フレッシュプリキュアで百合5

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1名無しさん@秘密の花園
フレッシュプリキュアの百合について語ろう!
百合な雑談や妄想、SS投下も自由にどうぞ

前スレ
フレッシュプリキュアで百合
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1237612270/

フレッシュプリキュアで百合2
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1250244090/

フレッシュプリキュアで百合3
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1251727459/

フレッシュプリキュアで百合4
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1253455706/l50

フレッシュプリキュアで百合SS保管庫 @ ウィキ
http://www12.atwiki.jp/fleshyuri/pages/1.html

無印からフレッシュまで、どのカップリングもオッケー
プリキュアシリーズ百合萌えスレ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1248184495/601-700

プリキュア5までの百合を語りたかったら↓
じゅうににんはYES!百合キュア
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1197494966/

次スレは>>970を踏んだ人が立てること
もしくはスレ容量を見て判断しよう
基本はsage進行で

〜SS投下について〜
名前の欄に題名を入れて欲しいとの事でした。(決定稿ではありません)
組み合わせ(ラブ×せつな等)も表記するとさらにGJ。
イメージはあまり崩さない。これ必須。
後はあなたの無限の発想力を活かして作ってみよう
2名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 06:57:20 ID:AtyLP/Zb
>>1

果てしなく乙

前スレは1ヶ月足らずで容量いっぱいか。
すごいな。


3名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 07:05:33 ID:xFGe6Nvd
ちょっと来なかったらもう新スレとか。
>>1さん完璧!
4名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 07:22:44 ID:lBO5TrrE
>>1
立ててくれるって私信じてた!
5名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 08:16:56 ID:qX08tzkn
さっすが>>1たん完璧!
ホント仕事早いよね〜
おかげでこれからも幸せゲットだよ!
6名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 11:55:43 ID:zQUeYAbm
>>1杯がんばるわ!
7名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 12:16:40 ID:BuJhXhUw
>>1
乙サケーベ
8名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 15:16:36 ID:oVruoM79
>>1オーバー!
サンクス
9名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 23:45:38 ID:bJX1mHP5
>>1
朝からすいませんでした。2連続スレ立て失敗で申し訳ないです…

では前スレ投下分の感想をカキコ。
>>4-753
最初はじゃれあう所から始まり、徐々に高まっていく感情。
そして避けられないあの痛みとの戦いや傷つけてしまったと言う
自分との葛藤。上手に対比されていて、また違う18禁作品でございました。
早速保管させて頂きました。

同姓同士の恋の件ですが、自分は特にテーマとして重くは設定付けしません。
比重が重すぎれば、読み手さんがキツくなってしまうのかな?と。
ダメだとわかってるけど、やっぱり好き…。ぐらいが丁度イイのかなぁ。

ラブせつは作品数が多いので、被る事も勿論あります。でも、あなたの作品は
あなたの物です。どうぞ胸を張って投下して下さい。読み手さんは楽しみにしていますよ。

>>4-758
シフォンちゃんがメインな投下はこれが始めてですね。放送当時に比べたら
かなり喋ってる妖精さんwコロッケまで食べてますしwww
せつなとの絡み、微笑ましくて和みました。いずれこのようなシーン出てくるかも?
小ネタ保管してあります。タイトル宜しく!

>>4-783
ほんと神ゲーになるんじゃないですかw自分は4人だったら誰を操作して誰を最初に
落とすのか、、、
やば、本気で考えてたwww
あ、密林で予約してこなきゃ!こちらも小ネタで保管してありますよ。
10名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 00:10:27 ID:Mhq1MANB
と、保管屋はなぜ、黒やHを書けない事が情けないと思ってるのか…。
これは一重に、望まれてる方たちの期待に応えれらてないからですね。

やはり自分も、微量ながら職人と名乗ってる以上は、SS製作の視野を広く
してみたいのです。努力はこれからも惜しみませんよ。あ、趣味範囲でw

需要がある以上、いずれは苦手分野も作ってみたいと思ってます。
その時は温かく読んであげて下さいませ。勿論、感想は入りませんw
読んでくれてるだけで幸せゲットだよ!

こうやって保管屋やったり職人やったりしてるのも、住人さんたちが
いてくれるからなのです。師事してる方からのメッセージも力になりました。

長くなりましたが、スレは節目の5です。引き続きみんなで楽しんで
いきましょう!あ、忘れてた。フレッシュプリキュアって
      最             高 
11名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 00:31:36 ID:madUy6bu
何回か間違ってるの見るから変換ミスじゃないと思って言うけど、

×同姓
○同性

だよね?
雑談の中ならともかくSS内での誤字は気になる…
ただの変換ミスだよ!という場合はごめんなさい
12名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 00:36:44 ID:IinCMVnr
>>1
これは乙じゃなくて
変身してポーズ決めたパインの脚なんだからね!
13名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 00:44:20 ID:Mhq1MANB
>>11
すいませんうっかりミスですorz
SS内の誤字も指摘して頂ければ修正しますので教えて下さい。保管庫
コメント欄でも桶です。全てに目は通してるのですが、申し訳ないです。
14名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 00:44:20 ID:kMg4g9Ko
3-758(670)です。

>>4-760
ありがとうございます。大好きって言ってもらえるなんて
書いてよかった。また思い浮かんだら挑戦してみようかな…

>>9
保管屋さん、合作ともども小ネタ保管ありがとうございます。
作品を保管して頂いてり、感想を頂けるのは嬉しいものですね。

タイトルは「今はこのままで」でお願いします。
15名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 01:03:12 ID:kMg4g9Ko
頂いてり×→頂いたり○

てりってなんだよてりって…orz
16名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 01:13:29 ID:7SOILvq0
こんばんは、3-432です。
新スレ移行おめでとうございます。
2→3→4とだんだんスレ消費のペースが速くなってますが
妄想もSSも勢いがあるからこそなのでしょうね。

で、人の多い時間に投下するのは気が引けるのですけど
今回ちょっと長くし過ぎたので連投にならないように
どなたかに支援をお願いできないかと。

見ている方がいましたらよろしくお願いします。
17『銀色の届け物』:2009/10/07(水) 01:15:14 ID:7SOILvq0

「せつな、どこ〜?」

桃園ラブは、東せつなを探していた。
今日は日曜日で、二人揃ってあゆみの手伝いで家の掃除中。
狭いところの埃を取ろうと顔を突っ込みながら悪戦苦闘したのだが
どうにか終えて振り向いてみると、そこにせつなの姿が無い。

(……ま、せつなのことだからサボっているということは無いと思うけど。
 この間みたいなことになってるかもしれないし)

前回、今日みたいに一緒に掃除をしていた時の事である。
初めて掃除機を任されたせつなは、持って歩いているだけで
ゴミがどんどん吸い込まれていくのがよっぽど楽しかったのだろう。
ラブがちょっと目を離した隙に部屋を出て、玄関の外に出ようとしていたのだ。
そして、今回渡したのはカーペットクリーナー、
電気を使わないので持ってどこまででも行けてしまう道具である。
……嫌な予感がラブの頭をよぎる。
しかし、

「ラブ?私はここよ?」

声は意外と近くから聞こえてきた。
良かった。まだ家の中にいた。
そう思って声の聞こえてきた方向を見る。

「う゛……」

その方向。
自分の視線の先にある扉を見たラブが、硬直した。
18『銀色の届け物』:2009/10/07(水) 01:15:44 ID:7SOILvq0

せつなは、薄暗い部屋の中にいた。

「……ここ、どこかしら?」

さっき、ラブにカーペットクリーナーという道具を渡されて
使い方を教えて貰った。
早速使ってみたところ、取っ手の先にあるローラーがコロコロと回りながら
ゴミをくっつけていくのが楽しくて、次、また次とゴミを探しながら移動していたのだが
いつの間にかこんなところに来てしまっていた。

(……こんな部屋、この家にあったかしらね?)

考えてみるが、心当たりが無い。
周囲を見渡しても、何かがうず高く積まれた
小山のようなものが幾つかあること位しか認識出来ない。
とりあえず、その小山に触ってみた。

(……なんか、もふもふ、してる……)

タルトやシフォンを抱いてる時の感触に近いが何か違うような気もする。
とりあえずもふもふを楽しみながら、正体について思いを巡らせるせつな。
ラブの声が聞こえたのはその時だった。

「せつな、どこ〜?」

はっと我に返るせつな。
そういえばラブと掃除をしていたのだった。

「ラブ?私はここよ?」

とりあえずラブに来てもらって、このことを聞いてみよう。
そう思って返事を返すせつな。
やがて足音が聞こえ、それが段々と近くなって来る。
近くで止まった時、一瞬うめき声のようなものが聞こえた気がした。
そして、

ガチャ。

ラブによって扉が開かれ、外から差し込んだ光が部屋の中を照らす。
それによってせつなが今まで触っていたもふもふの正体が明らかになる。
それは。

「……?髪の毛の、山?」

天井近くまで積まれた色とりどりのカツラの山だった。
19『銀色の届け物』:2009/10/07(水) 01:16:37 ID:7SOILvq0

「ねえラブ、あれって髪の毛よね?なんでここにあるの?何に使うの?
 もふもふしていい?いろんな色があるわね?どして?」

せつなを発見後、有無を言わさず背中を押して
部屋の外に連れ出したラブを待っていたのはせつなによる質問攻めだった。

「ストーーーーップ!せつな、一度に言われてもあたし答えられないって、
 とりあえず一個ずつにして、OK?」

両手をバッ!と前に出してせつなを制止するラブ。
対するせつなはうーん、とちょっと考える仕草の後に口を開く。

「じゃあ……あの髪の毛の山、あれって何なの?」
「まあ、まずはそれを聞くよね、普通。あれは………………カツラです」
「カツラ?カツラっておじさまがお仕事で作ってるのよね?」
「………………うん、まあ」
「私、今までどんなものか知らなかったから、初めて見たわ。
 でもなんで家にあるの?」
「………………確か、ボツになった試供品を置いてるって」
「試供品?」
「………………とりあえず誰かに使ってもらって、使い心地とかを聞く為に作った物の事」
「使うって、どうするの?」
「………………頭に被ります」
「頭にって?そんなことしたら暑くない?」
「………………いや、通気性とか熱が溜まらないようになってるからそうでもない……って
 なんでそんなことまであたし答えてるんだか」
「さっきから、ラブ、変」
「えっ!?そ、そうかなあ」
「だって、なんか言いたくないことを無理に言ってるみたい。どして?」
「え、や、やだなあ、そんなこと無いってば何言ってるのかなせつなは」
「……」

せつなは黙ってラブの顔を覗き込む。
最近、聞きたい事にラブが答えてくれなかった時にするようになった仕草だ。
せつなの澄んだ光沢を湛えた赤真珠のような瞳に見据えられると、
ラブは心の中まで見透かされたような気分になってしまうのだ。

(ああもう、本当、この子には隠し事出来ないなあ)

観念すると、質問に答えるべく口を開く。
20『銀色の届け物』:2009/10/07(水) 01:17:12 ID:7SOILvq0

「あのさ、あたし実は……お父さんの仕事、あんまり好きじゃないんだ」
「そうなの?」
「うん……ちっちゃい頃に、次に出す子供用のカツラを決めるんだーって
 一日中付き合わされた事があるんだけど、その時にお父さん、
 カツラを選んでは被らせるって、そればっかりで、
 あたしが話しても全然答えてくれなかったことがあってね。
 自分がお父さんの人形みたいになっちゃったような気分になって、
 ……最後は大泣きしてるところにお母さんが飛んできた」

せつなは黙ってラブの話に耳を傾けている。

「……お父さん、カツラの事になるとそれしか見えなくなるんだよね。
 悪気が無いのはわかってるんだけど、それ以来、カツラのことを出されると
 どうも反発しちゃうんだよね」
「……そうだったのね、私はそんなラブやお父さんを見たことないから知らなかったわ」
「お父さん、せつなが来てからはあたし達の前でカツラの話してないからね」
「……ねえラブ」
「何?」
「私、この部屋の中、もっと見てみたい」
「えーーーーーーーーっ!?」
「ダメ?」
「ダメダメダメダメ!!カツラなんて見るもんじゃないし触るものでもないってば」
「私は見たいし、触ってみたいけど。 おじさまの仕事の事、よく知らないから
 ……それでも、ダメ?」
「うーん」

考え込むラブ。
せつなはまた黙ってラブの顔を覗き込む。
先程と違って、その瞳に映っているのは
彼女にとって未知の存在であるカツラに対する興味と期待。
この状況でダメって言ったらせつなガッカリしちゃうよね、と思ったラブは、

「……しょうがないなあ、ちょっとだけだからね」

この状況でダメって言ったらせつなガッカリしちゃうよね、と思ったラブは、
それでもかなりの躊躇の後に、了承することにした。
21『銀色の届け物』:2009/10/07(水) 01:17:47 ID:7SOILvq0

「じゃあ、入るよ、せつな」
「うん……お邪魔します」

そして二人は、部屋の中へ。
ラブがスイッチを入れて、灯りをともす。
それによって、先程は一瞬しか見えなかった電灯によって照らされた部屋の全景が明らかになる。

「……うわぁ〜」
「………………前に見た時よりもさらに高くなってるとか、ありえないんですけど」

感嘆の声をあげるせつなと、頬をひくつかせるラブ。
対照的な反応を見せる二人の目の前にあるのは、
黒に赤、青黄色緑桃色と様々な色の髪の毛の山。
ひたすら毛、毛、毛だけのその山の中にショート、長髪、坊主にツインテール、
ちょんまげモヒカン時代劇風とありとあらゆる型のカツラがうず高く積まれていた。

「いろんなカツラがあるのね。
 ねえラブ、これって触ったりつけたりしていいの?」
「………………うん、お父さん前にそんなこと言ってたから、いいんじゃないかな。
 そこに鏡あるから、どんな風になってるのか見たい時は使って」
「うん」

そう言うと、せつなは幾つかのカツラを手に取り鏡の前へ移動。

「ふーん、本物の髪の毛と同じですべすべなのね」
「わあ、これ美希と同じ髪型なのね、
 ねえラブ……アタシ、完璧!って……これで私、美希に見える?
 ……背丈が足りない?……それ気にしてるのに!」
「何これ?ヘルメット?え?昔の人はこういう髪型だったの?どして?」
「あ、これは本で見たから知ってるわよ。
 チョウチンアンコウっていう魚のカツラなんでしょ?
 え、違うの?」

触り心地を試したり、被ってみたり、
時々ラブの方を向いて話掛けてきて笑ったり戸惑ったり拗ねてみせたり。
いろいろな表情を見せてはしゃぐせつな。

(……せつな、楽しそう)

そんなせつなの様子に、見ているラブもなんだが嬉しい気分になってきた。
この部屋にはあまり長居するつもりがなかったラブだったが、
もうちょっと、後ちょっとだけ、せつなが楽しそうにしている間は
ここにいてもいいかな、と思いはじめていた。

(……うん、せつなが楽しそうだとあたしも楽しいからね)
22名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 01:18:49 ID:kMg4g9Ko
支援
23『銀色の届け物』:2009/10/07(水) 01:20:19 ID:7SOILvq0

そう思った矢先のこと。

「ねえラブ、これおそろいのカツラみたいなの、だから一緒に付けてみない?」

そう言ってせつなが差し出したのは黄色と桃色のカツラ。

「ね、ピーチとパッションと同じ色でしょ?」

確かにラブとせつなのもう一つの姿である、プリキュアの髪の色と同じ。

「それに、形もなんだかモコモコしてて可愛いわ」

ただし、それが何かの爆発に巻き込まれた後のように丸く膨らんだ形状、
俗に言うアフロヘアーである、という一点において大きく異なるが。

「……ラブ?」

ここでせつなは気づいた。
さっきからラブが黙ったまま、微動だにしていないということを。

「ラブ、どうしたの?」

よく見てみると目も大きく見開かれたまま、瞬きすらしていない。
その視線を追ったせつなは、ラブが何を凝視しているものを理解。
両手に持ったソレをラブの前に突きつけて、尋ねる。

「これ?このカツラがどうかしたの?ラブ?」
「……ア」
「あ?」
「……アフロは、いやぁーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

狭い部屋に、ラブの絶叫が響き渡った。
24『銀色の届け物』:2009/10/07(水) 01:20:50 ID:7SOILvq0
「……ごめんなさい、ラブがあんなに嫌がってるのに、私、はしゃいじゃって」

そう言って頭を下げるせつなに、ラブは慌てて答える。

「せつなは悪くない!悪いのはあたし……じゃないや、そのアフロがぜーんぶ悪い」
「そんなにアフロ……っていうの、このカツラのこと嫌いなの?」
「嫌いっていうか……いつもいつもあたしの意思と関係無いところで
 この髪型にさせられるので軽くトラウマ気味というか……」
「……ラブも大変なのね」
「いや、こんなことで同情されても余計悲しくなるんですけど……」
「とりあえず、そろそろここを出ましょ。
 元々ちょっとだって言われてたのに、私のせいで随分長居してるし」
「うん、そうだね。元々掃除の途中だったわけだし」

お互い納得して部屋を出ようとする二人。
その時、せつなの視界にの隅にあるカツラが映った。
あれは……その色と形に覚えがあるせつなは、ラブを呼び止める。

「あ、ゴメンラブ、もうちょっとだけ、いいかな?」
「どうしたの?」
「ちょっと後ろ向いてて、そうしたらわかるから」
「?」

よくわからないながらも、せつなの言う事に従って後ろを向くラブ。
後ろから聞こえてくるのはもそもそと何かを取り付けるような音。
暫くすると、その音は止み。

「いいわ、ラブ。こっちを見て」
「はいはーい、一体なにかなーーっと………………っ!」

言われて振り向いた向いたラブは、彼女の姿に息を呑む。
その姿は、いや、姿形はついさっきまでのせつなと全く同じ。
ただその髪は、髪の毛の色は、

−透き通るような、銀色で−
25『銀色の届け物』:2009/10/07(水) 01:21:32 ID:7SOILvq0

「イ……」

思わず出かかったその名前をラブは飲み込む。
変わりに口から出るのは、戸惑いの言葉。

「せつな、どうして……?」

どうして、その髪の色の貴方は、決別した昔の姿なのに。なんで。
全てが言葉にならず、ただ、困惑の表情を浮かべる事しか出来ない。

「ごめんなさい、ラブ、あなたを困らせるつもりはなかったんだけど」

そんなラブの様子に、せつなは眉尻を下げて詫びる。

「でも、これを見たら、どうしても被りたくなって。
 やり残したことを思い出したから。
 ……あっ、勿論、戻りたくなったってわけじゃないんだからね。
 私の居る場所は、この家であり、ラブの傍なんだから」

余計な誤解をさせまいと慌てて言葉を付け加える。
そんな彼女の様子を見て、ラブも安心する。
……うん、確かに、いつものせつなだ。
だからラブは、あたしは大丈夫、ということを伝える為の
多少の軽口を交えつつ、せつなに続きを促す。

「うんうん、せつなはあたしの傍を離れられないもんねー。
 そんなことはラブさん百も承知ですよっと。
 ……それで、やり残したことって?」
「ラブったら、もうっ!」

その軽口に応じて、拗ねてみせるせつな。
その仕草には、ラブから伝えられた気持ちへの了承も含まれている。
今はこれだけの事でお互いの気持ちが伝えられるくらい、
二人の距離が近いから、
−だからこれからする話もちゃんと伝わってくれると、そう信じられるから−
せつなは、話を続ける。

「うん、あの日……私が生まれ変わって、今の私になった日にね。
 ピーチと戦ってすぐに、『この私』はメビウスに寿命を奪われてしまったから。
 ……だから」
 
そう言うとせつなは、ラブを真っ直ぐに見据える。

「ラブ、私に気持ちを届けてくれて、ありがとう。
 私の気持ちを受け取ってくれて、ありがとう。
 私の……大切な友達」

それは、『彼女』が伝えられなかった言葉。
寿命を奪われ、ようやく吐き出した思いが報われる時間すら与えられず、
世界から消えることを強いられた『彼女』のたった一つの心残り。
東せつなとして生まれ変わってからも心のどこかに残り続けていながらも
決別した過去だからこそ、口に出すことが出来なかった言葉が、
今、形になった。

そして、ラブは見た。
『彼女』の顔に
−かつて、人を蔑み、幸福を憎み、運命を悲しむことしか出来なかった少女の顔に−
心からの笑顔が浮かんでいるのを。
26『銀色の届け物』:2009/10/07(水) 01:22:03 ID:7SOILvq0

なら、あたしも。
ラブの中にも思いはある。
あの時、思いをぶつけた、受け止めた。そして取り戻そうとした。
でも、最後の最後で取り戻せなかった。
だから言えなかった言葉がある。今この時、多分これが最後の機会だから、伝えたい。

「うん……あたし達は、友達。これまでも……そしてこれからも、ずっと。
 だから、あたしが貴方を幸せにしてあげる。
 今まで苦しんでいた事、心で泣いていた事に気づいてあげられなかった分、
 それを取り返しても有り余るくらいにね。
 ……今度はわたしが羨ましいと思うくらいに幸せにしてあげるんだから!」

言い終えるとラブは、目の前にいる少女に「ね?」と笑いかける。
少女もまた、うん、と笑顔で頷いてみせる。
そして二人の少女は、どちらからとも無く、寄り添い、互いに手を回し、
それが誓いとばかりにお互いを抱きしめ合う。

ほの明るい部屋の中、無言で抱き合う少女達。
やがて、その一人の頭の上の銀色の髪の束が、
最早役目を終えたとばかりに音も無く、床へと滑り落ちた。



「ねえ、ラブ……?」
「ん?」

それから暫くして、最初に口を開いたのは、東せつなに戻った黒髪の少女。

「おじさまの仕事って、素敵ね」
「ええ〜?」

その言葉に、心から同意出来ない、という表情を浮かべるラブ。

「……本当に今までいろいろあったのね」
「………………まあね」
「でもね、これのおかげで、私はラブに届けることが出来たから」

今日この日、この部屋で、今は足元にあるこの銀色の髪の束を見つけたから。
もう二度と、なることは無いと思ってた姿に戻る事が出来たからこそ、
あの時、あの場所に置いてきてしまったものを届けることが出来た、そうせつなは思う。

「だから、ラブには悪いけど、私は、素敵だと思う」
「……そっか」

せつなの言葉に表情を緩めて、ラブは素直に頷く。
 
「あたしもね、お父さんが自分の仕事に一生懸命なのはわかってるんだよ。
 それがあたしにとってのダンスと同じで、「夢中になれること」だってこともね。
 お父さんが「付けた人を幸せにする為に最高のカツラを作るんだっ!」て
 言ってることも知ってるし」
「それって、ラブの「幸せゲットだよっ!」と似てるわね」
「……そうかな?似てるかな、あたしはちょっと違うと思うけど」
「ううん、違わないわ、そっくり」
「タハー、前に美希タンとブッキーにも同じ事言われたっけ。
 ……とりあえず今日のところは、せつなの役に立ったってことで、お父さんのカツラに感謝、かな?」
27『銀色の届け物』:2009/10/07(水) 01:22:52 ID:7SOILvq0
そう言いながら、せつなの足元にある、銀色のカツラを拾って自分の頭に被せてみるラブ。

「どうかな?あたしでも似合う?」
「ううん、似合わないわ、全然」
「……はっきり言ってくれるなあ、ラブさんちょっと傷ついちゃったよ」
「だって似合わないもの。銀色は夜の色、月の色だから。
 私はラブに合うのはこっち、昼の色、太陽の色の金色よ」

せつなは部屋の中のカツラ山の中から、一つを選んでラブの頭に被せる。
彼女が選んだのは、金色に輝くツインテールのカツラ。
「うん、やっぱりこれがラブには一番似合うわ」
「そうかな?」
「そうよ。だってこれは……」

若干髪の光沢と長さが異なるものの、その姿は紛れも無く。

「私を救ってくれた、ヒーローの姿なんだから」
「わはーっ、ヒーローって照れるねーって、え?!」

せつなの言葉に一瞬納得しかけたラブだったが、その中に含まれる違和感にふと気づいた。

「ってせつな、わたしヒーロー?ヒロインじゃないの?」
「だって、この間本で読んだけど、
 悪い魔法使いからお姫様を助け出すのは王子様の役目なんでしょ?
 だったら、ヒーローよ」

きわめて真面目な表情で応えるせつな。
納得出来ず反論するラブ。

「えーっ、それってせつな、遠まわしに自分のことお姫様ポジションだって言ってない?」
「そんなに図々しいことは言わないわよ。でも助けてくれたのはラブだし、
 助けられたのは私よね?」
「……それはそうだけど」
「じゃあ、どっちがどっちかは明確だと思うわ」
「えーっ!じゃあこんどは私が困った時にせつなに助けて貰う!これでポジション交代!」
「私がラブを助けるって……どんな時に?」
「えっとぉ……宿題忘れた時とか……ドーナツ買いたい時にお小遣いが無い時とか……」
「……ラブ、そういう時に王子様に助けられるお姫様になっても、嬉しい?」
「……ごめんなさい、あんまり嬉しくないです」
「じゃあ決まりね。私にとってはラブはヒーローよ」
「せつなだけずるいずるいーーーっ!あたしもそっちの方がいい!」
「だめよ、これだけは譲れないわ」

そう言って笑い出すせつな。

「うーん、まあ仕方ないか、せつながそう言うならあたしヒーローでいいや、わはーっ!」

その姿を見て、ラブもまた笑い出す。
こうして二人で笑いあうことが出来る、幸せな時間。
それをもたらしたものが、今自分の頭の上にある、これならば。

(本当に今日だけは、お父さんのカツラに感謝でいいかも)

楽しそうに笑うせつなの姿を見ながら、そう思うラブだった。

28名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 01:28:48 ID:7SOILvq0
以上です。

カツラの山は本編12話の回想シーンよりです。
あれが家にあるなら絶対専用部屋作って隔離するよなーと。

今更ですけど新スレ一投目でしたね。
なんかもういろいろとすみません。

このスレも皆様が楽しめて、尚且つあっという間に使いきれると良いですね。

それでは、また次の投下時に。
失礼いたします。
29名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 01:32:32 ID:7SOILvq0
すみません、遅れましたが>22さん支援ありがとうございました。
では今度こそ失礼します。
30名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 01:44:56 ID:0dX6G9XY
1投目から何という大作・・・。
乙であります!
31名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 01:59:47 ID:kMg4g9Ko
>>28
アフロで笑い、イースのくだりで感動…。
この思いを文章にまとめられないのが悔しい。とにかくGJです。
32名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 02:05:13 ID:IqvdvvvU
4-783です。保管していただいてありがとうございます。
おバカネタだったから今頃になって恥ずかしくなってきたorz

長い話も書いてみようとしてたけど、作りこむとラストまで書けない…
最後まで読み手を飽きさせない工夫も必要だし。
職人さんたちは本当にすごいと思います
33名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 02:11:18 ID:IinCMVnr
>>28
長い話をスラスラ読ませる力と
山場でしっかり盛り上げるところ
5スレ目第1投に相応しい出来や
いいもん見せてもろたわ
GJでっせ!
34名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 02:12:46 ID:IqvdvvvU
あ、管理人様
すみませんが、小ネタの補足は「10月29日、あそびコレクション発売記念!」
だけで十分ですのであとは消しておいて頂けると嬉しいですw
私の事情は不要でございますw
35名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 03:00:03 ID:IinCMVnr
朝起きてすぐに覗き
暇さえあれば覗き
夜眠る前にも覗く
ここはそんなスレ
皆、おやすみ!
36名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 04:31:32 ID:pNSfqH0n
ブッキーの話が見たいです。
ブッキーは誰とカップリングがいいですか
37名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 04:57:13 ID:D0jMA0pF
美希たんに一票。
38名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 05:49:28 ID:34xIMIOr
御子柴くんがいいかな。
39名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 05:57:48 ID:pM+djEEv
久しぶりに某カタハネをプレイしたら
アンとベルが美希たんとブッキーに見えてきて困る
40名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 06:23:18 ID:M3mrUGsy

4-395「後朝」、「月華」を投下した者です。

>>11さん、ご指摘の通りで、変換ミスです。
今回の誤字は全く気がつきませんでした。
教えて頂きまして、ありがとうございました。
投下した後もチェックしていたつもりでしたが、もう間違えませんとは言えませんので、
誤字脱字など、指摘して頂けると有難いです。

保管屋さん、修正して頂きましてありがとうございました。
いつも修正して頂いている気がします・・。申し訳ございません。
保管庫を覗いたついでに、内容には影響しませんが、気になったところを修正しました。

前回コメントを下さった皆様、ありがとうございました。
自分なりに書けばいいんだと勇気を貰った気がして、
そしてなによりSSを作る励みになります。本当にありがとうございました。

話の流れからこの先、重苦しい展開になるのは避けられず。
また、投下できるのは来週以降になりそうです。
次はせつな視点ですが、本編でラビリンス時代のことが出てくるかもしれませんし。
気長に待って頂けると嬉しいです。

この場を借りて報告をと思い。長々ごめんなさい。
41名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 07:26:04 ID:MByZbYW6
>>28
新スレ一発目に盛大なGJを!!
カツラwアフロwとか思ってたら
あなた……泣かせるじゃない……
朝からいいもの読ませて頂いた。もう一度GJ!!
42名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 07:29:52 ID:AUFjpTaO
雨でも電車通勤でも今はこのスレあるから苦じゃなくなったw

>>保管屋さん
投下に保管に感想書いたりといつもご苦労様。精一杯頑張るってこう言う事だと思うわ。

じゃ力作タップリ読ませてもらうよ。
43名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 12:42:47 ID:icmbciqj
たまにはブッキー×ラブが見たい
44名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 13:26:32 ID:AUFjpTaO
>>28
そっか、友達でこれは終わっちゃうのか…。
大作だったね。投下ありがとう。にしてもアフロの罪はデカいなレミw
45名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 20:13:28 ID:pqOTwYwd
次の鬼門回は11/8のようだ。



…正直もうないと思っとった。また抜け毛が増えそうだ。
あああアーーーーーーーー!!!もぅ…らめてえーーーーーーーー!!!!
46名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 20:19:49 ID:TK/DOiYE
39話 ケンカは禁止?沖縄修学旅行!!(11/8)
脚本:成田良美 演出・絵コンテ:松本理恵 作画監督:青山充 美術:増田竜太郎
修学旅行で沖縄を訪れたラブとせつな。
沖縄出身だという大輔の案内で沖縄を満喫しつつも、
ラブはいつもと様子が違う彼を不思議に思っていた。
実は、大輔はこの修学旅行をきっかけに、ラブとの関係を深めようと思っていたのだ。

47名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 20:26:13 ID:ZPc62gvg
あと、これを乗り越えた後で鬼門回が来るとしたらクリスマス辺り?(憶測だけど)
どっちにしろ、ラブが気付かん事には何も始まらん罠
48名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 20:43:38 ID:AUFjpTaO
帰宅の電車でこれを読んでしまい、どっと疲れが襲ってきた件。

せつな、後は頼んだ…
49名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 20:47:39 ID:MByZbYW6
My妄想力とフィルターをもってすれば何が起きても大丈夫な自信があるw
50名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 21:02:40 ID:pM+djEEv
        _  _
       /. : : :`l: :\                 ,.. ⌒ヽ
     /: : : : : : へ、: ハ                ./    \
     /: : : :/   〈: : :l             /        \
    ハ: : :/ニ、 ,ニ〈: : |            / ⌒n/ ̄ ̄丶n⌒\
    {:l: : |{rリ  , {rリ !: :l          /.( r (ノT( 入( ヾ)T丶)ヘ.\
    `l: : |  、__ , |/           (      ヒリ゚ ヮ ゚ノ      )
      }人ト、    ィ:l{             \   c(,_U_U      ./
     ノ: : : :{>イ: : :ゝ.             \  N O T I C E  ./
      {: : :N\/ }ノ: :}- 、.             \         /
    /´ゝミh_人_ }ノ  l              \      /
     | l    〉〈     { |                \  /
    / |   //ハ  ー| ヽ.                   `´
   く ー{    ヽ ノ    }一 〉
    l ̄}        { ̄「  作品の製法上、ラブに男子がつきまとうことがありますが、
    ヽ 〉       〈 /   私たちの絆に問題はありません。
      ∨           V   ラブは私のものです。 安心してお楽しみください。
     /      /    ヽ
51名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 21:23:02 ID:Um2TxbT6
>>50

救われたw
52名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 21:51:50 ID:sl1NTC1K
>>50
wwwwww
53名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 22:12:15 ID:Vg/ToJlR
>>50
なんだこれwww
54名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 22:30:23 ID:YjyzfFSn
まぁ本編の展開に文句言っても仕方ないし
大輔はシリーズ全体通してみても明らかに力入れて描かれてる男キャラだから、ラブとの関係がどうなろうと覚悟はできてる






http://a-draw.com/up/download/1254897323.jpg
http://a-draw.com/contents/uploader2/src/up1458.jpg
甜菜

美希ブキは一緒に描かれることが多いな
悪い言い方すると、販促の主役であるピーチパッションがペアにされるからあまりもの同士くっつけられてるだけなんだろうけど
この二人は幼馴染みなだけあって、百合とか抜きにしてもほんとうに仲良いんだろうなーと思える
アニメでももっと仲良しなところを見せてほしい
55名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 22:32:10 ID:BQxIZ1TE
おっマジバレか?
ラブとせつなで修学旅行か!楽しみだなニヤニヤしてきた。

ラブにちょっかいかけてくる奴がいる方がワクワクできる
俺は恐らくこのスレでは異端であろう。せつなは早くラブに告白をするべき。
56名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 22:40:22 ID:Xbvb+F6D
>>46
お、沖縄

そ、それって当然あれですよね。
あれよ。あれ
水着!!
っすよね
57名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 22:46:05 ID:ZPc62gvg
修学旅行といえば、ラブとせつなは同じ斑なのか、そこんとこも気になるw
同じ斑なら同じ部屋で寝る事になるだろうし(他の女子もいるだろうが)
58名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 22:51:49 ID:+0KFVo1+
>>28
一投目に長編、しかもみんなをグッと引き寄せる文章力。
イースを敢えて思い出させる所、かなりのハイテクニックですな…。
12話と2話は押さえておいた方が良さそうですね。
実は12話でちょっとウルっときてしまったのは内緒だw

>>50
僕も救われたw

大輔は嫌いじゃないんだ。けれど、同棲は超えられない壁なんだよ。
と、自 己 暗 示。
3バカでずっとつるむ気なら由美ちゃんにも勝てんぞw
59【せめてわたしらしく】:2009/10/07(水) 22:53:18 ID:+0KFVo1+
連投ごめん!
前スレ4-724、4-727おまたせしました。合作4発目はコレだ!
祈里×美希、白百合、H系(微量)、適度な長さ

わたしばっかりいつもしてもらって、美希ちゃんには何もしてあげられない…


付き合い始めてからもうすぐ2ヶ月。毎日がほんとに楽しくて。
ラブちゃんとせつなちゃんもわたしたちの事を心から祝福してくれた。


引っ込み思案なわたしをいつも引っ張ってくれた美希ちゃん。
ラブちゃんとはまた違った優しさ。
せつなちゃんの優しさともまた違う、何か。


それを本当に実感したのは………。


あの時で


初恋の人と一緒になれた事。
何もかもが初めてで。

怖かった。


……痛いって聞いてたし……



だから、わたしは正直に美希ちゃんの胸にすがりついて。
幸せなはずなのに、目にいっぱいの涙だった。

けど、零れないようにずっとがまんして。
見上げると、美希ちゃんは優しく微笑んでくれていた。


「美希ちゃん…」

「祈里。ずっと守ってあげるから。いつまでも、その魅力的な祈里のままでいてね。」
60【せめてわたしらしく】:2009/10/07(水) 22:54:09 ID:+0KFVo1+
そして二人は一緒に。
嬉しかった。
愛されてる喜びを初めて知ったから。



それからの二人の距離はさらに縮まって。
お互いを求め合うまでに発展していった。



でも。

どこか満たされないわたしがいて。

愛されてるのは自分ばかりな気がしたの。



わたしたちはの関係。今よりももっと、もっと…。
さらに長いお付き合いをしていくためには?



わたしにも出来る。

だって

美希ちゃんを…


――愛しているから――


自分を信じて。
61【せめてわたしらしく】:2009/10/07(水) 22:54:45 ID:+0KFVo1+
「美希ちゃん! き…今日はわたしがんばる!」

「えっ?」
(なんかブッキー、すごい可愛い顔してる!!!いや、いつも可愛いけど…。いつにもまして、ほっぺた真っ赤よ!?)

「あんまり…、上手くないかもしれないけど………、わたしに…まかせて……くれる?」

「…え、う、うん!」
(本気ね…。嬉しすぎてアタシ昇天しちゃうカモ……)







「美希ちゃん…」

「あっ…」
(うそ……、ブッキーうますぎ…………)

「もうこんなに…」
(み…美希ちゃんすごい色っぽい)


わたしなりに。
一生懸命に。


「ん……祈里…。ア…アタシ……」
初めて見る美希ちゃんの表情。
62【せめてわたしらしく】:2009/10/07(水) 22:56:09 ID:+0KFVo1+
繰り返される動き。敏感に反応する体。
次第に熱を帯びてくる感情。



「美希ちゃん。…最後は一緒に…、ね?」


一人よりも二人で。
やっぱり仲良く。


ずっと一緒に。


そう…。決して上手じゃないけれど。



――せめてわたしらしく――

END
(今書けるHはこれが限界orz)
63名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 23:16:05 ID:+0KFVo1+
鬼門回アゲイン。終わったら盛大な祭りが来るって私、信じたい!
映画はラブさん覚醒するし、パジャマ祭りもあるそうだし、この
鬼門回だって>>56>>57両者の楽しみ方に激しく同意だ!!!

立てよ住人!念ずれば百合の花開く!
64名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 23:19:11 ID:AUFjpTaO
せつなが何とかしてくれるよな!何だったらノーザがぶち壊してくれw
65名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 23:22:26 ID:v+sDASp3
とりあえず修学旅行とか言ったら、ラブせつが同じ班で、一緒の布団とかそういうアレだろ常考。
そいで、同室に他の子らがいるのに布団にもぐって***しちゃうとか・・・。
66名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 23:23:17 ID:Um2TxbT6
>>62

反応したwwwいきなりHで来ましたか。
このスレも凄い速度で進んでますね。
嬉しい限り。
67名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 23:33:56 ID:AUFjpTaO
由美「ラブちゃんとせつなちゃんと同じ班だ〜」

ラブ「たっはー!由美とも一緒に寝れるのかー!」

せつな「由美ちゃん、宜しくお願いします。」

由美「あ、こちらこそ。」

っしゃぁ!俺様完璧!
>>64から妄想したw
68名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 23:44:04 ID:Um2TxbT6
>>67

それを覗きに行って、先生に見つかって
廊下で正座させられる大輔w
69名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 23:44:50 ID:+0KFVo1+
「あ、そうそう。紹介したい友達がいるんだ!」

「こんばんは。蒼乃美希です。」
「こんばんはー。山吹祈里です。宜しくね。」

「あ、どうも…。由美です。あたしはー、ラブとせつなちゃんの友達で…」

(ちょっと!いくら何でもやりすぎでしょ!アカルンの使い方間違ってる!)
(気にしない気にしない。大勢で寝た方が楽しいでしょ。わはー)

便乗してみたよw
てかホントにナケワメケが出てきたらアカルンで二人連れてくるんじゃない?
70名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 23:49:55 ID:AUFjpTaO
大輔生きろ。そして由美に期待age

この流れ…。もしかして保管される!?
71黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/08(木) 00:31:14 ID:cZKtdNGM
保管屋さんGJ!
みんなの欲望を一つにまとめ上げ、物語を紡ぎ上げるあんたに脱帽!


今更ながらトリ付けてみたんだが、うまくいってるかな。
トリ付けるの初めてだからちょっと心配。


そんなわけで、続き投下。今回も鬱展開なんで苦手な方は注意を。

タイトルは「水底の罪人」
72水底の罪人:2009/10/08(木) 00:32:21 ID:cZKtdNGM
(もう、そろそろ出なきゃ……。)


祈里はチラリと時計に目をやる。さっきから何回こんな事を繰り返してるだろう。
意味もなくバッグの中身を入れ換え、リンクルンをいじくる。


(本当にもう、行かなきゃ……。)


今日は久しぶりのダンスレッスン。
忙しいミユキさんは来られないけど、四人揃っての自主練はずっと続けてきた。
最近は色々あってずっとご無沙汰だったけど、今日の練習は前々から決まってた。
仮病を使って休もうか、とも何度も思った。
けど、せつなも来るかも知れない。
それとも、あんな事があったんだから、祈里のいる場には現れないだろうか。
祈里も、実際に顔を合わせてもどうしたらいいかなんて分からない。
ラブにも、どんな目で見られるか。
せつなは恐らくすべて話したんだろう。
ひょっとしたら、美希にも話は行ってるかも。


三人の自分を見る目を想像する。
自分のした事を棚に上げて、足がすくみそうになる。
それでも、またせつなの顔が見られる。声が聞けるかも知れない。
どんな冷たい視線でも、罵る言葉でもいい。
せつなに会いたい……その欲求には勝てなかった。



狂おしいほど、せつなに会いたい。



いつもの公園に少し時間より遅れて着いた。来ているのは、美希だけ。
他の二人の姿は見えない。
そう言えば、美希とも随分会っていなかった。



おはよう、そう声を掛ける前に美希が祈里に気が付いた。


「ラブとせつなは来ないわよ。」
挨拶もなしにいきなり美希が切り出す。


「せつな、この間熱出して倒れたの。もう微熱みたいだけど、
まだ家からは出してもらえないみたい。」
ラブはせつなについていたいから、と美希に連絡があったらしい。
硬い声と表情から、美希も知ってるんだ。と理解する。


不思議なほど、動揺してない自分に祈里は少し驚いていた。
73黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/08(木) 00:34:27 ID:cZKtdNGM
自分にはメールも電話も、何の連絡もなかった。当たり前だろうけど。


「ふうん、そうなんだ。」
まるで他人事のような口調。美希が微かに整った眉をしかめる。


(誰のせいよ?)


その目がそう言ってる。
美希はどこまで知ってるんだろう。誰から聞いたんだろう。
ラブか、せつなか。たぶんラブだろう。
だとしたら、せつなはラブに全部話したんだろうか。


「ねぇ、どう言う事なの?なんで、こんな事になったの?」

「……いったい何の事…?」

「はぐらかさないでよ、ブッキー!」



「美希ちゃんには関係ないじゃない。」
驚くほど、冷たく硬い声が出た。美希が少し青ざめ、言葉を無くしている。
それもそうだろう。今まで、祈里は美希にこんな態度を取った事はなかった。
自分が美希を動揺させてる。そう考えると祈里は少し可笑しくなった。


一人っ子の祈里やラブにとって、美希は同い年でも頼れる姉のような存在だった。
今までずっと、何か困った時は美希に相談。解決なんか出来なくても、
美希に話すだけでなんだか心が軽くなる。
きっと美希は、今回もそのつもりだったんだろう。
祈里が話せないなら自分から聞こう。話してくれれば、何か変わるかも。
自分になら、話してくれるはず。



「……関係なくなんか、ないわよ。」
美希は奥歯を噛み締め、動揺を飲み込む。
ラブの話から今までの祈里のようにはいかないのは分かってたはず。
怯んだら、負けだ。
確かに自分には関係ないかも知れない。
でもこのまま仲間がバラバラになるのを黙って見ているなんて出来ない。


「アタシ達、仲間じゃない。心配しちゃいけないの?
何があったか知りたいって思うの、当たり前じゃない。」

「……知って、どうなるの?美希ちゃん、どうにか出来るって思ってるの?」



それに、もう知ってるんでしょう?
74名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 00:36:02 ID:dPQC9K9X
shien
75黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/08(木) 00:36:29 ID:cZKtdNGM
取り付く島もない祈里の言葉。
美希は、今の今まで半信半疑だった。事前にラブの話を聞いても。
あの時のラブの壊れかけた様子。実際に倒れてしまったせつな。
最初に祈里がせつなを脅してたのでは?と言ったのも自分だ。

それでも、まさか祈里が……。
そう思う気持ちが確かにあった。



「ラブちゃんに聞いたんでしょ?だったら、今さら私に聞かなくたって。」
祈里は伏し目がちに目をそらし、少し唇を尖らせている。
ベンチに座り足をブラブラさせてる様子は不貞腐れた子供みたいな仕草だ。


「……ブッキーの口から聞きたいの。」
何を考えてるのか。どう思ってるのか。祈里自身の気持ちが聞きたい。



「じゃあ、………」
祈里は俯いて肩を震わせる。
「じゃあ、…せつなちゃんが、本当に好きなのはわたし。って言ったら、
美希ちゃん、信じてくれる?」
わたしとせつなちゃんは愛し合ってるの。
でも、せつなちゃんはラブちゃんの家にお世話になってるでしょ?
ラブちゃんを無下には出来ないの。
だから、こっそり会ってたの………。


「……嘘、でしょ…?」
美希は自分の顔色が変わるのを感じていた。
(だって……ラブは……。)
でも祈里の言う事が本当なら……。頭が混乱する。
せつながこちらの世界で生きて行くのに全面的にラブが力になったのは本当だし…。
それに、ラブがせつなを愛してるのは間違いないだろうけど、
せつなはどうなの?アタシ、せつなの気持ちは聞いてないし………



「うん、嘘。」
「……え?」
「だから、嘘。そんなわけないじゃない。本気にしたの、美希ちゃん?」



祈里はさっきとはうって変わって、からかうような目で美希を覗き込んでいる。
今にも吹き出しそうな、イタズラに成功した子供のような……。
カァっと美希の体温が上がる。
真剣に、話を聞こうと思ってたのに。今日までどれだけ神経を磨り減らしたか。
76名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 00:38:31 ID:cZKtdNGM
「フザケないでよっ!」
涙が出そうになる。目の前にいる、この子はなんなの?
アタシの知ってるブッキーじゃない。ラブも、せつなも、こんなふうに感じたの?
ブッキーは、こんなふうに人の真剣な気持ちをはぐらかす子じゃない。
大人しくて、引っ込み思案で、でも人の気持に敏感で思い遣りのある……


「騙して呼び出してね、無理やりヤッちゃったの。
せつなちゃんが抵抗出来ないようにして。」
崩れ落ちそうになってる美希に構わず、祈里は喋り続ける。


「その後はお約束?この事バラされたくなかったら、言う事聞けって。」
せつなちゃん、今の美希ちゃんみたいな顔してたわよ?
これはいったい誰なの?って感じの。


「簡単過ぎて拍子抜けしちゃった。せつなちゃん、一旦気を許した相手だと
あり得ないくらい無防備になっちゃうみたいね。」
一度ヤッちゃえばね、まるでお人形さんみたいになっちゃったの。
ラブちゃんの名前出すとね、何でも言う事聞くの。
呼び出せばいつでも来るし、服を脱げって言ったら泣きながら脱ぐの。
ベッドに寝かせて、足を開けって………



「やめて!やめてよ!!!」
「何よ、美希ちゃんが話せって言ったんじゃない。」


つまり、そう言う事したの。酷いでしょ?せつなちゃん、倒れても仕方ないわ。
むしろ、よく今までもったって思うわよ。


熱に浮かされたように喋り続ける祈里を、美希はただ呆然と見ているしか
なかった。


「ほんっと、酷いわよね。わたしだったら死にたくなっちゃうかも。」

「……ブッキー………。」



言葉を無くし、魂の抜けたような顔をしてる美希を、いっそ憐れむように
祈里は見つめる。聞きたくなかったろうな。こんな話。
77黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/08(木) 00:41:13 ID:cZKtdNGM
「……どうしてよ。せつなが、……好きだったんじゃないの?」



「美希ちゃん、わたしってね、小さい頃から結構いい子だったと思わない?」
突然、関係ない事を話し出す。
「お友達とケンカするくらいなら自分が我慢したし、我が儘だって言わないし。」
でも分かっちゃった。わたし、全然いい子でもないし、我慢なんてした事なかった。

臆病なのは、人とぶつかって傷付くのが面倒だっただけ。
引っ込み思案の人見知りでいれば、何も言わなくても、ラブや美希が庇ってくれた。
誰かと争ってまで欲しいものなんてなかったし、傷付け合うほど
本気で分かり合いたい人もいなかった。
ラブと美希がいれば、他に親友なんて必要なかったし。


だから、初めて本気で欲しいと思ったものに出会った時、
どうしていいか分からなかった。
ただ遠くから眺める事しか出来なくて、気が付いたら、
それはとっくに人のものになっていた。


欲しいもののために戦った事なんてなかった。
だから我慢の仕方なんて分からない。
手に入らないものの諦め方、そんなの誰も教えてくれなかった。



ほんの一時でも、盗んででも手に入れられれば、気が済むかと思ったのに。



「ダメだったの。どんどん欲張りになっていっちゃったの。」
体だけでいい。ほんの一時わたしのものになってくれればいい。
傷付けたって、痛め付けるつもりなんてなかったのに。



せつなを当たり前のように独り占めしているラブに腹が立った。
どれだけ体を重ねても祈里を無視し続けるせつなに苛立った。
ラブに返すくらいなら壊してしまおうか。
ボロボロに汚されたせつなでも、まだラブは抱き締めるのだろうか。


違うな、と思う。
ラブはせつなが汚れたなんて思わないだろう。
祈里だって自分が一番よく分かってる。せつなを汚す事なんて出来なかった。
せつなを汚そうとした分だけ、自分が汚れただけだ。
78黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/08(木) 00:43:37 ID:cZKtdNGM
「せつなちゃんね、あんな事されたのに、まだわたしが好きって言ったの。」
好きだから、もうやめるって。わたしの事、悪く思えないんだってさ。



自分を嘲るかのような祈里の口調。
胸が痛まないはずない。好きな人を自分で傷付けて。苦しめて。
平気でいられる人なんていないだろう。



「………後悔、してるんでしょ?」
美希はやっとの事で声を絞り出す。
よく知る幼馴染みの口から出る。生々しい罪の告白。
予想以上のダメージを受けてる自分がいる。
話を聞いただけでこれだ。ラブやせつながどれほどの傷を受けたのか、
想像も付かない。



「ずっとね、考えてたの。謝らなきゃいけないって。」
許してもらえなくても。自分がした事は理解してるつもりだから。



「だったら………!」
「でもね。わたし、後悔なんてしてないのよ。」



ずっと考えてた。この胸の苦しさは後悔なのか。
せつなを傷付け、ラブを裏切った事を悔いているのか。

答えは否だ。

後悔なんてしてない。あのまま想いを押し殺していれば、
せつなは今も微笑んで隣にいてくれた事だろう。
ラブとふざけ合い、美希に甘え、それはそれは幸せな時間。


それと引き換えにしても、せつなに触れたかった。


初めてその唇に触れ、柔らかな肌を抱き締めた時の歓喜を思い出す。
吐息を感じ、熱を共有した。
心には最後まで触れる事は出来なかった。
それでも、せつなの体に刻み込まれた祈里の記憶はこれからも消えない。


ラブだけのものではなくなった。
その事に、確かに喜びを感じている自分がいる。
例え時間を巻き戻せたとしても同じ事をするだろう。


「後悔……、出来たらよかったのに……。」
79黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/08(木) 00:46:00 ID:cZKtdNGM
祈里は天を仰ぐ。涙がこぼれないように。自分には涙を見せる権利などない。


心底から悔い、本心から謝ればラブもせつなも許してくれるだろう。
例えすぐには元に戻れなくても、許すため、距離を埋めるために
努力し、祈里を受け入れてくれただろう。そう言う子だ。


だけど、今も祈里の中には邪な欲望が渦巻いている。
ラブとせつなを見ている限り、それが消える事など想像出来ない。
そんな謝罪に何の意味がある。
また、同じ事を繰り返すだけだ。



「後悔して、反省して、謝りたかったよ。泣いて、すがって、
それでお仕舞いにしたかった。」



でも、無理なの。



せつなは祈里の呪縛を振り切った。
ラブの元へ戻り、ラブも受け入れたのだろう。
もう、あの二人を引き離す事など出来ない。
未だ大人には遠い自分には逃げ出す事も出来ない。
この町にいるかぎり、見続けなければいけない光景。


せつなも、ラブも、もしかしたら目の前の美希も、二度と祈里に
微笑んでくれないかも知れない。


自分には相応しい罰だ。



深く暗い、水底に沈んでいくような祈里の姿。
美希はただ呆然と立ち竦む事しか出来なかった。
掛ける言葉など見付からない。
祈里は自分のした事を充分過ぎるほど理解している。
理解していながら、後悔していないと言う。


せつなの傷。ラブの悲しみ。祈里の闇。
どれも美希にはどうしようもないものに感じた。


罪を分かっていながら、救いを拒む罪人。


美希は唇を噛み締める。自分の無力さが、悔しい。
なんとか出来るかも知れない、そんな自分の思い上がりに臍を噛む。


美希もまた、力無い子供でしかないと言うのに。
80名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 00:49:55 ID:Xsy68HWG
支援
81名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 00:51:10 ID:dPQC9K9X
凄すぎる
shien
82黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/08(木) 00:52:11 ID:cZKtdNGM
以上です。
一部トリ忘れた…。慣れない事したもんだから。

黒ブキシリーズの癖に久しぶりの祈里登場。まだ浮上してません……。
美希まで鬱入ってるし。


そんなわけで、前に長さは気にするなと言ってくれた人もいたんで
遠慮なく書く事にしたww

本当は今回のエピソードは削るつもりだったんよ。
でも保管屋さんも美希の再登場を期待してくれてたみたいなんで
復活させた。


完結までもう少しかかると思うけど、しつこく投下します!
83名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 00:55:18 ID:Xsy68HWG
乙であります!
余りの救いの無さに鳥肌がたったぜ・・・
84名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 00:56:16 ID:dPQC9K9X
>>82

あんた凄すぎるよ。
後悔すら許されない罪の告白は
生々しくて、読んでて心が痛んだよ。

こんな時間から鬱だw
白SS投下してもいい?
85名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 00:57:04 ID:iJn3L9BZ
大輔がまた活躍か……
最終回あたりで急展開して
(ありえない話でもない。どんでん返しは東映のお家芸だし)
ラブと大輔がくっついたらせつなの居場所はないな…

…まぁ最終回後もせつなが四ツ葉町にいるかも分からないんだけど。
ウェスターとサウラーあたりと喧嘩しながらも仲良く暮らしてたらいいんだけどな。

中心だったラブが男と付き合い出したらブキもミキも付き合いだすだろうし。
86名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 01:19:29 ID:dpcIeu6D
原作においては、ラブが大輔とくっつこうがくっつかまいが、せつなは友達(親友)ってのは変わらんわけで
どっちにしたって百合は所詮妄想だろ
あんまり原作の話出すと本気でラブせつ二人が愛し合ってると思い込んでるみたいに見えるぞ
87名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 01:41:12 ID:cZKtdNGM
支援サンクス!

>>83、感想ありがとう。誉められるって嬉しい!

>>84、お願いだから投下して!自分の鬱話に凹んで、暗くなってる。
ラブラブな話が読みたいよ……。
88名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:16:49 ID:iJn3L9BZ
>>86
男と付き合いだしたら女なんて友達になんか構わなくなるから
どちらにしてもせつなの居場所はないぜ…
89名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:36:37 ID:0zvGGTlb
いいんだ。自分の気持ちはいつでも>>50さ。

でも、ラブが大輔の気持ちに気づいて
「そっか、あたしも本当は大輔のことが…」なんて展開になったら…鬱だな。

今日のIDはDQN…
90名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:38:12 ID:0zvGGTlb
あれ、別スレではDQNだったんだがw
スレによってID違うんだっけ?
91名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:40:18 ID:iJn3L9BZ
まあ見せ方次第なんでない?
くっついた後に仲間との会話がまったく描写されずにENDだったら辛いが…
92名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 03:40:09 ID:+bV0U1DA
>>88
女に対してどんなイメージ持ってるんだw
マジレスすると、そんなのは人による。
93名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 03:45:04 ID:b/KF3wuT
一人でネガキャンやるのは勝手だがこのスレを巻き込むなよ
修学旅行だぞ修学旅行!!
94名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 04:17:31 ID:76hMvsJJ
ふと思ったんだが、MtFはなし?
大輔って性別を除けば
・憧れの人の妹
・しかしダンスでは姉たちの輪に入れず
幼馴染の美希と祈里や同居人のせつなとの間の微妙な壁を感じ
・じつはプリキュアという大きな秘密と越えられない壁がある

という、なかなかおいしいポジションだと思った。
95名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 04:35:38 ID:RDKgqlcP
今祈里×美希のカップリングに萌えています。
96名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 04:53:12 ID:5UdPXzdw
この時間にageるとは……さては>>36だな?
美希ブキは同感だが、ここsage推奨じゃなかったっけ?
>>94
女体化?でも大輔子はないと思うが。
97 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/08(木) 05:25:28 ID:KxtGe12m
10月といえば異動の季節ですね(棒

台風で目が覚めて、久々にスレを覗いたら新スレに移行しているわ、神作品たくさん降臨してるわで、
いてもたってもいられなくなりました。

黒ブキさんの作品から目が離せない......!!

保管庫管理人様。私の昨日のSSについては、文章とリンク、お手軽な方でお願いいたします。
ご面倒をおかけして申し訳ございません。

てなわけで短編。

『嵐の夜に』
せつラブです。
98 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/08(木) 05:34:29 ID:KxtGe12m
 コン コン

 控え目にドアをノックする音に、しかし、ラブは目覚める。いや、半分、覚めていたようなものだから、
瞼を開けたという方が正しい。

「はい?」

 一体、何だろう。目をこすりながら、鍵のかかっていないドアを開けると、そこには。

「ごめんね、ラブ」

 パジャマ姿のせつなが、少し怯えた顔をして立っていた。その胸に、自分の枕をしっかりと抱きかかえる
姿に、まだ意識の半分が眠っているラブは首を傾げながらも、可愛いなぁ、と感じてしまう。

「ん、どうしたの、せつな?」

 大きく欠伸をしながら問いかけると、せつなは黙ったまま、うるんだ瞳で彼女を見つめてきて。

「あの......ね」

 眠れないの。恥ずかしそうに言うその声をかき消すのは、外から聞こえてくる雨と風の音。

 その日、クローバータウンには、久しぶりの大型台風が訪れていた。



     嵐の夜に



「ごめんね、ラブ」
「別にいいってば」

 一つの布団に、二人は一緒になってくるまる。赤いカバーのかけられた枕に頭を乗せ、申し訳なさそうに
言うせつなの顔を薄暗闇の向こうに見ながら、ラブは苦笑する。

「しょうがないよ。誰にだって怖いものはあるもの」
「うん......」

 恥ずかしそうに頷いて、彼女は口元まで布団を被る。その耳に聞こえてくるのは、地面に叩きつけられる雨と、
激しく渦巻く風の音。それが怖くて、せつなはラブの部屋に避難してきたのだ。

「けど、意外だな。せつなが台風が苦手だなんて」
「そう?」
「うん。だってほら、ハピネス・ハリケーンって台風みたいじゃない」
「ハリケーンは竜巻よ。台風はタイフーンだわ」

 妙なところにムキになって反論するせつなだったが、一層強い風が窓を震わせると、ビクリと肩を震わせて。
 そんな彼女に、ラブはよしよしとあやすように布団の上からその体を軽く叩く。

「大丈夫だよ、部屋の中にいれば、何もないって」
「うん......わかってるんだけどね」

 いつもは、何があっても強がりを言う彼女とはとても思えない、弱々しく素直な声。吐く息が首をくすぐる程の
近くで覗き込むラブの瞳に、せつなは弱々しく笑って見せた。

「やっぱり、苦手なの。台風の音って」
「どして?」
99 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/08(木) 05:42:00 ID:KxtGe12m
 少しおどけたように、彼女の口癖を真似るラブの肩を、もう、と言いながら彼女は軽く叩く。ごめんごめん、
真面目に聞くよ。そう笑う彼女に疑いの眼を向けつつ、せつなは胸の内の不安を吐き出す。

「ラビリンスには、台風なんて無かったからっていうのもあるけれど――――この、風と雨、嵐の感じが、すごく怖い」

確かに変よね、と彼女は苦笑した。吹き荒れよ、幸せの嵐。その言葉と共に必殺技を放つ彼女が、嵐を
苦手とするなんて。
 だがしかし、怖いと思ってしまうものはしょうがない。

「こっちの世界に来てすぐの頃だったかな。前に、ひどい嵐が来たことがあったでしょう?」
「そういえば、そんなのもあったねぇ」

 あれは春先のことだったか。季節外れ、という程ではないが、ひどい嵐が街を襲ったことを思い出す。それを
覚えていたのは、楽しみにしていた家族旅行が、それで中止になったからだ。
 轟々と吹きすさぶ風と窓に叩きつける雨、それを部屋の中から恨めしそうに見つめながら、早く雨が止まないか、
何とか出かけられないかと願っていたものだった。
 まだ、せつながこの家に来る前の話だ。

「あの時、私、まだ占いの館に来たばっかりでね」
「うん」
「あの建物、見た目は古いけれど意外にしっかりしてるの。けどやっぱり、あの嵐の時は、ひどく家がきしんでね」

 ギィ。ギィ。初めて体験する嵐のすさまじさに加えて、音を立てて震える家に、その頃はまだイースと名乗って
いたせつなは、慄いたものだった。
 なんだ、この世界は。この、嵐というものは。全てが吹き飛ばされてしまうのではないか。
 不安に胸を締め付けられながら、彼女は一人、館の自室から空を見上げていた。

「なんだかね、すごく、自然の大きさを感じたというか、自分がちっぽけに思えたというか」
「うんうん」

 自分の中に理由を探すせつなに、ラブは小さく笑いながら頷く。その瞳は今、慈愛に満ちたものになっていて。

「とにかく、なんだか自分がとっても無力な存在に思えて......」
「せつな」

 不安を隠すように喋り続ける彼女の体を、唐突にラブは抱きしめる。
 ギュッと。強く。
「ラ、ラブ?」
「大丈夫だよ」

 驚いて目を見開くせつなの背中を優しく撫でながら、その耳元でラブは囁く。

「アタシがいるって。せつなはもう、一人じゃない」
100 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/08(木) 05:47:09 ID:KxtGe12m
 あ、と小さく彼女は息を飲む。そして、

「もう、ラブったら」

 かなわない、と思う。自分の本当の気持ちを的確に見抜いて、一番の薬を与えてくれるのだから。
 台風は、嵐は、確かに怖いと思う。
 けれど今日、せつながラブの部屋を訪れた、本当の理由は。
 あの時、館の中で一人、怖がっていた自分を思い出したせい。

 ウエスターやサウラーには、頼ることなどとても出来なかった。だから、心細いのを必死に我慢した。夜は布団を頭まで被り、じっと嵐が過ぎ去るのを待っていた。
 そんな風に、孤独だった頃を思い出して、せつなは耐え切れなくなったのだ。一人でいることが。
 嵐だけなら、一人で我慢出来る。けれど孤独は。

「怖いの怖いの、飛んでいけ」

 不意にラブが優しく口ずさみ、せつなの体を強く抱きしめた。
「なぁに、それ?」
「おまじないだよ。せつなを守ってくれる、ね」

 体を離し、互いの顔を間近に見つめながら、少女達はこそぐったそうに笑い合う。その声は、タルトやシフォンを
起こさない程度に小さく、だがとても晴れやかなもので。

「ね、ラブ」
「なに、せつな」
「――――もう一度、ギュッて、して?」

 頬を染め、照れ臭そうに目をそらしながら言うせつなの頭を、ラブはすぐに優しく、だが強く、胸に抱きしめる。
 感じるぬくもりに、安らぎを覚えながら、彼女は思う。
 私を守ってくれるのは、おまじないじゃない。貴方よ、ラブ。

 やがて時を置かずして、聞こえてくる健やかな寝息、一つ。

「もう、寝ちゃった?」

 小さな、小さな問いかけは、電気を消した部屋の暗闇の中に溶けていって。  そして寝息は、二つになった。



 翌朝。

「わぁ......」

 カーテンを開けたせつなは、一面の青空に思わず息を飲む。どこまでもどこまでも続く、青。

「ん......」

 差し込む光に、目をこすりながら体を起こしてくるラブに、せつなはとびきりの笑顔を向けて言った。

「おはよう、ラブ」
101 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/08(木) 05:49:34 ID:KxtGe12m
以上です。

相変わらずの日常風景ものですが。

そろそろR-18美希タンにとりかからねば。

宜しく御願いしますです。
102名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 05:54:55 ID:5UdPXzdw
GJです!まさかこんな朝から投下とは……。外の台風と共に臨場感バッチリでした!
R―18期待してますw
103名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 06:49:35 ID:s8XoBHQP
黒ブキさんに生駒さん…
早起きして良かった!
104名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 06:56:22 ID:pCqx6u42
>>101
エロ待ってます。
105名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 07:12:08 ID:tuAszOst
台風直撃だぞおまいらw

四つ葉町も嵐。学校も休みで暇なラブとせつな。

後はわかるよな?
106名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 07:23:19 ID:eObeUpWR
久しぶりに来てみたけどまだSS投下がこんなに多いんだ。すごいなあ
そろそろうpろだでも使ってみたら?と言ってみるテスト
107名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 07:23:47 ID:x1zak/e6
今まさに台風大直撃中の地域のオイラに神の恵みキテター!
家が壊れそうなほどGJ!
108名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 07:40:55 ID:Nhu26u9u
>>94
キャラの大きな設定改変は
オリキャラ投入と同様に荒れる元になりかねないから
あんまり推奨出来ないなあ

それ以前に大輔女体化って時点で誰得
109名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 12:12:36 ID:oCaSe2n4
台風?
いいえ、ハピネスハリケーンです
110名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 17:43:08 ID:s8XoBHQP
>>105
お父さんは仕事、お母さんはパート。
台風による警報が出たために、あたしとせつなは休校。

昼間なのにすごく暗くて、夕方みたい。
風が窓をガタゴト震わせている。

ガタン。
突如大きな音がした。
何かが家の外壁に当たったのだろうか。
あたしは思わずせつなにしがみつく。

「怖いの?ラブ」
せつなは優しくたずねる。
「ごめん、怖いワケじゃないけど何となく…」

せつなは薄く微笑みをたたえ、あたしを抱きしめる。
「台風っていいものね」
「なんで?せつなは怖くないの?」
「だってラブとこうしてると、まるで世界中に誰もいなくて、私たちふたりっきりみたい」
「せつな…」

あたし達は、どちらからともなく顔を近づけ、くちづけた。

…まで書いて力尽きた
111名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 18:26:00 ID:pCqx6u42
>>110
精一杯がんばって!
私信じてる!
112名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 18:57:03 ID:lWTUQMiW

黒ブキさんは…こんなブッキー見てらんねー!けど気になる… 見てらんねー!!けど気になる…!!

