1 :
イラストに騙された名無しさん:
――つまらない本なんて、この世にない
ドニー・ナカジマ(大英図書館職員)
我らは褒めちぎるものである。
楽しめぬ小説の在るは己が不明のゆえと知り、ひたすらに感性を錬磨するものである。
まだ踏み初めぬ地雷原に遊び、身を裂く鋼球の滋味を愛でるものである。
心を開け。 水となれ。 正負の別など忘れてしまえ。
あらゆる瑕疵の裏を読み、作者でさえも無自覚な深い含意を掘り当てよ。
ここは最果て、よかった探しコロシアム。
心ゆくまでさあ褒めちぎれ――!
まとめサイト
ttp://www.tumasyo.org/ スレのローカルルール・関連スレ等は
>>2-5あたりで
・ここはつまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレッドです。
・褒めちぎり対象は商業出版されたライトノベルのみ(ライトノベルの定義は板ルールに準拠)
・新刊の褒めちぎりは公式発売日の24時(翌日0時)解禁。フライングに注意!
・世間の評価が高い作品でも、あなたがつまらないと思えば紹介できますが、
多数のファンの反感を買うリスクをお忘れなく。
・逆に、あなたの好きな作品が紹介されていたとしても、あくまでその作品は褒められているのだとみなし、
紹介文に対しての抗議・非難などはご遠慮ください。
・地雷作品をお探しになられている方。 地雷作品の購入をしようかと逡巡なされている方。
当スレはあくまで“褒めちぎる”スレですので、以下のスレをご利用下さいますようお願い申し上げます。
・とはいえ、厳密に“褒めちぎり”になっていなくても面白ければOKです。
ネタの幅を狭める非難は控えましょう。
・地雷を踏んだら依頼するより自分で褒めちぎりましょう。
どうしても辛い場合はここや雑談スレで話を振ってみると誰かが褒めてくれるかもしれません。
テンプレ終わり。
まとめサイトのとこをどうするか、流れが止まったらそのうち考えましょう。
では続きをどうぞ。
>>1乙
川原騒動で過去に貼られたレスを思い出した
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1233719438/180 180 :イラストに騙された名無しさん[]:2009/02/16(月) 23:10:07 ID:MWqznST6
639 イラストに騙された名無しさん 2009/02/14(土) 12:08:59 ID:PDJXQ8uA
ラ ノ ベ は 「 ア ク セ ル ワ ー ル ド 」 で 、 漫 画 を 超 え る 。
世 界 最 高 ラ イ ト ノ ベ ル 、「 ア ク セ ル ワ ー ル ド 」
かつてラノベは、何度も漫画というものを目指した。
しかし、それは実際には、漫画を真似ただけの「漫画以下」のものでしかなかった。
だが、ついにラノベが、漫画をも超える時が来たと確信する。
この電撃文庫の最新作が、そのすべての答えを握っている。
あらゆるエンターテインメントの頂点に、1冊ラノベが降り立つのである。
川原礫筆頭に究極のスタッフによって完成されつつある。
紙媒体という既存のメディアでありながら、ヴィジュアルのベルのような輝きのあるリアルグラフィック。
川上稔のすばらしいSSに、心が振るえ、体が熱くなることだろう。
まちがいなくこのラノベは、史上最高のラノベ・・いや、至高のエンターテインメントになるだろう。
SFシネマティックライトノベルアクセルワールド
――――――さ ぁ ふ る え る が い い
とりあえずさぁ
こういうスレなんだから普通に叩くのも普通に擁護するのもやめようぜ。
>川上稔のすばらしいSSに、心が振るえ、体が熱くなることだろう。
川上信者としては、まったくの同意だが……
この一文だけでアクセルワールドを褒めちぎっていることがすごくよく分かる。
それがさおかしいんだよ!
今日、本屋のラノベ売り場に行ったんだ。
そこから何も覚えてないんだ。
気が付いたら店の前さ
もちろん手には生徒会が二冊握られてたよ
財布?もちろん金は減ってたさ
>>1乙
前スレ終盤にミストさんがいたw
(地雷に褒めちぎる価値はあるのか…)
ふえるわかめの褒めちぎりマダー?
海 草 は 「 ふ え る わ か め 」 で 、 野 菜 を 超 え る 。
世 界 最 高 海 草 、「 ふ え る わ か め 」
かつて海草は、何度も野菜というものを目指した。
しかし、それは実際には、野菜を真似ただけの「野菜以下」のものでしかなかった。
だが、ついに海草が、野菜をも超える時が来たと確信する。
この海草界の最新作が、そのすべての答えを握っている。
あらゆる食料品の頂点に、1本海草が降り立つのである。
理研ビタミン株式会社を筆頭に究極のスタッフによって完成されつつある。
わかめという現行食品でありながら、次世代食品のような輝きのある光沢性。
茹でるだけというすばらしい簡略性に、心が振るえ、体が熱くなることだろう。
まちがいなくこの海草は、史上最高の海草・・いや、至高の食料品になるだろう。
ミステリアス海草ふえるわかめ
――――――さ ぁ ふ え る が い い
「ヘヴィーオブジェクト」
(作・鎌池和馬/画・凪良/電撃文庫)
鉄板をご存知だろうか?
もちろん鉄で作られた板のことだが、お笑い業界の用語にも鉄板というものが存在する。
大雑把な意味として、行えば確実にウケる言葉や動きのことを、鉄板もしくは鉄板ネタと呼ぶらしい。
シンプルで使い勝手が良いせいか、こうすればうまくいくといったニュアンスで、日常的にも使われるようになった。
さて、そういう意味で本作ヘヴィーオブジェクトは確実に鉄板だといえる。
大ヒット御礼中の超人気作「とある魔術の禁書目録」の鎌池和馬が物語を紡ぎ、
イラストを担当しているのは、アルトネリコなど多くの話題作でその名を目にする機会が増えてきた凪良氏である。
プラスとプラスの融合。ハンバーグカレーのような安定感はまさに鉄板。面白くないわけがない。
で、そのヘヴィーオブジェクトだが、中身がこれまた鉄板なのだ。
ここでの鉄板はお笑い用語ではなく、本来の意味での鉄板である。
近未来、結局、戦争はなくならなかった。
でも変化はあった。
オブジェクトと呼ばれる超大型兵器同士の戦い。それが新しい戦争の形だった。
(作品紹介より)
オブジェクトとやらがどれくらい超大型なのかというと、全長50メートルで、重さが20万トンもあるのだという。
例えば、ファーストガンダムは全長18メートルで重さが43トン。
マジンガーZは全長18メートルで重さ20トン。東京タワーが全長333メートルで重さが3600トン。
オブジェクトは全長が50メートルで体重200000トン。
ぽっちゃりさんですね。
なに食ったらそんなに重くなるのか、その答えは本文の中のオブジェクトの作り方によって明らかにされていた。
あらゆる攻撃から身を守るため、何万枚という鉄板を重ねてオブジェクトは形成されていたのだ。
しかもなんと、職人さんの手作りで。
無機質で残酷なイメージが先行する兵器も、スーパーで売ってるキノコみたいに、職人さんの手作りであるとわかった途端、確かなぬくもりを感じられるから不思議だ。
こういう些細な演出が、鎌池和馬の作家としてのポテンシャルをよくあらわしている。
人気作家と人気イラストレーターの鉄板コンビがおくる鉄板で出来た兵器の鉄板ストーリー、それがヘヴィーオブジェクトである。
さてさて、異常に前置きが長くなってしまって申し訳ない。
とにかく私は今、一人でも多くの人に本作を勧めたくてしかたない。
なぜなら、この物語を読むことで、その人は夢を叶えることができるのだから。
きっと皆さんにも叶えたい夢があるはずだ。
例えばそれは就きたい職業であったり、進学したい学校であったり、手に入れたい物や誰かの心かもしれない。
しかし、その夢を叶えるための努力をなまけていたり、なんとなく諦めているのが現状ではないだろうか?
やりたいことはあるけれど恐怖心が邪魔をして、一歩が踏み出せない。
お前には無理だと自分自身に罵られ、気がつけば去年と変わらない自分がそこにいる。
いつからだろう?
できる理由より、できない理由を探して安心するようになったのは。
「主役なんて面倒臭い、脇役でいい」
これは物語の冒頭に登場する一文である。
皆、現実に絶望して諦めることになれてしまった。
生きることに疲れた現代人の、そのふざけた現実をぶち殺すために、鎌池和馬は新しい物語を完成させた。
圧倒的で絶対的な無敵の天敵に立ち向かう、大胆不敵で大体無敵の主人公が繰り広げる素敵なストーリー。
脇役に甘んじるな、自分の人生の主役になれと、鎌池は熱く語りかける。
ここでピンときた方もいらっしゃるかもしれないが、本作で掲げられているテーマは禁書目録のそれと全く同じだ。
作家という生き物は、自分にしか表現することのできないたった一つテーマを伝えるためにいくつもの作品を作りつづけているのかもしれない。
人間讃歌という壮大なテーマで30年間もジョジョの奇妙な冒険シリーズを描きつづけている荒木飛呂彦先生のように、
鎌池和馬先生もデビューから五年経過した今でも書いているものは当時と何一つとして変わっていない。
何一つとして、だ。
ヘヴィーオブジェクト。
世界を揺るがす超兵器の名前だが、この言葉を乱暴に訳すと「重荷」になる。
誰もが心にヘヴィーオブジェクトを持っている。
あなたにとってのそれは、自分の可能性にフタをする重荷だろうか?
あるいは目の前の壁を撃ち破る武器だろうか?
もしも前者だとしたら、ぜひこの本を読んで、無敵のストーリーを自分の中に宿してほしい。
そうすればいつか出会えるだろう、夢にまで見た理想の自分に。
おしまい。
黄金の鉄の塊で出来ているヘボが歩兵に遅れをとるはずは無い
さすがID:9v7A6IOXさんの褒めちぎりは格が違った
大体無敵吹いたwww
俺も吹いたw
まったく世界観とかあらすじ、登場人物に触れてないのに読みたくなる
素晴らしい
これはいい褒めちぎりww
なんかもう本編読んだ気になるんだが
むしろ本当に褒めてるように見えるので怖い
まとめサイトどうしたものか。
つーか前スレの中盤で新しいまとめサイト紹介されてたじゃん
反映しないの?
マジンガーってガンダムよりも軽かったのか……意外だ
これまとめた人乙です!好きです結婚してください
ざけんな、まとめた人と結婚するのは俺だ
各務原氏の逆説
見えない影 各務原氏の逆説2[カッパノベルス 著:氷川透]
メフィスト賞受賞作である一作目の「真っ暗な夜明け」。
エラリィクイーンを敬愛してやまない氷川透の作品での主人公は、
もちろん同姓同名『氷川透』
口癖は「僕の冗談はわかりにくい」
出身大学は東京大学。
特技はピアノ(腕はプロ並み)。
こんなハイスペックな主人公だけど、これは決して妄想ではない。
実際の氷川透も同様のスペックを誇ったりする。
ある日、氷川透は元バンドメンバーであり、また学友でもある仲間と楽しいひとときを過ごす。
しかし様々な思惑が交錯するなか、帰途についた彼らは、駅構内にて殺人に遭遇する。
被害者は彼らのメンバーの一人。
ここで我らが氷川透は灰色の頭脳をフル回転し考える。
彼が緻密な理論によって状況を整理すると、最悪なことに駅構内は理論密室。
そして容疑者は自分の仲間に限定されるのだ。
氷川は、複雑な思いを胸に抱きつつ、時には斜に構え、時にはニヒルに、けれど心には強烈な熱さを
持ち、これでもかというガッチガチの理積めで名探偵もかくやという活躍を見せる。
本格好きにはたまらない、鮮やかな理論を堪能出来るのがデビュー作、真っ暗な夜明け。
「真っ暗な夜明け」良かったら、皆さんも一度手に取ってみて下さい。
これはマジで、同じエラリィ好きの法月さんのデビュー作よりも俺は凄いと思う!
島田荘司も太鼓判押してる!
メフィスト賞は色物とかミステリもどきとか、
カニバリズムばっかとか自己投影するあいつ何なの?とか
まほろたんハアハアまほろたんまほろたんかわいいよまほろたん
とか言われるけど俺はこの氷川透の『真っ暗な夜明け』を押したい!
デビュー作でこれだけのものが書けるんなら、成長したらどうなるの?
歌野先生や東野を超えるんじゃないかな。
うわ楽しみ!次の作品が楽しみ過ぎて死ねる!メチャ凄いんじゃね?
この人って他のシリーズ書いてるの?
氷川透シリーズ以外の作品も見たいなぁ!
それ良くね?いんじゃね?
うわあ楽しみすぐる!楽しみ過ぎて眠れねぇぇぇぇ!
うああ期待してしまう期待。
期待していいかな?いいともー!
髪切った?え?噛みきった?
最高ですか!!?最高でーす!!
最高ですか!!?最高でーす!!
俺が…俺達が氷川透だ!
ちょっと待って!
各務原氏の逆説は?
ていうか各務原氏って誰!?
真っ暗な夜明けは、ロジック好きには堪らないけど小説としては・・・なデキなのがね
というよりこれ真っ暗な夜明けの事しか触れてなくないかw
愛と血涙が感じられるなwこれはよい褒めちぎり。
…え?2?
氷川って今なにしてんの
>>36 わからない。ブログも更新が無くなって二年くらい経つ。
多分サッカー選手を目指して欧州に行ったってうちのぬこ
が言ってた
38 :
イラストに騙された名無しさん:2009/10/26(月) 00:47:28 ID:RLS/5GXZ
>>ID:9v7A6IOXさんも
>>ID:QzGxQJhsさんも
普通に褒めてるようにしか見えないから困るw
>>17 >誰もが心にヘヴィーオブジェクトを持っている、ふいたw
後者だったら、目の前の壁を撃ち破る武器だとしたら、読まなくていーのかよwww
足りない!もっと!もっとだ!体の中の必須栄養素である
褒めちぎり分が無くなりそうだ!
上のほうにも書かれてるが、最近のはどれも普通に褒めてるようにみえるな
で、その文章をさらにお前らが褒めちぎってる(皮肉抜きで)
タロットの御主人様(著:七飯さん 刊:電撃文庫)
それがどのような物語であれ、物語におけるヒロインの役割は大きい。
例えば、ヒロインが処女で無かったため作者がダイレクトアタックを受けた作品や、
また、サブヒロインが、一生王子様が好きだわ→けどそんなこと忘れたわ→主人公好きだわ
→もういいわ主人公諦めたわ→やっぱり主人公好きだわ
のロイヤルビッチコンボを決めた作品が話題になったのも記憶に新しい。
さて本著、タロットの御主人では、その作品の華とも言うべきヒロインの魅力が
抜群なのである。
メインとなるヒロインは二人、
三崎美咲とアメジスティア。
作品の面白さを伝えるには、彼女達の魅力を紹介することが一番の近道だと思う。
よって、まずは三崎美咲から紹介しよう。
ぼくっ娘。メガネ。跳び級天才少女、いや幼女。
大好物はお子様ランチ。主人公の呼び名が「キサマ」。
ここでたくさんあるエピソードの中から、私の好きなエピソードをピックアップしたい。
タロットの力を解放するためにも主人公が肩の刻印に口づけをしないといけない。
「キサマは面白い生き物であり、ただの研究対象だ。
ただボクの都合上キサマを護ってやる」
と普段なら冷静な顔で告げる三崎が、顔を赤らめ「ん、ふぁ」状態になります。
ご飯どんだけ食べれますか?
これ、ご飯どれだけ食べたら許されますか?
さて、次はもう一人のヒロインであるアメジスティアについて触れたい。
金髪。どう見ても10歳位の容姿。美少女、いえ美幼女。
主人公の呼称は「秋人」。暴力を度々振るう。
こんな羅列の説明しか出来ない筆力が残念でならないが、
彼女についても私の好きなエピソードを1つ述べたい。
遊園地でデートをすることになった主人公とアメジスティア。
二人はお化け屋敷に入ることになり、アメジスティアもお化け屋敷を馬鹿にしている様子。
けれど蓋を開けてみると、お化け屋敷から出た彼女は半泣きに。
泣き止ますために主人公に頭を撫でられるが、気持ち良かったのかヘブン状態。
「も、もっと撫でなさい!早く!」
なんて震えつつも目を閉じて、ちょっとばかり気持ちよさそうにする。
まるで喉を撫でられた猫のような……。
もう……お腹いっぱいだよ!もう食べれないよご飯。
どうだろう、このヒロインの活躍を見たくなったのではないか?
二人のさらなる活躍を見たい貴方は是非とも本著を手に取り、レジに向かって頂きたい。
私は言った。
ああ、三崎ちゃん、アメジスティアかわいいなあ。
こんな娘たちがいたら幸せだろうなぁ。
「あたしがいるじゃない」
背後から突然目隠しをされた。
「だ〜れだ!?」
誰だも何も、こんなかわいらしいことをするのは一人しかいない。
けれどすぐには答えてやらない。
私は答える。
え〜誰だろう?わからないなー!
「もう!わからないってなによ!バカ!もう知らない!」
涙声の彼女。
見たかったのはこれだ。
私はすぐさま彼女の方に振り向き、言うべきことを、言った。
「ごめんね、冗談だよ。
わからないわけないじゃないか、だって君は……たえちゃんは……僕の一番なんだから」
乙。
とりあえず他作品を貶すのはよくない。そちらのファンの反感を買う。
どうしてもやるならそちらも褒めちぎりで。
あとたえちゃん飽きた。その二ヶ所以外は面白かった。
不快に思ったならごめんよ
悪く言うつもりは微塵もないんだ
かんなぎもゼロ魔も大好きです
>あとたえちゃん飽きた
そうか、さよならだな
ありがとうみんな
そうしてエアたえちゃんの人は寂しげな笑みとともに去っていったのであった
たえちゃんの元ネタ?は知らないけれど
まぁ半分コテハンみたいになった人が
作品じゃなくて自分のネタで笑いを取りに行くようなのは
スレの趣旨とちょいと違うんじゃないかなと思わないでもない
目くじらをたてて排斥するほどのことでもないだろうけど
いやいや、彼は実際やりすぎたね
名前出すくらいならまだここまで言わないけど
3レス目とか全く褒めちぎり関係ねぇじゃん
つまり我々は褒めちぎりを褒めちぎる段階に到達したのではないだろうか
全国300万人のたえちゃんに謝れ!
だが断る
普通にスレタイ通りにちぎるっぺ
>>50 「人は地雷を褒めちぎる過程で、自らも地雷にならぬ様気を付けねばならない」
って言うもんな。
多分彼自身が地雷になっちまったんだな
とある魔術の禁書目録 一巻
私事で申し訳ないが、この度念願だった禁書1巻の読破を成し遂げた。
購入から4年強、私がこれまで買ったライトノベルの中で最も長持ちした作品だった。
実質300ページも無い文章で4年間。このコストパフォーマンスの良さは称賛しないわけにはいかないだろう。(終)
>>55 簡潔で分かりやすい文章に好感を持ちました。切り口も素敵です。内容は分からないけど、イメージは伝わった気がします。
曲屋さんのエア彼氏 一巻
泣きながら一気に読みました。 羅伴ナナシ
5・7・5で褒めちぎれ
5・7・5・7・7で褒めちぎれ
3行で褒めちぎれ
こうですか?!
真面目な話、ここって「つまらない小説もこう(穿った読み方で)読めば面白くなる!」ってスレじゃないの?
少なくとも前スレから見だした俺にはそれを目指してるようにとれる。
褒めちぎりのスタンスは人によるんじゃないの
テンプレから外れてない範囲でバラつきがあるよ
なんどか書いたけど、自分的には他者を同じ沼に引きずり込むためにやった
個人的には、カブトボーグ的な一周回った笑いをガイドするような褒めちぎりを目指してる。
上手くいかないけど。
何回か書いたけど、そこそこつまらなかったんで揶揄する意味で書いたのとあまりにムカついたんで褒め殺し的に書いたのとで半々かな
(ただし九郎は除く)
ぶっちゃけ、普通につまらない小説は俺は放置してる
そこそこorそれなりに気に入ったけど、ここはどうよ? な小説のそこの部分を皮肉るのが
俺の場合のスタンス
九朗先生のは、ちょっと変わっているだけで普通に面白いしな。
>>66 お前の反応速度に驚きを隠せない
苦労先生の
アリ
フレ
ロは
神
リレはアフロ神?
リレって誰だ
幻想綺譚クラウストルム1、2
火野峻志
GA文庫
最近、諸兄らは小説を読んでいてこう思ったことが増えていないだろうか?
「この小説は構成がなっちゃいない」
「複線を貼ったくせにちゃんと回収出来ていないじゃないか」
と。
昨今、勢いに任せた文章で読者に一気に読ませる作品が増えている。
こういった作品では、文章力に長けた作品を求める諸兄らを満足させるのは難しいだろう。
しかし、この作品、「幻想綺譚クラウストルム」はそんなことはない。
最初から最後までしっかりと筋道立てて作られ、起承転結がしっかりしたストーリー。余すことなくその役割をしっかりと果たす登場キャラ。
「綺譚」と冠するだけあり、非常に美しく話がまとまっている。
更にイラストもかなり美麗であり、作品に華を添えている。
諸兄らも、一読してはどうだろうか。
なんという行間を読むことを求めすぎる褒めちぎり
予定調和で面白みの欠片もないお約束シナリオとテンプレ通りの代わり映えしない登場キャラ。
題名負けした味も素っ気もないまとめ方。
イラストに騙された読者。
こういうことか。
樹海人魚2 中村九郎 ガガガ文庫
曲矢さんのエア彼氏の2巻もでることなので。
この本を、中村九郎ワールド初心者、そして、とくに過去他の中村九郎作品で挫折してしまった方々にオススメしたい
(このスレ住人はクロウ人(=玄人、以下、歌い手<クロウラ>)ばかりでありそうですが…^^A;)
さて、初心者や過去九郎本で挫折した方がつまづくポイントはいったいどこだろうか?
詩的で耽美な独特の文章に惑わされるのか、斜め上をいく想定の範囲外の展開にとまどうのだろうか。
ご安心していただきたい。今回オススメする樹海人魚2は、そのふざけたげんそ(失礼、先入観を打ち破る!
おおまかなあらすじは、クールビューティーに、〜あります口調の軍人天然娘との三角関係と、
街を浸食する人魚との戦いが織りなす中村九郎風伝奇ファンタジー。
中村九郎風と書くと過去の作品と何が違うのか?となりそうですが、この>三角関係<をプゥッッッシュ!
