>>126 <米国>温暖化詳述草稿、事前審査で削除 ホワイトハウス
10月25日23時38分配信 毎日新聞【ワシントン和田浩明】
米疾病対策センター(CDC)所長が議会公聴会用に準備した草稿から、地球温暖化が公衆衛生に与える影響を詳述した部分がホワイトハウスの事前審査で大幅に削除されていたことがわかり、
野党民主党などから「科学的情報の排除は問題」との批判が出ている。
政権側は「CDCの専門領域である公衆衛生に記述を絞った」と説明している。
問題の草稿はジュリー・ガーバーディングCDC所長が23日に上院環境・公共事業委員会の公聴会での証言のために用意した。
毎日新聞が入手した草稿は12ページだが、ホワイトハウス直属の行政管理予算局の審査を経た正式版は5ページに削られていた。
削除部分は「気候変動は公衆衛生上の懸念」と題された部分など約6ページ。
温暖化に伴い伝染病や水不足、大気汚染などによる健康被害が生じる可能性があるが、対策が不十分と指摘。
「CDCは気候変動は深刻な公衆衛生上の懸念と見なしている」と述べている。
ブッシュ政権に対しては、連邦機関の論文や発表文から気候変動への言及を削除したり表現を弱める事例が目立つとの内部告発も出ている。
最終更新:10月25日23時38分