大震災の後に出会った女の子2

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1まさはる
スレ落ちしてしまったので、再開です。

前スレとかどうしたらいいだろう?

しかしスレ落ちは悲しいですな。
2恋する名無しさん:2014/05/13(火) 01:26:28.33
良かった又見れる
3まさはる:2014/05/13(火) 01:49:00.09
>>2
そういってくれるとうれしいです。
スレ落ちするとは思ってなかったです。


ではでは続きを。
その前に、これを貼ればいいか?
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1354115888/l50

じゃあつづきを
そうは言っても、良好な経過がその事に希望を持たせる。
未だ未練タラタラなおいらは、やっぱりどうしても無理だと分かってはいても、
我が子と高望みはしないものの、シャケちゃんの事を思い浮かべてしまう。
踏み台になるという気持ちを忘れ、ほんの一時幸せな気持ちになるものの、
「やっぱり、ありえねえよな」
と、それはため息に変わった。
それでも、おいらは案外幸せな気持ちだった。死ぬつもりなど毛頭ない、から、
治るんだ、となると、モチベーションが全然変わってくる。
おいらは病院へ行くたびだんだん自分の体が良くなっていく気がして、病院へ行くのが楽しくなっていた。
次の診察の日、病院の長椅子で待っていると、聞き覚えのある声が聞こえた。
「大丈夫だよ浩二。大丈夫」
「じいちゃん、あんまり無理すんなよ」
声の主は佐藤さんであった。
佐藤さんは足が悪い。それを一緒に来たものが気遣っている、と言った感じであった。
落としていた眼をそちらへ向けると、おいらは驚いてしまった。佐藤さんはチャラい感じの兄ちゃんといたのだが、
それは花火の日においらを睨みつけ、それ以来お店にも顔を出さなくなってしまった佐藤君であった。
佐藤君も驚きの表情で、訳が分からないと言った感じだ。
「おぅ、福山さん、これうちの孫」
佐藤さんはおいらを見つけると、佐藤君を紹介するが、それを言い終える前に佐藤君が口を開く。
「店長さん、なんでここに」
佐藤君はそう言いながら、少しずつ訳が分からないのを理解していった様だった。
「なんでぇ、おめえら知り合いか」
佐藤さんがそう言った時、佐藤君は少しはじいちゃんにおいらの事を聞かされていたかもしれない。
すべてを理解した様だった。
そして佐藤君はじいちゃんをおいらの隣に座らせ、自分は立ったままおいらと向き合う。
「店長さん、まさか?」
ここは病院だ。佐藤君の顔は、おいらは重い病気なのかと聞いていた。
「うん。おれ肺ガンなんだわ」
「それでシャケちゃんとも?」
おいらはそれに言葉に出して答えづらく、頷いて答える。
すると、すべてをちゃんと理解した佐藤君は、
「すいません、おれ、店長さんの事ひどい奴だって思ってました。すいません」
と、そう言って謝った。なんとも体育会系と言うか昭和な感じと言うか、男から見ても可愛い子であった。
それはともかく、謝る事もないよと。そしてこの事はシャケちゃんには知られたくないから、
人には話さないでくれと話した。
4まさはる:2014/05/13(火) 22:53:22.31
つづきを

佐藤君は今日はテストが終わって休みだという事だった。それで、納車されたばかりの
車でじいちゃんを病院まで送ってきたという事であった。
佐藤君はおいらが自分のじいちゃんと同じ病気だと知ったからだろう、おいらの身を案じてくれた。
「仕事して大丈夫なんですか?」
「シャケちゃん辞めてからずっとバイトの募集出てますけど、決まらないんですか?」
「じゃあ、おれもう仕事継ぐこと決まって暇なんで、俺にやらせてください」
佐藤君は元々どこかでバイトをしたいと思っていたのかと言うぐらい、トントントンと、
うちの店でバイトをすることが決まった。
その一部始終を見ていた佐藤さんが、
「車はガソリン入れなききゃ走んねぇからなぁ。保険もあるしなぁ。稼がねえとな」
と、佐藤君がバイトを始める訳を話す。
それを言われた佐藤君は照れ臭そうに笑い、
「よろしくお願いします」
と、頭を下げた。
その佐藤君であるが、仕事ができるだろうと感じさせるものがあったが、思った以上であった。
仕事の呑み込みは早いし、気は利くし、そしてチャライ感じだがハキハキした体育会系な感じが、
年齢に関係なく女性に受けが非常によかった。
特に、一緒に働くことになり、教育係の一端を任せた真奈美ちゃんは、
「やだ、あたし緊張して仕事なんて教えられないですよ」
と、言いつつ、明らかに恋をした女の子の顔になっていた。
なんとも微笑ましく、がんばれーと応援する気持ちになるが、自分もいろいろ大変な事になりそうな予感もした。
5恋する名無しさん:2014/05/14(水) 00:11:23.87
頑張れ〜!

切ないね。
でも、恋って生きるための原動力だからね。
6まさはる:2014/05/15(木) 00:47:39.33
>>5
まったくそのとおりですね。
すこしがんばってつづきすすめました

佐藤君は真奈美ちゃんと同じ様に、食事を取ることを希望したので三人で晩御飯を取ることが多くなった。
そうすると三人で話す機会も増える。そして予感は的中した。
真奈美ちゃんは17歳。恋バナが大好きだ。そして勘が鋭い。晩御飯を食べながら、
おいらと佐藤君の恋愛話を根掘り葉掘り聞いてくる。
真奈美ちゃんは佐藤君がシャケちゃんにフラれてしまった、という事を聞きだし、
「シャケちゃん、今は彼氏とか考えられないんだって。三月には福島帰るし」
と、半ばあきらめている事を、少々照れ臭そうにしながら、
何かを気にする素振りをみせながら言う佐藤君を潤んだ恋した眼差しで見ていたが、
ふと我に返り、おいらと佐藤君を交互に見て、一時何かをうーんと考えると、
「えっ?もしかして店長さんとシャケちゃん付き合ってたとか?」
と、言った。
シャケちゃんが何をどれだけ教えたか知らないが、おいらと佐藤君が解りやすいのもあるが、
ともかく真奈美ちゃんはある意味恐い女の子であった。
とにかくこの事は、佐藤君の前ではバツが悪く、おいらとしても隠すつもりはないが、
触れてほしくない事であったので、
「あ、う、うん」
と、歯切れの悪い返事になってしまう。佐藤君も表情がちょっと変わって、俯いてしまった。
すると、真奈美ちゃんは空気を読んで、そこで話を切った。代わりに現在進行形の、
自分の恋を成就させようと話を始める。
「佐藤君、あたし、さっき聞いちゃったんだけど、○○ってラーメン屋さん、あたしもつれてってくださいよ」
さきほど、おいらと佐藤君で往復に時間のドライブコースの話をしていたのを真奈美ちゃんは聞いていたのだ。
「え、あ、うん。」
佐藤君はまんざらでもない様子であったが、照れ臭そうにしながら上手く話せないでいた。
佐藤君はチャライが、昭和な体育会系でシャイだった。
そんな若い二人を見ていると、やっぱり若い子はこうでないとなと、少しだけ未練が晴れた。
7恋する名無しさん:2014/05/15(木) 01:17:49.78
スレ復活乙です
こんな高校時代を過ごして見たかった
8まさはる:2014/05/16(金) 01:07:32.35
>>7
ほんとそうですね〜
ケッ、いちゃつくなよ、と思いつつ、うらやむ目で見ておりましたわ

すこしだけ

だが、現実はそう上手くいかない。
若い二人はなかなかイイ感じで、食事の時など見ていて清々しい。それはいいのだが、
問題は真奈美ちゃんだ。真奈美ちゃんは佐藤君が居ないと、シャケちゃんの話をするのだ。
真奈美ちゃんはおいらの病気の事は、何も知らない。
「店長さん、なんでシャケちゃんと別れちゃったんですか?」
「ちゃんと訳も言わないでそれって、かわいそうですよ」
「良い子なのに、なんで?」
おいらの都合の良い解釈だが、真奈美ちゃんは暗に、「シャケちゃんまだ好きなのに」
「寄りを戻したらいいのに」と、言っているように聞こえた。
おいらはそれに、本人にもちゃんと答えられなかった様に、本当の事をちゃんと答えられない。
「シャケちゃんはいい子だよ。でも・・・」
おいらはそれ以上の事は言えなかった。
真奈美ちゃんは良かれと思って言っているのであろうが、シャケちゃんの話をされると、
嫌でも色々と考えてしまう。さらに、おいらの都合の良い解釈がそれを加速させる。
おいらが未練を断ち切るのは難しかった。
9まさはる:2014/05/17(土) 01:39:20.08
すこしだけ

全く、四十を目の前にしたいい大人が何をやっているんだと言った感じだが、
おいらには大恋愛だった。仕方がない。
おいらはシャケちゃんとの事で別れても苦しんだが、治療の経過は極めて良好だった。
その事は、おいらの病気の事を知っている者は皆喜んでくれたが、
殊のほか喜んでくれたのはパチ子だった。
「良かったね、福山。ほんとよかった」
パチ子はいつもの納品と言う名の雑談の時間に、涙混じりに喜んでくれた。
パチ子は元カノのお母さんで友達なのだが、それ以上の関係、例えば彼女さんが喜んでいる、
そんな感じで、おいらは一緒になって喜びつつも、少々戸惑った。
「アッ、あは」
パチ子は自分が涙混じりになっていて、おいらがそれに少々戸惑っている事に気付くと、
照れ臭そうに笑い、
「福山〜治ったら飲みに行くんだからな。ぜってー治せよ」
と、いつもの調子に戻った。
「おぅ。飲みに行こうな」
少々戸惑う所はあったが、おいらには目標が出来た。
10恋する名無しさん:2014/05/17(土) 16:26:37.28
いい友達持ってるね^^
11まさはる:2014/05/18(日) 00:56:16.43
>>10
いい友達に恵まれましたねー。それは自分でも思いますね。
12まさはる:2014/05/19(月) 00:34:08.14
つづきを

目標と言えば、シャケちゃんは看護学校の入試の事で、少々苦労しているらしかった。
これは真奈美ちゃんからの情報だ。パチ子はそう言った事を話さない。
「店長さん、シャケちゃん推薦はあきらめて、一般で受けることにしたみたいです」
おいらはシャケちゃんと別れた理由を話さなかった時がある。それ以来、真奈美ちゃんは
おいらに冷たく接していたのだが、ある日から急に変わった。
それには理由があった。以下、いつの間にか真奈美ちゃんを彼女にしていた佐藤君の弁
「店長さん、サーセン。真奈美が店長さんはひどい人だひどい人だって、あんまり言うもんだから、
おれ我慢できなくて病気の事教えちゃったんですよ。サーセン」
勿論、この事は口止めしてあるという事だった。
「あたし、店長さんの事ひどい事言ってました。すいません」
とは、二人で晩御飯を食べていた時の真奈美ちゃんの弁。
真奈美ちゃんは気持ちいい位、素直な子であった。
もう隠していても仕方のない事なので、聞かれるままにおいらは話して聞かせた。
「シャケちゃんには幸せになってもらいたい」
未練タラタラのくせに、ちょっと格好つけえてそんな事も話した。
真奈美ちゃんは何を以てそう感じたのか、こんなことを言った。
「やっぱり、気になってしょうがないんですね」
図星であった。
それ以来、真奈美ちゃんはシャケちゃんの近況をちらっと教えてくれる様になったのだ。
真奈美ちゃんのおかげで、シャケちゃんは福島にいた頃の様にはなっていない。
少し苦労はしている様だが、目標に向かって歩んでいる事が分かって、おいらは安心することが出来た。
だが、それは福島に帰っていくことも意味する。おいらの未練が寂しくもさせた。
13まさはる:2014/05/20(火) 12:38:58.86
つづきです

病気になってシャッケちゃんを失ってからと言うもの、自分のスタンスがだいぶ変わった。
自分の肉体には自信を持っていて、経過は非常に良好とは言えども、やっぱり不安もあって、
やりたいことに我慢しなくなった。
「店長さんはもう戻ってこないんですか?」
バイク乗りの佐藤君はおいらがバイクを降りたことを知ると、そんなことを言った。
バイク海苔はなぜか仲間を増やしたがる。
「また乗りたかったんだけどなぁ」
「一緒にツーリング行きましょうよ」
かくしておいらはリターンライダーとなった。
鈴菌に冒され、そちらの病気を再び発症したおいらは、身の程をわきまえず、
変態バイクのブサを手に入れた。
やはりバイクは素晴らしい。すぐにバイク海苔の仲間は増殖し、ツーリングに行きましょうとなる。
仲間とつるんで風を切ってあちこち走り回ると、やっぱり楽しい。
また、ブサで少々無茶をすると現代のバイクと言えど、死の恐怖を感じる。
それを感じた後の生の実感が、たまらなく心地いい。
やっぱりバイクとは良いもので、戻ってよかったと思ったが、物足りなさも感じた。
旅行にも行った。商売をしていて週一程度でしか休みが取れないと、なかなか難しかったのだ。
一人旅だ。復興の意味も兼ねて、お金を落としてこようと東北へ。
これもいい体験ができたし、旅行へ行って良かったと思うが、やっぱり物足りない。
理由は分かっていた。シャケちゃんの事を忘れたい一面もあるのに、その体験を話したい相手が、
未だシャケちゃんなのだ。
それを思った時、シャケちゃんどうしてるだろう、まだ苦しんでるのかな?という事が気になった。
おいらは相当シャケちゃんの事を引きずっていた。
14まさはる:2014/05/22(木) 01:25:05.52
すこしつづきを

いくらおいらが引きずろうとも、着実に時は刻まれていく。
シャケちゃんはシャケちゃんの人生を歩み、おいらはおいらの人生を歩む。
時は過ぎていく。おいらはやりたい事をやり、仕事もし、目下の目標である
病気を治すという事を着実にこなしていった。
「シャケちゃんと何があったんですか?」
「店長さん、店のほうどうしちゃったんですか?」
バービーちゃんとも久しぶりに会ったりもした。店の事を聞かれたりシャケちゃんの事を聞かれると難儀したが、
楽しくない訳がない。
高山や金野たちとも飲みに行った。もちろん、おいらはノンアルコールだが、
なかなかこれも悪くない。
おいらは病気になってからと言うもの、もしかしたらという事が頭にあって、
知らず知らずの内に時間を大事にしていたのかもしれない。
それはともかく、おいらはガン患者としては幸せな時間を過ごしていた。
15まさはる:2014/05/23(金) 01:17:52.64
すこしだけ

ただただそれなりに幸せな時間を過ごしていたわけでもない。10月の中頃だったか、
友人の高山青木らが所属する某団体のイベントで、シャケちゃんはボランティアで参加していたのだが、
おいらはそれを知らずに、またそれをおいらに言う者もなく、陣中見舞いと言うか、
遊びに行ったというか、誘われるままにお店の休憩時間にノコノコと出かけて行ったおいらは、
シャケちゃんにばったり会ったのだ。
その時まで、車中からシャケちゃんを見かけることはあったが、面と向かって会うというのは、
あの日以来初めてだった。
「あのあの、店長さん」
午後から出勤のバイトの子たちにお土産を買おうと、出店でたこ焼きを買おうと並んでいると、そう声をかけられた。
聞き覚えのある、忘れようにも忘れられないでいる口癖と声。シャケちゃんであった。
口癖でも分かるように、シャケちゃんは恐ろしく緊張した面持ちだった。
おいらも、その声、口癖を聞いただけで、心臓がおかしくなるんやないかと言うぐらい即座に緊張。
頭も真っ白になり、声も出ない。
「店長さん元気…ですか?
16まさはる:2014/05/24(土) 12:54:37.00
ユーザー設定が消失しています、ってなったたわ。
2cっはむずいなw

つづきを
驚いて声が出ないでいるおいらに、シャケちゃんは表情は硬いものの、微笑みを以ておいらに問いかける。
シャケちゃんの声はずいぶん久しぶりに聞いた感じがした。
「う、うん。まぁボチボチ元気だよ」
当然ウソをつく。本当の所は話せないのだ。
「シャケちゃんは元気?」
一言話したことで緊張の糸が解けたのか、次の言葉が出てくる。
「うん。元気だよ」
「そっか」
思わず、おいらは微笑んでしまう。
「あ、バイトの真奈美ちゃんからちょっと聞いたんだけど、看護学校大変みたいだね。頑張ってな」
「うん。ありがと。頑張るよ」
「そういやさ、いわきの伊藤ちゃんに聞いたんだけど、いわきは随分線量が下がって来てるみたいだね」
自分から別れ話を切り出したというのに、それが本心ではないので、次から次から話したい事が頭に浮かんでしまう。
はたと自分は嬉しそうに話している事に気付いた。自分はやっぱり未練タラタラなんだなと再認識すると共に、
これじゃだめだと思った時、シャケちゃんを呼ぶ声がした。設営のボランティアで動き回っていたところだったのだ。
「じゃあ、あたし仕事戻る」
「うん」
「じゃーね、マーちゃん」
またね、じゃない別れの言葉。おいらはもうシャケちゃんとは会えないような気がした。
「じゃーね。元気でね。がんばれよ」
「うん」
シャケちゃんは手を小さく振って、おいらを見たまま二歩三歩四歩さがるとそこで立ち止まり、
笑っていた顔を一変させると、また手を振って苦しげな顔に笑顔を作る。
「じゃーね、マーちゃん」
シャケちゃんはそれを言うと、俯き、足早においらの前を後にした。
じゃーね、軽い言葉だが、この時はずしりと重かった。
「じゃーね、シャケちゃん」
17まさはる:2014/05/26(月) 01:16:28.33
少々

その言葉を口にすると、本当にお別れなんだな、そんな気がした。
おいらはシャケちゃんの後姿を目で追ってしまう。これで最後なんだろうなと、どうしようもない位切なかった。
この日を境に、おいらの気持ちは少しずつ落ち着いていった。
人はそれぞれ自分の人生を歩んでいく。
時は経ち、11月も中頃になって幾分か寒くなってきた頃、宮内家に大きな転換が訪れる。
その話を聞いたのは、いつもの納品と言う名の雑談の時間だ。
「こんにちわー○○ミートです」
この日、パチ子はいつもよりにこやかだった。
「何?良い事でもあった?」
おいらは挨拶もそこそこに、にこやかな理由を尋ねてみる。
「うん、シャケが学校出たら、あたしら福島戻るよ」
にこやかな理由は、福島に戻るという事だった。なんだかんだ言っても、宮内親子は避難者なのだ。
大津波の後のっ無能なトップのおかげで、避難生活を余儀なくされてしまったのだ。
それが全く元の生活に戻れないまでも、自分の地元の方に戻れるというのは、嬉しくない訳がない。
「そっか、よかったね」
「うん。よかった。それにしても、福山にはいろいろ世話になったなぁ」
パチ子はしみじみ嬉しそうだった。
18まさはる:2014/05/28(水) 06:26:13.30
パチ子は口にしなかったが、シャケちゃんが福島の看護学校を受験する事もあるので、
そう決めたのだろう。
「シャケちゃんは?」
と、おいらが聞いてみると、
「うん、シャケも一緒。向こうの看護学校受験するからさ。まぁ、受かるっていう事で。知ってるでしょ?」
と、パチ子はそう言って笑った。
パチ子の笑顔は何とも穏やかで、ホッとさせるものがあり、加えてシャケちゃんも目標に向かって歩んでいると分かって、
何とも喜ばしく思ったが、でもやっぱりちょっと寂しさもあった。パチ子とも普通に会うことは無くなってしまうのだ。
「うん。やっぱり美香ちゃんと同じとこ?」
おいらはシャケちゃんに聞いて知っていた。そしておいらは解りやすい。
「うん。そうそう。つか、そんな顔すんなよ。でもやっぱり寂しいな」
パチ子はそう言って、また笑った。
19まさはる:2014/05/30(金) 00:37:59.04
すこし続きを

喜ぶパチ子に進学を決めたシャケちゃんの事を聞き、震災から半年以上が経って、
ようやく復興が一歩進んだかな、と言う感じがした。
全く元の生活には戻れないまでも、二人は少しづつ元の生活に戻っていく。
12月に入ってすぐ、シャケちゃんが看護学校の入試の願書をだしたと、真奈美ちゃんに聞いた。
シャケちゃんは自分の目標に向かって、着実に歩みを進めていた。
年が明けて一月の中頃、その結果が分かった。
いつもの納品と言う名の雑談の時間、パチ子はいつもより晴れやかな顔をしていた。
「よっ」
と、いつもの挨拶もそこそこに、パチ子は顔を綻ばせて口を開く。
「福山、おかげ様で、シャケ、合格しました」
「そっかぁ、よかったね」
おいらも思わず顔が綻ぶ。やっぱり、うっすらと寂しさもあったが、自分の将来の目標に向かって進んでくれるというのは、
喜ばしく思う以外になかった。
「そっかそっか。よかったね」
そんなことを言いつつ、おいらは一々シャケちゃんに会ってからの事を思い出してしまう。
緊張しながらバイトの面接に来たこと。一緒にいわきに行ったこと。福島にいる時は引きこもってると聞いたこと。
年の差などに悩みながらもお付き合いした事。そして別れてしまった事。
「ほんと、よかった」
しみじみとそう言うおいらを見て、パチ子はフフッと笑うと、
「福山には、ほんと世話になったなぁ。感謝してます」
と、しみじみ言った。
パチ子のそう言ってもらえると、シャケちゃんとのお付き合いは悪い事じゃなかったんだなと、
嬉しくなった。
20まさはる:2014/05/31(土) 00:31:38.39
ちょびっとつづき

パチ子の喜びの報告はそれだけでは無かった。
「あのさ」
と、パチ子は嬉しそうにしながら話し始める。
「シャケが学校受かったからさ、いわきに住むことにしたよ。でさ、これがその住所」
パチ子に渡されたメモ用紙には、福島県いわき市○○…と記されていた。
行動の早いパチ子の話すところによると、引っ越すことを友達に話したところ、
友達と同じ棟に空きがあって、そこがパチ子にもシャケちゃんにも都合が良かったので、
そのアパートに入ることを決めてきたのだという事だった。
宮内親子は新たな生活に向かって走り始めていた。
おいらも負けてはいない。ガンと言う病気に勝利宣言こそまだ出せないが、がん細胞はほぼ消滅していた。
「経過は驚くほど良好」
と、主治医の真面目先生に言わせていた。こうでなければ船坂弘軍曹の名前は語れない。
おいらは病気との闘いに、勝利に近い所まで来ていた。
21恋する名無しさん:2014/05/31(土) 00:34:47.03
糞バカカナさんブログのurl教えて
22まさはる:2014/06/02(月) 00:17:56.92
>>21
久しぶりのレスかと思えば…
23まさはる:2014/06/02(月) 02:01:44.34
つづきを

おいらもパチ子に喜びの報告をする。病気の経過を聞いたのはつい先日の事で、
まだパチ子に話していなかったのだ。
「ところで、調子はどうなの?結構イイ感じそうだけど」
パチ子が自分の喜びの報告を終えると、おいらの病気の事を聞いてくる。
パチ子が気に掛けてくれているという事実と、非常に良好な経過という事が相まって、
おいらの顔はほころぶ。
「うん、こないだ検査してきたんだけど、メッチャいい感じなんだよね。先生、驚くほど良好だって。
がん細胞すんごく小っちゃくなっちゃってるんだ」
すると、パチ子の顔もジワジワっと綻んでくる。
「よかったじゃん。うんうん、よかった。初め聞いたときはさ、肺がんだから福山ヤバいんじゃないかと思ったのよ。
だからほんと良かった」
パチ子はしみじみ嬉しそうにそう言うと、それに少し照れたのか、少しお茶らケタ感じになる。
「「ほんと良かったよマジで。シャケちゃんとか友達に助けられたよ」
と、おいらがそう言うと、
「そっか。じゃあ、ちゃんと治ったら快気祝いしないとな、福山のおごりで」
パチ子はそう言って笑った。
「おう。寿司でも焼肉でも何でもいいぞ」
「じゃあ、寿司が良いな」
友達というのは何ともありがたい。いい気分になれた上に、小さいが
「治ったら、パチ子と寿司食って酒飲むんだ」
という目標が出来た。
24まさはる:2014/06/05(木) 00:57:59.78
つづきを

