凰火「嫌い 嫌い Loving みんな みんな Can't be alive without you♪
どうして 何故でしょう Why why why why don't I miss you a lot, forever♪
知りません そんな狂乱 地球で遊ぶのは止めなさい 昔とは違うから 家族を頼って 一人で悩まないで♪」
キノ「子供の頃 言った事あるよ 色褪せた記憶さ 12歳になったら 大人になる!大人になる! 楽しみ!♪
子供の頃 懐かしい記憶 大人になるために 頭蓋骨開いて 脳、手術!脳、手術! もちろん!♪
でも今じゃそんな事は思わず 何にも縛られずに 毎日旅する♪
見つけられた世界は 億千万 億千万 過ぎ去りし旅路はグラフィティ♪
『キノ』がくれた世界は億千万 億千万 これからの旅路もドラマティック♪」
ジント「僕はついて行くよ どんな遠い 銀河の果ての果てでさえ ファル・フィア・クフェーナ(※僕の可愛い殿下)輝いて♪
越える ファーズ(※平面宇宙)の海 ナヘヌード(※地上世界出身者)ゆえに 加速は辛いのだけれど My way 重なるよ今 God bless♪」
ウォル「やってみろ 最後に笑っちゃうのはデルフィニアだ ハーミア(※戦女神)がいるからな←結論♪
薬を飲ませて!眠らせたら夫婦喧嘩♪」
ルウ「なんで君 死んでないの?←お?か!しいv」
ミッターマイヤー「国民全員で♪」
帝国国民「ジークカイザー!ラインハルト!」
ロイエンタール「ジーク!もっと 大声で♪」
キルヒアイス「みんなで叫びましょう♪」
ユリアン「イゼルローンで♪」
イゼルローン住民「くたばれカイザー!」
薫&要「60年と3〜5年前から共にある♪」
浅犠&諭命&由起緒「40年過ぎた頃から家族ぐるみになった♪」
御言&運切「2005年 この聖夜の後も共にある♪
Testament 今より永久(とわ)に 佐山と新庄の意思は共にある♪」
藤花「不気味 ポップ 泡 ポップ♪」
啓司「ブギー!」
藤花「自動的な 泡 ポップ♪」
啓示「ブギー!」
ゴクドー「煩悩いっぱい ゴクドー一行 今日も魔剣で♪」
真由&麗華「ご愁傷さまよ二ノ宮ーッ!♪
しゅ〜↑ん〜↓ご〜↓♪
おあいにくさま二ノ宮ーッ!♪」
和樹「駆ける夕菜を 振り切れるかな?♪」
啓太「Feeling 近付く『じゃえん』♪」
夕菜&ようこ「Kill my darling♪ この、浮気物ォォォォォ!!」
みーくん「ウッ!」
まーちゃん「うっ♪」
みーくん「ウッ!」
まーちゃん「うっ♪」
みーくん「君はまーちゃん?」
まーちゃん「あなたみーくん?」
みーくん「君はまーちゃん?」
まーちゃん「あなたみーくん?」
みーくん「君はまーちゃん?」
まーちゃん「あなたみーくん?」
みーくん「ううん、違うよ…嘘だけど」
のえる「君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで♪」
ダニエル「泣き虫 ディス(※変わり者)な死神 この町に降りたモモちゃん♪」
モモ「お告げよ あなた今日死ぬわ♪」
ダニエル「人に 関わる 良くないよ♪」
L「ボコボコぎゅ〜っと著者虐待♪ もっと、私 愛でなさい!活かしなさい!崇めなさ〜い!」
S「L様 is Lord of Nightmare♪」
全員「すぐに読みましょ♪ 軽小説!」
キョン「和訳!?」
4 :
ほんとすいません:2007/11/06(火) 01:07:32 ID:M8EE4KVh
秋です。
本日はライトノベル板に御アクセス頂き、真にありがとうございます。
大変申し訳ありません。この作品は作者の迂闊により、前スレを容量ギリギリにしてしまいました。
またの御アクセスをお待ちしております。
使用作品
デュアン・サーク 涼宮ハルヒの憂鬱 ゼロの使い魔 灼眼のシャナ 戯言シリーズ 魔術士オーフェン
フルメタル・パニック! 撲殺天使ドクロちゃん デュラララ!! とある魔術の禁書目録 ウィザーズ・ブレイン
ラグナロク アリソン 薔薇のマリア Missing 狂乱家族日記 キノの旅 星界シリーズ デルフィニア戦記
銀河英雄伝説 終わりのクロニクル ブギーポップシリーズ ゴクドーくん漫遊記 ご愁傷さま二ノ宮くん まぶらほ
いぬかみっ! 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 総理大臣のえる! しにがみのバラッド。 スレイヤーズ!
歌詞が一部抜けてね?
つるぺったんパートの部分が抜けてるな
個人的にはこの長丁場の改変をよく頑張ったとGJしてやりたい、ニコ厨だしこの動画は好きだし
しかしここまでギリギリのネタを許容しても良いのだろうかと言う懸念が無い訳でもない
だけどまぁとりあえずお疲れ様
で、代表15人による覚醒システム搭載のスペシャルエディ(検閲削除
>>1乙
ニコニコ組曲の改変か。とりあえず……
アリソン噴いたwww
バーサーカーソウル部分マジク自爆じゃねえかw
しばらく覗いていなかったらクイズ大会やら文化祭やらで
なんかすごい面白いことに!
乗り遅れたことが本当に悔しいわ。
そんな某笑ってはいけないシリーズ作者の呟き。
今ものんびり書いてはいるが、これ本当に面白いのかなと悩んでる。
まあ投下するときは何も考えずに投下しますが。
とりあえず仕事に戻ります。これからは定期的に見よう。
禁書やシャナの新刊も出るし、ここにも活気が戻るといいな。
所で前スレはどうすりゃいい?
埋めるか消すかどっちかしないと。
>>11 埋めるも何も前スレは容量が500kBに達してるからもう書き込めないんじゃなかったか?
ちょっと聞きたいんだが、
前スレでクイズ大会はじめたものだけど
今新作かいている途中なのだが、TV企画を題材にしてせいで、なんか、ヒロインたちがいじめられるというかさらしものにされるような内容(当然ギャグ調だが)になりそうなんだ。
こういう不快感を与える可能性のある作品ってマズイかな?
名前欄でNGできるようにすればいいんじゃない?
個人的には不快だと思ったら読み飛ばすだけ
ふと思ったんだが、最近のネタってもうほとんど学校関係ないよな
でもまぁ、面白いからいいか!
違うな、学校に関係のあるネタは出ても書く人がすくな………orz
この学校の食堂ってどんな感じになってるんだろうな。
食い意地張った奴も多そうだし、席の取り合いとかで修羅場になってそうな気がするんだが。
「お残しは許しまへんでぇ〜」
と言う口癖持ちな、学園最強のオバチャンがいます。
淡々とした調子でかなりの量を胃に収める長門有希@涼宮ハルヒシリーズ
勝手に対抗して豪快に食いまくるインデックス@とある魔術の禁書目録
そして彼女らにどんどん給仕していくすみれ台とそれを呆れ顔で眺める媛@ボクのセカイをまもるヒト
……ってところでどうだろう
まあ他にも群がる輩は多そうだが
食堂には熊のような料理長とアイリッシュのバーテンダー、東洋人のコック
食堂入り口前には竹さんの屋台
そして露西亜寿司ラノベ学園支店
生徒の間ではラノベ学園激戦区と呼ばれています
@バッカーノ! デュラララ!! 越佐大橋シリーズ
・・・成田作品オンリーになっちまったな
食堂には熊のような料理長とアイリッシュのバーテンダー、東洋人のコック
食堂の入り口前には竹さんの屋台
そして食堂の隣には露西亜寿司ラノベ学園支店
生徒の間ではラノベ学園激戦区と呼ばれています
@バッカーノ! デュラララ!! 越佐大橋シリーズ
成田作品オンリーで
やっちまった・・・ゴメンorz
微妙に赤貧黒魔術師が食事をせびってはつまみ出される
そして、鉄人定食を食べる人々がいるわけで・・・。
食うとしたら誰が食うかな。
そろそろ年末に向けて賞金首の大掃除でもしませんか?
そのためにまずは賞金首のリストを改めて作り直してみません?
例えば
賞金首:上条当麻
罪状:フラグ乱立(約一万本)&フラグ増殖中
賞金額:一億
のような感じで他のキャラもリストアップしてみてください。
じゃあ便乗させてもらおう。
賞金首:坂井悠二@灼眼のシャナ
罪状:二股及びフラグ放置。
賞金:3000万+メロンパン1年分
備考:驚異的な鈍感さと圧倒的な優柔不断さは
自覚無く周りに争いを生み出すため非常に危険。
>>26 >メロンパン一年分
何の報酬だよw
でもヤクザグロ魔術士が凄い勢いで悠二んところにすっ飛んでいくのが手に取るように連想できるぜ!
ポン刀赤ロリも葛藤してるぞ。
最近本編が講談社BOXで出てきているひぐらしは可だろうか
便乗して……
賞金首:土御門元春@とある魔術の禁書目録
罪状:ロリコン、義妹偏愛及びスパイ行為
賞金:1000万+今年度の全単位を無条件進呈
備考:陰陽術、体術に長けており、捕獲には慎重を要す。
なお、無害を装った語尾にだまされてはいけないでゲルg(ry
>>30 他メディアに原作が存在する作品はあくまでサブ〜モブ扱いで、と言う話だった筈
もっとも、ガンパレやデモベ等ある程度原作に恭順しつつも離した独自性+学園との高親和性が見受けられる作品は許容されやすい傾向ではある
要は、控えめにね?というお話
>>27 え?坂井のやつ、とうとうどっちかに決めたのか?
やっぱり吉田さんか?
>>33 選んだ。
しかし、またフラグ立てた。
賞金首:“祭礼の蛇”坂井悠二@灼眼のシャナ
罪状:二股(三股の疑いあり)
賞金:6000万
備考:
服装は学生服もしくは緋色の凱甲で宝具を多数所持している模様。
捕獲の際は、片手剣(吸血鬼)と頭部の竜尾に注意。
相手の感情を利用するなど悪質な手段での抵抗が予想されるため極めて危険。
>>35 "祭礼の蛇"坂井悠二!!
・・・・・・・
おそろしいもの
になって
やって来たものだ
>>36 シャナスレの住人には、蛇悠二の戦闘能力はモロ厨スペックだと言う共通認識があるしね。
ここで上条当麻の欄に
備考:この人物を捕獲し保健室の先生方に引き渡すと追加報酬で惚れ薬や賢者の石など保健室にある様々な薬品の中から一つ貰えます。
という情報を追加しようと思う。
これによって惚れ薬獲得のために恋愛に手段を選ばなそうな女性が暴走しそう。
特にバカとテストと召喚獣の霧島翔子とか。
他に惚れ薬使いそうなのいるっけ?
アンサートーカーみたいなもんだよな>蛇悠二
さらに便乗
賞金首:小山田 耕太@かのこん
源 ちずる@かのこん
犹守 望@かのこん
罪状:二股(天然ジゴロの疑いあり)及び校内における過度の準性行為
賞金:1名につき1000万
備考:
3名とも高い身体能力に加え小山田、源は狐火を使用する為、注意すること
また小山田と源は憑依合体によるブーストに加え
同じ空間に長時間留まると濃密なエロス空間を発生させるため
捕獲後も取り扱いに注意する事
>>38 決着が付いてしまったが、黒吉田さんなら惚れ薬の為に賞金首全員(白悠二&黒悠二除く)を血塗れバット片手に狩りま(ry
42 :
イラストに騙された名無しさん:2007/11/22(木) 22:22:42 ID:mS8DL5Eb
禁書14巻でついにインデックスの出番が無くなったみたいだね。
仮にもメインヒロインなのにこの空気度!
彼女も空気組に入るのにふさわしいと思うんだが。
>>42 空気はもっと居るだろ
錬金術師から救出した巫女さんとか、名前は確か…ええと……
>>43 メインヒロインでありタイトルにもなっているはずなのに出番が無いのを重要視したんだが……
駄目かな?
禁書の空気キャラっつーと姫■で確定されてるイメージがあるからなぁ…。
あいつ、巫女服なんて目立つ恰好なのに時々モブキャラになってんだぜ?
SS、13巻にも出てたし一巻だけならセフセフ
海賊本や自サイトを見ると作者からも絵師からも公認だしなあw>姫神空気ネタ
>>42-47は禁書スレへ行きなさい
とりあえず久々の年末大掃除
賞金首:レイフォン・アルセイフ@鋼殻のレギオス
罪状:四股+フラグ放置
賞金:7000万+今年度体育・武道関連の全単位を無条件進呈
備考:
言わずと知れた元天剣授受者。
よほど上手くやらないと逃げ切られるか返り討ちに遭うのでご注意を。
苗字が同じという理由だけで巻き込まれるフェリオとブラドー兄弟@空ノ鐘が響く惑星で
って言うのを瞬間的に思いついてしまったw
確かにブラドーは苗字がおなじなだけだ
しかし、フェリオについては賞金首リストに載る資格が・・・
この学園は一体どれだけの同姓同名がいるのだろうか?
>>51 被りようがないほどけったいな名前も多いだろうが、
普通の名前もそれなりにいるだろうな
シャナに出てくる人間とかはかなり一般的な感じがする
>>50 いや、あれは二人とも嫁にしたからある意味セーフ。
ただしその分激烈な『歓迎』を受ける可能性もある。
落ちると怖いので保守
規制も解けたし便乗すっか。
つーか二股三股関連の賞金首しかおらんのかw
賞金首:シュンライ一党@武林クロスロード
罪状:婦女暴行及び猥褻物陳列
賞金:シュンライ5000万、オンリン3000万、その他1000万
構成員は全員が同性愛嗜好を持つ女性であるが、首領シュンライは単独で要塞を陥落させ、数万の
軍勢を撃破する破城武侠・破軍武侠である。オンリンも破軍武侠であり、シュンライに準ずる実力の
持ち主。女性の場合、返り討ちにあうとその場で犯される危険性が高い。実力と覚悟の乏しい者はう
かつに手出ししないこと。
ここで賞金かけられてる側で誰か一人くらい、
「こんなのモテない野郎どもの嫉妬じゃねえか」
とか一刀両断してくれる奴いねえかな。
>>57 一刀両断したらプラナリアのように増えるぞ、憎しみが。
それがモテない男達の嫉妬って物さ。
>>57 これは駄フラグだからとか言ってボコボコにされそうな人なら思い浮かんだ。
そう言えば懸賞金とかは一体誰が出してんるんだろ…?
>>62 理事会、生徒会、スポンサー企業、侵入者の装備の横流しで得た資金、もてない奴らからの募金etc.
>>63 この学校の場合スポンサーまで凄そうだよな、玖渚機関とか学園都市その他etc
国家予算並みの金が出きそうだな。
>>65 それを三週間ぐらいで食いつぶすラノベ学園、
てのは冗談だけど実際どのぐらい金が飛んでってるんだろう………
大半が校舎の修理費になってそうだ
100兆円くらいじゃね?
アメリカの年間軍事予算が50兆円くらいだから、そんくらい飛ぶだろ
校舎の修理なんて黒魔術士にやらせりゃいいでしょ
学校の食堂にいやというほどツケがありそうなやつが一人(どうせ自分でもたくさん壊してるだろうし)
ただしはぐれ旅終盤の彼だと魔術使わないでも強い(性格もチンピラっぽくないし)ので、あんまり壊してなさそうだが
修復系の技能を持ってる奴もそこそこいるからな。極端な話、ド・マリニーの時計で壊れる前に時間を戻せばいい。
>>71 時間逆行→壊れる前の状態に→壊れた原因は健在→また壊れる→再度、時間逆行(冒頭に戻る)
嫌な永久機関の完成?
月の紋章の剣を使うという手もある。
誰にでも使えるってわけじゃないが、魔術及び類似技能の持ち主ならまぁ使えるだろ。
問題起こした生徒による勤労奉仕って名目で強制労働だろう
そういう技能の実地訓練に使われてたりして
半壊した建築物内外においてのゲリラ戦とか?
うわぁ…佐久間先輩が悪ノリしてる光景しか出てこない…
>>76 忘れ物だ
つ【やたらと気合の入りまくった相良宗介】
75は修復系技能について言ってるんだと思うんだが。
修復要員が勝手に校舎を改造したりして。
カラクリ満載な体育館や闘技場風の食堂、宝塚な教室なんかに・・・・
我学の結晶学園編―000001、北校舎
とかかなりマッドな生活を送れそうだな
しかし不幸な駄フラグ男が作業に参加していた為改造校舎自体が水泡に
しかし名目上は修繕作業。
学生達が駄フラグ男を吊るし上げようと噴怒の炎を上げて奴を追う雄叫びが聞こえてきそうだぜ。
駄フラグ男人気だなwww
ネタにしやすいからなのか?
今更不幸の八つや九つ増えても全く変わらないしな。
>>84 ・駄フラグ乱立→女キャラネタに繋げやすい
・幻想殺し→異能系オールディスペルなので夢オチ並に一気に話を終わらせられる
・学生→元の作品の時点で学園生活(+超科学・魔術の両サイドとの邂逅)な環境なのでスレの主旨に合わせやすい
じゃね?
>>87 ツッコミとボケの両方を1人でできる
というのも必要。
定番!パン争奪戦
キャスト
・ディー(デュアルNo33)/ウィザーズ・ブレイン
・ロレンス(クラフト・ロレンス)/狼と香辛料
(騎士剣『陰』、左脳に同調。騎士剣『陽』、右脳に同調。並列処理を開始――)
二つのI−ブレインを持つディーの正式名は『デュアルNo33』。
だが今はその名で呼ばれることはない。学校の友達にディーと呼ばれたとき、人形のようだった自分の心に明かりが灯る。
この場所こそが、今のディーの居場所だった。
しかし、今この時だけは別。自分以外の全ての生徒が競争相手であり、油断のならない相手に他ならない。
彼らを出し抜くためなら能力の全力起動も厭いはしない。
(『並列処理』を開始。『身体能力制御』発動。運動速度、知覚速度を共に43倍で定義)
(『並列処理』を開始。『自己領域』発動。プランク定数取得、万有引力定数取得。時間単位を改変)
43倍に引き伸ばされた視界の中でディーの体は半透明の空間の揺らぎに包まれる。
他の生徒はまだ教科書を片付けもしていない。
相対速度で光速度の99%まで加速されたディーの姿を認識できる者は存在しない。
今日の授業は少し早く終わった。
いける――そう思った。
僅かに開いたドアの隙間から廊下に滑り出て、一息に階段を駆け下りる。
時が止まったように歩いたままの姿勢で静止する教職員を避けつつ、目的の場所へ向かう。
購買に到着したとき、自分の他に生徒の姿はなかった。
『自己領域』を解いておばちゃんに500円玉を差し出す。
「焼きそばパンください」
勝った――。
幸福感が暖かい春の日差しのように体に差し込むのを感じた。目の前が明るい輝きに満ちているように見えた。
喜びのあまり、目の端からは銀の雫が頬を伝って流れ落ちていた。
おばちゃんは済まなそうに頬を掻いて言った。
「ごめんねぇ。今日は売り切れなんだよ」
なに……今なんて――。
呆然とするディーのI−ブレインは、目の前で起こった事態に対応するために高速で演算を開始した。
今日の授業の終了時間は、学校平均よりもかなり早かったはずだ。
勝手におしゃべりして古文教師を怒らせた生徒が副数名いたためだ。
教師は残りを宿題にして早々に授業をおしまいにした。
だから、自分より早くパンを買いに来た者がいるとは思えない。
もし教師が買って行ったのだとしても、例え人気があるとはいえ売り切れになるほどのパンを買い占めるとは考えにくい。
では製造過程に問題が……?
そこまで考えてふと最悪の可能性にたどり着く。
例えば焼きそばパンに含まれる紅しょうがに賞味期限の偽装が発見されたとすれば、当然紅しょうがはパン屋に卸されなくなり、
紅しょうがを必要とする焼きそばパンは作ることができなくなるわけだ。
それは紅しょうがのために焼きそばパンが犠牲になることを意味する。
いつも紅しょうがを取り除いてから焼きそばパンを食べているディーにとっては、到底許容できる理由ではない。
おばちゃんに掛け合って紅しょうがの無い焼きそばパンを用意してもらおうか?
いや、ダメだ。今から焼きそばパンを紅しょうが無しで用意するとなれば、昼休み中に間に合うとは思えない。
そして一番乗りでここまで来たディーにとって、明日では意味が無いのだ。
そこまで考えたところで、ディーの背中越しに声がかけられた。
「こんにちは。約束のパンを引き取りに参りました」
おばちゃんは「よく来たね」と笑って、焼きそばパンが山と入った袋を取り出した。
ロレンスはその袋を受け取って一枚の紙を差し出す。
「いやあクラスのみんなに頼まれてしまいましてね。無理を聞いていただいてありがとうございます」
「?????」
ロレンスは重そうで、たくさんパンが入っていそうで、暖かそうな袋を受け取って、その時自分を見つめている少年の姿に気がついた。
お金も払わずに紙一枚渡して大量の焼きそばパンを手に入れたロレンスに不審の眼差しを向けていた。
「あ、ああ。君もパンを買いに来たのかい? 僕は3年6組のクラフト・ロレンス。これは信用買いの証書だよ」
ロレンスは商談用の笑顔で種明かしに応じた。
「僕は昨日おばちゃんから焼きそばパンを買った。でもその場ではパンを受け取らない。代わりに今日パンを受け渡すという証書で取引を交わしたんだ」
はたして茫然自失のディーの頭にその仕組みが理解できただろうか? 美味そうなパンを前にしたその口元からはよだれが垂れていた。
それを見逃すロレンスではない。
商人にとって取引相手とは施しを与える哀れな存在ではない。
弱った兎が目の前にいるのなら、容赦なく牙を突き立てるのがロレンスのような者の生きる世界なのだ。
しばらく悩む振りをした後、ロレンスはとどめの一撃を放った。
「もしよかったら……ひとつお譲りしましょうか。相場の2倍でいかがです?」
END
>>88-90 久しぶりに大掃除と関係ない話がきた!
ロレンスの年齢に疑問はあるけどGJ
ロレンスって前スレの設定だと用務員じゃなかったか。GJだけど。
ラ学に来る前は現役の商人なんだし、用務員をする傍ら商業科の講師(常勤・非常勤・代理のいずれか)兼任ではないかな。
となると相方のホロは並ぶ者とて決して多くはない知恵と弁舌を活かしてどっかで兼業してるのかも。
ロレンス学生化はまずったか・・・
また俺で申し訳ないけど投下させてください、ごめんなさい
題 : ロリコン天使カムバック
キャスト
神野陰之/Missing
十叶詠子/Missing
ブギーポップ/ブギーポップシリーズ
賀茂是雄/天国に涙はいらない
賀茂是雄は昼休みが嫌いだった。
クラスの方針で班ごとに机をくっつけて昼食を取るのだが、その班のメンバーというのが、強烈に個性的な連中だったからだ。
いや、個性的といえば賀茂の連れで守護霊の熾天使アブデルの方がそうかもしれない。だけど少なくとも自分はごく普通の高校生だという自覚がある。
そんな賀茂にとってこのメンバーでの昼食というのは、痛んだ胃をロープで縛り上げられるようなものだった。
「ふふふ……」
なにが楽しいのか、無邪気に微笑んで目を細める詠子。その視線はまっすぐに賀茂に向けられている。
学内でも五指に入る美人ながら彼女に全くうわついた話がないというのは、ひとえにその性格ゆえと言えた。詠子は魔女を自称している。
同時に普段から不可解な言動を繰り返し、人として当たり前なある感情が抜け落ちている。
邪悪の欠如――そのせいで他人からは疎まれ、恐れられる存在だった。
無邪気に、どこまでも透明な笑顔を向けられて、賀茂は喉に餅でも詰まったかのような表情になってしまう。
そんな賀茂の様子が楽しいのか、神野も笑う。こちらは妙にまとわりつく、ねばついた笑みだ。
賀茂はこんなときアブデルがいてくれたらと思ったが、あいにくアブデルは別の班で一万とんで九歳のロリ天使とおしゃべりに夢中になっている。
同じ天使同士話がはずむのか――いや、ただ極度のロリコンのアブデルが勝手に興奮してるだけだろう。
この班でただ一人賀茂に無関心で、さっそく自分の弁当を開けているのは宮下藤花だ。
おそらくこの中でもっとも常識的な人物であろう彼女に、賀茂は救いを求めるように声をかける。
「な、なあ宮下――」
「今の僕はブギーポップだ」
ちらっと視線だけ向けてそう答える藤花は完全に男の口調だ。多重人格というやつである。厳密には違うのかもしれないが、まあだいたいそういうものだ。
とにかく賀茂の一縷の望みは儚く散ったことだけは確かだった。
「おや、今日のおかずはずいぶん手が込んでいるね。おそらく宮下藤花は彼氏にも弁当を作ったのかもしれない」
藤花の顔でそう言うのだ。
実際出汁をしっかり入れて焼き上げた玉子焼きや、冷凍物でないミニハンバーグなど、それらはとてもおいしそうだ。
賀茂はこの空気から逃れたくて自分も弁当を開ける事にした。
「そ、そうだ。僕もお腹がすいたな。今日のおかずは……」
弁当の蓋を開けた賀茂の目に飛び込んできたのは真っ黒な中身。そう、一面にのりを広げて、その下にごはんがあるだけの、ただののり弁だった。
「か、母さん……」
我ながら自分の親が情けなくなる。金勘定と仕事には恐ろしく腕の立つ母親も、こと賀茂のこととなるとこうなのだった。
「のり弁……黒い。黒……闇……名付けられし暗黒。夜闇の魔王。この私にふさわしい弁当だと言えるね。しかし残念なことに私の今日の弁当は色彩に富んでいる」
なんとも婉曲で不可解な言葉で賀茂の弁当を評価する神野。
「ふふふ、おいしそうなお弁当。いただきます」
詠子の弁当は……その、なんというか……赤い?
元がどんなおかずだか分からないが、上から大量のケチャップをかけたようにデロデロのそれらは、黒ずんだ赤い色をしていた。
(あれ……ケチャップだよな……?)
なにか見てはいけないものを見てしまったような気がしたが、意識を努めて別のところへ向けようと試みる。
そこで神野がまだ机の上に何もないことに気がついた。
「神野君、お弁当は?」
「おや、何のことかね?」
相変わらず仮面のような笑みで首をかしげた神野の机の上に、いつのまにかごく普通の幕の内弁当が出現していた。おそらくホカ弁だろう。
「え……あれ?」
確かに何も無かったように見えたのに。賀茂はきっと目の錯覚に違いないと思った。なにしろその弁当はすでに半分近くの中身が食べて無くなっていたのだから。
霊能者である賀茂は霊視の目を開いて調べてみるが、特に変わったところは無い。因果関係を時系列的に辿っていけば、
神野がカバンから弁当を取り出して食べ始めるところまで”視え”た。
「くく……くくく」
「ふふふ……」
くつくつと笑う神野。詠子も合わせるように微笑んでいる。どことなくこの二人には似たような雰囲気があった。
「賀茂君は、何か特別な才能とか、能力みたいなものがあるのかい?」
唐突にブギーポップが口を開く。
賀茂は自分が霊能者であることは学校で黙っていたが、特に隠していたわけではなく、単に聞かれなかったからだ。
「ど、どうしたんだいきなり」
だから突然見抜かれて少し動揺してしまう。
藤花相手ではそうでもないのに、ブギーポップが相手だといつも気が気でない。
「いや、今神野君の弁当をじっとみつめていただろう。なにか――そう、なにか弁当を見ているのではなく、その裏側を見ているような気がしたのさ」
「えっと、親が霊能者で、僕も少しなら霊視ができるんだ。霊視というのは物そのものじゃなくてその因果を読み解くということで……まあ、たいしたことじゃないよ」
どう説明したものかと考えて、つい小難しい講釈になりそうだったので言葉を濁した。この手の専門的な話を始めると、大抵の人は引くのだ。
「霊視……ねえ……」
詠子とまた目が合う。心の中まで見透かされるような瞳に、おもわずたじろぐ。
「私にも、彼らが視えるよ? 私たちのそばにいて、いつもお話してくれる、オトモダチ……」
「十叶、さんも霊視ができるんですか?」
意外な共通点だ。ただでさえ胡散臭いと評判の業種の霊能者なだけに、仲間がいたという事実はうれしいものがある。
「霊視……かどうかは分からないけど……あっ、ぺらぺらさん、こんにちは」
賀茂の隣の空間に向かって手を振る詠子。
賀茂は戦慄した。見えなかったのだ。
霊視の目を開いてもそこには何も居るように見えない。例えば精霊などの高位の霊的存在はアブデルに言わせれば賀茂は未熟で見ることができないと言うが、その類だろうか?
「この世界に鏡合わせのように存在するもうひとつの世界。人は片方を実で片方を虚と思い込むものだが、いったいどこに違いがあるのだろうねえ」
神野が湿った笑い声を上げる。
「ふむ……つまり、十叶さんと賀茂君では、見えているものが違うと、そういうわけか……そしておそらく、僕とも違うのだろう。
いや、もしかしたら……この世の誰一人同じ世界など見てはいないのかもしれない」
何か納得したように何度もうなずくブギーポップ。
この三人と昼食をとるときは、いつもこんな感じになる。
正直、ついていけない……。
いつもアニメのロリキャラについて熱く語り、幼い容姿の少女に偏執することを”神の愛”として賀茂をその道へ引きずり込もうとするアブデルが隣にいないことが、
これほど悔やまれたことはなかった。
以上です。
神野陰之も学生いうには無理あるかもしれn
電車の中で吹いたじゃねーかwww
神野さんは何故かいつも詠子さんの隣りにいたりいなかったりする保護者っぽい何かだと考えている
死ングルベール、死ングルベール、今日は楽しい苦シミマース♪
クリスマスも間近ですね。
ラノベ学園では素敵なカップル達がイチャイチャしてたり、
孤独上等しっと団がそれを邪魔しようとしてたり、
人間失格オタク組がクリスマスする気ゼロだったりするんでしょうか。
でもこの学園って毎日がお祭り同然だよね。
そういえばこの学園のバカップルとかってあんまり話題に上らんな。
鉄平&ゆかり(上等。シリーズ)とか、裕一&里香(半分の月がのぼる空)とか、
佐山&新庄(終わりのクロニクル)……はよく出てるか。
他にバカップルってどんなのがいるっけ?
ヴィル&アリソン(リリトレ)とか?ちょっと苦しい気もするが。
あと、エドガー&ドロシー(オーフェン無謀編)。
ヨーハン&フィレス(@灼眼のシャナ)
300年近くの筋金入りのバカップル。
クレア&シャーネ
アイザック&ミリア
(バッカーノ)
新羅&セルティ
正臣&沙樹
(デュラララ)
レリック&ヒルダ
(ヴぁんぷ)
レリックとヒルダは微妙か?
でも成田作品はバカップルの宝庫だな
>バカップル
すぐ思いつくのはマリみての由乃と令。
ブギーポップの正樹と綺も俺的にはバカップル認定。
バカップルというのはカップルだから成立するので相手が多いとバカップル扱いされません。某幻想殺しの駄フラグ男のように。
しかし何事にもある例外。三角関係が昇華した存在、フェリオ&リセリナ・ウルク
エンジュ&イリス(空鐘)
護&絢子(護くん)
司&みゆき(半月)
も加えておきたいところ。
あとバカップルの宝庫といえば有川作品だと思うんだがどうだろう。ちょっと生徒にしては年食いすぎてるけど。
>>101-106 それじゃあ自分が挙げたキャラでSSを書いて貰おうか
というか書いて下さい・・・orz
アンディとキットの場合
アンディ
「なあキット、そろそろクリスマスの季節だな。夜景の綺麗なホテルのレストラン予約してあるんだ。
よかったら俺と一緒に熱い熱い夜を過ごさないか? なんならそのままベッドインでも――」
キット
「あら、ロボット君は宗教にご執心? お生憎様。あたしは夜景よりも機関室でまたたく機械のダイ
オード光の方に魅力を感じるの。それに、みんなの前でそんな事言われると……恥ずかしいわ」
アンディ
「みんなって……うわっ。お、お前らいつの間に!」
生徒たち
「えへへ〜。階段の陰から全部見てましたよ〜。ラブラブですね〜」
「私もアンディ先生みたいな素敵な人に誘われた〜い」
「キット先生がダメなら私を誘ってくださ〜い」
「ちょっとあんた抜け駆けぇ!?」
キット
「……っ! ほら、あなたたち、そろそろ次の授業が始まるわよ。もう行きなさい」
生徒たち
「ちぇ〜っ。先生も熱々すぎて遅刻しないでくださいね」
「は〜い」
アンディ
「行ったか……。お前、今ちょっと妬いただろ」
キット
「ち、違うわよ!」
アンディ
「図星か」
キット
「違うって言ってるでしょ! だいたいなんでこんなアルバイトするハメになったと思ってるの?
あんたが壊したリアクターの賠償で減給されたからじゃない」
アンディ
「怒るなよ。いつものことだぜ」
キット
「いつもやりすぎだって言ってるの! あ、そうだ。そういえば社のみんなが今年は派手にパーティ
するって言ってたわね。あたしはまだ返事してなかったけど……」
アンディ
「おいおいおい、そりゃないぜ愛しのマイスウィートハニー」
キット
「アンディ先生は生徒たちと楽しい夜を過ごせばいいじゃない。そういえばバレンタインでもないの
に職員室にやたらとプレゼントが届くそうね。モテモテですね、先生?」
アンディ
「むっ……。そうは言うけどな、俺だって知ってるぜ。もうすでにキット様ファンクラブまであるそうじ
ゃねーか。男子生徒の間じゃ生写真が高値で取引されてるらしいぜ」
キット
「会員No.1は誰でしたっけ?」
アンディ
「ぐっ……」
キット
「それじゃあ、次の授業があるので失礼しますわね、アンディ先生」
アンディ
「おおクソッたれの神さんよ……機械の体にニューロンドームという心を授けてはくれても、愛しのハ
ニーの心は離れてしまうのですね。どうか傷つき冷え切った哀れな私を癒してください……。ふん、
ボギーの野郎ならブラボーって相槌を打つに違いない。機械も神に祈る。これこそ現代文明の発展
の局地ってね」
アンディ
「ん……? あいつ何か落としてったか……これは……二人分の遊園地のチケットか。やれやれ、
誘うのは男の特権だっていうのに……そういやあいつ、こういう所好きだったよな。神さん、感謝するぜ」
以上、A/Bエクストリームのアンディ(体育教官)とキット(技術講師)のバカップル?の話でした
聖夜記念!第一回パートナー自慢大会!!
さあ、己がパートナーを好きなだけ自慢するがいい!
※注意事項
・異性、同姓問わず。
・反感、妨害、しっと団団員による制裁は自己責任で回避/反撃/殲滅すること。
・行き過ぎた自慢によりパートナーの機嫌を損ね、それにより自分の身に危険が及んでも自己責任で。
「大掃除ネタを投下するであります」
「空気不読」
「ちなみにどう見ても去年のネタのパクリであります本当にありがとうございました」
「陳謝」
さてさて皆様、クリスマスイブの今日をいかがお過ごしですか?
普段はツンなあの娘が今日はやけにデレデレしてませんか?
普段からメロメロなあの娘がいつもより張り切っていたりはしませんか?
え?そんなこと聞いてくるお前は何してるか、って?
僕は凄いよ。もう耐えられないくらい。
本当にもう、リバースしそうだから降ろしてくれよ!
……何をしているか分からない?それはね……
坂井「何故か一式陸攻相手に必死の空中チェイスだぞ〜!!」
すぐ後ろから巨大な機体が迫ってくる。しかも相手の機銃の発射音まで聞こえてくる。もはや絶体絶命!
土御門「おかしいにゃ〜。この『彩雲』が一式陸攻ごときに追いつかれるとはにゃ〜。
カミやん、お前の右手は帝国海軍最速の異名をも打ち消すみたいだぜい」
上条「んな訳あるかー、ちきしょー不幸ーだー!!」
土御門「冗談冗談。どうせエンジンの整備不良だにゃ〜」
そんな言い争いの最中にも、土御門の操縦する彩雲は、機体を右に左に傾けて20ミリ機関砲を華麗に避けながら、
真冬の小笠原上空を、一路、南へと突き進む。僕ら3人の逃亡者を乗せて。
坂井「はぁ、何でこんなことに……」
そう言いながらポケットから一枚の紙切れを取り出し、渋々と眺めてみる。
― 生徒会通達 第273548号 ―
下記の連中を速やかに拘束し、クリスマスの間は俗世から隔離するべし。
また、捕獲者には生徒会より報奨金を出す。金額は各手配者ごとに設定した。
せいぜい励みたまえハハハハハハハ!
賞金首:上条当麻
罪状:フラグ乱立(約一万本)&フラグ増殖中
備考:この人物を捕獲し保健室の先生方に引き渡すと追加報酬でホレ薬や賢者の石など保健室にある様々な薬品の中から一つ貰えます。
賞金首:坂井悠二
罪状:二股及びフラグ放置。
賞金:3000万+メロンパン一年分
備考:驚異的な鈍感さと圧倒的な優柔不断さは
自覚無く周りに争いを生み出すため非常に危険。
賞金首:土御門元春
罪状:ロリコン、義妹偏愛及びスパイ行為
賞金:1000万+今年度の単位を無条件進呈
備考:陰陽術、体術に長けており、捕獲には慎重を要す。
なお、無害を装った語尾にだまされてはいけないでゲルg(ry
(以下長いので省略)
なお、拘束は聖夜が明けるまで、すなわち12月25日の夜明けまでとし、それ以降に手配者を逮捕拘束することは禁ずる。
ラノベ学園生徒会 佐山・御言
坂井「……しまった。ただでさえ酔ってるのに、文章読んだから余計に……土御門、風防開けて吐いちゃってもいいかな?」
土御門「お好きなように。顔出したところを機銃で撃たれても知らないぜい」
坂井「………………遠慮しとくよ」
その後も、右に左に旋回したりと、どうにか追っ手を振り切ろうとするものの、
土御門「……だめだ、振り切れねえ。どうする?」
上条「そう言われても……」
と、そこへなんと、追ってくる一式陸攻から無線が入ってきた。
『こちらはSOS団エアフォースワンよ。そこの飛行機、ただちに着水して降伏しなさい!さもないとすっごいのをお見舞いするわよ!』
上条「……降伏勧告ってやつか?」
機内に重苦しい空気が漂ったが、それも一瞬。
坂井「よし。土御門、いい作戦がある」
長門「……目標が降下を始めた」
キョン「やれやれ、どうやら投降してくれるみたいだな」
古泉「おやおや、もう終わりですか。残念ですねえ、まだこちらの秘密兵器を出してないのに」
涼宮「まだよ! あの3人を明日の夜明けまでに生徒会へ連行しないと、賞金が出ないんだから」
古泉「さもなくば来年のSOS団は活動資金ゼロ、という訳ですか」
キョン「活動資金と言っても、ラ学では朝比奈さんが淹れる紅茶くらいにしか使ってないだろ」
長門「っ!! 目標が速度を上げて逃げていく。追いつけそうに無い」
涼宮「何ですって!」
古泉「急降下して速度を上げて、一気にこちらを振り切るようですね」
朝比奈「あ、あの……お茶が入りましt」
涼宮「それどころじゃない! キョン、『あれ』を使って」
キョン「はぁ〜、やれやれ仕方ない。射出するよ。いいね?」
??『はい、準備は整ってます』
涼宮「よ〜し、発射ぁ!!」
ポチッとな
上条「おい土御門、気づかれたようだ。なんか爆弾吊って構えてるぞ」
土御門「え、爆弾? 一式陸攻なら爆弾槽に積むはずだから、吊るしたりなんか……」
つられて僕も、蒼い顔をしたまま後方を見やった。たしかに何か吊ってる。
だがその爆弾にも翼がついており、小型機を吊ってるようにも見える……
土御門「あ、あいつはただの爆弾じゃねえ、特攻兵器だ! 『桜花』って名前の、人間爆弾だ!!」
そう叫んだと同時、一式陸攻から桜花が発射された。
マイナスGで体が一瞬浮いたかと思うと、桜花のロケットが点火され、今度は強いGが掛かって椅子に押さえつけられる。
外を見やる。青い海と青い空にポツンと取り残された彩雲が、必死にこちらを引き離そうともがいていた。
桜花の中の人(黒吉田さん)「うふふふふふ、坂井くん見ぃ〜つけた」
慣れない動作で桜花を相手の後ろに付ける。あとは加速に任せて体当たりするだけだ……。
ぐんぐんと桜花が迫ってくる。追いつかれるのも時間の問題だろう。
土御門「こうなったら、使うか? 黒ノ式」
上条「ま、待て。お前が魔術使って怪我したら、お前の代わりに誰がコイツを操縦するだよ」
土御門「じゃあ、魔術はやめとこう。ほかにも手が無いわけじゃないんだが……坂井、覚悟を決めとけよ」
坂井「え゛? ちょっと待って、一体何を……」
一式陸攻に20mmついてないだろ
彩雲はすでにこちらの眼前である。
黒吉田さん「坂井くぅん。私の、真剣な想い、 う け と め て ぇぇぇぇぇぇええええ!!!!」
機体同士がぶつかる、寸前。
土御門「おりゃああああ!!」
機長席の土御門が操縦桿をめいいっぱい引き、彩雲を急上昇させたのだ。
黒吉田さん「えっ……」
果たして桜花は、一瞬前まで想い人がいた筈の空間を通り越し、青空へと消えて行ってしまった。
上条「た…助かったのか、俺たち?」
土御門「どうやらそのようだぜい。もう桜花には旋回して戻ってくるだけの燃料は無いはずだ」
言いながら土御門は、彩雲を水平飛行に戻した。強いGからようやく開放され、僕はやっとの思いで声を上げた。
坂井「……あのさ、そろそろ吐いてもいいかな?」
涼宮「あぁ〜! 避けられちゃったじゃない、どうしてくれんのよ!」
キョン「はいはい分かったから俺に――」
長門「緊急事態、本機の燃料が尽きた」
キョン「八つ当たりするのはやめてくれ……って、燃料切れだとぉ!!」
ぬあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………ザッパーン!!
不本意な不時着を強要された一式陸攻は、既にはるか後方である。
無線から『覚えてなさいよ!』と叫び声が聞こえてくるが、気にしないことにした。
坂井「とりあえず、一安心かな」
彩雲はひた走る。南へ。
つづく?
ライトノベル学園、幼児、小学1,2年の合同クリスマスパーティ会場。
急遽手伝いに借り出された武原仁(偽教師)も、いつも以上にはしゃぎ動き回る子供達を相手に
悪戦苦闘し、ほほえましいどたばた騒ぎに巻きこままれ、歌い、遊戯をこなして。
残すはクリスマス最大のイベント、サンタの登場となった時。
「イイデスか。しっかりグリップを握っテ。安全装置は確認シましたか?
そう……順番に考エルといいデスよ。外して、狙って、引金を…」
コッペに銃をプレゼントして、熱心にレクチャーしている王子護ハウゼンが仁の目の前にいた。
「何してんだ、王子護!」
慌ててコッペを引き離し、背中に庇いながらかつての酷薄な師に問いかける。
「嫌デスね、ジン。子ドモ達にプレゼントをしに来たにキまってマスよ?
そうデスね。ウィザーズ・ブレットから核爆弾マデ何でも揃ってマスが」
「要るか、そんなモンっ!大体なんだその格好は」
言われた王子護ハウゼンの格好は、サンタと言いながら付けているのは紅い三角帽子だけで
後はいつものようにスーツ姿(よく見ると仁のスーツだった)で、眼帯も変わらず。
その格好で大きな頭陀袋を抱えている有様はとてつもなく怪しかった。
「そう言いますケドね、ジン。あんまりサンタの格好をしたら、イメージを魔力とする完全体系の僕は
本物のサンタにナッチャイマスよ?けっこうコレでもイッパイ一杯なんデスから」
しれっと答える王子護の言葉に頭を抱える仁の視界に、さらに嫌なものが目に入る。
「……おい」
「何デス、ジン」
「あれもお前が連れてきたのか?! 一体どういうつもりだ!」
仁が指差す先に佇むのは――赫い、牡丹をあしらった豪奢な着物に抜き身の日本刀をぶら下げた女性。
《染血公主》ジェルヴェーヌ。
妖艶な笑みを浮かべ、その周りは怯える園児達で空白の輪が出来ているジェルヴェーヌを見て王子護は言う。
「嫌デスね、ジン。彼女は『真っ赤なお華の渡世人さん』ジャないデスか。ほら、サンタクロースと一緒にイル……」
「いいから、黙れ!地獄のサンタクロースと岩下○麻はとっととB級映画の世界に帰ってろ!」
「帰れっ!帰れっ!」
不意に背中から聞こえた声に振り向くと、武原の手伝いをしに来たきずなにもれなくついて来た格好の
神和瑞希が背中に隠れるようにしながら叫んでいた。
涙目になった、公館が誇る《魔獣使い》のはじめて見るその表情に、愕然としながら仁は一つの事実に突き当たる。
「神和……。お前……、まさかその歳でサンタを信じていたのか?」
「……サンタ……いる……見たことが無いのは……観測したら魔炎で……燃え尽きちゃうから…………」
ぼそぼそと、しかし真剣な表情で言う神和の言葉に「そこまで命懸けのサンタがいるか!」と叫びかけ
その張り詰めたような白い神和の顔、その後ろの少し困ったようなきずなの顔、取り囲む子供達の期待と絶望の
入り混じった表情に、仁はグッと言葉を飲み下す。
「フゥー、やれヤレ。昔からジンは年下の女の子には甘くて困りマス」
瞬間的に沸点を超えそうになるのを何とかなだめ、とにかく仁は
プレゼントをあげるどころか「きれいなおべべやねえ」ともの欲しそうにする極妻・ジェルヴェーヌや
乱崎雹霞(陸戦型生物兵器・3歳)をスカウトしだした似非サンタを追い出すと決めた。
おそらく今年最後の、もっとも困難な作戦に挑もうとする仁の前に――
「乱暴狼藉はそこまでである」
――朗々とした声が響く。
「たとえ天は見逃しても、このサンタクロースの目は誤魔化せぬ」
「にせサンタはとっとと去れ、なのである」
ガラガラガラと音高く、駆け込んできたのは一台のリヤカー。
この寒空にへそ出しミニスカトナカイルック、それどこの風俗店といった格好のタナロットが引くその荷台には
サンタの衣装を着込んだ南瓜頭のパンプキンが立っている。
そしてもう一人。トナカイの角飾りをつけたモレク教頭が、どこをどう引き摺られたのか、ようよう掴まっていた
引き手から体を起こしかけ――ガシャンとその場に崩れ落ちる。
「も……申し訳ありません。タナロット殿が速過ぎて……あ、足が……。
掴まるのが精一杯で……引っ張ることもできずに……申し、申し訳…………」
息も絶え絶えに謝り続けるモレク教頭を、いいんです、貴方は良くやったと慰める仁の傍らで
とうっとばかりに荷台から降り立ったパンプキンがポーズを決める。
タナロットの後ろに立つパンプキンは右手を高く左上に、右足を大きく後ろに引き(注:左手は腰に)
パンプキンのまえに立つタナロットは左手を高く右上に、左足を大きく後ろに引き(注:右手は額に)
二人でXの字作り出し、声も高らかに二人が唱和する。
「聖なる夜に選ばれし、77の聖衣を身にまとい」
「不法侵入なんのその、天より雷の如く舞い降りる」
「聖夜と子供達の守護者、《サンダー・クロース》参上(なのである)!!」
「ふざけんなっ!」
仁が思わず投げた長靴の飾りがスコーンとタナロットに命中、あうっとのけぞるのを無視して。
「いいからお前らも帰れ! 頼むからイカレた格好で余計に混乱させるなよ」
仁の懇願に動じることなく、パンプキンとタナロットははて?とばかりに顔を見合わせる。
「む?パンプキン、ジンは《サンダー・クロース》のことを知らないのであるか?」
「はて?聖ニコラウスことサンタクロースといえば日本で最も有名なセイント(聖闘士)
武原とて知らぬはずはないはないだろうに……」
はてな?と首を傾げてポンと手を打ち、シャキーンと再び決めポーズ。
「「 《サンダー・クロース》!! 」」
「やれヤレ、コレだから日本に来てマダ日の浅い人タチは困りマスね。チャンと伝統を守ってクダサイ」
「ほんになあ。あないけったいな格好でよう出歩けるわ。やっぱ《地獄》やわ」
あんまりといえばあんまりな王子護の言い草に、いい加減仁がキレる。
「ふざけんじゃねえ!魔法使いだろうが来訪者だろうが、お前らみたいな余所から来といて
好き勝手にやってる奴らが勝手にこうだと祝ってくれるなよ!ここにいると決めたやつらに、
ここで楽しもうって、そう決めた奴らにやらせろよ!」
「……ジン。相変わらず無駄に熱血しすぎデスよ。幼女の前だからって張り切ラないでクダサイ」
「熱血である。教師ビンビンなのである」
「おお……正に教育者の鑑。この荒廃した教育界に必要なのは汝のような人物である。
しかし我らも子供達の夢をかなえなければならぬ。ああ、何故に正義同士が相争わねばならぬのか」
血を吐くように叫ぶ仁の言葉を、あるいは飄々と、あるいは心底感心しながら、全員まるで聞き入れる様子は無い。
歯噛みしながらなおも言いつのろうとする仁の、後ろで動く気配を感じてみると、
怒鳴りあう姿にそっと掴んでいた指を離すナーディアがいる。
今日ようやく打ち解けておずおずと握り返してくれた子どもらしい柔らかい指を思い出し、
ごめんなと思いながらも、なお仁は前を向く。
「……何が"正しい"とか、そんなんじゃないんだよ。
どんな理由があっても子どもが泣くような理由が正しいのか?子どもたちは夢を見ていてもらう
そんなあたりまえが守られる。いつか大きくなってほんとのことを見なくちゃいけなくても、それまでは
そばにいるおとなが守ってやれる。そんなおとなになれないのかよ……」
「だからねジン、モット現実を見なサイ。恥ずかシイ」
呆れたように肩をすくめる王子護にもはや言葉も返さず、
絶望的な戦力差を知りながら、その背中に感じる子供達の怯えを知りながら
その全てに立ち向かうように武原仁は一歩を踏み出す。
――結局決め手となったのは、モレク教頭が連れ去られたと知って駆けつけたチェルノボーグ先生と
応援の夜具外法人先生のコンビネーションだったけど。
「はいはい、皆さん並んで下さい。あっ、とっとっと、危ないですよ」
「お前らっ!痩せ牛も振り落としてしまえばいいだろう」
「も、申し訳ありませんチェルノボーグ殿、ここは穏便に…ほら皆さんチェルノボーグ殿がプレゼントを配るそうですよ」
「……まったくお前というやつは」
しばらくして一通り混乱も収まり、お詫びにとばかりにプレゼントを配る役を買って出た、大きな体によじ登る子供達を
何とか並ばせるモレクと、ぶつくさ言いながらも自在法の応用なのか袖口からありえないほどのおもちゃを取り出しては
子供達に手渡していくチェルノボーグがいた。
無表情な白面と元々表情のない牛骨の、異形のサンタとトナカイだが子供達は気にすることなくまとわりつき
それを見守る仁にも意外な思いがよぎる。
「へえ、案外」
「お似合いであるなぁ」
横手から聞こえてきた声に振り向けば、吹き飛ばされて「せ、せめて子供達にプレゼントを……ガクリ」と
言って倒れたはずのパンプキンがシャンパンを片手に立っている。
ちなみに王子護ハウゼンのほうは「コズミック・ホラーデース」と呟きながら、未だに部屋の隅で体育座りのままだ。
ともあれパンプキンの、仮面の口にストローを差込むその姿に、いや、仮面を外せよといいかけて
仁は別の言葉を口にする。
「なあ、ひょっとしてわざとか?」
「さて何のことであるかな?」
仁があごで指し示す先には子供達に囲まれて困惑気味、けどどこか楽しんでいるような二人の姿
それを見ながらヒョイと肩をすくめるパンプキンの手から離れたグラスはそのままで。
「まあ、あの様子ではサンタとトナカイはもう充分であるな。道化となった我はせいぜい手妻で場をにぎやかすとしよう」
そういって南瓜頭をふりふり場の中心へ向かう。
「……ったく。これだから"手品師"は嫌いなんだよ」
そして仁もまた立ち上がる。立ち上がれる。
幾万もの人々がいる中で一時の縁で集う場所がある。――ここは《学園》。教師が生徒に振り回され、厳しく問われ続ける処。
CAST
武原仁@円環少女
王子護ハウゼン@円環少女
ジェルヴェーヌ・ロッソ@円環少女
神和瑞希@円環少女
ナターシャ@円環少女
コッペ@コッペとBB団
パンプキン@空の鐘の響く惑星で
タナロット@マジシャンズ・アカデミィ
“大擁炉”モレク@灼願のシャナ
“闇の雫”チェルノボーグ@灼願のシャナ
夜具外法人@吉永さん家のガーゴイル
そこはクリスマスパーティ会場の裏手。
最初の喧騒も過ぎ、人もまばらになりだした頃。
一組の男女が歩いていく。
「大丈夫ですかソフィア?」
「は、はい。もう少しですから」
歩いているのはブラドー・アルセイフとソフィア・アーネスト。
王とその妃候補の二人が供も連れずこんな夜に歩くのは奇妙といえば奇妙だが。
「あ……」
裏手の庭で二人を待っていたのは一匹の大きな蜥蜴。
時折口からチロチロと火を吐くサラマンダーと呼ばれる幻獣は、傍らの埋め火と二人を等分に
見比べてじっと待っている。
「ありがとう。これは約束のお礼」
ソフィアはそんなサラマンダーに近づくと、手に持った包みの中から取り出した肉の塊を与える。
それを受け取るとサラマンダーはのそのそと埋め火を踏み消して、少し離れた位置に陣取って食べ始めた。
しばらく待っていてくださいと言って、やはり用意していたらしいスコップでソフィアが地面を掘り始める。
様子を見ていたブラドーもやがてどこからか木の枝を拾ってきて、一緒に掘り出した。
「ブ、ブラドー様、そんな、私ひとりで」
「いいですから。ここを掘るんですよね?」
ソフィアがうなずき、二人して地面を掘っていくとやがてまだ熱の残る地面から一抱えもある包みが出てきた。
切り開くと中から現れたのは、程よく蒸され良い香りを漂わせる七面鳥の丸焼き。
それをみてブラドーは感嘆の声を上げる。
「私に見せたかったというのは……」
「は、はい。実は…父と山で狩りをしたおりにはこうして捕った雉などを料理していたので……」
そんなソフィアの顔は自慢するどころか憂鬱で、不思議そうに見るブラドーの前でついに俯いて
すみませんと謝りだした。
「本当はもっとオーブンとかを使ってきちんとしたものを陛下に食べていただきたかったのです。
けど田舎育ちでそうした宮廷料理のようなものはまるで駄目で……ア、アウトニアのメイ王女と一緒になんとか
頑張ったのですが……何故か上手くいかなくて……調味料や焼き時間もちゃんと本に書いてある通りにしたのに
どうしても上手くいかなくて……」
本当に申し訳なさそうに必死にいうソフィアに、それで?とブラドーは先を促す。
「それでも陛下に私の作ったものを食べて頂きたくて……相談にのってくれたキュルケ殿も使い魔まで貸してくれて
でも、私が出来るのはこんながさつな料理だけで……」
そこまで言うと言葉を詰まらせたソフィアの手から、ブラドーが七面鳥を取り上げる。
驚いて顔を上げたソフィアを、いつの間にか地面にマントを敷いて座り込んだブラドーが手招きする。
「ブラドー様?」
「さ、食べましょう。貴女もこちらへ」
おずおずと座りソフィアはまだ心配で問いかける。
「本当にこんなものでよろしいのですか?」
「こんなものどころか、フェリオがね、ウィスタルやライナスティと一緒に、こんな豪快な料理を
食べたりしているのを聞いて、私は羨ましかった位なんですよ。まして貴女が作ってくれたんです。
不満どころかこんなにうれしいことは無いですよ?」
そういってまだ湯気の立つ鳥肉に手を伸ばし、アチッと火傷した指を口に咥える。
そんな子どものような仕草にようやくソフィアも。
「ブラドー様。ちゃんとナイフぐらいは用意してますよ?」
微笑むことが出来た。
「あら?」
なかなか戻ってこない使い魔を探しにきたキュルケが見たのは。
彼女の使い魔の傍で仲良く話し合うソフィアとブラドー。
サラマンダーもわきまえているのか、チロチロと吐く火はどこか柔らかく。
「ふーん。やるじゃない。帰ったらご褒美をあげなきゃね」
そういって踵を返したキュルケの後ろではまだ楽しそうに話す二人が――。
CAST
ブラドー・アルセイフ@空ノ鐘の響く惑星で
ソフィア・アーネスト@空ノ鐘の響く惑星で
キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー@ゼロの使い魔
メイ・シザーズ@でたまか
相変わらずイベント日には間に合わずの投下orz
その日に予定があったからさ、なら格好いいけど、8月31日に夏休みの宿題をやり始めるような性格なだけだし。
……実はそんな感じで時期を逃したり忙しかったりで投下できなかったネタがあるんですけど
>>107みたく待ってくれる方がいるんなら、年末一掃ことで投下してもいいですかね?
時期はずれなネタもある上に連続投下になりそうなんで申し訳ないですけど…。
2作ともええ話やのぉ……
GJ。でもあんまり無理するなよ?
作品投下乙です。
一日遅いが言わせて貰う。
お前等、あけましておめでとう。
今年もこのスレで楽しもうぜ?
「あけまして、おめでとうござ――い!」
舞台中央。そこにゾンビとスケルトンの二人組が立っている。
「ほな、まずは自己紹介から」
ゾンビが隣のスケルトンの頭をピタピタ叩き。
「こいつがピン」
そして自分を指差して。
「わてがゾロ。ふたりあわせてピンゾロで――す」
ここで、ふたりお辞儀。
「いや、ほんま縁起がいいちゅうか、おめでたい名前やと思うとるわけですが。
ん?なんやピン、はあ?おめでたくない。なに言うてんのや
なんや、顔指さして? ふんふん…目玉? いやお前スケルトンやから目ぇ無いやろ?」
『ええ、だから出したくても目出たくないんですよ。骨だけに』
「ヨーホホホホッ……って、うぉい、パクリはあかんやろ!
ほんま、喋れんからってこんな紙まで用意して。どこにあったんやこんなの」
いわれて舞台の横を指差すピン。
「ありゃ書初め用やないか。ほんまにパクったらあかーん。え、なに?書初めが何かって?
書初めいうんは、あー、あれや正月に今年一年の希望とか心構えをやな…」
「えっと、ほれ筆やら墨やら何たら使う、ほうや書道や書道。知っとるか?
そうそう、その紙をちぎっては投げちっぎては投げ……ってアホかそれはジュードーや!