生駒さんは…
わかってはいる。けどやっぱりショックな報せの翌日早々、癒されたーw イース様に攻められる美希たん、楽しみですw
113名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 20:33:41 ID:cq0rxcVk
>>62
遅レスごめんなさい。前スレ724です。
最初の一文読んですごいびびったw俺の拙い妄想文に肉付け味付け…
GJでした!小ネタからssつくれるなんてすげえわ
114名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:27:30 ID:DPdSHusA
>>70
もちろん保管対象wで、妄想されたのは>>65さんからの
ネタじゃないかな?一緒に寝るからの発展みたいなので。
便乗した自分もいるので、タイトル勝手に付けちゃいますw
あ、>>65さんも宜しくですー

>>黒ブキさん
美希さんキター!ってどん底浮上不可じゃないかブッキー…orz
タイトル上手ですよね。反響も影響力も凄くなってきた。
もはや立会人になりつつあるな、僕www

開き直った祈里に全く歯が立たなかった美希。そして黒百合ファン…
続きを待つ!激しく待つ!

>>生駒さん
Rain Dropsと嵐の夜に、保管完了です。いつも素晴らしい作品をありがとうございます!
やはりお忙しかったのですね…。降臨されるとファンは本当に喜んでいますよー。
台風、すっげぇ辛かったけどこのSS読んでキュン死しちゃったw
やっぱり同居って素 晴 ら し い。ネタが尽きませんな。

18禁…。ぼ、ぼ、僕は、その…。言わせないでwww

>>110
頑張れー!立派なSSになってるぞー!このままでも保管するよー。
どうする?タイトルも宜しくね。

と、>>106さんのご意見。うぷろだでのSS投下(txt形式)ですよね。
スレ速度が速い、専用スレになりつつある、などの問題回避のためかと思われます。

特に最近では、新たな職人さんが増え、活気付いてます。感想を励みにして
頑張ってる方もいらっしゃいますし、ろだ投下にしちゃうと感想付くか不安なのも事実で。

以前もカキコしたんですが、出来れば共存をお願いしたいなと…。
自分は雑談〜妄想〜SSの流れが一番理想的だと思っています。
他の住人さんはいかがでしょうか?
115名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:37:57 ID:tuAszOst
>>110
正解だ。ピュアなハートに導いてくれて産休。俺の歪んだ心は台風と一緒に吹き飛ばされたw

>>114
なげーなw
あんま難しく考えなくてよくね?せつなスレに比べたら全然ゆっくりだよ。このままで良いに一票だな
116 ◆BVjx9JFTno :2009/10/08(木) 22:58:43 ID:dPQC9K9X
こんばんわ。

ブッキーの独白、凄いです。まさに暗黒。starless。
ラブせつの台風ネタも爽やかでいいなぁ。

そんな中、エロですみません。
ラブ美希です。

タイトルは「2nd Battle」です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まったく、ママったら
自由なんだから。

アタシがひとりでも完璧に
生活できるからいいようなものの、
普通、中学生をひとりで置いて
旅行なんて行かないわよね。

学校から帰ったアタシは、がらんとした
家の中を見て、つい愚痴ってしまった。


117 ◆BVjx9JFTno :2009/10/08(木) 23:01:06 ID:dPQC9K9X

今日も、シフォンの争奪で
戦闘となった。

戦闘の後は、気持ちがしばらく
高揚したままになる。

リラックスするように、
長めに半身浴していたけど、
お風呂を出ても、汗がひかない。

バスタオル一枚巻いて、居間まで行く。
ひとりだから、こういうことも出来る。

高揚感はなかなか治まらず、
軽い興奮状態になっている下腹部から、
ひと筋、滴り落ちる感覚があった。


少し、慰めちゃおうかな...。


リンクルンが鳴った。
事務所のマネージャーさんだ。

今度の撮影のことでしばらく話す。
場所、日時、スケジュール。
結構、覚えないといけないことが多い。


118 ◆BVjx9JFTno :2009/10/08(木) 23:03:05 ID:dPQC9K9X

インターホンが鳴る。

電話をちょっと待たせて、
インターホンに出る。

「やっほー!美希たん!」
ラブの声。

電話に戻り、話しながら鍵を開けに行く。
「...はい、わかりました。じゃ来週。」

リンクルンの通話を切り、ドアを開ける。

「朝ご飯用にコロッケ持ってきた...よ?」


ラブが固まった。


私はしばらくして、自分がバスタオル一枚だと
いうことを思い出した。


「あっ!ちょっと待っ...きゃ!」

あわてて後ろに下がったアタシは
つまづいて仰向けに転倒してしまった。


「いったぁ...」
お尻を押さえながら頭を起こす。

バスタオルが大きくはだけている。

恥ずかしい部分が、ラブの正面に。

さっき感じた、滴り落ちる感覚。

ラブに見えているであろうその状態が、
簡単に想像できた。


「...いやーっ!!!!」


アタシは部屋に駆け戻り、
シーツを頭から被った。


119 ◆BVjx9JFTno :2009/10/08(木) 23:04:39 ID:dPQC9K9X

ラブに、見られちゃった。

手で、触れてみる。
音がするほど、あふれている。

こんな状態なのに...。

ラブは呆れて、もう
帰っちゃったかな...?


カチャリ。
部屋のドアが開いた。


アタシはまた恥ずかしくなり、
シーツの中で体を丸めた。

「...美希たん...」
「来ないで...」


こんな姿、ラブにまた
見せられるわけ無いじゃない。


「...美希たん、こっち見て...」


そっと毛布から顔を出し、
ラブの方を振り返る。

街灯の明かりが薄く差し込む部屋に、
ラブの体の線が浮かび上がっている。


何で、裸なの...?


「...これで、おあいこだよ。」


ラブの瞳が、潤んでいる。

「あたしも、同じ感じなの...」

120 ◆BVjx9JFTno :2009/10/08(木) 23:07:57 ID:dPQC9K9X

「...しよ...」

ラブがベッドに乗ってくる。

「ひっ...!」

アタシはベッドを後ずさりするが、
すぐに壁に突き当たる。

声が出ない。

体が動かない。


ラブが近づいてくる。

切なそうな表情。

シーツを取られる。


やめて。

その表情、やめて。

でないと...アタシ...

121 ◆BVjx9JFTno :2009/10/08(木) 23:09:52 ID:dPQC9K9X

バスタオルが、取り払われる。

来ないで。
女同士でこんなこと、やめて。


ラブの潤んだ瞳に、
見つめられる。

来て。
このまま、して。


顔が近づき、
ラブが目を閉じる。

だめよ。

いいのよ。


唇が重なった。
やわらかくて、あたたかい感触。


頭のてっぺんまで痺れが来て、
体がブルブルと震えた。


もう、抗えなかった。

122 ◆BVjx9JFTno :2009/10/08(木) 23:10:47 ID:dPQC9K9X

ラブの舌を、受け入れた。
ゆっくりと、深く、絡める。

「んっ...んんっ...」

ラブの舌が、耳の回りを撫でる。

「美希...」

名前で呼ばれ、アタシは全身が歓喜で
ゾクゾクと震えるのを感じた。

もっと、言って。


重ねた唇で、後ろに軽く押される。
アタシは、ラブを迎え入れるように、
仰向けに倒れた。


ラブの体が、ぴったりと密着する。

「美希、あったかい...」

ラブの体温と、胸の鼓動を感じる。


123名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 23:11:36 ID:iJn3L9BZ
ノーザ「久しぶりねぇイース」
パッション「ノーザ……!」
ノーザ「プリキュアに寝返ったんだってねぇ? ……で、今度は誰と一緒に住んでるんだい?
     そこの3人のうちの誰かだとは思うけど……。フフッ……ちゃんと可愛がってもらってるかい?
     ……わたしとのときよりも」
パッション「やめてっ!」
ピーチ「……パッション!?」
124 ◆BVjx9JFTno :2009/10/08(木) 23:15:12 ID:dPQC9K9X

ラブの指が、アタシの胸を可愛がる。
硬く屹立した先端を優しく撫でながら、
舌がアタシの耳の後ろから首筋を這う。

「ふぅ...ん...」

自分でも信じられないような、
甘い声をあげてしまった。

「美希...」

ラブの手が下に降り、アタシの
敏感な部分に到達する。

すでに音を立てるくらい蜜が出ているそこを
ラブの指が優しく散歩する。

「はぅ...うん...」

腰が、無意識に次の快感を求めて
不規則に跳ね回る。

アタシ、ラブに愛されてる。

そう考えるだけで、アタシの敏感な部分からは
とめどなく蜜があふれる。

125 ◆BVjx9JFTno :2009/10/08(木) 23:16:02 ID:dPQC9K9X

ラブの指が、入ってきた。
少し、痛い。

「痛い?」
「ううん、大丈夫...」

「美希...とっても綺麗」
ラブの唇が重なり、舌が入ってくる。

舌の動きとシンクロするように、
アタシの中で、指がやわらかく動く。

痛みは熱さに変わり、やがて
体中を駆け回る快感に変わる。

中が、自然にうねりだす。

「んっ...あぅん!...うんっ...!」

アタシはラブの髪留めを外し、
髪を両手でくしゃくしゃと撫でながら
ラブに唇を強く押しつけた。

察したかのように、ラブの舌と指の動きが
速く、深くなる。

「んんんんんーっ!」

目の前に星がチカチカするような感覚があり、
体が、大きく跳ねた。

痙攣はやがて弱くなり、
アタシは息も絶え絶えのまま、
ラブの顔中に唇を這わせた。

ぎゅっと抱きしめる。


せつなのところに帰る前に、
もうちょっとこのままでいさせて。


アタシも、ラブのこと、
ずっと好きだったんだから。

126 ◆BVjx9JFTno :2009/10/08(木) 23:16:40 ID:dPQC9K9X
以上です。
お目汚し失礼しました。

一方的にやられるだけになってしまったorz
127名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 23:40:27 ID:Mt408g6p
おいおいGJとしか言いようがねえなあ。 最高ですよ。 いい夢見ろよ!!!!!
128名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 03:56:16 ID:0Vhamr5G
一方的にやられるだけ?

だ が そ れ が い い
129名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 06:27:35 ID:SqrDPhaK
最後がせつないな。積年の片思い。

だ が そ れ が い い

強風にも負けずに叫ぶぜGJ。あなたの作品、毎回楽しみなんだぜ。
130名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 07:13:32 ID:zt8Qq95x
>>126
エロい美希たん可愛ええっGJ!

エロ百合SSファンな自分も、あなたの作品大好きです!
あなたのを読んで書きはじめました
投下ありがとうございます
次回作激しくお待ち申し上げます!
131名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 07:19:53 ID:p8NYkrKT
美希ブキよりもブキ美希が好きだ
132名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 07:24:05 ID:zt8Qq95x
連投申し訳ありません

>>114さんへ、>>110ですが、力尽きたので、続きはありませんw
タイトル「ハピネスタイフーン」で。
小ネタにでも入れて戴けたら嬉しいです
133名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 07:26:12 ID:d115+vYr
>>126
戦闘後(変身後?)高揚しちゃう設定はオイシイよな!
美希たん切ないけど可愛かったです。GJ!
134126:2009/10/09(金) 07:29:26 ID:QG7G/A8A
感想ありがとうございます。
すげー嬉しい。

私も書き始めて1ヶ月ちょっとですが、ここで
色々な作品を見て参考にさせてもらっています。

仕事での文書やメモの書き方も向上したw
135名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 10:21:18 ID:zt8Qq95x
>>134
散歩がエロいと思ったの初めてだw

表現の仕方、勉強になります
136名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 11:20:46 ID:ns/ZkDHp
俺は美希×ブッキーのブッキー受けが好き
137名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 20:57:59 ID:awmG1zyn
せつラブコロッケ半分こ。

不意に浮かんだこの言葉。
138名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 21:07:13 ID:b6EUf1Ic
ポッキーゲームならぬコロッケゲームか。
139名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 21:15:13 ID:J3Ar1ztT
コロッケを両端からお互いに食べ進めて…
って口の周りが油だらけだな
工夫が必要だ
140名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 22:06:33 ID:+aUTdAOS
>>139
お互いの口についた油を舐めとり合えば問題無い。
もしかしたら美希やブッキーが舐めとりに来てくれるかもしれない。
141名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 22:29:33 ID:awmG1zyn
さらに浮かんだのは、

寒い
帰り道
肉屋
お小遣い
買い食い
せつながラブにお小言
半分こ
せつ「・・・!」 「ぁ・・・ありがと・・・」
ラブ<ニヘヘ〜♪
(2人して)パクッ!



ーーーおれに力があったならーーーこの想いSSにしてみせるのにーーー
142名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 23:04:38 ID:d115+vYr
見てるこっちがほくほくしちゃうあったかさが、コロッケにはある。
143 ◆EeRc0idolE :2009/10/10(土) 00:22:39 ID:2kW6bC99
前スレの>>648です
コロッケあったか雑談の中なんですが、浮気エピ続き投下します
鬱気味です。苦手な方はスルー推奨でお願いします。
今回からトリつき。

タイトル【かくれんぼ】
144 ◆EeRc0idolE :2009/10/10(土) 00:23:31 ID:2kW6bC99
とうとうあたし、祈里を抱いてしまった。
祈里の部屋から帰りながら、さっきの行為を振り返る。
濃密な時間、祈里の喘ぎ声、涙…。
めまいがするくらい強い後悔に襲われるが、それと同じくらい甘美な記憶が身体の中で吹き荒れる。

祈里は何も言わず、あたしを受け入れてくれた。
あたしに応えてくれる祈里は、なんて綺麗だったのだろう。

それに比べてあたしは…
せつなという恋人がいながら祈里を抱いた自分に、我ながら情けなくなった。

でも、どうしても欲しかった。
祈里に美希が好きだと聞かされてから、あたしは焦っていた。
彼女をどうしても失いたくない。その思いに支配されてしまった。

くちづけたら満足できると思ったのに、もっと欲しくなって、心も身体も、祈里の全部が欲しくなった。

ふと、小さい頃のかくれんぼを思い出した。
美希が鬼で、あたし達ふたりは一緒に押し入れに隠れた。
『ラブちゃん、私たち見つかっちゃうかな?』
ワクワクしながら大きな瞳を輝かせる祈里。
あの時、あんまり祈里が可愛くて、思わずキスしてしまいそうになる衝動を必死で堪えたっけ。

あたしは今まで、祈里に嫌われたくなくて、あの時の気持ちを何処かに閉じ込めていたのかもしれない。

籠の中の鳥のように、解放させた思いは自由を得て、跳びたい方向へどんどん羽ばたいていった。
それがどんな結末を迎えるのかなんて、まるで考えもせずに。
145 ◆EeRc0idolE :2009/10/10(土) 00:24:32 ID:2kW6bC99


祈里の家から少し離れた通りの角に、制服姿の長い髪の少女が立ちすくみ、こちらを見ていた。
見慣れたもうひとりの幼なじみだ。

「美希たん…」
「話があるの。ちょっといい?」
こくん。あたしは頷いて、黙って美希の後についていく。

美希が先頭に立って導いたそこは、クローバータウンを見渡せる丘。
せつなのお気に入りの場所…。
せつなを思い出し、胸がズキンと痛んだ。

「なんか、ラブとゆっくり話すのって、ずいぶん久しぶりね」
「ん…そうだね」
美希はあたしに何を話すつもりなのだろう。
彼女の醸し出すただならぬ空気に、少し不安を覚える。

「あーもう!アタシ、遠回しに話すの苦手だから単刀直入に言うわ。アタシこの前ここで、せつなにキスしちゃった」
「えっ」
せつながあたし以外の人とキス…
しかも相手が美希だなんて。
にわかには信じられなかった。
だけどあたしには、美希を、ましてやせつなを責める資格なんてない。
そう思うと、美希を責める言葉などまるで浮かばなかった。

「あんまり哀しそうで、つい、ね…。あ、言っとくけど謝らないわよ。
でもキスって、すればするほどその先に行きたくなっちゃうもんなのね…」
さっきまでの自分の心を読まれたかのような美希の言葉にドキっとする。

「安心して。まだキスだけよ。でも…」
そう言いながら、あたしの目を強い光で見つめる。
「これからもせつなを泣かせるつもりなら、アタシにせつなをちょうだい」

美希の瞳は凜とした何かをたたえていた。
彼女はせつなに本気だ。
そして、あたしの過ちを知っている。
じゃあ、せつなも…?
146 ◆EeRc0idolE :2009/10/10(土) 00:24:53 ID:2kW6bC99

「な、なんのこと?わかんないよ」
「とぼけないで!アタシこの前見たの。ラブが祈里と…キスしてるとこ」
「…そっか、見られちゃったか」
あたしは自嘲気味に苦笑いを浮かべる。
「全く、浮気するならもっと上手にやんなさいよ」
「せつな…何か言ってた?」
「何も。だけど、せつなもきっと気づいてる。相手が誰かは知らないと思うけど。少なくともアタシは言わないつもり」

美希の言葉に、急に怒りがカッと燃え上がる。
自分はせつなを好きなくせに、あたしに遠慮?それともお情けをかけてくれてるの?馬鹿にしてる。
遠慮のない言葉が次々と浮かび、思わず口をついて出た。

「どうして言わないの?あたしと祈里が浮気してるって、せつなにはっきり言えばいいじゃん!そうすれば、せつなだってあたしに愛想尽かして、美希たんとこに来るかもしれな」
バシーン!

話し終わらないうちに頬を打たれ、強い痛みに襲われる。
美希は唇を震わせ、目には大粒の涙が今にもこぼれ落ちようとしていた。

「ラブのバカ!本気で言ってるの!?もしそうなら…そうなら本当にアタシ、せつなを…貰っちゃうんだからね!」

…ああ。あたし、美希まで傷つけている。
自分が欲張ったせいで、せつなを、美希を、そして祈里を。皆を哀しませている。
熱い涙があふれ、頬を濡らしていく。
ごめんね、祈里。かくれんぼの続きは出来そうにないよ。
あたし見つかっちゃった…


『もしこのまま誰にも見つからなかったらどうする?』
『そしたら嬉しい!』
『え?どうして?』
『だってラブちゃんとずっとずっと一緒にいられるもん!』
147名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 00:26:37 ID:2kW6bC99
以上。なんか暗くなる。すみません
148名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 00:42:28 ID:VLYLDo5h
よしGJだ
しかしここで寸止めとかw続きを早くry
149名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 00:46:35 ID:Ff2T/uSr
前スレ435です。
ラブsideのお話にしようと思いましたが
少しずれました。

抽象的な表現でわかりにくいかもしれませんが
暖かい目で見ていただけるとうれしいです。

150現(うつつ):2009/10/10(土) 00:47:13 ID:Ff2T/uSr
夢・・・


夢を見た・・・。


とても不思議な夢・・・。



−−−−−−−−−−

見た事のある風景。辺り一面緑の大地。
足元は三つ葉のクローバーで埋めつくされている。

ふと、小さな女の子の姿が目に映った。
女の子はすすり泣いているようにも見える・・・。

ラブはその女の子に声をかけようとして、はっと我に返った。


−−−あたし・・・・・・?


金色に近い髪の毛。
頭の上で2つちょこん、と結んでいる。

桃色の瞳の女の子が何かに気がついて顔を上げた。

「おねぇちゃん・・・・・・だぁれ・・・?」

ラブは自分じゃない他の誰かに発せられた女の子の言葉に辺りを見回す。
そこには、自分が居た。

自分が・・・幼い自分と向き合っている・・・・・・。
そして、それを見ているのも自分・・・。

なんという異様な光景だろうか・・・。

ありえない・・・、ラブは半ば混乱していた。
声が出ない、動けない・・・。
指一本動けないとはこういうことか、と。
151現(うつつ):2009/10/10(土) 00:47:42 ID:Ff2T/uSr
そして自分じゃない自分が、何も言わずに女の子の言葉に微笑んだ。

−−−だいじょうぶだよ

そう言っているような・・・とても優しい微笑み。


ラブはその光景にどれだけ見入っていたのか、すごく長い時間に感じた。

やがてラブは女の子に視線を戻す・・・何かに引き寄せられるかのように・・・。


ラブが再び見た、幼い自分であるはずの女の子は・・・・・・

−−−・・・・・・自分じゃ・・・・・ない!?


−−−−−−−−−−

がばっと勢いよく、ラブは体を起こした。
周りを見回す・・・。
自分の部屋・・・10月のカレンダー・・・机の上のクローバーボックス・・・

枕もとのリンクルン・・・・・・

「あ・・・あれぇ・・・?

 ゆめ・・・だったの・・・・・・かなぁ?」

間の抜けた声で呟く。
しかし、ラブはどんな夢だったか全てを思い出せないでいた。


ベランダ側の窓が少し開いている。
ちょっと肌寒い風に身震いを起こしながら、思いついたようにベットから降りた。

ラブは急いで部屋を出て、隣の部屋の扉の前に立った。
152現(うつつ):2009/10/10(土) 00:48:06 ID:Ff2T/uSr
せつな/SETSUNA


と書かれたプレート、そして名前の横にある四葉のクローバー。

ラブはそれを見て、ほっと安心した。

なぜ安心したのかは自分ではわからない。

そっとドアノブに手をかけ、音を立てないように少し扉を開く。
部屋の中を覗いて見た。

ラブはせつなが寝ている事を確認したら、またドアをそっと閉めた。


ラブはドアを背にして、全身の力が抜けた様にその場に座り込んでしまった。
はぁ〜〜、とため息をひとつ。

なにもない空間を見つめつつラブは思う。


夢の続きを見れるとは限らない。


でも、


「最後に見た女の子・・・・・・


     ・・・・・・きっとそうだよね。」
153現(うつつ):2009/10/10(土) 00:49:04 ID:Ff2T/uSr
以上です。

読んで頂いた方、ありがとうございました。
154名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 01:53:53 ID:t59HaZL8
生駒さん、相変わらずGJ!
嵐に怯えて、布団の中で震えるイースさま……!
想像して本当に転げ回って悶えた!


>>126、ラブさんいきなりマッパ!やっぱりラブさんは漢だよ……。


浮気話、続き待ってました!お願いだからせつなを幸せに……。


>>137、それを元に短編書いて見たんだけど、投下させてもらっていい?
ってか、もう書いちゃったらダメって言われても投下する。

ちなみに自分は黒ブキ。
大丈夫、今回はエロくも鬱でもないから!
155黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/10(土) 01:55:41 ID:t59HaZL8
「せつなぁ、お待たせ!」

ラブが慌ただしく駆け寄って来る。
忘れ物を教室に取りに戻っていたのだ。
よくある事。始めのうちはせつなも付き合って一緒に戻っていた。
しかしあまりに頻繁なので、この頃はせつなは先にゆっくり行く。
大抵、大急ぎで往復してきたラブは校門の辺りで追い付く、と言う寸法だ。


「寒っ……!」
ラブがコートの襟を掻き合わせる。もう木枯らしの季節だ。


「マフラーもしてくればよかった。」
「さすがにまだ早いでしょ。それに……」
「??」
「また忘れ物、増えるだけじゃない?」


ラブはぷぅと子供のようにほっぺを膨らませている。

「まだそんなに寒くないじゃない。」
せつなはまだ制服のブレザーだけだ。
少し肌寒い気がするけど、歩けば温まるし。


「ラブは寒がりなの?」
「そーだよ。暑いのはヘーキなんだけどなぁ。」


いつもの帰り道。他愛ないお喋り。
学校で皆でワイワイするのも楽しい。
美希やブッキーと四人で過ごすのも大好き。
おじ様やおば様と家で過ごす時間もとても幸せ。
でも、ラブと二人きりで歩くこの時間はせつなのお気に入りだった。



「……ふわあ〜…。」
「…ラブ?」


ラブが鼻をひくひくさせながらフラフラと、ある店先に吸い込まれて行く。


(??お肉屋さん?……今日、買い物の予定なんかあったかしら?)


「エッヘッへ〜…!」
満面の笑みを浮かべるラブの手には揚げたて立てのコロッケが一つ。
156名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 01:57:10 ID:t59HaZL8
「もう!ラブったら。」
「だあってぇ……。あんまりイイニオイでさぁ!」


確かに、言われてみれば辺りには香ばしい脂の匂い。


「昨日もドーナツ買ってたじゃない。お小遣い、無くなっちゃうわよ。」
それに、もうすぐ夕御飯なのに。
ラブはそう無駄遣いするタイプではないが、事が食べ物になると
理性が働かなくなるらしい。
まぁ、それが無駄遣いで無くてなんなのだと言われればそれまでだが。
一つ一つは少額でもあまりに頻繁だから、結局いつも金欠でぴーぴー言う羽目になる。


「ちょっと。ラブ、聞いてる?」
お小言モードに入ったせつなを気にする風もなく、ラブはコロッケと同じくらい
ホクホクした笑顔を浮かべている。
いつもせつなはこのシアワセ顔で何も言えなくなるのだ。



「ハイ!」
「……!!」
「半分こね!」
「…あ………ありがと…。」


どーいたしまして!
ニヘへ!といつもの笑い声。


ラブは右手、せつなは左手手でコロッケをかじりながら歩く。
カラッと揚がった衣が歯の間でカリカリと砕ける。
ポテトが甘く舌の上で蕩ける。
前に家で作ったコロッケは、もっとホクホクして塩味がしたっけ。
どっちも美味しいけど、こんなに味が違うの、どして?



「ラブ、足りないんじゃない?」
「んー?いいの。半分こするともっと美味しいよねぇ。」
「……。」
「それに沢山あるものじゃなくって、少ないものを分け合うのが
愛ってもんなのよ。」
「……なにそれ?」


口の回りに衣のクズを付けたまま、真面目な顔をするラブが可笑しくて。


「……?!」


そっと手が握られる。
そのまま繋いだ手はラブのコートのポケットへ。
ポケットの中で、ラブはせつなの手を指をしっかし絡め直す。


繋いだ手から熱が伝わる。頬と耳が熱くなる。
157名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 01:58:11 ID:t59HaZL8
「あったかいね。」
「………うん。」
「おいしかったね。」
「………うん。」
「でも、せつなの作ったコロッケはもっとおいしーよ。」
「……明日、……作る。」
「えへへ、やったぁ!」



幸せゲットだね!
そう言うラブの横顔もほっぺがピンクに染まっている。


二人の影が夕焼けに長く伸びる。
もうすぐ家。でも、もう少しだけ………。


ゆっくり、ゆっくり、歩く。
158黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/10(土) 02:06:08 ID:t59HaZL8
以上! 甘酸っぱ系ほのぼのを目指してみたんだが、どんなもんだろ。


しかし、いつも複数のネタを綺麗にまとめて、キチンと話にする保管屋さんは
やっぱりすごいな。


タイトルは「夕焼けの帰り道」で。

それと、保管屋さん、タイトル誉めてもらえてかなり嬉しかった。
タイトル考えるのすごい苦手なんだよ。
保管屋さんのタイトルはバラエティーに富んでるよね。
単語のみのヤツからアニメサブタイ風まで。
イースシリーズのタイトルが好きだ
159名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 02:32:14 ID:3HwFAGxM
く、黒ブキさん激しくGJ!!!
こんな短時間で、こんなSSが書けちゃうあなたはネ申

マジ最高です!コロッケごちそうさまでーす!!
160名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 04:31:31 ID:qtQsMyXF
このバージョンでブッキー×美希が見たいです。
161名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 07:13:25 ID:QorkRcl7
これはいいほくほくコロッケ話
黒い話に限らず基本的に何を書いてもにレベル高いっすね
あなたの書くラブが大好きだよ
162名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 07:59:33 ID:ZUo/8RJ1
>>158
いヤっほう!コロッケコロッケぇーー!!

163名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 08:21:50 ID:ZUo/8RJ1
いけねえ…途中で書き込んじまった。

>>158黒ブキさん、自分>>137>>141です。まあなんとゆーか・・・感謝の極みww
まさにこれ!自分が妄想してたのは!これからの季節、寒くなってはいきますが、その実、あったかい季節でもありますよね。
手をつなぐ場面が描かれる前に、ラブやんとせっちゃんが、コロッケを左右どちらの手で持っているのかかかれているのに、自分ではそこまで手回しがいたらないなーと。ステキっす!

>>153さん、GJ!小さい女の子の名前がかーなーり気になるところwwせつなの特徴もいれられてみてもよかったのでは?
164153:2009/10/10(土) 12:33:13 ID:3sNA9Sj6
>>163
レスありがとうございます。

特徴入れるか迷って、結局入れなかったのですが、確かに入れた方がよかったですよね。

SSって描写や表現が難しいのですが、書いてて楽しいです。
続きを書いているのでまた投稿します。

読んで戴きありがとうございました。
165名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 13:34:42 ID:blOcnwwt
突然ですが、初投稿です。

美希せつで、タイトルは「葉っぱ」です。
詩の形式で、かつちゃんと百合になってるのか結構不安があります。
しかも、美希の視点なのに青色がない事に今気付きました…orz

とにかく、どうぞ!
166名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 13:35:50 ID:blOcnwwt
「どうしたのせつな、ぼーっとして」

休日の公園。風がサーッと通り過ぎる中、私たちは歩いていた
ただ、せつなだけは同じところをずっと見てて

「ねえ美希、自然ってすごいわね」
「どうしたのよ、急に」
「だって、赤とか黄色の葉っぱが、お祭りしてるみたいに舞ってるもの」

ハッと、私は改めて目の前を見る
ハラハラ、サワサワ
二色の色が生き物のように、楽しんでるみたいに舞ってる

ほんとう、お祭りみたい
見たままの、純粋な見方
思わず見とれる。そして、せつなに感動する

彼女の世界は、まだ塗れていない、白いところがたくさんある
だからこそ、その場所は綺麗なものにも、汚いものにも染まっていく

ギュッと、手を握る
希望や思いを、うんと込めて

「せつなの表現、完璧!」
「そ、そうかしら」

褒めたら踊る葉っぱみたいに、真っ赤なせつな

照れちゃって。
照れてないわよ。

なんだか笑顔が止まらない
お互いに手を握りながら、私たちはお祭りの中を進んでいく

飾らない、素直できれいな見方
せつな、ずっと、ずーっと、大事にしてね
167名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 13:41:55 ID:blOcnwwt
以上です。

ちなみに、この美希は33話のあの赤い服を着てるとういう設定です。
しかも、思いつきかつ、なぜかレスキューポリスシリーズの主題歌をBGMに書いたというw

また練り直して投稿します。
他の職人の皆様も頑張ってください!
168名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 15:44:18 ID:ZUo/8RJ1
>>164
考え直したのですが…。やっぱり、投下なされたもののままが一番いいのかも。

赤い瞳、ではわかりにくいし、黒とか、せっちゃんの髪の色を書いたら、ラブさんの特徴の描写が薄くなってしまう。髪型だけではそれとはわかりませんもんね。 これは悩みますねー!!

なので、想像の余地が用意されている、あのままがベストなんでしょうね!続き、楽しみです!

169名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 19:51:46 ID:bZ4hRmnk
>>164
シチュがありきたり。
描写も雑。キャラが変。
もっと推鼓して出直せ
170名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 20:23:18 ID:S1cHisAK
ひでぇ言い方。気にするなー。どこがありきたりなんだよ?誰か他に書いたか?
171名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 20:40:21 ID:bZ4hRmnk
よくあるシチュエーションでどうもね…
発想が貧困だ
172名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 20:42:37 ID:HPTGb6BH
それより>>169さ、
「推鼓」じゃなくて「推敲」だろ。
173名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 20:49:16 ID:I17Eq0ol
>>171
気になった点を伝えるのはいいが、
言い方きついな。


>>153はこれに懲りずに
また投稿してくれ。
174名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 21:22:46 ID:V2xhsO9E
マンネリなんかはなんのその
175名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 21:57:44 ID:bZ4hRmnk
>>172
そうだった… 自分がもっと推敲すべきだったよ。
>>173
言い方は悪かったけど、もっと工夫すれば面白くなりそうなのに
もったないと思ったからさ。
>>174
いや その 理屈は おかしい
176名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 22:05:56 ID:mF0MnYK8
>>126
記念すべきラブ×美希、初18禁でした。ありがたい…
コロッケ冷めちゃう。二人はほっかほかw
あぁ、せつながいるとわかってての最後の言葉で胸が苦しくなっちゃった。
初恋はやっぱ実らない。H系せつないに賞賛!

>>147
タイトルとストーリーが見事!そして美希たんの鉄拳。やっぱり彼女は大人よ。
せつなとの出来事を隠さす話す。それだけ自信も有ると言う事。
その裏には親友だからこそ、嘘は無しでいきましょみたいなね。
続編にこれまた期待age

>>153
幼少期との対比ですね。そして夢の世界。夢って不思議なのが
ハッキリと覚えてない事。うる覚えのまま起きてしまう。
現実に戻ると不安に陥るラブ。隣ではいつもの如くせつながいる。
安心した、ラブも僕もw

>>黒ブキさん
もっともたかいと書いて「最高」。みなさんの書き込みって
凄いSS材料になってるんですよね、実は。白百合の世界もお上手ね。
さすが黒のカリスマよ!
「んー?いいの。半分こするともっと美味しいよねぇ。」 ←ここ大好き!

>>167
初投下とは思えない綺麗な描写にまずは敬意を。
色彩描写は以前も話題になってまして。秋にピッタリのお話。
あの美希せつ回は神回認定なので、アフターストーリーとして
すんなり脳内再生されました。今後も投下待ってますよ!
177名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 22:17:14 ID:bZ4hRmnk
>>176
 >>153>>167はまだ下手じゃない?
書きたい事がまとまってない感じだし。
キャラへの愛情は物凄く伝わるけど。
178名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 22:20:12 ID:mF0MnYK8
と言う訳で保管屋ですよ。共存に問題ないみたいなんで、引き続き
宜しくです。で、保管庫メンテナンスしてきました。追加点はこちら

スレ1から埋もれていたネタ抜粋
その他過去スレからもネタ・妄想を抜粋
ラブせつ2号館設置(18禁)今後は続編・長編もこちらへ
小ネタからSS系な作品を抽出、新たに準SSカテゴリ設置
で御座います。精一杯頑張ったwww

SSに関しては批判も立派な意見だと思ってます。それをバネに
自分は頑張れました(過去に記号などを使って指摘されて)
言い方がキツくても、その人はちゃんと読んでくれてる証拠です。

投下してくれる人に感謝。読み手さんに感謝。みんなにありがとう。
フレッシュプリキュアって素晴らしい。
179名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 22:23:51 ID:S1cHisAK
>>177
さっき言い方悪かったって反省したばっかだろうがw
嫌ならスルーすりゃイイ
180名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 22:36:22 ID:bZ4hRmnk
>>179
反省はしたが二度と言わんとは言ってないよ。
悪いとこははっきり言わんと伝わらないしね。

もちろん、愛情たっぷりのよいSSなのは分かってるけど
人に見せるんならもっと工夫した方がいいんじゃないかって思って。
181名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 22:44:39 ID:cCj24yW6
批評家気取りイラネ
182名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 22:47:43 ID:S1cHisAK
>>保管屋ちゃん
ご苦労様ー。早速見てくるよ。あんたはホントにコロッケ食う資格あると思いますw
183名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 22:54:10 ID:Bn7+fg6+
>>178
確認してきた。GJでした!
ラブせつの量すばらしいなもっとやれw
他カプも増えるといいな
184名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 00:06:08 ID:4RKhbK83
>>181
お前には関係ねーよ消えろクズが
185名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 00:49:31 ID:vwVZPDUQ
まあまあ。⊃(コロッケ)

寒い季節にぴったりなシチュ、アイテムって何があるかね?
あったかい食べ物と飲み物は外せないが。
昨日の黒ブキさんのコートのポケットはえがったなー。
186名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 01:05:02 ID:AuwX3c7W
あーあー批評家様が出てきたようじゃこのスレも長くないな…。
批評自体はありだけど適切な言葉遣いすらできないのは致命的だわ。
187名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 01:23:04 ID:cJ94mQR+
保管屋さん、毎度ながら丁寧なお仕事GJ!


黒ブキなんですが、見直したら誤字だらけだぜベイベー……
早速で申し訳ないけど訂正お願いできますでしょうか。

>>155の最後の行、

揚げたて立ての→揚げたて

>>156の歩きながらコロッケ食べるところの、

せつなは左手手→左手


同じく、下から2行目

手を指をしっかし→しっかり


取り敢えず、この3ヵ所です。すみません。たぶんまだ怪しいとこ
あるだろうけど。自分、ミスの見落としが多いもんで。


>>137、事後承諾になっちゃって申し訳ない。でも精一杯、頑張ったわ!
鬱もエロもないのって難しいw



保管屋さんと同じく、マイナス意見も読んでもらった証だと思う方だけど、
もうちょっと、言い方はソフトにしてやって欲しいな。
特に初投下なんかは反応が気になるもんだろうし、殆どが趣味で書いてる
素人さんなんで、採点してもらうのに投下してるわけじゃないんだから。

俺なんか小心者だから、初投下でキツイ事言われたら
失禁してもうやる気無くしちゃうかもw

と、言うわけで、>>153>>167、また投下待ってるよ!
188名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 01:23:06 ID:4RKhbK83
>>186
分かった。気をつけるよ。
今回の場合はどういう言葉遣いで批評すべきだったんだい?

する事自体無し、とかはやめてくれな。
189名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 01:35:02 ID:AuwX3c7W
命令形じゃなくて丁寧語にするだけで大分印象変わると思うけどねぇ…。
例えばキャラが変→私は違和感を感じましたとかいくらでも柔らかい書き方はあると思うし。

190名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 01:51:03 ID:ZdadDfXV
どうでもいいな
まず半年ROMれw
191名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 02:14:06 ID:4RKhbK83
>>189
OK。肝に銘じておきます。

>>190
あなたの言い方には違和感を感じます。
とりあえずは私にも私なりの意見があって申し上げた事なので
お腹立ちはもっともですが暫し抑えていただけませんか?
192名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 02:15:15 ID:YPlVXpcd
スレの空気読まずに無駄に喧嘩腰な奴は一生書き込まなくていいよ。
193名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 02:19:01 ID:4RKhbK83
>>192
私はこれから丁寧に言うように心がけますが…
これ以後、私がまったく喧嘩腰でなかったら
無駄に喧嘩腰だったのは貴方ってことになりますね。

もう無抵抗な人間に無用な喧嘩の種を仕込んだという意味で。
貴方もずいぶん喧嘩腰です。
それこそ喧嘩腰が嫌なら貴方もそんな口調でなければいいじゃないですか。
私はもうしないんだから。
194名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 02:36:46 ID:2THof+QV
どのカプも好きだけど、最近美希せつがマイブーム。
お姉さんな美希が色々とせつなをリードしてあげるのも良いし、
天然なせつなが美希を振り回すのもおいしい。
195名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 02:45:57 ID:D3Zp1ZM1
>>188

俺もいくつか書かせてもらったけど、気になった点を
あげてくれること自体は悪い事じゃないと思う。

ただ、切り捨てるような言い回し(下手、出直せなど)で
書き手を凹ませないで欲しいと思っている。

意欲まで削いでしまうと、読むこともできなくなるからさ。

196181,192:2009/10/11(日) 02:51:32 ID:YPlVXpcd
>>193
キツイ口調での批評はスレが荒れる元にしかならないし、
敷居が高くなって初心者が書き込まなくなる→スレが廃れる流れをいくらでも見てきたので
イラネって書いたらクズ呼ばわりされたもんだからついイラッとしちゃいました。
今後改めて頂ける様なので私からこれ以上申し上げる事は何もありません。
197名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 03:10:29 ID:D3Zp1ZM1
>>185

俺もコートポケットはいいなと思った。
指を絡めてコートポケットってのは氏ねる。

あったかい食べ物だと、鍋、シチュー、豚汁wあたりかな。
シチュだと、コタツとか、曇った窓ガラスに何か書くとか、
膝掛けを一緒に掛けて、その下でゴニョゴニョとか。
あぁ妄想が止まらんw

みんなの、冬の部屋着は何だろうね。
パジャマの上に羽織るようなやつ。

美希たん: セーター
ブッキー: フリース、カーディガン
ラブやん: はんてんw
せっちゃん: ?

198名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 03:22:46 ID:7jbxaOE4
>>185
身も心も温まりますなぁ。自分も>>197の妄想に便乗w
飲み物だとココアとコンポタ、寝る前にホットミルクなんて
どうでしょう。

せっちゃんが羽織る物?そりゃラブさんで…
じゃなくて、その時好きな相手が着てる物!
199名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 03:30:46 ID:4RKhbK83
>>197
相手がラブだったら半纏をいっしょに羽織って
相手が同じマフラーを背中合わせに巻いて
相手がブッキーだったらいっしょにコタツに入ってそうなイメージですね。
200名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 03:34:46 ID:hwDLCOnk
196が良い事言った!初めはみんな素人だ。てかプロじゃないしな、みんな。俺なんか妄想がSSになって保管されてるんだぞwww

曇りガラスに好きとか書かれたらきゅん死する。
201名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 05:39:33 ID:q2japgTs
今日はノーザ祭りになる予感だな……
202名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 05:53:56 ID:LkbzhskR
>>167
白百合だあ〜2828するw
落ち葉舞うとか視点がイイ!
可愛い世界観大切にして下さいGJ!
203名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 06:25:40 ID:vwVZPDUQ
調子が戻ってきたようですなw自分もあったか妄想に便乗を…。

やはりあれか、ラブせつだったら、

>どちらかの部屋でゴロゴロ(ベッドの上とか(エロ抜きで!))せっちゃんは雑誌とか、本とか読んでるのが想像しやすいな。ラブはマンガw
>なにを思ったか、布団と一緒にせつなに覆い被さるラブ。
>ビックリするせつな。しかしラブはニヘヘ〜♪と笑っているだけ。
>もう、なんなの?と思いつつあまりのぬくとさにうっとりするせつな。>なにをするわけでも、話すわけでもなく、肩を寄せ合う2人。
>しばらくして、どちらかが一方のの名前を呼ぶ。しかし、眠っていいることに気付いて、優しく微笑み、自分も再び体を預けて目を閉じる。
翌朝、あゆみさんが起こしにきて、部屋の明かりをつけっぱなしでいたこと注意しようとするんだが、2人の幸せそうな寝顔を見て、言葉を飲み込むんだ。

「覆い被さり」は、美希ブキ、ラブ美希、せつラブブ、ブキ美希でもイケそうだ。



ひとの少ない時間だけにするから、長文妄想勘弁してな!
204名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 06:28:41 ID:vwVZPDUQ
上の妄想だが、明かりを消してから覆い被さって、澄んだ夜空に浮かぶ星や月をふたり眺める…でも良かったな!
205名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 07:13:44 ID:LkbzhskR
>>203さん
あなたの妄想はSSのネタの宝庫だと思うんだ

それから管理人さん、タイトルと内容褒めてくれてありがとうございます!素直に嬉しい。報われた。
>>146の続き、一晩書けて書いたのに、手違いで消えたとかマジでありえねー…
てか自分バカ過ぎるort

ニチアサキッズの前で誰もいないみたいだから、長いの置いて行きますって書きたかったなあ…(遠い目)

そんなわけで。秋冬アイテム祭りに便乗。
違うネタでリフレッシュしたくなったので小ネタ。
無駄に前置き長くてゴメソ

タイトル【心込めて】
206名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 07:14:46 ID:LkbzhskR
〜月曜日〜
美「やっほーブッキー、ん?それ何編んでるの?」
祈「美希ちゃん!…あ、あのね、マフラーなの」
美「自分の?それとも誰かの?」
祈「その、えっとぉ…プレゼント用…かな」
美「そっかー。綺麗な蒼色ね。こんなの貰える人、うらやましいな」
祈「そうかな…」


〜水曜日〜
ラ「あれ〜ブッキー、何してるの?」
祈「ラ、ラブちゃん…ちょっと編物なんかしてて」
ラ「うわ〜上手だよ〜可愛いピンク色!ねぇねぇコレ誰の?」
祈「プレゼント用なの」
ラ「いいな〜あたしも欲しいな〜」
祈「えへへ…」


〜金曜日〜
せ「ブッキー、それなあに?」
祈「せ、せつなちゃん…えと、編物っていって、この針で毛糸をこうすると、色んなものが作れるの」
せ「ふぅん、初めて見たわ。毛糸っていうのね。綺麗な赤…。何を作ってるの?」
祈「マフラーよ」
せ「こんな毛糸からマフラーが出来るなんて!編物ってすごいのね…。ねぇブッキー、今度わたしにも教えてくれない?」
祈「もちろんいいわよ!」
せ「ところでコレは誰のマフラーなの?」
祈「プ、プレゼント用よ」
せ「そう。こんなの誰かに上げられるなんて素敵ね」
祈「ありがとう…」
207名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 07:15:50 ID:LkbzhskR
〜そして日曜日〜
祈「みんな、コレ私からのプレゼント」
美「あら!この蒼いマフラー、アタシのだったの?嬉しいー」
ラ「ワハー!ピンクのマフラーゲットだよ!超可愛い〜」
せ「真っ赤なマフラー、素敵…」

祈「それぞれにクローバーのモチーフが編みつけてあるの」
美ラせ「ありがとうブッキー!」
祈「どういたしまして!」

美「ゴニョゴニョ…お礼はやっぱコレよね…」
ラ「それしかない!」
せ「みんなで一斉に?…わかったわ」

美ラせ「せーの!ちゅっ」
祈「きゃ!…みんなありがとう〜」
せ「ブッキーったら、わたしのマフラーみたいに顔真っ赤よ」
ラ「ホントだ!ゆでダコみたいだね!」
美「ちょっとラブ!それはNGワードよ!」
祈「アハハハッ…」

美「ところで、ブッキーの分はないの?」
祈「毛糸は準備してあるんだけど、みんなの分だけで手一杯だったの」
せ「じゃあそのマフラーはわたしに編ませて」
ラ「せつな、編物なんて出来たっけ?」
せ「いいえ、でも今度ブッキーに教えて貰う約束してるの。そうよねブッキー?」
ラ「じゃああたしも編物する〜」
美「もうラブったら!ふふ」
祈「私、みんなに会えて良かった!」
208名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 07:19:47 ID:LkbzhskR
以上。お目汚しすいません
小ネタにしてはだらだらと長くて、ちょっとテレビ見て反省してくる
209名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 07:34:12 ID:vwVZPDUQ
>>208GJ。
そうだ!マフラーがあったか!
210名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 08:59:20 ID:7jbxaOE4
さて語ろうか。今日の動きはこちら

来週は新曲でのOP
ラブ部屋で4人集合
シフォン立つ
ラブ母性本能覚醒
美希・せつな秋用ファッションへ
どんぐり王国〜幼少期の思い出
ピーチ・パッション、ベリー・パインでのタッグ攻撃
新たな敵ノーザ・ソレワターセ登場
幸せのクローバーボックスは10月下旬発売w

来週の予告だけで一週間頑張れる。あれは御曹司か?
211名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 09:06:32 ID:t2eiAgSR
特訓風景はカオスにも程がありましたね。
普段何のために使ってる施設なんだよと。

せつながラブに「シフォンはシフォン」と言うシーンは良かった。
かつてラブにも同じ事を言われたせつなならでは。
212名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 09:07:37 ID:hwDLCOnk
ラブさん総受けだったな今日。さすがリーダー。

ん?違う。シフォン総受けだw
213名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 09:32:02 ID:t2eiAgSR
ノーザを絡めたSS書くなら当面は妄想設定で書くしかなさそうですね。

ソレワターセの種は西南にも供給されるようだし。
しばらくは館から出てこなさそう。
214名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 09:47:49 ID:pGPdlvc3
ノーザさんの作画が、正直残念だった
もっと美(熟)女にしてくれたらよかったのに
215名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 10:04:22 ID:BMfHJk09
「風の強い日はもう一つ宝物があるんだよ!」
「「「なあに??」」」

ビュ〜ッ

「「キャッ!」」
「ワッハー!美希たんとブッキーのパンチラゲットだよ!」
「ラブ…私のは?(若干イース発動)」
「怒ったせつなも可愛いなぁ♪せつなのもちゃんと後で中身と一緒にゲットするよ〜」
「もぅ!ラブったらみんなの前でそんなこといって!」
「みんなで幸せゲットだよ!」



「(みんなで幸せゲットって私とブッキーはパンツ見られただけじゃない…しかも後でとか言ったのに、もうここで始めそうじゃないのよ!)」
「(美希ちゃん、アタシのパンツ見てくれたかな?あっせつなちゃんったら大胆!ラブちゃんの手が中に入ってくるのを抑えるフリをして、ラブちゃんの手を押しつけてる…)」
216名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 10:21:23 ID:aaWfiscA
せつなとノーザの関係が気になって仕方ない
顔見知り程度なのか少し説明してくれんと
どんどん卑猥な妄想が広がって困る
217名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 10:45:52 ID:YPlVXpcd
名前だけ知ってる感じじゃない?
サウラーもウェスターも「こいつ誰だ?」みたいなリアクションだったし。
218名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 11:00:08 ID:t2eiAgSR
「「ダブル・プリキュア・パーンチ!!」」

バンッ!!

「どう、これがあたし達の愛の力よ!」

「「ダブル・プリキュア・キーック!!」」

ドカッ!!

「どう、これがあたし達の『より強い』愛の力よ!」

(……ムッ)

「ねえベリー、『より強い』って、どういうことかな〜?」
「あらピーチ、聞こえなかった?
 あたしとパインの合体攻撃はあなた達よりもふかーい絆で結ばれてる分
 より強くてより完璧!なのよ」
「そんなことないもん!あたしとパッションは
 いつでもこんなことしちゃうくらい愛し合ってるんだもん!」
「ちょ、ちょっとピーチ、戦闘中よ?!」
「……ふっふーん、人に見せ付けて自慢しているようじゃまだまだ子供ね。
 あたしとパインはいつも二人だけの時間の中で、濃密に愛し合ってるわ」
「ベリー……それこんなところで言う事じゃないよ〜」
「ムカーッ!あたしたち子供じゃないもん!あんな事やこんな事だって経験済みだもん!」
「あら、それだったらあたし達はもうとっくにこんな事してるわよ」

「むむむむむむ……」
「ふふふふふふ……」

「二人とも、もうやめて……」
「さっきから傷口を広げてるだけだよ〜」

「お前らーっ!戦闘中だってのにいちゃつきやがってーっ!
 俺達を無視するなーっ!!」

「「今取り込み中なの、邪魔しないで!!」」

ドッカーーーーン!!

「「シュワ〜シュワ〜」」

「俺ら瞬殺かよ!ちくしょーーーーっ!戻るぞサウラー!」

「あ、ああ……(僕の台詞はこれだけか……)」





「わ、私の出番……さっきからずっと待ってたのに……」
219名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 12:04:28 ID:y/n4WBvP
次回は久々のミユキさん登場!
4人重なって倒れてるシーン気になる

しかしノーザさんは悪役すぎてなんか清々しいな
プリキュアたち、いつかノーザにも幸せゲットさせてあげて!
220名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 12:07:12 ID:7jbxaOE4
>>207
小ネタじゃ勿体無いので複数にて保管しました。
やっぱり4人は仲良くて素敵。複数って難しいけど、
書き終えた後の達成感はたまらないw
長編期待しちゃうけど、保存は忘れないでねーw

ノーザは地上人キャラになってからが書き時かな。
221クズ:2009/10/11(日) 12:55:38 ID:YPlVXpcd
>>218
ノーザ涙目ワロタw
222 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/11(日) 13:25:26 ID:rY8Qxi4O
お久しぶりでございます。

前回、感想を下さった皆様、ありがとうございます。
本当に嬉しく思っております。

本日の放送は、また色々と話が大きく動き出しそうな予感がします。
次回は特訓ですか。本当に少年マンガのような展開ですねぇ。

そういうわけで、本日の本編の補完。
『秋に愁いて』
ラブとせつなです。
223 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/11(日) 13:30:09 ID:rY8Qxi4O
「それじゃ、またね」
「ラブちゃん、せつなちゃん、バイバイ」
「うん、またね」
「バイバイ、美希、祈里」

 帰途につく二人を、私はラブと一緒に玄関先で見送る。並んで帰る二人の背中が角を曲がって見えなくなる頃、
私はブルッと体を震わせた。
 赤い、赤い夕焼け空。
 秋が、深まり始めている。寒さも、少しずつ。

「せつな、大丈夫?」
「え? ええ、平気よ。少し、寒かっただけ。早く家に入りましょ。風邪ひいちゃうわ」

 ラブの心配そうな声に、私は笑って家に入ろうと促す。
 だが、彼女はとても真剣な目で私を真っ直ぐに見つめてきていて。

「そうじゃないよ、せつな」
 一度、首を横に振って放たれたラブの台詞に、私は何も言えなくなる。
 ラブは、不思議な子だ。普段は明るくて元気で、呑気な子だけれど、時にとても鋭い。今も、そう。私の
違和感に、気付いたのだろう。隠そうとしていたのに。

「――――とにかく、上がりましょ。本当に、風邪ひいちゃう」

 続きは、私の部屋で。言外にそう匂わせると、ラブはゆっくりと頷いた。




      秋に愁いて





『せつな/SETSUNA』と書かれたプレートのかかったドアを開けて、部屋に入る。
 ベッドの上にせつなが腰を下ろすと、当然のようにラブはその隣に座ってくる。肩が触れんばかりの距離で、
横顔を見つめてくる彼女の視線を感じながら、せつなは膝の上で組んだ手を見つめた。

「それで? どうしたの?」 「ん・・・・・・」

 言葉を濁し、こちらを見てこないせつなの姿に、ラブは憂いに眉を曇らせた。  時折、彼女がこうした表情を見せることに、ラブは気付いていた。
 何かに耐えるように口をつぐみ、睫毛を震わせるその顔を見る度に、彼女は胸が苦しくなる。隠そうとして
いるから、気付いていない振りをしていたけれど。
 せつながそんな顔を見せる原因を、ラブはうっすらとではあるが、勘付いていた。
 きっと彼女は、イースだった頃のことを思い出している。思い出して、苦しんでいる。
 生まれ変わったといっても、傷跡は消えない。心の傷であれば、なおさらに。
 その回数は、時の経過とともに徐々に減ってきているとはいえ、未だ消え去ることが無い。ラブは思う。
悲しいけれど、こればかりはせつなの心の問題で、アタシには支えることしか出来ないんだ、と。

 そして、今も。
 せつなは言葉を探すように、じっと自分の手を見つめている。膝の上でギュッと握り締めた、自分の両の手を。
224 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/11(日) 13:33:46 ID:rY8Qxi4O
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 沈黙。重く肩にのしかかるそれに、ラブはやがて自ら口を開いた。

「ノーザ、って人のこと?」

 っ。
 ビクッ、とせつなの肩が震えるのを見て、ラブはやっぱり、と心の中で頷く。せつながおかしくなったのは、
彼女が現れてからだ。もちろん、おかしくなったと言っても、美希や祈里の前ではいつも通りに振舞っていた。
けれど、ラブの眼は――――いつも一緒に、一番近くにいるラブの眼は、誤魔化せない。

「怖い・・・・・・の」
「え?」

 せつなの呟きは、あまりに小さく、弱々しく。思わずラブは、聞き返してしまう。

「怖いの――――ノーザが」

 今度は、はっきりと。せつなは、恐怖を口にする。言葉を失い、彼女を見つめるラブは、気付く。せつなの体が、
カタカタと微かに震えていることに。それは決して、寒さのせいではなく。

「私は、知ってる。ラビリンスの最高幹部、ノーザの力を」

 カーテンの開いた窓の外を、せつなは見つめる。その目は、夕焼けの紅を受けて、常よりも赤く染まっている。
まるでかつての姿、イースの頃のように。

「けど、今日だって何とかなったじゃない。ソレヨコーセだって、倒すことが出来たし」
「あんなものじゃないのよ、ノーザの力は!!」

 慰めるように言ったラブの言葉は、せつなの激しい拒絶に合って。息を飲む彼女、だがすぐにせつなは
我に返る。

「ごめん、大きい声、出しちゃったりして」
「ううん、大丈夫だよ」

 ぎこちなく笑うラブの顔を目の端で捉えながら、せつなは胸の中に生れた重さを持て余すように、再び窓の外に
目を向ける。
 その視線の先に見るのは、辿られた記憶。
225 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/11(日) 13:36:43 ID:rY8Qxi4O
 せつなが、総統メビウスのしもべ・イースとして戦っていた頃。
 ノーザの名前は、味方の間ですら恐怖と共に囁かれていた。彼女が歩いたその後には、命という命が根こそぎ奪われてしまっている、と。
 一度だけ、イースもノーザの戦いぶりを目の当たりにしたことがある。
 それは、蹂躙という言葉ですら優しく思える程の、圧倒的な力での制圧であった。
 高笑いと共にFUKOを刈り取るその様は、いっそ異様とすら感じられて、味方であるにも関わらず、イースは
彼女のことを恐ろしく思ったものだった。
 そのノーザと、今度は敵として向かい合わなければならない。  思うと、せつなの体は自然と震えてしまって。

「さっきも言ったけれど――――ノーザの力は、計り知れない。とても、強い」

 だからこそ、淡々とせつなは事実を口にする。これから戦う相手のことを一番知っているのは、自分なのだから。

「今日、勝てたのだって、シフォンのお陰だし、そんな偶然が何度も続くとは思えない」

 ギュッ、と手を強く握り合わせる。口にすればする程に、恐怖が体の隅々まで染み渡っていくよう。

「私達、このままじゃ・・・・・・」

 負けてしまう。
 最後の言葉を飲み込んだのは、耐えられなくなったから。不安に震える心は、すでに、萎縮しきって
しまっていて。
 ノーザ。ラビリンスの最高幹部。総統メビウスに、もっとも近い人間。人のFUKOを蜜の味と言い、
幸せを壊すことを何よりも楽しむ女。
 そんな彼女が敵として現れてしまった。私は――――勝てる気が、しない。
226 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/11(日) 13:40:20 ID:rY8Qxi4O
「せつなの部屋、さ」

 不意に放たれたラブの声が、自らの内に向けられていたせつなの意識を引き戻す。そして、困惑させる。
 部屋? 私の部屋が、どうしたの?

「だいぶ、せつなのものが増えたよね」

 あの鉛筆とか、あの本とか。あ、あの服もそうだよね。一つ一つ、指差しながら、ラブは言う。

「それが、どうしたの?」
「最初は、アタシと一緒に買い物に行ってもさ。ほとんどアタシが選んで買ってあげたんだよね、せつなのものって」

 この家に住むことになってすぐの頃のことだろう。確かに、この世界に必要なものを教えられながら、選んで
貰ったことを彼女は思い出す。

「うん、そうだけど・・・・・・?」

 戸惑いながら頷くせつなの顔を見ながら、ラブは、でもね、と続ける。

「今は、違うでしょ? アタシと一緒にお店に行っても、せつなは自分で欲しいものを選んでる。鉛筆一本だって、
せつなが可愛いと思ったものを買ってる。そうでしょ?」
「え、ええ。けど、それがどうしたの?」

 ノーザの話、だった筈だ。なのにどうして、ラブはこんなことを言っているのだろう。

「うん、だから、だんだん本当に、この部屋はせつなの部屋になっていってるんだなぁ、って思って」
「私の部屋?」
「そ。せつながこの家に来た時は、この部屋は空き部屋だった。けれど、せつながここで暮らすようになって、
段々とせつなの色に染まってきてるんだよ」
 ホントの意味で、ね。そう続けて、ニコリとラブは笑う。
 それを聞いて、せつなは思い出す。
 この部屋を与えられた時、せつなは自分だけの部屋が出来たことが嬉しかった。私の部屋、私の机。
それが何だか、宝物のように思えた。  けれどそれはまだ、何色にも染まっていないまっさらなものだった。
 改めて、せつなは自分の部屋を見渡す。
 ラブの父親に作ってもらった机に並ぶ本は、彼女の教科書と、彼女が選んで買った本。
 ベッドの脇に置かれたぬいぐるみは、祈里と一緒に行ったファンシーショップで可愛いと思って買ってきたもの。
ハンガーにかけられた服は、美希と行った服屋で買ったんだっけ。
 そっか、と改めて気付く。
 あの頃、まっさらだったこの部屋が今は、染められている。
 東せつなという人間がここで暮らしていることで、私という色に染まってきているんだ。
227 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/11(日) 13:42:42 ID:rY8Qxi4O
「この街だって、そうだよ。皆、せつなのことを知ってる」
 確かに、一人で街を歩いていても、よく声をかけられるようになった。ラブと一緒にいなくても、この街の
住人だと認めて貰えていることを、肌で感じることが出来る。

「皆ね、せつなのこと、大事に思ってるんだよ。それはね、せつなの色に、染まってきてるからじゃないかな」
「私の、色に?」
「そう。そう思うとさ――――とっても、大切なものに思えてこない?」

 穏やかに、ラブは笑う。笑って、言う。
 その言葉に、せつなは改めて部屋の中を見回す。私が選んだ、私だけのもの。私の机。私の部屋。
 私の街。

「うん――――大切」

 隣に座るラブに目を向けて、せつなは一つ、頷く。
「じゃあ、美希タンや、ブッキーのことは?」
「大切よ」
「タルトは?」
「大切――――アイスを勝手に食べなければ、ね」
「じゃあ――――シフォンは?」

 ああ。せつなはようやく、納得する。  どうしてラブが、こんな風に言ってきたのか、それが判って。

「もちろん、大切よ」
228名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 13:45:32 ID:7jbxaOE4
援護射撃!
229 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/11(日) 13:46:47 ID:rY8Qxi4O
 はっきりと言い切る彼女を見て、ラブは目を細めて満面の笑みを浮かべる。そして、

「大切なものだったらさ――――守らなきゃだよね」
「ええ」

 二人は顔を見合わせて、ゆっくりと頷き合う。
「ノーザは、確かに強いけどさ――――アタシ達、勝つ為に戦ってるわけじゃないよ」

 せつなが忘れていたことを、ラブは思い出させるように言う。

「アタシ達が戦うのは、大切なものを守る為だよ。そう考えたらさ」
 もっと強くなれる気がしない?