この目標が良かったのか、震災から一年が経とうとする頃、がん細胞はおいらの体から見られなくなった。
これは一時的にかも知れないと、真面目先生は言う。
真面目先生の言葉はその通りで、おいらはこれで爺様を亡くしている。
おいらは歓喜するほど嬉しかったが、気を抜くことはしなかった。
それと時をほぼ同じくして、パチ子が○○ミートを辞めた。いよいよ引っ越しなのだ。
シャケちゃんもパチ子も、身近な存在ではなくなってしまうのだ。
「こんにちわー○○ミートです」
そう言って入ってきて、「よっ」と、挨拶をする。これは仲良くなってからと言うもの、
最後の仕事の日まで変わらなかった。
しかし、納品と言う名の雑談の時間の時、それまでおいらの病状の事で、
とりあえずよかったじゃないと話していたが、おいらの「今日で仕事最後だね」と言う言葉で、
状況は一変する。
パチ子はウルウルし始めてしまう。
「福山にはほんと世話になったよ。パチパチ叩いちゃったよなぁ」
パチ子は仕事の初日を思い出したのか、そんなことを言って、ないながら笑っていた。
パチ子の思い出話は続く。
「それにしても、シャケと福山が付き合いようになるとは思いもしなかったよ」
「俺も思ってなかった」
「あの子、バイト始めてから変わって来てさ。あたし、バカやってた頃に年上の男に救われてさ、
そんな事があったから応援してた。それにしても、福山はじれったかったなぁ」
パチ子は仕事の最終日だからか、ぶっちゃけて笑った。
それにしても楽しいひと時で、これでパチ子の納品も最後かと思うと、寂しい限りであった。
最後のご苦労様の言葉をかけた時、パチ子はぽろっと涙を流していた。パチ子の納品は涙で始まり、
涙で終わった。
25恋する名無しさん:2014/06/05(木) 01:21:12.56
震災前だもんな。

神戸の時も東北の時も同じ部屋に居たんだけど、
同じような揺れだった
真ん中ヘンだし
ああどこかで大きいのがあったなって揺れ。
26まさはる:2014/06/06(金) 01:03:35.37
>>25
関西の人かな?
おいらはあの時は、関東大震災でもおきたかと思いましたよ。
恐怖で笑ったのも初めてだったかもw


続きは明日にでも?
27まさはる:2014/06/07(土) 01:12:25.39
地震は怖いね。さっきの震度2でビビってしまったぜw

すこし続き

その日は天気のいい日だった。街には着飾った父兄、別れを惜しむ学生さんらがちらほら見えた。
あの日見た光景と同じだ。3月11日、日本中を揺らしたあの大地震から一年がたったその日、
シャケちゃんは高校を卒業した。
「こんにちは」
仕事の休憩時間、パチ子が店に顔を出す。卒業式が終わって、謝恩会までの合間という事だった。
「よっ」
パチ子は着飾ってはいても、いつもと変わらない。
納品と言う名の雑談の時間の様だった。それでも、この言葉をいう時はちょっと違った。
「おかげさまでシャケも卒業することが出来ました」
おいらはシャケちゃんとパチ子がその日まで、普通の一年間を送って来ていない事は、
まじかで見ていてよく知っている。
「この一年いろいろ大変だったもんね。よかったね」
惜しくもその言葉を本人には掛けられないが、パチ子にそう言うと、パチ子は感慨深いものがあるようで、
「ほんとに、地震があってこっちに逃げてきた時はどうなるか全然わかんなかった」
と、しみじみと話し始めた。
この一年が感慨深いものであるのはおいらも同じで、二人でこの一年の事をいろいろ語ってしまった。
「明日からシャケが一泊で卒業旅行行くから、帰ってきたら引っ越しする」
宮内親子の激動の一年は終わりを迎えようとしていた。
28恋する名無しさん:2014/06/08(日) 22:47:28.28
おっさん癌にされならなければな
29まさはる:2014/06/09(月) 01:27:06.68
>>28
なってなければ、どうなったでしょうね?w

ではでは続き

「もう一回、福山の作ったシャケの親子丼食べたかったなぁ」
帰り際、パチ子は一年前を振り返ったのか、懐かしそうな感じに言う。
「じゃあ、今はしょうがないけど作ってあげるよ」
「え?いいの。じゃあお言葉に甘えて、お持ち帰りでお願いしちゃいます」
パチ子はシャケの親子丼が思い出の味なのか、しみじみ味わって食べたいとかで、
引っ越しの日にお願いしたいという事だった。
そしてシャケちゃん、宮内親子の引っ越しの日、お昼の営業時間が終わってパートサン達が帰って間もなく、
パチ子はやってきた。
思いがけず、シャケちゃんも一緒だった。
「よっ」
と、パチ子はいつもと変わらない。シャケちゃんはその後ろでどういう顔していたか分からないが、
俯いて立っていた。
「よっ。出来てるよ」
勿論、お茶をつけて二人前用意してある。
「ありがとうね。あとでしみじみ食べさせてもらうよ」
おいらが品物を手渡すと、パチ子は財布を広げようとする。
「おごりだよ」
すると、パチ子は嬉しそうに笑みを浮かべ、
「ごちそう様です」
パチ子とはいろいろ約束をしているせいか、これから引越しをするのだという事を感じさせなかった。
店を出ていく時も、
「じゃーまたな」
といって、また明日にでも顔を合わせる様な、そんな感じで、すっと出て行ってしまった。
そして、ずっと俯いていたシャケちゃんが残った。
シャケちゃんはパチ子が出ていくと、面を上げて口を開く。
「あの、あの、マーちゃん、元気?」
シャケちゃんは目線を上げたり下げたりしながら、そう聞く。
「元気だよ」
これまでついてきたウソは、突き通さなければならない。おいらはただそれだけ言った。
30恋する名無しさん:2014/06/09(月) 01:48:56.97
後ろにいる時話しかけてんのに
いちいち向き直ってわざわざ私の視界の正面にポジあわせないでくれる?
31まさはる:2014/06/10(火) 19:42:58.53
ではつづきを

「ほんとに?」
おいらはそれに黙ってうなずく。
「よかった…」
シャケちゃんは唇をかんで、涙交じりになって笑顔を見せる。そして鼻をスッスッとすすると、
自分のこれからの事、夢、以前気に掛けていた事などを語りだす。
「マーちゃん、あたしね、いわきに引っ越すことになったんだよ。福島に帰れるの」
「よかったね。避難してたんだもんね」
するとシャケちゃんは黙って二度三度うなずく。
「それでね、学校もちゃんと卒業できたんだよ」
これはシャケちゃんがこちらの高校に編入した後、みんな頭が良いと、
あたしこの学校卒業できるのかと気をもんでいた事であった。
おいらは勉強を教えるという事はしてやれなかったが、シャケちゃんが努力したことを良く知っている。
「頑張ってたもんな。だから言ったじゃん。大丈夫だって」
これにシャケちゃんはニイーッと笑って答える。
「そぉだ、マーちゃんあたしね、看護師の学校受かったんだよ。看護師さんになるんだよ」
シャケちゃんは目をウルウルさせながらも、嬉しそうにおいらに話して聞かせる。
おいらはウンウンと頷いて答える。
「よかったなぁ、がんばれよシャケちゃん」
自然とおいらにも笑みがこぼれる。おいらもまたウルウルだ。
シャケちゃんは頷いて答えるが、次の言葉が出てこない。
けれども、涙をぽろぽろ溢すと涙声が出てくる。
「マーちゃん…これまでほんとにありがとう」
シャケちゃんは言葉に詰まりながらそれを言いきると、笑顔を作っておいらによく見せる。
「じゃあ…じゃあ元気でね、マーちゃん」
「シャケちゃんも元気でね」
シャケちゃんはその言葉を聞くと頷いて答えると、
「じゃあ」
と手を挙げ、二歩三歩おいらを見たまま下がると、涙を拭って店を後にした。
シャケちゃんが店を出た後、おいらも色々な思いが込みあげてきて、涙がこぼれた。
今となっては気にしてもしょうがない、「シャケちゃんガンのこと知ってたのかな」という事が気になった。
32恋する名無しさん:2014/06/10(火) 20:13:16.68
>>852
うぉぉぉぉ
最後くらいら教えてやれよ
シャケちゃんだって納得できないじゃないか
33まさはる:2014/06/12(木) 23:44:45.60
>>852
↑でなんでここにとぶのだ??
それはともかく、そういう選択をしてしまったということで

すこし続きです

ぽつんと一人になって、ふと思う。
「シャケちゃんはシャケの親子丼食べてまた泣いてるのかな」
過去の思い出を美化して思うことは無く、どうしてるだろう?そんな事ばかりが頭をよぎる。
おいらはバカなのか何なのか、最早どうすることも出来なくなったというのに、
シャケちゃんへの気持ちが元に戻ってしまった。他人に自分の気持ちを誤魔化す事は出来るが、
自分に自分の気持ちを誤魔化す事は出来ない。どうにもならない片思いが始まってしまった。
夕方になって真奈美ちゃんが出勤してくる。
「おはようございます」
しかし、おいらの耳にその声は入らない。
「店長さん・・・」
「あ、ああ、おはよう」
「店長さん顔色悪いですよ。大丈夫ですか?」
おいらは病気の事を知っている真奈美ちゃんに心配をさせてしまった。
「え、ああ、大丈夫大丈夫。なんでもないよ」
おいらの具合は悪くもなんともない。重い恋煩いを患ってしまっただけだった。
おいらは恋煩いは患ったが、がんが再発するということは無かった。
34まさはる:2014/06/14(土) 01:22:55.01
つづきを

それから二月ほど時が経った頃、完治したと真面目先生に言われた訳ではないが、
おいらはもう大丈夫なんじゃないかと思い始めていた。同時に、シャケちゃんへの片思いの気持ちも、
このままじゃいけないと思い始めていた。
友人らも同じ事を考え、口にした。
「福山、おまえもう大丈夫なんじゃね」
「もうシャケちゃんの事は吹っ切れた方が良いよ」
その頃、仕事で大変お世話になった先輩に、仕事後に行ったコンビニでばったり会った。
「お、福山ちゃん」
「あ、久しぶりですピンクさん」
先輩は上の言葉の通りピンクな人なので、ピンクさんとします。
「福山ちゃん元気かぁ?」
ピンク先輩は心配そうな顔をして、おいらの顔を覗き込む。
もしかすると、おいらはまだ暗い顔をしていたのかもしれない。
聞くと、お店を週休二日にしているし、病気をして病院通いをしているらしいと、
この二三日前に小耳にはさんだのだという。
おいらは、シャケちゃんが地元に居ない今、隠してもしょうがない事なので、
病気の経過を話して聞かせた。
「大変だったなぁ。でもよかった、よくなって。ところで、彼女は?若い彼女いただろ」
こちらは何度も一緒のところを目撃していたという事であった。
「別れちゃいました」
この事も、おいらは包み隠さず話した。
「そっかぁ…」
と、ピンク先輩は暗い顔になったが、すぐに笑顔を取り戻すと、
「そうだ、快気祝いしねえとな。今から時間あるか?」
と、聞く。もちろん時間はある。おいらは気の早い快気祝いをしてもらえることになった。
二人で飯を食い、くり出すはピンクの街だ。
35恋する名無しさん:2014/06/14(土) 22:12:31.80
今何月?
36まさはる:2014/06/16(月) 06:26:44.54
>>35
五月だけども、なんで?
37恋する名無しさん:2014/06/17(火) 00:06:10.04
もう最終章?
38まさはる:2014/06/17(火) 01:02:51.34
>>37
最終章でもないけど、終わりは近い?どうでしょうねw

すこし続きを

「マジで行くんですか?」
行きましょうとは言ったものの、やはり抵抗はある。
渋るおいらにピンク先輩が言う。
「まだ彼女の事気にしてんのか?早く忘れちゃえって」
それもある。元カノの由紀の影響で、そちらの世界の子に偏見があるわけではない。
おいらがピンクの世界に足を踏み入れるのを渋るのは、それ以外に一抹の不安があったのだ。
結局、「よし行くぞ」
と、快気祝いと言いつつ、自分が一番行きたいと言った感じではしゃぐピンクな先輩に手を引かれ、
おいらはピンクな世界に入っていった。
おいらの相手をしてくれたのは沙保里ちゃんと言う女の子。素朴可愛い子で、
何でこんな子が?と言った感じだった。
「こんばんは。沙保里と申します。今日はよろしくお願いします」
おいらは沙保里ちゃんのその挨拶を聞いたとき、驚きと供に胸の高鳴りを覚えた。
沙保里ちゃんと話してみたら、ちょっとオタクなVIPPERだという事が分かった。
加えて、入店初日という事で、それらがおいらの胸をさらに高鳴らせたのだが…
「なんかあたし…すいません」
「ゴメンね、気にしないで」
ああしてこうして、こんな事をしたのち、おいらと沙保里ちゃんはお互いが謝りあっていた。
ケンカをしたとか、そういう訳ではない。VIPPERとネラーだ。リアルな世界でそういう素性が分かると、
意外と打ち解けて話も弾むものなのだ。仕方のない事があったのだ。
39恋する名無しさん:2014/06/17(火) 16:39:23.41
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40まさはる:2014/06/17(火) 21:44:20.09
すこし続き

結局、先輩に連れて来られたという話から、お互いの身の上話をしているうちに、時間が来た。
「どうだった?」
ピンク先輩も上がってきて、そう聞く。
「当りですよ。うへへ」
おいらはそう言って笑った。ピンク先輩のオゴリなのだ。でも実際の所は、女の子は当たりで
話は弾んだけれども、自信を喪失し、ため息をついていた。
ピンクの街でお風呂でチャプチャプを機に、おいらの気持ちはシャケちゃんから遠のいていった。
さらに罪悪感も手伝って、終わった感がさらに強くなり、ウジウジ引きずる自分も嫌になって、
シャケちゃんの痕跡をすべて消した。アドレスも写メも事務所に置いていったものもすべてだ。
あれ程仲良くしてもらったパチ子もの痕跡も、薄情だが全部消した。
そしておいらは落ち込んだ。
41恋する名無しさん:2014/06/19(木) 00:56:39.45
なんだか気になって一気読みしました。
これフィクションなんですか?
ともあれ、続きを楽しみにしてます。
42まさはる:2014/06/19(木) 01:03:09.12
>>41
ありがとうございます。ちょっと進むのトロイですがよろしくです。

ではでは続き

「どうした福山?」
友人とは有り難いもので、気に掛けてくれる。病んでいるおいらを見て、
そう言ってくれたのは昼に飯を食いに来た青木だった。
「うん、ちょっとな」
答えを渋るおいらに、青木はそれ以上何を聞くでもなく、
「じゃあ、今晩あたりちょっと飲みに行くか?少しくらいは平気だったよな?」
と、飲みに誘ってくれる。
少しくらいのお酒は大丈夫であった。それに体はほぼ治ったと言っていい感じで、
一部分を除いてはすこぶる調子が良かった。
「うん。大丈夫。行く行く」
こういう時は飲みたいものなのだ。
仕事が終わって支度をし、青木と待ち合わせて一件目は居酒屋へ。
ここで先日の事を話せない事もあったが、おいらは青木に話して聞かせた。
「そっか。やっぱりシャケちゃんの事か。早く新しい女作れ。それとも誰か紹介しようか」
おいらの話を聞いた青木の意見は正論で、大変ありがたい申し出であったが、
おいらはその気になれなかった。
「ありがとう。でもおれはいいよ」
それならば、ちょっと気分変えようという事で、二件目のお店へ向かった。行先はスナック××。
43恋する名無しさん:2014/06/19(木) 01:28:24.25
中学生みたいな精神だったおっさんが老けてゆく
44まさはる:2014/06/20(金) 00:33:24.66
>>43
まったくそのとおりだわw
でもまぁ、それには訳がありましてな。
素の訳とは?乞うご期待w
45まさはる:2014/06/21(土) 23:24:57.54
ちょっとつづき
あしたはやいのでね

「どこかいい店あるか?」
と聞く青木に、おいらが××が良いと希望したのだ。××は行きつけの店でカラオケもうるさくなく、
落ち着いて酒が飲めると思ったのだ。
××に行くのは半年ぶり以上であった。
「おぉ、福山ちゃん久しぶり。元気だったか?」
××のドアを開けると、気さくなママが顔を覗かせる。
「うん。まぁなんとか」
そんな挨拶もそこそこに、まぁ入って入ってと、おいら達をテーブルに案内した。
店の中には、ミムラちゃん奈津美ちゃんの顔があって、おいら達の席にはミムラちゃんがついた。
ミムラちゃんは泣き言を言いながらも、頑張って続けていたのだ。
「店長さん、お酒飲んじゃって大丈夫なの?」
どこから漏れたのか、おいらが病院に通っている事を知ったミムラちゃんには、口止めをして教えてあったのだ。
「もう、少しくらいなら大丈夫でしょ」
「そうなの?治ったの?」
飲み始めてしばらくすると、アイスを取りにミムラちゃんが席を立つ。
「なんだ福山、すっげえ良い子じゃん。あの子彼氏とかは?」
おいらがミムラちゃんと親しげに話しているのを見て、青木は何か思う事があったのだろう。
そんな事をおいらに聞く。
「ミムラちゃんはバツイチの彼氏なし」
それを聞いた青木は表情をやたらと明るくすると、おいらの肩をバシッと叩く。
青木の顔は、行け、と語っていた。
「何も迷うことは無いだろう」
「うん・・・」
おいらは務村ちゃんが嫌なわけではない。むしろ大好きだ。だが、おいらはつれない返事をしてしまう。
「なんだよ福山…」
青木の気持ちも解るが、こればかりは仕方がない。
そうこうしているうちに、ミムラちゃんは席に戻ってくる。アイスなどすぐに用意できるのだ。
46まさはる:2014/06/23(月) 06:34:58.04
「ねぇ、なに二人でコソコソ喋ってたの?」
席に座ると、ミムラちゃんはそう言って、おいら達に笑顔を向ける。
これで青木のスイッチが入ってしまう。
いぜん、こういう流れで、もちろんお店には通ったが彼女が出来た経緯がある。
青木はその再来を狙ったのだろう。全くもってありがたい友達である。
「このおじさん傷心でさ。ちょっと慰めてたんだよ」
「ちがぁ・・傷心なんかじゃないって」
ミムラちゃんはそのやり取りを落ち着いてみていた。
「このおじさん、最近彼女と別れてさ」
ここで、おいらが「あぁ、もう」と言いかけたところで、ミムラちゃんがポツリと呟く。
「うん、知ってた」
これに青木は、ちょっとよく解らない、と言った感じになっていた。
47まさはる:2014/06/25(水) 00:28:32.03
すこし続きを

「知ってたんだ」
ミムラちゃんの話すところによると、おいらは病んでる様だし、コンビニでシャケちゃんとばったり会った時に、
何気にその話をしたら、フラれちゃったと、聞いたという事であった。
その後、間もなくしておいらが病気だと知り、そういうことであったかと。
だから何も言わないでいた、という事だった。
「シャケちゃんは残念だったけど、まぁなんにしても、ガン良くなって良かったよね」
ミムラちゃんのその言葉を聞いた青木は、そこで話をまた元に戻す。
「ところでこのおじさんどうですかね?」
「どうですかねって、店長さんあたしの事なんて興味ないでしょ?だってあたしフラれたもん」
ミムラちゃんは十年も昔の話を持ち出して笑った。
48まさはる:2014/06/25(水) 01:56:16.45
もうすこし
それを聞いた青木は、なにやってんだお前と言う感じになる。
「ひどい男でごめんなさいね」
と、青木。
「ほんとひどい」
と、ミムラちゃんは笑った。
なかなかいい雰囲気であった。出来ればこの雰囲気に乗っかって、このまま突っ走りたい気持ちはあったが、
おいらは乗れなかった。
「あたしまたフラれちゃった」
どこまで本気なのか、ミムラちゃんはそう言って笑った。
帰り道、青木に
「何やってんの福山。いい感じだったのに。すげえいい子だしもったいないよ」
と、言われた。それは青木に言われるまでもなく、おいら自身がそう感じていた。
ある事が、おいらをどうにもつまらない男にしていた。
49恋する名無しさん:2014/06/25(水) 08:42:35.01
パチ子の気っ風の良さが好きだ
ヽ(*´∀`*)ノC
50まさはる:2014/06/26(木) 00:52:35.51
>>49
支援ありがとう。
パチ子は昭和の正統派元ヤンなのでそんな感じなのです。硬派なんですなw

つづきを少し

それからまたふた月の時が流れ、季節は梅雨が明けようという頃、真夏の日差しが糞暑い日の事。
おいらは一通りの検査をし、真面目先生の診察を受けていた。
「うん、もう完治したと言っていいでしょう。但しこれからも経過は見守らなきゃ・・・」
おいらは真面目先生のその言葉を聞いた時、嬉しすぎてその先何を話したかあまり覚えていない。
覚えているのは、まだしばらくは月一程度で通わなければいけないという事ぐらいだ。
船坂弘軍曹の名を語る者としては少々時間が掛かり過ぎた感はあったが、
おいらは肺がんと言う病気から生還した。
こうなる事はしばらく前から予想はしていたが、実際に主治医の口からその言葉を聞くと、
具体的にあれがしたいこれがしたいという願望は無いが、希望が生まれた。
おいらは友人らに快気祝いをしてもらったり、自分のこれからの人生を明るく見ていた。
だが、すべてが明るくなった訳ではない。影を落としたままの部分もあった。
ある事はそのままで、つまらない男のままだった。
病気の完治とほぼ時を同じくして、おいらはスマホデビューを果たす。
「早く福山もスマホに変えろよ」
先にスマホデビューをしていた高山、青木、森、金野の良くつるんで遊ぶ友人らに言われていたのだ。
スマホではないのはおいらだけだったのだ。聞けば、何でもLINEとかいう使えるアプリがあるという事だった。
51恋する名無しさん:2014/06/27(金) 00:33:08.83
あー
何でこんなおっさんがこんなに女に囲まれてるんだクッソ
続き楽しみにしてます。
52まさはる:2014/06/27(金) 00:53:18.68
>>51
飲食関係の仕事すると、女子に囲まれることも多いよ。
まぁいいじゃないかw

すこし続きです

スマホを手にしたおいらは、早速LINEというアプリをダウンロードして使ってみる。
なるほどこれは面白い。メールのやり取りがチャットルームでの会話になった感じだ。
そして、このLINEと言うのは少々驚きと恐さもあった。
友達という所をタップすると、自分の電話のアドレスに入ってる者の名前がずらっと出てくるのだが、
それ以外に知り合いかも、というのがあった。そこになんと、どういう訳でそうなったのか、
自分のアドレスから消したはずのパチ子の名前があったのだ。
おいらはまさかまさかで、知り合いかも意外に何かあって、そこにシャケちゃんの名前があるんじゃないかと、
LINEを弄り回したが、それは無かった。
男と言う生き物は、女の子と違って新しい恋を見つけて、上書きして保存と言うのが出来ない。
そのまま保存してしまうのだ。おいらはなんだかんだ言って、やっぱりシャケちゃんを引きずっていた。
それはともかく、おいらはLINEに怖さを感じつつも、これは何かの暗示か?と嬉しくなった。
53まさはる:2014/06/29(日) 00:47:10.25
すこし

「快気祝いで寿司だ」
おいらは舞い上がり、頭の中にその事がすぐに浮かんだ。そして、いざ完治した事を伝えようと
タップして文章を打ち込んでいくうちに冷静になっていった。
完治した事実は伝えたい。だがしかし、パチ子に連絡を取ったら、ヤケボックリに火がついてしまう。
引きずっているのは自分でもよく解っているのだ。
また、一度は関係を切ろうとした相手なのにいいのか?とか、
ネガティブな事をウジウジと女々しく考えてしまい、結局おいらはパチ子にコメントを送れなった。
そんなウジウジした自分に嫌気がさし、少々ぶるーになっていたその日の晩、
事務所で経理作業をしていると、ピンポーンと、LINEのシンプルベルの音が鳴った。
間髪を入れず、おいらはスマホを手にしてしまう。もしかしたらと気になっていたのだ。
もしかしたらは本当になった。パチ子からであった。
何気にLINEを開いてコメントを見る。
「ひさしぶりー
福山元気なのか―?」
54恋する名無しさん:2014/06/29(日) 22:18:08.33
お寿司食べた〜い♪
ヽ(*´∀`*)ノC
55恋する名無しさん:2014/06/29(日) 22:22:04.06
お腹一杯
56まさはる:2014/06/30(月) 00:38:50.30
>>54
支援ありがとう
回っていないやつをカウンターで食べたいですな。
>>55
おれは、いまカレーで腹一杯だw