って、おい!自分、骨まで投げてるで。骨、骨。自分の身体。
あああ、いぬかみのじょうちゃん達が嬉しそうに持ってて、どないすんや不便やろ」
ところが慌てず悠々と身振り手振りで伝えるピン。まあ身体の一部は放り投げてるけど。
「なんとまあ、お年玉の代わりやと。ピン、お前ほんまに心が広いやっちゃなあ」
『心臓は動いてませんけどね。アンデッドだけに』
「やからパクリは止めぃ!もー、ええかげんにしなさいっ!」
ツッコミを受けて、崩れて、組んで、ヒョイと立ち上がるピン。(スケルトンだけに)
その手にしっかりと、締めの言葉の紙一枚。
『ども、ありがとございましたー』
小萌 「というわけでー、今日は書初めのお時間なのですよー」
ステイル「それはいいが、新年の呪術に使うにしては紙がペラペラすぎやしないかい
こんな素材ではラミネート加工もできやしない」
小萌 「ちょ、書道半紙はそんな使い方をしてはいけませんよー。
それより紙だらけのこんな場所でタバコは、というかそもそも貴方は禁煙ですーの」
五十嵐「うわあん、アソーさぁん」
麻生 「ちょ、五十嵐、今度は何なの!?」
五十嵐「紙が小さすぎるよー。こんなんじゃ
『五十の嵐に、千の成果、掛けて五万の大人物!日本ラクロス界に嵐を呼ぶ女!五十嵐千果!!』
って名前も書けないよぉー」
ルイズ「あたしの名前だって入らないじゃない。貴族の名乗りを甞めてるでしょ」
麻生 「アホかっ!…って、いえルイズさんは別に省略でも。それよりっ!五十嵐は普通に書けばいいでしょうが」
龍華 「そこでこの半紙を使えば、どこまでも書くことができるぞ。
一見有限に見えるが、その矛盾を一つの特異点にまとめるぐらい仙術の初歩だ」
麻生 「ああっもう!龍華先生まで引っ掻き回しに来ないでくださいっ!」
コルベール「戦火は悲しみしか生まないのに、どうしてここの生徒は『世界征服』やら『ハーレム制覇』とか……。
ああラインハルト君。君も余の野望が一番気宇壮大、な顔で『銀河統一』とか書かないでくれませんか?」
CAST
スケルトンのピン@フォーチュンクエスト
ゾンビのゾロ@フォーチュンクエスト
月詠小萌@とある魔術の禁書目録
ステイル=マグヌス@とある魔術の禁書目録
五十嵐千果@暴風ガールズファイト
麻生広海@暴風ガールズファイト
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔
コルベール@ゼロの使い魔
龍華@封仙娘娘追宝録
正月ネタということで。外人とか異世界人は書初めもしらないだろうし。
……と思ったけど龍華師匠とかL様あたりは達筆で豪快な「書初め」をしそうだw
ラインハルト様さすがだwww
GJ
L様の書初めは間違いなく部下Sの血で書かれるんだろうな……くわばらくわばら
>>138 いやL様なら文庫本半分近くの超巨大バージョン(イラスト・質問コーナーあり)を書いてくれるに違いない。
>>135 ネタ追加
侍女人形「出雲様が達筆です!書かれていく文字は――」
出雲・覚「謹賀新年!これが今年の目標だぜ」
侍女人形「――”おっぱいビーム砲”です!!」
>>135ネタ追加
「……俺の名前はどう書けばいいのだろうか」
何やら真剣な様子で、黒ずくめの唇傷の男が悩んで――といっても無表情だが――いる。
「最後の呪文の末尾も付け足すべきだろうか?どちらにせよスペースは明らかに足りないが」
それに対して、
「知るか」
心底どうでもよさそうに、別の黒ずくめ――オーフェンが答えた。
それとは関係なく、長い金髪を伸ばした茶色の瞳の娘が声を上げる。
「ねえトレイズ、こういうときはやっぱり本名で書かないとダメなのかしらね?長くて面倒なんだけど」
「……むしろそれは俺も聞きたいんだが……どうしよう?」
そこに、唐突に金髪の赤黒い貫頭衣の男が現れた――脈絡なく。忽然と。
「名前というのは個々の認識のためにあるものだ。認識名が常に正式名称であるとは限らない。
むしろいちいち正式な学術上の名称を記していたらそれは大いなる紙面とインクの無駄遣いというものであってだね、
確かにそこの迷惑訪問者の彼の名前はとても長いし、リリア嬢の名前はもっと長い。
……ところでヤクザグロ魔術士殿は二つある名前のうちどちらで書くつもりなのかぼくとしても興味が……」
そこで台詞が打ち切られた。後ろから赤毛の女性が金髪の優男を殴りつけたらしい。
「……アイネスト。黙りなさい」
「――いきなりこの扱いはあんまりだと思うんだ、ミズー」
オーフェン@魔術士オーフェン
ユイス・エルス・イト・エグム・エド・コルゴン(・スウェーデンポリー)@魔術士オーフェン
ミズー・ビアンカ@エンジェル・ハウリング
アイネスト・マッジオ@エンジェルハウリング
リリアーヌ・アイカシア・コラソン・ウィッティングトン・シュルツ@リリアとトレイズ
トレイズ・イクストーヴァ@リリアとトレイズ
トレイズだけフルネームが思い出せなかった。これであってたっけか……
かなめ「ちょっと、『見敵必殺』って正月早々なに物騒なこと書いてんのよ!」
宗介「しかし好きな言葉を書けと言われたのでな」
ロレンス「『商売繁盛』と……こんなところか」
サトル「えー、『妹は俺の嫁』……」
ソラ「なに書いてんのよバカアニキ!」
一樹「少し見て回ってみましたが、『恋愛成就』と書いている女性は相当多いですね。おや、あなたは『平和』ですか」
キョン「虚しい願いなのはわかってるよ。ところでハルヒは?」
一樹「こういう静かなイベントはお気に召さないようで……朝比奈さんと長門さんを引っ張って羽根突きに」
拓人「えーとみんな、願い事を書くのは違うと思うんだけど。七夕の短冊や絵馬じゃないんだし」
榮太郎「そういうお前の『家内安全』というのもちょっとずれてないか?」
拓人「切実なんですよ……ちなみに先輩は?」
榮太郎「ふっふっふ、今年の書初めはこれしかなかろう。『祝! アニメ化』だ!」
アザリー「果たして『祝』と言える内容になるかしらね」
榮太郎「ふ、不吉な事を言うなぁっ、正月だぞっ!?」
かなめ@フルメタル・パニック!
宗介@フルメタル・パニック!
ロレンス@狼と香辛料
サトル@超妹大戦シスマゲドン
ソラ@超妹大戦シスマゲドン
一樹@涼宮ハルヒの憂鬱
キョン@涼宮ハルヒの憂鬱
拓人@まじしゃんず・あかでみい
榮太郎@まじしゃんず・あかでみい
アザリー@魔術士オーフェンはぐれ旅
アザリーに言われるといろんな意味で不吉だw
>>141 トレイズは本来名前しかないはずだ
強いて言うなら六巻ラストで名乗った「トレイズ・ベイン」だろう
>>142 ロレンスが『祝! アニメ化』と書かない辺り、実に堅実だw
はてな?出雲の字はミミズがのたくったような奴ってイメージが有るんだが……
休みで暇なので一晩で書いた作品を出させていただきます。
短い上にSSは初めてなので腕が未熟なのにはご容赦を。
こちらでも元旦恒例の書き初めが行われている。ここの面子も様々だが、ある共通点を持つ者達がいた。
「なーンで俺まで書かなくちャなンねーンだよ。書くのは初めてだがよォ」
「お雑煮食べたい・・・書いてたらホントにお腹へったかも」
「義姉義妹義母・・・って全部書けないなぁ。すんごい大きな半紙って無いのぉ?」
「平穏な暮らし・・・この学園に居たら戯れ言にしかならないよなぁ」
「師匠は何を書いたんです?」
「一攫千金です。そう言う貴方は何と書いたのです?」
「無難に富豪になりたいと」
「ちょっとS!!朱墨足りないわよ。これじゃ全部書けないでしょ」
「・・・・(返事が無い。最早屍同然なようだ)」
本名不明な者ばかりという事。
「なぁ、あいつらの本名知ってるか?」
「というか誰も知らないんじゃない?」
「書き初めの名前の部分を見れば判るだろう」
餅つき会場に向かう途中通りかかり、好奇心に突き動かされたいつもの面子(キョンはハルヒの処に行っており不在)は書き初めを見に行こうとした。
が、
「「「うげぇっ!?」」」
ダンタリオン教授が新年早々派手に壁を突き破って研究素材狩りに来たのである。
「私の今〜年の抱負は更ぁらなる真理の解明!! だぁから即刻今直ぐ早ぁ〜速に研究素材になるのです!!」
早口で迷惑過ぎる抱負を宣うきt(ry
「どぅおうです!!鼠年が故にデェ〜ザインされた“我学の結晶エェークセレント30106鼠獲の猫”の雄ぅ志は!!」
捕縛用巨大招き猫を見せびらかしながらうっとりドキドキするきちg(ry
最早名前がどうこうの話ではない。事実今ので書き初めも文字通りに粉々に吹き飛ばされていて読めやしない。
「ふ、不幸だぁ!?」
「いや不幸なのは教授もだよ」
いつもの口癖を叫ぶ上条にいーちゃんは教授から距離を取りながら言い聞かせる。
「俺が出口を作ったら直ぐ脱出するぞ」
背後の壁に指向性爆薬を取り付けていた相良が脱出の準備を終え、近くにいた者達に指示を出す。
「目標捕捉!!ドォ──ミノォ!! 捕獲用ネット射出準備ぃ!!」
こちらに気付いた教授が上条らに指を指しつつ砲撃の指示を叫ぶよりも先に、
「なにしやがンだテメェ!!」横から初書き初めを台無しにされた一方通行が招き猫に向かってベクトル操作で瓦礫を持ち上げそのまま砲弾の如く放つ。
それは強固な装甲に阻まれ僅かに凹ませただけが横転させる事に成功した。額付近の出っ張りにいた教授はそのまま投げ出され、
「ひでぶ!?」
脳天から地面に叩きつけられ奇妙な呻き声を上げた。
「今だ、全員撤退!!」
相良が起爆スイッチを押しながら合図を出す。爆風で視界が悪いが気にしてなど居られない。
ここから一刻も早く逃げなければ塵すら残さず消し飛ばされて死んでしまうからだ。何しろあれだ、さっきから飛びきり最悪な鳴動音が聞こえているのだ。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
「よくもあたしの・・・渾身の書き初めを・・・台無しに・・・したわね」
それがこの場で教授が最期に聞いた声だった。
† † †
「みんな無事か〜」
「なんとか〜」
場所は変わってラ学第1グラウンド。書き初め終了後に幾つかの会場に別れて餅突きをして皆で食べる予定である。
遠くのキノコ雲は気にしてはならない。寧ろ気にしたくない。「とうま、お雑煮まだかな」
腹ぺこ白シスターが上條に尋ねた。
「雑煮より先に餅の用意が先だろ。っと始まるみたいだぞ」
「今年は突き手が居ないのか」
上條とインデックスのやり取りに相良が加わる。
何しろ規模が桁違いのラ学である。普通のでは到底賄いきれないので縦横5mは越すサイズの臼でやるのだ。
故に突き手は学園所属の人型兵器が務めることになる。
が、今年は臼自体が違った。大きさは普通のと変わらない物だが無数のマジックハンドが付いている機械式。
「あれってどこの製品?」
いーちゃんの質問に答えられる唯一人が無情な宣告をする。
「・・・・教授製」
坂井悠二である。
† † †
餅米をとぎ、吸水させ、蒸し、臼に入れ、素早く杵で突く。
臼はそれらを僅か10分で一つ目を突き終え餅を千切り投げて寄越した。この分なら二つ目は5分足らずで出来るだろう
「お餅が出来た〜てあれ!?」
インデックスが食いつこうとしたが、餅は空中で光り輝く黄金色に変化した。
「なんでお餅が黄金に!?魔術でもそうそう出来ないのにこんなお手軽に!?」
魔術師の存在意義を揺さぶられ激しく動揺するインデックス。
「早くも夢が実現するとは清く正しく生きたお陰ですかね」
「そんな事よりもあれを早く回収しましょう」
何か引っかかる事を言う相棒とパースエイダーを抜く師匠ら強欲コンビは争奪戦を始めた人の群に突撃する。
「おい、俺らも逝こうぜ」
「その字じゃ死にフラグになるよ。それより逃げないと」
死地に赴こうとする不幸少年・上條当麻を全てを知る坂井悠二が阻む。
「なんでだよ!?降って湧いたゴールドラッシュを不意にする事は貧しい上条さんにはできません!!」
目頭が熱くなる事を叫ぶ上条。
「そんな事言ってたら雪崩に巻き込まれるぞ」
悠二はこれから起きることを短く伝えた。
† † †
「これだけ有れば僕もハーレム築けるでぇ」
争奪戦一番乗りを果たした青髪ピアスは、金塊を抱え妄想に耽っていたせいで慌てふためく人々に気付くのが遅れた。
「なんやの?みんな金塊捨てて逃げ出すなんて」
背後からする金属がぶつかる音に漸く振り向くと理解した。
「黄金の津波やて!?」
気付くのに遅れたせいで哀れ巻き込まれ青ピの姿は消えた。
元日の空に浮かぶ幻想(サムズアップした似非関西人の笑顔)を視ながら上条は呟いた。
「こういうことか」
『我学の結晶エクセレント番外‐0004 速き杵』
その教授謹製の自動餅突き機は金塊の雪崩で故障したのか機能停止していた。そして金塊も何時の間にか餅に戻っていた。
「兎も角、お腹も空いたし他の会場に行ってお雑煮でも食べにいこうか」
「そうだな」「うん」
いーちゃんの提案に無事な者達は各々頷き歩き出した。
何処までも澄んだ青空の下、正月の喧騒はまだまだ続く。
「かみやん、忘れてないで助けてぇなぁ」
「師匠動けますか?」
「ちょっと無理ですね」
愚か者共を置き去りにして。
154 :
あとがき:2008/01/07(月) 13:09:53 ID:q9t/UCbR
(@とある魔術の禁書目録)
上条当麻、インデックス、一方通行、青髪ピアス
(@灼眼のシャナ)
坂井悠二、ダンタリオン
(@フルメタルパニック)
相良宗介
(@キノの旅)
師匠、相棒
(@スレイヤーズ)
L様、S
(@戯れ言使いシリーズ)
いーちゃん
以上で終了です。
時季遅れな上に完璧駄文です。付き合ってくれた方には感謝の意を述べさせて貰います。
それではまたの機会に会いましょう。
あぁ、タイトルは変えてもかまいませんので。
部下S、血の一滴も残ってないのか
哀れなw
>>154 GJ
しかしたとえL様相手でも教授が死ぬ姿が想像つかないw
>>146 あれだ、草書のようなというか、宇宙人にも通じるようななんかイメージそのものを伝えるような達筆なんだよ
1st-G概念下で一番強かったし。というか、元々6巻下のシーンのパクリだし…。
と、とりあえずフォローネタ投下。
┏━
_ ∩
( ゚∀゚)彡
( ⊂彡
| |
し ⌒J
━┛
書初め:出雲・覚
長門「……強い意志を感じる」
ルイズ「これがサイトの世界の芸術なの?よくわかんないけど…なにかこう」
リナ「あー、確かに。何書いてるのかはさっぱりだけど、迫力?みたいなものは感じるわね」
ルイズ「あ、うん。けど、何か見てると、こうイライラするわね」
リナ「実はあたしも。結局これなんて書いてあるの」
長門「……元・書道部」
朝比奈「ひぇ?!あの、ごめんなさい。これ多分草書なんで、私じゃまだ読めないです。
あ、そうだ。すみません、これ何て書いてあるんですか?」
侍女人形「Tes.それは……(ぼしょぼしょ
>>139)」
朝比奈「(真っ赤な顔で)き、禁則事項、禁則事項ですっ!」
CAST
長門優希@涼宮ハルヒシリーズ
朝比奈みくる@涼宮ハルヒシリーズ
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔
リナ・インバース@スレイヤーズ
1月7日、ライトノベル学園の食堂にて。
ダニエル「どうしたのモモ、食べないの?」
モモ「うん……」
ダニエル「かのう様も。美味しくないの?」
かのう様「それがのう。美味いんじゃがのう」
ダニエル「美味いんじゃが?」
モモ「なんだか食べたらいけない気持ちになる」
かのう様「ぬしもかのう。妾も何故か造物主に逆らうような感じがしてのう。これでも神たる身がのう」
ダニエル「へぇ?不思議だねえ」
モモ「うん。不思議」
かのう様「おかしな話だのう」
本日のスペシャルメニュー 『七草』がゆ!
CAST
モモ@しにがみのバラッド
ダニエル@しにがみのバラッド
かのう様@神様ゲーム
吹いたww確かにそれはいけない気持ちになるなw
「七草」が駄目なら「七種」を食べればいいじゃない
長い名前ネタといえばなんといっても『禁呪迷魔発 畏山 卯皇尊珀礼門天詩操宇慎望神狗守康倫下清姫 敬海 禁呪迷魔結』
なんだか、東洋系の作品はイマイチからませ辛い。
>>161 名前だけで2ページ使う勇者がいるんだが
キョンと部下Sの、1日交換生活なるものを妄想してみた
それは多分キョンが死ぬぞ
ハルヒ+ドクロちゃん=L様だからな
死んでも、大丈夫だ!
さて状況を整理すること、そうすればおのずと解決の方法は見えてくるものですと言ったのは
中学の数学教師だったか、本か何かの探偵だったか。
そいつがいま、メイド服を着込んだ愛くるしい少女、まあなんのことは無いいつもどおりの朝比奈さんが
やたらと恐縮している牛の骨と、窓から窮屈そうにこっちを見る竜の爺さん、見た目は無愛想なガキその実ウン百歳の
爺さん三人にお茶を振舞っているという状況に、どんな解答を導き出すのかぜひ伺いたい。
実のところ、あの野球騒ぎで朝比奈さんからお声が掛かって以来、イルヤンカの爺さんはやたらお茶を飲みに来るし
専用の特大湯のみ茶碗を用意したら、ハルヒがこのドラム缶邪魔ねと蹴っ飛ばすわ、
爺さんの友達用にいつの間にか湯のみが増えていたりと、何かと茶のみ仲間が増えたのは事実ではある。
だがまあ、にぎやかならまだましだ。
この前モレク教頭の様子を見にチェルノボーグ先生が来た時には、
長門、カムシン、チェルノボーグのお三方が無表情のまま、お茶を受け取ってたのだが、
何というか、魔ならぬ氷の三角海域を形成し、朝比奈さんと教頭が船から逃げそこなった小動物チックに
手を取り合ってカタカタぷるぷる震えてたのは未だ記憶に新しい。
ともあれ爺さん連中が三人揃って何のようだ?
「じつは涼宮ハルヒへの対策を本格的に立てようかと思っての」とはイルヤンカの爺さん。
「涼宮さんが事件に出くわすのは仕方がないとして、なんとか誤魔化せる範囲にできないかと」と教頭。
なるほど。
確かにハルヒに宇宙人やら未来人、超常現象が本当にあると気づかせないのは、ここSOS団の隠された使命であり
決して団名どおり世間の賑やかしが目的ではない。他人からはどう見えようともそれが事実なのである。
実際、ハルヒの奴が不思議な事件を当たり前のように認識しようしたなら
この学園は超能力者がそこいら中を歩き周り、過去と未来が往ったり来たり。
謎のオーパーツとオーバーテクノロジーが激突して、校舎が爆発したあげくヒーロー登場。
気を抜きゃどこかで魔王が復活し、週に一度は世界の危機。
しまいにゃ学年の下がる先輩が……ってそれは無いか。
……今の学園と何処が違うんだ?
根本的な解決になるのかと頭に浮かんだ疑問はともかく、するとなにか。
ハルヒの奴が本当におかしな事態へ首を突っ込む前に、爺さんたちが手助けしてくれると?
「手助けというわけではないが。騒動を起こしたくないのはわしらも同じだしの」
とイルヤンカの爺さんがちらりと見た先には、気苦労が耐えぬ様子の教頭が。なるほどね。
「ああ、そういうわけですのでできれば涼宮さんと一番親しい貴方にも話を……」
「必要ない」
カムシン爺さんの古風な喋りに、こっちは無機質な長門の声が割り込んでくる。
「ふむ、じゃが彼氏の立場から見た意見というのも意味が……」
「無い。涼宮ハルヒの行動は本質的に予測不可能。
仮の方向性を与えた場合にとりうるパターンの検討とするには、彼の意見は主観的すぎ。
不正確な理解での予測は危険」
長門、カムシンとベヘモット爺さんの連係プレー(?)に割り込むとは、随分気合が入っているな。
まあ、実際あいつの行動なんて女心と秋の空以上に読めないからお前の意見は正しいし
個人的に言わせてもらうと、あいつの行動は全部危険だから予測しても無駄だ。
「で、ですが、参考としては多くの意見があったほうがいい…ので…は……」
「無い」
長門の断言に教頭あっさりと撃沈。沈む船から救援を求める船員よろしくおろおろきょろきょろこっちを見るが
こっちで出せる意見としては、朝比奈さんのお茶を飲んで落ち着けと言うぐらいなもんだ。
「ふーむ。女心は複雑だな、若いの」
朝比奈さん、教頭にお茶のお代わりを出してあげて下さい……ついでに俺にも。
うん、わかってるぞ長門。こっち見て念押ししなくていいから。口出ししないから。
「そうかの。多少ははっきりさせたほうが良いのではないかな?」
うるさいな、爺さん。部屋に入れないのに無理して面白そうな目でこっちを見るな。よくわかってない教頭を見習え。
というか、教頭牛の骨みたいな外見のクセになんでこんなに茶をすすっている姿が似合うんだ?
なにか教頭の周りだけようやく暖かくなってきた、冬の陽だまりみたいな幻が見えるんだが。
「まあ、実際のところ、僕達も涼宮さんの行動が読めたら、苦労が減るんですがね。
申し訳ないですがあまり力にはなれないかと」
来てたのか、古泉。どうでもいが、そう思うんならもう少しすまなさそうな顔をしたらどうだ。
実際のところハルヒの奴を面白がらせる企画を練るのはお前の役目だろう?
「ああ、別に気にはしませんよ」
「ふむ、まあ正直に言う事でもう一枚裏を隠そうとする小賢しさも、若さのうちじゃ。構わんよ」
たいした大人の対応で。
「とはいえ、古泉殿もきた以上、涼宮殿が来るのももう直でしょう。
申し訳ありませんがイルヤンカ殿、さきほど検討した予想範囲に居る生徒たちには注意を。
あ、朝比奈殿有難うございます。イルヤンカ殿とのお茶会はこの次にでも」
ろくに話し合う間もなかったが、ともあれこの場はお開きの指示がでる
「む、わしが行くと注意ではなく、皆避難しそうだがな。まあよかろう、では先に行くぞ」
「長門殿はこの後状況が変わったら連絡を。その…お恥ずかしい話ですが、私やイルヤンカ殿は『めーる』ですか?
そちらは疎いものですから、連絡はカムシン殿だけで結構です。カムシン殿からはジャリ殿を通じて連絡を」
「わかった」「ああ、承知した」「ふむ、了解じゃな」
どうでもいいが、えらく事務的無表情に答える2人と1人(?)。
イルヤンカの爺さんはいち早く「バハァッ!」とか言いながら空をカッとんで行った。
しかし教頭がこうパッパと指示を出すとはね。
……いや見直そうかと思った矢先に、ホントに伝わったかなーの不安オーラが見えるのはどうかと思うが
とりあえず長門はちゃんと理解してしてるから安心しておいてもらいたい。
まあカムシンの子供爺さんはどうかはしらんが、どう思う。そこのにこにこフェイス。
「大丈夫じゃないですか。僕なんかよりもずっと人生経験豊富な方ですし」
……なんか含みがありそうだな。
と、ちょっとまずいか?
ネズミからすりゃ鈴要らずのありがた迷惑な足音がもうそこまで聞こえてきてる。
突き当たりの窓をくぐって逃げられそうなカムシンと杖の爺さんはともかく、教頭は無理だ。
それこそ追い詰められた鼠のように教頭がアタフタしているうちに。
「キョン、大変、大変。あのね――」
「いまそこで……って……有希何それ?」
八丁堀の親分よろしく、どうしてぇいハチと返したくなるところだが、部室に入ってきたハルヒのほうは
部屋の中を一目見るなり、?マークを盛大に振りまきながら首をかしげて動きを止めた。
まあわからんでもない。
ハルヒを困惑させるという、ひょっとしたら空前にして絶後の偉業を果たした当の本人は、
いつもなら制服姿でちょこんと椅子に座ったまま、真逆とはいえハルヒに負けないマイペース振りで
ただ黙々と本を読んでいるのはずなのであるが。
今、部室のど真ん中に立つ長門は、制服の上からマントを羽織っている。
これがまた無駄に豪華というか豪勢というか、やたらとごちゃごちゃと飾りがついている上に
裾なんか完全に地面についていて、歩く時にはウェデングドレスよろしく後ろを持つ係が必要そうだ。
ただし、頭に載っているのはウェデングベールじゃなくて、雄牛の骨。
簡単にいうなら、魔法使い・長門βタイプ、もしくは長門・呪術師バージョンといったところか。
「映画の衣装。試着が届いた」
おおっ、と言った後「さすが有希分かってるじゃない。ちょっとキョンあんたも見習いなさい」と
余計な一言を付け加えながらハルヒの奴、衣装を確かめてる。
「よくできてるわねー。この目が光ってるのは?」
「……発光ダイオード」
へー、と聞いてるのか判らない相槌を打ちながら、ハルヒの奴指先を雄牛の両目の間に近づける。
それにつられて、がらんどうの両目の奥でちろちろキョドキョドしていた光が寄り目になる。
にまっと笑うと、ドーン!と擬音つき昔懐かし黒いサラリーマンみたいにハルヒが指を突き出すと
光が瞬き、長門の着ているローブがびくっと波打つ。
ちなみに長門のほうは相変わらずの無表情のままだ。
……ぶっちゃけていうとだ。
長門が着ている、というか長門に負ぶさっているコスチュームの正体は、モレク教頭だ。
小柄な長門にどうあわせてるのかは知らないが、今モレク教頭と長門は二人羽織の真っ最中というわけだ。
俺としてはあんまりにも挙動不審な教頭の正体が、いつハルヒにばれるかと気が気でならない。
「あー、ハルヒ。なんかあったんじゃないのか?」
なもんで、みかねて助け舟を出してやることにする。
「そうだ!ちょっとキョン邪魔よ」
途端にこっちを突き飛ばし、部室の奥に向かって突進。そして。
部室の突き当たりの窓を開け、ハルヒの奴は六月二十四日の青空に向かって、対空ミサイルのように叫びやがった。
「ほら見て、UFOォ――――――――――――――――!」
―――――――――おっくれてるぅ――――――――っ!!
――――――――――まロいよ――!新庄君っ――――――――――!!!
三者三様、ワイルドだかマイルドだかよくわからん、まあ自分に正直な味わい深い叫びがこだまする中
本の表紙にそのまんま使えそうなぐらいビシッとポーズを決めた我らが団長が空を指差す。
そこにいるのは、遅くも無ければまロくもない、もちろんUFOでも何でもない。
ただの空飛ぶ竜の爺さんだ。
……見つかんなよ。
まさかの指先ひとつでダウンさ、なんてことは無いだろうがビシッビシっビシィッ!と突き刺すような
ハルヒの視線と指先を避けまくって、爺さん、本場UFO顔負けのムチャな機動を繰り返す。
「そういえば六月二十四日は全国的にUFOの日でしたか」
知るか。そんなナンパの口実にもならない知識をひけらかす暇があったら、ハルヒの奴を押さえる用意をしておけよ。
「いえ、もう涼宮さんは止められないでしょう」
確かにな。
っと、爺さん目的地に着いたのか、疲れたのか、まさかハルヒの奴に落とされたわけじゃないだろうが
へろへろっ、といった感じで降りていく。
「なに、ぼさっとしてるのよ」
分かってるのかハルヒ。ひょっとしたら爺さん墜落の原因かもしれないのに、
それこそ初プレイのゲーセンでいきなり2面のボスまで撃墜したような
とことんなまでにうれしそうな笑顔だな。
「行くわよ、キョン。きっとあたし達が一番最初に宇宙人に会えるわよ」
意気込みのほうは大変結構だが、そこで座ってらっしゃる無口な宇宙人と毎日顔を合わせているどころか
先日宇宙人もご用達の湯に浸かった身として言わせてもらえりゃ、若干遅きにと思わなくも無い。
無いが、古泉の奴は要領よくさっさと立ち上がっているし、朝比奈さんは「はわわわゎ」という声だけ残して
ハルヒに引っぱられていく。まるでぐずついてるこっちが悪いみたいだな。
あーとっ、長門、いや教頭か。そっちまであわてて二人羽織でヨチヨチ移動しようとしなくていいから。
まて長門、だからって教頭をロッカーに押し込もうとするな。ぎゅうぎゅういってる。
それにしても、注意を呼びかけにいったはずの爺さんがかえってハルヒの注意をひきつけるように
結局世の中ままならず。凡人は神様ハルヒの気ままに任せるだけと、あきらめることにしよう。
まったく――。
「ああ、やれやれ一段落ですね」
「ふむ、何とかなったようじゃの」
抜け出したはずの窓の下から、ぼそぼそ呟きがもれてくる。
……台詞取んなよ子供爺さん。
CAST
涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒシリーズ
キョン@涼宮ハルヒシリーズ
長門有希@涼宮ハルヒシリーズ
朝比奈みくる@涼宮ハルヒシリーズ
古泉一樹@涼宮ハルヒシリーズ
“大擁炉”モレク@灼眼のシャナシリーズ
“甲鉄竜”イルヤンカ@灼眼のシャナシリーズ
“不抜の尖嶺”カムシン&ベヘモット@灼眼のシャナシリーズ
ヒュールルルルと花火も上がる夏祭り。
そんなことしてる暇ねえんだよ、とごねる上条を「夏や、祭りや、ナンパや、青春や――」と
土御門と一緒に無理やり祭りに誘ったはいいが、一人はぐれて青髪ピアスはうろついていた。
「しもうたなぁ。上やん、どこやー」
呼べども答えは無く。その代わり人ごみにじっと佇む別の見知った顔を見つけた。
「なんやなんや。よく上やんシバキにくる娘さんやないか。どないしたんやろ?」
たしかビリビリとか呼んでたなー、とか考えながら青髪ピアスはその背中を叩こうとして。
――視界が反転した。
あっという間に気がつけば180を越す青髪ピアスが見事に組み伏せられ、ギリギリ腕をねじりられている。
「そんなよくあるナンパの手口にはかかりません、とミサカは自分の警戒心を褒めてみます。
さて不埒者への制裁をミサカネットワークで決定するまで3秒、何か申し開きはありますか?」
組み伏せた相手、上やんのいう御坂美琴ではなくそのクローン、通称ミサカシスターズの一人
ミサカ13577号は冷たい声で言い放つ。
さらに3秒といいながらその手はバッグの中にある銃へと伸び――。
(ミサカ13577号が捕縛した男性ですが高確率で”彼”の友人と思われます、とミサカ10032号は忠告します)
(はいはーい、いっしょに居るのを見たことある、ってミサカはミサカは言ってみるかも。
ていうか、またあの人とはぐれちゃったかも、ってミサカはミサカはさりげなく救援を期待してみたり)
(後半はともかく上位個体の証言どおりです、とミサカ10000号も上位個体の保護者に同情しつつ発言してみます)
――かけて、止めた。叫ぶ青髪ピアスを無視しネットワーク内の情報を吟味すること3秒。パッと拘束していた手を離す。
「あいたたた、なんやねんのー。せめて上やんみたいに押さえられながらもバッチリその手は胸にタッチ、
きゃ、イヤンみたいなワクワクドキドキイベントが僕にも発生してもええんとちゃうますかー、神さまー」
「……確かに"彼"の友人のようですね、とミサカは再認識しつつ同時に平穏維持のため無視の決め込みます」
ミサカも一度は頭を下げようとしていたが、立ち直るなりの出てきた青髪ピアスの台詞にあきれたのか
背を向けてまた元の姿勢に戻る。青髪ピアスの方も凝りもせずにまたその後ろに立つ。
「なぁなぁ、結局何見とん?あれーなんやぁ、カラーひよこか」
「Tes.UCAT育ちのカラーひよこです。一匹いかがでしょう?」
ミサカの肩越しに見えたのは色とりどりのひよこの入った箱と、無表情に購入を勧めてくるメイド服を着た売り子。
さらにその横には痩せぎすでサングラスしたスーツ姿の初老が座っている。
「あー、っと確か……」
「日本UCAT所属、大城・至、及び侍女人形Sfです、とミサカは思考の空回りと言い間違いが起こらないよう手助けしてみます」
「ちょ、空回りてぇ。や、けど」
「Tes.この祭り自体UCATの協賛ですが、特にこの一角は関係者の屋台で。至様も強制的に駆り出されています」
「ウチの連中は祭りになるとはしゃぎ過ぎる。……まあ」
コンコン、と手にした杖でひよこ達の入った箱を叩きながら、大城・至が面白そうに言う。
「色を失った俺がこいつらを売るのは中々皮肉だと思わないか? すぐに死ぬところも含めてな」
従順な侍女人形は答えず。代わりにビクッと体を震わせてミサカが反応する。
「……死…ぬ?」
「あー、せやなぁ。この手のひよこは羽の色変えるために染料とか無茶なことしてるからな。
体力とかのうて、大概3日ぐらいで死ぬんがほとんど……」
と、そこまで言ってふと青髪ピアスが横を見ると、ミサカの肩がフルフルと震えている。。
「…………………………………………………………………………、た」
あれー?と覗き込もうとした瞬間、バチィと火花が青髪ピアスを弾き飛ばす。
「た、たとえ短い運命であってもォ!ミサカはこのひよこの命をおォおおおォォおおおおおおおおおォォおおッ!!」
絶叫を上げ、ミサカの手がバッグに入り先ほど取り出しかけた銃を今度は迷うことなく抜いて、
大城・至の額に突きつける。
何やなんやー、と地面をごろごろ転がる青髪ピアスを無視して、冷たい声でミサカが告げる。
「この子達を即刻解放しなさい、とミサカはただ簡潔に要求だけを告げます」
銃を突きつけられた主従はいたって動揺を見せず。
「おい、Sf。ご主人様の危機だぞ。優秀な独逸製は何もできないのか?」
「Tes.なんら問題はありません。飛場様風に表現するなら、まだ限界ギリギリ・わくわくシャキーン状態です。
このまま米国風に全開ブワーとなっても、独逸UCATの優秀な対応には及ばないかと」
「……聞いておくが全開ブワーになったらどうするつもりだ」
「その際は主人の代わりにその身を銃口にさらけ出す献身さを演出しつつ、至様を突き飛ばして安全を確保します。
先ほどの動きと弾丸初速を考慮しても、命中までには推定0.6秒。瞬発力と瞬間突き飛ばし加重250Kg超を誇る
独逸侍女人形にとって、拳銃程度の危機から至様を守ることなど造作も無いことです。ご安心を」
「どう考えてもお前のほうが危険なんだが」
「Tes.独逸侍女人形がもつ性能の前では、銃などささやかな危険だと再確認できたということです」
まるで変わらないやり取りに反ってミサカのほうが苛立ちを見せる。
「脅しだとおもっているのですか、とミサカはかっきり1ミリ引金を絞りつつ問いかけます」
まるで突きつけられた銃口など存在しないかのように平静を保つ主従に、ミサカのほうが苛立った声をあげる
「そうは思っていないさ。だが……」
「お前はこいつらのためにどこまでできる?所詮はすぐ死ぬような生き物のためにどこまでできる?」
酷薄な至の言葉にびくりと、何かを思い出したようにミサカの手が震える。
「す、すぐ死ぬ命でも生きる権利はあります、とミサカは生命の正当な権利を要求します」
「ふん。ご立派なことだ。なら俺を殺して救える強さがあることを見せてくれ」
挑発するような至の言葉に、ミサカはギリ、と唇をかみしめ。
「わーわーわー、そない物騒なこといわんと。せやせや嬢ちゃん、僕が一匹買うたるから!」
ようやく起き上がった青髪ピアスの素っ頓狂な声が割って入った。
いきなりの声にミサカがキョトンとする間に。
「せや。うんそれがええ。嬢ちゃん良かったなー。そないなことでメイドのお姉さんもどうかそれで一つ」
早口でまくし立てその場をごまかしにかかる。
「い、いえ。ですが……」
突然の展開に驚いていたミサカがようやく口を挟む。
「ですが、発電系能力者であるミサカ達は動物に嫌われます、とミサカは淡々と事実だけを伝えてみます」
「Tes.でしたら意思疎通の賢石をセットで購入されたほうが問題ありません。」
「おっ、なんや。そんなええもんがあるんや。これでOKやろ」
「……ミサカ達は寮住まいですし詰めです、とミサカは更なる問題を挙げてみます」
「ええからええから。なんなら僕が寮の人?に頼んだるから」
「……なぜそこまでしてくれるのですか、とミサカは疑問を投げかけてみます」
まさかとりあえずこの場を取り繕うためやとは口に出せず、しばらくあーうーと空を見上げていた
青髪ピアスがおもむろに真面目な(ふりの)声で語りだす。
「こないな時代やと人生は絶え間なく連続した問題集や。揃って複雑。選択肢は酷薄。加えて制限時間まである。
一番最低なんは夢みたいな解法待って何ひとつ選ばない事や。オロオロしてる間に全部おじゃん。一人も救えへん」
「どこかで聞いたようなセリフです、とミサカはあきれ返って聞き流すことにします」
「あ、あぅん、その蔑みの目線もまたぁ。まあ一匹だけでも救えたらとか、そんな感じで」
あっさりカッコ付けも崩れ去り、あうあう言い訳をする青髪ピアスをじっと見つめるミサカ。
「んんんっ?そない見つめられると…フッ、お嬢さん僕に惚れたら火傷するでぇ」
「いえ。……貴方もこの子達と同じように天に召されるのですね、とミサカは色んな意味で理解と哀れみの視線を投げてみます。
それと申し出は遠慮なく受けてひよこを貢いでもらうことにします。」
「うぉい!確かに僕の髪も青いけどっ!髪染めてるけどっ!!」
「Tes.そのような場合こうするのが日本での作法かと」
抗議の声を全部無視して、Sfとミサカは両手を合わせて南無ーと拝みだす。
「うぉーい。何やねん。僕もう死亡者扱いかいなー」
「ところで先ほどからの会話でひとつ訂正があります」
「訂正?」
「Tes.至様も皆様もこのひよこが色を染められているせいで短命だと判断されているようですが、
彼らはUCATと3rdの技術協力により、この色になるよう品種改良されています」
「へ?ほな、こいつら元からこの色なん?」
「Tes.むしろ通常のひよこより頑丈であると保障しますが」
何やねんそれー、僕のかっこ良さ台無しーと叫ぶ青髪ピアスを無視し、早速ひよこを選び始める。
一番かわいいひよこを探してきょろきょろと。
そんなミサカの目に止まったのは一羽の黒いひよこ。
赤や青、ピンクといったカラフルな彩りのなか、一羽だけ"不幸"を思わせるようなみすぼらしい色をしている。
だがミサカの目を引いたのはその羽の色ではなくその行動。
まだ賢石に意思を通わせてない以上、発電系能力者のミサカの体からは出ている微弱な電磁波は動物を怯えさせる。
なのに――。
「この子は……」
「Tes.実験体にも個性がありますが、そのカラーリングは概して"抗い"の性質を持つようです」
Sfの解説は半ば聞き流し、その黒いひよこを見る。
そのひよこは、ただ一匹、選ぼうと伸ばしたミサカの手の前に立っている。
まるでその後ろのひよこ達を守るように。
――かつて見た誰かのように。
「この子を頂いてもよろしいですか、とミサカは本当に買ってもらえるのか確認を取ってみます」
「んー、それ?。なんや地味やなぁ。そうやなぁ…た、例えばこの青いのはどうや。ちょっとオシャレやろ、な?」
「いえ、ミサカ10032号が飼っている猫も黒ですので、とミサカはちょっとした協調性を見せてみます」
さよけー、とちょっぴりがっかりしながら、青髪ピアスは財布を取り出した。
「本当に買ってくれるのですね、とミサカはその裏にある思惑を警戒しつつ驚いてみます。
言っておきますがこの程度ではなびきませんよ、と忠告もします。ミサカはクールキャラですから」
「えぇて、えぇて。元々僕が変に不安を煽るようなことも言ったしぃ、ワビ代わりで」
そう言ってキラリと歯を光らせ笑う青髪ピアスを、上条、土御門の三バカの片割れが見たら驚愕し、
直後、爽やかさを装う目の中にウフフゲヘヘな下心を見抜いて、全力の醜い争いが起こっただろう。
ともあれ邪魔する者も無くミサカの手にひよこと賢石を乗せ、代金を払う。
「お姉ちゃーん、これで何ぼ?」
「Tes。ところで祭りのあいだも安心して持ち運べるようUCAT特製のバスケットも販売しておりますが、いかがでしょう?」
「へえーそないなもんもあるの。じゃそれも貰うわ」
「Tes.アフターサービス万全な独逸UCATは特製のエサも販売しておりますが」
「あ? あ、そう。ほ、ほなソレも」
「Tes.尚こちらの商品は3袋1パックのところ、今なら2パックお買い上げで1袋おまけがつきますが」
「……はぁ」
「それから、こちらは取扱説明書と1年間の保証書です。オプション払いで3ヵ年契約にも……Tes.サインはこちらに」
「はぁ――――っ?!」
「Tes。お買い上げありがとう御座いました」
とほほ、と青髪ピアスが財布の中身を確認している間に、ミサカのほうはバスケットその他を受け取り
中のひよこに「ちちちちちち」と小さく呼びかけている。
ひよこの方もようやく慣れてきたのか、「ピ?」という目で差し出された指をつついてくる。
「ええなあ。微笑ましいなあ。僕にもやってー。ほらほら青髪ぴーよこちゃん、なんつって」
「……ちっッ!」
「舌打ちっ?!」
「そぉんなでかいひよこがいるか、とミサカは世紀末救世主伝説のように恫喝します。
オプションとして客観的に自分を見れねーのか、バーカとの独逸兵の言葉も引用してみましょう」
「Tes.事象を客観的に捉える独逸哲学を示す良い言葉です。しかし独逸の科学力は世界一と唱えた方がより至言かと」
「どっちの台詞も駄目だろうが。お前らも買ったらとっとと他を見て回れ」
立ち上がり無表情に右手を伸ばすSfを座らせながら、大城・至はミサカ達にしっしと手を振る。
言われたミサカ13577号のほうは、ひ、酷いと崩れ落ちた青髪ピアスを見、手に持ったバスケットを見てため息をつく。
「仕方ありません。少しだけなら一緒に祭りを見ても構いませんが、とミサカはグッと自分の感情を押し殺してみます」
「ほんまにっ?!」
「はい。しかし、もうすぐ病院に戻るのでそれまでの間ですよ、とミサカは念を押しておきます」
「OK、OK!全然かまへん」
努めて平静を装っているが、青髪ピアス、すでにその顔がにやけている。
(キタ―――――!!ついに僕にも春がぁ!グフフフ、もう上やん一人に美味しい思いはさせへんでぇ)
その十分後。
御坂御琴、御坂妹(ミサカ10032号)に両手を引っ張られた上条当麻とばったり出会い
さっそくひよこを自慢するミサカ13577号、羨ましそうにしながらも猫の良さを主張する御坂妹、
デザインならゲコ太が一番と言い張る御琴、言い争う三人に囲まれて「不幸だー!」と叫ぶ上条を
一人輪の外に佇んで「僕が…僕が買うてあげたのに…」と青髪ピアスが呟くのは……。
それはまた別のお話。
CAST
青髪ピアス@とある魔術の禁書目録
ミサカシスターズ@とある魔術の禁書目録
Sf@終わりのクロニクル
大城・至@終わりのクロニクル
連投スマン。
というわけで、時期外したなーとお蔵入りしかけてたネタ投下
これでほぼ書き終わりだったのにーという胸のつかえは取れたと。
けど夏祭りネタの後らしき
「関西弁キャラ=イル+ミサカ→演算回路増幅=バスカービルの犬」みたいな厨設定全開のネタメモはともかく
「ステイル+赤道斎→天然突破・紅蓮裸漢(ぐれんらかん)」と書いてあるメモのころ
一体俺は何を考えていたんだろう…orz
>>180 間違いなく、紅間(こかん)のドリルが天を貫くとかそーゆー事じゃないドリ?ドリル的に。
>>181 赤道斎はともかく、ステイルがぶち切れそうだな
……そうか、魔女狩りの王に生やしてやるのか
>>180 GJ、だがミサカシスターズは10032号からだ。
それ以前のシスターズはもう死んでいる。
もしわかっていて書いたのならすまん。
なんとシュドナイが立ち上がりネタに入れて欲しそうに>181を見ている。
ネタに入れますか?
・入れる
にア・挿入る
>>184 ・入れる
・挿入る
にア・挿入る(『吸血鬼』を)
生徒A「起立ーっ、礼、ちゃくせーきー」
フィア「うん。浅羽帰らないのか?」
浅羽「あ、僕これから補講なんだ」
フィア「補講?」
浅羽「そ。先生に相談したら理容師の講座を特別に開いてもらえて、それをね。
いつも百円一律で切ってるけど、やっぱもうちょっとなんとかしようかなって」
フィア「ほう!それはいいな。散髪か。うん、いいな、人の為になるのは良いことだ」
花村「浅羽、素直になれって」
西久保「そうそう。伊里谷だろ、レパートリー増やしたい理由」
フィア「ぬう。お前ら、浅羽をからかるな。呪うぞっ!」
西久保「うお、怖ぇー」
花村「ま、俺らも助かるからいいけどな」
フィア「(うむ、わたしももっとみんなに感謝されて…いつか『拷問器具』の呪いを…)
頑張れよ浅羽。私は応援するからなっ!」
浅羽「え、あ、うん、ありがと」
そして――。
浅羽(ここだ)
(フィアはああ言ってくれたけどちゃんと教えてもらって、そんでいつか伊里谷に……)
ガラガラガラッ。
浅羽「失礼しま――」
理容師免許受験者コース・講師 零崎双識。現在『自殺志願(マインドレンデル)』組み立て中。
双識「うふふ、よく来たね浅羽君。それでは早速で悪いが零ざ、おっといけない、散髪を始めよう」
理容師免許受験者コース・副講師 チック・ジェファーソン。鋏、剃刀、その他用途不明の器具準備中。
チック「張り切るのはいいですけどー、教えることは色々あるんですよー、大丈夫ですかー?」
理容師免許受験者コース・協力生徒 オルガ・ゼーマン。椅子に拘束後ポールギャグ、及び、シャンプーハット装着済み。
オルガ「フウゥ!フッググゴッフッフーフッフムフウゥッ、フムゥフフフフゥフウゥゥ―――
(ああっ!喋るウンコに大事な髪を切られるなんて、私どれほど無様になるのでしょう)」
浅羽「した――――っ!」
双識「おやおや。まだ試験も始まらないうちから逃げ出すなんて、浅羽直之君。実に残念だが君は、――『失格』かな?」
チック「いやー、でも少し様子を見ましょうよー。浅羽くん、部長に鋏を刺せるなんて見所はありそうですしー」
オルガ「フウウウゥゥゥ――――――――――――――――――――――――ッ!?」
浅羽「誰か、助けっ、誰か―――――っ!!」
ガラガラガラ。ピシャッ!
CAST
浅羽直之@イリヤの空、UFOの夏
西久保正則@イリヤの空、UFOの夏
花村祐二@イリヤの空、UFOの夏
フィア・キューブリック@C3 ―シーキューブ―
零崎双識@零崎シリーズ
チック・ジェファーソン@バッカーノ!
オルガ・ゼーマン@円環少女
今回ネタとして思いついたのは理容師学校だけど、自動車教習所とかもありかもなあ
当然、生徒が外で問題起こさないよう、学園内部に教習所があって講師も学園教師と。
…実技で片手ハンドル+剣振り回し、路上試験は『聖魔杯レース』完走とかになりそうだがw
むしろ、自動車の操作説明の後にいきなり、ハリウッド並のカーチェイスを演じさせられそうだ。
戌井なら喜んでやりそうだな
そして普通にドライブするのは全然駄目で、カーチェイスなら『ガンダールヴ』発動でA級レーサー並になる才人
やっぱりどこの国でも同じこと考えるんだな、
ベスパに無反動砲載せたり自転車にパンツァーファウストとか
四駆に重火器据え付けたテクニカルは?
しかしされ竜のクロエみたいに、ハンドル握ると人格変わるキャラとかが
教官だったりしたら大変だろうなw
あと未来人だとオートマとか、マニュアル車の概念も違うのかな?
うん。何が言いたいかというと、朝比奈さんの学生バージョンと大人バージョンが
生徒と教官で車に乗ったけど、マニュアル車におろおろしている姿が見たいんだw
自動車が無い所から来た人達が
「鉄の猪だ!!」
とかベタな事するだろな。
いや、みんな意外と吸収が早いし日常生活の中で流石に見知ってると思うw
つまり……
ルイズ「あら、あれ『鉄の猪』じゃない」
才人「鉄の?あぁ、シマさんの事か?」
(と言って目を向けると奇抜なフォルムの自動車が有るだけ)
才人「ぷっ!おいおいルイズ、あれは自動車だよじ・ど・う・しゃ。
なんつーかすげーベタな反応してんのなオマエ」
ルイズ「(ムカッ)そんなの言われなくても分かってるわよ!」
才人「はい嘘だねー!いくら間違えを認めたくないからってそれは往生際が悪すぎるぜぇ?」
ルイズ「(ムカムカッ)……良いわ、そこまで言うなら賭けようじゃない!あれが『鉄の猪』じゃなかったらアンタ一週間アタシの命令に絶対服従よ!分かったわね!」
才人「ヘーヘーお好きにどうぞゴシュジンサマ」
(ちょうどその車の運転手らしき人が通り掛かったので呼び止める)
才人「スイマセン、変な事頼みますけど、これ(と言って自動車を指差し)の名前を
このピンク髪の機械に疎いお嬢様に教えてあげてくれませんか?」
運転手「あぁ、そのテの人多いからね。この学園……これはね、自動車、車って言うんだよ」
才人「(ニヤリ)どーよルイズ、これで分かったろ?これはく・る・まなんだよ。
さーて、賭けに勝った事しどーしよっかなー、いつもの仕返しに一日俺に服従してもら…」
ルイズ「何言ってるのよバカ犬。
……アンタ、その車の『製品名』を
この自分の主人を無知だと思い込んでる、大馬鹿スケベ犬に教えてあげて」
才人「へ?」
運転手「あぁ、確か……IAI社製『鉄の猪』だったような……曲がらず止まらず一直線、って言うのが売り文句でね……」
沈黙。
ルイズ「さて………ご主人様を舐めまくってた馬鹿犬。
一週間、死ぬほ〜どこき使ってあげるわ?
覚悟しときなさい!!!」
才人(あ、あのエロ生徒会長ーーーーッ!!!!)
(※出雲には何の関係も有りません。逆恨みです)
ということで(ry
しかし小ネタのクセに長文スマン………
忘れてた
ルイズ・(中略)・ヴァリエール@ゼロの使い魔
平賀才人@ゼロの使い魔
シマ@奇蹟の表現
>>199 小ネタの長さなんてそんなの関係ねぇ!!
G J!!
失礼しました。
またIAI出すとどんな商品名もありそうに聞こえるから面白いなw
『危険者トーマス禁煙ガム』(塩鮭味)とか、『デジタル歩数計マンボちゃん』やらセンス溢れまくりで真似し辛いけどなw
オリジナルなIAI製品考えても原作のぶっ飛びっぷりについていけないから困るw
しかも、跳んだネーミングだけなら100個ぐらい考えれば一つぐらいは掠るかもしれないが、
川上作品はそこに捻りとユーモアを加えてくるからキツいんだよなぁ……
しかしそれより、シマさんと鉄の猪の小ネタに触れられないのが一番悲しい俺ガイル
い、良い作品なんだぞ奇蹟の表現。
派手さは無いけど渋くてカッコイイんだぞシマさん!(ノД`)
便乗
ガウリィ「おいちょっとこっち来て見ろリナ! 箱の中で小人が動いてるぞ」
リナ「はいはいスライム剣士さん、それはテレビっていって異世界の道具だと何度も教わったでしょ。まったく」
ガウリィ「いやしかし……」
調停官「妖精さんたち、こんな箱の中でなにをしてるんですか?」
妖精1「ぼくらなにしてたでしょう?」
妖精2「むいのおこないのいみとは?」
妖精3「なにがきみのしあわせ。なにをしてよろこぶ」
調停官「……とりあえずお菓子持ってきますね」
○スレイヤーズ!
リナ
ガウリイ
○人類は衰退しました
妖精たち
調停官
姫神「・・・」
カチャカチャ・・・
メール本文
「エア・アクアへ
エア・フレイムが裏切った。
あのロ〇コン、こともあろうに連載番外編の主役だそうだ・・・。
制裁を!!裏切り者に罰を!!期待している。
エア・クイーン」
池にメールを送ると、彼女はひどく満足気な笑みを浮かべた。
Cast
とある魔術の禁書目録
姫神愛沙
スマソ後は任せた
208 :
イラストに騙された名無しさん:2008/01/31(木) 13:01:30 ID:FbR1/Cmu
>>207 成る程、ステイルか。
情報ありがとう。
優等生と馬鹿しかいない件について
中途半端はみんな印象に残らないからかな。
頭的にも出番的にも。
ネタ的にからませづらいんだろう。
「絶対に反応してはいけないライトノベル学園」
「ねぇ上条さん。なんか今更であるにもかかわらず、いよいよって感じがしてるんですけど」
「ああ、スタッフの『やっとお楽しみが始まるオーラ』が隠しきれてない。言っとくけどもうインフレが起きてるっての罰ゲームの仕掛けの!」
上条当麻と草壁桜。生徒数無限を誇る(現在も増加中)ライトノベル学園関係者の中でもトップクラスの不幸度と
死にかけ度(ギャグ・シリアス問わず)を誇る二人である(桜は実際に死んでいる)。
その二人が今、迫り来る不幸の予感に戦慄と悪寒を感じている。それは単にそういう予感がするからだけではない。
この数時間に二人は今までにないほどの不幸に既にあっているのに、それを上回るものが来る、という予感がしているからである。
この二人ですら体験したことがないレベルの出来事が、これから始まる。
残念ながら、こういうときの予感はよく当たるものである。
二人は今、学園内にある旅館『宙の湯』へと向かっている。罰ゲーム実行委員会から「両名は本日は『宙の湯』に
泊まってもらうので準備をすること」という連絡を受けたので、急いで荷造りをして出てきたのだ。
「もうすぐ五時……なんかもう一日やったし十分だと思うんですけど」
「向こうに言わせりゃ、『まだ24時間の3分の1強、これからが本番だ』みたいな感じなんだろうよ」
「今日一日でどれだけ罰受けましたっけ。もう考えたくもないですよ」
「登校時に休み時間。昼飯に補習に寺での修行。そしてさっきの……」
二人は今さっきあった出来事を思い出していた。
時刻は午後4時30分。罰ゲーム開始から8時間30分。上条と桜の二人が今いるのはライトノベル学園内幼等部の園舎。
二人は4時からここで子供たちと遊ぶこと、と言う指示を受けていた。子供たちが元気すぎるのが体力的にきつかったが、
子供たちと遊ぶ事で、二人の心も次第に癒されていった。
ここで二人が思い出したのは、その後半30分に起きた罰ラッシュの事である。
「じゃあ次はみんなで『だるまさんがころんだ』をしましょう。みんな外へ出て〜」
きっかけは先生のこの一言だった。
「「「「「はーい!」」」」」
我先に外へ出て行く子供たち。少し遅れて、上条と桜も子供たちと一緒に外へ出る。二人ともこの時点ですっかり子供達に
なつかれていた。また二人もこの状況を楽しんでいた。だが二人はこの後、幻想と現実が混ざり合う混沌の世界に投げ込まれる。
「では今日はお兄さんたち二人に鬼をやってもらいしょうね〜。お二人とも、よろしくお願いします。」
「いいですよ」「わかりました」
二人は園庭の端の方にある大きな木の下に陣取る。子供たちと先生はその反対の端からスタートする。
園庭全体を使った規模の大きな『だるまさんがころんだ』である。
「「はじめのいーっぽ!」」
ゲームスタート。
「「だるまさんがころんだ!」」
振り向く。子供たちは全力疾走してくるかと思いきや、以外に皆少しずつ進んできている。静かな立ち上がり。
「「だるまさんがころんだ!」」
振り向く。まだ来ない。でも少しずつ距離は狭まっている。
「「だるまさんがころんだ!」」
子供たちは全体的にばらけている。彼ら彼女らの少し後ろから先生も来ている。そしてその更に後ろで、
プロテクターに黄色いマフラーを装着した大小二つのカボチャ頭がポーズを決めていた。
「上条、草壁、アウト」
「だっているんだもーん!」
上条の叫びをよそに、
「あ、パンプキンライダーだ!」
「パンプキンライダーが来てる!」
「ちびパンプキンもいる!」
たちまち子供達に囲まれるカボチャ頭のヒーロー二人組。
「おお子供たちよ。平和を愛する我らにとって、この光景こそ最も素晴らしく、尊いもの。さあ今日も元気に南瓜の
素晴らしさについて語り合おうではないか!」
「あれ、どういう事なんですか?」
子どもたちが盛り上がってる間に先生に聞いて見る上条と桜。なんでも正義と平和と子供たちとカボチャを愛する彼らは
定期的にここに来て子供たちと遊んだり、簡単な勉強を教えたりしているのだそうだ。それは大変素晴らしいことだが、
正義と平和と子供たちとカボチャが同列というのは正義の味方としてどうなんだろうと二人は思った。
そしてその格好をもう少しどうにかして欲しかったとも思った。
ひとしきり騒いだところで混乱も収まり、パンプキンライダーとちびパンプキンも参加して『だるまさんがころんだ』を再開することに。
「「だるまさんがころんだ!」」
子供たちの先頭が大体園庭の真ん中に達したくらい。でその後ろから子供たちを見守る立ち位置に先生とカボチャヒーロー
二人組。ご丁寧に先とは違うポーズを決めている。
「「だるまさんがころんだ!」」
ついに子供たちが半分よりこちらに近づいてきた。まだ誰もアウトになってない。どうやら皆相当だるまさんがころんだを
やりこんでいるものと思える。先生も同じようで、体のバランスが良く多少不自然なポーズになってもぐらつかない。そして
また先ほどとは別の決めポーズを取っているカボチャヒーローズ。更に後ろで上半身裸でマッスルアピールをしている
筋肉部の面々。
「よし、誰も動いて……ってオイ!」(上条)
「増えてる! またなんか増えてる!」(桜)
お尻をシバかれた二人は猛アピール。
「途中から違ってますよね!?」(桜)
「何をやっている! できてないのはお前たちだけだぞ!」
確かに周りを見ると子供たちはちゃんと真似してポーズを取っている。可愛い。がそんな問題じゃなく。
「いやだから根本的におかしいんだって」(上条)
「仕方がない。もう一度だけやってあげよう」
筋肉部の皆さんのお手本をもう一度。
「1!」(両腕を真っ直ぐ上に伸ばす)
「2!」(あげた両腕を地面と水平になるまで下ろす)
「3!」(マッスルアピール)
「4!」(ポージングチェンジ)
「「変わってる!! 複雑になってるさっきより!!」」
「上条、草壁、アウト」
思い出すとムカついて来るので中略。ともあれラジオ体操も終わり、筋肉部の面々も参加してだるまさんがころんだを再開。
「もうパターンは読めた。これまた振り向いたらまた何か増えてるんだよ」
「何が会っても絶対に無視しましょう」
「増えるとわかってりゃあ大丈夫だ」
気合いを入れて後ろを向く二人。
「「だるまさんがころんだ!」」
振り向く。まず目に入るのはかなり近づいてきた子供たち。その後ろに先生。更にいったいいくつ決めポーズを考えたんだ
というくらいここまで違うポーズを決めているカボチャヒーローズ。そして自らの筋肉をここぞとばかりに披露する筋肉部。
「ハッハッハー! 呼ぶ声あらばイカニ作者の筆が遅かろうともドコカラドコマデ駆け付けマスヨ我等のヒーロー!!