 微笑むラブの顔は、窓の外から差し込む夕焼けに赤く染まって、とても綺麗で。
 頷きながら、せつなも微笑む。
 守る為。そう、大切なものを守りたい、その思いがあれば、ノーザなんて。
 いつの間にか、体の震えが止まっていたことに、せつなは気付く。
 ノーザの力は圧倒的で、計り知れないかもしれないけれど――――守る為になら、もっと強くなれる。
 インフィニティを、ではなく。
 シフォンを。
 そして、この街を。この部屋を。この暮らしを。
 守る。守るんだ。絶対に。せつなは、そう心に誓う。

「ありがと、ラブ」
「えへへ」
 感謝の言葉を口にすると、ラブは照れ臭そうに笑いながら、頬をかき、そして勢い良く立ち上がった。

「さ、そろそろ晩御飯の準備だよ。せつな、手伝ってくれるよね?」
「ええ、もちろん」

 そして部屋を出ようとしたラブが、不意に立ち止まり、振り返る。

「どうしたの、ラブ?」
「さっき、聞き忘れてたんだけど」

少し悪戯っぽく笑いながら、彼女は問いかけてくる。

「ね、せつな――――アタシのことは?」

 判ってる癖に。とは、口にしなかった。
 ただ、せつなは一度、クスッと声を上げて笑ってから答えたのだった。

「とっても、大切よ」

 一番大切な、私の、親友。
230 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/11(日) 14:05:17 ID:rY8Qxi4O
援護ありがとうございます。

いつになったら規制は解除されるのか。
ケータイに転送して投稿するのは疲れますねから。

ちょっとマンネリっぽい展開ですが、マンネリは皆に愛されるからこそマンネリになるのであって、
後は魅せ方だとわたし、信じてる?

精進いたします。。。

では宜しく御願いします。
231名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 14:40:15 ID:7jbxaOE4
>>230
今日の放送、実は戦いを除くと凄くゆっくりとした時間で好きだったり
するんですよ。季節感も凄く出ていて。
そんな秋にピッタリのSS、ありがとうございます。

守るべきもの。埋まっていくせつなの部屋。ノーザとの戦い。そして
変わる事の無いラブとせつなの愛情。親友の先に待つものは。

魅せ方、得と心得ました!僕も精進致します。
232名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 15:16:27 ID:nr5zZqpm
久しぶりにブッキー×美希が見たいです。
233名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 16:09:57 ID:j4VPfaUN
ノーザ×プリキュア読んでみたい。

予告を見る限り、ブッキー×ラブ×せつな×美希の様で。
234名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 16:18:24 ID:q2japgTs
ノーザXプリキュアだとエロ展開しか思いつかないな……
美希ブキはなぁ…たまにフェア開始されるからそれを待つしか
235名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 17:10:59 ID:V0vuPvAX
ttp://p-bandai.jp/apparel/special-1000000186

Aの絵柄のを発売すべきだと思うんだ。百合スレ的に考えて。
抽選だなんてハードル高すぎて切ない。
236クズ:2009/10/11(日) 17:24:46 ID:YPlVXpcd
EDや>>235を見る限り東映的には美希せつ、ラブッキーなのかな?
237名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 17:27:23 ID:7jbxaOE4
>>203
その案件お借りしてもよかですか?非常に素晴らしくて。
>>215
何てハレンチなwwwよし!保管するのでタイトルあれば是非〜
>>218
ノーザに勝つにはラブラブ大作戦ですね、希望ですw保管しますのでタイトルあればどぞー。

>>235
パジャマパーティーの作画じゃない???
238名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 18:11:41 ID:vwVZPDUQ
>>237
>>203です。どうぞどうぞ。
自分はにやけながら妄想を垂れ流しただけですので。お好きなように料理しちゃってください!
239 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/11(日) 19:16:10 ID:HPWFMbfd
 ふと気付いたので、妄想垂れ流し。


Trrrr Trrrr
「はい、もしもし」
『こんばんは、せつな。まだ起きてた?』
「あら、美希。ええ、起きてたわよ。どうしたの?」
『うん、今日、あたしがプレゼント服、着ててくれたな、って思って』
「青いジャケットと、スカートのこと? もう、気付くのが遅いわよ」
『ごめんごめん。とっても似合ってたわよ、せつな』
「ありがと。青色って、初めて着たけれど、そう言って貰えて良かったわ」
『せつなは髪も青系の黒だから、ああいう色でシックに合わせるのもいいと思うわよ。大人びた感じがするし』
「なるほどね。けど、青って言ったら、美希の色、ってイメージがあるけれど」 『ふふん、あたし色に染まってみる?』
「――――そう言えば、聞いたことがあるわ。服を贈るのって、それを自分の手で脱がせたいからだ、って」
『ちょ――――!? な、何を言ってるのよ!? そ、そんなつもりなんて、これっぽっちも・・・・・・!!』
「脱がせてくれないの?」
『――――――――――――うぅ』
「ふふ。待ってて、すぐに行くから」

 Pi

「というわけで、来たわよ、美希」
「ア、アカルンで瞬間移動して来る程のこと?」
「それだけ美希に会いたかった、ってことよ。で? 素直になった?」
「――――うん」
「ふふ。素直な美希にご褒美♪」

 chu

「――――おでこにだなんて、意地悪」
「あら、唇は待ってるのよ? 誰かさんが完璧なキスをしてくれるのを、ね」
「せつなって、ホント――――意地悪ね」




以上。
240名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 20:46:52 ID:7jbxaOE4
生駒さんタイトルちょーだいw妄想にしてはレベル高すぎて吹いた。
241名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 21:01:31 ID:y/n4WBvP
>>239
こ…これは良すぎる!大人なふたり。
GJ!!
242【祈りの季節】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/11(日) 21:44:19 ID:7jbxaOE4
>>203さんの案件を元に構成しました。お声の多かった祈里×美希、白短め、
生駒さんの作品と微量ながら連携出来てれば。


わたしと美希ちゃんは二人に別れを告げると、いつもの帰路へ歩を進める。

「今日はどうなる事かと思ったわよ。」
「あのノーザってゆう人、わたし……怖い…」

ラビリンスから送られてきた最高幹部、ノーザ。
わたしたちはふと、不安に襲われる。

けれども、何度もその不安や恐怖からわたしたちは這い上がってきた。
自分たちの可能性。わたしたちの役目。希望は捨てちゃいけない。


―――私、信じてる―――


「ねぇブッキー。これからちょっと寄り道しない?」
「えっ?」
「アタシの読者モデルの最新号、実は家に届いてるの!」
「ほんと!?でもね…」
「ん?用事あるの?」

「実は……」
美希ちゃんのママにお願いして、こっそり届けてもらってたり。驚かそうと思って。
だからほんとは今日、誘うのはわたしの方な訳で。。。
243【祈りの季節】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/11(日) 21:45:01 ID:7jbxaOE4
「ママったら呆れちゃう…。なーんにも言わないんだもん。」
「そりゃそうだよ…。内緒にしといてってお願いしたんだもん。」

さっきまでの戦いの事や、不安や恐怖なんて美希ちゃんと居れば
どこかに飛んでっちゃう。


わたしたちの調子も元に戻ってきたようで。自分の心があったかくなるのがわかった。
たまには、ラブちゃんやせつなちゃんみたいな関係に便乗をしたいなって……。


「おじゃましまーす」
「何か持ってこようか?」
「ううん。それより、早く見せてよ!ってアタシが言うのも変だけどね。」

すっかり読者モデルとして活躍してる美希ちゃん。それを見るのがわたしの楽しみ。
普通なら憧れちゃうんだけど、美希ちゃんはすぐ手の届く……。

――――大切な人


「この洋服、秋用にしてはちょっと派手すぎてアタシは嫌だったんだ。」

「そなの?とっても似合ってるけど?」
「わかってないわねー。」

「うーん…」

「アタシが着たかったのはき・い・ろ。」
「黄色?」
「ほら、次のページ」
244【祈りの季節】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/11(日) 21:45:38 ID:7jbxaOE4
開かれたページには、鮮やかに着飾れた黄色の美希ちゃんが。
「わぁ〜。とっても似合う!」
「でしょ!大好きな人のイメージカラーよ。それも秋とバッチリ!アタシ、完璧!!!」

嬉しくて。思わず、わたしは美希ちゃんに抱きついちゃって。
あ、ラブちゃんだったら覆い被さっての方が正しいかも…。

「ちょ、ちょっとブッキー。」
ビックリする美希ちゃん。でも、わたしは笑っているだけ。

「もう、なんなの?笑ってばかりで。変よブッキー。」
と言葉にするも、わたしを見つめる美希ちゃんの瞳はうっとりしていて。

なにをするわけでも、話すわけでもなく、体を寄せ合う2人。


しばらくして、どちらかが一方のの名前を呼ぶ。
しかし、眠っている事に気付いて、優しく微笑み、自分も再び体を預けて目を閉じる。


ガチャ
245【祈りの季節】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/11(日) 21:46:15 ID:7jbxaOE4
「祈里ー、もうすぐご飯………。くすくす…、仲がいいのね二人とも。」
2人の幸せそうな寝顔を見て、そっと毛布をかけてくれたお母さん。
後々、話を聞いたらちょっと恥ずかしくて。

秋はわたしの季節。
山吹色はわたしたちのあったかくしてくれる。



「今度は人の少ない時間だけにするから…」
「いきなりなんだもんブッキー。勘弁してよね!」

「でもラブちゃんとせつなちゃんだって…」
「ま、負けてられないわね!」

〜END〜
246名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 21:50:22 ID:7jbxaOE4
あら、字が抜けてるorz
山吹色はわたしたちの心をあったかくしてくれる。で

>>203さんの書き込みが生かされてます。よーく読んでみてね。
明日ぐらいには久しぶりのラブせつVerも書けると思います。
素晴らしい案件をありがとう。もう少しだけお借りしますね。
247 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/11(日) 22:07:29 ID:UqtOOk65
おっと小ネタだったんで忘れてたました。

タイトルは『染めてくれる?』で御願いします。

そして保管庫管理人さん、相変わらずGJ!!
248名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 22:22:07 ID:vwVZPDUQ
どうぞどうぞ。
あなたの妄想はあなただけのもの!どうぞ思うがままにww

しかし今日のはあれだ。せっちゃんのラブやんに対する理解度がなにげにw ラブやん!よくそこで頬を染めてくれた!
249ランチタイム:2009/10/11(日) 22:48:52 ID:0/OG7H4N
どうも、2週間ぶりの3スレ目469です。
ラブせつ幼稚園話の第4話です。


【前回のお話=前スレ381〜384】
幼稚園で職場体験学習中のラブとせつな。
園児たちの絵の発表タイムで、ごく一般的なヒーロー・ヒロインに混じって、
カオルちゃん、モデルとしての美希、そしてプリキュアの4人の絵が描かれていた。
午前の活動も終わり、場面はお昼ご飯へ。

--------------------------------------------------------------------------

手を洗い、教室へ戻った私たちは先生に指定されたテーブルへ向かった。
園児たちは既に着席していて、私とラブが向かい合わせになるように席を空けてくれてあった。
私たちは席に着き、荷物の中からお弁当を取り出した。


「うわー、ラブおねえちゃんのおべんとうばこ、おっきいね!」

「ラブはよく食べるからね、って今日は一段と弁当箱大きいわね。」

「へへっ。早起きして、あたしが作ったからね。今日は特別だよ。」

「じゃあ、この私のお弁当も?」

「もっちろん!せつなのために作ったからね、期待してて。」


「それではみなさん、手を合わせて下さい。いただきます。」

「いただきます!」


先生とみんなのあいさつで、お昼ご飯が始まった。
私たちと同じテーブルの園児たちは、次々に弁当箱のふたを開けた。


「うわー、みんなカワイイお弁当だねー。」

「ねえ、ラブ。お弁当にもお絵かきしてるのね。」

「これはね、キャラ弁っていうんだよ。」

「そうなの。見た目がいいと美味しく食べられるのかしら?」

「せつな、あたしたちも食べよっ。」

「ええ。いただくわ。」
250ランチタイム:2009/10/11(日) 22:50:17 ID:0/OG7H4N
ラブは自分の大きな弁当箱の上半分を持ち上げた。
二段重ねの下の段には、おかずがたくさん詰まっている。
そして上の段のふたを開けると中にはオムライス。何やらその上に緑色の物を使って絵が描かれている。


「ラブ、それは何なの?」

「あー、これはほうれん草のペーストで作ったクローバーだよ。」


よく見ると大きな四つ葉のクローバーが1つと、その茎が長い曲線を描いている。
さらに小さな四つ葉のクローバーが4つ、曲線に沿って散りばめられている。


「ラブ、ずいぶん凝ったわね。美味しそうよ。」

「うん、お母さんほうれん草苦手だから、あたしにしか作れないんだよね。」
「せつなのお弁当も開けてみてよ。」


私はラブに促されて、弁当箱のふたを開けた。


「・・・・・・!」


そのお弁当のご飯の上には卵そぼろが敷き詰められていて、さらにピンク色の粉のような物で大きなハートマークが描かれている。
ピンクのハートの下には先程のほうれん草ペーストで『ラブ☆せつな』の文字が。

(※ ☆=ハートマーク)

ツッコミ所は色々あるけれど、とりあえず食材から聞いてみる事にした。


「ねえ、ラブ。このピンク色の物、初めて見るわ。一体何なの?」

「ああ、それは桜でんぶだよ。お魚をほぐしたものに甘く味付けして色を付けてあるんだよ。」

「ふーん。私が食べられないものじゃなさそうね。」
「それにしても、このお弁当のデザインはラブが考えたの?」

「いやー、好きな人にはハートマークのお弁当を作ってあげると喜ばれるって。けっこう昔からあるみたいだよ。」


これも日本の伝統美なんだと解釈して、ようやく私たち二人は昼食を始めた。
私のお弁当のハートマークに使われている桜でんぶは、甘くて美味しかった。
それ以上にラブの愛情が込められているせいか、本当に一口一口じんわりくる味だった。
251ランチタイム:2009/10/11(日) 22:51:42 ID:0/OG7H4N
「せつな、どう?美味しい?」

「ええ、とても美味しいわ。また、料理の腕を上げたわね。」

「でしょー。せつなのために早起きして作ったかいがあったよ。」

「ふふ、ありがとう。ラブ。」

「せつな、私のお弁当、あーんして食べさせてあげよっか?」

「えっ、ラブ、そんな・・・。」


その時、周りの園児たちが食事の手を止めてこちらをじっと見ているのに気付いた。


「やだ、ラブ。恥ずかしいわ。」

「わはー、何か二人の世界に入っちゃってたね。」


その後、ラブが園児たちに話し掛けるなどして何とかその場を盛り上げて、お昼ご飯の時間は終了した。


「ごちそうさまー。あー、美味しかったー。」

「ごちそうさま。美味しかったわ、ラブの作ったお弁当。」

「ありがとっ。せつなー、あたし美希たんとブッキーにメールしてくるから。」


ラブはそう言うと、教室から出て行った。多分、この後会う約束でもしているのだろう。


「お待たせー。美希たんもブッキーも放課後OKだって!いつもの公園で待ち合わせだってさ!」

「そう。でも何で急に会う約束なんかしたの?」

「ふふっ、それは後で分かるから!」

(後でって、ラブ、一体何を考えているのかしら・・・。)
252ランチタイム:2009/10/11(日) 22:54:20 ID:0/OG7H4N
幼稚園は午後のスケジュールが始まった。
お昼寝の時間では、教室内に布団を敷いて園児たちと一緒に昼寝をした。
中には添い寝をしてほしいという子もいて、私とラブで一緒に寝てあげた。


「ねーんねこ、ねーんねこ・・・ムニャムニャ。」

「ラブ、疲れたのね。お弁当作りで早起きしたから。」


その次の自由活動の時間では、園児たちと一緒に外で遊んだり教室内で絵本を読んだりした。
そして、先生から園児たちにおやつが配られ、帰りの時間となった。


「今日は、ラブお姉ちゃんとせつなお姉ちゃんと一緒に遊んだりしましたね。」
「みなさん、二人にお礼の言葉を言いましょうね。さん、はい!」

「ありがとー ございました!!」

「みんな、今日はありがとう。楽しかったよ。明日もよろしくね!」

「みなさんと一緒に遊べて、とても楽しかったわ。また明日。」


その後、さようならのあいさつをしてお迎えの来た園児たちは次々に帰っていった。


「ラブさん、せつなさん、今日は一日ありがとう。お疲れ様でした。」

「お疲れ様です!久しぶりの幼稚園、楽しかったです。」

「子供たちに触れ合えて、いい勉強になりました。」

「ところでラブさん。この幼稚園での職場体験学習の恒例のアレって聞いてるわよね?」

「はい、聞いています。せつなと組むことになったけど、きっと上手くやってみせます。」

「そう。じゃあ楽しみだわ、頑張ってね。」


私たちは他のクラスの女子生徒と合流し、先生方にあいさつをしてそこで解散となった。


「あー、終わった終わった!せつな、公園に行くよ。」

「ねえ、ラブ。さっき先生の言ってた“アレ”って何なの?」

「あれ、せつな?プリントに書いてあったじゃない。2日目の最後の所に。」
253ランチタイム:2009/10/11(日) 22:56:03 ID:0/OG7H4N
私はバッグから職場体験学習のプリントを取り出し、日程表を見直してみた。
2日目の終わりの方に、何やら小さく文字が書き加えてある。


「ラブ、これがそうなの?」

「うん、そうそう。大丈夫だよ!せつななら出来るって。」

「本当に?・・・私に出来るの?」

「本当だよ。だからこれから、美希たんとブッキーに会いに行くんだよ。」
「さ、早く行こっ!二人とも待ってるよ。」


美希とブッキーに会える楽しみと、これから始まる“アレ”に関する不安が入り混じった気持ちの中、私はラブと一緒に公園へ向かって行った。


〜つづく〜



以上です。
前回を上回る遅筆で、本当に申し訳ないです。
ネタは出来ているのに文字が中々起こせなかったので。
SSは9月中旬の設定ですが、リアルタイムはもう1か月が経過しちゃいますね。

第4話で1日目を終わらせるつもりでしたけど、長くなって結局第5話と分割させました。
次回は美希ブキ初登場で現在執筆中ですが、今日だけで全体の3割くらい書けましたんで。
今回みたいな遅筆はない、と思いたいです。

保管屋さん、保管庫更新作業ご苦労さまです。
補足欄のコメント、気に入っています。
254名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:01:15 ID:y/n4WBvP
>>253
GJ!ラブせつはラブラブすぎ!園児たち空気w
さて、アレとは…? 
続きまってる!
255イラネ:2009/10/11(日) 23:19:52 ID:4RKhbK83
>>253
ちょっと台詞が説明的に感じました。
でも、呼んでてラブせつの様子が微笑ましくてニヤニヤしてしまいましたw
256名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:20:57 ID:hwDLCOnk
ふぅ。ようやく追い付いたぜ。いろんな作品が続いて飽きないよ。

ラブッキーとラブ美希は公式でも少ないから困ったもんだね。いろんな組み合わせ見たいからなぁ
257イラネ:2009/10/11(日) 23:23:29 ID:4RKhbK83
わざわざ描かなくても仲良しって分かってるからあえて描かない感じもしますね。
どれも良いキャラだけにもったいない気もしますが。
258名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:24:31 ID:t2eiAgSR
>>237
個人的には小ネタはあくまでも小ネタなので
タイトルを付けるつもりは無いです。
保管の際に必要であればおまかせで付けて頂いても構いません。
259 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/12(月) 01:14:31 ID:lq1z6g4Z
本日三度目の投稿です。
お邪魔します。


感想を頂けて、本当にありがとうございます。

嬉しい限りでございます。


>>256
確かにラブッキーは少ないかもしれませんね。

そういうわけで。
『Many, many....』
ラブッキー?
260 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/12(月) 01:17:45 ID:lq1z6g4Z
「キュア、キュアー」
「シフォンちゃん、ドングリがお気に入りみたいね」
「そうなんだよー。あれからずっと離してくれなくてさ」

 ニコニコと笑いながら、ドングリを転がしては追いかけるシフォンの姿を、祈里は微笑ましく眺める。
同じように、ラブもまた。

「あ、そういえば、ラブちゃん。ドングリって、拾った時のまま?」
「え? そうだけど?」

 あー、と微妙な顔をする親友に、ラブは首をちょこん、と傾げて。

「そのままだと、何かあるの?」
「んー、ちょっと、ね」

 妙に言葉を濁しつつ、祈里はシフォンの元に寄っていき、ちょっと貸して? と言いながら、ドングリを
借りてくる。

「他にもあるんだよね、ドングリ」
「うん、あの袋の中に入ってるけれど」

 そう、と頷いた後、袋を取って彼女は、不思議そうに見つめてくるラブとシフォンに言った。

「ちょっと、お台所、借りるね」



     Many, many....


261 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/12(月) 01:20:46 ID:lq1z6g4Z
 鍋の中に煮立ったお湯、その中に祈里は、拾ってきたドングリをいっぺんに入れる。

「ドングリ、どうするの? まさか・・・・・・」
「違うよ」

 調理していると思われていることに気付いて、祈里は苦笑しながら、ドングリを菜箸で泳がせる。

「これはね、ドングリを保存させる為の方法なんだって」
「保存?」
「そのままにしてると、中からドングリ虫が出てくるのよ」

 ちっちゃな幼虫さんなんだけどね。祈里の言葉に、ラブはドングリから虫がウニョウニョ出てくる様子を
想像して、う、と顔を顰める。

「だからまずは鍋で茹でるの。それから」

 流しにお湯を捨て、零れ落ちたドングリを祈里は拾い上げて、タッパーに詰める。そして冷凍庫にそれを
しまいこんだ。

「乾燥させるために、こうやって冷凍庫に入れておくの。後は天日干しもしたら完璧かな。カビも生えないし、
虫も出てこなくなるよ」
「へぇぇぇぇ」

 感嘆の声を上げながら、尊敬の眼差しをラブは祈里に向ける。

「すごーい、ブッキー。よく知ってるね」

 素直な賞賛にはにかみながら、祈里は屈み込んでシフォンを抱き上げる。

「シフォンちゃん、しばらく待っててね。ちゃんと出来上がったら、ドングリでブレスレットを作ってあげる」
「おー。ブッキー、そんなのも作れるんだ。シフォン、良かったねー」
「キュア、キュアー。イノリ、スキー」

 ギュッ、としがみついてくるシフォンに、祈里はそっと目を細めたのだった。
262 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/12(月) 01:25:13 ID:lq1z6g4Z
 さすがにラブちゃん、覚えてないか。

 彼女の家を辞して、自宅に戻った祈里は、一人、部屋の中で苦笑する。
 けど、わたしも忘れてたから、仕方ないけれどね。
 思いながら、祈里は机の上に置いた箱を開ける。それは、お菓子の空き箱に自分で絵を描いたもの。大切な
宝物を入れる為に、母親から貰ったものだ。
 蓋には、『たからばこ  やまぶきいのり』と書かれている。本当に幼かったから、漢字なんて書ける
筈も無かった。それこそ、小学校に入る前だったはずだ。
 開けると中には、たくさんのドングリが詰まっている。あのドングリ王国で、ラブや美希と一緒に拾い
集めたものだ。
 久しぶりだったなぁ。往時を思い出して、彼女は目を閉じる。皆、とても小さかった。身長なんて、今の
彼女の腰のあたり程も無かっただろう。
 毎日が楽しかった。ラブや美希と三人で集まって遊ぶことが日課だった。ドングリ王国を見つけたのも、
そんなある日のことだったはずだ。
 たくさんのドングリを拾って帰ってきた祈里に、保存方法を教えてくれたのは母親だった。もしそのままに
していたら、虫がたくさん湧いてしまっていただろう。
 もちろん、心の中で彼女は虫達に謝っている。ごめんね、と。せっかく生きているのに、と。
 それでも、やっぱり、ドングリは可愛らしいし、そのままにしておきたいのだ。

 箱の中のブレスレットを手に取ってみる。針と糸を使って繋げたそれは、祈里の小さな掌の上に置いても、
なお小さい。
 あの頃はこれを腕にはめられたんだよね。
 懐かしく思いながら、試しに指を入れてみるが、人差し指と中指、そして薬指を入れただけで、輪っかは
それ以上に広がらなくなってしまった。
263 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/12(月) 01:29:44 ID:lq1z6g4Z
 少し、寂しさを感じる。変わってしまったんだな、と気付かされるから。
 箱だって、そう。押入れの中にしまってあったのを、引っ張り出してきたのだ。なにせ、ドングリ王国のことすら忘れていた祈里なのだ。先日、
ラブに連れて行ってもらわなければ、思い出すことすら無かったに違いない。
 あの頃は、楽しいことは全部、忘れないって思ってたんだよね。
 三人で過ごした時間を思い出しながら、椅子の背もたれに祈里は体重を預ける。見上げるのは、天井。
それも、随分と近くなった気がする。初めてこの部屋をもらった時は、お屋敷のように広かったように思った
ものなのに。
 変わっていくんだ。祈里は、独りごちる。自分も。皆も。
 それでも、変わらないものはあるけれど。
 ドングリのブレスレットは、保存方法が良かったのか、あの頃と変わらない。
 同じように、彼女の、ラブへの想いも。
 大切、なんだよね。ラブちゃんのこと。そう彼女は、自分に確認する。そして親友の笑顔を思い出して、
祈里はくすぐったそうに笑った。
 天真爛漫なラブちゃん。ドングリ王国のことを忘れないような、子供っぽいところもあるけれど、すごく
優しいラブちゃん。
 とっても素敵な、ラブちゃん。

 けど、ブレスレットのことは、覚えてなかったなぁ。

 残念、と思う気持ちはある。
 ドングリで作ったこのブレスレットは、ラブから貰ったもの。
 だからこそ、ずっと取っておきたいと思って、母親に保存の仕方を教わったのだ。
 彼女にとっては、大したことのないプレゼントだったのだろう。けれど、祈里にとってはすごく嬉しくて。  
『たからばこ』にしまって、取り出しては眺めていたものだった。それをしなくなったのは、多分、ラブとの
思い出がドンドンと増えていったからだろう。このお菓子の空き箱で作った『たからばこ』に入りきらない
ぐらいに、たくさんの思い出が。
 自分も忘れていたのだから、覚えていてくれなくても仕方ないとは、祈里もわかっている。けれど、想いは
いつもエゴイスティックだ。覚えておいて欲しい、と我侭に考える自分に、彼女は苦笑する。やな子だな、わたし。
 その時、祈里のリンクルンが歌を歌う。届いたメールは、ラブからのもの。

『ヤッホー、ブッキー。もう寝ちゃってるかな? そういえば、急に思い出したんだけど、今日ブッキーが
言ってたドングリのブレスレット。昔、皆で作ったよね〜。アタシも押入れの中を探したら、ブッキーから
貰ったものが出てきたよ!! 懐かしいね〜。今度、また一緒に作ろうね♪』

 涙が出そうになった。
 ああ、ラブちゃんも、大切に取っておいてくれたんだ。そう思って。

 積み重ねられた時間は、時に記憶から零れ落ちていく。
 それでも、本当に大切なものは、心に刻み込まれているから。

 微笑みながら、祈里は、リンクルン片手に天井を見つめる。
 ラブからのメールに、どんな返事を返そうか、それを考えながら。
264 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/12(月) 01:32:04 ID:lq1z6g4Z
はい、どうも。以上です。

ラブッキーもいいものですね。

そういうわけで。
宜しく御願いします。
265名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 01:41:41 ID:5WlekoiS
この二人も大好きです。
すごく萌えました
266名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 06:38:16 ID:axQfDCQU
こういう何気ない日常にちょっとした切なさや幸せを感じる
祈里の心境がすごく伝わってきてよかった!GJ!
また気が向いたらラブッキー書いてくれると嬉しいな
267名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 09:12:57 ID:RNHWwmI7
>>264
1日三本…あなたはいったい何者ですか!
筆が早いのにも関わらず、相変わらずのクオリティ
幼いころの思い出って、ちょっと甘酸っぱかったりするもんだよね
GJ!
268名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:49:15 ID:7bdglsin
三本投下とか生駒さん何事wGJ過ぎですよ!ラブッキ―書きたくなるなあ……。
管理屋さん、保管庫の補足、わざわざ素人に変えてくれたんですね。手間かけて申し訳ないです。
ありがとうございます。大好きw
269名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:11:26 ID:7bdglsin
管理屋さんじゃないよ、保管屋さんだorz何回orz書かなきゃいけないのか自分。
270名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:18:31 ID:ptmGuqlC
「イースったらいつの間にかあんな可愛い彼女作っちゃって…。
 もしかしたら私の事が好きなんじゃないかと思ってたけど違ったみたいね。ちょっと残念。
 いつか私も彼女作ってイースみたいにイチャついてみたいな〜」
ウ「ノーザ、植木に水やりながら何ニヤけてんだ?」
ノ「さんをつけろよノリスケ野郎」
271黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/12(月) 21:18:44 ID:y0qxutAG
保管屋さん、黒ラブの2-59です。
保管庫見たら何かメッセージがあってビックリ。
タイトルを教えて欲しいとの事でしたから、『氷解』としておいて下さい。

捕捉コメントも修正してあって、いつもお疲れ様。GJ!
272名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:35:39 ID:RJU2WONn
215 2009/10/11(日) ID:BMfHJk09

保管していただけるとは光栄です!
遅ればせながら、タイトルは『誰の幸せ?』でお願いいたします。
273名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 22:28:57 ID:RNHWwmI7
>>271
っちょ、黒ラブさんは黒ブキさんだったんですか!!
初めて知った!

全然関係ないけど、公式せつなの「らぁぶぅ…」は愛がこもりすぎてると思う
声色やばすぎるえろすぎるラブすぎると思う
せっちゃんはちょっと色気放出しすぎだと思う
誘い上手中学生だと思う
ラブ瞬殺だと思う
274名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 22:34:38 ID:NUQMn2M5
昨日の放送でも、ソレワターセに必殺技が効かない、あわや絶対絶命という
時でも仲間を励まして笑っていたラブ。

でも、せつなを失いかけた時だけはあからさまに自分を失って落ち込んでたからな。
275 ◆BVjx9JFTno :2009/10/12(月) 22:43:11 ID:COvpD1yA
こんばんわ。

一週遅れのような光景ですみません。

ラブせつ、日常切り取り、百合ほとんど無しに
なってしまいました。

タイトルは「PM2:00」です。
お目汚し失礼します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


四つ葉町のはずれにある、
クローバーの丘。

「この辺でいいよね!」
「ええ、眺めもいいわね」

敷物を拡げ、風で飛ばないように
四隅に荷物を置く。

今日はテスト後なので、
午前中で学校が終わった。

美希とブッキーは午後も学校があるので、
お弁当を作って、ふたりで外で食べることにした。

276 ◆BVjx9JFTno :2009/10/12(月) 22:43:40 ID:COvpD1yA

お弁当の蓋を開ける。

コロッケのサンドイッチ。

ラブのアイデアで、この間のコロッケを
縦半分に切って、刻んだレタスとあわせて
サンドイッチにした。

「わあ、見違えるみたい!」
「でしょ!ラブとせつなの合作だよ!」


風に吹かれながら、
サンドイッチを口にする。

パンに薄く塗られた辛子と、ソースの
しみた衣が、パンとよく合っていておいしい。

「うん、すごくおいしいわ!」
「わはー!よかったあ」

満面の笑みで、ラブが喜ぶ。

277 ◆BVjx9JFTno :2009/10/12(月) 22:44:46 ID:COvpD1yA

色んな話をしながら、
サンドイッチを平らげた。

学校のこと。
ダンスのこと。
美希やブッキーのこと。
タルトやシフォンのこと。

いつも一緒に暮らしていて、ほとんど毎日
ベランダや部屋で話をしているのに、
よくもまあ話題がつきないものだと、
自分でも思う。


「ふぅー、満腹満腹」

ラブが敷物の上に寝転んだ。


水筒から注いだ紅茶を飲む。

耳を澄ます。


街の喧噪が遠くに聞こえる。

草が擦れる音。

蝉の声は、もう聞こえない。

見下ろす風景は、あの日と違い、
とても澄みきって、爽やかに目に映る。

278 ◆BVjx9JFTno :2009/10/12(月) 22:46:01 ID:COvpD1yA

「何だか、思い出しちゃうな...」
「何を?」

「あの日...生まれ変わった後、ずっとここに居たの」

「あれから、ずっと?」
「ええ...どうしていいか解らなくて...」

「...ごめん...嫌なこと思い出させちゃった?」
「ううん、今はとってもいい思い出だから...」

あの頃の暑さはすっかり消え、
涼しい風がそよいでいる。



「何だか、不思議...」

「ん?」

「...私たち、闘ってたのよね」

「ふふっ...そうだね」

ラブが、寝ころんだまま
私の方を見つめる。


「でも、あたしにとって、せつなは、
 初めて会ったときから、変わってないよ」


ラブは時々、こういう
はっとするようなことを口にする。

279 ◆BVjx9JFTno :2009/10/12(月) 22:47:34 ID:COvpD1yA

この世界で、紛れ込むために作り出した
東せつなという、仮の姿。

スイッチ・オーバーで交互に変わった、
本当の姿と、仮の姿。


この世界に来てから、ラブと出会ってから、
徐々に、気づかされた。


本当の姿だと思っていたものが、
仮の姿。

仮の姿だと思っていたものが、
本当の姿。


そんなはず、ない。

ひたすら、目をそらしていた。

我が名は、イース。
ラビリンス総統、メビウス様が僕。


目をそらせばそらすほど、
それは日ごとに大きくなり、
やがて身を切るような痛みとなった。


私が、本当の気持ちと向き合えたとき、
本当の姿の私が拾い上げられ、
仮の姿の私は、消えた。


やっぱりイースじゃない。
せつなだったんだね。

心が痛いのは、イースじゃなくて
せつなだから。


ラブには、最初から
本当の私が見えていたのだろうか。


280 ◆BVjx9JFTno :2009/10/12(月) 22:48:21 ID:COvpD1yA

「ラブの、おかげよ...」


返答がなかった。

ラブの方を見ると、気持ちよさそうな
寝息を立てて眠っている。

私は苦笑して、たたんでいた
制服の上着を拡げ、ラブに掛ける。

ラブの口元に、パンの欠片がついている。

もう、あわてて食べるんだから。

おしぼりで拭う。


ラブの、おかげよ。


ラブの唇に、そっと触れる。
口元が、かすかにほころんだように見えた。

触れた指で、私の唇に触れる。

ちょっと恥ずかしくなった私は
思わず、周りを見回した。


お弁当箱を片付け、ラブの隣に寝転がる。
見上げる空は、どこまでも青い。

そよぐ風と、ラブの寝息に包まれて
私のまぶたも、やがて重くなった。


281 ◆BVjx9JFTno :2009/10/12(月) 22:54:34 ID:COvpD1yA
以上です。
お目汚し失礼しました。

>>271を見て、黒ラブさん=黒ブキさんという事実に衝撃w
282名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 23:24:18 ID:DV1a+RLa
ちょw黒ラブも黒ブキさんだったんかいw
まさに黒の総帥ですな!
283名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 23:53:04 ID:y0qxutAG
………………orz 穴があったら入りたいとは昔の人は上手い事言う。
トリで自爆とかありえねぇ………。
いつも付けるべき時に忘れる癖に、こんな時に無意識に付けてるし………。
言うつもりなかったのによぉ……orz


そんなわけで、前に黒ラブでいくつか投下させてもらったのは、
黒ブキ事、自分であります……。

いや別人のフリするとか、そんなつもりじゃなかったんよ?
何となく、まぁいいかなぁって……。ってそんな事どうでもいいな。


>>281、コロッケサンドうまそう。いいシチュだねぇ……。
恥ずかしくて悶えてる俺にも一つくれ。
284名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 00:23:45 ID:zQeS91uJ
あーなんか話の作りとかキャラの性格(特にラブ)とか
何故か毎回自分のストライクをつくあたりで勝手に同一人物だと思ってました
大当たりだよ
285名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 00:56:40 ID:x3+Ss+sf
生駒さんのコンボにやられまくり、黒ブキさんの正体がバレちゃったと
思ったら、久しぶりに◆51rtpjrRzYさん登場で、
>>◆BVjx9JFTnoさん
コロッケレパートリー、新たにサンドイッチが追加ですね。美味しそうw
この二人の会話にマンネリはやっぱ無いですね。どんな事も話題になるし。
で、イース回顧録ですよ。重くなりつつあるか!?な時にラブさんが
「でも、あたしにとって、せつなは、初めて会ったときから、変わってないよ」
ときたもんだ。

カ ッ コ よ す ぎ る。
286【幸せのレシピ】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/13(火) 01:00:17 ID:x3+Ss+sf
>>203さんの案件に>>249さんのランチタイムとコラボってみました。
久しぶりのラブ×せつな、百合ほぼ無、適度な長さ。食べ物続きますw


(あったあった。これで超幸せゲットしちゃうよー!)


100円玉貯金がまた減っちゃったけど、これもせつなの喜ぶ顔が見たいから。
そう心で呟いて、急いで家に向かう。
せつながダンスレッスンから帰ってくる前に明日の準備をしなくちゃ!


「ただいまー!」

「お帰りなさい。おやつあるわよー。」
「お母さん!ちょっとコレ見て!」

あたしが差し出したのはお弁当レシピ本。

「あら、随分凝ってるのねぇ今のお弁当って。」
「でしょでしょ!あたしも作ってみようかなーって。」


とは言え、いくら料理上手なあたしでも、最大の難敵は早起き≠セったりして。
287【幸せのレシピ】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/13(火) 01:00:57 ID:x3+Ss+sf
「で、お母さんは何をすればいいのかしら?」
「あは。バレてたか……。じゃなくて!起こしてくれるだけでイイから。」
「あら、以外ね。もしかしてー、せっちゃんのため?」

「うん!」

勢いで買っちゃったレシピ本。幼稚園で職場体験とも重なって、意気込んでは
みたものの…。どんなのを作ろうか、まだ考えてなかったり…。


あ!でもコレだけはハッキリしてるの。


―――せつなを喜ばせたい―――


「そうねぇ。まずはラブが、どんなお弁当を作りたいか絵でも描いてみたら?
レシピ本通りに作ってもラブらしさ≠ェ出ないでしょ?焦る事はないわよ。
その間にお母さんはお買い物行って色々買ってくるから。」

「うん!よろしくねお母さん!」


って絵なんか描いてたらせつな帰ってきちゃうじゃん!


しばらく自分の部屋で集中してみる。


あたしの特製おべんと…
愛がいっぱい詰まった手作り…


おかず冷めてもあたしたちの愛は…
288【幸せのレシピ】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/13(火) 01:01:38 ID:x3+Ss+sf
何このあったか妄想。いつものあたしが戻ってきちゃったじゃん。


結局、ベッドの上でゴロゴロしながらレシピ本を読んでると…
「ただいま。」
「だぁーーーーーーーーーー!お、おかえり。は、早かったねー」
慌ててレシピ本を隠す。見付かったらプラン台無し。100円玉貯金も報われないよ。

「ん?今、何か隠したでしょ?」
「いいえ。」

「怪しい。」
「な、何?どうかした?ニヘヘ〜」

「ちょっと見せなさいっ!」
「やだ。」
「やじゃないの!」
「だーめ。」
「もう!」

せつなはあたしの枕元へダッシュ。とっさにあたしは
布団と一緒にせつなに覆い被さる。

「もう、なんなの?」
「お願い。明日までナイショにさせといて…。ね?」

「悪い事じゃないのね?」
「うん。」

「わかったわ。疑ってごめんなさい。」
せつなはそう言うと、あたしと寄り添いそっと体を預ける。



しばらくして、どちらかが一方の名前を呼ぶ。しかし、眠っていることに気付いて、
優しく微笑み、自分も再び体を預けて目を閉じる。


ガチャ
289【幸せのレシピ】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/13(火) 01:02:11 ID:x3+Ss+sf
「ラブー、何作るか決まった……。うふふ、考え疲れちゃったのかしらね、二人とも。」

(ここは一つ、お母さんが頑張っちゃおうかしら。)


〜夕飯後〜

「ごめんお母さん。まだ何作るか決まってないんだ…」
「あ、大丈夫よ。一通り考えてみたから。この通りに作ってみたらどうかしら?」

「うわぁー!すっごーい!こっちはあたしので、こっちがせつなの?」
「そ。我ながら良く描けてるでしょ?で、これがレシピね。」

あれ?これってほうれん草のペーストで作ったクローバーだけど、お母さん…

「そ、それはじ、自分でやってちょうだい…ね?」
「はーいっ」


ありがとうお母さん。あたし一生懸命作るよ!
せつな、明日楽しみにしててね!
絶対に幸せ、ゲットだよ!


お金で買えないレシピ。
幸せのレシピは愛情いっぱい!





人の少なくなった時間。こっそり忍び込む一人の堕天使。

(お弁当レシピ本?隠す必要なんてあるのかしら…。どして?)

〜END〜
290名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 01:21:02 ID:2uQ4htCZ
保管屋さん、GJ! ラブの作った弁当食いてぇ!
そして、ラストのせっちゃんが可愛過ぎる!結局ガマンできなかったんだな。


連作の幼稚園での弁当シーンもマジうまそうだったし。
俺が園児でも赤面する自信アリw


それと、黒ラブ作品の名前修正ありがと!お手数かけまして。
「氷解」のおまけが「氷解〜again〜」になってた…!なんかカッコイイ……
キュン…とした。

そして、ついでに言っちゃうと2-655「声」、も黒ブキです……。
お手空きの時にでも名前変えてもらえれば……
ややこしい事して申し訳ない。

しかし、薄々分かってたような人もいたんだな。バレバレで更に恥ずかしい……
291 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/13(火) 01:43:06 ID:9pBabMh2
黒ラブさんの正体に、私もビックリです。

一日三本とか、私がすごいのではなく、それを書かせるフレプリがすごいんですよ。
最近は一人祭状態でございます。
百合スレ住人の皆様、置かせて頂いて、有り難うございます。


さて黒ラブさんが誰かもわかったところで、せっかくなので黒生駒も出してみようかしらと。


『Eas of Evanescence III』
なんとこのタイトルなのに、R-18じゃありません。詳細はあとがきにて。
292名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 01:44:48 ID:x3+Ss+sf
>>290
すいません感想書いてもらっちゃって。恐縮ですー。
あ、トリ前の黒ブキって消えちゃってるけどいいのかな?
僕は消してないんだけど。。。
自分も気付いてたんだけど、念の為聞いてみたw

タイトルってすっごく悩むでしょ?勿論自分も悩む方で。
だから、最後にタイトルは考えるようにしてます。
英語は読み手を考えさせ、漢字は読み手を文章へ入り込ませる。
通常会話のようなタイトルは、一番気楽にみんなが読めるのかもしれませんね。

な訳で
声色やばすぎる、えろすぎる、ラブすぎると思う
せっちゃんはちょっと色気放出しすぎだと思う
誘い上手中学生だと思う
ラブ瞬殺だと思う
に激しく同意。確認したけりゃ鬼門回のベランダデート見るべし!
293 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/13(火) 01:46:57 ID:9pBabMh2
「貴方が・・・・・・イースだったのね」

 その言葉を、美希は確信を持って言い放った。

 直後に自分に待ち受ける、過酷な運命に気付かぬままに。



     Eas of Evanescence III




 最近、親友二人の様子がおかしい。そのことが、美希の悩みだ。

 桃園ラブと、山吹祈里。三人は幼馴染で、いつも仲良しだった。
 もちろん、世の多くの友人達の例に漏れず、喧嘩をすることもあれば、嫌いと言い合った こともある。が、
これもよくあることだが、いつの間にか仲直りをするのが日常だった。

 それが、今は。

「どうしたの? 何かあった?」

 ラブと祈里、二人の会話に割り込むようにして、美希はそう問いかける。彼女達は、キョ トンとした顔で
こちらを見てきて。

「へ? 何が?」
「別に、何もないよ?」

 示し合わせたように首を傾げる幼馴染達に、美希は、そう、と生返事を返すだけ。
 だが心の中では、ウソツキ、と呟く。
 確かに彼女達はいつもと変わらず、朗らかに言葉を交わしている。ラブは元気な笑顔だし 、祈里もおっとりと
微笑んでいる。

 けれど。

 何年、幼馴染やってると思ってるのよ。心の中で溜息を付きながら、ラブを、次に祈里の 顔を見つめる。
 美希には、わかる。二人が心ここにあらずといった体で、互いを強く意識し合っているこ とが。言葉の裏側、奥深くで探り合っている。相手の
思いを、考えを知ろうとしている。
 二人にそんな態度は似合わないと美希は思う。聞きたいことがあれば聞く、遠慮なんてせ ずに。それが
あたし達だった筈なのに。

 一体、何が二人をこんな風にさせたのか。
 その疑問は、すぐに解けることになる。
294 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/13(火) 01:52:36 ID:9pBabMh2
「お待たせ、皆」
「あ、せつな!!」
「せつなちゃん!!」

 聞こえてきた声に、弾けるように立ち上がるラブと祈里。その姿に驚きと戸惑いを覚えながら、美希は声の
方へと顔を向けた。
 そこにいたのは。

「こんにちは、ラブ、祈里、美希」

 白いつば広の帽子に、白のワンピースに身を包んだ少女。
 東せつな、だった。


 おかしい、と美希は感じる。
 目の前の光景は、おかしい、と。
 誰かにもし説明するとしたら、彼女は言葉に窮するだろう。根拠も何も無いのだから。
 けれど、美希の心の警鐘は鳴りっぱなしだ。何かが、違う。いつもと違う。

「それでね、この前ね――――」
「へぇ、そうなんだ」

 ラブは左隣に座るせつなに、満面の笑みを浮かべながら、ラブと美希と祈里、三人で出か けた時の話を
している。それを受けて彼女は、軽く頷いて。

「そうそう、それで皆でね――――」
「すごく楽しそうね」

 ラブの話を補足するように、祈里は右隣のせつなに話しかける。そちらに顔を向けた彼女 は、小さく微笑んで。
「あの時は、ホント、楽しかったよねっ!!」
「うん、すっごく楽しかった」
「羨ましい。私も行ければ良かったんだけど」
「じゃあ、次はせつなも一緒に行こ? きっと、楽しいよ」
「うんうん。わたし、信じてる!!」

 せつなを挟んで盛り上がる幼馴染、二人。
 微笑ましく見える筈の姿が、何故か美希の心をざわめかせる。
 いがみ合っている、というわけではない。
 だが、ラブは祈里がせつなに向ける視線を気にしていたし、逆に祈里はラブの言葉にせつながどんな表情を
見せているかを窺っていた。
 何があったのかは、わからない。だが、彼女達が何を気にしているのかは、わかった。
 美希はコーヒーカップで表情を隠しながら、真正面に座る少女の顔を見つめる。
 いや、睨む。
 東せつな。彼女の存在が、二人に、そして美希の心に影を落としていることを悟って。
 その視線を、せつなは受け止めて。

「どうしたの? 美希」

 艶然と笑って見せる。
 いっそこの場で。思い、糾弾の為に口を開こうとした美希だったが、その瞬間に気付く。両隣の親友が、
せつなに笑顔を向けられている自分を、まるで羨望するかのように見ている ことに。

「いいえ。何でもないわ」

 上等じゃない。心の中で呟いて、彼女は笑顔を見せた。
 どんな手段を使ったか知らないけれど――――二人を取り戻して見せる。そう胸に誓いながら。

 そう誓った自分がどれほど甘かったか、すぐに美希は知ることになったのだけれど。
295 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/13(火) 01:55:56 ID:9pBabMh2
「次の方、どうぞ」

 今日、何人目かの客が帰っていくのを見届けて、せつなはカーテンの向こうに声をかける。
 よく当たる占い師がいる、という噂が広まってきたせいか、せつなは最近、館を訪れる客 が増えてきて
いる気がしていた。いや、事実、増えているのだろう。普段は表に出ることの 少ないサウラーですら、
今日は占い師として働いている。ウエスターも、当然。

 他愛もない。先程の客の嬉しそうな顔を思い出して、せつなは冷笑する。話を聞いてやって、適当なことを
言えば、満足してしまう。幸せになれる、と一言付け足せば、誰もが救われたような顔になる。
 だから幸せなんて言葉は嫌いなんだ。一転、心の中で彼女は吐き捨てる。そのたった一言で、何もかもが
うまくいくかのような気にさせてしまうから。
 幸せなんて、無い。どこにも無い。手に入らない。

 その瞬間、彼女の脳裏を走ったのは、東せつなを親友だと、大好きだという一人の少女の面影。

『幸せ、ゲットだよ』

 口癖なのか、何度、その言葉が彼女の口から出ただろう。その度に、虫唾が走る。その能天気な笑顔が、
単純な思考が、せつなを苛立たせる。

『大好きだよ』

 ベッドの中で何度も歓喜の声を上げる彼女に、しがみつかれ、潤んだ瞳で言われたことがある。多分その
瞬間、彼女は幸せを感じていた筈だ。
296 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/13(火) 02:02:47 ID:9pBabMh2
 けれど。
 せつなは暗く、笑う。
 もし、自分の親友が同じように、私に抱かれていることを知ったら――――貴方はどう思うのかしら。
 種はすでに、蒔き始めている。
 祈里はすでに、ラブとせつなのことを知っている。知っていてなお、彼女と体を重ねることを拒まない。
表向きは、せつなに脅されているからだ。最初は、盗み見ていたことを。その後は、抱かれたことをラブに
言われたくなければ、と。
 本当であれば、抱いたのはせつなだから、祈里が心苦しく思う必要は無い。だが、せつなは祈里が自分から
ラブに二人の関係を言うことは無いと踏んでいた。祈里にとっても、ラブは特別な存在だ。その彼女の
愛する人と自分が関係を持ったなどと知られれば、ラブに軽蔑されるかもしれない。それに祈里が耐えられる筈が無い、と。
 何より。せつなはほくそ笑む。
 最近の祈里は、房事に積極的だ。一度覚えてしまった快感が忘れられなくなってしまったのだろう。はっきりと
口に出しては言わないが、二人きりになった時に、誘うような素振りを見せてくる。悪いことと知りつつ、
自分に言い訳をしながら、せつなと肌を重ねては舞い上がっている。無論そこには、せつながそう思うように
仕向けたということもあるのだけれ ど。
 ラブは、せつなと祈里の関係を知らない――――ことになっている。だがせつなは最近、ラブと会う回数を
減らしていた。会っても、祈里の話題をよく出すようにしていた。

「最近、せつな、祈里と仲が良いんだね」

 その言葉が彼女の口から出た時には、心の中で喝采を上げたものだった。口に出しては、ラブとほどじゃ
ないわ、と言っただけだったけれど。

 全ては、それとなく、気付かれないように進めていた。少女達の心に、少しずつ毒を注ぎ込む。互いに互いが
猜疑心を抱くようになれば、プリキュアなど。

 不意に。
 ズキンと胸が痛んだ。
 思わず、小さく呻き声を漏らす。占い師のローブの上から、自分の胸を手で抑えて。
 ――――ラブの顔が、浮かんだ。いつか、そう遠くない未来に、自分の正体を彼女に明かす日が来るだろう。
その時、彼女が見せるであろう悲嘆と絶望の表情を思い浮かべたら――――胸が。
 違う、これは歓喜だ。せつなは自分に言い聞かせる。絶望と不幸こそ、私が望むもの。きっとその瞬間に、
私は笑顔で彼女を見下していることだろう。全てを失い、心を千切られたキュアピーチ――――桃園ラブを見て、
暗い喜びに身を震わせているだろう。
 だから、そう。これは歓喜なのだ。彼女が泣き叫ぶ姿を想像して、苦しいと思っているなんてことは、
決して無い。決して。

 彼女は、目をそらす。
 ラブを抱いている時に、どうしようもなく満たされていることから。
 祈里を抱いている時に、ラブを思い出し、虚脱感を覚えることがあることから。
 そんな、自分の心から。
 目をそらす。

「こんにちは、せつな」

 目を閉じてうなだれていた彼女は、その声――――部屋に入ってきた次の客にかけられた声に、はっと顔を
上げる。そこにいたのは。
 ただ一人、彼女が毒牙にかけていないプリキュア。その鋭さと、自分へ向ける疑いの視線から、慎重に
接してきた少女。
 蒼乃美希。
 いつものように青い服を身にまとう彼女が、いつものように険しい視線で自分を見つめてきている。そのことに、
少なからず、驚きを覚える。

 が。
 すぐに、立ち直る。考える。
 こんな絶好の好機、逃すわけにはいかない。

 絶対に。
297 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/13(火) 02:07:58 ID:9pBabMh2
そういうわけで。

このシリーズ、しばらく続くことになりそうです。

黒生駒と書きましたが、かなりブラックなものになるかと。今まで以上に。

普段の生駒的な作品からはかけ離れたものになりそうなことをあらかじめお知らせしておきます。

とか言いながら次に書けるのは何時になるかわからないんですけどね。。。

ともあれ、しばしお付き合い頂ければ幸いです。

宜しくお願い致します。


黒生駒
298名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 02:13:29 ID:x3+Ss+sf
いやぁぁぁぁ!続きが気になって眠れない…。
けど寝なきゃw
ラブもブッキーも落ちたorz
美希たんだけは何とかしてくれると思ってるのに…。

極悪展開、僕には耐えられるのだろうかw
とか言いながらもう保管完了!
299名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 03:10:34 ID:6lkgVpdm
プリキュアスレだけにどんだけブラックだろうがホワイトだろうがどんとこいです。
続き期待してますね。
300名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 05:39:18 ID:9Ve8y9fp
黒…生駒…だ…と…?
やつは、2つの姿を使い分けるというのか…ッ!?
301名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 05:56:37 ID:4gqyvfB7
>>299
誰がうまいこと言えとw
302 ◆51rtpjrRzY :2009/10/13(火) 07:19:36 ID:lAVLBsgm
誰もいないみたいなんで〜、って言いたかったけどこんな時間になってしまった……。
生駒さんやっぱスゴイです。内容は勿論、創作に対する姿勢というか、ハングリーさというか。
しかも引き出し多いし……。ホント頭下がります。仕事忙しいとか言ってる自分ダメだ…orz
感動したんで、秋物小ネタ置いときますね。

           小さい秋と大きいLove
303 ◆51rtpjrRzY :2009/10/13(火) 07:20:50 ID:lAVLBsgm
 
 秋になって、段々と気温が下がってきている。
 寒いのは少し苦手だけど、ラビリンスには季節なんて概念は無かったから、この世界の四季の移り変わり
というものに、私はちょっとした感動を覚えていた。
 春には桜が咲き、鳥が歌い、夏には海に人々が集まり、お祭りがあって、そして秋には―――…。

「秋には……ねえラブ。秋って言えば何のイメージかしら?」
「ふぇ?何、急に?」

 桃園家のリビング。
 ソファに座っている私の横には、ドーナツを頬張っているラブとタルト。

「何や、詩的な事言い出しよんなぁ。そりゃやっぱり秋と言えば―――」
「食欲!食欲だよね!タルト!!」
「ラブ……口に物を入れたままなんてお行儀悪いわよ?」

 モグモグと口を動かしながら喋るラブを嗜めると、タルトを見る。

「せやなあ……ピーチはんの言う通り、『天高く、馬肥ゆる秋』ちゅー言葉があるくらいやしなあ」
「食欲……何かピンと来ないんだけど……」

 でも、私よりテレビの影響とかでこの世界に詳しいタルトの言う事だし……。
 
「いやー、秋って言えば実りのシーズンだしね!栗でしょ、焼き芋でしょ、松茸とかドーナツとか!」
「ラブ、夏は夏でカキ氷だ、スイカだ、とうもろこしだ、ドーナツだって言ってたじゃない」

 「そうだっけー」と頭をかき、照れ笑いをするラブ。
 ラブの言葉で、私の中の『食欲の秋』という言葉の信憑性が一気に薄れる。

「うーん、有名な歌詞で『小さい秋見つけた』ゆーのがあるくらいや。探しに行ったら、案外見つかるん
ちゃうかな?」
「そんな言葉があるの。……まず秋に大きさがある事に驚いたわ」
「よし!分かった!!」

 おもむろに立ち上がり、自分の胸を叩くラブ。

「ここはひとつ、あたしがせつなと一緒に、秋のイメージをゲットに行こうじゃない!!」

 こうして私達は、秋の探索に赴く事になったのだった。
304 ◆51rtpjrRzY :2009/10/13(火) 07:21:49 ID:lAVLBsgm
                    *

 クローバータウンの商店街通りへとやって来た私とラブは、ベンチに座り、赤く色づき始めた木々の葉を
眺めていた。
 たこ焼きをパクつきつつ、木々を指差すと、彼女は私に言った。

「こういうのが秋っぽいって事かなあ。紅葉の季節って言うし」
「樹木の葉が枯れ始めるのが秋らしさっていうの?……なんだか寂しいわ」

 食欲よりはしっくり来るかもしれないけど。
 だけどそれで納得してしまうのも……。
 
「あ、ブッキー!!」

 ラブが手を振る方向を見ると、何やら本を読みつつ犬を散歩させているブッキーの姿。

「ラブちゃん、せつなちゃん!こんなところで何してるの?」
「せつながね、秋らしさって何か知りたいって言うから探しに来たの」
「それよりブッキー、本を読みながら歩くなんて危ないわよ?」
「ごめんなさい……でもこの本面白くて、つい……」

 申し訳無さそうにしているブッキー。

「まあしょうがないじゃない。読書の秋とも言うしね!」
「読書の秋……?」

 本を読むのが秋らしさ?
 でも本なんて別にいつだって読めるし……。

「ほら、物思いに耽るっていうか、秋ってそういうイメージない?ね?」
「うーん……そういうものなのかしら……ブッキーの読んでるのは、何の本なの?」
「これ?とっても興味深いのよ!きっと二人も気に入るってわたし信じてる!」
 
 ブッキ―はそう言うと、私達に開いた本を手渡してきた。
 それを見た私とラブの肌は一気に粟立って―――。

「動物に悪影響を与える、寄生虫の本なの!図解入りで、すごく分かり易くて―――」

 ニッコリと笑って、ブッキーはしばらくそれについて語り続けた。
305 ◆51rtpjrRzY :2009/10/13(火) 07:23:45 ID:lAVLBsgm
                    *

「秋が何なのか探してる?変な事言うわね」

 練習場のある公園で、私達と出合った美希は肩をすくめた。

「じゃあ美希たんなら分かるの?秋らしさって何か?」
「当たり前でしょ?完璧に教えてあげようじゃない!」
「……ファッションの話ならこの際いらないわ、美希」

 私の台詞に言葉を詰まらせる美希。

「春物と秋物の違いとか、今年の流行とか、着こなしとか。そういうの以外でお願い」
「――――――」
「どしたの?美希たん、汗かいてるけど?……で、秋っていえば何?」

 鯛焼きを食べながら、美希に返事を促すラブ。
 美希の方は、汗どころか顔まで青ざめてきているようで……。

「――――――コンビニ、よ!」
「え?」
「はぁ?」

 やっとの事で搾り出したような美希の答えに、私とラブの頭には?マークしか浮かばない。

「ほ、ほら、このシーズンって、夜はもう冷えるし。コンビニに入るとホッとするのよね。あったかくて。
あ、あと、肉まんとかおでんとか、そういうのもそろそろ並び始めるし……秋っぽいでしょ?ね?」
「……あったかい物が欲しくなる時期、ね」
 
 なんとなく説得力があるような、ないような。
 でもそれなら冬の方がそうなんじゃないかしら。それに夏になったら冷たいものが並ぶし。……夏も冬も
コンビニって事になっちゃうわ。

「肉まん……おでん………」

 私の横では、その想像に取り憑かれてしまったかのようなラブ。
 
「は、はは、じゃ、じゃああたし用があるから!!」

 そう言ってそそくさと立ち去る美希。
 その後姿は、「何も突っ込まないで!」と言っているように見えた。
306 ◆51rtpjrRzY :2009/10/13(火) 07:24:47 ID:lAVLBsgm
                    *

「結局、明確な答えは出ないままだわ」

 家に戻った私は、ソファに座り、溜息をついた。
 
「んー、でもいくつかヒントはあったんだし。それをつなげれば何か見えてくるんじゃない?」

 食卓の椅子に座って、帰りにコンビニで買った肉まんを食べ終えると、ラブは私に言う。
 
「ヒント……ね」

 寂しくて。
 物思いに耽って。
 あったかい物が欲しくなる。

「――――――という事は……」

 スッ、と私の肩に後ろから手が回される。

「……人恋しくなって、恋が芽生える季節、なんてどう?せつな」

 やだ、同じ事考えてたのね。
 回された手を引っ張って、ラブを引き寄せ、肩越しにキス。

 秋は恋が芽生える季節―――今までの中では、それが一番しっくり来るかもしれない。

 そう考えたら、少しくらい気温が下がってもいいかなって思える。
 物悲しい感じしかなかったけど、秋って、ちょっと素敵な季節じゃないかしら?
 
(恋の力って大きいのね……)

 クスッと笑って、ラブの手をそっと撫でる。
 ―――私を包んでくれる、あなたの存在も、ね。

「?何?せつな?あたしちょっとカッコ付け過ぎた?」
「ううん……でも、私がラブに恋してるのはどの季節でも変わらないな、って思って」
「あたしも、せつなの事が一年中大好きだよ。今だって、もうたまらないくらい」

 顔を見合わせて微笑み合うと、私も立ち上がり、ラブの腰に手を―――。

 「―――!?」

 ………ちょっと待って。

 回した手にいつもとは違う違和感を感じた私は、恐る恐る彼女に尋ねる。

「……ラブ、ひょっとして、ひょっとしてなんだけどあなた………」
「?ん?どしたの?」

 私の言葉に不思議そうな表情を浮かべるラブ。
 気のせいなんかじゃなく、その顔はいつもより丸々と大きく―――――。
307 ◆51rtpjrRzY :2009/10/13(火) 07:26:06 ID:lAVLBsgm
                    *

「ほらラブ!あと百回2セットよ!精一杯頑張って!!」
「む、無理だってせつな……これ以上は・……」
「泣き言言わない!このままだと、クローバーの活動に支障をきたすわ!!」

 ジャージに着替え、庭でスクワットを繰り返すラブに、私は厳しい言葉をかけた。
 汗だくで、辛そうにしているけど、ここで情けをかけたらダメよ!!
 だって、だってこのままじゃラブは―――。

「……桃園デブになってまうもんなあ」
「デーブー!」
 
 天高く、ラブ肥ゆる秋。
 横で見ているタルトとシフォンの言葉に反応して、私の指導に熱がこもる。
 
「これが終ったら次は腹筋3セットよ!いいわね?!」
「ふえぇ、せつな、もう許し……て……」

 ……これから毎年こういう事になる気がする。
 だとしたら、私の中の秋のイメージは……。
 
 弱音を吐くラブを容赦なくしごきながら、私は秋のイメージが固まったことに、少しだけ満足感を感じ
ていた。

 
 
 秋はスポーツ(をラブに無理にでもさせる私)の秋。

                                         
                                         
                                           
                                           了
308 ◆51rtpjrRzY :2009/10/13(火) 07:27:40 ID:lAVLBsgm
おしまい。前スレで酔っ払った勢いで長々書いちゃったんで、コメント控え目で。
………でもベタなネタだなあ。
309名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 10:00:53 ID:oUrMxcZz
ラブせつにベタなんてないって私、信じてる。
職人祭りなの?みんなトリップ付いてるけど?
310長文御無礼:2009/10/13(火) 10:25:13 ID:M6EyRbcy
せつなは、絡む相手によって随分と感じが変わるよな
特に対ラブと対美希の違いが顕著

ラブせつは、例えばこのふたりを男に置き換えても
熱い友情物語を王道で行けるくらい

一方美希せつは、物語前半の美希vs黒せつなの様子とか
あの33話とか見てると、いかにも女同士のそれ、って感じる
33話は脚本と演出がいずれも女性だったからか、とくにそんな印象が
このエピソードはフレッシュのなかでも出色の出来だけど
その一方で随分と異色の話とも

背中を密着させたカットとか、ベリーの手をとるパッションの表情とか
ここの住民が喜びそうな、ある種異様な雰囲気で進んでいった33話だけど
個人的にダメ押し喰らったのがこれ
ttp://sukima.vip2ch.com/up/sukima099952.jpg

イメチェン、という観点のみなら
美希が選んでた服でも十分に条件を満たしていたように思うのだが…
ベリーから掛けられた言葉が余程嬉しかったので
どうしても自分とお揃いの服を着せたくなったのかしら?