少しばかし続き

さっぱりとしたパチ子らしいコメントがあった。
おいらは嬉しさと戸惑いとで、どうしたらいいか訳が分からなくなっていた。
気の利いたコメントも思いつかない。
あわあわしていると、またコメントが入ってくる。
「あたしらは元気だよ。仕事も見つかったし、順調だよー」
これにもコメントを返さないでいると、またコメントが入ってくる。
「シャケも元気にちゃんと学校通ってるよー」
コメントが来るたびおいらのアワアワは増すばかりで、どうしようとテンパって何もできずにいた。
この時、おいらはLINEには既読と言う機能がついている事を忘れていた。
パチ子にはおいらがコメントを見たという事が分かる。
コメントを見ても一向にコメントが帰ってこないのをじれったく思ったのだろう、
電話が鳴る。パチ子だ。
「久しぶり―元気か―?」
パチ子の明るく弾んだ声がした。それがおいらを落ち着かせてくれた。
「久しぶり―元気だよ」
57恋する名無しさん:2014/06/30(月) 22:14:53.88
明日から7月だ〜♪
ヽ(*´∀`*)ノ梅雨明けまだか〜?
58恋する名無しさん:2014/06/30(月) 22:16:32.65
ワイシャツがうちのお父さんみたいだった
59恋する名無しさん:2014/06/30(月) 22:31:05.96
●「内部被爆はどうしようもない、福島、埼玉、東京、神奈川、千葉など関東の人は結婚しない方がいい。
子供産むと奇形発生率がドーンと上がる」…公益法人会長が講演

池谷会長は、福島のほか原発事故で放射能汚染を受けた関東地方の県名をあげ、地域の地図を示しながら
「放射能雲の通った地域にいた方々は極力結婚しない方がいいだろう」と発言。
「結婚して子どもを産むと、奇形発生率がドーンと上がる」などと話した。

池谷会長は取材に、「被曝で遺伝子損傷と奇形児出産のリスクが高まることを訴えた」と説明。
http://www.asahi.com/national/update/0829/TKY201208290581.html
60まさはる:2014/07/02(水) 00:43:19.94
>>57
はやいとこ梅雨明けしてほしいですね。暑いのも苦手だけど・・・

すこしつづき

一言言葉を発することで、それまでのアワアワは消え、嬉しさだけが溢れてくる。
「パチ子は元気?」
かつてあった納品と言う名の雑談の時間の様に、口も滑らかになった。
しかし、これだけは口籠った。LINEのコメントで知ってはいるが、やっぱり直接声で聴きたい。シャケちゃんの事だ。口調も変わり、「あの…」で、言葉が止まる。
するとパチ子は、おいらの気持ちを見透かしたのか、
「うん。シャケも元気だよ」
と言って、ヘヘッと笑った。
「そっか。よかった」
パチ子と話をするのはよつきぶりであったが、もっと長い事話していない感じがした。
パチ子も新しい生活を始めて色々な事がたくさんあったからなのだろう、
「なんかすっごい久しぶりな感じがする」
と、言っていた。
パチ子には大変だったこと嬉しかったことがあり、おいらにも話したいことは山ほどあった。
話は弾んだ。夢中になって話をしていたら、いつの間にかその話を聞いている者が居た。
おいらの方ではない。パチ子の方だ。
「あ、あんたいたの…」
と、パチ子の声の向こうに、微かに声が聞こえる。
「マーちゃん」
何を言っているのかわからないが、それだけは良く聞こえた。途端においらの心臓はバクバクする。
忘れようにも忘れられない、おいらをマーちゃんと呼ぶ聞き覚えのある声は、シャケちゃんだったからだ。
61まさはる:2014/07/03(木) 01:06:20.07
すこし続き

内容こそわからないものの、シャケちゃんとパチ子が話している声が聞こえる。
「お母さん、ちょっと貸して」
シャケちゃんのその声が聞こえてすぐに、電話はシャケちゃんに代わった。
「あのあの、マーちゃん。ガン治ったって本当?」
シャケちゃんは緊張している様だった。上ずった声でいきなりそんな事を聞く。
そしてどういう訳か、おいらのがんの事を知っていた。
「あ、うん。知ってたんだ。治ったよ。それにしてもひさしぶり」
おいらも緊張と少々の驚きとで、ちぐはぐな返事をしてしまう。
そのちぐはぐな返事を聞いたシャケちゃんは、
「よかった」
と言うと、エグエグと泣き始めてしまった。言いたい事はあるようだが、なかなか言葉にならない。
「あたし、マーちゃん死んじゃうんじゃないかって、もう会えないんじゃないかって」
シャケちゃんはエグエグしながら話した。
シャケちゃんはエグエグしながらそう思った訳もはなす。だがしかし、これがよく解らない。
推測するに、シャケちゃんは複数のお客さんにお店を週休二日にしたりしてどうしたんだと聞かれたりして、
どうもおかしいと思っているところへ、どこからどう漏れて知るに至ったのか、
「シャケちゃんのバイト先の店長、ガンとなんだってね」
と、クラスメイトが話していたのを耳にしてしまったとかで、
その事をパチ子に相談したら、
「あんたも辛いだろうけど、店長さんもっと辛くなるから、そっとしておきなさいって」
そんな感じであった。
62恋する名無しさん:2014/07/03(木) 11:30:13.58
より戻して欲しい
63まさはる:2014/07/04(金) 00:44:55.79
>>62
それは何とも言えませんなw
まぁつづきを見てくだされ↓

おいらが死んじゃうについては、パチ子においらのガンは出来た場所が悪くて手術が出来ないと聞いて、
自分で調べたのか誰かに聞いたのか?肺がんと言うのは完治が難しいガンで、
それだと治る見込みは非常に少ないと分かったらしい。
思えば、舞い上がって良く聞かなかったが、真面目先生は同じようなことを言って、
ほぼ完治した事をすごいと言っていた気がする。
それはともかく、シャケちゃんは一頻り話したい事を喋って、それをおいらがウンウンと聞いてやると、
落ち着いたのかエグエグも治まる。
「ほんとに心配だったんだから」
「心配かけさせちゃったね、ゴメンゴメン」
「それにしてもよく治ったよね」
「不死身ですから」
おいらは舞い上がり、夢中になって話した。シャケちゃんはそれに応える。
シャケちゃんも夢中になって話す。おいらもそれに応える。
どれだけ話したか、ふと時計を見ると、仕事上がりの二人の時間が終わる時間になっていた。
「シャケ〜ご飯どうすんの?」
すごいタイミングでパチ子の声が聞こえる。
「シャケちゃん、ご飯だってよ。また連絡するよ」
「うん。今日は話が出来て良かった」
そして「じゃーね」と電話を切ろうとしたところ、
「あーそうだ」
と、シャケちゃんが何かを思い出す。
「快気祝いするんでしょ。あたしも一緒にいい?寿司寿司」
「いいよー勿論だよ」
じゃーね、と電話を切った後、おいらは幸せに満ち溢れて、夢見心地だった。
64恋する名無しさん:2014/07/04(金) 14:34:31.95
ヽ(*´∀`*)ノ☆いい感じ〜♪
65まさはる:2014/07/05(土) 01:18:59.72
>>64
ありがとうございます。
いい感じになるかどうか、続きを↓

またシャケちゃんに会えると、興奮はなかなか冷めやらなかった。
声を聴いたら今度はどうしても顔が見たくなった。
スマホを手に取り、そこでおいらは傍と気付いた。スマホにはシャケちゃんの写メは入っていない。
昔のガラケーに入っていたものは、というか、シャケちゃんの痕跡は、
連絡先とか事務所に置いていった小物等々、すべて消してしまっていたのだ。
こいつはまずいと、すぐにスマホを手に取って真奈美ちゃんに電話をする。
「もしもしこんばんわ。悪いんだけど、シャケちゃんの電話番号とアドレス教えてほしいんだけど…」
これに真奈美ちゃんは驚いた様子であった。興奮冷めやらぬおいらは、いちいち先ほどあった出来事を語ってしまった。
「店長さん、良かったですね」
大人の分別など忘れ、興奮したガキんちょの様になっていたおいらはウザかったに違いない。
どっちが大人なんだという感じで、真奈美ちゃんはそういった気持を感じさせず、快くシャケちゃんの連絡先を教えてくれた。
その日は、なんだか嬉しくてお酒を少し飲んで眠りについた。

おいらはベットの上に居た。すぐ横にはシャケちゃんが居て、手にしがみつき、
足をからめてニヒーッと笑っている。幸せの絶頂にあった時と同じだ。
「ねぇ、マーちゃん」
と、シャケちゃんの声が聞こえたところで、おいらは強烈な実感と共に目を覚ました。
夢を見ていたのであった。
66恋する名無しさん:2014/07/06(日) 00:42:31.56
ヽ(*´∀`*)ノ☆「ニヒーッ」がかわいくて好き〜♪
67まさはる:2014/07/07(月) 00:38:34.88
>>66
女の子がニヒーッと笑うの可愛いんですよー
少し続きを

随分と長い時間ゆめを見ていた気がするが、どんな夢を見ていたか、記憶が無い。
覚えているのは上記の部分だけだ。しかし、どんな夢を見ていたか、胸のドキドキと
強烈な実感とで、それは簡単に想像がついた。
こんな夢を見たときは怖い夢を見た時と一緒で、意識ははっきりしている。
おいらは荒く息をしながら、自分の今の状況をすぐに把握し、嬉しくなった。
かれこれ、それは十年ぶりぐらいだ。以前は恥じらいしか無かった事だ。
一体何があったのかと言えば、回りくどく柔らかい言い方をすれば、
テントを張って濡らしてしまった、という事になる。
ストレートな言い方はよしておこう。
理由は定かではないが、唯一の副作用だったのか、おいらのとうふのようなメンタルがそうさせてしまっていたのか、
おいらは男として枯れてしまっていたと思っていたのだ。
ここのところ、おいらが自信を無くしてしまっていたのはこの為だ。ミムラちゃんに積極的になれなかったのもこの為。
とある所のお姫様共々ガッカリしたのもこの為だ。
それがどうだ、男として現役どころか、若さの証明まであったのだ。
シャケちゃんお声は、花坂爺さんの灰のごとくおいらに花を咲かせてくれた。
この事をシャケちゃんに話す事は無いだろうが、おいらはシャケちゃんに感謝した。
68恋する名無しさん:2014/07/07(月) 02:12:47.33
まさかの展開
おっさんがまた中学生みたいに戻って来た
69恋する名無しさん:2014/07/07(月) 18:38:50.62
ヽ(*´∀`*)ノ☆七夕☆だし いい展開に期待♪
70まさはる:2014/07/08(火) 02:37:20.55
>>68
身も心も若くなったんですよーw

>>69
七夕ですな。いい展開かどうか、続きを↓
出かけてたので、少し

おそらく、花が咲いていなければ、おいらは快気祝いを間際になってかキャンセルしていたに違いない。
これは年を追うごとに枯れていくならまだしも、40を目の前にして突然終わってしまったというのは、
経験した者にしかわからないだろうが、それはそれは悲しいやらさびしいやら、ネガティブ思考の阿鼻叫喚。
意味がよく解らないが、言葉には言い表せないほどショッキングな事だったのだ。
やっぱりその日、おいらは朝からハイテンション。当然だ。
ぱーとのおばちゃん達は、おいらに直接言わないが、ヒソヒソとその事を話している。
聞こえているのだ。
「店長、なんかいい事でもあったのかねぇ?」
あったんだよあったんだよ良い事が、と、おいらはニヤニヤを噛み殺す。
71まさはる:2014/07/10(木) 00:44:37.18
つづき

傍から見れば、ちょっとニヤついてそれを噛み殺してと、かなり変な人だが、
枯れ木に花が咲いてしまったのだ。最愛の子に会えるのだ。仕方がない。
夕方になっても、そのテンションは変わらない。夕方からは真奈美ちゃんが出勤してくるのだ。
真奈美ちゃんには大方話してはあるが、でもやっぱり若さに証明以外は話したくて堪らない。
ガキ臭いようだが、この喜びの前ではこうなっても致し方ないのだ。
「おはようございます」
出勤してきた真奈美ちゃんは、おいらより先にニヤニヤを向ける。
「店長さん・・・」
「なんだよぅ」と、その訳を聞いてみれば、昨晩シャケちゃんから電話があって、
全部聞きましたという事であった。
「本当良かったですね」
「うん」
「それにしても、お寿司いいなぁ」
真奈美ちゃんはおねだりも忘れなかった。結局、おいらは佐藤君と真奈美ちゃんに
快気祝いをしてもらう事になった。もちろん、おいらのオゴリでだ。
それにしてもおいらは幸せな男なのだが、それはさておき、バイトカップル主催の快気祝いの日程は決まったというのに、
パチ子主催の方はまだ日取りが決まっていないのはあり得ないと、早速その日の晩に、おいらは幹事のパチ子に電話をした。
早く会いたくてたまらないのだ。
72恋する名無しさん:2014/07/11(金) 01:12:05.34
ヽ(*´∀`*)ノ☆早く続きを読みたくてたまらないのだ♪
73まさはる:2014/07/11(金) 01:35:08.63
>>72
うれしい言葉、ありがとうございます。

ではでは、その続きを↓
「もしもし、昨日ぶり―」
「昨日ぶり―」
おいらは快気祝いの話を振ると、パチ子も乗り気であったので、話はトントントンと、
次のおいらの休みの日、明後日に寿司屋で快気祝い、と言う風に決まった。
早速、おいらはその事を同じアパートに住まうシャケちゃんに電話をする。
もしかすると、同じ部屋に居て知っているのかもしれないが、そうしたいのだ。
「もしもし、昨日ぶり―」
「昨日ぶり―。マーちゃん明後日こっち来るの?」
と、シャケちゃんは挨拶もそこそこに、おいらが話そうとしていたことを言う。
同じ部屋に居たのであった。
そんな事はともかく、話は弾んだ。
「マーちゃんがガン治って、こんなこと出来る様になるって思ってなかったよ」
嬉しそうにそんな事を話すシャケちゃんの声を聴いていると、病気に打ち勝ち、
若さも取り戻したおいらに欲が芽生えてくる。
身勝手だが、よりを戻したい。

少しばかしでさびしいので、名曲でも

http://youtu.be/FjqBhZj_37U
74まさはる:2014/07/12(土) 00:53:06.24
少しだけどつづき

これががんを患う以前のおいらであったなら、あれこれ悩んで葛藤に次ぐ葛藤をしていたに違いない。
しかし、がんを患って多少ではあるが死と向き合い、それから生還したおいらは、
知らず知らずの内に人生観やら価値観やらが変わっていた。
寄りを戻したいと思った後に考えたことは、
「シャケちゃんを回りの男が放っておくわけがないだろう。彼氏いるんじゃないか?」
という事だった。
一度そう思ってしまうと、それが気になって仕方ない。でもその事を聞いてしまうのも
野暮である。おいらはその事を考えまいとしたが、なかなか難しく、悶々としてしまった。しかし快気祝いが待ち遠しいのは変わりない。おいらは遠足を待ちわびるお子様の様に、その日を待った。
75恋する名無しさん:2014/07/12(土) 00:58:41.32
シャケちゃんはハラスでお願いします!
76恋する名無しさん:2014/07/12(土) 01:07:09.65
やっぱシャケちゃんはあそこがサーモンピンク色なのか?
77恋する名無しさん:2014/07/12(土) 12:17:42.41
いいねこの展開
78まさはる:2014/07/13(日) 00:14:18.61
>>75
ハラス脂があってうまいよな。って、おい
>>76
んー鮭だからなw
唇と同じでピ・・・って卑猥なこと言わすな
>>77
そう云ってもらえると、嬉しくなるわ。

しかし地震は怖いですな。今朝は地震で起こされてせいで眠いっす
なのでちょこっと


二日間はあっという間だった。その間、シャケちゃんは食べたであろう、パチ子も食べたであろう、
こちらの名菓を買う事をおいらは忘れない。お土産だ。
さて当日、おいらは遠足の当日の子供のごとく、目覚ましもかけず無駄に早起きしてしまう。
それだけテンションが高いのだ。
おいらはゆっくりと支度をし、九時前に店を出た。シャケちゃんに会うのは、学校の終わる夕方以降になるので、
だいぶ早いのだが、おいらにはまた別の目的があった。いわきの友人の伊藤ちゃんが、
震災でグチャグチャニなった店を、悩んだ末に再びオープンさせていたのだ。
「近いうちに食べに行かせてもらうよ」
そう言って半年以上も経って、ようやくそれが実現するのだ。
79恋する名無しさん:2014/07/13(日) 02:45:10.19
やっぱさ、ウキウキしたり勃ったりパンツをあれしちゃったりなんてのは生きてる証拠だよね。
読んでても嬉しくなるよ。
80恋する名無しさん:2014/07/13(日) 02:49:07.13
途中で送信してしまったので追加。

病気に打ち勝つってのは案外そういうところにあるものかもしれないね。
まさはるにはこのまま完全に病気に勝って欲しいよ。
81恋する名無しさん:2014/07/13(日) 03:04:03.24
陰口大好き♀M弓の本性を見抜けない男は
クス屑クズ屑
82まさはる:2014/07/14(月) 01:08:52.98
>>79
うれしい言葉有難う。
おいら船坂弘軍曹並みの肉体をもった不死身の男なんでw

またちょっとだけつづき

いわきへの行程は、シャケちゃんと言った時にとおったルートも通ってみた。
あの時から一年と数か月、復興は少しづつだが進んでいて、あの時見た景色はいい方に変わっていた。
あれだけの大地震と原発事故。変えたのは景観だけではない.人の意識をも変えた。
「俺は結婚には向いてない」
震災前の伊藤ちゃんの言葉だ。そんなことを言っていた伊藤ちゃんだが、震災と原発事故で変わった。
伊藤ちゃんのお店で、ランチを頂きながらあれこれ話をしていたのだが、話がちょっと途切れたところで、
伊藤ちゃんが照れ臭そうにしながら口を開く。
「あのさ、おれ結婚することにしたよ」
おめでとうと話を聞いてみると、お相手はその時店で一緒に働いていた女の子だった。
おいらもそうだが、伊藤ちゃんも激動の一年数か月を過ごしていた。
伊藤ちゃんの店を後にしたおいらは、予約していたビジホに入ってバイクを置き、
先程の余韻でいい気持ちになりながら、待ち合わせのいわき駅でシャケちゃんを待った。
83まさはる:2014/07/16(水) 00:03:12.29
つづき

待ち合わせの時間は夕方4時。それまで時間は30分ほどあったのだが、
その時間が5分10分とへっていくごとに緊張感が増してくる。
あと10分。おいらはなんと話したらいいだろう、何と謝ったらいいだろうと、
心臓をバクバクさせながら何となしにLINEのパチ子とのスレを開いてあれこれ考える。
もう周りは何も見えていない。と、その時、おいらは後ろから指でちょんちょんと叩かれた。
シャケちゃんであった。待ち合わせ時間より少し早く来たシャケちゃんは、少しだけ大人っぽくなって
おいらの前でニコニコとしていた。
「久しぶり」
「マーちゃん久しぶり」
おいらは緊張と驚きで、話そうとしていた事すべてが吹っ飛んでしまっていた。
「シャケちゃん元気?」
「うん。元気だよ。マーちゃんも元気そうで良かったよ」
言葉を交わす度に、緊張感も解けてくる。と同時に、泣きそうになる位の嬉しさが込み上げてくる。
「ゴメンね、ウソついてて」
シャケちゃんはいいのと、首を横に振る。
おいらは確実に涙目になりながら、今すぐここで抱きしめたい衝動に駆られるが、
それは出来なかった。
気付けばシャケちゃんも涙目になっている。おいらは二人でいわきの駅前で泣き面をさらしている事が恥ずかしくなって、
ちょっとお茶でもしようよと、シャケちゃんを誘った。
84まさはる:2014/07/18(金) 01:03:15.12
続き

パチ子がこちらまで来るまでの間、おいら達はお茶を飲みつつ、人様が聞いたらどうでもいいような話を夢中になって話した。
パチ子から「駅前まで来たよ」と、連絡が来たのが5時過ぎ。それまでの間に
当然と言えば当然なのだが、おいらの気持ちはすっかり元に戻ってしまっていた。
ちょっと自信は無かったが、シャケちゃんも自分と同じ様な気持ちであると、そう思えた。
パチ子と合流してパチ子がおいしいと情報を仕入れてきた寿司屋さんへ向かう。
パチ子が連れて行ってくれたお寿司屋さんは、おいしかった。三人で食べたからなおさらなのかもしれない。
そして楽しかった。おいらが宮内家のアパートに晩飯を作りに行った、あの頃そのままだった。
シャケちゃんは飲めないが、お酒も入って気持ちよく話をしていたが、お店も混みだしてそろそろ出た方が良いなという雰囲気。
そしてお愛想となったのだが、一悶着。
「今日は福山の快気祝いなんだから、福山はいいって」
と、パチ子が言い始めて聞かない。しかしこちらも昭和な男。オゴルという約束もある。
「いやいや、いいって。約束だし」
「俺が財布出してるんだから、仕舞なって」
「あ、俺に恥かかせる?」
おふざけも混じるが、こんなやり取りもまた楽しい。
「じゃあ、次はあたしが持つね」
そういう事で落ち着き、おいら達は二件目のお店へ向かった。
二円目の店は居酒屋で、おいら達は個室に案内してもらう。
「ちょっとゴメン」
と、シャケちゃんは個室の場所を確認すると、化粧室へ行った。
個室でパチ子と二人になる。すると、パチ子はおいらの顔をチラッと見ると、
フフッと意味ありげに笑った。
85まさはる:2014/07/19(土) 00:56:24.83
続き

「うん?」
ちょっと気になってそう聞くと、
「ううん、何でもない」
と、パチ子は笑ったままの顔で言う。
こういう場合、何でもないという事はまず有り得ない。
「え、何?気になるよ」
「何でもないって」
「何でもなくは無いでしょ。何々?」
気になって仕方ないおいらはそう聞く。すると、パチ子は同じようにフフッと笑って口を開く。
「ん、うん。あんた達、もう元に戻っちゃったわ、と思ってさ」
「え、そんな感じする?」
おいらは照れ臭さを感じつつ、パチ子のその言い方に、ちょっとはぐらかされたとも感じた。
そうこうしているうちにシャケちゃんが戻ってくる。すると、パチ子は急に話題を変えた。
「それにしても、福山ってバイク乗るイメージないよね」
これで、当然ちゃ当然なのだが、おいらはパチ子はおいらとシャケちゃんの事を手放しで喜べないんだなと、察しがついた。
86恋する名無しさん:2014/07/19(土) 01:14:08.09
ヽ(*´∀`*)ノ気の置けない人と食事って楽しいな♪
87まさはる:2014/07/21(月) 00:33:53.72
>>86
たのしいよねードキドキして。でも、味わうは二の次になっちゃうw

つづきを

この日、パチ子は終始機嫌よくお酒を飲んでいた。その姿を見てると、先程の手放しで喜べないというのは
また違う様な気がした。
では何なのか?おいらはそう思ったが、つまらない詮索をすればその場をつまらなくしてしまう。
おいらは無駄な事は考えず、久しぶりの三人の再会を楽しんだ。
この日、パチ子はよく飲んだ。パチ子は大人で女の子。へべれけになるようなことは無かったが、
顔を真っ赤にしていた。
「もぉ、お母さん飲み過ぎ」
話は尽きることは無かったが、シャケちゃんがちょっと怒ったのを合図に、
場の雰囲気がそろそろお開きかなといった感じに変わった。
おいらはまだまだ話したい。まだまだ一緒に居たいという気持ちはあったが、
シャケちゃんは明日も学校がある。パチ子は仕事だ。おいらはその気持ちを押し殺し。口を開く。
「そろそろお開きにするか」
おいら自身も、翌朝九時からお店の工事に立ち会いがあって忙しく、抑えなければならなかったのだ。
シャケちゃんもパチ子もつまらなそうな顔をしたが、お開きという事になる。
「シャケ、ちょっとお愛想してきて」
パチ子はシャケちゃんに財布を渡し、シャケちゃんがそれを手に取って席を立ったところで、
パチ子は急に改まった感じになって口を開いた。
「あのさ、シャケには言わないでね。こないだ昔の男とばったり会ってさ・・・」
88まさはる:2014/07/22(火) 23:29:38.38
続きです

