乙であります
>>前スレゆかりん奈々の人
読ませていただきました。GJ、超GJ!
ちょっと俺も泣きそうになったYO!
切ない系なSS好きだわ
新作を期待するよ
どうも。aaaです。
最近めっきり見なくなった、しずかなSS、いきます。
< near missing >
@
私は、長く伸ばしていた髪を切った。
それはもう、バッサリといってやった。
人知れず、決意をして。
こんな古典的なこと、今さら流行らないんだろうけど。
何かきっかけがあった方が、気持ちにケリがつけられるでしょ?
もう、どれくらいになる?
想い続けて、報われなくて…。
切なくて、苦しくて。
自分がどんどんどす黒くなっていくの。
そんな自分が嫌で嫌で。
こんな想い間違ってる。
こんなんじゃ、私はいつまで経っても幸せになれない。
だから、断ち切ってやる。
伸ばした髪と一緒に、私の想いも失くしてしまおう。
「佳奈っ?!」
スタジオに入ってくるなり、静が駆け寄ってきた。
「あ、静。おっはよーぅ」
「お、おはよう…って、髪切ったんだね。びっくりしたわ」
へらへらと笑う私に静が唖然としていた。
そりゃまあ、びっくりするわな。
静は、肩にも届かないくらいまでに切られた私の髪を、名残惜しそうに見つめていた。
「へへっ。切っちゃった」
相も変わらず、私はへらへらと答えた。
すると静は私の頭に手を伸ばして、犬でも相手にするような感じで、わしゃわしゃと頭を撫でまわしてきた。
すごく、楽しそうな顔。
なんか、予想通りの反応だなぁ…べつにいーんだけど。
「あはっ。短いのも可愛いねぇ〜♪」
「ほんとに?」
「ほんとだって!超可愛い。持って帰りたい」
「ふふ。ありがと」
ひとしきりいちゃいちゃしてから、静は少し離れた席に腰を下ろした。
鞄から台本を出して、ページを捲る。
俯きがちになった顔に、彼女の黒くて長い髪が落ちた。
台本を読む視線はそのままに、落ちてきた髪を指で掬って耳に掛ける。
それは、いつもの彼女の仕草。
私は彼女のその仕草が大好きで、いつもこっそりと盗み見るのだ。
何度も繰り返されてきた、私たちの日常。
だけどね…。
何が嫌って、彼女は気づいてるのだ。
私が見つめていることに。
気づいてるくせに、知らない振りをして、いつもと同じ動作を繰り返す。
敵わないよなぁ…。
髪を切ったからって、すぐに吹っ切れるわけじゃない。
そんなことは、わかってた。
わかってたんですよ、私は。
それでも、少し軽くなった髪は、私の心も軽くしてくれる。
風が通り過ぎる度に、失くした重さを自覚させられる。
それは、ちょっぴり切ないけど…なんでだろう?
切なさの影に隠れて、明るい光が差し込んでくるの。
なんだか、わくわくしてるみたいに。
きっと、遠くない未来に幸せな場所が待っててくれるって。
そんな予感がするの。
今まで歩いていた日陰を抜けて、やっと太陽の当たる明るい道を歩き出せる。
そんな気持ちにさせてくれる。
あなたを想って伸ばし続けた私の髪は、思った以上に、私の重荷になってたみたい。
ふふっ。
でも、もういいや。
私、前を向いて歩いてくね。
追いかけないし、振り返らない。
伝えることも叶わない恋だったけど、私、全然後悔してない。
今はまだ、胸の奥で燻っている恋の火も、いつかきっと消えてしまう。
すべてが消えてしまったら、教えてあげるね。
私、静のこと好きだったんだよ、って。
こんなイイ女の想いに気づけなかったなんて、静は可哀想だね、って。
思いっきり悔しがらせて、後悔させてやるの。
それでも、きっと、静は笑ってくれるから。
私も一緒に笑って、大笑いして、この恋を思い出にしよう。
素敵な恋の思い出に、大事にアルバムにしまっておこう。
それはきっと、そう遠くない未来。
静、もう少しだけ待っててね。
A
「佳奈っ?!」
「あ、静。おっはよーぅ」
「お、おはよう…って、髪切ったんだね。びっくりしたわ」
佳奈が髪を切った。
私に負けないくらいに伸ばし続けていた髪を、バッサリ切ってしまった。
「へへっ。切っちゃった」
ヘラヘラと笑う彼女を前に、私はなんだか釈然としない感じがした。
なんつーか、…びっくりしたんだけど。
髪を切った佳奈は、なんだかとてもスッキリした顔をしていて。
だから、少し勿体無いと思ったけど、結局何も言わなかった。
触った彼女の髪は、軽くてふわふわしていた。
失った重さを感じて、少しだけ寂しくなる。
そんな気持ちを押し隠すために、私は必要以上に彼女の髪を撫でまわした。
「あはっ。短いのも可愛いねぇ〜♪」
「ほんとに?」
「ほんとだって!超可愛い。持って帰りたい」
「ふふ。ありがと」
やわらかい笑顔。
ほんっとに、可愛いんだよね、佳奈は。
佳奈の長くてふわふわした髪を弄ぶのって、けっこう好きだったんだけど…。
短くなった髪を思いっきりわしゃわしゃするのも、けっこう楽しいかも。
ふふふっ♪
私は空いた席について、鞄から台本を出した。
ページを捲って自分の出番を確かめる。
俯いて落ちてきた髪が台本の上に落ちた。
べつにそのままでもいーんだけど…。
自分に向けられているであろう視線を思って、心の中で笑う。
ま、いつものことだしね。
私はお気に入りの指輪をした方の手で、落ちた髪を掬って耳に掛けた。
気づいていても振り向かない。
それが、私たちの約束だから。
何も知らない振りをして、再びページを捲った。
私は知ってる。
自分が女の子にモテること。
佳奈が私のことを、大好きだってこと。
私も佳奈が大好き。
可愛いコはみんな好き。
佳奈とは、気を許せる数少ない友達。
しかも、可愛い。
もう、最高じゃない?
だから、好きなだけ見つめさせてあげる。
佳奈の好きな私の長い黒髪も、伸ばし続けてあげるのだ。
それにしても、思い切ったことをする。
あんなにバッサリ切っちゃうなんて。
私には、そんな勇気ない。
ここまで伸ばしてしまうと、なかなか切る勇気なんて出ないのだ。
なにか、きっかけでもない限り…。
もしかして、なにかあった…?
そーいえば、今日の佳奈はなんだかスッキリした顔をしてる。
日陰に置いてあった花が、久しぶりに太陽を浴びたみたいな。
そうだ。
今日の彼女は、眩しいんだ。
私を置いて、なんでそんなに眩しい顔が出来るんだろう…?
彼女の眩しさに当てられてる自分がいる。
軽くなった髪。
やわらかい笑顔。
彼女の、今はもう失くしてしまった髪の重さが、私の両手に残ってる。
少し重くて、ふわふわと広がっていた彼女の髪。
雨の日は湿気で髪が我が儘になると言って浮かべた苦笑い。
そのどれもが、私の胸を急き立てる。
なに?
なんなのよ、これ…?
軽くなった髪。
やわらかい笑顔。
彼女の、今はもう失くしてしまった髪の重さが、私の両手に残ってる。
少し重くて、ふわふわと広がっていた彼女の髪。
雨の日は湿気で髪が我が儘になると言って浮かべた苦笑い。
そのどれもが、私の胸を急き立てる。
なに?
なんなのよ、これ…?
ひとつの予感が胸をよぎった。
アフレコが終わったら、確かめよう。
この予感の正体を。
後悔するかもしれない。
だけど、私はきっと、知らない振りはできないから。
今にも走り出しそうな心を押し込んで。
そう遠くない未来に、思いを馳せた。
おしまい
あとがき
読んでくれた人、ありがとう。
しずかな、久々ですね。
需要あるんですかね…?ちょっと心配です。
頑張ったので、出来れば、温かい気持ちで迎えてください。
では、またそのうち。
GJ!
しずかな大好きだよ
俺も佳奈様の断髪には静様のことが絡んでると思ってる
>>16 すいません。コピペ、ミスった。
気にしないで、温かい目でお願いします。
>>19 ありがとう。
やっぱ、佳奈様の髪の毛バッサリは、色々想像させられちゃうよね。
>>20 GJ!!!大好きなしずかなSSが読めて嬉しいです
髪切っても、佳奈様は静様を諦めてないと信じたい
>>20 GJ!久しぶりにしずかな分を補給!
ありがとう!
>>前スレ奈々×ゆかりの人
GJ!普通に感動してちょっと泣いてしまった////
お泊りの話も期待していいか?
ガチレズ宣言したね、詳しくは後で
マジ?ネタで言ったとかじゃなくて?
なんだなんだ
>>前スレ奈々×ゆかりの人
GJ!思わず涙ぐんでしまったw
あまりにも自分の今の境遇と似てたんだwww
>>20 久々のしずかな、やっぱりいいね!
GJでした!
>>23 早く!焦らさないで!
>>23 なんのことか分かった
詳細は言わない方がいいな、日付が変わるまで楽しみに取っておくべき
日付?
分かんないけどおまいらがそう言うならwktkしながら待ってる
ななゆかりの画像拾ったんだ…2年前くらいのだけどやばすぎるんだ
勝手に◆uBR/FPYc6Y氏SSのその後と妄想してすいません
だってあまりにもゆかりんの表情がSSとかぶってフヒヒ
俺キモイな風呂に沈んでくる
>>32 むしろ保管庫の人がそれに気づく前に前スレが落ちてしまうのではと不安なのだが。
>>33 もう落ちてないか?まだ大丈夫か…?
いざとなれば前スレログは保存してるから、datで良ければ上げようかと思ってはいるが…
>>38 萌え死とまではいかんが萌えたw
1枚目の右がいいね
>23
まだかぁw凄く気になるんだがw
保存庫の中の人いつも乙です
思いつきで藍ゆう書いてみました。
駄作ですがよければ読んでやってください。
「ゆーちゃん、気をつけて・・・ね?」
「あ、はぃ。だいじょーぶです。」
東京都某所。
翌日の空きスケジュールが重なったので、最後の現場が一緒だった
のをいいことに勢いでゆーちゃんを家に連れ込んでしまったあたし、
野中藍。
ゆーちゃんを連れ込むのは2回目で、手料理をごちそうするのも2回目。
お泊りしてもらうわけだし、あたしが料理作ってる間にゆーちゃんには
お風呂に入っててもらおうなんて思ってたら、『・・・野中さんと一緒にいたい
です。』なんて上目遣いに言われて、あたしは即K.O.。
そんなこんなで、結局ゆーちゃんはあたしとキッチンに並んでるってわけ。
同い年・・・のはずなんだけど、ゆーちゃんの包丁を持つ手つきは恐ろしく
たどたどしい。
本当にこの子、大丈夫なんだろうか・・・。
「野中さん、あとトマト切って終わりですか?」
「あ、うん。」
デザートに林檎とかもあるんだけど、今言ったらゆーちゃんが進んでやって
くれそうで、でもゆーちゃんに皮をむかせるなんて怖くてできない。
これは・・・明日の朝にしよう。あたしが。
ゆーちゃんの危ない手つきは気になるけれど、見ていてもご飯の準備は終わ
らない。
「じゃぁ、これ向こうに持ってくから、包丁気をつけてね。」
あたしはお茶碗を2つ食器棚から出すとご飯をよそってダイニングへ運ぶ。
目を離すのは怖い気もしたけど、子供じゃないから大丈夫だよね――なんて
思った瞬間、
カタンッ―――
「っつぅ・・・」
ものすごく丁寧に包丁を扱っていたゆーちゃんにしては乱暴な、包丁がまな板
にあたる音。そして、一瞬息を呑む声。
まさか―――
「ゆーちゃんっっ!!」
お茶碗を乱暴にテーブルにおくとキッチンへ走る。
キッチンに飛び込んだら、あたしの直感的中。
「の・・・なかさん・・・」
眼前には左人差し指を押えた涙目のゆーちゃんの姿。
「バカっ!!気をつけてっていったのにぃっ!!」
ゆーちゃんの右手をどかせて、左手を掴む。
指にじんわりと血が滲んでいく。
あーぁ、けっこう深く入ってるじゃん・・・。
そう思った瞬間、あたしはゆーちゃんの人差し指をパクっと銜えた。
口に広がる鉄の味。
傷口に沿ってそっと舌を動かす。
「・・・んっ。」
途端、ゆーちゃんから吐息が漏れた。
少し艶っぽい”そういう”声。
あたしはゆーちゃんの指を銜えたまま上目遣いに――って、身長差でそうなるん
だけど、ゆーちゃんの顔を見た。
頬を赤く染めたゆーちゃんと視線が絡む。
「の、の、のなかさんっ!!」
「ん?」
指を銜えたまま、見つめあったまま首をかしげる。
「・・・。」
何か言いたげな瞳をして、でも言いよどんだゆーちゃんはふいっとあたしの視線
から逃げた。
「しょーろくしてうらけらぉ?(消毒してるだけだよ?)」
あたしの言葉にゆーちゃんは小さく頷いた。
ちゅっ――
指を離して、傷口にそっとキス。
音を立てたのはわざと。
そして、キッチンの引き出しをあけて、絆創膏を1枚取り出す。
「だめだよ、気をつけなくちゃ」
言いながら、絆創膏をゆーちゃんの指に巻く。
「・・・ごめんなさい」
あからさまにゆーちゃんの声が沈んでる。
「でもさ・・・包丁使い危ないかなって思ったのに任せて、しかも目を離しちゃった
あたしもいけないんだよ。目離さなかったらゆーちゃん怪我しなかったかもしれ
ないし・・・。ごめんね。」
ちょっとだけ背伸びしてゆーちゃんの頭を撫でる。
ほんの少し屈んで、ゆーちゃんがあたしの首筋に顔を埋めてきた。
「野中さんのせいじゃないんです。すいません。私の不注意なんです。」
ゆーちゃんの顔は見えないけど、泣きそうなのか声が震えてる。
あたしは、そんなゆーちゃんをぎゅーっと抱きしめて背中をさする。
「・・・とりあえず、ご飯しよっか。残りはあたしがやるから、お箸とお皿持ってい
っといて。」
優しく背中をぽんぽんして、抱き寄せた躰を離した。
「ごめ・・・んっ。」
開きかけたゆーちゃんの唇を人差し指で制して止める。
「ごめんはナシだよ。わかったら、動く!」
「・・・はぃ。」
ゆーちゃんはちょっと不服そうな瞳を浮かべたまま返事すると、食器棚からお皿を取
り出してダイニングへと足を向けた。
あたしは切りかけのトマトを手に取る。
ゆーちゃんがお家に電話したときに「よろしくお願いします」ってご両親に直々にお
願いされたのに怪我させちゃったなぁ・・・。
『娘を傷モノにーっ!!』なんて言われちゃったりして・・・
なんて思いながら、トマトに包丁を入れた―――。
Fin.
「ゆーちゃん、傷濡れたらよくないから、
あたしが洗い物してる間にお風呂いっといで?」
食べ終わった食器を重ねながら言う。
「・・・。」
再び何か言いたげなゆーちゃん。
「ゆーちゃん?」
気になってゆーちゃんを見つめる。
「・・・あのっ」
「?」
「・・・えっと、」
「??」
徐々に赤くなるゆーちゃんの顔にあたしの脳内はついていかない。
「お風呂・・・」
「お風呂?」
「お水・・・」
「お水?」
ゆーちゃんの考えてることの見当がつかなくて、オウムみたいに繰り返す。
「指・・・濡れ・・・ちゃいます――」
「指、濡れちゃ・・・って、えぇっ!?」
繰り返そうとして気づく。
それってつまり―――
「・・・待ってます。だから・・・そのっ・・・」
『一緒に入ってください。』
消え入りそうな声で放たれたゆーちゃんの一言で、
あたしは目の前のゆーちゃんよりも真っ赤な顔になりました。
一緒にお風呂に入ってゆーちゃんを洗ってあげたのはまた別のお話――。
ほんとにFin.
指を怪我したとき思いつきました。
文章とか読みにくかったらごめんなさい。
気が向いて筆が進んだら続き(お風呂)書くかもしれません。
面白かったです!!
お風呂話楽しみ。
無粋だけど、画伯は料理の専門学校に行ってたっぽいから、包丁捌きは藍ポンより…等と思ってしまった。
いいとこのお嬢様だからねw
お風呂楽しみにしてる!
結局
>>23はなんだったんだ気になるじゃねーか
もしかして釣られてしまったのか
>>57 釣りだとおもうしかねーな
以後、>>23はうそつきってことでw
どっかで画伯は調理師免許もってるって言ってたな
でもなんか料理は得意ではない?らしいw
調理師じゃなくて栄養士だったような…
違ったらスマソ
栄養士だね。でも学校?では包丁扱う講義もあったっぽい
先生にナスの切り方がうまいって褒められたらしいww
>>38 消えたみたいでorz
再うpお願いします(涙)
>>63 ありがとう!
見つめ合うシーンが萌えた(ハァハァ
ゆうさん、茄子200個切ったって言ってたねw
りなゃさんとラジオやってた頃は、料理好きって言ってたけど(肉じゃがが得意料理らしい)、仕事が忙しくなり始めてからは、得意って言わなくなったなぁ。
超がつくほど謙虚な人だから仕方ないか。
ゆうちゃんはそういう所がいいよね
料理できようができまいが、どっちにしろ萌えるww
>>63 画像GJ!SS思い出しながら
にやにやしたw
画像にやられて脳の赴くままにななゆかり投下
初SSだけどきにしない。俺はななゆかりが好き!
「「お疲れ様でした〜」」
「ふぅ〜、意外と早く終わったねぇ」
「そうですね。頑張った甲斐があったかも」
朝10で入ったスタジオも早めに済んで今は14時少し前。
ゆかりは次は18時からなんだけど、奈々ちゃんは何時って言ってたっけ。
「奈々ちゃん、次―」
「…………へ?」
うわ、半目だよ…。
そいえば最近ずっとレコーディングしてるって言ってたなぁ。
こりゃ相当疲れてるんだね。
「次、何時って言ってたっけ?」
「えーと、18時…です」
おぉ。一緒じゃん。
お昼とか食べに行きたいとこだけど、奈々ちゃん休ませてあげたいなぁ。
どっか良い場所あるっけ…。
顎に手を当てて思案しているゆかりを不思議に思ったのか、奈々ちゃんが声をかけてきた。
「ゆかりさん?」
おぉ、そうだ。
「よし、奈々ちゃん、カラオケ行こー!」
「ぇ?ぇええええ?」
奈々ちゃんの手をひっぱって近場の某ハニートーストのおいしいカラオケ屋へ直行。
後ろから「いや、私これからレコーディング…」「っていうかゆかりさんカラオケ行かないんじゃ?」
とか聞こえるけど、気にしない。ふふ。奈々ちゃん、ゆかりの言うカラオケ屋さんは歌う所ではないのだよ。
「うわーい!到着ー♪」
ばすっと音を立ててソファに座るゆかり。
スカートとか少しめくれても気にしない。
チラッと奈々ちゃんを見るとどうやら少し拗ねている模様…。ぬぬぬ…。
「奈々ちゃん、こっちこっち」
「……」
ぽすっとゆかりの隣に座る奈々ちゃん。
「なーに拗ねてるんだよぉ」
「…別に、拗ねてないです…」
ほっぺた膨れてるんだけどなぁ。
きっと「私の意見ぜんぜん聞いてくれないし!」とかそんな所…なのかな。
「ゆかり流カラオケ屋さんの過ごし方って知ってる?」
「…?なんですか?」
「それはねぇ…。……寝ることです!!!」
「………は?」
おぉ。面食らってる。
そうだよね、普通はカラオケ屋さんに来たら寝ないよね。
でもゆかりはカラオケするの苦手だから大抵みんなで集まったらゲームするか寝るかなんだよね。
「というわけだから奈々ちゃん、寝ていいよ」
「え?ちょ、ゆかりさん?」
「ただし、ゆかりの膝枕で!!」
「―――――!?や、いいですいいです。私こっちで寝ます」
席を立って向かい側のソファに移動しようとする奈々ちゃん。
寝ることは否定しないんじゃん。
でもゆかりはそんな簡単には引き下がらないんだよ。
「えーと、ゆかりの膝枕を拒否しようとする人には無理矢理トマトジュースの刑です」
「なっ!?」
今まさに向かいのソファへ寝転がろうかという変な体勢のままで固まる奈々ちゃん。
ここで噴出しちゃいけない。堪えろ、ゆかり。
「んと、注文ってどうやるんだっけ。リモコ―」
「あ゛〜〜っちょ、ちょちょちょっちょっ」
ゆかりがリモコンを手にとってトマトジュースを注文しようとした途端、
奇声なのかなんなのかよく分からない声を発しながらもの凄い速さでゆかりの
隣に戻ってきたと思ったら、なんか膝の上に心地いい重み。
下を向いたら顔を真っ赤にした奈々ちゃんがゆかりの膝の上に乗ってた。
「ははは、ほんとにトマトジュース嫌いなんだねぇ」
「あれは人間の飲むものじゃありません」
「でもトマトジュースを条件に出さないと膝枕させて貰えないのはショックだなぁ」
「それは…だって、恥ずかしいので…」
いや、こっちだって恥ずかしいんだよ奈々ちゃん。
って言おうと思ったら、すでに目が閉じかけてた。
まあ、奈々ちゃんにゆっくり休んでもらうのが目的だし、
なんだかんだで膝枕できたし、いいのかな。
結局、トマトジュースに頼ってたのはゆかりの方かもしれないね。
すでに奈々ちゃんからは寝息が聞こえてくる。
少しでもいいから疲れが取れるといいなぁ。
そう願いながら、形の良い小さな頭を撫でていると
「ゆかりさん…気持ちいい…」
その言葉はゆかりをぽーっとさせるには十分すぎる言葉なのでした。
それにしてもゆかりは何をして過ごせばいいんだー!
以上、つたないながらお目汚し失礼しました。
もう色々と恥ずかしいので脱兎
>>75 GJ!逃げんな!逃げんな!よかったぞ!
そこはゆかりさん、寝顔を見ていたらチューしたくなって
悶々として過ごせばいいんですよ!ww
GJ
凄い速さで戻る奈々ちゃんGJ!
GJ!
ニヤニヤが止まらない。
そこでゆかりんが子守唄ですよ。ハァハァ。
>>75 続きをっ!!
寝ぼけた奈々ちゃんは最強だと思うのですよ。
なんかビアンさん達の恋愛事情がテーマの海外ドラマをCSでやってるらしいが、
とうとう吹替え版も始まるんだそうな。
普段スレで名前あがってるような声優さんが大挙して起用されたりしたらおもろいんだけど、
普通に吹替え仕事メインの声優さん達がやるんだろうなぁ。
>>82 もしかしてLー WORD?
本当だと凄いなあ
でも、イメージ合う声優いるかね?
いよいよフォックスライフに加入する時がきたのか・・・
Lは濃いエロシーンいっぱいあるよなー
楽しみだw
>84
> もしかしてLー WORD?
うn
FOXlifeの公式にある番組表みると第1シーズンの吹替え版が10月18日かららしい。
声優さんの人選に関しては、多分ふつーに海外ドラマの常連さん達で占められるんだと思う。
女ばっかで人数も結構多いとなると、どっかで聞いた事ある人ばっかになるかも。
CSIのキャサリンやってる人とか出そうな気がする。
そろそろDVDも出るよLの世界
当初のトレーラーがエロすぎてNGになったらしいw
どこかいいSSサイトないか?検索避けしてるのかググってもあんまり出ないorz
直はヤバイから、検索ヒントだけでも!
唐突だが、ここで神田さんと木村さんのSSは需要ある?
ぎゃあ!貼るスレ間違えた!!すんません、ホントすんませんorz
>>90 需要があるかどうかなんて問題じゃないよー
書きたいものを書けばいいんだよー
>>90 あるある!
Aice5でも神田さんと木村さんってあまりないからすごく読みたい
嬉しいことを言って頂いたので、Aice5神田さんと木村さんSS投下します。
Aice5フォトブックネタバレがありますのでご注意を。
トリップはこれでいいのかな?w
ではいきます
――まどかちゃんがかわいい。
いや、それはとっくから分かってたことだ。
なのに今更実感するなんてどうしたことだろう。
やっぱり仕上がったこれ…見ちゃったからなんだろうな…。
膝の上で、それのページがひとりでにめくられそうなのを押さえた。
まさか浅野さんにあのシーン押さえられるとは思わなかった。
私、すごいこわばった顔してるし。
いや、それはしょうがないかもしんないけど。
浅野さんから見ればシャッターチャンス以外の何者でもないし。
ああ…こんなのされて正常な頭でいられるはずないよ。
「うわあー…もう!」
どうしちゃったんだ私!
あの時のこと思い出してしまう。
煩悩よ、もうちゃっちゃと私の中から消えてくれ〜!
「かんち、どうしたの?」
え?あ、あれ?
「ま、まどかちゃん?もう終わったの?」
「うんっ。意外に早かったよ。次はますみんだから長引きそう〜」
そっか、個人ミーティング終わったんだ。
浅野さんの次が智秋さんで、最後が堀江さんか。
どのメンツも長引きそうだ。
「そっか。じゃあ2人でイチゴポッキーでも食べてゆっくりしてよっか」
うわあ!何言っちゃってんだ私!
『2人で』はなくてもよかっただろ!
「うんっ」
なんかまどかちゃん嬉しそうだぞ。
イチゴ味がきいたかな。
「そういえばさ」
「うん?」
「さっきどうして、うわーってなってたの?」
ぎゃー!見られてたのか!
…いや、声かけられた時、どうしたのって聞かれてたわ。
ホント、どうしたんだ私。
「いや、なんでもないよ。えっと、なんだ、ほら、思い出し悶え?」
「あはは、なーに?それー」
くしゃっとした笑顔を向けてくれる。
……それをいつも私にだけ向けてくれるといいのに。
私何考えてんだろう。
「あれ?かんち何見て……あっ、フォトブックだ」
「え?ああこれ。うん」
「見ていい?」
「どうぞー」
…って!
手で押さえてるページが!
あっちゃー…変に思われないといいんだけどなあ
「あ、ますみんのプライベートショットのページだ」
「う、うん」
「あ……」
「どした?」
まどかちゃんは嬉しそうな恥ずかしそうな、形容しがたい表情。
少なくとも機嫌が悪そうじゃないのが救いかな。
「えっと、これ」
まどかちゃんが指差した先は例の…あのショットだ。
まあつまりなんというか…
「ああ、これかぁ」
「ちゅーしちゃったの撮られちゃったね。えへへ…」
えへへとかいうな!
かわいいなあもう!
…いやね、なんていうか、ここの私の表情超こわばってんだよね。
けど、ホントは超嬉しかったんだよ!
でもデレデレしてたら不審だし…
これでよかったのかな…
「なんだか恥ずかしいねっ」
「だよねー。浅野さんもこんなシーン撮らなくてもいいのにさ」
変じゃないように取り繕うのって難しいな。
「えっと…」
「ん?」
なんかもじもじしてる。
まどかちゃんってこういうしぐさ多いけど、
私を落とすためのなんかなのか?
…いや、そんなわけないだろうけどさ。
「か、かんちはこういうの嫌?」
「へっ?」
「えっ…と、ななななんでもないっ!ききき気にしないで!」
「え、あ…はあ…」
なんかおかしいぞ?
かんちはこういうの嫌?って…
確かにそう聞こえた。
……これってどういう意味だろう。
自惚れていいのか?
それとも単なる恥ずかしい質問だったから否定したのか?
ここでどう答えたら、まどかちゃんが望む答えになるんだろう。
でもどっちにしろ私がいえることってのはある。
「嫌いじゃないよ。
こうやって…なんていうかな、くっつかれたりするのはどっちかっていうと」
「…いうと?」
「好き…「きゃああっ!」
きゃあ?
悲鳴上げられるほどショックなこと言ったか?私
いやどっちにしろショックなのは私だ。
「えーと、私なんか悪いこと…」
「あわわわ!そんなつもりじゃないの!あのっあのっ!
えっと…その…本当に好きって…言われたみたい…で」
最後の方は尻すぼみだったけどちゃんと聞き取ってしまった。
これはもう迷うとか考えるとかしてる場合じゃない。
というかまどかちゃんの性格上うやむやになりそうな可能性がでかい。
ので。
「えーと、まどかさん」
「は、はい」
「…仕事終わったら私んち来るきないですか?」
「え!?」
「というか強制連行決定」
「えー!?」
「批判は受け付けません」
「えっと…えっと…つ、謹んでお受けします」
と言うわけでこの先は仕事後になりそう。
とりあえずみんな帰ってこないといいなあ、なんて初めて思ったりしたのでした。
以上です。
甘味度が低い気がします…w
次があったらがんばりたいですw
GJ!!前々から好きだったCPだから楽しく読ませてもらった。
次も期待してます
上の流れに続いて智ます投下。
一応エロ物になったと思う・・・
私たちが付き合い始めてからはや1年ほど過ぎた。
今時、高校生でももうキスより上の段階に進んでる時期にもかかわらず、
もう三十路なんておばさんと呼ばれても
おかしくない私たちが今だキス止まり。
主な原因は私にあったりするんだけど・・・・・・。
意地っ張りと空気の読めないカップルの進展は難しいのだ。
だからこそ、認めたくもないけれど、
この一切進展のない私たちの関係にいい加減やきもきし始めている。
つまるところ私は現在、欲求不満である。
自分でも認めるのは絶対いやだし、信じたくもないが。
けどさ・・・・・・
「いい加減空気読めよあの馬鹿・・・・・・私だって我慢してんだぞ・・・・・・」
部屋の隅っこでボケッとしてるアビちゃんに向かって悪態をつく。
アビちゃんになんら罪は無い。
首をかしげながらこっちを見る姿が
あまりにも可愛くて思わず微笑んだ―――のだが。
「で、真澄さんは何を我慢してるのかなぁ?」
そんな笑いはとたんに吹き飛んだ。
アビちゃんが首を傾げてみていたのは私にではなく、
私の後ろにいた智秋ちゃんに対してであった。
「な、んで、勝手に入ってきてんのっ!?」
「ノックしたけど返事無かったから」
「呼び鈴鳴らせ、昭和人!!」
ノックっていつの時代だ、いつの。
昭和人なんていったけど、昭和でも呼び鈴ぐらいあるでしょうが。
「で、何を我慢してるって?」
「う、・・・・・・なんでもないっ!そもそも我慢してるなんていってない!」
ここでごまかさずに言っちゃえばこんなに悩まなくていいのに
・・・・・・私の馬鹿。
でも智秋ちゃんも智秋ちゃんだ。
こういうことはなんでも知ってるような顔をしといて、
一番大切なことはわかってくれない。
私だって恥ずかしいのを我慢して何度かアピールを
したこともあるんだけど気付いてくれたことなんてない。
こうなったら意地でも言ってやるもんか、なんて思った。
「クーキヨメ、アノバカッワタシダッテガマンシテンダゾッ」
「お?」「はぁっ!?」
いつの間にやら私の肩にとまっていたアビちゃん。
アビちゃんの口から発せられたのは先ほど私が言った言葉そのものだった。
「ほらっアビちゃんが証人だよ」
「アビちゃん・・・・・・」
ここまで可愛がってきた子にまさか裏切られるとは。
・・・・・・でも、もしかして逆なのかな。
アビちゃんは私にちゃんと本音を言えって背中を押してくれたの?
「ヨッキューフマン、ヨッキューフマン」
「なっ!?」
前言撤回。
アビちゃんは裏切り者決定!!
何とかアビちゃんの口を押さえてしゃべるのを止めたんだけど、
こんな確実な言葉を聞き逃してくれるわけも無いだろうし、
と恐々と顔を智秋ちゃんのほうに向ける。
目の前には、嫌な笑みを浮かべた智秋ちゃん。
じりじりとにじり寄って来る姿は、どこか怖い。
・・・・・・というかこれはまずくないですか?
辺りの雰囲気とか、・・・・・・
いや、私が望んだことだけど!!
「ち、智秋ちゃんお、落ち着いて、ね」
「いやぁ、真澄がそんなこと思ってたなんてね」
「だから思ってないって!」
「照れなくても大丈夫よん。こんなとこでツンださなくていいの」
「照れてないっ!っていうかツンってなんだツンって!」
「まぁそうかっかしないでさ、おとなしくアタシに身をゆだねて・・・・・・」
「ゆだねられるかっ・・・・・・んっ!」
触れあう唇。
啄ばむように、なんてやさしいもんじゃなくてもっとずっと深い、
もっとずっと激しいキス。
こうなったら勝てるわけが無かった。
・・・・・・だからって簡単に受け入れてやるほど軽い女じゃないんだ私は。
自分から望んでおいてどうかなんて無粋なことを考えてはいけない。
「ん、んんっ・・・・・・はっ、ちあっ・・・・・・ん」
けど、強がったところで気付いたら舌まで入れられて
お互いの物を絡ませられていたらもう・・・・・・。
GJ!!(*´д`)ハァハア
きゃんちガンガレきゃんち
いつの間にか服の前はだけさせられてるし。
いつの間にかブラのホック外されてるし。
って、こいつやたらと手馴れてない?
「ね、ちあきちゃ・・・・・・あぁっ!」
話してるときだったら手を止めてくれる
なんて淡い想像はあくまでも想像。
智秋ちゃんは私の話なんか聞こえてないようで
夢中になって私の胸を揉んでいる。
「やっぱおっきいなぁ」
「んっ、なに言って・・・・・・」
「もみがいがあるよね」
「やぁっ!んあっ・・・・・・っ!」
じらしてるみたいに時々指先が乳首にかするたびに
ジワジワと体の芯に電気が走って、
だんだん正常な思考が消えていく気がした。
これでも声を抑えてるつもりなんだけど、押さえ切れないのが現状だ。
「んっ、あぁ!・・・・・・んんっ」
指とは違う生温い湿った感触に体が跳ね上がる。
むしゃぶりついているっていう表現が一番合ってるかも。
ふと、ちくりとした痛みを感じた。
「はっ・・・・・・はぁ、たてる、なぁ!」
「きもひいでひょ?」
「しゃべる・・・・・・なぁっ!!やっ・・・」
我儘だなぁなんて目で話しかけてきて、
それでも愛撫は続いていく。
と、空いていた手が全体を撫でているみたいに体に沿って下半身に伸びた。
一気にズボンと下着の両方をずり下ろされ、
上ははだけたまま、下は何もはいてないなんていう状態にされてしまう。
すでに外の冷たい空気にさらされても
寒さを感じないほど熱を帯びている秘部。
早く触れてほしいとうずいているけど、
その言葉はなんとかかけらしか残ってないような理性で押し込んだ。
恥ずかしいって気持ちもあるけど、なにより負けた感じが嫌だ。
壊れ物を扱うように双丘をなでられ腰が抜けそうになる。
そのまま割れ目にそって秘部に近づいてくる。
―――クチュ
「ん、やぁっ!!」
卑猥な音と私の嬌声が部屋に響き渡った。
そして同時に私の腰が砕ける。
床との衝撃を覚悟したけど、危ない手つきながらも智秋ちゃんが支えてくれた。
「ありがと・・・・・あっ、やっ!んんっああ!!」
秘部に与えられる大きな圧迫感に声を押されることも忘れて
智秋ちゃんにしがみついた。
智秋ちゃんが私を助けるとき、
さりげなく足の間に自分の足をねじ込んでいたみたいで。
「あぁっ!・・・・・・や、だめっ」
智秋ちゃんはゆるゆると足を前後に動かすことで刺激を与えてくる。
秘部からは滑潤液の変わりになるくらいの大量な愛液があふれ出て、
足を閉じたい衝動に駆られたけど、
当然閉じることもできない。
「あーあ、もう足がこんなにべとべとになっちゃったじゃん」
「ちゃきちゃ、が・・・・・・やっ、んんっ・・・・・・かって、にぃっ!」
「真澄ってばい・ん・ら・ん」
「ちがっ!んあっ、はぁあ!やぁ・・・・・・!」
だんだん早くなる足の動きに私自身も高まってくるのがわかった。
頭に霞がかかり、くらくらと酸欠のときみたいな感じ。
・・・・・・も、だめかも・・・・・・
「や、もう、あぁっ!やだっ!やぁっ!!イっ―――ッ!!」
「え・・・・・・?」
くぐもった何かからの開放感。
自分が達したのだと気付いたのは、数秒先のことである。
まさか始めてが立ったまま、しかも足でイかされるとは・・・・・・。
淫乱はどっちだ、淫乱は・・・・・・。
なんて頭も体も呆然としているはずなのに、
どこか穏やかな思考な自分は嫌になる。
こういうときぐらい何も考えず余韻に浸りたい。
「もしかしてイっちゃった・・・・・・?」
口にだすのはさすがに・・・・・・、けど何も反応しないわけにもいかず
頭だけを縦に動かす。
っていうかこの姿を見たらわかるでしょ。
「えぇっ!?まだ入れてなにのに!!」
「はぁ、はぁ・・・・・・あほ・・・・・・」
こいつはどうしてここまで空気が読めないのか。
今まで散々空気が読めないって言ってきたけど、
ネタとか狙ってとかじゃなくて本当に智秋ちゃんは空気が読めないのね。
私がいっても説得力ないけど、
こう、雰囲気とか余韻を感じる能力ってのは今後大切だよ?
「アタシも気持ちよくなってないのに・・・・・・」
改めて智秋ちゃんがもてない最大の理由を実感した。
「まぁ、いっか!もう一回すればいいことだし」
「は?・・・・・・ってちょっと、待った!!私、まだ無駄って・・・・・・んっ」
私の抵抗の言葉は智秋ちゃんの体の中へと消えていく。
「んふふ、今夜はたーっぷり可愛がってあげるからね」
いつにもなく嬉しそうな、
それでいてどこか艶のある笑みを浮かべながら言う智秋ちゃん。
どうやら私の、いや私たちの今夜は長いみたいだ。
END
119 :
107:2007/09/29(土) 04:01:48 ID:5dLjC9UA
お目汚しすみません。
前スレでこっそりと智ますエロをほのめかしたんで
これは書かなければ、と書いたんですが
俺にエロは無理だった・・・orz
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!GJです!これは素晴らしいエロス
割り込んで申し訳ないですorz
エーロ!エーロ!
智ます投下したことあるけど、エロは書けないんですごくうれしい!
こうゆうのを待ってたぜ!GJ!!
超GJ!!
エロ待ってたぜ!
智ますGJ!エロGJ!
智秋の空気読めなさっぷりが何かかあいいw
お前神だよ!107さん大好き!
智ますエロ超GJでしたっ
カンチまどかの人GJ!なんか微笑ましい感じだよ
智ますの人もGJ!エロいし受ますみんが可愛すぎる
どぴゅ
うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
神すぎる! 超GJ!!! エロかったしますみん可愛いし智秋ちゃんノリノリだし…幸せだ
脳内相性メーカーによる考察
殿堂入りカップル
ぱっくぎ
朴(全部、気)×くぎゅ(想とHが周りを囲み中は金だらけ)
朴・・・くぎゅに気はあるが一線を越える気は無さそう。
くぎゅ・・・朴を想い、Hもしたい。だけど一番に考えるのは金
朴が、くぎゅを「黒いコスモス」と形容したのもうなずける。
実は、くぎゅ、朴を誘っている?
さえゆう
さえぽん(無だらけ)×ゆうか(想が周りを囲み、その中は友)
さえ・・・結婚し、ゆうかさんに対しては何も無い。だんなにゾッコン
ゆう・・・さえこさんを大事な友達だと割り切って生きて行くと決断!
悲惨だ・・・。
やまなこ
ほちゃ(嫌の文字の中に妄の字が一字)×ゆかりん(気だらけの中に怒)
ほちゃ・・・最近、他の子たちにしか手を出さないゆかりんが嫌い
そんな、ゆかりんで夜に妄想。
ゆかりん・・気はあるが他の子に手を出したり、
やまなこをやってくれない、ほちゃに怒り心頭。
修羅場突入中・・・
脳内相性メーカーによる考察Part2
ほちゃりえ
ほちゃ(想いが周りを囲み、好、金、無)×りえりえ(想と欲が囲み、中は好だらけ)
ほちゃ・・りえを想い、好きだな〜とは思うが金が絡む分、少し現実的
りえ・・・ほちゃを想い、欲しい、そしてその根底は大好き!
ミューコミでのりえりえ「ほっちゃんは私と結婚してる」納得が行く。
さくりえ
さくにゃん(Hだらけの中に友と気がまばら)×りえりえ(無が周りを囲み以外は友)
さく・・・大切な友だけどりえりえとHしたい!
りえ・・・何やかんや言っているが単なる友達
りえりえが完全にさくにゃんに行かない事が、これでハッキリした。
不憫なのはりえりえよりもさくにゃんだった・・・。
あいまい
麻衣(Hが周りを囲み、中は欲だらけ)×愛(金だらけ)
麻衣・・愛ちゃんが欲しい!Hしたい!
愛・・・所詮、金を稼ぐ為だけに一緒にいるだけ、あのキスも仕事。
麻衣は愛の手の中で踊らされているだけ・・・?
脳内相性メーカーによる考察Part3
しずかな
御前(H、想、妄、無と中へ向かっていく)×旗様(好だらけ)
御前・・・Hはしてあげる、だけど本心は?
旗様・・・静様、大好き!
旗様は御前のひまつぶし・・・きっついな〜。
ひとしずく
ナバ(気だらけ)×御前(友を中心のラインとし左に抱、右に無の集団)
ナバ・・・気を引くような発言を連発
御前・・・大切な友達、困ったときは抱いてやるか
微妙・・・
めぐかな
めぐー(愛だらけの中に想)×旗様(Hと友だけ)
めぐー・・佳奈!愛してるよ!
旗様・・・気持ちは嬉しいが結局、めぐみさんはセフレ
旗様、めぐーの気持ち汲んでやれ
脳内相性メーカーによる考察Part4
あみぺ
あみ(無だらけの中に金だけ)×ぺ(欲だらけ)
あみ・・ぺ?マイワイフ?あんなの口だけよ!
ぺ・・・あみが欲しい、誰にも渡したくない!じゃあ好きなのか?愛してるのか?
本当は、ぺがあみっけに踊らされてるだけ?
エウレカ
名塚(無と欲)×ぺ(金と無)
名塚・・ぺ・・・まあ、寂しいときにはいて欲しいな
ぺ・・・所詮、ビジネスライク
意外と冷めてる
かもあみ
名塚(想だらけの中に羨ましい)×あみ(気だらけの中に恐)
かも:何か羨ましい、ぺに色々かまってもらえて
あみ:ライバル・・・声優として
脳内相性メーカーによる考察Part5
かもみゆ
かも(想を挟んで無とH)×みゆき(気が周りを囲み後は金)
かも・・・Hしてみたいなあ
みゆき・・かおりちゃん払いがいいからなあ
かもが誘ったら、みゆきち金を要求する気だ
ぺみゆき
ぺ(欲だらけ)×みゆき(Hだらけ)
ぺ・・・みゆきが欲しい、でも・・・
みゆき・一回してみたいなあ!
ぺが求めたら、みゆきは体を要求してくるな
あみみゆ
あみ(無、想が半分ずつ)×みゆき(欲だらけの中に敬)
あみ・・みゆきちゃんがいたら、あみっけのバカもカバーしてもらえる!
みゆき・いいなあ、あのスタイルの良さ。
エロ要素なし
あいまいで吹いたw
中原がかわいそうなんだがww
脳内相性メーカーによる考察Part6
まるなび
ぺや(無が囲み後は友、欲、羨)×まみ(金と好が半々)
ぺや:大切な友達だから渡したくない。あの人間性が羨ましい。
しかし普段は、それを表に出さない。
まみ:綾ちゃんって、いっぱいお金持ってそうだから好きだな〜。
あやちーは大人の対応してお姉さんぶっているが、まみは・・・。
藍ゆう
藍(欲と想が半々)×ゆう(想が囲み、その中はHが多く、愛と好が半々)
藍・・・ゆうちゃんかわいい、欲しいな〜、ゆうちゃん
ゆう・・野中さん・・・好きです!愛してます!そ、その体の関係を・・・。
過去のSSを考えれば、ゆうの狼さんキャラはある意味、理に適っている。
そして藍ぽんのヘタレキャラも・・・
これを土台にSS書いてみようかな。
だけどキツイストーリーが増えそうだ。
藍ゆうが幸せで良かったw
脳内相性メーカーによる考察Part7
ちます
智秋・・・・気だらけの中に嫌×ますみん・・愛だらけ
智・・まあ相手してやるか・・・嫌いだけど!アタシは関さんという(以下略)
ます・愛してるよ!愛してるよ!
ますみんはエンジン全開、ちあきは嫌いだが、気になってしまうので相手をしている
カンチまどかも智ますもGJ!
カンチまどかは初めてみたが、カンチもまどかも初々しい(?)感じがいいw
>>23 きみきみのことだろ?
ていうかこのスレの住人からなんの反応も無いってどういうことなんだ
御前&きみきみをH有りでヨロシク!
伊藤静と清水愛でやってみると面白い結果が出るよ
タイミング微妙な上にあんなGJな作品の後で気が引けるのですが、智ます落とします
本スレで出てた浅野さんのブログネタ
某レスの方、妄想を刺激してくれるネタをありがとう
上手く形に出来なくてすみません
ちょっと早めに着いてしまった控え室。
暇を持て余して何となく携帯を開いて、何となくメールボックスを開く。
返しそびれてるメールは無いかとか、仕事関連のメールを見直しているうちにふと、ある名前が目に入った。
そんなにしょっちゅうメールする仲でもないから、ぽつんと目立つその名前の彼女は、私の従姉妹だ。
そのメールの内容を私はしっかりと覚えてる。
開けなくたって分かる。
だけど何となく、本当に何となく。
記憶に残っているからこそとでも言うのだろうか、それを開けてしまった。
その文章を見た数日前の自分の気持ちを忘れるどころか、今だって胸の隅っこに引きずっていると言うのに。
そのメールの主な内容は、私が送ったAice5関連のCDやDVD、雑誌の感想という他愛もないモノ。
じゃあ何がそんなに気にかかるのかと言うと、メールの一番最後に付け足された一文。
『智秋さんって素敵だね!
ファンになっちゃった』
ハートの絵文字付きのその文は当然ながら何も変わらずそこにあって、私は自分の眉間に力が入ってしまっている事に気付いた。
最初は嬉しかったんだ。
Aice5を好きって言ってもらえて。
智秋ちゃんを好きって言ってもらえて。
どっちも私の大切なモノだから。
なのに段々ともやもやしてくる私の気持ち。
この感情は何て言ったら良いんだろう。
何に対してなのかも分からない苛立ちや焦り。
もしかしたら自分自身に対して、なのかな。
褒め言葉を、智秋ちゃんに対する賛辞を、素直に受け止められない我儘な自分に。
「はぁ…」
溜め息はカシャンと携帯を閉じた音と共に消えるはずだった、んだけど。
「なぁに溜め息ついてんの?」
「ぅわっ」
いきなりすぐ傍で聞こえてきた噂の人物の声に心臓が跳ねる。
こいつ…ホント神出鬼没だな。
「い、いつの間に」
「部屋入る時ちゃんとおはよーって挨拶したのにぃ!真澄聞いてないんだもん」
言いながら隣りに座ってベッタリともたれかかってくるスキンシップ過剰な智秋ちゃんはいつも通りで何かほっとするけど、さっきまでの気持ちが少しだけ後ろめたかったりもする。
「で、何か悩みごとかい?」
「ぅん?」
「溜め息、ついてたでしょ」
「あー…」
「どかした?」
「…別に、何にも」
「何よー何にもなかったら溜め息なんかつかないっしょー!?」
多分、ホントは分かってるんだ。
従姉妹のその言葉に、どうして素直に喜べないのか。
ただそれはあまりに子供っぽい感情で、認めたくないし口に出したくないだけで。
「ホントに何でもないってば」
「アタイに嘘が通じると思ってんのー?」
「どっちかと言えば思ってるかな」
「ちょっとぉ!酷いわ真澄…智秋の事も遊びだったのねっ」
「はいはい」
こういう時は智秋ちゃんのノリの軽さも助かるなぁなんて、こっそり思ってた私は甘かった。
「…まぁ冗談はさておき、さ」
「?」
「ホントに何かあったんなら言ってよね」
「…え」
さっきまでの表情とは一変して真剣な顔の智秋ちゃん。
この大きなくりくりした目で見つめられるのは少し苦手。
心の奥底まで見透かされてしまうような気になる。
「アタシはさぁ、真澄が好きなんだよ」
「…うん」
「すごい好き」
「……うん」
「すっごい好き」
「……」
「すっっ」
「話進めてくれる?」
「ぁはっ」
わざと茶化してくれてるんだと思う。
そういうとこ、気遣い屋な智秋ちゃんのことだから。
「まぁつまりー、アタシは真澄に笑っててほしいワケよ。
何か悩んでんならアタシに出来る限りの事はしたげたいし、ほら、たまには頼ってほしいなーなんてさっ」
「…ん」
「今いーこと言ったねアタイ!」
「…若干くさいけどね」
「えぇーここ泣くとこよ!?」
「ごめん、それは無い」
「ひどっ!」
嘘。
ちょっとだけ、ぐっときたかも。
ちょっとだけ、ね。
「でもさ、ホントに何でも無いんだよ」
「うそー」
「ていうか、今智秋ちゃんと喋ってたらどうでも良くなってきたかも」
「何それ」
だってさっきの言葉聞いてたら、そんな気持ち持つのも馬鹿らしくなってくるって言うかさ。
…そうだな、でも敢えて言うなら。
「じゃあさ、一個だけ聞いていい?」
「おぅ、何でもこーい」
ホントは少し恥ずかしいけど、今なら言える気がする。
「…智秋ちゃんは、あたしのだよね?」
だって、他人が聞いたらあまりに我儘でガキくさい言葉でも、きっと智秋ちゃんなら。
「あったりまえデショ!」
…ほら。やっぱり。
「わざわざ聞かなくても分かってる事じゃん!」
くしゃっと笑うその顔に、あたしまで頬が緩んでしまいそうになる。
くだらない我儘も子供みたいな独占欲も、どこかに飛んで行ってしまう。
アンタのせいで気持ちが沈んだり、馬鹿みたいに悩んだり、かと思ったら有り得なく浮き上がったり、すごい忙しいんだぞ。
分かってんのか、コラ。
あたしをこんな風にさせるの、アンタぐらいなんだから。
「ねね、真澄、アタシも聞いて良い?」
「なに」
「逆にさ、真澄もアタシのだよね?」
「…それはどうかな」
「えぇぇー真澄さーん!」
「あぁもう!聞かなくても分かるって言ったのアンタでしょうが!」
「おぉーっと!今デレ来たね。デレ一丁入りましたー」
「だー!智秋ちゃんがツンデレ萌えなのは分かったけど、その属性をあたしに当てはめんのはやめてよね!」
「のんのん、違うんだなー真澄さん。アタイはツンデレ萌えじゃなくてマスミ萌えっ」
「…勝手に言ってろ」
終わり
うはぁーGJ!!
会話のテンポが良くて、二人とも微笑ましい〜和みました!
>>140 ちょwwwwwwwエッチ多すぎwwwww
それより伊藤静カレンダーに吹いたwwwwwwwwww
智ますGJ!
やっぱりこのカップル好きだわw
>>138 kwsk!お願い!
あみぺ・愛麻衣・藍ゆう・智ますどれでもいいから扱ってるサイト探してるんだが…
どこかあれば検索ヒントだけでも教えてくれまいかorz
藍ゆうなら、某ネギまのこのせつ関連であったような
藍ゆうはそのままググればざくざく見つかるけどな
ブログかケータイサイトでやってる人が多いよ
>>143 智ますGJでした!
何か文章がこなれてる感じがして、書き慣れてそうだと思った。
俺もそんな風に書けたら良いのに・・・orz
>>143 智ますグッジョーブ!!ますみんの独占欲が可愛かったっす
>>143 智ます好きとして最近幸せすぎです!
可愛い智ますSSを書いてくれてありがと!
甘くないっていうかバカ路線の藍ゆうでもいいですか?
「今日はですね、今後の方向性を考えようと思ったんですよ。」
ここは都内の某ファミレス。
後輩である藍ちゃんに突然呼び出され、単にお茶するだけだと思って行ってみたら、突然のこの発言。
しかも藍ちゃんの隣にはなぜか、大草原の画伯こと、小林ゆうちゃんがちょこんと座っている。
「おはようございます、神田さん。」
プログラミングされているかのように丁寧すぎるお辞儀は、今日も健在だ。
とりあえず二人の向かいに座って、THE3名様状態になる。
「…で、方向性って…?」
「うん。あのー、声優として一発逆転するにはどうしたらいいか、ちょっと私個人のステップアップ計画も含めて考えようと思いまして。」
「…とりあえず突っ込みたいことは色々あるんだけど、そういうことは一人で考えなさいよ。」
野中藍個人のステップアップのために、なんで私がファミレスに出動しなければならないんだ。
ていうか一発逆転しなくても、このまま正攻法でいいんじゃ…。
「いやいや、そういうわけには。…一応ほら、私のことをよく分かってくれてる神田さんの意見も聞かないと。…ねえゆうちゃん?」
「はいっ野中さん!」
一番わからないのは、事務所の違うこの子が、ニコニコと藍ちゃんの横にいることだ。
…もしや藍ちゃんにくっついている単なるおしゃれアイテムなのか?
ちょっと大きな携帯ストラップみたいな感覚で…。
なんてバカなことに思いを巡らせていたら、店員さんが注文をとりに来た。
「ご注文お決まりですか?」
「あ…えっと、コーヒー。ホットで。」
「あーじゃああたし、生。ジョッキで。」
「飲むのかよ!まだ4時だぞ!」
さらっと酒をオーダーした藍ちゃんは、乙女チックスマイルでへらへらしている。
「いいじゃん、ビールもコーラも変わらないよ?」
「…大違いだよ…。まあいいや、ゆうちゃんは?」
言っても聞かないであろう藍ちゃんにつっこむのも疲れたので、私はゆうちゃんに振った。
真剣にメニューを眺める姿はなんとも微笑ましい。
ゆうちゃんは何にするんだろう。紅茶かな?それとも可愛くクリームソーダとか?
