ポン、と軽い感触。『魔法円』のハンコがミネの背に押される。
それが秋山の放った、最後にして最大の一撃だった。
状況を分かっていないミネを余所に秋山が携帯を取る。
『あぁ秋山さん、やっと終わりましたか。こっちは古橋さんや佐藤さんが他の編集に押して回ってくれたんで割と楽にすみましたけど』
「手間取ったがこちらも完了だ。なんとかミネ氏の操作より早く終えられたよ」
『さすがっすね皆さん。んじゃ俺は最後の手を打てばいいんすね?』
「その通りだ、よろしく頼んだうえお特派員」
「秋山君、これが君達の言う必勝の策とでも?」
背後の秋山を振り返りもせずミネが問う。
「その通り。今からグレイテストオリオンをALEFに組み合わせる事によって事態は終息する」
「ALEFだと? まさか今のは『魔法円』か?!」
ミネの声が、表情が、初めて焦燥に歪んだ。同時、テレビにうえおが映し出される。
「察しがいいね。川上特派員プロデュース、全員参加の最良策だ。死体から物まで、全ての意思を反映した明日を作り出す。
今日の騒ぎすら可能性として飲み込んだ明日だよ、ミネ氏」
何も耳に入っていないのか、ミネは既に止め様も無い場所にある結末を開ききった目で見つめている。
グレイテストオリオンを手のひらでいじるうえおが、画面越しにミネを見た。
『なぁミネさん。あんたのした事を全部否定するつもりは無い。それなりに理解もするさ。
でも、やっぱりダメなんだよ。あんた、今回神って呼ばれてたのは知ってるだろ?』
うえおは言葉を止めて笑みを作った。ニヒルになりきれない、非常に徹しきれない、さりとて友好的ではない表情。
『神の敵は悪魔だ。そんで俺は”悪魔のミカタ” ……悪いね』
言いながらうえおの手はグレイテストオリオンを握り、ALEFに近づく。
「やめ――」
グレイテストオリオンがALEFに接続された。
白光がALEFから迸り、画面を飛び越えて廊下の薄闇を白く塗りつぶしていく。
秋山が歓喜の叫びを上げる。一色達が六甲おろしを歌い、高畑達は普通の酒で祝杯を上げ、トーセイがぴぴるを抱き上げ、
伊達が満足げに笑い、上遠野がそしらぬ顔で口笛を吹いている。
そんな世界を飲み込んで、あっけなく光は世界を書き換えていった。
穏やかな陽光。吹き込む爽やかな風。校庭に喧騒。校舎に生徒の声。
そこはどこにでもあるような学校。どこにもないような学校。
職員室のようで職員がいない部屋で、スーツ姿の男達が会議をしている。会議は終盤に差し掛かっているようだ。
「ミネ君、君の提案した企画だが、やはり過激すぎる気がするのだが……」
テーブルに投げ出された紙束の表紙には『ぴぴる』の文字があった。
言葉を濁す上座に座った男に、ミネは微笑む。
「確かに。もう少し生徒を信用した企画に変えてみようかと思っています」
「そうだな、それがいい。期待しているよミネ君」
男の安堵が周囲に伝染する。大半のスーツの男達が深く息をついた所で議長が会議の終わりを告げた。
何人かの同僚に残念だったな、と声をかけられながら書類を片付けていたミネが呟く。
「それでは仕事に戻るか……。作家と読者のために、よい作品を作る手助けをするために……!」
どこかの教室で見るからに武闘派の生徒が精力的にレポートを書き。
校庭でUFOの次は何を呼ぼうかと考えている生徒がいて。
黒でもなく白でもない生徒はベンチで茶をすすり。
広場で酒の持込を見つかって叱られる連中がいる。
野球をしている生徒がなぜかゲーム機を持った生徒と口論したり。
引きこもりやジャンキーが校門の前でたむろしている。
サバゲの流れ弾を教師に当てた奴や。
校舎の影で卓球をする男女がいて。
少女は萌えられ、萌えた奴は義兄で。
スランプから立ち直った男は己の拳を見て微笑み。
レポートを出し終えてまた当分学校に来ない連中がいて。
それでも誰も欠ける事無く、今日も校舎に騒がしい日常がある。
誰一人昨日を忘れる事無く、訪れた明日を今日として、次に来る明日を夢見る。
電波など無く、異常な力も無く、それでも読者と作家と編集がいて。
今日も学校は、全てを飲んで平穏無事である。
( ´Д`)/ 先生!
作家DEバトロワもこのスレで完結して一安心です。
次スレも前半はネタ形式、後半は連作小説になるといいなと思いました。
え゛またやんの!?
大丈夫。おかゆクラスの波はめったに来ないw
何はともあれ職人の皆様おつかれさまでした
すげ、ほんとに完結しやがったw
>ネタ職人
文字読みとして、最大級の賛辞と敬礼を送りたい。
『ありがとう。真実、楽しめた』
ご馳走様でした。
たっぷり楽しませていただきました。
完結したのもすごいが、ラ板で512KB制限に引っかかりそうなスレというのも凄い。
ともかくオチカレサマでした。
大変面白かったです。
その内またお願いします。
すべての職人さんありがとう!
2chのスレでこんなに次が楽しみだったのは久々でしたよ
完結お疲れ様でした。
登場した各作家の著書や元ネタ作品が読みたくなりました。
こう思わせただけでも今回は成功だったと思います。
すばらしい作品をどうもありがとう!