タダシ金婚式をコエテカラネ?」
何ということでしょう。身長175cmの幼女が軽やかにポン太くんを愛でています。たとえそれを見た人ががどんな
属性持ちでもチクビが立っていくでしょう。恐怖と混乱のために脳が誤作動を起こすから。
「無理ぃ! 絶対に無理ぃ!」(桜)
「最凶が来た……」(上条)
「上条、草壁、アウト」
もう思い出したくないので省略するが、カンフーファイターもまた子供達に人気が会った。どんな物でも受け入れる度量の
大きさはさすがラノベ学園の子供たちと言うべきか。筋肉部の面々も『あのお方が来た!』と感動の涙を流していた。こちら
はただ単にキモチワルイだけだった。
とにかく子供たちとの楽しいレクリエーションタイムは、異形の集結というオチで終了した。そして時は現在へ戻る。
「なんかだんだんヨゴレ的な方向へ行ってませんか僕たち」
「そうだな…………」
とぼとぼと道を行く二人。すると、突然上条が呟いた。
「ヨゴレで思い出した……。図書室で…………!」
「ど、どうしたんですか上条さん!?」
桜の問いに、上条は遠くを見るような目つきになり、逆に質問をする。
「桜。お前自分が『汚された』と感じた事はあるか?」
「『汚された』ですか? ……ロリコン疑惑は一刻も早く晴れて欲しいですけど、そこまで思いつめたのは無いです、ね」
「脳みそが思い出すのを拒否してたんだろうけど思い出しちまった。桜、前に話したよな。『なんちゃって女子高生』のトラップの話。俺あの後図書室に行ったんだ」
上条当麻の回想
「返却お願いします」
知り合いの先生に頼まれた本の代理返却を済ませた上条。もう休み時間も残り少ないので早速帰ろうとする。
と、ある一角が目に入った。そこはテーブルの上にいくつかの本が平積みされていた区画だった。
「ん? なんだここ」
上条は興味がないので知らなかったのだが、この図書館では自分の趣味で作った作品(いわゆる同人誌)を展示し、自由
に生徒に見てもらうことができる「展示フリースペース」という区画がある。そして上条が見たのはこの学園でも
トップクラスの人気を誇る有名サークルの専用スペースだった。
上条の目に止まったのは、そこに展示されている本の表紙が自分の見知った顔――土御門と青髪ピアス――のイラスト
だったからである。そしてその横に設置されているポップにはこんな宣伝文が書かれていた。
【人気サークル『○×□』の最新刊がついに登場! 一人の男とそれを取り巻く恋人たちの悲しき修羅場を描く
『わたしたちの』シリーズ第三弾! 今回は当サークルの十八番[同性愛]であなたの心に迫る。
『わたしたちの上条くん』100%の純愛小説に、涙せよ。
シリーズ第一弾[同性愛と異性愛]『わたしたちの佐山くん』・第二弾[異性愛]『わたしたちの坂井くん』も近日再展示予定】
「な……くぁwせdrftg6yh7うj8いこl;ーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」
上条の叫びは、どこまで届いただろうか。
「上条、アウト」
図書館では、お静かに。
上条当麻の回想 ここまで
「普段駄フラグ駄フラグ言っといて、なんで俺だけホモなんだよ」
「…………それって、トラップの一種ですよね? 本当に出てるんじゃないですよね?」
「そりゃートラップに決まって…………る、よな…………?」
彼らが正解を知るのは、勿論罰ゲーム終了後の事である。
午後五時。罰ゲーム開始から9時間が経過。
二人はついに今夜の宿、旅館「宙の湯」へ到着した。
「「ようこそ! 銀河観光旅館、宙の湯へいらっしゃ〜い!」」
玄関で二人を迎えたのは、この旅館の若き大番頭である熱海三助と、これまた若き女将の宙野ルカ。二人ともこの学園の
卒業生で、その縁でこの学園内での旅館運営を行っているのだそうだ。
思いもよらぬ先輩たちとの交流に少しどぎまぎする二人。改めてこの学園のスケールの大きさを実感する。
「頑張って下さいねー!」「計画表見せてもらいましたけど、本当に仕掛け沢山でしたよー!」
先輩方からの暖かいエール(と不安材料)を背にいざ旅館内へ。
まずはチェック・インを済ませなければならない。二人がフロントの方を見ると、
「……申し訳ございませんが、お客様の名前のご予約が入っていないのですが」
「ドォーミノォ――――! お前はヴァーカンスの予ー約も出ぇーきないんですねぇ――!!」
「ええー、今回のは教授がご自分でよや、ひ、ひたい、ふひはへん! ほめんらはい、ほめんらはい!」
「んんー。まぁーったくお前は。仕ぃー方がありませんねぇー」
「……申し訳ございませんが、お客様の名前のご予約が入っていないのですが」
「――何故に我輩たちの予約がされていないのであるか? 1億年に一度のどぉぅゎい!天!才! ドクターウェストが
間違えた!? そんな…そんなことが許されてなるものかぁぁぁぁーー!」
ギャァァァァッァァァッァァァィィィィィン!(ギターの音)
「博士、五月蝿いロボ。というかだまれ」
「はい」
「このキチ○イが」
「どぅああーーれが○○ガ○であるかーーーっ!!」
「博士ロボ!(堂々と、かつ晴れやかな笑顔を浮かべて)」
「エルズォォァアアアアアアッッ!!?!? そこは曖昧に誤魔化すところーーーーーーー!!?!?」
二組の馬鹿がもめていた。
すみません。順番を間違えてしまいました。
>>214の後にこれを入れてください。
「あー、カッチカチでピックピクのおにいさんたちだ〜」
「やあみんな! 今日も元気に腹筋や腕立てをしているかな? 君たち若人が正しく体を鍛えてこそ、筋肉という伝統が後世に…………」
どうやら自分たちと同世代、リアルタイムへの布教と共に、早くも次世代の育成に力を入れ始めたらしい。
しかし先生に聞いて見ると、あれで以外と子供達に人気があるという。上条も桜もこれには驚いた。だがどうやら子供たち
は『自分たちと違う体』であるから興味を持っているようで、筋肉の事についてはまだ何も分かっていないらしかった。
ここでだるまさんがころんだを一時中断し、筋肉のお兄さんたちと一緒にラジオ体操をすることになった。彼らは筋肉布教
活動の一環として、長期休みの時は毎朝子供たちと共にラジオ体操をしていくのだそうだ。
「腕を大きく上にあげてまずは背伸びの運動から!」
筋肉部部長の号令が響く。
「1!」(両腕を真っ直ぐ上に伸ばす)
「2!」(あげた両腕を地面と水平になるまで下ろす)
「3!」(両腕を上に、直角になるように曲げる)
「4!」(マッスルアピール)
「5!」(両腕を真っ直ぐ上に伸ばす)
「6!」(あげた両腕を地面と水平になるまで下ろす)
「7!」(両腕を上に、直角になるように曲げる)
「8!」(マッスルアピール)
「手足の運「待てぇ!」」(上条)
「上条、草壁、アウト」
ここからまた戻ります。
>>218の続きです。
「上条、草壁、アウト」
「いきなりかよオイ!」
「ありえない…………」
二組の馬鹿が何とか説得され帰っていくまで隅っこに避難してから、改めてフロントへ。
「少々お待ちください、予約記録と顔写真を確認いたします」
「顔写真?」
「この学園の関係者の方は間違いのないよう全員顔写真を登録してあるのです。…………確認いたしました。上条当麻様と
Endless Lolita様ですね。確かにご予約を承っております。案内の者が参りますので、そちらにかけて少々お待ちください」
今さりげない精神攻撃があった気がするが、聞かなかったことにしたのでセーフ。
言われたとおり椅子にかけて待つ二人。2・3分ほどだろうか。
「お待たせいたしましたお客様。お部屋にご案内いたします。」
白を基調としたフリフリの衣装にほうきを携えた、魔法少女がやってきた。
「「……………………」」
二人は振り向いたまま固まった。
「上条、草壁、アウト」
お尻をシバかれた後、二人は改めてその仲居さん(といっていいのだろうか? 魔法少女だし)をまじまじと眺めた。
「あの、はじめさん……ですか?」
「うん……」
草壁の問いに肯くはじめ。
「何でこんなことやってるんですか。はじめさんそんなお祭り好きな性格じゃなかったはずですよね?
少なくともそんな格好を喜んでするような人じゃなかったはずです、けど?」
「いやぼくだって……いつものように、先輩に流されて……」
「そうですか……」
「なぁ。桜の知り合い? この人」
「あ、上条さんは知らないんですか。この人山城一さん。上条さんと同じ高等部一年生ですよ。結構前にみんなの外見と中身
が入れ替わる事件があったじゃないですか。あの時僕、はじめさんと入れ替わったんです。」
「そうだったのか。俺は上条当麻。よろしく。こっちの関係で迷惑かけてしまったようですまないな」
「あ……はじめまして。山城一です。こちらこそよろしくお願いします。」
「で、あの、格好とかは気になるけど、とりあえず部屋に案内してもらえるか?」
「はじめ君。何をしているんだい。早くお客様を案内しないと駄目じゃないか」
そこへやってきたのは件の『先輩』こと平賀つばさその人。三人はその姿を見るなり、目を見開いて固まった。
「上条、草壁、アウト」
「さぁ、早く行くよ。ん、どうしたんだいみんなして」
「いや……何でもありませんよ先輩」
「(言えない……)」(上条)
「(全身が黒くてもこもこふわふわしてるなんて言えない……!)」(桜)
ようやく歩き出す一行。
「ところではじめ君。君は今魔法少女の格好をしているが、私もいつもとどこか違うとは思わないかい?」
「(突っ込むな突っ込むな……)いえ、特には…………」
「(絶対言えない……)」(上条)
「(両手両足につめと肉球がついてるんですねなんて言えない……!)」(桜)
「そうなのか……本当に分からないのかい? ほらこう、かわいいというか萌えというか」
「(突っ込むな突っ込むな突っ込むな突っ込むな………)いえ、別に何も……」
「(言ったら終わる……!)」(上条)
「(ネコ耳とネコ尻尾がぴくぴくゆらゆらしてるなんて……ッ!)」(桜)
「「「…………って無理ぃ!! なんでそんな格好してるんですか!!!」」」
三人の突っ込みは、見事にハモッた。
「上条、草壁、アウト」
ようやく部屋に案内された二人。今回取られた部屋は2階の端の二部屋と、中央より少し右側にずれた純和風の大部屋で
ある。端の二部屋は一人ずつ寝るためだけに取られたということで、二人は時間のほとんどを大部屋ですごす。
その部屋の扉(ふすま)には[予約・上条当麻様、Endless Lolita様]とあった。
精神攻撃第二段。だが今回もセーフ。
「へー。なかなかいい部屋ですね」
「2階にしては景色もいいしな」
部屋に満足げな二人。
「景色もいいが、内装にも目を向けてほしいね。壁にかかっている絵画や写真は、すべて有名な画家やカメラマンに頼んで
譲ってもらった本物なのだよ」
つばさの言うとおり、壁の上部、天井近くのところを一周するように写真や絵画が入った額縁が並んでいる。
「そして特にすごいのはこの床の間の掛け軸だ。見てごらん」
示された指の先を見てみると、特に美しく整えられた床の間には上品な生け花が飾ってあり、そしてその上の掛け軸には、
流れるような字でこう記されていた。
『ろりだったりのぞきとかするほうが自然なんやな にんげんやもの しんご』
「……………………」(上条) 「……………………」(桜)
二人ともさりげなく、自然に目をそらした。
「ではお客様、また仲居が伺いますが、どうぞごゆっくり」
つばさとはじめは帰り、二人になった。
「……ふー。やーっと休めるぜ。」
「……ホントそうですね……。疲れました……」
両手両足を伸ばしくつろぐ二人。やっと訪れた休息のときを体中で満喫する。
もちろん、それは束の間のものなのだが。
ただいまの時刻、午後5時半。 罰ゲーム終了まで、あと14時間30分。
キャスト
上条当麻@とある魔術の禁書目録
草壁桜@撲殺天使ドクロちゃん
先生@コッペとBB団
パンプキン@空ノ鐘の響く惑星で
コタロー@Black Blood Brathers
筋肉部@学校の階段
カンフーファイター@激突カンフーファイター
熱海三助@宙の湯へいらっしゃ〜い!
宙野ルカ@宙の湯へいらっしゃ〜い!
“探耽求究”ダンダリオン@灼眼のシャナ
我学の結晶エクセレント28-カンターテ・ドミノ@灼眼のシャナ
ドクターウェスト@斬魔大聖デモンベイン
エルザ@斬魔大聖デモンベイン
山城一@先輩とぼく
平賀つばさ@先輩とぼく
轟慎吾(しんご)@れでぃ×ばと!
久しぶりの続編投下。ようやく後半戦です。就職活動で忙しくなってきたので、
またしばらく投下できないとおもいますが、何とか書き続けたいと思います。いいストレス発散にもなりますし。
面白ければ幸いです。
「だるまさんが転んだ with 変なヒトたち」にフイタ
GJ
吹いたぜ。過呼吸になるほど。
教授とドクターはほんとにてやがる。
でも助手からの扱いは正反対だよな。
筋肉と南瓜のポージングが勝手に脳内再生されて困るw
とりあえず筋肉自重しろwwwww
久しぶりに笑わせて貰いました。
神庭「筋肉をバカにするなっ!」
なにしろこの学園、それ以上に奇々怪々なクラブがあるしな。「世界征服研究会」とか
もうすぐバレンタインだな………
また今年も、女にもてない奴らがもてる男を襲う儀式が始まりそうだな。
某フラグクラッシャーの名前なんか襲うべき男リストの一番最初あたりにあるん
じゃねえか?
ここでふと思ったんだが、豆まきイベントは無かったのか?
以前の節分騒動で自粛か?
>>231を見て、落花生をショットガンのようにバラ撒く超絶ハイテンション一方通行を幻視した
大乱闘スマッシュラノベ学園の発売はいつですか?
>>234 EGFやタツモリ家の食卓、タイタニア、十二国記などの新刊と同時発売。
バレンタインなのにネタが無い、過疎過ぎるぜ………
七個ほど考えたのだが全部没になった
>>237 今からでも間に合う、全て投下するんだ。
ふと思ったんだが。
何もクリスマスやバレンタインだけじゃなくて、異文化交流ってことで
異世界の祭りや風習をやってみるのもありなんじゃなかろうか?
うろ覚えなんだがオーフェンの例の銀髪執事の故郷で
そりゃあけったいな風習があったような無かったような…
なるほど。普段ボッコボコに殴り合っている者達も某異世界の白銀の降臨祭の日には停戦協約結んでいるわけですね?
スルー組とかもこの日ばかりはお休みか。
そのうち一年の半分くらいが学校行事になるんじゃないか?
一年のほとんどがお祭り騒ぎだろwwww
お祭?いいえ授業です
こんな学校通ってたら一般生徒は苦労するだろうな……
こんな学校に通う一般生徒はいるんだろうか?
@お祭り好きだから
A退屈な日常に飽き飽きしてる
B知己の逸般生徒に付き合って
他にも理由は有りそうだが主流はこれらだな。
Cなんか来るなら来いがキャッチフレーズだったので来てみた。
当然ながら今は反省もしているし後悔もしている。
Dここで不良として一旗揚げてやるかという理由で。
ぶっちゃけ調子にのってました本当にごめんなさい。
Eバカでも入れると聞いたので。
でもまさか成績分けで極悪クラスに編入とは………。
F俺はまともだ by雨霧八雲
G革命さわぎが無事終わるまでの一時避難 by元・蓬莱学園生徒一同
H絶世の美女・美少女・美少年だらけだと聞いて。
「一般生徒」を「なんの特殊能力ももたない人間」と定義するなら大勢いるはず。
逸般生徒と逸般教師も大勢いるがね。そして「自称」一般人ならほぼ全員だ。
某生徒会副会長なんかは能力的には鍛えた一般人+αだが、アレは一般人の範疇に入ると思うかい?
>>254 終わりのクロニクル主人公の佐山は基本的能力が実戦向け武術で鍛えた一般人レベル+悪役爺さんの教育による幅広い知識だけ
不幸フラグな世界の人達のように超能力やら演算能力やら魔術も使えない普通の人
そんな彼は性格はとにかく一般人に分類出来るのではないかということじゃね?
佐山は禁書の世界でいう所のレベル0だが、レベル5に勝っても全然おかしくないからなぁ
反則じみた能力持ち相手に戦術だけで勝利する奴だし
生身では有り得んスピード出したりしてるけどな。闘神戦とか最終決戦の護符付きマラソンとか。
あ、闘神戦は『神に対する悪役として相応しい能力』が付加されてたんだっけ?
後者は速度がある程度護符によるものとはいえ、身体が持ったのが謎のような気がする。
佐山の体がもったのは癒し系概念核のおかげだろ、確か
テンション次第で音速超えたりするだけで佐山自身は普通の人間
・・・人格だけは逸般人だけどな!
桜くんも十分一般ピーポーな気がするが・・・まぁいい
エスカリボルグで殴られてそのままなら一般人、復活できたら逸般人ということで。
>>260 何言ってるんですか、ぼk桜君は一般人ですよ!!
>>260 大丈夫、撲殺天使と立派にお付き合いしている時点で彼は逸般人だ
最終巻で一時とはいえ人間辞めちゃったしな
ドシャッァッ!!
コタロー「ライダーっ!!やめろっ、今度は僕が相手だっ!」
パンプキン「よすのだ、ちびパンプキン」
コタロー「でもライダー、4vs1だよ。それにどうして反撃しないのさ」
パンプキン「いかん、いかんのだ、ちびパンプキンよ。彼の者達の目を見るがよい。
あれは洗脳されている目。そのような者たちと闘う拳を我は持たぬ。持たぬのだ」
コタロー「そんな……やい、女の人を洗脳して戦わせるなんて卑怯だぞ!」
パンプキン「だが遠間は弓、中距離で糸、懐に飛び込めば短刀。なんと密にして華麗なコンビネーションであることか」
コタロー「ライダー、しっかり!」
パンプキン「ふっ、よいかちびパンプキンよ。我はもう一度だけ吶喊できよう。だが――
うむ。西の畑に、明け方農家の方々が収穫に来る頃、一つの南瓜が地中に埋まっている。
それが我なんだよとパンプキンハニーに伝えてくれ」
コタロー「駄目だよライダー。くそぅ、僕がいる限りまだおしまいにはさせないぞ!」
――ザッ!
西東天「ふん、意気込みはたいしたもんだな」
メビウス「まあ実力を考えてほしいですがね」
コタロー「あっ、仮面の男・メビウスに狐面の西東天!どうしてお前たちがこんなとこに!?」
西東天「『どうしてお前たちが』か。ふん」
メビウス「そう…簡単に終わりにされてはこちらも困る、と言っておきますか」
西東天「おっと勘違いするなよ。『ジェイル・オルタナティブ』、俺が来なくても他の誰かが来ていただろうさ」
パンプキン「汝ら……」
コタロー「やった! これで4vs4。もう卑怯なことはできないぞ悪者め!」
いーちゃん「いやいやいやベタすぎですから。大体卑怯とか洗脳とか……」
萩原子荻「全くです。最善最良の策を選択しただけ。彼がこの萩原子荻に個人的な愛情をむけているのとはまるで関係ありません」
紫木一姫「そのとーりです。私は師匠のあやとり人形なんかじゃないのです。むしろ師匠が私のおいなりさんです」
闇口崩子「貴兄が乾きしときには我が血を与え―(中略)―貴兄にとってまるで取るに足らない
一介の下賎な奴隷になることを――ここに誓います」
パンプキン一同「ジィ――――――」
いーちゃん「……戯言だね」
CAST
コタロー@Black Blood Brathers
パンプキン@空ノ鐘の響く惑星で
メビウス@空ノ鐘の響く惑星で
西東天@戯言シリーズ
いーちゃん@戯言シリーズ
萩原子荻@戯言シリーズ
紫木一姫@戯言シリーズ
闇口崩子@戯言シリーズ
唐突に電波到来。
もう学園関係ねえとか、いまどきのライダーなら仮面キャラ10人ぐらい集結しねえ?とかは気にしない。
せんせー青い髪の人が遠くから睨んでます
??『待てぇぇぇい!!』
パンプキン「むぅ? お、お主達は―――!!」
シャナ「レッド!」青髪ピアス「ブルー!」フーケ「グリーン!」平和島静雄「……イエロー」
ジャベイラ「ピンク!」エターナル☆ひめひめ「ブラックなのだ!!」坂井美帆「シルバー!」
アリソン「空色!」真九朗「真紅!」紫「紫だぞ!」キョン「あーセピア色?」ホロ「栗色でありんす」
上条「幻想色(透明)!」ルイズ「鳶色!」一方通行「ッたく……白色」かなめ「深緑!!」
堂島コウ「闇色」空目恭一「影色」病院坂「夜色」悠二「ドス黒!」リール・大樹「ブラックその2!」
佐山「ビリジアン」新庄君「夕陽色」筋肉部部長「肌色(筋肉的意味で)!」美琴「紫電!」
式「緋色」幹也「真っ黒」エルザ「エメラルドグリーンロボ!」雪子「白銀!」タバサ「雪色」
マティルダ「紅蓮!!」宗介「ウルズ7!」ロレンス「灰色」才人「水色ぉ!!」キノ「若葉色」
ステイル「オレンジ」メリヒム「虹色!」イルヤンカ「鈍色」凶華「ゴージャスカラーだ!!」
速水「青の青」黒子「ゼブラですわ!」ハルヒ「超レッド!!」ガユス「偽レッド!」古泉「ふんもっふ」
ラインハルト閣下「黄金!」明久「鹿毛色!」ドッコイダー「鋼色!!」リナ「ロイヤルレッド!!」
コーティカルテ「クリムゾン」零崎人識「血の色」亮史「茜色」マージョリー「群青色よ」
ショットガン刑事「鉛色」和樹「茶色」夕菜「梅色!」玖里子「ブロンド色♪」凜「翠」フィレス「琥珀」
神裂「インディゴ」ブギーポップ「暗黒」クー「カカカ、きつね色!」カムシン「ああ……褐色です」
ヴィルヘルミナ「桜色であります」伊里野「……紫?」タズサ「氷色!」ようこ「黄緑色!!」
山城一「こげ茶色!」平賀つばさ「銀河色!」モレク「白骨色」チェルノボーグ「唐草模様」
長門「魔女」草g静馬「赤銅色じゃ!!」信長「花押柄!!」みくる「え、えっと乳白色です!」
禁書「ティーカップ柄!」九郎「デモニッシュ!」大河「虎柄!」竜児「の、登り龍!」
土御門「和柄だにゃー!」闘真「セパレート」由宇「自然色」姫神「巫女h池「眼鏡の縁色!」orz」
桜くん「え、桜色無し? じゃあ草色で」ドクロちゃん「ピンクと白と赤色!!」裕一&里香「月光色」
啓太「蛙色……やっぱこの色無理、チェンジ」幸太「うわぁ何で蜂が!?」キース「執事でございます」
ギギナ「偽シルバー」佐久間榮太郎「毒っぽい色!!」オーフェン「ブラックその3!!」鷲士「眼鏡」
龍守忠介「仏っぽい金色」もろだし刑事「モザイク!」五十嵐鉄平「クリスマス風味!!」
霧島曜子「チョコレート色!!」紅太郎「赤青黒三色!」ヴィクトリカ「ブラックロリータ」
哀川潤「レッド!!」
『百人揃って、学園戦隊ラノベンジャー只今見参!!』
ドッコイダー「パンプキン、義によって助太刀いたす!!」
パンプキン「汝ら……」
コタロー「やった! これならきっと勝てるぞ!!」
いーちゃん「いやいやいやいやいやいやいやいやいやおかしいでしょ。普通戦力比逆だから」
271 :
イラストに騙された名無しさん:2008/03/06(木) 04:55:02 ID:AfVXVLwp
ネタに便乗してみました。本当に百人揃ってるかは正直不安だけど。ちなみに配色はキャラと関係有ったり無かったり。
流石に数が多いので出典は省略します。
あと危ないのでageときます。
色じゃないの多いなww
悠二は銀じゃないかとかちょっと思ったけど力作吹いたwおつかれw
>>273 悠二はドス黒で問題ない、最新巻的には。
そういえばドス黒仕様の悠二は流石にまだこっちでは出てないな。
ネタキャラとして使いづらそうだけど。
学園戦隊ラノレンジャー制作委員会(以下、制作委)記者会見会場より
制作委「
>>274ような意見もあったため、坂井悠二を『銀』から『どす黒』へ変更しました。他にご質問は?」
記者A「リナ=インバースは原作通りなら『ピンクのリナ』では?とありますが」
制作委「はい。当初はその予定でしたが衣装を渡したところ、キレて竜破斬を唱えだしたため断念しました」
記者B「ジャベイラ嬢はどうせピンクなら『ショッキングピンク』にしろという意見もありましたが」
制作委「あ、あんたら、どこまで彼女を追い込めば気が済むんですか(ガクブル)」
あー、いや何となく。
ところで
>>267が見た青い髪の人はラノベブルーかなw
物凄く遅いがなんか連想したから便乗
子爵【ふむ、僭越ながら私は血潮色に立候補させて戴こう!『血の色』ではなく『血潮色』なので差別化も図れている、問題はあるまい】
カルジミール「なんだと?ならば私は青き血河色で立候補するぞ!」
ジグムント「お供します、同士カルジミール」
石橋「藍色はまだ無いようだな、藍色に立候補するか」
ブリジストン「黄色、黄色は……兄貴だけズルいぜ畜生!」
ギャルド「あれ?居るんじゃね?黒もう居るんじゃね?気にしないけどな、別に全然気にしないけどな!」
ラティーシャ「橙色はオレンジ色とは違う。と、いうことで立候補するぞ」
メルヒルム「吸血鬼が戦隊ヒーローなど……下らない。それに紫は既に居るではないか」
ロマンス「鈍色はもう居るのか……二番煎じか」
ドロシー「あら、悔しそうねロマンス。まあ私も白を先に取られててちょっと残念だけどね」
子爵「ふむ、まあ既に同じ色の者が多く居るのだから問題はあるまい。ということで、2期を製作する場合は是非我々もキャストに加えて戴きたいのだが宜しいかな?」
製作委「あなた達の場合はむしろ敵幹部の方が……いえ、何でもありません善処します」
CAST
ゲルハルト・フォン・バルシュタイン(子爵)
カルジミール・アレクサンドロフ
ジグムント・キパリース石橋藍児
イエロー・ブリジストン
ギャルド・リッツバーグ
ラティーシャ・G・アズタンドゥーヤ
メルヒルム・ヘルツォーク
トラム・エド・ロマンス
ドロシー・ニパス
@ヴぁんぷ!
記者A「何で赤系統と黒系統の色の比率があんなに多いんですか?」
記者B「かぶってる色もありますよね?」
製作委「皆自己主張強いからです。色じゃないのもいっぱいあるでしょ?」
記者C「それにしても“レッド”が二人というのは戦隊モノとしてはどうかと思われますが?」
製作委「仕方ないじゃないですか、ヒーローは遅れてくるのがお約束だとか言いながら断固として“レッド”以外に認めないんですから」
記者D「それにしても多すぎませんか?」
製作委「初めは6人だったんですけどねぇ……(遠い目)」
>>278 アメリカで赤だけ十数人という代物があるから大丈夫w
日本でも昔各作品の赤だけが集まった特別版があってだな、
劇場版「パンプキンライダー&ラノベンジャー100人集結 〜あの人は今〜」の控え室
スタッフ「ガユスさん、ギギナさん衣装届きました」
ガユス「ああ、あんがと…ってオイッ!」
スタッフ「何か?」
ガユス「何って。なんで衣装がセーラー服と真っ赤な女物のスーツなんだ?」
スタッフ「え?だってガユスさん偽レッドですから、シャナさんと哀川さんのと同じものを」
ギギナ「ふ。よかったなガユス、軟弱者の貴様でもその衣装なら少しは男前になるだろうよ」
ガユス「いいのか笑ってて。ドラッケン族の目には戦闘以外映らないってのは本当だな」
スタッフ「えーと、じゃギギナさんはこの銀のレオタードを着てください」
ギギナ「待て、私の衣装は坂井悠二のはずだ!」
スタッフ「あー、それが坂井さんカラーリング変更になりまして。美帆さんの衣装一択です」
ガユス&ギギナ「……」
スタッフ「二人が逃げたぞ。追えー。どうせ二人とも猫耳・尻尾・侍女服を着た前科持ちだ。無理やり着せ替えろ」
さて偽レッドがどっちの服を選んだかは、劇場にて!!
>>265-271 ワロタww
つーかなにがどうなっていーちゃんが女誑しの上敵役になるんだよww
シット団の陰謀。もしくはいーちゃんの人望のなせる業。
南風森愛恋「『いーちゃん』の配役がシット団の陰謀なら、
>>285はスルー組活動の痕跡であろう。
このように非合法な地下組織が数多あるこの学園で、一際秘密主義を貫く組織が存在するのである。
『フェチの集い』
女人禁制といわれるこの組織の全容はいまだ杳としてしれない。
しかし真のジャーナリスト、南風森愛恋の目を欺くことはできないのである。
詳細はこれからの調査に期待された、あ、そこの君この組織についてなにか知っては……」
287 :
イラストに騙された名無しさん:2008/03/17(月) 16:29:10 ID:cUPQWInr
お前らの新作を待ってるぜage。
>>286 草壁桜「だから僕はロリコンじゃないからそんなの知りませんってば。尻フェチの佐山先輩に聞いたほうが」
保守age
>>7は天才だな
291 :
イラストに騙された名無しさん:2008/03/25(火) 17:43:54 ID:0Fd1OzDx
保守がてらにage
学園入学式において新入生歓迎のため演劇をするこになりました。つきましては我々生徒会は皆様生徒一同から役者を募集したいと思います。演劇に協力したい、役者に成りたいと思う方は学園第三体育館の受付までお願いします。
役者に選ばれた方は学園行事功労者として金一封封と本年度の美術の単位を贈呈させていただきます。尚、役者希望の方が規定より多い場合はオーディションを行い決めさせて頂きます。
生徒会一同より
『役者希望の方はこちらです、オーディションで皆様が演じる役は生徒会の方で決めさせていただきます、受付に向かわれる前に生徒会役員より役の衣装を受け取って下さい、尚オーディションは公平にするためそれぞれ違う役を演じて貰います』
体育館に設置されたスピーカーから実行委員の声が体育館の中と外に響く
一般生徒受付A「しかし凄い数だね」
受付の一般生徒は受付に並ぶ役者希望の生徒達を見て呟いた、彼の目の前には生徒会により配られたオーディションで演じる役の衣装に身を包んだ生徒達が視界いっぱいに広がっていた
293 :
イラストに騙された名無しさん:2008/03/26(水) 00:22:09 ID:v753jy70
一般生徒受付B「みんなそんなにお金に困っているのかね」
受付A「そうだな〜ただ単に目立ちたいだけの奴や演劇が好きな奴もいるだろうが、金一封目当ての奴が多いだろうな、特に戦争バカや駄フラグ野郎とかそう言った奴らは」
受付B「あぁ、修理費とか食費とかで金が飛ぶってよくグチってるらしいな」
受付A「お!噂をすれば何とやらだ」
受付で喋っていた一般生徒の前に噂されていた2人が向かって来ていた、2人共オーディションの格好をしているのか普段とは違う服装をしている、戦争バカと噂されていた少年は金髪のカツラに全身金の鎧と言う悪趣味丸だしな服装をしていた
294 :
イラストに騙された名無しさん:2008/03/26(水) 17:26:22 ID:v753jy70
もう一人の少年、駄フラグ野郎と言われていた方は赤紫色の様なカツラに深い緑のジャケットを羽織っている、右腕にはオレンジと赤で構成されている物を付けていた
この二人がしている格好は某アニメのキャラの格好だ、オーディションはとにかく色々な作品の人物を演じるそうなので彼らにはアニメのキャラが割り振られたようだ
彼等は知り合いなのか会話が聞こえてきた
「にしても渡された台本に書いてある台詞はなんなんだ、右手を前に出して、『もっと、もっとだ、もっと輝けぇぇぇ、』って書いてあるけど一体どんなシーンなのか想像できねーぞこりゃ」
「こちらもだ、手を横になぎながら『失せろ雑種』とはどの様な状況なんだ?この男は鎧を着て犬と戦っているのか?それに全身金の鎧など非効率極まりない」そう言った彼等は頭を捻りながら会場に向かって言った。
あ〜駄文を長々とすまん、オマケにこれで終了の落ち無しの投げっぱなしで本当にすまない、次は終わりまで考えてから投稿します
板的に型月ネタは危険。半年ROMれ。
つーか上手いと思う人達の文章を読んで真似する事を奨める。そのうち自分のになるよ。
で、書いたら月単位で完全に放置してそれから推敲、じゃないと客観視できないから。
それを繰り返して、ある程度人に見せられるものが出来たと思えたら練習系の場所に投下してみる。
初見は叩かれやすいので「あの世で俺に詫び続けろオルステッドーーーー!!」と窓から叫んでストレスを発散。
そいで親に怒られて人生について考え直す。
マジオススメ。
型月ネタっつーより声優ネタの気もする
どっちも嫌う人がいるのは共通してるが
>294-296みたいに細切れにせず、ある程度纏めて投稿して欲しいかな
「次は終わりまで考えてから」と言ってるので次に期待
なんか全作品完全肯定を思い出した
301 :
イラストに騙された名無しさん:2008/03/30(日) 21:00:24 ID:jN4gdmuf
人いないな…
あげとく
302 :
イラストに騙された名無しさん:2008/03/31(月) 00:44:57 ID:2z9PtBkd
入学式か……カオスになりそうだな。
昨年度に新登場したのが入学してくるんだろうか。
それだと、入学前に学園にやってくる人もいそうだけど。
と言うかこの学校って卒業式あるのか?
完結=卒業にしたらそれポイが・・・
そういえぱ季節ネタはありますけど時事ネタってないですね。
毒入りギョーザとか原油高とか。
そういうの出来ませんかね?お願いします。
306 :
小ネタ:2008/03/31(月) 20:58:41 ID:ip4m2Cuq
「先生、急患です!!」
「またぁ? 今日は随分と多いわねぇ」
新たに運び込まれてきた患者を確認し、保健医の蜂谷先生こと青い果実は溜息をついた。
これで本日26人目。謎の腹痛を訴える患者のせいで保健室の一画が埋まってしまったのだから無理もない。
久しぶりに三原色揃ってお茶の時間としていたのに、とんだ大事件だと心中で愚痴る。
「憮然。確かに普段のように生傷の多いのも考え物だが、原因が恐らくではあるが食中毒だというのはやはり納得がいかない」
「ですよねぇ。ウチの食堂は学園都市製で衛生管理もしっかりしてあるから普通はこんな事有り得ない筈なんですけど」
「ふむ……しかし襲撃ならばまずは水道などのライフラインを攻撃するはずだろう。そして本日は奇しくも『アレ』の日……となると導き出される答えは決まってるな」
「なるほど。原因はアレですか」
「自然。どう考えてもそうなるな」
紅慰晴明が頷き、茶を啜る。
「ああ……オーフェン先生が借金の肩代わりに仕入れ学園に売った出自不明の餃子で間違いあるまい」
「やっぱりいくら冷凍保存されていたからってがめつく日替わり定食に組み込んだのが拙かったんでしょうかねぇ」
「しかし予算のほとんどが修繕費で消えるこの学園では少しでも費用を削減しなければならんというからな……」
「で、オーフェン先生はどうなると思います?」
「自然。責任追及は免れまい」
「あっさりと取引に応じた学園にも問題はあるからそこまで大事には至るまい。少し今年のボーナスに響くかもしれn」
「赤青緑どれでもいいから先生ぇヘルプミー!! インデックスが、インデックスが大変なんだぁ!!」
ドアを蹴破ってツンツン頭の少年が駆け込んできた。
どうやらまた急患のようだ。
「やれやれ……あと何人来るのやら」
さっさと停止要請を出せば苦労しないのに……と言うことに三人が気付くのはしばらく後のことであった。
キャスト
青い果実@わたしたちの田村くん
アウレオルス・イザード@とある魔術の禁書目録
まぶらほ@紅慰清明
即興で書いたけど、こんなんでどうですか?
オーフェンその餃子どっから持ってきたwwwww
愚問だな、あの国しか無かろうw
そういえば、あの国出身のキャラって居たっけ?
フルメタのレイスは北の出身だったが………
>>309 ウィザーズブレインの龍使い達は中国人に入るかな?
"現実の、現代中国"の出身という意味なら、UCAT中国支部の連中が一番近いんじゃなかろうか。
フルメタのガウルンの手下とか
ダブルブリッドの中国ロボとか
313 :
305:2008/04/01(火) 18:24:03 ID:hONttfYU
昔々あるところにとても不機嫌な王女様が居ました。
そのハルヒという名のお姫様は、いつも空を見つめては不機嫌な顔をして、町を見つめては不機嫌な顔をして、家臣達を見ては不機嫌な顔をしての毎日でした。
あまりにも不機嫌な表情ばっかりしているので、見かねた王様がある日尋ねました。
「ハルヒ姫、何故貴様はその美貌を顰めながら日々を過ごしている。此所には全てが有るというのに」
「いいえユージ王、ここには何も無いわ。何の変わり映えのない人、町、城、空……平和に埋もれてワクワクすることの一つもまとも起きやしないただの鳥籠よ」
「だからどうした。平穏こそ我が王国に悠久をもたらし、民を幸せに導き、この世の理不尽を全て無くすことに繋がる。そうでなくては戦いに散っていった家臣達に申し訳が立たんだろう? それに飾られ見られることもまた華の仕事だ」
ハルヒ姫の国は平和でした。
“祭礼の蛇”と呼ばれ恐れられる前王の名を継いだユージ王と直属軍“仮面舞踏会”の力により辺境の国々を次々と屈服させ、一代にして大帝国を築き上げたのです。
もちろん、国の端に行けば行くほど問題は多くなっていきます。しかし見事な政治的手腕と絶対的なカリスマ性を持つ王の前に反逆を企てる者もいるはずもなく、今日も国は大旨平和で、1日が何事もなく流れていこうとしました。
「それでもあたしはただ退屈に生きて老いさらばえるだけの人生を歩みたくない。たった一度きりの人生なら、あたしは園の薔薇より野原の蒲公英を選ぶわ!」
「何かが欲しいなら我に願えば良かろう? 愛すべき娘のためならばできうる限りの全てを差しだそうではないか」
「だったら自由をよこしなさい! あたしは自分の目で、耳で、鼻で、手足で、あたしのいる世界を知りたいの!!」
そう言ってハルヒ姫はますます不機嫌な顔をして自分の部屋に戻ってしまいました。
王様もこれには参った様子で、さてどうするかと考えます。
「ふむ……確かに国を治めるにあたり無知は大罪、そろそろ世界を知る時か」
結論づけた王様は、さっそく一人の兵士を呼び寄せました。
「王様、この俺に如何なる御用ですか?」
「姫を連れて国を巡ってこい。あの高慢不遜な小娘をあやしてやれるのはお前ぐらいな者だからな、必要な物は手配するから一緒に“冒険”してやれ」
「そうですね……じゃあまずは金と食料、人材は宮廷魔法使いのナガトと侍女のアサヒナ、外交下士官のコイズミ……それと」
王様に命じられた兵士キョンは頼りになりそうな面子を指折りながら次々と指名していきます。
「銃士隊のゴールディ、後は……そうですねコックのタカスを連れて行きたいのですが」
「構わん。明日までに手配しておく」
「ありがとうございます」
「うむ。もう下がって良いぞ……精々仕度に励むことだ」
部下が一礼し、退出したことを確認すると王は溜息をつき天井を見上げ呟きました。
「シャナ……僕達の子供は君に似て気性の激しい娘だよ」
優しい声色と目つきになったユージ王の言葉は誰にも届くことなく、その哀愁漂う姿を見つめる者もまたいませんでした。
唯一人、額縁の中で微笑む花嫁衣装姿のシャナ女王を除いて。
こうしておてんば王女ハルヒとその従者キョンの旅は静かに幕を開けました。
そしてこれが後に『第7次永遠の恋人大戦』最大の功労者となる超勇者ハルヒと凡人英雄ジョン・スミスのラブラブカップルの婚前旅行になるとは誰も知らなかっt
「却下だ」
「却下ですか」
仏頂面をしながら演劇台本を投げ出したキョンの余りのやる気の無さっぷりに演劇部部長柿崎奈々は思わず敬語で返してしまった。
ちなみに今までのは全部今度演じる予定の台本(試作型)である。
「まず何で俺がハルヒと番になる予定なんだ」
「何で分かるの? 冒頭三ページも読んでないのに」
「それは侮辱で言ってるのか天然キャラを演じようとしているのかどっちなんだ。こんなにデカデカとラブラブだの婚前だの書いているのに気付かんわけ無いだろうが」
「良いじゃない。もう二人はとっくの昔に恋人同士なんだから……あ! もしかして元カノとヨリを戻したの?」
「何の話をしとるんだアンタは……第一何故あのバカップルの娘がハルヒなんだ」
「ん〜何て言うか似てる気がするのよねぇ。こう、絵のタッチ的なものが」
「呆れて物も言えん……とにかく却下だ却下!」
主演男優(仮)の言葉に柿崎は渋々と言った感じで台本を投げ出す。
実はノリで書いた最後以外は結構自信があったのだ。
「はぁ……でもこうなると新しいの考えないといけなくなるなぁ」
「せいぜいまともなのを考えてくれ。ただし、俺は主役なんぞごめんだがな」
「ところでさっきから妙に熱っぽいのに何故か冷たい視線をあの電柱から感じるのは何でかな?」
「とりあえずなぜ廊下に電柱があるのかという事に着目してみたらどうだ」
絵のタッチワロタw
キャスト
キョン@涼宮ハルヒシリーズ
柿崎奈々@半分の月がのぼる空
坂井悠二@灼眼のシャナ
はい、というわけで偽長編でした。
ちなみに電柱の後ろに居る人が知りたいなら灼眼のシャナたんを見よう。
絵のタッチとか廊下に電柱とか劇そのものとかコックの高須とか額縁の中のシャナとか
突っ込みどころ多すぎてどっから突っ込んでいいのかもう腹筋崩壊したwwwGJw
この学校に遊戯王が流行ったらすごいことになりそうだ
そんな貴方にまとめスレの「とある戦札の一方通行」
322 :
小ネタ:2008/04/08(火) 00:45:54 ID:hW/m4ASL
生徒A「なあ、タイラー先生って何歳なんだ」
生徒B「タイラー先生ってジャスティ・ウエキ・タイラー先生だよな、知らないけど25歳ぐらいじゃないの」
生徒A「いや、この前娘のキサラって言うのに逢ったんだけど、俺たちと同じぐらいの年だったぜ」
生徒C「そういえばエドがタイラー先生の孫だって聞いたような」
生徒A「ほんとに何歳なんだ?」
生徒C「あ、タイラー先生だ。先生って何歳なんですか」
タイラー「ん?僕は25歳だけど」
生徒B「え?でもエドって言う孫が居るって」
タイラー「ああ大お祖父様のことか。僕はイーサン・ベルファルド・タイラー
ジャスティ・ウエキ・タイラー先生の義理の玄孫だよ」
生徒A「なあタイラー先生ってほんっとに何歳なんだ?」
323 :
小ネタ:2008/04/08(火) 00:49:27 ID:hW/m4ASL
キャスト
ジャスティ・ウエキ・タイラー(無責任艦長タイラー)
ビクトリー・キサラ・ウエキ・タイラー(無責任キッズ)
ジャスティ・エドワード・ウエキ・ハス・ヤマモト・タイラーIII世 通称エド(無責任カルテット)
イーサン・ベルファルド・タイラー(無責任三国志)
書くの初めてなんで下手でも許してください
今少し長いの書いてるけど落ちが浮かばない、書いてる皆さんのこと本気で尊敬します
タイラー一族を本編の時間軸を無視して同時に出したらそうなるわなw
めんどくさそうだなあww
他にそういうのって誰かいるかね。
てか、この学校には吸血鬼という非常に都合のいい連中も多数いるわけだが……
少し違うが、キリランシェロとオーフェンはもはや別人として同時に出してもかまわない領域に達していると思うがどうか。
あとは未来の自分の苗字を見て狂喜乱舞するアリソンとか。
>>325 バッカーノは1700年代〜2000年代が舞台
>>326 別に問題無いと思うが・・・
親子とか時代の違う同一人物が出なければ問題無い
十二国記とか。
あとはブラッドジャケットのアーヴィーとブライトライツホーリーランドの道士・鉤。
シャナとマティルダとか。
これは抗えぬはずの現実に愛だけを武器に立ち向かう男の物語である。
「どういう事なんだ紫……なんでいきなり、別れようなんて言うんだ!?」
「駄目なのだ真九郎、わたしには来月に結婚を取り決めた許嫁が……」
天涯孤独の少年真九郎と財閥令嬢の紫。
愛し合う二人の絆は一族という鎖によって無情にも引き裂かれた。
「さようなら真九郎。たとえ家が二人を別とうとも、貴方だけをわたしは愛し続けます」
「待ってくれ紫! 紫ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
突然の不条理に襲われた真九郎。
しかし、それは大騒動の幕開けにすぎなかった!!
「ずっと昔から……アンタの事が好きだった」
幼馴染みである銀子の突然の告白。
「ふはははははははー!! 残念だったな紅、五月雨荘の住人はこの俺、上条当麻がハーレムランド建設の奴隷として全ていただいて行くぞ!!」
さらばじゃあ!! の一言でかつてのライバルに根こそぎ連れ去られていく仲間達。
「ミソタラシ神の教えでは自殺した者は七倍の税金を取られるぞ」
さらに消費税は十三倍という恐るべき事実に、ならばと真九郎は反逆を決意する。
が、しかし……
「お父さん! 僕に紫を下さい!!」
「君にお父さんなどと呼ばれる筋合いなんて無いよぉ!!」
少年の思いを一蹴する無敵の二輪車お父さんエルメス。
追突とひき逃げの応酬に為す術もなく屈し、雨の裏路地に満身創痍で地に伏す真九郎。
頬を流れる水滴は雨粒などではない。
「くそぉ! 何で俺はこんなに無力なんだ!!」
慟哭を上げる真九郎。
だが、運命は涙を流す暇すら与えなかった!!
「おうおうテメェが親方様の娘を誑かそうって言うクソ野郎ね?」
「悪い虫がつくなんてメチャ許せんよなぁ? このタイガー&ドラゴンが二度と起きあがれなくしてやるぜ」
「お前が紅とか言うガキか……悪いが金のためだ。運が悪かったと思って切り刻まれてくれ。言っておくが俺の聖痕をふんもっふと一緒にするなよ?」
「君が紅君? 悪いけど死んでくれないかなぁ、いや、どっちかと言うと善良な僕としては純真な君を本当は殺したくないんだよ? 嘘だけど」
「林檎三年分の為じゃ。ぬしに怨みは無いが、諦めてくりゃれ?」
「お前がお嬢様に手を付けようという変態か。この私……赤道斎が直々に相手をしてやろう」
次々と迫り来る色んな意味で巫山戯たエルメスの刺客!
「お、お前達は……!!」
「久しぶりだね紅君」
「俺達が来たからにはもう手出しはさせねぇぜ」
「てめェはそこで休ンでなァ」
ピンチに駆けつけたロリコンを同じくする仲間達。
激闘の果てに、少年は何を手にするのか。
「紫ぃぃぃぃぃぃぃぃ! お前が好きだぁぁぁぁぁ!! お前が欲しぃぃぃぃぃぃ!!!」
――ラノベ学園演劇部が送る究極のアクションバトルラブストーリー『今愛に逝きます』
主演:紅真九郎
監督:柿崎奈々
主題歌:ラノベ学園コーラス部隊『ラノ学組曲』
あなたは、本当の恋を知っていまs
「却下っ!!!」
「却下しますよ!!」
「却下だ却下!!」
「却下だっつうの!!」
「むぅ、真九郎がそう言うなら仕方がないから却下」
「却下よ」
「却下だよ」
「却下」
「……ですよねぇ。私も何か違うなぁって思ってたのよ」
一同の否定の言葉を前に、柿崎奈々はプロジェクターを切り、次いでイメージビデオの再生を停止する。
何がどう駄目とか言うレベルではなく、何というか全編通して地雷の臭いが漂っている。まぁ自分でもこれは無理だなと薄々思っていたが、皆に口を揃えて言われると改めて傷つくものだ(ちなみに一方さんは途中で帰った)。
やはり全編通してノリで構成を練ってはいけない。また一つ教訓である。
「はぁ……スランプかしら」
キャスト
紅真九郎&九鳳院紫&村上銀子@紅 柿崎奈々@半分の月がのぼる空
草壁桜@撲殺天使ドクロちゃん 大十字九郎@斬魔大聖デモンベイン
上条当麻&一方通行@とある魔術の禁書目録 高須竜児&逢坂大河@とらドラ!
八神和麻@風の聖痕 ホロ@狼と香辛料 みーくん@嘘つきみーくん壊れたまーちゃん
赤道斎@いぬかみっ! キノ&エルメス@キノの旅 勝田さん@バイトでウィザード
※注:却下を出さなかった面子が居るのは面倒だから会合に参加しなかっただけです。
さりげなく中の人ネタまで仕込んであるw
危うく味噌汁吹きかけた
GJ
演劇部シリーズすげぇwww
よくこんなネタが思いつくなw
>>333 武原仁「感動した! 先生、こういう話いいと思うぞ」
アブデル「ええ、素晴らしい。やはり大いなる愛は全てに優先するのですね」
なんか違うなって思ったらやめんかww
笑いが止まらねえ、作者超GJ。
しかしよく思いつくなwww
中の人ネタは判らないが
笑ってしまうなwww
一方通行「なンつうか珍しく暇だなァおい。アイツもどッか行ってるしよォ……掲示板で時間でも見て時間潰すか?」
ポチッとな
一方通行「つうかよォ……ここの掲示板整備してんの誰だコラ。とりあえず適当に……」
『学校の破壊されてた場所を報告するスレその824(996)』
『そろそろ坂井の嫁はどっちかケリをつけようぜpart137(456)』
『【いーちゃん】本名不明な奴の名前【キョン】(17)』
『生徒会長だけど何か質問ある?【林水】(530)』
『情報屋の甘楽が安価で他人の好きな人暴露する(902)』
『アニメ化しそこなった面子が集まるスレpart10(309)』
『幼女のすばらしさを朝まで語り合うpart502(49)』
『我が校にツンデレの人口が多すぎる件についてその108(990)』
一方通行「………」
『今から魔窟と呼ばれたあの保健室に行ってくる(208)』
『今朝正門で坂井×平賀イベントに遭遇した件について(1001)』
『朝礼の時に大人数でハレハレユカイ踊ろうぜ(777)』
『ヤン提督に戦争ゲームで負けた人集まれ!part4(225)』
『タバサって長門とキャラ被りすぎワロタww(1)』
『【幻想】上条の嫁って結局誰なんだよ?【ぶち殺す】part100(593)』
一方通行「……………」
『ラノラノ動画の笑ってはいけないシリーズ雑談スレ13(75)』
『タバサって長門とキャラ被りすぎワロタww←ゆとり(898)』
『出番のないサブキャラがバレンタインの傷を舐め合うのはこちら666(666)』
『引きこもりになったジョゼフ王を救済するスレ(5)』
『絢爛舞踏だけど何か聞きたいことある?(170)』
『安価で学園の機械兵器を擬人化して描く(31)』
一方通行「…………………」
『相良の戦争癖の治療を本気で考える その38(4)』
『尻神様で学ぶ全竜交渉(420)』
『秀吉は結局男なのか女なのかpart5(46)』
『魔界転生した高須をどうにかしてやってくれ(738)』
『教頭先生に労いの品を贈りたいんだが(1001)』
『用務員のロレンスにいい加減店を持たせてあげたい人(3)』
パタン
一歩通行「……寝るか」
345 :
343:2008/04/21(月) 02:11:52 ID:Z9wiy2L2
キャスト
一方通行@とある魔術の禁書目録
以上、保管庫の「とある掲示の一方通行」を見て衝動的に書いた小ネタでした。
>>345 GJ!
見てて何となくこの学校の雰囲気が理解できたwww
ロレンス頑張れ超頑張れwww
購買のパン買い占めとかあくどいことするから……
非常にGJなのだが
上条の嫁スレがパート100てw
>>349 書き込みの八割は「駄フラグ男死ね、氏ねじゃなくて死ね。」で埋まっている為、実質20スレ目みたいなもんです。
行ったことないが秋山スレみたいだな……。
>>349 GJ!
ってか教頭先生ってモレクだよな? 1001まで行ってるってことは相当不憫に
思われてるんだなww
ところで、何となく思ったんだが零崎曲識のラノベ学園の設定として
・音楽教師
・吹奏楽、オーケストラ、コーラス部の顧問
以外に何かある?
ってかよく考えたら曲識ってある意味桜と同類か?
殺してるんだから桜以上の異常性欲者と思われてるか
逆に少女を極端に嫌っていると思われてるんじゃないか?
魔窟の保健室って、保険医は誰ですか?
あ、もしかして美人保険医に群がる野郎共が居るからなのか!?
確か「治療」という名の人体実験を喜んでやるクレイジーな連中の集まりじゃなかったか
馬鹿みたいに白けた緑の炎を持つ教授とか
自分の意思通りに現実を捻じ曲げる魔術を操る(が故に本編では自滅した)ヘタ錬金術師とか
他にも何人かいたよね?
悲鳴や断末魔の声を大音量でかけながらヘッドバンキングさせてる美人保険医のことですね
患者の内臓を標本にしようとする女医とか
患者に病巣(末期癌・余命1ヶ月-3週間)を移す医者とか
そんなアレな医者どもの尻拭いをするのが、カエル顔の冥土返しか
運が悪ければ恐怖を食べる(具体的には脳みそちゅーちゅー)のが大好きな精神科医とか
運がよければ水着に白衣の闇医者
医者以外にもいろいろたむろしてるし
生徒というカテゴリなら
対人恐怖症な情報通とか
>>356の保険医といちゃつく女生徒とか
書いてみたら、両方とも成績優秀でジャージ着用という共通点が
当たりのほうの保険医だと冥土返しとか趙先生とかあのあたりなんかね?
ネコのおととか逢えばとかの作者属性を持っていて本編出演してるのはスレ違い?
大当たり:冥土返しや趙先生や魔界医師
当たり:ノル爺
普通:恋日先生やパイフウ
外れ:ダンタリオン
大外れ:
>>356-357 >>355の錬金術師は本来大当たりのはずなんだけどスレでのイメージはアレなんだよなw
>ネコのおととか
読んでないから何とも言えないけど
メタな奴は自重の方向がいいんじゃないかな
大外れに生徒だけど十叶詠子&サバトの皆さん@Missingを追加で。
病院坂黒猫@きみとぼくの壊れた世界は…別の意味で大当たりか?
一連のスレを見て
先生と保険委員の生徒が曜日毎にローテーションする
『魔窟の保健室の1週間』
と言うネタを思い付いたが、ハズレの先生方がどんな人物かが判らないから書けない・・・
確かこの学校、保健室が複数あるんだよな。三つだっけ?
そいで、さらに教授、赤、ヘタ錬の魔窟が上条教室近くだったんだっけ。
ああ、てことは、逆に普段「蛙先生が近くでよかったよな」とか言ってる生徒もいるわけか。
それがいきなりダンダリオンに大変なことにされるのは確かに面白いかもしれないw
普通の生徒にとっては、青い果実@わたしたちの田村くん辺りが妥当なんだろうな。
探偵兼ギャングの生徒がたむろってる保健室もあるわけですね(東京S黄尾探偵団)
灰色の魔術師が先生で助手は元マフィアくずれ、おまけに麻薬中毒者やら殺し屋やら不良集団やらがベッドで寝てたりする保健室もあるわけだな(バッカーノ!)
それでもラノベ学園じゃ十二分にまともな保健室だ
女性保険医の担当のところだと
軽傷
重傷
保険室で作られた怪我人
トラウマ
仮病
とかの項目があったりするのか?
怪我ならオーフェン先生に治してもらうほうがよさそうだな。ワンコインで快くやってくれそうだし。
ここまでひどい面子がそろってると、はずれを引くのがイヤで、保健室に行かない生徒が非常に多いことが
深刻な問題になってるかもな。
そもそも生徒や他の教師の中に治療(治癒能力とか回復魔法とか)ができるやつ多そうじゃない?
流れをぶった切って投下する。
3年A組 赤猿先生
ガガッ! カン!!
静馬「Oh Year!!」(訳:よう、お前等元気にしとるか?)
「「「……お〜いぇ〜」」」
静馬「T・I・G・E・R……」
ガリッ カカッ カリ カキッ ガカッ
静馬「タイガァァァァァ!!」(訳:炎の虎ァ!!)
「「「……たいがー」」」
高上透「英語って簡単なんだね」
静馬「もうすぐ夏やで!! 新○ァンタ!!」
「「「さっぱりとしたアスファルト味出た!」」」
3年C組 刺青先生
ッヒュ!
「っがァ―――!!」
ヒュヒュッ!!
「っごォ―――!?」
ヒュオッ!
「ンぐゥ―――!!」
ギュオオオ!!
「ガっあァァァァァァァァ!?」
木原数多「次コレテストに出すからな。テメェらには一生掛かっても無理だろうが……まぁ無駄な努力ってのも乙かもなぁ!!」
一方通行「て、めェ……後で、ブっ殺」
木原数多「モルモットはとりあえず潰れとけ」
ドゴォ!!
いーちゃん「碌なのが居ないなぁ」
木原数多「GWだぜ? 新ファ○タァ!!」
「「「ガラナ青汁味出た!!」」」
3年D組 ヘタロレ先生
ロレンス「金貨10枚の一張羅が二割引! ボーナス一括払いで5%OFF!! さらにポイント還元が13%付いて……さて、銀貨でおよそいくら!?」
3ねんDぐみ るいず ふらんそわーず
答え:およそ669スゥ(×)←トレニー銀貨でおよそ201枚です
ルイズ「為替って難しいわね……」
ロレンス「休み明けだぞ! 新ファン○!!」
「「「林檎と梨と桃の蜂蜜漬け味でた!」」」
3年F組 ○チガイ先生
ウェスト「次、次、次の問題はぁ〜〜〜そこのお前が答えるのであぁーーーる!!」
みーくん「3x―――?」
ギャンギュンギャッギャッギャギャッギャギャ ギュンギュンギュイ〜ンギュイ〜ン
ウェスト「無能よのぅ」
みーくん「傷つくなぁ……完膚無きに嘘だけど」
「「「フ○ンタキムチ丼大盛りご飯抜き味出た」」
3年G組 ロリママ先生
凶華「席に着け愚民共、今日もこの凶華様が直々に教授してやる」
この宇宙で一番尊く美しく気高い女性の名は?
凶華「さぁ分かるか? 分かったのなら即座に答えることを許可するぞ」
大河「…………馬鹿みたい」
凶華「何だ貴様は。この凶華様に向かって生徒の分際で頭が高いぞ!!」
大河「そりゃアンタがチビすぎるのよ」
竜児「(そう言う意味じゃねぇ……って分かって言ってんだろうなぁ)」
「「「すっきりさっぱり○ァ○○!!」」」
3年H組 童貞先生
田村「えー北条時宗はぁ」
ガラッ!
相馬「田村!!」
田村「そ、相馬! お前今まで何処に!?」
相馬「しばらく離れていて気付いたの……やっぱり私田村が好き!!」
田村「相馬……」
相馬「諦める事なんてできない……絶対に誰にも田村は渡さない!!」
田村「……馬鹿野郎、まずはその涙拭いてからだ。お前には笑顔の方が似合ってる」
相馬「田村ぁ!!」
ガララッ!!
松澤「この泥棒猫……」
相馬「松澤さん―――!!」
悠二「なんか親近感わくなぁ……」
「「「夏は○○ンタ! メロンパン出た!!」」」
3年J組 鬼姉先生
フーケ「習熟度テストよ! そこのアンタ、もう二年生なんだからこんぐらい読めるわよね?」
キョン「……読めません」
フーケ「あ、ん、た、はぁ……自分の名前すら読めないのかい!? 明日までに名前を紙に百回書いて提出しな!!」
キョン「どうせあだ名でしかよばれねえよ」
「「「ファ○○」」」
フーケ「春なのに」
「「「ハシバミ草」」」
3年S組 軍曹先生
上条「…………(ガチン!)!!」
幸太「…………(ガチン!)ヒッ!」
桜「……………(ガキ)」
ドキューン!!(ドサッ)
宗介「公正なくじの結果、本日の掃除当番は草壁桜だ……解散!!」
幸太「このメンバーでやらせるなよ……」
「「「すっきりしたいフ○○タ!!」」」
最後のオチだよ? アレ☆スタ先生
フーケ「理事長の話よ!!」
アレイスター「明日で教師体験学習の最終日…………………の、はずでしたが」
木原数多「オラァ!!」
ビリィ!(壁掛けの布が破られ大量の写真が)
アレイスター「慣れない休み故の飲み会やどんちゃん騒ぎで正規の職員がそろって入院したので、体験学習を延長します」
『巫山戯んなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
「「「○○○○! ゴッドカレーパン味出た!」」」
380 :
373:2008/05/09(金) 21:04:29 ID:aetcrfdL
キャスト
草g静馬@リアルバウトハイスクール 高上透@我が家のお稲荷さま
木原数多、一方通行、上条当麻、アレイスター=クロウリー@とある魔術の禁書目録
いーちゃん@戯れ言シリーズ クラフト・ロレンス@狼と香辛料
ルイズ・フランソワーズ、土塊のフーケ(マチルダ・オブ・サウスゴータ)@ゼロの使い魔
ドクターウェスト@デモンベインノベライズシリーズ みーくん@嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
乱崎凶華@狂乱家族日記 逢坂大河、高須竜児、富家幸太@とらドラ!
坂井悠二@灼眼のシャナ キョン@涼宮ハルヒの憂鬱 相良宗介@フルメタル・パニック
以上……ちなみに軍曹先生はロシアンルーレットで掃除当番を決めます。
田村くんそのまんま過ぎて吹いたwww
あとロレンス先生の為替はそれ答えるの無理だろwww
土くれのフーケとはまた珍しいところを
あとキャストに草壁桜@撲殺天使ドクロちゃんがいない気がするが
凶華は初めて見たような気がする
しかし、生徒を先生にするのは戴けない
キムチ丼ご飯抜きw
ドリンクにもこだわりを感じる
>>384 同意。特に林檎と梨と桃の蜂蜜漬け味は普通に商品化できそう、多分買う
ところで、素晴しい小ネタのあとで大変恐縮ですが、
生まれて初めてのssというものを投下しても宜しいでしょうか?
多分、初めてにしては長いです、そしてとあるキャラが割りと酷い目にあってるので
そういうのが許せないという方も居られると思います
そして一度にどれくらい書き込めるのか、どれくらい連続で書き込めるのか
なんてことも知りません
つチラシの裏、とかでなければ教えていただきたいのですが?