「ええとですね、それなら私は豚しゃぶ御前お願いします。ごはん大盛りで。」
「食うのかよ!!てかそれ何!?昼ご飯?夕ご飯?」
脳内に描いていた可愛いゆうちゃんの妄想は、あっさり砕かれる。
「ゆうちゃんさっきお昼ご飯に豚丼食べてたよね?」
「すみません、これはおやつです。」
「おやつ重っ!!」
言っても聞かない二人を前に、なんだか一気に疲れてしまった。
「…とりあえずさあ、なんか私に聞いて欲しいことがあるんでしょ?なんかもう帰りたくなってきたから早く本題に入ろうよ。」
「そんな冷たいこと言わないでくださいよ〜。私、こんなにやる気なのに。」
何をどうやる気か知らないが、なんだかすごく楽しそうだ。
「結論から言いますとね、どうしたら大ブレイクできるのか考えたんです。声優として。」
「…うん。」
「で、気づいたんですけど、原点に返ってやっぱり百合かなって。」
「……戦略としては間違ってないけど、百合は原点じゃないよね?」
無駄と思いつつ突っ込んだら、やっぱりスルーされた。
「そこで敢えて私、事務所は違うけど相手にゆうちゃんを選びました。時代の波に乗っかって。」
「はい!とっても光栄です!」
…何を言うかと思えば、相変わらずだな藍ちゃんは。
だから腹黒とか言われるんだよ?
♪そんなこと気づかずに、画伯ニコニコ〜…
「とはいえ、百合産業がすでにいろいろやりつくされてることはわかってるんですよ。中原麻衣ちゃんの実写でちゅーとかは話題になったけど、二番煎じじゃインパクト弱いし。」
「うーん、まあそうだねえ。」
「だからあのー、迷いに迷った末に、考えました。決定しました、私の中で。」
………なんだかすごく聞きたくないんだけど。どうしよう。
相変わらず隣のゆうちゃんニコニコだけど、どうせトンデモなこと言い出すに決まってる。
…いや、でも一緒に来てたってことは、二人で決めたこと…なのかな?
「とりあえず、聞くだけ聞くけど。なにするつもり?」
「はい。あのですね、私、ゆうちゃんとSEXします!」
「はぁっっ!?」
「えっ!?」
満面の笑顔で爆弾宣言の藍ちゃんの横で、ゆうちゃんが見たことない顔になってる。
くっ、やはり単独案だったか…!
「まてまて、ちょっと落ち着こう?そんな露骨なことできるわけないっていうかそもそも声優として間違った選択だよそれ!」
「そんなことないですよ?だってほら、前戯からじっくりするとして、服も基本的には着たままですれば裸にならないでも十分ですから。」
「そこは問題じゃない!!」
どうやら映像的な肌の露出が最小限なら、何してもオッケーとか思っているらしい。
「あ、あのー野中さん……前戯ってなんですか…?」
「ゆうちゃんは知らないでいい!!」
そもそもそれ単に声優出演のAVと違うのか。
「計画としてはまず、百合ん百合んなアニメのオーディションに二人そろって受かるわけですよ。で、そのアニメのEDを私たちが歌って、二期あたりで実写が入る、と。そんでPVの映像特典に、本番映像が入ってバカ売れです!」
「完全に二番煎じだよねそれ!?」
「違いますよ?だって最後までやりきるもん。とりあえずゆうちゃんが気絶するまで。」
「…………。」
あっ、ゆうちゃんの顔が…。画伯の書いたせっちゃんみたいになってる。
「私、何をされてしまうのですか?」
「だからSEXだって。」
「おいコラしゃくれ!!もうヤメなさい!!」
泣き出しそうなゆうちゃんを見かねて、話を打ち切ろうとするも、そんなことでは止まらないバカひとり。
「なにも心配することないよ?私が手取り足取り、攻め攻めでいくから。」
ゆうちゃんの手を取ってオトコマエな表情を作ってはいるが、その時点で市場調査ができてないような気がする。
…とはいえ、浮世離れしたゆうちゃんが、ファンの需要を満たすような攻め路線に回れるはずもないけれど。
「…あ、あのですね野中さん…。私そんな、えーと…なんて申し上げたらよいのやら…。」
戸惑いいっぱいのゆうちゃんは、なんとかして抗議しようとするも言葉が出てきていない。
「そうだ、はっきり言ってやれゆうちゃん!そこはガツンと言っていいところだぞ!!」
がんばれがんばれゆうちゃん!
腹黒ボイスセラピストをつぶしてやれ!!
発破をかけると、彼女は真剣な顔になって藍ちゃんを見た。
「わ、わかりました!はっきり言わせていただきます!」
さっきまでのふにゃふにゃではなく、凛とした声だ。
これでやっと藍ちゃんの暴走が止められる…。
「私、やります!!!!!!!」
「…え?」
言葉の意味もさることながら、声のデカさに正直びびる。
木村カエレの『訴えてやるーー!!!!』に匹敵する音量だ。
てかファミレスですよ。
普通に迷惑ですよ。
「ゆ、ゆうちゃんあの」
「私、野中さんとSEXします!!!!!」
「ギャー!ってかうるせえ!!!コラゆうちゃん!!」
「やっぱりね〜、ゆうちゃんならわかってくれると思ってたよ!」
「はい!!一生懸命やらせていただきます!そうと決まればさっそく練習しましょう!」
がたんと立ち上がり、周りの客の注目を浴びてることなんてなんのその、ゆうちゃんはキラキラのお目目で藍ちゃんを見た。
「私は激しいのとか全然大丈夫ですから!」
「うん、やりすぎちゃったらごめんね♪じゃあうちいこっか?…じゃあ神田さん、聞いてくれてありがとうございました!ナイスアドバイスでしたよ!」
…何も言ってねーよ。
そう言う気力すらなく、ウフフアハハな空気をまとった二人は、デ○ーズから出て行ってしまった。
「………お待たせしました。生ジョッキと、豚しゃぶ御前のお客様。ご飯、大盛りですね。」
「……はい…。」
「コーヒーは食後でよろしいですか?」
「……………はい…。」
とりあえず、野中はあとでぶっとばそうと思います。
完
野中さんスキーの皆様、大変失礼いたしました。
>>168 ちょwwwGJ!!!
マジでワロタw
てか、ファミレスでとんでもないこと言ってる藍ゆうに笑ったわw
神田さん、乙です!
こういうの大好きです!w
ゆうちゃんと藍ポンの噛み合ってない感じとか、藍ポンと神田さんのやり取りとかそれっぽいw
>>168 GJ!!!!!
ゆうちゃんの発言に思わず吹いてしまったwww
GJ!
なんか色んな物を吹いたww
ついでにトリップも付けといた方がいいと思うんだぜw
>>168 ちょっ面白過ぎ大爆笑!!!!ゆうちゃん恥ずかし過ぎるwww
神田さんにはもうお疲れ様でしたとしか言えないwww
前回レスくださった方々、ありがとうございました。
脱兎しておきながら、
>>69-74の続きを書いてみました。
ななゆかり投下します。
例えば。
気持ち良さそうに眠っている仔犬が目の前に居たとして、
その無防備なお腹に触れずにいられるだろうか。
例えば。
とてもお腹が空いている時に、おいしそうなパン屋さんを見つけたなら
買わずにいられるだろうか。
例えば…。
例えば。
ゆかりの目の前に、ゆかりの膝枕で寝ている奈々ちゃんが居たとしたら
触れずにいられるだろうか。
いやこれは例えじゃない。現実だ。
頭がちょっとおかしくなってる。
とりあえず、今、ゆかりは。
とても奈々ちゃんに触れたい。
奈々ちゃんが眠ってから。
お仕事で待ち時間がありそうだなっていう時には大抵持ち歩いてる
携帯ゲーム機を取り出して、街を作ってみたり、スゴロクのようなゲームをしてみたり
やってたんだけど…。
どうも集中できない。すぐに中断してしまう…というか、
お膝の上が気になって仕方がない。
寝ていいよ、と言ったのはゆかりだけど、やっぱり寂しい。
うぅ…、相手して欲しいよぉ…。
持っていたゲーム機をテーブルに置いて、そっと奈々ちゃんの顔を覗き込んでみる。
よく寝てるなぁ。
というか、
可愛いなぁ。
「…………」
つ、つつくくらいならいいよね。
ゆかりの小さないたずら、許してくれるよね。
言い訳にもならないような言い訳を自分にしつつ、
人差し指を奈々ちゃんのほっぺたにそーっと近づける。
つん。
「ぉーぃ」
「ん…、ぅー…」
「寂しいよー」
つんつん。
小声で話しかけながらつんつん。
起きて欲しいけど、やっぱり寝かせてあげたい。
そんな微妙な心の葛藤を繰り広げながら、奈々ちゃんの寝顔を見つめていると――
「んぅ…」
ありゃ、起きちゃった!?
少しだけ目を開けたままぼーっとしている奈々ちゃん。
まだ半分寝てるのかな…。
「ごめんね奈々ちゃん、起こしちゃったね」
さっきまでの心の葛藤にムリヤリ決着。やっぱり寝かせてあげなきゃ、うん。寂しいけど。
「まだ時間大丈夫だから、寝てていいよ」
「ん…」
ゆったりとした動作で奈々ちゃんがこっちを向く。
ぼーっとした虚ろな目だけど、パチリと目があった。
瞬間。
ふにゃりと表情をくずして笑ったかと思ったら、
そのまま向きを変えてゆかりのお腹に顔をうずめてまた寝ちゃった。
腕はゆかりの腰に回されてしっかりと固定されている…。
…どうしよう。奈々ちゃん可愛い!
っていうかなんかこれ反則だし!
なんか顔熱いし!絶対ぽーっとなってる!!
…でも、
僅かにお腹に感じる奈々ちゃんの寝息と、腰に回された腕が温かすぎて
さっきまでの寂しい気持ちとかどうでもよくなっちゃった。
「ふふっ」
起こさないといけない時間まであともう少し。
それまではめいっぱい寝かせてあげよう。
奈々ちゃんが目を覚ましたら、少しだけ奈々ちゃんに甘えよう。
「寂しかったんだよ」って。
こんな風に奈々ちゃんを甘やかすのも好きだけど、
ゆかりはやっぱり、甘えるほうが好きだから。
そう思いながら、そっと包み込むように奈々ちゃんの頭を抱きしめた。
終
以上です。
ゆかりんのキャラが掴みきれない上に奈々さんが起きないから喋らないorz
GJ!!!!!!
奈々かわいすぎるよ奈々!
>>179 GJ!
密かに続きを楽しみにしていた甲斐があった!
そしてまたしても続きが読みたくなった…き、きっと自分だけではないはず!
気が向いたらで結構ですのでまたお願いしますw
うはー少し見ぬ間にSSラッシュktkr!!
少々遅レスですが
>>143 会話が二人らしくて良い!
ますみんのあのブログがこんな萌えに繋がるとは!
>>161 吹いたwww
おバカな二人も可愛いっす
>>179 あまり興味がなかった二人なのに君のおかげで最近マイブームです!
GJ!
みんな文才あってウラヤマシス…
GJ!
ゆかりんの、びみょ〜な気持ちがいい!
ちょっとゆかり買ってくる!!
>>179 GJ!「小さないたずら」かわええv
なんかもう‘ゆかりなな’がないと禁断症状が出そうで、
繰り返し読み返してた!
よって!余裕があったらでいい!また頼む!
ここんとこゆかり奈々熱いな、GJ!
ゆかななGJ!
俺もちょっくらゆかり買ってくるわw
「ちょっと真澄!」
「智秋ちゃん、どーしたの」
「どーしたのじゃないYO!リーダーと映画デートしたんだって!?」
「あぁ、うん。エヴァ見た」
「なぁんでアタイを誘ってくれないのさぁ!!」
「はぁ?」
「リーダーと浮気してないでアタイとデートしてYO!」
「やだよ。映画は落ち着いて見たいもん」
「アタシと落ち着いて見れば良いじゃん!」
「だーかーらー!アンタが横にいたら落ち着かないでしょーが!」
「…へ?」
「…あ、あれ?」
「ふーん…そっかそっか、アタイが隣にいると真澄は落ち着かないんだ?」
「そ、そうは言ってな」
「照れんなって〜」
「誰が!」
出来心スマソ
オチ?何それ、美味しいの?
便乗して智ます投下してもイイですか?
とっても捏造です。
Side M.
「…ウソ、でしょ…なんで、あたしの部屋…!?」
気のせいだと思いたい。だけどどうも違う気がする。
旅行先でもないのに、ラップ音がするのだ。まどかちゃんじゃないけどこれはありえない。
えっと、もしかしたらアビちゃん……じゃないか。今はおとなしく眠ってるし。
「うぅ、どうしよ…」
何も考えられないままとっさに携帯を開いて、あたしは着信履歴の一番上を押した。それが誰かとか、全然考えてなかった。
「もしもーし、ますみぃ?ひさしぶりー」
「あ…れ、智秋ちゃん?…まぁいいや、とにかくタスケテ!」
「は?どーしたの?何かあった?」
「あたしの部屋!ラップ音がするんだよ!これじゃ寝れない!明日も仕事なのに…」
「ああ、OK!OK!そーいうコトならまかしといてYO!スピリチュアルなグッズをたくさん持ってくから!」
「はぁ?そういうのは別にいらな…っておい!……。切れちゃったし」
…相変わらず勢いだけで生きてるなあ。
でも、少しだけ気持ちは落ち着いた。不思議なことに。
部屋中の電気を全部点けると、携帯を握りしめたまま、あたしはへたりとベッドに座り込んだ。
Side C.
「まいったなあ…」
真澄らしくない、切羽詰まった声だった。
とっさに行くって言っちゃったし、すぐに行かなきゃ、行きたいと思うんだけど、ヘンに緊張する。
…真澄、どんな顔して待ってるんだろ。上手くイメージできない。
家に遊びに行くことなんて、Aice5の頃なら結構あったハズ。でも解散してからは、やっぱり少し距離ができていて。
アタシは今も真澄が好きだ。
けど、真澄はどうなのか。ホントのところが、ちょっとわからない。
「行って…イイんだよねぇ?」
アタシ、お節介じゃない?
ただの友達だったら行けるのに、Aice5っていう理由があったなら、絶対に行けるのに。
「……」
さっきの真澄の声を、もう一度思いだす。
…やっぱダメだ。考えてもしょうがない。
何もないならそれでいいしね、とにかく行ってみるっきゃない!
そうと決めたらアタシは早い。
「ママー?ちょっと出かけてくるYO〜!」
すぐにスピリチュアル仲間に連絡して、何を持っていったらいいかいろいろ聞いて。バックにギュウギュウ押しこんで、家を飛び出した。
Side M.
妖しげなカードがたくさん、変なペンダントも。
カクテルに、テキーラに、焼酎に、ハブ酒…ハブ酒ぅ?
「なんでハブ酒!?おいっ!すぐに持って帰れ!!!」
「いやあ〜スピリチュアルグッズも持ってきたけどさぁ、真澄は明日午後からだっていうじゃん?アタシも午後からだし、だったらポーリーがイチバンでしょー?
悪いものは全部パーっと吹きとばすっ!ジューシーポーリーYEY!!ってねん♪」
「だあぁもう!わかったから散らかすな!」
…なんでだろう、不思議と身体が楽になる。
いつものあたしらしく、ぽんぽんと言葉が出てくる。
智秋ちゃんに臆病なところを見られるのは、ホントは少し悔しい。そう思っていたはずなのに、心と身体が、確かに彼女を待っていた。
「でもさあ、アタイはうれしかったYO〜?真澄ぃ」
「は?何が」
「Aice5解散しても、アタシを呼んでくれてさ、頼ってくれて、うれしかった」
急にしんみりと細められた目。そんな顔して見ないでよ。
「た、たまたま着信履歴の一番上にあったからだよ」
「うっ、そうなんだ…」
これは事実。だからしょうがない。
でも明らかに智秋ちゃんのテンションは下がってしまって、さすがにあたしもちょっと罪悪感を感じてしまう。
「まー、いっかぁ。真澄が呼んでくれた事実にかわりはないしね。よーし!そんじゃあ改めていっときますか♪♪」
「じゃあ…少しだけ」
せっかく盛り上げようとしてくれてるんだし、ここは合わせとくか…。
ぱっと明るい笑顔でグラスを向けた智秋ちゃんに、あたしも仕方なくグラスを受け取った。
今日は疲れてるから、本当はあんまり飲みたくないんだけど…
Side C.
「キャハハハハ!なにそれウケる!智秋ちゃんオッカシイ!」
「でしょー?ってそれはいいんだけどさぁ…真澄、だいぶ酔ってるね…?」
「んふー、あたしもたしかにそーおもう。アンタのサムカワギャグでこんなに笑えるなんて、ありえないよねー?」
仕事、大変だったのか。
疲れた体に染みたのか、真澄はいつもよりかなりペースが早くて、テンションがすごく高い。ちょっとこっちが心配になるくらい。
「ねえ、真澄。アンタはそろそろやめといたほうが…って…アレ?ますみ…?」
こてん、と頭が傾いた。
おいおいー、いつのまにか寝ちゃってるんですけど。
「ったく、しょうがないなあ。…よいしょっと」
アタイという天下の酔っぱらいに介抱させるなんて、しかもそれがあの真澄だなんて、珍しいこともあるもんだ。
ベッドに運んで隣に座った。
色白の寝顔は、キレイ系。
黙ってればホント、オトコをだませそうな美人なんだよなー。アタシはしゃべってる真澄もCawaiiと思うケド、これはちょいともったいないかも。
なんてことを考えながら、サラサラな髪にゆっくり手を伸ばしていたら。
「んぅ…ちあきちゃ…」
「お?」
びっくりした。あわてて手を止めて、真澄を見た。
もしかして、アタシの夢、見てる…?
「…の…ばかぁ」
「そっちかよ!」
「うぇ?」
ぼんやりと目が開いて、焦点の合わない瞳がアタシを見る。
「あー、ゴメン。起こしちゃった?」
「んーおきてるよ?ずっと。ちあきちゃんみてたでしょー」
や、どう見ても寝ぼけてるよな、これは。甘ったるい声がらしくない。
と思ってるあいだにむっくり起き上がった真澄が、ぺたりとアタシの背中にはりついた。
「みーんみんみん。ますみだよー」
「……ハイ?」
ちょっと待て。
これってまさか。
あの有名な、『ますみんみんぜみ』ってヤツ?
…おいおい。真澄ぃー、カワいすぎるぜ。
ちょっと理性が飛びかけますケド、イイデスカ?
「真澄〜、いちおう確認するけどさあ、やっぱ寝ぼけてるんだよね?」
寝ぼけてても「起きてる」って答えたら、ホンキで何かいたしちゃうところだったかもしれない。けど、アタシの耳元で聞こえたのは、
「ちあ…ちゃ…ん、す、き」
小さな、声。
え、
ちょっと真澄、もう一回。
もう一回聞きたいんですけど!
「ますみ、」
「すぅ…すぅ……」
「寝たのかYO…;」
……今日はつくづく珍しい日だ。
こんなに真澄にふり回されたのは、初めてかもしれない。
けどそれはイヤなカンジじゃなくて、むしろちょっと、イイ。
ニヤニヤした顔を隠せないまま、アタシも隣に寝ころんだ。一緒に寝るのは、意外に初めてなんだよね。
真澄、起きたらなんて言うかな〜?
Side M.
あれ、朝だ…。
それにしては太陽が上まで来てるなあ…仕事、何時からだっけ?
そもそも今日って何日だっけ。
なんでだろう、頭が痛い。太陽が妙にまぶしい。リリーオイルどこ…って、へ?
なに、これ!?
のしかかる柔らかい重み、床に散乱する酒瓶。
「ち、智秋ちゃん!!?」
頭痛も忘れて、あたしは叫んだ。
「う〜、ますみぃ?あは、おはよーぅ。あ゛ぁーアタマいて…」
「ちょ、ちょっと!なんでアンタがここで寝てんの!てゆーか…まさか、二日酔い…?」
なんで?なんで智秋ちゃんがあたしの家で酔っぱらいに!?
訳が分からない。
「はは……、だってさあ、ますみがラップ音で眠れないっつってアタシを呼んだじゃん?だから…」
「え、そうだっけ。」
腫れぼったい目をした智秋ちゃんの言葉に、あたしは固まった。
Side C.
ポカンと首を傾げる真澄がアビちゃんみたいでカワイイ。じゃなくて…覚えてないのかよ。それはちょっとショックだよ。…まーでも、あれだけ酔っぱらえばしょうがないかなあ。
「…ごめん。全っ然覚えてないや。あたしも酔ったのかな……?うわー、智秋ちゃんじゃないのに記憶なくすなんて…」
「ふふーん、昨日のますみはカワいかったYOー?っと、イタタタ…」
「げっ、ダメじゃんちょっと!……あーもうっ、ほら水!!これ飲んで!そんで落ち着いたらシャワー浴びてこい!」
慌てた顔して立ち上がった真澄が、どかどかと冷蔵庫からペットボトルを持ってくる。そのままの勢いでビシッとお風呂場を指さした。
「おーサンキュ〜、助かるー。ああでもシャワーはいいや。着替えもないしさぁ」
「服は貸すから!とっととシャワー浴びてこいっ」
「え〜ますみの服?♪照れる〜♪」
「うっさい!メロディーをつけるな!
仕事は間に合うの?台本は…持ってきてないよね、じゃあタクシーか…、スタジオどこ?」
真澄はケータイ片手にネットの地図とにらめっこを始めて、一度もこっちを向かない。その真剣なカオにちょっとみとれながら、アタシはベッドから体を起こして声をかけた。
「うー…ますみぃ。いろいろ、ありがとねぇ」
「……。」
ふと、その手が止まる。
少したってぼそぼそと、ふてくされたみたいな声が聞こえてきた。
「お礼を言わなきゃいけないのは、あたしの方なんでしょ。…覚えて、ないけどさ。
あーもうほら!早く支度してきて!」
「はぁーい」
振り返って見た真澄の耳はほんのりPink。それが妙にうれしくて、思わずキスしたくなったけど。今はさすがに怒られそうだから、かわりにBigな声でCuteな真澄の歌をうたいながら、ゴキゲンでシャワーへと向かっていった。
「♪スーマイルスキップスキップスキップ♪ゆーめをだいてぇ〜♪」
「こらぁー酔っぱらい!恥ずかしいことするなっ!!さっさとシャワーへ行けー!!!」
浮かれるアタシと、怒鳴る真澄。
いつも通りに見えて、たぶんちょっと違う。
少しだけなにかが近づいた気がした、ある日のオハナシ。
…お粗末様でした。
以上です。
>>201 こ、これは新しい智ます!
蝶GJ!酔っ払うますみんがイイ!
>>201 GJ!です。
と、ここで流れもなく愛麻衣です。が、ぐだぐだな感じです。
でも、せっかく書いたのでこっそり、投下させて頂きます。
いったいこれは何があったんだろう?思わずそう言いたくなるこの部屋。
と言っても、ここは愛ちゃんのお家。
どんな状況かと言うと、お酒が入っていたであろう空き缶の数々。
それを飲んだんだろう、ソファーで寝ちゃってる愛ちゃん。
記憶が飛んでる。う〜ん、思い出せ、思い出すのよ私。
確か自分の部屋で昼間っから飲んでて、無性に愛ちゃんに会いたくなって、その勢いに乗って
お店でいろんな種類のお酒を買いあさって、そのまま愛ちゃんの家に突撃してきた気がする。
そんなアホな事をしたようだ。とりあえず、愛ちゃん居てくれて良かった〜。
そこからは、たぶん泣き言を愛ちゃんにずっと聞かせていたんだろう。
すごい迷惑かけちゃったよね?たぶん。
とりあえず、この空き缶を片付けよう。買ってきた袋の中にいれていると、あ、これ
愛ちゃんおいしいって言って飲んでたやつだ。・・・結構、度数あったんだ〜。
もともと強くないのにね。そりゃ寝ちゃうよ。そういう私も少し寝ちゃったけど。
一通り集め終わって一息。
まだ、ちょっと酔いが残ってる感じ。
はぁ、いったい愛ちゃんにどんな話したんだろう?
クッションを抱え、こっちを向いて静かな寝息を立てている愛ちゃんを見つめる。
それじゃあ足りないから、側まで行って床に座る。
髪に触れてそっと撫でる。
時々、前髪をかき上げる。たまに、瞼がピクッと反応する。
でも、目は覚まさない。
私、たぶん今、顔がにやけてる。ただ愛ちゃんと居れるのが嬉しい。
今度は、ほっぺを突いてみる。
ぷにぷに。
「ん゛、・・・すぅ、すぅ・・・。」
もう一回。
ぷにぷに。
「む〜、もう、のめnaぃ・・・。」
・・・夢にまで、どんだけ飲ましてるんだろ。
そして、つ・ぎ・は・と指をさまよわせていると、
「・・・何でそんなに楽しそうなの?」
あれ?
軽く目が開いてるくらいで、そう言われる。
指を宙に浮かせたまま止まり
「あぁー、愛ちゃん起きたの?」
ごまかせ・・・
「その指は?」
ないよね〜。
「これ〜?これはね〜、えっと、愛ちゃんの反応がおもしろくて突いていました。ごめんなさい。」
「別にいいけど。」
「い、いいの?」
「麻衣ちゃんが、おもしろかったなら。」
優しく笑いかけてくれる。
「それより、麻衣ちゃん急に来るから、ビックリしたんだけど?」
「あ、(そうだった。)ごめんね・・・。迷惑だった、よね。」
「いや、嬉しかったけど?」
「へ?」
「ただ、ビックリしただけで、私は嬉しかったよ?」
そして、優しく撫でられる。
やばい、何か嬉しくて泣きそう。
「もう、そんな顔されちゃったら、どうしたらいいの?」
「なんだろ、変だな〜。まだ、酔ってるのかなぁ?」
軽く笑ってごまかす。
ずっと横になっていた愛ちゃんが、体を起こしてソファーにぺたっと座る。
「ねぇ、麻衣ちゃん。」
「なに?」
「私がいなかったら、どうするつもりだったの?」
「え〜と、う〜ん、ただ愛ちゃんに会いたくて、何も考えずに来ました。」
思わず正座になる私。
「まったく、電話くらいくれれば良かったのに。」
「ほんと、申し訳ない。」
「じゃあ、罰としてちゅーして。」
「はぃ〜・・・ん??ち、ちゅー?」
俯いていた顔が、驚きの顔で愛ちゃんを見たのは言うまでもない。
「どうしたの?」
にこやかに聞かれたけど
「な、なんで、ちゅー?」
「だ〜か〜らぁ。連絡なしで来た罰として。申し訳ないと思ってるんでしょ?」
や、まぁ、そうだけど。
「早く、早く〜。」
おねだりしてくる愛ちゃん。それには弱いんだよ。
という訳で、立ち上がり愛ちゃんの前に。
片手を頬にあてて、見つめられているのもなんだか照れくさいので、
「目、閉じてて?」
納得いかないみたいだけど、閉じてくれた。
顔を近づけて、軽く唇が触れて
ちゅ・・・
それで離れるはずだった。実際、私は離れようとした。
ところが愛ちゃん。私の顔を引き寄せて、さらに激しいキスをされ、求められる。
「んっぅ、愛ちゃ・・ん?」
返事はないけど、閉じていた愛ちゃんの目が開いて、視線が合う。
もちろん、この至近距離だからぼやけてるけど。でも、確かに笑っている。
この流れって・・・・。
長い間、私とのちゅーを堪能した愛ちゃんの唇が、
ゆっくり、ほんの少しの切なさを残して離れていく。そして、また、今度ははっきりと視線が合う。
「・・・はぁ・・ぁ、の、愛ちゃん?もしかしてぇ、スイッチ入ってる?」
少し呼吸が乱れる。
「う〜ん・・・、よく分からないけど〜、お酒飲んだから、たぶん壊れてるんじゃないかなぁ。」
終始、微笑んでいる愛ちゃん。
それって、私、非常に危険なのでは・・・?
まずは、このソファーに手を付いて体を支えていて、
愛ちゃんの顔がすぐそこにある状態をなんとかしないと。
とりあえず体を起こす。
するとすぐに、左手に私より少し温かい感覚が、やさしく指を撫でている。
なんだか気持ちよくて、力抜けそう。
そう思ったら、今度はぐいっと引っ張られて、愛ちゃんの隣に座る感じになる。
「愛ちゃん、結構、力あるね。」
と、いまさらな発言をしてみる。
「そお?普通だよ?」
さらっと流される。
そして、また指を撫でる。
「愛ちゃんの手って、気持ちいいね。何か出てる?」
「そうかなぁ、じゃあ、確かめてみる?」
「どうやって・・・。」
不意に愛ちゃんの手が、指先から腕を伝って肩、首、頬と移動してきて、
自分の体がゾクゾクするのを感じた。
愛ちゃんスイッチ壊れてるって言ってたけど、何かいつもと違う感じ。
最後に指先がたどり着いた所は、私の唇。
付いたり離れたり、なぞられてを何度か繰り返す。
「気持ちいい?」
「うん・・・けどちょっぴり物足りない感じが・・・。」
「だよねぇ〜、じゃあこっちね。」
「だよね?それって、わざt!・・・。」
またも愛ちゃんの唇で塞がれ、愛ちゃんの舌が絡んできて、私の鼓動が速くなる。
その胸にも、いつの間にか指の感触が。
「んんっっ。」
しゃべれないー。
「なに?こっちの方が気持ちいいでしょ?」
「ぃや、ぁ、の、そうだけど〜。」
「なら、そういうことで・・・。」
今度は私の首に顔をうめて、胸にある指はそのまま
「首にキスマークはまずいよね?」
そう言って、首筋に舌先を這わせる。
「や、ぁ・・・。」
耳まで舐められちゃって、音が頭に響く。
「耳、気持ちいい?」
「う、ぅん・・・。」
うわww、は、はずかしいぃぃぃ。
「麻衣ちゃん、かわいすぎ。じゃあ、ここで声のサービスね♪」
「はへ?」
「酔ってる時に言っても、憶えてなさそうだったから。私の返事、今ね?」
これはこれで、きつい気もしますが?それより、何の返事?
「私が好きなのは〜、麻衣ちゃんだよ?他の人とは違う。こんな事するのも、
されるのも麻衣ちゃんだけだからね?」
「っ!!!!!!」
心臓に悪いよぉ。も〜、これでもかって位のエロボイスで、私の耳に送り込まれる。
ヘロヘロのとろけた頭で、たぶん、独り占めしたいとか言ったんだろうなと反省。
そんでもって、ノックダウン寸前の私に問いかけてくる。
「どう?萌えたでしょ?」
「もえ・・た///」
「次は、麻衣ちゃんの声聞かせてね。」
完全にソファーに押し倒され、私の顔を覗きこみ、
「ここからは、私の手から何が出てるのか考えてね?」
この状態で?無理デスヨ。
今までの愛ちゃんの行為で、私の体は凄く敏感になっちゃってて。
触れられるだけで、感じちゃうくらい。
そんなことは知らない愛ちゃんが、私の洋服をめくり
さっきから、愛撫され続けているのとは逆の胸に触れて、
「ふふ、いただきまーす。」
ぱく・・・。
「っ・・あ、あたし、たべっ、ものじゃ・・。」
「ん?わひゃひ、こうぶちゅやよ?(私、好物だよ?)」
「も〜、うわぁあ。」
いつの間にか、ふくらはぎ辺りを撫でている愛ちゃんの手。
さっきの手の時と同じように、徐々に指先が膝、股・・・と移動を始めて、
こ、このままじゃあ。
「ちょ、ちょと、まっ・・・。」
かすかに出た、その声に反応してか動きが止まる。
「触ってもいい?」
「ふえ?」
「ん?」
「だ、だめぇ。」
やっとの思いで答えたのに・・・
「う〜ん、やっぱり触りたいな〜。」
聞いた意味ないじゃん!!
「ちょっ、だぁー。」
必死に伸ばした手も空しく。
「あれ?麻衣ちゃん、ぱんt、んぐ。」
「言っちゃぁダメ!」
今度は、愛ちゃんの口をなんとか塞ぎ、言葉をさえぎる。
でも、すぐに手は外されて、
「へぇ〜、麻衣ちゃん、こんなに感じちゃってたのぉ?」
「愛ちゃん、イジワルだ。」
絶対、今すごい赤い顔してる。
「いまさら〜。そういう訳で、かわいい声きかせてね。」
外された手をひと舐めされ、容赦なく下着も下ろされ、愛ちゃんの手が直接触れる。
「あっっ!・・・んゃ。」
「わぉ、触っただけでこの反応。麻衣ちゃん、がまんしてたの?」
「ちっ、ちがぁう、よ・・・。」
や、そんなの、言えるわけないでしょー!
「も〜、照れちゃって、かわいい♪がまんすると、体に悪いよ?」
触れてきた手が続けて、ゆっくり愛撫を始める。
「!っんん゛・・はぁ・・あっ。」
「まだ、がまんしてる〜。むぅw。」
いつも愛ちゃんだって、がまんしてるのにぃ。・・・私はそれが良いんだけど・・。
「いやっぁ!あっ!」
なんの前ぶれなく、愛ちゃんの指が中に侵入してくる。さすがに声がでた。
「そうそう、その声が聞きたいの。」
どんどん激しく攻め立てられる。
「ふ、あ、んんあ!あっ、んっ・・・。」
「がまん、しないでね?」
とどめに耳元で囁かれ、ノックダウン・・・。
「ぃ、や、ぁあ゛あww!ダメダメっ!!・・いっちゃっ・・・ぅぅ。」
あえて言うならきっと、愛ちゃんの手からは、エロオーラが出てるんだw。
肩で息をしている、私の顔を覗きこんできて
「へへ、ごちそうさまでした♪ちゅっ。」
「はぁ、お粗末さまでしたぁ。」
そう返したら、ごちそうだよ!って怒られちゃった。
〜完〜
以上です。
この文章にお付き合いいただいて、ありがとうでした。
やっぱり、エロ難しい・・・。表現力ないよ。
ホント、恥ずかしいんで・・・、すみません。
>>201 グッ、グッジョーーブ! 酔っぱらいますみんがイイですな!!
何で読んだか忘れたけど、ますみんは寝るとき布団とか枕を抱きしめるようにして寝るらしいので
智秋ちゃんはイロイロ大変だったと思われw
お二人とも乙。美味しくいただきました。
つか、最近なんか豊作じゃね? 大変よろぼkしい
二人ともGJ!
最近SSラッシュだなw
毎日ここ来るのが楽しいよ。SS職人ありがとー!!
>>218 それはいい事を聞いた(´д`*)ハァハァ
ななゆかり妄想が 止 ま ら な い orz
前回の続きではありませんが、投下させて頂きます。
ゆかりんがちょっと病的になっちゃったのは…ご愛嬌ということで
秋の匂いが好き。
寂しい感じとか、切ない感じとか。
特にこんな秋晴れの日には。
めいっぱい秋の空気を吸い込んで。
秋の匂いを肺に満たして。
そして。
少しだけ切なくなる。
貴女に、会いたくなる。
今日はオフの日。
いつもなら昼過ぎまで寝てるんだけど、
何故か、早く目が覚めて。
といっても9時だけど。
ゆかりには早起きの部類なのです。
勢いよくカーテンを開けると、目に飛び込んできたものは、
泣きたくなるくらいの青空。
夏だと、はしゃぎたくなる青空も、
秋に見ると泣きたくなるのは、なんでだろう?
そして浮かぶのは彼女の顔。
朝起きてすぐに会いたくなるとか、ゆかり、病気?
…メールしてみようかな。
今日もきっとお仕事だろうな。何時からなんだろう?
もしかしてもう起きてるかな。いやでも夕方からだったら寝てるかも…。
寝てたら悪いし…でも起きてたら?
メール1つでここまで悩むゆかり…なんかちょっと悔しい。
結局、ぐるぐる考えて、送ったメールは。
「奈々ちゃーん」
これだけ。
起きてたらいいなっていうのと、寝てたらごめんねっていう気持ちが
ぐちゃぐちゃになって、こうなっちゃったんだけど…。
メール送ることに変わりはないのにね、、。
送信完了の画面を見届けると、携帯を握ったままベランダへ出て、空を見上げた。
うーん、やっぱり秋の空気は好きだけど、切ないや。
背伸びついでに深呼吸をして、肺に朝の空気が流れ込むと、
胃の上あたりがきゅーっと締め付けられるようになって、泣きたくなってきた。
あーやばい。涙でる。
―ジリリリリリリ
手の中にあった携帯が鳴り響く。
メール音じゃない。
少しの期待を込めて、携帯を開くと、今思い描いていた人の名前。
タイミング良すぎだよ…。
今度は嬉しくて、鼻の奥がツンとするのを堪えながら電話を取った。
「…もしもし?」
『あ、ゆかりさん?おはようございまーす』
いつも通りの元気な声が耳に届いて、いよいよ涙が耐えられなくなる。
でも我慢しないと。
「うん、おはよー。どしたの?」
ゆかりも努めていつも通りに会話をする。
『どうしたのって…ふふふ。今、ゆかりさん家に向かってるんで』
「…はぇ?」
『いや〜、夢に出てきたウサギさんが泣いてたとか?そんな理由です』
…もうダメだ、耐え切れない。
「な…んだ…よぉ、それぇ…」
まさに泣きそうになってた所に、電話がかかってきて、
それだけでも嬉しいのに、ウチに向かっているという奈々ちゃんの声を聞いてたら、
耐えられるわけなくて。
ポロポロと、次から次へと涙が零れてくる。
『何故か早く目が覚めちゃって。ゆかりさん今日オフだって聞いてたから、
行こうかな、どうしようかなって思ってたらメールが着て…ってゆかりさん?』
「ふぇ…奈々ちゃっ…」
『ちょ、何泣いてんですか!?とりあえずあと10分くらいですから、待っててくだs』
「待って!切っちゃだめ」
ごめんね、奈々ちゃん。
でも10分でも待てそうにないから。
受話器越しに、奈々ちゃんの「しょうがないなぁ」って感じの溜息が聞こえる。
『じゃあ、――――』
それからウチに到着するまでの間、奈々ちゃんはずっととりとめのない話をしてくれて。
ウチに着く頃にはゆかりの涙も収まってきてた。
『あ。到着しましたー!じゃインターホン押しまーす』
「あーい」
―ピンポーン
「へへへ。おじゃまします」
「どーぞー」
本当に奈々ちゃんが来てくれた。
朝起きた時は、見上げた空が切なくて。
急に、一人ぼっちが寂しいって思っちゃって、
ただ、返事があったらいいなくらいの気持ちでメールを送ったのに。
それなのに彼女は、ほんの10分足らずで来てくれた。
それがすごく、嬉しいから。
玄関に招き入れて、ブーツを脱ぎ終わった彼女の背中に思わず抱きついた。
「!?…ゆかりさん?」
「んー」
「何かあったんですか?」
…そりゃ電話で泣いて、来た途端抱きついてたら不思議に思うよね…。
「…空が」
「空?」
「空見てたらね、奈々ちゃんに会いたくなったの」
「そっか」
そう言って奈々ちゃんは、くるっと向きを変えると優しく抱きしめてくれた。
「…私も」
「ん?」
「私も朝起きて空見てたら、ゆかりさんに会いたくなったから」
「本当?」
「はい。行こうか、どうしようか迷ってたってのは嘘です。メール着たときにはもう家出てましたから」
「そっか」
「はい」
「おんなじだ」
「はい」
ぎゅっと抱きしめ返して、顔を見合わせると、2人でふふふって笑った。
切ない秋の空は。
やっぱり好きかも。
貴女がこうして、来てくれたから。
終
〜おまけ〜
いつまでも玄関に居るわけにもいかないから、
とりあえずリビングに通して、ゆかりは台所でお茶の準備をする。
「そいえば、奈々ちゃん。今日お仕事は?」
「えーと、今日は16時からですよー」
ソファに座ったまま返事をする奈々ちゃん。後頭部が可愛い。
「そっか。じゃ時間いっぱいあるねー」
「はい〜。のんびりできますよー」
「そいえば、ゆかりがオフって何で知ってたの?」
「昨日みっしーに聞きましたから」
「おぉ…アイツかぁ」
「ははっ。アイツって」
紅茶を2つ乗せたお盆を持って、奈々ちゃんの隣に座る。
「どーぞ」
「どもども。いただきまーす」
「なんかこういうのっていいね」
「?何がですか?」
そう言いながらカップに口を付ける奈々ちゃん。
「新婚さんみたいなさあ、”あなたぁ、お茶どうぞぉ♪”って感じするじゃん」
「―――っぶふぉ!?熱っ!あっつ!」
「あははは!大丈夫?奈々ちゃーん。はい、ティッシュ」
「ゆ、ゆかりさんが変なこと言うからー!」
耳まで真っ赤だよ。可愛いなぁ、チクショー。
「ふふふ。ゆかり奥さんがお昼ご飯作ってあげるよ、何がいい?」
「…カレーが、いいです」
「好きだねぇ。よし、カレーね。奥さん張り切って作っちゃうぞー」
「やったー」
「ルゥなしだけどね」
「ぇぇええええ!?」
「ウソウソ、後でお買い物行こうよ」
「いいですねー」
奈々ちゃんをお仕事に送り出すまで、
今日のゆかりは奥さんモードです。
おしまい
長々と失礼しましたあああ…!!
ゆかりん朝起きてから顔洗ってねーじゃんとか、
そういう突っ込みはしてはいけないんだぜ…
色々とやっちまった感がありますが、ななゆかりが好きです。
おお!GJです!
二人ともかわいいー。
奈々さんのブーツは底が厚いんだぜ?
ブーツとかミュールとか、底の高い靴を脱ぐとあっという間に幼児体系w
奈々さんはひんぬーだからこそあれだけの……あれ?窓の外に黒い兎が(ry
最近ゆかなないっぱいで嬉しいんだぜw
便乗してゆかり×奈々投下。
前スレ
>>965-989の続き。
ゆるゆると意識が浮上する。
眩しさを感じて、ゆっくり瞼を押し上げると、窓から差し込む日差しが目に入ってきた。
それを数秒見つめて、今何時だろう、とぼんやり思った。
湯船につかっている時のように全身の力が抜けて、手を動かすのも億劫だったけれど、
時刻を確認するために、いつも枕元に置いている目覚まし時計へと腕を伸ばす。
ごそごそと手だけで探る。けれど、目的の物は一向に見つけられない。
いつもこの辺りに置いてあるんだけど、なんて思いながら手を動かして。
腕を左右に四往復させたところで、手だけでの捜索を諦め、仕方なく顔を枕元へ向けた。
「……ぁ…れ…?」
枕元のボードの上に、ちょこんと乗っている小さな鏡。
その隣にピンクのティッシュケースと、私のそれとは違う携帯電話が無造作に置かれてて。
見慣れない光景に、間抜けな声が漏れた。
なにこれ。こんなの私置いてたっけ。
それにこのケータイ見覚えが、ある ――― 。
ぼんやり見つめて、次の瞬間、私はそれの指している意味に気づく。
一気に寝ぼけてた頭が覚醒して、飛び起きた。
ベッドの上に座り込んで、ぐるりと辺りを見回す。
私の部屋とは違うカーテン、見慣れない小さなテーブルにベッド。
ここは、――― ゆかりさんの、部屋だ。
昨日、正確には日付は今日になってたけれど、私はマッサージをするためにゆかりさんちに来た。
それで、……いろいろ、その、あって。
徐々に蘇る記憶。起き抜けなのにどきどきと鼓動が早まる。
うるさい心臓の上に手を置くと、黒いTシャツの感触。
英語のロゴが付いたそれは、お風呂上りにパジャマの代わりにってゆかりさんが貸してくれた物だ。
お風呂に入った後、ゆかりさんとどこで寝るかで揉めた。
私が上がり込んだのだから、ソファで寝るって言ったのに、
ゆかりさんが「お客さんはベッドを使うべき」って言って聞いてくれなかった。
押し問答の末、結局、二人でベッドで寝ることになって。
並んでベッドに入った時は、隣の気配を意識しすぎて絶対眠れないと思ってたけど、
今、特に寝不足って感じはしないから、どうやら割と早い段階で眠ってしまったみたいだ。
Tシャツの襟口を摘んで、そろり、と鼻に近づけると、ゆかりさんの香り。
胸が、きゅ、と締め付けられた。
視線をベッドに落とす。
そろり、と移動させて、昨日ゆかりさんが寝ていた辺りを見つめる。
――― 付き合おうと、言われた。
夢、みたいだった。
ゆかりさんにそんなこと言ってもらえるなんて。
目を閉じたら一瞬にして消えてしまいそうなほど、それはなんだか現実味がなかった。
だけど、こんなにも幸せな夢なら、もう少しだけ見ていたい。
Tシャツをぎゅうと握り締めて、は、と小さく息を吐き出すと、それに合わせたように勢い良く扉が開いた。
開け放たれたそこから、ひょこり、と顔を出したのは、この部屋の持ち主。
視線がかちりとぶつかって、私は小さく息を呑む。
「あ、起きてる」
ゆかりさんは、ほんのり驚きを滲ませた表情でそう言った。
だけど、その表情も一瞬の事で、すぐに満面の笑みに変わって。
私は、その笑顔にさっきよりも鼓動が早くなるのを自覚する。
「おはよ、奈々ちゃん」
それは、何の変哲もない朝の挨拶だったけれど、私は昨日の事もあって何だかとても気恥ずかしくて。
ゆかりさんから微妙に視線を外しながら、「おはようございます」と小さく口にするだけで精一杯。
だけど同時に、いつも通りのゆかりさんの態度に、
やっぱり昨夜のあれは現実だったのかな、なんて思ってた。
ただ、都合の良い夢を見てただけじゃないかって。
これは現実で、昨夜の事だって夢なんかじゃないって、頭ではちゃんと理解しているのだけれど。
これは多分、予防線。
3年間の片想いでそういう事についてすっかり消極的になってしまった心が、
傷つかないようにと無意識にとってしまっている防衛反応だ。
なんて、情けない。
自分のネガティブさに内心呆れていると、ゆかりさんがひょいと私の後ろを指差した。
「時間だいじょぶそー?」
その言葉に今日は朝から仕事が入っていたことを思い出す。
ゆかりさんが指差す方へ顔を向けると、そこには黒枠に縁取られたシンプルな壁掛け時計。
時計が示す時刻に、ぎょっとする。
いつもならそれほど慌てる時間ではないけれど、ここはゆかりさんの家。
突然のお泊りで、着替えはないし、メイク道具だって満足に持ってきていない。
つまりそれは、一度家に戻らなければいけないという事で。
ここから私の家へ行き、諸々の用意を済ませ仕事場へ向かうのには、一体どれくらいかかる?
単純に計算しても、ゆっくりとしていられる時間ではなかった。
「すいません、洗面所借りますっ」
慌ててベッドから降りて、叫びながらゆかりさんの横を通り抜ける。
「歯ブラシは昨日のとこに置いてあるから。
あ、タオルもその辺の勝手に使ってー」
背中にかけられた声に礼を述べて、洗面所に入った。
息つく暇もなくハミガキし顔を洗い、ゆかりさんのお言葉に甘えてタオルを拝借し顔を拭き、
鏡に映った自分の顔を見つめる。昨日泣いたせいで瞼が少し腫れていた。
すぐに冷やせばこうはならなかっただろうけど、なんて後悔しても今更遅い。
まあ、そこまで酷くないから問題は無いだろう、と勝手に結論付ける。
寝癖がついた頭もどうにかしたい所だけど、そんなことしてたら遅刻決定だ。
キャップで誤魔化すしかないな。
洗面所を出てリビングへ戻ると、キッチンでシンクに向かっていたゆかりさんが視線をよこした。
その手には、こんがりと美味しそうな焼け目がついたトースト。
たっぷりと塗り付けられているのは、色と香りからして苺ジャムだ。
「奈々ちゃんも食べる?」
こんがり焼けたトーストをゆかりさんは小さく揺らした。
お腹が「食べたい」と自己主張をしたけれど、生憎その願いを聞き入れていたら遅刻は間違いないから、私はゆかりさんの申し出を丁重にお断りする。
最初から良い返事は期待してなかったのか、ゆかりさんは小さく一つ頷いただけで食い下がってはこなかった。
「服はどうする。ゆかりの着てく?」
トーストを口に運び一齧りして、むぐむぐと咀嚼しながら聞いてきたゆかりさん。
「あ、大丈夫です。一回家帰って着替えますから」
「そー?」
ふんふん頷いた彼女は「昨日の服は寝室に置いてあるから」とのんびり言って、またトーストを齧った。
お礼を言って寝室へ戻り、棚の上に置いてあった服を着込む。
ブラウスのボタンを留めながら時計を見て、はふ、と息を吐いた。
よかった。なんとか間に合いそう。ほっと胸を撫で下ろした。
そうしたら、さっきまで頭の中を占めていたもやもやした感情が、また頭を擡げてきて。
下から2番目のボタンをぷつりと留める。
やっぱり実感が湧かない。
ゆかりさんの態度を見ていたら、本当に昨日の事は都合の良いただの夢だったんじゃないかって思えてくる。
夢と現実の区別ぐらい、ついているつもりだけれど。
最後のボタンを、ぷつり。
放っておいたらどんどんと沈んで行きそうになる思考を、小さく頭を振って誤魔化した。
何にしろ、それは今考えるべき事じゃない。
今は、如何にして家へ早く帰るかと、その後に待ってる仕事の事を考えてればいい。
寝室を出ると、トーストを食べていたゆかりさんが私に気づいて、
トーストを皿に置き、ぱんぱん、と手に付いたパンくずを払った。
「もう行く?」
「あ、はい。すいません、なんかばたばたしちゃって」
愛想笑いを浮かべながらそう言ったら、ゆかりさんは「別にいいけど」とひょいと肩を竦めてみせた。
それから彼女は、何かに気づいたみたいに少しだけ目を見開いて、頬を緩めた。
あれ、と思った時には、ゆかりさんは私の前まで歩いてきてて。
不意に伸びてきた、ゆかりさんの腕。
彼女のそれは、私の髪にそっと触れて。
するり、と一つ梳いた。
身長差が殆どないから、私の目の前にゆかりさんの顔があって、
近すぎる距離に色んな意味で、心臓が壊れそうなほど大きく鳴いた。
声も出せずに硬直している私の胸の中を朝っぱらからかき乱している張本人は、
そんなことに気づく素振りも見せず、私の髪をもう一度さらりと梳いて、ふふ、と笑った。
「寝癖、ついてる」
その言葉から察するに、さっき洗面所で発見した寝癖をゆかりさんは撫で付けてくれているらしい。
けれど、突然の急接近に正直私はそれどころではなくて。
ゆかりさんの肩口へ視線を逸らして、動揺を悟られないように慎重に笑みを作る。
……赤くなった頬だけは、隠しようがなかったけれど。
「キャップ、あ、あるんで、隠せます」
努力も虚しく声が思い切り上擦ってしまった。
まずいと思ったけれど、ゆかりさんは特に気にした様子も見せず、「ふうん」と相変わらずの笑顔で頷いた。
笑みの形を作る彼女の赤い唇が、視界の隅にちらちらと映る。
それを変に意識してしまっている自分に気づいて、慌てて視線を泳がせた。
「あの、そろそろ、行きます、ね」
今度こそ上擦らないようにと、慎重に声を出す。
けれど、その成果が出ていたかどうかは甚だ疑問だ。
ゆかりさんの手は、2、3度柔らかく髪を梳いてから、静かに離れていった。
彼女の手の感触が消えてしまう事に少しだけ名残惜しさを感じたけれど、
それを口に出すことなんて、もちろんできなくて。
私は離れていく彼女の手を少しの間見つめてから、踵を返して玄関に向かった。
***
「残念だなぁ」
玄関先で、ブーツのファスナーを上げようと屈み込むと、頭上からゆかりさんの声が降ってきた。
ファスナーを上げつつゆかりさんの方へ顔を向けると、私の視線を受け止めた彼女が、ひょい、と肩眉を上げて。
「せっかく同伴出勤できるなーって思ってたのに」
冗談めかした口調でそんな事を言うゆかりさん。
私は、どう応えればいいのか分からなくて、体を起こしながら曖昧に笑う。
――― やっぱり実感が、湧かなかい。
私とゆかりさんは所謂コイビトになったわけで。
今の発言も、その延長線上にあるモノなわけで。
そう考えると、胸の一番奥の方が、むずむずとくすぐったくなるような、
気恥ずかしいような、だけど、幸せな、そんな気持ちになる。
――― けれど。
3年間も片想いを続けた私の心は酷く頑なで、中々それを素直に受け止められられない。
無意識の内の防衛反応がどうしても邪魔をして、今だってすごくすごく幸せで嬉しいのに、それを表現できない。
「今度はさ、ちゃんとお泊りセット持って、おいで」
にこりと微笑んで、そんな嬉しいことを言ってくれるゆかりさんに、
やっぱり私は、曖昧に笑って頷くことしかできなかった。
3年の間に積もりに積もった彼女のへの想いは、私の中に溢れているのに。
だけど、それは、伝えられなきゃ意味がない。
そう、意味がないんだ。
気持ちは言葉にしなきゃ、分かってもらえなんだから。
大丈夫、昨日はちゃんと言えたんだから。(相当イレギュラーな状況だったけれど。)
ぎゅう、と手を握り込んで、ゆかりさんを見つめた。
「あの、……電話、しますね」
けれど結局、出てきたのはそんな言葉で。我ながら、情けなくなってきた。
27にもなって何してるんだろう。中学生じゃないんだから。
心の中で溜め息を吐いて、微笑みながら頷くゆかりさんから視線を逸らす。
そんな事をしてる間にも時間は着実に進んでいて。
気づいたら、ゆかりさんの家にいられるタイムリミットがすぐそこまで迫ってきていた。
情けない気持ちを抱えたまま、私は笑顔を作りゆかりさんに向ける。
「……それじゃあ、お邪魔しました」
「うん」
微笑む彼女に、私も精一杯の笑顔を向けて、踵を返す。
――― もっと。
もっと上手に、振舞えたらいいのに。
自分はこんなにも恋愛に対して臆病な人間だっただろうか。
過去の恋愛を思い返してみたけれど、3年片想いした末に、
その想いが実った事なんてこれが初めてで、比較することはできなかった。
もやもやしたモノが胸に渦巻く。
ゆかりさんと恋人になれた初めての朝に、
こんな気持ちで彼女の家を出て行かなければなれない事が少しだけ悲しかった。
ドアノブに手をかけて、ドアを開こうとした、その時。
突然、ドアノブにかけられていない方の腕に温もりを感じて、ぐい、と引っ張られた。
反射的に後ろを振り返ると、目の前にゆかりさんの顔。
それを疑問に思う暇もなく、唇に自分のとは違う柔らかさを感じた。
心臓が、どくり、と一際大きく鳴いて。
キスされたと理解したのは、その一瞬後の事。
下ろされた瞼に、長い睫と白い肌。
視界を占めるそれらと唇の感触に、頬が赤くなっていくのを感じた。
彼女に触れている場所が、酷く熱い。
突然の展開に頭の中がこれでもかってくらい混乱していたけれど、
それ以上に唇に感じる熱と柔らかさが全身に広がって、泣きたくなるほど甘い何かでいっぱいになって。
私は、ゆかりさんの長い睫を数秒見つめて、ゆっくり目を閉じた。
彼女のそれは、私の唇をそっと啄ばんで、下唇をぺろりと舐めると、
そこを、ちゅ、と一度吸って、そっと離れていった。
多分それは、数秒にも満たない出来事。
だけど、私の頭の中を真っ白にするには十分だった。
熱に浮かされた時のように、ふにゃふにゃと力の抜けた思考の中、
私は閉じた時と同じくらいゆっくりと、瞼を押し上げた。
鼻先が触れそうな距離にゆかりさんを見つけて。
上手く回らない頭のままぼんやりと彼女を眺めた。
そしたら、目の前の彼女は悪戯が成功した男の子のようににやりと笑んで。
「奈々ちゃん、真っ赤」
意地の悪い声でそんな事を報告してきた。
眉尻が下がっていくのを感じながら、ゆかりさんを睨む。
「……誰の、せいだと思ってるんですか」
私の腕を捕らえてたゆかりさんの手が、するり、と下がって、私のそれと重なった。
「ゆかりー」
楽しげに告げられて、益々眉尻が下がっていくのを自覚する。
重なった手に指が絡まり、ぎゅ、と握られた。
そこから伝わるゆかりさんの熱と柔らかさに、何故だか泣きそうになる。
熱くなる体。鼓動が否応なく早まっていく。
近すぎる距離に、それをゆかりさんに知られてしまいそうで、少しだけ心配になった。
きっと何の効果もないだろうなと思いながらも、意地になってゆかりさんを睨み続けてると、
彼女の赤く濡れた唇がゆるりと笑みの形に弧を描いて、耳元へ近づいてきて。
「……電話、待ってる」
内緒話をするように、小さく小さく呟かれた言葉に、脳を直接揺さぶられているような感覚に陥る。
知らず漏れる、熱い吐息。
痛いくらいに高鳴る鼓動を感じながら、私は、ただ頷くしかなかった。
お互いの顔がちゃんと見える位置まで顔を戻したゆかりさんは、ふふ、と笑って。
絡まった指を一度強く握って、静かに解き、ゆっくりと離れていった。
それから、後ろに2、3歩下がり、楽しげな笑顔をこっちへ向ける。
「いってっらしゃい」
柔らかく紡ぎだされたその言葉に、何だか心の奥の方がくすぐったくなって、
だらしなく頬が緩むのを感じた。
頬をそのままに、私は、ゆかりさんへ視線を戻す。
「いってきます」
そう言うことに、少しの気恥ずかしさと、それ以上の喜びを感じつつ、
ドアノブに手をかけて、私は今度こそ本当にゆかりさんの家をあとにした。
***
エレベーターの中で、胸の中に渦巻いてたもやもやが消えていることに気が付く。
もしかしなくても、それは、ゆかりさんの突然のキスのせいで。
彼女が私のもやもやを見抜いた上で、あんな事をしたのかどうかは分からないけれど。
いってっらっしゃい、と言ったゆかりさんの笑顔を思い出す。
――― ああ。
もしかして私は、これから先ずっと、ゆかりさんに頭が上がらないんじゃないだろうか。
私は、そんな不安を覚えずにはいられなかった。
(けれど、多分。それはきっと、)
―――― 幸せな不安。
終
初々しい感じ目指したんだが、ただのバカップル化した。
お目汚し失礼しましたー。
>>252 リアルタイムで読んでしまった!!
