――つまらない本なんて、この世にない
ドニー・ナカジマ(大英図書館職員)
我らは褒めちぎるものである
写真には写らない美しさがあるらしいから
あえて暴虎し、あえて河を馮ろうとする夢見がちなラノダイバーたちよ
心を開け。水となれ。巷間の二元論など忘れてしまえ
あらゆる蛇足をネイルアートし、無意識の淵に沈む作者の夢寐に嵌れ
夜汽車のブルースにのせて謳いあげるここは最果て
さあ心ゆくまで褒めちぎれ――!
まとめサイト
http://tumasyo.wiki.fc2.com/
・ここはつまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレッドです。
・褒めちぎり対象は商業出版されたライトノベルのみ(ライトノベルの定義は板ルールに準拠)
・新刊の褒めちぎりは公式発売日の24時(翌日0時)解禁。フライングに注意!
・世間の評価が高い作品でも、あなたがつまらないと思えば紹介できますが、
多数のファンの反感を買うリスクをお忘れなく。
・逆に、あなたの好きな作品が紹介されていたとしても、あくまでその作品は褒められているのだとみなし、
紹介文に対しての抗議・非難などはご遠慮ください。
・地雷作品をお探しになられている方。 地雷作品の購入をしようかと逡巡なされている方。
当スレはあくまで“褒めちぎる”スレですので、以下のスレをご利用下さいますようお願い申し上げます。
・とはいえ、厳密に“褒めちぎり”になっていなくても面白ければOKです。
ネタの幅を狭める非難は控えましょう。
・地雷を踏んだら依頼するより自分で褒めちぎりましょう。
どうしても辛い場合はここや雑談スレで話を振ってみると誰かが褒めてくれるかもしれません。
落ちてたようなので立ててみた。
自分はちぎりの才能ないから、やれる人、頼む。
一乙
ちぎっていて楽しめるラノベがたくさん発行されますよう
ちぎりとしちゃ今更感あるけど最近アニメ化されて話題の魔法科高校の劣等生をちぎるよ
魔法科高校の劣等生 入学編上下 九校戦編上下 著/佐島勤 イラスト/石田可奈 (電撃文庫)
最近アニメ化もされネット上で話題になることも多くなった本作品。
ジャンルは近未来日本を舞台としたSFであり、SFらしく作中には魔法理論の説明や現実に生きる我々では到底理解できない世界情勢、やっぱり良く理解できない魔法科高校における教育方針等も書かれている。
そしてライトノベルらしく主人公とその仲間達のバトル。
が、そんなことはどうでもいいだろう。この作品を読んだ私の頭に浮かんだ単語が二つある。それは『癒し』と『親切』だ。この作品を語るにはこの一言に尽きる。
世間では中高生向けと言われているライトノベルではあるが、私は是非ともこの作品は人生に疲れ気味の大人達にこそ読んでもらいたい。
まずは主人公こと司波達也に常に付き添うメインヒロイン司波深雪について語ろう。
「稀有な美少女で、その場にいるだけで注目を集めずにはいられない天性のアイドル、というよりもスター」
「中学生時代、毎日のようにラブレター (というかファンレター) を押し付けられる」
「全国から九校が集まる魔法スポーツ対抗戦の会場で、男性人気で一番だった先輩と女性人気で一番だった先輩を抜き、それ以上の熱心なファンを男女共に獲得する」
(原文ママ)
この様に地の文では何がどう具体的にとは書かれていないが、とにかく美人な妹が主人公に行き過ぎた愛情と賞賛を送り続けてくれるのだ。
勿論、主人公を賞賛するのは妹だけではない。なんと周囲の女性達も主人公に惜しみない賞賛を送り続けてくれるというのだから驚きである。
キーボードをブラインドタッチしただけで『すごい』と褒め囃され、炎天下の下で点呼を取れば『中々できることじゃないよ』とやはり褒め囃される。
これは常日頃、家庭の事情や仕事で罵倒されることが多い人にとっては相当に気持ちの良いことだろう。
作中で何をしても褒め囃される主人公を見ていると、
私の妻と娘を連想させるのだ。
少しでも子供が物事に対し成功を納めれば過剰に子供を褒める母という構図。それは数十年前の自分にも当てはまる光景でもある。
そして思い出すのだ、私が幼い頃は母も何かと自分を褒めてくれたな、と。
このように魔法科高校の劣等生とは昔懐かしさを胸に抱かせてくれる癒しと親切心に溢れた作品なのである。
だからこそ、最初に述べたように中高生よりも長く現実を生きた大人達にこそ、この作品を薦めたい。
魔法科高校の劣等生は作者が現代社会で生きることに疲れた大人達には、空想の中だけでも癒やされて欲しいという親切心から生まれた作品なのだろうと私は信じたい。
(´・ω・`)終わりよー
(´・ω・`)もうこの先この作品の続きを読むことはないわね
乙やで
劣等生は文字数多いところだけは好き
乙。
ちょっと読んでみたいような気がしなくもなくなってきた。w
最近の俺つえぇ系は主人公が強いんじゃなくて、周りが弱いだけってのがな
方向性いいな
こういうちぎり方もあるのか 乙
感想は誰もが思うことだけど纏め方がいいね
>>10乙
良いちぎりだ
読んだことはないしこれからも読むことはないが
その確信を持たせてくれた
高校受験に必要な英単語1200が全部学べるスタディ・ノベル-彼女は白紙の単語帳-(スマッシュ文庫)
監修:榊 一郎
著:岡本 崇史
イラスト:美和美和
「あれ!?勉強の息抜きになるけど息抜きどころか勉強になってます!」が売り文句のこの作品。
しかし、あらすじを見ると、超古代文明がどうの、謎の組織の正体がどうのと、シリアスな内容を予感させるようなワードが多数見受けられる。
これは本当に息抜きになるのか?
