レズ声優出張所Part7

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1名無しさん@秘密の花園
ここは声優板「レズ声優」の出張スレです。
本スレ:レズ声優Part27
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/voice/1169924732/
「この声優は絶対レズだ」とか「レズらせたい」という声優さんを
「エロ話中心で」思う存分マターリと語っちゃって下さい。
妄想捏造ドンと来い。
SSも書いちゃって結構です。っていうか、キボンヌ
執筆して下さると言う方はトリップだけは忘れないで下さいね。

それでは、思う存分楽しんで下さい。

SS保管庫
ttp://www.geocities.jp/le_lys_dans_la_vallee_sei_unica/ss-1.html
SS保管庫(改)
ttp://www.geocities.jp/re2sayyou/
出張所プラス
http://jbbs.livedoor.jp/music/17969/

《過去スレ》
レズ声優出張所
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1101225563/
レズ声優出張所Part2
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1115727473/
レズ声優出張所Part3
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1126183281/
レズ声優出張所Part4
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1140177439/
レズ声優出張所Part5
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1151133885/
レズ声優出張所Part6
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1159149131/
2名無しさん@秘密の花園:2007/02/22(木) 19:16:24 ID:ht5O2fq+
>>1
おつー
317才の女王陛下 ◆CSZ6G0yP9Q :2007/02/22(木) 19:40:55 ID:uMdP9jUy
>>1
乙可レズ
4名無しさん@秘密の花園:2007/02/23(金) 09:28:00 ID:hnVtqrJz
本当に頭がおかしいのは上連雀先生だけ!
5rehab ◆2tjokYoELc :2007/02/23(金) 21:42:04 ID:JgDb5RKe
タイミングがいいのか悪いのか、
新スレ一発目に能登×川澄です。

去年収録して今年1月に流れる予定だった、まるなびのネットラジオ版、という設定で。
なので、百合分はあんまありません。
いつものまるなびを聴いてるような感じで読んで下さい。m(_ _)m

以下のまるなびでの発言が元ネタ。投稿者氏には感謝です。m(_ _)m

06/09/26放送分
06/11/21放送分
07/01/02放送分
(レズ声優まとめの川澄綾子・能登麻美子百合発言集)

07/01/09放送分
(レズ声優スレPart26の446)
6rehab ◆2tjokYoELc :2007/02/23(金) 21:42:55 ID:JgDb5RKe
SE: (鷲崎さんのギター弾き語りで)
    ぶ〜〜んっかっほ〜ぅそ〜お〜〜〜 ポッッドキャッスットッ QR〜!

川澄&能登: まるなび!?反省室!

川澄: こんにちは。川澄綾子です。
能登: こんにちは。能登麻美子です。
川澄: さて、今週から始まりましたこの番組は、文化放送で毎週火曜深夜1時から放送中のラジオ、
    「PONY CANYON STYLE まるなび!?」のポッドキャスト版です。
能登: はい。毎回この番組では、地上波のまるなび!?の収録後に、番組の反省会をお送りしていきます。
川澄: はい。という訳で・・・始まった訳なんですけども。
能登: ねえ〜。始まっちゃいましたけど。
川澄: どうしたらいいんだろうねえ。
能登: どうしたらいいんだろうねえ。
川澄: フリートークだよ麻美。
能登: や〜〜〜ダイジョブなんでしょうか、わたくしかなり不安でございます(笑)
川澄: 私たち芸人さんじゃないもんね(笑)
能登: ほんと、あれですよ。フリートークって、ほんと難しいんですよ。
川澄: 難しいんだよ。まるなびだって、ほとんどフリートークないしね。
能登: あんま無いよね。実を言うとね?
川澄: うん。あっても、2〜3分とかそんなですよ。
能登: うん。そんぐらいかも知らん。
川澄: え?
スタッフ: 厳しかったら誰か入りますよ。
川澄: ほんとですか?
スタッフ: 神父が。
川澄: 神父さん入るんですか?
能登: おお! 神父さんと3人で!
川澄: 無理って言ってるよ?
能登: ムリムリムリって、唇が(笑)
川澄: ダメじゃん(笑)。じゃあ、綺麗なお姉さんとか。
7rehab ◆2tjokYoELc :2007/02/23(金) 21:43:45 ID:JgDb5RKe
能登: あ!そうだね! お姉さんに入ってもらおう。
川澄: お姉さんと3人で。
お姉さん: いえいえいえまずはお二人で。とりあえず。
川澄: 困ってる困ってる。お姉さん困ってるよ。
能登: うーん。私たちも困りましたなこりゃ・・・。
川澄: まあ、だからさ、いいのこんなんで? こんな、緩い感じの番組で。
能登: う〜ん(笑)。一応、まるなび終わりのね、帰りがけにちょっと喋りましょうっていう・・・。
川澄: そういうね? オフトークなコンセプトらしいですね。
能登: ね?
川澄: でもさあ、そんな力抜いてさ、それでしかも、10分の番組でしょ?
能登: うん。
川澄: それなら別に、私はあれだよ。さっさと麻美とお昼食べに行きたいよ。
能登: 綾ちゃん、本音が。本音が出てる(笑)
川澄: ええっ?
能登: 気持ちはほんっとにマジで良く分かるんですけども。
川澄: こういう力の抜き方じゃなくて?
能登: こういう感じのトークじゃなくて。一応あの、反省会っぽくね?
川澄: 反省会っぽくね。
能登: はい。
川澄: ま分かってるけど、ちょっと言ってみたかった(笑)。じゃあ気を取り直しまして。
能登: 気を取り直して、行きましょう!
川澄: はい。今回は1月2日、1月9日放送分の反省会という訳なんですけども。
能登: そうですね。新年最初のOAでしたね。
川澄: はい。という訳で新年最初の反省は何かありますか?
能登: 色紙に書いたヤツ以外で、なんだよね?
川澄: うん。それとは別で。
能登: そうだねえ・・・。
川澄: 私の反省はあれだね。ちょっと、麻美の振りに、上手く応えられなかったかな、って。
能登: ええっ!? そんなとこあったっけ?
川澄: あったよ?
8rehab ◆2tjokYoELc :2007/02/23(金) 21:44:29 ID:JgDb5RKe
能登: どこ? どこで?
川澄: あの、2本目のクエストの時に・・・あ、2本目じゃないや。
能登: 2本目じゃないね(笑)
川澄: 2本目じゃない(笑)。1月9日放送の、さっきやったクエストで。
能登: うん。
川澄: 麻美に、「お嫁さんに来てほしい」って言われて。
能登: あ!
川澄: 上手く・・・応えられなかった。
能登: いや、あれは別に・・・あれは綾ちゃん、いいのよ別に?
川澄: いや! あれにちゃんと応えられないようじゃ麻美の相方失格だね。
能登: なに言ってんの綾ちゃん!合格!合格ですよ。ちょ〜合格だよ綾ちゃん。
川澄: ほんと?
能登: んん!
川澄: ほんと?
能登: ほんとに。
川澄: 違うの。ビックリしちゃってさ。結婚しよ〜とかならまだ分かるんだけど。
能登: あー、ちょっとね。そのまんまじゃ不味いだろと思って、ひねってみました。
川澄: うん。でしょ? お嫁さんと来たか!って感じで。そのビックリとさ。
能登: うん。
川澄: 「あれ?じゃあ麻美のほうが旦那様なんだ」って。
能登: あっは!
川澄: なんのアニメだよ!
能登: あははは!
川澄: なんか、そういうことが頭の中を一瞬のうちにぐるぐるぐるぐる、こう・・・。
能登: 分かる分かる、なんとなく、分かるわ。うん。
川澄: それでなんか、せっかくの麻美の振りを、変な間で流しちゃった訳ですよ。
能登: あー・・・。
川澄: これ、マジ反省ですよ。私の。
能登: なるほどね。
9rehab ◆2tjokYoELc :2007/02/23(金) 21:45:10 ID:JgDb5RKe
川澄: うん。麻美は? なんか反省ありますか?
能登: んーーー。そんな、そんな風に、綾ちゃんに気を遣わせてしまったことが、反省ですかねえ。
川澄: なっ、なにを言ってるの! 麻美がそんな風に思うことないって。
能登: そんなことないよ! 私がもっと素直な言い回ししてれば良かったのかも知らんし。
川澄: いや、それは違う。
能登: いいえ綾子さん?
川澄: ・・・。
能登: ・・・。
川澄: やめよう(笑)。これなんか、変な方向に。
能登: 怒られるね。このまま行くと怒られる(笑)
川澄: そうだね。
能登: あー・・・。さあっ、じゃあ別の反省で。
川澄: うん。
能登: なんかあったかなあー・・・。
川澄: あ! 麻美、あれ聞かせてよ。返事。
能登: お?
川澄: 1本目のさ、オープニングで、「後でこっそり言うよ」って言ってたヤツ。
能登: ああ!
川澄: あれ、なぁに? ねえ?
能登: いや、だから・・・。
川澄: なぁにぃ〜?
能登: あれはだから、浮気なんてしませんよってことを言いたかった訳ですよ。あれは。
川澄: それは聞いたもん。「後でこっそり言うよ」って言ってたヤツのほうは?
能登: それわぁ〜、浮気なんてしませんよーってことを後で言おうと思ったんだけどぉ。
川澄: うん。
能登: 綾ちゃんが甘えた声で「なぁに?なぁに?」とか言うから!
川澄: あはっ!
能登: もういいや今言っちゃえーって思ってその場で言っちゃった訳ですよ。
川澄: あっ! そういう・・・ことだったんだ。
能登: そういうことですよ。もう〜〜〜急に変なこと聞かないで照れちゃうでしょ〜?
川澄: や〜〜〜(笑)。それは、あれだね。それは照れるね。
10rehab ◆2tjokYoELc :2007/02/23(金) 21:45:43 ID:JgDb5RKe
能登: もう〜〜〜(笑)
川澄: いやいやいや(笑)
能登: なんでこういう話になっちゃうんだろうね。
川澄: ねえ〜。
能登: あんまりね? こういう話はね。
川澄: うん。わざわざ言わないほうがね。
能登: あの、10月ぐらいだっけ? 結婚事件とかね。ありましたからねぇ。
川澄: ねぇ! あれどっちが先に言ったんだっけ?
能登: ええ!? 綾ちゃんでしょお〜! 綾ちゃんが先に言ったんだよ結婚しようって。
川澄: そうだっけ?
能登: そうだよ。ひどっ! 忘れたの?
川澄: いや違うよ。ごめんごめんごめんごめん。忘れてないって。忘れる訳ないじゃん。
能登: ホントー?
川澄: ホントだって。それであれだよね? 二人で怒られたんだもんね?
能登: 怒られましたねぇ〜。良くないんだねー、そういうこと言うのって。
川澄: うん。あんまりね、女の子同士で結婚結婚とか言うとね? そういうイメージが付いちゃうから。
能登: 付いちゃうからね。
川澄: そのイメージで来る仕事もあるんだけど、それで来なくなる仕事もある訳ですよ。
能登: ね?
川澄: ま、もっともな話ですよ。
能登: まあね〜・・・。でもちっとびっくりしたよ。今まで普通に言ってたからさ。
川澄: 麻美は割とそうだよね。
能登: うん。割と普通に、結婚しよう〜とか言ってたからさ。
川澄: 女同士だもんね。言うって、それは。
能登: うん。でも・・・ちょっと言い過ぎちゃいましたかね。
川澄: うーん。でもほら、あれだよ麻美。言っちゃダメならダメで、言えないからこそ、楽しい!みたいな。
能登: いや、それは綾ちゃん、それは・・・。
川澄: なぁに?
能登: それは、綾ちゃん面白がってるでしょう?
川澄: そんなことないよ。
能登: そんなことあるですよ。ちょっ、聞いて下さいよ。
11rehab ◆2tjokYoELc :2007/02/23(金) 21:46:14 ID:JgDb5RKe
川澄: なぁに? なぁに?
能登: そのね? 結婚しようとかあんまり言わないようにって釘を刺された次の収録ぐらいからもう。
川澄: あはは!
能登: もう、あれだよね? 綾ちゃん。
川澄: なんですか?
能登: なんですかじゃないよ! もう、誘導尋問みたいに。
川澄: あはは!
能登: 私に結婚しようって言わせよう言わせようと、そういうトークをしてくるんですよ!
川澄: してましたねえ。
能登: ズルいんですよ。私が結婚って言っちゃダメなの分かってて。この人は。
川澄: いや、違うよ。なんだっけ? 夫婦の日だっけ? なんかOAの日がたまたま夫婦の日とかでさ。
能登: そうそう。
川澄: それを打ち合わせの時にちょっと喋ってたんだよね?
能登: うん。
川澄: で、本番でその話から入ったの、麻美のほうじゃん。
能登: いやいやいや、そのあと、何かすん〜ごい優しい声で「部屋片付けに行こうかぁ〜?」とかさ。
川澄: やは!
能登: 「見ても嫌わないよぉ〜?」とかさ。もう、追い詰めてくる訳ですよ。
川澄: 追い詰めてたかな私?
能登: もう、めちゃくちゃ追い詰められてた私。もうやめて〜って。
    それ以上優しくされたらポロって言っちゃう〜って。
川澄: あはは!
能登: あっはっは!
川澄: もう〜、ほんと麻美は可愛いよね。
能登: なに言ってんの綾ちゃも可愛いよ〜?
川澄: もう〜、なんだろうね。
能登: なんだろうねえ〜。
川澄: ねぇ〜〜〜やっぱこういうね? 流れになっちゃうね。
能登: なっちゃうよね。私たち。
川澄: これを、毎回あれですか? 地上波の収録後にやる訳ですか? ・・・やるんだ?
12rehab ◆2tjokYoELc :2007/02/23(金) 21:47:06 ID:JgDb5RKe
能登: いいんですかね。公共の電波で。
川澄: 電波じゃないから? 電波じゃないからいいんだって麻美。
能登: 電波じゃないんだ、ポッドキャストって?
川澄: あれでしょ? パソコン持ってないと聴けないヤツでしょこれ?
能登: そうなの!?
川澄: そうなんだよ麻美?
能登: あ〜〜〜そうかそうか。ネットラジオか! ネットラジオのことだ!
川澄: えっ今さら?
能登: さあ(笑)、そんな、分かってないパーソナリティがお送りしています、今回のまるなび反省室ですが!
川澄: そうですね(笑)。という訳で、今回はここまで。
能登: はい。
川澄: まるなびの反省室っぽく、なってたのかな?
能登: ・・・なってたんでしょうかねぇ?
川澄: なってたよ! あの、あんまりイチャイチャするのは良くないんだよっていう、そういう・・・なんだろ?
能登: そういう、教訓に。
川澄: そう! 教訓に!
能登: ね?
川澄: ハイ。えー、この番組の更新は、隔週水曜日です。
能登: 次回の更新は、1月24日水曜日の予定です。
川澄: それでは次回もポッドキャストでお待ちしています。
能登: 地上波のまるなび!?も聴いて下さいね。
川澄: まるなび!?反省室、川澄綾子と。
能登: 能登麻美子でした。

川澄&能登: また再来週〜〜〜!


で、お蔵入り。

完!
13名無しさん@秘密の花園:2007/02/24(土) 00:30:02 ID:GLGUr/C3
>>5
川澄能登ファンとしてはたまらないですな
もう現実なんだか非現実なんだかわからない。すごい文才だ。
本当に二人が実際に話してたみたいだ。
まるなび!?反省室なんて番組があったのかと思って検索してみたら・・・
いや本当にGJです
14名無しさん@秘密の花園:2007/02/24(土) 02:04:44 ID:GLGUr/C3
やっぱり女の子同士で結婚結婚って言っちゃうのはまずいのかな
15rehab ◆2tjokYoELc :2007/02/24(土) 21:35:53 ID:Gsdokqxg
GJどうもです。m(_ _)m

実際、結婚しようって言ったぐらいのことで
誰も怒りゃしないと思いますけど、
事務所とかに怒られたと仮定したほうが
06/11/21, 07/011/09の能登さんの発言が
すごい生きてくるんですよね。
真相や如何に。
16名無しさん@秘密の花園:2007/02/25(日) 00:25:02 ID:ccp8Lu5v
>>15
仮定だったんですな。いや本当にそうだったら結構凹むなと思って。
でも実際はどうなのかわからないから、怒られた可能性もあるわけで。
二人の仲良さっぷりがグレードダウンしなければいいけど
17名無しさん@秘密の花園:2007/02/26(月) 23:51:18 ID:YjxmpZK5
>>16
それを考えたら元も子もなくなるじゃないか
1817才の女王陛下 ◆CSZ6G0yP9Q :2007/03/02(金) 14:51:31 ID:Q2DMR42G
これは未だ貼ってなかったかなぁ?
ちょっと(やまなこ版を)改変
佳奈と静(しーちゃん)
やっぱり初めては…この子とじゃなきゃ。
1917才の女王陛下 ◆CSZ6G0yP9Q :2007/03/02(金) 14:54:00 ID:Q2DMR42G
都内とあるマンションの一室。

暗い部屋に寄り添う人影、食事どきなのに電気は消えている…窓から差し込む薄明かりが、中に居る人影が二人だと教えてくれる。

鼓動が高鳴る…少しの不安と期待、これから起こることが想像できないからだ。だがやはり、欲望には逆らえない。
ずっと…この時を待っていたからだ。すれ違いの多かった二人…今日やっと…。
「(はぁはぁ)…佳奈ァ…入れるよ?いい?」
静かな暗い部屋、覚悟を決めた表情で自分の瞳に写る女の子に同意を求める…。…やはり彼女も恐いのだ…初めての行為に。
「(ごく)ぅん、私はいいよ…ぜったい今日って決めてたから、ちょっと恐いけど…。しーちゃんとならなぁ。」

心強い同意を受けた彼女にもう迷いはなかった…。熱い…とてもこれ以上は待てない。ゆっくりと手を伸ばす、目で合図する。
まだ冷たいであろうその物体を…まだ何物にも侵入を許していないその中に…、熱い!もう限界だった。

女どうしでこんな事をするのは初めてだったし、正直恐かった。しかし見知らぬ男性とこのような行為を出来るほど…私は……。

いや、こんなことを考えるのは止めよう、彼女が待ってる…。
一人でやってもただ虚しいだけ、それなら一番仲のいいこの子となら…。
覚悟を決めた、やはり人の欲望、三大欲求には勝てない、もう…どうなってもいい!

そう決めたんだから!

それは一度始まってしまえば以外とスムーズに行なえた。二人は限界まで飢えと渇きを満たしていった…。


「なぁ…今度みんなでしよか?二人だとなぁ、パターン判ってて冒険…できないし。」
「うーん佳奈ァ、でも恐いなぁ、ちょっと…楽しみだけど。」
「あー、考えただけでドキドキしてきた!ナバとかすごいんのを持ってきそうやなぁ!」
「あぁ私じゃ、ちょと…無理かも…」
ふふと笑い、初めてだったが思いの外上手く行った事にお互いに満足していた。
恐かったがやはり最初がこの子とで良かった。
二人はまた来るであろう宴に心を弾ませていた。
2017才の女王陛下 ◆CSZ6G0yP9Q :2007/03/02(金) 15:09:16 ID:Q2DMR42G
>>15
GJ!
いいですね、まみこが自然というか良い感じです。

自分のは…怒らないで下さい、ちょっとした出来心です。タイトルは…


闇鍋、です。
21名無しさん@秘密の花園:2007/03/02(金) 16:15:29 ID:NfPYHJPl
22 ◆mk4Xo.O8AE :2007/03/03(土) 01:24:34 ID:BpZW0X9i
>>20
GJ!続編がありそうな展開に期待しております。

暇つぶし程度に書いていたしずかなを発掘してしまったので投下します。
時期的にはもう少し寒い季節ですが。
231 ◆mk4Xo.O8AE :2007/03/03(土) 01:25:07 ID:BpZW0X9i
「佳奈」
あたしの名を呼ぶ声がする。
「佳奈、起きて」
うっすらと目を開けるとそこには満面の笑みの静。
…なんで静がおるんや?
「おはよう、佳奈」
「うん…おはよぉ…」
頭が働かない。
ここはあたしの家のはず。
「佳奈…今何時かなぁ?」
言われて時計に目をやる。
「ん…いち…っ!?あかん、寝過ごしたんか、うち!」
今日は静とデートの予定だった。
十時に待ち合わせしてたのに。
「待っても待っても佳奈来ないんだもん。電話も出ないし。」
そういってプクッと膨れる静。
「で家に来たら、まいちゃんとみつきさんはイチャイチャしてるし。」
ああ…あの二人はホントに新婚みたいに仲がいい。
あたしの家なのに、最近妙に居心地が悪い。
「佳奈は佳奈でパソコンに向かったまま気持よさそうに寝てるし。」
昨日なかなか寝つけなくて仕方ないからゲームにINしてたらそのまま息絶えたらしい。
何やってるんだ、あたし。
てかあたしPT中じゃなかったっけ?うあ、最低。
ログを見たら案の定wisが。今夜にでも謝ろう。
242 ◆mk4Xo.O8AE :2007/03/03(土) 01:25:40 ID:BpZW0X9i
「今からどこか行く?」
ゲームを終了させて静に尋ねる。
「いや、今日はいいや。」
時間も微妙だし、といって静はあたしに抱きつく。
ちなみにあたし、椅子に座ってる。
「し、静?」
「佳奈とこーしてたいからね。」
静の唇が降りてくる。
そこでふと気付く。
「ま、まって」
「なに?」
「まいぴょんとみつきさんは?」
さっきの静の話では、家にいるみたいな事をいっていた。
「隣にいるよ」
「え、じゃあ、静の家に行こう?」
「何で?」
なんでってそりゃぁ…
「…色々まずいっしょ?」
「大丈夫大丈夫。ゆっくりどうぞって言われたから。」
あの二人何いってるんだ。
ていうか、妹とか妹の恋人にあえぎ声聞かれて興奮するような性癖は持ち合わせていな
い。
「ああ、佳奈は声でかいしね。」
「っ…!」
誰がそうさせてるんだ、誰が!
「ね、佳奈?しよ?」
ダメだ、断れる訳がない。
今日は明らかにあたしが悪い。
253 ◆mk4Xo.O8AE :2007/03/03(土) 01:26:25 ID:BpZW0X9i
静の手が服の中に伸びる。
必然的に服は捲られ、肌が外気に晒される。
「寒っ」
「ん、佳奈寒いの?」
「暖房…」
動こうとする私の腕をつかんで引き戻す静。
「すぐにあったかくなるから」
いや、そーかも知れないけど。
いつも暑くなるけど。

静の手があたしの胸に触れる。
「佳奈可愛い」
「静も綺麗…んはっ」
静はあたしの胸の先端を口に含む。
またうまくなってる。
いったい何処で練習してんだろ。
・・・まさかね・・・
なんとも言えない感覚に襲われる。
舌で先端を転がされながら、もう片方の胸を指でもてあそばれる。
やば、最高に気持ちいい。
「佳奈の顔エロ〜い」
なんて意地悪そうに静は言うけれど、あたし静程エロくない。
「酷いな、私はエロいんじゃなくて、欲望に忠実なだけだよ」
だからそれがエロいんだって。
静の手が下半身へと延びていく。
ジーンズのボタンを外され、中途半端に脱がされてる。
うん、ていうかあたしまだ椅子に座ってるんだけど。
264 ◆mk4Xo.O8AE :2007/03/03(土) 01:28:09 ID:BpZW0X9i
「しずk…」
「ほら、佳奈足開いて」
え、座ったままするの?
「ベッドいこーよ…せめて床で…」
「や・だ♪」
ちょっとまてぃ!!
椅子に座ったままなんてどんなプレイよ!このド変態!!!!
だけどなんだかんだ思ってても静に従ってしまうあたり、あたしも変態だ。
断言する、あたし静と付き合う前まではこんなに変態じゃなかった。
「佳奈ってお喋りね。…こっちも♪」
「っひゃ!」
あたしのそこに静は下着の上から触れた。
「こんなに濡れちゃって…そんなに溜ってた?」
いや、意味分からないから。
「ごまかさないの。それとも何、佳奈自分でシないの?」
「っ…」
「どーなの?自分でシないの?」
「…するょ…」
にんまりと静が笑う。
「佳奈はエッチなんだね」
違う、断じて違う。
「はいはい、分かったから。」
絶対近い内にいじられる。静はそんなやつだ。
でもそんなところまで好きなんだけど。
275 ◆mk4Xo.O8AE :2007/03/03(土) 01:28:41 ID:BpZW0X9i
「佳奈ぁ、ちょっと腕後ろに回して?」
言われて手を椅子の後ろに回す。
…手首に妙な感触が走る。
「静…?」
「これでよし」
「何やってんのよぉ!!」
静は満面の笑みであたしの腕を縛り付けていた。
椅子に結ばれてるから動けない。
「このドS!変態!」

声をあげたけど、静は聞く様子もない。
「じゃ、続きしよっか。」
椅子をくるりと半回転させられ、私は静と向かい合う。
甘く、気が遠くなるような口付け。
荒い息遣いだけがあたしの部屋に響く。


静はあたしの胸を再びせめあげる。
全身が溶けてしまいそうになる。
286 ◆mk4Xo.O8AE :2007/03/03(土) 01:29:23 ID:BpZW0X9i
「しずかぁ…下も触って…」
胸ばかりせめられ、あたしはもう我慢できなくなっていた。
十分すぎるほどあたしは静を待っている。
自分でも有り得ないくらい濡れているのがわかる。
どれだけ欲求不満なんだあたし。
静の手があたしの太股に触れる。
「そこじゃなぃ…」
「ん?」
「もぉちょっとぅぇ…」
静はゆっくりじらすようにあたしの足をなであげる。
その間にもあたしの秘部は熱く潤っていく。
「うあ、佳奈濡れすぎ」
やっとそこへ到着した静。
下着の上から触れて声を出す。
「わかってるょぉ…」
「こんなに出しちゃって、もったいないよ」
下着がずらされ、静の指が直接そこへ触れる。
「んっ…」
思考回路が麻痺していく。
「佳奈の薫りがする」
私のそこから溢れた液体をわざとらしくかぎ、ペロリと舐める。
「おいしい、もっと舐めちゃお。」
そういって、あたしのそこに口付ける静。
ジュルルルと大きな音が響く。
「んはぁっ…」
下を見下ろすと、静と目があった。
「佳奈、可愛すぎ」
あたしはもう快楽のあまり今にも昇天しそうなのだけど。
297 ◆mk4Xo.O8AE :2007/03/03(土) 01:30:39 ID:BpZW0X9i
「静ぁ…もぉ…だめぇ…」
「佳奈、イきたい?」
静の言葉に首を縦にふる。
刹那、あたしの中へ強引に静の指が挿れられた。
あたしをどんどん掻き乱していく。
口から声が漏れるけれど、それは最早言葉にならない。
凄くいい、気持ちいい。
椅子に後ろ手を縛られているので、思うように動けない事がもどかしい。
「静ぁもっとぉ」
限界に達しそうで達せない。
「佳奈の顔最高にいいよ」
私の中へ二本目の指が挿れられる。先程以上にあたしの中が掻き乱される。
あんなに寒かったのに、今は凄く暑い。汗がこぼれ落ちる。

「イかせて…」
生殺しの状態を早くなんとかしてほしくて、あたしは静に乞う。
「少し早いけど…もうイきたい?」
静の指が益々激しくなる。静を身体中で感じている。
もう自分自身を理性で制御することさえ出来ない。
本能のみがあたしを支配している。
「もぉだめぇぇぇ…」
「いいよ、ほら」
激しくあたしの中をかきみだす静。
「やっダメっんぁぁぁぁぁぁ」
頭が真っ白になる。

一瞬、哀しげな顔をした誰かが脳裏に浮かんだ。
よく知ってるはずなのに、思い出す前に消えてしまった。
まるで煙のように一瞬で。
308 ◆mk4Xo.O8AE :2007/03/03(土) 01:31:28 ID:BpZW0X9i
「だ…れ…」
「ん?どした?」
静があたしの後ろから心配そうに顔をのぞきこんでいた。
「…なんでもない」
多分、気のせい。
夢でもみたんだろう、きっと。
「なに、佳奈こーやって拘束されると興奮しちゃうの?」
違う!!!
断じて違う!
「佳奈がどーしてもってなら、もう一回今のでやってもいいけど?」
心から遠慮しておきます。
「んじゃぁベッドいこ。」
え、まだすんの???
「当たり前じゃない。何のために佳奈の家にきたとおもってるの。」
…そうですか…



あの影はもう現れなかった。
誰だったかなんて分からない。
一日中静に抱かれ、体力も精力も枯れ果てたあたしは、ただただ静の腕の中で眠るだけだった。
31 ◆mk4Xo.O8AE :2007/03/03(土) 01:32:28 ID:BpZW0X9i
以上です。
気が向けば続編も書くかもしれません。
それでは。
32名無しさん@秘密の花園:2007/03/03(土) 09:44:20 ID:LlksAILD
>>31
このどS、変態
いやぁーグッジョブ
ぜひとも続編をお願いします
影が気になる
33名無しさん@秘密の花園:2007/03/03(土) 20:25:07 ID:zKho1I7P
しずかな最高!!!
続きも楽しみにしてます
34妄想小説家 ◆ze3j4io4vc :2007/03/04(日) 18:11:18 ID:FwKKOVZT
普通は書くたびにうまくなっていくものなのに、書くたびに質が落ちていく妄想小説家です。
こんな自分の書くSSにGJの言葉をくれる方や感想をくれる方に感謝感謝です。
今度書いたのはゆりしーと能登麻美子さんのSSです。
全然百合でもなんでもないけど、せっかく書いたから投下します。
35 ◆ze3j4io4vc :2007/03/04(日) 18:14:03 ID:FwKKOVZT
麻美子: 祐里香ちゃんって天使みたいだね。
祐里香: ホント? 嬉しい。ゆりしー、天使声優目指してるの。
麻美子: 祐里香ちゃんはもう天使声優だよ。
祐里香: そうかな。
麻美子: うん、祐里香ちゃんは天使声優だよ。
祐里香: 能登さん、ありがとう。これあげるね。
麻美子: ありがとう。祐里香ちゃん、いつもうまい棒持ち歩いてるの?
祐里香: うん。おいしいんだよ。
麻美子: そうなんだ。いただきます。
祐里香: おいしい?
麻美子: おいしいね。
祐里香: でしょ? うまい棒の良さがわかってくれる人に会えて、ゆりしー、嬉しい。
麻美子: 祐里香ちゃんはどうしてうまい棒にはまるようになったの?
祐里香: ゆりしー貧乏だったから、うまい棒ばかり食べてたんだ。
麻美子: そっか。私もね貧乏の時があって、一品料理の時とかあった。
祐里香: 能登さんにもそんな時があったんだ。
麻美子: もう大変だったよ。
36 ◆ze3j4io4vc :2007/03/04(日) 18:14:40 ID:FwKKOVZT
祐里香: ゆりしー、ブログやってるんだけど、過去の日記とか見るとあの頃は大変だったなと思う。
麻美子: 祐里香ちゃん、ブログやってるんだ。私、機械音痴だから今度教えて。
祐里香: いいよ。
麻美子: その時はよろしくね。あ、もうこんな時間だ。帰らなくちゃ。
祐里香: 今日はとっても楽しかった。能登さん、また遊びに来てね。
麻美子: また遊びに来るね。そうだ、今度ご飯食べに行こう。
祐里香: 嬉しいんだけど、ゆりしー、そう言われて実際にご飯食べに行ったことあんまりないな。
麻美子: あ、あるよね、そういうこと。私もそういうことあるもん。
祐里香: 能登さんも?
麻美子: うん、よくあるよ。うーん、今夜とかダメだよね?
祐里香: 今夜? 大丈夫、ゆりしー予定ない。
麻美子: この後の仕事終わったらメールするね。
祐里香: わかった。
麻美子: 私、ずっと祐里香ちゃんって呼んでたけど、これからゆりしーって呼んでもいい?
祐里香: えぇ〜!
麻美子: ごめん! 急に馴れ馴れしいよね?
祐里香: そうじゃなくて、嬉しくて。能登さんにゆりしーって呼ばれるのが。
麻美子: 急に絶叫するから嫌なんだと思った。
祐里香: ごめんね。ゆりしー、よく絶叫するから。能登さんも絶叫されるのは嫌だよね?
麻美子: ううん。ただ、知らなかったからビックリして。後でメールするね、ゆりしー。
37 ◆ze3j4io4vc :2007/03/04(日) 18:19:47 ID:FwKKOVZT
リアリティは無視しました。
妄想なので勘弁してください。それでは。
38妄想小説家 ◆ze3j4io4vc :2007/03/05(月) 01:21:51 ID:UNSwfT/T
目が覚めてすぐに思い浮かんだ妄想を書いてみたんですが、やっぱり↑のだけじゃダメですね。
39妄想小説家 ◆ze3j4io4vc :2007/03/05(月) 01:23:16 ID:UNSwfT/T
>>36の続き。手抜き感や無理矢理感はスルーで

約束していた通り一緒にご飯を食べた二人は、食事後、ゆりしーの部屋に来ていた。

麻美子: 鶏肉食べると胸大きくなるの?
祐里香: わかんない。けど、ダイエットしてて、肉は鶏肉にしてたら大きくなってた。
麻美子: ・・・触ってもいい?
祐里香: いいよ。
麻美子: ゆりしー、胸おっきいね。
祐里香: これ写真撮ってブログに載せてもいい?
麻美子: 私がゆりしーの胸を触ってるところを?
祐里香: ダメかな?
麻美子: なんだか恥ずかしいな。載せる前に見せて。
祐里香: うん。それじゃあ撮るよ。

数日後、ゆりしーのブログに、ゆりしーの胸にタッチする能登麻美子の写真が掲載された。
40 ◆ze3j4io4vc :2007/03/05(月) 01:38:02 ID:UNSwfT/T
なんで今日はこんなイライラしてんだろ。
ビールも全然おいしくない。
原因はきっとゆりしーに決まってる。


「女の子好きになるってどういうことなのかな?」とか聞いてくるし。
今日はいつになく幸せそうな顔してたし。
まみまみと1回ご飯食べに行っただけじゃん。


きっと、ゆりしーが幸せにしてるからイライラしてるんだ。
私って最低だな。人の不幸せを願ってるなんて。
こんな自分にもイライラする。


ゆりしーのブログにはまみまみに胸触られてる画像が出てるし。
私が触ってもあんな嬉しそうな表情しないくせに。
ったく、ほんとイライラする。


だいだいね、まみまみはね、同じ事務所の・・・
いや、そんなことはどうでもいいんだ。
嫉妬なんてしてない。あり得ない。あるはずがない。あるわけがない。ないに決まってる。
41 ◆ze3j4io4vc :2007/03/05(月) 01:41:11 ID:UNSwfT/T
書き込んで余計傷を深めただけでした。
最後のは伊藤静さんの心情です。
それでは。
42名無しさん@秘密の花園:2007/03/05(月) 02:41:18 ID:66UkTvSC
>>41

ゆりしーはまるなびに来たときに意外と普通で驚いた記憶がwww
ところで御前と能登は事務所違うぞ
43 ◆ze3j4io4vc :2007/03/05(月) 10:49:21 ID:UNSwfT/T
>>42
まるなびでゲストに来てたのか。それは知らなかった。
ということは、あまり表には知られていないけど、実は仲がいいなんてこともあり得るかな

同じ事務所というのは、能登さんは同じ事務所の川澄さんと・・・
ということを表現したかったのですが、わかりにくかったですね。
44名無しさん@秘密の花園:2007/03/05(月) 23:35:56 ID:IMQXeSCN
>>43
GJ
同じ事務所の・・・・で、あやちーのこといってるのはちゃんとわかったよ。

>>40読んだら御前がもやもやした気分でとりあえずゆりしーを押し倒し、
自分の気持ちを確認する妄想をしてしまった・・・。
45 ◆ze3j4io4vc :2007/03/06(火) 17:44:37 ID:taRzgPE6
To Heart 2ラジオの反省回を行う落合祐里香と伊藤静

伊藤: ゆりしー、今日のあの発言は何?!
落合: だってぇ〜
伊藤: あのラジオは年齢制限ないんだからね!
落合: ごめんなさい。
伊藤: だいたいね、いやらしい事した後の私の顔見たことあるの?!
落合: それはないけど…
伊藤: 一歩間違えれば、次の回からゆりしーはさよならだったかもなんだよ?
落合: ごめんなさい。やっぱり、ゆりしー、いらない子?
伊藤: 私に必要とされたい?
落合: 静ちゃんには嫌われたくない!
伊藤: じゃあ、実際に見せてあげる。
落合: え? え? 何を?
伊藤: いやらしい事した後の私の顔。
落合: えぇ〜!!!

END
46 ◆ze3j4io4vc :2007/03/06(火) 18:42:15 ID:taRzgPE6
植田: こうしてまたセイバーと会えて嬉しいわ。
川澄: 私もです、凛。
植田: 廃墟で抱き合った相手とインターネットラジオという形でまた会えるんだから。
川澄: 私が凛に抱かれたのは事実ですが、あれは仕方なかったことです。
植田: ところでセイバー、あなたは台本もらってないの?
川澄: ええ。話したり聞いたりはできますが、読んだり書いたりというのは…
植田: そっか。セイバーは外国の人だもんね。ということは全部アドリブ? 大変そう。
川澄: そうでもありません。凛との会話を成り立たせるようにと言われているだけなので。
植田: アドリブということはもしかして――
川澄: 何ですか、凛。顔がにやけていますが。
植田: なんでもない、なんでもない。久々に再開したセイバーとの会話が楽しめればなと思って。
川澄: そうですか。私も凛とまた話せて嬉しいです。ところで、何を話すんですか?
植田: それはもうセイバーのことでしょ。
川澄: 私のことですか? 特にこれといった話はありませんが。
植田: あるでしょ、いろいろ。セイバーは実は感じやすいとか。実は微乳だけど美乳だとか。
川澄: 何を言ってるのです、凛。そんなことは…
植田: 私の前では否定できないでしょ?
川澄: いえ、私は胸は小さいですが、美しくはありません。
47 ◆ze3j4io4vc :2007/03/06(火) 18:43:16 ID:taRzgPE6
問おう、あなたが私のマスターか。
いや、あなたが私のマスターだ。
Fate stay / tune

川澄: どうも。セイバー役川澄綾子です。
植田: どうも。遠坂凛役植田佳奈です。
川澄: 最初に言っておきたいことがあるんですけど。
植田: 何でしょう?
川澄: 冒頭のCDドラマみたいなのあったじゃないですか?
植田: ありましたね。
川澄: あれ、私も台本ありましたから。本当はアドリブじゃないんですよ。
植田: リスナーの皆さん、そういうことにしておいてあげてください。
川澄: ちょっと佳奈ちゃん、それじゃあまるで私が嘘言ってるみたいじゃない!
植田: 綾さん、わかりましから。アドリブではないということにしておきますから。
川澄: 本当にアドリブじゃないんですよ。本当なんですよ。
植田: リスナーの皆さん、信じてあげてください。

<完>
4817才の女王陛下:2007/03/08(木) 00:32:08 ID:Ei15a+PB
>>22
サンクス!佳奈がいい。
>妄想小説家さんGJですよ麻美子をもっと見たいです。

いつもはやまなこですが。投下します。
ナバ、佳奈、静です。
まぁシリアス調ですが流し読み程度でお願いします、結末は期待はしないで下さい。
都内某所マンションの一室


今、ベッドの上と床にぐったりと寝むっている女性が二人…。

寝むっている、か…。

「寝むっている」と言う表現は可笑しい…か、正しくないな。別に寝むたいわけじゃあないから…。
身体が物理的に、いや医学的にか…。そうするほうがエンタルピー、いやエントロピー的にか?

とにかく…。

今この状況でこの状態がこの慣性系における正しいエネルギーの流れ方なのだろう。
不思議と私は落ち着いていた。だから要らない事を考えてしまう。


詰まらない事に頭を使った…どうでも良い事なのに。それを考えったって根本的な解決にはなら無いのに…。
部屋は暗い。

明るい部屋からそれを見下ろす一人の女性。少女とも言える細いシルエットが暗い部屋の壁に映し出される。

私は許せなかった…。

それは……への恨み、だった。
後悔はしない…昔、二人が誓い合った事なのに…。決して私は短絡的な人間じゃない…でもこれだけは許せなかった!どうしても!
4917才の女王陛下:2007/03/08(木) 00:32:59 ID:Ei15a+PB
どうしても!
(どうしたの?)
私の声が聞こえた。

どうしてこんな事になったんだろう…。最初はこんなはずじゃなかった。もっと楽しい気分のはずだったのに。
(止められなかった?)
その勇気が無かった。
(どうして?)
恐かったから…。
(なにが?)
ともだちを…がっかりさせたくなかったから…。
(今は?)
……………。
(どちらにしたってその感情が…。)
うるさい!

わかってる、わかってた!きっと、こうなるんだって。だってあいつが…。


と、ベッドにうずくまっているナバに目を向けた。

毛布で包まってはいるがその下の格好で今の季節外に出るには寒い、いやこの格好ではとても外には出れないか…。
例え誰にも見られていなくても私はゴメンだ。

あんなのを持ってくるから…。
50名無しさん@秘密の花園:2007/03/08(木) 00:36:32 ID:Ei15a+PB
先程の情景が思い浮かぶ。
しかし、自分にはこれ以上は何も出来ない…。ただ待つだけ…しか出来ない…。

電話は自分でした。携帯から震えて110なのか119、いや117だったか?
ダイヤルを押す手が震えた。緊急用に短縮に入れていたが、あまり役にはたたなかった。

ダメだなぁ…。
次は…ちゃんと押せる様にしなきゃ…。

その次が何時来るのか…。ははっ、来ない方が良いに決まっているのに。
だが、判らない…。何が起こるかなんて誰にも…今日だって。

コノ事は自分の頭ではシュミレーションは出来たはずだ。可能性の低いイレギラーな事ではあるが予想は…。
いや、辞めよう…何も変わらない。

しかし、それは明日・明後日の近い未来、では決してない事だけは…解っていた。

「すぐにそんな気には成れないもんなぁ…理由もないし。」と呟くゆかり。
今自分に出来ることは…。
床一面に広がった液体を見る。
「ハハ…なんだろうなこれ。後で…片付けなきゃ。」

もう一人の女性、静に目を移す。

自分の最も大切にしている半身、そう静が居たから…。
「しーちゃん…ごめんな、私ぃが止めていればこんなことに…。ごめんな……めんな…。」

後悔の念と贖罪の気持ちで一杯だった。
51名無しさん@秘密の花園:2007/03/08(木) 00:45:54 ID:Ei15a+PB
「…ゔぅ…。」
「…え?」驚く佳奈。
「し、しーちゃん!…大…丈夫?」
私は駆け寄り恋人抱き上げた。
「あ…佳…奈…なんか、……チ…が、あたったみたい…だね。」
今、どうすることも出来ない自分が悔しい。
「…寒い、お願い…暖めて…。」
弱々しい声…。
この状況でなければどんなに嬉しかっただろう…。

「…うん。」
自分の体温が少しでも伝わるように強く、きつく抱き締めた。
彼女の震えが伝わる…少し冷たい。
「あったかいよ…佳奈…。」
少しでも体温が逃げないように毛布で身体を包む。
「汚れ…ちゃうよ。」
「洗うから…。」
「でも…。」
「いいんよ…もお、いいんよ。」
「…うん、新しいの…買ってあげるね。」
「…ありがとお、ナバに買ってもらう…。」
「ひとみ…は?」
「…………。」
「……そぅ…あんまり…痛いと…、いたく…ないん…だね。」
「しーちゃん…。」

目を閉じて自分の腕に体重を預ける静。遠くから音が聞こえた。(来たッ!)
急に緊張感が沸き上がってくる。
ドップラー効果で間延びした音が段々とはっきり聞こえる様になりマンションの前で止まった。
玄関の鍵はたしか空いてる、と考えていると足音が近づいてくる。
(もうすぐ…な、しーちゃん…ナバ。)
52名無しさん@秘密の花園:2007/03/08(木) 00:52:16 ID:Ei15a+PB
その日仕事が終わるとかねてより計画していた自宅パーティーをすることになっていた。

わたしと静、そしてナバ。静と相談して、どうせするなら二人じゃなく三、四人でやろうという事になった。私も何人かでしてみたいと思っていたので人選は静に任せた。静は番組のメンバーに声を掛け、結局ナバが来る事になった。
(三人か…。でもナバだからどんなの持ってくるか分からないなぁ。
加減を知らなそうだし…しーちゃんがちゃんと躾けていてくれているといいんだけどなぁ。)
と本人が聞いたら怒りだしそうな事を考えていると、ナバのマンションに着いた。


買ってきた物をより分けサッサと下準備をすます。

本当のお楽しみはこれから、不安と期待とが交じるこの感じがまだ慣れない。
まだ、しーちゃんとしか経験が無かった上、正直まだ慣れてない。
(やっぱ慣れないよね、こうゆうの…。)
言い換えれば、食材の準備をしている今が一番平和、と言えるかもしれない。


この時はまだあのような惨劇に成るとは誰も予想していなかった。正確には出来た人間は一人だけいた。
いやこのようなパーティーを行なうのだから可能性は考えておくべきだったかもしれない。
自分と自分の恋人(と思っている)以外の誰かが入るのだから、決してそれは低い可能性では無いはずだったからだ。
特にナバと言う人物をよく知る人間ならば。
53名無しさん@秘密の花園:2007/03/08(木) 01:01:01 ID:Ei15a+PB
その後、運ばれていく二人を見てまた後悔の念が押し寄せる。
(わたしがもっとしっかりしていれば…強い人間だったら…もっと勇気があればこんな事には!)