311名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 12:38:31 ID:oUrMxcZz
美希に対して憧れみたいなもんが生じたんじゃないか?
ラブとは違う価値感の持ち主だし。

とゆーか染まりやすいのかもな、せつなは。
312名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 12:49:00 ID:7y/M75IC
>>308
GJ!!ブッキーに吹いたw
コメディっぽい話を無理なく書けるのってすごいと思う
ラブw食欲にまけすぎww
313名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 12:52:15 ID:4WzBtHDT
>>249です。

>>289,>>290
保管屋さん、コラボに採用して下さいましてありがとうございます。GJです!
黒ブキさんも感想サンクス!

あのお弁当が、あゆみさん考案って事は二人の関係を知っているんですねw
314名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 16:40:19 ID:H3D2edWG
誰もいない…
投下するなら今のうち!

美希×祈里
エロなし
ただのいちゃいちゃ。内容がないよう。
前スレ508くらいの「我儘に溜息」(エロ中心)の続き

タイトル「二人の完璧」
315名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 16:41:34 ID:H3D2edWG
 夜が明ける。学校も仕事もダンスレッスンもない珍しい土曜日。美希は、午前8時という、自分にとっては遅すぎる時間に目覚めた。母親は店の準備を始めていて、娘を起こしてくれなかったようだ。
 枕元のリンクルンが、差し込む朝日に負けまいと光っているのに気付き手に取ると、メールが1通届いていた。
そんなはずはないのだが、なんとなく昨夜握り締めていた自分の手の温もりがこの電子機器に残っているような気がして、昨夜のことが思い出された。これが祈里の体温であれば、と思わずにはいられない。メールの相手はその祈里であった。

『美希ちゃん、昨日はごめんね。わたしから電話したのにすぐ寝ちゃって……。美希ちゃんはあの後すぐに眠れた?今日、お休みだって言ってたけど、まだ予定入ってないかな?』

 受信したのは今から約1時間前。普段の祈里らしい、控え目で遠回しな言い回しのメール。昨夜有無を言わせぬ甘えた声でどうしても会いたいと言った彼女と同一人物とは思い難い。
人は誰しも二面性を持っているものだが、その差が激しい者ほど、無意識のうちに人は強く惹きつけられるのだという。自分もその一人かもしれないと美希は思った。

『おはようブッキー。ごめんね、ぐっすり寝てたみたいで今起きたの。ブッキーこそちゃんと眠れた?ねぇ、よかったら今日、あたしの家に来ない?1時間後くらいには準備できるけど』

 美希は思う。あのような時間に予定がないと言ってから、まだ6時間。その間に予定が入るなんてありえるだろうかと。会いたいと言えばいいのにと。会いたいと言ってくれれば、昨夜叶えられなかった我儘を叶えることができるというのに、と。
 数分も経たぬうちに、返信があり、では1時間後に行く、という内容であった。予想でしかないが、もう祈里は美希の家に来る準備を終えていることだろう。
1時間。起きたばかりの状態からの身支度に、決して散らかってはいないが人を招くには抵抗のある部屋の片付け。それを1時間で終えられるだろうか。美希は、自分も大概会いたい気持ちを抑え切れていないなと自嘲しつつ、さっさと準備にとりかかった。

316名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 16:42:44 ID:H3D2edWG
 ぴったり1時間後に祈里は美希の家を訪れた。行き慣れた恋人の家ということで非常にラフではあったが、随所に花柄や小さなフリルのあしらわれた女の子らしいスタイルで、特にスカートは美希の前では初めて着用したものであった。
もともとファッションには人一倍以上に興味を抱いている美希である。恋人のそれとなれば見逃すはずもない。

「ブッキー、そのスカート、新しい?」

 美希は祈里をなんとか綺麗にした部屋に招くとそう言った。語尾をあげ疑問風ではあるが、表情からはそうに違いないという自信が見える。その指摘に祈里は嬉しそうに、そして少しだけ不安そうに顔を綻ばせた。

「うん、今日初めて着るの。どう、かしら……」

「すごく可愛いわ。それによく似合ってる……まさに完璧よ、ブッキー!」

「ありがとう!美希ちゃんにそう言ってもらえるとすごく嬉しいわ……」

 水色の座布団に正座を崩して座り、俯きがちに頬を染め、話題のスカートの裾をきゅっと掴む祈里。その姿が美希の目にどう映ったかは言うまでもない。
飲み物を出すべくすぐにまた部屋を出るためドア附近に立っていたのだが、そんなものは二の次だと言わんばかりにすぐさま祈里に歩み寄り、手を彼女の頬に添えた。

「……!……美希ちゃん……」

 待ち侘びたように祈里は美希のほうへ顔をあげた。膝立ちになった美希は、躊躇なく唇に唇を重ねる。昨夜はしたくてもできなかった。キスの始まりの合図として軽く唇を食んだ後は、昨夜行為後に感じた寂しさをぶつけるように、深く深くを求めて舌を絡ませる。
甘みを感じるような気さえする小さな舌を追いかけて味わい、溢れていくのも気にせずに唾液を流し込む。スカートを握っていた祈里の手は、気付けば美希の背に回されていた。キスをするために会ったわけではないのに、そうせずにはいられない。
 幾度か角度を変えて繰り返し、いざ唇を離してしまうというとき、冷静さを取り戻しつつあった美希は半ば自分の気持ちを押しつけたかのようなキスを後悔していた。その気持ちも祈里を想う故とは言え、もっと祈里への愛が大半を締めた口吻けを贈りたかったのに。
317名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 16:43:50 ID:H3D2edWG

「…飲み物、持ってくるわ」

 ぽふん、と、優しい色をしたふわふわの髪の上に掌を乗せる。うん、と言いながらも祈里は一度、ぎゅっと美希に抱き付いた。そっと両腕をほどかれると、美希は立ち上がって部屋を出て行った。
 一人残された祈里は大きく深呼吸して、先程の感覚を思い出すように唇に触れた。昨夜の我儘を叶えようとしてくれた美希。祈里が先に眠ってしまっても、文句も言わずに許し、今日も会ってくれている。
怒っていないかと不安になって打ったメールにも、優しい返事が返ってきた。幼い頃からずっと一緒で、気付けばこんな関係にさえなっていた、大好きな美希。彼女に甘えられることはとにかく嬉しい。
見た目だけではなく中身も常にスタイリッシュでかっこいい。かっこいいとは言っても、彼女はその表記の通り女性であり、その良さは彼女が女性であるが故のものでもある。
 美希は祈里にとって完璧な恋人だ。しかし美希は完璧な“彼氏”になろうとしている。祈里は美希を彼氏にしたいと思ったことなど一度もない。
だが、完璧な彼氏になろうとして無駄な後悔をする姿すらも、祈里にとっては愛しく可愛らしい。祈里を喜ばせるという意味では、無駄な後悔とも一口には言えないかもしれないのだが。
 とにかく祈里の好きになった美希は“女の子”なのである。

「大丈夫よ、美希ちゃん。美希ちゃんはわたしの完璧な恋人よ」

 そう言えば美希は安心するだろう。しかし祈里のために苦悩する美希は乙女心以上のものを持ち合わせていて大変に魅力的なのだ。そんな美希を見ていたくて、祈里は彼女にそれを言わない。だから美希のいない今、抱いた蒼色のクッションに向かって呟いたのであった。


318名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 16:45:40 ID:H3D2edWG
続きはエロ妄想してるけど形にならない…
出来たらまた投下させて下さい。
ラブラブな美希ブキが好き。
ありがとうございました。


あと、私は出来るだけ改行したくないんですが、
改行ってもっといっぱいしたほうが読みやすいんでしょうか。
319名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 17:19:59 ID:PhtTayPK
>>318
エロ期待
320名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 17:49:26 ID:cfN3B9qE
>>318
続き激しく期待してます!
前回もエロ描写とてもお上手でしたので、できれば次回作も激甘エロエロでw

改行ですか。
本を読むのとは違うので、改行した方がPCや携帯から読みやすい気がしますが…
皆さんのご意見はどうかな?
321名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 17:54:42 ID:7y/M75IC
>>318
萌えた!ブッキーはたしかにそういうこと思ってそうだ
美希たんに言ってあげればいいよ!美希たんもブッキーも両方お嫁さん。
GJ!!続きまってる
改行、そういうものは作者さんの好み・感覚におまかせでいいと思います
といっても自分は改行とかよくわからない携帯でみてる人間だけどなw
322名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 20:22:14 ID:sW1IJUaG
美希たんとブッキーはとっても仲良し
ラブ美希ブキの馴れ初めのエピソードとか欲しいよな…
もう今季は展開が押してきてるから無理っぽいけど

>>311
ラブは接する人全てに対してラブ色に染まれ、みたいなとこがあるんで
せつなは引っ張られるままなんだろうw
美希ブキはラブとは付き合い長いからね、これは慣れの問題

で、33話のせつな
あれが彼女の素の状態なんだろうかな
プリキュア側に新規加入して以来、あんなせっちゃんを見るのは初めてだったので
最初は、あれ? と思ったものだが、彼女も彼女なりに緊張してたんじゃないのか、と
美希とのふたりきりに
最後はすっかり肩の力が抜けたのか、ずっとニコニコしてたのが印象的
323名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 22:08:17 ID:baF9Gkpc

こんばんは、SABIといいます。
前回やっぱり名前がないとなにかと不便でして、今回から名乗ることにしました。


>>318
完璧であろうとする美希がこの後どうなっていくのか。この先の展開が楽しみです。
続きお待ちしております。それと前々回、コメント頂きましてありがとうございました。


保管屋さん、改修作業お疲れ様でした。
ごめんなさい。毎回お願いして申し訳ないのですが、
今回投下する前の話「月華」ですが、
ラブせつ2号館からは、リンクされてないみたいです。
「後朝」の文章中からは、リンクされているので閲覧不可ではないのですが、
読まれる方は不便かなと思い。お手すきでしたら修正して頂けると有難いです。


前スレ747〜752「月華」の続きです。

タイトル「悪夢」
ラブ×せつな
せつな視点  R−18 お嫌いな方はご注意を。

324「悪夢」SABI:2009/10/13(火) 22:09:22 ID:baF9Gkpc

ラブは最初から、私にとって「特別な存在」だった。


ラビリンスにいたころの私は、メビウス様の命令に従うこと、それが全てだった。

ラビリンスの幹部であった私は、リンクルンを奪うため、
プリキュアに、ラブに近づき、偶然を装い何度かラブに接触した。

ボーリング場では、オウムのナキワメーケがラブ達の本心を露呈させた。
他の人間達は本音と建前が違っていたのに、ラブだけは発する言葉と本心が同じだった。
警戒心のかけらもないラブを、なんて馬鹿な子。
そう思う反面、私は心の底では、疑うことの知らないラブを羨ましく思っていた。


プリキュアとの戦闘が激しさを増し、ナキサケーベのカードを使って疲弊している私に、サウラーに言った。
「我々の全てはメビウス様によって決められている。それ以上のことを望むのか」と。
その時は分からなかった。
だけどサウラーの言うとおり、私はそれ以上を望んでいたのだ。

私は単にメビウス様に、私だけを見て欲しかっただけなのかもしれない。
いや、それはメビウス様でなくてもよかったのかもしれない。
誰かが私だけを見ていてくれたなら、それでよかったのかもしれない。


ラビリンスを捨てた私は、メビウス様の替わりとして、ラブを見ていた。

325「悪夢」SABI:2009/10/13(火) 22:10:18 ID:baF9Gkpc

私が桃園家に暮らすようになった、ある夜の深夜。


私は突然、眠りから覚めた。
私の手は何かを求めて虚空をつかんだまま。
口からは荒い息が、暗い部屋にこだまする。

また悪夢を見たんだ、と瞬時に状況を判断する。


今回の夢は、ラブが私から離れていく夢。

私は必死にラブのことを呼ぶが、知らない人であるかのように無視し、
ラブが美希とブッキーと一緒に向こうへ行ってしまう、そんな夢。


私は胎児のように体を丸め、再び眠りが訪れるのを待った。
目を固く瞑るが、眠りは訪れてくれない。
でも、これでいいのかもしれない。
眠ったところで悪夢にうなされるなら、起きていたほうがマシ。
時計を見れば、もうかなり夜の遅い時間。

隣室のラブはもうとっくに眠ってしまっているだろう。
そう思い、私はベランダに出てみた。


中天に浮かぶ月を見上げる。

月は冴え冴えと輝き、
私の悪夢の欠片を洗い流してくれるような、そんな気持ちになる。

このままずっと、月を眺めていたかったが、
さっきうなされた時に寝汗でもかいたのか、肌寒さを感じはじめる。
体の震えは、先程の悪夢を思い起こさせ、私は再び眠るのが苦痛に感じた。

でももう部屋に戻らなくては。
後ろを振り返ると目の端にラブの部屋が見えた。

326「悪夢」SABI:2009/10/13(火) 22:11:11 ID:baF9Gkpc

ラブの部屋に入っていくと、奥のベッドにラブが寝ているのが見える。
しばらく見ていても、ラブは寝返り一つしない。

もしかして死んでいる?
ありえない想像だけど、私は不安になって、ベッドの近くまで近づく。
もうしばらく見ても、ラブは全く動かない。

全てが止まった時間の中で、私だけがこの世界から隔絶されているような、
そんな不安に駆られる。
ラブの存在を確かめたくて、ラブの口元に手をかざしてみる

私の手にラブのあたたかい息がかかった。

よかった。生きてた。

あたりまえことだけど、私は安堵し、
それと同時に、深夜に他人の部屋に入ったことに対する申し訳なさを覚える。

目から安堵による涙が、口からはラブへの謝罪の言葉が漏れる。
「ごめん、ラブ、ごめん。・・・ごめん」


突然、私の頬を流れる涙をぬぐう手を感じる。
ラブが起きていた?
「ラブ、ごめん。・・・本当にごめんなさい」

泣き続ける私に、ラブが布団の中に入るよう促してくる。
ラブの布団の中に入るが、顔を見られたくなくて、私はラブに背中を向ける。


「せつなが何も言いたくないなら、あたしは聞かないよ。
でもこうしたら、安心するよね」
背中からまるでラブに包まれるように、抱き寄せられた。

327「悪夢」SABI:2009/10/13(火) 22:11:50 ID:baF9Gkpc

背中にラブの体温を感じ、私の首筋にラブの息がかかる。
「ふふっ、ラブ、くすぐったい」
私はくすぐったくなって身を捩る。
いたずらしているのか、ラブが私の首に息を吹きかけてくる。
首筋からの刺激に、体中がだんだん熱くなり、私の息が熱を帯びるのが分かる。


ラブの手が私の全身に触れてくる。
だけど、私はその手を拒むことができない。

ラブの手や唇が触れたところが熱い。
病気のときに発熱したように、私の意識は朦朧としてくる。
だけど、病気のときと違って、その熱を歓迎している自分に気づく。


突然、手を止めたラブを不思議に思い、私は閉じていた目をあけた。
ラブは心配そうに私を見ている。
ためらっているのかな。誰かにはじめての時は痛いって聞いたし。

「えっと、せつな」
「ラブ、この後は痛いのよね。私なら大丈夫」

その言葉にきっかけに、ラブは私の中に指を入れてくる。
痛い・・。まるで肉を切り裂かれていくような感触に、私の全身は強張る。
一旦塞がった傷口が、再び開かれていくようなそんな痛み。

「せつな、力を抜いて」
ラブの声が聞こえるが、力を抜こうとしても全く力が抜けない。
むしろ痛みによって、私の体中が委縮していく。
体が動かない私を見て、ラブは自分の手や唇を私の体に這わせていく。
ラブの手や唇によって、再び熱が生まれ、頭でなにも考えられなくなる。
指が全て入ったのか、ラブの動きが止まった。

「ゴメン、せつな、ゴメン」

ラブの泣きそうな声。
でも、その言葉、少し前に聞いたような・・・。
「それさっきの私のセリフじゃない」

こんなときだけど、可笑しくなって、二人の口から笑いが漏れる。
笑った瞬間、私の緊張が解け、だんだん睡魔が襲ってくる。


「せつな・・・」
ラブの声が遠くから聞こえる。


私はようやく悪夢から解放されたのだった。




328名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 22:13:52 ID:baF9Gkpc

前回の頂いたコメントを読んで、全然説明していなかったことに気づきました・・。
えっと、この後も続きます。

前回のラブ視点「月華」と今回の「悪夢」は同じ時間で、だんだん未来に向かっていき、
その間には、1,2作目の「夜這い」、「後朝」が含まれ、更に未来に進み、完結の予定。
構成はラブ視点、せつな視点を交互にするつもりです。あくまでも予定ですが。
この時、せつなは、ラブはこう思っていたというのが分かるような形になればいいなと。
なので、次は少し未来のラブ視点のお話ということになります。

長さについては、自分でも見当がつかないので、どれだけとは言えませんが、
自分の体がもたないので、なるべく短くなるように、終わらせたいとは思っています。


私事ですが、この連休中、前々から計画していた旅行に行っておりまして、
ここ数日、パソコンも開けず。次もお待たせすることになりそうです。

329名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 22:44:35 ID:7y/M75IC
>>328
GJ!!
続き、あせらずじっくり練ってください
いつでもまってる!w
330名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 23:21:13 ID:4DZURH1y
>>292
いつも保管作業お疲れ様です。
誠に申し訳ありません。保管庫の黒ブキさんSSの内、
黒ブキシリーズ以外のSSから黒ブキを抜いてトリだけにしたのは僕です。

SSの内容的に黒ブキって感じではなかったので、何となく直してしまいました。
まぎわらしいようでしたら元に戻します。
勝手な事をしてしまい本当に申し訳ありませんでした。
331名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 23:21:44 ID:x3+Ss+sf
多種多様なSSが読めて&保管出来て幸せでございますよ。

>>◆51rtpjrRzYさん
そー言えば初ラブせつSS投下なんですよね。意外だわ…。
おまけにモーニング投下とかw
この二人にはマンネリもベタもないと思いますよー。
鬼嫁せつなorイース再び!なんてねw
でもこれだけ食ったり、毎日ドーナツばっかじゃさすぎに太っちゃうでしょうね、、、

>>313
実はこの体験学習SS、大好きだったりするんですよ。と、言うのもせっちゃんが
将来は保母さんになるような気がして。タケシ君や王子に見せた表情が特にねー。
だから読んでてすんなり脳内再生出来た訳です。
こういうSSも創造の幅が広がるので、自分は大好きです。
こちらこそ素敵な作品に便乗出来て幸せです!あゆみさんの料理上手なトコは
ラブにも引き継がれてるはず。 桃園家だったらせっちゃんは嫁げると思うんだ…

>>318
あの熱い夜の出来事から一転、いつものように爽やかな朝が訪れる。
控え目なメール、ブッキーらしいですよね。
そして、冷静に物事を分析する美希。このギャップがまた良いのかもしれません。
恋人の変化に鋭く反応する所も、彼女ならではの視点であり。
そんな中での濃厚なキス。やはり、二人は恋人なんだと再確認出来たポイントでした!
彼氏にもなれる。彼女にもなれる。女の子同士だって構わないの!と、主張してみたw

>>SABIさん
作品リンクの件、修正完了しました。失礼しました。
イース回顧録〜同居し始めのポイントはやはり夢≠ナしょうね。
公式で描かれたポイントでもあり、このSSではラブに対する依存もどこか
あるのかな?と。それだけ彼女の心に変化をもたらせたラブさんはハンパないと。
そんな彼女も、泣きそうな声でせつなの痛みを和らげようとしてる…。
健気だなぁ。。。
332名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 23:42:33 ID:x3+Ss+sf
>>330
いえいえ、お気になさらずー。自分も結構悩んだりしてるんです、今。
生駒さんと黒ブキさんはトリだけにするべきなのかなぁ?
ここは一つ、お二人の意見を待つ事にしましょう。

と、>>318さんの改行の件。少しでもご希望があれば、そのままでの
保管を心掛けてます。いわゆる改造不可って事ですね。

これは自分の考えなのですが、SSを作る際に心掛けているのが
間≠ニ読みやすさ
なんですね。特に自分のSSは会話が多いので、実際に喋っていたら
必ず間≠ヘ出来るだろうと。

それと、読み手さんがいかに興味を持って読んでくれるか?と言う事。
短いSSだと、文章が凝縮されてても勢いで読めちゃうと思うんです。

では長編だとどうか。本と違って掲示板・保管庫は横文字なので
目で追っていくのが疲れちゃうんですね。そこで、改行を旨く
使って休憩してもらうんです。これが僕の言う読みやすさ
なのかな、と。

とは言え、自分のポリシーがあるのならば、それをとことん貫く
のも手だと思います。自分も以前アドバイスを受けました。

長くなって申し訳なかったです。自分はまだまだ未熟ですが、
SS製作も頑張りますし、保管作業も頑張ります。趣味≠ナすからw
333 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/14(水) 01:04:17 ID:OoXr0rUG
どうも、今晩は。

黒ブキさんに言われるのは面映いですが、やはり私も忙しいと書けなくなるもんですよ。

無理せずのんびりやりましょう。

ということで、今日は投稿出来ませんが、一点。

>>318さん

改行についてですが、>>318さんはどんな環境でこのスレを見ておられますか?

ビューアでしょうか。それとも携帯?

もし上記のどちらかなら、インターネットエクスプローラーの全画面でこのスレを見てみて下さい。

改行がないため、えらく横長に見えませんか?少し読み辛くはないでしょうか。

私が投稿のさいに改行を多用するのは、横長の文章が読み辛く感じるからです。そのため、語句の区切りがいいところで改行し、エクスプローラで見ても読み易いようにしています。ちなみに今はあえて改行を入れていません。

会話文の前に空白行を入れるのも同様の理由からです。通常、我々は本を読む際には空白行が無くても気に
なりませんが、ネット上で読む際には、適度な空白が無いと目が疲れてしまう、と私は感じます。

ですので、私は改行を多用し、文章が塊になることを避けております。

勿論、これは私の主観ですので、それぞれの方法論者があるかと思いますが、参考までに。

ネット上の文学(とあえて言います)は、まだまだ誰もが試行錯誤なんじゃないでしょうか。

ただ、文章は読んで美しいだけでなく、目で見て美しいと云うのも、一つの在り方ではないでしょうか。

と、愚考するわけでございます。

ついつい語ってしまいました。申し訳ない。。。
334 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/14(水) 01:07:44 ID:w5w1JK1S
訂正。

黒ブキさんじゃなかったですね。。。
失礼いたしました。。。。
335 ◆51rtpjrRzY :2009/10/14(水) 03:42:56 ID:Upmj/hJj
割とベタなネタのつもりだったのにレスついてる。嬉しいw
>>309さん、自分続き物書いてたから酉つけてるけど、職人じゃないと思いますよ。むしろ素人です。
>>312さん、コメディ難しいっすなあ。無理ありまくりです。短くシンプルに、ストン、って落としたいんですけど。
      でもそうするとミスリードも誘えないし、伏線も張りづらい……修行不足orz
保管屋さん、続き物じゃないのすら初めてですwラブせつは……後日談とかおまけのは特殊ですからねw
      まあ今回も特殊っちゃ特殊かな?腹ぺこラブさんとか。
生駒さん、自分なんかと間違えられたら黒ブキさんが怒りますよ……。
     そういや1スレ目からいるのに自分はなんも呼称ないな。
またレス長くなりそうだ……。次はちょっとだけ長いラブ美希で。後日談その2かな?
     
336 ◆51rtpjrRzY :2009/10/14(水) 04:04:02 ID:Upmj/hJj
しまった!上で言われてたのに改行忘れたorz
337 ◆BVjx9JFTno :2009/10/14(水) 06:45:34 ID:9GGAuejf
>>332

おはようございます。
いつも保管作業有難うございます。

私の場合は逆に改行大杉で横幅がないのですが
「間」を気にして改行を結構入れています。
ウザかったらすみません。

私も昼間読むときはiphoneのBB2Cなので
それで読めるくらいの横幅にしています。


あと、ついでの時で構いませんので、
4-609と5-275のリンクを一覧側に
張っていただけると有り難いです。

338名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 07:12:11 ID:Bu+JkmfW
ランチタイムや保管屋さんの作品読んでて思ったんだが、美希ブキ同士でも互いの弁当作りあってる気がしない?

美希は朝早いし、ブッキーは器用だしさ。
妄想してたらニヤけちゃうわw
339名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 08:57:18 ID:jBXfc29E
>>318です
感想やレスなどありがとうございます

改行の件ですが、
私は携帯か専ブラで見てるのであんまり不都合がないんですが、
やっぱり見づらい方もいるんですね
1回目のときはだいたい1文ずつ改行してたんだけど、
今回は試しに怒られた時だけ改行入れてみた

改行なしはサイトでも作ってupして、投下のときは改行多めにする作戦にしときます
340名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 14:37:01 ID:tOeogQjJ
>>339
前にサイト教えてくださいってレスした者ですが、
サイト立ち上がったら教えてください。
是非お邪魔させていただきたいので。
341名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 18:13:49 ID:IrhWKk6T
だいぶ遅いですが…GJ!なんか、キャラがすっごい「らしい」というか。コメディだけど、しっかりいちゃいちゃしてるし!
受け身ばかりでないせっちゃんと、尻にしかれてるラブさんの関係に萌えたw それに、素敵に無様な蒼乃さんにもw

今更だが、今回の話での、せっちゃんのラブやんへの気遣いはポイント高いと思うんだ。呼びかける声も、ラブやんの表情も。

それに、ブッキーって、なにか困惑することがあるとしょっちゅう美希たんのほうを見てる気がするんだ。やっぱりついつい頼ってしまうんだろうなー
342 ◆EeRc0idolE :2009/10/14(水) 18:32:17 ID:tOeogQjJ
>>144の続きです。
せつな×ラブ×祈里
苦手な方はスルーしてやって下さい。
内容暗めだけど、少しあがりそうな感じ。

【花火のあと】
343 ◆EeRc0idolE :2009/10/14(水) 18:33:18 ID:tOeogQjJ
何だか…帰りたくない。夕暮れの公園。
ブランコに乗り、秋風に吹かれている少女、東せつながいた。

もうどのくらいこうしているのだろう。
明るかった空は夕闇に染まり、気づけばすっかり薄暗くなっている。

秋とは言えど、風は随分冷たくなっており、指先は冷え切って感覚がなくなっている。

帰らなきゃ…。
重い腰をようやく持ち上げ、せつなはのろのろと歩き出す。

しばらく歩いていたものの、急に何事か思い立った彼女は、桃園家へと続く帰路を横道にそれた。

辿り着いた先は、何度か訪れたことのある家。
寒さに震える指先で、せつなはインターホンを鳴らす。

『…ハーイ』

しばらく間を置いて、聞き慣れた声が迎える。

「あ、美希?…せつなです」

名乗ると同時に、インターホン越しに慌てて玄関に駆け付ける音がして、ガチャリとドアが開き、美希が姿を見せた。

「いらっしゃい、せつな」

彼女の笑顔を見て、せつなは安堵した。
さっきまでの不安が、ほんの少し和らいだようだった。

「急に来ちゃってごめんなさい。わたし…」

「ううん、いいのよ。来てくれて嬉しいわ。さ、上がって」

ふるふると顔を横に振り、自室へ上がるように促す美希の後について、せつなは靴を脱いだ。


344 ◆EeRc0idolE :2009/10/14(水) 18:34:25 ID:tOeogQjJ


美希の部屋に通されたせつなは、出された紅茶に口をつけ、ひとくち飲み込む。

温かい…。
柑橘系の香りが鼻孔をくすぐり、温かな液体が冷えた喉をすべり降りてゆく。
温度もちょうど飲みごろで、まさに美希の口癖どおりの「完璧」な飲みもの。

綺麗に整頓された部屋の中で温かい紅茶をいただき、今やカップを持つ指もすっかり温まっている。

その温かさは、彼女の心の中にまで染み渡ってゆくようだった。

「…美味しいわ」

「ありがと。それ、うちのオリジナルブレンドなの。香りだけじゃなくて味わいにもこだわってるのよ。お客様にも喜ばれてるのよね」

四角いローテーブルを挟んで、せつなとは対角に座りながら、美希は脚をくずす。

「お家には連絡したの?」

「さっき来る途中で、『美希の家に寄ります』って電話しておいたの。おばさまが出たので、少し遅くなるって言っておいたわ」

「…そう」

「…ねぇ美希、この前のこと怒ってるでしょ?」

「ああ、キスのこと?」

はっきりと言う美希に対し、せつなは少し恥ずかしそうに頷く。
345 ◆EeRc0idolE :2009/10/14(水) 18:36:08 ID:tOeogQjJ

あの丘でどちらからともなく口づけたあと、美希の腕の中から逃げるように立ち去ったあの日。
それはまるで燃え残った花火のように、せつなの心にモヤモヤと燻り続けていた。

「怒るわけないじゃない。…むしろ、嬉しかったの」
「嬉しい?どして?」

問いかけるせつなの眼を、美希は見つめ返しながら何時になく真剣に答えた。

「…アタシ、せつなが好き」

美希の瞳の力強さに、せつなはうろたえる。
美希が…わたしを…?

あの日。
ラブが離れていくような気がして、すがるような気持ちでしてしまったキス。

それなのに、美希は嬉しかったと言ってくれる。
そして、そんな自分を好きだと言ってくれる。

真摯な思いに触れ、せつなにも嬉しさが溢れた。
だが、自分が好きなのは…。
たったひとりの人の面影に、苦しくなるほどの恋慕を覚えて、無意識に胸元をつかむ。

「ありがとう美希。だけど、わたしには…」

「わかってる。ラブだけ、でしょ?」

こくん。黙って頷くせつなの手を握り、美希が言葉を続ける。

「アタシはせつなが好き。せつなが誰を好きでも、その気持ちはおんなじなの。せつなはどう?」

せつなは考える。
美希は、相手の気持ちに関係なく、自分の気持ちに正直であろうとしているんだ。
じゃあわたしは…?。

346 ◆EeRc0idolE :2009/10/14(水) 18:36:56 ID:tOeogQjJ
「…わたしも美希とおんなじよ。わたしはラブが好き。ラブが誰を好きでも」
「それじゃ、早いとこ仕度仕度!」

「何?」

「こんなところで油売ってないで帰るのよ、自分の居場所にね」

「わたしの…居場所」

せつなにとって、帰るべき居場所は何時でもラブだった。
探していた答えは、こんな簡単なことだったのに。
ラブが離れてゆくなら、待ち続けていればいい。
いつか帰ってくることを信じて。

「そうね。帰らなきゃ、わたしの居場所に。本当にありがとう美希。美希にはいつも助けられてばかりね」

「いつでもまた来てね。慰めてア・ゲ・ル」

ふざけながら、小さくウインクする美希。
その仕草に、せつなの顔はみるみる朱に染まった。

「んもぅ美希ったら!からかわないで!」

「アハハ…ごめんごめん」

ふたりでひとしきり笑い合うと、せつなの瞳から小さな光がこぼれた。

涙って、嬉しい時にも流れるものなんだわ。
早くラブに会いたい。
せつなの新たな決意は、困難に立ち向かう勇気をもたらしていた。
347名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 18:38:56 ID:tOeogQjJ
以上です。
毎度お目汚し失礼しました
348名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 20:49:55 ID:8XU8M5u/
マンネリ
349名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 20:51:00 ID:IrhWKk6T
>>347GJ。
紅茶!好きですね〜
350黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/14(水) 21:40:08 ID:NC3tKKUn
今晩は、トリップ持ちさんの投下が続いてますねー!
そんな中へ仲間に入りに。続き、持ってきました。
今回は美希とせつな(ってかほとんど美希)のお話。

タイトルは「その手にあるもの」
351名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 21:40:51 ID:NC3tKKUn
美希はぐすっと鼻をすすり上げる。
あれから美希も祈里も無言になり、どちらからともなく公園を後にした。


何か、言うべきだったのかも知れない。
でも、何て?


美希は自分を過信していた、と思った。
ラブは、美希と話してから瞳に光を戻してくれた。少しは役に立てたのかも。
だから、祈里の役にも立てるかも。いい方向に導けるかも知れない。
そう思った。とんだ、思い上がりに過ぎなかったけど。



「………っう…、うっく………」
喉の奥から嗚咽が漏れる。ダメだ、堪えられない。


美希はしゃがみ込み、ひとしきり泣いた。


(なんでよぉ………。なんで、こんなになっちゃったの?)


それでも腹筋に力を入れて泣き声を飲み込む。
えいっ、と立ち上がり少し回りを気にする。
こんなところでしゃがみ込んで泣いてしまったのが、少し恥ずかしい。
幸い、誰もいないみたいだ。



(……あんまり、ヒドイ事にはなってないな。)
鏡で顔をチェックする。少し瞼が腫れぼったくなって、目が赤い。
これくらいなら、家に帰って軽く冷やせば直ぐに引くだろう。



これから、せつなを見舞いにラブの家に行く予定だ。
祈里との話し合いの結果によっては、そのまま祈里も連れて行き、
謝らせる事が出来たら……。
そんな空恐ろしい事を考えていた自分に呆れかえる。
まったく、知らないって幸せだ。



家に帰って身支度を整える。泣いた跡はほとんどわからない。
けど、念のため目元に軽く色を入れてカムフラージュする。
ラブやせつなに余計な心配をかけたくない。


約束の時間までまだ少しある。
ぼんやりしてると祈里とのやり取りが頭に浮かび、口の中に飲み下せない
嫌な苦味が広がる。
352名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 21:42:17 ID:NC3tKKUn
祈里はラブとせつながレッスンに来ない事は知らなかった。


(よく……、来られたわよね。)
皮肉ではなく、真剣にそう思う。
美希はラブとのやり取り以来、せつなと顔を合わせるのは今日が初めてだ。
正直、まともに顔が見られるだろうか。
直接は関わっていない自分ですら、逃げ出したい。
祈里は、気まずいなんて言葉では言い表せないだろう。


それでも来た。
せつなだけではなく、ラブや美希もいるであろう場所に。
どんな気持ちだったのだろう。
何を言われても構わない、と覚悟を決めていたのか。
ただ単に開き直ってたのか。それとも………



(会いたかったのかな………。)



せつなに。
多分、そうだ。根拠はないけど。


美希は少し不思議だった。
自分が、今回の事でまったくせつなにマイナスの感情を抱いていない事に。
少し前の自分なら、こう思っていたかも知れない。


(せつなさえ、現れなければ。)


せつなが自分達の前に現れなければ。四人目でなければ。
祈里のした事を酷いと思い、せつながされた事に胸を痛めても、
ほんの少し、そんな風に思ったであろう自分が容易に想像出来る。
そのくらい、三人の絆は完璧!そう思っていたから。


自分も祈里と一緒だ。
ラブと祈里がいれば、他に友達なんて出来なくても平気。
だから、三人バラバラの中学に進んでも不安はなかった。
もし、何か上手く行かない事があってもラブと祈里がいる。
自分を丸ごと受け入れてくれる親友がいる。
だから、新しい環境にも思い切って飛び込んで行けた。
353黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/14(水) 21:43:53 ID:NC3tKKUn
学校にも友達はいる。
でも芸能人を目指す子が多い中、周りは少ない椅子を取り合うライバル。
そう言う意識が根底に流れてる。
いくら表面上仲良くしてても、相手を蹴落さなくてはならない場面も
出てくるだろう。
同じオーディションを受けて、クラスメイトの一人が受かり、
もう一人は落ちる。今でもそんな話しはザラに聞く。
美希はまだ読者モデルだけとは言え、途切れずに仕事がある。
これから着実にステップアップしていける手応えも感じている。
まだ中二とは言え、鳴かず飛ばずの子達との間には何とも言えない
ギスギスした空気があることを、嫌でも日々感じる。


小学生の頃からの友達だって、美希の容姿が類い稀に恵まれたものであり、
自分達との差を意識し出した途端に態度が変わったものだった。
よそよそしくなる子。逆に馴れ馴れしく媚びて来る子。
美希の整った顔や、スラリと長い手足に向けられる視線。
今でこそ軽くいなせるようになってきたが、少し前までは煩わしくて
仕方がなかった。


そんな中、ラブと祈里だけが変わらなかった。
美希が芸能科に進学しても、モデルとして雑誌に頻繁に載るようになっても。
ラブと祈里にとっては、いつまでも『美希たん』で『美希ちゃん』だった。
それが美希にとってどれだけ支えになっているか。
帰る場所がある、それだけで頑張れる。
そして、美希はふと気が付いた。そう言えばせつなもラブ達と同じだな、と。


せつなは人の見た目にまったく頓着しない。
初めて美希に会った時も、驚くでもなくお世辞に誉める事すらしなかった。
正直、容姿を誉められ慣れてる美希にとってはその方が意外だった。
せつな自身も相当に綺麗な子だったから、最初は自分なんて大した
事ないと思われてるのでは?と、少し穿った見方をしてしまったものだ。


まあ、少し見てればせつなが自分が容姿に恵まれてるなんて事に
まったく気付いていない事は分かったけど。
そもそも見た目を誉める、と言う発想そのものがなかったのだろう。
かと言って美醜の感覚がずれているか、と言うとそうでもないのが
また不思議だ。
354黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/14(水) 21:45:33 ID:NC3tKKUn
(……って、こんな事考えてたってしょうがないわよね。しかも全然関係ないし……。)


家を出て、また公園に向かう。手土産にドーナツを買った。
何の気なしにラブもせつなも好物だから、と思ったからだが
ラブの家に近づくにつれ、止めとけばよかったかな……
と思いが過る。
ダンスレッスンの後に、放課後に、四人で集まる時はドーナツカフェで
お喋りするのが恒例だった。
そう言えば、初めて会った時のせつなはドーナツも知らなかったんだけ。
また少し感傷的になってしまった。


ラブの家に着く。鍵が閉まっていたのでインターホンを鳴らして名乗る。


(あれ?……今の声…。)


「いらっしゃい。」と言う声と供にせつなが顔を覗かせる。
パジャマの上にカーディガンを羽織っただけの病人ファッションだ。



「ごめんなさい、こんな格好で。」
「別にいいけど、起きてていいの?ラブは?」
「ラブは……」



今日はおじさんは休日出勤、おばさんはパート。家には二人だけって聞いてた。
だから、話しもしやすいかと今日訪ねてきたんだが、ラブもいないとは
どう言う事だろう。
その時、タイミング良く美希のリンクルンが鳴った。ラブからだ。



「あぁ、もしもし美希たん?あのねぇ……」
前フリもなくラブは喋り出す。
ラブは圭太郎の忘れ物を届けに行く事になってしまったらしい。


「だからさぁ、あたしが帰るまでせつなに付いててくれないかなぁ。
まったくせつなってば、ちょっと良くなってきたと思ったら
すーぐウロウロしようとするんだから!」


もう着いてるわよ。そう言うと、またラブがまくし立てる。


「そーなんだ!あっ!せつな、ちゃんと上に羽織ってる?
裸足じゃない?お茶入れるとか言っても聞かないでよ!
すぐにベッドにもどしてね!それから………」


チラリとせつなを見ると、赤くなって俯いている。
ラブの大きな声はせつなにも丸聞こえだろう。過保護にされてるのが
バレバレになって恥ずかしいらしい。
355黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/14(水) 21:47:12 ID:NC3tKKUn
「……せつなに代わろうか?」
そーして!と言うのでせつなにリンクルンを渡す。



「もしもし……、うん、分かってるわ。…………分かってるってば。
………うん、………うん、…………だから、分かってる。………」
電話の向こうで、ラブはまたひとしきり心配してるのだろう。
せつなは照れ臭いのか、美希をチラチラと窺いながら素っ気ない
言葉を繰り返している。
だけどその頬は、ほんのり染まったままだ。
大事にされている。そう実感するのが嬉しくないはずないから。


せつなが視線で、代わる?と聞いてくる。美希は首を降って、いい、と答える。


「うん、じゃあね。………もう!だから、分かってるから!
……うん…ありがと……」
せつなは電話を切って美希にリンクルンを返す。



「何よ……?」
ニヤニヤしながら見ている美希に、せつなが拗ねたような声を出す。
頬を染め、少し下唇を付き出してる様子が可愛らしくて、
ついからかいたくなってしまう。



「べっつにぃ〜。ラブラブだなぁって思って。」
「………ラブったら、最近過保護なのよ。もう平気なのに。」
「まあまあ。早く部屋に戻りましょうか。アタシがダーリンに叱られちゃう。」
「……もう!美希!」
「愛されてるわねぇ。」
「だから!………もう!」



部屋に戻ってベッドに入っても、せつなはまだ拗ねた顔をしている。

「でも良かった。思ったより元気そうね。」
ベッドに身を起こす様に座っているせつなに改めて話し掛ける。
本当はそんな風には見えないけど。
明らかに痩せた。カーディガンの上からでも肩が薄くなったのが見て取れる。
元々白かった肌がますます透き通るように白くなっている。


(儚げ…って、正にこんな感じなのかしらね。)
実際の元気な頃のせつなは見た目と裏腹にハキハキした面も持っているのだが。
割りとハッキリものを言うし、結構頑固で融通が聞かない。
ラビリンスでも相当な訓練を積んでいたらしく、基礎体力や
運動神経はプロのダンサーのミユキさんでも舌をまいている。
そのせつながここまでやつれるんだから………。
356黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/14(水) 21:51:45 ID:NC3tKKUn
「あのね………。美希は、知ってるの……?」
目的語のないせつなの問い掛け。何を?とは聞けない。
差すのは一つの事しかないから。


「うん……。ラブから聞いたし………今朝、ブッキーにも会った。」
そう……、とせつな俯いて、膝の上で拳を握り締める。
美希と、目を合わせられないらしい。


「祈……ブッキーはどうしてた…?」
祈里、そう言いかけてせつなは言い直した。
それだけで、何となく祈里とせつなの関係の一端が見えてしまったようで、
美希は居たたまれない気分になる。



「………私、全然気付いてなかったの。」
祈里の気持ちに。美希の返事も聞かないままに、せつなはそれが
途方もない罪悪のように口にする。



「知らないうちに、無神経な態度取ってたかも……。」
「……あるかもね。」
「無意識に、ブッキーを傷付けてた……。」
「……そーかも。」
「………ごめんなさい。」
「……………。」



「馬鹿じゃないの?」
「……え?」
「馬鹿、って言ったの!何でせつなが謝るの!せつなは何も悪くないでしょーが!」
「……でも……」
「でもじゃない!!」



気持ちに気付かなかった。だから何?それがどうしたの?
無神経だったかも?仕方無いじゃない!告白もされてないのに
分かれって方がムリでしょ!
傷付けたかも?好きになった人にもう相手がいる。そんなの珍しくも何ともないの!
どう考えてたってブッキーが悪いでしょ!
裏から見ても表から見ても、上下左右タテヨコナナメどっから見たって
1%も同情の余地なんてないわよ!
357黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/14(水) 21:55:28 ID:NC3tKKUn
「…………美希……………。」
頬を紅潮させて、一気に言い切った美希を見て、
せつなはポカンとして言葉を失う。


「………って、割りきれたらいいんだけどね…。」


無意識に探している。祈里を庇うための言い訳を。
酷い、そうとしか言い様のない祈里の告白。
祈里自身も、自分なら耐えたれない、と言い切った。
もし、せつなをそんな目に合わせたのが他の誰かなら殺しても飽き足らない。
そう思っただろう。


目の前の力無く憔悴仕切ったせつな。
そうさせたのが、美希が知る誰よりも優しくて思い遣りがある、
そう思ってた祈里だと言う事実に胸が掻き毟しられる。


せつなは祈里が好き。そう言ったらしい。
好きだから、もう止めたい、と。
せつなも同じ気持ちなのだろうか。
これほど心身供に疲弊仕切るほどの目に合わされても。
まだ、祈里を庇いたいと思っているのだろうか。
だから、だからラブに祈里に脅され無理矢理に関係を続けさせられた事を
話せないのかも知れない。

(都合よく考え過ぎね……。アタシってば。)



美希はせつなのベッドに腰掛け、せつなの頭を撫でる。
どうして、この子ばかりこんな目に合わなくては行けないのだろう。
せつなの手の中にあるもの。その少なさを思う。
過去のすべてを、命さえ奪われたせつな。
その手が今持っているのは、

ラブへの愛情。
仲間への信頼。

その二つだけだろう。そして、少ない分だけ大きく、驚くほど深い。
一点の曇りも無い、無垢な全幅の信頼。
せつなは全身全霊で仲間を信頼してくれていた。



「………辛かったわね。」
せつなを抱き締める。
「……美希…。」

これ以上ないくらい、シンプルな慰め。
祈里はせつなの信頼を利用し、罠にかけた。
どれほどせつなが絶望するか分かっていながら。


胸が痛い。
それなのに、自分は更にせつなに辛い事を強いようとしている。
358黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/14(水) 21:59:04 ID:NC3tKKUn
「………祈里を、助けて……。」



せつなを抱き締めたのは、せつなの辛さを少しでも分け合いたかったから。
それともう一つ。目を見てしまったら言えなかっただろうから。


闇に向き合うしかない、暗く冷たい水底を己の場所にしてしまった祈里。
ラブが、せつなが許しても、他ならなぬ祈里自身が自分を許す事を拒むだろう。
欲望の代償に、すべての許しも救いも拒絶している。
神の手に掬い上げられる事を、自ら拒む罪人が望む事とはなんだろう。


美希には分からない。でも、恐らくそれが与えられるのは
せつなだけだ。
せつなだけが、祈里の目を闇から背けさせる事が出来る。


どれほど理不尽な願いなのか。
『辛かったね』そう抱き締めながら、更に傷口に塩を塗る。
自分の身勝手さに潰されそうになりながら、美希はせつなに乞い願う。
誰一人、失いたくないのだ……と。



「ね、………美希。」
耳元で吐息と供に感じる、せつなの囁き。


「ドーナツ………、食べたいわね。」

「………?…せつな……?」

「………また、四人で。」



美希は柔らかく体を預けてきたせつなを、全身で受け止める。
切ないくらい優しい声が胸に痛い。
美希は黙って抱き締めた腕に力を込める。
声は出せない。口を開けば、大声で泣いてしまうに決まってるから。


せつなにばかり、辛い役目を押し付けている。
なのに、なぜせつなは、怒りも詰りもしないのだろう。



「きっと……、ラブも同じ気持ちよね……」


美希はまだ口がきけない。
『ありがとう』も『ごめんなさい』も違う気がする。
ただ、美希は思った。せつなになら、この先のすべての自分の幸せを
あげても構わない、と。
359名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 22:01:28 ID:tOeogQjJ
支援!…終わっちゃってるかな
360黒ブキ ◆lg0Ts41PPY :2009/10/14(水) 22:15:21 ID:NC3tKKUn
以上です。ラブもちょっと出てきたw

保管屋さん、トリップだけど、このシリーズ以外はトリップのみでいいかと。
そのままにしておいて下さい。
しかし、タイトル難しい……正直、第○話とかにしときゃよかった。


生駒さん!続き待ってた!黒か?黒いのか?普通のエロで終わらせまいと
する所にあなたの作家とさての欲(言い意味ね)を感じる!


◆51rtpjrRzYさん、コメディ、難しいっすよね。自分はムリ!
俺、あなたの作品読んで美希ブキの良さに目覚めたと言っても過言ではない!
それに、せつながとても普通の女の子っぽくて可愛い!
忙しいかのも知れないけど、また待ってる!


あと、改行の話が出てたけど、自分は意識して改行増やすようにしてます。
自分は詰め込んで書いちゃうタチだから、息苦しい感じになるから。
本音はなるべくしたくない。でもそうすると、パソでも携帯でも読みづらい。


浮気話の続きも来てた!気になってたんだ。
せつな健気で泣ける。
361名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 22:17:18 ID:NC3tKKUn
>>359、ごめん、ちんたら感想とか書いてたもんだから……。支援サンクス。
362名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 22:36:32 ID:tOeogQjJ
>>361
続き待ってました。
暗い話なのに、どっぷり沈み込まずにぐんぐん読める。

そして少しずつ上向いてますね。
もうさすがとしか…

筆も早くなってるし。
次回作あまり待たずに読めそう

あ、感想ありがとうございました!
363名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 23:04:13 ID:GaP68A2V
>>◆BVjx9JFTnoさん
リンク調整してみました。ご確認宜しくですー

>>338
なんて素晴らしい妄想なのでしょう。と、言うか実際にあって
イイお話の一つですよねー。公式での美希ブキももっと欲しい所!
なかよし増刊号とか読みきりまるごと〜みたいな感じで出ればさらに
嬉しいのに。。。

>>347
続編投下ありがとうございます。今回は美希せつのお話。やはり、クローバー
の中では一人、大人な彼女である美希たん。受け答えもそうだし、振る舞いも
自分はどのポジションなのかをわかってますよね。
そりゃせっちゃんも彼女を頼りにしちゃうよなー。

>>黒ブキさん
美希視点書いてくれるって私、祈ってたw
と、言うのもね。>>347さんの作品でもわかるように、彼女は自分を
客観的に見る事が出来るのかなと。
過信だと気付く点もキーポイントだったりする訳で。
まずは目の前のせつなを救う事。そうすればラブだって笑顔になれる。
たっはー、感想かいてて切なくなっちゃった…。

ブッキー、元気でやって…ないよねorz
364名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 23:04:59 ID:e1NqtmY0
tor
365名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 23:05:29 ID:e1NqtmY0
鳥ちゃんとつけてくれないと困る
366名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 00:01:56 ID:/FMOK+GV
保管庫業務報告です。
継続型SSカテゴリを試験運営しています。対象作家さんは
◆51rtpjrRzYさん、黒ブキさん、生駒さん、◆EeRc0idolEさんになります。
対象理由は、継続リンクが続く・登場人物が多様、のためです。
あくまでもテストなので、ご不満でしたらおっしゃって下さい。戻します。
367名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 07:09:19 ID:O5ZSDlDp
ミキブキはなかよしだと空気だからな。ふたごセンセはもっと描きたいって言ってたような。
368名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 11:00:13 ID:q1doE7Y5
またまるパみたいに増刊出すなら、おまけで書き下ろしつけて欲しいな>美希ブキ
>>270
吹いたwwww
369名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 11:54:11 ID:V7zAIDEj
ほかのブッキーの18禁は見たことがあるけど、ラブ×ブッキーの18禁を見たことがないので見てみたいです。
370名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 12:26:27 ID:O5ZSDlDp
鳥付職人が書いてたじゃん、ラブッキー18禁。
てかageんなよ
371名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 15:36:08 ID:Kzt5jRIk
最近せつ美希にハマってる
372名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 16:41:32 ID:yDYbgZYq
毎回ブッキーブッキー言ってカップリングを主張している
ageさんは何者なんだ
373名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 17:05:06 ID:oLqTLcsh
しらん
374名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 18:09:59 ID:IQq+/sB5
クレクレ厨はスルーに限る
375名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 19:14:30 ID:oAHdQ990
摘みたてとか取れたてとか言ってるの二人だけど、とっくの昔にお互いで摘んだり取ったりしちゃってそうなんだが…
376名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 19:38:33 ID:6rbm1IRD
>>375
焼きそば吹いたw
377名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 20:04:32 ID:O5ZSDlDp
そーゆーの嫌いじゃないんだぜ。

いつから感情が芽生えたかとか、合宿の時はみんなでお風呂入ったのかとか、ニーソとレギンス対談とか…

もうダメだw
378名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 21:19:39 ID:6rbm1IRD
自分も大好き。
皆はブラジャーどこで買ってるの?
わたしは通販で買ってるけど…
みたいなWWW

秋の小ネタ置いときます
【コタツムリ】
379 ◆EeRc0idolE :2009/10/15(木) 21:22:05 ID:6rbm1IRD
木枯らしが肌を掠め、ヒリヒリとした寒さを感じる日々がやって来た。

「今日は寒いね〜」
「そうね、昨日よりも寒くなって来た気がするわ」

ラブとせつなは、学校帰りの道を歩いていた。

「こんな寒い日はアレに入りたくなるなあ〜」
「…アレ?アレってなぁに?」
「ふっふっふ。帰ってからのお楽しみ!今日辺り、お母さん、出してる気がするんだ」
「何よ、ラブったら!勿体つけずに教えなさいよ!」
「秘密、ヒミツ〜」
「コラ!待ちなさい」
「待たないよ〜っだ」

*****

「お母さんただいま〜」
「お帰りなさい!ちょうど良かった。貴女たち、ちょっと居間に来て見て!」
出迎えたあゆみが、嬉しそうにふたりを居間に連れていく。
そこには、朝とは違う風景が拡がっていた。

「わあ〜やったあ!」

喜んでいるラブに対し、せつなの顔はキョトンとしていたのだが、初めて見るモノへの好奇心も少しずつ湧いてくる。

なぁにコレ。まるで、布団とテーブルを足したような…
380 ◆EeRc0idolE :2009/10/15(木) 21:22:45 ID:6rbm1IRD

「これはね、コタツっていうんだよ!」
「コタツ…?」

せつなは怖ず怖ずと近づき、そっと触れてみる。
昼間あゆみによって天日に干された布団は、ふかふかでお日様のにおいがした。

そっと布団をめくってみる。
ほわあん…
コタツの中から、温められた空気が洩れ、せつなの頬をくすぐる。

「こうやって使うんだよ」

ラブが布団の中に脚を入れる。

それを見て、せつなも同じようにしてみると、なんともいえず脚が温かい。

「コタツって…素敵なモノなのね」
「でしょ?幸せゲットだよ!」

破顔したラブにつられて、せつなまで笑顔になる。
こうしてせつなは、初めての秋に、コタツと出会ったのだった。

*****

「夕御飯出来たわよー…ありゃ、ふたりとも寝ちゃってる。やれやれ、まったくしょうがないわね」

居間には、コタツに首まで入り込み、寄り添うように眠るふたりの姿があった。

「ただいま〜。おっ!今年はうちのコタツムリは二匹に増えたな!」

「そうね」

眠るふたりを、微笑みながら見守る桃園夫婦。
窓の外には中に入れない木枯らしが、枯れ葉をいつまでも舞い踊らせていた。
381名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 21:25:06 ID:6rbm1IRD
おしまい。

コタツ大好きなものでつい…
382名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 21:35:15 ID:gV9Nk2Ye
ご両親のいる前で、密かにコタツ内プレイに耽溺するふたり。
383名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 21:48:20 ID:7BrBvBFb
コタツはロマン
384名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 22:41:51 ID:oAHdQ990
>>382
桃園家の居間でラブとせつなはコタツに入り、両親は仲良く風呂に入っている時の事です。

「ちょっと、ラブ!」
「なぁにぃ?せつな、どうかした?」

ラブは返事をしながら、ニヤニヤしながらコタツの中でせつなの割れ目に足先を擦り付け続ける。


「あぁん!もうっラブったら…後で部屋でゆっくりヤるんだから、今は止めて?」
「どうしよっかなぁ〜こうゆうの好きなんだけど、せつながどうしてもって言うならやめても良いよ。代わりに学校帰りに公園か丘でやろうね!」
「いいわよ。だから止めて…お母さん達が来ちゃう…」
「ワッハ−明日も幸せゲットだよ!」



「(ラブったら変なところでヤりたがるのよね…外とか学校のトイレとかいろんな教室とか…。美希もブッキーが外でヤりたがったり、変な体位でヤるから困ってるって言ってたわね。今度2人で相談してみようかしら)」
385名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 01:14:51 ID:UD5ivXds
なんですぐエロ方向へ走るんだい
>381のSSが台無しじゃないか
せつなはヤるなんて言葉使わないお!
386『毛布はいらない』:2009/10/16(金) 02:09:12 ID:Jn/UWftf
つい最近まで大型台風なんて騒いでたのもどこ吹く風。
すっかり秋めいて来た10月半ばのある日のこと。

前日の通り雨で急に冷え込んだのか、
タオルケットにくるまってベッドに寝ているラブの口からも
くちゅん、とくしゃみが出るくらいに今夜は寒い。

「うう〜お母さんの言うとおり毛布出しとけばよかったよ〜」

TVに夢中で話半分にあゆみの話を聞いていたことを今更後悔しても後の祭り、
今更押し入れの奥にしまってある毛布を取り出す気にもなれず、
とりあえずタオルケットを必要以上に巻きつけることでこの場をしのごうとする。

「ラブ」

そんな彼女に掛けられる声。
見上げるとそこにいるのは、パジャマ姿のせつながいた。

「せつな?どうしたの、こんな時簡に?」
「あのね、私も毛布出し忘れちゃって……。
 今日は寒いから、一緒に寝てもいい?」

そう言って指で頬を掻きながら、
えへ、と照れ笑いを浮かべる彼女の右手に握られてるのはラブとお揃いのタオルケット。
それを見たラブはあはっと笑顔を浮かべ、せつなを招き入れる。

「ん、おいで、あたしも寒かったからちょー大歓迎ってとこだよ!」
「うん、それじゃ……お邪魔します」

せつながラブの隣で横になると、
持ち寄ったタオルケットを互いの体に撒きつけて、寄り添う。

「わはーっ……」
「あったかいわね……」

お互いの体温で暖を取リ合う二人。

「ぽかぽかするね〜」
「……ぽかぽか?なんだか可愛い言葉ね?」
「こんな風に、暖かくて気持ちの良いことをそう言うんだよ」
「そうなの……確かに暖かいし、気持ち良いわ。
 うん、わたしもぽかぽかする……これでいいの?」
「そうそう、よく出来ました」
「ふふ……ラブったら、じゃあ、このまま朝までぽかぽかしましょ」
「おっけーっ!二人で幸せゲットしよ!」

笑い会う二人。
体中の触れたところから生まれた熱が全身に広がって
さっきまでの寒いのが嘘のよう。
秋の夜でも、二人の間はきっと春模様。

そして同じ頃、せつなの部屋。
机の上ですやすやと眠るシフォンと、
その横で寝そべりつつもまだ起きているタルトがそこにいた。

「全く、パッションはんもつくづくけなげなお人やな〜」

タルトの視線の先にあるもの。
それはベッドの上にきちんと折りたたまれている毛布。
夕食後にあゆみに言われた後すぐに、せつなが押入れから出したものだった。
387名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 02:16:37 ID:Jn/UWftf
以上、3-432です。
挨拶が遅れましたがこんばんは。

帰り道の空気が結構寒かったので思いついたネタです。
個人的なテーマとして1レスに収めることを目標に書いてみましたが
制限ギリギリでした。

かなり間が空いてしまいましたが
前回の投下時に感想をくださった皆様、ありがとうございました。

それでは、また次の投下時に。 
失礼いたします。 
388名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 03:13:48 ID:pEczdSgY
>>381
GJ!オチが可愛くて和みましたー。こっちまで暖かくなる感じ。
>>384
18禁板だからエロはいいと思いますけど、連作(続編?)みたいにする時は書いた人に断わってから
ってどこかのスレで見ましたよ。作品のイメージ変わったりするし。
>>387
1レスでキチッと落ちてて、ちゃんと面白いのはすごいですね。せっちゃん策士w萌えるw
389名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 06:35:34 ID:CouueZ7s
堀炬燵に対して、電気炬燵はエロ炬燵と呼ばれてたらしい。
390名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 07:05:12 ID:bCo75UbO
美希やブッキーは電気カーペットなイメージだwさすが元畳屋、下手したら掘炬燵あるぜw

貴重な投下、二人ともありがとう!ホント寒くなってきたねぇ朝晩。
「三人共、ストッキング履いたら?」
391名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 11:30:46 ID:KwnKDJ2k
もうここは雑談できない世界になってしまった。
おのれディケイド!
392名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 12:00:28 ID:M95F38uY
つーか元々雑談だけだった時って人少なかった気が
盛り上がった回の後とかはそれなりにレスついてたけど

前回の話をネタにして雑談するなら
ノーザとイースの爛れた関係疑惑とかどうだろう ソレハナイナー
393名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 12:06:13 ID:bCo75UbO
>>391
鳴滝自重しろw
ずっと景気イイスレはせっちゃんとブッキーのトコぐらいだろ。

ノーザに全く魅力を感じなかった。あゆみさんや尚子さんの方がはるかに萌えるw
394名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 12:23:10 ID:UD5ivXds
ノーザはマジで怖すぎだな。萌え要素が何もない。
お姉さまというよりはおばさまって感じだし
でもノーザ×イースは是非読んでみたいぞw

秋かぁ、秋といえば運動会だな。SSにはしづらいかもしれないが…
ラブの学校はジャージだったっけ?<体操服
395借り物競走:2009/10/16(金) 12:57:16 ID:ygtMzrzZ
>>394
ラブ「えっと、借りてくる物は…」

せつな「あら?ラブがこっちに走ってくるわ」
由美「借り物を持ってる人がこっちにいるのかも」
ラブ「せつな!一緒に来て!」
せつな「え?私?」
ラブ「早く早く!一着逃しちゃうよー!」

ラブ「やったー!一着ゲットだよ!」
せつな「おめでとう、ラブ。そういえば借り物って何だったの?」
ラブ「え!?えーとね…せ、成績優秀で運動神経抜群な女の子!」
せつな「もう、私はそんなに凄くないわよ?でも、私を選んでくれてありがとう」
ラブ(う〜、それ嘘なの…素直になれなくてごめんね。あたしの『大切な人』)

しかし、ちゃんと借り物を持ってきたかどうかのチェックでバレてしまうのでした。
はぁ〜スイーツスイーツ♪
396名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 13:07:32 ID:UD5ivXds
>>395
おぉ、その手があったかー!w 書いてくれてありがとう!!
397名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 13:16:12 ID:bCo75UbO
由美キターw昼からGJだ。

で、アレだろ。ラブさんがお重に弁当作ってきて、観戦に来てた美希ブキも合流する。

賑やかな四人。食べさせたり、美味しいとラブを褒めたり、そりゃイチャイチャしてる光景が想像出来る訳よ!

そしたらソレワターセが邪魔すんだ_| ̄|○ノーザうぜぇ

と言う妄想w
398名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 13:51:56 ID:M95F38uY
>>395
お互い真っ赤になって微妙な距離をとりつつ由美の所に戻る所まで
妄想余裕でした
399名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 16:03:10 ID:pEczdSgY
なんだこの妄想祭りwもっとやれw
個人的には二人三脚はベタだが外せないところだw
400名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 16:48:04 ID:C16WzriK
二人三脚いいね。お互いに声かけあって、せーのっとかやるんだぜかわいいな!
脚はもちろん腕も相手の肩やら腰やらと密着。なんか変にドキドキしてきちゃうラブせつ
緊張も相まってさらにドキドキ。でも本番は息ぴったり完璧、
愛の力で優勝ゲットだよ!
そんでその嬉しさに思いっきり抱き合ったり……
その時は気にならないんだけど、あとになってちょっと照れくさくなっちゃったりね
青春だなあ……
401名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 17:05:10 ID:bCo75UbO
最高すぎて便乗。

運動会当日に向けて練習するラブせつ。

運動音痴なラブは何とかせつなにイイ所を見せようと頑張る。
が、ちぐはぐになってしまいせつなは思わずコンビ解消を提案する…

やば、切なくなってきたwww
402名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 18:09:03 ID:rv876IUE
あっ!ちくしょ!
>>394の後に書き込もうと思ってたんだがな〜。
一応、運動が苦手という設定のラブさんも、せっちゃんと組めば、二人三脚障害物競争も、互いを思いやる心で快勝でしょうな!

