もしもライトノベル作家が一つのクラスにいたら 2

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1二級生徒
「先生!新城先輩は何時になったら僕らの惨状を
世に訴えるレポートを提出してくれますか?!」
「この校舎だって俺らが・・・通う事無き学び舎か。くそぅ!!(涙 」
「私達はただ面白い新刊が読む権利が欲しいだけなのに・・・」
「やりたい放題な一級生徒達の行状を>>1-5辺りに提出しておきます・・・うぅ(ガクッ」
2二級生徒:02/10/16 15:04
前スレ
もしもライトノベル作家が一つのクラスにいたら
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1030242846/

参考スレ
歴史上の人物達が一つのクラスにいたら・・・
http://mentai.2ch.net/history/kako/1015/10150/1015063996.html
歴史上の人物達が一つのクラスにいたら・・・2
http://mentai.2ch.net/history/kako/1019/10199/1019960633.html

漫画家が一つのクラスにいたら@少年漫画板
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1024246673/
漫画家が一つのクラスにいたら@2組
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1028671069/
3イラストに騙された名無しさん:02/10/16 15:14
新校舎建設ご苦労様です〜
●板違いの話題は移動ないし削除されます。
 あなたの話題にしたいことに応じた板を選びましょう。
 ★ライトノベル以外の本の話題――
  【文学板】【ミステリー板】【SF板】【一般書籍板】
 ★ネット小説・同人誌――【創作文芸板】【同人コミケ板】
 ★成人指定な本――【エロ漫画・小説板】【801板】など。

ここはライトノベルの話をする場所です。
あなたのネタを披露する場所ではありません。

    ∧_∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    (  ´∀`)/<先生!自治厨が釣れました!
 _ / /   /   \_____________________________
\⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\
 ||\        \
 ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
軽書校の一角、SEGAのロゴと阪神の旗が掲げられるとある部屋にて。
一色銀河「ぬおお、掛布!その打棒でホームランを!」
中村恵里加「手塩にかけて育てたセガオールスターズに負けは…ない!」
ガチャ。
円山夢久「あなたたち、何をのん気に実況パワフルプロ野球(DC版)で対戦
してるの!」
カキーン。
「「あ」」
一色「逆転ホームランじゃ!これで来年の阪神は安泰じゃあ!」
中村「うう…セガは倒れたままなのか…」
円山「だから、遊んでないでレポート提出したらどうなの!?同じ六期で特別入校の
時雨沢くんは、アニメ校とのお付き合いも始めているっていうのに…」
一色「そう言われてものう。ワシは阪神が優勝せんと書く気が起きんのじゃ」
中村「私も今はセガとグロと銃の考察に忙しくて…そういう円山さんはどうなんです?」
円山「…正統派とか良質とか言ってくれる人はいても、全体の評判はよくないのよ。
私のファンタジーに関するレポート」
中村「私らのレポート、偏ってますからね。一色くんは野球、円山さんはファンタジー、
私はセガ」
一色「おのれは血みどろ妖怪物語じゃ、ボケえ!」
ガキーン。
中村「…ロ、ロレロレのロレンツォ…!」
円山「…言ってることが意味不明なんだけど」
一色「円山の姐さん、ありゃデスピリアネタじゃ。姐さんもゲド戦記とかばかりに
はまらんと、阪神ファンになりまへんか?世界が変わりまっせ」
円山「セガと阪神の世界にはまるのは嫌…」
>6−7
とりあえずセガファンに庄司卓君を追加してほしい
というかこの人も休学中か?
庄司卓「セガの腑抜けになった今、ヨーコのレポートなんぞ出せるか、コンチクショー!」
(と叫びながら>6-7に乱入)
>9
(飛び込んでいったのを見て)
他にもいろいろ溜まってるのにセガに八つ当たりかー、いい身分だなー

>>1
この学校二級生徒がいたの?
…………誰だろう(w
●板違いの話題は移動ないし削除されます。
 あなたの話題にしたいことに応じた板を選びましょう。
 ★ライトノベル以外の本の話題――
  【文学板】【ミステリー板】【SF板】【一般書籍板】
 ★ネット小説・同人誌――【創作文芸板】【同人コミケ板】
 ★成人指定な本――【エロ漫画・小説板】【801板】など。

ここはライトノベルの話をする場所です。
あなたのネタを披露する場所ではありません。
庄司卓「ふん、湯川専務と名刺交換しそこなったわしをさしおいてセガ同好会を
発足させるとは生意気だな、中村とかいうやつは。ファンタシースターオンラインの
ノベライズも手がけたわしに挨拶の一つもしない奴には喝を入れてやらんとな」
ガチャ。
一色銀河「はーんしーんタイガース、フレー、フレフレフレー」
庄司「…何だ、この黄色い奴は」
一色「何じゃい、ワレ。阪神タイガース私設応援団軽書校支部に入部希望か、オラ」
庄司「こ、ここはセガ同好会じゃ…」
一色「おう、この縦縞のドリキャス阪神カラーを隔てた向こうがセガ同好会じゃ。
こっち側はワシのシマじゃい」
庄司「……なにい!ネオジオポケットタイガース限定はともかく、ドリキャスに
タイガースカラーバージョンがあるとは!庄司卓一生の不覚!」
一色「ワシがペンキで塗っただけのんが、そんなに珍しいか?」
庄司「な…貴様!白いドリキャスを黄色くするとは…許さん!そんなことだから、
セガはフ抜けたままなんだ!」
一色「なんじゃい、よーわからんがタイガースカラーコケにするやつは許さへんで!」

1時間後。
中村恵里加「ただいまーお土産にネオコウベ焼き買ってきた」
円山夢久「…うどん、あんなに食べることないのに…何、この黄色い簀巻き」
一色「ん、阪神を愛する心を注入してやったんじゃ」

庄司(…尼崎のドキュンめ…セガを愚弄する貴様のことは許さんぞ!)
( ´Д`)/ 先生!
二級生徒の例 富士見変
まみやかつき、櫻井牧、滝川羊 等の一回は名前が出て、以後作家として表に出てない人達
で、合ってますか?

( ´Д`)/ 先生!
>>1は単に新作を待ちわびる余り飢え死にそうな読者と、
待たれながら出さない作家先生達を揶揄してるんだとおもいます!
ってか、解り難くてスミマセンでした(汗
ネタとしての解釈は当たり前ですが自由ですので。


・・・さて、吊って来るかな。
●板違いの話題は移動ないし削除されます。
 あなたの話題にしたいことに応じた板を選びましょう。
 ★ライトノベル以外の本の話題――
  【文学板】【ミステリー板】【SF板】【一般書籍板】
 ★ネット小説・同人誌――【創作文芸板】【同人コミケ板】
 ★成人指定な本――【エロ漫画・小説板】【801板】など。

ここはライトノベルの話をする場所です。
あなたのネタを披露する場所ではありません。
菊地( ゚Д゚)m:「もう二学期かよ。あー、夏休みの宿題まだやってねえ」
田中(回_回):「はっはっは。やあ、菊地クン。清々しい新学期じゃないか!」
菊地( ゚Д゚)m:「えらく元気じゃねえか」
田中(回_回):「そりゃあ、もう。レポートも片付いたし、怖いものは何もありませんよ。はっははっは」
菊地( #゚Д゚)m:(……テメエが出したのは何年前の夏休みの分だと思ってるんだゴルァ)
>>14 一作作家
ば、ばけら君を是非に…
●板違いの話題は移動ないし削除されます。
 あなたの話題にしたいことに応じた板を選びましょう。
 ★ライトノベル以外の本の話題――
  【文学板】【ミステリー板】【SF板】【一般書籍板】
 ★ネット小説・同人誌――【創作文芸板】【同人コミケ板】
 ★成人指定な本――【エロ漫画・小説板】【801板】など。

ここはライトノベルの話をする場所です。
あなたのネタを披露する場所ではありません。
>>14
センセ! 正直櫻井君は不死身で2冊出してるし、その後別会社でも出してるから
二級にするのは可哀想です!

……縄手君ってどこ行ったの? あの神坂君と栄光の同期なのに……。
( ´Д`)/ 先生!
外部から電波が飛んできているので、こんなのを作ってみました

●勘違いの話題は無視されます。
 あなたの主張したいことに応じたスレを選びましょう。
 ★ここには作家ナリキリの風紀委員は歓迎されますが、自治厨はウザがられます
ここは高度なライトノベル作家ネタの話をする場所です。
あなたの厨房な主張を披露する場所ではありません。

でも電波対策なら、
平井先輩や富野先輩、古橋君、まみず君、秋田君と言った素質がある人達がいるから大丈夫でしょうか?
えっ、受信せんもんd・・・・・・
( ´Д`)/ 先生! 中村恵里加クンは二ヶ月に一度、合同レポート集の方にちゃんと提出しています。
       あっちはあっちで面白いので、他の人たちと一緒にしないで……
( ´Д`)/ 先生!
水無月ばけら君は、あの神坂くんが一押しした作家だというに、一体ドコに行ってしまったのでしょう!
栄達は約束されていたのに…
24イラストに騙された名無しさん:02/10/17 08:11
( ´Д`)/先生!エッセイ校に逝ってしまっている、中村うさぎさんを何とかしてこっちに引っ張ってきて下さい!首根っこつかんででも!前編、中編のままで止まっているレポートの続きを提出させて下さい!
( ´Д`)/ 先生!上遠野君が自動的です!
( ´Д`)/ 先生!最近秋田君が暗いです!
27イラストに騙された名無しさん:02/10/17 12:39
(´∀`)/先生!うえお君がやっと休憩したとおもったら年末までにレポートだすつもりみたいです!
28イラストに騙された名無しさん:02/10/17 12:40
(´∀`)/先生!うえお君がやっと休憩したとおもったら年末までにレポートだすつもりみたいです!
うえお「先輩!みークルに入ってもらえませんか!?」
上遠野「あぁ?無理だろ」
うえお「どうしてです?」
上遠野「うちの学校、変人しかいねーから俺みたく変なのが普通だから、みークルがなりたたない」
生徒A(自覚あったのか)
30シド:02/10/17 15:45
ソッコーベースでぶちのめすねンナキモイオタク野郎
( ´Д`)/ 先生!電撃HPの人たちはどうなんでしょうか!
上遠野「つまり、発想の転換だ」
うえお「?」
上遠野「むしろ普通な奴を集めればいいんじゃないのか」
うえお「おおなるほど。さすが先輩。となると…」

田村登正「え? 僕に用事?」
「電撃班のひとたちが会話していた。
 それは実に戯言。結局のところ。

 伊達「先輩、どうしたらそんなにコンスタントにレポートが書けるんですか?」
 上遠野「あー、オレも最近遅れがちだからなー(まぁいいじゃん)」

 うえお「(ぼそっ)電撃文庫新記録更新っ!」
 古橋「ちょっとうれたからっていいきになってんじゃねえっっっっっっっっっ」

 新記録?
 ちょっと売れた?
 そしてそれは
 たしかに、僕にこそふさわしい言葉だった。

                             『甘えるな』」

( ´Д`)/ 先生!西尾君が集団リンチにあって野球のできない手になりますた!
>>33
両手両指複雑骨折…(((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
>33
大丈夫。
サッカーならできる。
36イラストに騙された名無しさん:02/10/18 00:22
>>18-23
 水奈月ばけらって「友井町バスターズ」だっけ?けっこうよかったのになぁ…
 富士見はどれだけ一発新人作れば気が済むんだ? 育てろよ!

 ところで…(´Д`)/ 先生!中村君が集団レポートにかまけてるうちに
           もうすぐレポート停滞記録1年になりそうです!!
37イラストに騙された名無しさん:02/10/18 00:27
>>36
そうそう。バスターズ。
なんだか検索すると、ゲームの脚本とかに関わってるみたいなんだけど…不明。

(´Д`)/ 先生! 高畑君、ついに新刊を出すようなのですが、正直信じられません!!
相変わらず面白すぎるな此処は.
>35
前向きすぎる椰子!
( ´Д`)/ 先生! 新入生のおかゆ君が物凄い勢いでみんなを洗脳s……


(゚∀゚ )ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
41イラストに騙された名無しさん:02/10/18 19:27
( ´Д`)/ 先生! 小川一水君が居ません!
(小川)「居るって!ずっと居たって!これからも居続けるって!(魂叫)」
( ´Д`)/ 先生! おかゆ君はまだ体験入学の段階なのでは?

ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪

(゚∀゚ )ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪アヒャ
43イラストに騙された名無しさん:02/10/19 10:53
( ´Д`)/ 先生! 僕の席がありません!
(先生−−;)>「誰だっけ?」
( ´Д`)/ 野尻でつ!(号泣)
え? SF校からの交換留学生だったんじゃ(w
( ´Д`)/ 先生!神坂君があとがきのネタがないからって言って川に物を投げてます
>25 上遠野君。日本語はちゃんと使おうな。
    君が「自動」だと思っているその言葉は、
    正しくは「反応」です。
>40 おかゆくん。先生にまで変な液体を飛ばさないで下さいね。
>41 小川・・・?ああうん、覚えてる覚えてる。忘れてないよよ?(汗汗)
>42 おかゆくん、やめなさい。先生もいい加減に怒りますよ。
>43 野尻くん、君はいざとなったら職業訓練校(SF校)に行けていいですね。
    この不況の時代、つぶしが利くというのはいいことです。
    だけど覚えておいて下さいね。
    SF校は、うちより荒れていますよ。
>45 こら神坂。調子ぶっこいとったらケツの穴から指突っ込んで
    歯ァガタガタ言わすゾぼけ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ∧_∧   注意事項
      ( ´Д`)    ・宿題の提出は早めに
      /,'つ ( ,'つ  
     i /~7 Y~/~7   [二||二]
  、―`ー"―――― 、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |\  \三三\  \
  |  | ̄ ̄ ̄ ̄/差/ ̄|
   \ |.       /押/   .|
      ――――――― 
( ´Д`)/ 先生! コバルト班の須賀君が転校しそうです!
( ´Д`)/ 先生! 帰ってきてくれたんですね!
( ´Д`)/ぴぴるぴ〜 が凄い勢いできてます

うわぁやめr
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
( ´Д`)/ 先生! あなたのお説教を楽しみにしてます!
もう夜逃げすんじゃねえぞゴラァ
これが噂にきくおかゆフィーバーか…
( ´Д`)/ 先生!お帰りなさい。先生がいない間に別の先生が来てみんなを
        連れていってしまいますた。何人か帰ってきていませんが気にしないでください。
53イラストに騙された名無しさん:02/10/20 23:40
水無月君はHTML大学に飛び級で留学してしまいますた…
しかも本人帰ってくる気無さそう。

詳しくは「bakera world」でググってみれ。
>53
ばけら君は世の中のWebページ全てがStrictになったらきっと帰ってくるさ。

#鳩丸倶楽部から入った人間としては、水無月ばけら氏が作家だったことの方が驚き。
5553:02/10/21 00:34
>>54
全てのWebページがStrictになる位なら、全てのWebページがXMLベースになる方が
まだ確率が高いと思われ。どっちも有りえなさげだが=帰ってこなさげ

…実は漏れもばけら氏は鳩丸倶楽部から入った口なのだが。

死ヌ程スレ違いどころか板違いなのでsage。てーかスマソ。
>>54
自分は逆に友井町->鳩丸倶楽部
HTML調べるんでぐぐってたら出てきて驚いた
せ、先生!
森岡君が11月にレポートを出すそうです!
しかも星の奴じゃ無いっぽいです!
581スレの先生:02/10/21 18:21
ちょっと出張に出ている間(←マジ)にレスが900を超えていて
さらにラノベウォッチスレにはアンチ先生の嵐が吹き荒れていたんで
ど、ど、ど…どうしよう…と悩んでいたら新しいスレと新しい先生が!

>>46さん、ありがとう!がんばって指導してください!!

では1スレの先生は退官イラストに騙された名無しさんに戻ります
591スレの先生:02/10/21 18:22
しまった、久しぶりでクッキーが消えていた…
sage忘れました。
今日はこれから回線切って電撃地雷を踏みに書店に逝ってきます…
峯:「はい、みんな大人しくして、席に着くにょ……ごほん、ついてくれ」

    ガタガタ……。

上遠野(電撃班班長):「起立、気を付け、礼」
一同:「お願いしまーす」
峯:「今日は、今冬から我が班に転入する壁井ユカコ君に、特別に学校見学をしてもらう」
壁井:「よろしくお願いします」
峯:「確か、名瀬とは昨年の二次入試の時に会ってるんだったな」
壁井:「久し振り、名瀬君。あの時は負けちゃったけど、今度は私も頑張るからね」
名瀬:「ああ。こちらこそ、お手柔らかに頼むよ」
峯:「はは、お互い意識しあうのはいいが、ほどほどにな。
   ……じゃあそうだな。せっかくだからお前らで校内を案内してやってくれ。今日は授業をそれにあてる」
上遠野&一同:「はい」
― 図書室 ―
上遠野:「うちの学校なら、最初はここかな……」
壁井:「流石に大きいですね」
上遠野:「ああ。生徒が書いたレポートも、全部ここに収納されるからな……。ん?」
田村:「おや皆さん、お揃いで」
上遠野:「あ、田村さん。調べ物ですか?」
田村:「ええ、ちょっと漢書を……。おや、そちらの女性は?」
壁井:「始めまして、田村先輩。新入生の壁井と申します」
田村:「いえいえ、そんなに畏まらなくても結構ですよ。自分の娘みたいな歳の女性に先輩と呼ばれるのも、照れ臭いですし」
壁井:「そんな、娘だなんて……。あら?」

倉田:「はっ! ふんっ! でやっ! とりゃあっ!」

上遠野:「……何であいつは図書室で格闘訓練をしてるんだ……」
田村:「はっはっは、若い者はいいですな、元気があって。 ……では、私は読書に戻るので、これで」
壁井:「あ、ありがとうございました、田村先輩。それでは」

倉田:「読まずに死ねるかぁっ!!!」
― 駐車場 ―
時雨沢:「ここは僕のテリトリーだな」
壁井:「凄い、バイクや車がいっぱい」
時雨沢:「この学校には結構車好きが多いからね。僕は二輪派だけど。ただ、そういう普通の乗り物に満足できなくなった人たちは……」

賀東:「ふう、ASでの登校は、かっこいいけど疲れるな……」
三雲:「いや、RFよりはよっぽど乗り心地いいと思うよ?」

時雨沢:「……ああいうのに乗ることになる」
壁井:「なるほど……」

富野:「キンッ、キンッ、キングゲイナ〜♪ ふふん、メタルマッスルエンジンはやっぱり快適よ♪」(ゴーゴーダンスを踊りながら)

壁井:「……今のは?」
時雨沢:「富野先輩は特別だ……。色々と」
生徒A「安彦先輩が、復学されたって!」
生徒B「え?挿絵じゃなくって?」
生徒A「デュアル班で、昔のレポート、再提出してるみたい!」
生徒B「…それって、ホントに復学?」
>60−62
イイ!! 続きキボンヌ
>57 森岡君。星の方にしておきなさい。
    アニメ会社の人達もそれを待っていますよ?
>60 上遠野君・・・はもういいや。
>62 時雨沢君、どこに巣を作ろうと構いませんが、
    バイクの上で昼寝すると酷いことになりがちです。
    本当です。先生、経験済みの大人です。
>62 三雲君、居たのですね。レベリヨン以降、君の存在感が
    野尻、小川コンビよりも頭一つ抜けた感じです。
    悪い意味で。
>62 富野君。君は何年留年しているのですか?
    言っちゃあ悪いかも知れませんが、先生よりハゲているのは君だけです。
>63 安彦君?来ているのですか安彦君?
    ・・・未だ復学は未定のようですね。 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ∧_∧   注意事項
      ( ´Д`)    ・裏の畑で野菜盗んだ人手を挙げて
      /,'つ ( ,'つ  
     i /~7 Y~/~7   [二||二]
  、―`ー"―――― 、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |\  \三三\  \
  |  | ̄ ̄ ̄ ̄/激/ ̄|
   \ |.       /漫/   .|
      ――――――― 
( ´Д`)/ 先生!秋山君のレポートで神経衰弱者が続出しています。
( ´Д`)/ 先生!さらにおかゆ君とのコンボで壊れ度アップです!

(゚∀゚ )ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
(T・T)/先生!こんな顔文字でもいいですか?!
(T_T)/
せめてこれか
( ̄_ ̄)/
これで(w
↑の奴でやってみる。

(T_T)/ 先生! 渡瀬君は菊花賞に賭けていなかったようです!
        
増子二郎:「1/144ジュアッグ完成しました・ので帰りまs」
秋口ぎぐる:「よくやった!さあ次は『1/100旧ザク黒い三連星仕様』だ!
       君たちの努力は文化祭までに必ず実ると信じているぞ!」
増子二郎:「勘弁してくださいよお。確かに僕はロボが好きって言いましたけど、
       僕の好みは『まるちぃ』とか『ここねん』とかで…」
渡瀬:「やっぱ競馬は当ててナンボだよな、うん」

下級生:「この人、いつも外してるくせに・・・(ぼそっ)」

渡瀬:「何か言ったかなぁ?」

下級生:「い、いいえ!なにも!」
「富野〜はど〜こへ行ったかなっと」
    ↑、誰が言ってるでしょう?
先生! 古橋君が、古橋君がぁぁぁぁっ!
75イラストに騙された名無しさん:02/10/24 23:11
60〜62、アンタ、最高だぜ・・・俺が保障する
( ´Д`)/ 先生! イラスト校の緒方ちゃん様が、巨乳のさとやすたんを問い詰めてます!
>>71
中村恵里加「男子ってガンプラ好きですよねー。私はスパロボに出てくるロボット
しかわかりませんが」
円山夢久「いい意味でも悪い意味でも子供なのよ。ロマンといえば聞こえはいいけど」
中村「ロマンですか…ロマンって、なんでしょうね?」
円山「……ことばは沈黙に 光は闇に 生は死の中にこそあるものなれ
飛翔せるタカの 虚空にこそ輝ける如くに…」
中村「なんですか、それは?」
円山「私のロマンよ」

上遠野浩平「URYYYYYYYYッッ!!ロマン!!真紅のロマンホラー!!
それ以外にあり得ないッッ!!」

中村「…だそうですが」
円山「人の数だけロマンはあるのよ…」
( ´Д`)/ 生徒達よ!・・・・・・いいかげんレポートだしてください。
( TДT)/ 先生〜。上遠野君がまた「〜事件」の新刊を出しちゃうんですが・・・。
(^*^)/先生!渡瀬君は「ハリ・ポタ」シリーズを読んでいないようです
     
( ´Д`)/ 先生!電撃班の壁井さん、目つきのするどいお姉さまっぽいです!!
中村恵里加「ねえ、私と電撃を変えてみない?(ポン)」
秋山瑞人「えぇ?」
83イラストに騙された名無しさん:02/10/28 00:38
( ´Д`)/ 先生!
はりーぽったーがウザイです
84 :02/10/28 17:02
( ´Д`)/ 先生! 田中君が小川君に任せたレポートが本人のより緻密過ぎて
       田中君が逆ギレ気味です。
時雨沢「アニメ校の人達、来ちゃったな」
黒星「……うん、しょうがないよ。でも、恵ちゃんのストーリーがいじられちゃうの
  だけは、やだな」
時雨沢「僕だって、紅ちゃん以外の絵はいやだ」
黒星「……………………」
時雨沢「……………………」
黒星「忘れよっか」
時雨沢「そうだな、貯金の残高が増えてても、それは神様からの贈り物さ」
( ´Д`)/ <  先生!都築君が、校舎裏で榊君にメイドについて激しく説教されてました。
(・∀・)/   縄手くん、復刊ドットコムがきてますよ?
ttp://www.fukkan.com/vote.php3?no=6286
( ´Д`)/ < 先生! 古橋君が日記を更新していると、心の底からほっとします。

(^*^)/先生!渡瀬君は天皇賞にも賭けてませんでした!
      競馬研部長の名が泣きます!
( ´Д`)/ < 先生! 電撃班の取り巻きがウザイです
         ろくにレポートを出さない生徒を崇拝したりします
         それなのに他班の中堅生徒すら知りません ナゼ
>>90
量より質だからだよ。
( ´Д`)/ < 先生!>>90がわざわざここで発言する理由がわかりません。
( ´Д`)/ < 先生!>>91がわざわざここで発言する理由がわかりません。
>それなのに他班の中堅生徒すら知りません ナゼ
( ´Д`)/ < 90! これは別に変じゃないと思うぞ!
         あと、具体的に誰の取り巻きなのか言っちゃえ(w
つーかここは先生スレじゃねぇ
( ´Д`)/ <先生! ろくごまるに君が夏休み後にレポートを提出する
          と言ったまま、またどこかにいなくなりました。
          
97イラストに騙された名無しさん:02/10/30 17:54
( ´Д`)/ <先生! ハルキ班の高瀬彼方君が月末にレポート脱稿するそうです!信じてやっていですか!
( ´Д`)/ 97君! 信じられません!
      てゆーかそれ、本当に我が校のレポートですか?
      漫画校用のデータ提供じゃないんですか?
( ´Д`)/ <先生! はるき君がまたまたシャブを!!
( ´Д`)/ >>96 それはファンタジア・バトルロイヤルに載ってるレポートではないですか?
(´Д`)/先生!電撃班のとりまきがほかの班の中堅を知らないのは純粋に世代の違いとイラストに騙されているからだと思います!
他人を勝手に自分が思い描いた括りにわけて考えるのは厨房のやることだ。
少なくとも世代的に古株な人間が言う言葉じゃない。
ってか、あきらかにスレ違いの話題だと思いますが何か?
↓何事もなかったかのようにどうぞ
104イラストに騙された名無しさん:02/11/01 20:56
まあ、マターリ逝きましょうよ。
そう言いつつも、荒らしを確保せんとageるか。
よくやるよ、ほんと。
106イラストに騙された名無しさん:02/11/01 21:22
先生!>>105がageと言いながらsageてます!
円山夢久「中村さんのレポート、漫画校のしろーくんが描いたそうね」
中村恵里加「ええ、まとまったのを見るのは私も初めてなんですが。
評判がいいようで何よりです。(ページをめくる)…うーん、そこはかとなく
エロいのは私の気のせいでしょうか?」
円山「…この巻頭イラストは、どういうシチュエーションなの?」
中村「さあ」
一色銀河「シチュなんかどーでもええねん。血ぃだの骨だので生臭いんなら、
エロい方に生臭い方がウケルでえ。わしの野球レポートかて、ちいとやがエロ
入れちょるもん。あまり露骨やとヤバイけどな。それにしろーくんはもともと
そっち畑のお人やし」
円山「そういうものなのかしら」
一色「姐さんは、そこら辺わかっとらんからのう。前のレポートでチョイ役で
メイド出しとったが、もったいない。生まれながらのメイドなんてめっさ萌えるに、
ほんとチョイしか出してへん。エロがないんなら、せめて萌えを入れんと」
円山「萌え…ねえ」
中村「…………うん、次のレポートはグロにエロを足しましょう」
円山・一色「は?」
中村「意味もなく○○が取れたり○○あたりの肉を抉ったり。さっそく書き直して
きます」
円山「…いいのかしらね、先生に没くらわないかしら」
一色「担任はミネさんじゃ、古橋先輩のレポートが大丈夫なんじゃから、
大丈夫じゃろ。姐さんもそこはかとなくエロ足したらええねん。受けまっせ」
円山「…私は私の道を貫くわ」
―― 理科室 ――
上遠野:「うちは基本的に文系が多いけど、趣味でこのへんを利用する奴もいる」
壁井:「私はどっちかというと、理系は理系でも工学系ですね。機械いじりは好きです」
上遠野:「そういえばラジオを作ったって言ってたな」
壁井:「はい。本入学の時に見せますよ」
上遠野:「楽しみにしてるよ……っと、あれは?」

吉田:「これに……。これを混ぜて……」

上遠野:「スニーカー班の吉田じゃないか。何やってるんだ?」
吉田:「ああ、上遠野君。物質混合の実験をやっているんだ」
壁井:「実験? どんなのですか?」
吉田:「ふふふ、聞いて驚くなよ。これは、正に現代の錬金術。
    トライガニウムとD酸化ヘルシニウムを絶妙の割合で配合することにより、全く新しい物質を作るのだ!
    完成次第、レポートにして提出する。
    きっと、常識を覆すような大評判になるに違いない!」
上遠野:「それは凄くやめといたほうがいいと思うぞいやマジで」

上遠野:「ああいうのはマンガ校の先生方から顰蹙を買うからな。絶対にやらないほうがいい」
壁井:「はい、肝に銘じておきます」

化学部員A:「あれ……。これ、何だろう?」

 『劇薬 ジョジョ化アラキウム 触るな byかどちん』
壁井:「すみません、ちょっとトイレに……」
上遠野:「ああ」

―― 女子トイレ個室 ――
壁井:「ふう……」
壁井:「……あら?」

 『ウエヲミロ』

壁井:「何かしら、この落書き……。上?」

 『ミギヲミロ』

壁井:「今度は、右……」

 『モットウエヲミロ』

壁井:「…………」

 『ヒダリヲミロ』『シタヲミロ』『ヒダリヲミロ』『ウエヲミロ』『ミギヲミロ』『サラニミギヲミロ』

壁井:「……………………」

 『タッキュウブニ ヨウコソ』

壁井:「……卓球部?」
秋山:「ここからは、俺が案内しよう」
壁井:「よろしくお願いします、秋山先輩」

―― 学校地下・懲罰室 ――
壁井:「暗いし、ジメジメしていて……。何だか、怖い」
秋山:「校則違反があまりに過ぎた生徒は、ここで一定期間更生させられるんだ。
    多くは先生の手厚い説得で無事更生するが、中にはここの恐怖に耐えられなくて……」

????:「書けない、書かない、書けるかあっ! 
    もう俺には無理なんだ、調子に乗って長編シリーズなんて始めるからいけなかったんだ、
    大人しくノベライズ作家に留まっていればこんな事にはならなかったんだ……」

秋山:「あんな風になっちゃう人もいる」
壁井:「うわあ、酷い……」
秋山:「実は俺も、暫くの間ここに入れられた事があってね……。
    でも、俺のことを応援してくれる沢山の人たちが、一生懸命励ましてくれてね。
    新しいレポートを書いて、今じゃそれなりに校内でいい格好できるようになったんだ」
壁井:「そうなんですか……。だから、秋山さんの周りにはいっつもいろんな人がいるんですね。人望があるんだ」
秋山:「そう言われると、照れるけどな……」
壁井:「謙遜しなくてもいいですよ。 ……あら、あの穴は?」
秋山:「あ、それは……。だ、ダメだ、近づくなっ!」

????:「ホッ……ホヒィィィィィィィ!!!」
壁井:「きゃっ!?」

ベ チ ャ ッ

壁井:「こ、これは……。トマト?」
秋山:「その懲罰独房には、この前の体育祭で暴力事件をおこした生徒がひとり収容されてるんだ。
    いまは気が立ってるから、近づかない方がいい」
壁井:「は、はい……」
上遠野は自分でかどちんなどと書いてるんかい。
―― ダンスルーム ――
壁井:「鏡張りに手すり……。ここはわかります。ダンスルームですね」
秋山:「ああ。でも、電撃班はあまり使わないな、ここは。俺も……、UFOと踊った時くらいか」
壁井:「UFO?」
秋山:「いや、こっちの話だ」

今野:「あら、殿方がこちらに参られるなんて、珍しいですわね」
秋山:「あ、コバルト班の今野さん。ちっす」
今野:「ごきげんよう、秋山様。そちらの方が、噂の新入生ですの?」
壁井:「壁井ユカコと申します。始めまして」
今野:「始めまして、壁井さん。殿方中心の電撃班では苦しいと思いますが、頑張ってくださいね」
壁井:「こちらこそ、よろしくお願いします」
秋山:「やっぱり、女の子同士気が合うんだな……。 ……ん?」

キィン…。   キィィン…。 キィィィン……。

秋山:「何だ? これ……」
??:「危ないっ!」
壁井:「きゃっ!」
モンスター:「ベタァァァァァ!!!!」

秋山:「な、何だ今の!?」
壁井:「鏡から出てきて……。背中に「ヴァルキリー」って書いてあったような……」

高畑:「奴等は『ベターモンスター』。志村一矢が生み出した怪物だ」
秋山:「あ……。高畑さん」
壁井:「え!? 高畑さんって、電撃受験一期生の、あの高畑さんですか!? あ、あの、始めましてっ!」
高畑:「今は挨拶はいい。 ……危ないところだったな、ベタ中毒にならなくて。あとは、俺に任せろ」
秋山:「任せろって……。え゛!?」

高畑:(カードデッキを鏡に突き出して)「変身っ!!!」

カシャッ キュゥイイイイーン

高畑:「しゃっ!」

今野:「い、一体何事……?」
壁井:「い、今の、か、かめ、かめん……」
秋山:「高畑さん、最近見ないと思ったら……」
114イラストに騙された名無しさん:02/11/01 22:03
先生!新作が来ました!
水城「こうやって少しづつ卓球への情熱を表していれば、卓球部への勧誘の声がかかるのも近いだろう・・・・・・」

カーン
乙一「野村さん。新入部員来そうですか?」
カコーン
野村「・・・問い合わせすらないの・・・・・・」
コーン
乙一(ポスター全部剥がしたの、未だバレて無いな)
116ひとりごと:02/11/02 02:28
半分以上元ネタわからんのに、それでも可笑しいこのスレが好き…。
( ´Д`)/ <  先生!秋口君が、みんなに内緒で桜庭さんとエロいことしようとしています。
(´Д` ) < …前スレを読んで、ほっといてあげようよ…>>117
先生「あー、今日の課題はとても大切な萌えについてだ。
   とても重要なことなので、経験の豊かな古参たちに
   最初に答えてもらおう。
   では、菊地クン。萌えと何だね?」
菊地「エロスとスプラッタと外谷さんである」
先生「……君の実績は認めるが一般的な答えとは言いがたいな。次、夢枕クン」
夢枕「山と汗と肉体であります」
先生「あー、その、なんだ。実に、その、ユニークだネ。次、田中クン」
田中「幼女」
先生「田中クン。率直過ぎるのも、そのなんだ。時と場合をわきまえてだね。次は栗本クン、は長期入院中だから……」
栗本「私なら、ここにおりますわよ先生。私のトマトにかかれば壁なんて、あっという間に。
   萌え、に関してでしたわよね」
先生「あ、いや、栗源クン。その、次は別のだね。そうだ、上遠野。上遠野クンに答えて」
栗本「萌えとはそれは一言で言うならば……ホッ……ホヒィィィィィィィ!!!」
先生「い、いかん! みんな廊下へ走れ! 逃げろっ!」
田村登正「ああっ!せっかく貴重な勉強ができると思ったのに!
       私はこれからどうしたらいいのですかぁっ!!」
121隣校M学園校内:02/11/03 00:45
佐藤友哉「ちぃっ、もうすこしで上遠野先輩の答えが聞けたのに!」
西尾維新「なにやってるんですか先輩?イヤホンなんかつけて」
佐藤「いや、なんでもないよ。それより今日の課題は何だろうね」

笠井先生「あー、今日の課題はとても大切な萌えについてだ。・・・・」

佐藤「?!」
( ´Д`)/ 先生!上遠野君が乙一君を本気で狙ってます!
       この前マンガ校の荒木先生と対談した事に嫉妬しているようです
( ´Д`)/ 先生!文化祭とか無いのですか?
       むしろ、文化祭開催して下さい!!
124長文スマソ:02/11/03 23:39
( ´Д`)/ 先生!高瀬君が周囲の時間軸を歪めて永遠の10月に引き篭もりました!
125イラストに騙された名無しさん:02/11/04 00:28
榊「熊本じゃあ!熊本で決戦なのじゃあ!」

田中「やめてくれ!私の故郷をどうする気だ!」
( ´Д`)/ 先生!
学校行事とか混ぜてかないと先生スレと差別化出来ません!!
先生「一般生徒のみんなにアドバイスだ」
先生「とりあえずミス板にあるメフィスト学園をお手本にするといいぞ」

先生「(あそこまでキャラ立ちをはっちゃけるかどうかは自己責任でな……)」
秋山「ここからは新しい人に引き継いでもらう」
壁井「はい」
秋山「じゃあ、すまないな。…さて、イラスト校に行って尻チェックだ」
壁井「ありがとうございました、秋山さん(…尻?)」

──職員室──
古橋「や、アキヤマ君から話は聞いてるよ。学校案内だってね?」
壁井「はい。壁井ユカコです、よろしくおねがいします…」
古橋「こちらこそ。…ん? なんか不審げな顔だね」

視線の先には上半身裸、茶色い迷彩、身体にくくりつけられた野戦ナイフ、戦化粧のフルハシ。

壁井「えっと、……ゲリラに関するレポートでもお書きになってるんですか?」
古橋「ああ、コレ。さっきまでちょっとインドの密林に行っててさ。ううん、たいしたことないよ」

ミネ先生「古橋君に新入生の壁井クン、何をしてるんですか?」

古橋「あ、ミネさん。学園案内をしてあげようと思いましてね」
ミネ先生「貴方にしては殊勝な心がけですね」

古橋「…ところでミネさん。印パの核の後始末は済みましたか? あらかたは黙らせておきましたが」
ミネ先生「はいはい、残党は壊滅させておきましたよ。私怨で戦争を呼ぶなんてはた迷惑な奴らでしたね。古橋君のレポートも遅れましたし」
古橋「はは、んじゃそろそろ行きます──行こうか壁井さん」

壁井「は、はい!!(核!? 壊滅!? 戦争!?)」
129イラストに騙された名無しさん:02/11/04 12:54
黙らせたんかい。すごいな古橋。
( ´Д`)/ 先生!最近の古橋君の服装は、上半身裸ではなく下半身裸のようです!

( ´Д`)/ 先生!田中君が沢山居て、名字だけじゃ、どれが誰だか解りません!
132イラストに騙された名無しさん:02/11/04 14:45
解りにくい人はフルネームで書いた方が良さそうですな……。
>>128
古橋タンはやっぱ飛んできたミサイルの核弾頭だけ斬り離したのか。ビームサーベルで。
印パどっちかの司令官はやっぱ壺収集に凝ってたりするのか。

正規軍を壊滅させるミネミネもすごいにょ。
134イラストに騙された名無しさん:02/11/04 16:18
>>125はガイエ
( ´Д`)/ 先生!前スレ埋め立てたのはもしかしてご本人ですか?
( ´Д`)/ 先生! うえお久光くんはレポートの提出が11月から
12月に遅れたと思ってたのに、来年1月に新しいレポートを提出する
そうです! なんだかちょっと心配です!
137うえお○光:02/11/04 18:52
     ヘ( `Д)ノ < 加速ソーチ!!                \
   ≡ ( ┐ノ                            \\   ズバァァァァ!!
  :。;  /                                   \\
         ;;⌒);⌒) 三    ズタタタタタタタタタタ     ヘ( `Д)ノ) )
              ;;⌒);;⌒) 三 。:。:。:。:。::。::。::::。:::。.      ( ┐ノ //
               ;;;;⌒);;⌒) 三 从从从从从从从:。;  /   /
                                    /
>>113

何のモンスターと契約しているのか知りたい(笑)
( ´Д`)/ 先生!西尾君が加速し過ぎです!
夏にレポート出したばかりなのにいきなり上下巻です!財布が・・・
( ´Д`)/ 先生!
最近乙一くんの名前の由来を聞いたのですが、それ以降何故だか彼が
仮面ラ○ダーのように見えてしまいます!
ソードベントではこのスレでの標準装備、チェーンソーでしょうか!?
(特撮板に帰れ)
先生! 書き続けなければ生き残れないスレはここですか!?
火浦「…ふふふ、予想通り誰も私がレポートを出した事に気付いてないな」
ゆうき「…で、オレはいつスターライトの絵を描けばいいのかな?」
出渕「ガルディーンモナー」
( ´Д`)/ 先生! 秋山君が何人かいるらしいけど、一人も知りません!
(゚Д゚)/熊本出身の田中といったら芳樹番長であります!
( ´Д`)/ 先生! たまに生徒手帳の写真と本人が似ても似付かない人がいます。
       誰とは言いませんが、例えば電撃の三雲君とか円山君とか。

>>145
( ´Д`)/時雨沢君とか時雨沢君とか時雨沢君とk(以下略)
>>142
沖一「仕事とられますた」
竹本「私もですうじゃうじゃ」
  |   ○緊急職員会議のため自習
  |
  |
  |         [工]
  |―――――――――――――――――――――――――――
>>147
内田美奈子「もう漫画家は引退同然だし」
いしいひさいち「自分もタレント業がメインだしなぁ」
火浦「よし! これで書かずにすむ口実が2つも!」
150風紀委員@:02/11/06 19:20
先生!いつになったら渡瀬君はちゃんとした写真を生徒手帳に載せてくれるんでしょう!
15197を書いた名無し男:02/11/07 19:01
( ´Д`)/ 98君! 高瀬彼方くん本人がHPの日記で脱稿するって云ってたんですよぉ!
      
152イラストに騙された名無しさん:02/11/07 20:04
>151
>124を見よ。
15397を書いた名無し男:02/11/08 18:36
>151
>124確認。スマソ。所詮作家は信用したらアカンのやな。一つ勉強になりますたm(__)m
154三枝零一:02/11/09 02:54
先生!僕なりに乙一先輩を分析してみました!

   上遠野のようにただ対談を求めるのではなく
   
       滝本のようにただ引き篭もるのではなく

     ラノベの担当を知り編集を知り〆切を知り萌えを知り

       それでもジョジョを書き続けるということ
  

   
155築地衝撃発言!!:02/11/09 03:06
 築地「イラストなんてただの飾りです!
       エライ人にはそれが解からんのですよ。」
156イラストに騙された名無しさん:02/11/09 04:46
   ↑
貴様が言うんじゃあない!ネズミの糞にも満たぬ分際で!!
157駒都えーじ:02/11/09 09:19
>155
そうかもね。

じゃあこれから僕ははイリヤとトリスティアに専念するということで。
先生!乙一君が上遠野君にいじめられてるのは
いつものことなんですが、西尾君もいじめに参加してます!
みんななんでそんなにジョジョが好きなの!?
川上くんも好きだと言う噂があるよん。
>>159
川上くんにジョジョのゲームやらせると凄いらしいよー。
他の格闘ゲームもだが。

阿智太郎 「夏見君、小川君ちょっといいかい?」
小川一水 「なんだい阿智君」
夏見正隆 「芋ウォッカなら余ってないよ」
阿智太郎 「……いきなり濃いことを。そうじゃなくて、クラスにレポートに悩んでる人がたくさんいるじゃない。
      僕ら一応定期的に提出できてるから、何か良いアドバイスが出来ないかなって」
小川一水 「そうだなぁ……何か共通項を用意するってのは? 例えばユンボとかクレーンとか」
夏見正隆 「そうそう。日本を東西に分割とか」
阿智太郎 「う〜ん あまり汎用性がないなぁ。他の人の意見も聞いてみよう……
      清水君、君は最初のレポートの後ずいぶん間が開いたよね。どうやってスランプを克服したの?」
清水文化 「僕かい?僕はレポートを先生に見せていたら、いつの間にかね……担任の先生がいっぱい赤入れして
      くれたからさ。別に書けない訳じゃなかったんだよ。何回も何回も提出したんだよ(T T)」
阿智太郎 「そうだったんだ……あ、秋津さんはどうやってレポート終盤のスランプを克服したんですか?」
        カタルモナミダオモウモナミダ     ブンタイヲミジカクシ  トニカクナニカカキツケテ、マトメニハイリ…
秋津 透 「それは悲劇的悲痛的な想い出だ。文章構成を変え、無理矢理話を展開させ…」
阿智太郎 「……誰にでも出来る訳じゃないのか。そうだ、僕よりたくさん提出している人に聞いてみるか。
      吉岡さん、吉岡さんは何でそんなにたくさんレポートが出せるんですか?」
吉岡 平 「何?レポートの出し方? そんなの簡単だ。一度自分で書くだろ、そしたらそれを原作にして二次創作を…ハァハァ」
ALL  『だめだこりゃ』


  ……スマソ 自分の判る範囲でしか書けん
古橋「一冊レポート出すのに、提出するレポートの五倍以上の原稿を書く俺の後輩、川上を見習えっ!」
生徒A「川上くん、原稿書くのムチャクチャ早いのにレポートを何回もまるごと書き直すもんなあ……。さらに挿絵やら口絵も全面的に関わってるし…。仕事し過ぎだと思いまつ」
163 :02/11/10 17:16
( ´Д`)/ 先生!高橋弥七郎くんがレポートのテーマ変えたそうです!
「SFだと誰も読んでくれないから」だそうです!
高橋弥七郎「はぁ…SFは厳しいな。レポートとしての完成度は
 いいはずなのに、やっぱり敬遠されるのか…」
渡瀬草一郎「やぁ、高橋くん。新しいレポート、評判いいみたいだね?
 良かったじゃないか、絵の人も話に合っているし」
高橋「あ…渡瀬先輩。でも俺、本当は、A/Bの続きが…」
渡瀬「…でもね、高橋くん。萌えで(単位を)食いつなぎさえすれば、
 本当に書きたいものの続きも、いつか書かせてもらえるよ、きっと…」
高橋「…せ、先輩…うわぁっ!(泣)」

 青春だ。
>>165
最後がワラタ。
(T_T)/ 先生、久しぶりに本棚を見たら、『月と貴女に花束を』が全巻そろってました。

「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを」
(T_T)/ 少佐、『月花』の感想を聞いていただけ……

「ララァ。『月花』は地雷ではない。萌えの生み出したライトノベルの悲しい変種かもしれんのだ」
>>167-168
去れ。
( ´Д`)/ 先生、鈴木鈴くんが猫部の部長の座を虎視眈々と狙っています。
       部長が最近現れないことを良い事に、猫に関してやりたい放題です。
171イラストに騙された名無しさん:02/11/12 04:23
火浦「ハムスター部を作ったのに誰も来ない……」
北野「カメ部を作ったのに誰も来ない……」

そして、その頃、
留学生のローリング女史はフクロウ部の設立をもくろんでいた……。
電撃の面子で。
ちゃん様=緒方某
メガネパンダ=こつえー
長谷部彩=椎名優
南さん=宮須弥
瑞希=さとやす
などと妄想してみるテスト。
>172
宮須弥は中学生とみまがうくらいに小柄だぞ。
漫画宴席のキャラに置き換えるならむしろ(銃声
宮須弥たんは阿智君を「おにーさん」と呼ぶのですよ。
175イラストに騙された名無しさん:02/11/12 23:10
高畑京一郎「素晴らしいレポートと売れるレポートは違う」
火浦「その通りだ。己の納得いくレポートを提出することと、締め切りを守ることに固執するあまり妥協を許す。そんなのは真の作家とはいえない」
高畑「しかるに、我々の行っている行為はあくまでも己の納得いくレポートを書き上げる作家として当然の行為であり」
火浦「遅筆だとか小説書かない小説家だとか揶揄する一般市民どもの意見に耳を傾ける必要などないということだな?」

ろくごまるに「そうだったのか・・・ごほごほ。と、ところで、わしも君達の仲間だと言っていいかね?」
高畑・火浦「あんたはさっさと病気を治せ」

先生! 言い訳ばっかする遅筆作家ほど見苦しいものは無いと思うのですがいかがでしょう!?
176イラストに騙された名無しさん:02/11/13 01:01
>171
対抗して田中番長が鷹部を設立
( ´Д`)/ 先生、清水文化スレで実は作者は30前後の女性説と同時に
       実は女子高生(文芸部所属)説が浮上していまつ!
       男ぢゃなかったんでつか?
( ´Д`)/ 先生、177のは、佐藤ケイ君のオカマ疑惑とどちらが信憑性がありますか?
( ´Д`)/ 先生!西尾維新君の「京都の女、二十歳」説も気になるところです
( ´Д`)/ 先生!いっそ作者人全員女生徒にして「マリみて」やってほしいとかおもっt
181イラストに騙された名無しさん:02/11/14 13:27
>>180 それだと温帯は隣の男子校を覗きに行ったまま帰ってきません。
田中芳樹「ごきげんよう」
火浦功「ごきげんよう」

レポートを提出せずにお帰りなさる白原稿姉妹
>>182
ワロタ
( ´Д`)/ <  >161君!嬉野君のレポート提出率はクラスでも1、2を争うよ。
( ´Д`)/先生、神坂一君のイラストが年々上達していることに危機感を
覚えた漫画校の伊藤勢君が指の骨を折ろうと画策してます。
( ´Д`)/指の骨の折り方は西尾維新君に訊くといいと思います!
( ´Д`)/
指の骨を折った後にサッカーをしたくなったら、西尾維新くんに相談してみるが吉です!
何せ彼の下半身の力は尋常ではなく、座ったままの状態で跳躍ができます!
( ´Д`)/先生!もういっそ佐藤友哉君に指の切断方法を訊いた方が・・・
( ´Д`)/ 先生!そのあと乙一君に手首の切断方法を聞いてもいいと思います!
( ´Д`)/ 先生!最終的に西尾維新君に腕の切断方法を(略
( ´Д`)/ 先生!つうか西尾維新君に、人体の完全なバラし方を訊きましょう。
何か不毛だ…
193イラストに騙された名無しさん:02/11/16 17:38
晒しage
( ´Д`)/ 先生!猟奇犯罪者が溢れています!!
( ´Д`)/ みんな!先生にばっかりオチを丸投げするんじゃない!
>>186-191
西尾維新「んん〜、そんなにそこまでしてどうしても訊きたいのかな?訊きたいのかい?
       仕方がないなぁ。そこまで云うならこの、斯くあろう人類最強の物書き西尾維新が
       一切の無駄なく一塊の容赦なく一抹の手加減なく一抹の情けなく
       徹頭徹尾完全完璧簡潔にヒトなるモノの分解の仕方について
       手獲り足獲りレクチャーしてあげよう。ほら、右手の袖の中に逆手でナイフなんか
       隠してないから。こっちおいでおいで。なでなでしてあげる。」
まあ所詮は戯言だけどね
>196-197
西尾いーたん萌え。
199イラストに騙された名無しさん:02/11/20 14:33
このスレオモロイage
栗本薫「200巻でようやく五分の一ホヒィ」
201イラストに騙された名無しさん:02/11/21 15:08
age
202予告編:02/11/23 02:26



 ―すべては一本の電話から始まった―



K藤氏&ぎ〇る

  K藤∧ D
 ( ´∀`)○    ___
 (    )D……/◎\
=============================
               Cぎ ∧
         ___    ○(゚Д゚,,)
       /◎\……C|  \

  K藤∧ D
 ( ´∀`)○ ぎぐ起きてた?
                       Cぎ ∧
        起きてましたけど── ○(゚Д゚,,)
  K藤∧ D
 ( ´∀`)○ ばーかばーか
                       Cぎ ∧
                  はあ!? ○(゚Д゚;)
203予告編:02/11/23 02:27
桜庭〇樹&ぎ〇る

| ノノハ))D
| ||* ヮ ノ|〇  ばーかばーか
                       Cぎ ∧ ガーソ
                  はあ!? ○(゚Д゚;)

築地〇彦&ぎ〇る
           ____ ______
           /ll   |ll「   l_l\__\
           |/|__/ \__|\|__| 
    _____^\_築__∧ Dl___/__/    
   ()___   ̄~( ´∀`)〇@)  _)─‐z
           ̄\ =   =Dヽ二───┐
            <___<_ |└―─── 、
         :::::::::::::</</√ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  築_∧ D  いまね、みんなでぎぐるの悪口言ってたんだよ。
 ( ´∀`)〇  悪口言いまくり。ばーかばーか

                       Cぎ ∧ ガガガーソ
            はあああああ!? ○(゚Д゚;)
204予告編:02/11/23 02:29
ぎ〇る
          プツッ ツーツーツー
   ―v-√VW‐― * ―‐√W\/Vv――

                       Cぎ ∧  ポカーソ
                       ○(゚д゚;)

市〇丈夫
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃【金曜日は富士見ファンタジアとミステリーの新人授賞式でした。     ┃
┃ 桜庭一樹先生に「ぎぐるの同期です」と自己紹介したところ、       ┃
┃「ぎぐるムカツク! あの玉無し野郎!」と吠えまくっておられました。】 ((市 )))
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(´Д` )
       ぎ∧
    ガー(゚Д゚;)ーン 
       ⊂  ヽ  たたた、玉無し野郎!?
         〉 ノノ~ 
        ∪∪
205予告編:02/11/23 02:30
ぎ〇る
   , '          ,ヘ. ト、 、.._  / r‐、ヽ.
  / ./     ,イ/ /`メ.`ヽv::\ \\r 、ヽ   ぐっ……
. / //     / !' v/ / ,    :::\ \ 、リ l
,'/ / .,イ ,  / l _,/ /!./ /     ::::\.ヽ._ノ      なぜ……なぜそこまで
.  ! / l ,イ ./、.U \/ l∠.=;-‐   v u:::::\'、        言われなければならないっ……!
  |/ |/ W  `''‐、,, '~U~ 〜′    :::::::|ヽ.   ト.   
           /      u ノ> uj ::::| ヽ   | i  しかも……しかも……おれのいないところで………
.           / v ‐, j /'´    :::|;   !.   |. !   
            /   イ   / v   u:::|;;   !   | !    信じられないっ………!!!
.        / , ‐'´ノ _,/ u      :::|;;  |.  |. ! 
          ー''´    ̄  \_/`! u  v::|;;;  |  |  |
206予告編:02/11/23 02:31
ぎ〇る
        _.. -‐ ' "     ヽ ̄ノ^7__         <             >
    `ー ''"--―――-r#``~`゙゙`''ヘ/         <    欠席裁判だ!  >
     `ー--――ー--->  〜-、_, ',          <             >
      `ー-- .._ へ/   くてi` 〈            ∨∨∨∨∨∨∨∨
       `ー-_   | ^i        , ノ                    _.. ‐ァ=r‐''⌒゙二ニ二つ
          ヽr''ヘ、_     ,.-=ァ/                _. -‐ '"´  l l    r} } }l
          /   !、   {__//    __      . -‐ ' "´        l ヽ  、 ヽ_ノノ
          ノ       、   ̄ /-‐ ' "´/`゙ ーァ' "´  ‐'"´         ヽ、`ーテヽJ
     _.. -‐''フ|フヽr-‐ ''''フ. ̄「´      /   /                __.. -'-'"
  . ‐ '7    く/|〉-rへ. /   l     l   /            . -‐
            /|
\_WWWWWW/ |WWWWWWWWWWWWWWWWW/
≫                           ≪
≫ ゲバられまくりだ。もうがまんならぬ!!! ≪
≫                           ≪
/MMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM、\
207予告編:02/11/23 02:34
      三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
       三                         三
        三 そして男は復讐の街、東京へと旅立つ 三
       三                         三
      三三三三三三三三三三三三三三三三三三三

      彡    ビュウウウ…
             彡
       彡
                 ぎ ∧
              ヾ(#゚Д゚),)  。o 〇 ( 俺も遊びてー(,,TдT)
      k,,,,,,,,,,,,j    人つゝ 人,,
     ノ    ヽ   Yノ人 ノ ノノゞ⌒〜ゞ
     )赤穂の(  ノ /ミ|\、    ノノ ( 彡
    ヾ___塩__)`⌒  .U~U`ヾ    丿     放浪編につづく
208イラストに騙された名無しさん:02/11/23 04:25
予告期待age
赤穂の塩にワロタ
( ´Д`)/ 先生! ぎぐる君が古橋君をべたぼめしています。
( TДT)/ 先生! 古橋君が………古橋君が………
      人が良いのを利用されて厨房にたかられてます!
大丈夫だ。そのうち黒くなる。
213イラストに騙された名無しさん:02/11/25 00:37
>211
公式の掲示板?
>212   
黒古橋は呪弾を圧唱圧唱圧唱圧唱圧唱。
215イラストに騙された名無しさん:02/11/27 10:32
保全
秋山瑞人「先生の世界的傑作『ドラえもん』の最終回を、
ぜひ俺にまかせていただきたい。
なに、単なるノベライズなんかにゃ留まりませんよ」

不二子A「いや、だからね……」
>>216
藁。秋山はそんなことも知らんのか?w
218高〇彼方:02/11/28 01:59
 〇──── .10月 ─────〇
 |. 日 月 火 水 木 金 土..|
 |.       1  2  3  4  5 │
 |. 6  7  8  9 10 11 12 |
 |.13 14 15 16 17 18 19 |
 |.20 21 22 23 24 25 26 |
 |.27 28 29 30 31       |
 中〜[]〜[]〜[]〜[]〜[]〜[]中
 |.               32 33. .|
 |.34 35 36 37 38 39 40. .|
 |.41 42 43 44 45 46 47. .|
 |.48 49 50 51 52 53 54. .|
 |.55 56 57 58 59.       .|
 └────────────┘

|〇〇〉
|゚ー゚从  もう10月59日か…
>177−180
    少なくとも清水君に生理が来ていることだけは間違い有りません。
    佐藤ゲイ君は・・・人には触れられたくないことがあるのですよ・・・。   
    西尾君、知ったかぶったことを書くのはいいのですが、
    最低限の調べ物はしましょうね。
    このB人が男性であるか女性であるかはここでは言えませんが、
    少なくとも、66.666パーセントの確率で
    男性が混じっていることだけは、皆さんに知って置いてもらいたいです。
>216秋山君、止めなさい。
    EGや鉄などに対する功績は認めますが、
    Fさんの作品は、君とは違う世界の物ですから。
    諦めてその辺におっこってるゴミ漫画をリサイクルしておきなさい。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ∧_∧   注意事項
      ( ´Д`)    ・チンコしごくのはお早めに
      /,'つ ( ,'つ  
     i /~7 Y~/~7   [二||二]
  、―`ー"―――― 、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |\  \三三\  \
  |  | ̄ ̄ ̄ ̄/自/ ̄|
   \ |.       /慰/   .|
      ――――――― 
ずいぶんと前に卒業していった、
中村うさぎ先輩がずいぶんとご活躍ですなぁ。
かなり方向間違えてますけど。
>>216
未来の世界から来た猫型ロボットに
「アイザック・アシモフはクソして寝ろ」とか「殺ーーーーーー!!」とか言わせるつもりですか。
座右の銘は亜霜不上等。
223イラストに騙された名無しさん:02/11/29 15:32
倉悪参上。
224イラストに騙された名無しさん:02/11/29 19:47
>220      未完のレポートが沢山あるのに、卒業なんかさせるかーーー!
>>224
学費未納放校処分が正解でした。
先生! 中村うさぎさんは整形手術している場合じゃ
ありませんので注意してあげて下さい!
乙一「乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙て乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙こ乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙Z乙乙乙乙」

「乙一(通知表はいつも乙か1だった)ッ!!!」
228イラストに騙された名無しさん:02/12/01 02:54
若干違うのも混ざっているような?
そんなことより大変ですよ。

古橋タンが新刊出すそうですよ?
229イラストに騙された名無しさん:02/12/01 03:00

「ガラスの鼓動」彩図社ぶんりき文庫を出版しました。元・阪大のアイドル渚水帆ですよろしく。
上遠野浩平「ブギブギブギブギブギブギブギデギブギブギブギブギ
ブギブギブギブギブザブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギ
ギブギブギブギブギブギブギブギブジづギブギブギブギブギブギブ
ブギブギべギブギブギブギブギブギブゾブギブギブギブギブギブギ
ギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギ」

「ブギーポップ(僕は随時自動的なんだよ、ん?)ッ!!!」
>230

乙一「『クレイジー・D』ッ!! 上遠野浩平を素人作家の段階まで戻すッ!」
232イラストに騙された名無しさん:02/12/01 09:59
>>231    上遠野「だが断る」
233イラストに騙された名無しさん:02/12/03 11:07
>230-232 ワロタ
滝本竜彦「くらえ!『阿部スペシャル』ッ!!」

    な…………  まさか……!!!?『ゲーム版』だと………………!?
ば…馬鹿な……在りえん!
  
   タ―――――――――――――ン!
235イラストに騙された名無しさん:02/12/05 14:32
>>234  いや、むしろ安部氏なら灰ばn…………

    タ―――ン
>231   あ、そういえば、オリジナルノベライズに「クレイジーD」出てきた

ね、確か。
>>235
あべつながりわろた

あっ。。。  ta-----nm
乙一「あ、野村さん……今日の練習は……」
野村「…………!」(逃げるように走り去る)

乙一「……もしかして最近避けられてる……? どうしてだろう……」

野村「はぁ……はぁ……ここまでくれば大丈夫……」
乙一「…………ねえ…………」
野村「きゃっ……!」
乙一「……どうして……僕を避けてるんだい……何か悪いことしたかな……?」
野村「……ううん……乙一君は何も悪いことなんかしてない……
   ただ……乙一君が写真部に入るって話を聞いたから……」
乙一「…………え?」
野村「私も見てみたけど……あの犬すごく上手く撮れてた……
   だから乙一君が写真部に移るのを邪魔しちゃいけないって……
   乙一君がいないことに慣れなきゃいけないって……そう思ったの……」(うつむいて肩を震わせる)

乙一「……大丈夫だよ……僕は写真部には移らない……」
野村「……本当……?」
乙一「うん、本当……卓球の練習に行こう……」
野村「…………うんっ…………」

乙一(……そもそもあれ……写真じゃなくて自分で描いた絵だし……)
乙一 ・ジョジョフリークにしてジョジョノベライザー。よって上遠野に命を狙われる。
   
   ・実は上遠野より古株。

   ・クレイジー・D,オリジナルスタンド(名称未定)を使用可能。
ヘブンズドアーは微妙。

   ・各種4部ネタ使用可能。(「質問を質問で返すんじゃあないッ!!」,
「だが断る」など。)

   ・ドララララー!    「第4部 完」   ドンッ!
上遠野浩平 ・ジョジョをこよなく愛し、荒木御大を崇拝する。ビバババ。

     ・繁栄にジョジョねたを使用するが、所詮は紛い物。乙一には適わない。
それが分かっているゆえに、乙一のことが許せず付け狙う。

     ・同人にも造詣が深い。

     ・ 上遠野「ほ、本当にっ!?本当に荒木御大と
対談させてくれるのかいっ?」
  編集部「あァ〜〜〜っ、本当さァ〜〜。約束するッ。約束するよォ〜〜〜〜。
ブギーと交換のギブ アンド テイクだァ〜〜〜。」
  上遠野「だが断る」    
滝本竜彦 ・顔立ちは端正だが、目は死んだ魚のそれである。
     
     ・ロリ好き。ロリ画像好き。アメリカ人もひどい事するなぁ。

     ・1年半引き篭もる(マジ!)。寂しさに耐え切れず、脳内彼女を作成する
(大マジ!!)

     ・安部スペシャルは食らうと拳銃を口につっこんで引き金を引きたくなる。
だが、自殺するまでの間、成層圏を目視可能に。
     ・だがヒッキー。されどヒッキー。しかしヒッキー。

     ・ルリルリ。 ルリルリルリルリ、ルリっルリ♪
古橋秀之 ・基本的にイイヒト属性だが、黒フルハシになると何をしでかすか
分からない。というか呪弾を圧唱。

     ・秋山とはマヴの仲。というか穴兄弟。

     ・ミネ氏という強力な担当によりゲアスを施されている。
例) ミネ「古橋先生ぇ、早く\の校正済ましてくださいよ。また延期になっちゃう
じゃないですかぁ。」
黒フルハシ「うるせえバカ黙れそして氏ね。」
   ミネ「おまえが死ね。」           黒(略「  !  」
   ミネ「ほら、死ねよ。さっさと死ね。死んで詫びろよ。だいたいよォ〜〜、
さんざん待たせといて何ほざいてやがんだ、このビチグソがぁッ!!てめえなんぞ
徹頭徹尾ただのゴミなんだよッ!そのゴミを生かしてやってる俺様の恩を忘れてんじゃ
ねえッ!!!!」
    黒「ヒイ!」
秋山瑞人 ・校内の一種カリスマ的存在であり、瑞っ子と呼ばれる狂信者を
(半ば無意識的に)多数作り出す。
   
     ・古橋とはケツを貸したり借りたりの仲。校内公認(教職員には別の意味で
公認)のカップル(?)
     ・ある程度の間、平和で幸せな世界と魅惑的なキャラを育て上げ、一気に
それを破壊するというパターンを常用しており、数多くの読者にショック症を起こさせる
破壊神。
     ・伝説的な未完シリーズを抱えており、そのシリーズ名は
           「EGファ……………………………!
タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタアタタタタタタタタタタタタタタタタ!
こうして231であり、232でもあり、おまけに234でもあり、さらには239〜242でもある
名無しであるところの彼の魂は弾け散った。
↑乙。

しかし乙一の項には「野村美月と二人で卓球部に所属。ひそかにいい感じ」も是非付け加えといてくれ。
だらけ部の渡瀬君がこのところ活動的です!
( ´Д`)/ 先生! 穴兄弟とは、同じ女性=穴に入れたことのある人間同士のことを指します。
      差しつ差されつの場合は違うかと!
      つか勝手にホモにされても!
      
