どうせモテないから妄想しようぜ Part3.1くらい

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1Mr.名無しさん
妄想。
それは、辛く厳しい現実から受けるダメージを緩和するための
一時的避難所。。。
そして、ここには自らの妄想により、他人の苦しみまでも消して見せようという、
偉大なる勇者たちが、己の粋を集めた力作を書き込んでいく・・・。

ここは妄想というなのオリジナルストーリーを書き込んでいくスレです。
長期連載、読みきり、なんでもOK。
自身がなくても、気負いせず書き込んでいきましょう。

あなたの妄想に救われる人がいます。

【dat堕ちしていった過去スレたち】
どうせモテないから妄想でもしよっと
http://human.2ch.net/test/read.cgi/male/1039438333/l50
どうせモテないから妄想でもしよっとPart2
http://human2.2ch.net/test/read.cgi/male/1046265113/l50
どうせモテないから妄想でもしよっと (Part?)
http://human2.2ch.net/test/read.cgi/male/1054967443/
 
3Mr.名無しさん:03/06/11 20:08
おまんこ女学院付属短期大学(おま短)
4Mr.名無しさん:03/06/11 20:17
>>1乙。

あとは、他の職人様がた町だな・・・・
5Mr.名無しさん:03/06/11 20:19
団鬼六
6Mr.名無しさん:03/06/11 20:21
SM小説界の重鎮はどうでもいい
7Mr.名無しさん:03/06/11 22:18
職人町age
8Mr.名無しさん:03/06/11 23:51
夏課外早朝の自習室。
初めは10人ほどいましたが、私一人になっていました。
「一人で頑張ってるのか。この夏が勝負だからな」
教師が入ってきて、私の背後に立ちました。
私はなんとなく警戒心を抱きましたが、解説してもらううち、
その距離は徐々に縮まっていきました。
「先生、ありがとうございます」
振り返った私を、教師は突然抱きすくめました。
「先生、、、!」
驚く私の唇を、教師はその唇で塞ぎました。
9Mr.名無しさん:03/06/12 00:01
教師は舌を挿し入れ、私の舌と絡めるように激しく啜ります。
髪をかき上げ、耳に吐息を吹きかけました。
貪るかのように首筋に舌を這わせ、鎖骨から耳までをなぞり上げました。
教師の荒い息遣いと唾液で、その付近が熱く湿っています。
「、、、先生、課外に行かないと、、、」
「こんな状態で行けないだろう、、、?」
スカートから下着に手を伸ばし、恥ずかしく濡れた部分を触りました。
濡れた指先を私の唇に押し付けると、私の唇をゆっくりと舐めました。
ボタンが全て外され、ブラもずり下ろされました。
露になった上半身に、教師は改めて舌を這わせました。
10Mr.名無しさん:03/06/12 00:09
kitaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
11Mr.名無しさん:03/06/12 00:23
左手は丸い膨らみを包み込むようにし、その先端を指で挟みました。
舌先が膨らみの先端をねっとりと刺激します。
痺れるような甘美な刺激に、その先端は小さく打ち震えました。
腿の辺りを上下していた右手が、小さな下着を剥ぎ取りました。
教師は私を机上に座らせ、揃えられた膝頭に手を掛けました。
「だ、だめです先生、、、私、、、!」
私の力無い抵抗を退け、その奥が明るみにさらされました。
濡れそぼったそこには透明な液体があふれ、
後ろの窪みまで濡らしていました。
12Mr.名無しさん:03/06/12 00:37
「綺麗だ」
教師はそこに舌を付けました。
薄紅色の肉片を、溝に沿って上下に往復しました。
教師の舌が上部の突起を捉え、周囲を転がすように動かします。
「ああっ、、、あーっ、、、あーっ先生っ、、、」
喘ぎ声を上げる私の口に、教師は指を挿し入れてきました。
その指を無心にしゃぶり、崩れるような強い刺激に耐えました。
13Mr.名無しさん:03/06/12 01:01
教師は私から顔を上げ、自身のジッパーを下ろすと、
雄雄しくそそり立ったものを私の眼前に突き出しました。
その先端にはうっすらと液体が滲んでいました。
「俺も濡れているんだ。きれいにしてくれないか」
教師は私を跪かせました。
極度の興奮にあった私は、命ぜられるままにそれを口に含みました。
教師はゆっくりと腰を前後に動かし始めました。
それが熱く脈打っているのを感じながら、必死で動きを受け止めました。
口角から唾液が零れ落ち、唇をだらしなく汚しました。
14Mr.名無しさん:03/06/12 01:05
アイドルのお尻で抜こう!
http://jbbs.shitaraba.com/school/696/
15Mr.名無しさん:03/06/12 01:14
教師が私の唇から引き抜きました。
透明な糸が、その先端と唇をつなぎました。
教師は私の唇を指で拭うと、机上に手をつかせました。
「、、、先生、私、、、」
「優しくするよ」
前方の小さな突起を指先で執拗に刺激し、潤いを助長させます。
隆隆としたものがスカートの下を潜り、教師は慎重に挿入してきました。
「い、痛い、、、!」
鮮烈な痛みがそこに走りました。
教師は臆することなく進入してきます。
粘る液体と血液が混ざり合い、生生しい色をさらしました。
私に覆いかぶさるように密着した教師は、私の耳の裏を舐め、
私の首筋はその吐息に熱く濡れました。
16Mr.名無しさん:03/06/12 19:45
(;´Д`)ハァハァ つ、続きを・・・
17Mr.名無しさん:03/06/13 10:39
教師は両手を私の腰に沿え、律動的に動かし始めました。
私は痛みも忘れ、強い快感に溺れました。
「あーっ、、、ああっ、、、先生、、、先生っ、、、!」
全身に快感が走り、登りつめるような感覚の後、
私は初めての絶頂感を味わいました。
教師は動きを速め、一気に引き抜きました。
赤みを帯びた白濁液が、私の腿をいやらしく伝います。
教師はそれを指ですくうと、私の唇へもっていきました。
私に指をしゃぶらせ、私の耳元へ口を寄せると、
「口外無用だ。わかってるね」
と言い残し、その場を離れました。
私は興奮状態が覚めず、しばらく放心していました。
ふと人の気配を感じて振り向くと、
不審な体勢の男子生徒が、そこに立っていました。
18Mr.名無しさん:03/06/13 20:26
きたよきたよ!!

オティンティンたったよ〜。
19Mr.名無しさん:03/06/14 00:34
男子生徒は前傾姿勢で、顔を紅潮させていました。
「、、、見たぜ、俺、、、お前すごいな」
男子生徒は私に歩み寄ると、すがりつくように私を抱きしめました。
「俺にも同じことやらせてくれよ、、、」
私の両肩を掴んで動きを制限し、私の唇に舌を挿入しました。
既に露になっていた胸を鷲掴みにし、激しく揉みしだきました。
「い、、、いやっ、、、止めてよっ」
「お前のしたこと、言いふらすぜ」
「だめっ、言わないで、、、!」
「だったら言う通りにしろよっ、、、」
男子生徒はぎこちない手付きで、私の下半身に手を這わせました。
教師との行為で濡れそぼったそこを、指でたどたどしく弄りました。
「はあっ、、、はあっ、、、」
男子生徒は顔を苦痛に歪め、制服のジッパーに手を掛けました。
20Mr.名無しさん:03/06/14 16:29
糞スレだ
21Mr.名無しさん:03/06/14 16:51
 l 。|.     :,:'
  l |.          .|
.  l |. - ‐‐- ,. ‐''´ .| l
━ 〃         .| l
━ ┃      i'     .| l
 ━┛|.        .| l
 ━ 〃 ,. - ‐- ‐- | l
 ━ ┃|.  /´フ`:, | l
  ━┛ |. し'、,.、j | l
`ー-、_ ', |. |!': .;;| .| l
   ┃ヽ、l.| :  ;;| | l  ,,
   ┃、 ヽ!   ;!l l
   ┃ ヽ  ゙、  .| l/ /
    ・  \ i;;;.| / /
ヽ  、 \  ヾi/ /  /
 `ー-、\ ,ゝ-'! //´
    `´`′  } ,.. j
     ヾ、   ! .:.:ノ
       ,.ゝ.:i:.:.:'.:.
   ,. ' ,. ':,.;;;i;;;;;_:.:..、ヽ
     / ̄     ̄\
   /          \
22Mr.名無しさん:03/06/14 22:47
男子生徒はジッパーの中から激しく勃起したものを露出させました。
「痛いんだ、、、さっきみたいに咥えて、早く楽にしてくれよ」
両肩を掴んで私の頭を押し下げると、強引に唇を割って挿入しました。
私の頭を両手で抑え、前後に荒々しく動かしました。
軽い痙攣のあと、男子生徒は私の中に放出しました。
生温かくドロリとした感触のものが私の口内に拡がり、
私は思わず喉を鳴らしてそれを飲み込みました。
「うう、、、うぐっ、、、」
「はあっ、、、ああっ、、、すごい、、、」
飲み込みきれなかった液体が、私の唇から滴り落ちました。
23Mr.名無しさん:03/06/15 00:17
キタ━━(゚∀゚)━━!!!
24自転車チューブ:03/06/15 01:48
お、いつの間にか復活してる