男が口早に何か言う。
(ああ、そうだ私も…行かなきゃ。)

「は、はい、わたしが…。」

私は車に乗り込んだ、初めて乗る車に緊張しながらも二人の心配をしていた…。

あの時言った言葉…。
54名無しさん@秘密の花園:2007/03/08(木) 01:02:45 ID:Ei15a+PB
あの時…


ナバ「これ…入れちゃうよ、そんなに大きくないから大丈夫…多分。」

佳奈「え…大丈夫…なの?」

静「ひとみぃ…大丈夫、本当に?」






ナバ「…通せば…大丈夫。火ぃ通せば…。」

やや痛んだ……ハマチ。

闇鍋では一度掴んだものは食べなければイケない。
この時、私が止めていれば…きっとこんな事にはならなかったはずだ。

魚による急性食中毒…対応が早かったから1日の入院ですんだ。


佳奈「大丈夫?」
静「うゔ、ひどい目に遭った…。」
ナバ「……ごめんなさい。」

もう闇鍋は懲り懲りだ、特にナバとは…。


終わり
5517才の女王陛下:2007/03/08(木) 01:08:09 ID:Ei15a+PB
ええ、反省はしますが後悔はしてませんw

静+佳奈、第2段です。
やまなこ用に書いた奴を名前と文章の一部を変えました。

前スレで長いシリアス+百合のやまなこを書いた反動でこういうのもいいかなと。
読んでくださった方ありがとうございます。
56 ◆ze3j4io4vc :2007/03/09(金) 17:43:43 ID:IVbUdMM7
17才の女王陛下さん、GJの言葉ありがとうございます。

びっくりするSSですね。
読んで行くうちに、もしかして、好きな人が振り向いてくれないから
刺してしまったんじゃないか、と思いながら読んで行くと、最後はそういうことだったんですね。
こう思ってしまうと、きっと、17才の女王陛下さんの思う壺ですね。
5717才の女王陛下:2007/03/09(金) 20:16:09 ID:89wSMAk0
少しでもそう感じてくれれば幸いです。サンクス。
経験値が足りず、思いついたフラグを巧く捌けず、欲張った分ぼやけた感じに。orz
狙いは変態プレー→ホスピタルか
愛情のもつれ→ポリス
をイメージしていました。
ちなみに書き忘れたザブタイは、〜遅すぎた贖罪〜→〜遅すぎた食材〜
58名無しさん@秘密の花園:2007/03/10(土) 08:26:59 ID:BMNEskjt
SSを読めるのは嬉しいが板の質が落ちた。
他の書き手がいないことも悩み処。
馴れ合い板じゃないんだから、書き手も読み手も頭使おうよ
59名無しさん@秘密の花園:2007/03/10(土) 09:55:01 ID:Umj1VHS/
頭使った割りには、つまらない文句しかでないのか…。書かないのならROMっていればいいのに。
60名無しさん@秘密の花園:2007/03/10(土) 11:16:50 ID:VYIwzuW2
本スレで出てきた事項チェックしてたら時間無いって
61 ◆bCj8zATS42 :2007/03/10(土) 11:36:46 ID:QxRhlLbh
お久しぶりです。
前スレで
なばいと前提の佳奈様→静様のエロ
なばいとお風呂
などを書いた者です。
なばいとエロ無し短め投下します。
62 ◆bCj8zATS42 :2007/03/10(土) 11:37:45 ID:QxRhlLbh
少しだけ寒くて、目が覚めた。

「…仁美さん?」

隣で寝ているはずの姿を探して、上半身を起こした。
まだ、少しだけ体が重い。
上半身は裸のまま、脱ぎ散らかされたジーンズに脚を通す。
と、開かれた窓から少しだけ冷たい風が入ってきた。

「静?」

私を呼ぶ声と共に、カーテンが揺れる。

「…おはよー」
水の入ったコップを片手に、ニッコリと微笑む仁美さん。
シャワーでも浴びてきたのか、濡れた髪がやたら色っぽくて
私の胸が、トクンと鳴った。

「寒くない、の?」
濡れた髪のままじゃ、風邪ひくよ?
ベッドから抜け出して、ベランダへと足を向ける。
「朝方に見える月って、なんか好きなんだよね。…見とれてた」
そう言って、また月を仰ぎ見る仁美さんは、とてもキレイで―――。
その瞳は、まるで恋してるみたいに見える。
63 ◆bCj8zATS42 :2007/03/10(土) 11:39:15 ID:QxRhlLbh
私は、その月に嫉妬した。
こんなに優しい目で、仁美さんに見つめられる月が、うらやましいと思った。
普段はこんなロマンチックなこと、めったに思わないんだけど。
朝方の靄がかかった空気のせいかもしれない。

私以外のものを、そんな目で見ないでよ。
せめて、私が側にいる時だけは。

なんか淋しくなって、仁美さんの背中に抱きついた。
どこにもいかないように、誰にも盗られないように。
強く、私の力全部で抱きしめた。
中途半端に水の残ったコップが、仁美さんの手からするりと逃げていく。

「し、静…ちょっと…」

抱きしめた瞬間、仁美さんの体温が一気に上昇していくのが分かった。
私の腕が回った胸の鼓動が、トクトクと速くなってく。
「なに?」
私だけを見て欲しくて、私だけを感じて欲しくて。
抱きしめた腕は、緩めない。
64 ◆bCj8zATS42 :2007/03/10(土) 11:40:15 ID:QxRhlLbh
「む、胸が…モロに」
……エロ仁美。
正直すぎて可愛いけど。

「だって、裸だもん」
ワザと、背中に押し付けた。
「…っ!」

仁美さんの体が、ピクンと揺れる。
もっとカラダが、熱くなってる。
ね、もっと私を感じてよ。
他のものが見えなくなるくらいに、私だけ。

「ねぇ…。ジーンズに上半身裸って、すげーエロい」
そう言って、仁美さんは私の腕を少し緩めて、振り返った。

大好きな瞳に映る、私の姿。
ずっと、このままがいい。
そしたら私は、子供みたいなヤキモチ焼かなくていいから。
65 ◆bCj8zATS42 :2007/03/10(土) 11:41:15 ID:QxRhlLbh
「……私だけ、見てよ」
仁美さんの首に腕を回して、そっと唇を重ねた。
お互いに感じあいたい。
仁美さんの熱も、私の熱も。
全部、溶け合っちゃえばいい。
「私には、静しかいないよ」
すっと唇を滑らせて、私の顎先に口づけた。

「…っん、私…ね?さっき嫉妬した、の」
「誰に?」
お構いなしに、指が胸に触れる。
「ぅんっ…!」
「ねぇ、誰?……静」

ただ名前を呼ばれただけなのに、背筋がぴくんと揺れるのが自分で分かる。

「…仁美さんが見てた、月。なんか…うらやましかったんだ」
「月?」
すっと顔を上げて、私を見つめる。
ちょっと不思議そうに覗き込んでくる目は、なんだか大人の余裕が感じられて
少し、淋しい。
66 ◆bCj8zATS42 :2007/03/10(土) 11:42:22 ID:QxRhlLbh
「だって月見てる仁美さん…すごく優しい顔してた」
コツンと、額を仁美さんの胸元に押し付ける。
「なんか、私の事なんて忘れちゃってるよーな…そんな感じがしたもん」
「………」
少しの沈黙が怖い。
いま、仁美さんの顔をマトモに見れる勇気ないんだからさ。

「かっわいぃなぁ…静」
優しい声がして、くしゅっと髪の中に指が差し込まれた。
なでなで、ってしてくれる仁美さんの手は優しくて。
大好きだけど…

コドモ扱いされてないか!?

「いま、私の事コドモだって思ったでしょ」

私は仁美さんと対等な大人でいたいんだよ。
ほんとは、こんなコドモっぽいこと言いたくないんだよ。

「思ってないよ?ただ、静がそんなこと言うなんてめずらしいなって。
こんな可愛い静は…誰にも見せたくないって思った」
67 ◆bCj8zATS42 :2007/03/10(土) 11:43:20 ID:QxRhlLbh
優しく笑ってくれる仁美さん。
私を抱いてくれる腕。
この全部が、私の中の嫉妬を消していく
やっぱり仁美さんは私より年上だ。
私、仁美さんには敵わない。

これが…年下ってコトなのかな。

「ゴメンね、こんな独占欲が強いヤツで。」
「そーゆートコが可愛いんじゃん?…特に静は。それより…」
抱きしめた腕が、少し緩くなる。

「ん?」
顔を上げた先には、触れ合いそうな距離まで近づいた仁美さんの唇。
「…ねぇ?このドキドキ、どーしてくれんの」
グッと胸元を引き寄せて、あの瞳で私を見つめる。

もぉ、だめだ。

「いーよ…しよっか。」
仁美さんの首に腕を回して、誘うように口づけた。
私は、あの瞳に弱いんだもん。
あんな目で見られたら、今しなくてもいいコトだって…したくなっちゃうじゃん。

私はやっぱり、仁美さんには敵わない。
68 ◆bCj8zATS42 :2007/03/10(土) 11:48:05 ID:QxRhlLbh
以上です。
個人的に、静様がナバよりも年も身長も下というのがツボなのでこんな感じに。
エロ無しな上にヤマもオチもないですがご容赦を。

それぞれのSSを面白いと思うかどうかは、個人の価値観の違いだと思います。
確かに書き手が一定の人に固定されてしまうのは残念なことですが、
それぞれの事情もあることと思います。
むしろ、敷居が高くなくなっているということで、今まで一度も書いたことがない人も
この機会に自分の妄想を文章にしてみると面白いのではないでしょうか。
少なくとも私はいろんな人の書いたものを読んでみたいなと思っています。
ただ、馴れ合いについては私もあまり感心しないところですね。
長々と偉そうに書きましたがただの一読者の意見です。

それではまた近いうちに投下できればと思います。
お粗末さまでした。
69 ◆ze3j4io4vc :2007/03/10(土) 12:21:39 ID:twZeUJMa
馴れい合云々というのは自分のことを言っていると思いますので、ここで謝ります。
以後は適度な距離感を保てるよう心がけます。

>>68
GJです。
エロ無しといっている割にエロイ
70名無しさん@秘密の花園:2007/03/10(土) 14:25:16 ID:p7TrmN95
>>59
そこまで言うことはないだろう、職人以外のレス(GJ)が減っているのは事実。
職人だけが書きこむなんてルールもない。
まぁちょっと>>58の言い方はキツいが。
スレが閑散としているのは俺も感じていた。
だが職人さんも忙しいだろうし、読み手としては投下してもらえるのを待つしかないが。

>>68
GJ
71名無しさん@秘密の花園:2007/03/10(土) 15:00:43 ID:Umj1VHS/
馴れ合いなら、そうかもしれないな。
だだ書かない人が職人さんにとやかく言うのはどうかと…。
作品に満足が行かないなら安価つけて直に感想を書けば良いし、
馴れ合いといっても感想と、それに対して礼を書いているだけだし。

読む人の書き込みは別にダメだとは言ってない。
作品投下してそれにレスがあるかどうかって職人さんなら判ると思うけど書く側には大事な事だったりする。
少なくても一度でも書いたことある側としては何様?と思った書き込みだったので。
本人が言うレベルの作品を投下できもしないなら最初から書くな。
72名無しさん@秘密の花園:2007/03/10(土) 15:43:21 ID:p7TrmN95
>>71
あぁ、書かないならROMってろって、作品じゃなくて感想のことか。
それは俺の解釈が間違っていたな、悪かった。

ただこのスレは感想というとポジティブなものをGJにちょっと付け足して書くだけという
風潮(傾向?)がある。気に入ったものにGJをつけるだけで、気に入らなかったら放置、
みたいな感じな。
>>58の読み手も頭を使う、を考えるなら、積極的に感想を書くことで職人さんにやる気
を出してもらうっていうのも手だな。
満足いかなかったら直で感想っていうのは、ネガティブな感想をつけるのも職人のやる
気を削ぐし、スレの空気が悪くなるっていうのがある。せっかく書いてもらったんだから、
ということでいいものにGJレスっていう風潮が生まれたのかもしれん。

なんか長々とクドいレス書いちまって他の住人に悪いから、前スレ埋め用のSSでも書いて
今日明日中に埋めるわ。
73名無しさん@秘密の花園:2007/03/10(土) 16:34:53 ID:Umj1VHS/
そうか、自分も熱くなっていたようだすまなかった。おとなしく職人の降臨を待つとしょう。
74名無しさん@秘密の花園:2007/03/10(土) 18:29:24 ID:BMNEskjt
言葉が悪かった、すまん。
だが、今の雰囲気でSSを投下することはかなり厳しいと感じたのは事実だ。俺もコテ無しで書いていたりするが、最近投下するのを躊躇ってしまう雰囲気があった。
これでは新規さんも入って来にくくなって悪循環だと感じたんだ。
わかってくれ。


とりあえず今からお詫びSS書いてくるわ。
75名無しさん@秘密の花園:2007/03/10(土) 19:40:05 ID:P8xqHLhQ
そういやここで、どっちかというとマイナス方向の感想が書かれたのって
野中×小林で小林が野中をさっくりヤっちまった話くらいだっけ?
あれは先の展開を住人の選択によって決めた?斬新な話だったな。
76名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 01:09:20 ID:0Y/38fgR
野中→小林書いたんだけど需要ある?
ってか今投下はおkな空気なのか?
77名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 01:10:30 ID:fG9Lqn09
>>76
是非投下してくれ
7817才の女王陛下:2007/03/11(日) 01:13:36 ID:YouVnw1e
自分が別コテで書いているところでは、GJと長レス評価が嬉しかったりする処だった。
狙った処に評価が着たからついね、例え過装飾レスだとしてもね。
嬉しかったんだよ。
まぁここの風習を知らなかったから勘弁してくれ。
レスをくれたヤツへの感想位はいいだろ、馴れ合いと礼儀は違うだろ?
79名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 02:23:08 ID:0Y/38fgR
>>78
俺が別で書いてる所はGJにレス付けないのが普通だ。付けても個人個人に返すんじゃなく纏めて「GJありがとう」みたいなな。
だからそのスレごとに合わせるのが一番いいんじゃないか?
もらったGJに対して礼儀としてレス返すってのを否定してるわけじゃないぜ。
>>77
d。明日(まぁ今日だけど)投下する。
80名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 16:13:21 ID:MzFIXkxh
まあなんにせよ
>>68GJ!!
すごくよかった。次回作も期待してる。
81名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 17:14:58 ID:21Y37CfF
>>76
大好物(´д`*)
wktk!
82名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 18:16:21 ID:0Y/38fgR
1

時計が規則正しく動作する音が妙に大きく聞こえる、静かな部屋。
まぁ正しくは部屋、というか控え室。

この日私とゆうちゃんはネギまのデュエット曲の録りの為、都内某所のスタジオに居た。
すぐに録りは始まるスケジュールでスタジオ入りしたのだが、音響装置の不具合でかれこれ1時間は待ちぼうけを食わされているという次第で。

都合よくこの後何も仕事が入っていないからいいものの、そうでなければマネージャーの胃を悪くさせる事態になりかねない。
自分で言うのもアレだけど、私、野中藍はこの声優業界でいわゆる『売れっ子』に分類される。
だから今日みたいに曲録りのみ、なんて日はそうそうない。
それは、机を挟んで私の目の前にいるゆうちゃんにも言えることだった。
なんという偶然か、ゆうちゃんもこの日の仕事はこれだけ。
83名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 18:17:55 ID:0Y/38fgR
2

そんなゆうちゃんは、今期のレギュラー番組の台本を一心不乱に読み込んでいる最中。
私は結構要領がいい方だから、台本は2,3度読めば役に入れる。

―まぁ、ゆうちゃんがそうではないのは火を見るより明らか、ってやつかな。

時計の秒針。
ゆうちゃんが台本をめくる。
それから、私達2人分の呼吸。

今この部屋に存在する音はたったの3種類。

あんまり静かだから、伏し目がちに台本に向かうゆうちゃんの横顔にどうしても目が行く。

きれい、だな。
こうやって見ると改めてそう感じる。
スッと通った鼻筋に、おっきな瞳。
時々思い出したみたいに、肩まで伸ばした髪が揺れた。

―それにしてもすごい集中力。地震が来ても気付かなそう…。

そう思って、少し控え目にその名を呼んでみた。
84名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 18:19:38 ID:0Y/38fgR
3

「ゆーちゃん」
「はい?」

その人は声を掛けると、すぐにこっちを向いて私を見た。
本当はわざわざ確認するまでもない。
いつだってそうだから。呼べば、いつだって。

「なんですか?野中さん?」
「あ、うん、えっと」

ただ名前を呼びたかっただけ、とは流石に言えなくて言葉を濁した。
そんなことは当然知らないゆうちゃんはきょとんとした…いや、子犬みたいな目でじっと私を見る。

―この目、少し苦手。

「あ、あのね?」
「はいっ、」
「え〜っと、名前?
うん、前から言ってるけど、名前…さん付けじゃなくていいってば。
それと、敬語、も。」

集中して台本読んでる最中にいきなり名前を呼ばれてこんなこと言われたら怒り出す人がいるかもしれない。
だって、あからさまに今言わなきゃいけないことじゃないし。

「あ…っ、申し訳ありません、
どうしても、クセで…」

うわぁ、怒るどころか謝ってきたよぉ、この子。
ほんと、真面目が服着て歩いてる感じ。
85名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 18:21:00 ID:0Y/38fgR
4

「あ、全然謝ることじゃないよ?
ただ、同い年なのに先輩みたいな扱いしなくてもいいのにな〜、みたいな…あは、は…」

咄嗟に言ったことだったからちょっと言い訳に苦しんだ。
あ〜、…なんで邪魔しちゃったんだろ…

「クセってなかなか抜けなくって…すみません野中さ…っ
あ、」
「いーよいーよ、別にイヤってわけじゃないもん」
「いえっでも折角忠告して戴いたのにそのすぐ傍からまた言ってしまうなんて…、
すいません、私いつもいっぱいいっぱいで…」
「あ"〜、
ごめんごめんっ
イヤなわけじゃないのにわざわざ言うことじゃなかったよねっ、ゴメンね混乱させて」
「いえ私の方こそっ」

「野中さん、小林さん、お願いしまーす」

ドアを叩く音と、聞き慣れたスタッフさんの声に私たちの謝り合戦は突如強制終了となった。
86名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 18:22:59 ID:0Y/38fgR
5

録りは何の問題もなく進み、当初の予定より2時間程押しただけで終了した。


「なんで、邪魔しちゃったんだろ…」

スタッフに挨拶を済ませて一息付き、さっき自分に投げ掛けた問いをもう一度考えてみる。

……………。

立ち止まって答えをまさぐっていると、後ろから誰かの走る足音と一緒に声が響いた。

「のなっ、

あ、『藍…さん』っ
お疲れ様でしたっ」


少し離れた位置からゆうちゃんがぺこりと頭を下げる。


―あ、そうか…。

私、名前呼んでほしかったんだな、ゆうちゃんに。

「…うんっ、ゆうちゃんもお疲れ様っ
また来週ね」

ひらひらと片手を振ると、ゆうちゃんも大きくそれに応えた。
87名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 18:25:19 ID:0Y/38fgR
6

『藍さん』、か。
まだ微妙に堅さの残ったその愛称に苦笑い。
…ま、いっか。
その内自然に『藍』って言うようにしてやろう。

あ、その前に私がゆうちゃんに「好き」って言わないといけないか。明らかに鈍いよね、ゆうちゃんって。


「前途多難」

自分で言って、自分で笑ってしまった。


おわり



激鈍ゆうちゃんにほのかに片思いみたいな感じで。
スレ汚しスマン…
88名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 19:31:38 ID:c4ODhc3w
GJ!
決してスレ汚しじゃありません!
89名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 21:59:17 ID:21Y37CfF
超GJでした
続きも読みたい
9072:2007/03/12(月) 01:27:04 ID:3OumymJd
前スレ埋め立て完了あげ
91アール子:2007/03/12(月) 01:47:41 ID:9KYp68Yj
あたしの小説の方がベターかも。
92名無しさん@秘密の花園:2007/03/12(月) 07:13:49 ID:5AV4On90
ん?前スレ最後の、
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1159149131/822-824
はあれで完結なの? エピソード的にはあそこで終わってもそれなりにまとまってるけど、
冒頭のモノローグを考えるともうちょっと話が続きそうな気がする。
というかいい雰囲気なのでもっと読みたいのでよろしくw
93名無しさん@秘密の花園:2007/03/12(月) 18:54:15 ID:21iSDKGp
>>92
いや、あれで終わりじゃない。
だけど容量いったし、前スレのものを持ってくるのもアレかなって。
ここからスレの空気変わりそうだしな。
94名無しさん@秘密の花園:2007/03/12(月) 23:24:16 ID:it6h3/SK
>93
続き期待しています。
すごく好きな雰囲気です。
95名無しさん@秘密の花園:2007/03/12(月) 23:31:36 ID:Rql3ozZt
>>93
前スレ埋めGJ
まさか埋めにしずあゆ持ってきてくれるとは思わんかった。
デレデレ静さまとツンデレあゆさま(*´д`*)ハァハァ
続きも是非読みたいです!
96 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/14(水) 21:30:09 ID:NNKXxh32

―――「私も佳奈のことが好きだよ?私の彼女になってくれる?」

そう静は言ってくれた。その瞬間温かい気持ちが体中にひろがるのを感じる。
涙が出そうなくらい嬉しかった。

『彼女になって?』そう言われて、こんなに嬉しかったとこなど今までになかった。

「ありがとう」
体を起こし、そう言いながらキスを…最初は軽く、そしてそれは徐々に深く激しいものになっていく。
静の髪を手ですきながら、首筋に舌を這わせる。

「…っふぁ…ん…」
「…さっきは私がよくしてもらったから、今度は静に…」

耳元で囁きながら、耳たぶを甘噛み。

「あっ…ダメっ」
97 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/14(水) 21:31:18 ID:NNKXxh32

ダメと言われて止めるわけはなく…
「ココ…好き?」
意地悪をする。

「…」

返事はないけれど、顔は紅潮している。―――『YES』

(静のイイところは全て知っておきたい)
だから、思いつく限りのコトをする。

背中…脇…胸…手を、指を滑らせる。決して強い刺激は与えず、あくまでも優しく。
「ぁっ…」
「ココ?」

ピクっと時折反応を見せる静を見ながら探る。こういうことをするのは結構好き。
マニュアル通りなんてつまらない。感じるところは人によって違うから。
その人によくなってもらいたいから。

でも、今回はいつもと勝手が違う。
感じてくれている静を見ているだけで、自分でも驚くくらいゾクゾクきている。

しているのは私の方なのに、まるで私がされているかのような不思議な感覚。
98 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/14(水) 21:32:41 ID:NNKXxh32

―――もっと感じて欲しい。

「…っ…は…ぁ…。…っ…佳奈ぁ…」
「ん?」

恥ずかしいのか、照れているのか。微妙に視線をはずしたまま何かを言いたげにする。

「…あの…さ…。もっと…強くして…。そんなんじゃ、私……ぃあっ!!」

最後まで聞かずに攻める手を強くする。
片手で耳、首筋を擽りながら、もう一方の手で胸を愛撫する。
唇は胸の突起へ…。全体を舐めて味わい、きつく吸う。舌先で転がし、軽く噛んだりする。

「ん…ふっ…あぁっ!…は…ぃやぁ!…っく…ぁ…」

途端に声が大きくなる。

「いやなん?…こうされたかったんやろ?」
顔を上げ、静に問いかける。

「…(コクン)…もっと…して」
小さく答えた後、視線を外していた静が私の方を向く。

その潤んだ瞳で見つめられて、私は―――
99 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/14(水) 21:34:24 ID:NNKXxh32

とにかく夢中になった。静の体で私が触れていないところなんてないように。

―――静の全てが見たい。静の全てを感じたい。

「あっ!いい…佳奈っ…佳奈ぁ!…私…ああっ…もぅ…ダメっ。イクっ!…イクぅ!!!」
(…っ!)

激しく痙攣し昇りつめた静を感じて、私も軽くイった感覚におそわれる。
それはそれまでに経験したことがない快感だった。

まだ昇りつめた快感の余韻に浸っている静の頭を撫でながら見つめる。

静はとても綺麗だった。
「…佳奈…」
私を優しく抱き寄せる静。

その胸はとても温かくて…心地良かった。

その日、私は静の鼓動を感じながらそのまま眠りについた。
100 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/14(水) 21:35:55 ID:NNKXxh32

―――その後

相変わらず静とは続いている。
始終一緒にいるわけではないけれど、それでも静の部屋に半同棲状態。
それまでとは違った意味で充実した毎日を送っているのだと思う。

そしてもう一つ。

「佳奈、なんか雰囲気変わったねー」
最近こんなことをいろいろな人から言われるようになった。

「…今、恋人いるでしょ。その女性(ひと)のこと、大事にしなよ?
 気がついてる?佳奈、今凄くいい顔してるの。私と付き合ってたころとは別人じゃん?
 …なんだか、くやしいけどさぁ…」

なんて、苦笑いしながら言ってくれる元彼女もいた。
それくらい以前の私とは違うらしい。
101 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/14(水) 21:36:52 ID:NNKXxh32
(もちろん、気がついてるわぁ)

だってこんなに―――

目の前を歩いている静を見つめながら心が満たされているのを感じる。

「佳奈、今日はどこへ行こうか?」
「今日は、静が行きつけの居酒屋がええなぁ」
後ろからふざけながら抱きついて言う。
「…って、居酒屋ぁ?…まあ、いっか」
抱きついた私の腕を取りながら、軽く振り返り微笑みかけてくれる静。

他愛もない会話が続く…

―――本当に人を好きになるということがようやく分かった。
   『私のこと、ほんとに好きなの?』
   そう、昔付き合っていた女性に言われたことも今なら理解できる。

私は、静のことを心から愛している。今、私は幸せだ―――

END
102 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/14(水) 21:44:48 ID:NNKXxh32

前スレに投下したもののラストです。
では、失礼しました。
103 ◆XKSnTxcTbA :2007/03/14(水) 23:29:29 ID:n189UgMh
なんとかホワイトデーまでに間に合った。
第3のビールがあるんだから第3の保管庫があったっていいじゃない
ttp://voiceactorstory.web.fc2.com/

>>102
GJです。さっそく保管庫に追加しました。
104名無しさん@秘密の花園:2007/03/15(木) 01:46:31 ID:QgENpBgs
>>102
GJ!!!

>>103
ネ申降臨

しかし、人いなさ杉
10517才の女王陛下:2007/03/15(木) 01:48:46 ID:7OS8U9nl
久しぶりにきたら…。
>>102
GJ!ナイス
やはり、佳奈は攻めがw

>>102乙かレズ
たっぷりと楽しませていただ来ますw

一つお願いが。

「初めては…この子とじゃなきゃ 」:伊藤静 植田佳奈
の最後の行に

サブタイトル:闇鍋
を加えて頂けませんか?
次レスの最後に判りにくく書いてしまいました、
一応オチなのでお願いします。
今書いている物は近々投下します。
106 ◆XKSnTxcTbA :2007/03/15(木) 17:10:17 ID:P0vKC2NK
>>105
了解しました。

Part7の>>20を追加しました。
107 ◆cVAdsO2Fdk :2007/03/15(木) 23:55:11 ID:t0wM+cDg
なんか思っていたよりも気に入っていただけたようなので、続き投下します。
前スレ822-824の続きです。

◆XKSnTxcTbA氏、このSSのタイトルを「ここから見えるもの 歩編」として続きごと保管していた
だければ幸いです。
108 ◆cVAdsO2Fdk :2007/03/15(木) 23:56:05 ID:t0wM+cDg
「別に妬いてません」
その笑顔がすごくキレイだったけど、その決めつけてる感じがなんだか悔しくて、とっさに否定して
しまった。
本当は妬いてたけど。妬いて、でもどこかほっとしてた。
「へぇー、そうなんだぁ。なぁんだ、あたしの気のせいかぁ」
本当にどうでもいいことみたいに、私に聞かせるように間延びした声で言う。
「そっかぁ、歩ちゃんは私があみっけと温泉行こうがまったくなんとも思わないんだぁ」
そんな風に言われたら、なんだか拗ねられているようで、責められているようで居心地が悪い。
でもさ、一緒に行ったメンバーとか考えたら、私なんか場違いだし。
やっぱり届かないんだろうなって……思ったから。
大体、その後あさラジメンバーで温泉行ったじゃないですか。
「……別に、まったくなんとも思わないとは言ってませんよ?」
妬いてないって言っただけで。言っただけ、だけど。
「えー? そうなの? 静、てっきりそうなんだと思っちゃったぁ〜」
…だから、なんでこういうところでわざとブリッ子口調になるんですか!
「じゃーあ、それ聞いてどう思ったの?」
「静さん、やりたい放題だなーって」
これは本当。そうとも思ったし、羨ましいなとも思ったし。
「うふふv それ、どういう意味かな?」
あ、やばい。静さんの不機嫌度が一気に急上昇。
不機嫌になるだけじゃなくて、逆にこっちが被害を被りそうな、そういう空気がする…!!
「これは、歩ちゃんが私を日頃どう見てるのかをちゃぁんと聞き出さなきゃいけないわねぇ」
目、目が! なんだか怖い!!
「い、いやだなぁ、何言ってるんですか静さんってば。いつも素敵で頼れる先輩だなぁって思ってま
すよ?」
嘘は言ってない、本当に。
「本当かなぁ。酒癖や女癖が悪いとか、気分屋だとか、そんなこと思ってるんじゃないかなぁ?」
…あー、ちょっとは思ってる……かな?
そんな自己認識で生まれた一瞬の沈黙が自分を苦しめることに、私はすぐには気づけなかった。
「ふぅん、その沈黙はどういうことかなー?」
109 ◆cVAdsO2Fdk :2007/03/15(木) 23:58:06 ID:t0wM+cDg
ゆっくりと、静さんが体を起こし、その鋭い眼差しが私を捉える。
「へ!? え、いや別に沈黙とかじゃなくてですね!?」
必死の弁解はなかなかうまく言葉になってくれない。
「聞く耳もたーん!」
叫ぶ静さんが、ぐわしっと私のほっぺを掴んでひっぱる。
「あいたたたたた」
「ほーらほーら、正直に言ってごらん?」
言いながらひっぱる手を緩めたり強くしたり。…遊んでないですかこの人!
絶対、周りの人がこっちを見てると思う。
「ちゃんと仕事もできて後輩の面倒見もいい先輩だと思ってます!」
「酒癖と女癖は?」
「あー、それはっほら、静さんとは切っても切り離せないものですからね」
「くっ、反論できないところがむかつく」
自分でネタにしてるくらいですもんね。
ようやく手を離してくれた静さん。あー痛かった。
「さっきから後輩にべったりひっついてきて、膝枕までさせてますからね」
「なによー、そんなに嫌だったわけ?」
ぽすんと私の隣にちゃんと座り直して、背もたれにもたれる静さん。
「別に嫌だったわけじゃないですよ。ただ女癖の例として挙げられるなーって」
「歩ちゃん、やっぱり私のこと嫌い?」
今にも泣き出しそうな視線でこっちを見られても……!
確かに今の発言はちょっとひどかったかもしれないですけど。
「嫌いじゃないです、好きです」
「そっかそっか」
泣いた烏がすぐ笑う。あ、泣きそうだっただけだっけ。
でもそれくらいの豹変っぷり。
「ならいいじゃない」
なんてあっさり軽く言ってのけてくれちゃった後に。
私の頬に暖かくて柔らかいものが触れた。
110 ◆cVAdsO2Fdk :2007/03/15(木) 23:59:42 ID:t0wM+cDg
「え?」
がばっと静さんの方を見ると、静さんがん? なんてわざとらしくとぼけてくれている。
「なぁに、どうしたのー?」
にやにやと笑って、私が何を言いたいかわかりきってるのにとぼけてる。
「静さん何やってるんですか」
「なぁにー? ときめいちゃった?」
まぁときめきそうにもなりましたけどね? でもそういう問題じゃなくて。
「それともぉ〜、ほっぺじゃ物足りない?」
「そういうところが女癖が悪いって思われるんですよ」
「ぐはっ」
いや、ダメージ受けた様子を自分で言わなくていいですから。
「歩ちゃん、やっぱり私のこと嫌いなんだー」
「はいはい、好きですよー」
こうやってすぐふざけてばっかなんだから。仕事するときはちゃんとしてるくせに。


まったく、そんな風にしてるから、勘違いしそうになるじゃないですか。
結局私はまた静さんの手の上で転がされて遊ばれてるだけだし。
でも、これくらいが丁度いいのかもしれない。
すぐ届くところにいないから憧れてるのかもしれないし。すぐ届いちゃうなんて静さんじゃないよう
にも思えるし。
やっぱりまだ憧れの人でいて欲しい気もするし。

まだしばらくは、この気持ちがバレませんように。


END
111 ◆cVAdsO2Fdk :2007/03/16(金) 00:02:36 ID:sT1zqJw7
タイトルに歩編とついてることでお察しいただけるかもしれませんが、本来の構想としてはシリー
ズ物です。
同一シリーズの他のものを書くかどうかはともかく。


…ところでそれとは別に、チアキング→ミンゴスなんて読む人いません……よね?
マイナーすぎるかなぁ。このスレの住人も本スレの住人も、メジャーどころが好きですしね。
そっちはやっぱり書くのは思いとどまるか、投下しないかにします。

途中のにGJくれたみなさんありがとう。
読んでくれてありがとうございました。
112 ◆XKSnTxcTbA :2007/03/16(金) 01:06:44 ID:b1x23gb6
>>107
了解しました。

タイトル「ここから見えるもの 歩編」として、Part6の822-824から続けて保管しました。
113名無しさん@秘密の花園:2007/03/16(金) 05:17:05 ID:uelLitr6
俺はジューシーポーリーイェイな人も読みたいぞ
114名無しさん@秘密の花園:2007/03/16(金) 17:00:03 ID:uok0JigP
>>75
サックリやった上に、息のあるあいぽんを抱きかかえて、ゆうたんが身を投げる・・・。
珍しくこのスレではダークサイドなお話だった。
確か、これの逆パターン系もあったけど不評なのか何のリアクションも無かったな。
やはり、このスレのSSに鬱展開を混ぜるのは良くないなのであろうか・・・。
115 ◆td9b9.aXes :2007/03/16(金) 17:53:41 ID:b1x23gb6
test
116名無しさん@秘密の花園:2007/03/16(金) 18:14:06 ID:zkAqtxFo
藍ゆうは大好きなんだけどな
まぁダーク系は好き嫌いあるよな
117名無しさん@秘密の花園:2007/03/16(金) 18:51:29 ID:KA/QAPfo
鬱でも内容や文章が良ければ誰もたたかん
それに、リアクションが無くてもロムってるのが結構いる
1レスでも長編でもいろんな作品が読みたいな
何で自分には文才が無いんだろう……OTL
ここの職人はレベル高い、みんなGJ!
118rehab ◆2tjokYoELc :2007/03/16(金) 20:35:12 ID:mgNbVq+c
>103  ◆XKSnTxcTbA氏
素晴らしいデス。
こんなの待ってました。

これ、以前保存したレズ声優出張所Part1のログです。お納め下さい。
ttp://www.uploda.net/cgi/uploader3/index.php?file_id=0000001583.htm

で、オイラの書いたSSに関してお願いが4点ありまして、
お手数ですが、ヒマな時でいいんで対応して頂けると
胸のつっかえが取れて大変助かります。

能登×川澄のSS。「旅行」「後朝」の2本は、「ずっと親友でいようね」の番外編というかオマケで、
一応話が繋がってるので、連作ということが分かるように
何か適当に連番とか付けといてもらえると嬉しいです。

能登×川澄のSS。「タイムリープ」中の 太平洋 という単語を、 大西洋 に置換しといて下さい。

能登×川澄のSS。「まるなびクエスト」中の以下の文、
川澄:あーそうかそうか、そういう流れになっちゃうんだと思ったからねぇ、うん。違う違う違う違う。    エレベーターで行こう、うん。あのぅ・・・行けばいいよ。
これを、
川澄:あーそうかそうか、そういう流れになっちゃうんだと思ったからねぇ、うん。違う違う違う違う。
    エレベーターで行こう、うん。あのぅ・・・行けばいいよ。
こういう風に改行しといて下さい。

レズ声優出張所Part6 の >7 にUPしたカジノ豪遊編も
せっかくだからサルベージしてもらえると嬉しいです。
再UP
ttp://www.uploda.net/cgi/uploader3/index.php?file_id=0000001582.txt

以上、よろしくお願いします。m(_ _)m
11917才の女王陛下:2007/03/16(金) 21:13:10 ID:k1JDENh0
>>111
GJ!
ほっぺをつねるくだりの感じは自分には無かった。

やまなこSS。
珍しくエロ無し?です。
投下しにくいですが勢いでえいやと。
120 ◆td9b9.aXes :2007/03/16(金) 21:14:57 ID:b1x23gb6
>>118
ありがたくお納めさせていただきます。

SSについては、できるだけ早く対応したいと思います。
カジノ豪遊編も了解しました。

他にも何かありましたら、どんどんおっしゃってください。
12117才の女王陛下:2007/03/16(金) 21:18:27 ID:k1JDENh0
引っ越してからもうすぐ3ヶ月…。
ようやく、部屋の片づけを始めたゆかり。

やっと!
やっとやっとやっと、だぁ。

途中…
「ちっとも片づかないから、またお引っ越ししたい…。」
と言う衝動に駆られるが、結局余計に手間がかかる事を考えるとまためげそうになる…。

「やればきっと出来る!」
と自分を鼓舞し続け、また片付けを始める。
負けそうになる自分を励ます。
「ゆかりは、大丈夫!がんばれば出来る子!」
と声も大きくなる……やはり疲れてる。

荷造りされた引っ越し荷物を部屋に並べ収納するだけなので、昔の思い出や物に気を取られる事もなく片付いていく。
そして、終わる目処が付き一息つく。
さぁ!続きをと、最大の難関が…。
いつもの如く、部屋の広さ…いや、収納スペース、つまり棚が足りない…。

大きめの段ボール1箱分…。取り敢えず棚の上に乗せてみた……なんか可愛くないね…。

困った、棚を買ってくるまで、ずっとこのままになるのかしら…。
困った、また片付かない部屋のままになるのかしら…。
困った、またゆいタンの部屋みたくなるのかしら…不安だ!
と思い返していると
ピンポーン

と、間延びした呼び鈴が鳴る。

ん?だれだろ…?。
122名無しさん@秘密の花園:2007/03/16(金) 21:19:56 ID:k1JDENh0
んー、宅配の人かセールスかな?

音を立て無い様に忍び足でドアへ、覗き穴から外を見ると…。

「ゆいタン!?」

思わぬ来訪者に気持ちが高鳴る。
ガチャ!
まだ堅い鍵を開け恋人を招き入れる。

「やっほー、来ちゃった。」

なんかお約束なやり取りでも、この子だとつい頬が弛んでしまう。

「ゆ、ゆいタン!どーしたの?」
「ふふ、…迷惑だったら帰るよ?」
そんなつもりも無いのに伺うような仕草をする。

「もーそんなはず無いじゃーん、入って…。」
「うん、その前に…ん〜」と目を瞑り、私に迫ってくる。
「えぇ?…もー。」

反射的に目を閉じ唇を預ける。
暖かい感触が唇を塞いだ。両腕が首に廻るそれに答えて私も由衣の細い腰に手を廻す。
触れ合う度に彼女の温度を感じる。

(ん、少し冷たいな…わたしで温っかくなってねっ)

キスをしながら完全に一人いや、二人の世界に入っていた。
123名無しさん@秘密の花園:2007/03/16(金) 21:23:51 ID:k1JDENh0
「…ほんまに…仲、ええなぁ…。」

と、横から聞こえた声に驚きゆいから離れようとするが、逆にゆいは私に抱きつき
「まーだ。」
と言いさらに唇に吸い付いてくる。先程の軽く重ねるような甘い口付けではなく、
私の中に自分という存在を誇示すように積極的なキスだった。

「んーんー。」

両手で頭の後ろと顎を固定されて逃げられない上に、自分の死角からで見えないが誰かが今の自分達を見ている。

んふ、ん…くちゅ…ちゅ…。

判らない誰かに見られている恥ずかしさと、ゆいの舌にどんどん体が熱くなるのがわかる。
(もうダメ…)
と唇を放してもまだ許してくれない。
(逃がさないよ)
とばかりに、また口の中を蹂躙される。

(え…どうしたの?ゆいタン…。)
足に力が入らなくなり内股と膝を震わせる。ゆいに体を預ける格好になり意志と理性が半分以上無くなっていた。

(だめだよぉ…こんなにされたらもう…我慢なんが出来ないよぉ。)

「ふふ…、ぷぁー。はぁぁ…止まらなくなるところだったぁ。」
にこりと私に微笑み満足そうな表情を浮かべる。

「はぁ、はあぁ…ッハァ…。」
私は息も絶え絶えに虚ろな目でゆいを見ていた。熱くなった体がお預けをされた状態でゆいに寄り掛かる。

(ああん…もぉ)
まだ膝から震えているのが判る。本当に理性がなくなる寸前だった。
124名無しさん@秘密の花園:2007/03/16(金) 21:27:17 ID:k1JDENh0
「ね!解った?」
クルリと振り向き誰かにいった。
「この子はねぇ…私の物なのよ。大事な…一番大事なこ・い・び・と、なのよ。」
顔から火が出る様な台詞を誰かに言っている。
(もぉ、はずかしぃよぉ…。)
「わかった、わかりましたよぁ…誰も先輩の恋人には手ぇだしませんよぉ、もぉ信用無いなぁ。」

と聴いたことのある大阪弁のイントネーションが入った標準語にで、弁明をしている。
「か、佳奈ひゃん?」
驚いて居ると…
「私たちもいるんですけど…。」
「うん、こんにちはー。」
申し訳なさそうに麻衣と愛が顔をを出す。

「入っても大丈夫?」
「ああ、うん散らかってるけど…、どう…ぞ。」
下半身に力が入らない為ゆいに身体を支えられながら立つのがやっとだった。

支えられながら部屋に入るとみんな口々に、

「以外に広い。」「天井が高い。」「壁紙良い色ー。」と感想を口々に言っていた。
お世辞でも悪い気はしない。

ただ…皆に見せ付ける為だけにあんなキスをした事が、正直面白くなかった。
それが顔に出たのか、ゆいタンが

「ん〜?どうしたのぉ、さっきのキス…恥ずかしかった?」
(ゔ、やめて…今が恥ずかしい)

「あんなに、愛情たっぷりだったのにぃ…遊びじゃあんなことしないよ。」
と聞こえる様にわざとらしく言う。
125名無しさん@秘密の花園:2007/03/16(金) 21:31:23 ID:k1JDENh0
だから必然とみんなが、にやにやしながらこちらを見ることになる…。

耳元へ小声で、
「ごめんね、ゆかりタンにするキスはいつも…本気だよ。」
(もぉ…。)
こんな一言でも、さっき迄の不満な自分の気持ちが180゚変わるなんて…。
(やっぱり私…ゆいタンに惚れちゃっているんだなぁ)と改めて認識した。

(それにしても…みんな引っ越しの挨拶に来たはずなのにぃ)
その後の話はやはり私とゆいタンの話で持ちきりになった…。

はは、やっぱり、みんなおにゃの子だ。
持ってきてくれたお菓子とかをつまみながらのお喋りは楽しかった。

特に麻衣ちゃんと愛ちゃんのラブラブ話、連続してレギラーが一緒だったから二人の進展をリアルタイムで見てきたから余計楽しかった。
が、みんなは三時間もいなかった。

佳奈ちゃんが
「さすがにこれ以上はな、邪魔出来んよ、んふ。」
愛と麻衣も
「愛ちゃん私たちも帰ろうか?」
「んーどっちに麻衣ちゃん?」
と二人のラブラブッぷりに佳奈はやってられへんわぁ、という仕草をする。
「ん、じゃあ私は今日泊まってくからじゃあねみんな。」
とゆいタンはみんなを見送って行った。
正直私は今日は夜か朝までみんな居るものだと思っていたから拍子抜けした。

まぁこれが…?切っ掛けで密かに仲間内だけでなく、仕事仲間(特に女の子好き)に私たちの事は知れ渡った。
あとから私を狙っている子が居るらしいと言う噂にゆいタンが嫉妬し起こした行動だと知った。

悔しいけど…それが少し可愛いと思った。
126名無しさん@秘密の花園:2007/03/16(金) 21:34:05 ID:k1JDENh0
二人きりになった部屋はとても静かだった。

「さぁ、みんな帰っちゃたしね…。ふふ、何しよっか?」
「え…でも…。」
と後づさる私に「私はわかってるからね」という目をして私に迫ってくるゆいタン…。

(もぉお!…おにゃの子にはね、大義名分が必要なのぉわかってよぉ…。)

じっ、と私を見ているゆいタン…吸い込まれそうな彼女の瞳…。
昔から知っている、見つめられるだけでドキドキしてしまう。
会えないときには彼女のCDのジャケットを見て、彼女が自分の心に確かに存在している事を感じる。

(やっぱり…好きなんだよなぁ。)
「ゆかりタン…愛してる…。貴女以外には言わない台詞だよ…。」
(う…ずるい、ずるいよぉー。そんなの…。)

「私もだよ、ゆいタン…。私だけ見てくれる?」

「…今だけはね?」
「……いぢわる。」
「うーそ。」

( あ・い・し・て・る )

音の無い彼女の唇の告白に
私は今日もすべてを…捧げた。

すき…
わたしも…
この変わらない気持ちが、今の私を形創っている…。
Chu! 大好き…だよ。
12717才の女王陛下:2007/03/16(金) 21:36:03 ID:k1JDENh0
以上です。
改行制限で手間取りました。 悩みどころの多い SSでした。
128名無しさん@秘密の花園:2007/03/17(土) 05:17:27 ID:9J2NRHu6
ゴトゥーザ様×田中理恵を書いているんだが何か絡みネタになる物は無いかい?
ギャグパロ→エロにいきたいんだがねたが。
129名無しさん@秘密の花園:2007/03/17(土) 10:25:47 ID:+pvcCEP3
test
130名無しさん@秘密の花園:2007/03/17(土) 19:11:34 ID:UjOu70d1
釘宮とパクロミは?
131名無しさん@秘密の花園:2007/03/17(土) 19:46:11 ID:bypwnMaE
反日活動家の在日は不要
132名無しさん@秘密の花園:2007/03/18(日) 00:42:43 ID:+jBcWmVK
>>127
GJ! やまなこ!エロなしが残念…。
133aaa:2007/03/18(日) 03:49:07 ID:DBShPBRG
>>103
なにありゃ?!
すごいっ!!
お疲れ様です。自分が書いたのも含めて、あんなにきれいにまとめてもらって、感激だ!
134名無しさん@秘密の花園:2007/03/18(日) 21:30:06 ID:m9FJlBfG
>>103
本当だ、こりゃすごい。
私が書いたのも収録されてるし……ありがとうございます。
135名無しさん@秘密の花園:2007/03/20(火) 22:59:37 ID:qI5NxMes
>>103
GJ!
私のも収録されている。未完のものまで・・・。
まあ、それはそれとして。
欲を言えば、あの伝説の「Prits百合」もお願いできませんでしょうか?
136 ◆td9b9.aXes :2007/03/20(火) 23:33:20 ID:MLeS8WDS
「Prits百合」というのが分からなくて検索してみたのですが、
これのことでしょうか?

ttp://prits-ss.hp.infoseek.co.jp/
137名無しさん@秘密の花園:2007/03/21(水) 21:51:29 ID:mvsdvKLo
>>136
そうです、これです!
説明が不十分で申し訳ありません・・・。
138 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/23(金) 00:18:37 ID:dZMkeNMt
◆td9b9.aXes 様 すばらしいです。
タイトルまで付けていただいて、ありがとうございます。

伊藤静×生天目仁美

まだまだ想像力が足りません。やっぱり感じる→オリジナリティってなんでしょう orz
書きかけなのです。

タイトルは「祈り」です。

元ネタはとある歌なので、タイトルと文がリンクしてないのはごめんなさい。
歌詞を書くのはダメですもんね。
139 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/23(金) 00:19:33 ID:dZMkeNMt
――――ある日の午前

…遠くで仁美の声がする。

「…か…しずか、静ってば!」
「ん?」
「ちょっとぉ、人の話ちゃんと聞いてんの〜?」

いけない、今は打ち合わせ中だった。
「…ごめん!どこだっけ?」
(ダメだな私は…)
「もぉ。仕方がないな〜。…でさぁ、ここなんだけど――」

打ち合わせ後の昼食中。

「今日の静、なんか変だよ?大丈夫?」
「うん、へーき。昨日ちょっとお酒を飲み過ぎちゃってさぁ」
「…それはいつものことでしょ!もぅ。少しはお酒飲むの控えなよ。ホントに体壊しちゃうよ?」
「仁美さん優しいなぁ〜」
言いながら、仁美に微笑みかける。
140 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/23(金) 00:20:42 ID:dZMkeNMt

