかしながらカラでも困る。マスを底のほうへ突っ込んでしゃくったら、ジャ
リッと音がしたという状態がいい」。
お金が余っていても、すっからかんでも、確かに渾身(こんしん)の力は出にくい。勝負師で
もない身なら、少しばかり集中を欠いたとて「満腹」でいたい人が多かろう。逆に、米びつの底
が見えたうえ、雇い止めにおびえる立場はどうか。仕事が手につくはずもない。
北風が吹いたきのう、新たに寒い数字が出た。12月だけで3万4千人の非正規社員が失職だ
という。寮を追われ、初の野宿を強いられる人もいる。防寒の工夫、段ボールや廃棄弁当の入手
法、炊き出しの場所など、屋根なく一夜をしのぐすべを知らない、弱者中の弱者だろう。
この年末年始は、週末の巡り合わせで休みが長い。きょうから9日間、駆け込むべき窓口の多
くは閉まり、日雇いの仕事も減る。路上ならずとも試練の時だ。
生活困窮者を支援する「反貧困ネットワーク」の湯浅誠さんは話す。「この期間をどう生き延
びてもらうか。なにしろ、行政で頼れるものは救急車ぐらいしかないですから」。あまたの命と
尊厳が、王手をかけられて年をまたぐ。
天声人語 2008年12月28日(日)付
冬の月を「氷輪(ひょうりん)」と呼んだ古人の感性には頭が下がる。言い得て妙だ。夜空に
皓々(こうこう)と光る姿は透き通るように美しい。神秘のゆえか、月は古くから、凹凸のない
鏡のような球体と考えられてきた。
望遠鏡を自作して、ガリレオが初めて眺めた天体も冬の月だったという。定説に反して表面は
起伏に富んでいた。巨大なクレーターを見つけて、「驚異の念なしに観察できなかった」と書き
残している。月が人類に、その素肌を見せた最初だろう。
ガリレオはさらに、天の川が無数の星の集まりだと知る。木星を四つの衛星が回っていること
も見つけた。それらの発見が、天動説から地動説へと人類を導いていった。小さな望遠鏡による
記念碑的な観測から来年で400年になる。
その節目の年を、国連などが「世界天文年」に定めている。宇宙や人間の存在に思いをはせる
1年にしたいそうだ。宇宙を思う。それは生命誕生の奇跡や、自分が人間に生まれたさらなる奇
跡を問うのと表裏一体でもある。
命日を「アンドロメダ忌」と呼ばれる作家の埴谷雄高(はにや・ゆたか)は、よく星空を眺め
た。天文学の書物を読むことを「最終ページのない探偵小説を読むのと似ている」と言っていた。
「犯人」は分からない。その一方で自分の推理を大きく膨らますことができる。
夜空に悠久と無限を仰ぎ、砂粒のような身を思えば、逆におおらかな気分もわいてくる。新年
3日夜から4日未明には目で見える流星群も現れるそうだ。しばし浮世を忘れて、親子で恋人で
「最終ページ」を推理してみるのも悪くない。
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世界天文年2009ホームページ
http://www.astronomy2009.jp/index.html
天声人語 2008年12月29日(月)付
亡くした我が子に寄せる母の思いを、一枚の絵に見たことがある。米国で訪ねたその家の息子
は1960年代、白人ながら黒人の人権運動を支援するうちに人種差別主義者らに惨殺された。
まだ20歳だった。
縦に長い絵は、死を悼んで名のある画家が描いた。青年が一人たたずみ、頭上には空がアンバ
ランスなほど高く広がっている。そのわけを話した母親の言葉が忘れがたい。「息子はまだ未完
です。人間としてさらに成長するための空間を、絵の中に残してもらいました」。
同じような思いに、先日も出会った。8月にアフガニスタンで殺害されたNGO職員、伊藤和
也さん(当時31)の母、順子さんの手記だ。所属したペシャワール会の会報に、「母の命ある
限り和也も母も歳を重ねていきます」と愛惜をつづっていた。
米国の青年も伊藤さんも、高い志を抱いての若すぎる死だった。「一粒の麦、もし地に落ちて
死なずば、ただ一つにてあらん。死なば多くの実を残すべし」。名高い教えは、悲しむ母の支え
になり得ただろうか。
米国の青年の「未完の志」は、この秋、大きな実を結んだ。黒人初の大統領の誕生である。「民
主主義を疑う者がいるなら、今夜がその答えだ」。オバマ氏の勝利宣言が、絵の中の青年にも届
いたかと想像すれば胸は熱い。
片や伊藤さんが志を埋めた大地は、火薬と血の臭(にお)いが立ちこめて民衆の苦難が続く。
「和也 和也 平和なり 和なり」と母の手記は我が子の名を呼ぶ。一粒の麦たる「志」から、
平和の果実がたわわに実る日はいつ訪れる。
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母の想い、という点で繋げたけど、人権運動とペシャワール会とは事象としてズレている気がす
るな。
天人で触れられている当のオバマ氏は、そのアフガニスタンへの増派を言っているわけで、ここ
ら辺にもズレがある。
天声人語 2008年12月30日(火)付
きびしい歳末に追い打ちをかけるように、天気図の等圧線は込み合い、西高東低のしかめっ面
を描く。先の見えぬ寒空に一灯をともす師走の言葉から。
京都市の中村八重子さん(73)は64歳で定時制高校に入り、大学も卒業して、いま、夢だっ
た高校の教壇に国語の非常勤講師として立つ。若いときは、学びたいのに学べなかった。「幸せ
でない時期があったからこそ、今の幸せが分かる。生徒には希望を捨てなければ大丈夫と伝えた
い」。
「博子ちゃん」と題する作文を宮崎市の中学1年、中本奈那さん(13)が書き、全国中学生
人権作文コンテストで賞を受けた。「博子ちゃん」とは、小児麻痺(まひ)の後遺症のため車い
すで暮らす母親のことだ。「人を見た目で判断してはいけないよ――母のその言葉は私にとって
最高の贈り物です」と笑顔で語る。
熊本県に住む元五輪長距離選手の松野明美さん(40)は、5歳の次男がダウン症だと公にし
た。それまでは世間を気にして隠していた。息子さんが歩いたときの感動を、「人生は一番でな
くてもいいと気づいた。その人のペースでゴールをめざせばいい」。
阪神大震災の被災者を支援してきた宝塚市の亀甲(きっこう)つぎこさん(60)が、記録集
『震災 心つむぐ』をまとめた。「みんなで支え合ったあの頃を忘れないでほしい。温かい助け
合いの心が災害に強い社会をつくるのだと思います」。明ければ14年目の「あの日」がめぐる。
今年最後の朝日俳壇に東京都の枝澤聖文さんの〈死ぬことを全く忘れ日向(ひなた)ぼこ〉。
かくて数え日もきょうとあす。
天声人語 2009年1月1日(木)付
歴史の不思議の一つは、世が乱れると、まるで天に意思があるかのように英雄や偉人が輩出す
ることだろう。太平の世に傑物は出にくい。「英雄のいない時代は不幸だが、英雄を必要とする
時代はもっと不幸だ」の名言が歴史の本質を言い当てる。
今年が生誕200年のリンカーン米大統領もその典型といえる。奴隷解放を宣言し、南北戦争
の試練と国家分断の危機を乗り越え、戦争が終わるや暗殺されて天に召された。人々の敬愛はい
まも揺るぎない。
そのリンカーンが就任の宣誓に用いた聖書を、オバマ次期大統領が20日の就任式で使うそう
だ。式では、聖書に手を置いて誓いを立てるのを伝統にしている。偉大な先人にあやかって国民
に決意を示す。そんな思惑をメディアは伝えている。
米国、いや世界が、英雄を必要とするような時代にあると、オバマ氏は承知しているのだろう。
つまりは困難な時代なのだ。新しい年に、氏のかざす松明(たいまつ)が赤々と燃えるのか、そ
れともくすぶってしまうのか、世界中が目をこらす。
ひるがえってわが与野党を見わたせば、英雄らしきはどうも見あたらない。だが「天に意思が
ないのか」と溜(た)め息をつくなかれ。天下分け目の衆院選挙が秋までにやってくる。人物が
いないと嘆かず、一票の力で将来をつかむ。天ならぬ「民の意思」の出番である。
〈何となく、今年はよい事あるごとし。元日の朝晴れて風無し。〉啄木。心機一転への思いも
ひとしおの初春。ポケットの一票を研ぎ澄ましておいて、「よい事」をぐいと引き寄せる年にし
たい。
--------------------
男なら誰かのために強くなれ。歯を食いしばって思いっきり守り抜け。
年初からまた、中途半端な出来のコラムを書いたものだ。
第5段落『ひるがえってわが与野党を見わたせば』は、陳腐な「ダメダメ日本」定型句。
英雄が現れるのではない、「英雄」を求める人々がそれを作り出す。
彼らはいつでも、どこにでも在り、時には「英雄」と呼ばれ、または悪し様に罵られ、しかしほ
とんどの場合は語られることも無い。
天声人語 2009年1月3日(土)付
元日の朝に近くの公園へ足を延ばした。晴れて風はない。澄んだ池に、裸の雑木が、それぞれ
の姿を落としていた。〈冬の水一枝の影も欺かず〉中村草田男。この句は、寒さに純化されて引
きしまる、人の精神の風景のようにも思われる。
日本海側は雪の新年になった。元日や三が日に降る雪や雨を、「御降」と書いて「おさがり」
と呼ぶ。雨や雪は涙に通じ、降ることは「古」につながるとも言う。あいにくの空模様を、天か
らの授かりものとして言祝(ことほ)ぐ言い換えである。
〈まんべんに御降受ける小家かな〉と、信州生まれの一茶は詠んだ。正月の雪は豊作の兆しと
されてきた。冬に積もる雪は、夏に田を潤す水となる。晴れるも降るも空の恵み。一茶らしい優
しさの、句は発露だろうか。
届いた年賀状には、丑(うし)年のせいか、「ゆったり」「マイペース」などを誓うひと言が
目についた。せかせか、いらいら。現代人の性急さから牛は遠い。悠々と動ぜぬたたずまいが、
とりわけ今は共感を呼ぶのかもしれない。
暮れの紙面に、本紙との記者交流で来日したニュージーランド紙のレベッカ・パーマーさんが
書いていた。東京で暮らした3カ月の間に、待つことがずいぶん苦手になったそうだ。
「便利さや快適さ、効率などへの期待がずっと増した。要するに、私はベストなものを今すぐ
ほしがるようになった」。日本社会の魔法だろう。〈吾々(われわれ)はとかく馬になりたがる
が、牛には中々なり切れない〉。あの夏目漱石の言葉を反芻(はんすう)しながら、元日の朝、
牛歩の価値に思いをはせてみた。
--------------------
『今すぐ解散総選挙』と、今とは違う何か(それはベストなものかもしれないが、そうではない
かもしれない)を今すぐ欲しがる報道を見ると、新聞記事書きの方々は牛歩の価値には重きをお
かれないご様子。
精々国会での牛歩戦術を面白可笑しく切り取るくらいで、しかしまあエキセントリックを旨とす
る報道屋にとっては一瞬の記憶を与える火花の方が大事、なのは仕方が無いか。
天声人語 2009年1月4日(日)付
生まれつき目が見えない河野(こうの)泰弘(やすひろ)さん(28)が、著書『視界良好』
(北大路書房)に書いている。「メールが届くといつも、封を切って手紙を取り出すような気持
ちになります。今度は誰がどんなことを……」。差出人、件名と一字ずつかみしめていく。
パソコンは普段、画面を音声で読み上げるソフトで操るが、メールだけは機械で点字に換えて
読む。字を追いつつ、相手の胸中までが見えてくるという。その点字を考案したルイ・ブライユ
がフランスに生まれて、きょうで200年になる。
3歳で失明、盲学校にいた15歳の時、軍の夜間伝令を参考に3×2で並ぶ点字をあみ出した。
六つの点で字や記号を表す方式はやがて世界に広がる。目が見えなくても、読み書きを学び、主
張し、創作できるようになった。
中央大を出て、盲ろう者の介助に携わる河野さん。幼いころから読書を重ねて興味を持ったの
は、誰にも全容を見せない宇宙だった。高校時代のキャンプで夜中にテントを抜け、一人静寂の
中に立った。満天の星であろう頭上から、何とも言えぬ温かい気配を感じたそうだ。
視覚以外が磨かれるのだろう。指先から知識を吸収し、鋭敏な枝を張る大樹を思い浮かべる。
鍋の卵が踊る音からゆで加減を計り、風の中に雨の兆しを嗅(か)ぐ。河野さんが「見ている」
世界を知るほどに、わが目に見えるものが頼りない。
面識のない人と、見えない世界を一部でも共有できるのは、19世紀の偉人のお陰である。点
字、手話、外国語。伝え合う手段は、人生と社会をずっと豊かにする。
--------------------
大変興味深い内容。
締めの言葉は陳腐な定型句だけど、変にひねるよりはずっと良い。
天声人語 2009年1月5日(月)付
冬空の下で鳴るアコーディオンは悲しい。東京・日比谷公園の「年越し派遣村」で、ボランティ
アの女性が「故郷(ふるさと)」を歌っていた。〈志をはたして/いつの日にか帰らん……〉。
目の前には衣食住を求めて、帰るべき場所のない列が伸びる。
貧困の発信地としては絶妙だった。メディアがひしめく都心。貧しさとは無縁の銀行本店や高
級ホテル、皇居外苑、官庁街に囲まれ、公園のテント村は異彩を放った。しかも最寄りの役所は、
健康と雇用に責任を負う厚生労働省である。
足元から凍死者は出せないということか、省の講堂が「村民」に開放された。国の鼻先に貧困
を突きつけた主催者、なかなか考えている。とはいえ、派遣村も講堂も本日限り。数百人が寝場
所を転々とすることになる。非常時に命をつなぐのは「公」の仕事なのに、生存権は風前の灯(と
もしび)だ。
公の頂点、麻生首相は年頭会見で「悲観主義は気分による」と引用した。好きな言葉というが、
少なくとも、職を切られた人たちの落胆は気分によるものではなかろう。危機のリーダーたる者、
風を読む感度を求められるが大丈夫か。
さらに欠かせないのが、限りある国力を目いっぱい引き出す力量だ。せんえつながら麻生さん
の書き初めで占えば、「安心」に続く「活力」の、最後の一画が弱々しくかすれた。墨も腕力も
足りていない。
生活防衛を争点に、政治決戦の年が動き出す。野党の面々は派遣村で「政治災害」打倒を誓っ
た。内外激動の年明け、首相会見の画面に流れた津波注意報に、もろもろの前途を思った。
--------------------
年越し派遣村を「貧困の発信地」、つまりアッピールであることをあからさまに描くあたりには、
奇妙に突き放した、醒めた視線を感じる。
後はまあ、ごく普通の罵倒文。もうちょっと、前半の斜め見加減で通した方が面白くなったと思
うのだけれど。
537 :
文責・名無しさん:2009/01/05(月) 17:11:43 ID:wDmgLpvu0
>>536 >風を読む感度を求められるが大丈夫か。
他人の心配をするよりも、報道機関なのに風を読む感度が
致命的に鈍い自分たちのことを心配したら?
今日の他紙コラム。
【日経】春秋
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090104AS1K0300203012009.html 先週末、初詣での客でにぎわう埼玉県の鷲宮神社に足を運んだ。日本武尊(やまとたけるのみ
こと)ともゆかりの深い関東最古の大社。そんな公式の由緒より、若い人には、女子高校生4人組
のほのぼのとした日常を描いた人気アニメ「らき☆すた」の舞台と言った方が通りがよかろう。
▼同名の漫画を原作とするテレビ番組の放映が2年前。4人組の2人がこの神社の娘という設定から
ファンが訪れ始め、昨年の初詣で客は前年の2倍を超す30万人に。地元ではアニメをあしらった酒
やせんべいも発売。今年も参拝客の列は商店街を長く延び、正月限定販売の関連商品には「売り
切れ」の文字が並ぶ。
▼神の門前でアニメとはとまゆをひそめる向きもあろう。しかし日本の寺社は昔から庶民が娯楽
に興じ、ストレスを発散させ、悩みや苦しみを和らげる観光と消費の場でもあった(安藤優一郎
「観光都市江戸の誕生」)。屋台に茶店、見せ物の小屋。アニメ愛好家が増えればそれを採り入
れるのはごく自然な流れだ。
▼英語や中国語、ハングルで作品への思いをつづった絵馬も目立つ。地元への経済効果は1億円を
超すという。アニメなんてと考えていれば人も富も町を素通りしたはず。きょう仕事始めの会社
も多い。頭を柔らかく、心を広く。ビジネスの種は無限にある。国の景気対策を待つより早道か
も。
--------------------
JA羽後の「萌え米」ネタは、まだ書いていなかった気がするな。
そのうち書くのだろうか。
>>537 いなほ号脱線事故での毎日の「風の息遣いを感じていれば・・・」を何故か思い出した
素粒子 1/5(月)
去年同様、三が日をホームレ
スの人たちと過ごした。日中は
越冬の炊き出しを手伝い、夜は
野宿する。夜明けの気温3度。
× ×
去年に比べ、目に見えて増え
たことが二つあった。炊き出し
に並ぶ人の数と、炊き出しを手
伝うボランティアの人の数だ。
× ×
「何かしなくては」とボラン
ティア初参加の若者、主婦の姿
が目立った。今年の漢字はさま
ざまな意味で「人」なのでは。
541 :
文責・名無しさん:2009/01/05(月) 21:27:57 ID:d6kt6qL60
>>540 素粒子よ、お前は今夜はどこの
高級中華料理店でディナーしてるんだ?