乗り遅れたー。
403名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 18:59:40 ID:WLai7sFb
現実にはそういうの殆ど無くなったけど、四つ葉町の町内運動会なら
全員参加可能だよね
404名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 19:03:56 ID:s2YTfsAd
>>395

借り物の内容を知って、選ばれなかったことに
落ちこむ由美ちゃんまで余裕で妄想出来た。

405名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 19:36:37 ID:rv876IUE
>>401
せっちゃんはまじめだからな。
コンビ解消を提案したせっちゃんが次にコンビを組もうとするのは…ここは由美ちゃんとしましょう。
しかしだ。 23話のごとく意気消沈したラブさんの前に現れたのは、もちろん美希ブキ。コンビ復活のために、せっちゃんには秘密で特訓開始だ!
運動会当日─
競技開始の前に、ラブさんは、また自分とコンビを組んで欲しいと、せっちゃんの目を真正面から見つめながら頼む。せっちゃんだって嬉しくないはずがない。しかしそこで顧みるのは…由美ちゃんだ。
なんたってまじめなせっちゃんのことだ。いきなり組もうと申し込んで、いきなりまたラブと組みたいなどと言い出すことを、悪いと思わないはずがない。
しかし振り向いた先に見たのは…由美ちゃんの笑顔だ。
困惑するせっちゃん。由美ちゃんは、ラブが特訓をしていたことを知っていたのだ。ラブさんの親友の一人である由美ちゃんのことだ。ラブに、せっちゃんのことを聞かないはずがない。そのときに知ったのだ。

「いってきなよ!」笑顔で2人を送り出す由美ちゃん。本当はせっちゃんと走りたかったのに…。

スタートラインに並び立つラブせつ。
せつ「いいわね、ラブ。やるからには…勝つわよ!」
406名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 20:03:08 ID:rv876IUE
ラブ「とっおぜん!」
不適な笑みを浮かべる2人。この辺りから2人以外のコンビはモブと化す…。

まあ、当然一着だわな。
ラブ「ニッへへ〜。どうだった?せつな!!」

せつ「そっ…そうね!いい感じよ!!」


と、ここまで妄想余裕でした。
ちゃんとしたSSにはできません。
>>401に感謝感謝。
407名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 20:19:05 ID:pEczdSgY
由美の健気さに泣いた。
いい話だ……。
408名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 20:37:39 ID:bCo75UbO
由美が表舞台に立つ日が来るのだ!

あえて言おう!カオスであるとw

さて、この流れをどう保管するのか楽しみになってきたな。今日は妄想祭りや!
409名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 21:47:16 ID:rv876IUE
>>406のオチだが、

せつ「(少しためて)…完璧よ!」
そう言った瞬間どこからともなく
「それ!アタシのセリフ!!」という声が聞こえたような…


でも良かったな。
SSでもない長文妄想垂れ流し須磨祖。




垂れ流すたびにスマソとかひとの少ない云々言ってるが、実は後悔も反省もして無かったんだぜ…スマソ。
410名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 00:58:34 ID:I2KvRgon
>>408
まとめは保管屋さん頼みって…
他力本願にも程があるな
411一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/17(土) 02:12:01 ID:ambXMj7R
金曜なのに誰もいないみたいなんで、ちょっとだけ長いの置いときますね。
>>341さんのって自分宛てですかね?もしそうならありがとうございます。
だとしたら、初めて「らしい」って言われたw嬉しいw
素敵に無様な蒼乃さんって言葉の無様な素敵さにやられたんで、久々の美希ブキ。
単発で、コメディです。久しぶりの休み潰しちゃったよ……。
タイトルは

            完璧なキスを、あなたと。
412一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/17(土) 02:14:31 ID:ambXMj7R
 
 ヨネボウ 秋の新色発売

 ―――完璧なキスを、あなたと。


                    *

「美希たん!見たよ見たよ〜!!ヨネボウの新しいリップの広告!!」

 今日発売の雑誌を手に、興奮気味に話し掛けてくるラブ。
 その雑誌というのは、あたしが読者モデルをやっているティーン誌で。

「見てくれたんだ!ふふーん、どう?感想は?」
「もー、ちょーカワイイって言うか、ちょーキレイっていうか、ちょ―――」
「すごく素敵だったわ、美希。まるで美希じゃないみたいで」
「う………」
 
 せ、せつなって、たまに一言多いのよね。悪気は無いんだろうけど。
 学校帰りの商店街。
 あたし達は待ち合わせして、皆でカオルちゃんのドーナツカフェへ行く約束をしていた。
 なんでも、ラブがその広告にあたしが使われた事を、お祝いしてくれるんだって。

「まあ広告のモデルって言っても、その雑誌限定だし。テレビなんかは違う人がCMやるみたいだから、そんな
祝ってもらうほどのことでもないけど……」
「何言ってんの美希たん!ヨネボウだよヨネボウ!化粧品大手の!……上手く行けば、スーパーモデルへの道
だって夢じゃないよ!!」
「そんな大げさに騒ぐ事でもないわよ、ラブ!」

 と、口では言っているものの、あたしも満更でもない。
 勿論、化粧品メーカーの広告の仕事といえば、雑誌限定とはいえ、自分のモデル経歴に箔もつくし、ラブの
言ってるみたいに、何かの拍子に大きな仕事が―――って事もあるんだけど。
 だけどそれ以前に、あたしは気に入っていたのだ。広告の写真と、そのキャッチコピーを。

 ―――完璧なキスを、あなたと。

 まさしく、あたしの為にあるようなフレーズじゃない、これ?

「カオルちゃんやミユキさんにも見せてあげようよ〜。きっと喜んでくれるよ!!」
「ラブったら、自分の事みたいに喜んじゃって。学校でも皆に見せて回ってたのよ」
「皆絶賛だったよ!あ〜、あたし美希たんが友達で鼻が高い〜」
「なんかちょっと恥かしいわね……あ、そういえばブッキーは?」

 待ち合わせの時間はとうに過ぎているというのに、まだブッキーの姿が無い。
 遅刻するなんて珍しいわね。あの子の感想も聞きたいんだけどな。

 じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

 ……な、何かさっきから、スッゴく強い視線を感じるんだけど。
 もしかしてこの広告の事、予想以上に町の人達にも知れ渡ってるのかしら?

 じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

 ―――それにしてもこの感じは普通じゃないわ。痛いくらい・………。
 あたしはそ〜っと視線の出所を探る。こんなに尋常じゃない位見られたら、ちょっとコワイもの。

(もしかしてもうモデルのスカウトとか?……で、でもストーカーとかだったらどうしよう……)

 だけど予想に反して、視線の元にいたのは………。
413一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/17(土) 02:16:04 ID:ambXMj7R
「―――……なにやってるの?そんな所で」

 曲がり角から身体を半分だけ出して、なにやらじと目であたしを見つめていたのは……。
 
 山吹祈里―――ブッキーだった。
 
「あ、ご、ごめんなさい。ちょっと遅れちゃって………」
「いや、遅れたのはいいんだけど……なんでそんな陰からじっとあたしを見てたの?」

 あたしの声で我に返ったかのように、駆け寄って来るブッキー。
 そんな彼女にあたしは疑問を投げかけた。
 
「え?何?美希ちゃん?わたし別に、美希ちゃんを待ち合わせ時間の前からずっと見てないわ?」

 ブッキーは言ってしまってから、「あ!」と口を押さえる。

「はぁ?じゃあずっといたの?何やってるのよ……。あ、それより、ブッキーも見てくれた?例の広告!」
「これこれ!美希たんイケてるよね〜、ブッキー!」

 ラブは「ほらほら!」とブッキ―に開いた雑誌を見せる。
 あたしとしては、ブッキーの謎の行動も気になるけど、それより彼女の感想を聞いてみたくて。

(美希ちゃん、すごく綺麗!本当に『完璧!』って感じよね!)

 そんな答えを予想して、ちょっと頬の緩むあたし。
 でも、想像を裏切って、ブッキーの口から出た言葉は――――。


「……わ……わたしは…好きじゃないな。この写真………」


 開いたページから目を逸らすと、彼女は申し訳無さそうに小声で言った。
414一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/17(土) 02:16:56 ID:ambXMj7R
                    *

 あたし達はドーナツカフェへとやって来ていた。
 カオルちゃんはすでに、あたし達の来店を予想してドーナツを用意してくれていて。

「……オジサンも見たよ〜、例の広告!聞いて天国、見て極楽ってね、グハッ」
「でしょ〜、カオルちゃん!さっすが見る目ある〜!!」
「……美希、褒めてくれてるんだし、そろそろシャキッとしたら?」
「………」

 どよ〜ん、とした空気をまとい、肩を落としたあたしは、いくら褒められても上の空。
 せっかくのお祝いのドーナツも手をつけられないまま、テーブルの上に積まれていた。

(……そりゃ、別に万人に受けるとは思ってないわよ?良かったって人がいれば、ダメって人がいるのは当然
の事なんだし……だからって、よりによってそれがブッキーでなくたって………)

 心の中で愚痴るあたし。
 勝手に喜んでくれると思ってたあたしも悪いんだけど―――やっぱりショックは隠せない。
 まして、あのブッキーが「好きじゃない」ってハッキリ言うなんて……。
 別に彼女は人の顔色伺いながら発言する子じゃないけど、相手の気持ちを考えて話す子ではあるから……
それなのにああいう風に言うって事は……そう考えると、尚、気持ちが落ち込んでいく。

(何が気に入らないんだろう……せつなの言うみたいに、あたしらしくなかったからかな?)

 もしその原因を聞いて更に凹むような結果になったら………。
 はあ、と溜息をつく。やっぱり聞きにくいな……。ん?

 じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

 視線を感じて顔を上げると、それに合わせて、あたしの正面に座ったブッキーは顔を逸らす。
 な、何?さっきから?
 もしかして、あたしの顔に何かついてるのかしら?!
 鞄から急いで鏡を取り出し、自分の顔をチェック。
 ――――――特におかしな所はないわよ…ね…?

「何やってんの?美希たん。ほら、折角のお祝いなんだから、食べて食べて!」
「そうよ、美希。ラブったら今日の為に百円貯金丸々持って来たんだから」

 そう言って二人はさらにドーナツをテーブルに置く。
 さ、さすがにこの量は四人でもキツイんじゃないの?

「……そうね。有り難くいただかせてもらうわ」

 あたしは暗い気持ちを振り切るように、ドーナツを手にした。
 ―――こうなったら食べまくって忘れるしかないわ。
 
 じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

 ……またこの視線。
 今度はブッキーが顔を逸らさないように、俯いたフリをして、こっそり彼女の様子を伺う。
 ブッキーはあたしが観察してるのも気付かず、あたしの食べてるドーナツを見てるみたい。
 ?食べたいのかしら?ドーナツなら山ほどあるのに……。
415一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/17(土) 02:18:12 ID:ambXMj7R
「あ、ぶ、ブッキーも食べたら?ドーナツ?」
「え!!あ、あ、うん……じゃあわたしも一つもらうね、ラブちゃん、せつなちゃん」

 あたしの勧めに、彼女はテーブルに積まれたドーナツを一つ取り、食べ始める。
 ……でも何か、それ程ドーナツが食べたかったようにも見えず……。

「―――でもこの写真やっぱりいいよね〜。美希たんもモチロンだけど、一緒に写ってる男の子も美形だし
さ〜。美男美女って感じで……」

 広告のページを机に広げると、ラブはうっとりした様子で言った。
 その言葉に、ピクッとせつなが反応する。

「―――そうね。割といい感じの男の子よね。ラブがこういう人がタイプとは思わなかったけど」
「え?い、いや、世間一般の目で見て、だよ?せつな?」
「別に誤魔化す必要も無いじゃない。……このドーナツ美味しいわね」
「ちょっとせつな〜!お願いだからあたしの目を見て!!ね!ねーってばー!!」

 ………何か、こっちはこっちで雲行きが怪しくなってきてるわね………。
 ラブはせつなのご機嫌取りに必死で、あたしは半ば自棄食い。ブッキーは無言だし。
 とてもお祝いの席、って言えるようなムードじゃない。

(なんなのよ、この状況……)

 疲れたように心の中で呟き、あたしはテーブルの上の雑誌へと目を落とした。

(ブッキー、これのどこがダメなの……?)

 特に不自然な所も無い、バストアップの写真。
 写真の中のあたしは、肩を出した水色のドレスを着て、男の子の首に両腕を回している。
 男の子の方は、左手であたしの身体を引き寄せ、右手で顎を持ち上げていて。
 お互いに見つめ合う形で、キスを―――。

 撮影の時を思い出して、軽く唇を指で撫でる。
 ……あれ結構恥かしかったのよね。実際には、唇を――――――

 じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

 口元に視線を感じて、チラリとブッキーを盗み見る。
 彼女は両手で口に運んだドーナツを、食べるのも忘れてあたしの唇を見つめていて。

(……ん?ちょっと待って。もしかしてブッキー、さっきからあたしというより、あたしの唇をずっと見て
たんじゃ………)

 そう考えた時、ピン!と閃いた。
 
 ――――全ての謎が解けたわ!ブッキー、あなたさては………。

 この推理に間違いはないはず。
 あたしはここにきてやっと微笑む事ができた。
 
 ああ、自分の完璧さがコワイわ……。
416一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/17(土) 02:20:01 ID:ambXMj7R
                    *

「………じゃあここで。気をつけて帰ってね。美希、ブッキー」
「せつな〜!!お願いだからあたしの方見てってば〜!!」

 ラブ達と別れたあたしとブッキーは、もう暗くなり始め、人気も無くなった商店街を歩いていた。
 ブッキーはほとんど喋らないままだったけど、あたしの推測が当たっていればそろそろ―――。

「あ、あのね、美希ちゃん。こ、広告の事なんだけど………」

 ホラ来た。
 二人きりになればその話題を出すと思ってたわ。
 
「―――何も言わなくてもいいわよ、ブッキー。全部分かってるから」
「――――――え!?」

 確かにラブ達がいたら言いにくいものね。
 あたしは驚いているブッキーに片目をつぶって見せる。

「ブッキーがあの写真を好きになれないのは―――キスシーンだから、でしょ?」
「み、美希ちゃん、気付いてたの………?」
「当たり前じゃない!あたしだってそこまでニブくないわよ!」

 呆然としているブッキーに、あたしは得意気に言った。

(ラブの言う通り、相手役の男の子カッコいいものね……ブッキーがああいう子が好きとは思わなかったけど)

 実際、ブッキーの口から異性の話題なんか出た事が無いし、想像もした事もなかった。
 でも彼女だってお年頃の女の子なんだから、そういう話があっても不思議じゃない。

「……そうなんだ……美希ちゃん、わたしの気持ち知ってたのね……」

 赤くなって下を向いてしまうブッキー。

「ごめんなさい。本当は喜んであげたかったんだけど……どうしても……」
「気にしないで。ヤキモチ、焼いてたんでしょ?」

 お気に入りの男の子とキスされたらそう思うわよね。
 どうりで今日一日、あたしの唇ばっかり見てたワケだわ。

「うん……でもそんな事、恥かしくて言えなかったの……」
 
 ブッキーは俯いたまま小さく呟く。
 その様子は、同性のあたしでも抱きしめてあげたくなる程可愛くて。

「心配しなくても、あれキスしてないから。ギリギリで寸止めしたのを、ちょっと加工してあるだけよ」
「本当!?」

 あたしの言葉に、ブッキーは顔を上げる。
 よく見ると、その目にはうっすら涙が浮かんでいて。
 ―――何?そんなに気にしてたの?もう、ピュアなんだから。

「本当はキスする予定だったんだけど、さすがにそれは断わったのよ。あたしだって女の子なんだから、簡単
に唇を許したりしないわ。―――本当に好きな人以外には、ね」
「そう………そうなんだ!良かった!」
417一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/17(土) 02:21:30 ID:ambXMj7R
 今にも飛び跳ねそうな勢いで喜んでいるブッキー。
 ここまで想われたら、相手も幸せよね……。
 逆にちょっと嫉妬してしまう。
 もしもあたしがこんなに想われてたら、その人を好きになっちゃうわ、絶対。

(失敗したな……あの男の子のメアドでももらって来てあげれば良かった……)

 そう考えていた時、フッと思い出した。
 確か、鞄にあの時もらった試供品のリップが入ってたはず。
 それだけでも、あの男の子を思い出すにはいいんじゃないかしら。
 それに、あのリップの色、ブッキーに似合いそうだし……。
 
「―――じゃあブッキーに、記念にじゃないけど、あげるわ」

 鞄に手を入れると、あたしはリップを手探りで探す。
 あれ?なかなか見つからないわね……。

「―――え?み、美希ちゃん、な、なんて?」

 あたしの言葉に、目を丸くするブッキー。

「そんなに驚かなくても……試してみたくないの?」
「……そ、それは勿論そうだけど……い、いいの?わたしなんかで……」
「?ブッキーだからあげるんじゃない?」

 何故か慌てているブッキーの様子が可笑しくて、あたしはニッコリ微笑んで、広告のコピーを口にした。


「完璧なキスを、あなたと―――――」


 ―――ってフレーズ、実感してみたら?
 そう続けようとしたあたしの唇は。
 
 
 ブッキーの柔らかな唇に塞がれていて―――。


「………本当に……嬉しい……」

 たっぷり三分間は熱烈なキスを交わした後、ブッキーはあたしに抱きついたままで言った。
 あたしの方はといえば、何が起こったのかサッパリ分からず、真っ白になったままで。

「わたし……このキスが初めてなの……」

 は、はあ。
 そうなんだ。
 その割には激しかったけど。
 いやいやいや、ちょっと待って。

「あ、あたしも初めてなんだけど……」
「本当に?……じゃあわたし達、お互いにファーストキスを好きな人にあげれたのね!」

 え?何を言ってるの?
 ブッキーが好きなのは、広告の相手役の男の子で。
 それでキスシーンを嫌がってて。
 あたしはただリップをあげようと―――…。
 ―――あっ……。
418一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/17(土) 02:24:16 ID:ambXMj7R
「!!そ、そういうことね!」

 思わず大きな声を出すあたし。
 ―――やっと、やっと全て理解できたわ。
 あたしの推理が完璧に的外れだった事も……。
 会話がすれ違ってるって事も……。

「うん…そういうこと…ロマンチックよね……」

 ブッキーは相変わらずあたしの台詞を勘違いしたままみたい。

「い、いや、あのねブッキー、そういうことだけど、そういうことじゃないのよ。ちょっとあたしの話を聞いて
くれない?」
「……何?美希ちゃん?」

 あたしの焦った声に、顔を上げるブッキー。

 ドキッ……。

 頬を上気させ、潤んだ瞳であたしを見上げる彼女の顔は……正直、幼馴染のあたしが見ても魅力的で。
 その表情を見ていると、あたしの心臓まで高鳴ってきてしまう。

「……そういうことじゃないって、何が?」
「いやその……だ、だから……」
 
 しっかりしてよ、あたし!
 ここはハッキリしないと!!

「つ、つまり、こういうことよ!」

 覚悟を決めると、あたしは思い切って―――…。

 
 
 ブッキーの顎を片手で持ち上げ。

 そのままキス―――。
 


「―――美希ちゃん……」
「……やっぱりこういう事は、あたしからしないと決まらないでしょ?」

 ね?と彼女の鼻の頭を軽く人差し指でつつく。

「美希ちゃん、完璧!」

 照れたようにあたしの胸に顔を埋めるブッキー。
 あたしはといえば、自分の行動にショックを受けていて……。
 
(は、はは……やっちゃった……最後の誤解を解くチャンスが……)
419一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/17(土) 02:25:13 ID:ambXMj7R
なんで……なんでここでカッコつけちゃうかな、あたしったら……。
 けど、幸せそうな表情で目を閉じているブッキーを見ていると、あたしの心も満たされていく様で。
 
 ……まあいいか。
 勘違いから始まる恋があったって。
 
 ふう、と息を吐き、ちょっと笑うと、あたしは彼女の背中に手を回す。
 ブッキーはさっきので満足してるみたいだけど、あたしにとっては不可抗力みたいなものだし。
 だから、これからもブッキー、あなたととずっと一緒にいるわ。
 そしていつの日か、必ず。
 あたしに相応しいような―――…
 

 あたしは決意を固め、ブッキーを抱きしめた。



 
 ―――完璧なキスを、あなたと。




                                     

                                       了
420一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/17(土) 02:29:18 ID:ambXMj7R
おしまい。突貫だけど大丈夫かな……。素敵に無様に書けてればいいんですけど。

>黒ブキさん
割と早く戻って来ちゃったwあなたの書いた美希たんの後にこんな美希たんですいません。

>保管屋さん
いつもご苦労様です。自分の書いたものまで保管ありがとうございます。
返事遅れましたけど、保管庫の件、自分は別に構わないです。お任せします。

あ、あとなんか酉の51ってこの人の背番号らしいんで、試しにコテ付けてみました。
421名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 03:02:36 ID:ifIMZAXC
>>394ですが
みなさん私のフリに応えてくれてありがとうw
自分、なにひとつ妄想できなかったよorz<運動会

みなさんの想像力もとい妄想力に乾杯


>>420
困惑する美希タンかわええ。GJ!
422名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 07:13:52 ID:hXQCsrM1
>>410
いいんじゃないの?現にまとめ上手なんだし。

公式でも運動会やれば盛り上がってたろうな。文化祭はやったのによ。
あ、Dがでしゃばるから鬼門になるかw
423名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 07:32:44 ID:AsgQo2rc
せっかく女幹部が出たんだし、ノーザがプリキュアを犯すの読みたい。
424名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 07:40:32 ID:VoevFPx6
>>420
GJ!!
美希は他人のことには鋭いのに、いざ自分のことになると鈍くなっちゃうタイプかw
そしてラブせつのその後が気になる…。なぜかせつなに完璧なキスをねだられるラブとか?
いや、むしろせつなからでもいいけどな!私だけを見て的な。
425名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 17:13:49 ID:gYVPfsJQ
なんでも保管屋さん頼りは良くないよ。
あの人だってヒマじゃないでしょ。
426名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 17:46:07 ID:2RxpEMkD
投下するひとにお願い!
出来たら組み合わせ書いて欲しい
回避したいものもあるし
427名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 18:02:26 ID:hXQCsrM1
まぁ確かに暇じゃなさそうだ。生駒氏のサイトも止まってるし。

けど保管庫は更新してるな。妄想が保管されてなくてちょっと萎えたけどw

組み合わせで嫌とかあるか?ノーザぐらいじゃね。
428名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 18:07:37 ID:LRa/1rUU
>>427
まあ具体的に何が何とか上げたら荒れるけど、単一の人とかもいるんじゃない?
429名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 18:14:57 ID:I2KvRgon
>>426
お前何様?
黙ってスルーすればいいじゃん
なんでお前みたいのの為に職人さん達が
要らん労力さかなきゃいかんのよ?
430名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 18:21:02 ID:hXQCsrM1
ん?組み合わせみんな書いてるよな。複数とかは面倒だろうけど。

スレタイにも組み合わせの件は書いてあるし、念のためって感じだな。あんま敷居高くしても常連しか投下しなくなるし
431名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 18:27:10 ID:I2KvRgon
>>430
そうだったか、すまん見落としてた

それでも俺が読みたくないからってのはないよなあ
432名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 18:52:18 ID:A0o3m+p3
>>420
超GJ。そうですよー>>341は一路さん宛てですよ。

やっぱり好きだわ〜。一路さんの!
せっちゃんの感じとか、素敵に無様な蒼乃とかwすっきりまとまってて読みやすいし!

ブッキーに、至近距離から潤んだ瞳で見上げられて、もうドッキドキな蒼乃さん…

やはりわかってらっしゃるwあの身長差はおいしいですよ!

またの投下お待ちしてますー
433名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 19:05:55 ID:cVN5C7ip
>>429
いやいや待て、注意書きはスルーするために必要なんじゃないの?
苦手な組み合わせやこの子が他の子と組んでるのは見たくないっていうのはあるだろうし。
逆にその組み合わせが好きな人が検索、レス抽出するにも役に立つんだから
注意書き一つで好きな人も苦手な人も幸せになれるんだから書いておくに越したことないんじゃないかな。
434名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 19:35:45 ID:cSPt8vf/
書いてない人も五割くらい見かけるしな
職人至上主義スレじゃないんしそんな目くじらたてるレスじゃないだろ
435名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 21:28:17 ID:1G5H4MqT
注意書き入れるならカップリング以外に
「黒要素あり」とか「エロあり」とか「D出てきます」とか
それくらいまで徹底してほしいがな

あと、SSだけじゃなくて小ネタにも付けて欲しい

436名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 21:44:55 ID:zJ5Td8C/
例えば黒ブキシリーズもブッキー好きからして見れば「ブッキーはこんな子じゃない!」って
内心思ってるかもしれんしな。そういった意味では注意書きはあった方が波風立たなくて良いかもしれん。

あ、誤解の無いように言っとくけど俺はOKですよ?>黒ブキシリーズ
437名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 22:45:21 ID:Pn4YhebA
いろんな嗜好の人間が集まるところだし、無用の衝突は避けたいよね。
438 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/17(土) 23:56:05 ID:17ESAIka
どうも。こんばんは。
本日はイーグルスが勝って何より。

コメントを下さった皆様、ありがとうございました。
投稿を許して下さっている、また感想という形で支援を下さっている皆々様の 広いお心に感謝しまくりです。


さて、投下。

『Eas of Evanescence IV』
せつ美希。R-18表現は無いです。R-15ぐらいかしら。
短めです。
439 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/17(土) 23:59:10 ID:17ESAIka
「こんにちは、美希。美希も占って欲しいことがあって来たの?」

 優しさの仮面を被って尋ねるせつなに、美希は彼女の予想通り、首を横に振った。

「いいえ、そうじゃないわ」
「じゃあ、どうしてここに?」

 返って来る答えが判っていながら問い尋ねるせつなに、硬い表情のままに彼女は口を開く。

「聞きたいことがあって来たの。せつな、あなたにね」
「――――そう」

 美希の鋭い視線に、せつなはわずかに俯く。ローブで顔を隠したのは、自然と溢れる笑いを見られないように。
 何もかもが、彼女の思惑に沿って動いていく。そんな会心の笑み。

「いいわ。それじゃ――――私の部屋に来て」

 そうしてせつなは、誘い込む。
 美しい蒼の蝶を、自らが張り巡らした蜘蛛の巣の中へと。    



     Eas of Evanescence IV  初めて入るせつなの部屋は、美希の目「こんにちは、美希。美希も占って欲しいことがあって来たの?」
 優しさの仮面を被って尋ねるせつなに、美希は彼女の予想通り、首を横に振った。
「いいえ、そうじゃないわ」
「じゃあ、どうしてここに?」
 返って来る答えが判っていながら問い尋ねるせつなに、硬い表情のままに彼女は口を開く。
「聞きたいことがあって来たの。せつな、あなたにね」
「――――そう」
 美希の鋭い視線に、せつなはわずかに俯く。ローブで顔を隠したのは、自然と溢れる笑いを見られないように。
 何もかもが、彼女の思惑に沿って動いていく。そんな会心の笑み。
「いいわ。それじゃ――――私の部屋に来て」
 そうしてせつなは、誘い込む。
 美しい蒼の蝶を、自らが張り巡らした蜘蛛の巣の中へと。


     Eas of Evanescence IV





440 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/18(日) 00:02:25 ID:17ESAIka
 初めて入るせつなの部屋は、美希の目にはひどく殺風景なものに映った。
 鏡台とベッド、テーブルと椅子、そしてタンスが一つだけ。女の子らしさを示すものは一つもなく、壁や
カーテンも暗く沈む色でまとめられている。本当にここで彼女は暮らしているのだろうか。そう怪しんで
しまうほど、生活臭の無い部屋だった。

「座って」

 後から入ってきた彼女にそう声をかけられ、言われるがままに美希は椅子に腰を下ろす。台所に寄って
来たというせつなは、ティーポットと二つのカップを乗せたお盆をテーブルの上に置く。

「口に合うかどうか、わからないけど」
「あ、うん。気にしないで」

 紅茶をそそがれたカップを受け取り、美希は軽く口を付ける。砂糖の入っていない、ストレートティー。だが
不思議な、今まで嗅いだ事の無い香りが鼻をくすぐる。美味しくないわけではなかったが、どこか渋みの強い
それに、気付かれないように彼女は眉を顰めた。

「で? 話って?」

 そんな彼女の反応をよそに、ベッドに腰を下ろしたせつなは、カップを両手で包み込むようにして持ちながら
尋ねてくる。

「そうね――――何から聞こうかしら」

 心の中で呟いて、美希はカップの中に視線を落とした。ゆらゆらとゆれる琥珀色の水面に、思案する彼女の
顔が映りこむ。何を聞くか、どう聞くか。考えて来なかったわけではない。だが、その全ては、ここに来た瞬間に
頭から飛んでしまった。
441 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/18(日) 00:05:33 ID:17ESAIka
 迷ったのは、だが、ほんの一瞬のこと。
 顔を上げて、美希はせつなに問いかける。

「せつな。せつなはラブと祈里のこと――――どう思ってるの?」
「どう、って――――大切な友達よ」

 彼女の答えは、素早かった。素早すぎて、美希が疑いを深くする程に。
 まるで、最初から答えを用意していたかのように感じられて。

「聞き方が悪かったわね」

 あっさりと引き下がった美希は、一度、カップを口元に運んでから、再び問いかける。

「ラブと祈里。二人とは、どんな関係なの?」
「関係? 関係、って?」

 カップを抱えたまま、せつなは少し前かがみになり、下から覗き込むように美希を見つめてくる。
 その口元に浮かぶ艶然とした笑みが、美希は気に入らなかった。判っているのに、わざととぼけていることが
見て取れたから。

「体の、関係よ」

 気に入らなかったから、普段の彼女ならば言わないようなことも口にする。するが、顔は自然と苦々しいもの
になる。それがひどく汚らわしい言葉のように思えたから。

「どうしてそう思ったの?」

 たっぷり沈黙を挟んでから、せつなはゆっくりとそう聞いてきた。からかうような目付きに、美希はますます、
気に入らないという思いを強くする。
 だから、自分の問いかけに彼女が答えていないことに気付きながら、あえて彼女の挑発に乗った。

「ラブと祈里――――仲良しだった二人が、貴方を取り合っているように見えたから」

 美希の言葉に、せつなは何も言わない。だから、彼女は言葉を続ける。

「表立ってそう言っているわけでも、振舞ってるわけでもないわ。けれど、二人のことはよく知ってる。だから
わかるの。ラブも祈里も、牽制し合ってる。貴方を挟んでね」

 思い出すのは、つい先日、四人で集まった時のこと。ラブと祈里の間の微妙な空気は、両方の幼馴染である
彼女にはとてもきつかった。

「教えて。一体――――何があったの?」





「抱いたわ。二人を、ね」
442 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/18(日) 00:11:40 ID:VsXQgd1Q
 愕然と、する。
 予想通りの、だが、違っていて欲しいと願っていた展開。
 せつなの言葉が、赤い瞳が、淫靡な笑みが、頭の中をぐるぐると回る。
 気が付いた時には、美希は、立ち上がり、彼女に近付いて。
 右手で思い切り、せつなの頬を張ろうとする。
 パシン
 だが、その手は、彼女の左手に受け止められて。そのまま、手首を掴まれる。

「乱暴ね」

 クスクスと笑うせつなに、心が沸騰する。掴まれた方と逆の手を振り上げるが、その腕も掴まれ。
 視界が一回転する。その体を柔らかいベッドが受け止めるが、すぐに組み敷かれて。

「思った以上に攻撃的なのね、美希は」

 長い髪がベッドの上で扇に広がる。のしかかられ、身動きが取れなくなる。
 それでも美希は、気丈にせつなの顔を見上げ、その目を睨み付ける。

「どうして、そんなことを」

 視線を槍に、言葉を刃に変え、自分の体の上に座り込む少女に彼女は切りかかる。

「好きだから?」
「そんな嘘を」

 戯言だとすぐにわかる台詞を、美希は拒絶する。喉で笑いながら、じゃあ、とせつなは彼女の顔を覗き込んだ。

「考えてみなさいよ。どうして私が、二人を抱いたのか」

 ニッ、とせつなは笑う。その目は暗い情熱に輝き、この状況を楽しんでいることがわかる。普段の、おしとやかで
お嬢様風な彼女は、ここにはいない。ただドロドロとした感情をその体から溢れさせる、少女の皮を被ったおぞましい
存在。
 初めて、美希は身震いする。自分が掴まれた腕、そこからゆっくりと汚されていくような感覚に。
 それでも、彼女がその目に宿した力は弱まることなく。

「ラブと祈里を、傷付けたかったの?」
「そうね。それはあるわ。あの二人みたいに、幸せを信じて疑わない人間は、嫌い」

 けどね、とせつなはクスクスと笑う。それは淫らな、思い出し笑い。

「私がそんなことを考えてるなんて知りもしないで、二人とも、声を上げて乱れるのよ。何度も何度も、求めて
くるの。好き、なんて言葉を口にしながら。私はあの子達のこと、嫌いなのにね」
「あなたって――――最低!!」

 グッ、と腕に力を込めて拘束から逃れようとするが、せつなの細い腕のどこにそんな力があるのか、まるで
敵わない。

「いいのよ、憎んで。もっともっと、私を憎んで」

 歌うように言いながら、せつなは陶然とした顔をする。そして、

「でもね、それだけじゃないわ。傷付けるだけじゃ、ね」
443 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/18(日) 00:13:48 ID:VsXQgd1Q
 彼女の謎かけに、美希は当惑する。一体、何のことを言っているのか。そんな彼女の耳に、せつなが唇を
近づける。柔らかい息が首筋にかかって、ゾクリと美希は背筋を震わせる。

「貴方達の秘密に、関係があるの」

 秘密? 秘密って――――  はっ、と気付く。
 あたし。ラブ。祈里。その三人に共通する秘密。それは。
「そういうこと――――だったの」

 愕然とした口調で呟く美希の顔に、せつなは微笑む。それはとても、とても邪悪なもので。
 その瞳に、その笑みに、一人の少女の姿が重なる。彼女達、プリキュアの敵。ラビリンス総統、メビウスのしもべ。

「貴方が......イースだったのね」

 その言葉を、美希は確信を持って言い放った。

「正解」

 せつなが、そう言った瞬間。左手が解放されたと思う暇も無く、首筋に衝撃が走って。
 美希は意識を失ったのだった。
444 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/18(日) 00:15:36 ID:VsXQgd1Q
ひとまずここまで。

少し暗めの展開です。
が、もうしばしばお付き合い頂きたく。

何卒宜しく御願いします。
445名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 00:26:41 ID:PHBpvLsg
ずあッ!!
気になるっ!!!
446名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 00:48:19 ID:IA5GEtik
イメージ崩してまで書く必要あんの?
てか何で職人頼りになっちまった、このスレ。
447名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 01:44:31 ID:ojGUPlDc
;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ     |:;:;|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:
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:;:;:;:;:;:;:;:;:    /:.:,.ィ-─‐‐-、``ヽ__  〈  `゙゙"′      ,′ミミミミ
:;:;:;:;:     / /三く   (三>   ヽヽヽ ..、,,,_      `ヾミミミ
:;:    / /三三ミ〉         V '´(゚i,,ゝ       ミミミ
;;;'''"  /  /三三三/    -='ぐ  /    ¨´ ̄``     ミミミ
;;;;;;;;;;;/  /三三三/     '''´ ̄` /   `Y´         ミミミ
ハ  ,′/三三三〈      `゙''''''  ヽ____ノ',          ミミ
 ', i i 三三三三',         / 'ハ    ヽ 
  ',.三/´ ̄`ヽ;;;',         /   ``ヾ ヽ  j!
   ',.ミヽ い( ミj!       /        ) .
    ',;三入    _           `Y   
    '三ミ  `フ´  _ノ           .`Y´
     Lノ´ ̄  , ィ´              }      :,,.: '´
    ノノ   ____\             人 _; :; :; ィ´`ヾ
 ,.  '´         ̄ ̄``¨¨ー',:;;,,:,;:,;,. '´ /;;;;;;;;;;;;;;;/   ',
448名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 02:06:57 ID:Z2NbxvrL
そりゃ注意書きあったらありがたいけどなきゃないでいいでしょ。
嫌いなものがあっても嫌いな人がスルーすりゃいい。
それにさらっと目を通せばどんな作品かぐらいかはわかるんだしねぇ…。
その数十秒ぐらい我慢すればいいじゃない。どんな組み合わせにも需要あるんだしさ。
449名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 04:23:17 ID:xk94cDXl
>>448
だから嫌いな人がスルーするために注意書きがあるんだろうに。
手間の問題で言えば数行の注意書きだって大した手間じゃないし、第一手間の問題じゃない。
450名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 04:49:05 ID:dAQrslfX
>>444
GJ!今週はもう投下無いかと思ってた!美希たんはどうなるんだ!?
>>449
実際にある程度の注意書きは職人さんの為にも必要かと思うしね。
読み手側がスルーできずにクレームつける場合もあるかもしれないし。
あとこのスレ別に職人さん頼りとは思わんよ。この間の妄想祭りを見るにw
次の日曜を待つ間の楽しみ、って感じでSSは見てるなー俺。
ってお前ら寝ろよwあと4時間でプリキュアwww
451名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 04:54:41 ID:yxyuWUor
>>444
うわー続きが気になる。
久し振りのイースなんでゾクゾクしました。
GJ!!
452名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 05:44:12 ID:PHBpvLsg
食欲の秋か…

スイーツ…
お菓子作り…
エプロン…
自分の作ったお菓子で笑顔が生まれる…
アマーイ・ウマーイ…

ピンときた。はぁ〜スイーツスイーツぅww
453名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 06:17:47 ID:IA5GEtik
少しは職人も考えて書き込みしろっての。自分たちは読まれて幸せかもしんねえけど、不快に思ってる奴もいるって事だ。

大体よ、百合な話をする所だろ。職人を絶賛する所じゃねえ。
454名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 06:34:52 ID:PHBpvLsg
簡単なのなら、スイートポテトからかな。

ラ「も…もう食べられないよ…」

せ「ラブが私の作ったお菓子を食べてくれない…(ズーン)」

ラ「…!!ぬお〜〜!!!(バクバク)」

せ「ラブぅ(はあと)!」
455名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 07:11:02 ID:hAfEy6Of
プリキュアショーのケーキの話を思い出した。

せ「ラブが私の作ったケーキを食べてくれない…(ズーン)どして?」

あの展開は神だった

456名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 07:14:50 ID:AOASQZmB
アマ―イ・ウマ―イはまんまプリキュアショーのナケワメーケじゃなかったっけ。
あのショーの萌え度は異常w
457名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 07:17:32 ID:M8L08FGD
>>443
GJ
さあ美希が目覚めた時、目にするのは何だ。
458名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 07:19:44 ID:WG87SFWS
百合話がしたければ自分から話題を振ればいいだけの話だと思うが。
459名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 07:30:13 ID:eCvSCElx
>>458
スレが自分の思い通りにならなくて吠えてる
IA5GEtikみたいな餓鬼には無理な話だろうね
460名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 07:36:08 ID:J/DZO27y
>>453
楽しんでる人もいるんだけど。
461名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 08:24:22 ID:Sw79oj8P
>>444GJ!
美希が蒼の蝶に例えられてて、表現がすごく綺麗だなと思いました。

貴重な投下、生駒さんホントありがとうございます!
続き激しく気になる。次回も期待してます
462名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 08:56:19 ID:kD1qWinp
無駄な男どもはいちいち出さんでいいのになぁ。ウザッ!
463名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 09:01:49 ID:PHBpvLsg
あれだけかよ!つか、忘れられてたしww
464名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 09:09:06 ID:colqguZe

ピーチはパンチ力、ベリーはキック力→攻撃担当
パインは持久力→防御担当
パッションは瞬発力→敵をひきつける担当

なるほど、どおりでパインはよく蹴られ(ry


あと30分前のドーパントさんに害虫駆除依頼しておこう
465名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 09:14:57 ID:KaKMaCEd
>>447
ひでぇw
466名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 09:17:56 ID:beT1yioq
プリキュアのまま家路につく3人はシュールだったな。
ラブとせつなは家でも微妙な空気だったに違いない。想像すると萌える。
467名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 09:52:43 ID:RCj3HTSv

>>◆EeRc0idolEさん
もうこんな季節なんですよねw桃園家は暖房やヒーターじゃないって
私、信じてる!おじいちゃんは火鉢とか使ってそうw
ラブパパ最高。この雰囲気がせつなの幸せだと思うんです…

>>384
保管してあるのですが、念のため指摘された部分は変えてあります。
イメージは戻ったかな?と思いますので、ご確認下さい。
小ネタ・妄想も大歓迎!

>>387
初SSSですね。短いのにぐっと内容を込めるのは相当の苦労だったと思われます。
テーマは思いやる心・優しさだと自分は読んでて感じました。
ラブせつに燃料切れは無いとまた実感…

>>一路◆51rtpjrRzYさん
メジャーリーガーになりましたねwそしてネ兄・復帰。
ブッキーの初々しさがもうね、たまらんですよ。
引っ込み思案なトコが凄く生かされていて。
にしても初キスな美希さん、雰囲気作りが上手すぎる件w

>>生駒さん
続編お待ちしてました。やはり闇せつなに対抗できるのは蒼乃さん
しかいない訳で。もちろん互角に対抗してますね。さすがです。
「抱いたわ。二人を、ね」←これが闇せつなを決定付けたポイントかと。

貴方達の秘密…。伏線があったのか!?たっはー、頭の中がぐるぐる回ってきたw
と、途中で文章が被ってた所があったので修正しときます。
468名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 10:19:11 ID:RCj3HTSv
>>395
小ネタにて保管してます。
と、運動会関連で書き込みされたみなさん。素晴らしい内容
だったので、これからまとめてみます。

>>453
もちろんご指摘された部分もあると思います。賞賛されなきゃ
いけないのは『フレッシュプリキュア』ですから。
SSも百合話の延長だと自分は思ってます。どうかこれからも共存でお願いします。
469名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 10:42:52 ID:Sw79oj8P
>>468
大人な対応さすがです
見習います
470名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 11:11:14 ID:colqguZe
>>466
今見返したけど、ラブとせつなは直接口論してないので
他の二人ほどはぎくしゃくしてないだろということで
こんな感じでその日のうちに仲直りしてるんじゃないかという
脳内保管余裕でした。


「せつな〜」
「…」
「お願いだから返事してよ、せつな〜」
「……」
「返事してくれないと、せつなのハンバーグ、私が貰っちゃうよ?」
「………!」
「ふーん、じゃあ貰っちゃおーっと、頂きま〜す!(ぱくっ)」
「あ、ちょっとラブ、私のハンバーグ!」
「…良かった、やっと、返事してくれた」
「…あ」
「ね、せつな、こういうのはもう止めよ、せつなと口聞けないのはあたし嫌だよ」
「そうね、ラブ、ごめんなさい…ところで」

ひょい、パク

「ああっ、あたしのハンバーグ!」
「取った分はちゃんと返して貰わないといけないわよね。
 こういうことはお互いの関係の為にもしっかりしておかないと」
「じゃあせつな、あたしよりも大きいとこ取ったからこれはその分(ぱくっ)」
「あ〜っ!なんでも二つもとるのよ!じゃあ私も(ぱくっ)」
「…むむむむむ」
「…ふふふふふ」

「こら、二人とも、お肉ばっかり食べてないで付け合せのニンジンとピーマンも食べなさい!」
「「は〜い…(モグモグ)…美味しいです」」


>>467
「貴方達の秘密」って三人がプリキュアだってことじゃないんですかね?

471名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 12:08:13 ID:grursZxc
ベリーとパッションが口論をはじめたとき1人でニヨニヨしてた俺きめえw
けんかやすれ違いを重ねて互いのことをもっと知る
いつの時代もそうやって絆を深めていくもんだ…
今回のはけんかと呼ぶにはちょっと違う気もするけどな!
友達とけんかなんかするようになったせつな見てるとちょっと嬉しかったり
472名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 12:20:07 ID:xLSfQODA
新必殺技を見て

ゴレンジャーを思い出したのは私だけじゃないはず。
473名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 12:22:16 ID:TLwQgy6A
>>471
ああそうさな
次回も期待・・・いやいやいや、ダメだダメだw

勝気とか強がりとかの属性は対美希で発揮されるようだな
結構、結構
474名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 12:31:50 ID:JyMqVcIp
>472
自分も思いました。もう若くないな・・・
そして、新技のフィニッシュ部分にはジャッカー分も混ざってる気がします(ビッグ1が出てくる前の必殺技)。
475名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 12:41:22 ID:M8L08FGD
パインは絶倫
シフォンは4P希望
476【二人三脚】:2009/10/18(日) 13:06:27 ID:RCj3HTSv
>>395さんの作品の流れで、
397、398、399、400、401、402、403、404、405、406、407、408、409までの
書き込みを元に構成しました。多少イジってますが、ほぼ妄想通りな展開です。
保管場所はカオスな展開かもしれないので、複数ではなく準SSになります。
ラブ×せつな←由美、美希ブキに妖精さんも登場、適度な百合、適度な長さで


お互い真っ赤になって微妙な距離をとりつつ、由美の所に戻る所二人。

「ただいまー由美ー」
「あら?」

「二人ともズルいよ〜。」
借り物の内容を知って、選ばれなかったことに
落ちこむ由美。

「あはー。ま、まぁ…」
「あ、由美ちゃんもこれからお昼、一緒にどうかしら?」

「いいの…かなぁ〜?」
「うん!あたし、いーーーーっぱい作ってきたんだよ!」
出てきたのは立派なお重の箱。すると、タイミング良く観戦に
来ていた美希と祈里も合流する。

「張り切ってたわねーラブ。カッコ良かったわよ。」
「せつなちゃんも楽しそうだった!」
由美も加わり、豪勢な昼食は一層賑やかな雰囲気に。
477【二人三脚】:2009/10/18(日) 13:07:10 ID:RCj3HTSv
「ラブってほんと料理上手だね〜。」
「照れるじゃんか由美ー。」
「精一杯作ってくれたから、本当に美味しいわ。」
「アタシの家にもラブがいてくれたらなー。」
「うんうん。ラブちゃんの手料理ならわたしも大歓迎!」

(昼間っからイチャイチャしてはる。あかん、この光景シフォンには強すぎや。)

「午後の競技って、ラブちゃんとせつなちゃんが出るアレだよねぇ?」
「そう、ソレ!そのために来た様なもんなんだから!」
「ですよね〜。」
(頑張ってね、二人とも...)


この日のために、ラブとせつなちゃんは一生懸命練習したんだもんね。
運動音痴なラブは、何とかせつなちゃんにイイ所を見せようと頑張って。

けど、息が合わないってせつなちゃんはアタシに相談に来て。 ほんと真面目なんだから。
結局アタシはせつなちゃんと練習してたけど、実は裏では…

「せつなにコンビ解消だって言われたぁー。もうガックシだよぉ……」
「よしよし。まだ諦めちゃダメだよ?ラブちゃん。」

「やるしかないわね…。秘密で特訓開始よ!」



―――そして迎えた二人三脚。
「せつな…。もう一度、コンビ組んでもらえない…かな?」

「で、でも由美ちゃんと…私は…」
(あっ…。この目。あの時と…)


「イイよ!せつなちゃん。」
トン≠ニ背中を後押しして。もちろん笑顔で。

「由美ちゃん…」
「由美…」
478【二人三脚】:2009/10/18(日) 13:07:41 ID:RCj3HTSv
ちょっと困惑気味のせつなちゃん。アタシはラブが特訓をしていた事を蒼乃さんと山吹さんから
教えてもらっていて。ラブの親友は由美ちゃんもだよ!って。アタシ、嬉しかったな〜

「いってきなよ!」
笑顔で2人を送り出す。


…本当はせつなちゃんと…



スタートラインに並び立つラブとせつな。
「いいわね、ラブ。やるからには…勝つわよ!」
「とっおぜん!」
不適な笑みを浮かべる2人。


「作戦成功ね。完璧すぎるわ。」
「私、信じてた。今回は由美ちゃんのおかげだね!」
満面の笑みを浮かべる2人。

(運動が苦手なラブも、せつなちゃんと組めばどんな競技だって、
互いを思いやる心で快勝だよね〜)
再び声援を送る由美。


脚はもちろん、腕も肩も腰も密着する2人。

「なんかドキドキしてきたわ…」
「あたしも。けど!やるからには息ぴったりに完璧で!」

位置についてー。よーい
「互いに声掛け合っていくわよ。」
「うん!せーの!」

ドン!

479【二人三脚】:2009/10/18(日) 13:08:23 ID:RCj3HTSv
見事、愛の力で優勝ゲットしたラブとせつな。
その影に親友の協力があり。

「ニッへへ〜。どうだった?せつな!!」
「そっ…そうね!いい感じよ!!」
嬉しさのあまりに思いっきり抱き合う2人。

(ピーチはんもパッションはんも今は気にならへんけど、あとになってから照れくさいでー。
でもな、シフォン。これがほんまもんの青春やー。)
「あまじゅっぱー?」
(しゃべったらあかん!)


「由美ちゃん!」
「あ、山吹さん。2人とも1位です〜!」

「…完璧よ!アナタのおかげだわ。」
「うん!由美ちゃんのその健気な所、わたしちょっとだけ泣いちゃった。」

「今度は由美ちゃんが表舞台に立つ番ね。」
「え?」
「四葉町のレクレーション大会。わたしたちと一緒に出よ?」

「……ハイ!」


(あっれー、3人…妙に仲良くない?)
(そうね。でも私たちには勝てないわよ?)
〜END〜
480【二人三脚】:2009/10/18(日) 13:31:43 ID:RCj3HTSv
>>454さん、>>470さん、それぞれ小ネタにて保管してあります。
タイトルあればどーぞ!

プリキュアフォーメーションと聞いて自分はスカイラインフォーメーション
を思い出したのはカオスですねwわかる人いるのかなw
にしても新必殺技には鳥肌立ちました。連携=百合と自 己 暗 示
481名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 15:27:26 ID:PHBpvLsg
>>480
>>454です。
開けてみて驚いた。保管されとるがな…。
しかも改訂までしていただけるとは。二人三脚、運動会の妄想合作までも!

項にタイトルをいれてくださる、ということでしょうか?

タイトルは「誰がために」で。お手数をおかけします…。
482名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 15:44:46 ID:grursZxc
>>480
Goooood Jooob!!あんなにたっくさんの妄想まとめ…すごいとしか言いようがない
自分は>>400だったりしますが、自然に溶け込んでてすげえw
嬉しくてにやけるのをごまかすためにひょっとこみたいな顔しちゃったじゃないのよ!
ほんとGJっした!
483名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 16:00:49 ID:PHBpvLsg
自分は>>402だったりする。…なんかいわずにいられなかった。スマ(ry
久しぶりのラブ×美希、微百合、長さ普通です。今日のミユキさんの
「連携力を思い出して!」から26話を見返したら何故か書けました。


あの時、確かにあたしたちは―――

「わたしー、せつなさんを呼んでくるね。」
自分と同じ境遇だと感じたブッキーは、せつなを呼びに部屋へ。

「じゃあ私たちはバーベキューの準備をしましょう。」
ミユキさんとあたしと美希たんは海岸へ。

「あ、いっけなーい。大事な物忘れちゃった。先に準備しててくれる?2人とも。」

「はーい。」
あたしと美希たんは慌しく、鉄板や食材の準備を整える。

「ねぇ、ラブ」
「ん?」

夕陽が眩しく、あたしたちを照らす。あの時と一緒だとあたしは振り返る。

あれは1年前の暑い夏の日。
お互い、惹かれつつある存在になったのに気付き。

親友から恋人へと発展した思い出の日。
そんな2人の光景を知っているのは…

――あの夕陽――

だけ。


「せつなとはどう?」
「どうって?」

「…」

「せつなが幸せかって事?」

「えぇ…」
美希の手が止まる。その姿を横目で見つつ、あたしは言葉を続ける。
「わからないよ、まだ。今だって、せつなはどうしてるか…」
あたしも正直不安だった。半ば強引に誘ってしまった合宿。せつなが乗り切れてない
事も薄々感じてはいたし。

「でも、ブッキーならウマく説得してくれそうね。」
再び手を動き始める美希。その顔には少し笑みもこぼれていて。

「美希こそブッキーとはどうなの?順調?」


「完璧……、とはまだ言えないカモ。」


静かな波の音。
あたしたちの会話は妙に重たい空気になる。


「お互い、頑張りましょ。」

「負けないよー」


幼馴染み。
いつも3人でいた。

途中で2人になりかけたけど、あたしたちには無理だった。
美希はずっとブッキーを気にしていて。

あたしもブッキーは妹のように可愛い存在だったし。

だから―――


「2月だったわよね、アタシたちの前にせつなが現れたのって。」
「…うん…」

「早いわね、月日が経つのって。」

「そうだね…」
いつしか、あたしはせつなを。
そして、美希はブッキーを。

春を待たずして訪れた、あたしたちの分岐点(ターニングポイント)
けれど、悲しくはなかったし、寂しくもなかった。

「不思議だね。」

「…そうね。」

3人から4人になったクローバー。それは以前にも増して深まった絆。
あたしと美希の絆もまだ色褪せていない。

恋人からライバルへ―――
これもまた、あたしならではの分岐点なのかもしれない……と。


バーベキューの準備も出来、後はミユキさんとせつなとブッキーを待つのみ。

ふと波間に立つ美希。
あたしも後を追って。

「ラブ…。アタシね…」

「ダメだよ、美希たん。過去は振り返らないの!」


「そうね。」

言いたい事は何となくだけど、把握出来た。
でも、今は親友だし、ライバルでもあるし、同じプリキュアで。
あの時の分岐点は間違ってないんだ。
確かにあの時、あたしたちは輝いていた。

ほんの少しでも――


夕陽だけが知っているあたしたちの関係。

そう。美希はあたしの……

〜END〜
488名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 22:16:25 ID:RCj3HTSv
ちょっと切ないのかな?海と夕陽がそんなイメージに感じたもんで。
あ、今日のまとめです。どぞ

ミユキ、プリキュアのコーチに
オープニング映画宣伝Ver
特訓施設は御子柴グループの物
各メンバーの得意分野はこちら
ピーチはパンチ、ベリーはキック、パインは持久力、パッションは瞬発力
ノーザは頭脳明晰
ベリーとパッションの言い争い→パインが仲介→シフォン号泣→ラブがなだめる
が、雰囲気戻らず4人バラバラに
再びソレワターセ登場
4人の連携力を推奨したミユキ
シフォン能力発動→クローバーボックスオープン
新必殺技・プリキュアフォーメーション〜ラッキクローバーグランドフィナーレ初披露
シフォン、四人の名前を喋る
489名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 22:41:12 ID:colqguZe
>>480
470です。タイトルは「犬も食わない」でお願いします。

しかしまとめとオリジナルで一日にSS二本ですか。
すごい行動力ですね、尊敬しちゃいます。
元カノってのは今までになかった発想かも?
それもまたアリ!ですね。良い話です。
490名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 22:57:26 ID:djmP3Ys1

保管屋さん、いつも保管作業お疲れ様です。リンクの件確認いたしました。
自分のSSが保管庫にあるというのは、本当に嬉しいことです。

それと、ラブ美希ですか。
ラブがごくまれに美希を呼び捨てにするのは、萌えポイントですよね。
そしてなにより、雑談をどうまとめるのかと思いましたが、いつもGJです。
なかなかできることじゃありません。凄いです。

今日は雑談タイム、とも思いましたが、ごめんなさい。SS投下します。


>>324〜327「悪夢」の続きです。

タイトル「自覚」
ラブ×せつな
ラブ視点  R−18 お嫌いな方はご注意を。

491「自覚」SABI:2009/10/18(日) 22:59:48 ID:djmP3Ys1

ある夜のラブの部屋。


弛緩した体を横たえ、せつなは少し潤んだ目であたしを見つめる。
せつなの何か言いたげな少し開いた口。
あたしはその先の言葉を聞きたくなくて、せつなの口を塞ぐ。
お互いの舌を絡ませ合い、あたしは手をせつなの下半身へと。
まだまだ、夜は始まったばかり。


はあ、はあ・・・
あたしの荒い息が暗い部屋に響く。
せつなの顔を見ると、もう夢の中。
いつも、せつなは行為の後、すぐに眠ってしまう。

もっとも、ほとんど毎日のことだし、それも夜遅くまでなんだから仕方ない。
あたしはかえって、精神が高揚し眠れない。
今夜もせつなの寝顔を見ながら、髪をなでたり、背中をさすっていた。



あたしとせつなが関係を持つようになってから、
お互いの部屋のベランダ側の鍵を開けるのは、暗黙の了解だった。


けれど、いつからかせつなの部屋の鍵が閉まるようになり、
せつながあたしの部屋に訪れることも、滅多になくなった。

最初の頃はそれでも、毎晩のことだし、せつなも疲れているよね、と簡単に思っていた。
だけど、それが続くとなると、せつなが避けているとしか思えない。


でも、そのことをせつなに尋ねる勇気は、あたしにはない。
せつなに「もうこんなことは止めましょう」と言われてしまえば、それに言い返すだけの言葉を、あたしは持っていない。
結局、あたしはせつなに何も言えず、せつながあたしの部屋に来るのを待つしかなかった。

492「自覚」SABI:2009/10/18(日) 23:01:35 ID:djmP3Ys1

ある夜、あたしは物音が聞こえ、目を覚ました。
せつなが来たのかな?そう思って部屋を眺めてみるが、姿が見えない。
気のせいかな、そう思いながらも、外が気になり窓側に行くと、せつなの姿が。


ベランダに佇み月を眺めるせつなは、月の光に照らされ銀色に輝く。
あのはじめての夜に見たように、イースであるかのように見える。

一心不乱に月を眺めるせつなの姿に、あたしの記憶にひっかかるものがある。
なんか月に帰るお姫様って話なかったっけ。
うーん、今度ブッキーにでも聞いてみよっと。

どうでもいいことであたしが考え込んでいると、
声をかける間もなく、せつながこっちに振り返る。

マズイ、ベッドに戻らなきゃ。
急いでベッドに戻り、寝たふりをしてみる。


しばらくして、聞こえる戸の閉まる音。
せつなは自分の部屋に戻ったようだ。
しばらく待ってみるが、やっぱりせつなは自室で眠ってしまったらしい。
あたしは姿だけでも確認しようと、せつなの部屋のベランダ側の戸に手をかける。

いつもは閉まっているせつなの部屋の戸が開いた。

493名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 23:02:15 ID:IA5GEtik
>>488
お前みたいになるにはどうしたらいい訳?SS書きゃ称賛されんのか?
494「自覚」SABI:2009/10/18(日) 23:02:30 ID:djmP3Ys1

部屋に入っていくと、奥のベッドに、壁側に顔を向け、体を丸めるせつなの姿が見える。

眠っているなら起こしちゃマズイかな。
そう思って、せつなのベッドの縁に静かに腰かける。

寝苦しいのか、せつなは寝返りを繰り返している。
月の仄かな光でも見える頬の涙の跡。枕を触ってみると湿っぽい。


もしかして、泣いていた?
そのとき、あたしの頭に閃くものがあった。


せつなは悪い夢を見ていたんだ。
だから、あの夜、あたしの部屋に来たんだ。
だから、ときどきあたしの部屋に来るんだ。


あたしはこれまでのことが、ようやく全て組み合わさった。


どれだけの夜、眠れなくて、月を眺めていたのだろう。
どれだけの夜、悪い夢を見て、人知れず泣いていたのだろう。


あたしは気付いてあげられなかったことへの自責の念と、
心の底からせつなを愛おしく、守りたいと思う気持ちが湧いてくる。


そのときはじめて自覚した。あたしのこの気持ちは恋であると。





495名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 23:05:16 ID:djmP3Ys1

そういえば、ラブの家なのに、タルトとシフォンが出てきませんよね。多分こんな理由。


ダンスレッスンが終わった後、クローバーの4人は家路につこうとしていた。

せつなと帰ろうとしていたラブが、突然、美希と祈里の所に来て、
「美希たん、ゴメン。今夜もタルトとシフォン預かってくれないかな」
「いいけど。またなの」
「ゴメン。この埋め合わせは必ずするからさー」
拝むようにして手を合わせたかと思うと、次の瞬間には、せつなの方へ駆け寄るラブ。

「なんか、あの二人最近おかしいのよね」
「そうそう、わたしも思った」
といった会話が、美希と祈里の間でなされていたとかいないとか。


・・・といらん想像をして、話が進まなくて困る・・・。

次はせつなのターン。ですが、次もお待たせすることになりそうです。

496 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/18(日) 23:39:09 ID:oX9zZlxW
こんばんは。

コメントをどうもありがとうございます。
連載物を書いている時は、続きが気になるという言葉が、一番の元気の源ですね。
出来る限り、お待たせすることなくお届けできれば、と。


さて。
新しい必殺技も出てくるは、次は美希メインだわで、どんどん盛り上がって参った本編を
横目に眺めつつ、まだまだイースものでいけるかな、と。

考えてみれば、まだ三ヶ月と経ってないんですねぇ。せっちゃんがすっかりこちらの世界に
馴染んで、嬉しい限りです。

『Eas of Evanescence V』
せつ美希、R-18です。陵辱系のお話が苦手な方は、回避をオススメいたします。
497 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/18(日) 23:43:15 ID:oX9zZlxW
「おい、イース!!」

 かけられた声に、せつなは振り返る。廊下の端からこちらを見つめているのは、ウエスター。

「何か用?」
「何か用、ではない!! お前、途中で占いの仕事をすっぽかしただろう!!」

 つかつかと足音も荒々しく近付きながら、ウエスターは怒気の混じった声で言う。

「おかげで俺とサウラーが、余計に相手をしなければならなくなったんだぞ!! だいたい、お前はだな――――」  

カッ。
 足元に突き刺さる赤のダイヤカードに、ウエスターは歩みを止める。

「何の真似だ、イース!!」
「私の部屋に近付くな」

 冷たい声と言葉に、彼は顔をしかめる。が、せつなの瞳に宿った暗い光に、何も言えず。

「次で埋め合わせをするわ。それでいい?」

 おざなりな台詞の向こうに見え隠れするのは、早く行って欲しい、という彼女の思い。反論しようとするが、それを
許さない雰囲気に、渋々ウエスターは引き下がることにする。だが、一つだけ気になったことがあって。

「イース。お前が持ってるの、それ、香炉か? 何するつもりだ?」

 かけられた声に、部屋に入ろうとしていたせつなは肩越しにチラリと振り返り、そして。

「秘密よ」

 そう答えて、扉を閉めた。


 薄暗い、室内。
 白のシーツを引いたベッドの上に横たわるのは、蒼の少女。
 美しく、気高く、強く。整った顔立ちは、眠りに付いていてもどこか凛としている。
 その顔が、悲痛に歪む様を想像して、せつなは。
 妖しく胸を高鳴らせたのだった。



       Eas of Evanescence V




498 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/18(日) 23:48:04 ID:oX9zZlxW
「ん......」