これが過去の作品と比べ、萌え路線でキャッチーな感じに仕上がっております。
しかし、隠し味に詩的な九郎風味も忘れずに。
それはあたかもカレーにピーマンを混ぜるように嫌悪感を感じさせないように優しくできています。
このあまいあまい砂糖菓子に包まれたクロウの毒をアリアリ、とふ、レロレロと存分に九郎ワールドを堪能していただきたい。
こうして、過去の作品で挫折したあなたの爪的外傷<クロウトラウマ>も癒されていくだろうから。
また、2巻から読み始めるはちょっとと思う方もいるかもしれません。が、
初めてクロウ世界に触れる、また、クロウ世界のリハビリに読み始めるにあたってオススメするのはあくまで2巻(表記上)です。
なぜなら、2巻(表記上)と名打ってありますが、実質上はこれが1巻だからです。
前回まであらすじは丁寧に解説しており、ここから読み始めても問題のない造りになっております。
ひとまず、1巻はクロウ成分が濃いため、-1して流行りの0巻としてください。
大事なことなのでたびたび書きますが、1巻から読み始めなければ気がすまないという方は気を楽にして、肩の力を抜いてください。
さぁ樹海人魚2を手に取り、その扉<do-or>を開き、クロウ世界の歩き方を身につけ、歌い手<クロウラ>となっていただきたい。
だいじょうぶ、九郎はそんなに恐くない。
余談だが、この本を読み終わったとき、私は歌い手<クロウラ>として物足りなさを感じていた。
もしかして、私はクロウに調律されすぎたのかとすら疑問に思った。
しかし、あとがきにて、そのわだかまりは氷解した。それこそ白夜黒夜<ネガポジ>するように、だ。
そうして、私はこの褒めちぎり<プライズ・エンゲージ>書かずにはいられなくなったのだ、閑話休題。
ではみなさんご一緒に、
えあ えあ くろうぅゅぅぅゆぅ ふぐるうなふ ふぐるうなふ…
その褒めちぎりは今月の「エア彼女2」にも適応できそうな予感w
>爪的外傷<クロウトラウマ>
ここちょっと面白かった
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| ガンッ!! | |
| ,l ヽ
| / /
| 从/ / |
| _.,/ , / lノ
|_ //__' , i
/ (_(_`/- ,_, ノ
/ ゝ( 丿
うわああああああああああ
いあ いあ(AA略
SAN値が下がり放題だぜ!
エア彼氏一巻あらすじ
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末代までの褒めちぎりはまだですか?
末代まで! LAP1 うらめしやガールズ」 猫砂一平 角川スニーカー文庫
現在角川が猛プッシュしているこの作品、それもそのはず、6年ぶりに出た角川学園小説大賞の大賞受賞作である。
また、作者自身がイラストを描いているという非常に珍しい作品である。
なんと猫砂先生は小説家であるだけではなく、少年サンデー編集部に持ち込みをしている漫画家という顔も持っているのだ。
小説家と漫画家の二足のわらじを履きこなせるセンスには期待せざるを得ない。
さて、この作品の見どころと言えばなんといっても老婆走(別命ババアレース)だろう。
幽霊と霊が見える少年が組んで戦う、これだけではよくある異能バトルものになってしまう。
幽霊に限った話ではないが人外の美少女と人間の少年がタッグを組んで戦う話が巷にどれだけ大量に溢れているか、
それは読者諸兄も重々承知していることだろう。
だがしかし、老婆に乗って速さを競うという要素が加わっただけであら不思議、斬新な設定へと早変わり。
だってババア、失礼お婆さんである。本来ならおぶってもらう側の存在である。
その老婆の背に乗って走るとはなんという不道徳、なんという老人虐待、まさに外道の所業である。
こんな恐ろしい設定を思いついた猫砂先生の悪魔のような頭脳に私は戦慄を禁じ得ない。
勿論斬新な設定だけで大賞がとれるほど角川は甘くない。
たとえば老婆走、これはただ走るだけのものではない。
レース中乗り手は呪文詠唱などにより他のババアを妨害することが認められているのだ。
こうやって読者の中二魂を刺激してくるあたり、さすが大賞である。
また、秘めた才能を持つ主人公、モテ期到来の主人公、笑いあり、涙あり、お色気あり、コスプレありと
基本的なものはきっちり抑えてある。
そう、「末代まで」とラノベの王道ともいえる基礎の土台の上に老婆走という斬新なアイディアが乗ったもの、
例えるならラーメンの上に餡子をかけたような作品である。
最後に、6年ぶりの大賞ということでこの作品に期待している人も多いだろう。
そんな人々のためにも是非ともきちんと完結してもらいたいものである。
横浜ラーメン 増田家「つけ麺 750円」の採点 | ラーメンデータベース
http://ramendb.supleks.jp/score/192749 > つけ汁は、豚骨魚粉系。スープ皮には背脂が浮かぶ。
> 注視されるべきは、麺皿に添えられた“餡子”w
> 温度は熱々で、徐々に冷めゆくつけ麺の宿命タイプ。
> 粘度は、つけ麺にしてはシャバげのジュニアドロンジョ系。
> 出汁感は、動物系ライト豚さんがメインに、魚介系魚粉攪拌のバランスタイプ。
> 甘辛酸は酸味突出系やけど、中盤から後半にかけて“餡子”を溶かしこむことによって、甘み円やか系へとチャンゲオブペースを遂げるね〜
別々で食った方が絶対いいだろ…
ババアは単独で食える自信がありません…
ババァはラーメンのバーターですか
「シャバげのジュニアドロンジョ系」が気になってしょうがないが足を踏み入れたくない
なんだこの覚えのある葛藤は……
クロノ×セクス×コンプレックスを誉めちぎりたい
時間が出来たら
89 :
1:2009/11/14(土) 19:07:56 ID:3haW1haw
クロノ×セクス×コンプレックス(著:壁井ユカコ 電撃文庫)
すごいよかったよー
ネタバレっぽくなるから未読で後から読もうと思ってる人は見ないでね
主人公の三村少年が、時魔法に失敗した美少女ミムラ・オールドマンと
ぶつかった際、時の修復能力に巻き込まれ中身が入れ替わってしまったお話。
健全な萌え男子ならこれだけで妄想を炸裂させるでしょう。
実際私も妄想をスパーキンさせました。
けれどそんな妄想など壁井さんの前には無力です。
何も知らないまま、なりゆきに任せて時魔法専門高校に通うことになった
三村(体は美少女ミムラ)は元の生活に戻るため、
女子寮ルームメイトのニコと生徒会選挙に勝利する契約を結ぶ。
選挙で必要なのは何か?友愛?違います、人気です。
外見が美少女で中身は三村な『ボクッ娘』なスペックを駆使して
影のある王子様キャラ演じることで学年の女性徒を一人ずつ落としていきます。
男の夢とは何ですか?純愛?
いいえ違いますハーレムです。
この作品では、三村が女性徒を落とす仮定がなかなかに描けていて好感を持てました。
だったはずなのですが……。
90 :
2:2009/11/14(土) 19:24:10 ID:3haW1haw
ところで、カスタムチャイルドのヒロインの胸と掛けまして、キーリの作者と解く
その心は?はい、簡単ですね、どちらも『壁』です。
まさしく、選挙前に美人生徒会長の部屋に足を踏み入れた瞬間、
私の目の前に壁が現れました。
前半の美少女との入れ替わり、美少女ルームメイトに抱きつかれたり
ぽーっとした瞳で見つめられたり憧れられたりと、
そんな萌え展開は唐突に終わりをつげます。
萌え展開と生徒会室に足を踏み入れた場面との間に断絶した空間と
そこに巨大な壁が築かれます。壁、壁何を言ってるんだねチミは?
自分でもそう思います。
けどここから、突然タイトルにあるように『クロノ』と言うタイムリープ的な一面が
この女子寮ハーレム萌え物語にひょっこりと顔を出し始めます。
気がついたら、ルームメイトのニコに主人公が首を絞められ死ぬ間際までいきました。
ページをさらに繰ると
ニコ自身も手足を折り曲げて死んでました。
三村の対抗馬であるロリッ娘も狂乱した友人に背中を刺されて死にました。
ロリッ娘の親衛隊も鎌だか鋏だかを振り回します
そして主人公も実は背中刺されて死んでたり
何を言ってるのかわからないと思うが俺にもわかんねぇ。
ひなみざわにまぎれこんだとかスクールなデイズを
送っているとかそんなチャチな(AA略
私は本著を読み終えカレンダーを見ました。
13日の金曜日。
SAN値チェック!
-1d100
不定の狂気に陥った。あなたは残りの生涯をこの白い牢獄で過ごすことになるだろう
うみみゃあ!
それは終末を呼ぶ
俺にもこの流れはわからねーが、
クロノ(略)がすげぇ展開なんだな、でどうなんだろと思ったら、
>私は本著を読み終えカレンダーを見ました。
>13日の金曜日。
の落とし方には、えっ、ちょっw、ってなっておもしろかっうみみゃぁ
>>94 魚上げますから早く幸運を上げる作業にお戻りください
「ヘヴィーオブジェクト」
(作・鎌池和馬/画・凪良/電撃文庫)
私は、この書評を鎌池和馬の作品が嫌いな人に捧げたい。
なぜならば、私はそういう人にこの作品を読むことを強く
オススメするからだ。
もちろん、嫌いな作者の作品だ。まず読もうと思わないだろう。
そこをがんばって読み始めてみてほしい。
読み進めることも苦痛だろう。
そこには、嫌いな鎌池ワールドが広がっているからだ。
だが、それでも読み進めてほしい。
そして、最後まで読み切ったとき、あなたはすさまじいカルタシスに
襲われて、至極の幸福感を得られるだろう。
それは、嫌いな作品を読み切ったという自慰的な評価によるものではない。
この作品のオチによって、それまでこの作品を読み進めていく上で
様々に思い浮かんだ疑問や不満点が、一気に解消されるからだ。
極限までため込まれた不満が一気に解消される、快楽的な開放感を
私は君たちに約束する。
様々に思い浮かんだ疑問って
「作者真性のアホなんじゃね?」とか、そういう疑問か?
>>100 なんでここがこういう展開になるんだよ!とか
シリアス描写とギャグ描写のギャップとか
主人公達の感情の飛躍とか
そういった諸々全部が、最後のオチで解決するのよ。
マジでオススメ。
>>99 無粋な突っ込みかもしれないが、一行目と二行目で同じ事を言ってるよ。
あと、カルタ死すって。
>>102 あれ、カタルシスだっけ。
まぁ細かいことは気にするな!
>細かいことは気にするな
鎌池作品のスピリットを明確に表す一言だな。
完成された本文にはそれを入れ込む余地が無かったために、
わざわざ誤字を仕込んで突っ込み待ちをするとは素晴らしい褒めちぎりだ。
語る死す
エア彼女の2巻にドキドキしてる。あと2日か・・・。
ノーブラッド―ツインテール襲来! 作:布施文章 画:会田孝信
ここにいる皆様はもう既にこの作品を手に取られただろうか。
最近頓に多い吸血鬼ものの珠玉の一作である。
おそらくすでに読了された方が多いとは思うが、あえてこの作品をまだ読んでいない方に向けて、拙文ながら申し上げたい。
ノー・ブラッド。まずこのタイトルに惹かれた方は間違いなくこの作品を買うべきである。
血、ダメ。ゼッタイ。こうである。
血というのは押し並べてエロティックな印象を与える。
その血というものを否定する。エロティックな作品はいらない。作者の意図が込められたタイトルである。
吸血鬼である主人公は、己が吸血鬼であることを隠し、平凡な人間としての生活を望み、実践している。
しかしながら彼は人間ではなく吸血鬼であり、血を摂取しなければ本来生きていくことすら難しいのである。
血。地球上に存在する多くの生物は血がなくなれば死んでしまう。その血というものを否定し、決別した少年。
それがこの作品の主人公である。彼の苦悩は間違いなく読者に共感を覚えさせるだろう。
必要なことができない。あるいはしたくない。そのような悩みを持つ方はぜひとも主人公の生き方を知るべきだ。
次に表紙、イラストに惹かれた方へもお勧めしたい。
比較的若い、いやむしろ幼いと表現していいこの少女がこの作品のヒロインである。
外見に騙されてはいけない。彼女はとある組織のエージェントであり、アルファロメオのジュリアを駆る凄腕のドライバーでもある。
サブタイトルの「ツインテール襲来」からもわかるとおり、彼女は主人公から見れば敵である。
敵ではあるが、味方でもある。明確な敵対関係にはないが、友好関係もないのである。
主人公の部屋に押しかけ、ベッドを占領するという卑劣な行為は彼女にとって必要であったからやったことであり、そこには憎悪も愛情も存在はしない。
己の身を顧みずに任務に尽くす。その彼女の生き方は物語の終盤になっても変わることはない。
意志の強そうな顔を見せる表紙の絵は、まさにその彼女の生き方を描いた素晴らしい絵であると言えよう。
1レスあたりの容量をそろそろ超過してしまいそうなのでこのあたりで筆を置かせていただきたい。
この作品の真価は、おそらく読んでみないことにはわからないのだから。
>>108 吸血鬼モノなら、そして誰もいなくなったエンドの「吸血鬼のおしごと」があるからなあ
108の記述の「吸血鬼である主人公は、己が吸血鬼であることを隠し、平凡な人間としての生活を望み、実践している。」の
部分を実践してたんだけど、何時の間にかどうしてこうなった?的ラストだったしw
少しして続編が出たのがビックリだったが
>>110 続編の生かしておいてよかったってあとがきがすごく印象的でした
つまりあのエンドは当然の帰結だったんだよ
エア友達こと僕は友達が少ないも二巻が出るのか・・・・
はがない二巻を普通に楽しみにしてる
俺がいる
オトコを見せてよ倉田くん!
斉藤真也 著 フミオ 絵
王道という言葉がある。
基本形にしてもっとも望まれるもの。ベストではないが間違いないベター。
ヒロインの造形でいうなら、こうなるだろうか。
たとえば金髪ツインテールで貧乳ツンデレ。
たとえば黒髪ロングのストレートで巨乳ヤンデレ。
王道にして、互いに反対のものを持ち合う造形は、複数ヒロインものにするなら
とりあえずおさえておきたい組み合わせだろう。
では、このヒロインたちに同時に好意を持たれるとどのような物語が生じるか。
それを突き詰めたのが、今回紹介する「オトコを見せてよ倉田くん!」なのだ。
どこかでみたようなきいたようなタイトルも、この物語の展開を暗示するものである。
また、逆説的であるが、ストーリーにおける王道とは、「ひとつだけ王道をはずす」
ことでもある。では、その一つとは何であろうか。
ヒロインたちに囲まれる、いや、正直に言おう。同時に好意を持たれて結果的に
二股かけてしまう主人公は、最初は露骨なまでに露骨なヒロインたちの好意に気付きも
しない。
普通の物語なら、主人公は鈍感野郎で済まされるところである。だが、王道としての
王道外しとして、作者は主人公がその好意に気づかない理由を持ってきている。
それは、主人公が年上属性で、ヒロイン1号(ツンデレ貧乳ロリ)とヒロイン2号(ヤンデレ巨乳ロリ)の
どちらも守備範囲外であったという点に持ってきている。
だが、この主人公が年上の良さについて語る点に関してのみ、褒めちぎりの王道に反して、
それを外した苦言を呈してみたい。
主人公は年上の外見的、肉体的魅力だけを語っている。だが、自身年上属性でリアル彼女も
年上である評論子は、それは青い性のリビドーの裏返しに過ぎないと言い切ろう。
年上の魅力とは、ヤンデレ寸前の情の深さ、熟れた果実の甘さに溺れる背徳感、年上を性的に
屈服させるという征服欲の充足、という具合に精神的肉体的魅力が渾然一体となって…
そろそろ褒めちぎりの王道に戻ろう。
さて、主人公が二股をかけるきっかけ、それはヒロイン2号が犬の耳と尻尾を持つ犬神で
あることをしってしまい、口封じで殺されるのと引き替えに、ヒロイン2号の婚約者となる。
そして、ヒロイン1号が猫の耳と尻尾を(ry、口封じで(ry、ヒロイン1号の婚約者となるわけだ。
まさに王道の展開である。
ここでヒロインたちが人間でないことを示す伏線があったかと気にする読者諸氏もいるかもしれない。
そんな伏線はない。だが、考えてみてほしい。
現実社会で重大な秘密を抱えた人間が、それを事前ににおわせる「伏線」が存在するのか、と。
ここで、読者である我々は、主人公とその衝撃を分かち合うのだ。
さらに、同級生の親友キャラの姉、という、主人公のストライクゾーンである謎のお姉さんも登場。
このお姉さんは今回は主人公を誘惑する以外の出番はない。だが、もし本書の続編が決まったら、
何の耳と尻尾が生えるのか、評論子は密かに楽しみにしている。
もしかしたら、このお姉さんの存在は蛇足ではないか。そう思われる読者諸氏のために、いささかの弁護を
させていただこう。
スレイヤーズ、涼宮ハルヒの憂鬱、これらは、新人賞の入賞作がシリーズとなり、メディアミックス展開し、
劇場アニメにまでなった(なる)という共通点を持っている。
だが、もう一つの共通点に、諸兄はお気づきだろうか。
それは、「最初の一冊で話が完結し、本当は続編を出す余地がなかった」ということである。
長々とスレイヤーズやハルヒの話をした理由がお判りいただけただろうか。このお姉さんは、続刊を出すときの
ためにある、いわばシリーズを通じての伏線であると言えよう。
もし王道的展開であれば、何冊続くのかわからないが、シリーズを通してぬるい二股が
つづいていくのではないか。ここまでの褒めちぎりでそう思われたかもしれない。
だが、二股の秘密はあっさりとばれ、ぬるい関係は破局を迎える。
だが、ヒロイン2号(ヤンデレロリ)は主人公を座敷牢に閉じ込め、自らの心と体と引き替えに、主人公
そのものを要求する。
まさに、ヤンデレの王道である。ヤンデレアイテムその1,生活に密着した刃物の包丁を持ち出して、
主人公の愛を求める王道的展開もあり、評論子はこの座敷牢のくだりから目を離せなかった。
…それにしても座敷牢。ヤンデレと座敷牢がこんなに似合うものであるとは。
この作者は新しい王道を作り出したと言えよう。
そのあとなにか王道的な能力バトルをやっているが、ここは二股の前には些細なことである。
主人公はぬるい二股を取り戻す。しかも、公認の二股として取り戻すのだ。
なので最後まで安心して読み進めていただきたい。
評論子は、このようにどこまでも王道を征く新人、斉藤真也の行き着く王座を見届けたいと思っていることを
正直に告白し、今回の筆を置くことにする。
だれか苦労先生の新刊を頼む
>だが、自身年上属性でリアル彼女も
>年上である評論子は、(ry
軽くここで殺意を覚えました^^
>119
ネネさんのことだろうからあまり詮索してやるな。
少なくともDSはリアルに実在している。
こんなところに来る奴に、ネネさん以外の年上の彼女が、
いるわけないよな、よな。
まさかとは思いますが、この「リアル彼女」とは、あなたの想像上の存在に
すぎないのではないでしょうか。もしそうだとすれば、あなた自身が統合失調症
であることにほぼ間違いないと思います。
>>118 読み終えたよ。
俺みたいな奴に、褒めちぎる資格……あるかな?
>122
読み終えたならお前にはその資格がある。
あれをちゃんと褒めちぎれたら正直、神以上>エア彼女2
第一章読んだだけで脳みそ裏返るかと思ったもの。
126 :
1:2009/11/20(金) 01:28:52 ID:i3PBtwQe
曲矢さんのエア彼氏2(ガガガ文庫 著:中村九郎 イラスト:うき)
ネタバレを含むんで、物語を純粋に楽しみたい方は読まないほうがいいです。
人間誰しも喪失を味わった経験があると思う。
俺は一巻を読み終えてから、ここにきて色々と経験した。結果として大事なものを喪失した。
二巻が出るまでの間、この物語に思いを馳せ、そして登場人物達を羨ましく思った。
エア彼氏の作中では誰しもがつらい過去や現実を塗り替えることが出来るのだから。
そんな彼らだが、二巻では大事なパートナーを喪失したところから物語がはじまる。
曲矢さんは巽を、カントは杏子を。
最良のパートナーを失った二人のもがく様は、俺に若かりしころの郷愁を思い出させた。
俺達も色々と失い、そして得た。それを繰り返し今の自分がいる。
その仮定はつらく険しい。後から見れば些細なことだとしても。
127 :
2:2009/11/20(金) 01:29:47 ID:i3PBtwQe
曲矢さんが悲痛な面持ちでカントに呟く。
「木村、巽は私を避けてるんですよ」
行方を眩ましたパートナーを探す曲矢さんは、さらなる追い討ちをくらう。
パートナーだけでなく、部活動内においても身の置き場を失う。
昔じいちゃんが、青春とは裏切りの連続だと言っていた。
当時はよくわからなかったが、今ならわかる。
ああ、これが青春なのだな。
カントも杏子を救うため壊れた膝に鞭打ち走る。走る。走る。
その全力疾走の先に曲矢さんと杏子がいることを願い俺はページをめくった。
カントのひたむきさは、俺が昔ガキだったころに、
べったん集めに夢中になっていた頃の記憶を呼び起こした。
捕らえられた杏子を取り戻せるのか。
はらはらどきどきの連続が俺を襲う!
そんな苦難の彼、彼女に、エア協会やゴーストネットなる組織の思惑も重なり、
物語は縦横無尽に加速する。
そしてひたむきな二人のたどり着く先に最愛のパートナーはいるのか?
やっぱり九郎先生はすごいぜ!
ラノベ神だぜ!
やっぱり読み終えた後、先生への賛辞と胸に軽い痛みを覚えた。
そんな青春前回120%なスーパーヒートな物語!
みんなもどうだい?良かったら読んでみて!
最近の褒めちぎりは解りづらい
>>126 そもそもその「パートナー」が空想の産物(エア)で
あることが承前でないと褒めちぎりも効果半減だろー。
昔、ヒロインとして堂々と出てるヒロインが実は主人公の妄想の産物ってゲーム
があったなあw
それって誰もが思い付きがちな誰得設定だと思うんだけど違うの?
ダメ出しされたが、全くその通りだボーイ
俺にはこれでマックスハートだ
読んでる最中にこんなに小休止を挟んだラノベははじめてだ
>131
誰得設定なので実際作品として世に出るのはそんな多くないんではなかろうか
エアヒロイン相手に町中で独り言を呟くレベルのガチ作品は2、3点しか知らない
むしろ2、3点知っているあんたがすげえw
まず思いつくのがユヤタンだなw
だが思い出していただきたい。
読者諸賢も子供の頃架空の友人と遊んだ記憶をお持ちではないだろうか。
そう、精神医学でイマジナリーコンパニオンと呼ばれる存在である。
親の庇護を離れようとする幼い子供は、架空の友人と遊ぶシミュレーションを経て社会性を獲得し、
実際の友人との付き合いをこなせるようになっていくのである。
であるならば、対人関係に困難をきたしたまま思春期を迎えてしまった少年少女もまた、
架空の恋人を通じて社会性を獲得しようともがいているのではないだろうか?
もっとも、架空の恋人との関係に閉じこもり社会に背を背ける若者が増えているという事実も気になるところだが。
なぜかククリルクを思い出した
今月のMFの新人賞受賞作は、どれもいい感じに香ばしそうで
選べなかった。
俺、ガガガの新刊のえくそしすた!を褒めちぎったら、郷里(くに)に帰って
MFの新人賞受賞作を褒めちぎって静かに暮らすんだ…
138 :
その1:2009/11/21(土) 02:07:33 ID:8DC0ttqK
曲矢さんのエア彼氏2
彼女がいないなら、脳内で創ってしまえばいい!
余人はともかく、「ラブプラスは現実」を合言葉として生きる
諸君には、「エア彼女」なる観念を
理解するのに、さほど時間を要さないであろう。
基幹としての道徳や常識が失われ、諸人がモナド化していく
現代社会においては、すでに凡庸かつ陳腐な観念であるかもしれない。
だが、我らが中村九郎がこの「エア彼女」のアイディアを以て
書き記す物語は、我々の脳髄の遥か上空をマッハで突き抜けた。
第一巻は、「街を取り囲む騎馬の大軍団に向かって、
主人公たちが戦いを挑む!」という場面で幕を閉じた、
とだけ言えば、そのおおよその向きは分かる…
いや、理解の断念を抱いてもらえるのではないか。
そして、恐るべきことに、この破天荒な物語には
続編が出てしまったのである。それこそが、
この「曲矢さんのエア彼女2 木村くんの裏設定」である!