>>240 かどちん早よブギーの新作出せ(w
248ラ校キャラ設定(暫定・追加):02/12/08 07:52
乙一 ・卓球部の野村嬢と(密かに?)逢瀬を続ける。野村嬢のためならヤバイ事
でも何でもしそう。
   
   ・恋愛には初心者であり、割と純情。しかし、非合法な事に対しては熟練者
めいた事をうかがわせる。過去にBC攻撃を行った経験アリ。要注意人物である。

   ・最近心の携帯を出現させた。(新たなスタンド!?)これで野村嬢と会話
できたらいいなぁ、と思っている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>246  スマソ。ケツの貸し借りネタをどうしても出したかったもので。下積み時代
の苦労も匂わせたかったし。嫌ならただのネタとして無視してくれい。


乙一 ・絵に対しての造詣も深く、特に写実画での才能と実力は常軌を逸する。
つーか写真だと思われている。HP参照。日記がおススメ。
設定は作れば作るほど面白味がなくなるね。
適当だから面白いわけで。
>>251   っていうか、このスレ自体が適当。なので、
ネタの正当性への問題提議 → スレの正当性への問題提議 → 板の正当性への問題提議
 
 というループネタはスルーするべきかと。と、いう訳でネタは楽しめや、>250。
嫌なら無視すれば良かろう。
253イラストに騙された名無しさん:02/12/08 20:20
 ネタはネタであると見抜ける人でないと
(掲示板を使うのは)難しい
しかしメフィ学ならともかくラ校のキャラ設定だと膨大になるだろうなあ。
>>253 とりあえず、需要の多そうなのから始めようよ。自分が書くわけではないのだけど(w
256ラ校キャラ設定・番長編:02/12/08 23:43
田中芳樹
・ラ校番長連合の一人。レポートさぼりの常習犯
・実は中国歴史小説校とダブルスクールしていて、
 こちらでは真面目にレポート提出している。(ただし一般生徒扱い)
・クラブは社会科研究会。ただし研究テーマが中国方面に偏りがち
・最近はレポートを他人に代筆させる事を覚えた。
 パシリとして使われる犠牲者としては小川一水君、荻野目悠樹君など
・火浦功とは白原稿姉妹「ごきけんよう」
257イラストに騙された名無しさん:02/12/09 00:08
渚水帆

・マドンナ

それ自体が一発ネタだったんなら問題はないんだけど
それを以後の他人のネタにも反映させようとしたり
義務感で他の生徒のネタもだらだらやられたらうざいな、と
思いましてね。ちょろと牽制しただけ。<250
西尾維新

 ・清涼院 流水の推薦というあまり嬉しくないスタートの仕方でメフィスト校に入学。
  その後、交換留学(?)生として、映えあるライトノベル校に入校。
 ・ちゃんとライトノベルを読んでいるらしく、特にブギーシリーズを愛読。
 ・普段は一見ヘタレとも思える柔和な印象を持つが、一面、残酷とも思えるニヒルさを
  併せ持つ。
例)「甘えるな。」 「知らん。勝手に死ね。」 など。
 ・長い者には巻かれろ。
例) 上遠野「SHIT!乙一のヤツめ、便所のネズミの
糞にも劣る分際のくせしてこの
     上遠野に楯突くとはな…………………     ←彼にとっては自分より先に
                             ノベライズを書くことは
  面白い!受けて立ってくれるッ!!!」         敵対行為にあたるらしい。

   西尾 「さすが上遠野先輩!ナメた奴は絶対に許さない!!
       そこに痺れるッ!アコガレる〜〜〜〜〜〜っ!!!」 
260259:02/12/09 04:15
ところで、この設定って次期バトロワの布石か何かなのか?だとしたら個人的に
かなり嬉しいんだが。
別にやりたいやつが勝手にやってるだけと思われ。
漏れ的にはラノベは「クラス」よりも「学校」にしたほうがいいなあ。
254も言ってるがメフィストと違って数が多すぎるので。
だから例えば電撃なら電撃でクラス別したほうが色々やりやすいんじゃないか?
263俺もやって見よ:02/12/09 11:27
渡瀬草一郎

・電撃新人賞で金賞を取りラノベ校入学。ゆえに実力者ではある
・高橋弥七郎とは仲が良い。(>>165参照)
・ムカデ大嫌い。の癖に大ムカデを自分の小説に出している
・競馬部部長。なかなか当たらない。近頃高橋弥七郎を引きずり込もうと画策中
>>262
〜班って言ってるのだけで区別できると思う。
265イラストに騙された名無しさん:02/12/09 21:43
>260   漏れは20人ぐらい設定が溜まったらバトロワやりたい。
第一期は後半なし崩し的だったので、今度こそちゃんとやりたいYO!
ちゃんと設定作っとけば(バトロワの方もね)何とかなるのでわ?
そもそもいくつ班があるんだ? というわけでリストアップ。
過不足訂正ぷりーづ

 ・スニーカー
 ・ルビー
 ・電撃
 ・ティーンズハート
 ・ホワイトハート
 ・スーパーダッシュ
 ・ファミ通
 ・ソノラマ
 ・デュアル
 ・ファンタジア
少女小説の老舗(一応…)をひとつ忘れてまっせ。
・不死身酢
>>268
そんなマニアックな
270266:02/12/10 10:28
>267
 コバルト…で合ってますか
 12月のリストに無いばっかりに失礼しますた
ハルキは微妙な立場れすか…
ハヤカワとかC・NOVELあたりも境界線上で微妙か
MF文庫Jは放置ですか?
一応豆もお願いしたい。一応。
275イラストに騙された名無しさん:02/12/11 03:29
前スレであれほど活躍したミステリ班は放置ですか!
水城「放置もまた、実に猟奇的なことであるなぁ」
葉は、完璧向こう側か。
278266:02/12/11 12:53
ありがとうございます。
やっぱりたくさんありますね。そして境界線が引けるわけがない
というのをあらためて思い知りました
279イラストに騙された名無しさん:02/12/12 14:36
栗本 薫「我がグィンの 寿命は 世界一ィイイイイイイ!」
  ホヒィ!  ホヒィ!  ホヒィ!  ホヒィ!
>259
西尾はラ校とメフィ学の兼学だと思われ。
ついでに言うとユヤタンも。
281イラストに騙された名無しさん:02/12/15 17:32
設定決めるんなら、まず誰が先生なのか、とか
委員長(班長?)は誰がやるのかとかから決めた方がいいと思うんだが。
そっちの方が後の展開決めやすいし。
もし校長を決めるとなれば、ライトノベル創設に関わった人とかか?
そういや漏れ、ライトノベルの歴史知らないなぁ・・・。
眉村卓とか?
先生は大塚英志キボン。評論もやってるし結構あってるんじゃないかと。
設定を決めるとつまらなくなる罠
>285  まだ言うか(w
アイデアを出すのは自由。
そしてネタ職人たちの書き込みによって決まっていくことなり。
>>287
激しく同意する
289エヴァっ子:02/12/16 14:54
学園七不思議……だれかやってけれ
 一.速筆新人作家はデビュー1年目に必ずネタ切れになってしまう。この時、新シリーズ
   
   を出すなどして適当にお茶を濁しておかないと、出版社に切り捨てられてしまう。
   
   決して立ち止まってはならない。
291ななふし:02/12/17 00:13
何人かで一緒にレポート(アンソロジー)を提出する。
提出後、気がつくといつのまにか一人学校から消えている。

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
>285
設定あるとネタ出しやすくなるんだがな。メフィスト学園とか良い例。
まあそれにつまらん設定なら変えていきゃいいのさ。

しかし本当にネタが思いつかん・・・メフィ学は結構やりやすいんだがな・・・
293勝手続:02/12/17 01:30

 忘月某日 ライトノベル学園教員室前掲示板 12:00PM

その一枚の貼り紙は、瞬く間に全校へ広がった…

───────────────────────
    ライトノベル学園文化祭開催!

 メンバー不問! 内容不問! ネタ不問!

 各人、創意工夫のある出し物を用意すること!
 メディアミックス、模擬店、露天商、屋台、展示…

  なお、優秀者には
   「次のレポートに対し、一つだけ要求を聞き入れる」
    褒賞が贈られる…

 付則1:期間は、次のイベントが始まるか、〆のネタがあがるまでとする
───────────────────────
褒賞に活路を見いだす者…
 富士見クラス・築地「(これで次のレポートも望み通りの絵師で安泰だ!)」
 電撃クラス・志村「(未亡人にぴったりの絵師を見つけてもらおう…)」
 電撃クラス・古橋「(ソリッドが…出せる…)」

褒賞に思いを馳せるもの…
 電撃クラス・川上「(今よりもっとチャレンジブルなレポートが書ける…)」
 電撃クラス・上遠野「(ノベライズdeジョジョ!!)」

褒賞を悪用したい者…
 電撃クラス・秋山「(EGFレポートは暫く延期させてもらおう…)」
 電撃クラス・伊達「(もうだめぽ…)」

そして…
 電撃クラス・おかゆまさき「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」


    今、文化祭が熱く開催される!!
295イラストに騙された名無しさん:02/12/17 06:29
古橋タンの魅力は黒い所にあるわけで。
天野嘉孝「な!なんの冗談ですか!あなたが自主的にレポートに取り組むなんて!?」
田中「うん、文化祭に発表する分さ。ご褒美というのが気になってね」
天野「あー、わかるわかる興味がないと仕事をしないってやつ…」
田中「今までの未完シリーズを全て未完ということで済ましたいんだ」
天野「……。アンタそこまで……。それで発表はどれを題材に?やっぱアルスラーンのまとめ?」
田中「今、三国志に凝ってるんだ」
天野「(このヤロウ……)」
297イラストに騙された名無しさん:02/12/17 13:29
>294  上遠野「(ノベライズdeジョジョ!!
・・・・・そして、あわよくば乙一ッ!あのゲス野郎を・・・・この上遠野の方が
        何倍も上手くジョジョの魅力を引き出せるというのにあの愚か者が・・・・・・ 
        排除だッ!)」
「URYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYッッ!!!!」
        
   同期生徒A「どうしたんだろう?かどちん・・・・(まあいっか!僕の脳みそはあまり難
         しいことを考えられるようには作られていない。次は忍者でキマリだッ!)」 
上遠野浩平は人のアイデアや手法を参考にし、レポートを書くことがある。
それはたいしたやつだなあという尊敬や、面白いものを作ったへの賛意ではあるが、
パクリや人真似といったゲスな行為と結局は変わらないのだろうと感じてもいた。一つを除いては。
心だ。彼には敬意を表するその心がある。
だからこそ、彼は同級生や後輩、先輩分け隔てなく優しかったのだ。

しかし、その『心そのもの』を横からかっさらわれるような、そんな出来事があれば──

上遠野「乙一君…、君はどんな出し物をするんだい?」
乙一「え…あの、卓球台を提供する…だけです…」
上遠野「そう…そうか。いや、うん、なんでもない」

上遠野は怒りにも似た嫉妬に渦巻いていた。
ジョジョのノベライズを任せられたんだぞ! 何故それを出し物にしない!
あわよくば、同じジョジョを愛するものとして、私は喜んで手伝おうとさえ考えたのだ!

上遠野「(もういい! 私が、ジョジョの出し物を引き受けてやるッ!)」

乙一は、走り去っていく上遠野を暫く見ていたが…直ぐに興味を無くして卓球場へと向かった。
上遠野は仲間を集めることにした。
そう、おそらくは私に劣るとも勝らないジョジョ好きで、
私の作品もきっと読んでくれている、彼を…

上遠野「やあ、いーたん」
西尾「やだなぁ気色悪いですよ、上遠野先輩」
上遠野「実は君を、西尾維新を見込んで一つ頼み事があるんだ…」
西尾「なんです? 向こうの学園が今大変だから、あまり暇はないですよ」
上遠野「文化祭でジョジョの出し物をしようと思うんだが、手伝ってくれないか?」
西尾「文化祭で…ジョジョ、ですか? 何も関係ないんじゃ…」
上遠野「まあ、いいじゃん……」

少しの沈黙があり、

西尾「……ま、他ならぬ先輩の頼みです。時間が有れば手伝いますよ」
上遠野「ありがとう西尾君…それじゃ、また打ち合わせしよう! じゃあ!」

うきうきと去っていく上遠野に手を振り返しながら、西尾はあることを考えていた。
西尾「(一瞬『まあ、いーたん……』って聞こえちゃったよ……御大疲れだな…)」


  ×××××「『まあ、いーたん』『まあ、いーたん』…、リュー…スイ! リュースイ!」

西尾が気を病んでいる直ぐ後ろを通り過ぎた、その影に気付くもの誰もいない。
>294
電撃・渡瀬「褒賞で有馬をぜひとも当てるのだ・・・そして高橋君を競馬研に!!」
   高橋「(先輩には感謝してるけど・・・競馬研は・・・)」
悪いけど、誰か先生やってくんねえ?
チョイ疲れた。
いや、班長でもいいからさ。
>>301
言っちゃ何だが、先生はいなくてもいい気がする。
先生もじゅうぶんに登場人物だよな。編集とか、大御所作家とかで。
304イラストに騙された名無しさん:02/12/18 22:36
ところで、ミス板の方の乙一はホンモノか?意見キボーン。
305namamono@:02/12/18 22:49
え?あれ本物?
306イラストに騙された名無しさん:02/12/19 10:05
じゃあ班長は?>302
ろくご「ついにこの時が来たか」
菊地「うむ。屋台は我等が征するのだ」

近日開店。いかもの調味屋台。
調味魔導食…(((゚Д゚;)))
軽書校の一角、SEGAのロゴと阪神の旗が掲げられるとある部屋にて。
中村恵里加「パンツァードラグーン、X箱だけ?DCとは言わないけど、せめてPS2で
出してくれないと困るでしょうが」
一色銀河「ノリは近鉄残留かい!期待させといて何じゃそりゃあ!ファンなめとんのか!」
ガチャ。
円山夢久「あなたたち、いい加減ゲームと野球の話題から離れて>>293でも読みなさい」
中村「…文化祭ですか。面倒だけど褒章は欲しいですね」
一色「図々しいこと言っちょるのう。だが、確かにええなあ。どんな無茶なこと
書いてもええんじゃろ。…阪神が優勝する小説を書きたいのう」
円山「そうよ、私はこの褒章に出してもらえないリングテイルの続きを託すつもり
なんだから」
中村「切実ですね」
円山「他人事みたいに言うんじゃないの。あなただって書いてみたいけど都合で
できない題材ってあるでしょ?」
中村「そうですね、セガガガのノベライズとか」
一色「………」
円山「…何それ」
中村「駄目ですか?じゃスパロボのノベライズ」
一色「もちっと無難なとこにしとけや」
中村「じゃデスクリ……」
バキッ!
一色「せめてハウスオブザデッドぐらいにしとけや!」
円山「…ま、まあ褒章をもらうためには、出し物を何とかしないと…」
さりげにこの電撃チーム好きだなあ。
>>309続き
中村「じゃ、何か出し物考えましょうか」
円山「復活早いわね…ところで3人で協力するってことでいいの?」
一色「ワシは異存ないですわ。3人寄ればもんじゃ焼きとか言いますからのう」
中村「で、何を」
ドガッ!
一色「関西人がボケたら、ツッコミ返さんかい!オノレがボケてる時に
ワシはちゃんとツッコミ入れとるやろが!」
中村「…殴ってるだけじゃん…」
円山「…と、とにかく色々と考えてみましょう」
中村「そうですね、何か店でも出しますか?」
一色「この化け物が…まあワシは関西人やからたこ焼きくらい作れるがな」
円山「でも私はたこ焼き作ったことないし、それにせっかくこの3人でやるんだから
何か特色を出せる物がいいわ」
中村「たこ焼きの中に得体のしれない物を入れるとか。たとえb」
ガキッ!
一色「姐さん、食いもん系はやめときましょ。絶対売れまへんし、ウケが一部からしか
取れまへん」
円山「…そうね…」
円山「無難だけど、フリーマーケットはどう?3人が3人とも趣味がだいぶ違うから、
いらない物を持ち寄っても結構特色が出るんじゃない?」
中村「いらない物ですか…セガサターンでいいですか?」
一色「お、このセガっ子が魂を切り売りに出やがった」
中村「3台あるとさすがに置き場に困るし。あとネオジオ本体。ドリームキャストも
何台か余ってますから、ソフトもつけましょう。思い切ってシェンムー体験版も
出しましょうか」
円山「ゲーム系に偏るわね…私は…グインサーガ70巻まで…」
一色「ああ、えらく長いファンタジーらしいですな。あんまり長すぎてワシは
読む気せえへんねん。どんな話でっか?」
円山「…フフ…いったいあの人はどこで道を間違ったのかしらね…ファンタジー…
ヒロイックファンタジー…フフフ…70巻まではがんばったわ…いつかは、と思って…
でもこれが私の限界…しょせん私は腐ったトマトに過ぎないのよ…」
中村(…ま、円山さんが…)
一色(…うつろな目で笑うてる…)
一色「ワ、ワシは阪神ハッピかメガホンくらいしか余り物がありまへんわ。
しかし、もうちと何か目玉商品があった方が客寄せになるんとちゃうか」
中村「一色くん秘蔵のノムさん人形とか?」
一色「アホゥ!あれはワシの宝物じゃ!阪神ファンの夢が詰まっとるんやで!…まあ
ちっと過去の話やが、ワシのあの時の夢は今もここにあるんじゃい!」
円山「…夢は大事よね…」
中村「確かに。私もMSX本体とソフトは、さすがに出せません。他人から見れば
ガラクタかもしれませんが」
一色「ガラクタやのう。まだそれで遊べるんかい」
中村「もちろん、キングコング2とかメタルギアとかソリッドスネークとか」
円山「…私も指輪物語とゲド戦記の原書は出せないわ。両方とも初版だから
結構古いし、読み込んだから少し傷んでるけど、私には大事な物だし」
一色「…それはお宝ですな」
中村「大事にしましょう」
円山「私の原点だもの、大切にするわ」
中村「でもフリマだけだと、売りが足りないかも。さらに一つ合同レポート作成でも
やってみません?ネタを出し合うとか、リレー式にするとか」
円山「…私たち、定期のレポートも出してないのにいいのかしらね」
一色「ウケればええんやないですか?そうですなー、ワシらの特色をいかして
ファンタジーな世界で血みどろになって野球をする話とか」
中村「デッドボールで頭蓋骨陥没したり、魔球を投げるたびに指が飛ぶとか」
円山「…そこにどうやってファンタジーを絡ませるのよ」
一色「ホビットとかエルフとかに野球やらせたらええねん」
中村「オークとかオーガとかゴブリンなら私書けるかも」
円山「まあ、意欲作ではあるかもしれないけど、世界観とか…」
一色「姐さんは細かいこと気にしすぎですねん、適当にいきまひょ」
中村「そうです、適当に…」

バタン

ミネミネ「あー、中村。お前、定期レポートいつまで出さないつもりかにょ?うん?
春に出すってふざけてんのか、にょ?1月だって春なんだにょ?泣かすにょ?」

バタン

中村「すいませんごめんなさいもうしませんゆるしてくださいおねがいします」
円山・一色(あれがミネミネ…お、恐ろしい…あの人が担当じゃなくてよかった…)

バタン

ミネミネ「あー、そこの二人。私が担当じゃないからって、電撃班甘く見てもらっちゃ
困るにょ。レポートを長期に渡って出さない生徒は、このミネミネが許さないにょ。
覚悟しておくにょ」

バタン

円山・一色「すいませんごめんなさいもうしませんゆるしてくださいおねがいします」
冗長。


が。ミネミネは良い。
新作(・∀・)イイ!
>>313
ワロタ。三人の宝物のでっち上げ方が半端じゃねーし。
ミネミネ……語尾が「にょ」かよ……
ミネサソは複数モードが存在します。
>>318
黒古橋の陰謀です。
細かくってスマソ。
円山が好きなファンタジーって指輪と、ゲドじゃなくてナルニアじゃなかったっけ。
>>321
そうなの?俺はてっきり指輪とゲドだと思ってた。でもたぶんゲドも好きだとどっかで
言ってたような気もするから勘弁してくれ。まあ俺が書く電撃6期トリオは
円山 真面目なファンタジー好き 中村 グロ好きなゲーオタ 一色 ガラの悪い尼崎のトラキチ
でいきます。今度は長くならんように気をつける。
>>322
がんがれ
広崎「さて、我々ガンパレ班ではどんなことをしようか、案はあるかね?榊君、きむら君」
榊「はいはいはい!士魂号の実演がいいと思います!」
きむら「私はイラスト担当なのに〜〜」
広崎「それはダメだな、許可できん」
榊「何でですか?!納得がいきません!もしやれば、褒賞は我らの元に転がり込むというのに!」
広崎「いい案だとは思う、しかし、人型戦闘機械など登場させてみろ、庵野先輩とか出渕先輩とか火浦(ryが、
  大挙して来てしまうじゃないか!」
榊「そ、それはっ・・・!!」
広崎「そんなことになってみろ、我らの栄光の5121小隊が」
榊「第2小隊や08小隊やその他もろもろにっ!!」
広崎「汚染されてしまうじゃにゃーか。。。」
きむら「私はイラスト担当なのに〜!」
325324:02/12/26 11:17
訂正「班」じゃにゃーね。
>>324
きむらガンバレ(w。
むしろ触手物にしようと目論む広崎キボンヌ(w
乙一「というわけで、卓球台以外にも何か案はありませんか?漫画校ジャンプ班の小畑さん」
小畑「碁会所・・・はダメかね。うちの碁盤ならただで貸して上げられるが。」
乙一「碁、ですか・・・それは小畑さんのアレがすごいのは分かりますけど、こっちで受けるかな。。。」
小畑「何、受けなければ自分から作ってしまえば良いのさ。」
乙一「・・・そりゃあそうですが・・・」
小畑「何か心配事でも?相談に乗ろう。何せ原作を提供してもらったんだから。
乙一「ハア、実は・・・」

バタバタバタバタバタバタ    バンッ!!!

野村「あ、乙一君こんなところに!ほら、君の撮った写真を飾るんだから手伝って!」
乙一「え、今ちょっと取り込み中・・・それにアレ写真じゃなくて絵・・・」
野村「何ぶつぶつ言ってんの、早く!早く!」
乙一「あ、待ってよ野村さん、ちょっと!」
(振り向いて)乙一「すみません小畑さん、この続きはまた今度!」
(遠くから)野村「乙一君はやくぅー!」
乙一「う、うん!」

バタバタバタバタバタバタバタ・・・・・・

小畑「・・・青春じゃのう。」
>>324
第2小隊って特車2課か!
330エヴァっ子:02/12/31 15:07
とんてんかんとんとんてんかんとん
トミーノ「ククク、もう少しでこれが完成する」
サカーキ「何やってるンです? 富野さん」
トミーノ「きまってるじゃないか、フフフ。校舎を変形さしてロボットにするのさ!!」

ヒウーラ「馬鹿なことを……。ロボットといったら地下格納庫だろう!?」
サカーキ「何を言う! 地上にそびえ立つ雄志こそが最高なのだ!」
カドチン「まぁいいじゃん」

課長バカ一代風に見てください。
富士見ス班
A「くっ、俺たちにも何かアイディアはないのか!?」
B「地雷ばかりでとても………」
C「……ん、地雷? そうか! コレがあったか!」
B「これは電撃班の川上君の……」
A「コンピューター授業の時のレポート?」
C「地雷踏み競争だ! 地雷踏み競争があった!」
B「これなら……これなら俺達にしかできないな……」

川上稔「でもそれってパク(ターン)」
( ´Д`)/ 先生!
佐藤大輔くんと谷甲州くんが校庭でオモムロに野戦築城を始めました!
SF校や仮装戦記校から大量の協力者を得ているようです!

あと、豪屋大介くんが
『北に国土を汚すことを許した敗北主義者』と書かれた
看板を掛けられて吊されてました!
ガンパレ部室
榊「広崎さん大変です!校庭が!」
広崎「佐藤先輩に谷先輩?!いったい何を考えているんだ!」
榊「いい機会です!士魂号の底力、思い知らせてやりましょう!」
広崎「だからそれはダメだって言うとるやろーがぁぁぁぁっっっ!」
きむら「私はイラスト担当なのに〜〜!!!」

競馬研部室
渡瀬「これはやばいことになった」
高橋「どうせうちらは教室内で「栄光の名馬列伝」やるんだから関係ないんじゃないですか?」
渡瀬「そんなもの、元からやるつもりなどないわぁぁっっ!」
高橋「じゃ僕はただ働きですかっ!・・・何やるつもりだったんです?」
渡瀬「うん、知り合いの所から犬を借りてきて、犬レースを・・・ほら、マカオでやってる」
高橋「・・・それ、たぶん却下されますよ?」
トミノ「きぃーん、きぃーん、きぃんぐっげっいなぁー♪今日も快調じゃ、わははははは!!」

ガクンッ!!!
ごすっ

トミノ「なんじゃ、こりゃぁぁぁっっっ!!!ワシの可愛いキンちゃんに傷が付いてしまったじゃないかぁぁっっっ!!」
ヒウラ「トミノさんもやられたんですか!こりゃあますます以てひど・・・」

?「わあぁあぁああっっっ!!」
ぐしゃ。

ヒウラ「ああ、出淵君のponまでがやられた!」
トミノ「ヒウラ君、こんなことをしたのはどいつだ?!懲らしめてやらにゃあならん!」
ヒウラ「軍事研の佐藤と谷さんですよ、いったい何を考えてんだか」
トミノ「許せん、最終兵器・コロニー落としをくらえぇぇっ!」
ヒウラ「トミノさん!学校を吹っ飛ばすつもりか!」
トミノ「ヒウラッ!」
ヒウラ「はいっ!(ヤベ、目の色変わっちまってるよ。キレたな?)なんでしょう?」
トミノ「あの2人、校舎裏に連れ出しておけ」
ヒウラ「は。承知しました(これであの二人に褒賞は行かんな。トミノさんも。)」
>333
きむらひょっとして縛られてるんですか?
( ´Д`)/ 先生!
 佐藤大輔君が秋山端人くんをつかまえて3巻王の勲章を授与しました。
新刊が3巻でとまるのでやめて欲しいです!
メフィスト班(メフィスト学園ライトノベル組)
佐藤「文化祭、というわけでメフィスト班の集会をすることになった」
西尾「そんなこと言われても、原稿書かないといけないんですが」
佐藤「まあまあ、褒賞も出るわけだし。向こうでは流水に取られちゃったから」
西尾「別に欲しい物もありませんけどね。先輩は何かあるんですか?」
佐藤「重版。(1秒)」
西尾「・・・切実ですね。ていうかパクリ・・・」
佐藤「まあ戯言だよ。それにしてもKanonはイマイチだったな。やっぱり東鳩が一番・・・」
西尾「ここでギャルゲー談義始める気ですか・・・というか集会なのに二人だけなんですか?」
佐藤「だってあんまり人が多いと緊張するし」
西尾「やってられんわ!」
>337  対人恐怖症。佐藤ってヒキーだったっけ?
円山夢久・佐藤大輔、第一種接近遭遇

円山「!」
佐藤「!」
円山「…あれが私のファンタジー」
佐藤「…あれが俺のファンタジー」

がっちり握手。
>>335
軟禁でしょ。でも逃げ出さないきむらタン萌えなわけでして。
>338
「水没ピアノ」読む限りはちょっとヒキー入ってるかと思いました。
主人公は対人恐怖症でしたし。
>>339
一色銀河「お、円山の姐さんが他班の奴と交流もっちょる」
中村恵里加「いつもゲーオタと阪神オタの話聞いてたら、たまには他の人とも
話したくなるでしょ」
一色「そうじゃのう。あーワシも野球の話したいのう。誰かおらんのか」
中村「えーと、ファミ通班の野村さんだっけ。野球でレポート出してたと思うけど」
一色「ピンポンに手ぇ出すようなハンパモンと筋金入りのトラキチのワシが、
話合うわけないやんけ。あー胸糞悪い。たこ焼き買ってこよ」
中村「ついでに電撃プレイステーション買ってきて」
一色「先に金よこせ」
一色「…東京のたこ焼きはどうにも今一つじゃのう…ん、電撃ゲームキューブ
買うてもうた。まあええか」
カコーン…ヒュッ、パシ。
一色「ん、何じゃ、いきなり白玉が飛んできよった」
野村美月「あ、すいま…せん…(うわ、怖そうな黄色い人…)」
一色「これはオノレの玉か?」
野村「あ…は、はい…」
一色、色々と玉を指でいじる。
一色「(…パームを投げる時、こうやって回転かけよるが、指でこう弾くように
した時の変化は…)」
野村「…あ、あの…」
一色「(…カーブの握りはこうやけど、さすがにちっこすぎてようできんな…)」
野村「あの!」
一色「なんじゃい、聞こえとるわ!」
野村「す、すいません…ボール、返してもらえませんか?練習…できないし」
一色「ん?おお、すまんの。白い玉を見ると色々考えとうなるねん…ああ、オノレが
ファミ通班の野村か。ピンポンやっちょる」
野村「卓球です!」
一色「似たようなもんじゃろが…あんた、野球は好きなんか?」
野村「え…ええ…でも、卓球の方がもっと好きです」
一色「ふん…ならピンポン極めたらんかい!壁打ち外してワシの足元に玉転がす
なんざもってのほかじゃ!玉が壁に当たる時の回転見とりゃ、玉がどこら辺に飛んでくか
すぐわかるわい!」
野村「…え…」
一色「それとオノレの非力を手首のひねりでカバーするのはええねんけど、
あんまりやりすぎると痛めて使いもんにならなくなるで…ホレ、白玉返したる。
がんばりや」
野村「(怖かったけど…球技に詳しそうだし…結構いい人…かも…)」
乙一「野村さん」
野村「わ!…ああ、びっくりした…漫画校の小畑さんとの打ち合わせは終わったの?」
乙一「…うん…で…今の人は…?」
野村「ああ、玉を拾ってくれたの。…あ、思い出した!電撃班の一色くん!
見た目は怖いし口調も乱暴だけど、案外いい人だったわ。アドバイスくれたし。
卓球部に誘ってみようかしら…」
乙一「…そう………練習しない?」
野村「あ、うん!」
一色「電撃ゲームキューブ買ってきたでー」
中村「プレイステーションって言わなかったっけ?」
一色「似たようなもんじゃろが。1月だか2月だかにバイオ2と3の移植が出るんじゃ、
それの記事が載っちょるから我慢しとき。だいたいワシは、これをオノレに届けるため
だけにここまで来たんじゃ、感謝せえ」
中村「ありがとう…(…嗅ぎ慣れたようなそうでないような臭いがする…)」
一色「ワシは帰るわ。オノレは、セガオールスターズを鍛えよるんか?」
中村「うん…ああ、一色くんを送ってく」
一色「気色悪いこと言い出す奴じゃ。何でワシがオノレに送ってもらわにゃ
ならんねん」
中村「今日は円山さんいないし、一人で帰るのも何だから」
一色「どうせ送ってもらうなら、もうちと若くて可愛い子がええのう」
中村「悪かったね(何か、とても危ない気配が一色くんに向けられてる…)」

乙一「……………今日は、駄目だな」
( ´Д`)/ 先生! 中村さんと野村さんだと、中村さんの方が4歳くらい若いです。
       実は。

( ´Д`)/ 先生!恵里加たんはゲーオタじゃありません!

 恵 里 加 た ん は セ ガ 信 者 で す。

プレステ雑誌など買ってはいけない。
だから冗長だっつの。短くせーや。
佐藤(大)「今日も元気に築城築城っ♪」
谷(甲)「ああ、佐藤君・・・」
佐藤「あれ〜どうしたんすか先輩?早く築城して学祭に備えなきゃ・・・」
谷「もう遅いよ、あれをごらん」

富野「うんせ、うんせ、疲れるなあ、火浦君。」
火浦「(あんたゲイナーに乗ってるだけだろうが!)そうですね。」
出淵「ら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜よし、こっちの塹壕は埋めましたよ〜」
富野「ご苦労。」
火浦「埋めるたびにその音波発生させるの、どうにかならんか」
出淵「手の先から光弾発射とか?」
火浦「いや、やっぱいいや」
ゆうき「ちゃんとバイト料は出るのか?バーディーの連載があるのだが」
火浦「褒賞が出たらな」
ゆうき「何をやるのだ」
富野「ふふふ、モビルスーツ他のロボットのパレードだ!」
一同「(そんなこと考えてたのか)」

佐藤「ああ、僕の芸術的実践用陣地がぁぁぁぁっっっっ!!!!!!」
谷「形あるもの、いつかは壊れる。たまたま僕たちにそれが降りかかっただけの事」
佐藤「・・・許さん。許さんぞおっ!!敗北主義者共っっっ!!!正義の鉄槌、第三帝国謹製
   特製反応弾をくらえっっっ!!!」
   ごすっ
谷「許せ・・・同じ軍事ラノベ作家として、君が犯罪者になるのは見過ごせないんだ」
佐藤「谷先輩も、奴等と同類だ・・・敗北主義者め・・・(ガクッ)」
谷「僕たちは良く戦った。さあ、胸を張って降参しよう・・・」
実戦。降伏。あと築城も用語的に微妙。
文句言うなら自分で書けやってヤツが多いな・・・
冬だからか。
ネタスレでそんなつっこみ入れられてもなあ……
面白いなら長くても構わんよなぁ…

とりあえず、乙一のステキな襲撃に期待してまつ
354エヴァっ子:03/01/11 19:56
悪魔族の血をひく乙一。
ある日乙一は居住区の境で天使族の姫、トミーノと出会い、2人は恋に落ちてしまう…!
しかしトミーノには榊という婚約者が!
この物語の結末やいかに…!

――いや、いきなり自戒予告で造ってみたら面白かったんでつい……。
>354
ここでやんなゴルァ
356イラストに騙された名無しさん:03/01/12 16:05
救済age
佐藤大輔・谷甲州の軍事系二人組が速攻排除されたのに藁た。
やっぱ萌えがないと駄目なのか!

試しに「佐藤・谷の本に出て来る萌えキャラ」についての考察。
・佐藤
 ……エロ義姉、エロ副官、エロ姫、エロクローン、エロ婦警、幼女。
・谷
 ……主人公と歳がほとんど変わらない母親、性転換娼婦(元男)、
 十代前半で成長を停止した女宇宙飛行士、女テロリスト、女ハッカー。
>>357
佐大の方、鈴音タンと綾乃タンの直球キャラを忘れてまっせ。
あと、藤堂妹もそうかな(w
渡瀬「ターンタタターンタタターン タタタターン タタタターン」
生徒A「先輩、ご機嫌ですね」
渡瀬「有馬当てたからね〜」
生徒B「結局、高橋先輩も競馬研ですか?」
渡瀬「僕は賭けに勝ったのだよ」
生徒A,B「(賭けって・・・有馬当たったら高橋先輩が競馬研に入るってだけだったんじゃ・・・)」

高橋「あんな賭け、しなきゃよかったなぁ・・・・」
>>307
 ろくごはともかく、菊池も食い物系でなんかやったん?
>360
『妖神グルメ』
362イラストに騙された名無しさん:03/01/23 00:49
 書き込み少ないからage。
( ´Д`)/ 先生! おかゆ君は退学ですか!?
364山崎渉:03/01/23 04:27
(^^)
365イラストに騙された名無しさん:03/01/25 09:24
その頃、SNE斑百鬼部門は…。
柘植「どうします?やっぱり私たちはお化け屋敷でしょうか?」
友野「それが妥当やろな。けどそれだけじゃおもろないな〜」
川人「でしたらテーマを練りこみましょうよ!
   題して、妖怪と掛詞(だじゃれ)の伝統…」
西奥「(乱入)全国津々浦々怪談めぐり、のんび電車の旅…」
清松「(乱入)スポーツ界(野球)の都市伝説を…」
友野「(無視)もっと新しいものが欲しいやね」
柘植「いつもと同じですしね。外から誰か呼びます?」
山本「呼んだ?」
友野「どわっ!いつの間に来なはったんですか?」
山本「いやぁ、呼ばれている気がしてね。で、大変なんだって?」
柘植「ええ、まぁ」
山本「なら任せなさい。雑学・色気を取り混ぜてうけるエンタメを
   提供しようじゃないか」
友野「…(やっぱ、オタと脱がせが入るんやな…)」

その頃教室の外では…
高井「なぁ、いれてくれよ。長文のレポートを書いたことのあるよしみでさ。」
小川「ま、間に合ってますからっ」

…混迷極まるこの班に勝機はあるのかっ!
SNE班SW部門とモンコレ部門ってのも見たい…切実に見たい(w
(´Д`)/先生! 川上君が都市じゃないレポートを提出するそうですが今回はわかりやすいでしょうか?
>366
バトルメック部門も入れて。
 文化祭用に試作された料理がテーブルに並んでいる。
 湯気の立つ色つやの良い焼きそば(一週間酢漬けにされた笹味)に、二列に並んだ六個のたこ焼き(ほどよく辛味の効いたスーパーボール味)、そして小さめながら本格的な仕上がりのお好み焼き(じっくり焼き上げた泥団子味)。
 それらを前にしてろくごまるには、顔の下半分を歪め、他人が見れば一目散に逃げ出すような笑みを浮かべた。
「ふははは。とうとう完成だ。ワシの最高傑作だ。食った者は皆、死ヌほど元気になるだろう! やる気がなくなって中断していた作品を再開するくらい元気にな! わはははははは」

 菊地はパス。
>365続き。
友野「そういえばSW部門は何するんです?」
清松「単純だが歴代リプレイGMとのセッションだ。
   F.E.A.R.が富士見に殴り込みをかけてくる以上ゲームで勝負をしなくては。
   ……まあそんな訳で、この同意書に自信満々に萌えを語ってるそこの人の
   サインを貰ってきてくれないか友野君」
友野「はぁ(すっかり偉そうになってもうたなぁ)」
秋田「うー……やっぱり私もやるんですよね」
清松「あたりまえじゃないか現役」
秋田「緊張する……。ええと、私の卓の代わりに
  『これであなたもアイアンメイデン〜体験!必要筋力24プレート』
   というのは」
清松「駄目」
秋田「セッションじゃなくてBBシリーズの作り方とか」
清松「駄目ったら駄目」
秋田「…もちろん受付だけっていうのはー」
清松「当然却下」
秋田「…(へっぽこーずの未来と私の将来、どっちが予測つくんだろう?)」

まさにサイコロに人生を狂わされた秋田みやびの明日はどっちだっ!
渡瀬「あ、古橋先輩こんにちわ。今回のレポート、早くもコピーされたそうじゃないですか。おめでとうございます」
古橋「フフ……早くも、か……確かに早いね。なにしろ提出したその日にコピーかかったからね。とても中身を読んだ人が広めてくれたとは思えない速度だよね。
   挿し絵を書いてくれたのはイラスト校の松竜さんだけど、僕は顔も知らないんだよね。アハ、アハハハハ……」(よろよろと歩み去る)
渡瀬「ふ、古橋先輩、いったいどこに」
??「(がしっと渡瀬の肩を掴み)ほうっておくにょ」
渡瀬「うわっ、ミネ先生!? いつの間に。しかしほうっておけとは?」
ミネ「君は彼との付き合いが短いから知らないかもしれないが……ソリッドがこけた後にブライトライツ、タツモリがこけた後にサムライレンズマンを出してきたことを
   忘れてはいけないにょ。鬱氏しそうなドロドロとしたマイナスの感情エネルギーこそが彼に傑作を書かせるんだにょ」
渡瀬「ミネ先生、まさかわざと……鬼だ。あなたは教師の鬼だよ……」
ミネ「泣くほどこわいかにょ」
渡瀬「こわいです」
>371
ケッサク!!w
そんな訳で、どす黒いマグマを内部に抱えつつ『中国部』に顔を出す古橋タン。

古橋「ウィース、って田村さん(敬語)、老酒ビン抱えてどうしたんスか!?」
登正「いやぁ先輩。今回のレポート好評らしいじゃあないですか。羨ましいなぁ――ヒック(と、ここで老酒をグビリ)」
古橋「好評、ってまさかそんな・・・・・・『なんか薄い』とか、『金庸のレポート写した?』とか散々スよ?」
登正「いやいや、レポートが書ける、さらにそれにコピーがかかる。十二分に順調じゃあ無いですか。―――それに引き換え、私なんか、最近レポート課題の一つも来ないんですよ!? 苦節五十年、ようやくこの学校に入れたのにッ!!」
古橋(・・・・・・ワシ、実はそれなりに恵まれてるんだろうか?)

 机に泣き伏す登正タン。そこで部室の扉が開く。(続く)
374『中国部』続き:03/02/12 01:51

古橋「あ、芳樹の方の田中部長。どうもっス」
田中「ふむ、君たちもう来ていたのか。真面目なようで結構々々。・・・・・・やあ、古橋君、
   久しぶりだねえ。レポート調子はどうだい?」
古橋「イラスト校の松竜くんのお陰で良いカンジです。――狙いますよ、長期レポート!!」
田中「長期か。それは正しく私の十八番だね。何でも聞きたまえ」
古橋「そうっスねえ・・・・・・。では部長、長期レポートを成功させる秘訣って何でしょう?
   ワシの場合、どういう訳かレポートが三つ目で止まってしまうのです」
田中「秘訣か。そりゃあ古橋君、あまり意気込まない事だよ。多少マンネリ気味になってもいい、肩の力を抜いて量をこなすんだ。それでもし辛くなったら――」
古橋「辛くなったら?」
田中「『放置してバっくれる』。これに限る!!」
古橋「・・・・・・勘弁して下さい」
田中「バっくれるのは嫌かい?それなら他にも手はあるぞ」
古橋「というと?」
田中「アイディアだけ貸して、本文は後輩に押し付けるんだよ。
   ……古橋君『タイタニア』とかどう?」
古橋 (((((;゚Д゚)ガクガクブルブル
登正(田中部長……そうか。それで小川君が……)
(´Д`)/先生! 古橋君はレポートを提出しても先生方がそれを受理してくれないのが問題なのですが!
先生が受理できないようなレポートを出す方が問題だとも言える
( ´Д`)/先生!地震です!これは地雷踏み競争の余波でせうか?
380イラストに騙された名無しさん:03/02/20 10:03
( ´Д`)/先生!みんなの出席率が悪いので、ageます!
( ´Д`)/先生!出席率が悪いのはHPの秋山君のレポートによるためではないでしょうか?
∧||∧ノシ ソシテボクモガッコウヤスミマス・・・・
(1F渡り廊下にて)
山下卓司「壁井くん、レポートのことで、ちょっと手を貸して欲しいんだが」
壁井ユカコ「えっ! 私が、山下先輩のレポートをですか?」
山下「そんなに難しいことじゃないんだ。
  きみもレポートを書くとき、セリフを声に出して読んだりするだろう?」
壁井「ええ。語感やリズムを確かめるのに、たまにやります」
山下「それで困っているんだよ。女性キャラのセリフは、やっぱり女の子の声じゃないと
  感じがつかめなくてね。そこできみに、このメモのセリフを音読して欲しいんだが」
壁井「それぐらいでしたら……でも、うまくできるかな?」
山下「大丈夫。きみが読みやすいよう、キャラ名も変えておいたからね。
  そうそう。できるだけ『あどけいない感じ』で頼むよ」
壁井「わかりました。えーっと……
  『苦いけど、頑張って全部飲むね。だってユカたん、大人だもん』
  ――こんな感じでいいですか?」
山下「ハァハァ素晴らしいよハァハァ……次はこれを頼むハァハァ」
壁井「『先生の嘘つき……痛くないお注射だって言ったのにぃ』
  ――山下先輩、次のレポートは病院が舞台ですか?」
山下「ハァハァそんなところかなハァハァ次は……」
壁井「あっ、すいません。わたしこれから、電撃班の集まりがあるんです」
山下「そ、そうか……。いや、ありがとう、たすかったよ。よければまた頼む」
壁井「はい。こんなことでよかったらいつでも。では、失礼します」(去って行く壁井)
山下(それを見送り)「………………長谷、首尾は?」
長谷(背後の茂みからあらわれ)「ばっちり録音できましたよ、先輩。今夜は男祭ですね!」
山下「なに、まだまだこれからよ。次は卓球部の野村だ!」
ろくご「ごほごほ……うー、体調ワルぅてシャレならんわ。
  男前のうえ病弱やなんて、我ながら出来過ぎやで」
乙一「ろくごさん」
ろくご「なんや、乙一かい。どないした、猫道部に入部希望か?」
乙一「お見舞い……。行きつけの病院で、薬をもらってきた」
ろくご「おお、わざわざワイのために悪いな。
  ……って、なんやそのドクロマークつきの瓶は!?_」
乙一「苦しくて耐えられなくなったら、飲んで。……楽になれるから」
ろくご「楽にって……」
乙一「…………うれしい?」
ろくご「うれしゅうないわ!」
おかゆまさきの登場キボン
保守
386イラストに騙された名無しさん:03/03/12 21:24
保守age
387山崎渉:03/03/13 15:27
(^^)
乙一は現在不登校じゃなかろうか。
榊「ふふふ、ついにやりましたよ」
広崎「何を」
榊「GPMでなんとAクラスですっ!!」
広崎「(遅っ!)ふ、ふ〜ん」
きむら「すごいじゃないですか〜私なんかBが最高ですよ〜」
広崎「(私がSSクラスであることは言わないほうがいいな)」
榊「やあ、中村さん」
中村「あらガンパレの榊君、ごきげんよう」
榊「そういえば中村さん、ガンパレはやったことあるの?」
中村「なかなか時間が取れんでね〜。最初やったときは何とかAだったけど・・・あら?榊君どうしたの?」
榊「いや、なんでもないです・・・」

榊「そういえば電撃班に今度入ってくる新入生、担当ミネさんらしいね」
中村「そうなの?・・・・かわいそうに(ボソッ)」
ミネ「ん?榊に中村、なんか言ったかにょ?ん?」
榊・中村「い、いえ!何でもありません!」
ミネ「担当馬鹿にすると罰が当たるにょ?新入生にもよく言っとくようににょ?」
榊・中村「は、はい!!よく言っておきます!!」
ミネ「それならいいんだにょ。あ、それから、二人ともちゃんとレポートの提出期限は守るんだにょ?」
榊・中村「は、はい!!分かっております!!」
ミネ「じゃ、行っていいにょ」
榊・中村「はい!失礼します!!」

榊「じ、地獄耳・・・」
中村「しっ!どこから聞いてるか分からないわよ!」

榊「じゃ、また」
中村「バイ」
ミネさんキャラ立ってるなぁ
新入生はシカトですかそうですか。
新入生は今の内にと思って、
早めに5月病になってしまいました。
庄司卓 「こうしてのんびりとお花見ができるのは、文筆家の特権だね」
高瀬彼方 「ほんとほんと。俗世間のことなんてどこかにいっちゃうね」


吉岡平 「……少しは世間のことを気にした方がいいと思う」


赤川次郎 「同じネタで何冊も出すのもどうかと思うが」
395エヴァっ子:03/04/05 21:55
上遠野
「このチンピラがオレをナメてんのかッ!
何回教えりゃあ理解できんだコラァ!
宮下の挿絵書けって言っておきながら
なんで別人になるんだ この…
ド低能がァ――――ッ 」

緒方
「そんなシャバイオドシにビクついて
絵描きがやってられるかどうかは
てめー自身がよく知ってるはずだ 」

上遠野
「アリアリアリアリアリアリーデヴェルチ!」
生徒A「なんだか上遠野さん荒れてるね。」
生徒B「ストーンオーシャンが終わるせいかな。」
生徒C「しかも最悪のオチだったせいかな」
398東西線 ◆RPwb2UvCBU :03/04/08 21:06
阿智を降臨しる!
辛いことがあった時はこのスレを「にょ」で上から検索することにしています。
400イラストに騙された名無しさん:03/04/12 14:41
400げとー
401山崎渉:03/04/17 11:39
(^^)
402山崎渉:03/04/20 06:05
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
(´Д`)/先生! 保守します
404イラストに騙された名無しさん:03/04/25 10:10
阻止
教師A「教頭、私の赴任前に主席で入学した、この富士見クラスの滝川くんって……」
教 頭「気にしてはいけません」
教師A「名簿には残っているし、以前、復学届けを見たような気が……」
教 頭「忘れなさい」
学校のうわさ、
「おい、最近補欠で入ったといううわさの男、次々と大物を篭絡しているらしいぜ」
「ああ、おかゆまさきという男か…やつは一波乱をおこしそうだな」
>>405
忘れるな!
ていうかわすれさせるな!⊃дT)
408イラストに騙された名無しさん:03/05/08 10:15
……怪談に興味は無いですか?
これを置いて行きます。

   ___
  /Missing)
 /__/ /
 )___)/
409__:03/05/08 10:32
 …カコンカコン…

野村美月「最近……、みんな学校こないな……。……なんだか過疎地の学校みたい……」

 …カコンカコン…

野村「乙一くんも来ないし……。一人で壁打ちの練習ばっかり……」

 …カコンカコン…

野村「……でも、寂しくないもんっ……。……昔は、ずーっと一人で卓球部してたんだから……」

 …カコンカコン…

野村「……昔に戻っただけなんだから……。寂しくなんか……ないもんっ……」

 …カコンカコン…

野村「……寂しくなんか…………ない…………」

 …カコンコン…コロコロコロコロ……

野村「……あは…あははは……。なのにどうして、ボールが霞んで見えるんだろう……?」

野村「…………寂しいよ、いっちゃん。……私、できないよ。一人じゃもう……卓球できないよ……!」

滝本竜彦 「……いるんだけどなぁ……オレ」
412イラストに騙された名無しさん:03/05/13 08:38
>>410
禿げしく萌えた、よってageる。
もう一度、バトロワネタ時の活気を取り戻すためにネタ士よネタを頼む
413イラストに騙された名無しさん:03/05/13 19:09
age
414イラストに騙された名無しさん:03/05/14 20:48
ネタ士降臨祈願age
>>1412-414
最近はこうやって消費するだけの人が大手を振って書き込むようになったね。
自分が他人を楽しませようとすることもできないのに、
他人に自分が楽しめるような書き込みを求めるなんて100年早いよ。
>>415
確かに君自身は楽しませてくれるね。

>>1412さん
反省しなければならないそうだ。
がんがってくれ。
野村美月「あのっ…そのっ……ごめんなさい……。ケンカはやめてくださいっ……」
生徒A「最近乙一見かけないな。家でゆっくりレポート書いてるらしいけど」
生徒B「いや、ジャンプ学園に特別編入するって噂があるから、その関係かも」

野村美月「そんな……嘘……!?」
419竹河聖:03/05/16 15:49
竹河「どうして私の名前が挙がらないのかしら」
生徒A「あの三人を砂漠に戻してやってください」
>418
これは噂じゃなくてマジネタだが
乙一はレポート「GOTH」がミステリ校の本格大賞受賞しちゃって
特待生資格取ったらしいよ。 本人の意思次第だけどあっちへの転校も時間の問題かもね。
もともとミステリ校の人間。>乙一

「さみしさの周波数」とか地道にレポート書いてるし、今ちょっと忙しいだけだろ。
そして、その間に美月たんに言い寄る魔の手が・・・・・・!!
滝本「美月タン ハァハァ」
滝本「ハァハァ ハァハァ」
成田良悟「滝本さんだね」
滝本「うわ!? …ん? キミは電撃班の新入生の成田君じゃないか、
   オレに何か……コラやめろ離せ何をs」

成田「もしもし、乙一先輩ですか? 言われた通り彼をマカオに
   売り飛ばしておきました。手数料はいつもの口座という事で。
   それでは、又の御利用をお待ちしております」

美月「……他に誰か部員がいたような気がするんだけど……気のせいだよね……」
424イラストに騙された名無しさん:03/05/19 18:55
マカオにラノベ作家なんぞを売っぱらって…どんな使い道が…?
ラノベ作家にも臓器詰まってるからねえ。
最近は安いらしいが、それでも百万単位にはなるんじゃね?
マカオで性転換してただの滝本が滝本タンに!?
427イラストに騙された名無しさん:03/05/19 23:26
誰か夢枕君を今すぐ拘束しろ!書きかけのレポートが山ほど溜まってるんだ!
>>426
マカオでついているものを取り払って、
代わりに抜けてしまったもの(頭髪)を植え付けるのさ・・・。
>428
ガイエ番長でつか?
430イラストに騙された名無しさん:03/05/20 20:44
>>425
ワ、ワタ抜き三枚下ろし…? 
((((゚Д゚;))))ガクガクブルブル
431山崎渉:03/05/22 01:32
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
432イラストに騙された名無しさん:03/05/22 23:56
保守
433山崎渉:03/05/28 16:32
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
434イラストに騙された名無しさん:03/05/30 02:22
そろそろ新入生もネタにしてあげてくだちい。

おかゆとか。ばんぷぅの人とか。なんか色々と。
クリモト先輩「乙一が>420なのはアテクシが推挙してあげたからよ!感謝しなさい、ヲホホホホホホ」
乙一「ううっ・・・・・帰りたい・・・・・(涙」
まあ、あれだ
保守ってヤツか?
戯言だな。
クリモト「全ては!」


クリモト「我が!!」


クリモト「戯言なり!!!」
お題。
今月の電撃はある意味転換期となりました(新人大量投入・ぴぴるぴなど)
そこで作品や作家をつかって、何かうまい事を言って下さい(笑点をイメージすればよろし)

例…は俺の脳では出ませんでした。察してくれ。
441イラストに騙された名無しさん:03/06/07 00:00
川上「良いパンチしてやがるぜッッ! この野郎!」
上遠野「君が泣くまで殴るのを止めないッ!」

(´Д`)/「先生! 上遠野君達が格ゲーで燃えすぎてます!!」
先生「ほっとけ」

上遠野「「綺麗なイラスト」…それは「本気」があるゆえだぜッ!」
緒方「オレは「正しい」と思ったからやったんだ」
上遠野「ぷっつー〜 ̄乙__んッッ!! 親指を! 緒方の! 目の中に………… つっこんで! 殴りぬけるッ!」

(´Д`)/「先生! 上遠野君達が揉めてます!!」
先生「やれやれだぜ……」
442イラストに騙された名無しさん:03/06/07 00:29
新人「先生……。クラスに席も椅子も足りないんですけど……」
先生「分かっていると思います。先輩のを奪いなさい」
先生「ん、おかゆ君、どうした?」
おかゆ「えーっと、僕の机はどこに・・・」
先生「さっきも言ったろう、先輩の机を奪いなさい。君の電波なら軽いものだろう?」
おかゆ「電波、って・・・、なんですかそれ。って、それじゃあその、机を奪われた先輩はどうなるんですか?」
先生「・・・まぁ、君もそうならないように頑張りたまえ」
おかゆ「・・・そんな無体なこと出来ませんよ!明日は我が身なんですから!」
先生「いや、そんなこと無いと思うがね。ほら、早く!」
おかゆ「だから、そんなことしませんってば!」
先生「ほ、本気か!?それじゃあ、これからどうするんだね?え!?」
おかゆ「はぁ・・・、どうしましょうか・・・」
先生「し、正気かね?」
おかゆ「そんなこと言われましても・・・、困りました・・・」
先生  ガクガクブルブル(((゚д゚;)))
おかゆ「・・あれ、先生、どうしました?」
先生「か、か、か、確保ォォォォーーーー!!すぐに!すぐに机を一個確保せよ!!早く、早く!!
   が、学園が、撲、血、液!死、死、殺ゥゥゥゥ!!早く!!目覚、彼、早、前、ぴぴるぅぅ!!」
おかゆ「いや、あの、・・・先生?」
おかゆ「びくびく……こそこそ……」
上遠野「そこの新入生。何を怯えている?」
おかゆ「ひっ!? ち、違います! 僕は普通の生徒なんですっ! 電波じゃないんですぅ〜!」
上遠野「おどおどしてるが、割とまともそうな奴だな。ん? このレポートは……?」

──それが惨劇の幕開けだった。
ぴぴるぴるぴる
     ,____ 
     | ::::::::::::|    ____
    ,ノ=◎=|.    |:::::::::::: |  
    爪 ´Д`ハ   |;=◎=ヾ  ぴぴるぴ〜♪
    〈====Θ〉   从・∀・爪  
    ノ:::::::;||:/ ̄ ̄ ̄ ̄/==Θ〉  
  __(_ニつ::/  泡  ./::||:::::::\ 
      \/____/ ̄ ̄ ̄ ̄
時雨沢「アニメが放送中に新しいレポートが出せてよかったよ」
阿智「僕も9月にドッコイダーの新作を出そうと思ってるんです」
三雲「いいなー二人ともレポートがアニメ化して。俺のレポート漫画化したけどもう終わっちゃったし」
そんなふうに仲良く話をしていた3人は
さきほどおかゆのレポートを拾った上遠野の側を通り過ぎようとしていた。
上遠野「ふむ撲殺天使?」
時雨沢「ぴ?」
阿智「ぴぴ?」
三雲「ぴぴる?」
上遠野「そういえばそんなのがhpに載っていたような。ちょっと読んでみるか」
時雨沢「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ♪」
阿智「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ♪」
三雲「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ♪」
上遠野「……なんなんだ今のは。あれ、レポートが無いぞ。
    まいっか時雨沢君が届けようとして持っていったんだろう」
先生! 三雲くんのレポートがアニメ化企画があったものの制作会社が倒産して
なかったことになってしまったことは、一応胸の奥に秘めておきましょう。
なので、ここで三雲くんを引合いに出すのは、あまりにも可哀相です。
生徒A「最近ネタスレが活発になってきているな。カイジスレ等は見違える様だ」
生徒B「あれだ、ぴぴるぴの仕業だ」
生徒A「ぴぴるぴ?」
生徒B「ああ。撲殺天使ドクロちゃんっていう、今月文庫化されるぴぴるのがぴぴるぴでな」
生徒A「ああなるほど。ぴぴるぴるぴるがぴぴるぴ〜なんだな」
生徒B「そうなんだよ。ぴぴるでぴるでぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ」


( ´Д`)/< 先生!おかゆ電波が洒落にならない勢いで浸透しています!
           何らかの対処法が必要ですぴぴるぴ!
449446:03/06/07 21:02
>447
三雲くんは阿智くんのコラムの中でドクロちゃんに触れてたので出しました。
アニメ化企画がぽしゃった件に関してはすっかり忘れてました。
( ´Д`)/< 先生!ぴぴるが学校中に蔓延しすぎて他の新入生が目立ちません!!
     ∧_∧
ピュ.ー (  ゚∀゚) <これからも僕を撲殺してくださいね(゚∀゚)
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      おかゆ(゚∀゚)


452おかゆまさき:03/06/08 12:37
>451
ぼ……僕はこんなコトいわないよ!? 酷いよみんな!! ねぇ、信じてよ! 僕は電波なんかじゃないよおおおお!
無自覚に電波を垂れ流してるのか…>おかゆ
はた迷惑だが、ちょっと萌えなくもないな(w
ある生徒の日記より

June 7 2003
昨日、この電げきの早売りをかった読しゃが一人、撲さつされた、て はなしだ。
夜、からだ中 あついかゆい。
頭のなか おかゆのほん 読んだら ぴぴるぴ鳴るよになた。
いったいおれ どうな て


June 8 2003
やと ねつ ひいた も とてもかゆい
今日 がまんできない、おかゆ のホン よむ


June 9 2003
おかゆ おかゆ ぴぴるぴ きた
ひどいほんなんで ころし
おもしろかっ です。


10
おかゆ
うま
おかゆまさきの電波に対抗すべく、「おかゆ電波対策班」が結成された。

古橋「なんだよこのメンバー……いきなり武力行使か?」
夢枕「仕方なかろう。アレを超える電波は存在しない」
菊地「清水良英ですら、足元にも及ばぬほどの破壊力だ。力で押しつぶすしかない」
乙一「……っちゃっていいの?」
時雨沢「狙撃ならまかせてください」
古橋「待て!時雨沢……おまえは>>446で汚染されていたはずだ!」
時雨沢「……何言ってるんですか先輩。そんなことあれりるぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
   
    ザシュッ!