英語を学びながら重苦しい文章を読むなんていう二重苦はごめんだぞ?
そう考えて書店で一度手にとった本書を本棚に戻した方も居るのではないだろうか。
しかし、そんな心配は全く無用。
実はストーリーは完全におまけであり、この作品はキャラクターの魅力を前面に押し出した、ジャンルとしては日常系などに近い作品なのである。
例を挙げると、
「考えろ駿介、考えることはお前の得意技だろう!」(直訳:「俺は頭がいいんだ!」)という独り言が口癖で、
二人ほど銃撃した後で「ルナと僕は誰も殺さない!それが僕らのルールだ!」と叫ぶという、
凡百のラノベの主人公にはない「ナルシストで狂人」というエキセントリックな特徴を持つ主人公の駿介、
「銃弾を止めたり人間を気絶させる光」を全身から発する能力を持つが、
その能力をいざという時にしか使わない(理由不詳。能力使用後に疲れている描写は一切無く、その気になれば連発どころか光を常に出しっ放しにすることすら可能であると推測される)、
「普段は力を隠しているが、ピンチの時には誰よりも頼りになる最強のエリート」的なヒロインのルナなど、
変わり種からテンプレまでバランスよく取り揃えている。
また、敵役も愉快な奴らが務めており、
圧倒的な財力と人脈、国の軍隊すら動かせる権力を持ち、しかも常に駿介達を監視できるという完全に有利な条件を持っているくせに、一般人である駿介に対して
「お前(駿介)とのゲームを楽しみたい」とかほざく、ヌルゲー大好き権力者系ボスキャラ 『John Doe(名無しのジョン)』、
特殊な訓練も受けていない一般人の主人公がテントの中で喋りながらでも気付くような大きな足音をたてながら接近する役立たずな特殊部隊、
ストーリーに深く関わることもなくJohn Doeの役に立つわけでもない、存在意義がイマイチわからないJohn Doeの秘書 ブギーマンなど、
バイキンマンやカビルンルンを彷彿とさせる間抜けさと愛くるしさを感じさせ、読者の笑いを誘ってくる。
ストーリーはやや雑だが、以上のような魅力的なキャラクター達が勉強で疲れた頭を癒してくれることは請け合いだ。
特に中学生、高校生のライトノベル愛好家の方々にはぜひ読んで欲しい作品である。
ストーリーは雑だが。
すまん、誤字脱字確認する時にした改行放置してしまったから読みづらいかも
ちぎり乙。
でも最後の一文も、大味ながらドライブを感じるとか、ちゃんとちぎってほしかった。
ちぎり乙
面白かったけど肝心の英語学習についてどうだったのか知りたかった
ルーやミスターみたいな文体だったら効果ありと思えた…かも…?
>21乙
英語は…?
このスレに投下されていることと枕の文章がなければ普通にdisってるだけにも見える
もうちょっとちぎって
ドラグリミット・ファンタジア01 著者:雨木シュウスケ
あなたは、人に自分が好きなモノごとを伝えるのに苦労したことはないだろうか?