多分「あー疲れた、あんなクサい連中と何で3日も過ごさなきゃならんのかな。
仕事とは言え社会をリードする新聞記者様があんな底辺と一緒に過ごす事自体が
ありえないっての。奴らは民主党政権が実現するまでのネタだからな。それさえ
実現すればあんな連中が死のうが何しようが俺たち新聞記者様には関係ない話w」
とか考えてるんだろうな。
天声人語 2009年1月6日(火)付
愛の反対は憎しみではなく無関心だともいう。それなら憎しみの反対は何か、と考え込んでし
まう。断ち切れぬ「憎悪の連鎖」にまた火がついた。イスラエルとパレスチナである。
〈おれは 民衆を憎まない。/おれは だれからも盗まない。/けれどもだ、/もしも おれ
が怒ったなら/おれは わが略奪者の肉を食ってやる。/気をつけろ、おれの空(す)きっ腹に、/
気をつけろ、おれのむかっ腹に。〉。去年他界したパレスチナの名高い詩人ダルウィーシュの一
節だ(土井大助訳)。
自身もイスラエルの建国で故郷を奪われた。血を呑(の)んだ大地に立てば、胸の内の言葉は、
そのまま相手への剣になる。「愛の詩でさえ、ここでは抵抗の詩になってしまう」と生前語って
いた。互いの憎しみの深さに暗然とする。
パレスチナ自治区ガザへのイスラエル軍の攻撃で、死者は500人を超えた。片や、イスラム
過激派のハマスは徹底抗戦で構える。「世界の良心」のはずの国連は例によって音無しだ。炎と
煙の中で民衆の悲嘆がわき上がる。
わが手元に、もう一人の「詩人」の本がある。ハマスの自爆テロに遭って15歳で落命したイ
スラエルの少女、バット・ヘン・シャハクの『平和への夢』。平和をこよなく願い、日記や詩文
を残した。
〈美しい言葉の裏側に/苦しみ、痛み、恐れ、不安の年月が/隠されています/でも、これら
の言葉の倉庫には/もう一つの言葉がある――それは、希望〉。憎悪の「火薬庫」からもう一つ
の言葉を救い出す。切なる願いを、つなぎとめる術(すべ)はないか。
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問題の根は深く、浅学の身ではどうこう言うことは出来ません。
今日の天人の如くに、感傷的な言葉を漏らすばかり。
asahi.com(朝日新聞社):元朝日新聞論説顧問、日比野和幸さん死去 - おくやみ
http://www.asahi.com/obituaries/update/0105/TKY200901050141.html 日比野 和幸さん(ひびの・かずゆき=元朝日新聞論説顧問、元論説委員)が5日、狭心症で
死去、83歳。通夜は7日午後6時、葬儀は8日午前10時30分から東京都中野区中央2の33
の3の宝仙寺で。喪主は妻京子さん。自宅は同区弥生町6の6の17の803。
77年から88年まで「素粒子」を執筆した。朝日川柳選者の「大伴閑人」。
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素粒子書きの先輩がお亡くなりになりました。
この人の素粒子は読んでいないから、どんなものを書く人だったのかは良く判らない。
しかし
>「青いリボン 黄色いハンカチ 赤い紙」2004年3月7日 大伴閑人選
「朝日の基地外川柳・歌壇」スレのコレを見たら、なんとなく想像できるような。
ともあれ、死者には安寧を。ご冥福をお祈りします。
どうでもいいけど、自宅住所をここまで書く必要があるんだろうか。
パークハウス中野広町か。
爺さん、稼いだんだなあ、良い所にお住まいで。格差社会の上の方ですなあ。
素粒子 1/6(火)
こんな夢を見た。スーパーな
どのパフォーマンス視察にしか
足を運ばない麻生さん。なんと
霞が関の「派遣村」にご登場。
× ×
非難囂々浴びながら、書き初
めの「安心、活力」掲げ必死の
演説。気迫ある、こんな姿勢見
せられちゃあ支持率回復だな。
× ×
そこで目が覚めた。朝刊に
「まじめに働こうとする人たち
なのか」との総務政務官発言記
事。やっぱりダメか、こりゃ。
―――
囂々に「ごうごう」、とルビ。
新年2発目の素粒子でこれか。やっぱりダメかな、今年も。
実際にやったらパフォーマンス扱いなんだろうけどね。
いや、もう120パーセント「パフォーマンスだ!!そんな事をしている暇が
あったら…」ってボロクソに叩くでしょ。
そのくせ民主党や社民党や共産党の党首が同じ事をやったら「庶民の味方
である、素晴らしい」とか褒めるんだよな。
社民なんか「雇用を守れ!」とか言っておきながら、自分のところの職員を
クビにしようとして裁判起こされてるのに、朝日新聞は知らん振りだからな。
結局自民のやる事には何でもかんでもいちゃもんつけるのが朝日新聞。
もっとも、「中韓朝に土下座する政策」を行った時は手のひら返して誉めそやす
んだけどね、朝日。
548 :
文責・名無しさん:2009/01/07(水) 10:28:16 ID:S5hKmYP90
>>545 派遣村のパフォーマンス視察は良くて、
スーパーはダメだという理由がよく分からない。
天声人語 2009年1月7日(水)付
しばらく前の週刊朝日で脚本家の内館牧子さんが「ポニョ」について書いていた。「崖(がけ)
の上のポニョ」ではなく、「肘(ひじ)の上のポニョ」の話だ。二の腕に余分な肉がついてポニョ
ポニョしている。これは多くの中年女性が頭を痛める問題なのだという。
ほかにも「腰の上のポニョ」やら「尻の下のポニョ」やら、生息場所は体中にあるそうだ。だ
から油断は禁物らしいが、それは女性に限らない。正月休みを終えて、わが身のポニョの気にな
る人が少なからずいるのではないか。
最近は「正月メタボ」などと言うそうだ。体を動かさず、もっぱら口を活躍させた結果である。
この年末年始は曜日の巡りで休みが長く、不況で「巣ごもり」が流行(はや)った。ポニョの「作
況指数」は、例年を上回る豊作になりそうである。
人の肥満は農耕とともに生じ始めたといい、糖尿病との付き合いも古くさかのぼる。時をへて、
今や「国民病」の様相だ。暮れに厚生労働省が、患者とその予備群は推計2210万人にのぼる
と公表した。40代以上だと3人に1人が該当するそうだ。
運動不足や偏食、過食が大きな要因らしい。症状もなく忍び寄って体をむしばむ生活習慣病で
ある。正月についた「食っちゃ寝」の習慣と無駄な肉は、早めの退治がお勧めだ。
天の配剤というべきか、きょうは七草粥(ななくさがゆ)で無病息災を願う日。胃袋を休め、
質素に食べて気を引き締め直すのもいい。七草をとんとん刻めば、音が邪気を払ってくれるとい
う。ズボンやスカートの胴が楽になった気がしたら、それは儲(もう)けものである。
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「年末年始が過ぎると成人男女の76.6%が体重が増加した経験があるというデータがあります」
腹回りを気にする天人子、成人男女の76.6%(NIKKEI NET調べ)が共感するだろうので、外さない
ネタ選びというところか。
文章もネタの広がりも上手い。
550 :
文責・名無しさん:2009/01/07(水) 21:28:51 ID:oYc9wytD0
素粒子 1月7日(水)
年明けの官邸キーワード
君子豹変す 徳ある人はすぐに
改める。定額給付金「私は貰わ
ない」が「その時考える」へ。
× ×
矜持 首相が正確に読める難し
い漢字の一つ。そのプライドゆ
えか、「責任ある政府・与党の
原点、矜持だ」などとご愛用。
× ×
戦車が学校にまで砲撃情報。
イスラエルの攻撃激化パレスチ
ナ自治区ガザ。報道写真に写る
怯える小さな瞳、突き刺さる。
―――
「年明けの官邸キーワード」、「君子豹変す」、「矜持」が太字。
豹変に「ひょうへん」、矜持に「きょうじ」、貰わないに「もら」わない、
怯えるに「おび」える、とルビ。
今日の天声人語も大概だな。
自民党が財政支出をすると何でもかんでも「バラマキ」「選挙目当て」か?
だったら「財政支出は徹底的に絞ります、税金は上げます」という不人気な
政策だけを挙げろというのか?
あ、自民党にそういう不人気間違いない政策を挙げさせておいて、選挙で民主党を
勝たせようという朝日新聞の魂胆なわけですね。
で、選挙に勝った民主党が同じようなバラマキをやったら「真に国民の事を考えている
素晴らしい政策」とか諸手を挙げて賞賛するくせに。
「将来の安心につながる用途」って、つまるところ「日本経済は縮小しても構わない」
って意味だよね。そりゃそーだよな、朝日的には日本が中国様の上に立つのは
許せないもんな。
天声人語 2009年1月8日(木)付
イソップの寓話(ぐうわ)には、正体を隠して着飾ってはみたが、結局はお里の知れる話がい
くつかある。たとえば「ゼウスと狐(きつね)」の狐は、神であるゼウスに動物の王の位を授け
られる。
しゃなりしゃなりと輿(こし)に乗る狐の目の前に、ゼウスは試しにコガネ虫を放す。すると
狐は輿から飛び出し、なりふりかまわず捕まえる。ゼウスは怒って、狐を元の身分に戻してしま
う。衣装で本性が変わらないことを、この話は説く。
さて定額給付金はどうだろう。「生活支援」だの「景気刺激」だのと衣装を着せても、お里は
結局「選挙目当て」だろう。不人気が高じて、もはや効果も怪しいが、いまさら引けば面子(めん
つ)をつぶすと、自公政権は輿を担いで右往左往。新春の政治の、お寒い光景である。
「生活給付金のイメージでスタートしたが、今は消費刺激に意義がある」。首相の弁は臨機応
変というよりご都合主義だ。まずバラマキありきで、それから衣装。「もらわない」から「もら
う」「使う」と変節する閣僚らは、「景気刺激」という衣装の仕立屋に他ならない。矜持(きょ
うじ)とやらは、どこへ行った。
「さるかに合戦」の昔話を思い出す。猿はおにぎりをすぐに食べるが、カニは柿の種を育てて
実らせる。2兆円の巨額である。使うなら一時しのぎではなく、将来の安心につながる用途に、
と望む「カニ派」は多い。
道に迷ったときは、元の場所に戻るのが登山の鉄則だ。無理に進めば危ないのは、あまたの遭
難が教えている。迷走から引き返して地図と磁石を見直す度量が、政府与党にありやなしや。
--------------------
鋭く本質に迫る、なんつう報道屋のお題目は、まあ理解するが。
しかし、第3段落の如き『お里が知れる』『結局は選挙目当て』てのは筋が悪いな。本質を決め付
け、レッテルを貼り、罵倒しているに過ぎない。
朝日新聞さん、あんたも『お里が大陸亜細亜だと知れる』『結局は金儲けだけが目的でしょ』と
か、言われたくないでしょ。
文章は、多数の引用に彩られ、豪華な衣装を着た感じ。本性は変わらないな、確かに。
553 :
文責・名無しさん:2009/01/08(木) 14:22:31 ID:V0b40Zod0
>>552 >首相の弁は臨機応変というよりご都合主義だ。
ご都合主義とは朝日の論調のことだろ
桃栗三年柿八年とか言いまして、
柿の種を埋めても実が食べられるまでに時間もコストもかかるだろうに。
「使うなら一時しのぎではなく、将来の安心につながる用途に」とは、なんとものんびりした話だなあ。
柿の種はおにぎりと交換するとして、柿に遣る水はどこから手に入れるんだろう。
一方、民主党はこんな動画を作っていましたが
ttp://www.nicovideo.jp/watch/1229077847
社説スレに誤爆しちったorz
>道に迷ったときは、元の場所に戻るのが登山の鉄則だ。
「迷った時はその場を動くな」「迷ったら下りるのではなく登れ」と教わったんだが…
誰かエロイ人教えて。
元の場所に戻れなくなったのが
「道に迷った」状態じゃないのかねぇ・・・
素粒子 1/8(木)
横綱審議委員会の稽古総見。
朝青龍惨め。「引退勧告」初場
所休場ならありかも。首相審議
委員会って、ないのかしらん。
× ×
福岡市動物園のチンパンジ
ー。毎朝ネギ食べて風邪予防に
効果。漢字読み違え予防に効果
のネギって、ないのかしらん。
× ×
ああだ、こうだの定額給付
金。こうなりゃ、首相が飛行船
の上からでも、パーとばらまく
ようにしたら如何でしょうか。
―――
稽古に「けいこ」、如何に「いかが」、とルビ。
相撲の稽古を見てもチンパンジーのニュースを聞いても、首相のことしか頭にない。
558 :
文責・名無しさん:2009/01/08(木) 23:02:18 ID:+n4N/SBD0
>>552 景気対策を「さるかに合戦」に例えるのもどうかと思うが、
景気対策は中長期政策だけで十分という「カニ派」な朝日より
短期と中長期の二段構えという麻生の考えの方が理にかなっている。
>>557 ふー、びっくりした。石田衣良かと思った。
大和生命と間違えて「大和証券破綻」のニュースを流したのはテレ朝だっけ。
のどから手が出るほど欲しいよなあ。
>>557 「首相審議委員会」てのがあったとして、委員はどういう人選でどういう権限を持ってるんだ?
首相辞めさせたいなら、国会で内閣不信任決議を成立させればいいわけだし。
まさか国会を飛び越して首相をクビにできる権限を与えるんじゃあるまいな。
>>560 >委員はどういう人選でどういう権限を持ってるんだ?
当然朝日新聞が『良識ある人』と認定する連中ですよw
権限はその委員が気に入らなければ速攻で首相以下議員、官僚の首を切れる程度
どこの独裁国家だよ。
>>557 >首相審議委員会って、ないのかしらん。
朝日は今まで「選挙」が何の為にあったと思ってんだ?
>福岡市動物園のチンパンジー〜
自分の国の首相を猿と同列扱いですか
そもそも「漢字の読み間違い」と「風邪予防の葱」に何の関連性も無いから
「麻生は猿以下」って感情で書き上げたようにしか思えん
ま、葱つながりでボーカロイドネタ出されても逆に驚くがw
>首相審議委員会って、ないのかしらん。
名前は違うが「国会」がそうなんじゃねえの?
指名も不信任も国会でやるもんだろ。
朝日はやっぱり馬鹿だ。
天声人語 2009年1月9日(金)付
戦火の絶えないパレスチナへ日本からも多くの報道写真家が入っていく。広河隆一さんはその
草分けだ。1969年にイスラエルで写真展を開いたときの様子が著書『パレスチナ』(岩波新
書)にある。
写真展には「安全」という題をつけ、ユダヤ人の安全のためなら何でも正当化される国への批
判をこめた。感想ノートは反発であふれたそうだ。一人が「私たちが安全を考えなかったとき、
誰かが私たちの体から石鹸(せっけん)を作ったのだ」と書いていた。
これはナチスが強制収容所で、ユダヤ人の脂肪から石鹸を作ったと言われた話をさす。安全に
必死にならなかったから虐殺が起きた――。痛切な思いだろう。だが、それが新たな悲劇につな
がっているとしたら、やりきれない。パレスチナ自治区ガザへのイスラエル軍の攻撃に、国際社
会の非難がわいている。
700人を超す死者の多くは一般市民という。国連の運営する学校にも砲弾を撃ち込んだ。過
激派ハマスへの攻撃と言うが、これほど巻き添えを生めば、もはや無差別に近い。
戦火に巻き込まれる市民らを、専門用語で「付随的損害(コラテラル・ダメージ)」と呼ぶ。
人間の命の温(ぬく)みを前に、その響きはあまりにも無機的だ。数字だけがあって一人ひとり
の生と死はない。攻撃する側の身勝手な論理である。
紛争地の経験豊富な広河さんに「砲撃音から着弾までの数秒は生きた心地がしない」と聞いた
ことがある。ガザの子らの、恐怖におののく報道写真が胸を突く。安堵(あんど)を取り戻させ
る停戦へ、一刻の猶予も許されない。
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感傷的なコラムだが、まあ、このくらいしか言いようが無いわなあ、とは思う。
横顔がかわいい
素粒子 1/9(金)
新春のお薦め映画特選
『低額給付金』 さもしくも受け取った高額所得者が盛大に使う記録映画。首相感涙推奨作。
× ×
『サッシの悪い奴ら』 次々と耐火性能偽装発覚の最中、サッシメーカーの虚偽情報を鵜呑みのお役所仕事物語。業者必見。
× ×
心配なパレスチナ自治区ガザ情勢。どうなる停戦合意。懸念される戦闘拡大、増える市民の犠牲……。9日、東京に初雪。
―――
奴に「やつ」、最中に「さなか」、鵜呑みに「うの」とルビ。
うまいこと言ってるみたいに見せかけて意味不明。首相感涙の理由がわからん。
最後の段はとってつけたような印象。
少なくとも朝日新聞の社員は受け取らないんだよな、定額給付金。
あれだけボロクソに叩いておいて「もらうものだけはもらっておきまっせ」なんていう
恥ずかしいことはしないよな?