超GJ!!萌え死んだw
できれば続きも期待してるww
>>252 あ な た を 待 っ て い た w
GJ!GJ!GJ!
やばいな、なんだこのバカップルはw
やまなこ原理主義の俺には刺激が強すぎるのw
ゆかりんは朝ごはんなんか食べないの
だからなの×フェイに脳内変換して読んだ
無駄な抵抗だったw
>>234 可愛い!二人はバカップルでよし!
>>252 アンタ神だろう?毎回毎回俺を萌え殺す神
もうGJすぎて言葉出ない
>>252 GJ!続きをありがとう!!
いつかゆかり視点も読んでみたい!!
>>252 俺はあんたのSSを一体何回読み返してるんだろうw
GJ!今回も超萌え死んだ!!
結局家に間に合わなかった奈々さんがそのまま仕事に行って
「昨日と同じ服じゃーん」とからかわれて、しかも何故かゆかりと同じ現場で
「あれ?結局家に間に合わなかったの?」とか言ってその場が騒然となって奈々さんがアワアワするとこまで見えた
>>252 三作目キタ━━(゚∀゚)━━!!
何このバカップルwww超GJ!!!
続きをニヤニヤしながら待ってますwww
>>234 いちゃつきすぎだよ!もっとやればいいよ!
新婚さんみたいじゃなくてさっさと結婚すればいいよ!
>>252 ちゅーした瞬間にガッツポーズしちゃったじゃないか。
普段は頭があがらないけど、ベッドの中ではがんばる奈々ちゃんを妄想したw
二人ともホントGJ!おまいら大好きだ!
智ますもななゆかも超GJ!両方好きな自分は毎日幸せです。
そういえば、アニカンRのAice5インタビューで智秋がますみんを真澄、って呼ぶ
理由みたいなのがあって、ちょっと萌えたw
『「ますみん」ってのは業界っぽい。私は普通に「真澄」と。多分地元でそう呼ばれているであろう呼び方で』
・・みたいな感じの事言ってて、智秋の距離の詰め方にもう・・・
智秋…(*´д`*)
つまり仕事だけの関係ではいたくない、と
>>263 それを聴いてますみんの反応はどうなんだろう(*´Д`*)ハァハァ
確かに声グラのインタビューで、
智秋がますみんのこと凄い褒めてる時も「OH〜?ますみ、泣いてる?」
「泣いてない!すごい恥ずかしいの」みたいなやりとりがあって、
すげぇ萌えた…
そういえば、
リーダーの『浅野さん』って呼び続ける理由も「他の人と同じ呼び方じゃ嫌」だったw
カンチがほっちゃんのことを『堀江さん』と呼ぶのも「みんなが"ほっちゃん"って呼んでるから何か嫌」って言ってた気がする
呼び方も奥が深いなw
御前がナバのことを「仁美さん」と呼ぶのも(ry
ここの神SSのおかげで、ますみんと智秋ングは両想いだけど、ますみんは周りにそれを秘密にしたくて
人前でデレてくる智秋ングに冷たい態度を取ってしまうという電波を受信した。
>>269 自分もその電波を受信したww
今後のますみんと智秋の絡みにwktk
ラジオとかやってくれると個人的にうれしいけど…ムリだよなぁ…。
流れ思いっきりぶった切るようで申し訳ないのですが、藍ゆう、というかゆう藍、思い付いてしまったので投下させて頂きます。
今更スタドリ後な設定の上、読みづらいところだらけで不快に思われましたら本当にごめんなさい。
この間はお疲れ様でした、
だんだんと季節が変わっていくのがわかる。つい最近まで蝉が騒いでいたと思ったら、今では(名前はわからないけれど)綺麗な声で虫が鳴いていて。すごく眩しかった太陽も帰るのが早くなった。
すっかり真っ暗。
遠く車の音。
吸い込む秋の香り。
転々とした灯りの中を、数日ぶりの、変わらない彼女に左手を握られて、握り返して歩く。
独り言みたいにつむいだ私の言葉は、ゆらり何処にも届かなかったらしい。
今日の彼女は喋らない。
この間からあまり。
今日は一段と冷えます。
とひとりごちたら、彼女がいきなり止まって、いきなり私に飛び込んできて。
ぐらっと体が揺れるのに耐えて、収まった彼女の肩を抱く。
ただ残念なことに、心臓がはねるのには耐えられず。
どくんどくん、
ぐいぐいと押し付けられるその顔がちょうど私の胸辺りなものだから、どうしよう、この音、聞こえちゃいないかな。
野中さん、と恐る恐る声をかけて、そこでようやく気付いた。
いくら鈍感だ、鈍感だと言われる私にも、
なんで、
どうしてこの胸のあたりがみるみる冷たくなっていくのかくらいなんとなくわかるつもりだ。
そろそろとその背中を撫でる。
(こんな小さな体なのに、)
いろんなことを詰め込み過ぎてしまって、ああ、破裂寸前なんだろう。溢れ出す他ないんだろう。
いろんなものを私が少しでも整理出来たら、彼女はどれだけ楽になれるだろう。
「野中さん」
ゆうちゃん、
私最悪だったでしょ。
ああ、皆さんは、そういうかもしれないけれど。あなたは、そういうかもしれないけれど。
どうしよう、どうして。
ぎゅうぎゅう抱き締めたら、いらないものとか出てくるだろうか。しぼりだしてあげたいんだ。怖いこととか、嫌なこととか。
私に出来ることはそれくらいしかないのに。
「違います」
野中さん、野中さんの歌、素敵でした、野中さん、すごく素敵でしたよ。野中さん、可愛いかったです。
大丈夫です。野中さんは大丈夫です。
野中さん、野中さん、野中さん、のなかさん、
「野中さんが泣いてると、私も泣きたくなってしまうんですけれど、」
ないてないよ、「うそですよ」
ないてないもん。「ないてます」
しらない。しってます。
知ってます。
私の中のあなたはいつでも輝いているんです。いつでも素敵な歌姫なんです。私はあなたに数えきれないくらいの優しさをもらってるし、数え切れないくらいの元気をもらってます。
だから、最悪だとか、最低だとか、そんな感情私には一切ありません。野中さんは野中さんです。今の野中さんが一番です。
知ってるんです。
しらない、と蚊の鳴くような声をもらすと、彼女は一度強く腕に力を入れて、それからのろのろ顔をあげて私を仰いだ。
ぼんやり、でも確かに涙の線があってどきっとして、親指で拭う。
体温にくらべてひんやりした。
さらさらな髪をそろりそろり撫でると彼女も大分落ち着いたようで、うん、と絞り出して私の横でまたするすると手を握った。
うん。
そっか。
ゆっくり、二人だけの足音が続く。
とりあえず私は、彼女が悲しい思いをしなければいいんだ、だけど早い展開の中では私はきっと上手く対処出来ない。のろのろ進んでるのか進んでないのかわからないくらいが丁度良いんだろう。彼女も。
焦ることはないのです。
こんな綺麗な星空が見れたのだから、良いことあるだろう。
彼女の笑顔を思って頬が緩んだ。
と同時に、ぐいん、と体が揺れたと思ったら、また彼女が私の胸辺りに顔を埋めていた。
そっか。って、どうしたんだろう。
「野中さ
「ゆうちゃんがいればいいや」
ねえゆうちゃん、
旅に出ませんか、
どっか!
なんにも聞こえてこないところ!
ふたりだけで。
「ゆうちゃんの声だけ聞いてたいの」
またゆうちゃん好きになっちゃった。
「もう泣かないから、ね?」
このあとゆうちゃんの「旅行行きたいんですが仕事が入っちゃってて…」というKY発言が飛び出す予定です。
展開があれ過ぎてあまりの酷さに顔から火が出そうですので、逃亡することにします。
あっおしまいですよ!!おしまいですからねこれで!!!
すみません、長いんですけど藍ゆう落とします。ファミレスの続編で。
『早朝の円山町にて』
今日もまた野中藍に呼び出された。
ものすごく良くない予感がする。
…とはいえ、放置するともっと良くないことが起こるような気もする。
なにせ待ち合わせ場所が、朝の円山町なのだ。
正直意味がわからない。
「あ、神田さーん!遅いですよー。」
「神田さんおはようございます!」
「……おはよう。」
そして今日もやっぱりゆう画伯はセットなのですね。
ラブホ街なのに。
「…で、今日の目的は?ていうか私の役割は?」
「うん、神田さんはね、今日はカメラマン。」
「…何?記念写真でも撮るの?」
自他共に認める腹黒野中のことなので、ゆうちゃんとのツーショット写真集とかを自費出版で売り出すつもりかも知れない。
…いや、さすがに偏見かな。
とか思ってたら、藍ちゃんは笑顔満面で答えた。
「違いますよ!カメラマンといえばビデオカメラ!つまり私とゆうちゃんのエロシーンを神田さんに撮っていただきたい!私のサクセスのために!!」
「……………。」
私は思い出した。
苛立ちと頭痛にさいなまれながら食べた、豚しゃぶ御膳(ご飯大盛り)の味を。
デ○ーズでゆうちゃんが腹の底から叫んだ、恥ずかしい宣言を。
「……ごめん、私帰るわ。リオにごはんあげなきゃなんないから。」
「いやいやいや!!待って!!!ダメ!!」
必死に腕にぶら下がってくる藍ちゃんを振り切ろうとしたら、でかい壁が目の前に立ちふさがった。
「お ね が い し ま す ! ! ! ! !」
「ひい!!」
…出たな豚肉王女!!
てか今日も声でかい!
「野中さんの声優人生がかかってるんです!是非神田さんにカメラマンを!」
「知らん!コイツの声優人生なんて私の知ったことじゃない!ってかそのプランに乗っかることによって、多分ゆうちゃんの人生そのものが崩壊するから!!」
厳しい小林家の娘が、同業者(女)とのエロシーンを撮られるなんて。
もし私が撮影したとして、ゆうちゃんの親御さんにバレたら殺されかねない。
「そんなことないですよ!野中さんは私のことすごく大切にしてくれてます!今朝もグミさんをたくさん買っていただきました!!」
「それ釣られてんだよ!!ダマされてるだけだよ!!」
でっかい体でふにゃふにゃと変な動きをしながら、ゆうちゃんは一生懸命藍ちゃんを援護した。
そんなことでは流されるつもりもない私だけど、藍ちゃんはなんだかずっとニコニコしている。
…なんだ?この余裕の笑みは。
不思議に思っていると、藍ちゃんはおもむろにゆうちゃんの腕にすり寄った。
「…ゆうちゃん、もういいよ。神田さんが困ってる。……私が無茶なこと言ったからだよね。ごめんねゆうちゃん。」
!!!!
なんだそのいかにもセリフくさい言い回しは!
「野中さん…。」
「本当は私、ゆうちゃんとの思い出に、一緒にビデオ撮りたかっただけなんだ…。でも、もう諦めるから…。」
「!!だ、ダメです!!野中さんがしたいことをあきらめるなんて!!」
あきらめさせろ、ちったぁ。
とか思ったけど、口を挟める雰囲気ではない。
「野中さんの願いは、私が叶えます!!見ていてください、野中さん!!」
キラキラと無駄にいい笑顔で、ゆうちゃんはがばっと私の方を振り向いた。
「神 田 さ ん ! ! ! 」
「ぐわ!」
くっ…耳が…!!
脳天まで響く!!
「お願いします!!撮ってください!!私と野中さんのS E X を!!」
「ぎゃー!!」
また言いやがりましたよゆう様は!!
「野中さんと S E X させてください!!!」
バカが…!!
バカが止まらない!!!
てか言ってる意味おかしくなってる!!
……そういうわけで、これ以上のご近所迷惑に耐えられなくなった私は、汎用人型スピーカー・小林ゆうを引きずって、ラブホの中へと入っていったのでした。
*****
「…純粋おバカさんをダマして、心は痛まないのか野中藍。」
指定の部屋に向かう廊下でぼそりとつぶやくと、藍ちゃんはにへらっと笑った。
「…ダマしてるって言われても仕方ないかも知れないけど、そういうゆうちゃんが大好きなんだもん。」
「………そうかい。」
さらっとノロけやがりましたよこの女。
でもそれが聞こえていないゆうちゃんは、私たちより少し後ろを、きょろきょろしながらついてくる。
「こういうとこ、初めて来ました!いろいろ珍しくて面白いですねー。」
「よかったねえゆうちゃん♪」
…変なやつらだなあ。
黙ってれば二人とも可愛いのに。
*****
「…さて、ここか。」
ルームナンバーがちかちかしている部屋の前について、中に入る。
比較的新しく、全体的な雰囲気もかわいい部屋だ。
「わー、キレイだねえ。」
「あ、カラオケがある!すごいです野中さん!」
「照明もいろいろ変えられるし、まあまあかなあ。」
「お風呂にジャグジーもついてますよー。」
おそらく違う観点でいろいろと見て回っている二人を眺めながら、とりあえずソファに腰掛けた。
「ていうか藍ちゃん、なんでこんな早朝にラブホなわけ?普通に夜で良くない?」
「だってサービスタイムの方がお得じゃないですかー。時間はたっぷり使えた方がいいし!」
…変なとこで節約家だな。藍ちゃんらしいけど。
「というわけでよろしくお願いします!はい、ビデオ。」
ぽんと渡されたハンディカメラ。
…本当にやるのか…。
ていうかハンディで撮影て、ますます安いAVみたいだなあ。
「…あ、あの!大変ですよ神田さん!」
「ん?」
一通り見物した後にわたわたと私の所に来たゆうちゃんが、深刻そうな顔で言った。
「ここ、欠陥住宅ですよ!トイレに鍵がついてません!」
「…いや、それ欠陥じゃないし、そもそも住宅じゃないし。」
えーそうなんですかー? って不思議そうな顔をしてるゆうちゃんは、確かに可愛い。
可愛いんだけど…。
正直帰りたい。
窓から逃げちゃおうかなー…ってここ4階だわ。無理無理。
「じゃあ早速いきますか!…って言っても、どういう流れにしようか。実はあたし、なーんも構成とか考えてないんだよねー。」
「あ、それなら野中さん!私今日のために、いろいろお勉強してきました!準備も万端です!」
そう言って、ゆうちゃんは持っていた紙袋をどさっとベッドに置いた。
……てか準備って?
「とりあえずですね、使えそうかなって思ったものはみんな入れてきたんですが。どうですか?」
ざらざらと開けられた中身に、私も藍ちゃんも絶句した。
こんにゃく、カップヌー○ル、片栗粉、ナス、ろうそく、荒縄、電池で動くアレ、保健体育の教科書…などなど。
「とりあえず最初の三つは違うから!!!それ一人用!しかも男性用!!」
「え…そうなんですか?」
「何を見た!?何を参考にそろえた品よ!?」
驚くほどハイレベルかつ想像を超えたグッズに、藍ちゃんと私のツッコミが止まらない。
「しかもこのやたら存在感のある電池じかけのモノはどこで買ったの?まさか使用済みじゃないよね?」
「すごいよ、商品名『ごんぶと』だって!なんて恥ずかしいネーミング!」
いわゆる大人のオモチャ的な、スイッチでぐいんぐいん動くアレである。
藍ちゃんの手の中でいっそう大きく見えるソレの本体部分に、筆文字風フォントで『ごんぶと』と記されている。
「それは新宿のドン○ホーテで昨日買いました。選ぶ基準がわからなかったので、とりあえず大きそうなモノを。」
「…ちょ、それどういうこと!?ゆうちゃん私のカラダをなんだと思ってるの!?」
こんなの入らねーよとかなんとかわめく藍ちゃんの前で小さくなって、ゆうちゃんは眉を下げる。
「すみません、大は小を兼ねると昔おばあちゃんが言っていたもので…。」
「…この場合は逆なのよ、ゆうちゃん。」
……この子、どんなカオしてこれをレジに持って行ったんだろう。
誰かに見られてたらどうするんだ。
「仕方ない、ひとまず使えそうなものだけ使うことにしようか。例えばこの縄とか。」
束になっている縄を手にとって、藍ちゃんが少し考える。
「そうだ、『絶望先生』のOPで、カエレちゃんが縛られてるシーンがあったでしょ?あれの実写版を想定しよう。」
「ああ、あのブレブレの…。」
確かに実写っぽいことをするのであれば、発想は間違っていない…ような気もする。
「じゃあちょっとゆうちゃんを縛ってみるから。動かないでね?」
「はい、お願いします。」
おとなしく藍ちゃんに体を預け、ゆうちゃんはちょっと頬を赤くした。
どうにでもしてください、の意思表示だろう。
藍ちゃんも少し緊張した様子で、おそるおそる縄をかけていく。
私はハンディを回しながら、黙ってその様子を見守った。
………そして数分後。
「できたー!!」
縄をかけられたゆうちゃんは、さながら大正エロチシズムを実体化したかのように妖艶に…
というものにはほど遠く、それ以前になぜか藍ちゃんまで縄にまきこまれ、二人でがんじがらめになっている。
「ってバカ!!!!なんでアンタも縛られてんのよ!!」
「いやもうなんていうか、自分とゆうちゃんの境目がよく分からなくなってきて」
「意味わかんないから!!」
不審者二人つかまえちゃいました、みたいな感じでいっしょくたに縛られた二人が、ベッドでイモムシさながら転がっている。
「野中さーん、動けませんよー。」
「たすけておまわりさーん、神田さんがやりましたー。」
「…オマエそのまま川に捨てるぞ!」
野中藍は不器用ということが判明したところで、私はしぶしぶ縄を解いてあげた。
*****
「…やっぱり、いきなり縄はハイレベルだったよね。普通にしよう!」
「そうですね、普通が一番ですよね。」
なんだか話がまとまったようなので、『今の状況自体普通じゃない』と思ったことは言わないでおいた。
「とりあえず…絶望先生キャラを演じる方向は残すべきかな?私はカフカとして。」
「…カフカとカエレが公式で百合とかありえないと思うんだけど、一応それでやってみたら?」
ゆうちゃんと藍ちゃんのコンビそのものに人気があることは事実だ。
ストーリー上どうであれ、実写で二人が絡むならファンは文句ないだろう。
「はいじゃあ撮るよー。スタート!」
かけ声とともに、藍ちゃんがすっと真面目な顔になる。
さすが役者魂だ。
ゆうちゃんも表情に色香を漂わせ、見つめ合う。
少しずつ顔が近づいていって、触れるか触れないかの距離で、藍ちゃんの唇が動いた。
「木村……。」
………。
「カーーーーット!!!!ちょっ、なんで名字だよ!!てかなんで微妙にオトコマエ口調!?」
名前呼ぶにしたって、せめて「カエレ」か「カエレちゃん」だろうに。
そもそも原作の中で誰も木村とか呼んでないし。
「…いや、百合がありえないなら、いっそBLを意識したんだけども。」
「もっとないから!!だいたいそういう意味じゃない!!」
キス寸止めのお預け状態でゆうちゃんがうずうずしてるけど、思わずツッコミが発動してしまった。
…いかん、冷静にならなければ。血管が切れてしまう。
「あとさあ、なんだか何かと藍ちゃんが攻めたがってるけど、世間の需要としてはゆうちゃん攻めの方が多いみたいだよ?」
「え、そうだったの!?」
今知りました、な顔で驚く藍ちゃんの隣で、ゆうちゃんがぴーんと背筋を伸ばす。
「!そ、それは頑張らないと!」
藍ちゃんもちょっと考えてからうなずいて、手を広げる。
「…じゃあそうしよっか。………ゆうちゃん、きて?」
「は、はい、じゃあ…いきます!!」
予想としてはもっとはんなりと攻めるのかと思いきや、ゆうちゃんは豪快にがばっと藍ちゃんを押し倒した。
思いがけない強引さに藍ちゃんも驚いたようで、視線が外せないでいる。
ゆうちゃんは仰向けになった藍ちゃんの上に覆い被さり、おもむろに藍ちゃんのスカートに手を入れた。
「!!え、ちょっ…」
荒っぽい手つきで下着を降ろし、普段は温和な目がすうっと細くなる。
いきなりすぎる展開について行けないのか、藍ちゃんは言葉が出ない。
そして、いつのまにかゆうちゃんの右手に握られていたものは…
ごんぶとーーーーーー!!!!!!!!
「入れまする!!」
「待った!!ゆうちゃんストップ!!!!」
羽交い締めにして、思わず私は割って入る。
ゆうちゃんの手で掲げられ、燦然と輝いていたごんぶと。
今まさに、藍ちゃんの体内にねじ込まれようとしていたところで、私はソレを取り上げた。
「ふえぇぇ、ゆうちゃん怖いよおぉ〜〜」
ああっ、藍ちゃん泣いちゃった!!
「ダメだから!押し倒し5秒でバイブぶち込むとか、完全にレイプだから!!」
必死すぎて獣…いや、ケダモノの目になっているゆうちゃんを、藍ちゃんから引きはがした。
「だ、だって保健の教科書に…堅くなったモノを入れるって…。」
「教科書に載ってなくても段階くらい踏みなさい!!ってかバイブは最初から堅いし!!」
「す、すみません…。そもそも女性同士のそういうことが初めてなもので…」
獣の皮がはがれて通常モードに戻ったゆうちゃんが、へたりと藍ちゃんの隣に座る。
すると、藍ちゃんがびくりと肩をふるわせた。
「いやっ、来ないでー!!」
「そ、そんな野中さぁん!!」
…ひくひくと泣いている藍ちゃんをなだめるのに、二人がかりでたっぷり30分はかかったかと思う。
ゆう……。恐ろしい子…。
*****
「で、まだやるの?そろそろやめるって言わないかなあ。ねえ藍ちゃん?」
なんとか立ち直った藍ちゃんと、謝り疲れて真っ白なゆうちゃんの前で、私も正直疲労感満点だった。
ていうかいい加減、企画自体の無謀さに気づいて欲しい。
「・・・大丈夫、長い人生こんなこともありますよ。今日という日は人類の歴史の中ではただの点だから。」
「野中藍の歴史の中では多大な汚点だけどね。」
「………聞こえない、なんにも聞こえない。」
うまいこと言ってやったと思ったけれど、やっぱりスルーされた。
「とりあえず、ゆうちゃんにやらせたら私の子宮が危ないから。私が攻めることにする。」
「…うん。それがいいね。」
あのままだと、藍ちゃんにとっては文字通り身の危険だ。
この際世間の受け攻め感にこだわっている場合でもないだろう。
・・・と話がまとまりかけたとき。
灰になりつつあったカタマリが動いた。
「待 っ て く だ さ い !!!!」
ぬな!!
画伯!?
至近距離で叫ばれて、鼓膜がビリビリきている藍ちゃんに、ゆうちゃんはさらに詰め寄った。
「このままじゃ野中さんに嫌われてしまいます!あ、あの、もう一度だけチャンスをください!!!」
「イヤ。」
「…………あぁ…。」
いや、うん。
そりゃそうだろう。正しいよ藍ちゃん。
「やさしくしますから!!全力で!!」
「その全力が怖いから!!私の子宮をどうしようというのですか!」
「子宮さんも含めて可愛い野中さんです!!ひっくるめて大事にします!!」
「さん付けすんな!!」
…なんだか珍しく修羅場ってんなあ。
てかゆうちゃん必死すぎ。おもしろい。…見てる分には。
「わかりました!ごんぶとさんは使いません!痛そうだし!」
「だから、さん付けすんな!…ってか痛そうだってわかっててやったの!?鬼!!天然鬼!!」
「ち、違うんです!そうじゃなくて!!」
泣き出しそうに顔をゆがめて、ゆうちゃんが藍ちゃんに手を伸ばした。
肩を掴んで、そっと腕の中に藍ちゃんを収める。
突然の抱擁に、少し驚いたように目が見開かれた。
「のなかさんが…っ……好きなんです…。」
………。
「ゆうちゃん…。なっ、ずるいよこんなタイミングでそんなこと!ばか!」
ガラにもなくあたふたとしながら、藍ちゃんが真っ赤になった顔をそらした。
「やさしくしますから…。」
消え入りそうな声で、躊躇いがちにゆっくりと。
「……ゆう…」
「大好きなんです…。」
ささやいたゆうちゃんの唇が、藍ちゃんの唇にそっと触れた。
そしてそのまま、ゆっくりと体重を預けられた藍ちゃんが、ベッドに倒れ込む。
いまだ離れない二人の視線は、熱のやり場をなくして絡み合っている。
ぎこちなく触れ、想いを確かめ合う微妙な距離感がもどかしいかのように。
たまらなくなって舌を滑り込ませたのは、ゆうちゃんの方だった。
「……んっ…ふ…」
「…のなかさん…」
長い指先が、次の行動を模索してさまよう。
鎖骨のあたりをすっと撫でると、藍ちゃんの体がはねた。
「あっ…はぁ…」
ゆうちゃんの耳元で、藍ちゃんの唇が嬌声を紡ぐ。
……やればできんじゃん、ゆうちゃん。
「ん……あ…あぁっ…」
「…かわいいです、のなかさん…」
耳をかじったり、肩口に口づけたりと、少しずつその動きも大胆なものになっていく。
多分それは、子どもが手探りで楽しい遊びを見つけるように。
傍観しているこっちまで、脳を溶かされるほどに甘い藍ちゃんの声は、刺激が強すぎる。
「…これで…もう…怖くないですか…?」
せつなそうに顔をゆがめ、それでも火照った頬は隠せずに、ゆうちゃんが胸に手を伸ばす。
「きゃぅっ…」
意図せずにかすめた部分に、藍ちゃんは過敏に反応した。
不器用にボタンを外すゆうちゃんの手も、心なしか震えている。
すべて外してしまうのももどかしいのか、大きく開いたカーディガンの前の所から手が侵入した。
「ぁ…ん…」
「すごい…や、やわらかいんですね…」
「ん…ゆ、ゆうちゃぁん…」
至近距離で見つめられ、お互いに酔っていく。
とろとろに溶けた二人の表情が、興奮を高め合っている。
「…すき、です…」
そう言ってふわりと笑ったゆうちゃんは、藍ちゃんの唇の端をぺろ、と舐めた。
「もっと、ください…」
「ぁ…」
そっと太ももを撫でて、さらに先に進んでいく。
それだけでも、藍ちゃんは感じてしまうらしく。
「ん…くぅ…っ」
触れる場所全てが、藍ちゃんを溶かしている。
そして、ゆうちゃんの指先が、熱い部分に触れた。
「あぁあ……っ!」
「…すごい…あの、ココ…とろとろですよ、野中さん…。」
見えなくてもわかるほど、それは明白だった。
ゆっくりと触れるゆうちゃんの指の動きに合わせて、くちゅ、と控えめな音が響いている。
「や…あぁん……ん、んんっ…だ、ダメ…」
口ではそう言いつつ、表情は完全に翻弄されている。
言葉の上だけの拒絶なんて、何の意味もない。
……と、思いきや。
「!!の、野中さん…!すすすみません、やっぱりダメですよね…。」
「え?」
手を止められて、切ない表情のままで藍ちゃんが顔を上げる。
…………まさか…。
「野中さんがダメっていうこと、できません…。私…。」
……ゆうちゃんの中の生真面目が炸裂してしまった。
当の藍ちゃんはというと、恥ずかしそうに目をそらす。
「……なんだよ、それ…。もう…ダメとか、そういうんじゃなくて…。」
「え…?」
全部言わないと伝わらないゆうちゃんをじれったそうにちらりと見る。
欲しそうな顔で、それでもしばらく迷った後、藍ちゃんからゆうちゃんを抱き寄せた。
「………手、止めないで…。もっと…してよぉ…。」
「……は、はいぃ…」
…ああ。
これはある意味、じらしテクニックの上級編なのかもしれない。
そんな錯覚を起こすほどに、藍ちゃんは溶かされきっていた。
どこに触れても上がる嬌声。
溢れる感情が、隠せていない。
「もうすぐ、だから…」
限界を悟って、藍ちゃんがゆうちゃんの手を導く。
「…はい…」
静かに指が侵入する。
「あっ…!!」
ひときわ高い声が上がって、藍ちゃんはゆうちゃんの肩口にぎゅっと手を置く。
ゆっくりと入れて、撫でるように戻すことを繰り返し、べとべとになった指もおかまいなし。
傍観者の存在など、きっともう目に入っていないだろう。
「はぁ…ん…あぁん!!あ、あ…」
「可愛いです…のなかさん、すき、すき…ですっ…!」
きしきしと揺れるベッドの上、藍ちゃんが昇り詰めていく。
「…ダメ…あ、ゆうちゃん、いっちゃう……っ!」
吐息の混じった声でその声が上がった瞬間。
天然がまた手を止めた。
「ど、どちらへ!?」
…………。
ああ。
『いっちゃう』って言ったから?
『どちらへ?』ってそういうこと?
完全に手が止まっておろおろしだした天然バカ一代の画伯に、イキそこねた藍ちゃんは。
「……手ぇ止めんなあぁぁ!!!!!」
「へぐっ!!」
自分よりでかいゆうちゃんを、ベッドから蹴り落としたのだった。
*****
「………というわけで、できあがった映像がこちらです。」
すっかり夕方なラブホにて。
疲れ切った私たちは、時間をかけてとった映像を確認した。
『なんでアンタも縛られてんのよ!!』
『木村…!』
『入れまする!!!』
『ごんぶとーーーー!!』
『シクシクシクシク…』
『さん付けすんな!』
『いっちゃう!』
『どちらへ!?』
『手ぇ止めんなぁぁ!!!』
「………………。」
「………………。」
「………………。」
収拾がついてないにもほどがある。
そのあまりにも、あまりにもな映像に、しばらく誰も何も言えず。
妙に気まずい空気が流れた後、引きつりまくった藍ちゃんがぽつりとつぶやいた。
「…公式で使うより、ヤフオクとかに流した方が一攫千金狙えるかな…?」
「す ん な !!」
夕暮れ時の、円山町にて。
とりあえず問題の映像は、神田家のひみつボックスに保管する事になり。
ベッドから落ちてたんこぶが出来てしまったゆうちゃんは、野中家に一時保管することになったのでした。
終われ
ちょっとやりすぎました。いろいろ申し訳ないです。
これにて消えまする。
>>303 リアルタイムで読ませててもらいました!
超GJ!
あなたのギャグで腹筋がヤバい
ちょwwwおまっwww
こんな時間に大爆笑ですよw
GJ!
夜中に声出して笑ってしまったではないかw
エロと笑いの融合スバラシスwww
爆笑www
GJです!!!!!
笑いすぎてやばいwwww
次回作もwktkして待ってますww
もうマジでヤバイwwwww萌えたし笑った!藍ゆうの人が紹介してたwww
次回も正座して待ってる!
下ネタエロGJ!!
ごんぶとさんに大爆笑だよww
どっちもGJ!!
エロギャグまじおもろいww
微妙にスレチだが栗の子スレにこんなのあった。
>りのさんの日記見たら相思相愛だし、やはり百合の子ですか
ちなみにりのさんってのはCooRieのrino。
で、きになっググった日記には
>彼女を知るほどに、どんどん好きになってく。
>続く音楽人生の中で、仕事でもプライベートでも一緒に笑顔になれたらいいな☆
どんだけw
>>278 GJ!!
秋の香りとか書いてあるのに何故か雪がぱらついてる情景が浮かんだ。
なんとなく透明感のあるお話GJですた!
>>303 ちょwwwおまwww
>>278氏のしんしんとした静寂の夜的読後感が一気に吹っ飛んだじゃねぇかwww
まったく貴様のせいで台無しだぜ…いいぞもっとやれ!w
エロギャグってここではあまり無い感じがするので新鮮だったよ。
いやはや笑わせてもらいますた。超GJ!
神田さんはいろんな才能があるな
小説家デビューの次は監督デビューか
安物AVっぽいってわかったってことは神田さんも見たことがあるってことか
316 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/06(土) 23:12:58 ID:om96ta+6
>>315 獣姦モノのAVを友人に送りつけたのって神田さんだっけか、マスミンだっけか
後者
かんちはそんなことしません><
リアルに吹いたww
面白過ぎる!また書いてくれよ!!
一時保管されたゆうちゃんは野中さんにどこまで行くのかねっとり教えてもらった
なんて妄想する。
携帯で読んでるもんだから途中の木村が木村まどかのことかと思った。
え!神田さんの相手はまどか!?
電車ん中で読むもんじゃないな。吹いた。
322 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/07(日) 22:54:34 ID:RXLuUwkK
なんか2ch本体につながらないのだが……。
323 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 00:03:40 ID:rWCdy1vr
繋がらんな・・・・
最近全然見かけないから思い余って書いてしもた
初SSなんで文章読みにくいかもしれんがスイマセン
あみぺです
微エロ風
あたしは。
あいつがハンバーグを作り過ぎたからって、家へ誘われて、食べに行った。
ただ、それだけだったのに
≪BLINDNESS≫
「はい。あーんして?マイワイフ?」
「あぁ!?」
あたしは今、小清水の家にいる。
『ぺーーー!!!!!おつかれさま(^ε^)-☆Chu!!ところでさ、ハンバーグ…作りすぎたんだけど…』
今日の収録が終わり帰路に着こうとした途中、来たメール。
晩ごはんを食べに、こいつん家へ寄ることになったのだ。
とりあえず小清水のフォークに突き刺さり目の前に差し出されたハンバーグは、無視。
テーブルの上、自分のお皿に載っている方に手をつける。
「んもう、さんぺーちゃんのいけずぅ」
「あー、うっさいよ。静かにしろ」
「お味はどーですかー?」
「あー、不味くない不味くない」
「うわーん!つめたい…。美味しくないですか?」
「ん、食べれないことはない」
いつもの会話。
ウソじゃない。本当にこのハンバーグは悪くない味してる。うん。人が食べれるに耐える味だ。
ってか普通に美味しいんだけどね。
「うー…」
「何さ、その顔は」
「ぺーってさ、、いっつも亜美につめたいんだ…」
「そう?」
「でもそこがいいんだけどねぇーえへへ」
「はぁ?馬鹿言ってないでさっさと食べろ」
こいつとはいつもこんな感じ。
ちっさいときから、ずっと。なんでかあたしを慕ってくる。
公共の電波で愛してるやらマイワイフやらとのたまうわ、公衆の面前で抱きついてくるわ……
…恥ずかしげもなく。
はー、ほんと、何考えてんだか。。
冗談にしても過剰すぎるその言動に、あたしは常に振り回されてる
殆どは冷たくあしらったり、邪険に扱ってるけど。やつは何故かそれを嬉しがる。
最近流行ってるらしいあの占いじゃ、こいつの脳内はきっと馬と鹿の文字でいっぱいだろう。。
「あんたってさー…」
「ん?なにー」
「んー。。あー、やっぱなんでもない…」
「あっ!」
「おわ」
と、
ころんと小清水のフォークから付け合せのポテトが転げ落ちた。
「もー、落とすなよ。子供じゃないんだからさぁー…」
「うぇー」
ぶつくさと言いながらあたしのお皿の横に転がってきたポテトを左手で掴み、
小清水へ差し出してやる。
「えへへー、さんぺーちゃん食べさせて?」
「あぁ!?」
「はいはいっ、いっただきー♪」
ぱくっ
「もう、あほ…」
「んふふー」
犬かこいつ。。
まるでしっぽが見えそうな満面の笑みで、私の手からポテトを奪い、もしゃもしゃと咀嚼する
あーほんと、あほだなぁ……。。
しみじみ思いながら、目の前にいる小清水の顔を眺める
この顔とスタイルで、この性格じゃなかったらなぁ…モテただろーに…
この性格…。
大抵、こいつといると、疲れるんだけど…
だけど、このアホさ加減に…この性格に、色々と癒されているあたしがいる。
仕事の事とか。大学の事とか。その他諸々
落ち込む事があってヘコんだ時ほど、こいつの顔が見たくなる。
普段はちょっと……っていうか、ウザすぎるほどウザいんだけど。
なんだかんだ言っていつも一緒に居るのはこいつだ
ま、長い付き合いだしな…本当。
そんなことを考えながら、食を進めようとハシを手にした――
そのとき。
ふと。
指先に触れる熱、
何か。
やわらかいものが這い上がってくる、
指先から…中指、
手のひら――手の甲――手首――うで…
順に上へと、進むもの――
「な……、、ちょっと…っ!」
こいつ、何してんだっ…!!?
さっきポテトを食べた指先から近付いてくる小清水の顔。
唇。
「ぺー…」
顔を下向けたまま、上目遣いであたしを見上げて呟く
「ちょ…っ、、なに、すんの…っ」
「…すき」
「は…」
左手、左腕を這う熱いもの…
二の腕の内側をその唇がそっと掠めた時、
「…っん!」
堪らずあたしは思わず手を引っ込めようと…した
が、強く手首を掴まれて引きはがすことができない。
「な…っ冗談はやめ…」
徐々に顔のほうへ近付いてくる頭を押しのけようとする。
小清水の顔から離れようと、あたしは後ろへ引き下がる。
しかし、抵抗も空しく――
…ごんっ
押しのけようとした反動と長身の小清水の重みで、食事してたテーブルとソファのとの間のフローリングに思いっきり背中を打ちつけてしまった
「…っ痛ぅ」
打ったところを擦りながら、調子に乗りすぎな馬鹿に目をやると
あたしの着ていたパーカーのファスナーを口に挟み、下ろしていく光景が、、
「い…、いーかげんにっ…!」
そろそろ本気で切れそうになったとき、
一瞬、眩暈に襲われたような感覚――
首の下辺りに感じる、ちくっとした痛み。
鎖骨の辺りに、キス、された
「…っぁ」
「すきなの…ぺー」
鎖骨から…首、喉元――顎へと、時折、生温い舌の感触を残しながら上ってくる、唇
身体の内側から擽られるような感覚に、反射的に目を瞑ってしまった
息がくるしい――
ちょ、なに、これ。あたし、何されてんの――
長い指と手のひらで頬に触れられる。
全身の力がへなへなと抜けていく。
それでも小清水を押しのけようと、反対側の手を伸ばす。
伸ばした手はするりと顔の横を通り抜け、逆に腕を掴まれてあたしの頭上へ
繋がった手に、指先が絡められる――
心臓が早鐘のように鼓動を打つ。ドクドクと、身体が、熱い…
これ…このままじゃ…ヤバイ…って……
キッ、と顔を上げ目を見開くと。
そこに見た小清水の、今にも泣き出しそうな表情――
「なっ…」
すっと細められた視線とぶつかる
――刹那
「!!」
唇に、体温――
「っん!?…や…っぁ」
「…すき」
咄嗟にあたしは、それを閉じようとして。
けど、遅かった。
滑り込んでくる舌――するすると奥へ侵入してくる生暖かい、生き物のような…
ゆっくりと、上唇と、下唇を交互に食まれ
ざわりと胸の奥に熱い、何か重く広がっていくものを感じ
―――あたしは何も考えられなくなった
「んっ…ふ……ぁ…」
「…すき……あいしてる」
「…んく…っぁ、は……っ」
「すきだよ、ぺー」
キスの合間に唇を離しては囁き、口づけ――
首筋、鎖骨、胸元―――
順に場所を変えて、あたしの身体に熱を残していく
「んぅ…っは……ぁ…っ」
どうしてあたしは、抵抗しないんだろう…
小清水の口付けを浴びながら、
頭のほんの片隅で辛うじて働いている思考に問いかけた。
全身の力が抜けてる
けど、何とか抵抗できない訳じゃない。
なのに。
『すき』『あいしてる』
いつもと違う、低めの声で囁かれたその言葉が、あたしの中の抵抗する気力を縛り付けていく
「ふっ……ぁ…」
「…………ぺー…」
「ん……ちょ…っと、ほん、とに…くるし…っ」
「………っつ」
くらくら、する…やば…
ついに呼吸が上手く継げなくなって、きり、と軽く小清水の下唇を噛んだ
「はぁっ…う……、くるし…ってば」
「…………はっ」
どれだけの間だったんだろう
がばっ、とあたしの上から起き上がり見るからに焦りながら
やっぱり泣きそうな顔をしてこっちを見ている小清水。
あたしも身体を起こしながら、
そしてその顔を両の手でぐいっと挟み込み、ほっぺたを引っ張ってやった
「はぁ、はぁっ…、あん、た……」
「ご、ごめんゃひゃい・・・ふぇぇぇぇ」
「…許さない」
あたしは睨みつけながら言った。
とりあえずこの上がった息を落ち着かせようと、背中のソファに凭れかかる。
向かい側に、ほっぺたを抓られたままの小清水。
「ごめんね…?怒ってる…よ…ね……」
「謝るくらいなら、何であんなこ…」
「あのね」
「…ん?何さ」
「私、ぺーの事本気で好きなんだ」
「はぁ?あんた…」
「知ってるよね?今まで何度も言ってきたよ?」
「だから…それは、」
「愛してるの。ぺーを私のものにしたい。欲しい。
ぺーも同じ気持ちになってくれたらって、何度思ったか知れないよ。けど、ぺーはいつも真剣に聞いてくれない」
「だってそれは…。…てか、あんた…、、本気、だったんだ……」
小清水の事は、嫌いじゃない
昔からの付き合いだし、しょっちゅう会って遊んだりする間柄
友達だと思う。というか、親友か。
扱いは邪険だけど、それはあたしの本気じゃないって事だってこいつも知ってるはずだし
嫌いだったら、こんなに長く一緒に居ない
落ち込んだときは側に居て欲しいし、逆にこいつがヘコんでる時には力になってやりたいと思う。
だいぶ前だったけど、恋人なんか出来たときは、認めたくないけど少し、いや、かなりショックだった。淋しかった。
小清水の事、好きだと思う。
口に出して言ったことは無いけれど
でも。
「あたしは…その、あんたの言う好きと、同じ気持ちじゃない、と思う。………ごめん」
「…うん。知ってる。感じるもん、それは」
「でもあたしは、あんたの事好きだよ。本当に、本当に大事だと、思ってる」
「そ…っか」
「…ん」
「……うん、嬉しい。だって、ぺー、亜美の事好きだって言ってくれたのって、初めてじゃん。
それにさ…亜美は、やっぱりぺーの事が大好きだから」
好きだと言われたその気持ちは嬉しかった。
だけど今のあたしは小清水と同じ気持ちじゃないから
……ん?
『今のあたしは』…?って…
ちょっ……違うっ
こんなの、いつかあたしがこいつの事本気になっちゃうみたいじゃん!
違う、ありえない…ないないない…!!
うわ…こいつに連られて脳味噌溶けてきたのかな、あたし…
「ふふっ、アイラビュー♪マイ・ワ・イ・フ♪♪」
「あぁ…、、はいはい…」
あぁ…なんか、頭痛くなってきた…
「ところでさ、ぺー、さっきさ、抵抗しなかったよね…?…なんで?どして??」
「ばっ…!あんたが、重くて逃げられなかたんだよ!!」
「んふふー。ほんとにーぃ?」
「馬鹿!!うっさい!!このっ、馬鹿!!」
「いやーん、照れるー」
「違うからっ!!!」
「続き、しよっか♪」
「すり寄ってくるな!てか、ごはん!!ハンバーグ!!冷めちゃってるよっ」
「大丈夫だよ、温めれば。てことで、さんぺーちゃーん、食べさせてー?口移しで♪」
「おまぇ…調子乗りすぎ…、、むしろその口に全部突っ込んで窒息死させてやろうか…?」
「ぺー、恐いよ!あは、でもゾクゾクする」
「馬鹿、変態!」
だめだ、
完全、流されそうになってる、あたし…やばい……やばいな…
ところで
あのとき感じた、熱い、何か重くて…苦しい
心臓をぎゅっと締め付けられるような感覚
あれは…何だったんだろうか
その正体。
考えたくない、いや…考えないほうがいい…
はぁ…。
あたしはこの日から暫く、あの瞬間の、小清水の泣き出しそうな顔が、頭から離れなかった。
<終>
ぺーは極上のツンデレなんだぜ。
途中鳥付け忘れたorz
下のほうのエロは書けませんでした
SSって難しい。神々まじイゴス
それでは。どうもでした
いやあGJ!
あみぺのすんどめ感たまらない!
いつぺ様は流されてしまうのだろう・・・
GJ!
ぺのツンデレ萌え!
浅野さんといい、このスレの神々が生み出すツンデレは堪りませんなぁ
343 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/09(火) 11:52:56 ID:YUg01Ojo
あみぺキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
GJ!やっぱあみぺいいねあみぺ
このあみぺ読んだあとにあみブログみたらぺとの話題で萌えた。
GJ、ここは素晴らしいスレだ
初SS投下します。
読みたくなりすぎて、ついに自分で書いてしまった。
誰か神が続いてくれることを祈る。
読みにくかったらごめんなさい。
Aice5が解散して、もうしばらくが過ぎた。
あの怒涛のような日々が嘘のように、各々がそれぞれ新しい場所へ向かっている。
そんな中、私と智秋ちゃんの距離も当然のように遠くなっていて。
ウルサイと思っていた声も、聞かなくなると寂しい。ような気がする。
「さて、そろそろ寝るかなぁ」
ふとソファの上に置いていた携帯を見ると、ランプが点滅している。
バイブにしていたから、気付かなかったらしい。
携帯画面を開いて、メールボックスを開くと「智秋ちゃん」の文字。
「真澄ー、元気ィ??今日真澄の家に行ってイイ?っていうか、もうすぐ着く!!」
・・・・はぁぁ?何時だと思ってんだ、コイツは。
もう夜の11時半だぞ?
メールの一番上を見ると、受信時間は15分前。
はぁ。とため息をついた瞬間、部屋のインターホンが鳴った。
「・・・はい」
「まぁーすぅーみぃー!遊びに来たよん」
「バカ!急過ぎでしょ!何時だと・・・」
「だってぇー、真澄の顔が急に見たくなっちゃってぇー」
何を言い出すかと思えば・・・。
しかし、玄関先で押し問答していてもキリがない。
ドアを開けて、智秋ちゃんを中に入れる。
智秋ちゃんが入ってくると、ツン、とアルコールの匂いがした。
「智秋ちゃん、お酒くさっ!」
「軽く一杯飲んできちゃったからさぁ〜。ゴメンゴメン。」
と言いながら、智秋ちゃんは私の首に抱きついた。
一瞬ドキッとしたけど、慌てて引きはがしにかかる。
でも、酔っ払いの癖に意外と力が強くてはがせない。
「コラー!臭いって言ってんだよ!」
「んー、真澄いい匂いする。お風呂上がり?」
「そうだけど」
「真澄の声がすごく近いー」
「そりゃこんだけ密着したら近くで聞こえるに決まってるでしょ!」
「そうだねー、アハハ」
「アハハじゃないっつーの!」
と、首にかかる重さが弱くなった瞬間、智秋ちゃんの腕が背中に回るのを感じた。
少し高い体温に包み込まれる感覚。
すっと智秋ちゃんの頬が、私の頬をかすめた。
「真澄ぃー」
「何だよ。暑苦しいから離れてよ、いい加減。臭いし。」
「アタシさぁ、真澄に会いたかった。ずっと。」
いつものおどけた口調じゃなくて、真剣な智秋ちゃん。
そんな智秋ちゃんの声にまたドキッとする。
「ずっとって、ついこないだまでずっと一緒にいたじゃん。」
「だからそのついこないだ、からってこと。」
「まだ1ヵ月も経ってないのに?」
「うん。」
「何で?」
「・・・アタシ、真澄が好きだから。」
正直何を言われたのかよくわからなかった。
でも、好きは好きでも色々あるし。友情とか。
ここであたふたすると智秋ちゃんの思うつぼだ。
だから、出来るだけ平静を装う。
「女から好きって言われても嬉しくないっつーの」
「・・・ゴメン」
私が悪態ついたら、すぐに智秋ちゃんのすごく低い声が聞こえて。
背中に回されていた腕はそっと外され、智秋ちゃんの体温が私から離れていった。
その瞬間、自分でもよくわからない気持ちが一気に膨らんでいくのを感じた。
離れたくない、離れてほしくない。
もっと智秋ちゃんの体温を側に感じたい。
でも、一度言った言葉は取り消せない。
今の私と智秋ちゃんの距離はわずか30センチくらいだけど、ずっと遠く感じる。
「ごめんね?急に押し掛けたりしちゃって。」
俯いていた智秋ちゃんは、パッと顔を上げたらいつもの表情だった。
「いや・・・」
「ホントごめん。迷惑だったよね」
「だから迷惑とかじゃ・・・」
「アタシ、帰るわ。タクシーすぐ捕まるだろうし」
その時、私は智秋ちゃんがまだ靴も脱いでない事に気づいた。
そのままドアノブに手をかけて、出て行こうとする智秋ちゃん。
「じゃーねぇ。お邪魔しました。おやすみぃー」
イヤだ。このまま離れるなんて。こんな空気のままで。
智秋ちゃん、行かないで・・・!
無意識の内に、私は出ていこうとした智秋ちゃんの腕を掴んでいた。
「ど、どうした真澄?」
「ラ、ラップ音が・・・」
「はぁ?」
「するから、ウチ、泊まっていきなよ」
「自分チだったら大丈夫なんじゃなかったっけ?」
「今日は何か、おかしいの」
「おかしいのは真澄の方じゃん」
苦笑いを浮かべる智秋ちゃん。
私はどんな顔をしてるんだろうか。顔が熱い。
一瞬間があいて、すっと智秋ちゃんが真剣味を帯びた表情になった。
「むしろアタシがおかしくなりそう」
「へ?」
ぎゅっと掴んだ腕を逆に引っ張られて、また体が智秋ちゃんの体温に包まれた。
あったかい智秋ちゃんの体越しに、少し早い鼓動を感じる。
きゅっと抱きしめられて、智秋ちゃんの口が私の耳元で動く。
「真澄、こんなアタシのこと鬱陶しいと思ってるよね」
そんなことない。
私は・・・私は智秋ちゃんに抱きしめられることを望んでた。
「アタシは真澄の好きなタイプの人間じゃないし、一緒にいてもお金にもならないし」
確かに私は智秋ちゃんみたいなタイプは苦手だったけど、
一緒にいればいるほど、智秋ちゃんのことをもっと知りたいって思うようになってたよ。
「だから、片思い。でも今日で終わりにする。ごめんね」
言葉が出てこない。伝えたい言葉があるのに。
そっと離れる智秋ちゃんの体。
少しつった大きな目に見つめられると、動けなくなる。
「じゃあね。またどこかの現場で会ったら、よろしく。」
智秋ちゃんのくしゃっとなった笑顔。
笑顔なのに何故か胸の奥が痛くなるような、少し切ない表情だった。
ドアを後ろ手に開けて、笑顔のまま出ていく智秋ちゃん。
スローモーションのように見えた目の前の光景は、バタン、と閉まった扉の音で元の世界に戻る。
玄関口には智秋ちゃんのつけていた香水の匂いと、アルコールの匂いだけが漂っている。
その匂いをかいだ瞬間、体の力が一気に抜けてマットレスの上にへたりこんでしまった。
自分では意識していなかったけれど、体が緊張でガチガチになっていたようだ。
玄関口に置いてある時計を見上げると、時計は11時45分を指していた。
智秋ちゃんが私の部屋に来てから僅か15分しか経ってないのに、すごく時間が経ったように感じる。
でも、まだ私の中に残る智秋ちゃんの温もりが、時間が経ってないことを実感させる。
「何だよ・・・っ。」
嵐のように現れて、私の心を震わせて、嵐のように去って行った智秋ちゃん。
こんな気持ちにさせられて、もう終わりだなんて。
・・・こんな気持ち・・・。
私は智秋ちゃんのことを、どう思っているのだろう。
わからない。
でも、智秋ちゃんの温もりを求めていたのは確かで。
そして、智秋ちゃんは私の前から去って行ったのも確かで。
ここで今私は何をしなければならないか考える。
このままでは、いけない。
智秋ちゃんは気持ちを伝えてくれたけれど、私はまだ何も伝えられてない。
私はとりあえず、携帯を手に取って智秋ちゃんの番号を呼び出すことにした――――
終わりです。
最初に智ますって書くの忘れた・・・
もしかしたら、続きがあるかも、ないかも。
読んでくれてありがとうございましたノシ
リアルタイムキテター!!