私は口下手なせいか、そういう経験をよくしている。
仕事では自分の作った企画の要点を伝えきれず、つい一から十まで説明してしまい、
その結果「で、それって一言で言うと?」「企画の要点が一目でわかる資料にして」
とやり直しを求められることもしばしばある。
そのため、この長い前置きを含め冗長な表現が増えることは許して頂きたい。
それでは、本書の紹介に移らせて頂く。
私にとってこの本は、椋本夏夜のイラストを目にとめ手に取った「マテリアルナイト」
に始まり、大いに楽しませてもらった鋼殻のレギオスシリーズを完結させた作家
雨木シュウスケの送り出した期待の新シリーズである。
まず簡単に世界観を説明すると、この世界では人類の生存圏を蝕む敵〈侵蝕晶核〉により
生存圏を徐々に狭められており、そのまま座していては滅びゆくことが確実な状況に
追い込まれている状況である。
その影響か、話の内容も暗く人間関係もギクシャクしているように感じた。
しかし私はこの重苦しい雰囲気に、逆に傑作の予感を感じている。
昨今は最初から最強レベルの強さの主人公が活躍する爽快感あるストーリーの話が多い。
私もそういう物語は好きであるし、批判するつもりは全くないが、そういう話は得てして
スタートダッシュはよいが、後半失速することも多い。
一方、本作はどうだろう?たしかに最初から重苦しく敷居は高い。
だが、その苦難を乗り越えた先に主人公達の爽快感ある活躍を見られれば、
その鬱憤を一気に晴らすカタルシスを得ることができるだろう。
恥ずかしながら私は第1巻しか読んでおらず続きを読んでいなかったが、
ここはまだシリーズのスタート地点である第1巻。続きを読むのが非常に楽しみだ。
この壮大な物語、どのようにまとめていくのか・・・期待したい。
ドラグリミット・ファンタジアシリーズ(※全2巻)、私は第1巻を
発売してすぐ購入して読破していたが、続きを購入していないことに気付き
一度復讐の意味も込めて軽く読み返しながらこの感想を書いている。
この感想でこの本の魅力が少しでも伝わっていたならば、書店で手にとって
実際に読んでみて欲しい。
書店で見つからずとも、著者に一円も入らない古本屋での購入ではなく電子書籍版
という選択肢もある。
電子書籍なら第1巻のみ100円、完結作品ならシリーズ全作品半額などのお得な
キャンペーンもたまに実施されるので、少しでも著者への応援をしたい、還元(お布施)
をしたいという人は電子書籍版もあることを知っておいて欲しい。
もちろんキャンペーンなど無くてもシリーズ全2巻を揃えるのは難しくないので、
作者を応援したい方は、購入してみてはいかがだろうか。
めっさひさしぶりに感想を書くので、この想い伝え切れているかどうか・・・
さて酒飲んで寝よう
ちぎり乙
前置き通りというか
中身の説明がほぼ三行なのに吹いた
おつ。
確かに前置き通りだな。w
もうちょっと中身の説明があると面白かったかも。説明する内容もなかったのかも知れんが。
(*全2巻)っていう所に全てがつまってるよね……
これだけだとつまらない小説なのか分からんな
単純に2巻までで完結できただけかもしれないし
とは言えこのスレにある時点でつまらないか
35 :
イラストに騙された名無しさん@転載は禁止:2014/09/04(木) 20:10:51.72 ID:nqGdn85I
ここも寂れたな
寂れたっていうかそもそもそんなに頻繁に投下されるスレでもないしな
書くの時間かかるから
ちぎりを書くにはアレな作品を隅から隅まで精読しないといかんがそういう人間が減った
箇条書きでまとめられてる読んでもいない作品を人の書き込みの受け売りでけなすほうが楽だしね
なぜつまらないかを面白おかしく伝えることで、地雷と判って
それでも吹き飛ばされる感覚を味わいたいと思わせる。
そんなちぎりを書くのにどれだけのエネルギーが要るか、そういうことだ。
個性的なつまんなさの作品になかなか当たらないんだよな
こんな本を1〜2時間かけて読んでしまったというやるせない気持ちや、
イラッと来た気持ちをそのまま伝えるだけだと罵倒や愚痴、批判に終わるから
そういったかたりたいことを褒めるという形に昇華し、わかりやすくまとめる
という作業が難しい
例えると嫌な上司の嫌な言動を反面教師とする作業に等しい
言うと簡単だが実践するのは難しいという
私はライトノベルを買った経験があまりない。
二度目になるが、私にはコレクターと呼べるほどの蔵書を誇る友人がいるため、
それを借り受けることで満足してしまっているのである。
例えばアニメの一話を見て「これを読みたい」と思った時、書店に走るよりも確実に手に入ってしまう。
アニメ化における瞬間的訴求力は凄まじく、売り切れていることも珍しくないのだ。
お茶の水と神保町を走り回って、一巻がどうしても手に入らなかったこともある。
しかし私は考えを改めようと思う。頼ってばかりいるのも悪いと、罪悪感を覚えたというのもある。
しかし本当のところは、最近友人が見せる「知ってた」とでも言いたげなドヤ顔が気に入らないからだった。
そんな時、私はとある古書店の話を思い出していた。
オフラインのようなオンライン古書店の噂は聞いていたが、これまで実際に利用したことはない。
だが、様子見のつもりで拝見したそのホームページは、私の常識を覆す内容に満ちていた。
え? 108円? 88円? いやいや、70円セール?
