1 :
Mr.名無しさん :
03/02/26 22:11
2 :
Mr.名無しさん :03/02/26 22:14
しねーよバカ
3 :
Mr.名無しさん :03/02/26 22:15
しねーよハゲ
4 :
Mr.名無しさん :03/02/26 22:15
妄想もうよそう
5 :
Mr.名無しさん :03/02/26 22:20
>>いち ぐっどじょぶ
6 :
Mr.名無しさん :03/02/26 23:12
妄想まだー
7 :
Mr.名無しさん :03/02/26 23:22
さいきんなにしても楽しくないよ
8 :
Mr.名無しさん :03/02/27 03:18
>>1 おつかれ〜
ところで、ネタ書く人にはコテハン名乗って貰いたいのだが、駄目ですかな?
10 :
Mr.名無しさん :03/02/28 22:08
下がり杉
ある日古ぼけたランプを拾った。 お約束に習ってこすってみると魔人が出てきた。願い事が三つ叶うらしい。 一つ目の願い事は次のようにした。 「現在、過去、未来、この世に生きる全ての人間の記憶と能力をデータベース的に引き出せる能力をくれ」 そして俺は人の世において万能と呼べる存在になった。 が、その瞬間に未来を含めた人類の歴史全て、また人間が持ち得る全ての感情を見てしまった為、 人間という殻に篭ったままの俺には成すべき事もやりたい事も見当たらなくなってしまった。 そこで二番目の願い事は 「俺の妄想が現実に反映されるようにしてくれ」 として、念の為に三番目の願い事で魔人の存在を消した。 これで宇宙含めた全て、"世界"が俺の私物になった。 宇宙を消すことはおろか宇宙とは別の概念による事象を創り出す事すら可能になった。 が、一見広いように見えるその"世界"は、俺の妄想をなぞることしかできないことに気が付いた。 つまり、俺にとって不測の事態を何一つ与えてくれはしないのだ。これが如何に空しい事か。 不測の事態を与えてくれる存在を創り出そうとしても、妄想に依る定義は妄想を超える事はできなかった。 不測の事態を与えてくれる存在…。 俺は、人間が持ち得る全ての感情を見た。 しかし、思えば実際に俺の事を愛情をもって呼んでくれた人は居なかったし、 これから先そういう存在を得ることも不可能だ。 そう、俺は毒男であることを思い出し、カプールの記憶を探りながら泣いた。
12 :
Mr.名無しさん :03/03/02 03:30
3(前スレ
>>944 の続きからです。)
――幽霊 死んだ人の霊が、生前の姿であらわれるというもの。亡霊。
一般的に、体が透けていて足は無い。
しかし、目の前の彼女はちゃんと足があるし、体も透けていない。
・・・もしかして、からかわれているんだろうか?
「・・・」目を凝らして見つめてみるが、やはり体は透けてない。
「何?冗談だと思ってる?」
彼女は少しふくれながら聞いてくる。
「えぇ、ちょっとだけ。」
すると彼女は手を振り上げて、俺を叩こうとする。
とっさに手で受けようと、手を上げたのだが、上げたのだが・・・
「・・・・・・え?」
そう声を出すのが精一杯だった。彼女が振り下ろした手は俺の腕に食い込んでいた。
いや、突き抜けていた?というべきか。
「これで分かった?」
「・・・夢だ。これは夢なんだ」
最近疲れてたからな。そう思って俺はもう一度眠る事にした。しかし
「こぉ〜〜らぁ〜〜おぉ〜〜きぃ〜〜ろぉ〜〜!!」
彼女は俺の耳元で叫びだした。仕方なく起きる事にする。
「・・・・・・」
「現実逃避しないの!だから私は死んでるんだって。さっき見たでしょ?」
「・・・夢じゃないの?」
「そう、現実。」
「・・・」
13 :
Mr.名無しさん :03/03/02 03:31
>>12 の続き
彼女は俺が理解したと思ったのかにっこりと微笑む。
そして、次の瞬間に彼女の表情は凍りつく
「頼むから祟らないでくれぇぇぇぇ!!」
「・・・え?」
「そうだ・・・きっと家が火事になって親戚が借金を俺に押し付けて蒸発して
俺はソープに沈められて北の国に拉致されて喜び組みに入れられて踊らされるんだぁぁ!!
うわぁぁ!!もう駄目だぁ!!助けてみのさ〜ん!!」
「ちょ、ちょっと落ち着いて!!」
「ハハハ・・・短い人生だったなぁ・・・せめて死ぬ前に部屋に積んである
積みゲー崩しておきたかったなあ・・・AHAHAHAHA・・・」
「・・・おーい・・・」
「・・・短い人生だったなぁ・・・うっうっうっ」
「・・・もしもーし?」
「♪ル〜ル〜ルルルルル〜ル〜(『北の国から』のテーマ)」
しばらくお待ちください。
結局、彼女は約30分かけて俺をなだめていた。
我ながら取り乱して恥ずかしい物である。
「ねぇ?そういえば名前は?」
「え?」
そう、よく考えると俺は自分の名前を名乗っていなかった。
「えと、佐崎 涼です。」
「涼、ね。私は塩谷 由紀」
それが彼女との出会いだった。
14 :
Mr.名無しさん :03/03/02 03:31
・・・コテハン何にしようか。
15 :
Mr.名無しさん :03/03/02 07:50
16 :
Mr.名無しさん :03/03/02 07:57
どうせもてないから、爆竜戦隊アバレンジャー見てました
17 :
Mr.名無しさん :03/03/02 08:04
どうせもてないから、次は仮面ライダー555でも見るとするか
(妄想) しかし昨日の夜は凄く忙しかった。 やっと休みでゆっくりできると思ったのに 女共がそこら中から声かけてきやがる。 ちょっとは休ませてくれよと思いながら、それなりに相手をしてた。 よく見るとみんな可愛いし若い子ばっかりだ。 俺の周りに集まった女共目当てに男もちらほら集まり出したが、 そんな周りの男を無視して女は全員俺と話したがってる。 さすがに一人で全員を相手するのが厳しかったから、仕方無くその場所を後にした。 (現実) 見知らぬチャットに入り挨拶するも、 返ってきたのは「ばん」というそっけない挨拶だけで その後話を振られる事も無く部屋を出た俺。
19 :
Mr.名無しさん :03/03/02 21:31
誰か、過去ログをUPしてください。
20 :
Mr.名無しさん :03/03/02 21:32
>>18 自分からは話振ったの?挨拶だけしてその後黙ってたっつうんならりゃそりゃねぇ。
>>18 チャットやるなら自分から食いついていかないと。
マジレス。ネットでコミニュケーションとれないなヤシは現実だともう救い・・(略
久しぶりに大学時代の友人たちと会って酒を呑むこととなった。面子は、 ねずみ講まがいの商売に精を出すかたわら、たまたまやってみた役者の仕事でその才能を買われ、 今は舞台俳優として活躍している高野(渾名「肉食」)。 入学半年にしてできちゃった結婚をし、2人の子供を作りつつ卒業間際に あろうことか女子高生との不倫がばれ離婚し、今は慰謝料と養育費の返済に明け暮れつつも 今や日本最大と言われるインターネットのとある掲示板の 管理者を務めるているという森川(渾名「インゲン」)。 在学中も精神科への入退院を繰り返し、CIAとモサドから命を狙われているという妄想と、 自分には生き別れのそれはそれは可憐な妹が世界中に12人いる という妄想に悩まされ、今はドラッグディーラーをやりつつ、時々半年単位で海外 旅行へ一人旅をしては様々なテイストレスな物品を収集してくるのが趣味という 政治家の息子の逆巻(渾名「ハイジ」)。 そして、現在無職で真性童貞のオレ(渾名「死に犬」)の4人だ。 約束の時間に少し遅れて、指定された居酒屋の2階の座敷に入ると、8つの視線がオレに注がれた。
8つ? そう1人多い。一人、見慣れない女性が座っている。誰この人? そう思うがはやいか 「よぉー死に犬ぅ、元気だったかあ?」すでに全裸のインゲンがオレに中ナマを差し出す。 「ん? ああ久しぶり」そう答え席についた途端、「ぴしゃ」っとすぐ横に座る肉食が一口ゲロを 畳に吐いた。「あーうあー、汚たねえな、肉食は、ははは」と鼻の頭に白い粉をつけたハイジが 瞳孔の開ききった目でゲロを指差し笑い転げた。「・・・盛りあがってるみたいだね、ところでさ」 さっき言おうとして飲み込んだ言葉を再び言おうと、向い側に座る女性の顔を見る。 アルコールで少し赤みを帯びた顔には親しみのある笑顔が作られていた。「コンバンワ、死に犬君」 女はオレの渾名を呼んで、頬杖をついた姿勢のまま梅酒をひとくち口に含んだ。真っ赤に染めた髪と 同じ色の紅を引いた唇がなにやら艶っぽい。恥ずかしながらオレはこんな間近な距離で女と喋ったのは 生まれて初めてだった。しかもその女がとびきりな別嬪さんときている。『あんた誰?』喉元まで出て いたそんな不躾な質問は猛スピードで腹の底へ引っ込んだ。赤面を悟られないよう慌ててビールを呑む。 「食います、食いますよぉ」肉食が涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔で声高々と宣言し、さきほど 自分が吐いたゲロを手ですくい食い始めた。「ああイイ! すごくイイ!」どこから取り出したのか、 インゲンはデジカメでその様子を興奮気味に撮りながら叫んだ。股間でぶらぶらと揺れる性器ごしに 笑い過ぎて窒息気味になっているハイジの姿が見えた。そんな状況の中、件の美女はまったく動じる ことなく梅酒を傾けながら、オレのほうをじっと見ている。なんなんだこの女は・・・
「すごくイイよ肉食! この動画オレのやってる掲示板でUPするよ! おまえヒーローだよ!」 「そうすか! 肉食、ヒーローっすか! ゲロ食ってヒーローっすか! くぅー死にたいっ」 「面白れー、おまえら面白れー!」ハイジが苦しげな表情でテーブルを手で叩く。オレは意を決して ハイジにこの女が誰なのか聞いてみることにした。「あのさハイジ、この女の人って誰?」 ハイジはポケットから取り出した紙煙草を咥えマッチを擦り火をつけた。独特の甘い香りのする 紫煙が座敷に立ち昇る。大きく息を吸い、そして吐く。真っ赤な目がとろんとしな垂れる。 「知らない」そう呟いたハイジの首を両手でつかみ左右に揺さぶる。「ふざけんなこら!」 「ほんとだよぉ、オレこんな綺麗なねえちゃん知らねえって」「じゃあなんで一緒に呑んでるだよ?」 「なんででしたっけぇ?」ハイジが間延びした声で女に聞いた。女がオレのほうを見て微笑む。 「私は死に犬君と話がしたくてここに来たのよ。いけないかしら?」オレは再び赤面しつつ、 「オ、オレはあなたのこと知らないっすから。誰なんです? こいつらの友達なんですか?」 と、どうにかどもらずに言えた。畜生、よく見ると随分と胸元の開いた服を着ていやがる。 女は唇の端を細い指で拭ってから、改めてオレに向かい合い話し始めた。 「私、ずっと君のこと見てた」「はい?」「死に犬君のことならなんでも知ってるよ」 オレはこの美人さんが急に素っ頓狂なことを言い出したことに少しだけ戸惑いを感じた。 用心深く、その厭味なくらいパーツが整った顔を凝視する。クソ、顔小さいなあ。 デブで二重顎のインゲンに比べたら半分くらいしかねえよ。それにしても・・・可愛い。 「あの・・・言ってる意味わかんないっす」彼女は、あははと笑い、焼き鳥の串を一本取った。
「本名、中村浩伸、25歳。出身地は埼玉県志木市。趣味は音楽鑑賞と釣り。現在は無職」 オレは唾をごくりと飲み込んだ。女は焦げ目のついた葱を食いながらさらに続ける。 「大学時代、演劇部に所属するも演技がダメで大道具係専任となる。そのとき、講師と して来ていたとある舞台俳優に『覇気のない男だな、死にかけの犬のようだ』と言われ、 以後、卒業まで『死に犬』という渾名が定着。後輩からもそう呼ばれるに至る」 「な、な、なんでそんなこと知って・・・」「いまのは肉食さんから聞いたの」 オレはなるべく彼女の顔を見ないようにしながら、最初の質問を繰り返した。 「だから、あなたは誰なんですか?」女は目元にかかった赤い前髪を払ってから、 「あなたのストーカー」と呟いた。「はい?」「死に犬君、最近ネットで裏DVD買ったよね」 「なっ?!」「タイトルも勿論わかるよ。言おうか?」「・・・どうしてそれを・・・」 「無職なんだからダメだよ。こんな無駄使いしちゃ」大きなお世話だ、そう言おうとしたが 声が出なかった。すぐ後ろで騒ぐバカ3人の喧騒が遠く感じる。額にいやな汗が浮かんだ。 「・・・だから、あんたいったい・・・・・・誰なんだよ?」オレは枯れた声でそう言った。 彼女は悪びれる様子も無く梅酒を飲み干し、グラスの中の梅を口に入れた。 「だから、私は君のストーカーだってば」右の頬を梅で膨らましながらそんなことを言う。 「・・・・・・」言葉もないオレの目をじっと見詰める彼女。ふいにその目が近付いてきた。 気が付いたら、赤い髪がオレの顔のくっ付くくらいの距離に女の顔があった。 香水のいい匂いがした。あとほんの数センチで唇が触れそうになっている。 「・・・やっぱり変な女だと思うよね。ごめんね死に犬君」彼女はそう寂しげに言って、席を立った。
「あ、ちょっと・・・」オレは彼女の後を追おうとしたが、「ちぇすとぉーーーッ!!」 という叫びとともにタックルしてきた肉食に押し潰されてしまった。「うおあ、何すんだよ!」 「うるせぇ!てめーあんな綺麗な娘とどこで知り合ったんだよぉ!」「知らねーよ!」 「知らないことあるかあ!」インゲンがオレの眼前に股間を押し付ける。 「ぶッ、バ、バカ止め・・・」「彼女か? ああん? 彼女なのか? 童貞の癖に! このこの!」 「違うよ! 今初めて会った女だよ!」「嘘つけ! あの娘、おまえの部屋の中のこと話してたぞ!」 「ストーカーなの! あの女は! オレの!」肉食とインゲンは顔を見合わせ、いやーな笑いを見せた。 「アホかおまえは!」「言うにこと欠いてストーカーだあ?!」「てめーオレのウンコ食え!」 オレはハイジに助けを求めようと手を伸ばした。クスリで完全にラリっていたハイジは、畳にこぼれた 日本酒に顔を半分浸しながら熟睡していた。「だ、誰かっ、た、助けて!」オレはそう叫びながらも さっきの女の首のあたりから漂っていたカシスの香りを思い出していた。当然、勃起しながら。
27 :
Mr.名無しさん :03/03/03 22:37
長い。
28 :
Mr.名無しさん :03/03/03 23:07
>>27 まてまて、前スレでの長さはこんなもんじゃなかっただろ?
俺もかなり長いのの書いたし。。。。
29 :
Mr.名無しさん :03/03/03 23:08
ショートショートくらいの長さが丁度いいって
30 :
Mr.名無しさん :03/03/03 23:11
31 :
Mr.名無しさん :03/03/03 23:18
>>29 とりあえず、前スレよめ。
長編と短編は棲み分けして、こっちは長編妄想。
32 :
Mr.名無しさん :03/03/03 23:30
俺は大学2年生。20歳。名前は風岡透(かざおか とおる) 去年、両親が離婚し、已む無くここ、吉祥寺で一人暮らしを始めた。 俺の人生20年間何一つ良かったことなどない。 周りの奴らは遊んでいるのに、俺は生活費も学費も自分で払わないといけない。 もう辛い。辛すぎる。俺だって、女と遊びたい。車を乗り回したい。 今日、8月3日も夜のアルバイトを終え、帰路へと向かった。 今日は土砂降りの雨だ。ついてない。 「はぁ、こんな人生もう止めたいよ。大学行って、バイトやって、それで終わる一日・・・」 さて、今日も帰って寝るだけか。俺はアパートへと向かった。 4畳半のボロアパートだ。風呂がついているだけがまだ救いだ。でも、ここだけが唯一安心 出来る場所だ。 「それにしても今日はひどい雨だ。」ようやくアパートへとついた。 「ん?」ふと、見ると俺のアパートの玄関前で雨宿りをしている女の子がいる。 「どうしたんだろう、こんな夜中に・・・」 「ドアの前に座っててじゃまだな。追い返すか・・・雨宿りなら他に行って欲しいよ。」 俺はぶつくさいいながら、玄関前へと近づいた。
その少女に近づいてみると、小柄で、幼く見える。10代、半ばくらいだろうか。 髪は茶色だ。俯いているので顔は良く見えないが・・・ 俺は早く追い返して休みたいので、とっとと追っ払おうとした。 「どうした、こんな夜遅くに。悪いが部屋に入りたいんだ・・どいてくれないか。」 俺は声をかけた。 少女はびっくりしたように振り返った。「え、、あ、ごめんなさい。私・・・」 茶髪だったので不良系少女かと思った。しかし実際は違った。とてもあどけない顔だった。 歳も、どうみても10代前半にしか見えない。 「どうした、中学生か高校生か知らないけど、こんな時間まで遊んでちゃだめだろ。 傘でもなくしたのか?貸してやるから早く家に帰りな。」 俺は言った。傘ぐらいかしてやって追い払おう。早く眠りたいんだ。
「遊んでたんじゃないもん。」 「塾の帰りか?何か知らんが早く帰らなくっちゃ駄目だろう。ほら 傘、貸してやるから。」 次に少女の口から信じられない言葉が飛び出した。 「私、帰る家ないから・・・」 「えっ!!」俺はつい声をあげてしまった・・・「どういうことなんだ?」 「私、わたし・・・うぁぁぁぁぁぁん・・・おにいさん・・」 少女は急に大声を上げて泣いた。 「一体どうしたんだよ。急に。」俺は慌てふためいた。 それにこんな夜に少女に泣かれる姿を見られても世間体としてよろしくない。 「話、聞いてやるからさ。いちお、部屋に上がりな。飲み物でもあげるから。」 俺は言った。
どうしたんだろう。一体。出来たら厄介事には関わりたくない。 しかし、気になる。話だけでも・・・ 俺は少女を部屋に入れた。 「上がって。そこらへんに座りな。なんか飲むか?」 少女は床に座りこんだまま黙っている。俺はコーヒーを差し出した。 「とりあえず、どうしたんだよ。俺でよかったら話に乗るから。」 あっ、いけね。また俺の悪い癖がでた。すぐ人の話に乗ってやって、御人好し さんみたいなことして、いつも裏目に出てきたんだよな。バカだな・・ 「とりあえず名前は? あ、俺は風岡。風岡透っていうんだ。」 10秒後、「あ、あの。私、山本由美っていいます・・・」 「そっか、由美ちゃんか。歳はいくつだ?」 「13さい・・」 えっ、13歳??てっきり15歳位かと思った・・・ 「そんな歳で、こんな夜中にどうしたんだ、よかったら、話聞かせてくれないか?」
>醜態氏 ・・・あの、出切ればオチはセクース無しでお願いします・・・・・・
「あ、あの・・」 何かを言おうとするが、黙ってしまう。 どうしたんだ。中々話してくれないな。俺の顔、怖いかな?? 女顔って言われるんだけどなぁ・・・ 数分後、、、 「何だよ、言ってくれないと分からないじゃんか。」 そういえば帰る家がないっていったたな。追い出されたのか、家出したのか。 「ごくっ」ようやくコーヒーを口にしてくれた。 「あ、あの、、とお、るさんは、大学生さんですか?」 「まあ、そうだけど。法政大ってとこで福祉の勉強してるんだけどさ。」 だからなんだっていうんだろう・・・ 「福祉って、ボランティアとかそういうことしてるんですか?」 「まあ、そうだけど、俺のこと聞いててもしょうがないじゃんか。」
まあ、俺がこの学科を専攻するのも、両親にさんざん殴られ、喧嘩、騒動を 目の当たりにし、散々な日々を送っていた。虐待された子供の苦しみは良く分かる。 そんな中でも将来は児童福祉などの職に就いて、ささやかな幸せを孤児達と 共有したかったからだ。 ま、そんなとこだが。 床に散っている数冊の福祉関連の本・・・ 「あの、とおるさんは、、いい人だと思います。こういう勉強をしてるんですから。 信頼できると思います。だから、話します。」 おっ、いい子だな。話してくれる気になったか。 「あの、私、昨日九州の佐賀県から家出をして、ここまで、一人できました。 でも、お金が無くなっちゃって、泊まるところも食べる物もなくって。 東京にくればなんとかなるとおもったんだけれど・・・それで、今日、もうだめに なっちゃって・・・」
41 :
Mr.名無しさん :03/03/04 00:15
うおーすげーすげー メロディーが、伴奏が 頭から湧き出るように思い浮かぶ なんてことになったらなぁ・・・
「そうか・・・大変だったな。」 「あの、見てもらえますか・・・」少女は着ていた上着の袖を捲くった。 「・・・・・」俺は息を呑んだ 「タ、バコの痕か?」 「はい。お父さんに・・・毎日毎日・・ もっとひどいこともされたし・・ お母さんには、殴られたり、刃物で傷をつくられたり・・・ご飯もくれないし。。 それで、わたし、もう耐えられなくなっちゃって、、、」 そう・・か。 それで、ここに。。逃げてきたんだ。偶然俺のアパートの前に。 「もういい、分かった。話すのも辛かったろう。もう行く当てもないんだろ。 とりあえず今日はここに泊まっていきな。あと腹減ってるだろ。コンビニでなんか買ってくる からさ。由美ちゃん、安心しな。これからのことは明日考えよう。」
由美ちゃんは「あ、そんな、悪いです。」 「俺が助けなきゃ誰が助ける?こんな土砂降りの雨の中、それもこんな都会で。 悪い人なんかいっぱいいるんだぞ。今日は悪いこと言わん、泊まってきな。」 「は・・い。とおるさん。ありがとうございます・・」由美ちゃんは泣き出した。 「いいって、じゃ、俺コンビニいくからさ。」 くそっ、畜生! 馬鹿親どもがッ!快楽に溺れ、子供産んで、ろくに育てず 虐待までするとは! 畜生! 可哀想で見てられない・・・ と同時に、コンビニへの足も早くなった。 「誰かのために何かをするのって、楽しいな。この感覚、久しぶりだ。」 とりあえず、パンやら、おにぎりやら、スープやら、いろいろ買った。 今は夏と言っても今日は雨に濡れ、寒い。由美ちゃんも結構雨に濡れてたし。 温まってもらわないとな。 それにしても可愛い子だな・・ モーニング娘の紺野って子をもっと幼くした感じかな。 こんな可愛いのに・・・ なんでひどい目にあわなくっっちゃいけないんだろう・・・
もう眠いんでここまで。
文章、ド下手なんですいません。
大坊なもので・・・
>>38 ラストはそういうシーンでは終わらないようにしてますよw
では明日
45 :
Mr.名無しさん :03/03/04 00:35
由美ター−−ン
も少し書く。 俺は袋いっぱいの食料品を持って、アパートへと戻った。 「由美ちゃん、ほら、買ってきたよ。」 テーブルの上におにぎりやらパンやらを出した。 「ほら、全部食べていいよ。」「どうもです。」由美ちゃんはそういうと お腹が空いていたのか、買ってきたおにぎり4個を全部、パンも4個全部たいらげた。 「あっ。参ったなぁ〜俺の夜食に1個とっとこうとおもったんだけど。。」 「ごめんなさい。昨日の昼から何も食べてなかったんです・・」 「あ、いいよいいよ、まさか全部食べちゃうとはね。大変だったんだろうね。」 「ほら、コーンスープ入れたから、のみな。あったまるよ。」じゃ、俺も。 ごくごく・・・ごくごく・・・ 「あーうまい!!うまかったね」 「うん。」 「お腹一杯になった?」「あ、はい。とおるさんのおかげです。ありがとうございます。」 「じゃ、あと雨に濡れたろう。それに疲れてるだろうし、シャワー浴びて眠りな。」 「あ、はい。それじゃ、いいんでしたら、お借りします・・」 「気にしなくていいよー 風邪引いても困るしね。」 由美ちゃんはシャワーを浴びに言った。 20分後、風呂から出てきた。「まず、、、下着買うの忘れた。」俺はコンビニにダッシュし、 女物下着を買った。恥ずかしかった。店員の視線が痛かった。
>>醜態 多摩のヤシ? 富士見じゃないよな?
由美ちゃんはバスタオルを巻いていた。「はい。新しい下着。」 「どうもありがとう。」下着を受け取ると、風呂場まで持っていき、 まず、それをはいて、俺が渡したパジャマを着た。 ちょっとパジャマでかかったかな。でもすっごく可愛い。 「さっぱりしたろう?次俺入ってくるから、そこら辺の漫画でもよんでたり テレビでもみてくつろいでいてよ。」 「うん。ほんとにありがとね。」
49 :
Mr.名無しさん :03/03/04 00:54
>醜態 >モーニング娘の紺野って子をもっと幼くした感じかな。 いい感じだけどこの一文で萎え
>>47 富士見キャンパスです。
じゃ続きはあす。
ハードなHシーンは無しでいく
>>痴態 じゃ、図書館のボアソナードのおっちゃんはどうなっていますか?
52 :
Mr.名無しさん :03/03/04 01:22
醜態さん期待してます
53 :
dai ◆6VCrAmgzvI :03/03/04 01:37
ダチに彼女が出来たから俺にもカワイイ彼女が出来たよー。
ヨカッタヨカッタ
>>41 折れ、DTMやってるからそうなれば本当にいいなと思うよ。
54 :
Mr.名無しさん :03/03/04 02:02
>>54 何回もやってると全問正解するよ。
ワンパターンだし。
56 :
Mr.名無しさん :03/03/04 02:12
>>49 同意。書き手の趣味を反映させると辛いなw
でも醜態氏、お疲れ。ガンガンいっちゃって下さい。
俺は風呂に入った。 「ふう・・・疲れたな。本当に、今日はいろいろあった。」 服を脱ぎ捨て、風呂場へと入った。そしてシャワーを浴び、浴槽に漬かった 「残り湯・・か。」 そういえば誰かの後の湯に漬かるのは久しぶりだな。可愛かったな。由美ちゃん。 裸も綺麗だろう。由美ちゃんの裸体が頭に浮かんでくる・・ 「いかんいかん。バカ。何も13歳の裸を想像してどうする。」 少し勃起したペニスを縮小するよう抑えた。 「さて、出るか。」 俺は風呂から上った。服を寝巻きに着替え、部屋に上った。 ふと、由美ちゃんを見た。床に寝転び、寝息を立てている。「もう、寝てるな。」
やはり疲れていたんだろうな。 昨日、佐賀から道も分からず飛び出し、ここまで来たんだもんな。 昨日は寝たところはあったんだろうか。いや、なかったろうな。 食事もおそらくろくに摂ってないだろうし。安心したんだろう。 そっと近づいて、寝顔を見た。「可愛い・・・」スースーと小さな 寝息を立てている。こんなとこで寝たら風邪引くな。 俺は由美ちゃんを抱え、ベッドの上に寝かせた。軽いな・・何キロだろう・・ 毛布をかけてあげた。俺は・・床でいいか。余った毛布一枚かけ、座布団を枕 にして、俺も眠りについた。「この子の、ことは、明日考えよう。これから どうすればいいのか・・・これ以上家においてやることも出来ないしな。」 疲れた・・もう2時だ。眠りにつくまで時間はかからなかった。
窓から光が差し込んでくる。スズメの鳴き声が聞こえる。 「ん・・・朝か・・・」 床で眠っていたので多少体が痛い。そうか、昨日、由美ちゃんを泊めたんだな。 時計を見ると、9時過ぎ。そういえばあの子は何してるんだろう。 トントン、トントン、キッチンから音が聞こえる。俺は振り返った。 「あ、とおるさん、おはようございます。」 「おはよう。何してるんだ?」 「あ、あの、お礼にごはんを作ろうと思ったんですけど。勝手に材料取り出して すいません、迷惑でしたか??」 「いや、構わないよ。朝食の準備は面倒だし。本当にありがたいよ。」 優しい子だな。わざわざ。んで、何を作ったんだ? 皿には目玉焼きとタコさんウインナー、そして鍋には油揚げと豆腐の味噌汁があった。 「ほう、結構上手いじゃないか。13歳にしては立派なもんだ。」 「うん、私、いつも自分でつくってたから。」 へぇ。やるもんだな。 「で、ご飯は?」 「あ・・いっけない。私、ご飯のことすっかり忘れてた・・おかずに夢中で。」 「あははは・・・・」俺たちは笑った。初めて見せた笑顔。 やってしまったって感じでベロをちょこっと出した。可愛い。 この子、結構ドジだな。でも可愛いとこあるじゃん。「そうか、丁度レトルトの ご飯があるから、それで食べよう。」
食卓におかずを並べた。味噌汁もいい匂いがするな。 「いただきます。」 こんなこと言うのも久しぶりだな・・・ さて、頂くとするか。俺は味噌汁を飲んだ。 「ど・・どうですか??」 お世辞抜きに、これは、美味い。 「すごく美味いよ。へぇ。凄いな。料理の才能あるよ。濃さも丁度いいよ。」 「本当ですか?どうもありがとうございます!!」 おかずも、簡単に作れるものとはいえ、形も綺麗だし、大したもんだ。 俺はあっという間にすべてたいらげた。「あー美味かった!!」お世辞じゃない。 自然と言葉が出た。「これくらいで、喜んでくれるんだったら。よかったです。」 「いやいや、本当にありがとうな。お礼してくれるって考えてくれただけでも嬉しいよ」 由美ちゃんも俺に遅れて食べ終え、食器もきちんと洗ってくれる。いい子だな・・・ 俺は洗面所に向かい、顔を洗って、歯磨きをした。「由美ちゃーん、ありがとう。 新しい歯ブラシあるから、歯磨きしな。そんでこれからのこと考えようか。」「はーい。」
まず、話し合わないとな、これからのこと。少女を家に置いておくのも 犯罪行為になってしまいそうだし。警察に渡しても、親元へ引き離されて また虐待でもされてしまう。そんなの可哀想で見てられない。 「あのさ、これから、どうする?」俺は尋ねた? 「う、、ん。もう迷惑かけられないし、とりあえずどこかに・・・」 どこかってどこがあるんだろう。お金もないし、住むところもない。 こんな子がぶらぶら夜中に歩いてたら、警察に身元聞かれそうだし、 危険な目にあってしまったらどうするんだろう。かといって、俺も、これ以上 どうこうできるのだろうか。俺も自分の生活があるんだし。でも、この子は 俺と同じ、いや、もっと酷い苦しさを・・・ずっと・・・ 俺が決断するまでにそう時間はかからなかった。 「よし、とりあえず夏休みの間だけ面倒見てやるからな。大学ももう当分 いかなくていいし、とりあえず、そうしなよ。」 夏休みなのが救いだったな。大学も、昨日提出物を出しに行ったのを最後に 1ヶ月半近くないし、バイトは夜だしな。 「あ、あの、わるいです、そんなの。」 「悪くなんかない。君をほっとけないよ。」
「俺も、親に虐待されて育ったんだ。君を他人だとは思えない。 俺が、俺が守ってやるんだ。」 排他的な性格なこの俺が、信じられないことを口走った。 なぜだろう、この子に、まだ出会って1日しか経ってないのに、本気で守りたい。 この子の為に生きたいと思ってきた。たとえ、俺がどうなろうとも。 「とおる、さん・・・私・・・」由美ちゃんは泣き出した。俺はそっと肩を抱いた。 「大丈夫。大丈夫。俺がいるからな。ここに居ていいんだぞ。汚い家だけどな。 ゆっくりしていっていいんだぞ。」 「そんな、、ありがとうござい・・ます。」OKしてくれたか。良かった。 「でも私、働けないし、お金もないし。迷惑になるだけだし。」 お金なんかどうでもいい。俺は守ってやりたいんだ。でも何もしないでおいとくと この子の真面目な性格からして、やってられなくなるだろうな。 「それじゃあさ、家事、全部やってもらうよ。ゴミだしに風呂掃除に洗濯に。 妥協はしないからな。」ちょっと厳しいがこの子のためだ。 「は、はい!!がんばります!!」意外と明るい声が返ってきた。
64 :
誰でもどうぞ :03/03/04 13:25
決まったな。まず、由美ちゃんの為に、生活用品を買わないと。 「由美ちゃん、服、それだけしかないの?」 「うん。そのまま来たから。」 結構無茶するなぁ。軽装で九州からここまで。それだけ辛かったんだろうと思うが。 「じゃあ、今から服や寝具を買いに行こう。」 「あ、そんな。お金までかけるなんて」 「気にするな。その代わり、15歳になってアルバイトできるようになったら返して 貰うからな。」そうはいったが、お金なんてどうでもいい。 「はい。2年後、沢山稼いで返します!!」 「それから、もう一つ、俺たちは外出時に限り、これから兄妹だ。」 「え??」 「7歳も歳の離れてる男女が同居して、街中歩いてるのもおかしいだろう 。兄妹ということなら多少は怪しく感じないんじゃないか。これから、俺のこと、 「おにいちゃん」と呼びな。」 「おにい・・ちゃん?」 「そうだ。俺もゆみって呼ぶからな。」「うん!おにいちゃん!!」
66 :
Mr.名無しさん :03/03/04 13:35
俺たちは街に出た。幸いにもここは吉祥寺。若者の街だ。 服などそこら中に売っている。靴もぼろぼろだな。買ってやらないとな。 11時。今日は素晴らしい天気だ。 「由美、これはどうだ。」 「えー、おにいちゃんセンスわるーい!」 そんなことないのになぁ。俺たちは古着屋で買う服を選んでいた。 由美は、可愛らしいシャツを2着、セクシーなノースリーブを1着選んだ。 計、12000円だ。貧乏な俺にはこたえるが、可愛い妹のためだ。 レジへと持っていった。店員は「仲のいいご兄妹ですね。」と言った。 さっきのやり取りを見てたんだろう。傍からも兄妹に見えるのか。良かった。 「まあ、はい。家でも仲いいですから。」12000円を払い、服を3着購入した。 そして、もう一軒の店でジーパンを、そして、由美に金を持たせ、下着を5日分 靴下を5日分買わせ、デパートで毛布を、そして、スニーカーを買った。計、48000円。 俺のバイト代の半分だな。ははは。今月苦しくなるな。友達に金でも借りないとな。
俺たちはファーストフード店にいた。 「おいしいか???」「うん、すごくおいしいよ。」 何か嬉しいな。由美と出会う前までの暗い生活とは一変。これが幸せっていう のだろうか。由美も幸せだと感じてくれてるんだろうか? 「あの、私、今、すごい幸せだよ。」俺の気持ちが通じたのだろうか。 「私、家でも辛い日々を送ってて、学校もおもしろくなかったし。おにいちゃんと 出会えて、本当に。よかったよ。」 「俺もな、由美と出会ってから少し幸せ な気分になれたよ。ありがとな。」 「うん。おにいちゃん、大好き。」 「俺も、大好きだよ。」俺は頭を撫でてやった。小さな体。可愛らしい顔立ち。 とてもいとおしい。俺たちは食事を終え、2人の記念に、プリクラを撮った。 由美は大事そうに、財布にしまった。俺は携帯電話に貼った。 これでいつも俺たちは一緒だな。 16時半、アパートに着いた。「楽しかったな。」「うん。」 本当に楽しかった。こんな感じ、生まれて初めてだろう。 由美は楽しそうに服を着替え始めた。ノースリーブ姿、可愛すぎる。 タバコの痕を隠すため、リストバンドを常にはめなくてはいけないのは可哀想だが。
「とても、良く似合っているぞ。さすが俺の妹だ。」 「えへへへ。」由美ははにかんだ。 「あ、私今日から、家事やらないと。」 いいのに。別に。まじめなんだからなぁ。 洗濯機に下着などを放り込んだ。「俺の下着と由美の一緒に洗ってもいいのか??」 「おにいちゃんだから、いいんだよ。大好きだもん。」 嬉しい。俺のトランクスを見て 「ふ〜ん。」と一言。何がふ〜ん、なんだろうな?「いいから見ないでとっとと入れてくれよ。」 洗濯機を動かし、米とぎをして、ご飯を炊いた。 もう18時か。あと1時間でバイトにいかなくっちゃな。 由美はおかずを作っている。俺は横になった。「楽・・だな。」 30分後、ご飯が出来上がった。ハンバーグと野菜サラダ、そしてスープだ。 13歳とは思えぬ料理の腕前。すごい。こんな料理が毎日食べられるなら。ありがたい。 今日のご飯もとてもおいしかった。「由美、今日もうまかったよ。ごちそうさま。」 「うん。ありがとう。ごちそうさま。」「俺、アルバイト行かないといけないから テレビ見たりしてくつろいでていいよ。22時には帰るから。」「うん。頑張ってね。 おにいちゃん。本当に、ありがとうね。住むところも、お金も。食べる物も。」 「あんま気にするな。じゃ、行ってくる。」 もっと一緒にいたいのになぁ。この気持ち。愛情というものなのだろうか。 俺は鍵を閉め、いつものアルバイト先のコンビニへと向かった。 〜続く・・・
>>51 ボアソのおっちゃんて?