朝日新聞は「わが社は社の方針として定額給付金に反対しているため、返還いたしました」
という検証記事を書けよ。
>>567 死刑反対だからって死刑にならないわけじゃない
天声人語 2009年1月10日(土)付
火伏(ひぶ)せのお札(ふだ)といえば愛宕神社が知られるが、変わり種もある。あるお宅の
台所で「火気の元火止まろ」なる札を見た。古(いにしえ)人(びと)の姿も描かれていて、い
われは知らないが、万葉歌人の柿本人麻呂との語呂合わせらしい。
かつては火鉢の炭を消すときも、灰をかぶせたあと火箸(ひばし)を×の形に刺すなどした。
火伏せのまじないであり、火の始末を確認する所作でもあった。「木と紙の家」に暮らす日本人
は、火を畏(おそ)れ、火の災いを恐れてきた。
この冬、年をまたいで痛ましい火事が続いている。富山では帰省中の家族ら6人が亡くなった。
首都圏では一家の4人が逃げ遅れ、幼い兄妹3人も団地火災の犠牲になった。さらに各地で多く
の人が炎に巻かれた。
〈赤き火事哄笑(こうしょう)せしが今日黒し〉。西東三鬼の句は火事の現場を詠んで不気味
だ。炎が高笑いするように生命財産をなめ、あとには黒い廃虚が残る。住宅火災の死者は1〜3
月が図抜けて多い。炎の跳梁(ちょうりょう)を最も用心すべき季節である。
そんな折、サッシメーカー5社の耐火偽装が明るみに出た。窓に使うサッシの性能をごまかし
ていた。国の調査には「不正はない」と答えているから悪質だ。信頼を裏切るような企業には、
ユーザーが大きな「×印」をつけるほかない。
交通事故死者の着実な減少に比べ、火事の犠牲はなかなか右肩が下がらない。2年後の6月ま
でに全戸が火災警報器をつける決まりだが、目下の普及率はいま一つという。現代版の「お札」
というべきだろう。細心の用心に文明の利器を加えて、大切なものを守りたい。
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普通のコラム。
火事が多くなる季節だからな、いい内容なんじゃない?
>信頼を裏切るような企業には、ユーザーが大きな「×印」をつけるほかない
ここだけ笑った。今はマスコミの業界全体に「×印」がつけられている最中か。
素粒子 1/10(土)
新年を迎えても、暗いニュー
スばかり。戦後最悪米国の雇
用、先見えぬガザ情勢……。何
となく世界は「オバマ」待ち。
× ×
新年を迎えても、相も変わら
ず。書き初めの漢字の書き間違
え、迷走定額給付金……。何と
なく世の中「投げ出し」待ち。
× ×
新年を迎えたばかりと思った
のに、はや……。頂いた年賀状
の中から、一句。<元旦や売ら
れし牛ののち想ふ>車谷長吉
>>571 お前と北のブタ将軍だけだ、オバマ待ちの外国人なんて。
お前が応援していたヒラリーが当選しなくてよかったな。
今日の天声人語も、社説もなんで最初はその通りだよなあと
思える書き出しなのに、最後ああいう結論に達してしまうんだろう?
天声人語の内容ならそもそも
「人の悪口を言うような大人になるなよ」
と言うべきだろう?
ひそひそ話ならOKとかそんな結論書くから
橋下にああいうことを言われるんじゃないのかよ
今こんなCM流れてるんだけど、テレビ見る暇ないのかな?
ttp://www.beverage.co.jp/product/cm/fire/index4.html >トークの質はおいおい高めるとして、まずは「声の絞り方」を必修科目にお勧めしたい。
>自分を外側から見る訓練でもある。
完全に若者を馬鹿にしきりのオチ、最後は自分たちに向けての自虐ネタとしか思えない
社説で
>数は力、という。ただでさえ人数の少ない若者の声は、
>なかなか世の中へ届きにくい。おまけにこの国の政治家は、
>年配の人ばかりに顔を向ける習性がある。
>選挙で投票に行くことが期待できるからだ。
こんなことを書いている時点で完全に上から目線
前の参院選の時だかに海や山に行っていたとか言うなよなんて書いてと思うけど
こんな扱いを受けて世間の若者がこぞって選挙に行くとか思ってるのか
それともあれか、年寄りはテレビに洗脳されてるから若者を馬鹿にして行く気をなくして
投票率を下げようとしているのか
いずれにせよ新成人に送る言葉としては最低だと思った
天声人語 2009年1月11日(日)付
正月気分は足早に去り、きょうが鏡開きという地方が多い。供えていた餅は汁粉や雑煮で食す
か、揚げて大根おろしで味わう手もあるそうだ。〈鏡餅開く木槌(きづち)の音高く〉谷口佳寿。
重ね餅の解体を、割るとか砕くとせず、開くというところに日本語の優しさを思う。幸せを願っ
ての行事だから、呼び名ひとつにも縁起を担ぐ。もっとも、昨今は家庭用に小さく密封されたパッ
ク餅が出回り、開くという表現が妙にしっくりくる。
食す/味わう、割る/開く……。変幻自在の動詞は便利だが、曲者でもある。似たような仲間
が多く控え、使い手の意を体して都合よく入れ替わる。与野党がもめている定額「給付」金も一
例だろう。
その名に与党が組み込んだ給するという字には、目上から与える意味がある。ありがたくいた
だきます、という反応を見込んでいたに違いない。ばらまくという野党の言い換えはさておき、
納税者が見えていれば、還(かえ)すか戻すを使っていたはずだ。
国会序盤の論戦を動詞ひとつで表せば、質(ただ)すでも答えるでもなく、すれ違うだった。
質疑への罵声(ばせい)、答弁への怒号。ともに当意即妙の芸には遠い。のらりくらりの麻生節
といい、永田町の冬景色は一段と寒い。
神仏にすがりたくもなる。三が日、主な神社仏閣への人出は計1億人に迫り、統計が残る74
年以降の最多となった。秋田県にかほ市に伝わる餅占いでは「100年に一度」の大きなひび割
れが現れたそうだ。こうなれば、凶兆さえも奮起の糧にしたい。奮い起(た)つと動詞で書けば、
少しばかり元気が増す。
--------------------
コラムとしてのまとまりは、いい感じ。下衆い内容を上手な筆でくるんでいる。
第4段落『違いない』、言葉尻を捕らえ真意を決め付けて批判、ご都合のよろしい言霊信仰か。
第5段落『すれ違う』、話の内容を聞かず体裁だけを見て批判、記者の仕事を放棄かね。
天声人語 2009年1月12日(月)付
大人と子どもを隔てる一線はいかようにも引ける。夢を見るのが子ども、夢へと動き出すのが
大人といった具合だ。大人は○○しない、××するようではまだ子ども、という括(くく)り方
もあろう。
酔って道端に転がるとか、電車内で化粧や飲食に及ぶのは大人の所作とは言い難い。言い訳で
聞く「誰にも迷惑をかけていない」は、よい子のお約束のレベルだ。ちゃんとした大人は公私の
空間をきちんと分けて暮らす。
これも電車での話である。職場仲間らしき男たちが、社内の人物評や娘の趣味を車両中に届く
声で「発表」していた。同じように、講義のつまらなさを「広報」している学生グループにも出
くわした。聞き流すのも大人の流儀だろうが、酒が入る時間帯でもないのにと嘆息した。
耳は音楽、目はケータイという乗客が多いとはいえ、車内は私的空間の寄せ集めではない。お
年寄り同士の大声ならまだしも、公の場で突然始まる「発表会」はつらい。そこで浮かんだのが
〈ひそひそ話ができる〉という大人の定義である。
長ずるに従い、小声で話すべきこと、声を落とすべき状況が見えてくる。耳元に寄る、口元を
覆うなど、「会話の半径」を調節する技もまた、恥を重ねて会得するものだ。
新成人は式典で、多くは退屈な来賓あいさつへの処し方を試される。ささやいてこその私語で
あり、壇上から注意されるようなおしゃべりは奇声と変わらない。トークの質はおいおい高める
として、まずは「声の絞り方」を必修科目にお勧めしたい。自分を外側から見る訓練でもある。
--------------------
筆遣いは上手い。納得してしまいそうだ。しかし「声の絞り方」を大人の定義とはまた、低レベ
ルな話。単なるマナーの問題であろうよ。大人になる前に学んでおくべきことだ。
「退屈な来賓挨拶」という切り捨て方には違和感があるが、コラムだからまあ許そう。しかし、
それへの処し方は、入学式だの終業式だの卒業式だのの中で学んで来ておくべきこと。
全体的に『子供扱い』が過ぎる感じ。
天声人語 2009年1月13日(火)付
あさって1月15日という日付を、相撲好きの人は記憶にとどめているかもしれない。大横綱
双葉山が前人未到の69連勝のあと、ついに敗れた日である。1939(昭和14)年のことだ
から今年で70年になる。
作家の故・吉村昭さんによれば、ラジオは大喚声で何も聞こえなかったそうだ。「勝った」「負
けた」というアナウンサーの声がかすかにするだけで、どちらが勝ち、負けたのかも分からなかっ
たという。そうした古い話も思い起こす、横綱朝青龍の初場所の土俵である。
励ましの声援はこれまでになく大きい。初日に押し込まれたときは悲鳴らしき声も聞こえた。
「在りての厭(いと)い、亡くての偲(しの)び」と諺(ことわざ)に言う。いるときは憎らし
くても、いなくなったら寂しい。引退の二文字に追われる窮地、似たような思いが声援の向こう
側にあるのだろう。
憎らしいほど強かった横綱北の湖も、負けが込むと「頑張れ」の声援が飛んだ。引退する少し
前のインタビューで「負けが先行すると気持ちが参る。気持ちがダメなら、相撲は取れない」と
言っている。不格好でも白星が一番の薬らしい。
ここまで書いて朝青龍の2日目を見ていたら、突き落としで早い勝負を決めた。大きな拍手が
わいた。万全ではないが何とか調子に乗れそうだ、とテレビ解説者は見立てている。
双葉山に話を戻せば、さすがの不敗の代名詞も負けて気落ちしたか、翌日、翌々日と連敗した。
やはり負けないことが、勝つためには肝心らしい。崖(がけ)っぷちに咲く「もうひと花」を見
たいファンは少なくはないはずだ。
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スポーツ紙か、芸能ゴシップ紙のようなネタ。
素粒子 1/13(火)
グッときた言葉。阪神大震災
で亡くなった兄のランドセルを
背負い、通学する弟の小学1年
生の「ぼろくてもいいねん」。
× ×
グッときたコメント。赤鬼の
ごとき形相で勝利の朝青龍、言
葉少なに初日「まだ初日だ」、
2日目「まだ2日目だしね」。
× ×
グッとくる花。冬枯れのこの
季節に清楚で気品ある佇まい、
馥郁たる香り。<水仙や古鏡の
如く花をかかぐ>松本たかし
―――
清楚に「せいそ」、佇まいに「たたず」まい、馥郁に「ふくいく」、とルビ。
>>575 >言い訳で聞く「誰にも迷惑をかけていない」は、よい子のお約束のレベルだ。
>ちゃんとした大人は公私の空間をきちんと分けて暮らす。
朝日の大好きな反日の丸・君が代運動家教師にもそう言ってください。
>これも電車での話である。職場仲間らしき男たちが、社内の人物評や娘の趣味を車両中に届く
>声で「発表」していた。同じように、講義のつまらなさを「広報」している学生グループにも出くわした。
>聞き流すのも大人の流儀だろうが、酒が入る時間帯でもないのにと嘆息した。
公器たる新聞紙面で、気に食わない政治家や物事を「知り合い」の発言で貶めるのは
新聞コラムの常套手段でしょうに。
酒かっくらいながら記事書いてるんですか?
天声人語 2009年1月14日(水)付
先日に続いて万葉歌人の柿本人麻呂に登場願おう。〈東(ひむがし)の野にかぎろひの立つ見
えてかへり見すれば月かたぶきぬ〉。東の空に日の出前の赤みが射(さ)し、振り向けば西に月
が沈もうとしている。名高い歌の光景を、米国民も感じているのではないだろうか。
太陽はオバマ次期大統領、月はブッシュ大統領である。大勢の人が、1週間後に迫った「日の
出」を足踏みしながら待つ。そして去りゆくブッシュ氏が一昨日、離任会見に臨んだ。肩の荷を
下ろしたかのような笑顔に、内外の目は複雑だろう。
世界を一つの学級に例えてみよう。ブッシュ時代の8年間、米国という腕白(わんぱく)坊主
は好き放題をしてきた。国連という「担任」などそっちのけ。腕力にものをいわせて、気にくわ
ない級友を痛めつけた。
他の友達には「味方か、敵か」とすごんだ。周りを混乱させ、反発も招いて、クラスはいっそ
う険悪になった。おちおち廊下も歩けない、といったところか。「最悪の大統領」とも酷評され
る理由の一端である。
「米国の威信は落ちていない」と会見では強気だったそうだ。ご本人はテキサスの牧場で余生
を送るのだろう。しかしイラク戦争の犠牲者や遺族、火薬庫アフガニスタン、貧困にあえぐ米国
民、大不況……と残した負の遺産はあまりに多い。
ブッシュ氏は、大学時代に俳句の授業を取ったのが秘(ひそ)かな自慢だ。人麻呂の歌に似た
俳句といえば、蕪村の〈菜の花や月は東に日は西に〉がある。昇りくるのが太陽であれ月であれ、
去りゆく氏を継ぐ新しいアメリカを、険しい道が待つ。
--------------------
酷い出来だな。
第3段落『世界を一つの学級に例えて』てのは強引が過ぎる。アメリカもその構成員である国連を、
アメリカとは別人格の担任として配置するのは無理があるだろう。
貶めたいがための舞台設定に当て嵌めて罵倒するとは、程度が低いぜ天人子。
第5段落、なにもかもがブッシュの責任か、そうやって悪者を創ってなんでもかんでもソイツが悪
いと言っていればいいなら楽なもんだ。
「ブッシュ大統領は散々な描かれようだ。事情も言い分もあっただろうに、
善玉悪玉のレッテルはいつの世も容赦がない。」 w
>>577 ムッときた反応。韓国人が
阪神大震災で大喜び。
天声人語 2009年1月15日(木)付
かわいがっていた犬や猫を失って落ち込む人は多い。「ペットロス」という言葉が当時あった
かどうか知らないが、日本中が悲痛な思いでニュースを聞いたらしい。1958年、南極観測隊
が15頭の樺太犬を昭和基地に置き去りにしたときだ。
第1次越冬隊と交代する2次隊は、氷と悪天に阻まれて越冬を断念する。犬は鎖につないだま
ま残された。万策が尽き、やむを得ない決断だったのは、映画「南極物語」などでご存じの方も
おられよう。
しかし、帰国した隊員には非難が集中した。脅迫状も相次いだ。身の危険もあったらしく、2
次隊の副隊長だった故・村山雅美(まさよし)さんから「警察が家の周りを警備してくれた」と
聞いたことがある。こうしたことは、昔も今も変わらない。
置き去られて1年ほど過ぎた50年前のきょう、非難は感動に変わる。タロとジロの生存が、
夕刊で大きく伝えられた。極寒を生き抜いて3次隊に再会した。だれもが驚いたとみえ、翌朝の
小欄も「英雄的生存」と興奮ぎみの筆を残している。
「タロとジロは英雄になりましたが、死んだ13頭も忘れられません」と北村泰一・九大名誉
教授(77)は言う。1次、3次隊に参加し、犬係をつとめた人だ。首輪のまま力尽きていた犬
たちは、氷を割って全員で水葬にしたそうだ。
「暗い海へゆらゆらと沈んでゆくさまに、人も動物も変わらない生命の荘厳を思った」と回想
する。動物ものの美談に涙しながら、多くの犬猫をガス室に送る今の世。身勝手を憤るタロジロ
たちの声を、遠く聞くような50年の後である。
今日の素粒子の最後のやつ。
「定額給付金が選挙の人気取りなのは皆わかってる」みたいな事書いてあるけど、
だったら雇用・福祉・医療・教育・環境にだけ金をつぎ込んだらどうなんだと言いたい。
自民党がやる限り「選挙の人気取り」なのに、同じ事を民主党がやったら「真に国民の
事を考えている」になるんだろ?朝日新聞さんよぉ。
っていうか、朝日のことだから、選挙前に自民党が行う政策は全て「選挙の人気取り」
になるんだろうな。
例外は「日本が中韓朝に土下座して謝罪と賠償をする政策」か「在日外国人(特に
韓国・朝鮮人)に無条件で参政権を与える」政策くらいじゃねーのか。
自分さえ良ければそれでいい労組。
内心、派遣で雇用調整できて幸せを実感している。
素粒子 1/14(水)
1月場所閣僚得意技番付
横綱麻生首相(誤読捻り、支持
率落とし、さもし返し、2兆投
げ)大関鳩山総務相(待った)
× ×
関脇甘利行革相(定額給付金蹴
り)小結河村官房長官(しりぬ
ぐい)前頭斉藤環境相(都議選
にらみ)舛添厚労相(勇み口)
× ×
十両金子国交相(怒り浴びせ送
り)与謝野経財相(おっとり)
番付外松浪前内閣府政務官(居
反り)渡辺元行革相(匙投げ)
―――
「1月場所閣僚得意技番付」「横綱」「大関」「関脇」「小結」「前頭」「十両」「番付外」が太字。
捻りに「ひね」り、蹴りに「げ」り、居反りに「いぞ」り、匙に「さじ」、とルビ。
素粒子 1/15(木)
バレたら困るもの 裏金。西
松建設の元副社長ら逮捕。会社
のためと言うのであろうが、手
汚しての昇進栄達、自業自得。
× ×
バラしてはいけないもの 情
報源。フリージャーナリストが
証人尋問で明かす。口が裂けて
も、秘匿せねばならぬものを。
× ×
バレバレなるもの 定額給付
金。「鹿を馬」と言う如く、生
活支援だ、景気刺激だと宣おう
と、魂胆は国民広くお見通し。
―――
「バレたら困るもの」「バラしてはいけないもの」「バレバレなるもの」が太字。
如くに「ごと」く、宣おうに「のたま」おう、とルビ。
天声人語 2009年1月16日(金)付
〈染みついた鉄のにおいがする髪をとかして思うもはや職人〉。青森県の工業高校3年の女生
徒、荒谷夏希さんの詠んだ歌だ。北海道の農業高校3年、田守健太郎君は〈幼き日遊び場だった
畑作地今では父と僕との職場〉とうたう。
毎年この季節、東洋大学から届く「現代学生百人一首」を楽しみにしている。急ぎ足で過ぎる
青春の日々を、虫ピンで留めたような言の葉の数々。22回目の今年は全国から6万3千首が寄
せられた。
入選作のテーマは様々だが、何と言っても人を恋う年頃だ。〈君の名の漢字を辞書で引いてみ
る心のしおりそうっとはさむ〉高2、宮下唯(ゆい)。〈こんなにもキレイにノートをとるのは
ね君に「貸して」と言われたいから〉高2、榊原香菜。
そんな胸に、孤独や憂いのさざ波も立つ。〈生も死も書けば一文字十五夜のすすきの中にぽつん
とひとり〉高1、安藤弘理(ひろみち)。〈見つけたらいけない気がする何故だろう青い色した
幸福の鳥〉高3、鎌田美紅(みく)。
でも頑張る。〈駆け抜ける百メートルをおもいきりいらないものが削(そ)ぎ落とされる〉中
3、鈴木花音(かのん)。〈限界は僕が思うほど近くないぶつかるまでは走ってみようか〉高1、
村崎(崎は山へんに竒)愛奈(まな)。女の子の使う「僕」が、意外と爽快(そうかい)に響く。
大人に言いたいことだってある。〈平然と使われ続けた汚染米汚れているのは米か心か〉高3、
合田(ごうだ)佳祐。そして政治家にも。〈日本にもオバマ旋風巻き起これみんな待ってる頼れ
る総理〉高1、松村かおり。Yes we can。希望の灯(とも)る世の中を未来の有権者
も待っている。
--------------------
第22回東洋大学「現代学生百人一首」入選作品100首および小学生の部10首発表
http://www.toyo.ac.jp/event/issyu/nyusen_22.html
588 :
文責・名無しさん:2009/01/16(金) 11:57:06 ID:iLfabdV50
>>586 >バレバレなるもの 定額給付
>金。「鹿を馬」と言う如く、生
>活支援だ、景気刺激だと宣おう
>と、魂胆は国民広くお見通し。
バレバレなのは、例え景気対策の効果があっても効果なしと言い続け、
沈滞ムードを解散総選挙まで持続させようとする民主党とマスゴミの思惑だろ。
っつーかバレバレなら別にほって置いても問題ないんじゃないの?