パチ子の話では、18の頃付き合っていた男と偶然再会し、どういう経緯かは話さなかったが、
付き合う事になるかもしれない、という事だった。
「良かったじゃん。いつだか言ってた新しい人生ってやつだね」
おいらがそう言うと、パチ子はウンウンと頷いてニコッとしたが、顔は思ったより晴れやかでもなかった。
そうこうしている内にシャケちゃんが戻ってきて、パチ子は話題を変える。
「福山、こっち来るまでバイクだとどれくらいかかった?」
「二時間半ぐらいかな」
「じゃあ、明日は5時起きか?きっちいなぁ」
話題が変わると、パチ子は再びほろ酔い加減に戻る。なんかちょっと変な感じだった。
居酒屋を出たおいら達は、駅前へ向かった。この楽しいひと時が終わってしまうのはなんとも寂しいが、
こればかりは致し方ない。しかし、
「ねぇまーちゃん、また会えるよね」
「うん。また来るよ」
こういう話が出来たおいらは、幸せでしかなかった。
「マーちゃん、またね」
「福山、またなー」
おいらはタクシーで帰っていく二人を見送り、ホテルへ戻って、何時かしていたように
シャケちゃんとメールのやり取りをチョコチョコとして、幸せな気持ちで眠りについた。
89恋する名無しさん:2014/07/22(火) 23:30:38.76
クサイマンコ大震災
90まさはる:2014/07/23(水) 01:13:43.89
今日はもうすこし

翌朝、とにかくいい気分、良い気持ちで寝ていたおいらは寝坊した。慌てて支度をし、
ホテルをチェックアウトする。とにかく急がなければ工事の立会に間に合わない時間だった。
こんな時、バイクの機動性は心強い。常磐道を駆け抜け、良く渋滞する国道も国道もスイスイ。
ハヤブサの機動性を生かした走りで、おいらは少し余裕をもって地元へ戻ることが出来たのだが、
その余裕がいけなかったのか、気げ抜けた。ツーリングではないが、ツーリングは家に帰るまでがツーリング、
という鉄則を忘れてしまったおいらは、やってしまった。
とにかくホッとしていたおいらは、信号無視の車を視認するのが遅れ、慌ててブレーキをかけるも、
お互い止まれる距離ではなく、接触。おいらは投げ出された。
やってもうたーと、そこから始まるスローモーションの世界。
自分の人生が走馬灯のように甦ることは無かったが、なぜか冷静に投げ出される自分を感じつつ、
死ねるかと思った瞬間、おいらはアスファルトに叩きつけられた。
91恋する名無しさん:2014/07/23(水) 07:18:02.09
ええええええええ

しかしハヤブサ乗りだったのな
92恋する名無しさん:2014/07/23(水) 21:21:10.97
シャケちゃんにあんなに心配かけといてそれかよ
93まさはる:2014/07/24(木) 13:03:27.83
>>91
鈴菌感染者のものでw
>>92
事故ばっかりはどうしようもないのです

また夜にでも来ます
94恋する名無しさん:2014/07/24(木) 14:11:27.52
ヽ(*´∀`*)ノ☆塞翁が馬 良いことばかりじゃないのねん♪
95まさはる:2014/07/24(木) 23:56:10.59
来ましたよ
>>94
ううっ、恥ずかしながら漢字読めない…

すこしつづき

叩きつけられた後、おいらの体はどう動いたのか、おいらは青い空を見ていた。
「生きてる」
そう思った瞬間に、おいらは起き上がって自分の置かれた状況を把握して、急いで路肩へ逃げた。
後続車が居るのだ。
「すいません、大丈夫ですか」
顔面蒼白になりながら駆け寄ってくるドライバーのおばちゃん。
「あ、大丈夫です」
アドレナリンがそうさせたわけでもなく、おいらの体は実際なんともなかった。そして冷静であった。
慌てて119番と110番をするおばちゃんの傍らで、おいらはまず高山に電話をする。
高山は保険屋をしているのだ。ちなみにがんの治療を安心して受けられたのは、高山の存在が大きい。
次に青木の所へ電話する。その日のお店の工事は、建築士をしている青木の所へ依頼した仕事なのだ。
シャケちゃんと親には当然連絡しない。余計な心配をかけるだけでなく、バイク乗るなとなるだろう。
余計な争いはしたくないのだ。
救急車と警察はすぐに来た。面倒な事になるなと思ったおいらは、
「ダイジョブですよ。いいっすよ」
と、救急車に乗る事を拒否したおいらは、警官と救急隊員に一括され、病院へ行くことになった。
結果、おいら流にいうと、青タンが二か所あるだけで、後は何でもなかった。
おいらはバカなのか、ガンから生還して死生観がおかしくなったからなのか、
おそらく前者だろう、「俺って不死身」と思ってしまった。
96まさはる:2014/07/26(土) 00:20:45.23
ちょっと続き

おいらはガン完治以来、かなりポジティブに生きる様になったが、この一件でそれがさらに強くなった感じがした。
夕方になり、学校が終わったシャケちゃんからメールが入る。当然のことながら、シャケちゃんは何も知らない。
「昨日はごちそう様、今朝はちゃんと起きれた?無事着いた?」
メールには三度目か四度目かのごちそう様と、そんな事が書かれていた。
シャケちゃんは感が鋭いのか、それに付け加える様に、
「マーちゃんバイクだったから、ちょっと心配だったんだよね」
と、付け加えられていた。
思わず苦笑い。おいらは悩んだが、朝の事故は無かった事にした。バカ正直に話したところで、
余計な心配をかけさせるだけなのだ。
97恋する名無しさん:2014/07/26(土) 12:00:36.93
死亡フラグ
98まさはる:2014/07/26(土) 23:44:37.79
>>97
おい、なんで脂肪フラグなんだよ
99まさはる:2014/07/27(日) 01:00:37.51
すこし
「ちゃんと起きれたよ。バイクは安全運転だから大丈夫」
こんな嘘でもひどく罪悪感があった。それとは知らずに、シャケちゃんからはウキウキとしたメールが返ってくる。
「そっか、よかった。でさ、昨日はごちそうになったから、今度来た時はあたしがごちそうするよ」
「やったーじゃーね、またチャーハンが食べたいな。何時か作ってくれたやつ。おいしかったんだ」
シャケちゃんはそんなこと覚えてたんだと、おどろきつつも喜んでいるのが文面からよく伝わってきた。
メールではあるが、話は弾んだ。ウソをついた罪悪感は、もうなかった。
「なんかあたし達、遠距離してるみたいだね」

シャケちゃんがそう返信してきた時、おいらの気持ちは固まった。
次会った時、告白すると。
100まさはる:2014/07/28(月) 01:28:48.05
「マーちゃん、今度はいつごろ会えるかな?」
おいらはそれに、すぐさま
「来週行くよ。チャーハン作ってね」
と、返す。当然だ。気持ちが元に戻っちゃっているのだ。
「嬉しいんだけど、体大丈夫?」
「全然大丈夫」
病み上がりなのに少しは大人しくした方が良いんじゃないか、そんな事も頭の中にないわけではないが、
やたらとポジティブになったおいらは、不死身のおいらには、楽しくドキドキするのが一番の療養と、
そんな風にしか思わなかった。
101恋する名無しさん:2014/07/28(月) 01:40:35.89
大震災より前だもんな・・・
102恋する名無しさん:2014/07/28(月) 02:19:04.50
ヽ(*´∀`*)ノ☆続きが楽しみ ドキドキ♪
103まさはる:2014/07/29(火) 16:50:30.82
>>101
ん??
>>102
ドキドキですか、ありがとございます。

今日も出かけるので、早めにつづきを

「今日さ、○○ちゃんが彼氏から指輪もらったんだって見せびらかされてさ」
告白をしようと決めたおいらは、以前踏み台になろうと決めた頃に、シャケちゃんがそんな事を話していたのを思い出す。
その時は、シャケちゃんも欲しいのだという気持ちは痛いほど伝わってきたが、
踏み台になろうと決めたのに指輪をプレゼントとかいかがなものかと、指輪を贈る事を見送っていたのだ。
「あたし、ちょっと指太目で8号なんだよね」
その話の流れで、そんな風にアピールしていた事まで思い出すと、おいらは居ても立ってもいられなくなった。
「じゃーまたね」
と、メールを切り上げたおいらは、ドキドキニヤニヤ。そして少々照れ臭さを感じつつ、
店の近所の後輩君のお店へ向かう。
後輩君のお店は貴金属店で、そういったものに疎いおいらには頼りになる存在なのだ。
「こんばんわー」
と、店に入って、後輩君に
「福山さん、こんばんわ」
と、声をかけられると、おいらは思わずニヤニヤっとしてしまう。次の言葉を言うからだ。
「指輪をプレゼントするんだけど、どんなのが良いかな?」
それを聞いた後輩君は、「彼女ですか?」と、ニコニコ。
「うん、彼女じゃないんだけどね・・・」
と、おいらはうれしくなりながら、シャケちゃんとの事を話して聞かせる。後輩君は
某団体に所属している事もあって、話が早かった。
「それなら、ティファニーがいいですね」
そう打後輩君のアドバイスを受け、おいらはティファニーのシルバーのオープンハートのリングを贈る事になった。
104恋する名無しさん:2014/07/29(火) 18:26:41.07
このスレを3行で要約してくれ
105まさはる:2014/07/29(火) 19:27:34.13
おいらに言うテルのか?
震災の後、避難してきた女の子と出会う→恋に落ちる→別れを決意したころに
病気発覚→病気完治→再び女の子に合う←今ここ。産業だw

出かけるから、またあとで
106恋する名無しさん:2014/07/30(水) 01:09:57.29
息子は一貴
107まさはる:2014/08/01(金) 01:07:02.86
>>106
息子なんていないんだが。かずきくんか・・・

まぁつづきを

「福山さん、シャケちゃん絶対喜びますよ」
と、後輩君は嬉しそうに胸を張る。
おいらは嬉しいやら照れ臭いやら。シャケちゃんがティファニーの指輪を身に着け、
手をかざして、ワアァっと幸せな微笑みを浮かべているのを想像し、ニヤニヤが止まらなくなった。
嬉しくて嬉しくて、幸せで、ニヤニヤは一向に収まらなかった。プレゼントを買う醍醐味と言うやつだ。
「いいっすねー」
と、後輩君も釣られてニヤニヤ。
「なんかすんげぇ照れる」
シャケちゃんに幸せな微笑みを浮かべさせるであろう、そのティファニーのリングは、
取り寄せで三日ぐらいかかるとの事だった。
リングは三日後に届いた。やっぱりそういう物は、目にしやすい所に置いてしまう。
おいらは事務所の机の引き出しに置いた。それを見るだけで、思わずニヤニヤしてしまう。
そして、このプレゼントはサプライズで渡す予定なのだが、困った事に、電話でシャケちゃんと話すと、
「渡したいものがあるんだ」
と、話したくてたまらなくなった。
さらに、勘が鋭い真奈美ちゃんに「なにか良い事あったみたいですね」と、感づかれ、
デヘヘとプレゼントを買った事を教えると、冷かされて照れ臭くてかなわなかった。
この時、おいらは照れ臭く思いながらも、生きてると良い事があるもんだと、つくづく感じた。
さらにさらに、後輩君経由でいつもの友人も知る事となり、こちらにも冷やかされて照れ臭くなった。
そんな風にニヤニヤしてばかりいると、一週間は瞬く間に過ぎた。
108恋する名無しさん:2014/08/02(土) 04:01:09.83
5人にひとりの人妻がセフレを欲しがっているという事実
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/7649518/

今はJメールがいい。
大手なんだが人妻掲示板があって"人妻"にかなり会える。

登録してサイトをやってみればすぐにわかるけど、
人妻といっても疲れたオバサンだけじゃなくて、
20代前半の若妻もいっぱいいるんだよね…。

Jメール http://x5.to/PLN

日本人の夫婦は世界一セックス回数が少ないらしい。女にだって性欲はあるし、自分の「女」の部分が枯れてくのをただ見てるのは嫌だと思う。
サイトでお金関係なく○○○って言う流れもわかる気がする。
そういう人を1人2人みつけたら毎日が楽しくなるよ。
109恋する名無しさん:2014/08/02(土) 22:00:35.88
続きが気になる!
110まさはる:2014/08/02(土) 22:28:50.50
>>109
見てくれたのね。ありがとう。では早速続き

おいらは先週泊まったいわきの駅前のビジホに予約を入れ、今回は車でいわきを目指した。
ハヤブサは残念ながら廃車なのだ。
おいらは運転しながら、どうやってリングを渡そうかと考える。それまでずっと考えてきてはいるのだが、
おいらは企画力が弱いのか、どうしてもいい案が浮かばない。ヤキモキしてしまうが、
幸せな悩みでしかなかった。
朝の八時に事務所を出、十一時少し前にいわきに着いた。平日ではあったが、シャケちゃんは夏休みなので、
この時間に会えるのだ。
「たぶん十一時くらいに着くよ」
と、途中でシャケちゃんに連絡を入れておいたのだが、シャケちゃんはそれよりも前に待ち合わせのいわき駅に来ていた。
おいらがいつかプレゼントしたワンピを着てだ。
「ごめんね。待った?」
「ううん、あたしも今北とこだよ」
電話等々でここの所毎日話はしているが、やはりリアルに顔を合わせて話すのとは訳が違う。
あのワンピを着て来てくれたところも見逃せない。おいらは思わずデレてしまった。
そして今日はプレゼントを持ってきているのだと思うと、緊張を感じつつも、
やっぱりデレてしまう。
年甲斐もなく、と思うが、恋する男はこれでいいのだ。
「マーちゃんどうする?」
その日は朝から暑く、おいら達は暑さを嫌って、映画を見に行った。シャケちゃんが希望していたのだ。
そしてそれが終わったら、お買いもの。
洋服や雑貨を見ているうち、話は今来ているワンピの話になった。そして
「あたし、このあいだ十九になったんだよね」
と、シャケちゃんはさり気なくおねだり。
おいらはその日を忘れたわけではなかったが、何も出来なかったのだ。
「そうだったよね。ごめんごめん。でも忘れてたわけじゃないんだよ」
「うん。わかってる。冗談冗談」
そうは言っても、こうなるとプレゼントしてやりたくなるのが男の性。
おいらは先程雑貨屋で、シャケちゃんが乙女チックな小物入れに心ときめかせていたのを見ている。
「じゃあ、さっきの小物入れなんかどう?」
それにシャケちゃんは遠慮したが、プレゼントすることになった。
そしてお会計を済ませ、シャケちゃんから「ありがとう」の言葉をもらった時、
おいらはピコーンと閃いてしまった。
111恋する名無しさん:2014/08/02(土) 23:55:15.28
小物入れに入れて渡すわけだな
112まさはる:2014/08/03(日) 00:01:41.42
>>111
それが違うんだな。こうなる予定↓

映画を見つつも、買い物をしつつも、どういやってリングを渡そうかとずっと考えていたのだが、
それが思い浮かんだのだ。
この後、おいらはシャケちゃんにお手製のチャーハンをごちそうになる事になっている。
家に帰ったら、シャケちゃんは小物入れの包装を解き、また「ありがとう」の言葉を言うだろう。
狙いはその時だ。
「実はさ、もう一つプレゼントがあるんだよ。これ開けてみて」
上のセリフが脳内で、福山雅治氏のイケボで再生されると、嬉しくなると同時に緊張した。
113恋する名無しさん:2014/08/03(日) 20:54:40.90
俺も恋愛の緊張味わいたいよ
30半ばのおっさんだが
114まさはる:2014/08/05(火) 08:38:06.47
>>113
30半ばでもいいじゃないか。味わえば。
おいらはもう40過ぎだw

ちょっと続き。また夜にでもくる

夕方五時過ぎ、スーパーで買い物をしてから宮内家のアパートへ行くと、
そこには見慣れた車があった。パチ子の車だ。
「パチ子帰って来てるんだ」
おいらはそう言いつつ、自分が思い描いたプランが難しいと思い知る。パチ子が居たら渡せないという訳ではないが、
こういうのはやっぱり二人きりの時に渡したい。
「ただいまー」
とシャケちゃん。
「おかえりー」
と、返事をするパチ子の声を聴いたとき、思い描いたプランは書き換えなければならないのは確実となった。
パチ子が居ると、渡すものを渡すきっかけがなかなか掴めず、少々もどかしくも感じるが、一緒になってご飯を作ったり、話をしたりしていると、やっぱり楽しい。お酒も入って少々賑やかに夜は更けていく。
115まさはる:2014/08/05(火) 23:13:08.02
つづき

夜も十時くらいになり、場の空気はまだまだであったが、おいらは気を使い始める。
事務所での二人の時間のリミットという事と、パチ子にはおいらが帰ったらやらねばならない事もあるだろう。
「俺、そろそろ帰るよ」
片付けをしていたシャケちゃんを少し手伝った後、ちょっとまったりしたタイミングで
そう切り出す。
「えーもう帰っちゃうの」
という事を、シャケちゃんもパチ子も口にしてくれる。思わず、もう少し長居してしまいたくなるが、
なかなかそうもいかない。
「明日もまた店の工事だから、早いんだよ」
先週の失敗もあり、おいらは後ろ髪をひかれる思いを断ち切り、残念そうにしているパチ子に代行を呼んでもらう。
「福山、代行もう少ししたら来るって」
「じゃあ、俺車で待ってるよ」
「来るまでここに居ればいいじゃない」
つまらない男の様だが、仕方ないのだ。おいらはリングを渡すことを忘れたわけではない。
この時を待っていたのだ。
「お邪魔しました。じゃーまたね」
と、パチ子とあいさつを交わした後、そうしなくてもシャケちゃんはそうするであろうが、
シャケちゃんの服をちょんちょんと引っ張って、外に来てと促す。
外に出て、おいらが車に乗ると、シャケちゃんも乗ってくる。
「マーちゃん、今日は楽しかった。なんかプレゼントまで貰っちゃってありがとう」
別れ際なので、シャケちゃんが今日のお礼を口にする。
116まさはる:2014/08/06(水) 00:39:30.30
もう少し

おいらはこの言葉を待っていた。が、やっぱり緊張する。
おっさんになっても、一度付き合った子でも、今がすごくいい感じはあっても、
リングを渡して再度告白と言うのは、そんなに軽々しく出来るものではない。
「あのさ・・・」
おいらはなかなか言葉が出てこなかった。
おいらの気持ちはこれまでの付き合いで、以心伝心する様で、少し緊張した面持ちになって、
唇をかんだりしている。
「あのね、実はプレゼントあったんだ。シャケちゃん指9号だったよね」
緊張のあまりか、妙に高いテンションがそうさせたのか、おいらは用意していたセリフと違う事を口にしてしまう。
緊張は更に増し、こうなったらおいらは思いのたけをぶつけるしかなかった。
「おれ、シャケちゃんともう一度付き合いたくて、指輪してもらいたくって、これ」
おいらは格好良く決める事は出来なかったが、社内の暗がかりの中、俯き加減から顔を上げたシャケちゃんの顔は喜びに満ちていた。
その喜びに満ちた顔が、ウン、ウンと頷く。これ以上にない、幸せな瞬間であった。
117恋する名無しさん:2014/08/06(水) 05:25:12.76
続きは、まだかなぁ〜〜
118恋する名無しさん:2014/08/06(水) 11:04:17.55
ヽ(*´∀`*)ノ☆暑〜い〜 熱中症注意♪
119まさはる:2014/08/07(木) 01:16:33.75
>>117
ねむかったけど、がんばりましたぜ
>>118
もうチリチリになるくらい熱くなってますぜ

ではすこしばかし

指輪を渡して再度の告白だ。当然のことながら、幸せな時間はこれだけでは終わらない。
「ねぇマーちゃん、開けて見ていい?」
「うん」
おいらは車の車内灯を点けてやる。
「ティファニーだ」
そこには薄明かりの中、水色の箱に目を輝かせるシャケちゃんの顔があった。
「マーちゃん、ありがとう」
そう言いながらおいらを見るシャケちゃんの輝いた眼は、よっぽど嬉しかったのだろう、
ウルウルしていた。おもわず、おいらも恥ずかしながらウルウルしてしまう。おいらもまた、
嬉しくてたまらないのだ。
シャケちゃんはたどたどしい手つきで箱を開ける。
「カワイイ。オープンハートだ」
シャケちゃんはまた、ウルウルの眼をおいらに向ける。おいらも同じくウルウルだ。
おいらは思わず震えそうになる声を押さえ、口を開く。
「つけてみて」
それを聞いたシャケちゃんはコクリと頷き、緊張した面持ちになり、左手薬指にリングを
ゆっくりとつけた。
シャケちゃんはその瞬間を大事に大事にしているように感じた。
しかしいったんつけてしまうと、シャケちゃんの顔は先程の喜びに満ちた面持ちとなる。
そして手をかざして裏表。
「似合ってるよ。とってもよくにあってる」
思わず、おいらの口からは自分の言葉じゃない言葉が出てしまう。ティファニーマジックか?
しかし今のシャケちゃんにそんな事は関係なく、満面の笑みと共に、左手を裏表と見せてくれた。
120まさはる:2014/08/08(金) 01:14:42.39
すこし続きを


「・・・・」
シャケちゃんは何も話さない。もう言葉はいらなかった。何よりも、シャケちゃんのその顔がそれを代弁していた。
その幸せに満ち溢れた顔は、おいらをさらに幸せにしてくれる。
おいらは幸せの極みに居た。だがしかし、見つめ合ってはウフッなんてしていると、
幸せの極みにいるというのに、新たな欲望が生まれてしまう。
「シャケちゃんとキスしたい」
まあ当然と言えば当然の成り行きなのだが、そう思った瞬間、おいらの胸は高鳴った。
こうなると、なかなかシャケちゃんの顔を見ることも出来なくなり、おいらは俯いてしまった。
加えて、緊張感も手伝ってか、おいらの頭の中に上手うセリフが浮かんでこない。
残念ながら、この辺は全く進歩していないのだ。
ふとシャケちゃんを見ると、シャケちゃんも俯いて緊張している様子で、おいらの考えている事が伝わっている様にも感じられ、シャケちゃんはまっているのかとそう思った時、
おいらはありのままをストレートに口にしていた。
「シャケちゃん、キスしよっか」
シャケちゃんはおいらのその言葉に促され、おいらを見る。その顔には先程までの幸せに満ち溢れた笑顔は無く、
女っぽく色っぽくなった顔があった。
121まさはる:2014/08/09(土) 03:04:50.83
シャケちゃんは身を少し乗り出してくる。おいらはギュッと抱きしめたかったが、
それは狭い車内ではなかなか難しく、そっと肩に手をまわしてそっと口づける。
後はもう何も考えない。只々ひたすら幸せな時間だった。
飽きることなく求め合い、どれくらいそうしていたか?頭をくっつけてまったり、となった時、
それまでは夢中であったし、大方目を閉じていたのでわからなかったが、いつの間にか
代行が見えるところに来ていた。
「あ、代行来てる」
代行の中の二人は空気を呼んだのか、車から降りてくることもなく、こちらの様子をうかがっている様で、
おいらは途端に恥ずかしくなったが、シャケちゃんは意外とあっけらかんとしていた。
「え、もう来たんだ。早いよ」
おいらもそうであったが、もっとまったりしていたかった。が、こればかりは仕方がない。
「ほんと早いな。でも今度はもっとゆっくり出来るよ」
「うん。じゃあまたね。マーちゃん今日はほんとにありがとう」
「いえいえ。喜んでもらえてよかったよ。じゃあまたね」
こうしておいら達は元の関係に戻り、おいらのいわき通いが始まった。
122まさはる:2014/08/11(月) 00:31:54.48
こうしておいら達は元の関係に戻り、おいらのいわき通いが始まった。
遠距離恋愛になった訳だが、これがやってみるとなかなか大変であった。電話やスカイプなりで
顔を見て話す事は出来るが、やっぱり物足りない。
会いたいと思えど、車で三時間弱。二代目ハヤブサを飛ばせば2時間と○分。
そして会えるのはだいたい月に二回。ガンが完治したのに、いつまでも週休二日で遊んではいられず、
床屋さんの様な形態にしたのだ。連休は月に二回。会うのはその時だ。
今までがすごく身近だったせいか、遠距離と言うのがもどかしく感じた。しかし、逆に会う時はいつも新鮮であった。
123まさはる:2014/08/11(月) 01:13:20.25
丁度この頃から、おいらは友人らから、半病人から全くのっ健常者に見られるようになっていた。
おいら自身も自分は船坂弘軍曹並みに強いと、そう思ってはいたものの、
やっぱりどこかで再発するんじゃないかと言う懸念があったのだが、
それも払拭されていった。実際、検査を受け、真面目先生からも大変良好と言う言葉をもらっていた。
こうなると、少しずつ意識も変わってくる。近い未来を見て突っ走っていたのが、
遠い未来を見て歩き始めた、と言った感じか。
124恋する名無しさん:2014/08/11(月) 13:26:42.86
ヽ(*´∀`*)ノ☆快気祝いあげ〜♪
125恋する名無しさん:2014/08/11(月) 13:36:29.57
い、いや、あの、ちょっとはその、乳繰り合いのところも書けよ…