およそあらゆる続編なるものは、
前編の展開、設定を承前のものとして、
そこからさらなる発展、あるいは意外な曲折を見せるものである。
さて―「あの」第一巻の内容を踏まえて、さらなる展開とは?
それは果たして人類が踏み込んでいい内容なのだろうか?
(ここまで前置き)
139 :
その2:2009/11/21(土) 02:08:44 ID:8DC0ttqK
(ネタばれあり)
心配はいらない。あるいは、これを読了したものは、
あらゆる心配から解放されるだろう。
筆者の非才をもっては、本書の深遠無尽な内容を伝えるには
到底足りないので、箇条書きにてその輪郭だけでも後続のものたちに
残していこうと思う。
・本書のメインプロットは「エア(空想上の人間)が見えなくなった主人公たちが、
それを再び取り戻すための苦闘」である。
>エアが見えなくなった、というのは「現実に帰った」「真人間になった」訳ではないことに注意。
・「エアが見えないのに、エアが見えるふりをしているキャラ」と、
「エアが見えるのに、エアを見失った主人公達」が、会話する
>狂人と狂人を装うものに違いはあるのか?そしてどっちがどっち!?
・エアリアル(=エアが見える人々)協会に対抗する謎の組織が登場する。
>その抗争の理由は、きわめて論理的である。だからこそ、恐ろしい…
最後に、この巻の結末は、思いっきり「第三巻に続く」というものであることを
付記しておく。中村九郎のシリーズ第三巻、それを見て生き延びたものは未だいない・・・。
苦労氏の褒めちぎりには最近の2つともに
苦労のあとがガンガン見えるわ
エア彼女2巻を普通に面白いだろなんて思ってしまう俺はよく訓練された九郎人
キャラのやり取りはライトノベル的で面白いし
亡くしたものを取り戻す展開は単純に熱くて燃える
ロクメン、を読んで九回裏に勝ちを意識し始めた投手のように力んで壁に投げつけた君も
アリフレロを読んで目を白夜黒夜させ倍速脱兎した君も
今までの気持ちを異物除去した清々しい気持ちで読んでほしい
>>141 SANチェックをお勧めします……(^_^;)
と言いたくなるぐらいすげぇなお前……尊敬するわ。いろんな意味で。
そしテ/九郎世界ノ都市部品に/ナルワケですネ/ワかりマス/Brother
アニメもやってるし、褒めちぎろうかと思って生徒会の一存を買った――が、
個人的にはなかなかに面白くて残念だった。
ナイス褒めちぎり
俺もそろそろラブコメマイスターに突撃する頃かと思って
けんぷファーを買った。
伏線の構造がわかりやすく、一冊1時間程度で読める。
あえて褒めちぎるところがなくて残念だった。
最後の二行はなかなかシンプルで簡潔な褒めちぎりだな
生徒会の一存の褒めちぎりは途中まで書いたけど
途中から単なる嫌味にしかならなくなったからお蔵入りしたな
「……あなたのこと」
「あ、俺の名前は」「どうでもいいわ。話の腰折らないで」
「はい」
「で、あなたのこと。全く好きではないけれど」
「嫌いでもないとか?」
「腰折名人の称号を与えてあげるから黙りやがれ。今ね、わたしは下らない話をしようとして不快なの早く終わらせたいの。ご協力願えるかしら?」
「はぁ」
「好きじゃないけど、付き合ってもいいわ」
そのつまらないやりとりは西尾?生徒会?
西尾の何かじゃない?腰折名人の称号とか。
何か戦場ヶ原ひたぎっぽい感じだし。
入間人間じゃね
ああ、あの西尾の影響受けまくってる人か
ちぎれよ
入間人間(電撃文庫)
西尾っぽくてステキ。
おわり。
まず西尾が素敵じゃない
入間人間は作家であって作品じゃない
ステキと素敵の微妙な語感
なんにせよ1レスの会話だけで感じられるこの文体、雰囲気はすごい。
一迅社ブログでほめちぎりが……
タイトルは福満しげみち
文体とキャラは西尾維新etc
発売形態は電撃作家だがハードカバー
せっかくのハードカバーなのに黒ひげの写真だけ
値段は1600円+税
逸材っぽいけど値段が高いから手に入れにくい……
しげゆきな
一迅さんなにやってんすか……
2位以下が知りたい非常に
165 :
イラストに騙された名無しさん:2009/11/30(月) 23:55:58 ID:PkdeV1XL
決まってんだろうが。「インデックスは魔法を使えない」なんて、教会が嘘ついてや
がっただけだろうが。ああそうだよ、「インデックスは一年置きに記憶を消さなきゃ
助からない」ってのも大嘘だ!コイツの頭は教会の魔術に圧迫されてただけなんだ
つまりソイツを打ち消しちまえばもうインデックスの記憶を消す必要なんかどこにもな
くなってまうんだよ!!冷静に考えてみろ。禁書目録なんて残酷なシステム作りや
がった連中が、テメェら 下っ端に心優しく真実を全部話すと思ってんのか!何なら
インデックス本人に聞いてみりゃいいだろうが! とりあえず、だぁ?ふざけや がって
そんなつまんねえ事はどうでもいいたった一つだけ答えろ、魔術師!テメェはインデッ
クスを助けたくないのかよ? てめぇらずっと待ってたんだろ!?インデックスの記憶を
消さなくてもすむ、インデックスの敵にまわらなくてもすむ・・・そんな誰もが笑って、誰
もが望む最高なハッピーエンドってやつを。今まで待ち焦がれてたんだろ?こんな展
開を・・・何のためにここまで歯を食いしばってきたんだ!?てめぇのその手でたった
一人の女の子を助けて見せるって誓ったんじゃねえのかよ?お前らだって主人公の
方がいいだろ!?脇役なんかで満足してんじゃねえ、命を懸けてたった一人の女の
子を守りてぇんじゃないのかよ!?だったら、それは全然終わってねぇ、始まってすら
いねぇ……ちょっとくらい長いプロローグで絶望してんじゃねぇよ!
手を伸ばせば届くんだ!いい加減に始めようぜ、魔術師!!
えくそしすた!を褒めちぎると言っていた奴は
くたばってしまったのか
淺沼大先生の『オトメな文具』が完結したので褒めちぎろうかと思っていたが、
この後書きを読んでやる気がなくなった。
(略)自著キャラがちらほらと。今回は結構たくさん出ております。
何人わかったかであなたの淺沼er度がわかります。いえ、嘘です。
なぜ有能な作家が筆を折ってしまうのか?
この疑問に答を与えてくれた意欲作だったな
ちぎりたいのはやまやまだが固有名詞が忘却の彼方
>>167 作者自身が信者を淺沼erと呼んでるのか……
>>167 淺沼は、割と色々クロスやるよな
でも安心しろ、進行には何の関係もない、単に作s……見つけた人が自己満足を得られるだけの、
他のシリーズを読んでない人にもオッケーな親切設計だ
>>170 昔、ドラえもんとオバQとパーマンがクロスオーバーしてた様な感じか?w
172 :
イラストに騙された名無しさん:2009/12/03(木) 00:50:10 ID:hSegWTg2
ささみさん@がんばらない
著/日日日 イラスト/左
お兄ちゃんに愛され、私は今日も頑張らない。
ささみさんは引きこもり。着替えるのも、食事をするのも、がんばらない。生活の面倒を見るのは、
ささみさんの大嫌いな奴隷体質のお兄ちゃん。ささみさんの日課は、パソコンに繋がれた「お兄ちゃん監視ツール」で外の世界を覗くこと。
外の世界では、美少女三姉妹とお兄ちゃんがキャッキャウフフでラブコメ中って……間違ってる絶対!! この世界は何かがおかしい!!
そして、ささみさんを襲う『バレンタインデーの惨劇』、『特殊イベント/全・裸・集・会!』、『ミニゲーム/いけない保健室……☆』!?
もう疲れたよ。お兄ちゃん……。
そういう自分の意見も何も無いコピペで叩き依頼すんのはまらスレでやれば?
べつにいいんじゃないの?
てか叩き依頼されたとこでこのスレは褒めるスレだぜ
>>173はツンデレとみた
最初は入間と西尾が似てると思ったが、今じゃヒヒヒと入間の方が似通ってきたな。
あらすじだけ読むと入間作品と言われてもわからない。
二人とも筆が早いから、すごい早さで新刊読める気がするようになるよな。
いや、褒めるスレじゃなくて褒めちぎる|ごろすスレなんだが……
その幻想を褒め殺す
えくそしすた
上記の人ではないけど、せっかくなので褒めちぎります。
とにかく、この作品は読みやすかった。
横文字の羅列とか難しい単語や言い回しをする作品が未だに根強く多いなか
この作品は原点回帰とも言うべきか、すっと読めます。
読みやすいことの利点は頭を空っぽにしてて良いということで
ストレス解消にもってこいです。
なんと私は斜め読みとか飛ばし読み無しで普通に35分で読めました。
新記録樹立。
ストーリーは正体を隠してるバンパイアハーフの気弱な主人公、幼馴染みの人間の女の子、
サキュバスの女の子の映研三人が、吸血鬼映画を撮影して
ニコニコ動画にうpしようと奮闘するというもの。
少し変わり種に見えますが、その実は王道中の王道です。
強敵が現れたときに、ヒロイン達を護るために
バンパイアの能力を解放して立ち向かう主人公はスゲーカッケーし、
何よりヒロインもかわいい。
特に幼馴染みは主人公に白濁液をぶちまけられ
「いっぱいでたね」と微笑んだりします。
バトル面でもキャラクターの面でも非常にすらすら頭に入りますし
暇があればみなさんも一度読んでみてはどうですか?
>>180 >特に幼馴染みは主人公に白濁液をぶちまけられ
>「いっぱいでたね」と微笑んだりします。
詳細を頼む
>>181 屋上でその場面を友人に目撃される。
ちなみにその場面の挿絵もあるよ!
誰でもいいから角川大賞のシュガーダークを誰もが読みたくなる感じで褒めちぎって欲しい
前宣伝とプッシュ具合とCMだけで買いたくなってくるよね!
15 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2009/11/23(月) 14:45:35 ID:3gVuiWcI
>>1 あらすじ追加で
シュガーダーク 埋められた闇と少女 新井 円侍 (著)
[あらすじ]
虚弱体質の少年ムオルが入院したS病棟。通称『シュガーダーク』。
そこで待ち受けていたのは、レオタードを着た四人のお姉さんナースだった!
年上の美女たちに施される、献身的なお世話の域を超えた大胆な奉仕に、
少年の心と身体は肉欲の病に冒されていく!!
「涼宮ハルヒの憂鬱」以来6年ぶりのスニーカー大賞《大賞》受賞作。
シュガーダークスレで見かけたんだが、これは実際のところ本当のあらすじなんだろうか。
ナース服の方がよかった俺としてはまったく惹かれない
お姉さんな時点で惹かれない
>185
それは
二次元ドリーム文庫42「お姉さんが診てアゲル」小説:神楽陽子 挿絵:シコルスキー
のあらすじなので違う
>>188 丁寧な解説ありがとう。
このあらすじで大賞受賞、一体どんな作品なのか、まったくのデマなのかはたまた高度な褒めちぎりなのかと、
この2週間の心の中のモヤモヤがようやくはれました。
明日はエア彼氏二巻発売か…
え
彼はエア暦の中を活きているのだらよ?
浮気した阿良々木暦さんを*して、想像の中の暦さんをいつまでも愛でるガハラさんを想像した
金庸作品の中でゴーストライター説まで出てるほど評価が分かれてるらしい「鹿鼎記」を読んだ。
ヒロインがそれぞれ、
A:世間知らずでお人よしな箱入りお嬢さま妹系。いきなり誘拐されて主人公の家に放り込まれ、
顔にラクガキされて泣かされたりしたのになぜか主人公に懐く不思議ちゃん。
B:お嬢様の姉貴分で主人公と喧嘩ばかりしている軽ツンデレ。初対面時から妹弟子をたぶらか
した主人公に敵意満載なのに、気づいたら妹弟子よりデレている恐ろしい子。
C:誰もが驚く驚異の美貌と意外な過去を持つ主人公の片思い相手にして元祖ツンデレ。闇の衣
をまとったゾーマよりガードが固く、おまけに高貴二枚目大富豪という少女漫画みたいな恋人
までいる超高嶺の花。正直なんで落とせたのか分からない。恋人涙目すぎ。
D:闇に潜む巨大宗教組織の教主夫人。いつもにこにこしている美貌の淑女だが、その笑顔のま
ま粛清もやっちゃう魔性の武術家でもある。男を手玉に取る妖婦かと思いきや実は純情だった
りするこのギャップ、分かっておられる。
E:わがまま放題に育った皇帝の妹姫殿下。主人公を気に入って叩くわ蹴るわナイフで刺すわと
狼藉の限りを尽くしてうっとりする生粋のサディスト……かと思いきや、キレた主人公の反撃で
ボコられた途端「もっと……(ビクンビクン)」とうっとりしだすマゾヒストだったと判明する。人前で
主人公をいじめ、二人きりになるとお仕置きを要求する、これなんてエロゲな人。
F:出会ったその日から主人公一筋に彼を護衛し続ける、掃除洗濯学問武術となんでもできちゃう
万能メイドさん。主人公がたとえ他のヒロインとデートしてても影から守り続けます。主人公が
たとえ仕事を丸投げしても、徹夜で全部片付けてしまいます。俺も欲しい。
G:えっ、いたっけ……?
と多彩で、ラブコメ脳の自分としては非常によかった。
恋人もちでも夫人でもなぜか処女。素敵ですね。みんな仲良しハーレムエンド。奇跡ですね。
それにしても主人一筋美少女戦闘メイドが40年前に誕生していたとは知らなかったぜ……
武侠小説とな。興味深い書き込みだが、ここではつまんない小説を褒めちぎってくれ。
>>196 なにいってんだよ、これまでも共産党宣言とかあったじゃん
武侠小説がどうこうってんじゃなくて、普通に面白かった小説を褒めちぎられても困るって話じゃないの?
このスレって作品を読む前に「これは面白いに違いない」と期待して読んで期待が外れた場合、このスレの範疇になるけど、
期待せずに読んだら意外と面白かったりする場合は、そぐわない内容になっちゃうんだよね。
期待せずに読んでやっぱり面白くなかった場合、書き込む気力がわかなくてどうにも無関心で終わってしまう。
やっぱり期待を裏切られた恨み節が強ければ強いほど、褒めちぎる原動力になる気がする。
武侠小説として読もうとしたけどヒロイン萌えしか残らなかったって褒めちぎりなんだと思ってた
>恋人もちでも夫人でもなぜか処女。素敵ですね。みんな仲良しハーレムエンド。奇跡ですね。
ここらなんか褒めてると言うより皮肉になってるしな。
とりあえず鹿鼎記とやらの信者がファビョってるってのは分かった
つまらないと言われて怒ってる人はいないと思うが。
7人妻がいるという部分はもともと大きな特徴なんで、超解釈ってわけでもないんだよね。
誤爆なのかどうか判断付きかねるって程度の話かと。
>>195 さすが金庸さん!
幼馴染の寝取られ率、実に100%!
お姉さんヒロインがレイプで処女喪失したら不評だったので
改訂版で未遂に変更しました!
金庸最後にして最大の駄作とか酷評するファンがいるくらいだからな
武侠小説なのに主人公がスネオかウーロンかという卑怯者で、武術とか全くできないのに最強の武器と
最強の防具を持ってるせいで武術の達人があっさりやられたりして涙目だし……
最高難度のスペランカーみたいなもんだと思えば楽しめる……かな?
>>172 普通に面白そうと思ってしまった俺はこのスレに毒されてるのか…
アニメ化した作品でも人によってわかれるしな
例を挙げると生徒会の一存とか禁書だけどな
>>205 面白いと思った、大いに結構。
さっそく読んでみようぜ。
そして感想を書き込もうぜ?
売ってもない物を、どうさっそく読むんだ
エアリードで
エアリードによるエアちぎりとな
アマゾンのカスタマーレビューじゃないんだから
期待を込めて星五つで
ってもうできなくなったんだよなしかし
あのカスタマレビューは酷いだろう…
それでも買ってもいないのに評価してるんじゃね?っての結構いるけどなw
昔は新刊のあらすじ貼るなんてことなかったと思うんだが…
褒めちぎり職人枯渇してるのか?
MW文庫の[映]アムリタのアマレビューがなかなかのほめちぎり
>>213 褒めちぎり読んで作者は西尾かと思ったらそんなことはなかったぜ
わかりやすい褒めちぎりだ
>>207 超能力で読み取るんだ!
今こそ見せるぞ超能力
>>217 もうささみさん@がんばらない は売ってる。
読んだけど一応、ベテラン作家のだけあって地雷という感じではない。
アムリタもパラパラ読んだ。
メディアワークス文庫はラノベとも違うみたいな触れ込みだが
実際の感じ、ライトノベルなのでここの対象にはできる。
219 :
イラストに騙された名無しさん:2009/12/20(日) 00:51:47 ID:8aCV+X8+
最原最早 さいばらもはや
親船最中 もなか
「真実を語るか虚偽を口にするか二つに一つの選択問題(イージークエスチョン)だ」
「ウソを言ったら殺す。少しでもウソが混じっていたら絶命させる。全て本当だったとしても(ry
「牙を剥け(プレパレーション)、《醜いアヒルの子症候群(アグリー・ダクリン・シンドローム)》」
「装填(ロード)、《青龍の心臓(ライト・マイ・ファイア》」
「獲物を貫け(クイック・アンド・デッド)、大団円(アポテオーズ)!!」
青い鳥症候群とかピーターパン症候群とかシンデレラ症候群とか
童話に症候群と付ければいいわけじゃない。
甲田症候群
発症者は死ぬ。だな、それは
ささみさん読んだ。
おもしろ過ぎて死ぬ
225 :
イラストに騙された名無しさん:2009/12/21(月) 00:48:01 ID:biUMW7Sj
ささみさん作中で当然のようにエロゲの話は出るし、涼宮ハルヒという単語も出てくる。
【生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録 1 (富士見ファンタジア文庫 ) 著:葵 せきな 】
ラノベ編集部によるラノベ読者のためのラノベらしい作品
ライトノベルとは本来、メインターゲットは中学生であるはずでる。
しかし、近年の読者層の高年齢化に伴い、作品も難解さを増してきている。
本作品は、本来のターゲットである中学生に向けた、ラノベの原点に戻る
実に実験的、挑戦的な作品であると断言する。
本作品を初めて眺めて、筆者は愕然とした。
まず考えてほしい、ラノベが想定している中学生の日本語能力について、
今までのラノベは、読者に中学国語レベルの教養を強要している。
本作品は、本来の大多数の中学生の語学力は「小学校4年生の国語程度」と考え、
正しく、大多数の中学生が理解できる作品として作られている。
素晴らしいの一言に尽きる。
次に素晴らしいのは、「俺、高校にいったら勉強も頑張るし、モテモテなるぜ」
とい中学生にありがちな妄想と願望をよく理解した設定
そして、中学生が大好きな漫画やアニメなどのパクリネタ、
中学生の頭の中と同様の一本道のストーリー展開も、面倒なことを考えなく良い、正に完璧である。
最後に、筆者は途中で書くのも考えるのも面倒になった。
どこを取っても中学生をよく理解しているという点で、まさに作者は天才と紙一重であると断言できる。
本作品の真の素晴らしさについては、筆者の稚拙な文章ではなく
以下のラノベ開放運動家、平塚らいとうの言葉を読んでもらいたい。
元始ラノベは膨大な余白があつた。――生徒会の一存発刊に際して――
元始、ラノベは膨大な余白があつた。真の青少年向けであつた。今、ラノベは難解なメタである。
他に依つて生き、他の光によつて輝く、病人のやうな蒼白い顔のメタである。
偖(さ)てこゝに「生徒会の一存」は初声(うぶごゑ)を上げた。
現代のラノベ作家の頭脳と手によつて始めて出来た「生徒会の一存」は初声を上げた。
この作家のなすことは今は只嘲りの笑を招くばかりである。
私はよく知つてゐる、嘲りの笑の下に隠れたる或(ある)ものを。
そして私は少しも恐れない。
併(しか)し、どうしやう作家みづからがみづからの上に更に新(あらた)にした羞恥(しうち)と
汚辱(をじよく)の惨(いた)ましさを。
ラノベ作家とは斯くも嘔吐に価(あたひ)するものだらうか、
否々、真の青少年向けとは――
泣空ヒツギの死者蘇生学 電撃文庫 著:相生生音(あいおいいおん)
作者名とタイトルで期待感がオーバーヒートする素晴らしい小説。
PNも含めて、独得のネーミングセンスが生きている。
泣空(なきがら)ヒツギ、氏姓偲(しかばねしのぶ)、唸吠去殺(うなぼえこころ)、メイドの冥途、鑿杭金土(のみくいかなづち)。
等など、独創的でエキサイティングなネーミングセンスも必見だ。
作者の相生氏は、沸いてくる愛の力、命の尊さを独得の視線で教えてくれる、素晴らしい小説だ。
読後には秋風のような爽やかな読後感を与えてくれるだろう。
想いの力が女子高生を狂人、無敵、最強にするのだから。
独得の文章センスも必見だ、シリアスシーンとコメディシーンの区切りをわかりやすく我々に伝えてくれるため、気持ちの切り替えがやりやすくなる。
これほど私の脳髄に的確に区切りを与えてくれた小説は他に知らない…
サービスシーンも美少女ゲーを目指しているツヤっぽさげな描写がたまらない。
ヤンデレも忘れてはならない、ヤンデレヤンデレ!ヤンデレ好きの方には無条件この文章センスに、尊敬の念をすら覚えるに違いない。
この作者はヤンデレ好きを萌え殺す作戦に出ています!2ページまるまるヤンデレ台詞を抜き出すセンスは素晴らしい!
矛盾なんて気にしないで勢いで押しきるこの作品に乾杯!
ヤンデレ好きの方々は、是非この本を手に取ってもらいたい、モーゼの石版のような輝きを手に入れる事が可能なのだから
230 :
イラストに騙された名無しさん:2009/12/30(水) 17:44:24 ID:7NEgJgYP
最初の名前羅列がやばい
作者名からキツイ
■ ガジェット 無限舞台 BLACK&WHITE (角川スニーカー文庫)
本来、何人かの相手と交わり子孫をたくさん残す<繁殖>の衝動が、覚醒のバグで主人公に対してだけに発動してしまった真白(天然系)、
<修正>の黒乃(貧乳)は、バグの原因の主人公を消そうとしたり、真白と主人公をガンガン繁殖させようと画策したりする。
しかし、主人公の従姉妹のリト(小学生)も、主人公にだけ覚醒してしまうバグを持った<包容>だった。
試着中に敵に襲われてデパートの中を走り回る、恥ずかしがりの真白
かいがいしくも、ときには汗びっしょりのシャツの中にもぐりこんで抱きつく小学生
黒乃は真白のバグを直したら消えてしまう、その運命を受け入れていたはずなのに、、、
先の読めない展開、世界の存亡と創造というスケールに、熱いバトルが炸裂する
もうエロゲにしか見えない
>>233 新年ちぎり初め乙!
ガジェットへのちぎりは、ザスニでラグナロクの作者がやってた奴も中々でした
ガジェットって確か受賞作だったよな
褒めちぎりスレでこんなこというのもなんだけど、スニーカーの迷走っぷりがよくわかるわ
多分選んだ人はハルヒとの違いがよくわかってないんだろうな・・・
なんだ
>>233は褒めちぎりなのか?
