節足動物の謎

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402521です
>>401
芋虫型も蛆型も単体で見ると自由生活にはまったく不向きだと思いますよ
彼らの体は基本的に内部寄生に特化しているのです
実際幼虫達は今も木や朽ち木の中、腐葉土、草の幹や虫コブ、果実や種子や菌類の内部、昆虫や動物の生体死体、卵、糞など
彼らの食料の内部に潜んで育つものが多いと思います
基本的にそういう生活が適しているのです

しかし成虫の方は完全に自由生活ができます。ここが他の寄生虫と違う所で
寄生虫の大問題である宿主を見つけ出す事と生殖、この二つの難題を成虫がクリアしてくれる訳です
彼らの能力は親子でワンセットなのです
完全変態類は非常に完成度の高い寄生虫といえると思います

また一方で鱗翅目や甲虫の一部など、内部寄生を捨てて新しいニッチを求めて危険な場所に撃って出た幼虫達もいます
木の葉を食べるもの、他の動物を襲って喰らうもの
彼らは寄生虫である事をやめ始めていると考えていいと思います
彼らは外界で生きる為に弱点を克服し、様々な適応戦略を繰り広げるのですが、それはまた次の段階のお話です