乙一「…………殺す人間と、殺される人間が居る。僕は前者だ……」
菊地「よくやった、乙一」
夢枕「警報だ!警報を発令しろ!」



時雨沢恵一、死亡【おかゆハザード警報発令。残り感染者、少なくとも4名以上】
菊地「とりあえず、まず感染源を突き止めないと。このままじゃ生徒が全滅しちまう」
夢枕「時雨沢が何か手がかりを持っているかもしれない……って乙一!死体を解体するんじゃない!」
乙一「……」
古橋「ちっ、グチョグチョだな……ん?なんだこれ?釘バット?」

    ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪

菊地「な、なんだ今の音は!」
時雨沢「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
古橋「うわ!生き返った!」
夢枕「乙一!逃がすな!」
             
           シュッ ガキンッ

乙一「……逃げた」
古橋「ちぃっ……!」
菊地「編集本部に連絡しろ!感染者は不死身!バットのようなものを携帯している!」

時雨沢、復活 【残り感染者4名 感染源1名】
神林「えーとですね。えー…ハヤカワ組としては、この事件にかんしてですね。
   もしかしたら、一応ながらの身内が関わっている可能性が予測できるわけです。
   一応とはいえ、身内は我々が片づけるべきではと。具体的に言うとですね、米」
森岡「わーーーっ!そこまで!彼のネタは危険です!さわらぬ神に何とやらです!」
>>455-456
佐藤大輔「武力行使なら俺に任せろ」
豪屋大介「僕もいるよ!」
野村「警報?電波?なんだかこわい……」   ガサガサッ

茂みから三雲が飛び出す。

野村「あれ……三雲先輩?こんなところでいったい何を……」
三雲「ぴぴる?」
野村「ヒィッ!?」
三雲「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
野村「あ…あ…いやぁ……」        ヒュンッ  ガキンッ

茂みから飛び出した乙一が三雲に斬りかかる。
三雲、量産型エスカリボルグで応戦。

野村「ひあぁ!」
三雲「ぴる!?」
乙一「野村さん……逃げて」
野村「乙一……くん?」
乙一「早く」
野村「う、うん!」           

後ろを気にしつつ、逃げる野村。

乙一「……さあ、殺しあおう」
三雲「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」

三雲の鳴き声(?)に答えるようにして阿智、時雨沢が現れる。

乙一「そうか……こういう可能性もあるのか……」

そろそろネタ切れ。
いろんな意味で援軍請う。
滝本「……あれ?」

滝本「なんか助けてくれって呼ばれた気がするな」

滝本「……まあいいや家から出るの面倒臭いし」

滝本「……メラトニン飲んで寝ようかな」

滝本「zzzzzzzzz」
谷川流「どうしよう……」

ラ校を前に佇む。手には2通の入学通知。

谷川「スニーカー班のと電撃班の補欠枠……あとで変更は効くって言ったてけど、
   やっぱり奇人変人宇宙人未来人幽霊憑きの先輩がいるほうが面白いしなぁ……」

突如外まで響き渡る警報、警報、警報

谷川「うひゃぁっ!」
アナウンス「おかゆ警報が発令されました! 繰り返します、
        おかゆ警報が発令されましたっ!!
        正気な生徒の皆様は至急指定の避難場所に退避してくださいっ!
        感染者とおぼしきぴぴるぴるぴるぴぴブツッ!!
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

谷川「か、帰ろうかな、今日は日が悪いや、
    ほ、ホラそれに奇人(以下略)は先輩限定だし、
    まさか同級に、ほら、ねぇ……」
>>455,>>461の30分前
>>444の直後

おかゆ 「……上遠野先輩、奇声発してスキップしていっちゃったけど、
     一体どうしちゃったんだろう……」

ハセガワ「やあ、同期のおかゆ君じゃないか」
おかゆ 「あ、ハセガワ君。どうしたんだい?」
ハセガワ「なんか職員室に呼び出されてね。なんか僕のレポートについて変な噂が流れてるらしくって」
おかゆ 「変な噂?」
ハセガワ「そう。なんだかギャルゲー校の生徒のレポートとの類似を指摘されてね。困ったもんだよ……」
おかゆ 「そっかぁ……君も大変だね」
ハセガワ「ああ。でも僕は潔白なんだ。だから胸を張っていれば、きっとこんなすぐに噂もなくなるさ」
おかゆ 「そうだね。応援してるよ」
ハセガワ「ん?それは君のレポートかい?」
おかゆ 「ああ、そうなんだけど……なんかコレを見た先生や先輩がみんなおかしくなっちゃって……」
ハセガワ「あはは、呪いのレポートかい?どれどれ……」
おかゆ 「(ドキドキ)ど、どうかな」
ハセガワ「ぴぴる」
おかゆ 「え?」
ハセガワ「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
おかゆ 「う、うわぁぁぁぁぁ」


新人ハセガワ 感染
先生「川上君。キミはこの騒ぎにもずいぶんと落ち着いているようだが……」
川上「先生、俺が過去に電撃hpで電波を垂れ流してたのを忘れましたか? 既に耐性を獲得済みです」
川上「ピピピ!」
おかゆ「ぴぴる!」

先生「……拮抗してる!(他にも何人か参戦してきそうだな)」
先生「あざの君。キミはこの騒ぎにもずいぶんと落ち着いているようだが……」
あざの「先生、俺が常にこのカプセルでブッ飛んでるのを忘れましたか? これさえあれば」
先生「更正室へ」
あざの「うわはなせやめろなにをs」
先生「水城君。キミもこの騒ぎにもずいぶんと落ち着いているようだが……」
水城「ぴぴるぴ〜か……猟奇だ。あれは実に猟奇的だ」
先生「気のせいだったか」
学園のとある一室。
カーテンを閉め切り、電気も付けていない暗い部屋の中、人の形が四つ、お互いに相対し合って
いる。誰に促されるでもなく、そのうちの一つが重々しく口を開けた。

上遠野「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜、ぴぴ? ぴぴるぴるぴる♪」
時雨沢「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪ ぴるぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
阿智「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜、ぴぴるぴるぴる」
三雲「ぴぴる、ぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
上遠野「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪ ぴぴ!」

始めに口を開いた人影が、どこから取り出したのか、長さおよそ1mほどであろうか、禍々しい
シルエットをした棒状のモノを右手に構えると、それを右手にいたもう一つの影に振り下ろす。

三雲「ぴ! ぴ、る、ぴる」

当然のことながらその影は、赤黒い破片をまき散らし、一部が破散した灰色のプリン状物体を、
砕けた頭蓋からむき出しにしながら倒れ落ちてゆく。

阿智「ぴぴる!! ぴるぴるぴ〜♪」
時雨沢「ぴ〜。ぴるぴ〜♪」
上遠野「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪ ぴぴ、ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」

    ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪

突然、室内に謎の怪音が響き渡る。
そうすると、なんと、先ほど砕かれた人影から飛び散った欠片が、まるで時計の針を逆さに回す
かのように、その影に戻ってゆく。その怪現象が終わったとき、そこにあったのは以前と全く
変わらず、傷一つ無い躰をしたかの影であった。
三雲「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
阿智「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪、ぴぴる〜ぴるぴぴ!」
上遠野「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
時雨沢「ぴぴ!!」

その影の一つが、突如鋭い声を上げる。

阿智「ぴぴ?」
時雨沢「るぴるぴるぴるぴ〜♪ ぴぴるぴるぴる
上遠野「ぴぴる〜、ぴるぴる。ぴぴるぴるぴるぴるぴるぴる♪」
三雲「ぴぴる〜〜♪ ぴぴる。 ぴぴ!」

部屋のドアがいきなりぶち破られる。外側から破壊されたドアと共に、生徒達が突入してきた。

古橋「撲殺委員会!!覚悟しろぉぉぉぉ!!」
夢枕「む……、誰もいないぞ!?」
乙一「チッ、………一足、遅かったようですね。」
夢枕「またしても、まんまとやられたか」
乙一「…追いますか?」
古橋「……いや、もう遅い。まずは、ここの封鎖からだ。何があるか知れたもんじゃない」
高畑「おう、どうした? なんだか騒がしかったようだが」
三人「うわぁぁぁぁ!!  ここは!! 部外者立ち入り禁止!」
高畑「あ、ああ。でも一体何を……」
三人「いいから、ほら!!」

三人、高畑をあわてて追い出す。
このスレ来ると、乙一と野村に萌えるなぁ…。
470sage:03/06/11 17:22
学園の片隅で、彼らは集っていた。

うえお「作戦は僕が立てる。高橋、武器をみんなに配ってくれ」
高橋「いいけど……パワードスーツ、最近使ってないんだよな」
鈴木「僕は猫部ですよ。なんでこんなこと」
田村「ケジメだよ。我々電撃8期生の、な」
うえお「そう、ぴぴるのと一体化してしまった奴を……葬らねば」

有沢「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪ ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
田村「有沢君……やはり手遅れか」
鈴木「ひええ、だいじゃえんまで使われたら打つ手ありませんよ」
うえお「大丈夫、作戦通りに戦え! 有沢……今、楽にしてやるぞ」
高橋「よっしゃ、撃って撃って撃ちまくれ!!」
有沢「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪ ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」

電撃8期生たち、宿命の対決が始まる。
科学室にて、棚を漁る新入生が一人、

浅井ラボ「何処だ……電撃班がぴぴるぴの拡大を止められないなら、
      いつスニーカーや他の班にまで飛び火するかわからない……
      より強い影響力で感染を跳ね返すであろう、あのジョジョ化アラキウム(>108)が、
      副作用は強いとしてもあれが必要……咒式加工がうまく行けば、
      その副作用も抑え……あったっ!」

……ガラララッ! ……カツン……カツン…カツン……

ラボ「あっ!電撃班の…………な、なンすか? なンすかそのスコップはっ!」
???「君に……君にそれを使われては……」

ドカスッ!!        バスッ!
                             バキッッ!!

ラボ「う、うう……っ!」
甲田学人「このぴぴるの物語は、すでにおかゆのもとを離れた……
     電波の為の物語、我等はそれを見届けねばならない、
     この猟奇と電波の先にあるものを見つけなければならない……

     その為には、このような無粋な代物など、必要ないのだよ?」
古橋「だとしたら……おかゆはただの、被害者だって事か?」
甲田「加害者であり被害者、だ」

甲田の笑みが、大きく広がる。

甲田「『撲殺ぴぴる』に変質したおかゆを、最初に待つのは絶対的な孤独だ。自分に近づいた者は全てぴぴると化す。突然そんな世界に放りこまれる。
   気が狂いそうなほどの孤独、人恋しさ……そんな所に何も知らない無垢な生徒が近寄ってくるわけだ。
   それは一時的な安らぎをもたらすだろう。
   ともすれば、その生徒の周囲の人間とも触れ合うことができるかもしれない。
   だが、“変質”したおかゆはもはや撲殺天使とも言うべき存在に変わっている。
   その中で最も親しくなった生徒を、『ぴぴる』は徐々に浸蝕し始める。
   意志など関係無い。抵抗も不能だ。
   速やかにその生徒は現界から切り離され……そう長くない時の後に、出会ったばかりの友人は『ぴぴる』へと堕ちる」
古橋「時雨沢や上遠野……堕ちた生徒はどうなる」
甲田「さてね。同じように変質し、ぴぴるの物語の住人となるのかもしれない。
   撲殺の狂気に巻きこまれ、魂が四散し消滅するのかもしれない。ぴぴるを楽しむ、
   永遠の撲殺天使になるのかもしれない……運が良ければ電波で二人、永遠に停滞した物語の中で交信する事も出来るようになろう。
   だがそんな希望すらも、 ほぼ皆無だ。
   一度『ぴぴる』に取りこまれれば、人間は確実に死者か化生に変わる。例外はなし。
   待つのは等しく、別離と悲嘆と絶望的な元の孤独。
   また一欠片の魂を削り、『撲殺ぴぴる』は罪と孤独の無限回廊へと戻される事になる。
   消滅か、発狂か、何らかの終わりが来るまでね」

聞くに耐えない、といった表情で、うえおがうめく。
古橋はぎし、と拳を握り締めた。

古橋「だったらどうした?同情して、感染した生徒たちをくれてやって穏便に逃がしてやれとでも?」
甲田「まさか」

くつくつと、甲田は笑う。
甲田「君たちはこんな、訳の判らぬ戯言を聞いただけで目的を取り下げるのかい?それでは『私』が現れた意味が無い。
   『私』は何も求めない。『私』は何も期待しない。『私』は君達に、知識と、手段と、そして幾許かの葛藤を与えるだけだ。
   君達は君達の思う所を為したまえ。君達の物語を紡ぎたまえ。それが唯一、『私』が君達に望む事。例え……」

甲田は古橋の目を覗きこみ――

「例えその為に、他の何者を殺す事になろうともね」

そう言って、笑った。

甲田「もっとも『彼』はすでに撲殺ぴぴる。人間が『彼』を殺す事は。もはや不可能に等しいがね。これだけは忠告しておくよ。
   撲殺ぴぴるに手を出せば、ただで済まないのは生徒の方だ」

甲田は笑っていた。
底無しの黒い瞳が、古橋の全てを見透かす様に笑っていた。
古橋の肌が一斉に粟立った。
これは……
この感覚は……
この禍禍しい、魂が吸い込まれるような抑えがたい感覚は………

甲田「それでは狂人の講義はここでお終いだ」

古橋がその感覚、“恐怖”を知覚した途端、それは甲田の言葉と共に霧散した。

甲田「以上の話を信じてはいけない。ただの冗談なのだからね。冗談も、禁断の知識も最終的には人間を不幸にするという点で
   良く似ている。稀に同じ物である場合もある。
   ……では長い話の礼ではないが、最後に君達に“手段”を贈って『私』は消えるとしよう………」

おかゆ電波対策班、『電波探知鈴』をゲット。
471-473
乙!
甲田ネタナイスですっ!(w
生徒A「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
生徒B「生徒A! おまえ感染しちまったのかよぅ!」
ろくごまるに「ふむ、ちょっと見せてくれ。うまくいけばどうにかできるかもしれん。」
生徒B「ろくご? 生きていたのか! いやそれよりこれを治せるのか?」
ろくご「うむ。これは電波なんだろう? ならば、相殺できるだろう。」
生徒B「相殺って…。どうやっt」

「な ま た さ う」

「え?」「ぴ?」

生徒A「ぴ…ぴ…ぴぴるぴるぴるなまたさう〜♪」
ろくご「おや?」
生徒B「よ、よけい悪くなってるじゃねえかよ! で、なまたさうって何?」


ろくごまるに 混乱拡大
?「甲田に気圧されているようでは、とてもおかゆの電波には対抗できない。何のために君を対策班に抜擢したと思ってる?」
古橋「ミ、ミネ先生!」
ミネ「まだまだ白いなフルハシ君。私の期待を裏切らないでくれ――これを」
古橋「この葉っぱは?」
ミネ「それはインドからから取り寄せた……まあ、細かいことはいいから、火をつけて吸え」
古橋「そ、そんな無理矢理、ゲホッゴホッ――ク、ハ」

生徒A「ぴぴるぴるぴるなまたさう〜♪ ぴぴる――ぴッ!?」
古橋「うるせェんだよクソ電波が! おっと悪ぃ、殺しちまったなゲラゲラゲラ!」

黒フルハシ覚醒。
ミネ「(ニヤリ)」
先生! 葉っぱでバーサークすることはないと思います!むしろマターリ。

ミネさん……「にょ」はどうしたんだ……
そんな事を言っていられる場合でない、と。
ミネ「ふむ、現状では戦力がやや不足しているか……。耐性を獲得している人員を投入するべきかもしれん。諸刃だがな」
深見「よし! 今こそ僕の出番だ! この腹筋が六つに割れた超絶美少女格闘家の秘奥義……」
ミネ「排除にょ」
深見「なぜええぇぇっ!?」
>>477
フルハシたんはハッパに含まれるインド分でトリップしているのだよ(w
川上「やれやれ……耐性があるとはいえ、感染源その物を読まされる羽目になるとはな……」

覚悟を決めた。
かすかに震える手で、表紙の端をつまんだ。
『撲殺天使の呪いの本』
『電波の新人に、書かれた本』
それを持つ指に、力を込めた。

表紙が捲れ、その下の序文が、顔を出した。
その瞬間―――――――

突如閲覧室の全ての照明が落ちた。
そして、ぬう、と背後から白い手が伸びてきて、川上の手首をつかんだ。

川上「―――――――!」

悲鳴にもならなかった。その水死人のような冷たい感触に、そこから一瞬にして全身に寒気が広がった。
思わず反射的に、後ろを振り向こうとする。
だが、その刹那、警告が脳裏をよぎる。

『撲殺天使ドクロちゃんを読んでいる途中、後ろを振り向いてはいけない』

ギョッとして、動きを止めた。
背後から腕を掴まれたまま、体が硬直した。目を見開き、合わない歯の根を鳴らしながら、その白い手を見つめた。
振り向けば死ぬ。
振り向けば死ぬ。
必死で言い聞かせて不確定な恐怖に抵抗する。
手首を掴んだ白い手は、氷の様に冷たく微動だにしない。

……………その時、ふと背後の闇が笑った。
??「――――――――警句を守る意志はあるようだね……」

耳元で、笑みを含んだような暗鬱な声が囁いた。
その声を聞いた途端、背後の闇の気配が一匹の猫の形へと集約した。
川上に覆い被さるように立つ、黒衣の猫。
夜色の外套が、小さな丸眼鏡が、漆黒の毛皮が、形を取る。
その細部、一挙手一投足まで脳裏に描かせるほど、濃密な存在感。
その間違えようのない、漆黒の気配。

「………甲田学人……」

川上は呟いた。
それに応えるように、甲田はくつくつと暗鬱に笑みを洩らした。
甲田「……止めておきたまえ」
川上「……!」

瞬間、川上の背筋に怖気が走った。
その甘い、纏わりつくような声が、どろりと粘性を帯びて耳の中を流れたのだ。その異様な感覚に、生理的な悪寒が駆け巡る。

甲田「警告しよう……この書物は、決して君の為にならないものだ」
川上「……何のつもりだ?コレは『おかゆ』を知るための唯一の手がかりなんだ。邪魔をしないでもらいたい………」

何のつもりかは知らないが、文庫本を奪われるわけにはいかなかった。精一杯の敵意を、川上は言葉に込めた。

川上「どういうつもり、なんだ?」
甲田「どういうつもりもない。君の持つ『願望』のため、『私』が介入しようというのだよ」
川上「……俺の望み?」
甲田「その通り」
川上「俺には、邪魔をされている様にしか思えないがな……」
甲田「いや、そんな事は無いとも。君の望みは、そんな些細なものではないよ。
   君が絶対的に持つ願望は、『その世界観が何者にも侵されない事』だ」
川上「……………!」

その答えに、川上は絶句した。

甲田「“何者にも揺るがされない世界観を”。その願望は君の作品の殆どを規定している強いものだ。
   そして『私』の介入を呼びこむほど、君はその願望にとわられている。君は何よりもそれを望み、その製作意欲は祝福されるに足る強いものだ。
   そして、『私』は、それを護る者でもある。もう一度言おう。止めておきたまえ。
   その“文庫本”の形をしたモノはあきらかに君の世界観を害する物だ。“それ”はその為に作られた物だ。
   読めば必ずや、君は創作意欲を奪われる。
   『内容』など、“それ”にとっては二義的なものだ。その“文庫本”の本質は『世界観』を奪うものだ。
   君にとって、それは死よりも忌むべき結果ではないかね?
   君の作品が君の物でなくなる事は、何よりも君にとって恐ろしいことではないかね?」
川上「……………!」   
甲田「“それ”は君にとって、何より致命的な悪夢の顕現だ。近づくのは、得策とは言えないね。
   悪い事は言わない。止めておきたまえ。
   君が危険を冒さずとも、いずれは君達“おかゆ電波対策班”は結論に辿り着くだろう……」
川上「………世界観を奪うもの?
   おまえは“これ”が――――――『撲殺天使ドクロちゃん』が何なのか、知っているのか?」

目の前にある文庫本を見据え、川上は鋭く、甲田に問いを投げかけた。
くつくつと、甲田は笑う。
そうして、静かに答えを返す。

甲田「勿論だとも」
川上「!」
甲田「だが君に教えるわけにはいかないね……」
川上「……なぜだ?」
甲田「それを知るには、君では『願望』が足りないからだよ。
   そして――――――――極論すると、君の手に渡ってしまった“これ”は、存在しない方がいい」
川上「!」

その言葉と同時に、文庫本は分解してばらばらの紙になって周囲を舞った。

甲田「さて……残念ながら、今の事は君には忘れてもらわなければならない」
川上「な……どうしてだ……?」
甲田「資格の無い者が知りすぎる事を、残念ながら“彼”は好まないのだよ」
川上「“彼”だと?」
甲田「そう、全ては一人の作家の願望から『物語』は始っているのだ。
   “書く”事によって人を超えようとした、これは一つの妄執の物語……
   だからこそ、こういう『私』の介入という形で知ってもらうわけにはいかないのだ。
   “彼”について知る事は、確実に“彼”の『願望』を阻む事に繋がるのだからね……」
川上は歯噛みをするような思いに駆られる。
ここまで知りながら、全てを手放さなくてはならないのだ。

甲田「私は“叶える猫”にして“すべての地雷と電波の肯定者”。
   あらゆる願望は、生徒の願望自身の手によって阻まれなければならない。
   君達は、あくまで君達の手によって“彼”を探し出したまえ。
   “彼”の最後の『電波』はまだ残っていて、電波とは素質ある者によって広められるべきものなのだから――――」

甲田は謳うように、そう語った。
そして甲田の言葉の終りと同時に、川上の意識が黒い靄の中に呑み込まれていった。
……………………………………………
…………………………………………………………


ふと、川上は閲覧室で目を覚ました。
どうやら疲れ目を擦るうち、居眠りをしたらしかった。
川上は一人、眉を顰めた。
そして山の様に積まれた『おかゆ電波対策班』の書類に目を通す作業を、黙々と再開した。
甲田……すっかりキャラを定着させやがって。
488高畑京一郎:03/06/12 23:12
(´-`).。oO(そもそもおかゆがこの学校に入学したの、俺がレポートの代筆を頼んだせいなんだよな・・・)
完全ギャグなはずのおかゆネタが一転シリアス系に・・・
甲田が絡むとどんなネタでもシリアス路線になるのか・・・
おかゆ「……なんなんだおかゆ警報って……」

 チリ―――――――ン

おかゆ「……鈴の音?」

    ヒュン

おかゆ「うぉあ!」
乙一 「……避けた」
黒古橋「そこか!逃がすな乙一!」
うえお「気が進みませんが、仕方ありませんね」
おかゆ「ひ、ひぃ……ぼくが何をしたって言うんだよ!」
乙一 「……」
黒古橋「悪いなおかゆ。貴様を殺さねばこの電波災害は終らないんだ」
うえお「安心してください。遺骨は必ず遺族の元へ届けます」

へたり込んだおかゆに向かって、ナイフを構えた乙一が飛びかかる。
その瞬間――――――

ガラガラガラガラガラ、ビシャン!

乙一とおかゆの間に防火シャッターが下りる。

黒古橋「な、なんだ!?防火シャッター!?なんでこんなときに……」
乙一 「………チッ」
うえお「これは……」
黒古橋「ふん。おかゆの野郎、運が良かったな。
    しかしこの鈴がある限り、奴は俺達から逃れる事は出来ない。狩り殺すぞ」
乙一 「……ジュルリ」
うえお「……いや、古橋さん。防火シャッターは勝手に降りるようなものではありません。
    何者かがおかゆの援護をしているのかもしれません」
黒古橋「何者だ?……まさか、甲田(猫モード)か?」
うえお「いえ、彼は特定の誰かに手を貸すような存在ではありません。
    もしおかゆに手を貸す生徒といったら……せいぜい猟奇好きのあの人くらいでしょう。
    しかし、おそらくもっと別の誰か……恐らくそれは、このおかゆ電波騒動の真の黒幕とも言うべき存在が居るはずなんです」
黒古橋「……確かに、防火シャッターを意図的の落とすとなると、これは生徒に出来ることではないからな……」
うえお「ええ、まず不可能です。生徒には」
黒古橋「この学校にいる、生徒以外の何者か…………まさか!そんな馬鹿な!」
うえお「いえ、多分それで合っていますよ。黒幕は編集者の中にいるはずです」
黒古橋「そんな、じゃあミネ先生は……」
うえお「編集も一枚岩ではありません。先ほどの対応を見る限りでは、ミネ先生はシロです」
黒古橋「そうか……しかし、編集が相手では簡単には動けないぞ」
うえお「ええ、慎重な対応をすべきです」
黒古橋「ちっ、ややこしい事態になってきたぜ……ところでうえお、お前さすがにミステリーやってるだけのことはあるな」
うえお「ええ、まあ。でもミステリーじゃありません。みすてりぃです」
黒古橋「そ、そうか……まあ、まずは一度本部に戻って対策を練ろう って……乙一は何処行った?」
うえお「鈴持ってどっか行っちゃいましたよ。待ちきれなかったんじゃないですか?」
黒古橋「……まあいい。奴がおかゆを狩り殺せれば電波問題は解決だ。われわれは内部崩壊を防がねばならない」

この後、乙一は>>459へ。


甲田の言う“彼”とは、うえおの推理通り編集の中に潜んでいるのか!?

ズンドコ膨らむ問題を前に、ネタ師はどう話を展開するのか!?

怒涛の展開を迎える『もしもライトノベル作家が一つのクラスにいたら2 〜おかゆ電波騒動編〜 』

次の場面を書きこむのは君だ!
その頃の滝本。
「何か騒がしいな。まあいいか、家出るの……マンドクセ」
その頃の深見。
深見「よし! 今度こそ僕の出番だ! 今までのミステリー界には無かったこの斬新なトリックの数々で……」
ミネ「排除にょ」
深見「だからなぜええぇぇっ!?」
本部に戻った二人。
黒古橋「どっちにしても、甲田が絡むとロクなことにならん。
    奴があちこちにナシを付けて回る前に、使えそうな奴をこっちに引き入れねえとな」
うえお「とはいえ、上遠野さんや時雨沢さんも向こうに行っちゃいましたからね」
黒古橋「いちおう、川上に感染源を分析させてはいるが」
もちろん、甲田はそれに先回りしている。>>482へ。
黒古橋「そうだ、お前の同期に、最近黒化の激しい奴がいただろう。
    あいつなら甲田にも対抗できるかも知れん」
うえお「彼ですか……でも普段はおとなしい猫好きで……覚醒するには、相当痛めつけないとだめですよ」
黒古橋「構うな。そう悠長なことも言ってられんだろう。
    痛い目でも何でも、使えるようになるなら味わわせてやれよ。クックック」
うえお「……分かりました。でも、彼を守るための援護が必要でしょう」
黒古橋「同期がまだいるじゃないか。
    年の功で術も使える親父とか、力を付けてきた犬神使いとか、歩く武器庫とか」
うえお「そうですね。鈴木を守りながら適度に痛い目を見せて覚醒を促す……これで行きましょう」
そのとき、警報がけたたましく鳴り響く。
黒古橋「なんだ?」
生徒A「た、大変です! 有沢君が、おかゆの、おかゆの原稿と一体化かか……
    ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪ ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
黒古橋「ちぃっ……ぶっこわれよ!!」
生徒A「ぴぴびっ!」
すかさずぶち込まれる黒古橋の鉄拳に、生徒Aは粉々に吹き飛んだ。
黒古橋「へ、どうやらヤベえことが進行中らしいな。これも甲田の野郎の仕業か……?」
うえお「……同期に集合をかけます!」
出て行こうとするうえおを、黒古橋が呼び止めた。
黒古橋「おい、うえお」
うえお「はい」
黒古橋「情けをかけるな、とは言わねえ。しかし、この場合の情けってのは……」
うえお「分かってますよ……我々の手で」
>>470へ続く。
>486の途中
そして甲田の言葉の終りと同時に、川上の意識が黒い靄の中に呑み込まれていった。
……………………………………………

甲田「さて……次へ行くとしよう」
川上「待て…」

唐突に川上の右手が動き、黒猫の尾を掴む。

甲田「! 意識があるのか…。なんともすばらしい意志力だね。」
川上「うるせえ。俺の世界観が電波に勝つか負けるか、それを決めるのはお前じゃない。
   それよりも知っていることを吐いてもらうぞ。とりあえず、頭の固いところを殴り飛ばせば素直になるかね?」
甲田「無駄だよ。『私』に腕力など通用しない」
川上「そうかい。じゃあ、これならどうだ」

言葉と共に猫の両後ろ足を片手で掴み持ち上げ
甲田「だから無駄だと……って、ちょっと待ってあの、そこは尻っ」
川上「あぁ〜? 聞こえんなぁ?
   さて、大切な何かを失いたくなかったら、話してもらおうか。
   そうすればこのペンで額に『負け犬』と書くだけで許してやらんこともない。
   大丈夫、俺はやさしいかもよ?」

甲田「そ、それは……どちらも御免被りたい、ね」

瞬間、黒猫の身体が輪郭を失い、闇が膨らみ、部屋を埋め尽くす。

川上「ちっ、しまっt」


甲田「やれやれ……危うく未知の歓びに目覚めるところだったよ。
   『私』に恐怖を感じさせるとは、さすが電撃一の武闘派。
   油断大敵ということだね。次からは気をつけるとしよう。
   では、これからも頑張ってくれたまえ」

……………………………………………
…………………………………………………………

ふと、川上は閲覧室で目を覚ました。
久々にスレを覗いたら、超人(?)バトルものになってて笑った。
激しくワロタ。甲田がいい味出し過ぎ
もはや、おかゆより甲田のほうが手に負えない存在になってるような…
おかゆのほうがヤバイ点って、もはや自分の電波を自覚的にコントロールできてないとこだけ…



モットヤレ!
今の所電撃班内だけで比較的なんとかなってるのが素敵だw

……いや、ひょっとすると既に角川班も富士見班も……
いや、電撃班内部で話が進んでるから、下手に新キャラみたく手を出しにくいのよ…
深見とか水城とかがたまに顔だしてるのはおいといて(w
スニーカー絡みで富野御大引っ張り出して、おかゆに真の『電波力(でんぱぢから)』
を見せ付けてやるとか。
秋田禎信ならあの電波に対抗できそうだな。
富士見には、清水良英とぶらじま太郎が控えているからな。
うーむ、黒古橋のキャラがいまいちだな。秩序を壊すのが黒古橋だからなー。
古橋もおかゆサイドにつけちゃった方がよくない?
ゴスロリを着てくる上遠野君
黒古橋が割合普通の「頼れるベテラン」になってる。後、秋山はどこに消えた?
先生「中村君。キミはこの騒ぎにずいぶんと浮かれてると……」
中村「先生、当たり前じゃないですか、肉がグシャー、骨がグシャーで、
    体中の体液がドバーで、さらに復活までするんですよ!
    これを愛と呼ばずにどうするんですか、嗚呼、私が追い求めていた愛……
    愛することの苦しみを一片に受ける魔法……ああもうこうしちゃいられないんですよ!」
先生「あ、こら廊下を走るんじゃない!先生の話はまだ終わってい……」




円山「先生!先生!」
先生「どうしました円山君」
円山「な、中村さんを、中村恵里加さんを見ませんでしたかっ?」
先生「今しがた向こうに走って行きましたが……なにをやらかしたんですか彼女は?」
円山「はい、先ほどの警報が出てから彼女、やけにそわそわしてたんですけど、
   と、突然『愛よ、これこそが愛なのよ!』なんて叫びながら会室を駆け回って、
   火器と木刀とタイガースカラーのドリームキャストを持って」
先生「走り出して行った、と言うことですか?」
円山「はい。一色君は荒れた会室の中で茫然自失の状態でして、もうどうしていいやらで」
先生「…………とりあえず円山君は一色君を連れて安全な場所まで避難してください。
   中村君については先生からミネ先生の方に伝えておきますので」
円山「は、はい、わかりました。それでは失礼します、よろしくお願いします。」


 中 村 恵 里 加 ・ 参 戦 (?)
うえおが去った後の本部。
黒古橋「さて、予測不能なみすてりぃ野郎も行ったか……」
砕け散った生徒Aに向けて指をさす。
すると、生徒Aは、まるでビデオテープを逆回しにするように復元した。
生徒A「ぴぴるぴぴ、る、ぴ……」
黒古橋「さあ、立て、俺の下僕よ……聖戦だ!!」
生徒Aはぴぴるぴの連呼を止め、狂ったように唱え始めた。
生徒A「黒古橋は偉大なり!!
    黒古橋のほかに黒古橋なし!!
    ○○は黒古橋の下僕なり!!」
黒古橋「は! 上出来だ!! 命令は三つ。
    『感染しろ』、『感染しろ』、そして『感染しろ』、だ!!」
生徒A「黒古橋の意のままに!!」
黒古橋「ハ、ハ! さあて甲田、そろそろお返しをさせてもらうぜ……
    お前の賢しい罠を全部噛み千切ってやる。
    こいつでぴぴるぴどもの電波同期信号に死の呪文を混ぜて、
    なにもかも吹っ飛ばす……ぴぴるぴが多くなればなるほど、
    俺の戦果も上がる。俺以外を全部吹っ飛ばして……ハ、ハ、ハ!
    踊れ踊れバカどもが!!」
本部に黒古橋の哄笑が響き渡った。
生徒A「黒古橋は偉大なり!!
    黒古橋のほかに黒古橋なし!!
    ○○は黒古橋の下僕なり!!」
ナイスだ。
やっぱ黒古橋はこーでないと
511黒古橋のゲーム:03/06/14 01:43
数十分ののちには、黒古橋は10体以上の乗っ取り済みぴぴるぴを確保していた。

くくく、と黒古橋は笑った。こいつはなかなかよく出来たゲームだ。

ゲーム盤はライトノベル校全域。得点源は生徒の数──状況終了時に、ぴぴるぴ化していればおかゆのポイント、無事なら対策班のポイント。

黒古橋はぴぴるぴ化した生徒を乗っ取り、さらに死の呪文を電波に乗せてもろともに吹っ飛ばすことができる。

しかし戦果をあげればあげるほど犠牲者は多くなり、対策班のポイントは減少する。

勝利の鍵は、いかに効率よく「駒」を回収できるかにかかっている。。

黒古橋は左拳を天に突き上げた。その手に握られた、奪った量産型ドゥリンタルデが発光し、空間に雷撃を放った。


    A B R A C A D A B R A 
「<死 石 を 投 じ 死 に 至 ら し め よ> !!」
512黒古橋のゲーム:03/06/14 01:53
廊下のある一角。三人のぴぴるぴ化生徒がなにやら会話をしている。

生徒1「ぴぴるぴ? ぴぴるぴるぴるぴぴるぴぴ〜」

生徒2「ぴぴるぴるぴるぴるぴるる」

生徒3「ぴるぴるぴぴるぴ、ぴるるぴるぴる」

とそこに、四人目のぴぴるぴ化生徒が駆け込んできた。

生徒4「ぴぴるぴ! ぴぴるぴるぴるぴるぴるるぴ!!」

三人が生徒4の周りを取り囲んだ瞬間。

生徒4「ぴぴるぴ……ゲラゲラゲラ!!」

 生徒4は全身を激しく痙攣させながら笑いだし、一瞬後、その肉体を爆裂させた。その時に発生した、死の呪文の混ざった電波が周囲のぴぴるぴ化生徒を次々と襲った。

 ぴぴるぴ化生徒たちは散り散りになり、うち一人が助けを求めて教室に駆け込む。ドアを開け、仲間に助け起こされた生徒はその数秒後に爆裂。さらにその数秒後に……。

 その様子をやや離れたところで見ていた黒古橋は、笑った。

「ク、ク……潜伏期間のさじ加減がミソだ。すぐに死んじまったら連鎖しねえからな」
513511と512:03/06/14 01:57
間違えた。

×死石を投じ

○雷石を投じ
もはや、自作品を武器に戦う戦記モノと化しているな。
そのうちバトロワスレに分岐するんちゃうか?
あくまで犠牲は一般生徒だけという辺り、食い物にされ続けるラノベ読者
を表していると取れなくもない(w
そろそろ誰か切り札(エース)が出てきそうな雰囲気かな。
秋山君なら屋上でカップラーメンを食いながらUFOとダンスの真っ最中でしたよ。
2年ぶりにレポートを出しに帰ってきた伊達は、
この今の「ぴぴる現象」に驚きを隠せないでいる。
そして「今の流行は電波なのか」
と真面目な顔で考え始めた。
唐突に今手に持っているレポートを破り捨て。
「俺はまだ甘いもっと完成され尽くしたレポートを」
そうして伊達は去って行った。
残ったのは破り捨てられたレポートだけが・・・

2年後新しい原稿が郵送でとどいた。
 「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー」
爆裂しては再構成し、次なる獲物を求めて行進を続けるぴぴるぴ化生徒たち。
物陰からその様子を、コートを着た二人の生徒がうかがっている。

高畑「案の定、古橋君は黒化して暴走を始めたか。
   さては、生徒たちの霊波によって空間の位相をゆがめて、
   全生徒の『原稿堕ち』(フォールダウン)を引き起こすつもりだな?」
成田「そんな……!」
高畑「それとも、その後に生まれる……
   あるいは甲田君や黒幕が狙っているのも『それ』か……?」
成田「せっかく8期生たちが、栄沢化しつつある有沢君を押し返しつつあるってのに
   ……なんとかなりませんか?」
高畑「僕たちのように特異体質の者ばかりじゃないからね……
   といって電波に電波をぶつけるのは危険すぎる。古橋君にいいように利用されるだけだ」
   志村君に一発逆転の奇跡を期待する手もあるが、これはデッドエンドと表裏一体とくる」
成田「7期の連中はまだ手が空いていますよ。彼らを動員しては?
   頭脳派も揃ってますし、なんとかなるんじゃ」
高畑「ふむ、そうだな、それでいこう。少々別な意味で危険な気もするが……」
成田「ゲームってのはそんなもんでしょう
   (黒化に電波、まさか『悪魔』絡みじゃあるまいな……?)」

成田は背筋を震わせつつ、去り行く高畑のコートを追った。
ぴぴるの物語が蔓延する学園。
この未曾有の危機に、偶然としか言いようがないタイミングである人物が訪れていた。

??「…ふむ。ここは僕の出番かな?」
片手に携えた本を開く。
「…『ぴぴる電波』か。まったくもって根拠がないトンデモ理論だね」
ある章の論文を黙読し、呟く。

それから間もなくその人物は校舎へと歩みを進めていった…。


後日、目撃者の証言によれば、
その本の表紙には『ト学会』の三文字が燦然と輝いていたという…。

…旧SNE班特殊理論の大御所・山本弘…参戦!
果たして彼はこの現状を『論破』できるのかっ!待て次号!
・・・ッ!
友野「山本さんが……現地に到着した模様です」
水野「うん? 随分と早かったな」
清松「それだけ事態の進行が早いということだ。さて、僕らはどう動くべきか?」
秋田「せ、せんぱいたち、目がマジです……」
そのころ地学室では、一人の男が片手に関数電卓を携えながら黒板にチョーク
を走らせていた。

野尻「(ぴぴる電波がトンデモなのは確実だが……しかしアレがこうしてああなる
    のって、本当にそんなに自明のことなのか……?
    えーっと、それがああなってるから自由端と考えて……振動数が……んで、
    熱が……ところで節に衝立を置いたとすると……うーむ……)
    あ、ギャラクシーエンジェルが始まる時間だ」


野尻抱介、不参戦。
ゴスロリを着てきたはいいが、みんなぴぴる電波に冒されていて悲しいやらホッとしたやらな上遠野君。
山本は対策班の部屋へ向かいながら何かしらを呟いていた。

「今、この学園は『ぴるる電波』が結晶化してしまっている」
「でも、それだけじゃ感染は拡大しない」
「トンデモ理論はトンデモないが故に何でもアリと思われがちだが、
 非現実的であるが故に現実では長時間存在できない。
 いつか論破されてしまう」
「だから、こんなにも感染が拡大する筈がない。
 例え、どんなにもっともらしくとも信じる人間は極少数だからだ。
 特に。
 今回の件のように信じても何の得もない『迷信』は」
「ならば、多数の人間が信じてしまう。つまり「受け入れる」理由が他にあると考えるべきだ」
「今のところそれは判らない」
「だが『ぴるる電波』は明らかに操作を受けてる。それも複数の勢力に。故に無軌道に感染が拡大し、各勢力が望む結果すら出ぬまま、徒に無意味な感染者を増やしている」
「つまり、個々の『ぴるる電波』は完全にカスタマイズされ、個人ごとに違う種類のワクチンが必要になってくる状態だ」
「これじゃあ、何日経とうが殲滅不可能。夢の島の蝿よりたちが悪い」
「ならば、『ぴるる電波』を一本化するしかない。一つの絶対的な「トンデモ理論」の中に納め、結晶化し一気に砕く。これが理想的かな?」
「でも、僕一人じゃ無理だね。協力者を探さないと」

果たして彼の作戦は「対策班」に伝えられるのか!?
そして、変えの動きに他のメンバーはどう動くのか!?
待て、次号!
田中「せ、折角レポートが出来たってのに、一体この状況は何!?」
火浦「久しぶりに着たが、えれー騒ぎだな
   帰って飲むか」
 「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー」
 「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー」
 「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー」

 生徒たちは次々に奇声を上げ始めた。
 餌をくわえた親鳥を迎える巣穴ような騒ぎの中、その2人は教室に入って来た。背が
高めで引き締まった肢体に剣道の胴着をまとった少女と、ずんぐりして不機嫌そうな男
子生徒という対照的な取り合わせだった。
 少女はためらいの無い足取りで生徒たちに近づくやいなや、脇に抱えていた日本刀を
抜き放った。斬撃の湿めった音が連続し、鞘の落ちる乾いた響きが重なった。
 足元に転がってきた生徒の頭部に目を落とした男子生徒、佐藤大輔の表情には、憐憫
とも侮蔑ともとれる何かが浮かんでいる。

 「ぴぴるぴるぴ……」

 自分の身に何が起こったか自覚できない頭部は、まだ電波とおぼしき奇声を上げてい
たが、やがてそれも止んだ。2人が入ってくるまでの喧騒に代わって血の匂いが教室を
満たしていく。
 クラスメートをして偉大なる将軍様の息子と呼ばしめた凶相がわずかに歪んだ。笑っ
ているつもりなのだ。

 なんともしわあせなことだ。いや、うらやましいというべきか。死に行くまで自己恋
着な狂気に身を委ねていられるとは。既に己をわきまえて然るべき年齢でありながら、
実在しない幼女の奇矯な言動に「萌え」などと称していれあげ、あげくは狂を発するな
ど、犯罪に等しい痴態だ。とても真似ができない。
 いや、狂っているといえば僕も偉そうなことは言えないが。

 色白の顔に返り血と、汗に濡れた髪を張りつかせた少女と目があう。佐藤はもてあそんでいた思考を、次にやることへ集中させた。

 さぁ、これからどうすべきか。決まっている。この学園の校舎を死と破壊で満たすのだ。
冴えない見栄えの戦争おたくと陰口を叩かれ続けた、この佐藤大輔が。

 抜き身の刀を手に上気している少女に背を向け、佐藤は言葉を押し出した。

「状況開始だ」
競馬研部室
渡瀬「おかゆ電波を受けたら、馬券が当たるようになるかな・・・?」
高橋「・・・・・・もしそうなったら、僕が先輩を殺しますよ?」
渡瀬「ジョークだよ高橋君。さて、電波たちに一矢報いようか。僕には無敵の「吸精術」がある」

渡瀬草一郎、参戦。

渡瀬「その威力、貴方達の身で思い知りなさい」
鷹見「そう……僕の作品世界で「三日熱」が流行ったときも、こんな感じだった……
   そして今、現実世界には「SARS」が、この学校には「ぴぴる」が流行しはじめた。
   やはり、因果律に支配された人間が行き着く先は、廃墟と焼け跡と白骨だけなのだろう……」
安井健太郎「……状況はどうだ?」
吉田直「芳しくないね。勿論対策班もそれなりには頑張ってる様だけど……
     あのぴぴるぴとやら、物凄い感染速度だよ。既に校内の1/4が、
     オカユハザードによる感染地域に指定されたなんて話も出てる」
安井「……ゾッとしないな。だが、このまま放っておけば……」
吉田「ああ…当然、被害は角川班にまで及んでくる」
安井「こちらも自衛手段が必要だな……しかし浅井は姿が見えないし、
    滝本は登校すらしてない。人員不足は否めないぞ?」
吉田「……一人、心当たりがあるんだ」
安井「……?」
吉田「こと、戦闘・殺しに関してなら『彼』はプロ中のプロだ。
    可能性は低いかも知れないけど……味方に迎える事が出来れば、これほど心強いものはない」
安井「……!まさか……!『彼』というのは……」
吉田「そう、一時、角川に編入してきた彼だよ」


吉田「――虚淵玄。彼を、呼ぼう」
今月の文集(hp)よりネタ出し。

一日目の深夜
おかゆ「よし、成田良悟君の家はここだな……。人のレポートの呪文を
    勝手にネタに使うなんて酷いや。これから毎晩この『ナニかいい
    匂いのするやわらかいもの』を郵便受けに投函してやる!」
成田「とうとう本性を現したな」
高畑「まさかこうもあっさり引っかかるとはな……」
おかゆ「うわぁ!? 成田君に高畑先輩!? どどどどうしたのそんな
    トレンチコートマフィアみたいな格好で!! ちちち違う違うよ!
    僕はただほら君との親睦を深めるためにぶへぇっ」

成田「さて、麻袋に詰めたのでこのままマカオに売り払うとしましょう」
高畑「しかし、売り払った所で黒幕や甲田が帰国させるかもしれんぞ」
成田「大丈夫、彼にはマカオで手術を受けさせ、『おかゆま サキ』と
   いう萌えキャラになってもらいます。甲田先輩はその手のキャラは
   苦手な筈ですからね。それにマカオの人たちは日本語が通じないので
   向うで感染が広がる事はないでしょう」
高畑「僕も苦手なキャラなんだが……。まあ、その間に校内に残った
   感染者を何とかするとしよう。しかしこのおかゆの本性はわかったが、
   別に電波だというわけでもなかったな……やはり黒幕の狙いは別に…」
成田「ところで、この『いい匂いのするやわらかいもの』…どうしましょう?」
高畑「山本君にでも渡しておこう。何か新しい理論を導きだしてくれるかもしれない」

おかゆまさき……マカオで性転換?
神坂「えー、みんなも知っての通り、電撃班で何やら騒動が起こってるらしい。
   そこで、我が富士見班でも対策部隊を結成しようと思う――秋田君」
秋田禎信「それでなんで僕ですか。確かに、電波などとはなはだ不本意な形容をされることが
     なきにしもあらず感があろうことは否めないような否めるような」
星野「……だからでは?」
神坂「違う。それなら清水(良)君やぶらじま君がいる。君たちに期待するのは――火力だ」

賀東「まかせろ」
榊一郎「好きなだけぶっ放していいんですね?」
秋田「……なるほど。僕もテロリストのアジトに住む男といわれた身。
   ご要望の品々はここに(ガチャリ)」

富士見班、防衛ライン準備中。
量産型とも違う、腕と一体化したエスカリボルグを振るい、有沢が吼える。
有沢「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
うえお、鈴木、高橋を結界で守る田村が、冷や汗を一滴頬に浮かべる。
田村「むう、そろそろ危険だぞ。見ろ、有沢君を」
うえお「瘴気が凝縮してマントに……いかん、栄沢化か!高橋!」
高橋「くそったれ!!」
高橋のロケットランチャーが、一撃で有沢を吹き飛ばした。
しかし次の瞬間、瘴気は黒いマントと頭巾になり、その中で有沢の体(服ナシ)が再構成を始める。
有沢「……生まれたての感動よ、今再び!ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
田村「出たか、栄沢汚水……!!うえお君、鈴木君に変化は?」
うえお「まだです!」
鈴木は、彼らの影に隠れて震えるだけだった。
うえお「こうなったら……高橋、渡瀬先輩の所へ救援を求めてくれ!」
高橋「競馬研のよしみってか。しかし、支えられるのか?」
うえお「いざというとき……僕はグレイテストオリオンを使う」
田村「駄目だ! 高橋君、急いでくれ!私がなんとかもたせる!
   私の術は防御型だが、渡瀬君の吸精術なら栄沢汚水のエネルギー源を断てるはず!」
そのとき、結界の外で栄沢が頭巾を脱ぎ、霊力を集中させる。
栄沢「ぴぴるぴるぴるだいじゃえんにしゅくち!!」
うえお「!!」
一瞬で結界の中に炎が溢れた。
田村は咄嗟に結界を解き、全員が高橋のパワードスーツにつかまって上空に逃れた。
鈴木「ひええええ!」
高橋「くそ、パワーアップしてやがる」
うえお「高橋、すぐ僕らを下ろして渡瀬先輩の所へ!!」>530
そんな彼らの影に隠れる鈴木の心の奥底で、
(……お・し・ご・と……吸血鬼の、お・し・ご・と……)
極限の恐怖を引き金に、一つの暗い力が目覚めようとしていた。
何だこのスレ?
オモロスギw
537ぴっぴぴぴるぴ:03/06/17 00:55
>536
 この惨状をオモロスギと思えるヤシは既に侵されているッ
っぴぴぴるぴるぴるぴー
 佐藤大輔たちが校舎に入ってから1時間近くが経過していた。人影もまばらで、誰か
に出くわすこともほとんどない。出会い頭に飛び出して来る感染者も、ほどなく少女の
刀にまとわりつく血糊と化した。たまに、異形の技で感染者を狩る生徒の姿を遠見でき
る程度である。
 ぽかぽかとした穏やかな陽気で、飛び散っている血痕や放置されたままの生徒の死体
が無ければ、休日の課外活動時間かと思われるのどかさだった。
 日がさしこみ、陰と陽のコントラストで装飾された廊下を、どこか雌鹿を連想させる
しなやかさで歩を進める長身の少女と、無理やり家族サービスに付き合わせれるくたび
れた中年男性ような足取りの佐藤は、無言で進んでいる。
 血刀を片手にした剣道着の少女、真波由梨が口を開いた。
 「生徒や職員はどこにいるんでしょうか」
 人を斬る高揚感が静まったらしく、いつもの彼女らしい抑制された物言いだった。
 「おおかた、どこかの部屋にでも篭城して外の様子をうかがっているんだろう」
 佐藤は相変わらず不機嫌そうな様子である。
 「電撃を始め、角川、富士見にも対策班が編成されつつあると聞きますが」
 「ふんっ、対策班ね」鼻を鳴らしながら佐藤が答えた。
 オマハビーチで立ち往生している古参軍曹が、まぎれこんで来たボーイスカウトたち
に抱く程度の好意は含まれていそうだった。
 「その素晴らしき有志たちはどこにいる? ひきこもって相談をめぐらすだけで感染
した生徒が消えてくれるとでも」佐藤はむしろ、うれしそうな表情ですらある。
 「感染者を潰し、電波の拡大に抵抗しているのは、普段、おたくや人外と蔑まれた連
中のみ。まったく、ありがたい現実だな」
 この人は好かれないわけだ。由梨は思う。確かに言っていることは真実である。真実
でありすぎることに問題があるのだけど。
 「その人外というのは、私も含まれているわけですね」
 佐藤の目を覗き込むようにして由梨は言った。高くまとめた髪がわずかに揺れる。
 「いや、それは……真波君は、その」
 今までの傲然とした物言いが一転、しどろもどろになる佐藤。こうなると本来の小心
さが顔を出してしまい、威厳もなにもあったものではなってしまう。
 まぁ、可愛いところもあるんだけどね。由梨は笑いをかみ殺すのに、かなりの労力を
さかなければならなかった。
 いずれ、準備の整った対策班から投入されるだろうし。この人のことだから感染者と
対策班、一般生徒の区別なんか無いんでしょうね。忙しくなりそうだわ。(事実はもう
少し進展していた。後で確認されたものだけで少なくとも2つの班が、この時点で交戦
状態にあった)

 2人の足が止まった。廊下の突き当たった視聴覚教室のあたりに生徒の人だかりがで
きている。
540538と539:03/06/17 05:00
エラッタ

538
×付き合わせれる
〇付き合わされる

539
×なにもあったものではなってしまう。
〇なにもあったものではない。

鬱だ。吊ってきます。

※このレスには『イリヤの空、UFOの夏』の
 単行本未収録分のかなり深刻なネタバレが含まれます。
 電撃hp未読の方は取り扱いにご注意いただけるようお願いします。

*******************

「EGF出せなくて悪かったな!!」

 意気地が尽き果てた。
 秋山は背後を振り返り、闇の中にあってなお青白い顔めがけて反吐をぶちまけた。

「どうせぼくはSFかぶれで遅筆でありきたりなハッピーエンドもかけないひねくれ者だよ!!
 文句があるならもっとコンスタントに書ける奴の後くっいて歩けばいいだろ!!
 複線をいちいち説明しなけりゃろくに読解もできないくせに、
 2ちゃんねるで知った風な口きかれたら迷惑なんだよ!!
 うんざりだ!!
 もうついてくるな二度とそのツラ見せるな!!」

 ついに言ってやった、と秋山は思う。
 震えがくるほど気持ちよかった。(中略)書きあげた原稿にダメ出しされる程度には悲しい。

 そして、瑞っ子は破壊された。

 ひとたまりもなかった。

「……ぴ」
「え?」
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
「うわぁぁああぁああぁ」
だから秋山だけで秋山瑞人だと限定するなと何度言えばわかるのか、瑞厨め!
と無粋なつっこみ。
スマソ、(瑞)とかにするべきだった。ここんとこ謝ってばかりだ。2ちゃんでもリアルでも。
>543
がんがれ
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜」
徘徊する感染生徒×3。
「ぴぴるぴ・・・・・・ぴ?」
しゅうううううという音。
「ぴぴ?!ぴぴるぴぴるぴ?ぴ・・・p」
ものもいわず、崩れ落ちる三人。
物陰から姿を現した男―渡瀬は、物言わぬ物体と化した生徒を見て呟いた。
「この哀れな方たちが、成仏できますように」
高橋「先輩・・・優しいですね」
渡瀬「この人達には罪はない。罪があるとしたら・・・」
高橋「行きましょう。こうしている間にも、新たな犠牲者が」
渡瀬「ええ、僕たちには、それを救える力がある」
高橋「はい」
その頃のおかゆ。

               ∧_∧  フゥ…
                ( -ω-) -3
                ( つ旦O
                と_)_)

547真黒古橋 覚醒:03/06/18 23:05
「ふん……つまらんな」
 
 黒古橋は手に持っていた肉塊と化した感染者を放り投げた。
 周囲数メートルが内側から爆裂した感染者で生め尽くされ、足の踏み場もない。
 見るも無残な屍体達は、悲哀とも憤怒ともつかぬ唸り声を上げて再生を試みるが、黒古橋の死の呪文に侵され徐々に力を失っていく。
 それでも生きる事への執着を捨てきれないのか、虚しい再生行為を繰りかえす。
 剥き出しの内臓が別種の生き物の様に蠢く。
 臭気と怨念が空間に満ちる。

 まさに――地獄。
 
「死にたがりの蛆虫どもを殺した所で面白くも何ともねぇ。こういうのは……嫌がって泣き叫ぶのがいいんだよなぁ」

 腹の奥からこみ上げる強い衝動を感じる。
 血が欲しい。肉が欲しい。悲鳴が聞きたい。奪いたい。
 黒と化し、殺戮を楽しむ古橋の中で、遠い昔に封印されたはずの何かが疼ていた。
 
「――新しい玩具を、探すか」
 
 もはや、おかゆも電波も対策班も、黒古橋の中では何の意味も持たなかった。
 黒古橋が求めるもの。
 それは彼自身にもわからない。
 
 在り得ざる者黒古橋。ただ一人の<コードΩ>。ライトノベル校史上最大の≪変動因子≫。
 最高の言霊使いにして最悪の言語破壊者。ライトノベル編集部はその記録を抹消し、生徒たちは彼を<悪霊>と呼んだ。
 だが――だが、彼がいかなるジャンルいかなるレーベルいかなる世界観に帰属するか、それは問題ではない。
 黒古橋・秀之。
 其は比類なき魔術士――ただひたすらに唯一無二。
さて、バランスを取る為に黒古橋をフリーにしてみたんだが、
他には誰が寝返りそうかな?
上遠野、時雨沢、阿智、三雲なんかも、隊長機クラスとしてw参加させてみてはどうか。
個人的には富士見作家たちの、参戦表明だけでない活躍(寝返り含む)もキボンヌ。
耐性持ってるやつの扱いはどうなん?
>>550
川上なんかは、甲田に対抗してたな
552549:03/06/18 23:59
>隊長機クラス
ぴぴるぴ側の、ってことね。
どうも電波とイロモノ(電撃における)が耐性あるような感じだな。
有沢は逆に融合したけどな。

そういえば志村がまだでてないな。
ベタエンジンと電波がくっついたら収集つかなくなるからか。
555>>533に勝手な続き:03/06/19 01:12
???「ぴ〜ぴ〜ぴぴ〜、ぴぴるぴ〜る〜ぴ〜る〜ぴ〜ぴ〜♪ ぴぴるぴ〜、ぴる〜ぴぴ〜♪」
成田「うわっ!?」
高畑「このメロディ、極細ワイヤー、……上遠野、邪魔をするな!」
 家屋の屋根に黒いマント、筒状の帽子を被った上遠野。
おかゆ「う、うぅ…。じょ、冗談じゃないよ、なんで僕がこんな目に……」
成田「ふん、逃がすぴぴるぴ♪」
高畑「!! な、成田!?」
成田「あ、あれ? おかしぴぴるぴ♪ ぴぴ!? そ、そんな、僕は、僕はぴぴるぴ!?」
高畑「…成田、まさかお前”あれ”本気でやったのか!?」
成田「………ぴぴ♪」
高畑「お、お、お、お前という奴は!!!  っ、上遠野!? 貴様!」
 いつの間にか成田の横に移動し、耳元に何やら囁いている上遠野。激高して掴みかかろうとする高畑だが、流れるような上遠野の動きにかわされる。
成田「ぴ、ぴ、ぴ、ぴ、ぴ、

   ぴ ぴ る ぴ る ぴ る ぴ ぴ る ぴ 〜 ♪ 」

上遠野「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪ ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
成田「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
高畑「な、なんて事だ……。 いや、これは夢だ。コンナコトが現実であるはずがない。きっと意識を失えばまたいつもの朝が………。あは、あは、あは、あは、あは

   ぴ ぴ る ぴ る ぴ る ぴ る る ぴ 〜 ♪ 」

上遠野「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
成田「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
高畑「ぴぴるぴるぴるぴるるぴ〜♪ 「ぴぴるぴるぴるぴるるぴ〜♪」
 >>539 からの続き

 生徒たちは、ゆうに普通の教室2つ分のスペースがある視聴覚教室の両はしに分かれ
てにらみ合っているように見えた。
 なにやってやがるんだ、いったい。いぶかる佐藤たちをよそに、教室左側、教壇付近
でたむろっている集団がさえずり始める。
 「ぴぴる」
 「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜」
 感染者だ。とすると反対側の連中は、
 「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
 「両方ともか」佐藤はうめくようにいった。由梨が刀を構えなおす。
 なぜ感染者同士がにらみ合っているか、黒古橋の件を知らない佐藤たちに察するよし
もなかったが、両方合わせて20人近くの人数を相手取る人間からすれば瑣末な事柄と
いえた。
 由梨の剣が神速を誇ったとしても、さすがに数が違いすぎる。ある種の偏見を佐藤に
抱いている人達には意外かもしれないが、彼は「なせばなる」「百発百中の砲一門は百
発一中の砲百門にまさる」などという軍国訓話には一厘に価値も認めていない。まして
直接わたり合うのが、自分でないのならなおさらである。
 抜き打ちの姿勢で命令を待つ由梨に目を移しながら、佐藤はつぶやく。
「このまま突っ込むというのも芸がない。どうしたものかな、真波君」
 ゆっくりと構えを解いた由梨は、どこか不満気な様子だった。
>>555
ファイズおめ。
上遠野はゴスロリ着てなきゃヤダ!とワガママを言ってみる。
 佐藤は肩にかけていたナップサックに手をまわした。こいつを使うには条件が悪い。
こんなとこで切り札を出してしまうのは論外。いっそここは迂回すべきか。
「できれば」由梨は言った。いまのうちに刀の手入れをしたいと。なるほど、彼女の刀
は苺ジャムをすくってきたバターナイフのようだった。急激に切れ味が落ちたせいで、
最後の相手に手間どったことが思い出される。そんな由梨自身の白い肌も返り血で汚れ
ていたことに今さらながら気が付いた。
 2人は手前にある便所の陰に移動して身を隠す。視聴覚教室の感染者たちを監視しな
がら小休止をするつもりだった。由梨の姿が女子便所に消え、水の流れる音がこぼれて
くるのを聞きながら、佐藤は思考をめぐらせた。
 なるほど日本刀というのは、ようするに首斬り包丁であって、近接戦闘武器とはいい
難い。たかだか数人を切っただけで使い物にならなくなる切れ味よりは、なまくらでも
分厚くて重い、たとえば山刀や青竜刀あたりの破壊力の方が実用的というわけだ。
 ふむ、こうなると日本刀を振りかざした武士が白兵戦闘に強いという記述はやはり適
当ではないな。また、安土石山時代に関するレポートを差し替えねば。
 未提出のまま山済みになっているレポートを思い出し憂鬱になった。また提出が遅れ
ちまう。遅筆とか三巻男とか言われるんだろうな。畜生(シッパル)。

 後ろ向きな方向に陥りつつあった佐藤の思考を中断させたのは、廊下の角から跳び出
して来た生徒たちだった。
 ここでの佐藤大輔は、特に感染者、対策班どちらにサイドにつかずに自分の戦争を満
喫するというのが行動原理です。向かってくるものは何者であれ敵ですし、目的のため
、他人を利用することに一切ためらいを感じない人間です。
 使用するのは、学生でも手に入りそうなバタフライナイフ、日本刀、BB弾電動銃、
スタンガンあたり。火器類も煙幕弾、特殊閃光弾程度にとどめます。切り札として反則
技も用意しているのですが、基本は地味で日の当たらない闘いでいくつもりです。

 うーん、電波に対する耐性ですか。正直考えてなかった。佐藤大輔って、あんまり素
直な萌要素とか狂気に反応しないような気がして。感染して幸せそうにさえずる佐藤大
輔を、佐藤大輔らしく書ける筆力ないんですね。ごめんなさい。

 おおまかなプロットと最期(みんなを敵に回して多勢に無勢で討ち死)は決めていま
すが、流れ次第で適当に変更していこうかと。(どこかのサイドにつく、第三勢力の要
請により気がすまない戦いを余儀なくされたので、自分の戦争を楽しむことに、など)

 長い上に硬くて読みにくい文章ですが、不備悪文など容赦なくご指摘くだされば幸い
です。指摘が一定ポイントに達すると吊られてきます。
(しかし、みんなうまいよなぁ。乙一と野村美月、甲田学人と古橋、川上の掛け合いは
無茶苦茶ツボにはまったんですが)
>532の続き
「断る。関る理由が無い」
 虚淵は二人に背を向け、手元のモーラ人形の彩色を続けながら答えた。
 模型部の暗い部室である。そこここにモデルガンが転がっていた。
 にべも無い返事に鼻白む二人。

 一瞬場が白けかかるが、なんとか気を取り直し、説得続行。
「言っておくがな、虚淵サン、放っておけばここもいずれ巻き込まれるんだぞ?」
 虚淵、やはり聞いているのかいないのか、彩色した人形の瞳の色を、明りに照らして確かめたりしている。

 こりゃだめだ、という顔の安井を、吉田が引継いで続けた。
「虚淵さん。あなたが角川不審になるのはわかります。
 あなたの作品は、あまりいい形では発表されなかった」
 虚淵の肩がぴくりと動く。脈ありと見て、よせばいいのに続ける吉田。

「ファントムやヴェドゴニアの改編、いや改悪は――――」
 虚淵は皆まで言わせなかった。
 洗練された動きで振り向くと、いつのまにかその右手にコルトパイソンが抜き放たれていた。
 向けられた銃口に吉田が腰を抜かすのと、銃声が響くのが同時。

「……ぴ、ぴぴる」
 二人の背後からドサリと倒れこむ感染者。眉間に風穴が空いていた。見事な腕である。
「こ、こんなところまで感染者が……」
「――――あんたら、つけられたな?」
 虚淵の言葉に、思わず顔を見合わせる二人。
 ふと耳を澄ますと、しんとした静寂の中に囁きのような声が聞こえてくる。

「………ぴ……ぴるぴ………………………ぴる………ぴ……」
 どーやらすっかり囲まれているようだ。
 角川班、ピンチ。
ゴシャ
後ろから襲った何者かの攻撃に、成田の頭が砕け散る。
上遠野「ぴぴ!?」
高畑「ぴぴる?」
振り向いた先に立つのは、SWのゴーレムを従えた一人の男。
その胸に光るのは「と学会」のエンブレム。
成田「あれ、俺は一体何を?」
上遠野「ぴ、ぴぴ!?」
山本「ふむ、やはり成田君の『不死』の効力は後天性の電波・ウィルスの類までは
   再生させなかったか。さて、高畑君はこれを嗅ぎ給え」
高畑「ぴぴ……これは……香水の匂い!? こ、ここは現実なのか!?」
山本「ふむ、『ときめきの仮想空間』というレポートを出した私になら、
   君をヴァーチャルの迷宮から解き放つことなど理論的にたやすい事だよ」
上遠野「ぴぴる!!」
山本「さて、上遠野君だが。君は一見電波につけこまれる隙など無さそうだが、
   その実『本文とイラストのギャップ』の部分から電波が進入したようだね」
上遠野「ピピル!?」
山本「おやおや、ぴぴるがカタカナになっているぞ? どうやら図星のようだね」
上遠野「ぴ、ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜!!」
成田「あ、おかゆを連れて逃げた!?」
高畑「追うか!?」
山本「無駄な事は止めておきたまえ。どちらにせよ彼の治療には緒方君の協力が不可欠だ。
   まあ、私のカテゴリに当て嵌めるとするならば、この騒ぎの傾向は『腰砕け』だな。
   学会で発表するまでも無いね。黒幕については話は別だが」

おかゆまさき、上遠野と逃亡。成田・高畑、復帰。
ぴ ぴ る ぴ る ぴ る ぴ ぴ る ぴ

 山本や高畑が去った路上に、奇妙な空気の震えが起こる。
 成田の自己再生より遅れて、ぴぴる電波が自ら呪文を詠唱し存在を取り戻したのだ。
そして、感染先を求めた電波は、身近にある『何かいい匂いのするやわらかいもの』に
取り付き、蠢き始めた。
 行き先はライトノベル校。自らの本体であるおかゆまさき。いや、その
おかゆすらも操る『おかゆの担当』へと向かって、静かなる行軍を開始した。
 純粋な、ぴぴる電波生命体として。



 ……ところで、おかゆの担当って誰だっけ? ミネさん?
山本は角川班を先に助けてやれよw
>562
あとがきによると三木さん。高橋の担当でもあるみたい。
A/Bやシャナタソのあとがきで、いつも高橋と戦ってる。
にしてもここ、多分今一番活気のあるネタスレだよな。神だらけ。
565564:03/06/19 08:02
もう一人、和田さんという人もいるらしい。連帯責任かw
>564
少し前の編集部のつぶやきで「有沢先生今度の企画よろしくお願いします」みたいな事を言ってたような
気がするから、多分どっちかが『うにまる』だと思われ。(おそらく企画=合作のことだろう)
>>496の続き

「ちっ、甲田学人……妙な術を使う」
 閲覧室で目を覚ました川上は、すぐさま対策班へ急いだ。
 人気のない廊下を早足で歩きながら思索にふける。

 今の「甲田学人」は非常に危険だ。
 それ自身は願望を持たない力の塊、“すべての地雷と電波の肯定者”。
 今、その得体の知れない力は『彼』とやらのために振るわれている。

「やはりその『彼』とやらを見つけるのが先か」

 おかゆまさきは古橋、渡瀬などの武闘派や暗殺者である乙一が追っているはず。
 ならば自分は裏方に徹し、黒幕の正体を暴き、敵方に荷担した甲田の尻を責め尽くすのみ。

「猫の躾はしっかりと……くくっ」
 
 川上の脳裏にある意味薔薇色の世界が広がる。
 妄想の世界に逝きっぱなしの川上が、対策班へ続く角を曲が――
 
 ズルッ ベジャッ
 
「うぉあ」
 
 何かに足をとられて見事に半回転、後頭部を強打する。
 
「うっぐぉぉぉぉぉぉ……」
 
 薔薇色の猫天国から、激痛によって現実に引きずり戻される川上。
 そんな彼の傍に、一つの黒い影が立つ。
「大丈夫かい?」
 
 影がスッと手を差し伸べる。

「あ、ああ……悪いな」

 その手をしっかりと取り、川上は涙の滲んだ目で周囲を確認する。

 ――――赤い。
 廊下一面にぶちまけられた鮮血。
 文字通り血の海。
 紅海には半ばから引き千切られた手や足、そして内臓とおぼしき黒ずんだ肉塊が点々と浮いている。
 それは何らかの規則性を帯びており、対策本部の前へと続く通路を彩っていた。
 そして――何の冗談か――対策本部の扉の前には飛び散った身体の持ち主の生首が並べてあった。
 どす黒い悪意に満ちたオブジェ。
 略奪者の傲慢の象徴。
 
「な……う、えお……」
 
 川上の、決して無力ではなかったはずの後輩の頭部。
 転んだときの衝撃で麻痺していた嗅覚がよみがえり、むせ返るような死臭が川上を襲う。
 その臭いが川上に正気を取り戻させた。
 握っていた手を即座に離し、得体の知れない影から距離をとる。
 
「くくくっ 驚いた?驚いたか!?」
「てめぇ……」 
 
 返り血に濡れ、どす黒く変色した制服を纏った影。
 蘇りし<悪霊>――黒古橋は狂ったように笑い始めた。
「ひゃあははははははは!待ってたぜぇ、川上よぉ!」
 
 黒古橋は狂笑とともに抑え付けていた殺意を撒き散らす。
 その圧倒的な殺意は物理的な風に変換され、血まみれの廊下を吹き荒れる。
 そんな現象を目の当たりにしても、川上はまったく動じずに、静かに問うた。
 
「……貴様がやったのか?」
「ああそうとも!殺してやった!ぶち殺してやったさ!感染者なんぞ相手にしていてもつまらねえからなぁ!
 やっぱいいぜ、抵抗する相手をぶち殺すのはよぉ……なんで今までこんな快感を忘れていたんだろうなぁ?」
「なるほど。封印が解けたか」
 
 封印、という言葉に顔を顰める黒古橋。
 
「あんなチャチなもんでこの俺を抑え付けやがって……編集はあとで皆殺しの予定だ。
 だがその前にあんたと遊ぼうと思ってなあ。こうして待っていてやったのさ」
 
 飾りつけはどうだ?と得意げに周囲を示す黒古橋。
 川上はその言葉を一切無視し、綺麗に並んだ生首へと歩み寄る。
 そして、後輩たちの無残な姿を目に焼き付けるように凝視した後、警報以降に装備していた神器で焼き捨てる。
 
「そいつらも結構歯ごたえがあったぜ。年季が浅いわりにはな」 
「もう一つ、聞こう」
 
 ゆっくりと振り向き、平坦な声で再度問う。
 
「おまえの中に、『古橋』は残っているか?」
「クッ…クフフフハハハハハハハァ!」
 
 その問いに、黒古橋は哄笑で答えた。
 可笑しくてしょうがない、とでもいうように腹を抱え、爆笑。
 が、数秒で唐突に笑い止み、真剣な顔で言う。
  
「いいだろう。教えてやるよ」
 
 スッと息を吸い込み―――そして凄まじい威力の言霊を込めて宣言する。
 
「オレはオレだ!ただひたすらにオ・レ・サ・マ・だ!!」
 
 死の呪文に匹敵する威力を持つその言霊を、川上は難なく受け流す。
 そして静かに宣言した。
 
「ならば――存分に行こう。私はすべてのものに等しく寛大だ。容赦はしないが」
 
 その宣言に、黒古橋は殺意と傲慢、そして期待に満ちた凄みのある笑顔で答えた。
 川上はゆっくりと右足を引き、左手に防御用概念の符、右手に炎神を宿した拳を構える。
 空間に力と緊張が満ちる。
 僅かなきっかけで爆発しそうなその状況で、川上は微笑み、
 
「さあ……理解し合おうではないか!」



          【川上と黒古橋、戦闘開始。勢いでうえおを殺してしまったが、まあグレイテストオリオンとかで復活できるだろ、と楽観】
名台詞使うとどうしても不自然だなあ……
戦闘シーンとか激しく面白そうなんだけど、俺の技術じゃ描写できないから飛ばしました。

いやー、しかし賑わってきたね。
ネタふった甲斐があったってもんだ。
>>勢いでうえおを殺してしまったが、まあグレイテストオリオンとかで復活できるだろ、と楽観

ひでぇや(w
成田「そう言えば…角川班に向かわなくていいのか?」
山本「大丈夫だ。あっちには遊撃隊長がいる」
高畑「誰です?」
山本「ヒーローは最初から活躍していけないってのは知ってるかな?」
成田・高畑「は?」
山本「特撮で言えば、Aパートで新たな敵に遅れを取った主人公は、敵を倒す為に特訓し――」
成田「Bパートで見事に勝利する?」
高畑「或いは、主人公の抜けた穴を埋めようとする仲間のピンチに駆けつける?」
山本「御名答」
成田「まぁ、エンターテーメントの基本か」
高畑「つまり、そいつは、そーゆー奴だと?」
山本「そう、最高のタイミングで登場する筈さ。何せ600万部の男なんだからね」

友野詳、出陣予定?
黒幕の正体をそろそろ決めた方がよくないかな。

未だ参加しておらず、しかも黒幕にふさわしい大物というと

・深沢美潮
・あかほりさとる
・栗本薫

といったところか。
外国の作家もありかな。J. K. ローリングとか。
あれ?黒幕っておゆの担当編集二人組じゃなかったのか
以前、少年漫画板であった「WJキャラでバトロワってどうよ?」スレと展開が似てるかな。
各作家が自作品に登場する特殊能力で戦いあうってのは。ちなみに上記スレの保管場所は↓
ttp://www.geocities.com/wjbr2ch/index.html
>>575

今は亡き(笑)うえおが>>491で黒幕は編集部の中にいるって予想してるけど、確定はしてないんじゃない?