気付いた時にはカートに二万円分の商品を投げ入れ、親に叱られた子供のように泣く泣くそれを戻す私がいた。
まるで興味のない実用書まで衝動買いさせる魔力がそこにはあり、
なんのためにヨガを始めようと思ったのか、私は自分に疑問を抱いた。
そして中古書に抵抗のある人もいると聞くが、私にとってそれは些事である。
時折「こんにちわ」と挨拶をするように顔を覗かせる陰毛トラップに比べれば、新品同様に輝いて見えたものだ。
さて、相も変わらず前置きが長くなったが、そろそろ本題に入ろう。
タイトルすら良く見ないまま安いからとついついセールで買ってしまったその本。
小さな国の救世主 なりゆき軍師の巻 著:鷹見 一幸
この本を読んだ私と、登場人物のなりゆきを語っていこう。
本書を要約するに、
1,どうしようもないダメな高校生が自分探しの海外旅行に出て、
2,内乱に巻き込まれた末に要人と道中を共にし、
3,なし崩し的に協力者として問題の解決に尽力する、というものである。
昨今危険区域に足を踏み入れてしまう無謀がニュースで取り上げられる中、耳に痛い風刺が篭められている。
舞台はアジアに用意された架空の国家であるのだが、その性質ゆえ説明はどうしても多くなってしまう。
情勢を語ろうと思うなら、作品が綿密に作られているほど情報が必要になってくる。
だからというわけではないが、導入は退屈になってしまう場合が多い。
しかし本書はその退屈になりがちな導入部分を、前代未聞の手法で克服したのである。
ここで一つの言葉を提示しよう。皆さんはこの言葉を見て、どういう発音を想像するだろうか。
声に出してもいい。ただ黙読するでもいい。それではご覧頂こう。
『ツァー』
この言葉をツアーと発音できた人は少ないと思う。
だが前後の言葉から推測するに、それは旅行で言うところのツアーのことである。
いや、もしかしたらこちらが正しいのかもしれない。自動車教習所の教本で、ボデーやシャシーと書かれているようなものなのかもしれない。
事実本書の中には発音が良いことを示すために、一般的なカタカナ語とは違う表記をしている言葉もある。
私が無知なだけで、今私が笑われている可能性もある。
だが私にとってツァーはツァーであり、ツアーはツアーなのである。ファーでもアッーでもない。
要するに私は、ツァーが気になって情勢などどうでも良くなったのである。畳み掛けるようにツァーが乱舞するのだ。
ツァーのレッドゾーンを抜けた先でも、ついツァーを探してしまう私がいた。
これをツアーと発音してしまうことは、カイナッツォをカツオと呼んでしまうような冒涜である。
パンツァーをパンツと呼ぶのとはわけが違う。
私はこれをずっと、ツァーと読み続けた。OBを出した時のファーと同じ発音で。
ツァーwwwと草を生やしたい欲求を必死にこらえていた。
私はこの、別の言葉に気を取らせて退屈を紛らわせるという斬新な手法を高く評価したい。
さて、話の本筋であるのだが、サブタイトルが気になった人も多いのではないだろうか。
なりゆき軍師というフレーズである。
私は本書を読み進め、半ばに差し掛かった辺りでこんな推測を立てていた。
なるほど主人公が内乱を収めるために、知略を尽くして対抗策を講じるのだろうと。
しかし結果、私は自身の浅はかさを思い知ることとなった。軍師とは、我々のことだったのである。
何を言っているのか俄かには想像が付かないと思うが、
それは彼が物語終盤で、騙されて盗まれたノートパソコンを取り戻したことに端を発する。
彼はなんと、インターネット掲示板にこんなスレッドを立てたのである。
『戦車男』
おや、と思った人の感覚は間違っていない。
そう、これは電車男のオマージュ。なんと主人公は、敵への対抗策を我々ネラーに丸投げしたのだ。
80台の戦車を駆逐するにはどうすれば良いのか。求められた詳しい状況を書き込み、スレッドは加速していく。
インターネット掲示板への風刺を織り交ぜることも忘れない。煽り、荒らし、ネタ扱い。
しかしその中にあって、真面目に考え答える者も少なくなかった。
まるでSLGの攻略を考えるように、だが現実的に、実際的に、着々と準備は整っていく。
そしてそれは、功を奏した。明らかだった彼我の戦力差はネットという数と知恵の暴力によって埋まり、
次々に戦車はその駆動を停止していく。しかしこれはギャグではない。確実に死者はその数を増やしていく。戦争とは悲しいものだ。
かくして主人公は多大な勘違いも手伝って祭り上げられ、伝説の軍師として名を残したのである。
これといって好感度を上げるイベントがなかったとしても、ヒロインにスキと言わしめる偉業と言えよう。
女とは強い男に惚れるものだ。そこに文句の付けようもない。