>>385みたいな態度は良くないと反省、投下ミスしようが叩かれようがスルーされようがそんなの関係ねぇ
投下します、「塚原秋生の憂鬱」
ある休日。今はまだ太陽が南中までの道のりを半ばとするぐらいの時間で、場所は人通りがちらほら見うけられる至って普通の、
もしかしたら水面が割れてロボットが出てくるという可能性も否定できないが、少なくとも見た目は普通で普遍的な公園の噴水前だ。
こんな日は大抵、団長閣下の号令の下そこらへんに既に大手を振って跋扈している不思議探索に精を出すか、
模擬戦闘やら魔法実験やらで(俺は普通科なんだがな、なぜか巻き込まれる)平和であることの少ない平日に蓄積された疲労を
少しでも削るべく昼前まで惰眠をむさぼるという有意義なひと時を過ごすと決まっているのだが、
今日に限っては嵐の後の林檎狩りのように収穫のない不思議探索よりも、もしかしたら俺の人生で最も不毛な団体行動かもしれん。
何といってもむさ苦しい男ばかり集まっているという状況、しかも来て知らされたことだが、目的がこともあろうにナンパである。
まあ、第一にメンバーの面(さりげなくダブルミーニング)で普段が恵まれているといえば別に反論する気もない。
何せ、俺にとっての基本的な面子は
有難味が無くなるぐらい美男美女が溢れかえるこの学園でもトップクラスの容姿を持つ団長様に、
熟練の匠の手によって作られた人形のように整った顔をした宇宙人、
その存在が珍しくないだけに天使ですといわれれば即納得してしまいそうな愛らしい未来人の先輩、
まあ、ついでのおまけ程度にサワヤカにやけ面の超能力者も含めてやらんでもない。
とにかくそういう連中と一緒にぶらついている日常と比べれば、
少なくとも視覚的には天と地、どころか天国と地獄ぐらいの差があるだろう。
因みに団長様はこの学園に複数いる副生徒会長(ここ突っ込んだら負けだぞ?)の無敵ハリセン少女と
なぜか同族意識がわく(ツッコミ禁止)、見た目小学生な基本甘党、時々抜刀なクラスメイトと
見た目と役職に似合わず食欲旺盛な純白シスター(飼い主語る)と街中をうろうろしているはずだ。
宇宙人な団員その2、その実文芸部部長は、
他の文芸部部長(もちろんツッコミ禁止)の一人と文学作品について話すとか言っていた。
俺はそのお方についてはよく知らんが、聞き上手でなくてもいいから話し上手であることを願うばかりだ。
共に相手からの受信待ちでは何も生まれないからな。
謎の団体のアジトと化した文芸部室で普段お茶くみをなさっている未来人の先輩は、
それよりも混沌とした空間でお茶を飲みながら時間を過ごされる予定らしい。
巨大な竜や牛の骨は今更だが、今日はやたらとハイテンションな騎士様とか騒がしい卵がいるとかいないとか。
エスパー野郎は知らん、軽くはぐらかされた。どうせ謎の団体に入る前から、謎の機関にいたあいつのことだ、
どっかの謎の組織と会っていても不思議は無い。
どうでも良いが、靴下を収集するような変態組織に取り込まれないよう精々気をつけろよ。
とまあ、別に示し合わせたわけでもないのに、ブレイクショット直後のビリヤード玉並にばらばらに休日を過ごす予定の俺たちだが、
如何せん、一国分ありそうな莫大な数の生徒と教師と諸々の役職の人・人外を抱える当学園である、
せっかくなんだから交友関係を広げないというのは些かもったいないだろ?
たまにはそれぞれが団以外の知り合いと時間を過ごすのも悪くはないのさ。
とそんなことを言ってみた上で、もう一度繰り返すのも何だが俺側の面子は自分も含めて本当に華がない。
いや、俺以外の奴は目的が分かっている分無駄に気合が入った格好で、それに関しては決して見苦しくは無いのだが。
まずアホな谷口、今回このあらゆる方面に申し訳ない気分になる集まりに俺を誘ってきやがったのがこいつである。
よくよく考えてみると福引の特賞並みに数少ない、純粋な意味で一般的な人間の友人であるということに一抹の空しさを覚えるね。
反面単体でのありがたみは残念賞のポケットティッシュ並みなのにな。因みに俺は花粉症でも鼻炎でもないことを添えておく。
そして、谷口の知り合いだという二人についてなのだが、これがまた類は友を呼ぶというか、一見違う風なのだが、同じオーラの様な物をまとっていやがる。
俺は別にそういう類のものを見る能力、というかそもそも何の能力も持っていない一般人だけどな。
で、その内の一人が小野寺というスポーツマン風の体格のいい男。なんでもバスケ部(注・運動部の一種。この場合はボールが消えたりしないものを指す)という話だ。
直接は初対面ではあるが、実は俺の友人の中でもダントツに物騒なやつと知り合いだったりする。
全く世間はせまいもんだ。
もう一人が塚原というやつで、こちらも見るからにスポーツマン風、ただしサッカー部(注・運動部の一種。この場合はプレイヤーが血塗れにならないものを指す)だ。
こいつとは完全に初対面で俺の知る限りでは今日まで全く接点はなかった、別に欲しかったわけでもないが。
いやいや、よくよく考えてみると6月の休日並みに数少ないまともな知り合いを増やすのに贅沢は言えんかもな。
で、もう一人小野寺が誘った吉井とかいうやつが来るとのことなのだが、待ち合わせ時間を10分過ぎているのになかなか来ない。
「すっぽかしか?」
「いや、学園でもぶっちぎりのバカだがいい加減なやつじゃない。それに昼飯奢るから来いって言ったら、手足がもげても行くって喜んでたしな。あいつ貧乏だし」
いつもなら待ち合わせ15分前に来ても、遅刻、罰金という問答無用で理不尽な強制スクロールに乗せられる俺から見ればかなりの好待遇じゃねぇか。
というかそいつはどれだけ貧乏なんだ。手足が千切れるとかここでは普通にありえるんだから冗談で言うもんじゃないぞ。
意外なところにまで存在しやがる格差という概念について、変態副会長あたりに相談すればどうにかできるのではないかなどと血迷ったことを考えていると、
俺たちの正面少し右ぐらいの方向から、男としては線の細い顔をしたやつが近づいてきた。というか知っている顔、クラスメイトだ。
「ん、何だ。白野じゃねぇか。俺たちに何か用か?」
同じくクラスメイトの谷口が気づいて声をかける。
「あっおはよう。谷口達もいたんだ? いや君たちにというか、噴水の近くに集まっている人たちにメッセージを伝えてくれって頼まれてね」
携帯が砕け散って使えないからってことで、と付け加えるこいつを一応紹介しておくと名前は白野蒼衣。
SOS団団長と副団長に急進派インターフェイス、駄フラグ男を含むデルタフォースにアルビノ野郎、手乗り猛獣に猛獣使いと飼育係、
前述の抜刀クラスメイトと愉快な仲間たちなどなど終盤の鋤焼鍋並みに濃い連中が集まっている我がクラスの中でも目立たない方だが、
これでも退魔班という物騒なとこに所属していたりする。
とはいってもコイツの能力はボックスドライバー並に限定的なものらしく、普段は相方のえらく気が強い女生徒の付き添いという感じだ。
で、誰からどういう伝言だ?
「吉井君ていう人からなんだけど。ええと、手足はもげなかったけど血を流しすぎました、行けません、だって」
何があった。俺も過去に部室争奪戦で蛙顔の医者に世話になったが、当たり外れが大きいとは言え学園には腕のいい医者もいる。早期治療を勧めるぞ。
「〈泡禍〉みたいな気配を辿っていったら血塗れの吉井君が倒れててね。ああ、大丈夫だよ。
最近退魔班に入ったアマンダちゃんっていう止血が得意な娘が向かっているから。雪乃さんがかなり気に入っている子でね」
なるほど。発動するたびに出血大サービスなあの能力に止血は相性がいいだろうな。この前も体育の途中で貧血起こしてたし。
「うん、出血が少なくてすむのに効果が大きいからより多く戦えるわね、って言ってた」
そういや、あの女王様高等部の管轄外のエリアどころか中等部まで乗り込んだりするよな、授業中でも。
そのせいか他の目を惹きつつ他を寄せ付けないといった風のあの毅然とした見た目に似合わず成績は確か俺と似たり寄ったりだったような。
ん? 今何かこいつの発言に引っかかるところがあったような?
「じゃあ、僕はこれで」
用事と出番は済んだと言わんばかりに早々に踵を返す白野だったが、
「ああ、白野。ところで、今日の俺たちどう見える?」
谷口に呼び止められて律儀に振り返った。
白野は3人を彼女のウインドウショッピングに付き添っている彼氏がマネキンを見るように軽く眺めて、
「う〜ん、普通だと思うよ」
とだけ簡潔に告げた。
決していい意味で使われない普通という言葉の効用により軽く意気消沈していたこいつらだが、
少ししたら即効で立ち直りやがった。そもそも男に言われて落ち込むなよ、その服装にどれだけ気合と自信を入れてたんだ?
まあ、それは心底どうでもいいとして、
「で、今日はどういう予定なんだ?」
俺は今のところアホなクラスメイトから、今日はナンパしまくりだぜ、としか聞いていない。
「さっき言ったじゃねぇか。だ、か、ら、ナンパだよ、ナンパ」
それはもう聞いたっての。俺が聞きたいのは、whatじゃなくてhowの方だ。
「ああ、小野寺、具体的にはどうするんだ?」
お前もかよ。
「そうだな。とりあえず、一人でも複数でもいいから男連れじゃない女の子を見つけたら声をかける。あ、勿論狙いは可愛い子だぜ」
やったことは無いが、何をするにしてもそういう方針になるだろうな。
「んで、誘いに乗ってくれた女の子とおしゃべりやお食事を楽しみつつ、連絡先を聞いたりする予定だ。ここ重要だからな」
知識も経験もないし、キャラとハートで大まかカバーする気もないが、結局ナンパなんてそんなところなんだろうな。
しかもそれ、予定というより希望、願望、幻想という感じだろ? 誰かさんに殺されるまでもなく勝手に消滅しそうな。
というか前に谷口に誘われたときにも思ったことだが、ナンパっていうのは複数とか一人とかで効果というか成果が変わるもんなのか?
確かに仲間がいた方が声をかける分には心強いかもだが、成功率に関してはあまり重要なファクターに思えんぞ。
「ナンパっていうのは数だからな、一人で声をかけるより数人で声をかけたほうが効果があるんだよ」
いや、その理屈はおかしい、と思わんでもないが、まあいいか。
「ああ、そうさ、そうに決まってる。見てろよ、一人で駄目でも仲間がいれば……」
自信満々に持論を発して一変、何やらぶつぶつと言っている塚原。自己暗示か?
さて、ナンパなんて大して興味もないし帰っても良いぐらいなんだが、休日の過ごし方が不思議探索か惰眠という2択で、
しかもそのうち片方は俺の意思とは全く無関係に決定されて拒否権もないから、実質選択肢1つという状態もなんだしな。
軽く付き添うことにするか。選択肢は与えられるものではなく自分で作り出すものだなんて言葉もあるし。
「それじゃ、早速出発。人も多いだろうし大通り方面でいいな?」
そういうわけで今回の集まりの首謀者だという小野寺の先導の下、噴水を後にしてRPGの勇者ご一行のごとく歩き始めた
担任は? 所属団体は? 何度死に掛けた? などと同じ学校の初対面同士には相応の会話を肩慣らしのキャッチボール程度に軽く交わしつつ、出口に向かっていたのだが、
「彼女なんてどうだ? かなり高ポイントじゃねえか?」
早速か?
公園の出口まであと少しというところで、欧米では失礼とされる人を指差すという行為で注意を促す鼻息荒く発情期丸出しな塚原。
しかし、その前足の指先にいる女生徒は見たことのない顔だが、確かに美人ではある。割と都会的な感じでスタイルも良さそうだ。
「おっ、あいつは美的Aランクの琴吹ななせだな。確かフリーなはずだ」
そして特に何かを見ることもなく即座に名前を挙げるもう一匹、っていうかまだそれ続けていたのか。
朝倉がAAランク+で長門がAマイナーだったか?
「おう、普通科は殆どコンプリートしてるぜ。因みにその長門有希と同じクラスだ」
ほお、そうなのか? 生徒数もクラス数も有効数字二桁とかで表したくなるくらい多いはずなのに、やっぱり世間は狭いな。
それにしてもあの格好は……。
「さて、彼女は大分めかしこんでいるようだが、諸君これから導き出される答えは何かな?」
「スカウト待ちか?」
「いやあ、案外ナンパ待ちかもよ」
ふむ、やっぱ帰るか。なんというか発想にもてない男の現実逃避のにおいがしてついていきたくない。
あのわくわくそわそわした感じプラス時計をしきりに気にする様子から普通察するだろ。
データというものは直ぐに古くなるなんてことは情報化社会の常識だぞ?
馬鹿共が、ここは俺が、いや俺が、いや俺がと元ネタ無視の落ちの無いやり取りをしている間に、
まあ俺の予想通りなのだが、清潔感のある感じの若者が琴吹さんとやらに颯爽と近づいていった。
「おはよう、待たせちゃった?」
「ううん、ぜっ全然。い今来たところだから、っていうか井上のこと待っている時間も悪くないかな、ううんもちろん早く会いたかったけど……」
いきなり主役に抜擢された大道具係のようにしどろもどろな女の子とそれを見守る監督のように優しく微笑む男の子という
何とも初々しいデートの待ち合わせの一場面を出会って数秒で展開し始めた。
もう分かるよな。答え、デートの待ち合わせ。彼氏がいないという前提ではたどり着けない解答だな。
ほらほら、サヨナラ勝ちのヒットが捕られた野球ファンみたいに落ち込むな、無駄な期待させやがってとか言って谷口に噛み付くな、
そして谷口も逆ギレするな、声をかける前でよかったじゃねえか。
なんだかんだで昼過ぎ、ここは大通りに面したとある喫茶店である。いくらなんでも時間と場所が飛びすぎだというご意見はご尤もだが、
はっきり言って順々に時系列で語っていくのは、時間の無駄遣いに皆様を巻き込むような気がして、少々心苦しい。
というのは建前で、本音は筆者に順序良く伝える技量が無いからである、って俺は何を言っているんだろうな?
手抜きで申し訳ないが、何があったかはいくつかの失敗例という形でご勘弁いただきたい。ではどうぞ。
例1
まずは頭にお花畑どころか、お花畑を現在進行形で歩いているようなほんわかした感じの少女。谷口的にはAマイナーらしい。
「ばーなな、ばなな、ばーなな♪」
なんとも楽しそうに歌っていらっしゃる。どっちかというとバナナ園か?
「よし! イケるっ!」
かるたクイーンを彷彿とさせる反応をみせる塚原。何がよし!なんだ?
「ふっふっふ。彼女は一見、好きな食べ物について楽しそうに歌っているように見える。しかしバナナが表すのモノとは即ち男性のせいsy」
皆まで言うな、それ以上は問題ありだ。というか比喩でも暗喩でもないと思うぞ。バナナ柄のポシェットなんてどこに売っているのかわからんもの提げてるし。
「とにかくいってくる」
いってらっしゃい。
「へい! 彼女!」
古いな。しかも気づかれてない。
「へいかの……」
ひゅん
ぷちん
ずるっ
びたん
懲りずに2回目声をかけようとした塚原だったが、何かが風を切るような音の後に、ベルトが切れ、ズボンがずり下がり、足を取られて顔面をもろに打ち付けやがった。
まるでコメディ映画のような1シーンだ。アクションやSF映画みたいなやつならいい加減見慣れたんだが。
それはいいとして大丈夫か? 大丈夫だったらすぐ復帰してくれ。割と衆人環視な上に、他人の振りするタイミングを惜しくも逃してしまったんでな。
「幸先悪すぎだろっ……、クソッ」
こんな天気のいい日にパンツ丸見え状態で賑やかな通りに這い蹲る男なんて、その道の脇に突き刺さっている手裏剣並に場違いだ、やっぱ大丈夫じゃなくてもとりあえず復帰しろ。
……って手裏剣? 本当に場違いだな。いや、忍者がいてもおかしくはないか、このあたりなら。俺は未だ会った覚えは無いが。
「あっ、まもく〜ん。一緒にバナナパフェ食べに行こうよー」
そうこうしているうちにバナナ少女の方は知り合いを見つけたらしくぱたぱたと行ってしまった。
例2
次に会ったのは、太陽が似合う快活な感じの運動好きそうな少女。小脇にスケボーを抱えている。
この娘は「あははっ、丁度暇してたところさっ」といった感じでよくお世話になる先輩並みにノリがよく、
小腹が減ったというご要望もあり、会話も弾みつつ、とんとん拍子でクレープ屋台の前まで行き、
注文したものが手渡されるところまで行った。行ったのだが。
いざ少女が笑顔の大口でクレープに喰らいつこうとした瞬間、どこからとも無く羊飼いの嘆きの唄のメロディーが鳴り響いた。
その音楽は少女の身につけている盾をあしらったバッジから流れていたらしく、
少女は一時停止ボタンを押されたかのようにピタリと動きを止めて、0.5秒ほどの間を置いてそのバッジを手に取った。
どうやらそのバッジは通信機らしくワイドショーの匿名インタビューみたいな合成音声も次いで流れてきた。
「えっ、EOS? うん、了解だよっ。悪いっ、世界を救う急用が入っちゃった」
すぐに来てくださいという旨の音声は俺たちの耳にも届き、少女は唖然とする男共を尻目にスケボーをガチャンと地面に落とす。
「じゃあ、ごめん、楽しかったよっ! クレープごっそさん!」
そしてクレープを持ったまま某少年探偵を髣髴とさせるスケボー捌きで消えてしまった。
とまあ、この二つはまだマシな方で(俺からみれば例2は成功だといえると思うのだが、連絡先を聞いていないから失敗らしい)、
この後は回数を重ねても重ねても心身ともに傷が増えていくという、塚原の理論に対する反証を目の当たりにすることとなった。
例えば、割と年齢幅の広そうな女子4人組に話しかけたために、そのうちの小柄な一人に「超邪魔です」と言われて見た目に似合わぬ剛拳で吹っ飛ばされ、
その後すぐお世辞にも美形とは言い難い男が運転してきたワゴン車に乗って去っていく様を羨望の眼差しで見送ることになったり、
物陰に身を潜めつつ何かを追っている様子の清楚な少女の前に立ちふさがり誘いをかければ(そもそも挙動不審なやつに話しかけるなよ)、
なぜか坂井のやつを見失ったとかよく分からんことを地獄の門から響いてくるような声で静かに告げられ、またもや見た目に似合わぬ握力によるアイアンクローをかまされたり、
あの格好なら断られても過激なリアクションはないだろうと、あろうことかシスターさん3人組にナンパするという正しく神をも恐れぬ暴挙に出たところ、
宙を舞う金貨の袋をぶつけられ、爆発する車輪の欠片を浴びせかけられ、不思議な力でぶん殴られたりと、散々であった。
こんな具合にナンパをした連中は3人とも結果は見事粉砕、玉砕だったが、中でも塚原の醜態の晒しっぷりは笑いを通り越して悲愴感すら漂わせるものだった。
どう見ても残念ながら塚原にはつりあわない、お上品な感じの多分上育科だと思われるドリルを連想させるような金髪縦ロールをした少女に
ガンダールヴご愛用の戦闘機のごとく果敢にも特攻をしかけたものの居丈高にボキャブラリー豊かに日英交えた言葉で罵られた挙句、
その少女が彼氏、恋人、ダーリン、フィアンセだと主張する(その場しのぎという感じがしたので嘘だと思われるが)、
我がクラスの猛獣飼育係並に恐ろしい目つきをした上に耳に安全ピンを3つも着けた、どうみても危ない筋の方ですどうもありがとうございました的な男に
何をされたわけでもないのに、びびらされ無様にすっ転びつつ退散したり、
奴曰く勇気を振り絞り、敢えて別の縦ロールの少女に挑戦したところ、偶然にも古泉の野郎と待ち合わせでもしていたらしく、しつこく迫った末、
「私とイツキの仲を邪魔しないでくださいませ」と叫ばれた直後に、魔法っぽい見えない何かに吹っ飛ばされたり、
やっぱり美人には既に彼氏がいるもんだよな、と別に頼んでもいない解説をした後に、
仔犬を思わせるふわふわした感じの明るい笑顔をした女の子に話しかけたときには……、ああ、すまん。これに関しては何があったのかよくわからんかった。
しつこく話しかけられていた少女が立ち止まった数秒後に、テーマパークの着ぐるみの中を見た子供のような表情になり、
再び少女が歩き出しても突っ立ってた、というのをみただけなんでな。なんか、笑顔怖い、無表情怖いとか呟いていた気がするが。
これ以外にも何がお前を駆り立てるんだと小一時間問い詰めたくなるぐらい、他のやつらの当社比1.5倍ぐらいナンパしまくり、散っていくを繰り返していた。
とまあ、そんなわけで一先ず午前の部は、小野寺のやつがこの前転校してきた俺の古くからの親友に話しかけようとしたのを俺に阻止されたことにより終了した。
うん、流石にあれは傍観者のスタンスを貫き通すというわけには行かなかったな。何が悲しくて知り合いをナンパなぞしなければならんのだ。
そんなことをするのは余程の……、駄目だ、ありえなさ過ぎて適切な言葉が出てこない。実際小野寺も俺の知り合いだといったら簡単に引き下がってくれたぐらいだ。
仮に俺がいなかったとしても、うちの団長や神隠しをつれた魔王陛下と同じ恋愛否定論者のあいつがなびくとは思えないが。
それはさておき、こいつらの予定なら今頃、今日まで会うこともなかった美少女と楽しいランチタイムを過ごしていたのだろうが、
実際は、男の昼食としては少々軽いんじゃないかという程度の食事を簡単に済ませ、椅子にもたれかかったり、テーブルに上半身を預けたりしている。
かくも理想と現実の差は厳しいものである。
「小野寺ぁ、まだ続けるのかぁ?」
椅子にもたれかかり天井を仰ぎ見る谷口が、遠足で歩きつかれた子供のような気だるさうんざりさを持った声で訊ねる。
それに対し、谷口とは反対に頭をたれ床に目を落とすという体勢で燃え尽きた感じの小野寺はしばし間を置いた後、
「いや、このまま終わらせる気はねぇ。諦めたらそこで試合終了だ」
とバスケ部らしいといえばバスケ部らしい言葉を返した。
因みにあれだけ殴る蹴る+αどころか×αのダメージを受けたのにも関わらず、一応生命活動を維持しているのは……仕様だ、気にしないでくれ。
「一体、俺の何が悪いって言うんだ? やっぱもてる男なんて不幸になっちまえ、畜生……」
食事を終え、その後テーブルに突っ伏したままに塚原が怨霊のように呻く。その願い多分叶っているぞ? 主に一人の男に対して。
尤も、たとえそいつの一日を見たとしてもお前の気は晴れず、かえって荒れ模様になるだけだと思うが。
さて、男共が通夜のような重苦しい空気を発したまま長居するというのは店の込み合うお昼時でなくても迷惑なのでひとまず店を後にする。
しっかし男だけの喫茶店での食事というのはナンパ失敗後のローテンションを差し引いたとしても、結構痛い、というか痛々しい。
これに比べると理不尽な規則による全員奢りの罰則で懐が寒くなっても、SOS団の連中と一緒の方が良いかもな。
いやいやそもそも奢りがあるからあれは憂鬱なのであって、それさえなければ普段の集まりは寧ろ歓迎すら出来るよなとか考えていると、
「っきゃああぁぁぁっ!!」
「おーい、危ないぞー」
ん、何だ?
B級映画でモンスターに襲われましたみたいなけたたましい悲鳴とそれにそぐわない抑揚の無い声が聞こえたほうへ振り向くと、
初等部辺りが給食に使うような抱えるほどもある大きな金属缶をハンマー投げのように振り回して、
というかそれに振り回されて独楽のように回転しながら、どういうタップを踏んでいるのか高速でこちら側に突っ込んでくるメイドさんが。
そしてまず、よーく見覚えのあるつんつん頭の少年とばふんとエアバッグが発動するような音を立てつつ正面衝突し、縺れ合う様にして転倒、
手に持っていた缶はその手を離れて放物線を描き俺、谷口、小野寺、の順に頭を越え、衝突事故現場から一番離れた塚原の頭にホールインワン、
ふたが空いた缶を頭から被ったそのままの勢いで、悲鳴や絶叫を上げることもなく塚原は転倒してしまった。
わずか数秒の惨事に脳の処理が追いつかず数瞬硬直してしまったが、そんな俺たちの意識を再び稼動させたのはパタパタと慌てた感じで駆けて来る足音だった。
誰かと思ってみて見れば、我がクラスのデルタフォースの一角の義妹のメイドさん、確か従育科所属で名前は舞花だったか?
「そうだぞー、なにはともあれ挨拶だなー。いつも兄がご迷惑おかけしてますー」
スカートの裾を上げ、ぺこりーと可愛らしくお辞儀をする。
これはこれはご丁寧に。うちの妹もこれぐらいできたらなぁとも思うが、でもとりあえず、一つ突っ込んでおくか。
「注意を促すときはもうちょっとテンションあげような」
あれ、俺も言われたことがあるような?
それはさておき、現状確認。よーく見覚えのあるつんつん頭、ってお察しの通り駄フラグ野郎こと上条のやつなんだが、
こいつは朝比奈さんにも匹敵するであろう体積と柔軟性と弾力性を持つと推測されるメイドさんの胸部に顔を押しつぶされており、
ギブギブという感じで地面を必死に叩いている様子から見て、どうやら窒息しかけているようだ。幸と不幸って紙一重なんだな。
一方、こちらの同行者の塚原はメイドさんから投擲された缶を未だに肩までかぶった状態で、
パニックにでも陥っているのか大袈裟とでも言いたくなるぐらい、まな板に目打ちされた鰻のようにのた打ち回っている。
……とりあえず、塚原の救助が先だな。上条のやつは、まあ、大丈夫だろ。いつものことだ。
「いくぞっ! せーのっ!」
速やかな人命救助に必要不可欠な優先順位の決定を終えたところで、谷口、小野寺、土御門妹と共に塚原の体と缶を引っ張りあってみたのだが、
マグデブルクの半球のようになかなか外れん。
しかも缶はかなりの熱を持っていて、ずっと掴んでおこうにも手が反射的に拒絶し直ぐに力が抜けてしまう。なんだこれは?
「中華料理屋での研修で餡かけ焼きそば作ってたんだがなー、四季鏡のやつ材料とか分量間違えてなー、なんていうかスライム?」
なるほど、あのメイドさんは四季鏡というのか。じゃなくて、つまりこのまま放置すると、世界初リアルでスライムに殺された男が出来上がるわけか。
おお、塚原よ、死んでしまうとは情けない。死因は焼死か、窒息死か?
思いのほかのっぴきならない状況を認識して、熱いのをさっきよりも我慢しつつ寧ろ力を込めて引っ張ってみたがやはり抜けん。
最悪撲殺天使あたりに頼むことになるのだろうかと前向きに諦めかけていた、そのとき、
「どいて」
と、有無を言わさぬ凛とした少女の声が。
その声の簡潔な内容に従うというよりは、その声の持つ雰囲気に気圧されるようにして俺たちが飛び退いたその瞬間、
缶が中の粘着物ごと真っ二つに綺麗に割れて、中からは玉のような赤ん坊、などでは勿論なく、
顔面全体を洒落にならないぐらい真っ赤にして未だ粘度の高い物質に上半身を林檎飴のようにコーティングされた塚原が出てきた。
「大丈夫?」
そして塚原の後ろには炎のような赤い髪から火の粉を撒き散らして抜き身の刀をもって佇んでいる小柄な人影が、
って何? いい加減まどろっこしい?
ああ、クラスメイトの平井ゆかり、愛称シャナだ。因みに袴姿に赤い和服で髪を後ろで縛っているという出で立ちだ。
何だその格好は? 不殺の信念を持った流浪人か? どちらかといえばお前は悪即斬じゃないのか?
「どう? かっこ可愛いでしょ?」
ったく、どうせそんなこったろうとは思ったがな。眼鏡のいじめられっ子に高価な玩具を自慢するような声のした方を見ると、
平井の後ろには俺がこの学園で最も顔を合わせる女生徒、SOS団団長・涼宮ハルヒが悪戯を成功させた子供のような無邪気な笑みを浮かべて仁王立ちしていた。
因みにハルヒのほうに顔を向けたとき、一瞬白と銀色を纏った影が映り、直ぐに視界から消えたのだが正体は見当がついてる。
今日はハルヒと一緒に行動すると予め聞いているし、後ろの方では現在進行形で不幸だーとかお決まりの台詞を叫んでるやつがいるしな。
いやあ、がぶがぶって擬態語じゃなくて擬音語だったんだなあ。
それはおいといて話を前の方に戻そう。で、この格好はどういう趣向だ?
「う〜んとね、集まって直ぐに入った喫茶店で演劇部の人たちがバイトしててね。それで持ち物にはそれが似合う格好があるよねって話になって……」
演劇部か。この前柿崎に会って、少々吹っ飛んだ感じというか学園都市製の兵器あたりで吹っ飛ばしてやりたくなるような台本を見せていただいたが、
そういえば正規の演劇部員ってどんなやつなんだろうな? よく助っ人的なものを募集しているが。
「二人いたんだけどウエイトレスとウエイターをしていてね、凛々しい感じのお侍さんって感じの背の高い女の子に、滅茶苦茶可愛い……おと……、この……こよ?」
なんで歯切れ悪い上に疑問形なんだ?
色々と常識外れのプロフィールを持つ奴等がいるとはいえ、そいつが人間である限り結局性別なんて二つしかないだろうが。変態副会長の連れなら判断に悩むかもしれんが。
「うーん、会えばその認識揺らぐと思うわ。それでね、シャナちゃんにも刀が似合うような服を見繕ってあげたいなって思って」
で、こんな格好になったわけか。まあ、ウチのクラスの中でも指折りの美少女で、なおかつ凛々しい雰囲気を纏っているこいつには良く似合っているとは思う。
「ふふ。でしょう? みくるちゃんとはまた違った趣の可愛さよねー」
そう言って軽く屈み、黒髪黒眼状態に戻った平井を背後から抱きしめ、まるでお気に入りのぬいぐるみのように頬ずりなんぞをし始める。
「シャナちゃん、すべすべ〜」
「ハルヒ、くすぐったい」
言い方は相変わらずのぶっきら棒だが、柔和な表情でいやそうな雰囲気はしていない。良好な関係を築いているようで何よりだ。
「で、アンタはこんなところで何やってんの? 悲鳴が聞こえたから来てみたんだけど」
「ああ、谷口に誘われてな。男たちでこのあたりをぶらついていたところだ」
ハルヒはふーんと適当な相槌を打ち、興味無さ気などうでも良いわって感じの視線で、
放心状態で座りっぱなしの塚原と、その顔をハンカチで拭ったりしている谷口、小野寺を一瞥して、
「馬鹿な連中と関わってちゃ駄目よ? 朱に交われば赤くなるって言葉知らないの?」
と平井に抱きついたままそんなことをおっしゃった。
全く、お前は俺の母親か? そうしていると寧ろその小柄なクラスメイトの母親っぽいがな。
柿崎はお前の方を娘にしていたが。それはともかく、
「今更だな。生憎、とっくの昔にお前にユカイな色に染められてるんでな、他の色にはならねえだろうよ」
たまにはこんな風にむさ苦しい男たちと付き合うのも悪いとは思わないし、相良たちとつるむのも楽しかったりするが、
幸か不幸かやっぱりSOS団が落ち着くみたいだしな、どうやら大分染められているらしい。下手したら藍より青いかもしれん。
「男だったら俺の色に染めてやるぜ、ぐらいのことは言いなさいよ。けど、団員としての自覚はあるみたいだからいいわ」
それはどうも。
「じゃあ、かなめちゃんが待っているから。シャナちゃん、インデックスちゃん行くわよ!」
デパートのアナウンスのようによく通る声で名前を呼び、牧羊犬を操る羊飼いのように侍少女と修道女を引き連れて去っていった。
相変わらず嵐のようなやつだが、今回は寧ろ助かったといってもいいだろうか。台風だって来ないと水不足になる地域もあるしな。
で、塚原の方は大丈夫か?
「軽く火傷しているみたいだが、流石に命に別状はねえな」
そう言いつつ簡単な応急手当らしきことをしている小野寺。用意がいいな。
「いや、相良を誘ったときにな。断られたんだが、どうにもいやな予感するとか言って持たされた」
あいつは良くも悪くも真面目だからな、公認公称の相手がちゃんといる以上誘いにはのらんだろうな。
終わったなら、ついでにそこでぶっ倒れてビクビク痙攣している上条のやつも手当てしてくれ。
「ああ、塚原? 今日は偶々運が悪かっただけだって。いやこれで不幸を使い切ったかもしれないぜ」
そしてどう考えても気休め程度にすらならない言葉をかける谷口。しかし塚原の精神的なライフポイントはもう0らしい。
「なんで、なんでだよ……。どうして俺ばっかりこんな目に……」
塚原涙目。男だろ、泣くなよ、と柄にも無く熱い言葉を送ってやりたいが一部始終をノーカットの未編集で見ているだけに流石に酷だ。
考えてみると他人の不幸を傍観することは良くあるが、慰めるという経験はあまり無い。従って何も慰める言葉が浮かばない。
全くもって俺たちは無力だ。一般人とかのカテゴリーには関係ないのにな。
そういえば白野の仲間に記憶を消せるって女の子がいたよな、なんてことを思い出していると、
「って塚原!? 大丈夫!?」
唐突に声がした方に目を向けると、三つ編みおさげに眼鏡をかけた見るからに委員長な少女が未だに立ち上がれない塚原に駆け寄って来た。
「で、で、デス委員長? ……デス委員長ゥゥゥゥ! 俺が、俺が悪かったよぉぉぉ!」
「はいはい、あのことなら気にしてないからさ」
そして悪戯を許してもらった餓鬼のようにみっともなく泣きつき抱きつく塚原。俺にはお前しかいないー、とか女々しいことを恥も外聞もなく喚いている。なんだ彼女持ちだったのか。
「なんだ? 塚原のやつ復活できたのか?」
おう、早かったな、小野寺。
「いや、お詫びに治療させてくださいって言われたんで、巨乳のメイドさんに治療道具とか預けといた。相良も別に返さなくていいって言ってたし」
そうか。まあ、どうせ大した傷でもないだろうし、メスとか使っているならまだしも、治療行為で不幸だー、なんて展開も無いだろ。またフラグを立てると思うと少々むかつくが。
「さてと、じゃあゲーセンにでも行くか」
塚原のやつは置いていくのか?
「あの格好じゃ、つれていってもあれだしな。彼女に世話焼いてもらった方が良いだろ」
確かに邪魔するのも悪いしな、後は男たちで適当に時間を潰すか。
「んじゃ、塚原、ごゆっくりぃ〜」
いつか聞いたような谷口の言葉でその場を後にする。あれは誤解だが、今はぴったりだろう。
塚原、せいぜい彼女を大事にしろよ?
Cast
キョン、谷口、涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒシリーズ
塚原秋生、緒方美弦@レジンキャストミルク
小野寺孝太郎@フルメタル・パニック
他多数 全員書いた方が良いでしょうか? 名前だけというキャラもいますが
あと突っ込まれるまえに説明しておきますと、キョンのクラスが濃いのは保管庫のssを参考にした結果です
AとBが同じクラス+BとCが同じクラス=A、B、Cが同じクラスという具合で
別に気にしなくても良いかなとも思いましたが、それぐらいのメンバーでもいいかなと
後々書く人がこのクラス設定に従わなければならない道理もありませんし
最後に、お付き合いいただきありがとう御座います
GJ。電撃イージス5とかバカとテストと召喚獣とか、普段なかなか登場しないキャラが多く出てるのがいい感じだね。
ところであちこちに銀魂ネタ混ざってるのは仕様かw
それはほら中のヒト的な意味じゃないだろうかw
なかなか幅広いキャラチョイスで笑わせてもらった
GJ
GJ。
こういうごく普通っぽい日常系はあまり多くないから読んでて楽しかったよ。
語り部がキョンだかららしいと言えばらしいのかもしれんが
いくらなんでも修飾過多じゃなかろうか。読んでて疲れたわ。
もし次があるならもう少し文章シェイプアップしてもらいたいかも。
ネタてんこ盛りで読み応えがあってよかった。GJ
GJ
キョン、谷口、オノDの組み合わせは違和感が無いなw
「お、これ面白そう」と何気なく伸ばした手が、横から伸びてきた手と重なり合う。
あれ?と思って横を見ると、同じようにキョトンとした顔をした女の子と目が合った。
そんな「ありえねえよ」といいたくなるような状況がごく当たり前に起こるのが
ここライトノベル学園。
現にいまそこの公園で……。
オーフェン「あー、なんつうか、なあ…」
吉井明久「照れるなあ…」
樋野留真「違うですの。これは、その、ええっと、と、とにかく違うんですの」
ザクロちゃん「はううぅ、ザクロもですぅ。別に、そのぉ」
ぶっきらぼうに、照れくさそうに、あるいは困惑しながら見詰め合う2組4人の男女。
その重なった手が握るのは。
>>ワラビ【シダ植物。コバノイシカグマ科】
山菜の一種。春から初夏にかけての若芽、または根茎を「ワラビ粉」として食用できる。
何のいたずらか、公園にポツンと生えたそれ目掛けて飛び掛った四人にとって
もう春の風味とか山菜ブームとか関係なく切実に、切実に、切実に貴重な栄養源である。
当然、「あっ!」と可愛らしく手を引っ込めるなどありえない。
オーフェン「ハハハ、しょうがねえよなあ、明久」
吉井明久「ハハやだなあ、オーフェン先生。目が怖いんですけどっ!」
樋野留真「しょうがな…いえ、駄目ですの…でも今日も食べられなかったらもう…」
ザクロちゃん「あううぅ留真ちゃん、なんか怖、い、痛ぁ!ひいいぃぃザクロの手が潰されちゃいますぅ」
……手を引くなんて有り得ない。
CAST
オーフェン@魔術士オーフェンシリーズ(塩スープ経験者。極貧)
吉井明久@バカとテストと召喚獣(水と砂糖を常食。赤貧)
ザクロちゃん@撲殺天使ドクロちゃん(公園在住。極貧)
樋野留真@おと×まほ(同じく公園在住。赤貧)
劇中でリアルに餓死しかけたことが何度もあるオーフェンに比べれば明久はまだ恵まれてると思うw
人としての尊厳を失いかけるのと餓死寸前になるのとどっちがマシなんだろうか…?
422 :
418:2008/05/16(金) 08:47:39 ID:MR0WVeHO
……ああああああぁ、間違えたああ
ザクロちゃんじゃなくて、サバトちゃんだよ。なんでこの二人ごっちゃになるんだろう。
すみません、すみません。お慈悲を、もう一度だけチャンスを――――(え?
バカとテストと召喚獣使用のSSが来てたので、こちらも応援の一発ネタ。
「VTR『ライトノベル・レッドカーペット』より」
ナレーション「馬鹿が馬鹿を演じます! 『世界のアキヒサ』!」
吉井明久「どうも〜。『世界のアキヒサ』で〜す。今回も幻想の世界『Akihisafulワールド』へと
皆さんをご紹介しましょう! まず最初の幻想は、『三の倍数と三のつく数字のときだけ、
Akihisafulになります』いきます」
観客 「………………」
アキヒサ「………………」
観客 「………………?」
アキヒサ「………………倍数って、何でしたっけ?」
アキヒサ「どうもありがとうございました!」
CAST
吉井明久@バカとテストと召喚獣
いや、明久いくらなんでもここまで馬鹿じゃないですよ? ええ。多分。
>>423 同じネタを一方通行・打ち止めコンビで考えたことがある
数えている途中でネットワーク切られるって感じで
いきなりだけど、おすすめ2ちゃんねるを見て突発的に思いついたネタ
学園生徒inある日のカラオケボックス
手と手を繋いだら 力が湧いてくる
燃え上がる瞳には 不可能はないのー
今はわからないことばかりだけど 信じる人達と進むだけさ
どんな敵でも魔法でも構わない 全てをミテやるんだ
真っ赤な瞳ー
スレ冒頭の組曲ネタに近いかも、敢えて誰が何を歌っているかは書かない
……さて、「ある休日」のハルヒ達を書く作業に戻ろう
425 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/23(金) 22:24:41 ID:pwlHWJ7q
キョン「な…何だお前は…!?」
西東天「どうもSOS団は普通の部活動などではないらしいな…。調べた所朝比奈みくる、長門有希の3年以上前の記録がない…どういう事だ?俺に知っている事を全て言え」
とりあえずメモ帳か何かでまとめてから投下してくれ
あとsage推奨
427 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 01:31:35 ID:dju4ivAt
428 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 01:51:25 ID:yntBI0P3
鶴屋さん「君はキョンくんににた感じがするけど、めがっさ普通じゃない感じがするのさっ」
いーちゃん「(この子…ただ者じゃない!!)」
429 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 01:54:36 ID:yntBI0P3
鶴屋さん「君はどこか普通じゃないがするのさっ」
十八娘卓也「(何故分かった…!!)」
430 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 02:01:26 ID:yntBI0P3
零崎双識「うふふ…そこの君、ちょっといいかい?」
シャナ「…?」
ロレ『あのピンク色の髪の子可愛いな』
ホロ『あんな貧相なのがいいのかえ…あのピンク色の髪が…』
432 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 08:45:47 ID:yntBI0P3
とりあえずクロスオーバーしてみたが、自力で続けられない…。
433 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 11:38:00 ID:yntBI0P3
西東天「お前は未来人らしいな…。どんな方法であれ未来から来たということは未来は既にある…つまり少なくともお前がいた時代までディングエピローグも起こっていない筈だ…。俺が生きている間にディングエピローグは起きるのか?知っている事を全て話せ」
朝比奈みくる「ひ…な…なんで…」
434 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 12:16:01 ID:yntBI0P3
長門有希「………」
病院坂迷路「同じ無口キャラでも随分違いますね」とでも言いたげに微笑む。
435 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 12:33:33 ID:yntBI0P3
“千変”シュドナイ「(何故か…)」
零崎双識「(彼とは…)」
二人「(気が合いそうな気がする…)」
436 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 12:38:38 ID:yntBI0P3
剣道部
顧問 宇練銀閣 汽口慚愧
将棋部
顧問 汽口慚愧(兼任)
あと、ここは小中高大一貫教育校という事でいいですか?
437 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 12:40:47 ID:yntBI0P3
バナージ・リンクス「機動戦士ガンダムユニコーンはライトノベル扱いですか?」
438 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 13:43:32 ID:yntBI0P3
西東天「お前も因果律から追放された者か…。いや、自ら望んで因果律を抜け出したようだな…。お前達の言う『この世の本当のこと』は、どうやら円朽葉の様に本来の因果律に記されていないらしい…。俺に知っている事を全て話せ」
“天壌の業火”アラストール「この男…。只者では無いぞ!シャナ!!」
シャナ「分かってる!アラストール!!」
最悪さんは手当たり次第に声かけすぎww
そんなに揃えたいのかw
440 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 14:53:51 ID:yntBI0P3
だってハルヒやシャナは十三階段入り出来る力があるだろ?
441 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 15:02:59 ID:yntBI0P3
狐さんとハルヒはやっている事(人並み外れた存在集め)は似ているけど目的がほぼ反対だから通じ合う点があると思う。だからここでクロスオーバーして欲しい。
>>440 メガネかけてないと十三階段入りは出来ないんだぜ
443 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 15:13:33 ID:yntBI0P3
架城明良、闇口濡衣、想影真心という例外がありました。
あと、眼鏡を掛けていないはずの萩原子荻を十三階段入りさせたがっていたフシもありました。
うわぁ
445 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 17:50:53 ID:yntBI0P3
串中弔士「(何かお互い…)」
阿良々木暦「(変わった知り合いばかりいそう…)」
二人「(同士よ…!!)」
何この荒らし
小ネタではないなら書き溜めてからにして欲しい
448 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 18:31:00 ID:yntBI0P3
え…!!
クロスオーバーならではの小ネタを書こうとしたつもりですが…!!
すいませんでした。
俺はこういうの好きだぜ。
450 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/24(土) 19:02:27 ID:yntBI0P3
西東天にいろいろなキャラに声をかけさせてまわったのも、調査の結果SOS団に興味をもった西東天がSOS団に接近するという話を誰かに書いて欲しかったので…。あと出来る限り多くのラノベキャラを登場させてクロスオーバーさせたいと思ったので…。すいませんでした。
>書いてほしかったので
リクするくらいなら自分でメモ帳にでもまとめて書け
つーか小ネタ小出しにする時点でまとめとけ
あとsageろ
452 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/25(日) 11:04:07 ID:sgL/7Z7D
そういえばここ先生は調律者や紅世の王なんですか…。
SOS団以外にどんな部がありますか?
453 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/25(日) 11:09:43 ID:sgL/7Z7D
sageの仕方が分からないのですいません。
スパロボの会話イベントのノリでクロスオーバーならではの小ネタを作り、クロスオーバーならではの交友関係を可能な限り作ろうと思ったので…。すいませんでした。
454 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/25(日) 11:25:27 ID:sgL/7Z7D
キムチ丼大盛ご飯抜き味!出たね戯言ネタ!!
>>453 とりあえず君がやるべきことは2つ。
1.メール欄に「sage」と入力する
2.小ネタが浮かんだら一旦自分のPCにでも保存しておいて、まとめてから書き込む
それだけだ。
保管庫の作品に目を通すこともした方がいいかな?
既出の交友関係や組織というのもあるし
>>452の質問の答えにもなると思う
あと、ここのネタやssはスパロボみたいなクロスオーバーとは少し毛色というかノリが違うと思う
457 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/25(日) 11:37:32 ID:sgL/7Z7D
にしてもここくろね子さんや絵本さんや少女趣味さんもいるんだね。
他の一賊は何をしていますか?
ありがとうございます。これからは気をつけます。
まずすべきこと
半 年 R O M っ て ろ
何となくだが、佐山と戯言遣いとみーくんが口喧嘩したらすごい事になりそうだ
ところで、僕のような新参者のために、クロスオーバー交友関係や、教員、校内組織及びメンバー、校内施設についてまとめたラノベ学園公式設定集を作ってはどうでしょうか?
過去スレが見れない事も有るので。
何様wwww
早く死ねばいいのに
ふむ……
まずはこのスレ分だけでも挑戦してみるといい。
『言うは易く、行うは堅苦しい』という言葉を
訂正する気がなくなるだろうからね。
465 :
イラストに騙された名無しさん:2008/05/25(日) 15:59:39 ID:sgL/7Z7D
言い出しっぺがやれって事ですね。
すいませんでした。
うまいこと言おうとして失敗して、すいませんでした。
もし公式設定集(笑)とやらを作るつもりならば
登場した全キャラ全ネタの原作を読んでからじゃないと齟齬が出るぜ
まあつまりROMれってことだなw
過去スレ全部読まんでも、まとめwikiの作品読むだけで十分だろ。
異常にめんどくさい上に十中八九役に立たん
(過去と明確に矛盾しない、空気読む、さえ守ってれば新しい作品参加させようが何しようが基本自由だから)
し、痛々しくも何かが出来上がって邪気眼スレ辺りにヲチられれば上等ってところだろう。
だいたいただでさえクロスオーバーなんて最低系なのに、「公式設定集」とか…どんだけドMなんだ?
結論:そんなんよりwiki更新手伝ったほうがよほど建設的
>>460 スィリーとアイネストとエドガー・マギー・ハウザーと「閉鎖のシステム」の靴屋も混ぜよう。
(注意。キャラの口調・態度等が本編と違っておりますが、そこは演技ということで。)
「VTR『ライトノベル・レッドカーペット』より」
ナレーション「熱暴走のお笑い貴族『パパ男爵』!」
高級なスーツに身を固め、さらにその上から毛皮つきのマントを羽織った背の高い美男子――円城寺優介――が悠然と歩いてくる。
それと同時に、レッドカーペットが作動、ガーゴイルがそれに乗って流れてきた。
客から向かって右に優介、左にガーゴイルという形に揃って立つ。
円城寺優介「ルネサ〜〜ーーーーーーーーーーーーンス!!」
掛け声と共に持っていたワイングラスを高く掲げる優介。ガーゴイルも、頭上に浮かばせていたグラスをさらに高く上げる。
円城寺優介「貴族のお漫才『洞窟で道に迷っていたら、宝を守る石像に襲われた』の巻」
円城寺優介「いやぁ、いったい出口はどこにあるんだ……あぁあぁ! ……ただの石像か。それにしても、
何という町内の守り手として人気のありそうな石像なんだ。」
と、ガーゴイル、優介のほうを向き、目を光らせる。
円城寺優介「攻撃してくる!?」
身構える優介。
ガーゴイル「そこに段差がある。注意しろ」
円城寺優介「メッチャ優しいな〜(チ〜ン)」
ガーゴイルの頭上のグラスと自らのグラスを乾杯させる優介。ひとしきり笑った後、
円城寺優介「何なんだ、君は」
ガーゴイル「我はガーゴイル。ここの宝を守るものだ」
円城寺優介「何?」
ガーゴイル「9時5時で」
円城寺優介「いやサラリーマンか〜い(チ〜ン)ハッハッハッハッハッハッハッハッ」
ひとしきり笑ったところで、
円城寺優介「その宝の元へ、案内してもらえないかな?」
ガーゴイル「宝には、呪いがかかっている」
円城寺優介「……説明を聞こう」
ガーゴイル「下手に手を触れれば、作品が10巻を越える大人気シリーズになってしまう」
円城寺優介「……いやお前やないか〜い(チ〜ン)ハッハッハッハッハッ」
ガーゴイル「この岩に刺さった剣を抜くことができれば、宝を手に入れることができる」
円城寺優介「なるほど」
優介が手を触れると、「ガチャッ」剣が揺れ動いた。
円城寺優介「いや剣グラグラやないか〜い(チ〜ン)」
ガーゴイル「……前の者のせいだ」
円城寺優介「前の者って何やね〜ん(チ〜ン)」
ガーゴイル「しっかり片付けないから」
円城寺優介「片付けとか言う問題か〜い(チ〜ン)」
円城寺優介「もういい。そんな剣、私が抜いてやろう」
優介は刀の柄を握り締め、
「『ピロ〜ン』」いつの間にか、ガーゴイルの頭の上に携帯電話が浮かんでいた。
円城寺優介「いや何写メ撮っとんね〜ん(チ〜ン)」
ガーゴイル「HPに載せる許可をいただきたい」
円城寺優介「いやブログやっとんか〜い(チ〜ン)」
そして剣を抜くと『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………』
円城寺優介「天井が崩れてきた!?」
円城寺優介「ふう、どうやら無事のようだな」
ガーゴイル「しまった……」
円城寺優介「おや、ガーゴイル君も無事か。で、どうした?」
ガーゴイル「この黄金の女神像が邪魔で先に進めなくなってしまっている」
円城寺優介「いや価値観ってそれぞれやな〜(チ〜ン)」
ガーゴイル「そのことに気づいたのが、本当の宝なのかも知れぬな」
円城寺優介「何まとめとんね〜ん(チ〜ン)ハッハッハッハッハッハッハッハッ」
円城寺優介「とにかく、二人で力を合わせてこの洞窟を……」
ガーゴイル「無理だ」
円城寺優介「?」
ガーゴイル「今天井が崩れたことで、我らが生きて帰れる可能性は限りなく低くなってしまった」
円城寺優介「何だと!?」
ガーゴイル「和己が女性と間違われる確率から」
円城寺優介「ほぼ100パーってことか〜い(チ〜ン)」
ガーゴイル「双葉がおしとやかになる確率ほどにまで下がってしまった」
円城寺優介「がんばれや〜(チ〜ン)ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ」
カーペットが流れ出す。
司会「どうもありがとうございました!」
CAST
円城寺優介@Bad! Daddy
ガーゴイル@吉永さん家のガーゴイル
自分でもまさかの『ライトノベル・レッドカーペット』第2弾です。『パパ男爵』は相方を変えてまた作ろうかなとか考えてます。
ネタの投下は嬉しいんだけど
TVの元ネタに合わせんで、キャラの口調・態度(性格?)が違いますってのはちょっと・・・
Bad! Daddyは知らないんで、ガーゴイルの方を疑ってあまり楽しめなかったなあ。
TVネタのパロディじゃなくて、ライトノベルキャラのパロディとして見せて欲しい。
とあるのインデックス、バッカーノの副社長のように記憶を長く保ってられる設定のキャラクターって他にいないかな。
私だけでしょうか? 何も因果関係がが無いとわかっていても、自分のどうでもいい書き込みの後に流れがおかしくなると……凹む
投下します、「賑やかなカルテット Noisy_Girls.」
ある休日。まだ人通りも少ない日差しの穏やかな午前中、学園近くのとある駅前の広場にて。
「ねぇ、ちゃんと来られるの? シャナちゃんはともかくインデックスちゃんは結構不安なんだけど」
綺麗なロングの黒髪をした少女がカチューシャをつけた少女に眉を顰めて話しかける。
「心配ないわ。寮まで迎えに来てって上条がシャナちゃんに頼んでたから……あ。ほら、あそこ」
その問に間髪いれずに答えた少女の指差す方向から、小柄な少女が二人、ぱたぱたとスタスタと連れ立って歩いて来た。
「おはよう。はるひー、かなめー」
「おはよう」
今日この場所に集まった4人の少女たち。
千鳥かなめ。涼宮ハルヒ。インデックス。シャナ。
直接的もしくは間接的な縁でそれぞれ互いに知り合ったり親しくなったりした4人ではあるが、このように一同に介すのは今日が初めてだったりする。
では、なぜ今日集まったのか?
ここからはただの説明なので読み飛ばしたければどうぞ、別に知らなくても支障は多分、絶対とは言わないけれど、おそらく、無い。
この集まりの目的を象徴するのは、現在ハルヒの手元にあるお一人様一回、あるレストランで使えるランチタイム限定の割引チケット4枚。
別に複雑な話も捻くれた解釈も必要ない。要するに一緒にお昼ご飯を食べようということである。
これらのチケットは数日前、インデックスの同居人であり涼宮ハルヒ、シャナのクラスメイトでもある上条当麻という少年により、
彼の自宅にて掃除中に偶然発見されたものである。
普通に考えれば、見つけた上条本人が使うのが妥当なのだが、使用期限が残り僅かで、平日は学校があるため行けず、
使用期限である今日は使用可能な時間帯に諸々の用事があるので、結局発見後五分で第一発見者の使用は諦めざるを得ないという結論に達した。
仕方ないからインデックス一人でも使えればいいか、などと一瞬は考えたのだが、色々と危なっかしい彼女を一人街に放り出すのは些か心もとないし、
普段、学校での昼食以外は必ずと言っていいほど一緒に食べているので、一人で外食して来いというのはなんだか扱いが冷たい。
そういうわけで上条がハルヒにインデックスの引率を依頼し、さらにチケットを纏めて手渡されたハルヒがシャナとかなめにも声をかけた次第である。
因みに、大抵お出かけのときもインデックスに抱かれている三毛猫スフィンクスは他の猫たちと遊んでいるらしく不在で、
シャナが常に身につけている神器コキュートスに意思を表すアラストールはもう一人の炎髪灼眼と今日は一緒にいるため、こちらも不在である。
以上説明終わり。
「じゃあ皆そろったことだし、そうね、あそこに行きましょ」
あいさつもそこそこ、突っ立っている時間が勿体無いと言わんばかりに、ハルヒは何語で何を表しているのかよく分からない名前の喫茶店を指差した。
「いいけど、いきなり喫茶店?」
せっかく初めて四人で集まるのにランチだけというのは味気無いし、どうせならさっさと午前中に集まってしまって、
街中で適当に遊んでからお昼をおいしくいただいてしまおうという予定なので、最初から喫茶店というのは少し勿体無いとも言える。
「え、あっそうか。ゴメン、いつも皆で行っているから、つい」
「私はOKなんだよ。朝ごはん今日はちょっと少なかったからお腹すいてるかも」
「別に問題ない」
しかし、これといった反論もなく、食いしん坊な約1名はタイムリーっぽいこともありその案はあっさり採用された。
人語を喋ったりしない極々普通のカウベルをカランコロンと鳴らし、ちょっとしたファミレスぐらいの広さがある店内に入る。
すっきりとしたシンプルで綺麗な内装だが、やはり時間がまだ少し早いからか、店内に客と思しき人はそんなに見られない。
「いらっしゃいませ。4名様ですね? こちらへどうぞ」
そのため従業員もあまり忙しくないものと見えて、待たされる間もなく、すぐさま小柄で妙に可愛い顔をしたウエイターに案内される。
「ご注文がお決まりになりましたらお呼び下さい」
案内されるがままに丸いテーブル席に着き、早速置いてあるメニューに目を通す。割と手頃な値段でどうやらクレープがお勧めらしい。
「あたしはアイスカフェオレでいいわ」
「私はこのマンゴーのダイナミックオムレットにする」
「えーとえーと私はね、チーズケーキとティラミスとそれから……」
「頼みすぎよ、インデックスちゃん。っていうかお金大丈夫なの?」
「インデックスの分は私が立て替える。上条当麻に後で請求してくれと言われたけど、少しぐらいなら私持ちでいい」
「へぇ、太っ腹ねシャナちゃん。うちのキョンに爪の垢でも煎じて飲ませようかしら」
「そーいえばこないだキョン君、罰金がきついってソースケに愚痴ってたわね。団体行動を乱すお前が悪いってバッサリだったけど」
「とうまも家計がきついーって言ってたんだよ」
賑やかに世間話を挟みつつも一通りメニューが決まったところで、頃合を見計らっていたらしく、こちらから呼ぶ前に背の高いウエイトレスがやってきた。
必用最低限の関節しか動かさず、右手と右足、左手と左足を同時に出しながらギクシャクと歩くという、極度の緊張を表すべたな挙動でだが。
「あれ? 椿ちゃんよね?」
「真双津椿」
「や、やあ、千鳥、平井」
そして、そのウエイトレス、真双津椿の微妙に引き攣った顔を見て、かなめとシャナが同時に声をかける。
「知り合いなの?」
「うん、同じクラスよ」
「偶に手合わせしている」
「でも、こんなところでバイトしているなんて意外ね」
このウエイトレスと知り合いであることの簡単な理由を二人同時に告げ、さらにかなめの方は彼女の顔を見上げ、率直な意見も述べた。
その意見には当の本人も肯定せざるを得ないところがあるらしく、少し気まずそうに目を伏せ、頬を少し朱に染めて答える。
「いや、演劇の幅を拡げる修行の一環ということで部の仲間に誘われてな。実はお主らが拙者の初めての客なのだ」
「へぇそうなんだ。じゃあ、しっかりした接客お願いね」
「む、心得た」
そして呼吸をフッと一回短く鋭く吐き、綺麗な双眸をキッと鋭くし、
「ご注文はお決まりで御座ろうか?」
と重々しく問うた。
さて、どうしよう?
注文したいのは山々だが、なんともやり辛い。
「御座ろうか」という言葉遣いは勿論おかしいのだけれど、本当の問題はそんなちゃちなものじゃない。
なんというかスキがない。
接客に必要であろう、相手に安心感とか気楽さとかを与える雰囲気が欠片もない。むしろ何か注文したら斬りかかられそうな雰囲気を漂わせている。
いっそのこと殺気立っていると言ってもいいかもしれない。スカートひらひらのウエイトレスさんだけど。ここ喫茶店だけど。緩やかなBGMとか流れているけど。
そりゃあ、「お主」とか「拙者」とかの時点でうまく出来るのだろうかと疑問だったし、正すべきだったのかもしれないけれど、これほどまでに殺伐としているとは。
一方無自覚に侍オーラ垂れ流しまくりの椿のほうは、四人の困惑に気づくだけの余裕が無いらしく、四人からの言葉、つまり注文を待っている風である。
彼女はこれが初めての接客だと言っていた。まあ、何でも初めてはうまくいかないものだ仕方ない。
そんなわけで、両者ともに動けないなんとも微妙に気まずい膠着状態に陥っていると、
「こらこら、真双津。いくらなんでも時代劇が抜けなさ過ぎじゃ」
最初に4人を席に案内したウエイターがてこてこと近づいてきた。椿の侍言葉を注意してはいるが、そんな彼も十分に変わった年寄り口調である。
「む、すまない……」
殺気が消える。なんというか敵襲と勘違いして剣を抜いた剣士が、相手は味方だとわかって剣を納めるような雰囲気に似ている。
「椿ちゃん、その子ももしかして演劇部の人? 誘われたって言ってたけど」
「ああ、そうだ。こやつは……」
「うむ。演劇部所属の木下秀吉じゃ。よろしくの」
そう言って、ウエイターの少年、木下秀吉は柔らかくニコっと微笑んで簡単に自己紹介する。
「しかし、真双津。普段の会話ならともかく、今のお主はウエイトレスなのじゃから、ちゃんとそれに合わせねばならんじゃろう?」
ほんわかした微笑から一転、少し眉根を寄せて自分より背の高い椿を見上げて物申す。
本人達は至って真面目なのだが、ちっちゃい子が大人にメッと注意をしているようで、少し長閑な光景でもある。
「いや、その、やはり、拙者にはウエイトレスというか、可愛らしい格好をした普通の女の子という役は無理があると思うのだが……」
「折角綺麗な顔立ちをしておるのじゃから、演じる役が主役とはいえ時代劇のしかも男の侍役だけというのは勿体無かろう?
基本的に着物に袴、例外が鎧兜ではレパートリーが少なさすぎじゃ。もっといろんな衣装に慣れて他の役も出来るようにならんと」
「だがな、木下。どうにもこのひらひらしたスカートやストッキングが落ち着かなくてな」
「そんなに恥ずかしがるものかのう? ウエイトレスの服なんて男女関係無く一度は着るものじゃ」
「いやいや、着ないから」
何もこんな場所で議論を始めなくても、ていうか注文は? 放置プレイ?