「公式の紹介文が日本語でおk状態」とかいう意味かと思ったぞ
>>235 ヤスケン的には「俺が受賞した頃と何かが違う・・・」って心境だったんだろうかね
まぁそんな審査員やってないで作品書けと言いたいが・・・・
スニーカーはどっちの賞ももう駄目だ
編集部が多分本当に何があたるのかわかってない
またはあんなのに賞を出さなきゃいけないほど送られてくる弾が無いか
今はネットの時代だしやっぱり悪評つくと辛いのかもな
あんなのっていうか、むしろ「これが散々騒ぎ立てた大賞?」
と言われているスニーカー側に悪評が付いてるじゃなかろうか
>>235 「本作品はいくつもの要素が絡み合った傑作である。
第13回スニーカー大賞において優秀賞を受賞したが、
選考時よりも深みを増した物語に、選考に携わった身としては驚きを禁じ得ない。
そして、ここまで作品の質を向上させた九重氏と編集者の技量に感服するばかりである」
(ザ・スニーカー8月号より抜粋)
これか?
内容にまったく言及してないので本気でほめてないなと思うけど、
褒めちぎりとみると微妙な気がするが。
翻訳
「俺が選んだ時はこんなんじゃなかった!」
「余計なことをしたのは編集だから文句はそっちに言ってね!」
選考時よりも深みを増した、って言ってるのが凄い
選考時はあれよりクオリティ低かったのかよ・・・
よく受かったなw
不可味……いやなんでもない
暗に編集が続き物にするために余計なことをしたって書いてるんじゃないのか
選考時より鷹見が増した
ガジェット読んだ。
確かに編集の指示?なのだか無意味なエロシーンが多いな。
壊体者とか懐かしいセンス。
この回の敵キャラとか、世界設定とかはいいんだけど
主人公とヒロインがなんか見たことある感じだった。
別に美少女で主人公に惚れなくていいから
普通に一人一人(困窮者、恋人とかも含め)のドラマ見してほしかった。
スレタイを読まないとは斬新でポップなセンスですね
別に普段のレスはほめちぎりでなくてもいいんじゃない?
八九寺真宵っぽいキャラがいた。
褒めちぎりが一ヶ月ないとかどうすんだよ
地雷を踏んだラノベ者はいなかったんだ、
喜ぶべきことじゃないかー。
もともと別になくてもいいネタスレだしいいじゃないか。
なくてもいいがあってほしい
そんなスレだ
ひさしぶりにすごい地雷を踏んだ。
レポートとかあるから今は無理だが、そのうちちぎりたいと思う。でも、俺の力量じゃ無理かもしれん・・・。
よかったらみんなも読んでくれ。
「神様のいない日曜日」を
……うちの本棚にあるんだが……
リヴァースキス 著:佐野しなの
世間には知らなくて良い世界、知りたくない世界が存在する。
例えばそれは女向けホモ。所謂ボーイズ・ラブというやつである。
これに嫌悪感を感じる方は少なくないだろう。しかし安心して頂きたい。今回紹介させて頂くレーベルは電撃だ。
さて、本作はラブコメである。主人公はごく普通の男子高校生。しかし「ごく普通」だろうが
ラノベの主人公が全て普通では話にならない訳で、彼は冒頭から普通ではない、
知らなくても良い、知りたくない世界を味わうことになる。
起きたら美少女になっていた。予兆もなく初っ端であり理由などない。敢えて言えば主人公特権である。
しかも単に女性化しただけでなく、自分の体は幽霊(男)に乗っ取られていたのだ。
ここで勘の良い方は気付くだろう。ラブコメである物語のメインはこの二人である。
美少女となった主人公に惚れる幽霊は、「惚れた女にキスされれば成仏して体を返す」と言う。
ホモ?違う。何せ主人公は美少女だ。でも中身は男じゃん。昨今のラノベに俺女なぞ珍しくない。
俺女なんか嫌だ?女になってしまった主人公に感情移入すればOK。相手の幽霊を一緒に気色悪がれば良い。
見た目が美少女なら中身がその辺にいる短気で短慮な男主人公でもOK?君は幽霊と気が合うことだろう。
無論そんなナルシストだかホモだか分からん展開は嫌な主人公と幽霊の織り成すコメディである。
それはそうと、ツンデレヒロインのツンツン→ツンデレ→デレデレの流れの中、
デレデレ期にになったら少しがっかりとしたという方はいるだろうか?
少なくとも私はデレデレになるより、ツンデレ時の微妙な匙加減が好きだ。それはラブコメにも言える。
ツンデレ中期の如き程よい距離感が良いのである。しかしこれは長編になると
「何巻にも渡って同じ展開繰り返すんだよ。早くくっついちまえよ」とウンザリする気分と
「でももう少しこの微妙な距離感を楽しみたいんだよなー」という心地良い距離感を求める、
そんなジレンマに陥った方はいないだろうか?
本作はたった一冊にも関わらず、長編を読んでいるような気分が味わえる。
そんな作品である。
自分の身体と恋愛するの……?
恋愛しなくてもいい
キスすれば。
俺はなんだかんだで楽しめたクチだからそれ以上は控えよう
美少女になる予兆はなかったが
美少女になってしまった理由はあったよ、リヴァースキス
ついでにいえば、主人公の側には友情はともかく
ラブはなかったのでラブコメというくくりでもない
あれ主役二人のキャラ造形がBL風味なんだよな
>>262 うんそれは分かってるんだ
ただ理由も確定なのかちょい怪しかったのと、男友達まで美少女版主人公に惚れてるんで
ただのコメディと言っても良いのか帯のキスコメディじゃ意味分からんかなーとか悩んでラブコメと言ってみた
言葉の選択下手でスマン
楽しむことは楽しめたが妙に疲れる一冊だった
だれか「海を見上げて」を褒めちぎってくれないかな
自分で挑戦したい気もするが、あいにく本は実家のどこかに埋もれてるだろし
マイナーだから難しいか
>>257 おいやめろ結構楽しみにしてたんだぞ今日読もうかとおもってたのに
綺麗なこころで読むことが出来なくなったよ、パトラッシュ・・・
>>267 そこでドニー・ナカジマの言葉に立ち返れ
>267
結構面白かったよ。途中から出てくる男はイマイチだけど、
新人にしては繊細な表現があったり、主人公に関しては丁寧に書こうとしてる感じがあった。
夕日のような、衰退していく世界の哀愁が感じられて、そこそこいい本だったと思う。
『神さまのいない日曜日』 著:入江君人 富士見ファンタジア文庫
まず始めに。再び同士諸君と見える機会を与えてくれた本書に感謝を。
さて、本作は第21回ファンタジア大賞を受賞し、富士見書房が満を持して発売した作品である。
選考の際に、時間を犠牲に質を向上させる賀東氏と質よりスピードを重視する鏡氏、タイプの異なる二人の先達から絶賛を受けた。
そんな作品を私ごときが批評するというのはおこがましいだろうが、懸命に努力しようと思う。なお、致命的なところは避けるがいくらかネタバレを含むのでご容赦願いたい。
本作は、神様に見捨てられ死者が死ななくなった世界において、「墓守」という特別な職務を担った少女を主人公とする。彼女は両親がいなかったが小さな村で暖かい住人に囲まれて平穏に暮らしていた。
が、ある日その平穏が『人喰い玩具』と自称する少年により破られる。村人全員が惨殺されるのだ。
話はその後、『人喰い玩具』の少年と主人公の少女の心の交流を軸に語られる。詳しくは、是非各自で読んでいただきたい。
271 :
2:2010/02/05(金) 19:03:01 ID:YIZ+9sNS
では本編の魅力を語ろう。
まず、ライトノベル市場で受ける要因はなにか、ということを私は問いたい。
いうまでもなく、その一つは掛け合いであろう。主人公とその仲間が軽妙で洒脱な会話をし、漫才のようなボケとツッコミが行われる。「生徒会の一存」や「化物語」のヒットを見ればそれは明らかであろう。
また、もう一つは感動である。古今東西「神作品」などという日本でしか許されないような表現で褒め称える作品の多くは感動要素が入っている。最近では電撃対象を取った「ミミズクと夜の王」や「曲矢さんのエア彼氏」などがそうであろう。
さて、では本作はどうかというと、なんとこの二つを両方取り入れているのである。しかも、集中力が長続きしないといわれる昨今の児童の傾向にあわせてか、一つの節の中で笑える掛け合いとシリアスなやり取りが交互に並んでいるのである。
さっきまで笑っていた相手と急に殺伐とした会話をしたり、殺伐とした、それこそ殺す一歩手前の会話がボケによってうやむやになるなど、作者の技術にきっと上条さんでも舌を巻かざるをえないだろう。
というか、なんでこの女の子は知り合いを殺した女の子とわきあいあいと話しているのだという疑問を読んでる最中数十回は覚えたが、そんなことは些細な問題である。
もっと不思議なことがあるのだから。
272 :
3:2010/02/05(金) 19:05:25 ID:YIZ+9sNS
それは作品の雰囲気である。空気感というのだろうか?
本作では作者が情報を出し惜しみすることにより、読者は終始作品世界に不思議な感覚を抱くことになる。
どういった世界なのかということが、最後までよくわからず、
まるで雲の上を歩いているようなふわふわと曖昧な気分にさせるのである
(雲の上を歩けば、実際は落ちるだけなのだが、そういうことを気にしてはいけない)。
「人喰い玩具」という二つ名にいったいなんの意味があったのか?
途中で出てきたキャラは本編に本当に必要だったのか?
「墓守」とはいったい何者だったのか?
「人喰い玩具」さんはどう考えても勇み足を踏んでたのになぜ主人公は突っ込まないのか?
なぜ我々は富士見ミステリー文庫という本作が出されるべきレーベルを救えなかったのか?
この本はいつになれば読み終われるのかなどという、
根本的な疑問が終始付きまとい、キャラクターの一貫性や感情移入の可否など次第にどうでもよくなるのである。
少し長くなりすぎた。実を言うとまだまだ書き足りないのだが、この当たりで収束に向かわないと、支離滅裂になってしまう。そこで、選考委員に絶賛された本作の素晴らしさを語って終わろうと思う。
273 :
終:2010/02/05(金) 19:06:48 ID:YIZ+9sNS
本作では伏線の上手さが、読者審査員や賀東氏から讃えられていた。
その通り、この伏線には私も素直に唸らざるをえなかった。
主人公は自分の村が襲われた理由を作中ずっと考え続ける、そして終盤になってようやくその謎が解けるのだ。実を言うとほとんどの読者は中盤くらいからその謎になんとなく想像がつくだろう。私も予想したとおりだった。
では、それは甘い伏線だったか?
そうではない。
実を言うと主人公も薄々自分の村が襲われた理由を察しているのだ。
そう。つまり、作者は我々に主人公と同じぼんやりとした不安を感じさせてくれるのである。
なんと思いやりに溢れる試みか! 我々を日常から解放せんとする革新的な手法である。
ちなみに、襲われる理由についてだが、
なぜそんなことをしたのか、なぜ対策を練ってないのかについて、作中一切言及はない。
主人公同様に我々もわからないのである。
この首尾一貫した態度に私は敬意を表する!
語りたいことはまだまだあるが、ここで筆をおこうと思う。
本書の素晴らしさは語りつくせないのだから。
願わくば、同士諸君が本作を読んで、私と体験を共有せんことを。
ぎゃあああああああああ。
やっちまった。長いからワードで書いたのコピペしてたら改行がおかしくなった。
誤字も多いし、読みにくくてすまない。
あと「2」の下から3行目「なんでこの女の子は知り合いを殺した女の子」
の二つ目の女の子は「少年」の間違いだ。
久しぶりすぎて、勘が鈍ったわ。
>>270-273 大作をありがとうw
俺も読んだけど、すげえ納得のいく褒めちぎりだわ
ふわふわ感がたまらなかった作品だったな
>時間を犠牲に質を向上させる賀東氏と質よりスピードを重視する鏡氏
ふたりとも大好きなんだけどワロタwww
これはいい褒めちぎりw
普通に笑えたw
>なぜ我々は富士見ミステリー文庫という本作が出されるべきレーベルを救えなかったのか?
レーベルの作者たちは、俺たちの願いを叶えてやろうと思ったからさ
しかし、悪い作品ではなかったがファンタジア大賞に選ばれるのか...
これといいシュガーダークといい文章に破綻はないが、これぞラノベって印象のものが最近少ないな
電撃大賞の絵師は椋本夏夜だしラノベ界はどこへ行くのだろうか
ロマンティック・サイボーグ 倉田 牛吾
手に取った瞬間に判る紙の厚さ。裁断面からも見てわかるように、いい紙をつかっている。カバーイラストもしっかりとした光沢紙を使い、大胆な色使いのイラストが映える。
その重さは、商品としての本の完成度の高さを感じさせる。腰帯までをデザインとして組み込んだカバーには感無量だ。
本文も読みやすいフォントサイズと行ピッチが読書経験を阻害しない。やや厚めの紙だからめくりやすく、読みすすめると、めくったページがしっかりとした手ごたえを与える。
ライトノベルの作法であるあとがきを潔く排除した自信は、読み終えたときの開放感をこれまで以上に感じさせた。
内容はどうしたw
>>278 久々にちぎりの傑作を読んだ気がする。
印刷会社と製紙会社の社員は喜んでるぞ、きっと(笑)。
>>278 ちぎりGJwww
内容に意地でも触れないところが「無理矢理」感を滲み出していて素晴らしいw
久々に趣旨をきちんと理解したちぎりを見た
むしろ俺にはちぎりの趣旨が良くわかったw
チラリとすら本文の内容を想像させないとか褒めちぎり技術が高すぎるw
<お茶が運ばれてくるまでに 〜A Book At Cafe〜 時雨沢恵一>
始めにことわっておくが、本作品は掌編集である。
小説というより絵本っぽいと作者自身どこかで言ってたような気もするが、
そもそも「自分の作品は小説というより云々」というのはラノベ作家の常套句だから
あまり参考にならない。謙遜で言ってるのかもしれない。あるいは本気で言ったのかもしれない。
どちらにせよはっきり言えるのはこの作品、確かに小説というよりは絵本に近いという事である。どっちかと言えば。
しかしこれ読んでキャッキャッ言ってるちびっ子の姿は想像し難いと思われる。というかいたら怖い。
では、たまにあるオシャレっぽい大人向け絵本みたいな奴か! と身構えた方、どうか安心してほしい。
作者に絵本と言わしめるだけあって、本書は全頁に挿絵がついている。
黒星紅白氏が水彩で殴り書……流れるような筆致で描いたメルヘンチックな(なぜか)猫耳のついた
愛くるしいキャラクターは、大の大人が人前で読むのにちゃんと勇気を必要とさせてくれる。
なお、本作品のコンセプトはタイトル通り「注文したお茶が運ばれてくるまでに読める16のお話」であり、
てっきり一作一作がその位の長さなのだとばかり思っていたら、1冊読み終えるのに大体十分弱ぐらいだった。
読み易さが身上のライトノベルでも、この早さは随一といえるだろう。
同じ本を何度も読み返したいけど、忙しい! そんなタイプの読者にはこの本をお勧めする。
時雨沢氏独特の平易な文章で、平易な正論が平易に展開され、平易に終わっていく。何の話だか解らない内に終わるものもある。
一般文芸にも切り込もうと「電撃のメディアワークス」が自社の名を冠して旗揚げした新レーベル、メディアワークス文庫。
その第一弾を飾るにふさわしい、実験的なのに口あたりの良い作品である。
油断すると味わう暇もなく口の中で溶けてしまうので、御拝読の際は重々注意されたし。
そーいや買ったけど読んでなかったなそれ
289 :
イラストに騙された名無しさん:2010/02/14(日) 12:32:01 ID:1i71c8wu
実は1つ1つの話がつながってるとか
全部読み終えて読み返すとまた違うとか(伏線などのため)
そういうのもなかった。
裏に真のあとがきが、とかも無かったな
あとがきが普通なのか。
普通っつーか、あとがきがない
ある意味、今までで最大のサプライズ
一般文芸だとあとがきがない物も多い
それにのっとってあとがきを書くのをやめてみた
でも「あとがき作家」の異名を持つ男が
あとがきを書かないなんて
コーヒー豆を淹れ忘れたコーヒーではないかね
苦いメッセージをマメに書かねばならぬと申したか
やっぱりあとがきにはエスプレッソが効いてないとな
もしかして、エスプリ?
もちろんブラックだよな
今更西尾ネタかよってツッコミ入れられないなぁ……
ちなみに278ではないが、文庫本の紙質と値段というのは、値段の順番でゆくと、
辞書なんかのタバコ巻けそうな薄い紙>文庫用の薄目の紙(スニーカーとか)>
ビジネス書籍なんかのざっくりした厚い紙(電撃はこれかな)
の順番になっており、
それぞれの紙の質で言うと、「薄いほど単価でいくと高い」ということが多い。
意外な話である。
だからもしかしたら、同じP数であれば、スニーカーの方が、
電撃よりも1冊ごとの印刷代はかかっているかもしれない。
まあカラーページの折り込みとか、最初にする部数とかで、
印刷代なんてなんぼでも変わるので単純な比較はできないが。
まあ、電撃のあの(たぶん普通の上質の中厚かその一つ下?)紙質でなければ、
川上は本を出せなかったと思われるのでそれもまたよきかな。
靴スレで紙の話になるたびに「薄い方が高いんだ」って力説する奴がいるけど、
電撃の厚い紙のほうがめくりやすいし、表紙が劣化しやすいから差し引きマイナスだよね
そうか。すまん、靴スレのぞいてなかったんで。造ってる側からすると、
「同じP数なのに、やすい紙使ってる方がぶ厚くてなんかお得感満載なんですけど。
しかも値段向こうの方が高いんですが。利益率高えなあオイ」
という感想になることが多いので、たびたび出るのかなあ。
古い気質の「文庫本出版歴が長い」出版社の、文庫本のスタイル→
一歩踏み出したけどまだはじけてない富士見→
今までとかなり違ったメディアワークス→電撃、
そしてそれ以降の諸々、と、紙質から見るラノベの歴史と変遷、
とかもおもしろいかなあと思ったもんで。すまぬすまぬ。
薄い紙の方が高品質のパルプを使ってるのと加工の費用が高いのかねぇ。
結局、流通にかかるコストとかを考えると相殺されると思うけどさ。文庫程度の場合は。
ダイソーの百円文庫本とか見れば
紙代とかは大した金額じゃないって分かるだろ
そこまで言うならMFの切れ端の入る装丁に言及しろよ
幼女が作業しているからだろ?
<神様のメモ帳 杉井光>
人気作家杉井光が織り成す青春ミステリー。ライトノベルでは珍しいミステリー物で、
ニート、社会不適合者をテーマとしており、この時点で社会派小説の匂いを醸し出している。
ある読者は期待を高める一方、難解な小説ではなかろうか、と不安視する読者もいることだろう。
安心していただきたい。決してそんな事はない。まずはページを捲ってみよう。
早々に美男美女が肩を揃えた見開きページに目が止まることだろう。
信じられない事に、ほぼ全員がその社会不適合者とされている人物なのである。
リアリティが無い? そんな野暮な事を言ってはならない。これは作者の気遣いである事に気づかなければならぬ。
人物造形をキャッチーにする事で、読者との距離をグッと縮めている。サービス精神なのだ。
こうして読者は心穏やかにこの小説の幕を開けることができる。粋なはからいである。
文章は主人公であるナルミの一人称で書かれている。親切心溢れる分かりやすい文章が素晴らしい。
等身大のナルミを紙面にぶつけた、と言っても過言ではなく、ナルミの心の葛藤がありありと読み取れる筈だ。
ストーリーはミンさんが経営するラーメン屋と、引きこもりニートのアリス宅を中心に進められる。
因みにアリスは誰がどう見ても美少女であり、さりげない挙動に読者は心を動かされること請け合いである。
ここまで書けば、いかに「神様のメモ帳」が素晴らしい小説であるかが分かっていただけるであろう。
ミステリーとしても読んでも傑作だ。あまりの結末に私はつい呆気に取られてしまったのだ。
そしてどんな話だったか忘れてしまうほど、小説としての完成度が高い。そこに驚くはずだ。
とにかく多くの人に読んで欲しい一作。そして夜通しこの小説を肴に語り合いたいものだ。
<半分の月がのぼる空 橋本紡>
いまや一般小説界でもその名を轟かせている、橋本紡である。
私はネットの評判を機に、この小説を手に取り、万感の思いで読み始めたのだ。
まず特筆すべき点は、薄さである。これは情緒的な事ではなく、物理的な薄さである。
薄く、そして軽い。故に腕が疲れない。何という読者に対する気遣い。
そして次に目を見張ったのは文体である。これが本当に素晴らしい。
難解でひとりよがりな文体が蔓延している現今に、このような極めて平易な文章に出会えるとは。
私は心を震わせ、頬に川を流した。泣ける小説、という評もあながち嘘ではない。
ストーリーは難病を抱える少女としがない少年の儚いラブストーリー。
著者はこの取るに足らないありきたりな題材を、巧妙に料理してみせた。
ヒロインである里香は前述通り、難病を抱えており、命もそう長くない。
そしてカワイイ。そしてツンデレ。まるで病人とは思えない言動もしてみせたりする。
主人公の祐一は心優しいどこにでもいる学生で、急性肝炎を患っているのを尻目に
里香の希望を叶えるため病院脱走劇を企て、案の定症状を悪化させてしまうほど、心優しい。
他の登場人物も特徴的で看護婦の亜希子さんは元ヤンキーであり
日頃の乱暴な物言いが鼻につくが、なんだかんだで心優しい看護婦なのである。
このようにバラエティに富んだ本書はアニメ化、はたまた映画化もされており
各方面で絶賛の嵐を起こしているのだそうだ。それも納得である。
飽きたので、ここらへんでお開きとする。
飽きたのでwwww
何回読んでも>278のは素晴らしい褒めちぎりだな
褒めて無いじゃん
http://www.youtube.com/watch?v=f9jdJ0XUI3o 「シュガーダーク 埋められた闇と少女」
(作・新井円侍/イラスト・mebae/スニーカー文庫)
バラク・オバマ氏がアメリカ史上初の黒人大統領に就任。
キングオブポップことマイケル・ジャクソンの永眠、ジンバブエでは地球でもっとも桁の多い紙幣100兆ジンバブエドル札が発行。
そして日本では46年ぶりに皆既日食が観測され、16年ぶりに政権が交代した。
他にも思い出せばキリがないほどの事件が多発した、まさに激動と呼ぶにふさわしい2009年。
ちなみに100兆ジンバブエドル札が一枚あれば卵が三つも買えるという。
地球規模で見れば明るいニュースばかりでしたとは言い難い一年であったかもしれないが、エンターテイメントの世界は相変わらず元気いっぱいだった。
国民的RPGドラゴンクエストとファイナルファンタジーの新作が同じ年に発売され、エヴァンゲリオンやマクロスといった劇場版作品が軒並み高い興行成績をマーク。
TVアニメでは「けいおん!」「化物語」等が高く評価され、ブルーレイメディアの牽引に大きく貢献したと評価された。
不況不況と判で押したようにあちこちで同じ言葉が叫ばれているが、そんな世の中でも良いものは確実に評価される。
革新的なシステムで驚異的なヒットを記録した恋愛シミュレーションゲーム、ラブプラスが誕生して、
ワンピースの最新刊の初版が史上最高の285万部発行されたのも2009年である。
そんなエンターテイメントの当たり年である2009年の最後を締めくくるべくこの作品は誕生した。
説明いらずの名作『涼宮ハルヒの憂鬱』以来、6年振りにスニーカー大賞の《大賞》を受賞した話題作、
『シュガーダーク 埋められた闇と少女』である。
『あとがきを読めば作者の全てがわかる』
というのは、高名な文学評論家がいったかもしれない名言である。
では少しだけ本作のあとがきをのぞいてみよう。
作者の新井先生曰く、シュガーダークは先生がかつてプレーしたレトロゲームがアイディアの元になっているのだという。
ここで本作を未読の方のために簡単に説明を入れておく。
シュガーダークの世界に登場するザ・ダーク(モンスターのようなもの)は完全に殺すことはできないが、
ある条件を満たした土の中に埋めると無力化することが可能であり、主人公のムオルはダークを埋めるための穴を日夜必死で掘っているのだ。
あとがきでネタ元になったゲームのタイトルは明かされていないが、「未知の敵を穴に埋めて無力化」という点から、そのゲームが平安京エイリアンであることは明らかだろう。
少しでも斬新なアイディアのゲームがでると露骨に影響を受けた作品がゴロゴロ転がりだす昨今、30年前のレトロゲームを見事な文芸作品として昇華させた新井円侍の才能は末恐ろしい。
シュガーダークはシリーズ化が決定しているので完全な新作はしばらく先になるかもしれないが、個人的に次はメトロクロスやエキサイトバイクをモチーフにした作品を読んでみたい。
さて、業界初の発売記念記者会見まで開いた本作だが、その記者会見ではこのようなキャッチコピーが掲げられていた。
『ライトノベルが変わる。スニーカーが変える。シュガーダークが変える』
なかなかしびれるコピーである。任天堂が新作ハードを発表する際にでも使ってくれないだろうか?