私は本書を読了してすぐ、友人に連絡を入れた。果たして彼は、この本を持っているだろうか、それが気になったのだ。
世話になった友人への恩返し。今までありがとう。これからもよろしく。そして、ごめんなさい。
その気持ちを篭めて、私は鞄に本書を投げ入れた。
駆け出した私の顔は、きっと悪戯を思い付いた悪ガキのように無邪気なものだっただろう。
契り乙
前置きなげえな
乙
普通に面白そうなんだが
2000年代初頭のテキストサイトのような文章がハマってるな
ツァー面白かった
ツァーが気になってその後のちぎりが頭に入ってこなかったけど乙
ツァーwww
作家名をみて笑い、「ツァー」に笑った
実家にあった同じ作者の書いた「でたまか」もちぎれる内容だったはずだが
実家引っ越し時に処分しちゃったな
おつ。
ホントに前置きが長いな。w
その構成に実力を感じてしまう。
確かに 100 円だったら読んでみたくなったかも。
ツァーww
確かにこのインパクトは大きいww
乙乙
乙
某NAISEI作品をまらスレで酷評した際にレスで引き合いに出されていたタイトルだ…
ネット古書店のカート(購入リスト)から大量に除外してゆく際に
これを残したってことは何らかの琴線に触れたんだろうな
乙
ツァーが気になりすぎて契がどうでも良くなってしまったwww
オツァー
毎度毎度ちぎりのレベルが高すぎて、うかつに参加できないのよな
たまーにうるさい人もいるけど
皆でネタ提供しあって楽しむスレなんだし深く考えなくていいんじゃね
投下して、されて、お疲れ様して盛り上がれればそれでいいと思う
突っ込まれるのはちっとも褒めてないときくらいだから気にせずトライしてくれ
悲報
ミステリマガジン隔月刊化
1号おきにある蔓葉信博のミステリライトノベルレビューはいつも選び抜かれたクソ小説ばかりで
つまらない小説を無理やり褒めちぎる豪腕を楽しみにしていたのだがなぁ
やっぱプロのレビューはひと味違うよね
残念だわ
百の名文、一の悪文に如かず。
私が執筆の参考に読書をするうえで、心に留め置く金言である。
かの恐怖作家キング氏が述べるように、悪文を読む方が学ぶべきことは多い。
確かに事実であるが、それは学ぼうとする姿勢があるからこそ成り立つ法則である。
その日、私は馴染みの古書店にて休日の余暇に向けた本を探していた。
某フリーゲームにどっぷりと浸っていたそのときの気分は、ファンタジー戦記もの。
果たして、それはライトノベルコーナーで見つかった。
精悍な男性の前で銃を下段に構える少女の流麗なイラスト、しかも出版社は以前から数々のファンタジー作家を輩出した電撃文庫。
良好な保存状態に比して108円という値段にやや引っ掛かりはあったものの、私はあらすじに惹かれてホイホイと購入に踏み切ったものである。
今、その本は優秀な執筆教本としてカバーをかけて永久保存している。
これは大変な良作であり、是非とも屈強なタフネスを誇る皆々様方に広めねばという強烈な義務感、そして多分に謎のフラスト……もとい熱意から、私はこうしてキイを乱打している。
西中西 著「灰燼のカーディナル・レッド」、本作における私の所見を以下に述べる。
あとがきで筆者自身が言及するように、本作は三十代の男性が執筆している。
遅咲きの新人の名に恥じず、筆者が長年の遊戯や読書で培った人生経験は余すことなく筆に注がれ、一種独特なスタイルを形成するに至った。
遅咲きの新人と聞いてまず思い浮かぶのは、やはり「魔法科高校の劣等生」の佐島勤氏だろう。
彼の精緻な描写力の血脈は、確実に本作も継承したものと確信する。
まず、エルフ・ドワーフ・ミスリルといった幻想小説的要素と現代兵器やサイボーグ技術が混在する世界観は、会話・地の文において再三語られ、ストーリーにおいて語られない部分にも奥行きを感じさせる造りとなっている。
重い過去や葛藤を抱えるかに見える登場人物たちも、主人公との一歩ずつ深雪を踏み締めるかの如き会話によって数度の邂逅で打ち解け、徹底的に無駄を廃した場面転換もあいまって、総じてストレスフリーな印象を受ける。
本筋自体は一分隊の目を通して見た戦争の一局面という小粒にまとまったものだが、それは筆者の提示する「熱いヒーロー像」に読者が集中できるようにという配慮の産物と推測する。
戦術、戦略をも凌駕する主人公は、筆者の長年にわたる人生で得た、独りで闘う初期のテレビゲームにおける主人公の像に相違ない。
それを読書意欲にあふれた若年層に率先して示そうという姿勢、そしてその意気込みを買って、新人賞落選者の中から拾い上げた電撃文庫の編集者の慧眼に、私は滂沱の落涙を禁じ得ない。
科学と魔法が共存した世界における、ヒロイックサーガを体現した戦闘を味わいたいという諸兄に、私はこの小説を強く推すものである。