…ねぇ、私は今、自然に振舞えてる?声にはならない問いかけをする。

「私はいつだって優しいでしょぉ〜?」

温かくて優しい目をしている仁美。全てを包み込まれるような感覚…。
その中で、私は仁美の瞳に映るワタシを見ていた。

今日は午後の仕事も仁美と一緒。
休憩中の仁美は、いつものように、共演者の女の子との過度なスキンシップに勤しんでいる。
それこそ、私の存在すら忘れているかのように…。

(なんかいらいらする)

私はそれを横目に見ながら、コーヒーを飲んで過ごした。

「…ふぅ」
自宅に帰っても、もやもやした気持ちは晴れることがない。

(らしくないな…)

「ったく、なんで私が」
冷蔵庫から冷えた缶ビールを取り出して、一気に飲み干す。
一缶じゃ足りないからもう一缶。飲みながら、ふと、今日のことを思い出す。
141 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/23(金) 00:21:51 ID:dZMkeNMt


(仁美は誰にでも優しいんだよなぁ…。)

しかもどうしようもないセクハラ魔ときてる。
今日だって、女の子を後ろから抱きしめながら耳元で何か囁いて…

ホント、この業界で仁美にセクハラされてない子を探すのが大変なくらいだ。
でも人柄によるものだろうか?みんな触られても嫌がったりしない。
それどころか、にこにこしながら自ら寄り添って、体を預ける子も多い。

加えて、そんな風にいちゃつきながら女の子を見る仁美の眼は
「相手が愛しくてたまらない」というのが誰にでも分かるくらいだし、
実際にこれでもかってくらいに可愛がる。

(まぁ、そんなだからいろいろ噂がたつんだけどねぇ)

だけどさ…
「…私以外といちゃつきながら、そういう眼するなっつーの。
 アンタは私の旦那だろーがっ!古女房だからって、私はほったらかしかよっ!!」
グシャッと握りつぶしたビールの空き缶をゴミ箱に放り投げる。
142 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/23(金) 00:23:15 ID:dZMkeNMt

以前から仁美には「そういう趣味がある」との噂があった。
でも、どうやら、実際にはそうではないらしい。
ただの女の子好き。可愛い女の子を愛でているのが楽しくて堪らないだけらしかった。

「仁美はそういうんじゃないよ」

大親友の仕事仲間がそう言っていたのを思い出す。
その子曰く『同類は見ていればわかる』のだそうだ。
そんなものなのだろうか?よくはわからないけれど。

「まあ、どうでもいいんだけどねぇ。私だって別にレズじゃないし…」

…でも…何故だろう?私にとって仁美だけは特別だった。
私も仁美に負けないくらいの女の子好きではあるけれど、
恋愛感情を持ったことは一度もなかった。それなのに…
143 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/23(金) 00:24:38 ID:dZMkeNMt
今日はここまでになります。
そんなに長くはならないと思うのですが。
では、失礼しました
144名無しさん@秘密の花園:2007/03/23(金) 08:33:31 ID:2ByV5Kh4
>>143
何という生殺し!!
続き期待してる
145名無しさん@秘密の花園:2007/03/23(金) 10:42:48 ID:od5B2osk
>>143
生殺しキター!
久しぶりだな、生殺しも。
続き首を長くして待ってるよ。
146名無しさん@秘密の花園:2007/03/23(金) 11:21:13 ID:S+YhR7YP
GJ!
大親友って植田佳奈かー!
147名無しさん@秘密の花園:2007/03/23(金) 18:33:18 ID:C6SnC9RT
くぁああ!!続き楽しみにしてるぞ!
148 ◆ze3j4io4vc :2007/03/24(土) 01:32:53 ID:XfVrhqHQ
今まで以上にがんばって書いてみた。といっても大したものではないが。
◆MJgxGHIqREさんを待っている間の暇つぶし程度に読んでもらえれば幸いです。
肝心の描写が下手なのでフィルターで補ってもらえると助かります。

タイトル「能登麻美子の決断」
149 ◆ze3j4io4vc :2007/03/24(土) 01:33:24 ID:XfVrhqHQ
最初は憧れの先輩だった。
いつか私もあの人のようになれたらいいなと思っていた。
私はその人のことを姉のように慕い、その人は私のことを妹のように可愛がってくれた。

なのに…
この気持ちに気づいたのはいつだっただろう。
いつからか同じ事務所の先輩を本気で好きになってしまっていた。
女性同士であるというのに…

今では一緒にラジオ番組までやっていて、公私ともに仲のいいコンビとして通っている。
二人で出したCDの宣伝では、これまでにないくらい仲の良さがアピールされていたと思う。
けれど、CD発売からしばらくすると、私にとって嬉しい発言は、その人からあまり聞けなくなった。

もちろん気持ちなんて伝えられなかった。
そんなことを言って今の関係が崩れるのは嫌だった。
せいぜい私にできるのは、それとなく好意を伝えるだけ。

でも、もう自分の気持ちに我慢するのは無理だった。
どうせ振り返ってもらえないなら、いっそうのこと嫌われてしまった方がいい。
きっとそれで諦めがつく。長いこと考えて出した私なりの結論。

実行するのは明日。
明日は午前中の仕事があって、午後から一緒に過ごそうと約束していた。
一緒に過ごすのは午後からだけど、モーニングコール代わりに起こしに来てくれることになっている。

いちおう夕食のメニューとして、煮込みハンバーグの作り方は覚えた。
材料も揃えてあるし、その人の好きな飲み物も用意してある。必要なくなるかもしれないけれど。
あとは明日に備えて寝るだけ。寝る前にもう一度シミュレーションしてみる。

私はその人に襲われ抵抗するが、その人は聞く耳を持たない。
その人が正気に戻ったところで私に謝るはずだから、私にも襲わせてくれたら許してあげると言って
同じようにその人のことを襲う。これでその人にはきっぱり嫌われる。
150 ◆ze3j4io4vc :2007/03/24(土) 01:34:03 ID:XfVrhqHQ
愛しい後輩の麻美を見送った後、麻美の言葉を思い出し、冷蔵庫を開けた。

「新しいの買ってきたから飲んでね」

『新しいの』とは私の好きな飲み物のことで、私のためか、いつ来てもその飲み物は用意されていた。
グラスに注ぎ、一気に飲み干す。グラス1杯飲んで張っていた気が抜けたのか、急に眠気に襲われた。
そう言えば、ここ最近の多忙なスケジュールのため、睡眠時間もあまり取れていなかった。

麻美は「眠くなったら私のベッド使って」と言ってくれたけど、そんなに顔に出ていたのだろうか。
寝起きはいいし、顔にも出ていないはずだから、スケジュールから推測したのかもしれない。
麻美も多忙スケジュールだから、そう推測するのも無理はない。

寝室に移動し、ベッドの前で悩んだ。本当にいいのか。そんなことしていいのか。
朝シャワー浴びてきたし問題はないだろう。準備を整えて麻美の布団に入った。
麻美の落ち着く香りがした。麻美は声だけでなく香りも眠りを誘うんだなと思いながら私は眠りについた。
151 ◆ze3j4io4vc :2007/03/24(土) 01:34:36 ID:XfVrhqHQ
「ただいまぁ〜」
麻美の声で目が覚めた。布団から出て急いで麻美を迎えに玄関に向かった。
「綾ちゃん、夕ご飯何がいい?」
「あたしは麻美が食べたい」
「え?」

麻美と私は寝室にいた。服を脱がされ、麻美は上下とも下着姿になっていた。
ベッドに腰掛けている麻美の隣に私も座っている。
「麻美の大切な場所見せて」
そう言って手を下着にかけ脱がそうとする。
「やめて!!!」

「ならこっち」
今度は麻美のブラジャーを外そうと背中に手を回す。
麻美の胸があらわになろうとしたそのとき、美味しそうな匂いがしてきた。
麻美の美味しそうな匂い? ??? 美味しそうな匂い?

次の瞬間、今までのことが夢だったということに気づいた。
強烈だっただけに夢の内容もしっかり覚えていた。
いくら夢の中とはいえ、麻美になんてことをしてしまったんだ。
あれが現実だったら間違いなく麻美に嫌われていた。夢でよかった。
152 ◆ze3j4io4vc :2007/03/24(土) 01:35:29 ID:XfVrhqHQ
どうやら麻美が何か作っているようだった。仕事を終えてすでに帰ってきているみたいだ。
私はあれからずいぶんと眠っていたようで、もう夜だった。
多忙なスケジュールと麻美のベッドの落ち着く香りがその原因だろう。

冷静になって考えてみると、一つまずいことに気がついた。
今のこの姿を麻美に見られてはまずい。非常にまずい。
麻美が帰ってきてから随分とたっているだろうから、この部屋はのぞきに来たと思う。

それだけならいい。それだけなら麻美はわからない。
寝ているのを確認してそのまま去っていれば、ベッドのそばに置いておいたものは見えない。
そう願ってベッドのそばに置いておいたものを探す。

が・・・
あるはずのものがなかった。いくら探しても見つからなかった。
そこへ麻美の登場。

「綾ちゃん、夕ご飯できたよ。起きた?」
「う、うん、さっきね」
「じゃあ食べよう」
とは言われても私はここから出られない。辺りをキョロキョロ見回していると、麻美からとんでもない言葉が・・・
「服は洗濯しておいたよ。天気良かったから」
「え?」
153 ◆ze3j4io4vc :2007/03/24(土) 01:36:42 ID:XfVrhqHQ
どうやら麻美にはばれていた。今考えると、なんであの時そんな行動を取ったのか理解できなかった。
麻美は私がこんなことをしているのを知って、怒って洗濯なんかしたんだ。
私は麻美のベッドで全裸で寝ていたから・・・
「ごめん、麻美」
「何が?」
「裸で寝てて」
「裸で寝てたのは驚いたけど、気にしてないから」
「でも」
「それより早くご飯食べようよ。せっかく綾ちゃんのために腕をふるって作ったんだから」

川澄:麻美ちゃん、服貸して欲しいんだけどな?
能登:どうして?
川澄:今何も着てないんだよ?
能登:綾ちゃんはあたしに裸見られるのイヤなの?
川澄:そういうことじゃなくてね、室内では服を着て過ごすのが普通であって。
能登:でも綾ちゃんは今何も着てないよね?
川澄:それはそうなんだけれども・・・
能登:とりあえず布団から出よう?

麻美に布団から出されて裸のまま立たされた。ものすごく恥ずかしい。と同時に変な気分でもあった。

「綾ちゃん、何か垂れてきた」
麻美が太ももの方を指差す。
「こ、これ汗! あー暑い暑い」
「暑いの? じゃあ服いらないね」
こうして、結局、麻美には服を貸してもらえなかった。私は裸で食事をすることになった。
154 ◆ze3j4io4vc :2007/03/24(土) 01:37:50 ID:XfVrhqHQ
能登:どう? おいしい?
川澄:うん、すごくおいしい。
能登:良かったぁ。がんばって作り方覚えた甲斐があったよ。そうだ、ワイン取ってくるね。

今がチャンス。このまま裸で麻美と向かい合って食べ続けるのは恥ずかしい。
せめて胸だけでも隠そう。この場で使えるのはレタスとマヨネーズ。
麻美がワインをとって戻ってくる前に終わらせなければいけない。

マヨネーズを糊代わりにレタスを胸にくっつける。これで片方の胸は隠れた。
もう片方の胸も同じようにマヨネーズでレタスをくっつける。これで完成。両胸とも隠れた。
確認のため視線を移動させる。麻美と目が合った。

「綾ちゃん、何してるの?」

「レタスでブラジャー」

思いっきりの笑顔で言ってみたけど、麻美の反応は冷たかった。
無言のまま私に近づき、座っている私の胸に視線を合わせた。
「麻美ちゃん?」

「食べ物を粗末にする人にはお仕置きです」
レタスのブラジャーは麻美に食べられてしまい、また胸があらわになってしまった。
さらにマヨネーズを舐められた。吸われたりもした。麻美に胸を食べられてる。
胸からマヨネーズを綺麗に除去しようとしているのか、何度も何度も食べられた。

繰り返されるうちに変な声を出しそうになるのを必死で堪えた。
気づけば息を止めていた。そのせいで苦しそうな顔をしていたようだ。
「綾ちゃん、苦しいの?」
「息止めてたから」
「声出していいんだよ」
そういうわけにはいかない。ここで変な声を出したら淫らな女だと思われる。
麻美の舌にどんなに攻められようと、なんとか最後まで声は上げずにすんだ。
155 ◆ze3j4io4vc :2007/03/24(土) 01:38:48 ID:XfVrhqHQ
その後は普通に食事が済んで、麻美は洗い物、私はソファーに座っていた。
手伝おうとしたが、やんわりと断られてしまった。
やっぱり怒ってる。嫌われた?

このまま流れに身を任せてはいけない。ここはちゃんと麻美に伝えなくちゃ。
麻美の背後から声をかける。
「麻美に大事な話があるの」
麻美が振り向く。当然、私は全裸だ。
「全部洗い終わったらでいいかな?」
それでも構わなかったけど、勢いで言った手前、後には引けない。

「ダメ!今言う。あたし麻美が好き。
ずっと隠してたけど、こんな風に嫌われて終わるくらいなら、ちゃんと気持ち伝えたい」
「あたしも綾ちゃんが好きだし、嫌ってないよ?」
「麻美は優しいからそう言うんでしょ? 裸で寝てたこと怒ってるんでしょ?」
「怒ってないよ」
「嘘。怒ってるからあたしに服貸してくれなかったんでしょ?」
「怒ってないってば」
「あたし麻美が好きだから。親友としての好きじゃなくて――」
「あたしも綾ちゃんが好き」
途中で言葉を遮られ、麻美に口を塞がれた。その後、寝室に移動して二人で長い夜を迎えた。
鎖骨フェチの麻美と鎖骨に弱い私の愛称はピッタリだった。
156 ◆ze3j4io4vc :2007/03/24(土) 01:40:36 ID:XfVrhqHQ
こんなことになるとは夢にも思っていなかった。
想定していたのと180度違う。
まさか綾ちゃんに告白されるとは思わなかった。

飲み物は飲んだはずなのに効かなかったのかな。結果的にはそれで良かったけど。
裸で寝させるような効果しかなかったのかな。効果には個人差があると書いてはあったけど。
あまり役に立たなかったな。せっかく佳奈ちゃんに譲ってもらったのに。

でも、どうしよう。
綾ちゃんの好きな飲み物にこんな物いれていたなんて言えない。
このことを知られてしまったら、きっと嫌われてしまう。

でも隠し事はよくないのかな。
言うなら言うで早く言ったほうがいいのかな。
後でばれるくらいなら最初から自分で打ち明かしたほうがいいのかな。

小さな瓶の前で能登麻美子は悩んでいた。
瓶には3文字の漢字が印刷されていた。

誘・淫・剤

<END>
157 ◆ze3j4io4vc :2007/03/24(土) 01:41:45 ID:XfVrhqHQ
思い浮かんだ光景を文字に出来てこれですっきりした。
これでようやく純粋な読者に戻れる。
158あいまい劇場'07:2007/03/24(土) 18:41:28 ID:BjMRjcFa
>>157 GJ レタス・・・最高w

ちょいと似てるかもしれませんが、薬繋がりで、あいまい投下します。

ところで、第3の管理者、ご苦労様です。
緊急特別企画の最初の打ち間違い、”ぱよぱよ”を”ぱやぱや”に
直してくれると、作者は喜ぶと思いますw
それから*様ご提供、の表示にも、引っかかりは感じるんですが
(そこに明示的に提供した訳じゃないからね)、管理者様の偉業を
称えて、ぼやくだけにしときますw
もちろん、拙作を入れてもらえているのは、嬉しい限りですよ。
159名無しさん@秘密の花園:2007/03/24(土) 18:42:20 ID:BjMRjcFa

わたし、喉の調子を整えたりするのに、プロポリスのスプレーを使ってて。

この間、麻衣ちゃんも調子悪そうにしていたら、自分のお気に入りのスプレーを
貸してあげたんです。

そしたら、麻衣ちゃんもそれが、けっこう気に入ったのか、この前、逢った時に
「私も買ったから愛ちゃんにお返しするよ」って、言われて。

私は、お返しとか気にしないでいい、と思ってたんですけど、でも麻衣ちゃんが
「どうしても」って言うし、麻衣ちゃん家に行くのは私にとって楽しい事だから、
その日は、一緒にご飯食べて、カラオケにも行って、お泊りすることにしました。
160名無しさん@秘密の花園:2007/03/24(土) 18:43:26 ID:BjMRjcFa


で、いつもみたいに、夜、麻衣ちゃんの部屋にあるベッドで隣同士に寝転がって、
いろんなお話しをしてたら。

わたし、さっきのカラオケで少し声を出し過ぎて、それがちょっと尾を引いてて
咳き込んじゃったんです。

そしたら麻衣ちゃんが、枕の下から?プロポリスのスプレーをさっと出してきて、
「愛ちゃん、あーん?」
って言うので。

わたしが素直に口を開けたら、麻衣ちゃんが、そこにスプレーをシュッシュって、
二、三度と吹いてくれて。

それを飲み込んで、喉は楽になったんですけど、でも、なんで枕元にあったのかな
って思っていたら、麻衣ちゃんが、今度は私のくちびるの横のところにスプレーを
シュって一度吹いて。

とっさに何をされたか解らなかった私が、「え?」って思ってる内に、スプレーが
かかった口の脇のところを、ペロッと舌で舐められて。

わたし、目がまん丸になったけど、麻衣ちゃんは笑ってて。
「愛ちゃんって甘いね」って、そんな事も言われちゃって。
161名無しさん@秘密の花園:2007/03/24(土) 18:44:19 ID:BjMRjcFa

今度は、ほっぺにスプレーをひと吹きされたあと、やっぱりそこも、舌でちろっと
舐められて。

「やン」って小さく言って、私は逃げるけど、麻衣ちゃんは今度は私の腕をとって
脇のところを開かせると、そこにもシュっ。

「うぅん、もう、こんな所にぃ・・・。制汗スプレーじゃないんだよ、それ。」
少し冷たい霧のかかったこそばゆさに身をよじって耐えながら、麻衣ちゃんにそう
抗議すると、

「むしろ性感スプレー・・・って、今あたし、うまい事言った?w」
「せいかん?、って、麻衣ちゃん、りっしんべんの方かよ。・・・あうう」

ボケにツッコミを返してみたものの、麻衣ちゃんがいたずらを止めないので、私は
スプレーのひんやりした感覚と、麻衣ちゃんの舌に愛でられる感触とに、交互に
さらされ続けて。

このままだと、本当に危なくなっちゃいそうだったから、麻衣ちゃんには悪いけど、
私は自分の腕の力を少し強めて、麻衣ちゃんの手からそのプロポリスのスプレーの
細いビンを奪いにいったんですけど。

気がつけば、スプレーは奪い取ったものの、私たちの下着、兼、寝間着は、二人共
大きくまくれあがってしまってて。

それなりに力を入れてもみ合った後だから、私も麻衣ちゃんも、すっかり上気した
感じになってて。

あ、と思った瞬間、麻衣ちゃんの腕が、枕の下から二本目の小さなビンを取り出すと、
悪戯っぽい表情で、それを、見えちゃってた私の胸に向かって吹きかけたんです。
162名無しさん@秘密の花園:2007/03/24(土) 18:45:23 ID:BjMRjcFa

「はぁん・・・」
粘度の高い液体が直接付着したのは、私の胸の先のところで。
麻衣ちゃんは、そこには、舌じゃなく、閉じたままのくちびるを押し当ててきて。

くちびるがそっと当たった感触のすぐ後、麻衣ちゃんが僅かに離れる動きをすると、
私の胸の中心にあるそれは、麻衣ちゃんの口に付いていってしまうように動いて。

だって、仕方ないよ。ここのスプレーって、結構粘り気がある性質みたいだもの。


麻衣ちゃんは、その小さな動きを、何度も何度も、いろんな方向に繰り返すから、
そのたびに、私の胸の先、はしたない動きをしちゃう。

触れる瞬間と、弓を射るのにも似た、溜めたところから一気に離れる瞬間みたいな、
そんな瞬間の、電気が走ったような感覚。

そうやって、どんどん敏感にされちゃったあとで。
仕上げとばかりに、私の胸の中心の所から、粘性のある液を、全部奇麗に舐め取り、
吸い取ろうとする麻衣ちゃん。

その瞬間、思わず声が漏れるような快感の波が、一気に押し寄せてきちゃいました。
163名無しさん@秘密の花園:2007/03/24(土) 18:47:57 ID:BjMRjcFa

・・・少し呼吸が落ち着いたら。
私の手も、同じスプレーを握ってたから。
わたしの様子を覗き込んでる麻衣ちゃんに、すねた顔で少しだけ抗議を見せたあと、
身体を入れ換えるようにして、お返しをしにいきました。

麻衣ちゃんの、あそこと、あそこに。

そしたら、
うわ、麻衣ちゃんったら、そんなところまで!

私たちはじゃれ合いながら、身体のいたるところにスプレーを吹き合って、それを、
それぞれ自分で拭ってあげながら、そのたびに嬌声を聞かせ合って。

元々、喉を潤すためのスプレーなんだけど、だんだん違うところが潤ってきて。
もう、それが蜂の蜜なんだか、自分の蜜なんだか解んなくなってきて。

何て言うんだったかな、こういうの。・・・ウェット&メッシー?
164名無しさん@秘密の花園:2007/03/24(土) 18:49:18 ID:BjMRjcFa

「愛ちゃん。お風呂、沸かす?」
その変なプレイが一段落ついた後。

「ううん。・・・しばらく、こうしてていい?」
私たちは、にちゃにちゃになった身体をくっつけて抱き合っていて。

「そうだね・・・。朝、起きてからにしようか。」
「麻衣ちゃん。わたし、麻衣ちゃんとなら接着剤で身体が一生くっついても、いいって
思えてきた。」

「接着剤にしちゃ、高いよ、これ。」

そうだったよ。麻衣ちゃんに言われて気がつけば、私たちは2本のスプレーを半分以上
使い切ってて。
このスプレーって、結構高いのに。私たちって、なんてお馬鹿さんなの。

あ、それだけじゃないよ。これ、絶対に、栄養取り過ぎだよ〜。

Fin


はい、失礼しましたw
165名無しさん@秘密の花園:2007/03/25(日) 01:08:06 ID:glpZd0Lt
あ、あれ気のせいかな、今見てるんだが、マットアローが爆発したように見えたんだが・・・・・・・気のせいだよな?
俺たちのマットアローが・・・・・・ゼットンに突っ込んでいったアローが・・・・
166名無しさん@秘密の花園:2007/03/25(日) 01:29:06 ID:tBYbDp6L
>>165
メビウス見てた誤爆?
167名無しさん@秘密の花園:2007/03/25(日) 01:35:12 ID:glpZd0Lt
スマソ誤爆だ
あまりに興奮しすぎた。
168名無しさん@秘密の花園:2007/03/25(日) 21:42:49 ID:tBYbDp6L
俺も見てた。
エンペラ→ゆかりん
ウルトラの父→ほっちゃん
で妄想できそうだと思った。
169 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/26(月) 08:48:33 ID:PUGBKqRM
睡魔に勝てず、展開に悩んでしまったので途中になってしまいました。

変に煽ってしまった形になってしまっていたようで…
すみませんm(_ _)m

>>139-142 の続き。後半です。

170 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/26(月) 08:50:06 ID:PUGBKqRM

「仁美ぃ…」

仁美の私を見る眼差しを思い出す。
普段の全てを包み込んでくれるような優しい眼。
お酒を飲んだときだけに見せる甘えん坊な可愛い眼。
そして、見つめられている私。瞳に映るワタシ…

ゾクッ…

「…ッ!」

身体に電気が走った。と同時に熱いモノが私の中から溢れてくるのを感じる。

「あっ…」

最近、いつもこうだ。
仁美のことを考えるだけでダメになってしまう。
仁美以外のことを何も考えられなくなる。

仁美を抱きたい。
171 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/26(月) 08:51:30 ID:PUGBKqRM

最初の頃はあった罪悪感も、今はもうほとんど感じなくなっていた。

想いを叶えられないから、私はワタシを慰める。
こんなことでしか自分を誤魔化すことができないから。

「はぁ…んぁっ」首筋から胸へ…手を滑らせていく。
私の身体は、もうどうしようもないくらい火照っていた…。

仁美を抱くワタシを想像する。そのとき、仁美はどんな風に乱れるのだろう。

彼女はベッドの上で両手をひろげて私を誘ってくる。
―――「静…しよ…」

(…仁美)

その言葉に誘われるがままに、ワタシは口付ける。
軽く触れる程度の口付けは、やがて激しいものになっていく。

耳には淫らな水音が響く。

仁美をベッドに横たえて唇を離すと、頬を紅潮させた顔、そして潤んだ瞳が見えた。
172 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/26(月) 08:53:46 ID:PUGBKqRM

(きれいだなぁ…)

綺麗なストレートの茶色の髪。
その髪を手ですきながら、耳と首筋に舌を這わせる。

―――「ふ…んん…しずかぁっ」

ビクっと小さく身体を振るわせながら軽く仰け反る。
仰け反った喉元から鎖骨へ。ワタシは休むことなく丹念に愛撫していく。
空いている片手は胸へ。緩く揉むと声が聞こえた。

―――「ねぇ、もっとキツくして?」

(いいよ。仁美のして欲しいようにしてあげる)

上着とブラを外し、胸の突起を口に含んで舌で転がしながら、もう片方の突起は手で弄ぶ。

―――「あっ…いいよぉ。あぁっ!」

口に含んだ突起をキツく吸ってみた。これはちょっとキツ過ぎたのだろうか?
少し不安なり、顔を上げる。

―――「やめないで…もっと…もっと乱暴にしていいから」

再び、胸の突起を口に含んで今度は歯を立ててみる。

―――「っ…」

そして、手を胸からわき腹、太ももへ…。身を捩る仁美を感じながら撫で回す。
うっとりとした仁美の顔を見ていると、残酷なワタシが顔を覗かせた。
173 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/26(月) 08:56:06 ID:PUGBKqRM

(めちゃくちゃにしたい…)

ワタシは下着に手をかけて脱がせ、指を仁美の秘部へと突き立てた。

―――「ッ!!あっイヤぁ!」

口ではそう言うものの、仁美からは熱いモノが溢れてきている。

―――「ン…ふぁ。気持ちいいよぉ。もっと奥までしてぇ!」

指の数を増やし、更に激しく攻める。指でだけではなく口でも。
仁美の一番敏感な部分を舌で舐め、吸い上げる。

―――「ぁあっっ!!…イイ!…静っ!!もう…ダメっ…ハァ…
    …イクッ!!いっちゃう!!あっ…しずかぁっ!!」

激しく痙攣する仁美。それでもワタシは攻める手を休めない。

174 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/26(月) 08:56:57 ID:PUGBKqRM

(もっと!もっと、私でいっぱいにしてあげる…私のことしか見えなくなるように。
私なしでは生きていけなくなるように!)

―――「しずかぁ!しずかぁ!!!アァッ!私…またっ!!!!」

これで何回目だろうか?
涙を流しながら声を上げる仁美を見て、ワタシは初めて満たされる。

「仁美っ!私もイクっ!!…ッ!」

…想像の中の仁美が何度目かの絶頂を迎えた頃、現実の私も昇りつめる。

「…はぁ…ん…」

じんじんと頭の芯まで痺れている。

そして、まだ気だるさが残る頭で私は思う。

もう幾度となく想像の中で仁美を汚している。
それでも『これが現実だったらどんなに幸せだろうか』と。
175 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/26(月) 08:57:50 ID:PUGBKqRM

想いを伝えるのは案外容易いことなのかもしれない。

仁美は優しくて真面目な人だから、真剣にこの想いを受け止めてくれるだろう。

でも。それは想いが叶うのとはまた別の話。

私は、自分勝手な想いで仁美を苦しめたくはない。
なにより今のこの関係を壊したくはない。
…だから、私は自分を誤魔化し続けているのだから。

それでも…もう限界なのかもしれない。

「仁美。私…仁美のことが好きなの。大好き。愛してる…」

私は目の前で優しく微笑んでいる仁美にそう告げた…

―――「私も大好きだよ。しずか…」

END



176 ◆MJgxGHIqRE :2007/03/26(月) 09:06:52 ID:PUGBKqRM
以上です。

前半の大親友=植田佳奈さん(自分の設定)です。
文中で絡むところがそこだけになりそうだったので、名前を出してませんでした。

煽っておいてこの程度と思われた方、申し訳ないです。
読んでいただいた方、ありがとうございます。

177名無しさん@秘密の花園:2007/03/27(火) 01:17:01 ID:YScyCtYt
そう言えば、昔、南里がさえぽんの事を相談した時に梶浦さんから「気持ち悪い……」と言われるかも知れない云々といった展開のSSがあった記憶があるのですが、ここのSSでしたっけ?
それともtiaraスレが本スレの方でしたでしょうか?
178名無しさん@秘密の花園:2007/03/27(火) 01:30:15 ID:fXDhYKKi
>>177 そんな貴方に第3の保管庫
ttp://voiceactorstory.web.fc2.com/
ちなみにお探しのブツは Unfinished Tiara だと思われ。
結構衝撃的なシーンだったから私も良く覚えてる。

しかし・・・なんつうか、SSにコメントが付かんのに
探し物と誤爆にはコメントが付くここって、何だかなぁ。
179名無しさん@秘密の花園:2007/03/27(火) 03:13:46 ID:4tT3fjbd
>>176
GJ!適度にシリアス、いい具合にエロス(;´Д`)
楽しく読ませてもらいました
180名無しさん@秘密の花園:2007/03/28(水) 00:01:02 ID:YScyCtYt
>>178
ありがとうございます。
181省エネ声優 ◆ze3j4io4vc :2007/03/28(水) 18:07:58 ID:ye6FQJzM
能登:省エネ声優ってどういうことよ、綾ちゃん!!!
川澄:麻美、落ち着いて。酔ってるんでしょ?
能登:酔ってなんかいませんよー!
川澄:酔ってるってば。もう飲み過ぎだよ。
能登:おまけに麻衣ちゃんの前で「バカ」って言うなんて。
川澄:麻美、怒ってる?
能登:「麻美、怒ってる?」だって。そんな優しく言っても許してあげませんよーだ。
川澄:やっぱり怒ってるんだ。ごめん、麻美。悪気はなかったの。そんな怒るなんて思わなかったから。
能登:だから怒ってないってば。いつまでもグダグダ言うのはこの口か。
川澄:麻美、やめて!
能登:やめなーい。チューして喋れなくしてやる。
川澄:ちょ、ちょっと、麻美!
能登:どうだ、これで喋れないだろ。
川澄:わかった、わかったから。麻美、冷静になって。
能登:まだ喋れるのね。今度は舌入れちゃうね。
川澄:そ、それはさすがにまずいって。って、・・・ぅぅぅ・・・
能登:どうだ、わかったか。あたしは省エネ声優なんかじゃないんだぞ!! バーカバーカ・・・zzz
川澄:麻美、寝ちゃったの?
能登:zzz
川澄:ごめん、麻美。麻美は省エネ声優なんかじゃない。
   こんなにも麻美にエネルギー奪われるなんて。あんなに執拗に攻められるなんて。
   あたしの口の中は麻美の味でいっぱい。きっと麻美は起きたころには覚えてないんだろうけど、
   あたしは胸の中に深く刻んでおくから。ありがとう、麻美。
   麻美にディープキスされたこと、一生忘れない。

<完>
182名無しさん@秘密の花園:2007/03/29(木) 14:43:46 ID:ju/LHfpy
>>176
亀レスだがGJ。
片想いは萌えるな。
>>181
GJ、何故かワラタ
183名無しさん@秘密の花園:2007/03/31(土) 18:53:15 ID:HSTj47Su
>>181
綾ちゃんの誕生日の前祝だったのか
184名無しさん@秘密の花園:2007/03/31(土) 21:45:07 ID:fa8/e1C/
綾ちゃんの45歳の誕生日
185名無しさん@秘密の花園:2007/04/01(日) 20:07:33 ID:oQRI6bid
>>178
そんなのもあったんだ。次はテンプレに入れようよ
186名無しさん@秘密の花園:2007/04/03(火) 22:26:57 ID:z6mUwfQG
tiaraネタ期待age
187名無しさん@秘密の花園:2007/04/04(水) 00:13:34 ID:4eXHrOAp
しずかな期待
188名無しさん@秘密の花園:2007/04/04(水) 19:51:12 ID:J9jBgwJf
あみぺage
189名無しさん@秘密の花園:2007/04/04(水) 20:15:19 ID:su2esFsj
藍ゆうage
190さけ:2007/04/04(水) 23:39:01 ID:sXT1Y1Y2
藍ゆうは最高。IloveYU(屮゜Д゜)屮
191名無しさん@秘密の花園:2007/04/06(金) 21:13:43 ID:xGdYRvas
そう言えば、土屋実紀という本命がいながら川澄・生天目とも股掛けする勇者・下屋則子が出てこないのは意外だな。
192名無しさん@秘密の花園:2007/04/07(土) 05:25:59 ID:2NR1ETBq
tesutesu
193名無しさん@秘密の花園:2007/04/07(土) 05:28:08 ID:2NR1ETBq
しずかな期待に応えられるかどうか…
わからんけど投下。よろしくお願いします。
194春、月見:2007/04/07(土) 05:29:35 ID:2NR1ETBq


ここ最近、日中は半袖で過ごせるほど暖かくなっていたが、
太陽が沈むと途端に気温が下がり、寒暖の差が激しくなっている。
季節が変わり始めている合図だ。
春先には浮かれた人が多くなるというが、果たしてこの2人はその中に含まれるのだろうか。
夜も深まった午前0時。
女二人が千鳥足でふらふらと…ふらふらしているのは一人だが。

伊藤静と、植田佳奈。
その業界を知る人間なら、この2人を偶然見かけるだけでもかなり嬉しいだろう。
共に若くして代表作を持ち、レギュラー出演が途切れない人気者の2人だ。
195春、月見:2007/04/07(土) 05:31:13 ID:2NR1ETBq


「うあー!気持ちいいなあ〜!」
「一応な、夜やから…声、抑えてな…」

機嫌よく声を上げる静には、
隣で自分をさりげなく支え歩く佳奈の苦笑は見えていない。
放っておけば歌でも歌いだしそうなテンションだ。

「あ、公園だ!寄っていこう!」
「あーもう、寄り道せんと帰らな」
「え、なんで?」

突拍子もない申し出に、何の変哲もない抗議をしたら、
凄く普通に残念そうな顔をされた。
196春、月見:2007/04/07(土) 05:32:40 ID:2NR1ETBq
「何でって…静、明日も仕事やろ」
「そうだけどー、だって公園寄りたいんだもん」
「…ガキの言い分やな」
「いいじゃん!ほらっ、佳奈!」

酔っ払いの言い分には脈絡と、悪気と、配慮がない。
だからここで頑なに誠実さを通してもなんだか悪い気がしてたまらなくなるだろう。
腕を引かれるままに公園に足を向ける。
仕方ないという風を装いながらも、本当はちょっと楽しかった。

いくつかの遊具と、荒れた芝の広場。そして小高い山がひとつ横たわっていた。
公園の敷地に沿って桜の木が何本か植えられている。
満開を迎えていたはずの桜は、先日降った雨のせいで八割方の木が葉桜へと姿を変えていた。

「わー!ブランコとか懐かしいなぁ!あたし靴飛ばし得意でさ、近所で負けた事無かったんだよ」
「ほーぉ…」

佳奈が生返事を返すのも気にせず、静はぐんぐんと力を込めてブランコを漕いだ。
前を見る佳奈の視界の端で、静がいったりきたりする。
197春、月見:2007/04/07(土) 05:33:37 ID:2NR1ETBq


「たぁああああー!」




そして飛んだ。

「は?…ええっ!?」

気合の入った一声とともに、それはもう華麗にブランコから飛び立った。
ブランコの振り子を利用した見事な推進力。
静はブランコを仕切ってある柵を軽く飛び越え、5メートル程離れたところに両足で力強く着地した。

「…あああっと!…くーっ!この足の痺れがたまらんっ!」
「大丈夫!?」
「ほらねっ!凄いでしょ?」
「え、凄いけど…靴飛ばしじゃないの?」
「だって靴飛ばしは夜やったら靴が見つからなくなるから」

正論だ。
近所で負けたことが無い実力なら、さぞ遠くまですっ飛ばせるのだろう。
そのすっ飛んで行った靴を探すのは間違いなく佳奈だろう。
口ぶりからすると夜にやって靴を探し回ったことがあるらしい。

「や、飛ぶのもかなり危険やろ…」

飛んだ本人は満足気に着地したところから佳奈に手を振っている。
198春、月見:2007/04/07(土) 05:34:59 ID:2NR1ETBq



「花見、出来なかったねー」

ふと葉桜の梢を見上げ、少しだけ残念そうに言った。
去年は盛大に騒ぐことが出来たのだ。
後から後から参加者が増え、楽しい宴となった。
今年は仲間内のスケジュールが合わなくて、結局、花見計画は流れてしまった。
それでもその代わりとして、酒を楽しむ機会は設けたのだが。
やはり、生の桜を見ながらの酒は違うのだ。

「そうやねぇ」

佳奈も座っていただけのブランコを降りて、柵に腰掛けて梢を見上げる。
肌で感じることすら出来ない弱い風に梢が揺れ、散り残った花びらが白色の街灯に淡く散る。

「ちょっと寒いから熱燗がいいな」
「んん」
「そんで花びら浮かべんの。風流だねぇ!」
「そうやなぁ」
「日本人に生まれてよかったって思う瞬間だね。こういう、言葉で言い表せない事を感じられんの」
「特権やからな。四季がある国の」
「そうそう」

静は弾んだ足取りで、小山の方へ歩き出した。
佳奈もそれを追う。
199春、月見:2007/04/07(土) 05:35:48 ID:2NR1ETBq
公園はもとより、その周囲も息を潜めている。
照らす明かりは眩しい街灯が一つと、空に泳ぐ欠けた月の光。
公園はそれだけで視界を確保できるほどの大きさだった。
日中は子供の声が溢れているのだろうか。
この静けさは、公園も明日への鋭気を養っているのだろうか。

虫の声はまだしない。
芝を踏みしめる微かな音だけが、全て。


静は小山の斜面に寝転がっていた。

「佳奈も来なよー。空が綺麗だよ」

二等星も見えない明るい空。
月だけが孤独に明るい藍墨の空。

「でもやっぱ星は見えんなぁ」
「そう?たまにあるよ。ほら、あれとか」
「んんー?どこ?わからん」

静が指した方向を見ても、光るものは見えない。

「ほら、あそこだって。この指から真っ直ぐ」
「ええー?」
「佳奈、体起こしてるからきっと違うとこ見てる」
「そうかなー?」
「おんなじカッコしてみ?」
「どれどれ…」

深夜の公園で大の大人が2人で夜空観察。
あまり微笑ましくも無い光景だ。場合によっては通報モノである。
200春、月見:2007/04/07(土) 05:38:02 ID:2NR1ETBq

「ほら」
「ああ…?」

指し示す先には確かに光るものが。

「…飛行機やんか」

それはゆっくりと移動していた。
そして一定の間隔で点滅を繰り返す。
飛行機じゃなかったら未確認飛行機物体か眩暈の前兆である。

「あ、そうなの?」
「そうやろ」
「じゃあ星、ないや」
「酔っ払いの言うことは話半分で聞かなあかんな」
「はは、そりゃそうだ。酔っ払いだもん」
201春、月見:2007/04/07(土) 05:38:41 ID:2NR1ETBq


しばらく星の無い空を見上げていた。


「月、欠けてる」
「うん」
「満月ならさらに風流だったのに」
「欠けてる月も味があると思うけど」

浮かぶ月の輪郭を指で撫でた。

「未完成の輝きってやつもあるやろ。ヴィーナスとか」
「しかし月は満ちてこそよ!」
「そか」
「それに」

「満月はオオカミさんが出ても良い理由になるから」
202春、月見:2007/04/07(土) 05:39:53 ID:2NR1ETBq

月を背に静は笑った。
弱い月の光を遮った影が佳奈に落ちる。
腹の上で組んでいた手を外され、その甲に口付けられ、そのまま押さえつけられる。

「あ…静…?」
「少し、ならいいでしょ?」

しなやかな力だといつも思う。
柔らかいくせに、外れない。強いくせに、酷く軽い。
強く押した分だけ違う方向に力が拡散させられる。

軽く触れた唇は、それ以上を求めてこなかった。
つい佳奈が離れた唇を追うと、嬉しそうに押し付けられる。
押さえつけられた手にも圧力がかかる。
その力に応えるように握り返すと、少しだけ唇を噛まれた。
そのまま離れて、耳の後ろあたりで忍び笑いが聞こえた。
上部の軟骨の辺りを食まれる。
柔らかくて暖かい感触がくすぐったかった。
203春、月見:2007/04/07(土) 05:41:44 ID:2NR1ETBq

「…ん、っ」

「今日は残念ながら満月じゃないから、これで我慢する」
「じゃあ、満月の夜は気を付けんと…」
「たぶん容赦しないよ」

そう笑いながら、佳奈の上から降りてまた空を見上げた。

「月に行けるようになったら」
「…何年後だろ」
「そしたら月で花見だ」
「は?木ぃとか無いし」
「いや、その頃には月も青い地球になってる」
「月が地球になったらそれはそれで怖いな…つかそれもう、月ちゃうやろ」
「月で花見…月見と花見で、より風流に…」
「なんでもあればいいってわけじゃ…」




春、月見。
月空の下の、暖かな戯れ。
204春、月見:2007/04/07(土) 05:45:56 ID:2NR1ETBq

終わりー。

こういうのは勢いが大切だということがわかりました^^
次の機会があればいずれまた。

作者・カシン
205名無しさん@秘密の花園:2007/04/07(土) 08:43:50 ID:gxJsjqSA
>>204
超GJ!!!目の前に光景が浮かんだよ!
206名無しさん@秘密の花園:2007/04/07(土) 11:08:02 ID:IDnTLfiF
>>204
GJGJ!!!
しずかな好きにはたまりません!!
また機会があれば書いて欲しいです
207名無しさん@秘密の花園:2007/04/07(土) 23:27:01 ID:bD5dt+xI
208 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/09(月) 20:26:52 ID:AyBkyoEU
>>204
GJ!!しずかな(・∀・)イイ!
自分もしずかな大好きです。

しずかな便乗投下
佳奈様のblog見て思いついたものです。
209リツがきた! ◆MJgxGHIqRE :2007/04/09(月) 20:28:19 ID:AyBkyoEU
少し前、我が家には新しい家族(ネコ)が増えた。
名前はリツ。これがもう、可愛くて仕方がない。

「うりゃっ!うりゃっ!!」

で、今そのリツと遊んでいるのが私の付き合っている人―――伊藤静

静は自分の手をネコじゃらし代わりにして、リツをじゃれつかせようとしている。
リツはリツで、そんな静の手を捕まえようと必死だ。
尻尾を太くさせて、背中の毛も逆立たせて興奮気味。これまた可愛い。
目の前に出された手にネコパンチを繰り出したり、その手を追い掛け回したり。

そんな様子をずっと傍で見ていたのだが…。

(なんや、面白くないわぁ…)

せっかく一緒にいるのに、静はリツに夢中。
リツも家族で主であるはずの私を差し置いて静に夢中。
二人とも(正確には一人と一匹だが)私のことなんて眼中にないみたい。
210リツがきた! ◆MJgxGHIqRE :2007/04/09(月) 20:29:07 ID:AyBkyoEU
「ねぇ…静ぁ…」
リツと遊んでいる静の後ろから腕を回して軽く抱きついてみる。
「んー?なにー?…よしっ!こいっ!うはっ。かわいーねー、こいつぅー」
全く…こっちを見ようともしない。
「『こいつ』じゃなくてリツ!名前がちゃんとあるんやから…」
「そっか、そっか。リツー。こっちこい!!おりゃっ!」

(……構ってくれん…)

「にゃぁー…」
今度は、耳元で囁いてみた。
「ん?今なんつった?…にゃぁ?」
静の動きが止まって、チラっと視線を向ける。
リツはというと、動きが止まった静の手に思いっきりしがみついて、ネコキックを炸裂させていた。

「うわぁ!!イテテ…。こらっ!」
211リツがきた! ◆MJgxGHIqRE :2007/04/09(月) 20:30:31 ID:AyBkyoEU
「にゃー…(静ぁ)」
「ふぅ。痛かったぁ。…どしたの?佳奈…」
ネコキックされた手をさすりながら聞いてくる。

「にゃおん(ねぇ、私とも遊んでよ)」
そんな静の頬をぺろっと舐めてみる。
「なっ…くすぐったいよ。…何?構って欲しいの??」
「にゃーん…(そや…構って…)」

すりすり。
今度は私に向き直った静の胸に頬ずりしながら、甘えるそぶりをしてみた。
「なぁに?もしかして妬いてるの?で。今日は甘えん坊さんなの?」

「ぅにゃぁ…(だって…私…)」
上目遣いに静を見つめながら、軽く背中に手を回した。
「…クスっ」
『仕方がないなぁ』といった言葉が聞こえてきそうな静の顔がゆっくり近づいてくる。
「にゃ………ぁ……ん…」

私はそのまま唇を塞がれ、床に押し倒された―――

そんな私の視界の隅に『まだ遊びたりない』とばかりに、静にじゃれつくリツの姿が映る。
(ごめんなぁ。リツ。静の一番も、リツの一番も私やないと嫌なんや…)

END
212名無しさん@秘密の花園:2007/04/09(月) 21:53:35 ID:fk203NK/
ぬぁぁぁー!GJ!
本来ひとしずく派のおれだがこれはいい!
やられた!GJと言わざるをえないくらいGJ!
213名無しさん@秘密の花園:2007/04/09(月) 22:21:19 ID:N7vv8neU
ぎゃあああああああああ
なんたる神SS!悶死しかけただろおおおおおお!!!!!!!!
GOD JobでGOOD JOB!
214名無しさん@秘密の花園:2007/04/09(月) 23:11:20 ID:WjRQhgEG
>>205>>206>>208
ありがとうございます!