本スレで智ます分足りねーって嘆いてた矢先にGJです!
つーか続きを!
>>354 GJ!智ますやっぱいいわw
そして、つ・づ・き!つ・づ・き!wktkして待っております。
ちょ、ここで終わりは拷問!
是非幸せにしてあげてください
ちょwww
この終わり方はないwww マジで拷問www
TU・DU・KIお願いしますっ
智ますキタ――――!!!
最近ハマって、もっと読みたいと思ってた矢先だから嬉しいw
つーことで、続きwktkしつつ待ってるんだぜ
ちょ、続きっ!続きが気になる!
とりあえず智ますGJです!
おまえら本当に智ますのことが好きだなw
・・・いや,俺もなんだけどさ。
切ない智ますもいいけど
でもやっぱり二人を幸せにしてやってください。
キター!!!
Aice5の曲聴きながらの通勤バスの中で、思わず怪しい笑いを浮かべてしまった。
GJです!でもできれば二人を幸せにしてください…!
そろそろリーダーとまどかの補給したいです
神よ、どうかよろしくお願いします
すたちゃ鍋の藍ゆうが……!ヤバいヤバい!
ゆうさんはともかく、藍ポンは一体何があった。
何だあのデレっぷりは!
確かにあれは俺たちを挑発しているとしか思えない
ちょ、ゆうさん…あの手はどう見てもエロい
藍ゆうやべぇww
藍ぽんもゆうさんの手握り返しちゃっfjghs
藍ぽんむしろ後半は自分から握りにいってるよね
ゆうさん何となく肩に乗せてる感じとかも控え目だったから、物足りなくなったかw
藍ぽんが自分から百合な行為をするのは珍しいと思うんだ
だからすたちゃ鍋は余計萌えるんだぜ……!!
ちょww藍ぽんどうした!?www
ゆうさんが藍ぽんの肩叩いて拍手したり、藍ぽんの手持って拍手してるのが、いい。
しかも藍ぽんから手を握りにいってるのが萌える。
藍ゆうでラジオやってくれー!
ゆうさんの藍ぽん大好きっぷりはネギまのイベントとかラジオでも
見れたが、今まで藍ぽんからはあんまりなかったからなぁ…
これは「ゆうの自由帳9/5事件」を超えたぞww
最初の藍ぽんが言った
「ゆーちゃん、すごい遅れてたけどぉーw」がすっごくデレデレに聞こえるのは自分だけか!?
個人的一番のポイントは藍ぽんがゆーちゃんの手を握りにいったとこだなw
あと最後のほう藍ぽんの顔がちょっと上向きなのが萌えw
ゆーちゃんに対してしゃべってる感が溢れてるようで嬉しい
375 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/13(土) 22:48:33 ID:E89RP/5i
ななゆかり分が足りない…\_〇/
藍ゆうがうらやましすぐるw彼女らにももっと共演を!!!
Aice5が終わって智ます分も当分ないのようだな…
アニスパで連続二週智秋ちゃんの名前一瞬出ただけでにやりする自分が…OTL
>>376 俺もにやにやした。
・・まぁ、フォトブックの対談でも読んで補給しようぜ
いつか智秋さんアニスパでないかな・・・
というわけで唐突にななゆかり投下します。
足りない分は自分で補うしかない!!!
抱き枕…。
抱き枕…。
抱き枕ぁぁぁ!!!
最近のゆかりの敵は抱き枕。
なんかふわふわしてて柔らかい感触のあいつ…。
あいつが、奈々ちゃんを占領する。
奈々ちゃんがうちによくお泊まりするようになってから何回目かのある日。
その日もうちにお泊まりに来る予定だった奈々ちゃんが、お仕事帰りに買ってきたもの。
「奈々ちゃん、それなぁに?」
あまりに大きい包装だったから、思わず訊いてみたら…
「これは…抱き枕です」
その日から、ゆかりとあいつの戦いは始まった。
と言ってもゆかりの連敗なんだけど…。
「奈々ちゃん、おやすみ」
「おやすみなさい」
今日も今日とて、奈々ちゃんのお泊まりの日。
布団に入ったら、奈々ちゃんはあいつを抱きしめる。
うぅっ。またゆかりの負け。
なんで!?
そんなに抱き枕がいいの!?
ゆかりじゃダメなの!?
布団の中で悶々とあいつに勝つ方法を考えていたら、隣からはすでに寝息が…。
いつもなら、負けた悔しさと、奈々ちゃんがかまってくれない寂しさに涙目になりつつ寝るんだけど…。
しかし!今日のゆかりは違う!
堪忍袋の緒が切れたってやつだよ!
さてどうしてくれよう…。
色々思案しながら、まずは奈々ちゃんの背中にぴとっと張り付いてみる。
もしかしたらゆかりの方に抱きついてくれるかなと思ったからなんだけど…。
…無反応ですかそうですか。
こうなったらやっぱり!
実力行使!
これだ!
奈々ちゃんの後ろから手を回してあいつを掴む。
ぐいぐいっと奈々ちゃんから引き剥がすように引っ張ってみた。
…手強い。
奈々ちゃんの抱きつく力が強い。
そんなにあいつがいいのかっ。
負けずにぐいぐい引っ張る。
ぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐい
「ん…、ゆかり…さん?」
ゆかりがあいつを引っ張ることで抱きついている腕ごと揺さぶられているからか、
奈々ちゃんが目を覚ました。
必死にあいつを引っ張ってるゆかりと目が合う。
「…何、してるんですか?」
「えぇ〜っと…」
どうしよう。なんて言おう。
アイツが憎くて…なんて恥ずかしくて言えないよ。
「もしかしてこれ欲しかったですか?」
「違うよ!」
天然なのか寝ぼけてるのか、そんなことを言ってくる奈々ちゃんに
思わず大声で言い返してしまった。
奈々ちゃんはきょとんとして、ゆかりを見てる。
「ゆかりさん?」
頭に?を浮かべてゆかりを呼ぶ奈々ちゃん。
うぅ…そんな顔で見られたら…
正直に言うべき?でも恥ずかしい…。
でも!あいつに勝つためなら!!
「あのね…」
目を見てたら言えないから、視線を外してうつ向いたまま言う。
「奈々ちゃん最近、お泊まりに来ても…アイツに抱きついて寝てるから…」
そこまで言ったところで、起き上がった奈々ちゃんにふわりと抱きしめられた。
「それで…どうしたんですか?」
耳元で優しく尋ねられる。
「だからっ、…寂しくてっ」
言った途端、視界が反転する。
奈々ちゃんに抱きしめられたまま、押し倒されてた。
「抱き枕、買ってきた理由は…」
ゆかりに覆い被さったまま、耳元でボソボソと話しだす。
「ゆかりさんに抱きついて寝ると、その…止まれないから…」
「…へ?」
一瞬、言われた意味がよく分からなくて、そんな間抜けな声を上げてしまった。
「お互い、寝不足のまま仕事とか大変だし、でも私も寂しいから、せめてゆかりさんみたいな感触の抱き枕を…」
なにを言いだすんだこの子は!!
「ちょ、ちょっと待って奈々ちゃん」
言われた意味がだんだん分かってきたゆかりは
もう顔が熱くて仕方ないんですが…。
「でもやっぱり、ゆかりさんに寂しい思いをさせちゃったのは反省しないと、ですね」
そう言って顔を上げる奈々ちゃん。
…あれ?奈々さん、なんか目がギラギラしてますけど…。
「今日は寝れないと思ってください」
ゆかりが何か言う前に、額に優しく唇が降りてきて。
その優しさに、心が暖かくなって、言いたかったことも飛んでいったから。
久しぶりに感じる、奈々ちゃんの子供みたいに高い体温に包まれて
寝不足を覚悟するのでした。
でもこれだけは言いたい。
ゆかりはあいつに勝ったのだ!!!
おわり
以上です。お目汚し失礼しました。
2人の家を互いにお泊り会してたりすると萌ゆる…そんな切実な妄想でした。
>>380 GJ!!!!
蝶・GJ!!!
ななゆかり最高だ。
GJ!!素晴らしい!!!
実はずっと起きていてゆかりんのちょっかいに身悶えしながら耐えている奈々さんを妄想した。
ななゆか
・・・・・・・萌えぇぇぇ
moe!
ゆかりんの感触の抱き枕はどこに売っている!!!?
敬語攻めの奈々さんとか最高ですね
智ます投下します。
紫緑←青な感じで、少し寂しいかも?
ほちゃファンの方はご注意を。
「あれ?…ほっちゃん?」
「あ、浅野さんだ!わー♪」
移動中に、偶然浅野さんと会えた。
せっかくだからとそれぞれ飲み物を買って、公園でひと休み。
真っ青で気持ちいい空の下、のんびりしながらふたりでたくさん話をした。趣味のこと、仕事のこと、最近あったおもしろいこと、
そして、
解散からもうすぐ1ヶ月経つのに、あれからもなんども会っているのに、話題はついついAice5のことやメンバーのことになってしまう。…なんて、今日持ち出したのはわたしからなんだけど。
「そういえば聞いたよ。このあと智秋ちゃんと会うんでしょ?確か今日だったよね?」
「え」
あれ、ほんのちょっと目が泳いだみたい。
意外にわかりやすいよね、浅野さんって。
「あ…うん、智秋ちゃん、近くのスタジオで仕事があって、午後からはフリーなんだって。だからなんかなりゆきでさ、久しぶりに。ほっちゃんも来る?」
「ごめん、わたしは別のとこで夕方から仕事なの」
「…そっか」
「うん」
からん、とコップの中で氷が動いた。
目を伏せた浅野さんの、淡いバイオレットの爪がストローをくるくる回してる。
それをぼーっと見ていたら、急に真面目な顔で、浅野さんが言った。
「私さ、ほっちゃんには感謝してるんだよ」
「え?」
「私をAice5に誘ってくれたこととか、あのメンバーを揃えてくれたこととか」
「どうしたの、いきなり」
聞いてはみたけど、ホントはわかってた。
このタイミングで言うってことは、やっぱりそういうこと、なんだろうなあ。
「んーいや、なんとなくだけど、さ。だって奇跡じゃない?あのメンバーが集まって、あんなに濃い時間が過ごせたって。そりゃあ個性的だから売れるかなとは思ったけど、正直仲良くできるかは分かんなかったし。だからホント、感謝してるんだよ」
「ふふ…浅野さん。正直に言っていいよ。みんなじゃなくて、奇跡なのは智秋ちゃんのことなんでしょ?」
だって、カンチとは気が合いそうだと思ってたし、まどかちゃんとはなじんでさえいけばきっと合うと思ってたもの。
自分と正反対だと思ってたのは…智秋ちゃんだけでしょ?
「な、何で!?ちがうよ!!!…あ」
ぱっと紅くなった浅野さんの目を追いかける。その先にいたのは、
「まーすみぃ!!リーダーー!」
「わー智秋ちゃん!久しぶり〜」
ニッコリ手をふればブンブンふり返してくれる、ウワサのパープルの人でした。
「早く終わったからさあ、迎えに来ちゃった。ごめんねぇ〜リーダー。真澄奪っちゃって」
「ううん、わたしもそろそろ時間だし。あ、でもあとで返してくれる?」
「えぇ〜それはザンネンデスガ…」
「何言ってんの」
呆れたような顔で、荷物をまとめ始めた浅野さん。でもその声は冷たくないの、ちゃんとわかるよ?
大きなバッグを持って立ちながら、わたしも2人と向かい合う。
そして…最後にわたしなりに精いっぱいの甘さで、浅野さんに声をかけた。
「ねね、浅野さん。また…デートしてくれる?」
「え?当たり前でしょ!?そんなアイドルっぽい上目遣いしなくても、もちろん行くよ〜。また今度、時間合わせてランチに行こう?」
「ふふ、ありがと。あ、でもわたしは奢らないよ?」
「もー。分かってるって」
迷いのない明るい目。
さっぱりした、親友の目。
…そっか。浅野さんにとって、ホントに智秋ちゃんは奇跡…なんだね。
女の子なのに、友達とはちょっと違う、特別なふたり。
「え〜リーダーずるい〜アタイも混ぜてよぅ」
「智秋ちゃんとはまた別に行きたいな。今度、オススメのお店教えて?」
「ああ、そういうことならオッケーよん♪普段リーダーが行かない店、紹介するYO♪」
「ホント?楽しみーvv」
横で浅野さんが複雑な顔をしてる。
…ふふ、ゴメンね。S村の住人としては、これくらいの意地悪はしたくなっちゃうのです。
大好きで大切なふたりだから、どっちにも、小さなヤキモチ。
「じゃ、またね」
「あーうん、それじゃ。またメールするよ」
「じゃね、リーダー。お疲れ〜〜♪」
─ありがとう。そして、お幸せに。
振り返りながら、こっそりつぶやいてみた。
わたしたちの業界は、百合に理解がある。だけど、売り方とか作品の枠が逆にジャマをすることもあって、「そういう」関係を続けることって意外に難しい。だから─
いつまでも仲良くしてくれるといいなって思いながら、ふたりの背中をそっと、見つめていた。
お粗末様でした。
こんな話を書いてますが、ほちゃとますみんの話も大好きです。
ほちゃます、智ます、朱まどetc.…神降臨を願って。
>>396 グッジョブ!
現状は見て(?)、俺は智秋→ますほちゃだと思うんけど
智ます←ほちゃは考え付かなかったわ
これは新鮮でよかった
>>396 GJ!
何だかホントに有り得そうな会話とシチュエーションだなぁと思いました
あと、この後の智ますで続きも書けそうだなぁとw
藍ゆうは来ないのかな…昨日からwktkしてるんだが…
>>399 きっとまだみんな悶え苦しんでて言葉が出ないんだと思うよ、もうちょっと待とうね
>>396 GJッス!ちょっとなんかもう堪らない。
>>396 なんか色々と理解した上で、ふたりの背中をポンッというかふわっと後押しするような感じのほっさんが堪らん
GJ!!まさか智ます←ほちゃで
文章を書いてくれる人がいるとは思わなかったw
皆さんGJ!素晴らしい!!
流れがはやそうなのでこっそり投下いたします。
いつもながら、暗めのSSです。
そういうのを好まれない方はスルーで m(_ _)m
生天目仁美×伊藤静
では!
倦怠期………?
そんなのはとうの昔に超えてしまっている。
この人と私は一体何年の付き合いになっているというのだろう。
そこにいるのが当たり前で……そしてここにいるのが当たり前で―――
「はっ……っん……ちょっ……やだっ………待って…よ……っ」
「待たない…」
「……やっ……ああっ!」
別にされるのが嫌なわけじゃない。
快感に身を委ねるのは、割と好きなほうだと思う。
それに、こうやって肌を重ねると、どれだけ私のことを想っていてくれているのか、
私への愛を全身で感じることができる。
触れられれば、一瞬で熱を帯びる体。私はいつものように翻弄される…
それでも最近ふと考えることがあって―――
またいつもの悪いクセが出た。
そう、この人の悪いクセ……それにはいつも悩まされる。
「最近、またお酒の量増えてない?そんなに飲んで大丈夫なの?」
「……平気」
新しい缶ビールに手を伸ばす。
「コクっ……ふぅ」(『今度の相手は誰?』)
喉元まで出かかった言葉を今日もお酒と一緒に飲み込む。
自分がイライラしてるのがわかる。だけど、そんな私を見られるのは嫌。
だから暫く抑えてた酒量がまた増えた。
これがただの誤魔化しで、もっと自分を追い込むことになってるのも分かってる。
私の態度がどうしておかしいのかも、この人にはわかっているはず。
でも、この人は何も言ってこないし、かといって悪びれる様子もない。
(私が何も言わないのを分かっているからなの?安心してるの?)
いつもと変わらない表情で私の肩を抱いているこの人を肌で感じながら思う。
でも私は………
本当は聞きたい。本当は問いつめたい。でもそれができない…
そんなことしたら…二人の関係、
それよりも自分自身がどうなるか、何を言ってしまうかわからないから。
『どうして私がいるのに他の女性(ひと)に手を出すの?』
浮気だって分かってる。
絶対に私のとこに帰ってくるってのも分かってる。
私がいつも一番だってことも。
そんなことは分かってる!
……でも、私の知らないところで、私とは違う誰かをその手で抱いているのかと思うと
辛くて、悲しくて…泣きたくなる。
―――この人はいつか私だけを見てくれるようになるのだろうか。
『仁美さん…お願い…私だけを見て。他の女性(ひと)のところに行かないで。本当はもうこんなの嫌なの。』
そして今日も、言葉にできない言葉を飲み干して、私は眠りにつく。
END
以上でした。
読んでいただけた方ありがとうございました。
次は甘いのが書けたら…とはいつも思っていますがなかなか(^^;)
それでは、失礼しました。
412 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/14(日) 23:15:25 ID:uREcTc/R
久々のなばいと、GJです!最高!!
リアルタイムで読めるなんて幸せですw
>>396 超GJ!!
裏で支え役のほちゃ優しいなぁw
やっぱ智ますいいな!ますほちゃも好きだが、こーいうのも悪くない
なばいとGJ!!
甘いのも期待してます!
なばいといいね!
だ、誰か、首の後ろたたいてくれ、鼻血出たw
マジレスすると首の後ろ叩くのはあんまよくないぞ。
鼻冷やして横になっとけ
横になると喉の方に血がいくだろ…
前のめりで首冷やすのがいいんじゃないか
ますみんの日記にリーダーとのデート経過を書いてある
もう一人の友人いるけど
カラオケあたりはなぜかますほちゃしか見えない俺がいる
>>404 なばいとキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
GJ!!!あなたの作品大好きです
だ、誰か…藍ゆうを頼む…自分の文才の無さを呪うぜ…
>>421 シチュエーションだけでも書き込めば、それが採用されるかもしれないじゃないか
飲めないお酒飲んで、酔っぱらって暴走するゆうさん。
体が大きいゆうさんの暴走を必死に宥めすかして落ち着かせようとしたら、何故か絡まれて、攻め攻めなゆうさんにドキドキしちゃう藍ぽん。
とか?
職人さんにお任せします。
さっき「渋谷でチュッ!」ゆかりんがゲストの回を見ました。
お酒の話になると、ゆかりんがお酒が飲めないんって
しかも酔うとキス魔になるらしい(男女問わずキスしまくり)
10年前の番組だから今は飲めるかどうかは知らないけど
勝手に脳内妄想で、
「なのはのうちあげの後酒を飲んだゆかりんが奈々ちゃんにキスしまくり、熱さのせいで服まで脱いだゆかりんが(自主規制)」
自分は文才が無いんだから、職人さんにお任せします。
かなりいいネタだと思いますwww
>>424 いいねそれ!
キス魔なゆかりんに翻弄されまくった奈々さんに火がついて2人で盛り上がっちゃえばいいww
ところでななゆかり好きの方に質問ですが、ななゆか?ゆかなな?どっちが好きですか?
自分はゆかりの誘い受け&奈々の敬語攻めがブームだ。でも攻め攻めゆかりんもブームなんだw
はじめはゆかりんが攻め攻めだが、とちゅうで奈々さんに火がついた瞬間攻受逆転だろ。
敬語攻めいいよね。
ゆーたんに奈々ちゃんに(´Д`*)
精神的にはゆかりんが攻め、そしてベッドは奈々ちゃんが攻め!
腹黒い感じのゆかりんが好きwww(へたれ奈々ちゃんも好き!)
もう想像だけでハァハァする(*´Д`)
やっぱゆかりんが誘いうけだろう!
奈々ちゃんがオドオドしながら攻めって感じ。
付き合って最初のうちはゆかりんが攻め
そして知識を付けた奈々さんがそのうち逆襲
へたれ攻めはスイッチが入ると王子モードになれるところが魅力だな
何そのリアルフェイトさんw俺は黒ゆかりんにハァハァする!
アイマスレディオのHPリニューアルした
トップの画像はミンゴスと智秋のラブラブ写真
出番だ!ツンデレ嫉妬ネタ!
>>424 数年前に飲み会で良子にキスするゆかりんの写真が掲示板に流出してた
あの時はそれほど興味が無かったが今思えばなぜ保存しなかったのかと
構図はゆかりんが両手で顔をつかんで良子にキスする、左端にはにスタッフ?らしき人が携帯片手にいじりながら驚く顔
誰か持ってたらコッソリうP
>>432 そっちに行くか、と吹いたw
でも良いなそれ
萌える!
>>434 全部保存しますた
てか、3つ目wwがっつりいきすぎwwww
般若のキス魔ネタいいな
職人さんが424のネタを書いてくれるとマジで神降臨
…ってかー434の三つ目の写真いったい誰と誰だ…?
まさか本当に般若と良子ちゃんとは…?
438 :
437:2007/10/17(水) 11:43:19 ID:W0SpFwOI
あ、気が付いたら般若って書いちゃった
ゆかりんのファンごめんなさい
悪気はないです、むしろ好き!
決してアンチではありません
ゆかりんの2007 Summer * Sweet Milky Way * 福岡公演のファイナルツアーのレポで
>「ゆかり、この春キングレコードに移籍したの。でも、三嶋プロデューサーが、奈々ちゃんのことばっかりで…」
「そりゃ、ゆかりもあいつのことは大好きさ。心底尊敬してる。何ならチューしたい。だけど、それとこれとは話が別!めろーん!」
「うわー」(と倒れるみっしー)
「このように奈々ちゃんのことばっかり考えてるみっしーが、ゆかりのことも考えてくれるようになりました」
「あ、ゆかり、奈々ちゃんのこと大好きだから勘違いしないでね」
>「今、フラグ立ったよ」
「でも、ゆかりには奈々ちゃんがいるし…。どうしよう、みんながゆかりを狙ってる!」
というのを見たんだが…マジですかww
>>439 マジだよ。その場に居た自分が言うんだから間違いないw
途中MCと、最後のアンコール後のMCで言ってた。
途中のMCで出した話題をアンコール後にも出してきて、
「ゆかりん奈々さんのこと好きすぎwww」と思ったのは自分だけでいい
>>434 ソ・レ・ダ!
記憶違い(脳内変換)があったがなw
いつもやまなこ書いているがゆか×ななにも挑戦してみようかなw
442 :
439:2007/10/17(水) 15:44:10 ID:KL1oRN3G
>>440 情報サンクスw
ゆかりんどんだけ奈々さんのこと好きなんだww
想像してニヤニヤしてる俺キモイなorz
>>441 正座して待ってる!
>>434 これの3枚目さ、後ろの爺ちゃんの隣にいるのが新谷だよね?
んで、キスされてる方はゆかりんにしか見えなくなってきたんだけど…
俺の目がおかしいのか?
>>441 全裸待機してます!!
そういわれればそうかも
これ口移ししてるっぽいよな
「まみまみは好きな人とかいるの?」
懐かしい夢を見た。私の先輩、川澄綾ちゃんが、私のことをまだ『まみまみ』と呼んでいたときのこと。
そのときは「いませんよ〜」と答えたけど、本当は好きな人はいた。その人のことは今でも好き。むしろ、
そのときの好きの気持ちより、今の好きの気持ちのほうが強い。
隣で眠っている綾ちゃんが寝返りを打って目が合った。幸せそうな寝顔をしている。どんな夢を見ている
んだろうか。
まるなびが9月で終わるという突然の知らせはショックだった。単純に、好きな人といられる時間が減っ
てしまうというのもショックだけど、何より、こうして二人で旅行する機会がなくなってしまうのではない
かという不安も大きい。これが二人での最後の旅行になるかもしれない。
でも、悪い方にばかり考えていても仕方ない。ラジオが終わってしまえば、会うのはアフレコの収録のと
きだけになってしまうけど、それなら少しギクシャクした関係になってしまっても問題ないだろう。
いつしかのオーディオコメンタリーが思い浮かんだ。そのときは私の他に、佳奈ちゃんと藍ちゃんも答え
てた。佳奈ちゃんはたしか「押し倒して終わり」と答えていたけど、最近の佳奈ちゃんを見ていると、どう
もそうは思えない。藍ちゃんはたしか「言えないと思う」と答えていたけど、ゆうちゃんとのラブラブっぷ
りを見ると自分から言ったんだろうか。それとも、ゆうちゃんからだったんだろうか。
私はたしか「我慢している自分が好き」と答えた気がするけど、さすがに何年も我慢するのはつらい。身
をもってようやくわかった。
まるなびが終わったら綾ちゃんに告白しよう。
突然のまるなび終了のお知らせ。
きっと、これがいい機会なんだろう。
いつからか麻美子のことを特別に思うようになっていた。キスしたいとか、抱き合いたいとか、そういうん
じゃなくて、もっと特別な感情を麻美子に抱くようになっていた。麻美子をどうしたいのか、自分でもよく
わからなかった。ただ、一緒にいられるだけで嬉しかった。
麻美子には前に「好きな人いるの?」と聞いたことがある。なんでそんなことを聞いたのか覚えていないが、
そのとき麻美子は「いません」と答えていた。でも、麻美子はそのとき好きな人がいたと思う。たぶん片想
い。ひょっとしたら今でもその人のことが好きかもしれない。単なる女の勘だけど。
まるなびが終わったら、きっぱり麻美子のことは諦めよう。
まるなび収録終了後、川澄綾子の携帯電話が鳴り、能登麻美子から一通のメールが届いた。
件名:大事なお話があります。
<おわり>
このあとどうなったのかはわかりませんが、
二人で旅行行く計画を立てることになったという事実につながっていくということで。
智秋が急に最近ノートパソコン買ったのはますみんの影響に違いないという妄想をしていたり。
というか1人じゃ絶対使いこなせないから教えてあげて欲しいな
>>448 GJ!
いいねー。続きが気になるな
450 :
437:2007/10/18(木) 23:14:49 ID:mvKxiH/P
>>449 これはいい妄想…!
そういえば最後の方のQ&A、
浅野さんが智秋に残すメッセージは「もう少し機械に詳しくになって!」だった
繋がったw
ちょw俺ww
名前のところドジったOTL
>448
> まるなびが終わったら綾ちゃんに告白しよう。
この着想が上手いな。
確かに告白するならこれ以上のタイミングはない。
やられたなーって感じです。
好きなサイトが閉鎖……………誰か助けてくれ………………………
>>448 神無月のコメンタリとは、懐かしいネタを
>>453 その好きなサイトというのが気になるなw
すたちゃ鍋以来、藍ゆうが投下されてなくて…悲しい
智秋とますみんは智ますばっかでます智は見ないなぁと思い、
好奇心でやってしまいましたw
しかし難しすぎて途中で挫折…
やっぱり自分の中ではますみんは受けのようだ
では、駄文ですが宜しければどうぞ
「ま、ますみ…?」
余裕のない声。
狼狽えた表情。
揺らぐ大きな瞳。
ほんの少し乱れた呼吸。
そう、こういう智秋ちゃんが見たかったんだよ。
だって、いっつもアンタのペースなのは悔しい。
智秋ちゃんがうちに泊まりに来るのは久し振りの事だった。
それどころか二人っきりという状況すら久し振りな気がする。
そんな今日、あたしの心には一つの決意があった。
それは、ぜっっったいに智秋ちゃんのペースには持っていかせない、という事。
あたしから仕掛けた不意打ちのキスに、案の定智秋ちゃんは小さな隙を見せた。
その隙を突いて智秋ちゃんを押し倒し、見下ろす体勢をとる。
「ぉわっ、…ま、真澄??」
智秋ちゃんを見下ろすなんて初めてだ。
だって、…まぁ、いつもは逆なわけだし?
この声も表情も瞳も全部初めて見る。
うん、これこれ。これが見たかったの。
みんなと居る時はどちらかと言えばあたしが優位に立っている、はず。
なのに二人っきりになると、何でかコイツに振り回されてしまうあたしがいて、
いつもいつも智秋ちゃんのペース。
そんなのあたしらしくない。
二人っきりになったって、あたしが主導権を握っていたいじゃん。
「急にどしたの、ます…っ」
言葉も起き上がろうとする行動も、唇に唇を押し当てて制してしまう。
熱を与えて、呼吸を奪う。
正直なところ、こういうの自分からした事ないから、普段の智秋ちゃんをお手本にしてるのがまた悔しかったりするんだけど。
とにかく驚いてた智秋ちゃんが、戸惑いながらもキスに応えはじめてきたところで、あたしはやっと唇を離した。
「…っ、…真澄がノリノリなのは嬉しんだケドさ、ホントにどーしたの?」
「別に」
短く答えて、相変わらずのファッションセンスで丸見えになってる智秋ちゃんの胸元に顔を寄せる。
「ぅ、…っん」
うわ…どうしよう。
何か智秋ちゃんエロい。
いや、そういう事してるんだから当然なんだけどさ。
ヤバい、あたしが照れてちゃダメだよね。
平静を装って今度は智秋ちゃんの衣服に手を伸ばした。
「ちょ、ねぇ真澄ってば!」
「何だよ、しつこいなぁ」
「だぁって何かいつもと違うし…」
「いつもって何さ」
全部全部智秋ちゃんのペースで、
あたしはその一つ一つに翻弄されて余裕なんか全然なくて、
それがいつも、でしょ?
「そんなの、何か…悔しいじゃん」
「え?」
未だに胸元に顔を埋めたままぼそぼそと、智秋ちゃんに聞こえるか聞こえないかのボリュームでそっと呟く。
「智秋ちゃんばっかり余裕で……………ズルい」
そう呟いた瞬間に聞こえたのは智秋ちゃんが一瞬息を呑んだ音。
でもその次の瞬間には、あたしの体はぐるりと一回転していた。
反射的に瞑った目を開けると、見慣れた天井と、…智秋ちゃんの顔があった。
すっかり慣れてしまった見上げるこの角度。
形勢はすっかり逆転されてしまっていた。
「ばっかだなぁ、真澄は」
「なっ」
「アタイ全然余裕なんかじゃないよ?」
眉を少し垂らして笑うその顔に胸がきゅっとなるのを感じる。
あぁ、またあたし翻弄されてる…。
「真澄と二人でいてさぁ、余裕も何もあるわけないじゃん」
「ぁ、…っ」
さっきのお返しとばかりに、首元に噛み付くように口付けて来る智秋ちゃん。
「悔しい」なんて意地も飛んで行ってしまうような、甘い痛み。
そのまま耳元で、いかにもご機嫌な声で囁かれた。
「んなことよりさ、その気にさせたのは真澄なんだから、責任とってよね」
「っ、…ちぁ、きちゃ」
覆いかぶさる肩やふわふわの髪、それ越しに見える天井。
翻弄されていく頭の中で、やっぱりこの眺めがあたしには合ってるのかもしれない、と。
こっそり思った。
終わり
おお新境地ww
と思ったらやっぱり最後は智ますでキングの攻めっぷりに萌えた!
GJ!
やっぱり智ますだよな!!
ますみん攻なんて、想像できんwwwww
GJっス!
ますみん攻め想像できないより
智秋受けの方がもっと想像できないではないかとww
GJ!!
智秋はMなのに受けじゃないのかと思ってたので、すげー嬉しいwww
浅野さんは攻めでも受けでもいけるなw
一粒で二度美味しい!GJ!
テンポがいい話ですね、
ごちそうさまでした!
おまい、このニヤけた顔をどうしてくれるw
とりあえずGJ!
GJ!
やっぱ智ますなんだよなwwww
「やっぱおっきいね、真澄の胸」
「な、智秋ちゃん待…あっ、」
「待たないー。真澄のバアイは待ったらさせてくんないじゃん」
「…そ、んなこと、や、だそこっ」
「ウソ。気持ちイイ、でしょ?…アタシも揉んでて、キモチ、イイし、」
「こっの…エロ、露出、狂!」
「はは、露出狂はカンケーないって。…まーね、アタシはぁ、なんでもオープンだから…ん」
「んん!!」
「…っは…ますみはぁ、どっちかっつーと逆、だよね…、カワイイトゲで隠してるけどさあ、いろんなとこがあふれてきちゃう、みたいな、はぁ……ね、アタイいま、ポエマー?」
「どこがだよ…っ!!サムイ!萎える!…て、あ…ん」
「お、言ったなー?…いーYO?真澄。今夜はサイコーに、ジューシーにしたげる♪」
「ちょ、ちあ…ちゃ…やんっ」
続きはあなたの心の中で。
>>468 ちょww俺の心の中がヤバい事になってるじゃまいかw
心がヤバイwww
ちょwさっきまでバイト中でそんな妄想してたんたがwww
心の中読まれたかと思ったじゃねーか!超GJ!!
>>468 続きが凄いことに…(*´Д`*)ハァハァ
ポエマーww
お前ら心の中がすごいことになってるならそれを文にしてくれw
>>469 に触発されて何か書こうと思い立ったんだが、
声優のエロってどこまでしておk?
どこまで、とかあるのか?
477 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/21(日) 01:44:17 ID:COq+W6py
俺の心のなかw
「真澄の胸私好きなんだYO?」
「ん‥、はぁ、はぁ…ん」
「真澄ぃ〜さっきまでの勢いはどこへいったのかなぁ」
「ち、ちがぁ…そんなんじゃ、な…い」
「いいんだYO?いっぱい感じて…」
「い、いやだぁ…」
「真澄ぃ〜もしかして『智秋に感じさせられるなんてぇ〜』とか思ってなぁい?」
「ぇえ!?、そんなこ…と、ぅん…」
「ホラ、躰がビクッビクッってしてるじゃんYO」
「あ、やだ…それ、以上は…あ、アッ」
「ふふふ、私が逝かせてるんだよ…真澄ぃ」
「やだやだやだぁ、み、耳噛まないでぇ〜」
(ああッ智秋に逝かされる…止まんないよぉ〜)
「…ほらほら真澄ぃちゃんとオネダリしないとやめちゃうYO?」
(く、くやしぃ…でも、もう…)
「…うぅ゙…お、ねが…ぃ」
「ふふ、かわいいYO!chu!」
478 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/21(日) 01:47:21 ID:COq+W6py
何ちゅうもんを!なな×ゆかを考えてる最中にw
欲望に負けて勢いで書いちまった
真澄×智秋もいいね
>>475 スカトロとかまでいくと別に声優に限らずだがちょっと引く
あーそういう声優に限らずシチュとしての個人的なラインはあるだろうね
人それぞれだから難しいけど
俺道具までOKだけど嫌だって言う人多いんじゃないか?
あみぺ妄想、何かないかな
すみません、エロ妄想流れぶった切ります。
>>347-353の智ますの続きです。
智秋が純情でネガティブ全開で、智ますというよります智な雰囲気なので、
攻め攻め智秋やツンデレますみんが好きな方はスルーして下さい。
長文注意。
携帯のアドレス帳から、智秋ちゃんの名前を探して。
震える指先を抑えながら、意を決して番号を呼び出す。
プルルル・・・プルルル・・・
・・・出ない。
まだ出て行ってまもないから、電話に出られない状況というのは考えられない。
コノヤロー何で出ないのよ!私がこんなに勇気出して掛けてんのに!
遅い時間だけど、仕方ない。あのバカを捕まえに行こう。
このままじゃ、きっと、後悔するから。
ドアを開けると、冷たい空気が体を包み込んで思わず身震いする。
最近まで暑いと感じるくらいの日が多かったけれど、夜になると長そで一枚では寒い。
厚手の上着を羽織って正解だったかな。
こんなに寒いのに智秋ちゃんはいつもの薄着だったから、早く捕まえないと。
マンションの階段をダッシュで下りて、車通りの多い道へと走る。
智秋ちゃんはまだこの辺にいるはず。
確かな証拠はないけれど、何となくそんな気がする。
辺りを見回しながら人通りの少ない道路を歩いていると、遠くから声が聞こえる。
すごく遠かったけれど、その声にピンときた。
例え声を変えても、遠くても、あの声だけはわかる。
――――智秋ちゃんだ。
声が聞こえる方へ歩を進める。
智秋ちゃんは歩きながら誰かと電話しているみたい。
「・・・うん。やっぱりダメだったぁ」
「はは、ちょっと暴走しちゃったかも。でも我慢したのよぉ、これでも」
ずっ、と鼻をすする音をさせながら、重い足取りで話す後姿が見えた。
「いやー、最初っから無理なんだって思ってたんだけどさ?思い聞かせてたっていうか」
「でも、やっぱりどうせやめらんないなら、当たって砕けろみたいな?」
「予想通り、砕けちゃったけどね」
明るく振舞っているのがバレバレな智秋ちゃんの声がどんどん小さくなっていって。
その声を聞いているだけでいてもたってもいられなくなった私は、声の元に駆け出していた。
見ているだけで寒くなるくらい露出の多い後姿が近づいて、その背中を包み込むように勢いよく抱きついたら、
智秋ちゃんの身体が一瞬強張ってギョッとしたようにこちらを振り向いた。
「ま、真澄・・・」
暗い街灯に照らされた顔は、それはもう酷いもので。
目のまわりはパンダだし、眉の形は漫画みたいに八の字だし。
「色んなものが流れてるよ、智秋ちゃん。」
「うっさいっ」
「ほら、帰るよ」
「何で追いかけてきたんだよっ」
「いいから」
そっと携帯を持っていない方の手を掴んだら、冷たい感触が伝わってきた。
これはかなり冷えてる。早く帰って暖かくしないと、風邪ひきそう。
その時、智秋ちゃんがだらんとした手で持っていた携帯の電話口から声が聞こえた。
「智秋ー?どうしたの?大丈夫?」
智秋ちゃんはその声ではっとしたのか、電話を持ち直して電話口の相手に話しかけた。
「・・・ごめん麻美。ちょっと切るわ」
どうやら電話の相手は智秋ちゃんがラジオを一緒にやっている子らしい。
彼女が智秋ちゃんに頼られる相手であることに、少し嫉妬する。
私の前では、あまり弱音とか吐かないから。
ああ、いつの間にか私は智秋ちゃんに対してこんな感情を持つようになっていた。
こんな風になって、初めて気づいた。
胸のもやもやがすっと晴れていく感覚。
答えは最初から私の心の中にあったんだ―――――
お互い無言のまま、掴んだ手を引っ張って自分の部屋へと向かっていく。
智秋ちゃんは私の突然の行動に、まだびっくりしているみたい。
部屋のドアの鍵を開けようとした時、智秋ちゃんが沈黙を破った。
「ね、もう気づいてるん・・・だよね?」
「何に?」
「連れ戻しに来てくれた、ってことは、期待してもいいの?」
「とにかく入ろ」
「アタシの質問に答えてくんなきゃ、入れない」
泣くのをこらえるような、弱弱しい声。
智秋ちゃんが泣く姿は今まで何度も見たことがあるけど、こんなに不安そうに堪える姿は初めてかも。
こんな雰囲気の中でこう思うのはおかしいんだけど、すごく・・・可愛い。
いつも元気でテンション高いから、そのギャップにドキッとする。
これがいわゆる萌え、ってやつなのかな。
私は返事をしないまま、ドアを開けて引き入れた。
そして、引っ張られてよろめいた智秋ちゃんを抱きしめる。
「まっ、真澄、なっ、」
「智秋ちゃん、身体冷たい」
「なら、・・・こんなことしないでよ」
抱きしめる力を緩めて、智秋ちゃんと向き合う。
いつもいつも素直になれない不器用な私だけど、ここで伝えなきゃ絶対後悔する。
この気持ちを、智秋ちゃんに知って欲しいって思うから。
「さっき抱きしめられた時・・・私、嬉しかった、というか、何というか」
無言で私を見つめている智秋ちゃんの瞳に、あたふたしている私の姿が映る。
正直、心臓はバクバクし過ぎて息苦しいくらいで。
恋愛達人を称している私がこんな姿を見せるのは、恥ずかしい。
でもこれが私の本当。智秋ちゃんになら、見られてもいい。知って欲しい。
「だから、智秋ちゃんにも、同じように感じて欲しい、んだよね」
「それはどういう意味?」
「意味なんて、ないよ」
そう、意味とか理由とかないんだ。
「私、智秋ちゃんが好き、なんだと、思う」
そう言った瞬間、智秋ちゃんの顔がパッと引きつって、私から視線を外した。
「・・・真澄が優しいのは知ってる。でも、こんな事まで気を使ってくれなくていいよ」
「気なんて」
「さっき言ったじゃん。アタシの事なんて眼中にもないクセに」
智秋ちゃんはそう言いながら、どんどん痛々しい表情になる。
まるで、自分で自分を傷つけているような姿。
「好きとか軽々しく言われたら、逆に迷惑だよ」
吐き捨てるようにそう言った智秋ちゃんの身体は、小刻みに揺れていて。
そんな姿を見ていたら、胸の奥が熱くなって何かが込み上げてきた。
どうして、伝わらないんだろう。
これはいつも素直になれない私への罰なんだろうか。
色んな感情が溢れてきて思わず目をギュッとつぶったら、頬にそっと何かが触れた。
「真澄・・・泣かないでよ」
そっと目を開けると、智秋ちゃんの指が私の頬を伝う涙を拭っていた。
「真澄には、ずっと笑ってて欲しい。大好きだから、困らせたくない」
「ゴメンね、私が変なこと言い出したから、真澄を困らせちゃったんだよね」
智秋ちゃんはへへっと苦笑しながらそう言って、私の頬を両の手で包み込んだ。
「だから、今日で終わりにするんだっ、てっ・・・」
そう言い終わる前に智秋ちゃんの顔が歪んで、大きな瞳から涙が零れ落ちて。
それを見た瞬間、私の何かが振り切れた。
智秋ちゃんの呼吸を肌で感じるくらいまで顔を近づけて、頬に口づける。
「智秋ちゃんのばか、あほ」
しょっぱい味が口内に広がるのを感じながら、唇にも口づけ。
それは今まで感じたことのない、触れるだけで溶けてしまいそうになるキスで。
その柔らかくて熱い感覚に、私は虜になっていく。
弱弱しい力で抵抗しようとする智秋ちゃんをがっちり捕まえて、何度も口づける。
合間に漏れる呼吸ですら惜しいくらいに、智秋ちゃんが愛おしい。
「ちょ、っ、タンマ、真澄っ」
肩を掴まれて目を開けると、目の前に真っ赤な顔の智秋ちゃん。
「真澄、どうしたのよ」
「これくらいしないと、私の気持ち伝わんないかなって」
「そ、それって、どういう・・・」
「私は智秋ちゃんにしか、こんなことしない。そういうこと」
智秋ちゃんの目が泳ぎだした。
会話に頭が追い付いていってないみたい。
だから、はっきりと伝えてあげる。
「私は智秋ちゃんが好きなの」
そう言って、また智秋ちゃんの唇に口づける。
ありったけの愛情と優しさを込めて。
どれくらいそうしていただろうか。
そっと唇が離れて、智秋ちゃんと目が合う。
さっきまでの傷ついた目じゃない、すごく穏やかな目。
「アタシも大好きだよ、真澄。ありがとう。」
「うん」
今まで、こんな風に自然に笑いあえることくらいでこんなに幸せに感じたことはなかった。
それくらい、大切にしたい相手に出会えてよかった。
「つーかさぁ、いつまでウチら玄関にいるんだろーね。」
「確かに・・・」
「早く入ろ。あったかい飲み物作ってあげるから。」
「熱燗がいいなぁ〜♪今日はアタイの気持ちが通じた記念ポーリーといっとく?」
「うちの家にはそんなものはないから無理。」
「えぇー!んじゃ何でもいいから!ポーリーしようYO!」
「明日早いからヤダ。」
「真澄が急に冷たい・・・ツンデレの振り幅広すぎだよ・・・」
「何か言った?」
「べっつにぃー」
「・・・・(ほっぺにチュッ)」
「な、なぁんだよー!急に!!」
もうお互いいい加減大人と呼ばれるような年齢。
だけど、こういう初々しいのも悪くない。
Aice5が運んできた私たちの青春な時間は、まだまだ続きそうだ―――
結局10レスにもなってしまって、自分の文章力のなさにorz
お目汚し、すみませんでした。
智秋は恋愛に関しては乙女だと思うんだぜ
>>494 続き待ってました!
素晴らしい!
智ますもいいけど逆もいいよね。
朝からいいもの読めて幸せだー
>>494 GJ!!
>智秋は恋愛に関しては乙女
すごい分かる!
純粋と言うか、考え方が可愛いと思う
うわあーGJ!
前後編なだけあって、気持ちが通じる瞬間は格別だねえ。
ここはバラエティー豊かな智ますが読めて幸せだ!!
いいね!ます智も智ますも好きだ!
494ありがと!
やっべw朝から色んな智ます読んで目が覚めたじゃねーかww
乙女な智秋もツンデレますみんも好きな俺としては
ここまでの流れは小踊りするほど嬉しいんだぜGJ
ミンゴスも絡んでる辺りが興奮を覚えたwwwGJです!
実は続きをすごいまってたので、読めてよかた!!
GJ!!!
やはい智ますはいいな!
GGGGGGGGGJJJJJJJJJJJJJ!!!!!
ずっと待ってた!ありがとう!
智秋は結構乙女なので、こういうのもありだな
抱きしめるシーンとか、ますみんの方が身長高いのを考えると・・絵的に萌える
>>494 GJ!!!おまw俺を殺す気かwww
読んでて脳内で映像化されたYO!
あなたのファンになった!
今気付いたんだけど、Aice5のメモリアルブックの総当たり対談
よりによって智ますの写真がハートマークなんだねw
ますみん撮影のオフ写真も、智秋のセクシーポーズとかますみんが撮ったと思うと妄想が膨らむのだが
誰か文章にしてくれる神はおらぬか?
そうなんだよ、よりによってあの二人だけハートマークなんだよ
・・・ずっと言いたかったけど、妄想しすぎwとか言われそうと思って控えてたのにお前w
対談写真のがっつり正面から密着してる感じがたまらない
あとそれに載ってた智秋がますみんにクッキーをあげた、って話とかすごくツボ
俺もハートマーク気になってたけど言いだせなかったw
最近ハマったから、流れに逆らっちゃいけないかなぁと…。
>>505 妄想しすぎでいいから、それを文字に書き起こすんだ!!
ちょwwやはりメモリアルブックは買うべきかwww
買ってくるわw
メモリアルブックは智ます満載ですよw
Q&Aの感想戦なんてもう萌え死ぬくらい・・・。
>>504-506 やっぱり気づいてらっしゃいましたかw
智ますといえばライブDVDのオーディオコメンタリーで、アンコールのゲバでほっさんが浅野さんに
チューするところで「あ!チューしてるー!」の後の10秒ほど心ここに在らすな智秋の
「うわぁ・・・いいなぁ・・・ひとつだよぉ・・・」という何とも適当な受け答えも、なかなかに妄想力を
刺激してくれるんだぜ?
智ますの流れぶち切ってすいません。
ゆかりなな投下します。
ななゆかり好きなのに今回はゆかりななで。
駄文なので繋ぎ程度にどうぞ。
「お疲れ様です」
「お疲れ―‥‥で、大丈夫?本当に一人で帰れる?」
今日は久々の一緒の現場。
表には出さないけど、ゆかりの内心はさながらお花畑。
お互い忙しくて最近まともに逢えなかったし、
久しぶりに逢えるかと思うと、もう嬉しくて嬉しくて。
スキップしながら時折くるくる回って喜びを表現したい。
いや、しないけど。
でも肝心の奈々ちゃんはというと‥‥
何だろ。ちょっと、こう、ぼーっとしてる感じ?
ひとつひとつの動作がいつもよりも0.2秒くらい遅い。 気がする。
ううん、絶対そうだ。 みんなにはいつも通りに見えてるんだろうけど。
でもゆかりにはわかる。
奈々ちゃん、体調悪いんだ。
「奈々ちゃん、大丈夫?具合悪い?」
「ぁ、ん?ぇええ?いや、そんな事ないです。大丈夫ですよ。」
バレたことに驚いたのか、それとも誤魔化そうとしてるのか。
まぁ、仕事中だし。そういうところを見せないのがオトナだよね。
「ふぅーん」
そう言っておでこを触ろうとしたら、奈々ちゃんがサッと身を引いた。
むむむ‥‥これは‥‥‥
「や、ちょっと風邪気味?で? 大したことないんですけど。」
たはは、と笑う顔が赤い気がするのは―――――
―――――このタイミングで休憩が終わるなんて。
奈々ちゃんにとっては好都合だったかもしれないけど、ゆかりにしたら!
これこそKYだよKY!!! 空気読めよ、だよ!
はぁ‥‥仕方ない。 ゆかりだってプロだもん。
たとえ気になることがあってもお仕事はきっちりしますよ。オトナだし!
奈々ちゃんのことを気にしつつ、お仕事は順調に終わった。
いや、ちょっと押しちゃったから順調ってのは間違いかも。
とにかく、今日のお仕事はこれで終わり。
先にスタジオを出て、奈々ちゃんが出てくるのを待つ。
「奈々ちゃん!」
「んふ、お疲れ様です」
奈々ちゃんは、やっぱりいつもより遅い仕草で微笑んだ。
素早く手を取る。
‥‥‥‥熱すぎるだろ。 ちょっと待って。
熱 す ぎ る だ ろ ! ! !
「奈々ちゃん、熱いよ! すごい熱いって!」
「え? あぁ、スタジオちょっと暑かったですもんね」
違うから! そうじゃないだろぉぉぉぉお!
「いや、奈々ちゃん熱出てるから!」
「大丈夫ですよ?」
奈々ちゃんはこう見えて、かなり逞しい。
や、可愛い女の子に「逞しい」は失礼か‥‥。
我慢強い。 そう、とっても我慢強い。
その奈々ちゃんが体調の異変を否定しなくなったあたり、
もう相当しんどいのかもしれない。
というか、こんなに珍しいことはない。
やばいんじゃない? と、とにかく早く帰らなくちゃ‥‥!!!
これが最後の仕事でよかった。
急いでタクシーを捕まえる。
「大丈夫?本当に一人で帰れる?」
無理矢理家にあがって世話を焼くのは逆に迷惑かもしれない。
ひとりでゆっくりしたいかも。
大丈夫だと言い張る奈々ちゃんを家まで送り届けたものの、
そう思うと、それ以上のお節介は憚られた。
何かあったら遠慮なく連絡するように、と
こちらはしつこく念を押して。
私はそのままタクシーで帰ることにした。
でも。 気になって仕方ない。
当たり前だけど、気になって仕方がない。
もうお風呂も明日のお仕事の復習も寝る準備もできてるのに、
奈々ちゃんのことが気になって。
じっとしていられない。
まるで動物園の動物みたいに、
恋人の浮気を疑うドラマの主人公みたいに、
部屋を行ったり来たりしてしまう。
どうしよう‥‥。
電話する?いやいや、寝てたら起しちゃうし。
家に行っちゃう?こんな時間に行ってどうすんの。
てかもうメイク落としちゃってるし。
はぁ‥‥。
溜め息が声になって、部屋に溶けていった。
こんな時間でも、街も人も寝ないで動いてるんだなぁ、なんて。
移りゆく窓の外を眺めながら、ぼんやり思ってみたり。
ゆかりってばロマンチストだ。
結局最小限のメイクと荷物で出てきてしまった。
少し様子を見て、あとはゆっくり寝かせてあげよう。
うん。少しだけなら。うん。
大きな道まで出なくてもタクシーが捕まったあたり、
神様も怒ってはいないみたいだし。
‥‥呆れてるかはしれないけど。
窓の外を眺めながら手の中のものを握り締める。
手の中には金属片。
ちょうど一カ月くらい前に奈々ちゃんから貰った。
そして奈々ちゃんには、ゆかりのをあげた。
お互いまだ使った事ないんだけど。
でも、これがあってよかった。
本当に。
早く早く、と急く気持ちを何とか落ち着かせたくて
金属片を握った手を胸にあてる。
心配なのか、それとも会いたいだけなのか。
こんなにも彼女に翻弄されている自分がおかしくて、
思わず苦笑してしまう。
ふと、ミラーごしに運転手さんと目が合った。
ち、違いますよ。
そんな変な人じゃないですよ!!?
カチャッ‥‥
鍵穴に鍵を挿したものの。
いきなり開けて入ったら驚くだろな。
ゆかりだったら、叫ぶ。
やっぱり、とりあえず一回はインターホンを鳴らすべきだよね。
――――――――――。
うん。出るはずない。
分かってたけど礼儀として、ね?
鍵をそっと回す。
あれ、なんだろ。
今なんか、奥さんに見つからないようにこっそり帰ってきた
旦那さんの気分がわかった気がする。
静かに扉を開けて、中に入る。そして静かに扉を閉めた。
―――――真っ暗。
「奈々ちゃーん‥‥?」
大き過ぎず、それでいてはっきりとした声で呼ぶ。
声優だもの! こういう声技?っていうのかな?
こういう技術はあるつもり。
あくまで、つもり。
返事は―――――ない。
仕方ない。仕方ない?
仕方ない。うん。
「‥‥お邪魔しまーす」
上らせて戴きます。
奈々ちゃんのお家は初めてじゃない。
間取りくらいわかってる。
とりあえず、寝室に。
いきなり寝室‥‥いや、やらしい気持とかじゃないよ?
どの部屋の明かりも消えてるし、多分早くに休んでるだろうし。
普通に考えて寝室でしょ!!?