ちぎり乙
難解にならない程度に漢熟語多用したり重厚感ある語り口がいいね
なお対象作品自体の重厚感はどう受け取れたかというと……
ちぎり乙
ごちゃごちゃ言う割に内容がないタイプの作品なのかなw
本文を読んだことはないけど、そんな作品にかぎってこういう高尚な香りのするちぎりが多い気がする
それよりも深雪を踏むように、と劣等生の単語で
「流石ですお兄さま」といいながら踏まれる褒め妹さんが想像できたんですがそれは
なかなか想像できることじゃないよ
>>47 >2000年代初頭のテキストサイトのような文章
このスレに投下するレス作成のコツが分かった気がする
SS式コンビ会話文体でやってみるかな
期待して待ってる
−息子を殺した犯人の死刑に反対する被害者家族がいる
私には彼らが何を考えているのかまるで理解出来ない−
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【ステ振り! @ チートであの娘を美少女に】
モンスター文庫 著者名:kimimaro イラスト:wingheart
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ライ藤「唐突だけど、koueiの三国志の新武将登録とかwizのキャラクターエディットやったことあるか?」
ノベ郎「…本当に唐突だな。ま、今では一般的かつ市民権を得て常識化したゲームシステムだよな。
ある程度の初期パラメーターに、自由裁量でボーナスポイント割り振って個性出すヤツ。
ゲームバランスもあるから結局は無難に落ち着くんだけどなー」
ライ藤「うむ。唐突なネタフリに説明口調で有り難う。あとは、レベルアップする度にポイント獲得して、
その都度パラメータに割り振るRPGシステムでもある。HP・MPが全回復するのもお約束な。」
ノベ郎「あれもさー、結局はキャラ属性に応じて無難に割り振らないとクリアできないんだよな。
肉体派魔術師とか、頭脳派戦士とか目指すと詰むんだよな(遠い目)。…その逆のクソゲーも在るけど。
あ。wizとかだとランダムで高ボーナス値が獲得できてニンジャとかロードに最初からなれるけど、
あれって生まれつきの才能をゲームで突きつけられてるみたいで嫌なんだよなー。
オレはリアルから逃れたいのになんで架空世界で現実突きつけられるんだよ?(死んだ目)」
ライ藤「…を、をう。でよ、現実の世界でそれが出来たら凄くね?って話なんだけど、どうよ?」
ノベ郎「うーん…。なんかさー、結局は凡人は凡人のママってオチになるんじゃね?
所詮俺等はNPCで、何やっても結果はかわらねえって。魅力にちょっとしたボーナスポイント全振りしても、
合コンでの結果は変わらネエよ。レベルアップで得られるポイントもたかが知れてるさ…。
俺たちはリアルという名の描き割りの世界を背景に定められた運命を演じるコマなのさ。町人Aなのさ。
神という名のプレイヤーが操る主人公や勇者は別の場所にいるのさ。
俺たちがこの世界というアカシックレコードに刻むことの出来る生きた証やメッセージは、
所詮、「さくばんはおたのしみのようでしたね」「へんじがないただのしかばねのようだ…」の範疇を出ないのさ。
はは…はは…ははは。殺せ、殺せよー…オレサマオマエマルカジリ(腐った目)」
ライ藤「(あ、あれー?)…でよ、自分じゃなくて他人のステをいじれるとしたらどうよ?」
ノベ郎「おいおい、凡人同士でステ調整してもたいしたことにならないって。所詮俺等はNPCで…(以下略)」
ライ藤「(なんか、踏んだかなー?)だからさ、凡人じゃなくて。
才気溢れるいかにも主人公でスクールカーストの頂点にいそうなヤツのステを勝手にいじれるのよ。
それも、ポテンシャルは雄大だけどその可能性に目覚めて無い系のヤツ。
ゲームで言うと、高レベルだけどボーナスポイント莫大に貯めて手つかずのママのヤツ」
ノベ郎「(キラーン!)あれか?歴史人物で言うと、溢れんばかりの才気を持ちながら浮世離れした環境にいた為に、
ハマグリが木に実ると勘違いしてバカのママだった豊臣秀頼のような」
ライ藤「そうそう。他人の可能性をこの手で勝手に改ざん出来るこの万能感」
ノベ郎「つまり、オリンピックで金メダルを狙えるよな逸材に知能ステ全振りしたり、
ノーベル賞取れそうなヤツに強さステ全振りして筋肉お化けにしたり…ということだな?」
ライ藤「分かってきたな。で、さらに話を進めて初期値までいじれるとしたら?」
ノベ郎「をいをい…。正に神の力!世界再創造!そこらのナオンの魅力ステを全フリにして知能ステを1にしてアーウー状態にした後、
そこにつけ込んでやりたい放題パラダイス!うひょー!モテモテじゃよー!
