1 :
◆ROM7FNz6Kg :
2 :
Mr.名無しさん:2006/07/16(日) 01:18:53
まんこ
新スレ立てたので書いていきますね。
他の先生方も期待してます。
では書きます。
そんな合宿前日の昼休み…
俺と沙奈と葵と亮平は屋上で昼食をとっていた。
「空あ〜んして♪」
いきなり沙奈がウインナーをフォークで刺して、
突き出してきた。
「そんな恥ずかしいことできるかっ」
「恥ずかしがらなくてもいいのに〜。空かわぃぃ〜」
なんて言って人をからかう。
「ホント沙奈も変わらないな」
俺はため息の混じった作り笑いをしながら言った。
「ボクはボクだよん。変な空」
「成長してないってコトだよ」
「空ヒド〜ィ。年頃のレディーに失礼な発言だよ〜」
「まぁ、空もだらしなくて、
鈍感な性格は全然変わらないのよね〜」
葵が横槍を入れてくる。
「葵も世話焼きで、料理下手なのは変わらないよな〜」
とすかさず反撃に出る俺。
「今修行中なの。そう言うわりに
いつも文句言わず食べてくれてるじゃない?」
「せっかく毎日頑張って
作ってくれてる物にケチは付けられないよ」
俺は瞬時に対応できる言葉を選ぶことができた。
「ありがと・・・」
葵は少し頬を赤らめて言った。
「ふむふふむふふ(なんて言ったんだ)?」
聞き取れなかった俺はモノを
口に入れたまま質問してしまった。
「何そのパン?足りなかったなら言ってよ?」
「いや、口直し」
その瞬間俺の頬に鉄拳が飛んできた。
「ムフッッッ!!!」
「も〜知らないんだから!」
葵はそういい残すと少し頬をふくらませ、
立ち去っていった。
「ホント空には女心の勉強が一番必要だと思うぜ」
亮平が不思議そうな目でこちらを見ている。
「ンなもんわかってたまるか・・・」
真っ青な青のキャンパスに真っ白な雲が
とても気持ちよさそうに浮かんでいた。
「ふぅ、なんだかな・・・」
倒れたまましばらく俺は空を見つめていた。
前日関係なく、いつもとかわらぬ、
昼休みの風景だった。
放課後…
「じゃ〜明日は頑張ろうね。今までありがとう空君」
彼女の笑顔が夕日と重なりとても綺麗に見えた。
「明日からが本番だ。まだ終わりじゃないさ。
終わったら、パーッとやろうな。なんて、
俺はたいしたことしてないんだけどな…」
「そんなことないよ。空君もよく頑張ってくれたよ。
頑張ろうね。じゃまた明日」
「ああ、またな」
最後の打ち合わせも終わり、後は明日を
待つばかりとなった。夕日に照らされた教室は
神々しく、一人残された俺を引き止めるようだった。
「さて、帰るか…」
私宅をして、校舎を出ようとした時には
さっきの夕日も深い雲に隠されていた。
今日はこんなトコで〆。
またきますね〜、ノシ
9 :
Mr.名無しさん:2006/07/16(日) 07:56:33
ド ラ マ 化 決 定 !
ROM先生新スレ乙です!!
ブレット 「『火石』は久しぶりだな…」
アキは『火石』を握りしめる。その手に力が入っていく。
すると、『火石』は燃え初め『火の玉』に変化した。
この世界には、『火石』のように『力(魔法)』を込めると、術者のイメージ通りにならず(『強武』のように『堅く』『軽く』ならない)物体特有の反応をする物質がある。それを『魔具』とよばれる。
『火石』の場合、『強武』の要領で『魔法』を込めると燃焼が始まる。
アキはその『火の玉』を持ち振りかぶった!
アキ 「少し痛てぇが…我慢しろよ!」
熊型モンスターに投げつけた!
熊型モンスター 「グガァァァァァ!」
『火の玉』は血を出すことも許されず焼いた鉄板を押しつけるように、強く食い込ませるように、『太もも』に命中した。
熊型モンスター 「ギャァァァァァァ!」
熊型モンスターは悲鳴を上げる。
太ももに食い込んだ『火の玉』はいつのまにか影だけを残し粉となった
熊型モンスターはさっきまでの素早い動きを失い足を引きずるように動くやがて動きを止めうずくまる
熊型モンスターが倒れると息を潜めていた他のモンスターが正体をだした
?「キィィィィィ!!」
飛行している昆虫型モンスターが現れた。
アキ 「こいつにも…」
『火石』に『力』を込めて放つ
しかし、空中にいる昆虫型モンスターはあっさりとかわす
アキ 「くそ!あたらねぇ!」
アレック 「おいおい!しっかりしろよ!」
アキ 「こういう『奴』には…」
今度は『氷石』を取り出した。これを『火石』と同じように力を込める
すると『石』は青白い光を放ちだした。
勢いよく投げた『火石』とは違い。『氷石』は軽く空中に放り投げた。
投げた後、それを空中で叩きわった
細かくなった『石』の破片が『氷の針』になり、
その無数の針が、昆虫型モンスターを襲った。
昆虫型モンスターは回避しきれず、命中し地面に倒れた。
14 :
Mr.名無しさん:2006/07/16(日) 09:55:57
もうしわけないです。
予告より12時間も遅れました
ところで26時間、かまさわぎやりました?楽しみにしてたんですが、
新スレおつかれさまです。
前スレちょっと読み直したいと思ってます。
新すれ乙
んーファンタズィー
ぞろぞろとモンスター達が集まってくる。
ブレットもアレックも苦戦をする。
ブレット 「キリがないなぁ」
アキ 「遺跡のほうに逃げるぞ!」
アレック 「逃げたほうが『勝ち』だろ!」
『遺跡』のほうへ向かった。モンスターも追いかけてくる
ブレット 「見えたぞ!あれか」
正面に古いコケかかった建造物があった。
おそらくあれが『遺跡』だ
アキ「んっ…!?」
走っている最中、アキが捨ててあったバックを見つけ、それを拾った
中身を漁ると『黄色い石』を見つけた
アキ 「へへっ!ついてるなぁ〜」
数匹のモンスターのまえにアキ達は立ち止まった。
アキ 「ブレット・アレックは伏せろよ!」
『雷石』を握り締め『力』を込める
パチパチと音を出し放電をしはじめる
(パキッ!)そのまま握りつぶし細かくなった『雷石』
アキ「逃がしゃしねぇーよ!」
ブレット (逃げておいてよく言うなぁ〜)
細かくした『雷石』を上空に投げる
散布された『雷石』は一つ一つが激しく放電し
モンスター達を包む
モンスター「グァ…!?」
『雷石』に触れたモンスターは次々に感電を始めた!
目のまえにいる。モンスターは全滅した
アキ 「ふぅ〜」
目前のモンスターは痙攣し気絶している。
とりあえず『難』は逃れたが、森からはまだ気配がある。
ブレット 「アキ!お前は『遺跡』の中に入れ!
俺たちは残りのモンスター達を抑えてる。」
アキ 「分かった!」
アキは『遺跡』に向かい
ブレット・アレックは森へいく
この地方の『遺跡』はおもに街の発展を願って行う『祭』に使われていたそうだ
しかし、十年以上前から行っていないらしい。
それからというものここには誰も近寄らなくなり『ただ薄気味悪い建物』になった。
ここに10年ぶりにくる『人』が『アキ』ということになる。
19 :
Mr.名無しさん:2006/07/16(日) 21:19:52
ふぅ〜今日も暑い
ファンタジーなんですが、「キングダムハーツ」もおもしろいです。
ドナルドとか魔法で戦ってるの!あれはもぉ映画にしても売れるんじゃないの?
って感じがする。
ありゃずるいね!
20 :
Mr.名無しさん:2006/07/16(日) 23:48:51
あげ
21 :
Mr.名無しさん:2006/07/16(日) 23:58:42
まず前スレ埋めね?
遺跡の中に入る。周りは薄暗く、太陽の光が微かにはいってくる程度だ。
それに…
(ヒュュュ〜)
アキ「風の音が激しいなぁ〜」
さらに、奥へ進む。すると人影が見えた。
アキ 「誰だ!」
? 「た・助けてくれ…」
派遣された兵士だろうか。ボロボロの姿でさ迷っていた。
アキ 「『人間』!?お…おい!大丈夫か!」
アキは近寄っていく。
そして、その兵士と目があった瞬間
兵士 「うわぁぁぁぁぁ!く・来るな!モンスターめ!」
大声を上げて、暴れはじめた。
アキ 「だめだ…『正気』を失っている」
アキは『当て身』で兵士を『気絶』させた。
倒れた『兵士』を隅に置き
アキ 「さてと…」
さらに遺跡の奥へ進む。光はさらにとどかず『闇』に支配されている
そして…
アキ「…んっ!?」
長い直線の廊下の壁一面に、『文字』のような『傷』のようなものが光を放ち並べてあった。
アキ 「なんだぁ…これは。『文字』を掘った後に『蛍光剤』を流しこんだのか!?」
その廊下にいくと、ある『違和感』を感じる
「ヒュュュ…」
「シュュュ…」
「フゥゥゥ…」
風が通る『音』が変化を繰り返す。途切れたり、伸びたり、高かったり、低かったり、『モールス信号』のような『音楽』のような…
そしてその『違和感』が『確信』へと変わる
24 :
2話:2006/07/17(月) 09:16:51
『めまい』がアキを襲った。
アキ 「あ…あれ?」
体が震えその場に倒れこむ。
そして、『頭』の中で声が聴こえた。
?「『願い』を言え」
アキ「俺は…」
?「『命』をさしだせ」
アキ「俺は…」
?「『新地』を育てよ」
アキ「俺は…」
…
アキ「うわぁぁぁぁぁぁ!」
突然フラッシュバックがアキを襲う。
?「絶対…あるんだ…の石」
子供の声がする
?「…見てみ…」
女の子の声がする
?「『大人』になっ…探しに…」
アキ (俺の声かぁ…?)
『声』がとぎれとぎれに響いた
25 :
Mr.名無しさん:2006/07/17(月) 09:19:21
おはようございます。朝にかかせていただきました。
今日またかかせてもらいますので
よろしくお願いします
26 :
◆ROM7FNz6Kg :2006/07/17(月) 14:09:28
スイマセン。
公開PROXYなので書けませんとか出てPCから書けません。誰か助けてください><
>>28 そうだねそれはテンプレに入れるべきだね
ってかまとめサイトのURL忘れたから聞こうかと思ってたトコだよ
30 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/07/17(月) 20:58:23
犬飼「何してんだよ、帰ったんじゃなかったのか?」
ひかり「えっへっへ、荷物一式持ってきたねん」
犬飼「そー言う事じゃねえよ」
ひかり「どーいう事?」
犬飼「お前、人ん家になんで勝手に居候する計画たててんだよ」
ひかり「細かい事は気にせんことやでー」
犬飼「結構でかい問題だと思うんだけどな・・・・」
鍵を開けると彼女は真っ先に部屋に入り正座をすると
玄関でポカンとしていた俺に「お帰りw」と微笑んだ。
ぐ・・・・・・・・まぁ・・・・・いいか
男ってのはホント女に弱い生き物なんだとつくづく思う。
その瞬間かわいいと思ってしまった自分が情けない。
ひかり「えへへ、今日は特別に料理をつくっちゃろ〜」
犬飼「マジで?」
ひかり「じま」
急にズカズカと上がりこんできた居候は鼻歌を何やら楽しげに奏でながら
食材を切り出した。
曲名は判らないが優しくてどこか懐かしい感じがする曲だった。
俺はその歌を聴きながらタバコをふかす。
もし、俺が普通の人生を歩んだとして結婚したならば
きっとこんな感じなのだろうとついつい想像してしまった。
俺には縁がないと判っていても、それだからこそ
何でも無い日常に焦がれたりするのだろうか?
ひかり「できた!」
彼女は大きな皿を持ってテーブルの前に座る。
犬飼「はやくねーか?」
ひかり「自信作や!」
皿の上にはキャベツと豚肉をソースで炒めたものもぐさと盛ってあった。
犬飼「ん・・・・まぁ・・・・こんなもんだろ」
ひかり「おいしいんやから食べてみ!見た目はアレやけど」
俺はそれを箸でヒョイとつまんで食べる。
悔しいが美味かった。
犬飼「うまいな・・・・もご・・・・これ」
ひかり「な?な?」
ひかりは身を乗り出して言った。
犬飼「わかった、わかったよ」
ひかり「えっへっへ〜」
彼女はそう笑うと自分もソース味のキャベツと豚肉を口に入れた。
犬飼「お前さ、ほんとに家ねーのか?」
美味しそうにおかずをついばむ彼女に俺は聞いた。
ひかり「もご?・・・・う〜ん」
犬飼「居候を許したわけじゃねーけど、理由ぐらい教えてくれても良くないか?」
ひかり「・・・・・・・」
彼女は押し黙ると少しうつむく。
ワケありといった感じなのはよく判る。
小さな手はきゅっと小さな握りこぶしを作った。
犬飼「・・・・・・・はぁ」
ひかり「ごめんな・・・・・」
犬飼「まぁ・・・・・・理由聞いたところで状況は変りそうに無いしな」
俺はそう言うと飯をガツガツと胃袋に放り込んだ。
ひかり「・・・・・・ありがとう・・・・・」
彼女は本当に小さな消え去りそうな声でそう言った。
そのありがとうは家の事を聞かなかった事なのか
それとも居候させてもらっているからなのか
何についての感謝なのか判らなかったが
俺は別にそんな事を気にせずに食べる事に集中したのだった。.
食事をし終えた後、俺達は何となくテレビでやっていた
アクション映画を二人何となく眺めた。
警察官が悪の組織を倒すという非常に判りやすい内容で
何も考えなくて良かった。
こういうゴチャゴチャがある時はボーっとするに限る。
騒いだって何も今の状況は変わりはしないのだ。
テレビの中で警官が悪の親玉と半裸になって殴り合いをしている。
ふとこの前リンチされた事を思い出してズキリとわき腹が痛んだ。
映画が終わり見ると時計の針は11時を指していた。
心なしか少し眠い。
ひかり「じゃーお風呂入るなー」
そう言うと彼女は大きなカバンからごそごそと下着や何やらを取り出す。
ひかり「タオルある?」
犬飼「あるけど・・・・・お前ホント我がが我ががよな」
ひかり「わががー!あははははは」
犬飼「ほら」
俺はバスタオルをポンと投げる。
それをひかるはぱっと受け取った。
ひかり「さんきゅ!」
彼女はバスルームに消え俺は一人テレビに映ったCMを
ぼんやりと眺めたのだった。
俺は彼女と入れ違いに風呂に入る。
実を言うと俺は風呂が好きだ。
潔癖症と言うわけではない。
唯一自分がリラックスできる場所。
嫌な事や楽しかったことも全てを忘れられる。
その習慣はほぼ毎日欠かすことなく続いている。
そんな大好きな風呂から上がると彼女はベッドではなく
俺が寝ていた床に座布団をしいて眠っていた。
彼女なりに気を使っていたのだろうか。
犬飼「おい・・・・床で寝るなよ。まぁ一応客みたいなもんなんだし」
ひかり「・・・・・・・・・」
眠っているのだろうか?彼女は返事をせず横になった状態で動かない。
犬飼「寝つきはノビタ君並だな」
俺は眠っている彼女にそう悪態をつくと電気を消しベットに横になった。
どれくらい時間が経っただろう。
静かに時計の針だけがコチコチと音を鳴らす。
ひかり「・・・・・・・・・ごめん・・・・・」
闇の中で彼女は確かにそう言った。
部屋の中でその声だけが虚しく闇に吸い込まれる。
俺は何も言わず寝返りを打った。
言葉を返そうにもいい言葉が思い浮かばなかったのだ。
尚もコチコチと虚しく時計の針が動く音だけが部屋の中に響く。
何故かじっとりと俺は手から汗が出るのを感じた。
ふいにゴソリと床から彼女か起き上がる音がする。
寝返りを打った俺からはその姿は見えなかった。
音が自分の背中まで近づいてくる。
ひかり「私には・・・・・・こういう事しか・・・・・出来ひんから」
震えた声で彼女はそう言うと寝返りを打った俺の顔に
ゆっくりとキスをした。
唇の感触は柔らかく、そして熱を帯びていた。
今日はここまで〜
ノシ
ZA先生お疲れ様です。それと情報ありです('◇')ゞ
一応解除要請出しときました。
それまでは携帯で頑張りますw
少し読みにくくなるかもですがご勘弁を
「ふぅ、一雨きそうだな」
気配を察知した俺は早々と帰ろうとした。
「空〜」
葵の声だ。
葵は後ろから駆け足で俺の方へ向かってきた。
後ろには部活仲間らしい女の子が二人目についた
「空は今帰り?」
「ああ、明日のための打ち合わせが終わったトコ」
「それは、お疲れ様」
そんな二人の会話を横目に葵の部活仲間二人が何やら話していた。
そんな二人の会話を横目に葵の部活仲間二人が何やら話していた。
「あれが葵のカレか〜、結構かっこいいね」
「私達お邪魔虫っぽいね」
葵に二人は目でサインを送ると手を振ってさっさと行ってしまった。
「あ、ちょっと〜、も〜」
葵は少し膨れていた
「ゴメン、引き止めちゃったかな?」
「ううん、いいの二人寄るトコあるらしいから」
「そか、じゃあ帰るか」
「そだね」
葵は軽音楽部のヴォーカルをしている。
俺も何回か見た事はあるが、
そのときはとても生き生きしていて、
とても楽しそう、そんな姿にあごがれた時もあったりする。
「しっかし、よくこんな遅くまで毎日やるよな、
俺はもう勘弁だぜ」
「楽しい時はすぐ過ぎるって言うでしょ?
私にとってはあっという間なの」
「そっか、いいな
葵も茜も何かに一生懸命になれて…」
こんな時は本当に、このままでいいのかって思う時もある
ただ何も変わりない毎日を繰り返していくだけの人生になってしまうのか…
そんな不安に駆られ、自分の存在理由もわからなくなる時がある。
・…ら、空?大丈夫?
葵の声に呼び起こされる。
・ん、ああ、大丈夫
・どうしたの?話しかけても反応ナシだし…
・ちょっと考えごとをな…
・本当に大丈夫?
私でよければ相談にのるよ
「私でよければ相談にのるよ」
葵は心配そうな表情でこちらを見ていた。
「ありがとな…」
俺は今できる精一杯のほほ笑みを作った
「あっ…」
その笑顔を遮るかのように
雨がポツリ、ポツリと雨足を早めていく
雨足のリズムは早く、ザーザーと音をたて
結構な量が降ってきた。
「夕立なんて聞いてないよ〜」
「ホント最近の天気はあてにならね〜な〜。さ、急ごうぜ」
突然の雨に打たれ走る俺と葵。
一瞬のまばゆい光とともに雷鳴が響く。
ピカッゴロゴロ!
「キャッ!」
抱き付いてくる葵。
それを受け止める俺
「雷苦手だったな…」
静かにうなづく葵
「大丈夫。俺が付いてる。さぁ急ごうぜ。」
「…う…しだけ…もう少しだけ
このままでいさせて…」
葵は小さな声でそう言った。
「どうしたんだよ?」
「どうしたんじゃないよ
最近空の事全然わかんないよ。
何を考えてるのか、何を見ているのか…」
「私ってそんなに頼りないかな…」俺は何も言えなかった、葵にはやっぱり隠せない。
今日はここで〆
また来ますノシ
ハアハア
再び子供の声、
子供「おれは…るんだ」
アキ (そうだ…俺は…)
?「何を『願う』か。」
アキ (『力』を…)
再び女の子が、
女の子 「アキ。…。一緒…見ようね。」
?「それなら『命』をかけろ!」
アキ(俺の『命』を…)
?「そして『新地』を…」
そして声の『主』ははっきりしないが、はいっきりとした子供の『声』が鮮明に聴こえた。
子供 「『賢者の石』って絶対あるんだぜ!その石があればどんな『願い』も叶うんだ!
大人になったら『三人』で探しにいくぞ!」
アキ (そうだ…俺は…いや『俺たち』は)
アキは『正気』を取り戻した。さっきの兵士のようにアキもさ迷って歩いていたらしく
長い廊下を抜け『祭壇』のまえに着いた。
アキ 「ここは…?」
周りを見渡す。『壁』には無数の『文字』のようなものと無数の兵士の残骸
アキ 「なるほど…。『風』の音と『文字』の光を使って『催眠効果』を生むってことか…」
『兵士の亡骸』はアキと同じように正気を失い、『自決』あるいは『同士打ち』で命を落としたものだろう。
『祭壇』には文字が掘ってあった。アキにも読める『壁』に掘ってあったものとは別のものである
アキ「『生みし者がい、滅び者がい、渇きが潤いを造り、新地を育てる…
血を飲み魂を喰い、災を償い光を呼ぶ、光は道をつくり、そこに月の石はある』…かぁ」
アキ(『月の石』ってのは『賢者の石』のことかぁ…
つまりここに『賢者の石』はないってことか)
アキ 「たぶんこの建物は、『罪人』を『祭壇』に集め、正気を失わせて自滅させる。死んでいった罪人に『すべての人間の罪』を背負わせて…。」
それが『街』に『賢者の石』を呼ぶといわれている。
『会長』が言っていたことを思い出した。
会長 『…私もたくさんの人間を犠牲にした。…』
アキ「(派遣した兵士のこともだが、)…このこともだったのかぁ…」
のちの調べで分かったことだが、五年前以降『前会長』と『委員会』は『遺跡』を使い、多くの人間を犠牲にしていたらしい。
それを『不幸』と思った『現会長』が『遺跡』を使い『前会長』を『祭った』という
『神』に祈るための『遺跡』がいつのまにか、『殺し』の道具としてしか見られなくなっていた。
アキ「こんなもの…あっちゃまずいよなぁ。」
アキは『遺跡』を『破壊』した。
49 :
Mr.名無しさん:2006/07/18(火) 19:59:30
すいません
昨日描こうと思ったのが今日描くことになりました。
結構ごちゃごちゃして読むほうも疲れると思いますが、よろしくお願いします。
犬飼が帰って来た〜!!
期待してます。頑張って下さい
期待ほす
52 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/07/19(水) 20:53:28
犬飼「・・・・・・・・・」
ひかり「・・・・・ごめんな・・・・もし・・・・・犬飼さんが望むんやったら・・・・・私・・・・・・・」
犬飼「・・・・・・・・寝ろ」
ひかり「・・・・・・・・」
俺は寝返りを打ったままそう答えた。
ひかり「でも・・・・・・」
犬飼「明日・・・・・・・・仕事なんだろ?・・・・・なら早く寝ちまえ」
ひかり「・・・・・・うん」
彼女はそういうとまた座布団の上にすごすごと横になったようだった。
なぜ断ったのか自分でも良く分らない。
明るい彼女が時折見せる寂しそうな顔がまぶたに浮かび
そして消えていった。
睡魔はさざ波のように静かに俺を眠りの海へと誘うのだった。
暗い部屋に月明かりが差し込む。
驚くほど青いその光は死んだはずの巣鴨正志の姿を
俺の腹の上にぼんやりと浮かび上がらせた。
夢か現か気が触れたか、俺は目だけを彼に合わせた。
例の如く頭からは一筋の血がぽたりぽたりと滴り落ちている。
何故か怖くは無かった。自分がその時は酷く機械的に思えたのだ。
正志「よろしくやってるじゃねえか」
犬飼「またお前か・・・・なんだよ笑いに来たのか?」
正志「そうとも」
正志はにやりと笑うとポケットからタバコを取り出し
口にくわえると火をつけた。
正志「結局の所、お前は血や暴力のしがらみから抜け出せても
変れないって事だ。誰かを傷つけ感傷に浸っているだけなのさ。」
犬飼「前に進んだ。俺はそう思ってる」
正志「違うね。お前は口当たりのいい逃げ道を作ってるだけだ」
犬飼「逃げてる・・・・だと?」
正志「そうだ。雪奈を愛するのが怖いんだよお前は。」
犬飼「違う」
正志「違うものか、お前は壊してしまいそうで怖いんだろ?
そう・・・・桃原との関係の時のようにね。」
犬飼「お前に何がわかる!」
正志「わかろうとも。お前の中にいる俺はお前の事を良く知っている。」
犬飼「人の心に土足で入ってくるんじゃねえよ!」
正志「ふふふっ・・・・・正志の姿を借りてはいるが俺はお前自身の
無意識なんだぜ?お前はいつも奇麗事ばかりなんだよ、反吐が出る」
正志はチッと舌打ちを鳴らす。
正志「今ベッドで眠ってる女もいい女じゃないか。お前に少なからず
好意を抱いてる。分るだろ?それぐらい」
犬飼「・・・・・・・」
正志「本能に従え。今目の前にある肉欲に喰らいつけ。
お前が幸せを見つけられる場所はそこにしか無いのだよ」
犬飼「・・・・・・・失せろ」
正志「ふん・・・・・・・まあいい」
犬飼「どういう形であろうと俺は最後まで見届けるつもりだ。」
正志「何をだ?」
犬飼「雪奈の歩いてゆく道をだよ」
俺はその日見た夢の中で彼の亡霊に向かってそう言った。
いや・・・・自分自身にそう言い聞かせたのだった。
こうして俺と彼女の奇妙な同居生活が始まった。
俺はパチンコ屋で、彼女は風俗でお互い働きに出かけては
夕方帰ってきて飯を食う。
家に誰かいると言うのは良いもんだと俺はいつしか思うようになっていた。
恋愛感情とかそう言うのではないけれど、ひかりは凄くいい子で
毎日毎日風俗で働いて帰ってきて俺と他愛も無い話をした。
俺もパチンコ屋での話をしたりして二人どうでもいい事で笑って
時間がくればバタンと横になる。
俺たちはお互いが傷つかない少しの距離を開けて
その小さな部屋の中で俺は床で彼女はベッドで眠ったのだった。
ひかり「もぐもぐ、なんか、神社で、もぐもご、祭りやるんやって」
犬飼「飯食ってから話せよ・・・・・」
ひかりが家に来て1週間が経とうとしていた。
彼女はすっかりこの家を気に入った様子で俺以上に
部屋でリラックスしている。
下着姿でウロウロされると自尊心が壊れそうになるのでやめてくれと
注意すると、彼女はクスクスと笑い
「ちゃらんぽらんなんか真面目なんかわからんなぁ犬飼さん」
と笑われた。
犬飼「祭りか・・・・・最近行った事ねぇなー」
ひかり「行かへんの?」
彼女はひょいひょいししゃもをつまみながら俺に言った。
犬飼「お前はいかないのか?」
ひかり「あー私その日は遅番やねん」
犬飼「ふーん」
俺の住む街の北の方に小さな神社がある。
毎年夏の終わりになると花火と屋台で普段人の少ない
その地域もその日だけは活気で満ち溢れ、
小さな坂の両端を提灯がずらっと並ぶのだ。
犬飼「祭りって年でもねーしな」
ひかり「でも私は好きやで〜祭り。祭りといえばやね・・・・」
彼女は楽しそうに祭りの話をしだす。
金魚すくいの極意だの、美味いたこ焼きの話だの一人で話続けた。
犬飼「祭りねぇ・・・・・」
俺はその話を真面目に聞くでもなくぼんやりと窓の外を眺めたのだった。
そう鈍い返事を返したのは2日前で今こうして俺は
神社の坂の下で原付にまたがってる。
屋台と浴衣を来た人たちで道路はごった返していた。
別にコレといって理由があって来たのではない。
家にいてもやる事が無かったのでぶらぶらと散歩がてら
祭りを見学に来たのである。
ガヤガヤと聞こえる人の喋り声は1つの音となって
俺の耳にわっと入ってきた。
祭りに来るのは何年ぶりだろう。
そんな事をふと思う。
オレンジ色の提灯や祭囃子がいつもは殺風景なその場所を
わっと明るく色どり、日常と少し違ったその空気が心地よかった。
女の子「おーい内藤くーん」
鳥居のところで青い浴衣を着た女の子がひらひらと手を振る。
すると何やら彼氏っぽい内藤とかいう男が彼女に笑顔で話しかけていた。
男の子「浴衣・・・・似合うねw」
女の子「えへへ・・・そ・・・そかなwお姉ちゃんに着付けてもらったんだ〜」
そういうと彼女は内輪で顔半分を隠し照れ笑いをする。
そして二人は並んで鳥居をくぐって行った。
犬飼「若い二人・・・・・・か」
俺はついそんな事をぼやいてしまう。
雪奈「麻奈もスミにおけないわねぇ・・・・・」
犬飼「・・・・・・ん?・・・・・・うわぁ!!」
振り返るとそこにはあろうことか斉藤雪奈が確かにそこにいたのだった。
きょうはここまで〜
ノシ
ZA先生お疲れ様です。
そこまでクロスできるとは、
尊敬の限りです。僕も頑張ります。
やっとプロキシ解除されたんで書いてきます〜
みなさん頑張って!
葵の目はまっすぐ俺を見つめている。
俺は一体何をしているんだろう…?
自分が情けなかった。
「ゴメン…ありがとう。そこまで
俺を見てくれてたんだな…」
「当たり前でしょ、ずっと一緒なんだから…
空が辛いと私も辛いよ…」
葵は少し強くも泣きそうな口調で言った。
雨が葵の頬を伝い、涙かどうかは区別できなかった。
「ありがとう…葵」
俺は葵を抱きしめた。
それは愛であり、愛でない抱擁。
葵もそれをわかってくれているようだった。
「私だけじゃないの、沙奈ちゃんも、亮平君も…」
「ぇ…あいつらも…?」
「沙奈ちゃんは元気付けようとわかってても
明るく振舞ってくれてたじゃない。
亮平君も、そっとしておいてくれてたんだよ」
そういえば、今日の沙奈はいつもより
俺に構っていたような気がする。
亮平だって、いつもはうるさいほど
話しかけてくるのに今日はず〜っとだまっていた。
「俺は…バカだな…」
葵をさらに強く抱いた。
心臓の鼓動が伝わってくるほどに…
「皆ばっか気使わせて、
俺一人で背負ってる気になって…」
「そう思うなら、いつもの空に戻ってよ…。
それがなによりも皆のためだから…」
「…本当にありがとう…。
葵に言ってもらってスッキリしたよ
あいつらにも感謝だな…」
俺は葵を離した。
「わかってくれて、よかった…」
葵は少し悲しそうな笑顔で俺の手を引いた。
青いのこんな一生懸命な姿、茜や沙奈、亮平の
楽しそうな姿、他の皆の姿にどこか
焦っていたのかもしれない。
それからは収支無言で家に急いだ。
雨音の定期的なリズムが永遠に続くような、
そして、時の止まったような感覚に陥れてくる。
そんな中を雨を受けながらも急ぐ葵の姿は
どこか健気で、雨をまとうかのような姿は
美しいと思った。
「やっと着いたぜぇ〜」
「あ〜もうビショビショだよ」
今日の空は俺への罰であり、
キッカケなのかもしれないな、と勝手に解釈し
心にある誓いを立てた。
葵はそんな中さっさと家へ入っていく。
「ただいま〜」
「おかえり〜…ぁ!」
「しまッ!!…」
「ッフフ、あははは」
ついつい、いつもの癖で返事をしてしまった。
真剣な眼差しで空を眺めながら
おかえりって…最高にカッコ悪い姿が想像できた。
葵はさっきの姿もどこえやら、
大笑いしている。
「フフフ、アハッ、も〜しっかりしてよね」
「…へ〜ぃ。」
一気に緊張感が解け、いつもに戻っていった。
今はこのままでいい…いいんだ。
俺自身にそう言い聞かせた。
夜になっても雨は病まず、俺自身も
明日は半分諦めていたが、念には念を入れて
明日の準備にとりかかっていた。
「ふぅ、こんなもんか…」
合宿は一泊二日。この家を空けるのも久しぶりだ。
ガチャ。不意に扉が開く。
「空、ちょっといいかな?」
「ん…ああ」
パジャマ姿の葵がなぜか枕を抱いて入ってきた。
俺は大体読めていたがいじわるに
わからない素振りをみせた。
「どうかしたのか?」
「あ、明日はちゃんとおきてよね。朝早いけど…」
「おう了解した」
「ぇ、えとお弁当で作って
欲しいものあったら言ってよ」
「いや、葵が大変になっちゃ
悪いから簡単なものでいいよ」
俺はわざと優しく微笑みかける
「あ、そう?あと、え〜と…」
ピカッゴロゴロ!!
「ひゃ〜ん」
目をつむってしゃがみこむ葵。
「ックック、まだなんかあるか〜?」
俺はいじわるな笑みを浮かべた。
「も〜いじわるぅ…」
俺は葵が少し涙目で上目遣いに
訴えている姿に負けた。
「ゴメン、ゴメン、仕方ねぇな、
ここにいていいよ」
「ありがと…」
雷の夜はこうやってやって来る。
まぁ、それが可愛いトコでもあるんだが…
「俺はもう寝るからな。明日麻早いし」
「そうだね、私も寝よっと…怖いし…」
俺はソファーで葵にはベットを貸す。
俺は電気を消し、目を閉じる。
暗闇が一瞬にして広がり、
俺の意識を支配しようとする。
「明日晴れるといいね」
真っ暗な闇の中葵の声が聞こえた。
「ん、ああ、早く終わったらいいな…」
「も〜空は楽しみないの?」
「しいて言うなら飯かな」
「バカ…ねぇ、空…」
「ん?」
「なんでもない、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
声が途切てから意識は
闇にゆっくりと包まれていった。
今日はこんなトコで〆
また〜ノシ
まとめ屋三とかいないですかね〜?
人任せで申し訳ないと思ってるのですが…
「空、空〜?」
誰かが俺の名前を呼んでいる。
「お母さんどこ〜?」
まだ小さい子供が母親を
探している光景が浮かんできた。
あの子は…俺か…。直感的にそう理解した。
母を確認したその子は母親に駆け寄っていく。
その姿を俺は第三者側として見ていた。
その瞬間猛スピードのトラックが突っ込んでくる。
「空〜!!!」
その母親はためらうことなく我が子を助けに向かった。
俺はおもわず目を塞いだ。
キキキッキィ…ドーン!!
大きな音と共に5メートルは飛んだであろう
母親の体は血まみれでみるも無残な姿になっていた。
しかし、その腕の中にはかすり傷ひとつのない、
我が子がしっかりと抱きしめられていた。
「お、お母さん?どうしちゃったの?
早く帰らないと、お父さん帰ってくるよ。
ねぇ、なんで寝てるの?ねぇ?」
状況が全く理解できず、倒れた母親に訴えかける
子供の姿。俺はとてつもない憤りを感じた。
その姿はだんだんぼやけ周りが
モザイクのようになっていく。
気がつくと、俺は現実に引き戻されていた。
「夢か…」
何も覚えていないが、
どことなく嫌な感覚が残っていた。
次に気がついたのは
腕の中で何かがうごめいている感覚だった。
「ん〜んっ、そ…ら〜!!!」
葵だった…。
「うぉっ!!!」
なぜだかわからないが俺は葵に抱きついていた。
「も〜いきなり何するのよ〜…」
「ック……」
俺は目を瞑り力を入れた。
「あれ?」
いつもなら張り手が飛んでくるはずだが
今日はそれがない。それどころか、
顔を真っ赤に染めて指先をつつきあっている。
「ゴメン!いきなり…寝ぼけてたみたいだ…」
「も〜明日からは私がいないんだから…しっかりしてね」
どうやら実行委員のため早く行かなければいけない
俺を起こそうとしたところイキナリ・・・という訳らしい。
「ハィ・・・スイマセンでした」
「じゃあ、早く着替えて、ご飯食べてね」
そういうと葵は逃げるようにキッチンへ行ってしまった。
「ふぅ…なんだかな〜…」
俺は着替えて、トーストをほおばった。
家を出ようとすると葵が弁当を持ってきてくれた。
「今日のは自信作なんだからね」
と満面の笑みを振りまいてくれた。
「わりぃ、サンキュッ」
「葵」
「?」
「いつも…ありがとな」
自分でも何の意識もせずにこの言葉が発せられた。
ただ、俺にとって葵はかけがえのない存在であると
実感した。
「ぇっ、ぁっ、うん」
葵は少し恥ずかしそうな笑みを浮かべていた。
「じゃ、行ってくるわ。また後でな」
「うん、また後で」
と挨拶を交わし家を出る。
「本日の天気は快晴也と…」
空は昨日の雷雨が嘘のように晴れ渡り、
虹までかかっているほどだ。
それはこの先の未来を祝福するかのようだった。
小鳥のさえずりも一段と美しく感じた。
運命の歯車は今ゆっくりと回り始めていた。
今日はこんなもんで〆。
ようやくプロローグ+α?らしきものが終わり
一段落着いたので、各登場人物が主人公のサイドエピソードを
区切りごとに書こうと思います。
できれば全員書けたらいいですが、無理っぽいかも。
ではまたノシ。
76 :
Mr.名無しさん:2006/07/20(木) 22:34:24
先生とりあえず乙かれさまですた!
アキ 「終わったかぁ」
遺跡には火を放ち完全に『使用不能』にした。
アキ 「こんなもんで『夢』が叶うと思ってるやつがいるなんて世も末だぜ。」
そこにブレットとアレックがきた
ブレット 「おぅアキ!任務は達成したのか!」
アレック 「終わったなら、さっさと帰ろう。疲れちまった。」
どうやら森のモンスターは遺跡の破壊と同時に散ってしまったらしい。
アキ 「んじゃおれ達も散るか…」
アキ達はその場を立ち去った。
アキは遺跡の中でのことを話た。
ブレット 「『命』よりも『賢者の石』が大事だというのか。
わからんなぁ『権力者』っていうのも」
アレック 「んじゃ〜『モンスター』がでてよかったんじゃない?」
ブレット 「なんでだ…?」
アレック「『モンスター』がいれば、誰も『遺跡』に近寄らないじゃん」
アキ 「あの『モンスター』達知っていたのかもなぁ〜
あの『遺跡』がどういうものか…」
ブレット 「ほぅ〜」
真実は 『闇』に…。
あれから一週間たった。
破壊された遺跡を『blond社』が調査した結果…
アキの言うとおり、『祭壇』に『生け贄』を納めることが『賢者の石』に繋がるというものらしい…。
そして、『壁の文字・光』・『祭壇』なども検査を行った結果
すべて『土』で作られた『物』らしい
しかし、アキは一つ疑問に思う
アキ(『土』と『音』や『光』だけであれだけの『催眠効果』を埋めるのだろうか?)
『神話』や『民話』にはこのような『奇妙な話』が数多く存在する
時には海を割り人々を助ける話。時には海を利用し人々を滅ぼす話。
伝説の人物は『賢者の石』を使い、伝説を作ったと言われている。
しかし『賢者の石』を確認したものはいない。
それが世界の『幻想』
それが世界の『ファンタジー』
ブレット 「のう…結局『モンスター』は何者だったんだ?」
アキ 「恐らく、あの周辺を守るために『前会長』が用意したんだろう。
あんな『殺人兵器』が『市民』にバレたら大変だからな。」
ブレット 「アキ…『大丈夫』かぁ…?」
…
アキ 「へっ…『大丈夫』だよ。『俺』は『俺』だから…」
今後、『争い』は多くなる。
ときには、『自分が何故生まれてきたのか』考えるときがあるだろう
それでも、『闘う』しかない。
それが『自分』が『自分』でいるために…
そして次の『闘い』が始まる
80 :
Mr.名無しさん:2006/07/21(金) 20:10:19
申し訳ないです
2日休ませて貰いました
今日もぅちょっと書こうと思ってますのでよろしくおねがいします
雨の中
そこに一人、老人が『棺』の前に立っていた。
老人 「この世界は『悪意』で満ちておる。」
戦禍の映像。
老人 「正さねば…」
兵士の死体の映像。
老人 「正さねば…」
飢えている子供の映像。
老人 「正さねば…。」
燃える『世界』の映像。老人はどのような『世界』を生きてきたのだろうか?
場所は変わり、ある都市の巨大ビル。
そこには、『blond』の文字。
『blond社』は世界でもトップクラスの企業。
慈善活動で、『遺跡の修復』・『文化財の保護』も行っている。
その一つとして、『blond社』が所有する『私設軍隊』が『ハンター』である。
アキ 「『炎上で死者多数』…かぁ」
ソファーに座り、新聞を読みあげていた。
その部屋に小太りの中年が入ってきた。
中年 「おぉ…アキ。来るのが早かったな。」
アキ 「まぁ…たまにはなぁ
ところで、次の『任務』はなんなんだ?
『キタザキ』さん…。」
中年は『キタザキ』という。『アキ』など、この地区の『ハンター』の管理を行っている。
キタザキ 「お前が今読んでる『新聞記事』だよ」
アキ 「あっ…。(なんで俺が読んでる記事知ってるんだ?)
炎上事故のこれかぁ?」
キタザキ 「あぁ、表向きには『事故』だが、
実は『火の神』…『アグニマン』が絡んでいるらしい。」
アキ 「『アグニマン』…?
なんだそりゃ?」
キタザキは説明を始める。
キタザキ 「ふぅ…『炎上事故』があった地域には『アグニマン』の墓といわれる物があったんだが
数日前に何者かに『開け』られていた。
炎上事故の『火』は『現場』から察するに、数千度…。
とても『工場の事故』だけで起こせるものじゃない。
この『2つ』の理由から、今回の『事故』は『アグニマンの墓』から起こしたものだと予想される
お前は、現場に行き『アグニマンの墓』の使用者の目的を突き止め、潰すことが今回の『任務だ』」
アキは髪をくしゃと握り
アキ 「あぁ〜だいたい分かった
『空船』を用意できたら呼んでくれ。」
アキは新聞を置いて部屋を出ようとする
キタザキ 「あっ…そうそう…向こうには、『ウルフ』がいるからな」
キタザキはニヤリとする。
アキ 「『ウルフ』だって!?」
85 :
Mr.名無しさん:2006/07/22(土) 06:18:20
おはようございます。
朝4時に書かせてもらいました。
まとめサイト呼んでます。
乙です。
86 :
Mr.名無しさん:2006/07/22(土) 12:05:38
定期揚げ
先生乙
ほす
88 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/07/22(土) 22:55:04
犬飼「ちょ・・・・・何してんだ?アンタ」
俺は気が動転してそんな事を聞いてしまう。
雪奈「今日はお祭りよ、ここに来る理由なんてそれで良いと思わない?」
犬飼「ま・・・・まぁな。」
急な彼女の出現は俺をパニックに陥れるには十分すぎるぐらいの威力があった。
とりあえず当たり障りの無い会話を彼女に投げかける。
犬飼「で・・・・あんた誰かと一緒に来たのか?」
雪奈「う〜ん、誰かと来たというかなんと言うか・・・・」
犬飼「・・・・・気になるものの言い方だな」
雪奈「今石段登ってるあの青い浴衣の女の子」
犬飼「どれ・・・・どれだよ?」
雪奈「あれよ・・・あれ!」
彼女は石段の方を指差す。
青い浴衣・・・・・さっき見たあの女の子の事か。
階段をゆっくりと青い浴衣の女の子は楽しそうに話しながら登ってゆくのが見える。
犬飼「あああ〜・・・・わかったわかった。
で、それとどういう関係があるんだよ?」
雪奈「アレ、妹なのよねぇ・・・」
犬飼「い、妹?」
雪奈「そう、かわいい妹」
犬飼「妹か・・・・・・・ふーん・・・」
雪奈「な・・・何よ」
犬飼「で、その妹のデートの後を姉貴が付けてると・・・・・
あんまりいい趣味とは言え無いぜ?」
俺は腕を組んで雪奈を見る。
雪奈「う・・・・・・だって祭りに浴衣着ていくだなんて急に言い出すんだもん。
今日暇だったし・・・・・・日頃の憂さ晴らしに私もお祭りしたって
いいじゃない」
犬飼「そんなもんなのかねぇ・・・・・」
石段をもう一度見上げる。
彼女の妹はとても幸せそうな笑顔で神社の境内へと消えて行った。
雪奈「あの子・・・・・最近なんだか元気無かったから・・・・・」
犬飼「・・・・・・・」
雪奈「ちょっと心配になっちゃってさ。でも・・・・・・・
こうやってちゃんとデートしてる所を見るとそんな心配も
無用って所なのかな?」
犬飼「過保護すぎるんじゃねーの?」
雪奈「かもね・・・・・・あーあどうしよっかな」
犬飼「なら俺達もデートと洒落込むかい?」
雪奈「ん?」
雪奈は目を丸くする。
その顔が少しおかしくて俺は少し笑ってしまった。
それにつられて彼女も笑う。
雪奈「ええ、喜んで」
彼女はそう言うとこくりとうなずいた。
祭りの会場を俺と雪奈は只ぼんやりと並んで歩いた。
若いカップルのようにはしゃぎすぎる事も無い。
ただその祭りの雰囲気を懐かしむ・・・・・
そういう楽しみ方をする歳に俺達は俺達はなってしまっていたんだと気づかされた。
雪奈「あ・・・たこ焼き。食べる?」
犬飼「ん?いいね」
雪奈「決まり」
そう言うと彼女はたこ焼き屋の前まで行くと店のオヤジにたこ焼きを注文した。
その姿を少し離れた距離から俺は見守る。
こうやって彼女と一緒にいると色んな事を忘れられる気がした。
巣鴨シュウジと彼女はもう終わったんだ。
俺の中でそう声が聞こえた。
お前が彼女を守ってやるんだ。
俺はたこ焼きを二つ持って帰ってくる彼女を
まともに見ることは出来なかった。
石で敷かれた道沿いに赤い提灯がゆらゆらと揺れる。
笑い声や出店のオヤジのだみ声が耳に入っては消えてゆく。
胸がぎゅうと締め付けられる想いだった。
雪奈「ほい、たこ焼き」
犬飼「・・・・・・・・・」
雪奈「?」
犬飼「え・・・・・・ああ、ありがと」
雪奈「どうしたの?」
犬飼「ん・・・・いや、何でもない」
俺はそういって誤魔化し、出来立てのたこ焼きを受け取った。
ドーン
雪奈「あ・・・・・花火の音」
たこ焼きを楊枝にさした彼女は音の方を振り返りながら言った。
彼女は夜空に咲き乱れる花火を見てぼそりと呟いた。
俺はたこ焼きを1つ口に放り込みながらちらりと彼女を見る
後ろに束ねた髪が少し乱れてはらりとこめかみの横を髪がなびいていた。
どくん
心臓が鼓動を奏でる
どくん
手が汗ばむ
加門に告白した時の事がフラッシュバックした。
俺はそれを頭の中で振り払う。
犬飼「あ・・・・・・あのよ・・・・・お・・・・・俺・・・」
俺は震え、かすれた声で彼女に口を開く。
雪奈「・・・・・ん?」
彼女は頭だけをこちらに向けて何?と首をすこしかしげた。
花火は尚も夜空を明るく照らし、その度に観客はワァっと歓喜の声を上げた。
今日はこの辺で
ノシ
乙でありまあああああああああああああああああああああああすううううううううう
『空船』中で
アキ (これだけの大量殺人を…
一体なんの『目的』で) ため息をつく。
アキ 「『ウルフ』かぁ…。」
『現地』の近くの『待ち合わせ場』に到着する。
『空船』を出るとそこには4人の兵士の姿があった。
?「おぉ…来たかぁ
最近よく『活躍』しているみたいだなぁ」
4人の中で一番年上の男が言う。
すると4人の中で一番下の男がいう。
?「あぁ…でも俺のほうが『いい働き』してるけどな!」
すると、その男と同い年くらいの女の子が
?「何言ってんの!あんたわ!
ご・ごめんなさい。『アキさん』疲れてるのに」
最後の1人の男が
?「そうだな休ませてやれよ。長旅だったんだから」
『待ち合わせ』していた4人である
アキ 「あぁ…元気そうだな。『ラシク隊』のみんな。」
年上の男は『ラシク』。その名前から彼らを『ラシク隊』という。
ラシク 「おぉ…逞しくなったなぁ。『ハンター』として一段と成長したようだなぁ〜」
その間にまた若い男が入ってきた。
若い男 「まぁ『ハンター』として多少はやるようになったかなぁ〜」
その間にまた女の子が入ってくる。
若い男を『グゥー』で小突く。
女の子 「あんたは!なんでそう突っかかるの!
『ハンター』として未熟なのは『シューサ』のほう!」
若い男の名前は『シューサ』。『ハンター』である。
アキ 「あぁ『ユカ』ちゃん。
しばらく見ない間に随分『大人』っぽくなったね
追い越されたなぁ〜。
『シューサ』と、仲良くやってるみたいだな。」
『女の子』は『ユカ』という。
ユカ 「嫌ですよ。アキさん!
シューサとはいつも喧嘩ばっかり…それに、あたし全然変わってませんよ」
シューサ 「こいつ褒めると『つけあがる』タイプだから
あんま煽てるなよ『アキ』。」
ユカがシューサの股をギョッとつねる
シューサ 「痛たたたぁぁ…
いってぇよ!何すんだよ!」
ユカ 「あんたどれだけ迷惑かければいいの!」
二人は喧嘩を始めた。
その間、アキはラシクに話かける。
アキ 「相変わらずだな」
ラシク 「あぁ困ったものだ」
99 :
Mr.名無しさん:2006/07/23(日) 09:57:25
おはようございます
za先生もおつかれです。
ヴィルガストって漫画のファンタジー読んでちょっと読みたくなってます。
昔、ボンボンとかでやってたやつなんですけど
それではまた
101 :
Mr.名無しさん:2006/07/23(日) 13:46:44
58さん、ZA先生、ファンタジー先生お疲れ様です。
少しお休みしてました^^;
では「サイドエピソード 空編」書いてきます。
『サイドエピソード 空編』
「ふぅ・・・」
日曜に昼下がり。
公園に寝転がって空を眺める、
それが俺の小さい頃からの日課である。
そのゆっくりとした景色を見ながら
眠りにつくことが何より幸せな時間である。
「にゃ〜お」
急に一匹の猫が俺の上にのってきた。
俺は少し驚いたがまた横になった。
「レミッサ・・・」
俺はその猫を見て、ふと思い出にふけた。
そういえば今日の天気は
あの時と同じ入道雲が浮かんでいた。
僕がまだ小学1年生に入りたての頃、
僕の日課はこの時から始まっていた。
果てしなく続く空には無限とも思える発見があった。
くだらない事だが俺は日曜が楽しみでしかたなかった。
毎日なら飽きたかもしれないが、
次に何が待っているのか・・・
このワクワク感がたまらなかった。
この原因は父だった。
父は空について研究していて、
いつも僕に楽しそうに話しかけてくる。
「空、いいか。この大きな天井にはな、
まだ知られていない、たくさんの秘密があるんだ。
パパはこの秘密を見つけて、
たくさんの子供達に教えてあげたいんだ。
空にはこんなことがあるんだって
もちろん空には一番に教えてやるからな」
いつも空についていろんな事を話してくれた。
いつしか僕はパパの手伝いができるように
空を観察するようになった。
そしてその日も・・・
「あ〜今日は入道雲がある。でっか〜い」
僕は一人で雲を見てはしゃいでいた。
決して友達がいなかったわけじゃないが
この日だけは譲れないのだ。
「にゃ〜お」
その時一匹の白い猫が寄ってきた。
その猫は俺の隣に座ると同じように
空を眺めているように見えた。
「お前も空好きか?いいよな〜。
特に今日の入道雲あんなに大きい雲初めて見たよ。
お前もそう思うだろ?」
おもわず僕は猫に話しかけるように言った。
「にゃ〜お」
猫は僕の声に反応するかのように鳴いた。
その声を最後に睡魔がここちよく
僕を手招きして行った。
しばらく経ち目が覚める。
一番に僕の目を奪ったのは
茜色にそまった夕焼けの空だった。
「っ・・・ぁ・・・」
僕は感動のあまり言葉がでなかった。
猫はまだ俺の隣に座っていた。
俺は猫を抱き夕日が沈むまでずっと眺めていた。
「お前気に入ったよ。一緒に帰ろうか・・・」
その日から猫は僕の家族の一員となった。
名前は「レミッサ」と名づけた。
それから、楽しいとき、苦しいとき
寂しいとき、嬉しいとき、いつも一緒だった。
僕とレミッサが会ってから、三年が経とうとした
ある日レミッサは僕の前から突然姿を消した。
僕は必死に探したが結局見つからなかった。
最後にレミッサと初めて会った場所で待つことにした。
いつのまにか夕日が浮かぶ頃にまでなっていた。
あまりにも赤い夕日が奇妙に美しかった。
「ね〜」
突然真っ白な服を着た僕と同じくらいの女の子が
俺の視界を遮り、僕を笑顔で見つめている
「アンタ誰?」
ここら辺じゃ見当たらなかったが
どこか初めてという気がしなかった。
「私は玲美っていうの。私のことはいいから
遊ぼうよ!」
「ゴメン、今はそんな気分じゃないんだ・・・」
「い〜からさ〜」
強引に引っ張られて僕は渋々玲美と名乗る少女に
ついていった。
「なんか面白いトコ案内してよ」
「ぇ、う〜ん、そ〜だな〜」
僕はとりあえずにぎわっている商店街の方へ向かった。
とりあえず、前編終了です。
後編はまた明日書きます。
ではノシ
109 :
Mr.名無しさん :2006/07/24(月) 02:11:53
◆ZAh5Evz9NM 殿のためとひきが、マスメディアのやりかたに似てきたのが非常に残念。
だが、逆におもしろいのも事実。
うまいな。
雪奈「あ・・・・」
彼女は急に目を丸くして俺の後ろを指差す。
犬飼「・・・・・・え?」
俺はそっちを振り返る。
5メートルほど先の人ごみの中に雪奈の妹がいた。
しかも男と手を繋いでいる。
犬飼「へぇー」
俺は告白の出鼻をくじかれた事は少しショックだったが
幸せそうに手を繋ぐ彼らを見ているとなんだか心が和んだ。
いつからだろう、こういう風に思えるようになったのは。
他人の幸せを純粋に喜べる心を、いつの頃からか持つようになっていた。
昔の俺が今の俺を見たらどう思うのだろう?
笑われるだろうか?
それとも未来の自分に希望を見い出すのだろうか?
そんな事を考えている俺の横で雪奈は
母親のような優しい瞳で妹を見つめるのだった。
111 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/07/24(月) 20:18:38
花火が終わりぞろぞろと帰る人ごみの中に俺と雪奈はまじった。
祭りは今日で終わりらしく、「またこようね」なんて前のカップルは楽しそうに
話していたりする。
彼女の妹は彼氏の自転車に乗って先に帰ってしまっていた。
祭りの終わりはなんだか、夏の終わりみたいな感じがして
少しセンチメンタルな気分に浸ってしまう。
雪奈「今日はいいお祭りだったなぁ」
犬飼「そうなのか?」
雪奈「ふふ・・・・うん」
彼女は少し微笑むとそう頷いた。
止めてあった原付の近くにあったコンビニは祭り帰りの客が何人かいて
浴衣姿の女の子なんかが金魚が入った袋をぶら下げながら店から出てきている。
犬飼「暑いしアイスでも食うか〜」
雪奈「お、いいねー」
犬飼「おごってやるよ」
雪奈「いいの?」
犬飼「高いもんでもねーしな」
俺達はそんな事をいいながら店に入るとアイスクリームの入った冷凍庫の前に立って
あれにしようこれにしようと選んだ。
コンビニのガラス越しからは祭り帰りの人たちがぞろぞろと歩いて
我が家へと帰ってゆく姿が見える。
我が家・・・・・か・・・・
誰にも聞こえない声で俺は小さく呟く。
その声は店内に流れる有線や人の話し声にかき消されて消えてゆく。
汚い仕事から足を洗ってバイトをして・・・・・・
その後俺はどこに向かうのだろう?
漠然と未来の事を俺は考える。
けれど霧の中でライトを照らすように照らし出されるのは白いもやばかりで
答えは出なかった、
俺はぼんやりとガラスの向こう側を見てはそんな事を思うのだった。
月が綺麗なその土手を俺は原付を押しながら彼女は鼻歌を歌いながら帰る。
俺の家は反対方向だったが辺りが暗くなってきた事もあり俺は彼女に
家まで送る事にしたのだ。
けれどそれはタテマエで少しでも長い間一緒に入れたらという
俺のワガママが本当の所だった。
夏の夜の土手は風がけっこう涼しくて川を挟んだ向こう側にバイパスの
オレンジ色の光が等間隔に並んで光っていた。
犬飼「その鼻歌なんて曲なんだ?」
彼女が口ずさむそのメロディーがどこかで聞いた事がある曲で
けれどそれが思い出せず俺は彼女にそう聞いた。
雪奈「ん?えっと・・・・それでも明日はやってくる・・・・・だったかな?」
犬飼「そうなの?」
雪奈「うん、そう。合ってる」
犬飼「へぇー」
雪奈「けっこういい曲だよ?なんか昔家にCDがあってさ。
なんか子供ながらにメロディー覚えちゃってねー」
犬飼「いや、俺もどっかで聞いたことあるなって思って」
雪奈「大人になってからよくよく歌詞の意味考えるとさ・・・・・
なんかいいなぁーって。んでたまに歌っちゃう訳」
犬飼「なるほどね・・・・・」
114 :
Mr.名無しさん:2006/07/24(月) 20:22:20
なんだこのオナニー小説
115 :
Mr.名無しさん:2006/07/24(月) 20:23:13
3流ラノベより酷いな
雪奈「すぅー・・・・・・・こほん」
彼女は少し俺の前を歩きながらゆっくりとしたペースで歌いだす。
歌声は夜風に溶けるように静かに響いた。
泣いて怒ったり
そして笑ったり
誰かを愛したり
いつも
花は咲きそして散ってく
それでも
明日はやってくる
彼女は夜空に話しかけるようにそう口ずさんだ。
歌声は街の明かりの上に広がる闇とその中で光る月と星
それに土手に生える草やそれになびく風、全てのあらゆる
俺が感じることの出来る全てに溶け込んでゆく。
俺はその少し後ろを歩きながらその歌に耳をかたむけた。
雪奈「教会でさ」
急に雪奈が口を開く。
犬飼「・・・・・・・」
雪奈「ふふっ・・・・・教会の前で好きですって彼氏に告白したんだけどさ」
犬飼「・・・・・・・」
雪奈「何だか・・・・・ずっと夢見てたみたい・・・・・・・ごめんね・・・・・
こんな話しちゃって・・・・・・・」
犬飼「いいさ・・・・・・」
雪奈「犬飼さんはさ・・・・・そういうことってあったりしたの?」
犬飼「ん?・・・・・そうだな・・・・・まぁ・・・・・」
雪奈「聞かないほうがいい?」
犬飼「聞いてもつまらないぜ?月並みの話さ」
雪奈「ふぅん・・・」
彼女はぼんやりと空を見ながらそうつぶやく。
雪奈「我ながらメルヘンチックな場所で告白したものねー」
犬飼「いいんじゃねえか?結局付き合えたわけだし」
雪奈「ん・・・・・まぁ・・・・結局は別れちゃった・・・・・けどね」
犬飼「・・・・・・・」
雪奈「なーんかさ・・・・二股かけられちゃってさ・・・・・子供まで外で作って・・・・・
馬鹿みたい・・・・・・」
犬飼「・・・・・・・」
雪奈「三年間返してって感じ。」
彼女は目に涙をためながらそう強がりを言った。
犬飼「巣鴨シュウジはそんなタマじゃねえよ」
彼女は俺の方を振り向き目を丸くした。
雪奈「シュウジを・・・・・知ってるの?貴方」
唇が心なしか小さく震えている。
犬飼「知っているといえば知ってるし知らないといえば知らない」
雪奈「・・・・・・・・」
犬飼「聞かないのか?シュウジの事を」
雪奈「・・・・・聞いても・・・・・私達は・・・・もう・・・・」
犬飼「・・・・・・過去ってのは・・・・変えられないもんだと思うんだよ」
俺は何故こんな事を口にしているのだろう。
犬飼「タイムマシンがある訳じゃない。魔法が使える訳じゃない」
雪奈「・・・・・・」
犬飼「俺が歩いてきた道で・・・・・俺が犯してきた色んな事は・・・・・
きっと許されるものじゃないだろうし・・・・・・
・・・・・・・悔やんだってそれが消えるわけじゃない」
雪奈「・・・・・うん」
犬飼「けれど・・・・・俺達にだって変えられる物はある・・・・・・・
未来だ」
雪奈「・・・・・・みらい?」
犬飼「アンタがここで諦めるもシュウジに縋り付くも自由だ。
けれど1年後10年後のアンタに、今のこの選択肢を選ぶことは出来ない。
シュウジに縋り付いても結局は捨てられるかもしれない。
諦めたら新しい出会いがあるかもしれない。」
何をぬけぬけと俺はこんなくさい台詞を吐いているのだろう。
犬飼「どの選択肢が正しいのかわかねーけどさ・・・・・
本当に心の底で望む事をすればいい。
悲しくね?アンタが過ごした3年間は本物だったんだと思うぜ・・・・
俺は・・・・・」
自分でも本当に馬鹿だと思ってしまう・・・・・・本当に
雪奈「・・・・・・うん・・・・そうだね」
彼女は泣いていた。
瞳からぽたりと涙の粒がこぼれた。
犬飼「やれるだけの事やろう。それで駄目なら・・・・・・・・」
雪奈「駄目・・・・ひく・・・・なら?」
犬飼「・・・・・そうだな・・・・・また一緒に呑もうや」
雪奈「・・・・・うん・・・」
犬飼「・・・・・駄目だとしても・・・・・・
ハッピーエンドになろうとも・・・・・
それでも明日はやってくるんだろ?」
雪奈「くす・・・・・うん」
彼女はそう頷くと涙を指でぬぐって少しはにかんだ。
雪奈「変な人ね・・・・・ひく・・・・・あなたって」
犬飼「そりゃどーも」
その日俺達は夏が終わりかけた土手の道をまたてくてくと歩き出した。
俺達の未来がこのまま同じ一緒の道ならどれだけ良いだろう。
けれど、何となく分っていたのかも知れない。
彼女と俺はいつか違う道を歩いてゆくんだという事を。
俺なんかが彼女の心の隙間に入り込む事は出来ないのだという事を。
だからこそ、今だけは・・・・
今だけは同じ道を、同じ風景を見ていたかった。
今日はこの辺で
ノシ
乙ぅううぅううぅうぅぅぅうぅぅぅうぅぅうぅぅ
ZA先生乙であります。
さて、では後編を書いていきます。
「わ〜すごいね、お祭りみたい」
「玲美はここら辺住んでないの?