てか書いて(//∇//)お願い
126まさはる:2014/08/12(火) 23:55:32.11
>>124
ありがとう。
話は変わるが、124はどうもリアルでおいらを知ってる人な気がする?
>>125
助平に目覚めて三十と余年。今もそれは枯れることなく、あんな事やこんな事も
経験してきたおいらがそれをやったらやばいのです・・・


つづき。えろはないが、多少のエロティックは感じてくれ

こうなって来ると、親、友人らの言葉も変わってくる。
「シャケちゃんはいい子だけどさ、結婚とかどうするつもり?
ちゃんと結婚できるような相手探した方が良いんじゃないか?」
ガンは完治し、仕事も遊びも恋愛も一生懸命になっているおいらを見てて、
皆このような事を口にした。もう病人という眼では見ていないのだ。
これはおいら自身も自覚していた。これが同じ年の母パチ子との恋愛ならば、
誰も文句は言わないだろうが、シャケちゃんはその娘なのだ。
しかし、お互い好いているのもまた事実。とにかく後悔の無い様に生きたい、という
病中に生まれた強い気持ちは病後も変わらず、親や友人達の言う事も分かるが、
友人らの進言を聞いて、「うーん」と考える事は無かった。
踏み台になると言ったら夢も希望もないが、そうなったらなったで仕方がない。
とに角おいらはその愛する気持ちを貫きたかった。
以前と比べて会える時間は大幅に減ってしまったが、お互いの気持ちが前と変わらない事が分かると、
関係の方も元に戻るのは容易かった。
事務所のベットの上で過ごしたこの上なく幸せな時間も、ただ時と場所を変えただけで何も変わらない。
賢者となる時間も普段二人でいる時にはしない様な、ほっぺをウニウニ引っ張ってみたり、
腕や足に巻きついてきたかと思えばじゃれる猫の様に噛んでみたりと、もちろんシャケちゃんがだが、
そんな何でもない様な事が幸せでしかなかった。
127恋する名無しさん:2014/08/13(水) 19:28:20.51
このやり方があるなら、
お盆に実家帰りたくなくなるレベルww

http://hadakano-minako.info/pink.html
128まさはる:2014/08/13(水) 23:43:48.96
↑はエロなのか?無駄なことを…

お盆中につき、忙しいです。明日、続き投下できればと
129まさはる:2014/08/15(金) 00:36:24.30
つづき

会える時間は少ないが、おいらは幸せであった。しかし喧嘩をすることもあった。
まぁこれはおいらの嫉妬心から端を発したものなのだが、シャケちゃんとよりが戻る前、
シャケちゃんには彼氏がいたという事実を知ってしまった時、大人げなく焼きもちを焼いてしまったのだ。
何があったのか、シャケちゃんにはこの彼氏は黒歴史だった様で、話したくもない、という空気も分かってやれず、
おいらはあれこれ聞いたりしてしまったのだ。
「ねぇ、そんなことまで話さなきゃいけないの」
おっさんの焼きもちは碌な事が無い。そう言われてハッと我に返って謝るものの、
時すでに遅く、
「マーちゃんてデリカシーが無い・・・ムカつく」
と、シャケちゃんは泣きそうになりながら怒ってしまった。
そのあと、車でシャケちゃんを家まで送っていったのだが、当然の様に車の中を沈黙ばかりが支配する。
当然のことながら、またねのチュウは無い。またねと言って別れたものの、おいらは気が気ではなかった。
結局、翌日に仕事上がりのとんぼ返りをして仲直りする事は出来たものの、
この時おいらは遠距離の辛さをしみじみ味わった。
130恋する名無しさん:2014/08/15(金) 00:37:17.80
震災前に会った子!婆さん・・・
131まさはる:2014/08/15(金) 06:30:54.38
>>130
おい…そしたらおいらは明治生まれの100のじじいさんかw
132恋する名無しさん:2014/08/16(土) 01:52:17.62
ヽ(*´∀`*)ノ☆忙しい時ほど体調に気をつけて〜♪
133まさはる:2014/08/17(日) 00:30:58.15
>>132
ありがとう。強靭な肉体ではあるけども、油断しないようにするよ。

ちょっと続き

そんな風にケンカもして、なんだかんだあったが、やっぱり幸せでしかなかった。
それにしても、幸せと言うのは伝染するものなのか?おいらの周りの女性陣に、
次々とハッピーは出来事が起こっていく。
「店長さん、帽子曲がってる」
と、さりげなく左手を見せたのは真奈美ちゃんだ。その薬指にはシルバーのオープンハートが輝いている。
「あ、ティファニー」
おいらがそれに気付いてそう言うと、真奈美ちゃんはサッと隠してしまうが、
エㇸへと喜びを隠し来てない様子で、照れながらそれを見せてくれる。
聞けばやっぱり佐藤君からで、どうやらリング以外にも良い事があった様子。
これにはおいらは一枚かんでいるのだが、それはともかく、チャライのに昭和で硬派で、
少々奥手でもあった佐藤君が、一歩先へ踏み出したようであった。
奈津美ちゃんもそうだ。面食いのおいらのお気に入りなので周りがほおっておくわけがないのだが、
いつの間にか彼氏が出来ていて、その彼氏とお弁当を買いに来て、
「あたし、結婚するんだ」
と言って、彼氏を紹介してくれた。
134まさはる:2014/08/18(月) 01:09:37.84
すこし

ミムラちゃんは幸せにいちばん近そうなところにいたが、スナック××で男どもに色目を
使われ過ぎてそれに嫌気がさして辞め、しばらく男はいらないと言ってしまっているので例外だが、
バービーちゃんは東京から彼氏を連れて帰ってきて、家のお店へご飯を食べに来た。
「店長さん、彼氏」
と、バービーちゃんは照れ臭そうにしながらも、嬉しそうに彼氏を紹介する。
この彼氏がイケメンで少々チャライのだが、話してみるとなかなかの好男子。
その二人のアツアツぶりは、おいらの方がごちそう様を言うくらいであった。
伊藤ちゃんには子供が出来た。まだお嫁さんのお腹の中だが、性別は女の子で、
もう名前も決まっているという事だった。
そしてパチ子。
「昔の男にばったり会ってさ」
その人とお付き合いしていきたいと、二人の関係はいい感じなのだが、パチ子はシャケちゃんの事で頭を悩ませていた。
135恋する名無しさん:2014/08/18(月) 20:16:15.41
見てるよ!
136まさはる:2014/08/18(月) 22:23:41.21
>>135
ありがとう。誰もかまってくれなくて、さびしかったんだよーw
きょうはこれから出かけるんで、明日帰ってきたら続き出来るかな?
137まさはる:2014/08/19(火) 22:16:16.14
「元旦那があれだったからさ、シャケがね…あの子が受け入れてくれなかったら、あたしらダメかも分かんない」
当然のことながら、パチ子はシャケちゃんに認められた上でお付き合いをしたいらしい。
話を聞いてみると、パチ子のお相手仮名高橋さんは七つ年上で、奥さんとは別れており、現在独身。
高校二年生の娘さんが居て、周りに手伝ってもらいながら男手で育てたという事だった。
パチ子は幸せになれそうなところまで来ていて、ちょっと足踏みしていると言った感じか。
「福山、どう思う?」
シャケちゃんと会わせる事に不安なパチ子がそう聞くも、高橋さんの事も知らず、
シャケちゃんが以前見せた父親の拒絶ぶりを知っているので、何とも答えようが無かった。
「うーん・・・」
しかし、パチ子に幸せになってもらいたいのは、以前幸せになるんだ宣言した時から変わらない。その思いが言葉を続けさせる。
138まさはる:2014/08/20(水) 01:17:04.07
寝る前にもう少し

「おれはいいと思うんだけどね。シャケちゃんもパチ子が幸せになるのは望んでると思うけど、
高橋さんと会った事もないからね。俺の方からはシャケちゃんにはなんとも話ずらい」
「じゃあ会ってみてよ」
お安い御用である。そんなこんなで、おいらは高橋さんとパチ子と三人で食事をすることとなった。
日程は次のおいらの休みの日。予定していなかった行程なので、日帰りで時間的にシャケちゃんとも会えない。
せっかくいわきに行くというのに、シャケちゃんに会えないのは寂しいが、こればかりは仕方がない。
その話をした翌週の休みの日、おいらはパチ子の紹介で高橋さんに会ったのだが、
ブルースウィルスのような頭をしたかっこいいおじさんだった。
「今、あたしが付き合ってる人で、高橋さん」
そう高橋さんを紹介しながら、エㇸへと照れるパチ子は可愛らしい。
高橋さんは話してみると、落ち着いた感じのいい人で、
「私は一緒になる事も考えています」
と、きっぱり言っていた。
それを聞くのは初めてなのか、パチ子は驚きと喜びの表情。おいらは二人の明るい未来を願わずにはいられなくなった。
「それとなくシャケちゃんに聞いてみます」
話がこうなって来ると、その矛先はおいらに向かってきた。
「ところで、福山さんはシャケちゃんと結婚は考えてるんですか?」
139恋する名無しさん:2014/08/20(水) 22:54:25.71
ゆっくり見てるよ。
無理しないで書いてね!
140まさはる:2014/08/21(木) 01:20:00.00
>>139
ありがとう。ぼちぼちやっていきますよー

ではでは、すこしばかし

おいらはこのまさかの質問に、ドキッとした。
おいらは踏み台でも仕方ないと考えるが、このままずっと一緒に居れたらとも思う。
言い換えれば、それは結婚願望と同じだ。当然のことながら、そちらの気持ちの方が遥かに大きい。
もはやおいらは健康体、という事がそれをさらに大きな気持ちにさせていた。
「シャケちゃんはまだ学生だから、まだまだ先の事だけど、考えてます」
結婚は考えているのか?と問われれば、上記の様になるが、おいらはそれを男らしく言えなかった。
年の差と、強いからだと言えど、ガンを経験するとどうしても一抹の不安がついて回る。
そういう事がおいらを口籠らせる。
「結婚ですか…ずっと一緒にやっていけたらなって思うんですけど、ガンやっちゃってるんで…年の差もあるし…」
高橋さんはおいらの病気の事は聞かされていなかった様で、驚き、言葉を失っていた。
そのやり取りを、パチ子は悲しそうな目で見ており、その顔にパチ子の本心が見て取れた気がした。
やっぱりパチ子は結婚となると素直に喜べないんだ
自分でも二の足を踏んでしまうのに、母親のパチ子がそう思うのは当然なのだが、
パチ子の悲しそうな顔を目の当たりにしたのはきつかった。
141恋する名無しさん:2014/08/22(金) 11:03:51.54
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142まさはる:2014/08/23(土) 00:21:07.26
↑うぜえ
まーとにかくつづきを少し

その後、おいらは平静を装おうと何か言葉を探したが、なかなかそれが出てこず、沈黙がその場を支配した。
「シャケちゃんまだ学生だから、考えるのはまだ先かな」
沈黙が辛かったおいらの苦し紛れのその言葉。それは言葉の意味と気持ちとがかけ離れていた。
そして、笑うつもりもないのにヘヘッと笑ってしまう。
すると、それまで黙っていたパチ子が口を開いた。
「あたしは別に結婚に反対ってわけじゃないのよ。シャケが良いっていうならそれでしょうがないかなって。
でも、ちょっと体が不安なんだよね」
意外な言葉だった。以前パチ子は、
「あんたたちが結婚したら、福山のタメのあたしがお義母さんって呼ばれちゃうじゃん。
ダメダメ反対」
などと、冗談めかして結婚について話していたことがあったが、真面目に結婚についての見解を聞いたのは初めてだった。
認められない所もあるけど、パチ子はシャケちゃんの意見を尊重するのか、とおいらは解釈した。
手放しで喜んでいい、そんな所なのだが、喜びよりも驚きの方が勝った。
気持ちの落ちている所へそれだ。ドつかれたようにテンションも上がって、
もう何が何だかか解らない。
「フヘ?」
少し間を置いて、おいらは訳の分からない言葉で聞き返してしまう。
結婚はむりだろうと、自分で勝手に決めつけていたせいか、にわかに信じられない言葉でもあったのだ。
おかしな言葉に反応して、パチ子はフフッと笑い、言葉を続ける。
「別に結婚に反対じゃないよ。心配はあるけどね」
いつの間にか、パチ子は優しい顔になっていた。
143まさはる:2014/08/25(月) 01:02:41.58
それでも、おいらの何が何だかわかんね?と言うのは変わらない。
「え?なんで?」
おかしなテンションが全くバカな事を口ばらせてしまう。パチ子はおいらの事を理解してくれているので事なきを得たが、
普通なら怒られたところだ。
「反対した方が良いのか、あん?」
そう言ったパチ子の顔は笑っていた。
その後、パチ子が話すところによると、パチ子は何を以てそう思ったのか、おいらの事を信用できる奴だ、と言った。
ちょっと言いづらそうにしたが、シャケちゃんの事にも言及する。
「あの子、うん…彼氏が出来て別れたんだけどさ、昔に戻っちゃった感じでね」
パチ子曰く、おいらとだったらおかしなところはあるけども、安心してみていられるという事だった。
144まさはる:2014/08/26(火) 19:23:55.82
今日も出かけるんで、ちょこっと

別れ際、
「イイ感じの人だね」
と、おいらが思ったことを言うと、
「うん」
と、パチ子ははにかむ様に照れた。パチ子はもうおばちゃんと言っていい年頃の元ヤンだが、
少女のそれの様に可愛げがあった。
「それとなく聞いてみる」
そして、事務所へ戻ったおいらは、早速PCを点けて日課となっているスカイプでのシャケちゃんとのお話。
以前、シャケちゃんがバイトでいた時に、仕事後の事務所での二人のまったりな時間を、
スカイプのビデオ通話にしただけだ。
「今日は出掛けてたから遅くなっちゃった」
何食わぬ顔で話をはじめ、頃合を見計らって話を振ってみる。
「昨日パチ子と話した時機嫌よかったんだけど、良い事でもあったの?」
すると、シャケちゃんの口からは意外な言葉が返ってきた。
「彼氏出来たんだよ」
145恋する名無しさん:2014/08/27(水) 06:10:52.39
あかんあかん!
シャケちゃんビッチ化はあかーん
146恋する名無しさん:2014/08/27(水) 08:54:40.57
ビッチ化してないだろ??
147まさはる:2014/08/28(木) 01:01:22.98
>>145
>>146
シャケちゃんビッチじゃないわo(`ω´*)o

まぁつづきを

シャケちゃんは母パチ子の様子を見て、例えばスマホをいじる素振り、お化粧、
普段の何気ない行動の変化を見て、それと感じたという事だった。
「良かったじゃん」
「うん。いい人ならいいんだけどね。でもちょっとなぁ…」
シャケちゃんはパチ子の幸せを願ってはいるが、引っ掛かるものがあるようであった。
それはどういう事かと尋ねてみると、パチ子が付き合うのはいいんだけれども、
いざ結婚となると、ちょっとな、という事だった。
「結婚は反対?」
「いい人なら賛成なんだけど、そうなるとちょっと居場所が無くなっちゃう気がするんだよね。
あ、そしたら、マーちゃんのお嫁さんにしてもらおっかな」
シャケちゃんの口から結婚を意味する言葉を聞いたのは初めてだった。冗談ぽくはあったが、
おいらは一瞬にして舞い上がった。
「い、いいよ。お嫁さんになってよ」
思わず声も上ずる。格好悪いが、こればかりは致し方ない。愛する者の口からお嫁さんに、問う言葉が出たのだから。
それにしても、自分の思いを口に出すというのはすごいもので、医師が固まるというかその気持ちが大きくなるというか。おいらはこの時から真剣に結婚という物を考える様になった。
148まさはる:2014/08/30(土) 01:03:55.04
きょうもまた少しです

何はともあれ、おいらは翌日仕事が終わると、おいらの知らせを待っているだろうパチ子に早速連絡を入れてやる。
「昨日、帰ってからシャケちゃんと話して色々聞いてみたんだけどさ」
「うん…」
当然のことながら、パチ子は緊張しておいらの次の言葉を待っていた。息をのみ、
それが手に取るように伝わってくる。こうなると、全く話しづらいという事は無いのに、
緊張が伝染してしまう。
「あのさ、シャケちゃんさ、彼氏いるって感づいてたよ。それでさ」
「うん…」
緊張のせいか、おいらの声は無駄に低いものとなっていた。そしてそれがさらにパチ子に緊張を与えていた。
所謂負の連鎖と言うやつだ。
「それでね、いい人ならいいんだけど、ちょっとなって」
「ちょっとって?」
「結婚はちょっとなって。居場所が無くなっちゃう気がするんだって。でもそうなったら、
お嫁さんにしてもらおっかなって」
お嫁さんにという言葉を口にした時、おいらはデレてしまった。昨日の事をありのままに話しているのだが、
知らず知らずの内にパチ子をイラつかせてしまっていた。意外とおいらは天然なのである。
「しゃけちゃん、その辺の事はちゃんと理解してるみたいだよ」
その言葉を聞いたパチ子は安心したようで、ありがとう良かったを繰り返したが、
その後でおいらはいい方がちょっと悪いと怒られた。
この事があってから一週間後、パチ子はシャケちゃんに高橋さんの事を話したという事だった。
149恋する名無しさん:2014/08/30(土) 03:38:20.40
すまん、彼氏できたんだよってシャケちゃんの事かと思った。ちゃんと読んでなかった。
150まさはる:2014/08/30(土) 06:58:09.78
>>149
ちょっとわかりづらかったかな。
文才ないでな、すまんの。
151恋する名無しさん:2014/09/01(月) 00:40:12.82
ヽ(*´∀`*)ノ☆ほんわか〜♪
152まさはる:2014/09/01(月) 00:46:40.08
ちょっと続き

そしてこの事は、その日の内にシャケちゃんから報告を受ける。
日課となったスカイプでまったり二人の時間、pcのモニターの中のシャケちゃんは困ったような顔をしていた。
それとなくおいらが「どうしたの」と聞いてみると、
「やっぱりお母さんに彼氏が居てさ、今度会ってほしいって。あたしヤダ…」
シャケちゃんは所謂コミュ症っぽい所がある。話を聞いてみると、何を話したらいいか分かんない。
吐き気がするほど緊張しそうなどと言っていた。
この時、おいらが
「そんなに気にしなくていいんじゃない。別にこっちから話さなくてもいいと思うし」
「お母さんの大事な人なんだからさ、会ってあげないと可哀そうだよ」
そんなことを言ったのが功を奏したのか、数日後、宮内親子と高橋さん親子とで食事をした、
という事だった。
153初心者:2014/09/01(月) 09:55:30.07
初めますて
154まさはる:2014/09/01(月) 21:17:16.73
>>151
ほんわかしますかw
>>153
はじめますて、おいらまさはるですw

これから出かけるので、明日また来ます
155初心者:2014/09/01(月) 22:15:13.87
>170
おばんです( ̄∀ ̄)
行ってらっしゃいまし♪
156まさはる:2014/09/02(火) 23:23:02.45
>>155
帰ってきたぜ

すこし続き
「今日さ、お母さんと付き合ってる人と会ったんだけど、なんか、すごくいい人だった」
いつものスカイプでマッタリな時間、シャケちゃんは高橋さんの前で照れるパチ子でも見て嬉しくなっちゃったのか、
Pcの前で機嫌が良かった。
機嫌が良かったのはパチ子も一緒であった。シャケちゃんのスカイプと入れ替わりでパチ子からは電話がかかってくる。
「聞いたと思うけど、今日さ、向こうの親子とご飯食べてきたんだけどさ、結構いい感じでさ」
パチ子の話ではいい感じで話をすることが出来たという事だった。が、一つ気がかりな事があって、
それはやっぱりシャケちゃんの事で、高橋さんの娘さんと年が近いせいか変に意識してしまっていたという事だった。
でもそれは、高橋さんの娘さんはいろいろ苦労して良く出来た子なので、大丈夫だろう?という事だった。
「今日はほんと良かったよ。このままおばあちゃんになんてなりたくないからさぁ…
あたし、結婚できるかな」
「できるよ」
パチ子は結婚をかなり意識している様だった。パチ子は元ヤンだが、事恋愛に関してはしおらしく、
電話の向こうで「イヒヒ」と笑うパチ子は可愛かった。
157まさはる:2014/09/03(水) 01:04:29.91
もう少し

この件があって以来、おいらはさらに結婚を意識するようになった。そしてそれを後押しするかの様に、
友人知人が幸せになっていく。
伊藤ちゃんは予定通り結婚して、子供も授かった。スナック××の奈津美ちゃんも結婚した。
ミムラちゃんには異性関係の話は聞かないが、ミムラちゃんは知人の紹介で地元企業への就職が決まった。
ヤクルトとスナック××との掛け持ちできつかったのだろう、事務員さんになって、
社員のお昼をたまに買いに来るようになったミムラちゃんは、少し穏やかな感じになって、また綺麗になった感じがした。
まなみちゃんは、佐藤君とラブラブで、結婚したいと口にし、もういわきへは帰るつもりはない様子。
バービーちゃんもシャケちゃんからの情報では、お付き合いは順調な様子。
時は経ち、パチ子がおいらに高橋さんを紹介してから一年があった頃、パチ子にもそれは訪れる。
おいらは相変わらずの遠距離恋愛で、いわき通いだ。
いつものスカイプでマッタリな時間も変わらない。パチ子の朗報を聞いたのはその時だった。
158恋する名無しさん:2014/09/03(水) 03:33:53.79
ヽ(*´∀`*)ノ☆みんな幸せになるといいな〜♪
159まさはる:2014/09/04(木) 00:59:18.06
>>158
それはどうなるでしょうね〜?