最高の職人さん達、
そして、このスレに集ったラノベを愛する全員に心から感謝です。
ラノベを好きで良かったと思いましたよw
・・・しかし、あまりに完成度が高いので、
一人くらい「本人」が混ざってたのではと思ってたりwww
これ読んでて読んでなかった作家さんの作品が
読んでみたくなり、おかゆに古橋、野村の作品買ってきたぞ。
ライトノベルマンセー!
漏れも甲田と乙一買って読んだ。こっちも面白かった。
職人さんたちに感謝を。
完結おめでとう&お疲れさま&ありがとうッ!
毎日楽しみにしてました!ものすごく面白かったです!
最萌より作者支援になっているのはどうかw
職人さんお疲れー。とても面白かったわ。
最終版作成終了。
>>784のところの pipiru_fin.zip
アプリは
>>825参照で。
打ち合わせスレに書いたのですが、今回JPG変換できませんでした。
メモリが足りないってなんでですか?
職人さんお疲れ様です。楽しませてもらいました。
ついでに初記念カキコw
職人様お疲れ様でした。
実は漏れも一箇所だけネタを書き込んだのですが、(某二人組(実は同一人物の説アリですが……))
誰かがやってくれるだろうと思って放置していたら、一人は書き込んでくれた人がいたものの、
もう一人は放置されたまま終了してしまった(w
次はどうなるか分かりませんが、積極的に参加しようと思いました。
と、ネタフリを一つ。
先生!新入生の谷川君は、電撃クラスとスニーカークラスのどっちに入るんでしょうか!?
職人さん、皆さんお疲れ様でした。
この熱いハートを維持して、次スレも是非盛り上げましょう。
で、その次スレ用のネタというか、指摘をば一つ。
>>293で振られた「文化祭の優秀者には、次回のレポートでの要求を一つ」云々。
実はおかゆ騒動のおかげで、まだ文化祭実行されてないんですよねw
…次スレも期待しています。私もネタを思い付いたら書き込みますので。
…佐藤ケイは…?
アブデル様…
>944
フィナーレのうえおが電話で
『〜こっちは古橋さんや佐藤さんが他の編集に押して(略)』
って言ってるし、他の編集にハンコ押して回ってたんじゃない?
アブデル様なら編集にも勝てそうだしw
946 :
イラストに騙された名無しさん:03/07/08 23:15
……ただただ脱帽。
ラ板の誇るネタ職人さん達よ、よかったシールを
あるだけ持って行ってくれいっ!
祭りを、ありがとう。
読んだ事ない作家の作品も読みたくなったよ、お疲れ様。ありがとう。
ありがとうございます。マジで面白かったです、もう最高。
職人様方、本当に御疲れ様でした。最上級の感謝を捧げます。
同時に、次スレには絶対自分をネタを書こう、と固く心に誓いました。
ここまでのめり込んで見たスレも、初めてです。
しあわせでした――――――――――っ!!!
なんか、DAT落ちがもったいないなぁ。
一度落ちたら暫くは見れないのか……。
次も頑張って欲しいですが、無理もして欲しくないですね。
あ、テンプレ案だしときますね。
>>950 現状だとhtml化には期待できないぞ。
良くて数年後だから、今のうちに2ちゃんブラウザ導入してログ保存しとけ。
前スレでバトロワネタを投下したときは、こうなるとは夢にも思わなかったなあ。
ネタ職人の皆様、お疲れ様andありがとう!
前スレ読んだ。
実はすごい爆発力を持って生まれたスレだったんだな
誰が卓球部の静かな活動をまとめ&二人のその後を書いてくれ。頼む
次スレ立てるのか、排他的なのは良くないとは思っていたけど、
やっぱり夏休みは怖いよな。杞憂であればいいだけなんだけど。
>>950 >>1には前スレだけ書いといて後は>>2-
ってやった方がスマートかも。
まあ好みによるか。
次スレは次スレの風が吹く、だ。
ま、今のところは建てる必要もなさそうだけど。
流れ淀まぬ水流と。消えては浮かぶ泡沫と。
上のは次スレテンプレね。
職人さんが田、夢と感動をありがとう!
既出ですが、この言葉を。
しあわせでした――――――――――っ!!!
>>963 本人かなり落ち込んでます(サイト日記より)
前回までのあらすじ
>>202-207 ノ\ /ヽ 新米編集T田(18)&ラブリーK美(癒)に裏切られ
L_Y__」 多額の負債を抱えた作家秋口ぎ〇るは
,' ,へ、ヽヾヽ 豪華客船ア・バオア・クーにて
l iil ≡ ≡liil 命を賭けたギャンブル
!.iilL._ ∇ _ノiノ 『ガンプラ合宿カタン』をやる羽目に……っ!!
/ \
ノ,.ィ K ト-` ∧_∧
ノ ヽ、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ /T 田 ヽ
 ̄V V ̄ なわけあるかーー! > ヽ ∇ ノ
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. ノノ ̄ヽノ
── 富士見書房 謝恩会 ──
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水∧ (‐_‐ )
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〜( x ) ,.輝、 黒酢飴クエッ| | |
U U ( ・∀・)つ● (_(__)
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| すいません。今晩、泊めてください
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, '´ ヽ て ぎ_∧ ( ´∀`) 〜♪
| ノノハ)) (゚Д゚;∩ []と壊とノ
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水∧ (゚ ∀ ゚ )
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| 彼も――いっしょに泊めてください
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_ て ∧真∧ て
, '´ ヽ て ぎ_∧ (´Д`;) ソ
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