ここは一年中お祭りみたいに騒がしいんだよ」
玲美はどこに住んでいるのかは答えてくれなかったが、
気にはしなかった・・・いや、僕の何かが気にさせなかった
「わ〜キレ〜」
玲美の目に止まったのは、
この商店街のシンボルとも言える噴水だった。
噴水の下のほうから光が当ててあり、
幻想的な七色を帯びた、水が絶えず噴出している。
「僕もコレ好きなんだ。
初めて見たときは時間忘れて見とれちゃったな」
「・・・・・・・・・」
噴水を嬉しそうに眺めている玲美に少し救われ、
その背景越しの玲美の姿は触れたら
壊れてしまいそうなほど繊細で美しく見えた。
「ありがと、空君。戻ろうか」
「え、あ、うん・・・」
彼女はもと来た道を走り出していった。
「僕、名前言ったかな?」
一人呟くと急いで彼女を追いかけた。
日はとうに暮れ、空には真ん丸な満月が青白い光を浮かべている。
僕達は公園のブランコを二人揺らしていた。
「今日はホントありがと、楽しかったよ」
「うん、僕も楽しかった、ありがとね。また遊ぼうよ」
「・・・・・・・」
彼女は悲しそうな笑顔を振りまき、ブランコを降りた。
「また、遊べたら・・・楽しかっただろうな・・・」
彼女は月を真っ直ぐと見つめていた。
彼女を照らした月明かりの中に、彼女の頬を1粒の光が流れた。
「ゴメンね、残念だけど、できそうにないや・・・」
月明かりに照らされた玲美の姿はうっすらと透けている。
「玲美・・・透けてる・・・」
不思議と恐ろしさはない、
ただ、とめどない悲しみがこみ上げてくる。
「ホント今までありがと。
空に会えて、一緒に過ごせて楽しかった。
もっと空と一緒に居たかったな・・・」
僕は直感的に気づいた。
「レミッサ・・・レミッサでしょ?」
玲美は消えかかった姿で僕に近づき
そっと僕の頬にキスをした。
「空、大好きだよ」
彼女の目から流星群のように光が零れ落ちる。
僕は玲美を抱きしめた。
僕も、もうまともにしゃべれるような状態ではなかった。
「お、お別りぇ・・・にゃんて嫌だ、
ヒッ・・・ぼ、びょくも、だ、大好きだきゃら・・・」
僕はとてもみっともない顔をしていただろう、
だがそんな事を気にしている暇もなかった。
これが別れ・・・
幼い僕にはまだ理解できなかった・・・
「空ぁ、な、泣かないでよ。わ、私は、
ずっとそばで・・・あ、あなたを見守ってるから・・・」
最後にむりやり彼女は笑顔を作り、
僕にレミッサの着けていた鈴のついた首輪を握らせた。
次第に玲美の感覚がなくなっていく。
「ありがとう、ありがとう、・・・・」
彼女は「ありがとう」という言葉を繰り返し
月明かりに包まれ消えてしまった。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
たった一人の公園。
月明かりのライトに照らされたまま、
僕は声が枯れるまで泣き叫び続けていた。
それは、心臓がえぐられるような心の痛み・・・。
叫ばずにはいられない、悲しみ・・・。
何もできなかった自分に対する、悔しさ・・・。
僕は本当に失うことの意味を初めて知った。
それから数日後、
あの商店街の噴水の中でレミッサの死体が見つかった。
水死ではなく、病死だった・・・
しかし、レミッサの顔は昼寝をしているかのように穏やかだった。
それから・・・。
そんな事を思い出に浸っていると、もう夕日が昇り、
ちょうど玲美と会った時間帯にさしかかっていた。
いつの間にか白い猫も消えていた。
「玲美・・・」
俺はひっそりと呟いた。
「ね〜」
あの初めて会った時の言葉が確かに聞こえた。
「玲美!!」
振り返るとそこには葵が立って目の前に顔を出してくる。
「玲美さんじゃなくて、ゴメンね〜。空君。誰かな〜その人?」
俺はまた横になって、素直に白状した。
「もう戻ってくることのない、初恋の人だったのかな・・・」
「フラレちゃったの?」
葵は興味津々に聞いてくる。
「ふ、こればっかりは言えないな」
あの時と同じ茜色の夕日が俺達二人を照らしている。
なんだか、妙な感覚だ。まるで、あの時感じたような・・・。
そこに玲美がいるような・・・。
俺は過去を振り払うかのように、走り出した。
ちゃりん。
腕に付けた、鈴の音が響く。
あのときの首輪をお守り代わりにブレスレッドとして、
いつも腕に付けているのだ。
「あ、こら〜白状しろ〜」
葵も俺の後を追ってくる。
「空、元気そうだな・・・」
その光景を見ていた少女はそう呟いて微笑むと
夕日の明かりに中に消えていった。
「あ・・・」
一瞬公園のブランコに乗る
白い服の少女が見えたような気がした・・・。
もう一度確認するが、そこには誰もいない。
しかし、ブランコはゆっくりと揺れていた。
「レミッサ〜俺は元気だぞ〜!!」
誰もいない公園に向かって叫んだ。
そして、また走り出す。
命あるものはやがて尽きる。しかし、それは終わりでは
なく始まりであったりするものかもしれない・・・。
「にゃ〜お」
白い猫は二人の姿が見えなくなるまで、
ずっと、いつまでも、眺めていた・・・。
サイドエピソード空編
Fin
サイドエピソード空編は終了です。
自分的には、過去の悲しくも、いい思い出をイメージして
作りました。ん〜ちょっと前振り長かった気がします・・・。
後編は気に入ってるんですけどねw
また、書きたいと思います。
では次から本編に戻りま〜す。ノシシ
シューサとユカは喧嘩をさせておいて、本題に入った。
アキ 「ところで…『アグニマンの墓』ってはなんなんだ?」
ラシク 「そのことなんだが…こんなとこで話すのは『まずい』。
場所を移そう」
5人は『ラシク隊』のキャンプ場に場所を移す。
アキ 「でっ…。おしえてくれよ。」
ラシク 「そうだな…。実のとこ 『何も』分かってないんだ。ただ『火を出す魔具』が使われたってことだけで、」
アキ 「どういうことだ?」
ラシク 「『炎上事故』でニュースになったのは知ってるだろ?
あの『一回』以来『炎上事故』は起こってない。」
アキ 「んっ?なんか『変』だな。
一回なら『工場事故』なりなんなりじゃないのか?」
シューサ 「俺もそう思ったんだが…」
ラシク 「まっ現地にいけば『ロマ』が教えてくれる。」
もう1人の男がニヤリとする。
場所は変わる
深い森の中、老人がさまよっていた。
老人 「『戦火』の臭いがする。」
老人は『骨』を握っている。
老人 「私を狙うか…」
『骨』をさする。
老人 「『神』は『私』とともにある」
…。
老人「いや…」
…。
老人 「私が…私が『神』だ」
闇は『老人』を包み姿を消した。
翌日、アキと4人は現地に向かう。シューサも『事故の詳細』は知らないようだ。
ラシク 「着いた。ここだ」
そこには、ボロボロで焼け焦げた『修道院』のような立てものがあった。
『事故の現地』から数キロ離れた所だ。
アキ 「ここは…?」
ラシク 「『アグニマンの墓』があるところだよ」
アキ 「へぇ『ここ』か」
シューサ 「ここも散々『調査』しただろうが…」
ラシク 「いや…あの時は『ロマ』がいなかった。」
ロマと呼ばれた4人目の男が前に出る。
シューサ 「…ロマ?」
ロマはバックから『粉』を取り出した。その『粉』を『修道院』内の壁に擦り付ける。
…するとその『粉』が擦り付けた部分の壁が『真っ赤』な色に染まった。
アキ 「なんなんだ?これ?」
ラシク 「これが『ロマの能力』あんまり晒すのはまずいんだが、
ロマは『植物調合』のエキスパートなんだ。
さっきの『粉』は『魔具』が使われた『跡』に塗ると色が変化する。
『赤』は『火を出す魔具』なんだ。」
135 :
Mr.名無しさん:2006/07/25(火) 08:03:33
おはようございます。
za先生・r先生お疲れさまです
今日も楽しみにしてます。
それでは、
136 :
Mr.名無しさん:2006/07/25(火) 08:07:20
もぅ100越えたって早いな
海里 “お二人はラブラブですかぁ?”
カップルA “(声を揃えて)ラブラブで〜す”
カップルB “(声を揃えて)微妙で〜す”
連 “今好きな人はいますか?”
男A “梨華さ…ん”
高校ときの教育実習の先生だそうです。
男B “(ボソッと)七海以外考えれない…”
ゲームのキャラらしいです。
男C “浅倉めぐみ…さん”
本気相手みたいです。
海里 “好きな人いますか?”
女A “オレンジレンジの…”
芸能人です。
女B “高田くん”
初恋の相手らしいです
女C “ホストの…”
相手は商売です。
集めた映像を編集
連 “だいぶ集まってきたな”
海里 “そうだね。”
ここまで人に協力して貰えるとは思わなかった
海里 “ここで一発。大物からコメントほしいわね”
連 “いないわけではないけど…”
海里は俺を軽く小突く、
海里 “あるなら言えよ!”
いいにくかった。というよりも、そいつに迷惑をかけたくなかった。そいつなら心良くコメントをくれるだろう。嫌なことでも嫌な顔せずこなしてしまう。そういう奴なのだ。
連 “高校時代同級生。
『秋山 優』”
『秋山優(あきやま ゆう)』
高校からの同級生
人柄がよく、温和で明るく誰からでも好かれる奴だった
そんでもって学内でもトップクラスの成績
ルックスもいい
毎年30人に告白されて
卒業式では後輩他校のやつも含めて50人以上に告られたらしい
さらに、家は金持ち。親が海外で働いてるらしい。
普通のやつなら『ただの嫌みなボンボン』で終わるだろう
それで終わらないのが『秋山優』の凄いところ
なんでも、妹が留学したいそうなのだが、親がそのことを良く思っておらず、反対。そのため経済的な協力はしてくれないそうだ。
だから、秋山優は高校のときからバイトをして妹の留学資金つくっている。
秋山優ならもっといい大学にいけただろうが、一人暮らしを始めると金がかかるから実家から通える(俺と同じ)大学にしたのだ
すべては、妹のためというなかなかの苦労人なのだ。
あいつなら、RINA級のインパクトを期待できる。
海里 “へぇ〜。凄い人がいたもんね
RINAといい
とてもあなたと同じ学校の人とは思えない!”
俺もそう思うが…
連 “なんだよ!そりゃ!おれだってがんばってんだよ!”
ほんと、がんばろ〜
139 :
前前スレ945:2006/07/25(火) 21:45:33
ひさしぶりです。
なんかスレの雰囲気が
ではまた
>>139 おぉ〜〜久々待ってたよ
続きもおながいしますよw
143 :
58@それなに ◆HyNeQZ/nt. :2006/07/25(火) 23:20:01
みなさん乙であります
ラシク 「これが『証拠』だ。
この距離で、あれほどの火力を生める『魔具』など
もはや『この世』の物じゃないだろう」
シューサ 「なるほどね」
アキ 「その『魔具』が『アグニマン』の正体!?」
ロマ 「さぁ…それはなんとも」
『ゴォォォォ…』
突然、離れたところから爆音が鳴り、壁がくずれかけた。
ユカ 「な・なに!?」
シューサ 「『大砲』だ!…狙われている。」
ラシクとアキが剣を取ろうとした時、シューサがそれを止めた。
シューサ 「俺にまかせとけよ。」
シューサ 「俺にまかせとけよ。
おっさん!いいとこ見てやるよ」
ラシク 「ふん…偉そうに!いいだろ!見せてみろよ!おまえの『力』を…」
シューサは1人で『爆音』がした場所へ向かう
ユカはオロオロしていた。
ユカ 「シューサ…ムチャしないでよ」
シューサ 「まかせとけよ。」
ユカをなだめるように言う 。
望遠鏡でアキ達を眺めている兵士。
兵士1 「やったか!?」
兵士2 「姿が見えない!ここに『ハンター』が来たのはたしかなんだが、」
望遠鏡を覗いている兵士2が人影を見つける。
兵士 2「んっ?人がいるぞ」
シューサだ。
兵士2 「『人』だ!『兵士』がいる!」
兵士1は『大砲』で狙いを定める。
兵士2 「んっ…あれは…どこかで…」
『大砲』の死角に隠れてるアキ達。
ラシク 「ふん!シューサめ!久しぶり『アキ』に会えるってはりきっていたからなぁ!」
アキ 「はぁ…」
兵士 2は望遠鏡を眺めながらふるえだす。
兵士2 「ま・まさか…」
ラシク「『ハンター・シューサ』またの名を…」
兵士2「『兵士1』!剣を構えろ!」
シューサは兵士の方向に体を向け、構える。
兵士2 「奴だ!」
ラシク「『ウルフ』だ」
兵士2「『ウルフ』だ!」
その声を出した瞬間、シューサのいた所に砂ほこりが立ち上がる。
兵士1・2・3が剣を取る。
しかし、『構える』隙も与えずシューサに斬りつけられ、その場に倒れた。
『修道院』から『兵士達』の距離まで200メートルほど、それを剣を『構える』前に斬りつけるシューサ。
この『高速の脚』が『ウルフ』のと呼ばれる理由である
945先生お疲れさま・そしてただいまぁ。
まとめサイトの方もお疲れさまです。
読んでくれた方もお疲れさまです。
149 :
Mr.名無しさん:2006/07/26(水) 01:46:26
すいません。下げました。
なんだかんだです結構あがってますよね
ここ。
おちゅ☆
945氏の「スレの雰囲気が…」ってのが気になる
翌日、俺たちは『秋山優』のところへ向かう。
海里 “な・なんかドキドキしてきたんだけど、”
連 “なんでおまえが…"
真 “あっいた!”
真が指をさした先には、スマートで顔立ちがいい男がいた。
連 “あっ、ほんとだ…って、なんでおまえがいるの…?”
海里 “(ドキドキ)ほんと…いい男ね…。アレ?”
その『いい男』に1人の女の子が近寄っていった。
何か喋っている…と、1分くらいするとその女の子がトボトボとどこかへ行った。
振られた…のか?まぁ『秋山優』はこんな具合でいつも告白を断る。
海里 「うなんか許せない女の敵
あたし、あーゆーチャラチャラしたのだめぇ」
言いたい放題だ。
まぁそれはいいとして、さっそく秋山にインタビューを取りに行った。
連 “おーい!秋山”
秋山 “あれ?あぁ久しぶりだな。連!
真も一緒か…”
秋山は笑顔で応える。
秋山 「あっそちらの方は?」
海里 「どっ…どもぉ」
真の後ろに隠れながら手をあげる。さっきまでの威勢のよささすっかり消えていた。
おもしろい奴だ
小声で海里に言う。
連 “おい!さっきまでの勢いはどーしたんだよ!”
海里 “わかってるわよ!いいからさっさとインタビューとってよ!”
(たくっ)
連 “なぁ秋山!『映像部』のポスター見たか?”
秋山 “あっ…ああ。あの『インタビュー』とらせてください。ってやつな。”
俺は少し照れて、
連 “実は…その映像部って俺たちのことなんだ”
秋山 “えっ?へぇー…連もがんばってるだ!”
またまた照れながら、
連 “まっ…まぁーたまにはな
それでさぁぜひ、お前に『インタビュー』したいんだ。
『好きな人に言いたいこと』ってをさぁ”
秋山はちょっと悩んだが、すぐに、
秋山 “いいよ!まぁおもしろそうだから…”
連 “まじでぇ!?よかったぁ!
今からでも大丈夫か?”
秋山 “あぁ全然平気だ。バイトもないからな”
連 “よかった!すぐ準備するからな”
俺と真はカメラをセットしたりして準備を初めた。海里は今は使い者にならない。
連 “なぁ秋山…妹さん…元気か?”
秋山はニコッとして、
秋山 “あぁ…今高校生だからな
一番元気がいい時だよ”
連 “そっか…。”
準備終了。撮影は開始された。
154 :
前前スレ945:2006/07/27(木) 05:54:28
昨日は 規制でかけなかったけど、
みんなそうなのか?
書き込みなかったけど
さみしい〜よ
>>154 過疎ってるくらいがちょうどいい
マターリいこうぜぇ
犬飼「ただいま」
ひかり「おかえりー」
雪奈を送り少し遅い時間に帰った俺をひかりは屈託の無い笑顔で迎えた。
ひかり「ごはん食べてきたんやろ?」
犬飼「え・・・・・あ・・・ああ」
俺は気の無い返事をするとそのままごろりと横になる。
犬飼「はぁ・・・・・・」
ひかり「どないしたんやー兄さん、ため息したら幸せ逃げてまうらしいで?」
犬飼「もーとっくの昔に逃げちまってるよ」
ひかり「祭りどやった?」
犬飼「ん・・・・・・そうだな・・・・花火が綺麗だった」
ひかり「へぇーええなぁ」
犬飼「来年行けばいいじゃねーか」
ひかり「・・・・あ・・・・・うん」
そう言うと彼女はあからさまに暗い顔をした。
何とも判りやすい子ではある。
犬飼「どうした?具合でも悪いのか?」
ひかり「あんな・・・・・私ずっとここにおる訳にもいかへんやん?」
犬飼「まぁ・・・そうだな」
ひかり「それで・・・・考えたんやけど・・・・・・大阪に帰ろうと思うねん」
犬飼「実家に帰るのか?」
ひかり「うん・・・・その・・・・つもり」
ひかりは少し泣きそうな顔をして俺にそう言った。
しかし彼女は実家との折り合いが悪いと聞いていた。
戻ったとしても上手くやっていけるのかと心配になってくる。
犬飼「ずっと・・・てのは迷惑だけど少しの間なら俺の家に住んでもいいんだぜ?」
そういうと彼女は首を横にふった。
ひかり「ううん・・・・・・・これ以上おったら犬飼さんに甘えてまうし・・・・・
迷惑かかってまうかも知れへんから」
犬飼「そう・・・か・・・・・」
ひかり「今週中には出ていこかなって・・・・」
犬飼「お前が決めたんだ。好きにすればいい」
ひかり「ワガママで・・・・・ゴメン・・・・・」
犬飼「お前のワガママは今に始まったことじゃねーしな」
そういって俺は笑顔を見せる。
ひかり「ほんまやわ」
そう言うと彼女もまたそれにつられて笑ったのだった。
ひかり「お風呂沸いてるで」
犬飼「ん?・・・・ああ、ありがとう」
俺は風呂場へと向かい服を脱ぐと狭い湯船にどっぷりとつかった。
ひかりがもう少しで大阪に帰る。
そう考えると本人には言え無いけれど少し寂しかったりして
俺は湯船に顔を半分だけつけるのだった。
ひかり「今日で仕事も最後やねん」
その日彼女は俺と遅い朝飯を食いながらそんな事を言った。
仕事とは風俗の事で今日がそのシフトの最終日なのだという。
犬飼「そうか・・・・・頑張ったな」
ひかり「ん?そりゃー頑張ったよ、色々あったしなぁ」
彼女は腕を組んでしみじみと語る。
ひかり「変な客もいっぱいおったし、何か色々怒られたりもしたし大変やったわ。
辛い事とかいっぱいあってん・・・・・・でもな・・・・・・」
犬飼「・・・・・・でも?」
ひかり「お兄さんに会えた。」
そう言いながらぱくぱくご飯を彼女は食べる。
犬飼「・・・・・・」
ひかり「そんな辛気臭い顔せんといてーな、大阪来たら会えるわけやし」
犬飼「ああ・・・・・・そうだな」
ひかり「ああ、ひょっとしてさみしいとか?」
犬飼「バカヤロ、今まで一人だったんだ。寂しくなんてねーよ」
ひかり「かぁー、素直やないなぁ」
犬飼「ほら、早く食っちまわねーと仕事遅れるぜ?」
ひかり「おあ、ほんまや!急がな」
そう言いながらひかりはバタバタと支度を始める。
ひかり「なぁ、今日一緒に外食せーへん?」
犬飼「ん・・・・・・どうしたんだよ急に」
ひかり「もう少しでお別れやし、今日仕事夕方には終わるから・・・・・・」
あかんかな?」
犬飼「そうだな・・・・・・たまにはいいかもな」
ひかり「うん」
そう言うと彼女は満面の笑みを浮かべて頷いた。
ひかりは時折子供っぽい仕草をする女だった。
ぶりっことは違う、なんというか子供の名残と言うのが正しいのだろうか。
ひかり「えっへっへ〜」
犬飼「何がそんなに楽しいんだか・・・・・・」
ひかり「えっへっへっへ〜」
犬飼「もうわかったよ、わかったって!」
ひかり「えっへっへっへっへ〜」
犬飼「・・・・・・」
そういうなんでもない時間かどれほど大事な事なのか
大切なものが日々の暮らしの中で目に見えないものだと言う事を
俺はいつも無くしてから気づかされる。
無論そんな事はその時は微塵も考えていなくて
只、俺はその時間を消費していったのだった。
俺はパチンコ屋のバイトが終わると待ち合わせ場所である
彼女が働く店の近くにある公園のベンチに座ってボーっとその時間が
来るのを待った。
街灯には羽虫達が群がり俺はそれをぼんやりと見つめる。
目まぐるしく動くその白い点はライトに向かって突っ込んでは弧を画く。
足を引きずりズタズタになって歩いたあの日を思い出した。
傷は治ったがあの時の悔しさや怖さは忘れてはいなかった。
俺はじっと自分の手を見る。
この手で俺は何を掴もうとしているのだろう。
パチンコ屋のバイトのおかげでボロボロになった手を見つめながら
俺は時間が来るのを待った。
約束の時間になっても彼女は来なかった。
10分たっても20分たってもやって来る気配は無い。
電話で呼び出ししても鳴るには鳴るのだが誰も出ない。
今日でバイトが最後みたいだったし誰かと話が弾んでいるのだろうと
俺はその公園で彼女を待ち続けた。
2時間後、俺は流石におかしいと思い何度も電話を彼女にかけた。
しかし案の定電話は繋がらない。
犬飼「どうしたんだ・・・・・一体・・・・・・・」
時間は夜の10時になろうとしていて、その公園はとても静かで
俺はベンチにぐったりと背をもたれさせ空を見上げていた。
ふと見ると俺のいる公園の前に一台の4WDが止まった。
男が2人と女が1人。
そいつらが近づいて来るにつれ俺は頭の中が真っ白になってゆくのを覚えた。
男2人は絵にかいたようなチンピラで女は殴られたのだろう、
顔が腫れ上がっていてぐしゃぐしゃになっていた。
ジェルでベトベトにヘアースタイルを固めた男がその女の髪の毛を
鷲づかみにしている。女の服は所々破けており所々肌があらわになっていた。
しかしパッと見誰だか分からないその女を俺は知っている。
その女を俺は今待っていたのだから。
今日はこの辺で
ノシ
ZA先生お疲れ様です。
最近小説を読むことにハマるようになりましたw
書く側としては参考になりますしね。
最近読んだのは「リアルおにごっこ」
ってのなんだけど知ってる人いるかな?
オススメですw
最近恋愛小説にフツーの要素がなくなってきてるような気がする・・・。
どっかファンタジー系を取り入れるんですよね。
なんでかな?
何かオススメの小説あったら教えてください。長文スマソ
では合宿編ということで書いていきます。
「くっ・・・ハァ・・・しまったなぁ・・・」
まるで台風一過のように晴れ渡る空に見とれすぎてこのザマである。
予定集合時刻5分前。
俺はこの青空の中入学当時と同じように走っていた。
「ま、まずぃ・・・だが俺はこんなこともあろうかと、
とっておきの秘密ルートを用意しておいたのサ」
小さな雑木林になっていて、実は通れたりするのだ。
(よし、これで5分いや8分くらい短縮できる)
空は颯爽と雑木林を駆けた。
意外に道のようなものができていて、通りやすかった。
「よし、もう少し・・・」
翼が勝利を確信したそのとき、前方から一人の女の子が
周りをキョロキョロしながら飛び出してきた。
「うゎぁぁぁ!」
「あ〜れ〜」
女の子と俺はぶつかり、倒れた。
(それにしても、あ〜れ〜って?)
俺はふと疑問に思ったが、それどころじゃなかった。
女の子はお尻をさすりながら、少し苦悶の表情を浮かべていた。
「だ、大丈夫ですか?スイマセン。急いでたもので・・・」
俺は必死に弁解したが、彼女はなにやらボケーッとしている。
「あ、あのホント大丈夫ですか?」
「はい〜。私も〜よく見えてなかったので〜ごめんなさいね〜」
なにやら口調が遅い。ホントに大丈夫なのであろうか?
「それにしても、なんでこんなところを?」
「はい〜。今日は〜天気がよかったので〜道を変えていったら〜
楽しいかな〜と思ったんです〜」
天然だ・・・。俺は一瞬で確信した。それにしても、
よくこんな人がいたもんだとなんとなく感心した。
そういえば、彼女は同じ高校の女子の制服を着ていた。
「あの、同じ高校じゃないですか?」
「あ〜ホントぉだ〜。私は1年C組の澤田美久といいます〜
よろしくお願いします〜」
「え、俺は1年C組と南野空と言います。同じクラスだったなんてな〜」
「私も知りませんでした〜」
「ところで、空さんは何をそんなに急いでるんですか〜?」
「あ、俺?俺は実行委員だから、早く行かないと・・・って
ああああああぁぁぁぁ!!」
時計を見るともう5分過ぎている。なんてこった・・・
「も〜いきなり、大きな声だしたら〜ビックリするじゃないですか〜」
美久は両耳を押さえて、こっちを見ている。
「悪い、俺もう行かなきゃなんない。この道になってるトコ真っ直ぐ行けば
着くから、詳しい話はまた後だ・・・じゃ」
俺はまた走り出した。
最後に見た美久は笑顔でこちらに向かってお辞儀をして、手を振っていた。
「ぜぇ、ぜぇ・・・ついた・・・」
時計を見るともう15分過ぎていた。
「畜生・・・」
俺はトボトボと集合場所へ息を整えながら歩き出した。
集合場所に着くと、他の実行委員の冷たい視線が浴びせられる。
「ご、ごめ・・・」
「遅ッッ〜〜〜〜〜い」
茜が俺の言葉を遮り詰め寄ってくる。
「もう、何分だと思ってるの?もう、心配しちゃったよ」
「大体空君はいつもルーズなのよ。頑張るとか、なんとかいって・・・」
まるで葵のように叱り付ける。
「ふぅ・・・」
俺は一つため息をつくと、耳のシャッターを閉めた。
何とかミーティングも終わり、生徒がぞくぞくと集まってくる。
その中に、美久の姿もあった。
今日はこんなトコで〆ます。
さっき書いたのは、メモなしのぶっつけなんで
変な点があったら、スマソ。
何か、最近スランプかな・・・。
初めのころみたいにアイディア浮かばない時があるんですよね〜。
先生方はそんな時あったりすんでしょうかね?
小説読み始めたのもそれが原因だったりしますw
できれば毎日更新できるように頑張ります。^^ノシシ
シューサ 「待った?」
シューサが余裕の表情でアキ達の所へ戻ってきた。
アキ 「シューサ!一段と速くなったな」
シューサ 「同然よ!俺を誰だと思ってるんだ!?」
ラシク 「…でっ『相手』の狙いはなんなんだ?」
その場が静まり返る。
シューサ 「…えっ?」
ラシク 「…たくっ!何も聞かずに『伸し』やがったな」
シューサに拳が飛んできた。
(ガツン!!!)
シューサ 「いってぇぇ!!…何すんだよ!ユカ!」
ユカ 「『何する』はこっちの台詞よ!
貴重な情報源潰しちゃったじゃない!」
再び喧嘩を始めた二人。
アキ 「…いや『2つ』だけ情報を得たよ…。
『1つめ』は『軍隊』が動いているってこと。
『2つめ』は俺達が動いていることを知られているってこと。」
ラシク 「なるほど…『軍隊』が絡んでるってのは『何か』裏があるってことか。」
ユカ 「流石!アキさん!」
アキ 「今日は戻って休もう。さっきの戦闘で他の奴らも来るかもしれねぇからな」
キャンプ場に戻るアキ達。夜を迎え辺りは暗闇が支配する。
その暗闇の中、キャンプ場から離れ、1人の若者が歩いている。
アキだ。
アキ 「さて、そろそろかぁ」
木の影に視線を配る。
アキ 「おい!ここまで準備してやったんだ。姿を見せてくれてもいいんじゃないか!?」
アキの視線の先の木の影から物音と同時に『老人』が姿をだした。
老人 「ほぅ…よく私に気づいたな
若いハンターよ…」
老人は杖をついていた。
アキ 「あの『修道院』の時から嫌な『視線』を感じててなぁ
おまえかぁ…俺達のことを『軍隊』に知らせた。
そして、今回の『事件』の首謀者は…。」
老人は『骨』を取り出した。
老人 「おまえが探しているのは『これ』か?」
アキ 「それは…」
老人 「『アグニマンの骨』さ…」
アキは剣を握った
アキ 「俺の前で『それ』を見せて『無事』で帰れると思うなよ」
老人 「ふふっ…若いのう…
おまえの仲間ごと焼いても…」
その言葉を遮るように、アキは老人に切りかかる。
その剣を老人は杖でうけとめた。
(キィィィィィィィィ!!)
唸りをあげた剣を老人は払いのけた。
アキ (この感覚…『魔法』かぁ!?)
老人 「ハハハ…ここで使うなんてもったない真似はしないよ
…近いうちにまた会おう…若者よ。」
老人は闇に姿を消した。
172 :
Mr.名無しさん:2006/07/28(金) 01:58:17
za先生・ro先生
お疲れ様です。
945先生は今日は休みですか?
>>ro先生
アイディアってどうなんですかね?分かんないです。
ちなみに私は全部メモ無しです。まとめて描いて保存するより1日1回描こうって思うほういいと思います。
まぁあまりこだわらず矛盾も関係なく書くのがいいと思います
ファンタジー先生お疲れ様です。
全部ぶっつけですか・・・スゴイですね。
なんか思いついた時にささっとメモしないと
いざ書こうと思ったときに忘れちゃうんですよね。
えと、今日もぶっつけで書こうかなw
「お〜い、澤田さ〜ん」
俺は美久を呼んだ。別に大した用ではないが、
ちゃんとした、形で終わってないし、少し気にかかったからである。
彼女は気づいてないようだ・・・。ボ〜っと空を見つめ微笑んでいる。
その点では俺と同じか・・・。
「ッフ」
俺は少しそれが可笑しく思えた。
そうして今度はこっそりと近づいて、肩を叩いた。
「澤田さん」
「あ、空さんじゃ〜ないですか〜。先ほどはど〜も」
「無事につけたみたいだね」
「はい〜。おかげさまで〜。それより澤田って私普段呼ばれないんですよ〜
だから〜美久って呼んでください〜。じゃないと〜わかんないです〜。」
「わかったよ。美久さん」
「はい〜」
「っふハハハ」
「うふふふふ」
なぜだか、お互いで笑いあった。
何故か、可笑しかった。
なんだか、この人とは仲良くなれそうな気がする。
性格が似てるからかな・・・。
「あら〜、二人とも楽しそうね〜」
「浮気はダメだよ〜。空はボクの空なんだから」
「わ、私は関係ないですけど・・・」
葵、沙奈、茜の三人が揃っていた。
「わ〜、皆さんおはようございます」
「おはよ〜」
「あれ、三人とも美久さんと知り合い?」
「何言ってるのよ。同じクラスなんだから当然でしょ」
「ト〜ゼンなのだ〜」
「当然ですよ。空君まだクラス全員知らないの?実行委員失格ですよ」
「あ〜そうっすか、スイマセンね〜」
俺は気のない返事をして、適当に流した。
なんだか、この4人が揃うと異様な雰囲気である。
「く〜。朝からニクイね〜。俺も混ぜてよ」
亮平がヒョッコリとやってきた。
「亮平・・・その荷物はなんだ??」
「ふ〜。泊まりなんだぜこれくらい、いるっしょ」
あきらかに多すぎる荷物俺らが旅行カバン1つ分だとすると、
その3倍弱は持っている・・・。
「亮平どっか引っ越すの?」
沙奈もその多さにビックリである。
「沙奈ちゃん。漢には準備というものが必要なのだよ・・・イロイロと・・・」
「おい、変な事言うなよ」
俺は亮平に釘を刺しておいた。
「この大勢の男女が一つ屋根の下で一晩過ごすんだぜ?
何があるやら・・・いや〜楽しみだね〜。空君!」
「この変質者をどっかにやってくれ・・・」
葵、や茜は呆れて完全にスルー。
沙奈と美久の頭には?マークが浮かんでいた。
ついに出発の時。
これから、何が待っているのやら・・・
「ふぅ・・・なんだかな」
俺はバスに乗り込み一つため息をついた。
「出発しんこ〜!!」
沙奈の元気いっぱいの合図とともにバスは俺たちを乗せ走り出した。
青い空はいっそう光を増して輝いていた。
今日はここいらで〆。
次からホントに合宿編です。
では〜ノシシ
さてNM先生の続きが気になるわけだが
179 :
Mr.名無しさん:2006/07/29(土) 19:22:50
下がりまくってたんでここらで揚げとく
180 :
58@それなに ◆HyNeQZ/nt. :2006/07/29(土) 22:05:38
人以内な
保守しとく
182 :
Mr.名無しさん:2006/07/30(日) 23:52:44
age
保守
会社のボーリング大会とかあったりで最近書けてなかったりします
言い訳だけどね!
スマソorz
気長にスタンバイ
俺は犬飼が恋しい…
つかいまさらだが毒男の話読み終えた。
素直になけた……
ぅわぁぁん!
ちょwwwww事故ったwwwwwwうぇwwwwwww
翌朝、
夜の出来事をラシク達に話した。
ラシク 「なるほど、首謀者はその『老人』かぁ…」
アキ 「たぶんなぁ…だが、まだ『狙い』が分からないが…」
ラシク 「しかたない…事故があった『街』にいってみるか」
ユカ 「…アキさん、『コレ』。本部からの支給品です。」
ユカが持ってきたのは武器と武具。
ユカ 「この『剣』は通常よりも重くて長いもの 『パワーソード』です。
新しいボディーアーマーは、他のみんなも着ているもの…。
衝撃吸収がよく耐火処置もしてあります。」
そして…後ろの厳重な『箱』から『盾』を取り出した。
アキ 「これは…?」
赤く『紋章』が入った『盾』がある。
ユカ 「『炎魔の侮辱』と呼ばれている盾です。
通常の『火』で焼かれることはありません。
『魔法』を込めればさらに高い『熱』でも焼かれることはありませんよ。
あと…コレ…。」
ユカは『宝石』を取り出した。
ユカ 「私が造った『魔具』で、『悪霧』と『堕天』と呼ばれているものです。
ぜひ、使ってください。」
アキはそれを受け取る。
アキ 「ありがとうな。ユカちゃん…使わせてもらうわ。」
ユカは軽く照れる。
ユカ 「そ・『仕事』ですから…」
ユカの顔を見るシューサ。
シューサ 「何照れてんだ?」
ユカ 「うるさいわねぇ」
アキはその場でその『支給品』を着ける。
アキ 「よしっ!」
アキ達は『街』へ向かった
街に着くとまだ『焼け跡』がしっかり残っていた。
アキ 「こりゃひどいなぁ…。」
住民 「これは『兵士さん』かぁ…。」
『街』の住民が話かけてきた。
住民 「ひどいもんだろ?
急に燃えだしたんだからなぁ。ここにいた『人』は全員助からなかった。」
アキ 「ここは、何をしていた『建物』なんですか?」
住民 「『鉄鋼業』と言われているが、
あの『国』の武器生産をして、戦争の片棒を担いでると…『悪い噂』も流れている。」
アキはあの老人の顔を思い出した。
その『悪い噂』が老人を駆り立てたのだろうか?
再び、住民が口をひらいた
191 :
Mr.名無しさん:2006/07/31(月) 20:30:38
すいません。休ませてめらいました。
今日はもう一発書きたいと思います。
ちょっと小ネタ。
少しタイトルに悩みましたね。
業火「コドク」
か
奇跡「シューサ」
にしようと悩んだですが、なんかなぁと思い
戦争「コドク」にしました。
なんかコレも微妙なんですけど
一番通るなぁって思ったんで
192 :
Mr.名無しさん:2006/07/31(月) 20:32:15
出版元だろ
文盲
ZA先生どうした〜!?
あなたがいないと生きていけねぇ…
犬飼「ひかり・・・・・・なのか?」
ひかり「あああ・・・・・・うっく、えっぐ・・・・・・」
ひかりは親に怒られた子供のように泣きじゃくっていた。
ジェル「おい!てめぇ!よく俺の女に手出しやがったな!」
ジェル男は相当頭にきている様子で顔を真っ赤にして怒っている。
そして女の髪の毛をぐいと引っ張り上げるとそのひかりを思い切り殴った。
ひかりは地面に思い切り殴りつけられ倒れた状態で「うう・・・・・・」と
力なく呻く。
ジェル「このメス豚が!誰にでもマタ開きやがって!また輪姦されてえのか!?」
ひかり「ひぃ!ごめんなさい!・・・・・・許してください・・・・・・許して」
もう一人の方は黙ってそのやり取りを冷ややかな目で見つめている。
身長が高く肩にタトゥーを入れた男は興味なさそうにタバコをふかしだした。
ジェル「てめぇ・・・・・・俺が誰だか分かってんのか?
何もしらねぇ田舎モンのお前に仕事を探してやって飯を食わせて
やったんだ!てめぇは黙って俺の肉便器になってりゃいいんだよ!」
ひかりは地面にうずくまったまま首を横に振る。
犬飼「おい・・・・・・」
ふつふつと憎悪が湧き上がるのが分かる。
ジェル「なんだぁ?やっとひかりが口を割ったんだぁ・・・・・・
てめえも無事でいられると・・・・・・」
犬飼「おおおおおおおお!」
本能が赴くまま俺は腕をジェルのアゴめがけてフックをかます。
薄汚い台詞をこれ以上聞きたくなかった。
全身に力をこめて思いっきり振りかぶる。
拳はジェルのアゴを的確に捉え鈍い音と共にジェルは横に吹っ飛んだ。
ジェル「ぎゃおお」
ガチガチに固めた頭が地面につきぐったりと横たわる。
犬飼「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
五十嵐と初めて出会ったとき田中のハゲがこんな感じだったなと頭の片隅で
そんな事を思ったりした。
タトゥー「おい」
犬飼「あ?」
タトゥー「調子に乗るなよ」
ドン!
視界がぐらっと傾く。衝撃が全身を貫いた。
タトゥー「はい、おしまい」
地面が顔の真横に来たと思うと黒い衝撃が俺の意識を刈り取った。
一気に視界がフェードアウトすると俺はそのまま気を失うのだった。
暗い暗い闇の中を俺は歩く。
何も無い
何も聞こえない
何も感じない
俺はこんな所で何をしているんだろう
自分の手を見る
酷く汚れた手
この手で俺は何を掴む?
何を欲する?
欲しいものなんて何もなかった
守りたいものなんて何もなかった
けれど・・・・・・
光が見えた。
小さな光。
視界を覆っていた闇の真ん中に小さな星。
その光の点はドンドン大きくなってゆく。
犬飼「・・・・・・うう」
鉄の味が口いっぱいに広がる。
あの時のリンチを思い出した。
俺はゆっくりと目をあける。
夜の公園・・・・・・倒れた女・・・・・・
起きようとすると激痛が走った。
まだ俺の頭は今現在の状況を理解していないようだった。
ジェル「やっとお目覚めかぁ?」
バチィ!
犬飼「がぁ!」
体中に衝撃が走る。腕がぴりぴりと痙攣した。
ジェル「ひゅう」
ジェル男はしゃがんで手に持った黒い筆箱のようなものを俺の目の前に突きつける。
ばちっ
白い火花が俺の目の前で交差した。
スタンガンだ。
ジェル「へへ・・・・・・てめぇ、粋がってんじゃねーぞ」
気絶している間に酷くやられたらしい。体が言う事を聞かなかった。
芋虫のように体を這わす事しか出来ない。
ジェル「あの女がよぉ、何ていわれてるか知ってるか?オナホールだぜ!
あはははははははは!俺のツレ全員があいつとヤッたからなぁ!
しかも風俗で何人も何十人も何百人もくわえ込んでるだぜぇ!?」
ジェルは楽しそうに倒れたひかるの尻を撫で回した。
ひかるはぴくりとも動かない。
彼女もまた気絶しているようだった。
ジェル「全部こいつが悪いんだ!!」
急にジェルはそうさけぶとひかりに電撃をバチンと食らわす。
びくんと体がはねたと思うとまたくてっと力なく横たわる。
ジェル「俺と別れれようとかいうからぁ!こうなんだよぉおおお!!」
そう言いながらスカートの中に手を突っ込んで彼女の陰部をまさぐる。
また、俺は何も出来なかった。
涙がこみ上げてくるのを必死でこらえる。
ひかりは倒れたまま動かない。
みじめでみじめで悔しくて悔しくて
俺はジェルに殺意を抱き始めていた。
タトゥー「おい、コイツどうするよ」
そう言うとタトゥーの男は俺の腹を蹴った。
犬飼「ごあぁぁ」
ズンと腹に鈍い痛みが走る。
俺はもぞもぞと体を動かし痛みに耐えた。
ジェル「退屈だしムカつくしこいつの目でも潰しとくかぁ」
ジェルは平然とそんな事を言ってのけた。
タトゥー「やりすぎじゃないのか?」
ジェル「ひかりに手出したんだ!コレぐらいは当たり前なんだよ!!」
ヒステリックにジェルは叫ぶ。
どうやら薬をヤッているようだ。今日の俺はどうやらついて無いらしい。
ひかりをまた地面に投げ出すとジェルは俺の目の前にしゃがみこむ。
手にはスタンガンが握られていてバチバチと音を立てた。
ジェル「ばいばーい」
火花が目の前に迫る。
胸糞悪くなるそいつの笑顔が俺の見る最後の風景なのかと思うと
何だか絶望的な気分になるのだった。
キキィイイイイイ!
公園の入り口から急ブレーキの音が聞こえた。
続けてバタンと車のドアを閉める音がする。
ジェル「なんだぁ?誰か来るぞ」
今度は何だ?
俺はそんな事を考えてしまう。
意識はまだふわふわしていて夢の中にいるようだった。
胸糞悪い夢ではあるのだが。
少し間をおいてざっざっと足音が聞こえてきた。
俺はそっちの方にゆっくりと首を動かすしその姿を確認する
そして、ごくりと息を呑んだ。
ジェル「ぁぁあああ?」
目の前でバチバチ鳴っていたスタンガンが消えジェル男は声がした方を見ながら立った。
タトゥーの男もそっちの方を振り返る。
人が歩いてくる。一人だ。
警官ではない。
そして知っている。この人を。
「あ〜あぁ・・・・・可哀想に
ウチが経営する店の大事な子ををよくもまーこんなんにしてくれたなぁ・・・・・・」
スーツの男がしゃがんでひかりの頭を撫でてやる。
この声を忘れるはずが無い。
ジェル「誰だかしらねぇがオッサンは引っ込んでろ!それに店は今日辞めたんだよ!
ひかりはなぁ!!」
ジェルの男はスーツの男に吠えた。
タトゥー「オッサン、名前は?後でオメーの会社とか家族に慰謝料もらっからよ」
スーツの男は動じなかった。堂々としたゆっくりとした口調でジェルに言い放つ。
沢田「沢田総一郎。俺の名前や、覚えとけ」
そう言うと沢田の兄さんは睨むように左の頬をつり上げ笑った。
今日はこの辺で
ノシ
思いっきりオカマ掘られて後部座席がぐしゃぐしゃですお
人が後ろにもし乗っていたなら・・・・・・
こえぇえええええええ
俺もトラックの運ちゃんも怪我無くて一安心
心配かけて正直スマンかった
ZA先生乙です
体大丈夫ですか?
住民 「しかし、これで良かったのかもなぁ…。
武器さへ無くなれば『戦争』は終わる。
私達は、もぅ疲れているんだよ。
戦争にも兵器にも…。
しかし、『国』は『我々』のことなんか知ろうともしない。
あいつらは『戦争』がしたいんだよ。『賢者の石』を理由に…。
『お宅』らも…」
アキ 「あっ、俺たちはこの地域の『兵士』じゃないです。
『炎上事故』があったと聞いたんでそれの調査で派遣されたんです。」
住民 「えっあんた達、『戦争』に参加する兵士じゃないのか!?」
『戦争』という言葉が気になった。
住民 「今、ここいらの国と国とで『戦争』をしているんだ。
もぉどれだけの『街』を巻き込んだか…
いづれここも…」
その時、遠くから強い足音が鳴り響いた。
住民 「ラ・『ライダー』だぁ!『ドラゴンライダー』だぁ!」
住民はどこかへ逃げ出した。
そして、足音の『主』はアキ達のところへ来た。
そこには2つの足で歩く歩行型の竜に乗った兵士がいた。
兵士 「お前たちは…なんだ。この付近の兵士じゃないなぁ。」
アキ 「なんなだ?あんたら…」
アキは訪ねたが、兵士は答える気がないように言う
兵士 「お前達には関係ない。死にたくなければここを立ち去れ。」
ムッと来たシューサ。
シューサ 「『関係ない…』はないだろ!俺達は『大砲』で狙われたんだからな!」
兵士 「『大砲』…?私たちはそんな武器は使わない。
それは『ゴブリンワーカー』だ。」
シューサ 「なんだ…?その『ゴブリンワーカー』ってのは…?」
兵士が息をつき説明を始める。
兵士 「我々と対する国の『軍』だ。
まぁこれ以上お前達がここに残るというなら『我々』も相手をさせてもらうが…」
それを言うと兵士は去って行った。
ラシク 「面倒なことになりそうだなぁ」
アキ達もその場を立ち去った。
アキ 「この地域ってそんなに荒れているのか?」
ラシク 「あぁ…昔から『ドラゴンライダー』と『ゴブリンワーカー』は争いをしていたんだ。
戦争の犠牲者も数多い…」
その時、あの『老人』が姿を表した
207 :
Mr.名無しさん:2006/08/01(火) 07:37:22
za先生乙かれ
事故怖いですよ。
後ろそんなになるってすごい事故じゃないですか。
私も、事故りそうなときがあるので気をつけます
先生方お疲れ様です。
沢田兄さんカッコエェ!!!
アキ 「…!?」
老人 「現状が分かったか?『若者』よ。」
アキ 「じいさんかぁ…。
夜の続きでもやろうっていうのか!?」
ラシクとシューサが剣に手を掛ける。
老人 「そんなつもりはない。ただお前がこの『現状』を知ってどんな顔をするか見てみたいと思ってなぁ。」
アキ (…ピクッ)
老人 「この国では長年戦争が続いているんだよ。
私はその過ちを『正す』ため『制裁』を行ったまでだ…。」
アキも剣に手を掛ける。
アキ 「てめぇ!俺達の前に姿現して帰れると思うなよ…。
『神様』にでもなったつもりかぁ!」
その時激しい突風が起こり、砂埃がアキ達と老人を包む。
老人 「はははぁ…!!ならば、止めてみろ!『神』のワシを…!」
老人は姿を消した。
ラシク 「今のが…。」
アキ 「あぁ…あいつが『アグニマン』の骨の所有者だぁ」
ラシク 「どうする?アキ奴を探すかぁ」
悩むアキ。そこにシューサが…。
シューサ 「夜まで待つべきだろ?奴っこさんの『狙い』は『すぐ』なんだから」
意見は一致した。
シューサが言ったことに根拠があるのかどうかは分からない。
しかし、シューサは『勘』に長けている。
冷静に考え答えをだすアキとは違い、
行動から始まるシューサは『経験』から導き出される『勘』が強いのだろう。
深夜になり森が静まり返る。
闇に包まれた森中。
静かなはずの空間がざわめき初める。
? 「『ターゲット』発見…。これより…。」
?「いや待て。相手は『ハンター』だ。」
?「『慎重』に…?『味わって』の間違いだろ?」
森を動いていたのは昨日アキ達を襲った者達。
『ゴブリンワーカー』と呼ばれている連中だ。
ゴブリンワーカーの兵士は『火石』を取り出しアキ達のキャンプ場に投げつける。
テントは激しく燃えだした。
燃え立つテントを眺めているゴブリンワーカー
ゴブリンワーカー1「ふっ…あっけなかっ…」
ゴブリンワーカー2 「おい!ハンター共がいないぞ!」
テントの焼け跡からアキ達の姿はなかった。
212 :
Mr.名無しさん:2006/08/01(火) 23:02:44
今日は終わりです。
題やっぱ「孤独(アグニマン)」がよかったなぁなんてシミジミ
難しいですよ結構
お疲れ様です。アキの作者さんはコテつけないんですか?
NM先生は神がかってるな
215 :
Mr.名無しさん :2006/08/02(水) 03:13:37
>>NM先生は神がかってるな
つ 【仕様です。】
てか、もともと文才あるんじゃね?
おいらも投稿してみるかな・・・
先生方お疲れ様です。
変な時間更新でスイマセン。
最近ホンマもんの小説読んで、
自信がなくなってきちゃったなぁ^^;
でも頑張ります。
では書いていきます〜。
>>215大歓迎ですお^^
バスは青々とした風景をのんびりと、そして颯爽と走っていく。
爽やかな風が窓を開けると入ってくる。
バスの中は実に楽しそうな笑顔で溢れていた。
楽しそうに男女一緒に騒ぐ姿もあれば、
それを微笑み、静かに楽しんでいる姿も見られる。
まぁ、そんな中俺はこうしてあくびをしながら暇そうにしているわけだが・・・
「ふわぁ〜ぅ・・・。ネム・・・」
ど〜も俺は盛り上がる気にもなれなかった。
まぁ、最初っからノリ気ではなかったし・・・。
「そらぁ〜。遊ぼうよ〜〜」
沙奈が飛び掛ってくる。
「うわぁっ・・・」
ただでさえ揺れるバスの中・・・。
俺は沙奈を受け止める形で横の席に倒れた。
柔らかな感触が頭を受け止める。
目の前には葵が頬を引きつらせて苦笑いを浮かべている。
俺の頭は葵のももの上に着地し、膝枕の形になっている。
どうやら友達と話していたらしく、
友達もニヤリと笑みを浮かべこちらを見ている。
しまった・・・。隣は葵だったんだっけ・・・。
嫌な予感は数秒後現実のものとなった。
「葵、待て、こ・・・」
「そぉらぁ〜の・・・バカぁぁぁぁ!」
パッシーンという音がバスの中に響く。
話し声ですぐかき消されてしまったわけだが・・・
俺の真っ赤に手形のついた頬がそれを物語っている。
「沙奈・・・お前こういうこと考えろよな・・・」
「あはは、ごめんネ」
沙奈は舌を出しながらお茶目に謝った。
反省の色は見受けられないのだが・・・。
通路の補助席まで出して、隣に座っている。
「あ〜もうすぐレクか・・・めんどくせぇなぁ・・・」
俺は実行委員であるので、
こういったものまで取り仕切らなければならない。
「空何やるの?」
「ぇと、定番のビンゴと王様ゲームを取り入れた感じのもの」
「何ソレ?」
妙に目を輝かせながら沙奈が聞いてきたので、
仕方なく説明することにした。
要するに、一番早くビンゴした人が王様。
その人以外はビンゴしてから順番にクジを引いていく。
それが番号になるわけだ。あとは、王様ゲームといったモノ。
それなりに楽しめるし、時間稼ぎにもなるだろうと、珍しく俺の名案・・・
のハズであったのだが・・・。
ここいらで今日は〆。
また書けたら今日書きます〜。
ノシシ
@まとめページがなんやら見られなくなっているのですが、
バグ?
ぴりぴりとした空気が流れる。
息が詰まりそうだった。
沢田「犬飼」
犬飼「は、はい」
俺は返事をしたが酷くかすれた声で答える事しか出来ない。
沢田「よーやった方ちゃうか?ん?」
犬飼「・・・・・・すいません」
兄さんは俺にそう言った。
何もしてなんかいない。
何も出来やしなかった。
あの時と同じだ。
兄さんを裏切った時と。
いつだって指をくわえてその場の流れに身を流す事しか出来なかった。
弱い弱い人間なのだ、俺は。
ジェルは手に持ったスタンガンをバチバチと鳴らす。
ジェル「へへへ、てめぇも食らえぇええ!」
そう言うとジェルはドカドカと走り兄さん目がけてスタンガンを突き出した。
沢田「シッ」
ジェルのその突き出した手を兄さんは脇と手で絡めとり一気に地面に
全体重を落とす。
ジェルの体はぐにゃりと地面に押さえつけられた。
ジェル「ぐぉおおおおおお」
ジェルのスタンガンを持つ手は肩の関節を無視して背中の方に腕を
キメられ伸ばされていた。
ぐっと兄さんが体重をかけるとミチミチと音が聞こえた気がした。
沢田「ジャンクフードばっか食べとるからや。たまにはエエもん食えや」
ジェル「ぐぎゃあああああ」
ゴリッという音と共にジェルの腕は完全に肩の骨を外される。
ジェル「いてぇええええええええ!いてぇええええよぉ」
沢田「さてと」
兄さんは地面でのた打ち回っているジェルを無視しタトゥーの方を見た。
タトゥーは無言でスッと構える。
沢田「ほぉ・・・・・柔道使うんか、お前」
タトゥー「・・・・・・」
タトゥーは何も言わず兄さんの服の袖をスッと取ろうと手を伸ばす。
が、そこに袖はなく半歩下がったその位置からローキックが
タトゥーの太ももにヒットした。
タトゥー「ぐっ!」
沢田「掴まれたくないからなぁ、アウトレンジは基本やぞ」
タトゥーは苦痛に顔をゆがめる。
タトゥー「まだだ・・・・・・」
そう言うとタトゥーはまた構える。
沢田「生きがええなぁお前」
兄さんはあきれた様にそう言った。
タトゥー「しゃあ!」
タトゥーは掛け声と共に利き手を前よりも素早く前に出し今度は兄さんの
首の襟を掴んだ。
そのまま一気に姿勢を低くし兄さんの懐に入り込み体をねじる。
一瞬、兄さんがニヤリと笑った気がした。
沢田「投げられたろ」
タトゥーは兄さんの襟首と右腕の袖を持って背負い投げをして見せたのだった。
沢田「ぐぅ!」
地面に叩きつけられた兄さんは受身を取るも多少のダメージはあったようだった。
沢田「くぅー流石にこたえる・・・・・・なぁおい」
そうタトゥーに話しかける。
タトゥーは耳を押さえてうずくまっていた。
その指の間からは真っ赤な血がぽたりぽたりとながれでていた。
沢田「調子こかせてもろーたで」
俺はごくりと唾を飲み込む。
兄さんは投げられる瞬間に左手の親指をタトゥーの耳に突っ込んだのだ。
親指には血がべっとりとついていた。
タトゥー「あ・・・・・・あああああ」
沢田「あ〜耳おかしなったか、しゃーないわ」
うずくまるタトゥーの髪の毛を掴み上げ立たせる。
タトゥー「あ・・・・・・ゆるしてくだ・・・・・・」
みしっと言う音を鳴らしたかと思うとタトゥーはくの字まげ後方に吹っ飛ぶ。
タトゥー「ぐがおぁ!」
みぞおちに思い切り蹴りをかますとタトゥーは口から変な色の血の混じった
嘔吐物をその辺に撒き散らした。
ジェル「ひぃぃぃぃぃぃ」
ジェルは後ずさりをするも腰が抜けたらしく尻餅をずっとついていた。
沢田「お前ら、これから先の人生無いものと思えよ。」
沢田の兄さんは不意にどこかに電話をかけはじめる。
意識はまただんだんと薄れて来た。
横たわったひかりは動かないままで、俺はどこか心が締め付けられるような想いが
した。
地面に突っ伏すのが俺は好きだなとぼんやりと考える。
ゆっくりと視界がぼやけだし俺はまた気を失ってしまうのだった。
今日はこのへんで
ノシ
ZA先生お疲れっす!
む…続きが非常に気になるw
沢田さんかっけぇ!
沢田の兄さんとなら寝れる
ひかりたん、ひかりたん・・・
231 :
Mr.名無しさん :2006/08/03(木) 03:13:25
ZAh5Evz9NM殿
たのむから、そのタメとヒキはやめてくれ
それができないなら・・・ … …
つづきがきになっちまうじゃねーかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっぉぉぉぉl
要らないだろうけどほす
233 :
Mr.名無しさん:2006/08/03(木) 18:11:26
死ぬネタ倒れるネタは人を引きつけるな
234 :
Mr.名無しさん:2006/08/03(木) 18:29:54
今初めてまとめ含めた全部読んだがZAはガチだな。
小説家目指してたりするのか?
今日は投下なしかほす
237 :
Mr.名無しさん :2006/08/04(金) 01:27:07
>>234 だからZAさんは、ここで公開してるんだろう?