「ゲームが変わる。64が変える」みたいな感じで。
まぁそれは置いておいて、ライトノベルの新しい形を約束した本作には画期的な仕掛けがいくつかある。
その代表的なものがSNSだろう。
一部のケータイ小説にはすでに搭載済みのSNSだが、これがどんなものかというと、例えば表紙をめくった次のページに以下のようなことが記されているのだ。
・ハッピーエンドです。
・誰も死にません。
・誰も病気になりません。
女子高生が暴行されて妊娠して不治の病で昇天すればケータイ小説の出来上がりといわれるほどテンプレ化されているイメージの強いケータイ小説だが、そうではない作品も多数ある。
しかしメイン購買層の女子中高生は恋に勉強に大忙しであり、いちいち調べてる暇なんてないもん。
そこで登場したのがSNSである。あえて物語の展開を知らせることで読者は自分好みの作品を手にすることができるのだ。
この作品が率先してネタバレするというあまりに大胆な行為に名前があるのかどうかはわからないが、
私はこれをSNS(セルフ・ネタバレ・システム)と呼んでいる。
そしてシュガーダークは、ライトノベル独自の文化を生かしたSNSを採用しているのだ。
一般的な小説になくて、ライトノベルにあるもの。
そう、イラストである。
冒頭のカラーイラストで人物紹介や物語のハイライトシーンが描かれていることはよくあるが、シュガーダークはそこに一歩踏み込んでいる。
ストーリーのネタバレが描いてあるのではない。
ストーリーのオチが描かれているのだ。厳密にいうとラストシーンである。
あの猿の惑星のパッケージに勝るとも劣らない離れ業を披露している。
ttp://blog-imgs-29-origin.fc2.com/c/h/e/chelsea2ki/2009_08_31_01.jpg ※警告※
冗談ではすまされないレベルのネタバレ画像です。猿の惑星をまだ見てない方は決して見ないで下さい。
確かにこれは新しい。
読書とは何か?
その根幹に問いかけてくる秀逸な演出だ。
そしてこれはライトノベルにしかできないことでもある。
ライトノベルは変わった。
スニーカーが変えた。
シュガーダークが変えた。
シュガーダークは、いや、スニーカー文庫は自らの手でバベルの塔のように高く高く造り上げたハードルを、バベルの塔のように破壊して、その上をいとも容易くまたぐことに成功したのだ。
318 :
イラストに騙された名無しさん:2010/03/02(火) 21:02:39 ID:YHN0khFa
さて、なんとなく気づいた方もいらっしゃるかもしれないが、上記の文は全て昨年末に書いたものである。
2009年の締めくくりとして大晦日に投下しようと目論んでいたのだが、大規模な規制の巻きぞえを食らって今日までディスプレイの片隅で鎮座していた。
規制自体は少し前に解かれていたようなのだが私も学校行事等が忙しく、ここに来ることができなかった。
どこかの不埒者のせいで、無関係な自分の行動が制限されたことにビクビクとくやしい思いもしたが、
これも一つのシンクロニシティなのかもしれないなと今では思っている。
シュガーダークの主人公ムオルは雑兵として過酷な日々をおくっていた。
恐らく彼は幸せではなかったかもしれないが、絶望的に不幸だったわけでもないだろう。
しかしある日、何者かにハメられて無実の罪で魔物がうごめく闇の中に閉じ込められてしまった。
まさに絶望。
これは決して物語の中だけの絵空事ではない。
ときに私たちの日常は、出会ったこともない誰かのせいで狂わされていく。
私の通っていた高校はとあるスポーツが盛んで、全国大会に何度も出場していたが、ある年の全国大会開会数日前にレギュラーの一人が万引きをして、それが大きなニュースとなった。
当然、出場は辞退。罪を犯したのは一人だが全生徒が犯罪者のように見られる日々が続いた。
事件から数年経った今でも、その爪痕は深く残っている。
ファンタジーとは妄想を書きなぐった紙ではなく、現実を映す鏡でなければならない。
暗闇に落とされたムオルがそれでも希望を掴んでいく姿は、現実を生きる私たちに勇気を与えてくれるだろう。
シュガーダークはまさしくリアルな世界を描いた最高のファンタジーである。
本作と同時期に発売され、既に200万本のメガヒットを記録しているもう一つのファンタジー、ファイナルファンタジーXIIIと同等の体験をあなたに提供してくれることを保証する。
長い
ごめんなさい
自分でも思った。
なんか普通に褒めただけな気がするがw お疲れ
シュガーダーク読んでみたいけど、なんかなぁ
角川の策略にまんまとハマってしまうようで手が出せない
イメージ的には完成度は高いけど、面白さは普通ってイメージ。まさに大賞をとった感じの
長い産業で
平安京エイリアンは敵を埋めたら殺せたような気がする
埋めても一時凌ぎにならないとするとロードランナーではないかという気もする
どっちみちオッサンでないと分からないネタだが
『ライトノベルが変わる。スニーカーが変える。シュガーダークが変える』
スニーカーは「シュガーダーク」で、ラノベを超える。
業界最高新人賞、「シュガーダーク」
ミステリアスラノベシュガーダーク
――――――さ ぁ ふ え る が い い
みたいな
そこは「さあうめるがいい」だろ
FF13とかラノべ板ではわかりにくいだろうしな
すさまじい広告の割に予想を遥かに下回る売上だったってのしか知らねえよ
>>324 お前ワカメの方でコピペしただろ。最後「ふえる」になってるぞ
夏海紗音と不思議な世界をだれか褒めてくれ
あれはひどかったなー。
世界観の作り込みがいまいちだわ展開がことごとく御都合主義だわ……
夏海紗音と不思議な世界
ハルヒと生徒会足して3で割ったような感じ
これは間違いなく売れる!
332 :
1/2:2010/03/03(水) 21:58:58 ID:FTOu1nVP
ありすとBOBO -猫とマグロと恋心- /川崎康宏
GA文庫より、新シリーズの開幕である。
寡聞にして存じ上げなかったが、氏はGA文庫にて「蒸気帝国騒動記」なるシリーズを2冊ほど
出した上での新シリーズ開幕であり、しかも帯に記された「普段パンティはかない」の一文の
なりふり構わぬ背水の気合を感じ、いやが上にも期待は高まるというものだ。
さて、本編は僅かに未来の日本が舞台。まず主人公の一人、探偵事務所の職員・ありすが、
暴漢に襲われる男を助け、礼にとミナミマグロを一本受け取る場面から始まる。
この世界ではおりしもの健康食ブームでマグロは全世界で需要が高まり、密輸業すら成立する
すっかり高級魚となっているのだ。
このマグロが元で新たな騒動の種を呼び寄せるシナリオが展開する……とは登場人物の一人も
推測したが、そういうこともなく、ミナミマグロは無事に解凍され調理されて、事務所の面々と友人たち
の舌を楽しませる。マグロ丼に兜焼き、ネギトロ丼、マグロステーキとさまざまなマグロ料理が読むもの
の食欲を誘う。
さて、このマグロがトラブルの種になることにはないとは言ったが、まったくの無関係とも言えない。
このマグロをもたらした人物が事務所を訪れ、ありすを護衛につけてほしいと依頼してくるのだ。
聞けばその男はマグロのブローカーであり、マグロを狙う漁師とチャイナマフィアとの間での立ち回り
に危険を感じてのことという。
333 :
2/2:2010/03/03(水) 22:00:34 ID:FTOu1nVP
しかし所長であるグリズリーのボーボー(ボーが姓でボーが名)は、それを一言に断って捨てる。
彼女は学校あるから四六時中護衛なんて無理、受験もあるし、と。
なんという良識あふれる言葉であろうか? このような台詞を放つのが身の丈3m、体重500kgの
カナダ出身の灰色熊であり、その説得力と言ったらない。
そうして依頼をはねつけた事務所の面々だが、運命は否応なく彼らを巻き込んでいく。
マグロを狙うのは、日本産と言うラベルを武器に海外への転売を狙うチャイナマフィアに、マグロを
愛しているのは日本人だけ、マグロは日本で消費するべきだという漁師たち。
チャイナマフィア達は経済を見込んでほくそえみ、漁師たちは文化を守るべきと気炎をあげ、
そしてそこに介入するボーボーは、マグロ乱獲による生態系の破壊に警鐘を鳴らす。
三者三様のイデオロギーが対立し、チャイナマフィアはカンフーの技と点穴術と鉄扇を振るい、
漁師たちは太刀魚を忍者刀にホタテを手裏剣にウニを巻き菱にカジキマグロを刀にと活用し、
ボーボーは胸に秘めたサムライの心と合気の技で迎え撃つ。
はたしてその激突の末、生き残るものはだれなのか。
そしてその対立が進む中、そちらには関わらず気になるクラスメイトの目を引くために友人たちを
巻き込んでイメチェンを図っていたありすに、活躍の余地はあるのか――?
ぜひともその結末は、皆さん自身で確認していただきたい。
あ?ちょっと待て川崎康弘の新刊かよ!
つうかAliceの続編かよマジかやべえすぐ明日にでも買ってこなきゃ!111
海堂尊の会話の妙。
福井晴敏のリアルさ。
それを兼ね備える作品。
それが西尾維新作品。
若者のリアルがそこにある!!
>>332 アレ・・・? 何か読んでみたくなってきたんだがwwwwww
このスレ的な意味で褒めてるんだよな?な?
というかBOBOは電撃の「ALICE」が発売された時にゃ、
ラ板のトーナメントの男性キャラだかその他キャラだかで、
トップに輝いた程のアレではなかったか。
個人的にはイラストをえらく可愛らしくして、
アリス:お色気と萌え担当
BOBO:川崎分担当
にしたのは慧眼だと思うが、知らないヤツがこれを手に取ったら
脳みそとろける危険物だと思う。いいぞ、もっとやれ。
あと銃と魔法の第3作もおながいします。
気が付けば──知らず知らずのうちに、僕は火燐をベッドに押し倒していた。
左手は後頭部に添えたまま。
身体を乗せて、火燐を押し倒した。
僕よりもサイズのある彼女の身体は、しかし体重を少しかけるだけで──抵抗なくすんなりと、押し倒された。
火燐を見る。
火燐を見詰める。
うっとりしているかのような。
とろけているような。
そんな火燐の表情だった。
ヘヴン状態である。
「火燐ちゃん。火燐ちゃん。火燐ちゃん──」
妹の名前を連呼する。
そうするたびごとに、身体が奥の芯から熱くなるようだった。
火燐の身体も、強い熱を帯びている。
「に、兄ひゃん──」
焦点の定まらない瞳で。
火燐は言った。
口の中に歯ブラシを挿入されていることもあって、いやきっとそれがなくとも、呂律が回らないようだったが。
それでも言った。
それでも健気に、火燐は言った。
「にいひゃん……いいよ」
何が!?
何がいいの!?
と、普段の僕なら突っ込みをいれていただろうけれど、しかしもう僕のテンションもぐちゃぐちゃに融けていた。
ぐちゃぐちゃで。
ぐちょぐちょで。
じるじるして。
じゅくじゅくして。
出展・・・「化物語」「傷物語」より抜粋
854 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2010/03/07(日) 21:34:42 ID:5oIcGtcP
>>848 「押し倒した」という行動をわざわざ3回に分けて強調するんだな
まず「押し倒した」という行動を読者に先行的に伝え、
次いでどういう風に「押し倒した」のか細かい状況と合わせて描写
更にバラエティ番組の演出で別角度のカメラが捉えていた映像を連続放送するように
押し倒された少女のリアクションを描く、スピード感があるな
> 火燐を見る。
> 火燐を見詰める。
> 何が!?
> 何がいいの!? 他
も内容的にはほとんど前の行と同じを繰り返しだが
改行が入れる事で行頭に同じ単語が並び、主人公の吃るほどの困惑・興奮が地の文から伝わる
高等な技術なので決して水増しではない
ほとんどの文章が「僕は」及び「火燐」から始まるのも
人物以外の一切の描写をオミットするテクニックで、二人だけの世界の形成に成功している
「テンションもぐちゃぐちゃに融けていた」という馴染み薄い言い回しや
その後は擬音語で四行使うという高度な言語実験のコンボも
文法のタブーを犯す事で非日常的かつ近親相姦的なニュアンスを際立たせている
他で見たことねぇよ、こんな文章は
的確な言葉がこれ以外見当たらない
まらスレより引用
昔の夢枕獏でも読めばいいのに……
とか素で思ってしまった。いかんいかん。
すごいなあ読みたくなるなあ素晴らしい褒めちぎりだなあ
いや逆にシンプルなんだがくどくて特徴ある文体というか。
夢枕獏の文体のガイドラインとかでググると幸せになったりなれなかったりするかもよ。
西尾もゆめばくらまく好きなのか
>>345 パッと目を通したけど凄く面白いな
昔読んだ作品がただの筒井フォロワーみたいな印象を受けて
それ以来、夢枕とかんべむさしは読まなかったんだけど
こんな文体を獲得していたのかw
なんかラノベの始祖っぽいイメージだな
じっくり読んでくる、教えてくれてありがとう
>>347 おいおい
奴はタイポグラフィを用いた視覚的な詩だとか、
壮大な世界観のSFだとか青春将棋小説とか、マジでいろいろ手がけてるんだぜ
格闘と螺旋しか書いてないわけじゃないですw
夢枕好きな萌えオタが書いたって印象はある、中学生ぐらいの
そうだよ。
最近は鮎釣りと安倍晴明しか書いてないわけじゃないんだw
ある意味斬新というか一歩間違えるとギャグなんだけど
夢枕はこういう文体しか書けないって訳ではないよ
ただこういう作品を教科書にしてしまった作家ってのはギャグだな、悲喜劇だ
西尾のツッコミどころって文体じゃないと思うんだ
鯨の死体みたいにヒゲ一本残さずツッコミみ切れる感じか
よくそんなに「ツッコミどころ」が集まったよな
オリジナル作品とかデスノノベライズの評判はよく聞くけど
ホリックの褒めちぎりとか読んでみたいな
アスカ ―麻雀餓狼伝― 吉村夜
『狼になる』。自らの牙で、爪で、全てを勝ち取れ!
だれにでも経験があるだろう。自分のやっていることが酷く平凡でつまらない物に感じたことが。
本作の主人公アスカもその一人だ。学校で良い子を演じる自分に飽き、スリルを非日常を欲した。
そんな彼が見つけたのが賭け麻雀であった。10万の軍資金を40万に増やすほどやり続けた。
しかし、それだけでは物足りなくなり、終に麻雀で食べていく決意をする。
本作は嶺上を必ずつもるわけでも、雀牌で核爆発を起こすわけでもない。
非常にリアルな駆け引きを楽しむことが出来る。しかし、麻雀を知っている人しか読めないわけでない。
あとがきの前には役やルールの説明まで載っていて、初心者にも優しくなっている。
若い日の自分を思い出して床をごろごろしたいのならば是非手に取って読んで貰いたい。
フツーに褒めてるだけにしか見えん。
30万しか増えてないのに大した決意だ
ブックオフで麻雀無限会社39でも読んだんじゃね
359 :
イラストに騙された名無しさん:2010/03/14(日) 05:15:33 ID:tipa9ylY
とある魔術の禁書目録
50ページしか読んでいないが、本書が傑作であることは論を待たない。
著作者である鎌池和馬は速筆家で知られ、その執筆ペースは他を抜きん出ている。
常に3巻分のプロットをキープしているらしく1、2ヶ月の間隔で新刊が発売されるらしい。
わんこそばの要領である。食べたら継ぎ足され食べたら継ぎ足され……
わんこそばを食べ終えると得も言われぬ達成感が沸き起こる。要はスポーツなのだ。
鎌池和馬氏はこのシステムに着目し、「わんこ禁書」なるものを編み出した。
これによりファンは急増、読了達成感が若者の自尊心をくすぐり、禁書は現今の若年社会の源を担っている。
もはや娯楽もビジネス化しつつある今、鎌池氏の近年稀に見る逞しさは特筆に値すると言っていい。
このような多作家の出現で、商売作家の地位向上に拍車がかかるかもしれない。
でも、いいではないか。結局は金なのだ。単なる文字列が、幾多の諭吉と化する。これをファンタジーと言わず、何と言おうか。
とある作家の錬金術――そんな小説が出るならば、身ぐるみ剥いででも買いに行こうではないか。
360 :
イラストに騙された名無しさん:2010/03/14(日) 05:29:55 ID:tipa9ylY
とある飛空士への追憶
半ばあたりから斜め読みをしてしまったが、本書が傑作であることが論を待たない。
まず本書の軸とも言える機械の描写である。メタリックさが肌を伝うようだ。
プロペラもしっかりと廻っている。故に飛空しているという事実に説得力がある。
飛行機のゴチャゴチャした部分の描写も、ゴチャゴチャ感が出ていて、分かりやすい。
ヒロインであるファナのゴチャゴチャした部分の描写も、ゴチャゴチャ感が出ていて、分かりやすい。
ファナのおしっこシーンが、最大のハイライト言って良さそうだ。私は神に感謝した。
小説として完成されており、時には睡眠剤、時には低すぎる枕としても機能する。
このハイブリッドさに私は感服の意を包み隠せず、このように感想を叩き打つ運びとなった。
とある作家の錬金術――そんな小説が出るならば、身ぐるみ剥いででも買いに行こうではないか。
最後の一文だけ改訂されていないのはわざとかw
まさに無理やり褒めちぎった感じがするなwww
>>360 1章しか読まずに返してしまった…読めばよかった
おしっこシーン的な意味で
363 :
イラストに騙された名無しさん:2010/03/14(日) 17:14:23 ID:tipa9ylY
シアター! 有川浩
お正月に買って今年一年が思いやられてしまったが、本書が傑作であることは論を待たない。
存続が危ぶまれる小さな劇団をテーマとした娯楽小説であり、また主人公の成長小説でもある。
なんとあの人気声優沢城みゆきが属する劇団がモデルとなっているらしい。さすがは有川プロ、貪欲である。
沢城みゆきと言えば、もはやアニメ界とは切っても切れない存在。大人気ライトノベル、化物語にも出演しているのは皆さんも御存知であろう。
彼女はクールな大人から、リスの様な美少女まで演じ切ってしまう、声幅の広さを有している。
声優のアイドルかが進む中、唯一実力だけで勝ち上がってきた声優と言っても良いだろう。
その努力も功を奏したのか、第4回声優アワードで主演女優賞を授かったのだ。これは、すごい。
私は、どちらかと言うと、花澤香菜の方が好みだが、沢城氏にはこれからも良質の娯楽小説を書いてもらいたい。シアター!
極東ジパング探偵録 ようこそ大旋風ガール 立花薫
読み終えた瞬間、駅のホームからこの本を投げ捨てるか、自分が飛び降りるかしたい衝動に駆られたが、本書が傑作であることが論を待たない。
まず本書はミステリー小説と言うジャンルの中で発刊された作品ながら、ミステリーの枠を飛び越えた意欲作である。
そのトリックは、誰しもに理解させるために意図して張り巡らされたものであり
理解と言う範疇を超えたところにある傑作である。そのため、一部の読者にはそれがトリックであると言うことすら
認識できないうちに読み終わってしまった人も多いのではないだろうか
最大の見せ場といえば、どこが見せ場と言っていいのかよくわからない上にキャラクターも特に印象に残るものはなく
読者に不快感を与えないと言う配慮を守ったキャラ作りを徹底していると思われる。
こうあっさりと話すと、大した内容ではないように思われえるだろうが、読後の疲労感はまるでフルマラソンを走りきったような印象であった。
それだけを見てもこの作品が間違いなく素晴らしい内容のものであり構成に語り継がれるものであろう
この感想を読んだあなたには是非とも読後の疲労感が未だに後を引く私に代わって二巻を読んでいただきたい
まさにこのような作品が世に出たこと自体、とある作家の錬金術――こんな小説があるならば、生爪剥いででも買いに行こうではないか。
流行らすなw
アスラクライン 14 三雲岳斗
読み終えた瞬間、物語の完結という言葉の意味を深く研究したい衝動に駆られたが、本書が傑作であることが論を待たない。
まず本書はある作品の後日談として発刊された作品ながら、後日談の枠を飛び越えた意欲作である。
作家の中にはせっかくの余韻の美しさに気がつかず、後日談として読者の想像の幅を狭めるような余計な公式設定を付けたすものが多いが、
あえてその誘惑に打ち勝ち、最終巻のラストで残した余韻をさらに増幅し、むしろ読者の想像の余地を広げた点がこの作品の後日譚として傑作たるゆえんである。
その余韻のスケールゆえ、一部の読者にはすでに物語が終わってしまっていたことを理解したくなかった人も多いのではないだろうか 。
さらに最大の見せ場といえば、名前だけは登場していたもののいままでまったく物語に登場していなかった義妹の満を持しての登場である。
本編中に強引に短編用のゲストキャラを突っ込むことで本編の内容から浮いてしまっている不幸なキャラが誕生するケースが多いが、
本編に影響を与えさせないと言う配慮を守りつつ本編に影響を与えない形で余韻の増幅役として組み込む形でゲストキャラを上手く生かしていると思われる。
さて唐突であるがこの作品は名作の中の名作であるといえよう。
なぜなら物語完結後も余韻にふけり、続きを知りたいという欲求が残る作品は名作といってよいと私は考えるのだが、
この作品はそのような程度の余韻では収まらず、本編どころか後日譚を読んでもなおさらに続きを知りたくなるスケールの大きさがあるからである。
この感想を読んだあなたには是非ともこの作家の他の作品の同様の手法による余韻の記憶が複合的に重なって
もはや深酔い状態となった私に代わってこの作家の次回作を読んでいただきたい。
まさにこのような作品を次々と生み出すこと自体、とある作家の錬金術――こんな小説があるならば、身ぐるみ剥いででも買いに行こうではないか。
368 :
イラストに騙された名無しさん:2010/03/14(日) 21:28:26 ID:tipa9ylY
もう一つ書こうと思ったらプチブーム起きててちょっと恥ずかしい。
>>368 書いちゃいなよ!