前スレでは中途半端になっちゃたし、どうしよう・・・
また新しいの考えようかな
25Mr.名無しさん:03/06/15 04:45
半月ぶりに見たら、スレの雰囲気が変わってる気が…w
いやでもこれはこれで(;´Д`)ハァハァ
なんでもアリもいいよね。
26Mr.名無しさん:03/06/15 09:35
21と22が噛み合っててワラタ
271:03/06/15 11:11
>>24
あの話を完結させてください。
待っています。
僕はあなた様のファンです。
28自転車チューブ:03/06/15 23:40
>>27
ありがとうございます

そう言っていただけるのはたいへんうれしいのですが
やはり、落ちてしまって前半が見れないものの続きを
するのはどうかと思いますのでやはりやるなら新しいのにしたいと思います。
ごめんなさい。
29Mr.名無しさん:03/06/16 01:41
肩で息をしていた男子生徒は、昂ぶりを抑えるように溜息をつき、
教師の行為と同様に、私を机上に座らせました。
膝を割ったその奥を、覗き込むようにして凝視します。
「いや、、、そんなに見ないで、、、!」
膝を閉じようとしましたが、逆に強い力で開かれました。
男子生徒は日に焼けた無骨な指を、そこに這わせました。
肉片を摘まむようにして、そっとなぞらえます。
粘着な液体を指で掬い取ると、硬く震える突起に擦り付けました。
「あっあっあっ、、、んん、、、」
肉片の端の、液体の溢れ出る窪みに指先を当てると、
ゆっくりと中に挿し入れてきました。
30ダメな機械:03/06/16 02:22
発泡酒のプルタブを開け、きんと冷えた黄金色の液体を喉の奥へと流しこんだ。
旨ぇ。一息ついてうあーっと食道を炭酸が通った心地よい痛みを思う存分感じる。
肌に張り付いた汗でびしょびしょに濡れたシャツの気持ち悪さすら忘れる至福の瞬間。

俺は部屋のちっちゃいベランダから身体を半分乗り出し、初夏のオレンジの夕暮れを
浴びながら酒を呑んでいた。薄暗い部屋の隅でヴォリューム最大で付けっぱなしのテレビ
では、スーツを着た真面目そうなアナウンサーが、今年の夏の異常な暑さをニュースとして
伝えていた。あークソ。夕方だってのに気温が全然下がってねぇらしい。今夜も熱帯夜か。

さっき開けたばかりの缶はもうすでにほとんど空になっていた。俺は軽いほろ酔いの波に
揺られるぼんやりとした思考でベランダの下に見える商店街を行き来する人々を眺めた。

ビルの谷間に見える灰色と紫に染まった彼方の雨雲、それに水彩絵の具のように滲む夕日。
買い物帰りの親子。塀の上を歩く野良猫。遠くからかすかに聞こえるナイター中継。
未だ鳴き止まぬ今季に生まれた蝉たち。時折吹き抜ける生ぬるい風に揺られる街の木々。

もう夏かぁ。早いもんだ。こんくらいの歳になると時間なんてあっという間に過ぎちまうな。
俺は表面が水滴だらけになった空の発泡酒の缶を握りつぶし、次の缶を取ろうと冷蔵庫へ向かった。

その時である。「うー・・・ん・・・」とベッドで女の声がした。
31ダメな機械:03/06/16 02:23
>>30続き

俺は声の元の人物・・・半裸でこの六畳程度の部屋のベッドで熟睡する痩せた女に目をやった。
閉じた目蓋の縁を飾る長い睫毛がぴくぴくと動く。額には光る大粒の汗。痛々しいくらいに
肋骨の線の浮いた薄い胸も細く長い腕や太腿もべっとりと汗で濡れ光っていた。「むにゃ・・・」
女が寝返りを打った。捲れたシャツの隙間から背骨の連なりがよく見えた。暗い部屋の中、
女の白く湿った肌が艶かしく映える。「・・・すー・・・すー・・・」そして規則正しい寝息。

俺は呆れた。この女はこんなクソ暑いクーラーも無い部屋で熟睡していた。
俺は3ヶ月ほど前からこの女と一緒に暮らしている。名前は千紗子、というらしい。苗字は
知らない。聞いてないからだ。よくよく考えたら俺は名前以外この女のことは良く知らない。

出会ったのは近所のパブで、カウンターで酔いつぶれていた女がいたので介抱してやった
のがきっかけだ。勿論俺は下心丸出しでだが、これが何故だか上手くいった。女はそのまま
俺の安アパートにまで転がり込んできて、それ以来ここに住みついている。痩せぎすで妙な性格の
女ではあるが外国の血の混ざっている風の整った顔立ちと猫科の動物を思わせるしなやかな肢体
に俺は本気で惚れてしまっていた。しかしこの女には謎の行動が多い。

俺の職業は雇われプログラマーなので、仕事が忙しいときは会社に1週間泊まりこむことも
あるが、基本的には自分の部屋で仕事をすることにしている。この狭い部屋の半分がベッドと
パソコンデスクで埋まっているのはそのためだ。俺がパソコンに向かって仕事をしている間、
千紗子は殆どの時間を俺のベッドで寝て過ごしている。1度観察したことがあるが、マジで1日の
半分くらいは完全に眠っているようだ。活動し始めるのは明け方か夕方で、丁度、俺が仕事を
中断して眠る時間と重なる。交代、という感じで俺がベッドに入り、女は身嗜みを整えてどこかへ
出かけて行った。たまに出かけない日には一緒に飯を食ったりセックスしたりもしたが、未だに
千紗子がどこに行っているのかは聞いていない。時々、新しい服などを着てくるのできっと
どこかで働いてるか、本当の自分の家にでも帰っているのだろう。俺はそう思うことにしている。
32ダメな機械:03/06/16 02:24
>>31続き

一体何をしているのか気になるし、心配もするが、千紗子が「ただいま」と言ってこの部屋に
帰ってくる以上、俺はかなりの部分今のままで良いと思っている。それに今更聞くのもなんだか怖い。

「・・・うーん・・・むにゃむにゃ・・・うふ・・・・・・」目が細くなり寝顔が笑顔になった。
俺はテレビもヴォリュームを下げ、冷蔵庫を開けて新しい発泡酒を取り出した。冷えた感触に手の
感覚がなくなる。一指し指をタブにかける。ぷしゅっ、白い泡が部屋に飛び散った。俺は千紗子の
寝顔を眺めながら缶に口をつけた。時々、俺はこの女について、もしかしてコイツって人間じゃ
なかったりしたりして、などとバカで幼稚な妄想を考えることがある。朝夕の起床の後の謎の
行動もそうだが、以前、夜中に千紗子と一緒に寝ていてこんなことがあった。

深夜2時。急に飛び起きる千紗子。「・・・どうしたん?」俺の質問を無視して女は冷蔵庫を
開けて牛乳と煮干と鰹節を持って裸足で玄関を飛び出して行った。またいつもの奇行か。
俺はそのままもう1度眠ろうとしたが、時間も時間だし放っておくのもなんだなあと思い、
ぶつくさ文句言いながらサンダルを突っ掛けてカラコロとアスファルトを踵で叩きながら
近所の寂れた神社へと向かった。ここに小さな公園があり、そこが千紗子のお気に入りの場所
らしかったので取り合えずそこに向かってみることにしたのだ。頭上を見上げると青白い月が
静かに厳かに輝いている。頬を撫でる涼しい風が心地よい5月の夜だった。公園についた。

千紗子発見。錆の浮いた電灯に照らされた空間にしゃがみ込んで何かしている。俺は歩を早め
そこに近付いた。ふと女以外の気配がした。千紗子の近くの闇の中に光る小さな球体が現れた。
俺がぎょっとしている側で、その球体がどんどんと増えて行く。まるで千紗子の周りに光の花が
咲くように見えた。最終的にその小さな光は18個にまで達した。最初は蛍か?と思ったが
暗闇に目が慣れるにつれそれは猫の眼球に電灯の光が映り込んだものだとわかった。にゃあ。
ふにゃあ、にゅ。にゃああー、猫たちが俺に気付いて一斉に鳴き出す。その声につられるように
千紗子がゆっくりとこっちを振り向いた。多分、勘違いだと思うが、その両眼が光って見えた。