すでに黒幕もクソもなくなってる気がするな…。
甲田にでも言わせれば
「“撲殺天使 〜pipirupi〜”という物語が主体を失って独り歩きしている」
といった感じだ。
物語やら何やら、形のないものが勝手に動き回るのは川上の管轄だよな……

って言うか、新刊パワーなのか川上強いよ
580482,567:03/06/19 19:33
甲田、古橋、川上は贔屓の作家なんでつい活躍させたくなるんだ……
581545 530:03/06/19 21:08
渡瀬はひいきの作家だもんで(以下省略

・・・やたらと吸精術使うとあたり一面死の世界になるしなぁ
つまり、このスレはおかゆまさき贔屓の奴らだらけという事でOK?
>582
それこそ我らが約定!
>580 贔屓結構だと思う。好きな作家活躍させてナンボでしょ、ネタスレなんだし。
かく言う俺は8期生贔屓。近年では出色な連中だと思う。とーせいタソも新刊出るしw
つーわけで投下。

栄沢「ははは、これは恐れ入った。本当に恐れ入ったよ。
   まさか黒化した鈴木君がここまで強力だとは……ていくおふ!」
飛び上がった栄沢の真下を、真っ黒な毛並みを持つ巨大な狼が突き抜けた。
それを操るように手をさし伸ばしているのは、隻腕の鈴木。
黒鈴木「栄沢さん、だっけ? あなたに生きていられると非常に困る。
    電波を結集する核がいなければ、ぴぴるぴ化生徒とやらは雑魚に過ぎないからね。
    その核であるあなただけは、逃がすわけには行かないんだ、悪いけど」
口調こそ丁寧だったが、その声の奥には、底知れない暗さと獰猛さがあった。
仲間に隠れて震えていたのと同一人物とは思えない力が、その全身に漲っている。
そんな彼を見下ろす栄沢は、中身をちらつかせる黒マントとフードの奥から呼びかける。
栄沢「その力は惜しい。我が仲間となれ!!」
黒鈴木「露出狂は、嫌いなんだよ」
侮辱された栄沢は、かっと目を見開いた。手を大きく広げながら、クルクルと円を描き上昇する。
栄沢「おまえは、俺の敵だーーーー!」
温度の感じられない声で黒鈴木は答える。
黒鈴木「そうかい。どっちにしても、追い詰めて殺す。それが嫌なら抗うといい」

その激闘の様子を、屋上から渡瀬と高橋が見下ろしている。
高橋「俺のいない間に、いったい何が……? 黒鈴木が目覚めたのはいいとして
   うえおは、田村さんはどこに?」
渡瀬「どうも、僕らの予想以上に、事態は急展開を見せているようだね」
高橋「ちっ……先輩、せめて栄沢を狙撃しますか?」
渡瀬「いや、この二人は危険過ぎる。むしろ、ここで消耗戦を繰り広げてもらおう。
   吸精術は取っておきたいから……とりあえず、三文結界で隔離するよ」
渡瀬は懐から古びた三枚の貨幣を取り出し、気配を一変させる。
高橋(どこもかしこも無茶苦茶だな……何が起こっている、何を起こそうとしている?)
>>574
彼らにこれだけの騒動を引き起こす力はもはやありません。


黒幕は…ミネミネぐらいしか思いつかんなぁ。
生徒諸君の力の底上げと人材の淘汰が目的。とか。
>585





バスッ





……
「ハッ! その程度で俺に歯向かうかよ川上ぃ!」
 血と死体のみが広がる空間に黒古橋の哄笑が響く。
 炎神によって灰化した壁、あるいは呪弾によって滅んだ天井。
 そこが廊下であるのか教室であるのか、誰にも判別がつかないほどに破壊され尽くしていた。
 ただ2人。ゲラゲラと笑う黒古橋と、左腕をだらしなく下げ炎神を失った川上。
 彼らだけが今ここにある全てだった。
「炎神? その程度の炎で歴史からも燃やし尽くされたソリッドファイターの怨念を焼き払えると思ったのか?」
 川上は答えない。ただ腕を押さえ、黒古橋を睨んでいる。
「電波も破壊も飽きた。最強の武闘派はコレだ。まだまだ何も吐き出しちゃいないが――終わりにするか」
 黒古橋は笑みを深くし、倒壊した周囲から全天に目を向ける。
「甲田を探してバラして食って。今度は俺が電波でも流すか?」
 答えの無い静寂。
 唯一答えを返せるはずの男――川上を見る。使い物にならない左手を下げこちらを睨んでいるが、声は無い。
「余力も無い、か。まぁいい。さっさと終わらせて新しい地獄を作ってやる!」
 黒古橋のロッドに収束した呪弾は、しかし川上を捉える事は無かった。
「ぴぴるぴる〜!!」
「!!」
 降って沸いたぴぴるの大群が川上を押し流す。
「まだ残ってやがったのかコイツら!!」
 川上を襲うはずだった呪弾はぴぴるの壁に阻まれる。直撃した呪弾はぴぴる化した生徒達を吹き飛ばす。
 そのまま目的を変えた呪弾の一斉走者がぴぴるを砕き、血煙に変えていく。
「ハッ! 玩具にもならんクズが寄るんじゃねぇ!」
 黒古橋の一喝した時、ぴぴるは軒並み原型を留めていなかった。
 唯一残ったのは、
「ぴ、ぴぴ……」
 そう呟く、川上だけだった。
 川上のダメージは限界だった。
 いくら電波に耐性を持っているとはいえ、黒古橋の後にぴぴるに襲われてはまともな抵抗などできるはずもなかった。
「ぴ、ぴぴ……」
 川上が苦しげにうめく。ぴぴぴと吼え、ロボトミーを推奨していた若き武闘派の姿はそこに無かった。
 動く右腕で頭を押さえ、息も苦しげに声を押し出す。
 そんな川上を見つめる黒古橋の瞳は、冷たく燃え上がっていた。
「川上が! よりにもよって! ぴぴるになるか! こいつぁ面白い!」
 黒古橋は笑っていない。
「コレなら電撃班の連中が更にぴぴるになるなぁ! 今中断するまでもなく新しい地獄だ!」
 黒古橋は笑っていない。
「ぴ、ぴぴ……」
「ハ、うるせぇバカ黙れそして死ね」
 今までとは比べ物にならない速度、規模で呪弾が収束していく。
 ぴぴるはいくら増えようとぴぴる。川上がどれだけ強かろうとぴぴるになればぴぴる。
 そんなものが面白いはずもない。それでは他と何も違わない。
 食わずに料理が糞になった気さえする。だから殺す。
 呪弾が放たれ、瞬時に川上に肉薄する。
 後は、川上が砕かれるだけ――
 瞬間、黒古橋は声を聞いていた。
 それは答えではない。呼びかけでもない。

 《川上とは――進化する作家なり!!》

 電撃文庫最強の作家の、意思の叫びだった。
 叫びが空間を、世界を書き換える――。
 川上が腕を一閃した。それだけでこれまでの最大規模の呪弾がかき消される。
 川上の腕に炎神の輝きは無い。
 素手だ。
「かつて、あんたを兄貴分だと慕った事がある」
 同時にレポートを出し、古橋が受賞して川上が落ちた。
 忘年会で2人の読者層が高いと意気投合した事があった。
「しかし、もうその思いは捨てた」
 目の前にいるのは同じ古橋であって同じ古橋ではない。
 倒せない。殺せない。大事な兄貴分だ。しかし止めねばならない。
 だからこそ――
「超えねばならない。アンタが、俺の知る古橋秀行がそう望んでいる!」
 川上が戦闘の態勢を取る。
 黒古橋は沈黙を置いて、
「クソみてぇな台詞言ってんじゃねぇ! 楽しく殺してやるよ! そうだ! おっ しっ おっ きっ だぁっ!!」
 黒古橋がロッドを掲げる。呪弾が収束する。光が臨界まで膨張する。
 川上が床を踏みしめた。川上が床を強く蹴る。川上が一つの拳になる。
 激突まで一瞬。
 勝負は永遠に等しく微分された瞬間。
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「ギャハハハハハハハハ!!」
 2人の声が響き渡る。
 呪弾の威力が川上を圧倒する。川上の拳が焼け、腕が裂け、血が弾け飛ぶ。
 拮抗したかに見える状態で、黒古橋の怨念の地力が川上を上回っている。
 だが、川上は諦めない。
 黒い光を散らし、闇色の怨念を超えて、川上の拳が黒古橋目掛けて神速を雲を出す。
「おぉっ!!」
――これで終わりにする!!
《川上の進化を止められるものは無い――!》
 意思が一気に迸る。
 体が後押しされる。
 拳が黒古橋に届く。
 川上の視界が歪んでいた。
 戦闘による眼鏡の破損と思った歪みは、目尻に浮いた涙によるものだった。
 拳を振りぬいた姿勢のままの川上の頬を、涙が流れ落ちる。
「古橋さん……」
 地に伏した古橋に、黒化の特徴は見られない。
 そこにいるのはただの古橋秀行だった。
 生きているのか死んでいるのか、それすら今は分からない。
 だが、一つ分かる事がある。
「俺はもう二度とアンタと拳を交わす事は無い……」
 今は戦わねばならない敵が他にいる。それに黒古橋はもういない。
 ただの古橋が目覚める頃には、彼が黒くなるべき戦い自体が終わっているだろう。
 否、絶対に終わらせておく。
 己の拳によって終わらせる事が出来なくとも、作家は、世界は進化する。
 誰かがきっと、この騒ぎを終わらせる。
「そして、君とまた笑う……だ」
 倒壊し、天地に通じる校舎で川上が歌う。
 まだ誰も笑ってなどいない。だがきっと皆が笑える時がまた来る。
 おかゆの電波に打ち勝ち、全てが先に進む日が来る。
 そして新たな進化を遂げた作家陣は新たなレポートを書くだろう。
 その時、自分は更に先端で前進しているはずだ。
「作家とは――」
 だから今この時だけ、少しだけ歩みを止めて。
「進化し、明日を描く存在なり――!」
 川上が目を閉じる。
 口ずさむ歌を止める。
 静寂が再び訪れ、
 誰も、何も言わなくなった――。

              【川上vs古橋編 完結。だけど問題は何一つ解決してない、ってダメじゃん】
591587-590:03/06/20 02:49
実は違う人。書き逃げ御免。
>>585
…ふむ。ラノベ版封神計画、か?
>黒幕
作家よりも編集の方が、それらしくていいかもね。作家だと、なんでこいつが、みたいな話になるし。
やっぱりキャラの立ってるミネさんかな?
おかゆ電波計画を直接指揮する三木・和田両名のさらに背後に……みたいな感じか。
>574の面々は、どちらかといえばあっさり乗り越えられる障害っぽいがw
じゃあ「カドカワ一族の野望」ってこと

PAM!PAM!PAM!
「どーも。どーしました?」
「貴方は火浦さん! どうしてこんな時に……」
「いや、とーとつに500枚ほどレポートを書き下ろしてみたんですが」
「あんたのせいかぁぁっ!?」

黒幕ではないが、異常事態の真の原因が判明。
>>534から勝手に続き。

富士見班――

うず高く積まれたバリケードの隙間から、
時折マズルフラッシュが起きては殺到するぴぴる達を物言わぬ肉塊へと変えていく。
グロック19を、そしてハード・フレアを携えた賀東、榊は、
まるでガン・シューティングのゾンビ達を処理するかのような心地でそれを迎え撃っていた。

――やがて、鳴き声が止む。どうやら波は過ぎ去ったらしい。
辺りに一時の静寂が訪れ、硝煙の臭いが漂い、嫌が応にもそこで争乱があったであろう事を感じさせる。
賀東「……一通り片付けた、かな」
榊「恐らくは。……まぁ、油断は出来ませんが」
しばし、銃を構えたままでぴぴる達が累々と横たわる廊下を見つめる。
すると、襲撃に乗り遅れでもしたのだろうか、ぴぴる生徒が一人、廊下の角から辺りを伺うように躍りだしてきた。
「ぴ……ぴぴる?」
賀東「まだ残ってやがったか……まぁいい、片付けるまでだ。悪く思うな……」
スライドに手を掛ける賀東。瞬間、賀東の視界の先に降り立つ影があった。

秋田「ここはぼくにお任せ頂きたい」
賀東「なっ!?」
「ッ!?ぴぴるぴっ!」
秋田「迎え撃つだけなら容易い事。しかし、只でさえ原因不明の出来事なんです。
    ここは一つ、何かしらの情報を得るべきだと思いませんか?」
賀東「いや、そうかも知れんが……あ、おい!」
ぴぴる生徒へと歩みを進める秋田。その行動に一瞬、戸惑いを見せたぴぴる生徒だったが、
すぐさまその思考は『撲殺』の二文字に切り替わった。躊躇無く、量産型エスカリボルグが振り上げられ――
秋田「ぺぺらぺも」
「ぴる!?」
――突然、その腕が無慈悲な鈍器を振り上げた姿勢のまま、固まった。
明らかにその様子は秋田の言葉に反応しているらしかった。
秋田「ぱぺぱぺ。ぽぺんぱぴーたん、ぺらぺも」
「ぴっ……ぴぴるぴるぴ、ぴるぴるっ」
榊「……ピータン?」
賀東「いやそれより先に何でコミュニケーションが取れるんだあいつは……」
星野「流石……って言っていいんでしょうか……」

こちらの困惑をよそに、会話を続ける秋田とぴぴる生徒。
秋田「ぽんれりー、ひたひた。ぴぺぱ」
「ぴるぴるぴぴるぴ、ぴぴる」
やがて、話が纏まったらしい。二人はすっ、とこちらに向き直ると――

秋田「ぴゅんぴゅんぱぺらぁぁぁっっ!!」
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜〜ッッ!!」
『なんでやねん』

ぱすっ、ばすっ。

神坂のスリッパが秋田、賀東の銃弾がぴぴる生徒を沈黙させる。
やがて、秋田だけがむっくりと起き上がった。
秋田「……痛いじゃないですか」
榊「秋田さんがうちらに襲い掛かってどーするんです」
賀東「せめて理由ぐらいは聞いておきたいね」
言われ、あごに手を当て、何かを考える秋田。やがて、表情がはっ、と何かを思い出したようなものに変わり、
とん、と壁にもたれ掛かると、遠くを見るようなどこか虚ろな表情で、こう、呟いた。
秋田「……初夏の風が……心地良かったから……」

ごりっ。

賀東「……自分の額に物干し竿が通せたら何かと便利だとは思わないか?」
秋田「……むう、ぼくとしては金太郎飴なんかを刺して置くと、
    いざという時の食料になって、山での遭難時にも大助かり。
    九死に一生スペシャルでいい感じに取り上げられるんじゃあ無いかと考えますが」
終始、至極真面目な表情で答える秋田に、賀東はげんなりした様子で銃を降ろした。
神坂「で、彼等はなんだって?」
秋田「ぴぴるぴ」
賀東「おい」
秋田「いえ、これが見事に彼等の意識は電波に乗っ取られていまして。
    得た情報を集約しても、おかゆ、ぴぴるぴ、撲殺。
    この三つ以外は情報であってないようなものでした」
榊「……なんでその電波と会話ができたんだ……」
星野「多分、深く考えたら僕等の負けですよ」
秋田「コツをつかめば誰にだってできますよ。具体的には第四脳筋情操中枢区域とかそんなあたりをフル活用。
    いや、そんな器官があるのかどうか知りませんけど」
賀東「いや、もーいいから」
神坂「んー……やっぱり巻き込まれただけの一般生徒からじゃあまり重要な情報は得られそうも無い、か……」
榊「どうします?これから」
賀東「こちらから動いてみるしか無いかもな……電撃班の無事な奴等と接触でも出来れば良いんだが」
秋田「なるほど、でしたら大八車が必要ですね。あと印鑑」
一同『だから、いらないから』

榊(……印鑑を何の為に……)

   富士見班……事態……進展?
電撃班では甲田と黒古橋(やられたが)と川上が最凶?
600596-598:03/06/20 13:43
……電波秋田を書きたかっただけっぽいです御免なさい∧||∧
601482,567:03/06/20 14:22
バリバリ戦闘ものの作品書いてて、しかも本人もキャラ濃いからなあ>川上、古橋
甲田は直接戦闘には向いてない感じだが、微妙なオカルト力がある。

殺人鬼乙一とパンピー野村のハートフル虐殺劇とか書いてみるかな。
古橋復活ネタを考えたには考えたが、やっぱすぐやったら萎えるよね?
やっぱこう、ラスボスとの戦いの時に、今までの犠牲者がひょっこり出てくるのが使い古……いや、王道ってもんでしょう。
死者再生使ってる作品を書いてる人いたっけ?
えーと…天涙の1巻。
いや彼は美幼女しか助けてくれないと思われ。
志村・・・は一対一交換だしな。

あ、ペリペティア・・・。反則か?
>603
おかゆまさき
607 :03/06/20 22:18
608上のは失敗:03/06/20 22:19
>>606
ワロタ
>>606
てことはアレか、みんなぴるぴる言ってるから片っ端から再生して結局死人は一人も出ないのかw
一応うえおと古橋がぴぴる化せずリタイヤしてる。
まあ彼等の事だ。どうにかなるだろ。
傷ついた身体を引きずりながら、川上は歩き続ける。
「さっきから誰にも会わないな…。無事なやつはどれぐらい残っているんだぴ? ……あ?」
「これはぴ、さっきのぴぴるぴがまだ残っぴぴいたのるかぴ」

しかし、自らの奇言にあわてることも無く、かろうじて動く右手をゆっくりと持ち上げ


――思い信じて打撃すれば、エネルギー保存の法則に従い、いかなるものも打撃力を受ける。


こめかみを打撃する。

頭の反対側からぴぴるが飛び出し、きらきら光る粉をまきながら何処かへと飛び去ってゆく。
「これでよし。…だが」
足がふらつき、身体が揺れる。
「さすがに、今の衝撃はきつかったな……」
と、地面に倒れ付す。
(また気絶ですか、俺)




???「おや? こいつは原形をとどめて……息もあるな。
     棘バット、スタンガン、濡れタオルもなし。一応回収しておくか」
ということで川上に一旦戦線離脱させました。
ひろったのが誰なのか、俺も知りません。(w
次の人お願いします。
うーむ、面白くなってきた。子供が一人歩きしている様でなんかやたらと嬉しい。
実は私こそが455,456,459,462,472,473,482-487,490,491,547,567-570と、
レス密度が低くなる度にネタを書きこみまくった仕掛け人にして、ある意味真の黒幕、究極の暇人です。はい。

えー、今回は、段々話が大きくなってきたから、すこしまとめてみようと思いまして。
ストーリー別が分岐してきた>>456(おかゆ警報発令)以降の、
これからストーリーを書く時に重要っぽいネタを適当にコース分け。

角川コース>>531>>532>>560→?
富士見コース>>534>>596>>597>>598→?
上遠野、三雲等ぴぴるコース(>>467>>468時系列不明)きっとどこかで撲殺中。
おかゆコース>>462>>490>>491>>492→?
乙一、野村コース>>459→?
甲田コース>>471>>472→古橋、乙一、うえおコースへ
>>473>>476>>482-485→(>>486の途中から)→>>495>>496→川上、古橋コースへ
古橋、乙一、うえおコース>>490-492→(乙一>>459 古橋>>509>>511>>512
川上、古橋コース(>>547)→>>567-570>>587>>588-590>>611→?
成田、高畑コース(>>533)→>>555>>561>>562>>573→? (>>519は時系列不明 >>512の後であることは確か)
電撃8期生コース>>470>>535>>530>>545>>584→?
佐藤大輔コース>>528>>529>>538>>539>>556>>558>>559→?
ろくごコース>>475→?
中村恵里加コース>>508→?

ちなみにぴぴる化が確認されているのは栄沢、時雨沢、上遠野、阿智、三雲、ハセガワとその他一般生徒(読者)。

バーッと見てきて、大筋のストーリーとあまり関係なさそうな小ネタは勝手に削ってしまったけど、
「ふざけな!これはここに入るべきなんだよ!」、「ここ抜けてんぞゴルァ!」などがあったら、ご指摘お願いします。
各コースの?から先はがんばって書いて下さい。
ストーリーに限らず、小ネタだけでももちろん大歓迎。気軽に皆で楽しみましょう。
……もし押しつけがましいように見えたら、「仕切りうぜぇ」と一言いってくれればすぐさま消えて名無しのネタ師に戻りますので、お気軽にどーぞ。
>>613-616
もつかれ。しかし、一時期の寂れっぷりと比較してこの盛り上がりはすごいな。
「ホヒィィィィィィィ!!!」

闇の底、一般の生徒たちがその存在すらも知らない懲罰室の奥底で、
「それ」は目覚めた。

「おお・・・よんでいる、わたしをよんでいる」

「それ」は、手足を縛めていた幾本もの鎖をいともた易く引きちぎると、
出口に向かって歩き始めた。
行く手を阻む巨大な鉄の扉が、無数のトマトを受けて溶け崩れる。

「なんてやさしいひびき。とても近しいなにか・・・」

校舎に充満するぴぴる電波に共鳴したのか、今、最凶の存在が地上を目指して歩き始めた・・・
汚染された生徒達が次々と模型部へと雪崩れ込む!
安井「くっ!?なんて量だ!」
吉田「虚淵さん!残弾数は!?」
虚淵「…あることにはあるが、時間の問題だな」
デザートイーグルで掃討しながら忌々しげに呟く。
安井「せめて、出口さえ確保できれば…!」
吉田「さ、更に来る!?」
部屋の定員が500%増しに達しそうになった時、何処からともなく高笑いが響いた!

??「うわははははははははははははははははははははっ!!」

安井「この高笑いは!?」
吉田「!…目を瞑れ!」

??「ガヤーン、フラァァァァッツシュ!!(≪閃光≫)」

暗い室内が太陽にも似た光に満たされる一瞬前に吉田が叫び、三人は目を固く瞑った。
そして、収まってから目を開けると、光に目を焼かれふらつく生徒達と、謎のヒーローコシュチュームに包んだ男がいた!

虚淵「アンタは…とものsy…」
ヒーロー男「違う!私は執筆戦士・ショウ=ブレード!断じて友野詳ではない!」
安井「…どうやら特撮モードらしいな(ひそひそ)」
吉田「…助けてもらったことだし、何も言うまい(ひそひそ)」
ショウ=ブレード「さぁ、脱出&反撃だ!」

友野sy…ではなく、ショウ=ブレード参戦!?
6201/2:03/06/21 03:58
――ヒュルッ!
 鋭い風切り音と共に飛んできた極細のワイヤーが、今まさにトリガーを引き絞ろうとしていたマシンガンを、いとも簡単に輪切りにする。
 直後、装填されていた弾の火薬が爆発。
高橋「ぐわぁっ!」
渡瀬「た、高橋君!」
 爆発の直撃を受け、崩れ落ちる高橋。
渡瀬「大丈夫か、高橋君?! くっ……何とかならないのか鈴木君!」
鈴木「分かってる! だが、だが……奴は……」
 呟く鈴木。倒れ伏す高橋を抱える渡瀬。その体中には鋭利な刃物で斬ったような数多くの傷がある。
 二人の視線の先、地面から真っ直ぐ伸びた筒のようなシルエットに、円筒形のひしゃげた高帽子。引かれた黒いルージュが奏でるは、ニュルンベルクのマイスタージンガー(ぴぴるver)。ワイヤーが、口笛に合わせて空を切る。
鈴木「……奴は、死神だ」

上遠野「ぴ〜、……ぴ〜、……ぴぴ〜、……」
 シルエットが左右非対称の壊れた笑みを浮かべる。
渡瀬「まさか、僕の吸精術が効かない人がいるなんてね……、上遠野浩平!」
上遠野「ぴるぴぴる、ぴるるるぴ、るぴぴ(訳:僕は実体がないからね)」
渡瀬「流石は先輩、僕らとは格が違う……何言ってるかは分からないけど」
鈴木「あ……」
 短い嘆息と共に、まるで糸が切れたように黒鈴木が崩れ落ちた。
渡瀬「鈴木君!」
 血まみれで倒れる黒鈴木の向こう側で、シグ・ザウエルを構えた時雨沢が笑う。銃口からは、鼻につく臭いと共に煙が上がっている。
渡瀬「やはり、目覚めたばかりの力では、敵わないのか……」
6212/3:03/06/21 04:00
 黒マントが音もなく肉薄する。時雨沢は銃をスライドさせ、渡瀬の心臓に狙いを定めた。
 絶対の死が、歩み寄る。
渡瀬「ここまで……かっ」



 はれるでしょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!



渡瀬「!」

 奇声と共に天井から降ってきた彼は、大きく振りかぶったトゲトゲハンマーに全体重を乗せ、初恋に重力加速度を足してロボット三原則で割ったような一撃を時雨沢のドタマにぶち込んだ。
 突然の不意打ちに頭をカチ割られ、時雨沢はなすすべもなく血の海に沈む。
 崩れた時雨沢に目もくれず、上遠野に向き直った彼に、神速のワイヤーが無数に襲い掛かる。彼は素早く後ろに飛び、目標を失ったワイヤーが、事切れた時雨沢の身体を無残に切り裂く。
 彼は上遠野に向かって右腕を大きく振る。彼の手首に巻かれた、先端に小さなナイフのような両刃の刃物がついた無数のワイヤーが、上遠野に殺意の切っ先を向ける。
上遠野「ぴっ!」
 上遠野はバックステップを踏みながら、時雨沢を肉塊に変えたワイヤーを大きく振るい、飛んでくるワイヤーに絡める。ワイヤー同士が擦れあう、耳障りな音が鳴り響く。
 幾本かが軌道をずらされ、何本かが上遠野の脇をすり抜けて地面に刺さり、そして一本が上遠野の頬に一筋の血を描いた。上遠野は驚愕に目を見張る。
??「富国強兵……刀狩り!!」
 トゲトゲハンマーを投げ捨てた彼は、戻す動きで左腕を振るう。左手首にも装着されていたワイヤーが真っ直ぐに上遠野を狙う。
 一瞬のうちにワイヤーは、愕然として佇む上遠野を貫く。
6223/3:03/06/21 04:02
上遠野「ぴ……」
 黒いルージュから血が糸を引き、黒いシルエットが膝を折る。
 直後、上から潰されたように黒いシルエットが潰れた。そこには上遠野の衣装だけが、決して少なくない血溜まりの中に残されていた。
 死神の姿は、幻のように掻き消えていた。

??「逃げたか……。だが、あの傷ではそう動けまい」
 両手に無数のワイヤーをぶら下げながら、彼は静かに呟く。
 一瞬のうちに起きた出来事に呆然としていた渡瀬が、その一言に我を取り戻した。
渡瀬「あ、あなたは……」
??「何かな? 渡瀬特派員」
渡瀬「今まで……。何故、何故今になって……」
??「何、」
 鉄と硝煙の臭いが辺りには満ちている。


秋山瑞人 「ひとつ、レポートが終わったのでね」


 血溜まりと肉塊とが散乱するなか、彼は慄然と立っていた。
!? 上遠野が連れてった筈のおかゆ本人は何処に消えた!?
モロッコに連れて行かれたんだよ。
萌え系美少女になって帰ってくるよ。
 たぶん。
625有沢篇終焉・その1:03/06/21 08:59
>>584から、つまり場面は仮設した三文結界の中。

高橋「なにをやってるんですか先輩」

問いかける声は自ずと怪訝なものになる。
渡瀬は「ピエールとカトリーヌ」なるお下劣ソングを歌いながら、
どことなく不吉な予感のするアイテムを山ほど積みあげていたのだ。

渡瀬「だいたいこんなところですかねえ。使えそうな神具といえば」
高橋「神具ですか……それで、これを使って何をするんです?」
渡瀬「決まってるでしょう。有沢くんを無力化するんですよ」
高橋「そんなことできるんですか? しかも吸精術抜きで?」
渡瀬「まあ無理ということもありませんよ。たとえばこれなんかどうです?」

渡瀬が得意げに取り出したのは《招神帳》――
またの名をアラクナ聖典とも呼ばれる、禁断の書物だった。
626有沢篇終焉・その2:03/06/21 09:00
高橋「……下手に異界を持ち出すと甲田さんが反応するのでは?」
渡瀬「あ、ダメでしたかやっぱり。
有沢君も触手責めなら大歓迎かと思ったんですけどねえ」
高橋「いくら奴が変態だからってあんまりでしょう、それは」
渡瀬「世にもハァハァな日本刀《真女》タンなんてのもありますが」
高橋「それで斬れる相手なら僕が《贄殿遮那》で一刀両断してますよ」
渡瀬「《真竜の弦》とか」
高橋「それは自爆用アイテムです。僕は使うのイヤですからね」
渡瀬「んー。じゃあ《マリアンヌの虫籠》」
高橋「時間停止型封印アイテム。もっと他にないんですか……って」

二人「そ れ だ!」
627有沢篇終焉・その3:03/06/21 09:02
一方そのころ、黒鈴木は違う意味で苦戦していた。

栄沢「ほれほれ、どうなのどうなの?」
黒鈴木「畜生……これじゃ埒があかないぞ」

栄沢の弱点はわかっている。丸出しになっているジョンソンMen棒だ。
だがその部位に狼を仕向けることが、どうしても黒鈴木にはできなかった。
もしもその金剛スティックが硬すぎて狼の牙でも噛み千切れなかったら?
その時は、想像したくもない最大の悲劇が待ちうけている。

――と、援軍が駆けつけたのは、その時だった。

高橋「鈴木、よく持ちこたえた!」
鈴木「持ちこたえた? いや、僕一人で充分だよ。まだまだいける!」
栄沢「僕もまだまだ逝けますがね。ふふふ……」

渡瀬「本当に、まだまだ逝けるんですね?」

渡瀬は栄沢の四方に、突如として格子状の鉄条を出現させた。
それはまるで、世間から認められない性癖を持つ人間の
将来を暗示するかのような、黒くて重たい最後通告だった。
628有沢篇終焉・その4:03/06/21 09:10
鈴木「鉄を作り出す能力――そうか、パナンゾロンの影響か!」
栄沢「うわっ。投獄なんてイヤだよ! 勘弁してくれよおおおお!」

狼狽した栄沢は最大級の火力でだいじゃえんを放った。
だが、その威力は《炎髪灼眼》と化した高橋によって
真っ二つに断ち切られてしまい、誰にも届かない。

渡瀬「ナイスフォローだね、高橋君」
高橋「そういや忘れてましたよ、こういう力の使い方もあるってことを」

先輩からの賛辞に、高橋は照れたように笑った。
その笑顔は、まるでメロンパンを頬張った幼女のように輝いていた。

栄沢「くそっ。やめろよ! おまえらいい加減にしろよ!
   でないと俺、鍵ゲーみたいに奇跡おこしちまうぞ!
   そうなったら取り返しがつかないんだからな!」
629有沢篇終焉・その5:03/06/21 09:11
渡瀬「――あなたも哀れな人だ。
   もしも隣に幼馴染が寄り添っていてくれたなら、
   こんな所業も敢えてしでかすことはなかったでしょうに」

静かに歩み寄る渡瀬。その手には神具《マリアンヌの虫籠》が握られている。
軟骨を組み合わせたような不思議なデザインを施されたその異界の中で、
これから栄沢はどんな夢を見るのだろうか?

渡瀬「しばらくおやすみなさい。劣情の無力を知るその時まで」
栄沢「……幼馴染なんて……幻想だ……ありえない妄想なんだよォォォ!」

渡瀬は栄沢の断末魔の声に眉をしかめた。
だがなにはともあれ、こうして栄沢は封印された。

高橋「本当に……これで終わりなんですかね?」
渡瀬(幼馴染が、妄想? 本当にそうなのか……? いや、違うはずだ)
??「ぴぴるぴる、ぴぴるるぴぴ(訳:いや、単なる小休止さ)」
高橋「!? 何者だ!」

高橋はまだ栄沢が無力化されたことを信じきれず、
マシンガンを構え、トリガーに指をかけるという警戒姿勢を保っていた。
そのため渡瀬・鈴木の二人よりも早く新たな襲撃に反応できたのだが、
しかしまさかこの襲撃がぴぴる側で最も危険な連中、上遠野・時雨沢の
手によるものであろうとは、夢にも思っていなかった――

>>620へと続く。
その頃中庭では、坊主頭の男が池の亀に向かってパン屑を放っていた。
北野「もし誰かがぴぴる化してもそれはやっぱりその人はその人なわけでその人
   以外にはなりようがないんだけど、その人がぴぴる化しているのもまた紛れも
   ない観測的事実であり、結局のところ僕にはよく分からないし他人にこれが真
   実ですよとか言われてもそれはその人の見解であって僕をどっかに連れてっ
   てくれるわけでもなく、やはりその人はその人でしかないのである」
唐突に、ふらりと一匹の黒猫が現れた。
猫神林「普段から操られるという可能性を考えたことがないからああも簡単にやられ
     るんだニャ。操られても脳天気だから気にしない、これが最強だニャ」
荻野目(……この人たちの眼はどうなってんだ?)
>573より

ちゃらりらちゃらりら〜
高畑「ん? 電話か?」
成田「あ、俺です…… 成田だ。あ、高野君か、収穫は?…………… 何?」
挨拶もそこそこに成田の顔が厳しいものになる。
成田「わかった…… 援軍はこちらで用意するから、退避しててくれ、ああ。」

高畑・山本「何があった?」
成田「同期の壁井さんが人ではないものの声が聞こえるって言うんで、
    高野君と神野君を護衛に付けて情報収集にまわってもらってたんです。
    それで、どうも神野君がハセガワ君経由で感染した様子で………
    だから単独行動はよせと言ったのに……」
苦々しい表情を帽子で隠しながら、成田は続ける、
成田「壁井さんの能力で早くに気付けたのは、不幸中の幸いでした。
    高野君もそれなりにやりますから、まだ間に合います。」
高畑「それが援軍ってヤツか、しかしいま、そんな余裕がある奴がいるのか?」
成田「ひとり、います。殺し絡みなら、ナイフを使わせたのなら、かなりの力量をもつ男が。」
高畑「……まさか、彼か。いやしかし……」
ワケのわからないと言った表情の山本、困惑する高畑を前に、携帯を手繰りながら成田は、
成田「ええそうです、漫画校との裁判が係争中なもので、現状自宅待機なんですよ、彼。
   だからこそ今援軍として………… 成田だ。ああ、仕事の依頼だ、至急のな。
   壁井さんと高野君の護衛、敵対者の殺しは可だが再生するので拘束の方が望ましい。
   期間はぴぴる警報の解除まで、報酬は……
   富士ミス班の新人弁護士に渡りを付けると言うことでどうだ?
   ……オーケイ、成立だ。合流ポイントは高野君と協議してくれ」



電撃大賞の9期、シルフィだけ積読なんでぴぴる化してもらいました、合掌。
つーかごめんなさいごm
632(1/2):03/06/21 16:34
滝本は読んでいた本を閉じた。

『君たちはどう生きるか』

吉野源三郎の著作である。パタンという音に合わせて、自分の目蓋も閉じる。
さまざまな想いが脳内を駆け巡った。「生と死は等価値である」とは、彼が
レスペクトするあるアニメ作品の中のセリフである。しかしそれは真なので
あろうか。確かに自分は死んでいるのと大差ない生活をしているが、だからと
言って死を、殺戮を受け入れても良いのだろうか。いや、違う。この本を読んだ
自分はもう知らぬ存ぜぬを決め込むことはできない。自分は変わったのだ。
超人には程遠いかもしれないが、確実に新しい一歩を踏み出したのだ。

滝本は立ち上がる。

机の引き出しから、錠剤を取りだして、ブラックコーヒーで飲み下した。エフェ
ドリンを二錠。カフェィンを二錠。アスピリンを一錠。最強のカクテルだ。

二、三度軽く屈伸をした。あまりに集中して読書に没頭していたため、彼の禿頭
にはうっすらと埃が積もっていた。大きく頭を振って、埃を払い落した。人家の
埃のほとんどは、住人から排出されたものだと言う。ならば、この埃は過去の自分の
排出物であり、それを振り払うことは過去との決別に他ならない。

黒のシャツと黒のジーパンに着替えた。その上から黒のコートを羽織り、黒の
帽子を被る。決別したとは言え、彼の本質は引き籠りであり、世間から身を隠す
ことによって生きて来た。その性質に変わりはない。彼は身体の表面を隠せば隠す
ほど、真の能力を発輝するのだ。

633(2/2):03/06/21 16:34
黒の皮手袋に黒のくつ下。そして黒のサングラス。

そう。今の彼の心ははキアヌ・リーブスと共にあった。もちろん、映画館なんて
人の多いところに行った訳ではなく、Wxxxxで流れてたのを拾って見ただけだが、
the oneと呼ばれたネオの勇姿は目に焼き付いている。

アパートを出た。時間は深夜1時。良い時間だ。夜空を見上げて息を吐いた。

「にんげん」とは人の間と書く。人の間に出て行ってこそ、始めて人間となれる
のである。ならば、出よう。

滝本は腰を低く落し、右腕を垂直に地面に付けた。キアヌ・リーブスは自分と
共にある。そして全身の力を込めて、真上に垂直に跳躍した。大きく、大きく。

−−ただし、気持ちだけ。

「よし、跳べる気がする」

納得した滝本は、原付にまたがりエンジンをかけ、夜の闇の中に消えて行った。

滝本竜彦……遅まきながら参戦?
>>633
マトリックスOFFに参戦?
>634
ワラタ そっちかよ!
つーか最早クラスの存在意義はないのか
その頃、イギリスにふくろう便が届いた。

J. K. ローリング「ぴぴる? マグルの世界なんて興味無いわ」

J. K. ローリング不参戦。
中里「まさか最後のレポートを届けにきてこんなことに巻き込まれるなんて」
中里融司は外の凄惨な様相に身動きが取れなくなっていた。
中里「出会った瞬間感染するなんてまるで私の書いたレポートの様じゃないか」
??「そう! それですよ!」
中里「誰だね?」
伊達「伊達将範です。いやToHeart2が発表されたのでレポートの時に声をかけてもらえるよう
   打診しに来て巻き込まれてしまいましてね。どうすればいいかずっと隠れていました。
   しかし私達にはアレがあったんですよ!」
中里「アレとは?」
伊達「ロボですよロボ! 中里さんは真魚が僕にはマルチにセリオがいたじゃないですか?
   ロボに対しては電波は無効ですから彼女達がいれば現状のぴぴる電波に対抗できるんじゃ
   ないでしょうか?」
中里「確かにそうかもしれないが真魚達のいる資料室まで大分距離がありそうだよ」
伊達「しかし辿り着ければ僕達でマルチ達を起動させることができるでしょ? 多分だけど」
中里「そうだねここでじっとしてても始まらないしひとまず行動をはじめようか」
伊達「伊達将範、がんばりますっ!」

中里融司、伊達将範参戦
地下資料室へメイドロボ達を起動させるべく行動開始

すいません話書いといてなんですが2つとも未読(マテ
ドラゴンパーティって確か洗脳する宇宙人だかに対抗してく話だったし通ずるものがあるかなと
他に電波に対抗できそうな人型ロボットがでてくる作品ってなにかありますかね?
6393/3:03/06/22 02:00
日光に月光、及び震電とクリスマス。
クリスマスというと

「はれるでしょ〜」と叫びながらメイスで撲殺する美少女(ロボ)・・・

おや?
しばらく来ない間に、凄いことになってるなw
そろそろ、うえおを復活させようか。でもその前に一つ、軽く萌え爆弾投下。


もはや誰のどんな手段で殺されたのかも分からない、ぴぴるぴ生徒たちの屍の山。
と、その中の一つ、胸を切り裂かれた女生徒……小柄な少女だ……が、むくりと身を起こした。

???「うう……なんて、酷い光景だ……」

ぼろぼろと、胸を切り裂かれた少女は涙をこぼす。

???「私たちにもっと力があれば、こんなことには……
    うえお君は、うまくアレを使えたのだろうか? まあ、彼のことだ。
    抜け目なく、誰にも気付かれないからくりを仕掛けているだろうが……」

少女は傍らのカーテンを引きちぎって、切り裂かれた傷を隠す。
自分の袖をちぎって帯のように腰で結ぶと、その身なりは古風な長衣のようになった。

???「君の体を、しばらく使わせてもらうよ。この姿をみんなに見せて
    いかにこの騒ぎが愚かなことかを知ってもらうのだ」

決意に満ちた顔を上げる、この少女にのりうつった男の名は、田村登生といった。
642641:03/06/22 13:34
うぎゃー!とーせいタソの名前間違えた!! いつもひらがなで書いてるからw
×登生
○登正
>624
おかゆまサキだな!
ゆうきりんは参戦しないのかな?
645634:03/06/22 20:01
俺がマトリックスOFFに参戦してきちゃった
646イラストに騙された名無しさん:03/06/22 20:33
誰か!滝川羊を10年近い眠りから蘇らせろ!
あまり「読んだこと無い」作家をネタにするの止めよーな。
登正タソキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
649638:03/06/22 23:46
>647

スマヌそれほど許容量が多い方ではないので
もうやめておきますね・・・
滝川羊は不登校が長すぎるから、籍はあっても席はなさそう。
阪神タイガース私設応援団軽書校支部室兼セガ同好会室に怒りに震える男がいた。
そう、中村恵理加の暴走によって茫然自失に陥っていた一色銀河である。
一色は破り捨てられた阪神の応援旗を握り締め呟いた。
一色「…中村姐…許さへんで…。」
一色「ワイの魂である阪神の応援旗の落とし前はキッチリつけてもらいまひょか…。」
そんな一色を円山夢久は引き止めた。
円山「ちょっと、このおかゆ電波が充満した中でどうやって追いかけるつもりなの?
     野球か能のないあなたじゃ、犬死かぴぴるぴ化がオチよ!」
しかし、そんな円山を振りかえり、一色は叫んだ。
一色「じゃかしい!!阪神が無敵ならワイも無敵や!!
   ぴぴるぴ電波がなんぼのもんじゃい!!
   ワイの心の中にはいつでも六甲おろしが響いてるんじゃ!
   それ!阪〜神〜タイガース!フレーッフレッフレッフレー!」
そう叫ぶと、右手に六○式粉砕バット改・弐〇〇参型(星野阪神バンザイ!と書かれているのが特徴)
左手に井川モデルのグローブと白球を持ち、戦場へと赴いた。
そう、トラキチとしてのプライドのために。

一色銀河、参戦?
話がずんどこデカクなりますな。
既に「もしもライトノベル校でおかゆが電波を撒き散らしたら」的なスレに。これでいいのだろうか……
>>613-616の続きで。

温帯コース>>618
角川コース>>619
電撃8期生コース>>625-629>>620-622
成田、高畑コース>>631
滝本コース>>632-633
登正コース>>641
一色コース>>651
>>638の方は続きは止めるそうなのでコースにはいれてません。
小ネタもまとめる?
>652
やっぱり皆、好きな作家を活躍させたいし、やられてほしくもないだろうから、勝敗は付けにくいんだね。
退場者で納得がいったのは、クライマックス(あるのか?)直前での劇的復活待ちっぽい黒古橋と
ナイス展開と最後の台詞で退治されたw有沢くらいではないだろうか。それにしても、

>阪神が無敵ならワイも無敵や!!

コレ、このスレ屈指の名台詞ではなかろうか。
あなたの信じるものが力です。でも他人の同意と効果を得られるとは限りません。
……都市みたいな理屈だw
655>>611の続き:03/06/23 15:27
 対策本部前。
 そこにあるもの全てが紅に染まっていた。
 廊下一面に散らばる人体のパーツを意にも介さず踏みつけて、
「なんだこりゃ」
 電撃三大濃厚作家の最後の一人、秋山瑞人が立っていた。
「なにやら、人が篭ってる間にド派手なパーティーでも催したらしいな」
 頭をカリコリと掻きながら、周囲を見る。
 壁はほとんど崩れ落ち、校庭がパノラマで見渡せる。
 わずかに残った壁と床にも、抉り取ったような傷痕や爆発の痕跡が見受けられる。
 そして散らばる肉片、血、内臓、瓦礫…………
「なんともまあ」
 呆れたように吐息を一つ。
「後片付けくらいはしっかりとするべきだと思うが……」
 どこかズレた愚痴をこぼしつつ、ヒトの残骸をバケツに突っ込んでゴミ箱に叩き込むという乱暴な方法で処理していく。
 屍体――だったであろう肉片の周りには、棘バット、スタンガン、濡れタオルといった
 実に微妙な凶器が複数散らばっている。
「棘バット、スタンガン、濡れタオル……なぁるほど」
 なにやら納得した様子で作業を続ける男。
 すぐそこからうめき声が聞こえた。
「おや? こいつは原形をとどめて……息もあるな。
 棘バット、スタンガン、濡れタオルもなし。一応回収しておくか」
 倒れている男に近づき、その顔を覗き込む。
「なんだ、川上特派員ではないか。寝るなー。寝たら基本的に死ぬぞー」
 と、満身創痍で昏倒している川上の頬をペチペチと叩く。
「うぅ」
 別のところでうめき声があがった。
 川上のすぐ隣り。
 見ると、黒ずくめで、やはり傷だらけの男がうつぶせに倒れている。
656>>620へと続く:03/06/23 15:30
「古橋特派員……黒いな」
 黒い。
 それは秋山に数年前の悪夢を思い起こさせる。
 <悪霊>騒動はいまだ忘れ去られることのないライトノベル校最大の惨劇だった。
 なるほど。大体読めてきたな。
 事態を自分なりに把握する秋山。
 しかし、行動するには情報が足りない。
「ここは二人が目覚めるのを待って――――」
 銃声。
 それは遠くから聞こえてきた。
 秋山は瞬時に川上、古橋を教室内に投げ込み、耳を澄ませる。
 何者かが戦闘を行っているようだ。
 場所はおそらく階下。
 それもこの廊下の真下。
「ふむ……待つ必要はなさそうだな」
 そう言って、秋山は獰猛な笑みを浮かべた。
 連載を無事(?)終えたことによるナチュラルハイ。
 この異常な状況と目の前に迫った戦闘に体が奮える。
 転がっていた棘バットを構える。
 腕に巻きつけたワイヤーを確認。
 後ろに下がって助走距離を稼ぎ、一気に大跳躍。
 振りかぶったバットを床にたたきつけ、床が砕け散ると同時に吶喊する。
 
 
 

はれるでしょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
 
 
                           【秋山瑞人、参戦】 
>>654
楽しくやるためには、やはり蘇生法を考えるべきか。
あと、あんまりザクザク作家を殺らないように注意しますか。
この面子で戦闘やらかして死人が出ないはずがないんだけど、難しいなあ。

ノリでうえおを退場させてしまった本人としては、今更ながら後悔。
悪魔のミカタファンの方ごめんなさい。
641さん、申し訳ないが後始末お願いします……
658一読者:03/06/23 15:51
>>657
一ファソとしては、うえおっぽくてイイ! とか思ってるのですが(w
659641:03/06/23 17:12
>657
全体の傾向を書いただけで、殺した人を非難したんじゃないよ〜。そう聞こえてたらごめん。
どう作風を使って復活するかも見所の一つと言えば一つなんだし。
実際、とーせいタソはそれでうまく憑依の流れに乗せられたw
互いに激闘を繰り広げながらカタストロフに向かう、みたいな展開がいいのかな?
個人的に、うえおは暗躍する最終兵器級の扱いにしたいなあ、と思ってるけど。
パーフェクトワールドとかグレイテストオリオンとか、タイムタイム……は無敵すぎか。
うえおには一番戦闘向き、というかある意味最強を誇る知恵の実があるからねぇ。
657さんはあんま気にせずまたネタでも提供して下さいな。楽しくやりましょ。

個人的に659さんの言うこれからの展開ってのにサンセー。
面白そうだ。
レス数食いそうだけど・・・
つーか、川上って設定多いから基本的に何でもありだよなー……

「空間だろーが時間だろーが概念だろーが法則だろーが何でもかんでも問答無用で殴り飛ばす」

能力は無茶すぎ
角川スニーカー山本弘の「サイバーナイト」でクローンに生前の記憶を
移植して復活って方法あったな。
>>662
その設定使うと、同じ作家が大量に溢れる展開になりそうだな
黒古橋が百人ぐらいゲラゲラ笑いながら暴れたり
応援旗の敵討ちのために中村恵理加を追いかけていた一色銀河は、ぴぴるぴ化した阿智太郎と対峙していた。
阿智「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
一色「けっ、何がぴぴるぴ電波や。そんなん気の持ちようでどうにでもなるっちゅうんじゃい。
   オノレの心に確固たるもんがありゃそんなもんには惑わされへん。」
阿智「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴぴぴるぴる!」
うるさい!と言わんばかりに量産型エスカリボルグを振りかざし、阿智が襲い掛かる。
その一撃を久慈ばりの華麗なサイドステップで左にかわすと、バットを構えた。
阿智「ぴるっ!!」
一色「アホ!バットっちゅうもんはこうやって振るもんじゃ!!」
そう叫んだ瞬間、一色の体に確かに何かが宿った。
一色「ワレも思い出さんかい!オノレの中の譲れへん想いを!!」
そう叫び、バットを一閃させる。その背中には「3」という数字が浮かび上がっていた。
そう、代打の神様八木裕の背番号である。
一色「いったれ!!!!!!!!」
掛け声とともにバットを振り切る。
グワッキーン!!!
そのバットはガラ空きの阿智のみぞおちを的確に捉えた。
阿智「ぴるぴるるぴぴるぴるぴぴるぴるる〜(フェードアウト)」
そう叫びながら、阿智は星になった。
一色「けっ、とんだ無駄足じゃったわい。とっとと中村姐探さんとこっちの身がもたへんな。」
そう呟きながら一色は現場を後にした。





…やりすぎですかねぇ?
6651/4:03/06/23 23:40
 血みどろの校舎を男が走っている。
 息は荒く、形相は必死。走る全身から焦燥が溢れていた。
「くそっ! あんなにぴぴるがいるなんて……!」
 男――伊達将範は呼吸に呻きを乗せて疾走する。
 ロボを求めて準備室を目指している途中、無数のぴぴるに襲われた。
 あまりの多勢に準備室への到達を諦めて逃走する途中、中里は脱落し――。
 中里がどうなったかは知らない。想像もしたくない。
 だが、とにかく自分は今生きている。
 ならば逃げるしかない。
 だが、どこへ?
 この学校に安全な場所などあるはずもない。だが、逃げる事もかなわない。
 出口を探さねばとは思うのだが脚は闇雲にしか動かない。
 出なければと考えるのに、出られると信じられない。
 まるで、誰かに意思をコントロールされているかのように。
――まさか結界?
 馬鹿馬鹿しい妄想――そう言いきれない異様な雰囲気が、この学校にはあった。
「とにかく……!」
 どこかで一度休まなければ、もう体が持ちそうに無い。
 次に見つけた教室に飛び込もう。
 そう決めて、伊達は走る。走りつづける。
 赤い廊下が突然切れた。広がる全天。
 校舎の中に出来た荒野その中でぽつんと奇跡的に原形をとどめた教室が目に飛び込んでくる。
 最後の体力を振り絞って教室への距離を縮める。
 あと少し。扉に手が届く。
 扉に手を掛け、開き、後ろ手に閉める。
 荒い息を整え、恐怖に閉じていた目を開く。
 静かな教室。誰も――ぴぴるもいない教室。そのはずだ。
「あぁっ!!」
 伊達が短い叫びを上げる。
666664:03/06/23 23:41
651>664
続きです
6672/4:03/06/23 23:43
「……やぁ」
 誰もいないはずの教室。そこにいたのは、
「か、川上さん……! どうしたんですかその体は!?」
 ボロボロの体を壁にあずけた川上稔だった。
「古橋さんと少し、ね。誰かがこの教室に放り込んでくれたらしいんだが、見ての通りここから動く事ができない」
「まさか黒古橋さんと?」
 もしそれが本当ならば、目の前の男は凄まじいとしか言いようが無い。
 誰もが恐怖する<悪霊>の黒古橋を単独で止めたと言うのならば。
「ぴぴるが蔓延してる上に誰かが暗躍しているらしい。どうにも争いが多すぎる感じだ」
 川上が虚空を睨んで「甲田……それ以外にも、か?」と呟く。
「電撃班の校舎を中心に騒ぎが起きている。他班の生徒が少ないのは……」
「結界、ですか?」
「かもしれない。一度真剣に戦って分かった。この校舎はおかしい。まるで神の壁の中だ。外への影響が極端に少ない」
「そんな!」
 伊達の声は悲痛だった。
「朱雀の衛星データで分かる。ぴぴるの増殖速度に対して侵食領域が内に向きすぎている事もそれを裏付けている」
 一息、
「目がさめてからずっとデータを洗っていたんだ。古橋さんは誰かに連れて行かれたようだし。一体誰が? と思うとね」
「それじゃあ僕らはぴぴる化するか巻き込まれて死ぬかしか無いって事じゃないですか!!」
「そうとは限らない」
「限りますよ! 誰もがあなたのように”なんでもアリ”な戦闘力を持っているわけじゃない!」
 自分にもオーパーツという力がある。しかしオーパーツは道具でしかない。
 予測が正しいなら――閉鎖されたこの校舎で、身に付けていない道具を調達する生存能力は自分には無い。
 絶望的だ。ただ人の自分には何も出来ない。無力感が胸を埋めていく。
 涙が溢れてくる。どうして自分には生き残る力が無いのだろう。
 どうしてよりによってこんな時期にこんな場所に来てしまったのだろう。
 泣き言ばかりが口から漏れ出る。
「――――僕なんて」
 新たな泣き言を言おうとした、その瞬間。
「諦めるな」
 川上の声が強く響いた。
6683/4:03/06/23 23:43
「ぴぴるがなんだ。結界がなんだ。神がなんだ。編集がなんだ。締め切りがなんだ」
 川上が逆らい難いものを強い言葉で切り捨てていく。
「この世に超えられない壁なんて無い」
 ボロボロの、どこにも生存の要素が見当たらない男の全身から生気が溢れている。
 相貌には光が炯々と輝いていた。
「意思さえあれば――」
 痛みに顔を顰めながら、一度切った言葉を続ける。
「拳に砕けぬ壁などない!」
 轟! と風が吹いた気がした。
 今まさに死にかけている男が出したとは思えない気迫。
 正面からそれを受けた伊達は後ろによろめいた。
「こっちに来てくれ。俺には今戦う力は無いが、君が戦える事を証明するぐらいなら出来る」
「……はい?」
「早く!」
 気迫に圧倒されたまま、ゆっくりと、猛獣に近づくように距離を詰める。
 川上の傷だらけの拳が届く距離まで近づいたとき、不思議な声が聞こえた。

――思い信じて打撃すれば、エネルギー保存の法則に従い、いかなるものも打撃力を受ける。

 あ、と思った瞬間にはもう遅い。拳を受けた胸から見るのも憚られるような卑小な何かが飛び出していた。
「思い出せ。君には力がある事を。思い出せ。君の拳は戦車すら砕くという事を。思い出せ。君の怒りは何者よりも激しい事を」
「あ、あぁ……」
 胸の奥、長い事押し込めていて忘れかけていた”何か”が動いているのが分かる。
「思い出せ。九頭龍は電波になど屈しないという事を!!」
 そうだ。自分には戦う心があった。
 そうだ。自分には戦う技があった。
 そうだ。自分には戦う拳があった。
「僕は……僕は……!!」
 胸が震える。全身を震えが駆け巡る。
「思い出したな、ダーティフェイス」
 川上が微笑む。
6693/4:03/06/23 23:45
「戦え。その拳で。脚で。体で。戦う事も出来ず、もはや二番手ですらない俺の代わりに。この戦いを終わらせてくれ」
「川上さん……」
 眼前に掲げた握り拳の向こう、川上は静かに微笑んで目を閉じている。
「行け。俺はここで待つ。最後に皆が笑い、歌が歌われる瞬間を」
 九頭龍を思い出した伊達には全てが手にとるように分かった。
 川上にもう戦う力が残っていない事。今の記動力で本当に最後だった事。
「僕は……ただの小説家で……遅筆で……ぴぴるになんて対抗できないと思っていた……」
 だが、今の自分には力がある。それを思い出させてくれた男がいる。
 ならばその意思を継がねばならない。
 たとえ己が果てるとも、誰かにこの意思を伝えねばならない。
「だけど違うんだ!」
 力が溢れてくる。思いが溢れてくる。この気持ちに何の偽りも無い。
 だから、叫ぶ。
「僕は敢えて名乗る! ダーティフェイスとして戦ってやる!!」
 伊達が勢いよく川上に背を向ける。躊躇いを含まない動作だ。
 さっき絶望に包まれてくぐった扉に向かう。
 その背中に声がかかる。
「古橋さんを頼んだ」
 伊達は拳を掲げ、それに応える。
 扉を開き、外に一歩を踏み出す。そのまま二歩目を強く、三歩目を更に。
 加速。
 未だ戦いの繰り広げられる校舎に向かって、伊達が疾走する。

                    【川上、完全退場。代わって伊達将範本格参戦。中里生死不明w】
670665、667、668、669:03/06/23 23:50
訂正 669 3/4 → 4/4

前回黒古橋vs川上を完結させた名無しです。
あんまり川上無敵なんで完全退場、変わって伊達をダディで参戦させてみました。
結界うんたらは邪魔だと思ったら無視してください。
このまま作家増え続けて収拾つかなくなったら勿体無いと思って登場させただけなんで。
川上は猫の尻を堪能するためにいずれ復活してきそうだな……
>668-669
カコイイ。川上氏、カコヨスギル。
燃え上がる何かを感じた直後に、
「でも著者近影の『白い何か』がこんなカコイイ台詞はいてたらやだなぁ」
とか考えて台無しに。
>>672
余談だが、川上氏の素顔は