またあしたきます
160まさはる:2014/09/05(金) 00:03:43.72
来ましたよ。相変わらずの過疎・・・

とにかくつづきを

「さっきお母さんと話したんだけど、まだいつかは分かんないけど、結婚するんだって」
そう言ったシャケちゃんは、不安げな眼差しをしていた。
「よかったじゃん」
シャケちゃんはそれに答え、その訳も話す。
「うん。お母さん嬉しそうだからいいんだけど、あたしはちょっとよく解んない」
シャケちゃんの見せるその不安げな眼差しは、何があったのかは知らないが、
前の父親を見てきた不安から来るものなのかなと、おいらに感じさせた。
おいらは出来る事ならば、その不安を取ってやりたいと思うが、前の父親の事はタブーであり、
加えておいらの例の仕様だ。
「そっか。そういうのはあまり難しく考えない方が良いよ。とりあえず、お母さん嬉しそうにしてるなら、
それは良かったじゃん」
それだけの事しか言ってやれなかった。それでもシャケちゃんは、少しでもその事を話す事が出来て落ち着いたのか、
「そうだよね」
と、少しほっとした感じになっていた。
シャケちゃんとのスカイプでマッタリな時間が終わると、入れ替わりでパチ子から電話がかかってくる。
律儀なパチ子は、結婚を決めたよって報告してきたのだ。
161まさはる:2014/09/05(金) 01:14:37.15
もうすこし

話を聞いてみると、結婚はあまり慌ててなくて、娘たちが学校を出てからにしようと考えているという事だった。
その話が終わると、パチ子は急においらに話を振った。
「福山、あんた達はどうすんの?」
もちろんシャケちゃんとの事だ。
心配されていたおいらのガンの再発は無く、未だ戸惑いの気持ちはあったが、学校を卒業したらと、
真剣に考えるようになっていた。
一方シャケちゃんはと言うと、二十歳と言う若さがそう思わせるのか、お嫁さんになれたらいいなと、
おいらとは少々温度差があった。
温度差はあれど、おいら達は結婚を意識したお付き合いになっていた。
パチ子のその問いに、おいらは改まった。パチ子とは仲良くやってきたが、パチ子の口から結婚と言う言葉を聞いたのは、
高橋さんと会って以来だったのだ。
「結婚させていただきたいと思っています」
162まさはる:2014/09/06(土) 00:53:04.35
すこしつづき

ちょっと驚いて改まり、妙に畏まっておらがそう言ったものだから、パチ子は面を食らったようで、少々驚いていた。
「お、おぅ。なんか、娘貰いに来たみたいな勢いだな。プロポーズもまだだろ」
パチ子はそう言って笑った。おいらは思わず照れ笑い。
「だって、あんたたちどうすんのって言うから、ちゃんと答えないいと…」
おいらはこういう畏まるというのが苦手で、いつもストレートにやり過ぎてしまう帰来がある。
この様においらは色々と欠陥があるおっさんなのだが、パチ子のおいらを見る目は優しかった。
「福山はほんと真面目だな。福山なら安心だわ」
パチ子はさすがに、「貰ってやって」などと言ったことは言わなかったが、おいらなら安心だと言った。
この言葉は嬉しかった。認められているという証みたいなものだ。と同時に、この言葉はさらにおいらに結婚を意識させた。
163初心者:2014/09/06(土) 17:37:53.49
ん〜ん〜い〜感ずだなや(^w^)
164恋する名無しさん:2014/09/06(土) 22:04:10.73
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165まさはる:2014/09/07(日) 06:24:21.10
>>163
いい感じですか?そりゃよかったw
166恋する名無しさん:2014/09/07(日) 15:41:51.80
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167恋する名無しさん:2014/09/07(日) 16:22:50.50
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168まさはる:2014/09/08(月) 06:39:49.79
>>167
ありがとう。うれしいぜ。
169まさはる:2014/09/09(火) 02:08:24.12
すこし続きを

この頃からシャケちゃんは、おいらと同じく結婚を現実的に意識し始めたのか、その辺は定かではないが、
会う度にちょっとづつ大人っぽくなっていった。
それは遠距離で二週間に一度くらいしか会えないという事が、おいらにそう思わせたのかもしれないが、
いずれにしても、シャケちゃんは大人っぽく綺麗になっていった。
だが、変わらない面もあった。コミュ症な所だ。シャケちゃんはおいらと一緒に居る時は安心するのか、
誰と話してもそれという様な所は見られなかったが、一人で行動して人と対峙し、
ちょっと緊張するとそれは途端に現れた。
シャケちゃんから聞いたり、付き合っていてそうとは知っていたが、その様子など見たことは無かった。
その様子を初めてなの辺りにしたのは、寄りを戻してから一年以上が経ち、結婚をするようになってからの事だった。
その日、おいらはいわきでシャケちゃんと一緒だった。
この頃、おいらがいわきに行った時はおいらとシャケちゃん、パチ子とたまに高橋さんとで、
晩御飯を持ち回りで作って食べることが慣例化していた。
その日の当番はシャケちゃんで、一緒に行ったスーパーで事件は起こった。
肉じゃがとマカロニサラダを作るというシャケちゃんと買い出しをし、車に戻ったのだが、
そこでシャケちゃんはマヨネーズを切らしていた事を思い出す。
「マーちゃんちょっと待ってて、マヨネーズ無かったんだった」
シャケちゃんはそう言い残し、スーパーの店内へ戻っていった。
そして、おいらがちょっと遅いな、と思った頃、事件は起きていた。
170まさはる:2014/09/09(火) 02:59:49.20
ちょっと遅いなと気になって店内へ戻ってみると、シャケちゃんはどれっぢんぐ等々が並んだ棚の前に居た。
俯き加減で直立不動のシャケちゃんと、それに対峙するおばちゃん。傍から見れば立ち話にも見えなくもないが、
一目でただならぬことになっている事が分かり、おいらは駆け寄る。
「どうしたの?」
と、シャケちゃんに声をかけるも、シャケちゃんは激しく目を泳がせるばかりで声も出ない。
代わりに、おばちゃんが口を開く。
「あんた父親?」
「いえ、違います」
しかし、頭に血が上ったおばちゃんンはその声は届かない。「
「あ?あんたの娘がぶつかってきたから、ほれ」
と、おばちゃんはかごに入った割れた卵を見せる。
「あたしぶつかってない」
怯える子供が反論する様に、声を絞り出すシャケちゃんにおいらは無実を確信し、反論する。

寝るんでここまでで
171恋する名無しさん:2014/09/09(火) 08:52:45.34
ヽ(*´∀`*)ノ☆『父親?』どんまい〜♪
172初心者:2014/09/10(水) 00:38:50.94
どきどき(ΦωΦ)
173まさはる:2014/09/11(木) 01:17:25.36
>>171
ありがとう。でもね、母パチ子とはタメw

>>172
どきどきっすか。ではではそのつづきをば

シャケちゃんがあの様子だ。当然のことながら怒りもわいているが、捲くし立てる様な事はしない。
黙って見据える。そして、ふてぶてしそうな顔が驚きの表情を見せた時に一言、
「ぶつかってないという事なんですが、どうなんですか?」
この一言でかたはつく。おばちゃんは主張を変えたのだ。
「この娘が邪魔だから」
「じゃあ、ぶつかってないんですね」
これにおばちゃんは不服そうな顔をするが、おいらはそれに意を介さない。
「ぶつかってないなら、もういいですね」
と言って、シャケちゃんの手を引いてその場を後にした。
おばちゃんとの一件は解決したが、シャケちゃんの顔は晴れることは無かった。
「マーちゃんごめんね」
そう言ったっきり、言葉もない。平静を装ってはいるが、明らかにおかしかった。
車に乗り込んで二人きりになってもそれは変わらない。どうしたものかと思った時、
おいらには思い当たる節があった。シャケちゃんには自分の挙動を気にするところがあり、
池沼と言う言葉を使って、キョドル自分を嫌う所があった。
「どうした?さっきの事まだ気にしてんの?」
と、聞いてみたところ、思った通りであった。
「あたし、あの時、変だったでしょ?」
と、シャケちゃんは恐る恐る聞く。人によっては、そう捉える者もあるかもしれないが、おいらはそうは思わない。
「別に変じゃないでしょ」
「変だったよ。キョドってたもん」
そう言ったシャケちゃんお顔は、悲し笑いを浮かべていた。間違いなく、そんな姿はおいらに見せたくなかったに違いない。
「変じゃない。だから何も気にいするな」
思わず、おいらは語気を荒めてしまった。
「うん」
「そんなぐらいじゃ、俺はなんも変わらないよ。もう今の事は忘れちゃえって」
この言葉でシャケちゃんは落ち着いたのか、言葉もなく、体をウニウニ触るわけでもなく、
頭をおいらにくっつけて甘えた。
174まさはる:2014/09/13(土) 00:13:20.97
シャケちゃんはキョドってしまう自分に苦労していたのだろう。そして、その姿を見ても何も変わらないおいらに、
安心したのかもしれない。
この一件は、さらにおいら達を親密なものとした。恋人同士なので、暗黙の了解で元カノ元彼の話はほとんどなかったが、
他は厨二病的な黒歴史はちらっと。後は何でも話した。
またこの頃から、何がきっかけだったか覚えてないが、シャケちゃんをかおると、ちゃん付けで呼ばなくなった。
「なぁ、シャケ・・・」
と、そんな風に呼ばれるのが、二十歳を過ぎて意識が変わってきたからなのか、
シャケちゃんは意外と嬉しそうだった。
それにしても呼び方ひとつで気持ちは随分変わるもので、ちゃん付けを辞めたら年の差がちょっとだけ気にならなくなった。
175まさはる:2014/09/14(日) 00:32:26.44
すこし続きをば

「あのね、マーちゃん」
シャケちゃんのおいらの呼び方は変わらなかった。その話を聞いたのは、おいらがシャケと呼ぶ様になって、
まだ間もない頃、いわきの宮内家にて二人でまったりご飯を食べていた時の事だった。
「高橋さんいい人だと思うんだけど…」
と、シャケちゃんが心配事を口にする。その日は珍しく二人きりだったので、何となしに二人の事を話していたのだ。
おいらはパチ子と高橋さんは上手くいっていて、問題があるとすれば二人の娘の事だと思っていたが、
シャケちゃんには気に係る事がある様だった。
「ん?なんか気になるの?」
「前の父親がね、いい人だと思ってたんだけど、お母さんと結婚してからなんか変わって…」
話を良く聞いてみると、パチ子の元旦那は普段はいいのだが、酒を飲んだ時や苛々しているときは決まって暴力をふるったのだという。
そしてその魔の手は、パチ子だけでなくシャケちゃんにも及んだという事だった。
おいらはその話を聞いて強い憤りを感じたが、「大変な思いしてきたんだな。」
と、その位の事しか言ってやれなかった。
時にシャケちゃんは中学二年生。多感な思春期にその様な思いをし、コミュ症でちょっと男が苦手な訳が分かった気がした。
シャケちゃんは前の父親と同じ様に危惧するシャケちゃんは、これまでその気持ちを抑えてきた反動なのか、
ポツリポツリとその話をする。
「なんか…高橋さんはマーちゃんみたく、この人だったら大丈夫だっていう安心感が無い」
176恋する名無しさん:2014/09/14(日) 03:38:30.07
ヽ(*´∀`*)ノ☆信頼されてるぅ〜♪
177まさはる:2014/09/14(日) 05:39:29.70
>>176
照れるじゃねーかw
178まさはる:2014/09/16(火) 19:31:39.01
すこしばかし。また夜にでも来ます

「ん?」
おいらは一瞬、訳が分からなくなった。どういう事なのかと、思わず聞き返してしまう。
「んとね、マーちゃんお母さんと仲良いじゃん。それで二人で話してるとことか見ててさ、
なんかね、この人がお父さんだったらなって・・・」
シャケちゃんはおいらとお付き合いを始める以前、おいらがパチ子と一緒に居る所を見て、
おいらをこの人がお父さんだったら良いのにな、と見ていたという事だった。
シャケちゃんのこの発言は結構衝撃だった。シャケちゃんのおいらへの好意は、
自分の理想とする父親への願望から来るものだと理解したからだ。
179まさはる:2014/09/17(水) 00:53:36.61
そういう事でもなければ、今の年の差カップルはありえない。
「ふぅん、そんな風に思ってたんだ」
おいらは思った事を口にしなかった。その事を話したところで今の関係が壊れるとは思わなかったが、
触れたくなかったし、触れない方が良いかなと思ったのだ。それを口に出して突き詰めたりなどしたら、
お互い悲しい気分になるだろう。
おいらは悲しくなるような過去は忘れ、未来を見た。
180まさはる:2014/09/17(水) 01:52:30.00
もうすこし

おいらのいわき通いは続いた。いつか見た最悪のいわきから少しづつ息を吹き返していく様を見るのはいい気分だった。
困難から立ち直っていく様を見ていると、頑張れば自分の未来も明るいだろうと感じてくる。
おいらは仕事も恋愛も頑張った。
おいらは自分の親にもシャケちゃんとの付き合いを認めさせ、結婚が前提のお付き合いになっていたのだが、
それはシャケちゃんの卒業まで待たねばならなかった。
「店長さん、まだシャケちゃんと結婚しないの?」
おいらはある日そう言われた。
「結婚しないの?」
と、娘ちゃんが真似をして怒られる。そう言ったのは閉店間際に姿を見せたミムラちゃんであった。
181まさはる:2014/09/18(木) 01:35:29.34
淡々とやってきますよん。
すこしつづき

「うん。まだシャケ学生だからね。卒業するまではね…」
と、おいらが答えると、ミムラちゃんは娘ちゃんが持っていたおもちゃに気が行っているのを見て、
驚くことを口にした。
「そっか。いいね。あたし今ね、会社の人と付き合ってるのね。それでさ、その人とね、結婚する様になるかもしれない」
ミムラちゃんはなぜか、真顔でそう言った。
やはり、なんだかんだ言ってもミムラちゃんは素敵な女性なので、周りは放ってはおかなかったのだ。
「え、ミムラちゃんいつの間に。おめでとう。よかったね」
と、おいらが言うと、そこでミムラちゃんはやっと笑顔を見せる。
「うん」
おいらと言う男は全くしょうがない奴で、この時、ミムラちゃんを祝福する気持ちの他に、
シャケちゃんが居ない人生など考えられなくなっているというのに、寂しい様な気持ちがあった。
「店長さんもお幸せにね」
注文の品物が出来て店を後にする時、ミムラちゃんはそう言った。ミムラちゃんはその言葉とは裏腹に、
切ない様な顔をしているように見えた。その事が、おいらの気持ちに妙に引っかかった。
182まさはる:2014/09/20(土) 00:57:09.43
その顔その言葉はおいらの中に残り、寝る時になって顔を覗かせる。
今日のミムラちゃんなんだったんだろう?そしておいらの思考は、何の根拠もなかったが、
もしかしたらミムラちゃんはおいらの事好きだったのかな?という事に行きついた。
なんだか嬉しくもあり寂しくもあり、またなんとも切なく、でもおいらは、
「幸せになってね」
と、心から願った。そして、ミムラちゃんとは距離を置こうと心に決めた。
その後、ミムラちゃんはおいらが気にするまでもなく、お店に来るといった様な事は無かった。
そんなちょっと下衆な自分の一面を見てしまう事もあったが、おいらのいわき通いは続いた。
時にはデートらしく一緒に出掛ける事もあったが、そのほとんどがおうちでマッタリであった。
おいらもシャケちゃんもインドア派ということもあったが、二人ともただまったりしていられれば、それで良かった。
ポツリポツリと話すだけだが、そこには言い様のない安らぎがあった。
「なぁ、シャケ」
やっぱり二人でいればそう呼ぶ時がある。そういう時は決まって
「ん?なぁに」
と、穏やかな声と顔が返ってくる。
そんな何でもない様な事が幸せだった。
183恋する名無しさん:2014/09/20(土) 01:29:07.80
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184まさはる:2014/09/21(日) 06:06:14.96
いろいろあってつかれたわ・・・
185恋する名無しさん:2014/09/21(日) 06:14:03.65
なにがあった?
186まさはる:2014/09/21(日) 12:48:48.93
>>185
仕事でいろいろあってね。それいいんだが、うちのワンコが(´;ω;`)
大往生だったんだがね、15歳になるうちのワンコが(´;ω;`)
187まさはる:2014/09/22(月) 01:05:42.02
気を取り直して続きをば

歳をとったからなのか、はてまた忙しいのと幸せな充実感でなのか、時が流れるのがすごく早く感じられた。
瞬く間に時が過ぎていくが、おいらとシャケちゃんの関係は変わらなかった。
しかし、おいらの周りの人生はどんどん進んでいく。
「あれ、おめでた?」
と、おいらがそれに気付いて言うと、照れている様な喜んでいる様な、
こちらまでニヤニヤっとしてしまう顔を見せてくれたのは奈津美ちゃんであった。
いつもバッチリメイクの奈津美ちゃんだったが、お母さんになろうとしている奈津美ちゃんはすっぴんで、
「今九か月」
と言って、大きくなったお腹をさすってエㇸへと笑うのだった。
奈津美ちゃんは福島に帰るか帰らないかの選択を迫られ、帰らないを選んだ。
その理由は佐藤君だ。奈津美ちゃんは高校を卒業してこちらで就職。
うちのバイトはやめてしまったが、可愛い奴でチョコチョコ顔を見せにやって来る。
時折二人でやって来てはのろけ話をしていく。この二人を見ていると、微笑ましくてよかった。
そしてミムラちゃんも結婚したという話を聞いた。
「ミムラちゃん結婚したんだってよ」
と、教えてくれたのは友人の青木だった。
建築士をしている青木は顔が広い。なんでもミムラちゃんが働く会社の社長はお客さんとのことで、話を聞いたらしい。
青木は言葉を続ける。
「それで、お前はどうすんの?」
「結婚しようかと思ってる」
そうは言っても、おいら達の関係はあまり進んではいなかった。時が過ぎるのが早いといっても、
看護学校の三年間はあまりも長かった。
188恋する名無しさん:2014/09/22(月) 05:48:19.26
ヽ(*´∀`*)ノ☆わんこも見守ってる 大丈夫ぅ〜♪
189恋する名無しさん:2014/09/22(月) 08:01:10.41
わんこ送ってあげたんですか。
気を落とさないようにね、マイペースで無理しすぎないように( ^ω^ )
190恋する名無しさん:2014/09/22(月) 08:13:22.26
盲導犬にフォークを刺す奴は糞
191恋する名無しさん:2014/09/22(月) 20:23:06.65
類似スレ?
『東日本大震災被災者を自宅看病】小山ひな子【本物の愛国美人5涙目』
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1409760054/
192まさはる:2014/09/24(水) 02:05:01.32
>>188
>>189
ありがとう。ワンコはなくなったばー様が飼ってたような犬で、お彼岸で連れてっちゃったってかんじです。
まーボチボチやっていきますよ。
>>190
禿同
>>181
みてみる

つづきを少し

闘病中の事を思えば遠距離でも十分幸せなのだが、でもやっぱり前に進みたい。
二人でお出かけした時など、仲睦まじそうな若い夫婦を見つけては
「仲良さそうだねー」
「旦那さん強面だけど、カカア天下っぽそう」
仲良さげなじいちゃんばあちゃんを見つけては
「あんな風に歳とれたらいいよね」
「そおだね。あんな風になって、縁側でお茶すすって饅頭食べたいな」
そんな話をよくした。二人で未来を見るのは楽しく、また幸せな気持ちになれたが、
前には進めなかった。
幸せももどかしさも感じながら時は過ぎていく。そしてシャケちゃんが三年の夏、
ついこの間の事だ。
おいらは40を過ぎ、シャケちゃんは21になっていた。おいらの気になる体の方は、
何も悪い所などなく快調そのものなのだが、そんな事よりもシャケちゃんだ。
おいらといる時は子供っぽい面も多々あるちょっとオタクな女の子であったが、
傍から見れば綺麗な大人の女性になっていた。
おいら達は今も東京で頑張るバービーちゃんに会いに行こうと。ついでに時間に余裕があるので、
おいらとパチ子が良く話していた調布の街にでも行ってみようと、おのぼりさんになったのだ。
調布の街は20年の月日を経て、すっかり様変わりしてしまっていたが、おいらが世話になった店は昔のままで、
迷わず入店。
そこですっかり年を取ってしまった店のおやじさんにシャケちゃんを紹介し、冷かされ、
上手い飯をごちそうになり、店を出た。
バービーちゃんとの待ち合わせは渋谷で、おいら達は京王線を明大前から井の頭線に乗り換えて渋谷へ向かった。
193恋する名無しさん:2014/09/24(水) 23:35:47.52
ヽ(*´∀`*)ノ☆クライマックスが近い?〜♪
194まさはる:2014/09/25(木) 00:27:23.20
>>193
どうでしょうね・でも、はなしはすっとんでことしのなつになってるのでw
195まさはる:2014/09/25(木) 00:50:26.38
すこしね

おいらは渋谷の街と言うのはどうも苦手であった。自分が田舎者でお洒落でも何でもなく、
浮いている感じがするのだ。それにおかしな奴も多々いる。出来る事なら別な場所が良かったが、
バービーちゃんはお洒落な自分を見せたいだろうし、シャケちゃんには憧れの地だ。
おいらの我がままで待ち合わせ場所が変わることは無かった。
バービーちゃんは東京の地で元気で頑張っていた。バービーちゃんとシャケちゃんは久しぶりの再会であったので、
話は弾む。おいらは蚊帳の外に置かれた訳ではないが、話に着いていけなかった。
彼女らはおいらを置いて、話すは話すは一時間以上もバービーちゃんが日地とと会う約束があるという時間まで話しまくった。
「じゃあ、また近いうちに会おうよ」
と言って、バービーちゃんとはそこで別れ、おいら達は駅へ向かった。そして程なく渋谷駅という所で、
おいらはある事に気付いた。
スマホが無い。さっきの店に忘れてきた。
この事が事の始まりだった。
196恋する名無しさん:2014/09/25(木) 13:12:48.43
>>191類似スレ『東日本大震災被災者を自宅看病】小山ひな子【本物の愛国美人5涙目』
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1409760054/
でもこのスレ話題だよ
評判いいよ♪
197まさはる:2014/09/26(金) 01:13:32.97
>>196
荒れてますな。評判いいだけに荒れるのかね?

まぁつづきを少し

「スマホさっきの店に忘れちゃったよ。ちょっと待って、取ってくる」
おいらはシャケちゃんにそう言い残し、先程の店へ戻った。
夕刻であったが、東京の夏はうだるように熱く、おいらに急ぐのを止めさせる。それでも、
電車の時間に少しでも余裕を持ちたかったので、多少小走りだ。
店には五分ぐらいで着いただろうか。店に顔を出すと、こちらが忘れ物の話をする前に、
「あ、さっきこれ忘れて行かれましたよ」
と、店員さんがおいらのスマホを出してくれた。そしておいらは丁重に礼をし、
汗だくになりながら急いで戻ったのだが、そこにシャケちゃんの姿は無かった。
え?と胸騒ぎを覚えつつ、辺りを見回したがやはり姿は無い。
どうしたんだ?と、今度は電話をしてみたが、コールはすれど電話には出ない。
おいらは緊張した。嫌な予感がしたのだ。気づいたら、おいらは脇目も振らず走っていた。
そのあたりの路地をしらみつぶしに走る。シャケちゃんは思ったより簡単に見つかったが、
それでホッとすることは無かった。それどころか怒りが込み上げてくる。
キャッチなのかナンパなのか、シャケちゃんは三人の男に囲まれ、歩かされている感じで、
その顔に恐怖と不安を見えたのだ。
198恋する名無しさん:2014/09/26(金) 01:23:31.85
犬がバスの中でうんこしてたら刺されるお
199恋する名無しさん:2014/09/26(金) 23:38:24.68
あ、ごめん、書き方が悪かったかな>>196>>191の類似スレ『東日本大震災被災者を自宅看病】
小山ひな子【本物の愛国美人5涙目』
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1409760054/
のスレの中でもこの大震災の後に出会った女の子スレが話題になっていて
このスレの評判いいよ♪って言いたかったんだ♪
200まさはる:2014/09/27(土) 00:40:45.21
>>198
刺されんよ。飼い主が罵倒されるかもしれんが。
>>199
おお、そういうことだったのですね。そいつはうれしいです。
教えてくれたありがとう。おっさんがんばっちゃうw
201恋する名無しさん:2014/09/27(土) 01:29:15.06
すこし続きを

おいらは慌てて駆け寄る。
三人は一様にチャラ男で、ナンパなのかキャッチなのか、とにかくニヤついてはいたが人相はよろしくなかった。
ちょっと関わりたくないような相手ではあったが、それは後だから言えることで、
その時はそんな事など考えず、
「ちょっと、あんた等おれの女に何してんの」
と、おいらはシャケちゃんとチャラ男たちの間に割って入ってた。
「なんだよおっさん」
と、チャラ男A。それにしてもチャラ男というのはみんな同じ雰囲気の奴ばかりで、
量産型のように見えてしまう。そんな事はともかく、予想された返事が返ってきた。
「俺の女ってなんだよ」
と、チャラ男B..それに続いてチャラ男cも絡んでくる。
「邪魔だよおっさん、行こ行こ」
と、チャラ男Cが言って、おいらを手で払ってシャケちゃんの肩を押したところで、おいらの怒りは一気に上がった。が、おいらはハッとして大きく呼吸をしてそれを押さえる。
おいらを見るシャケちゃんの眼差しが怯えていたのだ。
シャケちゃんは何時かおいらに、手を上げる父親の話をしてくれたことがあった。
その事が色々トラウマになっている事も理解している。
「ちょっと勘弁してくださいよ。おれの女なんですよ」
と、おいらは怒りを押し殺し、作り笑いをした。
「おっさん邪魔」
「彼女、おっさんよりうちらのが良いって」
チャラ男たちはそんな言葉をおいらに浴びせ、おいらを手で払う。
「お前ら〆られたいのか、あ」
これは心の声だ。
「彼女なんですよ。勘弁してください」
歯ぎしりしながら出た言葉はそれだった。
202まさはる:2014/09/29(月) 00:49:18.85
つづきをば