なんなら、オレのステータスを最高値基準にして他の奴ら全てのステータスをそれ以下にすればオレ様神聖モテモテ太平天国の乱まである!
リア充爆発しろ!オレより出来るヤツは訓練された敵だ!死ねよ、死ねよー…フゥハハハハハー!(瞳孔拡大)」
ライ藤「(コイツのSAN値いじれねえかな?)そのオチついては藤子不二雄先生が名作ドラえもんで既にやってるから明言は避けよう。
ともかく、日常にドラスティックな変化を及ぼせる能力だと言うことは理解出来ただろ?」
ノベ郎「まあな」
ライ藤「で、だ。そういう設定を扱った作品がなろう系書籍で出るんだと」
ノベ郎「…をい。まさかここまで引っ張って、長い前フリでオチを捨てるつもりの「ステ振り!」とかいうなよ?」
ライ藤「お後が宜しいようで〜w」チャカチャンチャン…
ライ藤「…って、ねえよ!
とはいえ、単純に非日常系スラップコメディ的な話にしても、つまらない話になるとは思えんだろ?
結構期待できると思うんだが」
ノベ郎「(ノリツッコミで逆ギレするヤツ居るよなー)…そりゃあな。
人間の性格や心理を少し弄るだけで、面白い話は簡単に作れるからな。
存在そのものを弄れるならさらに面白いわな。パラメーター定義の細かい部分に疑問はあるけど」
ライ藤「ま、そこら辺は大目に見よう。
おれは、ゲーム世界設定を安易に持ち込んで小説化するなろう系作品に飽き飽きしていたんだが、
逆にこういう可能性があることを思い知らされて目から鱗の思いなんだよ」
ノベ郎「なるほど。ゲーム世界設定だからとか、なろう系だかといってバカにするばかりも良くないよな」
ライ藤「うむ。むしろ、お約束を逆手にとって作品を作り出すだけの芳醇な土台が、なろう系作品群に確立されたと見るべきだ」
ノベ郎「おいおい、妙に真面目なこと言いやがって。お前、人徳ステータスを弄られたんじゃないか?ハハハ…w」
ライ藤「はははh…(クッ、ムカツク)」
ノベ郎「…ただよ、せっかくの設定も、延々とバトル展開にしたら意味なくなると思うぞ?
そこら辺のオンラインゲーム世界小説と変わらなくなるだろ」
ライ藤「なんでそんな馬鹿なことをするんだ?上等な料理にハチミツをぶちまけるかのような愚行ッ!!だぞ?」
ノベ郎「まーなー。流石にないわな。そんなことするアホ居ないだろうし、それを認める担当も狂ってるわ。」
ライ藤「うむ。」
ノベ郎「なんにせよ、期待できそうな作品なんだな。」
ライ藤「ああ、期待している。商業ベースの作家ならどう料理しても面白い作品にしかならないからな。」
ノベ郎「なろう系始まったかもな!(前歯キラーン!)」
ライ藤「ああ!!俺たちラノベ愛好家の未来は常に輝いている!(瞳キラーン!)」
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−息子を殺した犯人の死刑に反対する被害者家族がいる
今なら私は理解する−
可能性を無残に破壊した存在を永続させることで、
逆説的にその可能性の大切さを世に知らしめることが有ることを
喪失感を心に刻み悲しみを永続させ、その喪失感を忘却しないことで、
その可能性を永遠にすることの辛さ・痛さ・尊さを
この作品の存在価値はそこにある
…嗚呼、時よ止まれ 汝はいかにも美しい
おわたー
いやー、いつもの人の苦労とセンスを再確認するだけだったな。
これ無茶苦茶辛いワー
>>74 乙。
書店でタイトルと設定見て面白そうだと思ってたんだが……
そうかここで俎上にのるようなやつだったか。
いやまあ自分で読まなければ分からんだろうけども。
2レス以内にまとめてくれたら読む
アイデアは面白かったのにバトル展開に行って誰得だよこれ
を遠回しに言うとこうなるってことだな
寺生まれのTさんが出てきた時点で悪い予感はしたんだ
魔法科高校の劣等生 入学編上 著/佐島勤 イラスト/石田可奈
なろう系小説の筆頭として飛ぶ鳥を落とす勢いの本作
俺Tueeee、主人公Sugeee、トンデモ理論の魔法、など、2chの評判を聞くとテニプリ的な楽しみ方ができそうな印象を受けるが、実際に読んでみるとこれがまったく地味すぎる
適切な描写、硬い文体、控えめな萌え……はっきり言って、散々ネタにされている俺tueeや主人公sugeeの要素なんてオマケであるし、たいした隙もないのでネタ的にも面白くない