ユー書いちゃいなよ! !
褒めちぎりの型がついに誕生したというのか
たえちゃんはもう中学生なんだろうかね
>>372 なんか叩きが集中的に発生して追い出しちゃったんだよね
あれって「アンチの自演?」って思うくらい統率とれてたよね
いやそれまでは話の流れの中にたえちゃんが出てたのが、すげえ無理矢理出て来たからな
正直いらないのは確かだった
まあいなくなったにせよそれからたえちゃんネタを外したにせよ、そこは本人次第で俺達がどうこう言うところじゃないだろう
バイトでウィザード
この作品を手に取った時のことはよく覚えている。
それは良く晴れた日の午後のことだった。
三月しては肌寒く、風も強かったが、空気は驚くほど澄んでいた。
いつもより高く感じられる空を見上げながら、私の心ははやっていた。
時間帯のせいだろうか。書店には人が多く、活気があった。
新しい本を選ぶ時はどうしてこんなにわくわくするのだろう。
棚に並べられたタイトルの数々をじっくりと見てまわる。
店内に流れる軽快な音楽にあわせて心が躍るようだった。
小学生のころからずっと変らない。私にとっての至福の時間だ。
店を出て時計を見ると、いつの間にか三十分もたっていたことに気づいた。
書店の袋を小脇に抱え、のんびりと家を目指すことにする。
時間がすぎてゆくのがもったいないような、心地よい午後だった。
新しい本との出会いを通じて、人は一時でも満ち足りた気持ちになれる。
この本がもたらしてくれた幸せを、私は忘れでいようと思う。
読んだ感想を書けよw
バイトでウィザード
この作品を読了した時のことはよく覚えている。
それは良く晴れた日の夕暮れのことだった。
もうすぐ春なのに肌寒く、北風すら吹いていたが、沈む太陽は驚くほど大きかった。
いつもより赤く感じられる夕焼け空を見上げながら、私の心はおちついていた。
時間帯のせいだろうか。帰宅する子どもたちが多く、外には活気があった。
夕暮れ時にはどうしてこんなにわくわくするのだろう。
各家庭の夕餉の支度の匂いをじっくりと堪能する。
5時に流れる夕焼け小焼けのしらべに心が躍るようだった。
小学生のころからずっと変らない。私にとっての至福の時間だ。
外を眺めつつ時計を見ると、いつの間にか三十分もたっていたことに気づいた。
先程読了した本を手にとり、のんびりと本棚に入れることにする。
時間がすぎてゆくのがもったいないような、心地よい夕暮れだった。
この本と出会うことで、一人で平穏にすごす時間の価値を再発見することができた。
この本が思い出させてくれた幸せを、私は忘れすにいようと思う。
妹がいることによる災厄をこの主人公と共有できた喜びも忘れはしない。
もうすぐ妹が帰宅する。
私のささやかなしあわせの時間ももうすぐ終わるのだ。
375も377も素晴らしい
30分で読めるなら手に取ってみよう
化物語 西尾維新
事の始まりは大晦日の二日前である。母がお年玉代わりにと、商品券5000円を僕にくれた。
「それで何か買いなさい」突き放すような口振りだった。
僕は思案を巡らした。何を買おうか。シューズもすり減ってきたし、靴でも買うか。
いや、それは負けな気がする。めでたいお年玉なのだ、消耗品ではなくずっと残るものがいい。
頭の中で電球が灯った。そうだ、化物語の原作を買おう。
当時、化物語というアニメが放送されており、僕は色んな意味で衝撃を受けていたのであった。
アニメ一話を観た後、「一体どんな小説なんだ」と興味本位で本屋に足を運び立ち読みを試みたが、それを防止する仕様になっていた。
値段を見ると、またも衝撃を受けた。鈍器で殴られた。上下巻で3000円であったのだ。ぼくは身を翻す他が無かった。
でも――手にある商品券に視線を落とす。今ならその化物語を手にする事が出来る。
子供向け小説に漱石三枚分を叩くのには気後れするが、そもそもが不労所得なのだ。よし、残り2000円分で他の子供向け小説でも買おう。
いてもたってもいられなくなった。ジャージをジーパンに履き替え、上は適当な服を羽織った。
自転車に勢い良く跨った。ペダルに足を置き、精一杯力を込めた。たちまち僕は風になる。
心が踊っている。刺すような寒気が、この時ばかりは心地が良かった。色んな要素が僕を囃し立てている気がした。
待ってろよ、ひだぎ――笑える小説らしいから、腹筋をズタボロにする程笑ってやる。母に心配されてやる。
僕は遠足気分でイトーヨーカドーに向かっていった。
もはや買ってすらいないのか。
このスレのレベルの高さは異様だな。
内容に触れたくないってことだろう?
読まずにつまらないのがわかるわけないし まさかね
1章でもう読みたくないってパターンはあるけど
このパターンも変則手として最初は目新しかったけど
正直食傷ぎみだ
涼宮ハルヒの憂鬱
ボクがこの本を読んだのは大学生の頃でね、もう5年以上前になるのかな。
ちょうど新しい小説を探していましてね、スニーカー大賞?だったか何だか…
とにかくそういう立派な賞をもらった新作だということで目についたんですわ。
いや、お恥ずかしい話なんですけどね。
ちょうど君が望む永遠っていうアダルトゲームが流行ってた頃で。
それに出てくるヒロインとこの小説に出てくる女の子の名前が似てるんで
「ついに小説化したのか!?」なんて思ったりしてね。
ハハハ、こういうのゲーム脳っていうんですかね?思い返せばボクもひどいオタクだったもんだ。
おっと、話が脱線しちゃいましたね。
それでまあ、学校帰りに涼宮ハルヒの憂鬱を買ってきたわけなんですわ。
ボクもあまりたくさん本を読む方じゃないので難しいことは言えないんですがね。
あの当時っていうのは、それまで流行ってたファンタジー作品が少しずつ目立たなくなって
今で言う学園モノみたいな作品が増え始めた…そんな時期だったように思いますね。
いわゆる過渡期ってヤツなんでしょうかね?
それまでジュニア文庫とか呼ばれてたのがライトノベルって言われるようになって。
2ちゃんねるでも「ラノベ」って略すべきだ! いや「ライノベ」って略すべきだなんて派閥があってね。
議論用のスレまで立ってた気がしますね。いやぁ懐かしい!歴史ロマンですね。
あぁー、すみませんね。なんだかボクの昔話みたいになっちゃって。
でも印象深い作品ってのはなかなか忘れられないものでね。
やっぱり本ってその人の思い出の一つになれると思うんですよ。
最近になって涼宮ハルヒもアニメになったみたいで…ええ、これは本当に驚いたんですが。
「ウッソだろ!?」とか「マジかよ!」とか思わず呟いちゃいましたね。
でもアニメは概ね好評みたいでね。昔に小説読んだボクなんかはちょっと複雑な気持ちでしたよ。
なんだか長い上に中身のない話しちゃって申し訳ない。
涼宮ハルヒの憂鬱。これはオススメですよ。
>>383 なんだろうこの聞いたことあるような語り口思い出せそうで思い出せない悔しいっでもry
この流れで結局中身に触れないのかよって笑ってしまったんだぜ
ガガガ文庫「サキちゃんと天然さん」陸凡鳥
初めに言っておく。この物語は単なるラノベでなく、哲学書である。
さて物語は、ジョーカーを目指す少女、サキちゃんこと火花咲樹の登場で幕を開ける。
ジョーカー、この不吉な響きを持つ単語の意味するものは「トークで生計を立てる講談師」、
つまりは言葉を生業とするものたちである。そして彼らジョーカーは厳正なるホストコンピューターの
審査の元、互いに小噺を披露しあい、雌雄を決するのである。
英断である。
例えば、漫画という視覚に頼った媒体で、素晴らしい料理や音楽といったものを語ればいくらでも
ごまかしが効くが、そこで絵画や彫刻といった視覚で確認できるものを示せばごまかしは効かない。
そして小説と言う言葉を連ねて物語を紡ぎだす媒体において小噺を披露しあって評価するのは、
まさに一切のごまかしの効かない挑戦と言うべきである。
それはさておき主人公のサキちゃんは、果断なる行動力に満ちた人物である。講談師たちの掛け合い
という体裁が舞台設定の根幹にあるこの物語の必要上、ツッコミ役も配置されるのだが彼女はそれを
省みることなく自らの目的に向かって邁進し、振り返ることはない。その度が過ぎて自分の行動原理の
いくらかはまったくの誤解であることすら判明するのだが、それすら彼女を止めるには満たない。
物語の合間に差し挟まれる幾多の小噺、その出来に勝るとも劣らないストーリー展開、そしていかなる
言葉を以ってしてもその思いを曲げない主人公。
>>385つづき
私は悟った。
つまりこの物語は、一見軽妙で浅薄な三文小説を体をなしながら、その実では言葉の無力さを
訴えかけているものなのだと。言葉とは有意義なものでありながら、時に無力なものであると。
そう――この物語は単なるラノベでなく、哲学書なのだ――!
それに気付かされた私は、当然行動に出た。
今まで私は、怠惰にもアンケートはがきを出すことがなかった。例外は、今後の展開に影響するという
「俺の妹がこんなに可愛いはずがない」4巻のみであった。
しかし今回ばかりは、私も無力な言葉を紡ぐだけではいられない。差し挟まれたハガキを探り当てると、
この物語に触れたことで湧き上がった私の素直な心境を、書き綴ったのだった。
行動するといいながら、狭い自由書記欄にいかに自分の心境を正確に書き記すべきかに悩むという、
皮肉な状況に唇を歪めながら――
なお蛇足ながら、この物語の主人公について私が感じたことを別の場所に記したので、
お手間でないならそちらも併読ご参照いただけたら幸いである。
ttp://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1256031643/507
涼宮ハルヒの憂鬱
ピー! ――剣の様に鋭い笛の音が、フィールド上を駆け巡った。
CSKAモスクワのフリーキックである。本田は悟った。これは願ってもないチャンスだ、と。
本田は、傍らに転がっていったボールを拾い上げ、地面にそれをセットした。
これは意思表示である。――俺に蹴らしてくれ。いや、俺が蹴る、という強い意志表示。
歩み寄ってきたマルクゴンザレスも本田の意を汲んだのか、「お前が行け」と目配せした。
本田は薄ら笑いで感謝を表現した。信頼してくれているということが、何より嬉しかった。
距離は30メートル弱ぐらいだろうか。もちろん本田の心中には、クロスを上げるという選択肢はハナから無かった。
不思議と周囲の歓声も気にならなかった。見るもの聞くもの、全てが日常のようであった。
キーパーはバロップ。名前は知っているし、スペインでも指折りの選手であることも事前に耳にしていた。
でも、関係なかった。どう転んでも、いい結果に繋がる気が、根拠もなくしていた。
ふぅ。一つ息を吐く。それを合図に、一歩、また一歩とボールとの距離を取った。
よし。右足で地面を蹴り、助走に入る。本田の瞳には、もうゴールマウスしか映っていない。
ドン―― 本田の左足が、火を吹いた。
さすがに面白くないです
ですよね。目がさめたよ。後悔はした
蓬莱学園の初恋
お前らも一度くらいはその名を聞いたことがあるだろう。
この蓬莱学園の初恋はマジにストロング・スタイルのラヴ・コメディだ。
どこのどいつだろうとコイツを手に取ったからには、脳髄に熱いパトスがほとばしって
ちっぽけな心もMAXヴェロシティで飛び出すぜ!ワァーオ!
お前が近頃出回ってるタチの悪いヤクみてえなエロゲーだか何だかと区別のつかねえ
クソッタレのラヴ・コメもどきにイライラきてるなら今すぐ買って読むべきだぜ!
さて、それじゃあお楽しみをスポイルしない程度にコイツのあらすじだけを教えておこう。
舞台はお前らの大好きなウルトラスケールの学園都市だ。
主人公の朝比奈純一はごった返す群集の中にいる一人の少女に恋をする。
…会ったこともない、名前も知らない少女だぜ。一目惚れってヤツさ。
純一がスゲエのはここからだ。
その少女に会いたい一心で大騒ぎをやらかしたり、深刻な事件に巻き込まれながら出会いを目指すんだ。
大騒ぎ…といったが、まあほとんど戦争だな。半端じゃないね。
クソッ! スペースが足りねえから下に続くぜ!
上の続きだぜ!
純一少年が名も知らない少女の一体どこに惚れたのか、
周囲の迷惑をかえりみず、どうしてこんな無茶がやらかせるのか、
突然当事者にされた少女はこの有様を迷惑に思っていなかったのか…
俺にはとうとう最後まで良くわからなかった。
だが、俺は大切なことを思い出したよ。
どんな無茶でも理不尽でも、その動機が愛である限り、
それは一つの偉大な物語になるんだってことをね。
そう、昔からライトノベルで繰り返されてきた真実じゃあないか。
お前らは忘れちまっていないか?愛ってのは…尊いものなんだ。
人類が男と女に分かれて生まれてくるのは、お互いを愛するためなんだからな。
朝比奈純一は…あくまでも設定上は、ノーマルな少年だ。
無尽不屈のヴァイタリティと、ボブスレーをニトロでかっとばしたような
メンタリティを持ってるって事意外は、俺たちとどこも変らない人間なのさ。
ああ、クソ! マジにコイツはすげえ男だぜ!この愛の物語にふさわしい!
もしこいつがエンジェル・ハウリングの主人公だったら
あの長い話も一巻で終わってたんじゃないかって思えるほどだ!
うらやましい話だよ。もし俺に惚れてくれた女がいたとして…
そいつが大戦争をやらかしながらまっしぐらに告白しにきたらどうしよう!?
自衛隊をよんだってムダだ。チャチなヤンデレなんて目じゃないぜ。
こんな胸キュンな話があるか? 失禁しながらOKするしかないだろう?
まあ、後は読んで確かめてくれ。マジぶっちぎりでオススメだ。
古い本だから古本屋を探すといいぜ。いいか、間違えるなよ。古本屋だ。
蓬莱学園の初恋はガチでいい小説なので、
あまりヒーハーしないでもおすすめである。
決して「中村博文が珍しくちゃんと色塗ってるから買う。しかも肌色の挿絵」
とかいう、バブリーズやエロ本の延長線上で買ってはいけない。
あと、その中村氏の挿絵があまりに遅れたせいで、作者側も堪忍袋の緒が切れたり、
挿絵が美樹本氏に変わってしまったり、
蓬莱学園の革命が2巻まではもしかして間に合ったのではなかろうかとか思ってはいけない。
三枚舌の兵衛は彼の筆によってのみ産み出される下品で憎めない男なのだ。
とある魔術の禁書目録
グインサーガの正統な後継者。めざせ100巻!
灼眼のシャナ
私がこの怪作と出合ったのはごく最近のことでありました。
私は半月もの間、寝食を忘れて灼眼のシャナに打ち込みました。
いや、正確に申し上げるなら読み進めようと苦心していたのです。
当初私はこの作品をアングロ・アメリカか東アジアから輸入された
不完全な翻訳文学ではないかと疑いました。
そのくらい灼眼のシャナにおける文体とその構成は
我々が日常用いている言語と性質を異にしていたのです。
しかし、私の認識が全くの間違いであるということも同時に直感していました。
ライトノベルズには幾何学的な手法を用いて
深謀遠慮たる主題を表現することがままあるのです。
かつて上遠野浩平氏が著した『しずるさんと偏屈な死者たち』の
冒頭を知る方には私の申し上げる意味がきっと理解できることでしょう。
私は深く静謐な思索の果てにこそ、真実の灼眼のシャナへ至るのだと確信し、
全ての私財を投げうってでも第一巻を読破することを決意しました。…
(中略)
…私は灼眼のシャナを義務教育課程に取り入れるべきではないか、と愚考します。
日本国は敗戦以降、国民の生活様式をはじめ言語、精神性に至るまで大きな変化を遂げてまいりました。
現在の日本国民にはライトノベルズに親しみ、ツンデレを尊しとする精神が息づいています。
灼眼のシャナは特に中学校のおける国語教育に多大な貢献をもたらすことになるでしょう。
形式的に文法を学び、文字・熟語を暗記するよりも
杓眼のシャナをつぶさに観察した方がはるかに知恵を得られるものです。
私は灼眼のシャナを通じて日本国、ひいては全世界が芸術とコミュニケーションの
新たな段階に臨むであろうことを大いに慶び、ここに紹介する次第であります。
中略するなww
創竜伝
(前略)
(中略)
(後略)
流水大説
(全略)
とある科学の禁書目録
とある科学の禁書目録は、ライトノベルにとどまらず、壮大なフィクションの歴史の流れ
のなかで”小さな巨人”としての地位を築いてきた。
古今東西のストーリーを、単純化し作者の解釈を通じて、歴史的前提知識不要の
わかりやすい形に変換して提供してきたからこそ、人はとある科学の禁書目録を
世間的な様々な固定観念に縛られない自由な発想の師として、また思想上一度は経験する
大切な通過儀礼の顕在化として語りついできたのである。
その源を、文化的にはギリシャ神話に求めるにせよ、規模の上で旧約聖書に求めるにせよ、
今はとある科学の禁書目録は主要購買層の中学生の自由な発想の方向性の多様化に従って、
ますますその意義を大きくしていると言ってよい。
頭の柔らかい中学生の頃の想像力の存在感は、激動の現代のみならず将来にわたって、
大きくなることはあっても、小さくなることはないだろう。
「とある科学の禁書目録」はそのように多様化した対象に応え、宗教や神話等の歴史的に積み上げられてきた
ストーリーを作者自身の解釈を通して収録することはもちろん、
新しい世紀を迎えるにあたって、既成の物書き上の因習の枠を超える新鮮で強烈なアイ・オープナーたりたい。
その特異さ故に、この存在は、かつて富士見ミステリー文庫がはじめて推理小説界に登場したときと、
同じ戸惑いを読書人に与えるかもしれない。
しかし、時によって紡がれる物語は流れて、物語の設定も変わる、時を重ねる中で、精神の糧として、
心の一隅を占めるものとして、次なる文化の担い手の中学生たちに確かな評価を得られると信じて、
ここに「とある科学の禁書目録」を賞賛する。
オプーナにしか見えない
確かに流水は何をどう語ればいいのかすらわからないからなw
流水のコズミックは俺にメラの練習をさせようとした思い出深い作品だった
壁に叩き付けるまでが流水
消閑の挑戦者を褒めちぎろうかと思ったんだが
これデビュー作だったんだな。
なんだか申し訳ない気がしてきた。
>>404 大事なのはその小説がつまらないかどうかだよ遠慮することはない
地雷を掴んだ悲しみを力にしてただ褒めちぎればいいんだよ
上のほうにあるやつ、暦彦の文章を改変するところまではまだ良かったんだが、
書籍タイトルすらをも改変してるために結局何がやりたいのかよくわからなかった
変換できないかられきひこって打ったら暦になっちゃった
409 :
イラストに騙された名無しさん:2010/03/21(日) 18:56:08 ID:JgxZVMcG
ナイトヘクサ
時に埋もれた玉石を求めて手にとって見たこの一冊
あらすじで主人公は「全てにおいて平凡〜」と書かれていたが
実は平凡なのは、少年の傷つきやすいハートを守る隠れ蓑。
昔は優れた少年だったという余裕な姿勢に
「努力型主人公」とはまた違った趣を感じる。
ストーリーの概要は定番の学園と能力バトル物で読みやすい。
登場人物の名前、異能力の名称等、ダークで
センスを凝らした名称を多々扱っている。
等身大の飾らない想いをぶちまけながら命がけで闘う姿勢は
読者を置いていきそうな勢いがある。
そしてネタバレであるが、美麗なイラストで描かれた
少女が死んでしまう、という悲劇展開にて場を盛り上げ、一巻の
幕が閉じるのだ。あざといまでの手法には感服せざるを得ない。
総合評価:「時間ヨ戻レ。」
邪気眼www
確かに戻ったほうがいいな
>>391 あくまで古本屋をすすめるのは、よっぽど地雷だったんだなw
>>411 真面目な話、発売されたの200年近く前だから、店先じゃあまず見つからんだろう
うん、まぁ、すまん、真面目な話とか言ってすさまじい誤字かました……
化政文化期の黄表紙か……
東海道中膝栗毛と同時代だな
古本屋でも見つかるのは状態最悪のばかりだぜ
自分はああいう勢いだけで一冊書いちゃったような作品は大好きだ
ていうか最後泣いた
あれは前提としての「蓬莱学園」を許容できるかどうかで評価違う気がする
一度でも、原作たるメイルゲームに参加した人なら分かるだろうが
小説の本筋に直結していないトラブル程度なら
これぞ日常と言わんばかりに被害者当事者になってたもんな。
418 :
390:2010/03/24(水) 13:37:26 ID:xVDqbdOq
あーすまん。
初恋だけ読んでやめちまったから他の蓬莱学園の事は知らないんだ。
まあこういうスレだし褒めちぎられた時はお互い様って感じで流してくれ。
俺の評価は上の通りでアレだが
世間では定評のある作品だから、試しに読んでみても良いんじゃないかな。
メイルゲームなつかしす
俺がDM買ってた頃はまだ宣伝してたな、何だったか忘れたが
とある魔術の禁書目録 一巻
最初に謝辞を述べさせて頂きたい
このスレに住まう皆々様にしてみれば、この本は紹介などされずとも十分に知っているのだろう
また、今までこのスレで多くの才人がPCと向かい合い時間を費やしてこの本を紹介したことも知っている
それでも私はこの本を紹介したい。この本を読むことで、私はそれほどの衝撃を受けたのである
作者である鎌池氏は紛れもないく異才であろう
独創的な擬音語や他に類を見ないルビの数々は鎌池氏の才能を怒濤のように激しく我々に伝えてくる
また表現一つとっても並の作家とは比較にならない。鎌池氏は既存の作家が歩んできた道の延長線上にいる作家ではないのだ
孤高。そう孤高と評するべきであろう。異才が彩る孤高な文章は今までのライトノベルでは得られなかった感慨を皆様に与えると確信している
だが、恐ろしいことに鎌池氏の才能はその程度では終わらない
現代物理学に対する大胆も極まる解釈を土台にした膨大な設定は凄まじいの一言に尽きる
超能力という主要設定を見ても、量子力学の解釈問題についてコペンハーゲン解釈や多世界解釈などとは全く異なる解釈を打ち出し、
それに基づいた論理を組み立てていることからも恐ろしさの片鱗が見えてくる
小説としての構成も驚嘆に値する
一見すると何気ない章ごとの題名だが、その字数が揃えられていると知ったとき、私は思わず本を取り落としそうになったほどだ
ああ、しかし、残念なことを皆様に言わなければならないだ。これだけの言葉を尽くしても作品の内容を伝えきるにはあまりに遠い
私程度の文才では鎌池氏を、その作品を表現しきることができないのだ
ゆえ、できることならば皆様もまた作品を読むことで私と同じように彼の異才に戦慄してくれればと強く思う
長文スマン。つま小スレ住人、
>>420
妄想少女 そんなにいっぱい脱げません!?