図書館員の人のこと?どうなってるって何?
>>醜態氏 (・∀・)イイ!! すごく好きな雰囲気だ。がんがれ!!
「どうした、風岡、暗い奴がニヤけやがって」 「なんでもねーよ。」こいつは高柳亮(たかやなぎ りょう)中高と同じ学校に通った親友だ。 口は悪いがとてもいい奴だ。俺の家庭事情なども理解してくれている。 アルバイトでも同じシフトに入っている。 由美が来て、俺も明るく見えるようになったのかな・・・ こいつは信頼できるんだよな。由美のこと、話そうかな。金にも困ってるし。こいつなら 事情を言って、お金貸してもらえるかもしれないし。 「高柳、仮にもだ、もし、家出少女が泊まる場所がないから家に泊めてくれっていったらどうする?」 「何をまた馬鹿なことを。少女か?そんなの泊めたら捕まるだろう。俺ならそんな厄介ごとに巻き込まれる のは御免だね。お前まさか、泊めてるんじゃないだろうな。」 「んな馬鹿なことするはずないだろ。俺だって犯罪者になりたくないよ。昨日のニュースで家出少女のこと が取り上げられてたから意見を聞いてみただけだ。ったく、しょうがないよな。」 そうだよな。フツーの奴の意見としては。 やはり相談するのやめとこう。 アルバイトの時間が終った。
「風岡、さっきの事だが。」「さっきのことって、何?」「家出少女のことだよ。」 「知らないよ。」「お前って本当に嘘つくのが下手だな。俺にはわかるよ。お前は本当に御人好しなんだからな。」 「そっか・・・」 俺はその子が虐待にあって九州からここまで来たこと、そして一晩泊めてあげたことを話した。 「風岡、お前、自分の決断が正しいと思っているのか?俺は、警察に渡して、虐待の事実を伝え、施設にでも預けた方が いいと思うが。それがその子の為だと思う。そして、お前の為でもある。犯罪者になりたいのか?」 そうなのかな・・・実際俺はいつも一人で考えて失敗してきた。 しかし、由美は、本当に、心から守ってあげたいと初めて思った子だ。 俺は、夏休みの間だけと言ったが、本心は一人前になるまで面倒を見てあげたい。 幸せになって貰いたいんだ。・・・ 幸せ? 俺の決断は正しいのだろうか?? そして、俺は決めた。
エロゲ風にw選択肢でストーリーが変わるようにしてみる。
選択肢
1.「高柳、お前の言うとおりだ。俺の考えは間違っていたのかもしれない。」
>>75-78 へ
2.「俺はどうでもいい。あの子は俺が守ってやるんだ。俺しか守れないんだ!」
>>79 へ
「高柳、お前の言うとおりだ。俺の考えは間違っていたのかもしれない。」 「そうだよ。多分・・・な。」 俺は高柳と別れ、アパートへと向かった。 「ただい・ま・・」 「あっ。おにいちゃん、お帰りなさい!!おつかれさま〜!!」 「どうしたの?疲れたの??」 「ああ、今日はちょっとしんどかった。もう寝るよ。シャワー、浴びて由美も寝なよ。」 俺は床に敷いた布団に寝転がった。「由美のためだ。明日、話そう。」 俺は眠りについた。 朝だ。由美は・・起きている。起きたばっかりだ。顔を洗っている。 「あ、おにいちゃん、おはよう。疲れとれた??」「うん、まあ、ね。」 「実は、大事な話があるんだ・・・とりあえず朝食摂ろう。今日は作らなくていいから。」「なあに??」 「とりあえず食おうよ。」俺たちは買っておいた食パンと目玉焼きと食べた。 食事が終わり、俺は話を切り出した。
「あのな、聞いてくれ、これは決して裏切りとかじゃないから。」重たい空気を感じたのか 由美は真剣な顔立ちになった。「もう君を家にはおけないんだ。」 「えっ・・・おにいちゃ・・」 「良く考えた。君のために、由美が幸せになる為には、俺の家に居るのがベストじゃない。」 「成人するまで、大変だとは思うが、施設に入った方がいい。専門の福祉職員がいるからな。俺なんかより ずっといろいろ考えてくれるよ。」 そうだよ。俺は自分ひとりでいろいろ考えて失敗ばかりさ。 人に委ねたほうが、すべてうまくいくんだよ。 「親元へ返すのは可哀想だから、、警察に虐待の事実を伝えれば、きっといい児童福祉施設など紹介してくれるよ。 一回は君の面倒を見ようと思った。だけど俺はまだ大学生だし、何も出来ないよ。 な、そうしたほうが、俺にとっても由美にとっても、いいと思うよ。」 そうだよ。これが一番いい選択なんだよ。」 「一度は、家においてあげるって言ったのに、裏切ってごめんよ。」 「う・・ん。とお・・るさん、そうだね。私なんか居ても、邪魔だもんね。とおるさんの言うとおり 警察署まで行って、いろいろ相談してくるよ。」 「よし、いい子だ。」仕方ないんだ・・・ 由美は荷物をまとめた。「よし、準備できたか。それじゃあな、元気でやるんだぞ。」 「う、ん。ありがとうございます。感謝してます。泊めていただいたこと、一生忘れません。 買い物したこと、すっごく楽しかったです。」「そう・・だな・・」 「さあ、行くんだ。」冷たいかもしれないが、これで、いいんだ・・・ 由美ちゃんは寂しそうに俺が教えて警察署の方角へとぼとぼと歩いていった。
月日は流れた・・・ 5年後、俺は心理カウンセラーの職を得た。何とか職業は得たが、大学生のころと変わらないな・・・ 今日は給料日。数少ない楽しみである、風俗街へと向かった。 「ん?新しい店か??」入ってみるか。開店サービスで安いしな。 「いらっしゃいませ。当店では女の子の指名が出来ます。追加料金として2000円がかかりますが。」 「誰でもいいんだ、はやくしてくれ。」俺は個室へと案内された。 ドアをあけた。「!!」「いらっしゃ・・と・・おる・・さん・・」そこに居た風俗嬢は、俺の名前を口走った。 もしかして、この子は・・・そんな、馬鹿な・・・
「お前、もしかして、由美・・なのか??」顔立ちは大人になっていたが、俺はすぐ分かった。 「警察へ、相談しにいったんじゃなかったのか?」「なんでここに?行かなかったのか?」 俺は思った。施設なんかに入るのを躊躇い、放浪していたところを風俗店のオーナーに拾われたんだろう。 恐らく、13歳の頃から、大人の相手をして・・・ 馬鹿だッ! 決断力なんてこんな幼い子になかったんだ。「うああああああああああああ!!」 俺は大声を挙げ、外へ飛び出した。あの時、あの時、俺が、、俺が・・・・ もう全てが遅かった。 由美は風俗嬢として、完全に堕た世界に生きている。 救えなかった・・・ 俺は・・・ これから、一生罪を背負って生きていかなくてはならない。 俺は風俗店のオーナーに、由美にと、給料の入った封筒を預け、俺は街に消えていった。 「いつも、こうなんだよな。俺は・・・」 吹き付ける風が異常なくらい冷たかった。 THE END
「俺はどうでもいい。あの子は俺が守ってやるんだ。俺しか守れないんだ!」 「ふっ、いつものお前らしくないな。強情って言うか。」 「俺は馬鹿なことをしているのかも知れないが、いいんだよ。これで。」 「そうか、お前が誰かのためにこんな熱くなること、久しぶりに見たぜ。」 高柳は続けた「お前、金、困ってるだろ。ほら。」 高柳は財布から10万円を取り出した。「へへへ、今日パチンコで儲けたんだ。お前にやるよ。」 「おい、こんな大金・・・」「俺が持っててもギャンブルに使ってパーになるからな。」 「恩に切るぜ。来月、返すからな。」「いいってことよ。返すのはいつでもいいぞ。」 「頑張れよ。間違ってもその子に、手出すなよ。」「馬鹿。そんなことするか!」 「ははははは!!!」 温かい友情に触れ、俺はアパートへと向かった。 「ただいま!!」 「あっ。お兄ちゃん、お帰りなさい!!おつかれさま〜!!」 由美・・・ やはりこの子は俺が守らなくっちゃな。施設なんかにいれてたまるかよ。
うひゃー 強引に選択肢つくって、アナザストーリー作ったから なんかおかしくなった。スマソ。 ま、妄想だからいいか。 続きはまた・・・
81 :
Mr.名無しさん :03/03/04 22:17
>>醜態さん 多少突っ込みどころあるがまあまあ内容(・∀・)イイ!! 選択肢おもしろ(・∀・)イイ!!
「ちゃんと留守番してくれたか?」 「うん。おにいちゃんがいない間、寂しかったよ。」 「ははは。俺も早く由美と会いたかったよ。」俺は軽く頭を撫でてあげた。「えへへ。」由美は嬉しそう。 明日は、どうしよう。遊びにでも連れてってやるかな。とりあえず、シャワーでも浴びるか。 「由美、先、シャワー浴びてきな。」「は〜い!でもいつも私が先でいいの?おにいちゃんの家なのに」 「いいんだって。そんなこと。」由美は風呂場へと向かった。 数十分後・・・「あー気持ちよかった。」パジャマに着替えた由美が出てきた。相変わらず可愛いな・・・ 「そうだな、今日は暑かったし、じゃ、俺も入るとしますか。」 俺も風呂場へと向かった。籠には、由美の下着があった。手が・・自然と・・・ 「って、馬鹿。何やってんだよ。 危うく変態行為に手を染めるとこだったぜ・・」 俺は風呂場に入った。シャワーを浴びた。「ふう・・・疲れたな。」 今日の高柳とのやりとり、俺は正しかったんだろうな??これで・・・ それにしてもあいつもいい奴だな。これで今月はやってけそうだよ。 ガチャン! ドアのノブが閉まる音がした。「え??由美??」 「う、、うん。おにいちゃん、背中流してあげようと思って。」何やってんだよ・・・ 「馬鹿、いいって。恥ずかしくないのかよ。」服を脱ぐ音が聞こえるが・・・ 「おい!やめろって。」 俺の静止を振り切り、由美は入ってきた。
ガラガラ・・・ピシャ! 「!!」なんだ、シャツ着てる・・でも・・下は下着だよ。 となると裸なのは俺だけじゃないかよ。俺はタオルをきつく巻いた。 「おいおい、びっくりしたな。てっきり・・・・いや何でもない。」 「てっきり、何なの?あ〜、おにいちゃん、エッチな想像してたんでしょ。」 「んなことねーよ。でも、由美下、下着で大丈夫なのか??」 「ん・おにいちゃん、えっち・・」 自分で下着になったくせに。 「まあ、その方が裾が濡れないからな。わざわざありがとうな。」「うん!!」 由美が背中を洗ってくれている。ううっ、勃起しそうだ・・・ 俺は、鎮まれ、鎮まれと心の中で唱え続けた。 「お兄ちゃん、背中、おっきいね。」「そうか?痩せてるほうなんだけどな。」 まあ、由美から見れば俺くらいの奴でも大きく見えるだろう。 これ以上風呂場に一緒にいると、耐えられん。もうやばい・・・ 「由美、心遣いありがとう。もう出ていいぞ。」 「うん。それじゃ、ね。」 良かった、出て行くか。 ガラガラ・・・ピシャ・・ 「ふう、危なかったぜ。」安心すると俺の物はぐんぐん大きくなっていった。 こんな姿、由美に見られたら幻滅だろうな。
「ふう・・気持ちよかった。」俺は風呂からあがった。 「由美、びっくりさせるなよ。背中、自分で洗えるからさ。俺も恥ずかしいしさ。」 「そっか、ごめんね。おにいちゃん、喜ぶと思ったんだけど。」 まあ、嬉しいけどさ。 こんな状況、耐えられそうにないので、今度からは大丈夫、ありがとうと言った。 2人でバラエティー番組を見て、笑い、24時半になった。 さて、そろそろ眠る時間だな。 昨日と同様、由美をベッドに寝かせ、俺は床に布団を敷いて寝た。「おやすみ、由美。」 「おやすみなさい。おにいちゃん。」由美は床に入るとすぐ寝息を立てた。「まったく、早いな・・」 明日は、映画でも見に行こうかな・・・ 辛い毎日を送ってたんだから、楽しませてあげないとな。 この気持ち。本当に人をいとおしいと思う気持ち・・・ 俺は、本気で由美を、好きになっているのか・・・ 一人の女として・・・ そういえば由美も好きって言ってくれたな。 そうは言っても、13歳。由美だって、「お兄ちゃんとして」好きだと言っているだけだろうな。 恋愛対象としてなんて・・・ 明日は思いっきり楽しませてあげるぞ!由美・・ そんなことを考えながら、俺も眠りについた。
そーか、このくらい長くても良いのか。 しかし「萌え」要素がないとあんま受けは 良くないわけね・・・・・・難しい。
続きは、明日、、か明後日に。 では
87 :
Mr.名無しさん :03/03/04 23:42
>>85 萌え要素はあってもなくても面白ければいいです。
是非、書いてください。
88 :
Mr.名無しさん :03/03/05 03:14
89 :
Mr.名無しさん :03/03/05 14:22
醜態(・∀・)イイヨ-!! 出来たらハメはなしでよろしくね。
ウンコッ!
91 :
Mr.名無しさん :03/03/05 14:39
妄想というより、一種のエロゲーみたいだな。
↓租チン
93 :
Mr.名無しさん :03/03/05 14:41
葉鍵っぽくて良いでつ。 続編キボンヌ
94 :
Mr.名無しさん :03/03/05 14:45
↑ インポテンツ
95 :
Mr.名無しさん :03/03/05 23:21
96 :
Mr.名無しさん :03/03/05 23:34
97 :
Mr.名無しさん :03/03/05 23:42
次の日、俺たちは吉祥寺の街にいた。 「今の映画、面白かったな、由美。」 「うん。すごーくおもしろかったよ!それでね、おにいちゃん、あのシーンがね、」 俺たちはついさっき見終わった映画の話で盛り上がっていた。 由美が見たいと言った、冒険物のアニメだ。 何だかんだ言っても子供だなぁ。という俺も結構面白かったけどな。 由美ははしゃいでいた。「えへへ、楽しいね〜」 由美の横顔を見て、その嬉しそうな姿に俺は自然と笑みがこぼれた。 今日で出会って3日目なのにな。今では他人だとは思えないくらい仲良くなったなぁ。 「おにいちゃん、手、繋いでいい?」 「え、ああ。もちろん、いいぞ。」手まで繋いじゃったよ。いくら仲のいい兄妹でもここまで する奴はいないだろうなぁ。
街を歩いていると、前方に、よく知った男女の姿があった。大学の友達だ。 げっ、悪いところに・・・ 俺はそう思って、由美の手を引っ張り、違う道に行こうとした。 しかし、「おっ、あそこにいるの風岡じゃん、おーーーい、風岡ぁ!!」 馬鹿でかい声が響く。ったく・・・ 俺たちのところにやってきたのは 寺村 武(てらむら たけし)と大西 希(おおにし のぞみ)だ。 こいつらとはとても仲がいい。 希が言った。「おひさぁ〜!何やってんの?」こんなノリの明るい奴だ。 「いや、ちょっと、映画を見に・・」 やばいなぁ。由美見られたら・・・ その由美は俺の背後にぴったりと隠れている。 「一人で映画ぁ?一人行動が好きな透らしいっていうか。」そうじゃないんだけどな・・ま、いいか。 「それじゃ、忙しいから。」俺はそう言って立ち去ろうとしたが、 武が由美に気づいた。「あ、透の後ろの子誰??透、妹いたっけ??」 まずっ、バレちゃったかよ。まあ、しょうがないか。 「由美、隠れなくてもいいよ。俺の、友達だよ。」由美はちょこっと顔を覗かせた。 それを見た希は、「あっ、かーわいい!!妹さん??」由美は俺の顔をじっと見つめた。 まずいなぁ・・・なんて言おう・・・
すると由美は、「あ、あの、透さんは、いとこのお兄ちゃんです。」 あっ、結構頭いいな。俺も「そう、従兄妹なんだよ。近くに来たんで一緒に映画を見に。」 「そっか。可愛いね〜 名前、何ていうの?歳はいくつ?」希が尋ねた?「由美っていいます。13歳です。」 「かわいい〜!礼儀正しいんだね。」 武も「可愛いねぇ。」と言った。 どうでもいいから、こいつら、早くおっぱらわないと。 「じゃあな、俺たち忙しいから。」 しかし希は「折角だから4人で遊ぼうよ!!」「いや、無理だって。」 「お〜ね〜が〜い!! 由美ちゃんとプリクラ撮りたい!!」・・・こいつもガキだな。 あ〜あ、まったく・・・ ま、とりあえず従兄妹同志だって言ってあるから大丈夫か。 「こうなっちゃったけど、ごめんな、由美。」「うん、いいよ。希おねえちゃん、プリとろっ!」 由美も明るい子だからよかった・・・ 武は、「あ〜あ」という表情を浮かべている。 武は、希のことが好きだ。デートにでも誘ったようなんだが、邪魔しちゃったな。 でも悪いのは希だぞ・・・ 「武、わるいな。」 「まあ、いいよいいよ。その代わり、俺も由美ちゃんとプリクラ撮らせろよなっ!」 あはは、、ったく、ロリコン趣味は相変わらずか・・・ それから俺たち4人は楽しく遊んだ。
18時になった。 「おねえちゃんばいばーい!」 「ばいばい!!由美ちゃんまた遊ぼうね〜!」 由美と希、完全に打ち解けてたな。 「由美ちゃん、またね。」武は天にも召されたような表情。 プリクラを撮った後からというもの・・・ 由美に撮ったプリクラを見せてもらったが、・・・あの野郎。肩組んで撮りやがって。 「うん、武おにいちゃん、またね。」あ〜、腹立つ。お兄ちゃんと呼ばれるのは俺だけで十分なのに。 「おう、じゃあまたな、お二人さん。」 俺は別れの挨拶をし、ようやく二人と別れることが出来た。 でも、由美も楽しんでもらえたみたいだし、結果としては、良かったかなぁ。 一日中笑顔だったしな。
アパートへの帰り道・・・ 「あの、おにいちゃん??」 「どうした、由美?」 「おにいちゃんは、学校に、好きな人いるの」 「今・・は、いないなぁ。」その通りだ。俺は今まで誰かを好きになったことなんてない。由美と、出会って 多少変わったが・・・ 「あのね、さっき希おねえちゃんと話したんだけどね。」 「ん?あいつがどうかしたの?」 「おにいちゃん、カッコいいから、学校でおにいちゃんのこと好きな人いるのかなって聞いてみたんだ。」 いるはずないだろう。「それで??」 「あのね、あの・・ね。。」 「あの・・他の人は分からないんだけどね、希・・おねえちゃんは、おにいちゃんのことが、好きなんだって。」 「えっ!!」 びっくりしたのか、そう声をあげ、その後俺はしばし沈黙した。 「そっか・・・」俺はそう言った。本心でもそう思ってるだろう。別に、恋愛対象として考えてないんだ。 でも、誰かに、好かれるって、少し、嬉しいな・・・ それにしても希、良く言ったもんだなぁ。 由美が伝えたりしたら俺にバレルかもしれないのに・・・ 「希おねえちゃん、きれいだもんね。」「あのね、わたし、わたし・・・」 ん?様子がおかしいな。 「どうしたんだよ、由美、一体?」
続く・・・
104 :
Mr.名無しさん :03/03/06 00:38
おいしいところで切りやがってコンチクショウ!!
105 :
Mr.名無しさん :03/03/06 06:07
やばい、やばい、やばい!醜態良すぎ。チューブより面白いぞ(゚Д゚)ゴルァ!!
106 :
Mr.名無しさん :03/03/06 11:48
チューブって何?
107 :
自転車チューブ :03/03/06 12:32
呼んだ?
>>チューブ 誤解しないでくれな。決して君のやつがつまらなかったと言っているわけじゃないから。 単純に好みの問題だ。機会があったらまた頼むよ。
109 :
Mr.名無しさん :03/03/06 20:09
やっぱ妹姉がいないヤツにとって… こういう妄想は当たり前なんですか?
110 :
Mr.名無しさん :03/03/06 20:41
111 :
Mr.名無しさん :03/03/06 20:48
オイこそが 111げとー
112 :
自転車チューブ :03/03/06 21:01
>>108 わかっておりますとも。僕も楽しんでおりますので・・・
名前が出てたからちょいと顔を出してみただけっす。
113 :
Mr.名無しさん :03/03/06 21:44
>>醜態 武と希のガチンコをよろすく。 それをとおるが覗いているところで由美に見つかるというシチュで。
114 :
Mr.名無しさん :03/03/06 22:02
>>110 スマン、今日ビデオ壊れて欝つーか
放心してた…。
やっぱ私は姉妹とよく飯とか 喰いにいったりと
仲はいいつもりだから、あんまり姉妹ネタは萌えない。
個人的には幼なじみ者期待!
もち、姉妹ネタも楽しみにしてます。
115 :
Mr.名無しさん :03/03/06 22:45
>>114 俺には妹も幼馴染も幼馴染の従姉妹なんてのも居るけど
二次元と三次元の住み分けができればどのネタも萌えまつ。
でも姉属性が強めっぽいのはやっぱり無い物ねだりなのかもしんない。
「わたし・・・もう一人はいやだよぉ!!」 「おねえちゃんに・・・取られたくないよぅ。」 「おにいちゃんが、わたしから、離れちゃったら・・・」 由美は泣き出した。 由美は今まで愛を知らずに育ってきて、 やっと信頼できる相手が出来たんだろう。それが俺で・・・ 俺も希が好きだと思って・・・ 「馬鹿。俺は希のことは友達としか思ってないさ。」由美が俺の顔を見上げる。涙で頬が濡れていた。 「ひっく・・ほんと・・に??」 「ああ、本当さ。」 「おにいちゃん・・わたし、おにちゃんがいつか・・・いつか、 いなくなっちゃうのかもしれないって・・・思ってきて・・・」 「夏休みの間だけ、家にいていいっていった・・よね。だから・・・」 ううん、俺は・・違う。あの時とは。今は、ずっとずっと一緒にいたいと思っている。。
俺は自然と言葉がこぼれた 「絶対由美から、いなくなったりはしない。」 「ずっと一緒にいよう。 俺は、、お前を・・一生守ってやるんだ!!」 俺はもう完全に由美のことが、好きになっていた。一人の女性として。 人のことを好きになることなんて、もうないと思っていた。出会う前までは。 本当に好きなんだ。愛しているんだ。だから、言葉が、素直に出るんだ・・・ 由美の目が潤んでいた。また涙がこぼれた。 「おにい・・ちゃん・・嬉しいよ・・」俺の胸の中で、泣いた。 俺は、この子の為に生きていく。決めたんだ。 「おにいちゃん・・大好き・・」由美が言う。 「ああ、俺もだ。」俺は頭を撫でてあげた。 「そ、それは・・妹として、好きだって、こと??」 いや、もう違うんだ。 「いや、違う。」 「妹としてとか、そういうのは関係ない。俺は・・・由美が・・ 一人の女性として・・好きなんだ!!!大好きなんだ!!」 出会って数日しか経ってないのに、ここまで好きになるとは。 この2人は、そういう運命にだったのかもしれない。 「おにい・・ちゃん・・私も。ずっと一緒に、いたい・・・」 「ああ、約束する。死ぬまでずっと守ってやる。」
俺たちは抱き合った。 疎らだが、通る人など気にならない。 いい匂いがする・・・シャンプーの匂い・・・ ずっとこのままでいたい。 こんなに、人を好きになったことなんて。初めてだ。 こんな感覚・・・経験したことがない。 由美の細い腕は俺を放さない。絶対、俺から、離れたくないんだろう。 「おにいちゃん・・キス・・して・・」 「うん・・由美。」 もう2人は完全に、恋人同士になった。 俺は由美の髪を触る。細くて、綺麗な髪だ。撫でると嬉しそうにしてくれる。 いとおしい。誰にも渡したくない。 可愛い顔、唇。体、全てが、好きだ。 「キス・・・するよ。」 由美は目をつぶった。
続く・・・
120 :
Mr.名無しさん :03/03/07 01:02
醜態様ご苦労様です。
121 :
Mr.名無しさん :03/03/07 01:05
早くも信者かw
>>95-97 悲惨スレの住人発見。しかも、結構古参と思われる。
・・・やはり、あそこの住人はこ〜ゆ〜ところに興味を示すのか・・・・
って、何を自分のこと言ってるんだ?>>俺
123 :
Mr.名無しさん :03/03/07 17:28
最近妄想癖がとまらんよ
124 :
Mr.名無しさん :03/03/07 20:58
で、結局ヤんの?
125 :
Mr.名無しさん :03/03/07 21:53
マチクタビレタ〜 ∧ ∧ マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜 ./ ヽ ./ ヽ マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜 / ヽ―――/ ヽ マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜 / l___l \ マチクタビレタ〜 | ● | | ● | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ チン☆ へ | へ ヽ ./ | < ・・・・・・・・・・・・・。 ヽ \\ \ \\ ヽ/ / \____________ チン☆ \\ .> \\ ヽ マチクタビレタ〜 チン☆ \\/ \\ _ | マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜 \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / ̄ ヽ / _ マチクタビレタ〜 チン☆ \回回回回回/ ̄ ̄ヽ / ̄ ̄ /| マチクタビレタ〜 \___/ チン☆ ヽ____/ / .| マチクタビレタ〜 / | マチクタビレタ〜 __________________/ .| マチクタビレタ〜 | | マチクタビレタ〜
126 :
Mr.名無しさん :03/03/08 01:12
今日は来ないのですか?