小説家になろう、という結構でかい小説投稿サイトがあるがこの小説なら間違いなくランキング一位だろうな
239 :
Mr.名無しさん:2006/08/04(金) 17:20:57
無理だろ
俺小説よまねーから何とも言えんが全部読んじまったな
心理描写が上手い希ガス
目を覚ます。
白い天井がそこにあった。
日差しが眩しい。
どこなんだ・・・・・・ここは
まわりを見渡す。
白い部屋だ。
俺はベットに横になっている。
犬飼「いてっ」
起き上がろうとベットに手を突くとちくりと鋭い痛みが走った。
俺はゆっくりと自分の腕を見る。
点滴の針が俺の腕に刺さっておりブドウ糖液の入ったパックが
ステンレスの棒にぶら下げられ、ぽたぽたとしずくを落とした。
犬飼「病院・・・・・・?」
俺はベッドの横にある台車に備え付けてあった鏡を見た。
体中には包帯が巻かれ顔にもガーゼなんかがぺたぺたと貼ってある。
看護師「あ、お目覚めになられました?」
廊下の前を通りかかった看護婦が俺の顔を見るなりこっちにやって来た。
犬飼「ここは・・・・・・俺はどうなったんだ?」
看護師「あなた救急車で運ばれてきたんですよぉ?」
看護師は瞳を丸くして言った。
犬飼「運ばれた・・・・・・そうだ、ひかる!ひかるはどうなったんだ!?」
看護師「あの女性の方ですか?あなたよりは軽症ですよ」
そういうと看護師はにっこりと笑う、。
犬飼「ここにいるのか?」
看護婦「ええ、はい」
犬飼「そうか・・・・・・よかった・・・・・・」
看護婦「あの方、犬飼さんの彼女さんですか?」
犬飼「あ?まーそんなもんだよ、うん・・・・・・」
俺は説明するのが面倒くさかったのでそう言った。
看護師「ちょっと待っててくださいね、ドクターを呼んできますから」
そう言うと看護師はとてとてと病室を出て行った。
一人部屋のその病室はベットとテレビと物を置く台しかない殺風景な部屋であったが
窓から見える景色は俺の住む街を一望する事ができた。
何も考えず頭の中は部屋同様真っ白だった。
俺はその街を遠巻きにぼんやりと見つめるのだった。
ひかる「あはは、こんな顔になってもたわー」
それから2日後ひかりが病室に入ってきた時の第一声はそれだった。
顔が包帯でぐるりとまいてあり片目が包帯で隠れていたのだ。
一人で歩く許可がでたらしい。
犬飼「よぉ、元気そうじゃねーか」
俺は何て彼女に声を掛けて良いのか判らずいつもの感じで彼女に話しかけた。
いつも通りの彼女で俺は安堵の吐息を漏らした。
ひかる「あんたボロボロやなぁ〜」
犬飼「日頃の運動不足が祟ってね」
ひかる「そんな冗談いえる所を見ると大丈夫そうやね」
そういうといつもと変わらぬ笑顔で俺に笑いかける。
犬飼「こー言うのには慣れてるよ」
ひかる「そんなんに慣れたないなぁ」
犬飼「あげ足取りだけは達者だな」
ひかる「ほんま・・・・・・ぼろ・・・・・・ぼろ・・・・・・」
そういい終わる前に彼女は涙を流し始めた。
彼女は笑っているのに涙ばかりが頬を伝う。
ひかり「あれぇ・・・・・・何で涙が」
ひかるは包帯の巻かれた手で流れる涙をぬぐう。
ひかる「ごめんなさい・・・・・・うっぐ、ごめんなさい」
彼女は顔を急にくしゃくしゃにして俺に抱きついた。
我慢できなくなった感情がダムの決壊の如くあふれ出したのだ。
犬飼「!!!!」
激痛が全身を襲う。
犬飼「おおおおおおお」
尚もひかるは俺の体を強く抱きしめた。
俺の顔色がどんどんと青くなってゆくのがわかった。
ひかる「あうううううううう」
犬飼「・・・・・・うん、わかった。
わかったから離れよう、な?おおおおおおおおおそこはぁああああ」
ひかり「うううううううう」
ひかりは俺の腹の辺りに顔をうずめて泣きじゃくっている。
ぐしぐしと顔を横に振る。
その度に傷口がパカパカ開く気がした。
痛い、すこぶる痛い
看護師「あ!」
廊下を通りかかった看護師が真っ青になった俺の顔を見て飛んできた。
看護師「ちょっと!ひかりちゃん!なにやってんの!」
両脇をもたれひかりはズルズルと引き離される。
鼻水が俺の腹からひかりの鼻へときらきらとした橋を作る。
ひかり「あううううううう」
看護師「はいはい、彼氏がいたがってるでしょ」
鼻水と涙でかおをくしゃくしゃにしながら廊下を引きずられていくひかり。
ぽかんと一人部屋に取り残される。
犬飼「・・・・・・ぷ」
俺は一人ぼっちになった病室で一人くすくすと笑うのだった。
俺の怪我は肋骨が2本と内臓圧迫による消化器不全、それと腕の骨にヒビという
結構な怪我だった。俺には身内なんていないし誰も見舞いにこないだろうと
思っていたのだが、真昼間に田中のハゲがある日ひょっこりと現れた。
ハゲ「死に損なったな、ひひひ」
相変わらず学の無い笑顔で病室に入ってくる。
頭はやはりツルツルにしてあった。
そ田中はどっさり買った菓子やジュースなんかを台の上にぶちまける。
チロルチョコがころりと台の上から落ちた。
犬飼「・・・・・・消化器やられててくえねーんだよ」
俺はむっとして田中を見返す。
ハゲ「あれぇ?そうなのか」
犬飼「そうだよ」
ハゲ「おめーホント空気読めねぇ奴だな」
犬飼「どちらかといえば読めないのはお前のほうだと思うがな、俺は」
ハゲ「憎まれ口だけは変わらねぇな」
犬飼「そりゃどーも」
俺はその時初めてあの夜の公園の後のことを聞いた。
ひかるが無理やり車に押し込まれる所を風俗店の店長が目撃して
その時偶然店に来ていた沢田の兄さんに報告をしたらしい。
兄さんはあの後、気絶した俺達を救急車を呼んで助けてくれたのだという。
あのジェルとタトゥーは兄さんの仲間がどこかに連れて行っっちまったのだそうだ。
俺はぶるっと体を振るわせた。
あの2人がその後どうなったかなんて想像もしたくない。
ハゲはおもむろにタバコを取り出しぷかぷかとふかし出す。
犬飼「禁煙だぜ」
ハゲ「よめねー」
彼はタバコをふんぞり返って吸う。
その表情はご満悦の様子だ。
廊下を歩いていた看護師と目が合う。
ぷかぷかとタバコをふかすハゲ。
看護師「もー、禁煙ですよここ」
ハゲ「いーじゃねーか・・・・・・」
振り向いた田中のハゲが看護師を見て固まる。
口から吸いかけのタバコがぽとりと落ちた。
看護師「な・・・・・・何ですか?」
ハゲ「運命だ」
看護師「はい?」
ハゲ「これはディステニーなのさぁああ!!」
看護師「きゃあああああ」
ハゲはその若い看護師に飛びつくも彼女にカルテの角でアゴをぶん殴られる。
ハゲ「あひゅん」
ずでんとハゲは床に大の字になって倒れた。
看護師「あちゃ・・・・・・」
犬飼「ほんとこりねー奴。気にしなくていいよ、こーいう奴なんだ」
看護師「は、はぁ」
犬飼「気絶するのが好きなんだよ。」
ハゲは看護師に両脇を抱えられずるずると引きずられていった。
俺は被害者という事で病院で警察にも事情聴取をされたのだが
ひかるを守ったという話が出来上がっているようで
ひかりのフォローなんかもあってむしろ警察官に褒められる程だった。
日々警官に追い掛け回されていた俺にしてみれば随分と変な気分ではある。
立て続けに色んな客が来た。
いつの間にか俺の周りには色んな奴がいて
別にそれが嫌ではなかった。
あの夜、雪奈とルドルフに会ってから俺は変った。
それがいいか悪いかなんて知ったこっちゃない。
過去の俺が見たらきっと今の俺に嫌悪感を示すだろう。
いや、それもいい。
けれどこうなったのは自分が決めた道を俺が歩いたからだ。
後悔はしていない。
きっとその時の荒んだ俺を今の俺は笑い飛ばすだろう。
結局自問自答を繰り返した所でメビウスの輪のように答えなんて出ないまま
ぐるぐると思考は巡る。
あー、やめだやめ。頭を使うのは性に合わない。
うだうだ考えた所でどうせ「明日はやってくる」のだから。
自分の手を見た。
その手は傷だらけではあったが俺には掴むべきものがある。
そう思わせる手に思えた。
バイト先の同僚がその日は押しかけてきてどやどやと帰った後、
俺は一人ぼっちの病室でふうとため息をついた。
窓の外はすっかり薄暗くなっていてちらほらと街に明かりが灯り出す。
不意にケータイが鳴った。
着信をみると五十嵐真琴からだ。
犬飼「なんだよ、コイツには怪我の事言ってねーぞ」
俺はブツブツと独り言を言いながら電話を取る。
犬飼「はいもしもし」
五十嵐「ちょっとアンタ、前言ってたアレなんだっけ!?」
五十嵐はそうそう挨拶もなしにいきなりそう言ってきた。
何のことだかさっぱりだ。
犬飼「何だよアレって」
五十嵐「来たのよ!店に」
犬飼「だから、何の話だよ。落ち着け」
俺は少し苛立ってそう五十嵐をなだめる。
コイツ物の順序ってものを知らないのか。
しかし次の瞬間、五十嵐は意外な人物の名前を口にしたのだった。
五十嵐「巣鴨シュウジが来たのよ!店に!」
どくんと心臓がなった
今日はこの辺で
ノシ
上手下手は抜きにして今は書いていて楽しいです。
飽きたら止めます。オナニーだからね
それぐらいの心構えでやってます
おもしろすぎっす
焼け跡を探るゴブリンワーカー。
ゴブリンワーカー1 「…いねぇ…!?」
(ジャリ…)かすかに地面が光る。焼け跡には『鉱物』が散りばめられていた。
ゴブリンワーカー 「んっ…?」
その時、地面の『鉱物』は『放電』を始めた。
ゴブリンワーカー 「ま・まずい!逃げ…。」
声を掛けようとした瞬間激しい電撃が一帯を包む。
人も木もなぎ払った。
その様子を遠くで見ていたアキ達。
アキ 「ばーか。そんな場所に何日もいるわけねぇだろ!」
ユカ (魔法を込めた後、次に触れた者へ『電撃』を与える。トラップ系の『魔具』。『堕天』。)
シューサ 「流石アキ!設置した場所がうまかったぜ。」
そして強い足音と共に森が一気にざわめく。
ドラゴン 「ギャァァァァ!!」
この足音は『ドラゴン』のもの…。
昼に姿を見せた『ドラゴンライダー』のものだ。
ゴブリンワーカー 「お・お前ら!」
ドラゴンライダー 「『ハンター』をつけていれば
おまえらを『打尽』できると思ってなぁ…」
ドラゴンライダーは『ランサー』を『敵』に向ける。
ゴブリンワーカー 「へへっ…『数』もいるし『魔法』も使える。
『この場』は俺たちのほうが有利だぜぇ!」
ドラゴンライダー 「ふっ…『下劣』な奴らめ…。
天の裁きを与えてやる。覚悟!」
その時、すべての情景が『業火』に焼かる…。
一瞬にして辺りがすべて焼かれた。
何か『兆候』があったわけでもない。
すべてが『一瞬』だった。
その兵士共の死体と焼け荒れた森の中から『老人』が姿を現した。
老人 「くくくっ…。『愚か者』共め
せめて森の『肥やし』になれれば…。」
(ガッ…)焼けた樹をどかしアキ達が姿をだす。
どうやら、無傷である。アキの持っている『盾』は光を放っている。
老人 「ほぅ…我が『罰』を逃れる『盾』を持っているかぁ…。若者よ…。」
アキ 「じじぃ…なんてことしやがる!」
老人 「知れたこと!これは受けるべき『罪』!与えられるべき『罰』!貴様らも…。」
256 :
Mr.名無しさん:2006/08/05(土) 00:26:00
すいません2日ですか?休ませて貰いました。
ヒィーヒィーフゥー
休み中がんばらせてもらいます。
では、
なんか描くことありましたが、忘れました
>>251 ちょw飽きたらって…勘弁してよwww
途中でやめたらタトゥーに……
これ以上は言えない!
保守
…。
老人 「…と、言いたいところだが
これから起こる『惨事』に証人が必要だ。」
アキ 「これから…『起こる』事!?」
老人は『炎』に包まれる。
老人 「見届けろ!『若者』よ!これを『後世』に伝えるのがお前らの役目だ!」
また、老人は姿を消した。
ラシク 「これから…一体何が起こるんだ?」
その頃、2つの『軍隊』は次の『舞台』を作っていた。
「森にいる部隊があいつらにやられたぞ。」
「あいつら!『だまし討ち』かぁ!」
「決着をつけてやる!」
『舞台』は幕を開けた。
その頃、老人も最後の『舞台』に参加するための『決意』を確認していた。
老人 「私には…多くの『家族』がおった…」
子供の顔が頭をよぎる。
老人 「私より若い者ばかり先に『逝き』よる…」
『戦争』と『兵士』の姿は頭をよぎる。
老人 「『戦争』が私を『孤独』にした。」
『骨』を握りしめる老人。
老人 「しかし、『神』とは『孤独』なもの…。
世界を変えるために…。」
そして翌日、
『街』がざわめく。
「おい!ドラゴンライダーの大軍が来るってよ」
「ゴブリンワーカーもだってよー」
「ついにこの『街』も戦火に焼かれるか。」
アキ達にもそのことが伝わっていた。
アキ達・老人・軍隊。すべてが一つの場所を巡る。
ドラゴンの鳴き声と共に一人の兵士が声をあげる。
ドラゴンライダー 「いざ!参れ!」
同じくもう一つの部隊でも一人の兵士が声をあげる。
ゴブリンワーカー 「今日こそ!あいつらの『首』をかっきってやる!」
2つの門が開く。
そしてアキ達は…。
アキは剣を取る。
アキ 「あのじじい。2つの軍隊が戦ってるところを『焼く』気だ。」
シューサはブーツを締める。
シューサ 「奴が『使う』前に止めるってことか。」
ラシク 「でないと『何百人』の命が奪われる。」
そして『戦地』へ向かう。
263 :
さくさく:2006/08/06(日) 01:00:53
260タイトル間違ってますね。すいません。
まだタイトルに未練あるみたいです。
話すこと思い出したんですが、コテどうするかな?って話なんですよ。
これから「さくさく」にしようかなって思ってます。
理由は、ただサクサクって番組が最近好きだからです。
では、これからもよろしくお願いします。
ファイツ
265 :
58@それなに ◆HyNeQZ/nt. :2006/08/06(日) 11:36:22
266 :
58@それなに ◆HyNeQZ/nt. :2006/08/06(日) 11:37:25
267 :
Mr.名無しさん:2006/08/06(日) 11:48:28
これ何だ、妄想スレ?
地下でやれよ、そういうのは。な?
街の住民は他の街へ移動した様子。
静まり返った街の中。
そこに瞬時に移動する『影』。
ゴブリンワーカー「あいつら、まだこの『街』に来ていないかぁ。」
その時、背後から一瞬の気配…それと同時に背中に激痛が走る。
ドラゴンライダー 「『油断』かぁ…『戦士』として浅はかだな」
ドラゴンライダーはゴブリンワーカーに『ランサー』を突き刺していた。
ゴブリンワーカー 「…って、てめーら…いつ…」
喋る間に四方からランサーが降り全身に刺さった。
それと同時に『大軍』のドラゴンライダーが姿を現した。
ドラゴンライダー 「剣を構え!ここが戦場だ!」
ゴブリンワーカー1 「くっ…数人『交信』が取れない。ここはあいつらの『巣』だぜ。」
ゴブリンワーカー2 「『街』を出るぞ!『修道院』の付近で決着をつけてやる!
総力戦だ…。」
ゴブリンワーカーは、地面に『鉱石』を叩きつける。
その鉱石は一気に気化し、『霧』を造った。
ドラゴンライダーも霧の『正体』と『意味』に気付く。
ドラゴンライダー 「なるほど…『勝利』を神を見届けさせるというわけか…いいだろう…。」
ドラゴンライダーも、『修道院』に移動する。
そして、アキ達は、戦場の様子を見ていた。
アキ 「兵士ばっかりだ!あのじじいの『姿』がない!」
シューサ 「ちっ!『霧』で視界が悪い!」
ラシク 「どうやらあいつら『舞台』を変えるつもりだ。」
両部隊は『修道院』に向かう。
アキ 「あのじじい…まさか!」
移動する『部隊』を老人は眺めている。
老人 「そうだろ…そうだろ、『人』は『神』を求める。
見てもらいたいんだろ?『愚かな行為』を…。のぅ…『アグニマン』。」
アキ達も『修道院』に向かう。
先に向かったドラゴンライダーとゴブリンワーカーは戦闘を始める。
アキ 「糞じじぃ!あいつは『修道院』に来るっていうの分かってたんだ!」
老人はにやつき、戦闘を見ている。
アキ 「あのじじい…は『修道院』にいるんだ!」
その瞬間…
神殿を『業火』が包む。
271 :
さくさく:2006/08/06(日) 12:27:05
暑いですよね。書かせてもらいました。
みんなお祭りとかいってるんですか?
これからちょっと出かけてきます
でわのちほど
sageろ
_,,..,,,,_
/ ,' 3 /ヽ-、__
l ⊃ ヽ
/`'ー-/____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,,,,_
/,'3 `ァ
`ー-‐`
保守
何かPC付けるのも久しぶりです。
先生方お疲れ様です。
しばらくお休みもらってました。
最近忙しくてたまんないです・・・。
では早速書いていこうと思います。
バスの中はさっきの盛り上がりが一瞬の静寂に包まれている。
まるで時が止まったような感覚に襲われる。
いったい何が、自分でもわかっているようで、わからない妙な感覚。
そして、深く重なり合う唇。
俺はなぜか美久さんとキスをしている。
なぜだ?どうして?
自分の頭の整理をつけるためにも話を戻そう。
そうそれは、1つのゲームからだった。
俺の提案したゲームは驚くほどうまく進んでいた。
バスの中は異様な盛り上がりを見せている。
特に王様が決まってからはドッキドキなわけだが・・・。
まぁ、高校生だし、こんな空気の中、
本場のあんなことや、こんなことを提案するヤツはいなかった、
ただ1人を除いて・・・。
そう、あと少しだった。
運命というものは時に残酷ないたずらをする。
最も回ってはいけない人にそれは渡ってしまった。
バス内のテンションは最高潮。皆が楽しんでいた。
内容はともかく、茜も盛り上がっているのを見て
嬉しそうに笑みを浮かべている。
「ビンゴだよ〜ん、空〜!」
沙奈の笑みは何かいやな予感を感じさせるものだった。
女性特有の腹黒い部分というものであろうか・・・。
俺は決まりきった台詞を棒読みに近いもので放った。
「おめでとうございます。王女様。願い事を3つ叶えて差し上げましょう」
もう少しで目的地。何も起こらないことを俺は願った。
だがその願いはこの3本のお菓子によって壊されることになった。
「ここに3本のプッキー(ここら辺はご察しください)があります」
「何がおこるでしょ〜か?」
「プッキーゲーム!!!」
ついにでてしまった。いや、予想していなかったワケではない。
だが、こんな事をやるヤツなんていないと思った。
できるモノではないと思った。
しかし、この盛り上がりは予想できなかった。
冷めるどころか、ますます、ヒートアップしている。
男子はもちろん、女子までキャーキャー言っている。
「最後はもちろん私のためにっと、アハハ」
こちらを見て、ウインクをする沙奈。
だが、俺はそんな事に気づいている場合ではなかった。
頼みの先生は熟睡。おいおい、これで寝られんのか・・・。
茜はそれを楽しそうに見ている。まぁ、茜だしな・・・。
そして初めの1組が発表されようとしていた。
クラスは30人。確立は三十分の二=十五分の一×三=五分の一
5回この状況があるとしたら1回は当たってしまう。
なんてこった。
「6番と27番かな」
幸い俺ではなく、男子同士だったので、まぁ安心。
案の定すぐ折れた。というか折った感じである。
沙奈は本当の王女様のように楽しそうに眺めている。
俺の番号は7。頼むぞラッキー7。
いや、そこまで心配する必要はないじゃないか。
大丈夫。なんとかなる。
自分に言い聞かせた。
「つっぎは〜10番と・・・」
「ラッキー7にしよう」
さっきまでの自信はことごとく砕け散った。
全然ラッキーじゃねぇ。7と言う数字の意味を俺は呪った。
相手が女子の確立はさっきので二分の一よりも高くなった。
だが、所詮は半分。なんとかな・・・・
「はい〜。私でした〜」
聞き覚えのある声。あの声は・・・
「ぉ、美久ちゃん。ラッキーな相手は誰かな〜」
まぁ、まだ知り合いなだけよかったか・・・。
「俺・・・なんだが・・・」
俺はしぶしぶと紙を上げた。
バス内は火に油を注いだように盛り上がりはさらにヒートアップ。
美久さんは相変わらずボケ〜っと楽しそうに微笑んでいる。
状況がわかっていないのであろう。
「バカ、バカ〜、絶対ダメだよ!」
沙奈は自分で決めたにも関わらず怒ってポカポカと叩いてくる。
「わ〜ってるって。こんなトコでするかよ。ったく・・・」
葵も複雑な感覚なのか、少し潤んだ、子犬みたいな顔で首を振っている。
俺はしぶしぶプッキーを受け取る。
「美久さん、俺がタイミング図って折るから、安心していいよ」
「ああ〜それはど〜も〜」
わかっているのか、わかっていないのか・・・。
プッキーを咥え見つめあう俺と美久さん。
その本当に純粋な瞳が俺を写している。
思わず恥ずかしくなってくる・・・。
美久さんは笑顔が絶えない。
いつまでも見ていたい、優しい笑顔だった。
なぜこの状況でこんな笑顔ができるのかはわからない、
だが、その瞳はガラス玉のようにキレイだった。
「よ〜い、すたーとぉ」
沙奈は少し残念そうに、始まりを告げた。
静まり返るバス内のあらゆる目が俺達2人を眺めている。
ポリポリとかじる音しか聞こえない、世界中にたった2人しかいない
みたいだ。目を閉じ、少しづつ近づいてくる、美久さんの唇。
ぷるぷるした誘惑に思わず俺の理性が壊れそうになった。
それは今思えば、キスを覚悟していたようでもあった。
俺もいつの間にか進んでいる。
あと数センチ。本気でマズぃ。俺は気持ちを抑え
我に返り折る覚悟をした。
キッキィィィ。
あれ、なぜだろう?
俺の唇に当たる柔らかい感触。
なぜ俺のホンノ目の前に美久さんの顔があるんだろう?
なぜこんなにも静かなんだろう?
なぜこんなにも胸が高まるんだろう?
「ぇ〜目的地に到着。お疲れ様でした」
ひょんなアナウンスがバス内の静寂を破る。
俺はとっさに離れた。そして時は動き出した。
バス内は大騒ぎ。いろんな声がそこらじゅうを飛んでいる。
俺は耳のシャッターを閉める。
そのシャッターが壊れそうなほどのすさまじい勢いで
声が耳を叩く。
バスは急停止、その勢いで最後までという訳だ。
まぎれもないこれは事故!俺は主張した。
美久さんはさっきまでの笑顔はないが、ひょんな顔をしている。
どうしたらいいかわからず、戸惑っているようだ。
「バカ〜バカ〜、何しちゃってるのさ〜」
沙奈は相変わらず俺をポカポカと叩く。
葵は・・・えっ?という顔をしている。
茜は頬を赤く染めて驚いている様子だ。
先生も起きてきたので、なんとか皆を静めバスを降りる。
降りるときに「なんか悪いことしちゃったみたいだね」
とバスの運転手さんが気を使ってくれた。
「いや、悪いのはあなたじゃありません。ありがとうございました」
となんとか精一杯の作り笑いをして降りた。
自然に囲まれた地に降り立った俺達。
さっきのコトはどこえやら、楽しそうに見渡す、クラスメート達。
コイツらがホント単純で助かった。
ノれないヤツらもいるみたいだ・・・。
沙奈や、葵は何やら不機嫌そう。俺が弁解しようとしても、
無駄のようだ。
そんな沙奈や、葵を慰める?ような形をとる、茜。
いや、スマン。ありがとな、茜。そのままいてやってくれ。
当の美久さんはというと、降りてから、様子がおかしい。
いつものボケボケした感じではなくピリピリしている。
嫌われてしまったのかな・・・。
俺には何もしようがなかった。自分で巻いた種だ。しょうがないか・・・。
俺のこんな事しか思いつかない頭を恨んだ。
「よぉ、大変なコトになっちまったなぁ、ッヘ」
亮平がいかにも嬉しそうな顔で近寄ってきた。
「お前は見なかったけど・・・?」
「あぁ、寝てた」
お前もスゲェよ。コイツはなんなんだ?
「ま、うま〜く誤解解いとけよ、親友♪」
いかにも楽しそうに俺に言い放って逃げていった。
他人の不幸は蜜の味ってトコか・・・。まぁ、不幸・・・だったか・・・。
あの感触を思い出すのだが、やっぱりいい気にはなれない。
あれは事故だし・・・。
「ったく・・・なんなんだかな・・・」
この一泊二日が思いやられる限りである。
これから何が待っているんだろうか・・・。
俺はふと空を見上げフッきると最後尾をトボトボとついていった。
今日は一気に書かせていただきました。
これにて〆。
各キャラのプロフィールをまた載せたいと思います。
登場人物は名前しか出てないしw
また書きますです。
受話器を持つ手が振るえる。
犬飼「・・・・・・」
五十嵐「もしもし、もしもし!」
ついに見つけた。
五十嵐「ちょっと!きいてるの?」
受話器の向こうで五十嵐が怒鳴った。
犬飼「おい」
五十嵐「な・・・・・・なによ」
犬飼「奴ぁ何処にいる」
五十嵐「あんた何するつもり?」
犬飼「・・・・・・」
五十嵐「今の貴方には・・・・・・やっぱり教えられない」
犬飼「・・・・・・」
五十嵐「何をしでかすか分かったモンじゃないわ」
犬飼「時間が・・・・・・」
五十嵐「何?」
犬飼「時間がねぇんだよ、アイツには・・・・・・」
五十嵐「どういう意味よ」
犬飼「俺はあいつに伝えなきゃいけねぇ事があるんだ」
五十嵐「・・・・・・」
犬飼「シュウジの為じゃねぇ、雪奈の為に」
俺の声は震えていた。
五十嵐「雪奈って・・・・・・まさか」
犬飼「何処にいる?」
五十嵐「・・・・・・」
犬飼「頼む」
五十嵐「公園よ」
犬飼「・・・・・・」
五十嵐「あなたと初めて会ったあの公園。8時に待ち合わせだって」
犬飼「恩に着る」
五十嵐「変わんないわね・・・・・・いえ、どこか・・・・・・」
犬飼「?」
五十嵐「はぁ・・・・・・まったく・・・・・・毒男といいアンタといい
男ってどうしてこうも手がかかる生き物なのかしらね」
そう言うと五十嵐は電話の向こうで力なく笑った。
290 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/08/08(火) 06:58:53
服を着替えると体中に激痛が走った。
外着に着替えているのを看護師に万が一見つかれば
俺は大目玉を食らうだろう。
けれど俺はそんな事はお構いなしに外出の用意をする。
ベットから降りるとぐにゃりと体が傾く。
犬飼「うおおお」
俺はそのまま床に倒れこんでしまった。
数日間寝たきりの状態だったので立つことを忘れていたのである。
犬飼「くそ!まるでヨボヨボのジジイじゃねぇか」
俺は立ち上がり足を引きずりながら廊下に出た。
チャンスだった。
廊下には誰もいない。
俺は壁に備え付けてある手すりを持って全速力でエレベーターに向かった。
犬飼「ぐっ」
体中が悲鳴を上げる。
エレベーターまで後数メートルの所で俺の足は止まった。
ひかりの病室の前だった。
俺は少しうつむき病室の扉を見る。
何故この部屋の前で俺は足が止まってしまったのだろう。
後ろめたさみたいな物なのだろうか。
ひかりの病室は4人部屋で病室にはひかりと老婆が現在その病室を
使用していた。
無意識に俺はその扉を開ける。
病室ではひかりがくうくうと呑気そうに寝息を立てていた。
安心したようながっかりした様な変な気分になる。
老婆「あんれー、ひかりちゃんの彼氏かぇー?」
不意にひかりの隣のベットから声を掛けられる。
犬飼「え・・・・・・いや、俺は・・・・・・その」
老婆「あたしの旦那の若い頃にそっくりだーな」
ババはそう言うとひゃひゃひゃと笑った。
犬飼「俺、ですか?」
老婆「んだー、不器用だろーおめー」
犬飼「そんなことは・・・・・・」
老婆「いやー、不器用だー。分かるぞぉー」
犬飼「・・・・・・」
俺は少しうつむき病室の扉を見る。
何故この部屋の前で俺は足が止まってしまったのだろう。
後ろめたさみたいな物なのだろうか。
ひかりの病室は4人部屋で病室にはひかりと老婆が現在その病室を
使用していた。
無意識に俺はその扉を開ける。
病室ではひかりがくうくうと呑気そうに寝息を立てていた。
安心したようながっかりした様な変な気分になる。
老婆「あんれー、ひかりちゃんの彼氏かぇー?」
不意にひかりの隣のベットから声を掛けられる。
犬飼「え・・・・・・いや、俺は・・・・・・その」
老婆「あたしの旦那の若い頃にそっくりだーな」
ババはそう言うとひゃひゃひゃと笑った。
犬飼「俺、ですか?」
老婆「んだー、不器用だろーおめー」
犬飼「そんなことは・・・・・・」
老婆「いやー、不器用だー。分かるぞぉー」
犬飼「・・・・・・」
老婆「そっちの方が高倉健みてぇーでかっこいいんだけどなぁー
ひゃひゃひゃ」
ババは一人で喋り続ける。
老婆「だからぁー人を傷つけまいとしてぇ
結局自分が傷ついちまうんだなぁー」
うんうんと一人ババはうなずく。
犬飼「・・・・・・」
老婆「あんたーいい男になるよぉー、旦那ほどじゃないけどねぇ」
犬飼「ばぁちゃん・・・・・・もしひかりが起きたら
・・・・・・いや・・・・・・何でもねぇ」
俺は病室に背を向ける。
老婆「行くんかえぇー?」
犬飼「ああ、ちょっくら野暮用だ」
俺はそう言って病室を出ようとドアに手をかける。
老婆「傷ついたのは生きたからだよぉ」
犬飼「・・・・・・」
老婆「いってらっしゃい」
変わってゆく。
人も、街も、季節も。
俺はあの頃と何か変ったのだろうか?
兄さんの下で働いていた頃と
桃原と付き合っていた頃と
加門に告白した頃と
いや、変わったと信じたい
犬飼「行って来ます」
俺はそういって病室の扉をゆっくりと閉めた
今日はここまで
ノシ
>傷ついたのは生きたからだよぉ
こういうクサい台詞好きです。
たぶん今日夜がんばるわ
ZA先生お疲れ様です。
945先生期待しております。
さて、キャラのプロフィールの紹介をしていきたいと
思います。
名前:南野 空
身長:172cm
体重:55`
趣味:寝るコト、空を見るコト、
好きなモノ:空、父、自由奔放、葵の歌、麺類
嫌いなモノ:雨、説教、勉強全般、脂っこいもの
容姿:フツーの高校生?髪はチョイ長めの黒。カッコィィめ?
一言:え〜と主人公です。ダルダル君です。
その性格から皆に世話やかれっぱなし、
しかし、やる気になるものにはスゴィ集中力を発揮する。
意外に責任感が強い。
名前:葉山 葵
身長:155cm
体重:36`
B/W/H:78/53/80
趣味:歌うコト、料理、音楽鑑賞
好きなモノ:歌、学校、小動物、かわいい小物
嫌いなモノ:だらけ、雷、おばけ
容姿:髪はミディアムでストレート。可愛い系です。
一言:学校内でも評判のアイドルになりつつあります。
その容姿、歌声からです。しかし、本人は全く自覚症状ナシ。
空の従姉妹で同居人です。完璧主義です。
いっつも空に世話を焼いていますが、 時には助けられる場面も。
名前:中宮 沙奈
身長:142cm
体重:31`
B/W/H:68/50/71
趣味:空と遊ぶコト、昼寝、お出かけ
好きなモノ:空?(人物)、甘いもの全般、お茶、お祭り
嫌いなモノ:し〜んとした空気、犬、高いトコロ
容姿:ちっちゃい。髪は腰の辺りまである長い黒髪。ロリ系?
一言:学校内で違う意味で有名な存在。騒がしい、ちっちゃい、
まるで小学生?と疑われるほど。本人も少し気にしている部分もある。
空にベッタリ。わがままなトコロもあるが、実はしっかり者で
空に説教をすることもある。
名前:神崎 茜
身長:158cm
体重:39`
B/W/H:85/55/83
趣味:お笑い鑑賞、本を読むコト、メガネコレクション
好きなモノ:お笑い、思いにふけるコト、紅茶、メガネ
嫌いなモノ:つまらないギャグ・ネタ、みだらなコト、時間にルーズな人
容姿:ナイスバディ。髪は様々な髪留めでまとめている、黒っぽい紫。地味。
一言:あまり注目されない地味〜な隠れ美人といった感じ。
人がいい性格から、何事も引き受けてしまう。
メガネは数十種類も持っているという。
あまり、趣味について語ることもないので、本性を知る者は少ない。
名前:澤田 美久
身長:156cm
体重:37`
B/W/H:81/54/81
趣味:ボ〜っとするコト、一人で気ままに出かけるコト、寝るコト
好きなモノ:ポカポカした日、探検、家事
嫌いなモノ:虫、暑い日、寒い日、早口
容姿:どこかおしとやかな感じ。髪は後ろに大きなリボンで結んでいる。
透き通ったような青髪。天然。
一言:え〜と天然です。見た目はそんな風には見えないかも。
お嬢様って感じもしないことはないです。でも中身は
ボケボケで方向音痴なくせにどこかへ行きたがる、困った性格。
いつも優しい笑顔で接してくれる、どこか年上な感じもかもしだす。
名前:成宮 亮平
身長:168cm
体重:52`
趣味:軽音楽、ナンパ、カッコィィものを探すコト
好きなモノ:女の人、音楽、ギター
嫌いなモノ:勉強、堅苦しいコト、真面目
容姿:チャラ男?空よりチョイ長めの茶髪。2枚目君。
一言:何かと空に突っかかってくる変なヤツ。
女好きでいっつもナンパをしていたりする。
時に熱血漢で、いい言言うんだが、一言余計。
何かと腐れ縁で空と共に行動することが多い。
主な主要キャラを載せさせていただきました。
こんなキャラ設定というわけでご想像ください。
またキャラが増えれば随時載せていく予定です。
あとこの物語に題を付けようと思います。
「STEP!?」にしようと思います。
今後ともよろしくお願いします。
ではまたノシシ
登場人物みんなの体重が軽すぎでは無いかっ!っと反論
特に茜ちゃんだっ!身長まぁまぁでキョヌーで40kg台は反則だ(*´Д`)
>>306 あの乳には脂肪ではなく夢が詰まってるのさ
だから決して重くはならない
308 :
Mr.名無しさん:2006/08/09(水) 11:50:47
ここいらで上げとく
老人 「燃やせ!私の『過去』も『罪』も…『孤独』すら…
焼き尽くせ!『アグニマン』の復活だぁ!」
『修道院』周辺にいた兵はすべて焼かれ、残った兵士はその『光景』を見て固まっていた。
ドラゴンライダー 「悪魔だ…。」
ゴブリンワーカー 「くそ!なんだ『ココ』は!」
兵士たちは、後ずさり立ちすくんだ。
燃える『修道院』から老人の『声』がした。
老人 「聞こえるか!兵士ども!
おまえらの『命』をさしだせ!すべての『魂』を喰らえば『アグニマン』が復活し、世界は焼き尽くしてくれるだろう!」
徐々にして『炎』は勢いを増し、範囲を広め兵士達を『喰らう』。
シューサ 「やべぇ〜あの炎
さっきより広がってる!」
アキ達は『修道院』に向っている。
アキ 「…!?」
アキ達の行く前に老人が立ちふさがった。
老人 「ハンターよ…。これが戦争の『末路』だよ。
ここにあるすべてを『燃やす』…私も含めてなぁ」
アキ 「じじぃ…てめーどんだけの『事』したのかわかってんのか!」
老人 「あぁ…私の『すべて』を奪った奴らに教えてやるのだよ!
本当の『悲劇』を…。」
その時、逃げ惑う兵士を打ち取る兵士がでてき、再び『戦場』の舞台を作った。
老人 「やれやれ…この状況でも『戦争』をやめぬか…。」
『炎』に飲まれる者、『戦火』に飲まれる者。
老人 「『若者』よ…。チャンスをやろう。
私を倒し、『修道院』に『墓』があるじゃろう。
あの『墓』にある『アグニマンの骨』を破壊してみよ。
さすれば我が『野望』を消える。
それでもこの『戦火』は抑えられないが…。」
疑いや考えも持たないままその言葉を聴いた瞬間。
アキ「『ラシク隊』!先に『修道院』に向かってくれ!」
アキは老人を睨みつけ、
アキ 「俺はこのじじいの相手をする。」
老人はにやりとする。
313 :
さくさく:2006/08/09(水) 19:12:09
270の最後の文章
『神殿』を業火が包む
って文章間違いです。
『神殿』→『修道院』です。
すいません。
今日はこんなとこです
以上
犬飼「よぉ、巣鴨シュウジだな」
巣鴨シュウジをすっかり暗くなった街の歩道橋の上で呼び止める。
シュウジ「・・・・・・はぁ、今日は妙な客が多い日だな」
空は暗く街は電飾がきらびやかで、歩道橋の下を通る国道は
車のランプの列で長い長い一本の光の線に見えた。
歩道も車道も街灯で明るく照らされているのにその少し古い歩道橋には
明かりがついていなくて、光の中に浮かび上がるその橋は
さながら影のように映る。
犬飼「てめぇに伝えなきゃなんねー事が2つある」
シュウジ「・・・・・・」
シュウジは包帯を体中に巻いた俺をじろりと睨む。
怪しいのも無理は無い。
あわや俺はミイラ男になりかけているのだから。
犬飼「1つは借金の事・・・・・・そしてもう1つは」
赤信号で止まっていた車が頃合を見計らってのろのろと動き出す。
「斉藤雪奈のことだ」
信号は青に変わった。
病院を出てすぐさま俺はタクシーを呼びつけた。
ここからあの公園までたと結構金額がかかるがいたしかたあるまい。
運転手「はーい、いらっしゃーい」
やる気の無い中年ドライバーは座席ごしにそう言った。
犬飼「おっさん、ターボで向かって欲しい所がある」
運転手「兄さん、急いでるのかい?」
犬飼「急いでるなんてもんじゃねえ、間に合わなかったら
一生モンの後悔が残っちまう」
運転手「へへ、暑苦しい餓鬼だ。いいぜ、つかまってろ」
運転手はにやりと脂っこい笑顔を見せたかと思うとアクセルを全開にする。
やる気が無い顔の割には車の運転はダイナミックだ。
犬飼「うおぉ」
運転手「小僧、お前のその目が気に入った」
丘を下るカーブで思いっきりハンドルを切る。
キュキュキュ小気味良くタイヤが唸る。
運転手「痺れるねぇー」
犬飼「ちょ!まっ」
右に左に揺れる座席。
その度にGがかかって揺れる俺の体に激痛が走る。
犬飼「おっさん!やりすぎだ!」
運転手「お〜れはタクシードライバァー、はぁしゃ〜おーらいー!」
駄目だこのオッサン陶酔しきってやがる。
ぶんぶんと揺れる車内で俺は食い込むシートベルトに顔をゆがめながら
目的地に着くのをひたすら耐えるのだった。
運転手「おい兄ちゃんついたぜ!」
犬飼「うう・・・・・・きもちわりぃ」
運転手「かぁ〜情けないねぇ」
ジェットコースターよりタチの悪いものに乗せられて俺の精神は
疲れきっていた。
もっとも、運転手のオッサンは何事も無かったかのようにケロリとしている。
何だか意味も無く腹が立ったが、ターボで向かってくれと言ったのは俺だ。
このオッサンは忠実に俺のオーダーを遂行しただけなのである。
にしても、疲れた。
運転手「ちょいと本気だしちまったぜ。」
犬飼「限度ってものを知らないのか・・・・・・うっぷ」
俺は金を渡しながら胃液の逆流を喉元でストップさせた。
運転手「あばよ、何があるかしらねぇが程々にな」
そう言うと運転手は二本の指おでこの所に持ってきてじゃっと挨拶をすると
夜の街へと消えていった。
俺はそれを見届けると大きく深呼吸してその公園へと向かう。
何故だか心は穏やかで、何だか意味も無い自信だけが泉のように
湧き出ていた。
プランがあるわけでもなく本当にそれだけだった。
犬飼「あちゃ・・・・・・」
俺は公園の入り口の所で立ち止まっていた。
二人の男が何やら話しこんでいる。
背の高い方は昔写真で確認した男で、巣鴨シュウジに間違いないだろう。
だがもう一人の方が問題だった。
俺が今最も会いたくないといっても過言ではない男。
そう、この公園で過去に殴り合いをした男で今は五十嵐の彼氏である
確か・・・・・・毒男とかいう奴だ。
まったく、自分自身もタイミングをはかる悪さといったら
ハゲ田中といい勝負だ。
ここで飛び出して言ってもいいが余計にややこしくなりそうだし
俺は怪我人だ。俺は体に傷が増えるほど喜ぶようなマゾヒストでもない。
犬飼「早く話終わらしちまえよ」
俺は物陰に隠れてブツブツと文句を言った。
俺がこの先どんな行動をとるのか、自分でも予想がつかなかった。
本能にも似た使命感みたいなやつが無駄にメラメラと燃えているのだけは
分かる。けれど、それだけだ。意味なんて無い。
俺は燃え上がる衝動と早く毒男だかなんだか知らない奴に早い所
退散願いたいと心から願いつつその時を過ごした。
怪我だらけの格好で公園の茂みの陰に隠れながら。
いや、かっこ悪いよホントの所
俺は手を見た。
包帯がまかれた手をぎゅっと握り締める。
犬飼「よし」
意味も無くそう頷く。
自分への決意表明みたいなもんだった。
見ると二人は何やら話し終えたようでシュウジがこっちにやってきた。
俺はシュウジの後をつけ先回りをする事を考え付いた。
待ち伏せみたいな形で彼と対面する形がベターだとその時の俺は考えた。
こそこそとひどく格好が悪いが、だいたい現実ってのはこんなもんだろう。
その辺はよくわかっているつもりだ。
嫌というほど味わったから、そういうの。
俺は痛みに耐えながらヒィヒィと早足で歩き歩道橋の上で待ち伏せをした。
曲がられると元もこも無いのだが別に曲がった所で閉まったショッピングセンター
なんかがあるだけなので恐らくはこの歩道橋を渡って来ると考えたのだ。
案の定、件の彼は歩道橋を登り始める。
一歩一歩。
向こう側から階段を登りきった巣鴨シュウジが歩いてくる。
歩道橋の下を通る自動車のライトが俺達を陰のように浮かび上がらせる。
もう4,5歩ですれ違うという所で俺は口を開いた。
犬飼「よぉ、巣鴨シュウジだな」
今日はこの辺で
ノシ
この構成・・・
あんたは神か?
321 :
Mr.名無しさん:2006/08/10(木) 23:00:33
てんてー乙
ここいらで揚げ
老人 「ほう…しかし、誤算だったな。
おまえごとき『小僧』が…今までの『私』と思うなよ。」
そう言うと、手で覆っていた『火傷』の部分がみるみると治っていく。
アキ「…!?。じしい…」
老人 「この程度の『熱』。『アグニマン』と同化を始めた。私には効かんわ!」
老人の手は燃えだし、その手をかざすと『炎』はアキ を襲う。
アキはそれをかわすが動揺は隠せない。
アキ 「馬鹿な!『魔具』も使わず『魔法』が使えるわけがない!」
老人 「さぁ…『若者』よ。楽しませて貰うぞ。」
老人は残酷な笑みを浮かべる。
一方…ラシク隊は
すいませ。1話飛ばしました。↑の前にコレが入ります。
アキ 「シューサ…後は『頼む』」
そういうと『炎魔の侮辱』をシューサに渡した。
シューサ 「お…おう。」
老人 「お取り込み中悪いが、全員この先を行かせるわけにはいかないんじゃ…!?」
その時、高温の蒸気が老人を襲う。アキの『魔具』…『悪霧』だ。
老人の視界が奪われた瞬間、『ラシク隊』は『修道院』に向かった。
火傷でうずくまる老人。
老人 「うっ…うう、『油断』しておった…。まぁいい。
止めようのない『業火』を目の前に『絶望』するだろう。」
火傷した顔を手で覆い老人は立ち上がる。
アキは剣を抜く。
アキ 「いや…俺たちはこんな『場面』を何度も『経験』してきた。あいつならやるさ。」
ラシク 「こいつは…参った。」
『修道院』から大分距離があるにもかかわらず熱気でこれ以上近づくことが出来ない。
シューサ 「おれの出番か」
シューサはブーツの紐を締め、一歩前に出る。
ユカ 「…待って!シューサ。『炎魔の侮辱』でも千度の熱に耐えれるのは数秒…
いくらシューサでも…。」
シューサ 「まぁ…なんとかなるって…」
シューサは『修道院』を見つめる。
シューサ (俺たちはこんな『困難』を何度もしてきたからな。…なぁ、アキ)
325 :
さくさく:2006/08/11(金) 07:56:34
すみません。いきなり間違えましたね。
おはようございます。
なんか、そろそろこの章終わるんですが
なんか、間違った感がしますね。
プラグもきっちり立てたつもりでしたが
無駄に戦闘シーンが多かったり
先生方お疲れ様です。
>>306 貴重なご意見ありがとうございます。
>>307 そういってもらえるとありがたいです^^
う〜ん、女性の体重なんて聞いたことないですから、
ってか普通聞いたら怒られますねw
マンガや、ゲーム類など参考にしたんですが・・・二次元はやっぱ違うなw
ん〜と沙奈以外のキャラ体重3`プラスでw
では書いていきましょうかね。
吹き抜ける爽やかな風、青々とした風景が
俺たちを包み込む。
太陽はちょうど真上に昇り、ギラギラと照らしつける。
もうすぐ蝉の声が聞こえてきそうな夏の陽気。
「う〜っはぁ〜」
俺は大きく伸びをしてこの自然あふれる環境を堪能していた・・・はずだった。
前方に渦巻く黒い雰囲気さえなければ・・・
俺達が着いたのは山あり、海ありとなんとも自然に恵まれた環境での
合宿場だった。さっさと入所をすると、いきなりのハイキング。
ちょっとは休ませろって、あと頭の整理もさせてくれ。
あと、誤解も解かせてくれ・・・。
残念ながら、あの状況だと俺がキスしたようにしか見えなかったのだ・・・。
あれから沙奈は怒りっぱなし、小さな顔をいっぱいに膨らませて、
プンプンしている。
葵はというと笑顔の拒絶とでも言おうか・・・。
軽〜く笑顔でスルーされてしまう。
茜はすぐそばだったので分かってくれたみたいだが、
美久さんとはあれから一言も話せていない。
そのままハイキングへ。
隣にはニタニタ笑ったままの亮平。
前方には二人そろって不機嫌な、葵と沙奈。
そこにフォローしてくれてる、茜。
どうにもならないと言うか何も言えない状況。
俺はただこんな空気の中トボトボと歩くしかないのである。
「なぁ、亮平もなんか言ってくれよ、昔からの仲が壊れてもいいのかよ?」
「いや〜俺寝てたし、あとは女の子と話してたし何もわかんねぇよ」
「こういうときに助けるのが親友だろ?」
「自分の力で解決したほうがいいときもあるのさ」
なんとかならないから、こう言って亮平に頼んでいるんだがな・・・。
ハイキングはきちんと進めれば約3時間でつく。
俺には十分長い時間であったが、こんな事もなかなかないし、
運動不足の俺にはいい機会であろう。
なんとか、この3時間で誤解を解かなきゃ・・・と
俺の脳細胞を極限まで働かせているところに
1人コースからはずれていく人影が見えた。
美久さんだ。俺以外の4人は気づいていない。
美久さんの誤解も解きたいし、当事者が弁解してくれれば
分かってくれるだろうと、俺の脳細胞は答えを出した。
「亮平、今から美久さんの誤解を解いてくる。」
俺はそういって人影を指差す。
「お、やるね〜。呼び出したの?」
「違う、たまたまいたんだよ。あとは任せた、適当に言っといてくれ」
「親友の頼みだ、行って来い」
俺と亮平は小さく拳を交え俺は気づかれないように走り出した。
「あれ、亮平。空は?」
沙奈が気づいたようで驚いたように聞いてくる。
「あ〜、腹イテェってウンコだな」
「・・・バカ」
沙奈はさっきと違い少し悲しそうにうつむきまた歩き出した。
「急げよ、空。こんな可愛い子が2人待ってるんだからよ」
亮平はしみじみと空を見上げ、呟いた。
そのころ空は・・・
「あれ?どこだ〜?ック、見失っちまった。何であんな歩くの早いんだ?」
追いかけていったはいいものの、どこかで見失い迷子状態に陥っていた。
数十分後・・・
「見つからねぇ・・・ってか本格的にコースから外れちまった、マジかよ」
歩けど、歩けど、一向にその姿は見えない。
「疲れた・・・」
前方の大きな木にもたれかかる。
「ねぇ、亮平君?空は?」
今度は葵が亮平に尋ねてくる。
「あんまり、皆がいじめるから、すねてんじゃねぇか」
亮平は冗談交じりにそんな言葉を返した。
「・・・バカ」
沙奈と同じような顔をして、また歩き出す。
そこには戸惑いや、悲しみがにじみ出ているようであった。
亮平は携帯電話をいじりながらその後をまたついていった。
「・・・くぅ・・・」
疲れきった体。涼やかな木陰。周りは風で揺れる草の音しか聞こえない。
そんな中の空を眠りに誘うのは容易なことだった。
ブー、ブー、ブー
俺のポケットから微弱な振動が伝わってくる。
「うぉッ!」
俺は飛び起き時計を見る。
「え・・・もう予定時間2時間も過ぎてる」
なんとか携帯は繋がるようだ。
亮平から何通もメールや、電話が来ている。
「ちくしょう。散々だぜ、全く・・・」
俺は携帯電話を片手に持ち走りだそうとした。
「え・・・?」
俺は思わず携帯を落としてしまった。
反対側にスヤスヤと眠る美久さんがいるのだ。
髪はポニーテールになっていって一瞬誰だが戸惑ったが、すぐに分かった。
風が吹くと、サラサラとした髪が舞い踊る。
夕日をバックに眠るその姿に言葉をなくした。ホントに綺麗だった。
ふと我に返り状態の重大さに気づく。
早く起こして向かわなければ、闇に包まれる。
そうそすれば身動きさえとれなくなる。
俺は決意し、美久さんの肩に手をかけた。
今日はこんなトコで〆ます〜。
ではノシシ
〆さば
シュウジ「貴様!雪奈に何をした!」
俺は現在どんな状況なのかというと歩道橋の上で
シュウジにむなぐらを掴まれていた。
雪奈の名前を見ず知らずのチンピラみたいな俺が発した事が引き金となったようだった。
犬飼「怪我人をもう少し労ってほしいもんだな、これでも結構重症なんだぜ?」
シュウジ「何?」
俺の体をシュウジはまじまじと観察する。
犬飼「俺を殴るのは自由だが話ぐらい聞いたらどうだ」
シュウジはぎろりと俺を睨む。
シュウジ「・・・・・・いいだろう」
そういうとシュウジはそっと手を離す。
犬飼「本来お前なんかには何の興味も無えし関わるのも御免だ。
死のうが豚箱にぶち込まれようが俺の知ったこっちゃねぇ」
俺はくしゃくしゃになった首下直しながらそう言った。
犬飼「だが、雪奈は違う」
シュウジは顔を雲らせる。
犬飼「アイツは誰かに寄り添わなきゃ生きてはいけない」
シュウジ「雪奈の何なんだ、お前は」
雪奈にとっての俺か
何なんだろうね、まったく
俺がお聞かせ願いたい所だ
犬飼「只の知り合いだよ、只のね」
シュウジは俺を見つめた。
憎しみとか怒りとかそう言うのじゃなくて
純粋に俺を「見て」いる。
シュウジ「只の知り合いがなんでこんな事に首を突っ込む?」
犬飼「なんでだろうな・・・・・・わかんねぇよ。
けれど変われたんだ」
シュウジ「変われた?」
犬飼「アイツのお陰で俺は変れたんだ。雪奈はきっとそんな自覚これっぽっちも
もって無いだろうがな」
シュウジ「・・・・・・」
犬飼「だから自分勝手かも知れねーが俺は俺なりの恩返しを彼女にしてやりたかった」
シュウジ「・・・・・・その恩返しってのは、何なんだ?」
妙にかすれた声でシュウジは俺に問いかけた。
犬飼「正確にはまだ恩返しは出来てない。
それはお前と雪奈がもう一度もとの鞘に納めるって事だからな」
俺はいたって大真面目な顔でそう言い放った。
シュウジは少しキョトンとしている。
シュウジ「他人の色恋沙汰に首を突っ込むのか?お前は」
犬飼「お前の意見なんて聞いちゃいない。これは雪奈が望んでいる事だ。
だから俺は力ずくでもお前をあいつの元へ連れて行く。
何があってもだ」
シュウジ「それは・・・・・・無理な相談だな」
彼は初めて俺から目をそらした。少し寂しく笑いながら。
犬飼「借金の事か?」
シュウジ「怖いな、どこまで知ってる?」
犬飼「さあね」
俺はタバコを取り出す。
病院では吸えなかったので箱からタバコを出すのも久しぶりだった。
犬飼「取り合えず借金の事は心配するな。その辺は上手くいったよ」
まぁ、バレてひどい目に会ったが。
シュウジ「見ず知らずのお前にそこまでしてもらう義理は無い!
アレは親父が償うべき問題だ!」
犬飼「もう居ないんだろが」
シュウジは目を一瞬丸くする。
シュウジ「どういう・・・・・・意味だ」
犬飼「文字どうりの意味だ。さっきのお前の顔で確信したよ
この世に巣鴨正志はもういない」
巣鴨シュウジと俺は黙って視線を合わせる。
俺は視線を逸らしてタバコに火をつける。
歩道橋の上だけ時間が止まったかのように思えた。
シュウジ「・・・・・・ハハ。これは凄い名探偵さんがいたもんだ」
沈黙を破ったのはシュウジの方だった。
犬飼「そんないいもんじゃねえよ」
シュウジ「謙遜するなよ、ホームズ君」
そう言うとシュウジは冗談ぽく笑った。
犬飼「・・・・・・事故だったのか?それとも・・・・・・」
シュウジ「君に言って何になる。結果は結果さ。
僕は明日警察へ出向く。そして自分の罪を償う」
犬飼「償うべき人間がもう一人いるんじゃないのか?」
シュウジ「・・・・・・」
犬飼「お前は逃げてるだけなんだよ、巣鴨シュウジ。
嫌な事から逃げ出して一番大切なものをほっぽりだして
お前は一人で行っちまったんだ」
シュウジは目を閉じた。
犬飼「雪奈を残してな」
俺がそういい終わるとまた俺達は黙り込んだ。
車のクラクションやエンジン音だけが聞こえる。
けれどそういった街の音は俺の耳に入ってもまた留まる事をせず
消えていってしまう。
ゆっくりとシュウジは目をあける。
妙に澄んだ目だった。
シュウジ「君に・・・・・・ついて来てほしい所がある」
彼はゆっくりと俺にそう言うのだった。
連投規制?支援
そいつは早まったことをした。失礼。
いつも乙です。楽しんで読んでます。
アキ 「…ハァ…ハァ。」
アキのアーマーと身体は焼け跡ができ、その姿は痛々しかった。
老人 「驚いたな…。ここまで体力があるとは…」
アキ 「…う・うるせぇ」
老人の腕に『炎』が浮かぶ。
老人 「これで終わりだ…。」
老人は『炎』を発する。
アキはその炎を避け老人に切りかかる。
アキ 「ちっ!」
老人「くっ!」
老人は『強武』で強めた『杖』でアキの『剣』を受け止めた。しかし、アキは杖ごと押し切り老人を吹き飛ばした。
老人 「ぐっ…こ・小僧がぁ!」
アキ 「どうだ!糞ジジィ!
『人間』の『痛み』が分かったか!」
老人 「ハァ…ハァ…『人の痛み』が分からないのはあの『鬼畜』共だ!」
アキ 「…!?」
老人 「『正さねば…』。絶対無敵の『神』として…」
老人は、『杖』を振るうと熱風が吹き荒れ、砂埃がアキを包んだ。
『ゴォォォォ…』
その砂埃からアキの姿が見えた。
腕で顔を防いで立っていた。熱風から受けた『熱』により防具から煙が立ち上がる。
アキ 「なぁ…『神』にでも『勝てないモノ』はあるぜ。
…『孤独』だ。自分が『完全』で『絶対』だから寂しくなって『不完全な人間』を作ったんだよ。」
老人の脳裏に一瞬『家族の風景』が浮かぶ。
アキ 「おまえが言う『神』は、『間違い』を犯してでも寄り添いを求める『人間』に憧れてたんだよ!」
老人 「お前に何が分かる…!『戦争』の辛さを…。
『孤独』の辛さを…。」
老人は『杖』を強く握る。
その時…
業火に包まれた『修道院』が強い光を放ち、その業火を失った。
ラシク 「やったか…!?」
ユカ 「シュ…シューサ〜!」
修道院の墓の中、『骨』には剣が立ててあり、
『炎魔の侮辱』は粉々になっていた。
シューサの足からは煙が上がっている。
シューサ 「は…はは、ど・どんなもんだい。」
シューサはその場で膝をつく。
ユカ 「シュ〜サァ〜!!」
他の『ラシク隊』がシューサのところへ駆けつけた。
ラシク 「後は、アキに任せよう。彼に…」
ラシクはシューサに肩を貸した。
シューサ 「あいつは、『やるさ』…『やる奴』さ」
シューサはぐったりとした
346 :
さくさく:2006/08/11(金) 23:15:38
先生方乙
これから読みます。
ふぃ〜残り2回でこの章終わり予定。
読み返すと、なんか日本語弱いですね
これでも本能を抑えてるんですが
本当に描きたいまま描いたらどーなることか
あんまりくどくならず分かり易く描きたいと思うのでよろしくお願いします。
>>346 書きたいように書いたらいいんじゃない?
とか無責任に言ってみるw
結構帰宅後の楽しみになってるんで、先生方頼みますよw
先生方乙
俺なんかで恐縮ですがさくさくさんの話も面白くなったと思いますよ!
老人 「ば・馬鹿な!『アグニマン』がぁ…。」
老人から赤い『気配』が消えた。さっきまでの勢いを失った様子である。
アキ 「へ…へへ…これでお前の『野望』は終わったな」
アキもダメージと疲労で『平気』というわけではない。剣を杖代わりにし立っている。
老人 「…くっ」
老人は懐に秘めた『火石』を握る。
アキ 「お・おい…。じ…じじぃ…。てめーの切り札は終わったんだ。
『世界』なんて関係ない…ここには『俺』と『お前』しかいないんだ…。」
アキは『提案』を持ちかける。
アキ 「『殴り合い』にしねぇか?どうせさっきので『アグニマン』の『力』失ってんだ。
それに今更『一瞬で蒸発させました。』じゃてめーの『怒り』は治まらないだろ?」
老人は息を飲んだ。
老人 「な・なんだと…」
今まで、命を賭けて『戦争』をしていた相手と『殴り合い』をすると言ったアキが実に滑稽に見えた。
勝敗とは無関係のとこにアキはいりのだろう。
そのことを老人も理解した。
握っていた『火石』を捨てる。
老人 「ふっ…ははははぁ!いいじゃろう…
確かに今更『蒸発』ですますわけにはいかぬなぁ。」
アキ 「まだ、んなもんもっていやがったかぁ。
んじゃいくぜぇ!」
アキは剣を捨て、老人に殴りかかる。
アキが拳を放つ。老人の顔に当たる。
老人 「くっ!」
アキの腹を杖で突く。
アキ 「くそぉ!じじぃ!」
杖を構える老人、
老人 「『じじぃ』なもんでなぁ〜。これくらいの『ハンデ』を頂く」
二人の攻防が始まった。
アキは『拳』で、老人は『杖』で…。
いつのまにか、さっきまで戦争をしていた『兵士』も動きを止めアキ達を見ている。
実に『愚か』に見えたのだろう。国の名誉を背負って戦争をしている我々に比べこの『二人』は…。
しかしもっと『愚か』なのは『自分達』ではないだろうか?
『気高い理由』を盾に人殺しをしている自分たち。時には『名誉騎士である私に殺されるなんて本望だろう』と思ったこともある。
それに比べこの『二人は…』。名誉とは別のところへいるただ自分の『思い』を伝えるために…。それは。とても『人間』らしく見えた。
そして、二人の闘いに『決着』がついた。
352 :
Mr.名無しさん:2006/08/12(土) 17:11:50
>>347>>348 ありがとう。
次で最後です。
最後もぅすこしクドくなるかもしれませんが、
今日で出来ると思います
よろしくお願いします
これが小説とは笑える。単なる妄想の垂れ流しじゃないか。
垂れ主は創作文芸板でも見て、文章の書き方を学んだ方が良いな。
>>353 いや、ここはむしろ小説スレと言うか妄想の特色が強いスレだからな
元はエロスレだった訳だし
分かっている。どうせもてないし〜の頃から、この手のスレは幾つも見てきた。
とあるスレの不祥事で、罰ゲームとして、このスレを煽らなければならなかったのだ。
俺は必死に許しを乞うたのだが、彼らは聞き入れてくれなかった。許せ。
「あの御方」には逆らえない……。
新手の妄想では?
新先生の出現と聞いて飛んできました
運転手「よぉ!兄ちゃんまた会ったな!」
たまたまシュウジが捕まえたタクシーがさっき乗ってきた暴走タクシー
だったので俺は嫌な予感を隠せずにいた。
シュウジ「知り合いか?」
犬飼「まぁ・・・・・・そんな所だ」
俺はそんな濁った回答をした後シュウジと後ろの座席に乗りこんだ。
運転手「で、お次はどこまで行くんだい?」
運転手はくるりと振り返り俺達に行き先を聞く。
シュウジ「この街の丘の上にある教会に急いで向かってくれないか?」
運転手「急いでかい?」
シュウジ「ああ、出来るだけ」
犬飼「おい」
シュウジ「何だ?」
シュウジは不機嫌そうに俺の顔を見る。
犬飼「知らねぇぞ、俺は」
シュウジ「何のこ」
バウウウウウウウウン!