「魂胆は国民は広くお見通し」ならその魂胆に乗らないだろw
マスゴミはどうしても解散特需が欲しくて必死なんだろうな。
お前ら自身がそういう偏向報道しかしないから赤字になるんだよ!
591 :
文責・名無しさん:2009/01/16(金) 18:42:03 ID:P4kMQ/ra0
>そして政治家にも。〈日本にもオバマ旋風巻き起これみんな待ってる頼れ
>る総理〉高1、松村かおり。Yes we can。希望の灯(とも)る世の中を未来の有権者
>も待っている。
現時点の日本に「頼れる総理」になれそうな政治家が見当たらないのに、
よく「希望の灯る」なんて軽々しく言えるものだ。
朝日的には小沢菅鳩山辺りをそうだと言いたいんだろうな
天声人語は色々なところからネタを拾ってくるけど、
素粒子は同じネタをよく使うよな。今は定額給付金が好きなんだな。
素粒子 1/16(金)
定額給付金。「撤回を」と財
政審。政府の審議会が、政府が
決定した政策に反対の狼煙なん
て、異例。時代が動き始めた?
× ×
春闘。雇用問題で労使が「共
同宣言」なんて、これまた異
例。政府への要望ばかりで自ら
の具体策なし。時代に動けず?
× ×
ガザ。「見て見ぬふりできな
い」と山形県の医師が現地の招
きで医療支援へ。人動かずんば
時代動かず。無事を祈ります。
―――
狼煙に「のろし」、とルビ。
>政府への要望ばかりで自ら
>の具体策なし。時代に動けず?
今日のお前が言うなはこちらになります
>>586 > バラしてはいけないもの 情
>報源。フリージャーナリストが
>証人尋問で明かす。口が裂けて
>も、秘匿せねばならぬものを。
ジャーナリストに資料を見せた医者が証言して、秘匿する意味がなくなったからだろ?
前素粒子子は裁判員の守秘義務について「そんなこと言われても困る」とか言ってた気が。
そういやオフレコの植民地支配肯定発言を報じて、大臣を辞任に追い込んだのも朝日だっけ。
>>594 > 定額給付金。「撤回を」と財
>政審。政府の審議会が、政府が
>決定した政策に反対の狼煙なん
>て、異例。時代が動き始めた?
各マスコミが手近な識者集めて自画自賛を繰り返すだけの「紙面審議会」だの「開かれた新聞委員会」
だのよりよっぽど健全ということだな。
小泉、安倍のときは「政府の言いなりの答申ばかり出しやがってムキー」とか言ってたくせに、
何嬉しそうにしてんだか。
素粒子 1/17(土)
迷走やら、人の使い捨てやら
見慣れてると、改めてトップの
舵取り能力というものを考えさ
せられる。ハドソン川の奇跡。
× ×
後世の歴史家がどう評価を下
すか知らないが、「飛んでくる
靴かわしかた世界史」では既に
英雄扱い。ブッシュ氏の軌跡。
× ×
14年前の本日早朝の大地震。
いまだ、生々し。家が全壊、俳
人の句。<「ゐ」の滅び「ゑ」
ほろび神戸震災忌>塩見恵介
―――
舵取りに「かじと」り、とルビ。
少し変えてみました。
> 14年前の本日早朝の大地震。
>いまだ、生々し。改めてトップの
>舵取り能力というものを考えさ
>せられる。ハドソン川の奇跡。
14年前の本日早朝の大地震。
いまだ、生々し。韓国人が
大喜びする様子(さま)。
安田講堂攻防戦
動機はなんであれテロだろう?
佐々氏の「若者はもっと怒らなきゃ」て言葉を引用してたが、
「果たすべき義」を見つけても、朝日的に都合が悪ければ「右傾化」「危険なナショナリズム」
とか言って叩くであろうことはこれまでの姿勢から明らかだしなあ。
ことあるごとに現れる、暴動やデモへの憧憬とセットになった「近頃の若者は…」にはうんざり。
ところで佐々氏の本では、あさま山荘事件のときに「A新聞」の記者が
人質の収容された病室に盗聴器を仕掛けてインタビュー記事をでっちあげ、
おまけに犯人に同情的なコメントを捏造していたと書かれてたんだが。
捏造するなら盗聴器仕掛ける必要もないだろとw
天声人語 2009年1月17日(土)付
ドラマ「君の名は」で知られる東京の数寄屋橋に、関東大震災の碑がある。惨禍から10年を
機に建ち、銅像の台座には公募で選んだ「不意の地震に不断の用意」の標語が刻まれた。十年一
昔(ひとむかし)、と言う。風化していく記憶をとどめ、心構えを呼びさます思いをこめての建
立だった。
阪神・淡路大震災もすでに一昔を過ぎ、今日で14年になる。起きる地震は止められない。だ
が被害は、増やすも減らすも人間次第である。時の流れに抗して遺訓を生かす構えが、これまで
以上に必要になってくる。
あの日、都市を襲った地震の恐ろしさに誰もが息をのんだ。個人や家族の防災意識は、かつて
なく高まった。だが「備え」とは、ゴールの見えぬマラソンのようなものだ。いつしか走るのを
やめて座り込んでいないか。家庭で職場で、確かめ合う一日にもしたい。
わが国土の危うさを、ある専門家は「日本列島は現在も、地震をともなって創造中」と表現す
る。東海、首都圏直下……。あやぶまれる地震はいくつもある。被害の想定は、どれも背筋が凍
りつく。
たとえば近畿圏直下型が冬の正午に起きるとする。関東大震災と同じ15メートルの風が吹け
ば、火災が多発して2万6千人が亡くなる。早朝なら就寝中の倒壊が多く犠牲は4万2千人に。
助かるための行動も時と場所で違ってくる。
「忘却とは忘れ去ることなり」は「君の名は」の名文句だった。だがここは教訓を忘れずに汲
(く)みつくし、生かしつくしたい。そして14年を経て、なお悲痛の癒えない被災者の多いこ
とも、また忘れまいと思う。
----------
なにぶんにも初めてのことですので。
村山氏は、コレと村山談話とで批判だけされるので、若干の悲哀を感じる。
他にも色々やっていると思うのだけれど、まあ仕方なしか。
第5段落は、怖がらせすぎという感じもするが、教訓を心に留め置くのは大事だな。
天声人語 2009年1月18日(日)付
生まれて初めて、東京大学の本郷キャンパスに立ち入った。昭和史の舞台の一つ、安田講堂の
前に立つ。逸話の重さ、残像の激しさのためか、焦げ茶の建物は意外に小さく見えた。
40年前のきょう、講堂を本丸にして構内に立てこもる学生約700人の強制排除が始まった。
出動した機動隊は8500人。学園紛争の天王山、2日にわたる安田講堂攻防戦だ。
学生の演説と警察の退去警告、上空の取材ヘリ。講堂に向けて催涙弾と放水、逆の弾道で火炎
瓶と投石が飛び交った。警視庁の担当課長として現場を指揮した佐々淳行(さっさ・あつゆき)
さんは、それらが織りなす音の渦を「交響曲不快」と表現する。
先々の不利益を承知でとどまる学生らは、命がけで職務にあたる機動隊員に必死で抵抗した。
講堂に籠城(ろうじょう)した島泰三(たいぞう)さんの著にある。「人生の暮れ方に至っても、
私は後悔していない。歴史のひとつの局面で、果たすべき義の一端を担うことができたのは、わ
が人生の欣快(きんかい)である」。
賛成の代わりに「異議なし!」、反対と言わず「ナンセンス!」。全共闘の運動を革命ごっこ
と嘲(あざけ)るのは楽だが、ベトナム反戦でも大学改革でも、時代と社会に向き合う一途さは
まぶしい。その「熱いバトン」を落とした世代の、勝手な感傷だろうか。
テレビの特番で、佐々さんが昨今の青年の冷めようを案じていた。「若者は怒らなきゃ。40
度は困るが38度くらいの熱は出してほしい」。あの週末と同じ冬晴れの構内を、センター試験
の受験生が埋める。「果たすべき義」に出会える日々、彼らにありやなしや。
----------
反対といわず「ナンセンス!」。出来た子供がナンセンス。はぁピラピラ。
>>602兄が仰るように、『朝日新聞が望まない「果たすべき義」に出会った若者』を罵倒するんで
なければ、いいんだけどね。
天声人語 2009年1月19日(月)付
そう言われれば、という至言に出会うのも小説の楽しみだ。「星は正面から見つめるより、斜
めにチラリと見た方が輝きを増す。過ぎた深読みは推理を惑わせ、弱めてしまう」。エドガー・
アラン・ポーの「モルグ街の殺人」で、警察を出し抜く探偵デュパンの持論である。
パリの母娘惨殺事件を謎解きするこの短編(1841年)により、本格ミステリーの歴史が始
まったとされる。推理・恐怖小説の父が米国ボストンに生まれて、きょうで200年になる。
ポーの40年の生涯は酒と貧困の中で終わったが、同時代と絶縁したかのような作品は輝きを
保つ。探偵が活躍する筋立て、科学的な視点は、後の大衆文学に大きな影響を与えた。
日本でも大正期、新進作家の平井太郎が同じ分野を開拓しようと、筆名を江戸川乱歩に改めて
いる。乱歩の明智小五郎はもちろん、ホームズもポアロも金田一耕助も、探偵の先輩デュパンの
遺伝子をどこかに受け継いでいるはずだ。
ミステリー小説に関するアンケート結果が、本紙別刷り「be」にあった。約3千人が選んだ
「好きな日本の作家」の上位は、宮部みゆき、松本清張、東野圭吾の各氏。生誕100年の大御
所と平成の売れっ子たちの「競存」は、この分野の成熟を語る。
構想やトリックはあらかた書き尽くされ、創作には先駆者とは違う苦労があろう。しかも、小
説より奇なる犯罪が日々報じられている。とりわけ不可解なのは動機である。「誰でもよかった」
とする心の闇は、どんな名探偵が「斜めに」のぞいても暗黒のままだ。
----------
最終段落『「誰でもよかった」とする心の闇』云々がなければ、いいコラムだったんだがな。
台無し。
18日の天人、安田講堂攻防戦の同ネタコラム。
【産経】産経抄 1月18日
http://sankei.jp.msn.com/life/education/090118/edc0901180245000-n1.htm 「あの東大がこれほど国民に身近なものになったことはない」。そんな皮肉が聞かれたのは昭
和44年のことである。1月18日と19日東大の安田講堂などを占拠した全共闘の学生たちと、
排除しようとする機動隊との間で激しい攻防戦が繰り広げられた。
催涙ガス弾や火炎瓶が飛び交う攻防戦は、最後の安田講堂の「落城」まで35時間近くに及ん
だ。テレビ各局はニュースや特番で生中継し、視聴率は最高で約45%に達した。だから東大に
縁もゆかりもなかった人でも、学部や建物の配置に詳しくなってしまったのだ。
結局この年の東大の入試は中止になる。2日間の攻防で逮捕された630人余りのうち、東大
生は40人足らずだった。全国の全共闘運動にとってここが「決戦場」となったのである。「落
城」を機に、運動はまるで潮が引くようにして沈静化していったのだ。
その決戦からちょうど40年、有名語化した「全共闘」世代の大半も企業では定年を迎えてい
る。そんな節目のせいかテレビなどで運動を振り返り、総括しようという動きが盛んだ。だがノ
スタルジアに浸ってみたり、自らを正当化したりというのなら興ざめな思いがする。
というのも、嵐のような運動の陰には何倍もの「被害者」がいたからだ。入試中止で浪人生活
を強いられた受験生はまだしも、暴力的に勉学の場を奪われた学生や、貴重な本や資料を損壊さ
れた教官も数多い。東大の攻防戦でも多くの警察官が傷ついている。
だが、そのことをまず謝ってからという全共闘世代にはあまり出会わない。昨日、40年後の
「戦場」を確かめようと本郷の東大を訪ねると、ちょうどセンター試験の最中だった。正門の前
には、あの時とまったく異質の緊張感が漂っていた。
----------
当人たちの感傷だの正当化だのは、まあ勝手にいたせばよろしかろうと思うが、それを他人に押
し付けたり、次世代の人間に託そうとたくらんだりするのは勘弁して欲しい。
いや全く。
>「誰でもよかった」とする心の闇は、どんな名探偵が「斜めに」のぞいても暗黒のままだ。
「女なら誰でもよかった」と言う名古屋の某新聞販売員とか・・・
「タクシー運転手なら誰でもよかった」と言う大阪の某新聞配達員とか・・・
天声人語 2009年1月20日(火)付
短いコラムを書きながら言うのも気が引けるが、ものごとを簡潔に述べるのは、そう簡単では
ない。長い文より苦心することも多い。「今日は急いでいるので長い手紙になってすみません」。
そう断って書き出した西洋の賢人がいたのを思い出す。
スピーチにも似たところがある。「1時間の話なら今すぐ始められるが、10分の話は準備に
1週間かかる」と、これは米国の28代大統領ウィルソンが言った。ノーベル平和賞を受けた人
で、なかなか雄弁家でもあったらしい。
さて、オバマ次期大統領の就任式が明日(日本時間)に迫り、かの地の盛り上がりは最高潮の
ようだ。祝祭的な華やかさは戴冠式(たいかんしき)を思わせる。そして就任演説を、米国だけ
でなく世界が耳を立てて待つ。その演説は長いだろうか、それとも短いのだろうか。
長きがゆえに貴からずの模範は、オバマ氏が仰ぐリンカーンのゲティズバーグでの演説だ。「人
民の、人民による……」で知られる不朽の演説は272語、わずか3分だったと伝えられる。
直前に登壇した弁士は2時間の大演説をぶったが、こちらはとうに忘れられた。短さゆえとい
うべきか。リンカーンの言葉は言霊(ことだま)を宿したかのように聴衆をゆさぶった。オバマ
氏も十分意識しているに違いない。
あのケネディもリンカーンをお手本に就任演説を練り上げた。「私は」ではなく「我々は」を
多く用いた若々しい15分は、歴代で何番目かに短く、名演説の誉れが高い。世の憂さはしばし
忘れて、これも歴史に残るであろう明日の演説を興味津々待つとする。
----------
マスメディアの方々はかつて、簡潔な言葉で民衆に語りかけた日本の首相を『ワンフレーズ・ポ
リティクス』として批判していた気がするが、他国の大統領がやるなら賞賛するらしい。
オバマ氏。就任前から『偉大なる第44代合衆国大統領』になることを義務付けられていて、前途
多難、大変だな。
で、オバマの悪気口はいつから書き始めるんですか?