などと突っ込む言葉と権利と義務はあったのだがうまく割り込めず、結局一般認識からずれたユニセックス発言に突っ込むことになってしまった千鳥であった。
ハリセン使えたら問答無用で向かうとこ無敵なのだけど、この二人には使いづらい。
余り人様なんてしばき倒していいものではない。ソースケ? あれは別っていうか特別。
それはともかくとして、しかし、男女拘らないというのはいい案かもしれない。
「じゃあ試しにさ、椿ちゃん。そっちの衣装着てみたらどう?」
そう言ってかなめは秀吉の着ているギャルソンスタイルの制服を指差した。
「ふむ、成程。それは妙案じゃな。『時代劇』の『男役』からいきなり『普通』の『女役』より、『普通』の『男役』を演じる方がまだハードルが低いかもしれん」
「ああ、試してみるのも悪くないかもな。確か男の給仕服はまだ残っていたはずだ」
即座にうなずく二人。かなめの案は思いのほか効果的だろうと認識されたようだ。
「ねぇねぇ、あたしとしてはウエイトレスな木下君も見てみたいんだけど」
そこにハルヒもかなめに続いて提案する。こちらは100%好奇心から来るものに間違いないだろうが。
「むう、それはかまわんのじゃが……」
初対面でするような注文ではないにも関わらず、意外にも承諾しても構わないという感じだが、微妙に態度が煮え切らない。
「構わない、けど?」
「それがな、店長殿が目下のところ娘さんから拒絶されててな」
「何か関係があるの?」
「いや、多分大丈夫なはずだ。家出しているわけではないし……」
そんなとき空気を読んだのか読んでないのか、可愛らしく、ぐぅっとお腹の鳴る音が。
「むー。そんなことより早く注文取ってよう。もっとお腹空いちゃったんだよ?」
「すまない、いや、申し訳御座いません。しばしお待ち下され、ではなくて……」
「……少しはマシになればいいんじゃがのう」
注文を取った二人が引っ込み暫くして、恐らく食器類が大量に割れて砕け散らばる音、そして、
「ディア・マイ・ドウタァアアアアア――ッッッ!!」
怪鳥のような雄叫び声が店内に響き渡った。
「店長殿!! 落ち着いて下され!」
どうやら店長らしい。
「ディア・マイ・ドウタァアアアアア――ッッッ!!」
「落ち着け! 店長!!」
他にも男性スタッフがいたらしい。
「ディア・マイ・ドウタァアアアアア――ッッッ!!」
「真双津流奥義!」
「大導脈流秘技!」
闘っているらしい。
「ディア・マイ・ドウタァアアアアアアアアアア――――ッッッッッッ!!!!」
「斬衝撃波!」
「致砲掌!」
……静かになった。
「お待たせいたしました。こちらが……」
原因不明の騒ぎが静まってからすぐ、装いを新たにした演劇部の二人がそれぞれ両手に注文の品を持ってきて、てきぱきとテーブルに品々を並べ始めた。
テーブルの面々は当然何があったのか大いに気になるところではあったし、かなめに関しては覚えのある声も聞こえたのでそれについても訊ねるつもりでいたのだが、
「……」
「……」
「……」
「……」
声を失った。絶句とも言う。
「どうやら、こちらの方が着やすいようだな」
予想通りといえばそうだがモデルのような長身でキリリと凛々しい顔をした椿にはギャルソンの服装は良く似合っていた。
椿にとっても、このピシッとした衣装はひらひらスカートと比べれば羞恥心がずっと薄いものらしく、
すらすらとメニューの名前を告げていくところから、ごゆっくりどうぞと締めくくるまでちゃんとこなしていた。
しかし、それ以上に、
「似合っとるかの?」
ウエイトレスの服装を着た秀吉は、最早コメント不可という領域である。ついでに眩しい魅惑の絶対領域も装備している。
なんというか「女装をした可愛い男の子」という表現では圧倒的に絶望的にいろいろと言葉が足りない、というか男の子という単語を使うことすら躊躇われる。
瞳は大きくクリクリとしていて、反面口や鼻は小ぶりで整い、それらのパーツが小さな顔に絶妙な按配で配置されているため可愛くないはずがないのだが、
それだけでなく、はにかむような表情や仕草といったものによって可憐な顔立ち・小さな体躯などの視覚的要素が強力に補強されていて、
さらに何か、何か筆舌に尽くしがたいもの、この世界における言語では説明不可能な何かが、五感以外の感覚にも訴えかけてきて、
性別に関する常識というか既成概念というか根源的なものを現在進行形で破壊している。
その凄まじさは食欲少女のインデックスが目の前のデザート類を前に呆けているといえばお分かりだろうか。
「相変わらず違和感の欠片もないな」
品々を置き終わった椿が、半ば呆れ感心して苦笑気味に呟く。
「むう、照れるのう」
そして控えめに微笑み、少し顔を赤らめるウエイトレス秀吉。威力更にアップ、なんというかオーバーキルである。
そのときちょうど、カランコロンとカウベルが鳴って新たな来客を告げた。
「では、いってくるかの」
ひらりと軽やかにスカートを翻し、いらっしゃいませ、と少年のものとは違う少し高めの女性の声で朗らかに挨拶しながら、彼(?)は客を出迎えに行った。
「へぇ、芸達者ね。うちの有希といい勝負だわ」
秀吉が去ったことでテーブル側の時間が動き出し、最初に口を開いたのはハルヒだった。
彼女は秀吉の声帯模写に感心して呟いてから、ミルク大目なカフェオレの氷をカランと鳴らし、ストローで一口啜る。
「あら? ねぇ、椿ちゃんのそれって、ええっと、ざん……」
一先ずの仕事を終えた椿が立ち去るより先に、かなめが椿の腰のベルトに差し込んである鍔のない居合刀に気づいて訊ねた。
「む、ああ、斬瀬羅満狗剣だ。さっき使ったからな。つい持ちっぱなしにしてしまった」
やはり戦っていたらしい。
「う〜ん、そういうミスマッチっていうのも中々カッコいいけど、そういう刀にはやっぱ着物かしらね」
「それはそうだろう。演劇部でも小道具は大抵衣装と同じ分類で整理してあるしな。西部劇には拳銃と投げ縄、御伽噺の王子様には西洋の諸刃の剣といった具合に」
「ところでさ、しゃなも日本刀持ってるよね、贄殿遮那」
フリーズが解けてからすぐさまケーキ達と格闘、というか一方的な虐殺を開始し、すでに六割ほど制圧したインデックスがシャナに話を振る。
「うん。でも私は闘うときの服を見た目で合わせようとかは考えないよ。動きやすければ気にしないし」
こちらも既に運ばれてきた品に取り掛かっている。インデックスと違い一品だけのオーダーだがダイナミックと銘打つだけあって、ふわふわとしてボリュームがある。
基本的に落ち着いた表情をしたシャナだが、このように甘いものを食べているときは外見年齢相応の可愛らしい笑顔を浮かべている。雰囲気も柔らかい。
「確かに、手合わせするときもお前はセーラー服のままだな」
正確には夜笠という黒衣が出現するが、彼女は決してヒーローのような戦闘服を着たりはしない。戦闘時に特別な服を着る者もいるにはいるが。
「ああ、そういえばソースケのやつ『格好がいいと性能が上がるのか?』みたいなことを前に言っていたわね」
見た目とかは余り気にせず、性能などの実用的な面を重視するという点。このあたり、シャナと相良宗介は似ているかもしれない。
「う〜ん、でもやっぱり見た目も大事だと思うんだよ? ちゃんとした形には力が宿ることもあるし……、それに普段着で闘うカナミンなんて見たくないかも」
制圧範囲を八割まで進めたインデックスが異論を唱える。
その意見については、十字架には神の力が宿り、フランベルジェには炎の意味が込められたりするのが例として挙げられるだろうか。
「そうだわ、それよ!」
そんな見た目と性能についての議論が繰り広げられる中、いきなり大声を上げたのは話に参加していなかったハルヒである。
一体なんだろうか? 一体どのようなハルヒ会議が脳内で開かれ、どのような結論が下されたのだろうか?
一声で一手に視線を集めた彼女は、某男子生徒が見たら恐らく身構えるであろう不敵で素敵で無敵な笑顔を浮かべ、そして宣言した。
「決めたわっ。まずは服屋さんにいきましょ。あたしがシャナちゃんにぴったりな和服を選んであげる、もっちろんインデックスちゃんにもよ。
もうばりばりにかっこよく、もえもえに可愛いくしてあげるんだから!」
「えっと、大丈夫?」
苦笑い気味にかなめが訊ねる。以前某男子生徒に聞かされた、というか愚痴られた、
SOS団の活動予定、というより涼宮ハルヒの活動決定はある日ある時いきなり宣言され、
話し合いは愚か、準備、スケジュールも度外視されることも少なくないという話は本当らしい。
「大丈夫よ任せといて。何を隠そう私はコーディネイトの達人よ!」
胸を張って満面の笑みで答える。一方的で、最早決定したといわんばかりの提案で、何がどう大丈夫なのかはわからなかったが、今回も反論は無かった。
そもそもラノベ学園が色んな世界、国、民族の文化、風習、宗教を内包しているだけに、その周囲にある店舗も多種多様にわたる。
例えば学園近くの大通りでは、一般的な文房具店の隣に盾と剣が売られているファンタジーなお店があったり、
学園都市製ハイテク家電を展示している電気屋の前に空飛ぶほうきや魔法の杖を扱っている出店が開いていたり、
立派な十字架を掲げた教会の3軒隣に最新機種を揃えたゲームセンターがあったり、といった光景が見られる。
勿論、その通りを行きかう人々も様々、本当に様々で、一見するだけでもジーンズにTシャツ、スニーカーといった格好の若者、
全身をぴっちり覆うようなラバースーツを着た女性、ブラウスにフレアスカートに日傘を差したお嬢様、剣を携え鎧を装着している男、
などなどがいて、この通りを見る限り『普通の格好』という概念は存在しないと言えるし、逆に『目立つ格好』というものもわからない。
普通や異常というものは数・割合の大小で決まるものであって、対してここにはありとあらゆる格好・服装が同じぐらいの比率で存在しているからだ。
更に言えばここでは普通に人外の存在も闊歩しており、たとえ見た目の上では人間というカテゴリーに分類できそうでも、その実どうだかはわからない。
正真正銘の人間だったとしても、未来人や超能力者、忍者、魔法使い、剣士とかの属性を持っているかもしれないし、正真正銘の人間でなければ更に可能性は広がる。
宇宙人なんかは言うに及ばずで、足があって触れるからといって幽霊ではない理由にはならず、目の前にいる少年が天使や悪魔が変身している姿である可能性も否定できず、
にこやかに談笑しながら食べ歩いている少女達はロボットやアンドロイドだったりするかもしれない。
特に今日は休日なこともあってか行きかう人々(人外を含む)の数は相当なものであるのだが、しかし、それでも窮屈さや歩きづらさをそれほど感じさせないあたり、
この大通りの規模がうかがい知れる。
喫茶店を出て直ぐ、ハルヒの提案に従い、和風な感じの服や小物を扱っているお店を目指した彼女達一行はそんな賑やかな大通りをこれまた騒がしく歩いていた。
一見何に使うのか分からない、やたらと動くというか蠢く電気製品を見たインデックスが怯えて、かなめの陰に隠れつつもその用途を訊ねたり、
Don't touchだとか触るなだとか請勿動手だとかのとにかくありとあらゆる言語(地球だけではない)の警告に加え髑髏マークまでつけられた、
見るからに怪しいのだけど、注意書きが無ければ危険かどうかは判断しづらい品物をハルヒが触りそうになるのをシャナとインデックスが止めたり、
変な宗教の勧誘に来た怪しい男をインデックスがその知識を用いて気軽にコテンパンにした挙句、イギリス清教に改宗させたり、
相良宗介がテレビカメラの前でにこやかに洋菓子屋のレポートをしているという衝撃的な光景に全員思わず迷わず突っ込んでいったら、
実はかなめとも面識のあるそっくりさんで、結局芸能科の授業の一環を邪魔したことを怒られたりと。
まあ、そんな具合に賑やかに騒がしくそれでも奇跡的にはぐれたりもせず、順調に歩みを進めていたのだが、
突如、彼女たちの進行方向の道のど真ん中に、黒山とまではいかないものの人だかりが出現した。
因みに歩行者天国(勿論足の数は問わない)なので通行の妨げということはない。
「何かしら、もしかしてUFOが墜落したとか!」
早速、メンバーの中で最もこの世の不思議を求めている少女、涼宮ハルヒはたたたっとその黒山に突撃していった。
こんな日でも彼女の好奇心は眠ったりはしない。寧ろいつもと違うメンバーという要素が不思議をおびき寄せてくれるかも、なんてことを考えているのかもしれない。
そして、その人の壁を潜り抜け、某王国の特派員よろしく彼女が見たものは―――
「ふっ……美しさという領域において、この僕と張り合うという、神をも恐れぬその心意気だけは認めてあげよう。
古来より人はバベルの塔を築き、イカロスは太陽を目指し、はぁっ、蛙は柳の枝を目指して跳んだっ!」
バレェダンサーのように伸びやかな跳躍。
「その高みを目指すというハングリー精神は凡人たる君たちにはとても大事だよ。しかし、目指したからといってその想いが届くとは限らないっ!」
長い脚を存分に生かしたぶれの無いY字バランス。
「そう! 例え蛙がジャングルを飛び越え太陽と並んだとしても、君はこの風祭灯一郎には永遠に届かない!」
悩ましく前髪を掻き揚げる。
「確かに君は、とてつもなく手強い相手だ。ふっ、なんだったら僕よりも美しいと認めてやっても構わない」
右手を前に突き出し、誘うようにかかって来いといわんばかりに挑発。
「しかし、薔薇が似合う男という称号、この世で最も美しい花に愛されるという名誉、これだけは絶対に渡せないね!」
背筋、爪先から指先まで完璧に伸ばしたYMCAのYのポーズ。
「君がどんなに高くどんなに遥遠いところに行こうとも、愛の翼に勇気を乗せてどこまでも追い縋って追い抜いてやる!」
薔薇を咥えてフラメンコのフィニッシュのようなポーズ。
何だか「不思議」な盛り上がりでヒートアップしてるっぽい二人の、美少年といえばそうなんだけどなんだか現状を見る限り生理的に肯定し辛い、まあ少年が二人。
まず向かって右側。風祭と名乗った白い開襟シャツに白いベルボトム、それらの服にはさらに白いフリルで靴も白のエナメル、と要するに白ずくめの青年が
真っ赤な薔薇をイメージしたと思われるマントを身に纏い、激しく情熱的に踊っている。身体能力とかのスペックが無駄に高いと推測される華麗な舞である。
そしてそんな彼の後ろでは、上流階級の匂いを感じさせる装いの少女たちが己に酔い狂う彼に黄色い声援を送っている。
一方向かって左側。こちらも開襟の白シャツで、但し白ずくめとまではいかず、その代わりに黒いマントを身につけた少年が、
こちらも真紅の薔薇をイメージしたと思われるマントをはためかせ、ゴーレムと呼ばれる女性を象った青銅の人形を、
魔法や魔術に詳しい人間が見れば感嘆するであろう、精密で緻密で繊細で完璧なコントロールで支配し、ダンスのパートナー役にして舞っている。
ただし、こちら側には生身の女性は居らず、代わりに同じマントをした十数名の少年たちの元気な声に応援されている。
特に「そんな女の子にもててるような男ケチョンケチョンにしてやってよおお、ギーシューー」と周りよりも一層高いテンションのため少し浮いている太っちょの少年が目立つ。
二人は、ふっ! だとか、はっ! だとか、まだまだぁ!! とかのバトルアクションアニメやスポーツ漫画を彷彿とさせる呼吸・台詞とともにそれっぽい雰囲気をかもし出しながら、
というか際限なく迸らせながら、シュビッとシュバッとポーズを変え、ふわっとふぁさっとお洒落アイテムを変え(但し薔薇柄・薔薇の形状ということで統一されている)、
互いに白く輝く歯をキラッと見せ付け合いながら、偶に飛び散る汗までをも己を引き立てる小道具にして、二人切りの世界で延々アピールし合い続けている。
そんな激しく熱いバトルを見た瞬間に呆けたハルヒは、さらにそれをたっぷり十秒ほど見つめた後、誰へともなしに引き気味に呟いた。
「……変態さんがいる。何やってんの? あの人達」
「いや、なんでもどちらがより薔薇が相応しいかってことで張り合っているらしい」
その質問には親切にも青いパーカーを着て剣を背負った少年が答えた。なるほど、確かに彼らの頭の中は百花繚乱だろう。
「なんであんなに盛り上がってんの?」
今度は返答を求めてしっかりと問いかける。答えを知ってどうしようというわけではなく、思わず反射的に訊ねた感が強いが。
「意地があんだよ、男の子にはな」
女にはわかんねぇだろうな、というメッセージを言外から受け取って、男ってわかんないわねぇ、なんてことを適当に考えていると、
同じく野次馬の人垣をくぐってきたのか、ハルヒの真横にインデックスがぴょこんと出現した。
「はるひー、何があったのー、美味しいもの? って、わっ、何々!? 舞踊を応用した新しい召喚術式!?」
おまじないグッズを集めてたら大魔術が発動しました、やったね、的なノリで、
もしかしたら得体の知れない何かが起きたり正体不明の何かを呼び出したりするかも知れない。世界って意外と不安定なのだ。
「行くわよ、インデックスちゃん。見ちゃ駄目だから」
何というか、これも一種の母性本能なのか、一刻も早くインデックスをこのカオス空間から引き離したいと思ったハルヒであった。
尤も、インデックスには完全記憶能力というのがあるので、このきらきらしたステキな光景を一生忘れることはない。残念なことに。
「あっ、でもでもあの薔薇模様の襟巻きはお洒落かも」
「インデックスちゃん、お洒落間違ってる!」
不思議といえば不思議だが、彼女のお気に召すものではなかった。あんな不思議はいらない。
Cast
千鳥かなめ@フルメタル・パニック!
涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒシリーズ
インデックス@とある魔術の禁書目録
シャナ@灼眼のシャナ
他多数
>>386の続き? サイドストーリー? なんと言えばいいのか分かりませんがそんな感じの話です
主人公4人組がいるのだからヒロイン4人組みもあっていいじゃないかというノリでしたが、悪ノリだという意見は甘んじて受け入れます
変なところで途切れていますが、前・中・後の前編にあたります。書いていたらいつの間にかそうなりました
今月中には全て投下できるはず……
三人称、難しいですね。気を抜くとただの説明文になるし、それを嫌うとわけわからなくなりますし
投下未だ2作目の新参者のくせに勝手な設定をどんどこ作っていますが、こんなもの都合悪ければ無視してください
個人的には
・過去のss、ネタに絡めた方が(設定を共有したほうが)ssを作り易かったり、面白いものにしやすい
・しかし、そういう設定を気にするよりは、キャラが同性同名の別人になっていないか気にしたほうがいい
逆に言えば、過去のssの設定と矛盾しても、その話の中で矛盾がなくキャラがちゃんとしていれば問題ない
と考えてはいますが
こんだけ言っといてできていなかったら恥ずかしすぎる
最後にここまでのお付き合いありがとう御座いました
乙
椿の技は痴呆症ですよね?
GJ
続編も期待しているので
何気に武装錬金ネタがありましたね。
…ってか声優ネタでしたか。
声優ネタ? ああ、「声で魅せてよベイビー」か…違うか
絵師つながりだと、「とらドラ!」の川嶋亜美も芸能人だったなあ
声優ネタ
涼宮ハルヒ=武藤まひろ(武装錬金)
声優=平野綾
って事ね。
でもこの論理でいくと、
シャナ=ヴィクトリア・パワード(武装錬金)
声優=釘宮理恵
となり、やたら毒舌でアレな物ばかり食べるシャナになっちゃうな…。
>>498 学園カゲキだと全員芸能関係だったりする。
・・・ガガガだから知られてないだけか orz
>>501 学園カゲキねぇ……、一巻しか読んでないが
公開された「絶対に『反応』してはいけないライトノベル学園」を見た
唐木亘が対抗心を燃やして上条さんのクラスに殴りこむというネタぐらいしか
思いつかん
>>502 そうやって殴りこんだのは良いけど体育とかで誰もいない、っていう
空回りを演じてくれるわけだ。唐木君は。
……いるんだよな、たまに。主役でもない、かといってネタキャラとしても微妙なキャラって。
ラノベキャラ達に人生で一番大切だと思う物は何か訊きたい。皆どう答えるだろう…。
とりあえずこれは確実そう。
「愛」
“天壌の劫火”アラストール
“棺の織り手”アシズ
スレ違いだ。
ラノベ学園スレに行きなさい
え?ここラノベ学園スレじゃなかったの?!
げ、誤爆った!?
とりあえず。ヘイズ辺りに指パッチンされてきます。
もしくは、オドーさんに指パッチンされてきます。
>>504 「生まれてくることを拒否するくらいの知恵」
byヤクザグロ魔術士
「まロい世界。」
by佐山御言
「地味な生活。」
by戸田命刻
「青い空。」
byウィザブレ一同
「胸・下着(本人は否認)」by人に儚いと書いて
「掃除用具」by目付きの悪い高校生
「楔形文字」byランプの「魔神」の「主人」
「睡眠」by複写眼持ちの三年寝太郎
「本」by読書狂の眼鏡女教師
「神、すなわち自分自身」byネコミミの妻
「愛」by清純系武闘派少女
「真実」byトラクルおじさん
「救い」by左方のテッラ
「探究」byダンタリオン
結論:ラノベ学園にマトモな思考の人間はいません、注意しましょう
むしろマトモな言葉を掲げている人の方が危険だったりします、諦めましょう
逆に、思考がマトモでも、人間ではない場合もあります。
命懸けのトラブルに巻き込まれる恐れがあるので気をつけましょう。
けど
けれども……
あの人は、あの人達は。
辛いとき、苦しいとき、助けてと声をあげたとき。
自分よりも
他のなによりも
家族の、友人の、弱い人たちのために
――走るんです
――その人達は
「こんなところで死んでたまるか。子供達が家で待っている。
凶華様がいつものように痛快に問題を解決し、平穏で狂乱な変わらない日々を
土産に持って帰るのを待っているのだ。死んでたまるか――死んでたまるものか」
――――約束どおり
「言ったじゃないですか。私は、あなたを見ています。
あなたの本を通して、あなたを読んでいます。あなたはさびしくありません
でも、ちょっとつらい時や困った時は呼んで下さい。どこからでも飛んできます、って」
――――――駆けつけてくれた
兄貴ノートなんていらない。福男の名もいらない。
大河とダンスだって、別にいい。
とにかく、どんな手段ででも、誰よりも早く大河のもとに近づきたかった。ひとりぼっちで座っている
大河のところへ、駆けつけてやりたかった。
それだけだ。
――――――――それなら、それならば。
「くだらん絶望など、している暇はない」
「敵は強大であり、そしてその目的に対する実行力を鑑みれば、彼女がこれから迎える運命は
明白である。ならば貴様がここで考えるべきはただ一つのはずだ」
傭兵が笑う。
「名乗るべき時が来た。我が名は『その涙の理由を変える者』である!!」
とまあ、なんだかんだいってもこんな感じ(セリフちょい改変、見開き挿絵あり)で
貴方のピンチに駆けつけるかも試練ではないかw
ツンデレですな。
…ガーゴイル10巻、双葉の叫びに応えるシーン、大好きです。
学園での一番の常識人って誰だろう?
いーちゃんや十八娘卓也や坂井悠二は一見常識人だが存在は人外(ある意味いーちゃんの無為式は…ね…)。
キョンあたりか?
久城一弥@GOSICKは常識人でしかも普通の人間だよな。
>>519 なんでもありのラノベ学園で「常識」を問うこと自体が無茶なことに突っ込んじゃダメ?
ぶっちゃけ個人単位だと『常識=俺ルール』と化してる人とか結構いると思う。
>>519 ラノベ学園のモットーは
『われらのとるべき道は
常識人にて死にゆくことでなく
非常人にて生きぬくことである』
です、と板違いのネタを言ってみる
マジレスするとモレク教頭
まあ、逆に学園で常識人だとストレスが貯まるな
ライトノベル学園の裏山には主(ヌシ)と呼ばれる存在がいる
それは錬金術の講師として招かれたエジプト人の創造物で名をオシリスという
ナイスバディな女性の姿をしているうえ怒らせると触手から光線を撃ってくるという非常識な植物だ
とはいえ石を投げれば超人・人外に当るというくらいトンデモなキャラが跳梁しているライトノベル学園のこと
オシリスもごく普通に受け入れられている
その日オシリスが趣味の散策を兼ねた巡回を終え山の中腹にある日当たりの良い草原にやってくるとそこには少女の姿をした狼がいた
「邪魔しておるぞ」
ホロである
砂漠の緑化を目的として生み出されエジプト神話の豊穣神の名を持つオシリスは豊作の神であるホロとは何かとウマが合う
ていうかマブ?
『なに、かまわぬよ』
声帯を持たないオシリスの声は口ではなく首から下げた携帯電話から出ている
その携帯電話の収まった胸の谷間を形造るマスクメロンほどもあろうかという豊満な二つの果実に目をやったホロが
圧倒的な戦力差に…嫉妬せざるをえないッ!
ざわ…ざわ…
と思ったかどうかは定かではない
あるいはとかく果物に目が無いホロのこと
どんな味がするか一口齧らせてほしいなんて考えているかもしれないが
それはともかく
草原に寝そべりロレンスの出店で調達(購入ではない)した焼きそばパンを頬張っていたホロはオシリスが隣にくるのを待って半身を起こす
「大貫氏からこれを託ってきた」
差し出された風呂敷包みを見て怪訝な顔をするオシリス
「この間の礼だそうじゃ」
そう言われてオシリスは思い出した
ある日校門脇の桜の木が不良グループに傷付けられたことがあった
偶然通りかかったオシリスが傷の手当てをしたのだが
桜にヘンリエッタという名前を付けて大切にしていた用務員の大貫善治が大変感謝していた
ちなみに桜を傷つけた不良グループはその日のうちに全員行方不明となり三日後に退学届けだけが郵送されてきた
何があったのかは誰も知らない
渡された風呂敷の中にはホームセンターの園芸コーナーで買ってきたらしい化学肥料や殺虫剤の詰め合わせ
人間ならケーキや饅頭を贈るところだがオシリスは植物なのでということらしい
『むう…』
受け取った風呂敷包みを睨んで神妙な顔をするオシリス
体内で生成する万能薬のお陰で半不死といってもいいオシリスには必要ないものだがむげに突き返すのもアレだ
そのうち何かの役に立つこともあるだろうと思いありがたく受け取っておくことにした
オシリスは風呂敷包みを地面に置きホロの隣りに腰を降ろす
爽やかな風が草原を吹きぬけ青空に白い雲がゆっくりと流れていく
「平和じゃのう…」
ホロが呟いた途端轟音が轟き稜線の向こうに爆炎が上がる
隣りに目をやるとオシリスが哨戒機に発見されたUボートのように急速潜航していく
緊急時などオシリスの場合は地上を走るより地中を泳いだ方が速い
「ちょっと失敗したみたいね」
「いやちょっとってもんじゃないだろう」
すました顔のルイズに冷や汗を流しながら突っ込む才人
二人の目の前には体育館が一つまるまる収まるくらいのクレーターができている
「魔法の練習つうより環境破壊だねこりゃ」
背中に背負ったデルブリンガーのぼやきを耳にした才人は山の番人の存在を思い出した
「ヤバイ…」
数分前まで丘の上に群生し可憐な花を咲かせていた彼岸花はルイズの起こした爆発で一掃されてしまっている
「キャッ!」
慌てて身を投げ出し何とか直撃を避けたものの杖を手放してしまったルイズの目の前に地面を割って全身緑色の女性が生えてきた
『お主ら…覚悟は出来ておろうな……』
怒りに歪んだオシリスの顔はもとが美人なだけに一層凄みがある
地獄の獄卒も金棒を投げ捨て土下座してしまいそうだ
鎌首をもたげた触手の先端に紫色の光が灯る
体内で生成した毒を光線にして撃ち出すオシリスの主力兵装ポイズンビームだ
これを喰らったら賢者の石(レプリカ)で出来たガーゴイルも只では済まない
人間ならば一瞬にしてプルコギだ
「ま、待て。話せばわか…」
『やかましい!』
問答無用とばかりに放たれた光線をデルブリンガーで受け止めようとした才人だったが剣を抜くと同時に才人の体を支配した魔剣が瞬時にヨガのポーズをとらせ全ての光線を回避する
「はぐぁあ!?な、なにするだァー!」
関節の可動範囲を超えた動きに悲鳴をあげつつ抗議の声をあげる才人
「いやオレが吸い込めるのは系統魔法だけだし」
しれっとした口調で答えるデルブリンガー
なおも才人に向けて光線を撃ちかけようとするオシリスだったが
「待ちなさい、アンタの相手は私よ!」
杖を拾い上げベルトに刺すルイズ
「おい、ここは素直に頭下げとけって」
「敵に後ろを見せない者を貴族と言うのよ!」
何とか穏便に事を収めようとする才人だがルイズは聞く耳を持たない
と言うかいつの間にか問題が摩り替わっている
触手を引っ込めたオシリスの胸の谷間に収まった携帯電話が澄んだ音色を奏でる
『鳴り終わったら抜くがよい』
「夕陽のガンマン」のリー・ヴァン・クリーフのように厳しい表情で構えるオシリス
ジャン・マリア・ボロンテのように脂汗を浮かべ右手の指先をピクピクと動かすルイズ
いつの間にか現れてクリント・イーストウッドよろしく葉巻を吹かしているホロ
哀愁を帯びたメロディにエンリオ・モリコーネ調のトランペットとコーラスが
高らかに被さり否が応にもムードを盛り上げる
「どこで鳴らしてるんだよ!?」by才人
その時ソルバニアから転送されて来た特大の魔素の塊がオシリスを直撃した
続かない
続けろよ!!w
しかし、乙です
オチ投げんなww
まあどう考えても呪文詠唱の分ルイズの負けだがw
第○○代生徒会人員
生徒会長(林水敦信)
副生徒会長(佐山御言)
生徒会会計(倉澤六夏)
生徒会書記(縞瀬真琴)
生徒会広報部長(水前寺邦博)
生徒会執行部長(中村ちずる)
生徒会役員の一言
林水「ふむ、今回生徒会長に選ばれた事はとても………(長いので割愛)」
佐山「上で、長々と話をしている奴が居るが、私は短く進めよう。では、今回………(割愛)」
倉澤「タイム・イズ・マネー」(金は時をも征す)
縞瀬「ん?特に感想なんて無いわよ。」
水前寺「よ……」(割愛)
中村「私の目が黒い間は風紀を乱すな!」
制作 ラノベ学園広報部。
千鳥「このメンツは案外手堅いですね………。」
風見「確かに、これ以上の人材は居る?と聞かれても答えずらいわね………。」
千鳥「探せば、居そうですがね。」
風見「ぶっちゃけ、作者の趣味でしよ。この人選。」
千鳥「ほ、ほら、縞瀬さんは他のSSで書記の設定がありましたし。水前寺先輩は新聞部なんだから………」
風見「ハイハイ、判ったわよ。しかし、色々な意味で会長と副は、病んでるわね。」
千鳥「せめて、個性的だ。とか言いません?」
風見「あら、否定はしないのね。」
千鳥「出来ないのが、辛い所です。」
風見・千鳥
(この学校大丈夫かな………)
まともな人たちを役員にすると、変態共の押さえが効かない
能力重視だと生徒会そのものが暴走気味
中途半端だと生徒会にも生徒にも飲み込まれて空気化
どうにもならんが2番目が一番安定しそうな気がする
一応、有能ではある、というか能力だけはひたすら高い連中だし
実は保管庫の4スレ目、「世にも幸せな旗男達」では
さりげなく、生徒会長が複数いるという設定になっている
だからと言って、
>>530は駄目だというつもりは勿論ないが
日直みたいな交代制の生徒会長及びその他の役職とか
普通科、魔術科、〜科ごとに生徒会があるというのも面白いと思う
ぶっちゃけそれぐらいやっても違和感ない
最大の問題は水前寺はあれでも一応『中学生』ということだwww
530だが、別に高校生の生徒会では無いのだから、居ても可笑しくない……筈
あ〜でも千鳥の台詞に矛盾が………
今後きおつけます
しゃべることができないキャラって
よくないか?
バッカーノのシャーネとか。
つかそんな人を集めたクラスあったら
どうなるのだろうか。
水星庵@フルメタル・パニック!
ブレンヒルト・シルト@終わりのクロニクル
希崎心弥@パラサイトムーン
辻希美@ブギーポップ
白塚真一@ほうかご百物語
奈良山善人@ほうかご百物語
美術部の人ってあとどれぐらい居たっけ?
イタチさんと経島御崎も含まれるのかな?
忘れてた
ネイ・プレヴェール@パラサイトムーン
も追加で
>>537 沖本 範幸、八純 啓、大木 奈々美、水内 範子@missing
>540
忘れてた
ばちんされてくるわ
>>536 新屋敷祈@学校を出よう!
ただし手を握った相手に思念を伝える能力持ち。
作品投下
学園アンダーグラウンド
地下である
広い空間である
モンスター等がいる
故にダンジョンである
上条「何じゃこりゃー!?」
佐山「まあ、落ち着きたまえ。上条君。」
相良「そうだ。不用意に声をあげるな。敵に察知される。」
セラ「も、もう遅いです。」
結城「敵接近。数2。」
上条「何ですと!?」
相良「迎撃するぞ。」
・
・
・
話しは少し戻る。
・
・
・
林水「今日未明に謎の地下空間が発見された。ダンジョンと言っても差し支えない位の広さだそうだ。」
佐山「ふむ、随分と急な話だね。」
相良「まさか、何処かのグループが学園を征服する為に作った。秘密基地とかでしょうか?」
林水「いやちがう。先程連絡が有ってね。SOS団の団長である。涼宮ハルヒ君が、昨日……」
ハルヒ『地下世界はあるのよ!!』
林水「…と言っていたらしい。」
佐山「で、どうするのかね?よもや放置する訳でもあるまい?」
林水「そうだ。この件に関して、我々生徒会は関与しない。」
相良「何故ですか?会長閣下。」
林水「落ち着きたまえ、相良君。今のところ、迷惑を受けている。生徒はいない。まあ、心労が増えた生徒が若干一名いるが……」
相良「つまり、実害が無いから、放置しておこう……と?」
佐山「………いや、そうではないな逆にその地下空間を学園の用地として利用する気だね?」
林水「流石、佐山君。察しがいいね。次いでに頼み事もいいかね?」
佐山「私の貸しは神の貸しより高いよ?。」
林水「神に貸しを作った事が無いから判らないが、安い物だろう。」
佐山「して、頼み事とは?」
林水「生徒会から調査隊を出したい。以下のメンバーを連れて、調査に向かって欲しい。メンバーの選抜は君に一任する。しかし、相良君は入れておいてくれ。」
佐山「判った。では行こうか相良君。」
相良「っは。了解であります。」
以下冒頭に戻る。
セラ「や、やっと倒せた。」
相良「佐山隊長。コレは一体?」
相良は、足元に横たわる。死体(遺体)?を銃で狙いを定めたまま。佐山に尋ねた。
佐山「ふむ、文献で読んだことがある。ドラゴン・ドックだな。それと、典型的な雑魚として有名なスライムだね。」
上条「なんでまた。そんなモンスターがココに?」
佐山「愚問だね。上条君。ココはダンジョンの一階だよ。雑魚モンスターが居て当たり前だよ。」
結城「今戻ったで。」
佐山「ご苦労。」
偵察に出ていた。結城を佐山が労う。
相良「様子は?」
結城「向こうにも似たような、死体が転がってたで。聞くが、このダンジョンには他にも人が?」
佐山「私が把握している限りは、『リナ・オーフェン先生コンビ』『エクス・カリバーの七人組』『科學部』等だな。実際はまだ居ると思うが。」
セラ「コレからどうするのですか?」
佐山「相良君と結城君は先に行って、地下に行く階段を探してくれ。」
相良「了解。」
結城「判ったで。」
返事をして、先に行く二人………
佐山「ああ、忘れていたが上条君。一歩前に………(一歩前に踏み出す上条)……落とし穴があるから「先に言え!!」注意したまえ………おや?上条君。君はもう少し人の話を聞きたまえ。」
落とし穴の途中で踏ん張っている上条を上から覗きき込むように話す佐山……片手には、荷物を携えて………
上条「あの〜佐山隊長殿?上条さんもう少しで落ちそう何ですが?」
佐山「うんそうだね。」
上?
上条「だから、助けてくれませんか!?」
佐山「おおそうだ!!上条君君は確か、アニメ化が決まったそうだね?」
上条「え?有り難う御座います。ってそんな事より。ヘルプミー。」
佐山「無視してさらに言うが、君にプレゼントをあげよう。新庄君グッズ(10キロ)だ。」
上条「わーい。重そう。」
佐山「では、受け取りたまえ。」
まあ、結果から言うに『落ちました』セラが重力操作をしたが、幻想殺しの前では無意味。ただ落ちるだけである。
上条は10のダメージを受けた………
上条「ふ、不幸だ………そ、それと10のダメージって…………?」
そこに二人が帰ってくる。
相良「佐山隊長。向こうに階段がありました。」
結城「ん?上条の奴が居らんが、何処行った?」
佐山「ああ、上条君ならそこの落とし穴で先に行ったよ。まったく、せっかちな奴だな。」
結城「そうか。ん?セラどないした?」
苦笑いのセラに結城が気にかける。
セラ「い、いえ。何でもありませんニョ!?」(い、言えない、佐山さんが実質、落したなんて………)
結城(ん、やはり変やな……まあ、ええか……)
相良「佐山隊長。コチラです。」
佐山「では諸君。次の階に行こうか。」
続く?
佐山は新庄グッズを人にやったりはしないんじゃないかなー
つーかアニメ化したのを密かに嫉妬してたのか佐山w
Cast
終わりのクロニクル
・佐山・御言
都市シリーズ
・結城夕樹
フルメタル・パニック
・林水会長
・相良宗助
ウィザーズ・ブレイン
・セレスティ・E・クラインとある魔術の禁書目録
・上条当麻
後書き?
学園でダンジョン冒険と考えた結果がコレですw
続きも書く予定です。
Gj
ただ佐山は上条を君付けでは呼ばん気がする
俺の印象としては
地位のある者→名前の後ろに役職名をつける(無ければ君付け)
年下・文化系・上下関係気にする人→君付け
体育会系・上下関係気にしない人→呼び捨て
で使い分けるイメージがある
多分相良・セラ・結城は君付けで上条は呼び捨てだとおも
というか上条(回復・支援魔法が使えないandトラブルを呼ぶ不幸体質)を
ダンジョン攻略のメンバーにしちゃ駄目だろw
あとセラ、ニョはないよニョはww
句読点のつけ方が所々おかしくて読みにくい部分があった。
続き書くならそこんとこ留意して欲しい。
そういえばこの学校って,修学旅行はどこ行くんだろ。
とりあえず,海外行ったら内戦に巻き込まれたり吸血鬼同士の戦いに巻き込まれて暫く帰ってこれなくなりそうだからお勧めはしないが。
明らかに一日で両方を叩き潰せる件
>>555 旅行先の自由時間で土産物色しながら介入余裕でした。
ラノベ学園の連中なら「なんだ、吸血鬼か」程度にしか認識しなさそうだなー。感覚麻痺してて。
>>554 海外だと吸血鬼組は行けなくて可哀想じゃね?
558 :
イラストに騙された名無しさん:2008/06/27(金) 12:51:18 ID:UcKjfoei
海や川など水の上を渡れないだっけ?
空間渡りなんていうどこでもドアみたいな移動手段もあるから問題ないだろう
というか吸血鬼同士の戦いは吸血殺し一人で壊滅させれるんじゃ
>>558 ドラキュラ伯爵だって船で英国に渡ってるじゃない。
流石に船も飛行機もだめな奴はいないだろ。いたとしてもワープ系の能力者もわんさかいるから
どうにでもなるさ。むしろ移動は全部ワープにすればかなりの費用の節約になるんでは?
オーフェン「頼むクリーオウ。レキを貸してくれ」
クリーオウ「借りてどうするのよ?」
オー「今度修学旅行だよな?豪勢にヨーロッパに7泊8日って予定を立てたはいいんだが、 実は大幅に
予算をオーバーしちまっててな。しかももうホテルは予約しちまったから プランの変更もできないらしい」
クリ「だめじゃないオーフェン先生、予算の使い込みなんかしちゃ」
オー「誰がするか!第一、今年は行く場所を生徒達に選ばせるってことで、予算編成も日程も
生徒会がやってんだろが!だからオレは関係ない、断じて無罪だ!文句があるなら生徒会に言え!」
クリ「生徒に任せる〜なんて言って、実際はただ楽しようとしたからじゃない。自業自得よ」
オー「んなことはわかってるよ。だからこうして尻拭いしてんだろ」
クリ「尻拭い?レキを借りることが?」
オー「ああ、あいつに空間転移で生徒達を運ばせる。移動費がゼロになればぎりぎり予算内に収まる計算だ」
クリ「イヤよそんなの。レキだってこの学校の生徒なのよ。何で他の生徒を運ばされなきゃいけないのよ」
オー「頼むクリーオウ。今度飯をおごってやるから!」
クリ「……嘘よ!?」
オー「……は?」
クリ「ご飯をおごってくれるなんて、そんなのありえない!オーフェンが、人にご飯をおごれるほどのお金を
持つ日なんて、世界の終わりまで来ないはず!そのお金はどこから奪ってきたの!やっぱり予算を!?」
オー「違うとゆうとろうが!金はもらえることになってるんだよ。さっき言った予算ぎりぎりってのは実は嘘でな、
移動費ただなら50万ほど余るそうなんだ。首尾よくレキを借りられたら、1割がオレの懐に入る予定だ」
クリ「やっぱり着服じゃない」
オー「正当な報酬と言ってくれ」
クリ「わかったわ。でも、それなら私も受け取る権利はあるわよ。7割」
オー「3割だ。それ以上はだせん」
クリ「レキに頼むのは私よ。だから7割」
オー「3割。この話を持ってきたのはこっちだ。」
クリ「レキと二人分だから7割」
オー「そいつは”人”じゃないだろ。2割」
クリ「何で減ってるのよ!」
オー「しつこいからだ」
クリ「――――」
オー「――――」
この後も二人の交渉は続き、ようやくまとまったときには、既に他の能力者が多数協力を申し出ており、
結局一文も手に入らなかったとさ。
余談だが、この頃生徒会の隠し口座に多額の振込みがあったらしいが、どこからそんな大金が出てきたのかは
謎のままである。
Cast
オーフェン@魔術士オーフェン
クリーオウ@同上
レキ(終始無音)@同上
悪党
生徒会長 林水敦信@フルメタル・パニック
副生徒会長 佐山御言@終わりのクロニクル
黒子と結標が涙目になりながら必死こいて何百人もいる生徒を転移させてる姿を想像した。
まかでみのポータルや円環少女の転送障壁使った方が楽じゃね?
四海獄の中に入ってもらうという手もある。
ラノベ学園なんだから移動要塞ぐらいいくらでもあるだろうにw
ダンタリオンがいるじゃないか
強化魔法とか身体強化の札とか投入して、自分の足で走らせれば良いんじゃね?
人間人外その他諸々が地響きを響かせながら大挙して押し寄せる光景を想像してみようか
どう見ても侵略戦争です。本当に(ry
>>568 水上を走れる賢石を装備させられて
「は〜い今日はたのしいたのしい(2度言え)修学旅行ですよ〜。
他のクラスは飛行機やら転移魔法やら使ってもう出発しましたが、私達のクラスは大人の事情により徒歩での移動となりま〜す。健康的ですね〜。
目的地は海外○○○○で〜す、みなさん賢石の効果が切れる前に陸に辿り着きましょうね〜」
この学園ならありえるw
むしろ乃木坂家のチカラで
運転メイド三姉妹とかいるし
学園に航空機とか普通に配備されていそうだな
禁書目録の高速航空機や終わクロの高速列車とかもありますしw
海を渡ろうと考えるからいけないんだよ。きっと。
ラノベ学園なら海水を割り裂くとか凍結させるとか開き直って蒸発させるとか出来そうなものだがな。周辺被害?何それ(ry
ていうか、海外旅行なのか?
外宇宙旅行ぐらいしそうなものだが。
一般生徒から
「死にたくない」
「飛行機に乗ったら絶対落ちる。退路が無いのは危険だ」
「この前某Akihisafulがドイツの帰国子女にマウントで撲殺されてました。ヨーロッパはダメです」
「NO異世界、NO宇宙。派手じゃなくて良い。生きて帰れる修学旅行を」
「文化財の有る場所はちょっと、復元出来ても後味が……」
「この前某Sakurafulが肉片になってました。天使のいる所は勘弁して下さい」
「温泉地は某Kamijofulが確実にやらかします。キレた超電磁砲や魔女ベアトリーチェや特甲児童達の余波を食らって死んだらやり切れません。
湯治は涙を飲んで断念しましょう。」
と言う訳で自然レジャー(海や山)を支持する生徒が多いようです。
ライトノベル学園
ここでは一部生徒(及び教師)による騒乱、闇取引、駄フラグの乱立といった行為が日常的に行われている
この現状を憂慮した(自称)良識派は極秘にライトノベル学園浄化委員会を結成
特別生活指導教諭として一人の男を呼び寄せた
その男の名はケスウリ
どこぞの星系で軍属だったという
痩せ型だが鋼鉄のような肉体と爬虫類の目を持つこの男は個人装備として母星で使用していた全高4メートルの人型機動兵器アーマードトルーパーを持ち込んでいた
そして自らが選抜した生徒達によって編成された特別生活指導班を率いて
ATによる集団戦の訓練を開始した
「しかしケスウリのおっさんも熱心だねえ」
校庭の片隅で日課の筋トレを行う南雲慶一郎の眼前を真っ赤に塗装された陸戦型ファッティの集団がグライディングホイールを唸らせ
ガトリングガンを携えて疾走していく
「教官殿はケスウリ教諭をどう思われます?」
慶一郎の隣りで腕立て伏せと腹筋とスクワットのセットを黙々とこなしていた相良宗介が聞いてくる
「あれはあれでリーダーの有り方の一つの模範回答ではあるが俺の流儀じゃないな」
「言わんとしているところはおおよそ分かります」
厳しい表情で答える慶一郎に宗介も真面目くさった顔で言う
「にしても他の生徒が巻き添えにならないところで訓練してくれよ」
「さっきの様子からすると裏山に行くようでしたが…」
顔を見合わせる二人
「裏山!?!」
遠くから響く連続した爆発音
続いてケスウリのATと全身緑色の美女が猛烈なチェイスを繰り広げながら慶一郎と宗介の前を通り過ぎる
地中に下ろした根を高速で動かし校庭に塹壕を掘りながら猛スピードで突っ走るオシリス
触手から矢継ぎ早に放たれる光線をケスウリは鮮やかな蛇行(シザース)でかわしながらマシンガンで反撃する
流れ弾を周囲にばら撒きながら校庭をところ狭しと駆け回る鉄の騎兵と強化植物を眺めそろって溜息をつく慶一郎と宗介
「自分は会長閣下にASの使用許可を貰ってきます」
駆け出した宗介を見送った慶一郎は全身のチャクラを可動させるべく精神集中に入った
続かない
乙wまたこの落ちかよw
しかし、絵は見事だな
コレを見ると某大戦を思い浮かぶw
そろそろ七夕ですが
彦星と織女星がモチーフのキャラはいたっけ?
IAIと教授の夢のコラボという電波を受信したんだが
よく考えてみるとどんな名前になるかまったく見当がつかなかった
保守
空気とか読まずに投下するよ、いいよね? 答えは聞いてない!!
投下します、「賑やかなカルテット Noisy_Girls.」中編
「とりゃあぁぁぁぁ!!」
喩えるなら弾丸。
跳び蹴りというよりは飛び蹴り、もしくは水平方向に対象を踏みつけたと表現した方が適切かもしれない。
絵描きや写真家や美術部員からモデルの依頼を受けても差し支えないくらいの芸術的なフォームと、
格闘ジムからスカウトが来て世界を目指さないかと誘われてもおかしくない程度の破壊力を兼ね備えた両足ドロップキックが、男の横っ面に炸裂した。
今から遡って約二十分ぐらい前のこと。件の店に入って早々、ひとまずハルヒとインデックス、かなめとシャナという組み合わせに別れてそれぞれのペアの小柄な方の服を選ぶことにした。
四人で連れ立って服を探してから着替えるよりも、着替え終わるまで別行動にした方が見てからのお楽しみ感があっていいじゃない、というハルヒの主張の為である。
そういうわけでハルヒは、インデックスの艶やかな銀髪と雪のように白い肌に見合う代物は無いだろうかと陳列棚から小さめの着物を選び、
和琴のBGMが流れる店内においては少々異質に見える純白の修道服の上から、それらを彼女の体にあてがってみるということを繰り返していたのだが。
ちょっと地味過ぎるかしらという理由で通算五枚目のうぐいす色の着物を丁寧にたたんで棚に戻したとき、突然、女性の短い叫び声のようなものを聞いた。
すぐさまその声のした方向、棚に着物を戻す体勢から右の方へ反射的に目を向けると、十五メートルぐらい先の通路がT字に交差しているあたりで、
チンピラ風の若い男が金髪縦ロールの少女にちょっかいを出していた。
そしてその数秒後、その男は床に仰向けで倒れることとなったのだ。
「なーにこんなところで女の子苛めてんのよ? そんな狼藉はお天道様やお月様や雷様が許しても、このSOS団団長・涼宮ハルヒが許さないわよ!」
華麗な襲撃者、涼宮ハルヒはたった今己の渾身の一撃により軽く五メートルほど吹っ飛んだ男に好戦的な目を向けて、正義の味方よろしく宣言した。
攻撃が見事なまでに側頭部へ決まったこともあってか、男は未だに起き上がらず、白目を剥き床に張り付いているので彼女のことを見ても聞いてもいないだろうが。
「さーて、どうしてくれようかしら。相良君あたりに聞いたら面白い話してくれそうだけど。ちょうどいい拷問のしかたとか。あ、インデックスちゃんは何か知ってる?」
それも気にせず彼女は男に対する更なる責め苦を考える。とたとたと後から着いてきた隣人を愛せよな修道女にも意見を求めて。
「え? えーと……拷問で死んだ人から情報を引き出すのとか……」
「って、何物騒なことををおっしゃっていますの!?」
年端もいかない少女から語られる、拷問を一足飛びしたグロテスク情報に反応したのか、
ハルヒ登場以来しばし呆けていた被害者であるところの金髪縦ロールの少女が声を上げた。
「あ、そうそう。あなた大丈夫だった? もう安心していいわよ。
この不届き者はしっかり制裁を加えたあと、学園の魔術科か保健室にでも引き渡して生贄とか実験材料にしてもらうから」
「いえいえ流石にこちらでもそんなことは滅多にしておりませんが……ではなくて、あの、私はその方に苛められていたわけではありませんわ」
何故か陳列棚にもたれかかっているこの少女は何やら冷静な意見を述べた後、現状をいろいろとをひっくり返すようなことを告げた。
「へ? そうなの? あなたさっき痛いって声上げてなかった? で、すぐそばにこのチンピラがいて」
「髪の毛が棚に引っかかってしまって困っていたところ、その方が取ってくださるとおっしゃって……」
そう言われて彼女の背後を見てみると、確かに木製の陳列棚の柱のささくれだった部分に綺麗な金髪がそのカールした形状も手伝って結構複雑に絡まっている。
だが、そんな物証を見るまでも無く、この少女が嘘をついて男を庇う理由も見当たらないし、どうやら本当に完全な勘違いらしい。
ハルヒは勘違いでこの男を気持ちよく吹っ飛ばしてしまったらしい。
やっちまったぜ感が漂う中、体を時折震わせながらうめき声を上げてのびている男をどうしたものかと眺めていると、
「どうしたのー? ハルヒちゃん」
「敵襲?」
「あっ、秋晴っ! 一体何がありましたの!?」
「いたいた、アディリシアさん、探したよ」
通路の交差点の三方から四人の人間が集まって来た。
ハルヒ達が来たほうからやって来た二人は別行動を取っていたかなめとシャナだが、もう二人はハルヒの知らない顔だった。
しかし、どうやらそれぞれが倒れている男や縦ロールの少女の知り合いらしいことはその行動を見て直ぐに知ることが出来た。
まず、ハルヒから見て正面の方向から倒れている男に心配そうに寄って行ったのは、奇遇なことにこちらも金髪縦ロールの少女。
非常事態というものに事欠かないこのあたりでも、和風な店に金髪縦ロールの少女が二人もいるというのは、これはこれで珍しい状況である。
二人ともデザイン自体は落ち着いた感じの漆黒のドレス姿ではあるのだが、片やフリル大目、片や露出大目なのでインデックスの修道服以上に店内の雰囲気から浮いている。
店の外の大通りこそ色んな格好の人が歩いているものの、何らかの店舗に入れば大抵はその雰囲気に沿う形で、客の服装に統一性や類似性があるものなのだが。
そして、ハルヒから見て右側の通路からやって来て、髪を棚に引っ掛けた少女へ声をかけ、髪をささくれから解く作業を始めたのは黒髪の少年。
こちらの服装も分類上は洋服の範疇に入るものだが、ジーンズにシャツにスニーカーといった余り特筆すべき点のないものである。
顔をみれば右目というより顔の右側殆どを覆い隠す黒い眼帯という個性的なアイテムがあったりするのだが、それも少年の幼さの残る顔つきによって、
本来ならば異様なものとなるであろうその印象を、仮装パーティを思わせるユーモラスなものに変えている。
「何があったの?」
店内の床に大の字で寝そべり半開きの口から出ちゃいけないものが出ている感じの男とその男の体を揺さぶる少女、
棚の柱に顔と手を近づけなんだかごそごそと何かやっている少年とその柱にぴったり背をつけて赤面した顔の直立不動な少女、
というフレイムヘイズの洞察力を以てしてもなんだかよくわからない状況に軽く目をやってからシャナがハルヒに問う。
「えーと実はそのかくかくしかじかで……」
問われたハルヒは珍しく少々意気消沈した感じで、しかし正直にしでかしてしまったことを詳しく説明した。
「ふぅん、まるまるうまうまというわけ、ね。でも、それって助けた後に謝礼金を寄こせーとか言ってくるつもりだったとかなんじゃない?」
倒れている男の顔、髪を金色に染め上げ耳に三つの安全ピンをピアスのように刺した風貌を一瞥して、ハルヒの話を聞いたかなめの意見である。
向こうから通行人にぶつかっておいて慰謝料をせしめるような不良も確かにいないわけではないから、その可能性は否定できない。
「大丈夫ですわよ。この男は見た目こそ粗暴で粗野で……まあ中身も似たようなものですけど、曲がりなりにも従育科の学生ですもの。私が保障いたしますわ」
しかし、その見解は倒れている男のそばでしゃがんでいる少女に即座に否定された。
ということは結局全てはハルヒの勘違いでしたマルという結論になるのだが、その場にいる面々が反応を示したのは別のところであった。
「ええっ、従育科!? メイドさんとか執事を養成するあの?」
「ヴィルヘルミナよりも料理上手だとか?」
「ソーイングセットを持っているなんて似合わないとは思いましたけど、まさか……」
「その人が執事服を着て、爽やかに笑って『お嬢様こちらにどうぞ』とか言ってんのは似合わないって!」
「とうまもメイドさんにしてくれるのー?」
「従育科の生徒って上育科のお嬢様やお坊ちゃまと授業や実習受けるんでしょ? お嬢様がその顔見たら卒倒するんじゃない?」
「髪を黒くして安全ピンは外した方がいいわよ絶対。ああ、でもそうしたらなんだか周りに気づいてもらえなさそう……」
驚きの余り声を上げるもの、信じられないという風に口に手を当てるもの、小首を傾げるもの、かわいそうなものを見る目線を投げかけるもの、
などなど、反応の仕方には微妙に差異があるものの、この男に執事はないだろういうことで皆概ね同じ意見らしい。
「普段考えていることでも、改めて他人の意見として聞くと気の毒に思えてきますわね……」
「はっ! ……ぅああっ……川とか奪衣婆とか……ベタすぎだろ……」
そんな喧騒渦巻く中、なんだかデッドオアアライブなことを搾り出すように呟き、少女に秋晴と呼ばれたチンピラ風の男が目を開いた。
目を覚まし上半身を起こしてそのまま頭を抱えた。悪夢を見ていたかのようなとても苦悩に満ちた覚醒のようだ。でもどこかツッコミっぽい。
「大丈夫ですの?」
「ああ、セルニアか。……これは一体どういう状況なんだ? とりあえず側頭部が激しく痛むんだが」
髪を引っ掛けた少女を助けようとしていたらいきなり意識がフェードアウト。
目を覚ましてみれば自分の周りにはその少女と知り合いの他に、更に加えて少女四人と少年一人というのは確かに意味不明だ。
発言から推察するに、どうやらなぜ自分が気を失ったのかも把握出来ていないらしい。
「ええと、その、ゴメンサナイ。その女の子が苛められてるって勘違いしちゃって……」
流石に今回ばかりは自分が悪いと思ったのか、普段傲岸不遜天上天下唯我独尊を地で行くハルヒも事情を再び説明しつつ素直に頭を下げた。
「……ああ、そうなのか。いや、気にするな。この程度は日常茶飯事だ」
どうやらこの男は割りとデンジャーな日常を送っているらしい。
命に関わるような威力の誤爆なのに、どこか諦めたような悟ったようなという表情で軽く手を振ってドンマイドンマイとボディランゲージで表す。
「全く、正義の味方はいいけど、もっとよく状況を見ないと駄目よ? 勘違いして突っ走って騒ぎを起こすのは一人で十分、というか一人でも迷惑なんだから」
「はーい」
被害者が責めなかった代わり、というわけでもないのだろうが、かなめはいたずらっ子を叱る母親のようにハルヒを諭した。
「それはともかくとして。大っ体、貴方はどれほど女性絡みで問題を起こせば気が済むんですの?」
「いや、少し落ち着け。これに関しては不可抗力というか潔白というか」
「だとしても、ついこの前にも学内学外問わずみだりに女性と関わるなと注意を受けたばかりではありませんか」
先ほどまでの心配そうな表情から一転、形の良い眉を吊り上げてセルニアは秋晴にぐいと詰め寄り捲し立て始めた。
「学園生活内だけでも枚挙に暇がないというのに、あなたは普段どれほどの数の女性に手を出して……」
「あの、つかぬことをお伺いしますけど、そちらの方はいつの間にか女性と仲良くなっていたりすることが多いのでしょうか?」
そこへ、もう一人の金髪縦ロールの少女、黒い眼帯をつけた少年にアディリシアと呼ばれた少女が、
先ほどまで柱に絡み付いていた髪を整えながらセルニアの追求を遮るように割り込んできた。
「ええ、そうですわね。私の見ている前だろうが、私の伺い知らないところであろうが見境なしですわね」
しかし、セルニアの方はは待ってましたといわんばかりの反応で、不機嫌さを隠さない口調で即座に淀みなく答える。
「どこかに消えたと思ったら先輩に異様に慕われていたり、いつの間にか求婚されていたり、節操がなさ過ぎますわ」
「まぁ、求婚!? 一体どのような経緯で?」
「ええ、実は……」
そして秋晴を蚊帳の外において話し始める金髪縦ロール二人。
二人とも格好や佇まいは間違いなく上流階級のそれなのに、その様子は団地の井戸端会議に集う奥様方やファーストフード店で駄弁る女子高生を連想させる。
「ねぇねぇ、来なくていいっていうか来るなって言われたのに自分勝手にトラブルへ首を突っ込んで行ったりとかは?」
そんなある種の閉鎖空間へ、さらに銀髪シスターのインデックスが遠慮も躊躇もなく、寧ろ当然の権利があると主張するかのように入り込んできた。
「それはしょっちゅうですわ。自分のことだと少し嬉しくもありますけど……他の方が対象だと複雑ですわね」
これにはセルニアではなくアディリシアが答えた。先ほどと同じ闖入者によるいきなりの発言であるにもかかわらず、まるで計っていたかのような極々自然な流れで。
「そうだよね。少し寂しいんだけど、でも、そういうところがらしいなとか思っちゃうから嬉しくなっちゃったりするんだよね」
「ええ、そうですわね。ぼろぼろになって帰ってきてもきつく言えませんし」
アディリシアはしみじみと悩ましげに頬に手を当て、ため息をつき憂いの表情で言葉を紡ぐ。
「あとあとそれと、不幸な事故なんだー、とか言って女の人の裸見たり触っちゃいけないところ触ったり」
ひとしきりアディリシアの発言にうなずいた後、急に思い出しましたという感じでインデックスはさらに言葉を続ける。
「なぜご存知なんですの!?」
今度はセルニアが過剰ともいえるリアクションで反応した。
結果的に男二人どころか、かなめ、ハルヒ、シャナの同性三人すらもほっぽって熱心に話し始めた金髪縦ロール二人に銀髪ロング一人。
時折、ですよねー、とか、あるある、とかの相槌が聞こえてくる辺り、どうやら誰が何を言っても肯定しかされないという感じらしい。
しばらくして、会話が日本語から英語になり更にヒートアップして矢庭に収まったところで、金髪二人が同時に男二人のほうへ振り向いた。
そしてそのまま、所在無げに、しかし無意識に並び立っていた男二人に、
「「予定変更ですわ。今日一日、バッチリ付き合って貰いますわよ!」」
と綺麗な声の二重奏で宣戦布告というか、死刑宣告という感じで言い放った。
「待て! この店だけ付き合えって言ってなかったか!」
「えぇっ! 僕、穂波の課題があるんだけど……」
「「問答無用!!」」
男達は往生際悪く喚いたり泣き言を訴えたりしたが、縦ロールの少女達はまたもや仕込んでいたかのような二重奏でそれを一喝し、
肉食動物のような無駄のない華麗な動きでがしっとその腕を掴んだ、というか捕まえた。
「まずはゲームセンターに行きますわよ。私の華麗な舞を褒め称えるがいいですわ!」
「お昼はらあめんを食べに行きましょう。勿論奢りですわよ」
そして状況を飲み込み切れていないままの男達を引っ張って去っていった。
さて、売られる子牛のように縦ロール二人組に引きずられていった男達を見送ったあとは、ファッションショーの再開である。まだ何も始まってはいなかったのだけど。
それなりの広さを持つこの服屋には試着室が数室備えられており、それらは客が商品を持ったままうろうろしなくてすむよう店内にばらばらに配置されている。
色々と引っ張り出したり戻したりを繰り返したハルヒは淡い色合いの着物や鮮やかな色の帯、大きめのリボンなどを三セットぐらい見繕ってインデックスと試着室の一つに入った。
七五三の時とかに大人が子供に服を着せるシチュエーションを想定しているのか、部屋は割と広めで二人が入ってもそれほど窮屈ではない。
「さーてと、じゃあインデックスちゃんお着替えしましょうねー。ほら脱いで脱いで」
「ん、わかったんだよ」
「へぇ、それってそんな作りになっているんだ……む、やっぱりインデックスちゃんお肌綺麗ね、真っ白でつるつる〜」
「ひゃうん! う〜ん、でも、その、なんていうかこの辺りがもう少し……」
「大丈夫よ。インデックスちゃん沢山食べるんだから、すぐみくるちゃんみたくボンキュッボンになるわよ」
「みくるもたくさん食べるの? あれ? でもゆきは沢山食べていたけど……」
「……インデックスちゃん。貧乳はステータスよ、希少価値よ」
「なになに、その慈しむような目は! 目をそらさないで! 大体はるひに言われても嫌味にしか聞こえないかも!」
「えーと、ある偉い人は、『胸が小さいのがいいのではない、小さい胸を気にするのがいいのだぁー』と言ったそうよ」
「それ貶してるのか褒めてるのかわかりづらいよ! でもこの場合は多分前者!」
「うーん、じゃあ、ほら、平行世界とか。案外巨乳でお嬢様でメイドさんに傅かれていたりとか……」
「そして最早慰めにもなってない!? なんでか知らないけどそこはかとなくトラブルの匂いがするし!」
とまあ不毛な会話をしたりしつつも、これを着てあれを脱ぎ、それを脱がせてどれを着せようなんてことを繰り返した後、ハルヒ達はかなめ、シャナの両名と合流した。
ひとまずは第一回お披露目タイムである。
「へっへーん、どうかしら?」
「どうかな?」
「うんうんかわいいんじゃない」
「とても綺麗」
ハルヒがインデックスに着せたのは、光沢がある淡い紫色の生地の着物。さらにレモン色の帯を締め、頭には桃色の髪留めを着けている。
抜けるように白い肌の色も相まって、全体的に落ち着いたというか、儚げな雰囲気がある。蛍の浮かぶ川沿いに佇めば、さぞかし幻想的な絵になるだろう。
因みに普段の修道服はしわにならないよう綺麗にたたんでハルヒが持っている。
一方、
「かなめちゃんも中々やるわね」
「そっちの服も着てみたいかも」
「素材がいいもんね。可愛い子は何を着せても可愛いものよ」
「少し動きづらいけど、素敵」
かなめが選んだシャナの衣装は、濃い紺色に蝶々の模様が入った生地で作られた着物である。帯は紅で、髪は頭の上のほうで二つに縛ってある。
インデックスと対照的にこちらは活発とか元気一杯とかの印象が強い。お祭りの縁日で屋台巡りをするのが似合いそうな、そんないでたちである。
こちらもかなめがシャナの服を預かっている。
「うーん、やっぱ勿体無いわね」
華やかな格好をした二人をじっくりと眺めた後、ハルヒはぽつりと嘆くように呟いた。
「ふぇ?」
「何が?」
「勿体無いって?」
「だって、シャナちゃんは坂井のお母さんに服を選んでもらえるからまだいいとしても、インデックスちゃんは保護者が上条だものね。
全く、こんなに可愛い子が年中無休四六時中そばにいるのにお洒落させてあげないなんて、あたし的には覗き以上に重罪だわ」
実際は、このシスターが上条家のエンゲル係数を上げまくっているので、そんな余裕などそもそもないのだが、ハルヒの知るところではない。
「今日はこのお店にある服片っ端から試着していきましょ。特にインデックスちゃん、コスプレはメディアミックスの重要要素なんだからね?」
なんだかいろんな意味で訳の分からないことを付け加えて、お店にとってはなんとも迷惑なことを宣言した。
そういうわけでハルヒ提案の、『結果は見てからのお楽しみ形式』は結局最初のみで、それ以降は四人でまとまって店内を物色し、シャナとインデックスだけではなく、勿論ハルヒとかなめも試着を大いに楽しんだ。
色とりどりで模様も様々な着物に浴衣、更にかんざしなんかの小物、アクセサリー類も見つけたり見せ合ったりして色々試したし、
少しはしゃいでお祭りに着るような法被に甚平にねじり鉢巻、大きく血迷って十二単に手を出してみたりもした。
そんなこんなで散々和風なファッションショーを満喫した後、インデックスが購入することに決めたのは草木染の手拭。
これだけたっぷりとかき回しておいてお買い上げはそれだけですかコノヤロウという、店員の呪詛が聞こえてきそうではある。
だが、これは決してハルヒやかなめの見立てが気に入らなかったからというわけではないし、また予算の関係というわけでもない。
どうやら先ほどの縦ロール達との会話において思うところがあったらしく、服に関してはまた別の機会、上条と一緒に出かけたときにでもねだってみようとか考えたらしい。
そしてもう一人の等身大着せ替え人形ことシャナは、
「これ、なんていうのかな、気が引き締まる感じがする」
と女の子向けの着せ替え人形にはまず用意されていないであろう格好、赤い着物に袴という剣客のような服装に琴線が触れるものがあったらしく、
最後に試着したこれらを購入することに決めた。因みに少しはしゃいだハルヒのチョイスである。
「そうそう、ここ、着たままお金払えるみたいなんだけど。シャナちゃん、どうする?」
持って来ていることをすっかり忘れていて、先ほど半ば慌てるようにして取り出したデジカメで写真を撮りつつ、ハルヒがシャナに訊ねた。
少々古風な雰囲気の店ではあるが、見えないところに、そして見えないサイズで学園都市製の技術が仕込まれている。
と言ってもそんなに大したものではなく、極々小さな電子タグが付いていると思えばいい。
レジ付近のゲート(とは言っても空港にあるような目に見えてそこにあるというものではない)を通ることによって、機械がタグから製品情報と値段を読み取るので、
商品を手に持っていようが着ていようが触手で絡めとっていようが、それで迅速かつ正確に会計を済ませることが出来るのだ。
更に、タグの存在を把握するセンサーが店内全てに張り巡らされており、ゲートを通る以外の形で店内からタグの反応が消えると、
例えば、物理的な手段でタグを破壊したり、空間移動で商品を店から外へ持ち出したりすると、異常を報せるという機能も兼ね備えている。
「着替えてから支払うことにする」
しかしシャナはそのような仕組みとは関係なしに商品を普通に持ち出すことにしたらしい。
そう答えて、今の格好に着替えたときにハルヒがうなじの辺りで結んだ黒髪を揺らしつつ、試着室のあるほうへ向かった。
「インデックスちゃんのお買い物、済んだわよ」
入れ替わりにインデックスの支払いに付き添っていたかなめが戻ってきた。
「あ、おかえり、かなめちゃん」
そしてハルヒは直ぐに修道女の不在に気づく。
「インデックスちゃんは?」
「入り口のところで偶々会ったお友達とお話してるわよ」
「へぇ、中等部の子?」
「ううん、私達と同じぐらいの高等部の子だったと思うけど。胸が大きくて眼鏡の子」
「む、ちょっと見てみたいかも」
あわよくばその娘にメイド服とか着てもらいたい、とかハルヒが考えたかどうかは定かではない。
「ところで、次どうする?」
「そうねぇ、適当に面白そうなお店でも覗いてみて、お昼は少し早めに……あら?」
ハルヒはかなめの問いかけに思考を巡らせつつ、何となくシャナが向かった方に目を向けた。
その視線が行き着く先には試着室があったのだが、シャナはその手前で元々着ていた服を抱えたまま立ち尽くしている。
「どうしたのシャナちゃん? 着替えないの?」
その考えあぐねているような様子が少しばかり気になったので、ハルヒとかなめはシャナに近づき声をかけた。
「ここに入ろうとしたんだけど、目の前で女の人が男の人を引きずってここに入って……今、中で何かやっているみたい」
後ろに振り向いてそう説明し、訳が分からないというように可愛く首を傾げるシャナ。
その発言にハルヒとかなめは顔を見合わせて、アイコンタクトをとる。
そして無言でシャナの両脇を通って、ぴたっと試着室の壁に近寄り耳をあてた。
その中から聞こえてきたのは怯え戸惑う感じの男の声と、なんだかいけない気分にさせられる妖艶な女の声。
「えーと、乙姫さん。流石にこんなところでというのは、いささかヤンチャが過ぎませんか? お外でするより余計危険ですよ?」
「太郎様がいけないのですわ。私とデート中だというのに他の女の方、それも同じクラスの方に二度も……二度も目を向けるだなんて……」
「いやでもね、あれは反則だよ? クラスではガードが固い感じで近寄りがたい雰囲気の子がうっかり着物の衿を広げちゃって慌てているのだとか、
普段つんと澄ましてお高くとまっている風のお嬢様がはにかむ様な笑顔を浮かべているのだとかは、アタックチャーンスって感じでつい見ちゃうって」
「お二方ともデート中だったのですよ? 琴吹さまは井上さまと、メイザースさまは伊庭さまと」
「いや、だから声はかけていないだろ? 流石に現在進行形のデートの邪魔はしないって」
「そ・れ・は、デート中でなければ声をかけていたということでございましょうか?」
「あの、だから、乙姫さん眼が怖いです、いやいつもと変わらず魅力的な瞳ですけどそれはまるで人間の奥底に眠る本能の本能による本能のためのいやあぁぁぁ……」
何だか支離滅裂に声が消えていったが、どうやら始まったらしい。衣擦れの音とか描写が憚られるような湿っぽい声とかが聞こえてきたし。
その臨場感たっぷりの聴覚情報に顔を真っ赤にしつつも、壁に耳ありな体制のままのハルヒとかなめ。
彼女達の名誉のために言っておくと、決して出歯亀趣味があるわけではない、ただ思考がフリーズもしくはオーバーヒートしているだけである。その証拠に、
「この人たち何やってるの?」
「「ふぇ!?」」
純粋無垢な瞳をした少女の真下からの問いかけによって現実世界に戻ってきた。自分より背の高い二人に倣いシャナも壁に耳をあて、その位置その体勢で目だけを二人に向けている。
彼女の保護者たる紅世の魔人がこの場にいれば、このような行動は絶対に許さないだろう。
この状況を彼女の教育係のメイドさんが見たら、その戦技無双の技術を以てこの場から即座に引き剥がしていることだろう。
「何かの準備運動? 呼吸が激しくなってきているみたいだけど」
「え、えーとそれは……」
「服を着るためとかじゃないよね? お店の服は持ってなかったと思うけど」
「寧ろ脱ぐためというか……」
「また上達してますね、だって。何かの練習?」
同じクラスであるハルヒも知っていることだが、シャナは賢い生徒だ。それはフレイムヘイズとしての教育の賜物なのだが、由来はともかく、学業はすこぶる優秀だ。
しかし、恐ろしく無知なことや備わっていない常識も結構多い。小さい子供の遊びだとか芸能人の話題、そしてこのような状況を理解する思考回路もまたしかりである。
ハルヒとかなめは知らないことだが、実を言えば、『このような状況』を考えるのに不可欠な知識である、子供の作り方については、最近坂井千草を始めとする大人の人たちからの教育を受けている。
それでも、今この場で行われていることとその知識を結びつけるという発想は微塵もないらしい。
未だ俗世のけがれに侵されていない子供のみが持ちうる、純粋な輝きを湛えた双眸が二人を射抜く。
「ねぇハルヒちゃん、ここ、着たまま買えるんだったわよね!?」
「ええ、そうよ! そうだシャナちゃん、このままお金払っちゃおう!? 折角こんなに可愛いんだから今日はこのまま過ごすのも悪くないわよ!!」
「そうよ、そうよ! 萌えと燃えの混合爆薬って感じで素敵で無敵だし!」
この輝きはこんなところでこんな形で自分達が奪ってはいけないと判断し、中で行われている行為の意味を説明するという選択肢を放棄した二人が選んだ解決手段はこの場からの逃走だった。
「え、いいけど……?」
目を合わせながらどこか必死な雰囲気で提案してくる二人の剣幕に流石の炎髪灼眼の討ち手もたじろがざるを得ない。
「じゃあ行こう、行きましょう! すぐに行きましょう!」
「ああ、お洋服はあたしが持ってあげるから!」
そして宇宙人捕獲の写真っぽい感じで、急いで慌ててシャナを薄い壁一枚隔てた濡れ場から引き離し、レジに向かったハルヒとかなめ。
ナニをヤッているのか理解できる自分は汚れてしまったのだろうかと少し思い悩むのはまた後日のことだ。
Cast
千鳥かなめ@フルメタル・パニック!
涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒシリーズ
インデックス@とある魔術の禁書目録
シャナ@灼眼のシャナ
日野秋晴、セルニア=伊織=フレイムハート@れでぃ×ばと!
伊庭いつき、アディリシア・レン・メイザース@レンタルマギカ
浦島太郎、竜宮乙姫@オオカミさんとシリーズ
予定を軽くぶっちぎりましたが、カルテット中編です。
最初はれでぃ×ばと!組とレンタルマギカ組の状況説明を入れるつもりでしたが、余りにも冗長になったので省きました。
カルテットの後編は、いつになったら投下できるかは全くの未定ですが、それが終わったら、省いた分の補完も書きたいと考えています。
さり気に私のssでは、長門さん、心葉君、琴吹さん、いつき君、アディリシアさん、浦島さん、乙姫さんがクラスメイト(という設定)です。
今回は書くタイミングがありませんでしたが、穂波さん、おおかみさん、亮士君、りんごさんも同じクラス(という設定)です。
なぜかこんな風にしたかと言えば、ガラスハート(もしくは性癖被誤解者)、怖がり、女たらし、視線恐怖症のヘタレ四人衆とかネタに使えんじゃね?
その様子を観察する長門さんとか面白いんじゃね? ということを考えたからです。
因みに設定云々については
>>493の主張を繰り返すのみ。余力とネタがあればこれについても書くつもりです。
そろそろ気づいた方も居られるでしょうが、見たとおり、オチが逃げに走っています。
書きたいネタを思いついてから見切り発車的に書き始めているので、このようなチグハグな有様になります。
ぶっちゃけ突っ込みどころが沢山あるという自覚もありますが、今の私(始めて五ヶ月ぐらい?)ではこれが全力全開っぽいです。
最後にこのような未熟者の文章にお付き合いいただきましたことに、厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
追伸:初めて連投規制に引っかかりました。
いつの間にか続きが来とるー。乙です。
GJ
乙姫さんもう少し場所を………
それにしても、タグの設定の下りは見事だな〜と関心しますはw
遅ればせながら乙です!後編にも期待。
保守
GJ
続きをwktkして待ってますぜ!!
GJ
こういう日常というかほのぼのというかはこのスレの醍醐味だね。
つかバトル系の話が少ないよな。需要ないのか書き手がいないのか。俺?文才ないしorz
こんなのが見たいみたいなリクエストはありなのかな?
キャラも多いし、
「スーパーラノベ大戦」も出来そうだな(笑)
昔あったよ
あったのかよ?!(笑)
電撃文庫でそれっぽいの出すみたい電撃学園ってやつ、詳細未定だが。
バトル系のネタなら、エターナルひめひめvs小崎摩津方in木村圭子の
のっとられ少女同士対決なんてのを考えてみたが、虚軸はともかく魔術の知識がないので
どうしようもない。
どっちみち後編終わらせないことには次を始めにくいのだけど。
>>609 ラノベ「作家」でバトルロワイヤルとかもあったぞ。
バトル系の話はどうしても「○○が××に負けるわけが無い」とか
そういう議論を誘発するからこういうスレじゃやりにくい。
結構前に最大トーナメント的なリレーがあったけどグダグダのまま終わったしな。
この学校に科学と魔術の超融合な品物、
アンチ主人公補正をやったら
どうなるやら。
禁書目録の上条にも効きます。
脇役が活躍するだけじゃね?
「絶対に反応してはいけないライトノベル学園」08年7月27日
午後5時40分。罰ゲーム開始から9時間40分。本日の宿、宙の湯の部屋に入った上条当麻と草壁桜は、しばしの休息の
時を得ていた。ここまで罰の連続だったのでようやくの安らぎである。
二人にだんだんと笑顔が戻り、少しずつ会話も出てくる。とそこへ突然、
「失礼いたします」
仲居さんがやってきた。二人はそちらを向き、固まった。だっててきぱきと荷物を運んで来たその人、仲居さんの衣装の
上から白のメイドエプロンとフリルカチューシャをつけてるんだもの。違和感この上ない。
「お客様用の浴衣をご用意に参りました」
その顔は真面目さを物語り、その目は冷たさを感じさせた。上条は、同学年(かつ苦労人仲間)の日野秋晴に、
目から冷凍みかんビームを出せる、腕は確かな女教師の話を聞いたことを思い出した。
(まさかな……その人冗談が通じないタイプの人らしいし、こんな馬鹿なことに手を貸すわけないか)
「サイズがMサイズとLサイズの二種類ございます。草壁様はどちらのサイズがよろしいですか?」
「そうですね……Mサイズで」
「かしこまりました。……駄フラグゲッター様は?」
「…………」
「駄フラグゲッター様は、どちらのサイズがよろしいですか?」
「…………ンフフフフフ……」噴出さずに入られなかった。
「上条、草壁、アウト」
冷凍みかんのメイド仲居さんが帰ったあと、とりあえず浴衣に着替えることにした二人。しかし二人とも浴衣を着たこと
などほとんどなかったので悪戦苦闘。とりあえず一人がもう一人を手伝うことに。
「よし、これでいいと思います」
まずは上条が浴衣を着終えた。
「じゃあ次は俺が手伝うよ」
こんどは上条が手伝う番である。桜の後ろに回り、帯を占めるのを手伝う…………
桜の浴衣にのみ、バックプリントで「終わる世界 終わらない十二歳 〜草壁桜の終末〜」と書いてあった。
「上条、アウト」
「何だよこれ……」
泣きそうになる上条のところに、小学生くらいでほっそい体つきをしたお仕置き人がやってきた。
その人物は上条に大量のプリントを渡して去っていった。
そのプリントの一番上には、「上条ちゃん専用宿題プリント・終わったら私のところに提出ですよー」とあった。
「………………」
上条の口に苦笑が浮かんだ。
プリントが2倍になった。
罰ゲーム作戦本部の動きが慌ただしくなっていた。これから「入浴」の時間に入るのだが、この時間は最も多くのトラップ
を仕掛けている。仕掛け人側にとっては山場のひとつと言えるシーンである。
「二人とも、そろそろ温泉に入ろうか」
罰ゲーム進行役の平賀才人がそんな言葉と共に部屋にやってきたのは午後6時、罰ゲーム開始から10時間が経過したとき
だった。その言葉に、不審の目を向ける二人。
「何だ、入りたくないのか?」
「いや、入りたいですけど」
桜が答える。上条もうなずく。
「じゃあ、5分立ったら部屋を出て温泉へ行ってくれ。俺は先に行って用意をしておくから」
そういって才人は出て行った。
「あやしい、ですね」
「でも行くしかないだろ。温泉はいりたいのは事実だし。温泉入ってるときぐらいはゆっくりさせてほしいんだけど」
5分後。時間になったので部屋を出る二人。まず1階へ行くため階段へ向かう。階段に付くと、1階から二人連れが上がってきた。
「ふ~、景色のいい温泉だったな」
片方は浴衣を着て、メガネをかけた上条と同年代の少年。
【そうですねぇ……気持ち良かったです】
もう片方は浴衣を着て、頭に黒いリボンをつけた骸骨(声を出せないようで、首から提げたノートに言葉を書いている)。
親しげに腕を組んでいる。少年は微笑を浮かべ、骸骨も機嫌がよさそうだ(表情はないが雰囲気で)。
そして二人(?)は上条と桜に気づいた。この間上条と桜はただ突っ立ってこの二人連れを凝視していた。あまりにも説明
の付かない出来事である。『骸骨がリボンつけて浴衣着て温泉入って少年と腕を組みながら親しげに語り合う』なんて。
「どうか、しましたか?」
少年がこちらに声をかけてきた。少し強めの声なのは、顔をじろじろ見ていたからか。
「ああ、あの、お二人ともこの旅館に泊まってるんですよね」
「そうです。そこの部屋です」彼が指差した部屋は上条と桜の隣の部屋だった。
「ああ、そうなんですか。じゃあお隣さんですね。あの、僕は草壁桜っていいます」
「上条当麻です。あの、お二人はこの学園の生徒で……?
「ええ。俺はソリス・アレクサンドロ。魔術科の2年です」
【わたしはマシロ・アナスタシアです。よろしく、トウマさんとサクラさん】
「女性なんですか! あの、失礼ですが、お二人は友人で……?」
桜の問いに、二人の声が揃った。
「【恋人です】」
何の照れも気負いもなく自然に放たれた一言。それゆえに、二人の思いの強さが感じられた。
「では、これで」ソリスとマシロは部屋に入っていった。
「上条、草壁、アウト」
尻をシバかれたあとも、上条と桜は二人の部屋のドアを見つめていた。
「いいなぁ……ああいう関係を……静希ちゃんと……」
「いいなぁ……ああいう関係を……まともな女性いねーよ周りに……! 不幸だ……」
このライトノベル学園では、人間でないほど、人間らしい純愛ができるようである。
1階へ降りた二人は、廊下の奥にある大浴場へと向かう。手前が男風呂、奥が女風呂である。長い廊下を進み、
さて男湯へ入ろうとすると、
「〜〜〜〜〜〜♪」
鼻歌と共に、隣の女湯から、極上のプロポーションの女性が出てきた。一糸纏わぬ姿で。ごく普通に。
「「!!!???」」
衝撃に二人が行動停止していると、
「ああ! もうお姉ちゃん、そんなことしないって約束したでしょう!」
「あら早苗さん」
「いくらなんでも服を着るのを忘れないで下さい!」
メイド服を着た、その女性を若干幼くしたような女性が女湯から飛び出し、ものすごい勢いで全裸の女性を女湯へ
引き戻した。この間10秒ほど。
「上条、草壁、思春期的にアウト」
「おいちょっと待てこれまずいだろ!」
「ていうか思春期的にって何ですか! 男の子ならアレを見たらこちんこちんになっちゃうのがむしろ当然で『草壁、発言が
アウト』『バシッ!』あぁーーっ!!」
実はこれは仕掛けではなく、仕掛け側も想定外のアクシデントだった。この女性二人――四季鏡姉妹――は本来別の仕掛け
で参加してもらう予定で、今は休み時間だったのだが、こんなことを仕出かしてくれるとはさすがに予想できなかった。
この騒動の結果、予定されていた二人の出番は全カットされることになるのだが、それは別の話。
ようやく脱衣所に到着した二人。才人と合流し、早速浴衣を脱いでいると、
『ガチャ』
脱衣所のトイレのドアが開き、バスタオル一丁の坂井悠二が出てきた。偶然この旅館に来ていたらしい。そして、
「プリンス……」
聞きなれぬ単語にそちらのほうを見ると、悠二が何かスプレーを頭に噴射していた。
「さっきシャナに思いっきり毟られたからなぁ」
どうやら高校一年生にして育毛剤を使っているようである。上条と桜が目を離せないでいるうちに悠二は育毛を終え、
二人の隣にやってくると浴衣に着替え始めた。そしてちゃっちゃと着替えを終えて出て行った。
(仕掛けはあれだけだったのかな?)そう桜が考えながら脱ぐのを再開しようとすると、悠二が戻ってきた。
「あのすみませんが、洗面所の前にあるスプレー、忘れちゃったんで」
「ああ、じゃあ僕が取ってきますよ」
親切にも取りにいく桜。洗面所においてあるスプレーを手に取った。アフロのおっさんが踊っているイラストが
まず目に入った。そしてその横に、金文字で『PRINSU MOSA毛』と書いてあった。
「………………クッ……」思わず笑ってしまった。
「草壁、アウト」
「なにこの『プリンス モサゲ』って商品名は!! こんなの絶対笑うって!『バシッ!』痛ったい痛い痛い!!」
パンツを脱ごうとする桜。すると才人がそれを止めた。テレビだから裸はだめだという。そして、
「テレビ用の水着用意してるから。おーい、草壁」
呼びかけに応じて入ってきたのは、水着を着て、頬を朱に染めた、やたら艶のある少年だった。桜のクラスメイトの西田だ。
突然の登場に目が点になる桜。そしておずおずと自分の着ている水着を脱ぎだした。驚く二人だったが、西田はちゃんと
下にもう一枚水着を着ていた。そしてその水着を桜に渡す。
才人「桜、それを着て」
桜 「わざわざ着てこなくても……って西田、何で顔真っ赤にして下向いてるの!? なんか態度がおかしいよ!?」
「草壁、アウト」
「次、上条」
才人の呼びかけで入ってきたのは、もっとも有名な副会長、佐山・御言。それを見て床にへたり込む上条。そんな上条の前
でさっと水着を脱ぐ佐山。その下には、何も着ていなかった。つまり上条の目の前に「ちょっブブブブブ」(上条)
「上条、草壁、アウト」
「なんで下に履いてないんだよ! 何で直なんだよ! それおかしいだろ……」
尻をシバかれた上条がそうつぶやくと同時、脱いだはずの水着を着なおしていた佐山がもう一回脱いだ。再び佐山の股間が
「上条、アウト」
ようやく水着に着替え終わり、温泉に入浴できた二人。せっかくの温泉なのにいつ仕掛けが来るかとびくびくしながらの
入浴となった。その為全くリラックスできなかった。そのくせこういうときに限って仕掛けは来ない。
ひょっとしたらこの罰ゲームにスタッフはちゃんといるのかもしれない。それはもう完全無欠に面白い作品を作れる人物で、
強いものも弱いものも、お金持ちのキャラも貧乏なキャラも、ただ平等にネタにするだけで、決してどちらか一方を
えこひいきして人気を下げるなんてことはしないのだ。なんて頭のいいスタッフなんだろう。死んじゃえ。
それでも二人はしばらく温泉に浸かっていた。そして満足したのか、ゆっくりあがっていった。
「下着がないな……」
脱衣所に戻ると、タオル一丁で自分の下着を探している風祭灯一郎と出くわした。彼は棚を確認し、
「僕の下着……新品なのに……」
男性とは思えぬ白い肌の、無駄な肉の全くない体をぐるぐると動かしながら探していた。
「上条、草壁、アウト」
浴衣を着なおす二人。まず上条が先に着替え終えた。一息ついたところで、自分の着替えが入っていた棚の奥に白い塊が
見えたので取り出してみた。広げてみると、それは男性用の下着。左腰の部分に『大吉』とマジックペンで書かれている。
かみじょうは かざまつりとういちろう(ほんみょう:だいきち)のしたぎを はっけんした!
おまけに それは てぃーばっく だった!
「ブーップハハハハハハハハハハハ!」
「上条、アウト」
一方桜も着替えようと籠を見る。と、浴衣が無くなっている。そして代わりに入っていたのは、いくつかの般若の面。修学
旅行で一回着たから知っている。びんかん侍の衣装である。びんかん侍とは、顔・股間・尻・両肩計5つの般若の面以外は
一切身に纏わない、非常にハイセンスなヒーローのことである。
「上条さん、僕こんなんもって来てましたっけ?」
数分後、般若の面のみ身に纏い、抜き身の二刀流を引っさげる、非常にアグレッシブなヒーローが脱衣場に顕現した。
非常に長い着替えを終え、ようやく外へ出た二人。部屋へ戻ろうとして、
「「あ」」
西条玉藻とばったり出会った。
「あ玉藻ちゃん! はっ! い、いや違うんだよ、この格好は……、あれ?」
彼女はじいと桜を凝視している。まるでこちらの声が聞こえていないかのように。
「『サクラクン・オブ・ジョイトイ』……!」
「え、さく……何? ってちょ!」
ごく自然にナイフを取り出し、たと思ったときには桜に跳びかかり、押し倒し、
「ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
年下の女の子に押し倒された少年の叫びとしては真に不似合いな叫びが響き渡ることとなった。
「草壁、アウト」
「せんぱい――ごめん、なさぁーい……」抱きついてくる。
「これほど嬉しくない『人生で一度は聴きたい言葉』は無いよ……!」声が震えている。
荒れ狂う少女をなだめ落ち着かせ、死のふちから奇跡的に生還した桜の第一声がこれだった。
話を聞くと、どうやらこのライトノベル学園内で、かなりの範囲に広がっている噂があるらしい。箇条書きでまとめると、
・この学園には『サクラクン・オブ・ジョイトイ』という『死神』がいるらしい。
・この噂は、男子は知らない。女の子の間だけで広がっている噂である。
・『サクラクン・オブ・ジョイトイ』は、その人の一番美しい時を12歳と勝手に決めて殺しに来る、らしい。
・もしその人が12歳でないのなら、薬で無理やり12歳にしてから殺す、らしい。
・『サクラクン・オブ・ジョイトイ』は月に一回現れる、らしい。
上条「なんかいろんな噂が混じってるように感じるのは俺だけか?」
頼み込んで普通の浴衣に戻してもらい、温泉で回復した体力を消耗しつくし、二人は部屋へ戻った。
「ズズーッ、ふう…………。……あ、ども」
部屋には普通に覆面レスラーがいた。そして普通にお茶を飲んでた。
「上条、草壁、アウト」
「何で覆面レスラーが普通にいるんだよ! どうなってんだよこの旅館は!」
「いやごめん上条、驚かせちゃったかな」
覆面レスラーがマスクを取った。その下にあったのは、おとなしく、優しそうな顔。世古口司だ。
「あ、世古口か。……そういやお前にはバレンタインでインデックスが迷惑かけたそうで」
「いや別に大丈夫だよ。誰かに教えるっていうのも楽しいし。」
「お菓子作りが趣味なんですか。……ドクロちゃんにも今度教えてもらえますか?」
存外に話が弾んだ。この後もしばらく話は続いた。数少ない、罰と関係ないフリートークとなった。
CAST
上条当麻@とある魔術の禁書目録
草壁桜@撲殺天使ドクロちゃん
平賀才人@ゼロの使い魔
ソリス・アレクサンドロ@ねくろま。
マシロ・アナスタシア@ねくろま。
四季鏡早苗@れでぃ×ばと!
四季鏡沙織@れでぃ×ばと!
坂井悠二@灼眼のシャナ
西田@撲殺天使ドクロちゃん
佐山・御言@終わりのクロニクル
風祭灯一郎@れでぃ×ばと!
西条玉藻@戯言シリーズ
世古口司@半分の月がのぼる空
日付を見ればほぼ半年振りとなる続きです。まさかスレが変わる前にもう一作出せるとは思いませんでした。
中途半端ですが今回はここまでです。
相も変わらず面白い
GJ
……ってか、途中で桜庭一樹のパロ入ってるよね?
GJ!
途中にキーリのパロが入ってるのが凶悪
待っていました、GJ
やっぱり巧い人の書く文は違う……
面白かった!
こんなに沢山のシリーズのキャラ出してよく書けるなあ……
キーリと司がマジ予想外だった。GJww
>このライトノベル学園では、人間でないほど、人間らしい純愛ができるようである。
ちょwこの一文でマジ吹いたww
GJ! 続き待ってる。
ところで、サクラクン・オブ・ジョイトイの噂の一つはぬらりひょんの孫ネタ
ではないか?
「『課題は静物画』ということでしたよね?」
慇懃な口調で仲丸由紀彦言う
「ううむ…」
「『花、もしくは果物の類であれば題材は自由に選んでいい』ギトー先生はそう
おっしゃられたはずですが?」
柔らかな口調で退路を塞ぐ“頭取”こと桐木リスト
「た、確かにそうだが…」
「じゃあ問題ありませんね、間違いなく“彼女”は植物ですから」
満面の笑みで止めを刺す神谷大作
「うぐう…」
遂に白旗を掲げる魔法教師兼美術教師の疾風のギトー
主観的かつ独善的という芸術家にありがちな性格の持ち主であるギトーは
理路整然とした攻めに弱かった
「という訳でモデルのバイトをしておるのじゃ」
「お前さんも大変だな」
カメラ目線でポーズをとるオシリスにしみじみと語りかける南雲慶一郎
「にしてもヒッシャムの旦那ってそんなに生活苦しいのか?ここの給料は余所に比べても
けっこういいはずなんだが」
「あの阿呆は専門分野以外では完璧駄目人間でな、毎度収入の全てを研究に注ぎ込んで
気がつけば妾の稼ぎがなければ毎日の食事にも事欠く有様じゃ」
「そいつはまた何というかご愁傷様だな」
「しかしこのうえまだ研究の必要があるのか?」
真顔で問い掛ける相良宗助はオシリスを直視しないよう微妙に視線をずらしている
なぜかというと現在オシリスは通常体を覆っている装甲を全て外した常態
つまりオールヌードなのだった
「現状でも貴女の戦闘力は単体で完全装備の機械化歩兵一個大隊に匹敵すると思うが」
植物とはいえ全裸の美女を前にしてあくまでそこに拘る宗助
「教授に言わせると妾はまだまだ未完成らしい」
こちらも仕事と割り切っているのか生徒達の熱視線を浴びながら平然としているオシリス
あるいは視られることに快感を感じているのかもしれない
「最終的には惑星規模の環境改造能力を発揮させる予定だと言っておった」
慶一郎の脳内に映画「2010年」のラストシーンのごとく
原始の樹海にそびえ立つ巨大オシリスのイメージ映像が浮かび上がる
否定しきれないリアリティがあった
「これは安全保障理事会に諮った方が…最悪事故にみせかけて抹殺も……」
「こらこら気持ちは分からんでもないがちょっと待て」
ドンドン怖い考えになっていく宗助にやんわりと突っ込みを入れる慶一郎
何気にいいコンビである
「いやあ美術の授業がこんなに楽しいものだとは知らなかったよ!」
声を弾ませる青銅のギーシュ
「全く自らの不明に恥じ入るばかりだね!」
負けず劣らずテンション高い風上のマリコルヌ
二人は顔面の筋肉を力一杯緩ませながら眼光だけは鷹のように鋭いというなんとも微妙な
表情でオシリスの艶姿をスケッチブックに描写していく
その力の入り具合
特に一部の書き込みの精緻さは病的といっていい
主に胸とか胸とか胸とか
「しかし…まだ足りない!」
「そう、真の芸術に到達するにはいま一歩…」
ギーシュとマリコルヌの血を吐くような呟き
しなやかな肢体を晒すオシリスの公共の電波に乗せられない部分は
往年の松本アニメのようにしっかりと髪の毛でガードされていたのだった
「幸いここは屋外」
「戦略大作戦」のカール・オットー・アルバーティーのような笑みを浮かべて
袖口から割り箸サイズの杖を引っ張り出すマリコルヌ
「突然の風で髪が巻き上げられるかもしれない」
「それは素晴しい!ところで彼女は椅子の上でポーズをとっている」
「1941」のティム・マティソンそっくりに笑い襟の裏から
爪楊枝大の杖を取り出すギーシュ
「脆くなっていた椅子の脚が折れて転倒してしまうかもしれない」
「ディ・モールト・ベネ!」
顔を見合わせ頷いた二人が小声で呪文を唱えようとしたそのとき
グロッグの銃口がマリコルヌの後頭部に押し付けられる
「猥褻行為を目的とした魔法の使用は校則で禁じられている」
檜の厚板を貫通する指がギーシュの首を掴む
「エロスはほどほどにな」
続かない
GJです
折角だからキャスト(出典)と句読点はお願いしたい
またこのパターンですかしかし今回は続かないと言いつつもちゃんとおちているじゃないですか
と心の中でつっこみつつGJ
そしてさりげなく挿絵までやってのける貴方に激しく嫉妬
GJです
挿絵付きなんて素晴らしすぎるではないか!!
ニコ動画にこのスレを具現化した動画が有ったぞ。
ラノベ RPG と検索すれば出るぜ
あぁアレか。
ちゃんとキャラの性格なんかも把握してて良い出来だとは思うけどただ一つだけ。
何 故 キ ョ ン 子 を 使 う?
学園アンダーグラウンド
地下である。
広い空間である。
モンスター等がいる。
故にダンジョンである。
あらすじ
学園の地下に突如謎のダンジョンが出現した。
そこへ佐山達探検隊が調査をしにダンジョンに入る。上条は佐山の策略(怨み)により落とし穴に落とされた。
とりあえず。上条と合流する為に次の階層に………。
第二話
「選抜理由」
階段を降りている途中で相良が佐山を相手に話かけて来た。
相良「しかし隊長殿。何故上条をメンバーに入れたのですか?あの不幸体質は、我々をも危険に巻き込みます。」
結城「確かに、七福神の嬢ちゃん達もサジを投げた。って聞くほどの不幸や。何故に入れた?」
佐山「ああ、簡単な話だよ。それを含めても彼には利用価値がある。『幻想殺し』と言う力がね。訳の判らない謎の現象が有ったら、彼を投げ込めば、『万事解決☆』まあ、自然現象なら解除は無理だが………」
結城「確かにソレは、便利やな。」
相良「なるほど、工兵的な役目を彼に与えるのですね。」
佐山「そうだ。彼には尊い犠牲になってもらってもらおう。」
向こうで三人がワイワイやっている中セラだけが
セラ(コレでいいのかな?)
と唯一疑問を持つのであった。
佐山「でだ。他のメンバーの選抜理由は、相良君は会長からの推薦だ。またサバイバル能力やトラップに関する知識も豊富だ。」
相良「っは!!お誉めに預かり光栄であります。」
と言い敬礼をする。
佐山「結城君は遠隔神術師(エナジーガンナー)の力が必要だったから、私の知る中では1、2を争う。強さだと思っている。」
結城「買い被りすぎや……でもそしたら、そこの嬢ちゃんは何で選んだ?うちと被るで?」
セラ「そ、そうですよ。私なんかよりディー君とかサクラさんの方が凄いし……もっと役にたつ筈です………」
佐山「ふむ、それもそうだね。」
結城・セラ・相良「な!?」
相良「た、隊長殿。ココは士気維持の為にもそうゆう事は口にすべき事ではないかと。」
結城「そうやな。うちだって『キャラが被っとる……目障りやな小娘やな。』と思っていても口には出さんで。まったくヒドイ事を言う隊長やな?」
セラ「貴女が一番ヒドイです〜」(泣)
結城「あ〜泣いてしもうた。一体誰のせいや?」
佐山「ふむ、鏡を見たまえ鏡を。」
結城「ん?うちが写っているだけやで?」
セラ「も、もう良いです………」
佐山「でだ。セラ君の機嫌を直してもらう為に説明するが、本当はクレア君をメンバーに入れようと思っていたんだ。彼女の千里眼は何かと便利でね。」
セラ「うう、結局私なんてクレアさんの代わりなんですね………」
相良「隊長殿。更にキズが悪化しました様ですが?」
結城「完全にイジケモードに入ってるで。」
佐山「セラ君。人の話は最後まで聞くもんだよ。」
佐山「クレア君はドラマの撮影で忙しいので参加出来ないと断られた。故に彼女はキミを自分の代理として探検隊のメンバーに推薦した。
いい経験になるだろうと思って、デュアルNo.33君とかを差し置いてキミを推薦したんだ。
判るね?彼女はキミを高く評価をしているんだよ。」
セラ「クレアさん………ありがとう。私頑張ります。」
結城「ところで聞くが、ドラマって何のドラマや?」
佐山「ふむ、その事だがIAIやその他色々な企業がスポンサーの熱血特撮学園ドラマ『学園BS』の事だ。
元々はドラマ方式で学園紹介する筈だったのだが、いつの間にか特撮ドラマに変わっている。
まあこの変人・奇人・超人・人外・etcが集まる学園だ。
そうなっても仕方無いはなしだな。まったく、常人の私にはついていけない話だ。」
相良・結城・セラ『鏡見ろ!!鏡を!!』
相良「捕捉説明だが、彼女が出演する時のドラマのサブタイトルは、学園BS第51話『三艦合体!!UNKAIOー』だ。
学園上空に突如出現した。全竜(レヴァイサン)に三艦は立ち向かう。しかし、やられてしまう。ソコに現れた。黒沢祐一が『諦めるな!!』一喝する所から始まる。」
結城「なんや、やけに詳しいな?」
相良「肯定だ。千鳥に情報収集の1つとして薦められた。かなり貴重な情報源だぞ。」
結城「そうなのか副会長?」
佐山「何故私に振るのか知らないが、そのとおりだ。仮にも学園の紹介ドラマだ。ドラマの最後に今回登場した。人や兵器をギリギリまで紹介する。」
セラ「ギリギリってどのくらいでしょうか?」
相良「兵器場合はその兵器のカタログスペック公開する。重量や全長、推進力等々だ。」
佐山「最初の頃は弱点とかもを公開してたから、その次の日には工作員が破壊工作に勤しんでいたね。」
結城「ほほう、一時期決まった曜日にアホウ共(工作員)がハシャギよったのはそのせいか!!どんだけ片付けるのに苦労したか!!」
相良「心労を察するぞ。俺も駆り出された。その様な問題が有ったから今は自粛している。」
佐山「人も同じく自粛している。」
セラ「あの……人の時はどんな問題が有ったのですか?」
佐山「ふむ?聞きたいのかね?」
セラ「えっと……やっぱり遠慮しときます。」
佐山「おや、それは残念だ。あの時はスリーサイズや体重・身長・癖その他を包み隠さず公開した。という話しが出来なくて非常に残念だ。」
セラ「何だかんだで話してます!!」
相良「たしか、特殊な趣味を公開された本人が抗議に来た。との事でしたね。」
佐山「ブーストVerのドラグスレイブを放送局に5回も叩き込む猛抗議だったね。偶然上条君が偶然居合わせたから被害は無かったが、それ以降は自粛している。」
セラ「当然の判断だと思います。誰だってそんなプライバシーに関わり事は公開されたくありませんから。」
佐山「そうかね?自粛する前に私も余す事無く紹介したのだが。次の日には、回りの皆の視線を一人占めだったよ。」
セラ「その視線……生暖かくなかったですか?」
結城「さて、話しはそこまでや。次の階層に着いたで。」
続く
Cast
終わりのクロニクル
・佐山・御言
・全竜(回想シーン)
都市シリーズ
・結城夕樹
フルメタル・パニック
・相良宗助
ウィザーズ・ブレイン
・セレスティ・E・クライン・デュアルNo.33(名前だけ)
・クレアヴォイアンス(名前だけ)
・サクラ(名前だけ)
・黒沢祐一(回想シーン)
とある魔術の禁書目録
・上条当麻(名前だけ)
その他
・ドラグスレイブを使うドラマタ
・七福神ことハッピーセブン
後書き?
上条は後で別に書く予定。
セラちゃんには常識人としてツッコミ役を頑張ってもらおうw
リクエストや注意点が有れば善処するのでお書き下さい。
多少のキャラの違いは味だから良いとして、
結城はそんなに普通には喋らないしツッコミも入れないんじゃ…
どっちかっつーと無言でツッコミ(射撃)入れるタイプだと思う
オプションその1その2が居ない=原作の前だとすると、なおさらその傾向が強い筈
>>650 結城のオプション?
そう聞いて連想したのが
・ショーイ
・犬神
・義眼
・巨杖
と真面目に考えたが判りませんので
何が足りないのか教えて下さい。
それと、自分的解釈としては原作終了後に少し丸くなった。と解釈しています
読者として楽しませてもらってますが、ちょいと気になったので
気に障ってたらスマンです
オプションは犬神とショーイ君でOK
ゲームOSAKAで情報が出てるんだが、結城は原作の後、
戦闘は全て付き人ショーイ君に任せてるって設定があるのです
ツッコミについては、風呂場に侵入しようとした覗き(ショーイ+α)に対して無言で鳳星でぶっ放したりしてます
内面的には結構素直になってるが、無口鉄面皮を通してた期間が長くて定着しちゃってるらしい
ゲーム版OSAKAまで入れると後から知った層が書けなくなっちゃうんじゃ……
まあそんな展開してんの川上だけだけどさwww
作者です。
流石は川上氏……俺の解釈なんて足元にも及ばないのか………
あ〜ゲームOSAKAはプレイしたのですが。まだ未クリアでして………性格等のイメージ的には大阪守護役をモデルにしています。
それとツッコミの件はTOKYOでの話ですよね
ってか、これ以上の話は川上スレに行け!!って事で一つ。
OASAKAって絶版になってなかったっけ?
「もしもーし? ちょおっとお時間いいかなー?」
廊下を歩いていると、いきなり高等部の先輩に声をかけられた。はて、ぼくなんかに何の用だろうか。
足を止めたぼくの前に回りこんだ小柄な先輩は、にっこりと人当たりのいい笑みを浮かべる。普段女子に冷たくされている分、こういう反応はちょっと嬉しい。
それにしても、上級生がぼくに何の用だろうかと訝るぼくに、先輩は言った。
「君、真幌市の出身なんだって?」
「ええ、まあ」
ああ、その話かとぼくは得心した。
ぼくの地元真幌市は全国的には全くと言っていいほど無名なのに、何故かこの学園の一部の人達には絶大な知名度を誇る。
それというのも、
「おお! じゃあ“地伝”についての話をお姉さんに聞かせてくれないかな?」
これだ。“地伝”というのは『地方都市伝説』の略で、真幌市で不定期に起きる原因不明の怪現象を総称してそう呼ばれている。
その内容は千差万別で、「会話の内容がしりとりになる」といった人畜無害なものから、「缶ジュースを飲んだらマッチョになって暴れだす」といったはた迷惑なものまである。
真幌市に住んでいると慣れてしまってなんとも思わないんだけど、普通に考えたら不思議な現象なんだろうね。
時々こうやって話を聞きたがる人がやってきて、その度にぼくは記憶を掘り返す羽目になるんだ。
‥‥‥この学園で起きる事件に比べたら、大したことないと思うんだけど。
「別にいいですよ」
「ホント? いやー、ありがたやありがたや。お姉さん、素直な男の子って好きよ?」
断っても碌な目に遭わないと学習していたので素直に承諾したら、ちょっと大げさなくらいに喜ばれた。
「じゃあ、そうと決まれば善は急げよ。今から時間ある?」
特に放課後の予定はないのでその旨を告げると、ジャージ姿の先輩は楽しそうに笑って言った。
「それじゃあ美術室に行きましょうか。長くなりそうだし、パソコンあった方が良さそうだものね」
「わかりました」
承諾する。さっきから言いなりだって? この学校の先輩には逆らうだけ無駄なんだ。物干し竿があったって勝てる気がしない。下手に反抗して拉致されても嫌だしね。
そんなぼくの内心を知ってか知らずか、先輩はぼくを先導して歩き出す。と、数歩行ったところで立ち止まって振り返る。
「どうしたんですか?」
「いえいえ、自己紹介を忘れてたな、と気づいただけよ」
先輩はぼくに向き直ると、にんまりと笑って言った。‥‥‥なんだか嫌な予感。
「私は美術部の経島御崎。よろしくねギャルゴ君?」
ぼくは天を仰ぎそうになった。ぼくのあだ名は、一体どこまで広まっているんだろうか。
二年ぶりくらいに来たら生き残っていて感動した。感動のあまり書き殴った。後悔はしていない。
まったり伝奇(?)&ほのぼのバトル(?)で最近の作品、ということでこの二作品を使ってみました。
無意識にイタチさんにフラグ立てそうになるギャルゴを警戒する白塚とか、
うっかり牛鬼にフラグ立てて追い回されるギャルゴとか妄想したんだが、とてもそこまで書けそうにない‥‥‥。
他にも大城全部長他からエロゲの攻略を依頼されそうになるギャルゴとか‥‥‥俺ギャルゴ好きなんだろうか。
どの道これだけの量を書くのに二時間近く使ってるようじゃあ、続編なんてとてもとても‥‥‥。
あ〜よろしければキャストをお願い致します。
ギャルゴって誰?てな感じの自分が居ますからヨロシク。
1スレ目から居る俺がGJ&おかえりなさいと言ってみる。
ここではキャストを書くのが暗黙のルールとなっているからそこんとこ注意!
661 :
658:2008/08/05(火) 13:37:48 ID:pPQnh0jT
>>659-660 素ですっかり忘れてた。すいませんでした。
CAST
ギャルゴ(田中春男)@ギャルゴ!!!!!
経島御崎@ほうかご百物語
しかしメイン級のキャラで二人しか出してないのにキャラの捉えにくいこと‥‥‥。
新作がネタにされにくい理由を今更ながらに理解した。
ギャルゴか…
終わクロのご老体や碧陽学園生徒会副会長とどっちが凄いんだろうか(駄目人間的な意味で)
しかし、リアルギャルゲーの上条とかには敵うまいw
おおっと、駄目人間なら我らがグロ魔術師とライナ・ザ・HENTAIリュートを忘れないで貰おうか!
奴ら二人ならこの学園の駄目人間全員を敵に……あ、オーフェン先生、ライナ先輩、
え?俺がお二人の悪口を?HAHAHAヤダなぁこの学園でお二人に睨まれたら生きていけない事なら知ってますって、
だから、その、万力込めて肩を掴むのはどうかと思うんデスよ。
いやね?確かに端から見たら親しみを込めて肩を組んでるように見えますけど指が鎖骨に鎖骨に鎖骨にサコッ!!
……………………誰かたすけッ(手刀一閃
その後、彼はオーフェン教諭とライナ二期生と肩を組んで捕獲されたグレイの如く
引きずられていずこかへと連行されて行きましたとさ、まる。
図書館の日常
月読(ん?向こうの窓際で魔王がアヤメを連れて読書をしている。静にしないとな………。)
読子「ほら、リンネちゃんちゃんと本を読まないと大きくなれませんよ?」
リンネ「う、う……ママのこの小言が五月蝿いからこの学園に来たのに〜」
月読(たしか本を読んでその情報を糧とする種族か……私も本が糧になれば楽なのだが………。)
読子「読み終ったら、遊びに行って良いわよ。」
リンネ「頑張って読むぞ。」
遠子「心葉君。お代わり!」
心葉「ハイハイ。」
遠子「次は食後の甘いデザートが良いわ。お題は、“宇宙人”“未来人”“超能力者”よ。」
心葉(SOS団の話を書けば良いのか!?)
遠子「あ、月読部長!今度……」
月読「ダメです。」
遠子「まだ。何も言って無いのに………」
月読「どうせ、戒書を食べたい。と言うのでしょう………改めて言いましょう。ダメです。」
遠子「う、う………心葉君。部長にダメ出しされた!」
心葉「知りませんよ。そんな事より、デザートあと少しで出来ますよ。」
遠子「わ〜い。楽しみ。」
月読「まったく…遠子君には苦労する。」
インデックス
「ブチョウさん。照合が終わったよ。あの中には戒書は無かったよ。」
月読「ご苦労様。はい。コレがお礼の品だ。」
インデックス
「わ〜い。チョコパフェの食券だ!」
リンネ「終わった!!」
遠子「美味しい!!」
向こうでリンネが本を読み終わり、そこで遠子君が心葉のオヤツを食べたのだろう。三者色々な喜びの声が聞こえた。
月読「三人とも静にしないと魔王に………遅かったか………。」
既に三人はアヤメによって神隠しに逢っていた。
月読「空目君。あんまりそんな事をすると、利用者が減るのだが………。」
空目「ん?すまない。余りにも五月蝿くてな。」
アヤメ「えっと……ごめんなさい。」
トトガミ「お主も苦労するな。」
月読「そう言うなら、図書館の利用者の安全とかを護って下さい。」
トトガミ「面倒だから嫌じゃ。ところで、新刊はまだかの?」
月読「一昨日神棚に奉納したばかりでしょう。」
トトガミ「もう読んだのじゃ。」
月読「はあ……。判りました。新しいのを奉納しますから、後にして下さい。」トトガミ「判った。」
月読「まずは、生徒会に神隠しに逢った生徒の救助要請を出して、トトガミ様用に本を選んで………」
部長の苦労は絶えない。
cast
戒書封殺記
・月読読破
文学少女
・天野遠子
・井上心葉
時載りリンネ!
・箕作リンネ・メイエルホリド
R・O・D
・読子・リードマン
ミッシング
・空目恭一
・あやめ
ある日、爆弾がおちてきて
・トトガミ
とある魔術の禁書目録
・インデックス
あとがき
トトガミがボケているのは気のせいだ。
あとインデックスは戒書に対して耐性を持っていたりする。
と想像しての鑑定のお手伝いをしている。
リンネには本に五月蝿いお母さん的な一面を持ってそうな読子と一緒にした。
乙です
魔王陛下容赦なさ過ぎですな
さりげに文学少女は初登場かな?
魔王陛下はさほど神隠しを使う人ではない気がするがまあいいや
GJ
672 :
イラストに騙された名無しさん:2008/08/13(水) 01:23:28 ID:7pi3otfF
>>671 自分的には電撃文庫だけとゆうのが残念だし
サイトの残りの作品枠が合わせても10作品ぐらいしか無いことも残念だ。
まあ、終わりのクロニクルが出れば絶対に買うなw
まだ出てないから出してみた
ヒデオ「宇宙人やら、能力者やら、挙げ句人外・・・
そんな中なら、ニートの僕でも、普通の人扱いされる・・・
そう思っていた時期が僕にもあった・・・
だが現状はどうだろうか・・・
いまや主人公がニートという設定など、なにひとつ変わったことなどではない
当然、僕は能力的なものなどないし、見るものを感動させるような恋愛もしてない
これでは僕は・・・何の特徴もない学生A・・・」
ウィル子「マスターは・・・
目付きの悪さだけはこの学校の誰にも負けないと思いますよ」
ヒ「それでは、SOS団にも、かまってもらえない」
ウ「恋愛モノのキャラは皆かまってもらえませんよ」
ヒ「それでも僕は・・・バトル物の主人公だ・・・!!」
ウ「マスラヲはなんも取り柄のない主人公が勝つから面白いのであってですね・・・」
ヒ「そうだ、ウィル子、君ならば、いくら精霊やら妖精やらが多いこの学校でも、電子の精霊は、まずいない」
ウ「ヒューノマイドインターフェースと相性が悪そうなのでやめとくですよ」
@戦闘城塞マスラヲ
>>671 敵が絶夢とか言う連中らしいから“夢”繋がりで断章のグリム辺り参加してほしいが
誰かさんの断章の発動に要リスカだし、年齢制限的な意味で厳しいよな…
いよいよ明日からコミケだな
「いぬかみっ!」のいぐさ辺りはもうテンションMAXでヤバい事になってそう
>>677 場慣れしてそうだから逆に落ち着いてるイメージが、
むしろコスプレ売り子に借り出されてるたゆねの方がグロッキー気味です
コミケ、同人ネタに関わりそうなキャラって言うと……
SOS団(ハルヒの暴走的な意味で)
乃木坂カップル
……駄目だ、もう思い付かん
他にもいっぱいいそうなのに
終わクロの御老体(出店する方)
同作品のややエロ
生徒会の一存の杉崎、椎名妹(BL狙い)
禁書の青ピ
成田作品の連中はかなり並んでる筈
ゼロ魔のサイト他学生連中も列に並んでても違和感無いな
最近のだと「俺の妹がこんなにかわいいわけがない」の桐乃・バジーナ・黒猫・ついでに兄(半ば強制的に)
>>679 や、待て。
オタクキャラと同人キャラを安易に混ぜるのは危険ですよ?
御老体は自分で作って自分で楽しむ永久機関っぽいし
ややエロは、美影さん連れてあんな所には……とか考えるだろうし
成田作品の連中だって行きそうなのはゆまっちと狩沢ぐらいじゃね?
青ピは否定しない、奴は泊まりがけも辞さないタイプだ。
ゼロ魔のサイトに至っては微妙にオタっぽいだけでコミケに行く程濃いオタクじゃないだろう
先輩とぼくのタッキーぐらい濃ければ確定だろうけど
んじゃSOS団なんてコミケ自体眼中になさそうじゃんとか言われたら反論出来ないが、
そこはまぁ団長の気分次第と言うことで。
>>679 杉崎@生徒会の一存はただのエロゲマニアだからなあ
生徒会メンバー総出で『生徒会の一存』を売ってる可能性はあるが
まじしゃんずあかでみぃの先輩忘れてるぞ
>>680 いや御老体は行くだろ
自分とこのブースを部下に任せて他のサークル覗きに行く、間違いない
>>680 おいおい、ややエロが秋葉原でエロいゲームやDVDを買ってたのをお忘れか?
奴がエロ同人ゲー手に持ってるところを美影さんに見つかってテンパってる姿が目に浮かびますがな
それにサイトやギーシュやぽっちゃりは女の子にセーラー服着せてハァハァ言ってる連中ですよ?
奴らがエロ同人やコスプレを知って何もしないわけがない
少なくともSOS団が参加するよりは、奴らが参加してる方が納得できますがな
>>683 や、だって御老体だぜ?
あの変態的な意味で斜め上を行く全部長だぜ?
運営が色々考慮した上で出禁にされてる中
ゲリラ出店ゲリラ入場しようとして運営に雇われた用心棒とル○ンV世並の侵入劇を……
あれ?結局参加してる?
>>684 ハジさんにややエロでヘタレな自爆をしやがった所までちゃんと記憶してるぜ旦那。
その可能性も分かるんだが、個人的に五分五分くらいかなーと。
ハルヒ「コミケに行くわよ!」
キョン(またなんか言い出したぞこの女・・・)
朝比奈さんはポカーンとしている
未来にコミケはないのだろうか
いや、あっても知らないのが普通の人か・・・
古泉「コミケですか、親戚からよく話を聞かされます」
親戚って機関のことだろうか
キョン「意味はないが一応理由を聞いておく」
ハルヒ「私ねぇやっぱり日本のサブカルってすごいと思うのよ
だって外国も注目してるのよ?他の星の奴等も注目してるに決まってるわ」
話題が一気に飛んだな
ハルヒ「そしてわたしの勘が当たっていればもうじき日本はオワタ化するわ!
すると未来人が過去のサブカルを求めてやってくるわ!」
話題が時をかけた
ハルヒ「超能力者だって人間だから来るわ」
話題がいろいろなものを超越した 強引すぎるだろ
まぁ俺に拒否権なんてないが
キョン「俺達だけで行くのか?この手のことに詳しい奴を呼ぶべきだろう」
ハルヒ「そうよ、だからミーティングしてんじゃない
来週までに3人捕獲しなさい」
いきなりすぎるぞ 無理言うな・・・
キョン「杉崎、ちょっと話があるんだが」
杉崎「なんだ?ようやく涼宮を俺にくれてやる決意ができたか?」
キョン「自分の人生が惜しくないならもらってくれ」
杉崎「大丈夫だ、俺の守備範囲は広いからな
キョン「そうかい
それはともかくコミケは行ったことあるか?」
杉崎「コミケ?生憎だが俺はメロブかとらのあなぐらいしか・・・
ああ、真冬ちゃんが詳しそうだな」
キョン「椎名の妹?」
杉崎「ああ。なぁ深夏」
深夏「なんだ?」
杉崎「コミケって・・・」
ガタタッ
急に椎名が俺達と距離をあけた
キョン「・・・どうした」
深夏「あ、あたしはいかねえぞ!あんな所!二度と!!」
一度行ったことあるのか?
なにかトラウマでもできたのか
あの椎名が
杉崎「じゃあ真冬ちゃんは行ったことあるんだな」
深夏「まぁ、あの子はゲーム部と漫研との合同合宿とやらで」
真冬「コミケですか!?行きます行きます!!」
すごい食いつき方だな
さて、まず一人だな・・・椎名(妹)の知り合いに誰かいないものか
古泉は一人くらいつれてきてくれるとして・・・
キョン「なぁ椎名、実は後もう一人誘わないといかんのだが」
真冬「もう一人・・・マリエットさんとか」
キョン「三年の?あの人はなんか話しかけづらいというか・・・」
マリエットといえば名前の通り留学生だ
やたらと日本語はうまいんだが
なにぶん容姿が、朝比奈さんのような可愛いではなく、綺麗と呼ばれそうなレベルなのだ
あと長門レベルじゃないが静かだ
同級生の倉さんとはよく話ているようだが
てかあのマリエットがコミケ?マジか
真冬「あ、倉先輩、マリエットさん呼んでくれませんか?」
倉「マリエット?ああ、あんたゲーム部の椎名っすか
おーいマリエットー、ゲーム部の椎名が呼んでるっすよ」マリエ「おや真冬ちゃんじゃないですか、それと・・・SOS団のキョン君でしたっけ」
キョン「(もはや突っ込むまい)うちの団長がコミケ行くとかで、詳しい人を集めてるんですが」
マリエ「いいですよ、どうせ暇ですし」
了承を得て帰ろうとすると、狙ったかのようなタイミングで貴瀬先生が入ってきた
正直この先生は苦手だ
貴瀬「おや、イカレ・・・倉に客とは珍しいな」
倉「マリエットの客っすよ、クサレ教師」
貴瀬「そうか、授業始めるぞイカレ」
とても先生と生徒とは思えない会話をしそれぞれの持ち場についた
さて、あとは古泉に任せるか
とりあえずここまでです
初めてなので見苦しい所は勘弁してください
CAST
ハルヒ、キョン、朝比奈、長門、古泉@涼宮ハルヒの憂鬱
杉崎、深夏、真冬@生徒会の一存
マリエット、倉(クラリカ)、貴瀬@お・り・が・み
後もう一人・・・らき☆すたは出演可ですか?