星が瞬く夜、俺と、由美の唇が、木の下で触れた。 柔らかく温もりのある唇だ。 「おにい・・・ちゃん」 「由美、大好きだ。愛している。」 由美の瞳は俺にまっすぐ注がれている。 俺は強く抱きしめ、もう一度キスをした。 温かい・・・ これが、愛なんだ・・・ アパートに戻った。 2人とも無言だった。なんともまずい雰囲気だな・・・ 「由美、シャワーでも、浴びてきなよ。」 「うん・・」 別にこの後何かしようと言うわけではない。由美はまだ子供だし、 俺も肉体関係は望まない。その方が、この子のためだろう。まだ早すぎる。 由美が風呂場から出てきた。 「じゃ、次、俺はいるから。」 「うん。」 俺は風呂場に入った。「ふう、今日もいろいろあったな。」 由美といると、一日が長く感じる。今までの単調だった日々とは違う。
俺は風呂場から出た。 由美はベッドの上に座っている。 「ん?どうした?マンガ読むなりしてていいんだぞ。」 由美は何も喋らない。どうしたんだろう。 もしかして、こういう流れになると、Hしなくてはいけないとでも、思っているのかな? 「その、もしかして、何かするとでも、思ってる?」 俺はちょっと意地悪っぽく聞いた。 こくん。由美が小さく首を縦に振った。 愛してるから、できたら、したいと思ってるけどさ。まだ、怖いだろう。 「俺、由美が好きだから、由美に任せる。」 「別に無理することはないんだぞ。」 すると 「う・・ん、ほんとはね、怖い。」やっぱりそうだろうな・・・ 「そうだろう。まだ13歳だもんな。」 「おにいちゃん・・・あのね、」 「なに?」 「わたしは、おにいちゃんと、エッチはできないよ・・」 「なんだ、それくらい。大丈夫だよ。別にそういう関係を強要してるわけ じゃないんだし。男はみんなそうだとでも思ったのか。あははは。」 次に由美の口から、信じられない言葉が飛び出した。
「おにいちゃん・・・わたし、ね。」 「うん、どうした?」 「お父さんに、いつも・・させられ・・て・・」 「!!」俺は唖然とした。 虐待されていたとは知っていたが、ここまで酷いことをされていたとは・・・ 俺は由美を抱きしめた。 由美はピクッと震えた。 「もういい・・言わなくて、いいんだぞ。」 「おにいちゃん・・は、違うよね?」 「当たり前だ。」 俺はもう一度抱きしめると、頭を優しく撫でてあげた。 畜生、なんていう、父親だ。酷い・・・ どれくらい酷い行為をさせられていたのか・・それでも由美は、普段は明るく振舞っていて・・ 本当はすごく心に傷を・・・ もういい。こんなことは忘れさせよう。 「由美、アニメでも見るか、借りにいこう。好きだろ。」 普通の中学1年生に・・・戻してやらないと。 少し、黙っていたが、由美は笑顔を見せた 「うん!!いこっ!!」
月日は流れた。 今日は8月23日。由美と暮らしてから20日になる。 ささやかながらも、2人、幸せな日々を送っていた。 この、幸せな日々がずっと続くと思っていた・・・ 19時、街を歩く2人の男性がいる。 一人は、小汚い、30代後半から40代前半の男だろうか。 この男、山本総一郎(やまもと そういちろう)という。 もう一人は、スーツ姿の身なりのいい30代の男。職業は、探偵である。 山本が言う。「本当に、間違いないんだな。」 探偵は「はい。カメラにも納めました。お子さんの写真に間違いありません。」 後姿だが、山本には分かった。 「となりの男は誰だ?」 探偵は「よく、分かりませんが、おそらく住む場所を提供させてもらっている男かと・・・」 「ちっ。」山本は舌打ちをした。 探偵は思った。この依頼主、娘を家に戻そうとかなり必死だ。 しかし、家出をしたと聞いたが させるような原因があったのではないか。それに、なぜそこまで執拗に追いかけようとするんだろう。 金に糸目はつけないという。ただの、親として心配だからという素振りは見せていない。 しかし、依頼主だ、金を貰っている。必要以上のことは問うまい。探偵は思った。 山本が言った。「住んでいる場所も、分かっているんだな。」 「はい。間違いありません。」 2人は一軒のアパートの前で立ち止まった。 「ここかと思われます。101号室、ここです。」 探偵は言った。
「ふん、ここだな。」山本は言った。 「とりあえず、私が・・・」探偵はそう言うと、チャイムを鳴らした。 ピンポーン! チャイムが鳴る。 「誰か、来たみたいだな。」俺は言った。 チャイムが鳴ると、由美はそそくさと死角になる場所に隠れる。 「こんな夜中に・・・誰だ?」俺は、玄関を開けた。 すると、そこにはスーツを着た男性が立っていた。 なんだろう・・・「何か、用ですか?」 探偵は言う、「あの、実は、山本由美さんの件で、お話が・・・」 「!!」な・・ぜ?こいつは、警察なのか? すると後ろから40代くらいだろうか、男性が探偵を押しのけ、俺の前に立った。 「おい、お前、そこどけ!」 探偵は、「ちょっと、まだ・・話が」と言ったがそれを聞こうともせず 「お前が由美と暮らしてるんだな。」男は俺の胸座をつかんだ。 そして俺を押し倒した。俺は倒れこんだ。 「何を・・」 すると、部屋から、由美が出てきた。 「おにいちゃん!!」 「ば、ばか!!」 山本は、由美を一目見ると「やはりか。」と言った。 後ろにいた探偵が言った。「あ・・こちらは、由美さんを探して私に依頼された お父様です。」と言った。「!!」俺は驚く。 なぜ・・・
もう駄目だ・・・ 「この男、警察に突き出せば、拉致監禁罪が適用されます。もちろん 突き出すかどうか、依頼主のお父様に、お任せしますが」と探偵。 「いいからお前は外せ。」と山本は言い、探偵を外に出した。 「はい。分かり、ました。」 そしてドアを閉めた。 アパートの中は俺たち3人。 こいつ、なんで、連れ戻そうと・・・お前が、悪いんじゃないか・・・ ・・・すると沈黙を破るかのように、由美が言った「やめて!帰ってよ!」 父親は言った。「何だと!この野郎!」 そして部屋に上りこんできた。 俺は部屋に入らせない。「ちょっと待てよ!」 「お前、由美を・・由美にどんな酷い行為をしたのか・・分かってるのか?」俺は言う。 「なんで、いまさら・・」 父親はまた、俺の胸座をつかんだ。「お前には、関係ないだろう!」 「どうせ、お前も、こいつを性処理に使ってるんだろう。」 こいつ・・・俺は怒りが込み上げてきた。 由美は言った。「おにいちゃん、助けて・・・いやだよ・・」 「分かってる、俺は、守るって約束した。」 父親は言う。「お前がいないと金にならないんだ。さあ、来い。」 金・・だと?? 由美は言った。「いやだよ・・他の、男のひととも・・」 そういう・・ことか・・・ 「この・・くそ野郎!」俺は、父親の顔を殴りつけた。父親は倒れる。 「やりやがったな・・」
133 :
Mr.名無しさん :03/03/08 20:43
続きは… 続きは…
続くんなら一言続くと言ってくれえぇぇぇぇ
>>醜態 父親ブッ殺してくれ。頼む!
136 :
Mr.名無しさん :03/03/08 22:26
>>135 いまだかつて無かったくらい熱く激しく同意。
すいません、続きます・・・ ちょっと今日は風邪気味なんで、続きは明日・・・
138 :
Mr.名無しさん :03/03/08 23:12
おもしろい!
139 :
Mr.名無しさん :03/03/09 00:25
醜態氏の他には珍想団は居ないのか
140 :
Mr.名無しさん :03/03/09 01:34
・・・コレだけ実力の差を見せ付けられると書けねぇよw しかし、醜態氏の話、面白いわ
>>135 ,136
お前らもちつけって、これはタダの妄想なんだから、妄想なんだから……
………………うぉぉおおおおっ!糞親父許せねえええぇぇーーーーー!!
142 :
Mr.名無しさん :03/03/09 09:56
最後は妄想オチ
143 :
Mr.名無しさん :03/03/09 14:59
144 :
Mr.名無しさん :03/03/09 18:39
145 :
Mr.名無しさん :03/03/09 20:11
☆ チン マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜 ☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ ___\(\・∀・) < 醜態まだ〜? \_/⊂ ⊂_ ) \_____________ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | 愛媛みかん |/
一応、書いたんですが、風邪で体調が悪くて、文章変かもしれません。 ご了承を・・・
なんと、父親はナイフを取り出した。 ・・・こいつ、本気か? 「野郎、ぶっ殺してやる!!」父親が襲い掛かってきた。 「やめてぇぇぇーーー!!」由美の悲鳴が聞こえる。 刃先が襲い掛かる。 俺は横に転がった。間一髪よけることが出来た。 こいつ、本気で、俺を、殺そうとしている。なんだ、こいつは・・・ 俺はナイフの恐怖感よりもこの、父親の異常な行動に恐怖を覚えた。 父親は俺をにらめつけた。そして、由美も。「裏切り者め、お前も次に殺ってやる!」 ここで、やられたら、由美を・・守ってやれなくなる・・ 由美・・・ 由美は、震えている。 俺は床に転がっていた本を投げつけた。父親は一瞬怯んだ。 この隙に調理場まで行けば・・なんとかこっちも刃物を持って応戦しないと・・・ それか、助けを呼びに・・・ でも、由美から離れては、行けない・・・ 俺は・・・
選択肢
1.由美から、離れてはいけない。俺は由美の前から離れなかった。
>>149 へ
2.隙をついて、調理場まで走った。
>>152 へ
由美をもう、絶対酷い目にはあわせない! 俺は由美の前に立ちはだかった 「おにいちゃん・・・」 さあ、くるなら着やがれ!! こいつからは、離れてたまるか!! 「この野郎!!死ねえぇぇ!!!」父親はナイフを俺に向け、そして振りかざした。 シュッ!! 俺は間一髪、よけたが、頬をかすめた・・ 頬から、血が流れ落ちる・・・ 「お・・おにいちゃ・・」 俺は流れる血を拭った。畜生・・・ このままじゃ・・ その時由美が俺の前に立った。 「いやだ。おにいちゃんを傷つけないで。」 「おにいちゃんのためなら私がどうなってもいいから。」 由美・・・お前は・・ そんなこと、させてたまるか・・ 父親は由美を蹴飛ばした。 由美は倒れこむ。 「よくも・・・」 もう、こいつは許しておけない・・ その時、あまりの騒動に、探偵がドアを叩く。 「何事です。大丈夫ですかー!!」 アパートの住人も、異変に気づいたのか、やって来たようだ。
「ちっ!」父親は舌打ちをする。そしてナイフを放り投げた。 「無駄だな。」そう一言呟いた。 「もういい。お前は。お前なんて廃品だ。客の評判も良くないしな。苦痛な表情ばかりしやがって」 「!!」畜生・・・この・・ 「どうせお前なんかどうにもならん。のたれ死ぬだけだ。」 「どうせ、この男も飽きてお前を捨てるだろう。所詮お前なんか性奴隷に過ぎないんだからな。」 そう言い放つと父親は振り返りドアを開け、帰っていった。 「おい、行くぞ。」父親はドアの前にいた探偵にいった。「は・・はい。」 バタン!!ドアが閉まる。 由美・・・ とにかく、父親は帰っていったようだ・・・ 「おにいちゃ・・・大丈夫??」 「馬鹿、お前、自分のことを・・由美は、大丈夫なのか?」 「うん・・私なら、慣れて・・る・・」 ・・・・俺は言葉が出なかった。
俺の頬に出来た、傷。まだ少し血が滲んでいる。それを由美はタオルで押さえた。
「おにいちゃん・・・」こんなにも俺のことを・・・
俺の瞳から涙が零れ落ちる。
「由美・・無事で、良かった・・一生、守るって約束したんだもんな。」
俺は由美の頭を撫でた。全身が、震えている。
俺たちは抱き合った。震えが、止まるのに数十分かかった・・・
恐ろしい、出来事だった・・・
しかし、このことは由美の為、警察に相談出来るということもなく、俺たち2人の中に閉まっておくこととなった。
だが、このことにより、由美は親から、切り離されたと言うことだ。幼少時の俺と、同じように・・・
だが、由美の場合は、これで、鎖が解かれたということか・・・・
しかし、俺が、いなかったら、由美は、どうなってしまったんだろう・・・
その後、二度と父親が現れることは無かった。
>>155 へ
その隙に、俺は調理場まで走った。 応戦しないと・・・由美を守ってやるって、決めたんだから。 調理場に、包丁がある。 俺はそれを手に取った。 体格のいい、俺が武器を持った方が、立場は逆転するだろう。 「俺は、本気だぞ・・・」 「おにいちゃ・・」由美が怯える。 しかし、その直後、父親が襲い掛かってきた。「この野郎!!死ねえぇぇ!!!」 父親はナイフを俺に向け、そして振りかざした。 シュッ!! 俺は間一髪、よけたが、頬をかすめた・・ 頬から、血が流れ落ちる・・・ 「お・・おにいちゃ・・」俺は流れる血を拭った。畜生・・・ このままじゃ・・ また父親がナイフを振りかざそうとした・・・ 畜生・・ 俺も刃先を向けた その瞬間・・ グサッ!!! 俺に襲い掛かってきた、父親の腹部に、俺の持っていた包丁が刺さった。 「うおああああぁぁああ!!」父親は声にならない悲鳴を挙げた・・・ 俺は包丁を持ったまま呆然とした・・・ やる、つもりはなかったのに・・・ あまりの異変に探偵がドアを叩く・・・ 由美が悲鳴を上げた・・ その声も俺には聞こえなくなった・・・ 馬鹿だ、こんなことをしたら、由美を守れなくなってしまうって・・・分からなかったのか
9月、俺は刑務所の中にいた。 死には至らなかったようだが、傷害罪として、俺はここに服役することとなった。 全てが、終った・・・ 今思うと、俺の考えに誤りがあった・・・ 由美は、今どうなっているんだろう・・・ 俺は由美を守ってやれなかった・・・ もちろん服役後も由美のことなど知ることは出来ない。一切の関係を絶たれることとなった。 もう、2度と、会えないのか・・・ 俺の瞳から涙が零れ落ちた。 もう、終わりなんだ。 そう思うと、俺は全ての力が抜けたような気がして、倒れこんだ・・・ ドタッ!! 「おい、風岡、どうしたんだ。」 刑務官の言葉が聞こえる・・・ 他の囚人の視線も集めた。 周りがざわつき始めたが、その内、何も聞こえなくなった・・・ 頭が、真っ白になりそうだ・・・ 俺は一生起き上がることは出来なかった・・・
武と希は、ある病院の前にいた。 「ここ、か・・・」武は呟いた。 そう、俺は風岡の面会人として、ここに来た。そして、希も。 分かっている。風岡はこんな奴じゃなかった。 どういう成り行き上、こうなったのか、分からないが・・・ 希はずっと項垂れていた。 厳重に鍵の掛かった、部屋へと案内される。そのドアの前に、風岡の名前が書かれていた。 「くっ!!」こいつ、今、どうなって、いるのか・・・ 刑務官が、ドアを開ける。 見たくないが・・・ お前の、落ちぶれた姿など・・・ ドアが開くと、俯いている男性がいた。 髭は伸び、目には生気がなく、別人のように見えた。 そのとき、風岡が、「あ・・・あ・・・・」と声をあげた。 涎を垂らしながら・・・ こちらを向いた。 お前・・もう・・・ 刑務官は言う。「もう、戻ることは、出来ないかも知れません・・・」 「うあぁぁぁぁぁぁぁ!!」ショックだったのか、希は大声を上げて部屋を飛び出した。 「由美ちゃん、、どうしたんだよ・・・」 由美という言葉を聞くと風岡は奇声をあげた。 そして俺を睨み付けた。 「駄目、か・・・」俺は呟いた。 俺も、希同様、その場に長く居られることは、出来なかった・・・ THE END
あの忌々しい出来事から、5日が経った。 あの日から2,3日、由美は口数が少なかったが、また、いつもの由美に戻った。 強い・・・子だ・・ 本当にそうだ。今までどれだけ辛い経験をしてきたんだろうか・・・それなのに・・・ あえて、あの出来事は忘れることにした。 これだけ、俺に、信頼を寄せていてくれる。 もう、由美は一人だ。この子を守れるのは、俺だけしかいないと思った。 「これから、どうしたらいいんだろう・・・」俺は呟く。 このまま、こういう毎日を過ごして、俺たちは幸せになるのだろうか・・・ その時、一本の電話が鳴った。 俺は電話に出た。「おう、今ヒマか?」武・・か?? 「どうしたんだ?」 もちろん、こいつはあの事件のことなど知らない。 「ああ、ヒマっていったらそうだが。」 「じゃ、希もつれていっから。」 そうだ、俺2人だけで過ごすよりも、信頼をおける相手を他にも作らないと。 従兄妹、と言っておいたな、そういえば。 本当のことを、言おう。 とっくに、もう、実家に帰ったと思っているだろうな・・・ 助けてもらう、ということを期待しているのではないが、由美は俺だけしか、信頼できる相手が いないでこのまま成長していくのも可哀想だ。 「分かった。じゃあ、来てくれ。」
続く・・・ おやすみなさい。
間違い発見した・・・貼った後に・・・
>>153 ×服役後
○刑を終えた後
タクティクスオウガ、もしくはベルゼルクのパクリかよっ!!!
160 :
Mr.名無しさん :03/03/09 23:36
なんだこのスレ。 -=≡卍\(`・ω・´)ピタァ!
>>159 バレちった。
妄想だから、許して。なんでもOK。
でもなんだか鬱だ寝よう・・・
162 :
Mr.名無しさん :03/03/09 23:47
>>醜態 今回も醜態ワールドが感じられてよい。 風邪、治せよ。お大事に。
163 :
Mr.名無しさん :03/03/09 23:55
>醜態 よかたよ 風邪早く治せよ
164 :
Mr.名無しさん :03/03/10 00:14
>>149 の探偵のセリフ、
「何事です。大丈夫ですかー!!」
の「何事です。」の冷静さが今回のツボ
何故父親を殺さないんだーーーーー!!!!!!!!!!!
頼む、もう一回出演させてザクッとやってくれーーーーー
>>164 風邪のときに書いたのが良かったのかもね。今回、結構アラがあってある意味面白かった。
166 :
自転車チューブ :03/03/10 03:32
この道は、いったいどこまで続いているのだろう。 アップダウンを繰り返す、周囲を木々に囲まれた峠道を、もう2時間は走り続けている。 ともに旅を続けている愛用ロードレーサー、エンジェル・ビートのフレームが今日は一段と赤く見えた。 まだ10時前だと言うのに容赦なく光を放つ太陽と、勾配の激しいワインディングロードが 早くも俺の足腰を痛めつけている。 やはりまだ俺には厳しいコースだったか。 後悔してはみたものの、今更引き返すというのもなんだか癪にさわる。 なんとかこの先で今夜の寝床を確保しなくては。 すでに萎えつつある足に鞭を打って、目の前の坂道を駆け上がった。 先がブラインドになっているカーブ。 ココを曲がった先はくだり坂になっているかもしれない。頼む下っていてくれ。 しかし現実は非常なもの。曲がってみればやはり上り坂。 ただ、その坂の途中、さびの浮きまくった看板とすでに風しかかっている木製ベンチを置いただけのバス停があった。 まだ路線が運行されているのかかなり怪しいと思ったが、一組のカップルがベンチにかけているのを確認できる。 どうやらまだ、バスは生きているようだ。 それにしてもカップルか・・・まったくうらやましい限りだ。このくそ暑いなかピッタリと寄り添うようにしている。 こんな山の中でまでみせつけられるとは。出来るだけさっさと視界から消し去ってしまいたい。 あれほど萎えていたはずの太ももに本日一番の力が宿った。 あっという間に、二人の前を走り抜ける。 へっ!ぶっちぎってやったぜ!! 大人しく座ってる奴等を相手に俺は何をやっているのだろう。 自己嫌悪がさらに心の傷を広げてくれた。 寂しくない、寂しくなんかないぞぉ!! もはやむなしいだけである。 あまりの寂しさに目を伏せると、背後から女の子の声が聞こえてきた。 「がんばれー!」 さっきのカップルの片割れのようだ。 いくらか溜飲を下げる。 右腕を上げてその声に答えると、また少し、走る気力がもどった気がした。 「お幸せに」 俺はボソリとつぶやいて夏の日差しの中を駆け抜けていった。 つづく
167 :
Mr.名無しさん :03/03/10 03:45
う〜む、なんだか贅沢なスレだなぁ。
168 :
自転車チューブ :03/03/10 04:50
>>166 の続き
大学はなんとか卒業した。だが職が無い。
今時よく聞く話だ。
某三流大学を去年卒業した俺もそんな現代の若者の一人。
定期的に伝えられる不採用通知に、心底嫌気がさした。
さらに追い討ちをかけてくれたのが高校時代のオタク仲間田中の結婚式だ。
立派に働き、さらにきれいな嫁さんまでもらった田中。
それに比べて、俺、矢川 陣は、どうしてこうも惨めなのだろうか。
日に日に募る欝に、とうとう俺はキレてしまった。
ちょうど季節が夏に差し掛かり始めた頃、すべてを放り出して旅に出た。
愛車であるロードレーサーに荷物をくくりつけて、あてもなく走り出した。
それから2週間、気の向くままに旅を続け、たどり着いた先がこの山奥の峠道だ。
道はどんどん狭くなる。
舗装がだんだん粗くなり、いつの間にか、左側はがけになっていた。
この道幅ではおそらく軽自動車一台すら、すれ違うのは困難だろう。
そんな悪道がずっと蛇のようにうねっている。木々の間から漏れる太陽が相変わらず蒸し暑い。
この先に行っても、もうなにも無いのではないだろうか。
道がある以上そんなはずは無いのだが、ふとそんな考えが浮かんできてしまう。
いくらなんでもこんな山の中で野宿するなどご免こうむりたい。
またひとつカーブを曲がる。生い茂る木々のおかげで少し薄暗かった辺りが明るくなり、パッと視界が開けた。
峠の頂へたどり着いたのだ。
周囲の山の様子が一望できた。深い緑色をした山がどこまでも連なっている。
写真や映像でしか見ることの無かった光景が自分の目の前に広がっているのだ。
しばし、その様子に目を奪われた。苦労の末に峠を乗り越えた者にのみ与えられる絶景だ。
ぐるりと辺りを見回してみる。すると、ちょうどこの峠の先のふもとだけ、緑が薄くなっているよう見えた。
村だ。まだ遠いが、わずかばかりの家屋と田畑があるのが確認できた。小川も流れているようだ。
助かった、あそこで一休みさせてもらおう。なんならあの村で一泊してもいい。
とりあえずの目的地ができた。俺はボトルキープに止めてあった水をあおり、再びドロップハンドルを掴んだ。
つづく 前フリだけでずいぶん長くなってしまった・・・
169 :
Mr.名無しさん :03/03/10 07:13
ラララ♪目の前にアヒルさん〜ラララ♪ ルルル♪その横に象さんも〜ルルル♪
170 :
Mr.名無しさん :03/03/10 07:15
私は絶対困ります シャッキリポンと困ります
171 :
Mr.名無しさん :03/03/10 13:48
優秀な作家が2人もいて、僕ウレチ−!
172 :
Mr.名無しさん :03/03/10 19:25
もしかして「魔女たちの眠り」みたいなホラー?
173 :
自転車チューブ :03/03/10 19:42
ベタベタのラブ米を予定しておりますが・・・
174 :
自転車チューブ :03/03/10 19:54
醜態待ち
175 :
Mr.名無しさん :03/03/10 20:03
>>チューブ 「自転車」「村」ときたら・・・ とありあえずオカ板いって糞コテ「マウ」の伝説を調べてこいや
176 :
Mr.名無しさん :03/03/10 20:32
>>自転車チューブ 待ってる暇があったら続きお願いします。
177 :
Mr.名無しさん :03/03/10 21:13
伝説の釣り師マウ
178 :
Mr.名無しさん :03/03/10 21:29
「早漏候」 男、下着中手挿入、女之潤滑部分人差指愛撫。突起物発見。女 声漏曰、「嗚呼、超敏感部位也・・・」。男、一層指振動激化。 女、「過剰潤滑」。男、中指深部挿入、探索。発見。女曰、「其 個所禁止、思考回路停止危険性!!」。然、男続行。女悶絶、 「漏垂物、下着汚染可能性。脱衣許可?」。男、「可」。 女脱衣、完全裸体。股間潤々、枕灯反射。 「挿入希望」女曰、繁茂部位男顔面押当。 「準備不全」男曰。 「貴殿萎縮物口含可?」女懇願。「我欲求」 「可」男曰、仰向位。 女、男性萎縮物口含、巧妙舌技先端部絶妙刺激。 「嗚呼、射精寸前」男悶絶。「口内発射可?」 「不可」女曰。「貴殿射精場所即我膣内」 女舌技停止。萎縮物即硬直、聳立。先端、先走汁有。 「騎乗可?」女訊。男頷了解。 女、硬直物添手、潤滑繁茂地帯誘導。 「嗚呼」女悶。「我膣内、巨大硬直物挿入完了」 女下半身躍動開始。一、二、三・・・ 「嗚呼」男短声。「謝罪」 女呆然、運動停止。「貴殿既射精!?」 「汝舌技巧妙故。御免」 「最低!! 三擦半男!!」女絶叫。「亀頭鍛錬不足!! 貴殿包茎手術経験者!?」 「何故汝知其事実??」 男墓穴。 以後、男、性交時避妊具二重着用。
うーむ・・・なんか違うな・・・ ギャルゲーとかやってれば醜態氏の作品 かなり楽しめるんだろうな・・・悔しい。 つまんないこと書いてスンマセン。 けっして醜態氏の作品やそれを楽しんでる人を バカにしとるわけじゃないっす。
180 :
Mr.名無しさん :03/03/10 23:04
>>180 ダメダメな人間たちの織り成す
バカバカしくも切ないやさぐれ青春モノ。
トレスポとかゴーストワールドみたいなの。
ってこれじゃあ妄想じゃないよね。ごめん。
>>155 の続き
なんだか、ここ数日は、ずっと2人だけしか会話が無かった。
このままじゃ、だんだん、生活が暗くなってしまう。
明るいあいつ等と遊んだり、話したりすれば、少しは、楽しくなるだろうな。
楽しい、毎日にして、嫌な出来事を少しずつ忘れさせたい。
ピンポーン!! チャイムが鳴った。
来たか・・・
「おう、入ってくれ。」
2人がやって来た。「おじゃましま〜す!」と希。本当に明るい奴だ。
由美は、「えっ。おねえちゃんたち、来たの?」と言った。
「ああ、勝手に呼んで、悪かったか?」「ううん、うれしいよ。」
武と希が上ってきて、由美に気づいた。ちょっとビックリした表情で
希は、「あれれ、由美ちゃんじゃん、お久しぶり。まだこっちにいたの?」「お〜、由美ちゃんじゃん。
もしかして泊まらせてんの?仲いいね〜!」と武。
由美は「こんにちは〜。お久しぶりです〜!!」と嬉しそうに言った。
「いや、本当に仲がいいね。風岡〜、普段飲み会とかあまり来ないのに、由美ちゃんとだけベタベタ
しちゃって、まー、可愛いからわかるけどさぁ。」
従兄妹だって、信じているからな。本当のことを言おう。
由美にとって、俺以外に話せるやつ、作らせておかないと。
申し訳ありませんが体調不良により今日はこれだけ。 次回又は次々回でラストまでいけると思います。
184 :
Mr.名無しさん :03/03/11 01:14
終わるのか…寂しいな。
185 :
自転車チューブ :03/03/11 02:12
>>168 の続き
時間こそかからなかったものの、下りは予想に反してかなりの体力を消耗させられた。
見通しも、路面状態も悪い峠道、スピードが出過ぎないよう常にブレーキとハンドルの
操作に気を使いながらの走行は腕と精神をジリジリと痛めつける。
ようやくふもとの村にたどり着いた頃にはすっかりくたびれていた。
村はずれの小川、川沿いのあぜ道に愛車を止めて、
背の低い雑草が生い茂るほとりにに腰を下ろし、ようやく本日最初の休息をとる。
リュックの中からカロリー○イトの類似品とポケットラジオを出し、まずは一休みだ。
すぐ目の前を流れる川の水は透き通っていて、川底の小石がはっきりと確認できた。多分飲める。
『さあ、里中投手、セットから第三球・・・』
トランジスタラジオから高校野球地方大会ニ回戦の中継が聞こえていた。
出場校の名前はどれも聞き覚えの無いものばかり。
ああ、そういえば、ここは見知らぬ土地だったと、改めて思った。
そもそも地方大会など、俺が住んでいた町ではせいぜい決勝戦くらいしか中継しない。
娯楽が無く、地元にプロ野球チームも無い地域独特のものだろう。
強すぎる太陽の光が青を薄めた水色の空、遠くで聞こえる蝉の鳴き声、
青臭い雑草の臭い、蒸し暑さを和ませる小川のせせらぎ。
『打った!、三塁線を鮮やかに抜けていく、コレは長打になりそうです・・・』
のどかだ。
今までなるべく人気の多い町を通るようにしてきた。こんな田舎に入りこんだのははじめてのこと。
まだ日が高いが、今日はここで一泊してしまおうか。
そんな考えすら脳裏をよぎる。
小川の向こう側には田畑が広がっており、その間にぽつぽつと家屋が点在している。
その更に向こう側は山、周囲を360度山でかこまれている。
あれはカラスだろうか?数羽の群れが山の向こうを目指してゆったりと羽ばたいていた。
静かな山間の農村、俺はこの場所がいたく気に入ってしまった。
こうしてのんびりと、日が暮れるまで雑草にまぎれて体を横たえているのも悪くは無い。
まぶたを閉じていても存在を感じられるほどギラギラと照りつける夏の日差しも今日はなぜか心地よく感じられる。
つづく
186 :
Mr.名無しさん :03/03/11 03:03
>>自転車チューブさん 前作と微妙にリンクしてまつね。ひょっとしてあのキャラも・・・。
187 :
自転車チューブ :03/03/11 03:11
>>185 のつづき
少し遠くから、自動車らしきエンジン音が聞こえてきた。
やや甲高い音は軽自動車特有のそれである。きっと軽トラだ。
川沿いのあぜ道を走っているらしく、徐々に音が大きくなる。
だが、あえて視線を巡らせることはしない。ゆったりと夏の熱気に身をまかせた。
しかし、そんなささやかな幸福感は、すぐに終焉を迎えた。
ちょうどエンジン音が俺の頭上を通りかかった頃、突然、何か機械が、激しくぶつかり合うような音が耳を劈いた。
「うお!!」
驚いて起き上がる、振り向いたその先にあったのは、
白い軽トラと、数メートル向こうに吹っ飛ばされた俺の愛車だった。
あぜ道に止めてあった自転車に、まっすぐ軽トラが突っ込んだらしい。
「お、おい!マジかよ!!」
慌てて愛車に駆け寄ると、それはもう見るも無残な姿に成り果てていた。
後輪のスポークが折れ、リムがひしゃげて変形してしまっている。辺りには
自転車の荷台等にくくってあった旅行道具が散乱していた。
「のーーーー!俺のエンジェル・ビートがああああああ!」
軽トラのドライバーも慌てて車から降りて駆け寄ってきた
「ああっ!やっちゃった!!」
予想に反して、ドライバーは若い女のようだ。
だが今はそれどころではない、ともに旅を続けてきた相棒が、が大ピンチを迎えているのだ。
一応引き起こしてはみたが、当然のごとく走れそうも無い、あまりのことに力が抜け、その場にへたり込んでしまった。
「ご、ごめんなさい!わたしその、なんかよそ見してて・・・」
ドライバーの女が俺の前に回り込んでしきりに謝っている。
しかし道のど真ん中に駐輪しておく俺にも問題はあるのだ。
だからといって彼女に声をかける気にもならなかった。
「あ、あの、そ、そうだ!自転車屋さん!!村に自転車屋さんがあるから、とにかく行ってみよう!もしかしたら直るかも!」
「へ・・・?自転車屋・・・?」
女の言葉に、少しだけ希望を見出すことが出来た。
「自転車を荷台に積み込めば私の車で行けるから、とにかく行ってみよう、さとりあえず立って」
手をひかれ、ふらふらと立ち上がる。
気づいた頃には俺は、軽トラの助手席に収まっていた。
つづく
188 :
自転車チューブ :03/03/12 02:33
妄想って別に萌え専用じゃないよね? チョトグロい話なので苦手な人は飛ばしてねん。 今朝起きた時、寝ぼけた頭で「イヤな音」について妄想を巡らせてみますた。 ガラスを引っ掻く音が一番ポピュラーかと思われますが、 ここはひとつ「声」もその範囲に含めてみようかと思います。 声を範囲に含めると、今度は断末魔の叫びがポピュラーとなってくるでしょう。 しかしその方向で結論づけてしまっては妄想として面白くありません。 そこで断末魔の叫びを超えるイヤな声について考えてみたところ、 次のようなシチュエーションが浮かびました。
5万人の観客で埋め尽くされた東京ドーム。 ステージの真ん中に立つとある超人気歌手が熱唱している。コンサートの熱狂は最高潮だ。 しかし、彼女を照らすライトの陰、そこには独りの男がいた。 彼のコードネームはゴルゴ銃さん。世界屈指の超A級スナイパーだ。 今回クライアントへ届ける商品は彼女の命ではない。彼女の声だ。 彼は彼女の下顎に標準を合わせ、トリガーに指を掛けた。 彼女はサビの部分に入ろうとしていた。 何度も練習した歌だ。何も考えずとも口は次の歌詞の形に動く。 .:ill' il.il lii:.. .. 「こんな こんな よご .:ill'lll:. .::ill゙゙ ウァウァウェ…ヴェアアァアアァァァァァ!!」 .:ill' ゙゙ lllllllll゙゙゙ 彼の元から放たれた銃弾は彼女の下顎を吹き飛ばした。 しかし歌うことに集中していた彼女はほんの一瞬その事に気が付かず、 下顎を吹き飛ばされた口で尚も歌い続けようとしたのだ。 ドームは阿鼻叫喚の地獄を呈したが、時間が経つに連れて 冷静さを取り戻した観客たちは、その一瞬の出来事を何度も思い返した。 下顎が吹き飛んで尚も歌い続けようとした彼女の歌になってない歌声、"ウァウァウェ…"。 歌声は思い返す度に不気味な雰囲気を増し、その後に続く叫びよりも観客たちの耳に残ることとなった…。 …ってそこをイヤだと思うのは俺だけかも。失敗。ゴメン
顎に強い衝撃受けたら、そのまま脳震盪で即気絶なんじゃないかなぁ…と思った。
モーターサイコォー
193 :
自転車チューブ :03/03/12 19:40
>>187 の続き
まったく舗装されていないあぜ道はがたがたと軽トラを揺らす。
時折、荷台の自転車が跳ねる音も聞こえてきた。
「ホントにごめんね・・・修理代とか、私が払うから・・・」
ハンドルを握る女が本当に申し訳なさそうにつぶやいた。
「いえ、あんなところに駐輪していた俺も悪いですから、気にしないでください」
そういえば、自転車のことで頭がいっぱいで、女の顔すら見ていなかった。
横目でチラリと顔をのぞいてみると、思っていたよりもずいぶん幼い顔をしている。
女というよりは少女と表現したほうが適切かもしれない。
顔には特筆するほど特徴はないがそれぞれ形の良いパーツがバランスよく配置されている。
普段気づかないが実は可愛いというタイプだ。
しかし残念ながらファッションなどにはまるで興味が無いらしく、髪は耳がぎりぎりで隠れる程度まで短くしてあり、
まるで染めてある気配が無い。
服も機能性を重視した大きめのTシャツにジーンズ。化粧もまったくしていない様子だ。
「でも、やっぱり気になるよ。ちゃんと弁償しなきゃ・・・」
「そんなに恐縮されると、なんだかこっちまで申し訳なくなってしまいますよ。この車だって、ずいぶんバンパーへこんじゃったみたいだし、お互い様ってことにしときましょうよ」
少女はまっすぐに前を見て、運転に集中している。
今度はしっかりと顔を運転席へと顔を向けた。
やはり可愛い、磨けばもっと光りそうだ。さっきは気づかなかったが、左目の下あたりに小さな泣きボクロがあるのが確認できた。
「そうか・・・うん、わかった。そう言ってくれるなら、私もう、あんまり気にしないようにするね」
少し不安げだった表情が、パッと明るくなった。日焼けで小麦色になった少女の頬が跳ね返す太陽の光が少しまぶしい。
「そういえば、私達まだお互いの名前も知らなかったね。私、日野 光(ひの ひかり)この村に住んでるんだ。
キミは自転車で旅行していたんだよね?名前は?どこに行くの?どこから来たの?」
つづく
つーか誰か前スレのログ持ってませんか?