33ダメな機械:03/06/16 02:25
>>32続き

俺が目をこすっていると、千紗子の周りに集まった猫たちはもう俺に対する関心を失ったようだ。
再び、闇の中でお互いが微妙な距離を取り、ただ何をするでもなく座りこんで目を閉じている。
それにしても随分といろんな種類の猫がいた。三毛、サバトラ、ブチ、ロシアンブルー、
スコテッシュフィールド、エジプシャンマウ、長毛が優雅なターキッシュアンゴラまでいた。

猫たちは思い思いの位置で座っていたが、何匹かは千紗子の手や足にその身体や耳を擦りつけていた。
牛乳を入れた皿。煮干と鰹節の残骸も見えた。クラシックタビーのアメリカンショートヘアーが
満足そうに舌なめずりしてゴロゴロと喉を鳴らしていた。「餌やりにきたのか? こんな時間に」
千紗子が近くにいた黒と白のブチ猫を抱き上げながら「ううん」と答えた。「参加料払いに」
「んん?」「新入りは参加料持ってこなきゃ仲間に入れて貰えないの」「?? 何の話だ???」
「いろいろあんのよ私らにも」千紗子がぱんぱんと膝についた砂と猫毛を払って立ち上がった。
千紗子がその細い指を俺の指に絡ませた。「帰ろ」「・・・ん? ああ、そうだな」

虫の音が響く月明かりに照らされた夜道を、アパートに向かって歩きながら俺は、
「なあ、おまえ、なんであそこで猫の集会やってるってわかったんだ?」と聞いてみた。
千紗子は俺の肩に髪を擦らせながら、「前から約束してたから」と訳のわからないことを答えた。

あれからも何度か千紗子はあの神社で猫の集会にお土産を持って参加しにいっているようだ。
近所の野良猫の餌付けしている猫好きなんていくらでもいる。最終的に俺はそう結論付けた。

「・・・すー・・・すー・・・」ほとんど肉のついていない板チョコのように貧弱な胸が呼吸の
たびに上下している。この蒸し暑い狭い部屋で熟睡する千紗子。俺はもう一口、発泡酒を飲んだ。
変な女だよなあ、しかし。指で手の平をちょんと触ってみた。開いていた手が軽く握り拳を作った。
34ダメな機械:03/06/16 02:28
>>33続き

耳障りな羽音がした。蚊だ。汗の臭いに誘われたのか。こんな高い部屋にまで入って来やがった。
俺は発泡酒の缶をデスクに置き電気をつけた。両手を開いてこの斑の小さな虫を必死で目で追う。
蚊はゆっくりと宙を旋回して、ベッドで眠る千紗子の額に静かに着地した。俺は右手を慎重に
動かして女の顔の前に移動させた。蚊は吸血を始めた様子だ。ぱちり、と千紗子の目が開いた。

瞳の焦点が徐々に合っていき、千紗子は右手を振り上げた俺の姿を確認した。「・・・どしたの?」
「千紗子、動くなよ」「なんで?」「いいから」「わかった」俺はパーにした右手を千紗子の
おでこに勢い良く振り下ろした。夏の熱気で蒸す部屋にぱちっ、と小気味良い音がこだました。

よっしゃ。仕留めた。「・・・痛ったー・・・・・・」千紗子が寝ぼけた声で呟いた。
千紗子の両耳が綺麗に伏せられているように見えた。多分、気のせいだろう。

千紗子はまたすぐに安らかに寝息を立て始めたのでオレもまたベランダへと向かった。


                                     お終い
35Mr.名無しさん:03/06/16 10:08
うまいっ!面白かった。チシャ…?
36Mr.名無しさん:03/06/16 10:45
>30〜34 どこから拾ってきたの?
37自転車チューブ:03/06/16 12:07
「私とお付き合いってやつしてみない?」
 名前も知らない制服姿の女子高生、しかもすこぶるつきの美少女に、突然そう訪ねられた。
 なんの前フリもなくいきなり目の前に現れた幸運(?)、
そういう浮いた話には、生まれてから22年間まるで縁が無かった俺は、
喜ぶより先にとりあえずビビッてしまった。
 お、落ちつけ俺、こんなのきっと夢だ、夢に違いない。
そうでなきゃきっと何か落とし穴があるんだ、そうに決まってる。
「ねえ、どうしたのぼーっとして?ちゃんと私の話きいてる??」
 女子高生がちょこんと小首をかしげて俺の様子をうかがった。
 とにかく気を落ち着けなくては。
 ちょっと待って、と女子高生を制し、深呼吸、ついでに自分の二の腕をつねってみる。
 当然のごとく痛みがある、とりあえず夢ではなさそうだ。
 まずは落ちついて、状況を整理してみよう。
 ここは道端、バイトの帰り道。目の前の少女は、バイト先のコンビニでたまに見かける女の子。
 うん、ここまでは問題無い。
 問題は、彼女が口にした言葉。「私とお付き合いってやつしてみない?」
 そんな馬鹿な。冴えないフリーターの俺に、ルックスだってたいしたこと無いこの俺に、
22年間一度だってもてたことのないこの俺様に限って、そんなことはありえない!!
 事態は俺のなかでますます混迷の度合いを深めていった。
「そろそろ話しを進めてもいい?」
 その言葉が、俺を現実に呼び戻した。
「ああ、その…えっと…」
 そんな戸惑いの声を了承と受け取ったのか、彼女は言葉を続けた。
「で、どうなの?付き合ってくれるの?」
「どうなのって言われても…」
「どうせ彼女なんかいないんでしょ?だったらとりあえず私にしときなよ」
 "だったらとりあえず" "私にしときなよ" そんないいかげんでいいんだろうか。

つづく
38Mr.名無しさん:03/06/16 12:17
80年代ラブコメ臭が(w
39Mr.名無しさん:03/06/16 14:17
長文氏ね。んなのいちいち読んでる暇ねーんだよ。
ああ・・・今日も2二人の女と会わなきゃならない。
ジゴロはつらいよ本当。マジこっちはいそがしいんだから、質で勝負汁!
40Mr.名無しさん:03/06/16 14:29
膣で勝負汁!
41Mr.名無しさん:03/06/16 14:38
>>39誰も「それが妄想だろ!」ってつっこんでくれないんでつね・・・
42Mr.名無しさん:03/06/16 14:44
このスレは妄想がデフォ
43Mr.名無しさん:03/06/16 15:36
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44Mr.名無しさん:03/06/16 23:57
>37
ラブコメかよ ちと痒いな
妄想とはいえ多少の現実味が欲しいところだ
458〜 ◆K9Kh/Wxcc. :03/06/17 00:38
8ですが、レスが増えて混線してきましたので、
今更ながらトリップ付けます。
468〜 ◆K9Kh/Wxcc. :03/06/17 00:56
節くれだった指を奥まで挿し入れ、中を掻き回すようにしました。
「締め付けてくるよ、、、」
「ああっ、、、いやあっ、、、んん、、、」
男子生徒は暫く出し入れを繰り返した後、その濁った液にまみれた指を、
私の胸で無造作に拭いました。
そのまま私を机上に横たえて脚を脇に抱えると、
再び力を得たものを、勢いよく私の中に挿入してきました。
47ダメな機械:03/06/17 01:28
夏の真昼間からオレときたら近所を歩き回って蝉の抜け殻を集めていた。
色褪せたMOTORHEADのTシャツに自慢気にくっ付いている飴色の小さな甲冑の
数は15個。ここいらは田舎ではあるがほんの1時間程度の探索でこんなに抜け殻を
発見できるとは思わなんだ。まだまだ日本には自然が残っている。そして蝉は頑張ってる。

何気ない地球の大きさと暖かさに触れてちょっとプチ感動したところで本題である。
さて何故オレが蝉の抜け殻を集めるためにこの気温32度の中汗だくで歩き回っているか
というとこれが深い訳や難しい理由などまるで無く、まあ正直に言えば死ぬほど暇だからである。