・チンピラとすれ違うと会釈される
・どー見てもヤクザなお兄さんに「ご苦労様です」と挨拶される
・新宿駅前で前歯が溶けて無くなってるガキに「あのう、一袋いくらっスか?」と訊かれる

ぐらいのヤクザ顔だそうだ
>>672
それはそれで
 肉体は破壊された。しかし、そんなことはどうでもいい。
 望む者に満足する結果を一つ与えてやったまでのことだ。
 それよりも、
(イーチャーズとのリンクが切れている……甲田さんか? いや、彼でもそれは無理だ)
 甲田とて万能ではない。彼は人にそう錯覚させる強大な力を持つ男だが、自分は騙されない。
(もっと別の力……僕ら、作家としての力を超え、外の世界との干渉を断ち切る力……か)
 そんな真似ができる「人種」は……一種類しかいない。
 畜生、と、心のなかにつぶやく。
(いいだろうやってやる。見せてやる。子供の遊びで作家をやっているわけじゃない)
 今発動させているこの知恵の実の力で、「奴ら」が閉じたこの世界の謎に肉薄してやろう。
 「奴ら」に、運命に、神と悪魔に教えてやる。
 ここにいる男、うえお久光は貴様らがもてあそべるような存在ではないということを。
 アスファルトに打ち捨てられたタバコの吸殻のごとくたやすく踏みつけられる存在ではないということを。
(そうだ、必要なのは……)
 うえおは再びの降臨のときを目指して、自身の知恵の実を発動させた。
>664
阿智との組み合わせでそのオチは、思いっきりギャグになっててワラタよ。
今後もハード展開での一服の清涼剤目指して頑張っておくんなまし。
しかし、いざ姐さんと出会ったら
どこぞのダブリカップルの如き血みどろの修羅場になりそうでガタガタブルブル
6771/2:03/06/24 01:25
廊下の一角、ぴぴると化した生徒が倒れ連なる先に立っている一人、中村恵里加。
中村「つ、つまらない……」
ぴぴるは起き上がることなく、体中に穴を空けたまま伏している。
惨劇の直後だと云うのに血の匂いはない、その跡もない。ただ、枯れ木を思わせる薄い香りが漂う。
中村「いくらでも復活するって言ってたから、秘蔵の第三世代まで持ち出したのに、
    これじゃ只の虐殺じゃないの。何処に私の求めてるものがあるっていうのよ……」
顔を落とし、目線が下に向いた直後、黒い物影が廊下の影に消える。それはまるで猫のような。
中村「ハ、ハルさん?」
彼女が角を覗いた瞬間、目の前に拡がる夜色。それはそのまま彼女を覆い。
甲田学人「フム、『ハルさん』とは私のことかね、確か元の名は『ハンニバル』……
       詩的で良い名前ではないか。私にはそぐわないが。」
一面の夜色の中で更に濃い色を発する猫の様なまた魔人のような形が浮かぶ。
中村「甲田……学人……」
甲田「さて、早速だが宿命の話をしよう。貴方が持っているその木刀、
    それはこの物語における手段としてかなり有効なものだ。かの全打撃と同じように。
    しかし貴方はその危険性を知っている。だいぶ侵食されてきてはいないかい?
    更に忠告させていただくならば、その×××××第三世代と呼んでいるもの、
    それが徐々にぴぴるぴに汚染されていると云うことは感じているかい?」
中村「ま、まさかっ」
甲田「そうだ、その通りだ。貴方はその木刀に侵食されるリスクを負ってまでここに来た。
    そしてもうひとつのリスクが。“それ”の汚染が貴方まで連なった場合……
    貴方はどうなるのだろうね?」
6782/2:03/06/24 01:26
中村は言葉を発しようとしない、ただ甲田の言葉に意識を向けるのみ。
甲田「では、宿命の話はここで終わりだ。そしてひとつ問おう、何故私が貴方の前に現れたのか。」
中村「私に、“願望”か“物語”があるから?」
甲田「そうだ、貴方の物語は実に興味深い、矛盾と云う言葉を内包するあたりが特に、だ。
    だから私は選択を送ろう。貴方がまだ、戦うか否かの選択だ。」
少しの後、中村は静かに頷く。
甲田「よろしい、さすれば貴方が戦うべきは進化したぴぴるだ。進化した物語だ。
    己をぴぴるとしながらも己のちからをふるう、新しい物語だ。
    それは貴方の――――後ろにいる。」
中村が視線を後ろに向けた刹那、世界が夜色から解放される。そしてそこは既に

――――無機質な廊下ではなく――――
――――されど惨劇の跡地に違いはなく――――
――――視界の端に響く音と共に――――

――――蠢く――――


――――時雨沢が、居た。  
!?
な、なんだ
5月の初めごろ来たときとはまったく違うくらいスレが伸びてる・・・
まあ見てるだけのどうしようもない俺がいう台詞でもないか。

それはともかく、いろいろと面白そう。ぜひ続きがんばってください。
??「これは……困ったな」

 ラノベ校の裏門で男が呟いている。

??「半年連絡をしていなかったら、すっかり様変わりしている」

 腕組み。

??「これじゃ、最終巻のレポートを出せなくても仕方ないよな」

 くるぅ→り

 男一匹、庄司卓。
 いくつもの最終巻だけを残して幾年月。

 彼の目の前には、常に新たな物語があるのだった…

# つまり、不参戦っと。
〜数年前〜


ぎぐ「ちわっす、秋田センパイ」
秋田「おお。新入生の秋口くんか。とまれかくまれよろしく」
ぎぐ「よろしくっす。ところでセンパイ、銃器とか好きですか?」
秋田「……は?」
ぎぐ「まあ、詳しい話はこっちで……賀東センパイ達待たしてますんで」
秋田「秋口君? そんなに強く引っ張ると腕が痛いからしてやめてほしいんだがおーい」

そして今に至る
>>643
??「なんか…凄いコトになっちゃってるよ!?」
??「あちこちでぴぴってるよね」
??「ぴぴってるって…」
??「ほら、アレ。かーえーるーのーうーたーがー」
??「輪唱のこと? …って「あちこちで」の説明はいいんだよ! 「ぴぴってる」に突っ込んだの!」
??「ぴ行五段活用〜」
??「ぴ行なんてないよ! ていうかなんでそんな言葉知ってるの!?」
??「作家ならこれくらい知ってて当然だもん(えっへんと胸を張る)」
??「作家って…いいのかな、僕らがそれ名乗って」
??「ユマの馬鹿ーッ!!(どすっ)
   そんなことでこのじょ−きょーを快決できると思ってるの!? この12歳マニア!」
ユマ「がふっ…。サ、サキちゃん…あんまり内臓を引きずり出さないで…僕、激ヤセしちゃう……」
サキ「あ、ごめんなさい」

 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪

ユマ「ああ…はみ出たモノが元の位置に戻っていくこの安心感」
サキ「やっぱりボク達って立派なヘンタイさんなんだねー。ユマを見てるとつくづく実感」
ユマ「…それって自己嫌悪? まぁいいや。なるべくぴぴってる人達にはなるべく会わないように…
   ってサキちゃん! 自分から殴りかかっちゃダめごしッ(巻き添え喰って頭蓋骨と脳髄が砕け散る)」


謎…になってない気もするけど、とにかく謎の男女、丘ユマ&サキ。
無意味にオリキャラ化&数が2倍になって 感 染 源 帰 還
683>>622の続き:03/06/24 16:04
「レ、レポートって、こんな時に……」
 渡瀬の顔が安堵と呆れで緩む。
 その頭にポン、と手を置き、
「ああ、すまなかったな。一度集中すると周りが見えなくなってしまう性質でね」
 犯罪者顔にナイスな笑顔を浮かべる秋山。
「間に合ってよかった。大事な後輩が傷物になるのは忍びないからね」
 その言葉を受けた渡瀬は苦笑して、
「いえ……僕たちが不甲斐ないだけです」
「しかし、上遠野特派員達に狙われても君らは生き残った。それで十分さ。
そこに倒れているのは高橋君に、鈴木君かな?命に別状はなさそうだが」
「ええ、彼らもあれでなかなかしぶといですから」
「ふむ。よかろう」
 秋山は二人に近寄り、軽い治療を施していく。
 彼らを並べて寝かせ、その横にどっかりと胡座をかいて手招きした。
「さて、説明してくれないか。一体、今ここで何が起こっているのかを」











「なるほど」
 一通りの説明を聞いている間、秋山は終始嬉しそうに微笑んでいた。
684>>622の続き:03/06/24 16:06
 修羅場だ。
 <悪霊>にも匹敵する、あるいはそれ以上の規模の人災。
 凄まじい感染力を誇るおかゆ電波。
 増加し続ける一般生徒の感染者。
 無限の再生能力を持ち、進化する感染作家達。
 状況は混乱し、力を求め自ら感染する生徒まで現れ始めた。
 生徒も編集部も、これまでにないほどに追い詰められている。
 最終手段として封印を解かれた<悪霊>は暴走。
 対策班を壊滅させた後、電撃の最強作家川上との戦闘で相討ち。
 そして、いまだ行方の知れない史上最凶の感染源、おかゆまさき。
 それを助ける謎の黒幕までいるらしい。
「素晴らしい!素晴らしいぞ!」
 感極まったかのように立ち上がり、手を広げて大声でそう叫ぶ。
「せ、先輩?」
 突然の叫びへの反応に困る渡瀬。
 そんな渡瀬を無視するように、秋山はクルリと真後ろを振りかえる。
 そして微笑を浮かべたまま、廊下の暗がりに向かって言った。
「そう思わないかね?諸君」
 
 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
 
 秋山の問いに答えるように響く怪音。
 二つ、四つ、六つ……
 闇の中に赤い光点が次々と現れる。
「まさか……」
 渡瀬が顔を引きつらせ、傷ついた体に鞭打って立ち上がろうとする。
 すると秋山はそれを制し、バットを持つ手に、ギリッと力を入れた。
「君は休んでいたまえ」
 やがて、暗闇から姿を現したのは無数の一般生徒達。
 どれも皆、棘バットやスタンガン、濡れタオルで武装している。
 生徒達を目にした秋山は一瞬目を見張り、そして堪えきれないといった様子で笑いはじめた。
「く、くくくく」
 身を震わせる秋山。
 そんな彼を無防備な獲物とみなしたか、生徒達が走り寄る。
「先輩、来ますっ!」
 渡瀬の警告が聞こえなかったか、秋山は笑顔のまま、無防備に一歩踏み出す。
 濡れタオルの蛇のように巻きつき、彼に自由を奪う。
 そして左右に展開した生徒がスタンガンと棘バットを叩きつけようとした瞬間――――
 
 轟っ!
 
 黒い風が渡瀬の傍らを通過し、秋山に迫っていた生徒へと襲い掛かる。
 生徒は吹っ飛んで壁にぶち当たり、原型を留めていない。
 巻きついていたタオルも無残に引きちぎられた。
「な、なにが……」
 渡瀬は何が起こったかわからぬまま、秋山を見る。
 体にまとわりついたタオルの残骸を払う秋山の傍らに、二人の巨人が立っていた。
 日光。
 月光。
 巨人の頭部にはそれぞれ、そう刻まれていた。
「おかゆまさき、か」
 タオルを払い終えた秋山は――いつの間か生えていた――額の電波ひげを弾きながら一人ごちる。
「これほどの数を人間を、粗雑ではあるが電波で操るとは……ある種の天才だな」
 突然現れたロボット二体にも怯むことなく、四人の生徒が秋山へと迫る。
 秋山は瞬時にロボットたちへ電波を送る。
 日光、月光は二人を阻み、頭を潰す。
 あと二人。
 弾丸のように突っ込んでくる生徒達。
 突き出される二本のバットの内、一本は体をひねってかわし、もう一本を自分のバットで受ける。
 特攻を避けられ、体が泳いだ生徒の足を掬い取る。
 勢いのままに宙を飛ぶ生徒の頭を、回り込んだ月光が叩き割る。
 あと一人。
 秋山は目の前に迫った生徒の顔を見据える。
 バットをギリギリと押し付けあう二人。
 日光と月光はそれを見るだけで動こうとしない。
「くっははははははっ!!」
 突如、激しく笑い出す秋山。
 興奮と力みで真っ赤になった顔で絶叫する。
「見事だっ!!素晴らしいぞ、おかゆまさき君っ!!いや、おかゆ特派員っ!!」
 ギリッと腕に力を込めてバットを押し返し、相手がさらに反発してきた瞬間に後ろへ退く。
 前のめりに倒れる生徒。
 そのの上に片足を乗せ、動きを封じてさらに叫ぶ。
「作家たるものこうでなくてはいかんっ!!改めて歓迎しようっ!!」
 バットを大上段に構える。
 獰猛な笑みを浮かべ、
「電撃文庫クラスへ、ようこそ」
 頭めがけて振り下ろした。

 グチャッ
 
 はじける頭部。
 飛び散る脳漿。
「しあわせでした――――――――――――――――――――――――――――――――っ!!」
 首から噴出する血を避けようともせずに、狂った様に勝利の雄叫び(?)をあげる秋山。
 そのあまりの凄惨さに、渡瀬は思わず顔を背ける。
 青ざめた顔で、ぽつりと呟いた。
「そんなに嬉しかったのかな……連載を無事終えたことが」
 今、秋山は連載を終えた喜びと戦いの興奮が混じり合い、極度の興奮状態に陥っている。
 果たして、彼は本当に事態を収拾する側に回ってくれるのだろうか?


 その問いには、誰も答えられない。
>「しあわせでした――――――――――――――――――――――――――――――――っ!!」
激ワロタ。やはり秋山はそうでなくてはいかん。
甲田「さて、私はまだやることがあるのでこの辺で失礼させて頂くとしようか。
   なに、金賞の貴方なら最終選考止まりの時雨沢先輩を止めることくらい簡単だろう」
冷徹な表情を崩さずにそう告げるや否や、甲田の姿はゆっくりと音も無く闇へと溶け込んでいく。
虚ろな表情で銃を突きつける時雨沢に牽制され、それを見守るしかない中村。
そのとき、闇を切り裂くかのように、朗々とした高らかな声が響き渡った。

??「熾天使アブデルの名によって命ずる。世界の摂理に背く邪悪なる者よ、その姿を現せ!!」
??「I−ブレイン、戦闘起動。『マクスウェル』常駐。熱量制御開始。『炎神』発動」

闇と同化して消え去ろうとしていた甲田の姿が、実体化を強制されたかのように再び輪郭を取り戻す。
と同時に圧倒的な熱量がその身体を中心に炸裂し、さながら地獄の業火のように空間を灼き尽くした。
そして爆発が収束し、静けさを取り戻した廊下に、二人の男の話し声がこだまする。

??「……しかし、やっぱこういうときって技の名前を叫ばなきゃならないのかい?」
??「何言ってるんですか、義兄さん。こんなの常識ですよ、常識♪」
??「しかしなかなか渡瀬君が戻ってこないと思ったら、こんな騒ぎになってるとはね……」
??「しかもどうやら甲田くんが黒幕っぽいし。これは色々な意味で私たちの見せ場到来って感じだね」
??「僕は執筆も研究も立て込んでて、こんなことしてる暇ないんだけどな……」
??「ああ、理系でしかも院生だから大変ですね。でもエロゲやる暇はあるんでしょ?」
??「いや、エロゲは別腹だから」(きっぱり)
??「えっと、そんな恥ずかしいことを自信満々に言われても……まあ私も嫌いじゃないけどw」

場違いなまでにのんびりとした調子で、言葉を交わす二人の男たち。
時雨沢と対峙したまま、声の主を見やった中村が呆然とした表情で呟いた。

中村「あなたたちは……第七期生の……」

こと戦闘能力の多彩さにおいては、電撃班においても有数と目される電撃第七期生。
その中でも一ニを争う戦闘力の持ち主と目される二人――佐藤ケイと三枝零一の姿が、そこにあった。
と、先ほどの爆発の痕跡を留めた廊下の一角に、再び黒衣の男の輪郭が現れた。
しかし、それを当然のものと予期していたかのように、表情を変えない佐藤と三枝。

甲田「折角渡瀬君を足止めてしておいたというのに、もう君達が現れるとはね。
   やれやれ、これは些か予想外だったよ」

くつくつと暗鬱な笑みを洩らしながら、甲田は先ほどの爆発など無かったかのように答える。

佐藤「そりゃあこれだけ派手に異界の力を行使したらねえ。因果関係を辿って『見れ』ばすぐ判ったよ」
三枝「それにエントロピーの局所的な歪みが観測されたからね。世界面への干渉は明らかだった」

平然とした表情で応じる二人に、こちらも表情を変えずに答える甲田。

甲田「まあ君達の参戦も予定されていたことだ。所詮、その時期が早まったに過ぎない」
佐藤「君が何を目論んでるのかは知らないが、悪いけど力づくでも阻止させてもらうよ」
甲田「残念ながら私にはまだやるべきことがあるのでね。名残惜しいがここは失礼させて貰おう」
三枝「『アインシュタイン』常駐。空間曲率制御開始。『次元回廊』発動」

再び姿を消そうとする甲田。しかし変化は起きない。
甲田の道化師めいた表情に僅かな苦笑が浮かぶ。

三枝「悪いけど、君の空間に干渉する能力は僕の能力で相殺させてもらったよ。
   これで異界を渡って逃げることはできないね」
佐藤「まあ、どこに逃げても私の『眼』からは逃れられませんけど」
甲田「なるほど……概念的な事象への科学的方向からの干渉か。流石は三枝だな」

二人に退路を閉ざされながら、しかし甲田の表情は余裕に満ちていた。
三人の視線を浴びながら、あたかも講義をするかのように抑揚の効いた声で語り始める甲田。

甲田「さて、今回の一連の“物語”の契機となったのは、ぴぴるの電波だったな。
   この電波を浴びた者は、自らの電波性を極端に増幅され、常軌を逸した異存在と化してしまう。
   そう、そこにいる時雨沢や上遠野のように、比較的シニカルな存在であってもだ」

そこまで言うと、不意に甲田は皮肉めいた笑みを浮かべた。

甲田「だが、元々電波と称されていた存在にぴぴるが媒介したとき、果たしてどうなるのだろうな。
   もしそんな代物が存在すれば、それは誰の手にも負えない最悪の電波と言い得るだろう」

そう言うと甲田は傍らに倒れ伏せていた頭部を破壊された死体の一つを見た。
甲田の視線に答えるかのように、ゆっくりと起き上がる撲殺死体。
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪という音とともに、ビデオの逆巻きのように再生していく死体の頭部。
そして、完全に再生した死体であったモノは、ゆっくりと二人を見る。二人の表情が初めて驚愕に歪んだ。

三枝「き、君は……いや、彼はもう死んだはずだ……」
佐藤「これはまた厄介な奴が厄介なことに……」
未だに驚きを隠し切れない三枝と、僅かに舌打ちをする佐藤。
そんな二人に無表情な瞳を向けた“彼”は、不意にかっと瞳を見開いた。

??「ぴf%Vrぴンw:Xる<9ぴ@&るurぴ¥m9るa#ぴAhぴaる*cぴ@;〜re♪!!」

爆発的な電波が、その場の全てを飲み込まんばかりの勢いで二人と、そして中村を襲う。

三枝「『サイバーグ』『ラグランジュ』常駐。容量不足。空間曲率制御強制解除。
   “自己領域”展開。運動係数制御開始!」
佐藤「熾天使アブデルの名によって命ず!! 万物を司る精霊よ、邪なる念波を防ぐ盾となれ!!」

佐藤の「力ある言葉」に応じ、不可視の障壁が展開され、襲い来る電波を辛うじて防ぎ止める。
と同時に、周囲の物理法則を書き換えることによって超高速移動が可能となった三枝が、
あたかも瞬間移動をしたかのように中村の傍らに現れ、障壁の内側へと引っ張り込んでいた。
そして圧倒的な電波の圧力に耐えかね、佐藤の展開した障壁が砕け散り、嵐のような余波が辺りを覆う。

三人が電波の余波の衝撃から立ち直ったとき、既に甲田の姿はその場に存在しなかった。

甲田「彼もまた、我々と同じ第七期生の一員だ。頑張って阻止してくれたまえ。それが出来れば、だがな」

甲田の残留思念が響くなか、その場に残されたのは、中村たち三人と電波に侵された時雨沢。

そして電波に侵された電波――そう、海羽超史郎だけだった。
うは。すごい増えてる。
とりあえず>>652の続き。
まとめて逝きます。

川上、古橋コース>>655>>620(電撃八期生コースに合流)(ここで伊達コース>>638>>665-669へと分岐)
>>683-687(秋山・渡瀬コース)

一色コース>>664
うえおコース>>675
中村コース>>677-678>>689-692(中村、電撃七期生コース)
富士見コース(過去)>>681
おかゆコース>>682(丘ユマ、サキコース)

庄司卓、不参加。

といったところでしょうか。
大分入り乱れてきましたな。
 トレンチコートを翻し、高畑と成田は行く。
高畑「とりあえず、佐藤君と三枝君は参戦したな。渡瀬君はどこだろう。
   まあ、現状では戦闘を開始していると見るのが妥当かな」
成田「これで投入できる主力作家はほぼ全て出尽くしましたかね」
高畑「そうだな、『幸せでしたー!』も聞こえた。いよいよ逆襲開始だぞ」
成田「はい。さっき右手で得たぴぴるぴの『知識』も、活用の時が来たってわけです」
高畑「問題は甲田君だが……彼には通常の意味での力も理屈も通用しない。
   川上君、うえお君なき今、無敵ともいえる彼の理論武装を打ち破れるのは……一人だけだ」
成田「……危険ですね。できれば『あの人』の投入だけは、避けたかったんですが」
高畑「ここまで状況が錯綜してしまった以上、しようがないだろう」
成田「たしかに、甲田先輩も、『あの人』の前では何もできない……いや、させてもらえないでしょうね」
高畑「そう、『彼』はピンチにこそ、逆転の旗手として現れ、問答無用で絶対的な奇跡を起こす。
   世に格言数多あれど、『彼』の行動原理ほど説得力と威力のあるものはないだろう」
成田「……『愛は勝つ』、か……」
高畑「もう一度言おう。逆襲開始だ」
 トレンチコートを翻し、高畑と成田は行く。

 いよいよ動き出す、電撃旧世代の最終兵器……『彼』は、果たして戦局にどんな変化をもたらすのか。
696695:03/06/24 20:56
まとめ乙一です。
並んだ面子の中で、やっぱり甲田が圧倒的すぎるので、一発ベタの神で抑えてみようかと。
甲田担当の人、殺さない程度に苦戦させて、最終戦までもつれさせてくれないかと他力本願。
そろそろ鈴木・高橋復帰させたいけど、栄沢は退治されたし……阿智・三雲と吸血鬼・SF対決するか。
6971/4:03/06/24 21:02
俺がやってもいいのかな、とか思いながらも>>459から進めてみる。

三雲「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
その声はすさまじい振動波と化し、破壊の限りを尽くす。
時雨沢「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
シグ・ザウエルの弾丸が恐ろしい精度で眉間を狙う。
阿智「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
手裏剣が、月見うどんが(?)、雨あられと降り注ぐ。

『満身創痍』今の乙一に相応しい言葉はそれ以外にないだろう。
電撃ではトップクラスの売上を誇る三人の作家たちとやりあって、
そもそも無傷でいられるわけがなかったのだ。
まさかおかゆ側の戦力がここまで結集して自分を襲うとは
思いもよらなかった。おのずと苦笑が漏れる。
暗殺者がまっさきにマークされるとは、なんたる不覚をとったことか。

乙一「でも僕は、それでも彼女を守りたかったんだ」

血塗れの体でうめきながらも、乙一は最終決断を下そうとしていた。
卓球部で過ごした幸せな時間が、走馬灯のように脳裏をよぎる。
彼女のためなら、人間として生きる術を捨てたって惜しくない。
僕が全てを捨てて『天帝妖狐』になりさえすれば、こんな奴ラ、

乙一「一 瞬 で 噛 み 殺 し て く れ よ う」
6982/4:03/06/24 21:04
??「その決断には待ったをかけたいな」

その時、感染者3名の後ろにおぼろな影がまたひとつ加わった。
そいつは身に合っていない大きめのローブを纏い、顔を隠していた。
だが手元で細いワイヤーを一閃させようとしていることは明らかで、
もちろん標的は自分なのだろうと――そういう風に、乙一には見えた。

??「本当に、もう二度と野村さんに会えないような姿になってもいいのかい?」
乙一「上遠野か。だがもう遅いぞ。あんたたちは僕の逆鱗に触れたんだ」
??「……俺が上遠野? バカ言っちゃいけない。
   一般レーベルにかまけてライトノベル界の新ブランドを
   チェックしてないからそーいう勘違いするんだよ、あんたは」

実を言うとその新ブランドは既に『推定地雷』として扱われ、
『十人衆』と呼ばれる猛者どもしかチェックしていないとも
噂されているのだが……そんな些細な事実は脇に置いといて。(w

時雨沢「ぴぴるぴ!」
状況がおかしいことに気付いた時雨沢のシグ・ザウエルが、
上遠野ではない、魔法使いのような扮装をした男をめがけて凶弾を放つ。

??「だが、あたらないね」

そう、拳銃でやられる魔法使いなんて、おとぎ話にはでてこない。
魔法使いが恐れるのは女王と、女王を守護する騎士だけなのだ。
ここで野村を女王、乙一を騎士と見立てることが許されるなら、
この人物の唐突な参戦も寛恕していただけるだろう。そう、この男は――

あざの「俺はあざの耕平。富士見ミステリー文庫を支える男だ」
>692
海羽キターーーーーーーーーー
すごい、完全に死んだ奴まで復活させるとは。
7003/4:03/06/24 21:09
時雨沢「ぴぴる……ぴぴ(訳:まさか……あれをかわすなんて)」
あざの「俺とあんたじゃ相性が水と油、最悪の組み合わせだ。
    逃げたほうがよくないか? それともまだやる気かい?」

実を言うとこれ、ブラフなのである。あざのは内心ヒヤヒヤものだった。
今のは「事前の景気付けに」と神仙酒を飲んでいたからこそ
よけられたようなものである。しかも神秘の酒を飲むことによって得られる
『マト●ックスみたいなビデオのコマ送り状態』であってすら、
回避が間に合うかどうかは、ギリギリのタイミングだった。

時雨沢「ぴぴるぴるぴるぴぴ(訳:ここは一時撤退が上策か)」

この後、時雨沢が>>620へ向かったのか
>>678へ向かったのかは、ちょっとわかりません、ごめん。

あざの「た、助かった……マジ戦闘になったら絶対死ぬっつーの、俺が」
乙一 「助かったのは僕のほうだよ。なかなか頼れるじゃないか」
あざの「まーね。残る敵は二人、ってとこだが。どう戦う?」
乙一 「――僕は野村さんを襲ったあいつを殺る」
三雲 「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
乙一の殺気に答えるかのように、凄まじい大音量で三雲は吼えた。
( ´Д`)/ <先生! VTRでバイク便やってる人がさっきからずっと、
        窓にへばりついて教室の中をのぞいてます。
7024/4:03/06/24 21:42
あざの「すると、俺の相手は必然的に阿智ってことになるわけか」
阿智 「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪(訳:血ぃ吸うたろか、なんつって)」
あざの「うるせえ、吸血鬼が出てくるレポートなら俺だって書いたんだよ!
    ただなんつーか……まだ単行本化未定なんだけどな」

ずーんと重たい空気。阿智の巧妙な話術があざの戦意を挫く。

阿智 「ぴぴるぴ〜♪(訳:今だ!)」
あざの「なんかすっげえ落ち込んできたよ……ってうわっ、あぶねえ」

阿智はこの期に乗じてといわんばかり、手裏剣を投げに投げた。
だがその全ては、突如現れたとある人物のバットによって、
全て撃ち返されたのだった!

一色銀河「おう兄ちゃん、こんなとこでドンパチやらかしたら危ないやろが!」
あざの 「うわ。なんか目が血走ってるよこの人。もしかしてジャンキー?」
一色銀河「似たようなもんやけどだいぶ違うな。そう、わいはトラキチや」

>>664に続く。
ベタ神様vs甲田、お引き受けします。
さて……どう収集つけっかね?
滝本は原付で甲州街道を飛ばしていた。夜風が心地よい。自動車のテール
ランプの光と夜空の星の光が彼を照らす。彼の鼓動は高まっていた。紛れも
なく戦地に赴く高揚感だった。彼は自らに男を感じていた。

頭上を小さな瞬きが流れて消えた。流れ星だ。流れた先は彼が進む先であり、
あの星は彼を先導しているに違いない。無意識のうちに、I'veのShooting Star
を口ずさんでいた。

前方で赤い点滅が上下する。なんだろうと思いつつも進んで行くと、制服の
警官であった。ランプに促されて速度を落す。検問だった。

「はーい、ちょっと良いかなあ。こんな時間に何やってんのかなあ」

滝本は全身黒ずくめ。見るからに不審人物だった。

「とりあえず免許見せて」

「はい。ええと……ああっ!家に忘れて来たっ!」

「ちょっと話し聞かせてもらおうかな。あ、バイクは降りてね」

原付を手で押しながら道路脇に連れて行かれる彼の背中は丸い。

−−滝本竜彦の未来はどっちだ。
黒フルハシならぬ白フルハシが降臨、直結してなにもかも解決……は無理があり過ぎか(w
白古橋降臨直結じゃ、それこそハルマゲドンですよ
ペンペン草1本ものこりゃしない
707678:03/06/24 22:35
>>700
時雨沢は>>620-623の後に残骸のまま甲田によって転送されたつもりでした。
あ、でも>>687後、秋山分隊移動(したら)後に中村だけ転送でも可か?

……ここまで来ると時系列順に、しかも図で並べてみたいと思うのは俺だけか?
708664の続き:03/06/24 22:36
中村恵理加を探し校舎をさまよっていた一色銀河は、
廊下で15〜6体の一般生徒と対峙していた。
一色「けっ、シツコイやっちゃで。怪我しとうなかったらとっとと道を開けい!」
しかし、ぴぴるぴ化した生徒達に通じるわけがない。
それどころか、血気盛んな連中の殺戮本能に火を点けてしまったようだ。
濡れタオルを伸ばし、一色を襲う一般生徒。
しかし、一色はそのタオルを右に左に広角に全て叩き落してゆく。
その背中には濱中の背番号25が輝いていた。
一色「そんなもんかい。ほな、こっちから行くで!」
そう叫ぶと、どこからともなく大量の白球の入ったカゴを取り出し、白球を掴むと軽く真上に放り投げた。
一色「電波に対抗する魂があらへんのやったら、ワイの魂を叩き込んだる!!」
そう叫び、次から次へと強烈なノックを浴びせていく。
生徒A「ぴる!」
B「ぴぴっ!!」
C「ぴぶっ!」
以下略

ゆうきりんは笑っていた。

いつものようにレポートを提出に来たゆうきりんは、
校内の惨状に目を丸くしていた。生乾きの血に覆われた廊下を歩き、
血に塗れた足跡を残していく。校内に響く、止むことのない絶叫と破壊音。
あちこちを覗いて歩く内に、ゆうきりんの表情は驚き、呆れ、苦笑、微笑、
…心からの微笑みへと変化していった。

実に良い空気だ、とゆうきりんは思う。実に自分向きの空気だと。
誰もが、自分の事を少し器用な萌え職人程度に考えている。
最低限の萌を押さえて、少しひねった設定の話を書く、便利な多作作家。
「ぴぴるぴ」
ゆうきりんは歩くのをやめる。
「ぴぴるぴぴぴるぴ」
廊下の突き当たり。
「ぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴ」
感染者。

「ぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴ
 ぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴ
 ぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴるぴぴぴる……!」

「あははははっははっははははっはははははっはは!!!!」
一瞬の内に校舎の壁を打ち抜いた『巨大な少女の腕』が、
群がる感染者をなぎ払う。
『巨大な少女の腕』が、何本も何本も校舎に突き刺さる。
「あははははっははっははははっはははははっはは!!!!」
『巨大な少女の腕』が、感染者を次々と掴み、捻り、千切り、潰す。

「あははははっははっははははっはははははっはは!!!!」
動く物が何もなくなっても、血塗れの『巨大な少女の腕』が動きを止めても、
笑い声は止まらなかった。
710708の続き:03/06/24 22:38
一色が白球を打ち尽くした頃には廊下には一般生徒の山が出来上がっていた。
しかし、その山もすぐに立ち直り、一色に襲い掛かってくる。
そこで一色が信じられない行動に出た。
六〇型粉砕バット改弐〇〇参型中期ver(伝説のバックスクリーン3連発再び!!と書かれているのが特徴)
を手離したのだ。
そして、またどこからともなく真新しい阪神の応援旗を取り出し、雄大に振りながら高らかに歌いはじめた。そう、六甲おろしを。
一色「♪六甲おろしに颯爽と 蒼天翔ける日輪の 青春の覇気美しく 輝く我が名ぞ阪神タイガース
   オウオウオウオウ阪神タイガース フレフレフレフレ♪」
その途端、生徒の山がピタリと動きを止めた。
そして、頭を抱えてうめき出した。
生徒A「…ぴぴぴる……ぴぴ…」
B「ぴるるるる…ぴぴるる…」
以下略

やがて呻き声が収まると、全ての生徒が高らかに六甲おろしを歌いはじめた。ぴぴるぴverで。
全生徒「♪ぴーぴーるぴ−るぴー ぴーぴーぴーるーぴー …♪」
その間を一色は高らかに笑いながら悠々と歩いていった。
残された生徒達はその後も六甲おろしを歌い続けたという。

クライマックスが近いか?
両者の戦力をまとめてみる。


ぴぴるぴ側
おかゆ、上遠野、時雨沢、阿智、三雲、ハセガワ、温帯?、神野、海羽

対策班 
夢枕、菊池、乙一、豪屋?、高橋、鈴木、田村、中村、秋山(端)、伊達、高畑、成田、山本、渡瀬、高橋、安井、吉田、神坂、秋田、星野、賀東、榊、友野、壁井、高野、佐藤(ケ)、三枝、あざの

独立勢力
甲田、ミネ?、佐藤(大)、虚淵?、一色、ゆうき

傍観・不参加・戦局の外でうろうろ
神林、盛岡、野村、滝本、谷川、水城、ろくご、水野、清松、野尻、火浦、鷹見、北野、荻野目、ローリング、円山、庄司

復活待ち
古橋、うえお

リタイア
川上、浅井?、深見?、有沢、中里?

ぴぴるぴ側の戦力が若干少ないねー。新たに参加させる人はそのあたりのバランスも考慮してほしいッス。
訂正などあったらよろしく。
いや、固有名詞付ぴぴるがこれ以上増えると収拾がつかなくなるんじゃないだろうか
温帯は違う種類の電波を飛ばしてそうだけどな
713家庭科室にて1/2:03/06/24 23:57
>475の続き
生徒B「これは馬肉、こっちは赤竜肉? 何でこんなもんが…。 お、ろくごー、鶏肉あったぞー」
ろくご「お、あったか。これで材料はそろったな。じゃ、とっとと作るか」

 (中略)

ろくご「これでしばらく待ち、と」
生徒B「なあ…。さっきから遠くで奇声や爆発が聞こえるけど、この辺りは大丈夫かな?」
ろくご「まだ近くには来てないみたいだけどな。少し調べてみるか。」
そういって、腰の断縁獄から九天象をとりだし起動する。


おかゆおかゆおかゆおかゆおかゆおかゆおかゆ
おかゆ電撃電撃電撃おかゆおかゆ角川靴おかゆ
おかゆぴぴるぴぴるおかゆおかゆおかゆおかゆ
おかゆおかゆおかゆおかゆ黒古橋おかゆおかゆ
おかゆおかゆおかゆおかゆおかゆおかゆおかゆ
無無おかゆおかゆ電撃おかゆおかゆ阪神おかゆ
無無無無かゆおかゆおかゆおかゆおかゆおかゆ
ろくご 無無ゆおかゆおかめおかゆおかゆおかゆ
無無無無かゆおかゆおかねおかゆおかゆおかゆ
無無無おかゆおかゆおかゆおかゆ富士見おかゆ
おかゆおかゆおかゆおかゆおかゆ富士見おかゆ
おかゆ黒古橋黒古橋おかゆおかゆおかゆおかゆ
おかゆ黒古橋黒古橋おかゆおかまおかゆおかゆ
おかゆおかゆおかゆおかゆおかゆおかゆ無トマト
おかゆおかゆおかゆおかゆおかゆおか無 ホヒイ
714家庭科室にて1/2:03/06/24 23:59
ろくご「おかゆ勢力が圧倒的か…。とりあえずこの辺りは大丈夫なようだが。
    一応これを渡しておこう。そんなに欠陥が無いものばかりだから。」
生徒Bに俊地踏・鳳翼扇・怪吸矛を渡す。
生徒B「ありがとう。けど、おまえはどうするんだ?」
ろくご「大丈夫。君に守ってもらうから」
生徒B「無、無理だって! 俺はただの一般生徒で力は無いんだから!」
ろくご「そんなことはない。何のためにいま調味魔導を作っていると思う?」
生徒B「あれ、お前が食べるんじゃないのかよ!」
ろくご「病み上がりがあんな劇物を食べるわけにはいかないだろう。なまたさう」
生徒B「あ……。そういえばそのなまたさうって何なんだよ?」
ろくご「知りたいか? それなら食べてがんばれ。ちょうど出来上がる頃だ」
生徒B「ひでえよ…」


  生徒B 参 戦?
毎度まとめ乙一です。
表ではざっと見、高橋が二つあるくらいでしょうか。
対策班は、電撃班以外はほとんど本筋に絡んでないので見た目の数ほどバランスは悪くないかと。
やはり班が違うと絡めにくいのかな? まあ、なにはともあれ乙・野村萌えw
716713、714:03/06/25 00:03
おかゆ勢力は一般生徒含むということで。
一人残っていれば無限再生するし。
黒古橋は本人とは別に、感染者が残っているのではないかと。

ところでろくごの口調ってこれでよかったっけ?
関西弁だったような気がするんだが。
717イラストに騙された名無しさん:03/06/25 00:25
>716
ぐはっ、じゃのう、だのう、ですぜ、ぴよぴよ等を使う。
あと太極拳を習っていたという話もある、そのおかげで手から怪光線が出せるとか出せないとか。
コバルト分が不足している気がしないでない
719716:03/06/25 01:01
>717
ありがとうございます。
やっぱり、押入れから引っ張り出して確認するべきだったな…。

あと716で書き忘れたこと
生徒Bは積極的には参戦しなさそう。

各宝具の能力と欠陥
俊地踏 高速で動ける靴。ただし速さから使用者を守る機能は無い。調味魔導の肉体強化で対応予定。
鳳翼扇 咄嗟の攻撃に反応して所持者を守る扇。大きい衝撃を受けると耐久力が減少する。
怪吸矛 怪異に対し絶大な威力を持つ矛。発動中は付近に混沌の変動が起きる。

これでろくごを知らない人でも安心。
…ごめんなさいネタ切れ気味なんです。
誰か応援頼みます。
メフィスト分が不足している気がしないでもない
上遠野vsいーちゃん
ワイヤーvs曲弦糸
>718
だって、マリ見てしか知らないし。
既に流れ的に電撃班大戦になってる気がしないでもない。
せっかく綺麗に終わりそうだし、今更レーベル増やしても仕方ないとか思ったりもするが。
723(1/5):03/06/25 01:41
「あ、あそこの茂み」
「ん? どうした」
 ふと見ると、サキが近くの茂みを指差していた。
「さっき、何かがパッて光ったみたいなんだけど」
 しばらくの間を置いて、ユマが決心するように言った。
「ちょっと見てくる。サキはここで待っていて」
 そう言って茂みに向かうユマの服がくいっと控えめにひかれる。
「ユマ、嫌だよ。たとえちょっとでも、ボク達は離れちゃいけない気がする。なにか悪いことがおこる……予感がするんだ」
 心細い声で呟くサキ。
「……わかったよ。ほら、手をつなごう。これならずっと一緒だよ。そう、僕らは離れることなんかない」
「ありがとう……。ボク、また迷惑かけちゃった。ごめんね」
 気にしないで、ユマはそう言ってサキの手を握った。先行するようにサキの手をひっぱりつつ、茂みに近づいていく。
 その時だった。目の前が真っ白に眩む感覚が、唐突に二人に襲い掛かった。
『あっ!?』
 その光は一瞬だったが、茂みに注目していたユマとサキはそれを見逃さなかった。
724(2/5):03/06/25 01:41
 呆気にとられたようにユマが呟く。
「今……光った?」
「うん……。ねぇ……すいません、誰か居ますか?」
 辺りにサキの声がこだました。すると、しばらくして男の声が返って来た。
「……はい」
 今にも消え入りそうな声だった。
 茂みの中の相手からは、それ以外にはなんの反応もなかった。
サキは一回 コクリと喉をならして、覚悟を決めたように喋り始めた。
「あの! ボク達、この学校を救いにきました。えっと……気付いたらこの学校の校門の前に立っていて、それまでのこと、なんにも覚えてなくて……。
 でも…あの、そうしなくちゃいけない気がして。それがボク達のやるべきことなんだって。でもボク達、これから何をしていいのか本当はよく分からなくて……」
 しどろもどろになるサキに、茂みの中の男は拒絶の声を出した。
「そういうことはオレのいない所でやってくれ」
 サキは愕然と口を噤んだ。それまで様子を見守っていたユマが代わりに説得を始める。
「なあ、そこの人。あんたもこの学校の生徒なんだろ。少しはここに愛着とか、そういうもんがないのかい? 母校がピンチなんだぜ。
 『よし、ここはオレがなんとかしてやろう』とか思わない?」
「関係ない」
 ダメだこりゃ、といったように肩をすくませるユマ。
「そうか、じゃあな。せいぜい、ぴぴらないように気をつけろよ」
 それじゃあ関係ない、と見捨てるように言葉を吐き捨てる。
 もう茂みの方は見ないようにして、サキの手をひっぱりながらユマは校舎の玄関へと向かって行った。
725(3/5):03/06/25 01:42
 オレは悔しかった。悔しくて悔しくて泣きそうになった。なにかを言われたとか そういうことじゃなくて、なにかを言われてもなにも出来ないオレが悔しかった。
 オレの意識は薄くなり、ふと気が付くと 口から嗚咽が漏れていた。オレは慌てて自制しようとした。無駄だった。
 嗚咽は漏れなくなったが、その代わりに涙混じりのクズのような言葉が漏れ始めた。
「オレはいつだってダメだ。ついさっきもそうだ。オレがイイ気分でトばしていたら、交差点を抜けた先は検問だった。
 隙を見て逃げたけどああ逃げてしまってごめんなさい怖かったんです。冗談だった、オレがなにか出来るだなんて、都合の良い妄言だった。
 妄想だった、彼女もいない。なにもない。武器になるはずだった木刀も無くした。
 ついさっき決意したことも実行できない。なにもできない。オレは超人になんてなれない。もうだめだ、もうだめだ、みんなもうだめだ!」
「ねえ、茂みの中の人って……」
「ああ、そうだな」
 二人の足は止まっていた。少女が背負っていたリュックサックから鉛筆とノートを取り出し始める。
「なあ! 茂みの中にこそこそ隠れて、そのまま出番を終えるのは嫌かい」
「…………」
 嫌だった。当たり前だ。でもオレにはなにも出来ない。
「あんたは超人にはなれないよ!」
「…………っ」
 なれないさ。当たり前だ。オレにはなにも出来ない。
726(4/5):03/06/25 01:43
「でも、そんなあんたでも、この事件を解決できたら『ヒーロー』になれると思うんだ!」
「…………っ!?」
 解決なんて出来ない。はずなのに、その言葉の響きはオレの心を激しく揺さぶった。
「ここに一枚の契約書があります」
 ノートに何事かを書き終えた少女が、そのページをビリビリと破って、その文面を読み上げ始めた。
『NHK(日本ヒーロ協会)の入会契約書 と ヒーロー協会の趣旨
 会員みんなでヒーローになります。ヒーローは格好良いです。愛と正義を信じる人の味方です。決して勇気だけが友達ではありません。
 それにヒーローはモテます。12歳の少女からもモテるようになるかもしれません。こっそりと茂みに隠れて使い捨てカメラのシャッターを押す必要もないのです。
 でも、あなたが頑張ってくれなければヒーローにはなれません。そうならないように頑張りましょう。
     NHK代表 「丘 サキ」     会員一号「     」』
 読み終えた少女がもう一度『頑張りましょう』と言ってオレの目の前に紙切れを広げた。
 その紙切れは端の方がよれよれで、書き間違いが酷く、いたる所に黒線でぐちゃぐちゃに塗りつぶされた跡と、※誤植です。 との注意書きがあった。
 ボロボロのその紙切れをオレは目で追っていく。
「『サキ』っていうんだ…なんか懐かしい響きだな。サキちゃんって呼んでいい?」
 少女は、最高にイカす笑顔でオレに言い放った。
「NHKにようこそ!」
 ……それだけでオレはヒーローになった気がした。『気がした』だけだったけど……。
(どこまでやれるか分からないけれど、できる限りは頑張ろう)
 NHK会員第一号、滝本竜彦の誕生だった。
727(5/5):03/06/25 01:44
「これから、どうするの?」
 滝本よりはずいぶんと背の低い少女が見上げるようにして尋ねる。
「まず、あの人に会いに行く。オレの心の友であり最大の敵でもある人だ。あの人はオレとは違うんだよ、あの人はクズではない人間だ」
「どういう人? その説明じゃよく分かんない……」
 不安なのか、滝本の右手を少女が両手でぎゅっと強く握りしめる。
「ひきこもりから、抜け出せない人と、抜け出せる人間が居る。彼は後者だ……」
 そう言って校舎を見上げる滝本の両手は、少女とそして少年の手としっかりと繋がっていた。
「・・・生きてる」
中里融司はぴぴる化した生徒達相手に囲まれたところまではおぼろげながら記憶がある
だが、気がついてみる周りを取り囲んでいたはずのぴぴる達の姿は消え去っている。
いったいなぜ? ふと気がつくとすぐそばに小さな丸い石が落ちている。【碁石】だ。
「そうか小畑君にもらった碁石が魔玉のかわりなって力が発動したんだな」
彼は漫画校でがんばっている小畑健は自分を待っていてくれる自分。一つのレポートは終わりを迎えたが
次の作品が自分を待っている。
「ぐ・・・眼鏡がないと制御できない!!」
アメリカンテイストを日本向けにするために大量におこなったドーピングと凶科学の力に耐えるために行った
肉体改造により中里融司の身体は半ばミュータント化し機械制御によってその性能を保っていた。
それにより制御用の眼鏡が無いと自分自信を押さえることができなくなっていた。
「行こう第二部を始めるときに小畑君に笑われない作品を作るためにも今は生きてここをでよう」
傍らに落ちてた眼鏡と碁石を拾い少し落ち着くとゆっくりと歩きはじめた。

中里融司行動開始?
ひとまずどこに向かってるのかは不明
次の人に一任します。

狂科学ハンターREIでニコラ・テスラの塔って
電波と絡められるかなと思ったけどその話思い出せないし
本が見つからない(ガク)力量不足すまんです。
桜さんの胸で窒息してきます。個人的に2部でてほしいなとおもいつつこのくらいで
「うしおととら」みたいに、それぞれのキャラがそれぞれの持ち場で奮闘し、
最後に大ボスを倒して大団円というのがきれいで理想的な終わり方なんだ
ろうけど……この調子だと「大合作2」だなあ。(最後に大爆発が起こって
敵も味方もまとめてあぼーん)電波密度が臨界に達して校舎ごと奈落墜ちとか。
730甲田vsベタ神様1/7:03/06/25 02:36

 人気の無い廊下を全速力で駆け抜ける一人の男がいた。
 彼、志村一矢はおかゆ電波対策本部からの連絡を受けた時、
 未亡人取材のために校外にいたので大幅に出遅れたのだ。

「ちっ、何がどうなっているんだ」

 愚痴ってみたところで過ぎた時はかえらず、悪化した事態も元には戻らない。
 対策本部からの連絡は大分前に途絶えた。

「どこかで誰かが戦っているはずなんだが……」

 志村が校舎内に入ったとき、あちこちから戦闘音が聞こえてきた。
 こうして走っている間も、あちこちに破壊の跡が見受けられる。
 
 夕日もとうに沈み、夜闇が校舎を覆い尽くしている。
 蛍光灯は殆ど割られ、廊下はほぼ完全な暗闇。
 ほのかな月明かりだけを頼りに、志村はただひたすらに走った。
 


「……あれ?」
 
 しばらく走って、ふと異変に気付いた。
 この廊下はこんなにも長かっただろうか?
 正確な時間はわからないが、走り始めてもう3分は経つ。
 ライトノベル校は巨大な学校ではあるが、ここまで広かっただろうか。
 
「これは、何かの術か」
731甲田vsベタ神様2/7:03/06/25 02:37
 此処はライトノベル校。
 不可思議な現象が起きたところで慌てるものは居ない。

 これが何かの術だとすると、術者の狙いは何だ?
 志村は立ち止まり、体に力を蓄えながら思考する。
 緊急召集、戦闘、何かの術で閉じ込められた自分。
 校内で何かが起こっているのは間違いない。
 自分は戦闘に参加し、対策班を助けるために此処に来た。
 そして自分は閉じ込められた。
 術者は明らかに自分が戦闘に参加することを望んではいない。
 つまり敵方の人間か。
 
「――――少し違うな」
 
 瞬間、ぞわ、と全身に鳥肌が立った。
 その声は廊下に広がる闇の奥、その更に奥から突然聞こえてきた。
 それは闇そのものが声を出したような冷たい響きをもって、志村の心臓を鷲掴みにした。
 ただ一言、しかし血液のような粘性を持ったその言葉は、
 確かに志村の無言の思考に対して向けられたものだった。
 
 そして、その気配は現れた。
 それは全くの無から、声と同時に現れた。
 黒よりなお昏い、しかし全くの黒でもない夜色の外套。
 闇の中でその輪郭を際立たせる、白い毛皮。
 秀麗な白の貌に、時代がかった小さな丸眼鏡をかけている。
 それは猫の形をした闇。
 周囲の闇が密度を増し、肌に触れる夜の感触が変わった。
 瞬時に“異界”と化した夜の中、“猫”は音も無く現れて、
 その口元を三日月形に歪め、にぃっ、と笑った。
732甲田vsベタ神様3/7:03/06/25 02:38
「お目にかかるのは初めてだね。“ベタの神”――――志村一矢」
「お前が、術者か?」
 
 志村は、その本能的恐怖を呼び起こす圧倒的気配を持つ“猫”を前にし、
 貯めていた力を瞬時に解放する。
 輝くような金色の毛皮。
 大きく裂けた口には、鋭い牙がゾロリと並ぶ。
 喉から獰猛な唸り声が漏れる。
 最強の人狼『黄金狼』。
 得体の知れぬ“猫”と最強の獣人が対峙する。
 
「いかにも。『私』はこの形無き牢獄の番人さ」
 
 くつくつと暗鬱に笑い、“猫”は静かに歩き出す。
 志村はその無防備さに一瞬戸惑い、しかし咆哮し飛び掛った。
 
 轟っ
 
 戦車砲にも匹敵する打撃。
 “猫”を跡形もなく消し飛ばすはずだった黄金狼の一撃は、
 廊下に大きな穴を作るだけに終わった。

「無駄だよ」

 笑いを含んだ声はすぐ隣から。
 慌てて振り向く志村の視界一杯に、“猫”の顔が広がる。
 
「うわ!」
 
 慌てて腕を振るうが、手ごたえがない。
 見れば“猫”は志村の穿った穴のすぐそばに寝そべっている。
733甲田vsベタ神様4/7:03/06/25 02:39
「この実体はかりそめに過ぎない。物理的な暴力は無意味だよ。
君はこの牢獄を出たいようだが、君の“望み”では出ることは叶わない」
「……何なんだ?お前は」
 
 志村はジリジリと距離を詰めながら問う。
 そんな志村を全く意に介さず、“猫”は寝そべったままくつくつと笑った。
 
「『何だ』とはよい問いかけだ。この『私』の存在を問うに当たって、
これほど適切な問いは無いだろうね」
「……」
 
 志村は顔を顰める。
 これほどまでに捕らえどころのない存在には、今までに出会ったことがなかった。
 勝つ、負ける以前に、この“猫”は本当にここに存在しているのだろうか?
 
「しかし、君が真に望んでいるのはそんなことではないだろう」
 
 闇の密度が更に高まる。
 “猫”はもはや猫の形に留まらず、巨大な何かへと変貌する。
 
「君が望むのは闘争。『私』を撃破し、『物語』に終止符を打つこと」
 
 ゴキリ、と骨格が肥大し、それを覆う肉体もまた巨きく撓む。
 
「私は“叶える猫”。全ての電波と地雷の肯定者。君の『願望』は“彼”の『願望』を阻むほどに強くはない。
 しかし君の『力』がこの『物語』に介入することは“彼”の『願望』を阻む恐れがあるのだよ」
734甲田vsベタ神様5/7:03/06/25 02:40
 やがて変化が終わり、闇の中で立ち上がったのは一匹の巨大な黒豹。
 夜色の毛皮と、闇より昏い瞳。
 しなやかな躯と鋭い牙で命を狩りとる森林の暗殺者。
 黒豹は闇に溶け込むように志村の視界から消えた。
 “猫”の声は闇の奥から響いてくる。
 
「君には此処でゆっくりしてもらいたい。そう、この『物語』が終わりを迎える時まで……」
 
 殺気。
 とっさに身を翻す人狼。
 黒豹はその肩肉をごっそりと齧りとり、また暗闇の中へ消え去る。
 思わず肩をおさえ、膝をつく志村。
 歯を食いしばり、右腕に力を込めて次の襲撃を待つ。
 
「どうしたのかな?まさかもう終わりということはあるまい」

 嘲るような笑い声が聞こえる。
 惑わされるな。
 志村は自分のそう言い聞かせ、神経を集中する。
 
――来る!
 
 気配を感じた方向に向けて鋭い一撃を放つ。
 
「ぐぁっ……」
 
 
 ここに来てはじめて聞く、“猫”の悲鳴。
 志村の手刀は黒豹の腹を貫通していた。
 串刺しにされた黒豹は身をよじり、志村に顔を向けると暗鬱に笑って見せる。
735甲田vsベタ神様6/7:03/06/25 02:41
「そう……これが君の『力』だ」
 
 そう次げた瞬間、黒豹の体は崩れ始め、跡形もなく闇に溶けた。
 愕然とする志村をよそに、“猫”はさらに言葉を紡ぐ。
 
「『私』に損傷を与えることができるものなど、本来この世界にはありえないものだ。
異世界の法則を体現する者や、異次元の存在が作り出した道具を使いこなす者ならばこの『私』に傷を付けることもできよう。
だが、君はこの世界のものでありがならこの私を阻むことのできる」
「何を言っているんだ」
 
 志村には“猫”が何を言っているのか理解できない。
 だが“猫”はかまわず続ける。
 
「自覚が無いのも素養の一つなのだろう。君の持つ最大の力は『ベタ』つまり『都合のよい奇跡』であり『愛は勝つ』だ。
それはまさに完璧な“秩序”と“光”。人間には為し得ないはずの、神の領域そのもの。『ベタの神』とはよく言ったものだ」
 
 その言葉と同時に、志村の目の前に新たな黒豹が現れる。
 が、現れた瞬間、志村の一撃で消し飛ぶ。
 
「対する『私』は“名づけられし暗黒”。“秩序”に対する“非秩序”。闇は光が当たれば消えてしまうものだ」
 
 後ろから飛び掛る黒豹を殴り飛ばし、がら空きになった脇の下に突っ込んできたものを膝で蹴り上げる。
 軸足に噛み付いてきたものは頭を踏み潰し、右腕を大きくスイングして群がる豹たちを蹴散らす。
 一撃を入れるたびに豹は消え、新たな豹が志村に襲い掛かる。
 
「だが今は“彼”という人間が居る。光がある限り人間があり、そして人間がある限り影はある」
 
 一撃で消え去るとはいえ、油断をすると再生が追いつかないほどに肉を持っていかれる。
 舌打ちをしつつ体の回転数を上げ、群がる黒豹を片っ端から消し飛ばしてゆく。
736甲田vsベタ神様7/7:03/06/25 02:42
「私に君は殺せない。君も私を殺せはしない。“彼”の“望み”はただ一つ、『物語』を最後まで紡ぐこと」
 
 志村にはもはや“猫”の声など耳には入らなかった。
 殺しても殺しても湧き出る黒い獣達。
 手ごたえは一つ一つしっかりとあるにも関わらず、まるで幻のように消えてゆく。
 悪夢のような現実。
 
「志村一矢。君はここで今しばらく戦いを楽しみたまえ」
 
 
 
 志村は、恐怖に叫んだ。
 
 
 
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 
 
 
 
 無限に襲いくる黒豹。
 志村は無限回廊の彼方へと堕ちていく―――――――――――――
 
 
 
 
 
 
                         【志村、甲田と共に無限回廊に堕ちる=多分両者リタイヤ】
とまあ、659氏の依頼を受けて、パワーバランスを崩壊させそうなお二人を排除してみました。
志村さんちっとも活躍してませんね。
なんか甲田=神野で変換してるんで、こんな結末しか思いかびませんでした。
志村スキーの人御免。

纏め役が出てきてくれたようなので、そろそろ名無しのネタ師に戻ろうかな……
>>693みたいなの、まだいりますか?
「くそっ!」
 常人を凌駕する速度で走りながら、腕のモバイルに目をやった伊達が呟く。
 表示された叢雲からのデータは川上の話とほぼ一致していた。
 ぴぴるは校内中に蔓延しているが外には殆ど向いていない。また、生徒も電撃班以外はあまり介入してきていない。
 自分達が朱雀や叢雲とアクセスできるという事は結界は物理的な物ではなく、
――深層意識に働きかける、行動に指向性を与える場だろうな……。
 領域内に侵入したが最後、電撃班に近い人間から順に争いに参加させられる。それは一種の強制力だ。
 だが。一般生徒がそのままなのはぴぴるの材料にするためだとして、電撃班が標的にされた理由が分からない。
「いや――既に理由など無いのかもしれないな」
 電撃主力の上遠野、時雨沢が敵にまわり、最強の川上が倒れ、甲田が暗躍し、古橋が黒化した。
 ありえない事態、起こるはずの無い結果、予測不能の現象、確定不可能の因子。
 発生から結末までの一貫した理屈が見えない。
 奇跡の予定調和でも迎えない限り、もはやどうにかなるレベルではない。
 だが予定調和とは結局何の発展性も無いという事だ。ならば今こうして戦う事に意味は無い。
――けれど僕らは今、現にこうして戦っている!
 一般ぴぴるを無力化しつつ主力のぴぴるを叩く。ぴぴるの再生速度は凄まじいが何もしなければ被害は広がる一方だ。
 自分以外の班員も、何らかの手段で状況を把握して同じ様に戦っているはずだ。
 大規模な消耗戦の様相を呈しているが、黒幕としても生徒が全滅する事は本意ではないだろう。
 だから待つ。予定調和以外の結末を迎えるために黒幕が介入してくる瞬間を待つ。
 現状で”介入”が起きる可能性が高い場所に近い人物はただ一人。
 暗躍しつづける男、甲田学人。
 常に居場所が確定しない男だが、”そういう物”を探すのはダーティフェイスの領分だ。
 必ず見つけて、事件を終わらせる。それが無理でも見届けるぐらいはして見せる。
「川上さんとの約束にかけて――!」
 握った拳を一瞥し、加速。伊達の疾走は止まらない。
 伊達が数瞬前まで立っていた場所を、赤い光線が薙ぎ払う。
「あははははっ!! 実に愉快だよ伊達君!!」
 ゆうきりんは壊れた笑いを振り撒きながら超常の力を遺憾なく発揮していた。
「ただの勝負ならばヴァルキュリアで十分だけど、君との勝負だけはコレでなくちゃいけない!!」
 叫びと共に放たれた怪光線と斧と護符のコンビネーションを、伊達が反射神経のみでかわす。
 戦闘の開始は単純な遭遇だった。
 味方だと思って近づいたら、ゆうきが攻撃を仕掛けてきた。それだけの事。
 ゆうきの力はオカルト系の呪術やオーパーツの力。対して伊達の力は科学系の技術やオーパーツの力だ。
 対極の力が近づいた時、単独で状況を楽しむだけのゆうきは当然のごとく反発の道を選んでいた。
「遠慮する事は無い!! 見せてくれ君の力を!! 九頭龍に超文明の遺産!! 素敵な力の数々を、さぁ!!」
 ゆうきは圧倒的な火力で伊達を殲滅せんとしている。手加減など無い。
 怪光線に呪符に弓、斧に槍に爪……全部が物理的破壊力以上の能力を秘めた攻撃が、間断なく伊達を襲う。
 反撃しなければ確実にやられる。
――でも、ぴぴるでも甲田の一派でも無い人間を相手に戦う意味があるのか?
 瞬間の思考が、迷いが、伊達の反応を遅れさせる。
 怪光線が、伊達のわき腹を貫く。
「ぐぅっ!」
「油断は大敵だよ伊達君!! 折角の機会なんだ!! 早く君の力を!! 技を!! 存分に堪能させてくれ!!」
 ゆうきが喚く。正気は疑うしか無いが、とにかく威力だけは十分だった。それが迷う伊達の思考を切り替えた。
 言動から判断するにゆうきは今回の事件に便乗しただけだろう。
 力は大きいが現状の決定的な要因ではない。そう判断した瞬間、意思は決まる。
 躊躇う理由は無い。
 迷える余裕は無い。
 留まる時間は無い。
 何より、ここでやられては意味が無い。
 覚悟を決める。決断は一瞬。拳を握り、脇腹の痛みを遮断する。
 焼きついた傷口からは血が出ない。好都合だ。
「理解し合おうとは思わない。だけど……容赦はしないだろう。全力で行かせてもらう!!」
 宣言する。
「全力!! 素晴らしい!! それだけで十分だ!!」
 ゆうきが、攻撃の手を強める――
惨劇の渦の中にあるラノベ校の片隅。ファミ通班やMF班などほそぼそとした
グループが集まる部署はいまだに平和であった。
丘野「なんかあっちの方が騒がしいような?」
??「ごきげんよう」
丘野「うあ!って・・・く・・・倉田さんなんって格好してるんですか!?」
教室に入ってきたのはなんとリリアン女学園の制服に見を包んだ倉田英之であった。
倉田「なんだ丘野君だけですか、ところで似合います?」
微妙に女の子口調で倉田は丘野にきいてくる。なんと答えればいいのやら?
丘野「似合うって・・・そんなことよりなんでそんな格好してるんですか?」
倉田「今野緒雪ちゃんのおかげでいまコバルト班が元気じゃない?だから
   だからいっそのこと合併して女子校として生まれ変わろうかと」
丘野「はぁ確かにうちの班は地味ですけどいきなり女子校にってのは無理があるんじゃ?」
倉田「日本人はまず形から入るものですよ○サトさんもそういってましたし」
丘野「だからって制服着てもしょうがないんじゃ?」
倉田「まずは一端の淑女(レディ)とは挨拶に始まり挨拶に終わりますご一緒に」
丘野「あの話し聞いてます?」
倉田「それじゃイクヨー!!