乙です。
一応アレもノベライズしているからな………セーフ?
処女作乙です。
個人的には
>>690と反対の意見になりますが、アウトですかね。
ああ、でも学園内のキャラではなく外部の人間という形でなら出演はありかも。
保管庫の作品でも、某漫画キャラがツッコミの仕方を教えに来たり、両翼に某ゲームキャラが呼ばれたり
なんてのもありますし。
ところで学園の人たちが行くコミケには何が置いてあるのでしょうか?
いや、だって、下手したら自分や同級生がネタになっているわけで。
>>217みたいな悲劇? がそこかしこで起こりそうなわけで。
>>675 ヒキコモリは佐藤君という先達が居るし、目つきの悪さは高須君が居るからな‥‥‥。
何のとりえもない主人公が〜ってのも、軍師シマオオカミとか居るもんなあ‥‥‥。
てかSOS団に構って欲しかったのかヒデオw
>>692 オタクのスペシャリストの朝倉信長をお忘れ無く。
乃木坂のキャラって基本的にオタク属性が多いのに、話題に出て来ない………
流れに乗って昔書いて没にしてたコミケネタを晒してみる。
投下宣言規定無いけど、人いないと思うけど、一応。
行きます。
その日、千鳥かなめは昼から登校した。
単にサボりというわけではない。生徒会の用事で駒岡学園へと出向いていたのだ。
…ただ、それは『生徒会長の塩原に多自連のプリントを届ける』というだけの、
5分もかからず遅刻なぞ有り得ない用事だったのだが。
それがここまで長引いた理由は推して知るべし。
ちなみに駒岡高校では生徒会長他成績優秀者と教師数名が真っ白に廃人化しており、
ラノベ学園へと帰るかなめの顔は、それとは対照的に異常なほどすっきりしている。
「ECSの基礎原理と問題点も理解できない馬鹿が何理系気取ってんのよ」
M9が一般公開されていない現在、それはブラックテクノロジーに含まれるはずだが…
まあ、無理もない。
ラノベ学園の超科学や異能は彼女の知識すら大きく上回る。
だからこそ自分が異常という感覚は無く、その自分にとって基礎レベルの知識は皆にとって基礎なのだ。
ともあれ、理不尽な台詞を吐きつつ、彼女は意気揚々と校門をくぐり――
「なっ、なんじゃこりゃあぁぁーーーー!?!?」
――松田優作よろしく、真っ青な顔で叫ぶことになった。
「…な……何よ、何なのよコレ!?」
彼女が見たのは、ラノベ学園の残骸とでも言うべきものだった。
まず、校舎が何故か縦真っ二つに断ち割られている。
そのうえ外壁や床、校庭の地面等にクレーターのような痕が無数にあり、
それらが発生した際に生まれた衝撃に耐えられなかったのだろう、窓ガラスが砕け、
破片がそこら中にばらまかれていた。
大量の負傷者も痛々しい。
この時ばかりはふざけていられないのか、普段は人体実験ばかりやっている保険医達も治療に邁進して――
「こぉーーのバクテェーリアを傷口に寄生させればーー?このとぉぉーーーり!三十分でーー…」
「ぎゃー!?痛い痛い痛い!何か食いついてますってそれ!!」
「ふむ――問題ない。死ねば生き返らせればよいだけだ。我が黄金錬成に死角無し」
「根本から間違ってますそれー?!」
…訂正。真剣にふざけていた。
とりあえず知り合いが負傷していないことに安堵し、かなめは先に進む。
目当ては一際大きなクレーター、校庭のど真ん中だ。
いかにもそこに何かあるぞといった感じである。
697 :
イラストに騙された名無しさん:2008/08/18(月) 05:03:46 ID:ejd4Tz6B
近づくにつれ、徐々に内部が見えるようになってきた。
最初に見えたのは、白い機械。人型。コクピットらしき部分が開いている。
…それだけ見て取った時点で、彼女は走っていた。嫌な予感。<アマルガム>。彼らの仕業だろうか。
「ソースケッ!!!」
叫びつつ縁でジャンプ。白い機体を足場に、深い穴の下へ下へ。
そして愛しの彼を認識したとき。彼女は膝から崩れ落ちた。
そこにはグロッグを構え、立ったまま居眠りする相良宗介がいた。
…ボン太スーツ姿の。
――事の発端は、授業中にあった。
「ええ、これは―――」
ボンッ!
「――ですから、これが――」
ドンッ!
「―――つまり――」
ズンッ!ボガンッ!!
神から魔王まで居るラノベ学園。
ただ常識人だけが足りないこの学校で、鹿島・昭緒はありふれた神様の一人であり、
そして珍しいほど怒らない教師の一人でもある。
授業中に何をしていようが殆ど注意もしない。本気で怒るのは動画が絡んだ時のみだ。
…それはそれでどうかと思うが。
現在は、その鹿島が2nd-Gの基本概念について復習授業を行っている最中である。
復習だけあってみんなやる気がない。…鹿島を含めて。
なお、時折響く爆音の主は、その人徳(?)をいいことに毎回好き勝手やっている相良宗介である。
「と、いうわけで――…相良君、さっきからそれは何だい?」
まあ…それでも、やはり限度があるか。
机を焦がし続ける相良を流石に見咎めたようで、鹿島が話しかける。
「新型の爆薬です。爆炎の出方に癖があるので、ごく微量での爆破実験を」
「授…」
『授業も聞かずにか?』
多分、言いかけたのはその類の台詞だろう。
…だが、彼はそれを飲み込んだ。他に聞きたいことが出来たらしい。
それは何か?
「……その、人型の炭は?」
そう。
この炭、もしかしたら。
そんな予感が鹿島に過ぎったのだ。
「フィギュアです。元は友人達がコミケで購入した物で、ダブった分を格安で買い漁りました。
出来が良かったので実験に使っています」
ぴくり、と鹿島の腕が震えた。いつの間にか手にフツノを握っている。
が、相良は気付かない。
「………ちなみに、何処で買った何てフィギュアだい?」
震えを必死に抑え、鹿島が聞いた。
大剣を握る手は真っ白になっている。
「UCATブースだそうです。最も多いのは…
HG鹿島奈津、という商品だとか」
――ぴたりと震えが止む。
恐れをなした生徒達が緊急避難を始め、異変に気付いた相良が思いっきり横に跳ぶ。
同時に、軍神の咆哮が轟いた。
「奈津さあぁぁぁぁあん!!!」
ズン…という、鈍い音が響き。
校舎が真っ二つに断ち割られる。
悲鳴と怒号が飛び交い――
…否、怒号と怒号が飛び交った。
『私のMG新庄君がーーっ!!』
『佐山君?ボク、作るなって言ったよね?ね?』
男子寮から。
『ほ、本がっ!!まだこの同人誌読んでないのに!先生×私本っ!!』
『…センセにそんな本売った奴、出てきなさい。今なら四十七の殺人技フルコースで許してあげる』
図書室から。
『南雲先生!こないだコミケで撮ったコスプレ美雪ちゃん写真が全滅です!!』
『馬鹿な…!?なんてことだ!早乙女、大作!仇討ちに行くぞ!!』
他の教室から。
『ああっ、俺のジ○リール抱き枕が!?
…おのれ、逃がさないっすよ!見えるぞ、私にも敵が見えるーー!!』
『あれ、ゆまっち?何処に??』
『…抱き枕助けに、崩れた床に飛び込みやがった。あ、足折ったな』
『そうか。じゃあとりあえず、コレやった犯人殺すか』
『『静雄!?』』
あちこちから。
怒らせてはならない連中の叫びが響く。
どんどん増える。
700 :
イラストに騙された名無しさん:2008/08/18(月) 05:07:49 ID:ejd4Tz6B
…矛と盾の競争は、常に矛が有利。
だが。
(全員が比類なき矛だった場合はどうなるのだ…)
屋上に逃げた相良宗介はそんな事を考えていた。
無線で愛機の射出を依頼しながら。
ぶるるおぉぉんっ!
どっどっどっどっどっどっ…
デストローイ
「殲滅する」
鹿島・昭緒
佐山・御言
新庄・運切
…終わりのクロニクル
相良宗介
大貫善治
…フルメタル・パニック
読子・リードマン
菫川ねねね
…R.O.D
神矢大作
南雲慶一郎
鬼塚美雪(名前のみ)
…リアルバウトハイスクール
701 :
イラストに騙された名無しさん:2008/08/18(月) 05:09:54 ID:ejd4Tz6B
遊馬崎
狩沢
門田
平和島静雄
…デュラララ!!
書いてた頃と趣味が登場人物でばれそうだ……w
あと、意外と改行とか多めでもいけるのか、この板、と投下中に気づいた。
二スレ目くらいのときにはいくつか書いてたんですが…忘れてるもんだ。
昔みたいににぎわって欲しいなぁと願いつつ、終わりです。
お目汚し失礼しました。
こいつら、というか相良ならありえるか、と納得してしまった自分が怖い
GJ
あとさ、一応保険医ども
“探耽求究”ダンタリオン@灼眼のシャナ
アウレオルス=イザード@とある魔術の禁書目録
もキャストに入れてくれるとありがたかった……かも
>>702 な ぜ 忘 れ た し
ごめんよ教授、ヘタ錬orz
っていうか最後2レス下げ忘れてるし俺は何をしているんだ……
GJ
また、相良かw
千鳥のウィスパードの設定を忘れてたw
それを考えると千鳥ってスゴいな。
GJ!
ではあるが、ねねね先生が俺のイメージをはるかに越えるバイオレンスな人になっとる。
アニメ版かマンガ版のせいか?
706 :
イラストに騙された名無しさん:2008/08/18(月) 20:40:12 ID:lybwocrQ
購買はいつも二つ名のついた狼達が弁当を買っていく
今日も銃声や爆発音、ドラグスレイブや遍く空の果てといった狼達の叫び声が聞こえる。
いや、リナはどちらかと言うと食堂派だろ
毎日食堂のメニューの半数以上を制覇している気がする。
GJ
何故軍神の手元にフツノが‥‥‥まあ、レイパーが持ち歩いてるよりマシか。
しかしなんで授業中に持ってるのか。
>>708 ・黒板を指す指示棒の代用品
・不真面目な授業態度の学生を叩く体罰棒
・授業内容に関連した資料としてたまたま持ってた
さてどの可能性が高いか……
こんな物騒な学園に丸腰でいる方がおかしい
戦闘技能が無い場合は身軽にして逃げにまわるしかないが
711 :
イラストに騙された名無しさん:2008/08/23(土) 20:23:30 ID:CiWA6NAn
藤岡沙希は毎日バイクで登校して、毎日生活指導室行きだろうな
ヒーローは正体隠さなきゃならんから辛いね
>>711 いやいや。徒歩通学〜瞬間移動通学、クルマ通学、ヘリコプター通学
はたまた、戦闘機通学やUFO通学までOKな学園ですよ。
勿論。超大型駐車場、並びに大型滑走路を3本完備。
そもそも通学してる本人がモトラドだったり戦艦だったりロボだったり機竜だったりするしなぁ
ということはキノが遅刻すると、必然的にエルメスも遅刻か。
機竜…ああ、アレックスか。
学園内の武器使いのひとつの基準として、軍神パパにダメージ入れられるかっていうのがありそうだな。
使ってる武器によるけどな<軍神パパにダメージ
大量生産品じゃかすり傷一つ負わせられんだろう
8月31日もあと僅か。
普通なら宿題に追われてヒーヒー言ってるころだけど、ひょっとしてこの学校だと
タイムリープ起こしたり、「学校が無くなれば」を実行しようとする奴らの阻止で
教師のほうが大変なのかもなw
そのネタのSSがあったな・・・
神様家族のパパさんが夏休みをループするやつ。
総理自身が法案を作って
「夏休み延長法よ!」
と騒いだりするのですねw
ハルヒとのえると凶華の史上最悪女帝トリオ発生ですねわかります
……サブタイトルは地球最後の日になりそうだ
エンドレスサマーホリデーですねわかりま……あれ?
>>719 そこに悪乗りしてくるのが何人いるやらw
>>719 生徒A「地球上でいちばんおっかない女の上位三人だ」
生徒B 「グラウンド・ゼロって気分だぜ」
あとコラボを見る限り、九重ゆうこ@学校の階段は間違いなく乗ってくる。
>>719 その組み合わせだと
ハルヒと凶華が内閣入りをしてそうな気がする
>>722 志村ー、それブラックラグーンブラックラグーン
関係無い上に唐突だけど、ラノベキャラで「THE3名様」をやるとしたら誰が適任だろう?
>>723 そして「私も入れなさいよ!」とダダこねて何やるんだかよく分からない特命大臣に据えられる桜野くりむ@生徒会の一存
神裂「日本には異能の機関は
存在しません」
こんな発言されたら誰が怒るだろうか?
>>726 組織の不在を指摘された事によって怒る人間はいないんじゃない?
何言ってんの?とか挑発的になったり、仲間や理念をけなされて怒る奴はいそうだけど。
むしろグラハムさんが「悲しい、悲しい話をしよう」とか
浅利ケイツが「貴様も、貴様も俺を愚弄するのか!」とか言って理不尽かつ自分勝手な理由で怒ってくる確率の方が高いんじゃね?
怒りはしないだろうが八百万機関存在全否定なような。
ホライゾンネタで準備している職人はどれくらいいるのかなあ。
⊂( ^ω^)⊃>呼んだかお?
ん?呼びました?
次期生徒会長はもうアレで良いんじゃないかと思うくらいだ
賛同者多そうだもんなぁ
大丈夫、選挙も何も無かったのに生徒会長が雨後の筍の如く生えて出る。
ラノベ学園はそんな場所だ。
ふと思い付いたネタ。
葵・トーリ「っふ、俺を倒しても、第2、第3の生徒会長が・・・」
葵・喜美「フフフ愚弟、いきなり何を言うと思えば、予備説明無しで捨て台詞とは、読む人の事も考えなさい!」
葵・トーリ「おいおい姉ちゃん。メタ発言は止めようぜ。」
喜美「だいたい、愚弟!貴方が捨て台詞を理由無しで言うからよ。ええ理解不能!それに、第1、第2の生徒会長なんて居る筈が無いのよ!」
林水(フルメタ)
「ふむ、呼んだかね?」
白金(ラブゆう)
「あら、呼びました?」
出雲(終わクロ)
「俺を呼んだか?」
桜野(生徒会シリーズ)
「呼んだかしら?」
ヘンゼル(オオカミさんシリーズ)
「呼んだ?」
佐伯(アスラクライン第一生徒会)
「私を呼んだかね?」
倉澤(同上第二生徒会)
「あら、呼んだ?」
橘高(第三生徒会)
「呼んだか?」
トーリ・喜美(境ホラ)
「・・・・・・」
喜美「愚弟・・・何か言ってオチをつけなさい。」
トーリ「明日になったら、俺、コクりに行くんだ。覚えておけよ?」
「よっしゃ死亡フラグゲット――!」
浅間(境ホラ)
「それが、オチか――!」
やはりまだ1上しか出ていないとキャラが把握しきれんか
この姉弟、この程度で言葉に詰まるようなやわな人格はしとらんからなぁ
判ってたのだが、やっつけ仕事故に勘弁で・・・
申し訳無い。
学園掲示板前
A「まーたイベントか?」
B「何々、第一回〇〇は、俺の嫁コンテストォ!?」
C「ルールは簡単!!あの人への気持ちを込めて叫ぶだけ!!ってさ」
A「ってもなあ・・・」
B「成功しても、失敗しても後が恐ろしいねぇ」
C「ただの惚気合戦になるかもしれんが、まあ、面白いか?(見てる分には)」
便乗……とみせかけてジャック?
更に三日後
A「ん?このイベント内容変わってねぇ?」
B「なにが?」
『The 未亡人 〜アイツは私の婿ッ!〜』
『ルールは一つ。愛しいあの娘の告白相手をお祝い部隊と称してお礼参りの血祭りに♪
祝うって字は呪うって字にも似てるしOK!!
告白する勇気有る女子募集!
逃げ延びた男の子にももれなく景品が!
』
C「……上条、死んだな」
A「トーリも危なくねぇか?まぁ奴は俺がヤルけど」
B「キョン、式森、平賀、紅、乾、坂井、阿良々木、相良、レイフォン、リウイ先輩、伊庭、神庭、ライナ先輩、綾瀬……(以下エンドレス」
C「をい、Bが無表情でリストアップ始めてんぞ」
A「ハハハ溜まってんなぁBの奴!………察してやれ、この前付き合ってた彼女にフラれたんだと……」
C「溜まってんなぁ、怨みとか辛みとか妬みとか……」
イヤ、ジャックは止めてくれ(笑)
さらに三日後・・・。
A「あり?まーた変わってるよ!」
B「今度は何だ!?(目がすわってる)」
C「えーと、the嫁婿〜お前のモノは俺のモノ〜だってさ」
女子A「男女合同になったんだ?」
女子B「私出てみようかな」
女子C「あんた勇気有るわね・・・」
女子B「ううん、追う側で」
一同(うわ、めっちゃ晴れやかな顔だよ)
蛙顔の医師「やれやれ、忙しくなりそうだねぇ」
乙
見事なインターセプトw
いやいやインターセプトと言うより
どう考えてもイグニッション……
さながら全部長にロケットと書くが如く……
>>739やってみた。
相良「千鳥……俺も君を愛して」
青ピ「ちゃうちゃう、ちゃいまっせ相良軍曹〜君が告るんやったらこっちやろ〜」
相良「台本か……了解した。
千鳥、俺は戦うことしかできない不器用な男だ。だから、こんな風にしか言えない……俺は――お前が――お前が――お前が好きだぁぁぁ! お前が欲しぃぃぃぃ!! 千鳥ぃぃぃぃぃぃ!!」
土御門「よし今だ。叫び返しながら跳び付くんだにゃー!!」
千鳥「できるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
745 :
744:2008/09/18(木) 06:41:08 ID:41AZyXU8
忘れてた
だがGJ
ネタ投下
ラノベ学園連続傷害事件
A「聞いたか?」
B「ああ、4人目が出たんだっけ?」
C「いや、今しがた。7人に増えた。」
B「マジかよ今度は誰だ?」
C「手乗りタイガーの逢坂とフラグマン上条、星屑の乃木坂の三人だ。」
A「乃木坂様の場合はファンクラブが黙って無いぞ!」
B「コレで被害者は、千鳥、ハルヒ、シャナ、サイトに続いての被害者か・・・」
A「被害者の共通点が判らなし犯人の目的はなんだ!?」
B「しかし、何故に男はサイトと上条なんだ?」
C「さあ?なんでも上条は、学校裏の木に逆さ釣りされてたそうだ。サイトは地面に埋められてた。他の女子生徒は顔に落書き去れた程度だったが・・・」
B「なかなか、落ちないマジックで書かれたんだろ?」
A「麗しき。乃木坂様の顔に落書きするなんて許さん!!」
BC「ファンだったのか・・・」
ABC「犯人の目的は一体・・・?」
生徒会室にて・・・
相良「失礼します。会長は居ますか?また被害者です。今度は・・・む?佐山副会長。林水会長は?」
佐山「会長なら、用事があると言って席を外したよ。相良「それは、何時頃でしようか?」
佐山「16時45分だったかな?でだ…連続傷害事件の話だね?報告を・・・」
相良「……っは!先程校舎裏の木に逆さ釣りされている。上条当麻を発見。また、先生からの報告では新たに逢坂と乃木坂の二名が顔に落書きされて、今日は登校していない。との連絡があったそうです。」
佐山「ふむ、コレで七人か・・・」
相良「副会長。まだ被害者が出ると予想されます。早目に手を打たないと大変な事になります。」
佐山「被害者に共通点は無し……強いて言うなら、美少女なぐらいだが、上条とサイトが当てはまらない。」
相良「上条・サイトは攪乱の為だとしたら?あの二人には敵が多い故に模倣犯の可能性も・・・」
佐山「特殊能力繋がりだと乃木坂、逢坂の二名が当てはまらない・・・」
相良「それまた。偽装の可能性が・・・」
ピピピピ………
相良「ん?」
佐山「ああ。私の携帯だ。」
佐山「私だ。『○水会○の記○操作は済ませた。』
相良(!)
すまない。今人が居るのでね。後程私から連絡する。」
相良「今の電話は?」
佐山「私の部下からだ。」相良「今、誰かの“操作”がどうとか?」
佐山「そうだ。怪しい人物の“捜査”を依頼した。という話だ。」
相良(怪しい。)
相良「では、お聞きしますが、何故自分が居るからと言って電話を切ったのですか?
今は一刻も早くこの事件を解決すべき状況です。その様な有力な情報を後回しにするのですか?」
佐山「そうだね。」
相良「まだ、聞きたい事があります。一体誰の“そうさ”を依頼したのですか?」
佐山「ふむそれは、秘密だよ。捜査をされた人物が回りから視姦プレイを受けない様にする為だ。」
相良「では、質問を変えましょう・・・林水会長を何処にやった!?」
佐山「はて、何の事かね?」
相良「惚けても無駄です。先程、校舎内を見回ってた時に会長から携帯に“空メール”が送られて来ました。
コレは自分と会長等、一部の友人との暗号で、“危機”と言う意味です。」
佐山「それで?」
相良「会長は16時45分に出たと言いましたね?」
佐山「その通りだ。」
相良「空メールは、16時35分に受け取りました。つまりは、会長は生徒会室で危機に有った事になります。そこまで言えば、自分の言いたい事は判りますね?」
佐山「つまりは、私が超怪しい。と言う事だね。」
相良「その通りです。」
佐山「ふむ、罪を全面的に認めよう。ドコで判った?」
相良「はい。決定的な決め手は、上条・逢坂の両名でした。二人とも近々アニメ化するとかで、喜んでました。
思い返せば、被害者は全員アニメ化された人達です。しかし、確信が持てなかったし。犯人が判らなかった故に言い出す事ができました。」
佐山「そこに、会長のメールか・・・油断したね。高々とアニメ化についての演説をしたのが不味かった。」
相良「舌舐めづりをするのは三流がする事だ。」
佐山「その言葉。君に返そう。」
相良「なに!?」
デュアルNo.33「ごめんなさい。相良さん。」
自己領域の展開でデュアルが相良の後ろに立っていて、相良の首に剣を突き付けていた。
佐山「残念だったね。相良君でも心配には及ばないよ。少し記憶を弄るだけだヨ?そうだね……コッペパンが恐くなる記憶でも・・・」
相良「っく、最後に聞きたい。何故こんな真似をした!?」
佐山「愚問だね。未だにアニメ化、漫画化されないこの虚しさを君は知っているのかね?」
デュアル「うんうん。」
相良「ドラマCDが出たのでは?」
佐山「アレでは“まロさ”が1ミリも伝わらない。」
デュアル「いいな〜ドラマCD。」
佐山「兎に角だ。この怨みを晴らすべく、嫌がらせをしているのだ。」
相良「そんな事をして虚しくありませんか?」
佐山「アニメ化に漫画化されている。君は判らない気持ちであろう。作者的には、10年間書いていて、一度も無いのだぞ!!」
デュアル「副会長・・・そろそろ・・・」
佐山「まだ有るが、このくらいにしといてやろう。連れていけ!」
デュアル「tes.」
相良が連れて行かれた後、佐山は一人呟いた。
佐山「コレでまた。野望が一歩近付いた。ふむ、次は誰を狙おうか・・・ロレンス辺りを狙おうか。アニメ化で調子に乗っていたからな、お稲荷様も狙おうか・・・フフフ。」
佐山の野望は尽きない・・・
cast
終わりのクロニクル
・佐山御言
フルメタル・パニック
・相良宗介
・林水会長
ウィザーズ・ブレイン
・デュアルNo.33
GJ!
失敗アニメ化組は外してあげてください。
ヤクザグロ魔術士殿のことかァーッ!
とりあえず秋アニメ化組の青騎士伯爵とタイタニア公と京極堂逃げてー
あれ?
>>755 どちらかと言うとロスト・ユニバース………
ヤニガシ・・・
作者的にはCDドラマがトータル二回、ゲーム化が一回。
アヘッド的には他にイメージアルバム?
展開があるだけいいじゃないかというのはどれだけいるんだろう。
GJ。
当然、レイフォン@鋼殻のレギオスもターゲットなんだよな……
ネギま!を読んで居て思ったが
学園祭の火星ロボと生徒との対決のシーンをラノベ学園のキャラに置き換えても違和感ないな!
と思い想像中なんですが
超鈴音役を誰にしようか悩む・・・
佐山が鼓舞したり、航空部にアリソンが所属してたり
ASや武神、士魂号の混合部隊が巨大ロボに立ち向かったり
ハカセ役は全竜のノアが勤めたり
想像がつくが悪役がな〜命刻は使いたくないし・・・
ってか、スレ的にはこの手のネタはOKなんですかね?
書くつもりは無いですが・・・
ラノベ学園連続傷害事件改めて
(佐山御言の野望 宇宙編)
生徒会室にて・・・
佐山「ふむ、事は順調に進んでいるようだね。」
サクラ「何をもって順調かは知らないが、アニメ化・漫画化で調子に乗っている。奴等にはいいクスリだろ。」
デュアル「tes.先程、レイフォン(レギオス)・コーティ(ポリフォニカ)・リナ(スレイヤーズ)・静馬&涼子(リアルバウト)を仕止めました。」
サクラ「なかなかの強敵揃いだが、よく仕止めたな?」
デュアル「tes.殆んどが、自己領域による奇襲とかです。御伽銀行に“佐山御言”名義の貸しを使い手伝って貰いました。
それと静馬&涼子は南雲先生が“俺が直々に手を下す!”と言って来たので任せましたが・・・何故あんな事を?」
佐山「彼も立場が変わると辛いと言う事だ。」
デュアル「?」
サクラ「つまりは、アニメ・漫画での主人公の座を奪われた。怨みの犯行だな。」
デュアル「固定主人公が居無い。自分達には関係無い話ですね。」
サクラ「そういえば、h&pでは私だけハブしてくれたな?」
デュアル「ア、アレは作者が悪いんですヨ?」
サクラ「問答無用!魔弾の射手!ッチ自己領域で逃げたか。」
佐山「友人によくソコまで手加減なしで。と感心するよ。」
サクラ「人の事が言える口か?」
ピピピピピピ・・・
佐山「ふむ、通信だな。」 佐山の机の上にモニターが表示される。
マイド「あ、佐山副生徒会長。」
佐山「おや、マイド閣下ではないですか。」
サクラ「ほう。コイツが無敵艦隊提督のマイドか噂には聞いていたが・・・平凡だな。」
佐山「地味とも言う。」
マイド「ははは・・・厳しいお言葉で……」
佐山「それで。用件は何かね?」
マイド「はい。タイラー艦隊(無責任シリーズ)並びに戦艦アマテラス(スターシップ・オペレーターズ)に対する。嫌がらせ工作が終わりました。」
佐山「それはご苦労。一つ聞きたいがどんな工作を?」
マイド「コンテナをプレゼントしただけですよ。」
サクラ「あまり聴きたく無いが、中身はなんだ?」
マイド「G(黒光り)×1万匹・玉ねぎ(みじん切り済)・生ゴミ(50倍圧縮済)etc……」
佐山「聴いて後悔しただろ?」
サクラ OTL
「し、しかし、そんな怪しいコンテナを簡単に開けないだろ?」
マイド「開けるように心理誘導をね。」
佐山「後学の為に聞きたい。どんな誘導を?」
マイド「それは、秘密です。」
サクラ「まったく、“いい性格”してるよ貴様。」
マイド「照れるな〜。」
佐山「しかし、開けた人も大変だね。」
宇宙にて・・・
タイラー「ん?コンテナが2つ届いた?発信元が不明?」
ヤマモト「如何しますか?私としては、破棄すべきかと思います。」
タイラー「う〜ん。昨日ユリコさんから差し入れを送った。って言う通信があったんだよな〜……。スキャンの反応は?」
ヤマモト「生物と反応が出ています。」
タイラー「開けようか。」
ヤマモト「開けるんですか!?とても怪しいのですよ!?」
タイラー「爆発物等の危険性は無いんだろ?何だろう?蟹かな?」
ヤマモト「そうですが、生物兵器の危険性もあり得ます。」
タイラー「大丈夫。大丈夫。まったく、ヤマモト君は心配性だな〜カニ、カニ〜」
タイラーは受話器を取り倉庫にコンテナを開ける様に指示を出した。
尚、中身は“生物”兵器の生ゴミ(50倍圧縮済)と食品の玉ねぎ(みじん切り済)であった。結果は推して知るべし。
また、連絡をしたユリコはヴァルの造った映像の偽者である。
アマテラスの場合・・・
香月「なに?発信元不明のコンテナが届いただと?」
以下略
結論
色々討論がありました。
↓
補給物資の不足故に開ける事に
↓
コンテナを開けました。
↓
中身はG(黒光り)×1万匹でした。
↓
悲鳴がアチコチから聴こえてきます。
↓
合掌・・・
cast
終わりのクロニクル
・佐山・御言
ウィザーズ・ブレイン
・デュアルNo.33
・サクラ
でたまか
・マイド・B・ガーナッシュ
無責任シリーズ
・ジャスティ・ウエキ・タイラー
・マコト・ヤマモト
スターシップ・オペレーターズ
・香月シノン
後書き
スターシップ・オペレーターズは、読んだこと無いから適当です。(アニメは見た)
嫌がらせの内容は顔に落書き等、物理的攻撃はして無い。と言う事で。
佐山は御伽銀行に貸しが山程有ったりと言う設定です。
それとネギまの話しは自分的には有りだと思う。
「(ピー!!)と……」
「井上心葉の……」
「「出張文芸部コーナー」」
わーぱちぱちー、と設備の割にはショボいSFが流れる。
トークの二人のテンションと相まって開始3秒でさっそくグダグダ感が漂ってきた。
「あーこのコーナーはいつもの二人が不都合により放送に立ち会えなくなったための応急処理だから期待しないでくれ」
「ちなみに部活の選定方法はクジ引きで、司会進行チョイスはそれぞれ涼宮さんと天野先輩の推薦です」
「やれやれ……何で俺がこんな事を。宣伝ならソレこそアイツの出番だろうに……大体あいつの原子力仕様の口周りと俺を」
「音声入ってるよキョン君? とりあえずまずはお便りのコーナーから行かない?」
「ん、あぁスマン。えーっと……」
ガサゴソという音がスピーカーから漏れる。
大量の紙の山が適当に引っかき回されているのが聞いて取れた。
「P.N『くららって呼ぶな』さんからのお便りだな。最近親友のNが以前からずっと彼女が好意を抱いていた同じ学年のK.I君にフラれました」
ブーーーッ!
「……どうした井上?」
「な、何でもない。続けて」
「そうか? あ〜Nは一緒のクラスになれた事などをメールで楽しそうに伝えてくる程彼のことが好きだったのですが、恋愛下手のためついつっけんどんにしてしまう事を嘆いていました。
そんな彼女がクリスマスを境にI君と急接近したのを聞いた時は私も胸が躍ったのを覚えています」
「そ、そう……なん……だ」
「そのまま二人は晴れて付き合うことになったのですが、I君はNという恋人がいるにも関わらずあっちへ行ったりこっちへ行ったりでNをヤキモキさせ、挙げ句の果てにはデートの約束をすっp……
井上、体調不良なら俺に構わず保健室に行ってくれて構わんぞ。命の保証はしかねるが」
「き、気にしないで! ちょっと良し、じゃなかった心臓が苦しいだけだから!!」
「死にそうじゃないか。続けるぞ、デートの約束をすっぽかして先輩に会いに行き、ついにそのままホワイトデーにフってしまいました。NはI君のために手作りのお菓子を作ったりしてまで彼と添い遂げようとしていたのに、馬鹿にしているようにしか思えません」
「……ごめんなさい」
「何でお前が誤っているんだ? っと、ここで文章は終わってるな。それにしても世の中には酷い奴も居たもんだなぁ井上よ」
キョンのしみじみとした物言いがスピーカーを通して校舎に響く。至る所で彼の意見に同意する声が上がっているのを彼等は知らない。
「世の中にはひでぇ奴が居るんだな。俺がその場にいたらそんな幻想ぶち殺してやってたのに」
「全くだね……女の子に対してコレは酷すぎるよ。こういう理不尽を無くしたいから僕は」
「男女の仲は良く分からんが、信頼に対する裏切りは軍法会議にかけても償わせるべきだ」
「「「お前等はとりあえず黙ってろよ」」」
もっともその全てが受け容れられるとは限らないようだが。
脇道に逸れた、閑話休題。
「で、お前はこのスクールな日々の主人公みたいな奴をどうすれば良いと思う?」
「どうって……言われても……その、ちょっとコメントしにくいかな」
「俺は当事者ならNの為にまぁ一発ぐらいIを殴ってやってもというのが本音なんだが」
「そうだね。僕もそれぐらいして当然だと思う」
「だが俺は見ての通り非力な一般人だからな……相手にも依るが代理人は長門辺りで良いか」
「それ殺す気だよね!? あぁ見えて長門さんって本当に強い事は僕でも知ってるよ!!」
「何でお前が焦ってるんだ……あーっとそろそろ時間だな。そう言うわけで『くららって呼ぶな』さん、痛い眼を見せたいなら適当に代理人に殴らせれば良いと思うぞ? オススメは零さ」
「何勧めようとしてるんだ! あーもーこれで放送を終わります!!」
キャスト
キョン@涼宮ハルヒシリーズ
井上心葉@文学少女シリーズ
遅れたが、
>>767氏GJ
>>771 GJです。
上条さんはまだセーフかな……?
明確に相手を決めてはいないから。
そしてキョン、オススメが過激すぎる。始まっちゃうから。
あと、一つだけ惜しいのは、天野先輩ではなく遠子先輩が正しい呼び方。
でも、放送中だからこっちの方がマナー上適切なのかな?
『妾はあの舞いが気に入っておるのじゃ』
「確かに君のダンスは素晴しい、それは認めよう」
学園祭の準備に追われるライトノベル学園
“ダンシングプラントオシリスちゃん”を呼び物にしたライブ喫茶では
演出のマリコルヌと踊り子のオシリスが激しく対立していた
「だがあえて言おう、君の振り付けはインパクトに欠けると!」
こんな感じで出来ないかなとメタボな肉体を意外と巧みに操って見本を見せるマリコルヌ
脂肪過多の少年がやると見苦しいだけのそのダンスも
オシリスが演じれば大向こうを唸らせること間違いなし
問題は思春期の少年の濃縮されたリビドーが迸りまくったソレはセクシーを通り越して淫猥そのもの
18歳未満お断りな店の出し物にしか見えないことだった
案の定オシリスは一言
『帰る』
と言って踵を返す
「今回のことはヒッシャム先生も承知のはずだが?」
製作者の名を出して引きとめようとするマリコルヌだったが
『教授からは生徒の模擬店で“いつものように”踊ってくれと言われただけじゃ。そのような
破廉恥な真似はご免被る』
オシリスは取り付くしまも無い
「ならば仕方が無い」
制服のポケットから取り出したリモコンのスイッチをマリコルヌがポチッと押すと
オシリスの身体から何本もの触手が勢いよく飛び出し
教室から出て行こうとしたオシリスの身体にじゅるりと巻き付く
『な!?』
思わず驚愕の声をあげるオシリス
オリリスの身体を拘束する触手はオシリス自身から生えているにもかかわらず
彼女の意思に従おうとしない
「“こんなこともあろうかと”ってね」
ニヤリとハイエナの笑みを浮かべるマリコルヌ
『貴様…妾に何をした!』
余裕綽々なマリコルヌの態度に歯軋りしながらオシリスが叫ぶ
「教えて欲しいかい?」
マルコルヌは右手に持ったリモコンを自分の触手に緊縛されたセルフSM状態のオシリスの
目の前でこれ見よがしにチラつかせる
「ヒッシャム先生に教えてもらったんだよ、君の携帯電話は君の思考を言葉にするだけでなく
外部からの信号で君の肉体を制御することも可能だとね。ちなみに購買の焼きそばパン一ヶ月間
毎昼奢るという条件を出したら喜んでこのコントローラーを作ってくれたよ」
得意満面といった風情で解説するマリコルヌ
『あの○×△□(差別用語)――――――――――ッ!!!』
怒りに髪を逆立て呪いの言葉を吐くオシリス
「さて、それじゃあリハーサルを続けようか」
『妾にこのような真似をして只で済むと思うなよ…』
マリコルヌを睨み据え地獄の底から響くような声でオシリスが言う
「おー怖い怖い」
怯むどころかおどけて見せるマリコルヌ
自分の手の中にリモコンがある限り
オシリスは絶対に手出し出来ないことが保障されているが故の余裕だった
一旦オシリスを怒らせたら
何をしようと後で百倍返しにされるという所まで思考が及んでいないのは問題だが
「イッツ、ショウタイム!」
マリコルヌに操られた触手の群れが淫靡な曲線を描くオシリスの身体を弄る
『止めぬかこの痴れ者が!』
「はっはっは、恥ずかしがることはない。これは芸術だよ芸術」
胸元を覆う装甲の隙間に潜り込んだ触手が
ハーフカップブラのような形をした装甲カバーを引き剥がし
剥き出しになった豊かな乳房に少年達の熱い視線が突き刺さるのを感じて
唇を噛み締めるオシリス
息を荒げ、目を血走らせて凝視する少年達に視姦されながら
自らの触手に装甲を脱がされ美しい裸身を晒す屈辱に肩を震わせるオシリスに
全身を這い回る触手の先端から吐き出された粘液が浴びせられる
ぬちゅ、にちゃ、ぬりゅ…
濡れた音を響かせ緑色の肌にこびりついたゲル状の液体を塗り広げていく触手の群れ
『んぅ…ふぁ、ぁあ……』
巧みに緩急をつけ柔肌を揉み解す触手のローションプレイに堪らず悩ましい声をあげるオシリス
切なげにくねる柳腰の振幅に合わせてプルンプルンと波打つ乳房に巻き付いた触手が
釣鐘型に張り出した豊乳を搾るように揉み込んでいく
『お、おのれ…このままでは済まさ……ああぅッ!』
自らの触手に陵辱されながらも気丈にマリコルヌを睨みつけるオシリスだが
乳房に絡みついた触手が豊満な柔肉に食い込みグニグニと揉みしだくと
蕩けるような愉悦の波が背中を駆け上がり
ともすれば辱めを受けていることも忘れ艶っぽい嗚咽を漏らしそうになる
止め処なく押し寄せる快楽の波に抗うようにふるふると頭を振ると
汗の飛沫が光の粒となって宙を舞い
艶やかな深緑色の髪が濡れた肌に張り付いて妖しい模様を描く
全身で蠢く触手の群れに柔肌を蹂躙され
執拗な愛撫で敏感になった肉体に刻み込まれる快感に必死で抵抗するオシリスの妖艶な姿は
マリコルヌの脳内で稼動するリビドーの高速増殖炉をメルトダウン寸前まで加速させ
触手を操るリモコンのボタン操作がさらに容赦の無いものになっていく
『あ…い、いや……』
一段と激しさを増した触手の動きに遂にか細い声をあげるオシリス
「おおう、可愛い声が出たな。もう我慢できなくなったか!」
脂ぎった顔でマリコルヌが叫ぶ
「ま、待ちたまえ、流石にこれ以上は二次元ドリームノベルズの世界だぞ!」
涎を垂らして見物していたギーシュが我に帰ってマリコルヌの肩に手をかけるが
「kめこさべオンす歩!もd$柄fノア35fpぐはsp家h誌派!」
マリコルヌは意味不明な叫び声を発してギーシュの腕を振り払う
「マリコルヌが壊れた!?」
「一体何の騒ぎかね?」
ガラリと扉を開けて顔を見せたのは戸締りの確認をしていた用務員の大貫善治
マリコルヌの注意が大貫に向いた一瞬の隙を衝いてリモコンを奪ったギーシュがスイッチを切ると
同時に意識を失ったオシリスが崩れ落ちる
教室に入ってきた大貫の目に映ったのは
全身に白濁液をぶっかけられて床に横たわるオシリスと
周りを取り囲む男子生徒達
「許せん…ヘンリエッタの恩人であるオシリス君に言うなんということを……」
大貫が背中に回した右手を戻すと明らかに錆とは別物の赤黒い汚れがこびりついた歴戦のチェーンソー
が魔法のように現れる
「ま、待ってください。これはちょっとした間違いで…」
大貫の顔から表情が消えた
真円に見開かれた目はサーチライトのように光りを放ち
暗黒の空洞と化した口が三日月型に釣りあがる
ドルンッ!ドッドッドッ!!
唸りをあげる宝具“大貫善治のチェーンソー”
「ダ――――――――――イッ!!!」
ここで画面は北欧のフィヨルドを航行する観光船の映像に切り替わり
画面右隅にテロップ
【Naice boat.】
ttp://bbs11.shanimuni.net/bbs/bin/img/erojisaku/12038201010056.jpg
ここラノベ板だってこと一瞬忘れかけた
オチを掻っ攫っていく用務員@フルメタにGJ
かぜっぴき自重しろ、そしてギーシュ、君はまだ18禁は早いのでは?
おそらくこのスレギリギリの描写でしょう。
そのチャレンジ精神とキャラへの愛と相変わらずの見事な挿絵にGJ!
いや、どうかと思うけどなあ。
ヒッシャムが教えるとも思えない携帯電話の秘密(そもそもそんな設定あったっけ?)とか
首チョンパも平気なオシリスが人間と同じ感覚?つーか普通にエロダンスして「何じゃこいつらは」って思いそうだし
それにマリコルヌはMだろう。逆に「僕を縛ってぇぇぇ」とか言い出しかねないぞあいつは、とか
いろいろ違和感ありまくり。相変わらずオチも投げっぱなしだし。
ぶっちゃけ書いてくれたら何でもGJとは思いたくない。
ただのエロ妄想と絵を晒したいだけならPINK板でやれよ、と思ったな。
きついこと言ってスマンが、自分の>773への正直な感想。
見事な絵だなGJ
悲しみの感情を与えるよーな
キャラクターっているかしら。
ハハハ、
>>782からそこはかとない殺気が見えるぜ
うわ、まったくレスが無い!
あ〜何かネタを………
電撃学園RPGのメンバーが微妙だと思うのは俺だけか?
特にアスラクラインが
キャラ的に古い感じがする・・・。
現状出てるキャラが女の子オンリーって時点でキャラ萌しか意識してないっぽいんだよな
スーパー電撃大戦的じゃなくて中途半端なクロスエッジ的な
クリック?
クラック!
さあ、今日は「ももたろう」のお話をしましょう。
むかしむかしあるところに ツンデレなおじいさんとツンデレなおばあさんが住んでいました。
今日も今日とて、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川に洗濯へ――行くかと思われましたが、
「いつもいつも同じ日常なんて面白くもおかしくもないのよ! だからキョン、今日はあんたがお洗濯に行きなさい!
山にはあたしが行くから! 昨日はめちゃくちゃ雨が降ったことだし、ツチノコの一匹や二匹ぐらいいるかもしれないわ!」
とおばあさんが唐突にそう宣言したので、今日はおじいさんが川へ洗濯に、おばあさんが山へ芝刈り、もといツチノコ狩りに行くことにしました。
普通なら文句の一つでも出てきそうなものですが、そこは長年の付き合いがあるおじいさん、生返事で残さず受け入れました。
そもそもおじいさんにとってはおばあさんが無茶苦茶を言い出すのは日常の範疇だったりします。
それはさておき、そんなわけで川に来たおじいさん。小脇にはお洗濯物の入った籠を抱えています。
昨日降った雨のせいかとても川の流れは速く、これは洗濯物が流されないように気をつけないとな、
そういえば自動改札機の開発には川を流れる葉っぱの動きが大きなヒントになったんだよな、
もしかしたら河童の一匹や二匹流されていったのかもな、そんなことを思いつくとは俺もだいぶばあさんに毒されているな、
なんてことを取りとめも無く考えていると、川の上流の方から、
「ふ、不幸だぁぁ―――――!!」
と、そんなことを叫ぶ小さなお侍さんを乗せたお茶碗が流れてきました。
傍から見ている限りいと哀れで割と切羽詰っていて刻一刻を争いそうな感じでしたが、
この激流の中入っていくのも危険が危ないし面倒が面倒だし、まあどうせ綺麗な女の人にでも助けてもらっていい感じになるんだろうと適当に結論付けて、
右から左へ華麗にスルーし、何事もなかったかのように慣れないお洗濯を始めました。
思いのほか可愛いおばあさんの下着に年甲斐もなくときめいたり、
『やり方がなってない! 俺が真のお洗濯というものをを教えてやる!』と言って
おばあさんのパンツに触ろうとした通りすがりの怖い目のおじいさんに思わず「ももパーンッ」をかましたりと、それなりのトラブルもありましたが、
気がついてみればお昼前には全てのお洗濯を終わらせていました。おじいさんはその気になれば世界をおあばさんから救えるような、やれば出来る子です。
やることやったし、ばあさんもそろそろツチノコ狩りに飽きて家に戻っているだろうなんてことを考え、ふと川の上流の方を見ると、
とてつもなく大きなメロンパンがどんぶらこっこ、どんぶらこっこと流れてきました。因みにビニール包装がしてあるのでしっかりとカリカリのモフモフです。
やれば出来る子だけど、基本的に森羅万象八百万にやる気のないおじいさんは例にも漏れず、またしてもスルーしようとしましたが、
さきほど怖い目のおじいさんが「ももパーンッ」されたときに川に落としてそのまま川底に突き刺さった高須棒が、
なんかこう、うまいことビニールの端とかに引っかかったらしく、大きなメロンパン(直径推定5メートル)は川を流れるスピードをそのままに、
川岸にボケっと突っ立っていたおじいさんの方向へ自動車から外れたタイヤのように跳んできました。
この世あの世と言わず全ての事象に無気力で無関心なおじいさんですが、流石にこれには慌てて、それでもお洗濯物はしっかりと抱えて、
一目散に逃げ出しました。おじいさんはその気になれば宇宙人のナイフも紙一重でかわすような、やれば出来る子です。
「でかしたわキョン! これはきっとこの世のどこかにあるという豆の木の上の巨人が住むお菓子で出来た竜宮城から流れてきたものに違いないわ!!」
おじいさんvsメロンパンの逃走劇はいきなり藪から出てきたおばあさんがメロンパンに飛び蹴りを食らわせたことによって幕を下ろしました。
今おばあさんは畳の上に置かれたそのメロンパンをまじまじとしかしハイテンションで調べています。
因みにこの大きなメロンパンはおじいさんが一生懸命家の中へ運び込みました。
おじいさんは堂々と『俺は普通に怠けるー』とか歌っちゃう子ですが、おばあさんに強気に命令されたり弱気に頼まれたりすると弱いのです。
それでもおじいさんは正直メロンパンには食えるか食えないかぐらいの興味しかなく、
おじいさんにとって真夏の太陽のようなおばあさんの笑顔をとりあえず眺めていましたが、
「ねぇキョン、このメロンパン、皮がとてつもなく新触感なのよ、触ってみて!」
とおばあさんに正しいのかどうか微妙な日本語で話をふられました。
ぶっちゃけ触るんならおばあさんのほっぺをツンツンする方がいいと思いつつも、この程度のことを断って機嫌を損ねるのもアレなので、
ひとまずのアクションとして、どれどれとおじいさんは腰をかがめてメロンパンに触ろうとしましたが、そのメロンパンからいきなりザクっと刀が突き出てきました。
かなりの業物と見える刀の切っ先はおじいさんの眼球一歩手前の瞬きしたら瞼が切れそうなところで止まりました。
そしてそのままのこぎりのようにザクザクとメロンパンの皮、通称カリカリの部分をサメのひれが水面を突き進むように切っていきます。
危うく某塾長で有名な漫画に出てきた、後輩の前でアクロバットを披露したあとに関節に変な金属を撃ち込まれて自ら脊髄をへし折って死んだキャラのように、
要は一つ目になりかけたおじいさんは冷や汗だらだら、おばあさんは目の前の不思議に大きな瞳をキラキラさせています。
その二人の前で見る見るうちに割れていくメロンパン。そして完全に真っ二つになったメロンパンの中から出てきたのは、
炎のように赤い長髪から火の粉を散らし堂々と佇む一人の子供。
立派な鎧兜を身にまとい、さきほどおじいさんの敏感で大事な穴(眼窩)に突き刺さりそうになった日本刀を携えています。
名前は桃太郎さんというらしいです。なぜなら背中に「日本一」「桃太郎」と書かれたのぼりを背負っているからです。
「おいおい、なんで既に成長しているんだよ、なんでいきなりフル装備なんだよ、なんでもう名前があるんだよ!!」
大事な穴に硬くて長いものを突きこまれそうになったきり固まっていたおじいさんがツッコミを入れます。
でも、どうやら大きなメロンパンから人が出てきたことに突っ込むのは既に諦めたようです。
「気にするんじゃないわよ。大事なのはノリと勢いときっかけセンス個性なの! ほら桃太郎ちゃんも言ってやって!」
細かいことを気にしないおおらかなおばあさんにいきなり話を振られた桃太郎さんは目を白黒させつつも、叫びます。
「え、ええっと、わ、私はいつだって最初から最後までく、クライマックスなんだから!」
桃太郎さん、「これでいいの?」って感じでこっち見ないでください。
何はともあれ、セオリーどおりにおばあさんから黍団子をもらって鬼退治の旅に出た桃太郎さん。
武器は生まれたときから持っていた抜き身の日本刀です。それを無造作に腰にぶら下げています。
実を言えば、武器なんか無くたって因果を断ち切って存在の力をかっぱらえば鬼だろうがなんだろうが無傷で完勝できますが、
そうしてしまうと宝物も無くなったりするかもしれないので、地道に使えそうな仲間を探すことにしました。
「そんなに馬鹿でかい脂肪の塊がステキなのか、くぉんのバカ犬――!!」
家を出て二分後、爆発音がしたと思ったら犬さんが降ってきました。首輪がついていて剣も背負っているので恐らく飼い犬でしょう。
今はみすぼらしく無残に所々煤けている犬さんですが、相手の力量を測ることに定評のある桃太郎さんアイはこの犬さんそこそこ使えるぜと判断したようです。
「はい、コレあげる」
桃太郎さんは意外なぐらい優しい声をかけておばあさん特性の黍団子を倒れ伏している犬さんにあげました。
犬さんはかけられた声に一瞬身をすくませましたが、桃太郎さんの顔を見て安心したのかお団子を美味しそうに食べました。
「あはは、どうもありがとう。ご主人様を怒らせてあんまりご飯を食べていなかったんだ。え、鬼退治に行くって?
じゃあ、お礼にお供させてもらうことにするよ」
犬さんはとても単純な性格らしく、食べ終わった後、即効で仲間になりました。
「俺っちの説明はねぇのかよ!!」
それと犬さんの剣も仲間になりました。
「け、計画通り?」
だから「これで合ってる?」っていう不安そうな目でこっちを見ない。
しばらく道を歩いていると、お猿さんが行き倒れていました。なんだか関節が本来曲がらない方向へ曲がっている気もしますが気のせいでしょう。
結構シビアな桃太郎さんはお猿さんを一瞬で戦力にならないと判断し、その横を無情にも通り過ぎようとしましたが、お腰につけた黍団子が一つ袋から転がり落ちました。
そのお団子は地面に落ちてワンバウンドしたものの、もう一回落ちる前に横から伸びたお猿さんの手にキャッチされ、
そのままリリースされることなく、お猿さんの小さな口に齧られました。
「道に落ちたのに汚いよ」
別にとがめるでもなく、淡々と事実としてそう告げる桃太郎さん。
「3秒ルールじゃ」
しかし、お猿さんは気にも留めません。おばあさん特製の砲丸ぐらいあるお団子をむしゃむしゃと食べ、食べ終わる頃にはすっかり元気になっていました。
お団子には一体どんな成分が含まれているのか、おばあさんのレシピが気になって夜も寝られなくなりそうなぐらい、ピカピカつやつやです。
そしてこのお猿さん、すごく……可愛いです。
「いやあすまんのう。うっかり姉上の真似をしたら機嫌をそこねてしまって、物理的にしぼられてしまったのじゃ。
どうやらお主ら旅の途中と見受けられる。せめてもの礼にこのワシもお供させてもらおうかの」
そんなわけで可愛いお猿さん(♂)も桃太郎さんの仲間になりました。
桃太郎さん的には役立たずですが盾ぐらいにはなるだろうと思うことにしました。
次の日には雉さんも仲間になりました。
その雉さんとはお葬式の真っ最中だったらしいとある村で出会いました。
『だったらしい』というのは桃太郎さんたちがついたときには既にお葬式なんてできるような状況ではなかったからです。
何せその一見地味そうな雉さんはくちばしならぬ、尖ったスプーンで村の人たちの目玉を抉り取ったり、
文字通り死屍累々と横たわる死体や流れ出た血から『灰!』『灰ダ!』『灰ヲ!』『悪ヲ』と叫び声をあげるカードゲーム的に言うところの雉トークンを
召喚するという、メルヘンにスプーン一杯分のグロテスクを足したような光景を作り出していたのです。
普通の感覚ならこんな危険な雉さんとは仲良くなりたくないものですが、若干普通からずれている桃太郎さんは単純に戦力的に使えそうだと判断し、
とりあえず犬さんとともに召喚された雉トークン諸共雉さんをシバキあげた後、割と演技力のある猿さんに雉さんをなだめさせ、
とどめに高圧的なまでの威圧感で仲間に引き込みました。
因みにこのとき一緒に雉トークンさんたちも仲間になりました。
『桃太郎サンダ!』『黍団子ヲ!』と叫ぶのでウザいですが、八頭身の無駄にいい体なので肉体労働には使えるだろうと思うことにしました。
そんなこんなでさらに二日後の朝には鬼が島が見える海岸までやってきた桃太郎さん一行。
鬼が島に渡るには舟が必要です。しかし鬼達は人間達が攻めてこられないようにこのあたりにある舟を壊してしまったようです。
舟を作れるような木も辺りにはなく、雉トークンさんたちが組体操の要領で舟になろうとしましたがそれもあとちょっとのところでうまくいかなかったので、
とりあえず皆で手分けして海を渡る手段を捜すことにしました。
因みに雉トークンさんたちは交渉には向かないと判断されたので、海岸を見ながら体育座りで待機することになりました。
待ちくたびれた雉トークンさんたちがお互いの後ろを体育座りで付け回しあって遊び始めた
昼過ぎごろには犬さんを除く皆が砂浜に戻ってきましたが、収穫はゼロでした。
しょうがないので一先ず犬さんが戻ってきてから作戦を立て直そうとしたところ、
「おーい、皆ー、舟を買ってきたぞー」
そう叫びながら犬さんが戻ってきました。
「犬サンダ!」「舟ヲ!」
雉トークンさんたちも元気よくをあげます。
しかし犬さんを見る限り、木の小舟どころかボトルシップすら持っていません。
怪訝そうな顔をする皆に犬さんは薄っぺらい木の皮のような紙のようなものを自慢げに見せました。
なんでもこの紙のようなものを水につけると、アラ不思議、一瞬で舟に早変わり、とクワガタっぽい人に説明されて思わず買ったとのこと。
ひとまず桃太郎さんと雉トークンさん達で犬さんを蛸殴りにすることにしました。お金は別々に持っていたので被害は微々たるものですがそこはノリと勢いです。
「皆、あれを見るのじゃ!」
フルボッコにされていた犬さんの顔が苦悶から恍惚に変わり、
新たな世界の扉を開きそうになった頃、一行の良心であり、リンチに参加していなかったお猿さんが海の方を見て叫びました。
目の前には大きな木の船が浮かんでいました。どうやら犬さんの手を離れた紙が本当に舟になったようです。
一行は犬さんを寄ってたかって殴ったことも忘れて大喜びしました。
そうしてなんだかんだでご都合主義的に鬼が島に上陸した桃太郎さんたち。
この先一体どんな冒険がどんな戦いがどんなドラマが待ち受けているのか、気になってきたところで、
はつかねずみがやってきた。
はなしは、はおしまい。
Cast
おじいさん……キョン@涼宮ハルヒシリーズ
おばあさん……涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒシリーズ
小さなお侍さん……上条当麻@とある魔術の禁書目録
怖い目のおじいさん……高須竜児@とらドラ!
桃太郎さん……シャナ@灼眼のシャナ
犬さん……平賀才人@ゼロの使い魔
犬さんのご主人様……ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔
犬さんの剣……デルフリンガー@ゼロの使い魔
猿さん……木下秀吉@バカとテストと召喚獣
雉さん……森塚眞衣子@断章のグリム
雉トークンさんたち……鳩のAA@甲田学人スレ
クワガタっぽい人……建宮斎字@とある魔術の禁書目録
流石にいろいろと反則かなと思いつつも後悔はしない。
なんでこんなところにあの鳩軍団がw
どうせなら鬼退治編も希望
GJ
犬と聞いて連想したのが“いぬかみっ”のケイタだったり
GJ
何か散りばめられたネタが分かってしまう自分が悲しいぜ。
あ・縞瀬真琴 生徒会書記。
か・ガーゴイル 生徒会室の門番。
・風見・千里
・群雲壬琴 風紀委員。
さ・相良宗介
・佐山御言 副会長。生徒会として、生徒の生活を把握しておくのは最早義務。
・塩原友子 風紀委員。
・式森和樹 生徒会にある特別戦闘部隊“MMM(もっともっとメイドさん)”の長。
・白井黒子 風紀委員。
・新庄・運切
た・鷹栖絢子 風紀委員長。
・千鳥かなめ 風紀委員?
は・長谷常彦 風紀委員。
・林水敦信 会長。
・平賀つばさ 生徒会長補佐官?
・ブラックロッド 風紀委員会魔導特捜官。全24体、有能だが動かすのに相当な予算がかかる。
・穂村響
ま・三樹原蓮
・御坂美琴 生徒会直属特別風紀委員。
ら・リーラ・シャルンホスト 風紀委員。
・10万人生徒会長連合 現在は壊滅。
・警備員(アンチスキル)
・美化委員 アーヴィー。
・警備員 スケアクロウ、ピジョン。警備室を与えられている。
・用務員 ロレンス、ホロ、大貫善治。
・粛清委員会
・二級生徒 弱みをもつ人間が集められ、委員会や有力クラブの『いろいろな』仕事をさせられる。
・修繕部隊 壊れたボイラーを直した。
上記のまとめwikiの人たち、ここに
>>734と
>>530を加えれば完成。抜けも多いし読み方わからん名前もある。
出典もととか聞かないで。むしろ、こんなの気にせず好きに書けばいいんだ。
一応は先生もまとめてみたが、より抜けがひどいので自粛。百行あるし。
チョ!?
追加分の粉ネタ両方とも自分のですヨ!?
同じような生徒会ネタを書いてたのか自分………
やっぱり教師も載せるぜ。まとめwikiにあるssだけだけど(このスレの分はない)。
所属がなんとなく明言されている教員
あ・哀川潤 非常勤教師。普通科の体育を受け持った。相良宗介といーちゃんに機竜を単身で撃破する方法を教えた。あと骨竜七郎にも体育の授業?
・アウレオルス・イザード 保険医。暴れる患者は黄金の錬成。吉永双葉になぜか脅されている。ダンダリオンとは同志の研究家。
・アウレオルス=ダミー 錬金術のテストを出した。
・青い果実 保険医。セーフ。蜂谷。
・アザリー 魔法科第三白魔術担当。
・アベル・ナイトロード 成り行きで生物の授業を担当。校庭の隅にに野菜を植えていたが、宗介の地雷で吹っ飛んだ。千鳥かなめ、相良宗介、Ωが受けていた。
・アレイスター・クロウリー 二人いる理事長の一人。
・伊庭かおり 担当教科は国語。
・殷雷 刀術部第四顧問。
・ウェスト ドクターウェスト。保険医三本柱からすらもあぶれてしまった。学園中から(多分意図的に)忘れ去られた男。学園の敷地の隅っこにぽつんと建っている建物に住んでいる。
・ヴォロシロフ 教官(コック兼任)。
・絵本園樹 非常勤の保険医。
・エルウィング 家庭科の先生、フォロンが病気で休んだ時、代わりに音楽も担当。
・オーフェン 副業で金貸し。桜とドクロと相良とハルヒとキョンと天華とエリシャと鳴神光のクラスの担任。桜とドクロは中学生のはず?
・猪口曹長 体育教師。
・小崎摩津方(もちろん体は圭子) 見た目は少女中身は爺の魔術科教師。
か・神楽坂恵里 担当は英語。ハルヒと相良が暴れたら逃げる。
・鹿島昭緒 草刈鷲士が生徒。
・ガユス 授業内容は《緋竜七咆(ハボリュム)》の反応経過。
・“狩人”フリアグネとマリアンヌ 家庭科の裁縫担当。
・キース 外部の人間。教師というssもある。三塚井ドクロ、匂宮理澄、ティファナ、両儀式が部員の木工ボンド部の顧問?