そして、心からリツになりたいと思わされました。
リツになって旗様と御前争奪戦を繰り広げる。なんだこの妄想orz
とにもかくにも、ググググッジョブハァハァです(*`Д´)ノ


そしてこの場を借りて謝辞を。
第3の保管庫の管理人様、当方の作品を回収して頂いてありがとうございました^^
次回もよろしくお願いします。
215名無しさん@秘密の花園:2007/04/10(火) 00:56:01 ID:BjwlTmJv
GJ!!
やられた…べたシチュなのに、くやしぃw
リアル設定入れて、ここまでストレートにやられるとw
216名無しさん@秘密の花園:2007/04/11(水) 10:42:55 ID:5u/Hs2VJ
やはりしずかなはええのお…超GJ!!!
217名無しさん@秘密の花園:2007/04/11(水) 18:19:15 ID:faJwtdqz
過去にくう×ボアで・・
218名無しさん@秘密の花園:2007/04/12(木) 10:42:58 ID:yBTbuzgT
(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ
219名無しさん@秘密の花園:2007/04/13(金) 23:36:54 ID:URXo4asr
藍ゆう小説書いてくれ!!
220名無しさん@秘密の花園:2007/04/14(土) 04:34:26 ID:PzleW1WV
ここの住人みんなに聞きたい。
パラレルとか需要ありますかね?つか投下おk?
自分がパラレル大好きで、投下してみたい話があるんだが。
221名無しさん@秘密の花園:2007/04/14(土) 09:19:08 ID:LN18gBuT
>>220
ここ最近過疎ってるから極端な欝展開にならなきゃおk
222名無しさん@秘密の花園:2007/04/14(土) 09:20:18 ID:KI20QJYF
>>220
パラレルの意味がよくわからないが、ここの住人の大部分は、
どんな話もおいしく頂く人が多いと思う

切に投下を希望します
223名無しさん@秘密の花園:2007/04/14(土) 09:42:43 ID:atYUWXCh
>>220
パラレルって平行世界の意味?人物設定何でも有りみたいな?
人をさくっとヤッちゃうような物騒な話じゃなければ全然大丈夫だと思う。
是非投下お願いします。
224名無しさん@秘密の花園:2007/04/14(土) 11:08:14 ID:EbXkC7ei
私はオカルト系以外なんでも美味しく頂きます
225名無しさん@秘密の花園:2007/04/14(土) 16:29:30 ID:X76BfVNV
>>219
俺も藍ゆうの甘いのが読みたい!
226名無しさん@秘密の花園:2007/04/15(日) 00:31:16 ID:Vl4G7aql
>>221-224
レスどうもです。
極端なものでなければおk、と理解しました。
ついでに私が言うパラレルとは>>223さんの言うとおり、
平行世界の話ということです。人物設定とか世界観とかなんでもありのアレです。
もしや意味が違っていたのか?orz

ではもそもそ書いてきますので、しばし時間を下さい。
227名無しさん@秘密の花園:2007/04/15(日) 02:56:00 ID:mumkggan
>>220
一応声優ネタになっていればいいのでは?


それを言ったら、俺なんて昔ここで日本を沈めた事があるし……。
228名無しさん@秘密の花園:2007/04/16(月) 21:36:06 ID:1B32aCYX
とりあえず地球は破壊してみるよな
229名無しさん@秘密の花園:2007/04/16(月) 23:28:25 ID:4z+Osnie
>>219
>>225
エロでもいいなら書けるんだが
230名無しさん@秘密の花園:2007/04/16(月) 23:36:03 ID:JiZCj0ye
むしろエロでお願いします
231名無しさん@秘密の花園:2007/04/16(月) 23:43:00 ID:4z+Osnie
>>230
了解
日付変わってから1時間位で投下出来る


はず
232名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 00:37:03 ID:BQCkSSEW
ワクテカ(´∀`*)
233名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 01:06:13 ID:7LCmwEEp
テカテカ(´ω`*)
234名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 01:25:11 ID:UoBx56JY
ドキドキ(・д・`)
235名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 01:57:07 ID:SziXb5vS
スマソ(ΩДΩ)

予想以上に手間取ってる上に長くなっちまった。
出来てる分だけ投下って有りか?完成してから纏めてのがいいかな?
236名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 02:13:56 ID:7LCmwEEp
イイヨイイヨー(´ω`*)
237229:2007/04/17(火) 13:00:09 ID:SziXb5vS
完成したんでスレ汚し投下いっきまーす!!

あんまりエロないし無駄に長いけど…
238名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 13:01:21 ID:SziXb5vS
1

袖がどこかに軽く引っ掛かるような感覚がしてふと立ち止まった。

私は服の裾をほんの少し引っ張ってから話しかける癖のある人を一人、知っている。

予想通り。
振りかえるとそこにはえへへ、とはにかんだ微笑を浮かべた野中さんがいた。

「どうしました?野中さん」

「何でもなぁい」

慣れた動きで私の左側に歩み寄って腕を組む。
そして組んだ腕の先で指を絡めながら、短めの髪が揺れる頭を私の肩にぽすっと乗せる。
こんな甘甘な行動も様になってしまうのは私と野中さんの身長差が優に10cmはある故の賜物な訳ですが、

うん、当たってます当たってます野中さん。

あの、その、
胸…、が。

「もう録りとかないよね?なんか食べ行こっかっ」

「はっ、はいぃ!!」

「どしたのゆーちゃん、顔真っ赤でしゅよ?」

「〜……。」

わかってます。
わかってて平気でこういうことする人なんです。
239名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 13:04:04 ID:SziXb5vS
2

「ね、ゆうちゃん」

注文したミルクティーを一口飲んでから野中さんが言った。

「お泊まり、しよっか」

……………。
お 泊 ま り。

「ふぇあっ?!
そ、そ、それはどちらに…」

「どちらって…
ずぅっと前にあたしんちでは1回したから今度はゆうちゃんちがいいかなぁ」

「わた、しの、うち。ですか。」

「うん。ゆうちゃんち。」

にこにこ笑っているであろう野中さんの顔が見れなくて、もうすっかり氷が溶けて薄くなったアイスティーを不自然に喉に流し込んだ。


じゃあ来週ね、と笑って野中さんが手を振る。
私もそれに応える。

その姿がすっかり見えなくなってから、私は魂が抜けそうな程大きな溜め息をついた。

「お泊まり、か…」
240名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 13:05:24 ID:SziXb5vS
3

鈍いとか大草原育ちとか色々言われる私でも、それなりにそういう類のことは知っている。
「お泊まり」が意味することも…わかる。
だけど、その単語を思い浮かべるだけで頭がショートしそうだった。

だけど、私だって、私だってその手の感情がない訳じゃない。

むしろ…

「あぁぁあぁぁぁ〜っ!!!!」

…自分の気持ちならとっくに結論なんか出ているじゃないか。

野中さんも同じ気持ちでいてくださって居るから、ああやって言い出してくれたんだと思いたい。

「…うん。」

両頬をピシャッと手の平で打って、気持ちの整理を付けた。
241名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 13:06:45 ID:SziXb5vS
4

野中藍、さん。
初めてお会いした時から数えるともう3年。

この3年という時間は私達2人が一緒に歩いてきた時間でもある。
つまり、野中さんとはいわゆる…その、「恋人同士」な訳で。

付き合い始めは周りの反応がそれはもう凄かったものだけど、私と野中さんがそういう関係なことは今やすっかり周知の事実で、冷やかしてくる人もあまりいない。

そんな環境で、未だに照れが残っているのは私位のもの。

初めてキスしたのは付き合い出してから二日目の野中さんの不意打ち。
私からしたのはそれから半年は経っていたような…。

そんなこんなだから、今回のお泊まり計画は願ってもない機会。神様有り難う御座います。
小林ゆう、頑張ります。
242名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 13:08:59 ID:SziXb5vS
5

「へぇ〜、これがゆうちゃんの部屋かぁ〜」

「あ、あんまり見ないでください、結構散らかってますから…」

「そんなことないよ〜、なんか『ゆうちゃん』って感じであたしは好きだなぁ」

「そう言って戴けると掃除した甲斐があります…」

「あは、やっぱりお掃除がんばったんだ?」

「そ、それは勿論ですっ」

「勿論かぁ〜。」

野中さんはぽふん、とソファーに腰を下ろした。
私もそれに倣って隣に座る。

「あたしね」

隣に座った私の肩にいつもの様に頭を乗せる。

「はいっ、」

「ゆうちゃんのこと、だいっすきだな」

「…は、い」

「ゆうちゃんがあたしのこと好きでも、…好きじゃなくっても、あたしはゆうちゃんが好き。」
243名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 13:10:31 ID:SziXb5vS
6

そう呟く様に話す野中さんはいつもと全然違う気がして、
こんなに近くにいるのになんだか…遠くに感じて。
だからか、普段なら絶対言えない言葉が出た。

「わ、私は野中さん、好きです、大好きですっ、せ、世界デいちバンッ」

ぷっ、という声がしたかと思ったら野中さんが背中を丸めて笑い出した。

意味がわからない私は多分きょとんとした顔をしていたんだろう。

野中さんはちょっと笑い過ぎたらしく目元に浮かんだ涙を拭った。

「はぁ〜、もうゆうちゃん面白過ぎだよ〜」

くすくす笑うその表情は殺人的に可愛いから許すとして、何故笑われたのかは皆目見当が付かない。

「私…なにか変なこと…?」

「うぅん、そんなことないよ。
ゆうちゃんがさっき言ってくれたこと、すっごく、すっご〜っくうれしかった」

「じゃあ…」

「だって声ひっくり返ってたんだも〜ん!!」

そう言うとまた波が襲ってきたようで、おなかを抱えて笑い出した。
244名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 13:12:42 ID:SziXb5vS
7

「も〜、だいすきだよゆうちゃーん」

片手をおなかに添えて息苦しそうに笑う野中さん。

「わ、私だって野中さん大ッッッ好きですよっ」

「うんうん、そうだよね?そうだよね?
は〜、おっかしい」

「わた、私はおかしくありません」

「あっ、怒った?」

「怒ってません」

「怒ってるじゃぁん><」

「おーこってませんっ」

「わかったわかったぁ、ゴメンねゆうちゃん?」

「怒ってませんっ」

「まだ言うかぁっ
もー、ちゅーしてあげるからこっち向いて?…ね?」

背中に抱き付いて腕を回すいつもの手。
野中さんは私が滅法コレに弱いのを知っている。

渋々、と言った表情を浮かべながら振向いて、「ごめんねのちゅー」を受け入れた。
245名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 13:15:06 ID:SziXb5vS
8

その後2人でごはんを作って「あ〜ん」とかやったり、借りて来たDVDを観たりしていたらあっと言う間に夜になっていた。

野中さんを先にお風呂に送り込み、一人になった私はばふっとベットに倒れ込んだ。
天井を見つめながら今日のやり取りを思い出すと、野中さんにべた惚れの自分が我ながら少し笑える。

「どう、しよう…」

「何がぁ?」

「わぁぁぁぁぁっ!?」

「ちょっ、びっくりするでしょゆうちゃんっ」

ぼーっと考えていたら随分時間が経っていたらしい。
思わず飛び起きた私を驚いた顔をして見る野中さん。

その野中さんはと言うとキャミソールに下は正に下着だけという何とも目のやり場に困る御姿で私の前に立つものだから、一気に頬が染まるのを実感した。

「あ、もしかしてゆーちゃん今ちょっとえっちな気分?」

「んな…ッ!?
そ、そんな…ことは…」

「あーそう。へー、ほー、ふーん。
なーんだぁ」
246名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 13:18:07 ID:SziXb5vS
9

「はぅぅ!?」

「結構がんばってみたのにな〜」

「が、がががんばって…?」

野中さんはぴょん、とベットに飛び乗ると、

「そういう気分にさせてやろうと思ったのにってことっ」

と言って、ちょっと熱っぽく潤んだ瞳で私を見つめた。

「のな、か、さ…?」

「あたし、今日は…『そのつもり』で…」

もごもごと口を濁す。

―あぁ、やっぱり。
やっぱり、同じ気持ちでいてくれたんだ。

その安堵感と、散々爆弾発言連発したくせちょっと照れてる野中さんが可愛くて、愛しくて。

「野中さん?」

「うん?」

「あの、その。」

なんだか自然に正座になってしまう。
247名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 16:05:21 ID:SziXb5vS
10

「…わっ」

とん、と優しく抱き付かれた。
お風呂上がりの柔らかい匂いと温度にくらくらする。

「ゆーちゃん、だいすき。」

『―だから、いいよ。』

耳元で、そっと。
あくまでも優しく。

戸惑ったけど、ゆっくり肩に手を置いて、柔らかく押し倒す。
今更恥ずかしくなってきたらしい野中さんがぷい、と顔を背けかけたのをキスで制止。

「ん、むぅ……」

感触で少し身体が強張っているのがわかった私はちょっと大胆に行くことにした。

薄緑のキャミソールの中に手を入れて、ふたつの膨らみをまさぐる。

「ゆーちゃ…?
…ひぁっ」

指で挟む様に突起に触れるとびくん、と野中さんが反応した。
248名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 16:06:41 ID:SziXb5vS
11

「やっ、あ…」

野中さんの顔が紅い。
それが可愛くて、仕方なくて。

「嫌ですか?」

聞いておきながら、答えられない様にキスを落とす。
唇を離すと首をふるふると振った。

「ヤ、じゃ…ない。」

言いながら首元に腕を掛けて私を引き寄せる。
本当に甘え上手で、意地っ張りで。

「…だいすき。」

「―知ってます。」
249名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 16:08:10 ID:SziXb5vS
12

「……っ、ぁ、
…っひぅ…っ」

野中さんから「動き」を堪える甘い声が洩れる。
もっと、いろんな声を聞いてみたい。

なんだか…
いじめたく、なる。

挿れる指を増やして、野中さんの「弱いトコ」を攻めて、責める。

「―――っっ
ゆうっ、ちゃ…、ぁ、」

「はい、なんですか?」

もっと、聴きたい。
まだ…全然足りません。

「ちょ…待っ…、っ
ぁ、はぁっ!!」

耐えきれなくなったのか、近くにあったクッションに顔をうずめて声を殺す。

そんなの、許さない。

「どうしたんですか野中さん?」

これ以上ないって程の声色でこちらを向かせて聞くまでもなく解り切ってることを意地悪く、優しく聞いてみる。
250名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 16:10:11 ID:SziXb5vS
13

問いながらも指は止めない。
止めてあげない。

「なんっでも…、な…
……っっ!」

野中さんの腰が軽く痙攣した。
呼吸も荒くて、普段の野中さんじゃないみたいな声と卑猥な水音が部屋に響く。

「―可愛いです、野中さん」

心底、そう思った。
「私」を感じているのに、堪えるその姿が、声が。

シーツを硬く握りしめて耐える手に空いた左手を重ねると、野中さんはしっかり握り返してきた。

…う、たまに爪を立てられるのが痛いかも。

野中さんの白い身体にこれでもかって位、紅く印を付ける。

誰かに持ってかれたりしたら困りますから、印です。
野中藍は小林ゆうのモノだ、って。
251名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 16:12:26 ID:SziXb5vS
14

「ゆ…ちゃんの、
…ば、かぁ…、」

「そうかもしれません。」

この状況でそう来ますか。思わず微笑がこぼれた。

組み敷かれているクセにまだ強気だなんて本当に可愛い人ですね、野中さん。

そんなこと言われると、完璧に手に入れたくなっちゃうじゃないですか。


ふらふらとどこかに行ってしまわない様に今のうちにしっかり捕まえておこう。

夜は、これからですから。

…ね、野中さん。

おわり


色々スマンorz
252名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 16:35:15 ID:2ZHM7Icd
超GJ!!!
もう最高でした!!!!
253名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 20:36:52 ID:0t3AU0RA
キャミソールキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(   )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
254名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 20:55:32 ID:n6ewAA4v
超GJ!
出会いから連載してみないかい?
もしくは続編を!
てか>>251の作品をまた読みたい!待ってます!
255名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 23:07:28 ID:SziXb5vS
>>252ー254
ありがとう。
出会いから、ってのはかなり難しいけど続編なら書けると思う。
256名無しさん@秘密の花園:2007/04/17(火) 23:36:30 ID:4izEmtIa
>>255
攻められる野中さんもいいですね
続編も楽しみにしてます
257公録 ◆ze3j4io4vc :2007/04/17(火) 23:39:23 ID:4izEmtIa
プロローグ

女友達に誘われ、ボディーボードを始めようと思うと言う能登さんに対して、
川澄さんが「似合わない」と即答してしまう。

公録を聞きに来たファンから見ると、能登さんは特に気にはしていない様子。
能登さんの親友である川澄さんは、反応からして能登さんを傷つけてしまったと反省する。
川澄さんは表情に出さないものの、激しく気にしている模様。

川澄さんは、公録が終わったらフォローの事情説明することを決意する。
258公録 ◆ze3j4io4vc :2007/04/17(火) 23:40:16 ID:4izEmtIa
川澄:さっきはごめんね、麻美。似合わないなんて言っちゃって。
能登:ううん、いいよ。気にしてないから。
川澄:えっとね、そのね、麻美がその友達に取られちゃうんじゃないかと思って・・・
能登:ボディーボード誘ってくれた友達のこと?
川澄:そう。やっぱり泊まりでしょ? ってことは、その友達と麻美が二人きりで夜を迎えるってことだよね?
能登:ヤだな、綾ちゃん。その子はただの友達だから。
川澄:で、でも、その友達は実は麻美のことが好きで・・・その・・・
能登:じゃあ、綾ちゃんと二人きりならいいよね?
川澄:え?
能登:綾ちゃんと二人きりの夜を迎えるなら問題ないよね?
川澄:いいの?
能登:もちろんだよ。あたしね、すごく嬉しい。間接的にだけど綾ちゃんが告白してくれて。
川澄:告白? あ・・・えっと・・・あ・・・いや・・・その・・・あっと・・・
能登:綾ちゃん動揺しすぎ。あたしは綾ちゃんが好きだから。
川澄:麻美!
能登:綾ちゃん!



259名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 01:13:52 ID:Yix2bXxs
>>258
>川澄:麻美!
>能登:綾ちゃん!

千葉紗子が鎖鎌を握った!と思わず繋げてしまうオレは年寄りローディスト。
それはともかく、むしろこの後こそが読みたいんですけどw
260名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 01:28:02 ID:BIBnUuZr
>>255
GJ!!
俺は今回の作中に書いてあった、他声優達に冷やかされつつ公認になってくあたりも読んでみたいと思った。
カンチ、うりょ、りにゃなどネギ声優ならではのメンツで。
261名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 01:32:51 ID:3jlKNNRi
>>260
ありがとう。う〜ん、書けるかな?話的にもネタ的にも面白そうだよね。

てか続編をマジで即興で書いたんだけどちょっとgdgdかも…
投下宜しいか?
262名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 01:50:15 ID:BIBnUuZr
wktk
263名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 02:08:55 ID:qSc33a7+
(*´∀`)ドキドキ
264名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 03:52:00 ID:yZKdCTBO
>>238
もうマジでGJ!!
野中藍ファンなんだが特徴掴んでて最高だった。
次も楽しみにしてるwktk
265名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 06:43:37 ID:3jlKNNRi
僣越ながら>>238の続きを。


1

カーテンの隙間から差し込む光。
小鳥の囀り。
今日もまた、新しい一日がやって来たらしい。


起き上がろうとして、鈍痛を感じたあたしはふとんに吸い込まれる様に再度俯せになった。

「いっ、痛ぁ…」

目覚めて最初の一声がコレですか…。
重い腰をさすりながら顔を少し右に向ける。
そこには、あたしをこんなにした犯人が気持ち良さそうな寝息を立てていた。

こいつぅ…
「すやすや」って擬音が誰よりも似合う顔しおって…

どんな夢、見てんだろ。

「ゆーちゃーん、朝ですよー」

ゆうちゃんの形のいい首もとに顔を埋めながら言ってみた。
起きるかなぁ。
266名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 06:46:01 ID:3jlKNNRi
2

「…ん…
ぁ、のなかひゃん…
おはようござます…」

あ、起きた。
っていうか『おはようござます』ってなんだ、『ござます』って。

「おはよ、ゆーちゃん。」

目をこすりながら少し乱れた頭をぽりぽりかくその姿は、普段のびっとしたゆうちゃんからは想像もつかない。

「なんか、意外」

「ふや…何がですか?」

「ゆうちゃんって、起きた瞬間からなんかピシッてイメージだった」

「そんな訳ないですよー、朝…弱いんです」

なんだそのギャップ?
あーもう。
全く、…可愛いなあ。「意外と言えば、さ」

焼きたてのトーストをかじりながら言ってみる。

「豹変彼女ってやつだよね」

「??」
267名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 06:48:05 ID:3jlKNNRi
3

「ほら、覚えてないかなぁ、コ○リ○ミラクルタイプの中のコントで豹変彼女ってあったよね?」

「あ〜、ありましたね、松下○樹さんが出てた、」

「意味合いがちょっと違うけど、ゆうちゃんソレだよね」

ゴフッ。

漫画みたいな音立てて、ゆうちゃんは飲んでいた紅茶を吹いた。

「わ〜、何やってんの、ほら布巾布巾っ」

「ごごごごめんなさいっ」

あわあわするゆうちゃんはまるで昨日と印象が違う。

吹き飛んだ紅茶をきれいにしてからちょっと意地悪してみる。
昨日の仕返し。

「ゆうちゃんが攻め攻めだとは思わなかったなー」

面白い位にゆうちゃんは耳まで真っ赤になった。

「お陰様で腰が大変痛う御座います」
268名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 06:49:55 ID:3jlKNNRi
4

「あ、あ、あ、あの、その、その件に付きましては」

「セールスマン?(笑)」

「いえ、あの、

…申し訳ありません。」

あ〜もう、可愛いなーほんっと…
三つ指付いて謝るなっつーの。

「お詫びしてくれる?」

「は、はいっ、何なりとっ!!」

「あたしは殿様かっ」

ぽこん、と額を小突く。
照れたような、はにかんだような笑顔でゆうちゃんは笑った。

ゆうちゃんの時々見せるこの笑顔、たまらなく好き。
だから、

「やっぱいいや。」

「えっ!?
そんな、私、あの…何でもしますっ」

「あー、言ったなぁ?」
269名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 06:51:23 ID:3jlKNNRi
5

「う…」

「言ったね?」

黒い笑みを張り付けてゆうちゃんに詰め寄る。

「は、はい。」

「『何でも』なんて簡単に言っちゃダメ、だよ?」

鼻先まで近付いて言うと、ゆうちゃんはさっきよりも真っ赤になった。

昨日あたしにモノスゴイことしといて起きてみたら純情とかなんだそりゃ。
夜になると豹変するなんてあなたは狼ですか?
―まぁ、昨日は満月じゃなかったけど。

「あのぅ…のなか、さん?」

タコさんみたいなゆうちゃんが困った様に言った。

「あの…あんまり…その、」

「なぁに?」

「あんまり近寄られると…」

そう言うが早いかぐい、と腕を引っ張られた。
270名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 06:52:41 ID:3jlKNNRi
6

「わ、」

支えを失ったあたしは当然前に、ゆうちゃんの胸に飛び込むような形になった。

「えっ?!ちょ…ッ、ゆうちゃ…!?」

語尾はゆうちゃんの唇で完全に鎮圧された。
ほのかに紅茶の香るキス。
そのまま強引に押し倒される。

「ちょ、ちょ、
あは、ゆーちゃーん?」

マズイ、
マズイ、
マズイ。

ゆうちゃんの目が本気だ。
このままだとあたしほんとに明日の収録行けないって!

「…ごめんなさい、野中さん」

いやいやいや、謝るとこじゃないよ〜?

そうこうしてるうちにゆうちゃんが覆い被さって来た。
首筋から鎖骨に掛けてキスの雨が降ってくる。

マズイじゃない、「ヤバイ」。
271名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 06:54:00 ID:3jlKNNRi
7

「だっ、ダメっ!!」

自分でもびっくりするような声が出た。
当然ゆうちゃんはあたし以上に驚いて、ぱっと身体を離した。

「ごっ、ごめんなさ…
私、あの…っ」

ゆうちゃんが目に見えてうなだれた。

う…
「ダメ」なんて言うんじゃなかったかな…

「あ、あのね?」

しゅん、とした顔があんまりにも哀愁を漂わせるからフォローを入れる。

「だって、ね?
あたし明日収録、2本あるし、曲録り…も、あるし。」

歌唱力には自他共に認めるアレな部分があるあたしだから、曲録りは時間がかかる。
そう、立ち仕事になる訳で。

「あの、だからね、ゆーちゃんのことがイヤ…とか…
そうゆう…ことじゃ…」
272名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 06:55:57 ID:3jlKNNRi
8

もにょもにょと弁解すると、ゆうちゃんはようやく顔を上げた。

「…うん。」


これが漫画だとしたら今あたし多分鼻血大噴出してると思う。

え、何その「うん。」って。
何その無口系キャラが初めて笑った時みたいなツンデレキャラが初めてデレた時みたいな?

何っだ、この可愛い生物!?

…いきなりのゆうちゃんのタメ口がこんなに効くなんて…
あたしもまだまだ青いやぁ…ちゅっ。

「ひぁっ!?
の、野中さんっ!?」

「…可愛いから、
……許す。」

「?!?!」

「あ〜もうぅ…あたしに言わせないでよぉ」
273名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 06:57:58 ID:3jlKNNRi
9

言いながらあたしは頭を抱えた。
もう完っ全にゆうちゃんのペースだなぁ…。

なんか、ゆうちゃんにはもうずっと敵わない気がした。



結局その後、あたしはお許しを得た狼さんに3回程美味しく戴かれ、次の日の収録は自己史上最大の苦難になりましたとさ。

…まぁ、自業自得だけど。

ちゃんちゃん。



―あ、ゆうちゃんの「何でもする」ってやつ、なんかもう凄いことやらせたろっと…


おわり


>>264
ありがとう。ファンにそう言ってもらえると研究した甲斐があるぜ。
274名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 12:16:26 ID:PhfJqEZz
>>273
GJ!なんて俺のツボを突いてくる文章なんだ!
で、『何でもする→凄いこと』は続きへの伏線だと思っていいんだよな?
勝手に期待してる・・・
275名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 14:54:45 ID:yZKdCTBO
>>273
GJ!!こちらこそありがとう。
藍&ゆう両方の感じがそのまま出てて、無理に声を想像するとかじゃなく
自然に脳内で二人の声が入ってきた。
また時間があったらその時を楽しみに待ってる。
276名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 15:18:46 ID:BIBnUuZr
>>273
GJ!!!!すげーイイ!!!!
277名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 16:53:07 ID:3jlKNNRi
わ、GJありがとう。
実はこの後は何も考えてn(ry
勢いだけで書いたから正直駄作だと思ってたんだが案外あぁゆうバカップルっぽいの需要あるんだな…
278名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 20:13:12 ID:PhfJqEZz
バカップル万歳!
むしろ>>277のおかげで‘大好物’だということが判明した!
279名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 20:25:54 ID:3jlKNNRi
ちょっと聞きたい。
ここの住人向けに藍ゆう書く場合ってネギまネタ使ってもいいのか?ネギ声優の発言知ってること前提だと話に幅が出るんだ。出さなくても書けるけど。
俺ネギま厨なもんで、そこから藍ゆう入ったんだが、藍ゆう好き=ネギ好きって構図と解釈していいんだろうか…
他に2人が共演してる作品ってないよな?

GJくれた香具師等、ありがとう。深夜辺りに続編投下予定
長文スマン
280名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 20:58:48 ID:58ZoX/lr
かならずしも「=」ってのはないと思うがいいんでないかい?

続編期待してるっす!
281名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 21:43:08 ID:PhfJqEZz
知ってても、知らなくても物語としては楽しめるんじゃないか?
知ってたら「あぁアノ発言か!」て余計に楽しめるとは思うけど
282名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 21:57:23 ID:BIBnUuZr
うん
知らないから楽しめないってわけじゃないと思う
俺藍ゆう好きだがネギ内の発言はあまり知ってる自信ないけど、すごい楽しみだ
wktk!!
283名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 22:07:38 ID:yZKdCTBO
>>278
必ずしも藍ゆう好き=ネギ好きじゃないかもしれないけど、
藍ゆう好き=このせつ好きは結構多いと思う。
自分もその一人。次楽しみ!
284名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 22:10:21 ID:yZKdCTBO
>>278×
>>279○だった。。
285名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 22:15:49 ID:3jlKNNRi
そうか、沢山意見ありがとう。まぁあんまマニアックなのは避けることにする。48時間不眠ネタなんか誰も知らねぇよな…

連投規制引っ掛かるかもしれないから途中で豚切れるかもだけど話自体は完成してるから何もないことを祈るよ…
じゃ、投下開始!!
286名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 22:17:17 ID:3jlKNNRi
1

―さて、どうしたものでしょう。

平静を装っている私ですが内心はそれはもう凄いことになっています。

原因は勿論…


「ばか」

「…は、」

「ゆーちゃんの、ばぁか」

何を言い出すんでしょうか、この人は。
いや、まぁ…こんなことを言われてしまう心当りがなかったら逆に良かったのですが、そうではないので困っています。

でも完全に非を認めようものなら『黒可愛い』と称される野中藍さんに何をされるかわかったものではありません。

「え〜っと、どうしましたか?」

引きつり笑いを浮かべながらご機嫌を伺ってみます。

「『どうしたの』じゃないよぉ、どうしたもこうしたもないでしょっ」

あ、はい、あの、
誠に…おっしゃる通りで…。
287名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 22:18:33 ID:3jlKNNRi
2

「限度っていうか節度?
ん、ちょっと違うか…」

そんなきめ細やかな単語選択はいいじゃないですか。
もうおっしゃりたいことはビシビシ伝わってますから…。

野中さんがプンスカしてる内に状況説明をしたいと思います。

そもそもの発端は野中さんが私の家に泊まりに来た事でした。
直接的な単語ははしょって言うと、まぁ…
『昨夜はお楽しみでしたね』
と、いうやつで。

そして朝起きて、
『今朝はお楽しみでしたね』
と、なりまして。

累計6〜7回はあの、まぁ…はい。

2日でそれだけこなせば身体に多少ガタが来るのは誰だって予想がつきます。
実際先日の収録は腰が痛くて本当に大変だったとこぼされていましたし。

…そこまでは(良くはないけど)良かったんです。
288名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 22:19:54 ID:3jlKNNRi
3

野中さんがお怒りなのは今日の午前中の出来事でした。

申し遅れましたがここはネギま!?のスタジオ内の控え室です。
いつもニヤニヤしながら私達を2人きりに仕向けるという素敵な配慮をしてくださる方々に囲まれているお陰で控え室では常に野中さんとだけ居られる、という訳なのですが。

それが今の私達にはまずかった…という。

「あたしかゆーちゃんの家ならいいよ?」

あっ、まだ回想終わってな…

「だけど『ここ』ではダメでしょっ!!
ど う 考 え て も っ ! !
誰か来たらどうするのっ!!まあしっかり鍵かかってたけど!!」

「…その件に付きましてはもう本当に弁解の余地が…


…申し訳ありません。」

ひとつ言い訳をさせて戴くと、野中さんが涼ちゃんとベタベタベタベタベタベタするものだから、私もつい、その。
289名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 22:21:26 ID:3jlKNNRi
4

「あたしだってゆーちゃんのコト…大好きだし、
…するの、ヤなわけじゃないんだよ?
だけどね?TPOってものがあるでしょっ」

「…本当におっしゃる通りで…。」

「バカップルは大変だねぇ〜」

面白そうに突如部屋に現れたのは共演者であり、この業界の先輩である神田さん。
いつも利奈さんとお優しい御配慮をしてくださる方です。

「あ〜、藍ちゃぁん、『うげっ』って顔しなーい」

「…最悪なのが来た…」

「え〜?何なに、聞こえないよ〜?」

「あ、今『最悪なのが来た』とおっしゃってまs(ry」

ドゴッ!!

鈍い音で私の頭上に野中さんの空手チョップが降ってきた。

「空気嫁―――――!!!このベットやくざっ!!!」

「おぉ〜い藍ちゃん、彼女にそんなコトしたらダメっしょ〜?幻滅されちゃうよ?」
290名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 22:23:08 ID:3jlKNNRi
5

「うううるさいっ」

「それよりも『ココ』でしちゃうなんてお盛んですこと(はぁと」

「んな…ッ?
何盗み聞きしてんの!?」

「人聞き悪いなぁ、盗聴してただけだって(はぁと」

「タチ悪い上に犯罪なんですけどっ!?
語尾に一々はぁとつけるなっつのっ」

「っていうか『ココ』で求められてしっかり受け入れてる藍ちゃんも藍ちゃんだよねえ(はぁと」

「ぐ…」

「ほんとにダメなら幾らでも拒否できるじゃぁん、ゆうちゃん優しいし(はぁと」

「あーもううるさいなーっ!!
その餌袋にヒマワリの種でも詰めに行きなさいよ〜っ
もうストックないんじゃないのっ!?」

「私にヒマワリの種が足りないなら藍ちゃんにはカルシウムが足りないよねっ(はぁと」


バタン。



神田さん強制退出。
291名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 22:24:42 ID:3jlKNNRi
6

「……………」

2人の物凄い剣幕に口を挟むことすらままならなかった私は勢いよく閉まったドアを呆然と眺めていた。

そして、自然な流れで野中さんに目を向ける。

「あ、あの…野中、さ

!?」

その横顔に光る流れるものを見て、表面だけでも取り繕っていた平静はすっかり剥がれ落ちた。

「の、の、のな、のな、野中さんっ!?」

「…ぅっ。
ぐ…っ」

両手でどんどんあふれ出す涙を拭いながら、嗚咽を漏らす。

どうしたらいいか分からなくて、私はその小さな身体をそっと抱きしめた。
少し香水の香る髪を優しく撫でる。


10分位、そうしていただろうか。

「ゆ…ちゃん」

「はい…?」
292名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 22:27:05 ID:3jlKNNRi
7

「キライに、なった?」

「…はい?」

「あたっし、の、こと、キライになった?
幻滅した…?」

―何を、言い出すんだろう。
そんな…嫌いになるなんて、そんなこと。

「大好き…ですよ?」

思わず腰に回した腕に力を込めた。
届くように。伝わるように。

「大好きです、野中さん。
だいすき、です。」

こん、とその頭に額を乗せて言った。

「…うん。」

「どうして…そんなこと思うんですか?」

私には野中さんしかいないのに。
野中さんしか見えないのに。

「だって…あたし…余裕ないし…すぐ怒るし…自分勝手だし…
さっきなんかゆうちゃんのこと…ぶった」
293名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 22:28:53 ID:3jlKNNRi
8

「痛くなかったですよ?」

「問題…そこかよぅ…」

「???」

「だって、神田さん…『そんなんじゃゆうちゃん幻滅する』って…さっき」

「するわけ、ないじゃないですか…」

一息吐いて、ぎゅぅっ、と抱き寄せる。

「しないの?」

「しません」

「ほんとに?」

「本当です」

「あたしのこと、好き?」

「愛してます」

ようやく、野中さんが私の背中に腕を回した。

某旗様の計測によるとDカップはあるらしい野中さんの胸がものすごくピンポイントで当たっていて内心心臓バクバクなのは…、黙っておこう。
294名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 22:31:12 ID:3jlKNNRi
9

「ごめんね、ゆうちゃん」

「いいえ、…というか…私の方こそ」

「そういえば原因ゆーちゃんなんだよね…」

う…っ。
何やら嫌な予感…

「台本っ台本の読みでもしましょうかっ」

「コラ、誤魔化すな」

「あ…あは…」

「ゆーちゃんさー…『何でもする』って言ったよねー」

野中さんに黒いオーラが充満している。

…ま、まずい…

「今思い付いたから」

「な、何でしょう…」

「えっちなこと禁止。一週間。
ちゅーもダメ。ゆーちゃん歯止め利かないし」

………………。
な、それは…なんて過酷な…
295名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 23:37:04 ID:3jlKNNRi
10

「……………がんばります…。」

一週間なんて、すぐですよ。すぐ。
………多分。

「うん。
えっちなのはいけないと思います。」

「は…はは…」

じゃあ今のこの状態もダメか、と名残惜しく腕をほどいた。

「―でもね?」

「ふむぐっ!?」

えっちなこと禁止〜とか言ってた矢先に野中さんからのキス。


あたしからなら、OKなんだよ?



少し長めのキスをして、野中さんが笑った。
296名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 23:38:53 ID:3jlKNNRi
11

何ですか、そのルール?
あぁ、もー…

―大好きです、野中さん。


おわり


【おまけ】
「あの」
「んー?」
「ベットやくざっていうのは…?」
「ん〜?
普段はへろ〜んとしてて優しいクセにベットだと豹変する人のこと。」

ズガンボーン…
297名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 23:40:18 ID:3jlKNNRi
やっぱり規制引っ掛かった><
ストックはまだあるから深夜投下するかも。
298名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 23:58:20 ID:58ZoX/lr
GJ!
藍ゆう分補給できた!
299名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 00:03:26 ID:b7K5W0JZ
>>297
GJ!!もう二人とも可愛すぎ。
そして神田さん登場w餌袋がまた面白かったww
逆に規制引っ掛かるぐらい投下してくれてありがとう。
まったり待ってる。
300名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 00:24:46 ID:SlETxs5A
神田さんワロタが、藍ぽんは神田さんに敬語だと思うのだが
まぁこのシーンはこれで面白いし別に良いけどな
ともかく萌えました!GJ!
301名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 00:48:45 ID:qWtpacrH
しばらく来ないうちに神SSが…

自分もネギまから藍ゆう好きになったんで楽しく読めたです
続き楽しみにしてます
302名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 07:03:35 ID:/c4/qgIE
藍ゆう好きの自分にとってかなりGJ!です
303名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 07:27:12 ID:bxUglaMk
「スタジオ内で・・・」そのシーンも読みたかっ・・・
とにかくGJ!だ
304名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 11:17:21 ID:EXqvc32G
今日のバイトかなり暇だから>>303の要望のエロ部分書いてるぜ(-.-)y-~~~バイト終わったら投下する。

GJありがとう。
俺の中ではカンチと藍ぽんはキーキーけんかしてるイメージなのでタメ口。
305名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 14:02:55 ID:bxUglaMk
よっ!さすが仕事が早い!
楽しみに待ってるぞ
306名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 19:35:03 ID:b7K5W0JZ
wktk(*´∀`)
307名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 20:11:42 ID:EXqvc32G
1

「なんかさ、久しぶりだよね」

「そうですね〜、みなさん揃ってるあの感じ、懐かしいっていうのも変ですけど。」

ほぼ毎週あるネギま!?の収録。
一緒の番組に出演しているからと言って、収録があれば必ず会う訳ではないこの業界。
実際は別録りのほうが多かったりするし、特にメインを張る利奈さんや神田さん、そしてあたしにゆうちゃんが全員揃うってことは本当に久しぶりで。
うりょっちに会うのなんかもう久しぶりなんてもんじゃなかったからだいぶ話込んじゃったしなぁ。

「イベントの時はそりゃ揃うけどね、アフレコの時はなかなかねー。」

「そうですね〜、最近神田さんも利奈さんもお忙しいみたいですし」
308名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 20:12:44 ID:EXqvc32G
2

「忙しさでバテりゃいーのに、あの巨大ハムスター…」

「えっ?
今なにか言いました?」

「うぅん何も。
いやぁ、でも利奈朱コンビの白々しい2人っきり追い込み作戦が久しぶり過ぎて逆に新鮮だったなー」

「?」

「ほら、あたし達が付き合い始めた頃から何回やられたかわかんないアレだよ」

やるならもちっと上手くやれって言いたくなるような下手な芝居しちゃって。
仮にも演技を生業としてる者とは思えない大根っぷりに笑いそうになったことも多々あったっけ。

まぁ、そのお陰でゆーちゃんとこうしていられるようになったんだから少し感謝してあげてもいいけどね…

って、ゆうちゃんなんか考え込んでる?
309名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 20:13:43 ID:EXqvc32G
3

「どしたのゆうちゃん?」

「追い込み、作、戦?」

きょとんとした目でゆうちゃんはあたしを見た。

え、まさか。

「気付いて、なかった、の?
あの凄まじく白々しい中学生みたいなノリの『アレ』を?」

「??」

天然だとは思ってたけどまさかこれ程とは…
…画伯、恐るべし。

知らないままでいるのもちょっと可哀相なので教えてあげた。

「そうだったんですかー…」

「そうだったんですよー。
全くもう、ほんとガキんちょだよねえ」

苦笑混じりに2人の姿を脳裏に映す。
あの『いいことした☆』とでも言いたげな爽やか黒笑顔が浮かぶ。
うん、その内1回張り倒そう。
あ、でも奴は既に餌袋でほっぺた腫れてるか。
310名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 20:15:08 ID:EXqvc32G
4

「本当にいい方ですよね、利奈さんも神田さんも…私達を陰から見守っていてくださっていて…
常に周りに気を配れるって大変なことですよね?それをサラリとさり気なくやってしまうなんて流石ベテランの貫禄と言うか…」

―うぉい。
あたしの話聞いてたか?

ほんとにもう…

「…ばかだなぁ、ゆーちゃんは…」

「えっ?え?」

「誘拐されても気付かなそうだし…」

「それは気付きますよっ」

「え〜、怪しいなぁ〜」

「気付きますっ!!」

「わかったわかった、ワカリマシタっ」

ぷっ、と思わず吹き出すと、ゆうちゃんもくしゃっとした笑顔を見せた。

子供みたいな笑い方しちゃって、ガキんちょはゆうちゃんの方かも。
311名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 20:16:56 ID:EXqvc32G
5

「やっぱ可愛い、ゆうちゃんは」

隣にちょこんと座り込んでちゅっ、と軽くキス。

「……野中さんのが、可愛いです。」

「ありがと。」

頬を染めたゆうちゃんと数秒見つめ合う。
肩まで伸びたさらさらの髪を少し耳に掛けてあげた。

『キスしていいよ』の、合図。

「ん…」

ぷにゅ、とした柔らかさが触れる。

時についばんで、
貪って、
押し付けて。

…ゆうちゃんの唇は、やらしい。

「…っ、は…」

少し息苦しくなって、思わず控え室の畳に背中を預けた。

そんなあたしに追い討ちを掛ける様に、ゆうちゃんは容赦無くキスを続行する。
312名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 20:18:18 ID:EXqvc32G
6

「ん、む…」

唇から耳、耳から首筋、首筋から胸元に…

ってヲイ。

何『やる』気満々になってるのかな?
ここどこだかわかってる?
いや鍵はかかってるけどね?防音装置とかないんデスヨ?

そんな杞憂などお構いなしのゆうちゃんの手は、既にあたしのモスグリーンのスカートをたくしあげていたものだから、流石にマズイと止めようとしたその時。

「ぁ、は…っ!?」

突然ゆうちゃんが入って来て、制止の言葉は途切れた。

「や…、
ぁ…っ」

「野中さん、静かにしてなきゃダメですよ」

そう耳元で囁く。

「何…言…っ
…ひぁッ」

「おとなしくしてないと、バレちゃいますよ?」

「ゆう、ちゃ…?」
313名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 20:19:31 ID:EXqvc32G
7

いきなりのゆうちゃんの狼化に戸惑って、言うべき台詞も浮かばない。

っていうかマズイ。
久々に重度のエロゆうちゃんが降臨してる…

「ゆ、ゆうちゃん、ちょ、ね?」

「涼ちゃんとばっか話す人の言うことなんか聞きません」

交渉 糸冬了。

こっ、こいつ〜っ!!
何、そんなこと根に持ってたの!?
たかだか10分かそこらしゃべってただけでしょうがっ

っていうかどうしようどうしよう、なんて考えてる内にゆうちゃんの右手指はブラの下まで伸びていて。

「―――――っ!」

突起を指で強く捩られて、上半身がびくついた。

「声、出さないようにしましょうね」

反論しようとすると絶妙のタイミングで降ってくるキス。
314名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 20:21:03 ID:EXqvc32G
8

右手で胸を弄って、左手指は『中』であたしを責め続ける。

「…ぁっ、はっ、ぁ、
ん、ん…っ!!」

頭の中が真っ白に、なる。
今、セカイにはゆうちゃんしか居ない。

カーディガンの裾を噛んで声を殺そうとするけど、あまり効果は…ない。
なんでこうゆう状況に限って激しく攻めてくるんだろう。

「まだ、イきますよ」

小さく聞こえたかと思ったら、『中』に侵入する指が増えた。

「や…ッあ、ゆぅ…っちゃっ、
ぁ、っ、
――――っ!」

しがみつくようにして到達するのを耐えた。
そんなあたしの様子を楽しむように、ゆうちゃんは責め続ける。

「まだ、ダメです。」

「何…が…っ、
はぁっ、ぁっ…!
……〜っっ」
315名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 20:23:16 ID:EXqvc32G
9

さっきイきかけたせいで、ゆうちゃんのほんの少しの動きにも身体が反応する。

「声出しちゃダメだって、言ったでしょう?」

優しく甘い極上ボイスでなんでそんな意地悪言うの?
そんなの、フルマラソンを30分で走り切れって言われてるようなものでしょ、と普段の立ち位置でなら言ってやれる、けど。

「ぃ…じ、わる…っ」

「そうですね。」

「……………っ!!」

―そこで大きく肢体が跳ねた。



行為の名残が中から流れ出るのを感じながら、呼吸を整える。

「…ばか。」
「ばぁーか……」

「…はい。」


次からは下着の替え…持ってこよう…。
とか思った私、野中藍でした。

おわり
316名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 20:25:04 ID:EXqvc32G
【おまけ・カンチ劇場】
「いや〜、謎が解けたわ…」
「何のことですか神田さん?」
「あ〜、利奈ちゃん。
いやね、あの2人いっつも出番までかなり時間ある時でも相当早くスタジオ入りするじゃない?」
「あぁ、確かに。」
「…謎が解けたわ…」
「??」
「いやぁ、これはからかってやるしかないね…」
「???」



そして>>286に至る。
317名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 20:29:45 ID:/COoAoil
>>316
GJ!!!!!
318名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 20:35:53 ID:/c4/qgIE
GJ!!
319名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 20:51:49 ID:vI3ujt4T
GJ!
おまけもGJ!
320名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 23:07:52 ID:b7K5W0JZ
GJ!!
もう今までの全部保存してある(笑)
ここ2日で藍ゆう分がめちゃくちゃ補給できた
ありがとうございます。
321名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 23:22:50 ID:EXqvc32G
保存してくれたなんて光栄だぜ><
俺は今回のを最後に元いた場所に戻るよ、読んでくれた香具師等、ありがとう。
322名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 23:34:39 ID:b7K5W0JZ
こちらこそありがとう!
また気が向いた時にでも投下してくれたら嬉しい
その時を楽しみに、お疲れ様でした。
323名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 23:41:34 ID:bxUglaMk
GJ!だった!
また来いよ!絶対!
待ってるからな〜〜〜
324名無しさん@秘密の花園:2007/04/20(金) 00:32:48 ID:dpcxKKeU
ほんとGJ!!
藍ゆう好きな俺にとっては幸せな2日間だった
ありがとう
また気が向いたら来いよ!
325名無しさん@秘密の花園:2007/04/20(金) 20:42:26 ID:v+WW4J/g
なんか藍ゆう一色だな…
あみぺカモンヾ(`Д´)ノ
326名無しさん@秘密の花園:2007/04/21(土) 09:59:31 ID:Ec5WDOLt
GJ!!!ちょっとゆう藍でよかった。
やっぱ画伯が攻めで、藍ぽんが受け
だと萌える。
327名無しさん@秘密の花園:2007/04/21(土) 18:39:46 ID:1Fhefa2b
藍ゆう作者様、GJでした。
ゆう攻めに萌えました(ノ∀`)

…と、藍ゆう一色っぽい感じですが、
愛麻衣・やまとなでしこは需要ありますか?
あったら書きますが…
328名無しさん@秘密の花園:2007/04/21(土) 19:42:48 ID:EI4FjTUr
愛麻衣はいいよね
一見お姫様な方がお姫様抱っこが特技というのがまたいいよね
329名無しさん@秘密の花園:2007/04/21(土) 20:07:42 ID:jkG5GS0L
藍ゆうGJ!!