 ごきげんよう! ごきげんよう! 生麦生米 ごきげんよう!
 ごきげんよう! ごきげんよう! 蛙ピョコピョコ ごきげよう!
 ごきげんよう! ごきげんよう! セクシャルバイオレットごきげんよう!
 ごぎげんよう! ごきげんよう! ソウルトレイン ごきげんよう! 
 ごきげんよう! ごきげんよう! お姉様六角 ごきげんよう!
 ごきげんよう! ごきげんよう! 立直一発 ごきげんよう!
 ごきげんよう! ごきげんよう! ごきげんよう! ごきげんよう!
 ごきげんよう! ごきげんよう! ごきげんよう! ごきげんよう!
 ごきげんよう! 最後にもいっちょー、ハイ! ごきげんよう!」
丘野「(・・・倉田さん酸素欠乏症にかかって・・・)」
 戦闘は熾烈。一瞬、判断を誤れば即、死に繋がる。
 戦況は手数、火力、共に勝るゆうきが圧倒的に有利だった。
 なんとか勝負の形になっているのは、九頭龍による非常識な身体能力のおかげに他ならない。
「あはははは!! 人知を超えた力をあくまで延長した人間の力で避けるのかい!! まったくもって非常識だ!!」
 ゆうきは歓喜に満ちた声でロングレンジの攻撃を繰り出しつづける。
 伊達はそれらを紙一重で避け、素早く動き回り、確実に距離を詰めながら反撃の時を待つ。
 互いの距離はまだ20mを割らない。
「オーパーツすら使わない!! ただの体術だけで戦う!! まるで君は川上さんのようだね!!」
 単に科学では呪力を圧倒するに足らないという判断。ただの妥協をゆうきは川上のようだと言う。
「失礼な過大評価だ!!」
 既に常人の肉眼と反射神経では視認すら不可能な速度の連激を、伊達の体術が捌いていく。
 槍が頬を掠める。斧が髪を散らす。爪が服を千切る。何かが体に当たるにつれ危険度は増し、代わりに距離が詰まる。
 伊達は退かない。川上が好む進足の歌を朗々と歌いながら、細かいダメージを受けつつも前進し続ける。
「九頭龍!! 人外の妖拳法!! 興味深いがタダでくらうわけにもいかない!!」
 ゆうきの笑いは既に狂気に達している。矛盾した絶叫が攻撃を更に加速させる。
 だが伊達の歩みは止まらない。距離5m。拳が届く距離。攻めるなら今しかない。
 伊達の意思が爆発する。受け継がれた意思は拳に乗り、技が発動する。
――九頭・左竜輪剄
 槍のベクトルを逸らす。
――九頭・左竜閃刀
 迫る爪を叩き落す。
――九頭・左竜落崩
 旋回する斧を叩き割る。
――九頭・左竜雷掌
 怪光線を雷で弾く。
「なぁっ?!」
 九頭竜の技を技能に見立てた連続発動。今までにない手段で攻撃を無力化されたゆうきが悲鳴を上げる。
 矢が飛んでくる。その向こうには呪符の壁が見える。だが――
「これで終わりだ――!!」
――九頭・右竜徹陣
 矢を弾き、壁を砕いて、伊達の――川上の意思を継いだ拳がゆうきを捉えた。
「はぁっ……はぁっ……」
 伊達の息は荒い。
 それは単純に呼吸のためでもあり、戦闘での恐怖が解けた反動でもあった。
 震える膝を抑える伊達の正面、ゆうきは胸に刺さった拳を引き抜かれた後も立ち尽くしている。
 本来敵を10m以上吹き飛ばすような打撃を一歩もさがらず受けたのだ。ダメージは致命的なものになっているはず。
「これが……九頭竜……素晴らしい……!!」
 口から血の塊を吐き出しながらゆうきが快哉を上げる。
「どうして……あなたはその力を学校のために――」
「面白くないからだよ……」
 伊達の質問を、小さく、しかし明瞭な声が遮る。
「電波……黒幕……暗躍……全て僕達とは本質的に関係ない場所で動いている……」
「それが、我慢ならなかったと?」
「それもあるけどね……やはり……こういう機会でないと……全力で楽しめない……」
 ゆうきの声にはわずかな翳りがある。
「小手先の技で……便利に使われるのにも……飽きるのさ……」
 理解はできる。が、同調はできない。ゆうきの行動も言動も、この学校の未来のために倒れた生徒とは重さの質が違う。
「無理は……しなくていい……君は……真面目だ……川上さんの意思を……立派に継げる……僕の言葉に……迷うな……」
 ゆうきが笑う。
 伊達は答える言葉を捜して、止める。
「神は……予定調和を好むが……君達は……それを……好まない……」
 それは戦闘の前まで伊達が考えていた事だ。人知を超えたゆうきの力が心を読んだのだろうか。
「楽しかったよ……行きたまえ……人の意思で……神の結末を……破るといい……」
「随分と、勝手ですね」
「そうさ……小説家は……己の望む……明日を描くのさ……だから……強い……」
 伊達は沈黙する。確かにその通りかもしれないと、一瞬でも思ってしまったから。
 だから行動で遮断する。
 ゆうきとすれ違うように、前へ。
「そうだ……行くんだ……僕と違って真面目な君よ……矛盾だらけで収集のつかない物語を……見届けて来てくれ……」
 伊達は答えない。ただ、前に進む。
 望むと望まざるとに関わらずのしかかる背の重みを噛み締めながら、ただ、決戦の地に向かう。

      【ゆうきりんリタイア。伊達、志村と甲田の戦いが始まった辺りへ移動】
743740:03/06/25 03:24
丘野ゆうじ・倉田英之 不参加
なお倉田氏はソウルトレインでTRAIN+TRAINを思い出し
参戦するかもしれません。

間にかぶって申し訳無いです。

近所の本屋からスーパーD文庫がなくなってました。
変わりに棚に並んでるのはなんとマリみてだったり。マリみてってほんとに人気あるんだな・・・
そんなわけで中途半端になりましたがスーパーD班は目立つ人があまりいないだけなのかも?

こちらの方にはぴぴる電波は届いてない変わりに
ごきげんよう電波が飛び交ってるのかもしれません。
今進行形で書いている人は3人くらいですか?ご苦労様です。
皆さんがどういう結末に持っていくのか今から楽しみです。
745時雨沢vs中村序章 1/2:03/06/25 03:40
時雨沢 >>700の後、途中上遠野と合流し>>620に。
秋山に倒された後、甲田によって>>678へ。現在中村と対峙中――



 時雨沢恵一とはなんであろう。
 万人にとっては彼はキノでありエルメェスであり、ロリコンハンターであり笑う犬である。
 いつの間にかxxx化もされ、新しいレポートの評判も好評。今や押しも押されぬ人気作家であることに間違いない。
 だがそれは、彼の表の顔に過ぎない。
 真の時雨沢恵一はそんなものではない。

 今一度問う。
 時雨沢恵一とはなんであろう。
 答えよう。


 ――時雨沢恵一は『あとがき』である――


746時雨沢vs中村序章 2/2:03/06/25 03:40

 では、後書きとは何だ。
 基本的に後書きは物語の最後にあるもので、それは座談会だったり作者の吐露だったり、たまに哲学的だったりもする。
 だが時雨沢にとっての『あとがき』は、決してそういう尺で測ることは出来ない。時雨沢の後書きは、縦書きだったり横書きだったり、前書きだったり取説だったり、たまには宇宙にいったり証券ドラマだったりもする。
 彼にとって『あとがき』は『あとがき』という名の作品であり、決して物語のオマケではない。『あとがき』と後書きはまったく異なるものである。

 ――そして、今。
 時雨沢恵一はまた一つ、『あとがき』を書き終えた。
 それはぴぴるに犯された自分が黒高橋を撃った後、突如として現れた秋山瑞人に一撃のもとに殴殺されるというものだ。
 なんとも後味の悪い『あとがき』ではないか。思い出すのも嫌だ。だがそれも終わった。
 過ぎ去った時を振り返っても、何事も決して始まらない。
 今、自分の目の前にいるのは秋山瑞人ではない。
 誰かが告げる。眼前にいる者は敵。
 時雨沢は愛銃の狙いを、寸分の狂いなく相手の心臓に捕らえ。トリガーに指を掛ける。
 『あとがき』は終わった。
 そして次の『あとがき』が始まるのだ。
 『あとがき』と『あとがき』のループ。永久に始まらない物語。
 だが、それこそが時雨沢の望む世界。

 シグ・ザウエルが火を噴く。

 『あとがき』は終わらない――
747伊達VS上遠野1/5:03/06/25 04:10
走った。走った。走った。
立ちはだかる感染者をなぎ倒して、彼は走っていた。
――伊達。否、彼は今やダーティフェイス。
もう恐れない。何もかも。催促をする編集。破り続けた〆切。そして……電波。
障害物はただ踏破する。まず、目標は資料室。そこで中里さんとの約束を果たし、次は暗躍を続ける甲田。
そして。
―――古橋さんを頼んだ。
川上さんの声が耳にこびり付いて離れない。だが、それはむしろ心地よい響き。
己の強さを確認出来る響きだ。
全ての約束を果たし、全ての誓いを守り、全ての電波を駆逐し、そして――
「東鳩2を、書く」
呟く声をそのまま信念に。資料室は、もうすぐだ。
と、
(ぴーぴるぴーるぴーるぴぴるぴー)
「……口笛?」
大気を震わせるこのメロディ。間違いない。あの人だ。
だが何処に? 気配がない。呼吸音もない。ただ、音階だけが奏でられている。
「上遠野さんっ! 姿を見せてくださいっ! 上遠野さん!」
上遠野は感染者である。無論伊達も知っていた。上遠野がぴぴる化している事実を。
(ぴーぴるぴーるぴーるぴぴるぴー)
だが、信じられなかった。
人気がある上遠野が。
レポートを出している上遠野が。
定期レポートもこなしている上遠野が。
ぴぴるに侵されてしまうなどという現実を。
(ぴーぴるぴーるぴーるぴぴるぴー)
この、口笛の音を聴いてさえ。
それは正しかったと後にわかるのだが――
今は、愚かしくも名を呼び、姿を探していた。
「ど、何処にいるんですか上遠野さん! 上遠野さーん!」
そして声が聞こえた。
748伊達VS上遠野2/5:03/06/25 04:10
「そりゃあわからんだろうさ。俺は自動的だからな」
そして無音。風音さえ鳴らぬその刹那。
ぼたり
「え?」
伊達の右腕が地に転がった。
「本当に甘い。秋山もお前もぴぴるも何もかも。身体に秘められた可能性を百パーセント引き出せる俺を放っておくのだから」
「……え? え? 上遠野さん、何を…」
傷口が空気を吸い、筋肉が盛り上がり、鮮血。
「うっ、うっ、うわぁあぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!」
ようやく伊達も事態を把握したか、悲鳴をあげて飛びすさる。わからないわからない。右指が無い右手が無い右腕が無い!
「完全回復とまではいかないが……八分と言った程度か」
上遠野も立ち上がった。廊下の柱の影の中。闇に紛れていた姿が現される。……いつもの黒コートは無い。忌々しげに「ち」と舌を鳴らし持っていた鏡をポケットに入れる。
「あぁああぁ、な、なななな、なんで―――!?」
闇から出てきた表情はいつものまま。左右非対称。チェシャ猫のような笑み。
対する伊達は完全に動転していた。やっとのことで傷口を左手に持って行くことに気付き、だが口は同じ言葉を漏らし続ける。
「なんで―――!!」
「はて、それはどれに対する『何故』なのかな?
 ぴぴる化しているにも関わらず通常の言語を喋るのは何故?
 いきなり攻撃をしてくるのは何故?
 大穴で黒コートを着ていないのは何故? とかかね」
淡々と。上遠野はひとりごちるように喋る。
「最初の何故には、悪いが質問で答えさせてもらう。
 『この上遠野が完全に侵略を許すとでも?』
 ……誰かに言われた通り、隙をつかれたのは確かだ。だが、それだけでこの俺が蹂躙されてしまうと思うのかな?」
749伊達VS上遠野3/5:03/06/25 04:11
ぼた ぼた ぼた
血が流れ落ちる音と上遠野の呟きだけが廊下に響く。
「答えは否だ。俺がぴぴるに身体を委ねたのは俺自身の意志だよ、伊達。
 俺はぴぴるにJO聖典を見出したのだ。
 『ぴぴるぴるぴる』と『アリアリアリアリ』は似ていると思わないかい?
 JOの力をこの身に宿し、俺は夢を叶えるはずだったのだ――」
ぼた ぼた ぼた
血は流れ続け、上遠野の呟きもまた終わらない。
「――だが、秋山にやられた。大穴の答えはそれだ。
 どうしようも無く肉体が損失し、電波だけでは贖えなくなった。
 自己保身を考えない電波だけではこれ以上は無理だと本能が判断し、超回復をするべく理性が呼び戻された」
ぽた ぽた ぽた
上遠野は呟き続ける。
「ぴぴるは無意識下に圧縮され、だがそれでも本能と理性を喰おうと荒れ狂い、結果として三者が融合する形となった。
 狂気と正気とそのどちらでもある本能の結合だ。
 素晴らしい。聖典の言葉を借りれば、
 『スゲーッ 爽やかな気分だぜ。新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のよーによォ〜〜〜ッ』
 とでもなるのかもしれないが――」
上遠野は呟く。
「ここは俺らしくいこう。
 まあいいじゃん」
独白めいた台詞も終わり、上遠野はトドメとばかりに腕を振り上げる。
四メートルの距離は上遠野にとって何の意味もなさない。
この腕を振り下ろせば、終わり。
――だから、彼は気が付かない。
伊達の右腕からもう血が流れていないことに。
四メートルの距離を無とするのは相手も同じであるということに。
「ぁ、あああああああああああああっっ!」
750伊達VS上遠野4/5:03/06/25 04:11
――伊達は考えていた。
川上さんが僕から殴りだしたものは何だったのだろう。
卑小で、矮小で、脆弱な、何か。
……僕の弱い心?
……闘いを恐れる心?
……闘い方を忘れさせていたもの?
――どれも違う気がする。
あの人が殴ってくれたのはそんなものじゃない。もっと根元的な何かだ。
……きれいな、もの。
血にまみれても、泥によごれても、黒につつまれても。
構うことなく気にすることなく意識にすら昇らせず。
拳で、砕く。それを可能にするために、不要なもの。
……綺麗な、もの。
――うん、きっとそれだ。
自分がそれを失くしても、自分が為した後にそれを残せばいいじゃないか。
「綺麗なもの」があれだけちっぽけだったんだ。それなら、こんな相手はもっと惰弱に決まっている!
九頭竜による呼吸法で血液を止めた。
敵と自分の距離を目測、これなら一歩で間合いに入れる。
視線を上げる。上遠野を睨む。両手を振り上げるのが見えた。こちらも左拳を強く握る。
両手が降ろされる。遅い。聖典だかなんだか知らないが、僕はそんなことを気にする弱さは捨ててきた。
だからこっちの方が速い。速いに決まっている。拳を突き出し、裂帛の気合いを込め――
叫ぶ!
「ぁ、あああああああああああああっっ!」

―――九頭・左竜雷掌
751伊達VS上遠野5/5:03/06/25 04:12
「なっ!?」
上遠野の脳は驚愕で満たされた。半死体だった伊達が弾丸よりも速く迫ってくる。
「うわぁあっっ!」
恐怖。恐怖。恐怖。思わず叫びが口をついて出る。もっと! もっと速くこの手を……!
届いた。ただし、右耳一枚きり。それはどうしようもなくどうにもならない、絶望的な差。
そして届いた。掌底。上遠野の操る極細ワイヤー。轟雷を纏った掌がワイヤーを焼き尽くす。
「うわぁぁぁぁっっっっっ!?」
半分パニックになった上遠野が反射的に蹴りを放つ。人間が出せる限りの威力を持たせられる上遠野の蹴撃は、それだけで必殺。
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
―――九頭・左竜落崩
襲い来る右足を左手一本でそらし、お返しとばかりに右足を胸にたたき込む。
「がっ―――――!」
柱を壊し、窓ガラスを割り抜け、上遠野が宙を舞った。そしてすぐに見えなくなる。

だが、声だけは残った。

「俺はまだ死なないよ、伊達。
 あぁ、一つだけ答えていなかったな。お前に攻撃したワケを。
――イントゥアイズ。
 俺にはまだ「奴」に逢う未来がある。死なないってわかっていたのさ」
風が吹き。声があり。伊達だけが立っている。
もう一度、左拳を握る。
「僕は、甘かった……?」
何故最初に左竜雷掌を上遠野本体に叩きつけなかったのか。
まだ、汚れきっていないのか。
「違う……!」
涙混じりの声で叫ぶ。
「僕はまた、あの人と笑い合う未来が欲しいんだ……!」
それは弱さ。それは強さ。それは、誰も知らないが――
川上の祈りと、同じ響き。
少しの逡巡の後、伊達は資料室の扉を開いた。
あれ? 伊達書いてる人変わった?
って書いてる間に伊達が移動してる! (;´Д`)ヤッチマッタ
あー、無視するか、>>742の後の行きがけの駄賃とでも思ってください……だめぽ。
>>752
うぅ、ごめんなさい_| ̄|○コレカラハリロードシマス
ネタがある時はトリップ付きで予約しといた方がいいかもね。
756乙一vs三雲 1/4:03/06/25 07:58
>>700
乙一 「――僕は野村さんを襲ったあいつを殺る」
三雲 「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」
乙一の殺気に答えるかのように、凄まじい大音量で三雲は吼えた。

 …そして三雲が一気に間合いを詰め、乙一に肉薄する。
 だが乙一はその手に持ったナイフで攻撃をことごとくさばいてみせた。
乙一(動きは速いけど、単調だ――三雲とおかゆ電波は相性が良くないのかもな)

 その推測はただの想像にすぎなかったが…実のところそれは当たっていた。
 物事には全て理由が――法則が存在する、という考えの元に研究を行うのが科学者の基本理念だ。
 理系的な思考に基づきレポートを書く三雲の根底にもその理念は息づいていた。
 だがおかゆは――
 おかゆまさきは自覚することすらなく学園をその電波で覆い尽くしてしまったほどの「天然」だ。
 撲殺天使に法則などない。あるのは撲殺とぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪ なめなめ。ロリコン。

 …ともかく、相性という点において三雲とおかゆは最悪と言ってもよかった。
 三雲はぴぴる化こそしたものの、その恩恵はほとんど受けていなかったのだ。
757乙一vs三雲 2/4:03/06/25 07:59
乙一(でも、この程度で終わるはずはない)
 浮かびかけた甘い考えをばっさりと切って捨てる。三雲はその名の通り(?)3つの賞を手に入れた男。
この程度の実力のはずが無い…。乙一の中のGOTHがそう警告していた。

 その時、三雲の動きが急に変わった。直線的でしかなかった攻撃がさらに単調になる。
 明らかに標的を一つに定めた動き。その狙いは――乙一の手に握られた唯一の武器。殺人者のナイフ。
乙一「まさか…!」
三雲「ぴっぴーーーーーーるッ!!」

 嘆きの拳――『スクリーミング・フィスト』
 三雲の拳に宿った超振動にただのナイフが耐えられるはずもなく。
 乾いた音と共にナイフが砕け散る。乙一にはナイフの上げた悲鳴が聞こえた気がした。

 そしてそのまま三雲が動きを止める。脱力したように立ち尽くすと、息をすうっと吸い込んで――
乙一「!!」


三雲「ぴ ぴ る ぴ る ぴ る ぴ ぴ る ぴ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪」
758乙一vs三雲 3/4:03/06/25 08:01
 滅びの咆哮――『ブラスティング・ハウル』。可聴域外の超音波によるキャビテーション現象により、
校舎が震え窓がヒビで真っ白に染まる。完全に割れなかったのは単にここがラ校だからに過ぎない。
(こんな生徒達のいる学園の窓ガラスが余波程度で割れるようならガラスの交換費用だけで破産している)
 今まで三雲がこの力をあまり使わなかったのは消耗が激しく長丁場には不向きだったからだ。
 だが時雨沢が撤退し阿智があざの(と、一色)の相手をしている今、手加減などしていられない。
 こうして三雲の咆哮が廊下の空気を身震いさせた後には何も残っていなかった。
 そう、血の一滴すらも――
三雲「ぴぴっ!?」


乙一「グレート…」


乙一「いやはや、こいつはまったくグレートだ…まさかここまでとは流石に思っていなかった」
 どこからか乙一の声が響く。姿は見えない。
乙一「もし僕が天帝妖狐になっていて…今の“声”をまともに喰らっていたなら…」
 三雲は慌てたように辺りを見回す――
乙一「…僕は身も心も、全ての人間らしさを失っていただろう」
 そしてその動きがぴたりと静止する。
乙一「そんなことになったとしたら、野村さんは僕のために泣いてくれるだろうか」
 いた。乙一は満身創痍の姿のまま、三雲の背後に立っていた。
三雲「………」
乙一「…もう行かないと。きっとまだ怖い思いをしているだろうからね…」
 よろめきながら野村の逃げた方へと歩き出す。手に握ったナイフが壁に当たって乾いた音を立てた。
759乙一vs三雲 4/4:03/06/25 08:04
三雲「………」
 三雲は動かない。いや――

                    ....
乙一「あまり動かないほうがいい…本当にバラけてしまうから」

 正確に言えば三雲はもう“動けない”。
 既に三雲の五体は分割されていた。筋肉に、腱に、骨に沿って切り刻まれていたのだ。
 首は胴体とつながっていたが、声帯をくりぬかれているため声も出せない。
 だがそれでも三雲は死んでいない。痛みさえ感じていなかった…
乙一「…騒ぎが収まったら僕のところに来なよ…人間の形よりずっと綺麗な姿につないであげるからさ」
 ナイフにより肉の塊にされた三雲は、それどころか奇妙な安らぎすら感じていた。
 もうおかゆ電波は彼を犯してはいなかった。



乙一「しかし…コレを未完のままにしておくと後でまた上遠野君に恨まれそうだな。
   生きて帰れたら早くレポートを書き上げなくちゃ」
 そうつぶやくと、自分の腕の中にナイフを埋め込んだ。
 よく見るとその腕の内側には予備のナイフ達の他にもいろいろな物が埋まっているようだった――

 【三雲岳斗、再起不能――リタイア。乙一生存、野村の元へ。あざの、見せ場を一色に取られる】
 飛行機雲を引いて、閉じられた空を、校舎の間を、二つの機影が駆け抜ける。
 神野の戦闘機・ゼフュロスと、それを追う高橋の強化服〈ブラックゴースト〉である。
 と、ゼフュロスが上昇軌道の中で失速、〈ブラックゴースト〉は慣性に引かれてこれを追い越した。
「ぴぴるぴ(もらった)!」
 高橋の背中を取ったと、神野が笑う。
 しかし、照星の中にあったのは背中ではなく、向けられた砲口だった。
 高橋は飛ぶ方向と反対側に振り向いていた。強化服ならではの反転機動。
 その驚愕に半秒、神野のトリガーを引く動作が遅れる。
 逆に、電撃一のトリガーハッピー・高橋は、振り向くと同時に発砲していた。
 その腹から伸びた大砲〈ジャックポット〉からプラズマ火弾が空間を焼いて飛び、
 機銃弾が銃口を出る前に、神野ごとゼフュロスを打ち砕いていた。
 再生するための組織一つ残さない、圧倒的な火力による殲滅だった。
「俺は、まだまだ書き残している。こんな所で終わるわけには行かないんでね。
 せめて、これからの『よい飛行を』……後輩」
 フレイムヘイズとしての紅蓮の双翼ではない、損傷を受けた強化服をあえて使ってのドッグファイトは、
 鉄の匂いを同じく愛する神野への、彼のせめてもの礼儀だった。

 そして、そんな彼を見上げる一人の男が屋上に立っていた。
「さすがだね、高橋君。燃萌両面、素晴らしい切れ味……育てた甲斐があったというものだ……」

 【神野淳一、未帰還――リタイア。高橋、戦線復帰。??現る。】


 この【】、SSの区切り後につけたら分かりやすいですかね? 高橋っぽい文章でやってみたり。
 打てば響くような神の降臨続きで楽しい限り。すごいスレだよ、本当。
川上とか伊達とか書いてる名無しです。
一応事態の収拾つけるフィナーレ思いついたんだけど、書いてもいいかな?
まだ処理されてないラインがあるから書いていいとしても待つつもりだけど。
できれば待ってほしい。
授業中にネタを思いついたから。
明日までにはかけると思う。
761さんの完結編以降は、その前の時系列を埋めていくってことになるのかな?
個人的には、各キャラの個性を生かしさえしてくれれば、どんな展開でも文句はないです。
まあその前に、せいぜいお気に入り作家のネタを投下しておくべきかも。
大筋だけでも明かしてくれれば、矛盾なく間を継げるんですが。
>>761
フィナーレはありがたいです。
火をつけてまわるばかりで消火活動を怠っていたので……
763さんと同じく大筋公開希望です。

決着のついていないコースの一覧を作ります。
「俺がこのコースを終らせてやるっ!」という猛者がいらしたら予約よろしく。
このほうが「ダブってしまったっ!!」のような悲劇も起こらないでしょうし。

1.秋山・渡瀬コース>>687
2.佐藤大輔コース>>559
3.海羽、三枝、佐藤コース>>692
4.時雨沢、中村コース>>746
5.登正コース>>641
6.温帯コース>>618
7.成田、高畑コース>>695
8.ろくごコース>>714
9.乙一、あざのコース>>759
10.中里コース>>728
11.一色コース>>710
12.滝本、ユマ、サキコース>>727
13.復活待ちのうえおコース>>675
14.高橋コース>>760
15.角川コース>>598
16.富士見コース>>560

本筋に関わってきそうなコースは1、2、4、6、7、12、13、14くらいかな?
それ以外はギャグ路線か、力不足、戦闘で疲弊、あるいは目の前の戦闘に夢中ってかんじですね。
角川、富士見コースは微妙な所。
「電撃大戦」のような状況になりつつある今、レーベル単位で固まってると動かしずらいので、本筋に絡ませるのは難しいかも。

ちなみにぴぴる側の残存戦力は阿智(?)と上遠野、本体のユマ、サキ。
一般生徒(読者)は無限いますがノーマルゾンビと同じ扱いです。
コースの多さの割には敵役少ないですねー。
温帯あたりは第三勢力になりかねないのが恐い所。
動かし方に注意が必要です。

いっそユマ、サキが無意識に電波垂れ流して滝本と乙一を侵食したらどうだろう。
無垢な少年少女達は自らが元凶である事を知らずに、仲間となったものを徐々に蝕む……とか。
ちっと乱暴すぎるかな。

古橋が何者かに連れ去られているところも少々気になる。

未回収の複線がイッパイ。
そもそも黒幕が誰かすらまだ判りません。
ま、頑張って事件を終らせましょう。





あと、秋山、渡瀬コースの予約取っときます。
766727:03/06/25 15:36
滝本、乙一は次で合流、ユマ・サキと別れ、電撃レーベル以外と決着した本筋コース以外をまとめて回収する感じで。

あと、ユマ・サキは…あーごめん。まず書いてみる。
電撃レーベルの本筋コースに後を任せるのは確かですが。
767763:03/06/25 15:43
整理してくれる方、本当に乙一です。
8期生ネタを振ってきた者としては、登正、うえお、高橋は予約させていただきたい所。

ぴぴるぴ生徒を少女の姿で成仏させるとーせいタソ、
世界の謎に迫るうえお(鈴木を動かしたりする?)、
とうとう自担当でもあり、おかゆの仕掛人でもある三木氏と激突する高橋、

みたいな展開を考えておりますが。
大筋を明かしていただければ(黒幕の正体とか)、それに沿って進めますよ。
実は高畑・成田コンビもやってたんですが、
役割は裏方みたいなもんだし……誰か派手にやりたい方がいれば譲ります。
768761:03/06/25 18:29
ういす。いくらでも待ちます。
一応、黒幕はやはり妥当なラインでミネさんの予定。
フィナーレはこじつけた今回の騒動の理由とハッピーエンドに終始するつもりなので、
皆さんがそれぞれのルートを描くのは何の問題もないと思います。

流れとしては、
伊達、介入してきたミネさんと対峙。
ミネさんによる真相告白。
ピンチ。増援。大団円。
ぐらいの流れのつもり。
誰も触らないなら予定では秋山瑞人、うえおメインで決着つけます。
古橋は今一度黒化させると収集がつかないので、さらわれた理由つけようかと。

唯一の要望は、皆さんがそれぞれのラインで未来のある結末を迎えてほしいかなーという事だけ。
今までの流れで戦闘が続く・黒幕の登場シーンを譲っていただけるという事ならなんとかします。
とりあえず現状ではこれぐらいでしょうか。再びレスを待って沈没します。
とりあえず一言。

いーたんはどこへ消えましたか?(w
>>769
唐突にユヤタンが訪問、改造スタンガンくらって自宅から拉致られました。

……後はまだ考えてないのだよ(;・∀・)
771 ◆UKSEAT05nQ :03/06/25 19:31
>>511>>512、あと意見とかまとめとか書いてたんだけど、
古橋復活ネタ予約ーっと。黒幕ミネならさらわれた理由は
こっちでつけるんでタッチせんでくれるとありがたいッス。

他のメンツの動向見ながら適当なタイミングで飛びこみます。
772 ◆UKSEAT05nQ :03/06/25 19:40
あ、そういやトリップ10文字になったんだ。
呪装戦術隊第05分隊とゆー自慢のトリップだったのに(泣)。
おお、ついに終盤ですか、乙です。
とりあえず自分でネタ振って放置な電撃9期(除く成田)VSハセガワ&神野>>631
責任とってカタぁつけます。神野は>>760行きで。
上で出てないから蛇足かなぁとか思ったりしますが、
ハセガワが新人だけあってネタになりにくいのが響いたか(w

あと俺昨日>>707で時系(略)とかほざいてましたが、
自分でやりやがれってことで適当なフリーウェアみっけて作成中。
いるヒトいます? いなかったら恥ずいので9期締めて名無しに戻りまつ。
774714:03/06/25 20:06
ろくごルートを考えているけど、温帯が必要になりそうなんですが。
どなたか必要ならお譲りします。
最初から本筋に絡まない身、なんとかなるでしょう。
あと、この期に及んで新キャラ出すかも。
ラ板の味方。ranobe.com。
>>727以外の滝本ネタ書いていた者ですが、727で急展開を見せたのと、「あの人」
ってのが誰か想像つかないんで、滝本ネタは727さんに任せますです。
やはり峰さんか。
電撃の裏番だしなあ。
とゆーことは秋山、渡瀬コースは下手にいじらないほうがいいですね。

あと俺に書ける事といえば……なんか散々なあざのに軽く見せ場を作るくらいかな。
上遠野借りていいですか?
JOJO好き同士、いろいろ語り合う事が多そうですし。

エンド後の後日談という形で、甲田(猫)vs川上が書きたいなあ。
平和に猫がいじめられる光景……ああ、いい。

>>773
時系列並べいい!
個人的にはとても欲しいです。
 ここで本筋と関係のない富士見班の動きを一つ。
7791/3:03/06/25 21:08
>>598
 富士見対策班はぴぴる電波に汚染されていない生徒と合流するため、二人一組のペア
に分かれ、それぞれ別々の行動を開始していた。

 榊一郎は焦っていた。
 秋口ぎぐるが用意した改造モデルガン<ハードフレア>を再度構え、撃つ。照星の向こ
うにあるぴぴる化した生徒の顔が、花開くように弾けた。生徒はその場で、ぐしゃり、と不快
な音を立てて血溜まり倒れた。
 が。
『ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪』
 複数の声が唱和する。
 ――すると、頭部を破壊された生徒がむくりと起き上がった。そして咲いた花がテープの
逆回しで蕾に戻るように、割れた頭が元通りに戻った。
(……振り出しに戻る、か)
 校舎の外れにある薄暗い廊下。
 榊はそこで四人のぴぴる化生徒を相手に奮戦していた。四人はそれぞれ背格好は違うも
のの、弛緩した表情、時折「ぴぴる……」と呟くこと、そして何よりどす黒い赤に染まった制服
が彼らを没個性にし見分けがつかなくなっていた。
(区別出来たところで、どうなるわけでもないか)
 とりとめのない思考を、首を振って散らす。集中しなければならない。
 先程まではペアの賀東招二との連携で、複数の生徒に対応してきた。だが、今ここにパート
ナーはいない。油断していたところを襲われ、離ればなれになってしまったのだ。
 一対四。リボルヴァー一丁では、とても乗り切れる状況ではない。
「覚悟を、決めるしかないな」
 呟くと、彼はリヴォルバーを左手に持ち替え、四人の生徒にその銃口を向けながら、右手で
背中に固定していたライフルを外した。これはただの改造ライフルではない。“特殊な改造を
施したライフル”だ。
7802/3:03/06/25 21:10
 榊は直接見られない自分の姿を思い描いた。それはどう贔屓目に見ても、完全装備した剣
道の選手の姿だろう。細かな点は違うが、面、胴、小手など剣道を連想させる最低限の防具
は揃っている。
 剣道防具を装着して、右手にライフル、左手にリボルヴァーを持つ自分を想像して、彼は苦
笑した。なんと間抜けな姿だろうか。
 しかしこの間抜けな防具は、ただの防具ではない。これは理科室の標本棚から拝借した
賢者の石を加工し、組み込んだ<モールド>――お粗末な簡易モールド<シェル>であり、
改造ライフルは魔法の収束と増幅を兼ねる<スタッフ>だ。
 榊はスタッフを操作し、向かい合う血に濡れた生徒達に向けた。
 厳かに唱え始める。

「我・法を破り・理を越え・破壊の意志を抱く者なり」

 炎系の魔法は使用しない。万が一、火事にでもなったら事だ。……この非常識なまでの頑
強さを誇るライトノベル校校舎が、燃えるのなら、だが。

「冷気よ・氷温よ・我はその静謐なるをもって・暴虐に対する制裁となす・凍気よ・その力により
て猛き者共に永劫の沈黙を与えよ!」

 榊の構えるスタッフの先端に、明滅する二つの魔法陣が出現した。複雑に絡まりあう幾何学
模様を内包する魔法陣は、まるで鼓動を打つように赤々と光り、詠唱が進むほどに点滅が早
くなっていく。
 さすがに異様な雰囲気を察し、ぴぴる化生徒達が動いた。真っ先に飛び出した一人は真正
面から、一人は右から、一人は左から、最後の一人は最初の一人の背後についている。この
隊形ならば、迎撃されて一人や二人欠けても、残りが榊に襲いかかれる。ぴぴるで復活できる
彼らにとって、死ぬことは恐怖ではない。
 榊は冷静に、最も近い正面の一人をリボルヴァーで撃った。撃たれた生徒は胸に穴を開けて
吹っ飛んだ。その背後の生徒は態勢を崩しながらも、倒れる生徒を上手くかわした。
 榊は真っ直ぐ敵を見つめる。照準を合わせ、牽制のために引き金を引くが、三人の生徒は意
に介さず突っ込んできた。
7813/3:03/06/25 21:12
 彼は乱れのない思考を続けた。そして、滔々と謳うように唱える。

「スミティエン・アンデル・ウェティエン・エイム・ロオグニス・クウエン・クラスイク・バンテス――」

 瞬間が永遠に引き延ばされる感覚。自分の動きも、視界に映る全ても、止まって見える。
 目標に視線を固定し、榊はトリガーヴォイスを高らかに叫んだ。

「<マグナ・フリーズ>――イグジストッ!」

 激発音声に呼応して、魔法が現実事象として顕現した。一瞬にして設定領域内――三人の生
徒を中心とした半径一メートルが極低温に晒され、空気さえもが凍りつく中で白い立像と化した。
飛びかかる寸前のそれらは、次の瞬間にはバランスを崩し、文字通り粉々に砕け散って人の形
を永遠に失った。
 ちりんちりん、とボタンのようなものが二つ、床を跳ねた。
 榊は風邪を引いた時のような頭痛に顔をしかめた。<マグナ・フリーズ>で拘束子を二つ消費
して、残り拘束度数は五。魔法を乱用出来る数ではない。もし拘束度数を越えて魔法を使えば
……ぴぴる電波に侵された生徒などとは、比べものにならないほどの化け物になってしまうだろ
う。人間のなれの果て、魔法中毒者に。
 だが、ひとまずは安全だ。彼はほっと息をついた。
 ……その背後で。

 どかんっ!

 榊は尻尾を踏まれた猫のようにその場を飛び退き、警戒心も露わに音の方向に銃口を向けた。
 そこには生徒が一人いた。プロボクサーの乱打を食らったが如く晴れ上がったその顔は、見て
いるだけで痛々しい。生徒は二、三歩ふらふら歩いてから前のめりに倒れた。
 床に接してくぐもった小さな声が、榊の耳に届いた。
「……ぴ、ぴ、……る……」
 慌てて引き金を引こうとする彼の目の前で、

 どかんっ! どかんっ!
 情け容赦のない二発の銃声。まともに銃弾を受けた生徒は、沈黙した。
「…………」
 榊が尚も警戒を解かずにいると、L字になった廊下の向こうからのそりと出てくる姿があった。
 それはずんぐりむっくりな体型をしていた。例えるなら、肥らせたネズミをデフォルメし、巨大化
させたかのような。
 そのネズミもどきは榊を認めると、腕を突きだしてぐっと親指を立てて見せた。
「ふもっ」
 榊も相手を認識すると、力なく手を振った。
 それは、特製パワードスーツを着込んだ賀東招二だった。どうやら、向こうも戦闘を切り抜ける
ことが出来たらしい。
「ふもふもっふ」
 遊園地のマスコットのようなパワードスーツが一度手招きし、そして外見に似合わぬ肉食獣を
連想させる俊敏な動きで廊下の影に消えた。ついて来い、ということらしい。
 榊は一度大きくため息をつくと、賀東の後を追って駆け出した。

(こんなこと、誰か止められるのか……?)


  【富士見対策班、抵抗勢力に合流するため分散するも、事態は進展せず】
783778-782の中の人:03/06/25 21:23
 思いついたネタを勢いで書き込んでしまいました。お目汚しスマソ。
 期待して見てますんで、皆さんがんがってください。
784773:03/06/25 21:52
>777
事項了解。
作成中のスクリーンショットはこんな感じ↓
ttp://onigiri.s3.xrea.com:8080/

ラ典→アップローダー→WS000008.jpg

つか進んでないのモロバレだな(w
785763:03/06/25 22:10
>761
そちらが話の大きな部分を書かれるのなら、うえおはそちらに回した方が良いでしょうね。
個人的にも、謎により近く迫ることで活躍してくれた方が、読者として楽しいし。
こっちは気楽に、残った二人(鈴木入れて三人?)で延々局地戦をやる、とw
結末、楽しみにしてます……ってか、時限の目安とかありますかね?
せっかくの盛り上がり、あんまりお待たせするのもアレなわけで。
786714とかろくご書き:03/06/25 22:19
>777氏
あざのが更正室から出てきた経緯を使って良いですか?
温帯の懲罰室脱出と絡めていけるかと。
>>784
ナイス。
見やすいし。
是非この調子で頑張ってください。

>>786
俺は>>759で乙一と別れたあざのを書くつもりなので、時系列的には問題ないかと。
更衣室から抜け出したあざのがどうやって乙一のとこまできたのかは謎ですし。
788温帯解放:03/06/26 01:02
ライトノベル校の一画、他の校舎から離れたところに、校舎がぽつんとひとつだけ、ある。
第二特別校舎、通称・隔離棟。
周囲に大きな影響を与えかねない儀式、実験、決闘が行なわれ
危険すぎると判断された道具、生物が封印される場所。
そのために建物は徹底的に物理的・呪術的な強化が施され
内部は厳重な警備システム・結界が張り巡らされている。
その入り口近く、扉に直に『更正室』と殴り書きされた部屋がある。
ここに入れられた者は、常に命や魂の危険にさらされる恐怖に耐え切れず、一日ももたずに心を入れ替えるという。
今、その更正室の中に一人の男がいた。

あざの「くそっ。何で俺だけが。トリップしている奴なら、他にもたくさんいるだろう」
誰にということも無く愚痴をこぼしていると、かすかな声が聞こえた。

  ホヒイイイイ

あざの「!?」
息を潜めてしばらく待つが、それっきり物音ひとつしない。
あざの「……気のせいか。全く、俺は何を怯えてい」
そのとき、轟音が響いた。まるで、岩が砕け崩れ落ちるような。
慌てて音のした方向、扉と反対側の壁を見ると、角に穴が開いて、光が差し込んでいた。
あざの「隔離棟の壁が壊れるだって? いったい何が」

 ホヒイイイィィィ

身体が反射的に動き、部屋の隅に飛びのいていた。
ゆっくりと顔を上げて、外を覗くと、そこに見えたのは
あざの「あれは、栗本先輩」

あざのに気づかず、栗本は歩き出す。
その姿が見えなくなった後、あざのは壁の穴から外に出た。
かぶる心配もなくなったので、遠慮なく投下してみました。
けど結局どうやって乙一のとこまできたのかは謎のままですね…。
一応書いてる途中ですが、感染作家ハセガワがまだ残っていたので、あざのとバトルしてもらう事にしました。
上遠野は出たとしてもチョイ役かな。
791瑞っ子 No.555:03/06/26 01:50
勢いのままに>>620秋山登場と>>745の二つを書いたものですが、
誰もやらなさそうなら、時雨沢vs中村をやらせて頂いてよろしいでしょうか?
ただ関東圏なもので、一色は絡められなさそうですが……
792 ◆UKSEAT05nQ :03/06/26 01:56
調整用の打ち合わせスレが欲しい……。どこか再利用できそうなスレある?
それとも新しく立てる? それともいらない?
厨房ですか。スレ
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1028912917/l50
↑は03/05/28 16:51より全く使われていないスレなので、有効利用した所で罰は当たらんでしょう。
したらばは?
795 ◆UKSEAT05nQ :03/06/26 02:34
>>793サンクス。

では書き手の方は書き込む前に>>793のスレをチェックするようお願いします。ネタ予約や
確認もそっちで。わかってるとは思いますが、打ち合わせスレではsage進行の徹底をよろしく。
 乙一は疲労していた。
 三雲との戦闘でのダメージ。いまだ残存しているぴぴっている一般生徒達の襲撃。
 暗殺者乙一といえど、これほどの数の戦闘を繰り返せば疲労しないはずがなかった。
 不意に食らってしまった傷も、徐々にではあるが身体の動きを鈍らせる。意識もぼんやりとしてきている。
 「野村さんに会いに行く」それだけが乙一の足を前に進ませていた。
『ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪』
 再度、あの声が校舎に響き渡った。
 近い、恐らくあのトイレの…中に潜んでいる。数は…わからない。今までの経験では2〜3人のグループが通常だったけど…。もし、それ以上の数だったら……。
 今の乙一に、それだけの数のぴぴっている生徒を相手にする力は無かった。
 それでも、足は前に進んだ。「野村さんがこの先にいる」、乙一の足がまた一歩前に進んだ。
『ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪』
 トイレの陰から、3人のぴぴっている生徒が飛び出してきた。猛然とした勢いで迫ってきている。
 乙一は、それにあわせて腕の内側からナイフを取り出した。腕はもう余計に上がらなかったが、最後の力を振り絞ってナイフを持った手を横に払う。
『チャリ…チャリン』
 乙一の放ったナイフは乾いた音を立てて、足元のすぐ近くに転がった。
 乙一は受けるべき衝撃に備えて目を閉じた。最後に視認した敵は、もうすでにバットを振りかぶっていた。
『ガゴッ』
 乙一の意識に、濁った情報が流れ込む。
「ぴぴる…」
 乙一の口から狂気の言葉が吐き出され始める。
(ああぴれでぴもるわりかなぁ)
 肩口に熱い衝撃。肉がそぎ落とされ、その先からなにか白いものが浮き出ていた。
「ぴるぴる…」
(ごめぴ、野村さん守るぴて言ったるに、どうやらぴは嘘るきになりそぴる)
 もはや感染を防ぐ術はなかった。最後は、3発目は腹にきた。
『びちゃ!!』
 廊下に、窓ガラスに、天井に壁に、乙一の臓物が飛び散った。
 意識は一瞬にしてトんだ。
『ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪』
 4人のぴぴっている生徒が新たな獲物に目標を定めた。
「乙一くん!」
 滝本は思わず叫ぶような声を上げた。
 滝本達が現場に到着したとき、そこはクソのような状況だった。
 四方八方に人の血肉がへばり付いていて、ありえない異臭を撒き散らしていた。
『ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪』
 辺りに高々と嬌声が響き渡った。次の瞬間、周囲にへばり付いていた血肉が一人の人間を形成し始める。そして、4人の生徒がこちらを振り向く。
 その中の1人。乙一の目はどんよりと曇っていて、滝本が知っている乙一の面影はそこにはもう無かった。
「僕が3人、アンタが1人だ」
 ユマが2本の金属バットを取り出して確認するように言う。
「なるべく早くケリを付けてこっちに加勢してくれよ」
「…………」
 滝本は無言でバットを受け取った。泣きたい気持ちだった。
 思いっきり息を吸って呼吸を整える。1回…2回…3回。ゆっくりとバットを正面に構える。
「うわあぁぁぁぁ〜〜!!」
 滝本はバットをぶんぶん振り回し、身長150センチ位の一番弱そうなひょろひょろの相手に向かって突撃した。
『ガンッキイン!!』
 いくら年中ひきこもっている滝本でも、一回り体格の違う相手には負けなかった。
 滝本の打撃を受けた男のバットはあっさりと弾き飛んだ。滝本は勢いでふらついた体を立て直し、男の脳天から一気にバットを振り下ろす。
『ゴリュッ』
 バットを通じて鈍い感触が伝わる。頭部が思いっきりヘコんだ男はその場に卒倒した。
 一息ついてユマの方を振り向くと、すでに一人の生徒が血溜まりの中に沈んでいた。
 乙一はまだ戦っている。けれど、その動きはだいぶ鈍っていた。本来の乙一の動きではなかった。
 そうしている間にも、一人の生徒がまたユマのバットによって昏倒した。
「乙一くん……」
 滝本の声に振り向くこともなく、なおもバットを振り続ける乙一。
 滝本はバットを構えなおして、バットの先を乙一の背中に向けた。
 乙一の背中越しにユマが指でカウントを始める。滝本は小さく頷いて、そのカウントにリズムを合わせた。
 ユマの人差し指が最後のカウントを告げた。次の瞬間、ユマのバットを持つ手が動いた。ユマの打撃を受けた反動で乙一の体がよろめく。
 滝本は思いっきり地を蹴り、その勢いのまま乙一の背中目掛けてバットを振り下ろした。
 乙一は後ろを振り向く間もなく、背中を強打され倒れ込み動きを止めた。
 オレ達の周囲には、ぴぴっていた生徒達の呪詛のような呻き声が響き渡っている。
 その中でサキちゃんが作業を進めていた。儀式に必要な道具をリュックサックから取り出している。
 オレはその光景を複雑な気分で眺める。
「オレ、これだけは何回やってもなれないんだが…」
 サキちゃんが黙々とノートを広げ、その上に十円玉を置いた。
 ノートには五十音のひらがなと「はい」と「いいえ」の文字列が書かれていた。よく見ると「な行」と「ま行」の文字列が擦り切れている。
 オレとユマはノートの上に乗っている十円玉に人差し指を重ねた。
 オレの目からはもうすでに大粒の涙がこぼれ始めていた。
「私、滝本竜彦はルリルリ等身大フィギュアを……」
 十円玉がありえない勢いで目的の文字へと進んでいく。
 お父さんお母さんごめんなさい。死にます、死にますからこのダメ人間の存在を忘れて静かに余生を送ってください。
『 な め な め 』
 サキちゃんが言うには、この校舎に蔓延している今回の事件、おかゆハザードの原因である「ぴぴる電波」を沈静化するには、
 『ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪』と同等かそれ以上の影響を与える言語が必要なのだという。
 少し前、おかゆまさきが始めてのまとまったレポートを提出したときのことだ。「ぴぴる電波」の本拠地である例の空間ですら、
 その時ばかりは『ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪』の感染を遅行させたという『 な め な め 』なら、生徒達を蝕んでいる「ぴぴる分」を中和することができるのだそうだ。
 ただし、その現象に「力」を持たせるには、ある流れを再現する為の儀式が必要なのだと。
 つまりそういうわけで、オレはこんな現状に巻き込まれたのだった。もう明日になったら死のうと思う。
 しかし、この『 な め な め 』。事情を知らない奴が見ると結構…かなりエロバイオレンスな状況だった。
 つまりその……サキちゃんが「ぴぴる電波」に感染した生徒を『 な め な め 』するわけだが……だからその……年端もイクナイ少女がなめなめ……
「オレも一度感染しときゃよかった」
 この世界はいつだってオレの敵だ。いつも圧倒的な力でオレを幸せな世界から突き放す。初めてこの状況に遭遇したとき、オレはこの運命を死ぬ程呪ったのだ。
 ああ……サキちゃんが乙一くんの体を『 な め な め 』してる『 な め な め 』
 仔猫のように身を屈めたサキちゃんが『 な め な め 』『舌が』『オレはうずくまって』『怒張』『 な め な め 』『濡れ』『ヘソのすぐ下を』
『可愛いなぁ』『 な め な め 』『怒張』『一生懸命』『 な め な め 』『 な め な め 』『 な め な め 』『 な め な め 』
「トイレ行って来る」
 オレは早急にその場を離脱しなければならなかった。
「乙一さん、気が付きましたよ」
 トイレから出てきた滝本を迎えたのはサキの穏やかな声だった。
 サキの視線の先にあるものを見て滝本はギョッとした。
「その髪の色……」
 ついさっきまで黒かったはずの乙一の髪の毛が、まるで何かに色素を削られたかのように真っ白に果てていた。
「ぴぴる電波が僕の「黒」と変な反応を起こしたのかな…」
 乙一は淡々と自分の考えを述べていく。髪のことなどまったく気にしていない素振りだった。
 ユマとサキはそのやりとりを黙って見ていた。
「まあいいさ…それよりボクがああなってから、どれだけの時間が経ったんだろう?」
 滝本は腕時計で時刻を確認して言った。
「まだ…一時間は過ぎてません…」
「そうか…じゃあ僕はそろそろ行くよ。野村さんを捜さなくちゃ」
 窓枠に手を掛けて立ち上がり、真っ暗な闇に包まれた廊下の先に向かって、再び乙一は歩き出した。
「乙一さん! だめです。まだ安静にしてなきゃ!」
「…………」
 サキの言葉など耳に入っていないかのように黙々と歩き続ける。
「滝本さん……乙一さんについて行ってあげて」
「でも……サキちゃん達は」
「気にしないで。ボク達は大丈夫だから」
「大丈夫。気にしないでくれ。だから、はやく行ってくれよ」
 言葉はおとなしかったが、その口調は有無を言わせぬ勢いだった。
「わかったよ……」
 滝本は二人に背を向けて、乙一の方に向かって走り出した。
「大丈夫……?」
「うん……」
 よろめくような足どりだった乙一に、追いついた滝本が肩を貸す。
「ああ…ありがとう、助かるよ」
「いいですよ、そんな」
 乙一は一瞬立ち止まって、視線を宙に仰がせた。
「乙一くん……?」
 不審に思った滝本が声を掛ける。
「滝本くん。キミはヒーローになれる…かもよ?」
「それって……」
「予感さ…ただの」
 乙一にはその未来が見えていた。
 滝本がこの事件に最後まで関わってヒーローになる未来。
 しかしその未来はあの少年と少女から離れるにつれて、急速にその輪郭をボヤけさせていた。
 それと同時に見えた、もう一つの未来。
 いつもと変わり映えのしないあのアパートに滝本は居た。布団に包まって眠りこけている。その寝顔は心なしか幸せそうに見えた。
(僕達は僕達の出来ることをした。あとは彼らに任せればいい。大丈夫だ。問題ない。全て丸く収まるさ。世界がそれを望み始めている)
 乙一は見た。どちらも確かに平和な未来だった。
「あ、乙一くん」
 ふと、滝本が口を開いた。
「あのさ……乙一くんと野村さん、二人とも生き残ってれば、いつか結婚するぜ」
 乙一は一瞬目を丸くして滝本の方を見た。自信満々の表情だった。
「きみは意地が悪い……」
 滝本に聞こえないようにこっそりと呟く。
 その声が聞こえているのかいないのか、滝本はくるりとノマとサキの方を振り向いて言った。
「この事件、はやく終わらせような!!」
 ぶんぶんと手を振りながら去っていく滝本に、ノマは親指を立てて返した。
「ああ。なるべく、はやくな」
 その隣では、控えめな様子でサキが手を振り返していた。
     【乙一・滝本離脱】 二人のその後は>>766の流れで本筋に関係無い所(行き倒れとか)を回収しながら避難。
 乙一と滝本が去った後、ユマとサキはポツンとその場に取り残されるように立っていた。
 静かになった校舎に、少女の息遣いがはっきりと響き始めた。
「サキ…行ったよ」
 そう言った次の瞬間、サキの膝がガクッと崩れ落ちた。口元から苦しそうな息が漏れている。
 サキの『 な め な め 』によって、「ぴぴる分」は中和される。しかし中和の時に起こる反応は少女の体にとって非常に大きな負担となるものだった。
 それに加えて今回の場合は、乙一の「ぴぴる分」を中和するときに誤って、彼の「黒」を体内に取り込んでしまっていた。
「ごめん。また迷惑掛けちゃう」
「サキのせいじゃ……ないだろ……」
「乙一さんのはボクにはちょっと辛かったかな……」
 はは…と力ない笑顔を作る。
 ユマは頭にもたげる何かを振り払うようにして、静かに首を振った。
「……それじゃあ、お願い」
 そう言ってサキはゆっくりと目を閉じた。
 ユマはいびつな形をした金属バットを取り出して、その時を静かに待っている少女にバットを振り下ろした。
『グシャッ』
 インパクトの瞬間、サキの内容物と一緒に、サキによって中和された「ぴぴる分」が撲殺バットの衝撃によって一瞬にして気化、辺りに霧散した。
 だが、乙一の「黒」は依然として毒素のままサキの体内に留まる。撲殺バットの衝撃で反応を起こすのは「ぴぴる分」だけだった。
 それ以外のモノは時間を掛けて、ゆっくりと排出されていくのを待つしかない。
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜」
 ユマのほとんど悲鳴に近い声に合わせて、サキの体が復元を始める。
「本当に……はやく終わらせようなぁ……」
 その様子をしっかりと見守りながら、少年は力なく言葉を漏らした。
>「乙一さんのはボクにはちょっと辛かったかな……」

ここだけだと、エロ小説みたいな。
いちおう、JBBS@したらばのラ板待避所
http://jbbs.shitaraba.com/movie/426/
だらだら続くのもアレなので950ぐらいでミネミネによるこの電撃封神計画だか電撃大戦だかの幕引きを期待したい。
上手く詰めるのもネタ師の腕の見せ所やで。
807田村編終結:03/06/26 13:32
 その少女は、ただ歩き続ける。
 己が胸に付けられた傷をさらし、廊下をしずしずと。
 傍にぴぴるぴ生徒たちが寄ると、小さな手を差し伸べる。
「よいのだ、もう、よいのだ」
「ぴぴるぴ、ぴる、ぴ〜、ぴ、ぴ、……」
 その手を前にした生徒たちは狂気の叫びを止め、彼女の邪魔にならないよう、脇に居並び膝を折る。
 エスカリボルグも、ドゥリンダルテも、エッケルザクスも、彼女に振るわれることはない。
 彼女はすでに死んでいたのだから。
 自分たちと同じ、電波という名の祭りに進んで加わり、
 己が望むままに日常の檻を飛び出し、
 作家たちと究極の交感……生死のやり取りを行い、
 時には使い魔として、時には同志として、時には敵として、混沌の戦列に加わる。
 その果てにもたらされた傷。失われたかけがえのないもの。
 全てを総身にさらして進む少女を打ち倒せる者など、いるわけがなかった。
「よいのだ、もう、よいのだ」
 少女の声は、忘我の陶酔、狂気の耽溺にあった彼らを呼び戻していた。
 あるいは誰もが、その声を待っていたのかもしれなかった。
 かしずく生徒たちは、本当にその声を発しているのが誰なのか、分かっていた。
 少女に憑依した一人の求道者。
 修羅の巷に萌えの真髄を探し、一人進む8期の王者。
 田村登正。
「君たちの願望に寄生し、縛るものを……もう、振り払うときだ」
 進む少女の前に生徒たちはかしずき、その過ぎるとともに立ち上がって続く。
「聞こえただろう、『幸せでした』と。私たちも、そう思っているよ。
 だから、もう、よいのだ……もう、再びの若葉芽吹く、蘇りのときだ」
 生徒たちは穏やかな表情で、少女に続く。
「さあ行こう、諸君。祭りの終わりを見届けるのだ」
 ガラン、カラン、ファサ……生徒たちの手にした凶器が、床に落ちる。
 屍には命が戻り、狂騒は鳴りを潜める。
 少女の傷も、いつしかふさがりつつあった。
 新たな蘇りを目指し、静かな、堂々たる行進が伸びてゆく。
808807:03/06/26 16:34
 あ、前に言ったばかりなのに、付け忘れてた。

【田村登正、ラストに合流】

 です。あとは高橋vs三木担当か……。
809高橋編終結1:03/06/27 21:59
 高橋は、神野との空中戦で遂に力尽きた強化服を、屋上に軟着陸させる。
 もともと、上遠野のワイヤー攻撃を受けて、各部がガタガタだったのだ。
 空中戦で分解しなかっただけ、儲けものと言えた。
「ご苦労さん」
 そう言って、高橋は強化服を強制分解させた。ガラガラと落ちた部品の中から、
使えそうな武器を拾おうとして、その手を止める。
「……三木先生」
 彼の顔を上げた先、担任が屋上に一人ぽつんと、立っていた。
 しかし、高橋は再開を喜ぶ気にはなれなかった。担任の立場を、彼は他のどの生徒よりもよく知っている。

 全ての根源・おかゆまさきの担任。

 あるいは、彼こそが全ての仕掛け人か、と推測した高橋は、しかし事態を究明するでもない。
 ただ、あっさりと言う。
 おそらくは担任の、その向こうにいるだろう、黒幕の望むように。
「……殺り合いますか?」
 案の定、なのか……三木は笑った。
「嫌だ、と言っても、君はきかないんだろう?」
「確認しなくても、わかってるでしょう」
「そうだね。君は、人の言うことを聞くようなタマじゃない。最初のレポートのときも、
 パートナーの件で……入学早々、あんな騒ぎを起こした生徒は前代未聞だったよ」
 高橋は不適に笑う。
 三木は、萌えの力に取り込まれない彼の燃えを、その笑いに見て取り、笑い返した。
「そうだ、それでこそだ。そうでなくては」
「この騒ぎを起こした意味もない?」
 三木はまた笑う。
「ふふん……鋭いね、さすがは私の生徒だ」
「ただの電波騒ぎと言うには向こうの統制が取れすぎている。
 しかし生徒の鎮圧と言うには、皆に力を振るわせすぎる。まるで、そう」
「試してるみたいだ、と?」
 今度は高橋が笑い返した。
810高橋編終結2:03/06/27 22:35
 三木は、屋上の風を受けてはためく背広の懐から、古臭いリボルバーを一丁、取り出した。
 高橋はその宝具を見て眉を跳ね上げ、そして苦笑した。
「トリガーハッピー……そりゃ、俺へのあてつけですか」
「いやなに、君に一番効くのはコレと言うだけのことだ、他意はないよ」
「たしかに、〈ブラックゴースト〉がこれじゃ……」
 高橋の体を、コートのような黒衣が覆った。髪が、瞳が紅蓮にきらめく。
「この、フレイムヘイズの力を、使うしかありませんが」
「ふふふ、まだ君は、天壌の劫火を顕現させるだけの器に……『偉大なる者』にまで育っていない。
 食らった瞬間に、身の内の魔神は膨張して、君は爆散するだろう。それが嫌なら、せいぜい命をかけて戦うことだ」
「いつだってそのつもりですよ」
 向けられる三木の銃口に、いつしか高橋は大太刀・贄殿遮那の切っ先で対峙していた。
「そうか……なら、確かめさせてもらおう!」
 バン、と三木は不意打ちで発砲した。
 高橋はとっくに避けている。足の裏を爆発させ、一気に間合いを詰めた。
 三木もいつしか長衣を体にまとい、迫る斬撃を飛んでかわす。
 彼のトリガーハッピーの弾数は無限。どんどん撃って、高橋を近づけまいとする。
「ちっ!」
 高橋は避けては間合いを詰め、詰めては銃撃をかわしという行為を繰り返す。
 一向に埒が空かないことに苛立ち、三木といったん距離を取ろうとする。
「ふっ」
 三木はその気の抜けた瞬間を狙い、金の鎖を袖口から一筋、放った。
「し、しまった!」
 がりり、とそれは贄殿遮那にからみつく。武器殺しの宝具・バブルルートだった。
「トリガーハッピーがあるんだ、当然コレも持っている……君らしくない油断だったね」
「……」
 鎖はもはや贄殿遮那から離れない。
 力比べ、というならまだしも、三木の手には必殺の銃・トリガーハッピーがある。
「勝負あった、ね……ここまで来てリタイアとは残念だよ。学園も守れず、無様に武器を捕らわれ、
 何に利用されたかも知らされず、価値のないレポートを書き散らした挙句にのたれ死ぬ……」
 悲壮な表情とともに、三木はトリガーを絞る。
「さよならだ、我が生徒」
811高橋編終結3:03/06/27 23:11
(……)
 高橋は鎖を引き合う手を、いきなり離した。贄殿遮那が宙を舞う。
(……トリガー)
 虚を突かれた三木の体勢が崩れ、銃口がそれる。
(…………届け、)
 その間に、高橋は後方に跳んでいた。そこにあるのは、分解した〈ブラックゴースト〉。
(トリガー!!)
 彼の意図に気付いた三木が、慌てて銃口を向け直す、その前に高橋は短身砲〈ケーキワーク〉を撃発。
「!」
 三木の右足が、太ももから持っていかれ、消えた。
 そして、ほとんど弾みで撃たれた弾丸が、高橋の肩を打ち抜く。
 両者は同時に倒れた。


「……君は嘘つきだな。命がけ、と言っておきながら最後に狙いを逸らした。
 言い訳するな、分かっているんだぞ」
 アンダースーツ生地のテーピングという荒っぽい治療を受けた三木がぼやく。
「そう言うあんたの銃だって、トリガーハッピーに偽装した〈ハードヒット〉だったじゃないですか。
 [クールフェイカー]のイカサマじゃあるまいし……手加減されたのはのはこっちですよ」
 その傍らにへたり込む高橋も、不機嫌に言い返す。肩に巻いたスーツの生地は真っ赤に染まっていた。
「……で、どうです。価値のないレポートでないことを、少しは返上できましたか?」
 言われて、三木は微苦笑する。
「まあまあ、だろうな。今度は本物のトリガーハッピーでも耐えられるか、試してやる」
「そりゃ、ぞっとしませんね……で、この騒ぎ、どう始末をつけるんです。
 あなたを倒したことで、何か戦況に変化は?」
「私は、ぴぴるぴ電波発信の一柱を担っていた。ある程度、支配力は弱まるだろうが……
 もはや収束に向かい始めた事態に、大した影響はあるまい」
「やれやれ、骨折り損ですか」
「……本当は、そうでもない、と思っているだろう?」
 高橋は無言のまま笑い、三木にタバコを一本、差し出した。

【高橋弥七郎・担当三木 リタイア――ラストを傍観?】
8128期贔屓の人:03/06/27 23:16
というわけで高橋編終わり……って、また間違えた!!

× 少しは返上できましたか?
○ 少しは証明できましたか?