エンジンが唸り声をあげる。
シュウジ「な・・・・・・何だ!?」
犬飼「しっかり捕まってろよ」
タクシーは全速力で走り出す。
体全体にGが容赦なくかかった。
シュウジ「うおおお」
犬飼だ「ぐぅ、から言わんこっちゃ無え」
タクシーはウンウン唸り声を上げて目的地に向かっていた。
ぐんぐん上がるスピードに恐怖しながら俺達は座席にしがみつく。
シュウジ「まさか、ここまでとは」
犬飼「ちったぁその偉そうな口もこれで静かになるだろうよ」
シュウジ「ぐ!」
前を走る車が止まって見える。
タクシーは縦シューティングゲームの自機のようにスイスイと
周りの車を追い抜いていった。
シュウジ「僕は本当に好きだったんだ」
不意にシュウジが口を開く。
シュウジ「彼女の事を。だからこそ雪奈には幸せになって欲しかった」
犬飼「・・・・・・」
シュウジ「彼女にとって何が幸せなのかも考えずに」
タクシーは黄色信号が赤に変わる瞬間に交差点を猛スピードで
駆け抜けてゆく。
街の明かりが線となって窓の外を流れていった。
犬飼「恋愛ってのは自己満足だ」
シュウジ「何だよ、それ」
犬飼「相手に何かしてやる事が自分の心を満たしてくれる。
けどその相手にとっちゃそれがありがた迷惑だったりする事がある」
シュウジ「・・・・・・」
犬飼「他人の脳みその中身理解出来るわけねーんだ。
かみ合わなくて当然なんだよ、実際の所」
シュウジ「君も誰かとかみ合わなかったクチかい?」
犬飼「ああ、そうだな。そんな所だろうよ」
俺は少し口を尖らせる。
シュウジ「ハハッ、君は性格のクセが強そうだからね」
犬飼「うるせー」
シュウジ「君を好きだと言わせた女性はどんな人なんだろうね。
少しばかり興味あるよ」
犬飼「けっ」
シュウジ「そう怒るなよ」
シュウジはポンポンと俺の肩を叩く。
冗談を言ってのけるがその表情はいやみったらしくない。
雪奈がコイツに惚れたのが少し分かった気がした。
犬飼「知らなくてもテメーの人生変わりゃしねぇよ。
それに・・・・・・どうする事も出来なかった。
俺にはね」
俺の横顔をシュウジは見据えた。
窓から教会が丘の上にぼんやりと月に照らされ影を落とすのが見える。
けれどそれはすぐに雑木林で見えなくなった。
教会に続く手前の砂利道は正規のルートよりも近道らしく
タクシーはガタガタと車体を揺らしながら車輪を走らせる。
シュウジ「まさか・・・・・・君も・・・・・・雪奈のことを?」
彼は俺の表情を悟ったのかそんな事を口にした。
犬飼「黙ってろ、舌かむぜ」
シュウジ「そうだったのか・・・・・・いや、すまない」
犬飼「一人で納得してんじゃねぇ。別に何とも思ってねーよ」
シュウジ「そう・・・・・・か」
犬飼「そうだよ」
俺は車外に目をやる。
辺りは街の明かりが届かず、夜になれば人がほとんど来ない
地域に来ていた。
タクシーはゆっくりと誰もいない教会の駐車場に止まる。
運転手「あんたらこんな所で何しようってんだい?」
犬飼「さぁな」
俺は横目でシュウジを見た。
彼は黙って車を降りる。
犬飼「ちょっくら待っといてくれないか、帰りの足は必要だ」
俺は運転手にそう告げると、とりあえず行きの駄賃だけを彼に払った。
運転手「何するか知らねぇが怪我の数増やしてくんじゃねーっぞ」
犬飼「ああ、俺もこれ以上体がバカになるのはゴメンだ」
運転手「相方行っちまうぜ」
犬飼「そうだな、ちょっくら行ってくる」
俺はシュウジの後を早足で追いかけた。走るのはやはりまだ無理がある。
犬飼「まてよ、おい」
俺の声を聞いているのかいないのか前を歩くシュウジは
街灯が寂しく照らす教会へとただただ吸い込まれるように歩いて行くのだった。
風が吹き、周りの街灯に照らし出された木々のシルエットは小さくざわめき立つ。
それはそれほど大きくないこじんまりとした建物で
街灯が木々と同様にその教会の輪郭を照らし出す。
シュウジ「毒男君にはヒントをあげたんだが、これは賭けみたいなものでね」
シュウジは教会の屋根の先っぽについている十字架を見上げながらそう言った。
が、俺には何の事だか良く判らない。
シュウジ「彼女が来るか、来ないか」
コイツ今なんて言った?
雪奈が来るのか?ここに。
教会の中に通じる木製の2枚扉にシュウジは手をかける。
シュウジ「あ、また空いてる」
シュウジは木製の扉を2枚とも全開にした。
中はまっすぐ伸びた細長いじゅうたんの両サイドに横長の机と椅子が並び
じゅうたんの先には演説台とパイプオルガンが備え付けてあった。
無論正面の壁には大きな十字架が壁に貼り付けられている。
十字架を見るとここが教会なのだと再認識する事が出来た。
教会の中はステンドグラスを通して外の街灯の明かりが色をつけて入り込み
ぼんやりと薄暗くもあるのだが椅子やテーブルなんかが青く
申し訳ない程度に光る。
シュウジ「いや、雪奈とここにデートに来た時もね。ドアが今日みたいに開いていて
こっそり忍び込んだんだ」
シュウジはその細長いバージンロードのような絨毯を歩きながら言った。
ステンドグラスからの光がシュウジの背中を青く浮かび上がらせた。
犬飼「ふん」
俺はポケットに手を突っ込んで扉横の壁にもたれ掛かりながら十字架を見上げる。
イエスキリストが十字架に両手を杭で打ちつけられていた。
裸体で髭の男がうなだれぶら下がっている。
これをキリスト教の人々は神と呼ぶ。
けれど俺は無宗教であるしそれは只のオブジェにしか映らなかった。
俺がここにいる理由ってのは何なのだろう。
天に召します我等が神よ・・・・・・ってか?
そんな事を心の中で思った所で壁にかかってある十字架は
俺に何も教えてはくれなかった。
シュウジ「神様は僕にもう一度雪奈と会うよう言っているらしいね、どうやら」
シュウジは歩いている足をぴたりと止める。
遠くからバイクの音が聞こえてきていた。
シュウジはくるりと振り返り俺のいる玄関の方へ歩き出す。
そして何も言わず玄関のドアを開け外に出た。
すれ違う彼の目は決意に満ちたものだった。
ドアが閉まる。
その音は静かな礼拝堂に響きそして闇に吸い込まれていった。
シュウジ「君には感謝している」
ドアの向こうでシュウジがぼそりと言った。
犬飼「何の事だ」
シュウジ「君にもし出会わなければ、僕はここに来る事を諦めていたのかもしれない」
ドアのせいで聞き取りずらかったが彼は確かにそう言った。
シュウジ「ありがとう」
俺は何も言わなかった。
後はアイツらがどうするかだ。
やれるだけの事はやったつもりだ。
自分が出来るせめてもの償いを。
「シュウジ!!」
女の叫ぶ声がする。
切羽詰ったようで必死なすがり付く声。
犬飼「来たか・・・・・・」
俺は独り言をそう呟き目を閉じた。
シュウジ「雪奈・・・・・・よぅ」
もう少しうまくやれよシュウジ。
と言っても無理なのは分かってる。
実際シュウジの立場にいたとしても同じようにかける言葉を
俺は見つけられなかっただろう。
雪奈「何考えてんのよ!ばかっ!」
シュウジ「考えたさ・・・色々ね・・・・」
雪奈「考えてないわよ!なんで一人でしょいこむかな!?なんで私だけ置いてきぼりに
するかな!?私アンタの彼女なんだ!一緒に生きるってきめたんだ!」
雪奈の悲痛な叫びは俺の胸をえぐった。
結局俺は彼女とどうなりたかったのだろう?
本当に助けたいだけだったのか?
女として好きじゃなかったのか?
彼女の声ドア越しにを聞きながら俺は考える。
雪奈「この教会で私が・・・・告白したとき、えっぐ・・・一緒にこの海の見える
教会で・・うっぐ・・・結婚しようねって・・・うっぐ・・」
シュウジ「そうだったな・・・」
雪奈「後ろ指さされても・・・うっく・・・・あなたの傍に・・・いたい」
ああ・・・・・・そうか
シュウジ「・・・・・ありがとう・・・」
きっと俺は
シュウジ「待ってくれとは言わない。だけど・・・・・
うれしいよ・・・・・・・ありがとう・・・」
雪奈から逃げ出しただけだったんだ。
雪奈「・・・・・待つ・・・よ」
シュウジ「そっか・・・」
今までなにも無かった俺に大切なものができた時
その守り方や接し方を知らなくて
傷つけるのが、いや傷つくのが怖くて
雪奈「絶対・・・・迎えに来てもらう」
俺は彼女が幸せであればというもっともらしい理由をつけて
逃げ出したんだ。
シュウジと共に雪奈が生きていく道も素晴らしくいい人生になるだろう
ってのは十分わかる。
けれど・・・・・・いや、もう遅い。
「お前は逃げてるだけなんだよ、巣鴨シュウジ。
嫌な事から逃げ出して一番大切なものをほっぽりだして
お前は一人で行っちまったんだ
雪奈を残してな」
俺は結局この言葉をシュウジに言ったのでは無く
自分自身に言っていたのだとその時気がついたのだった。
心の奥底では逃げていると言う事が分かっていたのかも知れない。
けれど認めるのが嫌だったんだ。
俺の母親や、死んじまった巣鴨正志なんかと一緒で
色んな事から逃げてるんだと認めるのが、たまらなく辛かっただけだのだ。
けれど自分が望んでいた事を完遂しえた事で
皮肉にもその事に気づいてしまった。
ぽっかりと心に大きな穴が開く。
俺は彼女を愛していた。
何故そんな簡単な事を認められなかったんだろう。
何故告白しなかった?
何故未来の可能性を否定した?
男ってのは何故こうも未練がたらたらな生き物なんだろうと
俺はぼんやりとした頭で考える。
体から発せられる痛みは慣れてしまって何も感じなかった
終わった。
何もかも。
その日、俺の頬を涙が流れることはなかった。
今日はここまで
ノシ
小説と言うよりは俺の場合妄想だからなぁ・・・・・・うへへへ
乙です!
(ノД`)゚・;。切ねぇよ犬飼
371 :
Mr.名無しさん:2006/08/14(月) 20:15:13
定期サルベージ
先生オチュウ
ZA先生キテるねぇ
男ってホント馬鹿ね(ノД`)゚・;。
NM先生の作品が読めるのはこのスレだけ!
老人 「『若者』よ…。私は寂しかっただけなのかもな…。
家族を失ったとき『アグニマン』のことを知った。
この『力』は自分に与えられた『孤独』を消す力だとおもったんじゃよ。
しかし、違った。私の『力』はただ『孤独』を広げただけじゃった。
私に必要なのは『神の力』なんかじゃない…
私に必要だったのは…」
老人の『身体』から『煙』が立ち上がる。
老人 「…気持ちを伝えられる『人間』だったんだよ。」
老人の『身体』が一気に『発火』した。
老人 「きっと『兵士』共もそうなんだろう。
おまえは失うな。『仲間』を…。『心』を…。」
老人の身体は真っ黒になりその地に倒れた。
今この場に生き残ってる『兵士』は数名。
老人の『人体発火』のち兵士達は戦争を止め、引き返していった。
ラシク 「おーい、アキ!」
ラシク隊がアキのところへ駆けつけた。
ラシク 「状況は…?」
アキ 「『老人』は…死んだよ。
『アグニマン』の呪いってやつだな。『炭化』しちまった。
兵士達も退いていった。これで終わりだ。」
ラシク「…そうか。」
アキ 「シューサは…無事か?」
ラシクの肩に乗っているシューサを見た。
シューサは、ぐったりしながら、
シューサ 「お…俺はピンピン…」
…平気なようだ。
これで この『事件』は終わった。
翌日…。
アキ 「じゃーな…。みんな…。」
『空船場』でアキを見送りにラシク隊がきていた。
ラシク 「元気でな…。アキ」
ロマ 「またな…。」
シューサとユカは何も言わないまま…『空船』は去っていった。
飛んでいく『空船』を眺めながら…
シューサ 「『愛しのアキさん』…が行ったぞ…。
いいのか?何も言わなくて…?」
ユカ「べ・別にアキさんはそんなんじゃないんだから!た・ただ尊敬しているだけ!
それに…」
ユカ「『さよなら』は言わないよ。
また会えるら…」
シューサ 「そっか…。」
ユカ 「シューサも何黙りこんでの!『別れを惜しむ』なんて似合わないよ!」
シューサ 「ばか!おれは…あれだよ!ほら…あれ」
2人はいつもの『喧嘩』を始めた。
ラシク(やれやれ…今日はいつもより空が青いなぁ〜。)
青い空に浮かぶ空船はとても輝いて見えた。
377 :
さくさく:2006/08/15(火) 06:35:00
読んでくれた方、お疲れ様です
終わりでーす。
結構ラストは迷った感
ふぅー
アキの視点にするか。シューサの過去にするか。
結局、バイバイってのがよかったかなーって
次回のタイトルも迷ってます。
『探偵「ジン」』か『霊者「ジン」』か
ではノシ
シュウジ=オダギリジョー
犬飼=ツマブキ
に脳内変換してハァハァしまつ
先生方お疲れ様です。
ZA先生はラスト近いかな?期待しております^^
さくさく先生も次回作も期待しております^^
前スレ945先生も期待しておりますよ〜^^
では合宿編はまだまだ続く予定です。
どうぞお付き合いください。
では書いていきますです。
「美久さん起きてください!美久さん」
俺は美久さんの肩を優しく揺らし、必死に訴え続ける。
すると、美久さんは不機嫌な様子で目を半分開けた。
「ウルサイ」
そういうとまた目を閉じスヤスヤと眠る。
俺は言葉を再び失う。
どうしたのだろうか?これが素?もしくは人違い?
あれこれ考えるがどうしようもないので、再び肩を揺らす。
今度は目をぱっちりと開け俺を睨むように見つめてきた。
「ウルサイなぁ。あなた誰?」
「何言ってるんスか。空ですよ。南野空」
ああ、きっと寝ぼけているんだろう。俺はそう思った。
「知らない。あなたなんなの?」
「スイマセン、その前にあなた澤田さんですか?」
人違いかと思い一応確認してみた。
「そうだよ、あなたもしかして美久の連れ?」
「まぁ、一応。あなたもしかして美久さんの姉妹さんでしょうか?」
「姉妹・・・みたいなモノかな。めんどくさいから今は話さない」
こうしてお互いの質問合戦が始まった。
それにしても似ている。
瓜二つとはこのことだ。
ポニーテールと、キリッとした目以外は全く見分けがつかない。
「よく似てますね。双子なんですか?」
「それも、めんどくさいから今は話さない」
「美久さんはどこだかご存知ないでしょうか?」
「それもめんどくさいから今は話さない」
そう、決定的な違いは正反対とも言える性格。
いつも優しく接してくれる美久さんとは違い、突き放すような言い方をする。
そして、わがままっぽいなぁ。
「あの、あなたのお名前を伺ってませんでした。お聞かせ願えますでしょうか?」
俺は年上に接するように言った、この性格をすぐ理解したからだ。
「え〜と空っていうんだっけ、キミ?やめてね。そんな言い方。タメだしさ」
「あ、ハイ、いや、わかった」
「私は澤田久美。めんどくさいからあとの事は聞かないで」
「では久美さ・・・」
「さん付けもナシにして」
言葉を遮られる。鋭い一言。本当に姉妹なのかな?疑問も持ち始めてきた。
「じゃあ、久美。キミもここの学校の1年生だよね?」
「うん、そうだけど?」
「じゃあ、すぐ行こう」
もう夕日が沈みかけている。このままじゃ、マズい事になる。
「あ、そうだった。ハイキングだったよね?」
「ああ、美久さんを追っかけて来たんだけど、はぐれちゃって、
疲れて座ってたらキミにあったワケさ」
俺達は歩きながら状況を確認しあった。
「私は途中まで班の人達といたんだけど、急にはぐれちゃって・・・」
「急にって何かあったの?」
「ううん、いろんな自然を堪能してたら気がついたら別の場所で・・・」
「・・・フゥ・・・」
「何よ?しょうがないでしょ。そもそもこんなトコに連れて来るほうも、
連れて来るほうだよ。こんなトコを数人で歩かせといて、
遭難者が出ないワケないよ」
おいおい。あんなハッキリ道ですよ〜って道は他にないと思うのだが・・・
「あ、空。今私をバカにしたような顔で見た」
俺の呆れた顔がバレたのか久美は怒っているようだ。
「キミも結局はぐれたんでしょ。今の罰。疲れたからおぶってって」
「何で俺が・・・」
「へ〜。美久にあんな事しといて、そんな事ゆ〜んだ〜」
「ック・・・少しだけだぞ」
どうやらこの人にもその情報は伝わっているようだ。
実の姉妹だとしたら、当然と言えば当然か。だが少し悲しいな・・・
「よっっと・・・軽いな、体重何キ・・・」
俺の頭の上に拳骨が落ちる。
こんなクラッっとくるのは葵以来だぜ・・・。
俺は美久を落とすまいと何とか耐える。
「キミはデリカシー0なのかな?全く。10分追加ね」
「え!?おいおい」
「ハイハイ、文句言わずに進む」
予想通りそうとうなわがまま娘である。
「うあぁっ」
途中でつまずきそうになることもある。
「ちゃんと歩きなさいよ〜」
「わりぃ、わりぃ」
胸の感触が・・・もろに背中に・・・
こんなに軽いのに出るトコ出てて反則だよな、と思っちゃたりする。
まぁ、俺も一応健全な男子高校生なので・・・。
ボカッ
また頭の上のお星様が・・・
「なんだよ、いきなり?」
「ウルサイ、ウルサイ、バカ。ちゃんと前見て歩け」
彼女は顔を赤くして、そっぽ向いている。
まさか・・・?だとしたら勘よすぎなワケだが・・・
と思っていたら頭。いや、それよりもっともっと高い空に星が浮かんでいた。
俺はマジで感動した。
「久美さぁ。空好きか?」
「何言ってんの?」
彼女の顔がまた赤く染まる。
「違う、この星空だよ」
そこにはプラネタリウムで見たような星が本当に浮かんでいた。
本物の輝きと言おうか、こんな星を見るのは久しぶりだった。
その輝きは俺の目を虜にした。
「え、あ、そんなこと考えたことない」
「そっか。俺は大好き。ず〜っと見ていたいと思うよ。この星、月」
「朝、昼、夜。それに天候によっていろんな顔をする空。
そこには無限の何かがあるって俺の父さんも言ってた」
「そっか・・・。いいよね。私も久しぶりにこんな夜空見たなぁ」
「これだけでも来た甲斐があったかな」
「そうだね」
久美は初めて俺に笑顔を見せてくれた。
はじけるような、そう、星のような輝きをもった笑顔。
俺はその笑顔もず〜っと見ていたいと思った。
俺と久美はしばらく星空を眺めていた。
「降ろして」
ふいに久美が言った。
「ああ」
俺は、やっとかと降ろす。
しかし、久美の笑顔はまだ消えていなかった。
ず〜っとそのままのが可愛いのに・・・
「美久の言った通りだね。キミになら全てを・・・」
久美は意を決したように話し始めた。
今日はこんなトコで〆ます。
えと、美久と久美間違えてるトコがあるかもです。
そこら辺はご了承ください^^;
美久は(ミク)久美は(クミ)と読みます。
一応書いときます。
久美のプロフィールは今書くとちょいとマズいので
次に書きますね。
ではノシシ
病院に戻った俺は案の定医師や看護師にこっぴどく叱られ
傷口も開いてしまい入院が長引く羽目になってしまった。
そんな怒り狂っている医師を俺は上の空で見ながら
これからどうするか漠然と考えたりするのだった。
俺はやっと見つけた生きがいみたいなものを失い途方に暮れていた。
ひかるは俺を心配してくれたのかまた泣きじゃくりながら
俺に飛びついてきて鼻水と涙を俺の服に擦り付けると
看護師に引きずられてまた部屋を出て行く。
デジャブな気もするがその辺は気にしない。
それからというもの俺は気が抜けたように日々を過ごした。
失恋、なのだろう。これは。
窓から見る景色をずっと眺めながら俺は呆けた。
ひかりがベットの横で楽しそうに話をしても俺は
内容も聞かずうんうんとうなずくばかりだったのだ。
そしてそれから数日たったある昼下がり、件の彼女は俺の目の前に突如として
現れるのだった。
雪奈「思ったより元気そうね」
それが彼女の第一声だった。
犬飼「どんな顔でお前と話したらいい?全部聞いたんだろ。
シュウジに」
俺は窓の外を見ながら言った。
眼下に広がる街の上空を名も知らない鳥が気持ち良さそうに舞っている。
鳥になれたらこんなちっぽけな悩みやプライドなんて無くなって
スッキリするだろうなと現実逃避を試みる。
が、1秒と持たず俺はリアルな世界に引き戻された。
雪奈「ごめんなさい」
震える声で彼女は言った。
アディオス、バードライフ。
それが何に対するごめんなさいなのか俺には分からなかった。
シュウジの借金をチャラにした事なのか
雪奈が俺をフッたという事なのか
シュウジと雪奈をめぐり合わせたことに対する事なのか
いや、それもどうでもいい事だった。
犬飼「俺が」
雪奈「何?」
犬飼「生きている意味って何なんだろう」
雪奈は黙り込む。
犬飼「怖いんだ。
結局俺は母親や、巣鴨のオヤジと何ら変わらなかったんだ。
君から逃げ出したのさ、俺は」
俺は包帯がぐるぐるまきにされた手でシーツをぎゅっと握り締めた。
犬飼「変われたと思ってた。
自分は新しい人生を歩むんだって思ってた。
けどそれは結局言い訳でしか無かったんだ」
雪奈「そんなこと無い」
犬飼「いや、俺はアンタの事が好きだったんだ」
雪奈「犬飼・・・・・・さん」
犬飼「けれど俺にはアンタを守ることも」
涙がこぼれた
犬飼「それどころか想いを伝えようともしなかった!」
だせぇ
犬飼「せっかく育てた大切なものを壊すのが怖かったんだ!」
鼻水なのか涙なのか分からない液体が顔からあふれ
俺は顔をくしゃくしゃにして頭を垂れて泣いた。
教会で流れなかった涙がここに来て溢れ出した。
もう少しタイミングをずらして頂きたかった、俺の涙腺よ
よりにもよってなんでこんな所でダムが決壊してしまうとは不甲斐ない。
どうせなら教会で泣いちまえば良かったのに。
まぁ融通の利かないのが俺だ。
わかってるさ、そのへんのとこ。
一通り泣き明かして貯水タンクの水が出尽くした所で俺はゆっくりと顔を上げた。
液体まみれの顔を見られたくなかったので俺は泣いている間ずっと
下を向いていたのだ。
顔を上げた時雪奈はそこに居なかった。
そりゃそうだろう。
大の男が鼻水垂らして泣いてんだ、気まずくもなるよなぁ。
しかしホッとしたのも事実だった。
一人でいたい時もある。特に今は。
俺の場合一人でいたい時が大半ではあるのだが。
泣きはらした俺はティッシュで鼻をかむと仰向けにその体をベッドに投げ出した。
白い天井が視界いっぱいに広がって俺は何故彼女の前で泣いてしまったのだろうと
後悔していた。
彼女を目の前にして感極まって泣くなんてフラれた女子高生じゃあるまいし
いやはや弁解の余地無しだ。
今死神が現れて「このボタンを押せば楽に死ねるよ」と言ってくれたのなら
俺は連打でそのボタンを押しただろう。
まぁ現実問題、そんなオカシな死神も今から自殺するだけの気力や度胸も
無かったので俺は脱力感にその身を任し不甲斐ない自分を呪った。
犬飼「カッコ悪」
俺は何も書いていないキャンパスのような天井を見上げてぼそりと呟いた。
雪奈「そんなことないよ」
彼女の透き通るような声が俺の耳に届く。
犬飼「どああああ!」
頬にキンと冷たい感触。
横を見ると缶コーヒーを持った雪奈が百合のような笑顔で立っていた。
雪奈「泣いたらすっきりしたでしょや、ね?」
俺の目に映る彼女は死神などでは到底無く、やはり天使だった。
その後、俺と雪奈は互いに傷つかない距離を置いて
シュウジの今後やこれからの事を話したりした。
彼女も大人だ。
俺の傷口をえぐることなく優しく会話を紡いでゆく。
それが有り難くもあり寂しくもあり辛くもあった。
けれどそんな彼女の優しさに答えるべく俺は
泣いたらスッキリしたぜ
みたいな雰囲気でくだらない冗談を言っては彼女と二人で笑うのだった。
雪奈「じゃあ、またね」
百合の笑顔はそう言うと病室を静かに後にした。
窓の外は日が暮れかけていて彼女は4時間ほど俺に付きっきりで話をしてくれた。
有り難いと言えば有り難いがやはり彼女と居ると胸が苦しかった。
やり場の無いモヤモヤが心に残るといえばいいだろうか。
ひかるは俺よりは軽症でもう退院してしまい(毎日遊びに来るが)
漠然と時間を食いつぶす日々を俺は何とも思わず
ただ窓から鳥や雲を眺めた。
俺はそれからと言うもの妙に塞がった気持ちで病院生活を送るのだった。
ある一人の少女と出会うその時まで。
今日はここまで
ノシ
先生オッツ
ちょい久しぶりブレイブストーリー読みました。
めっちゃ細かく描いてありますね。漫画でもなく、小説でもない。本を見て派手な演出の映像がでてくる感じ
合わせて話ますが、主題歌歌ってるアクアタイムスも好きなんですが
この人達25歳以上だったんらしい
十代かと思った。
インタビュー・優
連 『では、現在好きな人はいますか?』
秋山は深く頷いた。
秋山 “はい。います。僕の妹です。
子供時からあんまり、自己表現とかしなくて
僕のそばから離れなかった。
そんな奴が「留学したい!」って言った時
正直、混乱はあったけど凄いうれしかったよ。
見てないところで成長してんだなぁ〜って
きっと僕が妹の成長の邪魔になっていたんだなぁって思ってさ。
そんな僕にでもあいつは優しく笑ってくれる。
そんなあいつが一番好きだな。”
俺は思った。こうやって何回もインタビューをとってきたが
何故ここまではっかりと“好き”と言えるのだろう。
秋山優にいたってはこれでもか!と、いうくらいはっきりと“好き”と言った。
本当にそれを羨ましく思った。
俺は…たぶん自分以外大して人を好きじゃないんだろうなぁ
しかし、あいつ…海里といればきっと好きな人ができる。
いや…好きになってみせる。
今までの自分じゃない自分になるために…
連 “それでは、妹さんに一言メッセージをお願いします。”
優 “これからお前が行こうとしてる道とか場所とか…大変な所かもしれないけど
お前は、凄い奴だから出来るって!がんばれな。
兄ちゃんそのために『先行投資』してんだからな。
向こう行っても元気でな!”
秋山優らしく冗談も交えながらのメッセージ
なんとも言えずただ凄かった。
連 “お疲れ様。協力ありがとうな”
優 “あーおまえもがんばれよ!”
“がんばれよ!”っか…。
よく言われていた言葉だが今までとは違う意味に 聴こえた。
海里 “あーあの人…やっぱいい男だ!
あれはモテるわ…。”
この人よく自分の意見をコロコロ変えるわ。
もぉー慣れたことだが
しかし、それは俺も思ったことだ。
秋山優は格好いい。それはスタイルとかオーラとかそういうものじゃなく、
彼の『意思強さ』がだ。
まっすぐなのだ。
意思の強さが“良い”っというわけではないだろうがとにかく格好いい!
これが今の俺の精一杯の感想だ。
(俺は一生…この人には勝てないなぁ)
なんて思ってみた。
398 :
945:2006/08/16(水) 21:27:01
お久しぶりでーす。
本当に久しぶりです。お盆休みだから帰省してきた感覚。
おっー久しぶり!みたいな
それはいいんですが、本当はドシドシ描きたいんですがなかなかそうは
なんか携帯で見て軽く見れる小説を目指します
それでは
NM先生はまだまだ続く!
400 :
Mr.名無しさん:2006/08/17(木) 10:10:30
てか、さくさくさん、アキやめちゃったのか…
なんかいい展開になってきたと思ってたがね…
つかさくさくさん、アキやめちゃうのか…
せっかく面白いと思えるようになったのに…
いやまだ書きますよ
次回・探偵「ジン」で
みんなありがとう。今日は頑張らせていただきます。
先生方お疲れ様です〜。
945先生はお久しぶりですね。
僕ももっと書いていきたいですが、
時間がないです・・・。今は何よりも時間が欲しいデス・・・。
では書いていきましょ〜
久美のバックにはまん丸な月が浮かんでいる。
今日の月は青白く、その優しくも、幻想的な光が
久美を包み込み、今にも消えてしまいそうに思えてくる。
「実はね、私は美久で美久は私なの」
「・・・????」
頭の上に何個ものクエスチョンマークが浮かぶ。
その言葉を理解できずに必死に頭をひねった。
「ええと、簡単に言うと現代の言葉では二重人格とも言うの」
「え・・・?」
二重人格。その言葉なら知っている。
二つの自分が存在し、まるで別人のようになってしまうような
現象だと認識している。
「私の場合は少し違って、本当に2つの意志がこの体の中に存在している
1人は美久、もう1人は私。それぞれを認識し、共存している・・・
という言い方が正しいのかな」
俺は分けがわからなかった。いや、わかっていたのだけれど・・・
あれは本の世界、フィクションの中でのモノだと思っていた。
しかし今そう名乗る人物が目の前にいるのだ。
「今日のあの時、私の様子が違うのに気づかなかった?
正確には美久のだけど・・・」
「そういえば・・・」
そうあの後の美久さんは何かが違っていた。
あの時から久美に代わっていたというのか?
「じゃあ、何で道からあんなにはずれたんだ?」
「それは・・・」
少し恥ずかしそうにしてうつむく久美。
「なるほど」
俺は少し勝ち誇ったような気持ちで納得した。
そこは美久さん譲りなワケか。意思が違っても同じ体だしな。
「ウルサイ、ウルサ〜〜〜〜イ、バカ、もう教えてやんないぞ」
「あ〜わかった。スマン」
「わかればよろしい」
久美はゴホンと咳き込むと再び話し始めた。
「だから今美久は私の中にいる、だから心配しないで」
心配しないでと言われても・・・
「ああ、にわか信じがたいが、今美久さんはどうなってるんだよ?」
「眠っている状態という感じかな。私の声は届くんだけどね」
眠っている状態というと、どちらか片方にはその時間は存在しない。
人生を分け合うなんて・・・
「なんか、可愛そうだな、二人で一人なんて・・・」
「ううん、二人だからいい事だってたくさんあるよ、
それに、私には美久が、美久には私が必要なんだ」
久美は少しだけ悲しそうな顔で微笑んだ。
その笑顔に俺は胸を締め付けられるような感情を覚えた。
「じゃあ、私そろそろ代わるね、空も美久と話したい事あるんでしょ?」
「まぁ、そうだけど・・・」
代われば久美の時は消える。その代わり美久の時がやってくる。
複雑な心境であった。
「あ、一瞬倒れるから受け止めてて」
久美は俺に体を預けるように横になり、俺はそれを支える。
「今日はありがとうね。楽しかったよ。またね」
最後にとびっきりの輝く笑顔を見せ、そのまま眠るように目を閉じた。
光り輝く星は次の夜明けを待つように眠っていった。
「ん〜」
ゆっくりと目を開ける美久さん。
その表情からすぐに美久さんだとわかった。
俺は支えていた手をはずし、代わりに美久さんの目の前で手を振った。
「おはよう、美久さん」
今日はここで〆です。
やっと久美&美久の正体ってトコデスカ・・・
まだまだ先は長そうです。
時間があればもっと書くのになぁ・・・。
でゎ久美のプロフィールでっす。
名前:澤田 久美
身長:156cm
体重:37`
B/W/H:81/54/81
趣味:バスケットボール、運動するコト、愛犬との散歩
好きなモノ:探検、 ドラマ、犬
嫌いなモノ:虫、機械類、勉強
容姿:いつも不機嫌そう。髪はポニーテール。しかし気分によって髪型を
変えたりする女の子らしいトコもあったりする。
透き通ったような青髪。
一言:わがまま娘です。不機嫌そうなカンジがしますが、
素直な時は可愛らしい笑顔を見せるときもあったりする。
美久のもう1つの意思。美久とは性格が全く違い、
子供っぽいです。
あんま美久と変わってないかも^^;
先生方頑張ってください。期待しております。
僕も頑張りますよ、できる限りはw
ではノシシ
病院生活に少し慣れ始めた正午前、俺は売店に缶コーヒーを買いに
フラフラと1階に下りてきた。
エレベーターを下り売店で秋に向けた新商品のコーヒー買った俺は
それを片手に玄関の脇を通り抜ける。
ふと横に目をやると玄関近くの待合室には外部患者用の長いすがずらりと並び
年寄りなんかがその順番を32インチのテレビを見ながら呆けて
名前が呼ばれるのを待っているのだった。
俺は缶コーヒー片手に病院の中庭へ足を進めた。
病院は上空から見ればコの字の格好をしていてその真ん中のスペース
が中庭となっている。
木々が等間隔に並び花壇には色とりどりの花が並んでいて
花などにそれほど興味も無いのだが、この病院の中庭は手入れが
しっかりしていて見栄えが良く、俺はちょくちょく足を運ぶようになっていた。
俺は木陰のベンチに腰掛けるとコーヒーを口につける。
ブラックコーヒーは口の中に苦味と酸味を残し胃に流れ込んでいった。
消化器系が弱っている俺がブラックコーヒーを飲んでいるところを
あのお節介な看護師が見つけたら鬼のような形相で怒って来るのだろうなと
とりとめもない事を考える。
ふと目をやると花壇を挟んだ向かい側にある木陰のベンチに
パジャマ姿の少女がちょこんと座っていてその膝の上で黒猫が気持ち良さそうに
寝息を立てていた。
犬飼「あのヤロー」
俺が中庭に来る訳は他にもあった。
ルドルフである。
ある日俺がたまたまタバコを吸いに中庭に出た時、ルドルフは律儀にも
俺が中庭に出てくるのを待っていたかのごとく
花壇の前でちょこんと座って待っていたのだ。
なんとも可愛い奴ではないか。
アニマルテラピーってのがあると耳にした事があるが
あながち馬鹿に出来ないと俺は思ったりする。
それ以来俺は昼前になると中庭にふらりと出掛けて毎日ルドルフの
遊び相手をしてやるのが病院内での数少ない日課となっていた。
だが今日はいつもと勝手が違う。
やはりルドルフも男なのだろうか?
若い女の膝で寝る方が俺と遊ぶのより良いってか
まぁ、そりゃそうだろうよ
種が違えどもまだオスよりメスの方がいいよな
本能に忠実な奴は羨ましいぜ
等と心の中で悪態をつきながらコーヒーを一気にぐびぐびと飲み干す。
飲み干した金色と黒のラベルが印字された缶を俺はゴミ箱にぽいと捨てた。
かしゃんと軽快な音がなると同時に膝の上で眠っていたルドルフが
ぴくりと目を覚まし俺を見つけた。
ルドルフは少女の膝の上でスクッと立ち上がり膝の上からぴょんと
飛び降りる。
少女「あ」
少女は行ってしまいそうなルドルフを追いかけるがルドルフの方が
スピードは早く俺の足元に到着した彼はグルグルと鼻を鳴らしながら
体をすりつけた。
少女よ、これが男の友情ってもんだ
信じてたぜルドルフ。
今度マグロの税込み296円のデリシャス缶詰を買ってやるからな。
俺はそう思いながら顔を上げる。
ルドルフを追いかけてきたパジャマ姿の少女を見て俺は意表を突かれた。
少女は猫になつかれる俺を羨ましそうに見た。
少女「行っちゃった・・・・・・」
そう小さく寂しそうに呟く彼女は俺が前見た時、青い浴衣を着ていたはずだ。
小さな子猫のようなくりくりとした目が印象的で
心なしか口もとが姉にそっくりな気がする。
話したことは無かったが俺はその少女の顔をはっきりと覚えていた。
夏と秋が入れ替わる刹那の瞬間、病院の中庭でたたずむ少女。
俺の記憶の限り、それは紛れも無く斉藤雪奈の妹であるのだった。
すごすごと少女はもといたベンチに戻ってゆく。
犬飼「ルド、ちょっと来い」
俺はそう言うとベンチから重い腰を上げる。
ええメンドクセェよ、旦那
と言わんばかりにルドルフはその場を動こうとせず俺を見上げた。
何を言うか、さっきまで女の膝枕でぐうぐう寝てやがった癖に
俺はしかたなく動かないルドルフの両脇をむんずと抱える。
ルドルフはどうにでもしてくれよといわんばかりの脱力感を体全体で表現し
小さな砂袋を持つように俺は彼の両脇腹を抱えた。
重いな、お前
少女がベンチに座り顔を上げるとルドを前でだらりとぶら下げた俺と目があった。
少女「え?・・・・・・あ」
彼女は元々大きい目をさらにぱちくりさせて俺とルドを交互に見た。
犬飼「ほれ」
俺は彼女の目の前に猫を顔を近づける。
ルドルフ「くるるるる」
少女「あ・・・・・・あの」
犬飼「心配するな、俺は雪奈の」
何なんだろう
犬飼「友達だ」
フラれた男だろ?
脳内でもう一人の俺が、発する言葉に赤ペンで修正を入れつつ
俺は雪奈の妹とのファーストコンタクトを図ったのだった。
今日はこの辺で
ノシ
お〜久しぶりにリアルタイムだったお
先生お疲れ様です。
クロススゴス
個々のエピソードもさることながら、クロスこそZA先生の本領発揮。
420 :
400:2006/08/18(金) 23:54:03
先生がた乙
おれ400だけど
>>401は真似をしたのか?それとも偶然?ww
深夜、街灯も照らさない道を学者風の男が走っていた。
学者 「…ハァ…ハァ」
それを追いかける男。
男 「無駄ですよ。教授
『どこへ』逃げたって…」
学者風の男は『教授』と呼ばれた。
男 「さぁ教授…『ホワイトキャッスル』を渡すんだ。」
教授は壁を背に…。
教授 「はぁはぁ…いいだろう。後悔するのは、おま…」
言葉を遮るように、教授の胸にはナイフが刺さった。
倒れた教授から白い城の模型を奪った。
男 「ふっ…初めから素直にしていれば…」
その、白い城の模型のある一部が欠けていた。
男 「貴様…。」
その時すでに教授は骸となっていた。
アキ 「あっ…ここかぁ」
『酒場』の前に立ち止まった。
10時間前
キタザキ 「『死』を研究している教授から『ホワイトキャッスル』が奪われ教授が殺された。
『ホワイトキャッスル』は『魂』を操ることができると言われている。
おまえは『ホワイトキャッスル』を使われる前に取り戻すのが今回の任務だ。」
アキ 「でも…誰が奪ったとか、どこに持っていかれたのか分かってる?」
キタザキ 「そのことについては心配ない。
ある『酒場』にいる『探偵』の『ジン』という者が調査をしている
細かいことはその男に聴いてくれ。」
それから10時間後
アキは『酒場』のドアノブに手をかける。
(カランカラ〜ン)
ドアを開けるとベルが鳴る。
店の主人 「いらっしゃいませ。」
アキ 「ここに『ジン』って奴はいないのか?」
店の主人に訪ねたところ、カウンターで飲んでいた女が立ち上がる。
女 「あなた『ジン』に何か用?」
アキ 「あっ?あーちょっとな…」
するとその会話を聴いてか酔っ払いのスーツの男がこちらを見た。
スーツの男 「おっ…あんたか〜『ハンター』ってのわぁ…」
立ち上がる時、隣で飲んでいた大男の肩にぶつかる。大男はそれにムッとし、スーツの男を睨みつけ立ち上がる。
スーツの男はそれを無視しこちらに向かってきた。
スーツの男 「俺が〜『ジン』だぁ〜探偵の『ジン』だぁ〜
特技は…」
スーツの男は『ジン』と名乗った。
大男は後ろからジンを襲う。
しかし、ジンはあっさりとそれを避け、大男を蹴り上げる。
ジン 「『拳法』だぁ!よろしく。」
424 :
さくさく:2006/08/19(土) 04:40:56
今描きました。
今日また描きたいです
よろしくお願いします
アキ 「あんたが…『ジン』かぁ…」
ジン 「うっ…そぉ〜俺がジンよぉ〜ハンター君」
『ジン』と名乗るその男はかなり酔っていた。
そこにカウンターに座っている女が割って入ってきた。
女 「ジン!とりあえず顔洗ってきなよ!
あたしは、『ハヤ』
ジンと同じ探偵やってる者なんだけど…」
ジンは顔を洗いに行った。
ハヤ 「あんな奴よりあたしのほうがずっと『腕』は上よ!あたしを雇いなよ」
アキ 「いや…『仕事』じゃなくて…」
顔を洗ったジンが帰ってきた。
ジン 「あ〜さっぱりしたぁ〜
でっ…なんだっけ?」
そして…本題に入る
アキは任務の話を一通りした。
アキ 「…でっあんたが何か知ってるって聴いたんだが…」
ジンはブラックコーヒーを一気飲みした。
ジン 「あっ…あ〜『そういうこと』ねっ!
俺もさ…詳しいことは聴いてないんだ。
細かいことは『ハンター』に聴けって…
でも分かった。俺に任せろ。」
アキは何がなんだか分からなかった。
ハヤ 「『そういうこと』かぁ…。ならあたしの出番じゃないね…。」
アキ 「何が…『そういうこと』なんだ?」
ジン 「んじゃ出かけますか。」
ジンは立ち上がった。
アキ・ジン…そして何故かハヤも…移動した。
行き着いた場所は…
墓場。
『ホワイトキャッスル』を所有していた教授が眠っている墓である。
アキ 「なんで…?ここは?」
ハヤ 「いいから見てな。」
ジン は目をつぶる。何か『黙祷』捧げているかのようだ。
ハヤ 「ジンはね…『霊』と憑かせることが出来る。『霊媒体質』なの。」
ジンは虚ろに目を開けた。
明らかにさっきまでと雰囲気が違う。そして…
ジンの口から発せられた声は別の者のモノだった。
? 「私に…何か…用か?
若者よ…。」
428 :
さくさく:2006/08/19(土) 21:37:08
二回めー
書けたらまた書きますけど時間的に難しいですね。
今回は前半短く後半長くなるかもしれません
では、
おちゅ☆
おつかれちゃん
アキ 「…!?」
ハヤ 「ほらっ…『教授』の魂がジンに乗り移った。
話しかけなよ」
驚きが残るが『教授』に任務のことを話した。
。
教授 「『ホワイトキャッスル』が発見されてから
私と軍とで共同研究することになった。
『ある理由』で『死』を研究していたから
あの『ホワイトキャッスル』に興味を持つと考え、
奴らは私に研究の依頼をしてきたんだろう。
確かに理想的な『環境』と『夢』ではあったが…
奴らの『目的』を知り研究を打ち切り逃げることにした。
…奴らの目的は『不死の軍隊』を造ることなんだよ。」
アキ 「なんなんだ?その『不死の軍隊』って…?」
教授 「どんなに肉体を破壊されても魂が離れない『生命』。
それを奴らは造ろうとしてるんだ。」
アキ 「でっ…『ホワイトキャッスル』は誰が持っているんですか?」
一瞬その場は沈黙する。
教授 「私を…殺してから。『リヴァン』という研究員が奪って行っただろう。
奴が研究の総合責任者だったからな…
しかし…奴らでは『アレ』は使えない。『欠片』が私の家にあるからな…」
その時、『教授の家』に一人の研究員が訪ねていた。
研究員 「ごめんください。」
ドアをノックし留守を確かめる(コン…コン…)
すると、奥のほうから女の子の声がした。
女の子は教授の娘だ。
教授の娘 「はーい。」
ドアを開ける。(ガチャ…)
研究員 「すいません。教授が勤めていた『研究所』の者ですが…
私、『リヴァン』と申します。」
教授の娘 「はぁ…」
研究員は『リヴァン』と名乗った。
リヴァン 「『教授』にご不幸がある以前に、『預かり物』をお願いしたのですが…
それを受け取りに参りました。
ある『宝石』なのですが…
ご拝見なさったことありますか?」
教授の娘 「少々お待ちください。」
冷笑するレヴィン…。
434 :
さくさく:2006/08/20(日) 01:06:13
ふぅー描けました。
なんか創作板見てきたんですがファンタジー駄目みたいですね。
確かにクドくなりますけどなるべく丁寧に描きたいと思ってます。
では、おやすみなさい
保守
436 :
Mr.名無しさん:2006/08/21(月) 12:06:48
定期揚げ
木々がざわざわとささやき合う木陰のベンチに俺と雪奈の妹は座っていた。
彼女の膝の上でルドルフは気持ち良さそうにヒゲを揺らす。
毎度毎度羨ましい役回りである。
少女「このネコお兄さんによくなついてるね」
ルドルフの背中をぎこちない手つきで撫でる彼女は俺を見上げそう言った。
犬飼「まぁ、いろいろあってな。動物は飼ってないのか」
少女「うん、家マンションだしお姉ちゃんが許してくれないの」
ルドルフの肉球をうにうにまさぐる。
楽しそうだ。
犬飼「へぇ、意外と動物嫌いなのかアイツ」
少女「そうそう、犬に吠えられた時とかホント面白いんだから」
彼女はそういうとチューリップのような笑顔でけたけた笑った。
少女「でもなんだか最近元気ないんだー。えっと、名前・・・・・・」
犬飼「犬飼だ」
少女「あ、ごめんなさい。犬飼さんはお姉ちゃんに何があったのか知ってます?」
知ってるも何も台風の中心に俺はいたのだ。
雪奈の彼氏が実の父親を殺してすったもんだがありました
なんていえるわけが無い。
犬飼「いや、ちょっと分かんないなぁ」
俺は妥当な嘘を彼女についた。
知らない方がいい事もある。
少女「そっかぁー」
妹は口を尖らせつまらなさそうに足をぱたぱたとさせた。
犬飼「で、お前さん・・・・・・えっと」
少女「麻奈だよ、斉藤麻奈」
犬飼「あー、麻奈ちゃんは何でこの病院に?」
麻奈「昔から私体弱くってさ。お母さんの遺伝らしいんだけど
ここ数年は調子良かったの。けどこの前バイト先で倒れちゃって」
麻奈はルドルフの前足と握手してぶんぶん縦に振る。
犬飼「そりゃー大変だな」
麻奈「でもすぐ退院できるってお父さんが言ってた。
あーあ、早く学校とバイトに行きたいな」
なんだか麻奈は落ち着きの無い女の子で
さわりちゃんこにされているルドルフは眠る事を諦めたようだった。
看護師「麻奈ちゃーん、そろそろ病室に戻るよー」
麻奈を中庭入り口の方から呼ぶ声が聞こえる。
担当の看護師のようである。
麻奈「はーい!」
はつらつとした良い声で彼女はそう答えるとルドルフをむんずと
両手で抱え俺に渡す。
麻奈「ばいばい、クロベー」
麻奈はルドルフ、いやクロベーにあらんばかりの笑顔を振りまくと
てってってと走って行ってしまう。
麻奈「あ」
途中まで走って麻奈はくるりと振り返り
麻奈「明日も来ます?」
と大きな声で俺に言った。
犬飼「暇だったらな」
俺がそういうと麻奈はもう一度、大きく俺とルドに手を振って病錬に消えていた。
犬飼「名前クロベーになっちまたな」
俺がルドルフにそう言うと
知ったこっちゃねーよ
という顔をして彼は再び俺の膝の上で寝息を立て始めた。
木々はこの夏惜しげもなく降り注いだ太陽光線を浴びて青々と茂っている。
ざわざわと緑葉が奏でる音楽に耳を傾けながら
木漏れ日が作るルドルフの黒い背中の斑点を眺めた。
いや、昼飯を食いに戻りたいんだがな。
そんな事を知ってか知らずか彼は高級ネコ缶を追いかける夢を
俺の膝の上で見るのだった。
ひかる「で、だれやねん。あの小娘」
人気ラーメン屋の列に2時間並んで自分の前の人で売り切れになってしまった
お茶くみOLのような不機嫌極まりない顔で俺に問いかけるのは
言わずと知れた我が家の居候、浪花のひかり様だ。
その日の午後ひかりは俺の病室にズカズカと入ってくるや否やそんな事を口にした。
犬飼「小娘?」
ひかり「知らんとは言わさへんで」
ひかりは湯のみやお菓子が乗った台を叩き潰すかのごとく拳でドンと鳴らす。
ハンマープライス。
ひかりのイライラは最高潮に達しており月のアレも重なっているのかもしれないと
俺は心の中で彼女の精神状況分析を開始した。
犬飼「あー麻奈の事か」
あれから数日が経過したのだがいやはや、俺は昼前になると中庭に出て
ルドルフと麻奈とで他愛も無い話をするのが日課となっていた。
ささやかな休息、マイナスイオンが噴出しまくりの素晴らしい時間だ。
たまにはそういう一時があってもバチは当たるまい。
が、ひかるはどうやらそれがお気に召さないらしい。
苦虫を噛み潰すような顔をしてずっと貧乏ゆすりをしている。
そんなイライラしてたら胃潰瘍になってまた入院しちまうぜ
という皮肉を俺は喉元でストップさせた。
ひかる「はぁ・・・・・・アンタが入院しとる間、私がアンタの家の番
してあげてるっちゅーのに、君ときたら未成年の若い女と
昼真っからいちゃいちゃいちゃいちゃ」
ひかりは頭を抑え心底情けないと嘆いている。
その自己中心的で先走った妄想が生む俺に降りかかる惨事を
嘆いてほしいものだがそれも彼女の耳には届くまい。
つーか家の番をしてくれ等と頼んだ覚えも無いのだが。
ひかる「せっかくディズニーの縫いぐるみとかいっぱい飾って
部屋も片付けてクッションとかカーテンも新しく買ったのに」
犬飼「あー・・・・・・聞くのが怖いんだがそのカーテンとクッション何色だ」
ひかる「ふぇ?ピンク。絨毯も買い換えたで、汚かったし。
これは赤やったかな」
ロダン作考える人のポーズを取りながら俺は
ピンク色に染まったファンシーな自分の部屋を想像し、眩暈を覚える。
ひかる「とにかくや、あの小娘が・・・・・・」
麻奈「犬飼さん!マリオカートしよっ!」
元気のいい弾けんばかりの声が病室に響く。
入り口に反射的に目をやるとパジャマ姿の等身が俺より随分と低い
ツインテールがぴょこぴょこ動く。
麻奈だ。
あーあ
この先良くないイベントが発生するのだろうなと
容易に予想出来る事態に俺は直面しているのだった。
今日はここまで
ノシ
444 :
Mr.名無しさん:2006/08/21(月) 23:44:05
試演
やっぱZA先生の話は面白いわww頑張って下さい
うわ…最悪なキリ番を…
御払い!
ちょwwwwwwwwww
先生方お疲れ様でし。
気づけばもうすぐ半分か〜早いですね〜。
では、先生方に負けないように、書いていきます
ぬこの描写がホントに萌えるな(*´Д`)
夜の草原。夜風は俺たちを包み込む。
夜空には星のカーテンがかかっている。
この広い草原の中に二人。今の俺たちにとって
それが世界の全てであるようだった。
1本の大きな木の下俺達はただたたずんでいた。
美久さんは眠たそうな目を擦り、やっと俺を確認したようだ。
「おはようございます〜。あれ、空さん?」
まだ半分目が開いた状態で、フワフワしている。
「美久さん。いつまで覚えてる?」
俺は意を決し聞いてみることにした。
その言葉を聞いて美久さんの表情は少し堅くなった。
「久美・・・から聞いたんですよね?」
「はい・・・」
美久さんはその言葉を聞くとまたいつもの優しい笑顔に戻った。
「そうですか、よかった」
「え・・・?」
予想外の言葉に少々戸惑っていたかもしれない。
「いつかは〜分かると思っていました〜。
では〜早いほうがよろしいかと〜。
それに空さんには知っておいて欲しかったんです〜」
「お、俺にですか?」
「はい〜」
なぜ?俺はその言葉を言う前に美久さんは体を起こし、
俺の手をゆっくりと引いていった。
「急ぎましょうか〜」
夜風に美久さんの長くまとまった髪が揺れる。
そして、優しい笑顔で俺に接してくれる。
山ほど聞きたい事はその姿にかき消されていった。
これでいいんだ。これで。
俺はただこの時を静かに感じていた。
「あ、あれ〜、見てください空さん」
「お!?」
そこには一つの明かりが見えた。
とりあえず、俺達はそこへ向かうことにした。
しかし、もうすぐという所でふと消えてしまった。
闇がまた訪れる。今度は俺が手を引く形になっている。
「あれ〜ここら辺だったような・・・」
「空さん〜。怖いですよ〜」
そこは森への入り口のようなトコロであった。
木々は何か異様な雰囲気で
俺達を飲み込もうとしているような錯覚を思わせる。
「そ、し、空ささ、ん!!」
「ん〜何かありまし・・・」
俺は言葉を失う。幽霊、怪奇現象などは全く信じない性質だった。
自分でソレを確認できていないからだ。
そんなあいまいなもの、ど〜でもよかった。
だが、それを知ったら、今目の前にあるとしたら・・・どうするだろうか?
そう、一つの青い炎が俺の目の前を浮かんでいるのだ。
「きゃぁぁ〜!」
美久さんの悲鳴がさらに俺の恐怖を煽る。
美久さんは俺に抱きついて、おびえている。
「ッ・・・っ・・・」
俺は声も出すことができなかった。
頭で理解しようともそんなことができる状態ではない。
体が恐怖を感じてしまっている、事実。
俺はその存在を否定することはできなかった・・・。
「あれ、空!?美久ちゃん!?」
俺はこんな時に幻聴を聞いているのか?
全く情けない。なんとか美久さんだけでも・・・
「え!?空?美久ちゃん?」
葵の声まで聞こえるよ。どうしよう?俺
その時パッと明かりがつく、茜、葵、沙奈の三人の姿が・・・
しかも浴衣着てるし。
そこに倒れている、俺、と後ろでおびえる二重人格者。
「失神でもしとけばよかった・・・」
かっこ悪いったらありゃしない&この状況をどうやって打開すべきか・・・
俺の思考回路はショート寸前だった。
今日はこの辺で〆です。
では〜ノシシ
数分後、
教授の娘が箱を持ってきた。
教授の娘 「これですか?」
その箱の中には白く光る小さい宝石が入っていた。
レヴィン 「おー、これです。ありがとうございます。」
レヴィンは宝石を受け取る。
そして宝石が『本物』かどうか目を凝らして確認する。
教授の娘 「この宝石…『誰にも渡すな』って言われていたんです。
母が亡くなった時、父は研究に没頭するようになりました。
私の存在も見えなくなったかのように…そんな父を見ていられなかった。
だからこれで最後にしたいんです。
『コレ』がどういうものなのか分かりませんが、お渡しします。」
レヴィン「…。」
レヴィンは『宝石』をポケットにしまう。
一方、アキ達も墓場をあとにして教授の家に向かっていた。
墓場で教授が言っていた。
教授 「おそらく『娘』は『欠片』を渡すだろう。
しかし…本体に『欠片』を入れただけでは『ホワイトキャッスル』は使えない…。
『ホワイトキャッスル』を使うには…」
再び移動中…
ハヤ 「ねぇ…なんで教授は娘を危険にさらすようなことを…
自分の家に宝石を置いておくなんて…」
アキ 「いや…逆だよ。娘には絶対危険がこないようにしたんだろ。」
教授の家に着いた。
アキ達は知らないがレヴィンが着て2時間ほどしてからだ。
(コンコン)アキ 「すいません。どなたか居ますか?」
教授の娘 「はーい。」
教授の娘がでてきた。
教授の娘 「…どちらさまで…」
アキ 「すいません。急に…。教授の知り合いの者ですが…。」
教授の娘 「あっ『研究所』の方ですか?…さきほどもいらしたのですが…」
アキ 「いえ…僕たちは教授が研究していた『宝石』を調査しにきたものなんですが
私は『アキ』と申します。」
教授の娘 「…あの…実は…
『白い宝石』はさっき来た父の同僚に渡したのですが…。」
アキ 「…」
教授の娘 「『レヴィン』という研究員方に…。」
アキ「…。そうですか…。
では、研究所のほう訪ねてみます。」
アキは研究所に向かった。
457 :
さくさく:2006/08/22(火) 03:49:20
先生方も読んでくれた方もお疲れ様です
こんな時間に書かせてもらいました。
設定あんまり考えてないんで細かいとこ突っ込まれると危ういですね
なんとなく、
>>457 心配すんな…誰もツッコミなどいれやせんよ!
つーわけで先生がた乙
餌を何日も食っていないライオンの檻に首を突っ込むが如く
はたまたティッシュのヒモでバンジージャンプをするが如く
いや、麻奈ちゃん。
今入ってくるのは非常に不味い。
ひかるのこめかみがピクピクしているのが俺からよく見える。
コォォとひかりの口から漏れる音はさながらダースヴェイダーの様でもあった。
一方、小脇に某有名ゲーム機を抱えた麻奈は今日も元気いっぱい
ニコニコマーク全開である。
知らぬが仏とは正にこのことだ。
麻奈「あ、お客さん?は、はじめまして」
彼女は頬を小さく赤く染めぺこりと小さな頭を下げる。
麻奈「さ、斉藤麻奈っていいます」
自己紹介1つとっても何とも可愛らしい事では無いか。
少しはこの関西人にも見習ってほしいものである。
ひかりはムスッと腕組をして窓の外を見ていた。
どっちが子供なのか分かったモンじゃない。
犬飼「おい」
俺は小声でひかりを肘でこつく。
ひかり「私はアンタに名乗る名前なんか持ってないねん!」
急にビシッとオーバーアクションを体全体で表現しつつ麻奈を指差し宣言するひかり。
関西人の気質はこういう時損だなと思ってしまう。
麻奈「あ・・・・・・あの」
ボケなのかマジなのか判らないといった感じで麻奈は混乱しているようだった。
大きな瞳がまぶたの内側を泳いでいる。
犬飼「ほっとけほっとけ、いつもの事だから」
俺は困惑する麻奈にそう言ってやる。
犬飼「ちょっとココのネジが緩んでんだよ」
俺は自分のこめかみをちょんちょんとつつき麻奈にウインクしてみせた。
ひかり「なんやと!こんちくしょー!」
その行為が気に入らなかったのか、ぐつぐつと彼女の中で煮え繰りかえっていた感情がここに来て鍋ごとひっくり返してしまったようだ。
無論中身をぶちまけられたのは被害者は何を隠そうこの俺。
労災は下りない。
彼女はベットの上に飛び乗り俺の胸元を締め上げがくがくと揺らす。
ひかり「むきー!」
俺はまた傷が開きあの看護師に怒られるのだろうなとぼんやり考えながら
激痛が首都高よろしく走りまわるのにただ身を任すしかなかった。
麻奈はそんな目の前で繰り広げられている光景を大きなまなこで
ヘンテコな生き物を見るかのごとく頭に?マークをつけ首をかしげている。
麻奈「あ、わかった!」
麻名は見事、事件を解決した名探偵のように俺を指さし宣言した。
麻奈「彼女さんですねっ!」
俺の胸ぐらをつかんだままのひかるはぎぎぎと油の切れたロボットのように
首だけを麻奈の方に向ける。
麻奈「すごい綺麗な人ですねっ!」
ひかり「そ・・・・・・そう?」
麻奈はひかりをきらきらとした尊敬の眼差しで見ていた。
いや、ひかりも黙っておしとやかにしていればかなり可愛いのだ。
整った鼻筋に健康的な肌。さらっとした髪は彼女の自慢らしく毎日時間をかけて
トリートメントしていた記憶がある。
ひかりの般若のような顔が徐々にニマっと目を細めた猫バスへと変わる。
俺の彼女というポジショニングが嬉しかったのかひかりは
えっへっへっへと俺の胸ぐらを掴んだまま不気味に笑い出した。
笑うせーるすまんの方がまだ笑い方に可愛げがあるぜ・・・・・・
ひかり「いやーもう、わかってるやんかーえぇ?」
ひかりはベットからおりると馴れ馴れしく秘書にセクハラする中年社長の如く
麻奈の肩に手をやると椅子にちょこんと座らせる。
ひかり「ふふふ、何を隠そう私がこの雅彦の彼女!」
腕を組み足をかっと開いてそう宣言するひかりは俺にはバカにしか見えなかった。
いや、実際バカなのだろう。
ひかりは先ほどとはうって変わって上機嫌となり、麻奈ちゃんを捕まえて
人生論を語り出した。
麻奈ちゃんは真剣な眼差しでハイ、とかオオとか頷いている。
確かにひかりの方が人生経験は豊富で密度が濃いだろうが、麻奈ちゃんよ。
手本にする対象を俺は間違えてると思うぜ?
麻奈ちゃんは麻奈ちゃんらしく生きていく方がきっといい方向へ人生が運ぶ事に
なるだろうさ。
そんな頭の中がソースと小麦粉で出来た女の言う事を聞いた所で
きっと君の幸せは掴めないぜ?
と、麻奈がエスパーで無い限り聞こえる事の無いであろう
アドバイスを心の中で思いつつ、矛先が俺に向いていない事をいいことに
週刊誌なんかに目をやって俺はその場を切り抜けるのだった。
ひかり「ええか!麻奈ちゃん、男ってのはな結局の所ドスケベなんよ?
下半身でしか物事を考えられへん生き物やねん!わかる?」
ひかりは机をドンドン叩きながら熱弁を振るっている。
3時間が経過してもまだひかりは麻奈を手放そうとはしなかった。
麻奈「は・・・・・・はぁ」
一方麻奈は顔を真っ赤にしてひかりの人生論をこくこくと頷きながら聞いている。
それもそのはず、ひかりの有り難い話は70パーセントがシモの話だからだ。
流石元人気風俗嬢。
異性(俺以外)にはおしとやかであっても同姓への会話にはオブラートを
使用しない所が男らしい。
いや、ただの酔っ払いか?
どこかネジのぶっ壊れたメスゴリラは興奮した面持ちで尚も麻奈の顔を
赤く染め上げていく。おいおい、このままだとトマトになっちゃうんじゃねーの?