195 :
Mr.名無しさん :03/03/12 21:26
もってることはもってるけど、 ジデチューの早紀サン物語の途中に飛ぶよ? さらに、ひっとしたら繋がらないかも…。それでもいい?
196 :
Mr.名無しさん :03/03/12 21:59
おながいします。
197 :
Mr.名無しさん :03/03/12 22:31
198 :
Mr.名無しさん :03/03/12 22:36
繋がりません…。
前スレ読んでないからチューブの前作しらんのだが それなりに(゚∀゚)イイ!とおもたよ 情景描写が丁寧でいいかんじですね 読んでてAIRと水夏が思い浮かんだ漏れはエロゲオタ…… 葱板に帰ります。スレ汚しスマソ
醜態来ないね
201 :
自転車チューブ :03/03/13 02:30
>>201 長ぇ!!じっくり読みませていただきまつ。アリガトー
(^^)
204 :
自転車チューブ :03/03/13 19:33
>>193 の続き
次々と、質問を浴びせられた。そういえば、小学生の頃、転校生が来たとき、
新しい仲間が出来ることの期待に胸を躍らせながら、
俺もこんな風にして、質問を浴びせていたことを思い出した。
「俺は、矢川 陣です。ご推察の通り、自転車旅行の途中です。
行き先は決まっていなくて、ただふらふらと毎日走っている。出身地は・・・」
訊かれた順番に、一つ一つ、答えていく。
その度に、光はうんうんと大げさにうなづいて相づちをうった。
「へぇ〜、じゃあ、あてもない一人旅ってワケだ。なんかカッコいいね」
そんな言われ方をすると、うれしくも、くすぐったくもあり、
でも自分を情けなくも思う。本当はただの現実逃避なのだ。
村の自転車屋といっても、ずいぶん距離があるらしい。
事故にあった田畑をぬけて、狭い林道に入り、
しばらく走って数件の家屋が集まっている所に出た。そのうちの一軒が件の自転車屋らしい。
古ぼけた木造平屋建ての家屋で、いかにも年代物といった感じの頑丈そうな自転車が店先にとめてある。
今中自転車店、とかつては白かったであろう黄ばんだ看板に書かれている。
どう見ても、ロードのパーツなど扱ってそうにない。
腰の曲がった老夫婦が、光に紹介された俺を「遠くからよう来なさった」と笑顔で出迎えてくれた。
早速、自転車を見てもらう。すると、意外にも走れないほど損傷しているのは後輪のホイールだけということだ。
だが、かんじんの700cサイズのホイールなど、当然この店には無い。
さらに取り寄せにはなんと2週間ほどかかるというのだ。その辺りは田舎の事情らしい。
「2週間・・・・」
ある程度予想していたこととはいえ、言葉を失ってしまう。
唯一の足を失ってしまったのだ。とはいえ、ここでこの旅を終わらせる気にもならない。
さて、どうしたものか・・・
とにかく愛車を今中じいさんに預け、店を出る。
「どうすんのこれから?」
光が、また少し、沈んだ表情を浮かべて口を開いた。
「どうしましょう・・・」
どうするのかと聞かれても、困る。すっかり途方に暮れてしまい、やはりもう帰るしかないかとあきらめかけた。
「もしよかったら・・・私の家へ来る?2週間くらいなら泊めてあげるよ」
つづく
>>182 の続き
俺が、話を切り出した、「武、希、聞いてくれ。由美は、俺の従兄妹じゃない。」
「!!」「えっ!」と驚いた表情の2人。
「透、どういうこと??」
「従兄妹じゃないって、じゃ、どういう関係なんだよ?」
俺は、今までのいきさつを話した。
2人だけで生活するのは、精一杯だしな・・・
もちろん、深い部分は言っていないが・・・
「家出、少女なんだ、由美ちゃんは・・」武は少し驚いた表情をした。
「大変だったんだね・・・」希はそういうと、由美の頭を撫でてあげた。
「それにしても酷いなぁ。親たち・・ 透と出会わなかったらと思うとなぁ・・・
本当によく頑張ったね。これから、なんかあったら何でも力になるよ!」
こいつらには、言ってよかった。
親身になって、話を聞いてくれる。
2人は連絡先などを教えてくれた。「なんかあったらウチに泊まってもいいからね」と希。
「由美ちゃんは、とおるのところにずっといて、楽しい??」と希が聞いた。
「うん。おにいちゃんは私にとってかけがえのない人だから。楽しいよ。」と由美。
「あはは〜、やっぱそうなんだ。とおるは由美ちゃんのためなら、なんでもする
って感じだし。なんか由美ちゃんのためなら一生懸命だよね。」
俺は、「そうだね。ずっと守ってやりたい存在だよ。」と言った。
ごめん、お前の気持ちは分かってるけど、俺は由美のことが好きだから。
希はちょっと悔しそうにして武をポンポン叩いた。「ばっかー、痛いよ!」と武。
俺から見ると、こいつら、お似合いに見えるんだけどな。
8月も今日で終わり。 今日は図書館で勉強を教えてあげる日だ。 由美は、本来なら中学校で勉強しているはず。 学校、行くことできないからな。 俺の提案で、毎週土曜日は、勉強を教えてあげる日にした。 「由美は、勉強好きか??」 「私は、嫌いじゃないよ。おにいちゃんが先生だし。うれしいな。」 本当に可愛いやつだ。ここまで懐いてくれると本当に嬉しい。 「勉強、しないとおばかさんになっちゃうもんね。おにいちゃんに嫌われたくないから、 マジメにやるよ。」と由美が言った。 まず、中学1年の国語でもやってみようか。 まず、俺が言った漢字を書かせた。 すると・・・ 凄い、かなり出来がいい。字も綺麗だし、間違いも見当たらない。 「成績、良かったのか?」と俺が聞いた。 「うん、、いちお、小学校のときは殆ど5だったよ。」へぇ。初耳だ。 「頭、いいんだな。」「う・・ん、やること、何も無かったから・・・」 そっか・・・家では、何も娯楽という娯楽を与えられて無かったんだな・・・ 可哀想に・・・ 数学も、英語も、間違いなく終る。 「こんな、出来がいいとはな。由美は将来有望だな」と俺は冗談交じりで言った。 「あはは〜」と由美は笑った。 そして、由美は言った。 「でもね、学校、行きたかったな・・・」
学校・・・か・・・ いくらなんでも、無理だろうな。 本住所は、佐賀にあるわけだし、ちょっとどうかな・・・ でも由美の将来の為にも、学校はともかく塾にでも通わせてあげたい気がするな・・ 「すまん、由美。学校は、無理だと思う。」 「そうだよね、一応住所不定さんなわけだし・・」 「でもな、塾、とかはどうだ?知り合いに講師している奴がいるんだ。」 「勉強できるのも、同じ歳の子たちとお話できるのも嬉しいけど、これ以上、おにいちゃん にお金の迷惑かけさせるわけにもいかないし・・・」 「今は、心配するな。お前の味方は俺だけじゃないよ。由美が一人前になるまで武たちも 少なからずともお金寄付してくれるっていったし。好意は、ありがたくもらっておけ。」 「う・・ん。うれしい。」 「将来、出世返しってやつでいいからな。」と冗談交じりで言った。 まず、高柳に連絡しないと。 あいつはコンビニと塾講師のアルバイトを掛け持ちしてやっているんだ。 電話をした。 「おお、高柳か、お前の教えてる塾でな、一人入りたい子がいるんだけど、中1の子。」 「それって、例の家出少女の子??」と高柳が言った。 「うん。無理かな。」「一応上の人に聞いて見るけど、大丈夫だと思うよ。お前の頼みは 断れないからな。」 よし、なんとか、由美を塾に通わせるのは大丈夫そうだ。
9月、中学校では新学期が始まった。 俺は高柳に生徒を通じて、習っている範囲を教えてもらい、それを俺が由美に教え、 家で勉強するという生活が続いた。 一生懸命、勉強している。 ニュースなどで見た、家出少女などは、遊びまわったり ブラブラしたりしている子が多いのだが、由美は本当にマジメだ。 夕方に、塾に通うようになった。 「おにいちゃん、おねえちゃんたちが私の為にお金出してくれるから」 と言って、一生懸命勉強してくれる。 成績もとてもいいみたいだ。 それに、同年代の子たちと触れ合えるのが何より楽しいみたいだ。 それに、家事もこなしてくれる。 もうすぐ、大学が始まる俺にとってはとてもありがたい。 俺が大学に言っている間、由美は勉強、家事をし、帰って、遊び、 由美を塾にやって、そして帰ったら、俺がアルバイトに行く、という生活パターンを決めた。 やはり、同じ生活サイクルがあったほうが、いいだろうな。
今日は、9月3日。 由美と出会って、1ヶ月。 短い間だったが、本当にいろんなことがあった。 これからも、ずっと、一緒にいたいと思う気持ちが強くなってきた。 由美は、今日、将来、2人で幸せな家庭を築こうと俺に言った。 すなわち、結婚しようと言うことだ。 13歳だし、冗談交じりだと思うが、それが現実になればいい、俺はそう思った。 俺は由美の頭を撫でてあげた。 「えへへ、私、おにいちゃんと絶対、いっしょになるからね。」 「そうしような。」 俺たちは抱き合った。 いつか、笑い声の絶えない、明るい家庭を、2人で築くんだ!! --- ☆ fin ☆ ---
俺は寺村武。今日はとても大切な日だ。 隣にいる大西希、こいつは俺と3年前から同棲をしている。将来結婚を考えてる。 俺の猛烈なアタックの末、ここまで至ったんだけど。 彼女も慌しく準備をしている。 今日は、俺の親友と妹のように可愛がった子の結婚式に出席する日だ。 ったく、何分またせてるんだよ・・・ 「何やってんだよ、希、遅れるぞ。」 「はーい、今行くよ〜」 「おっ、良く似合ってるじゃん。」「何でも似合うけどね〜」 もともと美人でスタイルのいい、希がいっそう綺麗に見える。 「はいはい、言ってろ。」 こいつとふざけあうのも、楽しいな。 俺の親友のサポートもあって 希とここまで親密になれたこと、あいつには本当に感謝している。 俺たちが車で向かった先は、小さな教会。 来場者は少ないが、ここで結婚式を挙げる。 「ホント、あいつら、良く頑張ったよな。」 「そうだね。本当に、よくここまで来たよね。」
式が始まる。 もちろん、主役は、風岡透と山本由美だ。 透は25歳、由美ちゃんは18歳。 由美ちゃんは、無事大学に合格したそうだ。 大好きな英語を学ぶため、一橋大学に通うこととなった。 本当に、頑張り屋だ。透は、大きな病院でカウンセラーとして働いている。 透、本当に、変わったな。俺が、初めて見た透とは違う。 タキシード姿が、とてもよく似合っている。 「透、おまえ・・・由美ちゃんを幸せにしろよ。」 「うん。本当に、今までありがとうな。いろいろと・・・」 「とおる・・・由美ちゃん、本当に良かった・・・」希は泣き出した。 式が始まる。 指輪の交換、そして、永遠の愛を誓うキス。 来場者から、大きな歓声が響く。 美しい、ウェディングドレス姿の由美ちゃんが、やって来た。 「本当に、今までありがとうございました。」 「うんうん。本当に立派になって・・・嬉しいよ。」俺は言った。 「いつまでも、お姉ちゃんとして、何かあったら、相談してね。」希は言った。 また、泣き出した。 こいつは、本当に・・・
由美ちゃんは言った「おにいちゃんと、私が、幸せになれたのは、本当に、皆さん の力なしでは、成し得ませんでした。本当に、ありがとうございました。」 そして、隣にいた透とまたキスをした。 「いいよいいよ〜!!幸せになってくれよ!!」と高柳。 「うおおお〜俺たちにも幸せ分けてくれ〜」 「由美ちゃん、頑張ったね!!本当に!!」 「ヒューヒュー熱いね!!」 歓声が挙がる。 本当に、この2人なら幸せになるだろう。 いくつもの困難を乗り越えてきた。苦しいときも、悲しいときも、嬉しいときも、ずっと 2人で感じあった。 透、幸せに・・・してやるんだぞ。 「希、俺たちも・・・いつか、な。」 「うんっ!!」 へへへ、勢いに任せて言っちゃった・・・ 俺たちも幸せになるかなっ、透。 その後、2次会でどんちゃん騒ぎ。 とても、楽しい、幸せな一日を過ごした。
そして、10年後・・・ 世田谷区の一軒屋。私の向かいのお家だ。 とても幸せそうな家族だ。風岡さんという。 家からは、笑い声が絶えなく、休みの日には、お子さん2人と、ドライブに出掛ける。 今日もまた、笑い声が聞こえる。 「あはは、隆二、真琴、パパは本当にゲームがへたっぴだな〜 もう脱落〜」 「パパ〜もっと練習しないとね〜 私が教えてあげるよ。」 「ありがとうな、真琴。」「あー、駄目だぞ、あの裏技おしえちゃ。」 「みなさーん、ケーキが焼けましたよ〜」 「やった!!僕一番おっきいのね〜」 「こらっ、隆二っ!」「あはは、ごめんなさーい!」 「本当に、うらやましい、お宅だなぁ。」 ウチは息子とも、妻とも不仲だしなぁ。トホホ・・・ と、サラリーマンが風岡さんの家を見てつぶやく。 「よしっ、休日に、久しぶりに家族で外食でもするか。」 風岡さんのような、明るい家庭への一歩を踏みますか。 --- ☆ fin ☆ ---
予告 妄想小説 第2作目 「DO・KU・O 〜ドクオ〜」 この物語は、29歳、無職、童貞、デブ、趣味オナニー(勿論不細工)そして、引き篭り というどうしようもない人間 大山 健太の奇跡の大逆転物語である。
はぁ、はぁ、息が切れる・・・ 「もうだめだぁーーー!!」 俺は30M走ったところで倒れこんでしまった。 今日から、自分の駄目な人生を変えようとして、早起きしてジョギングしようと 決意した。しかし、運動不足な上、95`の体重もあってか、すぐにバテて しまった。 「あはは〜、何、あれ見た、きもーい!!」 通りすがりの女子高生に笑われた。 「畜生、ちくしょうーーーー!!」俺は半ベソをかきながらアパートへ戻った。 パ・ルメゾン 105号室。これが俺の城だ。 親が裕福なのもあって、29歳になる、駄目な俺に家賃、食費などを払ってくれる。 いっそ、一生このままでいいと思った。だが、もう、いい加減親も年。 なんとかしなくてはいけない・・・ 今日もそう思ったが、駄目だー。 人に笑われるのももうやだ・・ 俺はふてくされて眠ってしまった。
続く・・・
218 :
Mr.名無しさん :03/03/13 20:33
HAPPY END〜♪
次の日、今日は、秋葉原に行く日だ。 ずっと楽しみにしていた、18禁ゲーム、「うたがわれるもの」の発売日。 小学校のころから、ケンちゃんの上履きを隠したのはお前だ、学校の給食費 を盗んだのはお前だろ、あなた私のお尻触ったでしょ、と疑いをかけ続けられた 主人公が遂に銀行強盗の容疑者にされてしまうという話。 不憫で見てられない。発売前から大人気で、インターネットや雑誌でも話題沸騰。 早く行かないと、売り切れてしまう・・・ 俺は電車に乗って、秋葉原まで向かった。 俺の住んでいるところから、秋葉原まで30分。総武線一本で着く。 いつものように、顔を見られたくないので、下を向きながら歩いていた。 ハァハァ・・・階段を上るだけでも疲れるぜ。 俺はホームまで上った・・・すると・・・
アナウンスが・・・ 「只今、阿佐ヶ谷駅に起きまして、人身事故が発生しました。」 「な・・ぬわにぃ!!!」 俺はつい、大声を挙げてしまった。周りの人の視線を集めた。 売り切れてしまう・・・ ああ、、早く、運転再開してくれ〜 それに、俺は視線恐怖。 大勢の人の前に長時間いると汗が出てくる。 俺はホームの一番隅っこにいた。 そしてずっと俯いていた。 10M離れたところでは、 「やだ、あの人も、そうかも??連鎖で飛び込みってよくあるからね〜」 とおばさんたちが会話していた。 45分後、「間もなく、運転を再開します。」とのアナウンスがあり 電車がやって来た。「早く、早く〜、売り切れちゃうよ〜」
電車に乗った。 端っこにもかかわらず車内は、家族連れやカップルなどでにぎわっていた。 くそっ、今日は休日なだけあって人が多いぜ・・・ 秋葉原に着くまで30分、俺には苦痛の時間だ。 「健太、ファイト!」俺はそう独り言を言いながら必死で耐えた。 汗ダラダラになりながらも、ようやく秋葉原に着いた。 それと同時におれは元気になり、俯いていた顔も上にあがる。 「ここは俺の仲間が多いからな。気が楽だぜ。」 バンダナをしたオタク風、 大きなリュックを背負ったデブ。 こいつらを見てると気が楽になる。 俺は、限定マウスパッド付きオリジナルバージョンが唯一売っている Sof○apへと向かった。
今日はこれくらいで。 又明日来ます。
個人的にはこっちの作風ほうが好きかも・・・ 醜態氏、今回は「萌え要素」無しで頑張ってみて下さい。
毒男に向かってそんな酷な。 俺も萌え要素低い方が好きだけど。
225 :
Mr.名無しさん :03/03/13 22:45
醜態氏はギャグセンスもあるようで うたがわれるものワロタ
226 :
Mr.名無しさん :03/03/13 22:46
アタイこそが 226事件げとー
227 :
Mr.名無しさん :03/03/13 22:57
自転車チューブ氏、そんないいところでつづく にならなくても・・・
228 :
dai ◆6VCrAmgzvI :03/03/13 22:57
やっとDTMヘタクソすれ卒業出来たよ。 ヘタレの折れがよく頑張ったもんさ。
229 :
Mr.名無しさん :03/03/13 22:59
結構感動したよ。 最後はハッピーエンドで良かった。 もしかして後味悪いエンディングになるかもしれないとも 思ってたけど。 2作目、俺の好み。楽しみにしてるよ。
230 :
Mr.名無しさん :03/03/14 00:16
ほかにもあるのか
231 :
Mr.名無しさん :03/03/14 19:30
大好きなあの娘にフェラされる妄想
232 :
Mr.名無しさん :03/03/14 19:43
233 :
Mr.名無しさん :03/03/15 03:03
ハゲドロビッチ
234 :
Mr.名無しさん :03/03/15 03:10
アタイこそが 234げとー
235 :
自転車チューブ :03/03/15 10:34
>>166 >>168 >>185 >>187 >>193 >>204 の続き
希望の光がみえた。だが、落ちついて考えるとそれは向こうにとってはとてつもない大迷惑ではないだろうか。
旅の途中、とある町の川原でテントをはろうとしたら、
ウェッシュコーギー犬を散歩させていた髪の薄いおじさんに声をかけられ、
一晩世話になったが今回はそれとはわけが違う。
何せ2週間だ、たとえ食費等を支払ったとしてもそれなりの
負担を日野家に強いることになりはしないだろうか。
「いや、ありがたい提案だとは思うが、さすがに2週間は・・・」
「大丈夫だよ。私の家、私と、お父さんお母さんの三人しかいないの。
だけど結構広いから部屋は空いてるし、
お客さんなんてめったに来ないからみんなきっと喜んでくれるよ。」
もしそうなら助かるが、ホントに大丈夫だろうか?
逡巡していると、光はさらに言葉を続けた。
「自転車ダメにしちゃったのは私だし、やっぱり何もしないわけにはいかないよ。
もしウチが気に入らなかったら他のあてを探せばいいじゃん。とりあえずおいでよ。」
「でもその・・・ご迷惑じゃ・・・」
「そんなこと無いって、男の人がいてくれたら何かと助かるかもしれないし。」
押し問答をつづけているうち、いつしか腹に違和感を感じるようになった、そういえば、
さっきの偽カロリーメイトは半分も食べていない。そろそろお腹がすく頃だ。
あわてて、下っ腹に力を入れてみるが、時すでに遅し、お腹の虫が、油蝉に混じって情けない声で鳴いた。
光の顔が悪戯に笑う。
「今夜はすき焼きだよ」
決勝ゴールだった。そういえばここ数日、晩飯はいつもカップ麺、すき焼きの誘惑には勝てなかった。
「すいません、今夜はお世話になります・・・」
「うふふ、今夜と言わず、いつまでもどうぞ」
そう言うと、心の底から楽しそうに、光が笑った。自分が笑われているというのに、
なぜか今日はまったく嫌な気がしない。俺もなんだかおかしくなって、一緒になって笑った。
つづく
236 :
自転車チューブ :03/03/16 00:18
>>166 >>168 >>185 >>187 >>193 >>204 >>235 の続き
再び軽トラに揺られて、今度は光の家へと向かう。その道すがら、一人の少女と出合った。
ポニーテールが似合う中学生くらいの女の子だ。
光はその少女と顔見知りのようで、後姿に追いつくと車をとめて、
ウィンドウから身を乗り出して声をかけていた。
「おーす、未乃理ちゃん。今帰りかい?」
「あ、光ちゃん。うん、そうだよ」
一応、光の方がだいぶ年上のはずだが、
二人の会話はずいぶんと砕けている。この村ではコレが当たり前なのだろう。
そういえば俺に対しても、光の態度はまるで屈託が無い。
「夏休みだってのにえらいねえ、そんなに勉強ばっかしてると脳みそがくたびれちゃうよ。たまには遊んどかなきゃ」
「ちがうの、きょうは学校のプールに入ってきたんだ。気持ちよかったよ」
水着が入っているのであろう、ビニール製のバックを掲げてみせる。
「なんだ、そうか。そりゃうらやましい」
「ふふ。今度光ちゃんもおいでよ。ところで・・・」
みのりと呼ばれている少女が助手席で所在無さげにしている俺に視線をとばした。
「その人は誰?見かけない顔だけど・・・まさか光ちゃん・・・」
口元に手をあてて、なにやら含んでいるような笑いをうかべる。
「ああ、この人は、矢川さんっていってその・・まあ・・・旅行してる人で・・・」
「ふーん、旅行で来た人を見事に捕まえたワケか・・・」
腕を組んで大げさにうなづいてみせる。
「い、いやその、そ、そんなんじゃないってば、コレはその・・・そう!人助けだよ」
「へー、人助けねえ・・・まったく光ちゃんといいお姉ちゃんといい、最近どうしてこうみんな・・・」
「ちがうってば!!事情は今度説明してあげるから、あんまし変なこと言って回らないでよ」
力いっぱい否定されてしまった。
しかし、光も情けないものだ。中学生相手に完璧に手玉にとられている。
「ハイハイ、みんなには内緒にしといてあげるから。それじゃ矢川さんよろしくねー」
「もう!勘弁してよ未乃理ちゃん。」
まるで逃げ出すように、軽トラはわだちに沿って再び走り出していった。
続く
あれ・・・みのりって・・・ いいねぇ。この微妙な前作とのリンクが。 こういうの大好きですよ。 がんばって。
238 :
自転車チューブ :03/03/16 21:49
>>166 >>168 >>185 >>187 >>193 >>204 >>235 >>236 の続き
心なしか、少し顔が赤い光に、俺はかまわず声をかけた。
こういうことは、さっさと忘れてしまうのに限る。
俺だって、あんな言われ方をするのは慣れていないのだ。
「さっきの娘は?知り合いですか?」
「菅野未乃理ちゃん。ウチのご近所の娘だよ。このあたりじゃ貴重な若者の一人だね。」
溝にでもはまったのか、軽トラのシートが少し大きく跳ねた。
ここではそれが当たり前なのだろう、俺も、もう唐突に訪れる振動に慣れつつある。
「貴重って?」
「そ。若者はほぼ全員、高校進学と同時に村を出て行くからね。多分10代の人間はあの娘だけじゃないかな」
過疎化、というやつだ。
現実にそんな問題に直面している場面にはじめてお目にかかった。
「光さんは?もう20超えてるんですか?」
女性に対して年齢を訊くのは失礼だったかと言ったすぐ後に後悔した。
だが光はまったく気にしたふうでもなく、
「ん?そういえば、私もぎりぎり10代だった。すっかり忘れてたよ。あと数日の間だけどね」
などと言ってのけた。
まあ、年齢を気にするような歳でも無いなとすぐに思い直す。
「私と同世代の連中は、みんな東京とか、他の街へ行っちゃった。
最近中学を卒業した連中も一人残らず遠くの高校に進学したしね」
心なしか、光が遠い目をしたような気がした。
「光さんは、残ってるんですね」
「うん。私は、ここの暮らしが性に合ってるらしくてさ、なんとなく離れられないんだよね」
その口調は、やっぱり少し寂しげで、開けっ放しのはずのトラックの空気が、少し重く濁った。
それからなんとなく言葉をかけそびれてしまい、エンジン音と、タイヤが土を蹴る音だけがやけに大きく響いていた。
「それにしても、未乃理ちゃん急に変なこと言いって。せっかく荷台に乗っけてやろうと思ったのに」
光のつぶやいた言葉が沈黙を破る。
愚痴をもらしながらも、よく日焼けした顔が、少しほころんでいた。
続く
239 :
Mr.名無しさん :03/03/17 03:19
前スレの 「おむすびさん」の出てくる小説書いた人の その後を知ってる方がいたら教えてくだちい。 多分プロだと思うのですが、 作品読みたいっす
>>239 本当に、アレどうなったんだろう。
すごい続きが気になる・・・
241 :
Mr.名無しさん :03/03/18 00:35
あげ
242 :
Mr.名無しさん :03/03/18 01:44
・・・すでに小説になってるのか・・・
243 :
数字の人 ◆389954xa8. :03/03/19 00:44
今日も続きはなしですか?
244 :
Mr.名無しさん :03/03/20 04:48
あげ
245 :
数字の人 ◆389954xa8. :03/03/20 13:09
もうお終いなのかな?
このスレはマターリ進行だ。そう急かすな。
247 :
Mr.名無しさん :03/03/21 08:53
連休で妄想もヒートアップ!
248 :
Mr.名無しさん :03/03/21 12:31
249 :
自転車チューブ :03/03/21 21:53
風邪ひいた・・・ 脳内CPUが熱暴走でまともに動作しない・・・
>>249 =チューブたん
お大事に。体を壊してはもともこもないので
今はしっかりと休みを取ってください
んで治ってからしっかりと続きを書いて頂きたいです
251 :
Mr.名無しさん :03/03/22 00:55
>>249 よし、喜べ。
俺がおかゆ作りに行ってやる。
252 :
Mr.名無しさん :03/03/22 00:56
おかゆならまるちにつくってホスイ
253 :
数字の人 ◆389954xa8. :03/03/23 00:16
皆!! 職人さんが帰ってくるまで、ここを守り通すんだ!! 絶対に陥落(dat堕ち)させないぞ!! おい!!RPG-7持って来い!!あの戦車を狙うんだ!! ボッ!!ヒューーーーーーーーーーーウゥゥゥ!!!バッツン!!どかーーーーーーーん!!! よしいいぞ!今日は何とか持ちこたえた!! 気を抜くなぁ!! ・・・という保守カキコ
254 :
職人来るまで話そうか。 :03/03/23 10:02
同窓会がありまして、 妄想タプーリでいって来ました。 結果、 何もなかった。
255 :
Mr.名無しさん :03/03/23 18:36
257 :
こんなもんかなぁ :03/03/23 23:39
朝起きる。 実家での目覚めは懐かしいものを感じる。 寝癖と寝ぼけ顔を直すためとりあえずシャワーを浴びた。 今日は久々、中学の時の同級生と会う日…すなわち、同窓会だ。 男の私はそれほど期待はしていない。まっ結婚してる奴とかいたらカラカエるくらいが唯一の楽しみだ。 それまで時間がある…。朝食後くつろいだら午後は外のファミレスにでもいくか! どうでもいいとは言ったがやはり展開は気になる。 「あの娘は元気だろうか? アイツは、何してんのかなぁ?」 そんなことを考えて俺は少しだけ家を早く出た。
>>239 は俺なわけだけど。
別におむすびさんが出てこなくてもいい。
彼の作品をもっと読みたひ。
めちゃくちゃ文才あったよね。
書いてた人のHN忘れちまったんだけど、
多分一つじゃなかったよーな。
俺も戻って来るまで保守するよ。
ほしゅう
薄暗い部屋の中にメロディが鳴り響く。サスペリアのテーマだ。 オレは布団から手だけだして辺りをまさぐり、目覚し時計と空のペットボトルを 倒した後、ようやく携帯を掴み、布団の中へ引っ張り込んだ。 「・・・はい・・・もしもし・・・?」しばしの無音の後、 中年男の深みの有る声が「私だ」とだけ呟いた。 「あ! ボ、ボスですか!?」オレは慌てて布団から上半身を起こす。 ふにゃあ、と掛け布団の上で丸まっていた飼い猫の中島(雄、3歳、サバトラ)が 不満の声を上げてころころと転がった。 「眠ってたか? すまんな」「あ、いえ、大丈夫です」オレは目覚ましを見た。 現在の時刻はAM 4:28だった。そりゃ寝てる時間だ。普通の人なら。 「それで・・・どうかしたんですか?」「臨時で『仕事』が入ったんだがいいか?」 オレは3秒ほど考えこんだ。中島が膝の上に乗ってきた。喉をゴロゴロ鳴らしている。 「今すぐですか?」「今すぐだ」「特別手当は出ます?」「通常の5割増しだ」 「じゃあいきます」「すまないな」「いえ」「それじゃあ、今から言う番号にかけろ」 「はい?」「今回はパートナーがいる。詳しい話しはそいつから聞いてくれ」 オレはこの急な依頼を受けたのは軽率だったかと少し後悔した。「いつもと違いますね?」 「ああ。だが特別に難しい内容じゃない。そうだったら別のヤツに頼んでいる」 「キツイっすね。まだ信頼されてないんすかオレ」「それはお互い様だろう?」
>>260 続き
オレはボスの言った携帯の番号をメモした。中島の顎や腹を撫でながら書いたので
かなり文字が歪んだ。ボスは番号をオレに伝え終わるとすぐに電話を切った。
「さて、と」オレは窓を開けた。4月に入ったとはいえ、まだ空気が冷たい。
電灯に照らされて5部咲きの桜が見えた。さすがにまだ空は真っ暗だった。
思わずまた布団に潜りこみたくなった。だが無職のオレがまがりなりにも
安アパートに住んでちゃんと飯も食えているのは『仕事』を回してくれるボスのおかげだ。
まあ、それなりのリスクも負っちゃあいるが、所詮は失うものなどない1人身。
半年前に大学を辞めてから、送っていた半死人のような自堕落な生活がオレを
柄にも無くそんな捨て鉢な気持ちにさせていた。足元でにゃあと中島が鳴いた。
携帯にさっきの番号を打ち込んだ。呼び出し音が繰り返されるそれを首に挟んで
オレはジーンズを履いた。冷蔵庫からアロエヨーグルトとヴォルビックのボトルを
出したところで向こうが出た。遅い。少なくとも10コールは鳴らしたはずだ。
オレは相手に文句を言おうとしたが、その言葉を瞬時に引っ込めた。
「もしもし? ボスの言っていた人?」耳心地の良い声で携帯に出たのは女だった。
中島に萌えたわけだが。
主人公の名字は磯野ですよね?
264 :
Mr.名無しさん :03/03/25 07:03
波平〜シネシネアルチュウハゲ
265 :
同窓会の妄想だが :03/03/25 07:10
つか、 一羽書いていうのもなんだが、 もっと、 クレイジーなほうがよかった?