「奈々ちゃん‥‥?」
寝室の扉を開ける。
「―――――え?」
寝室のベッドは。ううん、寝室は。
誰もいなかった。
それを理解すると同時、反射的にリビングに足を向けた。
凄い反射速度だったと思う。たぶん今、残像が見えたはず。
「奈々ちゃん!!?」
リビングに足を踏み入れると同時に、
思ったより大きな声を出してしまった。
その声に自分自身が驚いた。
彼女は。
見送ったときと同じ姿で、
上半身だけをソファに預けるようにして座り込んでいた。
「ちょっと! 奈々ちゃん!!?」
こんなに大きな声を出してしまってても、目を開けない。
それどころか何の反応もない。
思わず抱きかかえる。
―――――熱い。尋常じゃなく熱い。
「奈々ちゃん! 奈々ちゃんッ!」
え、どうしよう‥‥!
どうしよう‥‥‥‥!!!
暗い部屋の中で奈々ちゃんを抱きかかえたまま半分泣きそうになっていると、
ようやく彼女がうっすらと目を開いた。虚ろな目と、目が合う。
「ゆかりさん‥?」
そう呟くと、彼女は眉間に皺を寄せた。
「奈々ちゃん! 大丈夫!!? 大丈夫!!!??」
大丈夫じゃないのは分かってるんだけど。
ゆかりの持ってる言葉じゃ、それが精一杯。
自分でも馬鹿だなとは思ったけど、他の言葉が浮かばないから
ひたすらその言葉を繰り返した。
すると、彼女はゆっくりと手をのばして
私の、ゆかりの頬に触れた。
「泣かないで」
「‥‥へ?」
いつの間にか「泣きそう」じゃなくて、「泣いて」しまっていた。
あぁ‥‥もう。
ダメダメだ。
恥ずかしすぎる。
力の入らない身体を支えながら、メイクを落として、着替えさせる。
勝手に冷蔵庫の中身と台所を拝借して、簡単なおかゆを作って。
食べたら、寝室へ。
寝かせたら今度は奈々ちゃんのマネージャーさんに電話して、
明日の仕事が休めるか確認。
そして、奈々ちゃんの愛犬・けぇたんにゴハンを‥‥。
けぇたんはゆかりの最大にして最強のライバル。
奈々ちゃんの溺愛っぷりは半端じゃない。
くそぅ‥‥覚えてろよーーー!
彼にしてもゆかりは奈々ちゃんを奪う敵なわけで、好かれてはいない。
というか、物凄く警戒されてる。
でも今日は緊急事態だからさ、休戦協定を結ぼうよ。ね?
よし、次はコンビニ!
水分と、おでこに貼る熱冷ますやつと‥‥エトセトラ・エトセトラ
あれ。ゆかり、こんなにテキパキ行動できる子だったっけ?
自分で自分を褒めてあげ‥‥るのはあと! はい、動く動く!
寝室に戻ると、奈々ちゃんは寝ていた。
買ってきた熱冷ましを貼ると、冷たさで起こしてしまった。
「どう? 気持ち悪いとか、ある?」
「ううん」
熱のせいなのか、子どもみたいに甘えた返事が可愛くて
思わず笑ってしまった。
「明日の仕事休んでいいって」
「大丈夫。 ちゃんと、行ける」
ダーメ。むくれる奈々ちゃんを宥めて。
「ちゃんと寝て治さないとね」
布団をかけ直す。
「ゆかりさん」
「んー?」
――――――――――。
「なにー?」
「なんでもないです」
なんだよぅーーー。
熱で少し赤くなった頬っぺたをつまむと、その手に、彼女が手を重ねた。
「大丈夫、ずっといるよ。ここにいるから」
ゆっくりと頷く。
そうして、見あげる彼女が可愛くて。何よりも愛しくて。
気づいたらキスしていた。
唇を重ねてから一瞬間をおいて、
何かに気づいたらしい彼女が弱々しく抵抗する。
力の入らない腕で両肩を押される。
そんなあまりに弱々しい抵抗を無視して
さらに深く口づけた。
ゆっくりと唇が離れる。
これ以上は‥‥ダメだよね。
うん。少なくても今日はダメだ。また、今度。
呼吸を整えた彼女が口を開く。
「‥‥‥‥うつったらどうするんですか」
「んー? でも人にうつしたら治るっていうじゃない?」
また、むくれる。
可愛いなぁ、もう。
「ほら、もう寝ないと。ね?」
頭を撫でる。
愛しくて仕方ない。
泣きたいような叫びたいような感覚で
胸の中がいっぱいになる。
私の名をもう一度呼んで微笑むと、
彼女は瞼を閉じた。
*****************
神様、すぐ帰るって言ったこと撤回します。
今日は帰れそうにありません。
でも怒らないでください。
だって、奈々ちゃんが
手、放してくれないんだもん。
彼女の安らかな寝顔に免じてお許しください。
このまるで天使のような。
ううん、ゆかりの、ゆかりだけの天使に免じて。
長々とお目汚し失礼しました。
ななゆかり・ゆかりななは主導権が曖昧なのが
楽しみのひとつだと思うんだ。
読んでいただきありがとうございました。
GJ
おおwwGJ!!
これで今日も一日頑張れます!ww
確かに奈々さんは高熱が出ても気がつかなさそうだなw
>>522 朝からニヤニヤがとまらんww
GJです!!ななゆか・ゆかなな分が枯渇して死にそうだった、ありがとう!
奈々さんは調子が悪くても気合で頑張ってそうだもんなー
次の日、熱が下がった奈々さんが「けぇたんごめんねー」と
いつものように溺愛しだしてゆかりんが嫉妬してけぇたんとシャーって威嚇するとこまで見えたww
朝っぱらからニヤニヤがとまらねえww
つぎはゆかりんVSけえちゃんVSななちょもなわけですね!!
ヤバイ、頬の緩みが止まらないwww超GJ!!
空気読んでないし需要無視ですが失礼します。
勢いで書いたものを投下!
生天目仁美×伊藤静
(え…?なっ、なんでここに来てるわけ!?…………ハッ!まさかっ!!)
「オマエか!」と二人挟んだ向こう側にいる人物を見てみると、ニコニコしている。
なんだかとってもニコニコしている。
(やっぱり!!………うわぁ、やられた………)
一瞬頭を抱え込みたい衝動に駆られるが、そんなことができるわけがない―――
風のスティグマ公開収録の日
今日私が着ているのはゆかちゃんの服。いわゆるゴスロリ(でいいのか?)
私は一生着る機会はないだろうと思っていた服で、
私自身が“着たい”と思ったこともない、ある意味拷問に近い服装でもある。
一旦着ると決めたものの、そうそう吹っ切れるものでもなく。
物凄く恥ずかしくて、若干苦痛…
ただでさえ恥ずかしくて仕方がない服装をしているのに、
それをよりにもよって、仁美さんに見られている。
後日の動画配信や、今日撮影するはずの写真を見られるのは全然構わないし
私も後で「こんな服着たんだよ」と写真を見せるくらいはしようとは思ってた…
それなのに、この姿をナマで見られるだなんて…。サイアクだ。
ヤバイ…仕事に集中しなきゃいけないのに、どうしても意識が仁美さんへといってしまう。
(あーもう、マジで今すぐここから逃げ出したい!)
ちらっと仁美さんへ目を向ければ、もうこれ以上ないくらいのニヤけ顔。
それを見てしまった私は、一気に変な汗を全身にかいた。
仁美さんのアノ眼は、絶対何か変なことを考えている眼だ…。
(仁美さんお願いだからそんな眼で見ないでよぉ……)
泣きたくなるくらいの恥ずかしさの中、公開収録はなんとか終了を迎えた。
「今日のコレのこと、ゆかちゃんから聞いたの?」
「そうだよ。『静のかわいいところ見においでよぉ』って。…何怒ってんの?」
「別に怒ってなんかない」
「怒ってんじゃん」
「すごく驚いたんだから…。それに…」
「静が可愛すぎてガン見しちゃった♪」
「っ!あれはガン見って言わないっつーの!あれは、視…」
「何?今、なんて言おうとしたのかなぁ?」
「…なんでもない」
『あれはどう考えたって視姦でしょ!』
なーんて言えるわけがない。
「んー?ほらぁ、“視”…何?」
こうやって仁美さんは全部わかってる上でわざと聞いてくる。
またこのパターンだ。いつだってそう。
いつもこうやって私は仁美さんに嵌められる。
「…あ…あれ…は、視……姦…じゃ…ない…」
わかってて応える私も私…。
思わず俯いて小声になってしまうのは、
私の小さな抵抗(いつもなんの意味も持たないわけだけど)。
「ぷっ…ははっ…なぁに?静ぁ、そんなこと考えてたのぉ?」
「なっ!!絶対変なこと考えてたくせにっ!」
「うーん、まあ…そりゃね?だぁーってあーんな可愛い静を見せつけられたら、
あんなことやこんなことしたい!って思うに決まってんじゃん?…すごく可愛い」
そして仁美さんが私を抱きしめる。
「可愛いとか言わなくていい…」
「どして?可愛いから可愛いって言ってるんだよ?」
「なんか恥ずかしい…から」
仁美さんの腕の中は温かくて柔らかくてとても気持ちがよくて、落ち着く。
ここが自分のいるべき場所なんだって思ってしまう。
「…静、どきどきしてるね?」
「……!」
んなこと言われたら、余計に意識するっつーの!
「静も…あんなことやこんなこと…されたいって思ってた?」
「…!ばっ…かじゃない…の?」
ダメ。体が熱くなってきた。ヤバ…
「……ふふっ…なんてね。…しないよ?」
そう言ってすっと私から離れていく。
「あ…」
我に返って考えてみれば、ここは控え室。何考えてんだ、私。
「あったりまえでしょ!?こんなとこで、させるわけないでしょ!!」
「“こんなとこで”か…。ふぅん、じゃあ違うところでならいいんだ♪」
「う゛…」
また墓穴を掘ったような気がするのは気のせいだろうか。
「とにかく着替えるから出てって!」
「えー。このままでいいじゃん、女同士なんだしー。今さら…」
「いいから出てけー!」
「はいはい。じゃ、また後でね〜」
「ったく。仁美さんのばか…」
――― 一方、控え室の外では…
「あの…まだ入っちゃだめなんですかねぇ」
「う〜ん、歩ちゃん、もう少しだけ待ってて?今取り込み中だと思うからぁ」
「ゆかちゃん、ごめん。もういいよ〜」
「あっなば。じゃあ歩ちゃん、私たちも着替えようか」
「あ、はい(二人の話って一体なんだったんだろ??)」
「そうだ、ねぇ、なばぁ、今日の静可愛かったでしょう?」
「可愛かった〜。静のあんな格好二度と見られないよねぇ。それでさぁ、今日静が着てた服なんだけど…」
ゴスロリ静さんの災難はまだまだ続く(のか?)。
END
前作へのGJありがとうございました。
イベントへは参加してませんので実際と相違があると思います。
そのあたりは温かい目で見ていただけると嬉しいです。
いつもよりは甘めにできてますか?
それでは、失礼しました。
GJ!!!
需要ありまくりですよ(*´Д`)
藍ゆうマダー?
すたちゃ鍋みてからずーと待ってるんだけど、
誰も藍ゆうかいてくれないよな…(´・ω・`)ショボーン
539 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/23(火) 23:45:57 ID:obYvNQDX
>>535 GJ!!
続きあるのー?wktk(´∀`*)
スマン。興奮しすぎてあげてしまったorz
催促ばかりじゃなくて自分で書いてみるのも手だぞ
俺はまるなびが終わったせいか、最近すっかり書けなくなってるけどなorz
やっぱりなばいとと愛麻衣は鉄板なのかな?(´・ω・`)
愛×静かいてくれる神はいませんか・・・
>>441の投下をwktkしつつ、自分も
>>424-425のネタで一発かましてみた。
キャラ掴めてなさすぎで申し訳だが、あんな美味しいネタで自重とか無理っす。
奈々×ゆかり、暇つぶしにでもどぞー
小料理店の一角で、打ち上げは行われた。
スタッフも出演者も、手に手にグラスを持って上機嫌に談笑している。
もちろん私も、と言いたいところだけど、私は中々その雰囲気に溶け込めないでいた。
原因は私の隣の、あの人だったりするわけで。
***
「飲みすぎです、ゆかりさん」
言いながら、隣に座るゆかりさんの前からグラスを取り上げた。
グラスの中身は甘い甘いカシスオレンジ。
ゆかりさんはこれの前にも1杯空けているから、計2杯飲んだことになる。
普通の人ならそれほど心配するような状況じゃないんだろうけど、
隣に座るこの人は、自他共に認めるほどアルコールに弱い。
現に、首まで桜色に染まったその姿を見れば、彼女が酔っていることは明白だった。
ゆかりさんは、取り上げられたグラスをぼんやり見つめて、緩慢な動きで視線をこっちへ寄越した。
上気した顔で上目遣いで睨まれて、少しだけどきりとしたのは内緒だ。
「返してよぉ」
「ダメです。ウーロン茶にしときましょ?」
確保したグラスへ伸びるゆかりさんの手を避けながら、
私の前に置かれてたウーロン茶の入ったグラスをゆかりさんの前へ押し出す。
「いーやー」
駄々を捏ねる子供のように首を振って、ゆかりさんは直もお酒の入ったグラスを取ろうとするから、
私はそれを肘で更に遠くへ押しやって、反対の手でゆかりさんの体をブロックする。
それでも、ゆかりさんは構わず手を伸ばす。
「美佳子ちゃん、お願い」
机を挟んでちょうど目の前に座って私たちのやりとりを見ていた美佳子ちゃんにグラスを渡した。
美佳子ちゃんが苦笑しながらそれを受け取るのを、じっと見つめてたゆかりさんは、
何を思ったのか、ゆかりさんの体を止めていた私の腕に、きゅう、と自分のそれを絡ましてきて。
腕に感じる温もりに、びくり、として、そっちに慌てて顔を向ける。
そしたら、上目遣いに私を睨みつけるゆかりさんと目が合って。
「奈々ちゃんのいじわる」
小学生みたいな事を言われた。
正直、赤い顔で上目遣いに睨まれたって、可愛い声でそんな事を言われたって、
私の鼓動をただただ上昇させるだけで、少しも怖くなんてなかったけれど。
私の右腕を抱き締めるこの酔っ払いさんには分かっていないんだろうな。
腕から伝わるゆかりさんの感触を意識しないようにしながら、少しだけ視線を外した。
「だって、ゆかりさん酔ってるもん」
「酔ってないー」
酔ってる事を否定するのは酔っ払いの証拠だ。
それに何より、そんな赤い顔で抗議されたって何の説得力もない。
ゆかりさんは唇を尖らせて、拗ねたような視線を私に寄越す。
それは彼女を普段より幼く見せて可愛いかったけれど、
だからと言ってゆかりさんの願いを聞き入れるわけにはいかなかった。
だって、このままだと、ゆかりさんは際限なく飲んで(本当に、どこに入ってるのか疑問になるくらい)、明日は二日酔いでベッドから出られなくなるのは目に見えてるから。
「明日、頭痛くなっちゃいますよ」
「いいもん。明日ゆかり休みだし」
「それは知ってますけど、休みが二日酔いで潰れたら嫌じゃないですか」
「………」
ゆかりさんは、やっぱり拗ねたような表情で私の腕にぶら下がっていたけれど、
抗議の声はもう上げなかった。
彼女が自分の許容量を超えたお酒を飲むと、
二日酔いで翌日ベッドから抜け出せなくなるという事を知ったのは最近だ。
正確には、彼女との、所謂、その、……お付き合いが始まってから。
珍しく重なったオフに二人でどこか出かけようという話になって。
だけど、当日いそいそとゆかりさんの家へ行ったら、前日に打ち上げで飲みすぎたらしいゆかりさんは、
頭痛と吐き気で一日中ベッドから出られず、結局その日のデートはお流れになった、という事があった。
まあ、その日は一日中ゆかりさんの介抱をして、彼女の新たな一面を知ることができて、
ゆかりさんには悪いけれど、なかなか充実した一日だった。
やっと諦めてくれたのか、私が差し出したウーロン茶をちびちびと飲み始めたゆかりさん。
だけど、左手は未だに私の右腕を掴んでいて、その子供っぽい仕草に少しだけ頬が緩んだ。
突然、小さな笑い声が聞こえてきて、声の方へ顔を向けると、
正面に座る美佳子ちゃんと目が合った。
「なんか奈々ちゃん、ゆかりさんの保護者みたい」
美佳子ちゃんは口元を手で隠しながら、楽しそうにころころと笑いながらそんな事を言った。
一応ゆかりさんの彼女である身としては、その言葉に複雑な気分になったけれど、
美佳子ちゃんにそんな抗議をするわけにもいかず、私は曖昧な笑みを彼女へ向けた。
「そうかなぁ」
「うん。だってさ、ゆかりさんの世話焼いてるし、
それに、ゆかりさんのスケジュール把握してるみたいだし?」
悪戯っぽく笑う美佳子ちゃんの言葉に、私は口を噤んだ。
付き合いだしてから、お互いのオフが重ならないかとゆかりさんとよくスケジュールを睨めっこしてたから、いつの間にか彼女のスケジュールを殆ど覚えてしまっていた。
でも、確かに一共演者である私が、ゆかりさんのスケジュールを把握してるのは、普通とは言い難い。
すごく仲が良いとか、そういう事なら別なんだろうけど、ゆかりさんと私は表向きはただの共演者。
付き合っている事は公言してない(わざわざ公言することでもないし)。
多分、美佳子ちゃんは深い意味があって言ったわけではないだろうけど、
……これからは少し気をつけよう。心の中でこっそり思う。
「だって、ゆかりさん全然セーブしないんだよ」
「あは、でもさ、」
「だめ」
美佳子ちゃんが喋りだそうとしたその時、彼女の言葉を奪うように被せられた声。
それは間違いなく、ゆかりさんの物で。
驚いて隣へ視線を向けると、さっきまでウーロン茶を飲んでた彼女が私を睨んでた。
「だめだよ、奈々ちゃん」
ウーロン茶のグラスを持っていた手が私の方へ来て、ぎゅう、と右腕を抱きしめられる。
突然の事にぽかんとしてたら、桜色に頬を染めたゆかりさんの眉間に少しだけ皺が寄って。
「奈々ちゃんはゆかり以外と喋っちゃだめ」
一瞬でその意味を理解して、心拍数が上がるのを自覚する。
目を丸くする美佳子ちゃんが視界の隅を掠めたけど、弁解する余裕なんてあるわけなくて。
「……っ、ゆか…っ」
「美佳子ちゃんばっかと仲良くすんなー」
「な、なに言ってるんですか…!」
え、あの、ヤキモチですか、ちょっと嬉しい。
いやいやいや、そうじゃなくて、こんな所で言わなくても。
色んなことが頭の中をぐるぐると回って、混乱する。
何も言えずに固まる私を尻目に、ゆかりさんは顔を美佳子ちゃんへ。
美佳子ちゃんが突然向けられた視線に気圧されたように、体を僅かに後ろへ引いた。
「美佳子ちゃんも」
ゆかりさんの言葉に美佳子ちゃんは少しだけ首を傾げる。
腕を抱きしめるゆかりさんの手の感触が少しだけ強まった気がした。
「奈々ちゃんは、ゆかりのなんだからね」
拗ねたようなその声に、心臓が激しく揺さぶられるような感覚に陥って、そこが酷く熱くなる。
その熱は、喉を過ぎ、頬を過ぎ、耳の後ろまで到達して。一瞬で、全身を包む。
短くないゆかりさんとの付き合いの中で、彼女にそんな風に言われるのは初めてで。
ただ、単純に嬉しかった。
だけど、その感動を噛み締めている暇はない。
ここは、ゆかりさんの部屋でも、私の部屋でもなくて、周りにはスタッフさんや共演者がいるのだ。
自分の腕がゆかりさんへ伸びて行きそうになるのをぐっと堪える。
唐突にそんな言葉を投げられた美佳子ちゃんは何度か瞬きをして、ぷっと噴出した。
それから、ころころと笑う。
「すみません、それは知らなかった」
「み、美佳子ちゃ、」
「だめなんだからねー」
「ゆかりさんっ」
楽しげに笑う美佳子ちゃんに、ぎゅうぎゅうと私の腕を抱き締めながら美佳子ちゃんを牽制するゆかりさん。
二人に抗議の声を上げて、はふ、と息を吐いた。
ゆかりさんの言葉を酔っ払いの戯言だと美佳子ちゃんが全く本気にしてないのがせめてもの救いだ。
別にゆかりさんとの事を隠したいとか、そういう風に思っているわけじゃないけど、
わざわざ見せ付けるような事をしたいとは思わないから。
未だに楽しげに(主に美佳子ちゃんが、だけど)言い合いをする二人を尻目に、
飲みかけだった自分のグラスへ手を伸ばす。
グラスを僅かに傾けて、ちびり、と飲むと、舌にアルコール独特の苦味が広がって。
もうちょっと甘いのを頼めばよかった、なんてぼんやりと思った。
そしたら、右腕を少しだけ引かれる感覚。
視線を向けると、いつの間に美佳子ちゃんとの話が終わったのか、
ゆかりさんがじっとこっちを見てて。
どうしたんだろう。
その疑問を口にするよりも早く、ゆかりさんがふにゃりと笑った。
「奈々ちゃんだいすき」
同時に、頬に柔らかい感触。
一瞬遅れて、それがゆかりさんの唇だと理解して。
体が、明らかにアルコールとは関係のない所で、かっと熱くなる。
「ゆ、ゆかりさ、」
「んふふふ」
その柔らかさは次の瞬間には離れてて。
代わりに、ふにゃふにゃと締まりのない顔で笑うゆかりさん。
視界の隅には目を丸くする美佳子ちゃんが映って。
嬉しいのと、驚きと、恥ずかしさと、どうにかしなきゃって思いが頭の中でぐちゃりと混ざる。
だから、
――― ゆかりさんの次の行動に、私は反応することができなかった。
「なーなーちゃーん」
呂律が回らないのか、舌足らずな声が私を呼んで。
気づいたら、視界いっぱいに笑顔のゆかりさん。
鼻先が軽く触れる。
彼女の瞼がゆっくりと下ろされるのを、私はただ眺めてた。
二回目のキスは、唇だった。
数ヶ月前に初めて触れた時と同じ感触が自分のそれに押し付けられてて。
あの時と違うのは、甘い甘いカシスオレンジの味がするということだけ。
その柔らかさに酔いそうになるのを必死で堪えて、私はゆかりさんの肩を掴んで引き離した。
「ななな、何するんですか…っ」
腕を突っ張って何とか30センチほどの距離を取ると、ゆかりさんはきょとんと私を見た。
桜色の頬に、ほんのり赤くなった目元、潤んだ瞳。
それらはゆかりさんが酔っていることを如実に表してて、私もそれを十分に理解しているけれど。
だけど、酔ってると言っても、やって良い事と悪い事があると思うんですけど。
ゆかりさんはそんな私の気持ちに、もちろん気づくはずもなく。
相変わらず締まりのない顔でふにゃりと笑ったかと思ったら、すい、と腕を伸ばして。
それは私の首に絡まり、その後を追うように、ゆかりさんの頭が私の首筋に押し付けられた。
「ちょっ、…と」
「なーなーちゃーん」
うりうりと頬擦りされて、ゆかりさんの香水の香りが鼻腔を擽る。
体温が上昇するのと同時に、心拍数も跳ね上がるのが自分でもはっきりと分かった。
この行為自体はすごく嬉しいし大歓迎なんだけど、できれば二人きりでアルコールの入ってない時にしてほしい。
なんとか引き離そうとしてたら、くすくすと笑い声。
その声の方を見ると、美佳子ちゃんがグラス片手に笑ってた。
「仲いーねー」
「な、笑ってないで、手伝ってよ」
能天気な感想を述べる彼女に助けを求めたけど、助けるどころか今度は声を上げて笑い出した。
ああ、だめだ。この子も相当酔っ払ってる。
「ゆかりさん、は、離れてくださいって…っ」
「んふふふ、ななちゃぁん」
「わ、そんなくっつかないで、くださ…!」
「ななちゃんいいにおいがするー」
「あっは、仲良しさんだねぇ」
「いや、美佳子ちゃん…!え、ちょ、ま、ゆ、ゆかりさーん!」
***
肩にかかっていた重みを、慎重にベッドの上へ移動させた。
ぽすり、とそれはベッドの上を転がって、もぞもぞと少しだけ身を捩り頬をシーツに擦り付けた。
私はそれを見つめながら、今までゆかりさんを支えていた肩を反対の手で揉む。
あの後、打ち上げは30分程でお開きとなった。
2次会はどうやらカラオケへ行くみたいだったけれど、あんな状態のゆかりさんを放ってそれに参加するわけにもいかず、かと言ってゆかりさんを連れて行くのはもっと無理。
ゆかりさんのマネージャーさんを呼ぼうかなとも思ったけれど、
一度帰った人を呼び出すのは悪い気がして、結局酔っ払いと化したゆかりさんは私が引き受けることにした。
幸い私の家へはタクシーを使えばさほど時間もかからずに戻れる距離だったし、
一応、恋人、……だし。……誓って言うけれど、疚しい気持ちがあったわけじゃない。
肩を揉みながら、私のベッドに寝転がるゆかりさんを見やる。
楽しい夢でも見ているのか、ふにゃふにゃと口元が緩んでた。
今日はこのまま泊まってもらおう。気持ちよく寝てるし、起こすのは可哀想だ。
勝手に結論づけて、掛け布団を手に取った。ゆかりさんにそれを被せようとして、ふと手を止める。
ゆかりさんの着ているブラウスを見て、スカートまで視線を下ろす。
ブラウスのボタンとスカート、緩めた方が寝易すそうだ。
そんな事を思って、ブラウスへ手を伸ばした。
片膝をベッドの端にかける。ぎしり、とベッドが鳴いた。
ボタンを、ぷつり、と一つ外す。
二つ目を外そうとした所で、不意に自分の今の体勢は、すごく、なんというか、
その、……ヤラシイ感じじゃないだろうか、なんて思いが脳裏を掠めた
ベッドに片膝をかけて、すやすやと寝ているゆかりさん。
その彼女に覆いかぶさるように、ブラウスのボタンを外している、私。
そこまで考えて思わず手を止めてしまう。
一度意識してしまうと、何だかどんどん恥ずかしくなってきた。
だけど、ここで止めるわけにもいかず、ちらり、とゆかりさんの顔を見る。
気持ち良さそうに寝ているのを確認して、このまま起きませんようにと、
心の中で祈りながら二つ目のボタンを外しにかかった。
ブラも外せばもっと楽になるのだろうけど、さすがに、そこまでする勇気も度胸も私は持ち合わせてはいない。
ぷつり、と二つ目のボタンが外れて。
スカートへ取り掛かろうとした、その時。
「えっち」
一番大好きで、愛おしくて、だけど、今は一番聞きたくなかった声が私に耳を通り抜けた。
どきどきと鼓動が早まる。焦りと、緊張によって。
ゆっくりと視線を上げる。
ブラウスの今私が外した二つのボタン、ほんのり桜色に染まる首を通り、
まだアルコールが抜け気っていないのか、赤い目元に潤んだ瞳とぶつかった。
ゆかりさんは私の視線を受け止めると、ゆるゆると笑った。
「奈々ちゃんの、えっち」
どこか嬉しそうなその囁きに、私はブラウスに置いていた手を慌てて離す。
「ご、ごめ、なさ…!」
謝る事なんて何もないのに、気づいたら何故かそう口走っていて。
ベッドから下りようと上半身を持ち上げると、両の二の腕をゆかりさんに捕まれる。
それを振りほどく暇もなく、この細い腕のどこにそんな力があるのかと不思議になるくらい強引に、ゆかりさんは私を引き寄せた。
彼女とぶつかる寸前で肘をベッドに突いて、どうにか正面衝突は免れたけれど、
あと数十センチでキスできる距離にゆかりさんの顔。
どきどきと五月蝿い心臓を意識しながら、私は慌てて起き上がろうと腕を突っ張った。
けれど、ゆかりさんが離してくれなくて、それは失敗に終わる。
潤んだ瞳で私を見上げるゆかりさんは、含み笑いをしながら囁いた。
「なに、しようとしてたの?」
「……な、にも」
子供を嗜めるような口調のそれに、脳が痺れる。
きっと自分は今、耳まで真っ赤だ。
分かっているけどこの状態では隠しようがない。
「寝苦しいかなって、思って…」
「ふぅん?」
ゆかりさんは、尋ねたくせにその答えにはまるで興味がないみたいで。
気のない相槌を一つ打った。
二の腕に置かれてた彼女の手がするりと動く。それはゆっくり私の体を這って、首に巻きついた。
焦りとは違うところで早まる鼓動の音が体中に響き渡って煩い。呼吸すら、上手くできない。
「いつから……、」
「ん?」
「いつから、起きてたんですか?」
ゆかりさんの笑みが深くなる。
彼女の右手が首から降りてきて、優しく頬を撫でられた。
「どうだろうねぇ?」
くすくすと楽しげに笑うゆかりさん。
私は、どうしたらいいのか分からずに眉尻を下げた。
そしたら、ゆかりさんは目を細めて。頬を撫でていた手がゆっくりと口元まで下りてくる。
するり、と下唇を彼女の人差し指が、這った。
ぞくり、と背筋を何かが駆け抜けて、きゅ、と眉根を寄せる。
からかわれているのだろうか。
それとも、ゆかりさんはまだ酔っているだけだろうか。
答えの出ない問いを自分へ投げかける。心臓が切なく鳴いた。
「……ゆかりさん、酔ってる?」
嫌が応にも湧き上がってくる衝動を、ゆかりさんは、分かっているのだろうか。
分かってこんな事をしているのだろうか。
彼女は問いには答えず、ただ笑んで私の唇を見つめたまま、ゆっくりとそこに指を這わせるだけ。
「………、誘ってるんですか?」
ゆかりさんの視線がゆっくりと上がり、私のそれに絡んだ。
彼女の口が僅かに開いて、その奥からちらりと覗く真っ赤な舌が妙に艶かしかった。
「どうだろう、ねぇ?」
紡がれた言葉に、口を噤む。
ゆかりさんは何を聞いたってはぐらかすつもりだと気づいたから。
余裕綽々なその笑みに、彼女にはきっと自分から何かを与えるつもりは更々ないんだと悟る。
私が上にいるのに、何故だか見下ろされているような気分に陥った。
ゆかりさんには逆らえない、と本能に近い部分が叫ぶ。
だけど。
だけど私は、ゆかりさんが好きなただの女で。
ゆかりさんの、彼女で。
知らず、小さく喉が鳴る。
ここまでされて、ただ見つめ続けているだけだなんて、私にはできない。
もう酔ってるとか、そんな事は関係なかった。
私の世界には、ゆかりさんだけで。ゆかりさんしかいなくて。
――― ゆかりさんしか、見えなかった。
「優しく、できないですよ」
酷く掠れた声に、ゆかりさんはやっと唇を撫でる手を止めて、私の目を見つめる。
相変わらず口元には笑みを湛えたまま、唇を這ってた彼女の手が髪の毛に差し込まれて、
するり、一つ梳くと、左耳に掛けられた。
そのまま柔らかく引き寄せられて、左の耳朶に感じる、彼女の吐息。
ずくりと、心臓が震える。
「……いいよ」
内緒話をするように、小さく小さく囁かれたそれは、酷く甘くて。
私の理性の箍を外すには十分で。
最後に、ちゅ、と小さく音を立ててそこにキスを落とされて。
ぞくりぞくり、と背中を駆け上がる、何か。
もう、ゆかりさんの事しか考えられなくなって、分からなくなって。
私は、何故か涙が出そうになるのを必死に堪えた。
「好きです、……ゆかりさん」
みっともなく震える声で囁くと、ゆかりさんの小さな笑い声が聞こえた。
切なさと、それ以上の幸せと、隠しようもない欲情が胸の中に渦巻く。
私は、首に絡んだゆかりさんの手に自分のそれを絡め、そっと、シーツに縫い付けた。
終
高橋さんちの美佳子ちゃんがゆかりんと奈々ちゃんをどう呼んでるのかさっぱり分からねえ。
お目汚し失礼しました。
GJ!!!
だがしかし、続きが気になる‥‥
!
おおおお!!これは…!
GJと言うしかない!
やっぱゆかりんは誘い受けだよなw
563 :
424:2007/10/24(水) 01:40:27 ID:Lyqbcc5/
>>543 感動した!!!
もう神すぎて言葉が出ない!
美佳子は確か「奈々ちゃん」と呼んでるw
ゆかりんの方は知らないけど
今日はいい夢が見れそうだ!
ありがとう、職人さん!
そして続きもすごく気になるwww
誘い受けゆかりん(*´Д`)ハァハァ
、 ∩ エーロッ!
( ゚∀゚)彡 エーロッ!
( ⊂彡
.| |
.し⌒J
敬語攻め万歳っ!
最強の誘い受けを相手に奈々さんがどこまで頑張れるか…
うはー堪らん。スゲェドキドキしちゃったよ
俺、貴方の文章好きだ
誘い受けゆかりんエロス
「えっち」で撃沈された!GJ!
続きを期待せざるをえない!えっちぃシーン・・・朝チュン・・・
奈々さんとゆかりんがコトに及んでいるころ、二人だけでサプライズ打ち上げをしようと奈々さん宅では一人で美里が待っていました。
毎度GJです!!
打ち上げの席での嫉妬ゆかりんに禿しく萌え、誘い受けゆかりんの翻弄ぶりに
脳汁が溶け出してどうにかなりそうになったw
ところで、StSDVD4巻の映像特典見たんだけど、リリパダイジェストの最後のとこで
銀テープがパァンッと飛んだ瞬間にびっくりして奈々さんの方に飛びつくゆかりんが堪能できた。
その後2人で笑いあったりしててもう最高。
最近の流れみてると、やまなこが過去の産物だと言うことを思い知らされるな。
(´・ω・`)
そんなことないyo!やまなこは永遠に不滅です
>>570 すごい情報をありがとう!!
思わず飛びついちゃって、照れながら笑いあう二人が堪能できました。
リリパ後に
な「い、いくら驚いたからってあんなところで……」
ゆ「だってホラー見るときとか、奈々ちゃんに抱きついてるからいつものくせで…。
もしかして、いや……だった?」
な「そ、それはいいんです。むしろもっとして欲し……じゃなくてですね!!
ゆかりさんはもっと人の目というものを気にしてくださいっ」
ゆ「ん〜、それはゆかりにどうにかできる問題じゃないかな〜。
だって我慢できなくなるのも全部奈々ちゃんが可愛すぎるのが悪いんだよ?」
な「///」
とかこんな会話が降って来るほどあのシーンは良かった。
>>544-560を受けて俺の妄想回路が(ry
美里「打ち上げ、もう終わったかなぁ。奈々さんいつも二次会で帰ってくるからそろそろだよね。ケーキも買ったし、私の手料理も作りまくってセッティングしたし!今日こそ奈々さんに私の想いを……!!」
数時間後
「けぇたん、奈々さんいつ帰ってくるんだろうね、もう日付変わっちゃったね……」
さらに数時間後
「あ、もう東の空が明るいや……私も仕事あるし、料理は冷蔵庫に入れておけばいいや……グスッ」
次の収録
奈「美里ー、こないだウチ来たよね、料理とか作った?」
美「はい、食べてもらえました!?」
奈「うん、結構美里料理うまいんだねー」
美「そうですか、それで奈々さ……」
奈「ゆかりさんも美味しいって言ってたよー」
美「……へ?」
やっぱうまくまとまらない・・・・・だれかリファインprz
そっちかーいwww
>>571 俺はやまなこ、ますほちゃ、智ますとゆかななも全部好きですが
>>574 なぜ美里が奈々さん宅の鍵を持っているのかと(ry
ハッ!これは…二股奈々ハーレムのフラグ!?ww
もう最近は奈々さん作詞の曲(特になのは関連)がここぞとばかりに
ゆかりんへの愛を込めて書いた曲のようにしか聴こえない俺病気orz
歌う時は王子様モード全開でかっこいいからなあ、そりゃゆかりんもラジオで「かっこいい」連発するよなw
自分にレスしてしまった…orz
>>577 >>578 ちょwwwwwお前らもそっか!
とくにTears' Night(あ、でも作詞は優魔王さん)
もう奈々ちゃん→ゆかりんしか見えない俺は病気wwwww
じゃあ美里→奈々さんな曲がプロテインなわけですね!!
>>577 なるほどそういう聞き方があるのか
一回そういう妄想しちゃうとそうとしか聞こえなくなるなw
車の中で聞いて興奮して事故りそうだwww
俺大杉ワロタww
>>580 Tear's Nightはガチだよなw
薬指を繋ぐななゆかり妄想しながら運転する俺もう事故寸前ww
>>581 ちょwwww
お前ら・・・好きだ!www
>>574に触発されて、ゆかり×なな←美里を書いてみました。
リファインどころではなく、打ち上げ後設定とかでもなく、しかもゆかりは全く出てこないという仕様…なんという…
よろしければ、読んでみてください。
最近、奈々さんの機嫌が凄くいい。
元々、負の感情を表に出す人ではないし、いつでも元気な奈々さんだけど。
だけど、数日前から気が付くとニヤニヤしているし、いつもの元気に輪をかけて元気だ。
「奈々さん?」
「ん?なーにー?美里」
今日はラジオの収録日で、既にスタジオの中に入り2人で台本を読み合わせている時、
ふと顔を上げると真正面で台本に目を通しながら、またしても顔をニヤつかせている
奈々さんが居たのでさすがに気になって声をかけた。
「顔、ニヤけてますけど。何かいいことあったんですか?」
「うぇっ!?そ、そう?ニヤけてた?」
あの顔がニヤけていないとすれば、どんな顔をニヤけていると言うのだろうか。
現に、今も頬がだらけきっているというのに。
「ニヤけてます。ついでに言うと、最近ずっとニヤけてますよ」
本当は、奈々さんがこうなっている原因について心当たりがないわけじゃなかった。
でも、それを認めたくない私はなんとかして違う原因を思いつき自分に言い聞かせていた。
それでも、ここ数日の間に目の前で携帯を眺めながら頬を緩ませる奈々さんや、
現場での仕事が終わると一直線にタクシーに乗って、奈々さんの自宅とは違う方向へ帰って行くのをみていたら
どうにも認めざるを得なくなってしまった。
あの時の胸の痛みは、今でも覚えている。
「ゆかりさんと、何かあったんですか?」
「……なん、で?」
奈々さんの表情が少しだけ固まった。
私が気付いていないとでも思ったのだろうか。
相変わらずどこか鈍い奈々さんに苦笑しながら、私は続けた。
「あれだけ毎日ゆかりさんゆかりさんって言ってた人が、急に名前出さなくなって
おとなしくなったと思えば携帯眺めながらニヤニヤしだして、気付かないわけが…」
ちくりと、また胸が痛む。
「いや、あのね?美里に言おうと思ってたの。だけどタイミング掴めなくて」
どこか慌てて取り繕うとする奈々さんが、妙におかしく思えた。
「それで、何があったんです?」
「うん、えっとね…」
どうやら、ゆかりさんとは紆余曲折あった末、お付き合いすることになったみたいで。
なんとなく予想していた事とは言え、奈々さんの口から聞くとやはりショックは拭えなかった。
「ほっほーう。それはそれは。おめでとうございます」
引き攣る顔に叱咤して、どうにか笑顔を作った。大丈夫、演技は得意だ。
「ありがとー。ごめんね、なかなか言い出せなくて」
「いいんですよ。あのままニヤニヤした奈々さんを放っておくのは、なんか気持ち悪いし」
「うわー!なにそれぇー!」
「そのまんまの意味です」
この期に及んでもまだ「そんなにニヤニヤしてたかなー」などと言う奈々さんを眺めながら、
複雑な感情のまま、私は奈々さんの頬を緩ませている原因である人物を思い浮かべた。
可愛い人。
自分とは全く異なるタイプの人。
あるアニメの共演から、2人の距離はぐっと近くなったみたいだった。
――私の方が、奈々さんと居る時間は長かったのに。
この感情に気付いたのは、いつだっただろうか。
最初はただの事務所の先輩と後輩。それだけの関係だと思っていた。
でも一緒にラジオをやるようになって、共演も増えて、現場で一緒に過ごす時間が増えて。
そうやって色んな奈々さんを知っていくうちに、この人のいつでも前向きで元気な姿に
引き込まれるように好きになってしまっていた。
何度も、気持ちを伝えようとしたことはあった。でもそうすると今の関係が壊れそうで。
奈々さんの笑顔を見れなくなるかもしれないと思うと怖くて、言い出せなかった。
――私は、遅かったのだろうか。私にもっと勇気があれば、もしかすると奈々さんは…
「美里?」
名前を呼ばれて、我に返る。少し考え込んでしまっていたみたいだ。
咄嗟に、今にも溢れ出しそうになっていた想いを必死に押さえ込む。
「どうしたの?」
でも、
大好きな人が目の前で、首を傾げて不思議そうに、少しだけ心配そうに私を見つめているのを見ると。
押し込めたはずの想いがまた沸き上がってくるのがわかった。
軽く頭を振って、その想いをまた心に閉じ込める。
ここで私の気持ちを奈々さんに伝えても、きっと奈々さんを困らせるだけだ。
それだけはしたくない。この人の笑顔を曇らせてはいけない。
でも、だから。
「ゆかりさんのこと、好きですか?」
閉じ込めたはずの想いは、尚も傷つくことを分かっていたのに。
聞かずにはいられなかった。
一瞬だけ目を見開いた奈々さんは、それから、ふわりと優しく微笑んで
「好きだよ」
と。幸せそうに。
それは、私が今までに見たことのない表情だった。
「そっか」
敵わないや。
傷つくと思っていた心は、何故だか妙に晴れていた。
それはきっと、奈々さんのこんな素敵な表情が見れたから。
「美里」
「はい?」
「ありがとう」
奈々さんは、もしかすると、随分前から私の気持ちに気付いていたのかもしれない。
それでも今まで通りに接してくれていた奈々さんに、私の気持ちにケリを付ける意味でも、
「こちらこそ、ありがとう、です」
感謝の言葉を。
私は、私達は、冗談言い合って馬鹿笑いし合える関係が丁度いい。
だって私は、奈々さんの笑っている顔が好きなんだから。
終わり
以上です。お目汚し大変失礼しました。ちょっと文章力の修行に行ってきます。
ミサトンのキャラ掴みがイマイチで申し訳――orz
(;´Д`)
593 :
574:2007/10/26(金) 17:28:44 ID:RUI365dy
プロテインいいやつだよプロテイン
ゆかりんレコード会社移籍したし、アルバムとか武道館の宣伝とかで
スマギャンにゲストで来たらカオスな予感
しばらくゲストに来てないから、そろそろきてもいい頃だと思うんだ
>>593-594 レスありがとうございます!
>>574 是非読みたいので投下を…!!
勝手に拝借してすいませんです
なんかあまりにもゆかりが出せなくてorzとなったので
発掘したゆかりなな画像を画像掲示板にうpしますた
小清水が足りない。補給したい。
藍ゆうが足りない。補給したい。
Aice5が足りない。補給したい。
来たるハロウィンは色んなカプの小ネタ祭になると良いな
いつかのスレ埋めみたいに
>>585-591 GJ!!
美里(ノ∀`)
>>574 正座して待ってる!
ところでアニスパ第31回で
ゆかりんがなのは無印EDのジャケ衣装を語った時
特典のジャケ衣装はもともとのジャケになるけど
雑誌で奈々ちゃんが同じ服を着るのを見たから
別の衣装に替えたんですって
もう同じ服で手を繋いでる二人が頭の中から離れない俺はかなり重症orz
もうお揃いの服を着て2人でどこへでもお出かけしたらいいよ(*´Д`)
というか、衣装と言えば奈々さんの7フェスでの青いミニスカ浴衣と
ゆかりんの夏ツアーでの赤いミニスカ浴衣は2人で合わせたようにしか思えない俺も重症w
>>602の特典のジャケ写ってどんなんだろう?と思って探してたら
animateTVのなのは無印での2人のコメント見つけた(*´ω`*)
ゆかりん奈々さんの腕掴みすぎ俺脳汁自重ww
>>604 見てきた!
ゆかりん、奈々見杉www
妄想が膨らみすぎて萌え死ぬwww
>>604 こんなものをいままで見逃してたなんて!
ゆかりんが手を繋いでは離しての繰り返しに悶えた
身長差がたまらん
ゆかりんのが背高いんだね
これ見て知った
というか奈々の背が低い
ついでに胸m(ry
ゆかりんに対抗して厚底靴履いたり
胸パッド入れたりするんだな
それで夜の営みで慌てたりとかそんな展開が…
川澄さんは空き時間の使い方が苦手というのを参考に話を広げてみた。
タイトルは「声優さんたちの日常?」
私は空き時間の過ごし方が上手じゃない。
今もこうして当てもなく街をぶらぶら歩いている。
特に目的もなく時間を潰すだけのために。
横断歩道の信号が赤なので歩みを止めると、ふと視界が真っ暗になった。
その後には聞き慣れた心地よい声が聞こえた。
「だ〜れだ?」
私に声の主がわからないはずはない。同じ事務所の可愛い後輩、麻美だとすぐに分かった。
でもいきなり視界を遮られて驚かされたから、少しだけ意地悪してやろう。
「紗ちゃん?・・・じゃないし、なば?・・・じゃないし・・・佳奈ちゃん?・・・でもないし」
「あたしだよあたし」
「あたしあたし詐欺? そういうのには引っかからない自信あるよ、麻美」
「もう! 気づいてもらえないんじゃないかと思った」
「最初から麻美って気づいてたけどね」
「ひどいよ、綾ちゃん」
「だって麻美、いきなり目隠しするんだもん。びっくりしたよ」
「びっくりさせちゃったのはごめんね。でも、夜は綾ちゃん自ら目隠しするでしょ?」
「な、何言ってるの!? そんなことしないでしょ!?」
「ささやかな反撃をしてみました」
「全然ささやかじゃないし」
どうやら麻美も、ただぶらぶら歩いてただけみたいで、
そこに横断歩道前で立ち止まっている私の姿を見つけたので、ついついしてしまったのだという。
びっくりさせちゃったお詫びとして麻美が奢るというので、二人ですぐ近くのファミレスに行くことになった。
「チョコレートパフェーとストロベリーパフェーになります。ごゆっくりどうぞ」
ウェイトレスさんがテーブルから離れたのを見届けてから、スプーンに手をつける。
「綾ちゃん、あ〜ん」
私が自分のスプーンで食べようとする前に、一口サイズのアイスがのった麻美のスプーンが差し出された。
これは食べないわけにはいかないよね?
パク。
「あま〜い!!!」
「ホントに?」
「うん。すごく甘くておいしい。ほら、麻美も。あ〜ん」
そう言って、今度は私がアイスをすくったスプーンを麻美に差し出した。
「ホントだ、あま〜い!」
「でしょ?」
「失礼します。伝票になります。失礼しました」
「店員さんに見られちゃったね」
「店員さん、きっとあきれてると思う」
「そうだよね」
あー、もう、びっくりした。まさかこの店に声優の川澄さんと能登さんが来るとはね。
動揺して伝票出すの忘れちゃったよ。でも、あんな光景が見れたからいいかな。
私はまだ無名の新人だけど、いちおう声優。
いつかは川澄さんと能登さんみたいになれたらいいなと思ってる。
女の子が好きだからという理由で声優を目指した私としては、あんな風にあ〜んし合う仲は憧れる。
声優養成の学校に通っていた頃、現役の若手声優の方が特別の講師として来てくれたことがあった。
その方は技術的な話もしてくれたんだけど、特に女性声優の交友関係の話が楽しかった。
やっぱり女性声優同士だとイチャイチャできるみたい。
あ、そうそう、その方はマイワイフがいると言ってた。
けど、その方はどうも思い込みの激しい方みたいで。
マイワイフはツンデレだから、素直に気持ちを受け止めてくれないとか言ってたけど、
普通に相手は嫌がってるんでは?と思ったし、
マイワイフとは結婚式も挙げてるとか言い出したときには、さすがにそれはねーよと突っ込みたくなった。
さらに、マイワイフとはキスしたこともあると言ってたけど、あれはまさにリップサービスだったんだろうな。
その方は私から見たらスタイルのいい素敵なお姉さまに見えたんだけどね。
つい二人の会話に意識が集中してしまう。
川澄「麻美、今日うちに泊まりに来るんだよね?」
泊まる? 若い女性二人が狭い一室で一夜を過ごす? 川澄さんクラスともなると、部屋は狭くないか。
で、でもでも、お布団を2つ並べて敷いて「寝よっか」って言って電気消してとなると・・・
その後本当にちゃんと寝るんですか?
能登「うん。綾ちゃん鍋楽しみだな」
これはわかるよ。川澄さんが裸で「麻美、私を食べて」とか、そんなベタな想像は一ミリもしてませんよ。
川澄さんが作る鍋料理のことだってすぐにわかりましたよ。
川澄「麻美の冷えた体もホッカホッカになるよ」
私もホッカホッカにしてくれる人と出会いたいな。
気になる人はいるけど、その人は私のこと何とも思ってないだろうし。
同じ新人声優ということで、会う機会は比較的多いけど、まだそれほど仲は良くない。
手を繋ぎあったり、お互いのウチに泊まりあったり、一緒に旅行に行ったりできたらいいな。
川澄さん、能登さん、いつか二人の仲の良さを超すぐらい仲良くなってみせるから。
川澄さんと能登さんぐらい有名になってみせるから。
こうして、彼女は新たな決意を胸に、ファミレスのバイトに励むのであった。
<おわり>
すげえ!
合わせ技!!
新しいな!!!
ウエイトレスは誰だろう?モデルありっすか?
あみけワロスw
GJw
これは面白い!GJ!
>>623 さらに同じanimateTV内のなのはA'sアフレコレポの写真を見ると
「あんたら何やってんのwww」となるw
>>619 GJ!あみぺ吹いたw
マイワイフ自慢する講師自重ww
「おはようございまーす…あれ、なに?もう写真チェック?」
仕事が押して、打ち合わせに少し遅れてしまった。
ドアを開けると、既に全員集合していて、机には大量の写真が広がっていた。
「そうだよー。表紙にするのと、ポスターのを選ぶんだって。あと、プレゼント用のポラ…だっけ?」
「そう、全部で三種類」
「おお、さすがカンチvというわけです、浅野さん。こっち来て選ぼう?」
「あー、うん…って、おいっ!?」
ほっちゃんに示された席に座ろうとして、ふと足が止まる。
隣でペンを手に、落書きしてる人がいるんですけど。
「ちょっと智秋ちゃん、何書いてんの」
「あはん♪」
「あはん♪じゃないっ!何が『↑アタイの真澄♪』だよ!!バカ!」
「いーじゃん〜。事実なんだし」
「事実じゃなーい!…てゆーか、それはもうボツ決定なの?書いていいの?」
「あ、それ、私がちょっと半目になっちゃってるんで」
「どれどれ…あー、ホントだ、確かにまどかちゃん半目だね」
「でもでも!代わりにこれ、もらっちゃって!」
「あ、ちょっと!それはナイショだって…」
「え?」
眩しいくらいに嬉しそうな笑顔のまどかちゃん。その手にあるのは、
カンチとの、ツーショット…?
「はいっ!この衣装すごい好きだったので、ぜひってお願いして」
「あはは…実は、」
照れながらカンチが取り出したのも、同じツーショット写真。
「わー!!二人ともラブラブだねー」
「いいな〜アタイも真澄と撮りたかったYO〜」
それを見ながら、他のメンバーもそれぞれの反応を見せた。
…はぁ。
本当に、仲が良すぎるユニットでして…いっそ気持ちが悪いほどに。
「うわっと、智秋ちゃん、ひっつくなって。…それよりさあ、皆ちょっと目的忘れてない?」
「大丈夫だよー、今日はまだ時間があるから。浅野さんも遠慮しないで、ラブラブ写真もらっていったら?」
はぁ?
おいおい、ゆりえほいさん?(今日は撮影は無いのでこう呼ぶ)あたしにそんなのは無いってば。
写真を撮るのは楽しいけど、あたし自身はそういう売り方をしてるわけじゃないんです。
「そんなこと言っちゃって…あ、ほらほら、例えばこれとかどう?」
笑いながらほっちゃんが差し出した集合写真は、例のごとく智秋ちゃんがあたしの肩を抱き寄せているものだった。
でもまあ、それだけなら別によくあることだ。
…ただ、
「浅野さん、なんだかうれしそうだよねー」
「そ、んなこと」
あたしも妙に穏やかな、緩んだ顔で写っていたのだ。
…あああ。
確かにこれは載せられない。
なんだか気恥ずかしくて、見られたくない顔をしてる。
「……まあ、どうせボツなら…って、え?」
もったいないから、と思って仕方なく手を出したら、急に横から智秋ちゃんが身を乗り出してきた。
手にはサインペン。
口元にはアヤシイ笑い…ってちょ、待て!
「ハーイ、でっきあっがり〜」
「あのさあ…智秋ちゃん、」
「事実、でしょ?」
「……」
『↓真澄のモノ♪』
写真にはそう書かれていた。
…あたしの、モノ?
そんなことは無いと、思う。
今は確かに、Aice5があるから繋がりがある。
けど智秋ちゃんには、あたし以外にもたくさんのジャンルの友人がいるし、なんだかんだ言ったって見た目は悪くないから、黙ってれば引っ掛かる男の人もいる。はず。
…それに、もしかしたらあたしみたいに、中身を知っても側にいたいと思う人だって…って、あれ。
何考えてんだろあたし。
智秋ちゃんの周りにヤキモチ?
なんだそれ。
あたしって、そんなにコイツが好きだったってこと?
こんなに、乙女思考になるくらいに?
「真澄?」
隣を見れば、あたしを悩ませる元凶の、キラキラしたまなざし。
返事を待っているその目から、期待と不安が見え隠れしている。
それが分かるくらいには、濃い付き合いをして来た。
ねえ、智秋ちゃん、
いいんだよね?
あたしのだって、そう言って欲しいってことはさ…ずっとあたしの側に居てくれるつもりなんだって、思っていていいんだよね?
ああ、違う違う。
そうじゃない。
強気でいこう。
恋愛は、好きになり過ぎた方の負けだから。
振り回されて卑屈になってるなんて、達人のあたしらしくない。
負け犬モードを振り切るように前を向いて、あたしは呟いた。
「じゃあ…そういうことにしとく」
「お♪」
素直じゃないな、自分でもそう思う。
けど、こんな返事にも智秋ちゃんは満面の笑みで応えてくれる。
いつまで続くか分からない関係だけど、今は確かに智秋ちゃんはあたしの側に居る。それが現実。
だからきっと、
「智秋ちゃん」
「ん?なーに?」
「あたしも、…だから」
「え?」
「なんでもない!」
「え、なんだYOー真澄ぃ〜気になるじゃん」
「なんでもないっ!!」
あたしも彼女のモノなんだと、こっそりそういうことにしておこう。
言葉にはしないけど、ね。
「あーあ…。どっちも楽しそう…。わたしも皆に抱きつかれて、『ハーレム♪』ってやって撮ればよかったかなぁ…」
「ほ、ほっちゃん!?」
「リーダー、さすが、発想が上級だNE…」
以上です。
以前投下された朱まど写真ネタと、ますみんブログネタでのやり取りから妄想を刺激されました。
作者様方に感謝です。
智ます乙!