 寝返りを打とうとして、だが体が動かず、苦しげに眉を揺らしながら美希は瞼を開ける。

「ようやくお目覚め?」

 最初に目に入ったのは、椅子に座り、こちらを見つめてくる少女の姿。もはや邪悪な笑みを隠そうともしない彼女に、
美希は一気に意識が覚醒する。

「貴方――――!?」

 起き上がろうとして、愕然とする。全く、体が動かない。
 頭上に伸ばされた腕、広げられた脚。両の手首が、一つにされて縛られているのが判る。足首にも、ロープが
巻かれている。そしてそのどれもが、鉄製のベッドの柵へと繋がっていて。
 緊縛されている。そのことに、ようやく美希は気付いた。

「いい格好よ、美希」

 彼女の様を見て笑いながら、せつなはゆっくりと立ち上がる。そして両の掌を重ね合わせ、

「スイッチ・オーバー!!」

 変身をする。黒のボンテージファッションに身を包んだ、イースの姿へと。

「――――っ!!」
 油断したっ!! 美希は思い、臍を噛む。一体、どうして私はここに来てしまったんだろう。どうしてもっと早く、
気付けなかったんだろう。せつなが、あたし達の敵、イースだということに。
 後悔もそこそこに、美希はイースを睨み付ける。動けなくとも、負けたわけではない、そう示す為に。
 だがせつなは、彼女のその視線に、より一層と笑みを深くする。

「素敵ね、美希。その顔――――私が憎くて憎くて、仕方ないんでしょう?」

 まるでそれがとても楽しいことのように、イースは嬉しそうに言う。言いながら、テーブルの上の香炉の蓋を開け、
その中に手をかざす。間を置かず、部屋の中に満ちる甘い香り。

「何よ、これ」

 縛られたまま彼女の動きを見つめていた美希の問いかけに、イースはクツクツと喉で笑う。

「確か美希の趣味は、アロマだったわよね。なら、香りが人間の体にどんな影響を及ぼすかぐらい、判るでしょう?」
「アロマ――――?」

 香り――――芳香成分は、人間の体に様々な反応を引き起こす。アロマテラピーはそれを用いて、心と体を癒す
為の技術だ。ストレス解消や心身のリラックス等の為に用いられることが多く、美希が普段、家で作っているのも、
それらがメインだ。
 だが――――美希は、漂う香りに眉をひそめる。
 こんな香り、あたし、知らない――――
499 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/18(日) 23:52:46 ID:oX9zZlxW
 思った、瞬間。
 ドクン、と心臓が高鳴った。

「え?」

 戸惑いの言葉を上げると同時に、全身が、まるで火を灯されたように熱くなる。鼓動を速める心臓、そこから
送り出される血液そのものが、熱を帯びたように全身を焼いていって。
 頬が赤くなる。息が荒くなる。胸元が熱くて、シャツのボタンを緩めたいと思う。
 いや、軽く身じろぎする度に肌にこすれる服がくすぐったい。
 脱ぎたい。全部、脱いでしまいたい。
 熱にぼんやりとし始める頭で、美希はそんなことを考えていて。

「効いてきたみたいね」
 冷笑に、美希はイースへと顔を向ける。

「この香りにはね、美希。催淫作用があるのよ」
「催......淫?」

 ええ、そう。言いながらベッドに腰を下ろしたイースが、レザーの手袋をはめた指で、そっと首筋を撫でる。

「――――っ!!」

 思わず、声が出そうになるのを、美希はなんとか我慢する。
 ただそれだけのことなのに、全身に電撃が走ったかのよう。ゾクゾクとする。

「どう? すごく敏感になっているでしょう? 美希の体」

 楽しそうに笑いながら、イースはベッドに上がり、彼女にのしかかった。

「随分と暑そうね、美希――――今、楽にしてあげるわ」
「やめ――――なさい」

 シャツに手をかけるイースを止めようとするが、その声は弱々しく、そして震えていて。
 一つ、二つと彼女がボタンを外していくのを、美希はただ見ていることしか出来ない。いや、体を揺さぶって
逃げようとするが、拘束されていては。
 そして全てのボタンが外され、イースは彼女の前をはだける。白のシャツの中から現れたのは、それ以上に
白い体。だがその体は、今は上気していて、ほのかに赤みを帯びていて。

「ふふ。思ったとおり、綺麗な体ね、美希」

 下着に包まれた胸を露にし、イースはその手でゆっくりとまさぐり始める。横になっても形の崩れない、張りの
ある彼女の膨らみが、黒の手袋の下で形を変えて。

「――――っ!! ――――っ!!」

 美希は、声を、殺す。
 胸から生れた刺激が、脳を焼く。下半身に集っていく。
 彼女は認める。認めざるをえない。
 これは――――快感だ。

「声、出したら? 別に我慢しなくてもいいのよ――――ここは、こんなに硬くなってるのに」

 イースの唇が、胸の先の蕾に触れる。確かに硬くなっている乳首を、舌の先でつつかれ、弾かれる。その度に、
初めて味わう感覚が、美希の体を貫いて。
500 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/18(日) 23:56:58 ID:oX9zZlxW
「――――強情ね」

 それでも声を出さない彼女に業を煮やしたのか。
 カリ
 イースの歯が、硬くなった乳首を、甘く噛む。

「――――――――っ!!!!」

 その瞬間に走った感覚に、美希は体をのけぞらせる。拘束された手首と足首に痛みが走るが、それを感じさせない
程の甘い刺激に、彼女は口を大きく広げ、息を吸い込む。

「軽くイッチャったのかしら」

 喉で笑いながら、イースが胸を責め続ける。
 乳首を摘み、弾き、転がし。
 強弱を付けながら、乳房を揉み。

「――――っ!!」

 翻弄される。
 イースの指が、掌が、唇が、舌が流し込んでくる快楽に、頭が真っ白になる。
 それでも――――それでも。
 美希は、声をあげない。呼吸が荒くなっても、決して、声は。

「本当に、強情なのね」

 不意にそう言うと、イースは胸から顔を上げる。美希の乳房は、彼女の唾液でその全てがまみれていて。
 終わった――――と、美希は思わなかった。
 ただ、戦慄するばかり。次に何が起こるか、わかっていたから。

「ならやっぱり――――こっちを」

 言いながらイースは、手袋を脱ぎ捨て、美希のスカートに手をかける。

「どこまで耐えられるかしら?」

 笑いながら言う彼女の眼を、美希は睨み付ける。その様子に、イースはなお笑みを深くして。

「楽しませてちょうだい、美希」

 そして下着の上からゆっくりと、彼女の割れ目に指を這わせた。

「――――く、ぅっ!!」

 上げそうになった甘い声を、彼女は押さえ込む。顔をそらし、痛い程に奥歯を噛み合わせて。
501 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/18(日) 23:59:56 ID:oX9zZlxW
「ふふ。こんなにドロドロ」

 イースの声を、聞くまでも無かった。自分の秘所が、自分の意思に反して、蜜を湛えていることぐらい、わかっていた。
 それでも、

「ほら、見て、美希。少し触っただけなのに、こんなになってるのよ」

 目を背けようとする彼女の前に、わざわざイースは自分の濡れた指を見せる。
 悔しい――――っ!!
 屈辱的な扱いに、美希は拳を強く握る。
 この香りと、イースの巧みな責めのせいで、体は反応している。してしまっている。
 触れ合う肌から伝わる熱が、心地良い。胸を揉みしだかれるのも、気持ちいい。乳首に触れられるのは、快感だ。
最後に残された秘所には、割れ目を撫でられてしかいないから、もどかしい。
 だから。
 もっと、もっとして欲しい。
 指を入れて、かき回して。激しく動かして。気持ち良くして。快感をちょうだい。
 体は、そう叫ぶ。もっと淫らになって、嬌声を上げればいい。何もかも忘れて、快楽に溺れればいいと。

 だがそれでも、美希は強く、目の前の少女を睨み付ける。

 いくら体が乱されても、心が。
 彼女に触れられることを、望んでなどいないから。

 だから決して、声を出したりはしない。
 感じていることなど、認めはしない。
502 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/19(月) 00:03:33 ID:oX9zZlxW
「かき出してあげるわ。中からね」

 そんな彼女の様をよそに、イースは、美希のはいた白の下着をずらし、指を差し込む。
 クチュリ
 湿った音と共に、美希は自分の体の中に、自分以外のものが入ってきたことを感じる。
 クチュリクチュリクチュリ
 イースが、手を動かし始める。中の壁をこするように、指を曲げながら、ゆっくりと出し入れされ。

「すごいわよ、美希。もうグチョグチョ。お尻にまで伝わって、パンツだけじゃなくて、スカートまで汚してるわ」

 イースは手を動かしながら、美希に顔を寄せる。

「もっともっと、汚してあげる――――美希をね」

 言葉が終わると同時に、唇が美希の首筋に触れた。それだけで終わるわけはなく、舌が這いずりまわる。まるで
生き物のように。
 首筋から、耳へ。両の耳を存分に味わった後、再び首筋へ。そしてそのまま、胸元へ。やがて乳首に辿り着き、
吸いながら、ねぶる。
 その間も、イースの手は休まず、秘所を責め続けていた。淫らな音は徐々に激しくなり、親指は美希のクリトリスを
こね、短い爪で中の襞を引っかかれて。
 グチュグチュグチュグチュグチュ
 その淫らな音が、段々と遠くなる。芳香が脳を焼く。閉じた瞼の闇の先に、白い光が見える。チカチカと光っている。
 段々と、体が絶頂に向かっていることを、美希は感じ取る。知らず荒くなった息に、イースは自分も興奮しきった
声で言う。

「イキなさい、美希。私が――――イカせてあげる!!」
「――――――――っ!!」

 その声と同時に、美希の体が跳ねる。何度も、何度も、暴れるように。ギシッギシッとベッドがきしみ、彼女を拘束
していた鉄の柵がグラグラと揺れる。
 激しい、衝撃。初めての感覚に、美希は翻弄される。クラクラとなる。
 それでも。
 彼女は、唇を強く噛んで、噛み続けて。
 決して声を出さなかった。
 それが美希に出来る、ただ一つの抵抗だったから。
503 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/19(月) 00:10:03 ID:/buQQSa0
「このこと、ラブと祈里にバラされたくなかったら――――わかるわよね?」

 果てて、荒い息を吐く美希の耳元で、イースが囁いてくる。それにきっ、と眼差しを強くして、彼女は答えた。

「貴方って――――本当に、最低ね」
「ありがとう。褒め言葉と受け取っておくわ」

 クツクツと笑う彼女を睨みつけた後、目をそらして美希は言う。

「わかったわ――――好きにすればいいでしょ」

 けどね、と彼女は続ける。

「もしも貴方が、ナケワメーケを連れて現れたら、あたしはプリキュアとして戦うわ――――貴方だってまだ、二人に
知られたくはないでしょ。せつながイースだ、ってことに」

 ラブも祈里も、せつは=イースだとはまだ気付いていない。気付いていないからこそ、二人はせつなに抱かれて
いるのだろうし、イースがナケワメーケを引き連れて現れても、躊躇無く闘えるのだろう。
 もしも、彼女達がせつなの正体を知ったら。一体、どうなってしまうだろう。美希には、わからない。わからないから
こそ、怖い。
 だからこそ、彼女は取引を申し出る。自分の体を材料として。

「ええ、いいわ」

 あっさりと、イースは美希の言葉に頷く。
 彼女とて、これでプリキュアを抑えられたとは思っていない。三人のうち、誰か一人でも残っているようでは、ダメ
なのだ。全員を、全員の心と体を掌握しなければ。
 ラブと祈里はともかく、目の前の少女は、まだ心が折れていない。彼女を抑えられれば、もはやプリキュアなど。
 もっとも、そんなこと、美希は気付いているのだろうとイースは思う。気付いているからこそ、こんな取引を持ちかけて
きたのだろう、と。
 だから彼女は、淫靡に笑う。

「これから貴方、蒼乃美希の体は、私の自由にさせてもらう。私の命令に逆らわないことを誓いなさい」
「......誓うわ」

 呻くように、美希が言った途端、彼女の体を縛っていた拘束が解ける。
 が、安堵する間も無く、再びのしかかられて。

「――――!? また!?」
「私に逆らわない約束でしょう?」

 自らも服を脱ぎ捨て、上半身裸になった彼女が、美希の体に覆いかぶさってくる。

「たっぷり、可愛がってあげる――――そう、たっぷりと、ね」

 クスクスと笑いながら放たれた言葉と、自分の体をまさぐってくる彼女の手に、美希は。
 深い絶望に襲われながら、それでも、と。
 それでも希望は捨てない。決してあたしは、心を折ったりはしない。大切な仲間の為に。
 そう心に決めたのだった。
504 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/19(月) 00:15:31 ID:/buQQSa0
ひとまず以上です。

まだ続きます。申し訳ないです。
黒いですね、しかし。

あ、保管庫管理人さん、前回のもの、修正して頂いてありがとうございます。
いつもすいません。

ともあれ。
今後も宜しく御願いします。


505 ◆lg0Ts41PPY :2009/10/19(月) 00:35:37 ID:iO3cX980
今日は投下じゃないんだけど、保管庫確認の事でお願いがあったんで
トリ付きで。

継続物に保管サンクスです。
で、確認して気付いたんですが前回投下した黒ブキ物のタイトルが
一路◆51rtpjrRzYさんの美希ブキ話とほとんど丸かぶりでした。
なので、ややこしいので自分のは「動き出した時間」、に変更願えますでしょうか?


一路さん、確認不足ですいません。今回の素敵に無様な美希たんもイイ!
それぞれキャラが立っててイイ感じよ!
俺、貴方の書くヤキモチせつなが大好きだ!


保管屋さんも2作も投下GJ!
それに、妄想まとめじゃないオリジナルは久しぶりじゃないですか?
元カノって発想は浮かばなかったなぁ…。何か切ないよ。


そして、生駒さん…GJ!
誇り高く美しい美希たん……。
しかし、ラブ→祈里→美希、とだんだん書き方にエロチックさが
増してきてる気がする。
次回、楽しみです。どうなっちゃうんだ…
貴方が待てと言うなら寒くても全裸で待つ覚悟!


長々失礼しました。
506名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 06:19:03 ID:4wdR3g+8
>>504
エロい、エロ過ぎる。
…いや、「エロい」という言葉は違うかもしらん。

なんとも淫口(くちへん)圭な文で、淫事を描くんですねえ。フーウッ。
507名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 10:20:38 ID:tvsy+B33
>>504
ひとことで言わせてもらえるなら…

淫靡。これにつきました

続き想像つかないから余計楽しみ
508名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 12:09:39 ID:45vvBtR6
ラブが美希って呼び捨てにしたの最近あったよね。俺も萌えってゆーか、そこはラブに惹かれるポイントかなー。

にしてもイースはエロいわw
509 ◆lg0Ts41PPY :2009/10/19(月) 12:12:48 ID:iO3cX980
こんな時間に投下するのは初めてかも知れん。

黒ブキの続きじゃないっす。単発の一応18禁にしといてもらった方がいいかな。
大輔視点のラブせつ。大輔、割りと哀れな扱いですが出てくるだけでヤダ!
って人は回避推奨。


タイトルは、「月光の幻」で。
時期はせつな転入からちょっと経った頃だと思って下さい。
書きかけで放りっぱなしだったのを昨日の放送見て、ちょっとヤローどもに
イラッと来たんで完成させたww
510 ◆lg0Ts41PPY :2009/10/19(月) 12:14:11 ID:iO3cX980
(ったく!二学期入ってから課題とか多すぎなんだよ!)
大輔は机をゴソゴソ探りなから一人ごちた。
(しかも三回忘れたら補習とか!ありえねーし!)


時間は21時。夕飯後、忘れ物に気付いて学校に取りに戻った。
本当なら鍵が閉まってるのだが、生徒の間では幾つかの侵入ポイントが
公然の秘密となっており、大輔もその一つから忍び込んだ。
教室には月明かりが差し込み懐中電灯もいらないくらいだ。
ふと、隣の席に目をやる。

『ちぇーっ。ラブの隣かよ。』
席替えの時についそんな軽口を叩いた事を思い出す。
内心は嬉しくて堪らず、にやける顔を誤魔化すための照れ隠しだったのだが。


(オレ、東にも謝った方がいいのかな…。)
この間の事だ。中々ラブと話すタイミングが掴めず、八つ当たりのように、
ちやほやされるせつなを皮肉った。
本気でせつなが疎ましかった訳ではない。
ただ、容姿の良さや勉強、スポーツで
転校初日からクラスの注目を集めた上にラブに構われっぱなしのせつなに、
まぁ、何と言うか、嫉妬しただけなのだ。


(でも、そんなに怒る事かよ。)
大輔としてはほんの軽い気持ちで出たものだ。深い意味もない。
でもラブの怒りは本物だった。
今まで散々軽口を叩き合ってきたが、あんなに本気の怒りをラブが
見せた事はなかった。


(何なんだよ、せつなせつなって気持ち悪りぃ。ベタベタし過ぎなんだよ。)


その時、廊下にチラリと明かりが映った。


(っやばっ!見廻りか?)
大輔はキョトキョトとし、取り敢えず教室前の方まで移動して、教卓の影に隠れた。



「あっ!ラッキー、鍵開いてるよ!」
「先客が居たんじゃない?ラブみたいな。」
「なによ、もう!せつなの意地悪!」
クスクスと笑いを含み、からかうような声と、少し拗ねた風を装った声。


(……ラブと、東?)
511 ◆lg0Ts41PPY :2009/10/19(月) 12:15:36 ID:iO3cX980
こんな時間まで2人で何やってんだ?と、思いながら、
一緒に暮らしてる、と言っていたラブの言葉を思い出した。



「あった?」
「あったあった。まったく課題多すぎ!しかも三回忘れで補習!ありえないよねぇ!!」



(……ラブも忘れ物かよ。)
しかも自分と同じ事を言っているラブに何だかくすぐったいような気分になる。
それにしても、つい隠れてしまったがどうするか。今さら出て行くのも
気まずいと言うか……。
ラブ達が帰ったらこっそり消えるか。



「ふふふー…、せーつな。」
「きゃっ……!何?」
「だってぇ。せつな学校じゃ、あんまり触らせてくれないんだもん。」
「……そんな、……しょうがないじゃない。」



(………?)



「ちょーっぴり……不安になっちゃうかも。せつな可愛いからさ。
男子にも女子にもモテモテなんだもん。」
「………何言ってるの?そんなの……。転校生だから珍しがられてるだけよ。
そんな事言うならラブの方こそ……」
「あたしが?なんかある?」
「………仲のいい友達、たくさんいるじゃない。
…それに、大輔君だって……」
「へ?……大輔?」



昼間とは違う雰囲気を醸し出している2人に、嫌な違和感を覚える大輔。
自分の名前が出た事が気になりつつも、体が硬くなり教卓の影で身を縮める。
512 ◆lg0Ts41PPY :2009/10/19(月) 12:17:10 ID:iO3cX980
「すごく、親しそうだし。男子で大輔君の事だけ呼び捨てだし……」
「エェー?大輔とあたしが…ってコト?ナイナイ、それはない。」
「………でも、ラブはそうでも、大輔君は分からないじゃない。」
「いやぁ、大輔が?あたしを?それこそでしょー?」
「…………。」
「ははーん?せつなぁ……。ヤキモチ?」
「………………。」
「もぉ!可愛いなぁ、せつなはぁ。」
「そんなんじゃ、………んん……」



急に無言になった2人。
大輔は強張った体を捻り、様子を窺おとする。頭の隅から、
見るな、と言う声が聞こえる。
しかし、もう遅かった。


大輔はポカン……と顎を落とす。目の前の光景に声が出ない。
昼間のように明るい月明かりの教室。
ぴったりと重なるようにラブがせつなを抱きすくめている。



キス……。そんな軽い言葉では済まない。
教室の端と端でも、何度も角度を変え、深く重なっているのが分かる唇。
その奥で舌が絡まり合っているだろう事が知れる。
濡れた音さえ聞こえそうなほどに。


ラブの腕はせつなの細い腰に回され、もう片方はうなじ、背中、脇腹…と
慣れた手つきで撫で回す。
せつなはラブの首に腕を絡め、ラブの行為を当たり前の事のように
受け入れている。


身も心も許しあった、恋人同士の濃密な愛撫。


ラブの手がせつなの内腿を揉むように撫でながら、
スカートの中に潜り込もうとしている。
せつなはラブのいたずらな指先の浸入を拒むように、
あるいは逃がさず誘い込むように股を擦り合わせる。
513 ◆lg0Ts41PPY :2009/10/19(月) 12:18:54 ID:iO3cX980
2人の動作の細かな一つ一つまでが、精密な静止画のように
大輔の脳裏に焼き付く。
思考が麻痺し、ただ焼き付いた画像だけが頭の中に溜まっていく。



「……大輔は、ただの友達だよ。」
「………本当に…?」
「そりゃあ、他の男子よりはちょっとは仲良いかもだけどさ。」
「………。」
「もし、もしね、…万が一、大輔があたしを…無いよ?絶対無いけど。
そんな事があってもさ。関係ないよ。」
「………ラブ?」
「分かってるでしょ?あたしが好きなのはせつなだけ。
どれくらい大好きで大切か知ってるでしょ?
大輔は、友達。せつなとは比べられないよ。」
「………ん、ごめんなさい…。」
「もう…、まさか信じてくれてない?」
「…だから……ごめんなさい。」



身を寄せ、時にお互いの唇をついばみながらの甘い囁き。
大輔は2人の間に漂う淫靡な空気に、ずっと密かに思ってきたラブの口から出た、
『ただの友達』と言う台詞にショックを受ける事すら忘れていた。



「あっ……。ダメ、これ以上は……やっ…。」
「なんで……?誰もいないよ?いいじゃん。」
「……あんっ…、ここ、学校よ。……こんな事しちゃいけないわ……。」
「せつなは真面目さんだねぇ……。」
「……だからっ…んんっ……ダメ。…続きは帰ってから…、ね?」
「絶対だよ……?」


ラブの指先がせつな胸元を引っ掻くような仕草を見せ、耳朶を甘噛みする。
せつな微かに眉を寄せ、少し開いた唇から濡れた吐息を漏らし、身を捩る。
514 ◆lg0Ts41PPY :2009/10/19(月) 12:23:25 ID:iO3cX980
大輔の体が震える。頭に不快な金属音が響き、吐き気がする。
思わず目をそらし、床に視線を落とす。


その時………


蒼白い月光に包まれていた教室に、一瞬、夕焼けよりも赤い光が満ちる。


(……なっ…何だ?!)


思わず顔を上げる。
そこには、相変わらずの眩いばかりの銀色の月光。
それに、静まりかえった人の気配すらない教室。


(…………はあっ?)


ついさっきまで、体をまさぐり合っていたはずのラブとせつなは
影も形もない。
大輔が視線を外したのはほんの一瞬。扉までの数メートルを
移動する時間すらないだろう。
それに、古い教室の引き戸は開け閉めすると派手に軋んだ音がする。
例え、思いの外長く思考停止していたとしても気付かないはずがない。


(は……はは、夢?ってか、妄想か?)
大輔は床に尻餅を付き、自分の髪ををグシャグシャに掻き回す。


(そっか、そーだよな。あんなの……ありえねーしよ……)
頭の奥で、違う。と叫ぶ声がする。
しかし、大輔はそれを無視して聞こえない振りをした。
あんな事、あり得ない。あるはずがない。


(しっかし、オレも趣味悪ぃな。どうせ想像するなら、もっとこう……、
ってか、なんで相手が東なんだよなぁ?)


きっと、八つ当たりで暴言を吐いた罪悪感がそうさせたんだ。
そうに違いない。
大輔は、自分でも丸っきり説得力の無い理由だと分かりながら、無理やり
納得したと信じ込もうとする。


夢なんだよ……。
頭に焼き付いてしまった、画像が意思と関係なくフラッシュバックする。


深く重なった唇。
お互いの体をまさぐる手慣れた手付き。
甘く囁く、湿度の高い声。

夢なんだよ。
そう、大輔は自分に言い聞かせる。暗示を掛けるように。
515 ◆lg0Ts41PPY :2009/10/19(月) 12:26:39 ID:iO3cX980
以上!

今回は会話文多め。テンポがむずかしいな……。

黒ブキの2〜3回に1回はなんか関係ないの挟んでる気がする。
516名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 12:29:10 ID:45vvBtR6
異端児な考えかもしれんが、こんな大輔なら俺はキライじゃないんだぜ?昼から黒ブキさん最高だよ!反応した!
517名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 12:56:18 ID:AVKjpZWt
これはいい大輔。
男が出るだけでアウトって人もいるが個人的には、こういう絡め手のほうが好きだ。
518名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 14:43:44 ID:4wdR3g+8
男性の第三者視点(タルやん除く)のエロの投下は初めて…でしょうか?感情移入できていいっすねー。混乱とか困惑が
伝わってキマシタワ。

大事な友達の一人、というだけなら、全然OKなんですけどね〜…。なんでなのかね?
519名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 15:28:20 ID:45vvBtR6
>>518
IDカッコいいねw

以前、凌辱系で先輩が出てきたぐらいかな。あとは保管屋ちゃんが過去スレ1から引っ張ってきた大輔がらみの小ネタか準SSがあったね。

今回みたいな大輔は公式でも許せるけどな。いかんせん男らしい姿がないw

だから男より漢なラブにせつなを任せられるのだ
520 ◆EeRc0idolE :2009/10/19(月) 18:22:28 ID:tvsy+B33
>>515
さすが黒吹さん、短編もGJ!

夢なんだよ…、と自分に言い聞かせる大輔だったが、あれ以来教室でのラブせつのやり取りをさりげにチェックしてしまう自分がいて。

ある日、ごみ箱を運ぶせつなに「アタシも手伝うよ」と添えたラブの手が、せつなの手に触れお互い赤面してる場面を見てしまう。

やっぱりアレは夢なんかじゃないんじゃねぇのか…?と疑心暗鬼に陥る大輔まで妄想楽勝でしたw

ところで自分も保管所の継続SS確認しました、のご報告で酉付きです。いつもお世話になってばかりですいません、ありがとうございます。
521名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 18:40:01 ID:+R2Xl6Vw
>>502
希望の戦士GJ
522名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 20:47:11 ID:ezy+4KSX
既出かもしれんが、
フレッシュドリームダンス公式HPの変身前のトップ絵いいね。
腕組んでるし、ほっぺつんつんしてるし!!
523名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 22:09:17 ID:MsSktDa8
>>SABIさん
夜描写と言えばSABIさんになりつつありますね。
一つ屋根の下で繰り広げられる、ちょっとHでせつない物語。
暗黙の了解からの流れ、そしてベランダに立ち尽くすせつな。
ラブが自己嫌悪に陥り、そして自分の気持ちに気付く。
愛って重いんですよね。。。

>>生駒さん
頑張れ美希たん頑張れ美希たん頑張れ美希たん………
はっ!大丈夫だ!!心は折れてないんだ!!!そう、誇り高き戦士なんだ!
なのに…。なぜ反応するんだ、僕の感情はorz
もしかして…、美希たんとイースが絡むことを望んでいる!?
くっ!悔しいけど、コレって18禁SSなのよね(エロ)

>>黒ブキさん
これは貴重な昼投下、素敵すぎます。おまけに禁断の彼登場ですねw
あ、僕も大輔は嫌いじゃないですwただ、3バカでいつまでもいるのが
嫌なだけ。男なんだからシャキっとしないと!
と、印象に残った部分がコレ→大輔の体が震える。頭に不快な金属音が響き、吐き気がする。
同性愛を初めて見た衝撃。あるいは、初恋の娘がレズだったと言う憎悪感なのかな。
凄くズシン!ときた言葉でした。


てな訳でここまでの保管は完了済みですよー。
SABIさん、小ネタカテゴリーをチェックだ!
黒ブキさんは「動き出した時間」の最後をチェックだ!
524名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 22:37:58 ID:JmiFu3b3
>>522
見てきた。腕組みしてる美希せつはモチロンだがラブッキー破壊力有り過ぎ
525【ラブさん総受け理論】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/19(月) 23:04:49 ID:MsSktDa8
フレダン見てきますた。公式ラブッキーきたわぁ。。。
とっさに思い付いたので発射!クローバー総登場、小ネタ、イタズラな百合です。



ベリー「あの時はゴメン…なさい」
ピーチ「あ、いいよいいよ!アタシもさー、大声出しちゃったし。」

パッション「ベリーだけじゃないわ。私も…」
ピーチ「気にしないでよー。」

パイン「わたし、みんなの輪を乱しちゃったよね…」
ピーチ「今はみんなのハート一つでしょ!」



パッション「精一杯頑張ってくれる。やっぱり、ピーチは私たちのリーダーね。」
ベリー「えぇ。それも頼りがいのある完璧なね!」
パイン「わたし、これからもずっと…信じてる。」

ピーチ「みんなぁー(シフォン、今よ!)」
シフォン「キュアキュアプリプー!」


美希「ちょ、ちょっと!ラブ、くっつきすぎだってば!」
せつな「きゃっ。どこ触ってるのよラブ!」
祈里「当たってるよラブちゃん!いやーん、もぅー」

ラブ「にゃはー。みーんな大好きだよっ!」



タルト(シフォンを何て事につこーてんねん…)
526名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 23:16:21 ID:iO3cX980
保管庫チェックしてきました!
ボツになったタイトル、本文に組み込んでくれたんすね。
サンクスです!前より余韻のある終わりになってると思う。


それと、大輔。保管屋さんの言ってるような事も含めて、やっぱ
子供にはキツイだろうからw
頭の中ではどんなエロい妄想してたって、初恋相手は聖女でいて欲しいだろうからね。
それにラブが誘って、しかも抱く方ってのもしんどいだろうな、と。
言い訳出来ないから。
逆ならまだ、騙されてるとか、せつなに惑わされてるって苦しい誤魔化しも
出来るだろうけど。

実際見ちゃうと興奮よりも嫌悪感が先に来ちゃうかな…?と。

って、蛇足で解説してみた。
ゴメン、もうしない。悩んだ部分に突っ込んで貰えて嬉しかったんで、ついw
基本、解釈は読み手さんの自由だと思ってるんで。
527名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 23:29:48 ID:45vvBtR6
>>525
何してんねんw
キュアキュアプリプーじゃねえよwww
調教しすぎだラブやんw
528名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 00:35:02 ID:+KnFwpss
わけあって漫画スレに書き込みできないので代行たのみます

百合漫画総合スレ 57
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/comic/1255209747/

↑このスレで以下の書き込みの投下お願いします



>>256
一緒にいたい一心で受験勉強とか萌えるシチュエーションだよね。
529名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 01:06:38 ID:+KnFwpss
>>528はもう結構です。
530 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/20(火) 01:18:47 ID:9LW3aVV0
こんばんは。

コメントをどうもありがとうございます。 密かにこのシリーズが目指していたのは――――特に美希編からは――――
「淫靡」というイメージだったので、そういった感想を頂けて個人的には大変嬉しかったです。

その他の皆様も、コメント、ありがとうございました。

黒ブキさんのSS、大輔をそういう風に使うとは――――一つ勉強になりました。

保管庫管理人さん、いつもありがとうございます。
継続SS関係、ありがとうございます。本当にお世話になっております。


さて。
最初は自分がエロに挑戦するというだけで書き始めたこのシリーズ、ここに来て 長編化の様相を示してきております。


『Eas of Evanescence VI』
美希せつです。R-18。物語でいえば、起承転結の承、かな?
531 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/20(火) 01:26:39 ID:9LW3aVV0
 公園の片隅に、一人の少女が立っている。
 時折、腕にはめた時計を眺めては、辺りを見回している。誰かがその姿を見ていれば、待ち合わせをしていると
容易に想像が付いただろう。だが同時に、首を傾げるかもしれない。どうして、こんなところで、と。
 公園の、片隅。誰も来ないような場所。しかも彼女が立っているのは、公衆トイレの前なのだから。
 少女自身、早くここを立ち去りたいと思っているのだろう。そわそわと落ち着きが無い。
 やがて、彼女に取って永遠にも感じられる程に長い時間の後。

「お待たせ――――美希」

 かけられた声に、しかし、美希は顔をしかめる。その表情に、待ち焦がれていた人間が現れたことによる安堵や
喜びは無く、ただただ嫌悪ばかりが溢れていた。
 それでも、声をかけた少女は、嬉しそうに微笑む――――その微笑みの中には、妖しくも暗い感情が透けて見えていたのだけれど。

「さ、見せて?」

 主語を省いたのは、それでも美希には伝わると知っていたから。その言葉に、彼女は顔を屈辱に歪める。気の強い
少女がわずかに涙目になっている様を見ながら、少女は――――東せつなは催促をする。

「ほら、早く」

 彼女の台詞に、美希は仕方なく、ロングスカートの裾をつまみ、ゆっくりと持ち上げる。露になる真っ白な膝、
太もも、そして――――秘所。彼女の髪の色と同じ濃い蒼色の恥毛が、吹く風を受けて微かに揺らぐ。

「ちゃんと、言いつけは守れたみたいね」

 言いながらせつなは、美希の太ももをそっと撫でる。ビクッ、と美希は体を震わせるが、何も言わない。
 下着を着けてくるな。
 呼び出しと共にメールに書かれていた命令に、美希は愕然とした。だが、すぐに諦める。ある意味で、想定の範囲内
だったから。
 もう何度、せつなに抱かれたか。彼女自身、わからない。
 ことあるごとに、彼女は美希を呼び出す。呼び出して、その体をいたぶる。飽きるまで、あるいは美希が力尽きるまで。
 徐々にエスカレートしていく要求に、何度、心が折れそうになったことだろう。もう許してと言いそうになっただろう。
 それでも、美希は決して、負けなかった。
 未だ嬌声は、口にしていない。体がどんなに熱くても、何度、絶頂を経験させられても、決して。
 無論、それがせつなをさらに過激な行動に走らせているのだと、美希もわかっている。
 それでも、負けるわけにはいかないのだ。ラブと、祈里の為に。
 だからこそ、下着をはかないで街を歩き、ここまで来た。
 そして感じたのは、いつも身に着けているものが無いことが、こんなにも心細く思えるのか、ということ。誰かに
気付かれるかもしれないと恐れおののき、そしてそんな心配をしなくてはならない自分が情けなくて、悔しかった。
 今日もまた、辱められるのか。この少女に。

532 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/20(火) 01:29:24 ID:9LW3aVV0
「さ、行きましょうか」

 そんな彼女の葛藤をよそに、スカートの中から手を抜き出したせつなが歩き出す。

「どこに、行くの?」

 低く、冷たい声で尋ねると、彼女は振り返りもせずに言った。

「いつも通り、私の部屋よ」

 その答えに、美希はホッとする。このまま、街に出る等と言われるのではないかと思っていたから。もしもこんな
姿をしているところが見つかったら、どんな噂が立つか。

「ほら。早く」

 苛立つようなせつなの声に、慌てて美希は彼女を追いかける。無駄に逆らう必要は無い。今はただ、虎視眈々と
逆転の機会を待てばいい――――思いながら、隣に並び、せつなの顔を見て、美希は。

 息を、飲む。

 思いつめたような、横顔。目の下に隈があるのは、眠れていないのだろうか。余裕の一つも感じられない少女の
様子に、美希は思う。
 一体、彼女に、何があったというのだろうか。



      Eas of Evanescence VI




 女性同士の睦み合いは、異性のそれとは違う。男が果てれば終わりなのに対して、女性は幾度でも高ぶることが
出来ると云う。無論、普通ならば、元々少ない体力が削られていくから、限度というものはあるけれど。
 だがせつなことイースと美希のそれは、普通ではなかった。
 イースは、時の許す限り、何度も美希の体を貪った。幾度も幾度も美希を果てさせ、それでも飽き足らぬかのように、
責め続けた。それは彼女がラビリンスの兵士として育てられ、体を鍛えられていることもあったかもしれない。
533 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/20(火) 01:32:23 ID:9LW3aVV0
 だが一番の理由は、イース自身が達することが無いからだろう。
 少女の体を支配しながらも、彼女は決して、美希に自分を触れさせない。
 そのことが、美希には少し、意外だった。自分の言葉に従うように、と命令された時から、奉仕させられることも
覚悟していた。想像して、嫌悪感を抱いたけれど、逆らうことは出来ないだろうから、と。
 だが、彼女の予想とは異なり、イースは一度もそれを求めてきたことは無かった。
 感じていないわけではない。彼女が自分を責めている時に、その目が愛欲に曇っているのを、美希は何度も見て
いる。それでも、イースは自分の体を高ぶらせることを、美希に命じたりはしなかった。
 だからいつも美希を責めるばかり。その分、責めは苛烈なものになるのだけれど。
 そして、今日もまた。

「――――――――っ!!」

 唇を噛みながら、美希は体を跳ねさせる。シーツを掴んだ手が、ギュッと強く握り締められて。
 何度も何度も、繰り返し襲い来る波。その度に口から溢れそうになる声を、彼女は何とか抑え込む。

「フフ。またイッちゃったの? 感じやすくなってきてるのね、美希の体」

 そしてイースの笑い声に、腸が煮えくり返る程の苛立ちと、その言葉が事実だということに悔しさを覚える。
 普段ならば。
 そう。普段ならば、だ。今日のイースは、少しおかしかった。

「――――――――――――」

 彼女は、何も言わなかった。いつものように陵辱を始めてから、ひと言も口にしていない。
 そしていつもより、その責めが荒々しかった。いつもは強弱を付けながら胸を揉む手も、今日はまるで掴み取るか
のよう。痛みすら覚えるその責めに、美希はさすがに悲鳴をあげてしまうが、それでも彼女は止めようとしない。
 まるで抱くことよりも、美希を壊すことの方が目的のようにも感じられて。
 それでも。

「――――っ!! ――――っ!!」

 数え切れない程に肌を重ねたことで知られてしまった弱点を巧みに責められ、その粗暴とも言える扱いにすら、
彼女の体は反応してしまう。催淫効果のある香りを使わなくなって、もうだいぶ経つというのに、だ。
534 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/20(火) 01:34:30 ID:9LW3aVV0
「――――――――――――」

 だが、それにしても。
 今日の彼女は、明らかに普段と違っていた。開発されてしまった美希の体、そのの許容範囲を越えて、責め続けて
くる。
 敏感過ぎる体をまさぐられても、嫌悪感すら抱かない。これまでのイースは、それをわかっていたからだろう、
美希が限界まで果てれば、少しの休みを挟んでいた。だが今日の彼女には、それすらない。
 果てても、果てても。
 波がひかぬ内から、責められて。
 狂いそうになる。
 それでも美希は、声を殺し、殺し続け。
 その行為が、余計に自分の体力を削り、イースの嗜虐心をそそっているとわかっても、決してやめることなく。
 結果、意識を保っていられる限界を越えて、暗い闇の世界へと沈み込んでしまったのだった。



 それは、泥のような眠りだったのだろう。  目を覚ました時、美希は疲れが全く取れていないことをすぐに悟った。
 だから、半分だけ目を開けて、辺りの様子を窺う。
 眠い。とても、眠い。
 今は、だから彼女の相手をしている余裕はない――――だから、もう一度。思いながら、重い瞼を下ろそうとした瞬間。

「うん、そうね。そう思うわ」
『でしょ? やっぱり、せつなもそう思うよね〜』
535 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/20(火) 01:37:59 ID:9LW3aVV0
 耳に飛び込んできたのは、親友の声。電話の向こうにいるからだろうか、少しくぐもってはいるが、その声を聞き
間違う筈も無い。これは、ラブの声だ。
 薄く目を開けて、もう一度、辺りを見回す。ぼんやりとしていたせいか、さっきは気付かなかったが、せつなが
椅子に座っていた。こちらに横顔を向けながら、電話を握っている。

『や〜、やっぱりアタシ、せつなと話してると超タノシイ!! 幸せゲット、って感じだよ』

 あまりに静かな部屋だから、だろうか。あるいは、ラブがはしゃいで大声になっているからというのもあるかも
しれない。ともかく、携帯から漏れるラブの言葉が全部、耳に入ってきて。
 何、お気楽なこと言ってるのよ。美希は横になったまま顔をしかめる。ラブ、貴方が話してる相手は、あたし達の
敵よ。イースなのよ。
 思いながら、彼女の横顔に目を向けて、美希は。

「ふふ。そうね。私も、ラブと話してるの、とっても楽しいわ」

 また、息を飲む。
 せつなは。
 穏やかに、笑っていた。微笑んでいた。
 けれどそれは、とても悲しそうで、苦しそうで。
 まるで、涙を我慢しているかのように見えて。

『あーっと、そろそろお母さんのお手伝いしなきゃ。それじゃあね、せつな』
「うん、わかったわ、ラブ」

 見たことのない、彼女の顔。イースの面影を全く感じさせない程に、切なさに満ちていて。
 声は、楽しそうなのに。その唇は、悲哀に満ちていて。

『あ、せつな』
「なに、ラブ?」
『へへへ――――大好きだよ、せつな』

 その言葉を聞いた瞬間、彼女の目は、大きく見広げられて。口を何度も、開けて、閉めて。
 何か、言いたそうな言葉がある筈なのに、それを我慢して。
 最後に、ようやく彼女が答えた言葉は。

「ありがと、ラブ」

 ただ、それだけだった。
 そして通話が切れた後、せつなはぼんやりと手に持つ携帯を見下ろしている。
 長い髪が、微かに流れ落ちて、横顔にかかり。
 窓から差し込む夕焼けの光に、少女は赤く染まり。

 美希の心が、震える。
 敵の筈の、異世界ラビリンスから来た彼女が、まるで。
 まるで。

 弱い少女に、見えてしまったから。
536 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/20(火) 01:41:24 ID:9LW3aVV0
ということで、黒生駒でございました。

続きを楽しみにして頂ければ幸いなのですが、さて。

しかし、美希せつは書いてて楽しいですね。こんな暗い話であっても。

なにはともあれ。

宜しく御願いします。
537名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 05:51:46 ID:EE2DegkA
承ですか。…承ですか。あ〜ああ。おもしろい。
WOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!

邪淫 荒淫 淫虐…やっぱり淫靡か。
538名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 07:23:37 ID:Zd9oeKeS
>>536
GJ!引き込まれるぜ…
続きまってます!
539名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 07:27:44 ID:EE2DegkA
>>537
わかりにくい書き方だったかもしれん。

続きが楽しみでしかたないゆ!
540名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 07:56:35 ID:xPHR7pFC
投下された職人さん乙でした!色々な書き方があって面白い!電車でニヤたり悶々と出来るのは、この板のおかげだよw

大輔ー、頑張って生きろよーw
541名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 10:39:15 ID:EycrkE18
>>536
せつラブよりも、せつブキよりも、せつ美希が長いところに生駒さんの愛を感じる訳でございます。

少しずつイースの黒い仮面が綻びはじめてきてますねー。どうなるのでしょうか。全裸待機どんとこい!
542一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/20(火) 10:40:23 ID:QK95p+9p
ちょっと来なかったらこの投下ラッシュ……皆さんホント乙&GJです!
>黒ブキさん
タイトルが似てるくらい別にOKじゃないです?ってもう変えちゃったんですね……orz
連絡遅れて申し訳ない……。
自分も保管庫見てて「せめてわたしらしく」とオチの感じ似ちゃったのに気づいて反省中でした。
保管屋さん申し訳ない…少し文章の順序変えました……orz
543名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 16:03:48 ID:EE2DegkA
あったか妄想は少し早かったんかな…。
544名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 17:20:59 ID:xPHR7pFC
>>543
ん?どーゆー事?
545名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 17:37:31 ID:EE2DegkA
>>544
や、ほら、寒くなるのもまだまだこれからって感じだから。


おれの力不足なのはわかるんだが、なかなかいい季節の妄想ができなくてさ。
546名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 17:52:08 ID:EE2DegkA
スレの皆の妄想が季節外れだ。なんてことでは決してないぞ!
547名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 18:02:28 ID:xPHR7pFC
思いの他、寒くない日中。公園でダンス練習に励むクローバーの面々。

着ていたジャージの上着を脱ぐ。

と、ここまで妄想してみたよ同志w
548名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 18:06:02 ID:09c8nj5c
>>531
GJ
本人にだけ判る恥ずかしい格好とか良いよね。
549名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 18:31:14 ID:TY816Fgn
逆に、夏や春の話を持ってくるのもいいんじゃないか?
四人でプールに行ってキャッキャウフフイヤンバカンみたいな。
550名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 18:59:58 ID:xPHR7pFC
思い出リターンズってやつか…。

春だとまだ3人のイメージが強いのかな?夏は合宿と祭りしか公式ないからなぁ。花火やプールで盛り上がれるな。キャンプも可。駅前のアイス屋もあったね!
551名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 19:03:41 ID:IhP3pwGa
>>549
海+潮風+せつな+白いワンピース+つばの広い帽子+生足+水しぶき+イヤンバカン…とかどうですかw(キャッキャウフフ相手はお好みでどぞ)


さてこんばんは。かなり秋風味、美希ブキのようなものを置いていきます。
ちなみに3-673イース→ラブを投下した者だったりします。
552香る秋の約束(1/2):2009/10/20(火) 19:04:59 ID:IhP3pwGa



  香る秋の約束



「いい香り…」
 やさしく降っていた雨が止んで、太陽が再び地を照らし始めたころ、美希は瞳をとじて言葉をもらした。
「金木犀だわ…」
 祈里もおなじように甘い風をあびる。

「もう、秋なのね」

「…美希ちゃんの香り」

「え?」
「わたしの中で、金木犀の香りは、美希ちゃんの香りなの」

「なぁにそれ。アタシ?」
「ちいさいころ…、小学生くらいのときかな」

 祈里は木を見上げながらほほえむ。心のなかの美しいひとこまを思いだしていた。

「ちょうどこの場所で、ちいさな美希ちゃんがこの木を見上げてた」

「そんなことあったっけ?」
「わたし、声かけなかったの。ううん、かけられなかった」
 
美希も一緒に木を見上げる。

「だって美希ちゃんがすごく綺麗だったから。妖精かなにかだと思って」

「…妖精?それはまたずいぶんな」
「ふふっ。あの日もたしか雨上がりだったわ」

 そよ風に踊る髪を耳にかける仕草。少女たちはほんのすこし大人になりつつあるのだろうか。
思い出話を、できるほどには。

「あのときの香り――雨上がりのこの空気。覚えてる。美希ちゃんはそのままずっと木の前にいたの」
「…好きなことしてると時間とか忘れちゃうのよね。ほらアタシ、香りにはうるさいし?」
 
冗談めいた声色でいうけれど。

「美希ちゃん、いつもいい匂いするものね」
「あ…ありがと」

「でも、香りだけじゃないの」
「え?」

 祈里の睫毛がちいさく震える。

「金木犀の花言葉のなかにね、“初恋”っていうのがあって」

美希には祈里の言わんとしている気持ちがわかった。

「……祈里…」

「わたしにとっての初恋は、美希ちゃん。…あの日から、始まった」
553香る秋の約束(2/2):2009/10/20(火) 19:06:28 ID:IhP3pwGa


 
 蒼い瞳をかすかに揺らして、美希は祈里の手をとった。頬が秋の色に染まる。

「アタシの初恋も…ブッキー。あなたよ」
「ほんとう? うれしい…」

 見つめあっていたけれど、なんだか恥ずかしくて、ふたりして目を伏せてしまった。
けれど祈里が顔をあげるときには、すでに美希の眼差しはまっすぐこちらに向いているのだ。

「いまも初恋は続いてるわ」
「……」

「好きよ、祈里。あなた以外のひとを愛したことなんてない」
「も…美希ちゃん、」

 美希の真剣な表情に祈里はますます紅くなる。

「…わたしも、同じ。美希ちゃんだけが好き…」
恥ずかしくても伝えたい言葉。

 美希は満たされたような笑みをうかべた。そして、言う。

「じゃあ、この木に約束しない?」
「約束?」

「これから先、蒼乃美希は山吹祈里だけを愛します」

「…!」

「ね、」

 祈里を誘う、魅力的なウインク。実をいうと照れ隠しでもあった。

「…山吹祈里は、蒼乃美希だけを、愛します」

「約束ね?」
 右手の小指を差し出す美希。

「うん、約束」
 睫毛を涙でにじませながら、祈里も小指を差し出した。


 秋の深まりを運ぶ風が、木の葉を歌わせる。
ふたりの熱さを知っていたのは、冷たい雨に濡れた金木犀の香気だけ。



以上です。なんかありがちですいません!
美希ブキはすでに恋人同士な設定で、この話のまえにちょっとすれちがいとかがあった感じに妄想してくださると助かりますw
過去の美希とブッキーは逆でもよかったかな?花の色的にも。

美希ブキ、好きだ。
ふたりともどこか大人っぽい雰囲気があると思うんだ。
レッツ美希ブキ!

読んでくださった方いらしたらありがとうございました!
554名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 21:08:49 ID:EE2DegkA
そうだ、おれは季節という概念に縛られていたんだ…。時を越えて羽ばたけ妄想!ww

>>553
GJ。秋の雨上がりって、風景がとてもきれいですよな。灰色の雲の隙間に、高く澄んだ蒼が覗いたり、雨跡に金色の陽光が煌めいたり。そして涼やかな空気には微かに甘くも切ない金木犀の香り…

うわ、自分きめェww

甘い香りが鼻先を掠めた気がした。もう一度GJ!
555名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 22:57:35 ID:oQi93ahE

>>黒ブキさん
解説も時にあった方がイイのかなって思う時もありますよ。
特に職人さんたちのほとんどが、感想を欲しいと思われてるはずだし。
魂込めて作った・考えた・ここがポイント!とか絶対あるはずで。
解説あれば念入りに読んでくれると思う反面、やはり感想が付かないと
ガックリきちゃうかもしれないし。
難しいトコですよね、、、

>>生駒さん
連日投下キター!読むだけでドキドキしてる自分がいて。
耐えて美希。今は一瞬でも、スキがあれば漬け込むチャンスは来るはずだから。

念入りに絡むのね、イース…。よほど美希がお気に入り?そりゃそうよ。
だって誇り高き戦士、キュアベリーなんですもの。
そう…。完璧なまでの悶え方で、あなたたちの絡みが僕を刺激するんだ。。。

はっ!まただ…。やはり、望んでいるのか?こうなる事をw

>>一路さん
自分も悩んだんですよ、実は。これだけの作品が投下され、今も進行形。
そりゃ似る物も出てくるはず。が、しかし!作られた職人さんは一人な訳ですよ。
なのでね、今回はタイトルをご指摘通り変えたんですが、旧タイトルは最後尾に
ちょっち改造して付け加えさせてもらった訳なんです。

あら、合作と似ちゃったんですね。お互い通じ合うものがあるんじゃないかしら?

>>553
ゆっくりとした時間、雰囲気、そして二人の愛。
解説を読んでから、もう一度振り返りました。
さらに感慨深い印象になりますよね。
自分が思うには、幼少期を振り返ることで二人の関係を確かめたんじゃないかと。
あの時のドキドキ感、それは今も変わってないんだよ?と。
そして初恋は実る。秋風、金木犀の香りと一緒に訪れた幸せ。

うん、美希ブキにもマンネリなんか全然ないね!
556名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 23:00:48 ID:oQi93ahE
>>551
この案件、お借りしても宜しいですか?骨組み2パターンあるんですが、
短編妄想の流れor白百合HYPER
どっちがイイですかねぇ?
557名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 00:13:48 ID:5UBd1KpE
>>549見て思い出した。

みんな、来年のプリキュアカレンダー買った?
ちょっとネタバレだから嫌な人読まないで







7,8月のカレンダー
クローバーが水着なのに、一人だけパーカー着てるせつな
ラブに「泳ごうよ!」と誘われてる様子なのに、困った顔して笑ってる

日焼けがイヤなのか?もしやせっちゃんはカナヅチなのか??
みんなに水着を見られるのがイヤなのか???
それとも、パーカーの下は何も着てな(ry

気になる!!!!
558名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 00:39:51 ID:Wk45Ffrc
>>557
買ったよん。僕の妄想なら、せっちゃんはスクール水着なんだ。
で、人前で肌を出すのに慣れてなくて困ってると。
がしかしだ。せっちゃん小悪魔になって、3人にオイル塗り塗り攻撃を
仕掛けるんだ。もう泳ぐとかの概念飛んじゃってw

反省。お詫びにせつな→美希発射します。何気にまだ2本目なんだなぁ、
このカップリング…
559【恋〜心ときめいて】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/21(水) 00:41:06 ID:Wk45Ffrc

同い年とは思えないわ…。


読者モデルとして、華やかな舞台に立っている彼女。
着こなす姿も振舞いも、全てが完璧

頬杖をついて私は、美希が掲載されているティーンズ雑誌を読みふけっていた。


どうすれば美希みたいな女性になれるのだろう。
率直な気持ちだった。

すっかり生活にも慣れ、欲が出てきたのかもしれない。
それは

―――女性―――

としての目覚めだと把握するのに、さほど時間はいらなかった。


少女から大人へと変革する年頃。
14歳。

恋。


美希が掲載されている雑誌をしまい、国語辞典を開いてみる。
検索するのは恋


(1)異性に強く惹(ひ)かれ、会いたい、ひとりじめにしたい、一緒になりたいと思う気持ち。
「―に落ちる」
560【恋〜心ときめいて】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/21(水) 00:41:56 ID:Wk45Ffrc
検索した内容をノートに書き写す。

そしてふと、考えてみる。


書き写した字を消していくと
異性に強く惹(ひ)かれ、会いたい、 「―に落ちる」
と言う言葉が残った。

自然と心の中で呟く自分がいて。


――美希に強く惹かれる、会いたい――

「恋に落ちた」と。


温かい気持ちが私を包み込む。
今頃、彼女は何をしているのだろう。

窓から見る外の景色はすっかり秋めいて。
入れておいた紅茶をそっと口へ運ぶ。

いい香りがする。心も落ち着く。
マグカップを両手で押さえ、胸元に近づける。
そうすれば美希に近づける気がして。

「これ、アタシのオススメなんだ!」
「紅茶?」
「そう。飲む前の香りと、飲んだ後に伝わってくる香りが違うの。」
「不思議な飲み物なのね。」
561【恋〜心ときめいて】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/21(水) 00:42:58 ID:Wk45Ffrc
初めて二人でお買い物した時、帰り際に記念と言ってプレゼントしてくれた紅茶。
教えてくれた通りにお湯を注ぐと、凄くいい香りがして。


紅茶を飲み干すと、ゆっくりとした時間が私を招き入れる。
ベッドに横になり、瞳を閉じる。


「また誘ってもイイ?」

「え、えぇ。私なんかで良ければ…」
「なんかって言い方おかしいわよ。」
「……」

「せつなじゃなきゃダメなの。」


脳裏に焼きついて離れない彼女の言葉。
一人になってから気付いた

恥ずかしさ。

そして、―――ときめき。


リンクルンにはまだ誰にも見せていない画像があって。

そっと口づけをしてみる。


私、顔真っ赤だろうな…。


そう思いながら、晩御飯まで少しばかり眠る事にした。

〜END〜
562名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 00:57:31 ID:GYJwpMH9
―――――――――――

言葉にできないキュンキュンっぷりですわ
563名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 01:06:39 ID:54SGg6mw
>>553
GJ!読んでるこっちが照れたwなんという結婚式wレッツ美希ブキ!!
>>557
それと>>547で小ネタ書いていい?
564名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 01:12:46 ID:YGyWeSUd
>>561
保管屋さんにときめきましたが何かw
さすがミスター白百合ですね。全裸待機命令発動でしょうか?
565 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/21(水) 01:44:11 ID:v09yXRkr
三日続けてこんばんは。

まさかの連投です。
鉄は熱い内に打て、SSは熱い内に書けと言いますしね。

明日も仕事が早いというのに、胸に生れた書きたいという衝動を止められません。

とはいえ、理性が制止をするので、今日は切りのいいところまで。

『Eas of Evanescence VII』
美希せつです――――このシリーズ、途中から完全に美希せつになってきてますね。 反省はしませんが。

ちょとR-18。ほのぼのラブラブ作品の後ですが、暗い、かもしれません。
566 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/21(水) 01:48:00 ID:v09yXRkr
「せつな、最近、どうしてるのかな?」

 ふぅ、と溜息混じりに放たれた親友の言葉に、美希は片眉を上げる。

「ホントに。やっぱり、占いのお仕事とか、忙しいのかしら?」

 逆側からは、もう一人の親友が、やはり溜息と共に。

「二人とも、最近、せつなに会ってないの?」

 何気ない風を装って尋ねると、ラブと祈里は同時に頷いて。

「電話では、時々、話すんだけどね。なかなか会えなくって」
「わたしも。メールは、ちょくちょく来るんだけど」
「......そう」

 アンニュイな二人の表情を眺めながら、美希はテーブルの上のティーカップに視線を落とす。
 感じるのは、安堵。彼女達の元に、せつなが現れていないのなら、それでいい。思っていると、携帯が鳴って。

「美希タン、電話、鳴ってるよ?」
「ん? ああ、多分、メールだから」

 言いながら、リンクルンを取り出してメールを見る。

『五時に、館で』

 書かれていたのは、ただそれだけ。
 送り主の名前を登録していないから、メールアドレスが直接表示されている。恐らく、携帯を買った時から変えて
いないのだろう、アルファベットと数字がランダムに並んでいた。
 それでも、美希にはこれが誰からか、わかっていた。もう何度、見たことだろうか。知らずその文字の羅列を
記憶してしまっていて。
 いつものようにメールを消去してから、時計を見る。今は、四時半。これから行けば、間に合うだろう。
567 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/21(水) 01:52:08 ID:v09yXRkr
「ごめん。ちょっと、用事が出来ちゃった。また今度、ね」
「えー」

 立ち上がって言う美希の言葉に、明らかにラブは不満そうな顔を見せた。彼女ほどあからさまではないが、祈里も
同じことを感じているようだ。

「最近、美希タン、付き合い悪くない?」
「そう? ダンスのレッスンは欠かさず出てるじゃない」
「そうだけどー」

 ブーブーと唇を尖らせるラブを、まぁまぁ、となだめる祈里。二人が笑う、そんな優しい光景に、美希は思わず
笑ってしまう。
 最近の二人は、また仲良くなってきてる。一時期の微妙な距離感が薄れているのは、そこにせつながいない
からだろう。

「は!! もしかして!!」

 そんなことを考えていると、いきなりガタン、と立ち上がりながらこちらを見てくるラブに、美希はビックリして
目を瞬かせる。

「な、なに?」
「もしかして美希タン――――彼氏が出来たとか!?」
「えぇっ!! そうなのっ!?」

 顔を寄せてくる二人の勢いに気圧されながら、美希は両手を顔の前でパタパタと振った。
「ないない、そんなんじゃないわよ」
「ホントにぃ?」
「ホントにぃ?」

 息の合った二人の言葉に、思わず彼女は苦笑する。

「ホントに、そんなんじゃないわ――――それじゃ、あたし、行くわね」

 まだ物足りなさそうな二人に別れを告げ、颯爽と歩き出す美希の背の向こうから、

「ねぇねぇブッキー、ホントだと思う?」
「うーん、どうだろう。美希ちゃん、モテるからね」

 小鳥のさえずりのような明るい親友の声が聞こえてきて。
 美希は、クスリ、と笑う。

 そう。それでいい。
 二人は、そのままでいて。

 明るく、優しいままで。


 やがて彼女は辿り着く。呼び出された場所に。
 占いの館に。




       Eas of Evanescence VII





568 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/21(水) 01:58:13 ID:NR2KvR/3
 館の中に入ると、美希は、待合室を通り抜けて館の裏へと回る。このところ毎日のように訪れているから、勝手は
知っている。途中、この家の残りの住人であるサウラーとウエスターに顔を合わせないように気を付けながら、
やがて美希は目指す部屋の前に辿り着いた。
 一つ、深呼吸をしてから、ゆっくりと扉を開ける。

「来たわよ、せつな」

 後ろ手で、音が出ないように気を付けながら扉を閉める。
 薄暗い部屋の中、ベッドの上に座る少女が一人。せつな、いや――――イース。
 彼女は、俯いたまま、身じろぎ一つしない。カーテンを閉め切っているせいか、その姿はぼんやりとした影にしか
見えない。
 そしてイースは、何も言わない。訪れた美希の姿を見ようともしない。自分が呼び出したにも関わらず、だ。
 彼女のそんな姿に、美希は眉を顰める。このところ、イースはいつもそんな感じだった。
 目の下の隈は、日に日に深く、濃くなってきていた。その目には、ただ焦燥ばかりが溢れていて。
 そして何より余裕の無さを感じるのは、抱かれている時だった。何かに追い詰められているかのように、ただ
激しいばかりの愛撫。最初に美希を犯した時のような笑みは、彼女には見られない。ただ狂ったように、責め
立てるばかり。
 ふと、美希はテーブルの上に目をやる。そこにあるのは、一枚のカード。閉じた瞳が描かれたそれは、千切られた
部分が三つあるところから、元は四つの瞳があったのだろうと想像される。
そして美希は、それが何かをうっすらと察していた。
 最近のイースが、プリキュアに差し向ける敵、ナキサケーベ。それを産み出しているのが、このカードなのだろう。
 彼女に余裕が無くなってきたのは、ナキサケーベを呼び出すようになってからだ。
 イースとしてプリキュアの前に現れる時も、ここで美希を抱く時も、追い詰められているかのような顔しか見せない。
 そして、肉体的にも、疲労しているのだろう。彼女への責めは相変わらず苛烈だが、以前程には長くはなかった。
昨日など、美希よりも先に、彼女が眠ってしまって。
 一体、何があったのだろう、彼女に。
 ――――なに、考えてるのよ。
 美希は心の中で、自分を戒める。どうしてあたしが、せつなの――――イースのことを案じなきゃいけないのよ。
 軽く唇を噛んで、美希はイースに近付いていく。
569 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/21(水) 02:01:07 ID:NR2KvR/3
「イース......」

 声をかけた瞬間。
 強く腕を掴まれる。
 え、と思う間もなく、油断していた美希はベッドに引き込まれ、そのまま上にのしかかられる。

「な――――」

 声を上げようとした彼女のシャツを掴み、イースは力任せに両に開く。ちぎれ飛ぶボタン、あらわになるブラ。

「ちょっ!? やめなさ――――」
「うるさいっ!!」

 今までに無い乱暴な扱いに、さすがに抵抗をしようとする美希だったが、一喝されて、ビクッと体を震わせる。
逆らうことを許さないその雰囲気に、美希は思わず慄いてしまって。
 何も言わぬまま、取り付かれたようにイースは彼女の服をはいでいく。そして、隠すものの何も無くなった美希の
体に、彼女はむしゃぶりつく。胸を揉み、乳首に吸い付き、舌を這わせ。
 だがその全ては、あまりに唐突で、あまりに激しすぎた。だから、快感など、覚えるはずもなく。
 こんなことは、初めてだった。
 確かに、最初から激しく扱われたことが無いわけではない。だがそんな時でも、イースは美希の体に快楽を注ぎ
込もうとしていた。しかし今日は、何も感じなかった。ただ、痛みだけ。

「い、た――――」

 せつなの手が、美希の秘所に潜り込み、指を激しく動かし始める。が、そんな扱いをされていては濡れている
はずもない。そんなことに構わず動く彼女の強引さに、美希は悲鳴を上げる。
 それでもイースは、手を止めようとはしない。

「やめ、て」

 あまりの苦痛に我慢できず、美希は顔をしかめながら、イースの体と手を振り払おうとする。
 だが。

「うるさい――――」

 先程とは打って変わって、静かな声。
 だがそれは震えていて。強張っていて。
570 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/21(水) 02:03:22 ID:NR2KvR/3
「......イース?」
「うるさいうるさいうるさい」

 嫌々と幼児が駄々をこねるように、イースは首を目いっぱい横に振る。振りながら、叫ぶ。
 呆気に取られながら、美希は彼女を見つめる。気が付けば、イースが彼女を責める手は止まっていた。

「うるさいうるさいうるさいうるさい――――うるさいっ!!」

 何も音がしないにも関わらず、美希の胸に顔を埋めながら叫んでいたイースが、不意に顔を上げる。その顔に、
美希は思わず、息を飲んだ。
 泣いているように、見えた。
 唇は震え。瞳は揺らぎ。眉の端が落ちていて。
 涙こそ、流れていなかったけれど。
 彼女は確かに、泣いているように、見えた。

「――――――――」

 声をかけようとして、戸惑う。一体、何を言えばいいのだろうか。
 彼女は、敵なのだ。
 その敵に、どうして手を差し伸べなければ――――助けようとしなければならないのか。

「教えろ、美希!!」

 そんな彼女の葛藤に気付かないまま、イースは美希に顔を近づけて、叫ぶように問いかける。
「どうしてあいつは――――ラブは!! あんな風に、私を信じて、疑わない!?」




 あ――――




 美希は、目を見開く。大きく、見開く。
 その問いかけを聞いた瞬間、美希の心に訪れたのは、まぎれもない――――
571 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/21(水) 02:10:22 ID:NR2KvR/3
というわけで、本日はここまで。
どうせ引っ張るなら、一番いいとこで引っ張れって、ばっちゃが言ってた!!