中国様と北朝鮮に対して冷たくなりはじめたらです。
素粒子 1/19(月)
永田町大学入試問題
【時事問題】第1問 次の漢
字の読みを書きなさい。@未曾
有A頻繁B踏襲C低迷D前場
× ×
第2問 首相の関心が高いと
思われる順に並べなさい。a政
権の維持b誤読しないc矜持d
バーe支持率f国民の暮らし
× ×
明日は大寒。北海道や東北の
一部は、強い冬型の気圧配置で
雪予報。<雪はげし抱かれて息
のつまりしこと>橋本多佳子
―――
「永田町大学入試問題」【時事問題】「第1問」「第2問」が太字。
矜持に「きょうじ」、とルビ。
素粒子 1/20(火)
年間売上高、コンビニが初め
て百貨店を逆転。老若男女、買
おうと思えば金額的に何でも買
える「真の平等主義」の勝利。
× ×
振り込め詐欺に騙されたふり
作戦。神奈川県警が新手法。目
には目を、歯には歯を。騙しに
は騙しを。意外に効果的かも。
× ×
瓦礫の山、ガザ。「陸の孤島
の中で殺されるのを待っていた
ようなもの」と30歳男性。休戦
状態が、束の間でないことを。
―――
騙されたに「だま」された、瓦礫に「がれき」、束の間に「つか」の「ま」、とルビ。
>>611 小澤の関心が高いと思われる順に並べなさい。
a外国人からの支持b10億円の隠蔽c政権獲得d公務員利権の死守e中国様への忠誠
天声人語 2009年1月21日(水)付
色のとぼしい季節だが、近くの公園を歩くとささやかな黄色が目に入る。枝にロウバイが咲き、
地面には福寿草が光る。ロウバイの花に顔を寄せると、ふくよかな香が鼻先に漂う。
福寿草を「日溜(ひだ)まりに寄り合ったカナリヤの雛(ひな)の感じ」と言ったのは俳人の
飯田龍太だ。たしかに、眺めていると雛のささやきが聞こえる気もする。その飯田に〈大寒の一
戸もかくれなき故郷〉がある。木々が冬枯れて「透明度」を増した村里をきりりと詠んだ名句で
ある。
そんな大寒のきのう、東京は春の陽気から一転、真冬に戻った。だが最近の天気予報は至れり
尽くせりだ。朝、外気を体感しなくても、テレビの女性が代わりに寒さに震えてくれる。「厚め
のコートを」「マフラーも」。忠告通りの身支度で家を出れば間違いはない。
インターネットの予報はさらに多彩だ。洗濯指数に星空指数、紫外線指数。冬季限定で風邪引
き指数、肌荒れ指数。鍋物指数なるものもある。ありがたいが、頼りすぎて人間の「お天気感覚」
が退化しないかと心配になる。
民俗学の宮本常一は少年のころ、隣の森を鳴らす風の音と、海の波音で天気を知ったという。
北風が低い澄んだ音で森に吹けばきっと快晴。そうした具合で、「森と波は私の気象台でもあっ
た」と回想している。
思えばわが少年時代にも「気象台」はあった。西に連なる山の見え方隠れ方で天気の見当はつ
いた。雪が来るのも予測できた。遠い昔の記憶である。そして新たな「気象台」を身近に見つけ
るのもいいと、大寒の寒さの中で思った。
----------
冬の歳時記。
『新たな「気象台」』あたりが少し物足りないな。定型句に逃げた感じ。
>>611 下品で低レベルでつまらない。
毒舌吐いて面白くないのって最悪だね。
歴代社説子のなかでもっとも頭悪いやつとみた。
あでも、さらに弱い麻生を叩く図ってのは滑稽かw
素粒子 1/21(水)
未明の米大統領就任演説テレ
ビ中継に見入る。おや、と思っ
たのは、歴史的な言葉を期待さ
れて動く口の上の、二つの瞳。
× ×
その表情は、穏やかで、落ち
着いていて、冷静。歓喜の渦の
主役でありながら、不似合いな
ほどの静謐さを漂わせていた。
× ×
期待の大きさと直面する危
機。その瞳に、早くも新大統領
の孤独を見た気がしたが。目は
口ほどに物を言…わない、か。
―――
静謐に「せいひつ」、とルビ。
天声人語 2009年1月22日(木)付
モハメド・アリ氏の、選手時代の逸話を思い出した。まだカシアス・クレイの名前だった若い
ころ、ローマ五輪のボクシングで金メダルを獲得して意気揚々と帰郷した。
祝賀会のあと友人とレストランに行った。だが「黒人はお断りだ」と追い払われる。彼は怒り
に震えてメダルを川に投げ捨てた。脚色された「伝説」と言われもするが、オバマ大統領の生ま
れたころに黒人が置かれていた、隠れもない現実である。
「つい60年ほど前はレストランで食事もさせてもらえなかったかもしれぬ父を持つ男がいま、
あなた方の前に立っている」。黒人初の大統領は就任演説で述べた。奴隷制以来の過酷な差別を
思えば、「大統領になったことが最大の仕事」の声が上がるのもうなずける。
それは、自由と平等をかかげた建国の理想の体現だった。だがその「大仕事」はきのうで終わ
り、今日からは容赦のない現実が待つ。膨らむ期待は、世界に満ちる不平、不満、不幸の裏返し
にほかならない。さらに不安、不信、そして不穏。「不」が渦巻く荒海への、いわば船出である。
米国の大統領とは、多種多様な国民が、その時代に求める「かくあらねばならないアメリカ」
の象徴といえる。首のすげかえといったお手軽な話ではない。そして期待の横で常に、失望が深々
と口を開けている。
歴史的な就任式にはアリ氏の姿もあったそうだ。メダルの一件以来、人生をかけて差別と闘っ
てきた人である。人種問題を乗り越え、さらなる困難に旅立つオバマ氏に、大きなエールを送っ
たに違いない。
----------
各紙(日経を除く)オバマ・フィーバーに沸くコラムが並ぶ。他国元首の演説はおとなしく拝聴
するのな。
天人。非白人であるということに着目していて、人種差別ネタなら外さないし、逸話の多いネタ
だから書きやすいわな。
618 :
文責・名無しさん:2009/01/22(木) 17:56:47 ID:Fl1Yafrg0
素粒子 1/22(木)
急募!!スピーチライター 内
容のない中身でも、世界の人が
感動するような演説に仕立て直
しできる方。漢字力不問。官邸
× ×
急募!!文武両道教師 小6の
国語・算数と小5の握力、上体
起こしなど8種目を教えられる
方。朝食指導もお願い。県教委
× ×
トヨタの初の販売台数世界一
を伝える同じ紙面に、トヨタの
世界計画破棄への記事。徒然草
に「物盛りにしては衰ふ」と。
―――
「急募!!スピーチライター」「急募!!文武両道教師」が太字。
河谷氏といえばここ何週か、過去の朝日記者について「偉人伝」めいたコラムを書いていますね。
今の素粒子は下等じゃね?
>>620 急募!!朝日新聞販売所長
販売店員が強盗殺人、暴行、
傷害等の犯罪行為を行わな
いよう指導監督できる方。
自身の淫行はもってのほか。
素粒子ってなんでねちねちした嫌味しか書かないの?
自分が言われてる訳でもないのに読むと鬱な気分になってくる
「うまいこと言った!」って筆者が思ってそうなのがまた鬱
たまには爽やかな気分になる事を書けよ…
ねちねち自民党や自衛隊を貶めるのが素粒子の中の人のお仕事だから仕方がないw
多分本人は「俺って上手い事書いてるよな!?愚民どもを善導してやるぜ!!」って
思ってるね。
天声人語 2009年1月23日(金)付
渡辺白泉(はくせん)という俳人の名を知らない方もおられようが、この30日に没後40年
を迎える。昭和の初めに新興俳句を担った人で〈街燈(がいとう)は夜霧にぬれるためにある〉
といった面白い句を残している。
厳しい批判精神でも印象深い。戦争が始まると、17文字でその本質に迫った。〈夏の海水兵
ひとり紛失す〉。船から落ちるかして、水兵が行方不明になったのだろう。それを「紛失」と言
い表した。人が部品か工具のように扱われる様が、万の言葉にも増して浮かぶ。
白泉なら、いまの「派遣切り」をどう詠んだだろう。人材派遣会社の団体からメディアに、「雇
い止め」にはその言葉を使わないよう要請があった。しかし言い換えても、弱い立場の非正社員
を便利なクッションに使う実態は変わらない。
山の木々を乱伐すれば保水力は失われる。規制緩和という「乱伐」は、企業の保水力をガタ落
ちさせた。不況の雨が降れば、すぐに鉄砲水となって働く者を押し流す。もはや不要な人員は、
企業にとっては「紛失」でさえない。
よく知られる白泉の句に〈戦争が廊下の奥に立つてゐた〉がある。いつしか身近に忍び寄って
いた戦争が暗がりにぬっと立っている。戦慄(せんりつ)的なイメージに背筋が寒くなる。
「戦争」を「失業」に言い換えれば、派遣労働の緩和を詠んだことになろうか。これほど経営
者に都合よく、労働者に酷な制度の正体に気づくのが遅すぎたという、反省も込めてのことだ。
働く場での人間の復権を願いつつ、「雇用の安定」をめぐる春闘の、労使の議論の深まりに期待
する。
----------
白泉を使い統一感を持たせようとして、逆に内容はとっ散らかってしまった感じ。
言葉を都合よく使うね、天人子。社畜だとか、生温い終身雇用で競争力を失うだとか、カイシャ
に縛られない自由な生き方だとか、かつては言っていたんじゃなかったっけ。
最終段落『「戦争」を「失業」に言い換えれば』。言い換えても実態は変わらないんでしょ。前
半で小手先の言い換えでの印象操作を指摘しながら、自分は言い換え印象操作ですか。
また引用で稼ぐ手か
627 :
文責・名無しさん:2009/01/23(金) 21:47:23 ID:F/MbeprU0
>>625 そこまで言うなら朝日は派遣社員ゼロなんだろうな?
アサヒは自分のこと棚に上げてよろしある。
白泉なら、いまの「○○○○」をどう詠んだだろう。
↑これ、なんにでも応用きくんじゃね?!
天声人語 2009年1月24日(土)付
ウソという鳥をご存じだろうか。その名にちなんだ「うそ替え神事」がこの週末、東京の亀戸
天神などである。去年買ったウソの木彫りを神社に納め、新しいものに替えると、去年起きた悪
いことが全部うそになって幸せを招くとされる。
「うそ替え」によって、自分が去年ついたうそ一切を清算する意味もあるそうだ。優しいうそ
なら天神様も許してくれようが、帳消しにできぬ悪質なうそも世に多い。今なら「振り込め詐欺」
あたりが、その筆頭だろう。
だまし取られた金額は昨年、276億円にのぼった。秋までは過去最悪のペースだったが、官
民あげての取り組みが効いて免れた。とはいえ半端な額ではない。プロ野球全球団の選手の年俸
総額に、おおむね匹敵する。
被害がワースト2位の神奈川県警は、新たな作戦に打って出た。詐欺だと気づいても、だまさ
れたふりをして金を手渡す約束をしてもらう。そこへ捜査員が同行する。うそを以(もっ)てう
そを制する作戦だ。見事に功を奏して、おととい男を逮捕した。
「相手をだまそうと熱心な者ほど、まんまとだまされやすいものだ」と言う。攻めるにかまけ
て、守りはがら空き。詐欺師のスキを作戦は突いたとみえる。こんなうそなら天神様もお目こぼ
しだろう。
うそ替え神事の日は「身が引き締まる思いがする」と、作家の半村良が冗談めかして書いてい
た。なにせ毎年、原稿用紙何千枚もの「うそ」を創作しているからだという。作家の「二枚舌」
なら上手なほど楽しめる。だが詐欺師の舌には、くれぐれも用心が必要だ。
----------
朝日新聞の記者諸氏も、納めに行かないとな。
文章や内容は面白い。「政治家の二枚舌」に持っていかなかった自制心を賞賛する。
素粒子 1/23(金)
今冬のお天気概況
米国 歓喜のハリケーン通過中
初場所 座布団の嵐ない予報も
振り込め詐欺 騙され1号吹く
× ×
内閣 支持率の低気圧列島覆う
消費増税 進路のブレに要注意
企業 赤い雪降り続き視界不良
雇用 不安前線に晴れ間見えず
× ×
わたり 風当たり強くも抜け道
年金 記録の訂正が雪だるま式
漢字検定 儲け過ぎに氷雨降る
甲子園 出場校決定で春風近し
―――
「今冬のお天気概況」「米国」「初場所」「振り込め詐欺」「内閣」「消費増税」
「企業」「雇用」「わたり」「年金」「漢字検定」「甲子園」が太字。
騙されに「だま」され、儲けに「もう」け、とルビ。
素粒子 1/24(土)
オバマ大統領の登場で早くも
効果あり。イスラエル軍のガザ
からの撤退の完了。将軍様の正
真正銘、御近影お披露目写真。
× ×
オバマ大統領の登場で早くも
効果あり。完璧には分からぬま
でも目で追ってみる就任演説英
文。心動かす言葉の力再発見。
× ×
朝刊の天気欄をふと見れば、
日本海側の各地雪だるま並ぶ。
豊岡藩主、直系の句。<貧乏は
幕末以来雪が降る>京極杞陽
―――
完璧に「かんぺき」、とルビ。
>>630 ウソ替え→エコ替え
詐欺師→TOYO○A
天神様→マスゴミ
で読んでみても嵌まる
634 :
文責・名無しさん:2009/01/25(日) 05:28:19 ID:aiEB+syW0
素粒子よ。中国政府による毒ギョーザ
横流し中毒について皮肉れよ。
できないかw
天声人語 2009年1月25日(日)付
就任の前日、オバマ米大統領は若年ホームレスの支援施設でペンキ塗りを手伝った。超大国の
かじ取りと違って、部屋は壁の色ひとつで「チェンジ」「再生」する。偉人が塗った青に囲まれ
て寝起きすれば、日々の気構えも違ってこよう。
そこで過ごす時間が長いほど、住居内の景色は重要だ。壁の色で気分は変わり、いつもの天井
で我に返る。暮らしの中の品々、例えば慣れ親しんだ家具や食器に、沈んだ心を救われることも
ある。
東京・上野の都美術館で、生活の中の芸術を訪ねる「アーツ&クラフツ展」が始まった。近代
デザインの源流とされる英国の装飾家、ウィリアム・モリスらの作品と、その流れをくむ柳宗悦
(やなぎむねよし)らの民芸運動を紹介している(4月5日まで)。
物質文明が開花した19世紀後半、モリスは時代に逆らい、手仕事や自然に価値を求めた。「い
ちご泥棒」と名づけた染色デザインは、庭の実をついばむツグミからの着想という。タイルや壁
紙にも、職人仕事の動植物が息づく。
芸術は大衆の幸福のためにあると考えたモリスは、社会主義の運動にも加わった。ところが、
機械化を嫌った作品は大衆には縁遠い価格となり、もっぱら資本家たちの豪邸を飾る。「芸術の
民主化」にはあと何十年か必要だった。
〈役に立たないもの、美しいと思わないものを家に置いてはならない〉。モリスの挑戦的な価
値観は、現代人の審美眼を一撃する。便利で見栄えのいい大量生産の海から、自分だけの一品を
手に取るのは楽ではない。さて、コップあたりから始めてみようか。
----------
オバマ氏からアーツ&クラフツ展へのつなぎは無理矢理だな。コラムの主題も曖昧。
義務的な宣伝コラムとはいえ、もうちょっとなんとかならんかったものか。
asahi.com : 朝日新聞社 -「生活と芸術―アーツ&クラフツ展」
http://www.asahi.com/ac/
天声人語 2009年1月26日(月)付
存在より不在が気になるのが看板役者というものだろう。不在のツケを倍にして返されては大
看板と認めるほかない。初場所に進退をかけた朝青龍が賜杯をさらった。3場所の空白や引退説
がうそのような復活だ。
白鵬との優勝決定戦。左から崩して頭をつけ、一気に寄る。最盛期の、運動神経の塊がそこに
あった。「朝青龍が帰ってきました」の言葉にうそはない。勝ち名乗りを座布団が直撃したが、
構わず両手を突き上げた。
日を追って、ふてぶてしさが戻ってきた。目を三角にとがらせ、締め込みをポンとはたいて気
合を入れる。だめ押しの悪癖、感情丸出しの形相が、久々に観衆の心を波立たせた。やんちゃな
存在感は、安定感がまわしを締めたような白鵬と対をなし、両雄で一双の屏風(びょうぶ)絵が
完成すると改めて思った。
敵役が強いほど物語は盛り上がる。ところがこの敵役、最後には倒されるというお約束や、も
ろもろの批判までを寄り切り、主役に返り咲いた。強くて客を呼べて、国技だ品格だと言わねば
理想のプロ格闘家である。
今場所の収穫がもう一つ。新入幕で勝ち越した山本山だ。目方250キロの自称「どんぶり王
子」は、ふくよかな容姿で癒やし、ほんわか発言で和ませる。懸賞金の使途を聞かれ「しゃぶしゃ
ぶかな。タレはポン酢派」というのがあった。こんな時代にはうれしい存在だ。
早く出世し、あの腹で横綱を受け止めてほしい。勝敗が決した後の朝青龍の挙動、山本山のコ
メントには、食後酒に通じる楽しみがある。酔えるかどうかは好みの問題だが。
----------
最初っから最終段落まで、いちいち皮肉る天人子。朝青龍をダシに白鵬と山本山とをメインとし
て書き、褒めるでもなく、批判するでもなく、薄ら笑いを浮かべている風。
全国紙のコラムで、わざわざ書かなきゃならんことかねえ、これが。
天声人語 2009年1月27日(火)付
週刊朝日の名物編集長だった扇谷正造(おうぎや・しょうぞう)は、部下への助言もふるって
いた。締め切り日、取材メモを前に苦吟する新人の肩をたたき、決まってこう語りかけたという。
「とにかく大変だった、と書き出してみたまえ」。
材料は山とある。ニュース原稿はもともと劇的な話を取り上げるのだから、誘い水さえ垂らせ
ば流れ始めるというわけだ。〈とにかく大変だった。見渡す限り火の海である……〉といった調
子か。
機長のスピーチもまた、「とにかく大変でした」と切り出すことができただろう。ニューヨー
クで旅客機を川に不時着させ、155人の命を救ったサレンバーガー氏である。自宅のある西海
岸での祝賀会で、初めて公の場で口を開いた。
氏はしかし、「大変さ」には触れなかった。「経験豊かな乗員がそろい、みんなが訓練通りに
仕事をしたまでです」。映画化を先取りしたような、大衆の期待にたがわぬ謙虚な言葉だ。両エン
ジン停止で始まった「ハドソン川の奇跡」。全員生還という事実の熱さゆえ、乗務員の冷静さが
際立つ。
上空900メートルから窮余の着水で責任を果たした機長、パニックをこらえ翼の上で励まし
合った乗客たち、いち早く駆けつけたフェリーやレスキュー隊員。主役も脇役も「自分の仕事」
をやり遂げた。
経済を筆頭に「とにかく大変」ばかりのご時世。日本と世界のエンジンは辛うじて動いてはい
るが、危機にはあらゆる分野でプロ意識が試される。奇跡や祝賀会とは無縁でも、職業人それぞ
れがきっちりと自分の仕事をし、上昇気流を待ちたい。
----------
書き出しと結論とで統一感が無いなあ。サレンバーガー氏のエピソードも微妙。
サ氏の言葉も、これはこれで定型句という気がするんだけどね。
最終段落『職業人それぞれがきっちりと自分の仕事を』新聞屋の仕事は、『とにかく大変』と煽
ることじゃないよ。機長の如き冷静さが必要なんだ。わかってる?