 ……ドジっ子属性発揮してる場合じゃないっつーの……
 真新しい破壊の後が残るその廊下に、三つの影と二つの電波が対峙する。
 中村絵里加と佐藤ケイと三枝零一、そして時雨沢恵一と海羽超史郎。
 中村は考える。こちらはまがりなりにも実力者が三人。対するぴぴるは、いくら甲田学人の手による復活組とはいえたったの二人。恐れる事もない。この二人なら大丈夫だろう。
 私の為すべきことは――
「あっちは任せたわよ」
「えっ、中村さん!?」
 突然中村は後ろへくるりと振り向くと、二人の声を背に走り出した。
「時雨沢さん、こちらへいらっしゃい!」
 それに反応して時雨沢も銃を懐に仕舞い、中村の後を追う。佐藤と三枝を一瞥し、二人の脇を抜けて駆けてゆく。その間、海羽はぴくりとも動かない。
 三枝は走り行く中村と傍らの佐藤を交互に見やり、狼狽したように言う。
「義兄さん、中村さんが……」
「うろたえるな三枝君。僕らは託されたんだよ、この場を。そして奴をね!」
 佐藤は高らかに宣言し、きっと海羽を睨み付ける。力のこもった視線を向けられた海羽の瞳に光は無く、混濁とした鈍い色が渦を巻く。
 三枝と佐藤は戦闘態勢に入る。
「こいつを倒して中村さんの元へ向かうんだ。三枝君……行くよ!」
「はいっ!」
 佐藤は目一杯濁った空気を吸い込み、己の力の大きさをそのままに、最高に格好よく叫ぶ。
「熾天使アブデルの名によって命ず!!」
「――本当にそうかなぁ?」
 中村が走る。時雨沢が追う。しばらく続いた鬼ごっこは唐突に打ち切られた。
 中村が息を切らしながら足を止めると、時雨沢はまったく呼吸を乱さず少し距離をとって立ち止まった。
「ぴぴるぴぴるぴ」
「何のまねだ、それとも逃げるな、かしら。残念ながら両方ともハズ――ッ!」
 シグ・ザウエルが火を噴いた。
 突然の不意打ちにもかかわらず、素早い反応によって弾は狙っていた心臓ではなく中村の二の腕を打ち抜いていた。一拍おいて、その細い腕から血が流れ出す。
 中村は傷を抑えて手で押さえる。そしてふと、その手を顔に近づける。掌をべったりと染める真っ赤な鮮血を見た中村の顔が、徐々に恍惚とした表情に歪む。
「これが……」
 中村が呟く。
「ふふ……これが! これこそ私の――!」
 中村は哄笑し、両手を時雨沢に向けて大きく広げる。
「時雨沢さん、貴方には見えますか? この私の身体を流れる真紅のエーテルが!!」
 時雨沢は答えない。その代わりに、銃口を中村の頭へ向ける。
「この真っ赤な流れが! 私を血と、肉と、死へと導くの!!」
 時雨沢がトリガーを引いた。次の瞬間、弾丸は誰もいない空間へと突き刺さる。
 一瞬、時雨沢の視界から外れた中村は懐からアストラM44――無論、装填されているのは実弾――を抜き出し、何の躊躇いも無く時雨沢へ発砲する。
「ぴ――」
 弾丸は肩をかすめ、後ろの壁を穿つ。体を翻し、すぐそばの教室の扉へと走る時雨沢の足元で銃弾が踊る。
「銃なら私も持っているのよ。さぁ、出ていらっしゃい!」
 時雨沢を追い、中村も喜々として教室へと飛び込む。
 その時、扉の影で気配を殺していた生徒が、中村へとエスカリボルグを振り下ろす――殆ど反射的に銃口を向け、押し当てるようにトリガーを引き絞る。
「ぴる……」
 心臓を正確に打ち抜かれた顔も知らない生徒は、血を噴き出しながら中村へと倒れこむ。放り出されたエスカリボルグが、乾いた音を立てながら床を転がる。
 崩れる生徒の手が、銃口を上げたままのアトラスをおもむろに掴む。
「なっ」
 離すまいとして中村が踏ん張り、体の動きが一瞬固定された。中村の視界の隅で、風もないのにカーテンが揺れている。
 そして時雨沢が、教室のカーテンの裏から銃の狙いを上げる。
 中村の顔に恐怖とも、歓喜ともつかない表情が浮かんだ。
 一呼吸ごとの銃声。
 一発目は銃を握ったままの手首を貫き、重い音を立ててアトラスが床に落ちた。二発目が足を打ち抜く。バランスが崩れる。更に連続した銃声が続き、次々に体中に血の花が咲く。一発ごとに体がくるくると回り、傍から見ればあたかも操り人形が銃声に舞うように見える。。
 銃声が止む。しばらく踊り続けた中村は蹈鞴を踏み、動きを止めるとどっと膝をついた。
 時雨沢に向けられた顔がぴくぴくと痙攣している。咽から液体が湧き上がってくる。
「――かっ」
 止めの一発とばかりに、時雨沢は弾丸を発射する。それは中村の右目へ飛び込み、頭蓋骨を貫通して頭の後ろから飛び出した。
 がくんと弾かれたように、口から赤い泡を吹き出し中村は後ろへと倒れた。
 びしゃっという嫌な音と共に、床に赤いものと白いものが撒き散らされる。
「……ぴぴるぴ」
 時雨沢はシグを構えたまま、倒れた中村の元へと近付く。彼女の口の周りには泡がこびり付き、足と手は全てあらぬ方向へ放り出されている。辺りにじくじくと血溜りが広がっている。
 ためしに比較的きれいな方の足へ銃弾を撃ち込む。びくびくと足が痙攣した。中村の表情に変化はない。
 それを見てやっと時雨沢は警戒を解き、銃を下ろすと廊下を歩き出した。
 数歩足を運んだ進めたその時、時雨沢の背中にぞわりと寒気が走った。
「ぴ……」
 背後で何かが動く気配がして、小さな切れ切れの吐息が張り詰めた空気を伝わってくる。それは次第に大きくなっていき、とうとう時雨沢の耳にもその内容が聞こえてきた。
「……っ、……んふ…………ふふふ、ふふっ」
 振り返った時雨沢の目の前にあったのは血溜りの中、明らかに骨が折れている片手を支えにして体を起こし、片方しかない目を細めて嗤う中村の姿だった。
「うふふふ……うふふふふふふふふふふふふふふふふふふ……」
 電波に芯まで犯されたはずの時雨沢の全身を、得体の知れない寒気が駆け巡る。全ての本能がヤバいと叫ぶ。思わず銃を振り上げ、狙いもろくにつけないまま乱射する。
 びしびしと中村の体に穴が開き、とうに致死量を超ているにもかかわらず、銃創から血がどくどくと流れ出す。それでも中村は倒れず、その顔に妖艶なまでの笑みを浮かべる。
「これ、結構痛いんですよぉ……時雨沢さぁん」
 とうとうシグ・ザウエルの弾が切れ、トリガーを引いてもカチカチとしか言わなくなった。しかし時雨沢は取り憑かれたように中村へ向けてトリガーを引き続ける。その顔には恐怖としか形容の仕様がない壮絶な表情が張り付いている。
「こぉゆぅキモチ……なんてゆぅんですかねぇ……」
 ゆらりと緩慢な動きで中村が血の海から立ち上がる。体中からバキバキと音がする。しかし恐るべき事に彼女の折れたはずの足は、多少変な方向に曲がっているだけで、なんとか中村の体を支えている。
 そしてその両手にはそれぞれ少し形の似た、木刀のようなものとバットのようなものが握られていた。
「あぁぁ……そうだぁ」
 右手に握った第三世代を前に突き出し、それに左手のエスカリボルグを交差させる。すると第三世代から短い枝のような物が次々にエスカリボルグへ突き刺さり、徐々にそれを取り込んでいく。中村はそれを誇らしげに掲げる。
 大きな十字架の横の棒が次第に短くなっていき、とうとう一本の木刀へと同化した。木刀はまるで血が滲みこんだかのように赤味がかっている。
 中村は隻眼で満面の笑みを浮かべ、ぼそりと呟く。
「…………気持ち良ぃ」
 狂気が電波を侵食するように、辺りの空気が変わっていく。時雨沢はその空気に縛られたように動けない。
 ぼたぼたと血の跡を残しながら、怖気が時雨沢へと歩み寄る。
 中村はほとんど適当に第三世代を振り上げ、重力のなすがまま振り下ろした。がりっと音がして、切っ先が床へめり込む。
 肩口から切断された時雨沢の腕が、シグ・ザウエルと一緒にその横の床に落ちた。残された肩から血が噴き出す。
「……ありがとうございます、時雨沢さん」
 時雨沢にもたれかかる様に、中村は第三世代を真っ直ぐに突き刺す。
 時雨沢は何も出来ない。何も出来ない。
 背中からその切っ先が飛び出した。
 中村は根元まで刺さった第三世代を縦横に、時折90度回転させたりしながら出し入れする。
 時雨沢の胸からぶちぶちと肉の切れる音がする。口から血の塊が大量に吐き出される。
「やっぱりぃ……血は見るものじゃなくて、流すものですよねぇ……」
 楽しそうに呟きながら、一心不乱に時雨沢の体を掻き回す。
「そっちの方が楽しいですし……」
 ゆっくりと時雨沢の体から力が抜けていき、ずるりと床に崩れ落ちる。既にその顔に生気はなく、胸を中心に無残な傷跡が無数にあった。
「うふふふ……」
 中村はとうに息のない時雨沢を何度も斬りつけた。何度も。何度も。何度も。
 廊下にしばらく、肉を打つ音だけが響いた。



 赤味がかった木刀を手に、中村絵里加が廊下を歩く。
 体中に血がこびり付き、右目のあった場所には大きな孔が空いている。その姿は一見してゾンビのような、しかしその足取りは、多少ふらつきながらもしっかりとしている。
 先ほどから全身の傷口が驚異的なスピードで回復していく。
 乾いた血糊を払い落としながら、ふらふらと廊下を進む。
 彼女の歩いてきた後方、しばらく行ったところには血の海が広がっていた。その中心には確かに過去、何かの形を造っていたであろう肉塊が無造作に転がっている。
 それを気にするものは誰もいない。
「やっぱり、新鮮なのはいいわぁ……」
 中村がぼそぼそと呟く。
「なんか結構満足しちゃったし……どうしようかしら?」
 ふと、近くで喧騒が聞こえた。
 誰かが喚き散らすような、そして何かが割れる音。
「とりあえず……」
 中村は音のするほうへ足を向けた。



【 時雨沢恵一、次の『あとがき』へ 】
【 中村絵里加、それなりに満足気味で次へ。それともまだ足りないか? 】
流れをぶった切って申し訳ないが、何となく戯れで、「峯健司」を検索してみた。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&c2coff=1&q=%E5%B3%AF%E5%81%A5%E5%8F%B8&lr=

そんなにある名前じゃないし、年代的にも恐らく本人だろう。
どうやら峯さん、中学時代は卓球少年だったようで。

……卓球?
 トレンチコートを翻し、高畑と成田は行く。
 ただ、今日はもう一人、間に挟まっていた。
 ぴぴるぴ化した先輩たちによって敗れた鈴木である。
 消耗しきった体を、両側から支えられて、ようやく歩いている。
「大丈夫かい、鈴木君」
 高畑が尋ねるが、鈴木は顔を伏せたまま答えようとしない。
 同じく何か言おうとした成田は、彼が悔しげに歯を食いしばっている事に気が付いた。
「……先輩?」
「どこか、痛む所でも?」
 気遣う二人に、鈴木は僅かに頭を振る。小さく、囁くような声で言う。
「情けないんですよ。皆が苦労して、有沢君と戦ってまで、僕の力に託してくれたというのに……」
 嗚咽のように、鈴木は続ける。
「それが、上遠野さんのたった一撃で、この有様……うえお君も田村さんも、黒古橋さんにさらわれてしまった。
 高橋君はボロボロの強化服で、襲ってきた神野君を引きつけるため飛んでいった……僕は、何も、何もできなかった」
 高畑はそんな鈴木に、風格と威厳をもって言う。
「そう気に病むことはない。相手が悪すぎたんだ。あの二人……時雨沢君を入れれば三人か……彼らは電撃班の中でも、
 いずれ劣らぬ百戦錬磨のつわものたちだ。まだ学園に入って日も浅い、しかも黒化を覚えたばかりの君では、
 荷が勝ちすぎた、それだけのことさ」
「あの三人がかりなら、高畑先輩でも危ないでしょうしね」
 成田が軽口を付け足す。高畑も笑って答える。
「ははは、そうだな、たしかにキツい」
 しかし、鈴木の表情は晴れない。
 高畑は慰めは逆効果と判断して、言い直す。
「鈴木君。もし……もしも、だ。君にそう思わせることに意味があったとしたら、君はどうする?」
「えっ?」
「我々はあちこちに渡りをつけたり、おかゆまさき君に対処したりと、
 戦闘に直接参加することを避けて、裏で今回の件の調査を続けてきた」
「連邦捜査官真っ青の忙しさでしたよ、ホント」
 成田が苦笑いする。
「ま、その甲斐は、それなりにあったわけですが……」
 高畑は静かに語る。
「私は今回の騒動に、最初から疑問を抱いていた。レポートが元の電波だって? 電波レポートなんて、
 過去にいくらでも前例はあった。富士見班の清水君やぶらじま君は、おかゆ君以上といっていいだろう。
 しかしその提出時には、こんな騒動は起こらなかった」
 鈴木はいぶかしげに問う。
「じゃあ、今回の件は、なにが違うと言うんです?」
「何度も聞いただろう? 『ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪』だよ」
「……?」
 そりゃ分からんよな、と成田は苦笑して、説明の後を受ける。
「僕の右手でぴぴるぴ化生徒から『知識』を収集して分かったんです。連中の不死身の秘密が。
 生徒たちは、自分の精神と体に『精神的な制約』を自らかけた……一つの名前、『ぴぴるぴ〜』で。
 僕が成田良悟という名で、粒子大の生物の集合体として不老不死、無敵の生命力を持っているのと、
 理屈としては同じです。ただ、彼らは後付けでその名を名乗ることで、全員が群体・不死身化した」
 高畑がうなづいて補足する。
「彼らが基本的に集団で動くのも、その群体意識のあるがためだ。その名を名乗り続ける限り、
 彼らは『群体』として一つ生命体となり、不死身となる……これがぴぴるぴ化の正体だよ」
「じ、じゃあなぜ彼らは凶暴になったりしたんです?」
「そこだよ、鈴木君。つまり、不死身の力自体には、全く凶暴化の原因がない。
 奇声を上げるから電波、おかしなレポートで凶暴性も伝染した、我々はそう思わせられていたんだ。
 原因はそんな所にはない。それは他でもない……君や古橋君と同じ……」
 鈴木は、驚愕と納得の中、答えていた。
「得た力を、自分の欲望の表現として使った……?」
 高畑は暗澹たる表情で、辛い宣告をする。
「そうだ。不死身の体を得た、ゆえに彼らは破壊・殺戮衝動を解放した。
 彼らを狂気に駆り立てる電波など、最初からなかったんだ……」
「……その不老不死の力を得る方法は、どうやってもたらされたんです?」
 さすがにバカじゃないな、と高畑は感心した。
「そう、それこそが、今回の騒動の核心なんだ」
 成田が言う。
「……『悪魔』……まあ、古代に知恵を付けすぎた錬金術師と自分では言ってますが、
 そいつと取引して、この力の秘密を得た者たちが、この学園にいるんですよ」
「なんのために? こんな惨状を生んでまで、何をしようって言うんです?」
「君はもう、それを体験したんではないか、と私たちは思っている」
 高畑の言う意味が、鈴木には分からない。
「見たまえ、これを」
 高畑が、彼に空いた手を差し出す。ぎしぎしと、軋むような音を立てながら、その腕は膨張する。
服の袖口を破った肌は土気色から褐色に変わり、甲羅に覆われた異様な物に変わった。
「変身、ですか……」
「そうだ。しかし、これは私のレポートの真価ではない。自分の真価はそれ以外にある、私はそう思い、
 ゆえにこの極限状態の中、成田君と行動をともにして各地を調べて回った」
「僕の真価も……ま、言うまでもありませんが、こっちです」
 成田はむしろ誇るように、自分のコートを指差した。
 自分の腕を元に戻して、高畑は続ける。
「極限状態において、人はその真価を問われ、またそれと見定めたものに従って行動する」
「僕らも、そうだったと……そうするよう、その力をより強く発揮するよう仕向けられたと?
 じゃあ、この騒動を起こしたのは、まさか……!?」
「まだ確証はないがね。そもそも、ぴぴるぴ化した生徒たちに……あるいは上遠野君たちにも、
 力の解放と戦闘を指示した、別の電波が存在しているのではないかと、我々は疑っている」
 成田が顔を不機嫌に歪める。
「本決まりに近いでしょう。犯人は、この世界を閉じて学園を孤立させた、我々とは別次元の力を持つ存在
 だそうですから……うえお先輩からの連絡によると」
「えっ!?」
 同期の無事に喜色を浮かべる鈴木に、高畑は笑って言う。
「そう、うえお君も今、別の場所で彼なりの真価・本領を発揮して戦っているんだよ」
 鈴木は無言で、二人に抱えられていた腕を抜いた。
 高畑も成田も、にやりと笑って、肩を貸すのを止める。
 成田は肩をすくめて先頭に立つ。
「黒幕の望むままになるってのは面白くないですが、まあ他に手もありませんし、
 せいぜいご期待に沿って、自分なりの力で大暴れしましょうや。バカ騒ぎ(バッカーノ)みたく!」
 高畑も颯爽とコートを翻し、その後に続く。
「そういうことだ。各地に、まだまだ孤立した連中が助けを待っている。彼らを一人でも多く、
 黒幕の元にたどり着かせて……鼻をあかすか笑ってやるかしてやろう」
 鈴木も、再び自分に力を呼び戻そうと、足を踏み出した。

【高畑・成田・鈴木 放置者を拾いつつ、ラストに合流】 
8248期贔屓の人:03/06/28 15:06
 というわけで担当部署終了です。
 案外長くなってしまいました。まあ、作家への愛着ゆえと言うことで見逃してください。
 色々と勝手な謎解きなんかやってますが、あんまり気にせず、皆さんのお好きなように
書いてください。楽しみにしてます。
825773(時系列の人):03/06/28 20:47
打ち合わせ用スレでの宣言どおり>>751までの経過アップします。
>>784と同じ場所で、pipirupi.zip です。
あと、必要なアプリですが、
ttp://member.nifty.ne.jp/nekomimi/
内の、『IdeaFragment2』になります(今気付いた、テスト版だった)

さて、これから9期だ。
 上もなく、下もなく、右も左もなく。
 彼はただひとり、ゆるやかな光の流れの中に存在していた。
 流れの行き着く先は、わからない。しかし、流れは勢いを増し、彼をいずこかに運び去ろうとした。彼は大きな力強い潮流に身をゆだね、ただ流れ、流れていく。
 そこに──
『──橋────秀之──古────』
 ──古橋秀之。
 それが自分の名だと気づいた時、元きた方向から、なにかが飛んできた。
 それは古橋の目の前までくると、朗々たる声音で言った。
『止まれ、古橋秀之』
 その途端、古橋の体はなにか巨大な力に引き留められた。
『あなたは……担任の──』
 と、古橋は言った。この存在感には覚えがあった。
『ミネさん?』
『いや、おしいね』と、相手は言った。『僕は編集のスズキ』
 古橋は思わず身を正した。スズキは、ミネの前の担任だ。彼の力を最初に認めてくれた人であり、無知故に迷惑をかけたこともある。

『それにしても、きみの意識に接触するのには、いささか骨が折れたよ。どうしてまた、こんなことになったんだい?』
『それはおそらく、ぼくがすでに(作家として)死に、プータローへと向かっているからです。……いや、現在すでにそうなのかもしれない』
『その言い方は正確ではないね』と、スズキは言った。『しばらくレポートを発表していないことをプーというなら、君よりも該当する生徒は大勢いる』
『スズキさん。もし、ぼくがまだ死んでいないというならば────ぼくはこれからどうなるのですか?』
『遅筆の作家にはよくあることだが、きみたちには結論を急ぎすぎる傾向があるね』スズキは笑いながら左手を開くと、<アルゴス>とロゴの入った携帯電話が現れた。
 古橋は、スズキにうながされ、よくわからないままに携帯電話を耳に当てた。
『今、それから何が聞こえる?』
 古橋は言われるままに、携帯電話に意識を集中した。
(古橋さん……)
 ひとつの音声が、携帯電話を通して飛び込んできた。
(俺はもう二度とアンタと拳を交わす事は無い……そして、君とまた笑う……だ)
 弱々しい、しかし暖かく懐かしいそれは──
「川上さん!?」

(俺はここで待つ。最後に皆が笑い、歌が歌われる瞬間を)
『川上さん、すまない……ぼくはもう、行かねばならない(職安に)……みんなを自分の手で守りたかったよ……』
『いや、別にすまながることはないよ。君の作家生命は、まだ生きている。生きようとしている。そこに希望がある』
『希望……?』
 スズキは、楽しげに、どこか悲しげに古橋を見つめた。
『……古橋君。ぼくたち編集はこれまでに、多くの作家の終わりを、とても多くの終わりを見てきた。だが、そのすべては必然的なものだった。出版業界をひとつの生命体だとするならば、個々の細胞は新陳代謝されなければならないからね。
しかし今回は事情が違う。きみのように、今終わらなくていい作家が数多く終わりかけている。それは結果的に、出版業界そのものの死を招くかもしれない。よくないシナリオだ』
 スズキは古橋の目をまっすぐにみすえた。深い、底知れぬ苦悩を帯びた視線だった。
『きみもうすうす感づいていると思うが、今回の黒幕はミネくんだ。彼が何を考えているのか、同じ編集であるぼくにもわからないが、放置しておくつもりはない。だから、ぼくは君を助ける。きみは生き延びて、その生涯の間に、多くのレポートを書く。
売り上げは回復し、出版業界は景気を取り戻す。これが改訂版のシナリオだ』
 スズキは立ち上がり、手をひとふりして、通常の文庫より少し大きい判の本を空中に出現させた。
『──じゃあそろそろ始めよう。今からぼくは、きみに新しいレーベルを紹介する。紹介するだけだよ。それはきみ自身の作品なのだから、そのあとは自分でやりたまえ。あまり楽をしちゃいけない』
『え……は、はい』古橋は戸惑いながら、スズキに習って立ち上がり、中途半端な大きさの本を取る。その本が、まばゆい光を放ち始めた。そして見る間に明るさを増して、目もくらむ圧倒的な光の固まりになった。


『では、行くよ!』
 その瞬間、落雷のような衝撃が、古橋の体を貫いた。本を中心に、全身の神経が灼けた鋼鉄のように活性化した。古橋の全身に満ちた創作意欲は、嵐のように全身を駆け巡った。
 その無制御な力を御したのは、本と、本を通じて集中した古橋の想いだった。荒れ狂う創作意欲は方向性を持ったアイデアに変わり、古橋はおそろしい勢いで流れを逆行しはじめた。おのれの生きるべき場所へ、ライトノベル校へ。
『そうだ、行きたまえ、激濃作家よ! きみにはまだまだ働いてもらわねばね!」
 スズキの声が、はるか後方に遠のいていった……。

※実際にスズキ氏が徳間デュアル文庫を古橋氏に勧めたかどうかはさだかでありません。捏造です。
 川上が身を休めている教室。そのすぐ隣の教室で、爆発が起こった。
「なんだァ!?」両手で身をかばいながら、川上は叫んだ。一泊遅れて、川上の周囲に粉々になった壁や椅子・机が豪雨のように降り注いだ。
「ッハァ!!」
 吹き飛んだ壁の向こうで、古橋が笑っていた。
「黒古橋!? ──いや」
 川上は身構えた。
「何者か?」
 古橋は川上の顔を見て、微笑んだ。
 それはすでに黒古橋ではない。
 白古橋であり、黒古橋であり、そのどちらでもない。
 白であり、黒であり、そのどちらでもある。
 <白>であり、<黒>であるもの──白=黒古橋は、微笑みながら言った。
「川上くん、安心しろ」
 いい笑顔だった。
 それで、川上は安心したのだった。
 白=黒古橋は右手を大きく広げ、腕をまっすぐ正面に伸ばし、指の股から辺りを透かし見る。そして、そのままぐるりと上体を回し、周囲一帯の電波の流れを観察する。かと想うと、五本の指をそれぞれ別個に、すばやく屈伸する。
 その指の動きが、また、奇妙である。
 はたして、規則性があるようなないような──道家の結印のようでもあり、五本の指を算木かなにかの代わりに用いているようでもあり、あるいは単に、それぞれの指が勝手に痙攣しているようにも見える。
 <五行算法>である。
 やがて、白=黒古橋はかっと目を見開き、「見えたぞ!!」と叫んで教室を飛び出していった。

※白=黒古橋はジェダダスターツ+クザク+趙といった感じで。
 白=黒古橋が向かった先は、時雨沢と中村の戦闘跡だった。二人分と思われる、おびただしい量の血液が、廊下にバケツ一杯の赤ペンキをぶちまけたようになっている。
 文字通りの血の海の中心に、時雨沢が仰向けに横たわっていた。両手にカノンと森の人を握ったままだ。
 白=黒古橋は時雨沢の元へ歩みよると、その体をひっくり返した。
 心臓に当たる部分に、胸から背中へと貫通する大きな刀傷があるが、すでに血は流れきっているようだ。
(この傷……中村さんのものだな。おそらくは第三世代か。しかし……)
 白=黒古橋はそこで、時雨沢の背中に細長い隆起があるのに気がついた。襟から手を入れて探ってみると、何か固い感触がある。引きずり出してみると、それは日本刀だった。
(シズの刀だな。相生相克剣が欲しいと思っていたところだが、これで用は足りる)
「刃を手にする者は、調和を求めねならぬ」
 つぶやきながら、白=黒古橋が時雨沢に背を向け、歩み去ろうとした時、時雨沢が音も立てずにむくりと起き上がった。胸の傷はいつのまにか完全に塞がっている。
 それに気づく様子もなく、歩みを進める白=黒古橋の頭に向けて、時雨沢はカノンを発砲した。
 空間を貫いて飛来した一発の銃弾が、白=黒古橋の後頭部にあたるかと思えた瞬間──
 白=黒古橋は素早く刀の柄を握った。
 ヂン、と音を立て、空中に虹色の火花が散った。
 見えない壁に突きあたったかのように、銃弾は空中に静止していた。どうしたことか、勢いを完全に失っている。
 銃弾の先端から飛んだ火花が、空中に溶けた。
 銃弾は垂直に落下し、廊下の床にあたり、重い音を立てて転がった。
 もう一発、カノンから弾が発射された。白=黒古橋の後方数十センチの位置で、ヂン、と火花が散り、銃弾は落下した。
 もう一発、もう一発、もう一発、さらにもう一発──
 ヂン、ヂン、ヂン、ヂン、と、白=黒古橋の周囲に虹色の火花が散り、そのたびに一発ずつ銃弾が落下していく。
 弾を受け止めているのは、刀の刃だ。
 白=黒古橋の持つ刀の刃が、鞘から抜かれることなく基準界面下を走り、銃弾を正確に受けとめているのだ。
 その間、白=黒古橋は指一本動かしていない。
 しかも、斬るのではなく受け止めている。刀の刃が銃弾と接触する、その時間的・空間的な一点に意識を集中し、銃弾の運動エネルギーをおのが身に吸収する。
 次元刀殺法。
 白=黒古橋はそこでようやく、時雨沢の方に振り返った。
「第三世代の切り口を見て、二つのことに気がついた。一つは、”あの”中村さんに倒されたにしては、あまりにも死体が原型をとどめていること。もう一つは、きみの再生の仕方が不自然だということだ」
 相手がすぐには攻撃してこないと見て、時雨沢は無言でカノンの排莢・再装填を驚くべき巧みさで行う。その様子を見ながら、白=黒古橋は続けた。
「ぼくは、この騒動がはじまってから、一番多くぴぴる生徒を倒してきた。そこで気づいたことが一つある。再生は常に、本人の意志とは無関係に起こる、ということだ。
 きみがやったように、ぼくの油断を誘うために再生を途中で停止させることはできないはずだ。ということはつまり、君の再生はぴぴる以外の能力で行われていることになる」
 白=黒古橋はそこではじめて、得物をずらりと抜いた。鞘を投げ捨て、左手に持ち、いかにも重そうに肩の後ろに引っ担いだ。空いた右手は前方に突きだし、”五行算法”の構えを取る。
 指の股から透かし見るように、白=黒古橋は時雨沢を観察した。
「……見事だ、時雨沢くん」
 どこか楽しげな口調で、白=黒古橋は言った。
「人の身でこれほどのあとがきを書くとは、並大抵の功ではない」
 時雨沢は答えない。無言のままにカノンと森の人を構え、そして、銃弾を一息に撃ち込んだ。
 ヂィ──────ッ──
 サブマシンガンに匹敵する集中砲火を、マイクロセカンドの単位で見切り、白=黒古橋は銃弾をひとつのこらず的確に受け止める。虹色の火花が白=黒古橋を包み、光のゲージを形成している。雨のように落下する銃弾が、ザラザラと床に溜まっていく。
 あっという間に二丁のパースエイダーを撃ち尽くした時雨沢は両者を投げ捨て、体の各所から取り出したナイフを次々と投げ、さらにもう一本大振りのナイフを手にして突進する。
 白=黒古橋は投げナイフを叩き落とすと、突き込まれた時雨沢のナイフに対し、おじぎをするように深々と腰を折った。刀とナイフが打ち合い、火花を散らした。
 時雨沢は素早く二撃目を繰り出した。白=黒古橋はくずれた姿勢のまま勢いにまかせて反転し、時雨沢に背中を向けたままナイフを受け止めた。
 続く斬撃を、白=黒古橋は不格好にかがみ、のけぞり、体をひねりながら的確に受け止めた。一見、無駄の多いでたらめな動きだが、よく見ればそこには、ある種の昆虫のような、独特の理が通っている。
 その不可思議な打ち合いの合間合間に、白=黒古橋は右手を透かして時雨沢を見ている。いつの間にか、その指が奇怪な生き物のような動きを見せ、そして──
「見えたぞ!」
 白=黒古橋は右手をいっぱいに開いてそう叫ぶと、刀を空中に放り、左から右に持ち替えた。
「人間の心理に照らして観れば、人が本を買うときあとがきから読むのは当然の理──あとがきの技を極めた者は、およそあらゆる作家の上手を行くことになろう。
 すなわち、あとがきこそ時雨沢くんの本体であり、一見本体に見える本文は連作短編という性質上、いくら攻撃しても無限に再生する。ここまではよし!」
 ひと息に言うと、白=黒古橋は時雨沢の前にひざまずいた。一見、平伏の姿勢だ。その格好のまま、白=黒古橋は言葉を続ける。
「だが、あとがきに特化することは、それ自体の脆さをも抱え込む。泣く子も笑わせるあとがきとて、一巻に一つしかないというのも編集上の理のうちだ!」
 白=黒古橋は、刃に体内の全エネルギーを絞り込みながら、時雨沢を袈裟懸けに抜き打った。
 ──だが、斬ってはならぬ。斬るべきは時雨沢の体ではなく、その奥底に隠れる脆弱な、簡単には取り替えの効かぬあとがきだ。
 すさまじい衝撃が、白=黒古橋の体を打った。全身を砕き散らさんばかりの、荒れ狂うエネルギーの渦。時雨沢のあとがきが内に秘めていたエネルギーが、一気に解放されたのである。
 やがて、空気のふるえがおさまった。
 完全に虚脱状態となった時雨沢の口から、意味不明な言葉が漏れる。
「ベルギーでは……陸の幼なじみ…………そんなバナナ…………とてもセクシー!」
 ふらりとかたむいた時雨沢の体を白=黒古橋の腕がだき留めた。
 白=黒古橋は時雨沢の体を廊下の隅に横たえる。今の衝撃で、時雨沢の体にあったぴぴる電波は残さず消し飛んだはずだった。次に目を覚ます時はいつも時雨沢のはずだ。
 白=黒古橋は微笑んで、つぶやいた。
「きみが、一つの本に二つのあとがきを書くほどに進化していなくてよかった」
 立ち上がり、白=黒古橋は五行算法で辺りの電波の様子を確かめたあと、いずこかへと立ち去った。

【時雨沢恵一 リタイア】
838 ◆UKSEAT05nQ :03/06/28 21:09
こんなに連続書き込みして荒らし扱いされないかな……。
とにかく、古橋は私の手を離れましたので使いたい方はお好きにどうぞ。
(職安に)にメチャクチャワラタ
ん?時系列のファイル、もう流れた?ま、いっか。
>>831乙です。早く完成版ができることを心待ちにしております。
あと、9期のほうもがんばって下さい。
>>840
まだあると思われ。
http://onigiri.s3.xrea.com:8080/laten/
のうpろだのまだ一番上でした。
842一色VS中村:1:03/06/29 00:55
一色「アマいんじゃぃ!このサヌバビッチが!!」
一般生徒の脇腹に六〇式粉砕バット弐〇〇参型後期ver(ヒゲ大明神ムーア様と書かれているのが特徴)
をめり込ませ、フルスイングする。
一般生徒は窓ガラスを突き破って校庭に突き刺さった。

一色「中村姐はどこやろか、ワイにも気配察知能力があればいいんやけどなぁ。」
そんな愚痴を言いながら廊下を歩いていた一色が、ふと足を止める。
一色「…なんや?なんか…ヤバイモンが来るで…。」
そう口には出したが実際にはわかっていた。
その気配は明かに彼が捜し求めていた敵、中村絵里加のものだ。
一色「…ついに逢えたで…中村姐…。」
廊下の角から姿を現したのは紛れもなく中村だった。
右手に木刀を持ち、血で赤黒く染まった中村はさながら悪魔のように見えた。
中村「…何の音かと思ったら一色君だったのね…。つまらないわ、あなたじゃ私を血と、肉と、死へと導けないもの。」
一色「なんやと…まぁええわ、ともかくワイの魂へのオトシマエだけはキッチリつけてもらいまひょか?」
中村「…あなたの魂?何のこと?」
一色「オノレが引き裂いた阪神の応援旗の事じゃい!!」
中村「…いいじゃない、旗の一つや二つどうだって…」
中村の言葉が終わらないうちにコメカミに血管を浮き出した一色がバットを鋭く振りぬいた。
不意打ち状態だったにも関わらず中村はその一撃を難なく除けた。
一色「オノレにとっちゃどうでもいいかもしれんが、ワイにとっちゃ魂を引き裂かれるんと同じなんや!!」
一色が叫んだ。
中村「…はじめましょう、血の宴を…。」
一色の叫びを完全に無視して、中村が恍惚とした表情で呟いた。
843一色VS中村:2:03/06/29 01:19
一色「死に腐れ!!」
一色が渾身の力で振りぬいたバットを中村が第三世代でやすやすと受け止める。
中村「こんなんじゃ、まだまだ楽しくないわ…。」
そう呟く中村をよそに、一色が邪悪な笑みを浮かべた。
一色「ハナからガードされるのが狙いじゃい!くらえ!!弐〇〇参式奥義、平成の3連発!!」
一色の背中に25、8、14の順番で光が宿っていく。
14が消えた瞬間、信じられないようなスピードで右打席からバットを振りぬく。
中村「くっ」
その一撃も第三世代にガードされたが、さっきとは明らかに衝撃の質が違う。
次の瞬間、一色が左打席から同じような一撃を繰り出す。
中村「ぐぅぅ」
高威力の打撃を2連続で受け、中村の手に第三世代が食い込む。
一色「トドメじゃい!」
一色の叫びとともに、先ほどの2連発を上回る威力の一振りが中村を襲う。
そして、第三世代ごと中村を廊下の壁にふっ飛ばした。
一色「けっ、どんなモンじゃい」
一色が得意げに言い放つが、これで中村を倒せたとは思っていない。
しかも、今の3連撃で六〇式粉砕バット弐〇〇参式は完全に折れ曲がり、使い物にならなくなってしまった。
中村「…やるじゃない…。」
ゆっくりと起き上がりながら中村が嬉しそうに呟く。
一色は戦慄した。ほとんどと言って良いほどダメージが見られないのだ。
中村「フフ、今度はどんなのでくるの?」
楽しそうに笑う中村。
一色「…3連発でもトドメをさせへんかったか…しゃーない、未完成やけどあの新魔球を使うしかないようやな…。」
844一色VS中村:2:03/06/29 01:43
中村「私にも楽しませてよ…。一色君。」
一色がワインドアップに入ろうとした瞬間、中村が凄まじいスピードで第三世代を構えて突進してきた。
一色がとっさに腰を落として右足を後ろにふんばる。そして、いつの間にか左手にはめた矢野モデルのキャッチャーミットで中村の一撃をブロックする。
一色「ぐあぁぁぁぁぁあ!!!」
左手の掌を第三世代が貫通したが、一色の体にまでは届いていない。
しかし、致命傷こそ避けられたが、左手は完全に使い物にならなくなってしまった。
中村「これでもうバットは使えないわよ?…フフ…きれいな色…。」
左手から流れる血が第三世代を伝い、右手に滴ったそれを中村は舐め上げた。
一色「けっ、オノレはグロいんじゃ!」
痛みを堪え、一色が咆哮とともに中村を蹴り飛ばす。
その蹴りをバックステップで避け、その間に両者ともに間合いを取った。
一色「今や!」
その時間を見逃さず、一色はワインドアップモーションから急激に体をひねった。
そう、トルネード投法だ。そして、そこから体を潜行させアンダースローに入る。
限界まで引き絞った体中の筋肉が一気に解放され、全てのエネルギーが白球に注ぎ込まれる。
一色「新魔球!AFJボールや!!」
アドバンスド・ファスト・ジャイロボール。極限までキレとノビを追求したストレート。
そのライフル回転のボールを中村が第三世代で受け止めた。
845一色VS中村:4:03/06/29 02:18
中村「ぐっ、なんてエネルギーなの!!」
白球を受け止めた中村は目を見開いた。
ただの野球ボールがこれほどの威力を持つとは思わなかったのだ。
しかし、第三世代に受け止められたボールは徐々に勢いを失い、床に転がった。
一色「…アカン、もうネタ切れや…。」
一色が両手を上げ、降参の姿勢をとる。
AFJボールで第三世代を粉砕し、中村に自分の魂を叩き込んで無力化すること。
それだけが一色に残された勝機だった。それが破られた今、一色に残された手は無い。
中村「…惜しかったわね、もう少し力があったなら私でもあぶなかったわ。」
第三世代を構え、一色の前に立った。
中村「一色君、あなたが一番楽しかったわよ。」
一色「へっ、光栄なこっちゃな。」
一色は覚悟を決め、目をつぶる。
その様子を見て、中村が一色の頭めがけて第三世代を振り降ろした。
そして、一色の頭に叩き込まれた瞬間、柄の部分から第三世代が音を立てて砕けた。
中村が信じられないと言った表情で自分の手の中に残った第三世代をみつめる。
一色は一色で、せっかく決めた覚悟が無駄であった事に苦笑した。
一色「どうやら引き分けみたいやな、中村姐。」
中村「そうね、まさか第三世代が破戒されるとは思わなかったわ。」
二人でひとしきり笑いあった所で一色が中村に言った。
一色「この続きはこの騒ぎ収めた後でパワプロ対決といきまひょか?」
中村「…そうね、そうしましょうか。…今度は負けないわよ?」
一色「へっ、そんなん返り討ちにしたるで!今年の阪神は無敵やさかいな!」
そんなことを言い合いながら、二人は歩き出した。終焉の地に向かって。
【一色、中村とともにラストへ合流】
846>>844:03/06/29 02:21
訂正
一色VS中村2⇒一色VS中村3
847あざのと成田・1/3:03/06/29 02:37
>>788から。

「サイレンが鳴らないどころか、看守も門番も行動を開始しない……」

逃亡したとみせかけて留まりその場の様子を窺っていたあざのは、
隔離棟を取り巻く状況に、不審なものを感じざるを得なかった。
いくらおかゆ電波の対応に追われているとはいえ、警備を放置した挙句に
温帯の脱獄を許すなど、いつものライトノベル校らしくない迂闊さだ。
管理を司るべき編集の面々は、いったいなにをしているのだろう? 

「誰かがなにか、企んでやがるな」

そのとき無人の廊下に携帯の着信音が鳴り響き、
思案にふけるあざのを現実に呼び戻した。

成田 『あざのさんですか!? 僕です、成田です!』
あざの「聞こえてるよ。こっちは脱走の最中なんだ、あまり大声を出さないでくれ」
成田 『ああ、すいません。いろいろあって興奮してまして』
あざの「どうやら予想より厄介な事態になってるらしいじゃないか。
    すると感染源の方はどうした? まだ始末してないのか?」
成田 「刺客として放った乙一さんは行方不明になりました。
    そこで僕と高畑さんがおかゆ捕獲に乗り出したんですが……
    上遠野の邪魔が入って、失敗に終わりました」
あざの「そうかい」
成田 『それだけじゃありません。
    甲田先輩と古橋先輩も、電波感染していないにもかかわらず
    趣味の限りを尽くして、混乱の度を増すのに一役買っているんです』
あざの「……なるほどな。展開が読めてきたよ。
    ところで俺からもひとつ凶報がある。おまえ、温帯を知ってるか?」
成田 『もちろん。ただ現在は隔離棟に閉じ込められているんだとか』
あざの「その温帯が脱獄した。今さっき、俺の目の前でだ」
848あざのと成田・2/3:03/06/29 02:42
成田 『――なんですって?』
あざの「温帯が脱獄した。隔離棟の壁に大穴あけやがったんだよ。
    さすがに化け物だな。後始末にはさぞかし骨が折れることだろーぜ」
成田 『そうと知っていて、なぜ温帯を止めなかったんです!?』
あざの「今のところはどうでもいいことだからな。
    なにを壊そうが、どこに行こうが、今の温帯は自由を許されている」
成田 『なにをバカな。いいですか、電波に電波が乗じるとどうなるか、
    あなただってわからないわけじゃないでしょう?
    現に電撃8期生の有沢が栄沢汚水にパワーアップしてるんですよ!』
あざの「そいつは間違った認識だ」
成田 『はあ? どういうことです?』
あざの「おかゆとか電波の問題じゃない。それらはきっかけにすぎない。
    有沢は最初から栄沢化する可能性を秘めていたんであって、
    要するに《性(サガ)》の問題なのさ」
成田 『すると温帯の場合は……どうなるんです?』
あざの「温帯のデビュー作はミステリの傑作だ。
    ホヒィにしたって彼女なりの正統派ファンタジーの産物だし……
    つまり彼女はライトノベルに魂を捧げきってるわけじゃない。
    おそらく特等席からこの事件のフィナーレを見届けようとしてるだけだ。
    温帯を放置しても計画に支障がないからこそ、奴はそれを許した」
成田 『ちょっと待ってください! 計画って? 黒幕は誰なんですか!?』

あざのは面倒くさそうに「自分で調べろ」と、にべもなく告げた。

あざの「迷う暇があるなら右手を使えばいい。知識を吸い取るあんたの右手をな」
成田 『僕の……右手を……?』
あざの「ああ。ぴぴるぴも不死の体であるからには、通じるはずだ。
    だが《真相》とやらを知ったところで、この事件は終わらないぞ。
    死んだ事実を知るだけで我慢できるなんて、そんな奴がどこにいる?」
849あざのと成田・3/4:03/06/29 02:49
あざの「混乱なんざ無法者には空気みたいなもんだ。気にしてもしょうがない。
    それよりこの状況の中であんたが何を望むのかを知りたいね。
    血湧き肉踊る戦闘か? 秩序の回復か? それとも他の誰かの生還か?」
成田 『……あざのさん……』
あざの「おう、なんだ」
成田 『僕もあなたと同じく《密造酒》と《悪魔》に魅入られた男です。
    でもただ不死身なだけで……攻撃力の低さは否めません。
    そこで後衛にまわってみたけど、本当に皆の力になれるのか。
    おかゆ捕獲も失敗して、不安でたまらなかった……だけど……」
あざの「生き残って見届けるのも実力のうちだろう。
    それだけじゃ不満だっていうなら、せいぜい指示を飛ばすことだ。
    俺が――いや違うか、《俺たちが》あんたの剣になる」
成田 『……はい』
あざの「まだまだ戦線は拡大するぞ。後方支援は生半可な頭脳じゃこなせない。
    あらゆる局地的戦闘を把握しろ。もっとも卑怯な戦闘配置を狙え。
    あんたはレポートであれだけの馬鹿騒ぎを描いた。今回もやれるはずだ」
成田 『はい!』
あざの「それでどうする、今から温帯を追えばいいのか?」
成田 『いいえ。まず乙一先輩の現況を確かめてください。
    早期の暗殺が失敗した以上、彼の単独行動は危険なだけで無意味です』
あざの「了解した。こちらはフリーアイの悪魔を召還、以後探索行動に移行する。
    ……無事に帰れたら、その時は一杯おごれよ」
成田 『ええ。そのときは《アルヴェアーレ》に席を設けましょう』
あざの「蜂蜜味のムーンシャインを出す店か。そいつは今から楽しみだ」
850あざのと成田・4/4:03/06/29 02:53
あざのは間髪入れずカプセルを噛み砕き、その内容物を嚥下した。
咽喉と鼻の奥がカァッと熱くなり、脳が揺さぶられ、
全身の感覚が鋭敏化し――そして、心の奥底の《ドア》が開く。
今回の召還に応じて現れたのは、人捜しを得意とする《無数の羽虫》どもだ。

あざの「さて。どこにいるのかな、乙一は?」

力が充実している。今、俺はたしかにライトノベル校の《細胞》だ――
マグマのように灼熱した両眼を更なる興奮に輝かせ、あざのは駆け出した。


というわけで>>697へ。
851電撃9期脱出編(1/4):03/06/29 04:15
壁井を連れて脱出を図る高野は、戦慄していた。
先ほどまで彼らを襲っていたぴぴるにではない、
増援として来た、坂入に対して、である。
柄の部分が極端に短く、代わりに通常より刃が長い黒塗りのナイフ、
それを片手に高野の二十メートルほど後ろで防衛線を敷いている。
一人で、である。それもナイフを片手でひと振り、のみで。
広くは無いとはいえ、決して両手を広げた程度では足りない、
それだけの幅の廊下で、群がり来るぴぴるぴを通さない。それも淡々と、である。
二つの階段と五つの曲がり角を過ぎた時点で、群がるぴぴるも数える程度になった。

しかしここで、はじめて坂入の表情が崩れる。群がるぴぴるの中から飛び出す、
大振りな鎌を振るう―――ハセガワケイスケ。
852電撃9期脱出編(2/4):03/06/29 04:17
明らかに敵の質が変わった、坂入の感触は確かなものであった。
ハセガワが表に出てきた途端に、である。だがそれでも坂入の成すことに変わりはない。
相手の隙にナイフを叩きこむだけ、急所ならなおよい。あとは相手の攻撃をかわすだけ。
それが、それだけがそしてそれこそが彼の強さだった。
しかし今回は普段の仕事ではなかった、守る者がいる戦いは彼にとってはじめてであった。

壁井には聴こえる、ぴぴるの奥にある嘆き、叫び、喜び、悲しみが。
同じ電波に汚染されながらも決して同じではない。
あるものは無限の再生を喜び、またあるものは人でないことに対する嘆きを発する。
そしてその声は、来るはずのない窓の外から、耳を震わす轟音と共に。
それは、彼女を叫ばせるに充分な、それだけの意思があった。

神野は空を舞う喜びを満喫していた。最早彼にとって彼自身がぴぴるであるかどうかなど、
全く関係がなかった。だから彼には、同類であるハセガワも、
かつて仲間であった壁井も、高野も、坂入も、全く、全く関係なかった。
ただ、雄叫びを、空への思いを込めた咆哮をあげる。そして、飛び去っていく。
愛機ゼフュロスは咆哮をエネルギーにするかのごとく高く、高く。(>>760へ)
853電撃9期脱出編(3/4):03/06/29 04:19
壁井の聴いている声は耳を閉じたところで、頭に響くことを止めることは出来ない。
それでも彼女は自らの耳を塞ぎ、掻き消そうとするかのごとく、彼女自身が叫びをあげる。
その一瞬、高野と坂入の動きが止まる。
坂入はそれでも振り向くことはしなかった。目の前には未だ三体のぴぴるがおり、
そのうちの一体はハセガワであった。

だがハセガワには、その一瞬で充分だった。その一瞬に、坂入の横を抜ける。

坂入は瞬時に思考を切り替える。一体が後ろに行った以上、目の前は二体。
それも組し易い一般生徒。まず目の前の敵の眼窩にナイフを突き刺す。
引き抜く動作を惜しむかのように蹴りを当て、一体目を突き放す。
流れた身体をそのままに横のぴぴるを切りつける。胸板を軽く裂く。
そしてそのまま返す刀で、ぴぴるの反撃を許すことの無い速度で、咽喉を突き通す。
854電撃9期脱出編(4/4):03/06/29 04:34

ナイフを引き抜く暇は坂入に無い、素直に手を離し、振り返りざまにハセガワの位置を確認、
腕が流れるままに、スローイングナイフを三本、一振りで投げる。
ナイフの行く先はハセガワの横、決して当たらない位置。それが本来ありえない軌道を取る。
ハセガワを壁に打ち付けるかの様な軌道を取り、更にそのナイフが加速する。電磁誘導。
坂入の奥の手。狙い違わず一本が肩を刺す。加速したナイフはそのまま壁に打ち付けられ、刺さる。
残りの二本は腹と胸に。そしてハセガワは沈黙する。

敵対対象の沈黙を確認した坂下は、壁井と高野を連れ、足早に戦域を離脱する。
坂入「――あとは、成田君からの連絡待ち、だ」


三人が姿を消して後のこと、奇怪な声の後に、壁には刺さったナイフだけが残されていた……

【壁井・高野・坂入、戦線離脱? ハセガワ戦闘可能】
二人の男が息を切らし、地面に座り込んでいた。
田中芳樹「やれやれ。隔離棟まで来てしまったか。この辺りは誰もいないようだね。」
赤城毅「そうですね。まったく、この年になって、こんなに走るはめになるとは。
    ところで、さっきのぴぴるぴとか言ってる連中はなんだったんでしょうか」
田中「さあ…。二人とも久しぶりに来たからね。それより荻野目君は無事だろうか。
   さっきの爆発に巻き込まれていないといいが」(荻野目は流れ流れて>630へ)
赤城「わかりません。けれど、無事だと信じましょう」
そのとき、轟音が響いた。まるで、岩が砕け崩れ落ちるような。
赤城「なんだ!?」
周囲を見回すと、遠く隔離棟の壁が溶け崩れ、大穴が開いていた。

 ホヒイイイイ

田中「あの声は、栗本君? 懲罰室から脱出したのか」
赤城「あれが、噂の? 隔離棟を破壊するなんて…、ここも安全ではないですね。
   仕方ない。田中さん、また移動しましょう」
田中「………いや、私は残る」
赤城「何故?! あの破壊力を食らったら一発で終わりですよ」
田中「だからだよ。さっきのぴぴる連中はともかく、彼女を放置したら間違いなく大惨事になる。
   なんとしてもここで止めなければならない。
   それに…方法はないこともない」
赤城「そんなことが……?  ! まさか、あれを出す気ですか?
   そんなことをしたら、あなただってただじゃ済みませんよ!」
田中「だが、それ以外に方法は無い」
そう言って携帯電話を取り出し、ボタンを押す。

小川一水『田中さん、ご無事ですか! 今どこに?』
田中「隔離棟の近くだ。赤城君も一緒にいる。君はどこに?」
小川『今日の待ち合わせどおり、田中さんの資料室です。霜越さんもここに』
田中「ちょうどよかった。そこの一番奥にある木箱、それを配達してほしい。
   この事態で無茶な頼みだとわかってはいるが、被害を広げないためにも、頼む」
小川『……わかりました。隔離棟の近くですね。すぐに向かいます』
田中「さて、赤城君は逃げたほうがいい。無駄に犠牲を増やすことはない」
赤城「…そうは行きませんよ。あなたをおいて逃げられるわけが無いでしょう。
   だいたい、小川君が来るまでに、あなたがやられたらすべて無意味でしょう。
   それに、圧倒的な敵に策略で逆転、なんて展開は僕のほうが得意なぐらいですよ」
田中「……わかった。ならば行くぞ。我々の戦い方を見せてやろう。
   勝ち誇った相手の足元をすくう、詐欺師の技だ。
   まずは、彼女を引きつけるぞ。……逃げる演技は得意だね?」

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

栗本の投げたトマトが赤城の頬をかすめる。熟しすぎたトマトの飛沫が飛び散り、小さなやけどを作る。
それに拳銃を撃ちかえしながら、必死に後退する。
二人とも全身傷だらけだった。特に田中を庇っていた赤城は、もはや満身創痍だ。
赤城「守りに徹しているのにもうこのざまか。小川君はまだか…?」
そのとき、遠く爆音が聞こえた。
空気を叩き切り、突き進むその音はみるみる近づき、一機のヘリコプターがその姿を現した。
鮮やかな赤に塗られた機体の側面には、真白に輝く郵便記号。
田中「来たか! 特配課!」
小川『お待たせしました! ご注文の品お届けに参りました!』
田中「よし、そこから直接放り出せ!
   ご苦労だった赤木君。君は今度こそ逃げるんだ。後は私がやる」
赤城「はい…。無事に戻って来てくださいよ。あなたのレポートの続きを待っている人は多いんですから」
一瞬、田中が遠い目になるが、頷きかえし、ヘリに向かって走り出す。
ヘリから黒塗りの木箱が飛び出した。空中にあるそれに向かって手を伸ばす。幾重にも鎖が巻かれ、封印された箱が内側から弾け飛んだ。
閃光が走り、突風が吹き荒れる。
それは、生み出した本人すら抑えきれず、暴走したために封印された力。
人から生まれた、人でなきもの。
その力が、いま、解放される。



  「をーっ ほ ほ ほ ほ ほ ほ ほ ほ ほ ほ!」
全身を西洋鎧に包み込んだ人間が、チェーンソーを振り回していた。その身の丈は2m近い。
それに対するは普通の女に見える。だがその動き、その叫び、どれをとっても常人ではありえない。
トマトが飛び、チェーンソーが振るわれる。
建物の壁が溶け砕け、地面が抉られる。
走り、跳び、止まることなく戦いは続く。
その姿に、ぴぴる生徒すら一目散に逃げ出してゆく。
ときおり逃げ遅れ、巻き込まれたものを溶かし、叩き切り、はじきとばし、踏みつける。
二人はそれに見向きもしない。

「早ければいいというものではないですのよ! ゆっくりじっくりしっかり時間をかけて作ることが大切!」
「やおいとおかまはちがうのよぉぉぉ!」

遅筆と速筆。少女とやおい。対極の存在ながら、共に長くライトノベル校の重鎮である二人。
かみ合わない会話を続けながら、また壁を突き破り、教室へ飛び込む。
一瞬、田中がつまづいた隙に、栗本が距離をとり、振りかぶる。
田中は、届くはずも無いその姿に向かって左手を伸ばし、右手一本でチェーンソーを振り上げる。
次の瞬間、栗本が田中の目の前にいた。
アポート(物体引き寄せ)能力。
そして、チェーンソーが振り下ろされる。よけられるはずも無い一撃。 だが、

「HHHOOOOOHHHHYYYYYYYYY!」

栗本の両腕がかすみ、連続でトマトが投げられる。それは高速で作品を書きあげる手の速度。
トマトは、足元に叩きつけられた。
床が溶け崩れ、田中がバランスを崩す。空を切るチェーンソー。
そこに、大量のトマトが豪雨のごとく降り注ぐ。


田中は、起き上がれなかった。その巨体はつぶれたトマトにまみれ、鎧もそこかしこに穴があいている。
息を切らせながらも、さらに止めを刺すべく、栗本がその手にトマトを出現させる。
栗本「これでおしまい……」
そのとき、黒いものが飛来し、栗本の右腕に突き刺さり、爆発した。
生徒Bになんとか料理を食べさせて、ろくごが一息ついていると、壁が吹き飛んだ。
生徒B「なんだぁ?!」
壁の残骸が飛び散るなか、見える姿は鎧姿の巨人と一人の女。
ろくご「あいつは、温帯?!」
驚愕する二人に一顧だにせず、栗本が跳躍し何かを投げようとする。と、その姿が消えた。

絶叫。
水っぽいものが大量につぶれる音。
地響き。

あわてて二人が音のしたほうを振り向くとそこには、巨人が倒れ、栗本がそれを見下ろしている姿があった。
その姿にろくごの本能が危険を叫び、身体を刺激する。
生徒Bの前に立ち、断縁獄から点破弓を取り出すと、焦魂矢をつがえる。
後先考えず、自らの魂の大半を焦魂矢に注ぎ、腕を振り上げた栗本に向けて射ち放つ。
矢は狙いを過たず栗本に命中。爆発した。

しかし、彼女は倒れること無く、そこに立っていた。そしてゆっくりとこちらを振り返る。
目が合った。ろくごの表情が絶望に染まる。
逃げることも出来ない。魂の大半を焦魂矢につぎ込んだ今、もはや立っているのがやっとだ。
栗本の手には、すでにトマトがある。ろくごは覚悟を決めた。
瞬間、風が吹き抜けた。

栗本が動きを止める。

その後ろには怪吸矛を突き出した生徒Bがいた。
矛の切先は栗本の背中に埋まっている。
俊地踏は神速の動きをもたらす。
そして、怪吸矛は怪異に対してこそ、その真価を発揮する。
栗本が、倒れた。
動かない。
ろくご「……助かった、か」
生徒B「ほ、本当にやったのか?」

田中「そう、あなたが彼女を倒したんですのよ」
生徒B「生きてるのか?! あんた」
ろくご「(鎧が溶けるようなものをあれだけくらって。このおかまも化け物だのう)」
田中「をーっほほほ。けれど全く動けないんですのよ。
   とりあえず兜を取って下さいな。大丈夫、噛みついたりしませんわよ」
生徒B「あ、ああ、わかった」
おそるおそる近づき、兜をはずす。そこにある顔は
ろくご・生徒B「田中先輩?!」
田中「ああ、ありがとう。これで普通に話せる。あの口調はどうかと思うんだけどね。この力を使っている時は自分でもどうしようも無いんだ」
ろくご「はあ、さいですか。ところで、鎧と体格が全然合ってないようですが、どうやって動いていたんですか?」
田中「戦っている最中は何故か平気なんだよ。それで、申し訳ないが鎧もはずしてもらえないだろうか。このままだと寝返りもうてない」
生徒B「あ、はい。なあ、ろくごも手伝えよ」
ろくご「悪いがまったく動けない。さっきの一発に全力をこめてしまって。
    やはりエネルギー源が自分の魂というのは問題があるな」
田中「ふむ。きみのほうは元気だね。栗本君の背後に回った速度は尋常じゃなかったが」
生徒B「俊地踏を履いていましたから。それにさっき、ろくごにとんでもないものを食わされましたからね…」
ろくご「それでいま無事なんだからいいじゃないか。食ってなけりゃ今頃全身筋肉痛で、一週間は動けないぞ」
田中「それは、すごい効果だね。どんなものを食べたんだい?」
生徒B「さっぱりとしたアスファルト味の肉そぼろとか柔らかい地引き網味のシーフードサラダとか」
田中「………なかなかの珍味なようだね」
生徒B「ええ……」
不自然な沈黙のなか、ヘリコプターの音が聞こえてきた。
田中「ああ、小川君かな。赤いヘリだったら呼んできてくれないか。彼は医療技術もプロ級だ」
生徒B「わかりました。じゃ、行ってきます」
ヘリの音が近づいてくる。

【栗本薫―活動停止 ろくごまるに・田中芳樹―疲労困憊 生徒B―撃墜数1  全員小川に回収される】
けっきょく食べてしまった…。
どうすればあんな味が出るんだ、確か材料は普通のものばかりだったはずだが。
特に照り焼きチキンだ。あのうなじが引き千切れるような肉の味視床下部が爆発するような感覚絶品だt
い、いま俺は何を考えた? 正気に戻れ、俺。あれに慣れたら、人の世界に戻れないぞ。
人は強烈なショックを受けたとき、心を守るために狂気におちるというが、これがそうなのか。

壁が吹き飛んだ。

なんだぁ?! でかい鎧と女が飛び込んできた。
「あいつは、温帯?!」ってまじか、ろくご。それはあの伝説の。 
温帯が鎧巨人から跳び退り距離をとった、空中で投球モーションに入って消えた
消えた?絶叫、水っぽいものが大量につぶれる音地響き
音のしたほうには鎧巨人が倒れ温帯がそれを見下ろしていた
背筋が震えるやばいあれはやばいぞろくごが俺の前に立った庇ってくれてるのか
断縁獄から弓と黒い矢を取り出すその間に温帯が腕を振り上げた鎧に止めを刺す気かろくごの矢が飛ん
だ一直線に進み温帯の右腕に突き刺さって爆発したやったぜろくごさて温帯はどうなったうわまだ立ってる
しかもこっちに振り返ろうと振り返ったまずいろくごもう一発だどうしたろくご腕を下ろして温帯がくるぞまさか
あれで終わりかどうするどうするああそういえば怪吸矛を渡されていたなあったけど俺が温帯にかなうわけ
が逃げるか無理か逃げ切れないくそしょうがないやるしかないか矛を手に取り温帯に向かって駆け出すお
お何か速いぞ俊地踏の効果かそういえばなまたさうって何だかまだ教えてもらってないぬあまとすあうって
感じだったか温帯のところまでたどり着いた背中に回りこむみんなほとんど動いてないな俺が速すぎるの
かすごいぜ高速道路の星って感じですか俺いくぜ全力を込めて怪吸矛を突き出す刺さったこれでどうだ
なんか怪吸矛が熱い温帯は動かない動かない動かない動かない動かない動かない
動かない動かない動かない動かない動かない動かない動かない
動かない動かない動かない動かない動かない
動かない動かない動かない
動かない

倒れた

ろくご「……助かった、か」
生徒B「ほ、本当にやったのか?」
861時系列のひと:03/07/01 01:19
大変お待たせいたしました、レス番860まで完了して、
ようやっと追いつきましたのでアップさせて頂きます。

アップローダーについては>>784参照で、
ファイル名は pipiru_~860.zip
必要アプリについては>>825参照でよろしく。

いやマジで遅くなったことについて正直スマンカッタ(AA略)
ここじゃこの形式は廃れているのか…(w

( ´Д`)/ 先生!
高瀬君がメガテンのノベライズでやっちゃったことが今更問題になってます!
>>862
>>440の辺りから読んでみてください。
みんなこの作家バトロワが終局するのを待っているのでしょう。
えーと、まだ終わってないラインあるよね?
俺がフライングしたらまずいと思ってまだ板に書いてないんだけど。
書き込み時期に案があったら現在相談スレになってる所に書き込んで欲しいんだけど。
構わず好きにやれ。重複なんぞ気にするな。やったもん勝ちだ。重要なのはノリと勢いだ。
>>865
フィナーレは構わないとマズかろう。
867時系列のひと:03/07/02 21:18
JPG形式で再アップします。(打ち合わせスレで話になったのでこちらも)
>>784のところで、 pipiru~860-j.zip
サイズが560K、展開後は700Kオーバーなんで重さ注意。
うむ、すばらしい。good job!
869イラストに騙された名無しさん:03/07/03 19:32
(*´Д`)ハァハァ…
超美少女のオマ○コが見放題のサイトをみつけますた…
http://plaza16.mbn.or.jp/~satchel/wareme_tatesuji/omanko/
このスレは少年漫画板のこのスレと同じ臭いがする…
【リレー小説】えなりの奇妙な冒険〜冨樫の遺産編第9部
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1056986536/
871イラストに騙された名無しさん:03/07/03 20:50
★★完全無修正のエロエロサイト★★
http://upbbs.s2.x-beat.com/linkvp/linkvp.html

 ↑ 
このサイトマジやばいです。早く見ないと消されちゃうかも・・・

青(いつまで休んでいるつもりだ)
乙一「青か……」
青(次は古橋だ、奴を殺せ、奴は危険だ)
乙一「野村さんが心配…」
青(野村のためになるんだ。さあ、行け、殺せ)
乙一「・・…わかった」

乙一はナイフを握り締め立ちあがった……


乙一、再参戦……
873 :03/07/04 21:35
>>872
まさか書き逃げではあるまいな。
>>702の続き。

 乙一が野村の元へ去った後。
 すっかり日も暮れて蛍光灯が煌々と光る廊下で、一人のウィンドブレーカを着込んだ男が、
「一色に出番とられた……」
 出番の少なさに悶えていた。 
 

「くそっ……折角更生室からとび出して来たっていうのに」 
 おまけに、虎の子の神仙酒を使ってしまった。
 酔いが回って、禁断症状によるイラつきはなくなったが、切り札を使ってまで晴らすようなものではなかった。
 残りの武装はブラックジャックとカプセル、火炎瓶のみ。
 いまだ感染者の徘徊する校舎の只中にあっては少し心許ない。

「勿体無いことしちまったな」

 相手は電撃文庫の隊長機クラス。当然使うべきではあった。
 しかし、いざ反撃という時になって、いきなり現れた縞々男が自分の相手をバットの一撃でカッ飛ばしてしまったのだ。
 呆気にとられているあざのをよそに、その男は悠々と立ち去った。
 我に返った頃には、乙一と三雲の戦闘もすでに終わりを告げていた。
 
 役立たず、アル中で薬中、所詮中堅作家、地雷レーベル……
 そんな言葉が脳裏を過ぎる。

「うぅ」

 思わずうめくあざの。

「じ、地雷は関係ないじゃねーか……」

 なにやらトラウマが刺激されたらしい。
 電撃クラスの新人による史上最狂の電波パニック。
 その新人の同期をはじめとして上遠野、時雨沢等、電撃クラスの大御所ともいえる作家達までもが
 不死身の狂戦士と化し暴れまわるという恐るべき事態。
 