自慢では無いがオレは今年で25になるが大学を中退してこの5年、バイトの類は一つも
したことがなく、まあいわゆるプーである。しかしただのプーかというとこれがただのプーでは
なく、オレとしては「機が熟すまで動かない」「やりたいことがきっといつか見つかる」と
れっきとした信念の元、プー生活をあえて続けているわけで、いわばハードコアなプーなので
ある。1度、OLをやってる姉やパートで忙しい母親に「働けアホ」と問い詰められ、上記の
ような正当な「働かない理由」を堂々と述べたところ、姉にはグーで殴られ母親には泣かれたが
いやはやまったく、この2人、野蛮であり浅はかな人間である。血を分けた家族の意見は尊重して
ほしいもの。心に余裕が無いのは困りものである。天国の父親も嘆いているのではないかと思う。
48ダメな機械:03/06/17 01:29
>>47続き

そんなオレだがこれでなかなか忙しく、プレステ2やったりネットやったり地元の仲間集めて
徹マンやったり、河原で花火やったり、神社の境内で地蜘蛛捕まえたりと忙しく、今朝も夏の朝
特有の陽の匂いのする風に吹かれつつ目を覚ました後、さて今日はどんなことをして時間を
潰そうかと思案に暮れていたところ、ふとカーテンに目をやるとそこにくっついていたのは
蝉の抜け殻。開けっぱなしの窓から2階にあるオレの室内に入りこみ、このカーテンによじ登って
孵化するとはなかなか天晴れ、根性のある蝉である。オレは感銘を受け、ネットの昆虫図鑑で
調べたところヒグラシであることが判明。その日暮らしのオレとは相性ぴったり(うまいねどうも)。
ここは一つ今日は近所の蝉の生態を調べてみようとフィールドワークを始めるに至った次第である。

「よーし、16個めゲット!」おう、いえい、ぽぅ! と嬉しさのあまりマイケル・ジャクソンの
唄をうろ覚えなメロディと出鱈目な英語で少し歌ってみるオレ。気が付くとうすぐ後ろを訝しげな
表情で通り過ぎて行く自転車に乗った野球少年2人。胸元が汚れたユニフォームが非常に眩しい。

気にしない気にしない。次の抜け殻を探すため雑木林を抜け、河原に到着。遠くに掛かる橋を
列車が通り過ぎて行く。陽炎に揺らめく車体には清涼飲料水の広告が微かにだか見えた。そういえば
喉が乾いた。ポケットを探ると穴の空いた硬貨が3枚ある感触。握り締め取りだし手の平を開く。
50円玉が1枚と5円玉が2枚の計60円。オレは土手の上まで駆け上がり奇声を上げながら
その全財産を川に向かって大遠投した。あまりのフォームのダイナミックさに肩と腰が鈍い音を
立てたがそれも気にしない。痛いけど。肺いっぱいに息を吸い、思い切り吐いた。じりじりと
地面を焦がす太陽がオレのほぼ真上にあった。ああ、オレここで干からびて死んじゃうのかな。

そんなストイックな気分に浸りボーっとしてたら横から着た自転車に追突された。うごあぎゃふ。
戦利品の抜け殻がバリバリと音を立てて飛散し、オレ自身も土手を数メートル転がり落ちた。
49ダメな機械:03/06/17 01:31
>>48続き

「・・・あんた何やってんのそんなところで」自転車を漕いでいた女がそう言った。聞き覚えのある
声だ。オレは身体を起こし声の主を見上げた。太陽を背に立つ女の首の辺りから6角形の光が見えた。

幼馴染のアツコだった。確か今年の初めに結婚して旦那の田舎の東北に行ったが4月くらいに早々と
離婚して地元に戻ってきたヤツだ。確かガキが1人いてその養育権をめぐって泥沼の裁判中だとか
聞いてるがピュアボーイなオレにはそこらへんの事情はよくわからんし首を突っ込む筋合いも無いの
で友人たちから聞いた噂話程度にしか知らない。「それが人身事故の被害者に言う台詞かおい」

オレはジーンズやTシャツについた草や蝉の抜け殻の破片を払いながら土手を登りアツコに近づいた。
バツイチ女はにやにやと笑ってオレを見ていた。清潔そうな真っ黒なボブカット。その房の幾つかが
汗で顔に貼りついていた。腕まくりした白いブラウスの越しに下着のデコボコが見えている。
「実はあんたのお母さんとお姉さんに頼まれたの。ウチのごく潰しを轢き殺してくださいって」
ぴったりとしたスリムジーンズは汗を吸って少し湿っているようだ。「・・・保険金目当てか」
オレの答えにアツコはアハハと笑った。「いや冗談。ゴメン、大丈夫だった? 道の真ん中で
ボーっとしてんだもん。避けると思ってたからつい」「つい轢くな」オレは自分の腰をさすった。

けっこう頑丈だなオレ。あんなに派手に転んだのに痛むのは例の大遠投のとき痛めたところだけだ。
肩や腰をさすって眉をしかめるオレにアツコの表情が沈む。真剣に心配になったらしい。
「ちょっと大丈夫? ゴメン、ホントに。病院いく?」「いやいいって・・・」ホントに
肩を痛めた理由についてはあまり言いたくはない。「Tシャツ一面に付けてた蝉の抜け殻が、
プロテクター代わりになってくれたから軽傷で済んだみたいだ」「・・・そんなバカな」
50ダメな機械:03/06/17 01:32
>>49続き

「・・・ところであんた今、暇?」「今どころか明日も明後日もその先も取り合えずは」
「ちょっと手伝って欲しいことあるんだけどいい?」「高いぜ」
「うまい棒とチョコバットどっちがいい?」天国のお父さん、ボクは今バカにされています。
「せめてカントリーマァムとかオールレーズンをよこせ」そしてどうやらボクは本当にバカです。

「手伝ってくれたらウチでご飯ご馳走するけど?」そういえばコイツは調理師学校の講師を
やっていたことがあるらしい。「何でも頼みたまえ」「あらそう。助かるわ」
アツコが「じゃあついてきて」と土手を河原に向かって下り出した。素直について行く。
今気付いたが、アツコの自転車の荷台にはスコップが縛りつけられていた。「穴掘り?」
「そ、穴掘り」「この炎天下の中で何てことやらせるんだ」「緊急の用事なのよ」
「死体でも埋めるのか?」「逆よ。掘り返すの」「死体を!?」「違うってば」

河原についた。ここでは川上から少し涼しい風が吹いていた。背の高いセイタカソウがざわざわ
と揺れていた。アツコが虫除けのスプレーを自分の身体に噴き掛けていた。「はい、どうぞ」
スプレーを受け取り、オレも剥き出しの腕や首に虫の嫌う薬品の匂いをつけた。
「んで、どんなお宝が発掘されるんだ?」「ヌイグルミ」「はあ?」「大きさは30センチくらい」
「・・・・・・」「テディベアよ。えーと確か柄はピンクと茶色。首のリボンは緑と白の水玉」
「訳がわからん」「理由は後で話すから。じゃまずはあの辺からお願い」オレはアツコの指差した
場所へとぼとぼを向かい、小石の混ざった地面にスコップの先を突っ込んだ。あー暑いな。クソ。
この河原全部がアイスクリームに変わっちゃわねえかな。あそこの橋からこっちがバニラ。んで
あっち側が抹茶。川向こうはチョコチップかキャラメルかはたまたラムレーズンか。そいで
こーやってスコップで豪快にすくって食うわけよ。くー堪らんねしかし。

辛い肉体労働が始まると妄想が止まらなくなるのがオレの癖だ。あーあそこでボール遊びしてる
子供。あのボール、実はでっかいダンゴムシが丸まったものだったりしたら・・・おー怖っ。
51ダメな機械:03/06/17 01:33
>>50続き

「あ、掘るのはそんなもんでいいわよ。そこはハズレね。次はあそこ宜しく」
アツコは軍手に小さなシャベルを持って薄汚れた紙切れ片手に地面に印を刻んでいた。
見ていると歩幅を計って正確な位置を割り出そうとしているように見える。
「おい、アツコぉ。喉カラカラなんだよ。なんか飲み物買ってきてくれー」「わかったわ」
アツコは紙切れをポケットに仕舞って「じゃあ買ってくるけどその間サボっちゃダメよ」
「トラストミー」棒読みでオレは答えた。「印つけたところ掘るのよ。いいわね」

目の前をウスバカゲロウが飛んでいった。蜜柑色の夕焼けをキラキラと川面が反射させていた。
泥で汚れた顔のままオレはあー綺麗だなあ、とその光景を見ていた。遠くの橋を列車がまた通った。
アツコの手伝いを始めてからもう何本の電車が通ったかなど勿論憶えちゃいないが、車内には
すでに電気がついているようだった。「・・・・・・やっぱダメだったか、残念」、最後の穴を
埋め直しながらアツコはそう呟いた。「もう終わりにすんのか?」「うん、日も暮れてきちゃったし」
オレは温くなったミネラルウォーターを飲み干した。「・・・明日、筋肉痛だなこりゃ」
「ホントに有難う。ゴメンね。こんなことに付き合わせちゃって」「別にいーよ暇だったし」