愛麻衣も好きだー!!
wktk
330名無しさん@秘密の花園:2007/04/21(土) 20:14:47 ID:q7WVPoSk
>>327
愛麻衣いいよな。
ここ数日俺しか投下してないし是非書いてほしい、待ってるぜ。やまなでもwktk

GJくれた香具師等ありがとう。近々恥ずかしながら早くも戻ってくる予定…
331名無しさん@秘密の花園:2007/04/21(土) 23:09:08 ID:jRbb6x9G
藍ゆう、今まで特に興味なかったけど
好きになった(´∀`*)
超 G J でした!!

ここで自分もあみぺをリクエストしてみる。

332327:2007/04/22(日) 00:17:53 ID:6Ao5sQY1
愛麻衣需要あるぽいですね。
なら、書かせていただきます。

2、3日以内に投下しますー。
しばしお待ちください。
333名無しさん@秘密の花園:2007/04/22(日) 00:22:32 ID:QdXY7oaw
沖縄県の方へ(命に関わる注意事項です)

沖縄県での選挙ですが、どうか民主党だけは避けてください。県民の生命に関わる可能性があります。
民主党の最大の公約は一国二制度(※)ですが、一度「一国二制度 沖縄 三千万」等で検索をお願いします。
この際、民主党のHPで調べても良いです。以下の注釈↓と矛盾することは書いてないはずですから…

※一国二制度
 簡単に言えば沖縄を中国と日本の共有物にし、そこに3000万人の中国人を入植させます。
 (つまり沖縄人口の 96% を中国人にして、実質、沖縄を中国人の居住地とします。)
 さらに「自主」の名の下、沖縄で有事が起きても自衛隊は干渉できません。
 3000万人の中国人が、少数派となった130万人の日本人に何をしても、です。
 そして反日教育を受けた中国人の反日感情の強さは、ほとんどの日本人の理解を超えるものです。

今回の選挙で民主党が勝った場合、「自主」「発展」を連呼しつつ段階的に進めていくことになります。
自主と言っても、自主を認めるのが「住人の96%が中国人となった」後だということに気をつけてください。
発展と言っても、新沖縄の少数派となった「少数民族日本人」の発展ではないことに気をつけてください。
334名無しさん@秘密の花園:2007/04/22(日) 10:26:28 ID:uON08z+8
>>333
どっかいけよ、マルチポスト野郎w
335名無しさん@秘密の花園:2007/04/22(日) 13:56:15 ID:3C5eqGF6
>>334
いちいち反応するなよw
頭大丈夫か?
336名無しさん@秘密の花園:2007/04/22(日) 14:02:15 ID:PVzv9xgt
やめようぜ、せっかくいい空気なんだから
337名無しさん@秘密の花園:2007/04/22(日) 19:43:55 ID:rMPjkmyV
作者様、超GJ!!!!

>某旗様の計測によるとDカップはあるらしい
で吹いた。何やってんの旗様www
だれか、ハヤテの収録現場の惨状を書いてくれないか。こんなんで。
植田→伊藤=生天目

松来

井上麻里奈
338名無しさん@秘密の花園:2007/04/22(日) 20:17:33 ID:PVzv9xgt
>>337
GJありがとう。藍ゆうしか書けない俺だが初のひとしずくを明日辺り投下予定だ。
ハヤテのブツは…難しい注文だよな、職人様降臨を待とうぜw
339名無しさん@秘密の花園:2007/04/22(日) 20:34:04 ID:cx75k4e/
藍ゆう超GJ!!
ひとしずくもwktkして待ってる(´∀`*)
340名無しさん@秘密の花園:2007/04/23(月) 00:34:40 ID:/k6P/tDs
確かにそろそろ井上麻里奈王子絡みネタが一本くらい読みたいねw
341名無しさん@秘密の花園:2007/04/23(月) 02:19:34 ID:55ttZjhk
自分で書くといい
342名無しさん@秘密の花園:2007/04/23(月) 21:20:02 ID:ET/ZsVzb
ひとしずく完成。
俺ネギ厨だし正直2人の話し方とか雰囲気とかかなり微妙なんだがそこは目をつぶって戴ければ…
なばいとファンごめんなさいな出来だけど深夜投下。
343名無しさん@秘密の花園:2007/04/23(月) 22:14:03 ID:2R+w03nw
wktk
344名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 05:08:31 ID:dHB+dqRU
そのまま朝になった件
345名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 05:42:09 ID:ooZGrlVz
orz
346名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 07:00:52 ID:CuJoPZj4
そこで横から割り込み投下ですよ(笑


勢いで書いてしまった藍ゆう。
読み返したらすげぇ恥ずかしい!

では投下。
よろしくお願いします。
347夜、戯れ:2007/04/24(火) 07:02:22 ID:CuJoPZj4
都内某日午後19時、山手線外回り三号車車内。
仕事帰りの野中藍は帰宅ラッシュが過ぎて落ち着きを取り戻した車内で、
携帯電話の画面を見ながら緩む頬に必死で抵抗をしていた。

「くく…、ゆうちゃんエプロン似合うー、かーわいいー…ごはん楽しみしてるね、っと…」

藍は脳内が独り言というには結構な音量でそのまま口から
零れてしまっていることに気付かず、楽しそうにメールを打っていた。
車内はまだまだ人がいたが、幸いにも藍の独り言は次の停車駅を告げる
車内アナウンスにかぶって隣に立っていたサラリーマンしか気付かなかったようだ。
サラリーマンは一度ちらりと藍のほうを伺って、身じろぎをするフリをして藍との距離を少し開けた。

「…よし」

電車が耳障りな音を立てて減速する。慣性の法則に従って体が右側に傾ぐ。
さっきよりも一歩分離れたサラリーマンとの距離にすら気付かず、藍は開いたドアから飛び出して行った。
348夜、戯れ:2007/04/24(火) 07:03:17 ID:CuJoPZj4




夜、戯れ





349夜、戯れ:2007/04/24(火) 07:04:19 ID:CuJoPZj4



「ただいまっ!」
「あ、お帰りなさーい」

ガチャガチャと慌しく開けられたドアとは対照的なのんびりとした出迎えはいつものこと。

「ゆうちゃーん!」
「野中さーん」

野中藍と小林ゆうのスタンスはこんな感じだ。
絶妙な温度差があろうとも二人はとても相性がいい。
今みたいに出会い頭に飛びつかれてもゆうは少しも動じずに受け止めるし、
藍もそれがわかっているから、遠慮なく飛びつく。
華奢なゆうが飛びつかれる度に足をふらつかせるのはご愛嬌ということで。

「あれ?」
「はい?」

何か大事なことでも忘れてしまったのか、藍はゆうの腕の中で首を捻った。

「あの、どうかしました?」

そこで藍の頭が小刻みに動くものだから、首の辺りがくすぐったくて仕方ない。
が、どうしていいかわからないのでそのままの体勢で藍からの口火を待った。
350夜、戯れ:2007/04/24(火) 07:05:04 ID:CuJoPZj4


藍とゆうの身長差は十センチほど。
ゆうの胸元あたりにちょうど良く藍の頭が納まる感じだ。
ゆうとしてはその納まりの良さが気に入っている。
いつも主導権を握られてばかりだが、この時は藍を自分の腕の中で支配できるのだ。
そんな気持ちを知ってか知らずか、たまに藍は不満そうな顔をする。
『なんだか、子ども扱いされている』気がする、と。

「あの…」
「ゆうちゃんさぁ」
「あ、はい、なんでしょう?」

くすぐったさを自己申告しようと思ったところで藍が体を離した。
身長差はこんな時にもゆうの心をくすぐる。
距離が近ければ近いほど、藍は自然にゆうを見上げる形になる。
無意識に上目遣いがまた可愛くて仕方ないのだ。
なんでも言う事を聞いてしまいたくなる。

「エプロンは?」
「…エプロン、ですか?」
「うん、メールで着てたじゃん」
「あ、えーっとご飯出来たんで脱ぎましたけど…」
「じゃあもっかい着て?」
「え…どうしてですか?」

着ることに異議はないが、その理由が気になる。
藍と付き合っていく上で、こういう時には用心が必要になってくる。
そして、藍の考えていることにおおかた予想が付く。
351夜、戯れ:2007/04/24(火) 07:06:20 ID:CuJoPZj4

「だって、『ご飯?お風呂?それとも…』ってやって欲しかったんだもん!」
「…。(やっぱり…)」

こういうことだ。
藍は時折、変な欲望を持つ事がある。
昔は、藍の言うことに一片の疑いも持たずに頷いては困らされたが、今は違う。
人間は学習する生き物である。

「それ仮にやったとして、なんて答えるんですか?」
「ん、もちろん『全部!』って答えるよ?」

ご飯もお風呂もその後も残さず頂いてくれるらしい。
ありがたい、だけでは済ませない気もする。

「…、…そうですか」
「ねぇねぇ、それやって欲しいって思うの、もう一種の本能だと思わなーい?」
「思いません。もう…」
「思うよーぅ!ゆうちゃんだってあたしにやって欲しいでしょ?」
「…いや、お、思いませ、ん」
「今、すっごい迷ったね。言ってくれればいつでもやってあげるよ?」

ゆうだって人並みに性欲もあればちょっとした願望だってある。
それに、藍はこの手の事には真面目にというか、手を抜かずにというか…
とにかく嫌がらずに付き合ってくれるのだ。
…見返りを多大に要求されるのが玉にキズだが。

「いいですっ!やりませんよ!ほらもうご飯出来てますから!食べましょ!」
「あー!またそうやって無理やり流すー!!」
352夜、戯れ:2007/04/24(火) 07:07:02 ID:CuJoPZj4


*   *   *


353夜、戯れ:2007/04/24(火) 07:08:02 ID:CuJoPZj4


「ふー…」

遅めの夕食を終えて、食器も片付けた。
先程まで藍がお風呂に一緒に入りたいとゴネていたが、どうにか振り切った。
ゆうは一人でベッドに寝転がっている。

どうしてか家風呂には一緒に入れない。想像するだけで頭が茹ってしまいそうだ。
温泉とかは全く気にせずに入れるのに、家風呂になると途端に悪寒…もとい緊張してしまうのだ。

「さっきはちょっと悪かったかなぁ…?」

『さっき』というのは、風呂の件での藍とのやり取りである。
頑として承諾しないゆうに本当に残念そうにしていたのである。

「でもなぁ…」

ゆうの耳が水音を捉える。
354夜、戯れ:2007/04/24(火) 07:09:00 ID:CuJoPZj4
「…あ」

シャワーを浴びる藍の裸身を想像して、鳥肌が立った。
悪寒によるものではなく、快楽の記憶が脳裏を震わせたからだ。

「っ…!」

内側から肌を撫でられているような感覚を体を丸めてやり過ごし、体を起こして深呼吸する。

「そういえば今日はあんまり優しくなかったかも…」

藍のお願いを断ってばかりな気がした。
いつもならもう少し譲歩していたような…もう少し話を聞いてあげることが出来ていた気がする。

「お茶、用意してあげよう…」
355夜、戯れ:2007/04/24(火) 07:09:40 ID:CuJoPZj4



*   *   *


356名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 12:24:19 ID:eJ7FPSmO
規制か?
支援
357名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 12:28:58 ID:aVNnmxi2
支援
358名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 12:30:31 ID:g08zA04L
つーづきっ!つーづきっ!!
359名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 12:46:09 ID:YXnXwYPD
うぉぉぉ!!!神の予感!!!

支援
360「夜、戯れ」の作者:2007/04/24(火) 14:33:54 ID:H4bcf8tq
規制です(´・ω・`)ショボン

時間も時間なんでSSの続きは夜ということで…。
変な焦らし申し訳。

あとエロにするかどうか今更迷ってきたw
出来上がっているのはエロくない。
やはりエロverも書いたほうがよかろうか?
361名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 14:55:13 ID:NaSVl7fI
>>360
くぅおあー、生殺しきたっ!生殺しぐっじょぶっ!
もう既にこのSSの虜になり悶えまくってる俺には
エロいエロくないなんて本当に些細な問題だぜ!
でもエロ書いて投下するのなら、
できれば既に完成しているエロくないverも投下して欲しい。

夜が待ち遠しいぜ(´・ω・`)ウズウズ
362名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 15:26:29 ID:YXnXwYPD
エロでもエロくなくても充分萌え分ありそうだからどちらでもいいんジャマイカ?
そんな俺はエロ希望

昨日投下するとか言って結局投下してないなばいと、そろそろ投下する。
363名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 16:13:19 ID:YXnXwYPD
1

あたしはあいつが嫌い。
大っ嫌い。

***

…まーたやってる。

後輩の女の子にちょっかい出してる仁美を見て、あたしは呆れの入った溜め息をついた。

…まぁ、あたしもあんま人のこと言えないけどあいつ程じゃないっていうか、あいつとはちょっかい出す方向性が違う。

仁美は誰彼構わず。
あたし、は。

あいつの性格は一言で言っちゃえば「いい加減」。
全く、これ程仁美を正しく言い表す言葉もそうそうない。

だけどいつの世も悲しいかな、いい加減なのにもてる奴ってのがいる。
で、仁美が『それ』なのは言うまでもなく。

―こうゆう日は、お酒が美味しくないのはなんでだろ。
せっかくの飲み会なのになぁ…。
364名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 16:14:17 ID:YXnXwYPD
2

ちら、とテーブルの真ん中辺りにいる仁美に視線を走らせる。

ったく…まだやってるよ。
しょうがないなー、もー…

まだあたしは名前も知らない(顔は2、3度見たっけ?)新人の子はべらせて「うしゃしゃしゃしゃしゃ」とでも言い出しそうな仁美の背後に回り込む。

「くぉら仁美っ
もー、その子ら困ってるでしょー?いい加減にシナサイッ」

首筋の裾を引っ張って制止する。
当然、害者は後ろ向きにちょっと傾く訳で。
そのまま万有引力の法則に従いごてっ、と床に倒れたから、後ろにいたあたしとようやく目が合った。

「あ、静ぁ〜」

「もー、仁美、酔ってんな?」

「静には酔ってるけどお酒には酔ってまひぇん!」

「アホか。
ほら、終電なくなると困るって言ってたの仁美でしょ?
そろそろ行かないと」
365名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 16:15:38 ID:YXnXwYPD
3

「やぁーだぁー!
飲むー!!静も飲まなきゃダメー!!」

「子供かっつの!!」

そんなバカっぽいやり取りをしていたら時間はあっと言う間に過ぎていて。場はまだ盛り上がってるだけに仁美も飲む飲む。

もう飲み過ぎで訳わかんなくなってんじゃないの、仁美のやつ。
全く、自分の適量ってのを知らないんだから…

あ〜ぁ、終電なくなっちゃったしあいつタクシーで帰るしかないぞこれ…
あたしは歩いて帰れるからいいけどさ。
こいつのことだから油断するとあたしんちに泊まりに来かねないし早いとこタクシーに押し込んじゃうか…
明日は昼から仕事って言ってたしね。

………なんでこんなに世話焼いてんだ、あたし。
366名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 16:16:37 ID:YXnXwYPD
4

「ほら早く乗れっ!
タクシーん中で吐くんじゃないよー?
じゃ、お願いします」

手配したタクシーに酔いどれを突っ込み、後を運転手さんに任せる。
やれやれだ。

「…あたしも帰ろっと…」

その場の面子に挨拶して、あたしは帰路に着いた。



ピンポーン。

家に着いて数分後、インターホンが鳴った。
こんな真夜中に誰だぁ?
―なんか、やな予感がするけどそこはスルーしよう…

ドアを開けて、『予感』が的中したことに軽く頭を抱えたくなった。

「……仁美…」

「えっへへぇ〜、呼ばれて飛び出てジャッジャジャ〜ン!!」

「呼んでないし…」

第一なんなのそのファンキーっぷりは…
一体どれ位飲んだのか見当もつかない。
367名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 16:18:03 ID:YXnXwYPD
5

「まぁまぁ固いこと言うのはナシでござるよ」

「何キャラよあんた…
てかタクシーどうなったのよ」

「え〜?タクスィー?
あ〜、あれねぇ、静んちの住所言ったのさぁ」

…バカかこいつ…
なに泊まる気満々でいんの…

「もっかいタクシー呼ぶよ」

「え〜?!」

「『え〜』じゃない。」

「AじゃないならB?あっはっはっはっ」

「下らないから!!」

っていうかこんな深夜に玄関先で騒がれちゃ後々あたしの立場がないし、しょうがない、入れるか…

「風邪引くし、入んな」

「さーすが漢前っ!!
惚れちゃうなぁ〜生天目さん」

「…馬鹿。
近所迷惑な奴に褒められてもうれしかないですよ」
368名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 16:19:47 ID:YXnXwYPD
6

「水いるの?」

「いるぅー。
静ちゃん気利くなぁ〜、いい嫁になるよ〜
むしろ嫁に来る?」

「はいはい。
もう世間的にはあんたの古女房でしょ、あたしは」

んぐんぐ…っと豪快に水を一気飲みする姿を視界に入れながら言ってやる。
…聞いてんのかこいつ?

「そうっ!
結局は古女房の元に帰ってくるからねっ、旦那・生天目は!」

コップをだんっとテーブルに置いて訳のわからん講釈を垂れる。
コップ割れて指切っても知らないよ?

「よしっ!!
風呂入ろう静!!」

「死ね」

「ちょっと〜!!
旦那にそれはないんじゃないー?!」

「浮気症の旦那様とのご入浴は致しません」
369名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 16:21:49 ID:YXnXwYPD
7

「あは、やきもち?」

「氏ね」

「……………」

やば、ちょっと言い過ぎた?
振向いて謝ろうかとしたその時。

「…ねぇ静、
ほっといて…ごめんね?」

急に後ろから首元に腕を絡ませながら抱き付いてきた。

背筋がびくつく。
寒さとかそういうのじゃなく、あまりの色っぽい…艶めいた声色に。

「ちょ…な、何?」

「静がいちばんすきだよ」

「しっ、しつ…もんに、答え、ろ。」

自分でも恥ずかしい位に鼓動が速い。
370名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 16:23:30 ID:YXnXwYPD
8

「静、いー匂い」

「あんたは酒臭い」

「ムードぶち壊すなぁ〜」

「ムードなんか作る必要…ないし」

仁美はくす、と笑った。

「―ほんとうに?」



やだ。
やだ。
こいつのこうゆう所、ほんとに嫌だ。

腕を振りほどいて、少し驚いてる仁美を睨むように叫ぶ。

「あんったの…っ!!
そういう…所が…!!」

「ちょ、静?何?何?
どしたの急に」

突然のことに流石の奴も酔いが覚めたらしい、ちょっとうろたえてる。

「他の人で上手くいったからってあたしもそうだと思わないで!!
あたし、は…!!」
371名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 16:26:04 ID:YXnXwYPD
9

待て待て待て待て待て。
何言ってんのあたし。
勿論仁美程ではないけどアルコールが入ってるから?

「…………
……ふぅん?」

…何、その余裕の顔。

「静ちゃんてばあたしのこと好きなんだ?」

「ば…っ!!
誰があんたみたいないー加減な奴…」

「ふぅ〜ん?」

何なのその余裕は。
ちょっと年上だからってあんまりナメないでほしいんだけど。

「好きじゃないんだぁ、あたしのこと?」

「当たり前でしょ」

「ほんとに?」

「聞きたいの?」

「うん。」
372名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 16:28:11 ID:YXnXwYPD
10

「大っ嫌い。」

「あははははっ」

「何笑ってんの…」

「うんっ、じゃそうゆうことにしといてあげよっかなっ」

「人の…話を…聞けっ」

「聞いてる聞いてる、今日は静の愛の告白が聞けて大満足だよ」

「だまれじいしきかじょうおんな」

「棒読みですねぇ。」

誰にでもこういう奴。誰にでもベタベタして、人が喜ぶ台詞なんか知り尽くしてて。

そのくせ手を伸ばすとふらりとかわす。

…そういう、奴。
だから嫌い。
大っ、嫌い。
373名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 17:35:38 ID:eJ7FPSmO
これまた規制かな?

>>360
両方UPすれば無問題
374名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 17:46:55 ID:YXnXwYPD
11

「がんばって捕まえてみせてよ、本妻の名に掛けて、ね?」

「1回死んでこい…」

「静が好きって言ってくれたらね」

ほら。
あたしが喜ぶ台詞だってしっかり押さえてる。

「一生言わないし」

「え〜?
じゃああたし一生死ねないぞ〜」

「……………ほんとに死んじゃえよ。」

「ふふ、可愛いね〜静は〜」

にやにや笑いながら頭を撫でる。
やめろ触るな酔っ払い…
375名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 17:48:05 ID:YXnXwYPD
12

馬鹿。バカ。ばか。
ほんとに救い様がない。
嬉しそうにあたしを見る大馬鹿自意識過剰女をさっきよりもきつく睨んでやる。


勘違いしないで。
アンタを捕まえる気なんて別に、
…ないんだから。

おわり



神SSの投下待ちの繋ぎにでもなればいいな、と。
なばいとファン真面目にスマン…
376名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 20:27:17 ID:b+Wu1XE9
>>375
なばいとktkr。GJ!
ヤキモチ焼く御前に萌えさせてもらいました。
377名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 21:23:23 ID:GzkUspxl
なばいとGJ!
電車でにやけつつ読ませてもらいました
378名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 21:37:09 ID:Jkr0bZKJ
GJ!!!!
御前かわいすぎる!!
379名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 00:15:24 ID:8lYkGkkU
GJ!!

藍ゆうの続きマダー?
380「夜、戯れ」の作者:2007/04/25(水) 01:07:27 ID:KYODYvkh
お待たせしまして申し訳ないです。
小生、夜型の生活なのでこんな時間なるのです。

それでは続きを投下させていただきます。
とりあえず出来てるほうをブッこみますんでよろしくどうぞ。
381夜、戯れ:2007/04/25(水) 01:15:04 ID:KYODYvkh
>>355の続きです。




「あちー…!ゆうちゃーん、お風呂いいよー」
「はーい」

タオルで大雑把に髪の水分を取りながら、部屋にいるゆうに声を掛けた。
部屋に入る前に冷蔵庫に手を掛ける。

「あれ?」

昨日、買い置きをしておいたはずのお茶のペットボトルが無い。

「ねぇ、ゆうちゃーん、お茶飲んでないー?」
「あっ、お茶はこっちにありますよ!」
「なんだそっちか」

部屋の真ん中にあるローテーブルの上に、お茶と曇ったコップが置いてあった。
そして、その横にはなぜか笑顔のゆう。
382夜、戯れ:2007/04/25(水) 01:17:46 ID:KYODYvkh

「…どしたの?」
「いえ、別に。あっ!野中さん、お茶飲みますよね!?」
「あ、うん」
「そう思ってグラス冷やして置きました!」
「あ、ほんとだ!ありがと…?」
「どうぞどうぞ!」
「はは!何ですかこの接待は!」

ゆうは藍を座らせ、持たせたグラスにお茶を注いでいく。
八分目ほどまで注がれたお茶を、勢いよく飲み干す藍。

「…っかー!うまい!もう一杯!」
「いい飲みっぷりですねー」
「やっぱ風呂上りはお茶だねー!ほんとはビールがいいけど止まんなくなりそうだから止めとく!」
「そうですね、明日は朝早い仕事ですしね」
「そうそう、スタジオに八時入りだよー。……で?」
「え?」
「今日はなんでこんなサービスいいの?」
「あ、あーのー…」
「何?なんか許して欲しいことでもあんの?」
「まぁ、平たく言えば…(野中さんてたまに怖いくらい鋭いなぁ…)」

居住まいを正したゆうにつられて、藍も姿勢を正す。
383夜、戯れ:2007/04/25(水) 01:22:15 ID:KYODYvkh

「…なんか、深刻なこと?」
「いえ、そこまでは…でも私は真剣です」
「ははっ!ゆうちゃんはいつでも真剣じゃん」

ゆうは苦笑いを返した。
藍が笑った事に思い当たる節がいくつかある。

「なんか、私、今日優しくなかったなぁと思いまして」
「…そう?」
「自己反省したんです」
「えらいねぇ」
「だから一つくらいお願い聞こうと思って」
「え?」

正直、エプロンを付けてくれなかったのも風呂を断られたのも予想の範囲内だった。
藍としては『やっぱそうか』くらいのことで、いつかやってくれればいいなと思う程度。
ゆうが思うほど藍は気にしていない。
というか、いちいち気にしていたらゆうの相手はいろんな意味で務まらない。

ゆうは真面目すぎるところがある。
もっと楽に構えてもいい気がするが、それがゆうの可愛いところでもある。
384夜、戯れ:2007/04/25(水) 01:29:20 ID:KYODYvkh

「お願い?何でもいいの?」
「出来る範囲であれば…あの、お手柔らかに…」
「じゃあ…そうだなぁ」

ゆうの表情は、緊張半分やる気半分。
その顔は藍が何を言い出すのかと、一生懸命思惑を巡らせている顔だ。
こういう事で頑張っているところを見ると、困らせたくなる。
好きな子はいじめたい。そんな心理だ。

「じゃあ、お茶」
「お茶?」
「飲ませて?」
「えーと…それは一体どういう…?」
「口移しで」

すっぱりと言われた言葉にゆうはしばし声も無く唸る。

「………………………………………………………まぁ…い、いいですよ」
「…溜めたねぇ」
「…謹んでやらせて頂きます」
「謹んでって…何か言葉の使いどこ違う気がする」

ゆうが意を決したようにグラスのお茶を煽る。
385夜、戯れ:2007/04/25(水) 01:41:01 ID:KYODYvkh

「あ、そんな一杯飲めないけど…ゆうちゃーん?聞いてるー?」

立ち膝でゆうが近づいてくる。
表情は真剣そのもの。普段の穏やかさが嘘のように引き締まっていた。
しかし、その頬は含みすぎたお茶によりリスのエサ袋のようになっていた。
表情とのギャップが激しすぎて、まともにゆうを見ることが出来ない。

「(だめだ!今笑ったら…!耐えろっ、耐えろ野中藍!)」

さらに顔が近づく。

「(ギャーッ!もう無理、無理!もう目ぇ瞑っちゃえ!)」

頬に手が添えられ、唇が触れる直前。
目を閉じて待っていたが、いつまでたっても来るべきものが来ない。

「すいませんっ!」

申し訳なさそうな声がした。

「え?」

目を開けるとゆうが慌ててグラスのお茶を飲もうとしているところだった。

「あ、えと、飲んじゃったんでもう一回いいですか!?」
「ふ…、っく、あはははっ!!」
「わー!笑わないで下さいよー!」

その慌てっぷりと、必死さが面白くて笑いを抑えられなかった。
386夜、戯れ:2007/04/25(水) 01:46:14 ID:KYODYvkh

「ああもう、いいよー。そんな頑張んなくて」
「いえ!やります!」
「いいっていいって。…仕方ないなー、今日はあたしがやるよ」
「え?それじゃあ意味が」
「じゃあお願い変更。ゆうちゃんに口移しさせて下さい」

言うが早いか、ゆうの膝に藍が向かい合うように跨る。

「ゆうちゃんがー、次は一発で決めれるようにお手本を見せてあげよう!」
「…ありがとうございます?」
「体、ちゃんと支えててね」
「はっ、はい!」

藍が口にお茶を含み、ゆうの首に腕を回す。

「ん…っ」

躊躇い無く割り入ってきた藍の舌を伝って、一気に飲みきれない量を流し込まれた。
生理的な涙が浮かび、藍の肩を掴む手に力が篭る。
移し終わった藍は唇を離し、ゆうの唇の端から溢れたお茶の雫を舐め取った。
387夜、戯れ:2007/04/25(水) 01:47:44 ID:KYODYvkh
「飲めた…?」
「はぁ、はぁ、…はい…っ、けほっ!」

息を荒げ、涙を浮かべて咳き込むゆう。
その顔を満足そうに眺めて、藍は再度ゆうに顔を近づけた。

「ゆうちゃんはかわいいなぁ…」
「へっ?あ、…んんっ!」

藍は少し乱暴だった。

唇を当てる角度を変える時も、
舌を吸う時も、
息継ぎをするタイミングも全て自分の呼吸。

「待っ、て…!っ、のなかさ…、息っ、…でき、な」

それでも藍は強引さを緩めなかった。
ゆうの目尻にまた涙が浮かぶ。

「…ゆうちゃんまた泣いてる」
「はぁっ、はぁ、だって…!これは野中さんがっ…」
「ごめんね?ゆうちゃんは必死な時が一番かわいいから、つい」

藍は悪びれる風もなく、ゆうの涙を舌で掬う。
388夜、戯れ:2007/04/25(水) 01:48:30 ID:KYODYvkh
「あたし、ちょっとS入ってるのかな?」
「…そですか?」
「こういうことしてる時のゆうちゃんの泣き顔凄い好き」
「…痛いのも苦しいのも嫌いです」
「わかってるよー!ただ、好きってだけの話!」
「わかっていただけて光栄です…」

藍はゆうの体に寄りかかり、鼻先を耳の後ろ辺りに擦り付けた。

「へへっ、ゆうちゃん体あっつい」
「誰のせいですか…あ、野中さん髪乾かさないと…」

頬に当たった髪が冷たい。
乾かさないと風邪を引いてしまうかもしれない。

「乾かして?」
「…もうお願い聞きましたよ?」
「おーねーがーいー!」
「はいはい」





夜、戯れ。
二人だけの、曖昧な遊び。

389名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 01:51:50 ID:KYODYvkh

以上です。

やっぱ勢いって大事!

エロは気が向けば書きます。需要はあると見たwww
皆々様ご意見ありがとうございますた^^
次の機会があればいずれまた。

作者・カシン
390名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 10:55:50 ID:BJtRgCT7
バイト中だが思わずGJ!!!!!!
俺が書くと藍ぽんはどうやっても受けになっちまうからスレ的にバランス良いなw
次回があるなら是非。
391名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 12:19:03 ID:8lYkGkkU
GJ!!!!
Sっ気イイ!www
392名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 17:03:49 ID:JLtmCrun
>>390イヤイヤ藍ぽんは受けでいいよ
書いてほしいよ
393 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/25(水) 19:37:19 ID:ZyWRocyj
暫くスレ見ないうちに沢山投下されてる!
皆さん、GJ!!です。楽しく読ませていただきました。

それから、前に投下した、しずかなへのGJありがとうございました。

需要無視なのですが、エロなしのなばいと。
さらっと読み流してもらえれば…。
394祈り−幕間−こんな日常 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/25(水) 19:38:18 ID:ZyWRocyj
―――朝、外出
「いってきまーす」
別に部屋に誰かがいるわけではないが、出かけるときには取り敢えず挨拶。
そうして私は、いつものように仕事へ出かける。
(よし!今日も一日がんばろー!)

今日は静と同じ現場だ。

―――移動中

(そういえば…)
私には最近気になることがある。静の様子がここのところずっとおかしいのだ。
(私、静に何かいけないことしちゃったかなぁ??)
いくら考えてみても、これといって思い当たる節がない。
他の仕事仲間に接している静を見ても、これといって変わった様子はないのに、
私に対する態度だけがおかしい気がするから少し心配になる。
(……っと)
いけない。悪い癖だ。私はどうしても昔から気にしすぎなところがある。
…他人から良く思われてないんじゃないか、とか。
こういうのは良くない。余計なことを考えるのはやめよう。
395祈り−幕間−こんな日常 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/25(水) 19:39:45 ID:ZyWRocyj
―――到着

静の姿を発見!すかさず駆け寄っていく。

「し・ず・か〜!おはよーっ!!」
いつものように抱きつきながら挨拶をすると
「…おはよ」
一瞬、静の体が強張った気がした。
「静?」
(…お酒の臭い?)
「うー…。わるぃ、まだお酒が残っててさぁ」
(あー、やっぱ二日酔いかぁ)
「またぁ?」

毎日お酒を飲んでるのは知っているけど、これはさすがに。
「最近、飲みすぎなこと多くない?」
「んー、多い…かも…」

ゴメンっといった感じで力なく笑顔を作って見せる静。

(これはもう暫くはこのままだなー。ったく、もぅ、仕方がないなぁ)
396祈り−幕間−こんな日常 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/25(水) 19:40:39 ID:ZyWRocyj
そういえば、つい最近も同じようなやりとりをした記憶がある。

というより午前中に静と同じ現場のときは、ここのところ毎回かもしれない。

仕事が始まるまでの時間、私たちはソファに座ってお茶を飲んでいた。
まあ、静は液状の胃腸薬を一気飲みした後、スポーツドリンクを飲んでいるわけだが。

(なんでこんなになるまで飲むかねぇ?)

半ば呆れながら、となりにいる静を見る。
正直、一口お酒を口にしただけで酔ってしまう私にはよくわからない世界だ。

「「…」」

私と静。こうやって別段会話がなくても『間が持たない』なんてことはない。
会話がなくても、二人並んでぼーっとしているだけでも、そこには心地良い時間が流れている。

(やっぱり、なんだかんだ言っても私の帰る場所はここだよねぇ。
 静といるときが一番楽だし落ち着く〜。すごく安心できるし。さっすが、私の古女房!)
397祈り−幕間−こんな日常 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/25(水) 19:41:22 ID:ZyWRocyj
私は、この仕事を始めて、静に出会えて、心から良かったと思っている。

(静がいたから今の私があったりするんだよねぇ)
年下だけど、先輩の静。そして今では無二の親友。

親友というか――『旦那と古女房』――言い得て妙だと思う。

それくらいに長くて深い付き合いになっているし。
今まで苦しいこととか辛いことがあったとき、私たち二人は励ましあいながらそれを乗り越えてきた。
同時に、楽しい時間もいっぱい一緒に過ごしてきた。
それに、どんなことでも打ち明けて相談しあえる。そんな仲だった。

なのに…。どうしてだろう。やっぱり静の態度はどこかおかしい。
(いつもなら、私に寄りかかってきたりするのになぁ)
些細なことかもしれないけれど、なんか距離を置かれている気がする。

(今日は二日酔いで機嫌が悪いからとか?かな??)

「…さてと。仁美さん、行こっか!」
そんなことを考えていると、気がつくと時間になっていた。
「そだね。仕事、仕事!」

いつの間にか、静はいつもの静に戻っていた…。
398祈り−幕間−こんな日常 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/25(水) 19:42:36 ID:ZyWRocyj
―――休憩中

いつものように、私は共演者の子達(もちろん女の子だが)とじゃれあいながら楽しくお喋りをする。
女の子は可愛い。ちっちゃくて柔らかいから…つい抱きしめたくなる。

もちろん思うだけじゃなく、実際に見境いなく触ったり、抱きしめたりしてるけれど。
そのおかげで…というか、いろいろと周囲からは言われたい放題だが、まあ、この辺は自業自得か…。

好きなものは仕方がない。それに慕ってくれる子が多いのもまた事実。

(ホントみーんな可愛いんだよね〜♪…って…ん?)

視線を感じる。ふと視線を感じる方に目をやると、そこには静がいた。
静は静で別の子と談笑している。…今のは気のせいだったのだろうか?

一瞬、静に声を掛けようかと思ったけれど止めておいた。
399祈り−幕間−こんな日常 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/25(水) 19:43:46 ID:ZyWRocyj
―――仕事終了後

静が声を掛けてきた。

「ねぇ、仁美さん?」
「あぁ、静。どしたの?」
「今日さあ、夜、空いてる?」
「今日の夜?空いてるよー」
「じゃあさぁ、どっかご飯食べに行こうよ。久しぶりに!」
「いいねぇ。んーと、だったら私ん家でどう?」
「…仁美さん…家?」
「ちょーっとぉ、なによぉ、その不満顔はー。大丈夫だよ!ちゃんと掃除して綺麗にしてるってば。」
「いや、そじゃなく…不満じゃなくて不安…」

(不安?ふーん、そういうことか…)

「あーっ!嘘!冗談だってば!」
私が思っていることに気がついたのか、慌てていた。

(遅い!)

「おいしい手料理作って待ってる♪」
ふざけて―極上の笑顔で―思いっきり可愛く言ってみた。
400祈り−幕間−こんな日常 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/25(水) 19:44:25 ID:ZyWRocyj
「…っ!」

(あれ?そんなに意表をつくようなこと言った?)

なんだか、静の顔が少し赤い気がする。

「おーい、しずかさーん。やっだぁ、照れてんのぉ?今更〜。私と静の仲じゃな〜い」
「っ!ち…違うってばっ!うっさいなあ!もう!そもそも手料理って、アンタまともな料理できないじゃん!」
(おーおー、アンタって言われちゃったよぉ。…でも…久々に静らしい感じ…嬉しいかも)
「なにそれ〜。ひっどいな〜。そんなことないよぉ!うまくなったんだよ!」
「…いい!料理は私が作るから。仁美さんは買い物だけして待ってて。余計なことしなくていいっ」
「…わかったよ。余計なことってなんだよぉ、せっかく…」
「とにかく!いいからっ!!」

この後も、私の包丁捌きは危なっかしくて見てらんないだの、どーのこーのと静に言われてちょっと凹んだ。
どうやら私の料理の腕は、未だに信用してもらえていないらしい。
でも、こんな会話も久しぶりだ。とても楽しい。

―――今晩は静とご飯だ。さて、何を食べようか…。

END
401 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/25(水) 19:49:50 ID:ZyWRocyj
以上でした。
一応、以前にここへ投下した「祈り」の続き…のようなものです。

では、失礼しました。
402名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 19:59:30 ID:ZiopBxM+
やっと全解除されたーー。

>>389GJ!!
>>401GJ!!

>>330
お帰り!また藍ゆう楽しみにしてます(´∀`*)
403名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 21:10:33 ID:BJtRgCT7
>>401
GJ!次御前絡みネタ書く時に参考にさせてもらう。
>>402
明日藍ゆう投下すんぜ
404名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 22:20:31 ID:ZiopBxM+
>>403
ヤター(´∀`*)wktk

405名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 22:53:45 ID:CoOZV1Ap
>>393
需要あるから!なばいとあるから!
GJ!
406名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 23:15:37 ID:8lYkGkkU
愛麻衣に藍ゆう…投下予告があると今か今かと眠れないんだぜ
wktk
407名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 23:24:08 ID:usxCL0Bj
>>393
乙です!!GJの嵐!続き見れてマジウレシス
御前かわいいよ御前
408名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 23:47:00 ID:YXzkbBIx
なんか最近このスレ賑わってるなー
いろんな作品が投下されてて嬉しい限りです
409名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 00:18:04 ID:fenryVon
「ゆうちゃんは私のどこが好き?」
「野中さんのですか?うーん…そうですね…」

「…」「…」
「ないの?」
「ありますよ!そうですね…ありすぎてまずどこから言えばいいのか…」
「ゆっくり考えていいから」
「ありがとうございます!ではゆっくり…うーん」

「…」「…」
「(…まだかな?)」
「でました!」
「えっ!でた?言ってみて!」

「はい。これはりょうちゃんが言ってたんですけどね」
「いや、ゆうちゃんの言葉で聞きたいんだけど」

急に書きたくなったもう二度としないすまん
410名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 00:36:53 ID:OqDv+JSt
>>393
GJ!
どんどん書いてくれ!!
411名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 00:50:39 ID:6PFb7H1H
1

あたしってこんなに流されやすいタイプだったっけかなぁ…
ゆーちゃんと一緒に居るとそれをひしひしと感じる。
もうちょっと自分の意思、というか…そうゆうのを持ったほうがいいかもしれない。

「はぁ…。」

ミルク多めの紅茶の入ったカップがテーブルでかちゃ、と音を立てたのとあたしが溜め息をついたのはほぼ同時。

「なに溜め息ついてるんですか?」

言いながらあたしと同じものを持って隣に座る。

…おめーのせいだおめーのっ

「んー?
何でもないよ?」

「何でもないのに溜め息なんてつかないでしょう。
何かあったのなら言って…くださいね?」

言ってもいいんだけど、ねぇ。
412名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 00:52:02 ID:6PFb7H1H
2

「じゃあ言うよ?」

「はいっ!」

「あたし達さ?
先月からここで一緒に暮らし始めた訳じゃない?」

「はい、そうですね」

「あたし、だいぶ前からゆうちゃんと一緒に暮らしたいなとは思ってたからそれはいいのね。」

「?
はい。」

ちょっとまどろっこしい…かな。
ハッキリ言ってみようか。

「(多少慣れたけど)ゆうちゃんと暮らし始めてからあたしもう毎日腰が痛くてお仕事大変なんですよ」

…あ、予想通り。
ゆうちゃんは真っ赤になってちょっと視線を逸らした。

ほんといつも思うけど、夜とそれ以外の時間帯で性格違い過ぎない?
シてる時……意地悪だし。


―そう、コレが今のあたしの最大の懸案事項。
413名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 00:53:01 ID:6PFb7H1H
3

あたしンちにゆうちゃんが引っ越してきたのは先月の半ば頃。
当たり前だけど元が一人暮らし用のあたしの部屋に2人で住むのはちょっと狭い。
だから新しくどこか部屋を借りようか、とは話していたけどお互い忙しい身だしそう簡単には引っ越しなんて出来ない。
そんなこんなで今日までの2週間位、ここ狭いよねぇ、なんて笑いあったりしてた。

で、そうゆうほのぼの話はちょっと置いといて当初の問題に戻ろう。

ゆうちゃんがここに来たその日にもう問題は発生した。
そう、寝る場所。
一人暮らしだからベットは当然シングルだし、客用ふとんも用意がない。
なので必然的にシングルベットで一緒に寝ることになったのだけど。
414名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 00:54:30 ID:6PFb7H1H
4

……迂闊だった。
満月ナシで変身できる狼と至近距離で寝て、何も起こらないはずがなくて。
そこに頭が回らなかったなんてあたしもまだまだゆーちゃんをわかってなかったと言わざるを得ない。

まぁ何が言いたいかと申しますと…

食べられましたよ、えぇ。
それからもう毎日ですよ、えぇ。

正直…腰が…。

腰が痛いなんてバレようものならエロ河童神○○未に何言われるかわかったもんじゃないから、生理なんだよね〜とか言って誤魔化してたんだけどそれが通用するのはせいぜい3日間。

今頃バレてんだろうな…
どうやってからかうかうりょっち辺りと考えてそう。
……うわ、リアル過ぎて笑えない…

―と、いうわけ。
415名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 00:56:01 ID:6PFb7H1H
5

そこ!
だったら断ればいいじゃねーかとか言わない!
あなたは目をチワワのごとくうるうるさせたゆーちゃんを見ても心が揺らがないと言えるのか!?
うん、それ無理。

「野中さんっ!!」

「わっ、何っ!?」

悶々と思考を繰り広げていた所にゆうちゃんがいきなり大きな声を出すから正直驚いた。

「ちょっと考えてみたんですけど、ヤです、私は」

…………?
あのー…?

誰かわかる奴がいたらここに来い、そしてあたしに説明しろ。

「主語がないよゆうちゃん」

「Σ(゜Д゜;)」

「今気付いたの?」

「あ、えっと、さっきのは野中さんの腰が痛いという申立てに対する私の意見です!!」

いや、そんな元気良く答えられても。
416名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 00:57:16 ID:6PFb7H1H
6

「う…うん??
正直まだ主語ないよね?」

「あ、あれ…?えっと、あの、」

「主語とか難しいことは置いといてゆうちゃんが一番言いたいこと、言ってみればいいんじゃ…ない、かなっ?」

埒があかなそうなので某鶴の人っぽく助け船を出した。にょろ〜ん。

「なるほど…」

何感心してんだこいつは…
あーもう世話が焼ける…

「えと、あの、
あのですね?」

「うん。」

「私、野中さんのお身体に負担を掛けてしまっている訳ですよね?」

「言い方ヤだけど…まぁそういうことに…なる、かなぁ」

下手なこと言うと雨の中捨てられた柴犬のような目をするから出来るだけオブラートに包む。

「それは私もイヤ、です。」

だったら自制しなさいこのお手軽狼がっ!
417名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 00:58:40 ID:6PFb7H1H
7

「あたしは…まぁ、その、
それ…っていうかあの、ゆーちゃんとの、うん。
ヤなわけじゃないけど、お仕事に支障が出ちゃうのは困る、ってことでね?」

「はい、…はい。」

「で、ゆーちゃんとしてはソコはどうでしょう?」

聞くとゆうちゃんは一瞬目を伏せた。

…あ、何考えてるかわかった。

「ゆーちゃんさ」

「?」

「あたしが腰痛くなるのは困るけど、それのせいで『出来ない』のヤなんでしょ」

「バボッ?!
や、や、や、ややや、」

あはは、ゆうちゃん茹で蛸みたい。

「『や』?」

「そそそーそーんなことぉぁー」

「声ひっくり返ってるヨー」
418名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 01:00:10 ID:6PFb7H1H
8

あまりの慌てぶりに思わず吹き出してしまった。
ゆうちゃんて絶っ対嘘つけないタイプだね…

「否定してもバレバレユカイだから」

「…ぅ」

「欲求に素直なのは悪いことじゃないし、さ」

それに、(限度を知らないのが大問題だけど)欲しがってくれるのはやっぱり純粋に…うれしいし。

「じゃあどうしたらいいのか考えまっしょい」

「はいっ」

ゆうちゃんが授業さながら挙手をした。

「おっ、小林くん早速名案が浮かんだのかな?」

「野中さんが部屋だからって下着姿でウロウロしてるのも原因の一部かと」

「だって暑いんだもん」

「………」

「………
うん、じゃ今日からちゃんと服着るね」
419名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 01:01:42 ID:6PFb7H1H
9

「では次の問題点です」

ゆうちゃん、意外にノってくるねぇ…

「まだあるの?」

「あります。
しちゃダメって言う割には寝る時抱き付いてきます。
しかも野中さん寝る時上の下着着けないから背中にものすっごい当たって、もう…」

「だってブラきついんだもん」

「…………」

「…………
うん、今日から着けるね。」

「まだあります」

「まだあるの!?」

「これが最大の要因です」

「なに??」

「野中さんが可愛すぎることです」

うわぁ、お約束……
今時どんな同人誌でもそんなオチつけないぞぉ…
420名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 01:03:00 ID:6PFb7H1H
10

…でも真剣な顔したゆうちゃんに言われると、やっぱり、嬉しい。

「ベッタベタな台詞だなぁ…」

すっごく嬉しかったけど、それは表情に出さない。

「…事実です」

「じゃあどうしたらいいのかな?」

「………打開案はあります。」

「え、なになに?」

「……………………………………
………野中さんが腰を痛めたら、
…私がお姫様抱っこしてスタジオなり会場なりに連れて行k「却下」

ゆうちゃんの選択肢には『回数を減らす』という最善の案はないらしい。

「単純にさ、するのがまんすればいい話だよね」

…うぉっ!!
出た、雨の中の柴犬!!

「…だって、それ以外にいい方法ないよ?」

きゃー!!
柴犬にチワワも追加されたよ!!!
泣き落としならぬ目落とし。
421名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 01:04:14 ID:6PFb7H1H
11

ぐらぐらと心が揺れる音が聞こえる。
ゆうちゃん…その目と角度反則…

…いやいやいや、流されるな野中藍!!
これまでのパターンから行くとここらへんで『しちゃう』イベントまっしぐらだから!!