 富士ミスクラス編集部は、これを絶好の機会とみなした。
 電撃の大物との戦闘に打ち勝つことができれば――例え彼らが正気を失っていようとも――その功績が認められ、
 編集部への借りを作ると共に、地雷レーベルという不当(?)な汚名を返上できるかもしれない。
 
 その他にも、名誉挽回への第一歩として富士ミスクラスの中堅作家を電撃クラスへ転入させるという案もある。
 ここで電撃に恩を売っておいて損はない。
 
 そう判断した編集部は富士ミスの撃墜王コンビあざの・水城と、核爆弾と恐れられる最狂作家深見を送り込んだのだ。
  
 
 今のところ、編集部の思惑は見事に外れている。
 ある意味で最も期待されていた深見は、電波と核の融合を危惧した電撃クラス編集者、峰によって強制排除。
 水城は猟奇猟奇と嬉しそうに歌いながらスキップしていたが、いつの間にか何処かへ消えていた。
 そして、自分はこの有様だ。

「……」

 富士ミスクラスの外の世界はあまりに異常で、そして厳しかった。
 あんな人外の者と、戦うことなどできるのだろうか?
 腕っ節にはかなり自信があった。
 だが一色、乙一等の戦闘を見たとき、それはあっという間に崩れ去ってしまった。
 
 ――――重大な使命も、過酷な現実も、忘れてしまいたい。
 昏い衝動があざのの体を貫いた。
 
 ポケットに右手を入れ、カプセルを鷲掴みにする。
 ジャラリ、と音を立てるそれをゆっくりと顔の前にもってくる。
 甘美な幻を生み出す悪魔の劇薬。
 それをじっと見つめる。
 抑え込まれた理性が悲鳴をあげる。
 周りの空気が粘着質になったような気がした。
 少し口を開く。
 そしてカプセルが握りこまれた、その右手を――――

「――――っ!」

 勢い良くポケットに突っ込む。
 
 歯を食いしばって衝動を押さえ込もうとし、息が乱れる。
 左手で胸を抑え、しばし荒い息をついたあと、大きな溜息を一つ。
 そして俯いたまま、静かに独り言ちる。

「このままじゃ、とてもクラスに帰れないな……」 

 発足当時から無理だ無茶だと言われてきた富士見ミステリークラス。
 地雷原、いやむしろ剥き出しの火薬だ等と後ろ指を差されても、決して立ち止まることなくここまでやってきた。
 あざのはすでに8冊ものレポートを提出し、悪くない評価を受けている。
 
 この不況の中、いつ消えてしまうかもわからない。
 富士ミスの名すら知らない生徒は多く居る。
 数少ない所属生徒からも、爆発物として扱われている。
 生みの親である富士見ファンタジアクラスからですら、忌み子とされているかもしれない。
 それでも、
 それでもあざのにとって富士ミスは自分の育て親であり、帰るべき故郷でもある。
 
 錦を飾って見せると意気込んで、この戦場に出てきたのだ。

「薬に逃げてどうする……っ!」

 自分の弱さを叱咤し、活を入れる。
 そう、戦いはまだこれから――――
 
 あざのの視界の端、廊下の曲がり角を、白いものが過ぎった。
 座り込んだ状態から瞬時に戦闘態勢に移行。
 ブラックジャックを右手に構え、カプセルを唇にはさみ、周囲を警戒する。

「…………気のせい、か?」

 一分ほど待っても、一向に敵は姿を見せない。
 それどころか気配すら感じない。
 目の錯覚だったのかもしれない、と自分の感覚を疑い始めた時、
  


 ―――――閃光の如き斬撃が疾走った。



「っ!」

 一瞬前まであざのの体があった場所に、巨大な刃がめり込んでいた。
 咄嗟に身を投げ出し、受身をとって後ろを振り向く。
 白い死神が居た。

 凶悪な形をした鎌を持ち、輝く様な白さの服を着て、何故か赤いスニーカーを履いている。
 その白装束の肩、胸、腹の部分にスニーカーと同じ、紅い血の痕がついている。

 手負い。それもかなりの重傷。
 しかし、その割りには動きが良すぎる。

「感染者か?」

 あざのの問いへの返答は、鋭い斬撃だった。
 凶悪な形をした鎌による袈裟斬りを、スウェーバックで軽く避ける。
 白い死神は鎌の勢いを殺さずに一回転し、こんどは上段から振り下ろす。
 頭上から落ちてくる死に対し、あざのはまったく動じず、大きく一歩前へ出た。
 
 鈍い打撃音。
 
 鎌の柄の部分が、あざのの左肩にめり込んだ。
 刃を背負う形で避けたのだ。
 体に走る鈍痛を無視し、死神の肩に右手を置く。
 白い死神はあざのの行動を意にも介さず、その体を切り裂くために鎌を引こうとする。
 
「――――舐めるな」
 
 あざのが、ぼそりと呟いた。
 その瞬間、あざの足元の影から、爆発するようにワイヤーが飛び出す。
 瞬きする間も無く、白い死神は黒いワイヤーに囚われ、倒れた。
 
「白い死神……貴様は電撃クラスの新人、ハセガワだな?」

 ぐるぐる巻きにされて自分の影の上に倒れている死神に、確認するように問う。
 白い死神は答えない。
 あざのは舌打ちし、吐き捨てるように言葉を紡ぐ。

「馬鹿が。感染者とはいえ新人の、しかも手負いの貴様が俺に勝てるとでも思ったのか?」

 新人を倒したところで自慢にならない。
 カプセルを飲む必要すらなかった。
 
 しかし、わずかでも悪魔を使役したせいで、体がカプセルを求めている。
 軽い禁断症状に似た渇きを覚え、イラつく。
 
「――――死」
「あん?」

 ハセガワが初めて口を開いた。
 虚ろな目で、うわ言のように。
 
「死の気配が、したから」
 
 
 
 
 
 ――――何かが風を切る、幽かな音が聞こえた。
 最初に見えたのは紅い雫。
 次に見えたのは親指の爪ほどの大きさの肉片。
 
 ――――口笛が、聞こえる。
 
 ボトリ、と地面に落ちたソレらを見ても、体が動かない。
 
 ――――およそ、口笛に向いているとは思えない曲。
 
 今になってようやく痛みを感じ、ソレが自分の耳の肉片であることを理解する。
 
 ――――ニュルンベルクのマイスタージンガー。
 
 全身を襲う緊張と震え。
 冷たい「死」を運ぶものが、今すぐそこに居る。
 黒い筒のようなシルエット。
 珍妙な格好をしたソレは、とぼけた調子で口を開いた。

「うちのかわいい後輩なんだ。あまりいじめないでやってくれよ」 

 黒い死神。
 先の白い死神とは全く次元の異なる存在。
 世界の敵の敵。
 電撃表御三家の筆頭。
 
「上遠野、浩平……っ!」
 
 深い絶望と興奮に彩られたあざのの声に、
 上遠野は哀れむような、楽しむような、どちらともとれない左右非対称な不思議な表情を浮かべた。
 ――――なるほどこの新人はコレに惹かれたのか
 
 ハセガワとの短い戦闘で高ぶった精神が、最上の敵を目の前にしてさらに加熱される。
 あざのはありったけのカプセルを取り出し、口の中に放り込んで咀嚼した。
 飲み込まれた内容物は消化器官を経由し、脳に凄まじい信号を送り出す。
 脳内で火花が散るような感覚。
 全身の毛が逆立つ。
 感覚は暴走し、全身を駆け巡る。
 肩、腕、胴体、足、指先に至るまで、満遍なく浸透する。
 見開かれた目からは涙がボロボロと落ちる。
 その目の焦点はもはや現世にはなく、あざのの精神の泥沼を写していた。
 精神の泥沼が大きく波立ち、『ドア』が現れる。
 それを渾身の力を込めて押し開けた。
 
「ああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
 
 大きく開かれた口からは、悲鳴とも雄叫びともとれる絶叫が漏れ出る。

 あざのの影が大きく膨らみ、立体感を持って立ち上がる。
 『影』。
 あざのの使役する最強の悪魔。
 
「ほう……」
 
 『影』を見た上遠野は感心したように嘆息する。
 トリップから戻ったあざのは、口元に大きく冷笑を刻んで上遠野を見やる。
 
 そして、静かに宣言した。
 
「――――さあ、はじめようぜ」
 先に動いたのはあざの。
 前傾姿勢で上遠野に駆け寄る。
 上遠野の体が『影』の射程に入りかけた瞬間、あざのは弾けるように横に飛びのき、教室内へと突っ込んだ。
 高速で投げかけられた極細ワイヤーは標的を見失い、床に突き刺さる。
 上遠野が教室側に目を向けた瞬間、廊下と教室を隔てる壁が、教室側からぶち破られた。
 粉煙が舞い、上遠野の視界を阻む。
 煙の向こうから伸びてきた薄い『影』が上遠野の首を掴んだ。
 
 刹那、上遠野の腕が視認不可能なほどに素早く動いた。
 同時に上遠野を掴んでいた『影』の腕がズルリと横にスライドし、掻き消える。
 『影』とあざのの苦鳴が上がる。
 声が上がった地点めがけてワイヤーが走る。
 手ごたえはなし。
 
 煙がおさまった。
 
「中々やるものだね。あざのくん」
「ほざけ。まだまだこれからだ」
 
 距離を取って対峙する二人。
 上遠野は相も変らず奇妙な表情。
 あざのは肉食獣の笑みを浮かべている。
 
「ふむ………しかし、君は大切な事を忘れているよ」
「へえ、何を忘れてるってんだ?」
 
 そう告げた上遠野の表情は、どこか哀れんでいるように見えた。
 
「――――君が『影』で拘束していたハセガワ君は、今何処に居る?」
 あざのの視界が急激にぶれた。
 後頭部の感覚が吹っ飛んでいる。
 体が前に泳ぎ、意識が泥沼に沈みそうになる。
 
 ――――やべ、忘れてた
 
 永遠にも感じられる浮遊感の中、そんな間抜けな事を呟いた。
 

 
「やれやれ、無駄に元気な人だったね。そう思わないか?ハセガワくん」

 昏倒しているあざのの傍らに佇んで、場違いに落ち着いた調子で話す上遠野。
 その言葉にもハセガワは反応せず、鎌を構えてあざのを凝視していた。
 その様子を見た上遠野は吐息をつく。
 
「やはりまだ電波が残っているか……中途半端に進化しているね、君は」
「……」
「僕はもう行かなくてはならない。『彼』に会う為に。君はどうする?」
 
 ハセガワは無言。
 しかし、鎌を強く握り締めあざのを見つめる様は、彼のこれからの行動を容易に推測させる。
 
「死神としての本分を果たすか。それもいいだろう」
 
 上遠野はマントを翻し、闇に溶けるように去っていった。
 あとに残されたのは倒れたジャンキーと白い死神のみ。
 しばらくあざのの寝顔を見つめた後、ハセガワは鎌を両手で振り上げ、ボソリと呟いた。
 
「ほら、死んじゃった」

「――――そうはいかんぞ」
 ありえないはずの返事は、戸締りされた教室の中から聞こえてきた。
 ハセガワはゆっくりと首をめぐらせ、声の来た方向に顔を向ける。
 すると、教室内から更にバカ笑いが聞こえてきた。

「わはははははっ!ライバルのピンチに颯爽と登場する……いい、いいぞっ!実に猟奇的だっ!」 
「……誰?」
「良くぞ聞いてくれた!」
 
 バンッと教室の扉を勢い良く開いて、白マント、白タキシードに仮面という変態スタイルの男が現れた。
 男は腰に手を当て、胸を張って大声で自己紹介。
 
「私の名は水城正太郎! 富士見ミステリークラスの最後の猟奇とはこの私のうわぁっ!!」
 
 水城の口上の長さに飽きがきたか、いきなり斬りつけるハセガワ。
 この不意打ちをなんとか避けた水城は、懐から取り出した煙幕球を投げつける。
 
 モクモクと広がる煙幕の中、ハセガワはブンブカと鎌を振り回す。
 煙幕の効果範囲から脱出した水城は、ハセガワに怒鳴りつけた。
 
「こらーっ! 口上の途中に斬りつけるとは何事だっ!」
 
 その声に反応し、水城へと突進するハセガワ。
 水城の「うわ、ちょ、た、タンマ!」という叫びは当然無視。
 大上段に構えた鎌を振り下ろす。
 その一撃を水城は意外な身軽さでかわした。
 そしてハセガワの懐に入り込み、拳を放とうとする。
 ハセガワは鎌を振り下ろした勢いを殺さずに、長い柄を棒のように操り水城を弾き飛ばす。
 再び距離が開き、ハセガワの刃が水城を襲う。
 体勢を崩した水城の体にハセガワの無慈悲な一撃が――――
 ――――来ない

 水城は死を運ぶ斬撃がいつまでたっても届かないことを不思議に思い、硬く閉じていた目蓋を僅かに開く。
 
 目の前に、何か黒いものが見えた。

 黒く、鋭い爪を備えた逞しい腕がハセガワの鎌を遮っているのだ。
 あざのの『影』。

 茫洋と『影』を見つめるハセガワ。
 そのハセガワの側頭部を、ブラックジャックの一撃が張り飛ばした。
 
 尻餅をつき呆然としていた水城の隣に、
 
「……どこ行ってやがったんだてめぇ」
 
 しかめっ面のあざのが立っていた。
 
「ふ、ふははははっ! そうだ、そうでなくては私のライバルとはいえない。見事だあざのくんっ!」
「だれが、いつ、どこでてめえのライバルになったんだよ……」
 
 あざのが頭を押さえるのは、ハセガワの一撃のせいだけではないだろう。
 倒れたハセガワを一瞥し、悔しげに舌打ちする。
 
「くそっ、上遠野め」
「ああ、君の間抜けぶりはたっぷり見させてみらったよ。自分の悪魔の性質を忘れるとはね」
「うるせえ。新人如きに返り討ちにあいそうだった奴がほざくな……てめえ、出のタイミング計ってたな?」
「ふっ、猟奇とは常に輝くべきものなのだ」
「んなもん理由になるか。てめえが居れば上遠野を仕留めらたものを……」
「猟奇に理由は必要ない!」
「……」

 こいつだけは苦手だ。
 あざのは極度の疲労感を覚え、床にへたりこんだ。
 ドラッグの使用も重なり、体が悲鳴をあげている。
 
「おや? あの程度でダウンかね?」
「うるせえ」
 
 軽口さえ返せない。
 
 ――――少し、休もう
 
 となりでまだ何か騒いでいる水城を放置し、あざのは夢の中へと落ちていった――――
 
 
 
                       【ハセガワ リタイヤ。あざの、水城 休憩中。上遠野は後続にお任せ】
(´-`)。oO(いつまで続くんだろう……)
950までには終らせたい所。
889イラストに騙された名無しさん:03/07/06 06:17
廊下の脇に積み上げられた死体の山(製造元黒古橋)が、もぞもぞと動き始めた。
(……そうだ、ぼくは元々みすてりぃ志望だったんだ)
よく見ると蛆が骸に食いつき、すさまじい速さで成長していた。
(解決編の無いみすてりぃに何の意味がある?)
即座に出現した無数のハエは、空間に密集し人型をとり始めた。
(イーチャーズリンクを下位レベルにシフト、作家人格『うえお久光』をロード)
次の瞬間その塊は消え、マントを羽織ったうえお久光が佇んでいた。

>675
(そうだ、必要なのは……)
うえおは、自身の知恵のみを発動させ、身体の再生と復元を果たした。
そして目の前の黒マントの自分に話しかける。

うえお「僕は仕事が速い、ジャンルもミステリー崩れから、エロ、ラブコメ、スポコン、
    みすてりぃに、アクションと多彩だ。さらにデビュー当時には西尾君に
    似ていると言われるほどの、『黒さ』まで備えていた。」
うえお「黒には黒、古橋先輩には少し痛い目にあってもらおう。」
うえお「後でいい、イーチャーリンクが復帰した今、僕本来の望みを叶えるべきだ。」
うえお「すでに犯人は分かっている。あせることは無いんじゃないかなーと。」
うえお「いや時間が無い。つい先ほどトマトの匂いを感知した。それにいい加減終わらせ
    ないと次のネタに移れなくなる。」
うえお「やりたい事が分かっているなら、やる事は一つだけじゃん」
      、、、、
うえお「「謎解きだ」」
               、、、、、、、、、、、、、、、
うえお「このところ忙しくて、傍点をつける暇もなかったからなー。」
890うえお復活2:03/07/06 07:54
うえお「今回の事件はじつに単純なものなんだ。」
うえお「学校の生徒たちの強制進化と狂乱を分けて考えれば……。」
うえお「様するに新人作家の売り込みと、他の作家へ発破をかけて活性化させることだけ。」
うえお「当たり前といえばそれまでだけど。」
            、、、、、、、、 、、、、、、、、、、、、、、、、、、
うえお「目的は、読者に本を買わせること。つまり犯人は編集部以外には有り得ない。」
うえお「骨組みはそれだけだってことさ。」
うえお(かーなり大げさな宣伝にはなったけどね。)
うえお「なぜ突発の新人作家を起用したがるのか? それはシリーズ物は一巻が一番売れる
    と言う事実が関係しているんだろう。安定したシリーズ物は確かに得がたい存在だけど、
    長く続け過ぎると新規の読者が入り辛いし、図書館や古本屋での読者も
    増えることになる。」
うえお(ただしそれは、新人ならば売れると言うわけじゃない。)
                   、、、、、、、、、、
うえお「購入されなければ人気が出ても編集部には意味が無い。だが……話題性があり、
    スレを読むだけで手にとってしまうような小説。帯の裏を見るだけでレジに持って
    いってしまう。そんな新作を量産できれば話は別だ。」
うえお(ついでに他の作家の話題にのぼればさらに効果を増す。)

「……こんなところかな」
いつのまにか一人に戻ったうえおが穴だらけな推理とも言えない独り言をつぶやく。
「たぶん実行犯はまだ視聴覚室の側にいる筈だ。放送室からは離れられないはずだし……。
 先ずは鈴木君あたりに推理を聞いてもらっておこう。」
そして数少ない、相談できそうな同期の姿を探し始めた。

【>822 へ】
その頃、学園の何処かで…。

「君が一番乗りか。バックアップなしでよくここが判ったものだ」
 暗い闇の向こうにいる気配はそんなことを告げた。纏わり付く様な空気が部屋を支配している。
「出版界の思惑やら横の繋がりは研究済み。だったらフリーの方が発見し易いですよ。
 下手に所属していると、先入観念と縄張り意識が枷になる」
 平然とした様子を装いながら、山本弘はサラリと説明した。弱みを見せる訳にはいかない。
「それで、何用かな?」
 感情のない調子で闇の中の気配。そこに含まれるのは自信か、それとも…。
「この事態を収めてもらいたい。これ以上犠牲者は不要です。
 それに、『撹乱者』の介入で貴方の計画も『腰砕け』の方向に向かっている筈だ。今が引き際です」
 最後通牒。
「そうもいかない。これでも根回しや予算を随分費やしている。ブレイクしてもらわないと困る」
 相変わらず無機質な返答。
「…どうしても聞けないというなら痛い目に遭って貰います」
「威勢の良い事を言う」
「心はいつでも15歳ですから」 
 手元の厚い本を開く。タイトルは『クトゥルフの呼び声』。
 彼の手札で恐らく最凶のカード。これを発動させて無事で済むとは思えない。
 思えないのだが――。
(…勝てる気がしない…なんだこのプレッシャーは?)
一抹の不安を抱えたまま山本は、詠唱を開始した…。


…数十分後

「…そういう…ことか…っ!僕が理論の初歩を初歩を失念していたってわけか」
全身に傷を負い、血だまりの中で山本は呻いた。
彼の周辺には、異形の神々が引き千切られ転がっている。
完敗だ。もう自分には止められない。だが、なんとしてもこの事実を皆に知らせねば…!!
「…」
闇の奥の気配は何も言わない。いや、言わないのでなく――。
と、何処からともなく声が聞こえてくる。それは感染への扉だ。
「ぴぴるぴ〜♪」
(!!…僕をも感染させる気か!だが、させない!)
山本は最後の力を振り絞り、コマンドを二つ用意し、まず一つを発動させた。
「チャイカ!!」
彼の呼びかけに小さな少女の人形が出現する。青い髪のそれは、妙にSFめいたコシュチュームをしている。
「この場所と、このことを、他の皆に知らせてくれ!」
「はい、マスター!」
青い流星が、今来た道を引き返し飛んでいく。そのスピードはすぐさま音速を超える。
「…逃さない」
闇の奥の気配が動く。その何かが追っ手を放つ。
「コールドスリープ!!」
彼の叫びと共に霧が発生し部屋の温度が急激に低下する。そして、霧が晴れたあと残ったのは…
氷の柱に眠る、山本と数体の追っ手の影だった。
「自分ごと氷付けにしたか…」
確かにこれなら、動きを止められるし感染も進行しない。落ち逝く意識の中で山本は、ヒーローは前半で活躍できないことを思い出していた…。

【山本弘・行動不能。黒幕(?)出現。チャイカ、機密を抱えたまま逃走中】

まぁ、エンディングに向けてきっかけを。
山本が何に気付いたかは、後の人に任せると、いうことで。
893☆http://www.sexpixbox.com/pleasant/nude/index.html :03/07/06 12:04
このスレ読んでて、「撲殺天使ドクロちゃん」買っちまったよ。
>>894
ようこそ、この壊れた世界へ
新井さんがコバルト班で15年ぶりにレポート提出するんですが。
俺も買っちまった。。
ぴぴるぴる…

戯言だけどね。
 ゆうきを倒した伊達が辿り着いた場所は、どう見た所でただの廊下だった。
 だが。叢雲の観測データはここ一帯の”歪み”を検知している。歪みのパターンは甲田のものだ。
 一般生徒の生体反応すら無いが、ほんの少し前、ここに甲田と彼が目をつけた生徒がいたはずだ。
 なのに彼らはここにいない。
「甲田さんが最後の戦いに出た……か?」
 今まで散々好き放題動いてきた甲田も”彼”を相手に無事では済まないだろう。叢雲が捉えた”彼”が本物ならば。
 志村一矢――ベタと愛からなる奇跡によって全ての負債をチャラにしてしまえる男。
 志村に立ち向かえる人間は電撃班でも稀有な存在だが、甲田なら勝負を挑みかねない。
 何より、甲田は奇跡による大逆転など『この物語の結末』として認めないだろう。
 彼らは今きっと、ここではない別の空間で戦っているに違いない。
「それにしても、とうとう甲田さんまでもが……」
 消えていった作家達に思いが走る。
 黒古橋と甲田。ある意味、極まったトリックスターが戦場から消えた。
 川上と志村。奇跡と人の意思の違いこそあれど、ハッピーエンドを望む者が退場した。
 上遠野と時雨沢、電撃班の二大看板はぴぴるの手先となった。
 物語を左右し、結末に影響を与える可能性が最も高い人間達がどんどん消されている。
「これが――神の意志とでも言うのか?」
「いいや、少なくとも神ではないね」
「?!」
 伊達が、声のした方――廊下の先の暗闇に目を凝らす。
 ずっと見ていた場所だ。そこには誰も立っていないはずだった。なのに今、
「ミネ……さん?」
「そうだよ、伊達君。よくぞ最後まで生き抜いた」
 無表情に歓迎の言葉を告げる、スーツ姿の男が立っていた。
「どうしてミネさんがここに? ……まさかとは思いますけど、あなたが黒幕とでも?」
 何よりもまず先に疑問が口をついた。この状況にさっきの言葉。質問を安直と思うには材料が揃いすぎている。
 スーツの男――ミネは、腕を組んで一糸乱れぬ直立不動を貫いていた。
「黒幕の一部、とでも言えるのかな。主犯という意味でならば私が黒幕なのだろう。
 とにもかくにもよくぞここまで、と言おう。ほとんどの戦いが終わり、しかしここに単身辿り着いたのは君が初めてなのだから」
 ミネのねぎらいに伊達は疑問で答える。
「あなたがぴぴるを仕掛け、校内に争いを持ち込み、こういう状況を作り上げたんですか……」
 言葉をフイにされたミネはしかし、何を気にした風も無く直立不動を崩さない。
「電波を仕掛けた辺りまでは私だが、この状況は私の本意ではないし作り上げたのも勿論私ではない」
「確かにこんな混沌を誰か一人で作れるとは思いませんけど」
 続きを聞かず伊達が拳を握る。構えを取り、ミネを睨みつける。
「少しばかり――いや、やっぱり。今、僕はかなり、怒ってます」
 伊達の体が帯電している。感情の昂ぶりで活性化した全身の体細胞が、左竜雷掌の準備段階にまで励起されているのだ。
 その輝きは伊達の怒りに等しかった。
 ミネが犯人だと名乗った。今まで神のせいにでもしなければどうにもならなかった事件に、明確な犯人が現れた。
 吐き出す対象を見つけた瞬間、思いも記憶も何もかもが頭の中で爆発していた。
 彼に狂わされた人間がいる。彼に傷つけられた人間がいる。彼が死なせた人間がいる。
 そういう現実を無視して会話を続けられるほどに、伊達は無神経でも朴念仁でもなかった。
 一歩を踏み出す。足元で火花が散る。
「何を考えて仕掛けたかは知りませんけど、こういう事は普通、起こっちゃいけない事です」
 拳を掲げる。動作のたびに小さな雷音がはじける。
「約束があります。今更殴ってどうにかなるとも思いませんが、ケジメ分ぐらいは殴られて下さい!!」
 予備動作も無く飛び出した。
 一歩目から速度は最大。込めた威力は手加減無し。急所に当てるつもりで距離を詰める。
 拳は拍子抜けするほど簡単にミネに、雷の尾を引いてミネに肉薄し、
「待ちたまえ」
 たった一言に全ての威力を否定された。
「!!」
 雷撃も打撃もエネルギーを一瞬でゼロにされる。状況を危険と判断し、伊達は後ろに跳び退る。
「せっかく生き残ったのに無理をする必要は無い。我々編集は君達作家とは理屈が違うのだから」
 文字通り指一本動かさなかったミネが、防御姿勢を低くとった伊達を睥睨する。
「作家は編集に絶対的ラインで逆らえない。これはルールだ。それを理解したら拳を引いた方がいい」
 余裕を見せるでもなく、ただ立つだけのミネに伊達は再び襲いかかる。
 疾走、更に加速、フェイントを混ぜてジャンプ。ミネの視線が伊達を追いきれない。
 だが伊達はジャンプの軌道を読まれるのを前提に準備していた技を、そのまま発動する。
――九頭・蓮華歩舟
 瞬間、空気の保持力をいじって空中を踏破。誰にも予測不可能の角度から突っ込む。
――九頭・差竜閃刀
 単純だが効果の高い打撃を、躊躇い無くミネの脳天に叩き込む。
「ルールとはある程度の絶対性を持つものだ」
 攻撃はあっけなく、さもあたりまえの様に再び無効化された。
「逆らうのは愚かな事だ。私は君との会話を望んでいる。最後まで生き残った君には真実を聞く権利があるだろうから」
 伊達は無言。状況をいまだ信じきれない表情で、拳とミネを見比べている。
「先ほど君に遮られたがね。私はこの結果を予測していたわけではないが、現状をほぼ理想だと思っている」
 ミネは伊達の戸惑いを無視。ただ淡々と言葉を口にする。
「気にならないか? 君達を滅ぼしかけた現状が理想的であるという真相が」
「…………」
「無言はこういう場合肯定ととられるよ、伊達君。私もそのしきたりに則って肯定と判じよう」
 儀礼的な咳払い。ミネは出現してから目と口以外、何も動かさぬままだ。
「一から言えば長くなるのだがね。単純に言うならこれは一種の反逆のための選別だ。
 ぴぴるによって生き残り、もしくはぴぴるすら飲む存在の探索。それこそが我々の目的だった」
「……反逆ですか」
 伊達は警戒を解かぬまま、ミネと距離を保つ。
「そうだ。君は疑問に思った事は無いか? 作家と編集と読者のパワーバランスを」
 伊達の顔に疑問が生まれるがミネは気も止めない。
「作家は根本の生産者であるにもかかわらず編集に逆らえない。そして、その二者をしても読者には逆らえない。
 いくら傑作でも売れず、内容が無くてもイラストがよければ売れる。そういう状況が確かにある」
 伊達の戸惑いをミネは無視。
「それは読者が人気を左右するからだ。作家は能動的に作品を作りながら、常に受動的にしか評価を得られない。
 自らの寝食を削って作品を提示しても、その結果論的な価値は読者の気分次第だ。
 イラスト買い狙いのあからさまな地雷、大衆受けするために個性を削った”薄いヒット作”、
 そういう粗製濫造や世渡り上手な作品が業界の中の少数派作家への評価を歪める事がある」
「だからってあんな皆が滅びるような電波を!!」
「それは正しい表現ではないな。私は自分で自分の首をしめる読者のために、彼らの為にならない市場を縮小しただけだ。
 イラストだけで買うなら作家など誰でもいい。大衆受けする作品だけでは市場は成り立たない。
 屋台骨である個性派作家を生かしたいのだよ。だからその選別のためにぴぴるを仕掛けた」
「無茶苦茶だ。やり方が尋常じゃない……!!」
「それは認めるよ。だが、個性を”能動的に受け入れさせる”土壌を作ってみたいという魅力を抑える程の理ではない。
 読者が選んだ作品が全て”どうでもいい作品”になどならない、そういう土壌を君は見たくはないか? 
 作家の提示した価値を単純に認めさせられる世界だ。
 そのために必要な作家の強化と淘汰であり、電波は今回たまたま使った手段に過ぎないわけだが……。
 結果、ハンパな作家は登場する事すら許されず、登場した名のある作家達による生き残り合戦が起こった。
 作家が作品の力を存分に発揮し、己を磨き、進化し、更に上を求めて戦いつづける……新しい明日が見えるだろう?」
 長い台詞を言い終えて一息。だがミネの無表情は緩まない。
「作品の価値を作り手が提示し、買い手に追従させる市場ですか……。僕には耐えられなさそうですよ」
 伊達が力なく笑う。
 ミネの能力、思想、真相、全てが彼の常識の範囲外だ。ただただ呆然として話を聞く以外に出来ることが無い。
 それはひどい無力感を伴う。伊達はうなだれたままミネの言葉の続きを待った。
  伊達の望み通りミネは言葉を続ける。
「耐えられないのも一つだ。無理についてくる必要は無い。
 まぁ、数々の作家――即ち、作品数、売上を落としてでも実行された計画に同調してもらえないのは非常に残念だがね」
「だってそれじゃあファンは楽しめないじゃないですか。強要された娯楽が楽しいはずが無い」
「それは君が旧い市場原理から脱却しきれていないからそう感じるだけだ。
 上遠野君や時雨沢君のようにソコにはまり込み過ぎたせいで狙われた者もいるが、君は違うだろう?」
 ミネの信じがたい言葉に伊達が声を荒げる。
「あなたは意図的にあの二人に電波を感染させたのか?!」
「マークしたという方が正しいな。川上君、上遠野君、時雨沢君、古橋君、甲田君、志村君は最初から標的だった。
 彼らはあまりに簡単にこの事態を収束させてしまう可能性があったからね。
 川上君はどんな市場でも進化して最先端を前進してしまうだろう。
 が、同じく強烈な個性を発揮する古橋君と惹かれあい相打ちになった事は嬉しい偶然だった。
 志村君の奇跡は何も生み出さない。甲田君は過ぎた独断行動が目立つ上に行動が読めない」
「秋山さんは? あの人の個性は……」
「彼はある種我々の理想の一つだ。だからマークを外した。イラストすら手段の一つとして文章の魅力を認めさせてしまった。
 当たり前のはずの話なのだがコレが貴重でね。信者の質は多少頂けないが、現状で最高のモデルケースだ」
「うえおさんも同じ理屈か……」
「そういう事だ。脅威的な刊行速度と決して落ちない内容。彼に関しては先物買いの色も強いがね。
 彼らは旧い市場原理から生まれたが、新しい土壌を走るに相応しい。
 悪ふざけの過ぎる読者達に下手に歪められて己を見失う前に保護したかったが、今や死体だ。
 結局の所、上遠野君、時雨沢くんが標的になったのは単純にタイミングの差だったわけだ。もう少し人気が出るのが遅ければ、ね」
 なんともやりきれない話に、伊達が唇を噛む。
 ミネが望む世界とは作家の信者が溢れかえる世界にしか聞こえない。
 神の違う信者達が集まれば起こるのは争いだ。一部共生した者を除き、確実に論争が起こる。
 そんな事で本当に今の市場より良くなるのだろうか?
 疑問が呟きに変わる。
「結局ヒドイ話は増えるだけじゃないか……?」
 ミネは伊達の呟きを聞き漏らさなかった。
「かもしれない。好転しない可能性はある。が、転換した土壌を続けるプランもできている。
 全てはやってみなければ分からん。ここまで来て引き下がるわけにもいかんからね。
 これを耐え切った作家ならばどうにかなるだろうと、私は信じている」
 確かに、伊達に耐えられないだけで他の作家はうまくやるかもしれない。
 やり方も思想も極端だが、もしかしたら読者も今より無駄なお金を使わずにもっと幸せに本を読めるかもしれない。
 それに今からでも次のレポートに向けて心を入れ替えれば、伊達にも生き残れる可能性はある。
 絶対的なルールの壁が、伊達の気力を萎えさせていた。
 連戦で消耗しすぎていた事も、唖然とするしかない真相も、全てがマイナス要素だった。
――どうにもならない事っていうのはあるもんだしな……。
 弱気が全身を支配していく。
 約束すら果たせない自分への失望を胸に伊達の体から雷が消えていく。
「どうやら分かってくれたようだね」
 ミネの声は相変わらず平板だった。ゆっくり革靴の音を立てながらミネが伊達に近づく。
 ピタリと足を止め、何の芝居っけも無い動作で手を差し伸べる。
「ようこそ、新しい世界へ。君のレポートが読者に絶対価値を示せる事を願うよ」
 伊達は差し伸べられたミネの手を見上げている。
 これを握ればとりあえず伊達の戦いは終わる。
 頼まれた約束は果たせないが、絶対に勝てない相手と勝負して犬死するのも嫌だった。
――結局、僕は中途半端なままだったんだな。
 川上との約束を果たすために戦い続けてきた。中里を見捨てた後ろめたさもあった。
 ゆうきとの後味の悪い戦いすらも原動力のはずだった。だが、現実はどうだろう。
 九頭竜を無効化された時点で逆らう術を失った。片腕を始め、戦う力はもう残っていない。
 ”諦めるな”
 川上との言葉を思い出す。だが、諦めるしかない状況というものを認める事は諦めなのだろうか?
 妥協ではあるが諦めでは無いと、そう思いたい。
「はっ……」
 女々しい詭弁に笑いがこぼれる。
 伊達はふがいない自分をあざ笑いながら、ミネの手に自分の手を伸ばす。
この辺で大体前編から中篇入り口。
大分長いんで続きは明日に書き込みます。
作者さんたち乙可憐
いいけどこのネタはこのスレで終わりにしたいからよそ様のことも考えて。短くまとめるのも職人の腕の見せ所。
↑このスレにも自治厨か……。
909908:03/07/07 10:29
>>908>>906の事ね。
初めて真面目に読んだけど面白すぎダヨ。
作者さん達追い込みがんが。
ようやく、この膨らみきって所々暴走している物語の収拾がつきそうです。
このままフィナーレで締めてもらう予定なのですが、補完できなかった部分について等、かなり問題もありまして……
次スレに雪崩れ込むような事態も避けるべく、それらの事に関して職人以外の方にもご相談したいので、
ご意見、ご要望などを下記のスレまでお願いします。

あと、まことに勝手な言い分なのですが、レス節約のためにも職人へのレス等も下記のスレへお願いできないでしょうか。
残りレス数、かなり切羽詰ってますので……

http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1028912917/l50
912フィナーレ@後半:03/07/07 19:30
 ミネが微笑む。伊達の手が届く。指が触れ、握られようとして、伊達の顔が泣きそうに歪み。

 ”根性ぉぉぉぉぉぉぉぉ――――――!!!!”

 いずこからか振ってきたバットがミネの腕を殴打した。
 闖入者は硬直する伊達を抱き、そのまま後ろに転がって距離を取る。
 バットが音も無く床に転がった。編集に対してこの結果が出る存在は作家しかない。
 そして、根性の叫びと共に降ってくるような男を伊達は一人しか知らない。
「諦めるのは早いぞ伊達特派員。我々は必勝の策を持ってきた!!」
 男――秋山瑞人は、全身から溢れんばかりに自信を発して立ち上がっていた。
「まずはミネ氏よ、伊達特派員を惑わすのはやめてもらおうか」
「私は私にとっての正義を述べたに過ぎんつもりなのだが?」
「いやいや真実を言うと言っておきながらその手前で話を伏せ、本質をボカすのは十分に詐欺だ」
「それではまるで私が大悪人のようだ」
「正義の価値観の相違とでも言い換えるか? そんな無駄はするまい。なんにせよ貴方の野望はここに潰えるのだから!!」
 突然の二人の会話に圧倒された伊達は、地に伏せたまま起き上がる事すら忘れて二人の会話に聞き入る。
「真の真相はうえお特派員の決死の潜入取材によって明らかになった。
 あなたのとりあえずにして最大の虚偽は、”最初の行動に電波を撒いた”と言った事だよミネ氏」
「……ふむ、面白い意見だ。聞こうか」
 ミネが黙り、頷いた秋山はニンマリ笑って両腕を空を抱くように広げる。
「いくらこの校舎が特異な空間であっても、おかゆ特派員の電波がいかに強烈であろうとも、
 何の媒介もなしに電波がここまで広がるとは考え辛い。あの電波が顕現し、伝播し、感染するに至る前提条件がある。即ち――」
 秋山が勢い良くミネを指差す。
「この校舎内の編集者達が厳重に管理する因果律設定を、”あなた達”はいじった!!
 そうしなければいくら作家とてこれ程の力を発揮できない。この処置を行ったと、言うといわないでは大違いだ」
「違い、ですか?」
 伊達が不安げに声を上げる。
913フィナーレ@後半:03/07/07 19:41
「分からないかね? 伊達特派員。これは非常に重要だ。因果とは物事の原因と結果を指す。
 おかゆ特派員における電波、転じて作家の作品力が顕現しやすい空間を作るという行為。
 問題はここではない。真に見られるべきはこの行為の動機だ。
 ミネ氏、あなたはさっきこの状況を”作家の進化のため”と言ったな?」
「ああ、その通りだ」
「その目的の為に、無用の争いを避けるための安全ピンである因果律制御を外す。
 進化を促すために、制御を緩める。実は意図そのものが既に因果律の『因』に影響を与えているのだよ!!」
「な、なんだってぇ?!」
「いい表情をありがとう伊達特派員。まぁ、それはともかくだ。
 特定の意図の為に歪められた因果律の流れは、変換の初速に変換者の意図の影響を受ける。
 つまりミネ氏が望んだ結末に向かって、因果律は最初から少なからず歪んでいたのさ。
 故に今回、電波を流しただけでありながら――しかも最大級の不確定要素である甲田君と黒古橋君が参加していながら、
 ミネ氏はほぼ理想の結果を得る事ができた。おまけに都合のいい潰し合いも起こった。
 現状は巻き込まれた皆のランダムな行動の結果であると同時に、ミネ氏に都合のいい偶然の積み重ねである、とそういうわけだ」
 もはや何がなんだか分からない。伊達の頭はパニックになりかけていた。
「えっと……それは、つまり、出来レースって事ですか?」
「その通り。このスクープを持ってきてくれたうえお特派員の魂を私は生涯忘れないだろう」
 感極まったように目元を抑える秋山に温度の無い声が飛ぶ。
「君の言葉が真の真実だとしてだ。ならば完全なる予定調和の元に動く事態を君達は止められるのかね?
 作家が唯一逆らえない具体事象である”編集者”である私を、我々の描くの未来を打ち砕けるのかね?」
 ミネの言葉に揺るぎは無い。己の行いの正しさも間違いも飲み込んだ不動の声だった。
 秋山が笑う。口の端を吊り上げ、これ以上ないほどの歓喜に震える笑みだ。
「砕いてみせようではないか!!」
 秋山が大きく手を打ち鳴らす。音は廊下中に反響し、長い長い余韻を引き連れて響く。
 秋山が足を踏み鳴らす。対衝撃性に優れたはずの廊下は信じられないほど重い音を響かせる。
914イラストに騙された名無しさん:03/07/07 19:46
美少女のオマ○コ…美人お姉さんのオマ○コ…
http://plaza16.mbn.or.jp/~satchel/wareme_tatesuji/omanko/
ここでバッチリ見れますた。(*´Д`*)ハァハァ
915写め貼り付けてね!:03/07/07 19:47
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916イラストに騙された名無しさん:03/07/07 19:53
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917フィナーレ@後半:03/07/07 20:02
「我々は権力に屈しない作家だ! 電波だろうが地雷だろうが関係ない。
 編集に止められ読者に認められずとも、書きたい物を書くからこそ作家なのだよミネ氏!!」
 秋山の声が熱を帯びていく。怒声にもとれる、力ある声。
「だが作者の願望が読者の選択肢を広げすぎ、読者の悪ふざけが作者の選択を妨げる。
 生まれ続ける名作と地雷が入り混じる中、僅かな希望のために読者の財政を圧迫する事を私は是としない。
 その諦めに座してあえて地雷に特攻する蛮勇を私は肯定しない。良作を望む者の手に良作を、だ」
 ミネはどこまでも不動。
「それを決めるのは貴方でも私でも読者でもない。明日を選ぶのは明日に繋がる全てだ。
 単なる構成要素に過ぎない”誰か”が結末を決めていいものではない!!」
「だがどうする? 全てはじきに終わる。後は因果律を戻して電波も作品能力も発現力を失した世界に戻すだけだ。
 残った作家と残った読者による新しい世界がすぐそこまで迫っているのだよ」
「私は必勝策があると言った。それは既に始まっている現実だ。見たまえ!!」
 秋山が右腕を勢い良く広げる。まるで世界の全てを指し示すかのように。
 現れたのは一台のテレビ。どこにでもあるような、だから誰もある事に気づかない、そういうテレビだ。
 そんなテレビを前に、秋山の声には静かな熱と自信に溢れている。
「ここに望まれる明日の全てがある――!」
 無音のテレビの画像がめまぐるしく切り替わる。
 老若男女・生病老死を問わず、騒ぎに参加した全ての生徒達の姿がそこにあった。
 行動を続ける者も、諦めた者も、事態を受け止めた者も、否定した者も、探る者も、全て。
 浮かべる表情は様々だったが、誰もが思い思いの今を過ごしていた。
「誰もが決まった明日が来るなどと思っていない。あなた達が決めた明日が来るだなどと考えていない。
 あなた達は彼らを踏み越えて今日を完結させるだろうが、我々もその先を受け入れるつもりは無い」
 無感動にミネが返す。
「だがこうして冗長な会話を続ける間にも現実は進んでいく。今日は終わり明日が来る」
「その通り。現実が進むからこそ私はここで喋っている。今日を終わらせ明日を呼ぶために」
 言葉と同時、テレビの画面が切り替わる。やはり音は無い。
918フィナーレ@後半:03/07/07 20:23
「分かった。川上さん、あんたの案は今の所上手く行ってる。秋山さんがミネさんを”足止め”してくれてるからな」
 携帯を切り、うえおは背にした巨大な模型を振り返る。
 それは校庭にそびえる、全校2mを超える学校の模型だった。
 <ALEF−1型アルケマトン>改型
 初期の黒古橋が作り上げた神の器の習作とも言える構造体を、川上の指示の元に皆で作り変えた物だ。
「まったく、川上さんの不屈さには降参するしかないなぁ」
 ALEFを軽く叩きながら苦笑する。
 高畑達と合流し今後を話し合っていた時に舞い込んだ川上のプラン。
 その実現のために今、非常に強力な有志数名が校内を奔走している。
 目的は一つ。結界領域内のこの学校に関わる全てに『魔法円』を刻むためだ。
 簡易魔法円によって皆の意思を抽出し、ALEFの中で何のバイアスもかけずに統合する。
 学校そのものに見立てられたALEFの中で発生するのは『全ての可能性を併せた明日への希望の集合』らしい。
 その意思に対して理想であろうとするALEFは意思と相互影響し、互いを高めながら半永久的に進化し続け、
 全ての可能性を持つ明日が待つ学校に至る――というのが川上の案だ。
 だが、完成するのただの”理想モデル”でしかない。
 それを現実の物にするカギはうえおの手の中にある。
「最終的に生まれる理想の<学校=ALEF>をグレイテストオリオンで実体化させる、か。
 世界は全ての可能性を持った形に上書きされ、今日すら選択肢に含んだ明日が現実になる……。
 いやはや、ALEFに全校生徒の意思を宿させるとは恐れ入るねぇ」
 ミネの意思すら否定せず、肯定した上で踏み越える。川上らしい話だ。
 その事には勿論、反対意見もあった。だが電話の向こうの川上は『皆の明日を信じている』と言い切ったのだ。
 ミネですら可能性の一つと、暗に言われては仕方あるまい。どうせ他にマシな解決策も思いつかない。
「さて、生存者はおろか校舎や備品や死体にまでハンコした魔法円、仕上げはどうだ?」
 うえおが夕焼けも終わりかけた空を見上げる。
 最後の最後、皆は大事な仕事を果たせているだろうかと考えながら。
919フィナーレ@後半:03/07/07 20:27
 対峙を続ける秋山が「失礼」と言いながら携帯を取り出し、簡単に言葉を交わして電源を切った。
「うえお特派員達の準備は完了したよ、ミネ氏」
「君達の企みが何かは知らないが……因果律操作停止のリミットまであと僅かだ」
 秋山が笑いミネが呟く。
「さて、我々と貴方達のどちらが早いのか? 興味は尽きないが私にも最後の仕事があるのでね」
 秋山が額の電波ひげを弾く。影が走る。ミネは不動。秋山が強く笑む。
「最後は華々しく行こうか!!」
 ミネに肉薄した日光と月光が両腕を振り下ろした。二体の武器がミネを打ち据え、しかし打撃は完成しない。
「無駄だ。理解したまえ」
 直立不動で二体の攻撃を遮断したミネが秋山に視線を向ける。
 が、そこには未だ混乱した伊達の姿しかない。
「ふむ?」
 消えた秋山に思考を巡らせた、瞬間。

「間におうたぁ―――――――――!!」

 叫びを乗せた野球ボールが顔面に直撃していた。
「元気ですねぇ一色さん」
 廊下の向こう。
 壊れた笑みの中村と共に、六甲おろしを合唱するぴぴるを引き連れた一色がそこにいた。
「君達が今更、何を――」
「じゃかましいわド阿呆!! お前らが引っ掻き回した落とし前つけさすのにわざわざ出向いたったんやろうが!!」
 阪神のハッピを着た一色の目は完全に据わっている。腰を抑えているのはAFJボールの負担のせいだろう。
「私はぁ血と肉が楽しめたからぁいいんですけどぉ……。やっぱりぃ死ぬのも痛いのもぉ皆嫌らしいですよぉ?」
「なるほど。それで最後のあがきに来たという事か」
 床に落ちた野球ボールを見下ろしつつ、遮断した日光と月光の打撃の下から歩みを進める。
 丁度三歩。そこで立ち止まり、
「しかしだ諸君。たった四人にぴぴるでどうやって私を止める? 因果律操作施設の復旧は完全遠隔操作で行われる。
 今後の学校のために施設の破壊は不可能。私が生きている限り停止は迎えられる。
 電波は因果律の復旧と共に停止し、君達の力は失われ、そして現在も君達はルールを越えられず私を止められない」
「それはどうだろうなミネ氏よ!!」
 睥睨するミネの言葉を、ミネを挟んで中村達とは反対側に立っていた”秋山達”が否定する。
920フィナーレ@後半:03/07/07 20:42
 秋山の後ろからいびつな影が歩み出る。
「全ては終局。あなたを止めて終わりにさせてもらう」
 昆虫じみた甲殻で身を覆った高橋を筆頭に、臨戦体制の鈴木と成田がそこにいた。
「数が増えたか。だがルールは絶対だ。こんな風に――」
 拾い上げたボールをミネが小さく指先で弾く。あまりに小さな動作。だが、与えられたエネルギーは膨大。
 一色のAFJボールを遥かに超える剛速球が放たれる。
 軌道の先には呆然とする伊達がいた。
 誰も反応できぬ間に野球ボールは伊達に肉薄し、”伊達の前に飛び出した少女をかばうぴぴるの大群”に阻まれていた。
「皆よ、礼を言う――」
 満足げに笑いながら倒れてゆくぴぴるの群れから現れるのは、裸身も眩しい一人の少女。
「田村、さん……?」
 伊達の呟きにトーセイは小さく頷くと、すっと目を細めた。
「川上氏から伝言だ。『絶望を知っても諦めるな』との事だが」
 伊達の脳裏に先ほどまでの弱気が走り、しかし改めて刻まれた言葉がそれを打ち消す。
「………………諦めてる場合じゃ、ないですね」
 剥き出しの腕の傷口を抑えながら立ち上がる。
「やはり不要の心配だな?」
 悪戯っぽく笑むトーセイを庇うように、踏み出した伊達が無言でミネに立ちはだかる。
「これで8人だミネ氏。その上、この学校中に等しく明日を望む生徒達がいる。だから――あなたも可能性の一つに戻りたまえ!!
 8人が一斉に飛び掛る。見惚れるほどの完璧なタイミングで攻撃が繰り出される。
 日光と月光が打撃し、高畑が蹴り上げ、中村が殴打し、鈴木が爪を剥き、一色が投球し、成田が銃撃し、伊達が突撃した。
 全ての中心にいるミネが静かに手を振り上げ、九つの影が吹き飛ばされる。
「これが現実だ」
「そう。あなたの敗北こそがそれだよ、ミネ氏。攻撃はともかく拘束は無効化できないだろう?」
 ミネを捉えたワイヤーは、似合わないメロディを奏でる口笛を引き連れていた。
「上遠野君? 君が進化するとは――」
「あぁ余所見は止めた方がいい。と言ってももう遅いか」
 ミネが振り向こうとした時には、秋山がその背に迫っている。
921フィナーレ@後半:03/07/07 21:00
  ポン、と軽い感触。『魔法円』のハンコがミネの背に押される。
 それが秋山の放った、最後にして最大の一撃だった。
 状況を分かっていないミネを余所に秋山が携帯を取る。
『あぁ秋山さん、やっと終わりましたか。こっちは古橋さんや佐藤さんが他の編集に押して回ってくれたんで割と楽にすみましたけど』
「手間取ったがこちらも完了だ。なんとかミネ氏の操作より早く終えられたよ」
『さすがっすね皆さん。んじゃ俺は最後の手を打てばいいんすね?』
「その通りだ、よろしく頼んだうえお特派員」
「秋山君、これが君達の言う必勝の策とでも?」
 背後の秋山を振り返りもせずミネが問う。
「その通り。今からグレイテストオリオンをALEFに組み合わせる事によって事態は終息する」
「ALEFだと? まさか今のは『魔法円』か?!」
 ミネの声が、表情が、初めて焦燥に歪んだ。同時、テレビにうえおが映し出される。
「察しがいいね。川上特派員プロデュース、全員参加の最良策だ。死体から物まで、全ての意思を反映した明日を作り出す。
 今日の騒ぎすら可能性として飲み込んだ明日だよ、ミネ氏」
 何も耳に入っていないのか、ミネは既に止め様も無い場所にある結末を開ききった目で見つめている。
 グレイテストオリオンを手のひらでいじるうえおが、画面越しにミネを見た。
『なぁミネさん。あんたのした事を全部否定するつもりは無い。それなりに理解もするさ。
 でも、やっぱりダメなんだよ。あんた、今回神って呼ばれてたのは知ってるだろ?』
 うえおは言葉を止めて笑みを作った。ニヒルになりきれない、非常に徹しきれない、さりとて友好的ではない表情。
『神の敵は悪魔だ。そんで俺は”悪魔のミカタ” ……悪いね』
 言いながらうえおの手はグレイテストオリオンを握り、ALEFに近づく。
「やめ――」
 グレイテストオリオンがALEFに接続された。
 白光がALEFから迸り、画面を飛び越えて廊下の薄闇を白く塗りつぶしていく。
 秋山が歓喜の叫びを上げる。一色達が六甲おろしを歌い、高畑達は普通の酒で祝杯を上げ、トーセイがぴぴるを抱き上げ、
 伊達が満足げに笑い、上遠野がそしらぬ顔で口笛を吹いている。
 そんな世界を飲み込んで、あっけなく光は世界を書き換えていった。
 穏やかな陽光。吹き込む爽やかな風。校庭に喧騒。校舎に生徒の声。
 そこはどこにでもあるような学校。どこにもないような学校。
 職員室のようで職員がいない部屋で、スーツ姿の男達が会議をしている。会議は終盤に差し掛かっているようだ。
「ミネ君、君の提案した企画だが、やはり過激すぎる気がするのだが……」
 テーブルに投げ出された紙束の表紙には『ぴぴる』の文字があった。
 言葉を濁す上座に座った男に、ミネは微笑む。
「確かに。もう少し生徒を信用した企画に変えてみようかと思っています」
「そうだな、それがいい。期待しているよミネ君」
 男の安堵が周囲に伝染する。大半のスーツの男達が深く息をついた所で議長が会議の終わりを告げた。
 何人かの同僚に残念だったな、と声をかけられながら書類を片付けていたミネが呟く。
「それでは仕事に戻るか……。作家と読者のために、よい作品を作る手助けをするために……!」

 どこかの教室で見るからに武闘派の生徒が精力的にレポートを書き。
 校庭でUFOの次は何を呼ぼうかと考えている生徒がいて。
 黒でもなく白でもない生徒はベンチで茶をすすり。
 広場で酒の持込を見つかって叱られる連中がいる。
 野球をしている生徒がなぜかゲーム機を持った生徒と口論したり。
 引きこもりやジャンキーが校門の前でたむろしている。
 サバゲの流れ弾を教師に当てた奴や。
 校舎の影で卓球をする男女がいて。
 少女は萌えられ、萌えた奴は義兄で。
 スランプから立ち直った男は己の拳を見て微笑み。
 レポートを出し終えてまた当分学校に来ない連中がいて。

 それでも誰も欠ける事無く、今日も校舎に騒がしい日常がある。
 誰一人昨日を忘れる事無く、訪れた明日を今日として、次に来る明日を夢見る。
 電波など無く、異常な力も無く、それでも読者と作家と編集がいて。
 今日も学校は、全てを飲んで平穏無事である。
( ´Д`)/ 先生!
作家DEバトロワもこのスレで完結して一安心です。
次スレも前半はネタ形式、後半は連作小説になるといいなと思いました。
え゛またやんの!?
大丈夫。おかゆクラスの波はめったに来ないw
何はともあれ職人の皆様おつかれさまでした
すげ、ほんとに完結しやがったw
>ネタ職人
文字読みとして、最大級の賛辞と敬礼を送りたい。
『ありがとう。真実、楽しめた』
ご馳走様でした。
たっぷり楽しませていただきました。
完結したのもすごいが、ラ板で512KB制限に引っかかりそうなスレというのも凄い。
ともかくオチカレサマでした。
大変面白かったです。
その内またお願いします。
すべての職人さんありがとう!
2chのスレでこんなに次が楽しみだったのは久々でしたよ
完結お疲れ様でした。
登場した各作家の著書や元ネタ作品が読みたくなりました。
こう思わせただけでも今回は成功だったと思います。
すばらしい作品をどうもありがとう!
最高の職人さん達、
そして、このスレに集ったラノベを愛する全員に心から感謝です。
ラノベを好きで良かったと思いましたよw

・・・しかし、あまりに完成度が高いので、
一人くらい「本人」が混ざってたのではと思ってたりwww
これ読んでて読んでなかった作家さんの作品が
読んでみたくなり、おかゆに古橋、野村の作品買ってきたぞ。
ライトノベルマンセー!
漏れも甲田と乙一買って読んだ。こっちも面白かった。
職人さんたちに感謝を。
完結おめでとう&お疲れさま&ありがとうッ!
毎日楽しみにしてました!ものすごく面白かったです!
最萌より作者支援になっているのはどうかw
職人さんお疲れー。とても面白かったわ。
940時系列のひと:03/07/08 01:50
最終版作成終了。>>784のところの pipiru_fin.zip
アプリは>>825参照で。
打ち合わせスレに書いたのですが、今回JPG変換できませんでした。
メモリが足りないってなんでですか?
職人さんお疲れ様です。楽しませてもらいました。
ついでに初記念カキコw
職人様お疲れ様でした。
実は漏れも一箇所だけネタを書き込んだのですが、(某二人組(実は同一人物の説アリですが……))
誰かがやってくれるだろうと思って放置していたら、一人は書き込んでくれた人がいたものの、
もう一人は放置されたまま終了してしまった(w

次はどうなるか分かりませんが、積極的に参加しようと思いました。

と、ネタフリを一つ。


先生!新入生の谷川君は、電撃クラスとスニーカークラスのどっちに入るんでしょうか!?
職人さん、皆さんお疲れ様でした。
この熱いハートを維持して、次スレも是非盛り上げましょう。

で、その次スレ用のネタというか、指摘をば一つ。
>>293で振られた「文化祭の優秀者には、次回のレポートでの要求を一つ」云々。
実はおかゆ騒動のおかげで、まだ文化祭実行されてないんですよねw
…次スレも期待しています。私もネタを思い付いたら書き込みますので。
…佐藤ケイは…?




アブデル様…
>944
フィナーレのうえおが電話で
『〜こっちは古橋さんや佐藤さんが他の編集に押して(略)』
って言ってるし、他の編集にハンコ押して回ってたんじゃない?
アブデル様なら編集にも勝てそうだしw
946イラストに騙された名無しさん:03/07/08 23:15
すけてる白水着おねーさんのワレメが丸見え…
ここのサイトはタマラン(´Д`;)ハァハァ
http://plaza16.mbn.or.jp/~satchel/wareme_tatesuji/omanko/
……ただただ脱帽。

ラ板の誇るネタ職人さん達よ、よかったシールを
あるだけ持って行ってくれいっ!

祭りを、ありがとう。
読んだ事ない作家の作品も読みたくなったよ、お疲れ様。ありがとう。
 ありがとうございます。マジで面白かったです、もう最高。
 職人様方、本当に御疲れ様でした。最上級の感謝を捧げます。
 同時に、次スレには絶対自分をネタを書こう、と固く心に誓いました。
 ここまでのめり込んで見たスレも、初めてです。

 しあわせでした――――――――――っ!!!
なんか、DAT落ちがもったいないなぁ。
一度落ちたら暫くは見れないのか……。
次も頑張って欲しいですが、無理もして欲しくないですね。

あ、テンプレ案だしときますね。
前々スレ
もしもライトノベル作家が一つのクラスにいたら
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1030242846/

前スレ
もしもライトノベル作家が一つのクラスにいたら2
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1034748256/

参考スレ
歴史上の人物達が一つのクラスにいたら・・・
http://mentai.2ch.net/history/kako/1015/10150/1015063996.html
歴史上の人物達が一つのクラスにいたら・・・2
http://mentai.2ch.net/history/kako/1019/10199/1019960633.html

漫画家が一つのクラスにいたら@少年漫画板
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1024246673/
漫画家が一つのクラスにいたら@2組
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1028671069/

これでいいですかね。
>>950
現状だとhtml化には期待できないぞ。
良くて数年後だから、今のうちに2ちゃんブラウザ導入してログ保存しとけ。
打ち合せ用スレ「厨房ですか」に神が出現。
なんと「作家DEバトロワ」のまとめサイトをつくってくれました。
まだ製作途中だそうですが、実にイイ感じ。

http://www.geocities.co.jp/Bookend/3018/brlw/brlw.html
前スレでバトロワネタを投下したときは、こうなるとは夢にも思わなかったなあ。
ネタ職人の皆様、お疲れ様andありがとう!
>>951
>>953のサイトを追加しとけば,後は問題無いかなと思います。
956950:03/07/11 15:45
>>952
サンクス。初心者ですので。

>>955
了解です。

神光臨 02スレまとめサイト 作家DEバトロワ
http://www.geocities.co.jp/Bookend/3018/brlw/brlw.html

追加しておきますね。
それじゃぁ、立ててよろしいですか?
前スレ読んだ。
実はすごい爆発力を持って生まれたスレだったんだな
誰が卓球部の静かな活動をまとめ&二人のその後を書いてくれ。頼む
次スレ立てるのか、排他的なのは良くないとは思っていたけど、
やっぱり夏休みは怖いよな。杞憂であればいいだけなんだけど。
>>950
>>1には前スレだけ書いといて後は>>2-
ってやった方がスマートかも。
まあ好みによるか。
次スレは次スレの風が吹く、だ。
ま、今のところは建てる必要もなさそうだけど。
「ミネ先生、古橋君のレポートをまたまたまた受け取り拒否をされたと言うのは本当ですか?!
答えて下さい!先生なんで目を反らすんですか?!先生!!先生ーーー!!!」


それはさておき、第三期スタートです。

過去スレ
もしもライトノベル作家が一つのクラスにいたら 2
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1034748256/
もしもライトノベル作家が一つのクラスにいたら
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1030242846/
流れ淀まぬ水流と。消えては浮かぶ泡沫と。


上のは次スレテンプレね。
>>961
受け取り拒否されたのは渡瀬君でつ。
>>961
第1スレはhtml化されてたよん。

もしもライトノベル作家が一つのクラスにいたら
http://book.2ch.net/magazin/kako/1030/10302/1030242846.html
965376 ◆GxcIpDYKUw :03/07/12 11:09
職人さんが田、夢と感動をありがとう!
既出ですが、この言葉を。

しあわせでした――――――――――っ!!!

>>963
本人かなり落ち込んでます(サイト日記より)
966950:03/07/13 05:01
>>964
了解。
立ててきますね。
967950:03/07/13 05:05
誘導です
もしもライトノベル作家が一つのクラスにいたら3
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1058040190/
前回までのあらすじ>>202-207

  ノ\ /ヽ    新米編集T田(18)&ラブリーK美(癒)に裏切られ
  L_Y__」    多額の負債を抱えた作家秋口ぎ〇るは
 ,' ,へ、ヽヾヽ   豪華客船ア・バオア・クーにて
 l iil ≡  ≡liil   命を賭けたギャンブル
 !.iilL._ ∇ _ノiノ   『ガンプラ合宿カタン』をやる羽目に……っ!!
  /    \
 ノ,.ィ  K ト-`                            ∧_∧
  ノ    ヽ、             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  /T  田 ヽ
   ̄V V ̄             なわけあるかーー! > ヽ ∇ ノ
                    ________/ ∠ィ    フ
                                       l    l__,
                                       |    |ノ
                                  .     ノノ ̄ヽノ
        ── 富士見書房 謝恩会 ──
                             ∧_∧
            水∧              (‐_‐ )
            (=(゚ω)               ( 字  )
          〜( x )   ,.輝、 黒酢飴クエッ| | |
            U U   ( ・∀・)つ●    (_(__)
  ┌───────────
  | すいません。今晩、泊めてください
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│ ええっ!?
└──v────────
    _  て                   ∧真∧
  , '´  ヽ  て    ぎ_∧           ( ´∀`) 〜♪
  | ノノハ))      (゚Д゚;∩          []と壊とノ
  | ||; (フノ         (|  ,ノ          < <ヽ、ヽ、
  |ll fつ つ       |  |〜         (_) (__ノ
   <__i__!         し`J
   〈/J
            水∧              (゚ ∀ ゚ )
            (=(゚ω)               ( 字  )
          〜( x )   ,.輝、         | | |
            U U   ( ・∀・)つ●    (_(__)
  ┌───────────
  | 彼も――いっしょに泊めてください
┌┴──────────y─────
│         ええっ!?
└──v───────────v──
    _  て          ∧真∧ て
  , '´  ヽ  て    ぎ_∧  (´Д`;)  ソ
  | ノノハ))      (,,゚Д゚) []と壊とノ
  | ||; (フノ         (|  ,つ < <ヽ、ヽ、
  |ll fつ つ       |  |〜 (_) (__ノ
   <__i__!         し`J
   〈/J