犬飼「いい加減にしとけ」
俺はひかりの首根っこを掴み麻奈から離れさせる。
ひかり「ええ!これからがええとこやのに!」
『男を喜ばせるテクニックベット編』の冒頭で俺は会話をストップさせた。
いささか遅すぎた感も否めないが遠巻きに眺めていれば面白かったので
麻奈には悪いがベットの上で観戦させてもらった次第である。
ある程度放置しておかなければ矛先は俺に向いていた。
いや、いい訳だな。
妹よ、正直スマンかった。
その日麻奈はフラフラと顔を真っ赤にしたまま俺の病室を出て行った。
ひかり「いやー、今日は女同士熱く語り合ってもーたなぁ」
ひかりは背伸びしながら1日の仕事が終わったぜみたいな雰囲気をかもし出している。
つーかお前が一方的にエロトークしてただけだろうが。
犬飼「お前、いい加減にしとけよ?麻奈そうとう参ってたぜ?」
ひかり「ちっちっち、あの子もいつしか大人になって今日の言葉を思い出し
私の素晴らしさを再認識する日がきっと来る!
そう信じたい」
何を信じるのか知らんが信じられた神様もいい迷惑だろう。
何てったって『男を喜ばせるテクニック』だものなぁ。
取り合えず俺は麻奈にコイツと付き合ってない旨を
言っとかなきゃなと思う。
何だかひかりの思い通りに行くのが無性に嫌だったので
次彼女に会った時、早速言ってやろうと自分の胸に決意表明を示すのだった。
高笑いしているひかりの横で俺はそんな事を一人考えていたのである。
麻奈「でもあんな綺麗な人が彼女だなんて、すごいなー犬飼さん」
犬飼「まぁな」
全然駄目でした。
結果、自分への決意表明は結局1夜限りの関係となってしまっており
麻奈からの尊敬の眼差しを俺は裏切る事が出来なかった次第である。
犬飼「で、お前はどうなんだ?」
俺は一刻も早くその話題から話を逸らすべく麻奈に話をふる。
今日も病院の庭先にある白いベンチに腰掛け癒しの虜になっている俺だった。
麻奈「えっ!」
ハトに豆鉄砲を食らわしたらきっと今の麻奈みたいな顔をするであろう。
運が悪ければその後、愛鳥団体にタコ殴りだ。
麻奈「それは・・・・・・えっと、その」
ルドルフの体をクッションのようにぐにゃぐにゃといじり回し耳を真っ赤にして
彼女はうつむく。
麻奈の膝の上にある黒いクッションは麻奈とは正反対の心境のようで
野球部の部室に入った時のような心底居心地の悪い顔をしていた。
無論助ける気は毛頭ない。
そこは野球部の部室よりもはるかにいい所なんだ、少しぐらい我慢しろ
犬飼「実は祭りの時ちらっと見かけたんだよな」
麻奈「ぎ!」
俺がそういってやると麻奈はルドルフで顔を隠した。
ルドルフがプラプラと麻奈の顔の前で揺れる。
麻奈「み、見たんですか?」
ルドルフが喋る。
犬飼「見た。青い浴衣だったろ」
麻奈「うう、ホントみたいですね・・・・・・」
麻奈はゆっくりとルドルフを膝の上に戻した。
ルドルフはようやく落ち着いたとばかりにすぐ彼女の膝の上で
寝る準備を始めた。
彼女はさっきとはうって変わって顔に陰りを見せると
黙ってうつむいた。
麻奈「本当のことを言えば・・・・・・
どうすればいいのか、わかんないんです。私」
空にささ身みたいな雲が流れていた。
今日はこのへんで
ノシ
お疲れ様です!!
つーわけで保守
ほ サマー
>あの子もいつか大人になって
結末知ってるとめがっさ切ない台詞やね…
毒男編また読みたくなった
申し訳ありません。
『レヴィン』となっていると、『リヴァン』に直してください。
ほんとすいません
ジン 「どうするんだ?
まさか…研究所に…!?」
アキ 「あぁ…行ってみるしかないだろ」
ジン 「げっ…!俺は嫌だからな!んな危ない真似!」
アキ 「大丈夫だ…。俺一人で乗り込む。」
何故かまだいる『ハヤ』
ハヤ 「いくじなしだねぇ…。あんたは…」
ジン 「おまえ何でいるんだよ!」
ブツブツ言いながら三人は『研究所』に向かった。
一方、『研究所』では…
リヴァン 「何故だ!何故なんの反応もない。」
宝石が組み込んだ『ホワイトキャッスル』がには様々なコードがおいてある
リヴァン 「まさか…まだ仕掛けがあるのか…」
他の研究員も不思議そうに見ている。
他の研究員は『ホワイトキャッスル』がどういうものか知っているが、
リヴァンが教授を殺したことを知らない。
教授は別の機関に入ったことになっている。
リヴァン 「もう一度、教授の家を訪ねてみるか…」
その時、警報が鳴り響く。
警報 「異常事態発生。ただちに施設から非難してください。」
リヴァン 「何だ…?」
連絡を受けた研究員が慌てる。
研究員 「し・侵入者です。軍の者です!」
警報が鳴り響く廊下にアキがいた。
ハヤ 「いいのかい…?このままで」
ジン 「…んなわきゃねぇーだろ!ここで活躍しとしてだなぁ〜
『恩』を売っとくんだよ!」
ジンは車の中。研究所の駐車場で待機していた。
髪型を整え、ネクタイを締め、ビシッとスーツに着替えている。
ハヤ 「それでこそ『ジン』だよ!
あたしにも『分け前』ね!」
研究所の中では、警備員に追われながら『ホワイトキャッスル』と『リヴァン』を探すアキ。
警備員A 「いないぞ!どこだ」
警備員B 「4階を固めろ。」
アキ 「さて…どうしたものか…。」
ざわつく所内でリヴァンは、
リヴァン 「私は教授の家に向かう。
君も早く逃げたほうがいい。」
研究員 「は…はい。」
リヴァンは非常口に向かった。
先生方お疲れ様でし。
え〜当方旅に出ていまして、しばらく書けないかと…
また書きためておきますね。
477 :
Mr.名無しさん:2006/08/25(金) 17:07:45
ここいらで定期揚げ
麻奈「私には、その・・・・・・好きな人がいたんです
凄く優しくて、ちょっとHだけど凄く想ってくれてるんです
たぶん」
ちょっとHという所は聞かなかった事にしよう。
この荒んだ世界のオアシス、中庭妖精に毒牙を向けた輩を
俺はありとあらゆる手段を使って意地でも探し出し、ぶん殴ってしまうだろうからな。
麻奈「初めて私、人を好きになったのかもしれません。
お姉ちゃんやお父さんや友達とは違った・・・・・・どういえば良いのか
わかんないけど、凄く苦しかったんです」
麻奈は下唇をきゅっと噛んだ。
麻奈「でも私はその人を好きになっちゃ駄目なんです」
犬飼「何故?」
麻奈「・・・・・・」
麻奈はその問いかけに口をつぐんだ。
誰を好きになったのかは知らないがその辺は聞かずにおいてやろう。
麻奈は感情がすぐ顔に出るのでベターな回答を導きやすい。
いかにも聞いて欲しくなさそうな顔だ。
わかった、わかったよ
ひかりのエロ話を止めなかった俺流借りの返し方さ。
犬飼「まぁ、誰を好きになったかはいいとしてどうなったんだ?その後」
俺は脱線しかけた電車の車輪を元に戻してやる。
麻奈「えっと・・・・・・結局私達は恋人ってのじゃなくて元の関係に戻ったんです」
気持ち良さそうに眠っているルドルフの背中に彼女は白く小さな手をそっと乗せる。
麻奈「私はその時すごく悲しく苦しくて、いっそこのまま二人で
どこか遠くに行ってしまいたいって思いました。
けれど私とあの人の答えは違ってたんです。
きっとあの人も凄く悩んだんだと思います。
私なんかより全然大人だしきっとあの人が出した答えが一番良かったんだと
今でも感じます。
だけど・・・・・・やっぱり私にはそれが辛かった・・・・・・」
果たして女は何故こうも恋をすると変わるのだろうか?
その想いを語る麻奈の表情は陽だまりの中にそのまま消え去ってしまいそうな
そんな儚くも美しい表情をしていた。
潤んだその瞳と唇は触れればそのまま溶けてしまいそうでもある。
一応言っておくが俺は断じてロリコンではないとここに明記しておく。
麻奈「私はあの人と元の関係に戻る事はあっても、恋人にはなれませんでした。
分かってるんです。駄目だって。
でもやっぱりその人の事しか考えられなくて
毎日毎日私は泣きました」
犬飼「・・・・・・」
麻奈「犬飼さんがお祭りで見かけた男の人は私のバイト先の同級生です」
俺はなんとかあの日の記憶の断片を手繰り寄せその男のコラージュを
試みるも出来上がった顔はのっぺらぼうであった。
詰まるところ顔を思い出せなかったのである。
麻奈「すごくいい人なんです。内藤君って言うんですけど
すぐ思ってる事なんかが顔に出ちゃうんですよ?」
そういうと麻奈はおかしそうにくすくす笑った。
人の振り見て我が振り直せとはよく言ったものだ。
アンタもすぐ顔に出るぜ?
と、喉元まで言葉が出かけたがここはぐっと我慢して
飲み込むのが大人の対応というものだろう。
麻奈「きっと、内藤君は私を励ましてくれてるんだろうなって、そう思うんです。
私はチビだし頭もそんなに良くないし体も弱いし
あの人にフラれた時も内藤君は何も言わずに
私の話をうんうんって聞いてくれました。
そんな融通の効かない私を笑わそうと内藤君はすごく頑張ってくれてる」
ツラはブッチギリでいいけどな。
いや、16歳やそこらには見えないね、どうも
麻奈「嬉しかった。純粋にそう思えたんです・・・・・・けれど」
犬飼「けれど?」
麻奈「私は好きだったった人を忘れて違う人を好きになろうとしてる。
なんだか自分が都合のいい人間に思えてきて怖いんです。」
犬飼「・・・・・・」
麻奈「内藤君は凄くいい人です。けれど私じゃ駄目だって・・・・・・
そう思うんです。」
麻奈は消え去りそうな声で声を絞り出した。
似ていると思う。
誰にでもない、俺にだ。
自分を自分の作った枷で縛り上げちまってる。
麻奈「私の小さい頃の夢はお嫁さんになることだったんですよ」
麻奈はおかしいでしょう?とコスモスの花のように笑う。
気がつけば涙が彼女の瞳に溜まっていた。
きっと触れればはらりと零れ落ちるだろう。
麻奈「私はどんな大人になるのかな」
犬飼「いい女になるさ、俺が保障してやるよ」
俺はそんなキザ事を言っては麻奈の頭をぐりぐりと撫でてやる。
ううと呻きながら麻奈は髪を直した。
麻奈「私の夢っておかしいかなぁ?」
小リスのように小首をかしげながら彼女は俺にそう問いかける。
犬飼「さぁな、他人の夢には興味が無いんでね」
麻奈「へそ曲がりって言われません?」
犬飼「よく言われるよ」
特に雪奈にな
麻奈は手の甲で溜まった涙をぬぐうと泣きそうになった自分に
照れたのか少しばかりえへへと舌を出して笑う。
ルドルフは完全に睡魔に飼いならされたようで
すぅすぅと気持ち良さそうに彼女の膝の上で深い眠りについていた。
麻奈「私の夢、叶うのかなぁ」
少し小悪魔的微笑の麻奈は潤んだ瞳で俺に聞いたのかそれともそれを
傍観しているであろう神様に言ったのか分からない。
16歳の小娘にしては色々と考えているようだ。
少し見直したぜ、妹。
犬飼「そうだな、夢は逃げたりしない。
逃げるのは・・・・・・いつも自分だ」
半分は自分に言い聞かせたようなモンだった。
教会での出来事がフラッシュバックする。
逃げ出してばかりなのは俺のほうだと。
夢か、漢字すら忘れてたよ
俺はそう思いながら秋にむけて衣替えをしようとしている
空をぼんやりと見上げた。
風がいつもより涼しく感じたのはきっとそのせいだったのだろうな。
気がつけば庭先のセミの声はいつしか止んでいたのだった。
そしてその日を境に、麻奈が中庭に来る事は無かった。
知らなくてもいい事は世の中に沢山ある。
因数分解、ドップラー効果、エマルジョン化、豚の種づけ・・・・・・
どれもこれも俺の人生の中で役に立たないガラクタみたいな知識だし
理解する事もましてや使用する機会も
空から美少女異性人メイドが振ってくるぐらいありえない事であろう。
けれど知らなければ罪だ、という事だってあると俺は思う。
麻奈の事だってそうさ。
のほほんと毎日を過ごしそんな日々がずっと続けばいいなと
俺は呑気にたかを括っていた訳だ。
彼女が一人戦っているとも知らずにな。
そう、麻奈の体は既に病魔の巣と成り果てていた事を
その時の俺は知る由も無かったのである。
今日はこの辺で
ノシ
485 :
さくさく:2006/08/26(土) 02:03:15
寝ます
禿乙。
>夢は逃げたりしない。逃げるのは…いつも自分だ。
名言(゚∀゚)キター
NM先生またちょっと文章の雰囲気が変わったね
>>487 長いスパンで書いてると文調が変わっちゃうんでつ
orz
次からは統一できるよう意識して書きますお
その時、教授の家では…
教授の娘が家族が写った『写真』を握りしめていた。
そこには『Dear Mai』の文字が入ってる。
『Mai』とは教授の娘の名前である。
マイは写真を眺めながら教授との会話を思い出していた。
教授 「マイは『ピアノ』が好きだなぁ」
マイ 「うん…。母さんが教えてくれた『ピアノ』を弾いてると母さんと話しているみたいなの…」
母親は、マイが10歳ほどのときに事故で亡くなった。
教授 「私はまだ『仕事』があるからな…。」
マイ「うん。」
それだけ言うと、教授は部屋に戻り、マイはピアノを弾き続けた。
写真を眺めているマイ。
その写真を置き、ピアノの前に座る。
『研究所』では、
警備員C 「いたぞ!」
銃を向ける警備員。アキは銃弾を避けながら警備員を斬りた。
声を聴いてか次々と警備員が集まって銃を撃つ。
数弾は避けたが『剣』や『アーマー』でも数弾受けた。
アキ 「ふん…。『強武』で固めたアーマーは『銃』程度じゃー傷もつけられないぜ!」
警備員を数人、斬りつけると再び『逃走』を始める。
警備員D 「くっ…逃げたぞ!追え!」
アキ 「さて…」
そして、リヴァンは…研究所でアキが暴れている間に外にでていた。
自分の車で、教授の家に向かうつもりだ。
リヴァン 「ちっ…『研究所』を足止めに…私は教授の家に向かうか…。」
リヴァンが車に手を掛けた。…その時!
リヴァン 「…ぐっ!」
リヴァンに『蹴り』が飛んできた。リヴァンは辛うじてガードに成功。
『蹴り』は…ジンのモノだった。
ジン 「そこまでだ…『リヴァン』さん…。」
リヴァン 「くっ…(中で暴れている奴の仲間か…!?)」
ジン 「そこまでだ…リヴァンさん」
リヴァンは口を拭う。
ジン 「お前が一番最初に研究所から逃げて、
一番『高そうな車』に向かってくるってな…
そこを張らしてもらったぜ。」
この時、ジンはリヴァンの顔を知らない。
予測からリヴァンと割り出した。
『確実』とは言えないまでも『探偵』としての『推理』も冴える。
リヴァンは懐にしまってある『白い石』を握った。
ジン 「さぁ…『ホワイトキャッスル』を渡すんだ。」
リヴァン 「嫌だね…。『詰め』が甘い奴は大嫌いで…」
その時、『白い石』に『魔法』を込めた。
すると白い石から突風と煙幕が発生した。
ジン 「くっ…しまった!」
ジンは一瞬怯み、その隙にリヴァンは車に乗り込み逃げて行った。
492 :
さくさく:2006/08/26(土) 21:39:57
探偵「ジン」は次で終わりかな
次は家族「レクイエム」仮にする予定
舞台の変化が激しいからかなり分かりづらいと思います。丁寧にしていきたいと思いますのでよろしくお願いします
>>490 乙だけど…なんでアキ達は無実な警備員を無惨に斬って馬鹿にするんですか…?普通悪くないやつにはみねうちとかでしょ?
そんな悪アキいやだぉ(´;ω;`)ウッ…
ハヤが駆け寄る。
ハヤ 「どうするんだい!…ジン!追うかい?」
ジン 「いや…まずはアキと連絡。それからだ…」
胸から携帯電話を取り出す。
リヴァンは車で教授の家に向かう。
蹴られた腕は軽く痺れていた。
リヴァン 「くっ…あの男め!
…しかし、これであの男の『居場所』は分かる。」
教授の家では…。
マイが『ピアノ』に指を置き
そして弾き始めた。
その時、『ホワイトキャッスル』が反応した。
(キィィィィィン)
リヴァン 「何!『ホワイトキャッスル』が!」
車を急ブレーキで止め、しばらく眺める。
リヴァン 「何故だ!何故『反応』しはじめた。
教授の家に行けば分かるかぁ…」
時間は戻り先ほどアキ達が教授と話した墓でのこと。
教授 「『ホワイトキャッスル』使うには、娘の『音楽』が必要なのだよ。
どういうわけか…他の『音楽』では駄目なのだ。
娘の『音楽』でないと…。」
その事をリヴァンは知らない。
教授の家に近くごとに反応は強くなっている。
リヴァン 「(やはり…、教授の家に何かあるな…。)」
一方、ジンはアキに連絡をする。
ジン 「おい!アキ…!黒幕が外にでてったぜ!
どーするんだ?」
アキは身を潜めながら交信する。
アキ 「あー分かっ…」
?「うわぁぁぁぁぁ!!」
その時周りから悲鳴と、うめき声が聴こえた。
アキはそちらに駆けつける。
するとそこには傷をおったはずの警備員が立ち上がっていた。
ジン 「おい!アキ!どうした?」
アキはその光景に唖然とした。
アキ 「そっちにいくの少し時間がかかるかも…」
アキは交信を切った。
警備員は正気を失っていた。
体を左右に揺らしながら立っている。
警備員 「…うぅぅぅぅ」
アキ 「(何が起きたっていうんだ…)」
警備員が、左右に揺れる動きを止め、アキを睨みつける。
その瞬間、
警備員の姿が消た。突然のことにアキは構える。
すると警備員はアキの懐に入りアキを殴り飛ばした。
アキ 「何!?…(この『力』は!?)」
アキは剣でガードこそしたが体は吹き飛んだ。
壁に強くぶつかる。
警備員 「グゥゥゥゥ…」
アキ 「や…野郎…。」
一方、リヴァンは教授の家の前に車を止めた。
『ホワイトキャッスル』は強い光を放っている。
497 :
さくさく:2006/08/27(日) 02:47:59
>>493 読んでくれてありがとうございます。
えっと、
警備員は銃を撃ってきて、それをさせないために斬りつけた。
ってことになってます。殺してはいません。
本当は上の話で死んだ警備員が立ち上がるシーンにしたかったんですが
ここでバッタバッタと人殺すのも変だなぁと思い傷つけた警備員が立ち上がるにしました。
次回、
家族 「レクイエム」です。
マイはピアノを弾いていた。
マイ 「(母さん、父さん…私はこれから…)」
(コンコン…)ドアを叩く音が聴こえた。
マイは指を止めた。
マイ 「(今日はお客さんが多いな…)はーい。今いきます。」
ピアノの音が止まると『ホワイトキャッスル』の『反応』も止まる。
リヴァン 「(反応が止まった…)まさか…『ピアノ』か…!?」
その時『研究所』でも、今までゾンビのように動いていた『警備員』も動きを止め、その場に倒れた。
アキ「なんだ…何が起こった!?」
再びジンから通信がきた。
ジン 「お…い、アキ!何が起こった!?」
ノイズが入り、声が途切れ途切れ聴こえる。
アキ 「あぁ…大丈夫だ。
とりあえず、そっちに行く。それから『リヴァン』を追おう。」
ジン 「追うって…どこ行ったのか分かるのか…?」
アキ 「あぁおそらく教授の家だ…。」
マイ 「はーい…」
ドアを開けると、そこには『リヴァン』がいた。
リヴァン 「何度もすいません。少しお話があるのですが…。」
マイ 「『父のこと』ですか?」
リヴァン 「えぇ…父があなたに残した『言葉』…。」
マイはその『言葉』に興味を持った。
マイ 「分かりました。どうぞ中へ…」
リヴァンを家の中に入れる。
リヴァン 「(私はけして物事を強引には進めない。
同意を得て動かすことこそ『征服』を成すのだ。)」
マイ 「…どうぞ。」
マイはリヴァンにお茶を差し出す。
リヴァンはそれを一口飲むと早速本題に入る。
リヴァン 「『これ』なのですが…」
『ホワイトキャッスル』を出した。
リヴァン 「これは…あなたの父…『教授』が研究をしていた『モノ』なのですが…
これは『死者』と『交信』することが出来ると言われています。」
こんな話をされ『そうですか』と信じる者はいない。
しかし、マイにとって『父』が命を賭したモノ。
興味を引かないはずがない。
マイ 「まさか…こんなモノが…」
リヴァン 「教授はこれを『研究』して、あなたの母に再会しようとしたんですよ…。」
マイ 「…!?…母さんに!?」
緊張が走った。
502 :
さくさく:2006/08/27(日) 20:10:19
出来ました。
おっつです。
ここの章に車と携帯がでるんですが
一体どんな世界なのか自分で疑問ですけど
まぁ結構有りな感じもしますけど
では読み終わった方、お疲れ様です。
いつしか季節は秋へと移行し、青々と茂っていた葉も脱色剤を
頭からぶちまけられたかの如く葉緑体の色を失い黄色や赤に変色していた。
緑に囲まれていた病院の外観もがらりと雰囲気を変え
少し寂しげな秋の訪れをただ寂しく演出するのだった。
もう後1週間で俺はめでたくこの病院を退院する事が出来る。
中庭にふらりと出掛ける習慣は麻奈が来なくなった後も続けていた。
ルドルフは雨の日以外毎日来たし、もしかしたらまたひょっこりと
麻奈が戻って来るかもしれないとそう心のどこかで
期待していたのかもしれない。
麻奈が来なくなった理由を俺はあれこれ考えたが
きっと急な退院でもしたのだろうと常識的な見解を俺は頭の中で導き出した。
そして代わり映えの無いルドルフとゆったりとした時間を過ごす日々が
また始まったのである。
その日、俺は今年の秋どうやらブレイクしているらしい金と黒の印字の入った
コーヒーの缶を脇において、音も無く流れるうろこ雲をただぼんやりと眺めていた。
秋って言うのはどうにもセンチメンタルな時期で
好きでも嫌いでもないどこか不思議な季節だと俺は感じている。
例の如く眠っているルドルフの背に黄色い葉が一枚ひらりと舞い落ちるた。
俺はイチョウの葉をつまみ上げ軸を持ってくるくると回す。
しおりにでもしようかと思ったが生憎、俺の病室にある本は雑誌と漫画しかなく
拾い上げたもののおよそ30秒足らずでそのしおりはお役御免となった。
犬飼「ふぅ」
俺はだらりとベンチに体を預けると黄色と赤に染まった庭を
糸の切れた操り人形のようにぼんやりと眺めていた。
あの日以来ぽっかりと空いた心の穴は少しづつではあるが塞がってゆくのを感じる。
人は嫌なことを忘れられるから生きていくことが出来る
なんて事をどこかで聞いたことがあった。
それは今の俺に当てはまるのだろうか?
なんてセピア色の自問自答を繰り返し考えてしまうのは
きっと抜けるようなこの空と赤茶けた山の情景がそうさせるのだろうね。
そんな自分には到底似合うとは思えないどこかの吟遊詩人のような事を考えていると
かさっとベンチの横から枯葉を踏みしめる音が聞こえた。
俺はゆっくりとその方向へ振り返ると
少し歳を取った40代後半のぐらいの男が立っていた。
物腰の優しそうなそれでいて凛々しい目をした奴だというのが第一印象だった。
白のポロシャツの上から薄茶のジャケットを身にまといGパンをはきこなしている。
男「ここに座らせてもらってもいいかな?」
彼はそう言うと細い目を少し開きそう言った。
ベンチは他にも沢山空いているにもかかわらずこのオッサンは
何故ゆえ俺の横に座ろうとしているのだろうか。
警戒レベル2ぐらいで「どうぞ」と席に座るよう促すと紳士は軽く会釈
してそのベンチに腰掛けた。
正直知らない知らないオッサンとベンチに座るというのは居心地が良いものではない。
黙っていても気を使うし、喋りかけても気を使う。
どちらの選択肢を選んだとしてもマジックポイントは確実に減少していくという恐ろしい
敵の心理作戦だ。
俺が如何にしてこの危機的状況を乗り越えようかと脳内でシュミレーション
を行っていると彼は不意に口を開いた。
男「いい天気ですね」
犬飼「え・・・・・・あ、はい。そうですね」
そう答えるしかあるまい。
外は秋晴れで憎たらしいぐらいの清々しさだ。非の打ち所の無いいい天気である。
まさか敵に先手を打たれるとは思いもよらなかった。
また作戦の練り直しである。
男「あなた、犬飼さん?ですよね」
俺とルドルフを交互に見ながらオッサンはそう言った。
犬飼「そうですが・・・・・・」
何故このオッサンは俺の名前を知っているのだろう。
警戒レベルは一気に4まで上昇。昔取った杵柄で体の神経細胞が
体に警戒態勢をとるよう呼びかける。
無論はたから見れば俺は普通に座っているのだが、今なら弾丸だって
避けられる程の集中力を俺はまとっているのだ。
と、俺がひかりの影響であろうアホな妄想に浸っていると
それを知ってか知らずかオッサンはゆっくりと口をひらいた。
男「麻奈がお世話になっていたようで」
ぺこりとオッサンは俺に頭を下げ自分の正体をウルトラマンの最終回
よろしく、そう俺に伝えた。
親父「いや、娘から黒猫とあなたのお話をよく聞かされていましてね。
まさかとは思って声を掛けたしだいなんですよ」
ああ、麻奈の父親かと一連の謎は全て解決となり
脳内特別捜査本部も解散の兆しを見せる事となる。
親父「うちの子がご迷惑かけたみたいで、いや助かりました」
ははは、と麻奈の父親は笑うと等間隔に行儀よく並んだイチョウの木を眺めながら
すねに自分の肘を置き少し前かがみになり手の平を前で組んだ格好をすると
俺と同じように黙ってイチョウの木を眺めだした。
いや、待てよ。
って事はこのオッサンは雪奈の父親という事でもあるのか?
オッサンの横顔をまじまじと見てみる。
似ているといえば似ている気がしない事も無い事も無い。
親父「私の顔に何か?」
麻奈の父親は頬をぽりぽりかきながら俺に言った。
犬飼「いや、その娘さんと顔が似てるかなーと思いまして・・・・・・」
しどろもどろになりながら俺がそう答えると親父は急にあっはっはと笑い出す。
親父「いやいや、娘2人は幸運にも母親似でね。美人だろう?自慢なんだ」
と娘を溺愛するただの惚気たオッサンへと変貌してしまった。
犬飼「麻奈ちゃんお元気ですか?退院なさったんですよね?」
俺はそれとなく父親に聞いてみる。
すると麻奈の父親は少し間をおいて溜息交じりに病室を見上げた。
親父「いや、実の所退院はまだしていないんですよ」
犬飼「え?てっきり退院したとばかり思ってました。
姿を見かけませんでしたので」
親父「病態がね・・・・・・芳しくないんですよ。
病室からあまり出られなくてね」
犬飼「そうなんですか・・・・・・すいません、失礼な事を」
親父「いや、いいんだ」
麻奈の父親は流れる病錬の向こうに広がる空を気の抜けた
眼差しでぼんやりと見つめていた。
犬飼「その・・・・・・治るんですか?」
今思えば俺はあの時とても失礼な事を聞いたのだろう。
親父「・・・・・・」
彼は口をつぐんだまま動かなかった。
その行動が意図している事を俺は知る。
犬飼「すいません」
俺はいたたまれなくなってまた謝ってしまった。
親父「麻奈は、私の前の妻・・・・・・再婚してはいるんだがね。
その忘れ形見なんだ。」
不意に父親は思い出話をするかのようにそう語り始める。
カラスが1匹何もない空を旋回していた。
青い空に舞う一つの影は思いの外ミスマッチで
何故だかそれはとても不吉なものに写る。
丁度その姿は死神が獲物を物色しているかのようにも見えるのだった。
今日はこの辺で
ノシ
おもすれー
ほす
な ん て こ っ た
やっぱり・・・
あいかわらずオモスレだなぁ…
なんかせつねぇ…
アキ達は教授の家に向かう。
アキ 「急ぐんだ!『ホワイトキャッスル』が使われる前に…」
ジンの運転する腕に力が入る。
アキ 「さっき…研究所で『仮死』させたはずの人間が次々と立ち上がって来やがった。
おそらく『あの世』と『この世』がリンクしたんだろう。
『ホワイトキャッスル』がもっとも長く置かれた場所を選んで…。」
ハヤ 「たしか…『ピアノ』に反応するんだよねぇ?
ここまで『音』が聴こえたっていうのかい!?」
アキ 「…分からねぇ。」
すべての『鍵』はマイが握っている。
リヴァンの話は終わる。
リヴァン 「…ですから、教授から何かお聞きしているなら話してほしいのですが…」
マイは困惑する。
マイ 「…特に何も…。『仕事』のことに関して何か聞いたことないですから…。」
リヴァン 「そうですか…。あれ?」
リヴァンはリビングにある『ピアノ』を見つめる。
リビング 「『ピアノ』をおやりになるんですか?」
マイ 「…はい。生前、母から教わっていたんです。
これを弾いていると母と『会話』しているような気がするんです。」
リヴァン 「それは是非聴いてみたいものです。」
マイは立ち上がる。
マイ 「…いいですよ。ご鑑賞してください。」
マイはピアノの前に座り、
そして『ピアノ』を弾き始めた。
その時、再び『ホワイトキャッスル』が反応した。
リヴァンの拳に力が入る。
リヴァン 「(…やはりだ!やはり『ホワイトキャッスル』は『音楽』に反応している!)」
困惑しながらマイのピアノを弾く指にも力か゛入っていく。
マイ 「(お父さん!お母さん!これから私は…私は!)」
鍵盤を押す力は徐々に増す。それに比例して『ホワイトキャッスル』の光は強くなっていく。
そして『光』は…
リヴァンは立ち上がった
リヴァン 「これだ!この『光』こそ!『冥界』に繋がる『光』なのだ!」
その瞬間、『光』は『家』全体を包む。
その時、アキ達も教授の家の前に着いて『光』を見つめる。
アキ 「遅かったか…!?」
その『光』の中でリヴァンは、
リヴァン 「んっ…『あの男』かぁ。だがもう遅い…!すべてが動きだした!」
517 :
さくさく:2006/08/29(火) 03:38:06
今描きました。
描いてて思ったんですが、親が亡くなったから寂しいなって思うのは、
結局お前は自分のことしか考えてないのかー!!って思って共感できなかったのですが
10代ならまず寂しいって思うのが普通かと考えそのまま採用しました。
では、お休みなさい。
えと帰ってまいりました。
先生方お疲れ様です。
旅行でも参考になるトコありましたw
やっぱいいもんですね
では、書いていきたいと思います。
俺は今一人の女性を背に仰け反り、
三人の女性に取り囲まれている形になっている。
ん〜他から見ればリンチ?に見えなくもない。
なんとも情けない状況だ。
だがこの状況を理解するのにそう時間はかからなかった。
「一体なんだ?火の玉は?」
沙奈はクスクスと笑い腕を上げる。
「じゃ〜ん、怖いだろ〜」
そこにはいかにもありそうな釣竿にくくりつけた、火の玉。
あ、そうか。そういうことか・・・。
俺は必死に作り笑いを浮かべることしかできなかった。
「肝試し忘れてたの〜?」
葵もいじわるにつつく。
「というか、遅いですよ!!」
茜はカンカンだ。これまでの仕事を全てやってくれていたらしい。
美久さんもやっと状況を理解したのか、おえつを少し吐きながらも
落ち着いてきている。
「もう、亮平君から聞いたよ。なんで私達にも言ってくれなかったの?」
亮平のヤツゲロったのかよ〜〜〜〜〜。あの誓いは・・・
「美久ちゃんが迷っているの見て、一目散に駆けて行ったって、
私達に迷惑かけるわけにいかないからって・・・」
葵は少し申し訳なさそうに言った。
「え・・・!?あ、そうなんだよ。いや、あまりに楽しそうだったからな。
声かけづらくてな。いや、いいんだ。あははは」
ナイス亮平。よくやった。感動した。金メダルでもキンメダイでも
なんでもくれてやるぞ。
「それと、バスの事は事故だから、ホント気にしないで、
一番近くで私が見てたからさ、葵、沙奈」
「久美?」
雰囲気の違いとポニーテールですぐに、久美だとわかった。
スイマセン、用事できたんで、ここで一旦〆。
多分今日もう1回書きます。
では^^ノシシ
彼は思い出話をするかのごとく話し出す。
親父「リツコ、いや前妻もそれほど体が強かった訳じゃなくてね。
麻奈を出産するかどうかで私とリツコは揉めに揉めたんだな、
向こうは生むと言い張るし、結果とても大きなリスクを背負った
出産となっちまった。
出来れば出産は避けた方がいいという医師の意見に私は賛成だった。
今思えばリツコを失ってしまう事に私は耐えられそうになかったんだろう。
結局リツコが大事なのではなく、彼女を失ってしまったときの絶望に
私は負けていたのだろうね、きっと」
俺にではなく自分に言い聞かせるようなそんな語り口が印象的だった。
ため息を一つ。
親父「リツコは体が弱かったが前向きで、そうだな・・・・・・
性格は姉の雪奈に似ているかもしれない。
そんな変に熱血漢な彼女は『生まれてくる子をそんな簡単に
捨てられるかー!』とかなんかいって私をぶん殴ったりもしたんだよ?
いやはや、今思えば無茶苦茶な話だけどね」
そういうとまた親父は高らかにあっはっはと笑った。
犬飼「すごい女性ですね」
親父「ああいうタイプは後にも先にも出会ったことはないよ。
どの血液占いのタイプに分類されるのかね、初めての人は
言い当てるのに困惑するだろうなぁ」
そう遠い目をしながら口元はにやけている。
犬飼「羨ましいですよ」
彼はフッとニヒルな笑みを浮かべた。
親父「結局まぁ、麻奈が生まれた2年後。リツコは死んでしまった。
その時は案外アッサリしたものでね。
葬式やなんかの準備に追われて私はそれどころじゃなかったんだ。
自分でも戸惑ったぐらいだよ。
お通夜が終わって布団に横になった瞬間だったかなぁ・・・・・・
いや、急に男泣きっていうの?あれをやってしまった」
まるで笑い話のような口調で麻奈の父親はその時の事を話している。
彼は時折思い出すように目を細めては秋空を眺めた。
親父「リツコは生前、自分のことよりも娘達の事ばかり考えていたんだ。
自分の命がもう長くないと悟ったかのようだった。
体のことなど二の次でいつもいつも娘達の事を気にかけていた彼女を
見ていると自分のことしか考えていなかった私自身が、
いやはや恥ずかしくてね。
柄にもない事を考えてしまったよ。
ああ、こいつはいつの間にか母親になっちまったんだな・・・・・・なんてね」
そう言うと彼は席を立つ。
まっすぐ見つめるその瞳の先には一つの病室があった。
親父「私はどうすればいい」
犬飼「・・・・・・」
親父「なにをしてやれば?」
黄色く小さな扇がひらひらと俺の目の前を踊りながら落下してゆく。
なんと声をかければいい?
死に向かって歩んでゆく娘を持つ父親にかける言葉なんて
俺の人生の中で考えたこともなかった。
だってそうだろう?
人はいつかは死ぬものなのだ。
俺だって田中のハゲだって目の前にいるアンタだっていつかは
物言わぬ肉塊となって火葬なり土葬なりされるんだろう?
麻奈だって例外じゃない。神様じゃない限り人はいつか死ぬものなんだ。
しかし何だな・・・・・・わかってるんだ、わかってるんだよ
これが詭弁だってことをな
人が死ぬ事を受け入れるのが怖いんだ
例外なく人類が生きていて死に向かって歩いているからこそ
親しい人が、愛した人間が先にその終点に到達してしまうのが怖いんだ。
人間の感情ってのはどうしてこうも無駄なのが多いかね。
手に余って仕方が無いぜ、まったく
犬飼「俺には分かりません」
親父「・・・・・・」
犬飼「けれど、麻奈は生きてます」
俺は考えた挙句、慰める事も威勢をはることも出来ず
彼にそんな中途半端な言葉しかかけられなかった。
意味なんて無い。彼女はまだ生きている。
話しかければ答えるし心臓だって動いているじゃないか。
親父「ああ、そうだな」
彼に俺の言葉がどう届いたか分からない。
今日会ったばかりの若造にかけられた言葉など重みが知れている事だろうからな。
親父「つまらない話をしてしまったようだ。
いや、どこかのオヤジの戯れ言と聞き流してやってくれ。」
親父はこちらを振り返り小さく頭を下げた。
親父「娘の話し相手になってくれてありがとう。
君は不思議な青年だ。なんというか・・・・・・ついつい自分の事を話してしまう」
犬飼「そんな、俺は何も」
親父「君がどんな境遇を生き抜いてきたのかは知らない。
けれど君の目には何か・・・・・・いや、気のせいだな」
そういって親父は大げさに肩をすくめるともう一度小さく礼をして庭から出て行った。
膝に乗ったルドルフは微動だにせず、俺も彼と同じように
ベンチに座ったまま彼を目で見送るだけで動く事が出来なかった。
彼女にしてやれる事など俺にはない。
遅かれ早かれいつか人は死ぬ。
今だって知らない奴らが地球のどこかでどんどん死んでいってる。
たまたま俺は死神に憑かれた娘に出会っただけじゃないか。
そうさ、自分自身だって明日死んでしまうかもしれないんだ。
ヘリコプターが病室に突っ込んで来るかも知れねーし
気の狂ったジェイソンみたいな奴が俺をミンチにするかもしれない。
病院で何度か話した事のあるだけの彼女に俺はどうする事も
出来やしないのさ。
俺は只の傍観者なんだからな・・・・・・
おい、ほんとにそれで良いのか?俺
いや、良いわけねーんだろうな畜生。
今日はこの辺で
ノシ
527 :
Mr.名無しさん:2006/08/29(火) 23:34:24
先生方乙!
>>ZA先生
ど、どぅなんだあぁぁああ!!??どこで犬飼さんは毒男の話と混じってるんだ?!!
528 :
Mr.名無しさん:2006/08/29(火) 23:35:27
>>527 どこで交じわるんだ?!!の間違いでごわした
529 :
Mr.名無しさん:2006/08/29(火) 23:36:40
>>528 交わる、でごわすね…たびたびすんません
ま あ 落 ち 着 け よ
「え、空は久美ちゃんのコトしってたの?」
「ああ、ちょっとばかし、聞かせてもらったよ」
「その、空・・・」
「空・・・」
「ゴメンね」
「ゴメンにゃ」
葵と沙奈は俺に頭を下げた。
もちろん突然の行動に俺はビビルワケだが・・・
「いや、分かってくれてよかった。
あのままじゃ居心地悪くて仕方なかったし、
でもなんであんな怒ったんだ?」
「え、そ、それは・・・」
二人の声が見事にハモりしばし、沈黙。
「美久ちゃんに、わ、悪いじゃない」
「うん、悪い、悪い」
「まるで、悪者だな」
俺たちはいつのまにか、笑いあっていた。
何年ぶりだろう、バカみたいに、三人で笑いあったのは・・・
時というものは勝手だ。過ぎて欲しい時は遅く。
あって欲しい時は早く。
いつのまにか・・・そうして時は過去の産物と化していく
けれど、俺達はここにいるんだ。あの時と同じ・・・
そう俺は信じていた。
ようやく状況を理解した俺達。
どうやら、もうすぐ肝試しがあるというのだ。
そのための準備中だったらしい。
茜がうまく言ってくれたらしく、
先生他、生徒にもバレていないようだった。
俺も実行委員だし、手伝わなければいけないのだが、
茜の気遣いで、しばしの休息をもらった。
ホント茜にはいつも助けられっぱなしだ。
何か、お礼をしないとな・・・。
「なぁ、なんでわざわざ俺を助けたんだ?」
久美のフォローがなければ、
その件はまだ解決できていなかったであろう。
「ん、ちょっとしたお礼よ。その・・・キミが駆けつけて来てくれた・・・
嬉しかった。あ、アリガトネ」
久美は俯き、早足で歩いていく。
「素直じゃねぇな、全く」
見上げた空は何故か少し、曇り始めていた・・・。
俺は木に背を預け、作業の様子を鑑賞していた。
見てるなら、手伝え〜という声が飛んできそうな気がしたが、
それなら、それでもよかった。
久美はいつのまにか、美久さんに戻り、葵や沙奈、茜達と
楽しそうに準備に励んでいる。
「よっ、うまくいったか」
ニヒヒと笑いながら、亮平が俺の隣に腰をおろした。
「ああ、ありがとうな、助かったよ」
「いいってことよ」
さすが、親友分かってくれ・・・
「そのかわり、また、合コン付き合えよな」
前言撤回、こういうヤツだ。これさえなければな・・・
「じゃ、お前もせいぜい頑張れよ」
葵達を指差し、意味ありげに立ち去っていく。
「何言いにきたんだよ・・・」
俺は上にのびをしようとした時、何やら人影発見。
「あ、アイツは・・・」
その人影は俺の目の前に落ちてきた。
リアルタイムリー( ^ω^)
「うわぁ!」
「お、空君じゃない」
木の上から降りてきた人影は、俺になれなれしく、話しかける。
「何やってんだよ?」
「木の上から監視」
「何やってんだ、生徒会長様がよ」
「テヘヘ、照れるなぁ」
「褒めてないぞ」
この不可思議な行動の人物の名は朝倉 飛奈。
その容姿から、女によく間違えられる、美少年である。
俺も初めは女だと思った。女装すれば、まず見分けられない。
何故か、一年で開校以来初の生徒会長当選を果たす。
神出鬼没の危険人物と俺は認知している。
コイツとは、よく屋上で遭遇するうちに
知り合いになったのだが・・・
実はこの合宿の企画は全てコイツ。
何を考えているのやら。
「どう?楽しんでくれてるかな?合宿」
「こっちはいろいろあり過ぎてもうヘトヘトだよ」
「まだまだ、夜は長いんだから、楽しんでね〜
あ、もうそろそろ始まるよ」
そう告げると、あっちこっちに駆けていった。
「忙しいヤツ・・・」
俺はよいしょと腰を上げて、
厄介事を片付けるべく、集合場所へ向かった。
今日はこの辺で〆ます。
>>534リアルタイムで書けると嬉しいですw
また明日も書けるように頑張ります。
情報少ないですが、飛奈のプロフィールも載せときますw
ではまた^^ノシシ
名前:朝倉 飛奈
身長:155cm
体重:39`
趣味:おしゃべり、皆で楽しめるコト
好きなモノ:楽しいコト、笑顔、ゲーム
嫌いなモノ:つまらない事
容姿:相当の美少年?女性によく間違えられる。
髪は少し長く後ろでしばっている。
一言:謎の存在。あまり素性も知られていないが
生徒会長に君臨する、神出鬼没で不可思議行動を起こす。
噂では女性なんじゃないかとも言われているコトもある。
男女共にファンがいるのだが、本人は気づいていない。
アキ達は教授の家に入った。
そこにある『空間』はあきらかに『この世』のものではない。違和感のようなものがある『白い世界』。
その世界でマイはピアノを弾き続けている。
リヴァン 「…遅かったな。今新たな世界が開かれた。」
いつのまにか入ってきたドアは消えていて逃げ場はない。
アキ 「…そのコをどうした?」
リヴァン 「…どうもしないさ。彼女自身が生きたい場所を作っただけだ。」
ジン 「おい!アキ!この『空間』はまずいぜ!
悪寒がする…。」
全員、多少なりとも感じてる『悪寒』。
ジンは人一倍感じていた。
リヴァン 「もし『覚悟』があるなら『この部屋』にくるがいい。」
リヴァンは何もない空間に手をかざす。
するとそこには『ドア』が現れる。リヴァンはドアを潜り、その姿を消す。
ジン 「どうする?ヤツを追うか?」
アキ「俺はヤツを追う。
…彼女を頼む。」
ピアノを弾き続けるマイは明らかに正気を失っている。
ジン 「わかった…。でもこの『世界』は危険だ。
勝てないとわかったら逃げることを考えろよ。」
アキ 「分かった。15分たっても戻ってこないなら
おまえらだけ遠くへ逃げてくれ。」
アキはジンの忠告を流した。ジンもアキがそういう『人間』だと分かっていただろう。
ジン 「分かったよ。やりたいようにしろ…。
命くらい大切にしろよ!」
アキは『空間のドア』に手を置いた。
その時、マイは昔の記憶の世界にいた。
想い出の世界…。
マイの母親が弾くピアノを幼いマイが聴いていた。
マイの母親 「…マイは本当に『音楽』が好きね」
マイ 「うん。ママのピアノが大好き。」
マイの母親 「もう少し大きくなったらマイにも『ピアノ』教えてあげるね」
マイは大きな笑顔を作り
マイ 「うん!」 と一言。…。
マイの母親がピアノを引く隣で一緒に鍵盤を叩くマイ。
それは曲とは呼べずただ叩いているだけであった。
そこに教授が割って入る。
教授 「おい!マイ…。ママの邪魔をするなよ。」
マイの母親 「あらっ!邪魔だなんて…
この子、鍵盤を叩く指がとても綺麗。才能あるわよ。」
マイは一生懸命、鍵盤を叩いている。
541 :
さくさく:2006/08/30(水) 06:53:30
先生方乙かれです。これから読ませていただきます。
一つ自画自賛と小話。前の話であった。
『炎魔の侮辱』って盾。名前が結構気に入っているんですが
よく思いついたなと思っています。
個人的なイメージとして1000℃の火にも耐える結界を作ることが出来るんですが
この『1000℃』って熱
実は大したことないんじゃないのかな?なんて思っています。
だからって『5000℃』とかは高すぎる感じがしたんでゴミ処理するときに使われる『1000℃』にしました。
夕暮れ染まるその総合病院は、元々赤く燃え上がっていた山の保護色となり
赤褐色のフィルターを通したかの如く人の目にその無機質な姿を映す。
俺はとある個人用病室の前にかかったプラスチックのネームプレート入れをじっと見つめていた。
ネームプレートには斉藤麻奈と書かれており俺が何で彼女の病室の前にいるのか
と問われれば何となく足が向いた・・・・・・と言い訳する次第だ。
俺は少し戸惑っていた。
何に?麻奈に会う事に、だ。
そもそも彼女は知っているのだろうか。
自分の置かれた、言わば呪われた境遇と言うものを。
俺はどんな面を下げて彼女と会えばいい?
ヘラヘラ何時ものように笑って話すのか。
それとも神妙な顔をして哲学的な事でも説くのか。
そんな葛藤を小さな頭の中で考えているとそれとは無関係に
俺の手はその病室の扉にノックしていた。
変に考えず行動してしまう所は俺にとって毒にも薬にもなる
性格なのだと最近自覚してきた所だ。
「はーい」と明るいのだがどこか芯が通っていない返事が返ってきたので
俺はスライド方式の白いそのドアを開けた。
麻奈の病室は夕暮れ時にも関わらず電気をつけていおらず
白い壁や天井は沈みかけの赤い赤い太陽によって元々そんな色であったかの如く
病室を一色に染め上げている。
その小さな部屋の真中にあるベットに麻奈はちょこんと座っていた。
最後に会った時より、彼女は少し痩せていた。
犬飼「よ」
俺は間抜けな笑みを浮かべて彼女にそう言うのが関の山だった。
麻奈「久しぶり、だね」
麻奈は俺の顔を見て少しうつむきまた俺の顔を見た。
憧れの先輩に告白しようかどうか迷っている、そんな感じだ。
西日の太陽がより一層彼女を引き立たせているのだろうな。
麻奈「ごめんね、何だか午前中に色々注射とか検診とかが毎日入るように
なっちゃって庭に出られなくなっちゃったんだ・・・・・・」
そういう麻奈のビーだまみたいな目はシーツを見つめ、
とても悲しそうな表情を浮かべた。いや、お前が悪いわけじゃねーよ。
俺にはルドルフがいるしな。
俺は来客用の簡易椅子に腰掛けると麻奈とあの庭先と同じように
取り留めの無い話をした。
そのなんでもない話が、こうしている瞬間が、すごく大切なものなのだと
俺は1人密かにその情景をかみ締めていた。
けれどそれは麻奈に悟られてはならず、理由の無い残悪感が
俺のポケットに蓄積されていくのを感じた。
麻奈「病室でずーっとお留守番してるせいでマリオカート
すっごく上手くなったんだよ?」
そう言うと麻奈は少し口元を緩ませる。
犬飼「そりゃあ不味いな、俺のレコードが抜かれちまう」
麻奈「えっへっへー、昨日抜いちゃいました」
犬飼「容赦ねーな」
麻奈「勝負の世界は厳しいんですよ」
彼女はそのゲームで俺のコースレコードを抜いたのがよっぽど嬉しかったようだった。
野道に咲くたんぽぽみたいな笑顔で楽しそうにその話をする彼女を見ていると
不意に胸が締め付けられるのを感じる。
その悲しみはもしかしたら単なる偽善心なのかもしれない。
例えば戦争ものの映画を見た後のような、はたまたペットが死んでしまった時のような
そんな感覚に似ている。
しかし何と他人に言われようともこの絶対的な悲しみの感情は紛れもなく
俺の中では本物なのだ。
犬飼「なにかしてほしい事はあるか?」
気が付けば俺は言わなくても良いのにそんな事を口走ってしまっていた。
麻奈「へ?」
急にそんな事を言われ麻奈は目を丸くしキョトンとした。
犬飼「あ、いや俺後少しで退院するんだ。中庭で話の相手してもらった
恩返しを君に出来ないかと思ってね」
あと少しで無くなる命の灯火を前に俺が出来る事は何かと考えたら
「何もしないか」、「自分に出来る事をしてやるか」の二択だった。
そして俺はあろう事か後者を選んでしまったのである。
いやこれは必然だな。フラグが立っちまってる。
麻奈「うーん」
麻奈は天井を見上げると口をすぼめて何がいいかと考え出した。
麻奈「うーん」
ここまで考えられるとは思っても見なかった。
自分で言っておいて何だが嫌な予感がした。
こういう時の俺の予感は結構良く当たる。
麻奈「劇が見たい」
何ていった今
麻奈「劇が見たいな」
犬飼「あ、ああ劇ね」
俺は冷や汗が自分の顔側面部を流れていくのを感じた。
麻奈「うん、この前ねこの病院でやってた劇が思ってたより
すっごく面白かったの」
少し前の事だった。
この病院には幅広い層の患者がいるのだが
月に一回ボランティアの人らによるイベントを行っている。
ある日俺は田中のハゲをノックアウトした看護師のねーちゃんに
そのボランティアの事を聞いてみると結構本格的な寸劇をするらしく大人が見ても
十分に楽しめる内容だということだった。
そのねーちゃんも月一回あるそのイベントを楽しみにしているのだという。
まぁしかし、俺はそんな偽善味溢れる小便臭いイベントに参加する訳は無く
その日の公演当日も庭先でタバコをふかしていた。
犬飼「劇かぁ・・・・・・うーん」
麻奈「あはは、ごめんごめん。別のお願いにするよ」
麻奈は小さく手を振って「しなくていいよ」という合図した。
犬飼「いや、まて」
麻奈「ふぇ?」
麻奈が可愛らしくも間抜けな声を出す。
犬飼「やってやろうじゃねーか」
俺のだめな所はココだ。
麻奈「えー無理だよー」
麻奈はそう言うとあはははと笑う。
犬飼「いや、男に二言はねー」
麻奈「ホントなの?アテとかあるの?」
犬飼「まかせとけ、そんぐらい安いもんさ」
麻奈の目が徐々にキラキラと輝いてくるのがわかる。
麻奈「ホントにホント?」
犬飼「ああ」
麻奈「期待していいの?」
犬飼「まかせろよ」
麻奈「ホントにホント?」
犬飼「だからまかせろって」
麻奈は顔を徐々にニヘーっと笑わせると不意に小指を俺に突き出した。
麻奈「指きり!」
俺は少し戸惑ったがそっと手を差し出しその小さな小指に自分の指を絡める。
麻奈「ゆーびきりげんまん、嘘ついたらはーりせんぼんのーます」
麻奈と俺はそうやって小さく手を上下しながらそのわらべ歌を口ずさむ。
麻奈「ゆびきった!」
小指が離れると麻奈ははちきれんばかりの笑顔を俺に見せた。
その瞬間だけは彼女が病気だという事を忘れさせるだけの
パワーと可愛さがあるのだった。
麻奈「へっへー、犬飼さん約束だよ」
犬飼「まぁ大船に乗ったつもりでいろよ」
泥舟かも知れんが
麻奈「うん!」
俺はパイプ椅子から立ち上がる。
犬飼「また来るよ、そん時はマリカーの記録全部塗り替えてやるからな」
麻奈「べー」
麻奈はあっかんべーをした後またけらけら笑い出す。
俺もそれに釣られて一緒に笑う。
俺は麻奈の部屋を出た。
外はもう既に薄暗く人為的に光が照らす病院の廊下を一人歩いた。
俺はここら辺に来て自分が大見得を切ってしまったことに後悔し始めていた。
言わずもがな俺の周りには演劇が出来る人間など一人もいない。
それどころか台詞を覚えるのも難しい奴らばかりなのだ。
よし、この件は有耶無耶にしておこう。
麻奈もすぐこの件は忘れるさ。
別の何かを考えるんだ。
第一劇という単語が出てくるとは思わなかった訳だし
いや、引き受けたのは勿論俺だが男の面子という物があるだろう。
その場を取り繕うだけのものではあるのだが。
俺は自分を騙しながら少し胸が痛むのを感じつつその約束事を胸の金庫にしまい込み
退院の準備でもしようと自分の病室にふらふらと戻るのであった。
今日はここまで
ノシ
乙(・∀・)彼
先生方乙
正直このスレの著者はもう今の人数で十分だと思う今日この頃
552 :
Mr.名無しさん:2006/08/31(木) 16:32:44
ここいらで定期揚げ
553 :
さくさく:2006/08/31(木) 19:50:29
今日はがんばらせてもらいますあげぇ
554 :
Mr.名無しさん :2006/09/01(金) 02:46:01
>>551 よこやり失礼。
オナニースレにはしてほしくないでので、参加者はいればいるほどいいとおもう。
ただし、読む読まないは住人の自由。
555 :
Mr.名無しさん:2006/09/01(金) 02:54:22
アタイこそが 555へとー
それから数年たった時の記憶…
母親が亡くなった時の記憶…。
その日は雨の日だった。
「かわいそうに…。交通事故だったんだって」
「こんなかわいい子供を残して…。」
様々な雑音がマイと教授の耳に入る。
マイのピアノは以前とは違い、ちゃんと『モノ』になっていた。
ある日、
仕事から帰ってきた教授の耳に聞き覚えのあるピアノの音が入る。
ピアノが置いてある部屋に駆け寄る。
そこにあったのは母親の影と重なったマイの姿があった。
マイ 「あっ、お父さん…おかえりなさい。」
教授 「ははぁ…マイか…。すっかりうまくなったんじゃないか。」
マイ 「うん。お母さんが教えてくれたピアノを弾いていると
なんか、お母さんと『話し』しているみたいなの。」
マイの笑顔が教授の落ちた肩を引き上げる。
教授 「そうだな。いつまでも悄げているとお母さんに笑われるな」
その日、夜遅くまでマイはピアノを弾いて教授はそれを聴いていた。
それから数ヶ月…。
教授が血相を変えて家に帰ってきた。
マイ 「…父さん…?」
教授 「マイ…!お母さんに会えるぞ!また…」
その日から教授は…。
マイ 「お父さんは…あたしより『研究』が大事?」
マイ 「マイより死んだお母さんのほうが大事?」
マイ 「マイは…マイは…」
『マイは何で生まれてきたの?』
疑問がマイを拘束する。誰も『幸せ』にできない自分…。
今を幸せに生きることができない父親…。
その父親も、今はいない。
そしてマイも…。亡くなった『家族』を想うことしか出来ない。
それは『あの日』の父親のようだった。
その時、アキは白い部屋にいた。
アキ 「ここは…」
リヴァン 「ほう…あの男はここに来ていないのか」
姿はないがリヴァンの声だけがした。
そして、白い空間から姿を現したリヴァン。
リヴァン 「『ホワイトキャッスル』へようこそ。」
アキ 「おまえ…。」
この白い世界は『ホワイトキャッスル』の中と言う。
その白い世界にはマイのピアノの音が鳴り響く。
リヴァン 「この『音楽』が貴様への『レクイエム』になるだろう。」
アキはリヴァンを睨む。アキ 「何が『レクイエム』だ!
てめーはあのコからすべてを奪った…
父親も…家族も…」
リヴァンは冷笑する。
リヴァン 「『一つの家族の犠牲』で世界を平和にできるんだ…文句あるまい。」
それを言った瞬間。アキの剣がリヴァンの胸を突く。
しかし…
アキ 「何っ!」
剣は胸板で止まってしまい刺さらないどころか傷すら残せなかった。
リヴァン 「そんな剣じゃ私は殺せない。
『ホワイトキャッスル』に選ばれた私は!」
アキ「…くっ!」
アキは次に脇腹を斬りつける。
しかし、結界は同様…。
脇腹に当たるだけでそれ以上、斬り抜けことも斬り進めることもできない。
リヴァン 「…くくっ、私は『魂』と『肉体』が完全に融合した。
剣でも銃でも魔法でも私の身体には傷はつけられない!
『不死の肉体』だ!」
それでもアキは剣を振る。
リヴァンはその剣を避けアキの腹部に拳を入れる。
アキ 「うっ…!」
鈍い音と腹部の痛みがアキを襲う。
アキ 「うっ…!何故だ!?
『強武』で固めたアーマーの上から
何故こんなに…!?」
続いてリヴァンの拳がアキの顔面を捕らえる。
リヴァン 「私の攻撃は肉体ではなく『魂』を攻撃している。
『鎧』の硬さも『肉体』の強さも関係ない!」
リヴァンは蹴りでアキを吹き飛ばした。
アキ 「…ぐっ。」
リヴァン 「さぁこれからじっくり楽しもう。」
マイはずっとピアノを弾き続けている。
そんなマイにずっと話かけているジン。
ジン 「おい!あんたの『ピアノ』で『ホワイトキャッスル』が動いているんだ。どーにかならないのか!」
562 :
さくさく:2006/09/01(金) 03:29:49
以上です。
なんだかんだで1日一個以上レスがつくからいいよね
なんかお好み焼き食べたいですね。
豚肉よりベーコンみたあな
563 :
Mr.名無しさん:2006/09/01(金) 16:48:52
>>554確かに…出過ぎたことを言ってすんませんです…
ZA先生が書きはじめたのがもう半年前か
こんなに続くとは思って無かったな、乙
(・◇・)ゞ
翌日の事である。
午前11時の清々しい日の光が差し込む3階窓際の廊下を
俺はフラフラと購買へ足を向かわせていた。
いやはや何と平穏な朝だろうか。
窓の外を見れば平和の象徴であるハトがくるぽっぽと空を滑空し
廊下をすれ違う隣の病室のジジイが俺におはようと声を掛ける。
まぁ可聴音域でその言葉を表現するのならばフガフガとしか言っていないのだが。
おはようジジイ。今日も生きていて良かったな。
なんて軽くポップなブラックジョークを投げかけられる程に俺は上機嫌だった。
エレベーターで1階に下り、俺は鼻歌交じりに待合室のある方へ足を進める。
こんな朝は渋くコーヒーで心を潤すのが定石であろう。
年季の入った購買のおばちゃんからお気に入りの缶コーヒーを受け取ると
早速封を空けその場でぐびぐびとその茶色い液体を胃に流し込む。
と、こまでは良かった。満点花丸の素晴らしい朝だ。
が、この後俺はシンデレラの冒頭ぐらいの屈辱と絶望感に苛まれる事となる。
無論その後のカボチャ車が出てくるメイクミラクルな途中経過も
キッスで終わるハッピーエンドもカットだ。
尺が無いならどうして神様は冒頭をカットしてくれなかったのだろうと
やり場の無い怒りを誰にぶつけてくれようか。
話を戻すが、何だかさっきからすれ違う看護師の人がチラチラと俺の方を見ては
クスクスと笑いあまつさえ「頑張ってください」とか「楽しみにしてますよ」
なんて事を言う。
俺は彼女らに何かした覚えは無いし一晩でこんな人気者になる理由なんて
見当もつかない。ジャニーズの生霊でも俺の後ろに憑いているのだろうか?
幸か不幸か後ろを振り返っても購買の中に居座るガマガエルしか俺の目には映らない。
どうやら視覚神経は正常に機能しているようだ。
俺が腕組みをしながら階段の踊り場に差し掛かったとき
田中のハゲを撲殺、もとい水平カルテチョップでノシた看護師が俺を見つけるや否や
ニヤニヤと俺に笑いかけてきた。
看護師「聞きましたよー犬飼さん」
彼女は手をひらひらさせながら俺にそう言った。
犬飼「何のことだ?と言うよりさっきから皆が俺をサーカスのサルみたく
じろじろ見てくるんだが何かの嫌がらせか?