「うん!!
3日に1回位で妥協しなさい!」

「………はぃ。」

渋々って感じデスネ…
まぁ今まで狼だったんだし最初はきついかもね…



後日、あたしはこの選択と提案を大いに後悔することとなった。

分かりやすく簡潔に説明します。
『回数減った分密度が何倍にもなりました。』
422名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 01:06:37 ID:6PFb7H1H
12

【都内某所ネギま!?収録現場】

「あっれぇ〜?藍ちゃんまだ生理痛なんですかぁ〜?」

「…うるさいよ餌袋」

「随分と仲のおよろしいことで☆」

「………失敗した…あんの柴犬チワワ…」


おわり


なんか出来が微妙だ…あみぺ期待sage
423名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 01:16:29 ID:aPmwyK/J
藍ゆうはいいな!
そしてたまに出る神田さんがいいキャラしてるわー
424名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 01:18:19 ID:cvAarWTD
>>422
GJ!もはやあんたの文章は俺の生きる糧と化している!

そして「3日に1回」でこれだったら、
前にあった「一週間えっちなこと禁止」の後とかどんなことに?!妄想は膨らむばかり・・・
425名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 02:05:40 ID:tP0QBXnP
GJ!!!
萌えるは笑えるはで最高!

俺もあみぺ期待〜
426名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 02:29:53 ID:FhKQZZxy
>>422
超GJ!!毎度の事ながら保存した(笑)
同じくもう俺の楽しみの一つになってます(笑)
また暇があれば投下してくれると嬉しい(´∀`*)
お疲れ様でした!

あみぺ&愛麻衣に期待(笑)
427名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 08:35:12 ID:6PFb7H1H
>>423-426
GJありがとう。
藍ぽんはやっぱり受がいいと思う俺です。
今日バイト具合によっては投下すんぜ
428名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 15:28:47 ID:FhKQZZxy
俺も藍ぽん受け萌える(´∀`*)
429名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 18:27:23 ID:FuMp/w2m
そして、狼ゆうちゃんもイイ!!
430藍ゆうラジお!?:2007/04/26(木) 23:10:11 ID:6PFb7H1H
「カンださんとぉ〜」
「りにゃたまのぉ〜」
「「藍ゆうラジお!?」」

朱「どーもみなさんこんばんはー、神楽坂明日菜役・神田朱未でーす。」
利「ネギ・スプリングフィールド役、佐藤利奈で〜す」
朱「え〜、本日はあのバカップルの観察及び考察を行おうという阿呆企画の第一回でですね。」
利「はいはい。」
朱「こんな意味わかんない企画に参加させられた我々の身にもなってほしいわけですが」
利「それ言ったらダメですよ〜、スタチャさんに怒られますよー」
朱「あぁ!いやもうこんな素敵な企画もないですよ!

けど観察及び考察って言われてもねぇー。」
利「あはは、すごい変わり身。」
朱「だってそのまんまっていうかね。
野中藍・小林ゆうはハイパーバカップル。
以上。
はいCM入りまーす」
利「入らない入らない!まだ早い!」
431藍ゆうラジお!?:2007/04/26(木) 23:11:34 ID:6PFb7H1H
朱「奴等の話するならあたしの話しようよ。ベスト出たしそっちのが有意義でしょ」
利「ちょw」
朱「まぁそこは冗談として」
利「冗談に聞こえないでーすよー」
朱「はい、じゃあそろそろ真面目にやります。
え〜、おハガキ来てますね…
『今回も保存した』さんから。ありがとうございますー。」
利「ありがとうございま〜す。何を保存したんでしょうね〜。」
朱「『神田さん、利奈さんこんばんは。』
はい、こんばんは。
『藍ぽんとゆうちゃんの馴れ初めを聞かせてください。出会いとかどんな感じだったのか気になります。
これからも応援してます、がんばってください。』
だそうですが。」
利「馴れ初めですか〜。」
朱「バッカじゃないの!?」
利「ちょww」
朱「知りたいなら教えてあげてもいいけどさ」
利「ちょっとちょっと、なんで上から目線なんですかっ」
432藍ゆうラジお!?:2007/04/26(木) 23:13:46 ID:6PFb7H1H
朱「はい、馴れ初めもくそもありません。
3年位前にゆうちゃんから告白してました。はい以上。
利奈ちゃん、次」
利「あっははは(笑)
では次のおハガキです。
『まっすぐ剛』さんから。ありがとうございま〜す。素敵なネーミングですね。
『利奈さん神田さんこんばんは。』
はいはい、こんばんは。
『気になることがあります。藍ぽんは誘い受けなんですか?』
…という何とも対応に困るおハガキなんですが、どうしましょう神田さん」
朱「正直知るかって話だよね」
利「ちょwww」
朱「まぁ見てると受なのはわかるけど」
利「神田さ〜ん、スタッフさんなんか言ってますよー」
朱「わ、ほんとだ
まぁね、このラジオもどうせ大きな男の子しか聞いてないだろうけど一応全年齢向けなのでね」
利「みなさんもそうゆうネタは控えてくださいね、と」
433藍ゆうラジお!?:2007/04/26(木) 23:15:09 ID:6PFb7H1H
朱「けどこのハガキOK出したのあっちじゃん」
利「ファンサービスの一環みたいな感じですかね?」
朱「だとしたらあざといよね。
このハガキ、スタッフさんが書いたんじゃないの?」
利「あっ、笑ってる。」
朱「BINGO!?」
利「まぁ、聴いて戴かないと関わった大人は困りますからねぇ…」
朱「そういうオトナの話はまた今度じっくり聞くとしましょう。
はいはい、そろそろお時間がやってきてしまった訳なんですが」
利「早いですねぇ。」
朱「5分番組だしね。」
利「では狙ったかのようにエンディングに2人のデュエット曲がかかる中お別れですっ。」
朱「はい、ではみなさん、さよ〜りな〜。」


朱「コレ、第2回あるの?」
利「………
みなさんのおハガキ次第…だそうです」
朱「…もしかして今日読んだ2通、スタッフさん製?」
利「えっ、自演…?」
朱「………


藍ゆうラジお!?を作るのはキミだ!
おハガキ・メール待ってま〜す^^」
434名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 23:45:22 ID:TLM9pMT2
>>433
GJ!!凄いなー(笑)
もう脳内で神田さんとりにゃの声が流れた(笑)
何か途中自分が出たような出なかったような(笑)
ほんと面白かったです、お疲れ様でした!(´∀`*)
435名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 23:52:48 ID:GTwKCbMs
>>433
GJ!
まさかザジちうスレのあの人だったとは…(ですよね?)
第2回、楽しみにしてます
436名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 23:57:18 ID:J51aG+AY
>>433
神田さん、佐藤さん、初めまして

ラジオ開始おめでとうございます。
野中さんと小林さんの動向を逐次報告していくラジオということで大変楽しみにしています。

さて、私は声優ではない一般人なのですが、同性の後輩に想いを寄せています。
仕事が一緒になったら、ほとんど必ず一緒にご飯を食べに行きますし、定期的に二人きりで旅行に行ったりもします。

その後輩に想いを寄せるライバルは多くて、特にNさんは最大のライバルです。
私と後輩とNさんが仕事で一緒になると、後輩の取り合いになります。

いつかは野中さんと小林さんのような関係になれたらいいなと思っているのですが、どうすればいいでしょうか?
Nさんにだけは私の可愛い後輩を取られたくありません。野中さんと小林さんの仲を進展させたお二人なら、
きっといいアイディアをお持ちだと思い、こうしてお便りさせていただきました。


PS:私は本当に同業者ではありませんので、声優業界に私に該当する人がいてもそれは人違いですので、
その人に「手紙読んだよ」とか、「後輩とNさんって、あの人とあの人のことでしょ」とかは言わないであげてください。
437名無しさん@秘密の花園:2007/04/27(金) 00:45:04 ID:NOn7D4Lg
GJありがとう。おふざけが過ぎたかと心配だったが案外大丈夫みたいで良かった…

>>435
ん?違うぞ。
>>436
おハガキありがとうございます。次回読ませて戴きます。
438名無しさん@秘密の花園:2007/04/27(金) 01:28:56 ID:4Tc9jQsy
>>433
神田さん、利奈さんこんにちは。『まんまるまるひめの娘』と申します。
第一回放送聞きました。楽しかったです。
さて、あたしには年下の先輩がいます。それで、あたしは彼女が大好きで付き合ってるんです。
そりゃあたしは女の子好きだけど。静だって女の子好きだから人のこと言う資格なんてないんじゃない?
そりゃぁ麻美子は可愛いし、癒されるし、もう無償で愛し続けるさ。亜美だって綺麗だし?美しいものをめでたいってのは人として当然でしょ。
とにかく、静をこらしめてやりたいので、今まで見たり聞いたりした野中さんと小林さんのプレイを教えてください。
言わなかったら分かってるわね、利奈ちゃん?






え?全年齢向け?ごめん、忘れてた。
439藍ゆうラジお!?第2回:2007/04/27(金) 20:06:07 ID:NOn7D4Lg
朱「第2回なんですが。」
利「第2回ですね。」
朱「このラジオなんですが予想以上のおハガキ・メールを戴きまして全5回の放送が決定致しました!」
利「みなさんのお陰ですね、ありがとうございます。
5回ってのがなんか微妙ですけどね。」
朱「あのねぇ利奈ちゃん、下手に2クールとかやってgdgdになるよりすんごい短くして惜しまれる位が丁度いいんだよ?
百恵ちゃんとかキャンディーズがいい例だよね」
利「神田さん、歳お聞きしていいですか」
朱「普通の女の子に戻りたーい!!!」
利「あははは(笑)
では早速おハガキ読ませて戴きましょう。」
朱「また自演?」
利「今回はちゃんと来てますよ!」
朱「あっ、良かった。
前回があれだから全てがスタッフさんの大掛かりな釣りに思えてくるのよ」
利「わかりますけどね。じゃ読みます。
藍ゆうネーム『絶望先生のアニメ、ネギま!?のスタッフのお下がりワロス』さんから。
このラジオネームいいんですかねぇ…
『神田さん、利奈さんこんばんは。』
はいはいどうも。
『藍ぽんはモテそうですが、ライバルはいなかったんでしょうか?
ゆうちゃんが藍ぽんを落とすまでの話を聞きたいです。』」
440藍ゆうラジお!?第2回:2007/04/27(金) 20:07:42 ID:NOn7D4Lg
朱「ぶっちゃけた話、いなかったよね。」
利「いなかったですね。」
朱「だって黒いしわがままだしあんなん相手出来るのゆうちゃん位しか居ないよね」
利「いや私はそこまで思ってません(笑)」
朱「自分だけ綺麗なフリするんじゃないわよっ!!」
利「え、なんですかっ?(笑)
ほら次読んでくださいよ」
朱「上手く逃げるねぇ」
利「時間押してるんですよぉ」
朱「はい、じゃ大人の事情で次読みます。

……………」
利「どうしました、神田さん」
朱「…コレ読んでいいの?」
利「(笑)」
朱「え〜っと、コピペめんどくさいので本文→>>436。」
利「手抜きやめてくださぁい」
朱「スレッドには容量ってものがあるのよ」
利「はぁ。」
朱「あのバカップルの観察及び考察番組なはずなんですがまぁこういうのもいいか。」
利「話に幅出ますしね」
朱「まぁ相談されてもあたしらお見合い相談員じゃないので知るかって話ですよ」
利「後輩さんモテますからねぇ。」
朱「ライバルがプレイガールで有名なあの人だしね、茨の道になることでしょうががんばれ。はい終わり」
441藍ゆうラジお!?第2回:2007/04/27(金) 20:09:57 ID:NOn7D4Lg
利「大御所からのおハガキを軽くあしらう女、神田朱未。」
朱「言うようになったわね」
利「あははは(笑)」
朱「何がテルマ・アモリスタだっつうの」
利「待って、ねぇ待って!それ関係ないでしょう!?」
朱「センスパネギ君キター」
利「あぁ!!もう時間ですよ!!」
朱「今回も実のある話ゼロだったね。」
利「藍ゆう話1割位でしたね。」
朱「次回はなんとゲストが来てくれま〜す!」
利「おぉ〜。えっ、っていうかシカト?」
朱「ちなみに誰が来るかまだ決まってないらしいです。」
利「決まってからそういうこと言ってくださいよ(笑)」
朱「あたしが決めてるんじゃないしあたしに言うなぁ」
利「多分涼ちゃんじゃないですか?」
朱「そうなのかな?」
利「どうなるんでしょう。」
朱「ハ○テ君かぁ。」
利「まだ決まってないですよ?」
朱「次回、『ハヤ○君の「お嬢様は僕がお守りします」って台詞を聴いてパッと楓×このかという有り得ないカップリングが浮かんだ。by明日菜』」
利「サブタイ長っ!!」
朱「では次回まで、さよ〜りな〜。」


>>438
おハガキありがとうございます。次回読ませて戴きます。
442名無しさん@秘密の花園:2007/04/28(土) 03:37:11 ID:h/VRzKKL
>>441
GJ!!もう爆笑した(笑)
神田さんそのまんまだし(笑)ほんと凄い(笑)
全5回ということで楽しみにしてます、お疲れ様でした(´∀`*)
443名無しさん@秘密の花園:2007/04/28(土) 08:48:08 ID:W42E6iud
>>441
神田さん、利奈さん初めまして。
放送楽しく聞いています。
ボクは野中さんや小林さんとお仕事をしたことがあるのですが、あの二人にはついていけません。
野中さんはかなり小林さんに入れこんでるようですが、浮気等はしないのでしょうか。
野中さんがもしまーたんに手を出してきたらと思うと夜も眠れません。
ただでさえまーたんに手を出す人が多いので、変な輩を近付けない方法とともに教えてください。
444名無しさん@秘密の花園:2007/04/29(日) 22:03:37 ID:DAkEpOVT
1

ジリリリリリリr(ry

朝。
あたしの寝ぼけ眼は、不愉快な音を立てて人の睡眠を妨害する犯人を探して彷徨った。

それは隣人も同じなようで、あたしじゃない腕が空を切っている。

「…ん〜………」

寝起きの少し掠れた声を響かせながら、ゆうちゃんは目覚ましのスイッチを押した。

ようやく、いつもの朝に静寂が戻る。

もぞもぞとふとんが動く。
『まだ眠いけど起きなきゃ』というゆうちゃんの心の声が聞こえてきそうで、少し微笑えた。


―ぎゅぅ。


って、あれ?

起き上がるんだと思っていたから、予想外。細い腕があたしを抱きしめてきた。
445名無しさん@秘密の花園:2007/04/29(日) 22:04:34 ID:DAkEpOVT
2

「んん…
のなかさん…」

朝、時々だけどゆうちゃんは甘えてくることがある。
首元に頬を擦り寄せて、まるでネコみたい。
普段…というかあの時間帯が狼だからそのギャップは激しい。

ツンデレという言葉が(一部の)世界を席巻していることからわかるように、人はギャップに弱い。
それはあたしも例外ではなくて、たまに現れるこの「ネコゆーちゃん」に…めちゃくちゃ弱い。

ゆうちゃんは身長168cm。で、あたしは155cm。その差は10cm以上。
この身長差だから、至近距離で話すと強制的に上目遣いになる。
それが可愛い、ってゆうちゃんは言うけど、頭疲れるしちゅーしにくいしであたしはあんまりメリットというか、利点は感じない。
446名無しさん@秘密の花園:2007/04/29(日) 22:05:27 ID:DAkEpOVT
3

そんな訳で、あたしとしてはお互いの身長を入れ替えたい所だけどそうはいかないのが現実でして。

だけど、寝てる時はその身長差も関係なくなる。
背が高いも低いもそこには存在しない。
がんばってゆうちゃんを見上げることもないし、『ちーさいですね』なんてからかわれることもない。

だからか、あたしは『ネコゆーちゃん』が可愛くて仕方ない。

「ゆーちゃん」

「にゃぁ。」

…と鳴けば完璧だけど。

「んん〜…」

しがみついたままあたしを離さないネコの髪を撫でてあげる。

「朝だよー」

「…やだ。」

タメ口が飛び出すのもネコゆーちゃんの特徴。
今朝はとことん甘えたい気分なようで。
447名無しさん@秘密の花園:2007/04/29(日) 22:06:38 ID:DAkEpOVT
4

そうゆうトコも、たまらなく可愛い。

「ダぁメだよ、今日曲録りあるんでしょ?」

優しく、優しく言ってあげる。
もっと甘えてこれるように。

「行きません。今日はずっとのなかさんといます」

なにワガママ言ってんだ、こいつは。

「遅刻しちゃうよ?」

返事ナシ。
また寝ちゃったのかな?
それはそれでまぁいいんだけど。

「ゅー」

ふとんにもぐりこんでるから、声がくぐもって聞こえない。

「なーに?」

「…ちゅー。
おはよぅの。」

ねぼすけさんの白雪姫は、ちゅーしたら起きるそうです。
自分から目覚めを望む白雪姫っていうのもなんか変な感じだけど。
448名無しさん@秘密の花園:2007/04/29(日) 22:08:13 ID:DAkEpOVT
5


ちゅ。


わがままネコのお願いを聞いてあげると、ゆうちゃんはようやく起き上がった。
あたしも一緒に背中を起こす。

「…おはよ、ゆーちゃん。」

「おはよござます…」

3秒位あたしを見てたと思ったら、ゆうちゃんはまた抱き付いてきた。

なんだなんだ、どうしたの?

「のなかさん、あったかい」

「今まで寝てたもん」

「…きもちい。」

抱き付いたままあたしの肩に顔をうずめるゆうちゃんはネコ、って言うより、

「子猫。」

「…?」

「おっきぃ子猫っているんだね」

なんだかおかしくて、くすくす笑う。
449名無しさん@秘密の花園:2007/04/29(日) 22:09:30 ID:DAkEpOVT
6

「あさごはん、作らなきゃね」


ほんとは食べてたら遅刻な時間なんだけど。

でも、


ま、いっか。


甘え足りない子猫さんのお世話をしなきゃならないしちょっとの遅刻はご愛嬌、ということで。


おわり

>>443
おハガキありがとうございます。第4回で読ませて戴きます。
450名無しさん@秘密の花園:2007/04/29(日) 22:14:50 ID:NMHHbg7c
GJ!!!!!1!
451名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 00:16:20 ID:37/Y8y3P
>>449
(*´Д`)ハァハァ ……GJ!!
452名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 01:54:48 ID:b7mI0ADv
関係ないのだがプリキュア5に出てるルージュの妹と弟の名前がアイとユウで不覚にも萌えてしまった。
453名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 03:34:54 ID:tSuZJDPZ
>>449
GJ!!もうほんと可愛いわー(´∀`*)
さっき藍ぽんのラジオ聴いたばかりだったから余計に声が
響いてきた(笑)今夜も良い夢見れそうだぜっありがとう!
454 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/30(月) 11:45:36 ID:y8TIHXyn
GJありがとうございました。
>>400の続きって需要あるんでしょうか?

えーっと、結構ありそうなのに投下数少なめ?
なばのとを書いてみました。
455夜に傷ついて ◆MJgxGHIqRE :2007/04/30(月) 11:46:33 ID:y8TIHXyn
―――私ほどではなけれど、長く伸ばされた髪を指先で弄びながら、独り呟く…

「…今日はぁ、何があったの―――?」
決して本人には向けることのない言葉を口にする。

「……すぅ…すぅ……」
私の胸に顔を埋めたまま眠りについている彼女から、答えはない。
その指は、私のことを離すまいとしているかのように、私の服をぎゅっと掴んだままだ。

小さく丸くなって寝ている、その姿はまるで子供のよう。

「そんなに、強く掴まなくっても私はどこにも行かないよ?なば…」

何度目だろうか?なばが不意に私の部屋を訪れるのは。
数週間…数ヶ月に一度くらい、こんな日がある。

「最初は驚いたよぉ……」
強く握られている手…その指先を優しく解きながら、その時のことを思い出していた。

456 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/30(月) 11:47:54 ID:y8TIHXyn
―――ピンポーン

(…こんな時間に誰だろ?)
夜遅くの突然の訪問者。不審に思いながら、インターホンのモニターを見る。

「なば?」

そこには、俯いたなばの姿が映っていた。

『なば?どうしたの?こんな時間に―――』

「………」

返事がない。ホントに何かあったのだろうか?
心配になって、そのまま返事を待たずにドアを開けた。

「なばぁ。どうしたの?とにかく中に入っ―――!!」
「……っ、麻美子ぉ」
なばを玄関に迎え入れてドアを閉めた瞬間、私は突然なばに抱きしめられた。
「なっ、なば??何?」
いつもとは違うなばの様子に驚いた。抱きしめる力も普段と違い痛いくらいのものだった。
何か切羽詰ったものを感じたのと、正直そんななばが少し怖かったから、私はなばを引き離そうとした。

「ねぇ。ちょっと、………え?」
457 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/30(月) 11:48:48 ID:y8TIHXyn
―――泣いていた。

なばが泣いている。こんななばを見るのは初めてだった。
「なば……」
私はどう声を掛けたら良いのか戸惑いながらも、取り敢えず部屋へ招き入れた。

ここでもなばは何も答えようとはしない。ただひたすら涙を流すばかり…
「何か辛いことがあったの?嫌なことでもあった?私で聞いてあげられることなら何でも聞くよ?」

「………」

顔を上げることすらしないなばをなんとかしようと、
私は体が触れ合うくらいのところに座りなおした。

なばは私の胸に顔を埋めて声を上げて泣いた。
そして私はそれ以上泣いているわけを問うのを止めた。
私は、ひたすら声を上げて泣いているなばを抱きしめていた―――
458 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/30(月) 11:49:29 ID:y8TIHXyn
翌朝、なばはいつものなばに戻っていた。
泣き腫らした目をしているけれど、いつもの笑顔を取り戻していた。

ただ『ごめんね』『ありがとう』とまるで照れ隠しをするかのような顔で答える。

昨日の様子ではそんな軽いことでもないだろうに、
『テヘっ』という顔を見ていると、こちらが拍子抜けしてしまう。

「もういいよぉ。でも、ホント心配したんだからね?」
少し怒った風に言う。

(実際、本気で心配したし…ね)

「ごめんねぇー。ちょーっといろいろとあってさぁ―――ありがとう。麻美子」
最後に一瞬だけ真剣な顔で答えて『じゃあ』となばは私の部屋をあとにした。

(…別に迷惑なんかじゃないんだよ?びっくりしたけど…)

不謹慎なことかも知れないけれど、なばに頼ってもらえたことが、
なばに『ありがとう』と言ってもらえたことが嬉しかった。
459 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/30(月) 11:50:19 ID:y8TIHXyn
―――そして今

最近少しわかってきた。

なばは、頑張って頑張って、頑張り過ぎて…どうしようもなくなったときや
寂しくて寂しくて、誰かが傍にいないとダメになってしまいそうなときにココへ来る。

もっとも、本人にから直接聞いたわけではないけれど
何度も同じようなことがあれば、なんとなくわかってくるものだ。

人一倍、頑張り屋さんで、それからすっごく寂しがりやなくせに甘え下手ななば。
そのなばが私だけに見せてくれる、いつもは笑顔の下に隠れている素顔…

「なばって可愛いよねぇ…。こうしてると私がお母さんになったみたいだけど…」

泣き疲れて寝ているなばは、無邪気な子供のような顔をしている。
その寝息をたてているなばの頭を撫でていると
本当にお母さんにでもなったような気になってくる…
460 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/30(月) 11:50:51 ID:y8TIHXyn
(これって、静ちゃんとか…他の誰も知らないなばを知っているってことじゃない?
これは、静ちゃんたちよりより少しだけなばの近くにいるってことにはならないのかな?)

それに…

「ホント…こういうときでもないと…」

(なばを独り占めできないでしょ?)

夜明けまであと少し…。
だから、もう少しだけこのままでいていいよね?

抱きしめたなばの温かさを感じながら、私も眠りについた


END

461 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/30(月) 12:03:18 ID:y8TIHXyn
以上です。微妙だわ…

では失礼しました。
462名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 15:12:51 ID:tSuZJDPZ
>>461
GJ!!!すげー(笑)
全然微妙なんかじゃない。何かほんとにまみまみ本人がここに居た。
ほんとGJです!お疲れ様でした(*´∀`)b
463名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 18:25:53 ID:HIHzKrfn
藍ゆうブーム到来!
しかし「ネギま!」以降の共演が・・・。
464名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 19:23:14 ID:eHtoq3kK
別にブーム来てなくね?w
465名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 19:36:45 ID:tSuZJDPZ
何でそんなこと言うの(´・ω・`)良い雰囲気なのに。
466名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 20:40:37 ID:LsuT/NNL
>>400の続き需要あります!
ここにあります!
467名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 21:21:18 ID:hYoky1LK
>>465
特定の職人をもてはやしてる感じはあるかな
最近藍ゆう投下してくれてる職人が出てくる前は、作品投下してもらっても
みんな無視状態だったわけだし、いい雰囲気とは何か違う気がする
元々職人は鳥つけることになってるのに、コテついてるわけでもないのに誰も
指摘してないところとか

あと、本スレと出張所は基本別だから、出張所のこと本スレに書くのは何か
違うだろ
468名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 21:28:54 ID:eHtoq3kK
過疎スレにネ申が降臨するとよくこういう流れになる気ガス
469名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 21:41:36 ID:9XlPi+aR
そもそもなんでトリップ強制なんだ?
騙り防止?
470名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 22:03:08 ID:hYoky1LK
始めは色んなカップリングが乱立してたから、見たくないものをあぼーんするためじゃないか?
能登の相手だって豊口とか小林沙苗とかなばとか川澄とか渡辺とか色々いたから
471名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 22:12:20 ID:tSuZJDPZ
>>467
やっぱり自分的にもこの職人さんのSSは神だったし嬉しかった。
467さんが言うように作品投下しても無視状態というのがあって、
自分的にはそれが嫌だったから感謝も込めてああいう感じに
なってしまった。
472名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 22:22:34 ID:eHtoq3kK
ルール守らず鳥無しで投下し続けてた藍ゆう職人にも非はあるな
473名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 22:26:15 ID:tSuZJDPZ
俺も嬉しくて持ち上げすぎたし、それに投下も最近少なかったから
こういう形になってしまったんだと思う。
474名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 22:32:29 ID:tSuZJDPZ
藍ゆう職人さんに頼りすぎました、反省。
475名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 22:52:13 ID:hYoky1LK
藍ゆう職人さんは元々別のスレの住人らしいから、知らないのも無理ないでしょう
誰かそういう声(ここでは鳥をつけてっていうこと)をかけたりできたらよかったんだと今思う

>>471
神の作品以外投下しちゃいけない流れになってないか?
無視状態の頃から今までの流れで、そう取れるようになりつつあるように見える
住人が神以外の作品を無視して、神のばかり反応するようだと、その下地が出来つつあるん
じゃないかって、それが気がかりだ
476名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 23:04:16 ID:tSuZJDPZ
>>475
俺も実はこの藍ゆう作品が初見だったから、今までの流れを十分把握
出来てなかった、ごめんなさいです。藍ゆう作品をきっかけに、
これからここに来ようと、最近思ってたところでした。
477名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 23:15:31 ID:tSuZJDPZ
でも正直475さんが言う雰囲気になってたかもしれない。。
最近ここに来て、で過去作品も読むようになって。
そしたら結構過去作品に無視というか、そういう状態があったから
これからはちゃんと返事して行こうって思ってた。
478名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 23:21:11 ID:hYoky1LK
>>477
そういう風に思ってもらえるなら、それが一番いいんだと思う
それは477さんだけじゃなく、他のスレ住人も、俺も

他の職人さんもまた気軽に投下できる空気になるといいな
479名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 23:24:07 ID:tSuZJDPZ
うん、ほんとここ最近はここに来るのが楽しくて仕方なかった(*´∀`)
これも投下してくれる職人さんのおかげです、ありがとう。
また色んな作品が読めたら嬉しいです。
480名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 23:30:22 ID:eHtoq3kK
ルールとか>>1に書いてあんだしそれも読まないで投下してたのがそもそも悪くね?
481名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 23:35:43 ID:tSuZJDPZ
俺も妄想は出来るけど、こうやって文にして書ける職人さんが
羨ましい(笑)練習してみようかな。
482 ◆MJgxGHIqRE :2007/04/30(月) 23:52:28 ID:1Ra9XB2e
最近の流れに自分も乗っかっていた感があったので、ごめんなさい。

自分は、空気読める方じゃないので、そのせいで
嫌な思いさせてしまっていた方もいらっしゃるのではないかと思います。すみません。
反省です。
--------------------------------------
「夜に傷ついて」でひとつ脱字訂正させてください。

>>455の文頭  (誤)私ほどではなけれど→(正)私ほどではないけれど 
                    
「い」が抜けてました。

以上です。
483名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 23:55:12 ID:x3UOBrdz
>>461
ずっとなばいとだと思って読んでた
静さん、名前間違ってるのなんで指摘しないのと思いながら
改めて読み返してみたら、最初になばのとって書いてありました
これはこれで面白いと思います。これからもどんどん投下していってください。
484名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 00:06:32 ID:YPnzyxmS
みんなGJ。俺は全ての作品を美味しく頂いている。
誰が悪いわけでもないと思うがな。
こういうのは、書き手と読み手がいるから成り立つものなんだろうし。
むしろこうやって誰かの一言で皆が考えていって、結果的にスレがいい方向にいけるのなら万々歳じゃないかと思う楽観的な俺。

と言うことで、皆さんの投下お待ちしていますw
485名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 00:49:11 ID:g60syPWb
藍ゆう作者っス。
なんか俺がここのスレの伝統?というか、作者はトリップ付けるっての守らなかったばっかりに変な空気にしちまってスマン…
俺が元いたスレは鳥付けることに異様に厳しいとこだったからそのノリで来ちまったんだ、悪い。
次投下することがあれば鳥つけさせてもらうよ、本当悪かった
486名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 02:05:02 ID:GV2jqP79
俺もつけ忘れてた
本当に申し訳なかった
487名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 10:21:45 ID:VTC+if20
>>481
文章化が難しいならアイデアだけ出すのもいいんじゃないか
それを誰かが文章化してくれれば住人も満足
たとえばのアイデアを。

綾子女王のお気に入りの麻美子が隣国の仁美女王に誘拐される。
仁美女王に嫉妬した静姫は、綾子女王と協力して麻美子を奪還することを決意する。

なーんてな。
488名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 13:05:05 ID:EfUSW5it
>>487
前はそういうことも出来たら嬉しいなって思ってたんだけど
職人さんもそれぞれ忙しいからって思って控えてた。
でももし職人さんがアイデアやキーワード的な物が欲しいって
思った時は自分も何かアイデアが出せたらなって思う(*´∀`)
489名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 13:42:26 ID:g60syPWb
>>488
俺はSS書く際いつも何かしらのキーワードを探してから始めるからアイディアを出してくれるのはすげー助かるけどな。
実際>>487のアイディアで書こうかと思ってる位だし。
てな訳でアイディアやキーワード出しは俺個人はすごく歓迎。他の職人様はわからんが…
490名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 13:43:56 ID:rRcoNLJm
レスがつかないってことは、それだけつまんねえってことだよ。
そんな話にまで律儀にGJGJ言うのは気持ち悪い。
つまんねえ話はスルー。それが自然な反応。
死ねとか帰れとか言う奴がいないだけ、このスレはあったかいと思う。

あと、トリップは偽者防止のためにつけたほうがいい。
読者にとっては面白ければ何でもいいけど、
作者としては自分の名前で勝手に続編書かれたら嫌でしょ。
491名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 13:51:43 ID:V1o7+lzb
GWだなあ・・・・・
492名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 14:01:59 ID:EfUSW5it
(´・ω・`)
493名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 14:02:55 ID:EfUSW5it
↑間違えた(切)
494名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 14:13:29 ID:h7bmQDr6
そっか、忘れてたけど、夏や冬だけじゃなかったんだっけか……
495名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 14:17:53 ID:g60syPWb
もうすぐ夏ですよ
496名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 14:24:28 ID:h7bmQDr6
じゃあせっかくいい空気になりかけたこのスレもまたダメになるか

ぶっちゃけ、神だけ持てはやしたいんならサイト作ってそっちで神とシンパだけでやってろよ
497名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 17:11:31 ID:VTC+if20
アイデアなら比較的ポンポン出てくるけど、文章化となると難しいんだよな
498 ◆mk4Xo.O8AE :2007/05/01(火) 17:14:57 ID:hmzuakIQ
討論ばかりだから気休めにあみぺでも投下してみる。




携帯を持ったまま、あたしはずっと動けないでいた。
押そうとするけれど、やっぱり押せない発信ボタン。
「流石に…謝んなきゃいけないよな…」
はぁと深いため息をついた。

五日前。
いつものようにヤツから電話がかかってきた。
あたしは疲れてた。
とても、疲れてた。

「ぺー元気してる?」
何でこんなにテンション高いんだ。
電話越しなのに、目の前にいるような感覚に陥る。
「今日も頑張ったぺにかんぱぁい」
「小清水、うるさい」
「照れるぺも可愛いよ」
電話の相手は、小清水亜美。
馬鹿でアホでどうしようもない、同輩。
4992 ◆mk4Xo.O8AE :2007/05/01(火) 17:16:09 ID:hmzuakIQ
「ていうか小清水、あんた毎日掛けてきてるけど電話代とか大丈夫なの?」
仕事が終わる時間になると、必ずかかってくるから。
「ぺの為なら電話代なんて安いもんよ」
「アホか」
「ぺーへの愛、プライスレス」
「ウザイ」
「アイラビュー、マイワイフ」
「黙れ」
なんでこんなに成長しないんだ、こいつは。
「今から行っていい?」
「どこに?」
「ぺーの家。」
「なんで?」
「会いたいから。」
時間が止まった。
「駄目?」
「駄目じゃ…ないけど…」
「じゃぁ行く、今から行く、五分で行く」
「や、あたしまだスタジオ。」
スタジオを出て、駅へ向かう途中。
「亜美が迎えに行く。ぺ一人じゃ危ないもん、心配だもん。ぺに何かあったら亜美死んじゃう」
「死ぬな、そんくらいで。」
「むり、ペーがいないと生きる意味がない。」
「…気持ちは嬉しいけど、大丈夫だから。」
「ホントに?」
「ホントに。それに小清水だって危ないんだから。」
小清水は可愛いからね、と言おうとしてその言葉を飲み込んだ。また誤解されかねない。
「亜美はどーでもいーの。ぺが心配なの。あーゆーおーけぃ?」
「はいはい」
「ちょっとぉ、聞いてるの?」
駅へ向かいながら、いつものように小清水の話を受け流す。いつも通りの筈だった。
5003 ◆mk4Xo.O8AE :2007/05/01(火) 17:17:12 ID:hmzuakIQ
「ていうか、ぺー冷たいよ、さっきから。」
「いや、意味分かんねーよ」
「亜美だって馬鹿じゃないんだよ。亜美だって傷付くんだから。」
「なんの話よ。」
「…もういい、ペなんか嫌いだ。」
プツリと電話は切れた。

あたし、何かまずいこといったかな…
思い出そうにも思い出せない。
いつも通りだったはず。
小清水だって慣れてるはずなのに。

解らない。

一晩たてばまたかかってくるかなと思ってたけれど、そんなことはなかった。

あたしにどーしろって言うのさ。
小清水がベタベタしてくる事になれてたから、こうやって突き放されるのが気持ち悪い。
いつも小清水をこんな気持ちにさせてたのかなと不安になる。

何が悪かったのかは解らないけれど、多分きっと絶対あたしが悪い。
小清水は理由もなしにこんなことする子じゃない。
そんなこと、あたしが一番知ってる。
馬鹿でアホな子だけど、理由もなく誰かを傷付けたりしない。
他人を不安がらせたりしない。

だとすれば、あたしが何かやったんだ。
でも何を。
心当たりが全くない。
5014 ◆mk4Xo.O8AE :2007/05/01(火) 17:17:45 ID:hmzuakIQ


……

………


ていうか何であんなやつの事で悩まなきゃいけないんだ。

あたし、絶対どーかしてる。
小清水が気になって仕方ない。
絶対おかしい、ありえない。


だけど気になる。


そーやって過ごしてもう五日。
限界、もう無理。




あたしは小清水に発信した。
5025 ◆mk4Xo.O8AE :2007/05/01(火) 17:18:40 ID:hmzuakIQ
『ぺ?』
小清水の声。
すげー懐かしい。
「そーだけどっ!」
『今、なば達と遊んでるんだけど。』
後ろの方で確かに声が聞こえてる。
「そう。」
『めずらしーね、ペからかけてくるなんて。』
「べ、別にいいでしょ?」
『今すぐじゃないとダメな用事?』
「…忙しいの?」
『…今盛り上がってる。でも、ぺの用事があるなら。』
小清水のうしろで聞こえる楽しそうな声。
小清水も…この声の中で笑ってたのかな…
『ぺ?』
「…なんでもない。邪魔してごめんね」
何故か涙が溢れてきた。
小清水の楽しそうな顔。
想像するだけで何故か胸がはりさけそうになる。
あたしが居なくても、小清水は笑えるんだ…
携帯をテーブルの上に投げ、枕に顔を埋める。
素直になれない。
小清水の前では意地を張ってしまう。
なんだこれ、まるで好きな子に嫌がらせする小学生みたいじゃん。
5036 ◆mk4Xo.O8AE :2007/05/01(火) 17:19:41 ID:hmzuakIQ
30分後、呼び鈴が鳴った。
扉の向こうに居たのは。
「…小清水…」
頬が赤く涙目な小清水が立っていた。
「どうしたの!?」
「話を…させてください…」
全く元気がない小清水。
さっきの電話がまるで嘘みたいだ。
とりあえず家に招きいれ、座らせた。
氷を袋に入れて頬に当ててやるとすごく申し訳なさそうな顔をする小清水。
何、ちょっとキモいんだけど。
「えーっと・・・どう・・・したの?」
さっきまであんなに楽しそうだったじゃない。
遊んでるっていってた。
盛り上がってるっていってたのに。
「亜美は、ぺが好きです。」
「は?」
「小清水亜美は、三瓶由布子さんが、好きです。」
泣きそうな声で小清水は言う。
「好きで好きで好き過ぎて、迷惑かけてごめんなさい。ウザくて、ごめんなさい。」
「あ・・・はい・・・」
「でも、やっぱり亜美は、ぺが好きです。それを、覚えておいて欲しいです。」
なにこれ、なんですかこの展開。
この状況を50文字程度で説明しろ。
『ウザいほど構ってきた小清水から連絡がなくなったと思ったら、暫くしてやけにまじめな顔で告白された。』
48文字。
ってそんなことやってる場合じゃなくて。
5047 ◆mk4Xo.O8AE :2007/05/01(火) 17:20:37 ID:hmzuakIQ
「突然、何?ていうか何があったの?」
「・・・なばに、叩かれた。」
「はぁ?」
「ぺから電話があったっていったら、『今すぐいけ』っていわれたの。だから来た。」
「ごめん、意味がわかんない。」
「さっき、ぺから電話があったのに、亜美が適当に受け答えしたからっていって、なばが亜美を叩いたの。」
なんでそこで生天目さんが出てくるのさ。
あの人、小清水の何をしってるのさ。
「亜美がね、ずっとなばに相談してたんだ。なばは亜美に似てるから。」
「だからって、叩いていいってわけじゃないでしょ?!」
しかもこんなに泣かせて。いくら年上だからって、小清水が第三愛人だからって許せない。
「違うの、なばは悪くない。悪いのは、ずっとぺに話さなかった、亜美。」
「何が?何を話さなかったのさ。」
「亜美が、本当にペのことを好きだってこと。」
「いつも言ってるじゃん。ウザいくらいにいってくる。」
「でも、ぺは本気だって思ってないでしょ?亜美がいつも冗談ぽくしかいわないから。」
冗談というか、ノリというか。
そんなんだって思ってた。
でも、もしかして・・・とも思ってなかったわけじゃない。
「亜美は、傷つきたくなかったんだと思う。だから本気で絶対いえなかった。だってぺは好きだけど、それ以前に親友だもん。
 やだよ、親友がいなくなっちゃうのって。なばも同じだったっていってた。でも、なばは本気で好きな人にぶつかってった。
 それくらいで壊れる友情なんてはじめからいらないって。だから、亜美もぶつかって来いっていわれたの。
 なばはここまでつれてきてくれた。今も、外で待ってくれてる。それくらい、亜美を心配してくれてる。」
「え・・・」
んじゃ、うちに入れなきゃと立ち上がったあたしを、小清水の手が制した。
「いいの。なばはほっといていいの。」
「なんで!」
「そういえって言われた。それよりも、亜美の話を聞いて。」
「さっさと言え。」
「別に付き合ってくれとか、好きになってくれとかいわない。でも、亜美が本気でぺのことを好きだってことは絶対忘れないで。」
妙に冷静に受け止められた自分に驚いた。
「・・・分かった。」
5058 ◆mk4Xo.O8AE :2007/05/01(火) 17:21:32 ID:hmzuakIQ
「じゃぁ、帰るね。」
立ち上がる小清水を今度はあたしの手で制した。
「待って。あたしの話も聞いて。」
あたしは小清水をどう思ってる?分からない。
でもこの五日間、すげー寂しかった。
小清水が泣きそうな顔でさっきうちに来て、すげーびっくりしたけどうれしかった。
小清水があたしのことを好きって言ってくれてうれしかった。
面と向かって好きって言われて、照れくさかったけど。
「あたしは、多分、小清水が好き。よくわかんないけど、多分好きなんだと思う。友達以上に何かを感じてるんだと思う。だから、心配すんな。」
「へ?」
「あーもー何度もいわせんなよ!このバカ小清水!好きだっていってるでしょーが。あたしはあんたが好きなの!」
うあー、いっちゃったよ。
恥ずかしくて顔から火が出そう。
「・・・亜美がいってる好きってのは、友達としてじゃないよ?」
「知ってる。」
「キスしたりしたいなーって思ってるんだよ?」
「わかってる。」
「できればえっちなこととかしたいなとか思ってるんだよ?」
「わかってるから!」
「ぺも同じこと思ってるの?」
「うっさい!いーでしょーが!大体あんたが悪いんだからね?!無駄に絡んでくるからあたしまでおかしくなっちゃったじゃない!」
責任取れよといいかけて、その言葉を飲み込んだ。
小清水ならオランダ行こうとか言い出しかねない。
こいつはそーゆーやつだ。
5069 ◆mk4Xo.O8AE :2007/05/01(火) 17:22:34 ID:hmzuakIQ
「んじゃ、両想いってことで初ちゅーしよ?」
「ぜってーやだ。」
「やだ、ちゅーする!」
「絶対しない!」
「するの!大体ぺが悪いんだからね?ぺがツンデレだから亜美も傷ついたんだからね?」
そういえばあたしが先に小清水を怒らせたんだっけ。
いまだに理由は分からないけど。
「だから一回だけ、キスしよ?」
「・・・ほんっっっっとに今日だけだからね?」
「うん!」
やべー、すげーうれしそうだよ。
「ほら、ぺー、目閉じて。」
唇に、やわらかい感触を感じた。
あー、ちょっと気持ちいいかも。
小清水の体温が伝わってくる。体に腕をまわされてるのが分かるし、なんていうか、結構いい。
あたしもすごい自然な感じで小清水の背中に腕をまわす。

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

なんか不自然に体重が乗ってきてる気がする。背中にちょっと冷たい床の感触感じるし。
「おっめぇ何やってんだ!」
いわゆる、押し倒されたというやつで。
「やっぱりダメかぁ・・・」
「ダメに決まってるでしょーが!」
「ケチ」
「当然でしょーが!!!!!」
さっきキスされてるとき、ちょっともで『別に小清水となら最後までいっちゃってもいいかも』とか思ったなんて絶対いわない。
いえば絶対押し倒される。気の迷いだと思いたい。
50710 ◆mk4Xo.O8AE :2007/05/01(火) 17:23:12 ID:hmzuakIQ
「じゃ、亜美帰るね。なばたちが待ってるから。」
そういって立ち上がる小清水。
「・・・『たち』?」
ひとりじゃないのか、生天目さん。
「えーっとね、静さんの車でここまで送ってくれたから、外にはなばと静さんがいるはずだよ。夜も遅いし家まで送るっていってくれた。」
「・・・静さんて・・・」
「うん、なばの相方さん。3人で遊んでたの。」
それ、邪魔してるよ、小清水・・・
本当は二人の大事な時間だっただろうに、わざわざ小清水のために割いてくれたのか。
「・・・泊まってけば?」
「へ?」
「泊まりたいなら、泊まってもいいけど?」
「いいの?」
これから小清水を送って、家に帰って・・・いつから小清水がお邪魔してるのかしらないけれど、流石に迷惑だろう。
「手出してきたら外に投げるけど、それでいいなら泊まってけば。」
「出さない!一緒の布団で寝るだけで亜美は幸せだから。」
「誰が一緒に寝るって言った?!」
「寝るの!一緒に寝るの〜!!!亜美の夢だったんだから!ぺーとおんなじ布団でぺーをぎゅーってしながら眠るのが!」
「暑苦しいわ!!!!」
「そんな三瓶ちゃんにフォーリンラブ」
「・・・とりあえず、あんた、断ってきなさい。あんたと話してると疲れる。」
本当は小清水の笑顔にやられそうなんだけど。
こんなにかわいいんだから世の男共もほっときゃしないだろうに。
なんであたしなんか選んじゃったんだろう、この子は。
しかもなんかわけわかんないうちに流されて、あたしも小清水のこと好きかもとか思っちゃったし。
ていうかむしろ好きだし!さっきキスされたし押し倒されかけたし!!!
どーしろっていうのよ。小清水といるとどんどんおかしくなってく気がする。
でも小清水の笑顔がホントにかわいいのも事実で、結構勢いに押されてる気もする。
このままじゃあたし貞操の危機かも。
でも小清水がそこまで積極的に手を出してくるっていうのもちょっと考えがたいというかなんというか。
50811 ◆mk4Xo.O8AE :2007/05/01(火) 17:29:04 ID:hmzuakIQ
まぁだから今日くらいは小清水の願望をかなえてやってもいいかも。
襲われそうになったら本気で絞め殺してやる。

あーみえて結構純情だからな、小清水は。

小清水が戻ってきたらいってやろう。

「布団入りたければどーぞ。」


どんな顔するかわかんないけど。
多分きっとその笑顔はあたしだけに向けられたものだろうから。

それが見れるなら少々のプライドなんて捨ててしまえばいい。


・・・・・・あたし本気で小清水に惚れちゃったよ。
どーしよ・・・・・・



ま、なるようになる・・・よね?

とりあえず、「愛してる」だけは絶対いってやらねー。

それだけは、心に決めた。

<fin>
509 ◆mk4Xo.O8AE :2007/05/01(火) 17:32:08 ID:hmzuakIQ
以上、失礼しました。
で、SS書きとしては>>489 に同意。
ネタが切れることも多いから、文章化できないって人もネタ投下してくれると助かる。
510名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 17:41:29 ID:ZYO4oc7r
>>509
GJ!
押してもだめなら引いてみろ!作戦でみごとぺ様が落ちた!
ツンデレ万歳
511名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 18:27:52 ID:6AwZvazE
あみぺイイ!!!
GJ!!!
512名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 18:38:37 ID:VTC+if20
>>509
きっと二人のやり取りってこんな感じなんだろうな。
実際にありそうだと思わせられる文章力がうらやましい。

個人的には、50文字程度で説明せよっていうのを本当に48文字で説明しているのにワラタ
そのあと自分でツッコミいれてるし。
513名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 23:01:50 ID:/wh0yKhm
>>461
なばのとーーー!!!
ありそうで少ない「なばのと」にニヤニヤしたw
書いてくれてありがd!GJ!!!!

>>509
ツンデレなぺ様最高!!!