うわー、なんかもきゅもきゅして眠れなくなった(笑
GJ!!!!
>>604 ニヤニヤが止まらない(*´Д`)ハァハァ
身長差が萌えた!
初めて見たときは普通なコメントだと思った
今見るとただにやける自分はもうだめだorz
>>624 なるなるwwww
顔が近すぎる!
もうこの二人付き合えって心の中で叫んだ!
>>633 果てしなくGJ!
乙女なますみんが・・・!やっぱ智ます良いなー
智ますと言えば、どっかの日記で読んでから気づいたんだが
DVDのオフショット集でさりげなく腕組んで歩いてるのが萌えた
軍服みたいな衣装で廊下歩いてるとこ
まったくもう智秋w
業界内でも指折りのノン気オーラ満々な2人のカプというのが、智ますの凄いところだ
智ますGJ!!
朱まども好きだから嬉しかった!
朝から激しく智ますGJ!!
リーダーには是非ともハーレムを作ってもらいたいwww
智ますGJ!!
これはとてもいいバカップルですねw
さて・・・忙しくなる前に俺も何か一本やるかな・・・
641 :
574:2007/10/29(月) 20:01:29 ID:7mGZbWpQ
智ます超GJ!!
ななゆかを投下するつもりだったんだが、今出張中なので、二週間ほど待ってくれ
智ますGJです!!
さすがリーダー、発想が一味違うなww
>>602 たぶんこのラジオで言ってるのとは違うかもしれんけど、お揃いっぽいのを発見したぞ!
>>641 全裸待機しときます!
643 :
353:2007/10/29(月) 21:34:35 ID:mrlwA1hr
>>624 なったwww
顔近すぎww真ん中だけ空気が違うwww
>>641 ななゆかwktk!!
二週間待てとかムリだよ!ww出張がんばれ!
連投スマソ
名前間違えたw
ななゆかがこれほど良いものだとは思わなかった
作者さんの文章が良いからってのも大きい理由だろうな〜
>>641 待ってます、二週間だろうか三週間だろうかずっと待ってます!
>>642 これはいい!
お揃いっぽい服も(*´Д`)ハァハァ
誰もいない…投下するなら今のうち…
日付跨いでしまいましたが、ハロウィンネタ投下したいと思います。
ゆかりななゆかり?相変わらず拙い文章ですが、宜しければどうぞ。
お仕事が毎日のように詰まっている私達には逢瀬の時間がない。
片方が午前中から仕事だと、片方は午後から仕事。
片方が休みの日でも、片方は仕事。
でも、今日は。
2人の仕事が夕方で終わり、さらに明日は休日という、
私達にとってとても特別な日。
毎日メールしている私達は、それが当然であるかのように
お互いのスケジュールを把握していて。
もう1週間も前から、今日の計画を立てていた。
「お疲れ様でした」
これで今日のお仕事は終わり。うん、予定通りに終われたかも。
スタジオを出て携帯に電源を入れると、すぐさま知らせてくるメールの着信音。
画面を見るまでもなく、それがゆかりさんからのメールだと分かる。
『お仕事終了〜♪
奈々ちゃんは終わったかな?
いつもの所で待ってるからね〜(*^^*)』
メールの受信時間を見ると、今から約5分程前。
よかった。それほどゆかりさんを待たせることはなかったみたい。
これから訪れる久しぶりの2人の時間を思うと、頬が緩みそうになるけど、
奥歯を噛み締めることでそれに耐えつつ、メールの返信画面を開く。
『今終わりました!
これから向かいますね(≧▽≦)/』
「送信完了」の画面を見届け、パチッと携帯を閉じると、すぐに待ち合わせの場所へと向かう。
ちなみに”いつもの所”というのは、前に2人でぶらぶらと街を歩いている時に見つけた
隠れ家のような、イカシた喫茶店のことだ。
私もゆかりさんも、その店の雰囲気がすっかり気に入ってしまって、以来2人で出かける時には
必ずそこに立ち寄るようになっていた。
その喫茶店も、もういつ振りだろうか。
それくらい私達には、出かける時間はもとい、2人で会う時間も久しぶりだった。
650 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 01:48:25 ID:3y6rzxpA
ふーん
カランと音を立てて扉が開く。
扉が閉まり店内を見回すと、奥の席―いつもの場所―でちょうどこちらを向いたゆかりさんと目が合った。
私に気付いて、ふわりと表情を崩しながら小さく手を振っている。
久しぶりに見るゆかりさんに、とくん、と心臓が跳ねて同時にだらしなく頬が緩む。
私も手を振ることでそれに応え、ゆかりさんの待っている席へと向かった。
「お疲れ様です。待ちましたか?」
「お疲れさまー。ううん、さっき来たとこだよ」
ゆかりさんの言葉を示すように、私が席に着くと同時にウェイトレスさんが注文を取りにやってきた。
ミルクティーを2つ頼んで鞄を脇に置くと、ふぅ、と息をつく。
「ひさしぶりだねぇ」
両肘をテーブルの上に乗せて、顎の下で手を組んだゆかりさんがニコニコと嬉しそうに言う。
「ほんとに。これでもかってくらい、時間合いませんでしたからね」
「ほんとだよぉ。ここまで合わないとさ、もう陰謀だよ。ゆかり達を誰かが狙ってる」
相変わらずすっ飛んだ彼女の発言に笑っていると、注文していたミルクティーが届いた。
それを口に含みながら、チラッと窓際に目をやると、かぼちゃをくりぬいて作られた、
いわゆるジャック・オー・ランタンが飾られていた。
そう、今日はハロウィン。10月に入ってすぐ辺りから、街はハロウィンに彩られていて
今日もここへ来る途中、色んな所でかぼちゃのお化けを見かけた。
何かと行事に敏感なゆかりさんは、今日もきっと何か言ってくるに違いないと思って、
実は途中立ち寄ったお店でお菓子を買っておいた。…買っておいたのだけど。
本当は、席に着いた途端に言われるのを予想していたのに、
先ほどから、ゆかりさんがその何かを言う気配がまるでない。
もしかすると今日がハロウィンって気付いてないのでは?
そうすると、私は悪戯を…?普段どっちかというとゆかりさんにしてやられている私が?
色々と暴走を始める思考が、もう既に『ゆかりさんは忘れている』という結論を出していて、
どんな悪戯をしようかと、悪戯とは名ばかりの、漸く日が沈み始めたこんな夕方から
考えることではないような妄想を繰り広げていた。
「どしたの?奈々ちゃん…にやにやしてるけど」
…顔に出ていたらしい。ほんとに、すぐに顔に出るのはなんとかしたい。
「いやっ、なんでもないですっ。…ところでゆかりさん」
「んー?」
「トリックオアトリートォッ」
まだチラついている先ほどの妄想を必死に打ち消しながら、ハロウィン定番の台詞をゆかりさんに投げかけた。
「………」
「今日はハロウィンですよぉ〜」
きょとんとした顔をしているゆかりさん。
やっぱりハロウィンが今日だとは気付いてなかったみたいだ。
途端に先ほどの妄想が頭に浮かぶけど、今度はそれを顔に出すのはなんとか堪えた。
「んふふふー」
一瞬の間をおいて聞こえてくる、ゆかりさんの含んだような笑い。
ごそごそと鞄を漁って、テーブルの上にコトンと置かれたのは、ジャック・オー・ランタンを模った小さな陶器。
透明な袋でラッピングされて、中には同じようにかぼちゃのお化けの形をしたクッキーが入っていた。
「はい。どーぞ」
「あ、ありがとうございます。…覚えていたんですね」
ちょっと拍子抜けしてしまった。まぁ私が勝手に忘れているということにしていたのだけど。
行事好きなゆかりさんが忘れているというのは、改めて考えると無いに等しい。
悪戯という名の妄想がガラガラと音を立てて崩れていく。
「ゆかりが忘れるはずないじゃーん。奈々ちゃんから先に言われてちょっとビックリしちゃったけど」
「ははは。ゆかりさん忘れてるのかと思って」
「ははーん。じゃあ、奈々ちゃんはゆかりに悪戯したかったのかな?」
「へっ!?」
途端に先ほど崩れていったはずの妄想が脳裏に浮かんで顔に熱が集中するのが分かる。
「そ、そんなことはないですけど…!あ!私も…」
それをごまかすように、私が買ってきたものを鞄から取り出そうとすると、
「ちょっと待って」と、ゆかりさんが声をかけてきた。
不思議に思ってゆかりさんを見ると、少し思案しているような彼女の顔。
「んー、ゆかりは後で貰おうかな」
「???」
「奈々ちゃん今日泊まりに来るでしょ?お家に帰ってから貰うよ」
「?じゃあ、そうしますね」
ゆかりさんの言葉に疑問を持ちながらも、出しかけていた包みを再び鞄に戻した。
その後、喫茶店を出て晩御飯を食べる為に場所を移した。
いつも晩御飯はガッツリと食べたい私が定食屋さんを提案すると、
ゆかりさんに「デートっぽさのかけらもねぇ!」と言われてしまったことは内緒だ。
そして、
食事を済ませて、定食屋さんを後にすると、私達はそのまま街をぶらぶらと散歩することにした。
久しぶりの二人でゆっくり出来る時間。
夜の街はやっぱり時季なだけにハロウィンに彩られていたけど、それだけではない都会独特の
ネオンが描き出す夜の風景が、見慣れているはずなのにいつもよりも綺麗に感じた。
それに、街を歩いている間、ゆかりさんはずっと私の上着の裾を掴んでいて。
彼女が何かを見つける度、くいくいとその裾を引かれて呼ばれる事さえ、久しぶりで凄く嬉しい。
本当は恥ずかしくて仕方がないのだけど、
裾を持つゆかりさんの手を意識する度に心臓の早鐘も収まってくれないのだけど、
今日は、何故かそれさえも心地よかった。
可愛いものが並ぶアクセサリー屋さんや、雑貨屋さんに入って
ああでもないこうでもないと冷やかしのような事をしながら、夜の街を楽しんで。
「そろそろ、帰ろっか」
「そうですね」
そうして、一通り夜のお散歩を堪能すると、タクシーを捕まえてゆかりさん家へと向かった。
「お茶持ってくから、てきとーにくつろいでていいよ」
「はーい」
玄関をくぐると、そう言ってキッチンへと入っていくゆかりさんに返事をしながら、そのままリビングへと足を向ける。
もうすっかり定位置となった場所へ鞄を置いて、ソファに座るとテレビをつけた。
しばらくすると、お盆にお茶を乗せたゆかりさんがリビングへと入ってきて、テーブルにお盆を置いた。
そして、そのまま私の隣に腰を降ろす…と思っていたゆかりさんの影は、
なんだか私に覆い被さるように近づいてきて…い、る?
と思ったのもつかの間、
「なーなちゃーん」
「てぉあ!?」
ガバッと勢いよく真正面から抱きつかれる。
突然の事にビックリして動けないでいると、それをいい事に私の首筋に鼻先を埋めてすりすりと頬ずりしてくるゆかりさん。
心臓がこれでもかというほど、バクバクと煩く鳴り出す。
「えーと、ゆかり…さん?」
「なーにー?」
「なにって…どうしたんですか、急に?」
「だって、お外じゃしたくても出来なかったんだもん。こんなこと」
……………可愛い。
この人は時々、本当に年上だろうか?と思うほど幼くて、可愛い時がある。
いつもは飄々として、何事にも無関心そうなのに。
それに。
首筋にあたる吐息と、くぐもった声でそんなこと言われると
どうにも自分を抑えきれなくなりそうなんですけど。
「ねぇ、奈々ちゃん」
抱きついたままだったゆかりさんが、両膝を私に跨がるようにソファに乗せながら言う。
私の脇に置いてあったテレビのリモコンを手に取ると、パチっと電源を切った。
そのまま私の膝の上にゆかりさんが向かい合うように座り、自然と私の目線はゆかりさんを見上げる形になった。
「ゆかりも欲しいんだけど」
両腕を私の首の後ろへ回して、見下ろしてくるゆかりさんの視線が艶っぽくて。
それだけならまだしも、ゆかりさんの家は基本的に間接照明しかつけないから、それが一層引き立てていて、
大事な理性の部分が弾け飛びそうになるのを堪えながら、なんとか答える。
「…なにを、ですか?」
「だからぁ…」
見下ろされる視線から一転、今度は私の首にぶら下がるようにして下から覗き込まれて、
「とりっくおあとりーとぉー」
上目遣いで、反則的に可愛い声で言われた言葉。
きゅんと一際大きく鳴った心臓に、ああ、心を鷲掴みにされるというのはこういうことなんだなと、
どこか冷静に思いながらも、ゆかりさんの言葉の意味を理解しようなどという余裕は無く。
「お菓子くれなきゃ、いたずらしちゃうぞー」
いまだ追いつかない思考に追い討ちをかけるように、ゆかりさんの言葉が続く。
アワアワしている私には、自分で用意したお菓子の存在もどこかへ飛んでしまっていた。
「あの…えっと…」
「ふふ。何も持ってないのかなぁ?よし、いたずら決定!」
私が何か言葉を発する間もなく、ゆかりさんの手が私の首筋へと伸びる。
すっと左耳から首筋まで一撫でされて、もう一方の手は私の後頭部へ回り、それに引き寄せられるままにキス、された。
久しぶりに感じた、ゆかりさんのそれは酷く甘くて。
そっと触れるだけのキスを何度か繰り返した後、角度を変えて深く口付けされて。
脳が、甘く痺れていく。
「んっ…ぁ…」
もう何を考えていたのかすら分からなくなって、ゆかりさんに身を任せようと彼女の腰に手を回すと、
それに応えるように、彼女の腕がぎゅっと強く抱きしめてきた。
私の背中を這うように動く彼女の手が、唇から伝わる彼女の温もりが、全身を甘く痺れさせていく。
灯り始めた私の熱が、もどかしくて。
それはゆかりさんも同じなのか、背中を這っていた彼女の手が私のシャツの中に入り込もうとした時、
――お風呂のお湯はりを知らせる音が、鳴った。
「………」
「…………うーん、残念。奈々ちゃん、先にお風呂入る?」
名残惜しそうに、ちゅ、と音を立てて離れていく唇に思わず「あ…」と声が漏れた。
膝の上に座っていたゆかりさんが、立とうとする。
だけど、昂った熱は、そう簡単に静めることなんて出来るわけなくて。
私は、ゆかりさんの腕を引き寄せて、次の瞬間にはソファに彼女を組み敷いていた。
「奈々ちゃ…ん?」
一瞬訪れた沈黙のおかげか、身体の熱とは対照的に頭の中は妙に冷静で。
「…さっきの答え」
「ふぇ?」
「…お菓子よりも甘いものがあるんですけど」
「…………奈々ちゃん、それはちょっとキザいよ…」
「なっ…」
私という者は何でこう、この人の前では決まらないんだろう…。
「…でも、それ、欲しいかな」
だけど、俯いて照れながらそんなことを言ってくるゆかりさんが可愛すぎて、
私の中のどこかで、何かが外れる音が聞こえた気が、した。
終わり
以上です。
なんだかハロウィン関係なかったような気がするし
なんともベタな展開ですが…読んで下さった方、ありがとうございました。
おおGJ!
リアルタイムで読んだの初めてだw
続きが気になるw
ゆかりんテラ策士w
お菓子以上に甘かったです。
>>660 GJ!!
まさかこんな時間でななゆかりSSが読めるなんてwww
もう甘すぎて眠れないです先生!
続きが出るまで夢の中で妄想する(ハァハァ
GJ
ゆかりんは誘い受けが似合う
<解説>
元来、ハロウィーンは子供が「お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ」と大人に言って、
大人からお菓子をもらう行事である。ところが、日本では、子供から大人だけに限らない。
仲の良い人との間では、大人から大人もあり得るのである。ここで問題になるのは悪戯の内容である。
子供の悪戯と言えば、文字通り悪戯と捉えることができるが、
大人の悪戯となると、別の意味を想起させる。
大人の女性同士の「お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ」は、場合によっては、隠れた意味を持つ。
女性がお菓子を持っていることは少ないとは言えないが、普段お菓子を持っていなく、
ハロウィンに縁がない女性に対して、この台詞を言う場合、その意味は「悪戯させて」となる。
この場合の「悪戯」とは子供の悪戯のように悪いことではなく、相手を大事に思っての清い性的な悪戯のことである。
つまり、ハロウィンとは、女の子が好きな女の子に自分の気持ちをそれとなく伝えるイベントでもあるのだ。
ゆかりんの日記で、「カレーが食べれるようになった」ってのは‥‥
奈々?www
妄想がひろがりんぐwww
>>667 おいwおまいがそんな妄想するから、
ゆかりんが2日連続でお買い物断念してるのは奈々さんが京都→飲み会コンボだったから
とか妄想しちゃったじゃないか!!!ww
日記の「だってだって…」とかすげぇ意味深なんだぜwww
>>665 リアルにやったことあるw
性的ではなかったけどw
二日遅れですが。
Case.1 生天目仁美・伊藤静の場合
生天目「トリックオアトリート!」
伊藤「はい、今買ってきたつまみ。食べる?」
生天目「食べる〜」
テレビを見ながらつまみを食べる二人。
生天目「んじゃ、お菓子のお礼にいたずらしちゃうぞ〜(満面の笑みで伊藤を押し倒す)」
伊藤「ハロウィン関係ないし!意味違うし!」
生天目「いいから、いいから☆」
伊藤「結局いつもと一緒じゃん・・・」
Case.2 川澄綾子・能登麻美子の場合
能登「綾ちゃん、今日何の日か知ってる?」
川澄「え、誰かの誕生日?」
能登「ううん、今日はハロウィンなんだって〜」
川澄「あ〜、そんなイベントもあったね・・・」
能登「だから、トリックオアトリート?」
川澄「お菓子は用意してないな〜・・・・・・」
能登「それじゃ、いたずらしちゃうぞ☆」
Case.3 小清水亜美・三瓶由布子の場合
小清水「Trick or Treat!ペ!お菓子ちょうだい!」
三瓶「あんたにやる菓子はない。」
小清水「それじゃいたずらを・・・」
三瓶「それも断る。」
小清水「えー、せっかくのハロウィンなんだよ!」
三瓶「関係ない!触るな!近寄るな!」
小清水「む〜・・・」
三瓶「わかったならさっさと寝る!はいおやすみ!」
小清水「ぺーが冷たいよ〜。寂しくて泣いちゃうよ〜」
三瓶「ほら、寝るよ(そういって自分の隣を叩く三瓶)」
小清水「え、え、一緒に寝ていいの?!ぺーの隣で寝ていいの?!」
三瓶「今日は寒いから!べつに小清水に同情したわけでもなんでもないから!」
小清水「ぺー・・・やっぱ大好き!アイラビューペー、マイワイフ!」
三瓶「あたしは嫌いだよあんたなんか。」
小清水「えへへ〜、そんなペーも大好きだよ〜」
以上です。お久しぶりでした。
勝手にパターンB
能登「綾ちゃん、今日何の日か知ってる?」
川澄「え・・・今日・・・?」
能登「今日はねえ、ハロウィンらしいよ」
川澄「あ〜〜〜。ハロウィンって今日なんだ」
能登「だから、Trick or Treat!」
川澄「・・・ええ?」
能登「Ayako! Trick or Treat!」
川澄「うぇ、Welcome!」
能登「うぇるかむ!?」
川澄「お菓子もあげるし、いたずらもして?」
能登「・・・ポッ」
勝手にCase.4 たかはし智秋・浅野真澄の場合
智秋「ますみぃ〜、ジューシーポーリーハッピーハロウィーン!」
真澄「・・・智秋ちゃん、その格好は何?」
智秋「何ってそりゃラムchanだYOー!どうどう?アタイせくすぃ?」
真澄「はいはい、セクシーセクシー」
智秋「ますみってばツンデレなんだからー。まぁいいや、ますみにもコス用意しといたYO〜!」
真澄「え、なにこの学ラン?ていうか、あたしもやるの決定?」
智秋「あはは〜、似合う似合う♪」
智秋「さぁさぁ仕切りなおし。Trick or treat!お菓子をくれてもいたずらしちゃうYO!」
真澄「おい!Trick or treatの意味わかってねーだろ!」
智秋「それともますみがアタイにいたずらする?」
真澄「っば!胸を押し付けるな!くっつくな〜!!」
智秋「あはは〜ダーリン、だいすきだっちゃ☆」
ごめん、「だっちゃ」って言わせたかっただけだ(笑
>>674 >ごめん、「だっちゃ」って言わせたかっただけだ(笑
あのコスプレなら正しいw
>>674 あの写メには笑ったが、これ読んだ後見ると萌えれるわw
つーかますみんも文句言いながらきちっとあたるのコスしてるんだなw
あれは実にいいだっちゃです
藍ゆう日和ですね
>>682 早稲田祭
行った人、何かあったら報告よろしく
>>679 見てきた
確かにあれはいいだっちゃw
JPY!www
>>683 藍ゆう始終いちゃいちゃしてましたよw
つか、ゆうさんが藍ぽんにベタベタしてたな
くくくくくく詳しく!!!!!
隣同士で座ってたんだけど、藍ぽんがアンケート読むときはゆうさん必ず
藍ぽんのほうに一歩近づいてたな
肩に手を置いたり、しなだれかかったりしてたw
神谷が話してるとき二人でこしょこしょ話してたりとか
ゆうさんはボディタッチ多いほうだが、あれは多すぎww
実際はガチなわけないだろうけど間違いなく良好な関係を表してて逆に萌える
しかしゆうたんは藍さんにだけ明らかに他の人と触り方が違うよな
690 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/03(土) 23:20:42 ID:nXTQqPlK
>>689 確かにwww
ゆうさんブログに書いてるし
ageてしまった…orz
野中さんの笑顔を見ると幸せな気持ちになるんです
天然タラシですね、ゆうさんはww
藍ゆうで盛り上がってるところなのに、あえて亜美ぺを投下します。
前回のSSの扱いのままだと小清水さんに悪いので、三瓶さんを絡めてあえて書いてみた。
ちなみに、ウェイトレスのモデルは特に誰と決まっているわけではないです。
タイトルは「融解する真実」
私の名前は・・・言ってもわからないだろうから、言わなくていっか。なんせ無名の新人声優だからね。
だから、こうしてファミレスでバイトもしてる。今日は声優の小清水亜美さんと三瓶由布子さんが
来店している。
小清水さんは、私が声優養成学校に通ってたときに特別講師として来てくれたことがあった。
そのとき言ってたマイワイフというのが三瓶さんなのかな。聞いてみたい。でも、失礼だし。
けど、このまま聞かなかったらきっと後悔する。後悔するぐらいなら、やらないで後悔するより、
やって後悔したほうがいい。後学のためにも、それとなく聞いてみよう。この時間は空いてるしね。
「あ、あのー、声優の小清水亜美さんと三瓶由布子さんですよね?」
「?」「そうだけど」
「●●に通ってた××です」
「●●って言ったら、小清水が特別講師として行ったトコじゃない?」
「さすがマイワイフ! 亜美のことよくわかってるぅ〜♪」
「だれがマイワイフだ!」
「いちおう声優にはなれたんですが、なかなか仲の良い子ができなくて・・・。
最終的にはお二人みたいに親密な仲になりたいと思っているんですが」
「ぜんぜん親密じゃないから」
「ぺは本当にツンデレだね〜♪」
「言ってろ」
どうやら私は誤解をしていたみたいだ。小清水さんは思い込みの激しい人というわけではなかったんだ。
三瓶さん、いや、小清水さんのマイワイフがツンデレというのは、あながち間違いじゃなかった。
じゃあ、もしかして結婚式を挙げたというのも本当なのかな。
「できればお二人のように結婚式も挙げられればいいなと思っているんですが」
「そんなことまで話したんか」
「いいじゃん。ぺと結婚式挙げたのは周知の事実なんだから」
「別の意味の羞恥の事実だ!」
「衆知の事実(?)ですか・・・」
結婚式挙げたというのも本当だったんだ。「それはねーよ」なんて思ってごめんなさい。
お二人の話によると、番組内の企画でそういうことになったみたい。となると、
もしかして、もしかすると、もしかしたら、
店員「そ、そのー、それで誓いの口付けを――」
三瓶「ちょっと女子トイレに来い、小清水」
店員「す、すいません。これ聞いちゃいけないことですよね。本当にごめんなさい」
亜美「いいよ、気にしなくて。人に見られたらまずいような恥ずかしいことされるだけだから」
三瓶「そんなことするか!」
亜美「あれあれ? ぺは何を想像しちゃったのかな?」
店員「(ここで退散した方がいいみたい)」
間違いないよ、これは。あれはリップサービスじゃなかったんだよ。いいな、いいな。仲が良くていいな。
でも、新婚初夜はどう過ごしたんだろ? 小清水さん、三瓶さん、ちょっとだけ妄想するのを許してください。
「おやすみ」
「もう、ぺは冷たいな。今日は新婚初夜なんだよ。もっとイチャイチャしようよ」
「小清水はいつでもベタベタしてくるじゃん」
「だから今まで以上にイチャイチャしようよ」
「そんなこと言っててもさ、実際は、あたしが小清水を押し倒していろいろしたらイヤでしょ?」
「イヤじゃない。イヤじゃないよ。ぺにならこの体捧げてもいいよ。だからお願い、来て、マイワイフ」
「じゃあ、たとえばさぁ――」
三瓶さんのほうから行くってことはないか。やっぱり小清水さんのほうからかな。
・・・って、私は何を考えてるんだ。仕事に集中しなきゃ!
こうして、彼女は新たな煩悩を胸に、ファミレスのバイトに励む・・・励もうとするのであった。
<おわり>
これで誤解も解けたし、良かった、良かった。
書いてて気がついたけど、三瓶さんの「ぺ」って、ひらがなの「ぺ」なのか、カタカナの「ペ」なのか、
区別がつかないな。
では、また
>>699 GJ!!
きっとこの新人声優さんは将来大物になるに違いないな(百合的な意味で)
ますみんは智秋を止めてあげなきゃ駄目じゃないか
何あの暴走はwww
ゆかりんは浮気性すぐるなwwww
>>703 だなwww
中原でくるとは想定外だったw
だれか藍ゆう分を補ってくれるネ申はいませんかぁ〜
すたちゃ鍋以来ないよな…
こんなにおいしいネタが来たのに
>>705 ・最近気になってる声優は中原麻衣ちゃん(おされさん)
・アフレコ現場でもの凄く可愛いワンピースを着ていた(ゆかりも欲しい=奈々ちゃんに見せたい)
・重ね着しているワンピースと、そのニーソの間の絶対領域を見ながら、
それを着て奈々ちゃんに見せている自分を想像して興奮しつつ麻衣ちゃんをベタ褒めする
・後日そのワンピースを求めて駅ビルを彷徨うも見つけられず(同じ色を買ったら奈々ちゃんヤキモチ焼くかな)
・麻衣ちゃんとのメールのやりとりでついつい奈々ちゃんと間違えて「おやすみ!LOVE」と送信する
・奈々ちゃんは光-GENJIと同じくらいかっこいい
…俺は何も間違っていないと思うんだよ!!!!
ワロタ
お前は間違ってないよw
よりによって今のタイミングで光GENJI w
ワロス
>>708 ワロスwwwwww
全然間違ってない!
昨日の黒うさだね
「中原麻衣」の名前が出た時ちょっとがっかりしたけど
まさかこんな深い意味を含めるなんて、もうななゆか最高!
お前のおかげで気分良く眠れそうだよwww
やまなこ派な俺涙目wwwwww
ななゆかりは最近開眼したのにここまでハマるとはなぁww
個人的には美里が奈々さんに子犬のように絡むのがすきなんだがwww
出張期間伸びたorz
浅野さんブログにAice5ネタが…って事で見に行ったら、それよりも手繋ぎネタにハァハァしてしまった
誰か智ます変換よろしくw
藍ゆうを書いた…が、今宜しいかな?
>>719 トン
前後編に別れるからとりあえず今夜は前編投下する。
顔真っ赤にしてあたしのこと見ながらゆーちゃんがなにか言ったのは先月のこと。
その時あたしは夜ごはんは何にしよう、とか考えていたからゆーちゃんが何を言ったのか少し分からなかった。
「?
ごめん、聞こえなかっ、」
「すきです。」
びっくり、した。
料理雑誌から顔上げたらゆーちゃんが抱きしめてきたから。
直前まで眺めてたハンバーグのレシピとゆーちゃんの脈絡のない告白がぐちゃぐちゃになって混乱しかける。
「ゆーちゃん?
あは、どした?」
今夜って、何時ぐらいだ?
「だいすき、です。
のなかさん」
いつもと違うその抱きしめ方にちょっと、どきどきする。
いつもなら、『抱き締める』。
だけど今は、『抱き占める』。
「う…?
なんだろ、あ、あは…?」
パン粉。
ゆーちゃん。
牛乳。
だいすき。
挽き肉。
匂い。
「ず、ずっと、一緒に…居たく、て。」
「う、ん。」
聞き落としたことを後悔した。
ゆーちゃんが何かとてもたいせつなこと言おうとしているのがわかったから。
ゆーちゃんの髪が首筋をくすぐる。
「だから、
いつも、目の前に、い、ぃ、居て………ほ、………し、ぃ、の…ですが。」
ゆーちゃんはもう今にも顔から火が出そう。
少し肩を押して顔を見る。
「え、………えと?
あの、」
なに?
なに?
ちょっと突然すぎて、よく分からなくて、困ってしまう。
肝心のゆーちゃんの声もしどろもどろなものだから、ただただ顔を見つめてしまった。
「……あひょっ、のなか、さんッッッ!!!」
「う、うん!」
声が丸っきりひっくり返ってたことは今はスルーしよう。
「うん、なにかな、ゆうちゃん。」
頭を撫でると目を逸らされた。
…ん?
「なぁに?」
「……………ぁああの、
…………えと。」
「うん。
ちゃんと聞いてるから。
なんだろ?」
「ににんさんきゃくをしませんか」
「は」
「…う?」
「運動会…?」
「え?!
あ、いや、あの…!」
意図が読めない。
意思も読めない。
「あの、違うんです、あの、言葉の喩えで、あの…!」
最大級にてんぱってる。
手がぶんぶんあちらこちらに移動して忙しない。
ゆーちゃんの言葉は時々意味がわからないので解読する必要に迫られることがある。
でも今回はお手上げになりそうだった。
訳がわからなすぎる。
「あの、あのですね!」
「うん。」
ゆーちゃんは慌て気味にポケットから何かを取り出して、あたしの手に乗せた。
「…カギ?」
「……………ぅ。」
あたしの指先で光るのは、何の変哲もないただのカギ。
………?
お留守番の用命?
「ゆーちゃん?」
「いっしょに!!!!
暮らしませんか!!!!!」
「わ?!」
金切り声。
そう言っていい。
「藍鍵…
あ、違う、えと、あの、
………合い鍵、なんです」
「ゆーちゃん、ち。の?」
「は、………はぃ…」
しおれてくみたいに顔を下に向けられた。
照れている、らしい。
「ゆう、ちゃん。」
「………ぅ。」
頭から黒煙上げてるゆーちゃんのほっぺにちゅ、と触れる。
「のな、?」
「……あり、がとう。」
「………あ、ぅ。」
ゆーちゃんが必要以上に真っ赤だから、あたしまでつられて赤くなる。
「うれしい、と思う。
…うん、うれしい。…よ?」
受け取ったカギはいつの間にかあたしの手の中で汗ばむくらいに火照ってた。
「これ、くれた人に似てるね」
銀色に鈍く光るそれを目の前でちらつかせる。
「そう、ですか。」
?
なんかそわそわしてる。
なに?
…………あ、そうか。
しまった。
ちょっと膝を正して、ゆーちゃんを見る。
「不束者ですが、夜露死苦お願い致します」
ぺこ、と頭を下げるとゆーちゃんは全部が全部抜け出しそうな溜め息を吐いた。
「ぅ、はぁ…………」
「え?なに?」
「お断りされたら……どうしようかと……思ってて…」
「そんな訳、ないじゃん」
「だって……だって、
う、
いっしょに暮らそう、だなんて……」
「うん。」
そりゃ勇気いるよね。
でもさ、あたしからしたら「言うの遅いよ」くらいの気持ちだったよ?
「ぷろろろろぽーずするくらいの…覚悟が要った、から…」
「え?
そういう意味じゃないの?」
「ひデブっ?!」
「だからなんなのその擬音(?)はぁ」
ゆーちゃんがあんまり一生懸命で可愛いから、ついからかってしまう。
ホントに、…もう。
「…ばかなの、変わんないね」
「あぅ…?」
「ににんさんきゃくとか言うからてっきりあたしを貰ってくれぅのかと思ったよ」
「もら…………っ?!」
「結婚式とかでよく言うじゃん、二人三脚で歩んで行こう、とか」
「う"、ぁ。です、ね。
はぃ…」
やっと意味がわかった。
やれやれ、口下手なくせに喩えなんか使うから伝わんないんだよ。
「どう、でしょうか。」
「ににんさんきゃく?(笑)」
「は、ぅ。」
「あたしちっちゃいからゆーちゃんとににんさんきゃくは出来ないと思います」
「う、」
「泣きそうな顔すんなっ、こんな爆弾発言しといてー」
「う、だって、だって」
「言いたいのわかってますー。
出来ないと思うってゆったけどゆーちゃんと一緒にいたくないって意味じゃないよ?」
「…むぅ。」
「うれしかった。
…すごく。」
さっきしてくれたみたいに、今度はあたしが『抱き占める』。
………ん?
「をわ"ー!!
泣くなぁー!!!」
「ぅい…、DADADA、だって…」
「幼稚園児みたいな泣き方しないのー、もぉー!!」
「ふぃぃいぃぃ〜………」
言っても聞かない奴なのは知ってる。
肩に熱いものがぽたぽた落ちた。
「……ごめんね?」
ゆーちゃんはとてもまっすぐ。
まっすぐ、まっすぐあたしを目指して走ってくれる。
脇目もふらずに、ただひたすらに気持ちを届けようとしてくれる。
ちょっぴり空回り感があったのは否めないけど今日のあの告白もそうだ。
きっと何日も前から言う機会を待ってたんだろう。
でもヘタレ王子だから言えなくて、…言えなくて。
その悶々としている感じが予想出来過ぎて。
「だいすきだよ、ゆーちゃん。
泣いちゃ、ヤ。」
髪を撫でて、一番安心させられるトーンで。
…ね?
「のな"……っ、」
「うん。鼻水拭け。」
ぐずぐずと鼻をこすり、ゆーちゃんが少し笑う。
「あの"、こんなことを言うのは、
あの、恐れ多いんですが、」
「うん。」
あたしは不動明王か。
つっこみたいのは少々我慢。
「ずっと、ずっと。」
「…………うん。」
「一緒に、居てください。」
真面目な顔してるのに鼻水出てるわ涙目だわ、バカじゃないの。
こーゆう台詞はね、バリッと決めてる時に言うんだよ?
「一緒に。暮らしませんか。」
だから、こう返してあげる。
「ふふ、名案だと思いマスヨ?」
「…あは。」
引っ越し前日。
『ににんさんきゃく』が難しいなら、紐を解いて手繋いで歩けばいいだけの話だよ。
そう言ったら、ぷい、とそっぽ向いて控えめに手をつないで来た。
そっぽ向いたから、照れ隠しなのは丸分かりだよ?
…まったく。
単純で、バカで、笑っちゃいそうになる。
どんな生活が待っているのかわからないけど、やっぱり予想は容易くついた。
おわり
投下するには長かったかな、かな。
自ブログに落としたやつだけど、後編はここ用に新しく書いたのでご容赦を><
では、お粗末さまでした。
>>735 割り込んでしまって、本当にすまない…orz
割り込みするつもりはなかったんだ…
話しが変わるが、
GJ!!!!
藍ゆう大好きだから、すごく嬉しかった
後編も楽しみにしてる!!!
ここを読んでいたら書きたいコンセプトが湧いてきたんですが
俺の文章力じゃまともな文章にならない気がして今まで書かなかったんです。
ただ今日の夜勤中えらく暇で何となく書いちゃいました。
内容は無駄に長く支離滅裂でまとまりが無い酷い文章ですがお許し下さい。
下手な文章を読みたくない方はスルーして下さい。
一応、智ますがベースで智秋に憧れるまどかって感じです。
ますみんはほとんどでません。
解散ライブから1ヶ月以上たって
平穏な生活が当たり前になってきたある日の早朝
久しぶりに智秋さんからメールが来た。
「ま〜ど〜か久しぶり元気か〜いv(`∀´v)
ちょっと話したい事があるんだYO!
今日、会えるかい?」
相変わらずの急すぎる呼び出しメールに
少し苦笑いしながら
「お久し振りです智秋さん。
今日ならいつでも空いてますから
智秋さんの都合のいい時間に会いましょういつもの場所で!」
と久し振りに会える嬉しさを押さえて返信をした。
智秋さんから10時に待ってるというメールがきたので
9時50分に到着出来るよう
いつもの場所(Aice5のとき、空き時間よく利用していた喫茶店)に向かった。
向かう道すがら話って何だろう?と
あれこれ考えあらぬ想像をして
多少、赤面しながらも予定通りの時間に
いつもの喫茶店に到着した。
どうやらまだ智秋さんは着いてないみたいなので、
いつもと同じ喫茶店の一番奥の席に座って
いつもと同じミルクティーを注文した。
しばらくすると、智秋さんがやってきた。智秋さんは私を見るなり
「YO〜まどか〜〜久し振り」
といきなり抱きついてきた。
私は来る途中にしたあらぬ想像のせいで
顔を真っ赤に染め胸の鼓動が周りの人に聞こえてしまうかと思うくらい
ドキドキしてしまった。
「ひ、久し振り智秋さん」
ドキドキを悟られぬよう平静を装うように挨拶をした。が見透かされたように
「あんれ〜まどかぁ顔が真っ赤だよ〜
あたいの色気に興奮しちゃったかい〜?」
と、ニヤニヤしながら私に問いかけてくる。その言葉により恥ずかしくなり
「そんなことないですよ智秋さん。そんなことないです。」と否定しつつ
「話って何ですか!!」と強く言い返してしまった。
「まどか〜怒るなよ冗談だよ、冗談。」
「も、もちろんわかってます。」
「話はねぇ‥お願いっていうか何て言えばいいんだろうね?」
智秋さんらしくない歯切れの悪さに驚きつつ
「私に出来ることなら、何でも言って下さい。」
「じゃあ単刀直入に言うよ。
あたい、いや私と付き合ってくれ。」
「えっ・・・・・・・・」
私は思わず息をのんだ、
「ど、どういう意味ですか?」
「そのままの意味だよ。デートとかをして欲しいの。」
余りのことに私の思考回路はパンクしそうになってしまった。
「ち、智秋さんにはますみんがいるじゃないですか!」
私は精一杯会話を続けようとしたがついにオーバーヒートをしてしまいそうになり
「いやね、ます・みが・・・さ・・・・・」
智秋さんの声がどんどん遠くなる。
「お〜い、まどか〜〜〜聞いてるか?」
智秋さんの手が私の顔の前で左右に揺れている。
「ハイッ、聞いてます!」
思わず大きな声を出してしまった。
「で、何でしたっけ?」
「やっぱり聞いてなかったね!
だから、真澄がさ最近付き合いが悪いんだよ。
なかなか会ってくれないし、メールの返信もなかなか来ないし、電話も留守電ばかりなんだよ。」
なんか話がよくわからなくなってきた。
「あの智秋さん?その話と私と付き合うってどう関係があるんですか?」
「いやさぁ私がまどかと付き合えば、
真澄がヤキモチやいてもっと相手してくれるかなって思ってさ。
真澄とのloveを確かめたくてね。」
なんか凄く気が抜けた。
がっかりしたと言った方が正しいかもしれない。
よくよく考えれば智秋さんの説明下手は
今に始まった訳じゃないし私が早合点しすぎただけだったんだ・・・
とはいえ、智秋さんとデートできるには変わりないんだからもっとポジティブに考えなくちゃダメだよねきっと。
でも何か悔しい。
「ますみんとの愛を確かめるために私を利用するんですか?」
気持ちを吹っ切るために少し意地悪な質問をしてみる。
「そ、そう言われるとなかなか返事に困るけど実際そうなんだよね…」
困っている智秋さんを見てもっと困らせてみたくなったけど今は最初で最後かもしれないデートの約束を取り付けなくちゃ。
「利用されるとしても、私は智秋さんとデートしたいから私が日取り決めてもいいですか?」
「まどか〜利用するなんて言い方止めてよ〜
誰でもいい訳じゃないんだし…」
「わかってますよ智秋さん。もう言いません。その代わりデートは次の土曜の夜、場所は浜松町でいいですね?あと、その日は私の言うこと全部聞いて下さいね。」
H19.1x.xx
智秋さんとデート
智秋さんは、私とデートした写真をますみんにメールして
ヤキモチをやかせようと思ってたみたいだけど
私との約束を守って土曜日の浜松町でデートしてくれました。
生放送中のますみんに見えるよう
地上から黄色と紫のサイリウムを振るという大胆な行動をしちゃいました。
携帯ラジオ聞いていたますみんの声はうろたえているようにふるえていました。
ちょっと可哀想なことしたかな?
ますみんに謝罪のメール送っとこうかなやっぱり。
ああ、私も智秋さんとますみんみたいな関係の人見つけたいな(=⌒ー⌒=)
「ああ、変な日記になっちゃった…ますみんにメール送っとこう。」
Re:ごめんね
泥棒猫のまとかちゃんへ(笑)
今度私の智秋ちゃんをそそのかしたら許さないから(笑)
冗談はこの位にして、きっと智秋ちゃんから言い出したんでしょどうせ。
もう、気にしてないから安心してねまどかちゃん。
最後に智秋ちゃんは私の嫁だからね!
あっ!このメールは智秋には内緒にしてね。
下らない文章でスレを汚してすみませんでした。
また、半年くらいROMります。
では。
>>735 GJ!
あまりに甘甘でニヤニヤしてしまったw
あと、支離滅裂な小林ゆう語を上手く文章に落とし込んでいて感心しました。
>>748 こちらもGJ!
Aice5ファンとしては待望のAice5内恋愛物で嬉しかったです。
よく書けていると思うので、今後も書いていって欲しいな。
でも卑屈すぎるのは色々と逆効果なのでやめた方がいいと思います。
>>749 ありがとうございます。
改めて読むとなかり卑屈になってますね…
これじゃ悪い印象しか残せなそうですね。
今後はもっと気をつけます。
もし思いついたら少しずつでも書き込んでみます。
やっぱり智ますいいわ
狼狽えるますみん(*´Д`)
>>748 智ますも智まども三角関係も大好きな自分にはお腹いっぱいですw
GJ!
まどか→智ます←ほちゃを見てみたい
すごいゴチャゴチャしそうだけどw
カンチは…、それを見てあきれてる人(w
普段は智ます派な自分ですが、ちょっと思いついたので初めてSS書いてみました。
文章が拙いのはご勘弁ください。
おそらく新カプだと思いますので、賛同者が居たら嬉しいです。
由衣ちゃんからユニットに誘われた時、由衣ちゃんが先頭に立って若手声優を率いるタイプのユニットをイメージした。
いわゆるベテランと新人の組み合わせ。
だって、キャリアもスキルも低い私が選ばれるくらいだから。
だから他のメンバーの名前を聞いた時
…私には無理
と、素直に思った。また、実際に由衣ちゃんにもそのまま告げたっけ。
その時の由衣ちゃんが言ってくれた「今のままのまどかちゃんが必要」って言葉が嬉しくて、
ユニットに入る決心は付いたんだけど、やっぱり期待よりも不安の方が大きかった事、
今でも鮮明に覚えている。
そんな実力も人気も劣る私の事を、メンバーの皆はまったく気にせず迎え入れてくれた。
私も、皆の気持ちに応える為に、色々と不安はあるけれど気にせず頑張ろうって思えた。
だけど…
浅野さん…Aice5結成当初から彼女の事を苦手に感じていた。
何にでもはっきりと意見を言う。
しかも、わりと辛らつな意見でもお構いなしに。
浅野さんは頭の回転が早いのだと思う。
頭の良し悪しや知識量については並なのかもしれないけれど、とにかく他人の意見に素早く反応して、
殆ど即答気味に何らかの返答を返してしまう。
時には見当違いの回答の事も有るけれど、私のように頭の中でゆっくり吟味して、意見を纏めて、
導き出した回答を相手に告げるか迷ってしまうタイプには、本当に羨ましい限りだ。
私が1の意見を言う間に、5でも10でも意見を出す、私には羨ましくも思える能力が、
私に向けて牙をむく事がある。しかも、わりと頻繁に。
「何も意見が無いなら、居ないと同じだよ。一緒にやる意味無いんじゃない?」
「他のメンバーに劣るとか思う暇があったら、その分練習しろ」
「自分が下手だと思うなら、何が悪いのか目を逸らさずに向き合え」
「まどかちゃん、その意見だと失敗すると思うな」
「言いたい事はそれだけ?本当にそれだけ?ちゃんと考えてきたの?」
「まどかちゃんって、豆っぽいよね!これからは豆って呼ぶね」
「私はその意見反対だな。何でかって言うと…」
…などなど。
それこそ気にし出したらきりが無い。
勿論、他のメンバーにも同じように意見出してるから、私が嫌われてる訳じゃ無い……と、今なら分かる。
羨ましくも恨めしい浅野さんの言葉は、私の心を暗い谷底に突き落とし、その度に後ろ向きな自分が顔を出す。
…ワタシハ、メンバートシテミトメラレテイナイ…
仄暗い心の奥から声がする。
そんな後ろ向きな自分が嫌で、後ろ向きの私を引きずり出す浅野さんが苦手だった。
そうそう、この頃はまだますみんの事を浅野さんって呼んでたっけ。
そして月日が巡り浅野さんの事はまだ苦手だったけど、ユニットとしては結束を強めていた頃、
Aice5サードシングル「LovePower」の製作が決定した。
しかも、このLovePowerは色々と企画が盛りだくさんで、Aice5全員参加のアニメの主題歌だし、
初回特典としてPVも作られる事になって、私は気持ち的にいっぱいいっぱいに張り詰めていた。
歌も踊りも今までよりも難しく、私は他のメンバーよりも習得が遅く、気持ちがて焦っていた。
一生懸命ステップを覚えて、鏡の前で皆と合わせて踊っても…踊っているつもりでも、体がついていかない。
焦りが集中力を奪い、小さなミスが積み重なっていく。
体と心がちぐはぐで、精神的にも辛くて、弱音を吐いてしまいたいと思う日々が続いた。
練習は基本的にメンバー全員が揃う事は少なく、2人で練習したり、時には1人で練習する事も珍しくない。
だから、いつかはこんな日が来ると分かっていたのに、考えないようにしていた。
そう、あの日ついに浅野さんと2人だけで振り付けの練習をする事になった。
2人だけと言っても振り付けの先生や数名のスタッフが出入りして居るので、
練習スタジオに2人きりで顔を突き合わせるって事は無いけれど。
それでも、少し憂鬱だった。
憂鬱な気持ちが集中力とやる気を低下させていたのか、いつも以上にミスも続いた。
あっ…浅野さん、また振りが逆だった。いつも同じところで振りを間違えてる。
そんな事をぼんやりと考えて、踊りが一瞬止まってしまう。
しまった!そう思うと同時に
「ストップ!」
振り付けの先生が強い口調で踊りを止める。
「何で止めたか分かてるよね?まどかちゃん」
先生の視線から目をそらし俯き気味に「はい」と答えるのが精一杯だった。
「今日は疲れも溜まっているようだし、予定より大分早いけど終わりにしましょう」
先生は軽くため息をつき、今日の練習は終了だと告げるとスタジオの出口へと向かう。
柱の時計をみると、予定時間よりずっと早い。
「すみません、まだ頑張れます。練習続けてください」
先生の背中に、精一杯訴えかけた。
「集中力を欠いた状態では、大怪我をする事もあります。自分の精神状態を見極めるのもプロとして大事な事ですよ」
優しくも、決断は覆さない意思が伝わる言葉に、何も言い返せず、ただ俯く事しか出来なかった。
他のスタッフも、少しバツが悪そうに「今日はゆっくり休んで」と言葉を残してスタジオから撤収していった。
スタッフが出て行っても、その場を動く事が出来ずに、ただただ立ち尽くし、悔しさと自分の不甲斐無さに、
体が震え、涙が溢れて来て…
「まめー、この野郎!下を…向くなーーーーー!」
ビクッ!?と、反射的に顔を上げ、今にも床に涙が零れ落ちんばかりに潤んだ瞳で、声の主を捉える。
「…あさ…の…さ、ん…?」
歪んだ視界の中で、怒った様な少し戸惑っているような表情で、それでも視線はまっすぐに私を見据える彼女。
浅野さんが居た。それもすぐ傍に。
「…まだ、居たんですね…かっこ悪いですね、私」
もう、呆れて帰ってしまったと思っていた私は、驚きとばつの悪さから、
彼女のまっすぐな視線に耐え切れず自然と床に視線が落ちてしまう。
「だ〜か〜ら〜…下を向くなって言ってるでしょ」
「下向く事の…何がいけないんですか!」
恥ずかしさ、悔しさ、情けなさ、浅野さんへの苦手意識…
それらの感情が混ざり合い、気が付けば私は拳を握り締めて叫んでいた。
「そんなの私の勝手じゃないですか!!!」
怒りの言葉と共にきっと顔を上げ、眉根が痛いほどに寄り合い、元々つり上がり気味の眉をさらにつり上げ、浅野さんを睨み付けた。
そして感情の爆発に呼応する様に、堪えていた涙が頬を伝う。
「泣きたい程悔しかったら…いや、泣いてる暇があったら、何がいけないのか、どうしたら良いのか考えて、とにかく実践すべきだし、あたしならそうするね」
「最低でも上を向いて涙を堪えて、悔しい気持ちを蓄えてパワーに変えるよ」
「下を向いたら、涙は堪えられない。泣いたって下手な事には変わり無いし、上手く成るわけじゃない」
浅野さんの言葉が痛くて、辛くて、一気に暗い谷底へ突き落とされたような、心が凍っていく音が聞こえた気がする。
「…確かに浅野さんは私よりキャリアもあって、全然、私よりも上手いと思う。」
自分でもゾッとするような冷たい声。
「だけど、何でそんなに偉そうに言えるんですか」
冷たくて抑揚の無い、時折嗚咽の混じる以外は機械の様な乾いた声。
「人に偉そうに言えるほど……自分だって、同じ所でミスしてるじゃないですか」
グチャグチャになって出口を求めていた感情が、他人を攻撃するという最悪の出口を見つけてしまう。
本当はそれが悪い事だと分かっていても自分では如何しようも出来ず、ただただ感情の激流に身を任せる。
「自分だってちゃんと出来ていないのに、自分は棚上げで他人にお説教できるんですか?」
何も言わず私を見つめる浅野さんの視線が怖かった。
「本当は、最初から私の事を実力不足だって……メンバーとして認めてないだけなんじゃ…」
最悪の言葉が口をつく。今でも忘れない、それまで静かに見つめていた浅野さんの顔が悲しく歪んだ事を。
「…ぁ、あの、私…」
一瞬前までの激情が引き潮のように、すーっと嘘の様に引き、代わりとばかりに後悔の念満ちてくる。
ただ、おろおろと立ち尽くす私に、先ほどの悲しい表情から不満げな表情の浅野さんが口を開く。
「…それじゃぁ」
びくっ、反射的に体が震え、次の言葉に備えるように身を硬くする。
「どうしたら、私のミスが無くなると思う?」
返ってきたのはのは意外な言葉。正直、罵倒されるかと思っていた私は虚をつかれてしまい、言っている意味が分からなかった。
いや、意味は分かるけど、何でこの流れでと疑問に思ったというのが正しいかな。
「へっ?あのぅ…?」
「だ〜か〜ら〜、どうしたら私が上手くなるかって、豆の意見を聞いてるの」
何で今そんな事を聞くのか?疑問と少しの混乱もあったけど、「豆」って言葉に無性に腹が立った。
今思い返すと何で腹が立ったのか自分でも良く分からない。
「……そんなの、それこそ考えるよりも練習すれば良いだけじゃ無いんですか。出来るようになるまで、1時間でも2時間でも丸一日でも繰
り返し練習すれば覚えると思いますよっっ!」
怒ったり、泣いたり、驚いたり、感情が短時間に激しく揺れ動いたせいか、簡単に感情のメーターが振り切れてしまう。
私は言うが早いか踵を返すとスタジオの出口へと歩き出した。
その背中に
「わかった、ありがと」
と、短い一言が微かに聞こえた。
はぁ〜、かっこ悪いな、私。
練習スタジオを出て、廊下を暫く歩いたところで、唐突に気持ちが落ち込んでゆく。
とぼとぼと、重い足取りで建物内を目的も無く彷徨い、飲料の自動販売機と長ベンチが視界に入る。
ふらふらとベンチに吸い寄せられるように近づくと、とさり、力無くベンチへ座り込む。
頭を抱え込むようにして、先ほどの浅野さんとのやり取りを思い返す。
ぐるぐる、もやもや、思考が迷走して、結局私は本当の意味で浅野さんに見とめられていない気がして、とても悲しくなった。
鼻の奥につんとした刺激を感じ、また瞳が潤みだす。ずずっ、鼻をすすって涙を堪え、Aice5の皆を思い出す。
「由衣ちゃん、神田さん、智秋さん……私、Aice5のメンバーですよ、ね?」
自分の呟きに悲しさが増し「もう駄目だ」と、私の中の私が諦めかけた、その時。
「浅野さんはね、ひょっとしたらAice5のメンバーの中で、一番まどかちゃんを対等な存在だと認めてると思うよ」
以前交わした由衣ちゃんとの会話が鮮明に甦った。
それは、今日と同じように由衣ちゃんと2人でレッスンをした帰り、浅野さんに見とめられていない気がすると相談した事がある。
勿論、その時は冗談半分な感じで切り出したんだけど。その時の由衣ちゃんの言葉。
「勿論、私も含めてAice5の皆は、全員を対等だと思っていると思うけど、それでも浅野さんが一番まどかちゃんの事を対等だと思ってると
思うな。うまく説明出来ないけどね」
謎掛けのような言葉。いつもの笑顔と優しい笑い声に、言葉の真意は理解できなかったけど、一緒に笑って、その話はおしまいになったっけ。
「本当に、浅野さんは私の事を対等だと認めてくれているのかな?全然分からないよ…由衣ちゃん…」
ベンチで1人、悩んで、悩んで。いい加減悩み疲れた私は、ピシャリと自分の両頬を両手で挟むように一叩き。
ジンジンと両頬が熱を帯び始めると、少し気分がスッキリした。
そういえば喉が渇いたな。飲み物でも飲んで気分を変えよう。
ちょうど自販機も在るし、と財布を取り出そうとして思い出す。
まだ練習用のジャージだった事を。財布はロッカーのカバンの中、練習スタジオまで戻らなければならない。
今日は顔を合わせると気まずいな。
それに、飲み物を買うにしても、帰るにしても、どのみちロッカーには行かなければならない。
…でも、あれから少なく無い時間が経過しているし、浅野さんももう帰っただろう。
次に浅野さんに合ったら、今日の事は私から謝って今まで通りメンバーとして頑張ろう。
そんな事を考えているうちに練習スタジオの扉が見えてきた。
扉の前で躊躇い、一瞬悩んだ後にそっと扉を開ける。
僅かに開かれた扉の隙間からメロディーが流れて来た。…LovePowerだ。
まさか、浅野さん?