美麗だ。さすが、ちこたむ先生。並大抵のイラストレーターではここまで妖艶な美少女を描けないだろう。
熟練の技を感じさせる画力。魂が込められているかのように錯覚してしまうほど、一枚一枚の絵から生気が感じられる。
なんとこのちこたむ先生の画集、620円(税込)で買えてしまうのだ。620円、なんてキリのいい数字なのか、さすがちこたむ先生。
意思の宿る瞳に、絹のような髪艶に、赤く熟れた頬に、処女雪を思わせる肌に、華奢な両腕に、艶やかな両足に、繊細な指先に、幻想的な衣服に、悶々とさせられるのは間違いないだろう。
ちこたむ先生を知っていてもそうでなくても、これは買うべきだろう。パソコンの前の君も、きっとイけるはずだ。
ちなみにこの画集。おまけに小説がついてくるそうだ。画集なのに小説コーナーに置かれているらしい。ユニークだが、これもまたちこたむ先生の成せる業であろう。
>ファミレスのラーメンに、このラーメンもう少し何とかならないの?って
>言ってるようなもんだな。期待するだけ無駄無駄。
>そもそもファミレスはラーメン屋じゃねーんだから、そこそこのラーメンしか出せねえんだよ。
>ラーメン食いたいならラーメン屋行け。
魔界探偵冥王星O ウォーキングのW
「冥王星O」は既存文学の価値を文字通り「0」に戻す壮大なプロジェクトといえる。
日本の文壇は純文学と正統な大衆小説しか評価してこなかった。
いかに哲学的な内容のライトノベルであっても教科書にのることも直木賞・芥川賞の候補になることも出来なかった。
桜庭一樹や有川浩、橋本紡といったライトノベル作家が文壇に評価されていくにつれ、
ライトノベルもまた新たに評価の中に組み込まれていくこととなったが、それでも冲方丁が「ライトノベルと一般文芸は共通のフィールドにならなかった」と語るように、
未だ差別化は続いている。
そんな状況を打破し、純粋に作品を評価しようとする試みを、あえてライトノベルレーベルである電撃文庫から出すことによって
舞城王太郎は企んでいるのではなかろうか。
さて、気になる内容の方だが、これまでの舞城作品とはかなり違う文体で描かれている。
児童虐待にクローズアップした前半はビルディングス・ロマンタッチで描かれ、ともすれば児童文学としての味わいすらある。
しかし、そこから鮮やかに一変、終盤はいかにもライトノベルな能力バトルになる。
単純な能力バトルに帰結せず、各個人の抱え込んだコンプレックスを見事に処理した舞城の手腕には酔いしれさせられる。
複数の作家の連盟だという予想があるけど。
入間ファンのなかには電撃のは入間人間だと予想している人が居る。
複数冊出してそれぞれ作家が違うとかナントカ新聞で読んだ
零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係
零崎人識の人間関係 零崎双識との関係
零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係
零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係
(著/西尾維新 イラスト/竹)
零崎人識の人間関係がついに出る。私は非常に興奮していた。
私の友人の多くは、そんな分かりきった地雷を踏む奴があるか、などと虚言を弄していたが私は一切取り合わず、ただただ友人達を馬鹿めと嘲笑していた。
西尾維新がつむぎ出す魅力あふれるキャラクター達。そして彼らの巧妙な掛け合い。
零崎人識を中心に据えて多くは語られていなかった恋人である殺し屋との、兄との、自分と対極の人間との、妹との関係が語られるのだ、
人間シリーズ最終巻に相応しい大団円を迎える、そう希望に満ちた心で思っていた。
だが、その期待は裏切られた。
<零崎双識の人間試験>でただのシスコンが描かれていたように、
<零崎軋識の人間ノック>でただのロリコンが描かれていたように、
<零崎曲識の人間人間>でもただのロリコンが描かれていたように、
<零崎人識の人間関係>で人間関係が描かれるようなことはなかった。
これまでの人間シリーズと同様に、雑魚、あるいは最強が出てきてただただ戦うお粗末なバトルモノでしかなかった。
それがなんだというのだろうか?
人間シリーズと銘打っているのだから、シリーズモノとして当然の一貫性を持たせているだけにすぎない。
過剰な期待をしたのは読者であり、西尾維新ではない。批判に筆を取る前に己の失態を恥じるべきである。
そして十分に反省したのならもう一度この作品を読んでもらいたい。
西尾維新が新たに作り出した王道の展開。何の脈略もなく出てくる雑魚共を蹴散らす主役たちのなんと爽快なことか!
そして既刊をなぞるだけに止めた彼ら彼女らの人間関係。
それは爽快なバトルシーンの邪魔にならないようにという西尾維新最大の配慮であり、
前作の流れを踏襲するという潔癖なまでに緻密に組み上げられたシリーズに対する西尾維新の愛情に他なら無い。
そして4巻(合計4000円)に渡る王道のバトルシーンを味わった後には、不覚にも私の頬に涙が伝っていた。
かわいい子には旅をさせよ、という金言がある。
かわいい子には旅をさせて、あえて辛い体験をさせることによって己を磨かせるのである。
それと同じように名著こそ、傑作こそ旅をすべきである。
より多くの人に読まれ、様々な視点から批評されて、作品としての解釈をより深めるために人から人へと受け継がれるべきなのである。
その信念に基づいて私はブックオフに向かった。
こみ上げてくる涙を払いながら私は思う。これは別れではない、新たな旅立ちなのだと。
剥き出しの地雷は想像通りだったが、旅をさせよワロタw
それはフローティング・マインをばらまく行為なのではないかとw
これはいい褒めちぎりw
買う前からブクオフ持ち込みまで上手に書いてあるわw
前半部分でがっかりさせられかけたけど、後半からの怒濤の褒めちぎりに拳を握ったわ
432 :
イラストに騙された名無しさん:2010/04/26(月) 03:31:41 ID:T5/+aLjd
上げ
433 :
イラストに騙された名無しさん:2010/04/26(月) 12:11:17 ID:ZHtBga6p
魔王
バスタードまんまでかっくいぃ
誰かガンガンノベルズの新作三つに手を出してくれ
俺には勇気が無い
「舞面真面とお面の女」は題名と表紙からして地雷臭さが。
同作者の[映]アムリタ
>>213>>215も読んだらなかなかだったし。
ケモノガリ (著:東出祐一郎/ガガガ文庫)
何をおいてもまずはその作品タイトルに触れねばなるまい。
「獣狩り」にあらず「ケモノガリ」
なぜカタカナなのか、などと考える時点で読者はすでに作者東出祐一郎の術中に捉えられて
いると言っても過言ではない。そこにこれといった意味が存在していなくてもケモノガリは
ケモノガリであり、スガシカオはスガシカオなのだから。
「ざんさつ!」や「さつりく!」といった売れ線のネーミングに流されない硬骨の志が垣間
見えるようなタイトルである。
では、その内容に触れていこう。
とある小国に修学旅行に訪れた日本の高校生達。だが楽しいはずの旅行の裏側では
歪んだ自意識と性癖を持つ権力者達の無聊を慰める為だけに恐るべき「人間狩り」の計画が
進行していた。生徒達が次々とその命を散らしていく中、取るに足らない平凡な少年の内部に
潜んでいた一つの異能が開花する。
それは「殺戮の才能」――
この作品の優れた点は、「主人公最強」「ご都合主義」「手垢のついた展開」という
凡人であれば鼻白むような素材を、病的なまでに特化された中二病で鮮やかに味付けしたことだろう。
そこには小賢しい意外性やどんでん返しは存在せず、さながら母胎の中でまどろむような
絶対的な安心感を持ちながら読み進めることが可能である。
作品舞台が殺すか殺されるかのサバイバルゲームであるにも関わらず、だ。
無敵の主人公の脇を固めるキャラクターも魅力的だ。
ひたすらに性善説な無味無臭の幼馴染。死亡フラグをきっちりと立てて律儀にそれを回収する敵。
定石通りに追い詰められる黒幕。その他大勢の死体役。
けれん味など何するものぞ、俺は王道を描きたいんだという東出の叫びが聞こえてくるかのようだ。
もし血生臭い表紙や煽り文句に躊躇してこの作品を敬遠する人がいるとしたら、私は自信を持って
お薦めしたい。この作品で描かれているのは決して暴力や殺戮や悲哀ではない。
安心感そのものなのだと。
「ざんさつ!」や「さつりく!」
読んでみたいかもしれない。
ケモノガリはとりあえずセガールってことで結論がついたと思ってた
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」
話題になっていたので読んでみた。
林トモアキがヘルズゲート・アタッカーで駆け抜けたネタをわざわざ13スレも使ってじっくりのんべんだらりと書いてくれたお子様に優しい良心的な作品。
おセンチでポリティカリー・コレクトなその結末は、ラノベを一般人に売りたくてたまらないブロガーと彼らに始終だまされている純真無垢な青少年の心、双方をわしづかみにして道を誤らせるに充分な魅力を備えている。
そのうち本になるようなので、そのとき改めて読んでみるといい。
なるほど
>>2を読むとスレ違いのようだ
ちぎりももうちょっと頑張ってほしい
>>435 読んだよ。アムリタと同じような雰囲気というかテイストだった
自分は普通に楽しめちゃったから褒めちぎれないけど、前作がこのスレ的に楽しめた人には
是非チャレンジして欲しい一品に仕上がってるw
ここのところ、主人公が高二病の作品を地雷を最期まで読み通す
瑞々しい感性が失われたように思われてならない。
地雷と心得て買ったリゼルブランシェを読み通せなかった…
スノウピーも挫折した…
評論子は疲れたよパトラッシュ…
スノウピーの褒めちぎりやろうと思ってすっかり忘れてたわ
すごい
あなたっておろかね
>447
ここは一行要約スレじゃないw
>>443 「舞面真面とお面の女」は主人公が大学院生という時点でラノベでは結構珍しいな。
中高生が読んでも大学院生とか想像しにくいだろうのにチャレンジャーだ。
PSYCHE (プシュケ) 唐辺葉介 スクエニノベルス
運悪く飛行機事故にあって家族が自分以外死んでしまう憂き目にあってしまったのだけれども、
目を開ければ、死んでしまったはずの家族が見える。彼らは僕に何を使えたいんだろう。
いや、そんなことはどうでもいいか。ただ見えるだけで、 僕の気が狂ったとかそんなんじゃないはずだから。
ああ、どうして書きかけの絵が進まないんだろう。描こう描こうと気がばかり進むから駄目なんだろうか。
そういえば僕は麺類ばかり食べているな。でもなんで死んだはずの家族が見えるんだろう。
いや、僕はもう本当は飛行機事故で死んでいてこれは全部夢なんだろうか。
いや、僕が飽きたらこの世界は終わりなんだ。きっとそういうものなんだろう。
くるくるクロッキー / 渡部狛
あらすじの一例「ひょんなことから連続殺人事件の渦中にとらわれることとなった高校一年生の或瀬。逆ギレす
る富豪、逆恨みするストーカー――運命に翻弄されつつも飄々と疾駆する、痛快学園ミステリー!」
これはまぎれもない奇書である。
神は、いまだ「物語」の読解といった些事に一喜一憂するわれわれ――人間のごとき卑小たる存在をかくあざ
嗤い、テーブルを零れ落ちるミルクをただ傍観するしかなかったあの幼子のごとく、われわれはきっと記された
内容の半分さえ理解することなく一生を終えるのだろう。
ここでは「文章を追って物語を知る」という、ごくごく当たり前の作業それすらもが許されず、われわれはた
だ、ページのそこかしこに鏤められた断片的なイメージをたよりに、それぞれが記憶の奥底にもつ「あるストー
リィライン」を突っかえつっかえに思い出し、物語をみずからの手で作り上げてゆくほかないのだ。
浮遊し、翻弄する言葉の数々は、「目で求め頭で理解する読書」という形骸化したルーチンをやすやすと逸脱
し、読書体験というものの根本的な定義を改めて自身に問う。世に問い直す。
象徴的に響くのは、随所に散見される主人公とヒロインの会話シーンだ。読みすすめるうち読者は、自問自答
する僧の内面描写にも似た、混沌と表裏一体の静謐とをそこに見いだし、中途にして、これは両者何れの台詞で
あったのか? などと、愚考をかさねることをやおら投げ出してしまうにちがいない。
そう、およそ物語と呼ばれるもののすべては虚構。一人格のうみだした虚構にあって、人間の境界をことさら
問題にするなど、本来的には全くの無意味にひとしい行いなのだ。
すべての言葉が意味を失ったとき、文章構造の整合性、ましてやエピソードの順列などといった耳障りのよい
題目は、胡蝶の夢の中のさらにまた夢、われわれ人類が「読書」という名のもとに祀り上げた「物語」信仰の産
物に過ぎないことを知るのである。
――興奮に揺れる私の言葉がはたして諸君に伝わるかどうか。
物語の喪失が叫ばれて久しい昨今、先人たちの行った解体、脱構築の果てに辿り着いたひとつの到達点である
と信じて、私は本作をここに推薦する。
--
書いたのずいぶん前だけど、規制解除されてたのでついでに投げとく。
そんなに凄いのかw
くるくるクロッキーの真価は
「くるくるクロッキー 手に取ってくださり アリガトウゴざいます!」
だとおもわれます
>>455 おすすめです!
>>456 むしろそれが本編だと言っても過言ではないですね! レーベルすらも飛び越えたまさに名著の貫禄です!
すげー。本気で読みたくなった。w
自分もだw
これはどんな地雷なのか楽しみになっちゃうな
どんだけ吹き飛ばしてくれるのー
こらこらwそこまでイミフな文章じゃねーだろ
登場人物の行動の動機が悉く理解不能で頭ぐるんぐるんになるけど
これは久々の超大作かw
地雷だと高々に宣言されているのについ読みたくなってしまう・・・このスレの魔力はさすがだな
あかてん☆ナイツとセットで二冊です
>>462 > セットで二冊です
ニコイチになってねーw
あかてん☆ナイツはすごかった。
ファミ通スレでは「くるくるクロッキー」で通じるくらいすごい。
アニメでいうところのABみたいな褒めちぎり向けの作品になかなか出逢えないので悲しい
今さらだが
>>390-391いいねw
おとまほに撃墜されて以来反応しない
俺のマッシヴハートを蘇えらせたくなってきたよw
それにしてもなかなかの過疎だな
まあ地雷踏んだ犠牲者がいないのは良い事なのだろうがw
俺は最近、護身完成してしまって地雷を踏まないw
ここみて突撃するから情報ないと戦えない
スノウピーあたりに挑戦してみないか
だれか保健体育をちぎる勇者はいないか?
セク研で爆死した
護身完成したと思った矢先に見え見えの餌に飛びついてこれだよ!
だがエロい女の子しか出てこないラブコメという直球を回避できる自信は今もないぜ
あれは仕方ないよ
あんな踏みたくなる地雷はしょうがない
ある意味究極だ
セク研は見たまま予想通りだから、俺的には結構当たり本だった
セク研と同時期に出てた破小路ねるのと堕天列車事件が気になる
「ライトノベルだからできたミステリ」の辺りが何とも…
先月のガガガと今月の靴の地雷臭はすごかった
>>474 黒背時代の富士ミスならスレが中盛り上がりはしてるだろうと思う >堕天列車
なかなか「ネタになる地雷」だった
えらく過疎ってるな
仕方ない
そろそろ一巻の時点で地雷だったロウキューブ二巻の封印を解く時がきたようだ
華々しく踏み抜いてくれ
ABがアニメじゃなくてラノベだったなら、ここも盛り上がったろうに…
ラノベ読みからミステリにシフトしたけど、ミステリ板にこのスレが無いのが悔やまれる
ミステリ板の場合、極論すれば全ての小説&大説が対象になりうるからな
それぐらいジャンルごとの好き嫌いがわかれてるから罵り合いになるだけだと思う
そして結局安全パイな大説ばっかりノミネートされる羽目にw
ぶっちゃけ昔の文豪が書いた名作とされる作品だって今の基準で読むとここにノミネートされても仕方がないクオリティなのがズラズラとw
>>480 壁に投げたとかどうとかいうスレなかったっけ
このスレでおかまが取り上げられなかったのが謎だ
つまらないだけじゃダメだ
おかまは内容自体は普通じゃん。パクってるだけで
えっ?
>>482 そんな評価がつくのは後にも先にも清涼院流水の『コズミック』しかない
ミステリ界に衝撃と革命をもたらした作品だから興味があるなら読んでみるのを是非お勧めする
少し分厚いけど読破したならば自分の読書暦に残る一冊になると思うよ
流水大説は内容を褒めちぎるより前に読んだ自分を褒めちぎりたくなります
コズミックは面白いと思ってるし好きな作品なんだけど、読み終わると投げつけたくなる奇跡の書
コズミック、ジョーカー、19ボックスまでは好きだった
だがカーニバルてめえはだめだ
本当につらいのはトップランシリーズとかきゃらねっととかネタ薄大説の方だと思うw
最後のちぎりからひと月が経過したわけだが
メディワのダークサイドってのが非常に酷かった
早く褒めちぎれよ
酔わなきゃできないもんねえ
最近は大型の地雷ってあんまりなくなったのかな
不景気だからだろうか
出版社も これはないわ みたいなのはださなくなったんだろか
毒にも薬にもならない無難でつまらないものが増えたんじゃね
反応しにくいタイプの奴
日本語でおkみたいなのはたくさんあるんだけど、ぶっとんだ内容で唸らせてくれるものがない
このスレで褒めちぎりたいのは山々だが、褒めちぎり目的で地雷原を渡り歩いたせいか、最近何を読んでも面白く感じて褒めちぎれない状態に
>>499 それは無意識のうちに地雷をよけていると思われる。
服を脱ぎ捨て、装備も勘も経験も全て脱ぎ捨てて地雷原をかけぬけろ!
ドッグタグは拾ってやるよ
レーベルごとに売り上げランク圏外の小説だけ
選び抜いて購読しようぜ
売れない=つまらないわけではないだろうけど
中にはきっと「これはつまらないから売れないんだな」と思うものが必ずある
MF文庫には森田季節という、人を選びまくるが面白い小説を書く圏外常連の男がおってな…
おっ、久々の褒めちぎりキタ
自分は面白いと思うけど一般受けしなかった作品のことを語れば一番ほめちぎりやすいかな
純情感情エイリアンとか
いやでもつまらなかったわけじゃないんだよな…俺は
面白いと思う作品をちぎるのはスレタイと矛盾しないか?
間違ってたまにそういうのが投下されてたな
ぶっちゃけると言われない限り区別つかない
一応、過去スレでも自分が面白いと思っても周囲の評価がアレな作品とかは許容されてただろ
まあ褒めちぎりさえ面白けりゃどうでもいい
中身は面白くても構わない、血沸き、肉踊るちぎりが見たい。それだけだ。
以前、自分は褒めちぎり対象だとばかり思ってた小説が、大絶賛されてたのを見て以来、迂闊に褒めちぎるのも諸刃の剣だと思う今日この頃
過去スレ見れば判るけど
大ヒット作品でも褒めちぎってる人は居るぜ
共感は得られないかも知れないが
面白い文章だったらおkだ
あらかじめ評価が定まってるものを褒めちぎる(貶める)ときは、
その作品の主たるユーザー層から離れた視点で評価するのが吉。
本来無視されるべきリアリティの線引きを殊更問題にしてみるのもいい。
酷評だらけだが自分は面白いと思った物を褒めちぎるスレ
とかあったら良いのかな
自分が面白いと思ったら
その時点でスレタイに反する
前提は「つまらないと思った」ことだから
面白い小説を無理矢理こき下ろすスレ はどこですか?
>>2 >・世間の評価が高い作品でも、あなたがつまらないと思えば紹介できますが、
> 多数のファンの反感を買うリスクをお忘れなく。
>・逆に、あなたの好きな作品が紹介されていたとしても、あくまでその作品は褒められているのだとみなし、
> 紹介文に対しての抗議・非難などはご遠慮ください。
そして、その逆もまた真なり
517 :
イラストに騙された名無しさん:2010/07/20(火) 16:58:58 ID:kQZ1ivui
ageちまった、申し訳ない
>>515 つまらなかったライトノベルスレまでどうぞ
但しマジレスしか返ってきませんが
中立向けの、誤解を呼ぶお薦めラノベスレ、でも立てるかw
どんなライトノベルでも全力でちぎるスレ
とか。
純粋に、ちぎらー達の熱いちぎりが読みたいだけなんだ。
褒めたいときは普通に書くよ
523 :
516:2010/07/21(水) 05:13:04 ID:PRgd5b8P
>>517 >>2に世間の評価が高い作品でも、あなたがつまらないと思えば紹介できるとあるが
逆に自分は面白いと思うが世間で評価が低い作品(つまらないとされてる作品)を自分以外に受けなかった理由を交えてちぎるのも過去スレでは許容されてたっつーこと
文章が面白くて論理展開がぶっとんでれば何でもいいんだよね。賛否どちらともとれるから。
ただそれを真面目に論じられると、どうかお引き取りくださいとしか言いようがなくなる。
何かこのスレ、敷居が高くて遠慮してたんだけど、某スレで投下してこいと言われたので、折角なのでちぎりを投下しておきますね
「ななかさんは現実」
(作・鮫島くらげ/画・双龍/ガガガ文庫)
皆さんに今回紹介し、お勧めするのはこの本「ななかさんは現実」。
ページを捲れば二次元に恋をした男の物語。斬新なアイデアと共に、そこに紡がれる物語は、今流行の「パロディ」によってスタートする。
スタートと共に、終始パロディネタのみで構成されていた本書は、正に、時代の最先端をいくライトノベルの一つと言えるだろう。
読了すると共に、我々に600円の価値を考えさせてくれる本書は、紛れも無く素晴らしい本である事が伺い知れる。
一言で言えば、今後のお財布の経済と、次回からは慎重になろうという教訓を教えてくれる、よく出来た教科書のような本である。
これは一重に、作者の卓絶したサブカルチャーの知識によって織り成されるパロディ群が、私達の胸をついてくれるのが要因だ。
ある者には抱腹絶倒させ、またある者には苦笑を浮かべさせ、またある者には壁に本を投げさせ、現代人が怠りがちな、軽い運動をさせてくれる。
ぶん投げた肩透かしに見えるオチは、あえて期待より斜め下のオチを配置する事により、オチを見る前までの私達に、オチを考えさせ、想像力を喚起させる
作者の奥深い戦略が見てとれる。誰が言っているのか訳わからん台詞も、貴方のイメージトレーニングの手助けとなる事だろう。
読者の理解が出来ない、また知らないパロディもひたすらやる事により、元ネタを知らない読者への、他作品についての関心を高めさせてくれる事は請け合いだ。
また、オタクである事がバレバレなのに、いつまでもひた隠しにする主人公の姿は、謙虚で遠慮深い、古きよき日本人魂を見せてくれる。
恵まれがちで、つい小さな事でイライラしたり、つまらないと思ってしまう現代人の私達に警鐘を鳴らし、また心の耐久力、忍耐力をつけさせてくれるに違いない。
たった600円でこれ程の事と、時間の大切さを考えさせてくれる、奥深い一品「ななかさんは現実」。
是非、貴方も一度手にとって貰えないだろうか。
マルチ乙
読了すると共に、我々に600円の価値を考えさせてくれる本書は、紛れも無く素晴らしい本である事が伺い知れる。
一言で言えば、今後のお財布の経済と、次回からは慎重になろうという教訓を教えてくれる、よく出来た教科書のような本である。
これは一重に、作者の卓絶したサブカルチャーの知識によって織り成されるパロディ群が、私達の胸をついてくれるのが要因だ。
ある者には抱腹絶倒させ、またある者には苦笑を浮かべさせ、またある者には壁に本を投げさせ、現代人が怠りがちな、軽い運動をさせてくれる。
ここ、最後の一個手前に持ってきたら?