人間観察の実験ならひかりでやってくれ。あいつの方が良いデータが
わんさか取れるだろうよ」
俺は残った缶コーヒーをきゅっと口に流し込む。
看護師「劇するんでしょ?犬飼さん」
ぶおっ
口内に溜まっていた茶色い液体が鼻腔をマッハでつきぬけ噴出した。
げほげほとむせ返る俺に看護師は「大丈夫―?」とジジイをあやすかの如く
俺の背中をさすってなだめる。
犬飼「今、なんづった」
俺は器官に入ったコーヒーを排除し終えると意気も絶え絶えそう看護師に言った。
よく焙煎されているだけあって鼻がスースーするぜ。
看護師「へ?劇するんでしょ、犬飼さん」
何故この女がその事を知っている。エスパーか?
俺はよほどのアホ面をさらけ出していたのだろう。
看護師はくすくすと笑って麻奈ちゃんに聞きましたとそう言うのだ。
ナースステーションでこの事はちょっとした話題になっているらしく
俺が麻奈に言った当初の内容は勝手に一人歩きを始め
本格的な劇をやるのだと言う尾ひれどころか角や牙までついた
完全無欠のでっちあげ話にまですくすくと成長していたのである。
俺はむんずと自分のこめかみを押さえ込んだ。
モルヒネをくれ、1リットルぐらいな。
看護師「ニヒルな犬飼さんの事だからどんな劇なのか想像つかないんですよ
で、内容は何なんです?」
看護師はギブミーチョコレートみたいな眼差しを俺に飛ばす。
面白そうな話題が転がっていたぜ、みたいな表情が腹ただしい。
犬飼「企業秘密だ」
看護師「えぇ〜」
看護師は口をへの字にまげて文句をたれている。
これは早急になんとかしなければ取り返しのつかないことになる。
大衆の前で生き恥を晒すなど俺には我慢できそうに無い。
俺は麻奈の病室へと急いで向かうのだった。
今日はここいらで
ノシ
乙であります
しかし、マイは無反応。
ずっとピアノを弾いている。
ハヤ 「このコ、『ホワイトキャッスル』に魂を奪われかかっているんだよ。
このコ自身…『死ぬ事』を望んでるんじゃないか。」
ジン 「冗談じゃねぇ!なぁ嬢ちゃん!
こんな場所にいつまでもいたら本当に死ぬぞ!
なぁ〜死ぬにしても普通の世界で死のうぜ!」
何を言っても演奏をやめない。
ジン 「くっ…だめか」
その時、ジンは閃いた。
ジン 「そうだ。ここなら…。」
ジンは『あの時』と同様に目を閉じ集中しはじめる。
ハヤ 「(降霊?…かい…?)」
? 「私だ…マイ…」
聞き覚えがある口調にマイの指が一瞬歪む。
虚ろな目のままマイ
マイ 「…お父さん…?」
教授の霊を身体に宿したジン。
教授 「お前に言っておかなければならないことがある。」
マイの指が震える。
ハヤ 「このコ…泣いてる…?」
教授 「おまえには、『父親らしい』こと何一つしてやらかった。
母さんが亡くなった時、その事を実感した。
マイのほうが『辛い』はずなのに…
明るく振る舞い、私を慰めてくれた。
おまえと『これからの人生』を作っていけばよかった…。それを母さんも望んでいたのにな…。」
ハヤ 「教授…」
教授 「しかし、リヴァンという男から『ホワイトキャッスル』の話を聞いた。
それが私の『過ち』だった…。
これを『使用』することで『家庭』を取り戻すことができる。
そして…ある日…。」
回想する『ある日』の出来事。
教授は家の書籍で『ホワイトキャッスル』を眺めていた。
教授 「(…どうすれば…これを『使用』できる…。
どうすれば『幸せ』になれる…。)」
様々なメモ書きと『ホワイトキャッスル』を目の前に…同じ苦悩を繰り返す教授。
そこにマイの弾くピアノの音が聴こえてきた。
『ホワイトキャッスル』が唸りを上げた。
教授 「(…んっ?)」
光るホワイトキャスルを見る教授
教授 「なんだ…この『光』は…『唸り』は…!?」
その光の中に…亡くなったマイの母親の姿が見えた。
教授 「…おおっ」
それから
ホワイトキャッスルがピアノに反応することを知り、
連日のように『ホワイトキャッスル』を持ち帰っては、『愛する人』の姿を見ていた。
ここで回想は終わり再びピアノを弾き続けるマイに語りかける。
教授 「おまえに…おまえにもう一度、『母さん』の姿を見せてやりたかった。
それが…おまえにやれる『唯一』の『父親らしさ』だと思った。
…。
おまえは…私のようになるな!
お前自身が『作りたい未来』で…『なりたい自分』で生きていってくれ。
それが『私』の…『私達』の願いだ…。」
マイ 「…父さん…母さん…。」
教授はジンの身体を離れていく。
ジン 「…教授は…あんたのこと大好きだったと思うぜ。
『ホワイトキャッスル』なんか使わなくても、あんたの『心ん中』にいるんだろ…。」
マイは昔…子供のころ家族で話していたことを思い出す。
そこでは、母親と教授がマイのピアノを聴いていた。
母親 「マイがピアノを弾いてるとみんなが集まってくるね。」
マイ 「そうだ…私にはお母さんから教えて貰ったピアノがある。
…父さんからも…いっぱいいっぱい貰ったものがある。」
マイの指の震えは止まった。
目に『正気』を取り戻した。迷いがなくそこには『自分の生き方』をキッパリと決めた『意志』があった。
『私はここにいる。』
『ホワイトキャッスル』の中では、
アキ 「はぁ…はぁ…。」
リヴァン 「しぶといですね。」
アキの顔面に拳を入れる。
アキ 「うっ…、はぁ、もぅ…もう少しなんだよ…
『見えて』きてるんだが…。」
デタラメにアキは剣を振るう。しかし、あっさりと避け、再び腹を打たれる。
リヴァン 「呆れた奴だ…。どこまでやるか…」
アキはジッとリヴァンを見る。
577 :
さくさく:2006/09/02(土) 18:28:43
6つも描きましたけど
読みにくいと思いますが…
描いたんでとりあえず
この話は残り三回くらいです。
よろしくお願いします。
先生方お疲れ様ッス。
気づけばもう半分きったんですね〜。
>>564僕もこんな続くとは思ってなかったですw
僕は2スレ目からですけどね。
そ〜いえばZA先生が物語を始めたキッカケってなんなんでしょうか?
ZA先生もしくは1スレ目からの住人さん教えて〜><
さて書いていきます〜。
すっかり夜はふけ明かりは多数の懐中電灯だけ。
男女の異様な盛り上がりとその独特の息苦しさの中
俺はひたすら夜空を見上げていた。
「あ〜あ、あんなにキレイな星空だったのになぁ・・・」
今ではすっかり雲に覆われ、真ん丸なブルーライトも
輝く発光物体も消えていた。
今あるのは黒く塗りつぶされた真っ黒なわたがしが浮かんでいる。
「残念そうだね。空隠れちゃって・・・」
隣から葵が下から覗き込むように微笑みかける。
今日1番の笑顔。そう、ここにはひときわ輝く星が光っている。
俺はひとまずその笑顔に安堵した。
「まぁな」
「キレイだったもんね」
「ああ」
その時、生徒会長様ののんきな説明が始まった。
「皆ぁ〜楽しんでくれてるカナ〜〜〜??」
「おーーー!!」
歓声が沸き起こる、どっかの宗教かライヴですか?
「じゃあ、今から肝試し大会を始めるからよ〜く聞いてね。
ルールは簡単、用意した箱の中から男女問わずのくじが入ってるよ。
その中から僕が2人づつ引いていくから、その組で1ペア。
ゴールの廃校まで勇気をふりしぼって頑張ってね〜」
ふ〜ん、フツーの肝試しでよかった。ひとまずあんし・・・
「あ、いい忘れたけど、廃校はちゃんと中まで行ってね。
理科室にお札があるから。そこには人はいないけど、
本物がでるらしいからさ、ま、出くわしたらアンラッキーだね」
おいおい、先生方はよく許可したな、てかこの企画自体よく通ったよな〜
俺は信じないタチだが、大丈夫なのだろ・・・
「おーーーーーー!!!」
心配なさそうだな。
と関心していると、早速1組目の発表が始まってしまった。
「空・・・ホントに出るってぇ・・・」
俺の隣でひときわ輝いてた星は今にも懐中電灯に負けそうだ。
「大丈夫だって、んなモンで・・・」
「うらめしやぁ〜〜〜〜」
「キャァァァァァッ!!!!」
俺の後ろに回りしがみついて震えている葵に少し呆れた。
「おい、葵。これじゃゴールする前にショック死するぞ」
「へ?」
そこには懐中電灯で顔を照らし、
怖い顔をしようとするが全然なってない沙奈といつもの一行がいた。
「にゃはははは、葵ちゃんはホント怖がりだなぁ」
「ダメですよ、沙奈さん。人は完璧ではないのですから」
「そうですよ〜。私も〜火の玉の時は〜怖かったんですから〜」
「お、コレチャンスじゃん。ニヒヒヒ」
集中砲火を浴びる葵は必死に威厳を保とうとする。
「フン。ちょっと驚いただけよ。おばけなんているワケないわ」
さっき本物あでるってブルッてたのは誰なんでしょうかね?
言ったら、言ったで、鉄拳が飛んでくるので心の中で呟いた。
「あの〜そこで仲良くやってるトコ悪いんだけど、
葵さん。空君行ってくれるかな?」
「え!?」
ハモったと思ったら、視線が痛いのは気のせいでしょうか?
男子から睨み殺されそうな視線が突き刺さってくる。
一応言っておくがこのお化けが怖い従姉妹はこの学園のアイドル候補である。
「葵ちゃん、ズルイぞ〜」
ブーブー沙奈は文句を飛奈に言っている。
「ハイハイ〜。チビッコは怖いからリタイアね〜」
「違うもん、やるもん。飛奈のいじわる〜〜」
沙奈に唯一対抗できるのはこの学園で飛奈だけと言われている。
ますます不思議だ。一体どこで知り合ったんだろう?
と俺が考えている内に葵は俺の腕を引いていく。
「ホラ、行くわよ。絶対見返してやるんだから」
さっきのがよほど悔しかったんだろうな。
しかし、この状態が1分としてもたなかったのは言うまでもないだろう。
真っ暗な闇の中を俺はただただ引きずられていく。
さきほどの光の消えた真っ暗な森はまずます怪しげだ。
肝試しと分かった以上もう俺が恐れることはない。
さっさと終わろうと、あくびをひとつ
俺は引きずられて行くかと思ったら、
急に止まり、俺を前に出す。
「お〜い、見返すんじゃないのか〜」
「こ、怖いものは怖いのよ〜」
「全く、ヤレヤレだな」
普段は完璧超人がと思ったら怯えた猫のように弱々しくある。
俺は前方を確認しながら、葵に話しかける。
「葵。いいか、よく聞けよ。コレは肝試しと宣言されている、
よって今から出てくるものはすべて・・・
あ〜あ早速おでましですか。
草むらからお岩さんの格好の女子生徒出現。
「キャァァァァッッッ!!!」
後ろから思いっきり抱きしめられる。
これだけ驚いたら驚かせたほうも気持ちいいだろうな。
「フェイクだ。中には人間が・・・」
今度はジェイソンか・・・。
ありきたりなマスクにチェーンソー。
「ウ、きゃぁぁぁぁ!!!」
「葵。おい、聞けって、わぁぁぁぁ」
人間必死になるとこれまで力が出るのだろうかと言うほどの
速さで俺の手を引き森を駆け抜けていく。
葵は疲れたのか急に立ち止まった。
「ハァ、葵。ハァ、落ち着けって」
その瞬間、葵は振り返り、俺に飛び掛るようにしがみついた。
目には涙が溜まっていて、俺をすがるように見つめてくる。
その表情を見て、俺は葵を抱きしめてやりたくなった。
「そぅッ、空、ゥッ、こ、きょわぃよ〜ぅ」
俺は葵の髪をなで、なだめる。
「大丈夫、大丈夫だ。俺がついてる。行けるな?葵」
「う、うん」
葵は涙のしずくを払い平常心を保とうとした。
「それにしても、大分早くついたなぁ〜」
「つ、着いた?」
そこには黒くそびえたつ不気味その物ともいえる建物がそびえていた。
その異様な雰囲気に俺は少し違和感を覚える。
「気のせいだといいんだが・・・、仕方ない行くぞ。葵」
「え〜〜〜!?」
俺は嫌がる葵の手を引き、その不気味へと立ち向かっていった。
暗雲はますます立ち込めるばかりでまるで
僕らを飲み込んでいくかのようだった。
今日はここら辺で〆です。
合宿編も中盤です。
もうちょっとかかりそうなんで
よろしくお願いします。
ではノシシ
>>578 毒板の全然か関係の無いスレで急にエロ小説書いたのがそもそもきっかけ
すぐ完結させようと思ったんですかなかなかそれが出来ず
ズルズル続いていつの間にか今の形に落ち着いた次第です
587 :
Home 1/5 ◆BF/1sIiuOk :2006/09/03(日) 20:53:22
「いいかげん、申請を手書きに限るってのはやめてくれない?」
エレノアがサインし終わったペンを用紙と共に返しながら窓口の担当者へ愚痴をいう。
「うえの方がね、許さないんスよ。『心がこもってない』ってね」
「あら、警察に心なんて残ってたの?」
「や、秘密なんですけどね、新装備なんすよ。――エレノアさん、でも、久しぶりですよね」
「3年ぶりね。この子にかかりっきりだったから」
受付完了のハンコを押された書類が戻ってくる。
書類に小さな顔写真が貼られている。一見するとミドルティーンの可愛らしい女の子だが、
書き添えられた言葉がそれを否定していた。
試作ドール、タイプセブンティーン。野生化。
「二、三日したら戻ると思うわ。騒がせるわね」
エレノアは書類をコートの内ポケットに押し込んだ。
ドール、という存在がこの世に生まれてから既に数十年が経過している。
当初、介護用の目的に作られたそれは、次第に高機能化し、多様性を持つまでに至った。
そして、その後のドールの運命を決定づけたのがAユニットと呼ばれるソフトウェアだった。
そのソフトウェアは、ドールに擬似的な人格を与えることに成功し、人々はそのチューニング
に熱中した。
しかし、チューニングによりバランスを崩すと、ドールはドールとしてのルールを崩壊させ、人に
危害を加えることが可能となってしまう。それを『野生化』と人はよんだ。
高度なチューニングを必要とする人々に求められ、プロのチューナーが誕生した。
チューナーは依頼者から請け負った要望に添うようにドールを調整し、引き渡す。
――ただし、プロとはいえ、失敗することもある。
人でごった返しているロビーを横切る。制服を着た警官がエレノアを見ると露骨に
顔をそらす。いくら政府機関にも顔がきくドールチューナーといっても、警察にとってみれば、
やっかいごとを持ち込む迷惑の種でしかない。
慣れた、と思っていたがやはり気分が良いものじゃないな……エレノアは苦笑しながら
小さくため息をついた。入り口の脇に待たせておいたボビーが駆け寄ってくる。
588 :
Home 2/5 ◆BF/1sIiuOk :2006/09/03(日) 20:54:03
「エレノア、大丈夫ですか?」
紫色の瞳が心配そうにエレノアの顔をのぞき込む。肩口で切りそろえられた黒髪に、
濃い青のリボンが揺れる。
「ん?ああ、大丈夫。こういっちゃなんだけど、形式的な手続きだから」
「そうですか……。あんまり、雰囲気がよい所ではないですよね」
「まあね。さて、と。お迎えに行きますか」
ボビーはエレノアがチューニングを手がけたドールの一台だった。
壁に立てかけておいた大きなボストンバッグをかついで後に続く。濃紺のビロード生地を
たっぷり使ったワンピースのスカートが揺れた。
「政府の管理するネットワークへのダイレクトアクセスは検知されていません。
どこかで端末を手に入れていれば別ですが……。多分、機能増設はしていないと
思います。旧市街へ潜り込んで状況把握というのがセオリーですが……」
早足で歩くエレノアの横で、ボビーが小さな声で報告を続ける。
「どうかなあ。あの子、かなりできあがっていたからなあ。ちょっと内気なフリしたら、
普通見分けつかないだろうし……。旧市街って一回もつれて行ってないし、結構臆病な
所もあったから、そっちには行かないでシティにいると思うんだよね。さて。この辺から
はじめようか。端末はの準備はいい?」
ボビーはスカートのポケットから化粧用のコンパクトにも見える端末を取り出し、うなずいた。
メインストリートは家路を急ぐ人々でごった返していた。街路樹の枯葉が街を埋め尽くそうとしている。
おぉおおぉぉぉおおおん。という音が体を包み込む。エレノアは海を見たことは無かったが、
おそらく海鳴りというのもこんなふうに感じられるのではないか、とふと思った。
ダスターコートの懐から小指程の小さな笛を取り出す。ヒヤリとした感触が形のいい唇に伝わる。
エレノアは、すうっ、と吸い込んだ息を、ほそく、ながく笛に吹き込む。
三度、ながく吹いて、休む、というパターンを繰り返した。
ボビーは端末の画面を見入っている。反応が出るのは一瞬。見逃すことはできない。
エレノアは祈るような気持ちで、高い空を見上げた。もうすぐ、夜がやってくる。
「あの子、無理しなけりゃいいのだけれど」
589 :
Home 3/5 ◆BF/1sIiuOk :2006/09/03(日) 20:54:37
「反応でました。南西。ここから四キロほど先──セントラルパークです」
何回か、街をそぞろ歩きしながら笛を吹く。
秋ももう終わろうとしている。雪の季節がくれば、この街は白に覆われる。
紅の夕日から、青黒い夜空へとすっかり変わっていった。星が冴えた光を放ち始める。
伏し目がちに端末を見ていたボビーがつぶやくようにいった。
「一度もつれていったことはなかったと思ったけどなあ。あ、話を聞かせたことがあったっけ?」
エレノアが笛をポケットへしまいながらボビーを見ると、彼女はこくりとうなずいた。
「そうだったね。──じゃあ、いこうか」
エレノアは長い髪をバレッタで止めながら歩調を早めた。ボストンバッグを背負いなおし、ボビーが後を追う。
公園の入り口で管理人に警察署で発行された書類を見せ、閉園中のゲートを開けてもらう。
大きな鉄の柵でつくられた門はツタを模した細工で縁取られ、中に封じ込められた自然を押しとどめようとしてる。
木々に覆われた園内はしんと静まり返っていた。所々にある街灯が小さくあたりを照らし出していた。
「ボビー、このあたりで待機して。わたしがドジふんだら悪いけど──お願い。彼女を止めて」
中央門を入ってすぐにある、大きな噴水がある広場。
「わかりました。手助けが必要なときはインカムで」
右耳に装着したインカムをボビーは指さした。同じものをエレノアも身につけている。
スイッチを確認すると、エレノアは笛を取り出し、最後に長く吹いた。ボビーが端末を確認する。
「ここから三百メートル……たぶん植物園の中かと」
「うん。わかった。──じゃあ、行って来る」
お気をつけて。という言葉を背中に聞きながら、エレノアは歩き出した。
黒く堅いリングブーツ。ダスターコート。マスタード色の革手袋を取り出し、手にはめる。
町中で見れば一般的な会社勤めの女性の散歩にも見えたかもしれない。
しかし、今、それは戦装束だった。
植物園は四方をガラスで覆われ、夜をうつして黒く、冷たく光っていた。
管理人から借りたアクセスカードをつかって扉を開く。明かりはつけないまま、エレノアは中に踏み込んだ。
590 :
Home 4/5 ◆BF/1sIiuOk :2006/09/03(日) 20:55:11
「ダイアナ入るよ」
外の街灯が、かろうじて植物園の中に光を投げかけていた。南国の、緑の強い木々が薄灰色に染まって見える。
ふつうのビルの三階ほどの高さがあるグラスハウスの中には熱気がこもっていた。
中につくられた池の水音が低く聞こえている。
石のブロックが敷き詰められた歩道をすすみ、中央の高台へ。エレノアは迷う風もなく足をすすめた。
アンティークな鋳鉄で造られた動物の彫像に混じって、ベンチは置かれている。
その中の一つに、彼女は座っていた。
高台にある小さな休憩所の入り口に、エレノアは立ちつくした。
遠く街灯から差し込む光は、グラスハウスの窓枠や、木々の葉を透かしてとどく。
その光が、ほとんど白にちかいプラチナブロンドを輝かせている。
ボビーよりも数段小さな体は、無骨な関節部分の継ぎ目さえ無ければ、そのまま少女のように見えた。
白い、シンプルなワンピースは所々泥に汚れていた。ノースリーブのそれは細い肩をむき出しにしていた。
「……ダイアナ。よかった」
「よくないよ」
ベンチの上で、膝を抱えるようにしてダイアナは座っていた。顔は腕の中に伏せられて
エレノアからは見えない。
「何が、いいの?失敗作を回収できるから?バグ持ちを一つ壊せるから?ジンルイノキョウイを
排除できるから?」
感情を押し殺した声は、エレノアを立ち止まらせた。
「違うわ」
「だいじょうぶ。ここにたどり着くのは全部夜を選んで移動したし、ヒトに危害は加えなかったわ。
笛で探されたのもわかってるけど、逃げなかったし、いい子にしてるでしょ?あとはおとなしく
デリートされればいいのよね?」
「違うわ」
「ボビーも来てるんでしょ?最悪、エレノアが私を取り逃がしても、最後はあの人のライフルで
トドメ、よね?わたし頑丈だから、多分、一発や二発じゃあ壊れないわ。手足に打ち込んで、
至近距離から頭を吹き飛ばさなきゃ。いっそのことライフルじゃなくて、対戦車砲とか
RPGだったらよかったのに。少しは早く『処理』できるでしょ?」
「違う!」
591 :
Home 4/5 ◆BF/1sIiuOk :2006/09/03(日) 20:55:49
ぱしいん!という乾いた音が響いた。ダイアナが頬を抑える。
駆けよったエレノアの右手が、大きく左に振り抜かれていた。
「エレノア、痛かったでしょ。――わざわざ手袋外してぶってるし」
「こんなの痛くなんかないわよ!何を悟りきったようなことをいってるのよ!勝手にいなくなったら
心配するでしょう!何年一緒に暮らしてきたと思ってるの?それから、わたしの腕を甘く見てるわ。
野生化がどうしたっていうのよ。そんなもんなおすわよ!あなたは私の家族なの。家族が調子悪くなったら
看病して、なおすのがあたりまえでしょう!」
エレノアは、ベンチの前に跪き、ダイアナの背中に腕を回して抱きかかえるようにした。
「帰って――帰ってき……きてよ。ボビーも待ってるよ」
呆然と虚空を見上げていたダイアナは、エレノアの腕に手をそえる。
「帰る?」
「そう。みんなの家に。あたりまえでしょう?」
「だって、野生化が――治せるわけないわ!」
「大丈夫。あまり大きな声じゃあ言えないけれど、ボビーもそうだったのよ」
「ええ!?」
驚いたダイアナの赤い瞳がエレノアを見上げる。
エレノアは静かに、野生化の治療について話し始めた。フォーマットや再プログラミングは全く
意味がないということ、治療というよりは、自立的な制御する力を伸ばす訓練のようなもので
あること、エレノアにはその治療を行う例外的な特権が与えられていること。
「だから、ね?」
目を一杯に見開いたダイアナはエレノアの肩口に顔をうずめ、泣き始めた。
髪をなでながら、エレノアはダイアナをもう一度強く抱き寄せる。
暖かい。
ツピ、と耳の中のインカムが鳴る。
「エレノア、大丈夫ですか?」
「うん。家出ムスメは無事よ。――さあ。帰ろう。家へ」
了
592 :
Home 4/5 ◆BF/1sIiuOk :2006/09/03(日) 20:56:33
終わり。上の間違えた。5/5です。
593 :
Mr.名無しさん:2006/09/03(日) 22:13:26
新作家さん、短編お疲れ様!
これからも頑張って下さい!
犬飼「おい、麻奈ちょっといいか」
俺は勢いよく麻奈の病室のドアをあけた。
麻奈「あ・・・・・・」
麻奈はいつもの通り病室のベッドの上にちょこんと座っていた。
けれどいつも違うところが1点だけある。
俺は瞬間的に首筋や腕先が粟立つのを感じた。
その姿を見て体が凍りつく。
真っ白なシーツが赤く染まっていた。
生々しい鉄の匂いが俺の嗅覚にこびりつく。
麻奈の鼻からは鮮血が止まることなくぼたぼたとこぼれていた。
彼女が持つタオルもシーツと同じように朱に染まっている。
赤い液体が顔半分を染め一滴彼女の顎から落ちた。
犬飼「お・・・・・・おい、ナースコール!」
麻奈「あ、大丈夫。もう止まりそう」
犬飼「止まりそうったって・・・・・・」
普通の鼻血にしては量が多すぎる。
顔色も相当悪かった。
そんぐらい俺にでもわかるさ。
そしてそこまで状況を把握できないほど俺は狂ってもいない。
不意に麻奈の親父と話した事を思い出す。
治らないのか?本当に。
俺の目の前に確かにいるこの少女は本当に死んでしまうのか?
そんな答えの無い疑問を考えていると、もともと白かった麻奈の顔がもっと
白くなりふっと麻奈は目を閉じて糸の切れた操り人形みたいにふにゃりと体を崩れさせ
ベットから落ちそうになった。
俺は大急ぎでそれを受け止める。
クソッタレ、めちゃくちゃ軽いじゃねーか、コイツ。
俺はすぐさまナースコールのボタンを押して彼女をそっとベットに戻してやった。
ほどなくして医師と看護師が急いで部屋に入ってくると
簡単な状況説明を催促された後、俺は病室から放り出されるのだった。
麻奈の病状は俺の思っていたよりも進捗しているようだ。
ぎりっと麻奈の病室の前で俺はうつむき握りこぶしを作る。
麻奈は俺の知らない所で一人病魔と闘っていたのだということを
その時知った。
俺はなんて愚かで間抜けな奴なんだろうと自分自身が嫌になる。
あいつは俺が言った事を信じてそれで、めちゃめちゃ嬉しかったから
看護師とかに自慢しまくっただろう?
死にそうな女の子の約束1つも守れない俺に何かを愛す資格なんてあるのかよ。
いや、ないね。
じゃあどうするよ?一生自分の都合のいいように言い訳して生きていくのか?
以前の俺のようにさ。
俺は眉をきゅっと寄せきびすを返し麻奈の病室を後にした。
頭の中ではごうごうとドーパミンが大量生産され
俺はその時、えも言え無い悲しみと虚脱感とやり場の無い自分自身の怒りで
まともな思考形態を維持できていなかったのだろう。
ツカツカと廊下を歩きながらひかるに即電話をかける。
電話に出たひかるに開口一番俺は言ってやった。
「おい、今から演劇の練習をやるぞ」と。
Homeというのは題名でしょうか?
新連載お疲れ様です。
期待しております。
ZA先生お答えありがとうございます。
伸びちゃう気持ちはわかる気がしますね。
ここまでって決めても、案が浮かぶとどんどん追加して
長くなっちゃうんですよねw
でもそのお陰でスレもこんなに活性化したワケですしw
あれから2日後、病院を無事退院した俺を待ち受けていたのは
ピンク一色に変わり果てた俺の城とウツボカズラみたいな笑顔のひかりだった。
自分の部屋の変貌振りは俺の予測の範疇を遥かに上回っており
その光景を目の当たりにした俺の消沈ぶりといったら
自分が手塩に育てた箱入り娘がヤンキーを連れてきたぐらいの衝撃であった。
スカーレットに彩られた部屋はそこにいるだけで目がちかちかしてくる。
牛が乱入してきたら部屋中穴だらけだぜ。
それだけではない。いつの間にか俺の知らぬ間に小さな住民達も
著作権の枠を超えて俺の部屋に夢と希望を運びにやってきていた。
ハチミツ好きの黄色い熊が2体、赤パン裏声ネズミが4体、国民的ネコ型ロボット
7体、その他楽しい仲間達が俺の部屋を陥落せしめ、占拠していた。
犬飼「まるで千葉の遊園地だな」
俺は目頭を押さえながら呻くように声を漏らす。
ひかり「えっへっへ〜すごいやろ」
ああ凄いよ、開いた口が塞がらんからな。
アロンアルファ持ってきてくれ、俺の開いた口を直すのと
お前のパックリ割れた頭をくっつけてやるよ。こぼれた脳みその変わりに
木綿豆腐でも入れといてやるさ。
ひかりは世界で1番有名なネズミのぬいぐるみを持ち腹話術で俺に話しかける。
「ヤァ!頑張って劇の練習をしよう!僕はミュージカルが大得意サァー!」
裏声で浦安ネズミを演じるひかりは結局すったもんだがあったため大阪に帰郷する事を
大幅に遅らせる事となっていた。
麻奈の病態と事情を話すとひかりは1発OKを承諾してくれた。
この時ばかりはひかりには頭が上がらず本当に有り難いと思ったのだが
現状を見る限りでは俺の対人偏差値も余りある利己的思想の前では40台を切る日も近い。
そういう経緯もあり団員2号はひかりでめでたく可決したのであった。
遺憾ではあるが1号はこの俺だ。経緯上しかたあるまい。
俺を含め構成員は5人を目標としたのはいいのだが知りえる人脈の中に
演劇との関連性がある奴が一人もいないこの局面を迎え一人頭を悩ませていた。
いや、演劇関連の趣味もしくは仕事をしている人間などそうそういるものではない。
こうなったら素人の寄せ集めで今回の危機を乗り越えるほか道は無いのだ。
俺はひかり総演出・監督の青ネコ型ロボットVSサンリオの看板ネコを
遠くで眺めながら携帯に入っている番号に片っ端から電話をかけたのだった。
今日はここまで
ノシ
新作家さんお疲れ様でした。
楽しく拝見させて頂きましたです、はい
『闘い』に変化がでてきた。
リヴァンの攻撃が当たらなくなってきた。
リヴァン 「はぁ…はぁ…(どういうことだ…?)」
アキ 「どうした…?疲れたか?」
リヴァン 「(…こうなったら…。)」
リヴァンは目を閉じた。
リヴァン 「…そこだ!」
リヴァンは激しく蹴り上げる。
それをアキは剣で受け止め、軽く後ずさる。
リヴァン 「はは…私は一度会った人間の『位置』を守護霊を通して見ることができる。
おまえも…あの男も…教授も
私の『力』にひれ伏せ!」
拳を鋭く突き出した。が、アキはそれを避ける。
リヴァン 「…くっ!」
リヴァン 「こ・こいつ!『動き』が、さっきより…」
『位置』がわかっていても、『反応』が高いアキのほうが一枚上手だった。
アキは剣を地面に突き立て拳で反撃にでた。
リヴァンの懐に入り、2発のブローを当てる。
リヴァンにダメージはないものの素早いアキの動きに動揺しあわてて反撃にでる。
リヴァン 「…くっ!」
リヴァンはハイキックをするがアキはこれを屈んで避け、逆にハイキックでリヴァンを吹き飛ばした。
アキ 「はぁ…はぁ、どうだ…このやろう」
アキ 「『死人』まで手荒く扱おうとしやがった報いだ…」
しかし、リヴァンに傷はない。
スクッと立ち上がった。
リヴァン 「ふっ…おまえがどんな動きをしようが…私に『ダメージ』を与えることはできない。
『ホワイトキャッスル』は私にあるかぎり…
聴け!この『絶望』のレクイエムを!」
その時、『ホワイトキャッスル』内で流れていた音楽の曲調が変わった。
リヴァン「な…何が起こった…?」
そう、マイが正気を戻したのだ。
リヴァン 「ば・ばかな…『ホワイトキャッスル』が!『力』が…」
その時、アキが今まで受けた傷が見る見ると消えていった。
アキ 「へっ…『魂』で遊んでた奴の末路だな…」
605 :
さくさく:2006/09/04(月) 20:04:38
新作先生お疲れ様です。
homeって名前、なんかアンジェラアキを連想しますね。
ちなみに主人公 「アキ」はアンジェラアキからパクリました。
すいません。本当は昨日で書き終わるはずだったんですが、書かなかったです。
今日もう一発いきます。
よろしくお願いします
パソコン我ブッコワレタ
モウダメポ
orz
>>606 ―――――――――――!(言葉にならない悲鳴)
…充電期間だと思って鋭気を養って下さいです。
>>606 よしっこう言うときは斜め30度の角度で殴ってみろ!
冗談です。たまにはゆっくりしてくらさい・・・
常連の作家さんお疲れ様です。
拙い作品を読んでくれた人、どうもありがとう。
Homeは作品タイトルみたいなものです。
『帰還』がメインテーマなので。
また何か浮かんだら書かせてもらいます。
610 :
Mr.名無しさん:2006/09/05(火) 23:16:01
>>606それは困るwww
よかったら家のパソコンを…
いやいやウチのを
いやここは俺のパソコンを・・・
どうぞどうぞ
はいはい自演自演
615 :
Mr.名無しさん:2006/09/06(水) 18:33:18
>>614 ホントに自演じゃなかったりするw
あとの二人は知らんが
ところで
アキ、まだ?
奇跡的に書き留めてた分がフロッピーに残ってるかもなので
明日ぐらいにネカフェ行ってあるだけダンプします
PCにどれだけ依存して生きてきたか今分かった気がします
>>617 ああ、わかる
だからここに行き着いた訳だが
(…ザクッ!)
アキは剣を切り上げた。
その時、出た血しぶきが空中に舞った瞬間、蒸発をはじめ、白い空間に飲まれていった。
リヴァン 「…うわぁ…うわぁぁぁぁぁ!」
身体も蒸発を初め、リヴァンは『白い闇』に飲まれていった。
アキ 「はぁ、はぁ…終わったか…。」
その時、アキの前にドアが現れた。そして、そのドアは『ギギッ』と音をたて勝手に開いた。
アキ 「はぁ…これが現実に帰る『道』かぁ…」
アキはそのドアを潜る。
その先にあったものは…。
真っ白な光の世界。
夢に近いようで現実な感覚…
そこにあるのはアキの想い出だ。
声が聞こえる。
聞き覚えがある『女の子』の声。
女の子 「アキ…!お弁当…ちゃんと持った?」
そして幼い頃のアキが答える。
アキ 「もったよ!…」
そして、もう一人…アキと同い年の男の子が言う。
? 「俺は…水筒をもったぜ!」
女の子 「では、出発!」
三人は近所の森へ向かった。
そこから、『舞台』と『時間』は飛ぶ。
三人は少し背が伸びていた。
しかし、女の子はベッドで寝ていて、2人はそれを見守っていた。
女の子 「アキ…。リュファ…。
いつまでも、『三人』でいようね。いつまでも…。」
ここで『想い出』は途切れた。
白い光の空間に浮かぶアキの意識。
アキ 「あぁ…ありがとうな『ホワイトキャッスル』。
『昔』を見せてくれて
でも…大丈夫。『俺が俺であること』…
それが『あいつ』の『願い』でもあるからな…。」
光の世界を抜けた先。そこには、現実の世界…。教授の部屋にアキは戻っていた。
ジン 「アキ!無事だったか!」
アキ 「あぁ…なんとか無事だよ。こっちのほうは…?」
ジン・ハヤ・マイは笑顔で答える。
今に残るマイの笑顔。それに生きている者の笑顔…。それが故人への『レクイエム』になるだろう。
622 :
さくさく:2006/09/07(木) 05:30:19
>>616 おまたせしました。
結構無駄にひっぱりました。
あと次の話でこの章は終わりですね。
今回結構地味ですね。なんか…移動した距離そんなにねぇーみたいな
それから…
マイ 「ありがとうございした。
時々…『家族』のことを思い出して泣くこともあるだろうけど…
『私』自身の『道』を…そして、今の『幸せ』を諦めないようにしたいです。」
『ホワイトキャッスル』は回収された。
故人を想うマイに、「この地を離れたらどうか」 と提案されたが…
マイ「父も母も…私の心の中にいますから…
寂しくなんかないです。」
とのこと。
ジンは精神的疲労で2週間は療養生活らしい。
『ホワイトキャッスル』の力にジンの『体質』が敏感に反応したのが悪かったようだ。
ジンは退院をしてすぐアキはその地を離れることにした。
ジン 「また呼べよな…。『ハンター』との仕事は金になるから…」
ハヤ 「今度はあたしもな…」
アキ「…あぁ」
ジン 「…それと」
事前に、アキが『ホワイトキャッスル』内であったことを相談していた。
ジン 「おまえは…『女の子』に会ったって言ってたが、あそこには『お前』と『リヴァン』の魂しか感じなかった。
おまえが言う『女の子』って…。」
アキは言葉を遮り、
アキ 「…あぁ、知ってるよ。ありがとうな」
それ以上を語るのはやめた。
アキ 「あの時、俺が見た『光景』は…
『記憶』…か?
あのコの記憶の中に『両親』が生きていると同じように俺の『記憶』にも…。そして他の奴の『記憶』には『俺』が…」
一瞬うつむき、すぐ前を向くアキ。
アキ 「…死ねないな…まだ。」
以後…『ホワイトキャッスル』は誰の『音楽』へも反応することはなくなった。
数日後…。
マイは…家族で写った写真の前でピアノを引き続きている。
その『音楽』には…母のやさしさ・強さ、父の探求心と意志があった。
鳴り響く音楽は…きっと家族への『レクイエム』となるだろう。
626 :
さくさく:2006/09/08(金) 02:23:18
無駄なとこが口説くて、
重要なとこを軽く触れただけ
っての悪い癖だなと日々反省です。
今日は書き込みがないのが寂しかったです。
この話は次回の伏線になります。
次回、運命 「リュファ」
です
えと、スイマセン。
久々の更新となってしましました^^;
先生方お疲れ様です。
ZA先生大丈夫でしょうか?
急がずゆっくりと書き上げていってください^^
では久々にいっきま〜す。
空は漆黒の闇に塗りつぶされ、
灰色の雲が唸りをあげている。
俺たちはそんな中ゆっくりと
古びたドアに手をかけようとしていた。
ぎぃぃぃぃぃぃ
全くもってよくできたというか、ホラー満点の効果音である。
「ぅぅぅっ、飛奈もやりすぎだよぉ」
俺の背中にうずくまっているいじっぱり娘は蚊の鳴くような声で
鳴いている。ホント、完璧なモノなんて存在しないものだ。
廃校の中はホントにそのまま錆びきった感じがする。
突然、閉校してそれっきりといったかんじだ。
それがさらに不気味さを引き立てる。
俺たちは意を決し一歩踏み出した。
ぎぃ、ぎぃ、ぎぃぃぃぃ、ガタン
真っ暗な闇の中、懐中電灯の光だけが道しるべとなっている。
ここも、俺達と同じ、高校生達が通ってたんだよなぁ・・・。
壁には書道部が書いたであろう習字。
美術部が描いたであろう絵。
1−Aとあるプレートに
整頓されている机の並ぶ教室も今ではほこりをかぶっている。
その輝かしかったであろうモノも
今では恐怖を引き立てる道具でしかなかった。
時は無常に過ぎ、それを過去として新しきモノを向かい入れる。
俺がここで感じたモノは空しさだったのかもしれない・・・。
葵は玄関前から動けそうにないみたいだ。
まるで高い所に上ったものの降りられなくなった、子猫とでも言おうか。
俺はこのくだらないゲームを終わらせる決意をした。
俺に今恐れるものはない。それにこのままじゃ、葵が狂いそうだしな。
「葵、ここで待ってろ。すぐ見つけて戻ってくる」
俺は震えている葵の肩をつかみ、その潤んだ瞳を見つめ言い切った。
しかし、その瞳はさらに潤みだしってしまった。
「そんな、行っちゃヤダ、ここにいてよ」
クソ、そんな瞳で見つめるな。俺は頭の中で必死に葛藤した。
「でも、このままじゃ、どうにもならない。
帰るためにも札を取ってこなきゃならないんだ。
俺を信じろ。すぐ戻ってきてやる」
俺は葵に必死になって言い聞かせた。
考えてみれば、こんなことで真剣になって恥ずかしい自分もいるわけだが、
なんというか、背に腹はかえられないというヤツだ。
「絶対、すぐだからね」
葵は小指を差し出した。
「ああ、約束だ」
俺もまた小指を差し出し、葵の小指と絡める。
俺は最大限の笑顔を葵にくれてやった。
暗い闇の中、俺は一つの光をたどりひたすら突き進んだ。
それは、葵のため。そして、今自分の中に渦巻く嫌な気持ちを
振り切るために。
一つ、一つ教室を確かめていく。
だが、俺も人間なわけでさすがに鼓動はバクバクと鳴り続けた。
嫌な緊張感が漂ってしまう。早く、早くと葵の面影、自分の心臓がせかす。
あった。
ポツッ、ポツン、ポツ、ポツポツポツ ポツポツポツ
ザーザーザーザーザーザー
突然の雨。嫌な予感が走る。
ピカッ、ゴロゴロゴロ。
一瞬のまばゆい光が教室全体を映し出したと思えば、
人体模型、ガイコツが不気味な光を放っている。
そしてその手に持っているのは、お札。
本物らしく、わけのわからない漢字が並べられている
何故か目立つ、霊や滅の文字。
俺は余計なことに気づいてしまった。コレ魔よけデスカ?
そして、走馬灯のように今まで溜めていた思考が吹き上がる。
そういえば何故、次の組はこない?
いくらなんでも、遅すぎる。
どうしてだ?
ここが出るというのはホントなのか?
魔よけってことは・・・
葵が雷で声を上げて叫ばないのはなぜなのか?
お化けに雷でもう失神しちゃってたりするのか?
次の瞬間俺の体は動き出した。
俺は乱暴に二つの札を人体模型とガイコツから取り去る。
「クソ、待ってろ。葵。無事でいてくれよ!!」
俺は廊下を力の限り走りぬいた。
ぐぎぃぃぃ、ぐぃぃぎぃぃぃ
今にも床ははずれそうだ。だが構わない。葵が無事なら。
しかし、無常にもそれを裏切る結果がそこには待っていた。
開けられたドアから、雨粒が勢いよく入り込んでくる。
そこに葵の姿はなかった。あるのは葵が付けていた、髪飾り。
俺はただ立ち尽くす事しかできなかった。
俺の叫びは雷鳴によってかき消されてしまった・・・。
今日はこんなトコで〆。
すこ〜しだけシリアスな展開になっていくと思いますw
ちょっとだけこんなのを書きたくなったものでw
さてそれではノシシ
634 :
Mr.名無しさん:2006/09/09(土) 00:21:06
>>633お疲れさ…えぇ?まさかの新展開?!
RO先生は萌え恋愛担当かと思ってたww
だが 期 待 ! !
wktk
>>634えと、一応そんな担当なのかな?
なんか展開がマンネリ化してきたかなぁと思ったんで、
少し変えてみようかとw
>>6352ch暦1年くらいですが、wktkってどういう意味なんでしょう?
しばらくお休みしてたんで久しぶりに連投します〜
雨が俺の体を打つ。
だが、それでいい。俺のせいだ・・・。
ザーザーと雨は一向に勢いを弱めず、強さを増していく。
俺は何も考えられなくなった。いや、考えたくなかった。
この雨の中、葵が俺を置いて帰るなんてありえない。
そういうことはしないヤツだって事は小さい頃から知っている。
だとすれば・・・。
そこには人いないけど、本物がでるらしいから。
空・・・ホントにでるってぇ・・・
ンなものあるワケないだろ。
これからでてくるものは全てフェイクだ。
「マジ・・・なのかよ・・・。ちくしょぉぉぉぉぉぉ!!!!」
信じざるを終えない。実際に葵は消えた。
そして俺の感じた、嫌な感覚。
今感じている何かを俺は否定することができなかった。
今、俺を動かしているのはあの小指の感覚。
そして葵のあの瞳だけだった。
「葵。俺は、お兄ちゃんは絶対に約束を守るからな・・・絶対に・・・」
なぜだろう。こんな時にあの頃の思い出が蘇ってくる。
時が遅く動き出す。
こんな時に俺に思いふける時間をくれてもな・・・
だが俺はその好意に甘えることにした。
そう、俺はもっと前にも葵とこんな約束をしたことがあった。
あの時も葵は泣いていたんだ。
突然でスイマセン。
ここで葵のサイドエピソードを入れたいと思います。
話の途中ですが、このタイミングが一番いいと思ったので^^;
葵のサイドエピソードでは葵主点で動いていきますので〜
ではもう少し書いていきます。
『サイドエピソード葵編』
「うっ・・・ううぅ・・・」
私は何もかもが嫌だった。
縛られた世界。私は自由なようで自由ではない。
いつも監視されているみたいだ。
決められた日常。決められた出来事。
そんな日々がずっと続くと思っていた。
「なんでキミ泣いてるの?そんな曇った顔はダメだよ」
私の呪縛を解いてくれたのは一人の男の子だった。
晴れ渡る空ような、太陽のような彼に私は憧れた。
「今日もホラ、こんなにいい天気だからさ」
その男の子は私を縛られた世界から救ってくれた。
彼は私のヒーローだ。
私の名前は葉山 葵。
当時は5歳。家はとても裕福であったけれど、
家以外の世界を知らない。箱入り娘であった。
やりたくもないことをやらされ、自由な時間はなかった。
それが母や父の愛情だとその時はわからず、家出ばかりし続けた。
私をいじめてるんだ。そう思うようになった。
世界の全てが敵だった。近づいてくる子は親が仕向けた財産狙い。
勝手に決められた許婚。そんなヤツらはことごとく、無視し続けた。
だけど、たった一人だけいたんだ。
私を分かってくれる味方。
私を守ってくれるヒーロー。
それが南野 空だった。
空とは従兄弟であって、顔は知っていた。
だけど、彼と関わることはあまり少なかった。
だけど印象的なのは、会ったときに見せてくれる太陽のような笑顔。
彼だけは違った。もっと会ってお話したいと思った。
しかし、そんな自由はない。
なら、作ればいい。そして、私は彼と会うことができたんだ。
「キミは確か、葵ちゃんだったっけ?僕は空よろしくね」
「うん。よろしくね」
ちゃんとした笑顔はできなかったと今は思う。
私の心はず〜っと曇っていたから、笑うすべを知らなかった。
「いないいなぃ、ばぁ〜」
まるで赤ちゃんをあやすかのようにふざけた顔。
あまりに唐突すぎて、笑ってしまった。
「クスッ。あはははは」
久々だった。いや、初めてかもしれない。心の底から笑ったのは。
「うん、やっぱり、葵ちゃんは笑顔の方が可愛いよ
僕はず〜っとそうしてて欲しいな」
今思えば恥ずかしくて仕方ない。けれど、お互い子供だったし。
空と会って、私の心の氷はそして、縛られた世界は徐々に広がっていった。
空といろんな事をして、遊んだ。
抜け出すと空はいつもの公園で待ってくれている。
そして太陽の笑顔で私を迎えてくれた。
いろんな場所にもいった。そこには私の知らない世界が広がっていった。
そこで、私の目を引いたのは、
路上でたった一人でギターを弾いて歌う女の人だった。
「あ、こんにちは。理絵さん」
彼女は歌う事をやめ空に満面の笑みを返す。
「来てくれたんだ、ありがと。空君」
彼女の名は桑村 理恵。
空はよく彼女の歌を聴きに来るらしい。
真っ黒に透き通っている長い黒髪の綺麗な人だった。
彼女に見とれていると彼女と目があう。
そしてにっこりと微笑んだ。
「この女の子は空君の彼女?」
「違いますよ」
ハモった
「あはは、おもしろいね」
「私、葉山葵と言います。空君の従姉妹です」
「へぇ〜そっかぁ。私は理絵よろしくね」
彼女はそしてまた歌いだす。
今日はこの辺で〆ます。
葵編は本編ともかかわる部分が多いので長くなりそうです。
明日も書けそうなんで、よろしくお願いします。
では^^ノシシ
645 :
Mr.名無しさん:2006/09/09(土) 20:10:13
>>639 いちいちそんなこと書かんでいいと思うが?
云っておく必要があるんなら、小説の文中で処理すべきだ。
646 :
Mr.名無しさん:2006/09/09(土) 20:24:02
>>636 ワクワクテカテカ→ワクテカ→wakuteka→wktk
とマジレス
他スレだったら叩かれるが先生だから特別に…
気をつけて下さいw
647 :
Mr.名無しさん:2006/09/09(土) 20:33:04
『blond社内』では早朝から会議だ。
その会議にはアキにも声をかけていたがアキの姿がない。
キタザキの秘書もアキを探していた。
秘書 「アキさん…部屋にもいなかったですし…
どうやら社内にいないみたいですよ…。」
キタザキは視線を資料からカレンダーに移す。
キタザキ 「あっ…今日は『あの日』かぁ…」
秘書 「…『あの日』?」
キタザキ 「あぁ…今日はあいつの家族の『命日』なんだよ…。」
キタザキは『資料』を閉じる。
その資料のタイトルには 『ハンター育成と教育』とあった。
アキ 「あれから…大分たったなぁ
あれ…去年も言ったか?」
墓は小さいものだった。そこには真新しい花束が置いてある。
アキ 「あいつ…今年も生きのびれたか…。」
置いてある花束と並べてアキも花束を置く。
アキ「…リュファ…。」
『blond社』では、会議がおこなわれていた。
役員 「まず『新人ハンター』候補の話ですが…」
役員 「すでに各地から優秀な人材を『候補』として集まってます。」
役員 「今研修中をうけてもらい、午後から実技試験です。」
…1時間ほどで会議は終わる。
秘書 「お疲れ様です。
やはりアキさん…戻ってきませんでしたね。」
キタザキ 「あいつには試験監督やって貰うつもりだったが…午後までには戻ってくるのか?」
午後になり試験が始まった。
試験内容は『手合い』だ。
『候補生』同士闘いをし、結果・内容を見るものだ。
そして『試験内容中』
候補生 「うわぁ!」
殴り飛ばされた候補生は壁を背に気を失った。
候補生 「すげぇ…あいつ、これで5人も伸しやがった。」
キタザキもその試験を見ていた。
キタザキ 「…あの少年。いい動きをするな。
アキと同い年くらいかぁ…。
それにしてもアキはまだかぁ…」
その少年は息切れしないまま、また1つ連勝をのばした。
651 :
Mr.名無しさん:2006/09/10(日) 10:43:01
先生方乙
>>644-645 ご指摘ありがとうございます。
まだまだ若輩者でありますゆえ、
一つ一つ学んでいきたいと思います。
さく先生お疲れ様です。
先生の持続力はホントすごいと思います。
僕も見習っていきたいです。
では書いていきます〜。
ギターの優しい旋律と共に彼女の口から美しい声が発せられる。
本当に人の声?
そんな事を思わせるような、美しさ、そして儚さを持っていた。
思わず聞きほれる。なんて綺麗なんだろう・・・
気がつけば私の頬に涙が流れ落ちていた。
私は思わず手を精一杯叩き、拍手をしていた。
「どうしたの?」
私の顔を見て、なぜか空は嬉しそうに尋ねる。
「わ、わかんない。でも胸がキュンとするの・・・」
「そっか、僕と一緒だね」
理恵さんのこの曲を初めて聴いたとき、空もまた
私と同じように涙を流したらしい。
「ご静聴ありがとうございます」
彼女はにっこりと微笑んだ。
「今日もいい歌でした。ありがとうございます」
空の満面の笑顔は理絵さんに向けられる。
「えへへ」
彼女は子供のように無邪気に笑い、頭を撫でた。
これまで聴いたどんな歌手よりもうまい、いや
うまいと言うよりは心に響いた、気持ちのこもった歌だった。
「理絵さん。この歌はなんて言うんですか?」
私はすっかり虜になってしまった。
「これは私が考えた曲でね。〜絆〜Step Road って言うんだ」
「きずな?すてぷろうど?」
「そうそう、あはは」
私を少し小ばかにしたような笑い方であった。
当時の私には理解できなかったからかな。
「理絵さんテレビでてるの?歌とっても上手だし」
「違うよ。私は自由に好きなときに歌いたいんだ、
私なんかじゃ到底無理だろうけど、もし有名になったりしたら
もう自由には歌えない。そんなの私の好きな歌じゃないからね。
確かにたくさんの人に聞いてもらえるのは嬉しいだろうけど、
私はそんな柄じゃないし、私はある人のために歌うってもう決めちゃったんだ」
「それって空君のこと?」
「う〜ん。彼もその一人かな」
彼女は少し誤魔化すような笑みをみせた。
「また来てもいいですか?」
「もちろん。今度は葵ちゃんのためにも歌わなくちゃね」
「じゃあ、また葵ちゃんと来ますね。さようなら」
理絵さんは手を振りしばらく経ってからまた歌いだしていた。
「どうだった?」
空はいつも以上に上機嫌だ。
「うん。すっごくよかった」
「そっか」
空も凄く満足そうだ。
私は少しいじわるをしようとした。
「空君。理絵さんの事好きなんだぁ?」
空の顔はすぐに真っ赤に燃え上がる。
「ば、バッカ。そんなんじゃねぇよ。ただ・・・」
「ただ?」
「あの人の歌を聴いているとすごく嬉しくなる」
意外に真っ直ぐな答えに私は少し悔しくなった。
「私も・・・やってみようかな・・・」
「え?」
驚いたのか、聞こえていなかったのかはわからないけど、
空は疑問の声を上げた。
「ううん、なんでもない。さぁ、帰ろう」
私はすぐに駆け出して誤魔化すことにした。
「待ってよ、葵ちゃん」
私は初めてやりたい事を見つけた。
私もあんな風に歌えたら空は喜んでくれるかな?
初めて聴いた人が泣けるほどの感動を与えられるかな?
こんな気持ちになったのは初めてだ。
いつもやらされている。操りの人形でしかなかった私。
そんな自分と対照的な理絵さんの姿に憧れた。
理絵さんはいつも通りあの場所で歌っていた。
「あ、葵ちゃん。今日は一人?」
私に気がつき手を振ってくれる。
そして、私は意を決した。
「理絵さん。私に歌を教えていただけませんか?
授業料は出します」
お金の事は心配なかった。あとは自分の気持ちだけだった。
しかし、理絵さんは首をフルフルと振る。
そして真っ直ぐな瞳で私に尋ねた。
「あなたは誰のため、何のために歌うの?」
今日はここで〆。
また時間があれば今日中にもう1回書くかもしれません。
ではノシシ
ようやくアキがキタザキの所に来た。
アキ「事務所にいったらココにくるように言われたんだけど…」
キタザキ 「あっ!遅いぞ!アキ!」
アキ 「あー悪かった…ところで…。」
候補生の少年を見る
アキ 「あいつ…いい動きするなぁ
実践慣れ…してるっていうか」
キタザキ 「あの独走を止めるには…」
アキ 「えっ…」
アキは候補生達の所へ向かう。
候補生 「おい!アレ…」
候補生 「『ハンター』のアキだ!」
候補生 「あいつがかぁ…若すぎるだろ」
候補生の少年もアキを見る。
候補生の少年 「…。」
アキと少年は目が合う。
アキ 「…俺現役でハンターやってる『アキ』っていうんだけど
俺と 『手合い』してみないか?」
候補生達もざわつきテンションも上がる
候補生達 「おっー!」
候補生の少年「…いいですよ。」
さらにテンションは上がる
候補生達 「おっー!!」
アキ 「んじゃ…始めようぜ。」
アキと少年は構える。
アキ 「(…こいつ出来るなぁ)」
先手を仕掛けたのは少年。突きの連打。
これをアキは避ける。
アキ 「(早いなぁ…)」
少年は一瞬死角に入りハイキックをするが、アキはそれも避ける。
少年 「さすがですね…。少し『本気』をださせてもらいますよ。」
少年のラッシュはさらに速さを増す。
アキ 「…この!」
アキは少年のラッシュを『前蹴り』で止める。
少年 「…くっ!」
少年は後ろに下がる。
しかし、アキは『ローキック』で少年の足を止める。
少年はすかさず左拳でアキの顔面に突きをいれようとするが、アキはそれも払いのけ、少年にハイキックを浴びせる。
少年 「…くっ!!」
少年の顔面を捉えたハイキック。
少年は、その場に膝をつく。
キタザキ 「それまでだ…。」
アキ 「はぁ…はぁ…」
こうして試験は終了した。
『手合い』の試験が終了した。
合格者は少年を含め『6人』。
合格者とアキ・隊長達が会議室に集められた。
話は、急な『任務』だった。
キタザキ 「ある廃棄された研究所に大型の爆発物が発見された。
これを調査・回収するまでの護衛をしてもらう。
アキは『研究所内』を…
『隊』は『研究所の外』を…
それと…」
キタザキは『候補生』を見る。
キタザキ 「『候補生』達は、このエリアを任せる。
丁度…研究所内と外の間だ。
いいか…敵隊を見たら戦闘をするなよ。『報告』だけしてその場から逃げろ。」
『候補生』達に緊張が走るが…少年は冷静だ。
『会議』は終了した。
『候補生』達は控え室へ移動し、アキと隊長達とキタザキは会議室に残っている。
アキ 「ちょっと待てよ!キタザキさん!
俺一人で『中』全部守るのかよ!」
キタザキ 「心配するな…。『ウルフ』達もくる。」
ブレット 「それに我々もいる。お前は中で寝ていろ。」
アレック 「(俺は寝ていたいけどな…。)」
キタザキ 「まぁとにかくだ…
ハンターたるもの『相手』にはおろか『条件』に負けることも許されないからな!