何だかんだで純情な小清水さんは同じ布団に入る事が出来ない
へたれであればよいなぁ…と思うwゴメ!
514名無しさん@秘密の花園:2007/05/02(水) 00:23:03 ID:LAkprI66
某雑誌のインタビューを妄想して書いてみた。
515 ◆jqqPRu3olY :2007/05/02(水) 00:23:49 ID:LAkprI66
百合姫…

<省略部分の補足>

アフレコの練習を名目に、川澄さんのうちに能登さんが行くことになる。
もちろん、川澄さんのうちには川澄さん以外いないが、能登さんを襲う目的はない。
能登さんは、アフレコの練習ということで、念の為、原作コミックを持っていく。

川澄さんはそのコミックに気がつくと、声を当てる前にいったん原作を読もうと提案する。
川澄さんと能登さんには原作コミックが渡されており、川澄さんも原作コミックを持っていた。
しかし、二人とも未読のため、具体的な内容は知らなかった。

こうして、二人はソファーで隣り合って座り、原作コミックを読むことになった。


「コミックの感想は?」

能登:もうね、感想とか言ってられる余裕なんてないですよ。読み進めていくとね…
川澄:ねぇ〜。しかも隣同士で座って読んでたから余計にね。
能登:コミック持って行ったことを後悔しましたね。
川澄:私はアフレコの練習の前に原作読もうなんて提案したことを後悔しました。
能登:あ、でもコミックは面白いですので、ぜひ買ってみてください。
516名無しさん@秘密の花園:2007/05/02(水) 00:24:42 ID:LAkprI66
「川澄さんはどうですか?」

川澄:だいたい麻美と同じかな。
能登:そう思うよね?
川澄:だいたい同じぐらいに読み終わったけど、その後しばらく沈黙だったもんね。
能登:そうそう(笑)
川澄:で、私が…いや、なんでもないです。
能登:綾ちゃんが沈黙を破ったわけです。
川澄:ちょ、麻美、それ以上言ったらダメ!
能登:「しよっか」って
川澄:ち、違うんですよ、そういう意味じゃないんですよ。アフレコの練習しよっかって意味です。
能登:あたしはビックリですよ。それって、そういうことなのって。
川澄:だってね、もともとは原作読み終わったらアフレコの練習ってことになってたからね。
能登:このコミック読んだ後だと、そういう意味に取れないですよね?(周囲に同意を求める)
川澄:それで麻美ったら「優しくしてね」とか言うんだもん。最初、意味わからなくて。
能登:それ言わないでよ
川澄:これでおあいこでしょ。


「その後はどうなったんでしょうか?」

川澄:その後は普通にアフレコの練習をしていましたね。そうだよね、麻美。
能登:・・・してたね。その後は普通にアフレコの練習をしていました。

「そうですか。それは残念です――」

以下、書き手の都合により<略>

「今日はお忙しいところ、ありがとうございました」
517 ◆jqqPRu3olY :2007/05/02(水) 00:25:40 ID:LAkprI66
終わりです。
518名無しさん@秘密の花園:2007/05/02(水) 03:26:48 ID:YOtSX5T+
>>509
萌えたハァハァGJ!
この後招かれたあみっけが「結構です!間に合ってます!!」とか照れちゃってでもぺ様が「うるせー!黙って入っとけ!」って強引に引き込んじゃったりしたらウフフ!
続きマ(ry
519名無しさん@秘密の花園:2007/05/02(水) 10:46:22 ID:VoIVBNWO
>>517
いや〜ホントにアフレコの練習だけだったんすかね〜
色んな練習もしちゃったんじゃ・・・ふふふふふ
520rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/02(水) 14:35:28 ID:mfkP60Nr
こんばんは。
ちょこちょこ書いてた能登×川澄です。
ストーリーは特になしっていうか、部屋でいちゃいちゃしてるだけです。
ただ、今回は第3の補完庫の管理人さんの労力を労って、
ちょっとストーリーに第3の補完庫を絡めてみました。


「ひとりじめ」

Part.1

2007年4月某日 PM 23:00
都内 能登麻美子自宅マンション


「あれ。パソコンやってんだ。珍しいねぇ」

ドライアーで髪を乾かし終えた綾子が
シャンプーの生暖かい香りをまとわりつかせながらリビングに戻ってくると、
機械オンチの麻美子が珍しくパソコン用の椅子に座り、モニターとにらめっこをしていた。
麻美子は視線をモニターに固定させたまま、ウン、ちょっとねぇ――と気の抜けた呟きを返した。

「・・・なに、それ? なんかの台本?」

事務所からアフレコ台本がデータ形式で送られてくることは、特に珍しいことではない。
しかし、未だにわざわざ事務所に出向いて物理的に台本を受け取っているという麻美子にとっては、
それは間違いなく珍しいことであった。
半信半疑の綾子が麻美子の肩越しにモニターを覗き込むと、
そこには、パステル調の淡いパープルの背景色に、カッコ綴じの地味な会話文が延々と続いていた。
521rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/02(水) 14:36:32 ID:mfkP60Nr
「・・・台本にしては、ト書きとか全然ないよね。読みにくっ」
「これね。ファンの人が書いたお話なんだよ。これほら、あたしと、綾ちゃんだよ。喋ってるの」
「ええっ?」

綾子がもう一度モニターを確認すると、カギ括弧の始めに、確かに綾子と麻美子の名前が書かれていた。
綾子にはまったく身に覚えのない会話を、モニターの中の二人が勝手に繰り広げている。
お互いの口調もどこか不自然で、そのほとんど使ったことの無いような言葉や喋り方に、
綾子は激しい違和感を覚えた。

「なんっ・・・だ、これ・・・」
「面白いホームページ見つけたんだよーって、ナバが」
「ナバが?」
「うん。今日のお昼ぐらいかな? メールが来てさ。麻美子も見て見て〜って」
「見て見てーって・・・。昼間っから何やってんだアイツ・・・」
「ふふっ。これほら、こんないっぱいあるんだよ」

麻美子がページをインデックスに戻すと、そこには100名近い女性声優の名前が五十音順に羅列されていた。
麻美子によると、ファンが書いたという短いストーリーがその一人一人に付いており、
そしてそのどれもが、女性声優同士の恋愛のお話だという。
そんな麻美子の説明に、綾子はモニターがぐらりと揺れるような軽い目眩を覚えた。

「なんだそりゃ・・・。そんな勝手に・・・。他人様の名前を・・・いいの?」
「まあ、いいんじゃない、別に。あくまでお話なんだし」
「でも、怖いよなんか。こういうの。麻美は平気なの?」
「平気、って・・・?」
「なんか、バレてるみたいじゃん。私たちの、その・・・」

ほら、関係が――と綾子が口ごもると、
麻美子は、考えすぎだよぅ綾ちゃん――と、いつものはにかんだ笑顔でけらけらと笑ってみせた。
522rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/02(水) 14:37:49 ID:mfkP60Nr
「私たちだけスッパ抜かれてる訳じゃないし。ほら、いろんなカップルのお話があるでしょ?
  その中の一組がたまたま私たちってだけで、別にバレてないよ」
「そう・・・か。そんならまあ、いいのかな・・・。
  いや、でもちょっとこれ、ほかにはどんなこと書いてあんの?
  麻美、貸して。お姉ちゃんにちょっとマウス寄越しなさい」
「う、うん。ハイお姉ちゃん」

麻美子は、座っていた椅子ごと一歩身を引き、綾子に場所を譲った。
綾子は立ったままポインタを走らせていくつかのカップルのお話をざっと見て回ったが、
そのどれもが綾子の想像を遥かに上回る激しい内容と、違和感に満ちた会話文だった。

「ちょっと麻美・・・これなんかヤっちゃってるじゃん」
「ヤっちゃってるね」
「ヤっちゃってるねじゃないよ、もう・・・。ほんとにブームだったんだね。こういうの」
「うん。GLだっけ。こないだ一緒にドラマCD撮った時もさ、スタッフの人がGLGL言ってたよね」
「うん・・・そっか。今時のファンの人はこんなあからさまなの読んでんだ・・・」
「ね。最初読んだ時はあたしもちょっとビックリしたょ。これは」
「いやぁ・・・これはカルチャーショックだなぁ・・・」
「綾ちゃん・・・もしかして引いてる?」

麻美子に聞かれて、引いてる――と綾子は即答した。

「引くでしょ、これは」
「そうかぁ〜。あたしは、割と平気かも」
「マジで?」
「うん」
「・・・マジで?」

綾子がもう一度慎重に聞くと、麻美子は北陸訛の平板アクセントで、マジで――と慎重に返した。
523rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/02(水) 14:39:11 ID:mfkP60Nr
「これはこれでさ、なんか面白くない?」
「面白くないよ!」
「・・・駄目?」
「駄目!! イメージが合わないし、こんなの読んでイメージ引っ張られたらイヤじゃん」
「そう、かなあ・・・」
「いや、やっぱりほら。私は私だし。麻美は麻美だし。こんなこと言わないじゃん。麻美も私も」
「言わないけど、言わないこと言ってっから、なんか読んじゃうんだよねェ」
「・・・ん〜〜〜? そういうもんなの麻美は?」
「なんか気になンだよね。いろんな私がいてさ」
「いろんな私が、ですか・・・」

麻美子がまた小難しいことを言い始めそうな気配を察した綾子は、
何とか理解してやろうと麻美子の言葉を待った。

「アニメとかはさ、あくまでキャラあってでしょ? でもこっちのお話は、私自身が喋ってンだよね。
  いろんな性格の私がいて、こういう私もアリなのかなあ、とか。
  こういうこと喋る私もいいんじゃないかなぁ〜とか。なんか考えながら読んでると楽しい。
「麻美子は、麻美子でしょ?」
「それはそうなんだけど・・・」
「麻美子じゃない麻美子は、それは・・・麻美子じゃないと思う」
「うん。だから、なんていうのかな。違う役になって違う性格を演じるんじゃなくて、
  私自身が、違う私になるの。そういうのって、現実ではできないことだから」
「・・・なりたいの? 麻美は、違う麻美に」
「私は・・・綾ちゃんみたいになりたいかナ?」

そう言って申し訳なさそうにはにかむ麻美子を見て、
綾子は、あ・・・コイツ諦めやがったな――とその心中を察した。
だが、綾子としてはそう簡単に匙を投げられるのも切なかった。
分かるものなら分かってあげたいし、分かろうとすることを、やめたくはなかった。
524rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/02(水) 14:40:11 ID:mfkP60Nr
「私だって麻美になれならいいな〜って思うよ?・・・とでも言うと思ったか!」
「うぅっ。ごめんなしゃぃ」
「コラ!またそうやって年下ぶる!」
「ああぅ!ごめんなしゃい!ちょっと、ちょっと私も、言ってて分かりにくいかなって。これは」
「もぅっ・・・。麻美の、違う自分になりたいっていうのは分かるんだけど、
  やっぱりなりたい自分と、なりたくない自分ってのはある訳でしょ?
  こんな、なんでもかんでもアリなの、麻美は?」
「そうじゃないけど・・・」
「そうじゃないけど?」
「アリかどうか考えてみるのも、楽しくない?」

麻美子はモニターを指差して、話を続けた。

「この中には、いろんな私がいて、そういう自分に自分を当てはめてみるのって、なんか新鮮なンだよね」
「新鮮、かな・・・」
「うん。新鮮。自分自身に声を充てるような、感じ?
  子供の頃とかさ、そういうこと考えたことなかった?
  ここで私がわーーーって暴れたら、みんなどうなるかな、とかさ」
「まあ、うん・・・。それは分かる」
「そういう、昔の感覚って、懐かしいなって。
  すごく懐かしくて、エネルギーもらえるなぁって、思うんだけど。
  それにあんまり、好きじゃなかったから、私。自分自身のこと」
「そういえば・・・そんなこと言ってたね」
「うん。でも大丈夫なんだよって、昔の自分に伝えてあげられる余裕っていうか、視野が、
  いつの間にか出来てたんだなって。
  自分のこと好きになれないって悩んでたけど、その悩みはそれで大丈夫なんだよって。
  ちゃんと今の私に繋がっていくものだから、そのままでいいんだよって」
「・・・」
「そう言ってあげられるゆとりが、あぁ今の自分にはあるんだなぁって、ちょっと嬉しくなったり」
「これを読んでると?」
525rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/02(水) 14:41:28 ID:mfkP60Nr
「うん。昔を思い出して楽しめてる自分が、ありがたいなって。
  こういう心の状態がずっと続くといいなって」
「なるほどねえ・・・」
「・・・綾ちゃんがいてくれる、おかげだよ?」
「あたしの?」
「んん!」

麻美子の喋っている意味を追いかけるだけで精一杯だったところに、
いきなりそれが自分のおかげだと言われた綾子は、なにが?――と言いかけて慌ててその台詞を押しとどめた。
最後にそんなことを言ったら今の今まで何を聞いていたのかと溜め息の一つでも吐かれそうで、
不意に綾子はどこかに隠れてしまいたくなるような不安に襲われた。
恐らく自分は、麻美子の言葉の上辺すらも理解できているのか分からない。
それでも、私のおかげなどと言ってもらえて、いいのだろうか。
そんな褒め言葉を貰ってしまって、いいのだろうか。

「別に私は、何もしてないよ」

そんな台詞が、代わりに綾子の口からポツリと漏れた。

「もぅ。またそういう、ネガティブなこと・・・。
  何もしてないとか、どうしてそいうこと言うの綾ちゃんは」
「えっ・・・だって・・・」
「また何か悩んでる? 答えなんてどうでもいいんだよ?
  私の言ってることちゃんと聞いて、そうやって考えてくれるの、綾ちゃんだけなんだから。
  ほんと内心、ほんと、そのたんびに綾ちゃんにお礼言ってるよ? 綾ちゃんありがとうって」
「・・・そう、なの?」
「そうだよ。それから・・・」
「それから?」
「私は、もともと年下ですから」
「・・・あっ。そうだ・・・そうだったね。・・・あれ?」
526rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/02(水) 14:42:56 ID:mfkP60Nr
そういえば、先ほど自分が麻美子に対して年下ぶるなと言ってしまったことを思い出した。
綾子としては、本当は子供ぶるなと言うつもりだったような気がするのだが、
なぜかその時に出てきた言葉は年下ぶるなだった。

「まあ、たまぁ〜に綾ちゃんのほうが年下っぽく見える時も、あンだけどネ」
「私は、逆に麻美が年上に見える時、あるかも」
「ほんと?」
「うん。もしかしたら、バランス取れてんのかな、私たち」
「もしかしなくてもそうだと思うよ? 自信持って下さいよ綾子さん」
「そう、かな」
「そうなんですぅ。私の大好きな綾ちゃんでしょう?」
「・・・」

不意に面と向かってそんなことを言われた綾子は、咄嗟に、うん――とだけ頷いて口ごもってしまった。
今までも幾度となく言われてきた麻美子の「好き」という言葉は、
やはり何度聞かされても、いくつになっても、それは綾子にとってどうしても照れてしまう困った言葉だった。
そして頭がくらくらするような心地よい照れに酔いしれている綾子の口をついて出た返事は、
じゃあ、そろそろ寝よっか――だった。
527rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/02(水) 14:43:53 ID:mfkP60Nr
言ってしまった瞬間、我に返った綾子は気恥ずかしさで紅潮する頬を隠すように麻美子から一歩下がり、
くるりと後ろを向いた。

「・・・大胆、だね。綾ちゃん」
「なんだよぅ。麻美がいきなり大好きとか言うからだよ!」
「あはははっ。もぅ〜やっぱり可愛いねぇ。綾ちゃんは」
「いいからっ。ほら、早くここっ。ここっ」

綾子はクイーンサイズの大きなベッドに腰掛けて、ポコッポコッと自分の隣を叩いて麻美子を促した。

「うん・・・でもその前にちょっと待って? あと30分」
「ええ〜〜〜?」
「あと30分で、これ全部読んじゃうから」
「なんだよ! 人がせっかく、その気ンなってるのに。いいじゃん、そのページはもう」
「あとちょっとだから。ホントごめん。・・・ね?」
「ぶ〜〜〜・・・」
「すぐ行くから。ね?」
(チッ・・・。麻美に変なもん教えンなよ。ナバの奴・・・)

綾子の最後の呟きは辛うじてその口の中に留まり、麻美子に届くことはなかった。


528rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/02(水) 14:44:44 ID:mfkP60Nr
Part.2

同日 AM 00:10


ウトウトとした浅い眠りから何となく目覚めた綾子は、すぐに自分の隣に顔を向けた。
しかし、そこにいてほしかった麻美子は、
未だにパソコンに向かって一定の間隔でカチッカチッとマウスを鳴らせていた。

「麻美ぃ〜。まだ寝ないの?」
「うん・・・もうちょっと。あと2本で終わるから」
「ほんと?」

麻美子は一言、うん――と生返事を返すと、再びパソコンのモニターに意識を戻した。

「・・・」
「・・・」

綾子はベッドから半身を起こしてしばらく麻美子の背中を見やっていたが、
それから何分経っても麻美子に振り返る様子は見えなかった。

「・・・」
「・・・はぁ」

綾子は溜息を吐きながらベッドからするりと抜け降りて、麻美子の後ろに立った。
そして、その首筋にゆっくりと両腕を回し、麻美子を抱き締めた。

「わぉ・・・。綾ちゃん?」

椅子に座っている麻美子の頭がちょうど綾子の胸の辺りにうずまり、麻美子が照れたような声を上げた。
529rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/02(水) 14:45:38 ID:mfkP60Nr
「麻美、せっかくお風呂入ったのに、身体冷えちゃってるでしょ?」
「・・・うん。綾ちゃんあったかい」
「もう寝ようよ? お話が面白いのは分かったから。それはそれ。これはこれ。風邪ひくよ?」

麻美子は背筋を伸ばすように綾子の胸元に頭をよりかけると、
気持ちの良さそうな溜め息とともに、もう一度、あったかい――と呟いた。

「これはちょっと・・・クセになりそう」
「いいよ? いつでも言って?」
「うん・・・」
「せっかく麻美んち来てるのに、独りで寝てても、つまんない」
「・・・そっちが本音でしょう綾ちゃん?」
「どっちも本音ですっ。独りじゃベッド広すぎるし、こんな肩冷たくなってる麻美も、ほんとに心配」
「そっか・・・」
「そうだよ」
「じゃあ、そうだね。ごめんね綾ちゃん?」

麻美子はそれまで開いていたウィンドウを全て閉じ、パソコンの電源を切るダイアログをクリックした。
終了処理に入ったハードディスクがカリカリと音を立てている間、
麻美子は目を閉じ、綾子の腕にぴとっと頬を寄せた。

「綾ちゃんも、今度なんか読んでみる? なんかオススメのヤツ教えてあげようか?」
「ええ? いいよ、私はいいよ」
「面白いと思うけどなぁ」
「私には、麻美子がいるもん。・・・ほら」
「・・・っ!」

綾子は両腕で麻美子を抱き締めたまま、首を傾げて麻美子の耳元に軽くキスをした。
言葉こそ発しないものの、すぐに麻美子の両耳が赤くなり、うなじに鳥肌が広がっていった。
530rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/02(水) 14:46:45 ID:mfkP60Nr
「こんな近くに麻美がいるんだから。ほら・・・あったかいし、いい匂いするし。反応可愛いし」
「もぅ〜・・・。綾ちゃんだって」
「そうやって、私のこと褒めてくれるし」
「綾ちゃん? お話の中の綾ちゃんと全然変わってないよ。これ」
「いや、全然違うね。私は今、麻美を堪能してるんだよ。どうだよ、羨ましいだろ」
「・・・綾ちゃん?」
「ざまーみろGLファン。麻美はここにいるんだよっ」
「あの・・・もしかしてお話に嫉妬してない?」
「そうだよ? 悪い?」
「・・・可愛い」

麻美子は完全にシャットダウンしたパソコンを背に立ち上がり、
一気に目の前の綾子を抱き寄せて唇をふさいだ。
目を閉じた綾子からくぐもった嬉しそうな溜息が漏れ、
唇が離れても二人はしばらくのあいだ抱き合い続けた。

「・・・麻美も、けっこう大胆だね」
「普通だよ、こんなの。大胆っていうのは、こういうこと言うの」
「・・・ふぇ!?」
531rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/02(水) 14:47:41 ID:mfkP60Nr
麻美子は両手で綾子の両肩を鷲掴みにすると、
そのまま綾子をベッドまで押し戻し、ドサッと押し倒した。
その腕を押さえつけ、両脚の間に膝をついた姿勢のまま、麻美子は綾子を見下ろした。

びっくりした?
びっくりした。

こういうのイヤ?
イヤじゃない。

待たせてゴメンね?
別にいいよ。

・・・するよ?
・・・うん。

見つめ合う二人の視線に様々な感情が乗り移り、無言のまま言葉が交わされていく。
それはやがて、重なり合う二人の吐息へと変わっていった。

その夜の二人は、ホームページに載っているどのお話よりも熱かったとか、熱くなかったとか――。


終!

532rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/02(水) 14:49:23 ID:mfkP60Nr
終わりです。

えー。文章中、綾ちゃんがレズ声優SSに対してキツめのこと言ってますけど
これはまあ、綾ちゃん本人が見たらそう思うだろうなあという、
ネタにされてる当人の感想として書いたものです。
作者がそう思ってる訳でも他作品にケンカ売ってる訳でもありませんので・・・(汗)
一応、念のため。

ではまたー。
533藍ゆうラジお!?第3回:2007/05/02(水) 22:25:58 ID:Bc0dcZpW
朱「はい、第1回第2回を経て今日は第3回ですね。」
利「早いですね、もう折り返し地点です。」
朱「時は金なりとはよく言ったものです。」
利「はたち越えると早いです。」
朱「あんた達もこんなラジオ聴いてる暇あったら彼女作る努力でもしなさいよ」
利「うん、それ禁句(はぁと」
朱「はい、ではリスナーのみなさんを現実に突き落とした所でゲストをお呼びしたいと思いま〜す。」
利「はい、本日のゲスト白石涼子さんで〜す。」
涼「んちゃーっす!
白石涼子でーす」
朱「ハ○テ君、お嬢様ほっといていいの?」
涼「えっ?!いきなりネタトークですか(笑)」
利「神田さん、制作も違うし…うん。」
朱「…つまんない女…」
利・涼「ちょw」
朱「ハモったね。」
利「打ち合わせしたかのような。」
涼「あははは。」
朱「では涼ちゃんに藍ゆうについて話を振りつつおハガキ読みたいと思います。
え〜と、藍ゆうネーム『藍してると言ってくれ』さんから。ありがとうございま〜す。
『神田さん、利奈さん、誰が来るかわかりませんがゲストの方こんばんは。
今までに聞いた一番かゆい藍ゆうの会話をゲストの方と再現してください。』
だってさ、利奈ちゃん」
利「私がやるの!?」
534藍ゆうラジお!?第3回:2007/05/02(水) 22:28:14 ID:Bc0dcZpW
涼「かゆい会話…
…あっ」
朱「何っ?!
今すぐ吐きな!!」
涼「ちょっと書きますね。」
利「じゃあ涼ちゃんが恥ずかしい会話書いてるうちにおハガキ読んじゃいましょう。」
朱「段取りうまいね。」
利「え〜、藍ゆうネーム『まんまるまるひめの娘』さんからです。
>>438

えっ、名指し?」
朱「非常に興味深いおハガキね…」
利「これダメでしょう。
全年齢向けですよ?」
朱「そこを上手くやんのよ」
利「無理ですよっ」
朱「えぇい、あたしがしゃべるッ!!」
涼「書けましたー」
朱「タイミング悪っ!(笑)
このハガキ片付けてから『書き終わりました』とか言うでしょ普通」
利「空気読めない属性ですよ」
涼「あ、それおいしいですね」
朱「え〜っと、ゆうちゃんと野中のプレイについてですが。」
利「あんまり過激だとカットですよ〜」
朱「ワタシは上手くやる。」
涼「原作ネタ来ましたね。」
朱「この間ボンバーマン(2)を1人2役で4人対戦かのように『プレイ』してました。」
涼「あははは(笑)」
利「あっははは(笑)神田さん上手いですね〜」
朱「ちなみに藍ちゃんがみどボンと黒ボン、ゆうちゃんが白ボンと青ボンでした。」
535藍ゆうラジお!?第3回:2007/05/02(水) 22:30:38 ID:Bc0dcZpW
涼「今時スーファミのゲームやってるとこが可愛いですね。」
利「最近のは難しくて出来ないらしいよ。」
涼「あははは。」
朱「では本日のメイン企画、『藍ゆう聞いてるこっちが恥ずかしいでSHOW』開幕です。
藍ちゃんを涼ちゃん、ゆうちゃんを利奈ちゃんで行きましょう。
ハイこれさっき涼ちゃんが書いてた台本ね。」
利「…うわぁ。」
涼「うすら寒いですよねぇ。」
朱「ハイ、早くやるっ!!」
涼「え…え〜、じゃやりますよ?
『ゆうちゃん、あたしのことすき?』」
利「『はい、好きですよ。』

…ぶふっ!」
涼「『じゃあさ、どこがすき?』」
利「『う〜ん…』」
涼「『そこは即答してよぉ〜』」
朱「涼ちゃん、役者魂だね。」
利「えっ、何この『ゆうちゃん、少し笑う』って。」
朱「言われてちょっとニコってしたんでしょ?」
涼「してましたね。」
朱「ハイ、じゃ続けて」
利「『好きなとこなんてわからないです』」
涼「『え〜、なにそれぇ』」
利「『私は野中さんの一部を好きになったわけじゃなくて、全部を好きになったからですよ』
以上(笑)」
536藍ゆうラジお!?第3回:2007/05/02(水) 22:32:55 ID:Bc0dcZpW
朱「あ――――――っははははは!!!!!!」
利「これは恥ずかしい(笑)」
涼「この会話を人前で平気でするところにセンスを感じましたよ私は」
朱「すごいね。バカップルすごいね。」
利「愛はパワー(笑)」
朱「盛大に笑わせてもらったところでお別れです。は〜苦しい…」
利「今日のゲストは白石涼子ちゃんでした〜。」
涼「白石でした〜。今日はどうもっ!」
朱「引き続きおハガキ・メールお待ちしてまーす。
ではさよ〜りな〜。」


>>409氏、一部ネタお借りしてます。



コテ付けるのって、『#○○←好きな文字列』だったっけ?^^;教えてエロい人
537名無しさん@秘密の花園:2007/05/02(水) 22:39:42 ID:H/JlA/Gm
>>536
トリップの付け方そうですよ。

名前欄に # プラス任意の文字列です。
538名無しさん@秘密の花園:2007/05/05(土) 22:32:29 ID:Pk0v+1uv
>>536
ワロタwwww
539 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/06(日) 13:39:37 ID:1ipiJ+FR
>>400の続き

伊藤静×生天目仁美です。
ひたすらご飯食べてます。
540祈り−another side 1− ◆MJgxGHIqRE :2007/05/06(日) 13:40:25 ID:1ipiJ+FR

私はどうしたいのだろう。
今日、帰りがけに仁美に声を掛けて、一緒に夕飯を食べる約束をした。
それで…どうしようというのだろう。

自分で自分のことがよく分からない。

ただ…仁美と過ごす時間が欲しかった。
多分それだけのこと…。


なーんて、割とシリアスモードで仁美邸(つーか一室か…)に向かったのだが―――

(なんじゃこりゃー!!!) 叫んださ…心の中でだけど。
541祈り−another side 1− ◆MJgxGHIqRE :2007/05/06(日) 13:41:00 ID:1ipiJ+FR
―――仁美の部屋

「静!遅かったじゃん!まっ、入りなよ。どーぞー!」
「お邪魔しまーす。…………って……仁美さん?」
「ん?何??」
「えーっと、なんつーか、整理整頓して…綺麗にしてあるんじゃなかったでしたっけ?」
「あー………綺麗じゃん?…その辺とか…さ……ア、アハハ」
「…ふぅ」
(部屋の極一部を指差して、綺麗だと言われてもねぇ)

思っていた通り、部屋の掃除はできてなかった。本当に極一部を除いて…。

玄関から部屋までは、それは綺麗な獣道ができあがっていた。
その先の部屋には人が2、3人座れるスペースを確認―――少し前まではもう1人分程度はあったと推測。

(ったく、この惨状で人を呼んでパーティやったってか??)

仕事上かさばるものが多くて、整理するのが大変なことくらいわかる。
私だってそうだ。しかし、積み上げるにも方法ってもんがあるだろ…。

絶妙なバランスが保たれているそれらの山々を見て溜息をついた。
全く、これも仁美らしいといえば仁美らしいんだが。
542祈り−another side 1− ◆MJgxGHIqRE :2007/05/06(日) 13:41:34 ID:1ipiJ+FR
「ほらっ!ちゃんとお客様は座れるじゃん!台所だって綺麗だよ?」
キッチンに立って誇らしげに胸を張る仁美。
「……台所。へぇー綺麗だね。で?なに??…これ、使ってないだけだよね?」
「えーっ!そんなことないって!前よりは料理とかしてるもん」

呆れた。やっぱ仁美は仁美だ。
『分かった、分かった。まあ頑張りな』と言わんばかりにポンポンと肩を叩いたら
「???」と不思議そうな顔をしていた。

「さてっと、仁美さん食材どこ?何買ってきたのー?」
「ああ、ナマ物は冷蔵庫の中。それからこのスーパーの袋」
ドンと置かれた袋の中身をひとつひとつ出していく。
「…………。あとは何買ってきたの?」
「魚」
「そうじゃなく!」
「んっとねぇ、なんだろ?」

(『なんだろ?』じゃねーよ。買ってきたのはアンタだろーが…)

…何か知らずに買ってきたのか?見れば冷蔵庫にあるのはメバル。
うーん、煮魚にして食べたら旨そうだ。焼いてもいいよね。―――じゃなくて
543祈り−another side 1− ◆MJgxGHIqRE :2007/05/06(日) 13:42:41 ID:1ipiJ+FR
「で?何を食べたかったの??」
「蟹?…えぇっと、タラバガニ」

(更に疑問形かよっ!しかもおかしいだろっ!!)

魚を買ってきたのに、仁美はなぜか蟹を食べると言う。
確かに今、目の前にタラバガニがある。蟹はあるんだから、食べることはできるんだけど。

(はぁ…タラバガニかぁ…)

「肉もあるよ?……あっ、豚の…ロース?」
「…聞いてねーよ」
「なんでよー。さっきは何か聞いてきたじゃん」

(そんなこと聞いてないっつーの!しかも、んなことどーでもいーわっ)

どうやったら肉と魚と…蟹まで買う気になるのか。
しかも袋の中にあった残りの食材を見ても、何も考えずに買ってきたのがよくわかる。

(どんだけの量買ってんだよ。しかも幾らしたんだ?コレ。…ほっとくと確実に腐らせるな、これは…)

何の脈絡もない食品群。こいつらを一体どうしようというのか。
何故かカニ缶もある…。もはや意味が分からない。

(それと、チャンジャかぁ。ああ、仁美コレ好きだったっけ。……これは、つまみにしよっと)
544祈り−another side 1− ◆MJgxGHIqRE :2007/05/06(日) 13:43:17 ID:1ipiJ+FR
「仁美さん?食べたいモノを買ってきたんだよね??」
「見りゃわかんじゃん」

(『何言ってんの?』てな顔で断言すんなよ!)

「それに!ほらほらっ。これだけいろいろあれば、何でも作れるでしょ??」

「…ったく」
そうだね。今日はこの料理が食べたいからってんじゃなくて『好きなモノ』を買ってきたんだよね。

惚れた弱みだ。
ここは仁美の買ってきたものをできるだけ使って料理を…
…作れるかどうか微妙なのもあるけど、頑張ってみようと思う。
「よしっ!やるか」
腕まくりをして台所に立つ。

「手伝えることあればやるよぉー?」
「…それは結構です(キッパリ)」
「またそれぇ?ひっどー」

(違うよ。私が仁美に手料理を食べさせてあげたいだけなんだから)
545祈り−another side 1− ◆MJgxGHIqRE :2007/05/06(日) 13:44:46 ID:1ipiJ+FR
「静ぁー。ビール冷えてるよ?料理しながらってちょっと行儀悪いかもだけど、飲むぅ?」
「ん。ありがとー、頂戴…ってこらっ!アンタは飲むなぁっ!!!」

今まさに、飲もうとしていた缶ビールを仁美から取り上げた。

(仁美に酔われたら、いろいろとヤバいんだっての!勘弁してよ、もう…)

「あー!いいじゃん。ここ私ん家なんだし、一口くらいさぁー」
「じゃあ、空腹で飲むなっ!とりあえず、これでも食っとけ!」
適当につくった酒のつまみ&サラダを仁美に突きつけた。
「…わかったよぉ」

…仁美が飲む前に私が全部飲んでやる。
それもまた困ったことになりそうな気がしないでもないが、
仁美に酔われるよりかはマシだ(と思う)。

このあと、当然のことながらメイン食材は蟹だったわけで。

「「………」」

蟹って好きなんだけど、蟹に集中して黙々と食べることになって会話ないし。
ついでに言えば蟹臭くなる…。
(後でお風呂借りようかな。…しっかし幸せそうに食ってんなー…。あー、でもなんでここで蟹食ってるんだろ?)

蟹を食べたいなら、仁美お得意の『かに道楽』でいいじゃないか。
546祈り−another side 1− ◆MJgxGHIqRE :2007/05/06(日) 13:46:30 ID:1ipiJ+FR
「仁美さん、おいしい?」
「蟹おいしい!…なんで?」
「いや、べつに…」
「あっ、静の手料理もおいしいよ?」
「…ありがと。ってか、何?その『ついでに言ってみた』みたいなの」
「言って欲しいのかなぁと思って言ってみた」
「あっそう…」
「口にしなくてもわかってるくせに〜♪」

そりゃそうだ。
こういうとき仁美が何を思ってるかなんて、手に取るようにわかる。

それに、幸せそうに蟹を頬張る仁美を見ていると、なんだかこっちまで嬉しくなってくる。
欲を言えば、もう少し私の手料理に反応してくれてもいいのにとは思うが。

(まあ、こういう仁美を見てるだけで私は幸せだからいいかぁ…)


END
547 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/06(日) 13:56:06 ID:1ipiJ+FR
以上でした。では失礼します。
548名無しさん@秘密の花園:2007/05/06(日) 18:45:15 ID:X198PbWK
>>539「ひたすらご飯食べてます。」
で、なにを勘違いしたのか静さんが仁美さんをひたすら食べ・・・
妙な期待をしてしまったがGJだった
549名無しさん@秘密の花園:2007/05/06(日) 22:44:09 ID:ZPDLTL+C
>>547
やっぱりナバは静さんとじゃなくちゃね
550名無しさん@秘密の花園:2007/05/06(日) 22:46:26 ID:ZPDLTL+C
シンデレラの話をベースに考えてみたんだが・・・ボツだな

マミコ(声:能登麻美子)
 この物語の主人公。下ネタ好きの二人の姉と一緒に暮らすことになる。

リカコ(声:愛河里花子)
 マミコの13歳上の姉。下ネタ大好き。

ユウコ(声:宮村優子)
 マミコの8歳上の姉。下ネタ好き。

ユリカ(声:落合祐里香)
 天使見習い。お菓子(通称:うまい棒)と交換にマミコに協力。
 マミコがパーティーに行けるよう、不思議な力でマミコを助ける。

アヤコ(声:川澄綾子)
 王女。王子の結婚相手を探すパーティーに来ていたマミコに一目惚れ。マミコに近づくため、王子に変装する。


<ストーリー>

 王子は数年前から結婚相手を探すためのパーティー(参加資格:20歳以上)を開いていた。
下ネタ好きの姉に内心では耐えられずにいた20歳になったばかりのマミコも、
王子と結婚して姉たちから逃げ出すため、パーティーに参加したいと願う。
551名無しさん@秘密の花園:2007/05/06(日) 22:47:54 ID:ZPDLTL+C
>>550はスルーしてください
552名無しさん@秘密の花園:2007/05/07(月) 11:23:22 ID:ax2c9iju
あみぺ期待age
553名無しさん@秘密の花園:2007/05/07(月) 15:03:42 ID:s4f8nlzL
またしずかな分が不足してきた…
554名無しさん@秘密の花園:2007/05/07(月) 15:51:46 ID:pnU7rxWg
愛麻衣期待!

あと智秋×ますみん書いてくれる希少な神はおらぬか?
555名無しさん@秘密の花園:2007/05/08(火) 05:16:11 ID:eElOUM9+
>550
それはそれでおもしろそうだw
556名無しさん@秘密の花園:2007/05/08(火) 14:24:45 ID:nWOyClK5
このスレで人気あるのってやっぱなばいと?
つーか御前絡み?
557名無しさん@秘密の花園:2007/05/08(火) 16:17:51 ID:bysNmaPh
GJ!


>>556
なばいと、しずかな、あみぺ、やまなこ、ティアラ、のとあや じゃないかな。
558名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 00:02:29 ID:revgCKwa
ぶっちゃけ、やまとなでしこは完全に妄想だけの過去の人と化してる気がする
559名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 00:05:52 ID:4Pi8HXy9
千葉×川澄、藍ゆうも忘れないでくれ
560 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:06:51 ID:nWOyClK5
てすと
561 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:08:31 ID:HndLR55F
1

都内某所喫茶店にて。
朝からなんだかだるいなぁとは思っていたけど。

「ふぇっくしっっ!!」

大きなくしゃみで、手にしたカップを取り落としそうになった。

「わ、ゆうちゃん風邪引いたの?
だ…大丈夫??」

頷きながら少しこぼれた紅茶を席備え付けのナプキンで拭う。

「…ふは…
は、
へくしっ!!」

「あららぁ、聞くまでもなかったね…
今日はあったかくして早く寝な?ね?」

かばんから取り出したポケットティッシュを一枚抜き取って私の鼻先にあてがう。

野中さんにご心配を掛けてしまうなんて心苦しい。ついでに言えば鼻も詰まって息苦しい。

せっかく二人きりの時間だったのに残念、だけど予定を早めて店を出る。

「ふぇっ、へくしっ!」

店外の空気にまたくしゃみが出た。
562 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:10:08 ID:HndLR55F
2

「最近めっきり寒くなったもんねぇ…
明後日がお休みだよね?出掛けちゃダメだよ?」

両手で私の頬を挟みながら言う。

「………
は、はひ…。
…すいません。」

「いーよ。その代わりちゃんと寝なきゃダメだから」

名残惜しく、つないだ手を離した。



予想通り、風邪を引いたらしい。
季節の変わり目というのは体調を崩しやすい。
そうわかっているのにお約束のように毎年風邪を引く私は全くもって考え、いや学習能力がないと実感する。

野中さんがおっしゃってくださったように、明日の仕事は早めに切り上げて明後日は寝ていることにしよう…。
563 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:11:37 ID:HndLR55F
3

「…………………。」

額に二の腕を乗せながら目を瞑る。
腕に感じる熱っぽさが不快だ。

まさか熱まで出るとは…。

昨日、早めに終わらせようと普段よりも気合いを入れたのがまずかった。
そのせいか予想以上に出来が良かった様で、監督にたくさん褒めて戴いてしまい結果だいぶ遅い時間になってしまったという次第。
本当に本当に有難いことなのですが神様、時と場合を選んで戴けないでしょうか…

こんな罰当たりなことを考えているから熱など出たのかもしれないけど。

明日のお仕事が昼からなのが不幸中の幸い。
朝入りだったらきっともたないな、と内心呟きながら枕元の携帯に手を伸ばす。

ディスプレイが緑色に点滅している。
寝ている間にメールが来ていたらしい。

受信画面を見て思わずニヤけてしまった。

「…野中さん」

画面いっぱいの私を気遣う文面に頬を緩ませながら『大丈夫』という意味合いの返信を打った。
564 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:13:30 ID:HndLR55F
4

野中さんといわゆる、
……恋人同士というモノになってから今日で二日目。

まだこのことは当人以外誰も知らないし、言うつもりもない。
大っぴらに言えるものではないから、というのが野中さんの言い分だけど、私としては周りの方々には言ってしまいたい。

のろけたいとかそういうことではないのだけど、
………好…………き、だから、やっぱり「公認の仲」という響きに憧れる。

実際問題、女の子同士で付き合うだなんて世間的にはあってはならない禁忌に近いことだから野中さんの理屈は理解出来ますが。

でも。
…人前で手、つないだりとかしたい。訳…です。

ふと感触が甦り、手の平を見つめる。

初めて触れた野中さんの手は、思ってたよりちょっと冷たくて、小さくて。
恥ずかしくて言えなかったけど、ずっと、ずーっと…あのまま触れていたかった。
565 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:15:13 ID:HndLR55F
5

………………………。

熱が出て寝ていなければならないのに暇だからか、色々考えが巡ってしまうのは普段忙しい社会人の性なのでしょうか。

目まぐるしかったこの1週間程がまるで走馬燈の様に……

って。
私はまだ死ねませんっ!

―少し…眠った方が良さそうだ。



どこからか、名前を呼ぶ声がする。

…あぁ、そうか。
私が熱を出したから心配して野中さんが来てくださったといういきさつですね。
道理で台所から何やら物音がしているわけだ…
風邪引き患者の定番食、お粥の匂いまでする。

なんていい夢………
録画しておきt

「…………

ハァ?!?!?!?!?!」

「えっっ?!?!?!」
566 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:16:32 ID:HndLR55F
6

驚いた表情でとたとたとこちらに走って来る野中さんがハッキリと視界に入る。
えっ、ちょっ…現実?!
妄想の具現化ではなさそうだ。

ベットの脇にしゃがみ込んで私を伺う。

「どっ、どしたのゆうちゃん!?
変な怖い夢でも見た?」

ま、まぁ変な…夢、ではあったかもしれません…

「大丈夫、です…
…………
なんで…野中さんがここに?」

あまりの突飛さに混乱してまず聞くべき質問がようやく今口を出た。

「なんで、って…
風邪引いた…もにょ…、
あ―――――!!
普通心配するでしょあんなケホケホしてたらぁっ
お、お見舞いだよお見舞いぃ」

なぜか野中さんはそっぽを向いた。
でも耳が赤いから照れてるんだってことは私にもわかった。
567 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:17:56 ID:HndLR55F
7

どうやって入ったんだろうとかいつからいたんだろうという下らない疑問は綺麗さっぱり吹き飛ぶ。

……あぁ、か、か、可愛い…………

「……お粥、つくった」

「はぇっ?!」

「おいしくない、と思うけど…
なんか食べなきゃばてちゃう、し?」

「は、はい。」

「持ってくるから待っててね?」

ゆっくり立ち上がってキッチンに戻っていく野中さんをぼんやり眺める。

これ…なんてギャルゲ…?
「藍ドルマスター」なんてタイトル、どうだろう。

…阿呆か、私は。

馬鹿なことばかり浮かぶ頭をぶんぶん振っていると、少しおぼつかない足取りで野中さんが歩いてきた。
よいしょっ、と呟きながらテーブルに小さな土鍋を置く。
568 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:19:10 ID:HndLR55F
8

「勝手にキッチン使っちゃったけど」

「いえっ!!全然!!お構いなく!!」

「お構いなくって使うとこ違うでしょ」

野中さんが笑う。
それを見た私も。



「ほら、食べたらお薬飲まなきゃですよ〜?」

食器を片付け終わった野中さんが薬の入った白い紙袋とグラスを持って私に迫る。

「ぅ…」

「なぁにぃ〜?
もしかしてお薬苦手でしゅか?」

「そんな…ことはありません」

「じゃ、はよ飲め」

実を言うと薬は苦手。特に粉薬は喉に張り付くようなあの独特の味がダメで、いつもは市販のカプセルに入れて飲むのだけど、突発的な風邪だったのもあり残念ながら切らしている。
つまり否応なしに舌に残るアレを体感しなければならない状況だ。
569 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:20:43 ID:HndLR55F
9

しかし野中さんの手前、格好悪い所は見せられません。
小林ゆう、漢らしく一発で決めてみせます。

「……ぅえ……」

カタン、とグラスを置いた瞬間あの味が襲ってきた。
…コレ、何度飲んでも慣れるものではなさそうです。

「お、えらいね〜ちゃんと飲めたね〜?」

にこにこ笑って頭を撫でる。
あの、撫でてくださるのはもんのすごく嬉しいんですが、

「こ、子供扱いしないでくだ、さい。
ケホ」

「え?利奈さんの外の人のマネ?」

「ちっ、違います!」

「へー、ほー、ふーん。
ゆうちゃん好きな食べ物は?」

「…うい棒(コーンポタージュ)」

「子供っていうかお子様じゃん(笑)」
570 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:22:02 ID:HndLR55F
10

「じゃっ、じゃあ野中さんは好きな食べ物なんなんですか?」

「スタバのチョコレートモカ」

…何となく大人な雰囲気。

「どうせお子様です。大草原育ちです。」

「なぁにぃ?拗ねてるの?」

「そんなんじゃないです」

「じゃあどんなんよぅ」

「子供でお子様ですっ」

「あは、認めてる〜」

いつもこう。
いつも私をからかって遊ぶんです、この人。
そういう小悪魔的要素が嫌いな訳ではない、けど。
身長上、何となく優位に立っていたいというか、たまには弄ってやりたいというか…要は馬鹿な子供心。

「そーゆうトコが可愛いよね、ゆうちゃんは」

「そういうとこって…
?!」

いつの間にベットに乗って来たんだろう。
と思ってから一瞬。
571 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:23:34 ID:HndLR55F
11

「…えへ、
奪っちゃったっ」

顔をゆっくり離して野中さんが笑った。

………
今…何が…?

「初ちゅーだねっ」

ころころ笑う野中さんと対称的に、私の世界は硬直していた。

急に野中さんの手が肩に乗ったと思ったら頬に柔らかい髪が当たって、

唇、に。


思考回路、接続中。


「は、は、


ふぁぁあぁああぁああぁ――――――――――ッ?!?!?!?!?!」

「うぉっ、な、なに!?」

口がぱくぱくして言葉にならない。
言いたいことがたくさんありすぎて単語が喉に詰まってるみたいで。
572 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:25:33 ID:HndLR55F
12

「ゆうちゃん顔真っっっっ赤だよ?
ゴメンね〜、熱上がっちゃったかな?」

「なに、な、なに、何を、いいい言って…」

「初ちゅーだね。」

何でもないみたいにしれっと言い放つ。

「はっ、はつっは、」

「落ち着けゆうちゃんっ(笑)」

頭を軽くチョップされた。
だけどこんな事態に陥って落ち着いていられる程私の心臓は強くない。

「えぃ」

ぽふん、とした感触。
私の腕の中にぴったり収まる野中さんの身体。風邪気味の鼻でもわかる、野中さんの匂い。

「ゆうちゃんの番」

「………は、…い?」

「んー」

目をつぶって顔を向けられた。
573 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:27:45 ID:HndLR55F
13

え、それはつつつつまり
わた私カラしろとイウことデショウカ。

頭上からプスプスと煙が上がる。

ギブ・アップ。

「のなか…さん」

「うん?」

「………………ワタシに…時間ヲください………」

断念宣言すると、笑って、やっぱり?と返された。

…どうやら読まれていたらしいです。

「やっぱ可愛いや、ゆうちゃんは」

真っ赤になった頬をぷにぷに突っ突く。

「…お子様な所が?」

「えー?
教えて…あーげない。」

「なんですかそれぇ〜」
574 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 00:29:04 ID:HndLR55F
14

「ゆうちゃんからキスしてくれたら教えてあげる」

「わ、わたっ!?