コメントを下さる皆様、そして保管庫管理人様、いつもありがとうございます。

あぁ、それにしても最近の私はせつ美希の虜すぎますねぇ。


では明日も頑張りましょう。
お休みなさいノシ
572名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 02:38:07 ID:5UBd1KpE
>>563
557だけどおkっす

プリキュアカレンダーはネタの宝庫だと思ってるw
歴史のお勉強をしぶしぶやってるせっちゃんとかな
573名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 02:49:25 ID:u4HHuimn
せつ美希GJ過ぎる!
574名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 02:56:04 ID:54SGg6mw
>>572
サンクス。って言ってもリロードしてないうちに保管屋さんと生駒さん来てたのね……。
この二人の後に自分とか……投下し辛いな……。まあ突貫小ネタって事で。
ラブせつ、美希ブキです。笑って流してくれると有り難い……。
575名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 02:59:02 ID:54SGg6mw
                      
 あたしとブッキーは二人で学校帰りに待ち合わせて、ドーナツカフェへとやって来ていた。
 ラブとせつなは、宿題があるからって先に帰ってしまっていて。
 
「―――付き合い悪いんだから……あの二人」
「ふふ……しょうがないじゃない。それとも、美希ちゃん、わたしと二人きりは……イヤ?」

 軽く拗ねたようなブッキーの声に、あたしは慌てて言い返す。

「い、イヤなワケないでしょ!分かってるくせに!」

 その言葉にクスクスと笑うブッキー。
 なにかちょっと悔しくなって、あたしは続ける。

「―――ママがまた旅行に行っちゃって、家に帰っても一人なのよ。だ、だからそんなのつまんないな、って
思って」
「はいはい。わたしで美希ちゃんのヒマつぶしの相手が務まればいいんだけど」

 澄ました顔をして、ストローでアイスティーを飲むブッキー。
 う……何よその見透かしたような言い方。

「大体、ラブとせつなの話でしょ!なにもクラスが一緒だからって、宿題まで揃って出る事ないわよ!」
「美希ちゃん、それは難クセって言うのよ?―――う〜ん、そうねぇ。でもあの二人仲……いいから」

 そう言って、何かを思い出したように、彼女は顔を赤くする。
 あたしも、あの二人の事を言っているうちに、ある出来事を思い出して―――。
 
576名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 03:01:15 ID:54SGg6mw
                        *

「あれ?せつなちゃん、なんでパーカー脱がないの?」

 季節は夏。わたし達クローバーの四人は海へ合宿にやって来ていた。
 練習の合間にミユキさんから許可をもらい、せっかく来てるんだし、って事で泳ぎに来たんだけど。

「―――なんでもないわ。私の事は気にしなくていいわよ、ブッキー」

 せつなちゃんはそう言ってパラソルの下から出て来ようとしない。
 ?なんだろう?もしかしてカナヅチとかなのかな?
 ……でもせっかく来てるんだし、―――せつなちゃんの水着にも興味あるし……。

「―――パーカーくらい脱ごうよ!ね?」
「ちょっと!や、やめてってば!!ブッキー!!」

 半ば強引に彼女のパーカーを脱がせるわたし。
 するとその下から出てきたのは……。

「!!!」
「だから、だから脱ぎたくなかったのよ……」

 目を丸くするわたしの前で、顔を真っ赤にしてフルフルと振るえるせつなちゃん。

 白いビキニを着た彼女の身体のあちこちには、行為の激しさを物語るように。

 キスマークが点々と……。

「あ、ああ、そういうことだったんだ……」

 逆に恥かしくなってしまい、顔を赤くして目を逸らすわたし。

「……ラブの―――――ラブのバカぁ!!」

 まるで青春映画の1シーンのように、せつなちゃんは海へと向かって叫んだのだった。

577名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 03:02:51 ID:54SGg6mw
                       *

 季節は秋。あたし達はいつものように練習場でダンスレッスンをしていた。
 一区切りついた所で休憩に入ると、用意していたタオルで身体を拭く。

「……秋とは言っても、やっぱり身体動かすと暑いわよね……」

 そう呟いて、あたしはジャージの上着のジッパーを下ろす。
 ……はあ、やだ、汗でびっしょりじゃない。

「どうしたのラブ?上着脱がないの?」

 あたし以外の二人も上着を脱いでいるっていうのに、ラブだけは何故か脱ごうとしない。

「ははは……お、お構いなく〜。あ、あたしそれほど暑くないし」

 そう言うラブの顔は汗で光っていて。
 
「?なんでウソつくのよ……いいから脱ぎなさいって!風邪引くわよ!!」
「ちょ!美希たん!い、いいってば!!」

 気温自体は下がってるんだから、身体冷やしたら大変じゃない。
 嫌がって逃げようとするラブの襟首を鷲づかみにして、無理矢理にジャージを剥ぎ取るあたし。

「!!!!!」
「ふぇ〜ん!!だからいいって言ったのに〜!!」

 真っ赤な顔でその場にへたり込むラブ。
 
 その身体には、何かで縛られたような跡が赤く、くっきりと………。

「え、えーと……ま、まああんまり無茶な事はしないほうがいいわよ……」

 引きつった顔で、ラブへと声をかけるあたし。
 ううう、とラブは涙を浮かべたまま俯いて……。

「この間のお返しって、やりすぎだよ〜!せつな〜!!」

 青く晴れた秋の空に、ラブの悲痛な叫びが響き渡った。
578名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 03:03:35 ID:54SGg6mw
                       *

「……はあ。ラブとせつなにも困ったもんだわ。ホント」

 わたしの前で、溜息をつく美希ちゃん。
 二人の恋人ぶりというか、アツアツな感じには、いつもわたし達は当てられてばかりで。

「―――うん……でも、なんかちょっと羨ましい、よね?」
「え!?や、やめてよブッキー!あたしはもうちょっとこうオシャレというか、落ち着いた感じの方が好み
だわ」
 
 伺うようなわたしの台詞に、彼女は焦って首を振る。
 美希ちゃんって、そういうのがいいんだ。けど、わたしは―――。

「やっぱり、一緒に住んでる、っていうのが関係してるとは思うのよね……。二人っきりになる時間が多い
ワケだし……よ、夜とか………」

 美希ちゃんは自分の想像に照れたのか、顔を真っ赤にしてオレンジジュースを口に運ぶ。
 そんな彼女の様子が可笑しくて、クスッと笑うと、わたしはポケットの中から……。

「―――美希ちゃん、これなーんだ?」
「!ブ、ブッキー、それって家の鍵――――!?」

 驚いて目を丸くする美希ちゃんの前で、わたしは彼女の家の鍵を軽く振って見せる。

「美希ちゃんのお母さんに頼まれたの。留守の間、女の子一人だと心配だから、って。だからね、美希ちゃん
――――――」

 悪戯っぽく微笑むと、冷や汗をかいている美希ちゃんに、わたしは甘えた声で言う。



「今夜一晩、よろしくね?」
579一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/21(水) 03:05:27 ID:54SGg6mw
おしまい。なんかすいません……orzまた酉忘れてた……。
580名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 03:43:02 ID:7mpWfG4h
>>579
出ました出ました〜!
いよいよ一路さんも禁断の18禁突入でしょうか!?続編はあるのか?あるよね、きっと。楽しみ過ぎる。

軽く小悪魔なブキたんと、翻弄されまくりの美希たんイイですなぁ〜
581一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/21(水) 03:51:38 ID:54SGg6mw
あと、遅ればせながらこの間感想くれた方々、ありがとうございました。
>>421
あの運動会妄想楽しかったスね。発案GJ!またやりたい。
>>424
>なぜかせつなに完璧なキスをねだられるラブとか?
休み時間で、周りにはクラスメイト達がいるのに、みたいなのがいいな。
「……許して欲しいなら、今、キスして?」「せ、せつな……」みたいな。
>>432
「素敵に無様」ってフレーズに一目惚れです。見た瞬間あの話思いつきました。
美希たん三枚目所も完璧だと思うんだ…シフォン子守り回大好きだし。
>>557>>547
ホントすいませんでした……。
582名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 05:44:14 ID:54SGg6mw
>>580
早っ!つ、続かないですよ。この流れでやらかしたかと思って凹んでるのに……。
でもつい出来心で…18禁注意って入れるべきだったかなぁ…。
583名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 07:41:58 ID:YGyWeSUd
お見事な全裸待機命令発動でした。生駒さんも一路さんもありがとうございました。お陰で寒いですw
584名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 08:03:59 ID:FlYxxvAR
>>569
GJ

>>578
GJ
是非続きを。
585名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 08:23:14 ID:Cx04cEGb
>>581
蒼乃さんかわいいなあもうww
押せ押せな山吹さんもGJ!
「素敵に無様」な蒼乃さん… "素敵に無様"この言葉、実はキャラスレで見かけたものなんですよ。でも、一路さんの妄想の種になったようで、良かったです!

可愛くてちっちゃい娘が美人で背の高い娘を慌てふためかせるとか、すげーイイ…。
586名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 08:44:21 ID:5UBd1KpE
>>581
自分>>557です。

ちょw 小ネタっていうから数行コント?かと思っていたら
すさまじいGJっぷり。おみそれいたしました。立派なSSですよ。
むしろ自分の妄想を拾ってくれてありがとうw

ちなみに、運動会ネタ振ったのも自分だったりしますww
587名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 10:06:59 ID:YGyWeSUd
今さらでしょうが美希たん祭りですよねw
588名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 12:12:08 ID:jBpJd+gQ
美人で他の子よりも背が高くて大人びててカッコよくて
勝気でお茶目でしっかり者で、そのくせちょっとドジっ子で
そして何より貧乏クジばっかり引いてしまう不遇体質

もう存分に弄ってあげて下さいと言われているようにしか…
次回も次回だしw

せっちゃんあたりから厳しいお言葉を頂戴するかも知れないな
それはそれですごく楽しみだが
でも、何故箱を無くしたかの理由を知ると…
神回の予感
589名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 12:42:06 ID:Cx04cEGb
東さんの天然な言動に慌てふためく蒼乃さん。

山吹さんの有無をいわせぬうるうるオーラにしどろもどろになる蒼乃さん。
おれは素敵に無様な蒼乃さんが大好きだ!


桃園さんの…
なんだろう?
590名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 12:48:34 ID:YGyWeSUd
ラブは美希たんに対して絶対の信頼感があるはず。言葉が無くてもわかり合える。親友でもあるし戦友でもある。常に最前線で戦う二人には絆がある。

わっはー!ガチ百合になっちゃったよー
591名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 17:41:02 ID:7mpWfG4h
どんぐり王国の回で、
ミミズに怯える美希たんに惚れた自分から見ると…

完璧そうに見えて、よく知り合っていくと実は、
イロイロ突っ込みどころ満載な、
弱点ありまくりの美希たんがイイんですな。
592名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 18:03:45 ID:54SGg6mw
タイトルと了忘れてた……どんだけ寝不足なんだ……。

  巡る季節と彼女達〜夏・秋〜

この破廉恥な内容で無駄に洒落たタイトル……。
あと訂正個所を2つ程。
16行目 そう言って、何かを思い出したように、彼女は顔を赤くする
   >宿題が無くても来たかしら?と言って、何かを思い出したように、彼女は顔を赤くする。

下から2行目
    悪戯っぽく微笑むと、冷や汗をかいている美希ちゃんに、わたしは甘えた声で言う。
   >悪戯っぽく微笑むと、動揺している美希ちゃんに向かって、甘えた声でそっと囁く。

で。意味が通りにくいのと、このほうがえっちぃかな、と思って。
保管いただけるのでしたら、あとで修正に伺います。
感想ありがとうございました!正直あの流れに置いて行ったから、怒られるかと思ってた……。
お礼は近々、ちょっと長いの置いてく時に。これの続きじゃないですよ!?
季節ネタを思いつかせてくれた>>543>>551の方々にも感謝です。ビバ思い出リターンズw
593名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 18:05:00 ID:54SGg6mw
保管屋さんにも一言お礼を。
自分も運動会妄想楽しんでたんで、ああいう形でまとめてくれると嬉しいですwでもあまりご無理なさらないよう。
それでもほぼ連日の投下GJです!保管庫の管理もあるのに…ご苦労様です。
昨日のも読んでキュン死するかと思いながら、途中「……興味深いな。パスワードを」って呟いてました。スレ違いですがw
長々と失礼致しました。ではまた。
>>591
そ   れ   だ    !
594名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 18:36:27 ID:Cx04cEGb
せつ美希では…そうだな、
2人とも勝ち気というか、負けず嫌いというか。なかなか素直になれんだろう。

普段はクールですげない、少しキツい言動をしつつも、時たま見せるデレデレな素振り。

強気な態度を保とうとしてるんだが、顔は真っ赤なんだ。


突然のことに美希たんも真っ赤っか。

どちらも勝ち気なスタンスを崩さないんだが、やっぱり2人の顔は真っ赤っか。

もしくは、
手をつなごうとするんだが、小指が触れ合うたびにびくっと離れる。小指が触れ合うたびにびくっと離れる…を繰り返したりな!その間2人とも顔を真っ赤にして、互いにそっぽ向いてたりな!!
595名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 18:46:12 ID:7mpWfG4h
>>593
やはりそうですよねw

>>594
せつ美希はツンデレ、デレツンってことですね
わかりますw

美希たんまつりの中で大変恐縮なんですが、
思い出リターンズにあやかりまして、
ラブ×ミユキ18禁を投下させて下さい。
今しかない感じなので…。
お嫌いな方は回避お願いします。
596 ◆EeRc0idolE :2009/10/21(水) 18:47:52 ID:7mpWfG4h
 いつからだろう、こんな気持ち。眼を合わせると胸が高鳴り、声を聞くと心が躍り、言葉を交わすと幸せな気持ちになる。
 わたし…あの子が好きなの?

 バカね、相手はまだほんの子供じゃないの。おまけに同性でしょ。やめておきなさい。

 理性は囁くけれど、あの子を前にするとそんなちっぽけなものはすぐに吹っ飛んでく。
 ああ、やっぱり好き。
明るくて誰からも好かれる性格も、キュートな笑顔も、バランスの取れたスタイルも、みんなみんな大好き。

「ミユキさん…?聞いてます?」

「っあ!うん、聞いてる聞いてる。…で何だっけ?」

「んもー聞いてないじゃないですかぁ」

 ラブちゃんは苦笑いして、わたしの肩を軽く叩く。
 彼女にしてみれば、ただのコミュニケーション。なのに、触れられた肩が熱くてじんじんする…。

「じゃあ明日、ダンス合宿で。楽しみにしてますね!」

 明日はラブちゃんと合宿かぁ…(正確にはあと3人いるのだけれど)。
 まるで初デートの前日のようで、気分だけは浮かれている自分がいた。

597 ◆EeRc0idolE :2009/10/21(水) 18:49:17 ID:7mpWfG4h
***********

 合宿一日目は無事に終了し、皆それぞれ寝床についた。わたしも一旦はベッドに入ったものの、同じ屋根の下にいるあの子が気になり、とても寝付けそうにない。
 もう一度シャワーを浴びれば寝られるかな…起き上がろうとしたその時………コンコンコン。ドアを叩く音がした。誰だろう?

「…ミユキさん、ラブです。入ってイイですか」

 ひぇ!?なんでラブちゃんがわたしの部屋に?

「…返事がないけど入りますね」

 薄暗い部屋にドアの開く音が響き、ぴたぴたと足音が続く。そのまま足音はベッドの中へと侵入してくる。
 わたしは慌てて寝たふりをするが、ラブちゃんは今や心臓の激拍が聞こえそうな程の距離にいる。
 不意に後ろから抱きしめられた。ラブちゃんのふたつの膨らみを背中越しに感じ、胸の高鳴りが一層激しくなる。

「…あたし、ミユキさんのコト…ずっと前から…好きなんです」

 嘘でしょう!?こんなことありえない。好きな娘が自分のベッドに入り込んできて告白してくるなんて、こんな理想通りのシチュエーション、ありえるわけないんだから。
 夢よミユキ!これはユ・メ!夢なのよ!

 かたく眼をつむって自分に言い聞かせていると、抱きしめているラブちゃんの腕に更に力が込もり、わたしの耳元で囁くように語りかける。
598 ◆EeRc0idolE :2009/10/21(水) 18:50:16 ID:7mpWfG4h

「ミユキさんの意地悪…起きてるくせに…」

 そう言いながら、ラブちゃんは耳たぶを舌で舐め、わたしの胸に触りはじめる。わたしは寝る時にブラはしないのが常なので、もちろん今もTシャツだけ。

「あ…」

 思わず声が洩れ、身体をよじる。
 Tシャツの上から乳房をまさぐられ、敏感な頂きを摘まれ尖らされ、どんどん吐息が増えて大胆になっていく。

「ホラ…やっぱり起きてた」

 わたしは何て言っていいかわからず、ラブちゃんの与えてくれる快楽をただひたすら、無言で貪る。
 今の今まで、胸がこんなに気持ち佳いなんて知らなかった。

「みゆきさんすっごく色っぽいよ…。おっぱい感じるんだね」

 ラブちゃんの言葉が快感を何倍にもする。大好きな年下の娘に、言葉で、指で、なぶられる。
 歓喜と羞恥とがないまぜになり、身体を駆け巡る。
 そのうちに、彼女の指はパジャマの下に伸びてきて、下着の上から秘部を擦りはじめる。
 ラブちゃんがしやすいように自然と脚を開く自分に対し、急に理性が頭をもたげる。
 このまま最後までいっていいの?あなたはこの子のダンスのコーチなのよ!おまけに女同士なのよ!
 けれど、本音が理性に抵抗する。
 たまたま好きになった相手が年下の女の子で、ダンスの生徒だっただけ。わたしだって好きなひとと愛し合いたい!
 わたしは決意して、自ら下着を下ろした。

599 ◆EeRc0idolE :2009/10/21(水) 18:50:56 ID:7mpWfG4h
「ミユキさん…嬉しい。あたしを受け入れてくれるんだよね」

 嬉しそうに言うラブちゃんの言葉を聞き、たまらず叫ぶ。

「わたしも…ラブちゃんが好き!」

「嬉しい…もっと言って」

「好き…大好き…!」

 ラブちゃんはわたしの前に周り込み、指でわたしのくちびるをなぞる。そういえば、すっぴんを見られたの、今日が初めてだ。

「お化粧してないミユキさんも…可愛い」

 ラブちゃんは、わたしのくちびるに顔を近づけ、そっとキスした。
 初めてのキスは、優しいけれど、長くて、甘い甘いものだった。
 ラブちゃんはいったんくちびるを離し、わたしの瞳を見つめる。そしてもう一度、味わうようにくちづけてくる。
 さっきとは打って変わって、激しく舌を絡ませ、強く吸われる。お互いの唾液が混ざり合い、口角からこぼれ落ちる。
 ああ…なんて気持ち佳いの。今度こそ、理性は何処かに吹き飛んでいった。
 キスされている間中、ラブちゃんの指は愛撫をやめようとはしない。
 割れ目を直になぞり、奥から溢れ出した蜜を、突起した部分に丁寧になすりつけ、快感を塗りこめてゆく。
 何度も何度も電流が走り、やがて大きな放電がわたしを貫いた。

「すっごく綺麗だったよ…」

 ぴくぴくと下腹部を痙攣させるわたしを、ラブちゃんは抱きすくめ髪を梳く。
 抱きしめあったまま、幸せな気持ちで朝まで眠った。

***********

 眩しい…。
 朝の光が差し込み、何も身につけていない裸体を照らす。
 生まれたままの自分の姿に気づいて、夕べの出来事が頭をよぎった。
 脚の間には、昨夜の蜜が乾ききらずに残っている。
 くちびるに舞い降りる優しい感覚がして、顔を上げるとすぐそばに、照れくさそうにはにかむ笑顔。
 夢じゃなかった。そこには確かに、愛しいラブちゃんの姿。

「―――――おはよう、あたしの恋人」

       …FIN…
600 ◆EeRc0idolE :2009/10/21(水) 18:52:22 ID:7mpWfG4h
タイトル「真夜中の訪問者」で。
どこかミステリーちっくだな…
601名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 19:03:34 ID:FlYxxvAR
>>598
GJ
夢落ちだと思っちゃうミユキさん可愛い。
602名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 19:46:43 ID:Cx04cEGb
おいおい、まさかミユキさんがくるとは…。
可愛いじゃねえか…。

年上か〜。そうだ、年上がいたんだな〜
603名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 20:01:01 ID:Fi6XKHe3
さすがにマンネリだなぁ…
604名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 20:12:37 ID:nshYMjba
>>579
合作にしてくれてあざっす!まさか俺の妄想がw
最高すぎてキャッキャウフフですw
超GJ!!!
605名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 20:18:44 ID:YGyWeSUd
>>603
どこが?初めてだよ、この組み合わせ。
606名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 20:55:56 ID:FlYxxvAR
>>603
じゃあ、ノーザとか。
607名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 21:07:50 ID:YGyWeSUd
ノーザに愛あるか?生駒さんの作品みたいにイースが愛に目覚めて行くならまだしもだ。
ドギツイエロや凌辱ばっかじゃ全然萌えない。

黒百合は相手を好きすぎてどうしようもなくなり、裏の顔が出るから面白い訳だ。

今回のミユキさんSSは白百合の新たな方向性が出たんじゃないの?作った人にマジ敬意。
608名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 22:11:53 ID:as06QzIr
>>594
せっかく睦みあう段に至っても
どっちが上になるとかで揉める可能性があるなw
で、何だかんだで折れるのは美希
せつなは実は4人の中では一番甘えん坊なイメージ

この場合は何百合? 
黒でも白でもないならば、赤百合とでもしておきましょうか
609名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 22:16:17 ID:EkBX7ryc
>>606


「ねぇ、せつな。やっぱりノーザって強いの?ソレワターセは強かったけど、ノーザ自身の力は分からなかったよね。」
「そうよね。ソレワターセはウェスターも使ってきたし、実際どうなの?」
「わたし達の新しい力なら対抗できるよね!」

新たな敵ノーザの登場による不安からプリキュアの三人はせつなに詰め寄った。

「私にも実際の強さは分からないわ…でも伝説は幾つか聞いてるの。睨みだけで猛獣の群れを追い払ったとか、たった独りで国を一つ滅ぼしたとか…。
しかも男嫌いで女好きのドSで、ラビリンスの男たちの間では名前を口にする事さえ恐れられているのよ。女達の中では一部で人気があったけど…」
「!!せつなはどうだったの!?」
「私は別に…だから安心して。私はラブが大好きよ。」
「ワタシもだよ〜せつな大好き!」

「オホン、話が逸れたわ。ノーザは滅ぼした国から女を連れてきて奴隷にしてハーレムを作ってるって噂もあったわ。だからみんなも気をつけて。」

「大丈夫!せつなはワタシが護るから!」
「美希ちゃんは渡さないわ!」
「ブッキーは未来永劫アタシのものよ!」




その頃ノーザは…
「イースったら露出の低い服になっちゃって…ほかの子も可愛かったわね。
へその子は縛ってイジメて、フワフワの子はイカセまくって、ツインの子はどうしようかしら?」
610名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 22:20:06 ID:EkBX7ryc
ノーザは女好きでSな愛はあるって事でwww


そういえば、ウェスター以外はノーザの事を避けてますよね?
クラインもサウラーもノーザの名前を呼ばない…
611名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 22:38:54 ID:54SGg6mw
ノーザ何者だよw多分ツインの子には逆に堕とされるから止めとけw

>>583!!>>596が見えているか!?
GJなのが投下された……ミユキさん絡みで…ラブ攻めだ……もう、もう服を着ていいんだよ………。
612名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 23:11:13 ID:pczxUYsB
>>607
誰もお前の嗜好なんか聞いてねぇよ。
613名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 23:28:14 ID:Wk45Ffrc
わんばんこ。ミスターですwじゃ早速

>>生駒さん
ビックリしたwラブさんの勘がズレててほっとしたり。。。
こんな関係バレたら…orz幼馴染みが一斉に修羅場と化す。
いやぁぁぁぁぁ!!!

イース。痛がってるじゃないか。そこに愛はあるのかい?
美希たん、チャーンスwww
イースからせつなに心情が変わっていましたね、今回。
物語はまだまだ続くぞ!ばっちゃナイス助言!

>>一路さん
ごめーん、投下しづらかったかな?でも初の合作、お見事でした!
合作ってそれぞれの想いや妄想などが詰まっているので、完成した時は
すっごく充実するんですよねー。いかがでしたか?お褒めのお言葉多くて
非常に良いお仕事でしたね!さすが職人≠セ。

と、修正しときました。自分はへっちゃらですよ。仕事の方が何千倍もしんどいですw
全ては百合板・同志のみなさんのため。フレッシュプリキュアって 最 高 だ

>>◆EeRc0idolE
す、すげぇ…。いきなりのミユキさんメインSS。しかも18禁だ…。
思いもしなかった展開。ラブさんから仕掛けただと!?
もしかしてラブさんは絶倫なのかw
「ミユキさんの意地悪…起きてるくせに…」 ←ゾクゾクってきた。時に少女は大胆になると…
保管場所なんですが、継続型になります。前作とはリンクしません(外伝的扱いでリンクも可です)

>>609さん、保管しますのでタイトルあればどぞー

てな訳で、すっかり忘れてたー!美希たん祭りでしたね!!!面目ない…
後ほど、保管庫に記念品投下しときますw
614名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 23:36:12 ID:aLgXyFlf
ノーザはまだ情報が少ないからなー。逆に妄想も膨らむが
ラブと喧嘩してトボトボ夜道を歩くせつなをノーザが捕まえて
ピーがピーでピーしちゃうエロエロな展開も個人的にはありなんだぜ

ハードがお好みでなければ
ピーな寸前でピーチが助けに来てノーザを出汁にして絆を深めるのもあり
615名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 23:51:00 ID:fA42QBMr
現状ではノーザは「ただの悪役」だからなー。
少なくても人間体での振舞いをもうちょっと見せてくれないと。

個別キャラスレみたいに良い人設定にしちゃうと
最早本編とは別物のオリキャラって感じだし。
616【パインのためいき】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/22(木) 00:39:31 ID:R9jhWoV+
特訓回より。すれ違い場面参照、パイン→3人、百合極小、暗めですので
嫌な人は回避して下さい。



――みんなが悪いような言い方しなくても――


あ〜あ…。何であんな事、言っちゃったんだろ……。
普段なら笑ってごまかしたり、ドタバタしながら空気を変えたりするのになぁ〜。


みんなで楽しく帰るはずだった道には、わたしの影しか無くて。


…はぁ…

何度ため息をついたのだろう。歩く速度もだんだん遅くなり、わたしは
等々道の真ん中で止まってしまった。


今戻ればピーチに謝れるかな。許してくれるのかな。

ベリーの所へ行けば、わたしを励ましてくれるのかな。一緒に帰ってくれるかな。

パッションはわたしを理解してくれるのかな。笑顔で迎えてくれるのかな。


…はぁ…

またため息。答えなんて出る訳なくて。おまけに後悔ばかりが頭をよぎって。
617【パインのためいき】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/22(木) 00:40:15 ID:R9jhWoV+
でも、わたしだって意地がある。わたしはキュアパイン
シフォンちゃんを助けたい。
強くなりたい。

そして……、みんなを守りたい。


それは、わたしがみんなの事を――――――愛しているから。


ピーチのためにも。
ベリーのためにも。
パッションのためにも。

みんなの役に立ちたい。その一心で、辛い特訓にもチャレンジしよう!って決意出来た。
なのに.....


一人で帰る夕暮れの通り。再び歩き始めようとするが、秋風がわたしの心まで寒くして歩幅が大きくならない。

どうすればいいんだろう…



帰宅してからのわたしはずっと部屋に閉じこもったきり。食事も喉を通らなかった。


いつも一緒にいる事が当たり前だと思っていたのに。そう信じていたのに。

初めての言い争い。戸惑い。そして、悲しみ。


…はぁ…
618【パインのためいき】MH22S ◆Tp0rBcFpoc :2009/10/22(木) 00:43:16 ID:R9jhWoV+
普段は必ずと言って良いほど、みんなからメールが届いたり電話がかかってきたりする。
それすら今日は無い。無理も無いのはわかっているんだけど…。
やっぱり寂しい……。

わたしからしようと試みてはいるものの、さっきからリンクルンを握ったまま眺めているだけ。


やっぱりわたしは、一人じゃ生きていけない。愛されていたいし、愛していたい。
明日みんなに謝ろう。強くなるのはその後でも遅くないと。

みんなの事が大好き。みんなを愛している。みんな、わたし信じてるよ。


みんなはわたしの事――――


…はぁ…


もっと、自分に自身が持てればこんな事にはならなかったのかな…


〜END〜
619名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:50:15 ID:zOxYbDn2
>>618

やっぱりあの後はみんな
こういう気持ちになったんでしょうね。

反省するブッキーが健気ですわぁ。
620 ◆BVjx9JFTno :2009/10/22(木) 01:00:46 ID:zOxYbDn2
こんばんわ。

ここのところ休日は運動会の写真撮影ばかり
していたので、運動会ネタで投下します。

せつな視点、百合ゼロで申し訳ない。

お目汚し失礼します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


昼間の日差しは、
秋とは思えないほど強い。

砂ぼこりが舞うグラウンドで、私は
赤い鉢巻きを締め直した。

短距離走のタイムが良かった私は
クラス対抗リレーの最終走者に選ばれた。


「頑張ろうね!」
「練習通りに出来るといいな!」

気合いが入るみんなに対して、
私は、気が重かった。


621 ◆BVjx9JFTno :2009/10/22(木) 01:01:37 ID:zOxYbDn2

リレーという種目は、初めて
体験するものだった。

他人と協力して走るなんて
考えたことも無かった。


当然、バトンの受け取りがうまくいく
はずもなく、私は足を引っ張っていた。


私が、みんなに迷惑をかけている。

そう考えるだけで、私の体は
小さく縮こまってしまう。


そんな私に、チームのみんなは
夜まで練習に付き合ってくれた。

ラブも、家や通学路で
毎日、練習相手になってくれた。


622 ◆BVjx9JFTno :2009/10/22(木) 01:03:59 ID:zOxYbDn2

号砲が鳴り、スタートした。

歓声が、急に大きくなる。

緊張する。

体が硬くなる。


頭に、次々と浮かんでくる。

バトンパスを失敗する光景。
転倒する光景。

落胆。
失意。

こんな気分では、うまくいくものも
うまくいかない。


いけないとは思いつつ、
下を向いてしまう。

気が、さらに重くなる。


623 ◆BVjx9JFTno :2009/10/22(木) 01:05:04 ID:zOxYbDn2

体操着のズボンのポケットに
何か入っている。

取り出してみる。

いつの間に入れられていたのか、
小さく折りたたまれた紙が2枚。


ゆっくり、開く。


「一緒に頑張ろうね!」
「めざせ1番!」
「いいとこ見せちゃおう!」

チームのみんなの字。
寄せ書きのようなメッセージ。


もう1枚。

「せつななら、できるよ!
 精一杯頑張って、幸せゲットだよ!」


ちょっとくせのあるラブの字は、まるで
目の前で話しかけてくれているようだ。

624 ◆BVjx9JFTno :2009/10/22(木) 01:08:23 ID:zOxYbDn2

顔を上げる。

砂ぼこりの中、必死で走り
バトンを繋ぐ、みんなの姿。

前の人の思いを、胸に。
自分の思いを、次の人に。


立ち上がって、応援席を見る。

ラブと、目があった。

強い光を放つ瞳で、
ぐっと親指を立てている。


せつななら、頑張れるよ。


重い気持ちが、消えた。
心に、火が灯る。

625 ◆BVjx9JFTno :2009/10/22(木) 01:09:52 ID:zOxYbDn2

スタートラインにつく。

他のチームが、次々と
私の横をすり抜けていく。


私に渡るバトンが、
近づいてくる。


前を見た。

自然に、スタートを切った。

手を、後ろに伸ばす。

バトンが近づいてくるのがわかる。

スピードが、シンクロする。

ファールラインぎりぎりで、
バトンが手のひらに触れた。

ぎゅっと握る。
弾かれるように加速する。


ワッと大きくなった歓声は、
すぐに後ろに飛んでいった。

626 ◆BVjx9JFTno :2009/10/22(木) 01:10:33 ID:zOxYbDn2

みんなの思いが、
バトンに詰まっている。

全力で飛ばす。

追い抜く。

1人。

2人。


私のクラスの応援席に
近づいてきた。

大きな声援が耳に届いた。

「せつなちゃーん!」
「東さーん!」
「飛ばせー!」

ひときわ大きく聞こえる、
ラブの声。

「せつなぁ!」
「行けー!」

627 ◆BVjx9JFTno :2009/10/22(木) 01:11:52 ID:zOxYbDn2

不思議な感覚を、味わっている。


全力で走っているはずなのに、
力が、まだ湧き出る。

心が、歓喜している。
体が、躍動したがっている。

もっと速く。

もっと速く!


限界を超えて、加速する。
体が、ぐんと前に出る。


息をしているのかどうかすら、
わからない。


前を走る人の背中が、近づく。

並ぶ。


張られたままの、
ゴールテープが見える。


まだまだ!

もっと速く!


一気に、駆け抜けた。


かはっ、と、息を吐き出す。

足から力が抜け、私は
トラック上に倒れ込んだ。

628 ◆BVjx9JFTno :2009/10/22(木) 01:13:28 ID:zOxYbDn2


商店街を、夕日が
赤く染めている。


私とラブは、心地良い疲れを感じながら
ゆっくりと歩いた。


胸元のメダルが、留め金に当たって
カチンと音を立てる。

金色が、夕日を反射して
まぶしい。


「いやぁ、すごいよ、せつな!
 あたし感動しちゃった!」

ラブが振り返り、自分のことのように
はしゃいだ。もう何度目だろう。


僅差で、先頭をかわしきったらしい。


息があがったままの私に、
チームのみんなが次々と抱きつく。

耳をつんざくような歓声。


それで、はじめて優勝だと
いうことに気がついた。


629 ◆BVjx9JFTno :2009/10/22(木) 01:15:40 ID:zOxYbDn2

クラスの応援席に戻った私達は、
みんなにもみくちゃにされた。

チームのみんなも、クラスのみんなも、
ラブも、私も、笑っているのか
泣いているのか、解らなかった。


「ラブが言ってくれた通りだったわ...」
「ん?」


「応援してくれる人が居るから、
 力が湧いてくる、って...」


ずっと前。
ナキサケーベの向こう側から、
ピーチに言われた。


「ありがとう、ラブ」

「うん...にはは...」

ラブが人差し指で
ぽりぽりとほおを掻く。


「さ、早く帰ろ!今日はごちそういっぱいだよ!」

「ええ、そうね!私もうお腹ぺこぺこ」


私とラブは、家までもうひとっ走り
することにした。

630 ◆BVjx9JFTno :2009/10/22(木) 01:24:22 ID:/vy1nrdJ
以上です。お目汚し失礼しました。最後の最後でさるさんくらったorz
631名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 01:37:35 ID:R9jhWoV+
>>◆BVjx9JFTnoさん
お待ちしてました。と、パパさんなんですねw遅くまでご苦労様です。
緊張感のある描写、せつなの不安、ラブの思いやり。全然公式でも
イケる件。赤いハチマキに情熱を感じた!せつなを後押しした不思議な力。
「応援してくれる人が居るから、 力が湧いてくる、って...」
最 高。精一杯頑張ってくれた姿に大拍手だ!

保管しますので、タイトルお願いします。ほんと、公式で運動会なぜ
やらないのか。映画のせいかw
632 ◆BVjx9JFTno :2009/10/22(木) 02:09:58 ID:zOxYbDn2
>>631

感想有難うございます。
写真撮影対象は、残念ながら甥と姪ですorz

運動会は公式で思いっきりやっていい展開ですよね。
先日の二人三脚や、玉入れ、フォークダンス!など
燃料いっぱいのような気がします。

タイトルは「i got the power」でお願いします。
633名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 07:52:24 ID:sSQsGTTt
>>611

確かにツインの娘は逆に落としちゃうかもwww


「おねーさん美人なのに、そんな怖い顔してちゃ勿体ないよ〜。いっぱい笑って幸せゲットだよ!」
「なにいってるのよ!この×××!×××を××して××××」
「ねえ、せつな。おねーさん何言ってるの?」
「ラブは知らなくていいわ。軍隊特有のスラングよ。」
「??とにかく良くない言葉なのよね?そんなこと言うお口はこうだよ!」

チュッ

「ラブ、舌は入れちゃだめよ?噛まれてしまうわ。」
「むー分かってるよ〜せつなは心配性だなぁ。舌を入れるのは下のお口から…なんてね。ぐはっ!」
「…カオルちゃんのマネにしても下品すぎよ…」
「じゃあ、いっただっきまーす!」
「この小娘が!×××r
「自分の下着でもしゃぶって黙っててください。ラブに汚い言葉は聞かせたくないわ。」
「んんー!(このテクニック!小娘のレベルじゃない!?)」
「精一杯頑張って耐えてくださいね。本気のラブはこんなものじゃありませんから。」
634名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 09:25:50 ID:6J2xijdo
おはようございます。
3-432です。

夜は職人さんの時間なので、
たまたま時差出勤でゲット出来たこの機会にこっそり投下していきます。

馬鹿の一つ覚えのラブせつで、Hなし、百合分ほとんど無いです。
興味の無い方は↓のアンカをご利用ください。

>>642
635『ねむりひめ』:2009/10/22(木) 09:26:20 ID:6J2xijdo

秋のとある晴れた日の午後。
それは、教室の窓際の席に座る人にとっては、睡魔との戦いの時間。
お弁当を食べてお腹も満足しているところに容赦なく暖かい日差しを浴びせられるという、
圧倒的に不利な状況の中を無事に生き残る事はとても難しいとされている。
それは、例え伝説の戦士であっても例外ではなく……。


「ふああ……あふ」
「あれ?せつな、どうしたの?」

歴史の授業の時間。
隣の席のせつなが、目に涙を滲ませつつ口元を押さえているのを見たラブが声をかける。

「うん……昨日借りて来た本が面白くて、つい夜ふかししちゃって」
「気をつけてよ、この授業の先生、厳しいことで有名だからちょっとしたことでも
 見つかったら廊下に立たされちゃうよ?」
「大丈夫……精一杯がんばって聞くわ」

最後に、ラブじゃないんだからね、と小声で付け加えて笑ってみせるせつな。
もう、ひどいなあとこちらも小声で返しつつ、
ひとまずは安心したラブは、とりあえず授業に集中することにした。



「さて……次のここは誰かに答えて貰おうか」

授業は進み、一通りの解説を終えた教師が、黒板に書いた設問の解答者を探し始める。
教壇の上のその目がゆっくりと教室中を巡っているのを注意深く見守る生徒達の表情は多種多様。
しっかり予習してきているので、平然と済ました顔でいる者もいれば、
自分の方に来ませんようにと心中で必死に願う者もいる。
そして、ラブの思いも後者のそれだった。

(う〜、ここ全然勉強していないところだからわかんないよ〜
 あたしのとこには来ませんように来ませんように……)

そんな彼女の願いが通じたのか、教師の視線はラブをそれて、ある一点で止まる。

「よし、じゃあ東……これ答えてみろ」

そして呼ばれる解答者の名前。

(……あーよかった、あたしじゃなくてせつなか、せつななら楽勝だよね)

それが自分で無かったことに安堵しつつ、ラブは指された隣の少女の方を見る。

(……って、えええっ!)
636『ねむりひめ』:2009/10/22(木) 09:26:43 ID:6J2xijdo

映りこんだ予想外の光景に目を見開くラブ。
そこには、右手にシャープペンシルを握り、左手は開いた教科書を押さえて、
一見授業に真面目に取り組んでいるように見えるようで……
実際は両目の上と下のまぶたが完全にくっついてしまっているせつなの姿があった。
しかもよく見ると、頭から上半身にかけて小刻みに、ゆっくりと前後に揺れてたりする。

(わ、せつな、寝ちゃってるよ……)

一瞬、真面目な彼女がこういう風になっているのを珍しい、と思ったが
すぐに今の状況を思い出して、その思考を頭から追い出す。
今現在、せつなは先生に指名されているのだ。

「ん?どうした、東?」

教師の促す声。
とっさにラブは、立ち上がって声を上げた。

「先生!あたしが答えます!」
「なんだ、桃園か……まあいい、答えてみろ」

教師は解答者が代わったことにはさほど関心を持たなかったようで、
先程までと同じように、新しい解答者に答えを促す。

「……あー、えーと……」

ラブは口ごもる。
この設問は、さっきまで解答が全くわからなくて自分の所に来ない事を願っていたものだ。
とっさにせつなを庇おうと声を上げたのはいいが、
彼女への想いだけで解答がピンと閃くほど世間は甘くはない。
ラブが沈黙したまま、時間だけが過ぎていく。

「桃園?早く答えなさい」

二度目の催促の声。
そしてラブは、覚悟を決めた。
637『ねむりひめ』:2009/10/22(木) 09:27:08 ID:6J2xijdo

「あ、えーとですね、その……わかりません」

その言葉が終わると同時に、教室にどっ!と笑い声が巻き起こる。
なんだよそれ、とかラブなにやってんの、といったクラスメイト達の声に応えるように
右手で頭を掻きながら、えへへへ、と照れ笑いをするラブ。
和やかな雰囲気が教室中に満たされる。

「桃園……」

そして、そんな雰囲気とは対象的な反応の歴史の教師。

「自分から名乗り出ておいて、答えがわからないとは……いい度胸だ」

声音こそ冷静を装っているようだが、
そのこめかみには青筋が一つ、二つと浮かんでいる。
怒っている、確実に。

「あの、先生、ごめんなさい……って謝っても……ダメ、ですよね?」

おずおずと声を掛けるラブ。
わざわざ聞くまでも無い、わかりきった返事が返ってくる。

「ダメだ、授業が終わるまで、廊下に立ってなさい」
「はーい……すみませんでした」

今度は素直に謝罪の言葉を口にすると、廊下に向かおうとするラブ。
すると、それと同時に教室にもう一つの動きがあった。

ゴンッ

何かと何かがぶつかる音。
ラブが何事かとその音の方を振り返ると、それは。

「せ、せつな……」

先ほどからずっと舟を漕いでいたせつなの頭が、
その振り幅に耐えられなくなって机に激突した音だった。

「いたたた……、あれ、ラブ?
 なんで教室出て行こうとしてるの?もう休み時間?」

打った額を押さえながら、ラブに声を掛けてくるせつな。
その言葉に、再び教室中からどっ!と笑い声が巻き起こる。
東さんでも居眠りするんだ、意外だなー、とかでもそういう所もいいよな、といった
クラスメイト達の声にも今一状況が理解出来ず、目をぱちくりさせるせつな。

「東……俺の授業で居眠りとは、お前もいい度胸だな」

そして再び、教室の雰囲気とは対象的な反応をする教師。
そのこめかみには青筋が更に追加されて、三つになっている。

「あ、先生?何かあったんですか?」

そこに尚も状況が判ってないせつなの言葉が向けられたことで、四つ目の青筋が追加され。

「お前も、授業が終わるまで、廊下に立ってろ!」

教師は今度こそ、感情を爆発させるのだった。
638『ねむりひめ』:2009/10/22(木) 09:27:42 ID:6J2xijdo

授業中の廊下。
教室と壁一枚を挟んだそこは、授業を淡々と進める教師の声も、
外で体育の授業をしているどこかのクラスの声も、
全て幻聴のように遥か遠くに聞こえるだけで、学校であることが嘘のように静まり返った場所。
そこにラブとせつなの二人は、並んで立っている。

「……そうだったの、ごめんなさい、ラブ、折角庇ってくれたのに」

これまでのいきさつを聞いたせつなが、ラブに謝る。
対するラブはとんでもない、と両手を目の前で振る。

「いや、あたし何もしてないから……先生の質問にも答えられてないしねー。
 ……だから、せつなが謝られるようなことなんてないんだよ」
「でも、元々寝ちゃってた私が悪いんだし……」
「それにね」

尚も謝ろうとするせつなを制して、ラブが言葉を続ける。

「せつな、この間あたしの代わりに数学の授業で答えてくれたでしょ?」

つい先日の話。
シフォンがインフィニティとして覚醒して、ラブ達の前から姿を消した時のこと。
心配で、授業に集中出来ないラブが教師に指されそうになったのを
せつなが代わりに解答に名乗り出てくれた時のことだ。

「あたし、今日はあの時のお返しが出来るかと思ったんだー。
 ……まあ、思っただけで、結果はこの有様なんだけど。
 結局せつなまで巻き込んじゃったし……タハー、なにやってんだか」

言葉と共に溜息を一つ、大げさに吐いてみせるラブ。
せつなはそんなラブに、首を振ってみせる。

「……ううん、その気持ちだけで嬉しいわ、ラブ」

そう言うと、隣に立つラブの肩に寄りかかってくるせつな。

「わっ!せつな、何?」
「ラブの気持ちが嬉しいから……今、すっごくこうしたい気分なの」
「え、でも、あたし達今は罰を受けてここにいるんだから、ちゃんと立ってないと」
「そうね、私達、先生に怒られて廊下に立たされてる悪い子なのよね。
 だから、こういう事しちゃうのは、仕方ないのよ」

上目使いにラブの顔を見上げて、ね、いいでしょ?という
同意を求める問いかけの視線を送ってくるせつな。
そんな、時々こんな子供っぽい仕草をみせる彼女を
ああもう、可愛いなあ、と思いながら。

「そっかあ、悪い子かあ……じゃあ仕方ないかな」

ラブはせつなの言葉に応えて、右手で寄りかかる彼女の肩を抱きとめる。

「そういうことよ、ラブ」

嬉しそうに、更にラブに身を摺り寄せるせつな。
薄暗い学校の廊下の中、ひときわ映える赤い二つの影が、そっと身を寄せ合った。
639『ねむりひめ』:2009/10/22(木) 09:28:17 ID:6J2xijdo

それから暫くして。
ラブは廊下の時計を見ていた。
その長針が、まもなく授業の終了時間に辿り着こうとしているのを見て、一つ溜息。

「ああ……もうすぐ先生出てきちゃうよ……どうしよ」

廊下に座り込んで困った顔をしているラブ。

「……すぅ……すぅ」

そしてラブの膝の上には、それを枕にして、熟睡しているせつなの姿があった。

「いやー、あたしの愛の力でもどうにもならないことって、あるよねえ」

一人呟くラブ。
あの後。
せつなはラブに寄りかかって楽な姿勢になると、元々寝不足だっただけに
あっという間に熟睡してしまったのだ。
意識がコントロールを手放せば、体も制御を失う。
いくらせつなが小柄で華奢だといっても、
脱力したその体を支えるにはラブの力ではちょっと足りなかった。
だからといって、せつなを床に寝かせるわけにもいかないし、
ここで起こすのも可哀想だと思って頭の中で協議した結果が、この状態である。

(本当……どうしたもんだか)

あの先生、こんなトコ見たらまた怒るだろうなあ、と途方にくれていると、

「ん……」

ラブの膝で眠っているせつなが寝返りを打つ。
640『ねむりひめ』:2009/10/22(木) 09:28:39 ID:6J2xijdo

「わっ……と」

それによって、彼女の頭が膝から落ちそうになるのを慌てて支えて、
もう一度、自分の膝の上に戻してあげるラブ。

「……ん……ラブぅ……大好きぃ……」

せつながまどろみの中で呟く。
それは、眠っているにも関わらず、絶妙なタイミングで放たれた言葉。

「わはーっ……」

その言葉に顔を赤らめるラブ。
照れながら、せつなの幸せそうに眠る顔を見つめる。

(まあ、いいかな……あと一回怒られるくらい。
 それまでこの顔を見ていられるなら……ね)

そう思いながら、ラブはせつなの頭をそっと撫でる。
それに反応したかのように、眠るせつなの顔に柔らかい微笑みが浮かぶ。

授業中の廊下。
教室と壁一枚を挟んだそこは、授業を淡々と進める教師の声も、
外で体育の授業をしているどこかのクラスの声も、
全て幻聴のようにはるか遠くに聞こえるだけで、
学校であることが嘘のように静まり返った場所。
ここは今、ラブとせつな、二人の少女達の、二人だけの世界。
そしてその中で、ラブはこう思っていた。
もしも、このまま、ずっと授業が終わらなかったら、そうすれば。

(……そうすれば、この二人の世界がずっと続いてくれるのにね)
641名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 09:33:52 ID:6J2xijdo
以上です。
『い』を付けると真のタイトルになるのかもしれません。

それにしても、廊下に立たせるって今でもやってるんでしょうかね。

では、失礼します。
642名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 11:16:56 ID:3vxhJDJ1
パインセツナス・・・せっちゃん健気・・・
そしてほんわかと和ませていただきました。GJ!
>>633
っていい話の間に朝っぱらから何やってんだコラwww
643名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 12:23:01 ID:R6/Lu1V6
タイトル「いねむりひめ」でも可愛いなw
GJです
644名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 14:24:22 ID:R6/Lu1V6
>>630
目に見えないパワーが伝わってきました。GJ!
運動会・体育祭って凄いパワーが渦巻いてますよね

保管屋さん
『完璧主義』読ませて頂きました。美希たん可愛ゆす。゙大胆な″服がどんなんだか気になる…

一昨日の夜にこの目で見たものをSSにしてみました。
今晩もまだ見れるかも。

美希ブキ&ラブせつ、エロなし、です。
苦手な方はどうぞご回避を。
645 ◆EeRc0idolE :2009/10/22(木) 14:25:37 ID:R6/Lu1V6
 ここは美希の部屋。夜が更けてしんとした中、ふいにリンクルンが鳴りメールが来たことを告げる。
 その音で美希が目を覚ます。
 ん…メール…?こんな時間に誰だろう。訝しく思いながら美希がリンクルンを開くと、差出人は祈里だった。

『きっともう寝てるよね』

 文面から、申し訳なさそうにしている祈里の顔が浮かび、美希は思わず微笑みながら急いで返信する。

『起きたわよ。どうしたの?』

 返信してすぐ、折り返すように着信がある。美希が起きたことを知り、祈里がかけて来たのだった。

『こんな遅くにごめんなさい。窓を開けて、空を見て!お願い』
「わかったわ」

 祈里に従い、窓を開けると、ひんやりした冷たい夜の空気が入り込んでくる。見上げるとそこには満点の星空。

「うわ…すごい星ね…」
『美希ちゃん、オリオン座のそばを見て』

 祈里の言葉を聞いて、急いでオリオン座を探す美希。

「オリオン座、オリオン座…ねぇ、オリオン座ってどんな形だっけ?」
『砂時計みたいな形で、真ん中に星が3つ並んでるの』
「あ、これね!」

 美希がようやくオリオン座を見つけた時、光がすっと横切った。

「ああっ!今、流れ星が…あ!あっちにも!」

 興奮する美希に、電話越しに祈里が話しかける

『今ね、オリオン座流星群が見えるんだって。お願いごとが叶いやすいかしらって思ったら、つい美希ちゃんにも見てもらいたくなって…起こしてしまってごめんなさい』

 美希は祈里の優しい気持ちに、心が温かくなる。

「その気持ちが嬉しい…ありがと祈里。それで祈里は何をお願いしたの?」
『美希ちゃんがモデルとして、もっともっと活躍しますように…って』
「それ…だけ?他にはないの?」

 もっと甘いお願いごとが聞きたかった美希は、ついつい意地悪く聞き出そうとする。

『ぁん、わかってるくせに!あとは内緒よ』

「わかってるけど、祈里の口から聞きたいな…」

『もう、しょうがないなぁ…これからも美希ちゃんとずっとずっと一緒にいられますように…って』

 会話するふたりの上で、幾つもの星たちが流れ落ちてゆく。

「あー満足!それが聞きたかったの」
『恥ずかしいなあもう…なんだか顔が熱いよ』

「照れてる祈里、可愛い。祈りのプリキュアにお祈りしてもらったら、叶うわね、きっと。あ!アタシも祈らなきゃ。祈里とずーっと一緒にいられますように!」
646 ◆EeRc0idolE :2009/10/22(木) 14:26:00 ID:R6/Lu1V6

 一方その頃、桃園家のベランダでは、ラブとせつなが並んで星を見上げていた。

「先生が言ってたけど、三千年前のハレー彗星のチリがこの流れ星なんだって。そう思って見ると凄いよね」
「ええ…とても古い彗星のかけらが今、光になってるのね…」
「へへー、何だかロマンチックだよね!」

 寒さで赤らんだ頬を緩めてラブが笑い、同じく赤らんだ頬でせつなが微笑み返す。

「せつな、知ってる?流れ星にお願いごとすると叶うんだって」
「本で読んだことがあるわ。この国にある言い伝えなんでしょう?」

 ラブからの返事がない。見ると、ラブは星空を見上げながら、何事かを呟いている。

「ラブ?何て言ったの?」
「せつながね、これからもっともっともーっと!幸せゲットできますようにって!」
「ラブったら…」

 せつなは十分幸せだった。この家に来て、ラブやラブの両親に囲まれ、仲間たちと過ごせる今の時間が、何よりの幸せなのだから。

「じゃあわたしも」

 ラブを真似て、せつなも夜空を見上げて呟く。

「これからも皆とずっと一緒にいられますように」

「あたしと、でしょ?」

「んもう…バカ」

 くちづけるふたりのシルエットを、星たちの光が優しく照らしていた。
647 ◆EeRc0idolE :2009/10/22(木) 14:28:44 ID:R6/Lu1V6
タイトル【彗星のかけら】です。

あと、前回感想いただいた皆様どうもありがとうございました。
すんごく励みになりました。
648名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 17:06:31 ID:9Q67idlw
>>633
GJ
649名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 18:01:50 ID:sts7cQsP
彼女らの、泣く場所、眠る場所はどこだろうか。
ブキ美希の身長の差はすごくおいしいと思うんだ。ブッキーって、なんかこう包容力?ありそうだし。

ブキ「大丈夫だよ、美希ちゃん。いいこいいこ」

みたいな!桃園さんの膝枕がでたので、ふと。
650名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 19:45:06 ID:V6Hc9l0v
何この萌え要素w
651名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 21:16:04 ID:Ieov2UG1
ドリダンのHPが更新されてた。今回からペアカードが導入されてるんだが、ラブせつ・ラブ美希・ブキせつ絵のドレスカード、ラブブキ・美希せつ絵のアクセカードを確認。中でもラブせつはヤッパいい感じだ。美希ブキは・・・続報で出てくるって信じてる。
652名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 22:15:35 ID:wgyO+yll
自分、初期の話何話か見逃してるんだけど、
美希タン家って父親いないの?

あんな奔放な母親と暮らしてたら、自分ならグレそうだけどw
笑顔で母親をハワイへ送り出す美希タンの懐の広さ

完璧さを求める美希タン、でも完璧になれないジレンマ…


掘り下げていくほど、美希タンというキャラは興味深い
653名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 22:28:13 ID:sts7cQsP
全然完璧じゃないところも魅力のひとつというのはもはや万人周知の事実。
次回ラブ、ブキ、せつがどんなフォローをいれるのか楽しみだ。
654名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 23:08:03 ID:R9jhWoV+
あらためて実感する蒼乃美希様の存在。素敵すぎます。
て事で
>>633
やっちゃえラブやん!君なら落とせるはずだw
って、せっちゃん助言的確すぎwww
また一つ素敵な妄想が保管されますよ。と、タイトルあればどーぞ!