「ちょっと勘弁してくださいよ」
それでもチャラ男達は絡むのを止めてはくれない。それどころか、
「おっさん怒っちゃったよ」
「え?おっさん怒っちゃったの?」
と、面白がった様子でさらに絡んでくる。もしかすると、おいらはいつの間にか竹中直人の笑いながら怒る人の様になっていたのかもしれない。
それはともかく、チャラオ達は面白がっていたが、おいらはそれどころじゃない。
怒り心頭であったが、おいらは耐えに耐えた。
しかし、チャラ男達がおいらに絡むのに飽きて、「行こうよ」と、再びシャケちゃんの肩を押した時、
おいらの堪忍袋の緒は切れた。
「お前らいい加減にしろ」
と、おいらは感情を露わにし、一喝した。溜まっていた怒りが、もう一言吐き出させる。
「俺の女に手だすんじゃねーよ」
すると、シャケちゃんの肩にあったチャラ男Bの手が離れて行く。
チャラ男たちの顔はニヤついていたが、驚きと焦りの色は隠せなかった。
チャラ男ABCと、順に目を向けてやると、ABC共に目線を逸らした。
「シャケ、行こう」
と、おいらはこの件はこれで終わりだと、ずっと俯きっぱなしのシャケちゃんの肩を抱いて、
チャラ男たちの前を後にした。
これでおいらはホッと出来る訳ではなかった。今しがたシャケちゃんの前で怒りをあらわにし、
チャラ男達を怒鳴っている。シャケちゃんまで恐怖させてしまったのではないかと、
もしかしたらドン引きされてるんじゃないかと気になったのだ。
「大丈夫だった?ごめんな、俺のせいで変なのに絡まれちゃって」
そう聞くと、シャケちゃんは顔を上げて
「うん大丈夫。マーちゃんは知って来てくれたから」
と、答えた。鮭ちゃんはおいらの心配をよそに、怯えた様子などまるでなく、それどころか嬉しそうにニヒーっとしている。
「ん?」
するとシャケちゃんは
「俺の女に手を出すんじゃねーよ」
と、ちょっと低い声で先程のおいらのセリフを言うと、またニヒーッと笑った。
203恋する名無しさん:2014/09/30(火) 01:33:39.84
ヽ(*´∀`*)ノ☆シャケちゃんが怖い思いしなくてヨカッタ〜♪
204まさはる:2014/10/01(水) 00:43:51.95
>>203
そうですな。それは男の役目なのでw

すこしつづき

全然似ていないであろう、おいらの真似をするシャケちゃんはちょっと変だったが、
おれの女に…のセリフがよっぽど嬉しかったのだろう、
「え、真似してんの?全然似てないんだけど」
といっても、そんな事はどうでもいいらしく、
「別に似てなくてもいいの」
と言って、嬉しそうにしながら似てない真似でおいらの言葉を繰り返す。その様は、
先程の出来事を脳裏に刻みこんでいる、そんな感じがした。
渋谷駅へ向かう道すがら、シャケちゃんはおいらの手にギュッとしがみついてきた。
「ちょっと恥ずかしいよ」
どうも周りの若者の目線が気になってそう言うと、シャケちゃんはおいらの気持ちを嘲笑うかのように、
更にギュッと密着してくるのだった。
おいら達は渋谷から上野へ向かう。シャケちゃんは上野から常磐線でいわきへ帰るのだ。
車中でもおいら達は密着したままだった。先程から変わらない。違うのは、山手線が走り始めてから間もなく、
シャケちゃんは寝息をたてた事だった。
他の人には幸せそうな寝顔くらいにしか映らないだろうが、おいらにはただそれを見ているだけで苦しい事は忘れ、
安らぎをもたらしてくれる様な、そんな寝顔だった。
おいらはそんな寝顔を見ながら、ツラツラと先程の事を思い返す。
おれの女に手を手を出すんじゃねーよ…か。おいらは改めて、強い気持ちでシャケちゃんをずっと守ってやらねばと、心に誓った。
205恋する名無しさん:2014/10/01(水) 12:34:26.08
206恋する名無しさん:2014/10/01(水) 16:18:43.83
壁|'∇')覗きに来たですヨ
207まさはる:2014/10/02(木) 00:49:43.33
>>205
頭が下がる思いです。しかしどこにでもアンチというのは湧きますな。

>>206
さようで御座いますか。それはそれはありがとうございます。
おいら、うれしいよ。
りゆうは言えませんが、ちょっといろいろあってね。レスがついただけで感激w
208まさはる:2014/10/02(木) 00:51:16.93
忘れ物。少しですが↓

おれの女に手を出すんじゃねーよ…シャケちゃんの為なら強くなれる自分も感じた。
寝ていてもおいらを離さないその手には、ティファニーのリングがあった。
あの時もメチャメチャ嬉しそうだったよなぁ、とその時の事が思い起こされる。
また、別れ話した時は泣かれちゃったな。告白した時は恥ずかしくてしょうがなかったなぁと、
これまでの事が走馬灯のごとく思い起こされた。
宙を見つめながらそんな物思いにふけっていたが、ふと我に返ってシャケちゃんを見ると、
シャケちゃんはまだ寝息をたてていたのだが、安心しきったその寝顔の安らかな事。
その顔を見ていると、俺はこの子を幸せにしてやりたい。いや、しなければいけない、
と言う気持ちになってくる。こうなると、おいらの中で急速に気持ちが固まってくる。
シャケちゃんの看護学校の卒業も見えてきている。おいらはこの気持ちを伝えて返事を聞きたくてたまらなくなった。
そう、プロポーズだ。
209恋する名無しさん:2014/10/02(木) 23:03:11.18
ヽ(*´∀`*)ノ☆ムリすんな〜 待ってるよ〜♪
210まさはる:2014/10/03(金) 01:03:43.46
>>209
なぁに、たあいもないことですw


ではではちょっとばかし

そうは思っても、これまで結婚の意思はあってもプロポーズの言葉、
そしてそのシチュエーションを考えていなかったおいらは緊張も高まって来ると同時に、混乱した。
当然の事ながら、プロポーズは格好良く決めたい。それが叶わなくとも、シャケちゃんを感激させてやりたかった。
しかし、山手線で渋谷から上野までおよそ30分。おいらに残された時間はあまりに少なく、
緊張も高まって焦るばかりで、良いセリフは浮かんではこなかった。
無情にも時間と電車は進んでいく。東京を過ぎ、アキバを過ぎ、御徒町のあたりで、
「ねぇ、マーちゃん、どうしたの?次降りるよ」
と、声をかけられた。
いつの間にかシャケちゃんは起きていて、考え込むおいらに何度か声をかけたらしく、
ちょっと不思議そうな顔をしていた。
「ああ、うん」
おいらは生返事をしてしまう。おいらの頭の中は、未だプロポーズの言葉が入り乱れていたのだ。
上野に着き、常磐線のホームに向かう。緊張感ばかりが高まっていく。シャケちゃんも何かを感じてか、
おいらに言葉を掛けることは無かった。
211恋する名無しさん:2014/10/03(金) 21:55:07.91
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212恋する名無しさん:2014/10/04(土) 23:13:35.97
続き楽しみに待ってます
213まさはる:2014/10/05(日) 00:57:48.09
>>212
ありがとう。その言葉はうれしいなぁ。

ではではすこし続き。
時間に余裕をもっていたので、渋谷で色々あったが、発射の時間までは十分以上の時間があった。
おいら達はベンチに腰を下ろすが、それで緊張感が解かれる訳でもなく、言葉は無い。
おいらはあれこれ考えるばかりか、プロポーズを受け入れてもらえなかったらと、
ネガティブな事まで考え始め、不安定な緊張感は更に高まっていった。
そこへ、無言にたまりかねたのか、シャケちゃんが口を開く。
「あの、あの、今日はごめんね、あたしのせいで絡まれちゃって」
どうも、どうしたの怒ってるの?そんな感じの聞き方であった。おいらは知らず知らずの内に、
シャケちゃんを不安にさせていた様であった。
「その事は、もういいって。なんか、怒ってるみたいだったかな?ごめんな」
と、シャケちゃんに詫びて、おいらは言葉を続けた。
「いろいろ考えてたんだ」
こういう時、いつもならば笑って言葉を続けるおいらが、真剣な面持ちとなっているのを見て感じる物があるのだろう、
シャケちゃんはドキドキと緊張している様子で頷く。
「あのね、今日の事でおれはシャケが居ないとダメなんだなぁって思ってさ」
先程までは何をどう話したらいいか、どういう言葉でプロポーズしたらいいか訳が分からなくなっていたというのに、
話し始めたら急に落ち着いて、言葉は勝手に出てきた。
「寝顔見てたらね、おれ、どんなことでも頑張れそうな気がしてさ」
やっぱり口下手なので上手くは話せないが、ウソ偽りのない言葉が出てくる。
「世の中、変な奴もいるから、シャケの事守ってやんないとなとか思ったりさ」
シャケちゃんはこれからおいらが何を言うのかわかるのだろう、その言葉を一事一句聞き漏らすまいとしているからなのか、
余計な事は言わない。ただ「うん」と頷くだけだった。
214まさはる:2014/10/07(火) 08:20:31.96
つづき

おいらはここで言葉に詰まった。いざ、その気持ちを言葉にして伝える段階になって、
一生に一度のイベントだというのに、これでいいのか、という事が頭をよぎったのだ。
花束や指輪など差し出すものも用意していない。
おいらはいいが、シャケちゃんは喜んでくれるのか、その前に、シャケちゃんはこのプロポーズを受けてくれるのか?
しかし、緊張した面持ちでいるシャケちゃんの顔に、次の言葉を待ってるのを感じ、おいらは覚悟を決めた。
「ずっと考えてたんだけどね…」
そこでおいらはすっと立ち上がり、シャケちゃんと向き合う。
「ずっと考えてたんだけどね、お嫁さんになってください」
ちゃんとプロポーズの言葉とかを考えてこなかったおいらの口からは、何の飾り気もない、
ドスレートな言葉しか出てこなかった。
215恋する名無しさん:2014/10/07(火) 08:39:44.37
気分良くない
でもおもしろいね
がんばって
216恋する名無しさん:2014/10/07(火) 08:45:42.25
どうもふられたらしい
ふられちゃったんだね
217恋する名無しさん:2014/10/07(火) 09:12:42.54
でも楽しみにしてるからね
218まさはる:2014/10/07(火) 09:26:38.59
>>215 217
なんで気分良くないのだ?
それはともかく、ぼちぼちやってくよ
>>216
おい
そこはまだかいとらんがなw
219まさはる:2014/10/08(水) 01:14:44.99
ああ、書きぬけてたとこが・・・
とりあえず続きを

おいらは頭を下げ、期待と不安が入り混じる中で目を瞑り、何も見えない中で返事を待った。
一秒二病、シャケちゃんの返事はすぐには聞かれない。たちどころに大きくなっていく不安。
五秒六秒、たったこれだけの時間の間でも胸が高鳴り、息が苦しくなってしまう。
思考はネガティブに落ちている。絶望感はすぐに襲ってきた。
と、そこへ
「マーちゃん」
と、シャケちゃんがおいらを呼んだ。
その声に促され、おいらは恐る恐る顔を上げて目を開けて見ると、
そこには真剣な面持ちのシャケちゃんが立っていた。
にこやかではない。それがさらに絶望感を増大させていく。だがしかし、
「マーちゃん」
シャケちゃんの声は優しかった。
「あのあの、不束な娘だけど、こちらこそよろしくお願いします」
シャケちゃんも緊張していた様で、その言葉を言った後、笑顔がこぼれた。
おいらはワナワナと力が抜けていくのを感じた。そしてそれに代わって喜びが体を突き抜けていく。
「ありがとう」
おいらは涙が出るほど嬉しかった。というか、涙は出ていた。
220恋する名無しさん:2014/10/08(水) 03:41:24.27
四十すぎのおっさんがハタチそこそこのしかも可愛い娘頂くなんてどんだけリア充やねんヽ(`Д´)ノ
裏山
221まさはる:2014/10/08(水) 06:26:12.77
>>220
だといいんだがね・・・
222恋する名無しさん:2014/10/08(水) 12:03:29.59
これって本当の話?それとも小説?
223恋する名無しさん:2014/10/08(水) 12:25:17.97
違うよ
ふられたのは私
私がふられちゃったんだなってことだよ
キーワードはぽつぽつみてた
それと私の好きな人が結びつくかはわからないけど
もうね忘れた方がいいのかなって思った
忘れられないくせにねそう思うんだよね変でしょ?
224恋する名無しさん:2014/10/08(水) 14:41:31.75
失恋してばかり(泣)
いつも泣いてばかりいた。
そのうち臆病になってどんどん自分から逃げてた。
死にたいと思ったことも何度もあった。

あるキッカケで知り合った人と友達から始めた。すっごくいい人で毎日考えるようになった。
そして付き合った。
いま毎日楽しいですよ。
ホント前のあの頃が嘘みたい。
こんなにも毎日の生きる気持ちが変わるものなんだね。
ここで知り合ったから試しにやってみて
http://www.cuturl.co.uk/36p
225まさはる:2014/10/09(木) 06:24:52.95
>>222
ノンフィイクションじゃないよ
>>223
引きずってるのね?
前向きになれるといいな。
226恋する名無しさん:2014/10/09(木) 15:28:28.21
>>225
ノンフィクションだったら
ふられちゃったんだなってこと
ちゃんとふられたわけじゃないから
たぶん好きでいてくれてると思うんだけど
あなたと同じ名前の大好きな人
227恋する名無しさん:2014/10/09(木) 15:30:30.44
いけない
sageるの忘れてた
ごめんなさい
228恋する名無しさん:2014/10/09(木) 15:40:16.47
もしもふられても
きっとずっと大好きだと思う
ずーっとね忘れるとかそんなことできない人だから
他の人から見たら変だと思うと思うけど
おしゃべりしすぎちゃったね
楽しみにしてるから
がんばってね
229恋する名無しさん:2014/10/09(木) 15:59:46.80
きっと違う人なのにね
ごめんなさい
また来てもいいかな?
230恋する名無しさん:2014/10/09(木) 18:55:18.58
もう来ないでください。他で書いてくれたら読みますから。
231恋する名無しさん:2014/10/09(木) 20:29:39.29
はい
もうこないです
ごめんなさい
読まなくていいですよ
232まさはる:2014/10/10(金) 00:54:18.79
>>226
↓  
 231
おいらバカだから、何がんんだかわかんね。
まぁ仲良くやってチョ


ちょっと続き

泣いてはいても興奮状態にあったおいらは、饒舌になる。
「今日は指輪用意できなかったけど、今度一緒に選びに行こうね」
「近いうちにパチ子に挨拶に行かなきゃなぁ」
こういう時は女性の方が大人なのか、おいらはそんな事を上気しながら喋っていたが、
その一方、シャケちゃんは言葉少なに喜びを噛み締めている感じだった。
おいらの頭の中には、バイトの面接に来た時の事からが思い出され、いくら話しても話したりない、
そんな感じであったが、無情にもスーパーひたちの発車時刻はすぐにやって来る。
話せなくてもいい。肩を抱いてまったり。いや、ただ一緒に居れればそれだけで良かったが、
諸々な事情でそれは叶わなかった。
電車が出るギリギリまでシャケちゃんと時を過ごし、見送った後、一人になってふと思う。
やっぱり遠距離はなぁ・・・
そうつまらなくも思ったが、でもこれからは違うんだと、未来を思うと顔がニヤけた。
233まさはる:2014/10/12(日) 00:01:39.07
すこし続き

一人になって、電車の中でもそれは変わらず、ウフフと一人ニヤつき、おいらは傍から見れば変な人になっていた。
また、LINEのやり取りも一味違った。これまで少々恥ずかしくて使った事のない言葉、
「愛してる」
を、おいらは普通に使っている。やっぱり恥ずかしさはあったが、心地良かった。
この気持ちはシャケちゃんも同じであったはずだ。おいら達は離れてはいたが、
二人で同じ喜びを噛み締めていた。
プロポーズを受けてもらったが、これで結婚が決まった訳ではない。初めての事でよく解らなかったが、
この後もなかなか大変であった。
プロポーズから一週間後、お互い意思が仕田舎時間を作って、おいらは菓子折りを手に、
着慣れないスーツを着て車をいわきへ向けて走らせていた。
「シャケと結婚しようと思います。一生大事にしますから、どうかおれたちの結婚を認めてください」
上手く言えるかどうかわからないが、このセリフをパチ子に言う為だ。
234まさはる:2014/10/13(月) 00:17:33.48
パチことは友人関係で、お付き合いはもちろん公認。しかも結婚の意思があるのも知っている。
けれども、家を出る時は余裕であったが、いわきがだんだん近づくにつれ、緊張していく。
その緊張感は解決したはずのネガティブを連れてくる。
年の差、ガン経験が弱気にさせるが、そうなればなったで仕方ない。何度でも来るさ、
と覚悟を決めて、一路いわきを目指した。
夕方六時。おいらは予定の時間通りに宮内家の前に居た。いつもなら何も考えず開けていたドアが威圧的だった。
235恋する名無しさん:2014/10/15(水) 00:47:26.36
保守
236まさはる:2014/10/15(水) 01:12:15.22
>>235
ありがとう。助かります。

ではでは続きを

覚悟を決めてインターホンを押すと、すぐにドアは空いた。
「マーちゃん上がって」
と言うシャケちゃんの後ろにパチ子の姿も見える。
「こんばんは。今日は会っていただく機会を作って貰って有難うございます」
これから話す事のプレッシャーが、おいらにいつもと違う挨拶をさせる。
緊張感を伴った、いつもと違うおいらにパチ子は少々驚いている様だった。
「あ、あがって」
おいらは茶の間に通される。
「あ、座って」
そう促されて腰を下ろしたおいらは、緊張の極限状態にあった。恐ろしく喉が渇いていたが、
シャケちゃんが出してくれた麦茶にも手がつかない。それどころか、どう話を進めて行ったらいいか分からない。
頭の中にあったのは、決めのセルフだけだ。しかし、緊張した面持ちでおいらを見守っているシャケちゃんを見ると、
覚悟は決まった。
「あの、今日はお願いがあって来ました」
この言葉を言って、座布団から外れて手を着いて頭と下げたら、後の言葉はすんなり出た。
が…
「お母さん、シャケと結婚しようと思います。一生大事に幸せにしますから、
どうかおれたちの結婚を認めてください。お願いします」
おいらは思いの丈をパチ子にぶつけた。
だがしかし、返事は無い。
おいらは恐る恐る顔を上げると、そこにパチ子の顔がある。真剣な面持ちでおいらは一瞬絶望したが、
おいらと目が合うとパチ子の顔は笑顔に変わった。
「娘の事、よろしくお願いします」
237恋する名無しさん:2014/10/15(水) 15:21:36.69
うぉぉぉ追い付いちまったぁぁ、すげぇ楽しみにしてるぜ!
238まさはる:2014/10/16(木) 00:54:25.05
>>237
やたら長くなってるからねw
楽しみにしてくれてありがとね。
だが、今日は続きは…
239恋する名無しさん:2014/10/16(木) 02:16:28.05
もうすぐ終わってしまうのか…
240恋する名無しさん:2014/10/16(木) 10:18:45.96
>>238
ゆっくりで良いから最後まで書き上げてくれよ!
241恋する名無しさん:2014/10/16(木) 20:16:04.34
保守(; ・`д・´)
242まさはる:2014/10/17(金) 00:53:31.55
>>239
自分もちょっとさびしいわ。長々やってたからね
>>240
ここまでやってきたからね。ボチボチやってきますよ。
>>241
助かりますです。

ではすこし

「ありがとうございます」
礼の言葉を言うと、無意識のうちにシャケちゃんを見てしまう。
シャケちゃんは言葉こそ出さなかったが、その顔には喜びが満ち溢れていた。
その顔を見た途端、喜びが溢れる。そしてなぜか、シャケちゃんとパチ子を交互に見てしまう。
もちろん、喜びを爆発でもさせたかのような顔をしていたであろう。
それを見てパチ子は二言。
「シャケはちょっと足りないとこあるけど、よろしくな。泣かすなよ」
「それと…頼むからお母さんは勘弁して」
このパチ子の言葉で、おいらは緊張から解放され、いつも通り…これまでよりちょっと親密になった感じになった。
いつの間にか、シャケちゃんは目をウルウルさせていた。
この日はパチ子が「ご飯食べていきな」と言うので、パチ子の手料理をごちそうになる。
三人で食卓を囲みながら、昔話に花が咲く。
その話を要約すると、まさかの地震。まさかの原発事故。そしてまさかの恋愛と言う感じであった。
「まさかね、あの時はあんた達がこうなるとは夜目にも思わなかったわ」
パチ子が言ったあの時はおいらがビンタをされた時の事で、この時、やっぱりパチ子は
あの時おいらがシャケちゃんに手を出したと思っていたという事がわかった。
「ひどいよね、往復ビンタだもん」
「あの状況見たらそうなるって」
その話も、これから何十年もかたられるだろう笑い話になっていた。
243恋する名無しさん:2014/10/17(金) 01:09:47.73
頼むから鬱エンドはやめてくれよ
244まさはる:2014/10/18(土) 01:15:48.31
>>243
さてそれはどうでしょうねw

すこし続き

宴も竹縄、話もまだこれからではあったが、おいらは家路につく。と言うか、つかねばならなかったのだ。
TVではプロ野球が終わりそうなこの時間。おいらはこの時間に来るまで帰ると午前様になる。
つくづく、遠距離というのはキッツいわ、と思うが、この時のおいらは幸せに満ち溢れていた。
別れ際のシャケちゃんの顔、いつもより濃い感じの、またねのチュウで、
シャケちゃんもおいらとまた同じなのだなと思う。
帰りの車中、おいらの中に幸せな気持ちに浸っていたい自分が居て、運転に集中するのが大変であった。
それにしても、二人で結婚しようと決まると恐ろしく忙しい。
今度はシャケちゃんが家へあいさつにやって来る。両家の顔合わせもある。結納もある。
その合間を縫って、婚約指輪を選びにも行く。その他にも新居を考えたりなどなど。
看護学生三年の忙しいシャケちゃんにはこの忙しさは可愛そうかと思ったが、
それらの段取りはシャケちゃんが決めることが多かった。いつの間にかおいらは、
主導権を握られてたというか、尻に敷かれていた。
245恋する名無しさん:2014/10/19(日) 03:13:23.03
保守ですよ(; ・`д・´)
246まさはる:2014/10/20(月) 00:44:39.12
>>245
保守ありがとう
247まさはる:2014/10/20(月) 01:12:12.82
すこしつづき
それもしても、結婚が決まった男はモテる。都市伝説のような話かと思ったが本当だ。
それは幸せなオーラがそうさせるのか、はてまた結婚が決まって、少しばかり成長した感じがそうさせるのか、
おいらは急にモテる様になった。
「店長さん、最近なんかいい男になってきたんじゃない?」
「あ、良い人でもできたんでしょう」
おいらはそんな事を店のお客さんから言われた。
「アザッス」
おいらはちょっと照れてエㇸへと笑ってやり過ごす。
「いいねぇ。うらやましいわ」
おいらと話していた相手はおばちゃん。おっさんのおいらから見ておばちゃんなので、
正確にはおばあちゃん。この辺は昔から昔から変わらない。だいぶ年上からはモテたのだが、
自分に近い世代からもそれに似たような状況があったのだ。
248恋する名無しさん:2014/10/21(火) 01:31:37.20
保守(; ・`д・´)
保守の礼は要らんでノシ
249恋する名無しさん:2014/10/21(火) 01:35:05.32
だけど、今改革進んでるから
保守も当てはまらないとか…

国民の生命と財産という意味では
保守が当てはまるだろうとは思った
250恋する名無しさん:2014/10/21(火) 02:47:19.16
そういうこと書くとまさはるが悩むからやめてw
251まさはる:2014/10/22(水) 01:08:22.20
>>249
>>250
深読みしたほうがいいのか、はてまた聞き流す程度でいいのか…
まぁおっさんのくせにかまってちゃんなので、レスがあるだけでうれしいわw


そしてつづきを

常連になったお客さんで、アパレル関係の人が居てよく話すようになったのだが、
ある日、付き合いもあって、その子が勤めるお店に服を階に行ったところ、誘われたのだ。
平日の日中の洋服屋さんは人影が少ない。その時はお店においらとその子だけで色々話していたのだが、
ご飯の話から、今度ご飯食べに連れてってくださいよ。飲みに連れてってくださいよ、となったのだ。
「ごめん、彼女いるからちょっと…」
と断ったのだが、買う物を買って帰り際、
「これ、良かったら連絡ください」
と、名刺にLINEidなどをかいた名刺をもらったのだ。
その子は可愛くていい子で、「うわ、浮気フラグが立った」と思ったが、気持ちが揺れる事もなく、
連絡はしない。でも悪い気はしてなかった。そして「俺ってモテるんだ」と、浮かれていた。
丁度その日の晩。いつものスカイプでの二人の時間に、おいらはシャケちゃんに指摘を受ける。
「マーちゃんなんか変。なんかあった?」
おいらの目の前にはもらった名刺が捨てずにある。原因はこれであった。
当然の様においらはこれには触れない。もめ事の種になるのは間違いないのだ。
「ン?なんもないけど」
と恍けたところでシャケちゃんの眼はごまかせなくなっていた。鬼女の気質があるのか勘が鋭くなったというか、
どんな些細な事も見逃さない。
「ほんとに何もない?」
PCの前のシャケちゃんはすべて見透かした価のような顔でおいらに問いかける。
「うん」
すると、今度は意思のお強そうな顔をおいらに向ける。すべて見透かしたうえで怒っている様にも感じる。
そう思ってしまうとこちらに分が悪い。
「あ、あのね、ちょっとお客さんにさ飲みに行き魔手って誘われたんだよ。で、でも行ってないよ」
おいらは疾しい事は何もないのにしどろもどろになって、浮気なんかしてないんだかん根と、弁明した。
252恋する名無しさん:2014/10/22(水) 23:53:19.99
ヽ(*´∀`*)ノ☆急に冷え込んだから 気ぃつけれ〜♪
253まさはる:2014/10/23(木) 06:39:27.59
>>252
きゅうにさむくなったからね。

ちょこっと

この時だけではなかった。友人に連れられお姉ちゃんの居るお店に行き、チヤホヤされて浮かれ気分になっていたら、
「マーちゃんなんか変」
と、いつもの二人の時間に指摘された。お酒は入っていたが、普通に接しているのにだ。
こうなるとすべて話さなければならない。なんとも末恐ろしい。
その上、「キャバの子みたいなのが好みなんだ」と言い出す始末。
シャケちゃんは焼きもちを焼いているのがかわいくも思ったが、恐ろしさが勝った。
しかしおいらはドМ気質でもあったのか変態だったのか、尻に敷かれるその感覚が妙に心地良かった。
254まさはる:2014/10/24(金) 01:19:43.54
またちょっとつづき

「福山さん、結婚するんだってなぁ。ほんと良かったなぁ」
おいらは病院で久しぶりに会った佐藤さんにお祝いの言葉をもらった。
佐藤君がおしゃべりしたのだろう。
「それでな、こないだ孫が彼女連れて来てな、おめえら一緒になんのかいつったら、満更でもなさそうだったわ」
孫の嫁っ子候補の話だ。佐藤さんは嬉々として話を続ける。
「うちの孫、亭主関白みでえだけっとも、ありゃ尻に敷かれるな」
おいらは佐藤さんのその話を聞いて、佐藤君もかと、嬉しくなった。
それにしても、自分の事を変態かもドエムかもと言っておきながらなんなんだが、
おいらのこの煌めきは何なんだろう。自画自賛してしまうが、輝いていた。
「福山さん、あんた治ってほんと良かったなぁ」
「そうですねぇ」
おいらはそう答えつつ、生きてるといいことがあるもんだ、としみじみ感じ入った。
255恋する名無しさん:2014/10/24(金) 21:33:13.69
【iPhone6/5と相性のいい出会い】
ヒント!