開きかけた扉の隙間から、そっと中を覗き込む。
…居た。浅野さんは鏡の前で振り付けの練習をしていた。
暫くすると、曲の途中で踊りを辞め、ラジカセの曲を止めた。
練習が終わるのか?そう思って浅野さんの動きを追っていると、
また、LovePowerが流れ出す。どうやら先ほど止めたところから少し巻き戻したようだ。
浅野さんは、リズムを取って、踊りを再開する。振り付けを確認するように目の前の鏡を見つめる表情は真剣そのもの。
思わず息を殺して覗き続ける。
そして、私は気が付く。もう直ぐ浅野さんがミスしやすいフレーズに差し掛かる事に。
何故だろう、その時の私の気持ちは形容し難くて、とにかくドキドキしていた。
また失敗するだろうと思う気持ちや、頑張れと応援したいような気持ち。浅野さんの事は苦手だけれど、決して嫌いなわけじゃない。
何ていうか、頭の良いお姉ちゃんみたいな、苦手だけど好き、好きだけど苦手。そんな感じ、かな?
そんな気持ちが、このドキドキに集約されているような、先ほどまで感じていた暗い気持ちが消えたわけじゃ無いけれど、思わずドアノブ
を掴む手に力が入り、頑張れと声援を送りたくなる気持ちが、私の中に確かにある事を感じた。
〜♪
そして浅野さんは……また振りを間違えた。
自分のミスでも無いのに、何故だかとても落胆してしまい、入り口から覗いたままの姿勢で、呆然と浅野さんを見つめていた。
浅野さんは踊りを止めると、くいっと天井を見上げるようにしてその場で立ち尽くしていた。
「…あさ」
そっと声をかけ様とした矢先、浅野さんは頭を2,3度振り、いまだ流れ続けるLovePowerを止める為かラジカセの前にしゃがみ込んだ。
声を掛けるタイミングをそがれ、なんとなく覗いたままで居た私は、今度こそ中に入ろうと扉を勢い良く開けようとして、三度機会を失う事となった。
〜〜♪
LovePowerが流れ出したのだ。
そして2度、3度、と同じ光景が繰り返された。
先ほど見た、浅野さんが天を仰ぐ姿の意味を唐突に理解した。
悔し泣きを堪えたんだ。そして、悔しさをバネに練習を再開したんだ。
扉を勢い良く開くと、つかつかとスタジオの中、浅野さんに向かって歩き出す。
「………」私は呟く。
バタンと背中で扉の閉まる音がする。
「……で…」私は呟く。
「あれ?まどかちゃんも一緒に練習、する?」浅野さんが先ほどの事など無かったかのように声を掛けてくる。
「…な…で…」私は呟く。
今日は嫌という程に感情が激しく揺れた。自分でも分からない強く複雑な感情。
いや本当は単純な事なのかもしれない。
浅野さんが嫌いで、嫉妬しているのかも。
或は浅野さんが好きで、認めてもらいたいのかも。
或は自分が嫌いで、自己嫌悪から自分を傷つけたいだけかも。
或は自分が好きで、自分を甘やかす為に彼女を傷つけたいだけかも。
或は浅野さんに嫌われたい。
或は浅野さんに好かれたい。
或は………
或は……
或は…
「…まどかちゃん?」
「どかしたの?…大丈夫まどかちゃん?」
数歩手前で立ち止まり、俯き小声で呟く私を心配するように浅野さんが声を掛けてくる。
「…なんで…」私は呟く。
「…はぃ?な、何が、かな?」
「なんで、なんで、なんで…」
自分でも何が何だか分からない。分かっている事はただ一つ。
目の前に居る彼女が、私の心をこんなにも掻き乱しているという事。
「な、何だか良く分からないけど…まどかちゃんがそんなになってるのは、私が原因だよね?」
困惑と私への心配が混じった声のトーン。私はその声に微かに頷く事で肯定した。
「私に不満があるなら、ハッキリ言ってくれていいよ。言われないと自分じゃ気づかないし。」
軽くため息と共に続く言葉。
「言われたことに配慮しなければあたしが悪いかもしれないけど、言わずに不満を抱えてるだけなら、まどかちゃんも悪いよ」
言いたいことは言え!と、挑むような強い眼差しではなく、私を気遣うような怯えるような、儚げな瞳。
普段は強気な浅野さんのそんな表情を見たことが無くて、促されるままに心の奥底から言葉が溢れていた。
…なんでまだ練習してるんですか?
…なんでそんなに頑張れるんですか?
…なんで何もなかったみたいに接せられるんですか?
…なんで豆って馬鹿にするんですか?
…なんでそんな強いのですか?
…なんでこんなに私の心を乱すのですか?
そんな取り留めのない思い。
自分の思った事を言葉にするのが苦手な私は、やっぱり上手く喋れなくて、それでも口にした気持ちは止めどなく、思いのまま勢いにまか
せて感情をぶつけていった。
浅野さんは嫌な顔もせず、黙って聞き続けてくれた。
…なんで…なんで…
自分の気持ちを吐き出し尽くし、そして最後に吐き出された自分の言葉で、自分の気持ちに気がついた。
「…どうしたら私を認めてくれますか?」
気がつけばとても単純。あまりにもシンプル過ぎて、自分でも全然気付かなかった。
私は浅野さんに認められない事が悲しかったのだと。暫く無言で向かい合う。
浅野さんは、困ったような何かを考えるように軽く首を捻ったり、時折小さく唸ったりしている。
この状況に後悔の気持ちが膨れて、私はこの場から逃げ出したくなった。
今からでも、ドッキリでした〜、って明るく言えば誤魔化せないかな?と考えていると浅野さんが口を開いた。
「――なんだよ〜!もっと早く言えよ〜」
「認めるも何も、あたしがまどかちゃんを認めるとか、そんな偉そうな事言える立場じゃないし、
むしろあたしは最初からまどかちゃんを対等だと思ってたよ。」
いつもよりも、ゆっくりと言葉を相手に届けるような優しい声音。
「対等だからこそ、厳し意見でもハッキリ言うし、逆に言われた事もまじめに検討してきたつもりだよ。
今日だって、まどかちゃんの練習するしか無いって意見を参考にして、私もそれしかないと思ったから延々練習続けてたんだし」
瞬間、由衣ちゃんの言葉が甦った。
…浅野さんが一番まどかちゃんの事を対等だと思ってると思うな…
由衣ちゃんはこの事を言いたかったのかも。仲良く接するのと対等に接するのはイコールじゃ無い。
対等と認めてくれているから、厳しい意見でもハッキリと伝えてくれる。きっと、厳しい意見を言うのは、優しい言葉の何倍もパワーが必要で、とても勇気が要る。
気がついたら心がすっごく軽くなった。
「…超ありえな〜い…分かり辛すぎですよ、浅野さん」
自然と、笑みが零れた。そして浅野さんも微笑みを返してくれた。
「智秋ちゃんなら抱きしめて慰めたり、ほっちゃんとかんちなら優しい言葉で慰める場面かもしれないけど、あたしはそうなの出来ないから、代わりにさ…」
浅野さんが、ほんのり照れ笑いを浮かべ、私の密かな宝物となる言葉を続けた。
「年上とか先輩とか関係無く、私の事は浅野さんじゃ無くて『ますみん』って呼ぶように。きっと呼び方一つで心の距離も変わると思うんだよね」
何故だろ、ドキドキして頬が熱くなった。
浅野さんは誰にでも、ますみんって呼ぶように言っているのに、私も以前言われた事あるのに…なんでこんなに浮かれてるんだろう、私?
「きっとさ、Aice5の他のメンバーはさ、絶対にますみんって呼ばないから、今なら特別まどかちゃん限定の呼び方だよ!」
照れ隠しなのか、少しちゃかしたような物言いが、失礼かもしれないけどとても可愛らしかった。
それこそ、今まで悩んでいた後ろ向きの私が吹き飛ばされてどこかに行ってしまうくらいに。
私はとても晴れ晴れとした笑顔を浮かべていたのだと思う。
そんな私に満足気に浅野さん…ますみんはこの話は終わりとばかりに一度手を叩いた。
「あたし、こういう青春臭いやりとりって苦手なんだよね〜。まどかちゃんの機嫌も直ったみたいだし、気持ち切り替えて一緒にダンスの練習しない?
それで、その後は一緒に夕飯食べて帰ろう」
こんな話の後に、しっかり練習するつもりなんだ…ますみんは本当に強い女性だと思う。
私も、同じAice5のメンバーとして何時までも対等に意見を言い合えるよう、もっともっと強くなろう。
「はい、もっともっと練習がんばりましょう!……ますみん」
ますみんと呼ぶだけで、ありえないくらいドキドキした。異性だったらきっと惚れてたかな。危ない危ない。
―アニスパ第180回
「Aice5の活動を通して、自分自身が一番変わったなと思うところはどこですか?」
鷲崎さんがハガキを読み上げ、智秋さん次にかんちと指名されていく。
私は、あの日からAice5のメンバー(特にますみんに)対等だと胸を張れるよう頑張ってきた。
昔より強くなったと素直に思える。
そして、鷲崎さんが私を指名した
「逞しくなりました」笑顔で即答出来た。
その後のトークはまだまだ上手く喋れなかったけど、ますみんが盛り上げる為のフォローを入れてくれた。
「もっと自己アピールをした方が良いよって理由で何度か絞めたんだよね」
そして、ますみんが一瞬私に向かって小さくウィンクした。
瞬間、私はあの日の事を思いだし、そして素直に笑う事が出来た。
皆は冗談だと思って、ますみんのトークで笑って気が付いていないみたい。
あの時の話は二人にだけの秘密。
そして、あの時に感じたドキドキはいつまでも私だけの秘密だよ、ますみん。
以上です。
なんか、ぐだぐだになってしまいましたが、Aice5は気持ちが悪い程仲が良いと言っている割には、
ますまどペアの仲良し場面って少ないと思った訳ですよ。
って事は、表でアピールしていないところで仲良しエピソードがあるのでは?
と、妄想を膨らませてみました。
SS書くのって難しいですね〜
>>766 新境地GJ!
でもカプ表記は最初の方が良いかも
人によっては地雷とかあると思うし
おお新境地ww
面白かったけど、ある程度の所で1行あけてくれるともっと読みやすいと思われ。
そんなのコピペっててめえでやれって話だけど、文字詰りすぎてると、
読むの躊躇っちゃう人とかいそうだし。損してる気がしたりしなかったり。
>>767 うわ、あまりにも基本的なところが抜けてるorz
失礼しました。次の機会があれば忘れないようにしようw
ありがとうございます。
>>768 ありがとうございます。
適度な改行も基本的な事ですよね。
次の機会があれば読み易さも気をつけてみます。
GJ!智ますスキーですが美味しくいただきました!
百合とか萌えとか置いといても、普通にイイ話だ…ぜひまた書いてください
>>766 なにこの俺の理想を具現化したSS。超GJだよ!
ますみんとまどかの関係性だけイマイチ不透明でずっとやきもきさせられてきたが
今日からはぐっすり眠れそうです。ありがとう!
いい話だった
個人的に人とも好きだし、良い友情で引き込まれたよ
また機会があれば是非読ませてくれ
良い青春すぎて全俺が鳴いた
智ます投下します
一応ますみんのブログネタ
急いで書いたので煮込み不足は目瞑っていただけると有難い
では、どうぞ
あ、また。
街を歩いていると、すれ違う女の子達につい目をやっては首を捻ってしまう。
どうしてあの子達は手をつないでるんだろ。
一度気になりだすと止まらなくて、そればかり考えてしまう。
「そんでね、真澄!さすが本場の味って感じでねー」
「…うん」
そーいえばコイツも、抱き付いてきたり腕絡めてきたりはするくせに、手つなぐってのはしてこないなぁ、と隣を歩く智秋ちゃんを見る。
やっぱり私は手つながないオーラでも出てんのかな。
「あ、あとね、くいだおれ人形のイケメンっぷりったらさぁ!」
「…うん」
つないで、みようかな。
正確には私達の関係は単なる女友達とはちょっと違う。
だったら尚更。
いや、でも、もしコイツの中で私が「つながない相手」だったらどうしよう…。
「というわけで、お土産はくいだおれ人形ストラップ〜」
「…うん」
「ちょ、ここツッコむとこでしょー!」
「へ、ぁ…ごめん」
ついつい智秋ちゃんの手を凝視してしまっていた視線を戻すと、智秋ちゃんは不思議そうな顔をしていた。
「なぁに、何か上の空じゃん」
「いや、その…うーん」
お前と手つないでみたいとか考えてたんだよコノヤロー、とは流石に言えない。
「あー…あのさ、手寒くないの?手袋は?」
「ない!ほらぁアタイの手って常にジューシーだからさ、手袋は合わないのよ」
「ふーん…」
「え、何?もしかして手編みの手袋フラグ?」
「たたねーよ!」
寒さを理由にして、と試みてみたものの、空気読めない智秋ちゃんには無駄な作戦だったか…。
どうしよう。どうしたらいいの?
「なになにぃ?どーしたんだよー」
「何でもない。行こ」
智秋ちゃんは相変わらず不思議そうな顔をしていたけど、しぶしぶまた歩き出した。
はぁ…。
世間の皆さんは一体どうやって手をつないでいるんだろうか。
…あ、まただ。
前から歩いてくるあの子達を取っ捕まえて問いただしたい気分だよ。
…それにしても、皆幸せそうな笑顔だなぁ。
そんなに良いものなの?手つなぐってのは。
うん、やっぱりチャレンジしてみたい。
ここで諦めたら私じゃない!なんて場違いな気合いを燃やしてみる。
「んでね真澄、さっきの話なんだけどー」
自然に行けば良いんだよ、きっと。
何気なく、さりげなくー…。
その瞬間。
不自然な動きをしていた私の手に、すぐ横を歩いていた智秋ちゃんの振る手がちょん、と触れた。
何も考えてなかった、と思う。
まるで条件反射のように、その手をぎゅっと掴んでしまった。
「へ、えっ?」
気恥ずかしくて顔を上げられないけど、智秋ちゃんがこっちを見ているのは分かった。
すごく驚いてるのは声で分かる。
つないだ手が熱い。
どっちの熱さかは、分からないけど。
「あ、ぁーだはは、こっちフラグだったかぁ…は、はは」
その声に顔を上げてみると、智秋ちゃんは真っ赤な顔をしていた。
明らかに照れているくせに、それを誤魔化そうと茶化す智秋ちゃんが何だか可愛い。
「もう、真澄はさぁ…まったく」
「なんだよ」
「いやぁーそゆとこ反則だよなぁって思って」
何言ってんだか、と思いながら手に力を込めると、ぎゅっと反応が返ってくる。
あぁ、何かやっと分かったかも。
街を歩く女の子達の、あの幸せそうな表情の意味が。
「あは、あったかい」
「そ、だね」
そう笑って、また歩き出す。
離れずにつながったままの手が少しくすぐったい。
でも、うん。悪くないかも、ね。
今年は私も手袋は買わないでおこう、とこっそり思った。
終わり
>>774 激しくGJ
両方のブログネタ入ってると、想像しやすくて助かる。
あと俺あんたの文章すげー好きだww萌えをありがとう!
すっげー萌える話をありがとう!
いやー今日はいい日だな!
>>708 の脳内変換が激しくツボった
勢いでゆかりななを書いてみたので投下します。
今日は久しぶりの奈々ちゃんとのデート。
まあデートとは言ってもゆかりの家でごろごろするだけなんだけどね。
でも二人で他愛もない話をして、一緒にご飯を食べて、
そんな時間がゆかりは大好き。
なんだけど……
「な〜な〜ちゃぁ〜ん?どうかしたの?」
「いえ、別に何もないですけど…」
嘘だ、絶対何か悩んでる。
なにせゆかりのうちに来てから2時間の間に奈々ちゃんが言った言葉は
「お邪魔します」「あ、飲み物はいいです」「いえ、別に何もないですけど……」
の3種類だけなのだ。
しかも「別に何も……」に関しては何十回も聞いた。
この子は悩みとか溜め込んじゃうからうまく聞き出さないと後々やっかいな事になる。
それに全然相手してもらえなくて、ゆかりもそろそろ我慢の限界なのです。
そんなわけで奇襲プランB、ソファーに押し倒しを決行します。
「奈々ちゃん!!」
「は、はいっ!?って、わっ。ちょっ……きゅ、急にどうしたんですか?」
「そろそろ何悩んでるのか教えて欲しいんだけどなぁ」
困ったような顔でゆかりを見上げてくる奈々ちゃん。
そ、そんな顔したって話してくれるまで解放してあげないんだから。
ゆかりの気迫にしぶしぶといった様子で口を開く奈々ちゃん。
「ゆかりさんは……」
「うん、何?」
きっと仕事の悩みだろうから、ここは先輩らしく相談にのってあげて…
「ゆかりさんは、もう私の事…飽きちゃったんですか?」
「はい?」
えっ、何!何!?なんでそんな話が!?いや、ひとまず落ち着け。
アニメだと良くこういう場面で訂正しなかったせいで別れる事になったりするんだから。
「えっと、奈々ちゃん?そんなことは絶対にあり得ないって」
「だって、この前ラジオで最近中原さんが気になってるって言ってたじゃないですかぁ」
もう今にも涙が零れそうな目で見上げてくる奈々ちゃん。
「いやいやいや、ちょっと待った。それ誤解!!」
ゆかりは鳴かせるのは好きだけど、泣かせる気は無いんだよぉ。
ゆかりが必死に否定してるのに奈々ちゃんは止まらない
「だって現場でいつも中原さんの事見てるって言ってましたし……
それにメールでLOVEって送ったって……」
「そ、それは……」
う、その話には奈々ちゃんには言いたくない恥ずかしすぎる裏話があったりするから
追求しないで欲しいのですがっ
「ゆかりさんが私以外の人を好きになったなら、私は……」
「奈々ちゃん。それ以上言ったら本当に怒るよ?」
びくっと身体を震わせる奈々ちゃん。
確かにラジオで誤解を招くような言い方をしたゆかりもちょっとは悪かったけど、
だからってその結論はあんまりだと思う。
本っっっ当に話したくなかったけど
これ以上奈々ちゃんが傷つくくらいならゆかりのプライドなんて安いものだ。
「麻衣ちゃんの事ずっと見てたのは、服がすごくかわいかったから
ゆかりも同じの着たら奈々ちゃんにかわいいって言ってもらえるかなって思って……」
「えっ…」
うぅ、やっぱり恥ずかしいよぉ。
かわいいって言ってもらいたいなんておまえは中学生かっ、って自分でも思う。
赤くなった顔を見られないようにぎゅっと抱きついて、耳元で話し続ける。
「メールはいつも奈々ちゃんに送ってる癖で、最後にLOVEって入れちゃっただけだし」
「じゃぁ……」
この鈍感なお姫様には一度ちゃんと言ってあげないと駄目なようだ。
「だ〜か〜ら〜。ゆかりは奈々ちゃんの事が大好きで
いつも奈々ちゃんの事ばっか考えて生活してるんですって話だったんだよ。あれは」
うん、よく言った。偉いぞゆかり。
もう年上の余裕だとか色々とイメージ崩れた気はするけどもういいさ。17歳だもん☆あはははは
かるく現実逃避してたゆかりの背にぎゅっと腕が回される。
「本当に、もう……駄目なのかと思って…すごくショックで、悲しくて」
「う〜…ちょっとはゆかりのこと信じろよ〜」
あんなちょっとした話から浮気を疑われたゆかりだってショックなんだぞ。
「ゆかりさんに迷惑、かけたくなくて…わ、わたしが、身を引かないとっ、って思って…」
「ゆかりは奈々ちゃんにゾッコンLOVEだから、奈々ちゃんが引いた所で無駄だって。
むしろ押して押して押しまくって押し倒すよ?」
ここまできたらもうヤケだ。
いっそゆかりにとって奈々ちゃんは、光GENJIよりも輝いて見えるんだってことも言ってしまおうか…
「私もゆかりさんのこと、本当に、大…好きで……」
あ〜あ、結局泣かせちゃったし。人が恥ずかしながらも暴露したってのにまったく…
奈々ちゃんが少し落ち着いてきた所で、言いたい事を言っておく。
「今度からそんな思いつめる前に、ちゃんとゆかりに相談することっ」
ゆかりの肩に顔を埋めている奈々ちゃんがこくん、と頷く。
「そしたらゆかりの愛をこれでもかっ!!ってくらい思い知って貰うからね」
くすっ、っと笑い声が聞こえた。うん、もう大丈夫そうだ。
良かった、実はこの体勢は結構辛かったのですよ。
肘を付いて身体を起こそうとする。
でも、奈々ちゃんの腕の力は強まるばかりで…
「……思い、知らせてください」
「え?」
一瞬何のことかと思ったけど、すぐにさっきゆかりが言ったことだって気付いた。
それはつまり……
「………そんなこと言って、後悔してもしらないよ?」
だって奈々ちゃんから誘ってくれたのなんて初めてだし、
なによりこんな事の後で手加減してあげられるような余裕もない。
「ゆかりさんにされて後悔する事なんてありませんよ」
奈々ちゃんがそこまで言うなら仕方ない。
うん、朝までコース決定。
「じゃあ、思い知らせてあげるから……」
優しく微笑みかけ口付けを落とす。
今日初めてのキスはしょっぱくて、
でもなんだかいつもよりもずっと甘く感じた。
終わりです。
駄文失礼しましたっ
明らかにゆかりなな派よりもななゆかり派の方が多いのが寂しくて
敢えてゆかりななにしてみた。
百合はリバ可なのが魅力なんだよー。と主張してみる。
激しくGJ!
ゆかななって意外と珍しいことに気づいた。
悪くないなwww 悪くないぞゆかななwww
ばかやろう俺は断然ゆかりなな派だ!
超GJ!!
・・・いや、まあななゆかりも捨てがたいけどな
なんだ最近、どうした?
Aice5好きの俺を幸せ死させるおつもりの神々がいらっしゃるようだ・・・
みんな最高です
ありがとう
超GJ!!
ゆかりんは絶対腹黒攻めと信じてる俺も断然ゆかりなな派www
表は天然攻めだけど実は腹黒攻めという設定は激しく萌え!
今日もいい夢が見れそうだwww
>>774 おお!神!GJ!!
らしいセリフにブログネタをしっかり仕込んで、いつもお上手ですなあ。
ごっつぁんです!
792 :
>>708:2007/11/06(火) 08:55:30 ID:YbrKukoT
>>786 (*´ω`*)ハワワ…あ な た が 俺 の 脳 か !!
なんだこの可愛すぎる奈々さんはっ!
やばい、嬉しすぎる!GJです!!
朝からこんなに素晴らしいものが読めて幸せだ
俺はやっぱり間違っていなかったんだ
ところでキッズでやってた、もっけの奈々さんと川澄さんのインタビューを見て
いつものように身振り手振りが大きくなるにつれ、パンチラしてしまいそうなのに気を使わない奈々さんに
憤慨しつつムラムラしたゆかりが後日おしおきという電波を受信した。なんだこれ
>>778 智ますぐっじょぶ。
朝からほんわかな気分にさせていただきました!
>>774 俺
>>717だけど、マジで書いてくれる人がいるとは・・・感激だ
しかも仕事はえぇ!
あなたの智ます好きで、いつも楽しませてもらってます
GJでした!
藍ゆうの後半マダー?
藍ゆう飽きた
んなこたぁない。
あみけぺ補充したいぜ
藍ゆうwktk
藍ゆう飽きた
お前は飽きたかも知れんが、
俺は飽きてない
すぐにマダーって言うやつには飽きたな
>>800 あなたのその発言凄く失礼なんじゃないですか
藍ゆうはあの作者と信者がキモウザい
もう来なくていいよ
いえーい単発タイムきたよー!
藍ゆうそのものは別として、定期的にまだとか言ってるやつはうざい
あとトリップつけてない作者はテンプレ読んでないのか?
何のカプでもそうだけどさ。
殺伐としてますな…
なんだなんだ!革命かー!?
トリップについては同意だが、
>>804みたいなのは良くない
そういう風に言うと、他の作者さんも書き込みづらくなると思う
最近定期的に起こるこの流れがうざい。
叩きのからまわりでおわると思う
まぁ落ち着こうや。
何の作者でもここから離れてしまっては
誰にとっても益がない。
そうだろ?同志。
自分にとってのネ申が降臨するのを
まったり待とうぜ。
確かに
藍ゆうが嫌いなら読まなければいいだけの話
作者も最初にCPを書いておくなどの心遣いをすれば無問題
それでもこのスレに〜CPは書くなとか言うヤツは消えろ
作者が書くのは勝手だが、定期的に藍ゆうマダー?と言いだす信者は消えろ
・作者はトリップをつけて、最初にCPを書いておく
・過度なマダー?はやめる
・過度な批判もやめる(作品に対してここを直したらよくなる的なのは悪くないと思うが)
これさえ守っておけばいいんじゃね
ていうか、良作が落ちると何故かトリップつけなくてもいい雰囲気になってたのは気になってた
書いてくれるのはありがたいことだけど、
>>1ぐらい読もうぜ
いちいち釣られんなよ。長文マジレスとか思う壺だろうが
議論飽きたので次どうぞー。
あみぺ書こうと思う。
できればエロで
何か良いシチュないかー
初夜ってやつですね
821 :
◆hhw1/YPUQw :2007/11/08(木) 20:59:26 ID:rjg+aq7B
まどか×ますみんのが投下された直後にアレですが
ほちゃまどって需要ありますか?
あるなら書きたいと思うのですが…
ほちゃ→まどと、まど→ほちゃとどっちがいいでしょうか?
すいませんsage忘れてました…orz
好きなほうでよいのではないか
個人的には後者の方がしっくりくると思うがね
>>821 俺も個人的には、まど→ほちゃがしっくりくると思うな。
どちらにせよ、おまえの文章好きだからwktkしとくぜw
826 :
◆EoNAU.W7oc :2007/11/09(金) 18:44:53 ID:DxMqe75E
Aice5のSS書いてみたんだが・・・需要ある?
ありまくりですよ
是非お願いします
需要がないはずはない
どんなものでも受け入れるぜ
投下予告が多くあるので、自分も勢いで書いたものをさらっと投下いたします。
短いものを2つ。
1つ目。
生天目仁美×浅野真澄
ラジオとブログを絡めて
「ねぇねぇ。静ちゃん、どんな胸してた?」
「え?何?御椀型…とか言えばいいの?」
質問をしてきたのは学習能力ゼロらしい人。浅野真澄。
(ほんっとにこの子は…)
ラジオ収録中会話を続けながら呆れかえっている人。生天目仁美。
そして収録後。
以前に似たようなやりとりをした後、何があったか
―――違うか。あれは私が一方的にしただけか―――
忘れたわけでもないだろうに、また同じようなことを繰り返している。
いくらそういう意味で興味が湧かない相手とはいえ、
誘われればそれなりにいたずらもしたくなるというものだ。
まあ、この浅野真澄という人の場合は、無意識のうちに喋っているだけで
誘っているわけでもないけれど。
(誘ってるわけじゃないってわかってても、いたずらしたくなるときがあるんだよねー)
大分前になるけれど、私の気まぐれから一度だけますみんとしたことがある。
あれでナニかに目覚めてしまったのか、その後ちらほらと噂を聞いたことはあるけれど
『ますみんが今誰と付き合ってるか?』なんてのはもちろん知らない。
「他人の裸に興味があるの?」
「温泉とか行ったらみるでしょ?」
確かにそれは見ちゃうね。それはちょっとおいといて。
「欲求不満?」
なんの脈絡もなくストレートな質問をぶつけてみる。
「なんでいきなりそういう話になるわけ?」
「今付き合ってる人に相手にしてもらえてないとか」
「!」
あれ?図星?ふぅん、これは面白い。
「あっ!ああ、そうだ!なばちゃんさぁ。街歩くときも女の子と手を繋いだりするの?」
「はぁ?」
「だって、よく見かけるじゃん。手を繋いだり、腕を組んだりしてる子達。ねぇ、どうやったらああいう状況になるの?」
自分が今置かれている立場を理解しようとはしないくせに、人一倍探求心だけは豊富らしい。
ついでに言えば、話題を逸らしたつもりなのだろうが、微妙に間違った逸らし方をしている。
「なるほどねー。ますみんが付き合ってる人はデート中に手も繋いでくれない人だと」
「だからっ!!そんなことないっ!」
「そう?じゃ、街中でもいちゃついているってこと?」
「なばちゃん?どうしていちいちそっちへ話を持っていくんだよ!」
「どうしてって、ますみんがそういう方向に話を振ってくるからだけど?」
「………」
「ますみん?相談に乗ろうか?」
「…聞いてくれるの?」
やっぱりなんかあるんだ。
「私で良ければどうぞ」
ますみんの横に座って顔を近づける。
「……あの…ね…って、ちょっと、なばちゃん。近いっ!近くに寄り過ぎっ」
「…ん…いいから、話、続けて」
「だから…私たちいつもさぁ…ってオイっ!!どこ触ってんの!」
「え?手持ち無沙汰だったから、なんとなく。いいじゃん、別に初めてじゃないんだし」
「そういう問題じゃなーいっ!!ってコラーっ!!!うわっ」
―――学習能力のなかった人。浅野真澄。一度ならず二度までも、生天目仁美に体を許すことになる。
しばらくして
『ますみんのへや』浅野真澄のつれづれなる日々 Title「手をつなぐ」
浅野真澄の探求心はとどまることを知らない。
そしてそれを見つめる人がひとり。
生天目仁美「……………」
二度あることは三度ある
END
すみません!
昔のトリップで投下してしましました m(_ _)m
2つ目
松来未祐 (ひとり)
恋をした。私は素敵な恋をした。
何度目かの恋をした。今度の相手は綺麗なアノ人。
今日はアノ人と同じ現場。何を話そう。どうしよう。
恋をした。ご主人さまが恋をした。
何度目かの恋をした。今度の相手はどんな人?
ご主人さまは今日は早起き。多分その人と一緒のお仕事。
今日は何時に帰ってくるかな。どんなお話を聞かせてくれるかな。
とてもとても楽しかった。アノ人と一緒のお仕事。
綺麗で素敵なアノ人と、いっぱいいっぱい話をした。
今度はお家で一緒にお食事。何を作ろう。どうしよう。
チーさん、ポン太さん、ただいま。ねぇねぇ、今日あったこと聞いてくれる?
「チーさん、ポン太さん、今日ね、いっぱいお話してね。すっごく楽しかったのっ」
「…」
「でね。今度お家に遊びに来てくれるって言ってくれたんだよー。いいでしょー」
「……」
「まずパンを焼くでしょ。それで、シチューも作るの。美味しいって言ってくれるかなぁ」
「………」
「楽しみなんだー。いつにしよっかなー。でね、それからねー……――――」
ご主人さまのお話はとてもとても長かった。ボクたちもうお腹ぺこぺこだよ。
「―――…なの。チーさんとポン太さんなら分かってくれるよねー?」
「…にゃぁー」
「きゃーっ。やっぱり??そうだよねー!」
ご主人さまはまだまだお話に夢中みたい。何もわかってくれないよ?
ご飯をちょーだい。ボクたちお腹がすいてるの。
ぺこぺこなんだよ、ご主人さま。
「…にゃぁー」
「さすが、チーさんとポン太さん。素敵っ」
なんだよ、なんだよ、ご主人さま。いつになったらご飯出してくれるの?
もう怒るぞ、怒っちゃうぞ。
ボクたちだって怒るときがあるんだぞ。
もうご主人さまの恋なんて、みのらなければいいのに
END
以上でした。
1つ目すみません。途中に書いた通り、昔のトリで投下してしまいました _| ̄|○
2つ目は、ほんの出来心で…
駄文失礼しました。では。
843 :
Change-Our-Life ◆EoNAU.W7oc :2007/11/09(金) 20:02:15 ID:DxMqe75E
Introduction 〜ある夜のこと〜
・Side: Yui Horie
やっと解放された。朝から晩まで仕事。季節は冬、師走というだけある。とにかく忙しい。
これがあと何日続くかと思うと気が滅入ってしまう。
「…はぁ」
漏れるのは溜息、ベッドに寝転がり壁にかかった写真を見る。
Aice5―
もう解散して随分経つように感じる。
忙しさで私の体内時計はすっかり壊れているようで。
写真をじっと、眺める。
浅野真澄。
私の憧れの人。
思ったことを何でもズバズバと言えて、スタイルもよくて、色んな才能があって、確固たる意思を持っていて。
でも時々女の子らしくて。
私に足りないものばかり持っていて。
羨ましい。
「浅野さんになれたら…なんてね」
一週間、いや、三日でも良い。
自分から解放されたい、という想いもあってつい口から零れた言葉。
弱い自分にほとほと嫌気が差して、私は横になって不貞寝してしまった。
844 :
Change-Our-Life ◆EoNAU.W7oc :2007/11/09(金) 20:04:18 ID:DxMqe75E
・Side: Akemi Kanda
やっと解放された。藍ちゃんの馬鹿。
そりゃ三時間も惚気混じりに愚痴れば気も紛れるっての。
帰りの電車の中、携帯電話の時計は夕方6時を指している。
壁紙には数ヶ月前、五人で撮った写真。
懐かしい。去年の今頃はこの五人で何してたっけ。
そういえばこれからだと思う、私が人から頼られるようになったのは。
気が付いたら皆をまとめて、愚痴を聞いて、悩みにのってあげて。
誰かに頼りたい。
まどかちゃん。
頼られてばっかりだった。右も左もわからないような状態でポンと私達の中に放り込まれて大変だったんだろう。
いつも泣いて、テンパって、私に頼ってきて。
妹みたいだった。
頼ってばっかり。
羨ましい。
「まどかちゃんになれたら…な」
そんなことを愚痴っていたらメール受信のマーク。
相手は「小林ゆう」。
ご飯…食べに行きたい?ああ、そういうことね。
待ち合わせ場所の駅に向かうため、私はまた電車に揺られる。
・Side: Madoka Kimura
やっと解放された。恒例のお説教タイム。今日は長めに2時間も。
Aice5が解散して以来、めっきり仕事は減った。というより…昔に戻った。
いかに自分が4人に依存していたか、よくわかる。
でも業界の評価というのは不思議なもので、私もいつの間にか「将来が期待される声優」なんて扱いになっていて。
実力が自分の名前に追いつかない。過大評価されてしまっている。
また泣いていた。
中身は結局何も変わっていない。
堀江由衣。
二年間を一緒に過ごした人。
私と歳も大差ないのに実力も人気も別の次元のような人。
一度で良い。
たった一度で良い。
由衣ちゃんになりたい。
技術も人気もあって、誰からも怒られない、尊敬される人になりたい。
そんなことを思いながら私は1人、家への道を歩く。
・Side: Chiaki Takahashi
やーっと解放された。追録にレコーディングに取材に。
あの二年間のあと、アタイ突然人気者になったみたい。
物凄い仕事量。まるで別の次元にトリップしちゃったカンジ。
いつまで続くんだろ、コレ。
アタイ、そんなに楽々と耐えられるほど大人じゃないのに。
どうも「凛としてる」とか「芯が強い」みたいに思われてるけど実際は逆。
そこまで人として強くないし、我侭だし、てゆーかもっと遊びたいし。
本当の意味で「凛とした人」――朱chanみたいな。
そういう人になってみたい。
自己管理がきっちり出来て、人をしっかり思いやれる余裕があって。
そういう人…憧れるんだよね。
朱chanになれたらいいのに。
ま、思っててもしょうがないか。
飲もう、今日は久々に家で、1人で。
・Side: Masumi Asano
やっと解放された…。生放送って緊張するなあ、相変わらず。
もう何年やってんだろ、何年やってもなれないんだよね。
表面上は余裕を装ってるけど私はそこまで強心臓じゃないし。
明日は収録が二つ。ブログも書かなきゃ。写真も撮りに行きたいし…
まずは夕飯のこと考えなきゃ、あとアビちゃんに餌もあげなきゃ。あ、もらったメール返してない…
あああもう。やること多すぎ。
頭の中がごちゃごちゃ。やりたいこととやらなきゃならないことばっかりで嫌になる。
誰かに頼りたい。
誰に?
ふと頭をよぎるのは――
智秋ちゃん?
いやいや、何でアイツなんだっての。でも考えてみたら楽しそうだよな、智秋ちゃん。
外交的で失礼だけど何っも考えてなさそうで、明るくて。毎日幸せそう。
智秋ちゃんになれたらいいのに…
帰りのタクシーの中、私はそんなことを思っていた。
浅野さんになれたら…なんてね まどかちゃんになれたら…な
由衣ちゃんになりたい。 朱chanになれたらいいのに。
智秋ちゃんになれたらいいのに…
『Change-Our-Life』
…………………
とりあえずイントロは以上です。
のんびりと続きを書いていきますので。。。
ちょwwwwすごい展開になりそうだなwwwwwktkしてます
Morning 〜異変〜
・Side Yui
目覚ましの音がする。
ぼんやりと起きて、一欠伸。
昨晩の記憶が無い。横になって不貞寝してたんだっけ。
ふと聴こえたのは鳥の鳴き声。
…窓開けっ放しだっけ?いや、よくよく辺りを見回すと
景色が明らかに違う。
ここは私の部屋じゃない。
・Side Madoka
目覚ましの音で目を覚ます。
…七時?今日は仕事は無いはず…
…この目覚ましは何?
この散らかった部屋は?
昨日着替えて眠りに付いた私の部屋は?
今見えているこの手は誰のもの?
・Side Akemi
日の光を感じて目を覚ます。
時刻は10時過ぎ。目覚ましが動いてない。
遅刻だ、完全に遅刻だ。
布団から起き上がった私は
床に落ちた。
床?布団で寝ていたんじゃ…
ていうかこの部屋は?私の部屋じゃない。
この黄色の掛け布団は?
…この身体は?
・Side Chiaki
…ええと…ここはどこ?
ていうか…リオ?朱chanの猫だよね…
…この部屋は…泊まったっけか、アタイ…
昨日飲み過ぎたよな…水…いや、必要ない、ってか頭痛が無い?
…どういうこと?
てか…朱chanは…?
・Side Masumi
痛い…頭が痛い…頭痛で目を覚ますなんて初めてだ。
…まさかインフルエンザ?
もぞもぞとベッドから這い出る私。とりあえずアビに餌あげなくちゃ。まずはそれから。
って、何この服…着てないに等しいじゃん…こんな服持ってないよ…?
ベッドを見ればそこには一旦木綿の山、山、山。
…まさか…!!!
鏡を見た私は叫喚する。…浅野さん?
〜morning:Side: Yui(Masumi)〜
…鏡を見た私が見たものは、由衣ちゃんになった自分だった。
〜morning:Side: Madoka(Yui)〜
この髪は。この身体は――…この顔は。
〜morning:Side: Akemi(Madoka)〜
そりゃアタイでも驚くよ。朱Chanはいなかったんだもの。だってアタイが朱chanだったんだから。
〜morning:Side: Chiaki(Akemi)〜
案の定だった。これは夢?現実?…私は誰?
〜morning:Side: Masumi(Chiaki)〜
とりあえず書いてあるのはここまでです。
後はゆっくり書き足していきますのでお待ち下さい。
DDR続きキタ―――!!!
テラGJ!前作が好きだったんで嬉しかったぜ。
おまえのせいで、DDR聴くときニヤニヤしちまうwww
>>852 なんかすげー話になりそうで楽しみだw
まとめるの大変そうだが頑張れ。まったり続き待ってんぜ
松来さん・・・・・・・・・松来さん・・・・・・・・・松来さん・・・・・・・・・えさあげてくださいね
なんか自分でも不思議なくらい無性にtiarawayのSSが読みたい・・・・orz
>>852 >って、何この服…着てないに等しいじゃん…こんな服持ってないよ…?
>ベッドを見ればそこには一旦木綿の山、山、山。
ウケたw
続き期待してます
ファミレスシリーズの藍ゆうです。
うかつだった。
いや、うかつどころの騒ぎではない。
ここ数年の人生を振り返ってみたとしても、最大級の部類に入る大失態だ。
「意外ときれいにしてるんですねぇー、神田さぁん。」
「働く女性のお部屋ですね!ステキです神田さん!」
…野中と小林を家に上げてしまった。
今では反省している。
ああああ。
そもそもなんだっけ?えーと、家のチャイムがいきなり鳴ったんだ。
で、なんだよこんな時間にーとか思いながらスコープからそっと外の様子を確認したら、野中藍の笑顔満面の顔と、でっかいせいで視野から見切れたゆうちゃんの首元のあたりが映っていたわけで。
これはもう静かにやりすごして、『神田は留守です』オーラを出さなければ…!って身構えたら、デビル野中が
「いるのはわかってますよ神田さーん」
とかチンピラじみたこと言うもんだから、『そんな手にのるもんか!』とかたくなに息を殺していたというのに。
「お留守かなあ?せっかく神田さんの好きなお酒持ってきたのにー」
その言葉と共に、ひょいっとのぞき窓に酒瓶(高級ウイスキー)の映像が大写しになって。
うっかりドアを開けてしまったんだよ。
そんな自分が情けないよ。
……というわけで、野中と小林が家にいます。
「…あのね、一応ドアあけちゃったし酒も受け取っちゃった身としては、部屋にいることだけは許そうと思うのよ。」
「え?」
私の宣言に、藍ちゃんが首をかしげた。
「いきなりなんですか?神田さん。」
「つまり今日は私はなんにもしないぞ、と言いたい!もうあんたらにはつきあいません!ビデオも写真も撮りません!!」
これ以上、自分の人生に黒歴史を増やすのはまっぴらごめんだ。
「ああ、今日はそういうんじゃないですから大丈夫ですよ〜。ただ一緒に飲もうかと思っただけですから。」
ほら、と上げた手にはコンビニのビニール袋が提げられていて、中には他にも酒が入っている。
「…そんならいいけど…。ん、でも藍ちゃんにしては軽いお酒ばっかりじゃない?日本酒は水なんじゃないの?」
「まあそうなんですけどー、でも今日はゆうちゃんがいますから。」
にこにこ笑って立ってるゆうちゃんを振り返って、藍ちゃんも『ねー?』と首を傾けた。
「へー、ゆうちゃんも飲むんだねえ。強いの?」
そういえばお酒の話題には触れたことなかったな、と思いながらそう聞くと、ゆうちゃんは遠慮がちに首を振った。
「それがですねー、あのー、ちょっとわからないんです。」
「…ん?なにが?」
わからない、と言っている意味がわからなくて、即座に聞き返す。
相変わらず彼女はにこにこしているが。
「あのー私、お酒ってあんまり飲んだことなくて。」
「へー、そうなんだぁ。え、でも初めてじゃないよね?」
「はい、もちろん何回か飲ませていただいたことはあるんですけど、ちょっと…。その、いずれも後の記憶がないので。」
「……………。」
何があった?
知りたい、でもなんだか知りたくない。
「…というわけで、ゆうちゃんが飲むとどうなるのかを検証する会です。今夜は。」
「そういうのは一人でやんなさいよ!巻き込まないで頼むから!!」
「だってー、見てみたくないですか?酔ってオオカミ化するゆうちゃんとか、セーラー服で機関銃ぶっぱなすゆうちゃんとか、変身シーンで服が破れちゃうゆうちゃんとか!」
どんなイメージだそれ。ってかもう酒とか関係ないし。
藍ちゃんはなんかワクテカしてるけど、なんかよくない予感がするのは私だけ?
「…大丈夫、責任はそれなりにとりますから!」
「検証の場をウチに選んでくる時点で、もう悪意めいたものを感じるんだけど…。」
そんなものは気のせいです、と高らかに宣言され、とりあえず飲み会は始まった。
……ああ、飲みたかったんだよねえ、この酒。
*******************************
「…で、うちの父親が言ったんですね。『鴨南蛮を甘く見るな!』って。私、反省することしきりで」
「……はあ、すごいねえ。」
「さすが小林家だなあ。」
飲み始めて1時間弱。
意外にもゆうちゃんは普段の様子とほとんど変わらず、するすると缶チューハイを二本開けていた。
「…藍ちゃん、コレどうなの?酔ってるの?」
「むむ…。くねくねするのも変な会話もいつものことだしなー。違いがわからないなー。」
「実はお酒強いのかもしれないねー。」
チータラのタラ部分のみを剥がして食べながら、藍ちゃんが立ち上がった。
「…よし、もうちょい強いの飲ませよう!ゆうちゃん、どれ飲みたい?」
「え?私ですか?」
藍ちゃんが食べ散らかしたチータラのチー部分を、自分の前に綺麗に並べていたゆうちゃんが顔を上げる。
「えーと、じゃあ甘いのが…。」
「甘いのかー。どれかなあ?大吟醸なんかだと甘い感じで飲みやすいと思うけど。」
日本酒ばっかり入っている袋の方をがさがさ物色しているあたり、多分藍ちゃんは自分が飲みたいだけだと思う。
ていうかそういう甘さじゃないだろうよ。ゆうちゃんが言ってるのは。
「野中さんが飲みたいものでいいですよー。」
「ホントー?んじゃあねー、これいっときますか。黒龍の大吟!」
「わあー、かっこいいですねえ野中さん!」
……わあー、楽しそうですねえ野中さん。
もう目的忘れて日本酒祭りにする気だな?
チータラのチー部分をおいしそうに食べながら、ゆうちゃんがコップを受け取っている。
…大丈夫なのか?
*****************************
「…だから、私はいいんだ!今稼げるうちに稼ぐのだ!たとえ汚れた百合ジャンルであろうとも!」
「すごいです!野中さん、それが声優魂なんですね!」
2時間後。
藍ちゃんがすっかりできあがってしまった。
そして肝心のゆうちゃんは、やっぱりあんまり変わらない。
「ねえゆうちゃん、大丈夫?藍ちゃんにつきあって結構飲んでたけど。気分とか悪くない?」
「いえ、大丈夫ですよ?それに楽しいです!」
「そっか、ならいいけど」
「コラえさ袋!私の話きけ!私のサクセスストーリーの話をきけ!」
ばたばたと両手を動かして割り込んでくる野中藍が鬱陶しい。
てかすっかり飲まれてるの自分だし!ばか!
「でね、ゆうちゃん。今何かと私たちがセットなのは、インボーなんだよ?ヲタクの需要を満たそうっていう、ギョーカイのインボーなのだ!」
「はあー、そうなんですかー。」
酒のせいで黒さがシャープになっている藍ちゃんを、相変わらずのふわふわペースで受け止めている。
さすが画伯は器の大きさが違うな。
…ってか二人で日本酒一本開けてるよ。ゆうちゃんがんばるなあ。
「で、今はブームに乗っかって日々悪ノリしてるけど、でもそれはビジネスとしてのサービスだからな!私はレズじゃないし!」
「聴いてねーよ!てか藍ちゃん黒いから!アンタもう飲むな!」
ひょい、とコップを取り上げると、ちっさい藍ちゃんはバランスを崩してぽてんと前に転がった。
「うう…。カンダさんが冷たいよー。しくしく…。」
「あーもうそういうのいいから。しっしっ。」
藍ちゃんにデコピンくらわしてやったら、隣のゆうちゃんがおかしそうにクスクス笑う。
……ん?
なんか一瞬、普段と違う表情したような。
「ゆうちゃん?」
「え?なんですか?」
きょとんと振り返った顔はいつも通りだったから、あわてて『なんでもないよ』と手を振った。
…むむ、気のせいかな?
「神田さんはお酒強いんですねえ。」
「え、あたし?や、今日はそんなに飲んでないからさ。ゆうちゃんこそ意外に飲めるんだねえ。」
「いやー、あんまり飲む機会も多くはないので…。」
ふにゃっと笑ってから、ゆうちゃんは一瞬こちらを見た。
「…神田さんは、可愛らしいお顔をしていらっしゃいますね。」
「…え!?」
「このー、ほっぺたがとってもチャームポイントというか、可愛らしくて。」
そのまま手を伸ばして、ほっぺをぷにぷにとつつかれる。
ってか唐突にそんな可愛らしいとか正面切って言われるとなんか焦る。
「いいなぁ、これ。ふふ。」
「ちょっとゆうちゃーん、くすぐったいからー。」
野中藍にやられたらはり倒すけど、無邪気なゆうちゃんからのスキンシップは悪い気はしない。
つられて私までへらへら笑っていると、床のあたりから声がした。
「ちょっと!!」
あ、野中藍。
「なにいちゃいちゃしてんですか!カメラも回っていないのに!」
転がった体勢のまま仰向けになって、なんだかものすごい抗議された。
…いや、常にカメラ意識していちゃいちゃする方がどうかと思うけど…。
「だって神田さんのほっぺ、やらかくてきもちーんですよ?」
ほんのり赤い顔でにこにこしているゆうちゃんに、藍ちゃんは超絶不機嫌そうな顔をした。
「やわらかくてきもちいーものはここにもありますよ!ほらここ、これ!」
床にごろんごろん転がったまま、藍ちゃんは自分の胸を指差した。
「…いやいや、何アピ−ルだよそれ。」
「触りたいなら触ってもいいんだよ!なんならダイレクトで!」
からかうつもりか、思いっきり挑発している。
…なんて奴だ。
普段のゆうちゃんなら、エビのように後ずさって照れまくるところだ。
が、今日はちょっと違った。
「ダメですよ野中さーん、そういうことはしませんよー。」
「!!なんで!?神田さんにはするのに!!」
だらしなく寝そべっていた体勢を起こして、藍ちゃんが本気の猛抗議にかかりだした。
…その前に『神田さんにはするのに』って何だよ。私は胸までさわれとか言わないし。
「だってあのー、野中さんはカメラが回っていないとかまっていただけないようなので。迷惑かなあ、と…。」
痛いところを突かれたのか、藍ちゃんの背景に稲妻が走っている。
「た、確かにカメラ的策略はあるけども!でもそれは今は別だよね!?交友関係の度合いを測るコミニュケーションツールだよね!?」
「…ええと、すみませんがおっしゃっている意味が…。ちょっとわからないのですが。」
困った顔全開のゆうちゃんの肩を、私はぽんと叩いてやった。
「大丈夫、私も意味わからないから。」
「そうですかー、よかったー。」
手を取って頷き合う私とゆうちゃんの間にぐりぐり割り込んで、藍ちゃんが騒ぐ。
「よくないよ!!ぜんぜんよくないよ!!!てかそこ、わかりあうな!!せっちゃんと木乃香の邪魔をするなー!」
「ええい、ダマらっしゃい!!わがままも大概になさい!!」
「だーってえー!!」
泣き出さんばかりにじたばたしながら、徐々に抗議はヒートアップしていた。
「だいたい、ゆうちゃんは私のこと大好きだって言ってたもんね!私の笑顔を見ると幸せになるって言ってたもんね!!」
どうだ、まいったか!的な顔で、私に詰め寄るが。
…知らないよ。私にケンカ売られても。
っていうか…。
「藍ちゃん、今のアナタ、世間的に言うところのヤキモチ爆発状態なんですけど。気づいてる?」
真顔で指摘してやると、再び背景に稲妻が走った。
が、それもつかのま。
「…そんなわけないじゃん。」
冷めた顔でプイっと横を向く。
素直じゃねえなこの人。
何をか言わんや、という気分でいると、私より先にゆうちゃんが口を開いた。
「…そうですよー、そんなわけないですよ。だって野中さんにとって私は、ただの同業者さんですから。」
傷ついた顔一つせず、彼女はへらへら笑ったまま。
そしてそれが、逆に藍ちゃんを傷つけたらしい。
「それはなに!?つまり裏を返せば、ゆうちゃんにとって私はただの同業者ってこと!?」
「えー、それはちょっと、申し上げにくいんですけどもー。ふふ。」
「笑うな!そんなとこで笑うな!!」
ついに藍ちゃんはゆうちゃんに詰め寄る体勢になって、もうすぐ腕の中に収まる距離だ。
…あー、なんかすごい恥ずかしいぞ、野中。
「とにかく!ゆうちゃんは私のこと大好きじゃないとダメなの!ってか大好きって言え!!」
「いやー、そう言われましてもー。」
「なんでよ!いつもは言うじゃん!」
「今日はちょっと、カメラが回っていませんのでー」
「ぬあー!!」
……あ。
やっと気づいた。
さっき感じた、ゆうちゃんの違和感。
少し目を細めて、口元だけで一瞬笑った表情は。
普段は見せることのない、怒りの表れ。
おそらくは、藍ちゃんが『自分たちの関係は仕事上のサービス』とか言いやがったせいだろう。
貴重だなあ、怒ったゆうちゃん…。
今や二人の距離は十数センチ。藍ちゃんが若干ゆうちゃんにのしかかる感じになっている。
私はそこから少し離れて、ウイスキー片手に傍観を決め込んだ。
とばっちりくらうのだけは御免こうむりたい。
「…カメラとかもういいから、言ってよー…。」
藍ちゃんは、ゆうちゃんの頬に手を添えて、至近距離でじっとその目を見た。
「…そうですねえ…じゃあ、野中さんが言ってくださるなら。」
「……ううー。」
なかなか思い通りにならないゆうちゃんにかなり苛立っている様子で、藍ちゃんはさらにその距離を縮めた。
「…ゆうっ」
「………えっ…んっ…」
完全に押し倒す格好で、いきなり深く口づける。
藍ちゃんらしくない切羽詰まった様子に、ゆうちゃんの目が丸くなった。
「………好…き…っ」
「……あ…。」
照れたようにささやいてしまってから恥ずかしくなったのか、藍ちゃんはすぐに目の前の胸元に顔をうずめた。
さすがにゆうちゃんも真っ赤になって、放心状態になっている。
「の、なな…さ」
言えてない。ゆうちゃん名前言えてない。
「好きだよ…?」
もうどうにでもなれ、という感じでもう一度言うと、ゆうちゃんはぱくぱく口だけ動かした。
「わ…わ、ぁ…」
「……ん?」
「あ、の…わたしの、方が…ずっと…」
ふわふわした口調でそこまでつぶやくと、ふっとゆうちゃんの体から力が抜けた。
「ずっとずっと…野中さんのこと……」
「ゆ、ゆうちゃん!?」
パタン。
かくんと折れた腕は、そのまま床にぽてんと投げ出され。
ふにゃふにゃのゆうちゃんは、眠りの底に急速潜水していった。
「おぉい!!!いきなりか!ってかなんでこの状況で寝ちゃうの!?」
藍ちゃんががくがくと胸ぐらつかんで揺すっても、反応は無し。
どうやら酔いつぶれているようだ。
「…そうか、ゆうちゃんにしては妙に強気だと思ったら、酔ってたのか…。」
謎が解けたよ。
だってけっこー飲んだもんね。うん。
ゆうちゃんがそんなに強いはずないもんね。
「……藍ちゃん、かっこわる…。」
プ、と笑ってやると、藍ちゃんはぶんぶん手を振った。
「違いますからね!?あれ、あれも営業だから!」
「…カメラ回ってなくてもいいみたいなこと言ってたのは、どこの百合声優さんでしたっけ…?」
「ギャー!!やめて!もう帰る!!お邪魔しました!!!」
がばっと立ち上がって玄関にダッシュしていった藍ちゃんの背中を見送って、私はふと我に返った。
「待て、ゆうちゃん持って帰れ!!人んちに画伯置いていくなー!!!!!」
**************************************
次の日。
結局置き去りにされたゆうちゃんは、朝までたっぷりぐっすり眠ったあと、ボサボサの頭で起きてきた。
「……あれえ、神田さん…?おはようございます…。」
「…おはよう、ゆうちゃん。………昨日のこと、覚えてる?」
「昨日……?」
少し顔をしかめて、たっぷり20秒ほど考えたあとに、ゆうちゃんはぽんと手を叩いた。
「チータラのチー部分をたくさんいただきました!」
「そこだけかよ!!!!」
秋深まりし、神田家にて。
その後、記憶がしっかり残っている藍ちゃんからはメールが届きました。
『旅に出ます。探さないでください…。』
帰ってこなくていいよとか思ったのは秘密です。
【完】
深夜に失礼いたしました。おやすみなさい。
GJ!