266 :
自転車チューブ :03/03/25 09:54
>>166 >>168 >>185 >>187 >>193 >>204 >>235 >>236 >>238 の続き
光の家は、集落から少しはなれた所にあった。すぐ隣に一軒家があるだけで、後は木々と畑に囲まれている。
「隣がさっきの娘の家?」
「ちがうよ、もう少し行ったところにある雑貨屋さんが未乃理ちゃんの家。ここは雪代(ゆきしろ)さんの家」
木造平屋建て、築30年は確実に経過していそうだ。目測で坪数まではわからないがどちらの家もかなり広い。
もしかしてお金持ちなのだろうか?
さっそく光の両親に紹介された。
とても温厚そうな人たちだ。光の年齢を考えるとずいぶん老いているようにみえる。
事情を説明すると、二つ返事で2週間の滞在を了承してくれた。
隅っこのふすまで囲まれた6畳間をあてがわれ、まずはゆっくりと腰をおろす。
部屋に運び込んだ自転車用サイドバック四つと小さなリュック、俺の持ち物すべてだ。
しかもそのほとんどはキャンプ用品。
しばらくはこの荷物が役に立つこともないだろう。
夕食まで数時間どう過ごそうか。思案に暮れていると、玄関のあたりがずいぶん騒がしくなった。
誰かお客でもきたのだろうか?
興味をひかれて居間へ行くと小さな女の子が光の足元にしがみついていた。
「ねーねーひかりちゃん。いいでしょー、一緒に入ろうよー」
「夜になったらね、もうすぐ夕飯できるからそれまでテレビでも見てて」
「やだやだ、お姉ちゃんと一緒に入るー!」
「で、でもまだこんな時間だし・・・」
そんな二人の様子を微笑ましく思い眺めていると女の子と目が合ってしまった。
「光ちゃん、このお兄ちゃん誰?」
とたんに不安げな表情で光の影に隠れてしまう。
俺はそんなに怖く見えるのだろうか?
「ん?えーと・・・居候・・・かな?」
「いそうろうってなあに?」
「んーと、しばらくウチに泊めてあげるってこと
つづく
>>266 キタァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!
がんばってください。
続きまってます!!!
>>265 個人的にはあまりクレイジーじゃないほうが好きだ。
268 :
Mr.名無しさん :03/03/25 21:28
>>267 いや、クレイジーっていってもレイプとかエロとかじゃないよ。
小説風じゃなく、ありのままに狂った妄想をそのままかこうかなぁ!
っと思ったんだけど…んじゃ続きで
駅に着いた。
ここから電車て4駅…。
そこに会場がある。とりあえずその近くの喫茶なりファミレスなりで暇を潰し、それから行くとするか。
久しぶりにこの町の電車を利用する。田舎は電車が通る回数も少ない…
…しばらくして電車が着た。すぐ着くのでドア付近でたつこにした。
その時、
「待て下さい!」とホームのほうから女の声がした。
「なんだ…?」
続く?
269 :
Mr.名無しさん :03/03/25 21:41
声の主はドア付近のタツ子だった。 …すんません。
>>268 小説風のほうが食べやすいです。
モグモグ。
唐突に見てみたくなったので誰か機知外妄想爆発なSS書いてくれ 現実には絶対にありえない、エロゲのシナリオも真っ青な理想と妄想に満ち満ちた (;゚Д゚)オイ!って突っ込みたくなるようなやつ エロとかレイプとか調教とか凌辱とかなんでもいいんで誰かきぼん
妄想オナニーしなくなったナー
274 :
Mr.名無しさん :03/03/26 15:49
ageるぞ!
275 :
ちょとクレイジーな妄想で :03/03/26 16:20
書く前にききたいんだが、 なんでsageてんの?書くなってこと? まあここから 俺の設定だ 俺は普通の大学生、趣味が読書ってことでな。 舞台は成人式で 俺は前日に友人にメールで「遅れてく」とかおくるんだよ。 俺はその日、図書館で読書これは今のとこみんなには秘密 でその友人が俺のあまりの遅さに電話してくんだ その友人A「おい、遅いぞこないいつもりか・?」 俺「あー今読書中・・・それよりもSとかKとかどーだ・・ 可愛くなってる人いるか?」 A「そんなことって・・・・お前の幼馴染が心配してるぞ」 俺「あーなんとかしてくれ2時間くらいしたらそっちいくから」 A「2時間・・・・って会終わっちゃうぞ」 俺「まあ顔出せばいいだろ・・じゃ。」 A「じゃ・・っておま・・」ブッツ・・・ツーツー・・・ Aは俺の居場所を他の友人に聞かれるんだ 「あいつなにやってんだ・?」 「どーしてこないの?」 Aはみんなに「知らん、わけ分からんこといわれてきられた」 と、説明する。 続く
-── ‐- 、 , -─-、 -‐─_ノ な ニ // ̄> ´  ̄  ̄ `ヽ Y , ´ ) 童 え ん 十 L_ / / ヽ 貞 | て 七 / ' ' i !? マ カ ま / / く ジ ッ で l ,ィ/! / /l/!,l /厶, コ 童 i ,.lrH‐|'| /‐!-Lハ_ l /-!'|/l /`'メ、_iヽ よ 貞 l | |_|_|_|/| / /__!__ |/!トi i/-- 、 レ!/ / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ す 守 _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ ,イ ̄`ヾ,ノ! ぎ っ 「 l ′ 「1 /てヽ′| | | 「L! ' i'ひ} リ ! て ヽ | ヽ__U, 、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ, ヾシ _ノ _ノ -┐ る ,√ !////  ̄////リ l !// ̄  ̄/// 7/ レ'⌒ヽ/ ! | 〈 _人__人ノ_ i く //! 人_,、ノL_,iノ! /! ヽ r─‐- 、 「 L_ヽ r─‐- 、 u ノ/ / / lト、 \ ヽ, -‐┤ ノ ス 了\ ヽ, -‐┤ // さ 私 { / ヽ,ト、ヽ/!`hノ ) テ |/! 「ヽ, `ー /) _ ‐' せ に ヽ/ r-、‐' // / |-‐ く キ >/ / `'//-‐、 / て 筆 > /\\// / /ヽ_ ! ! ( / / // / `ァ-‐ ' ! 下 / /! ヽ レ'/ ノ > ' ∠ -‐  ̄ノヽ / し { i l ! / フ / -‐ / ̄/〉 〈 \
277 :
Mr.名無しさん :03/03/26 17:01
>>275 まぁ現実では遅れても電話はおろか存在すら忘れられている訳だが
278 :
ちょとクレイジーな妄想で :03/03/26 17:09
式中、俺はAにメールを送る 「今図書館にいまーーす。」 Aの返信メール「Re:バカ。今式の最中だ俺を(現代の成人の実態)にする気か」 まっ俺は向かう支度をするわけ 一方、Aは俺の幼馴染に聞かれるわけだな。 (こそこそ声で)「晶からでしょ・?なんだって・・・?」 (おなじくこそこそ声で、もうしわけなさそうに)「あー図書館にいるらしー」 ここで、俺の名前が明らかになるんだよ。 そしてAはホローで「せっかく、藍ちゃんが着物着てきたのに」 ここでヒロインを藍ちゃんになるわけよ。 そして式が終わる・・ みんな疲れたようにでてき互いの懐かしさに嬉々としてんだよ。 その時俺が登場 「ヤアーみんなごくろうさん」と・・・ 俺の友人が驚いて言うんだよ 「ヤアじゃなく・・お前なんで今さらしかも私服?」 で俺「いやー気にする事無いってはは・・」 そこでAがハイってくる「お前まずは・・・」 俺が言葉を遮って「分かってるって」 で、俺は藍ちゃんに近ずく 久しぶりの対面に藍チャンはうつむいてるんだよ。 で俺は藍チャンの頭に軽く読みかけの本をおくんだよ。「久しぶり・・」 とか言って・・ そしたら、小声で 「遅いよ・・・バカ・・」 俺はそんな変わらない幼馴染をみて笑った
他のスレと紛らわしいんで、次回からは どうせ〜妄想小説でも書こう 3冊目 とでもへんこうしてくだせえ
妄想だけで生きてる奴って・・・・・・
>>275 てかここってsage推奨なんじゃないのか?
そうだと思ってsageてるんだが
チューブたん含め妄想SS職人はsageとageのどっちがいいんかな?
それに従おうと思うんだが……
>>280 ごめん……
283 :
自転車チューブ :03/03/27 01:41
>>166 >>168 >>185 >>187 >>193 >>204 >>235 >>236 >>238 >>266 の続き
光の両足の間のわずかな隙間から、こちらをのぞきこんで様子をうかがっている。
「ほら、美真ちゃん。お兄ちゃんにこんにちわして」
「うー」
きっと田舎暮らしが長いおかげで、見ず知らずの人に出会うことに慣れていないのだろう。光のジーンズをぎゅっと握り締めて動こうとしない。
これからしばらく俺もここで暮らすのだ、
この家に出入りする人達とはたとえ子供であれ親しくなっておいて損はない。
光の足元にしゃがみこんで、女の子に目線をそろえた。
「こんにちは」
無理に笑顔をつくり、なれない猫なで声を出してみる。
それでも敵意が無いことだけは理解できたらしく、おずおずと足を踏み出してきた。
「こ、こんにち・・・わ」
「うん。こんにちは、えっと・・・みまちゃん・・・だっけ?」
たしかさっき、光がそう呼んでいたはずだ。
「うん、しらゆき みまだよ。おにいちゃんは?」
「俺は矢川 陣、よろしくね」
「よろしくおねがいします」
美真がぴょこんと小さなツインテールの頭をさげた。
「それで、陣にいちゃんはどうして光ちゃんの家に住むの?」
「うぐ・・・それはその・・・話せば長くなるのだが・・・」
チラリと光に視線をとばす。
すると、ぷい、とそっぽを向いてしまった。
「こら、目をそらすな?」
「ん〜、なんのことかな〜?」
そんな俺達の間で、美真が不思議そうな顔をしていた。
続く
284 :
自転車チューブ :03/03/27 01:45
>>282 あんまし深いこと考えて無かった・・・
毒男板はあんましsageのスレってないからその伝統?にしたがってあげてたけど
>>261 の続き
「そうだよ」オレは短く答えた。はっきり言ってオレは女が苦手だ。まさかパートナーと
いうヤツがこんな若そうな女だとは思っていなかったから、少し動揺していた。声が上ずって
いなければいいが。「あんたが今回の『仕事』でのオレのパートナーさん?」
「そうよ。私のことは『ゆにゃ』って呼んで」「『ゆにゃ』?」「偽名よ」
「いや・・・それはわかるけど・・・もう少しマシな名前を名乗ってくれないか?」
「なんで?」「気が抜ける」「・・・そう。けっこう気に入ってた偽名だったんだけど」
「それじゃあ、ユリエって呼んで」「急に普通のなったな」「本名だもの」「・・・ああ、そう」
オレは初っ端から、この女の妙なペースに飲み込まれつつあった。「あなたの名前教えて」
「イソノだ」「OK、イソノ君ね。じゃあ今日は宜しく」中島がオレの足に擦り寄ってきた。
朝飯が欲しいらしい。「詳しい話しは何処でしてくれるんだ?」「貴志川駅南口のガストに30分後」
女の言った駅名は俺の最寄りの路線の駅だ。歩いても約束の時間には充分間に合う距離にある。
「その少し先に吉野家がある。そこにしてくれないか?」オレは提案した。「別にそこでもいいわ」
女は一瞬、考えたあと「あ、そうだ。目印はどうする?」と言った。オレは、
「奥にボックス席が2つあるから、そのどっちかにいてくれ。この時間だ。混んでるこたぁない」
「わかったわ。じゃあまた30分後に」「ちょっと待ってくれ」俺は携帯を持ち替えた。
「ユリエさんだっけ?1つ聞いておきたいことがあるんだが」「何?」
「今回の『仕事』・・・やばい内容じゃないよな?」「さあどうかしら」女は含みのある言い方をした。
「どんな『仕事』にだってリスクはあるわ。ウチらのやってるそれだって同じよ」
そう言ってユリエと名乗った女は電話を切った。俺は女の言ったことを少し考えたあと、
中島のために猫缶を開けることにした。まあ行ってみなけりゃわかんねえしな。なるようになんだろ。
ヽ(´ー`)ノ
ってか、大体の妄想ネタは「ヒロインは主人公が好き」 って大前提ができてスタートしてるけどさぁ。 なんか、う〜ん、 盛り上がりに欠けるような感じが・・・ 好きでもない人を振り向かせるってのが最近、エロゲにしても無いものなんで・・・ 怪文スマソ保守
とりあえずageてみるテス 妄想屋たん、チューブたん、続きめちゃくちゃ期待してます よろしくおながいします
289 :
Mr.名無しさん :03/03/29 01:26
age
>>285 続き
オレは寝巻き代わりに着ていたAC/DCの黒Tシャツの上に皮ジャンを羽織ってアパートを出た。
さっきよりも周囲は明るくなっている。春先特有の少し埃っぽい風が鼻の奥をむずむずさせた。
自分の薄い影を追うように寂れた歩道を歩く。途中、新聞配達のバイクと犬を散歩させている老人と
擦れ違った。10分も歩くと駅前の商店街に入った。やや街並みが色付きは始めていた。
オレは約束の場所である吉野家の自動ドアに触れた。客はまばら。目の前のカウンターには土方の若い
兄ちゃんとスーツを着たサラリーマン風の男が座っている。奥のボックス席を見た。栗色の後ろ頭が
どんぶりを持っているのが見えた。あれか。オレは念の為、携帯にユリエの番号を押してみた。
不安感を煽るキーボードの音色が店内に流れた。ハロウィンのテーマだった。栗色の髪が揺れた。
「はい、もひもひ?」口を動かしながら携帯に出た女の真正面の席にオレは腰を下ろした。
「イフォノくふん?」女は携帯を切ってオレの顔を見て言った。食いながら喋るな。「はじめまして」
オレはそう答え、注文を聞きに側に来ていた店員に「並盛りとお新香」を注文した。
ユリエは小さな口のはじにご飯粒を1つ付けたまま、つぶらな目でじっとこっちを見ていた。
その瞳は眉の位置で綺麗に切り揃えられた前髪と同じ栗色だった。化粧っ気のない陶器のような艶の肌が
印象的だ。街に出ればかなり可愛い部類に入る女だとオレは素直に思った。
服装を見るとフードのついた薄い紺色のパーカーにモスグリーンのカーゴパンツ姿だ。
おそらくサイズは最小のものだろう。この女の身体の細さは、オレの片手でも
握れそうなくらい細い首と手首から想像できた。
>>290 続き
店員がオレの前に注文したものを置いて去って行った。俺は割箸を割って紅生姜を牛丼に大量に盛った。
このまま無言で飯を食い合っていても埒があかない。俺は「『仕事』の話しを聞かせてくれないか?」と
切り出して見た。ユリエは「その前にもう少しお互いのこと話そうよ」と言った。まあ確かにそうだな。
パートナーと組む場合、基本的にお互いのプライベートには触れないのが当然のことながら暗黙の了解と
なっているらしい。だがその日に会った見ず知らずの人間とことによっては危険な目に合う可能性もある
『仕事』をこなす以上、多少は情報を出し合って信頼関係を作っておくことも必要だろう。
「オレはボスに拾われてまだ1ヶ月半のルーキーだよ、ユリエさんは長いのかい?」「3年ってとこね」
彼女はお茶を啜って言った。「イソノくん、若そうね。何歳なの?」「今年で20歳。そっちは?」
「先月で27になっちゃったわ」オレは目の前で溜め息をついた女の顔をまじまじと見つめた。
ユリエはせいぜいオレと同じか少し下くらいにしか見えなかった。女の年齢はわからないもんだ。
「前職は?」「ダメ学生」「大学生だったの?」「そーだよ」「まだ通ってるの?」「止めたよ」
「どうして?」「面倒臭かったから」「今時の若者ねー、後で後悔するわよ」ユリエがニヤリと笑った。
「親みてーなこと言わないでくれよ」「心配してあげてるのに」オレは空になったどんぶりを置いた。
「だったらこんな『仕事』してることを心配すべきだろ。お互いにさ」「イソノくん冷たいね」
ユリエのその台詞に少しドキッとした。昔、好きだった女にそう言われたことを思い出したからだ。
一瞬の間を敏感に読み取ったユリエが「あ、御免。怒った?」と上目遣いで聞いてきた。「いや別に」
「怒ってるじゃん」「怒ってねえよ」「やり辛いなあ」どうしろっちゅーねん。
>>291 続き
「取り合えず携帯番号教えて」そう言われオレは自分の携帯番号を言った。『仕事』で用いる携帯の
番号はメモリーなどには決して残さない。すべて暗記が基本である。オレの頭の中には数十人に及ぶ
「あまり表には出せない職業の人」の連絡先が完全に記憶されている。「そろそろいこっか?」
ユリエが席を立った。「おい、今回の『仕事』の内容。教えてくれないのかよ」
「実はね、私もよくは知らないの」「んあ?」これ、と彼女は1枚のメモ用紙を差し出した。
黒ボールペンの滲んだ文字で、742617000027という数字の羅列が走り書きされていた。
オレはピンと来た。「ゼンジーのとこに行けってことか?」「そうみたい」
例の数字の羅列は管理番号だ。新宿西口に裏で『預かり屋』を営む輸入盤屋がある。
店名はP.H.U.Q.。ゼンジーとはそこのマスターの愛称だ。ちなみに『預かり屋』とは文字通り
一時的、長期的問わず、金次第で何でも預かるのを商売にしている者のことだ。
この店には仕事でも私用でも何度か足を運んだことがあった。「その紙切れ届けるのが『仕事』?」
「まさかでしょ。取り合えずP.H.U.Q.にこの紙持ってけばわかるってボスは言ってたわ」
「『仕事』はそっからスタートか」「ここから新宿までどのくらいかかるっけ?」
「池袋まで出てからだから、歩く時間も入れて小1時間だな」オレたちは会計を済ませ吉野家を出た。
時刻はAM5:19を示していた。東の空を見ると灰色の雲の隙間からオレンジの光が漏れていた。
駅のロータリーをバスが横切る。パン屋の軒先からは香ばしい焼きたてのパンの匂いが漂っている。
「なあ、ユリエさんよ」「何?」「何か悪い予感しないか?」「朝からテンション低いわね」
これでも今までの『仕事』はどうにか失敗せずにこなしている。今回はいつもとは勝手が違うから
戸惑っているだけだ。オレは自分にそう言い聞かせ、妙な胸騒ぎを沈めようと努力した。
293 :
Mr.名無しさん :03/03/29 19:14
>妄想屋 『仕事』が何なのか気になる…。殺しとは思うけど。 なんとなくアクティブのHEARTWORKってエロゲ思い出した。
荒れないように下げて待つ
296 :
Mr.名無しさん :03/03/31 15:43
DAT落ち寸前age
醜態氏いずこ
杉野はいずこ 杉野はいずや
300 :
Mr.名無しさん :03/04/02 00:22
アタイこそが 300げとー
>>299 いいえ、
広瀬武夫です。日本海軍大尉の。
>>302 スマソ。
鳥坂先輩ってなんのエロゲの登場人物?(←この発想が既に悲惨)
>>303 究極超人あ〜る
作:ゆうきまさみ
そんなことより職人さん降臨キボンヌ
>>292 続き
がらがらに空いた車内にはオレたち2人がいるだけだった。暖かい空気と心地よい揺れに
隣りに座ったユリエが早くもウトウトと船を漕ぎ出した。「ごめん、イソノ君起こしてね」
頭を垂れ、パーカーの襟に口元が隠れる形になってユリエが本格的に眠りに入った。
オレは何も言わずに窓の外を流れていく灰色の景色を眺めていた。
オレが主に行なう『仕事』は『運び』と呼ばれるものが殆どだ。読んで次の如く、指定された
場所で荷物を受け取り、それを時間内に指定された場所へ持っていく。ただそれだけの作業である。
運ぶ荷物は封筒程度のものだったりセカンドバッグだったりブリーフケースだったり、4トントラック
だったりと、なかなかバラエティに富んでいるが、一つ共通していることは、それが『非合法なもの』
である点だろう。勿論、『運び』人は荷物の中身を見てはいけないことになっているが、
『仕事』の依頼の際にボスから受ける荷物の取り扱いについての注意点から、中身がどんなものかは
大体が想像がついた。おそらくは薬物か拳銃か臓器か、まあ遠からずそんなところだろう。
以前、有楽町まで荷物を運んだことがあった。大きさはボストンバッグ1つ。受け取り人は明らかに
大陸系の人間だった。彼は拙い日本語でオレに礼を言うと荷物を抱え足早に去って行った。
その1時間後、オレは現金輸送車が重火器を持った武装グループに襲撃されたニュースを知った。
被害は8700万円。死者2名。内1人は無関係な通行人の高校生だった。犯人はまだ捕まっていない。
>>306 続き
オレは自分の運んだ荷物の中身に興味はない。それが何に使われるかについても同様だ。
オレのやったことが殺人の片棒を担いでいるのは確かだろう。だが言い訳させて貰えば、実際に
人を殺したのは拳銃の引き金を引き絞った犯人だし、さらに言えば被害者の生命を直接奪ったのは
直径が1センチにも満たない鉛の弾頭だ。オレはそれを運んだだけでオレが殺したわけじゃない。
さすがにこの『仕事』を続けていると時々、気が重くなる時がある。そんな時はそう考え気を静める。
気休めであることも逃避であることもわかっている。だがオレは平気でいられるほどは強くはないようだ。
視界を猛スピードで横切って行く夜明けの街並みが、ふとオレにそんな弱気なことを思わせた。
クソ。やはり今回は何か調子がおかしい。普段は『仕事』の前にこんな気持ちにはならないはずだった。
オレの肩に隣りで眠るユリエの髪が触れた。カーブに差掛かった電車が彼女の身体を傾かせたらしい。
ちらと、横目でユリエのほうを見た。美しい寝顔だった。伏せられた長い睫毛が何故か頭に残った。
外の景色を見ているよりは気が紛れそうだ。オレはしばらく寝顔を鑑賞させてもらうことにした。
次の大きなカーブに入る前、ユリエが何か寝言を言った。残念なことにそれを聞き取ることが出来なかった。
>>307 続き
AM6:30、オレたちは当面の目的地であるところの新宿についた。平日のこの時間ともなれば
さすがに人も多くなってくる。オレたちはお互いを見失わないようにしながら人の波を縫って先に進んだ。
改札を抜け、西口へ向かう。P.H.U.Q.の開店時間はAM10:00だ。『預かり屋』のほうは24時間
受け付けているが、預け、または引き取りには事前に連絡が必要なことになっている。きっとボスから
オレたちが来店することは聞いているだろうが、一応、確認の電話を入れることにする。留守電になった。
おいおい、寝てんのか? オレは少し心配になった。気が付いたら随分先までユリエが行ってしまっていた。
オレは小走りで彼女に追いついて、話しかけた。「ゼンジー寝てるかも」「ウソでしょお?」
「電話に出りゃしねえ、あのジジイ」「死んじゃってたりして」「よせよ」幾つめかの角を曲がって、
P.H.U.Q.が見えた。サイケな彩りの怪しい店構えだ。オレが一見さんだったらまず入ろうとは思わないだろう。
オレは閉じたままのシャッターに勢い良く蹴りを入れた。「ゼンジー! 起きろ! 客だ客!」
ユリエはうわ、という顔をした。「何?」「いや、イソノ君、けっこう乱暴なんだ」「じゃあ紳士的に」
オレは咳き払いを1つして、「保健所の者でーす。地域住民からこの店から異臭がするとの通報が・・・」
「やかましいわ! 朝っぱらから!」2階部分の窓が開いて、ドレッドヘアを振り乱した老人が顔を出した。
ユリエがぺこりと頭を下げた。「ゼンジーさん、オハヨウゴザイマス」「おお『ゆにゃ』ちゃん、おはよう」
「あ、今回はあたしユリエって名乗ってます」「ん? そうなの?」2人の世間話を遮ってオレは続けた。
「なんだよ、起きてるならすぐに電話出ろよ!」「ちょっと手が離せなかったんだ! まあいい店の中に入れ」
オレたち2人は店の脇の路地に入り、裏口のほうからP.H.U.Q.の中に入った。どたどたと階段を降りる音を
店中に響かせて、ゼンジーはオレたちの前に姿を現せた。「待ってたよ」深い皺が寄せられて笑顔が作られた。
>>308 続き
「ボスから話しは?」「聞いとるよ。さ、管理番号を教えとくれ」ユリエはゼンジーの差し出した薄汚れた
大学ノートを受け取り、メモを見ながら例の数字を書き込んだ。「はい」「うむ」懐から老眼鏡を取り出し、
神妙な面持ちでそれを掛けた。いつになく真剣な面持ちで管理番号をチェックするゼンジーを見て、オレは
ふと、このジジイ、よく見るとショーン・コネリーに少し似てるな、などとどうでもいいことを考えていた。
「よしOK、確認完了っと」ゼンジーは奥に向かって、「カヨコちゃん、降りてきて!」と叫んだ。
「はーい、店長、今いきまーす」間延びした声が店の2階から聞こえた。カヨコと呼ばれた娘は確かこの店の
バイト嬢だ。「なんでこんな朝早くにいんの?」オレはゼンジーに聞いた。「ちょいと事情があってな」
階段を降りる2つの足音が聞こえてきた。「昨日から泊まりこみで来てもらっとるんだ」「事情って何?」
カヨコ嬢は幼い子供の手を引きながら、オレたちの前に現れた。「ああ、イソノさんおはようございます」
「・・・ああ、おはよう」オレとユリエはその子供―ー明らかに外国人の女の子だ――に目を奪われていた。
まるで輝いているかのような金髪の下で真っ青な大きな瞳がこちらをじっと見ていた。細い手足を薄紫の
ワンピースから覗かせ、女の子は無表情でカヨコ嬢の横にまるでお人形さんのように佇んでいた。
「キュートだわ」ユリエがふらふらと女の子に近寄ってしゃがみ込み、その華奢な身体を抱きしめた。
別段嫌がっている様子はないようだ。女の子はユリエの背中に手を伸ばし、抱きしめ返してきた。
「じゃあ宜しく頼むぞ」ゼンジーが言った。「・・・何が?」薄々と感づきながらもオレはそう答えた。
「『仕事』に決まっとるだろう」「まさか今回の荷物って・・・」「そう、あの女の子だ」「マジで?」
「マジで」ゼンジーは顎の下を掻きながら欠伸をした。悪い予感が当たった。『生きてる荷物』なんて初めてだ。
310 :
Mr.名無しさん :03/04/04 03:21
揚げ
311 :
自転車チューブ :03/04/04 03:25
自分で広げた風呂敷のたたみ方がわからなくなった・・・ もうちっと考えてみる
312 :
Mr.名無しさん :03/04/04 07:56
>>311 妄想なんだから整合性なんて考えなくて良いよ
>>309 いいねぇいいねぇ。
よくできているねぇ。
314 :
Mr.名無しさん :03/04/04 21:20
>>309 サウンドノベル化してみたいストーリーだ。
315 :
Mr.名無しさん :03/04/04 21:23
苦しいから苦しいんだよ。
316 :
Mr.名無しさん :03/04/05 20:45
>>309 続き
「もう一つ渡すもんがある。こいや」ゼンジーが店の裏口へ向かった。「やーもーカワイイー!」ユリエは
件の『荷物』の元を離れる気がないようだ。カヨコ嬢が「この娘、エレーナちゃんって言うんですよ」と
女の子の名前をユリエに教えた。「エレーナちゃんね、うーんいい名前だわ」ユリエは自分の額をエレ―ナ
の金髪に押しつけてわしゃわしゃと動かした。オレは携帯でボスの番号を押しながらゼンジーの後を追った。
「痛っ」オレは床に積んであったダンボールに躓いた。中身は海外の有象無象ミュージシャンの輸入盤の山だ。
「商品を足蹴にすんな!」ゼンジーがオレに怒鳴った。「埃被ったCDこんなとこに置いとくほうが悪い」
「ウチはれっきとした輸入盤店だが、何か?」「表向きは、だろ。誰がこんな店のこんなCD買うかっての」
「何おう」「やんのかジジイ」携帯が繋がった。電源が入っていないか圏外だと機械的な声が繰り返していた。
「クソッ!」「何を荒れとるんだ、らしくもない」「・・・何でもねーよ」今回の『仕事』は例外だらけだ。
ボスに文句の一言も言いたかったが繋がらないんじゃ仕方ない。オレとゼンジーは隣りのビルの裏口にいった。
鼻歌を歌いながらゼンジーが首から下げた鍵でドアを開ける。このビルそのものがP.H.U.Q.の金庫となっている。
この『金庫ビル』には前に1度だけ入ったことがあった。重要度の高い『荷物』はここから直接受け取るのが
決まりらしい。ゼンジーが蛍光灯のスイッチを押した。チカチカと不快な点滅をしたあと、ビル内は緑がかった
照明で照らされた「ついて来い」オレは頷き、ゼンジーの後ろに続いた。リノニュウムの床をスニーカーの靴底
が踏む音が妙に壁に反響した。周囲を見回すと訳の分からない出所不明の怪しい品物が所狭しと並んでいた。
>>317 続き
宝石の陳列されたガラス製のケース、焼け焦げた痕のある防火金庫、プレスリーの衣装を着た首のないマネキン、
直径が3mはある削岩機のような機械、木のツタで編んだ籠に入った民族色豊かな服を着た親子らしき木乃伊、
ホンモノなわけはないだろうがゴッホのひまわり、ミロのビーナス、岡本太郎の名前の入った青銅のオブジェ、
等身大の有名アイドルの看板、事故にあってぐしゃぐしゃに潰れかかったバイク(血糊付き)、外国語で何かが
書かれた髑髏マーク入りのドラム缶、初期型の弁当箱大のゲームボーイがたくさん詰まったダンボール箱。
ほんの数秒間の時間でこれだけのものがオレの視界を通り過ぎて行った。面白ぇ。
はっきり言ってここにあるモノを眺めているだけで1日潰せそうなくらいその『預かり物』は多彩だった。
はたして管理人のゼンジー自身ですらすべての品物を憶えているのかどうか怪しいもんだとオレは思った。
奥でガサゴソと何かを探していたゼンジーが、「ほれ」とオレに布製のウサギのリュックサックを手渡した。
ピンク色の子供用のヤツだ。軽い。横に付いているジッパーを開けてみた。中からは古びたアルバムと小さな
長細いケースが1本出てきただけだった。「これ、あの女の子・・・エレーナだっけ? あの娘の?」
「そうだ、それも今回運ぶ『荷物』の1部だ。昨日、エレーナがウチに連れてこられたときに背負ってたもんだ」
オレは細長いケースをよく見てみた。メモリースティックだ。表面に何か書かれたシールが貼ってあるが、
オレにはそれが何語であるかすらわからなかった。「一応、そいつだけはこっちに仕舞っとこうと思ってな」
オレはアルバムを開いて見た。少し髪の毛が薄くなりかけた誠実そうな男と、エレ―ナをそのまま大きくした
ような美人が赤ん坊を抱いている写真だった。右下に刻まれた日付は9年前の12月24日になっていた。
>>318 続き
「そのリュックを取り上げたらあの娘、それまでは大人しかったのに急に泣き始めてそりゃ大変だったよ」
ページをめくる。少し成長した女の子が父親と雪の中で元気に遊び回っている写真が現れた。白い風景に真っ赤な
ほっぺたが映えていた。父親は頭から雪を被って尻餅をついている。「・・・大切なもんが入ってたんだろ」
「そんでしょうがないから昨日の夜中にカヨコちゃんを呼んだのさ。あの娘、保母さんの資格持ってるからな」
オレはもう1枚ページをめくった。また少し成長した女の子が母親と手を繋いで遊園地らしい場所を歩いていた。
前の写真同様、女の子はこぼれそうなほど眩しい笑顔を顔に浮かべている。オレはついさっき見た現在の少女の
無表情な美しいが凍ったような顔を思い出した。顔の造詣はまったく同じだが受ける印象はまるで違っていた。
何故だかオレは少し寂しい気持ちになった。アルバムを閉じる。何を『荷物』に感情移入してんだアホらしい。
「何処に何時までに届けるのか教えてくれよ」「ああ、店に戻ったらな。話しはユリエちゃんと一緒に聞け」
オレたちはビルの出口へと向かった。その途中、「あ、そうだゼンジー」オレは思い出したように話しかけた。
「なんだ?」「何か悪い予感がするんだよ。アレ出してきてくれないか?」「アレ?」「前に預けたヤツ」
ゼンジーの表情が一瞬硬くなった。「・・・本気か?」「念の為だよ。原則として引き取り拒否は無しだろ?」
数秒の沈黙の後、ゼンジーは「わかった」と答え、地下に降りるエレベーターへと向かっていった。
「実はなイソノ、わしもな、今回の『仕事』には何故だかイヤな胸騒ぎを感じとるんだ。先に店に行ってろ」
>>319 お疲れ様です。
さっきまでさ、エロゲの夏色小町やってたの。
柊なぎさに萌え殺されたけたね。
いやあ。ハハハ。お恥ずかしい。
あはは!すげぇぜ!なぎさルートに入ったらエチが!エチが!エチがあああ!!!