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このヒントを実際に試してみて!
http://www.5z8.info/launchexe_m8n4co_xxx
256恋する名無しさん:2014/10/25(土) 17:22:54.50
保守
257まさはる:2014/10/25(土) 20:35:32.75
保守助かりますわ。
今日も出かけんんで、続きは明日にでも
258恋する名無しさん:2014/10/26(日) 16:12:46.99
続き楽しみだわ〜
259まさはる:2014/10/27(月) 00:15:55.59
>>258
ありがと。
でもちょっとだけよんw


それと同時に、自分の若々しさに驚きを覚える。船坂弘軍曹みたいな肉体を持ったとはいえ、
40も過ぎた上に大病を患った身だ。それなのに、がっつり仕事をしてがっつり遊んで、
がっつり恋愛。遠距離なので通い妻ならぬ通い夫になっているのに、疲れなどはまるでない。
毎日が楽しくウキウキでしかなかった。
夫婦の契りを交わした仲になったのが、だんだん目に見える形になっていく。
新居だの家具だのだけではなく、シャケちゃんがおいらを怒る様などが、
恋人から奥さんにみたくなっていくのだ。ウキウキしない訳が無かった。
それはしぇけちゃんも一緒で、おいらが旦那見たくなってきてるのかどうかは分からないが、
ウキウキしていた。
また、パチ子もおいら達と同じ様にウキウキしていた。まだ聞いてはいないが、
パチ子たちも夫婦の契りを交わしたに違いない。パチ子の顔がいわきに行くたびに穏やかに女っぽくなっていく様を見ていると、
そう思えてくるのだ。
それにしても、おいらはあとどのくらいこの地へ足を運ぶのだろうか?


http://m2.upup.be/cJnhc9t8SM

何百回と行くであろうが、泣いてごめんなさいしに行くのは考えたくないものだ。
まぁ、そんなことは無いだろうけども…
260恋する名無しさん:2014/10/28(火) 00:33:46.13
保守
261まさはる:2014/10/29(水) 01:38:28.99
つづきを
とは言いつつも、つい先日、些細な事、犬派か猫派の話がどういう訳かおいらの女性関係の話に発展、
言い争いになってしまい、ごめんなさいしに行ってきた。
冷静になって考えればただの痴話喧嘩なのだが、その時は頭が真っ白で、居ても立ってもいられなくなったという訳だ。
そういう事が無くても、おいらはいわきに通う。時間が許せば、雨が降っても風が吹いても、
疲れていても、おいらはいわきに通う。そして元気になって帰ってくる。
それにしても、その先に待っている結婚生活はどうなるのだろう?
友人らは意外と亭主関白かもとか尻に敷かれてるとか勝手なことを言いつつ、
面白そうと覗き見したいようなことを言う。
おいらも同じように思う。このまま尻に敷かれるのか亭主関白になるのか、考えると面白い。
朝、味噌汁の香りと共に「マーちゃん、ホラ起きて」と起こされるようになるのか?
はてまた一緒に起きて朝飯を作るようになるのか?とかとか、
子供の事とかとかとか、妄想は果てしなく広がる。
兎にも角にも、おいらは幸せであった。
「福山、早く結婚しろって」
友人らによく言われたこのセリフの意味がよく解った。
262恋する名無しさん:2014/10/30(木) 10:10:48.25
保守
263まさはる:2014/10/31(金) 00:48:26.43
ではでは最後の続きを。

それにしてもこの充実感は何なんだろう。気持ちは前向きで力に溢れ、あのリポDの効能以上になっている。
何時かリア充め、と嫉妬した、幸せそうな夫婦の様に今自分がなっている。
それにしても、時の総理管直人の暴挙が無ければ、あの大震災が無ければ、今の漲るおいらはあり得ない。
世の中、一寸先は闇と言うが、本当にいつどこでどうなるか分からない。
「あのさ福山、あたしらもさ、あの・・結婚することになったんだよ」
と、照れ臭いのか俯きつつ、それでいながら嬉しいのだろう目を二ヒヒと笑わせて言ったパチ子も、
「ほんと、人生ってわかんないよね」
と、おいらと同じ事を感じているのか、そんなことを言っていた。
おいらは原発事故で避難してきた女の子と恋に落ち、一度は病に倒れ別れはしたが病に勝ち、
よりを戻すことが出来、今に至る。
おいらは来年結婚する。こうなれたのも友人らの助けがあったからだ。感謝している。
人生って何があるか分かんないですな。なかなか面白いもんです。
皆にも幸あれ。

名曲でもひとつ
http://youtu.be/lD4sxxoJGkA
264恋する名無しさん:2014/10/31(金) 04:46:26.22
終わったのか
ハッピーエンドで良かった
まさはるお疲れ様でした
265まさはる:2014/10/31(金) 06:25:54.79
>>264
終わったねぇ。おつです。
しかし長かったw
266恋する名無しさん:2014/10/31(金) 06:36:18.39
長い間、お疲れ様でした
267まさはる:2014/10/31(金) 07:00:53.42
>>266
おつです


一人しかわかんないけど、まとめの人もおつです。やたら長いからねw
268恋する名無しさん:2014/10/31(金) 07:08:01.90
長い間お疲れ様でした。
毎日読むのを楽しみにしていました。
明日から楽しみがないなw
269恋する名無しさん:2014/10/31(金) 14:31:04.95
お幸せに!
270まさはる:2014/10/31(金) 23:44:18.74
>>268
ありがとう。
そういってもらえると、報われるよ。
それにしても、長く続けただけに終わってしまうとさびしいw

>>269
ありがとね。でもね…いや、これは言うまい
271恋する名無しさん:2014/11/02(日) 06:03:49.03
まさはる良かったな!
フィクションとはわかってたけどそれでもまさはるもシャケちゃんも幸せになれよと祈ってた。
最初から読ませて貰ったものとして正直に感想言わせてもらうとまさはるは誤字は多かったけど内容はとても素敵でこころおどらせられるものもあった。
とにかくお疲れ様でした。
また書くなら同じような長いのでもいいし、逆に短いのでもいいからよみたい。
できたらでいいのでまた書いてくれよ。

なんか文章変だったらごめん、まさはるのファンなんだよ
272恋する名無しさん:2014/11/02(日) 23:45:19.52
ヽ(*´∀`*)ノ☆頑張ったぬーん サヨナラするのはツラいけど〜♪
楽しかった ありがと
273まさはる:2014/11/03(月) 05:19:01.36
>>271
>>272
おい、泣かすんじゃなよwなんかね、終わってほっとしたけど寂しいんだな。
又何か書くかは思案中だす
274恋する名無しさん:2014/11/05(水) 10:19:08.73
アディール弁護士辞めたらしい。被災地で彼氏見つけてお幸せなのか、
275恋する名無しさん:2014/11/05(水) 10:20:53.45
聞いたら女医と介護、教員もらしいね。大手ゼネコン関係や地方の職員や自衛官?羨ましいね。純愛やゴミ箱以下や出れるなんてね。
276恋する名無しさん:2014/11/05(水) 10:22:29.85
ヽ(*´∀`*)ノ女子会報告いいね。男子なんて、某スレの添付内容wwwww
277恋する名無しさん:2014/11/05(水) 10:24:45.21
三年七ヶ月?みんな何だかんだ出会いあるんだね。

沿岸部の大卒プランターや測量とか他、職員空いてるよ。
278恋する名無しさん:2014/11/05(水) 10:26:02.59
スコップイベ ゲレンデで知り合い。若ハゲの癖に、あんな綺麗系と支援恋愛w
279恋する名無しさん:2014/11/05(水) 10:27:42.70
観光船の船舶運転者もいるよ。下請け程度建設社長もいるよ。まだまだw
280恋する名無しさん:2014/11/05(水) 10:29:58.11
プロレス系女子やスポーツ系女子もいるよw
281恋する名無しさん:2014/11/05(水) 10:31:05.37
でもあの土木女子、アニメ男子って奇妙だよね。彼の場合w
282恋する名無しさん:2014/11/05(水) 13:15:09.45
出会い系の多くはあく質なサイトが占めています。
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283まさはる:2014/11/05(水) 23:22:26.02
スレが伸びとると思ったら、よくわからんなってるw
284恋する名無しさん:2014/11/07(金) 10:15:57.13
海浜清掃のボランティアさん、爺婆含む  初年度来訪の十二万ぐらいかなw
285恋する名無しさん:2014/11/07(金) 10:17:08.42
皆、話してけど、あの土木女子関係や主任とか可愛いよね。
286恋する名無しさん:2014/11/07(金) 10:18:21.83
臨時の職員の京都の人は綺麗だったね。
287恋する名無しさん:2014/11/07(金) 10:19:27.73
NPOのボラティアで他県から来てる人ね。
288恋する名無しさん:2014/11/07(金) 10:21:44.37
ミーティング場のパソコン使う子も綺麗だね。

あのダンプやさんに牡蠣小屋で口説かれたの〜。話してたねw
289恋する名無しさん:2014/11/07(金) 10:23:24.47
鈴木さんの案件 松島イベに誰か来ててとか、彼氏説があるみたい。
290恋する名無しさん:2014/11/07(金) 12:00:34.12
入りわけの頃、足が不自由な方も参加してたね。
291恋する名無しさん:2014/11/07(金) 12:03:22.68
学芸員になる前、金融か、ハーブ職員も確か、金融部だね。何か因果関係がある気もする。

聞いたらあのゴルフシューズ スレジャーって商品 
292恋する名無しさん:2014/11/07(金) 12:05:25.04
葬儀、震災当初でかなり見知らぬ人が賛同したとか来訪ね。憶測だが彼氏か他県の法人からむボランティア
293恋する名無しさん:2014/11/07(金) 12:06:40.46
不倫の末?情事のもつれとか、ストーカー説、施工関係の土木関係説もあるよね。
294恋する名無しさん:2014/11/11(火) 06:33:20.76
出会い系サイトはとにかくサクラや悪質サイトが多くて、釣りや悪質サイトに騙されないように注意が必要です。
ちゃんとした出会い系サイトを探すときには、口コミ評価や、ネット上の評判を元に探すのが一番です。
私が実際には使っているのは、LINEとSkypeとJメールです。LINE掲示版は淘汰されつつあるので今は老舗のJメールでなんとか会えてます。

Jメール http://www.g00.me/ZOtEd

ここはピュアな出会いが多いので気に入ってます。
295恋する名無しさん:2014/11/12(水) 01:53:23.50
まだ落ちてないんか
296まさはる:2014/11/12(水) 07:13:21.52
>>295
落ちてないね。
このまま落ちるのもさびしいがね
297恋する名無しさん:2014/11/12(水) 22:05:09.27
風化防止 ナウに移行。。。

★復興支援の愚痴っ
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1412134277/l50
298恋する名無しさん:2014/11/12(水) 22:13:36.45
>>296
さみしいけど変なのきてるのはもっと嫌だね(´・_・`)
299まさはる:2014/11/14(金) 06:01:47.53
>>298
それもそうなんだよね…
世の中うまくいかないもんです
300恋する名無しさん:2014/11/15(土) 02:12:40.04
>>191>>196>>199このスレの類似スレ?っつぅーっか同じ東日本大震災被災者救護関連の実話
だけど、ここと真逆で、スレタイの小山ひな子さんって女の人が超可哀想な展開の話の↓のスレ
に、もしよければ感想を、お願いします
>『東日本大震災被災者を自宅看病】小山ひな子【本物の愛国美人5涙目』
>http://hello.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1409760054/
301恋する名無しさん:2014/11/17(月) 02:27:11.58
>>300の【東日本大震災被災者を自宅看病】小山ひな子【本物の愛国美人5涙目】板の…
772:名無しさん?2014/11/16(日)22:5:38.10ID:???
>767さんは、もしかして>436>402【大震災の後に出会った女の子2】
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1399845985/
【大震災の後に出会った女の子】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1354115888/の
『まさはる』さんではないですか?
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1409760054/772
302恋する名無しさん:2014/11/17(月) 02:37:45.08
今だ被災地復興中だしね。
303恋する名無しさん:2014/11/17(月) 02:39:08.98
絡み(励ましや弄り)や燃料(支援)を誤解する人が多いんでしょ?
304恋する名無しさん:2014/11/17(月) 02:40:13.50
短文サイトのツイッターみたいなもんだしね。ここ長文もAAもおkだけどね。
305恋する名無しさん:2014/11/19(水) 04:06:11.08
てす
306恋する名無しさん:2014/11/25(火) 05:29:49.31
307恋する名無しさん:2014/11/26(水) 16:12:28.02
失恋しました。
本当に辛かった。
死にたいと本気で考えました。
でも新しい恋でやっと立ち直りました。
ここで出会いました。
クリスマスまでにはなんとかしたいと思ってる人、絶対に見てください。
http://ucut.it/5649jb
308恋する名無しさん:2014/11/28(金) 01:51:04.07
まさはる元気にしてるんかな
309まさはる:2014/11/29(土) 06:19:38.71
>>308
元気ですよ
なんだか忙しくて、いいことなんだけども、新しい話が進まんw
310恋する名無しさん:2014/12/01(月) 23:53:16.32
>>309
元気なら良かった
また書くの?
書くなら書き始めてからでもいいから教えてね
311恋する名無し:2014/12/03(水) 22:22:53.26
今全部読み終わったが感動した!
長く続くように呪いをかけておく
 ∧_∧
(。・ω・。)つ━☆・*。
⊂   ノ    ・゜+.
 しーJ   °。+ *´¨)
         .· ´¸.·*´¨) ¸.·*¨)
          (¸.·´ (¸.·'* ☆
312まさはる:2014/12/04(木) 23:57:03.58
>>310
また書こうかなと思っとります。少し書き溜めてから貼っていこうかなと。
内容は検討中w
>>311
ありがとう。
長く続くといいんだけど、呪いなのねwそれにしてもAAかわいい
313質問:2014/12/05(金) 06:08:13.16
『東日本大震災被災者を自宅看病】小山ひな子【本物の愛国美人5涙目』スレッドの↓の767の
投稿は、まさはるさんが書いてくれたものですか?
767:名無しさん?[]2014/11/15(土) 23:47:35.81 ID:h9nGsiQO
覗いてみたんだが、荒れてるな
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1409760054/767
314まさはる:2014/12/06(土) 07:09:00.85
>>313
そうだけど。なんでわかんの?こわいんだが。。
315313:2014/12/08(月) 00:06:04.88
『東日本大震災被災者を自宅看病】小山ひな子【本物の愛国美人5涙目』
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1409760054/
767:名無しさん?[]2014/11/15(土)23:47:35.81ID:h9nGsiQO
覗いてみたんだが、荒れてるな
772:名無しさん?2014/11/16(日)22:05:38.10ID:???
>767さんは、もしかして>>436 http://peace.2ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1399845985/
【大震災の後に出会った女の子】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1354115888/の
『まさはる』さんではないですか?
778:名無しさん?[sage]2014/11/17(月)09:10:46.76ID:???
>772さんへ。
残念ながら私ではありません。申し訳ありません。

まさはるくん、313の質問に答えてくれて有難う。ひな子スレッドは嫌がらせのデマ投稿が多く
、頭を悩ましており今回↑の767の投稿者が晴れて、まさはるくんの投稿と判って助かった。
↑の778も、767の投稿者は、まさはるくんではない、と云う嘘デマ投稿と判明した。ご協力に感謝
ひな子スレッドは心がホんわかする良い話を書いている、まさはるくんを応援していく!
まさはるガンバ!益々のご活躍を祈る!
316恋する名無しさん:2014/12/11(木) 13:04:08.48
被災地で10歳違いで結婚した人が多いよ。とある芸能人も地元のサーファーと入籍の噂あり 

他にも何人か著名人と関係が?個人情報やスキャンダルもあれだし、噂にしておくけどね。

聞く限り、かなり目撃説があるね。
317恋する名無しさん:2014/12/11(木) 13:06:45.49
あったらあったで自白したら良くない?この場合、自供や自首ではないしね。
318恋する名無しさん:2014/12/11(木) 13:07:55.21
Nが女になって誤魔化したら(女だと安易に従うように見えるから男で十分、必死に生きてこそ、その生涯は光を放つ。)

強引にひつじを捕まえよう!
319恋する名無しさん:2014/12/11(木) 13:08:20.98
被災地の王子漁り?
320恋する名無しさん:2014/12/11(木) 13:09:09.41
恋の大人買いでも??
321恋する名無しさん:2014/12/11(木) 13:11:28.49
あいつ等逃げて良いなら、変な天国作って俺だって逃げるよw
322恋する名無しさん:2014/12/11(木) 13:15:22.40
沿岸部に某被災店近くのスーパーに・・・。シャネルの大きいサングラス、スカーフ

誰が見ても芸能人みたいな女子(40代〜50代?)とサーファー風の男子 
323恋する名無しさん:2014/12/11(木) 13:17:30.64
所が名前が思い出せない。何かドラマには出てたね、80年にヒットソングがあった感じの方

他にもお笑い系の女子 
324恋する名無しさん:2014/12/11(木) 13:23:20.66
被災地もスポンサーに為りかけや親会社みたいのまで破綻、破綻、また破綻
325恋する名無しさん:2014/12/11(木) 13:25:48.91
経営不振まで、抜き打ちの影響にされたりね。八つ当たり多いしね。

聞く限り、コケル寸前なのにね。
326恋する名無しさん:2014/12/11(木) 13:28:21.59
先陣切って出て癖に5*とか6*とかさ〜。時間的に行ってないな〜。
327恋する名無しさん:2014/12/16(火) 19:57:55.41
世良たかゆ●の特徴(絡まれるので危険です!)

手当たり次第ここで喧嘩を売っているので誰と戦っているのか区別が付かなくなっている
不細工を自覚してない事友人知人の人望がない
毎日恋愛サロンで遊んでいる
ここでの事が噂になっている
誤爆が多い
お金に細かい
怒るとたくさん草を生やす
自分だけは中傷してもいいと思っている   ←重要
♂妻子あり
(>_<)
328まさはる:2014/12/18(木) 22:51:13.98
>>315
応援ありがとう
>>327
了解

ここんとこ忙しくて書き溜めが進みませぬ
すまぬ・・

ここんとこ忙しくて書き溜めが進みませぬ。
加えて、おいらニート気質なのか、
329恋する名無しさん:2014/12/20(土) 04:49:20.68
独りぼっちのクリスマスは絶対に迎えたくない。
彼氏彼女でなくてもただの友達でもいい。
誰かと一緒に過ごしたい。
この時期切実な問題です。
真面目なお付き合いから友達まで異性を見つけやすい
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ならまだ間に合うかも知れません。
クリスマス前は「独りは嫌!」思考の男女が多いので、
一年で今が1番のチャンスです。
330恋する名無しさん:2014/12/25(木) 08:27:23.48
シャケちゃん(´・_・`)
331恋する名無しさん:2014/12/29(月) 07:15:34.22
今年ももうすぐ終わる(´・_・`)
332恋する名無しさん:2014/12/29(月) 07:19:14.49
そうだね(´・_・`)
333まさはる:2014/12/31(水) 00:53:46.23
>>330>>331>>332

今年も今日でおしまいですな。おいら、今日も仕事・・・


今年はこのスレにお越しいただきありがとうございます。
来年もよろしくお願いします。
334恋する名無しさん:2015/01/13(火) 16:49:58.27
遅くなったけどあけおめノシ
335恋する名無しさん:2015/01/15(木) 13:43:53.44
明けましておめでとうございます。旧年中は何かとお世話になり、有難うございました。
昨年末、ひな子板も皆様のお陰で新板、第6涙目に突入しました。

東日本大震災被災者を自宅看病】小山ひな子【本物の愛国美人6涙目
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1419023883/
本年も類似板として何卒宜しく仲良くお願申し上げます。
336まさはる:2015/01/16(金) 00:40:34.17
>>334
>>335
おそくなりましたが、あけましておめでとう
本年もよろしくです
337恋する名無しさん:2015/01/16(金) 05:43:35.32
164:2015/1/16金)3:29:41.63ID?
<吉報>
大震災の後に出会った女の子2
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1399845985/
335:2015/1/15木)13:43:53.44
明けましておめでとうございます。旧年中は何かとお世話になリ、有難うございました。
昨年末、ひな子板も皆様のお陰で新板、第6涙目に突入しました。

東日本大震災被災者を自宅看病】小山ひな子【本物の愛国美人6涙目
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1419023883/
本年も類似板として何卒宜しく仲良くお願申し上げます。
336:まさはる[[email protected]]2015/1/16金)0:4:34.17
>334
>335
おそくなリましたが、あけましておめでとう
本年もよろしくです

大震災繋がリの類似スレ"大震災の後に出会った女の子2"の、まさはるが、ひな子スレに新年の挨拶く
れたぜ!よぉし!イイゾ!ひな子スレにも運が向いて来たぞ!まさはるスレのハッピーのお裾分けに預かれ!
幸を運ぶ、まさはる、の初春…迎春…春づくし!と来たか!こいつぁ春から縁起がいいや!
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1419023883/164
338恋する名無しさん:2015/02/27(金) 03:11:56.32
てす
339恋する名無しさん:2015/02/27(金) 21:39:53.01
&#20016;
340恋する名無しさん
&#20015;