茜色に染まったアツコの横顔がやけに寂しそうに見えた。「んでさ、結局、何を探してたんだ?」
「テディベア。12年前にこの辺に埋めたヤツ。」「12年前!? なんで埋めたん!?」
アツコが持っていた紅茶の缶を地面に置いた。「妹のだったんだけどね。どうしても欲しくて」
「・・・・・・」「妹がいない間に盗んで、この辺に埋めて隠したの」例の紙切れを出した。
「妹とは大喧嘩。お姉ちゃん、あたしのクマさんとったでしょ!?ってすごい怒ってた」
「そりゃそうだろ」「アタシは最後まで知らないフリしてて。親とかにももうバレバレだったんだけど」
「結局、それ以来妹とはなんか距離を置くようになっちゃってさー。ははは、バカだよねえ私」
52ダメな機械:03/06/17 01:34
>>51続き

一段と強い風が周囲を吹きぬけた。心地良い冷たさの風だ。雑草が大きく揺れ葉が舞い散った。
「さすがに今じゃ普通に話すようにはなってるんだけど、私、ずっとわだかまり持ってたんだ」
「妹ももう忘れてるだろ」「うん多分ね、でも私は忘れられないよ。ホントに悪いことしたんだもん」
「それで今更、なんで探す気になったんだ?」「再来週に結婚するの」「妹が?」「私も」

オレは思わずアツコの顔を覗きこんでしまった。「マジで!?」「しかも1回、離婚した相手と」
オレは今までオレ以上にいい加減な人間はいないと思っていたが上には上がいるようだ。世界って素敵。
「妹の嫁ぎ先が九州でね。私が東北じゃない? なかなか会えなくなっちゃいそうだから思い切って」
アツコが子供のように微笑んだ。ポケットから取り出した煙草を口に咥える。吸う?とオレに目で
合図したので有り難く一本頂く。夜の帳が落ち始めた川原での一服。悪い味はしなかった。
「あのときのテディベアを返して、ちゃんと妹に謝って別れられたらカッコイイと思ったんだけど」
アツコは煙を吐いて瞳を閉じた。「世の中そうは上手くいかないってことかしら・・・・・・」

再び開いたアツコの目に光るものが見えた。オレはアツコの手から紙切れを奪い取った。
「? ちょっ・・・どうしたの?」オレは紙切れを目を皿のようにして見た。子供の字で
テディベアを埋めた場所を歩数で示しているようだった。「アツコ! おまえはアホだ!」
「??? ・・・ええっ!?」「大人の気持ちで子供の描いたものを読むから予想が外れるんだよ」
オレは紙切れをアツコに返して、スタート地点と思われるグラウンド入り口の看板の前に走った。
「そっから大声出してオレに歩く方向指示しろ!」「・・・もういいってば。帰ろ」「ダメだ!」
「だってだって・・・こんなに掘っても見つからなかったんだよ!?」おそらく30個所は調べた
はずだ。「いーから早く指示しろブス!」「・・・ったなコノ無職童貞!」「悪いかボケ!」
53ダメな機械:03/06/17 01:35
>>52続き

ほんの数秒、沈黙が流れた。「・・・え? あんたホントに童貞なの?」オレは無言で親指を立てた。
「任せな」「・・・訳わかんないよバカ!・・・いい、いくよ! 川に向かって16歩!」
オレは言われた通りに歩幅を調節して歩いた。「煙突を右に見て32歩いって右向け右!」
空にはすでに星が瞬いていた。彼方に工場の煙突が見える。「次!」「左に9歩!」「次!」
さっきまで掘っていた地帯とは少しずれた範囲へと出た。「最後、陸橋に向かって25歩!」
陸橋は2つあった。列車の通るものと高速道路へと繋がるものだ。「・・・どっちだよ・・・」
「頼んだぞ無職童貞!!!!!」アツコが力一杯叫んだ。土手を歩いていた人が何事かとこっちを
見ていた。「おうよ!」オレは基準とするのは列車の陸橋に決めた。「・・・23、24、25!」

オレは遂に見つけた宝の位置にタバコを吐き出した。それは土の上を転がり線香花火のように燃え光った。
「アツコ、スコップ持って来い」笑いながらで夢中になって地面を掘るオレとアツコ。
「出てくるかな?」「当たり前だろ」「ホントに? 出てくるかなっ?」「当たり前だっつってんだろ」

そして10分後、ビニールに包まれたボロボロのクマのゾンビが12年ぶりに地上に這い出てきたのだった。

                                               お終い
54Mr.名無しさん:03/06/17 01:48
このスレも盛り上がってきたな。

>>37
前の続きが気になっていたんだが・・・
55Mr.名無しさん:03/06/17 05:16
ん〜一気に職人さんが集まってきた。いい感じ。
56Mr.名無しさん:03/06/17 06:06
まとめサイト作りたいね。
正直創作文芸板より良質(w
願望を書くことにてらいがない文章は読みやすい。
578〜 ◆K9Kh/Wxcc. :03/06/17 09:24
手は私の胸を掴み、腰を激しく動かしました。
男子生徒との接触部分は益々潤いを増し、
潤滑油のようにぬらぬらとした色を呈しました。
私は男子生徒の指を唇に導き、その指を無心にしゃぶりました。
机は振動に軋み、男子生徒の額から汗が玉になって滴りました。
「はあっはあっはあっ、、、」
「あんっ、、、あんっ、、、ああーっ、、、」
「俺、、、もういきそう、、、」
「だめぇっ、、、中に出さないでぇ、、、!」
男子生徒が引き抜くと、液体が私の胸の辺りまで飛散しました。
男子生徒は持っていた布でそれを拭い、私の上体を起こすと服を整え、
軽く口付けをして去っていきました、、、
588〜 ◆K9Kh/Wxcc. :03/06/17 09:28
お終いです。
駄文にお付き合い、ありがとうございました。
他の方々の作品を楽しみにしています。
独男の皆さんに幸あれ。
59自転車チューブ:03/06/17 10:56
>>37の続き

「ねー、ねー、いいでしょー。その様子じゃ、どうせ彼女なんかいないんでしょ?」
「うぐ・・・それはまあ、その通りだけど・・・その・・・」
 確かに彼女の言うとおり、俺はもてない。だが、
チラリとひそかに思いをよせる一人の女性の顔が頭をよぎった。
「何、好きな人でもいるの?まさか片思いってやつ?」
 さすが女の子、こういうことには敏感らしい。
 興味本位丸出しの視線を俺に向けている。おそらく根掘り葉掘り全部聞き出すつもりだ。
根拠は無いが絶対にそうだ、彼女の爛々に輝く瞳がそう言っている。
「まあ、その・・・それはとりあえず置いといて・・・」
「ええ〜、置いとかなくていいよ〜、色々教えてよ〜〜」
 上目遣いに俺を見つめるその仕草。不覚にも可愛いなどと思ってしまった。
 一瞬でも気を許したことに自己嫌悪と罪悪感を覚え、視線をそらす。すこしだけ、頬があつくなってしまった。
 そんな俺の様子をチャンスと見たのか、彼女は子犬のようにまとわりついて口を割らせようとしている。
「ええい!そんなことはとりあえずどうでもいい。それよりキミの事だ!!」
「ん?私のこと・・・?」
 キョトンと首をかしげて、俺を見つめる。
「その・・・最初にキミが言ったことだよ、えっと・・・だから・・・その・・・・」
 自分で蒸し返したくせに、『お付き合い』という言葉が上手く出てこない。
 俺が色恋沙汰には無縁でこういう話は一番苦手だったことを今更ながら思い出した。
「ああ、そうだったね。うん。そういうことだから、お付き合いしよ」
 どうがんばっても言えなかった単語を、彼女はあっさりと口にした。
 たったそれだけのことで、俺の体は理由もなく熱を持つ。
 好きな人に言われたのならともかく、見ず知らずの少女の言葉だというのに、徐々に鼓動は早まっていく。
 今日ばかりは、自分の恋愛ベタが憎かった。
 それと同時に思う、俺はなんて不誠実なんだと。

続く
>>54 前の続きは、ごめんなさいです。一番最初からもう一度このスレではじめるという手も無いことも無いですが・・・
60Mr.名無しさん:03/06/17 11:04
そこへ現れたのは勿論我らがジャッキー。
もはやスレの見境なく酔拳が炸裂し
あたり一面が地の海と化すのであった。
6154ではないが:03/06/17 20:03
>>59
>>54 前の続きは、ごめんなさいです。一番最初からもう一度このスレではじめるという手も無いことも無いですが・・・
ご迷惑でなければ、是非!!っといわせていただきたいです。
62Mr.名無しさん:03/06/17 20:06
あおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!!!!!!!!!