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∧||∧
( / ⌒ヽ ・・・
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∪ / ノ
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∪∪
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ショコラをやりました。 香奈子がーーーーーこういうキャラかーーー!!!(*´Д`)いきなり最初っからですよ! よし、ファーストインパクトはイイ感じだ!主人公、なかなかテンションよろしいぞ! !? ←週間少年マガジン風 すずゥーーーー!?!? うがーーーーうがーーー!!お兄ちゃーーん!!すずーーーー!!(錯乱 断言。カラフルよかおもろい。てか萌えます。 一発目は美里だ!プリホリのレティ現国版風味 AV監督は逝って良し!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ズドゥーン `` ∧∧ __ -,,,::;:'''"´"''' ,,______Cニ))ニ)Д゚,,). ) ´"''''- ''" ~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`A---l__l-1⊂,,,⌒`つ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ な、なんだ!? なんじゃこの糞ジャリわァァァ!ワレなにわいのすずに手を出しとんのジャァァァァーーー ウゼェッうぜぇよこのチャら男!なに音声当てられて役こなしてるんァァァァンン?!! すずもかわいいすずもかわいいすずもかわいいすずもかわいいすずもかわいい_| ̄|○ にしてもこのシステムはなんなんだ…戯画の過去作品、「Ripple」に似てます。 好感度が上がるのだろうか?動作カクカク。ウチの環境じゃ重いとまではいきませんがスムーズに動作してくれません。 発売日2日目から出てる修正パッチで少しは変わってくれるんでしょうか? うむー かわえ〜ぞ〜かわえ〜ぞ〜美里! !?←週間少年マガジン風 保守です
すずフラグが立った!? かわえーーーーぞーーーーー(*´Д`)ノノノノノ 美里「うふふっはむっ」 うわああああああああああああーー!! (ズゴオオオオオンギャアあああガシャアアアアアアン←SE効果音 事故った!事故った!マジで事故った! 美 里 萌 え や が り ま す 。 美里「大介さんとわたしは、一蓮托生ですから!」 イベントにてCGが! かわええかわええーーー美里ーーー!!!はうあああーー!!(カクカクカクカクカクカク 数字の人は久しぶりのよさげな萌えゲに大分テンションが高いようです。 ショコラ、イイ。あ、もちろん萌えゲとしてでですよ? ただ一つのENDも見てないんでなんともわからん所です。 先生、隣で寝てる親のイビキが美里の音邪魔して糞うるせぇです。 上、寝てるんならヘッドホンのボリューム上げてもいいかな? ショコラ、プレイ復帰。 さらなる保守でした。
>数字の人 ◆389954xa8. ・・・・・・大丈夫?
>>324 ちょっと、日常が退屈なので、
ひさしぶりにエロゲをやったらリミッターがdじまいました。
次からは自制して文に起こして書き込んだりしないようにします。
一人でおとなしく萌え転がります。
ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!チュドゥーン!!パパパヤー!!
ってかんじで。
お見苦しいところをお見せしました。
スマソ
ぱ ん つ は い て な い >挨拶 昨日はついついショコラで徹夜もどきをしてしまいました。いや、家内の美里が激しくって。 もう「どうしたらいいんだ」を通り越して萌え。激萌え。 まさかあ の 戯 画にこれほどまでに萌えさせられるなんて思ってもいなかった。 ぱ ん つ は い て な い (混乱 えーっと、実は明日からはもう大学な訳で、まったくと言っていいほど勉学に勤しんでいない訳でして、 ショコラやります。今からショコラやります。大丈夫、明日はまだ始業式さ!(キラキラAA略 つうことでショコラ日記。昨日のハイテンションのままお送りいたします。美里編クリア、どうぞ。 .-、 _ ~~ キュイーキュイーーガガガガガガガガ ヽ、メ、〉 r〜〜ー-、__ ________________ ∠イ\) ムヘ._ ノ | ⊥_ ┣=レヘ、_ 了 |ええい!経営なんてどうでもいい! -‐''「 _  ̄`' ┐ ム _..-┴へ < イベントを映せ! | |r、  ̄ ̄`l Uヽ レ⌒', ヽ. | 美里たんとのラブラブっぷりを! (三 |`iー、 | ト、_ソ } ヽ | | |`'ー、_ `'ー-‐' .イ `、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | `ー、 ∠.-ヽ ', __l___l____ l`lー‐'´____l. |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| .| | || |__.. -‐イ || | ノ/ あ、あ、ああ、ああああーあああーあーーーーーーーー!!!!! むーずーがーゆーいーぞーーーー(*´Д`*) なぜだ! なぜこんなありたきりっぽい展開で通常のイベントシーンなのにショコラではこんなにも興奮する!? もうホントにいい娘というか一生懸命で!恋に関しても一直線で! もうその真っ直ぐな瞳がたまらなくズキュウウンというかヴァアアアアアアアアアアア!! キスシーン最高。 喉が痛いんすよ!興奮してカラカラするのと同じ! こいつらが見せてくれるラブラブがたまらんほどむずがゆいっつうか萌えるんだ! …………
お…、己!!戯画ッッッ!! なぜここで香奈子を出す(血涙 _| ̄|●||| ラヴラヴ後の初デート。夜。 とんでもねぇバカップルっぷりが目の前でお披露目された後、彼女はこう云った 「ふつつか者ですが、よろしくお願いしますっ」(ぺこり ドクンッ! まさか美里からそんな台詞が出てくるとは思わなかった。あのタイミングで、あの仕草で。 不意打ち(そりゃもう例えるならパーティ3人死亡時に逃げ不可能のバックアタック) 呼吸止まりました。一瞬。 き、キキキ、貴様!今なんと言ったァァァ!!!(現実へ帰還 ∧_∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ´∀`)/<先生!ラヴラヴえっちです! _ / / / \___________ \⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\ ||\ \ ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| || || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| メッセンジャー 「数字の人:ハイテンション@決めた!俺終わったらショコラの壁紙作る!美里ルート入った━━━(゚∀゚)━━━━━!!!オイ!シスプリより萌えるんじゃねぇのか!?(ぇえぇえええ!」 ↓ 「あッ」 ↓ オフライン
ママン、美里、すっげぇかわいいです。彼女にしていいですか。 (;゚Д゚) これ…アレだよ!! 主人公だよ!!! 主人公の性格っちゅうか雰囲気っちゅうかライターの書き方だよコレ!! バカップル仕様。 くそっ、俺が照れりこ照れりこなんだよッ!(ダンダンダンダンッ ラスト。 「大介さん…大介さぁあん!!.」 美里おおおおおお!!!! ⊂⌒~⊃*。Д。*)⊃ =3 萌えた。 久しぶりに萌え死んだ。 ショコラ、良作決定。(*´ω`*) と、ここまでが実はさっきまでの話。(ぉ 王道的シナリオっていえばシナリオなんだがなぁ!萌えるモンは萌えるし、おもしろいもんはおもしろいんだよ! とにかく、美里シナリオは萌え死にました。かわいいんで壁紙作ります。後日。 つうか叫びは繋げないと自己満足度イマイチだなぁ…(;´Д`) 今日はこの後にすずシナリオ行きます。 乱舞界のなかの人みたく、別のページでやろうかなぁとも思いました。 は、裸Yシャツ…!このいけずな主人公め
は!! ま、また書いてしまった・・・ 駄目だ・・・ いつもどこかに吐き出そうとしてしまう。 糞、糞、糞、糞糞糞オォォ!!クソオオオオオオオオオオオオ!!!!!!! もう駄目だ!! ショコラで癒されよう。 すず。美里。まっててね。
332 :
Mr.名無しさん :03/04/08 07:06
妄想という名の創作スレ。今後に期待age。
333 :
Mr.名無しさん :03/04/08 07:07
\ ,‐、__ .,,,,__ \ (ミL_,´"v/´ ~''-、 \ ~´V | \ iV!v/|/viヽ/~''‐-、__ \ ,-‐‐、,_ i ゞ、r''j7_ノ __, !、,,,∧ \ / / \, |゚"''‐-。、~'~/ / | \ / / ´‐、 |゚ 。i′/''"''‐-、 / |" 333だけは僕の手で \ | | ,,-‐-ゝy_/゚ 。/ / Y j" とらせてさせてください・・・ | . | _「″ \、,,,_ | ( | / 僕がキリ番ゲッターで {,,‐''"~ |'"`'~> i、~ | j、_/ あるために!! ,,,,,,,,, ./ / /ー、_ 'i |,, (彡i ;;''''''''○;;,,,, \,,_,,,/ /"\ ~"''''''入 `゙'‐-、,, '';;;,, ''''';;;;;,,, _y" / / ~"''''ア¨´´ \ ~"ヽ-、 '○;,, ''○,,,┌".,‐'' 人__ /ヽ、 \_ ,,-‐‐-、) \ '''';;;,,, '';;~゙゙/ / ~´"‐-、/ ヽ ゙''V'' ,,-‐" \ ''';;;;,, ./ /~ ´"'‐-‐‐''"´~ ̄ \ '''○;;,, / 「''○,, \ '''';;;;;,,| /´ ''';;;;,, \ ''''`''",,, '''○,,, \ ''○;;,,,,, '';;;;,, \ '''''';○;,,,,;;;;''' \
想像力は負け組の最終防衛線。 職人さん、ガンガレ :--)。
過去ログだれかUPしてくれ・・・
今の状況は嫌いだけど職人さんが来るまで 保守
341 :
Mr.名無しさん :03/04/09 18:39
俺はなんでこんなところにいるのだろうか。 居酒屋の一室に俺を含む男女五人ずつ、合計10人の若者が集まっていた。 男どもは高校卒業以来久しぶりに顔をあわせた懐かしい面々。 しかし、女性陣はどれも知らない顔だ。この席の主催者である伊藤の知り合いらしい。 そんなお互いほとんど見ず知らずの男女がテーブルを囲み、手にジョッキを持ち、今正に、乾杯をしようとしている。 ああ、コレが世にいう合コンというやつか。 やっと、自分の置かれた状況が理解できた。 久々に連絡があった旧友達から飲みにこないかと誘われ、のこのこ顔を出した結果がコレだ。 伊藤の陽気な音頭に、皆がジョッキを合わせた。俺も控えめに乾杯して、飲みなれないビールを煽る。 不味い。 何度飲んでもこの苦い飲み物の味は俺には理解できそうに無い。 だが、女性恐怖症の俺にはこの酒はありがたい。 自慢じゃないが俺は若い女性とはまともに口もきけない。近寄っただけで、理由も無く顔が赤くなり体温が上昇する。 理不尽にも俺の正面にも女性が一人座っている。それだけで十分、俺は緊張してしまう。 そんな緊張と赤面を隠すには酒は絶好の道具といえた。 皆、合コンなれしているらしく、早くも会話が弾みはじめていた。 今日はじめてあった女と一体何をそんなに話すことがあるのだろうか。 俺にはさっぱり理解できない。 一人所在ない俺は、コロッケをつまみにビールを飲んだ。 居酒屋の隅っこに置かれたテレビに視線を移す。 そうしなければ女性が視界に入ってしまうから。 ジャイアンツ戦のテレビ中継だ。 カウンター席の中年男性数人がそれを見ながら今年のプロ野球について語り合っていた。 どうせなら俺もそっちに混ざりたい。 「おい、お前もちっとは、話に混ざれよ」 不意に肩をこずかれ、そんなことを言われる。 「いや、そう言われたってなあ・・・」 「黙って座ってたら感じ悪いだろ、ちっとは主催の立場も考えてくれよ」 「んなこといわれたって、俺は合コンなんて聞いて無かったんだぞ。俺が女苦手なの知ってるだろ」 軽くにらみつけてやるが、まるで気にした風も無くバンバン肩を叩かれた。 「だからさ、ちょっと今日克服していけ」 つづく
342 :
Mr.名無しさん :03/04/09 18:51
…人生なかなか上手くは行かない。この年になると嫌でもそれを思い知らされる。 たとえば同窓会。同じクラスで同じように学んだみんなは普通に大学にいって就職して、早いヤツは課長や係長。一方 オレはこの前ついに耐え切れず仕事をやめてずっと無職。 まったくどこを間違えたんだ。誰からも愛されず、誰からも必要とされず、ここにいるみんなとは違った人生を歩んでし まったのはなぜだろう。 ドンチャン騒ぎの中でオレは静かにそんなことを考えた。 貸し切った居酒屋の一室、暖かい暖色の照明とそこかしこからくゆる煙草の煙に包まれながら、俺はやっぱり一人だった。 やはり同窓会なぞ来るものではない。思えば中学時代だって友達がいたわけではない。思わず出席の返事を書いてしまっ たのはオレが無職で暇だったからか、それともただ単に人恋しかったからか… テーブルの上に残った大根のサラダをかじりながら、オレはその辛さに毒づいた。まったくドレッシングくらい考えややが れ。それでも残ったものは大根サラダくらいだからオレは黙ってそれをつつき続けた。 向こうでみんながデジカメで記念撮影している。そういえば彼は昔からどんな趣味でもお洒落にこなした。デジカメも上手く 扱っている。みんなの輪をいつの間にか作り上げる、あいつはそういうやつだった。オレは記念撮影に入る気さえ薄れていた。 正直もう会うことは無い。目の前の大根サラダの皿はいつの間にか空になって何も乗っていなかった。 ……次に同窓会の招待状が来たら絶対に断ろう。どれだけ暇でも絶対に断ろう…… 「ちょっとー!元気ないじゃないのぉ!」 そんな静かなオレの思考はあっさり邪魔された。まったく昔からこの女はなれなれしかった。誰に対しても仲良くなれる 特技の持ち主だった。長い年月を経ても、その特技は変わらなかったらしい。 「今無職なんだって、大変だよね。こんな時代だもんね。あ、私はねぇ、短大卒業してそのまま区役所に就職したの。 とっても私ももうすぐ辞めちゃうんだけどね。この前もなんか変なおばあちゃんが来てね…」 彼女は喋り続けた。
「……ちょっとまて、お前、家庭教師とデキ婚して一児の母親って聞いたぞ」 一通り彼女の話を聞いた後、オレは根本的な疑問をぶつけた。 あぁ、まったく狭い町だ。みんなで同じ幼稚園に入り、同じ小学校に通い、同じ中学を卒業する。子供達も、そして親達も 誰も彼もが知り合いで、そのネットワークはこの町のいたるところに巣を伸ばしてる。 その疑問をぶつけたら、彼女はあの頃と変わらない、少し切れ長の美しい目を思いっきり笑顔に変えて笑い転げた。彼女 の少し高い笑い声はチェンバロのように綺麗に響いた。腰まで伸ばした髪が揺れて、ふわっとオレの二の腕をなでる。 「…なんだよ、変なこと言ったか?」 けらけら笑い転げた彼女はゴメンゴメンと息を整えた。 「それは妹。びっくりしたわよ。私20でもう「伯母さん」よ、困ったって言うより怒ったわよ。まあ、お相手もいい人だったし、 生まれた姪は可愛いし、別に良いけどね。まったく姉より先に結婚するなって感じよね」 そういうと彼女はゴソゴソとカバンをあさりだした。彼女の手はアルコールで赤くなっていたが、その赤さゆえに、いつも は透き通るように白いのであろうことがたやすく想像できた。 「ほら、これが姪!うちの姉妹に似て可愛いでしょ!?」 出してきた写真の中の子は確かに可愛かった。まったく、幼稚園時代の誰かを髣髴とさせた。まったく狭い町だ。長い付き合 いだ。こいつと初めて会ってからいったいどれだけの年月が流れたんだ… 「そっちは?結婚はしてないと思うけど、彼女くらいはいるんでしょ?」 …あぁ、そして月日が流れても相変わらずお前は残酷な女だよ。中学時代のオレを知ってるくせにそんな質問しやがって 「いないよ」 …今も昔もいた試しがない、という言葉は流石に飲み込んだ。言ったところで笑いが取れるわけでもない。惨めになるだけ だ。オレはそういうとウーロンハイを飲み干した。空になったグラスの中で氷が踊る。 「そうなんだ…。かっこいいのにねぇ」
「なんだよそれ」 オレは半笑いの笑顔を浮かべたように思う。見つめた彼女の顔はアルコールで上気して、薄く色を抜いた髪が頬にかかっ ていて表情は読み取りにくい。 「……知ってた?私、中学の時は貴方が好きだったの」 それでも彼女の少し切れ長の目は少しも笑っていないように見えた。 「……なんだよそれ」 オレは芸の無い返事を返した。 グラスの中で氷が踊る。デジカメがフォーカスをあわせる機械音が遠くで低く響いていた。どこかから携帯の着メロ。この 曲は多分ELTだ。響く店員の挨拶。煙草の煙。暖かい暖色の照明。そして、彼女の顔が近くにあった。 彼女の顔はあの頃のままだった。いや、綺麗になった。白い肌も、美しい髪も、艶のある瞳も全てが美しかった。手と足は すらりと伸びて、その手にまとう時計や装飾品は彼女がもう思春期の学生ではなく成熟し自立した女性であることを静かに オレに教えてくれた。そんなことよりなお、ただひたすらに、 彼女は…、美しかった。 「……そういうことは、中学の時に言ってくれないとさぁ」 ──どれくらい時間がたっただろう。 オレはそう言うのがやっとだった。 彼女はまた、チェンバロの綺麗な声で笑った。 「……そうだよねぇ。ホント言ってれば良かったわ。上手く行けば妹に先越されることも無かったのに」 「オレだってもっと楽しい青春を謳歌できたんだ。オレの青春を返せよ」 「それはムリねぇ。私はそれなりに悔いの無い青春を楽しみましたし」 「そりゃ、結構なことで」 そういって二人で笑った。そんな時タイミングよく幹事の彼が声を上げた。 「んじゃ、そろそろ時間なんで!一旦お開き!二次会行きたいやつは後で言ってくれ」
店から出た俺たちは、二次会のカラオケBOXに行くでなく、帰るでもなく、ただ、店の前で喋り続けた。飲み会には良く ある風景だ。オレの隣にはまだ、彼女がいる アルコールが抜けた白い肌、美しい瞳、流れる髪。彼女はあの頃と同じく、美しかった。 彼女が、カバンから煙草を取り出して、慣れた手つきで火をつけた。煙草の銘柄は─ ……『ゴールデンバット』… なんだかそれがおかしくて、オレはついつい突っ込んでしまう。 「なんだよ、ゴールデンバットって。女が吸う煙草か?」 「いいじゃない、安いんだから」 彼女も笑う。 「でも、そろそろ禁煙しろよ」 「本当ね」煙草を指に彼女は答える 「どうせこの一本が最後よ」 ……時は流れた。彼女はあの頃の14歳の彼女ではないし、そしてまた、オレも彼女が好きだといってくれた14歳の 俺じゃない。 「……残念。終わっちゃった」 煙草をポイ捨てした彼女は、煙草が無くなって空になった緑の箱をクシャッっと握りつぶした。 「ライター余っちゃった。いる?」 「──いらねーよ」 オレは答える。 「おーい、二次会行くぞー!」 「あ!行く行く!」 彼女が手を上げる。
「行かないの?」 「オレはいいよ」 即座に答えるオレ。 「…そう」 彼女の表情は、なんだかオレの全てを見透かされたような、そんな気分にさせた。 もう辺りは夜だった。そこらにはキャッチのホストやホステスが声をかけまくってる、まったくロマンチックじゃない。お店 を飾るネオン看板が、きらきらと色を変えて二人を照らす。 「やっぱ、これあげるわ」 彼女はライターを差し出した。反射的に受け取るオレ 「んじゃ、元気でね!」 そういって彼女は大きく手を振った。俺は彼女の左薬指に光る指輪を切ない気持ちで見つめながら、小さく手をふる。 そして彼女はゆっくり背を向けると、二次会組を追いかけて、ネオンの光の中に消えていった。 ……まったく人生は上手く行かない。この年になると嫌でもそれを思い知らされる。誰からも必要とされなかった、誰からも 愛されなかった人生だ…… オレはライターを見た。 安物で、ドコにでも転がってそうな100円ライター。でもこれは、彼女がいたという証。彼女がオレを愛してくれたたった一つの 証拠なのだ。 誰からも愛されなかったわけでは無かった、誰かに愛されたということはこんなにもその人の中で勇気に変わるのだ。そ れをこのライターは静かに俺に教えてくれた。 「まったく上手くは行かないねぇ」 オレはライターをポケットに突っ込むと、歩き始めた。 14歳の彼女と今の彼女の笑顔が浮かび、それは溶け合って一つになって、キヲクの中に静かに沈んでいった。
初投稿ですた。 幸せになれないほうがカコ(・∀・)イイ!ってことで。 ていうか100%フィクションというわけでなく…。・゚・(ノД`)・゚・。
>>348 (・∀・)ヨカッタ!!
次は藻前がシヤワセになる話をみせてくり
>>348 なんか、渋げな雰囲気がイイ(・∀・)!!
幸せじゃないのにちょっと幸福、なんなのオレも欲しかぁ!
352 :
Mr.名無しさん :03/04/11 18:43
>>351 ちょっと興味があるのでお気に入りに登録してみますた。
風呂上りにじっくり読もうっと♪
>>351 キャラ立ちがなってないぞ!もう少し登場人物に個性を持たせて数を整理しるw
>>319 続き
P.H.U.Q.に戻ると、ユリエとカヨコ嬢がエレーナを挟むようにして両脇で彼女の金髪をいじっていた。
ユリエがオレンジ色のヘアゴムを口に咥えている。少女の髪をツインテールに結んでいる途中らしい。
エレーナの視線がゆっくりと上がり、裏口のドアから現れたオレの姿を捉えた。「あっ」と
ユリエが言うがはやいか、少女は靴も履かずにぺたぺたと床を歩いてオレの前に立った。オレから見て
腰よりも少し上くらいの高さの位置から、エレ―ナはその深いブルーの瞳でオレを見上げていた。
少女の口からか細い声が漏れた。・・・何語だ?さっぱりわからん。射るような真摯な視線にも何か
訴えかけるような意思を感じたが、オレはどうしていいかわからずそのまま無言で立ち尽くしていた。
「そのリュック返してって言ってるよ、イソノくん」意外にも助け舟を出してくれたのはユリエだった。
少女の口がまた動き、異国の言葉を呟く。すぐにユリエが「それってエレーナちゃんの宝物なんだって」
殆ど同時通訳のようなスピードで翻訳した。「・・・あんた、この娘の言ってる言葉わかんの?」
ユリエはVサインを作って笑って見せた。「もち。さ、早く返してあげて」オレは手に持ったウサギの
リュックを少女に手渡した。一瞬だが、少女の表情が緩んだ気がした。エレーナはリュックを抱きしめた。
頭の片側だけに生えた黄金色の尻尾がふわりと羽毛のように揺れた。「さーエレーナちゃん、もう片方作ろうね」
カヨコ嬢がエレーナに近寄り、よいしょ、と持ち上げて店のテーブルの上に乗っけた。
>>356 続き
少女が何か言った気がしたが、オレはユリエの元に向かった。すぐ横の座る。「あれって何語?」「ロシア語」
「ユリエさんすげーな」「あと英語とスペイン語とスワヒリ語喋れるよ私」「助かったよ」「それからね」
「何?」「エレーナちゃん、イソノくんにありがとうって言ってたよ。さっき」「・・・」へえ。
「でもいいの? あのリュック返しちゃって」「え?」「あれも『荷物』なんでしょ?」ユリエは頬杖をついた。
「エレーナちゃんが喜んでるからそれでもいいけどね。でも仕事としてみたら私らが持ってたほうがいくない?」
「返してやれっつったのユリエさんでしょ」「そーだけどね」オレがあのリュックを少女に返したのには
別に何か考えがあったわけではなかった。確かに言われてみたらそうかもしれない。だが、どういうわけか、
オレはもう1度あのリュックを少女から取り上げる気には到底なれなかった。オレは少し考えてから
「『荷物』は一つにしといたほうが運びやすいだろ」と答えた。
「まーいいけどね。別に。分けて運ぶも一緒に運ぶもそう変わんないし」「出来ました!」カヨコ嬢が叫んだ。
「ユリエさーん、見て下さいほら! すっごい可愛く出来ましたよお」ホントに嬉しそうな笑顔でバイト嬢は
こっちに向かって言っていた。「あらやだ! もうエレーナちゃんカワイ過ぎ!」ユリエも横で笑う。
エレーナはテーブルから黒いニーソックスに包まれた木の枝のように細い両足をぷらぷらと揺らしていた。
窓から差し込む朝日に二束に分かれた金色の髪がきらめいて光る。乱雑に散らかった店内の一角に
映し出されたそれは、まるで舞い降りた天使のように可憐な姿に見えた。
あとは少女の顔が笑顔だったら、まるでホンモノの天使みたいなのにな。オレは少し惜しいと思った。
358 :
Mr.名無しさん :03/04/13 11:28
僕のささいな妄想を聞いて下さい 僕のささいな妄想とは、電車の中での行為です。 電車に乗って扉のすぐ近くに立ち、扉が閉まる瞬間、 いちもつを取り出し、ちょうどうまい具合に自分の陰茎を挟まれることです。 いや、扉にティムコが挟まれるとどんだけ痛いのかという好奇心や、 ホームにいる女性にそのムギュッと挟まれる瞬間を見せたいとか 男性たちの爆笑が欲しいとかそういう俗っぽい目的ではないんです。 ただ電車が走り出すとき、亀頭が感じる風 春の陽気な日差しの中、少し冷たくも暖かい風 その爽快感を亀頭に少しでも感じてさせてやりたいのです。
えーと、かなり稚拙な妄想文をいま書いているんですが、 カキコしてもよろしいでしょうか? 文才がない&かなり文が下手&ツマンネ なんですが。。。
プロローグがかなり長い・・・鬱。
「さくらの季節と」 〜プロローグ1〜 まだ僕が中学2年生だったときのお話。 僕は、数回目の引越しの末、埼玉の北のはてに住んでいた。 僕の朝の日課は愛犬「太郎」(当時生後2ヶ月のベイビー)の散歩。 毎日のように朝6時に起き、犬の散歩をし、朝食を食べ、7時30分に登校する生活を送っていた。 そのころは、引越ししたばかりで学校にも友達がいなく、 朝の犬の散歩と、帰宅後のTVゲームだけが唯一の楽しみだった。 まして、散歩の最中に遭遇するのは散歩している老人ばかり、 話も合うはずがないので、会っても挨拶くらいしかしなかった。 その町にて引越しして3ヶ月が経つころだった。 僕はいつもより早く目が覚めたため、早めの散歩に行った。 四月の早朝、いつもの散歩コース。いつも通る公園。 まだ少し日が暗い以外は、まったく変わらない日常。 公園に着き、もはや僕の早朝限定指定席と化している薄汚れたベンチと腰掛け、 ぼんやりと徐々に色の変わっていく空を見ていた。 唐突に、人が歩いてくる足音が聞こえてきた。 いつもは気にも留めないところだが、「こんな早朝に出歩く人が僕以外にもいるのか」 っと思い、何の気なしにそちらに顔を向けた。
じゃりじゃりと遠慮がちな小さな足音を立てながら、少女が歩いてきた。 僕より幾分かは年上であろう。 僕は不思議と見入ってしまった。 少女「おはようございます」 突然、ペコリと頭を下げ、挨拶をされた。 自分「え、、え、、、あ、、お、おはようございます」 突然の挨拶に戸惑いつつもなんとか返事をすると、 少女はクスリと笑って続けた。 「また会いましたね」 「・・・・・・」 僕はなんと返していいかわからなかった。 なにせ、僕はその少女と話したことはおろか、 話したことすらなかったのである。 返事に窮していると、その空気を覚ったのか、少女が口を開いた。 「あ、ごめんなさい。こんなこと言われても訳わからないよね」 「わたしは、柳葉みどりっていいます。中学3年生です」 なにやら、名前を名乗ってきた。 何者だ?この小娘。しかも結構、いや、かなり可愛いぞ。 「あの〜、変なことを聞くようですが、どうして僕なんぞに 声をかけたんですか?」 確かにそうだ。僕は見た目も中身もパッとしない人間だ。 学芸会では「木の役」をさせられるほどである。 そんな僕にわざわざ声をかける理由がわからない。
「どうしてって、あなたが気になったからよ。私も朝の散歩が日課なんだけどね。 毎朝早くにきっちり起きて犬の散歩をしている健康的な少年をよく見かけていて、 以前から気になっていたの。そこに今日、早く目が覚めて、 いつもより早く散歩に出たところで、いつもの少年までが早く起きているのを見て、 これは声をかけるしかないなって思ったわけ」 う〜ん、わかるようなわからないような・・・確かに、 毎朝見かけていた同じ時間に見かけていた少年が、 自分の早起きに合わせるように、早い時間に出歩いていたら変に思うだろう。 ・・・うん?待てよ?ってことは、僕は彼女のあとをつけて、 変質者まがいのことをしていると思われているのでは? (当時はストーカーなんて言葉はありませんでした)
「あ、あのですね、今日早い時間に僕が散歩していたのは 単純に早く目が覚めたってだけで、別にあなたをつけているとか そういうわけでは。。。」 一気にまくし立てる。僕は自分の顔が真っ赤になっているのがわかった。 少女はわけがわからないっと言った顔をしている。 っと、少女がくすくすと笑い出した。 「ふふふ、大丈夫だよ。私はあなたのことを変態だなんて ちっとも思っていないわ。 ただ単に、最近珍しいほど規則正しい生活を送っている少年を見つけて、 気になったから声をかけたってだけよ」 それを聞いて安心した僕は、彼女と少しの間はなしていた。 どうでもいいことばかりを話した。 引越しばかりであること。家がこの公園に近いこと。犬の名前は太郎だってこと。 ふと時計を見ると、いつもは朝ごはんを食べ始めている時間になっていた。 「そろそろ時間だからこの辺で。」 そういって僕が帰ろうとすると、少女は質問をした。
「引越しばかりって言ってたけど、友達はいるの?」 「僕は、大体4、5ヶ月で転校してしまうから、友達を作っても、 悲しい別れが待つだけなんだよ。だから、作らないことにしているだ」 すると少女は、驚き、 「優しいんだね。君は。じゃあ、私が友達になる。悲しい別れなんて関係ない。 別れになったとしても、一生会えないというわけではないもの!! 私があなたの友達一号!」 いつもなら、断っていたはずだが、 不思議と断る気になれなかった。 「ありがとう」 不意に僕の口から出た感謝の言葉。 それが聞こえたのであろう少女は、一瞬きょとんとした顔をした後、 満面の笑みを浮かべ、 「いいえ、こちらこそよ!じゃあ、また明日。同じ時間にここで会おうね!!」 そういいのこし、走っていった。 僕もうれしくなり、犬と走りながら家に帰った。 それから気がついたのであった。 そうだ、僕の名前を教えていなかった。 つづく。
誰もいないから、勝手に書き込んでしまったけど、 う〜ん、駄文だ・・・。 続き書いてもいいでしょうか・・・? 駄目なら無理に書き込んだりはしません・・・
>>367 イイ!!
個人的には好きな文章だ!!
でも、かなり長そうな文章だな・・・
できればトリップつけてくれ。
>>366 やけに長いプロローグだな・・・
とりあえず、続ききぼん。
370 :
Mr.名無しさん :03/04/13 22:48
>367 そこはかとなく漂う良作のヨカーソ
372 :
Mr.名無しさん :03/04/15 19:38
チューブ待ちです
373 :
Mr.名無しさん :03/04/15 23:52
チューブは時々、一人旅スレにいるようだが・・・ 早く帰って来〜い
374 :
Mr.名無しさん :03/04/16 17:47
zdxf
375 :
Mr.名無しさん :03/04/17 02:30
ageとく
(^^)
377 :
Mr.名無しさん :03/04/17 11:56
ネタづまり
378 :
Mr.名無しさん :03/04/18 01:49
ネタ切れ
379 :
自転車チューブ :03/04/18 17:22
ぬあああぁぁぁああぁぁああぁあ 妄想の神よ 俺とこのスレの職人達に力を貸してくれ!!
380 :
Mr.名無しさん :03/04/18 17:41
本業多忙にゃ
みんなの妄想が降りて来るまで保守するさ。
382 :
Mr.名無しさん :03/04/18 18:12
383 :
Mr.名無しさん :03/04/19 14:32
ああ、そんなとこさわっちゃ・・・ダメ
384 :
Mr.名無しさん :03/04/19 14:50
385 :
Mr.名無しさん :03/04/19 23:46
ds個fhvgんwrsんhvぎうdxzhgんじvw
>>382 広告?