>>639 パニック映画とかで、主人公の過去やら何やらをあげつらって
「こんな奴が信用できるか」と大騒ぎして批判するヤシって必ずいるよね。
たいてい最後は主人公を認めるか、途中で勝手に行動して死ぬかのどっちかだけど。
素粒子 1/26(月)
また帰ってきました 盛況な
れど、ろくに稽古しない休場明
け横綱に優勝許すとは。親方、
力士は、総懺悔しなくっちゃ。
× ×
またやっちゃいました 「内
閣総理大臣杯 朝青龍明徳殿」
の「杯」読み飛ばす。やっぱり
総理は読みに強くなくっちゃ。
× ×
毎日、夜明け前には起きる。
寒空に星が瞬く。耳を澄ませ
ば、こんな句が。<こほるこほ
ると白鳥の夜のこゑ>森澄雄
―――
「また帰ってきました」「またやっちゃいました」が太字。
稽古に「けいこ」、総懺悔に「そうざんげ」、とルビ。
素粒子 1/27(火)
この冬、巷で流行る鍋
ちゃんこ鍋 崖っぷちの踏ん張
り力がつくと青龍味が人気。品
格風味に欠け、好き嫌い激し。
× ×
もつ鍋 自民党の先生方が心配
そうに額を寄せ合って囲む鍋。
「麻生内閣、いつまでもつ」
「自民党政権、どこまでもつ」
× ×
やみ鍋 「景気ひどくなる一
方」「お父さん、首切られない
かな」。お先真っ暗の不安にか
られ、家族みんなでつつく鍋。
―――
「この冬、巷で流行る鍋」「ちゃんこ鍋」「もつ鍋」「やみ鍋」が太字。
巷に「ちまた」、流行るに「はや」る、崖に「がけ」、とルビ。
643 :
文責・名無しさん:2009/01/28(水) 10:14:05 ID:dcKv+3090
>>641 >またやっちゃいました 「内
>閣総理大臣杯 朝青龍明徳殿」
>の「杯」読み飛ばす。やっぱり
>総理は読みに強くなくっちゃ。
別に「やっちゃいました」と言うほどのものではないと思うのだが?
もはや新聞の皮肉コラムと言うより、2chのアンチ麻生の罵倒レスと同レベル。
天声人語 2009年1月28日(水)付
荘子の「無用の用」は、役に立ちそうもない物事が実は有益という教えだ。「遅々として進む」
移行期の政治は、この言葉を唱えながら追いかけたい。もめる国会にも、各党の真剣さを吟味で
きる「用」がある。
与党が押さえる衆議院と、野党が握る参議院がまた衝突した。きのう成立した第2次補正予算
には、悪評の定額給付金のほか、高速道料金の引き下げ、妊婦健診の無料化など玉石が交じる。
参院は「2兆円の石」である給付金を除いた修正案を可決し、衆参の議決が分かれた。
両院協議会の議長をくじ引きで取った野党は、徹底協議を求めて両院協を引き延ばす策に出た。
これで補正予算の成立が1日遅れ、麻生首相の施政方針演説も本日に持ち越された。
給付金の怪しさ、筋の悪さは国民が見抜く通りである。郵政選挙の、つまりは4年前の民意を
頼りに、これをごり押しする与党にはあきれる。とはいえ、自民党にさらなる造反が出る兆しは
なく、野党の攻め手も限られてきた。くじで稼いだ1日は世論を意識したものだろう。
世界的な経済危機の中、米国は新大統領で再生へと踏み出したのに……とは嘆くまい。これも
政治決戦のコスト、陣痛のようなものだ。各党の振る舞いは、総選挙で一票を投じるよすがにも
なる。しかと見届けたい。
それでも両院は政策を決めるためにある。決戦の年とはいえ、与野党は妥協点を探る器量も見
せてほしい。国民生活ほったらかしで政争に明け暮れるだけの国会なら、荘子もかばいようがな
い無用の長物だ。醜院、惨院である。
----------
コラム内では、それなりに纏まりのある収まった書き様に見える。
最終段落『醜院、惨院』など、全体として理屈や冷静さを欠いた、激情的な政治に対する不信感
を高めるだけの内容になっていて、どうかと思う。
「民意」と軽く使うのには呆れる。参院多数を力の源とし、外交や法案や任命権など様々なもの
を人質にして衆院を狙うやり方に対して、なにかご意見はないのかね。
【西日本】春秋
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/73810 米国発の金融危機が引き金となった世界同時不況に対する政府の対応は、国によって差がつい
た。対策を素早く打ち出した国の1つにオーストラリアがある。
昨年10月に消費刺激策として一時給付金を発表した。年金受給者や低所得層などに1人当た
り日本円換算で5万8000−8万1000円、という内容だった。クリスマス前の12月上旬
に支給された。
(以下略)
----------
他の国でも消費刺激策として給付金やっている、ということに触れた、珍しいコラム。
さて、スレ容量が450kB超えたので、そろそろ次スレを考える時期です。
>>644 これおかしくねえ?冒頭で「無用の用」を引用しておきながら、給付金を「石」と断じているあたり。
素粒子 1/28(水)
何か不都合なことでも……
オバマ演説「全訳」 新華社
通信「共産主義」「権力にしが
みつく者」など削除して報道。
× ×
高濃度の発がん性物質 東京
都が築地市場の移転予定地から
検出も、専門家会議で公表せ
ず。あとで委員にメール報告。
× ×
自民党ポスター 麻生首相が
登場の第2弾。前回の街頭演説
姿の大写しに代わり、「景気に
全力。」の大活字が、主役に。
―――
「何か不都合なことでも……」「オバマ演説「全訳」」「高濃度の発がん性物質」「自民党ポスター」が太字。
全く同じことを共同通信もしていたような。
>全く同じことを共同通信もしていたような。
オバマ演説訳から、愛国心とか嫌いなコトバを削除したんだっけ?
天声人語 2009年1月29日(木)付
都心で有名すし店を営む中澤圭二さん(46)は、いい種(たね)を仕入れるコツは「魚屋さん
との信頼関係に尽きる」という。「魚を開いてみたらダメだった」という失敗に懲りたら「足繁
(しげ)く築地に通うしかない」(『鮨屋(すしや)の人間力』文春新書)。魚河岸に30年通
う料理人の明快な結論だ。
東京の築地市場には、こうした玄人筋の何倍もの素人が訪れる。とりわけ、大きなお金が動く
マグロの競りは外国人に人気がある。マナー違反から禁止されていた見学も再開され、観光地の
活気が戻ってきた。
ただ、銀座の隣町に世界屈指の魚市場がある幸せは「あと5年限り」とされている。管理者の
東京都が、2キロ離れた埋め立て地に市場を移す方針のためだ。老朽施設を建て替えるより安上
がりという。
移転先のガス工場跡からは、環境基準の4万3千倍のベンゼン、930倍のシアン化合物が見
つかっている。去年の調査では、強い発がん性のある物質が過去の公表値の115倍の濃度で検
出されたのに、都は有識者の専門家会議で示さなかった。
不穏なデータは移転反対派を勢いづかせる、そんな浅慮はないか。都は「土は浄化する」とい
う。だが、食にかかわる情報にわずかでも濁りがあれば、魚のプロも消費者も安心できない。
わが仕事場から見れば、23ヘクタールの市場内外に雑多な店が寄り添い、冬日を浴びている。
1世紀に近い歳月、幾千の信頼関係の上にこれがある。首都の台所を移すからには、板前さんの
包丁さばきと同じこまやかさが必要だ。「開いてみたらダメだった」は許されない。
----------
しかしまあ、移転しない場合はどうするか、豊洲でなかったらどこならいいのか、そういう話も
ある訳で、単純ではないわなあ。
優等生ヅラしてる朝日のわりに素粒子って品のないコーナーだな
>四人の死刑を執行
「死神」はまだですか?
普段は官僚や大臣の不仕事っぷりを叩くくせに、死刑執行みたいなときだけ
「死神」扱いだもんなぁ。
大臣や官僚もやってらんないだろ。仕事をしなければ叩かれ、したらしたで
叩かれるんだから。
四に神
天声人語 2009年1月30日(金)付
まとめて助数詞と呼ぶそうだが、ものを勘定する言葉は奥深い。生き物は匹で足りると思いき
や、ウサギは羽(わ)、イカは杯(はい)、チョウは頭(とう)とも数える。では、それらを生
き物たらしめている命はどう数えるのだろう。草花にもあるから人(にん)や体(たい)ではな
く、個も違う。
とりあえず、八つの命が送り出されたと書く。米国で生まれた男6人、女2人の八つ子である。
680〜1470グラムの未熟児ながら、帝王切開による5分の「安産」だった。八つ子は米国
で2例目、全員が元気に育てば世界初のケースになるらしい。
医師団は赤ちゃんにA〜Hの仮称をあてて様子を説明した。マージャン好きが「2卓成立」と
祝し、野球ファンが「あと1人」と驚く数である。八つの未来に八つの幸あれと願う。
めでたいニュースの傍ら、小さな命の受難を伝える外電が絶えない。イスラエルのガザ攻撃に
よる死者には、400人を超す子どもが含まれるという。国際社会が守り切れなかった命たちだ。
一般に、弱い生物ほど卵や子の数が多い。多くは成長せず、子孫を残すことなく消えてゆく。
ゆったりと海を漂うマンボウは、守ってやれない卵を3億個も放つという。ヒトが出産する数は
少ない。家族や社会に見守られ、大切に育てられるからだが、その前提が危うい境遇も多い。
命に決まった助数詞がないのは、軽々しく数えてはならぬという戒めにも思える。どれもオン
リーワンの輝きを放つ人生を、束ねたり、重ねたりはできない。白紙の未来もろとも摘まれる命
を、どんな言葉で数えられようか。
----------
みんな同じ生きているから 一人にひとつづつ大切な命
コラムとしては、まあ、いい感じだとは思うが。
第3段落「2卓成立」「あと1人」は、人の命を分割単位にあてはめて比較しているのだから、比喩
表現だということはわかるけれど、このコラムのテーマに対しては少し違和感がある。
人間の個性、存在を、「人」として扱ったり「命」として扱ったり、都合に合わせて助数詞を変
えて扱っているわけで、結論の言葉に比べるとどうにも軽々しい。
今日の素粒子のあまりの小沢の持ち上げっぷりに噴いた
これのどこが「中立公正」を謳う新聞社のコラムなんだ?