(突然見つけた良スレに興奮して叫んでいる様子)


荒らし避けのためにも、このスレ、sage進行にしませんか?
63Mr.名無しさん:03/06/17 20:46
>>8〜氏
お疲れ様でした。自分は結構楽しませてもらいましたよ。
また機会があったら是非お願いします。
64ダメな機械:03/06/18 02:02
オレが深夜のコンビニでバイトをはじめて半月が経つ。
慣れない夜勤にもようやく身体が慣れ始め、最近は普段よりも調子がいい。
もともと、オレは少々人嫌いの傾向があったので、人が少ない夜中の仕事の
ほうが性に合っているらしい。とても落ち着くし、仕事もはかどる気がする。

「ねーねー、コーちゃん、仲根かずみっていいよねえ」レジ奥で雑誌のグラビアを
観ながら、今週の夜勤のパートナーである飯田がオレに話しかけてきた。
「かずみ、じゃなくてかすみ、ですよ」とオレは訂正しながら、軽く舌打ちをした。
この飯田という金髪のデブは気は良いヤツだがちと馴れ馴れしい。会ってまだ1週間も
経たないオレを勝手に渾名つけて呼ぶことにオレは違和感を覚える。

「あー、おっぱいがたまらんねーかずみちゃんはー」飯田はスニッカーズを一口齧り、
Dr.ペッパーを勢い良く喉に流し込んだ。人の話を聞け豚、そう思ったつぎの瞬間、
まるで返事でもするように飯田は凄まじい音のげっぷを店内にこだまさせた。「失礼」

オレは腕時計をちらと見た。時刻はAM 1:57を示していた。
「そろそろだね」飯田が雑誌を閉じてレジへと出てきた。「そろそろっすね」オレも答える。
「今日くるかな?」金髪豚は口のまわりについたチョコを懸命に舐め取りながら言った。
「くるんじゃないっすか・・・あ、来た」午前2時とともに自動ドアが開いた。

このところ毎日、同じ時間にこのコンビニに来る子、オレや飯田は「おむすびさん」と
呼んでいる若い娘さんが、きゅっきゅっと床にスニーカーを擦らせながら店に入ってきた。
65ダメな機械:03/06/18 02:03
>>64続き

外は小雨が降っているらしい。「おむすびさん」の短い髪は少しだけ濡れていた。
「ふっ・・・」その小さな顔に片手を当て、身体を少し前に折った。「・・・えっくしゅっ!」
うー、鼻を啜り、彼女はレジのほうを見た。黒目がちな大きな瞳とオレの生気の無い視線が交差する。
すっぴんの顔に微かな笑顔が浮かんだ気がした。オレは恥ずかしながらドキドキして動けなくなっていた。

おむすびさんは雑誌のコーナーへ向かった。パーカーとジーンズという軽装の後姿。その歩き方から
彼女のスタイルの良さが想像できた。飯田が興奮気味にオレに唾を飛ばしながら喋りかける。
「コ、コ、コ、コーちゃん、今こっち見てなかった? 今こっち見てなかった?」
なんで2回言う。あとコーちゃんって呼ぶな。それにしても・・・おむすびさんは可愛かった。

彼女の名前の由来はこうだ。5日前の深夜、配送された弁当やサンドイッチを棚に陳列している
オレに彼女はこう言った。「あの、おむすび・・・じゃなくておにぎり、新しいの、下さい」
オレは「ああ、ハイどうぞ」と、まだケースに並んでいるおにぎりを見せた。ハッとした顔をする彼女。
「・・・直接巻いたヤツ・・・ないん、ですか」「はい?」「・・・海苔をこう直接、おむすびに」
「ああ直巻きおにぎりですか。すみません。それくるの朝なんですよ」「そう、なんですか」
オレはそのときになってようやく話をしていた女の顔をちゃんと見た。驚いた。すごい美人だったからだ。
「じゃあ、パリパリしたので。ええ。パリパリしたのでいいです」そう言って彼女は紀州梅を手に取った。

それからというもの彼女は毎日、この時間になるとここに来ておにぎりを買って帰っていく。
そして3日前、飯田と2人で彼女のことを「おむすびさん」と呼ぶことに決めた。呼び名に関して、
飯田は「おにぎりさん」を主張したが、オレは断固として「おむすびさん」を主張した。特に意味は無い。
なんとなく彼女の口から出る言葉の響きとしては「おにぎり」より「おむすび」のほうが相応しい、
なんだかよくわからないがそう思ったからだ。ああ、「おむすびさん」がレジに歩いてくる。その手に
紀州梅のおにぎりを持ちながら。美人はそんな姿も絵になるなあ、とオレは思わず溜め息を付いていた。
66ダメな機械:03/06/18 02:04
>>65続き

オレと飯田はその後もよくバイトの合間に「おむすびさん」について色々と憶測を語り合った。
彼氏はいるのだろうか。何をやっている人なのだろうか。何故海苔はパリパリではダメなのか。
住んでいるのは近所だろうか。地方から出てきたのだろうか。何故直巻きに妙な執着を見せるのか。
話題が途切れると、相変わらず飯田は甘いものを食いながらアイドルのグラビアを見ては「すげー」
「すげー」と鼻息を荒めていたが、オレはどうしても「おむすびさん」のことが頭から離れなかった。

夜勤明け。オレはサンドイッチと牛乳を入れたコンビニ袋をぶら下げて店を出た。「お疲れー」
自転車で帰る飯田と挨拶を交わし、突き刺さる朝日に目を細めながらふらふらと家路へと歩き出す。
「おむすびさん」は今頃何をやっているんだろうか? あの時間に食い物を買いに来たということは
オレと同じでこれから眠るんだろうか? 学生さんなのかな。それとも夜の仕事してるとか?

オレは溜め息をついた。いかんいかん。何を女に惚れそうになどなっているのだ。アホらしい。
これまでも何度か好きなった女もいたし短い期間ではあるが女と付き合ったこともあった。
しかし持ち前の「極度な出不精」と「キチガイ地味た物臭さ」と「軽い人嫌い」のおかげで
大抵の相手は1ヶ月程度で愛想を尽かし、オレの全人格を否定する捨て台詞を残して去っていった。

オレは冷めた人間なのである程度の悪口や厭味やイヤガラセなどまるで気にならないという
特技を持っているのだが、さすがに「私の時間返してよ。この詐欺師野郎!」とか
「今すぐ死んで。あんたが生きてるって事実がもうムカついてたまんないの」とか言われると
少しだけ凹んだ。この辺でようやく、ああオレは人付き合いというものが出来ないダメ人間なのだな
と気が付き、ただ通っているだけだった三流のデザイン事務所を辞め、家の2階の八畳半の自室を
主な活動場所と定め、なるべく人と関わらない第ニの人生の第一歩を踏み出したのである。
67ダメな機械:03/06/18 02:06
>>66続き

そんな植物のような平穏な生活にも慣れ始めたわけだったのだが、生活費を稼ぐために
重い腰を上げてどうにか始めたバイト先で例の「おむすびさん」と出会ってしまい、こうして
また性懲りも無く女に惚れそうになってる次第なのだ。まったくオレはなんて弱い生き物なんだろう。

あー情けない。帰ったらちんこ引き千切ってトイレに流そう。そんなことを考えながらいつもの道を
いつも通りにいつものスピードで歩いていると、ふと女性の声が聞こえたような気がした。ん?
周囲を見回すがそれらしい人影はない。今日は土曜日。時刻は7時前。制服を着た学生とは何人かと
擦れ違った気がするが、彼らの話す声でもないらしい。なんだか妙に気になり耳を澄ましてみる。
やっぱり聞こえる。なにやら芝居の台詞のよううな喋り方だ。オレはいつもは通り過ぎる路地に
入っていった。にゃあ。首輪をつけた茶トラのネコがオレの足の間をするりとすり抜けて行った。

こんなところに公園があったのか。随分長く住む土地だが、下町なせいか入り組んだ路地が多いため
意外な場所に意外な商店や飯屋や仏閣や墓地を発見するとこがままある。この公園の存在も今始めて
知って驚いた。ここからほんの数十メートル先にいけばオレの家だ。女の声は公園の真ん中でしていた。

