政府は、ODA・政府開発援助の一環として中国に供与している「円借款」につ
いて、中国が経済成長を続ける中で援助を継続する意義は薄れているとして、
北京オリンピックが開かれる3年後の2008年をめどに新規の貸し出しを原則
として終えたいという意向を中国側に伝えました。
中国に対する日本の円借款は、空港や基幹道路、病院など大型の案件を中心
に、1980年以来これまでに3兆円を超える額が供与されていますが、中国が
目覚ましい経済成長を続けていることもあって、与野党や経済界などからは援
助の継続に疑問の声が高まっています。これを受けて政府は、北京オリンピッ
クが開かれる3年後の2008年をめどに、新規の円借款の供与を原則として終
えたいという意向を中国側に伝えたものです。政府は、円借款の終了までにど
のように供与額を減らしていくかや対象とする事業について中国側と協議し、
今月下旬に最終的な方針を固めたいとしています。NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/2005/03/03/k20050302000106.html