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
390 :
自転車チューブ :03/04/20 12:54
>>166 >>168 >>185 >>187 >>193 >>204 >>235 >>236 >>238 >>266 >>283 の続き
夜。
明かりの落ちた、田舎の静かな夜。
シミの目立つ木製の天井板を眺めながら、俺はつぶやく。
「・・・寝れん」
知らない家がこんなに眠れない空間であるとは思わなかった。
旅の最中はいたるところで眠っていた。
しかし、他人が生活する匂いがあるこの場所は、星空の下よりも遥かに寝苦しく感じられる。
それでもどうにか眠りに付こうと、タオルケットを頭までかぶり目を閉じる。
しばらくそうしていると、突然、何かが、俺の体に触れた。
まったく予想外のことに身を強張らせてしまう。
それでもその『何か』は俺の体に触れることを辞めず、いつしか、タオルケットの中にまで潜り込んできた
ピッタリと密着され、生暖かい『何か』の温度が俺に伝わる。
な、何!?何事!!??まさかモノノケの類か?
驚きと恐怖に身を硬くしていると、俺の鼻に細くて柔らかい沢山の毛が触れた。
それは、明らかに自分のものではない、シャンプーの香。
ん?
その暖かさは人間のモノと思えなくも無い。
シャンプーの匂いと一緒に、男にはありえない甘い香が、『何か』から漂ってくる。
コレは・・・女?
実際に女性とこれほど密着したことは無いので自信は無いが、おそらく女だ。
想像以上に小さく、華奢な腕が、俺の体をまさぐった。
まさか!?
逆夜這い。
まさか光が・・・?
女らしさがあまり感じられない彼女だが、実はそういう奴だったってことか?
なぜか、その相手が誰であるのか確認するのがはばかられた。
されるがまま、俺はその何者かにしがみつかれる。
それにしても、なんとその体の小さいことだろう。
女の体とはこんなに小さく細いものだったのか。
391 :
自転車チューブ :03/04/20 12:55
続く
392 :
Mr.名無しさん :03/04/20 13:57
きたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!! がんばってください! 応援してます!!
機体。
>>357 続き
「んじゃいいかー、『仕事』の説明すんぞ」ゼンジーが倉庫から帰ってきた。
オレは、ゼンジーが片手にぶらげているタワーレコードの袋に視線を向けた。
「こっちゃこい」ゼンジーが手招きする。オレとユリエは店のレジ側にあるゼンジーのパソコンの前に向った。
センジーのごつい手が軽くキーボードに触れて画面が明るくなった。「さぁて、と」カタカタと軽快なリズム
で黄色く汚れたキーボードが叩かれ、数秒後にボスからの依頼内容のテキストを立ち上がった。
「・・・浅草?」オレが画面を見て呟く。ユリエが「ねえこれなんて読むの?」と漣という文字を指差した。
「さざなみ」「へえ。頭良いね、イソノくん」「そりゃどーも」ゼンジーがマウスを動かし、プリントを始めた。
「そう、あの娘を今日の昼12時に浅草の漣ホテルのロビーに届けるのが今回の『仕事』だ」
「オレ、浅草なんて行ったことねーよ」「あたしも」旧式のプリンターが画面の地図を騒がしい音を立てて
プリントしだした。「あの辺はちょっと入り組んでるからなー、迷うなよ」ゼンジーが画面をクリックする。
外国人の画像が現れた。見事に禿あがった禿頭と鷲鼻がやたら頑固そうな印象を受ける爺さんと、それとは
対照的な、背が低くぽっちゃりとした柔和な笑みを浮かべている婆さんが並んで立っていた。多分、夫婦だろう。
「時間通りにホテルにいきゃこの方々がいるはずだ。この老夫婦にエレーナちゃんを引き渡してくれ」
ただし、とゼンジーは指を立てて続けた。「ロビーにいられるのは5分間だけらしい。時間は厳守で頼む」
「なんだいそりゃ」「さあな、詳しいことは知らん。何か事情があるんだろ」「OK、わかったわ」
>>394 続き
オレは携帯を見た。時刻はAM7:05を示していた。「時間余りまくるんだが」ゼンジーはプリントされた
地図と、老夫婦の画像をオレに手渡した。「適当に時間を潰せ。ただし一箇所にはとどまるな。ボスからだ」
「・・・」『仕事』自体はボスの言っていた通り簡単そうではあった。だがやはり、厭な予感は消えなかった。
「大体わかった。すぐにここを出ることにするよ」「じゃあ、エレーナちゃん連れてくるね」「頼む」
ユリエが店の奥へ消えたところでゼンジーがタワーレコードの袋をオレに差し出した。「ほれ」
オレは無言でそれを受け取り、中のダンボール箱を取り出した。マジックで無造作に管理番号が書かれた
ガムテープを乱雑に剥がす。まさかこんなもん使わないだろうけどな。オレは新聞紙の屑の中に眠る
艶のない黒い物体を手に取った。それは重く冷たく、オレの首の後ろの辺りをちりちりとさせた。
それはグロック17と呼ばれる拳銃だ。その大半の部品を強化プラスチックで作られているピストルで、
もちろん正真照明のホンモノだ。オレは別にガンヲタではないのでそれ以外のスペックはせいぜい
オーストリア製ぐらいしか知らない。別途の紙袋の中の弾丸をマガジンに込める。少し手が震えた。
「・・・考え過ぎだよな?」オレは黙って見ているゼンジーに声をかけた。少し間を開けてゼンジーが答えた。
「考え過ぎだ」「はは、どうかしてたわオレ。やっぱこれ仕舞って来てくれる?」「いや持ってけ」
「・・・なんで?」ゼンジーは髭を掻きながら珍しく神妙な顔になった。「実はな。ある情報を手に入れてる」
「何?」「これは話すべきじゃないことかもしれん」「話せよ」「今回のこの『仕事』な・・・急過ぎたろ?」
確かにそうだ。今までオレがこなしてきた『仕事』の依頼は遅くとも前日の夕方までには必ず事前に連絡が
入っていた。だが、「オレ新入りだからさ。よくわかんないとこだけどイレギュラーくらいあるだろ?」
>>395 続き
「イレギュラーってことはその前の段階で何か失敗か予定外のことがあったからそうなっちまったんだぜ」
ゼンジーはポケットから紙巻きタバコを取りだし、マッチを吸って火を付けた。甘い香りの紫煙が漂う。
「どうもな、ウチがこの『仕事』を引き受ける際にかなり別の『会社』とごたごたがあったらしい」
「取り合いかい?」「それはわからん。押し付け合いかもしれん」マガジンに弾丸を詰め込み終えた。
1発残ったので皮ジャンの胸ポケットに入れる。「何にせよ、いつもと同じ感覚ではいないほうがいいぞ」
「気をつけるよ」オレは拳銃をジーンズの後ろに差した。マガジンはまだ装填していない。そっちは別として
ジーンズのポケットに入れた。ゼンジーが呆れた顔をした。「素人丸だしだ。そんなんじゃいざってときに」
「使う気は無いよ。念の為っつったろ? ああそれにオレ、鉄砲なんて使い方良く知らねーや」
「ま、そんな物騒なもん使わないに超したこたぁねえが、もし万が一ってときはな、ユリエちゃんに聞きな」
「・・・ユリエさんに?」「あの娘は見た目よりもずっとすげー娘だよ。頼りになるぞ」
語学に堪能なだけじゃないのか。「年の甲か。伊達にこの稼業長いわけじゃないってことかい」「そうだ」
「イソノくーん、準備出来たよぉー」その頼りになるパートナーの声が聞こえてきた。「じゃ行って来る」
さて始めるとするか。引き受けちまったもんは仕方ない。オレは店の裏口へ向かって歩き出した。
鼻から煙を噴出させながらゼンジーが手を上げた。「しっかりやれよ」「やれるだけね」
397 :
自転車チューブ :03/04/21 07:16
>>166 >>168 >>185 >>187 >>193 >>204 >>235 >>236 >>238 >>266 >>283 >>390 の続き
「う、ううん・・・」
初めて生で聞く、女の吐息。
それはビデオで知っている声よりもはるかに幼い、そして何より・・・
乳臭い・・・?
そういえば、ずいぶんと触られ心地の悪い気がする。
女の体とはもっと柔らかい物ではなかったのか?
それに、こいつはいくら何でも小さすぎる気がする。
膨らんだ期待とナニが急速にしぼんでゆく。
恐る恐る、自分の胸元に視線を落とすと、案の定、美真が俺にしがみついたまま、気持ちよさそうに寝息をたてていた。
ってか、何故にお隣の美真がここにいるんだ?
いくら寝ぼけてたからって、普通隣の家にまで入り込むか・・・?
「うんん〜、光ちゃん・・・」
おーおー、よく寝てやがる。ったく期待させやがって。さすがにコレで興奮できるほど俺は器用じゃないぞ。
「・・・くふふふふふ・・・」
なんか不気味な笑い方してるし。
小さな四肢を巧みに使い、俺の体をがっちりと固定している。
その幸せそうな寝顔を見ていると、これはこれで、いいものだなと思わなくも無い。
そっと頭を撫でてやると、気持ちがいいらしく、さらに深く、俺の胸板に顔をうずめてきた。
「うにゅう・・・今日の光ちゃんの胸・・・いつもよりなんだか・・・硬い・・・」
寝言でそんなことを言われた。
光ちゃんの胸?いつも?このがきんちょ!
お、落ちつけ俺。相手は子供、しかも女の子。それくらいいいじゃねえか・・・
「でも・・・広くて・・・きもちいいよ・・・」
今夜は、こいつの寝顔を見ながら眠るのも、悪くは無いな。
小さな吐息が、またひとつ漏れた。
続く
398 :
Mr.名無しさん :03/04/21 08:31
チューブの物語はいつも俺をニヤつかせる。良い意味で。
| あなた達は愚行の数々を繰り広げる低脳で無知で強欲な生物です(^^; . |
| しかしこのFLASHを見ればきっと神は御救いになられるでしょう(^^) |
\ (^^)
http://f2.aaacafe.ne.jp/~eagle/flash/flash.htm (^^) /
\ /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
( ^^ )
(っ) ,,,,l ` γ l,,,,,
\ \/~~.... |。 ~~ヽ
\,,/ | |。田}}\ \
| |。 | ヽ_ヽ
_ | |。 | ゝつ
|\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
< 山 崎 ! 山 崎 ! 山 崎 ! >
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、 、 、 、 、
/っノ /っノ /っノ /っノ /っノ
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400 :
自転車チューブ :03/04/21 20:02
>>166 >>168 >>185 >>187 >>193 >>204 >>235 >>236 >>238 >>266 >>283 >>390 >>397 の続き
翌朝、俺は全身に奇妙な、それでいて懐かしい、湿気を感じて目を覚ました。
あいかわらず、美真は俺の体にピッタリとしがみついて眠っている。
パジャマがわりのジャージや、日野家から貸し与えられた敷布団とタオルケットが
ぐしょぐしょに濡れている。
「・・・やりやがったなこの野朗・・・」
湿った衣類が全身にまとわりついて気持ちが悪い。
そして本来この場所ではするはずの無い、つんと鼻をつくアンモニア臭。
美真の寝小便だ。
だが、美真の幸せそうな寝顔をみていると、まったくもって怒る気にはなれない。
「ううん・・・光ちゃん・・・もいっかい・・・」
どんな夢見てんだろうな、こいつ。
「もいっかい・・・おトイレ・・・」
そうか・・・トイレの夢か。
「・・・っておい!待て、今はダメだ!起きろ美真!!おおーい!起きろーーーー!」
トイレの夢を見ている子供は十中八九実際に尿意をもよおしているのだ。
自分がガキの頃そうだった。
「うん・・・らいじょうぶらよ・・・あたち一人でちゃんとトイレできるよ・・・」
「できなくていい!!できなくていいから!!とりあえず起きろーーー!!」
叫んでも揺さぶっても美真は寝言を繰り返すばかり。
しかも夢の中では一歩一歩確実に厠へと近づいているようだ。
「んもう・・・朝からナニ叫んでるの〜?」
ふすまが開き、寝ぼけ眼の光が顔を出した。騒ぎを聞きつけてきたのだろう。
この状況では頼りになる奴が来てくれた。
続く
401 :
Mr.名無しさん :03/04/22 11:30
スカトロか
きたぁああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーー!!
チューブたん期待してます!がんがってください!!
で
>>401 さん、スカトロかって……
403 :
自転車チューブ :03/04/23 03:38
>>166 >>168 >>185 >>187 >>193 >>204 >>235 >>236 >>238 >>266 >>283 >>390 >>397 >>400 の続き
「た、助かった!美真ちゃん起こしてくれ、頼む!」
「ん?ああ、昨日は来ないと思ったら、こっちに来てたのか・・・」
俺が寝ている横にしゃがみこんで、美真の寝顔を人差し指でつついた。
「そーなんだよ!のんびりしてないで速く頼む!!」
「なんで?まだ朝早いし、もう少し寝かしといてもいいんでない?」
そう言って、穏やかな笑顔で再び美真の頬に触れた。美真の可愛らしい寝姿にすっかりご執心の様子だ。
「そうもいかんのだ!この匂いで気がつかんか?」
「匂い?ああ、またやっちゃったのか・・・まあ、子供のすることだし大目にみてやってよ」
「やっちまったもんは仕方が無いがこれからやろうとしてる分だけでも止める必要がある!!」
美真の体が、俺の胸の上で小さく震える。その時が目前まで迫っているのだ。
「ううん・・・光ちゃんうるさいよぅ・・・あたち、ちゃあんと一人で・・・できるもん・・・」
小さな頬がゆるみ、俺を締め付けていた四肢の力がぬける。
そして腹のあたりを中心に、嫌な湿気を帯びた生暖かさが再び広がっていく・・・
「はふぅ〜・・・ほら・・・ちゃんとあたち・・・・」
「・・・間に合わなかったか」
そんな俺の悲しみを他所に、美真は気持ちよさそうにまだ寝息をたてている。そして光は。
「く、くぷぷ・・ぷぷ・・・」
「こら!笑うな!!」
「だって・・ぷぷ・・・」
続く
404 :
Mr.名無しさん :03/04/23 10:19
チューブ書き下ろしの本が発売されたら買う。
(^^)v
406 :
bloom :03/04/23 15:36
407 :
Mr.名無しさん :03/04/24 02:04
ちゅーぶ期待age
408 :
自転車チューブ :03/04/24 02:43
>>403 の続き
よほど可笑しかったのか、光はとうとう、部屋中をのたうちまわりながら声を上げて笑た。
実際に小便まみれになった人の気持ちも考えて欲しいものだ。
俺が抗議の言葉を述べると、光はようやく笑いをこらえ、美真の小さな背中を揺さぶった。
「美真、起きな。もう朝だよ」
俺がどんなに騒いでも起きなかった美真が、光にささやかれ、軽く背中を揺すられただけで、ゆっくりと目を開いた。
「うにゅ・・・おはようごじゃいましゅ・・・」
「はい、おはよ。とりあえず、陣にいちゃんから離れな」
「う?・・・おにいちゃんどうしてあたちとねんねしてるの?」
もぞもぞと布団から抜け出すうちに、ようやく自分が粗相をしてしまったことに気づいたようで、急に顔色が変わった。
濡れたパジャマのままでその場に立ち尽くし、今にも泣き出しそうな表情で、俺と光を交互に見る。
「あたち・・・その・・・・・・ごめんなさい・・・・・」
消え入りそうな声であやまり、うつむいてしまう。つぶらな瞳にはいっぱいに涙がたまっていた。
そんな美真に、光は一歩近づき、そっと小さな頭を撫でた。
「しょうがないよ、出ちゃったものは。みんな小さな頃はおねしょするの」
さっきまで大爆笑していたとは思えない暖かな微笑みが、美真を見つめていた。
「許してくれる?怒ったりしない?」
「うん。わたしもおにいちゃんも怒ったりしないよ」
「ホントに?」
「もちろん」
そして今度は不安げな表情を俺に向け、口を開いた。
「おにいちゃんも、許してくれる?」
おねしょをかけられ、内心ちょっとご立腹だったが、そんな美真に怒ったり、叱ったりできるはずもない。
「ああ、怒ったりしないよ」
そう言ってやると、美真はよほどうれしかったのか、満面の笑みを浮かべて俺に飛びついてくる。
「おにいちゃん!!」
べちゃり、と、湿ったままの美真のパジャマが、三度俺のジャージを濡らした。
続く
409 :
Mr.名無しさん :03/04/24 21:47
陣にいちゃん優しいなぁ〜w
410 :
自転車チューブ :03/04/25 02:14
>>408 の続き
朝風呂というのはどうしてこう気持ちがいいのだろうか。
美真にかけられたおねしょを洗い流すためとはいえ、こんな時間から風呂に入れるというのは役得だ。
朝日が差し込む風呂場、石鹸で泡だったタオルを使い、体を洗う。
ちょうどタオルが背中に差し掛かった頃、背後から大きく水が跳ねる音がした。
振り返ってみると、美真が体も洗わないまま、浴槽に飛び込んでいた。
「つかる前に、ちゃんと体洗わないとダメだ」
「う〜、お風呂で遊びたい・・・」
何処から持ち出してきたのかアヒルとカエルのおもちゃを両手に、甘えた視線を投げかけてきた。
「洗ったら、好きなだけ遊んでいいから。ほれ、洗ってやるからこっちおいで」
「う〜〜」
「うー、じゃない。ちゃんと洗うの」
俺がそう言うと、ようやく観念したのか、風呂桶におもちゃを浮かせたまま、俺の方に近寄ってきた。
日焼けのあとがくっきりと残る裸を、俺はすかさず捕まえて、さっきまで自分を洗っていたタオルで力強くこする。
子供独特の、滑らかで張りのある肌の質感が、タオルの越しにでも認識できた。
「おにいちゃん、痛いよぅ。もっとやさしくこすって」
「これくらい気合入れてゴシゴシやった方がきれいになるんだ」
「お母さんや光ちゃんはもっとやさしくしてくれるのに・・・」
そう言って口を尖らせてはいるものの、美真はどこか楽しそうだ。朝風呂というのは美真にとっても珍しいイベントなのだろう。
って待てよ・・・今なんと言った?
確か「お母さんや光ちゃんは・・・」と。
つまり光に風呂に入れてもらってるのかこの子は。
いけないとおもいつつも、ついつい、想像を膨らませてしまう。
あまり、女らしさが無いといっても、彼女も一応女だ、体はちゃんと・・・
「・・・おにいちゃん、どしたの?もう洗うの終わり?もうお風呂につかってもいい?」
「は!・・・ま、待て、ちゃんと泡を流してからだ・・・」
あぶなかった。美真が声をかけてくれなければ、起ってしまうところだった。
続く
411 :
Mr.名無しさん :03/04/25 05:22
チューブたん今回はいよいよ下ネタ解禁ですな。期待してますぞ
412 :
自転車チューブ :03/04/26 10:43
>>410 の続き
いそいそと美真の体を洗い流し、二人で湯船につかる。
肌を程よく刺激するお湯に身を任せ、立ち上る湯気を眺めながら、そういえば、
コレがこの場所で迎える最初の朝だったことを思い出した。
初日からずいぶんと騒がしいことだ。先が思いやられる。
そんな間も、美真はプラスチックのアヒルやカエルたちと戯れていた。
「うぅ〜。気持ちいいねえ、おにいちゃん」
「ん、そうだな・・・」
よほど風呂がすきなのか、そうしているだけで、ご満悦の様子だ。
だが、美真は急にしおらしくなってこんなことを言った。
「ねえ、おにいちゃん・・・今日は・・・ごめんなさい・・・」
「さっきもいいっていったじゃないか。気にするな」
それを聞くと、満足したのか笑顔にもどって、俺にじゃれついてきた。
エコーがかかった俺と美真の声が、風呂場に響く。
『いつまで遊んでるのー!体洗ったらさっさと出てきてよね!もう朝ごはんだよー!!』
光が大きな声で俺達を呼んだ。
「怒られちゃったな」
「光ちゃんいつもああなんだよ」
美真と顔をあわせて笑いあう。
自分以外の誰かと過ごす、久しぶりの朝。
そんな当たり前のことが、今日はとてもうれしく思う。
「上がるか」
「うん」
続く
413 :
Mr.名無しさん :03/04/26 20:08
光タンハアハア。。。
ょぅι゙ょ(゚∀゚)お風呂プレイ!! (゚Д゚)/ジークチューブ!
415 :
Mr.名無しさん :03/04/27 18:32
(゚Д゚)/ジークチューブ!
>>396 続き
もう1度、ボスに電話をかけてみた。やはり電源が入っていない。オレは舌打ちして携帯を仕舞った。
「2人はもう外にいますよ」とカヨコ嬢が声をかけてきた。「ん」オレは答え裏口を出る。
狭い路地に出たとたん、オレは目を閉じてしまった。いままで薄暗いところにいたので朝日をやけに
眩しく感じたからだ。まぶたの裏に極彩色に似たまだら模様が浮かんでいるのが見える。
「さー、はりきっていこっか!!」ユリエの出した大声が路地に立ち並ぶビルの壁面にこだました。
「なんかそんな気分じゃないよ。ぼちぼちにしよう」オレは2人に近付きながら言った。
「イソノ君、やる気ないんだあ。ダメだよそんなんじゃ」ユリエは傍らのエレーナの手を握り締めた。
頭から金髪の尻尾を2つ生やした少女が空いた手をオレに伸ばしてきた。「・・・・・・」
深いブルーの見上げる瞳がオレの生気のない眼を捉えた。しまった。オレはこの視線に弱い。
オレの半分程度の背丈と年齢しかない少女にこうして見詰められるだけで、なんだか心の奥の全てを
見透かされているような何とも言えない居心地の悪い気持ちになってしまう。「・・・・・・」
「何ぼさっとしてんの」「何が?」「さっきからエレーナちゃん手を繋いでって言ってるじゃない」
オレは反射的に少し汗ばんだ手の平をジーンズに擦りつけていた。「・・・いやしかしだな」
ユリエが不思議そうな表情でオレの顔を覗きこんだ。「イソノ君、照れてるの?」「・・・照れてねーよ」
今わかったことだが、オレは女は苦手だが子供はもっと苦手のようだ。いやしかしこの特殊な状況。
こんな立場に置かれたらオレじゃなくても誰だって面食らうに違いねぇ、とオレは思っていた。
オレは恐る恐る差し出された少女の小さな右手に自分の左手を重ねた。ひんやりと少し冷たく
まるでシルクのような肌触りだった。その手が軽く握り返してきた。心臓が止まりそうになった。
エレーナはまだこっちを見ている。オレも目が逸らせずにいる。その可憐な唇が動いて何かを呟いた。
>>416 続き
「通訳」とオレはユリエのほうを向いた。少女を挟んでいる形になるため、お互いの距離はかなり近い。
「自己紹介してる。イソノ君もしなよ。私はもう済ませたから」「オレの名前だけ伝えといてくれ」
「自分で言わなきゃダメよ」「ロシア語なんて喋れねーっつーの」「この娘英語もOKよ」
「それも無理」ユリエは少し考えた後、「日本語でも心を込めれば通じるんじゃないかしら?」と
妙に真剣な顔で言った。「オレの言ったことユリエさんが伝えれば済むこってしょ」「だからあ、」
ユリエは左手の人差し指を立ててオレに言った。少し眉間に皺が出来ていた。怒ってるのか? なんで?
「『仕事』は最初が肝心よ。どんなこと起こるかわかんないんだからね。私が途中いなくなって、
イソノ君とエレーナちゃんの2人だけになる可能性だって無いわけじゃないんだよ? そんな
ときに名前すら言い合えないような関係だったらマズイでしょ。こーやって信頼関係作っとくの」
ユリエの強い口調に気付いてエレ―ナが上を向いた。「あ、なんでもないのゴメンね。驚いちゃった?」
ユリエは立てていた指を仕舞い少女の頭を撫で始めた。「さ、ルーキー君、先輩の助言は聞くもんよ」
「・・・わかったよ、面倒臭ぇなもう」オレは咳き払いを一つしてエレ―ナの名前を呼んだ。
やはり発音が悪かったらしい。少女はオレを見向きもしない。ユリエが何か耳打ちした。少女がこちらを
向いた。オレは例の眼力に負けないように密かに気合を入れた。
「オレの名前はイソノ。短い時間だが君と一緒にいることになった。宜しくな」
エレーナはきょとんとしていた。その少し上の位置で「上出来」とユリエの声がした。
数秒後、エレーナの口が動き、「イ、ソノ・・・?」とオレの名前を声に出した。
「ほぉら通じた」お気楽に笑うユリエを尻目にオレは少し、ほんの少しだが嬉しさを感じていた。
h
(゚Д゚)/ジークチューブ! という空気がスレに満ちていて他の職人さんは妄想を投下しづらいかもですが 皆さんがんがってください! >>妄想屋たん (゚∀゚)!!
419 :
自転車チューブ :03/04/28 10:42
>>412 の続き
朝食を終えて、自室に戻る。
困ったことに、昼食の時間まで特にすることが無い。
昨日までの旅暮らしが嘘のような、平穏な一日の始まりだった。
何も思いつかず、畳に寝転んでいると、何の前触れも無く、部屋のふすまが開いた。
「や、ずいぶん暇そうだね」
光だ、開口一番にそんなことを言われてしまった。
「まあ、ここじゃ俺がすることなんてないからな」
「それは確かに・・・」
いつの間にか、お互いの間にあったどこか他人行儀な空気がだいぶ薄らいでいた。
今朝の一件のおかげだろうか。
「何か、俺にでも手伝えることとか無いか?」
2週間も居着くのだ、毎日ゴロゴロして、食事を戴くわけにもいかない。
「んー、そう言われてもなあ・・・」
「野良仕事でも、掃除でもなんでもこいだ」
光は少しだけ思案顔になり、それじゃあと口を開いた。
「私と、お店の仕事手伝ってくれる?」
「お店?」
「そ、まあ、来ればわかるよ」
よくわからないまま部屋から連れ出され、俺の自転車をオシャカにした件の軽トラに乗せられた。
5分ほど走り、数件の民家が集まってる場所の一角に、それはあった。
日野雑貨店
昨日の自転車屋と同様に、小さな木造家屋にボロボロの看板が乗っかっていた。
その造りは光の家よりもずいぶんと古い。
続く
420 :
Mr.名無しさん :03/04/28 22:14
チューブよ。俺のために短篇小説出してくれ。1000円以内なら買う。
むしろ今年の同人即売会でサークル参加してそれで……
422 :
自転車チューブ :03/04/30 18:20
>>419 の続き
「ここは?」
「ウチのお店」
鍵を開け、引き戸を開けると、たてつけの悪くなった戸がガラガラと大きな音をたてた。
雑貨店というだけあって、食材や洗剤から下着にいたるまで、
生活必需品が一通りそろっている様子だ。
売り場になっている土間の奥には畳敷きの部屋もあり、
本来はここが住居兼店舗であることを思わせる。
「ここは誰も住んでないの?」
「ん。昔は私のおじいちゃんとおばあちゃんが住んで、ここでお店やってたんだけどね・・・」
一瞬言葉に詰まり、奥の座敷にあるちゃぶ台に寂しげな視線を投げかけた。
「おばあちゃんは3年前、おじいちゃんは一昨年に亡くなったんだ・・・」
俺はなんと答えていいのかわからず、蚊が鳴くような声で
「そう・・・」と相づちをうつのが精一杯だった。
「ああもう。そんな辛気臭くなんないでよ、別に、いまだに悲しんだりしてるわけじゃないし」
いつも通りの笑顔にもどって、俺の背中に軽い平手打ちを入れる。
引きずってるわけでもないが、たまに思い出すと寂しくなる。といったところだろうか。
「ま、その時にお店たたんでも良かったんだけどね。ここがつぶれちゃうと村のみんなが困るから、私とお母さんでやってるんだ」
「困るって?」
「ここじゃ、他にお店なんてほとんど無いからね。しょうゆ一本買うのに峠越えなきゃならなくなっちゃうんだよ、ここがなくなると」
なるほど、村の生活を支えてるってわけだ。
事情を聞いた俺は早速仕事を手伝うことにした。
各ご家庭に宅配する荷物を軽トラに積み込むという大役をおおせつかる。
ちなみに宅配は光がお店をやるようになってからはじめた新サービスで村のお年寄りに大好評なのだそうだ。
続く
(・∀・)イイヨーイイヨー
424 :
Mr.名無しさん :03/04/30 22:50
チューブさん。毎回大変だろうけど続きキボン
>>417 続き
「じゃ、出発ね」オレたちは左から、ユリエ、エレーナ、オレの順で横一列になって歩き出した。
ユリエの右手とオレの左手はエレーナの両手にしっかりと握り締められていた。オレはこの構図は
どうしてもあの有名は捕らえられた宇宙人を連想してしまうが、端から見たらまあ編成は少しおかしい
部分もあるが、まあ仲睦まじい家族連れにでも見えないこともない。
アスファルトに踵を擦らせながら、大通りへ出る道へと向かう。オレは喉元になにかそわそわしたもの
感じて額に薄く汗を浮かばせていた。この緊張感はジーンズの後ろに隠した拳銃のせいだろうか?
いやそれもあるだろうが多分、大元は違うな。きっとこの状況に焦ってるんだ、オレは。
考えてみれば女と話したこと自体、随分と久しぶりな気がした。『仕事』というフィルターを通して
いるからこそ、ユリエとなんとか会話が成立しているが、これがプライベートだったら、あんな美人を
相手にまともに目を見て話すことすら困難だったかもしれない。それに加えて、このエレーナという
名前の異国の少女。だいたい子供の相手をするというだけでオレにとっては想像外の出来事なのに、
その子とは言葉がまったく通じないときている。幸いなのはこうして拘束される時間が思ったよりは
短いことだろう。昼までに目的地である浅草の指定されたホテルへ着き、この少女を引き渡しさえすれば
このストレスからは解放される。さっきはついエレーナに対して良い感情を抱いてしまったが、
そんなものは不用だ。この娘はいつも運んでいる『荷物』の特殊な例であると割り切って考えるべきだ。
ちらと視線を傾けると、すぐ横を歩くユリエとエレーナが何か楽しげに喋っていた。
オレは暗い気持ちを抑えたまま黙っているのに耐えられずに思わずユリエに声をかけた。
>>425 続き
「んでさ、何処行くの?」「決めてないよ。ゼンジーさんが言うには一箇所には留まっちゃダメみたいだし」
「とっとと浅草にいこう。時間まであの辺ぶらぶらしてりゃあいいさ」「うん。それでもいいけどね」
それにしても落ち着かなかった。どうもさっきから擦れ違う人の視線を感じる気がする。ついさっき知り合った
女子供と手を繋いで歩くなんて慣れないことをしているせいか少し神経が高ぶっているのだろうか?
「ああ、イソノ君、少し歩くの早いよ。エレーナちゃんに合わせてあげて」「ん?、・・・ああゴメン」
ユリエが顔を近づけてきた。「どうしたの? さっきからなんか変だよ?」「・・・いや別に」
「じゃあ、いい?」「何が?」「いち、にの、さんで、エレーナちゃんのこと持ち上げるよ」「・・・え?」
「はい、いち、にの・・・・・・さんっ!」オレはユリエに言われるままそのタイミングに合わせて左腕に
力を込めた。同時にエレーナが地面を軽く蹴った。金髪を束をはためかせながら、少女の軽い体は、オレの
肩辺りの高さまでジャンプしていた。「はい成功!」ユリエがエレーナに何かを話しかけた。
エレーナがそれに答えている。勿論、オレには少女が何を言っているかはさっぱりだが、心なしかそれは
元気さを感じさせる声に思えた。少なくとも、オレから宝物であるシュックサックを受け取ったときのような、
今にも消えてしまいそうなか細いものではない、このくらいの年齢の子供に相応な凛とした声だった。
ユリエが頬にかかった栗色の髪を払いのけて笑顔を見せた。「エレーナちゃん喜んでる。もう1回だって」
「・・・もう1回やんの?」「いくよ、いち、にの・・・・・・さんっ!」えいクソ。仕方ない。
ジャンプの瞬間、オレは確かに、かすかにだが、エレーナの笑い声を聞いた気がした。なんだよ、
やめてくれよ。こんなの。オレが最も苦手とする雰囲気が出来あがりつつあるじゃないか・・・・・・
エレーナがオレに向かって何かを言った。「何て言ったの?」咄嗟にユリエに通訳を求めた。
「有難うってさ。えへへ。可愛いねえこの娘」その部分についてはまあ同意しなきゃならないな。
>>426 続き
しかしやり辛い。「なあユリエさん」「なぁに?」「いつもこんな感じなのかい?」「いつも?」
「オレはさ、『仕事』してるときは、なんかこう張り詰めた気持ちで1日いるんだよ」「私、ふざけて見える?」
ユリエの口の端が釣り上がった。ぎりぎり笑顔だが、怒る1秒前の表情にも見える。「いやそうじゃなくて」
オレはユリエの瞳を真剣な眼差しで見つめた。「なんか、いい意味で余裕っつーのがあるよなあって」
ユリエはぷいとオレから目を逸らして前を向いた。エレーナが不思議そうな顔でオレらを見上げていた。
「えーえー、そりゃ私はイソノ君に比べたら年食ってますからー、おばさんなりの経験っていうのかしらあ?」
なんで? なんでちょっと怒ってるの? 訳分かんねぇってば。「い、いや、そんな意味でじゃないっすよ」
大通りに出た。車の通りの激しい車道の手前、枯れた木々の並木道には通勤通学に急ぐ人々が溢れ返っていた。
ベルの音がした。振り向くと自転車に乗った制服の少女が、朝日に細い影を引きながらオレの横を通り過ぎていった。
「イソノ君、まだ1ヶ月半だったっけね」「・・・・・・」「その辺のこと少し話そうか?」
横断歩道の信号機が緑色に変わった。「その辺のことって?」うーん、とユリエはアゴに指を当てて少し考える
素振りを見せた。車道の向こう側とこちら側の人の波が交換するかのように動きは始めた。辺りを漂う乾いた匂い
が濃度を増し、取り止めの無い街の雑踏が一際大きくなったような気がした。「そうねえ、心構え、かな?」
「心構え?」「そう。差し当たって『仕事』をこなす上でのね」「お説教だったら止めてくれよな」
「時間もあるし、あそこ寄ってこ」ユリエのその白い指の先は、向こう側の歩道にあるファミレスを示していた。
428 :
Mr.名無しさん :03/05/01 17:38
gokurousamadesu
429 :
Mr.名無しさん :03/05/01 20:06
以前チューブさんがあげられた
>>201 のファイルが見たくて見たくてしょうがありません
できれば再アップ願えませんか?