オレは最初のこの声が聞こえたとき、すぐに「おむすびさん」の声に似ていると思った。
しかしそんなバカなとすぐにその考えを打ち消した。幻聴が聞こえたのかとも思った。だとしたら
かなりの重症だ。精神科にもしばらく行ってないな、久しぶりに行くことになるかな。
そして、公園のベンチで座ってコピーを束ねた台本らしきものを見ながら1人喋っているのは、

紛れも無く「おむすびさん」だった。
68ダメな機械:03/06/18 02:08
>>67続き

「いやしかし、私は思うのです。貴方こそが新の王に相応しき人物であると」、「おむすびさん」は
すっと息継ぎをして続けた「そうでなくてなんでしょう。私はずっと側で見ていました。さあ、今こそ
決断のときなのです。さあ、我等をお導き下さ」オレの気配に気付いたのか「おむすびさん」の目が
それまで見ていた台本から上げられ、オレの方を向いた。「・・・あ、おはようごさいます」

「おむすびさん」の挨拶を受けて、オレも軽く頭を下げた。「あ、どーも。は、ははは・・・」
「あの、コンビニの店員さんの方、ですよね?」「そーっす。嬉しいなあ。憶えててくれたんすか」
「ええ、それはもう」人気のない静かな公園に心地良い大きさで響き渡る明朗とした声だった。

「あ、いや、あの、たまたまこっち方面がオレん家でして。そんで帰ってる途中になんか誰かが
 喋ってるような声が聞こえたもんでして。何かなあなんて思ってそれで見に来てみたらあのその」
落ち着けオレ。別に何も悪いことはしとらんだろ。そんな一気にまくし立てるな。普通の呼吸でGO。

「おむすびさん」は口に手を当てた。「ありゃ、ごめんなさい五月蝿かったですか。すみませんねえ」
「いやそんなことないっすよ。そんなんじゃないっすよ。いやマジで、もうホントに偶然ですから」
「・・・あの」「なっ、なんでっしょう」「良かったら少しお話しませんか?」「よよよ喜んで」

夜勤明けの上での予想外の出会いだったため脳味噌が大量に綿飴を作り出していた。その後色々と
「おむすびさん」と話をしたがその内容をまるで憶えていなかった。ただここで始めて知ったこの
人のことをかいつまんでまとめるとこんなところだった。本名は高岡美枝子。秋田県出身。
今年で二十歳の大学生で趣味は芝居を観ることとやること。劇団「柴犬研究」という中規模な劇団
に所属する舞台俳優の卵であり、今現在半月後の公演に向けて目下練習中らしい。
69ダメな機械:03/06/18 02:09
>>68続き

「ここ一週間ばかり深夜まで練習やってて・・・」と「おむすびさん」は少し照れたように笑った。
だからあの時間に決まってコンビニへ来てたのか。「で、その後もここで練習してたんすか?」
「はい。なんか私、全然経験ないのに急に準主役みないな役貰っちゃってすごく不安で」
オレは改めて「おむすびさん」こと美枝子さんの顔を見た。寝不足で少しやつれ気味だがやはり
メチャクチャな別嬪さんであった。その大抜擢も押して知るべしである。

頑張ってるなあこの人。「あの、その芝居オレも観に行ってもいいですか?」「それは是非」
「おむすびさん」はごそごそとバッグからフライヤーを取り出してオレに手渡した。
「場所は下北沢なんですけど・・・わかります?」そんなオサレな街には勿論馴染みはない。
「よく行きますよ」「良かった。じゃああのふとっちょの方もご一緒に」「ああ・・・はい」
飯田にはこのことは言わないでおこう。悪く思うなよデブ。明日、角砂糖やるから許せ。

こうして別れを告げ、「おむすびさん」はあくびをしながら去っていった。オレはその後姿を
見えなくなるまで見詰めていた。「高岡、美枝子さんか・・・」オレはこの公園のベンチに横になり
芝居のフライヤーを顔に乗せそのまま眠った。どうやらオレはまた女に惚れてしまったようだ。

やれやれだ。またあんな思いをすることになるのかと思うと気が重いが、それとは反対に
妙に胸の奥が軽くなったようにも感じた。そういえばこんな気持ちになったのは久しぶりだった。

                                          お終い
70Mr.名無しさん:03/06/18 06:19
↑どこのコピペ?
71Mr.名無しさん:03/06/18 09:30
前の時は完結してなかったんじゃなかったけ?
72Mr.名無しさん:03/06/18 11:06
創作文芸板と同じ腐臭がするスレ
73Mr.名無しさん:03/06/18 20:01
>>ダメな機械 氏
すごくイイ!すごくイイ!!すごくイイ!!!
個人的にはチューブよりも好みだ。面白かったyo!
74Mr.名無しさん:03/06/18 21:49
クソスレ立てまくったり殺伐とした煽り合いする
よりかはこの手のスレのほうがなんぼか建設的ではあるな
75Mr.名無しさん:03/06/18 22:42
ダメな機械のはどこかのコピペだろ。
レスした時間の間隔があまりに短い。
64〜69までを7分で書くのは無理だろ。
76Mr.名無しさん:03/06/18 23:01
>>75
馬鹿だろお前?
テキストに書いて貼れば一発じゃん。

ってか、このスレの歴代の職人さん達は
大体の方がそうしているらしいです。
77Mr.名無しさん:03/06/18 23:02
メモ帳とかワードパッドとかね

>>64-65は前スレかどっかで見たぞ。
78Mr.名無しさん:03/06/18 23:22
つーかこのスレを面白がってるヤツってオレ以外に何人くらいいんの?

点呼とってみっか。1。
79Mr.名無しさん:03/06/18 23:29
>>76
正直、馬鹿でスマソ
そんなもの知らなかったぞ
80Mr.名無しさん:03/06/19 00:25
典故2

>>79
オレも最近まで知らんかったけどね。
ギコナビだから連続投稿する時は書き込みウィンドウをイパーイ開ければ終わりだし。
81ダメな機械:03/06/19 04:46
友人が自殺した。今流行りの練炭での自殺だった。もっともネットで募った道連れはなし。
たった1人で愛車の中古のシトロエンの運転席で、中村智和という男は死んでいた。

オレはその報せを友人から受けたとき、驚きはしたが悲しみはしなかった。この中村という男は
なんとも人を食った男で捻くれ者としてオレの通う大学でも有名人だった。自ら死亡説を流してその噂が
広まる速度や範囲をレポートしたり、心霊現象を証明するために有名な心霊スポットに赴きたった
1人で野宿してみたり、生物の持つ毒の性質を調べようとアシナガバチ、クマバチ、スズメバチに
それぞれ自分の腕を刺させ、その痛みや腫れ具合をデジカメで撮影し自分のHPへ画像をリアルタイムで
UPしたりと、とにかくその奇行を上げて行くだけで分厚い本が出来そうなくらいであった。

そんな変人だがその無駄に広大な知識とブラックな話術の面白さは折り紙付きで、彼の温厚かつ
毒のある人柄は多くの人を惹きつけて止まなかった。かく言うオレも彼を慕っていた一人で、彼の主催
するサークルに頻繁に出入りしては一緒に酒を呑んで朝から次の日の昼くらいまで尽きることの無い
下らない話に花を咲かせていた。

彼のサークルの行動趣旨は「どう楽に生きるか」だった。と、言っても「どう日々を楽しく過ごすか」を
追求するのではない。自意識過剰、人間不審、妄想幻覚、などによって「辛く生きざるを負えない」人間を
集めて「どう辛い部分を誤魔化すか」のワークショップみたいなことをするのが主な活動の全てだった。

中村はよくこう言っていた。「僕たちみたいなのはマイナスの存在なんだよ。だから世間一般様みたいな
プラスの人間と関わっても所詮マイナスにしかならないんだ。だったら同じマイナス属性の人と関わろうと
すりゃいい。マイナスとマイナスがかかわればプラスになるからね」
82ダメな機械:03/06/19 04:47
>>81続き

何かと私用が続いて結局オレは彼の通夜にも告別式にも出られなかった。だが中村の彼女の川瀬紀子が
彼の家族相手に相当暴れたという話を出席した友人から聞いた。元々、彼女はちょっとしたメンヘルで
リストカッターでもあったらしい。中村と出会ってからは精神状態は随分と落ち着き、衝動的な自傷行為は
殆どしなくなったとのことだが、通夜の席での彼女の乱心っぷりはかなり凄まじかったらしい。