・木賀峰 助教授。研究室が三つある。ドクロちゃんの蘇生能力に興味がある。
・狐面の男 草壁桜のクラスの担任らしい。だとしたら中学教諭? ハムスターの木の実ちゃんを飼っている。十三階段を立て直そうとしていたがおそらく忘れている。
・玖渚友 大学教授。
・来生真希子 保険医。たまに患者を食べる。
・ゲルハルト・フォン・ヴァルシュタイン子爵 吸血鬼科の教師。ヴァルドレット・アイヴォンホー、ジルコニア、望月コタロウが受けている。
・紅慰晴明 保険医。上条曰く最悪。
さ・ジークフリート 図書室勤務。
・芝村準竜師 二人いる理事長の一人。
・シャノン・カスール 体育科刀術部第五顧問。第四顧問の殷雷先生とは茶飲み友達。
・灼眼のシャナの一巻の体育教師 一方通行に絡んで、保健室へ。
・城島硝子 家庭科の教師。高須竜児、高上昇、上条当麻が履修科目を改ざんされ、受けさせられた。授業内容はマンゴープリンの作成。
・善行忠孝 生徒会顧問。
・スレイン 魔法学(古代語魔法概論)。草刈鷲士、結城美沙、マオ、相良宗介、千鳥かなめ、いーちゃん、萩原子荻が受けている。
・零崎双識 殺人科教諭だが、人識曰くそんな科目はないらしい? 上条当麻、幻想殺しは自分の通り名に似てるので追試、フラグゲッターは失格。
・千住花音 理事の一人。
た・“大擁炉”モレク 教頭。学園のことを心から憂いており、いつも体を壊している。
・武原仁 副担任。
・“探耽求究”ダンダリオン 保険医。 アウレオルスと同志。科学科も受け持っている。日々、研究材料になる人間を求めている。
・趙 保険医。
・テスタロッサ 大学教授。
・天目一個 生活指導。一方通行などを注意した。ソックスハンターに敗北。
・天本博士 保険医。
・藤堂鷹王 校長。
・ドクター 科学。
・トメおばーちゃん 学食勤務。ベランダで何かの植物を栽培。
な・南雲慶一郎 授業中だろうが謎の失踪をする。
・ニース 保険医。
は・ハミュッツ=メセタ 武装司書。
・フォロン 音楽の先生。この学校の卒業生。拓人、鈴穂、コーティカルテ、当麻、カペルテータ、シャロン が受けていた。
ま・ミズー・ビアンカ 精霊学部の非常勤講師、精霊学科・実技(召喚)をたまに受け持ってる。普段は学食でウェイトレス。
・冥土返し 保険医。トップクラスの保険医。
・メフィスト 保険医。上条の切り落とされた腕をくっつける。
・ヤン・ウェンリー 歴史教師。『自由惑星同盟』の長、長門に殲滅される。職員会議で進行役を務めていた。
・読子・リードマン 図書館の司書。アル・アジフに興味がある。
ら・ルノア・キササゲ 軍事系の講義。
明言されていない教師
アイザック・バトラー、アラストール、アントニオホジェリオ佐藤、イクス、乾 紅太郎
宇津木、オーガスタ・エイダ・ダーレス、大城一夫、オキシジェン、オドー大佐、オルゴン
カイン・ナイトロード、カリーニン、菊名隆生、キノの師匠、甲鉄竜”イルヤンカ、獅戸エール
チェルノボーグ、月島亮史、月詠小萌、“虹の翼”メリヒム、ハーフェン、パイフウ
ハジ、パンプキン、フェコルー、火乃香、魔人みーこ、マティルダ・サントメール、マリア・フォウン
望月ジロー、八神和麻、八阪井三千人、黄泉川愛穂、リール・大樹、リナ=インバース。
相変わらず、ネタ元が分からないのは許せ。
なるほど結構出てるなぁ。
そして何だこのカオスな学校は。
乙、ではあるけど、個人的には設定みたいなの作られると書きづらいなと思ったり。
申し訳ないけど必要に応じて無視させてもらうかも。
ぶっちゃけ保管庫にあるss同士でも探せば矛盾しているのもあるし。
あと、城島硝子は家庭科の補習にかこつけてマンゴープリンを食べようとした、
一生徒、という設定のはず(原作では高校生)。
もしかしたら書いた人は教員という設定だったのかもしれないけど。
ためしに設定を集めてみた。でも正直、こんなの一人一人好きで書いたほうが面白い。
ただの趣味で集めたから。
>>806すまん。城島硝子しらない。
そういや上条の幻想殺しって、終わクロの概念には効果あるのかね?
幻想殺しは超常現象に効果がある訳だけど、概念は「あの世界での普通の現象」だからな
超常現象じゃない
>>808 このスレで何回か話題に上ったけど「効かないんじゃない?」だった気がする。
14巻で土御門が地脈や生命には効果無いとか言ってたし、概念はそっち系統な気もするんだよな。
概念核レベルなら効きそうだが
劣化概念とかならキャンセルしそうだな。
811 :
イラストに騙された名無しさん:2008/11/04(火) 00:28:03 ID:5JHg0N3a
仮に概念核を異能と判断しても、逆に右腕が消し飛びそうな気がする
幻想殺しがドラゴンブレスを処理し切れずに傷ついた時みたいに
単一能なら全能でも打ち消す代物だから概念核も壊せそうな気がするが
この辺はどうやったって解決しない問題だから触らないほうが吉
前にも議論になったけど、
「この手の問題は結論が出ないから、書き手の裁量に任せる」
という結論になってなかったっけ。
判りやすく説明すると
「設定とか適当でいいから好き勝手に書きやがれ」
って事ですね。
適当でいい、とは言わんが、この手のすりあわせ問題はどうせ決着つかんし荒れるんだから裁量判断。
とりあえず、ゼロの使い魔と灼眼のシャナのクロスオーバーはガチ!
ん〜どっちかというとこのスレはクロスオーバーじゃなくてカオスなSSの部類に入ると思うんだが
<<816
どうゆう事か詳しく。
こんこん
「どうぞー」
がちゃ
「こんにちはー」
「こんにちは。何だ、インデックスじゃないか。こんなところに来るなんて珍しいな」
「えっと、はるひに用事があったんだけど、いないの?」
「ああ、見ての通り今は俺一人だ。だが、あいつならすぐ来るだろうし、ここにいたらどうだ? お茶は……朝比奈さんを待ったほうがいいな。茶菓子ぐらいなら出せるぞ」
「じゃあ、お言葉に甘えさせて貰おうかな。ありがとう、きょん」
「……あ、ああ」
「ん? どうしたの? 暗殺寸前のカエサルみたいな顔して」
「いや、お前も俺をそのあだ名で呼ぶんだよな。……平仮名表記だと余計間抜けっぽいし」
「だって皆そう呼んでいるよ。あと、平仮名表記って何?」
「ただの戯言だ、気にするな。しかし、どうしたもんかな。ハルヒが吹き込んだせいで、他人を呼ぶときは基本的にフルネームの平井ですら、あだ名で呼びやがるし」
「でも、かなり呼びやすいよ。この学校って色んな世界の色んな国の人がいるけど、多分一番覚えてもらいやすい名前かも。でも、どうして皆からきょんって呼ばれるようになったの?」
「親戚のおばさんが俺のことをそう呼んだのを、妹が面白がって広めちまったんだよ。あだ名なんてものは本来友達同士とかで使うもんであって、できれば妹にはお兄ちゃんと呼んでほしいんだがな」
「へー……おにいちゃん?」
「ふぉっ!!」
「ど、どうしたの! 今、背骨が折れそうなぐらい仰け反ってたよ!? 何かの魔術攻撃!?」
「い、いや大丈夫だ。不意打ちの上目遣いで更に首を傾げながらとは……なんてぇ破壊力だ。……もう一回頼む」
「うーん……お兄様♪」
「ワンモアセッ!!」
「あにきー!」
「そげぶ!!」
「あにちゃまー!!」
「ふんもっふ!!!」
「あにう――」
ばん!
「アンタ、何やってんの!? 何やらせてんの!?」
「俺ヘブン状態!!……って、い、いや、待てハルヒ、何も疚しいことはないぞ! 俺はただ――」
「きょんがね、(妹に)お兄ちゃんって呼んで欲しいんだってー」
「へー。そーなんだー。インデックスちゃん、数秒待っててね。数秒で充分だから。……キョン、ちょっと表に出なさい」
「あ、あはは、その、お手柔らかに頼む」
がちゃ
ドコッ! バキッ! グシャ!
ティウンティウンティウン
Cast
キョン、涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒシリーズ
インデックス@とある魔術の禁書目録
そろそろ俺は駄目かもしれない……。
こないだやったクラナドネタじゃねーかw
GJ!
自分の書いたものに対する説明なんて無粋の極みだとは思うのだが、今回ばかりは言わせてくれ。
クラナド存在は知っているのだが見たことは無い、いや、マジで。
ネタ元はシス○リ。
流石に12通り全てを出すのはやめたが。
>823
あー そりゃ悪かった
ごめんなさい
今やってるクラナドのアニメで、
主人公が友人の妹に上目遣いで「おにいちゃん」と呼ばれて悶えるシーンが有ったんだ
んで、通りがかったクラスメイトに見つかって蔑まれたり哀れまれたりしてた
あったなそんなのw
しかし一つ突っ込むとしたらハルヒって自分から手を出しに行くだろうか?
GJ
キョンの名前って呪いとかが掛かっていそうだな
もしくは、インターセプタが改変してるのか?
>>808みたいな考察に便乗するわけではないけど、
もしも、禁書以外のキャラが能力開発をしたらどんな能力が出てくるのだろうか?
一種のキャラ改変だから、ちゃんとしたssとかにするわけにはいかないが、
考えるのは面白いかも。
悠二は能力はともかく意外とレベルは高いかも。頭が妙に冴えてるし、努力もするタイプだし。
キョンは多分レベル0、自分だけの現実はハルヒ並に強そうだが基本凡人+努力はしない人だし。能力も念話とかに落ち着くと思う。
宗介は肉体強化だったら本人も大満足な筈。
和樹を初めとするまぶらほのキャラは体その物が魔力回路っぽいから能力開発は無理っぽい。
竹宮ゆゆこの主人公達には精神感応で女の子の気持ちを分かって欲しい……けどそれじゃあ原作が成立たんよなぁ。
あとシャナレベル5いけるんじゃないかなと思ってる。アラストール曰く“偉大なる者”らしいから多分コッチ方面の才能も凄いだろう……という妄想なのだけど。
本編読んでれば「能力開発でどんな能力が発現するのかは誰にも分からない」でFAのはずなんだがなー
>>829 いや、只単にネタとしてどうかなーっていう話で……
すまん、圧倒的に作品に対する理解が足りなかった
そういや今年の「こラ凄(このライトノベルが凄い!)」は文学少女が一位だってな
お祝いのSSでも書こうかと思ったが、文学少女読んだ事ないや
12月かぁ……
恒例の大掃除とクリスマスと、余り見ないけど試験とか
ネタになりそうな行事満載の時期ですな。
クリスマスは毎度お馴染み?
のクリスマス反対同盟や嫉妬団。その他色々な人達の協賛の下で
カップルやデートスポットを襲撃、占拠するんだろうな・・・
それを鎮圧しに向かう。風紀委員や警備員・・・毎度の事だね?
上条さんが死にかけるんですね。分かります。
死なば諸共の精神で黒クリスマス派がハプシエル、赤道斎等の戦略級ムード破壊兵器を投下するんですね!
ふられ同盟とかもありそう……
今回のスルー組(特に池)は相当テンション高そうだ…
「絶対に反応してはいけないライトノベル学園」
(最初に前回投下分にあった「世古口司とのフリートーク」から一部を紹介)
草「上条さんに世古口さん、後輩での知り合いっています?」
世「うーんと、高等部では一年だからなぁ。中等部ともあんまり絡まないしなぁ」
草「僕、最金気になってる子がいましてね」
上「西条玉藻ちゃんか?」
草「違いますよ! そりゃあの子も僕に懐いてくれるのはすごく嬉しいですけど毎回僕死ぬんですよ!? しかもあの子も
何故か僕を生き返らせられるものだからいつまでもナイフでご挨拶を止めてくれないし。……あの、弓島千佳ちゃんって
いう中等部の一年の子なんですけど」
世「その子はどんな子なの?」
草「普通の子ですよ」
上「それは珍しい!」
草「でしょう!!」
「上条、草壁、アウト」
草「先輩がたの中学時代ってどんなのでした?」
世「中学はまぁ……楽しかった、かな。中学2年が一番気楽だったかな。学校にも慣れ、高校受験も考えないで遊べて」
上「(覚えてないから話合わせよう)そうだな、俺も中2が一番遊んでたかな」
草「そうですよね! 中2が、一番楽しいんですよね。僕も今すっごく楽し」
上「普通に笑ってるじゃん」
「草壁、アウト」
草「上条さん、黙っておいてくださいよ同じ辛い目にあってる仲間なんだし……」
(大体こんな会話をしてました。それでは本編をどうぞ)
時刻は午後7時。罰ゲーム開始から11時間が経過した。
上条当麻と草壁桜の二人は、最近発売された「ダブルブリッド」の短編集を読みながら時間を潰していた。
「これ読んで改めて思ったんですけど、片倉さんって格好いいですよね」
「ん? ……まぁたしかにそうだな。颯爽としていて、見た目もいいし」
「強くて、そのうえ可愛いって、女性としてのいいところ全部持ってますよね」
「そうだな……。……お前、片倉さんのこと好きなの?」
「いや違いますよ! 僕の好きなのはただ一人です! ただ何というか……憧れる、と言う感じでしょうか……」
「確かにそういうのはあるな。俺も図書館の読子先生が心のオアシスになってるからな。周りにうるさいのと殺伐としてるのが多いから心が安らぐよ」
「でも読子先生も、何か、『強い人』の部類ですよね?」
「ああ、一回試合したことあるんだけど歯が立たなかったからな。それでも手加減されてたし。その上試合後には心配してくれたし」
「やっぱり、憧れの存在ですか」
「そうだな。みんなを守れるっていうのは、憧れだな……。…………優しい人、そんなに周りにいないしな」
「最後の一言切実ですね」
二人がそれぞれの憧れの女性に思いを馳せていると、進行役の平賀才人が部屋に入ってきた。
「二人とも、そろそろお腹空いてきただろ。一階の大広間に夕食用意したから」
「そうか」
待ちに待った夕食タイム。罰ゲーム内ではこれくらいしか楽しみがない。しかしこの楽しみも罠だらけだという事を二人は
昼食の時点でしっかり学習していた。
才人の言葉に見送られ大広間に入ると、ちゃんと二人分のお膳が用意されていた。そして少し離れたところで
なぜかシャナと城島硝子が食事を取っていた。
「…………」
立ち尽くす上条。硝子は無言のまま会釈をしてきた。シャナは顔を上げただけでまたすぐに戻した。
「平井……何してんの?」
「夕食をとってるだけ。あなたたちの邪魔はしない」
「城島。お前は?」
「ご一緒させてもらってます」
桜は会話の間、二人のお膳の上から視線を離せずにいた。
「草壁、アウト」
桜が笑ってしまったのは、二人のお膳の上に、それぞれメロンパンとプリンがピラミッド上に山積みにされていたからだった。
それをどんどん小さな口に入れていく二人。しかし体形は変わらない。
「絶対二人の体内は異世界につながっている」と桜は後に語った。あながち間違いではない。
「「いただきまーす」」
今度の夕食はまともだった。というか、お寿司だった。二人にとってご馳走である。
「今度はしっかり食べよう」
だが食べだして早々、先ほど二人に浴衣を届けに来た、冷凍みかんの仲居さんが入ってきた。
「失礼します。……当旅館の板長がお客様にご挨拶をしたいそうなのですが、よろしいでしょうか?」
上条と桜は顔を見合わせた。
「板長というのはこの『宙の湯』の、ですか?」
「そうでございます」
「この寿司を握ったのもその方ですか?」
「はい。板長の自慢の握りです」
「まぁ、いいですよ。はい」
二人は特に気にせず許可した。うまい寿司を握る職人さんに興味があったというのもある。
「板長」
仲居に呼ばれて入ってきたのは、やたらガタイのいい黒人の板長だった。
「ドウモ。板長のサイモンダヨー。ウチの寿司は新鮮ダヨー」
サイモンの顔をまともに見て目を見開く上条。その隣では桜が今まさに飲んでいた潮汁を噴出していた。
「草壁、アウト」
桜のうめき声が聞こえる中、仲居さんが口を開く。
「料理について聞きたいことがございましたら、お聞きください」
客が呻いているが、そこは完全スルー。一流の仲居は、常に完全で瀟洒である。そして上条は思った。
(ああ、これ質問しないといけないんだろうなー。)
「このマグロが、とてもおいしいんですけど、どこ産のマグロですか?」
サイモンは、その質問を待っていたとばかりに答えた。
「知ラナイヨー」
これには向こうでプリンを食べていた硝子があわてて平静を装っていた。
「草壁様は、何かご質問はございますか?」
この言葉に、ようやく復帰した草壁も、笑いを耐えながら質問する。
「この白身魚は、なんというネタですか?」
「知ラナイヨー」
二人の喉が外からわかるほどに痙攣していた。
「上条、草壁、アウト」
「あの、サイモンさん、でしたよね? 失礼ですけど、このお寿司本当に大丈夫でしょうね?」
桜の問いに、サイモンは答えた。
「ウチの寿司は新鮮ダヨー」
「まぁ、確かにおいしいのは間違いないですけど」
「今日、缶詰アケタバカリヨー」
「缶詰!?」
「ちょwwおまww」
「上条、草壁、アウト」
この頃には、山積みのメロンパンとプリンは完全に消えていた。
午後八時。罰ゲーム開始から12時間が経過した。ついに時間の上で半分を経過したのだ。
夕食の新鮮な缶詰寿司を食べ終えた二人は食後の休憩をとっていた。そこへ才人が入ってきた。
「二人とも、ちょっと面白いものがあるから付き合ってくれ」
才人の後に続いて部屋を出る。1階に降り、大浴場とは逆方向に廊下を進む。そして行き止まりのところにあったのは、
ゲームコーナー。といっても、旅館によくあるゲーム機が数台ある程度のものだが。
「見てもらいたいのはこれだ」
才人が示したのは、よくゲームセンターにあるドライブシミュレーションゲームの機械。やたら派手な外見だ。学園都市製だろうか。
「これはうちの学園が開発した運転シミュレーション機械なんだ」
才人の説明によると、この学園に通う生徒の中にも免許を取りたいと考えるものが多く、また実際に乗り物で通う生徒も
いることから、健全な交通マナー育成のために試作したのだそうだ。
「というわけで上条。さっそく試してみてくれ」
「えー。俺かよ」
「ほら、桜はまだ運転には早いし。お前これから本編で不幸展開の末に車運転する羽目になるかもしれないし」
「戦闘機すら運転できるお前とは違うんだよ。つーかメタ発言すんな」
マシンに座り、スイッチを入れる。と、上から機械が下りてきて、箱状に上条を包み込んだ。そして画面が点灯。
『これより、運転シミュレーション実習をはじめます。実際の交通法規に従って運転してください』
「と言われてもなぁ……とりあえずゆっくり出て行けばいいのかな? あれサイドブレーキってのはどれだ?」
もたつきながらも出発。ゆっくりと、安全を確認しながら進む。この機械は、上条の周囲360度に画面が広がり、実際に
運転席から見える景色を再現できるようになっている。道だけでなく、風景、建物、通行人まで再現してある。
「あーこれ思う以上に緊張するなぁ。あ、赤信号だ。止まらないと」
うまく横断歩道の前で止まれた。目の前をゆっくりと白髪の(驚くべきことにロン毛だ)ご老人が通過していく。
『お年寄りは、行動が鈍く、またこちらの動きに気づかない場合があります。注意しましょう』
「なるほどね」
そして信号が青になり、出発。
「ん!?」
と、なんと先ほど見かけたはずのお年寄りがロン毛を風になびかせ追い越していったではないか! 走って。
『ブーメランばばぁの追い越しに注意してください』
「なんだそれ!!」
「上条、アウト」
「があぁぁぁぁぁぁっ!?」
上条の尻に電撃が走った。シートベルトをしているため、逃げられない分ダメージがより響く。
『上条。聞こえるか』
「平賀か。何で電撃が流れるんだ?」
「それはもちろん罰ゲームだから。それより、いまからこの機械の目玉機能を使ってほしい。特別なナビゲーションシステム
がある。画面下の【SPナビ】ボタンを押してくれ」
「あー。これだな」
押してみると。
『…………聞こえているかね運転手君。私は佐山・御言だ。これから私が貴様を案内しよう。光栄に思え』
「あぁ、ただの合成音声じゃなくて、ということね。でもこのナビで喜ぶやついるのか?」
『目的地を設定してくれたまえ。…………ふむ。確認した。では早速案内を始めよう。……下々を正しき道へ導くとは、
まさに世界の中心たる私にふさわしい役目だね?』
「いいからさっさと案内しろよ」
『まず最初の交差点を直進したまえ。そして次の交差点を右だ』
「えーと、まずここを真っ直ぐで……」
ポーン♪
『この交差点を右だ』
「はいはい。右、っと」
ポーン♪
『…………運転手君。貴様は少し人の言葉を疑ってかかったほうが良いのではないかね?』
「おい嘘かよ! もう曲がっちまったよ!!」
「上条、アウト」
佐山マジックにもめげずに運転を続けると、
ポーン♪
『あー、運転手さん聞こえるか? ここからは俺が案内役になる』
「この声は……キョンか? キョンなら真面目にやってくれるだろ」
『……と言いたいところだが、悪いがこの先案内できない』
「しろよ!」
「上条、アウト」
『かわりに長門に案内させる。指示に従ってくれ』
ポーン♪
(長門って、あのいつも本読んでる奴か? まぁふざけたりはしないと思うし、いいか)
『………………』
「………………」
『………………』
「………………」
ポーン♪
『目的地周辺。音声案内を終了する』
「いやそれは無ぇだろ!? 喋れよ! お前ずっと本読んでただろ!!」
「上条、アウト」
『目的地、到着です。お疲れ様でした』
普通の音声が流れたころには、上条はボロボロになっていた。
「はぁ……、やっとついたか…………」
『…………運転手君。貴様は少し人の言葉を疑ってかかったほうが良いのではないかね?』
「また嘘かよ! もういいよ!」
「上条、アウト」
『あなたの運転の分析結果が出ました』
「あー? ……ああこれシミュレーターなんだっけ。もうどうでもいいよ」
『いちいち興奮せず、冷静に運転してください』
「できるか!!」
「上条、アウト」
さて、上条が運転シミュレーターで電撃を浴びてるころ、桜は暇なのでジュースを買いに旅館の玄関前に来ていた。自販機
でジュースを(どれを買おうか迷っていたら『まロ茶‐新庄運ver‐』を見つけて吹き出してしまい一回シバかれながらも)
首尾よく手に入れ、さて戻ろうとすると、
「やぁ、草壁桜君。私は兎吊木垓輔という。ここの大学部の教授だ。少しばかり話に付き合ってもらえないかな?」
草壁桜の無駄に鍛えられた危険察知センサーがビンビンに反応していた。この人と関わるのはまずい。特に今の状況では。
逃げようときびすを返す。その背中に、兎吊木教授は問いかける。
「草壁君。君はヒロインのことが本当は嫌いなんじゃないのかな?」
「!」
向こうの手口だとわかっていたとしても、無視できるものではなかった。
「いえ、それは違います。僕の気持ちは、混じりけなく本物です。周りにかわいい女の子たちがいるのは事実ですが、
それにより僕の気持ちがずれたりしたことはありません。気になる子はいますが、それは好きとはまた違うものです」
「そうか……、それは失礼したね。では改めて問いなおそう。草壁桜君」
「はい」
「君は西田君のことが本当は好きなんじゃないのかな?」
「西田はもともと男ですよっ!!」
「草壁、アウト」
CAST
上条当麻@とある魔術の禁書目録
草壁桜@撲殺天使ドクロちゃん
世古口司@半分の月がのぼる空
平賀才人@ゼロの使い魔
シャナ@灼眼のシャナ
城島硝子@レジンキャストミルク
サイモン・ブレジネフ@デュラララ!!
佐山・御言@終わりのクロニクル
キョン@涼宮ハルヒシリーズ
長門有希@涼宮ハルヒシリーズ
兎吊木垓輔@戯言シリーズ
さてまたも間隔があきましたがついに投下できました。最初のフリートーク部分は、どうしても雑談を書きたくなったので
書いてみました。罰と関係ないという前回の話は無かったことになりました。
兎吊木さんはあのセリフをどうしてもネタに使いたかったので出しました。キャラが違っていたらごめんなさい。
さてところで、皆さんはカーナビ、誰の声で案内してもらいたいですか?
GJです。お待ちしておりました。
レスが838でずっと止まっていたので暫く投下されているのに気づきませんでしたが。
とりあえず嘘をつくナビはお断りです。
まさに佐山マジックwwwそんなナビ誰だっていやだよ!
緑緑緑こんなんに駆り出されて何やってんだアンタはwwww
「きゃああああ!!」
ばたん!
「どうしたんだインデックス! こんな朝から雄たけび上げて!」
「スフィンクスが、スフィンクスが〜」
がじがじ
「……あー、インデックスの頭からネズミの耳が生えていて、それを野生に目覚めた感じのスフィンクスが齧っているという逆転版トムとジェリー的な光景が見えるんだが?」
「というかこれが自然の本来あるべき姿……じゃなくて朝起きたら頭から変な耳が生えていたんだよう。ちゃんと見てないけど尻尾みたいなのも生えてるみたいだし」
「はあ……しかしなんというか、また変な魔術もあったもんだな」
「むー、こんな支離滅裂で意味不明、目的不明な魔術は聞いたこと無いかも。でもどうしてネズミなのかな?」
「うーん、理由も原因も分かんねえけど、お前には似合っているというかぴったりなんじゃね?
食い物と見るや見境なくばくばくむしゃむしゃ何でも食うし、何かあったらすぐ物理的に噛み付いてくるし、つうかソレ、何か変なものでも拾って食った成れの果てとか」
「……へー、じゃあ……イッペンカジッテミル?」
「え……? いや、ちょ、ちょっと待ってクダサイ、インデックスサン! げっ歯類の威力でもって齧られたら流石の上条さんの頭蓋骨も胡桃のようにっ――」
「いっただっきま――ちゅ!」
「ふ、不幸だ―――!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「はぁ……。もしかしてとは思ったが、学園のやつ俺以外全員ファンシーでファンタジックなケモノ耳やら角やら尻尾やらをつけてやがる。
猫や犬ぐらいならまだわかるし羊もまだありだとは思うけど……御坂のやつ思い切りジグザグ尻尾で殴りやがって。最近の電気ネズミは尻尾も凶器なんですか、コノヤロウ」
がらがら
「おっはよーございま――」
「「「トライアングルクリスマスビーム!!!」」」
「どぅふぎゃばっふ! ……朝っぱらから何しやがる……」
「案の定のこととは言え、一人だけ難を逃れているのが腹立たしくてな」
「にゃー、つくづく便利なのか不便なのかわからん右手だぜい」
「ははは、どうだ? 似合ってるか?」
「ふむ、そうだな。土御門の猫耳と北村の犬耳は百万歩譲って許してやる。高須、なぜうさ耳(ロップイヤー)?」
「知るか。虎耳大河みたいなイメージぴったりな組み合わせと、俺みたいな悪意しか感じられないような取り合わせ半々ぐらいらしいがな」
「ふーん、なるほど。あっちで身悶えまくっている青髪ピアスはリス耳とふさふさ尻尾で、テンション22%増しな櫛枝が豹耳。
朝倉は狐で川嶋は犬耳(チワワ)。ははー、平井は竜の角と耳と来たか。流石フレイムヘイズ。で、あそこにいるのは、犬耳尻尾の時槻とうさ耳の白野か」
「……」
「……えーと、可愛いよ? 雪乃さん」
「っ、うるさいわね。殺すわよ」
ぱたぱた
「もー、そんなこと言っちゃって。とっきゅんだって嬉しいくせに、ほら、尻尾がぱたぱたー」
「違うわよ! それとその呼び方は何!? ゆきのんの方がまだマシよ!」
「え? ゆきのんでいいの?」
「じゃあ、可愛いよ、ゆきのん」
「言い直さないで!!」
「おぅ、時槻のやつが弄ばれている」
「こんな状況とはいえ、あいつに絡んでいくのは付き人の白野と怖いもの知らずの櫛枝とお節介の媛沢ぐらいだろうけどな」
「いやーしかし、全くどうしたもんかにゃー。実害は今のところないみたいだけど明日には半人半獣になってたりするかもだぜい」
「んーでもさ、原因なんて九割方あいつだろ?」
「まーにゃー。魔術でも呪いでも超能力でも科学力でもなくて、こんだけの規模の変化をもたらす力の持ち主なんて、学園広しと雖も一人しかいねーですたい」
「朝起きたら学校の皆にケモノ耳属性がついていたなんて! キョン! 古泉君! 今日の放課後はこの不思議の出所を徹底的に調査するわよ!
それとも今から始めちゃわない? のんびり授業なんて受けている場合じゃないわ! すぐにでも有希とみくるちゃんのクラスに乗り込んで――」
「問題は本人にその自覚が全く無いことだな」
「うーん、おおかたホロとか凶華とかでも見て、ああいう耳も悪くないとか思ったんだろうにゃー」
「こればっかりはあいつらに期待するしかなねえもんな。こうなっちまうと幻想殺しも効果ないし……」
「まあいいじゃないか、楽しければ。なんなら記念撮影でもするか?」
Cast
上条当麻、インデックス、土御門元春、スフィンクス@とある魔術の禁書目録
高須竜児、北村祐作、櫛枝実乃梨@とらドラ!
時槻雪乃、白野蒼衣@断章のグリム
涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒシリーズ
・某イラストサイトでみたネズミインデックスが可愛かった
・雪乃さんをあだ名(とっきゅん)で呼んでみたかった
・時期的にクリスマスという言葉は必要だろう
……あるぇー?
まあ、やりたい放題です。
補足という名の蛇足
>「こればっかりはあいつらに期待するしかなねえもんな。こうなっちまうと幻想殺しも効果ないし……」
割と議論になりそうな台詞かもですが、『時と場合により打ち消せるケースもあるが今回は手遅れ』ということでお願いします。
一応自分なりの理論があっての結論ですが書くと長くなりそうなので。
GJ面白かった。しかしシュタイン教授かと思ったらハルヒが原因かwww
GJ
ハルヒの仕業かw
みのりんの22%テンションアップってすごい微妙な数字だなw
「最初っからクライマックスだぜ!」なネタを投下
ぶっちゃけタイトルを思いついたから書いた。反省しているが謝罪はしない。
Merry Christmas Mr.Lawrence
戦場跡になったラノベ学園を、移動売店兼用務員のロレンスは一人ぼんやりと眺めていた。
「終わったな……」
2008年ラノベ学園第○○回聖夜決戦。
今年も奇跡と破壊と人間ドラマをバーゲンセールでばら撒き散らしたパーティーは有耶無耶の内に幕を閉じた。
彼自身もこの事件を利用して儲けようと東奔西走するも結局はプラマイゼロ。
しかも偶然による不運な巡り会わせとはいえ、トドメを刺したのが彼のパートナーたる賢狼なのだからなおさらやるせない。
正直彼は、祭りの後も大宴会と称して盛り上がる学園の空気になんとなく置いてかれてしまっていた。
大勢の人が騒ぐ中、ぽっかりとスペースを空けているベンチに独り、座りながらちびちびと飲んでいた。
「メリークリスマス」
良く知った声に呼ばれ、ロレンスは苦笑しながら振り返る。
立っていたのはサンタクロース、しかも際どいミニスカートに尻尾の生えたサンタクロースだった。
「メリークリスマス、ミスターロレンス」
彼女のその言葉に、
「……あぁ、メリークリスマス」
と、どこか穏やかになった心持ちで返した。
彼女は返事を聞くと彼の隣に当然のように座る。
ロレンスは取り留めもなく考える。
商人だとて聖夜は休む。ならば、仮に今回の取引で得た物が有るとすれば……。
「今朝ぶりじゃの、ぬしよ」
「今朝ぶりだな、ホロ」
このパートナーとの値段の付けづらい思い出ぐらいなのだろう。
さて、明日は復旧工事。資材に食事、雑貨諸々。
商人の祭はこれからだ。
――チラシの裏――
最初はビート・ピートに言わせようと思ったけど口調も性格も忘れて一生の不覚
――チラシの裏終了――
たけし吹いたwww
>>852の出演者リストを忘れてたorz
ホロ@狼と香辛料
ロレンス@狼と香辛料
始まりの鐘が今日も鳴り響く。
日が沈み夜が明ける毎に繰り返される永劫にして一瞬の聖戦の火ぶたがまた切って落とされる。
集え猛者達よ。
―――栄光は血塗られたその手の中に―――
藻掻け乾き餓えた狼達よ。
―――戦うお前は美しい―――
ピンポーン、と入店を知らせる音が店内に響く。
ホワイトクリスマスに相応しい凍えるような空気から一転して肌を覆った暖気と共に、幾つもの視線がなめ回すように僕の肌を通り過ぎていく。
狼として僅かながらに研ぎ澄まされた直感が告げた。
今夜は何かが違う。いつもの痛みを感じぬ程極細の針で突かれるような生易しいものではなく、<魔術士>と共同戦線を張ったときよりもさらに強力な何か――例えるなら絶えず肉斬り包丁の腹を頬に当てられているような恐怖を含むものが此所にあった。
「……何かが、違う?」
「お前見ぃへん顔やな。新入りか?」
ゾワリ、と背中の毛が逆立つ感覚。
今まで感じたことのない圧倒的なまでの存在感を放つ何かが僕の直ぐ後ろにいるのだと瞬時に悟る。
「おいコラ無視すんなや。話しかけられたら挨拶くらいせんかい」
「あ……ども、初めまして」
振り向いた先にいたのは、初対面でこう思うのもアレだけど何か雰囲気とかオーラとかそこら辺が猿っぽい、鋼のように鍛え抜かれた赤銅色の鎧に身を包んだバンダナ男だった。
その肉付きや眼光を一目見て分かったけどこの人は、とんでも無く強い。リアルファイトなら2秒で殺される自信がある。
直感だけど間違いない。このKOFとファイターズヒストリーのキャラをオマージュしたみたいなマッチョマンは確実に二つ名の保持者だ――!!
「ほぉ……中々ええ面構えしとるやんけ。ま、わしには遠く及ばんがな」
そう言ってガハハハハと笑う目の前の男から常に発せられるプレッシャーに自然と睨み返してしまっていたらしい。
槍水先輩とは真逆のベクトルを行くような――例えるなら天頂に輝き燃え盛る太陽の様な、刺すのではなく焼き尽くす感じのソレが僕にそうさせたのだろうか? と思うと相手がどれだけ強大かが伺える。
「まぁ精々頑張れや。わしの狙いはチキン一択やからそこんとこだけ注意しとけばええやろ」
そう言って赤銅男は去っていった。
知らず知らず早鐘を打っていた心臓をあえて無視し、まずはブツを確かめないことには始まらないと理由づけてそのまま弁当を確認しに行く。
ちなみに今日は白粉も先輩も居ない。アブラ神やジジ様の所ではなく、今まで近場だったけどあまり馴染みのないスーパーかのう屋まで足を運んだからだ。
見識を広めてこいと言う先輩の指示に従い此所を選んだのだが、何だかとんでも無い所に来てしまったっぽい。
いくら恋人達が蔓延るクリスマス・イヴとは言えやはり狼は狼であり、一年に一度のクリスマスディナー半額弁当を手に入れるために牙を研ぎ澄ましているのだ。
「ようワン公、珍しいところで会ったな」
声を掛けられた方に振り向いてみると、いつもジジ様達の店で鎬を削っている顎髭が安売りの茄子を見つめていた。
キャベツを値踏みするフリをしながら話に応じる。
「アレは……?」
「<炎の虎>だ。時偶現れては圧倒的な力で悠々自適に弁当をかっさらう、狼とは一線を画した化け物さ」
98円の値札にリアルに目を剥く僕の極限まで排された言葉に顎髭は答えてくれた。
成る程……狼のように孤高だが気紛れで、しかし圧倒的な力を持つ猫科の二強である虎か。
「聞けばその戦闘力はもはや超人級であり、二つ名持ちですら時には一撃で葬るそうだ」
「どんな化け物だよそれは」
聞けば聞くほどぴったりで恐ろしい奴である。そう言えば僕の学校にも同じような名前の技を使う関西弁が居るらしいけど、何か関係があるのだろうか?
そんな事を考えているとまた来客を告げるピンポーン!の音が鳴った。この時間帯に来ると言うことは狼である可能性が非常に高いので、顎髭がそうするように何となく視線を向ける。
今度は見たこと有る顔だ、ていうか同じ学校の人だった。
【女装が似合いそうな男子ランキング】
【こいつにだけはバカと言われたくない生徒ランキング】
【モテそうな男子(同性愛編)ランキング】で堂々の三冠王を達成したラノベ学園きってのバカの一人、ド低脳の申し子、バカ・ザ・バカこと吉井明久先輩だ。
最近覗いた白粉の筋肉刑事(マッスルデカ)シリーズで彼を元にしたゲストキャラがサイトウヒロシ共々大変なことになっていたのはまだ新しい記憶なんだけどこの際封印しておく。
「マジかよ……<愚者(ザ・フール)>まで現れやがった」
一瞬砂を操るボストン・ホステリアを探してしまったのはジョジョの奇妙な冒険が人生の三割を占める程崇高なものであるせいだろう。
話の流れからして多分吉井先輩の二つ名だろうなぁ。と思って顎髭に尋ねると予想通りの答えが返ってきた。
頭一つ抜きん出たセンスを持つクセに他の狼を全滅させた後何を喰おうか瞑想している間に弁当を取られたり財布の中身が足りない事を忘れてたりとバカ以外の何者でもない行為を繰り返し、ソレが素であることを証明したため尊敬と畏怖と皮肉を込めての二つ名だそうだ。
流石である。“すごくバカなお兄ちゃん”を頼りに探し出された経歴は伊達ではない。
と、そこでまたチャイムが鳴った。キュウリ三本セットを眺める振りをしながら目を向けるとまたウチの学園の生徒だった……確かアレは小さな暴君こと逢坂さんと生徒会の懐刀相良君、片方には武器の横流しをしてもらったこともあるので意外と関係は深かったりする。
ただ、相良君の後ろに付き従うラグビーのユニフォームに身を包んだゴリラみたいな集団との面識は全くなかった。前に打ち倒したアラシ達とは顔ぶれも違うので目標に対する敵である事以外は皆目見当も付かない。
「<手乗りタイガー>に加え<死の行軍(デス・アーミー)>まで……今日は厄日だな」
「<死の行軍>?」
「新参のお前は知らんのか。アレは猟犬達とアラシの二つの特性を兼ね備える最強の“豚”だ」
最強の“豚”?と首を傾げる僕に顎髭は説明を始める。
<死の行軍>はリーダーである相良宗介を初めとして個々人が圧倒的な戦闘力と突撃力を持ちながら完璧な統率を保ち、敵を追いつめ容赦無く弁当をかっさらう15人から成る残虐な戦闘マシーンなのだそうだ。
開戦のタイミングと弁当確保者は狙わない最低限のルールを守っていることだけが唯一の美点とまで言われている
便所に吐いた痰カスみたいな奴らで、彼等に弁当を奪われた場合聞くに耐えない罵詈雑言で泣くまで罵られ心を砕かれるというのだから始末におけない、と沈痛な面持ちで語る顎髭にはどこか暗い影が差していた。
きっと顎髭も被害者の一人なんだ、と僕は何とはなしに推測する。
「悪いことは言わねぇ。ワン公、今回は手を引け」
相手が悪すぎる、と顎髭は言う。溜息をつきながら語るその姿はどこか哀愁を感じさせた。
奴らはアラシ達とはレベルが違う。あの殺戮機械に比べれば奴らなど前にしか進めないチョロQだと。
怪我ではすまされないかも知れないとこの男は言うのだ。
「あのスペシャルチキン弁当や特選スイーツディナーセットを前にして、引けると思う?」
「いや、全く。だが心しておけよ……この分だと俺達は“闘争の渦”に巻き込まれた恐れもある」
「“闘争の渦”?」
「<氷結の魔女>から聞いてないのか? 元はフレイムだとか輩(ともがら)だとか王だとか意味の分からん奴らが使う言葉だったそうでな」
詳しくは明記されていないが、要するに大騒動を巻き起こす“流れ”みたいなもの。
普段は同じ店舗で二人揃う事すら珍しく、四人以上に至っては示し合わせない限り一生に一度拝めるかというのが凄腕の二つ名持ちの戦いである。
極々稀にそれが店舗、区域、あるいは県境や地方すら超えてある一つの半額弁当時間にて大規模且つ超過密度で行われる現象のことを言う……なんか聞けば聞くほど危なそうだ。
ちなみにここ数年で同じ現象が起きたのはたった一度だけらしく、伝説の狩人“ドラ股”が店ごと全てを吹き飛ばしてその二つ名と当時の区域での狩りへの参加権を永久に剥奪されると言う結果に終わったらしい。
何故だろう、今日はものすごく心当たりが有る専門用語が飛び交う日だ。もしかして僕は知らず知らずの内に日常生活の内に半額弁当の世界に足を突っ込んでいるんじゃないか?
いや、例えそうだとしてもあの魅惑の聖夜祭弁当郡を見た今日ばかりは後には引けないのだけれど。
大学ノート程の面積を持つ容器にドカンと敷き詰められたケチャップライスや手の平大のフライドチキン、金色の卵入りポテトサラダにフィレ肉ステーキセット、物によって特製チョコケーキを含むものまで。
毎年狼の出現を見越して予算ギリギリのラインで作られるかのう屋特製弁当は、様々な方面に特化した一つ一つが職人芸の業物だ。
一目見ただけで心が躍り、涎が止まらなくなる。
料理は完璧、敵(イベント)は十二分、興奮と緊張は限界突破。これで先輩や白粉や著莪なんかが隣にいれば立派なクリスマス・デートになりそうだ。
ん? それは違うだろうって否定したのはどこの何奴だ。
「ふん……まぁ精々頑張れ。今日ばっかりは俺も負けるわけにはいかないんでな」
「あぁ。相対した時はぶっ潰してやるよ」
「犬っころが言うようになったもんだ」
そう言って僕らは別れる。
半値証印時刻まで、あと少し。
バンッ―――!!
激しい音を立てて開いた扉の奥から、長髪の美女が姿を現す。
僕の通う学園の複数いる生徒会長(意味が分からないけど間違ってない)の一人にしてスーパーかのう屋の無敵看板娘こと狩野すみれ先輩だ。
ちなみに通称は“兄貴”である。
その兄貴はまず精肉コーナーの前で立ち止まり、先輩は無言で半額のシールを貼り付けていく。
「いよいよか……」
ドカドカと男らしく響く足音はつまり開戦を告げる法螺貝。
「……………」
呼吸を一つ、神経を研ぎ澄ます。
兄貴がパンコーナーに入る。適当にラベルを重ね、そのまま僕の居る野菜コーナーへ。
「……新人か?」
「……はい」
「良い度胸だ」
短いやり取りを残し、元々激安の野菜を通り過ぎた兄貴はいよいよ弁当棚へ。
瞬間、これまでのその時がそうであったように、しかし圧倒的に重く鋭く空気が変わる。
30℃と少々高め設定の暖房が効いているのにも関わらず極寒のシベリアのような寒気が店中を支配し、個々人から発せられる全方位に剣山のようなプレッシャーがあちこちで衝突し、空間が歪んでしまっているような錯覚すら覚える。
そして皆の意識の先には、むしろそのプレッシャーを楽しむかのように、細長く美しい指を踊らせる兄貴の背中。
赤と黄色で彩られたシールを貼り付ける様はまるで鶴の如し。
そしてあっと言う間にシールを貼り終えた兄貴は最後の一枚に、懐から取り出した筆ペンで何かを書き込んだ。
「……まさか、月桂冠まであるのか」
昨夜の聖夜祭の名残も残るクリスマスの本日。大半がパーティをイヴですませる中空気読めよと言わんばかりの採算度外視級クリスマス弁当の中に、まさかまさかの月桂冠である。
正に驚天動地。右往左往の大混乱、阿鼻叫喚で五里霧中な天元突破である。
これは、死んでも、喰ってみたい!!
シールを貼り終えた兄貴がスタッフルームの扉へと向かい、両腕で豪快に開いてその奥へと身を進ませる。
再び閉ざされる聖域の向こうに消え行く彼女がニヤリと男らしく笑い言い残すのを、僕は、僕らは確かに聞いた。
曰く「死ぬまで戦え」―――!!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
開幕と同時、僕は自分でも内心驚くような獣じみた雄叫びを上げながら、真っ直ぐに弁当棚へと駆ける。
既に視界には交差する影が四つ。内一つは先程顔を合わせた〈炎の虎〉だった。
「草gィィィィィィィィィィィィィ!!」
「紅やないけ……家事が得意とちゃうんかったんかぁ!?」
「今はそこだけアニメ版準拠なんだよ!!」
「ッハァ! そら災難やったなぁぁぁぁ!!」
咆吼をあげながら激しい攻防を繰り広げる二人。
炎を纏う狂拳と鬼の角を持つ豪腕が目にも留まらぬ速さでぶつかり合い、文字通りに火花を散らす。
それを尻目に運良く到達した弁当棚に手を伸ばす僕。しかし、
「退きなさい」
「―――っ!!」
ゾッと寒気がしたのと同時、腕が音を立てて払われた。
目の前には小さな少女。
「っ手乗り――!!」
「邪魔よ」
ソニックブームを発生させるほどの右ストレートを咄嗟に顔をずらすことでギリギリ避け、空気の刃に晒され血を流す頬の痛みを無視し、すかさず右ストレートのカウンターを撃ち込む。
渾身の一撃はしかし間を置かず放たれた逢坂先輩の左ストレートで相殺された。負けじと今度は僕が左のフックで先輩の右アッパーを弾く。
さらに続くチョップやブロー、ジャブを同じく交互に打ち払い、尚も止まらぬ拳撃の嵐に自身の両腕で答える。
「ふぅん。突き〈ラッシュ〉の速さ比べってわけね……」
果たしてこの場合どちらがジョースター一族だったのか。
だが逢坂先輩の機関銃のようなナックルの威力は正しく破壊力Aと呼ぶに相応しく、一瞬の均衡を嘲笑うかのように僕の拳を弾き、継いで全身にその身を撃ち込ませた。
「無駄無駄無駄―――犬は犬らしく、這い蹲ってなさい!!」
計十四発を撃ち込まれ、野菜コーナーまで一気に吹き飛ばされた。
五臓六腑に染み渡るダメージが体を蝕み、目の前がチカチカと真っ赤に点滅する。
それにしてもげに恐るべきは釘宮ボイス。犬と馬鹿にされたのにその屈辱感が何故か気持ちいい!!
「小娘が弁当に手を掛けようとしているぞ! ウルズ2・5・8、全力で阻止せよ!!」
「サー、イエッサー!!」
「またアンタ達? いい加減鬱陶しいのよ!!」
逢坂先輩が屈強なラグビー部員三人に囲まれ舌打ちする。
その隙に獲物をかっさらおうとした相良先輩率いる〈死の行軍〉相手に他の狼がぶつかり、弁当棚手前のそこかしこで乱戦が繰り広げられる。
「まだ、まだぁ!!」
僕も負けじと駆けつけ、手近なラグビー部員の背中を踏み台に跳び上がり、そのまま脊髄目掛け垂直蹴りを放つ。
支えを失った剥製のように崩れ落ちたメタボリックなラガーマンを踏みつぶし、一瞬の出来事に判断が遅れたのか、硬直する目の前の誰かに脇目も振らず頭突きをかます。
ゴチン、という鈍い音と共に僕の頭が弾き返された。そんな……馬鹿故に恐ろしく硬い僕の頭を!?
「危ない危ないっと」
どうやら僕は致命的なミスを犯してしまったようだ。
超近距離という理由だけで相手も確認せず放たれた僕の頭を受けたのは事もあろうに吉井明久先輩だったのだ。
これでは負けるのも無理はない。霊長類きってのバカであるこの人に頭の硬さで勝てるわけがないのだ。
機先を制すための一撃は、僕の額を割っただけに留まってしまった。
「でやややややぁぁぁ!!」
吉井先輩が右手に構えた総菜コーナーでコロッケ等を掴むためのハサミをまるでナイフの様に繰り出してくる。
矢継ぎ早に突き出される金属の二枚刃が僕の体を翳め、時に撃ち抜く。
繊細な扱いを要求されるハサミをここまで使いこなすとは……恐らくクリームコロッケを何の苦労もなく挟み取れる人種に違いない。
だが、負けるわけにはいかない――!!
後ろに転けるフリをして刺突を回避し、両腕のバネを発射台に下方向からの似非32文ロケット砲を撃ち込んだ。
咄嗟にガードするも勢いを殺しきれず吹き飛ばされる吉井先輩。精肉コーナーの向こうでガシャン、と何かが崩れる音がした。
直後、狙いすましたかのように振り下ろされたカゴを肘鉄で打ち返し距離を取る。
「よくも、やる。ボロボロだろうに」
「眼ぇ怖っ!?」
視界に飛び込んできたのは両腕にカゴを構える細身の男。
その眼は幾つもの地獄を潜り抜けてきた歴戦の戦士のソレであり、一目で只者でないことが伺える。
ていうか目つきがホントに怖い。何でこんな肉食獣みたいなのがわざわざ弁当を買いに来てるんだよそこら辺で適当に人をむさぼり食った方が速いだろという洒落にならないレベルなのだ。
しかも、恐ろしく強い!!
「っく、この!」
「足掻く。それもまた一興」
涼しい顔をしながら右のカゴを操り、僕の足払い・回し蹴り・ハイキックの三連撃を射程に入る前に完全に封殺してくる。
同時に左のカゴで僕のガードの起点を見透かすように、まるで猟犬が木々の合間を駆けるようなスピードと滑らかさで叩き付けてくる。
その攻撃に合わせて放った後ろ回し蹴りを跳躍して回避した男の死角となる真上からの一撃を両腕で受け止めたと同時、今し方とは逆の手のカゴで腹部を強打された。
コヒュッと口から空気が漏れ、その場に膝を突く。
この男、強い。まるでこちらの動きを全て予見し、それに相応しい対処を淡々と取っているだけなのだと言わんばかりの正確さで攻撃や防御を行っている。
もしかしたらあの眼に秘密があるのだろうか? 聞けば世の中にはその瞳に魔の力を宿した異能者が数多くいるという。
未来視のような超能力じみた事が出来る奴がいても何ら不思議ではないのだ。
「そう、か……これが噂に聞く“邪気眼”!!」
「使い方が、間違っている」
そう言って倒れ伏した僕に踵を返し、男は真後ろから迫る二人をカゴで弾き飛ばし、弁当棚へと。
復活した吉井先輩との一瞬の交錯の後、吉井先輩が再び吹き飛ばされ、男のカゴの中には弁当が収まっていた。
「弁当が一つ奪われたぞ! 各員総力を上げて目の前の敵を殲滅せよ!! 目の前の蛆虫共を叩きのめした者から順に、早い者勝ちだ!!」
『サー、イエッサー!!』
一喝した相良先輩の腕には既にヘルシー指向の弁当が。
それを恐らくラグビー部部長と思わしきゴリラが雄叫びを上げる。
「うおおおおおお!? 軍曹殿が戦果を上げられたぞ、野郎共後に続けぇぇぇぇえええ!!」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!」
それにあわせ叫び返すラグビー部員達。
その大音量に気を取られている隙に後ろから伸びた図太い腕が、僕の脇を抱え込む。
先程倒したはずのメタボラガーマンだった。
「殺れ!」
「おうよ!!」
最低限のやり取りを残し僕の腹部に突っ込んでくる坊主頭のマッチョ。
ラグビー仕込みの強力なタックルに骨と内臓が悲鳴を上げ、空っぽの筈の胃から何かが飛び出そうとする。
だが男の攻撃は止まらない。「くそ、まだ生きてやがる」という言葉に続き次々と叩き込まれる拳、拳、拳!!
止まない鈍痛はいつしか口の中に鉄の味を生み、手足に明らかな痙攣を呼ぶ。
「調子に……」
さらに追い打ちを掛けるように坊主が腕を振り回す直前、僕は床を蹴って体を持ち上げる事でその腹部へのラリアットをすんでの所で避ける。
「のるなぁ!!」
そのまま坊主の頭を蟹挟みし、腰と両脚の力だけでねじ切るようにひっくり返す。
首から得体の知れない音を立てて上下逆に突っ立っている坊主を踏み台にもう一度体を持ち上げ今度はメタボの背後へ。
掴まれたままの腕を引っ張ると同時先程と同じく背骨に、今度は膝蹴りを数発叩き込む。トドメに襟首を掴み上げ近くで争う狼達に向かって背負い投げた。
総崩れとなった狼の集団の中を駆け抜け、床に転がる一人を踏んで跳躍し弁当棚を目指す。
「急げ急げ急げ……」
確認できただけでも既に二つが奪われている。
いつもとは一線を画す長期戦に加え先程の〈死の行軍〉の大攻勢だ。
拮抗していた狩り場は極度の緊張と疲労により確実に崩れている。
恐らくこれが最後の……!!
「チキンはわしの獲物やっちゅうたろうが」
全くの同時。
伸ばされた僕と赤銅男の手がお互いに弾き合う。
「悪いね。僕もこのチキン弁当が食べたいんだ」
僕の言葉に赤銅男はニカリと犬歯をむき出しにする獰猛な笑顔を浮かべ、発狂した獣のように襲い掛かってきた。
攻撃の一つ一つを真正面から受け止める。
爪を立てる猛虎の如きハイキックを懐に潜り込みやり過ごし、がら空きの胴体に掌底を突き刺す。
赤銅男はそれを背筋と足腰だけで衝撃を殺し、僕の後頭部へ目掛け頭を振り下ろした。ならばと僕は頭突きに合わせ縦に体を回転させ、カウンターの宙返り踵落としをがら空きの脳天に。
しかしあろう事か赤銅男は僕のカウンターにさらに同様のカウンターを合わせ、顔面に踵落としを叩き返してきた!
馬鹿な!? と、これには流石の僕も驚いた。きっとグラップラー時代のバキも同じ気持ちだったに違いない。
もちろん驚愕に硬直している場合ではない。
ジンジン痛む鼻頭を歯を食いしばることで押さえつけ、叩き付けられた反動をも利用して無理矢理に体を起こす。
最後の一個となったチキン弁当に伸ばされた褐色の腕を払いのけ、二七カ所の筋肉を総動員した全身全霊の一撃を咆吼と共に放つ。
ぶつかり合う拳と拳が熱を生み……いや、待て何かおかしいぞ?
空気の摩擦の影響とは言えいくら何でも熱すぎる。て言うか、それ以前になんか焦げてないか僕の拳!?
他はともかくこれはおかしい。こんなのは流石に理解不能理解不能理解不能理解不能―――理 解 不 能 ! !
「隙有りじゃあああああああああ!!」
「オゴォッ!?」
しまった、と思ったときにはもう遅かった。
一瞬の迷いが絶対的な好機を相手に与え、それを逃さず捉えた赤銅男が足、腰、胴の全てを動員し僕の顎目掛けて振り抜く。
完全な戦士の肉体を持つ赤銅男が放った聖闘志星矢ばりの見栄えであろう一世一代の炎を纏ったフィニッシュブローが、富士の大噴火のようなを立てて僕を打ち上げる。
度重なる激戦の中で力を使い果たしていたのであろう僕の体は、全身に走る痙攣と虚脱感、プスプスという漫画じみた効果音を持って僕に限界を伝える。
ちくしょう……僕は、負けたのか。比喩表現じゃなくて本当に燃えるのは反則だろう。
天井近くまで打ち上げられた僕の瞳は見渡せる限りの全てを自然と追っていた。
レジを通り過ぎ悠々と店を出る逢坂先輩と相良先輩。
満身創痍で乳製品の棚に背中を預ける吉井先輩。
片足を引きずりながらレジへと向かう赤銅男と戦っていた男。
弁当コーナーを起点として広がる死屍累々。
顎髭は……ラグビー部の部長と相打ちになったようだ。
今まで見た事もない激戦の跡。
つわものどもがゆめのあと……そんな言葉がぼんやりと僕の頭には浮かんでいた。
もはや赤銅男以外に立つ者は誰一人おらず、残った弁当も月桂冠を冠するチキン弁当一つ。
今宵本当に最後の……映画ならばラスト十分に集約されるであろう最後の数秒。
ふと、倒れ伏す顎髭と目があった。
『そこで諦めるのか? ワン公』
掠れた声で、絞り出すように顎髭が紡いだ何かを僕は摘み取った。
身も心もボロボロな筈なのに爛々と輝く瞳。
その何にも代え難い狼にとっての至宝と視線が重なった瞬間、その言葉に込められた意味が体ではなく心で理解できた。
そうだ。僕は何に浸っている?
まだ勝負は終わっていない。
まだそこに弁当はあるのだ。
ならば、勝つために出来ることを、最後の最後、決着の一瞬その刹那まで―――!!
「う、おおおおおおおおおおおおおお!!」
跳ね上げられた勢いを利用し、天井に着地。
それに気付いた赤銅男が僅かに眉を持ち上げ、僕に向き直る。
役立たずとなった拳に鞭を打ち、固く固く握りしめる。
目標は遙か頭上にして真下。最高の獲物を見つけたかのように今までになく楽しそうに笑う赤銅男……否〈炎の虎〉
アラートを鳴らし続ける自身を怒鳴りつけ、己が空腹を燃料に最後のフルスロットルを掛ける。
〈炎の虎〉の腕に、今度こそハッキリと紅蓮の炎が生まれる。
銀幕降りる聖夜の中、スーパーかのう屋に激震が走った。
「………酷い目にあった」
学園指定の商店街の一角。スーパーかのう屋の外で僕は溜息をついた。
死ぬほど寒い。肌が悴んで指先の感覚があまりない。
しかし今からHP同好会の部室に戻るほどの気力もない。正直飯を食い終わったら即入院コースものの大怪我なのだ。
はっきり言ってこの時期この時刻この寒空の下、この負傷度合いで野外飲食など自殺行為である。
だからといって飯を食わなかったら直ぐに餓死しそうなほど腹は減っているわけで、それ故僕はどこで食べましょーと頭を抱えているのだ。
とりあえず屋根が有る所は……「おう、まだおったか」……ん?
「おいーっす」
「あ、ども……」
振り返ってみると、そこには赤銅男が。その両手にはどん兵衛と種々の総菜を抱えていた。
それに向かい合う僕の右手には戦利品としての『七面チキン弁当聖夜仕込み』。
そう、僕はこの明らかにラノベ学園の生徒なリアル草薙京に打ち勝ち見事に月桂冠を手にしていたのだった。
本当に奇跡以外の何ものでもないと思う。
「お前ここら辺では新参やろ。ちょいと顔貸せや」
「え……何で」
「どうせだからさ、一緒に食べようって事だよ」
「飯って皆で喰うと美味い事ぐらい知ってるだろ?」
「旅は、道連れだ」
「良いからつべこべ言わずさっさと来ればいいのよ」
反対側に振り返ると、そこには今日鎬を削り合った狼達(それも二つ名持ちと思われる人ばかりがほぼ全員!!)の姿。
「この先に俺の住んでる五月雨荘があるんだ。正直狭いけど、外で食うよりマシだろ?」
と〈炎の虎〉と正面から打ち合っていた人。
「そこ私の家も近いのよ。今頃飼い犬が甘酒用意してる頃だからついでに、ね」
と逢坂先輩。
「今日は姉さんも用事で居ないし……偶にはねって事で」
と吉井先輩。
「……社会復帰の努力」
それは僕とこの人のどっちがするのだろうか、という台詞を漏らした顔の怖い人。
「相良の奴はさっさと帰ってもうたからなぁ。今の内に出番もろうとこって話や」
と再び〈炎の虎〉。ニカリ、と笑って「どや?」と改めて聞いてくる。
周りを見れば何かを期待する(ように見える)五組の視線。
僕は迷わず首を縦に振り、笑顔を咲かせた皆に続く。
満天の星と静かに振る粉雪の下、僕は夜の商店街を統一性のない奇妙な一同と騒がしく進んでいく。
そう言うわけでこの日、僕に新しい友人にして戦友にしてライバルができたのだった。
キャスト
佐藤洋@ベン・トー 顎髭@ベン・トー
草g静馬@召喚教師リアルバウトハイスクール 逢坂大河@とらドラ!
狩野すみれ@とらドラ! 吉井明久@バカとテストと召喚獣
相良宗介@フルメタル・パニック 陣代高校ラグビー部@フルメタル・パニック
紅真九郎@紅 川村ヒデオ@戦闘城塞マスラヲ
というわけでクリスマス?ネタ代わりの原作ベン・トーな代物。
エセシリアスだとかこんなの俺が知る○○じゃねえとかは勘弁の方向で。本当にこういうノリなんですベン・トーは。
879 :
イラストに騙された名無しさん:2008/12/28(日) 21:43:26 ID:QhDOEoVW
ついでに保守age
GJ
黒魔術士は参加してないのか?
それと、女装が似合う男性ランキングの1位は秀吉だろ!
秀吉の性別は秀吉ですヨ?
>>880 だってグロ魔術士はこういう場でも(むしろこういう場でこそ?)平気で
物質崩壊とか擬似球電とか意味消失とかヤバい魔術をバカスカ連打しそうだしw
あといかに半額でも彼は缶詰くらいしか買えない人。
弁当とか無理無理無理無理。無理無理無理無理。
しかし貧乏度なら吉井明久も半額弁当なんて買えないランクのはずだが。
5巻以降の姉さん同居版なら大丈夫、かな?