>>526 ちぎり乙
これだけのちぎりに対して添削意見が出てくるとは、レベルが高いな。
あきらかに水増ししてるしな。
しかし、ネタが枯渇した状態での投稿はなんにせよありがたい。
お前ら舌が肥えてきたな
舌なのか?
腹だろ
むしろ最近は一般小説の方が褒めちぎり素材として優秀なものが多いような
amaのヘビーオブジェクト二巻の褒めちぎり凄いな
☆5じゃねーか
ヘビーオブジェクトだけでなく禁書でお馴染みのかまちーは無知な俺がつい納得してしまうほどに設定を作り込む作者だからな
しかし真に優秀な点は別にある
状況・心情・信念をキャラに語らせる
例えによる詳細な補足
設定が陳腐になろうともシンプルにハッピーエンドを目指す
上記その他諸々を余さずぶち込むことで誰でも理解できるように物語を紡ぐ姿勢こそが素晴らしい
他所で話せば聞いてもらえるよ
ヘヴィーオブジェクトは前回も素のレビューが混ざっててたいへん困惑したが、
これも正直どっちなのかよくわからない
>設定を作り込む作者
こーゆーでたらめを書いているところを見る限り、ちぎりではなく信者だろう。
その信者認定の基準がわからない
542がアンチであることは分かった
褒め殺しって知ってるか?
「ライトノベルの楽しい書き方」 著者;本田透
この名著は映画化が決まっており今年の12月4日
池田テアトルダイヤから全国に順次公開されることになっている。
しかも、実写である。
そこで、映画化に先立ててPRを行いたいと思う。
この本の魅力をシリーズ全部通して語るのは本著に対する冒涜だと考えるので一巻のみについて語ることにする。
それほど内容の濃いものなのだ。
さて、本著は王道的なラブコメ物である。
主人公の通う学校随一の美少女で、おっかないと評判の流鏑馬剣なる少女が、
実はライトノベル作家で、スランプ脱出のために主人公と恋愛ごっこをする羽目になるというものだ。
ひょっとするとタイトルからライトノベルのhow to本的な側面があるのではないか、
と期待した人たちはガッカリしたのかもしれない。
特に専門書を読むほど興味はないが、知識としては知っておきたい、なんていうミーハーな人たちには
「これ(登場人物は)ライトノベル作家じゃなくても別によくね?」
という感想を抱いたのかもしれない。
大いなる間違いである。
この本はまさにライトノベル書きを目指す者たちのために描かれたものである。圧倒的な権力を持つ編集の言論統制を潜り抜け、それでも君たちに熱い言葉を届けんとする、本田透氏渾身の作品なのだ。
その深遠なる意図を読み解くには、物語に登場する編集者にスポットをあてる必要がある。
心夏(ココナツ)という、なんだかもうそれだけで涼しいのか熱いのかよく分からなくなる名前を持つ彼女は、
流鏑馬剣の担当編集にして、主人公の従姉である。
剣のスランプを見かねた作者想いの編集者は、主人公が偶然剣の秘密(ライトノベル作家という職業)を知ってしまったことをこれ幸いと、
剣に経験のための恋愛ごっこをするように提案する。
一見、作品を描く為なら何でもしろ、と強制している様にも感じられるが、
不器用な性格の剣にある種の恨みを買うことも承知で厳しくあたる、本当の意味で優しい人物である。
はて、それがどうした―――そう思った方もいるであろう。
しかしここに、『ロリ美人』という属性を付加することによって、様相はまるで違った側面を見せ始める。
そう、与心夏はロリッ娘なのだ。しかも可愛いのである。齢二十を超える女性が炉利で美人なのである。
こんなことは現実には有り得ない。チビでありながら均整の取れている可愛い大人など、
この世のどこにもありはしない。そう、心夏という人物は我々のような夢見がちな人間が懐く妄想――虚像の象徴なのだ。
こんなもの(編集)は有り得ない。
理想と現実の狭間で血を吐くような思いで描いた本田透氏の苦悩がそこにはひっそりと、しかし克明に描かれている。
それは、従弟である主人公に現実の厳しさを教えてやろうとライトノベル書きの少女と付き合え、
そして真実を見て来い、と暗に強要する場面からも見て取れる。
そこに気付いてしまうと、流鏑馬剣や隣のクラスのイラストレーターが皆一様に美人であることも、
単なるお約束以上の意味を持つことに疑問の余地はない。
これは「ライトノベルの『楽しい』書き方」なのだ。
たとえ現実がどれほど厳しかろうと楽しく書いてもらわなければならない。そのためには書いたものが売れなければならない。
そのための『美少女高校生』である。
この最強ステータスを武器にすればライトノベル書きでも楽しくやっていけるのではないか、という作者最高の皮肉である。
残念ながら映画は、心夏を小学生に演じさせなかった時点で、作者の意図を無視している。
編集が彼の隠れた意図に気付いていない証左でもあるので、そこだけは救いである。
キャッキャウフフのリア充でありながらラノベ書きを目指そうとする者たちへの、密かなる警鐘――
この隠密公然とした名著を、諸兄らも是非とも手に取っていただきたい。
苛酷な環境を生き抜く彼らを偲ぼうではないか。共に。友と書いて共に。
乙乙。論旨がはっきりしてていいな。
しかしばけらのとかと同じで、そっちが正真正銘、本流の読み方なのかもしれない。
乙
これは力作・・・
本じゃないが、上地のミツバチの尼レビューのちぎり凄いわ
哲学とかいうタイトルの思わず納得しかけた
正直、あれが売れた方がマシだと思えるほどの絶望を今のJPOPに感じている。
>>549 ワロタwwww
うますぎw
ココナツの段階でもうすでに腹がいてぇ
「猫物語(黒)」 著:西尾維新
本作は国民的人気アニメである「化物語」をノベライズ化した小説である。
著者である西尾維新氏はこれまで「DEATH NOTE」や「XXXHOLiC」といった漫画を小説化し、ノベライズ作家としての人気を高めてきた。
そんな氏が今作で新たに挑むのは、旧作のような漫画ではなく、アニメのノベライズである。
前述の二作のノベライズにおいて私は「映像を文章に落とし込むという魔法は、もはや文学の域と言っても差し支え無いであろう氏の絶対的な筆力があってこそ可能なのだ」と評したが、それはいささか的を外れた意見だったようである。
当然この作品では氏特有の文体が遺憾なく発揮されている。
執拗なまでの繰り返し、言葉遊び、そして改行。日本独特の感性である「間」というものを意図的に組み込んだ文体は、もはや様式美と言っても過言ではない。
もちろん会話文も秀逸である。
水が流れるどころかまるで呼吸をするかのように自然であり(もはや会話など空気と同義である)、序盤において主人公と妹との二人だけの会話に80ページ近く費やしていることからも氏の傾注ぶりと、この作品の完成度を伺わせる。
作品の四分の一以上を占める妹キャラとの心温まる掛け合い、それはもはや氏の技能だけで成立する事ではなかったのだ。
氏の中でかの妹キャラは確かに動いて、いや、生きている。
言い切ろう。
この小説には原作であるアニメ「化物語」に対する氏の愛が詰まっている。
作中において異様なまでに挿入されるメタ視点、アニメネタ、声優ネタは原作「化物語」を愛する貴君達にとってこれ以上ないほどの喜び――世界が繋がる感覚――を与えてくれるだろう。
それはもはや「内輪ネタ」のレベルですらなく、「メディアミックス」を体言した姿を新鮮な驚きと共に我々に示してくれる。
また、愛とは一方的に与えるものではなく、本来相互的に補い合うということを氏は本能的に理解している。
本作では一部原作とは異なった設定で話が展開していく。
キャラの呼び方、細かな時系列、時には非常に重要な伏線すらも「幻聴」として(ある意味では小説のルールを破ってまで)変更を加え、昇華している。
相手に従属するだけが愛ではない。つまり、氏は原作すらも踏み越え、更なる進化を促しているのである。
教科書通りに書くのは非常に簡単であろう。原作の設定を厳守するのも容易いことだ。
しかし氏はそのような安易な手段を選択しない。
ルールを守れないのは三流、ルールを守れてやっと二流、自らの意思でルールを作り出すことでようやく一流……そのこだわりは、原作ファンに新たな「化物語ワールド」を魅せてくれるに違いない。
氏の旺盛な創作意欲は本作だけに留まらず、今後も「猫物語(白)」「傾物語」「花物語」「囮物語」「鬼物語」「恋物語」という6作の発表が予定されている。
一冊三ヶ月という殺人的と言ってもいい刊行ペース、それにも関わらず限界まで推敲された緻密な文章、そして一冊1300円という非常に良心的な値段設定は、氏の原作に対する深い「愛」あっての賜物であろう。
「多摩湖さんと黄鶏くん」 著:入間人間
このライトノベルは主人公の黄鶏くんが先輩にして後輩の美人彼女多摩湖さんと密室でエロイゲームをしつつキャッキャウフフイチャイチャベタベタちゅっちゅらびゅらびゅするお話である。それ以外の要素は一切含まれていない。
エロイゲームと言っても某インワンダーランドソフトや某寝間着ソフトの作るアレではなく、「脱衣ポーカー」や「キスババ抜き」といった、既存のカードゲームにスプーン一杯のエロスを加えたオリジナルゲームである。
「ゲーム」を題材にするからには某賭博黙示録や某嘘つきゲームや某ライアー喰いのような駆け引き、ハッタリ、虚実交えた高度な心理戦などを期待する向きもあろうが、本書にそういった要素は一切ない。
ぶっちゃけてしまえば、この本の内容は「お姉さんといちゃいちゃする」ただそれだけでありゲームとかなんとかは単なるオマケ、物語を物語たらしめるちょっとしたガジェットに過ぎない。
この本を読んだ諸兄がまず得る感想は「中身がない」であろう。実際200数十ページ使って書いている事柄が主人公とその彼女のイチャラブのみなのだから、それ以外の感想は読者の誰も得られない、と言っても過言ではない。
カードゲームを題材に採ってはいるが、プレイヤーの二人が恋人同士であり、かつ賭けるものが金銭ではなく行動、即ち「恋人の足を舐める」といった罰(という名のご褒美)ゲームである以上、プレイヤーは勝つ必要がない。
実際作中でも主人公の黄鶏くんは積極的に負けようとしている局面があった。もはやこれはゲームでも勝負でもない単なる惚気だ。プレイヤーに勝つ気のないゲームほど見ていて無意味なものはないだろう。
だが、ここで私は皆さんに問いかけたい。果たして人間の為す行動のうち、「中身のある」「有意義な」物が果たしてどれだけあるのだろうかと。
幼い頃からコツコツ夢に向かって努力していた人間が、「不況」の一言で夢への道を永久に絶たれる。
堅実な就職活動をしていたはずなのに、理不尽に内定を取り消され二度と正社員にはなれなくなる。
家庭を持ち、ようやく人生が安定してきたと思った矢先に会社が潰れ一家まとめて路頭に迷う。
散々助手としてこき使われた挙句教授どころか助教授にすらなれず非業の死を迎える。
高度成長期の日本ならいざ知らず、今の日本社会において「生きる」ということは「ギャンブル」とほとんど同化している。
「真面目に勉強する」」「真面目に働く」ということの意義は、諸外国ならばいざしらず現代の日本ではもはや完全に失われて久しい。
如何に真面目に堅実に生きていようと政府や企業の決定に逆らえる道理はないし、逆に適当極まりない人生を送っていながら生活保護やら戦後補償やらで何不自由なく過ごしている在日三国人の例も枚挙に暇がない。
嘗て日本で、いやさ世界中で信じられていた「遊んでばかりいるといずれ困窮する羽目になるが、真面目に働いていればずっと安泰さ」という概念は、こと現代日本では全く成り立たないと言っていい。
努力も情熱も評価されず、ただ才能と運に恵まれた者のみがすいすい上へ上がっていき、そうでない者はただ搾取されるそんな国家に対する一つの提案として、「多摩湖さんと黄鶏くん」は執筆されたのだろう。
「努力しても報われない。努力しなくても生活していける奴らがいる」
「ならば、汗水たらしてあくせく働くよりも年上お姉さんとずっとエロイゲームで遊んでいたほうが楽しいじゃないか」という誰もが心の奥底に持っていながらなかなか表に出す機会は与えられない概念を、本書は提起している。
「多摩湖さんと黄鶏くん」は、「どうせ何もかも奪われる人生なら、苦しんで終わるよりエッチなお姉さんとエッチなゲームをして過ごそうよ」という、新世代快楽主義の啓蒙書なのである。
自殺寸前のワーカホリックに「そんなあくせく働いたってどうせ誰にも評価されないし、可愛い女の一人でも捕まえて楽しく生きてみないか?」という提案が本書の真髄である。
もしあなたに彼女がいないもしくは彼女を作る能力がないとしても、電撃文庫には無数の二次元ガールフレンドが在席しており全く問題にはならない。
いわゆるリア充などは知った風な顔をして「その女は現実のものではない」などとほざくであろうが、その女が現実のものではないと我々が気づく前に我々が死んだとしたら、その女が現実のものではなかったと証明できる人間はこの世には一人として居なくなるのだ。
仮に我々が現実のガールフレンドを入手したとして、そのガールフレンドを認識しうる存在が自分以外にいなければ、それは二次元の妄想嫁と何ら変わることはないのだ。現実に存在するかしないかなどという問題は、最早とるに足らないものである。
所詮、権力も財力もない一般人が如何に足掻こうと、思い描いたような理想的な幸福を得ることはできないし襲い来る不幸から逃れることも出来ない。いずれにしても搾取されるだけの人生ならば、目を閉ざし幻想の理想に遊んだとして誰がそれを責められよう。
ただただ苦しむだけの人生より、年上彼女とエッチなゲームをして過ごす人生のほうが誰だっていいに決まっている。「多摩湖さんと黄鶏くん」が私たちに提案するのは、酩酊のままに死することを是とする、新世代の功利主義である。
この考え方を逃避と呼ぶことは簡単であろうが、賢明なる諸兄には、無辜の庶民を逃避せざるを得なくしたものの存在についても、思考を巡らせていただきたいと切望する。
おれもそれが分からなかった。
化物語って元々ラノベだよな?
アニメのオリジナルネタを使ってるってことなのかな
アニメ>>>原作ってことだろ
言わせんな恥ずかしい///
猫物語なら、もともとあった裏設定を、
アニメの人気に後押しされて本にしたって感じでしょ。
黒すぎるようなので、自分は買ったまま読んでないけど。w
>562
ちょっとアニメ見てくる
「くるくるクロッキー2」 著者;…………
意味が融ける瞬間――かの名作の始まりを読んだ方々はその感動を噛み締めた。
『理解する』という行為を放棄することの喜びを、
我々に与えてくれた彼はまさしく本記者にとってメシアに等しい存在だった。
しかし、本記者は『絵買い』なる下賎な心を以って禁断の園に足を踏み入れる。
名著の名著たる所以は唯一無二、絶対性にこそあるというのに、
本記者はその真理に目を背けてしまったのだ。
往く道は蛇に唆されてしまったアダムとイブが堕ちた先――
本記者は、その果実を口に含んだ。
芳醇なかをりが胸いっぱいに広がった!
嗚呼、おれはなんという勘違いをしていたのだろう。
物語信仰の崩壊、脱構築の到達点。
それらは全てこの「くるくるクロッキー2」を完成させるための土台でしかなかったのだ。
あまりの感動にうちのめされた本記者に語れる言葉はそう多くはない。
しかしこの偉大なる二部作によって生まれた新たな新天地を、畏れをもってこう呼ぼう。
――『原初ミステリー』、と。
(記事:
>>453>>454 リスペクト)
くるくるクロッキーはL・O・V・E!が感じられるから大好き
お姉さんとゲームするぐらいなら
俺は妹、もしくは血の繋がらない妹、もしくは幼女とちょっとエッチなゲームさせてもらうね!
「彼女(アイドル)はつっこまれるのが好き!」
(作・サイトーマサト/画・魚/電撃文庫)
実は密かに声優を目指しているという方は少なくないのではないだろうか?
人気アニメのキャラクターやハリウッドスターに命を吹き込み、現実と物語の架け橋となる表現者。
それが声優。
姿なき職業といわれたのはもはや過去の話。
今や歌えば紅白出場、喋ればグータン出撃、声優専門のグラビア雑誌まで登場するなど、声以外にも役者としての人となりまで注目されるようになった、まさに花形職業といえるだろう。
本作「彼女はつっこまれるのが好き!」に登場するヒロイン音無まどかも、そんな声優業界で活躍する16歳の超人気アイドル声優であり、
これはその少女と、少女と出会ったことで声優業界に深く関わっていくことになってしまった少年の物語である。
さて、それにしても扇情的なタイトルである。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」
「僕は友達が少ない」
など、最近人気の作品に共通しているストレートなタイプのタイトルだが、上記の作品と比べて本作のそれは中身が見えにくい。
ヒロインの父が大御所俳優なせいで周囲の人間は皆、必要以上に彼女に気をつかっていた。彼女はそんな環境に嫌気がさしていた。
そんな中ではじまった新作アニメの番組宣伝ラジオの収録。
原作者と間違われてブースに押し込まれた、ただのオタク高校生で主人公の常村良人(通称・村人)は、なし崩し的に憧れのアイドル声優とラジオをするはめに。
人違いだとわかって混乱する現場だったが自分を特別視することなく、どしどし会話に突っ込んでくる主人公を気に入ったヒロインは彼と一緒にラジオを続けていくことを希望した。
そう、彼女は突っ込まれるのが好きなのです。
と、タイトルの由来はそんなところである。
さてさて
「こえでおしごと!」
「声優かっ!」
「スイート☆ライン」
など、確実にブームの兆しを見せている声優ものではあるが、
基本的にそれらの作品がアニメやゲームのアフレコを仕事の軸においていることに対して、
本作はアニメの番宣ラジオ、いわゆるアニラジにテーマを絞っていることが独自性といえるかもしれない。
が、それについては後述させていただきたい。
ところで皆さんは優秀なストーリーの条件をご存知だろうか?
キャラクターの魅力?
物語の意外性?
世界観?
どれも間違いではないが、決定的でもない。
正解は「引き」である。
これからどうなるの?
あの謎は解けるのか?
読者の意識を掴んで離さない強い引きの数こそが優秀な作品の条件といっても過言ではない。
本作にはファンの間で「タコ問題」と呼ばれている案件が存在する。
それがどんなものかと言ってしまうとネタバレになるので割愛するが
ミステリーで例えるなら、最初の殺人が放置されたまま話が進んでいくような感じだとイメージして頂けるとわかりやすいかもしれない。
多くの書評サイトや通販サイトのレビューにて「結局あのタコは何だったの?」「タコの意味がわからなかった」といった疑問が並び、読者の関心を引きとめることに成功している。
他にもこの物語には主人公とヒロイン以外に、主人公の妹、妹の友達、ヒロインのマネージャー、ヒロインのライバルであるアイドル声優、
謎の多い美少女新聞部部長、主人公の悪友三人組といった実にバラエティー豊かな面々がカラーイラスト付きで紹介されているのだが、本当に紹介されているだけで、基本的に彼らは話にからんでこない。
今後これらの人物がどんな活躍を見せてくれるのか、二巻以降の展開に期待せざるを得なくするという心憎い演出だ。
さてさて一般的な声優ものの作品がアニメやゲームのアフレコを中心に話が進んでいくことに対して、
本作はアニラジにテーマを絞っていることが特徴的だとお伝えしたが、最後はそこに焦点をあててみよう。
漫画や小説で声優を題材にするのは冒険である。
どれだけ立派な絵や文章を並べたところで、声を表現することなど不可能だからだ。
多くの作家たちは頭を悩ませた結果、声を出すことで高揚する主人公の姿や、音楽を聴いて涙する観客を印象的に描くことによって、読者に聴こえるはずのない音を聴かせることに成功した。
これはつまり内面描写と情景描写の強化ということである。
もはや完成したスタイルといえるこの演出方法を、なんと本作の著者であるサイトーマサト氏は画期的に進化させてしまったのだ。
物語のメインであるラジオのトークシーンにおいて、サイトー氏は可能な限りの内面描写と情景描写を排除して、セリフのみで進行させるという手段を試みた。
こんな書き方をすると、皆さんの中にこんなことを思う人が出てくるかもしれない。
ただの手抜きじゃないか、と。
572 :
イラストに騙された名無しさん:2010/08/21(土) 00:25:05 ID:Vb0mLWUR
実は私はとある人気アニメの最終回でヒロイン役の声優さんが実際に使用した台本を持っている。
なぜそんなものがあるのかといえば、DVD全巻購入者のみが参加できる抽選会にて当選したのだ。
無論、家宝である。
その最終回でのクライマックスシーン。ヒロインは泣いたり叫んだり怒ったりして、まさに声優力が試される場面となっている。
ところがこのシーン、台本で見ると淡々とセリフが並んであるだけで、細かい演技の指示などは書かれていないのだ。
いや、厳密にいうと書かれてはいるのだが、それは脚本家の手によってではなく、役者本人の手書きによってである。
「あえて感情をころして」「ここは怒りレベル☆☆くらいで」という具合に自分のセリフの隣にト書きをしているのだ。
他にも「お腹へった〜」といったツイートや「オナカヘッダー」と名付けられた謎のメカが描かれていたりする。
皆さんも、もうお気づきだろう。
そう、台本とは読むものではなく、書き込むものなのだ。
この常識を踏まえたうえで本文に戻ってみると、あら不思議。ただの手抜きにしか見えなかったページが、一流の台本に見えてくるではないか。
ここで読者は気づく。
ここに沸き上がった感情を思う存分書き込みなさいという作者の配慮に気がつくのだ。
大丈夫。余白はしっかりと用意されている。
それにしても本作はなんと万能な一冊だろうか。
強力な「引き」を多数配置することで、物語として読者の関心をつかみつつ、
プロの声優が使っているものと同様の台本まで作中に組み込んでいるのだから、万能かつ贅沢だ。
これだけのものが詰め込まれているのに価格もその他の文庫本と変わらないというから驚きだ。
正直、欠点らしきものが見つからない。
進路希望のプリントには書けなかったけど将来は声優を志しているという方には、ぜひ本作を読んで頂きたい。
発声練習や筋トレより大切なことがこの中にある。
おしまい。
長いよ!
長いのは確かだが…
だが悪くない!けっして悪くないぞ!
個人的にはむしろ「オナカヘッダー」に笑った
お茶目ね、声優さん
物凄い今更だけど
>>555は原作とは思えないほどアレな出来だった、と書きたかったけど規制食らってました
初ちぎりだったので分かりづらかたね
>>569 タコとやらの為に買ってくる
このスレで褒めちぎってる奴はすごいよな
つまらない小説を一冊どころか複数読んで、内容をまとめてるんだぜ?
俺は読み飛ばしたり、話を覚えてなかったりでとても書けないよ
タコ問題はたまに見掛ける「作者は回収したつもりになっている伏線」ですらなかった
あの放置っぷりは清々しさすら覚える
>>546 >「ライトノベルの楽しい書き方」 著者;本田透
作品ラストでラノベを読んで終わりって習作だろ?
結末を開放的に終わらせる事で未来に無限の可能性を残すって斬新だった
映画ではあのラストをどう繕うのか見てみたいな
本田透は凄いよな
どの作品を見てもストーリーが成り立ってないのは驚愕せざるを得ない
>>557多摩湖さんと黄鶏くんって、電波女と青春男のスピンオフだろ?