ふくいちライブカメラ関連 実況スレ66

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48地震雷火事名無し(やわらか銀行)
>>22
>今回の地下貯水槽っていうネーミングも立派過ぎて疑問だね。
あなたの言うとおりだ。

東京新聞は、「地下貯水槽」とは呼ばずに、「地下貯水池」と呼んできた。(俺としては、「仮設貯水池」と呼びたいところだが)
今日の朝刊一面で、でっかく汚染水計画破綻と知らせた。

福島第一 汚染水計画破綻 貯水池構造上の欠陥 東京新聞 2013年4月10日 朝刊のWEB版
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013041002000126.html

東京電力福島第一原発の地下貯水池で相次いでいる汚染水漏れ事故で九日、三件目の水漏れが起きた。
池に構造的な欠陥があるのは明らかで、東電の汚染水貯蔵計画は破綻した。
東電は池の汚染水を数少ない地上の空きタンクに移す検討をし始めたが、しのげるのはわずかな期間で、毎日発生する汚染水の処理にも影響が出てくるのは必至だ。 
同日昼、すでに水漏れが確認されている貯水池(2番)から、放射性ストロンチウムなどが残る塩水を移送していた池(1番)の遮水シートの中で濃い塩分を検出。
2、3番の池に続き、水漏れしていることが確定的となった。
東電はこれまで、満水近くなった貯水池の上部から水漏れが起きたと推測。水位を八割ほどに抑えれば、貯水池は問題なく使用できると説明してきた。
しかし、今回の水漏れは水位が半分ほどの場所で起きており、貯水池の水漏れは構造上の欠陥である可能性が高まった。
福島第一には貯水池が七つあり、容量は計五万八千トン。小学校の二十五メートルプールにすると、ざっと百十六杯分にもなる。
地上の金属製タンクより貯水量がかせげるため、汚染水貯蔵の重要な柱になっている。
貯水池にはすでに約二万七千トンの汚染水が貯蔵されており、地下水汚染を防ぐには地上タンクに移す必要がある。だが、地上タンクの空き容量は約二万二千トンしかない。
東電は原子炉冷却用の水をためる予備のタンクなどを動員し、貯水池の汚染水の移送先にすることを検討。それでも用意できそうなのは計七千三百トン程度しかない。
容量を使い切る前に次の移送先を確保しないと、一日約四百トンずつ増える高濃度汚染水を処理した後に残る水の行き先がなくなり、処理ができなくなる。
東電は早急な汚染水処理の計画練り直しを迫られている。
東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「貯水池の信頼性が損なわれていることにまったく反論はない」と認める一方、貯蔵先をほかに確保できないとして、まだ問題が見つかっていない貯水池は引き続き使う方針も示し、矛盾した説明に終始した。
49地震雷火事名無し(やわらか銀行):2013/04/10(水) 20:47:30.90 ID:eg0X4aa70
テレビではさっぱり言わないが、漏水が構造上の欠陥であることも、東京新聞は昨日の社説ではっきりと指摘した。
ま〜、東京新聞がえらいと言うより、当たり前のことを言わないテレビのほうが狂っているだけなのだが。

【社説】 福島・汚染水 事故はまだ続いている 東京新聞 2013年4月9日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013040902000140.html

停電の次は放射能のある汚染水漏れ。東京電力福島第一原発で深刻な事故が続いている。ところが事故の当事者たちから危機感が伝わらない。
東電は被害者の視点に立って現実を見直すべきである。
穴を掘り、遮水シートを敷いて、浸出水を防ぐという構造は、普通のごみを埋め立てる最終処分場の構造と基本的には同じである。
遮水シートが破れやすいのも、継ぎ目部分が弱いのも、ごみ処理の世界では基本知識と言っていい。
一九九〇年代、東京・日の出処分場など、全国で有害物質を含んだ浸出水が問題になった。だから家庭ごみの処分場でも、漏水には細心の注意を払う。
のり面を鋼矢板で遮水したり、漏水を検知すると自動的に修復されるシステムを備える施設も、今や珍しくはないという。
相手は放射能である。家庭ごみ並み、あるいはそれ以下の扱いとは、あまりに危機感が見えなさ過ぎる。
東電はすでに先月半ばには、遮水シートの近くで微量の放射能を検知するなど、汚染水漏れの兆候をつかんでいたという。それなのに対策は講じられなかった。
今回の汚染水漏れも「事故」とは言わず「事象」と呼んだ。専門用語はともあれ、普通の人が聞いたらどう感じるか。
前政権が「冷温停止状態」と言ってから約一年四カ月。原子炉を冷やすため、現場では毎日約三百七十トンの水を注いでいる。その上一日四百トンもの地下水が流れ込む。
一部を循環させたり、汚染される前の地下水をポンプでくみ上げたりしても、汚染水は増えていく。このままでは、タンクをいくら増設してもきりがないだろう。
つまり、「事故」はまだ終わっていない。
東電には被害者の視点に立って、事故処理や情報発信のあり方を考え直してもらいたい。
地中に簡易なプールを掘って汚染水をためるというのは、あくまでも一時しのぎ、事業者本位の応急措置にほかならない。
放射能汚染水の漏出が、住民にどれだけ不安を与えるか、事実を知らされないことが、どれほどの不信を呼ぶか。海の汚染を漁民がどんなに恐れ、苦しんでいることか。
これを機に、あらためて「事故」の現実を直視して、住民の気持ちになって対策を練り直すべきではないか。対策を明確に語り、その中身が専門家らの検証に耐えなければならない。