俺も吹いた
素粒子 1/29(木)
与謝野経財相。衆院本会議の
経済演説の中で、原稿にあった
「麻生総理のリーダーシップの
下」のくだりを、読み飛ばす。
× ×
うちのお父さん。オバマ演説
全文熱心に読んでいたのに、朝
刊の麻生首相の施政方針演説全
文、ページ丸ごと読み飛ばす。
× ×
うちのお母さん。百貨店のセ
ールで「安いわねえ、これ」。
支払うときに「うそ?!」。値札
の0の数、豪快に読み飛ばす。
素粒子 1/30(金)
小沢流風林火山 地方行脚は
風の如く、候補者選びは林の如
く、麻生批判は火の如く、国会
論戦に動かざること山の如し。
× ×
天下り流風林火山 渡り歩く
さまは風の如く、働きぶりは林
の如く、再就職先の確保は火の
如く、頂く退職金は山の如し。
× ×
疲れると、石川啄木を読む。
世わたりの拙きことを
ひそかにも
誇りとしたる我にやはあらぬ
―――
「小沢流風林火山」「天下り流風林火山」が太字。
最初の、如くに「ごと」く、拙きに「つたな」き、とルビ。
660 :
文責・名無しさん:2009/01/31(土) 02:16:06 ID:+D55ba1U0
>>659 あはははは、期待してた甲斐がありました
風林火山って言いたかっただけだな
>>658 >うちのお父さん。オバマ演説
>全文熱心に読んでいたのに
う・そ・つ・け。
天声人語 2009年1月31日(土)付
戸外ですする甘酒やココアの湯気がひときわ白い。自販機のあったか飲料を、両手のひらで転
がしてから開ける候。くらしの底冷えが重なる冬に、人の温(ぬく)もりを探す1月の言葉から。
東京・日比谷公園の「年越し派遣村」。所持金1千円で身を寄せた男性(41)は「このまま
野垂れ死んでもいいかなと思った時もあったが、今ほど人の情けを感じたことはない」。
「切る」のをこらえる経営者もいる。新潟県妙高市で80人の土建業を営む岡田巌さん(61)。
公共事業が減る中、エビの養殖や有機野菜づくりに乗り出した。「新たな挑戦といえば聞こえは
いいが、仕事を作るためにもがいている。歯をくいしばって雇用を守らねば」。
05年の耐震強度偽装事件で取り壊された東京都稲城市のマンション。住民平均1700万円
の追加負担で新住居が完成した。建て替え組合の理事長、赤司(あかし)俊一さん(41)は
「みんなで勉強して建てたマイホーム。単なる購入者同士の付き合いではない、住民の輪が育っ
た」。
「それまで火災現場に近づく市民は『消火の妨げ』だと思っていた。阪神大震災で助け合いの
大切さが身にしみた」。神戸市消防音楽隊の山本将吾さん(41)は、小中学校などを「いのち
のコンサート」で回る。
国内最年少、生後17日で生体肝移植を受けた仙台市の伊達香凜(かりん)ちゃんが年末に退
院。肝臓の一部を娘に提供した父聖伸(きよのぶ)さん(33)がブログに感謝をつづる。「小
さないのちをここまで支えてくるのに、どれだけの人の手と力がかかっていることかと、頭(こ
うべ)を垂れる気持ちになります」
>>653 官僚みたいなエリートは庶民を馬鹿にしてるとかステレオタイプな意見があるが、
そういう風だとますますバカにして意見なんか一切聞かなくなるだろうな
でも死刑制度の存廃を選挙の争点にしろとは
決して言わない卑怯な朝日。
死刑存続の世論が圧倒的だからな。
素粒子 1/31(土)
親の心子知らず、の類 「事
実なら、ぶん殴ってやりたい」
と弟子の逮捕知り、尾車親方。
こんな時期に、まさかの大麻。
× ×
親の意見と冷や酒は後で効
く、の類 「首相は下野の覚悟
で!!」と自民・尾辻氏の口うる
さい代表質問に、棒読み答弁。
× ×
プロ野球、明日から12球団そ
ろってキャンプ入り。若手やル
ーキーの正念場。<熱燗の夫に
も捨てし夢あらむ>西村和子
―――
「親の心子知らず、の類」「親の意見と冷や酒は後で効く、の類」が太字。
一段目の類に「たぐい」、熱燗に「あつかん」、夫に「つま」、とルビ。
天声人語 2009年2月1日(日)付
朝青龍の師匠の高砂親方は、現役の朝潮(あさしお)時代、横綱北の湖にめっぽう強かった。
関脇で迎えた83年の初場所では、北の湖に加え若乃花、千代の富士の全横綱を撃破し、14勝
1敗の成績をあげた。
これで優勝できなかったのは、14勝で並んだ大関琴風との決定戦に敗れたためだ。朝潮もす
ぐ大関に昇進、両者は人気者として土俵を盛り上げた。朝青龍がやんちゃをするたび、高砂親方
のおわび姿がある。しかし、琴風=尾車親方の渋面をこんな形で見るとは思わなかった。
尾車部屋の十両力士、若麒麟(わかきりん)が大麻所持容疑で捕まった。一連の大麻汚染で角
界を追われた3人と違い、今度は日本人だ。師匠の責任は自明として、相撲協会も「一部外国人
の非行」では済まなくなった。
若麒麟は、協会の抜き打ち検査ですんなりシロと出なかった。疑いの目もあろうに、立場をわ
きまえぬ軽挙に絶句する。現役時代から誠実、知的な受け答えで知られる尾車親方にして「ぶん
殴ってやりたい」である。
折しも朝青龍のガッツポーズ問題で、高砂親方が武蔵川理事長に注意された翌日の醜態。北の
湖理事長の辞任に続き、往時の名大関が反省を「競う」図に、大相撲の病巣を見る。
琴風は関脇まで昇進後、ひざの故障で幕下に落ち、ひたむきな土俵態度ではい上がった。美声
の大関としてはやらせた演歌「まわり道」を地で行く相撲人生だった。親方としては優しさが仇
(あだ)になったのだろうが、いま角界に求められるのはこのマジメさ、自分への厳しさだ。綱
の品格を言う前に、やるべきことは多い。
----------
「マジメさ」「厳しさ」等と精神論で終わらせちゃうあたりに違和感。
天声人語 2009年2月2日(月)付
福井県丸岡町(現坂井市)が93年に始めた「一筆啓上賞」への投稿が、通算で100万通を
超えたそうだ。毎年、あて先やテーマを決めて「日本一短い手紙」を募る。これまでの作品を読
み返してみた。
肉親あては涙あり、笑いあり。初回の「母へ」で、32歳の男性は〈若い日あなたに死ねと言っ
た、あの日のわたしを殺したい〉と書いた。〈ぼくが大きくなっても、ずっとあそんであげるか
らね、お父さん〉は96年、5歳の傑作だ。
「愛」をお題とした95年は、震災に見舞われた神戸からの応募が多かった。〈地震は神様の
ふるいでしょうか。野心も欲も整理され、今、あなただけがそばに居る〉。それも叶(かな)わ
ぬ御霊(みたま)を思いつつ、生きてさえいればの実感に勇気をもらう。
98年の「ふるさと」では〈トラックの排ガスのにおいが好き/島へのフェリーを思い出すか
ら〉に心動く。〈お母さん、宅急便の野菜が包まれていた新聞、しわを拡(ひろ)げて読んでい
るよ〉とうれしい一文も。
00年は「私へ」。〈朝一番に、鏡を見て、言うわ、今日もあなたに出会えてよかった〉。01
年の「いのち」にも、自分を愛(いと)おしむ〈死にたいと思います。でも、今までの私と、こ
れからの私が許してくれません〉がある。
〈「いのち」の終(おわ)りに三日下さい。母とひなかざり。貴男(あなた)と観覧車に。子
供達に茶碗(ちゃわん)蒸しを〉。娘、妻、母である50代の、平凡だが平穏な半生のハイライ
トだろうか。そして、8歳の感性は〈ぼくがわらうといのちもにっこり。ぼくといのちが、いい
気もち〉。簡潔ゆえに、思いは深い。
----------
財団法人 丸岡町文化振興事業団/新一筆啓上賞
http://maruoka-fumi.jp/shinippitsu.html (注意:音楽が流れます)
素粒子 2/2(月)
母は強し。「息子は無実」の
一念で29年間、全国行脚の訴え
や街頭での署名集め、死刑台よ
り奪還す。斎藤ヒデさん死去。
× ×
読み間違えウイルスは強し。
閣内で中川財務相、罹患。かな
りの重症。ダボス会議でもウイ
ルス飛散、感染の不安広がる。
× ×
2月の気温は平年より高めの
予報。花粉の飛び始め昨年より
早くなりそう。<春を待つおな
じこころに鳥けもの>桂信子
―――
罹患に「りかん」、とルビ。
天声人語 2009年2月3日(火)付
テレビ番組「笑点」の大喜利(おおぎり)で、座布団が10枚たまった時のご褒美に「徳川の
御埋蔵金」が出たことがある。もちろん大判小判のはずもなく、確か、徳川の字を入れたぞうきん
が5枚で「ごまいぞうきん」という洒落(しゃれ)だった。ことほど左様に、とかく埋蔵金の話
はうそっぽい。
たまに本物がある。佐賀県伊万里市の80代の会社役員宅から、庭に埋めていた3億6千万円
が盗まれた。40年コツコツためたお金で、十数年前、低金利を理由に銀行から土中に移したそ
うだ。
埋めたあたりを毎日確認していた持ち主。昨秋のある早朝、掘り返されているのを見つけて通
報した。この男性は体調を崩し、12月に亡くなっている。「将来の蓄え」だったというが、お
気の毒に、蓄えも将来も消えてしまった。
埋蔵金に手をつけるのは泥棒だけではない。埋めた本人が何かの都合で掘り出すこともある。
例えば、去年から盛んに口の端に上る「霞が関の埋蔵金」だ。これが、例の定額給付金に使われ
ようとしている。
この埋蔵金、つまり財政投融資特別会計の余裕分は、国債の償還に回すべきだ。給付金に流用
すれば、2兆円分の国債を発行するのも同じこと。借金大国の台所は「将来の蓄え」どころか、
足元のやりくりにも四苦八苦なのをお忘れか。
埋めたのは政治家や官僚でも、もとは国民のお金。多くの有権者が反対している給付金でばら
まかれてはたまらない。景気への効果は「ぞうきん5枚」程度だろう。総選挙で座布団を取られ
たくなかったら、麻生さん、いまこそブレるときである。
----------
文章は上手い。埋蔵金つながりで澱みないが、しかし「マイゾウキン」は素粒子(
>>173)が既に
やっているからなあ。若干の二番煎じ感。
最終段落『総選挙で座布団を』だの『いまこそブレるとき』だのと、下衆い。天人子、あなたの
家じゃ1枚2,400円の雑巾使っているのかね。給付金の効果を根拠もなしに低く見積もっていて、
醜い感情が透けて見える。
672 :
文責・名無しさん:2009/02/03(火) 18:46:31 ID:ftlHaDl10
>埋めたのは政治家や官僚でも、もとは国民のお金。多くの有権者が反対している給付金でばら
>まかれてはたまらない。
国民のお金が自分の元に還ってくるのをばらまきと表現するのはちと強引。
多くの有権者が反対と言うが、受け取る人が大多数な点を無視するから
こうなる。「給付金制度はどうかと思うが、政治家や官僚に使わせるくらいなら
自分で使った方がマシ」というのが有権者の本音だろ。
今日(2月3日)の素粒子だけど、
派遣村民総出演は『怒りの葡萄』よりも
その1行前の『甘い生活』のほうが・・・いや、どうしてもそちらに視線がいってしまうw
しかしこれ、わざわざ並べて書くかなぁ
674 :
文責・名無しさん:2009/02/03(火) 22:18:08 ID:qTKYZXlN0
素粒子 2月3日(火)
世界の名作ビデオ10選
若麒麟主演『禁じられた遊び』
日本相撲協会監修『甘い生活』
派遣村民総出演『怒りの葡萄』
× ×
かんぽの宿選『招かれざる客』
ブッシュ監督『仁義なき戦い』
町村派幹部共演『危険な関係』
関西一女相場師逃走『終着駅』
× ×
人事院反対『突然炎のごとく』
赤字企業協賛『未知との遭遇』
麻生首相主演『華麗なる一族』
(今後も続々、超話題作入荷)
―――
「世界の名作ビデオ10選」が太字、若麒麟に「わかきりん」、葡萄に「ぶどう」とルビ
朝日新聞主演『スパイ・ゾルゲ』
朝日新聞主演『関東大震災』
朝日新聞主演『南京大虐殺』
朝日新聞主演『従軍慰安婦』
朝日新聞主演『教科書検定書換指示』
朝日新聞主演『靖国神社参拝』
朝日新聞主演『東京裁判』
朝日新聞主演『常任理事国入り反対』
朝日新聞主演『米騒動』
朝日新聞主演『太平洋戦争』
朝日新聞主演『青い珊瑚礁』
678 :
文責・名無しさん:2009/02/04(水) 09:07:40 ID:DOfvu8fE0
天声人語 2009年2月4日(水)付
近所の桜並木で開かれた花芽観察会に出た。北風の中、春の壮観を願って青空に目を凝らすと、
枝により花芽のつき具合が違う。ガイド役の樹木医さんは「太い枝でも元気がなければ落とす。
そばから、木の将来を支える若枝が出ます」と教えてくれた。
約50本のソメイヨシノに交じり、なぜか1本だけオオシマザクラがある。植樹の前、苗の段
階で紛れ込んだらしい。互いに異種の花粉を受けることで、この木と近くの何本かは6月に実を
結ぶ。
しかし手放しでは喜べない。人が植えたソメイの花粉で、近くの野生桜が交雑する「遺伝子汚
染」が報告されている。環境省の研究班がヤマザクラ、オオシマザクラ、エドヒガンなどの種子
を調べたら、13%からソメイの遺伝子が見つかったという。
生物は地域ごとに進化し、それぞれの環境に適した最良の遺伝子を受け継ぐ。遺伝子が混じる
と、病気や気候への適応力が弱まりかねない。花見のとばっちりだ。
ソメイヨシノ自体、オオシマザクラとエドヒガンの交配で生まれた。双方の長所をもらい、葉
が出る前に大きな花が満開となる花見向き、人好みの雑種となった。植物も動物も、人間を味方
につけた種は強い。
人は自然をいじり、摂理を曲げ、自分たちの都合を通してきた。やりすぎた結果が都市災害に
温暖化。そろそろ気になるスギ花粉も小さな警告だ。きょうの立春に合わせたように寒が緩んだ。
私たちの無理を受け入れ、黙々と季節を回す地球はありがたいが、我慢も限界に近いだろう。え
りを正して、満開を待ちたい。
----------
遺伝子汚染、とな。なんとなく、優生学っぽい感じだ。優良純血種による帝国万歳。
最終段落の、自然と敵対する人類、という風なフレームといい、この天人子が自然だの環境だの
と言い出すと、途端に極端で危険な雰囲気が漂う。
まあ変な政治論入ってないから
読んでて不快感は無い回だな
素粒子 2/4(水)
完全根絶危惧種・鳥類編
フショウジ スモウトリ科。
突き出しの気迫なく、脇甘くて
及び腰。いまだ決まり手なし。
× ×
アマクダリ ワタリドリ科。
省庁のあっせん年内禁止どこ吹
く風。アヒルの水掻きよろしく
水面下での省益拡大、得意芸。
× ×
ガクイシャレイ ゲンキンウ
ケトリ科。大学で密かに繁殖。
最近、群れているのが発見さ
れ、1羽10万円で取引の例も。
―――
「完全根絶危惧種・鳥類編」「フショウジ」「アマクダリ」「ガクイシャレイ」が太字。
危惧に「きぐ」、水掻きに「みずか」き、密かに「ひそ」か、とルビ。
天声人語 2009年2月5日(木)付
「ミスター環境」と呼ぶにふさわしい官僚がいた。春に一周忌を迎える橋本道夫さんだ。全国
で公害が噴き出した60年代、旧厚生省の初代公害課長として産業界や当時の通産省と渡り合っ
た。
環境庁の大気保全局長時代には、公害病患者の反発を買いつつ、あえて環境基準を緩めたこと
もある。これを機に退官、天下りも断り、筑波大で環境政策を教えた。国家公務員のもろもろの
特権を、さぼる根拠ではなく、仕事をする道具に使った人だった。
公務員の天下り、わたりの根絶を与野党が競っている。再就職を一手にさばくという官民人材
交流センターを、民主党は「天下りあっせん機関」と攻撃する。政府は、人事行政を内閣にまと
める工程表も決めた。
領分を侵される人事院は「人事の中立、公正が保てない」と抵抗する。思い詰めたような谷公
士(まさひと)総裁は、名前の通り「公務員の烈士」然としている。では、高級官僚だけが数珠
つなぎでポストを巡るのは「中立、公正」といえようか。
屋上から飛ばす紙飛行機のように、高い地位からの遍歴ほど「滞空時間」が長くなる。ほかな
らぬ谷さん、01年に旧郵政省の事務次官から下り、郵政関連団体や通信衛星会社を経て現職に
渡り着いた。この人は違うにしても、諸国漫遊のような退官人生もある。
公務員は身分や給料を保障され、責任や権限を与えられる。冒頭の橋本さんは、その背景を「や
れば何か批判攻撃を受けるようないやなことでも、やるべきときにはやるため」と自著に書いて
いる。爪(つめ)の垢(あか)が残っていないのが惜しい。
----------
ミスター環境、橋本道夫氏から始まり爪の垢で終わり。話はふくらんだけれど、着地点がなくど
こか宙ぶらりんな感じ。
橋本氏の話は、何を言わんとしているのか。
「官僚かくあるべし」ということなのだろうけれど、その話の要点は「天下りも断り」ではなく、
官僚として何を行ったか、であろうとワシは思う。
素粒子 2/5(木)
オバマ語に見る日本死語辞典
「無責任の極み。恥ずべきこ
とだ」 政府支援の銀行経営陣
の巨額ボーナスに【死語】恥
× ×
「私の大失敗だ。責任は私に
ある」 厚生長官に指名した人
物が納税漏れで辞退したことに
【死語】私の失敗、私の責任
× ×
「さあ、この日を胸に刻も
う。私たちが何者で、どれだけ
遠く旅してきたかを」 大統領
就任演説で【死語】胸に刻む
―――
「オバマ語に見る日本死語辞典」が太字。
684 :
文責・名無しさん:2009/02/05(木) 23:32:11 ID:sGw6Fw610
天声人語 2009年2月6日(金)付
「なんでも鑑定団」の古美術鑑定家、中島誠之助さんは「偽物はあってもいい」が持論だ。だ
から本物が輝く。「とろみのようなものがないと、人間社会は活性化していかない……許せるニ
セモノは小気味いいスパイスです」(『骨董(こっとう)掘り出し人生』朝日新書)。
プロの骨董商は、偽物をつかんだらぐっと腹に納め、己の不勉強を悔いる。中島さんは「許せ
る品」に対し、名画の複製に偽サインを入れたような手をゲテモノと呼ぶ。はなから素人をだま
すために仕込まれた、悪意の塊だ。
さしずめ「円天」は国宝級のゲテモノだろう。組織的詐欺の疑いで逮捕された波和二(なみ・
かずつぎ)容疑者らは、超高利で出資を誘い、怪しい疑似通貨で出資者をつないでいた。集金額
は約5万人から2千億円以上ともいう。
人間は持ち物に出る。社名入りのボール、純金張りのクラブでゴルフに興じる容疑者。大粒の
宝石をいくつも光らせ、喜々として「減らない金」を使うご婦人。お金は円だけですと諭すのも
むなしい。
さりとて日銀券のみが通貨ではないらしい。「政府紙幣」をまいて景気をよくする構想が自民
党内にあるという。刷ればわき出る「減らない金」も、内でインフレ、外でYEN暴落を招きか
ねない。その紙が円を自称しても、下に「天」を足したくなる。
「100兆円規模で配ればいい」と聞いて、これまた中島さんの至言「偽物はある程度高く言
わないと売れない」を思い出した。「値段の緊迫感」が客の欲心をそそるそうだ。何でもありの
景気、いや集票対策。もはや鑑定不能である。
----------
円天から政府紙幣へのアクロバチックなひねりは、まあ色々と感慨はあるが、すごい。全体の流
れや文章は心地好い、きっちりおさめるのは筆の力量か。
「なんでも鑑定団」で通じちゃうんだな。テレ東だとかなんだとか、言わなくてもいいんだ。す
ごいことだ。
>>685 >名画の複製に偽サインを入れたような手をゲテモノと呼ぶ。はなから素人を
>だますために仕込まれた、悪意の塊だ。
>さしずめ「円天」は国宝級のゲテモノだろう。
日本をおとしめるための、でっちあげ、捏造、隠蔽、虚報を繰り返す
「朝日新聞」も国宝級のゲテモノだろうが! 中国の国宝ね。
687 :
文責・名無しさん:2009/02/06(金) 11:30:14 ID:8GUp1Ik10
>>685 政府批判にもっていくために円天と政府紙幣の重ね合わせるのは
いくら何でも強引すぎる。
690 :
文責・名無しさん:2009/02/06(金) 18:13:18 ID:27CypEMe0
>>685 さりとて、朝日の論説委員があの時間「ロンハー」を観てるとは
口が裂けても言えないじゃないか?