なんでも中村の家族を名指しで非難して、彼が自殺したのはおまえらのせいだと喚きたてその場で手首を
切ろうとしたそうだ。当然、出席者全員に止められ、憐れ川瀬はそのまま病院へ連れてかれてしまい、
その場はどうにか収まったそうだが、いやはやとんでもない修羅場が展開したものである。
オレはその話を聞いて式場に居合わせなくて良かったと心から思っていた。

川瀬とオレは実は1度だけ寝たことがあった。精神状態にムラがあり、時々意味不明な叫び声を上げたり
黙々とティッシュペーパーを細かく切り刻んだり、はだしのゲンを全巻いつも持ち歩いていて初対面の人間
に読むことを強要したりとと何かと問題の多い女だったが、長い黒髪と切れ長の目と鋭く通った鼻梁は
なかなかに美しく、オレにはこの線の細い女がとても魅力的に見えていた時期があった。

思えばオレは彼女の心を蝕んでいた狂気にこそ魅了されていたのかもしれない。普通の日常をいとも簡単に
引っくり返してしまう精神病者特有の妄想力と行動力。その脳内作用の神秘の毒に当てられたのだろうか。
オレが川瀬に執心していることを中村はすぐに見抜いて忠告をしてきた。彼はただ一言、「深淵を覗く者は
深淵からも見られている。気をつけろ」と意味ありげな言葉をオレに言っただけだった。

今では関係を持ったことを後悔しているが、そのときは真剣に惚れていたのだ。そして足げに中村の
サークルに通いつつ、いつも端っこで座っていた川瀬に飽きもせず話かけ続けた。1週間もそれが続くと
ようやく彼女はオレの問いに受け答えしてくれるようになり、2週間が経つころにはオレの冗談に笑顔を
見せてくれるようになった。1度警戒の姿勢を解くと途端に相手に対して心を開いくタイプだったらしい。
83ダメな機械:03/06/19 04:50
>>82続き

3週間後にオレと川瀬は付き合い始めた。しかしその先がまずかった。川瀬はオレに1日の行動を逐一報告
するように要求してきた。最初は何の冗談かと思い、軽く誤魔化していたのだが、30分ごとに携帯が鳴る
ようになり、電源を切ったら、その日のうちにメールが120件ほど届いていた。オレは彼女と顔を合わせ
こういうことは止そうと提案したら、川瀬は突然、激昂した。嗚咽を漏らしながら、

「あなたは私のものなんでしょう? だったらなんで距離を置こうとするの? 私は好きな人とは少しでも
 離れるのは厭なの。不安でしかたないの。ねえお願い。私のこと好きなら私の言うことに逆らわないで」

と、のたまい、言うことをきかなければ・・・と自分の手首を見つめ、案に自殺することを仄めかした。

本気の本気らしかった。オレは彼女の剣幕に怯えてしまい、その場からとっとと逃げ去り中村に泣き付いた。
中村は訳知り顔で頷き、「川瀬さんのことは僕がどうにかしとく。君はしばらく身を潜めていたほうがいい」
と呟いた。「実は、僕は昔から川瀬さんのこと好きでさ。君のこと羨ましかったんだ」とも言って照れた。

「あげます」とは言えなかったがこの件で川瀬の狂気の対象が中村に移ってくれたら幸いだとオレは思い、
しばらく彼のサークルには顔を出さないことに決めた。「あと、そうだ、これ預かっててくれないかな」
と中村はオレに包みを寄越した。「何これ?」「僕の描いた絵」「中村、絵も描くのか?」「少しだけね」
「でもどうしてオレに?」「サークル解散することにしたんだ」「えっ?」「そろそろ潮時かと思って」
オレはそういえばこの部屋が随分と片付けられていることに気がついた。かつてはこの部屋に出入りしていた
者たちの持ちこんだ思い思いの物品が天井近くまで山積みになっていたのだがそれが綺麗になくなっている。

「いい加減さ、みんな気付き始めたんだよ。僕らのやってることなんてなんの慰めにもならないってことに」
「どんなに生き辛さを誤魔化しても、自分自身が変わらなきゃ世界なんて何も変わらないんだし。いくら
 誤魔化しても、生き辛い世界はこの先もずっと続くんだし。まあそんなこと僕も君もみんなも薄々は気付い
 てたけど知らないフリしてただけなんだけど」
84ダメな機械:03/06/19 04:53
>>83続き

オレは包みを解いた。大きさがバラバラの何枚もの紙が出てきた。そのすべてに黒髪の女性が描かれていた。
曇り空が覗く出窓に座る物憂げな横顔。風に舞う黒髪。伏せ目がちな瞳、手首に巻いた真新しい包帯。

「これ全部・・・」「そ、川瀬さん」うわあ、恥ずかしいっと中村は言った。「それ僕のかわりに捨ててよ」
「捨てたくないからオレに預けるんだろ?」「うーん、そうなんだけど。・・・でもやっぱ捨てちゃってよ」

中村は珈琲を淹れた。「以前さ、中村さんと話したときさ、彼女、死ぬのがすごく怖いって言ってて」
オレは湯気の立つマグカップを口につけた。「リスカ常習者が?」「あれは死ぬ予行練習なんだって」
「それでね、なんで死ぬのがそんな怖いのかって聞いてみたんだよ」開け放たれた窓から風が入りこみ、
勢い良く吹き抜けて行った。大きく揺らめくカーテンを見てオレは、大勢で騒いだり語り合ったりした
この部屋はこんなに狭かったのか、と、少し寂しい気分になった。

「死ぬのは誰だって怖いだろ」「川瀬さん曰く何にもなくなっちゃうのが怖いんだって」「身体が?」
「身体も、想いも」「想い?」「そ、この想い。そんで死んだ自分をみんなが忘れちゃうのが怖いとも」
「そんなのは当たり前じゃないか」「当たり前だけど冷静に考えたら確かに怖いかもね」中村が珈琲を啜った。
「自分が死んだところで世界は永遠に続いていくんだ。でも死んだ者はその世界を当然認識できない。
 これはある意味、自分の死イコール世界の終わりとも言いかえることができるんじゃないかな」

「で、僕はそれに一応反論したんだ。自分が死ぬことで自分の世界が終わっても、まだ現世の終わってない
 世界で生き続ける人間に影響を与える方法があると」オレは絵に描かれた川瀬を見た。「それがこれか」
「うん。作品とかを残すことで自分は死んじゃってもその作品は生き続けるからね。ゲーテもシェイクスピアも
 レオナルド・ダ・ヴィンチもバッハもモーツァルトもアレクサンドル・デュマもマーク・トゥエンも」
85ダメな機械:03/06/19 04:56
>>84続き

中村は鼻の頭を掻きながら言った。「この絵を見せて川瀬さんに好きだってこと伝えようとしたんだけど」
「・・・オレのせいか?」「いや君のせいじゃないよ。僕は君なら川瀬さんと上手くいくんじゃないかと」
「ダメだったよ。彼女のマイナスは凄いな。オレ程度のマイナスじゃプラスにゃできなかった」
「あのままじゃ彼女は可哀想だ。だから僕がどうにかしてみるよ」「・・・なんかゴメンな中村」「いいよ」

そしてその後、オレがしばらく身を隠しているあいだに中村は川瀬と付き合い出した。中村のサークルは
その直後に解散した。オレはこの2人とはなんとなく会い辛くなり結局そのまま1度も再会せずに大学を卒業した。

今、オレの手元にはあのとき中村がオレに預けた川瀬の絵があった。中村が自殺したニュースを聞いてふと思い
出し、押入れを探し出しついさっき発見したのだ。友人のつてを辿って川瀬が運び込まれた病院も川瀬の今の
現住所も調べてある。オレは明日にでもこの絵を川瀬に渡しにいくつもりだった。

中村は何故、自殺したのだろうか? 噂では仕事での人間関係に疲れていたとか、多額の借金苦でなどと言われて
いるが、本当の理由は今はこの世界にはいない中村本人に聴いてみなきゃわからない。川瀬は今もあのときと同じ
なのだろうか。それも会ってみなきゃわからない。オレは今更こんな絵を持っていって何がしたいのだろうか?
オレは自分が何をしたいのか自分でもわからなかった。ただ、このままでいてはいけない気持ちだけがはしていた。

古く黄ばんだ画用紙の中の川瀬は相変わらず微笑んでいた。

                             お終い
86ダメな機械
Cocco聴きながら書いてたらなんかこんな訳のわかんないもんが出来た。

ダメだなこりゃ。次からはもっとアホアホなのにしよう。