それに『候補生』達もいるし…情けないところは見せるなよ!」
アキ 「(候補生ねぇ…)」
あの少年の顔がちらついた。
『候補生』達は『控え室』で話をしていた。
候補生 「『実戦』だってよ!」
候補生 「ご自慢のライフル持ってきててよかったぜ…」
各人、武器を持ってきているようだ。
全員でお互いの武器を見せあっている。
候補生 「…んっ?」
そして『あの候補生』…。少年はバッグから『黒い刀』を取り出した。
候補生 「『黒い刀』とは…珍しいなぁ」
候補生 「…お前『素手』に自信あるなら…刀なんかいらねぇーだろ?」
候補生が皮肉を言い『黒い刀』に手を伸ばす。その手を少年は払いのける。
候補生 「何すんだよ!」
665 :
さくさく:2006/09/10(日) 21:57:31
>>652 私は自由に好きなときに描きたいんだ、
私はある人のために描くってもう決めちゃったんだ」
お疲れ様です。いや…てゆーか1スレに書いてる文章が短いっすから
再びだけど描きたいことあったけど忘れました。
下らないことなんですけど
早朝までにもう一回かくかもしれません。
666 :
Mr.名無しさん:2006/09/10(日) 23:54:40
アタイこそが 666へとー
667 :
Mr.名無しさん:2006/09/11(月) 22:38:30
保守。
今日は誰もこないんすね…
数日後、夕暮れ時のファミリーレストランに集合することになった団員は
何とか目標の5人を達成し形だけはモノになってきた様相で俺はホッと胸を撫で下ろしていた。
一人は今日は訳あって来れないので今日は4人で初顔合わせの手はずとなっている。
現在俺とひかるがテーブルに向かい合って腰掛けその団員を待つ。
ひかる「いやーどんなんが来るんか楽しみやわー」
ひかりはそういいながらメロンソーダとコーラを混ぜたドブ川みたいな色の炭酸水を
ぐびぐびと流しこんでいた。
犬飼「頼むから大人しくしといてくれよ?話をややこしくする才能が
お前にはあるんだからな」
ひかる「才能?なんかサイキッカーみたいやなっ!」
ひかりは「よっ」とか「はー!」とか超能力を出すモノマネをでかいリアクションで
演じ始める。才能という単語にだけ反応する彼女の三半規管は自分にとって都合のいい
言葉しか拾ってこないらしい。
不意にテーブルがガタガタと鳴り板上でケータイが着信を告げた。
団員3号のご登場だ。
犬飼「あー、今喫煙席の奥のほうに座ってんだよ。早く来い」
レジのあたりで馬鹿そうな男がキョロキョロと携帯電話片手に
あたりを見渡しているのがここからよく見える。
「どこだよいねーじゃねーか」
携帯電話無しでも十分聞こえる声で俺を捜す男は見事なスキンヘッドだった。
団員三号は言わずと知れた俺との腐れ縁ハゲ田中である。
ハゲ「おーいたいた探したぜぇー」
何が可笑しいのかヘラヘラ笑いながら歩いてくるハゲには勿論演劇の事はこれっぽっちも
話してはいない。彼の脳細胞の中には女と一緒に飯を食うという情報しか無いであろう。
そうとしか言っていないからな。
その証拠にハゲは黒のラフなスーツスタイルの上下に赤のカッターシャツと言う
地方のホストみたいな格好でFCレストランにノコノコやって来ている。
しかもお洒落サングラスまでかけてやがるなこの野郎。
今は夜だぞ馬鹿者め。
ひかり「こんばんわー」
ひかりは田中を見つけると急にネコをかぶったかの如く甘ったるい声を出した。
凄いな、これが職業柄持ちえたスキルという訳か。
容姿の良いひかりだからこそ生かせる特技だぜ。
田中のハゲはそんなひかりを見て動作不備を起こしたようで
「きょんばんわ、月が綺麗ですね」等とトンチンカンな事を口走っている。
よし、田中はひかりを使って制御出来るようだ。流石キングオブシンプル。
アメーバに引けを取らない単細胞っぷりに感動すら覚えるよ。
ハゲ「いやぁ、こんな素敵な女性とお食事出来るなんて僕は幸せものですよ
アッハッハッハ」
田中はそう言うとウェイトレスが持ってきたお冷をがぶがぶと飲んだ。
コイツが水分を補給しだすということは相当緊張している証拠である。
昔合コンで似たような状況があり、彼は一人でピッチャーを空けた
毒にも薬にもならないかなりどうでもいい実績を持ってるのだ。
ひかりが田中のデコイとなっている間に俺は4人目の適格者に連絡を入れる。
コイツがまたいやはや何と言うか、ねぇ。
俺は携帯を耳に当てたまま4人目を店の玄関に迎えに行く為席を立った。
移動する際田中はサングラスを少しずらしウインクして見せる。
どうやら俺が気を利かせて二人きりにさせてやったと思い込んでいるらしい。
ホントおめでてー奴だ。こいつの頭の中には毎日門松立っているようだな。
慣れないウインクなんてしてんじゃねーよ。
コンタクトがずれた奴にしか俺には見えん。つか気色悪い。
俺はそんなおめでたいオプチミストコンビを残し玄関へと向かった。
レジにいたバイト君に事情を説明し俺は駐車場で件の団員を待つ事にした。
秋風が頬をなで道路横の街路樹から秋虫の涼しげな歌声を奏でている。
その日、月は出ておらず田中の言った事は嘘っぱちであると判明。
俺はそんな暗黒が広がる闇夜をみかんの色した店の看板越しに見上げ
首をコキコキ鳴らしながらフォースチルドレンが来るの待っていると
「結構久しぶりじゃない」と背中から声を掛けられた。
来たか、あの二人にコイツを会わすのは少し抵抗があるのだがこの際しかたあるまい。
「どうしたの?」とそいつは俺の顔を怪訝そうな顔で覗き込む。
犬飼「いや、中で他の奴らが待ってる。行こう」
俺はきびすを返しレストランの中にまた入っていくのだった。
犬飼「紹介しよう4人目の団員だ」
俺はひかりと田中の席の前でその4人目をぐいと前に押し出した。
ひかるはあからさまに俺とこの4人目との関係を疑っているようだし
ハゲ田中に関しては口をあんぐりあけて絶句している。
五十嵐「あー、えっと五十嵐真琴っていいます」
4人目こと五十嵐真琴は辺りをキョロキョロ見回しペコリとお辞儀をした。
田中はゆっくりと俺の方に目をむけたが俺はそれを無視、苦情コーナーは
とっくに閉店してる。質問は受け付けんぞ。
五十嵐「で、なんでコイツがこんなところにいるのよ?」
五十嵐も田中と考えている事は同じのようで口をへの字に曲げて苦情を俺に
浴びせかけきた。
犬飼「こいつも団員だからだ」
五十嵐「聞いてないわよ」
犬飼「言ってないからな」
五十嵐「帰る」
犬飼「駄目だ」
と、ここでひかりが
ひかり「五十嵐ちゃんて犬飼さんとどー言う関係?」
とニコニコしながら聞いてきた。
今コイツの腹の中ではムカデがとぐろを巻いているに違いなかろう。
考えただけでも胃が痛くなってくる。
犬飼「腐れ縁だよ」
五十嵐「そ」
ひかりは取り合えず五十嵐を席に座ることを促し俺はそれを見届けると
状況の説明に移った。
ちなみに五十嵐にはハゲの田中とひかりはモノホンの劇団員でおかしなことを言っても
それは彼らなりの演劇のトレーニングだから気にしないようにと、釘をさしておいた。
東西アホコンビをまともに相手してたらいつまでたっても話が進まんからな。
適度に受け流すのが迅速かつ効果的に物事を進める事が出来るのだ。
長年田中を見てきたからなせる策謀であろう。諸葛亮も真っ青だ。
犬飼「で、今回は第一回寸劇ミーティングな訳だが」
ハゲ「おいおいおいまてまてまて」
犬飼「何だよ」
やはりハゲが話を腰を折って来やがったか。
ハゲ「なんだよ、その寸劇って」
俺を指差し一言物申すみたいな勢いで聞いてきた。
犬飼「あれ、言ってなかったっけ?」
ハゲ「聞いてねーよ、全然聞いてねー」
手を顔の前でひらひらさせながら聞いてないとハゲは自分の主張を推進している。
いちいちボディーランゲージの多い野郎だ。
ひかりは五十嵐に不気味な笑みを浮かべながら何やら探りを入れている。
五十嵐もお出かけ用スマイルでそれに受け答えしていたためこちらの方は
今の所大丈夫そうだ。ひかりがトンチンカンな事を言い出しても
役になりきる一環として言い訳が出来るからな。女は適応能力が高くて助かるぜ。
問題はこの染色体の本数がニワトリ以下のアスホールだ。
ハゲ「なんのメリットがあって俺がそんな事をせにゃならん。
俺は金にならん事意外しない主義なんだ」
そう言いながら田中は俺の目の前に置いてあったアイスコーヒーを
勿論断りもせずがぶがぶと空ける。
ハゲ「お前が何を考えてるのか知らんが今回はパスだ。俺はお前ほど暇じゃねーのさ」
急な召集にも関わらずノコノコファミレスにやってきたお前が何を言うか。
普通ならここで嫌味の1つや2つ切り返すところだが、いくらなんでも
急に呼び出してきて劇をやろう何ぞと言われても、拒絶するのが普通の人間の
反応であろとは重々承知している。
もし田中と俺の立場が逆ならばコイツと似たり寄ったりの回答をよこしたに
違いないだろうからな。
犬飼「まぁ、待て。話は最後まで聞くもんだぜ」
だがこんな事で勧誘を明らめるほど俺は飽き性でも無い。
どちらかといえば負けず嫌いな性格なんだよ、俺は。
ましてやお前を言いくるめることができないようじゃ
俺の思考形態を一旦フォーマット後、再インストールする必要が出てきちまう。
そうならない為にも策は用意してるのさ、頼むから掛かってくれよ?
女性陣二人がゴニョゴニョと会議をしている間にちょいちょいと
手招きをし田中に耳打ちした。
犬飼「いや、演劇ってのは単なるカモフラージュでな」
田中のむき出しのこめかみがぴくりと反応する。
犬飼「ひかりって子結構かわいいだろ?どうやら演劇に興味があるらしくてさ。
それを利用してあの子と仲良くなろうって計画なんだ。
けど日ごろ世話になってるお前にもたまには恩返しをしようと思ってな。
こう、演劇を通してお前とひかりが仲良くなってくれればと俺は
思ってるんだ。そろそろお前もちゃんとした彼女を作ってほしい
からな、うん。それにあの五十嵐って女もツンケンしやがってるが
あれはあれで可愛げのある女なんだぜ?ツンデレってやつ?まぁどっち
もいい子なんだし仲良くなってりゃ女の友達も増えてお前にも箔がつく。
これはささやかな俺からのプレゼントなのさ」
俺は田中にそう囁いた。
ハゲ「犬飼・・・・・・」
ハゲは俺の肩にポンと手を乗せる。
ハゲ「お前ホントいい奴だな」
コイツは分かり易い性格をしすぎていてたまに怖くなる時がある。
今もそうだ。そのうち高価な壷を買ってきそうな気がするぜ。
ハゲ「あ、なんか俺燃えてきたよ?」
ハゲの表情が生き生きとしてくるのがよく分かる。
ハゲ「よーし、よっし。俺はやるぜ!犬飼。昔は役者になりたいと俺も
思ってたんだ。これはチャンスかもしれない。
よーし、一緒に目指そうぜ!ブロードウェーを!」
田中はすっくと立ち上がり俺の手をいきなり握ってブンブンと握手する。
ハゲ「五十嵐もよろしくな!俺は田中浩一郎!いざゆかんラスベガス!」
五十嵐の小さな手をがっしとつかんでまたブンブンと握手。
五十嵐は怪訝そうな顔で田中を見たがツンデレという言葉に脳を占領されている彼にとって
それはツンの状態なのだと認識させるだけに留まっているようだった。
ツンの度合いがでかければでかいほどデレの反動が大きくなるとでも思っているのだろう、
彼の頭の中では既に五十嵐が自分のことを好きだと誇大妄想も甚だしい情報を
インプットしてしまっているようだった。
取りあえず今日のところは顔合わせだけと言うことにしておこう。
と言うよりこいつ等をどうやってまとめるかが問題だ。
アクの強いメンバーだからな、果たしてこれで上手くいくのかどうか。
俺は動物園みたいなこのテーブルで一人考えを巡らすのだった。
取りあえずフロッピーに残ってた分と実家で書き足した分をうpしますた。
次またお会いするときはパソの環境が整ってからという事で
少しの間休ませていただきます。
いやはや面目ねーッス、はい
勿論ROMってはいますけどね
乙です!
犬劇団の五人目が気になりますな。
そして毒編とのクロスも
678 :
Mr.名無しさん:2006/09/12(火) 20:43:05
やはりZA先生はネ申
面白いっす
少年は『黒い刀』を握る。
少年 「この『黒刀』は『呪われた刀』。
『物』は斬れず、『生命』しか斬れない。
どれだけ『人』を斬っても錆びることはない。
そのことから『不黒刀』とも呼ばれている。」
『呪われた刀』と聴いた候補生達は少年に対して引け目を感じた。
候補生 「わ…悪かったよ。マジになるなよ」
全員静まり返る。
控え室にキタザキが入ってきた。
キタザキ 「準備はできたか…では、出発するぞ」
全員、武器をバッグにしまい部屋を出る。
場所を移動した。
森に囲まれていて一番近い街にも車で1時間ほどかかる『研究所』。
ブレット隊・アレック隊 は研究所の外に待機しており、アキは研究所内に入って待機していた。
シューサ 「おーい!アキ」
シューサは先に来ていたようだ。
アキ 「どうなんだ?この研究所?」
シューサ 「『大型の爆発物』は何年か前にどっかの国が極秘で開発してそのまま放置していたものらしい。
誘爆はないらしいが…爆発させると数十`は…巻き込まれるらしいぜ。」
アキ 「まるまる一国『あの世』…ってか。」
アキはシューサが持っている『物』を見る。
アキ 「なんだ…?『それ』」
シューサ 「へへっ…すげぇーだろ?この『銃』」
シューサが持っていた『物』とはショットガン風の『銃』だ。
銃口をアキに向けた。
シューサ 「弾には『火石』を使うんだ。
コレを使うと素手で使う火石の10倍以上の威力を持つ。
こいつに俺の『脚』があればもぅ天下無敵だぜ!」
するとどこからともなく『拳』がシューサに飛んできた。
『ガツン!!』
シューサ 「あぃてぇ〜なにすんだよ!」
その『拳』の持ち主はユカだ。ユカは腰に手をあてて表情を歪ませていた。
ユカ 「あんたねぇ!アキさんに『何』向けてんのよ!
暴発したらどーすんの!」
シューサ 「大丈夫だよ!弾はいってねーし!」
ユカ 「そーゆー問題じゃないの!」
二人は喧嘩を始めた。
先生方お疲れ様です。
さく先生の
私は自由に好きなときに描きたいんだ、
私はある人のために描くってもう決めちゃったんだ
ってのはマジ?wそれとも理絵の一言からの引用?w
ZA先生焦らず、たまにはお休みください。
1日でも早い復帰を心よりお待ちしてます^^
では書いていきます〜
理絵さんの目は今までに見たことない強さと、
なぜか悲しさをあわせもっていた。
しかし、その頃の私にはわかるわけなかったんだ・・・。
「そ、空君に笑って欲しいから・・・です。理絵さんが歌っている時みたいに」
正直な気持ちだった。少し恥ずかしかったけど・・・
私の世界を変えてくれた空に少しでも恩返しがしたかった。
どれくらいだろう?時は止まる。
私と理絵さんはじっとにらめっこしたまま。
そして、理絵さんの悲しげな笑顔で再び動き出す。
「わかった。お代はいらない。好きな時に来ていいよ」
「え?」
私は驚いた。自分で頼んだのだけれど。
自分のために歌っていると思った理絵さんが私のために、
ほんの1回会っただけそれなのに・・・
「あ、ありがとうございます。よろしくお願いします」
私は90度を超えたお辞儀を精一杯した。
「うんうん」
理絵さんはとても嬉しそうだった。
まるで自分の妹を見てるみたいに。
「私のレッスンは独流厳しいわよ。いいね。葵ちゃん」
「はい。頑張ります」
「ふふ。いいなぁ・・・」
「はい?」
「なんでもない。さぁ、発声練習からよ」
いいなぁ・・・実は聞こえていたその言葉の裏に何があるんだろう?
私はしばらくその疑問を封じ込めておくことにした。
私は暇さえあればこっそり抜け出し、理絵さんに学びに行った。
空とも会ったけど、もちろん、内緒で。
ビックリして嬉し泣きする空の姿が楽しみだった。
理絵さんは優しかったけど、時には厳しくもあった。
声が枯れるまで練習するときもあった。
その後誤魔化すのに困ったっけ。
理絵さんはいつも笑顔で迎えてくれて、本当に楽しかった。
私の生きている実感が得られる日々。
明日という日が楽しみで仕方なかった。
それは永遠に続くかと思った、いや、続いて欲しかったな・・・
その日、初めて理絵さんは来なかった。
たまにはお休みの日だってあるよね。
そう自分に言い聞かせた。
しかし、それは3日続いた。なぜだろう?
どうしたんだろう?
見放されちゃったのかな?
いろんな疑問、不安が頭をよぎる。
「どうしたの?」
空も不安そうな顔をしてる。
ダメだよ。秘密なんだ。私は笑顔でいなきゃ。
「なんでもないよ、ホラ行こう」
でもやっぱりどこかに不安な気持ちがあるのだろうか・・・
「隠さないでもいよ。僕が相談に乗るよ」
励まそうと太陽の笑顔を見せる空。
「なんでもないってば。ゴメン。私用事あったんだっけ。じゃあ」
「あ、葵ちゃん」
空のためにやっていることで空を傷つけてしまった。
空の好意を踏みにじってしまった・・・。
最低だ・・・私。
今日はこんなとこで〆ます。
では^^ノシシ
>>682 引用ですね(^o^)
ちゃんと読んでるんだぞ感をアピールしたかったんです。
ところでz先生の犬飼と五十嵐って
いつ仲良くなったんですか?ちょっと忘れちゃったんですが
さく先生ありがとうございます。
えと、来れるかわからないZA先生に代わって僕がと。
犬飼と五十嵐は毒男に告白する時に会ってからですかね。
初め会ったときはルドルフに缶当てちゃって、五十嵐にいちゃもん付けられて
それからってかんじでしたっけ?たしか・・・。
詳しくはまとめページにありますよ。
そういえば、最近まとめ58さんが来ていらっしゃらないようで、
最近のが更新されてないみたいです。
どうしちゃったんでしょうかね?
雨にもマケズ書いていきますw
初めて空に会ってから、もう3年が経つっけ・・・。
学校にも行き始めて、空のほかに初めて友達ができて、
理絵さんに歌教えてもらって・・・
空に毎日会えて・・・
そう、全てがうまく行き過ぎてたんじゃないかな・・・。
幸せ過ぎて怖かった・・・そう。そうだったんだ。
私はひたすら走った。
これまでの幸せな時間をまた取り戻せるように。
ずっとこの夢が終わらないように・・・。
しかし、そこには残酷すぎる現実しか待っていなかったんだ。
いつもの場所に理絵さんはいた。
しかし、歌ってはいない。ただ呆然と空を見上げていた。
当時高校生だった理絵さんも大学生となっていた。
しかし、元気にありふれた姿はもうどこにも見受けられない。
「り、理絵さん・・・」
「あ、葵ちゃんごめんね。休んじゃって・・・」
なぜこんな少しの間でこんなにも変わってしまったんだろう。
いや、違う。幸せに溺れた私の目に映っていなかっただけなんだ・・・。
「り、理絵・・・さん・・・」
私の目から一粒のしずくが零れ落ちる。
私はなんてことをしてしまったんだろう。
自分の幸せに精一杯で、何も見えていなかった。
理絵さんのことを気遣うこともできなかったのだ。
「葵ちゃん・・・話しておきたいことがあるんだ」
理絵さんは実に穏やかな表情をしていた。
そして、一つ、一つ私に話し始めた。
「葵ちゃんと初めて会ったとき覚えてる?私あの時思ったんだ。
私と同じなんだって・・・」
一度流れ出した涙はどうにも止まらなかった。
私はくしゃくしゃになりながら、聞いてたんだろうな。
「空君に惚れてるんでしょ?」
私は、涙をぬぐって正直にうなずいた。
「ふふ、正直でいい子。私もね、空君に会う
ちょっと前まで大好きな人がいたんだ。結婚も本当に考えるほどに」
その時笑っているのに、一粒の雫が理絵さんの頬をつたった。
「私が歌を始めたのもその人がキッカケでね。バンドやってる姿に憧れて
マネージャーとして入れてもらいながら、歌を教えてもらったんだ
それから、その人のバンドに混じって、私も歌うことになっちゃったんだ。
そんで二人でいることが多くなって、付き合ったんだ」
理絵さんは少し恥ずかしそうに笑う。
でもその表情は苦し紛れにしか見えなかった。
「仲良かったけど、喧嘩もいっぱいしたし、別れようとした時もあった。
けど、お互いが必要な存在になっていった。何よりその人といられて
心地よかった、他には何もいらなかった。けどね・・・」
理絵さんの表情が一気に曇る。そして、一つ、また一つと涙があふれる。
「その人もういないんだ・・・」
「私を残して逝っちゃった。無責任だよね・・・。結婚しようなんて。
言っちゃってさ・・・。将来の話とかもいっぱいしたのに・・・」
「交通事故。小さな子供助けようとして、代わりにだってさ・・・。
本当に最後まで優しすぎたよ。私もうわけわかんなくなっちゃった」
「絆って曲ね。実は彼が死んじゃったその日にできた曲なんだ。
プロポーズの返事のつもりだった。だけど、もう歌えない・・・
そう思ったとき空君に出会った。本当に笑顔の素敵な子でね。
その人の事思い出しちゃったんだ。それから、私が初めて歌ったとき
彼が褒めてくれたみたいに、すごい褒めてくれて、涙まで流すんだよ」
理絵さんの目から涙はあふれ続けるものの、
表情はいたって穏やかなままだった。
「だから、私はその曲を歌った。彼のために、空君のために・・・。
彼へのレクイエムとしてね。それから、葵ちゃんと出会った。
その時の目はあの時の私と一緒だったんだ。
彼に出会って、毎日が楽しかったあの時と・・・」
理絵さんはそれから口を閉じ、ただ空を見つめていた。
理絵さんの目には何が見えていたのだろうか・・・
私はただ立ち尽くしていることしかできなかった。
今日はここで〆ます。
ではまた〜ノシシ
694 :
Mr.名無しさん:2006/09/13(水) 22:06:04
いいすね…気なしか先生達のLevelが上がってるような…
シューサ 「でっ…ユカ、調査の結果は?」
ユカ 「『爆弾』に使われている『魔具』は複数。でも『起爆』にどの『魔具』が使われているのか分からないわ。
爆弾を使用にするのに10人分の『魔力』が必要みたいなの…」
シューサ 「そいつはおっかねぇーな。
こんなとこでドンパチやりたくないなぁ〜ほんと」
森の中では静けさが漂う。
ブレット 「静かだなぁ」
アレック 「このまま静かなままでいてほしいが…」
ブレット 「のう…アキと闘った『候補生の少年』。
あいつ…一体何者なんだろうな?」
アレック 「…ルーキーにも凄い奴がいるもんでしょ…
と、いいたいとこだが、『アイツ』…いい気がしねぇ」
そして…その 『候補生達』は
候補生 「何も起こらないなぁ」
候補生 「なぁ…もし侵入してくるやつがいたら俺にやらせろよ。」
候補生 「けっ…先走るなよ。最初はおれが…」
候補生達が話しているのを離れた位置から黙って見ていた少年。
その少年が口を開く
少年 「そんなに『何か』起こったほうがいいかい?」
候補生達は静まり返る。
候補生 「何言ってるんだ?おまえ…」
候補生 「『何か』起こったほういいね。
俺は『タイマン』より『複数』を相手にするほう得意なんでねぇ」
少年はニヤリと笑みを浮かべる。
少年 「そう…。でも、俺たち…囲まれてるよ。」
森がざわめく…。
ブレット 「なんだ…この『気配』」
アレック 「ダンナ…俺は『候補生』達とこ見てくるぜ。」
シューサ 「…なんだ」
アキ 「なんか嫌な雰囲気だ…。研究員を非難させといたほうがいい。」
そして候補生達は…。
数人が怪我で倒れていた。
候補生 「うっ…う…」
? 「これから…ハンター達を狙います。
目標は『D・ボトン』。」
? 「あぁ…俺も研究所に向かう。」
少年と攻め込んできた兵士が話していた。
少年 「アキ…。みせてもらうぞ。おまえを…」
アレック 「胸騒ぎがするぜ…」
アレックが『候補生』達の所へ向かう。
そして…。アレックが見た光景は…。
アレック 「…てめぇ…。」
少年 「これは…『隊長』さん。悪いときに来ましたね。」
698 :
さくさく:2006/09/14(木) 03:57:24
>>688 ありがとうございます。読み直してみます。
今までの反省なんですが『アグニマン』の話なんですが
結構いいかなぁ〜と思うんですよ。
まぁ何が言いたいかというと「不幸なことがあったとき頼りになるのは気持ちを伝えられる友人・知人が必要。」
ってことなんです。最近事件とかあるの、人に当たっちゃてる感じがするです。
699 :
保守:2006/09/15(金) 00:21:57
保守しなくて大丈夫?
………しなくていいのか……じゃあしない
700なら荒れずに1000まで行く
>>699 マジレスすると、今の毒男板なら1日1レスでも落ちない
現に俺が某スレで実戦してるから間違いない
702 :
Mr.名無しさん:2006/09/16(土) 02:10:25
定期あげ
アレック 「てめぇ…」
佇むアレック。数名の候補生が倒れ、少年が敵側の兵士と話している。
アレックを追ってきたアレックの部下の兵士。
兵士 「ア・アレック…。」
アレック 「救護のほうを頼む!俺は『コイツ』を相手にする!」
兵隊は救護に勤しむ。
アレックはナイフを抜く。
少年 「…本気…ですね」
アレック 「俺は『アキ』ほど甘くはないぜ!」
少年 「…あぁ、『アキ』は確かに『甘い』ね」
アレックは動揺を見せる。
アレック 「お前!アキを知ってるのか!」
少年は自分の兵士を『研究所』に進ませる。
少年 「あぁ…よく知ってますよ。」
アレック 「あぁ…そうかい。でも関係ねぇ。今はな…」
ナイフを握っている手に力が入る。
少年は『石』を『2つ』取り出す。
少年 「いいですか。この1つ目の石は『風牙』…。風のスピアで突く魔法。
2つ目は『嵐覇』…。突風でダメージを与える魔法。
だが、この2つだけじゃあなたは倒せない。
…だからこの2つで『隙』を作って、刀で刺そうと思います。」
アレック 「(何言ってるんだ…?こいつ
ブラフ?…いや関係ねぇ…心理戦は十八番だ。)」
徐徐に集中と緊張が増していく。
少年 「…行きます。」
1つ目の石が光った。
光は左手を包み光は『剣』となる
…『風牙』。
突きかかる少年。アレックは攻防せず大きく後ろに下りそれを避ける。
その時、2つ目の石が光る。
辺りが突風に包まれる。
『嵐覇』 。
体の自由を奪われたアレック。
アレック 「…くっ!」
予告通り、少年はアレックに斬りかかる。アレックはナイフで受け止める。
…アレックは少年と距離をとる。
アレック 「(どうだ!…予告通りにはならな…)」
アレックの足と腹にナイフが刺さっていた。
少年が放ったナイフだ。
荒れた風を利用した軌道が狂ったナイフ。
アレック 「コ・コイツ…!」
アレックは倒れた 。
707 :
Mr.名無しさん:2006/09/16(土) 08:08:56
書かない日が続きました
今日もちょっとがんばります
708 :
Mr.名無しさん:2006/09/16(土) 09:54:42
さくさくさんの文が面白くなってきている件について
アレックは身長には恵まれていたが、体格はそれほどでもなく、体力もあるほうではない。
それでもアレックは倒れたことがなかった。最低でも逃げ帰るなりなんなりしてきた。
ここまで『屈辱』を味わったのは初めてだろう。
そう、彼にとってのもっともな『敗因』は…
『今まで負けたことがない。』ことだ。
少年 「さすがですねぇ…」
少年のアーマーにアレックのナイフが刺さっている。ダメージがあるとは言えない。
少年 「(ここで気を失われると『情報』を得ることもできない。さらに俺に攻撃してくるなんて…。)」
研究所に向かって走りだす少年。
少年 「してやられました。」
ブレット 「こやつら…人間か…」
大きなアックスを振り回すが、ことごとく外れる。
兵士 「俺たちだけじゃ…アレックがいれば…」
ブレット 「…くっ」
研究所では、アキとシューサが警戒している。
シューサ 「…こいつら…見られてるか?」
アキ 「あぁ…確実に詰められてる。」
その時『暗闇』から刃が向かってくる。
アキもシューサもそれを避ける。
続いて煙幕が巻かれ、その煙幕から刃が向けられる。
アキは受け止めた。シューサは…。
シューサ 「いつまでも『舐められて』たまるか!」
激しく後ろに飛び跳ね『壁』を蹴る。
シューサ 「喰らえ!」
ショットガンを放つ。
三人中二人に命中。一人はダメージはあるもの立っている。
その懐に素早く入り込み…
シューサ 「その程度の『耐熱装備』なんか意味ねぇーんだよ!」
殴り飛ばした。
アキは倒れた兵士を覗く。
アキ 「…なんだ?こいつら…。」
倒れた兵士は、目が無い者・耳が無い者・鼻が無い者といた。
シューサ 「こいつら…『改造人間』なんてオチはないよな」
アキ 「『改造人間』…そうかもしれない…。
こいつら…器官を一つ潰して他の器官を強化する手術を受けたんだ。」
シューサは『ハッ』とする
シューサ 「おい!ユカ達が危ねぇ…見てくる。」
アキ 「まて!単独…」
言葉を聞かずにユカ達の場所へ向かった。
アキ 「…んっ」
気配が感じた。
出入り口のほうから足音が聞こえる。その足音の持ち主はあの少年のものだった。
少年 「久しぶりだな…アキ」
712 :
さくさく:2006/09/16(土) 20:44:30
>>708 ありがとうございます。
日々精進したいと思います。今日はもう一回書きたいと思ってますのでよろしくお願いします。
新規の方もいらっしゃると思いますがよろしくおねがいします。
研究所周辺も激しい戦火に包まれている。
ブレット 「数が多すぎる…」
数人が負傷で倒れ、ブレットも傷をおっている。
ブレット 「(アレックのところまで後退…まずはそれからだ…)」
ブレットは走る。それを追いかける兵士達。
確実にブレットを詰める兵士達。
ブレット 「こ・ここまでかぁ…」
その時…。
兵士達に向かってナイフが飛ばされた。
しかし、軽々避けられた。
ナイフを投げたのは…アレックだった。
アレック 「ダンナ…苦戦してんなぁ」
ブレット 「お・おまえ…。」
そして…アレックの後ろには男の姿があった。
薬が詰まっているバックを片手にしている男。
ロマ 「こりゃずいぶんな怪我人だな」
ブレットに袋が渡される。
ロマ 「そいつを傷口に塗れ。
痛み止め・止血・消毒をしてくれる優れ物だ」
中には茶色の粉が入っていた。
ブレット 「ありがたい。使わせて貰う。」
ブレットは薬を使用する。
すると傷口は塞がり、痛みもなくなる。
ブレット「おっ…!」
アレック 「どうだ?おっさん
久々、『アレ』やるか?」
ブレット 「ふっ…おまえとのコンビプレーかぁ…
よし!派手にやるぞ。」
アレックはナイフを持ち。
ブレットはアックスを構える。
ブレット 「うりゃ!」
激しくアックスを振る。
砂埃が巻い、辺りを揺らす。
しかし、大振りで読みやすい。あっさりとかわされる。
兵士 「…。」
兵士が『攻め』の体制を作った瞬間…
兵士 「…!?」
アレックのナイフが兵士の体を捉えていた。
アレック 「おっ!?鈍ってないな!おっさん」
ブレット 「当然だ!」
ブレットの攻撃で視界を塞ぎ、アレックの攻撃で刺す。
『嵐』から『刃』を産むように見られたことから、
このプレーを 『嵐刃』と呼ばれる。
716 :
さくさく:2006/09/18(月) 08:08:00
書き込みがなくて淋しいです。
とりあえず書いておきました。
717 :
Mr.名無しさん:2006/09/18(月) 10:05:47
乙です!
みなさん忙しいんなか〜
NM先生の降臨を待つべし!
先生方も乙であります!
>>全先生方、いつも読んでますよ
毎日帰宅後、チューハイ片手に楽しみに読んでるんで頑張ってください
降臨待ち保守
えと、お久しぶり^^;
なかなか書けなくてスイマセン。
さく先生はお疲れ様です。
一人で頑張っていただいているので、
僕も書きますね。
ポツ、ポツ、ポツポツポツ・・・
ザーザーザーザーザー
空からは無常にも雨が降りしきる。
今の私の心のような天気だ。
そんな中、私と理絵さんはただ空を見ていた。
雨粒にまみれた空。灰色に染まった空。
そしてまた、理絵さんは話し始めたんだ。
「私ね。実は心臓が悪いんだ。血液をうまく運び出せずに、
やがて止まってしまう。それがいつなのかわからないし。
完治することはない」
「っ!!!」
私は驚愕した。理絵さんはそんな重荷を背負って・・・
私に残り少ないかもしれない、時を私のためにくれたのだろう?
なぜそんなに微笑んでいられるんだろう?
なんで、なんで・・・
私の頬に大量の雫が雨に紛れて流れていった。
「多分、近いんだ・・・。自分の体だし、わかっちゃうんだ。
本当はね、もう宣告された余命3年過ぎてるんだ。
そう、葵ちゃんと出会ってからも3年だったっけ」
「っう・・・うぅぅ」
「葵ちゃんの歌に逆に私は教えられたよ。まだまだ頑張れるんだって。
葵ちゃんの歌は人を元気にできる。私が証人。
だから、歌って。当時の私のように。あの人のために・・・ね」
理絵さんの視線の先にはずぶ濡れになって走り回っている、空の姿があった。
「葵ちゃーん、どこー?」
「これが先生としての最後のアドバイス。
歌は気持ち。どんなに技術があったって、どんな綺麗な声が出たって
気持ちがない歌は歌じゃない。だから、誰かのために歌って。
それがあなたの歌になるから・・・」
私はただ頷いた。何回も何回も・・・
そして涙でにごった目でじっと理絵さんを見つめた。
リアルタイム?
ホス
「はぁ、はぁ、葵ちゃん。理絵さん・・・」
ほっとした表情をして息切れ切れに私達を不思議な目で見つめている。
「フフ、やっぱり惹かれあう者は引かれあうのね」
理絵さんは少しだけ微笑んだ。
「あなた達は必ず幸せになれる。私達の果たせなかった思いを果たしてね」
理絵さんの表情が急に穏やかになった。
「あなた達に会えて本当によかった。ありがとう。そして・・・」
「さようなら」
理絵さんは嬉しそうに微笑み、目を閉じる。
「理絵さん?理絵さん?」
理絵さんは決して答えることはなかった。
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
私は叫んだ。空はただ呆然としていた。
なぜこの世界はこんなにも不公平なのだろう?
なぜこの人から幸せを奪ったのだろう?
なぜ命まで奪ったのだろう?
なのになぜこの人は微笑んでいられたのだろう?
今日はここで〆です。
また書きますね〜。ノシ
728 :
Mr.名無しさん:2006/09/20(水) 13:00:05
救助揚げ
729 :
Mr.名無しさん:2006/09/20(水) 20:37:08
何故急に過疎ったのか…
シューサ 「おい!あいつら大丈夫かよ!?」
ユカ 「シューサ!!」
シューサが向ていた方向からユカの姿が見えた。
シューサ 「おい!大丈夫か?他の人は?」
ユカ 「はぁはぁ…うん…大丈夫…。みんな研究外に出た。
でも…大変なの
この研究所に爆弾が仕掛けられてるの。早く…私たちも出ないと…。」
シューサ 「な・なんだって!やべぇぞ!アキが!」
ユカ 「えっ!アキさんまだ残って…」
シューサ 「とにかく俺は…アキのとこに急ぐ!お前は先に外に…」
ユカ 「あたしも…いく!」
ここで争ってる暇はない。シューサはしかたなく承諾した。
シューサ 「分かったよ。」
二人はアキのところへ向かう。
ZA先生の休筆は痛かった
そしてアキと少年は…
アキ 「おまえ…俺を知っているのか?」
少年はニヤリと笑う。
少年 「忘れたか…?俺を…」
アキ 「…?」
アキは『顔』には記憶はなかったがこの『雰囲気』には覚えがあった。
懐かしく、熱く、そしていて寂しい…独特な雰囲気。
少年 「まぁしょうがないかぁ…
人間の顔は便利だな。
目を下げ、鼻を膨らませれば、ほぼ別人…」
少年は目と鼻を擦る。するとくっきりとした鼻立ち…つり上がった目が現れた。
仕上げに髪を払うと黒色が落ち、かすかに白がかった髪があらわれた。
アキ 「おまえ…」
少年 「改めて言う…久しぶりだな…。アキ…。」
アキ 「リュファ…。」
少年の正体…それは『リュファ』と呼ばれる者だった。
アキ 「おまえ…一体何を考えてる」
リュファ 「あぁ…ある国がここにある『兵器』
俺たちは『D・ボトン』って呼んでるんだけど
それが必要なんだよね。
そういえば…君たち…魂を操る『ホワイトキャッスル』だっけ?
持っているそうじゃないか。あれこそ『俺たち』が探していた物じゃなかったのか…?」
アキの拳に力が入る。
アキ 「おまえ…まだ『賢者の石』なんて捜しているのか…。
何人犠牲にすれば気がするんだ」
『…ピック!』
リュファ 「何人…!?」
その場の空気が荒く凍てつく。
リュファ 「お前は!『誰』を犠牲にすれば気が済むんだぁ!!!」
リュファ 「てめぇーが、『ホワイトキャッスル』をパクってくる…
俺たちがそれを研究すりゃ…『ティナ』が生き返る…正気を取り戻すかもしれねぇーだろ!
そんで俺らの『夢』が叶えられるだ!
後のことは知らねえよ!」
アキ 「リュファ…『ティナ』はもぉ…いないんだよ…。
俺たちが出来るのはあいつみたいな犠牲者をなくすことなんだよ!」
リュファは荒い息を 抑え冷静な素振りを見せる。
リュファ 「まぁ…だからこそお前は『ハンター』になったんだったな…。」
リュファは『黒刀』を抜く。
リュファ 「まぁ今は関係ねぇ…。とりあえず皆殺しにして『D・ボトン』をいただく。」
アキも剣を抜く。
アキ 「お前が何を企んでるかは知らないが…今は阻止するだけだ!」
二人は構え…静かな硬直状態に入る。
そして…2人の戦いが始まる。
アキ 「くっ…!」
リュファ 「どうした…アキ…。試験のときより動きが悪いぞ!」
『迷い』…ためらいがあるせいかアキの方が押されている。
リュファ…石を取り出した。…『嵐覇』
辺りを嵐が包む。リュファはナイフを投げる。アレックを倒した戦法だ。
嵐で不規則な動きを与えたナイフを避けるのは困難だ。
四方八方から迫るナイフ。
アキは…『雷石』を握る。
魔法を使う。『雷石』を『稲妻』に変えた。
稲妻がナイフを弾き飛ばす。
アキ 「お前のやりそうなことは分かってんだよ!」
その時…『黒刀』がアキの腹に刺さった。
リュファ 「でも…これは読めなかっただろ?」
しっかりと握られている『黒刀』はアキの腹に食い込み血染まる。
アキ 「…うっ!!」
アキ 「(ばかな!『稲妻』で金属は…)」
リュファ 「トドメだぁ…!」
リュファは黒刀を斬り上げる。
アキの多量の血が空中を舞う。
アキ 「うっ…あぁ…」
アキは膝をついた。
737 :
さくさく:2006/09/20(水) 22:01:27
>>720 ありがとうございます。
酒の摘みにもならないかもしれませんが
暇つぶしがてらに読んでください。
>>729 まぁはっきりいってスレ違いですからね。特別話題があるわけじゃないですし
ここで休憩ついでに話題を変えたいですが、
最近恋愛漫画で面白いと思うのはナナですかね…
女ご都合主なのはちょっと嫌ですが
あと、やっぱりアクアタイムズはかっこいいですね。
シングル2曲よりアルバムのほうがいいです。
738 :
Mr.名無しさん:2006/09/22(金) 19:42:36
ほしゅあげぇ!
先生方乙であります
さく先生お疲れ様です。
ZA先生の分まで頑張りましょ〜。
というわけで書きます〜
真っ白な世界が私を包む。
あれここはどこだろう?
たしか私は・・・。
そこには何もない真っ白な部屋。
何も思い出せない。ここは?私は?
そこに一つの影が現れ、次第に形を帯びていった。
髪の長い黒髪の女の人なぜか悲しそうに私を見つめている。
誰だろう?私はこの人を知っている気がする。
「なぜ・・・?来たの?」
「わからない」
「あなたが来るのには早すぎる。さぁ行って。
あなたには帰るべき場所があるわ。あなたは幸せを掴んで!」
「帰るべき・・・場所?」
その女の人は小指と私の小指を絡めた。
その瞬間その影は光となった。
そして映し出される光景。
「葵ちゃん、理絵さん!!!誰かーーーー!!!」
アオイ・・・リエ・・・?
ソ・・・ラ・・・?
ソラ・・・
空。
私のその次に見た光景は天井だった。
私はとある個室で寝ていた。
そして膝元には目元を腫らし疲れきった様子の
空君が寝息をたてていた。
腕には点滴が刺さっている。
「ここは・・・病院?」
そうか、あの後急に記憶がなくなって・・・。
あれは夢だったのか・・・。
やけにハッキリとした夢だった。
「きっとあの影は理絵さん・・・なんだ」
私にあの時の悲しみがまたこみ上げてくる。
「葵・・・ちゃん、泣かないで・・・」
「え?」
空君が何やら寝言を呟いている。
「葵ちゃんは・・・絶対・・・僕が守るから・・・
絶対悲しませないから・・・泣かないで・・・」
「ありがとう・・・空君。大好きだよ・・・」
私は告げられない思いをその間に告げたんだ。
♪あの日あの時出会わなければ 僕たちはどうしてただろう?
繰り返す同じ日々の中 世界は変わらずあざ笑う
私は歌うことにしたんだ。この人のために。笑っていてほしいから。
♪そこで見つけた光 キミの笑顔 僕を解き放つ
キミと触れ合った手と手 歩んでいこう共に
私を変えてくれたこの人のために何かしてあげたかった。
♪命をかけて キミのモノになろう
僕の思い あなたに誓うよ
そう・・・出会った時からずっと・・・
♪どんな未来 どんな世界 どんな終焉があろうとも
共にいることを ここに誓うよ
この人の事が気になってしかたなかったんだ。
♪時には眠れぬ夜の日も あなたといたい
共に 永久に 僕たちの絆 Step Road
そして私も誓おう。ここに・・・
♪届いて My Heart
この人のために歌うことを。この人のために笑顔でいようと。
人の死は時に残酷だ。定められた運命といえば何も言いようがない。
しかし、時にそれは絆となる。私たちは死を乗り越え、絆で結ばれた。
私はその絆が途切れることのないように願おう。
私と空君の小指がぎゅっと絡まっているように。
空君の目から一筋の涙がこぼれるとともに空君は起き上がった。
「おはよぉ。心配かけちゃってごめんね」
「あ、葵ちゃん。よかったぁ。よかったよぉ」
空君は腫らした目からさらに涙を搾り出している。
「こらこら、泣かないの。男の子でしょ?」
「だけど、ッヒ、うん」
「よしよし。ありがとうね、空君」
空君の話によると、やっぱり理絵さんは死んでしまっていた。
突然の心臓停止だそうである。まるで何かの役目を終えたように。
それから、私はあの雨で高熱を出して運ばれたらしい。
一時は40℃を越して、生死をさまよったというのだからゾッとする。
けど、それを救ってくれたのは理絵さんであり、空君だってことは秘密。
「そういえばね。疲れて寝ちゃった時に理絵さんのようで
理絵さんじゃない声が聞こえたんだ。ホントに綺麗な歌だった。
それでいて、何だか嬉しくて、元気がでた」
「そっか。それはよかったね」
「うん。」
「理絵さん、いなくなっちゃったけど、いつまでもくよくよしてちゃ
だめなんだね。僕達約束したんだから。幸せになるって。
理絵さんの・・・分まで」
空君の意志は強かった。けど、やっぱりそれとは裏腹に少し涙を
浮かべている。だから私は・・・
「私を助けてくれたのは空君なんだよね?
それでずっと私に付いていてくれたの?」
「うん、一応ね。人呼んだだけだけど・・・」
「じゃあ、空君はこれから、私のお兄ちゃんね」
「へ?」
さすがにビックリしたみたいだったなぁ・・・。
「だ・か・ら、私を助けてくれたから私のお兄ちゃんになって」
「え?その、あ、うん」
「やったぁ」
「これからも、よろしくね。お兄ちゃん」
それからいつまでお兄ちゃんって呼んでたかなぁ?
多分どこかで恥ずかしくなって、やめちゃったと思うけど
そのお兄ちゃんはまだあの時の歌が私だってことに気づいていない。
私の思いが告げられるその時まで黙っておくつもりだけど・・・
また呼んでみたいなぁ・・・
お兄ちゃん。
Fin
今日はここで〆ます。
葵サイドエピソードは終了。
また、合宿編の肝試しに戻ります。
自分的にはこのサイドエピソードは出したいトコが十分出せたんで
結構満足してますw
ではまた^^ノシシ
アキ 「…うっ…うっ」
地べたにひれ伏すアキ。
血のしたたる黒刀を持ち、アキを眺めるリュファ。
リュファ 「どうだアキ…。俺の『力』は…。『想い』は…。」
アキ 「くっ…あぁ」
傷口を抑えながら呻いている。
リュファ 「アキ…もう一度、俺と組まないか?。
もうすぐ爆弾が動く…。死にたくはねぇーだろ?」
アキは…痛みに耐え剣を頼りに立ち上がった。
アキ 「リュファ…いいかぁ。俺は…ここを動かない。
お・お前を止めるまで…」
その時、アキとある少女の姿が重なったのが…リュファには見えた。
アキ・少女 「そ…それが俺の…『俺たち』の『意志』だから。」
リュファ 「…分かったよ。そんなに死にたいかぁ…。」
リュファは黒刀を突きつける。
その時…
するどい足音が闇を切り裂く。
シューサ 「アキ!!」
シューサはショットガンを放つ。
リュファはアキから距離を置き、ショットガンを避ける。
シューサとユカがアキに近づく。
シューサ 「大丈夫かぁ!」
ユカ 「傷が熱を…アキさんがぁ…」
アキの様子を見て困惑するユカ。
リュファ 「援軍かぁ…。」
リュファは赤い宝石を取り出す。
リュファ 「まぁいい…アキの仲間ごと消してけれる…。」
リュファが力を加えると赤い宝石は唸りをあげた。
リュファ 「この『崩獄』は『火』を出す魔具の中で威力だけなら最高位にあたる物…
どこにも逃がさない…。」
シューサはアキを背負いながら…
シューサ 「やべぇ…あいつ
なんかやべぇ」
空間が揺れる。
シューサ 「おい!ユカ…あいつどうにかならないのか!」
ユカ 「待って…。あった!」
ユカがバックから宝石を取り出す。
ユカ 「この魔具を使えば…あいつの魔具の力を抑えれる。」
シューサ 「よし!それをよこせ!」
ユカ 「待って!この魔具を使うには凄い魔力が必要なの。
シューサはアキさんを運ばなきゃダメだから…」
シューサ 「ユカ…。」
ユカ 「あたしが使う!あたしも気を失うから運んでよ!」
シューサ 「…んなことかよ!さっさと使え!おめーらは俺が死んでも守るからよ!」
微笑んだユカ。
ユカ 「…バカ。」
ユカが魔力を込める。すると宝石が崩れ、ユカは気を失う。
気を失なったユカも抱え走り出すシューサ。
リュファ 「遅い!逃げたって…」
その時、リュファの両手に鎖が巻き付いた。
リュファ 「なんだ…!?くっ!」
『崩獄』が発動する。すると、辺り一面が炎に包まれた。
壁はうめき声をあげ、崩れる。
『ゴォォォォ…』
リュファ 「逃げた…かぁ」
焼け跡が生々しく残る。
リュファ 「制御されたみたいだし…
本当なら研究所ごと火に包めたはずだが…
まぁ『良し』とするか。」
暗闇からリュファに向かってくる足音がある。
? 「…終わったか?」
リュファ 「あっ…、
逃げていきましたよ。」
?「ハンター相手によくここまで…流石だな」
リュファ 「いえっ…今回は相手に恵まれまして…
でも奴ら…また『ここ』にきますよ。」
? 「…そうか」
リュファ 「もぉすぐここ爆破しますよ。一度引いてから『D・ボトン』を回収しましょう。
私も、魔法を使いすぎまして…少し疲れましたし…。」
? 「そうだな…奴らもすぐには動かないだろう。」
2人は闇に消えた。
一方、アキ達は…
blond社の施設にいた。
怪我で倒れたアキ・過労で倒れたシューサとユカは医務室にいる。
生き残った兵士とともに事態を聞いたキタザキもそこにいた。
キタザキ 「なんてことだ…。『少年』に侵入され、『施設』は奪われた…。
完璧に我々の『敗北』だな。」
ブレット「あの『少年』…アキの知り合いみたいでしたが…。」
キタザキ 「あぁ…。アキは昔…孤児院の仲間と『賢者の石』を捜していたという…。」
ブレット 「そうなんですか。では、あの『少年』がその『仲間』…?。」
静まり返る室内。
キタザキ 「話しておいたほうがいいな…。アキの『過去』を…。」
754 :
さくさ:2006/09/23(土) 19:40:33
すいません。今日の朝書こうとしたんですが
のびました。
今日本屋で思ったんですが、ネットで書かれて10万アクセスがあったとかって小説 『deeplove』とか
あれってどうやって読者作ったんすかね
素人小説みたいなサイトで作ったのか
いろんなとこにアドレス張ったのか
ちょっと怖いです。
宇多田は凄いっすね
曲もですが、詩も
755 :
Mr.名無しさん:2006/09/24(日) 20:08:48
下がりまくってたんでここいらで揚げ保守
保守ッ☆
捕手
758 :
Mr.名無しさん:2006/09/26(火) 17:28:03
揚げて干す
759 :
Mr.名無しさん:2006/09/26(火) 21:00:21
95 名前: ◆ZAh5Evz9NM :2006/09/26(火) 19:32:22
新参消えろ
↑ZA先生ですか??鳥やられちゃったのかなぁ?
他スレなんだから気にすんなよ
つーかわざわざ貼るなって
空気読めよインポ野郎
荒れる原因になるだろ?
>>759 いや、フツーに俺じゃねーす
かなり解り易い鳥だかんなぁ
先生降臨記念真紀子!
酉チェンジも混乱しそうだしなぁ…
アキが育ったのは
blond社が設立した『孤児院』だった。
両親は学者だった。戦争に巻き込まれ命をなくしてから施設で生活することになった。
それから…
『孤児院』は大体50名ほどで教育もその施設で行われた。
アキは、好奇心大勢で好きなことを得意にするタイプだった。
そして誰からでも好かれたが特に仲が良かったのが『リュファ』という同い年の子供だった。
リュファは勉強も運動も得意だった。
特に…『ティナ』と呼ばれる女の子の前では…。
ティナは、
やさしくて明るい。
二人が喧嘩してる時でも間に入り仲裁を行うコだった。
この三人はよく一緒に行動していた。
ある日の夜
三人は先生の目を盗んで夜更かしをし『話』をしていた。
リュファ 「あのな…世界には、どんな願いでも叶える『賢者の石』ってのがあるんだぜ!」
ティナ 「どんな願いでも?どんな風にして叶えるの?」
リュファ 「俺もよくしらねぇんだが、
世界の『伝説』ってあるだろ?
それはすべて『賢者の石』が使われたっていうんだぜ!」
アキ 「すげぇーなぁ。俺たちが『大人』になったら探しにいこーぜ!」
リュファ 「あぁ!俺とアキならすぐ見つかるぜ!」
アキ 「なぁ…俺たちで『賢者の石』見つけてティナにプレゼントするってどーだ!」
リュファ 「あー!待ってろよティナ!
俺たちが『大人』になったらぜってー『賢者の石』見つけてやるから!」
ティナ 「えっ!?2人からプレゼント!?
あたし待ってるから…『大人』になっても忘れないから!」
3人はよくこんな話をしては探検ゴッコや冒険ゴッコして先生を困らせた。
ある日
アキが一人で近所の『空き家』に忍びこんだのが先生に見つかって部屋に呼び出されこっぴどく叱られた。
リュファ 「はは…。災難だったなぁ〜アキ。」
アキ 「へへっミスっちまった!」
リュファ 「あの辺は監視があるからよ!」
アキ 「でも面白いものあったぜ!」
アキは本を見せた。
リュファ 「あ〜おまえ!盗ってきたのかよ!」
アキは鼻を擦る。
アキ 「へへっ」
アキが持ってた本…
戦争ばかりしている人間に神様が天罰を与え全滅させだが、
また地上から人間が蘇みがえり争いを始めた。
オチは『人間を裁けるの人間だけ』という滑稽な話であった。
アキ 「なぁ〜この話も『賢者の石』が使われてるのかな?」
リュファ 「あぁきっとそうだぜ!
『賢者の石』ってのは『命』も作れるだぜ!」
アキ 「早くさがしに行きたいなぁ〜。」
リュファ「なぁ…アキ。ティナをどう思う?」
その場の時間が停止する。
アキ 「なんだよ…。急に…。」
リュファ 「…いや、ティナに『賢者の石』をプレゼントするなんていいだすから
どうしたかと思ってな…。」
アキ 「あぁ…。ティナが笑ってくれればいつまでも3人でいられる…。
そんな気がしたんだ。」
リュファ 「3人かぁ…。」
ある日、雨の中
アキとリュファは山に出掛けた。
先生 「まったく、あの2人はどこへいったんだ?ティナ知ってるか?。」
ティナ 「分かりません。朝からどこかへ行ったみたいです。」
ティナは心配そうに窓の外を見る。
その頃、アキとリュファは…。
どしゃぶりの雨の中、森の中を走り回っていた。
リュファ 「こんな山の中にあるなんて聞いてなかったぞ!」
アキ 「いいじゃん。『あれ』が見つかったんだし…。」
リュファ 「へへっ!そうだな。
でもこれで俺たち『お説教』は免れないぜ」
アキ 「俺は馴れているからいいって…」
ティナ「あっ…アキとリュファだ!帰ってきた!」
先生 「なんだって!」
戸を開ける音がした。
アキ・リュファ 「た・ただいまぁ〜」
ティナ 「お・遅いよ!2人とも…何やってたの」
半分怒り半分泣き
そして半分笑い…追求してくるティナ。
ティナがこんな顔するなんて初めてだった。
771 :
さくさく:2006/09/28(木) 02:47:39
描きました。
最近のガンダムは怖いですね。ゲーム感覚で人殺してますよ。
>>764 未定です
高額な買い物なんでパソ買おうにも踏ん切りがつかない状態
棒ナスまでまつかなぁ
保守
だが保守
775 :
Mr.名無しさん:2006/09/30(土) 20:47:38
ageほす
それから2人は長いお説教を頂いた。
数日後…。
いつもの馬鹿で平凡な毎日に戻った。
アキ 「なぁ…宿題どうする?」
リュファ 「あぁ…ほんと苦手だな。こういうの」
ティナ 「そうだね。」
渡された『宿題』というのは、『将来やりたいこと。』の作文だった。
リュファ 「『『賢者の石』を探しにいく。』なんて書けないよな〜。やっぱ…」
アキは笑顔で…
アキ 「俺はやっぱり…」
リュファ 「やっぱり…?」アキ 「『正義の味方』だろ!」
…。
リュファ・ティナ 「はいはい。」
アキ 「なんだよー!いいか…俺は『正義の味方』になってみんなを守ってやるんだ!」
リュファとティナがため息をついた。
リュファ 「なら、お前…『賢者の石』は探しにいかないんだな。」
アキ 「それとこれとは別だろ!
見つけた後の話だよ!」
リュファとティナ…が不満顔のアキを見てまたため息をついた。
リュファ 「…たっく、都合がいいやつめ」
ティナ 「期待してるよ…アキ。」
リュファ 「ティナはどーすんだよ?」
その一言をいうとアキもまじまじとティナの顔を見る。
ティナ 「あたしは…あたしは『3人』でいつまでも一緒にいれたら…いれたらいいなぁ
…なんてね」
リュファとアキは目を合わせ笑いだす。
リュファ 「大丈夫だって…俺たちはいつも一緒だ。」
夜…
二段ベッドの上がリュファで下がアキ。
2人とも寝床に入っているが目は冴えていた。
リュファ 「なぁ…アキ」
アキ 「なんだ…?」
リュファ 「俺は絶対『賢者の石』を見つけてやる。
俺は…『正義』じゃなくったっていい…いつか、いつか見つけてやる。」
アキ 「お・俺だって…」
リュファ 「お前には無理だな…。」
アキは勢いよいよく起き上がる。
アキ 「なんでだよ!」
…。
リュファ 「だって…お前…『正義の味方』になるんだろ?」
アキ 「だ・だからそれは別の話って!」
アキは頭まで布団で覆い寝に入る。
リュファはその時濁したが言いたかったのはそんなことじゃなかった。
『お前は…優しすぎる。そして自分を捨てることはできない。』
『でもそんなアキをみんな愛していただろう…。』
『…あいつも、』
すいません、しばらく書けませんでした。
さく先生一人でお疲れ様です。ありがとうございます。
ZA先生もう少しかかりそうですか・・・期待してます。
では僕も負けないように書いていきます〜。
「そんなコトもあったっけ・・・」
その懐かしい感覚は俺の今の感情を落ち着かせてくれた。
俺の小指もあの感覚を少しだけ思い出したようだった。
葵は歌を。俺は葵を守ると誓った。あの時。
タスケル、カナラズ。助けるんだ、必ず。
俺の決意は強固なるものとなった。
「なんだここは?」
ふと気がつくと異様な周りの雰囲気に気がつく。
全てが左右上下が逆になっている。
「うわぁぁぁ、俺が今あるいてるのは・・・天井??」
だが、今さら何もひるむことはない。
俺の頭にあることは葵を助けるということだけだった。
オニイチャン、オニイチャン、コッチ、コッチ
そして目の前に現れた、一人の少女。
それは紛れもないあの頃の葵の姿だった。
「あ、葵・・・。」
少女は笑って手招きをすると、また走り出していった。
「葵?」
いや、あれは葵じゃない。
あの笑顔の奥に隠れた不気味な目を俺は見た。
誘っている、明らかに。いや、ならのってやる。
俺と葵の絆を引き裂くような真似をするヤツは
たとえ幽霊だろうがお化けだろうが許さねぇ。
俺は一歩一歩踏みしめるようにその後を追った。
*
時は少しさかのぼる頃。2組目が発表された。
「え〜中宮さん、成宮君だね〜。おめでとぉ〜」
「え?」
「ありゃ?」
亮平と沙奈は互いに不思議なものを見るような顔をしている。
「んじゃ〜楽しんできてねぃ」
そして二人は歩き出していった。
「よろしくねん、沙奈ちゃん」
「ん〜ま、よろしく」
沙奈は明らかに不機嫌。
どうもさっきの葵と空のくじが気に入らないらしい。
「俺じゃ不満か〜い?」
「あ、ゴメンね、どうも気になっちゃって」
「じゃ〜さ、空と沙奈ちゃんが知り合ったきっかけ教えてよ
俺も参考にするからさ」
「え〜仕方ないなぁ〜。チョットだけだよ」
一気に顔から星屑の笑みがこぼれる。
(空の事話すとすっごぃ嬉しそうな顔するもんなぁ、
わかりやすいヤツ。男としてちょっとヘコむぜぃ)
そんな心境の亮平とは裏腹に沙奈は話し始めた・・・
ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
と驚かすお化け役を無視して・・・
すいません、今日はこんなトコで〆。
最近忙しくて中々書けないかもしれません。
ではまた^^ノシシ
784 :
Mr.名無しさん:2006/10/03(火) 00:03:06
は
ひ
786 :
Mr.名無しさん:2006/10/04(水) 11:35:46
ほす、そして定期揚げ
787 :
Mr.名無しさん:2006/10/05(木) 09:42:06
NM先生の会社のボーナスがはずむことを祈って
>>787 僕もZA先生のボーナスがはずむ事祈ります〜(´人`)
さて、予想GUYに中々進まない展開ですが
書いていきます。
『サイドエピソード沙奈編』
ボクハヨワイ
デモツヨクナケレバナラナイ
マックラナヤミノナカタッタヒトリ
モウクルシイヨ
ダレカタスケテ・・・。
ボクの名前は中宮沙奈。
これはボクの小さい頃。そう初めて空と出会った頃の事。
ボクが普通の女の子と違ったのはその性格。
小さい頃のボクは男勝りでいつも男の子とばっかり遊んでた。
何より、女の子の遊ぶおままごとなんかが
とてもつまらなく感じたからだ。
絶対に体を動かして遊んだほうが気持ちよかった。
喧嘩もしたりした。だけど、やっぱりそこは負けてしまう。
それが何よりもくやしかったなぁ。
そんなある日ボクは運命の人と出会ったんだ。
それはいつものように公園で遊んでいたときのこと・・・。
「ホ〜ラ沙奈ちゃん、いくよ〜」
「うん、いいよ。こい〜」
ボク達はボールを蹴って遊んでいた。
「それっっと・・・あ・・・」
ボールは思わぬ方向に円を描き飛んでいく。
ボスッ
何かに当たる鈍い音がした。
ガルゥ、ガァ、ワンワンワン!!
運悪くそこにいた犬に当たってしまっていたようだ。
犬は猛烈な勢いでかけてくる。
「うわぁぁぁ」
とっさに逃げ出す遊び友達。
ただ一人ボクは逃げ出せないままそこに立ち尽くした。
いや、初めて感じた恐怖に何もできなかった。
「い、イヤァァァァ!!」
ボクは思わず頭を抱えしゃがみこんでしまった。
ボクはやっぱり弱い。弱いんだ。
ゴスッ!!
さっきよりも強い衝撃音がボクの耳に響いた。
「しまったぁ、何か当たっちゃった?」
誰かの声っがさらに響いた。
キャン、キャン、クゥゥン
ボクが顔を上げてみると犬は逃げ去り、
1人の少年がボクの目の前に立ち尽くしていた。
「あの・・・キミ大丈夫?」
不安そうな顔をして覗き込むいたって普通の少年。
だけど、ボクにはとても特別に感じていた。
今日はこのへんで〆。
ではまた〜ノシシ
794 :
Mr.名無しさん:2006/10/05(木) 22:15:29
うぉぉおおお!!!!先生方乙!!
皆も頑張れぇ!!
795 :
Mr.名無しさん:2006/10/05(木) 23:04:46
乙でありなす
そしてほすであります
ある日
リュファが何かを持ってきた。
リュファ 「アキ…これを見ろよ。」
リュファの手の上には赤い石が乗っていた。
アキ 「なんだ?これ?」
リュファ 「いいか…?見てろよ。」
リュファが目を閉じ『力』を込める。
すると赤い石は煙を立ち上げた。
アキ 「すげぇー!!なんだよコレ」
アキが赤い石に触れてみた。
アキ 「熱っ!」
リュファは目を開け、『力』を込めるのを止めた。
リュファ 「すげぇ〜だろ。本で読んだんだが『魔法』っていうらしいぜ!