430 :
自転車チューブ :03/05/02 02:22
431 :
自転車チューブ :03/05/02 10:05
>>422 の続き
みりん、酒、しょうゆ、米、野菜に果物etc・・・
「あの・・・どれもすっげー重いんスけど・・・」
「情けないこと言ってんじゃない。普段は女二人でやってんだぞ」
俺が軽く不満を述べると、笑顔と一緒にこんな回答が帰ってきた。
なかなか手厳しい。
そういえば、光の父は朝から別の仕事へと出かけていった。
何気なく光に目を向けると、昨日とあまり変わりばえのしない
安っぽいTシャツから伸びた日焼けの後が目立つ細い腕が目に付いた。
確かに、あの細腕でコレだけの荷物を運ぶのは大変だろう。
よし!と気合を入れかかった。
だが、視線の先にあった細腕が、10k入り米袋5つを軽々と持ち上げてしまう。
「何してんの?ぼーっとこっち見て・・・」
「あ、いやだって・・・おまえそれ、全部で50キロも・・・」
「ん?ごじゅっきろ?・・・ああコレ?これくらいなら楽勝だよ」
楽勝・・・連邦のモビルスーツは化物か・・・。
なんとなく悔しくて、手近にあった大量の野菜のダンボールを三つ積み上げて、一気に持ち上げた。
腰にまでずっしりと重みが響いていく感じだ。
「無理して落とさないでよ」
「ら、楽勝だ・・・」
「腕ふるえてるぞ?」
目の前のダンボールのおかげで顔は見えないが、声が明らかに俺を馬鹿にしている。
「大丈夫だ」
「じゃあ後ろからひざカックンしてみようか?」
続く
432 :
Mr.名無しさん :03/05/02 13:48
>>430 どうもどうも
ありがたく読ませてもらいます
433 :
Mr.名無しさん :03/05/03 01:31
保守
434 :
Mr.名無しさん :03/05/03 08:59
電車から降りて、駅のホームに立つなり 妹が駆け寄り、そして、抱きついてきた 「お兄ちゃん大好き、会いたかったよ」 十年ぶりの再会であった
435 :
◆KoDokunotc :03/05/05 14:23
復活記念カキコ。 職人さん、待ってますよ。
436 :
自転車チューブ :03/05/05 18:54
復活記念!!
>>427 続き
携帯の時刻はAM7:25を示していた。オレが携帯を仕舞うのとほぼ同じタイミングでウェイトレスがトレイを
持ってオレたち3人の座る席に近付いてきた。「お待たせしました」注文したものがテーブルに並んでいく。
オレの前にはコーヒー、ユリエの前にはワッフルと紅茶、エレーナの前にはオレンジジュースとプリンとフルーツと
生クリームの乗っかったヤツが置かれている。そのエレーナの前のヤツの器となっているグラスがなかなかでかい。
並んでいるエレーナの顔よりは当然小さいが、サイズ的にはまあそのくらいはあった。オレはこの手の甘いものが
苦手だ。中世の城の尖塔を思わせる見事な形の生クリームの塊を見ているとそれだけで胸焼けがしてくる。
エレーナが無表情なまま銀のスプーンを手に取り、ひとおもいにクリームの山をすくい取った。横のユリエは
それはそれは楽しそうな笑顔でワッフルにメイプルシロップをかけていた。エレーナの口にスプーンが入る。
ユリエが何かをロシア語で話しかけ、エレーナが租借しながら頷く。スプーンが再び白い山をすくう。
すくわれた先はユリエの方を向いていた。「あ、ひとくちくれるの? アリガトウねエレーナちゃん」
ぱくり、とユリエがエレーナの持つスプーンの先を咥えた。「あ、苺だ。美味しい」唇の端についたクリームを
舐め取りながらユリエは自分のワッフルの三分の一ほどを割ってエレーナのパフェに差した。「お返し」
そんな光景を何故か遠くに感じながらオレは自分のコーヒーを少し啜った。味をあまり感じなかった。
カチャカチャと食器の動く音を聞きながら、オレは客もまばらな店内を惚けながら見ていた。
「イソノ!」名前を呼ばれてぎょっとした。ユリエの声ではなかったからだ。慌てて視線を前に移すと
エレーナが体をテーブルに乗り出して、スプーンをこっちに向けていた。「・・・???・・・?」
スプーンの先にはバナナとおぼしきものとカラメルに染まったプリンの一部、それに少量の生クリームが
乗っかっていた。エレーナに名を呼ばれた意味がわかってくるにつれて違う混乱がオレを襲った。
>>437 続き
「・・・いや、オレいいって、ユリエさん?」「貰っときなさいよ」ワッフルを齧りながらユリエが言った。
「甘いもの苦手なんだ」片手をついてテーブルでふんばっているエレーナの腕がぷるぷると震え出す。
表情のない顔にも心なしか赤みが帯びてきたようにも見えた。「ほらーイソノくん早くー」
オレは仕方なくエレーナの差し出したスプーンのひとくちを頬張った。意味無く周囲を気にしたが、
当然のことながら誰もオレたちのいるテーブルの方などは見てはいない。エレーナが身体を元の位置に
戻しながら何か言った。「美味しかったかって聞いてる」まるで味がわからなかった。背中が湿っていた。
「うん、美味かったよ・・・ロシア語で有難うって何て言うんだっけ?」「Спасибо」
手についたシロップを舐めながらさすがの発音でユリエが答えた。「カタカナ発音で一番近いのは?」
ユリエはボールペンを取り出し、コースターにさらさらと文字を書いてオレに渡した。
オレは照れ隠しにああ面倒臭いなもう、と呟きながら、「ス、・・・ス、スパスィーバ・・・」と書かれた
カタカナを口に出して言った。エレーナの顔が少し明るくなった。「Пожалуйста」
「な、何、ねえ何て言ったの今?」「どういたしましてってさ」オレの慌てぶりを楽しむかのように
ユリエがくっくっと喉を鳴らして笑った。「イソノくん、さっきもそうだったけどその必死っぷり面白い」
「うるせえな、だいたいオレにとっちゃこんな小さい子供がいる空間なんてえらい非日常なんだよ」
ユリエは紅茶を啜って、ナプキンで口元を拭った。「子供嫌いなの?」「いや嫌いっていうかさ」
何事もなかったかのように黙々とパフェを食べているエレーナをちら、と見てオレは言った。
「慣れてないんだよ、こーゆーの。なんか・・・親子みたいでさ・・・恥ずかしくってしょうがない」
「私は好きなんだけどな、こういう雰囲気。なんか良くない? ほのぼのしてて」「バカ緊張するよ」
「まあイソノくんは一人身だもんね。少し気持ちわかるよ。私はほら、ウチに1匹チビがいるから」
オレはコーヒーを飲みながら聞いた。「犬?」「ううん」「じゃあ猫?」「ううん」「兎とか?」
>>438 続き
ユリエは頬杖を突きながら言った。「人間の子供に決まってるでしょ」ごふっ、とオレの喉が鳴った。
思わずコーヒーを吹き出しそうになった。「・・・え? ・・・ユリエさん、え? ・・・子供いんの?」
ユリエの顔の笑顔が深くなる。「うん。今年で3つになる男の子」その手には何時の間にか携帯が
握られていた。「えへへ、待ち受け画面見る? 可愛いよウチの子。あ、カツミっていうんだけどねっ」
オレはユリエの顔をまじまじと見た。「ん? な、何?」「お世辞なんて言うつもりねーけどさ」
「とても子持ちの27歳には見えねーよ」「ホントは28歳なんだけどね。あははサバ読んじゃった」
オレはどっかと背もたれに寄り掛かった。ユリエさんお母さんだったんだ。なんか少ーしだけ残念だ。
ああ、オレ、電車の中で子持ちに対してちょっといいなあとか思ってたんだ・・・はぁ。
「女の子の子がいるとこんな感覚なんだろーなぁって思えて、エレーナちゃんといると楽しいわ」
さいですか。オレっちは拳銃まで用意したんすけどね。オレ1人、力入りすぎでしたか。へー。
「さて、と、じゃあ本題入りましょうか」ユリエが紅茶のカップを置いて言った。「心構えの件?」
「YES」オレはついさっき思ったことを口にした。「オレ1人で緊張してアホみたいでした」
「ううん、それはいいのよ。もしさっき面白いって言ったこと気にしてるなら謝るよ」「いや別に・・・」
オレは空になりかけているコーヒーカップをテーブルに置いた。ふとユリエの横に目をやる。
エレーナも自分の持ち分はほとんど片付けているらしかった。オレンジジュースを飲んでこっちを見ている。
「イソノくん、『仕事』するときはいつも張り詰めてやってるって言ってたよね?」「うん」
「それって何で?」「そりゃあ・・・失敗したくないから・・・」「それだけ?」「・・・」
オレは自分のやっていることが非合法の危ない商売だということを自覚はしている。オレらクラスの
『運び屋』では『仕事』の失敗=死、ではないだろうが、下手すれば確実に警察の世話にはなるはずだ。
>>439 続き
「そう思うのは当たり前だろ?」「だったらイソノ君は『運び屋』は長くは続けないほうがいいと思う」
「意味わかんねーよ」「ボスの下にいるイソノ君や私らみたいな連中、何人いるか知ってる?」「うんにゃ」
「だいたい30人くらいかな。どいつもこいつも脛に傷持つロクデナシばっかり」カチャリ、と食器が鳴った。
「でも、みんなね、イソノ君よりはちゃんとした理由があってこの『運び屋』」やってるのよ」
まるで、オレに『運び屋』をやる理由がないみたいじゃないか、そう反論しようとしたが言葉が出てこなかった。
確かにオレは対した理由もなく、ボスに拾われ言われるがままにこうして『運び屋』をやっている。
「まあお金が目的って部分はみんな同じでしょうけど」ユリエは冷めた紅茶を飲み干して続けた。
「失敗したくないってだけの中途半端な覚悟で続けられる『仕事』じゃあないよ。私らのやってること」
「・・・生命かけろってことか?」そんなのは冗談じゃない。「生命まではかけなくていいわ」
「でも、プロとしてなんとしてでも『仕事』を完遂するっていう意志は持っておいて欲しいの」
「ジーンズの後ろのそれ、そのくらいの気持ちじゃなきゃ重くて引き金絞れないよ」オレはつい手を
言われた場所に回してしまった。冷たい感触があった。グロック持ち出してたのはバレていたようだ。
「まあ言っときたいことはこんなもんかな。気を悪くしたらゴメンね。守るもんあると慎重になっちゃってさ」
オレはユリエに言われたことを反芻していた。覚悟があるかどうか。今のオレには多分、ない。
いざというときにはどうにでもなってしまえという気持ちはあったが、そんな捨て鉢なものは覚悟とは
到底呼べないものだ。目的を完遂するための覚悟。今までそんなことは考えたこともなかったものだ。
「なあ、ユリエさん」「何?」「オレさ、なんか自信がなくなってきたよ」「ええ? それ困る」
くいくいとエレーナがユリエの袖を引っ張っていた。「どうしたの?」2人の異国語の会話が始まった。
>>440 続き
しばしのやりとりの後、エレーナは突然、パフェのグラスに残ったサクランボの枝を手に取った。
小さな手を一生懸命に動かして枝で何かを作っている。オレはユリエに声をかけてみた。
「エレーナ、何やってるの?」ユリエは口元に笑みを浮かべ、少女の金髪を撫でた。
「エレーナちゃん、私とイソノ君がケンカしてると思ったみたい」「・・・そんで?」
「イソノ君の悩みを聞いてあげてるのって答えたら、よく効くおまじないがあるって」
エレーナはもう1度、テーブルに身を乗り出してオレに向かって手を差し出した。白く繊細な手の平には
サクランボの枝を丸めた輪っかが乗せられていた。エレーナがオレに何を喋っている。
「それね、幸運のおまじない。持ってて自然に輪が解けると願い事が叶うんだって」
エレーナはオレを上目遣いで見詰めていた。例の苦手な視線だったが、今は前よりは見透かされるような
感じは受けなかった。オレの勘違いかもしれないが、どうも真剣にオレを心配してくれているらしい。
オレはユリエを見た。親指を立てていた。オレはエレーナの手から幸運の輪を受け取った。
恐る恐るだが少女の髪に触れてみた。羽毛のような柔らかさだった。オレはロシア語でもう1度少女に礼を言った。
443 :
自転車チューブ :03/05/07 17:28
>>431 おぼつかない足取りで歩く俺のすぐ後ろに光が回りこんだ。
本当に膝が触れてしまいそうなほどすぐ近くに。
夏のかすかな風に乗って、光の肌の匂いが届いた。
シャンプーや化粧品の匂いではなく、ストレートな女性の香。未経験の甘い香。
一瞬、鼓動が跳ねる。
「お、おい、やめろ・・・荷物落としたら洒落にならん!」
慌てて荷物を運び、動揺を隠した。
「んふふふー。だって大丈夫なんでしょ?」
「普通にしてれば大丈夫だが攻撃を受けた場合は保障できん」
「ま、とにかく無理しないでよ。落として野菜が傷んだら困るから」
「ああ」と生返事を返し、野菜の箱を荷台に積み上げる。
仕事をしつつも、俺は鼻腔の奥に残った光の香を思い出していた。
女らしさをほとんど感じさせない衣服や言動、そんな中で一瞬だけ見せられた女の部分、
それゆえに、強く印象に残ってしまった。
つい、荷物を運ぶう代姿を目で追ってしまう。
男物のTシャツの下に隠れているのは確かに女性のそれだ。
「ん?何ぼーっとしてんの?もしかしてもう疲れた?」
気づけば、トラックの前で光が振り返りこちらを見ていた。
「え、いやその・・・なんと言うか・・・ハハ、アハハハ・・・・」
ただ、後ろ姿を見ていただけなのだが、罪悪感がうまれてしまい、曖昧な答えしか返せなかった。
「あと2箱だから、一人ひとつづつで終わるよ、ほら、根性みせろ」
そんな俺の考えを知ってか知らずか、明るい笑顔が俺にハッパをかけた。
続く
愛用の2ちゃんブラウザが移転以来使えない、仕方ないからゾヌを導入しますた
444 :
◆KoDokunotc :03/05/08 20:49
>>443 ボード一覧更新orソフトのバージョンアップやったの?
ボードの更新はしたけど、バージョンアップはしてなかった サンクス スレとは無関係なのでsage
446 :
Mr.名無しさん :03/05/10 09:42
あげ
落ちるよー
448 :
Mr.名無しさん :03/05/13 01:34
あげ
449 :
Mr.名無しさん :03/05/14 21:51
新作まだー?
450 :
Mr.名無しさん :03/05/14 23:19
チューブたん、俺はずっと待ってますよ
451 :
Mr.名無しさん :03/05/14 23:31
うおお、こんな所にSSスレが!! ヲマイらは漏れに内緒でこんな楽しいことシてやがったのかヽ(`Д´)ノ
452 :
Mr.名無しさん :03/05/14 23:32
453 :
Mr.名無しさん :03/05/14 23:33
SSスレって何?
454 :
Mr.名無しさん :03/05/15 17:51
>>451 確かに妄想小説だが、SSとは言わないだろ。
SSの意味を調べてから出直してきなさい。
シエル先輩萌え萌え萌え
455 :
Mr.名無しさん :03/05/15 21:17
>>453 SS=Second Story及びSide Story(諸説あり)
主にゲームやアニメといった商業作品の二次創作小説を指す言葉
Short Story説が最も有力で、この場合オリジナルの創作小説もその範疇に含まれる
葉鍵板や葱板住人が好んで使う言葉で、文芸板住人はあまり言わない
保守っとくかな
457 :
自転車チューブ :03/05/17 00:20
>>443 の続き
「あ、ああ・・・」
どう答えていいのかもわからず、濁ったような返事とともに、ダンボールをもちあげる。
両腕にかかる重みが、少しだけ、俺を現実へと呼び戻してくれた。
荷物を積み終えると、軽トラに乗り込んで、再びあぜ道へと走り出す。
片手ハンドルで鼻歌まじりに運転する光の横顔をながめていると、またさっきの出来事を思い出してしまった。
自然の太陽で焼かれた小麦色の肌、実用性のみを考慮した短い髪、
贈答品と思われる石鹸で洗っただけの、すっぴんの顔。
俺が住んでいた町ではとうていお目にかかれない田舎娘。
そんな彼女が、今日はとても眩しく見えた。
「ん?どうしたの?ぼーっとこっち見て?」
いつの間にか、視線に気がついた光がこっちを見ていた。
「え?えっと、その・・・なんだ・・・・・片手で運転してたらまた事故るぞ・・・なんて思って・・・」
咄嗟にしては上手くはぐらかせたと思う。
それでもなんとなく気まずくて、車窓に流れていく景色に視線をそらせた。
「だいじょうぶだよ、道のど真ん中にチャリなんかそうそう転がってないって」
「そりゃ悪かったね・・・」
「ふふ、冗談だって、そんな怒んないでよ。でもホント、自転車早く直るといいね」
「まあ、早いならそれにこしたことないけど、別に急がないよ」
そうきり返すと、光が少し意外そうな顔を見せた。
「そうなの?」
「ああ、昨日までずっと毎日走ってたからな、ここで少しゆっくりしていくのもいいかなって・・・」
「そうなんだ」
光の言葉がわずかに弾んだような気がしたのは、俺のうぬぼれだろうか。
続く
458 :
Mr.名無しさん :03/05/18 13:23
ほど
459 :
Mr.名無しさん :03/05/19 13:35
>>457 きたああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
いつもご苦労様です!!
妄想スレっていうから期待しないで見てたらこれは良い! 自転車チューブ氏に期待大
461 :
自転車チューブ :03/05/21 02:42
>>457 の続き
村中を巡り、何軒かの家に荷物を届ける。
驚いたことに、その半数近くの家の住人が、俺の存在をすでに知っていた。
昨日であった数名の村人から伝わったのだろうが、田舎の横のつながりの強さを思い知らされた。
光が改めて俺のことを紹介すると、皆同様に好意な態度で受け入れてくれた。
村にとっても、俺は久しぶりの客人なのだそうだ。
すべての荷物を運び終わった頃には、村中に俺の名前と顔が知れ渡っていた。
「お疲れさん」
仕事を終え、日野雑貨店に戻ると、車の中で光にそう言われた。
「ああ・・・本当に疲れた・・・」
炎天下の中、重いダンボールの積み下ろしを繰り返していたのだ、もう腕が上がらない。
クーラーで乾いてしまったが体にはまだ汗の匂いがまとわりついていた。
「ほら、最後に残ったダンボールおろすよ、最後の一仕事なんだから、根性みせろ!」
俺とほぼ同じ程度の仕事をこなし、さらに軽トラの運転までしていたというのに、光はまだまだ元気な様子だ、
一体こいつの体はどなっているのだろうか。
「りょ、りょーかーーーい・・・・」
助手席のドアをゆっくりと開いて外に出ると、相変わらず、空には真夏の太陽が燃え盛っていた。
クラリ
冷房の効いた車の中から突然35度を越える空の下に出たのがいけなかったのだろう。
視界が一瞬真っ白になって、体中の力が一気に抜け落ちた。
それは本当に一瞬で、コンマ数秒後には、正気を取り戻すことが出来た。
だが体のバランスを失い、その場に倒れ込んでいくには十分な時間だ。
正気に戻ったときには、もう俺の体は地面に向かって倒れていく真っ最中。
意外と冷静に、「ああ、俺は今これから地面にたおれるのだな」と客観的に自分の状態を認識できていた。
続く
462 :
Mr.名無しさん :03/05/21 15:45
チューブたん乙です。なんか田舎行きたくなってきたw
恋愛シミュレーションツ○ール2(じゃなくてもいいけど)かなんかで、 誰かゲーム作ってくれ〜。 スタッフ シナリオ 自転車チューブ 制作進行 2ちゃんねる 毒男板 どうせモテないから妄想でもしよっと 2 Mr.名無しさん 制作進行が長すぎるなw
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
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467 :
自転車チューブ :03/05/22 02:08
>>461 の続き
体が地面に落ちる。
土の大地は思っていたよりもずいぶんと柔らかいようだ。
衝撃も、想像していたよりずっと少ない。
地面に体がぶつかる音と同時に、女のものらしき、小さな悲鳴がすぐ近くで聞こえた。
再び薄れゆく意識の向こうに、俺を包む自分以外の人間によるぬくもりと、
今日どこかでかいだ甘い香があった。
三度、意識を取り戻したとき、俺は日野雑貨店の奥の居間に寝かされていた。
額にはややぬるくなった濡れタオルがあてられている。
いまいち力の入らない全身を、ゆっくりと起こす。
「お、やっと起きた」
いつの間にか、そんな俺の顔を光が覗き込んでいた。
「ん?・・・ああ・・・・えーーーと、その・・・」
「ちゃんと何があったか覚えてる?」
普段とまるで変わらない様子で投げかけられる光の言葉。
もう少し心配してくれても良いと思うのだが・・・。
「まあ、一応は」
「じゃあ感謝してよね。こっちに向かって倒れてきたあんたを支えて、
ついでに気を失ったあんたをここまで運んできたんだからね」
「支えて?」
「そう、私がいなかったらあんた地面にぶっ倒れてたんだからね」
そうか、あの感触は光のものだったのか。
どうやら俺は、光に抱きとめられたらしい。
続く
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469 :
自転車チューブ :03/05/23 02:46
>>467 の続き
「動けそう?もし辛いようなら今夜はここに泊まる?」
「いや、大丈夫、もう平気だ」
まだ少し体が重かったが、動けないほどではない。
それに、光をあまり心配させたくなかった。
「ちょっと無理させちゃったみたいだね。ごめん」
「いや、こっちこそ迷惑かけて悪かった」
少なからず責任を感じていたらしく、今更ながら沈んだ顔を覗かせる。
俺はそんな光の様子をなぜかあまり見ていたくないと思った。
昨日から何度も見たはずの元気な笑顔に会いたくて、多少無理をしてでも普段どおりに振舞った。
「もうずいぶん日が傾いてきてるな、帰っておばさんの晩飯食おう、食わないと明日働けないからな」
「明日も・・・?明日も手伝ってくれるの?」
伺うような光の瞳に、少しだけドキドキさせられてしまう。
動揺が顔に出ないうちに、俺はさっさと起き上がり、土間へと下りる。
「あたりまえだろ、何せ居候の身だからな、それくらい当然の勤めだ」
「でも・・・」
「いいから、なんかさせてくれ。きっと今日は、昨日までのハードな旅行で疲れてたんだよ
美味い飯でも食って、一晩寝れば、明日には元気になる、そう心配するな」
そこまで言うと、光はやっと、いつもの笑顔を見せてくれた。
「そっか、そうだよね、まだ若いんだし」
「そうそう、それに昔の人は言ったもんだ、『働かざるもの食うべからず』
たとえ居候といえど、働かないとな」
店の外は、すでに夜の帷がおりはじめていた。ずいぶん長い間眠っていたらしい。
ずっと寝ていただけなのに、無性に腹も減っている気がする。
今夜のご飯は、きっとおいしいはずだ。
続く
ハヤク(・∀・)ツヅケテー
471 :
Mr.名無しさん :03/05/23 20:38
自転車チューブ(・∀・)イイ!!
472 :
自転車チューブ :03/05/25 02:43
今回はなかなかいいアイデアが思いつかないなぁ・・・ 妄想力が低下してるのかも
妄想っていうか、ぶっちゃけ(←グッドラックより) 普通に恋愛小説やギャルゲー作ってる人たち(同人含む)の してることとかわらないねぃ。 もててもするけどね。
475 :
自転車チューブ :03/05/26 21:22
>>469 の続き
この村で迎えた2度目の夜。
さっきの昼寝(?)が効いたのか、またしてもなかなか寝付けなかった。
天上のシミを眺めるのにもいいかげん飽きてしまった。
明日もハードな仕事が待っているのだ、しっかり眠っておかなくてはいけない。
そう思えば思うほどに、なぜか目がさえていく。
今度こそ眠りにつこうと心に決めて、まぶたを硬くとざす。
外で鳴いている虫の声に耳を傾けていると、今夜もまた、突然ふすまが開き、小さな足音が近づいてきた。
また、美真が来たのだろう。どうせ寝ぼけているに違いない、好きにさせておこう。
俺は目をあけることも無くそう結論付けて、ひたすら眠ることに集中した。
昨晩同様にごそごそと俺のタオルケットに潜り込み、小さな体をいっぱいに使って抱きつかれた。
子供になつかれるってのも悪くないものだな、今夜もここで寝かしておこう。
美真の体温を感じていると、いつの間にか俺も眠気がおりてきた。
そういえば、人の体温や鼓動は他人を安心させると、どこかで聞いた覚えがある。
そんな心地よいまどろみに身を任せ、眠りに沈みかけたとき、突然俺のすねに鈍痛が走った。
人体の急所のひとつ、弁慶の泣き所に、アーネスト・ホースト級のローキックが入ったのだ。
あまりの痛みに、思わず声が出そうになるが、美真を起こすわけにはいかないので必死にこらえた。
それにしても、ものすごい寝相の悪さだ。
痛みで眠気どころではなくなってしまい、仕方なくもう一度目を開いた。
月明かりに照らされた美真の顔が俺の胸板にうずもれている。
だがその奥に、もう一人、美真の体にしがみついて眠る少女がいた。
「ひ、光!?」
まるで子供のようなあどけない寝顔がふたつ(ひとつは本当に子供だが)、無防備に横たわっている。
その様子は、正に川の字になって眠るというやつだ。
続く
∧_∧ ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄〕 = ◎――◎ 山崎渉
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481 :
Mr.名無しさん :03/05/28 13:52
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クラウドが ピー助との別れのシーンで 「来ちゃダメだピー助!」ってさけんでるとこ
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どっかでDLしたんか 買ったんなら取説読め
1のリンク集で深夜氏のサイトへのリンクが切れているので直してもらえないかなぁ。 それからいろいろな算術へのリンクも足してもらえると、すごく便利になると思う。 B9Fでは忍者部隊が出てくることがありますので、キャッチをお忘れなく。
いっそ栗がどこぞの王子だったつうのはどうよ?
∧_∧ ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄〕 = ◎――◎ 山崎渉
私もターニアタン萌えですが何か?
a
そういやDQ3の発売日にクラス一元気なヤシが休んでたな…
それはtdq2ですよ〜
((((;゚Д゚)))))
それではゲーム・リスタート!! ウィーンウィーンガチャ 16は、昼間っからマァムとエッチな事をしてしまった。 それも、お昼も食べずに性欲の赴くままに、マァムの膣内に中出しまで…。 マァムの後でシャワーを浴びて、まず16は強くこう思った。 1 パーティ行かなあかんねん 2 また股間がうずくねん
そろそろモーグリが主役やってもいいだろ!
∧_∧ ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄〕 = ◎――◎ 山崎渉
ヒント:ショップ→購入→Rボタン あとは自分で考えな
プクタクってかわいいよね
ルーラ使いがいないと不便だからとりあえず助けてやりました>すけさん このままほっといたらどうなるの? こころなしか、なんか随分とカンタンになってるようなDQ2 このレベルでさくさく進めたっけなあFC版
FCだと大抵の人はサマル生き返らせるMPがもったいなくて、サマル死んだ状態で ローレシアの王子1人か、王女と2人でムキムキに強くなって ロンダルキアの洞窟を這い出てくるんだよな。 ムキムキになったと思いきや、またロンダルキアの大地の敵が発狂しそうな位強くて・・ 祠を画面右上に見ながら死んだ人達も多いハズ。 黙祷。
ユフィ以外考えられない
「ゼムスさま ほうこく
ああ? 気のせいだろ!
こ こ も 荒 ら し て 潰 す の か ? ド ラ ク ソ 信 者 死 ね よ マ ジ で ! ! !
キマリ、寝げろでキマリ
和裸多
アーロンにかけるとふんどしみえますよw
ワイルドアームズのゼット 戦闘の曲が好きだった(必殺仕事人+荒城の月)
なんこかきえてるファイルがあるね・・・
(^^;
535 :
Mr.名無しさん :03/05/29 21:25
ここ数日来ていない内に荒れたみたいですね。
>>475 さん
がんばって続けてください。
いつも楽しみに待っています。
他の書きかけの妄想家さんたちの作品の続編も待っていますよ。
みなさん、がんばってください!!
392 名前:Mr.名無しさん:03/02/26 10:25
ブサは結局、本人の資質や性質に関係なくお笑い・汚れキャラになるしかない。
自らのコンプレックスを払拭するのに無駄なエネルギーを使ってしまうため、
イケメンが1年で身につけるスキルを10年経っても修得できない。
393 名前:四葉 ◆ZG7n8xqoI6 :03/02/26 10:30
>>392 それを知ってるテメエはブサだな?
537 :
Mr.名無しさん :03/05/30 21:30
続きまだー?
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ^^ )< これからも僕を応援して下さいね(^^)。 ( ) \________________ | | | (__)_) 山崎モナー
539 :
コスプレ系VCD出品中 :03/05/31 16:21
>>475 の続き
美真の体をはさんで、わずか数十センチ向こうに横たわる無防備な寝顔。
かすかな月明かりに照らさた頬がまるで陶器のような光沢をはなっていた。
いけないと思いつつも、しばし時を忘れ、目を奪われてしまった。
それはまるで、まだ幼い子供のように、そう、すぐ目の前で眠っている美真とまるで変わらない、幸せそうな寝顔。
光が寝返りをうち、三人の間にあった距離がさらに縮まる。
美真の体はピッタリと俺に密着し、光の顔が視界いっぱいに広がるほど近くに迫っていた。
俺がその気になれば、ほんの少し動くだけで、その唇すら奪えてしまうだろう。
そういえば、こんなシーンを昔好きだったアニメで見たことがある。
ここで光が「ママ・・・」とでもつぶやけば、俺も我に帰ることができるのだろうか。
そんなことを考えるうち、俺の目は益々、その唇へと集中した。
何もつけていないはずなのに、瑞々しい潤いがあり、ほのかな月明かりをいっそう強くはじいている。
まだ一度も触れたことの無い女性の唇。
想像の中でしか知らない未知の感触。
触れてみたい。
できれば、俺の唇を重ねてみたい。
素直にそう思った。
くっ、俺はいったい何を考えているんだ。これじゃ馬鹿シンジと一緒じゃないか。
平常心を取り戻そうと顔をそむけても、視界の端にある光の顔が俺を捉えて放さない。
いつの間にか、またその寝顔を見つめていた。
「陣・・・」
魅惑の唇が、突然俺の名を呼んだ。
続く
541 :
自転車チューブ :03/05/31 21:30
sageてしまった。せっかくだからあげとく
542 :
Mr.名無しさん :03/06/01 12:13
自転車チューブ!! ズギュ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ン!!!!!
543 :
Mr.名無しさん :03/06/02 22:05
しゃ
544 :
Mr.名無しさん :03/06/02 22:29
最近の俺の妄想は、滅茶苦茶可愛い女の子に生まれてモー娘。のメンバーに加入、って妄想だな。 自分のこれからの妄想は飽きてきたというか、年齢的にいろいろ無理が出てきたので、 生まれ変わった場合の妄想が増えてきた。
545 :
Mr.名無しさん :03/06/03 20:24
ごきごきの歌 作詞・作曲 観鈴ちん ごきごき 台所にごきごき わたしびっくり なべひっくり返したの しゃかしゃか 足もとをしゃかしゃか わたしびっくり スリッパで戦うの うじゃうじゃ 床一面うじゃうじゃ わたしびっくり もうごきごきの城なの
546 :
Mr.名無しさん :03/06/03 20:25
547 :
Mr.名無しさん :
03/06/05 00:41