>>641
最高な展開の白百合だと思うの。ラブの思いやり、せつなの安堵感、
二人だけの空間。学校と言う堅いイメージの中でのやりとりは、
逆に緊張感が出て距離も縮まるというのかな?おまけに廊下だし。
まだまだ燃料はありますね。実感しますた。。。
タイトルですがどうしますか?ねむりひめorいねむりひめ。どちらもナイスネーミングw

>>◆EeRc0idolEさん
しまった、流星群見損ねたwせっかくの天から降ってきた燃料をスルーとかorz
美希ブキは離れているからこその展開で、これまたしっかりした愛の形。
ラブせつは同居ならではの展開で、0距離な上に接吻付。立派な愛の証。
美希とラブがそれぞれ恋人に問い詰めるトコを見ると、やはり主導権はこちら側なのかな。
そんな妄想すら余裕で出来ちゃいましたw

と、感想書いてくれた方すいませんでした。読んだ上に感想を書くと言う事は
簡単な事では無いと思います。読んで頂いた方にも感謝感謝で。
投下したSSから妄想が広がったり、雑談が盛り上がったり、投下の手助け
なんかになったらすっごく幸せゲットだよ!
これからもどうぞ宜しく。。。
655名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 23:18:48 ID:qNo989qj
せつなは男のものだ
656名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 23:21:46 ID:sSQsGTTt
>>654
633ですが、便乗小ネタなのでタイトルは特には考えてなかったですwww
657【蒼き炎〜SKY ANGEL(飛翔天女)】:2009/10/23(金) 00:42:48 ID:Ten8ZW8E
せつな〜ブッキーの順で投下したので次は美希たん。百合無し、短いので
さらりと読めるはずです。連日すいません。気にせず雑談・妄想・投下
続けて下さいませ。


すっかり秋めいた風景をアタシは教室から眺めていた。
窓際に位置するアタシの座席。
見渡す空は雲一つない青空で。アタシらしく言えば蒼空≠ノなるのかしら。

でも、大きな雲がゆっくり流れる蒼空もアタシは好き。
普段世話しなく過ぎていく日々が、雲を見てるとどこか落ち着く。


新たな敵、ノーザ。アタシたちの前に現れたラビリンス最高幹部。
その強さは計り知れない。

特訓を積み重ね、4人の絆もさらに深まり、十分太刀打ち出来るトコまでは来てると思う。

―――けれど

最後は戦術や力量で決着は付かないのだろう…と。


殺るか

殺られるか
658【蒼き炎〜SKY ANGEL(飛翔天女)】:2009/10/23(金) 00:43:41 ID:Ten8ZW8E
並々ならぬ覚悟で望まなければ、いずれ来る戦いに勝機など生まれるハズもない。


夢。
希望。

アタシにはまだまだやらなくちゃいけない事がたくさんあるのよ。


この蒼空が永遠に続く限り、アタシのハートの灯火は消えない。
それはプリキュアとしての運命を背負った時から変わらないわ。

絶対に完璧な平和がこの四葉町には訪れる。
その瞬間が、ゆっくり流れる雲のように遅くても……。


―――希望は捨てちゃいけない―――


そして、

絶対に叶えるんだ…


アタシの夢を。完璧に。


再び、窓から青空を眺める。

決意を胸に。
いつか、アタシは羽ばたく。


あの空へ―――



って考えてたらお腹すいちゃった。
お昼にしよーっと。

〜END〜
659 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/23(金) 01:30:21 ID:ta0tqoRU
こんばんは。

まずは感想を下さった方々、ありがとうございます。
皆様のお声が、次へのモチベーションです。


さて、ノーザSSやら、ほのぼのSSやら、ほんわかSSが舞い降りるこのスレですが、
連載の続きを投下させて頂きたく。



『Eas of Evanescence VIII』
美希せつです。R-18ではありません。


ここまで書いておいてなんですが、黒いとかっていうより、
暗いっていうか、重いっていうか、欝っていうか。
どんより風味な気がしてきました。今更。

朝の電車の中で読むには向かないかも。

ではどうぞ。
660 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/23(金) 01:32:58 ID:ta0tqoRU
 あたしとラブ、祈里。
 三人の中で、せつなと一緒に過ごした時間が一番長いのは、あたしかもしれない。

 そのほとんどは、イースでもある彼女の言いなりになって、ただ責められるばかりだった。
 けれど。

 一緒の時間を過ごすことで、見えてくる部分があった。
 彼女の隙を――――弱みを見つけようとしていたあたしだから、なおさら。

 あの日。せつなが、ラブからの電話を切った後の、寂しげな顔。
 しばらく、忘れられなかった。

 本当ならば、あたしは、そこを攻めるべきだったのかもしれない。初めて見つけた、彼女の弱点だったのだから。
 だけどあたしは、そうしなかった。出来なかった。
 人間なら誰もが持つ、触れられたくない、純粋な気持ち。せつなの横顔に見たのは、それだったような気がしたから。

 きっと、その時からだろう。
 あたしがイースを、せつなという人間だと認識し出したのは。

 それまでは、ただ、敵としか思っていなかった。この世界を無茶苦茶にしようとしている、敵だとしか。
 それだけじゃない。ラブを抱き、祈里を堕とし、あたしの体をいたぶっている。
 彼女は、あたし個人にとっても、憎むべき存在だった。

 なのに。
 あんな顔を、されたら。       


   Eas of Evanescence VIII



661 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/23(金) 01:35:54 ID:ta0tqoRU
「答えろ!!」

 睨み付けてくるイース、だが、泣きそうなイース。
 彼女の切羽詰った問いかけに、美希はしかし、声が出ない。

 理解したくなかった。イースが、こうまでもラブに拘るその理由に。

「どうしてラブは、あんなにバカみたいに、私を信じることが出来るんだ!!」

 それでも、わかってしまう。
 イース、いや、せつなにとって、ラブの存在は心をかき乱すものなのだと。

「自分が辛い時でも、私の体のことを気遣って!! 私が戦いに巻き込まれなったことに、あんなに安心した顔を見せて!!」

 イースの手は、もう動いてはいなかった。ただ美希の裸の胸に顔を埋め、震えるばかり。その声も、言葉も、彼女に
向けられたものではなくなっている。

 あの時のことか。美希は思う。
 ダンス大会に向けて、プリキュアとダンスの両方に目いっぱい頑張ったせいで、彼女達は倒れてしまったことがある。
その直前の戦いで、ラブはせつなが戦いの場にいないことに、安堵の溜息を付いていた。そんな彼女とイースを見て、
美希は複雑な想いを抱いたものだったけれど。

「私は、あの子を騙しているのに!! それにも気付かないで、私のことを、好きだなんて――――大好きだなんてっ!!」

 顔を上げた彼女が発した、悲痛な叫びが。
 美希の心に突き刺さる。

 それでも、イースの瞳からは、涙は零れない。
 まるで泣くということを、知らないかのように。
662 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/23(金) 01:38:57 ID:ta0tqoRU
 再び、胸に顔を埋めてくる彼女の震える体に。
 美希は、そっと手を回そうとして。

「教えて......美希......どうして......どうして」

 弱々しい声に、動きを止める。

「うまくいった筈なのよ――――ラブの心を篭絡して、私に夢中にさせて――――プリキュアを倒そうとした」

 ポツリ、ポツリと溢れる言葉が、部屋の中に響く。外の日は、もう落ちたのだろうか。カーテンから差し込んでいた
光は、徐々に薄れてきて。
 静寂と闇に、二人の体は包まれる。
 ドクン、ドクンという鼓動の音を、美希は感じる。
 それが自分のものか、イースのものか、わからない程に二人の体は密着していて。

「そう、うまくいってる筈だった――――なのに――――なのにっ!!」

 ばっと頭を上げる、イース。
 顔を近づけて、彼女は答えを乞う。

「どうして私は、こんなに苦しいのっ!?」




 安堵したのは何故?
 心の中に生れる問いかけ。
 それは今日、ついさっきのこと。せつなが、最近はラブと祈里と会っていないと聞いて、彼女は確かに安堵を感じていた。
 二人が心乱されることが無くなったから。また仲良くなったから。だから安心した。
 せつなが自分という、プリキュアに残された最後の砦を打ち崩そうとやっきになればなるほど、二人から彼女を離
すことが出来るという思惑がうまくいっているから。だから安心した。
 それは、しかし、上辺だけだった。本当は。


 本当は、せつなが自分以外の子に目を向けていないことに、安堵した。
 その独占欲を、綺麗な言葉で隠していただけだった。
663 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/23(金) 01:41:33 ID:ta0tqoRU
 素顔の彼女は、ただの女の子だった。
 勿論、その全てを知っているわけではない。何故なら、彼女と美希の間には、脅すものと脅される者、犯す者と
犯される者という関係しかなかったから。

 それでも。

 物憂げな彼女の横顔が、気になった。
 何かに追い詰められるように責められれば責められる程、何をそんなに焦っているのかが気になった。
 ナキサケーベを操るようになってから、彼女の体に残るようになった傷が、気になった。

 気になって、仕方なくなっていた。

 どうして? どうしてそんなにも、ラビリンスに尽くすの?
 尽くせば尽くす程、貴方の心は傷付いていっているのに。
 戦いの最中、イースとしてプリキュアと闘っている時でさえ、貴方は心の中の何かを抑えつけるかのようにしていた。
その様を、闘っている時に、あたしは見ていた。
 そして、その視線が向かう先をも。

 気付かないようにしていた気持ちに、美希は向き合う。
 そして認める。

 あたしは。

 あたしは、せつなが、好き。

 体を支配されているからではない。これは、体からは生れない感情だもの。

 この、愛と言う気持ちは。



 そして、愛しているからこそ。




「答えが欲しい?」

 美希の言葉に、顔を上げるイース。

「教えろ!! 私は、どうしてっ!!」
「それはね、イース、貴方が――――ラブのことを、好きだからよ」
664 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/23(金) 01:45:15 ID:ta0tqoRU
 愛しているからこそ、真実を伝える。
 愛した人が、自分で気付いていない、想いを。



「私、が――――?」

 驚愕に目を見広げる彼女。その目を、じっと美希は見つめる。
 長い、長い沈黙。
 やがて彼女は肩を震わせ始める。唇から零れるのは、

「フ、フフフ――――」

 笑い声。

「フフフフフフ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!」

 体をのけぞらせ、イースは笑う。高い声で、笑う。

「私が!? ラブのことをっ!? アハハハハッ、そんな、そんなことなんてっ!!」

 笑う彼女。まるで、狂ったように。
 いや。
 本当に、狂いそうになっていることが、美希にはわかった。
 高らかな声と裏腹に、彼女の眼はまるで笑っていない。
 むしろ、苦しんでいた。
 その笑いは、壊れそうな心が、きしむ音。

「私がラブを好きだなんて、そんなこと、ありえないっ!! 私はラブを利用してるだけ!! 邪魔なプリキュアを排除
しようとしてるだけっ!! だから私が、ラブを好きだなんてありえないっ!!」

 ずっと側にいた美希だから、彼女の気持ちがわかる。
 二律合反。アンビバレンツな感情に、少女の心は引き裂かれそうになっている。

 彼女は、愛することを知らない。
 だから自分の感情にも、気付いていない。

 そして、だから。
 愛されることに、戸惑っている。

 その癖。
 自分の行いが、ラブを傷付けていることには気付いていて。

 愛する人を、傷付けているのは自分。
 なのに、その傷付けた自分を、彼女は愛してくれている。

 無論、せつなは、自分がイースだということを話していない。
 それでも。

 彼女は、いたたまれない。
 そんな風に愛されている自分に、イースは。
 罪の気持ちを、抱いている。


 美希は、不意に悟る。
 彼女の願いを。
665 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/23(金) 01:46:59 ID:ta0tqoRU
「安心しなさい、せつな」
 イースの姿をした彼女に、美希は呼びかける。
 苦悩に満ちた顔で、こちらを見てくるイースに、彼女は言った。


 せつな。好きよ。

「あたしは」

 大好き。愛してる。

「貴方のことを」

 とても愛してる。愛してるから。




 こう、言うの。







「憎んでるわ」









666 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/23(金) 01:49:39 ID:ta0tqoRU
「そう――――なら、もっとひどい目に合わせて、屈服させてあげるわ」
 言ったイースが見せた笑顔は、いつもの暗いものではなく。
 とても、とても。
 安堵に満ち溢れたものだった。


 そうして美希は、愛する人の心を救った。
 もしも彼女が愛を囁いたなら、イースの心は壊れてしまっただろうから。

 イースに必要なのは、憎まれることだった。
 何をしても許され、愛されることは、それに慣れていない彼女からアイデンティティを奪おうとしていた。

 無邪気な好意ほど、その前に立つ者が自責を覚える物はない。そしてイースは、それを乗り越えられる程に強くは
無く、非情に徹することも出来なかった。

 そう。

 だから、彼女の本当の願いは。

 憎まれたかったのだ。罰して欲しかったのだ。
 嫌悪されて当然のことをしている、自分なのだから。

 けれど。

 憎まれたいと思っても、せつながイースだと知らないラブや祈里は、彼女を憎んだりはしないだろう。
 なにより彼女達は、せつなを大好きだから。
 憎むことなんて、しないだろう。

 そしてせつなを、無意識に追い詰めてしまうだろう。
 心を、壊してしまうだろう。


 だから。


 愛に気付いた美希は、心に決める。


 せつな。
 あなたの欲しいものは、あたしがあげる。

 ただ一人、自分だけが。
 イースを憎む。
 憎み続ける。


 それであなたの心が、救われるなら。
667 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/23(金) 01:53:02 ID:ta0tqoRU
 そうして美希は、イースに体を差し出し、蹂躙される。
 憎まれている相手に、彼女は容赦をしない。
 常よりも激しく、厳しい責めで美希を追い詰める。
 勿論、彼女は一声も発しない。
 発したら、自分が感じていることに――――愛する人に抱かれて、喜んでいることがバレテしまうから。

 だから。

「――――――――っ!!」

 今日も彼女は、唇を噛む。
 愛する人とのまぐわいに、美希は、幸せで。



 けれど、とても悲しかった。





 そして彼女達は、運命に導かれる。

 最後の一枚のカードを持ってきたせつなと出会ったのは、トリニティのライブの開かれるスタジアム。
 憔悴し、消耗しきった彼女の体に、自然と彼女はこれが最後の戦いになることを予測した。
 現れる、ナキサケーベ。
 変身する、プリキュア。

 キュアピーチに抱きしめられながら、イースは苦痛に絶叫する。
 体、だけではない。
 敵である自分ですら守ろうとする彼女の優しさに、心はきしんでいた。

 そして明かされる真実。
 イースは、少女達の前で変身して見せる。彼女達の親友、東せつなへと。

 その時、キュアベリーは気付いた。せつなの悲愴な決意に。

 せめて最後は、キュアピーチ――――ラブの手にかかって。

 だからこそ、美希はラブをけしかけた。愛する人の最後の望みを、かなえてあげたい。
 そう思ったから。


 そう。
 蒼乃美希は、東せつなを愛していた。
 自分が彼女に求められていなくても、構わない。
 彼女が親友を愛していても、構わない。
 愛しているから。

 だから心を鬼にする。
 自分の本当の願いを、押し殺す為に、彼女は。

 心を、鬼に。
668 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/23(金) 01:54:33 ID:ta0tqoRU
 ふと、目が覚める。
 お昼ごはんを食べた後に、少し、うたた寝をしてしまったらしい。時間にしては、五分か十分程度だったけれど。

 鏡の前で、寝癖が付いていないかをチェック――――よし、大丈夫。あたし、完璧。
 ピンポーン
 チャイムが鳴ったが、インターホンに出ることもせず、美希は玄関に駆ける。その扉を開ける前から、誰が来ている
かはわかっていた 。

「いらっしゃい、せつな」
「こんにちは、美希」

 笑いながら靴を脱ぐ彼女の名前は、東せつな。またの名を。
 キュアパッション。
669名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 02:21:02 ID:5dQRUaon
これで終わりかな?
一応支援!
670 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/23(金) 02:23:35 ID:AROgWu8I
ひとまずここまで。

なんだかよくわからない話になってきましたね。


暗い話ではありますが。
宜しくお願い致します。
671名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 03:24:32 ID:p3ILHjGQ
( ;∀;)イイハナシダナーー
672名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 06:32:04 ID:b2bK67Qr
美希たんかっこいいよ美希たん。

美希たん切ないよ美希たん。
673名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 09:57:36 ID:ZCCyMIKR
何か美希たんは辛い部分は自分で背負い込んで
大事な人を守ってゆく、みたいな姿が似合っちゃうな…w
次の日曜も、ちょっとそんなところがあるみたいだし
本当の事情を知らない、話してももらえないラブ・ブキ・せつ
特にせつなは生真面目さと不器用さからシビアな言葉を口にしそうで
今もうドキドキしてます

>>670
おつかれさまです そしてごちそうさまでした
ラストシーンを拝見いたしましたところ
美希とせつなの「関係」は継続している、と解釈してよろしいのでしょうか?

ラブせつ=夫婦、美希せつ=不倫
なんてのを各所でちょいちょい目にするのですが
あながち的を外していないのかもw

ところで話は変わりますが
マクドナルドのハッピーセットのCMを、みなさんご覧になりましたか?
一体何故ああなったんだ?w
674名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 10:53:54 ID:Lqf2srup
朝、昼、おやつ、晩、夜食とお金を投資すればいいんですね。やってみますw

日曜は神回の予感…
675名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 11:37:06 ID:b2bK67Qr
美希たんは頑張り過ぎなんだよ… 泣いてもいいんだ。ブッキーならきっと全て受け入れて、優しく包み込んでくれる。

>>673
自分日曜までテレビを見られなさそうだ…どんなことになってる?
676名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 11:37:29 ID:b2bK67Qr
sage忘れ
677名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 11:38:11 ID:P1u4ID9F
ベリーとパッション ウキウキ♪
678名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 11:53:01 ID:ZCCyMIKR
>>675
そんなあなたに
ttp://www.mcdonalds.co.jp/happyset/index.html

33話に続いて次も、となると
何気に美希回=神回の図式が成立しちゃうかも
679名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 12:52:00 ID:FCehCXhx
>>604
見過ごしてた!>>547の方ですよね?遅れて申し訳ない…。でもそう言ってもらえてホッとしました。
>保管屋さん
修正・補完ありがとうございました。了まで付けていただいて……。そして美希たん。その流れでそう落としますかw
あと自分は職人じゃn(ry 
680名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 13:11:55 ID:b2bK67Qr
>>678
サンクス

そこでパインなんだな。
ウキウキ〜♪
681名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 14:52:54 ID:FI9emsb9
今朝ハッピーセットつい3つも買っちまったorz
子供二人しかいないのに、つい自分の分もw

祈里、せつな、四人Ver.が出たよ

ハッピーセットは10時半から発売らしいぜ(朝マックが終わる時間)気をつけて!
今日マックに着いたのが10時25分でw
他に客もいなかったし、好意で早めに販売してもらった
682名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 15:30:59 ID:Lqf2srup
>>681
お父さん頑張った!カードの出来イイ?この板的にどうです?
683名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 16:10:17 ID:FI9emsb9
>>682
さすがにカードに百合要素はなかったけれどw
みんなフリフリドレスで可愛いぞ
フルーツがドレスのテーマになってるみたいだな

ラブ→桃 美希→ブルーベリー? 祈里→パイナップル せつな→パッションフルーツ

パイナップルかじってる祈里が可愛い
684名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 17:18:52 ID:Lqf2srup
>>683
ありがと!今から買ってくる!四人並べてニヤニヤするわw
685名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 19:40:37 ID:FCehCXhx
>>651
ドリダン見てきた。美希ブキないのは殺生だけど、ブキせつヤバイw
背中空いてるせいかエロくて、今から寝室に消えてくように見えたww
686名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 20:08:10 ID:b2bK67Qr
ラブさんには本っ当に悪いが、また風邪を引いてもらおう。
美希たんには今度こそ、レミさんと旅行に行ってもらおう。

残るは2人だ。祈里はこの機を逃さねー!山吹さんちでお泊まり会だ。

ブッキーはなんだかテンション上がりぎみ。一人でテンパっている。
一方せっちゃんは、ブッキーの様子を不思議に思うものの、それ以上は考えない。そして、端からみたら「誘ってんだろ!」としか思えない言動を繰り返す。
ブッキーの理性は段々限界に…


…実際の絵をみてもいないのに、「寝室」「ブキせつ」というwordだけでこんな妄想をしてしまうおれはもうダメだ。
687名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 21:11:45 ID:vGWz7JvV
651です。正統派なかわいさのラブせつ絵が印象強くてブキせつの背中オープンに気づいてなかった〜。
これは良い微エロだ。
今日はマクドのカードがコンプ出来たし、小さな幸せゲット!
688名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 21:33:43 ID:Y3+uIKfQ
こあくまハートのレインボーリング

こあくま・・・w
どう見ても美希たんの方じゃないな、こあくま
美希たんはそのこあくまに喰われるのが関の山だねw
689名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 21:46:33 ID:b2bK67Qr
>>686
段々ひとが増えてきた気もするが…

こんな場合もありだろうか。

33話のごとく、「寝たら治った」ラブさんも緊急参戦!ブッキーと激しく火花を散らす。

しかし牽制のしあいに疲れた2人は、仲良くせつなを半分こすることに。同時に。上と下を。交代で。


さあ、検索を始めよう。
その時だ。せっちゃんが発するピュアな言葉。2人はすっかり食い気を抜かれてしまう…。

その後はすっかり和やかな雰囲気に。仲良く川の字になって眠りについたのでした。ちゃんちゃん。
勿論エロルートでもありだが。



風呂に入ってるときもこんな事考えてるおれはやっぱりもうダメだw
690名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 22:39:27 ID:nuxJW/9g
>>689
見てきた方がいいよ。HPで見れるから。せっちゃんのオトナパープルドレスとか誘っ
てるようにしかw
つーかペアカードはどれも萌えるんだがw美希ブキないのにうららブキとか反則w
691名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 23:08:10 ID:BrslDDNE
ラブの部屋に張ってあるミユキさんのポスター
夜の営みの時には視界に入って気になりそうだな
鎮静剤になるのか興奮剤になるのか
692名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 23:30:05 ID:XpkC/cBC
ポスターガン張りしてて、マジでミユキさん好きなんだなラブは
ミユキさんがらみのSSも出てきたし、俺の百合の幅が広がったぜ!


ラブはついにミユキさんに告白をし二人は結ばれる。それを見てしまったせつなはラブが幸せなら私も幸せと自分の気持ちを押し殺す。
しかしとめどなく流れる涙の意味が分からない。たまたま居合わせたブッキーはせつなを慰める。
ブッキーの優しさに触れたせつなは「友達として」ではなく、祈里を意識しだしてしまう…

ここまで妄想余裕綽々でした
693名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 00:18:15 ID:uHm9cQcn
>>691
ゴメン。夜なんでラブせつエロ妄想。ダメな人回避で。



「ねぇ、せつなぁ。いいでしょ?」
「あ、だ、ダメよラブ……ミユキさんが見てるわ……」
「―――ちぇっ。イジワル」

となるか

「あ、あぁ、せ、せつなぁ……」
「ふふ、はしたない声出して……ミユキさんが見てる前で恥かしくないの?ラブ…」
「!や、やらぁ…見ないで、見ないでぇ……」

となるかか……。興味深いな……。ウキウキ〜♪
>>692
もうSS書いちゃいなよw
694名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 02:50:55 ID:uHm9cQcn
今回のは多分読む人限られるかと思うんで、先にお礼を。前回感想くれた方、ありがとうございました!
>>580
◆EeRc0idolE さんだったんですね。前スレでは酔ってて失礼しましたorz今回ちょっとだけ自分も挑戦してみます。
>>583
服着ろwww…前スレで全裸でバイトに向かった人じゃないよね……?
>>584
続きは各自脳内補完でお願いします……。エロ自分無理なんで……。
>>585
>可愛くてちっちゃい娘が美人で背の高い娘を慌てふためかせるとか、すげーイイ…。
さすが分かってらっしゃるw自分も大好物de
すw
>>586>>604
ホントに喜んでもらえて良かった……。妄想やっぱ楽しいすよねw運動会&思い出リターンズGJ!
>>587
美希たん祭り万歳!でも他の3人の祭りも大好きw
>遅ればせながら黒ブキさん
ヤキモチせっちゃん褒めてくれてありがとうございますw自分もまさかのD目線には流石にビビりましたw
……あんまり長々と書くと怒られるかな。次から自重します……。
695一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 02:53:59 ID:uHm9cQcn
deすって…なんだorz改めて、誰もいないみたいなんで、ちょっと長いの置いておきます。
ただ、自分の書いてきた継続物が苦手な人は、申し訳ないですが回避お願いします。プラス浮気モノ注意で。
4―622の続き……後日談その2です。タラs…モテモテなラブ×怒りんぼ美希たん。R―15くらいの描写あり。
タイトルは  

       魔法は0時の鐘の音で〜悪戯な彼女〜
696一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 02:55:34 ID:uHm9cQcn
 子供の頃に読んだ、シンデレラのお話。
 舞踏会に行ったシンデレラの魔法は、0時の鐘で解けちゃうの。
 小さかったあたしは、それがどうしても我慢できなくて。
 どうして幸せな時間がすぐに終っちゃうのって、不満だった。

 少し大人になった今でも、やっぱりシンデレラは、嫌い。
 彼女にはハッピーエンドが待ってたけど。
 あたしの恋はハッピーエンドじゃなかったから。
 けど、親近感はあるのよね。
 なんでかっていうと―――。

                    *

「……ラブ、人の話ちゃんと聞いてるの!?」
「んー?聞いてるよー、美希たん……この紅茶美味しいねー。おかわりある?」

 美希たんは軽く溜息をつくと、ティーポットからあたしのカップに紅茶を注いでくれた。

「のれんに腕押し、ってこういう事なのかしら……」
「?美希たんの部屋、のれんなんか掛かってないじゃない?」
「―――そういう事だけ聞いてなくてもいいのよ!」

 あたしをキツイ目で睨む美希たん。うー、コワイコワイ。
 今日はダンスレッスンはお休み。学校が終って、放課後にはこないだのお詫びも兼ねて、せつなとデート
でも、って思ってたのに。
 学校からの帰りがけ、校門で待ち伏せしていた美希たんに捕まって、彼女の部屋へと連れて来られて。
 そして、さっきからお小言を言われてるという状況なワケで。

「……大体ね、仮にもせつなというこ、恋人がいるんなら、あちこちフラフラしないで、ちゃんとあの子の
傍にいてあげなきゃダメじゃない!」
「……仮に、とか失礼だよ、美希たん。せつなは、あたしの一番大事な人で……」
「じゃあなんでその大事な人が悩むような事するワケ?」
「え?分かんないの?……しょうがないなあ、もう」

 正面に座ってる美希たんにオイデオイデと手招きする。

「?何よ?何か秘密でもあるの?」

 怪訝そうな顔であたしへと顔を寄せ、耳を向ける美希たん。
 あたしはその耳元で―――。


「ヤキモチ焼いてるせつなって、カワイイでしょ?」


「な―――――」
697一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 02:56:35 ID:uHm9cQcn
 一瞬、美希たんは絶句して。

「何バカな事言ってるのよ!!そんな惚気話はどーでもいいの!!……それに、ラブのフラフラする癖は
別にせつなと付き合い始めてからじゃないでしょ?昔からじゃないの!」
「ワハー、バレてる。さっすが美希たん!カンペキ!」
「それくらい知ってるわよ、幼馴染みなんだから!」

 彼女の言葉に、あたしは少しだけ目を細める。
 ―――ホントに知ってるの?美希たん。

「……とにかく、これからは行動を慎む事!いいわね?」
「えー、でもあたしとしては「みんなで幸せゲットだよ!」をスローガンに掲げてる手前………」
「……ラブのスローガンなんて知らないわよ!!それに、せつなが幸せになってないでしょ。どー考えても!」

 うー…と小さく唸るあたし。返す言葉が見つからない……。
 そんなあたしの様子を見て、チャンスとでも思ったのか、美希たんは畳み掛けるように続ける。

「子供の時からラブはそうなんだから!あたしとブッキーと三人で遊んでても、いつの間にか姿を消して、他の
子と遊んでたりして―――。別にそれが悪いとは言わないけど、それならそうで、何か一言くらいあっても
いいじゃない?!毎回あたし達に心配かけて―――」

 ん―――ちょっと違う、かな。
 あたしが他の子と遊んだりしてた理由は、美希たん達にあるんだから……。
 元を辿ればこの悪い癖も、美希たん達のおかげで身に付いたものだし―――。

「……あたしが何度それでラブに怒っても、平然としてまた同じ事してたでしょ……ブッキーだって、自分達
に責任があるんじゃないかっていつも気にして―――」

 ―――スッ、っとあたしの中の温度が下がる。
 ……このお話もココまでみたいね。

「……分かったってば、美希たん。これからは少し自重するようにするから。それで許してくれない?」
「本当でしょうね……どうもあたしの言葉はラブに効いてない気がするのよね。昔から、何を言ってもニコニコ
してるばっかりだし……」
「そんな事ないよ〜。現に今は真剣な顔してるでしょ?」

 ね?と念を押すように彼女に顔を近づける。

「近いわよ!……分かったわ、じゃあ今回はこのくらいで―――」

 と言いつつ、美希たんは小さく欠伸をした。

「?あれ?眠そう。珍しいねー、完璧な美希たんが」
「……ちょっとね。ここんとこ考え事があって……」
「寝不足は美容の大敵だっていつも言ってるくせに………」
「ま、あたしにも色々とあるのよ。色々と、ね」
698一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 02:58:00 ID:uHm9cQcn
 そう言ってゴシゴシ眠そうに目を擦る美希たん。
 ふ〜ん、教えてくれないんだ。なんか冷たいじゃない。

 コンコン、と部屋のドアを叩く音。

「……美希ィ、お友達来てるみたいだから、お菓子持って来たんだけど―――」

 言いながら入ってきたのは、美希ちゃんのお母さん、レミさんだった。

「ありがとう、ママ。そこに置いておいて」
「あ、ども。お邪魔してます、おばさん」

「――――!!」

 あたしを見るなり、レミさんは動きを止める。
 そしていきなり―――――

「ラブちゃんじゃな〜い!も〜!久しぶり!!来るなら来るって言っておいてくれれば、もっといいお菓子
用意しておいたのに〜。冷たいんだからァ!」

 ―――レミさんはあたしの肩にしなだれかかってきた。

「美希と遊ぶのもいいけどォ、たまにはアタシとも遊んでくれないとスネちゃうわよ〜?今度またヘアモデル
頼むからァ、その時は二人きりでェ……」

 レミさんはあたしの肩に指でのの字を書きながら、艶っぽい声で囁く。
 あたしはと言えば、嫌な汗をかきながら苦笑いが精一杯……。

「あ、あは、あはははははは。か、考えておきますね〜」
「約束よ?じゃあ指きり!ほら手を出して……」

 そんなあたし達のやり取りを、美希たんは目を点にして茫然と見つめている。
 ―――でもその目に少しづつ炎が灯り始めて……。

「……ラァブゥゥ……あんたって子はァァ………!!」
「は、はは。み、美希たん、な、何かコワイ……よ?」


 第二ラウンドのゴングが、今鳴らされようとしていた。
 

 



 子供の頃、あたし達はいつも三人で遊んでた。
 でも、ある時、あたしは気付いてしまったんだ。
 三人でいても、一人ぼっちになってしまう時があるって。
 勿論二人はそんなつもり無いんだろうし、あたしもそれを口や態度に出した事は無いけど。
 
 だからあたしは、二人から離れて、他の子と遊ぶようになったの。
 それは嫌いになったとか、心配させようとか、そういう事じゃなかったけど。
 とはいえ、他の子に目移りしたワケでもなくて。
 だって、あたしにはあなたしか―――蒼乃美希しか見えてなかったもの。
699一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 03:00:21 ID:uHm9cQcn
                     *

 秋も深まり、日が落ちるのも早まったようで、窓の外はもう真っ暗だった。
 顔を下に向け、反省した素振りをしたまま、あたしはそれをちらっと横目で確認する。
 
(……もう遅いし、せつな心配してるかな……)

 真偽はともかくとして、あたしは美希たんにレミさんとは何も無いという事を説明するのに必死だった。
 美希たんは美希たんで、さすがに身内にまで火の手が回ってるとは思っていなかったらしく、それはもう
心を鬼にするどころか、形相まで鬼のようにしてあたしを追求してきて……。
 それでもお互い一歩も譲らず(美希たん優勢だったけど)、お互いに疲労しきって無言、という状態が続い
ていた。

(ココは意を決して、美希たんにとりあえずごめんなさいと言うしかないか―――)

 そんな情けない覚悟を決めると、あたしは思い切って顔を上げる。

「美希たん、あのね―――――ってアレ?」

 顔を上げたあたしの目に映ったのは。

 
 テーブルに頬杖をついてうたた寝している美希たんの姿だった。

 
 ズッ、とコケるあたし―――この数分間の緊張はなんだったの……。
 大きく溜息をつくと、立ち上がり、美希たんの後ろへ回りこむ。
 室内だからって、美希たんは薄手のワンピースしか着てないし、なんだか寒そう。

「おーい、美希たーんてば!おーい!」

 声をかけてみても、彼女は何の反応もなくて。
 ただその口からは、すーすーという寝息が聞こえてくるのみ。

「困ったモンだよねー、美希たんにも。怒るだけ怒って寝ちゃうなんてさー」

 呆れたように言って立ち上がると、あたしは美希たんの背後へと回る。
 換気の為に開けてある窓を閉めて、毛布でもかけてあげなきゃ、と思った矢先。
 美希たんの髪の毛の隙間から覗く白いうなじが見えて―――。

「………ホント、困ったモンね」

 そう言ってあたしは美希たんのそばへしゃがみ込む。

「―――美希たんってば!そんなカッコでこんなトコで寝てたら―――」



「――――……食べちゃう、よ?」



 彼女の耳元で小さく囁くと、そのままあたしは正座している美希たんの脇を両足で挟むようにして腰を
下ろした。
 そして静かに、そっと両手を回し、彼女を抱きしめる。
700一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 03:02:12 ID:uHm9cQcn

「美希たんの髪、すごくいい匂い―――」

 肩に顔を乗せ、彼女の香りを楽しみつつ、優しく話し掛ける。
 子供の頃から知っているはずなのに、こんなに近くで嗅ぐ美希たんの匂いは、濃厚で、少しずつあたし
の理性を狂わせていくよう。
 サラサラ、と青く綺麗な髪を指で梳かすと、起こさないように、と細心の注意を払いつつ、彼女の首筋へ
と舌を伸ばす。

「ん…うん……」

 首筋を軽く舐め上げると、美希たんは寝息とは違う声を漏らした。
 
「……感じちゃった?美希たんってここが弱いんだね〜」

 つい面白くなってしまって、ちゅっ、ちゅっ、と首から肩へとキスの雨を降らせると、その度に美希たんは
短くカワイイ声を上げる。
 
「あ……ん…うんっ……んん……」
「……あは。美希たんそんな声出すんだ……やらしい」

 普段の彼女からは想像もつかないようなその声で、あたしも段々変な気持ちになってきて。

「う、うん……ん……」
「まいったなー。……ちょっとした悪戯するだけのつもりだったのに……スイッチ入っちゃった」

 前に回した手を、美希たんの胸へと移動させる。
 服の上からでも形の良い事が分かる、彼女のふくらみ。
 それを軽く撫で擦ると、少しだけ強くその頂を中指で刺激する。

「―――ふぁっ・……」

 途端に彼女は今までより大きな吐息をついた。
 気のせいか、頬もさっきより紅潮してきているみたい。
 もっとも、あたしの方もさっきからずっと顔に熱を感じていた。心臓もバクバクと脈打っていて、今にも
破裂しちゃいそう。
 それは、美希たんが目を覚ますんじゃないかってスリルだけじゃなくて、子供の頃から見てきた幼馴染み
の―――憧れだった彼女を思いのままに出来るっていう興奮、そして、これがもしせつなにバレたら、って
いう罪悪感の入り乱れた、複雑な高揚感。

(―――浮気だったらせつなは怒るけど、ちょっぴり本気だったらどうなるんだろ)

 答えは分かってる―――あたしは彼女を失ってしまうだろう。一番大切なせつなを。
 ううん、それどころか、きっと何もかも失ってしまう。
 けど、この行為を止められない。止める事が出来ない。
 あたしの意思とは最早関係無く、指は少しでも美希たんの感触を味わおうと彼女の胸を這い回っている。

「ゴメンね、美希たん。―――でも、あたしのこの悪い癖ってもともと美希たんのせいでついたんだから…
責任、取ってね?」

 自分勝手な謝罪の言葉を呟き、胸を弄んでいた左手を、彼女の内腿へと移動させる。
 部屋は寒いって言ってもいいのに、美希たんの生肌は熱を帯びて、汗ばんでいた。
701一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 03:05:03 ID:uHm9cQcn
「―――あたしの指で興奮しちゃったんだ?眠ってるクセに……エッチな美希たん」
 
 いやらしく彼女の内腿を撫で擦るあたしの指。

「あ……はぁ……はぁんッ……」

 まるであたしを誘惑しているかのように、彼女の吐息も、いつの間にか激しいものに変わっている。
 あたしの息も、彼女に合わせるかのように荒くなってきていた。
 
「・……はぁ……ねぇ、美希たん……こんな事したことある?……それとも、あたしが初めて?……だったら
―――嬉しいな」

 彼女の顔を自分の方へと向け、舌で唇を優しく愛撫する。
 その合図で、眠っているはずなのに、美希たんはあたしの行為を受け入れるかのように口を開いて。
 そのまま舌を絡ませ、恋人同士のように深くキスを交わした。

(今はあたしの、あたしだけの美希たん………)
 
 美希たんが目を覚ましたら―――なんて考えはすでにあたしの中から吹き飛んでいて、指も舌も、遠慮
を忘れて大胆に、淫らにダンスを踊り続ける。

「美希たん、好き……子供の頃、ずっとずっと好きだったの……あたしも、あたしの事も見て―――」

 一方的な愛の言葉を囁くと、あたしは美希たんの内腿を触っていた指を、彼女のスカートの奥へと進ませ
る。彼女の、一番敏感な部分へ。

「……ぁんッ……」
 
 下着の布越しにでも、そこはしっとりと湿り気を帯びていて。
 それを確認したあたしの指は、獲物を前に歓喜した蜘蛛のように、下着の中へと―――。


 パサッ。


 閉め忘れた窓から風でも吹き込んだのか、机の上からテーブルへ、一枚のメモが飛んで来た。
 それが目に入ったあたしは――――――。


                       
702一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 03:06:48 ID:uHm9cQcn
                    *
 
 ホントの理由はね―――二人きりになれるから。
 あたしを叱るあなたと、二人きりに。
 それが嬉しくて、何回お説教されても、あたしは同じ事繰り返したっけ。
 おかげで……それが癖になっちゃったけどね。
 
 短くても、怒られても、あたしにとってはそれは楽しくて、かけがえの無い時間だった。
 まるで―――シンデレラの舞踏会みたいに。
 
                    *

「ん……あ、あれ?あたし眠っちゃってた?」

 目を擦りながら、まだ眠そうに身を起こした美希たんは、あたしに尋ねた。

「……グッスリお休みでした。お客さんがいるのにヒドイよね〜」
「本当?……あれ?ラブ、毛布かけてくれたの?……ゴメンね」

 自分にかけられた毛布に気付いて、美希たんは少し申し訳無さそうに言う。

「やっぱり生活リズム少しでも崩すと調子悪いわ……。起こしてくれても良かったのに」
「……何やっても起きるような感じじゃなかったけどね。起きてくれても良かったケド」
「?何?変な言い方」

 そう言って軽く伸びをする美希たん。
 その様子を見ながら、あたしはさっき言えなかった事を口に出す。
 
「それで、お説教タイムはもう終わり?そろそろ帰らないとせつなが心配しちゃうんだけど」
「―――そういう事気にするんなら、違う事でも心配させないようにしなさいよね」
「あは〜、自重します、って誓ったじゃない」
「……どこまで本当なんだか……またいつ他の子に手を出すことやら……」
「大丈夫だってば。信用してくれないの?美希たん……」

 しおらしく言いながら心の中で舌を出す。実はもう……なんて言ったらどんな顔するんだろ。

「はいはい。じゃあ信用するわよ、ママの事も含めて。気をつけなさいよ?」
「美希たんこそ気をつけたら?―――こんな事ばっかり考えて、寝不足にならないように」
 
 さっき飛んで来たメモを美希たんの前にチラつかせながら、にはは〜とあたしは笑った。
 それを目にした途端、真っ赤になり、あたしの手からメモを奪い取る美希たん。

「みみみ、見たのね?!これ!!」
「じっくりと拝見させていただきました〜。初々しいよね〜、カワイイとこあるんだから」
「ウルサイわね!!……内緒にしといてよ!?」
「ハ〜イ」

 生返事をしながら、まるであたしのように、さっきまでは熱かったのに、今ではすっかり冷え切ってしまった
紅茶を口に運ぶ。

(結局また、最後はこうなるのよね)

 美希たんの手にある一枚のメモ用紙。
 

 それには、美希たんの考えた、ブッキーとの初デートのプランがびっしりと書き込まれていて―――。


                     
703一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 03:08:03 ID:uHm9cQcn
                        *

 でも、あなたの口にする名前で、いつもあたしにかかった魔法は解けて。
 その度に悲しい思いをしたっけ。

 あなたがその名前を口にする時、あたしに怒ってても、すごく優しい目に変わるの。
 あなたは自分で気付いてたのかな?
 
 鈴を鳴らされて涎を垂らす犬じゃないけど。
 あたしもその名前を見たり聞いたりした途端に、覚めてしまうよう調教されたみたい。

 悔しいけど、あなたが好きなのは、子供の時から彼女だもんね。

 彼女―――――山吹祈里。

「……ブッキー、か……」

 美希たんの家からの帰り道、あたしは一人で歩きながら昔の事を思い出していた。
 切なくて苦い、子供の頃の初恋の記憶。
 ―――けど、今回はブッキーに感謝すべきなのかな?全部失くしちゃうかもしれなかったし。
 なんか勿体無いような気もするけど。

「―――初デート、楽しみだね、美希たん」

 ホント、楽しみ。
 彼女達は気付くだろうか。あたしの、ちょっとした悪戯に。
 美希たんの首の後ろに、強く赤く残された、あたしからの置き土産に。

「―――ガラスの靴じゃなくてご愁傷様〜。……これくらいは許されるよね?」

 ブッキーが美希たんを許してくれるのかは、別として……ね。

 その時は美希たん、どうするんだろ。
 恋人に叱られるあたしの気持ちが、少しは分かってくれるといいけど。
 
「まあいいじゃない、美希たん……ヤキモチ焼いてるブッキーも、カワイイかもよ?」

 呟いて、クルリ、とその場でターン。
 ――――ま、それなりに楽しい時間だったかな?
 一方通行だった分、シンデレラの舞踏会には叶わないかも知れないけど。
 でもねシンデレラ、あなたより幸せな事だってあるんだから。

「―――せつな、今帰るね。待ってて」

 イジワルなお継母さんやお義姉さん達の待っている所じゃなくて。
 大好きな人の待っている、暖かい場所へ。

 せつなの作ってくれているであろう夕食に思いを馳せながら、あたしは家へと足を速めた。
 

 

                                    了
704一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 03:30:02 ID:uHm9cQcn
おしまい。他のと並行とか流石に無茶だった……。
4-208さんへ。自分にはここまでが限界でした。さすがにあれ以上のドロドロは無理orz
多分、吹き荒れよってレス下さってた方ですよね?宜しければおつまみにでも。
「その手の中にあるもの」すごく気に入っててくれてたみたいで、嬉しかったので、お礼です。
705名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:31:10 ID:YdDs3mT5
よっしゃ、オンタイムで読めたwもう保管しましたwww
って危うく黒ラブなノリで吹いた。てかHイケてますよね...
おまけにレミママ。やりすぎだw
そうか、モテモテの陰に美希ブキの存在があったのか。これって
実は深い意味があったんだと読んでて実感した僕がいますよ。

>>生駒さん
さっすが美希たんだ!イースをも大きな心で包み込んであげたのだ!
しかし、心は嘘を付いて。鬼なんかじゃないのに、ホントは…。
仲間を思って。自分を犠牲にして。はぁ…切ない…。
そして物語は進み、いよいよパッションとしてせつなが登場!次回も全裸だ!
706名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:36:05 ID:5Q5bZdMN
保管庫管理人さんじゃないですが。
>>686さん>>689さんのまとめSSを書いてみました。


「こんばんは、ブッキー」
「いらっしゃーい、せつなちゃん。あれ? ラブちゃんは?」
「それがね、また風邪気味みたいなの。だから今日は私一人なんだけど」


 キマシタワー!!


「――――? ブッキー、何か言った?」
「え? ううん、何も言ってないよ? それより、ほら、上がって上がって」
「ちょ、ちょっとブッキー、背中を押さないでってば」

 お料理タイム。

「ブッキー、これも使うの?」
「うん、今日はチンジャオロースを作ろうと思って――――どうかした?」
「私、ピーマン苦手なのよね......」
「――――!! (まさかせつなちゃんに苦手なものがあったなんて――――!! 何でも美味しく食べられる子だと思っていたのに――――くっ、山吹祈里、一生の不覚ぅっ!!)」
「あの、ブッキー? けど、せっかくブッキーが作ってくれるなら......」
「皆まで言わないで、せつなちゃん!! 今日のメインは――――チンジャオロース、ピーマン抜きにするからっ!!」
「それって、ただの挽肉炒めじゃ......」

 まだまだお料理タイム。

「ブッキー、お味噌汁はこんな感じでいいのかしら?」
「どれどれ? うん、いい感じだよ、せつなちゃん」
「そう、良かった、気に入ってもらえて」
「(くぅっ――――!! せつなちゃんと二人でお台所!! しかも、せつなちゃんが付けているのは、わたしがせつなちゃん用にと作ったエプロン!! やっぱり似合う、可愛い、可愛過ぎっ!!)」
「――――? ブッキー!! 指、指っ!!」
「へ? あ、あれ?」
「早く水で流してっ!! もう、ボーっとしてるからよ」
「うう、ごめんなさい――――」
「良かった、そんなに深くは切ってないみたいね――――でも、ちゃんと消毒しないと」
「へ?(え、そ、そんな、わたしの指をどうするつもり!?)」
「ペロ、ペロ」
「(ちょ、そ、そんな、アイスを舐めるみたいにされたら――――!!)」
「――――チュパ、チュパ――――」
「(口に含まれて舐められたらぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?)」
「ん――――」
「(そんな、うるんだ瞳で見られたらガガガガガガガガ)」
「ブッキー――――大丈夫?」

 キマシタワー!!

「せ、せつなちゃんっ!! わ、わたしっ!!」
「あ、大丈夫みたいね。良かった。それじゃ、お料理続けましょ」
「(´・ω・`)」
707名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:42:35 ID:5Q5bZdMN
 お風呂タイム。

「はぁ、いいお湯ね。とても気持ちがいいわ」
「ええ、ホントにね(ああ――――夢にまで見たせつなちゃんの、は・だ・か♪ でも夢の中よりもっと素敵――――おっぱいは大きいし、
ウエストは細いし、肌はすっごく白いし――――またその肌がほのかに赤くなってるところが――――!!)」
「――――? ブッキー?」
「(フフ、ウフフフフ――――これを読んでるあなた、見れなくて悔しいでしょ? すっごく悔しいんでしょ? うーん、なんか簡単に想像出来ちゃうなー。羨ましそうなあなたの顔。
俺も見たい、とか思ってる?ごめんなさい、それは出来ないの。これはわたしだけの特権なの。一緒にお風呂に入ってるわたしだけの特権。ああ 、皆も見たい
んだろうなー。せつなちゃんの朱色に
染まったほっぺたとか、気持ち良さそうな目とか、綺麗なおっぱいの形とか――――!! 文章では伝えきれない、まさに世界の宝よ。インフィニティなんて
目じゃないわ。見たいでしょ? 見たいよね? 素直に言ってみて? けど無理なの。これは文章だから――――どうしても
って言うなら、こちら(二次元)の世界に来るか、素敵な絵師さんが降臨するのを待っててね♪)」
「どうしたのよ、ブッキー。変な方を見て笑ってるけど」
「エヘヘ。ちょっと自慢したかっただけだよ」
「??? よくわからないけれど、とりあえず体を洗いましょ。あ、背中、流してあげようか?」
「いいの? じゃ、お願いしちゃおうかなー(落ち着いて、祈里!! 興奮しちゃダメ。変な態度を取って、警戒されるわけにはいかないわっ!! せつなちゃんは
優しい子だから、純粋な好意で言ってくれてるだけなのよ――――ああ、けど、鼻血出そう......)」

 ヌリヌリ ピト

「せ、せつなちゃんっ!?(え!? 抱きつかれたっ!?)」
「どう? ブッキー、気持ちいい?」
「え、あ、う」
「そう、良かった。それじゃキレイキレイしましょうね」
「(お、お、お、おっぱいで背中を洗われてるー!?)」
「んっしょ、んっしょ」
「(落ち着け、落ち着くのよ、祈里。どうせ、いつもラブちゃんにしてるとか言われて、落とされるんだわ。ふふ、そうよ、そうに決まってるわ。
そうでなきゃ、せつなちゃんがこんなことするわけないもの。ふぅ、危ない、危ない。あやうくベタな展開に騙されるところだった――――)」
「んー、初めてやったけれど、難しいわね、これ」
「(え!? 初めてっ!? ということはっ!!)」

 キマシタワー!!

「せせせせせ、せつなちゃん? わわわわわわ、わたし――――」
「んー、おばさまがおじさまにしてあげてた時は、もっと上手にしてたのに」

 orz

「あら、どうしたの? 祈里。急にぐったりとして」
「うん――――知ってる人の意外な一面って、こう――――なんでもない」
708名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:45:59 ID:5Q5bZdMN
 お休みタイム。
「ふぁぁぁ、そろそろ寝ましょ、ブッキー」
「うん、そうだね。明日も早いもんね(せつなちゃんのパジャマ姿ハァハァ)」
「それじゃ、電気消すわね」
「はーい(お風呂上りの匂いハァハァ)」

 パチ ゴソゴソ

「せ、せつなちゃん? どうしてわたしのベッドに入ってくるのかなぁ?」
「え? だって、ベッド、一つしか無いんでしょ?」
「(布団はお母さんが用意してくれてるけれど――――隣の部屋に置いてあるけれど――――あえて!! わたしは言わないっ!!)」
「ブッキー?」
「うん、そうだよね。ベッド一つしか無いね。一人用だから狭いけれど、こう、密着したら二人でも寝れるよね!! なんならもっとひっついてくれてもいいよ!?」
「そう? じゃあ、そうさせてもらおうかしら」

 キマシタワー!!

「(――――出ちゃいそう――――鼻血――――)」
「あ、お休み前のご挨拶、忘れてたわね。チュ」

 キマシタワー!!

「(おおおおおおおおお、落ち着いて美野里。じゃない、祈里。お休み前のキスなんて、アメリカじゃ普通のことよ!!)」
「ブッキーは――――してくれないの?」

 キマシタワー!!

「ええええ、ええ。それじゃ――――チュ」
「もう、おでこじゃないでしょ」
「じゃじゃじゃじゃじゃじゃ、どどどど、どこにすれば?」
「もちろん、唇によ」

 キマシタワー!!

「わわわわわわ、わかったわ――――チュ」
「一回だけ?」

 キマシタワー!!

「チュ、チュ、チュ」
「最後の一回は、長くしてね?」

 キマシタワー!!

「チュ――――」
「ん――――もう、ブッキーったら。最後の一言、忘れてるわよ」
「ふぇ? えぇと――――おやすみなさい?」
「違うわよ――――私のこと、好き?」

 キマシタワー!!
 キマシタワー!!
 キマシタワー!!
709名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:48:44 ID:YdDs3mT5
>>706
ブッキー珍道中wでもこのドタバタっぷりはブッキーの色≠ゥも
しれないですよね。せっちゃんの冷静かつ小悪魔なノリでもう
メ ロ メ ロ だ。
保管しますのでタイトルどうぞー

はい新スレ↓
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1256323120/

ハッピーセット買い占めるかw10時まで長いなぁ。
710名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:49:04 ID:5Q5bZdMN
「ももももももも、もちろん、大好――――」
「やっほー、せつな、ブッキー。寝たら治ったから、来ちゃったよーん」
「ラブ?」
「ラブちゃんっ!?」

 バチバチバチッ ← 視線が火花を散らす音

「こんばんは、ブッキー。突然来ちゃって、ごめんね(フフフ、そうそう思う通りにはさせないよ、ブッキー!!)」
「ううん、全然いいよ、ラブちゃん。それより、風邪、大丈夫なの?(んもぅ、いい所だったのにっ!! どうしてこのタイミングで!!)」
「アハハ。夕方からずっと寝てたから、もう、元気元気(危なかったわ――――一般常識の無いのをいいことに、アタシに都合の良いよう。ここまで手塩に
かけて育てたせつなを横取りされるところだったんだもの。風邪なんてひいてられないわ。と、アイコンタクトで伝えてみる)」
「そう、良かった。ラブちゃんが元気になるって、わたし、信じてたっ!!(くっ、もう一息の所だったのにっ――――それはそれとして、説明的な台詞、ありがとう)」
「アハハハハ(そう簡単に渡さないよ、ブッキー!! ――――どういたしまして)」
「ウフフフフ(せつなちゃんは、わたしのものよ!! ――――多分、読者さんが一番感謝してると思うの)」

「――――? どうしたの? 二人とも、何か変じゃない?」
「えぇぇぇ? そうかしらぁぁぁ?」
「そうそう、いっっつもどおりだよぉぉ?」

「もう、やっぱり変じゃない。そんなことしてると、私、上のお口が寂しくなって、下のお口がドロドロになっちゃうわよ?」
『――――!?』

 アイコンタクトタイム

『(ジャーンケンッ)』
「(グーッ!!)」
「(パーッ!!)」
「(あ、ずるい、ラブちゃん、後出しっ!!)」
「(んー? なんのことかしら? それより、勝った、勝った!! じゃあアタシは下のお口で......)」
「(ずるいずるいずるい!!)」
「(しょうがないじゃない、ジャンケンで決めたんだから)」
「(だからラブちゃん、後出ししたものっ。やり直しだよっ)」
「(――――まぁそもそも、アイコンタクトでどうやってジャンケンしたんだっていう)」
「(急に冷静になったよね、ラブちゃん。確かにそうなんだけど)」
「(しょうがないなぁ。じゃあ――――交代で、ね?)」
「(むー、じゃあ、それで我慢する――――)」

 アイコンタクトタイム終了(この間、0.00000000000001秒)
711名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:52:52 ID:5Q5bZdMN
「せつなー」
「そんな風にならないように、してあげるね?」
「そう、良かったわ。これで私、【モケケピロピロ】にならなくてすむのね」
『――――???』
「二人とも知らないの? 【モケケピロピロ】のこと」
「え、ええと――――」
「何、それ? っていうか、せつなちゃんが何て言ってるかわからないんだけど......」
「――――ああ!! すっかり忘れてたわ。【モケケピロピロ】は、ラビリンスにいる動物のことよ。頭が二つあって、手が七本、足が十五本あるの。
上のお口は喋れないから寂しくて、下のお口はドロドロとイヤーな汗を流すっていう、気持ちの悪い動物でね。ラビリンスの子供は夜に寝てないと、
【モケケピロピロ】になるっ て脅されるのよ」
「..................」
「..................」
「そっか、そうよね。こっちの世界には、【モケケピロピロ】なんていないものね。忘れてたわ」
「――――クス。もう、せつならしいなぁ」
「フフフ、ホントに」
「さ、ラブ、ブッキー。今日は早く寝て、明日に備えましょ。早起きして、たっぷり遊ぶわよ!!」
『おー!!』


 そうして三人は川の字に並んで、ゆっくり眠りましたとさ。






「(フフ――――フフフ――――計画通り!! ラブもブッキーも、私に骨抜きね。ハーレムよ、ハーレム。まさに両手に花!! あん、もう、ラブったらいつ
見ても可愛い寝顔♪ ブッキーも柔らかい抱き心地♪ 二人を腕枕して寝れるなんて――――ほんと、幸せだわぁ。私、プリキュアになって良かった♪」
712 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/24(土) 03:57:54 ID:5Q5bZdMN
以上、生駒がお送りしました。

タイトルは
「お泊りラプソディ」
とでも。

たまにはこういうのも。
713名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 04:01:09 ID:YdDs3mT5
生駒さんがキマシタワー!!!途中で邪魔して申し訳。。。
あゆみさんwww
714名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 04:03:06 ID:uHm9cQcn
キマシタワー!! ってwwモケケピロピロってww生駒さんなにやってるんですかww
保管屋さんまでいるし……人いないと思って投下した自分の立場が無いorz
715名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 04:22:04 ID:YdDs3mT5
一路さん、どうかお許しを…。ほら、自分と生駒さんと一路さんの
三人川の字になってw
ttp://ranobe.com/up/src/up407945.jpg

さぁ、日曜が楽しみでしょうがないですわ!
716名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 04:33:40 ID:rNUTy6qw
>>695
十分エロいし反応した。ラブって機転が利く賢い子かもしんないね。
717名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 06:35:26 ID:ML6pzGAD
>>712
ゲェッ…い、生駒さん──────!!?
>>686>>689を妄想したやっぱりダメなひとです。
おっでれーた…。生駒さんだったんだ…。
大爆笑させていただきましたw
モケケピロピロwwwwww誰が生駒さんだなんて思おうかwww
ブッキー少しもちつけww興奮し過ぎで性格が化学変化起こして別物にwww

まったく、起き抜けにこんな笑わされるとは…。
718名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 07:06:13 ID:dQKuRuF3
>>704
一路さんの、浮気に見えて、なにげに小さな頃からの片思いを貫いているラブがすっごく好きです。
そのまま食べちゃいなよ!と思いながら読んでたら、ラブやんの方が理性あったw
やっぱり上手い人はエロもいけますね

そして生駒さん…
名乗らなければわからなかったですが、笑いましたw
上手い人はコメディーも(ry
皆そうだろうけど、自分も『キマシタワー』と『モケケピロピロ』がツボったw
719名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 07:15:42 ID:ML6pzGAD
>>704
一路さんの描く桃園さんは…、何故だろう?凄く───色っぽい。なんかこう元気がない…違う。大人っぽい…違う。若干黒い…もなんか違う!

「小さい秋と大きいlove」の、「肉まん…おでん…」とかつぶやいてるラブさんとかもすごい好きなんですよ。

オイデオイデ。自分はここで堕ちました。なぜカタカナにしたし。

今回もたいへんGJなお点前で。

さぁ、もう一歩踏み出してごらん、きっと新たな(エロの)扉が開けるから…。 なんてwww



よろしければ4-622がどこに保管されているか、教えていただけないでしょうか?何故か見つからないんです。それに、今のところ自分過去スレ見れないので…。
720名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 08:02:33 ID:ML6pzGAD
>>719
自己完結しました。読み直してまたニヤニヤw
721 ◆EeRc0idolE :2009/10/24(土) 09:52:47 ID:dQKuRuF3
新スレ立ったし、埋めついでに小ネタでも。
せっちゃんひとりぼっち18禁。
お嫌な方々はご回避を。
722 ◆EeRc0idolE :2009/10/24(土) 09:55:10 ID:dQKuRuF3
 秋の夜更け。せつなは今夜もベッドにもぐりこんで読書。
 この世界には本がある。本を読めば、いつの時代だってどこの世界にだって行ける。
 せつなにはそれがとっても不思議だった。だって、ラビリンスには本はあっても、面白い物語なんてなかったから。

 何冊も読んでいくうちに本に様々なジャンルがあることを知ったせつなは、図書館の本のようなおとなしいものでは飽き足らなくなっていた。
 ラブの父が居間に放っていた本を部屋に持ち込んだせつなは、未知なるジャンルに自ら手を伸ばそうとしていた。


 ベッドの中でおもむろに頁をめくる。

 何これ…しとどに濡らし、ですって。どうして濡れたりするの? まぐわうって何かしら…淫豆って?分からない言葉ばかり。

 せつなは人と人とが睦みあう場面や女性が自ら慰める場面を描いた本を読みながら、次第に身体を熱くさせてゆく。

 人って皆、こんなことをしているの?ラブや美希や…あのブッキーも?信じられない。だけど…わたしも、してみたい。ほんの少しだけなら…

 好奇心に駆られたせつなは、自らの中心に指を差し込んでみる。
 下着の中は信じられないほどに熱く、粘っこい液体が溢れている。

 これが“濡れる”ってことなんだ。じゃあわたしにも“淫豆”があるの?そこを擦ると…

 せつなが蜜を絡めた指で、屹立した突起を前後に揺さぶると、あまりの衝撃に思わず声をあげそうになる。

 なんだか下半身が蕩けるみたい。この気持ち佳さ、病みつきになりそうだわ。あともう一回だけ…

 指を器用に動かすと、さっきとは比べものにならない快感がせつなを襲った。

 なんだか…はあっ、他のことを何にも、考えられなくなっちゃう…んんっ…んあっ、頭が真っ白になる…ああ気持ちいい…
 はあっ!なんか来る!あ!あ!これが“イク”ってこと?ああっ!ラブ!ラブぅ!

 それから毎晩、ラブを思いながら甘美なひと時を過ごす習慣のついたせつな。
 彼女にとってそれは、背徳感に支配された、やめることのできない時間。
          了
723名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 09:56:24 ID:dQKuRuF3
朝も早くから失礼しました!
724名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 10:08:11 ID:dQKuRuF3
タイトルつけ忘れた
【読書の秋〜背徳のため息〜】です
725名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 10:17:28 ID:rNUTy6qw
>>724
その本を戻して、それをあゆみが見つけてフルボッコor私も…、まで妄想出来た。完璧だ!GJだ!朝から最高だ!
726名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 10:44:52 ID:ML6pzGAD
>>724
その様子をドアの隙間からみてしまったラブも、毎夜せつなのことを想い自分を慰めているんですね。わかります。
727名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 12:08:04 ID:YdDs3mT5
>>◆EeRc0idolEさん
小ネタでは勿体無いと思いましたので、カテゴリは準SSでの
保管にしました。これでクローバーはみんな…(自重

ハッピーセット2個買ってきたw美希ブキが当たってウキウキー♪
728名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 12:35:38 ID:Js4yKtYx
1話の美希たんの祈里への抱き着き方がやばいぐらい可愛い
729名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 16:18:12 ID:L7WXa54t
>>722
GJ
やはり、せつなは開発とか調教が似合う。
730名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 16:32:19 ID:dQKuRuF3
>>727
ハッピーセット4つ買ったのに、
当たったカード:ラブ2枚・祈里1枚・クローバー1枚
一番欲しかったせっちゃんと美希たんハズレた…ort
731名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 16:51:24 ID:ML6pzGAD
>>729
何も知らないせっちゃんに、ラブ、美希、ブッキーが休む暇を与えず手ほどきしてあげるんですね。わかります。
732名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 19:41:38 ID:/ia2C7v6
いかん、モケケピロピロで内容が全て吹っ飛んだww
というかそのネタ知ってる人いるんだ
733名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 20:20:49 ID:TuytIq7S
>>722
GJ!
せつなと好奇心と背徳感のコラボはなぜこうも強く人を引き付けるのか。



最初の三行を読んでせつな×こまちとかもいいなあとちょっと考えた。
734名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 21:09:18 ID:ih9T031L
こんばんは。
まだ容量あるみたいですので埋めついでに投下していきます。

今まで初投下時のレス番の3-432をHN代わりにしてましたが
いい加減自分でも覚えられないのでHN用意することにしました。
分不相応だとは思いますが広い心でご容赦頂けると幸いです。

カップリングは例によってラブせつ、非18禁ですので回避する場合は→>>739
735『貴方(せつな)の為に出来る事』十:2009/10/24(土) 21:11:10 ID:ih9T031L

「はい、答えてせつな、鎌倉幕府の出来た年は?」
「えーっと……いいくにつくろう、で1192年ね」

せつなの部屋でノートを片手に向き合う二人。
今は、一週間後に迫ったテストに向けての勉強中。

「はい、正解、じゃあ次は鎌倉幕府の滅亡」
「いちみさんざん……で1333年」
「正解っと……これで試験範囲を一通りカバー出来たね。
 じゃあそろそろ休憩しようか」
「うん」

二人は先ほどあゆみが持ってきてくれたお茶で、一息入れることにした。

「ふう……歴史の勉強って、大変ね」
「そーだねー。特にテスト対策ともなると、覚える事多いしね」
「こういうひたすら頭に詰め込むのって……ちょっと苦手かも」

せつなの言葉に、ラブは意外といった表情。

「あれ?せつなが勉強で苦手って言うの、初めて聞いたかも」
「そうかもね……私は、数学や英語みたいに、基礎を覚えれば
 後は応用で解ける方が得意みたいだから」
「そっかー、あたしそっち系は全然ダメだからなー。せつなと逆だ。
 でも、せつなにも苦手な科目ってあるんだ……それ、あたしは嬉しいかな」

今度はラブの言葉に、せつなが首を傾げる。

「え、どして?」
「いやー、そのおかげで久しぶりにせつなの面倒みてあげられてるわけだし」

せつながラブの家に来た直後は、ラビリンスの常識しか知らない彼女に
ラブがそれこそ手取り足取り、いろんなことを教えてあげていた。
でも最近は、何かあってもラブに頼らず、せつな自身で殆どのことは出来るようになった。
ラブはそれを嬉しく思いつつも、少し寂しく感じていたのだ。
736『貴方(せつな)の為に出来る事』:2009/10/24(土) 21:12:18 ID:ih9T031L

「だから、こうやって勉強を見て上げられるのが嬉しいなあって」
「ラブのただ一つの得意科目だもんね、歴史」
「その言い方はヒドいよせつな……いやまあ確かに唯一なんですけど」

自分で言っておいて自分の言葉でうっと落ち込むラブ。
せつなはそんなラブの姿を見ながら少し思案。
そして、良い事を思いついた、とばかりにくすっと笑みをこぼす。

「ねえラブ、そういうことなら私、ずっと歴史の勉強が苦手なままでいいわ」
「え?」
「だって、それならラブが、私の勉強の面倒見てくれるんでしょ?」
「……勉強っていっても、歴史だけだよ?」
「いいの、それでも。私だってね」

そこまで言うと、せつなはラブの耳元に口を寄せる。

「少しでも多く、ラブに構って欲しいと思ってるんだから」

そして、耳元でそっと囁いた。
誰に聞かれることも無い二人きりのこの部屋で、更に深い秘密を告白するかのように。

「……」

ラブは固まったまま。
せつながラブから離れ、自分の座っていた場所に戻るのをじっと見ていた。
言われた言葉を頭の中で反芻して、飲み込む。
その瞬間、火がついたように感情が膨れ上がり、顔に熱となって現れた。

「わ、わ、わ、わ、わは−−−っ!!」

生じた熱を冷まそうとするかのように、両手をブンブンと振り回すラブ。

「もうせつなってば……そんなこと言われたらあたし嬉しすぎでどうにかなっちゃうよ」
「ふふ、ラブ、それは流石に大げさよ。でもごめんなさい」

口では謝りながらいたずらっぽい笑みを浮かべるせつな。
それを見て、またしてやられた、と気づくラブ。
737『貴方(せつな)の為に出来る事』:2009/10/24(土) 21:12:50 ID:ih9T031L

(なんか最近、あたしってばせつなに振り回されることが多い気がするなあ……)
 
家に来た頃はあんなに素直だったのに、
いつの間にかこんな悪戯な性格を見せるようになったのか、と思うラブ。
でもすぐに、まあいいか、と思い直す。

(……この可愛い小悪魔に惚れ込んでるのはあたしだしねー。
 多少振り回されるのは仕方ないんだ、うん)
 
そして、ラブは自分の両頬を手でパンと叩き、気持ちを切り替える。
だからこそ、こんなことも出来るわけだしね、と心の声に付け加えつつ、
教科書を手に取り、一言。

「よーし、じゃあそろそろ休憩終わり、さっきの復習いくよ!
 歴史の勉強ならこのラブ先生にどーんとまかせなさい!」

そう言いながら右手を前に出して、ビシッと親指を立ててみせるラブ。

「はい、精一杯がんばりますから、よろしくお願いしますね、先生」

それに応えるせつなの声。
一瞬の沈黙と、見つめ合う二人。

「あはっ」
「ふふっ」

やがてどちらからともなく起きる笑い声、
それが、二人のテスト勉強の再会の合図になった。


そして同じ頃、ラブの部屋。
勉強の邪魔にならないようにと、シフォンを連れて移動して来たタルトが目にしたのは、
ラブの机の上に積まれた、たくさんのノートとそのコピーの束。
ノートは由美をはじめとしたクラスメイトの名前が入ったものもあれば、
学校が違う筈の美希や祈里のものまである。
そしてそれをコピーした紙には、ラブの字で書かれた注釈があちこちに入っている。

「パッションはんもたいがいやけど、ピーチはんもほんまに一途なお人やわ。
 ……自分かて得意な科目やあらへん筈なのになあ」

そう呟くと、隣の部屋から聞こえてくる笑い声を耳にしながら、
やれやれと両手を広げてみせるのだった。
738名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 21:17:07 ID:ih9T031L
以上です。

タイトルの横にHNを入れようとしたら長すぎて切れましたたorz
いきなりの醜態でしたが今回から「十和」というHNで投下します。

数日前にカレンダーの話題がありましたので一番気に入った。
9-10月の一コマから考えてみました。
あの絵の表情からしてせつなは歴史が苦手なんだろう、というのは
勝手な解釈です。
公式じゃ成績優秀ですしね。
設定と違う!というお叱りは甘んじて受けますので……。
739名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 21:27:02 ID:ih9T031L
上のレスでも誤字があるし……踏んだり蹴ったりなので
用事を済ませてさっさと退散いたします。

>>642
>>643
遅くなりましたが感想ありがとうございました。

>>654
前回のタイトルは今のままで良いです。
「ねむりひめ」だとタイトルに騙されて読んでくれる方がいるかもしれませんしw

それで、お手数なのですが以前投下した>>386のタイトル、
『毛布はいらない』を
『貴方(ラブ)の為に出来る事』に変更して頂けないでしょうか?
今回のと↑とで対になるようにしたいので。
それから、遅くなりましたが保管庫リニューアルの際に
補足を全部新しく書き下ろしてくださって、どうもありがとうございました。
素敵な紹介文でとても嬉しく思っています。


それにしても、モケケピロピロって元ネタ知らなかったんですけど
ソードワールドですか……懐かしいですね。

では、長々と失礼しました。
740名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 22:18:23 ID:ML6pzGAD
>>739
ラブせつの基本に立ち返ることができました。GJ!
741名無しさん@秘密の花園:2009/10/25(日) 01:00:57 ID:r3ZHKnRy
フレッシュプリキュアで百合6
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1256323120/
742名無しさん@秘密の花園:2009/10/25(日) 05:07:37 ID:BPNcLGee
気が付かなかった……4―208さんって◆EeRc0idolEさんだったんじゃないか……。
口調違うから分かんなかった……。穴があったら入りたい……。また休業だ……orz
>>719
物憂い、なんてどうですかね。思い付きですけど。でも多分「なんか違う!」んですよ。
前スレでもそれで怒られたしw

743名無しさん@秘密の花園
>>704
そですw
4-208も吹き荒れよってレスしたんも、どっちも自分でした
一路さんの作品群大好き
口調はよくコロコロ変わりますね、得に興奮すると…すみません