この『火石』に『力』を込めると火がでたりするんだ。」
アキ 「俺にも…できるのかなぁ?」
リュファ 「さぁ、使える奴は限られるみたいだが
出来ると思うぜ!アキなら」
それから一週間…。アキも『魔法』が使えるようになり、
リュファと特訓するようになった。
それから数ヶ月。遊びついでの魔法の特訓は続いた。
アキ 「うぉぉぉぉー!」
アキの握った『火石』は炎を立ち上げていた。
しかし…
手から離れると、炎は消え石は『炭』となった。
アキ 「ふぅ〜これだけやっても手から離れると消えるんだもんな〜。どうすればいいんだよ。」
そこにリュファが『緑の石』を持ってやってきた。
リュファ 「アキ…見てな。」
リュファが力を込めると緑の石は光を放った。
リュファ 「ふん!!」
光は鞭となり枝を切り落とした。
風の鞭である。
アキはあっけにとられた。
アキ 「すごいなぁ…。なんでリュファばっかり…。」
リュファは鼻を擦る。
リュファ 「へへっ…実は俺も『火石』ではアキと同じくらいまでしかできないけど『風石』ここまで出来るんだ。
たぶんやってることは同じでも人それぞれ得意不得意があるんだろうなぁ。
色々持ってきたから試してみな。」
リュファが持ってきたバックには色々な石がはいっていた。
アキ 「よーし。」
アキは黄色い石を取った。
それを使うと…
アキ 「で・出来た。」
石から出た放電が数枚の木の葉を焦がす。
リュファ 「よーし、アキは『雷石』を使うのが得意みたいだな。
そいつを集中的に特訓して慣れたらもっと色々やってみような」
魔法の訓練は順調に進んだ。
最終的に『火石』も使えるようになった。
アキ 「なぁ今度、ティナに『魔法』を見せてやらないか?」
リュファ 「そうだなぁ!あいつ驚くぞ!」
次の日
廊下でティナを見かけた。
アキ 「おーい!ティナ!」
しかしティナは振り返らない。
アキは近寄ってティナに話しかける。
アキ 「おい!ティナってば…。」
ティナの肩に手をかけると、ティナはハッとしアキのほうを振り向いた。
その時のティナの顔は何故か青ざめているようだった。
ティナ 「あっ…アキ!もぉどうしたの急に…」
アキ 「…ティナ?」
この時、『予感』がすべてを包む。
夜、
部屋でアキはあの時のティナの様子をリュファに話した。
リュファ 「あいつ…体調悪いのかぁ〜。」
アキ 「…でもなんかただの『風邪』とかそんなんじゃなさそうなんだ…。」
リュファ 「まぁ…俺たちの『魔法』見ればあいつも元気になるって!」
アキはリュファの自信有り気な顔になんとなく釣られた。
アキ 「うん…そうだな!」
当日…。
ティナ 「なに…?面白いことって。」
アキ 「ティナに俺たちの『魔法』を見せてやるよ!」
ティナ 「魔法…?」
リュファは『風石』を一度ティナに見せるとそれを握りしめる。
リュファ 「いいか。これに『力』を込めると…はぁ!!」
リュファは風の鞭で複数の木の枝を切り落とす。
ティナ 「すご〜い!リュファ!なにこれ?」
リュファは得意気な表情を作る。
ティナ 「えっ!?これ…アキもできるの?」
ティナはワクワクしながらアキを見る。
アキ 「あぁ俺も出来るぜ。」
アキは『火石』から炎を出して見せる。
ティナ 「す・すごいよ…」
ティナはアキのところに歩み寄る…
その時…
『ドサッ…』
静かな空間に鈍い音をたてティナがその場に倒れた…。
アキ 「…ティ…ナ?」
リュファ 「お・おい!ティナぁ!」
2人でティナを『施設』に運んだ。
リュファ 「先生!ティナは…?大丈夫なの?」
先生 「あぁ…とりあえず今日は安静にしていないとなぁ」
アキ 「よかった〜」
その夜…。2人はティナがいる部屋の空きベッドで寝た。
翌日、
ティナ 「起きてよ…。2人とも…。」
2人より先にティナが起きていた。
アキ 「う〜ん…あれ!?ティナ!起きてたの?大丈夫なの?」
ティナ 「うん…。ちょっと、はしゃいだだけ…。」
リュファ 「でも…まだ休んでいたほうがいいよ。」
ティナ 「うん…実はまだ少し眠いんだ…。
2人ともこんなとこで寝てたら風邪ひくよ。
部屋に戻ったほうがいいよ…。」
ティナはそういうと再び眠りにはいった。
リュファ 「…そうだな。ティナが無事だって分かったし俺たちは部屋に戻るぞ。アキ…」
アキは不安な顔つきをしていた。
アキ 「う…うん。」
部屋に戻った2人…。
アキ 「…なぁ、リュファ」
リュファ 「どうした?」
アキ 「本当に…ティナ…大丈夫かな?」
リュファは一瞬会話を止める。
リュファ 「さぁ…ただ、あいつに『心配』をかけるわけにはいかないだろ。
…今は特に…。」
アキも一瞬会話を止める。
アキ 「…そうだな。」
リュファ 「また明日になったら会えばいいさ…。
焦らなくていいって…。
俺たちはずっと一緒だ。」
脆弱な約束がアキ達の絆だった。
自分たちの当たり前を崩すなんて簡単なことなんだろう。
神様にとっては…。
翌朝
2人はティナに会いに行った。
リュファ 「おっ、ティナ!起きていたんだ!」
ティナはベッドに座って窓から景色を見ていた。
ティナ 「…。」
呼びかけに反応がなかった。今度は近寄ってやさしく声をかける。
リュファ 「お〜い、ティナちゃ〜ん。」
その声でようやくこちらを振り向いたティナ。
ティナ 「あっアキとリュファ…!来てくれたんだ。」
リュファ 「あぁ…それにしても横になってたほういいんじゃないの?」
ティナ 「…大丈夫。少し外を見ていたいの。」
アキ 「…どうかしたの?」
弱りきった横顔。
語る目が、アキ達を困惑させる。
805 :
さくさ:2006/10/06(金) 00:10:44
r先生おつか
これから読みます。てゆーか、携帯から重くないですか?今
806 :
Mr.名無しさん:2006/10/07(土) 13:44:06
浮上、そして保守
虚ろな表情のティナ
ティナ 「広いなぁ…。世界って」
アキもリュファも意味もわからず黙って聞いていた。
ティナ 「あたし、『将来やりたいこと』出来た…かも」
アキとリュファは目を広げる。
リュファ 「な…なんだよ。やりたいことって…。」
ティナ 「孤児院の職員…。」
…。
アキ 「えっ…『ここ』の?」
ティナはアキ達に顔を向ける。
ティナ 「そうとはいわないけど…。
親のいない私達のような人間でも笑って過ごせる世界を作りたい。
今はあちこちで戦争が起きて辛いかもしれない。
だからこそ『笑顔』が必要だと思うの…」
一瞬強い目に変わるティナ。
ティナ 「お願い…
2人ともずっと…ずっと笑顔でいてね。
そして、みんなを笑顔にしていってね。
辛い時でも苦しい時でも笑っていける…世界。」
その場の空気が冷たく暖かい。彼女のいうことは重みがある。アキもリュファも反応がにぶった。
アキ 「う…うん。」
リュファ 「…。」
最後にニコッと笑った顔はたぶん一生忘れることはないだろう。
アキにとっても…リュファにとっても…。
そして次の日…
ティナはその部屋から姿を消していた。
虚しさを残し季節は変わる。
先生に訪ねたところ…症状が悪くなるといけないから大病院に移ったらしい。
アキ 「なぁ…先生が言ったこと本当かな?」
リュファ 「…しるかよ。」
アキ 「俺たちに何も言わずに…まさか…なんかあった…とか」
目つきを変えたリュファ。
リュファ 「言うな!…お願いだから…言わないでくれよ…。」
リュファはその場に泣き崩れた。
こんなリュファを見たのは初めてだった。
無駄な悪循環が悲しかったのはアキも同じ…。
それから2ヶ月…
『ティナ』が亡くなったのを先生から聴かされた。
乙でありなす
アキ 「…うそ…だろ」
リュファ 「…。」
嘆き色が世界を作る。
この時からリュファの様子がおかしくなった。
アキ 「リュファ…。」
アキの声に反応したリュファ。
しかしその反応は意外なものだった。
リュファ 「…んっ?どうした?…アキ」
あまりに普通と言えば普通。
アキ 「『どうした?』って…」
アキは困惑した。
アキ 「ティナが亡くなったって聞いてからお前の様子までおかしくなったから…。」
リュファ 「あぁ…心配すんなよ…何も変わっちゃいないよ。
俺も…『ティナ』も…。」
そしてリュファは『真相』を話す。
リュファ 「アキ…『三年後』だ。
三年たったら…ここを出よう。」
アキはさらに困惑する。
アキ 「なっ・なんだよ…?それ…」
リュファ 「三年たったら…『賢者の石』を探しに旅にでる。
その『力』で『ティナ』を取り返す。
だから、『三年後』に備えて出来る限りのことをしよう。
知識・力・魔法…すべてを出来る限り『作る』んだ。」
彼の言動が意志を固める。
越えられない一線…。越えてはいけない一線…。
そんなものは関係ない。
彼の意志が世界を変えた。
アキもその日から変わった。
先生 「あのコ達…大人しくなりましたね」
先生 「そうですか…。私には前より『荒く』なったように見えます。」
先生 「どちらにしても…失った者が大きかったということですね。」
2人にとってはとても大きかった。普段が軽く壊され、普段と感じさせないこの雰囲気。
彼らは『3年後』のことだけを考えていた。
時折深夜まで図書館に籠っていたこともあったが、以前と違い先生に注意されることはなくなった。
せめてもの『同情』なのか…。
スクールの授業→魔法の特訓→図書館での情報収集。
この規則的な毎日をただ送った。
そして…あっという間に三年…
814 :
Mr.名無しさん:2006/10/09(月) 18:59:44
落ちないか心配だ……
俺の駄文でよければ投下していいですかね?
815 :
Mr.名無しさん:2006/10/09(月) 19:00:35
いや、ここのスレの人みんな上手いんで投稿しにくくて…
誰だろう?
ボクは恐れるのも忘れ、少しの間ポカンとしていた。
男の子達は皆逃げていったはずだ。
なのに、この男の子は?
「お〜い、大丈夫?キミ名前は言える?」
目の前で手を振られ、ハッと我に返った。
「あ、え〜と。沙奈。中宮沙奈っていうの。さっきはありがとう」
「よかったぁ。当てちゃってよかったみたいだね。
ボールが転がってきたから、つい蹴っちゃったんだ。
僕の名前は南野空よろしくね」
彼は初めて会ったボクにも満面の笑顔を返してくれる。
何故だろう。彼の顔を見ていると、胸がドキドキする。
わからない。でもこのままなんて嫌だな。
「じゃあ、僕は行くから。バイバイ」
「うん。バイバイ」
そう手を振ってしまった。
どうしよう、どうすればいいんだろう。
「待って!!」
思わず先に声が出てしまった。
「ん?」
「えと、えと、遊ぼう」
わからない、けどまだお別れは嫌だった。
「あはは、いいよ」
空は少し可笑しそうに笑い、快く返事を返してくれた。
それからボク達は日がくれるまで遊んだ。
お互いの事を話したり、ボールを蹴りあったり・・・
そんな時間はあっという間に過ぎてしまった。
「今日は楽しかったよ。ありがとう」
「ううん、助けてもらったし、無理言ってゴメンね」
「そんな・・・」
少しの心地よい沈黙がボク達の間を流れ。
互いの顔を見て少し笑った。
「じゃあ、またね」
「うん、またね」
それがボクと空の出会いだったんだ。
それからボクと空は頻繁に遊ぶようになった。
葵ちゃんにあったのもその時だ。
「こんにちは、ボク中宮沙奈よろしくね」
「こんにちは、葉山葵と言います。よろしくお願いします」
初めて会ったときは大人しい子だな〜って思ったっけ。
今日はここで〆ます。
ではノシシ
新書き手さんに期待上げ
822 :
Mr.名無しさん:2006/10/11(水) 00:44:09
>>821さんもROさんもありがとう
題名はまだですが文章は考えてありますので明日にでも……
内容はもし現実にスーパーマンがいてそのスーパーマンが落ちぶれていたら、と言うはなしです。
823 :
Mr.名無しさん:2006/10/11(水) 00:45:23
824 :
814改め ◆2Q4AML3.n. :2006/10/11(水) 16:19:15
では始めます。
携帯からなんで不便だたらすまん
第一話:落ちぶれた男
ゴツン
何か固い物が頭に当たった
目をゆっくり開ける。
しかし目の前には青いビニールシートしか見えなかった。
朝か・・・・・。
男はそれでさえとても嫌な作業だと言うようにのそりと起き上がった。
腕をグンと伸ばす。だがその腕は完全に伸び切る前に天井についてしまった。
顔を擦る。あごに手をやるとジョリっと音がした。
ひびが入った手鏡を手に取り自分の顔をうつした。
ひびのせいでゆがんだ顔がうつしだされる。
ボサボサの髪。
口周りには案の定不精な髭が生えていた。
だがその髭を剃ろうとは思わなかった。誰かに紹介する顔でもない。
また「何か」が体に当たる。「家」の外からのようだ。笑い声が聞こえる。
825 :
814改め ◆2Q4AML3.n. :2006/10/11(水) 16:31:00
ガキどもか…。
ビニールシートをめくり外に出る。朝の光りが男の目を一瞬くらませた。
目の前には小学生であろう、ランドセルを背負った少年達が数人いる。
少年達は出て来た男を見て多少びっくりしたようだったがこそこそ話始めた。
男は頭をボリボリとかいた。
「何してんだ」
男がそう言うと、少年達は「わぁぁ〜!ボサボサ星人がでたぁ〜!!」といって逃げ出していった。
男はふぅ、とため息をつき振り返って自分の「家」を見た。主に青いビニールシートと段ボールで出来ている。
小さいが自信作だ。雨風くらいなら防げる。
ボサボサ星人の家、か・・・・。
男はまた背伸びをした。家の外の公園は朝のジョギングの人数人いるだけだった。
太陽の光が男を包む。今日は一日中晴れそうだ。
826 :
814改め ◆2Q4AML3.n. :2006/10/11(水) 16:43:04
家の中に入る。一応生活に困らない程度の家具は置いてあるつもりだ。
最近は液晶テレビまでその仲間入りをしていた。ゴミ捨て場に捨てられていて、後ろのフレームはとれてはいるが、普通に映像は映る。
俺達のように何もかも失った者たちには大変レアだ。
俺は運がいい。
まぁ、「ホームレス」にとっては、だが・・・。
液晶テレビをつける。テレビは少しうなったあと、映像を映し出した。
アナウンサーが叫んでいる。
『怪獣がまた現れました!!今週に入ってもう三匹目です!!』
またか・・・今週は多いな。
男はあごの髭を気にするように手をあててそう思った。
もう片方の手はいつの間にかポケットから小さなスイッチを取っていた。
まだ俺の手は覚えてんだな・・・。
男は苦笑いをして取り出したスイッチをまた同じポケットにしまった。
テレビに視線を戻す。そこには怪獣と同じほど見慣れた人達が映っていた。
その人達は「兵器」をもっていた。アナウンサーが叫ぶ。
『やっときました!対獣警察です!!』
対獣警察と呼ばれた人達は大型の大砲のような「兵器」を怪獣に向けた。
ドン、と言う音。
その兵器からその大きな音が出たかと思うと怪獣は消えていた。
大砲からホワリと煙がでた。
『また御手柄です!私達の平和は対獣警察によって守られているのです!』
アナウンサーが喜びの声をあげていた。
昔は「対獣警察」という部分が俺の名前で呼ばれていたのだ。
男は深いため息をついた。
その男はヒロシと言う名である。
かつてヒーローと呼ばれた男であった。
スーパーマン。
そういえばわかるだろうか、いわゆるこの世を頻繁に襲ってくる怪獣から善良な市民を守る人のことだ。
ヒロシは不思議なスイッチを持っていた。小さいころはなかったはずなのに気付いた時にはいつの間にか持っていた。
そのスイッチを押すとご無沙汰だけヒロシは超人となることができた。
もともと正義感が強かったヒロシである。いままで無力だったヒロシにとってこれは嬉しかった。
自分がみんなを守るのだ。
怪獣から身をていして皆を守っているという自覚だけが自分に生きがいを感じさせた。
会社はやめた。どこかのヒーローみたいに自分の身分を隠す必要もないのでテレビの出演料だけで十分に暮らせたし、優しい市民たちは自分に食べ物を送ってくれた。
5分で倒せないときもあった。そういう時は街が被害にあったがそれでもみんなはよくやったと誉めてくれた。
ヒロシは幸せだった。たとえ自分の命を賭けた戦いであったとしても。
しかし、それはほんの僅かな時間でしかなかった・・・。
えー長々と連投してすいませんでした。まだ第一章少しだけ続きますが携帯って意外に疲れる……orz
感想などくれると嬉しいです。
814先生新作お疲れ様です。
予想外のコンセプトはやぱ引き付けるものがあると思います。
これからも頑張ってください。期待しておりますです。
では僕も負けないように書いていきたいと思います。
葵ちゃんは遊んでるときもどこか無表情でボクが話しかけても
どこか他人行儀だった。
だけど、空と接している時だけはとても楽しそうで、いろんな表情を見せる。
あの笑顔を見ると、空を少し羨ましく思ったり、ちょっと妬いたかも。
そんな葵ちゃんもいつしかボクも友達として認めてくれたようだった。
「ねぇ、沙奈ちゃんはなんで自分の事「ボク」っていうの?」
「あ、やっぱりおかしいかな〜?昔はというか今もだけど男の子と
ばっかり、お外で遊んでていつしか男の子がボクっていうのを
真似するようになっちゃったんだぁ〜。やっぱ変かな?」
「ううん、いいと思うよ。なんというか沙奈ちゃんらしくて」
「そう?ありがとう」
「どういたしまして」
「ップ、あははは」
「うふふ、あはは」
ボク達3人は同じ時を過ごすことが多くなった。
いつも3人は一緒だった。
たくさんの時間を過ごしてきた。
お互いなんでも知っているつもりだった。
それは時が過ぎてゆくにつれても・・・
でもやっぱり近すぎると見えなくなってくることもあるんだ。
ボクは空にあのときから惹かれていた。
そう思えるのには少しばかり時間がかかり過ぎていた。
「空ぁ、一緒に帰ろう。ちょっと話があるんだけど」
この日ボクは空に想いを伝えようと決心していた。
付き合うとかはよくわからなかったけれど、自分の想いを
伝えたかった。空が自分の事をどう思っているのか、
そんな事を知りたい時期があった。
「ああ、葵は?」
「えと、二人で話したいんだけど・・・」
「ん?なんだよ、改まっていつも話なら聞いてやってるけど」
「今日は特別なの・・・」
「ん、まぁいいや。葵に一言言っとくから門で待ってて」
「うん・・・」
なんで空は葵ちゃんの事ばかり気にするんだろう。
親族だから?幼馴染だから?
なら、もし葵ちゃんが同じ状況にいたならそう言ってくれるのだろうか・・・
不安と緊張で心臓が高鳴る。
いつも一緒にいるのに、
この時だけは自分が自分でなく空が空でないみたいだった。
「お待たせ、行こうぜ」
「うん・・・」
そしてボク達は歩き出した。
しばらく歩いた。
そして空は空を見上げボクの話を待っていた。
「なんだよ?話って?」
「あの、えと、ね」
なかなか言えない。これを言ったら自分はどうなってしまうのだろう。
空は?葵ちゃんは?
ボクは考えすぎるほどに考えていた。
「あ、そうだ。公園行こう」
公園の近くまで来たからボクは公園へ誘った。
あの時の公園に。ここでなら言えるかなって思って。
「久しぶりだな〜。ここで初めて会ったんだっけな」
「うん、そうだね。犬が襲ってきたのを空が助けてくれたんだよ」
「そうだっけ?俺はあの時転がってきたから蹴っただけだけどな」
「そんな〜、ボクのためにやってくれたんでしょ?」
「あはは、ちげ〜って」
「ヒド〜イ、あははは」
「好きだよ」
ボクは意外にもあんなに言えなかった言葉が自然に出ていった。
「ボクは空が大好き。そういうトコも、優しいトコも、
ちょっとドジだけど一生懸命なトコも皆大好き」
空は笑顔のまま聞いていてくれた。
「ボクの事どう想ってくれてる?」
今日はここで〆ます。
ではまたノシシ
新作wktk
>>873 お疲れ様です!
しかし過疎るなぁ…初代スレもこんなでした?
さて続きといきます
>>829の続き
スーパーマンにばかり苦労はさせられないと科学者たちはヒロシが倒した怪獣を調べ上げた。
そして一つの兵器を作り出した。
対獣兵器、その名も「メイク・ホール」
別の時空に物を転送する兵器であった。
素晴らしい兵器だった。人や物質には効果はなく怪獣にだけ効く兵器なのだ。
「メイク・ホール」は警察に大量に渡され対獣警察機関が設立された。
「メイク・ホール」は大活躍した。
そう・・・スーパーマンをもしのぐほどに・・・・・。
やがて人々はヒロシをけむたがるようになった。
ヒロシは5分しか戦えないため倒せなかった場合街は怪獣により深刻な被害を被る。
またヒロシが倒した怪獣はもちろん消えるはずもなく後の処理に毎回莫大な費用がかかった。
「メイク・ホール」はそれをすべて解決していたのである。
怪獣をどこか別の時空へ送るので倒すことはできないが、もう現れることはない。怪獣の後始末も同時にできる画期的なシステムだった。
スーパーマンは必要なくなった。
ヒロシはおろか子供達の夢であったヒーローはテレビから姿を消し変わりに対獣警察が主役になった。
ヒロシは何もかも失ってしまった。金も名誉も、人々に平和をもたらす権利でさえも。
彼に残ったのはスイッチだけだった・・・。
えー短いですがキリがいいのでここで切ります。
ZA先生は何処にきえたんだ?w
ROMってま
いたwww
よろしくお願いしますww
アキ・リュファ 「はぁはぁ…」
夜の闇を疾走する2人…。
2人は『施設』を抜けてきた。
あとのことは…知ったことはではない。
2人は自分の力で世界を広めた。
夢を見るために…。
アキ 「はぁはぁ…うまくいったな…。」
リュファ 「あぁ…でもこれからだ…。俺たちには『目的』があるだ。」
そう…2人には『目的』がある。
ここまでやって当たり前。問題はこれからだ。
リュファ 「まずは『街』を探そう。それから『賢者の石』に関する情報を集めるんだ。
難しくなんかないさ。俺たちなら…。」
徐々に集める情報が『形』となるのに数ヶ月かかった。
『賢者の石』…(すべての伝説を作った根元。『0』から『唯一』を『発生』』させた『生きる卵』。
しかしその正体は不明。
「見て生きた者はいない。最初からそんなものはない。」
様々な噂が巡っている。)
アキ 「くそぉ…『軍隊』に忍びこんでも新しい情報はないよ。」
リュファ 「最近はどこも落ち着いてるみたいだしな。」
元々、『賢者の石』に関するデータはどこも極秘。
簡単にはいかない。それは承知の上だったが…
そんなある日。
リュファが紙を出した。
リュファ 「これを見ろよ。」
それは何かの計画書と施設の見取り図。
リュファ 「『blond社』が私有する軍隊…『ハンター』って奴ら知ってるか?
どうやらこいつらがいるところに『賢者の石』があるらしいぜ。
そして、こいつらはこの今度この『施設』に行くみたいだぜ。」
この『施設』は何かの研究所らしい。
新しい展開が…新しい可能性が2人に目標を与える。
しかし、希望は必ず光るものとは言えない。
残酷な現実…
快楽な夢…
それすら『確立』されたものではない。ただの固定概念。
嘘も真も…何もない。
それが『現実』。
当たり前の初めての苦味を2人は知ることになった。
先生方お疲れ様です。
>>839 過疎はこのスレに入ってからですかね〜。
それまでは人も結構いたと思います。
あんまり過疎するようなのでしたら、ageでいきましょうかね?
では書いていきます。
空の笑顔がとても印象的だった。
とても長い時間見詰め合っていたようだった。
時は止まる。
自分の意思だけ時間をすごす世界。
心臓の鼓動は聞こえる。
規則的に動く音。
それはある一言で動きを変えた。
「好きだよ。沙奈。決まってるじゃないか」
そして時は動き出した。
風を頬に感じる。
とても気持ちいい、そう感じたのはきっと風のせいではないけど。
ボクはその言葉が何故か理解できなかった。
自分が一番待っていた言葉なのに・・・。
「え?なに?」
「だから好きだって」
なぜかボクはこの言葉が疑わしかった。
ボクはいじわるにこうも聞いてみたんだ。
「葵ちゃんよりも?」
そうすると空は困った表情をした。
「葵よりもって・・・好きに上下はないと思うけどなぁ?」
予感は的中していた。
あの時から・・・ボクを助けてくれたあの時から・・・
空の中でボクは動いていないんだ。
「そ、そうだよね、変な事言っちゃったよ。あははは」
「全く、今日は普段よりも変だよ」
「あははは」
「ふふふふ、ははは」
本当はショックだった。ボクがあの時のままなのが・・・
葵ちゃんよりも下でもよかった。そう見てくれるのなら・・・
でもボクは笑っていた。強い気持ちでいなければならなかった。
空の楽しそうな顔を見て泣くなんてことはできなかった。
結局はボク一人で浮かれてただけなんだ、何もわかっていなかったんだ。
今日はこのへんで〆。
ついに850超えましたね〜。
ZA先生もROMってるみたいなので、次ぎスレの
題とテンプレを考えましょうか。
何か思いついたらレスお願いしますね。ZA先生もw
では^^ノシシ
うおお!
保守
854 :
Mr.名無しさん:2006/10/15(日) 18:29:13
作家の人達は面白いとおもうんだがなぁ・・・
特にZA先生の作品は泣いたのを覚えてるw
俺がスレストなのかorz
855 :
Mr.名無しさん:2006/10/15(日) 18:31:28
つかこのスレってまとめなかったっけ?
>>1には載ってないが・・・あったよなぁ確か
856 :
Mr.名無しさん:2006/10/15(日) 18:44:13
失礼
>>70にありましたねw
だがまだ俺の作品は載ってないorz
しかしなんでこんなに過疎るんだろ?
スレ名がまずかったかなぁ・・・?
まぁ書いてる方は過疎化は寂しいと思うんだろうけど
読んでる立場としては荒れずにマターリもいいしなぁ
俺も毎日ここ読んでるけど書き込みはあんまりしないし・・・
俺は毎日ROM専でこのスレ粘着してるよ
ただROMって読むだけという人は多いはず
これからも先生方頑張れ!
つか、書いていいんですか?
書いていいんです
>>862 ありがとう。レスないと書いていいのか悪いのかわかんなくなるんだよね
864 :
Mr.名無しさん:2006/10/18(水) 13:05:13
けど俺はあんま増えないほうがいいかもな
俺スーパーマン書いてるがZA先生来たらやめるつもりだし・・・
>>864 冬場は仕事柄クソ忙しいので当面の間はROM専です
パソもまだ買ってないですし
867 :
814改め ◆2Q4AML3.n. :2006/10/19(木) 22:58:28
>>866 マジすか・・・実は第二部おおまかにしか考えてないのだwww
待ってくれてるのは嬉しいがちと時間かかるかも・・・
868 :
58@それなに ◆HyNeQZ/nt. :2006/10/19(木) 23:17:47
870 :
58@それなに ◆HyNeQZ/nt. :2006/10/19(木) 23:35:16
◆ZAh5Evz9NM先生の作品は
今までオリジナルワードを使わせてもらっていましたが、
PC壊れちゃったなら他と同じようなまとめページが良いのかな?
871 :
814改め ◆2Q4AML3.n. :2006/10/20(金) 00:37:11
お疲れ様です!
っしゃあぁ俺の作品がまとめに…!
もう思い残すことは何もない・・・(ヽ´ω`)
上げてしまってすいません・・・
>>868-870 58さん更新お疲れ様です><
ありがとうございます^^
>>866 ZA先生は当分・・・ですか。
その分帰ってくるまで頑張らねばw
>>858-860 私も最初はROM専でしたからね。
まぁ、マターリ頑張りましょう
では少し休んじゃいましたが、書いてきます。
あのあともボク達は何も変わらなかった。
3人いや、4人かな。亮平を忘れてたよ。
成宮亮平、彼は小学校に入ってから仲良くなった。
とゆーか、初めに空にちょっかいだしてたヤツなんだけどね。
と、そんなコトは置いといてあれから少したったある日の帰りの出来事だった。
「あ、ゴメ〜ン。ボクちょっと忘れ物。先言ってて。」
「仕方ねぇな、さっさと取ってこいよ」
「うん。」
ボクは教室に急いで取りに行ったんだ。
「・・・とかさ・・・だよね」
教室から何やら話し声が聞こえてきた。
よく教室で集まって楽しそうに話す姿を見かける
クラスの女の子達だろう。
ボクが教師に入ろうとしたその時だった。
「中宮さんさぁ、なんか調子のってるよね」
「なんか元気過ぎて、ウザイっていうかさ」
「空君にいっつもくっついてるし、なんのつもりかしらね」
ボクはその場から動けなかった。
いつも一緒に笑ってるのに・・・なんで?
そんな疑問が頭に無数に浮かんだ。
そしてボクはその場から逃げ出したんだ。
「・・・でも、中宮さん見てると元気になったりする時もあると思うけど」
「まぁ、何か悩んでることがバカらしくなるよね」
そんな言葉を聞く前にね。
ボクは落ち込んだ。
結局自分がそう思っていただけなんだ。
一緒になんて笑っていなかった、ただ合せてくれていただけ。
でもボクは強くなくちゃいけない、空にそんな様子を知られたくはない。
でも空はボクを嫌ってないよね?ない・・・かな・・・。
ボクはできるだけ空には、いつも通りに接した。
でもそれ以外では少しおとなしくする様にあった。
嫌われてるなんて、誰でも嫌なものだったから。
「はぁ〜」
ボクは一つ大きなため息をつく。
こんな事で悩んだ事はなかった、皆はいつも仲間だと思っていたから。
意識すれば意識するほど不安はつのる。
ボクを皆が冷たい目で見ているような気がしてならない。
ヒソヒソ話がボクの悪口をしているような気がしてならない。
皆、敵なんだ。ボクは強くなって負けないようにしないと・・・
「ガォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
目の前には両手を大きく広げて驚かそうとしているのか、
バカにしているのか意味不明な行動をしている亮平がいた。
「何か用?用がないならほっといてくれないかな?」
「そんな〜冷たいこと言うなって、元気ないぞ。
あ、そーそー。空が呼んでたぜ」
「え、空が?」
「ああ、言ってやれよ。愛の告白かもしれねーぞ。あははははは」
「も、もう、行ってあげるよ」
愛の告白そんなコトは絶対にない。
それだったらボクがしたからね。でも空は気づいてくれなかった。
「よ、よう」
「こんちゃ、で何か用だった?」
「え、えと、あの、その・・・」
「男の子ならハッキリ言うの」
「ごめん」
「え?」
空からでてきた言葉は予想もしていないものだった。
今日はこのへんで〆。
ではまた^−^ノシシ
>>878 お疲れ様。ご飯にします?お風呂にします?
はいいんだけどまだ読んでない。
たぶん夜読んだら感想かきます
ほしゅしますです
881 :
Mr.名無しさん:2006/10/21(土) 22:02:20
心配だから保守しとく
ageてすまん
ほ
し
の
リュファとアキは、『ハンター』より先回りして『研究所』に忍びこんでいた。
リュファ 「よし!俺たちのほうが早くついたなぁ〜。」
今まで様々な『施設』に忍びこんだ2人…。
もう手慣れたものである。
リュファ 「さっさと…探しちまおうぜ。」
焦るリュファに対してアキはおどおどしている。
アキ 「う…うん。」
2人は小柄な体・素早い動きで監視の目を逃れる。
そして詮索を初めて1時間ほど…。
リュファ 「ぜんぜんそれらしい物ねぇーなぁ!
なんの研究所なんだよ!ここは…本とパソコンしか…」
その時…警報が鳴り響く。
周りがざわめく。
リュファ 「なんだ…!?見つかったかぁ…!?」
アキ 「…ハンターだぁ。」
うめき声…銃声…足音…。
戦場の生々しい匂いを味わうのはこれが初めてだった。
リュファ 「俺たちもいつまでもここいたらやばいぜ…。」
アキ 「う…うん。」
2人は戦場の隙を見て逃げる。
リュファ 「くそぉ…なんでこんなに広いんだよ…。この研究所…。」
アキ 「んっ…あれ?」
さきほど通った廊下なのか…。いつのまにか開かれた廊下を進んでいる。
リュファ 「なんでもいい…。人目も少ない!どっか抜けれる所を探そう…。」
2人は音のしない方向へ走った。
アキ 「はぁはぁ…」
2人は必死だった。『死』を現場にするにするこの雰囲気は独特なものだった。
いつのまにか、後追いの足音が3つ・4つ増える。
リュファ 「うわぁ誰か来た!…んっ?」
2人は目の前にあるエレベーターを確認する。
リュファ 「よし、中に入るぞ。」
勢いよくエレベーターに入り懸命にボタンを押す。
向かった場所は…
そこに後追いの足音の持ち主が現れる。
『ハンター』だ。
ハンター 「ここかぁ…『地下』に通じるルートは…。」
ハンター 「急ごう。『賢者』が不安定だ。」
地下に向かったアキとリュファ。
地下の『闇』が過去を収め未来を煽る。
888 :
Mr.名無しさん:2006/10/22(日) 19:55:08
58さんありがとうございます。
描いていいのか悪いのかわかれますね
あげときます
ほ
アキ 「これ…『地下』に向かってるよ…」
『ガタッ…。』
しばらくするとドアが開かれる。
あたりは薄暗い廊下だ。
2人は息を飲む。何もわからないが圧倒的な威圧感だけが伝わる。
アキ 「何なの…ここ?」
リュファ 「知るかよ…。」
さらに奥へ進む。
アキ 「んっ…なんか臭い…」
リュファ 「うっ…確かに…」
廊下は腐臭に包まれていた。
そして…その腐臭の正体が姿を現す。
リュファ 「なんなんだよ…これ…。」
見たことのない生物の死体が横たわっていた。
ラベルには『monster0269除』と記載。
さらに奥に…、
闇に進むにつれ生き物の死体の数が増す。
リュファは半分は驚いたが半分煌めいた。
リュファ 「すげぇ…。なぁ…アキ。」
アキは鼻を手で覆いながら返事をする。
アキ 「んっ…?」
リュファ 「ここで…こんな実験してるってことは…絶対『賢者の石』が使われてるって…
あるんだよ…ここに…。」
そして2人は大きなドアに突き当たる。
本来ならロックされてるみたいだが今は開かれている。
疑問をいだくところだが2人はそのドアを開ける。
2人は息を飲んだ。そこにあったものは…
リュファ 「石だ…。」
そこには、コードが設置してある『石』があった。
アキ 「これが…『賢者の石』…。」
息を飲む2人。
すべての時間が止まった。
泣き誇る高揚。
叫びだしたなるような野生の歓喜の唸り声。
本来ならその姿を見せるべきなのだろうが今はまだ出せない。
リュファ 「これが…これが…。」
ワナワナと震えるリュファの手。
石を掴もうとした瞬間…。
『キィィィィィン…。』
2人の頭に強い音が響く。
アキ 「痛っ!…なんだ今の…。」
痛みは一瞬だった。
そして『声』が聞こえた。
「ワレヲ…ヨブカ…ショウネン…ヨ。」
リュファ 「なんなんだ?これ…。」
えー・・・今回私めはテストがやばかったのでしばらく書けません・・・。
勝手な振る舞いを許して下さい
894 :
Mr.名無しさん:2006/10/25(水) 17:23:35
>>893 間違ってもそういうこと言うなよ
もう遅いけどさ
ついでにあげ保守
まーのんびりいきましょーや
俺は一人の男と戦っていた。どういう経緯でこうなったかは分からない。
一つだけ分かっているのは、ここは地球ではないということ。
惑星の地形は月の表面のような感じだ。所々に廃墟があり、変電所らしき建造物もある。
男はいかにも近未来といったデザインのゴーグルをかけ、銀色の全身タイツみたいな格好をしていた。
ヤツの攻撃は石を拾って投げてくる程度。俺の武器はというとハンドサイズのエアガンのみ。
これで勝敗がつくのもおかしな話だ。やがて男もそれに気づいたのか、近くにあったマシンに乗り込み
一気に俺を殺そうとしてきた。それは巨大なシャベルの付いたフル゙ドーザーみたいなもので
色は明るめのオレンジだった。オレンジは俺の大好きな色だ。
「やめろ!やめるんだ、ケニー!」
「アイツ、狂ってやがるぜ……」
突如横から声が聞こえた。甲高い声と落ち着いた中年男性風の渋い声が俺の両側から交互に飛び交う。
この星の住人か!と思い、声のする方を注視すると黒いテープレコーダーらしきものが見えた。
どうやら自動で音声を再生しているらしい。しかしステレオタイプだ。この星の文明…侮れない。
さく先生お疲れ様です。
>>893 しょうがないですよ。リア優先で^^b
のんびりいきましょう。
>>896 新規先生でしょうか??
お疲れ様です。頑張ってください。
それでは書いてきます。
「3つ・・・沙奈に謝らなきゃいけないことがあるんだ」
「そ、そんな覚えないよ。ほら、い・・・」
「一つ目は・・・」
空はボクの言葉を遮るように強く言い放った。
それは、なんともいえないような、悔しさを帯びる表情であった。
「俺が沙奈を守ってやれなかったコトだ」
「え、何言ってるの?ボクは・・・」
「沙奈、最近元気がないんだ。
しかも、クラスでは特に静かに座っているだけ」
「よく気づいたね・・・」
「それが2つめだ、気づいたのは俺じゃない・・・亮平なんだ」
「え、だってさっき亮平は・・・」
「そう、亮平が俺にそれを気づかせてくれた。よく見てみろってな」
「一発おみまいされちまってよ、ガーンとグーでだぜ、
全く・・・情けないよな。ずっと、一緒なのにな・・・」
俯いた、空の頬から一つの雫が落ちたような気がした。
「沙奈、どうしてなんだ?俺が力になる。どんなコトでも言ってほしい」
「・・・いえない、いえないよ・・・」
「なんで、そんなに強がろうとするんだ!!俺たち仲間じゃないのか?
いやなんだよ、俺も苦しいんだ。沙奈のそんな姿見てると」
「・・・」
「女の子はさ・・・強くなくていいんだ。それを守るのが男だからって、
亮平が言ってたっけ・・・。頼む。仲間として、男として、放っておけない」
「うぅぅ・・・言え・・・ないんだ、大好きな・・・空・・・だから」
ボクの目からは今まで溜まりたまっていた、
雫が何かが壊れたように流れ続けていた。
「それが3つ目。俺はこの前沙奈の気持ちをごまかしてしまった、
あの時の言葉、違う意味なんだろう?」
「気づいてたんだ・・・イジワル・・・」
「悪い、俺はあの時わからなかったんだ。自分自身の気持ちに・・・。
どういうことが好きなのか・・・なんなのか。今も、それを探している」
「・・・。」
「だから、待ってほしいんだ。俺がその気持ちに気づくまで。
沙奈が感じた、その気持ちを俺が感じられるまで・・・」
「待つよ、いつまでも、この気持ちはきっと変わらない。
それが今日わかったから」
ボクは空の胸に飛び込んだ。空は暖かく迎えてくれた。
空の腕の中は大きくて、温かくて、もう何も考えられなくなっていた。
「実はね・・・」
ボクはそのコトについて、全て空に話した。
「ありがとう、話してくれて。辛かったよな・・・。
よし、明日から一緒に騒ごう」
「え?」
「沙奈の持ち味はいつも笑顔でバカみたいに元気なコトだろ?
だったら、そんなコトでめげちゃだめだ、
沙奈の笑顔は皆に元気を与えられると思う」
「その・・・バカみたいにってなんだよ〜」
「そうそう、元気でなくっちゃ、バカみたいに」
「も〜バカって言うな〜!!」
空はボクの頭をなでた。
「明日から、また楽しもうぜ、学校をさ、いくら言われたって関係ない
そんなのはただのヤキモチみたいなもんだ。それに、俺たちがついてる」
「うん」
その時、ボクの肩から大きな荷が下りたようだった。
自然に笑えたんだ。久しぶりに。
「皆〜おっはよぉ〜」
「おっはよぉ〜」
教室の空気は一瞬静寂したがじきに笑い声に満たされていく。
亮平がコソコソとボク達の前に現れた。
「空、沙奈ちゃん、お前ら恥ずかしくないのかよ?」
「何が?挨拶しただけじゃん」
「そっか、っふ、よかったな」
「ありがとう、亮平」
「ん?なんのこと?」
亮平は口笛を吹きながらどこかへ行ってしまった。
それから、ボクと空は楽しむように騒ぎに騒いだ。
先生に怒られるようなコトもあったけど、今までにないほどに楽しかった。
よかった、本当によかった。
そして・・・
「あ、ゴメ〜ん、忘れ物してきちゃった。教室行ってくるから
先行ってて〜」
「早く来いよ〜」
ボクは教室の前でまたあの話し声を聞いた。
「中宮さん、何か変わったよね」
「うん、何かがふっきれたっていうか、さわやかな元気さというか」
「見てるこっちが微笑ましくなっちゃうよね、私達勘違いしてたかもね」
ボクは嬉しくなって、そのまま教室を後にした。
「遅いぞ〜」
そこには空が一人ボクを待っていてくれたみたいだ。
「ま〜な、たまにはな」
「空」
「ん?」
「ありがとう」
「お、おう」
「そんな空君にはプレゼントをあげよう、目瞑って」
「お、なになに?」
ボクを少し背伸びをして、空の頬にそっとキスをした。
「え?」
「ココは空がボクを好きになってくれたときにね」
ボクはウインクをして、唇にそっと指を押し当てた。
「全く・・・行くぞ」
空は照れるのを隠すようにさっさと歩いていってしまった。
「あ、まってよ」
ボクは空と腕を組んで、というか腕に抱きついて、一緒に歩いていった。
「今日だけだぞ」
空がボクを振り払うことはなく、晴れ晴れしい笑顔を向けてくれた。
「ありがとう」
ボクはもう一度小さく言ってみた。
「どした?」
「なんでもないよ」
「大好きだよ」
もう一度小さな声で言ってみる。
「また何か言った?」
「なんでもな〜い、なんでもない」
「変なヤツ」
「えへへへへ」
ボクは待とう、いつまでも。空がボクにその言葉を言ってくれる時が来るまで。
ボクは頑張ろう、空のために。
ボクは時に強く、時に弱くあろう。
ボクは信じよう、仲間を、その言葉を
ボクは好きでいよう、空のことをずっと・・・
夕焼けに染まる帰り道にボク達二人は歩いている。
これが、いつまでもあるようにボクは願おう。
ありがとう・・・大好きだよ・・・空。
Fin
サイドエピソード沙奈編も終了です。
ずいぶん予定より長くなっちゃったな〜。
でも、また一つ、自分の書きたいコトがかけたような気がします。
このスレではこれで書くのはいったん中断したいと思います。
900超えましたし、もうそろそろ次のスレ案考えましょうか。
スレ名、テンプレ、考えがある人はカキコお願いします。
では^^ノシシ
907 :
Mr.名無しさん:2006/10/27(金) 12:52:38
あげホシュ
908 :
Mr.名無しさん:2006/10/27(金) 21:21:48
先生方乙であります
910 :
Mr.名無しさん:2006/10/28(土) 21:30:01
土曜はホシュの日
こりゃどうしたことだ
先生が全く現れない・・・先生方はどこ行っただぁ!
「ワレヲ…ヨブカ…ショウネンヨ…。
ワレヲ…ツカウ…ショウネンヨ。」
2人はこの『現象』に硬直している。
頭の中に『声』が響く。
リュファ 「お…おい…『石』が…喋ってないか?」
アキ 「ははぁ…やっぱり石が…喋ってるんだ。」
2人はまだ声を疑っている。
「ヨベヨ…ワレヲ…。ネガエ…ワレヲ…。」
リュファ 「け・賢者の石だ…。本物だ!」
『確信づけられた自信』がリュファをかりたてる。
リュファは石に語りかける。
リュファ 「おい!賢者の石…お願いだ!
ティナを…『命』を救ってくれ!」
リュファの声に対して石は無反応。
「ワレヲ…ヨブカ…」と一方的に話しかけてくるだけだ。
アキ 「頼むよ…。ティナを助けてくれ!」
リュファ 「応えてくれよ!!」
その時、石が光と振動を始めた。
「ワレは…過去ト未来ヲイキテキタモノ…。
シタガッテ、今ハ生きていない。
スベテをツクリすべてをオワラす。
ソレガ、我の…役目
ソレガ、『意志』。」
リュファ 「なんだ!何を言っているんだ?」
アキ 「石が…。」
石はさらに光を増す。
白い光が世界を包んだ。
…
…
光に包まれた直後…
正確には直後ではないが2人にしてみれば直後…
2人は医療センターで眠っていた。
身体は動かない。
声も出せない。
アキ 「…んっ、どこだ?」
「おい!もう一人も目が覚めたみたいだぞ!」
アキ 「なんだ…?ザワザワしてんな…。」
「よかったぁ…生きてて…。」
状況が飲み込めない。
あれからどうなったのか。あれはなんだったのか。
そして今は…。
それから数日後…。
やっとベッドから起き上がって歩けるようにはなった。。
期待
ここってageてもOKでしたっけ?
基本sageでたまにageるくらいが良いかと
あまりageると荒れる
あまりsageると過疎る
「君たちは…何故あんな所へいた?」
アキ「…」
「あそこで何が起こった?」
リュファ 「…。」
「何か答えないか!」
アキ・リュファ 「…。」
「駄目だ…。黙秘を続けたまま
一言も喋らない。」
「まだショックで固まっているだけかもしれないですよ。
あんなことが起こったんですから…。」
あの時、
『あの研究所』は火災が起こったらしい。
アキ・リュファはそれに巻き込まれたところ、そこにいたハンターに助けてもらいここに運ばれたのだという。
『火災』の原因は今だに不明。
それを2人は知っていた。
「2人の身元が分かった。
なんでも『ウチ』の施設の孤児らしい。」
「どうする?『施設』に帰すか…?」
「なんでも家出同然ででてきたみたいなんだ…
今更帰ったところで…
それに『どこまで』知ったのか…聞かなければ…」
リュファ「…なぁアキ」
アキ 「なんだ…?」
リュファ 「見た…よな?」
アキ 「あぁ…見たよ」
…
アキ・リュファ 「『賢者の石』!」
リュファ 「本当に…あったんだよなぁ…」
アキ 「…。」
リュファ 「あいつらのせいだ…!
あいつらが…賢者の石を無理矢理使うから…こんなことになったんだ!」
アキ 「…。」
リュファ 「くそぉ…兵士共め!」
リュファ 「ふざけるな!」
リュファがblond社の職員を怒鳴った。
リュファ 「何が『ハンターにならないか?』だ!
お前らのせいで俺たちは…」
blond社の職員は2人の能力を見込みハンターになることを問いた。
ハンターとは…『賢者の石と呼ばれる『力』を封印するための組織』
アキ達は、その賢者の石を探している。
盗賊の2人に今度は護るほうになれという。
半分は皮肉。半分は侮辱だったのだろう。
リュファは容易く忠告してくる職員が気に入らなかった。
「我々の仲間になることを勧めるよ。
本来懲罰ものなんだからな…。」
2人は黙っている。
「まぁ…しばらく考えてみたほうがいいよ…。
君たちの自由だ。」
その夜…
リュファ 「くそぉ…あいつら…人の大切なモンまで奪いやがって…。汚しやがって…。
誰が仲間になんかなるもんかぁ…。
なぁ…アキ」
アキは沈黙している。
リュファ 「…アキ?」
アキ 「俺…ハンターになる。」
リュファ 「えっ…?」
理解できなかった。
自分たちの夢を奪った奴らの仲間になるという彼のことが…
リュファ 「じ・冗談だよな?」
アキは涙ぐむ
アキ 「リュファ…ティナが居なくなる前…なんて言ってたのか覚えてるか?」
『ティナ 「お願い…
アキ・リュファ…2人ともずっと…ずっと笑顔でいてね。
そして、みんなを笑顔にしていってね。
辛い時でも苦しい時でも笑っていける…世界。」』
アキ 「リュファ…俺たちは…もぉ俺たちのような人間を作っちゃいけないんだよ。
あの…『賢者の石』も知っていたんだ。
俺たちも…戦争する大人も…全員愚かだって…
その『制裁』がアレ…」
リュファは近場にある本をアキに投げつけた。
リュファ 「関係ないだろ!
だからって…お前…ティナは…」
目に涙を貯めるリュファ。
アキ 「俺はティナが作りたかった世界を作りたい。
誰もが笑っていける世界を…
もぉ賢者の石は望まない。俺が出来ることを出来るだけやれればいい。」
これ 以上2人に会話がなかった。
そして、次の日リュファは姿はそこにはなかった。
それから…
アキは3年の訓練をへてハンターとなった。
リュファは色々な軍隊や研究所を転々として『賢者の石』を探しているということをのちに知った。
2人はまったく違う道を行ったが行き先は同じ。
自分自身の証明。ティナの証明のための行動である。
終わるより先に失い。崩れるより先に奪われた日々。
最初から出会わなければこんなことにはならなかったのだろうか?
そんなはずがない。
俺がいて…リュファがいて…ティナがいた。
あの日々があったから俺は俺でいられた。
それが俺の想い出だ。
923 :
Mr.名無しさん:2006/11/01(水) 21:02:08
hosyu
それから何度も経験を重ね今の『アキ』がある。
思っているのはいつも同じだった。
『誰も笑っていける世界を創る。』
苦手な自分を隠すため…自分を自分にするため…アキは『復讐』を選んだ。
…。
…。
ブレット・アレック「…。」
キタザキ 「ハンター・アキの始まりは『リュファ』と『ティナ』にある。」
ブレット 「ちょっと待て!研究所の賢者の石って…」
アレック 「そうだ!今まで賢者の石なんて確認されて…」
キタザキ 「研究所が焼け後を調査したのだが…
そんな物はなかった。
調査書もデータもすべて焼けたため残っていない…。
ただこれはアキの催眠状態のとき得た情報である以上嘘とは思えない。」
ブレット 「それじゃ…まさか…。」
キタザキ 「そう…アキとリュファは世界で2人…賢者の石を見て残った『生き証人』なんだ…。」
…。
アレック 「…ははぁ、まさか…実際そんなものがあるなんて…」
キタザキ 「理論上まったく『ない』というわけではない。
すべては『一つ』なはずだからな。
それに…学者の中では賢者の石の正体はこう言われている。
賢者の石を正体は…」
キタザキ 「『地球』そのものだよ。」
数日後アキは目を醒ました。
アキ 「…痛っ!くそぉ、あいつ本気でやりやがって…。」
腹の傷は縫ってあるが跡が生々しく残る。
その時、老人がアキのいる部屋に入ってきた。
老人 「ほぅ…目を醒ましたか…。」
アキ 「あぁ…あんたかぁ…教授…。」
教授 「ほぅ…相変わらず、傷の治りだけは尋常じゃないのぅ」
皮肉にふてるアキ。
アキ 「なんなんだよ…。用がないならもぅ少し寝せろよ…。」
教授 「せっかくお前の復讐の玩具を持ってきてやったのに…」
そう言うと教授はアキにバッグを投げ渡した。
アキ 「痛って…!なんだよ」
教授 「聞いたぞ…お前の昔話…。」
アキは黙りこむ…。
教授 「やれやれ…本来こんな武器が必要になるような世の中にしないためお前がいるのに…
お前自身が『争い』を望んでる…。」
アキ 「…はぁ、すいません。」
927 :
Mr.名無しさん:2006/11/03(金) 18:14:51
期待保守
ほ
教授 「いいか…。取り返しのつかない失敗なんか誰もがする。
弱さを知れ。仲間を認めろ。
出来たならその武器を使え。」
以前から知ってることだったが…
現実に噛みつかれた痛みの苦さから逃れるのは困難だった。
それから逃げるための戦争なのか…。
それとも未来を切り開くための戦争なのか。
武器はアキには応えてくれない。
ただ『きっかけ』でも出来れば今までのことも報われるだろう。
アキは渡されたバッグを開ける。
アキ 「これは…。」
中身は、剣とアーマー。
教授 「『アーマー』は、空気を取り込むことで鉄よりも固く、衝撃吸収もよくすることが出来る。
さらに皮と同じくらいの重さとそれ以上の柔軟性があり、耐電・耐熱も完璧だ。
『剣』のほうも同じ。空気を取り込み操作できる。
『窪み』に雷石を組み込めば剣に電気を流すことが出来る。」
試しに、色々触るアキ。
アキ 「助かったぜ。教授。」
体の傷も治りかけ、握力も大分戻った。
戦いにはいける。
教授 「こんな時代…。変えて見せろよ。
それがお前らの役目だ。」
その時、キタザキらとハンターをは『D・ボトン奪回』の計画を話していた。
キタザキ 「『D・ボトン』の怖さは威力よりもその
命中度。
応用が可能なら長距離から人1人単位狙うことも可能だろ。
黒幕は以前、
『D・ボトン』を衛星として改良している企業だ。
最初は改良の余地と判断された。
さらに、研究していた責任者と主なメンバーが死んだためモノは放棄されていたが
強力な『頭』が仲間になったため、『D・ボトン』を取り戻しにきた。」
『リュファ』
シューサ 「…でも、その『D・ボトン』を研究しているやつらって死んだんだろ?
俺たちじゃ…打つ手ないんじゃないか?」
ニヤリとするキタザキ。
キタザキ 「死んだ責任者に聞けばいいだろ?
その道のプロをお呼びした。」
さく先生お疲れ様です。
お久しぶりです。
もうそろそろ次スレを立てたいと思います。
テンプレは
>>908さんのでいいと思うのですがどうでしょう?
スレ題も募集しています。
僕からもひとつスレ題提案しておきます、
「それ何て妄想?」
933 :
814改め ◆2Q4AML3.n. :2006/11/07(火) 00:03:22
>>932 妄想かw
テンプレもいいと思います〜
続き書きたいが漠然としか考えてなかった阿呆作者
934 :
Mr.名無しさん:2006/11/08(水) 13:12:21
定期揚げほーしゅ
ほ
936 :
Mr.名無しさん:2006/11/08(水) 20:45:28
も
937 :
Mr.名無しさん:2006/11/08(水) 21:04:06
あぁ・・・ZA先生は消えたのかっ!!
>>937 茄子でパソコン買うかもだから期待して待て
スーツをビシッと着こなした長身の男…。
キタザキ 「アキも以前お世話になった『探偵・ジン』君とハヤ君だ。」
ジン 「初めまして…『ウルフ』の異名を持つシューサ君。そして、ラシク隊のみなさん。
私がジンです。」
ジンは予めラシク隊の情報を得ていた。そして隣にいる女性…
ハヤ 「初めまして…。以前ハンター・アキさんと一緒に仕事をさせて貰いました『ハヤ』です。今回は正式な依頼。ありがとうございます。」
ジン 「ふぅ〜(おめーは付いて来ただけだろ!)」
ラシク 「あぁ…こちらこそよろしくお願いしますよ。」
ラシクが握手を求める。ジンはそれを快く受ける。
ジン 「ところで…アキは…?」
今は医務室である。そのことと、今までの状況を話す。
2人は驚くほど“あっけら”としていた。
よく言えば切り替えが早い。
ジン 「んじゃアキが回復する前に、『D・ボトン』とこの会社の『狙い』の詳細を探るか…。」
探りを入れるのにさほど 時間は必要とはしなかった。
ラシク 「(驚いたな。これほど手際良い奴…ハンターでもそうはいない。)」
そして事態が明らかとなる。
その頃、リュファもアキ達が『来る』ことを分かっていたのだろう。
上司なのか、『男』と話していた。
リュファ 「この人体兵器は『失敗作』なんですよ…。」
?「あれほどの成果をあげてか?」
リュファ 「これはあるモンスターの一部の器官を人間のその部分の器官に組み込み、強化させるのが目的だったんだ。
…しかし埋め込んだ器官は使用不能になり、かわりに他の器官が強化された。
まぁ結果としてなんとかなったわけですが…
『使える』のは今回だけでしょう…。」
? 「(この年でこの技術と冷静さ…何よりも行動力は…)。」
ティナの『消息』。アキへの『失望』。
これが彼の執念を生み出した。
本人にしてみればどうでもよかったことなのかもしれない。
誰もが彼の不明な生き様に興味をいだく。
>>937 冬場は仕事が忙しいのもあってどちらにせよ冬眠です
パソも無いしねぇ
943 :
Mr.名無しさん:2006/11/09(木) 18:39:16
>>942 携帯があるじゃまいか
・・・嘘ですすいませんごめんなさい
さくさく先生お疲れ様っす
944 :
Mr.名無しさん:2006/11/10(金) 13:14:42
浮上保守
保守
リュファ 「これで『D・ボトン』の研究をして量産化に成功すれば世界は一気に変わりますよ。
どんな『権力』や『財』を持っていても銃弾一発で人は死にますから…
たわいないモノですよ…。」
? 「ふふっ…今の世の中は腐ってる。
すべて戻してやろうじゃないか…。」
一方、
ジンの降霊も終わったところだった。
キタザキ 「ふん!奴らめ、爆弾を外交カードにする気か…!
傲慢なやつらめ…。」
ラシク 「『D・ボトン』・『改造人間』…
そして、『リュファ』。
事態は一刻を争うほどだな。」
その時、会議室のドアが開く。
そこにはアキの姿があった。
シューサ 「アキ!」
ユカ 「アキさん!」
ジン 「おまえ!」
キタザキ 「大丈夫なのか!アキ!」
アキ「あぁ…。
それより…今回の兼…自分ごとに巻き込んで本当に悪い…。」
一同が静まり返る。アキが言うのはただの自惚れの勘違いだろう。
アキ 「俺はもう一度あの研究所に行く。
任務のためというより自分のために…」
キタザキ 「…アキ」
アキ 「巻き込んで本当に悪かったとは思ってるけど…もう一度俺に力を貸してくれ。」
アキの一言は
『願い』ではなく『決意』…『始まり』だった。
『D・ボトン』の警護。
研究所内から研究所周辺は警備で固められていた。
リュファは研究所内の中央部…『D・ボトン』の前で待機していた。
リュファ 「そろそろ来ますよ。」
森がざわめく…
冷静な影が素早く動く。
リュファ 「…いや」
警備している兵隊が地面の光に気付く。
リュファ 「もぉ来ているか…。」
光は激しくなり木から人へ…そして森ごと包む。
影の正体は…シューサだった。
シューサ 「へへっ…とりあえず『堕天』を使って数を減らさせてもらうぜ。」
『堕天』を設置しながら走り周り、ルートを作るシューサ。
ルートの使用者は…。
アキ 「いくぞ…。」
ジン 「おう!」
949 :
Mr.名無しさん:2006/11/11(土) 13:30:00
テポドン保守
じゃなくて…
D・ポドン保守
950 :
Mr.名無しさん:2006/11/11(土) 13:30:58
違ったw
D・ボトン保守
951 :
Mr.名無しさん:2006/11/11(土) 17:46:12
次スレどうするよ?
スローペースだし残り20ぐらいで立てればいいんでね?
シューサ 「俺が手伝えるのはここまでだ。
これからは『ハンター』としての仕事だ。」
シューサはショットガンを持ち、再び闇に紛れる。
そのとき、アキとジンは研究所に向かい走っていた。
アキ 「ジン…。本当に一緒に来て大丈夫か?」
ジン 「へへっ…そんなに『ヤワ』じゃねぇーよ!」
ジンはハンドガン…少し小さめな『銃』二丁を懐から取り出した。
アキ 「それは…」
ジン 「おまえらとの『仕事』は危険だからな…。
護身用に…。」
ジン 「普通の『銃』より軽くて反動が少ない…火薬じゃなくガスを使う。しかも、弾はゴム…
はっきり言って女性用だな。」
その時、
『堕天』を避けた改造人間の兵士がアキとジンに襲いかかる。
ジンは兵士に弾を放つ。
しかしあっさりそれを避けられた。
アキがジンの前に立つ。
『…ドサッ』
兵士はアキに触れる直前に倒れた。
アキ 「…なんだ?」
兵士の首筋にジンの放ったゴム弾が食い込んでいた。
ジン 「少し手を加えてね。
『跳弾』しやすくしてあんだよ。
計算して乱射すれば360°から刺さるぜ。」
研究所周辺の慌ただしい変化にリュファも気づく
リュファ 「やはり…来たか…。」
リュファと共にいる『男』…、
大柄な身体と剣を持っていた。
リュファ 「ところでマオさん…。私、用事がありますから、ここを離れますよ。」
大柄の男は、『マオ』と呼ばれた。
マオ 「ふふっ…リュファよ。怖じ気づいたか…。
まぁいい、お前から頂いた 『法術の加護』があるからな…」
マオは胸元のアクセサリーを握る。
マオ 「こいつは実に素晴らしいよ。何て言ったって身につけた者に魔法が届かないんだからな…。」
リュファ 「ええっ…剣技だけであなたに勝る者はいないでしょう。
『百鬼』と呼ばれたあなたに…。」
ほっす
さく先生お疲れ様です。
950超えたのでもうそろそろ次スレ建てようかと思います。
今週中に立てる予定ですので何かあればレスお願いします。
では建てたら誘導しますね。
958 :
Mr.名無しさん:2006/11/16(木) 00:26:15
静かだ・・・保守
959 :
Mr.名無しさん:2006/11/18(土) 20:43:52
ほ
すいません、何か規制中みたいでスレ立てられないみたいです。
代わりに立ててくださると助かります^^:
ほ
過去に1度スレ建てした事あり
それで今回規制・・・何だろうか?!
誰かたのむ!
>>962 原因不明ですね。
スレ立てたのはこのスレが初めてです。
そういえばこの前も原因不明のプロキシ規制があったっけ・・・。
誰かお願いしますね。
このままでいけば
>>908さんのテンプレ案で「それ何て妄想?」でw
964 :
962:2006/11/21(火) 11:18:04
GJ
埋めていいのかね?
いいんじゃね?
てか正ーーーー直 言って次スレ立てるの早過ぎたんじゃね?
でもしょうがないから梅
地道に梅ていきましょ