神田さん大変だなあ
GJ!!!
神田さん大好きだから、
こういう形でも話書いてくれる人がいてうれしいw
GJ!!!
藍ゆう+神田さんは最高だなw
ゆう=チー
藍 =タラ
ここにパワーバランスがみえます。
まあ、ゆうちゃんはあんまり考えてないだろうけど。
しかし、うまいなあーあいかわらず。GJです!
>>872 旅先でゆうちゃん似の女性に出逢う藍ポン
めくりめくり繰り広げられる禁断の情事
罪悪感に苛まれながらも止められない藍ポン
まで浮かんだ
GJありがとうございました!
ひとつだけすみません。
>>839-841 のですが特定の相手を出しておりませんので
保管庫への所蔵は見送っていただいても良いと思います (^^;)
みゆみゆなので、(=相手は女子)ということで書きました。
それでは失礼しました m(_ _)m
Morning2 〜それぞれの選択〜
Side: Yui(Masumi)
ああ、夢か。ここのところ疲れてるからきっと変な夢を見てるんだ。
大体私が浅野さんだなんて…そりゃ一度なってみたいとは言ったけどさ。
ふと私は鏡を見る。
うん、浅野さんだ。どっからどうみても。「堀江由衣だけど浅野真澄」だ。
…ということは…身体も…?
そっとシャツのボタンに手をかけてみる。
うん、夢だもんね、夢…だもんね。いいよね…?
Side: Akemi(Madoka)
ああ、夢だね。悪い夢。
なんで私がまどかちゃんなわけさ。
だって私は「神田朱美」なんだから。夢だ、夢。
てことは多分ベッドで寝れば目が覚めるはず。
変に動き回るより確実だ。さ、もう一度ベッドの中に入りましょ。
Side: Chiaki(Akemi)
…夢??にしてはリアルだよネ…
よーし、状況整理してみよう。
昨日一人で飲みまくってハブ酒にも手つけたとこで頭ぐわんぐわんになっちゃって半裸状態で寝っ伏して。
で…朝起きたら神田家でリオに起こされる。
で、今こうしてリオにカルカンをあげてる、と。
成程確かに猫まっしぐら。良い喰いっぷりだ。
Side: Masumi(Chiaki)
うん、夢だ。でも現実だ。
「現実に限り無く近い夢」だ。
日付も日曜日になってるしテレビも鮮明に映ってるし。
何よりこの頭の痛さと部屋の散らかりっぷり。
かなり想像通りの高橋家だ。
で、これから私はどうしたらいいんだろう…
Side: Madoka(Yui)
私は歓喜していた。
やった、やった、やった!
つい嬉しくてベッドにダイビングして笑ってしまっている。
ニヤケが止まらない、どうしよう!
なれた。願ったら本当に「堀江由衣」になれた!
これが夢でも構わない、現実ならもっと構わない。
これで怒鳴られることも無い、技術も、人気もある。
よし、まずは仕事のチェックからだ。たぶんこの鞄の中にスケジュール帳が…
ある。ラジオに、声録に、PVに…流石、みたいな感じ。
よし、頑張ろう。
私は「堀江由衣」、なんだから…。
もう少し、のタイミングで携帯電話の音がした。
〜morning2:Side: Yui(Masumi)〜
だいぶうとうとしだした頃、携帯電話が鳴った。
〜morning2:Side: Akemi(Madoka)〜
ふと音が聞こえた。机の携帯電話だ。
〜Side: Chiaki(Akemi)〜
ふと、私の頭の中に一つの考えが過る。
〜Side: Masumi(Chiaki)〜
よし、まずは最初の仕事からだ。準備をしなくちゃ…
〜Side: Madoka(Yui)〜
残り83KBぐらいか
1000までいくかな
黒うさぎの第230回と240回のせいでゆかななが止まらない……
他にそれっぽい回とかありますか?
>>884 それ以外で奈々さんの名前が出てくる回はないんじゃないかなぁ
スポンサーの関係だろうと思うんだけど
代わりにこんなのを見つけたぞ↓
>ゆかりんが足元にあるペットボトルを持ち上げて口に。
>ゆかりん「ああっ、奈々ちゃんのお水飲んじゃった。甘いと思ったら。
>奈々ちゃんゴメン。」
あと↓
>B型の人ってゆかりちょっと苦手なの。血液型で判断しちゃいけない
>って知ってるけど、だってB型はマイペースな人が多くてA型はその尻拭いを
>させられてる。分かるでしょ? ただゆかりの周りはB型が多くて、だって
>新谷良子もB型でしょ?奈々ちゃんは?O型?良かった〜奈々ちゃんまでBだったら。
これはひどい…
某GAのラジオでは新谷がゆかりんと後藤の尻拭いだったのにそんなことを言うという
仲がいいからいえるんだろ
仲が悪いとは思ってないよ
でも、ゆかりんは自分たちの関係を客観視できてないな
だが、それがいい、と
>>885 ありがとうございます!!
なるほど、スポンサーですか……
『奈々ちゃんのお水』って言葉がエロく感じるのは自分だけだろうか……
もう完全に末期ですね。
素晴らしい手つなぎネタが既に出ている中恐縮ですが、智ます投下します。
多分ほのぼの。
『うーん、そんなに多いかなあ?』
「え…そう思わない?」
非常に疑問系な声。
電話の向こうのほっちゃんが、首を傾げてるのが見えそうだ。
「ほっちゃんさあ、ぼーっと歩いてて周りが目に入ってないんじゃない?」
『あーひどーい、そんなことないよー。浅野さんこそ』
ひと呼吸置いて、声が潜められた。
『…意識しすぎちゃうから、気になるんじゃないの?』
「意識?」
『ふふ。手をつなぐ女の子を見ながら、自分と智秋ちゃんに置き換えちゃってるんじゃない?』
「な、」
言われた言葉がすぐさま映像化されて、あたしの頭で絶賛上映中。
勝手なイメージに顔が熱くなって、思わずぶんぶん首を振った。
「ナンダヨー!!そんなことあるわけないっ!大体ほっちゃんはさあ、いっつもそうやって」
「おんやー?なになに?長電話の相手はリーダー?妬けるじゃん〜」
「うわっ、ちょっと!智秋ちゃん!!」
にゅっ、と後ろから覗きこまれて、思わずのけぞった。
怒鳴りながら振り返れば、途端に辺りに広がる、あたしの家のシャンプーの香り。
『あれ…?そこに智秋ちゃん、いるんだ?』
「う…、いる、けど」
『ふふ…そっかそっかあ。やっぱり仲良しなんだねー』
「ち、チガウヨー…」
反論はするけど、いまいち声に覇気が出ない。
隣では興味津々に見つめてくる智秋ちゃん、電話越しにはからかうようなほっちゃん。
なんだろ、すごく、落ち着かない…
「だぁーもうっ!ちょっと智秋ちゃん代わって!!」
「は?」
無理やり彼女の手に携帯を押し付けて、そっぽを向いた。
なんであたしがこんなに緊張しなきゃいけないんだっつーの。
彼女が家に来たのが久しぶりだから?
それとも時間が深夜だから?
それをほっちゃんに気付かれてしまったから…?
…えっと、別に女友達が泊まりに来ることは変じゃないよね。
時間は遅いし、あたしと智秋ちゃんは確かにちょっと微妙な関係…かもしれないけど、だからといってやましいことするわけじゃないんだし…た、多分。
あああ、意味わかんなくなってきた。
どっちにしても、なんか、らしくない、気がする。
「あ、もしもしぃ?リーダー?……うん、うん、そうなんだYOー…あは、やだー照れるなぁ…」
背中ではハイテンションな智秋ちゃんの声が聞こえてる。
何話してるんだろう。自分から代わったクセに、ちょっと気になる。
ベッドに寄りかかって、窓の外を見た。
カーテンをきっちり閉めているから外は見えないけれど、こんな真夜中、あたしみたいにフクザツな気持ちを持て余してる人はどのくらいいるんだろう、なんて、そんなことを考えていた。
「うんうん…あ、そろそろ……え、いいの?…んじゃあまたねん♪…わかったわかった、伝えとくよ…ハイハーイ……BYE〜♪」
後ろでは、智秋ちゃんの声が、締めの挨拶に入っていて…あ、勝手に切りやがった。
ひとこと言ってやろうと身体を起こした瞬間、ばふっと飛びつかれて、改めてベッドにダイブする形になってしまった。
「……イタい。重いぞコラ」
「はは、ゴメーン。真澄、待たせちゃって寂しがってるかな〜と思ったら、ついさ」
「寂しくないっ」
そう言っても、身体に巻き付いた手は離れない。少し苦しい。
けど……まあ、そうだなあ、今夜は結構冷えるし?このあったかさみたいなのは、嫌いじゃない、かも。
人間ホッカイロ?
そう思うとなんだか可笑しくなった。
「あ…そうだ。ねぇねぇ真澄。手、つながない?」
「…は?」
「ほら、街歩くときのさ。予行練習しようYO♪」
「え、なんで…」
なんでいきなり?
あたしのブログを見た?…まさか。
思わずぽかんと、アビちゃんみたいな顔で訊ねてしまった。
パソコンを買ったのは知っているけど、アナログな智秋ちゃんのことだ、まだブログチェックなんてできないよね…?
「ん、さっきリーダーに聞いちゃった。やっぱ真澄ってさあ、結構乙女だよねぇ〜」
「ああ、そういうこと。ていうか乙女じゃないし」
ふっと、智秋ちゃんの目が真剣になる。
「……真澄はさあ、アタシとつなぐの、イヤ?」
「べ、別に」
視線に気圧されるみたいに、反射的に答えてしまった。
…嫌じゃない。
けど絶対、落ち着かない。
元々慣れてないのに、しかも相手は智秋ちゃんだなんて。
「じゃあいいじゃん。手つなぎしよーぜい?」
もどかしい気持ちをあたしが言葉にする前に、
すっと、手が重なった。
そのまま指と指が絡まって…ゆっくりと、いわゆる恋人つなぎになって、収まった。
「へへ。どう?」
「……まあまあ、かな」
口ではそう言ったけど、なんだかくすぐったい。
いろんな気持ちが込み上げてきて、やっぱりむずむずとどこか落ち着かなくて、あたしは手をつないだまま、ぎゅっとその腕に巻き付いた。
「…あ、あれ?なに?甘えモード?」
「別に」
甘えてるわけじゃない、けど。
「あー、そっかあ。真澄はぎゅってしないと眠れない子だったねえ」
「眠れないってわけでもないけど…てかウザいよもう!あんまりいろいろ言わない!」
どうせだったらこの方がよく眠れる、それだけだ。これはあたしの癖だからしょうがない。
それに、今はなんだか顔を見られたくないから。
「…ハイハイ。カワイイなあ、真澄は」
「……。」
――カワイイ、か。
彼女と付き合うようになって、言われることが増えた言葉。
多分、今のあたしの顔は赤くなっている。
智秋ちゃんの言葉に一喜一憂してるなんて悔しいから、顔は絶対に見せないけど。この体温で、上がりっぱなしの熱で、指先から伝わっているんだろう。
その反対に智秋ちゃんの温もりも、あたしにちゃんと伝わってくる。
…ああ、そうか。
大切な人とつながっている、不思議な安心感。
もしかしたら、
街中で見た女の子たちも、この安心感が欲しかったのかも知れない。
確かに、これは悪くない感じだ。
恋人でも、友達でも。あたしたちはきっと、常に小さな安心感を、つながりを求めて生きている。
ゆっくりやってきた眠気に瞼を閉じて、あたしはぼんやりとそんなことを考えていた。
「…明日はさ、手つないで街に出よう?」
誘うような智秋ちゃんの声を、温もりを、耳元で聴きながら。
以上です。
お粗末様でした。
うぉおおお
すまん、興奮しすぎて途中送信……
ほのぼの智ますGJ!!
ところで声グラのLastAice5特集。智秋がますみんをぎゅっと抱きしめてる写真がたまらないw
智ますGJ!!!
いいなぁ。ますみんカーワーイーイー
>>899 ちょっと声グラ買ってくる
智ますいいねぇ〜
>>899 本スレがあの流れなんでなかなか切り出せなかったけど,
小さい写真ながらあの破壊力は抜群だなw
あと智まど好きにもなかなかの威力があるものがあるかも。
良作が次々投下されてる中恐縮だが、
一週間が始まる前に、ななゆか投下します。
拙い文ですまないが許してくれ。
暗い部屋の中で、ふと気がついた。
寝ていたのか、それとも暫く呆けていたのか、
分らなかった。
時計の針はもうすぐ午前4時を指そうとしている。
じきに日が昇り始めるだろう。
ぞくり、と走った寒気に、布団から出た剥き出しの肩が
随分冷えていることに気づいて、急いで温かな布団に潜り込んだ。
この時期ともなると、朝晩の冷えはなかなかに耐えがたくなり始めている。
ごそごそと布団に身を沈めると、外の冷気が入ってしまったのか、
同じ布団で眠る彼女が、小さく身じろぎした。
膝を抱えるように、丸くなる。
‥‥‥起こしてしまっただろうか?
これ以上彼女冷えないように、小さく丸まったからだをそっと抱きしめると
彼女の口からは小さな寝息が聴こえる。
彼女を抱きしめられる、という幸せ。
この、細くて、白くて、柔らかなからだを
自分の腕に抱ける、という幸せを、
私は未だ信じられずにいる。
これは現実だろうか‥‥‥
もしかしたら自分の願望が見せている夢かもしれない‥‥
そんなはずない、そんなことある訳ない。
必死で自分を説得する。
そんなはずない、そんなことある訳ない。
なのに。
暗い部屋が、それを否定させてくれない。
―――じゃあ、もしこの夢が覚めたら?
私は彼女を抱きしめられなくなる?
いや、それどころかこうして傍にいることさえ―――
不安が、薄い膜のように私を包み込む。
そして、じわじわと侵蝕するそれを、
いつまでも払拭できずにいる、自分。
泣きたくなるのは、恐怖からか、
それとも弱い自分が情けないからか、
分からなかった。
腕の中で安らかな寝息を立てる彼女を
確かめるように抱きしめなおす。
もしこれが、夢なら。
こうして彼女を抱けるのは、
これが最後だろうか。
もしこれが、夢だとしても。
この温もりを、
この感触を、
この幸せを、
―――覚えていたい。
「ふふふっ‥‥」
声が、聴こえた。
はっとして、腕の中を見る。
覚めきらない目で、くすくすと楽しそうに笑う彼女と
目が合った。
「ふふふ‥‥奈々ちゃん、さすがに苦しいよ」
「ごめんなさっ‥‥!」
反射的に腕を解く。
すると、逆に彼女の腕が私の首に回された。
彼女はまだ、くすくすと笑っている。
ふいに唇に温もりが灯った。
啄むようなキスを、与えられるまま受け入れる。
彼女の温もりと、彼女の匂いが、湧き上がる熱が、
全身を侵食する。
やはり夢、だろうか。
思考が纏まらないのも、今この瞬間が幸せすぎるのも。
夢だからだろうか。
優しい唇が、ゆっくりと離れていく。
これが夢、なら。
まだ見ていたい。
まだ醒めたくない。
離れる唇を追いかけて、彼女の腰を引き寄せた。
一瞬驚いたように目を丸くした彼女は、またくすくすと笑って
それに応えてくれた。
トントン、と背中を叩かれる。
まだ醒めたくない。
もう少し―――
再び、先ほどより強く背中を叩かれる。
名残惜しい唇を離すと、
彼女の呼吸は荒く、顔は赤かった。
少し乱れた長い髪を手で梳きながら、
未だはぁはぁと肩で息をする彼女を見下ろす。
白い肌に無数に散る花弁も、うっすら浮かぶ華奢な骨も、
何処にあるのか覚えてしまった小さな黒子も。
すべてが美しく、愛おしい。
夢―――なのかな。
何もかも綺麗な姿を眺めながら、思った。
綺麗すぎて、嘘みたい。
幸せすぎて、夢みたい。
でも。
夢であったとしても。
この気持ちは、彼女を愛おしく思う気持ちは、
きっと
―――変わらない。
ようやく呼吸を整えた彼女がゆっくりと目を開ける。
そしてまた、笑った。
再び首に回された腕に引き寄せられる。
「ねぇ、奈々ちゃん」
「はい」
頭の裏側まで射抜かれる様な、真っ直ぐな目に見つめられる.
微笑んでいた彼女の唇が、
そっと開く。
「ゆかりは、奈々ちゃんが好き。奈々ちゃんは―――」
「好きです」
誰よりも、何よりも。
「ふふふっ‥‥」
笑いながら、私の右耳に唇を寄せる。
「じゃあさ‥‥もう1回、して‥‥くれる?」
頭の芯が、じわじわと痺れる。
体の芯が、小さく震える。
熱と、幸福とで。
ふと、顔をあげると、カーテンの外が明るくなり始めているようだった。
徐々に明るさを増す部屋。
夜が明けようとしている。
夢が覚めようとしている。
あぁ、夢じゃない。
夢じゃ、なかった。
―――その証拠に、
彼女に散った花弁は、何日も消えなかった。
以上です。
週末だからか若干暗くなってしまった。
読んでくださった方々、ありがとうございました。
>>897 ますみんが超絶可愛かった
手つなぎネタお二方とも神で、自ら燃料投下してくれたますみんには感謝感謝w
>>911 GJ!!
>>897 激しくGJ!
甘すぎて悶えました。
こんな素敵なネタくれたますみんと、それを文字化した職人さんは神だw
>>911 GGGGGGGJJJJJJJ!!!!!
ゆかりんがヘソ出しの格好をしないのは奈々さんが散らせた花弁が原因まで見えた
こういうお話は大好物です(*´Д`*)
これで月曜日も怖くないぞ!!
>>911 奈々さんの心理描写とか
マジGJとしか言えないのですががががが
>>914 後日奈々さんの露出度の高さに嫉妬したゆかりんが頑張って花弁を散らせたけど
もうプロモの撮影は終わっていたとかそんな展開になるのだな!?
>>893 ますみんが可愛すぎてたまんねぇ!
手つなぎネタやっぱいいな
GJでした!
「………ぬぬぬ」
「ゆかりさん…お腹出してどうしたんですか?というか、それを見せられるのはちょっと…」
「なんでー?奈々ちゃんがつけたんじゃーん」
「や、そうですけど!でもこんな明るいところで見せられると…その…」
「ん?なーにー?こーふんしてくる、とか?」
「やややっ、ちがっ…くはなくて…えーと…」
「んふふふ、ちゃんと言ってくれない奈々ちゃんには…こうです!」
「わっ!ちょ、ゆかりさっ…んっ、ぁっ…」
◇
「…ゆかりさん、つけすぎ…」
「だーって、奈々ちゃんに仕返ししたかったんだもーん」
「仕返しって…なんですかそれ」
「いっつもゆかりばっかり、撮影の時とかに隠すの大変なんだからね!?奈々ちゃんも味わうといいんだよーだ」
「それはごめんなさい…。というかもうPV撮影も終わったし、当分撮影のお仕事ないんですけどね」
「な゛っ!?」
>>915 こういうことk――――――!!
「ゆ、ゆかりさん!!なんですかこれぇっ」
振り返った私の目に飛び込んできたのはバスタオル一枚の奈々ちゃんだった。
半分濡れたままなとこを見ると、シャワーを浴びてすぐに気付いたんだろうな。
「何のこと?」
わかってるけどあえて言ってみる。というか奈々ちゃんの口から言わせたい。
「これですよ、これっ!!私明後日ライブだから
見えるところにだけは絶対キスマークつけないでくださいねって言いましたよね!?」
肩口に散らせた痕を指差して半泣きで言ってくる奈々ちゃん。
「うん。それは聞いた」
「って、開き直りですか!?」
違うよ奈々ちゃん。開き直りじゃないんだな〜これが。
「前に翌日撮影あるからやめてって言ったのに首筋に痕付けたの誰だったかなぁ」
「そ、それはですね……」
これは正当な仕返し、もとい因果応報って奴なのだ。
「奈々ちゃんはいつものゆかりの気持ちを味わって、以後気を付けるよーに」
「はいっ……うぅ、今回肩出す衣装多いのに……」
>>920 こうですか!?
>>921 それだ!!!GJすぎる!!!
即レス超感激!!
説教された奈々ちゃんかわいいな〜
ゆかりん普段は誘い受けだがこういう時は腹黒攻めにみえるw
つうかこいうことは永遠に繰り返してるような気がするけどw(来年ゆかりんもライブ)
>>920-921 ちょww昼間っからニヤニヤが止まらんじゃないかww
おまえら超大好きww
>>922 お互いのライブ時期になると、キスマークつけちゃダメって分かってるのに
所有の証を見せ付けたいという2人の独占欲から暗黙の了解になっているわけだな!?
そのくせ付けられたら付けられたで「付けないでって言ったでしょ!」「ダメって言ったじゃないですかぁ!」
とイチャつきだすから困るwww俺の脳内でだけどw
noon1 〜演技〜
>>881 Side: Masumi(Chiaki)
ふと、私の頭の中に一つの考えが過る。
「…夢なんだもんね。…楽しまないと。」
そうだ。私は今「浅野真澄」ではないんだから。
これはどうせ夢なんだから。今日一日、というか夢が覚めるまで。
精一杯「たかはし智秋」を謳歌しようではないか。
幸いなことにカレンダーを見てみると今日はオフみたい(智秋ちゃんってばああ見えて仕事に関してはマメだった。適当に覗いてみたスケジュール帳とかノートも私のソレに比べれば凄く丁寧だったし。)だ。
よし、決めた。
「たかはし智秋」になろうではないか。
遊びきってやろうじゃないか。
Side: Akemi(Madoka)
ふと音が聞こえた。机の携帯電話だ。
もぞもぞとベッドの中から携帯電話を探す。
見えなかったせいで色々物を落としてしまってその音にびっくりしてやっと意識がはっきりしだして、電話を見つけるとベッドの上に座って。
「…もしもし?」(うわ、声までまどかちゃんだよ…)
電話の相手はまどかちゃんの後輩だった。
どうやら今日はオフで、私達二人で前々から予約していたお店にご飯を食べに行こうということで。
その後立て続けに3件、後輩や先輩やらからお誘いの電話。
とりあえず予定を整理すると…うわ、夜まで約束びっしりじゃんか。
夢でも日常と同じか…なんて呟いて、私は支度にかかった。
Side: Yui(Masumi)
もう少し、のタイミングで携帯電話の音がした。
はっと我に帰り携帯電話を取る。
浅野さんのマネージャーさんからだ。
迎えに来る…仕事だから。
はい?
思わず素っ頓狂な声を出していた。
忘れていた。そうだよ、今私は「浅野真澄」なんだから。
浅野さんには浅野さんの仕事があるじゃないか!
不味い。これは浅野さんだけど頭の中では私で、えっと、えっと、台本!
テーブルに置かれていた台本を手に取りページを捲る。
…あれ?覚えてる…あれ?
あ、夢だからだ。そうだよね、夢だもんね、これくらい都合よくないと、うん。
あああ、着替えなくちゃ!!
Side: Chiaki(Akemi)
音のする携帯電話。
えっと…この機種どうやったら通話できるんだろ…あ、切っちゃった…
暫くしてもう一回。
あ、これだこれだ。よし、聞こえる。
「はいは〜い?」
電話の相手は…野中さん?えっと…あ、はいはいはい。あの子か。
昨日はありがとうございました、と。えっと…昨日はわからないんだけど…
いや、ここは「神田朱美」を演じるしかないか。
無難に相槌をうちながら聴いてみると今日も遊びに行こう、とのこと。
…やっば…これは怪しまれるんじゃないか??
忙しい、とか上手く理由つけて返してみると…じゃあこっちに来る??ソレもヤバくないか??
んー…どうするどうするどうする!!!
クローゼットを開けて、まず頭を抱えてしまった。
そうだ、コイツの服を着なきゃいけないのか…
〜noon1:Side: Masumi(Chiaki)〜
着替えて、荷物を持って、外に出て。
…駅は…あっちか。
ん…なんでわかるんだ…?
〜noon1:Side: Akemi(Madoka)〜
間に合った。マネージャーさんの運転でスタジオへ。
不思議だ。これが浅野さんの視点…
〜noon1:Side: Yui(Masumi)〜
…断りきれなかった。
野中さんが…家(朱chanのね)に来てしまう…どうする…!
〜noon1:Side: Chiaki(Akemi)〜
(移動中)
〜noon1:Side: Madoka(Yui)〜
…to be continued.
今スレ内で終わらない気がしてきたのは(ry
まだ続いたりします。
>>927 何かまとめるの大変そうだなw
智秋が一回電話切っちゃうとことかリアル過ぎて吹いたww
頑張ってくれ!
>>927 携帯の使い方がわからない智秋にワロタw
神田さんの名前は「朱未」だからそこだけ変更頼む
>>927 毎日wktkしながら続きを待ってる
長編なのに上手に書けるお前の才能に嫉妬
GJを与えずにいられないw
>>927 GJ!
地味に(良い意味で)ほっちゃんの描写がとても
ワクテカして続きまってます
932 :
931:2007/11/12(月) 23:00:31 ID:DmIK4/tn
間違えて送信しちゃった、俺アホorz
地味に(良い意味で)ほっちゃんの描写がとてもそれっぽい!
って言いたかったのに。
木村「今日は、ゲストに鷲崎健さんをお迎えしてお送りしています」
堀江「さて、鷲崎さん。今日はこの番組のために曲を用意してこられたそうですね」
鷲崎「はい、新曲じゃなくて、カバー曲ですけど。歌詞は少し変えてます」
浅野「なんか嫌な予感……」
鷲崎「たかはしさんとのデュエット曲です。僕はバックコーラスで、メインはたかはしさん」
浅野「あ、それなら安心……でもないか」
たかはし「3回ほどリハーサルしただけなんで、上手く歌えるか不安ですけど、やってみます」
神田「それでは、曲は鷲崎健さんとたかはし智秋さん、『Aice5に捧ぐ歌』です。どうぞ!」
鷲崎「1、2、3、ハイ!」
(たかはし)Ah あんなに大好きだったAice5はもう消えて行く
(二人)Ah あんなに大好きだった声が今は届かない
(たかはし)独りぼっち辛い夜も慰めてくれてた 浅野真澄 寒い寂しいこんな暗い夜には
浅野「(嫌な予感……)」
(二人)堀江由衣のラジオが聴きたいよ
浅野「ほら、やっぱり!」
(二人)堀江由衣ちゃんがいてくれる
浅野「うるさーい!」
(二人&木村&神田)堀江由衣ちゃんが大好きさ
浅野「ムカツクー!!」
(たかはし)堀江由衣ちゃんの本命はアタシ
パチパチパチパチパチ……
堀江「あははは……」
浅野「拍手をするなー!!」
>>933 お前はおれか!?
今日たまたま堀江由衣のバラード聞いてたぞ
しかし、あの歌知らないとまったくなんのこと?だとおもうぞ。
>>935 これはwktk!!
智ます絡みあると良いね
それにしても、声グラの智秋とますみんはw
カップルですかあんたら
智秋の抱きしめ具合もさることながら、ますみんの手の位置も萌えすぎる
このスレが終了する前に投下したかったので失礼します。
内容はいつもながらな雰囲気です。
アニたまどっとコムstandardまるなげ♪から
植田佳奈×清水香里
「最近、静の話しないね」
「そう?」
「なんかあったの?」
「…別に」
同じような会話がどの現場でも繰り返される。
静が私のところから去っていった。
理由?
そんなの知らない。思い当たる節も全くないから。
ただ、私が髪をバッサリ切った理由が、結果としてそこにあると周囲から思われているのが癪だった。
静は秋口から新しいラジオ番組を始めている。
パーソナリティ:伊藤静・こやまきみこ
(…そう。良かったね、静)
ラジオのフリートークの内容は聞かなくても想像がつくものの、私は聞かずにはいられなかった。
聞こえてくるのは楽しそうな声。つい最近まで私が毎日のように耳にしていた静の声。
収録風景の画像も番組HPに掲載されている。
どれを見ても静はとても楽しそうで、幸せそうで…
(いつもあそこにいたのは私だったのに。これからもずっとその場所は私のものだったはずなのに)
そうやって、静が抱きついている相手を自分に置き換えて考えてしまう。
今まで、誰と付き合っても、それで何があっても常に冷静でいられたのに。
例え突然の別れを告げられたとしても、最初からそうなるのが分かってたかのように振る舞えたのに。
(静だけが“特別”だったってことか…)
同時期に、私も新しいラジオ番組を始めていた。
そこに一通のメールが届く。
そこにはいくつかの女性声優同士のカップリングが書かれていたのだが。
私はそこから「植田佳奈と伊藤静」の文字を消した。
仕事とは分かってはいるが、吹っ切れていないこの状態で、ラジオでそんなことを語るなんて到底無理な話だ。
メールには静以外にも、私と今まで関係のあった子の名前が挙げられていて、
それらを眺めながら、『どうして私の想いはいつも成就しないのだろう』と考えていた。
そう言えば…
(この子はどうなんだろう?)
私は目の前にいるもう1人のパーソナリティ、清水香里に目を向ける。
この子も仁美が付き合っている子のうちの1人だったはず。
「香里ちゃんさあ、最近、仁美とどうよ?」
「何?急に」
「仁美と付き合ってるんでしょ?で、仁美ってあんなじゃない?どうなのかなぁと思って」
「なばと…ねぇ。前はね、付き合ってたっていうか、そういうこともあったんだけど、
今はそういうんじゃないんだなー。もうさあ、ただの親友なんだよねー」
「へぇー、そうなんだー」
「そうそう。今、佳奈ちゃんが言った通りだってば。なばはあんなだから、真剣に付き合うだけ無駄じゃん?
でもなばはいいやつで、憎めない。だから友達として付き合ってる。
まっ、たまになばの気まぐれで手を出されることはあるけどねー。それもなばらしいじゃん?」
「ははっ、確かに仁美らしい。相変わらずだなー」
「最近は大人しくしてるみたいだけどねー」
「…へぇ、あの仁美が?そんなにマジになれる人ができたってこと?ねぇ、誰よ?」
「え?あー…んーと、静ちゃんと…かな」
しまった!という顔で歯切れ悪く答える。
「そっかぁ」
(仁美とよりを戻したんだ)
なんとなくそうじゃないかとは思っていたけれど、やはり事実を突きつけられると辛い。
「…ごめん」
いけない。表情に出てしまっていたのだろうか。
動揺してしまっている自分に“らしくない”と思わず苦笑する。
「香里ちゃんが謝ることじゃないよ。別に気にしてないしさー」
私は嘘をついた。多分目の前にいる彼女にはバレている。
「佳奈ちゃんはさっ、モテるんだから次いこう次!」
『いい子は沢山いるよ』と言いながら明るく笑っている。
こういうときに、この子みたいなタイプが傍にいてくれると助かる。
元気になれるから。
そして多分この子も私と同じ…。
私が静のことを好きなように、仁美のことがまだ好きなんだ。
「えっ!?」
「…………」
気がつけば、私は香里ちゃんを押し倒していた。
「ちょっとー、佳奈ちゃん、何の冗談?」
「…こういうの、嫌?」
「はぁ。寂しい者同士が慰めあうってやつ?空しくない?」
「今日だけ、今だけだよ…」
「別に、そういうのが絶対嫌ってことはないけどさー。
佳奈ちゃん、私は静ちゃんじゃないよ?静ちゃんの代わりだっていうならヤダね」
「代わりだとは思ってないよ。それに私も仁美じゃない」
「ぷっ!それもそうだね。…あと、ノリって必要じゃん?」
「それなら自信ある」
「へぇ〜。私はなばと付き合ってたんだよ?その私をその気にさせる自信があるの?」
「…嘘だと思うなら試してみてよ」
「…いいよ…」
最初はそんなノリだった。
でも、そこから始まる何かがあってもいいでしょ――――
END
以上です。
かおりんをどうしたらいいのか悩みましたが
佳奈様相手だったらこういう雰囲気じゃないかと。
それでは、失礼しました。
GJ!
なるほど!伊藤x植田は佳奈さまがあえて読まなかったのな
智ます?ます智?投下
Aice5が神田さんの舞台を見に行ったという事で、相変わらず超捏造してみた
文章を甘くする方法が分からない…orz
メンバーに会うのは久し振りの事だった。
今カンチが出演している舞台がやっている劇場に集合して、
「久し振りだねー」
「ねー」
「ホント、真澄以外は久し振りだぁ」
「あ、やっぱり」
「こんのアホっ!ほっちゃんも、やっぱりって何、やっぱりって!」
智秋ちゃんの脇腹を肘で小突いて、みんなが笑って、
この雰囲気を懐かしいと思ってしまうのは少し寂しいけど、やっぱり心地良い空間だと改めて思う。
こうして集まるのを楽しみにしていたのも勿論だけど、舞台自体も私はすごく楽しみにしていた。
演技の勉強として興味あるし、仲間であるカンチの晴れ舞台、しっかり見守りたいって思う。
座席に横一列に四人で並んで、どこか真剣な…何て言うか、観劇モード。
こういうピリッとした空気、すごく好き。
気が引き締まるなぁ、なんて思っていると。
「ふ、ぁあ〜ぁ」
「…ちょっと、アンタねぇ」
「んー?」
清閑な雰囲気をぶち壊すような大欠伸に大袈裟にため息をついてみせる。
誰が決めたわけでもなく、流れのまま当然のように私の隣には智秋ちゃんが座っていた。
「今からそんな眠そうにしててどーすんの。舞台見る気あるワケ?」
「だぁって、昨日はポーリーであんま寝てなくてさぁ」
「昨日も、でしょ」
「真澄のせいだもーん」
「何でだよ、人のせいにすんな!」
「真澄が遊んでくれないからじゃん。アタイがさぁ、会いたいYOって甲斐甲斐しく電話してんのにさぁ」
「なっ、仕事だったんだからしょうがないじゃん!大体智秋ちゃんは…」
『今日会える?』っていっつも誘いが急すぎんだよ!と続けようとしたところにブザー音が響き渡った。
「ますみん、始まるよー」
逆隣のまどかちゃんに袖を引っ張られて我に返る。
また一つ、欠伸をこぼす智秋ちゃんを横目で睨みつつ、舞台に集中する為に体勢を落ち着かせていると幕が開いた。
それは始まってから多分まだ三十分も経たない頃だったと思う。
「……」
すごく、気になる。
何がって、視界の端の方でこっくりこっくり揺れる頭が。
たまにカクッてなって目を擦りながら体を捩らせるけど、どうやらまたすぐ眠りに落ちてこっくりこっくり。
最初はその子供っぽい仕草に、授業中の中学生かよ、と思いながら見てたけど、何か段々心配になってきた。
疲れてる、のかな…。
最近イベントとか忙しかったみたいだし。
「ん……」
寝苦しそうに小さく呻く声が聞こえる。
昨日休みだったんならちゃんと休めよな、まったく。
…でもそれってつまり、そんな貴重な休みを私と過ごそうと思ってくれたって事でもあって。
昨日智秋ちゃんがくれた電話に、仕事だからって冷たく即答で断ってしまった事を少しだけ後悔した。
それにしても、私が断ったからってポーリーはどうかと思う。
……あぁそういえば、寂しがりだって言ってたっけ。
ったく、しょうがないヤツ。
「智秋ちゃん」
小さな声で呼んでみたら、下がっていた頭がゆったりとした動きで起き上がった。
「ん、ぅ…?」
焦点の合わない目でぼんやりとこっちを見る顔は幼くて、何だか可愛い。
「ぁー…ごめん、寝ちゃってたぁ…」
「それは良いけどさ、大丈夫?」
「んー…だい、じょー…ぶ」
おーい、そう言いながらも瞼が下りていってるのを見てると、全然大丈夫そうじゃないんだけど。
どうしたものか、と考えていると、
「え、ちょ、智秋ちゃん?」
左肩に突然かかる重みと、広がる温もり。
びっくりして顔を向けようとした瞬間、近すぎる顔の距離に再び驚かされる。
智秋ちゃんの頭は私の肩に、智秋ちゃんの腕は私の腕に。
自分の顔に一気に熱が集まるのを感じた。
「ちち智秋ちゃんってば!ぉ、おーい…」
全く反応なし。
えーと、こういうの何て言うんだろ、膝枕って言うぐらいだからこの場合は肩枕?
そんな単語あるのかな、聞いた事ないよね…ってこんな事考えてる場合じゃなくて!
振りほどこうにも智秋ちゃんの腕はしっかりと私の腕に絡み付いてるし、肩にかかる重み的にからかってるわけじゃなく本気で寝ちゃってる事も分かる。
体は動かさないようにそっと彼女の顔を覗いて見ると、
「はぁ…」
思わずため息が出てしまった。
…何でそんな幸せそうな顔してんだよ。
さっきの寝苦しそうに眉を顰めていた表情とは大違いで、起こすに起こせない。
「…んぅ……ま、…すみ…」
はいはい、ここにいるってば。
私の心臓がそれはもう大忙しな事だとか、暗がりで良かったと思うくらい顔が熱くてしょうがない事なんて全然知らずにすやすや眠る智秋ちゃんに、もう一度ため息。
「はぁ…」
ほんと、しょうがないヤツ。
そう思いながらも、何故か私の頬は緩んでいるのだった。
…つーか、もしかしなくてもコレ終わるまでこのまんまって事?
ごめん、カンチ。
……きっと舞台の内容は頭に入ってこない。
終わり
>>947 GJ!
Aice5がカンチの舞台見に行ったのは知ってたけど、
まさかそこからこんな萌えが生まれるとは!
>『今日会える?』っていっつも誘いが急すぎんだよ!
リアルに想像できて吹いたww
GJ!超GJ!!
観劇に行ったという事実からこんな萌えネタを産み出せるあなたは神!
そろそろ寝ようと思ったのに悶えて眠れなくなりそうだ。
観劇したのも知らなかったから
>>947の文章で萌えが倍になって襲ってきた
GJだぜ!
Night1 〜予想外と期待通りの感覚〜
Side: Chiaki(Akemi)
捌ききった。いや、誤魔化し通した。
野中さんは意外なことにまったく疑う様子も無くて。
信頼されてるんだねえ、朱chan。
問題は御供で付いてきたゆうchan…だっけか。あの子だった。
なんというか…「人を見てる子」だったみたいで。ちょっとでも素が出ると怪しんできて。
どうも疑心暗鬼のまま…というか。まあ気付かれてなかっただろう。うん、大丈夫。
時間を見るともう夜も遅くで。
何時間話してたんだろ。
最後の方になるともう聞くのにも飽きてきてしまって。
というか、今思えばそれは苛々だったんだろう。
半ギレみたいな感じで追い返してしまった。
朱chanならこんなことしないはずなのに。
朱chanになりたかったのに。
なりきれていない。
ううん。
朱chanになりたかったんじゃない。
なれば何とかなると思ってた。
本当は違った。問題の根底は自分にあった。
溜息がでる。
簡単なことだった。
別に朱chanになりたいわけじゃなかったんだ。
そういうことじゃなかったんだ。
Side: Masumi(Chiaki)
時間は深夜一時を回っていた。
正直大満足である。
うん、大満足。
そりゃ抵抗はありましたよ?うん。あんな露出だし。初体験だよあんなもん。
んでハイヒールだし。
でも歩き出して慣れちゃえばもうあとは最高。
人生初ナンパもされちゃって。
遊びまくっちゃった。んふふ。
でも流石に部屋着までアレは嫌だったからユニクロで服買っちゃったけど。
うん、智秋ちゃんにこれは合わない。
でもまあ夢だし。私だし。
どうやら明日も夢の中の智秋ちゃんのお仕事はお休みのようで。
謳歌させてもらおうじゃないか。
明日もばっちり。
私は完全に智秋ちゃんライフに浸かってしまっていた。
>>958 水を差すようで申し訳ないが、書きながらうpってるんじゃないよな…?
できれば短時間で、今日はここまでとか最後に書いてうpって欲しいんだが…
そういう希望っていうのは無理なんだろうか
次に投下してくれる人やレスしたい人がどういうタイミングで書き込んでいいのか図りかねてる気がするよ
Side: Akemi(Madoka)
終わった。やっと終わった。
何人相手にしたんだろう。先輩から後輩までお相手して本当に疲れた。
ただ遊ぶだけのお約束からノロケに愚痴に相談まで。
ただ気が付いたことは一つ。
まどかちゃんは頼られていた。
私が知っている以上に頼られていた。
あれ以降強くなったのかもしれない。自分なりに強く。
何であんな軽はずみなこと思っちゃったんだろ。
まどかちゃんのことなんか全然知らないで、あんなこと。
『頼ってばっかり』
『羨ましい』
『まどかちゃんになれたら』
今になって物凄い後悔している自分がいる。
早くこの夢が覚めればいいのに。
もうあんな事思わないから。
だから早く、覚めて。
>>959 申し訳ございません…パソコンが不調でして。
今回の投稿はここまでです。
申し訳ございませんでした。
メモ帳やメールに書いといてコピペという手もあるな
何はともあれGJ!
>>947 ますみんのブログ見たら、舞台の後は食事にも行ったらしいね
このSS読んだ後だったからどんな会話したのかハァハァしちまったw
GJでした!
流れをぶったきって悪いんだが教えてください。
ここ数日、たかはし智秋×石橋朋子で妄想している俺はもう末期なのかな?
普通じゃ無くてもいいがもし末期だとしたら少し生き方を考えてくるから…
>>964 おまwww
どういう妄想だか言ってみなw
俺は想像できないが興味ある
>>964 石橋朋子って誰だろうと思ってググって吹いたw
俺もお前の妄想が聞きたいぞw
>>964 俺も誰?って思って調べてきたw
ほら、前から散々言われてるだろ
需要のないカプなどないって
そろそろ次スレの季節ですね〜お父さん・・・
なんとか俺の妄想の一部を文章化しました。
短くするためにいきなりクライマックスからにしました。
稚拙な文章ですがお許し下さい。
カップリングは前記の通りたかはし智秋×石橋朋子です。
あまりにも有り得ないカップリングが嫌な方
エロ要素が嫌な方は読み飛ばして下さい。
あとトリップを一応付けました。
「ちあきぃぃぃ!私もうイキそーなの!アンもっと激しく!
んっ!あっ!身体が壊れる〜」
朋子は今にも自我を失いそうになりながら腰を振り続ける。
「ちょっと朋子!まだイッちゃダメよ〜
私はまだまだ物足りないの我慢しなさい♪」
イジワルを言いながらも
智秋の腰の動きは速さを増し
互いの蜜で濡れに濡れた
秘部の感度はより敏感になっていた。
「と・・とも・・こ、まだイッてない?」
「あ〜〜〜〜〜もう我慢出来ない!
智秋!私もうイッちゃうよ!イッちゃう〜!!」
智秋があと少しでオーガズムに
達する寸前で朋子が1人で先に達してしまった。
「ちょ…ちょっと朋子1人でイッちゃったの!ねぇ…」
朋子が快感の余韻に浸っているなか
智秋はイキ損ね膨れっ面で朋子のことを見下ろしている。
「朋子ちゃーん、私をおいて先にイっちゃうってどうゆうこと?」
「だって、智秋の攻めところがピンポイントで気持ちよすぎて
我慢しろって言ったて無理よ…」
「そりや私はあんたの身体の気持ちいい
場所は自分のことのように分かるんだよね!」
「そうなんだ…そういえば私も智秋の気持ちいい所分かる気がする…」
「OH〜だったらもう1ラウンドやるかい?
でも、今度はあんたが攻めだよ!」
「えー、今日は智秋の激しい攻めで疲れ切っちゃったからまた今度ね。」
「今度って何時だよ!
てゆうか、まだ私イッてないんだからね!」
似たもの同士の2人でした
こんな感じの妄想をしていました。
改めて文才の無さをかんじます。
でもまた何か思いついたら書いてみます。
>>973 ほんとにクライマックスからワロタww
これは新ジャンルだな
>>973 これはいい新ジャンルwww
クライマックスの前の部分も気になるんだぜ
最初から最後までクライマックスですねww
盛大に吹いたwww
ワロスww
なんていうか、智秋と朋りんだからこそ出来る荒技w
今、ゆかりんの日記読んでてびびったww
11月06日の日記をみんな読んでくれ!!
>>960 Night1 〜予想外と期待通りの感覚 2〜
Side: Yui(Masumi)
やっと解放された。朝から晩まで仕事。
…結局普段と何一つ変わらなかった。
まあ、そりゃ浅野さんは楽しかったよ。うん。
でもなんか…こう…違う。
とりあえずこれだけは言える。
私の思ってた「浅野真澄」は所詮偶像だったってこと。
夢の中なのに思い通りにならないなんて…なんか変な話。
私の知らないところで色々悩んでるんだろうな、浅野さん。
一日浅野真澄の私がこんなに疲れたんだもん、きっと通年浅野真澄はもっと苦悩してる筈。
決めた。
もうあんなこと言わないようにするんだ。
本物の浅野さんみたいに強くなろ。
Side: Madoka(Yui)
楽しかった。思った以上に。
仕事がこんなに楽しかったのなんか久しぶり。
誰にも怒られないし、売れっ子気分堪能しちゃったし。
すっごく幸せだ。
もう戻りたくないや。
覚めてほしくないかも。すっごく。
ねぇ、カミサマ?お願い。
私がちゃんとこの世界の「堀江由衣」になるから。
だからお願い。
明日も、明後日も、ずーっと。
このままでいさせて?
明日の予定を確認して、寝る準備をする。
大丈夫、今日みたいにやればいいんだから。
私はこの世界の「堀江由衣」。
それ以外の誰でもない。
そうでしょ?
夜、目を瞑り眠りにつく。
さあ、現実に帰ろう。
〜night: Side: Chiaki(Akemi)〜
でも夢は覚めちゃうんだよね。
…覚めなければいいのに。
〜night: Side: Masumi(Chiaki)〜
さあ、こんな夢とはオサラバだ。
仕事、頑張らなくちゃ。
〜night: Side: Akemi(Madoka)〜
さっさとこの夢、終わんないかなぁ。
…アハハ、私、都合いいなぁ…
〜night: Side: Yui(Masumi)〜
これは夢だからいつか目が覚めて現実に戻る。
でもなんかわかるんだ。
私が望む限り、この夢は終わらないんだって。
〜night: Side: Madoka(Yui)〜
...to be continued 〜morning2〜
984 :
Change-Our-Life ◆EoNAU.W7oc :2007/11/15(木) 22:04:27 ID:zqotxOer
以上で今回の投下終了です。
予想通り次スレ突入の予感。
起承転結の承が終了、ってとこです。
>>980 いやいや、あれはまず奈々ちゃんが11月6日の日記に
他の女の事書いてるからそれに嫉妬して、それならゆかりだってー!!
という流れなんだよ。
>>980 ちょwwwwwwゆかりんwwwwww
本当に麻衣ちゃんが好きなんだね
そんなゆかなな派の俺は涙目・゚・(ノ∀`)・゚・。
>>974-979 あたたかく笑ってもらえて本望です。
クライマックス前は妄想が妄想を呼んで
膨らみすぎてきりがないので書くことは
無いと思います。
ありがとうございました。
>>986泣くな!
>>985を見習うんだ!
強く信じるんだ!!
と、ゆかなな派の自分も励ます・・・
埋めついでに小ネタななゆかり投下したいと思います。
先週の黒うさ聞いて、捏造も捏造。俺脳内大公開みたいな感じになってます。
「炊飯器を買おうと思うの」
ゆかりさんの家でご飯をご馳走になっている時。
向かいに座っているゆかりさんが、ピンク色の茶碗に盛られた白いお米を口に含みながら、もそもそとそんな事を言った。
「炊飯器?なんでまた」
ゆかりさんは何年か前にファンの人に炊飯器をプレゼントして、それ以来持っていない。
今まで持たなかったのは、お米があまり好きじゃないし、サトウがあるからという彼女らしい理由だった。
そのゆかりさんがなんで突然炊飯器を…?
「あのね、なんか最近のは凄いんだって!麻衣ちゃんに聞いたんだけどね、黒…
釜?とかそういうのがあるらしいよ!」
…また麻衣ちゃん。
最近やたらとゆかりさんの口から麻衣ちゃんの名前を聞く。
現場がよく一緒になるというのは聞いていたけど、なんかここ最近でやたら仲良くなってる気がする。
「また麻衣ちゃん、ですか」
気づけば、口に出してしまっていた。
無意識に出た声は、低くて冷たくて、自分でも驚いた。
はっとなって口を押さえたけど、もう遅い。
「奈々ちゃん…?」
「…や、最近麻衣ちゃんと仲良さそうだな〜っな〜んて…」
言い繕うように胸の前で両手をぶんぶんと振りながらおどけて見せたけど、そんなのはゆかりさんには通じない。
へらっと笑ってちょっと言ってみただけですなんて言う私を真顔で見つめていたゆかりさんが、
ふいに表情を崩して意地悪な顔をして言った。
「奈々ちゃんもしかしてヤキモチ…?」
「うっ…」
図星だった。
正直ほぼ毎日と言っていいほど麻衣ちゃんの名前をゆかりさんの口から聞くのは
楽しくない。今日の炊飯器といい、この前のワンピースといい…。
私の沈黙を肯定と受け取ったのか、ゆかりさんは、ふふっと何かを企むように笑って席を立つと私の隣に立った。
「実はね、奈々ちゃん…」
ぽんっと左肩に手を置かれ神妙な顔をして言われた。
なんだろう…。まさか本当に麻衣ちゃんと…?
もし仮にそうだとしても私はゆかりさんを離す気などない。
だけど…、ゆかりさんの気持ちを考えたら、私は…。
「ばれ…ちゃったんだよね…」
「…へっ?」
予想していたのとは違う言葉に一瞬反応が遅れてしまった。
「あのね、だからね、」
今度は聞き逃さまいとゆかりさんの目を見つめた。
「麻衣ちゃんにばれちゃったの。ゆかりと奈々ちゃんの関係」
「はぁ、そうなんで、す…かぁぁぁ!?」
聞くとどうやら麻衣ちゃんは前々から私達の事が怪しいと思っていたみたいで。
現場でゆかりさんはそれはもう色々と問いただされたみたいだった。
「だからね、麻衣ちゃんに奈々ちゃんのこと相談したりしてたの」
「相談?」
「うん、麻衣ちゃんみたいなワンピース着たら奈々ちゃん欲情してくれるかなぁとか」
「ちょっ…!」
「奈々ちゃんよく食べるから、炊飯器で美味しいお米炊いてあげたいんだけど、とか」
「ゆかりさん…」
そうだったんだ。
色々と問いただされた事について聞きたかったけど、それを上回って今はなんだか
感動というか、ゆかりさんへの愛しい気持ちでいっぱいになった。
そうか、だからなんだ。
嫉妬していた自分が馬鹿みたいだ。
「ありがとう、ございます」
「ふふふ。ヤキモチは治ってくれたかな?」
「はいっ」
そう言って笑うと、よかったーと言ってゆかりさんがぎゅっと抱きしめてくれた。
「でも、わざわざ炊飯器買わなくても、サトウも十分美味しいですよ?」
「…だってさ、5パック入り買うよりはお米何キロとか買った方が安くつくじゃん」
「…なるほど」
相変わらず私の愛しい彼女は、頼もしい節約家です。
おわり
以上です。駄文失礼しました。
きっと色々と麻衣ちゃんから炊飯器情報を聞き出して
後日奈々さんと一緒に炊飯器を買いに行くに違いないという妄想。
>>988氏
スレ立て乙です
GJ!
>>989 レスした後で
>>985を見たけど
なるほど!そうなんだ!
すべてはジェラシーのせいなんだ!
>>994 GJ!!
バカップル最高!!
できれば欲情に関するエピソードも見てみたい(おい