いくら何でもテレ朝が自社のグループだからと言って、いい歳こいて
あんな番組観てるなんて悲しすぎる><
ネットだけでなく某新聞社の週刊誌でも、安倍元首相が
殺人犯と接点があるかのようなデタラメな広告を載せる。
ネットの「悪意」も某新聞社の「悪意」も同じレベルでしょ。
天声人語 2009年2月7日(土)付
パリの裏通りを歩くと、たまにクラクションの合奏に出くわす。渋滞の源である配送車に、後
続の車が遠慮がちに鳴らした一発。それがたちまち長い長い一斉射撃に転じ、荷下ろしの配達員
をせかすのだ。「奏者」不詳の匿名性が、気と音を大きくする。
インターネットでの中傷被害が絶えない。匿名に乗じて、小心者が振り回す言葉の暴力だ。巨
大掲示板での雑言は、例えれば公園で怒鳴り散らすのたぐい、ブログへの悪態は民家に土足で乗
り込む挙だろう。
男性芸人が殺人事件に関与したというデタラメな情報をもとに、芸人のブログに「殺す」など
と書き連ねた女が、脅迫の疑いで書類送検された。同じブログで中傷を重ねた17〜45歳の男
女18人も、名誉棄損の疑いで立件される。
住所は北海道から九州まで。互いに面識はなかろう。同じ民家で暴れた縁とはいえ、「覆面に
黒装束」では男女の別すら分からない。だが書き込みの記録から発信元は割れる。警察がその気
になれば、覆面は造作なくはがされる。
顔が見える集団討論でさえ、意見が次第にとんがり、結論が極端に振れることがある。匿名ゆ
えに責任感が薄まる場では、安易に同調し、論より情にまかせて過激さを競うような群集心理が
働くという(岡崎博之『インターネット怖い話』)。
自由に発信できるネットにより、善意の輪が広がることもあれば、権力やメディアの所業が問
われもする。「情」と「報」の海に紛れる悪意をどう摘むか。もはや言論の裏通りとはいえない
存在だけに、交通整理の知恵がいる。
----------
手前の所業を棚に上げてご高説ぶっ垂れる、昨日の社説に比べれば、だいぶんと冷静だ。
第5段落『群集心理が働くという』。かつての左翼過激派たちや、彼らを賞賛した「文化人」なん
ぞも、その類であるな。朝日新聞がかつてソヴィエトや北朝鮮を賛美していたのも同類か。
ネットだとか匿名だとかが問題の根源ではないのだよ。
今日の御紙社説を御覧なさい。『言論の表通り』とやらを、論より情に任せて叩き付ける様な言
葉が、大手を振ってのし歩いている様が見えるから。
693 :
文責・名無しさん:2009/02/07(土) 17:52:45 ID:vGiN8YcT0
これはひどい、と思ったが
この板のスレで延々と「↑ウヨ必死〜」「↑サヨ必死〜」とやってる人達は
確かに公園で怒鳴り散らすのたぐいだな
素粒子 2/6(金)
思いのまま 麻生首相に贈ら
れた鉢植えの梅の品種名。「梅
に鶯」とは言うけれど、それに
しても、取り合わせが悪そう。
× ×
思いのほか 森元首相に贈ら
れた梅干しの商品名。町村商店
の中堅・若手社員の手作り。そ
のしょっぱさに顔が歪みそう。
× ×
思いがけず 日本郵政の西川
社長に贈られた梅酒名。かんぽ
の宿で最近、試作品が完成。一
口でかなり悪酔い炎上しそう。
―――
「思いのまま」「思いのほか」「思いがけず」が太字。
鶯に「うぐいす」、歪みに「ゆが」み、とルビ。
素粒子 2/7(土)
「郵政民営化に賛成じゃなか
った。小泉内閣の一員なので最
終的に賛成した」だって。耳疑
う、見識疑う、麻生首相発言。
× ×
サラリーマンにもいるよな。
尻尾振ってたくせに、上司が代
われば「あの人のやること実は
反対だったんだ」と宣う輩が。
× ×
百花に先がけて咲く梅を、こ
よなく愛したのは確か、高杉晋
作であったか。<青空に触れし
枝より梅ひらく>片山由美子
―――
尻尾に「しっぽ」、宣うに「のたま」う、輩に「やから」、とルビ。
>>695 さんざんソ連に尻尾振ってたくせに、ソ連が崩壊したら「崩壊は予測していた」とかのたまった新聞もいたよな。
697 :
文責・名無しさん:2009/02/07(土) 22:39:32 ID:vGiN8YcT0
>>696 さんざん「弱腰東条」とか言って戦争推し進めてたのに、日本が敗戦したら
「軍部に言われて仕方なくやってた」とのたまった新聞もいたよな。
>>694-695 これでも突っ込まれたら「朝日新聞は不偏不党な中立な新聞です」ってマジで言うんだろうな・・・
麻生嫌いなら嫌いでいいからもうちょっと品のある、読んでいて「あ、うまい」と思えるようなコラム書いてくれよ
中国様への尻尾振りは続行中。
チベット弾圧強化については
苦言を呈されないんですか???
700
>>695 新聞社にもいるよな。
軍部に尻尾振ってたくせに、戦争に負ければ
「あの人のやること実は
反対だったんだ」と宣う輩が。
天声人語 2009年2月8日(日)付
詩人の堀口大学は、どこから眺めても正面のように見える富士山が好きだった。冬の富士を〈あ
の玲瓏(れいろう) あの清楚(せいそ) あの孤高〉と言葉を尽くしてほめている。
夏の富士も、〈雲居の高きに在りながら 老若の足に踏ませて 自らも楽しむものの如くだか
ら 僕 この山が好きなんだ〉と愛(め)でた。とはいえ昨夏は、山梨側から過去最高の24万
人が登ったというから、さすがの富士も重たい思いをしたことだろう。
さてスケールを大きく構えて、67億人が踏む地球はどうか。かなり重かろうと想像はつく。
人間だけではない。分かっているだけで175万種もの生き物が、球体の上に命をつないでいる。
40億年にわたる壮大な進化を経て、この星にちりばめられた多様な生命の数々である。
その進化論を唱えたダーウィンが生まれて、この12日で200年になる。革命的な論は、神
が生き物を今の姿に創造したという古い世界観を覆した。そして自分たちも進化の大河に浮かぶ
一存在にすぎないと、人類は目を開かされたはずだった。
だが皮肉と言うべきか。進化論以降の営みは、地球を分かち合っている他の生き物を急速に追
いつめてきた。万(よろず)の生命を載せた地球自身も、汚染され、発熱し、もはや〈自らも楽
しむものの如く〉おおらかではいられない。
1億年を1メートルとして、地球の歴史を46メートルの巻物にすると、原人の登場は最後の
2センチにすぎないそうだ。「ミリ」にも満たない近代が地球に及ぼした禍を思えば、万物の霊
長を自称することについ赤面してしまう、生誕200年である。
----------
もう、先生わざとやってんじゃないッスか、ってくらい大上段に構えた『自然 対 人類』コラム。
や、まあ、自然を大切にだとかなんだとか、そういうお題目は尊いけどさ。そこまで卑屈に身を
縮めさせなくてもよかろうに、と思ってしまうわけです。
内容は、富士山、地球、ダーウィン、1mm未満と目くるめく急展開。あっちこっちに飛ばされて、
忙しすぎて疲れちゃう。
天声人語さん
韓国でネットの「交通整理」が始まっているようですが・・・
素粒子 2/12(木)
今度は「(郵政選挙のとき
に)多くの国民の中で4分社化
を知っていた方は、ほとんどお
られない」だって、麻生発言。
× ×
おいおい、「問うたのは郵政
民営化。4分社化ではない」と
の詭弁正当化のため、国民は無
知と言わんばかりのもの言い。
× ×
当時の新聞捲って見れば、郵
政民営化=4分社化と事あるご
とに書いてある。もの言えば自
作自演の蟻地獄。モー、最低。
―――
詭弁に「きべん」、捲ってに「めく」って、蟻に「あり」、とルビ。
707 :
文責・名無しさん:2009/02/13(金) 11:03:19 ID:/g/HZJ8B0
>当時の新聞捲って見れば、郵
>政民営化=4分社化と事あるご
>とに書いてある。もの言えば自
>作自演の蟻地獄。モー、最低。
ウソつくなw
「郵政民営化→経営効率化拍車→地方切り捨て」のような失敗予測記事ばかりで
分社化なんてさらっと触れるだけで、郵政民営化=4分社化が事ある毎に書かれる
ほどメインで扱われることの方が稀だったが?
708 :
文責・名無しさん:2009/02/13(金) 12:34:25 ID:WvzXA8K00
ガソリン価格が再び180円になるかもしれないよ
今現在ガソリンの卸価格は週に1円未満しか上がってないよ
今108円前後まで値上がりしてるのは単にスタンド側が競合店同士で談合価格を設定して、
ガソリン単価に今まで以上の利益を上乗せし始めたから
そして、パレスチナの戦争を値上げのカモフラージュに利用して、
実際の仕入れ価格の上昇幅の数倍もの値上げを平然と行っている
俺は営業先のスタンドの人が「もっと(戦争が)長引けばよかった」という話を聞いて、心底はらわたが煮えくり返った
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/management/1234017400/ ↑
このスレにスタンドの守銭奴経営者が集まってニヤニヤしているよ
710 :
文責・名無しさん:2009/02/13(金) 23:01:13 ID:iL9+X4Hd0
素粒子 2月13日(金)
忠臣蔵・郵政民営化の段
【配役】浅野内匠頭(小泉純一
郎)吉良上野介(麻生太郎)大
石内臓助(中川秀直+武部勤)
× ×
【見どころ】 「実は反対だっ
た」と今頃になっての吉良の悪
態。じっと我慢の浅野。ついに
堪忍袋の緒切れて、見得必見。
× ×
【人気】待ってましたの千両役
者久々登場で舞台に華やぎ。以
前なら連日大入り間違いなしだ
が、最近の不況風でちと心配。
―――
「忠臣蔵・郵政民営化の段」が太字。内匠頭に「たくみのかみ」、
上野介に「こうずけのすけ」、内臓助に「くらのすけ」、見得に「みえ」、とルビ。
711 :
文責・名無しさん:2009/02/14(土) 00:57:12 ID:4RilTWtH0
ちと心配なのは小泉人気だろw
712 :
文責・名無しさん:2009/02/14(土) 18:01:07 ID:uALFJoUl0
今日の素粒子はホントにゲスだな
中国様に徹底的に従順で中国様の犬になりきっている朝日新聞が麻生を
叩く様は滑稽以外の何者でもない。
714 :
文責・名無しさん:2009/02/14(土) 18:29:01 ID:KEkFRfrl0
>>710 いくら麻生が嫌いだからって小泉一派を美化しすぎだろ
715 :
文責・名無しさん:2009/02/15(日) 11:48:04 ID:NQVKgiYU0
オリンピックネタでオバマを引き合いに石原都知事にネガティブな印象を与えてた
>>715 あれ、オバマと石原じゃ立場が違うだろ
かたや大統領、かたや単なる都道府県の知事なんだから。
出すなら日本側を麻生にするか、アメリカ側を州知事にしないと。
素粒子 2/14(土)
シカゴの「顔」がオバマ米大
統領なら、東京の「顔」は石原
都知事。なんか勝負ついてるよ
うな感じもする夏季五輪招致。
× ×
「犬だけには好かれる」と麻
生首相ポツリ。企業でもそうだ
が、権力者というもの、上にシ
ッポ振る従順なポチがお好き。
× ×
昨日は各地で春一番が吹き荒
れ、今日は各地でチョコ一番が
吹き荒れる。<愛のチヨコ眼を
見て渡すこと大事>有本玲子
素粒子 2/16(月)
テレビで見ると、呂律回らず
目うつろ。G7後の中川財務相
会見。原因何だか知らないが、
ローマの休日ではあるまいに。
× ×
彗星のごとく朝日歌壇に登場
「ホームレス・公田耕一」。経
歴一切不明。最底辺より時代を
告発せんとしているよ、彼は。
× ×
静岡の人よりフキノトウ届
く。天ぷらにて食す。ほろ苦
き、春の足音。<蕗の薹酒はひ
とりで飲むべかり>遠藤梧逸
―――
呂律に「ろれつ」、彗星に「すいせい」、蕗の薹に「ふき」の「とう」、とルビ。
中川大臣は確かに失態だったかもしれないが・・・
原因がわからないっていいながら揶揄するのはどうか。
病気だったりしたらどうするのよ。
病気になったら謝りもせずに同情コメントを寄せるだけなのが鬼畜朝日
病気だったら病気だったで「大臣という重責にありながら体調管理も出来ない
など言語道断、一刻も早く辞任をし、首相は解散総選挙を行うべきだ」って
因縁つけるに決まってるさ。
つーか本来「事実を追求し国民へ広く知らしめる」のが仕事のマスコミが
「ろれつが回ってる。酒を飲んでいたに”違いない”」と裏付けを取らず(取ろうと言う姿勢すら無しで)印象操作に必死になっているのは
いくらなんでも異常だろ
まぁどーせ「読み間違いしないかどうか」に聞き入って話なんて聞いてなかったんだろうけど
「中川死ね」「大臣辞めろ」とネットに書き込んだら
警察に被害届け出されちゃうのかな?
724 :
文責・名無しさん:2009/02/17(火) 16:23:01 ID:L4ydgjWf0
>>717 >上にシッポ振る従順なポチがお好き。
大統領と知事を比較して、権力の強い方に必死にシッポ振っているお前が言うなw
>>723 警察はどうかわからないが、マスコミは「これが市民の真の声だ」と擁護します。
これが例えば民主党幹部に対する悪罵の声だと「ネットにおける歯止めの利かない
犯罪予告」に変化します。
素粒子 2/17(火)
新しいカクテル始めました
オカミカゼ 風邪薬がベース。
たしなむ程度で目虚ろ、呂律回
らず。早く泥酔したい人向き。
× ×
マッターニ 一括売却に「待っ
た」かけ、こてんぱんに粉砕の
スピリッツがベース。一歩二歩
かんぽの辛口味が国民に人気。
× ×
マルガリーダ 反省し頭を丸め
て出直す、が名前の由来。首相
お気に入り。口に出せない思い
託して傾ける苦い、大人の味。
―――
「新しいカクテル始めました」「オカミカゼ」「マッターニ」「マルガリーダ」が太字。
虚ろに「うつ」ろ、呂律に「ろれつ」、とルビ。
727 :
文責・名無しさん:2009/02/17(火) 23:38:14 ID:1ozy0wQ70
2/16
俺なりの要約
『世界中の先進国で受動喫煙防止の水準が最低である日本に、作者は「目と手のやり場」に困っている。』
2/17
俺なりの要約
『主要7カ国財務相中央銀行総裁会議の記者会見で、中川氏が仕事中に「心の休養」をとり、日本の恥となり、国民を辱めた。』
728 :
文責・名無しさん:2009/02/18(水) 11:30:23 ID:eRWP/FAA0
>オカミカゼ 風邪薬がベース。
>たしなむ程度で目虚ろ、呂律回
>らず。早く泥酔したい人向き。
これはヤバイだろ。
実際に作るやつが出たらどうするよ?
ヘタしたら死ぬぞ。
今日の天声人語 拉致について書いてあるけど酷く冷静な書き方。
北朝鮮に対して、芸能人のブログに中傷を書いて書類送検された
人達に筆誅を加えたような激しい憎悪はまるで感じられなかった。