なので本書最大の特徴は、やはりその設定解説力にあるだろう
ひとことで言えば、劣等生の設定解説には「難しい理論をやさしく説明し、それでいて難解なものを読解した満足感まで与える」という超絶テクニックが使われているのである
もう一つの特徴としては「小説の書き方」的な本に必ず書かれている小説作方のお約束をことごとく無視している点があげられるだろう。以下検証する
冒頭には派手な事件を起こして読者の心を掴め。寝起きや登校シーンから始めるのは退屈だからやめろ → 何の変哲もない登校シーンからはじまる
冒頭から設定解説は厳禁。感情移入していない世界の設定なんか読者は見たくない → 冒頭から終わりまでほぼ設定解説に終始
主人公には一つ、欠点をつけろ。完璧すぎる人物に魅力はない → 完璧すぎますお兄さま
起承転結を意識しろ → そんなせせこましいものはない
常に謎や疑問を提示して読者を引っ張れ → 引っ張らない
作者の主張や本性を作中に入れすぎるな → 自己顕示欲の塊
敵をマヌケにしすぎるな → マヌケ以下の問題
……と、このような感じである
要するに劣等生という作品はエンタメ小説(ライトノベル)の真逆を行く作品であり、平たく言えば「ちょっと文章が上手いだけの作者のおなにー垂れ流し駄作」である。「ぼくのかんがえたさいきょうのまほうせかい」である
延々と続く作中世界の設定解説、その合間に挟まれる作者の主張と俺tuee、主人公sugee……こんなもののどこに読者は楽しみを見い出せば良いというのだろう
もしラノベの新人賞に投稿したら100パーセント一次で落ちる程度の代物だ。むしろ落ちる要素しかないので下読み選考委員は手間がはぶけて大喜びするかもしれない
作者はなにをもってこんなものを公衆の面前に晒そうとしたのかまったく理解に苦しむが、この作品の出処は素人小説の投稿サイト「小説家になろう」なのだ。そこを攻めるのは酷というものだ
しかし、これはあくまで劣等生をエンタメ小説(ラノベ)として見た場合の評価である
私は劣等生を糞つまらねえなと思いながら読んだが、読後には奇妙な充実感が残った
これと似たような感覚を私は既に知っていた
沼正三著「家畜人ヤプー」に、保坂和志著「プレーンソング」
この二冊の文学を読み終えた時の読後感と、劣等生の読後感は、奇妙なことに似ていたのだ
「ヤプー」は戦後最大の奇書とも言われたSF小説で、硬い文章で設定解説に終始する作風が共通している
「プレーンソング」は現代純文学の第一人者保坂和志の処女作で、「主人公に激アマな作者にとって都合の良い世界を描き、またストーリー的なものも存在しない」という部分が共通している
さらに言えば、「ヤプー」は「猟奇クラブ」というマイナー雑誌から三島由紀夫等の目に止まって引きぬかれたという経緯があり、これは「なろう」から引きぬかれた劣等生と相似するし、
保坂和志は自身のエッセイの中で「小説は日常的な場面からはじまるべきであり、起承転結や伏線のあるものは小説ではない(要約)」みたいなトンデモナイことを言っているのだが、この定義だと劣等生は間違いなく「小説」になる
以上のことから導かれる結論はこれだ
劣 等 生 は ラ ノ ベ で は な い 。 文 学 で あ る 。
80 :
イラストに騙された名無しさん@転載は禁止:2015/02/20(金) 23:54:55.01 ID:u/Ybla1h
つまり、
「家畜人ヤプー」 + 「プレーンソング」 + 「ライトノベル」 = 「魔法科高校の劣等生」
なのである
エンタメの世界に純文学の風を吹き込み大ヒットした劣等生
好き勝手に書いて投稿できるWebという土壌がなければまず発掘不可能だった本作を、ぜひ味わっていただきたい
>>78 ヤプーとプレーンソングに接続する豪腕がすさまじいなw乙
これぞまさに、つまらない小説を無理やり褒めちぎるだなという力技を見せてもらった気がする
まことに乙だ
まるで褒めてなくてどーすんだよこれと思ったところからの強引な手腕にワロタ
ちぎり乙
豪腕系ちぎりのお手本にしたいレベル
豪腕に目が行きがちだけど、→以下が、変な奔放さを醸してて中身知ってる
のにちょっと読みたくなってしまった。
言葉の選択のセンスもいいです。さすおま!