【ビジ法】ビジネス実務法務検定1級【その5】

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645名無し検定1級さん
>>643
筑波は国策大学だから本来の格以上の特別扱いになっているのよ。
うちの大学は私立でMARCHレベルにも届かないよ。
ただ、俺のゼミはうちの学部の中では厳しく鍛えるという評判になっているので、少人数のゼミなんだ。
そんなわけで大学のレベルの割には難しいものに挑戦しようという学生が集まってきやすいんだ。

ゼミでは、実体法・手続法を問わず民事法の領域を扱うことにしているので、
ビジ法1級・2級はちょうどうまい具合にゼミで扱う内容と合うんだよ。
1年生用のゼミではもっぱら判例の読解トレーニングをやって、
2年生用のゼミでは要件事実論を意識した判例読解トレーニングと
教材用の判例をもとに論述課題を出して毎週答案作成をさせている。

知識ではなく判例を通じて裁判官の手法を身につけろ、年間100本の判例を読めと指示している。
2年間これをしっかりやっていればセンスがついてくるから
いろんな法領域の勉強が進んでくるにつれ3年前期が終わる頃には飛躍的に実力がついてくる。
せっかくこういう勉強を続けてきたのだから、論述式の検定試験で力試しをさせてやりたいんだよ。
もしも合格すれば不本意にうちの大学に入学した学生も自信を回復できるだろうしね。
646名無し検定1級さん:2011/04/09(土) 14:52:57.02
へぇ、1年生からゼミをするのか。
2年生で要件事実論を意識させるってことは、
実体法を一通り終わらせて民訴をやりながら実体法の理解を深めていくってこと?
かなり厳しいな。しかも判例を年間100本って…。
例えば、大阪空港事件みたいな事実認定の複雑な大きな事案を下級審から読ませるとなると、
それだけでかなりの労力を使いそう。1ヶ月使ってもレポートを仕上げるのは大変そうだ。
3年間ついていければ相当な実力を身に付けられると思う。楽しそうだな。
647名無し検定1級さん:2011/04/09(土) 15:32:28.97
>>646
1年のゼミでは総則と契約法を中心に教材用の判例を選んでいるよ。
学生は1年から2年の間に併行して民法の財産法の講義を一通り聴講するから
2年次ではそちらの進度も考慮に入れて教材用の判例を選んでいる。
2年でやる要件事実論は民訴のうち要件事実と証明責任に絞って扱うからそれほどハードではない。
基本的な知識については俺のレクチャーも交えるようにしているし。

判例を年間100本ってのは俺自身が学部2年生の時にやってみてはっきりとした効果を実感したから。
(ゼミのやり方も判例100本も俺自身の学部ゼミでの経験に基づいている)
きついように見えるけど、ゼミのある週ならゼミ用以外に1本読めばいい。
長期休暇中は週2本読めばいいんだよ。

大阪空港事件みたいな膨大なものを下級審から読ませるなんて無謀なことはしないよw
3年次以降は民法(財産法に限定)・商法(総則・商行為・手形)・破産法の判例を扱っている。
会社法のような組織法は避け、取引法の領域に限定している。
ちなみに、手形法は要件事実論に絡めた良い教材があるからその本を使って自習しておくことを勧めている。
手形法は民法を駆使するのにいい頭のトレーニングなるからね。

論述課題は試験問題を出題するようなものだよ。
ただし、ゼミで勉強した判例をもとに事実の法的評価をさせるように心がけている。
ゼミ生は法律の勉強が好きというちょっと変わったのしかこないから、きついながらも楽しんでいるようだ。
俺も学生が実力をつけて成長する姿を見ることができて嬉しいよ。
648名無し検定1級さん:2011/04/09(土) 18:47:29.86
>>…不本意にうちの大学に入学した学生も自信を回復できるだろうしね。

なんとなぁ〜く、大学の雰囲気が分かるなw

結局、日本の大学のランクって、
入試の難易度で中身なんか関係ないよな
最初から不本意で入ってきた奴が、
大学の勉強に集中するかと言えば、気持ち半分になるだろうな

筑波は僻地手当てが出てるから給料高いんじゃない?
いまやTX通っているから、僻地とは言い難いが…

649名無し検定1級さん:2011/04/09(土) 21:30:11.08
>>647
ふむふむ。
証拠法は要件事実と証明責任を中心に勉強するのなら、実体法の事案分析の演習にちょうど良さそう。
破産をやれば民訴の理解が深まるし、てこぎも交付契約説で考えるなら民法の理解を使えるし、
契約関係のみを色々な素材を使って考えるのはいいね。
でも、会社法はやらないのか。そうか。契約主体としての会社というのは、重要視しないのかな?

それでも、年間判例100本を潰していくのは学部生にはきついと思う。
各科目で百選くらいの軽い事実と判旨で100なら余裕はあるだろうけど、
事案分析ができるようになることを第一の目標にしてるみたいだから
リーディングケースになる判例の素の事実と主張と判旨を読ませるんだろうなぁ。

裁判傍聴とかはさせないの?
訴訟進行や弁論主義、証拠あたりの具体的なイメージが沸きやすくなると思うんだけど。
公法なら判例の争点となった場所を訪れるのも面白いんだけど、民事系はいまいちっぽいな。
信玄公旗掛け松事件とか宇奈月温泉事件のような素材なら訪ねてみでもいいかもしれないけど。