は…、…はい。」

「はい良い子〜」

髪をくしゃくしゃっと撫でられる。

やっぱり、子供扱い。

早く「オトナ」にならなきゃ…なぁ。

笑うあなたの横顔を見ながら、溜め息混じりにそんなことを思った。


あ、お陰様で風邪はすっぱり吹き飛びました。

おわり
575名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 00:30:21 ID:HndLR55F
久しぶりに書いたらオチが弱くなってしまっただ…
ダメ出しきぼん
576名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 03:13:41 ID:fT2F0e2V
>>558
やまなこは各所で語り尽くされて鮮度が落ちてる感があるな。
ほちゃとかんちと般若の三角関係ネタとかは見てみたい気もするけど。
577名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 03:27:50 ID:ekOGSs+p
じゃ、俺はますみんxほっちゃん期待……していいですか…
578名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 03:30:54 ID:nJ5DYN36
Aice5絡みだと結構色々妄想が広がる気がする
579名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 04:27:08 ID:PoejDoda
>>574
GJ!
藍ゆうはかわいいなぁ(*´∀`)
580名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 05:35:44 ID:ommGHrvP
>>574
GJ!
なばいと本命な俺だが、すっかり藍ゆうのほのぼの感にハマってしまってますw
581名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 08:16:43 ID:nUqVGTLi
>>532
100人近くので気がついたんだが、たしかfate / stay tuneで
植田さんが寝る前に声優100人を言うみたいなこと言ってたけど、
まさかあれは、保管庫を見ているというさりげないアピールだったのか

やっぱり川澄さんの方が拒否反応起こすような気がするのはわかるな

>>574
風邪引いてるのに初ちゅーなんてしたら風邪がうつって
今度は私が看病しますからとなって・・・
キスだけじゃ終わらなくなって・・・
582名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 11:10:00 ID:QyedMFke
>>574
そんなゆうちゃんも今ではすっかり大人に・・・
GJ!俺も逆看病バージョン読みたい
583名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 11:14:30 ID:HndLR55F
逆看病版本日夜投下予定。
584名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 12:12:28 ID:ommGHrvP
>>583
どこの中国人だよw
楽しみにしてるぞ
585名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 17:27:21 ID:HndLR55F
予想以上に店が暇でバイト終わっちまったので投下。
読み返したら「逆看病」に全然なってない、スマン
586 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 17:28:17 ID:HndLR55F
1

ドラマとかでお互いちょっと気にしてる2人がいたとする。
で、1人が脚立か何かに乗ったとしたらそれはもうその脚立がグラついて倒れ、下にいたもう1人が受け止めるなりして謀らずとも抱き合う状態になってしまう…というお約束展開になる訳です。
オタク的に言うと「フラグが立つ」ってやつ。

あともうひとつありがちなやつ。
1人が風邪引いて、相手役がお見舞いに来る。
それで、なんかいいムードになりキス直前まで行き、

『風邪…うつっちゃうよ?』
『○○の風邪ならうつってもいいよ』

とか、ね。
同人誌とかで使い古された王道パターンとでも言いますか。

……さて、どうでもいい前フリも終わったとこで今のあたしの状況をご説明しましょうか…
587 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 17:29:39 ID:HndLR55F
2

「…ふ〜…」

「……………大丈夫、ですか?」

「うん、なんとかね。」

…なんてありがちなシュチュエーションなんだろう。
ついこの間ゆうちゃんが熱出して、お見舞い行って。
それで初ちゅー等を達成してみたりしまして。まぁ前述の会話はしてませんよ?念の為。

あたし医学には詳しくないんだけど、…風邪引きさんとキスすると風邪ってうつるのかな?
多少は関係あるかもしれないけど実際聞いたことはない。

で、あれから数日後、何が原因かわからないけど今度はあたしが熱出しちゃったという状況なのですよ、微熱だけどね。
それをゆうちゃんにメールしたらすっ飛んで来て今に至る、と。
っていうかお前、仕事はどうした。
588 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 17:30:47 ID:HndLR55F
3

ここまでお膳立てしてあるんだし、どんなありがちシュチュエーションが体験出来るのか楽しみだなー野中さん。

「…あの」

「うん?」

ゆうちゃんが本当に申し訳なさそうな顔であたしの手を握る。

「…ごめん、なさい」

「へーきだよ、急ぎの録りじゃないし1日分位取り返せるもん」

予定がわかっているからこそ『あんなコト』出来ちゃった訳で。喉が命のこの業界、風邪引くなんて有り得ないことだしね。

「第一、あたしが管理人さんに鍵貸してもらって勝手に入って色々やってたんだからゆうちゃんの責任じゃないよ」

「でも」

「不可、抗力。
だから心配することなーいの」

フォローしても今にも泣きそうなゆうちゃん。
つないだ手を強めに握り返した。
普段は冷たい手だけど、今日ばかりはあたしのほうがあつい。
589 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 17:32:27 ID:HndLR55F
4

「何か、します」

「ん〜?大丈夫だよ、微熱程度だから行こうと思えば仕事にも行けちゃう位元気だもん」

「微熱でも風邪は風邪です」

「ごはんもモリモリ食べれるんだけどなぁ(笑)
それよりゆうちゃんお仕事戻ったほうがいいよ?」

さっきから気になってたことを言ってみる。

「え…っ?!
いえっ、平気です…っ!スタッフさんにも説明して抜けて来ましたから」

…やっぱり。
愛され過ぎるのも罪よねぇ。
…って。

「そういうことじゃないよ、ゆうちゃん。
幾ら説明してそれが納得できる理由でも、現場に迷惑かかってるって事実は変わらないんだよ」

「でも…っ」

「うん、ゆうちゃんの気持ちはあたしもわかってる。
あんなに一生懸命やってる仕事抜けてまであたしのとこに来てくれたの、すっごい、すっごいうれしかったから。」

「…それなら、今日位は……」

ゆうちゃんの想いが痛いほど伝わるだけに、…言い辛い。
590 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 17:34:41 ID:HndLR55F
5

「…あたしたちはアルバイトやってるんじゃないんだよ、信用と信頼の上に初めて成り立つお仕事をしてるの」

「…………」

「だから、どんな理由でもそれを失くしたらあっと言う間に仕事なんかなくなっちゃうんだよ」

かつて、そんな人を見たことがある。
とても魅力的な人だったけど、初めて自分がどんな仕事をしているのか肌で知った瞬間でもあった。
ただ憧れていた頃のイメージはそこにはない。
アフレコしかないのならゆうちゃんの言い分もある程度は通るけど、ゆうちゃんは今やイベント出演オファーもたくさん来るほどの人気を得ている。
そこに穴を開けるってのがどんなことかまだわかっていないのが少し怖い。
今回がただのアフレコのお仕事だったのが不幸中の幸いだろう。
591 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 17:36:51 ID:HndLR55F
6

「…きついこと言って、ゴメンね」

本当に今にも泣き出しそうなゆうちゃんをそっと抱き寄せた。
ゆうちゃんは病み上がりに近いから本来ならこんなことしちゃいけないんだけど。
ここはゆうちゃんの丈夫さを信じよう。

―あったかい。
ず―――――っとこうしてたいなぁ…

「……じゃぁ、戻り、ます。」

「うん、ありがと。がんばんだよ」

ゆうちゃんはぺこりと一礼して、ドアを静かに閉めていった。


はぁ。

急に静かになった部屋で、独り溜め息をついた。

…言い過ぎたかもしれない。
ゆうちゃんが仕事そっちのけで来てくれたり、心底あたしを想ってくれているのは本当に本当にうれしかった。

だけど。
592 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/09(水) 17:38:35 ID:HndLR55F
7

「〜…
ダメだなぁ、あたし…」

もう少し優しい言い方…出来なかったのかな。
ゆうちゃんの悲しそうな顔が胸に突き刺さるような感覚を与えた。

無意識に額に手のひらを乗せる。
微熱だから、熱なんて計らなければわからない程度だけどそれでも風邪は風邪。

「…あ」

ふわりと香ったゆうちゃんの匂い。
ずっと手を握られていたからうつったみたい。

風邪だけじゃなくて、匂いもうつってたんだ…。

そのことがなんだか妙におかしくて、くすくす笑ってしまった。

多分夜にはこの微熱も完全に引くよね。
今日の夜は、思いっ切り甘えさせてあげよう。

『お仕事終わったら来てもいいよ』

ピッピッ、と打って送信。
疾風の如く飛んでくるゆうちゃんを想像してまた微笑えた。

さて、夜にはお預けになったありがちシュチュエーションを体験できるかな。

おわり
593名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 19:25:51 ID:ommGHrvP
>>592
勿論夜のありがちシチュエーション編もあるんだろうな?
とりあえずGJ
594名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 19:46:42 ID:nW2ImjUN
595名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 21:18:07 ID:QyedMFke
>>592 GJ
最初の方の話を読み返してみた。
お泊りを「ずぅっと前にあたしんちでは1回したから」ってのは
この日の夜か?
でもゆうちゃんからのキスはそれから半年後・・・へたれだったんだなぁ
596592:2007/05/09(水) 22:39:16 ID:HndLR55F
今半分位書いたとこだから上手くいけば今日投下できるかも。

>>595
なんか読み込んでくれてる感じがしないでもなくて嬉し恥ずかし。
597名無しさん@秘密の花園:2007/05/10(木) 00:00:04 ID:DY3o5kt5
>>581
しずかなSSが投下された後、タイムリーに旗様のBlog(内容が御前メイン)
が更新されてたコトもあったな
このスレもチェックしてそう
>>592
GJ
おかげでこの二人に興味持ったよ
598sage:2007/05/10(木) 15:57:57 ID:+Hi3JxhH
わわわ
599 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:15:00 ID:VFKklIPU
耳に強く残る着信音が夜も間近の都内に響く。
最近の携帯は相手によって着信音を変えられると野中さんに先日教わった私は、早速その機能を使い個別に設定を行った。

今鳴っているのは野中さんに設定した着信音。
私の耳は目敏くそれを拾い上げ、素早い動きで携帯を取り出す様脳に指示を送った。

受信ボックスにメール有りのマークが付いている。

『ゆうちゃんお疲れ様。さっきはごめんね?
お仕事終わったら来てもいいよ。
ごはんまだなら作って待ってるね^^

電柱にあたまぶつけるなよぅ??』

私の足は考えるより先に野中さんの家へと駆け出していた。


今日の午前中のこと。
野中さんから風邪を引いたというメールが届いたのはその日のアフレコが6割程済んで、支給のお弁当を戴こうかとしていた時のこと。

画面を見て少し血の気が引いた。
原因は100%自分だと思ったから。
野中さん、今日は仕事があったはず。それが私のせいで休むことになってしまったんだ。

そこまで考えついた時にはスタッフさんの集まる休憩室に走り出していた。
事情を話し、頭を下げる。
快諾してくださったスタッフさんに何度もお礼を言ってタクシーに飛び乗った。

まぁ後は語る必要もないので中略します。
600 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:16:21 ID:VFKklIPU
早く到着したい場所がある時に限って、エレベーターが各階に止まったりしてもどかしい。
逸る気持ちが足踏みとなって現れる。
後ろから見たら練習中のアスリートみたいに見えただろう。

チーン。

と今時これはないだろと突っ込みたくなる古風な音を立ててドアが開き、満員電車に乗り遅れそうなサラリーマン並の早さで乗り込む。
野中さんの部屋の階のボタンを押して、一息ついた。

早く、会いたい。

今日はあっちこっちを行ったり来たりで正直またばてそうな気もするけどそんなのはどうだっていい。
あと1分もしないうちに野中さんに会える。
笑った顔が見られる。
それだけでもう、十分に疲労なんかぶっ飛んでしまいそうだから。

エレベーターのドアが開き、サラブレッドみたいにゴールを目指す。
廊下は走るなって、ほとんどの人が子供の頃から耳タコもので言われてきた標語も今の私には聞こえない。
管理人さんにその他住民の方々、今日だけは喧しい足音をお許しください。

ドアの横に設置された呼び鈴を押して中から物音がしたと思ったら野中さんが顔を覗かせた。
601 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:17:30 ID:VFKklIPU
「わ、早かったね、びっくりしたぁ
入って入って〜」

「おじゃ…ま、します。」

……会いたくて会いたくて仕方がなかった人をいざ目の前にしたら何も言えない、出来ないへたれな自分を引っぱたきたくなった。

「ねー、ゆうちゃーん?」

キッチンから野中さんの少し鼻の詰まったような風邪声が聞こえる。
まだ完治してない、のかな。

「は、はいっ!」

「紅茶とコーヒーどっちがいーいー?」

「あ、えとっ、紅茶っがいいですっ」

「あいあーい」

何、こんなに緊張してるんだろう。

わざとらしく自問してみたけど、理由ならわかってる。

今日この日、私はひとつの決意を持ってここに来たからだ。
いつ…切り出そう。
どんな顔するだろう。

心臓が通常の3倍のスピードで稼働しているのを感じる。
…落ち着け、落ち着け、落ち着け。
602 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:19:20 ID:VFKklIPU
「外寒かったでしょ?」

大きめのマグカップをふたつ持って野中さんがやって来た。
コトン、と私の前にリクエストの紅茶が置かれる。

「は、い。
きき気をつけぇーないとぉまた風邪ッ引いてしまイそうデス」

うぁぁぁ、なんで…なんでだろう?
野中さんの…か、顔が見れない…
と、言うか今絶対声ひっくり返った…

「そんなに寒いんだぁ?
あたし今日引きこもりだったからわかんないや」

マグカップを持つ野中さんの両手を辛うじて視界に入れる。
それだけで体温が上昇しそうで…

「ゆうちゃん?」

「ひ、ひぅあ?!?!」

「『ひぅあ』って(笑)」

目を合わせようとしない私を不審に思ったのか何なのかわからないけど、急に野中さんが顔を覗きこんで来た。
603 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:20:37 ID:VFKklIPU
至近距離にも程がある。
鼻先数センチ空けて文字通り、目の前に野中さんがいる。

ここに来て初めて目が合った。
四つん這いに近い格好でいるものだから否が応にも、

谷間

が目に飛び込む。

冗談抜きに自分の心拍音が聞こえる。
通常の3倍どころの騒ぎじゃない、30倍だ。
普段がトクン、トクンなら今は
バクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバク
と言えば分かりやすいでしょうか…
って、読者視点に立ってる場合じゃない。

「…はっ、あ、あ、の」

「ゆうちゃんまた熱?
顔すーごい真っ赤だよ?」

そう言いながら更に距離を縮めた野中さんは前髪を軽く捲るように上に上げると額と額をコツン、と重ねた。
604 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:22:12 ID:VFKklIPU
キス出来る距離。
キス出来る距離。
キス出来る距離。
キス出来る距離。
キス出来る距離。

「う〜…ん、?
熱い…よな気もする、かなぁ」

2度目。
…ギブ・アップ。

私は仰向けに倒れた。

「はっ?!えっ?!ちょ…ゆうちゃん?!」

間違いない、頭上から煙が出ていることでしょう。

***
チーン。

すっかり冷えてしまった飲物を暖め直した音が響く。

「びっくりするよ〜もぉ」

ごくっとマグカップをあおりながら野中さんが苦笑じみた笑いを浮かべた。

「す、すみませ…」

「まぁわかってたけど」
605 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:23:53 ID:VFKklIPU
「へぉあっ?!」

「ゆうちゃん擬音(?)面白過ぎ。」

目を細めて笑う野中さん。
笑うとやっぱり…可愛い。

「ゆうちゃん純情だからあーなるだろうなーと思ったよ」


え、それはつまり。

「漫画にありがちなやつ試してみました」

「なんッ…ですかそれ」

「普通熱あるか見るのにわざわざおでこくっつけたりしないよね」

「Σ(゜Д゜;)」

「そうゆうシーン見るたんび手のひらで十分だよなーとか思ってたからやってみました」

「………そ、ですか」

「卒倒するとは思わなかったけど」

ふふ、と笑って楽しそうに私を見る。
また…からかわれたみたいです。

「ごはん食べよっか〜、ちょっと色々作ってみたんだー」

ぴょん、と立ち上がると鼻歌混じりに野中さんはキッチンへ消えて行った。
606 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:24:59 ID:VFKklIPU
***

「泊まってくよね?
もう時間遅いし」

「あっ、はい、そうして戴けると助かります」

「堅いなぁ、も〜」

サイズ合うかなぁ、とか呟きながらパジャマやタオルを用意してくれる姿をぼぅっと眺める。

……………………

「?
ゆうちゃんなにちょっとニヤけてんの?」

「ばっ…?!
いえ何でもっ!!!」

…新婚のお嫁さんみたいだなぁ…

…と思ったなんて口が裂けても言えない。
607 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:26:15 ID:VFKklIPU



「はいコレ。
下着は持ってきたんだったよね。じゃ、先入ってきちゃって?」

「あ、はい、」


湯気で揺らめく天井を見つめながら思案に暮れる。

はぁ、どうしたものか…。
今日の自分のきょどりっぷりを思い返せば、「決意」を断念せざるを得ないだろう。

「……キ、………ス…………。」

無理、無理、無理。
この間の野中さんからの不意打ちでも大変なことになったのに、自分から…なんて。

「…ぅあぁぁぁぁ〜……」

頭を抱えるとはこのことだ…。
608 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:27:29 ID:VFKklIPU
「出ました…」

ソファーで雑誌を読んでいた野中さんに声を掛ける。

「あ、パジャマ着れたんだね、良かったぁ
ゆうちゃんおっきいから心配だったんだ〜」

「お、お気遣いありがとうございます……」

「はいはい(笑)
じゃ入ろ〜っと」

雑誌をぱたん、と閉じてそばに置いてあった着替えを持ち野中さんは脱衣所の扉を閉めた。

「……はぁぁ」

ついさっきまで野中さんが座っていたソファーにゆっくり腰を落とし、背もたれに頭を預けると大きな溜め息が出た。

無理だ。無理、無理。それ無理。
おふろから上がって貸して戴いたパジャマを手に取った時のことだ。

『コレ』は野中さんが過去着たことのある服だ。野中さんのおふろ上がりの身体を包んでいたもの。
そう考えたらもうそれだけでいっぱいいっぱいになってしまった。
今身に着けているだけで野中さんの匂いがするのがわかる。
服だけでもこの始末なのに、本体を相手にするなんて…………

ぽかぽかと頭を叩く。
…あぁ、しっかりしろ小林ゆう…
609 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:30:41 ID:VFKklIPU
「ふぁ〜っ、いいお湯だったぁ」

首に土木作業員のようにタオルを引っ掛けた野中さんが冷蔵庫からお茶を取り出す。

「あ、もうこんな時間か…
ゆうちゃん、もう寝よっか」

ぐいっと大きくお茶を飲み込み、残りをしまい、ぐぐっと背伸びをしながら言った。

「はぃい!!」

「声高いなぁ」

笑いながら野中さんはベットに飛び乗るように寝転んだ。
隣をぽんぽんと叩く。

え。

「ほら早く〜」

え。

「電気消しちゃうよ〜?」

え。

「早く寝ないと起きられないよ?」
610 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:32:01 ID:VFKklIPU
待て待て待て、この状況はなんだ?
野中さんが寝転がってふとんを叩いている。
ホワイ?何故?
野中さんは「ほら早く」「電気消す」「寝ないと起きられない」と言った。
それが意味するものはなんだ?

…小1の算数より簡単だ。

答え。
『同 じ ふ と ん で 寝 る』

「じょぉ――――だんはよしてくださいっ!!!!それが本気じゃなかったとしてもびびりますっっっ!!!!」

「冗談に思えるんだぁ〜、ふーん…
あたしと寝るのイヤ?くっつきたくない?
あたしにはゆうちゃんのカップルの概念がよく理解出来ないんだけど」

いやいやいや、何を言っているんですかこの人はっ!!

顔が近付いただけで卒倒寸前に陥った私を見ていなかったと言うんですか。
っていうかダブルベットならまだしもこれ、シングルじゃないですか!!!
611 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:33:38 ID:VFKklIPU
と、いう内心の叫びが聞こえる訳もなく野中さんは黙りこくる私の返答を「イエス」と取ったらしい。
起き上がって後ろに回り込むと、抱き付くようにして私をベットに押し込んだ。

「ハイおやすみぃ〜」

パチン。

部屋に暗闇が降りた。
612 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/10(木) 20:34:13 ID:VFKklIPU
【都内某所ネギま!収録スタジオ】

「お〜、藍ちゃん、風邪引いたらしいけど大丈夫?」

「うん、元々微熱しかなかったし全然へいき」

「そうなんだ、たいしたことなくて良か…っ
?!
ゆうちゃん何そのすごいクマ?!」

「…はは…」

「あんまり寝てないんじゃない?最近ゆうちゃん忙しかったの?」

「…………はは、いえ、神田さんほどでは」

「そ、そう?まぁ早く寝なよ…?」



ご報告します。
小林ゆう、初志貫徹成らず。
…あぁ。

おわり
613名無しさん@秘密の花園:2007/05/10(木) 20:35:01 ID:VFKklIPU
長い上gdgdでスマン…。
614名無しさん@秘密の花園:2007/05/11(金) 01:00:58 ID:y5DN2zbS
>613
GJ!
あなたの書く藍ゆうはかわい過ぎる。ハァハァ
615名無しさん@秘密の花園:2007/05/11(金) 01:07:12 ID:RpWceZ31
>>613
夜のありがちシチュエーション編キター!
ヘタレ&悪女(ちょっと違うが)コンビ超GJ!!
>>611>>612の間に何が起こってどうなったのかが気になるw
616名無しさん@秘密の花園:2007/05/11(金) 09:07:32 ID:FeqPvtgM
ほんとハルヒ好きだよなw
617 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/11(金) 11:46:40 ID:dv7r6I1+
こんにちは。
自分の文章力のなさを痛感している今日この頃です…

だからというわけでもありませんが、新しいCPを模索してみました。
文章中の各声優さんの呼称の一部は自分の創作ですので、ご容赦くださいm(_ _)m

創作している呼称(敬称略(^^;))
生天目仁美→松来未祐
生天目仁美→水沢史絵
松来未祐→生天目仁美
松来未祐→伊藤静

(他は大丈夫だと思うのですが)
…もしご存知の方がいらっしゃったら、教えていただけると助かるかもです。

生天目仁美×松来未祐

いきます!
6184号誕生 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/11(金) 11:49:42 ID:dv7r6I1+
なんでかなぁ。どうしてみんな、私のこと…

悩んでいるのは松来未祐。ある意味努力が一番報われない子。

「どうしてだろう。何でだと思う?」
「うーん、未祐さぁ、ガッツキ過ぎなんじゃない?」
「えーっ!私がぁ?うそだぁー。してない!そんなことしてないもん。うー…
 でも、そうなのかなぁ。だからなのかなぁ?いつそんなことしたのかなぁ??」
「いつって…」

(いつもなんじゃないの?)

わかってないのか…。
で、結局皆に相手にしてもらえず、私のところに相談しにきたわけね。
6194号誕生 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/11(金) 11:50:51 ID:dv7r6I1+
決して未祐自身がモテてないわけじゃないのだけれども
(この辺りを本人は自覚してないが)特定の相手ができないで悩んでいる。

「未祐はよく自分の部屋に呼んでご飯一緒に食べたりとかしてるんでしょ?」
「するよー。皆おいしいって言ってくれるの!」

にこにこしながら話をしている。うーん、聞きたいのはそこじゃないんだけど。

「でさぁ、そん時にいい雰囲気になったりしないの?」
「……いい感じになってる…と思うんだけど…」
なんだか一気に表情が曇ってしまった。さっきのは現実逃避か…。
「いい雰囲気になったとき、どうしてるのさ」
「んと、こうして…」

いきなり私の手を取り、目を瞑って唇を突き出す未祐。
どう見ても、これでもかってくらいに無駄に全身に力が入っている。
そしてそのままの姿勢でこちらに迫ってくる―――いや、これはかなり滑稽な…

(へ?マジ?これってコント…ふざけてやってるわけじゃないよね?)
6204号誕生 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/11(金) 11:51:38 ID:dv7r6I1+
「ちょっちょっと待って!」
「なに?」
「あのさあ、いつも、そうしてるの?」
「……うーん、こんな感じなのが多いかも…」
「はぁ。なるほどねぇ」

私は頭を抱えた。

これじゃ、桑谷の夏っちゃんも水沢史絵嬢もどうしたらいいかわからないわけだ。

「じゃあ、ナバはいつもどうやってるの!?」
『教えて!教えて!』と目をきらきらと輝かせ、身を乗り出して聞いてくる。

(…もう少し、落ち着いた方がいいと思うよ、未祐)

「そうだなぁ…例えば…こう?」
さっきとは逆に私が未祐の腕を取り、そのまま抱き寄せながら床に横たえる。

「…あれ?」
いつの間にか床に押し倒され、私に上になられているのが信じられないようだ。
「で、このまま―――ねっ。簡単でしょ?」
「すごーい!なんでこんなに自然にできるの?どうしてー?」
「どうしてって…。困った子だねぇ」
6214号誕生 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/11(金) 11:52:44 ID:dv7r6I1+
素直に感動している未祐の頭を撫でながら話を続ける。
「とりあえず、力抜いたら?そんなに構えられたら、こっちも何もできないよ?」
「そーかぁ。勉強になるよぉ」
「ほらぁ…。力抜いてみ………?」
「…はぅ…ナバぁ……好きぃ…」
「え?」

(あれ?私、未祐のこと口説いてたっけ?)

でも見れば、未祐は顔を紅潮させて目を潤ませている。

このとき本気で未祐のことを可愛いと思った―――のが間違いの元だった。かもしれない。
「未祐…」
「…ん。はぁ…ぅん…」
キスをすると未祐は私の腕をぎゅっと掴んできた。
未祐の唇を一通り味わった後、より深く口づけようと―――って、あれ??

(おーい!松来未祐さん?なんで、歯、食いしばってんの?)

この反応。まさかとは思うけど。いや、念のため…
「…もしかして、初めて?」
「ちっ、違うー。違うもん。そんなことないもん!」

なんだか怪しい。もしかして、私はトンでもないことしちゃってるのか?
6224号誕生 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/11(金) 11:54:17 ID:dv7r6I1+
(参ったなぁ。いつもならこのまま抱いちゃうんだけどなぁ)
後々大変なことになりそうな予感がする。

そして、私の頭の中にはいろいろな子の顔がよぎっていく。

(うっ…寒気が…)

しかし、ここまできて止めるってのもどうだろ?
そんなことを考えていると

「…どうしたのぉ?やっぱり私じゃダメなの?うぅ…」
「こらこら。泣かないの…。未祐は可愛いよ?」
「ホント?」
「ホントだってば」
「えっと…じゃぁ…。んー」
だから、どうして唇を突き出すのかと…。また無駄に力入ってるし。

「未祐。深呼吸して」
「ふぇ?…えっと…すぅぅぅ………はぁぁぁ」
「私、素直な子は好きだよ?(クスっ)」
言われた通りに一生懸命深呼吸している未祐の唇を塞ぎ舌を口中に差し入れる。
「ん?んーー!!」

(へへっ♪……いただきまーす(合掌)) ―――
6234号誕生 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/11(金) 11:54:57 ID:dv7r6I1+
―――後日のとある現場にて

「仁美さん?一体何をしたのかなぁ?」
えらく棒読みな静。
「で?仁美、これからどうするつもり?」
何も言わなくても、全てお見通しな佳奈。
(二人共、こわいよ…)
そんな二人が『あそこ』と視線を送る先には、キョドっている未祐。
(分かり易過ぎる…)
「いやぁ…なんにも…して…ない……こともない……んだけどさぁ…あははは―――はぁ…」

私の周囲にいる二人に遠慮してなのか?
こちらに来られないでどうしようかチラ見しながら
考え込んでいる未祐を見て私は苦笑するしかない。

(はぁ。まさかホントに初めてだとは思わなかったし…)

『軽いキス』をするのは初めてじゃなかったらしい。
だからあのとき、未祐は嘘はついていなかったんだけど…。

桑谷夏子・水沢史絵の両名がこのことを知ったらと思うと―――恐ろしい。
(悠ちゃんは怒らないよねぇ。最近は紗ちゃんにご執心なはずだし…。それにしても、未祐、可愛かったよなぁ〜)

「ふふふっ…へへっ♪」
「「仁美(さん)!!」」

「…ごめんなさい」


END
6244号誕生 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/11(金) 11:56:03 ID:dv7r6I1+
<みゆside>

一方、同じときの松来未祐―――

今度はいつ二人で会ってくれるのかなぁ?
一緒にご飯たべよって誘えばいいのかなぁ?そうだ!手料理を食べてもらお。そうしよう!
えっとじゃあ、早速誘いに…

うぅ……静ちゃんたちがこっち見てるぅ。ちょっと怖いかも。気のせいかなぁ?
「ううん!でも大丈夫!私のこと『好き』って言ってくれたもん!」

思っていることが全て顔に出ているわけで、どうみても挙動不審―――

この後、生天目仁美の愛人4号誕生となったかどうかは…不明。

625 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/11(金) 12:10:33 ID:dv7r6I1+
以上でした。

ヤマなし、エロなし…

なば×みゆみゆ 
共演はいくつかしているはずなのですが、話題には上らないですね。

このスレ的にこういう創作CPもありですか?
626名無しさん@秘密の花園:2007/05/11(金) 12:44:44 ID:m9kHV3tq
>>625
GJ!!!みゆみゆにワラタ。
これから流行るかもしれんw
627名無しさん@秘密の花園:2007/05/11(金) 13:49:46 ID:3F9VX10R
>>625
みゆみゆナイス誘い受けだwwww
作者様GJです!!ニヤニヤさせていただきましたw
628名無しさん@秘密の花園:2007/05/11(金) 13:53:33 ID:w4nq61iR
斬新だった!
629名無しさん@秘密の花園:2007/05/11(金) 21:56:00 ID:wvDJEiHA
なにここ!神スレ!
630名無しさん@秘密の花園:2007/05/11(金) 22:05:43 ID:XwXGYHCt
松来さんはやっぱり報われないキャラなんだな
松来さんを知ったのがこのスレだから、すっかり報われないキャラとしてインプットされてる
実際もそうなの?

>>625
ロミジュリのラジオを聞きながらニヤニヤしながら読ませていただきました。
GJ
631名無しさん@秘密の花園:2007/05/11(金) 22:19:47 ID:L4BT61gV
>>629いらっしゃいませ、百合スキー様
632名無しさん@秘密の花園:2007/05/11(金) 22:51:58 ID:YxQcO/Uj
友人にここ行ってみ、と予備知識無しでここのURLを教えられた私がきましたよ、と。


少し前に単発投下しましたが何か?w
633名無しさん@秘密の花園:2007/05/12(土) 05:06:52 ID:jtNsWHWV
GJ!
みゆみゆいいねー
634名無しさん@秘密の花園:2007/05/12(土) 05:17:57 ID:Q58bK+La
GJ!! みゆみゆのキャラが出てる!
635名無しさん@秘密の花園:2007/05/12(土) 10:51:43 ID:OW20imqr
>>618
GJ!
読んだあと、みゆみゆが後で黒化したなっちゃんにおしおきされる気がしたのは俺だけ?w
636 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/13(日) 19:39:50 ID:mZW1Ybq+
すみません、少し不安だったのできてみました。

皆さんGJありがとうございます!
こういうのも場合によってはありって思っていいですか?

みゆみゆはリアルでも放置され、いなされ、スルーされ…
そんな感じな気がします^^;…あくまでも、自分の見聞きしている限りでは。

<補足>
悠ちゃん=淺川悠さん
紗ちゃん=千葉紗子さん

とある現場=ハヤテのごとく!

ということで。失礼しました。


637名無しさん@秘密の花園:2007/05/13(日) 21:05:25 ID:HRG47d7P
そろそろなばいと分が足りないんだが
638 ◆jqqPRu3olY :2007/05/13(日) 21:44:52 ID:kjvewwuS
なばいとじゃなくてなばのとだが
639 ◆jqqPRu3olY :2007/05/13(日) 21:45:21 ID:kjvewwuS
一騎当千ラジオで、門脇舞衣が一人の女性とピュアな関係を持っていると聞いた生天目仁美。
自然と気になってしまう能登麻美子と川澄綾子の関係。
640 ◆jqqPRu3olY :2007/05/13(日) 21:46:06 ID:kjvewwuS
なば
「麻美子、答えたくなかったら答えなくてもいいんだけど・・・その・・・綾子とはどこまでいってるの?」
641 ◆jqqPRu3olY :2007/05/13(日) 21:48:08 ID:kjvewwuS
まみ
「どこまでって、その時々によって違うけど」
(近いところにも行くこともあれば、遠いところにも行くこともあるしね)

なば
(否定されないってことは・・・いくところまでいっちゃってるの? 綾子、まさか)
「やっぱりさ、えーと、寝る前にさ、一緒にお風呂とか入ったりするの?」
(『する前』とはさすがに言えないよね)
642 ◆jqqPRu3olY :2007/05/13(日) 21:49:23 ID:kjvewwuS
まみ
「するよ。一緒に行くんだから。綾ちゃんの背中流してあげたり、一緒に泳いだり」

なば
(一緒にイク? 綾子、あんたって人は・・・)
「タオルで隠したりはするの?」

まみ
「しないよ。女同士なんだから。ナバだって隠さないでしょ?」

なば
「あ、あたしはいいの!」
(綾子の奴、麻美子の裸を一人で・・・)

まみ
「なば、どうしたの? 怖い顔してるよ」
643 ◆jqqPRu3olY :2007/05/13(日) 21:50:12 ID:kjvewwuS
なば
「なんでもない、なんでもないよ。ところで・・・寝るときは・・・綾子の方から言うの?」
(するときなんて言えないもんね)

まみ
「ううん、あたしの方からが多いかな。綾ちゃんね、ああ見えてね甘えん坊さんなんだよ」

なば
(な、なんなんだよ、甘えん坊さんって。あの綾子が甘えん坊さんって)
「どんな風なの?」

まみ
「『まみぃ〜、眠い。眠いよ〜』ってあたしの膝元にうずくまってね、って、なば、どこ行くの?」

なば
(許せん、綾子。あたしがとっちめてやるわ。麻美子を独占したうえに、そんなことまでして。
そのうえ、麻美子と・・・、あたしの麻美子と・・・、あたしの大好きな麻美子と・・・抱き合うなんて!)

<おわり>
644 ◆jqqPRu3olY :2007/05/13(日) 21:51:01 ID:kjvewwuS
勘違いで話を進めるのは無理がありました
645名無しさん@秘密の花園:2007/05/13(日) 23:35:38 ID:g9T4UjWo
大塚父子みたいに母娘で声優って人がいれば母の日ネタもできそうなのになあ
まあ、現代の科学力では母親という時点でノンケか少なくともバイだが
646名無しさん@秘密の花園:2007/05/14(月) 08:17:57 ID:ciUneU/z
こっち方面の属性全く無い知人が今月のメディアのなのは特集の声優インタビュー見て
「もうこいつら(田村・水樹)リアルでくっついちゃえよ」と思わず呟いたのがなんか印象的だった
647名無しさん@秘密の花園:2007/05/14(月) 13:18:24 ID:gbkCzQ5G
百合萌えってなかなか大っぴらに言えない季ガス
648名無しさん@秘密の花園:2007/05/14(月) 15:16:50 ID:XK8kUVQT
>>644
ワロタヨ
649名無しさん@秘密の花園:2007/05/14(月) 22:23:19 ID:gbkCzQ5G
>>639
舞太の漢字が違うんだぜ
650rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/15(火) 14:07:44 ID:zBo3sTCO
先週のまるなびの惚気トーク(能登さんの寝言云々)を聞いて、
なんかもう、書いちゃいました。
能登×川澄で、熱海の旅行の話。時期的には、去年の今ぐらい。
たぶん付き合ってるとは思うんだけど(妄想)、一応まだ付き合ってないという設定で。


1

ぼーっとした頭の片隅に響いてくる潮騒を聞くでもなしに聞いていたら、
いつの間にか目が覚めていた。
カーテンの隙間から差し込んでくる僅かな光が部屋全体を照らしていて、
それが暗闇に慣れた瞳にとても眩しかった。

今は――。
2006年、5月。

静岡県熱海市にある海沿いの大きな温泉旅館に、私と麻美子は宿泊していた。
隣の麻美子は、まだ布団に子供のようにくるまって、規則正しい寝息を立てている。
起きている間は恥ずかしくてまじまじと見つめることなんてできないその寝顔を見たくて、
私は布団からゆっくりと半身を起こし、麻美子のそばに身を寄せた。

「綺麗だよねぇ、やっぱり・・・」

横になって布団にくるまっている大切な人の、貴重な寝顔。
それを脳裏に焼き付けていつでも思い出せるように、ここぞとばかりに見つめてやった。
先に起きた者の特権だ。

「おはよう、麻美子」

起こさないように静かに呟いて、さらさらの前髪をそっと撫ぜた。
651rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/15(火) 14:09:15 ID:zBo3sTCO
「ふふっ」

思わず顔が綻んでしまうほど、やっぱり麻美子は、綺麗だった。
心の中でもう一度、おはよう麻美子――と呟いた。
そのとき――。

「ふうぅ〜〜〜ん・・・」
「・・・っ!」

突然、眉間にシワを寄せた麻美子がごそごそと仰向けに寝返りを打った。
私は驚いて額から手を離し、しばらく様子を見つめていたが、
麻美子は特に起きるでもなく再び眠りに落ちていったようだった。
寝返りを打った拍子に布団から投げ出された細い二の腕にそっと触れると、
先ほどまで布団にくるまっていたせいかポカポカと温かかく、
思った以上にふにふにと柔らかかった。

どうしよう・・・腕、また布団に入れてあげたほうがいいのかな。
それとも、暑かったのかな。

そんなことを考えていた、その時――。

「綾ちゃんどっち?」
「ふぅわぁっ!」

それまで、音といえば麻美子の寝息と微かな潮騒だけだった部屋の空気を
一気に掻き乱すように、目を閉じたままの麻美子が突然話しかけてきた。
今度こそ流石にびっくりした私は妙な悲鳴をあげながら仰け反ってしまい、
後ろに手を付いて何とか倒れそうになる身体を押さえた。
652rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/15(火) 14:10:18 ID:zBo3sTCO
「・・・なに?」
「どっち?」
「なにがよ?」
「・・・」
「・・・」
「・・・くーーー・・・」

寝言かよ!
なんてまぎらわしい奴だ!
っていうか、なんなんだコイツ。

突然のことにバクバクと高鳴っていた胸の鼓動が、しおしおと元に戻っていく・・・。
そういえば、麻美子は前回の箱根の時も寝惚けて何かゴニョゴニョと呟いていたような気がする。
私の言葉に一見相づちを打っているようで、その実まったく聞いていないという、麻美子の特技。
それでも、ここまでハッキリした寝言を聞いたのは初めてだった。

「どっちの・・・」

また、麻美子の唇が動き始めた――。

「どっちの、すき・・・」
「・・・?」
「どっちのすき・・・あやちゃん・・・」
「・・・」

そして、閉じられたままの麻美子の瞳からじんわりと涙が伝い、こめかみの辺りに流れて消えていった。

麻美子・・・。アンタ一体、なんの夢を見てるの・・・。

聞いてはいけない呟きを聞き、見てはいけない涙を見てしまったような気がして、
すっかり元に戻っていたはずの胸の鼓動が、少しずつ高鳴っていくのを感じた。
653rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/15(火) 14:11:23 ID:zBo3sTCO
どっちの好きって。あんた。
今さら・・・。
そんなの・・・そんなの決まってるでしょうに・・・。
決まってるけど、それを言っちゃったら、もう後戻りできないでしょう?
そういう感情はね、いつか終わるんだよ。麻美。
それは、相手が男だろうと女だろうと、多分変わらないこと。
いつか、終わるんだよ。

でも、今のままなら。
今のままなら、このままずっと――。

私は、布団の上に投げ出されていた浴衣の麻美子の手を、両手でしっかりと包みこんであげた。
一本一本の指を絡めて、二度と解けないように。
しっかりと。

大丈夫。
私の好きも、多分あなたと同じだから。
大丈夫。

そんな思いを込めて、麻美子の細い指を握りしめた。

「・・・よかった・・・」

麻美子のまぶたから、また、小さな涙の粒が先ほどの軌跡を辿るようにはらりと流れ落ちていった。
再び静かな寝息を立て始めた麻美子の寝顔は、幸せな夢の続きでも見ているかのように穏やかだった。

コノヤロウ・・・一人だけ羨ましい夢見やがって・・・。
起きて覚えてなかったらシバくからな。絶対。

654rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/15(火) 14:12:27 ID:zBo3sTCO
2

「あ〜やちゃん!」
「うっはぁ!」

心ゆくまで麻美子の寝顔を見つめて満足した私は、それでもやはりその寝顔からは離れがたく、
布団の上から動けずにダラダラとテレビを見ていた。
いかにも低予算らしいクロマキー合成の背景の中、
新人アイドルが変なヌイグルミと世間話をしているだけのローカル番組のせいで
すっかり油断していた私は、
不意に後ろから麻美子に抱き付かれて雄叫びを上げた。

「びっくりした・・・。麻美起きてたの?」
「うん」
「なんだよもぅ・・・。ムカつくっ」
「ふふはっ」
「じゃあ、早くお風呂行こうよ。お風呂」
「うん」
「・・・」
「・・・」
「・・・麻美?」
「うん・・・もうちょっとだけ。もうちょっとだけ、このまま」
「うん。・・・いいけど」

麻美子は後ろから私に抱き付いたまま、肩に頭を乗せて寄り添ってきた。
耳と耳が触れ合うぐらいにくっついたまま、麻美子は動かなかったし、
ポカポカした麻美子の体温と心地良い麻美子の香りにまさしく包みこまれて、私も動けなかった。
655rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/15(火) 14:13:15 ID:zBo3sTCO
「いい夢、見ちゃったょ」
「いい夢?」
「うん。いい夢」
「・・・どんな?」
「ひみつ〜」
「なんだよっ。自分から言っといて」
「うへへ〜〜〜」

本当に、この子はどんな夢を見てきたのだろう。
あの呟きは、どんなシチュエーションだったのだろう。
麻美子と私の、知らない場所。
それは、どこにあるんだろう。
知りたいような、知りたくないような――。
麻美子に秘密と言われて少し安心した自分の胸が、ちくりと痛んだ。

「教えたら、いい夢じゃなくなっちゃう夢だから」
「・・・そうなの?」
「うん。だから、秘密」
「そうなんだ・・・」
「うん」
「私は、別にいいけどね」
「・・・」
「麻美さえ良ければ、私は教えてほしい」
「・・・ごめん。やっぱり」
「そっか。・・・そうだよね」
「ごめん。・・・でも、綾ちゃんがそう言ってくれるなら、いつか言うかも」
「いいよ?」
「・・・いいの? ほんとにいいの?」
「いいよ。それに麻美が言わないなら、私から聞くから」
656rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/15(火) 14:14:32 ID:zBo3sTCO
麻美子――。
あなたはまだ若いから、知らない場所に憧れて、そして希望を持てるのかも知れないね。
でも、私は・・・ちょっと遅かったかな・・・。
だから、手を取ってほしいんだよ。
手を取って、私を連れ出してほしい。
私の知らない、あなたの場所に。
追いかけて、着いていくから。
今さら私を置いて行くなんて、それはナシだよ。

「じゃあ、いつか教えてあげる」
「いつかね。うん」
「いつか言うから」
「じゃあ、もし麻美子が忘れてたら、私から聞くよ」
「うん。聞いて?」
「聞く。問いただす」

麻美子の両手に力がこもり、麻美子と一つになったような心地よい圧迫感が私を包んだ。

麻美子――。
ありがとうね。夢、覚えていてくれて。

「ありがとうね。綾ちゃん」
「浮気しないでよ?」
「しないよ。綾ちゃんこそ」
「なんで私がっ」
「ふふふっ」
「あはっ」

ひとしきり笑ったあと、私たちは仲良く温泉に入りに行った。
なんとなくテンションの上がった私たちは、けっこうたくさん泳いだ。

657名無しさん@秘密の花園:2007/05/15(火) 22:09:32 ID:/QnsdcVY
>>656
能登川澄派にとってはたまりません。とにかく(・∀・)イイ!!

>>653の最後の川澄さんがちょっと怖いなと思ったりもしたけど
658 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 00:49:12 ID:RgrPZSS6
「はいっ、野中さんっっ」

顔の周りにハートをまき散らしたような満面の笑みであたしにフォークを差し出したのはお手軽狼こと、小林ゆう。

フォークにはあたしの大好物であるいちごのショートケーキが一口サイズ刺さっている。

「…んむっ。」

ゆうちゃんはケーキをもぐもぐするあたしをニコニコニコニコしながら本当に嬉しそうに見ている。
何かいいことでもあったのかな、いきなりケーキ買ってきて普段なら照れて絶対やってくれない「あ〜ん」なんてしちゃってるし。

すごい役でももらったのかな…?

「のぉなかさんっ!」

「ちょっ、え、わっ!?」

ケーキを飲み込んだあたりで、ゆうちゃんが長い間旅行に行っていた主がやっと帰ってきた飼い犬みたいに抱き付いてきた。
頬をあたしの首元に擦り寄せるからくすぐったくてしょうがない。
なに、なに?
659 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 00:50:36 ID:RgrPZSS6
「あは、ゆーちゃんっくすぐったいよぉ」

某ゲームの某キャラの「かぁいいモード」に突入したかのようなゆうちゃんは、すごくコドモっぽくてなんだか、

「あーもう可愛いなっ
な〜に、ゆーちゃん?」

頬を挟んで首からゆうちゃんをそっと離す。
ニコニコしたままゆうちゃんはちゅっ、と唇に触れてきた。

「!?
…わ、びっくりしたぁ、」

ゆうちゃんからそういう雰囲気でもないのにキスしてくるのは本当に珍しいから、素直に驚いた。

「約束の日ですっ」

「は?」

エ○ァンゲリ○ン?

「1週間っ経ちましたっ」

…………………?
1週間。
1週間?
サラリーマンなら金曜にそんな台詞言うのも理解出来るけどあたし達は声優なわけでお休みは不定期だしお休みが嬉しいってことじゃないよね。

1週間って…何だ?
660 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 00:52:36 ID:RgrPZSS6
「―――――あ"!!!!!」

ぐるぐると1週間という単語を巡らせているうちに脳が記憶の断片をキャッチした。

『1週間えっちなこと禁止。ちゅーもダメ。』

「………………あ、あぁ。」

…そうか。
あの宣告から今日で1週間経ったと狼さんはおっしゃりたいのですね。
…なるほどね…ゆうちゃんからキスしてきたのも頷ける。

人間の頭というのは良く出来ている。
意味不明な難問を5秒程であたしは解決に導いていた。

…あーあー、だからお祝い(?)にケーキなんか買っちゃったのね。だからあんなに嬉しそうだったのね。

…馬鹿かこいつ。

「の―――――なかさぁぁ―――――んっ!!」

あたしの苦笑いを「1週間」の意味を理解出来たのだと解釈したらしいレトルト狼はバフっとソファーに押し倒してきた。

ヲイ、規制解除された途端それかいっ!!

鼻歌でも歌い出しそうなノリでやられちゃうのは人生初かも…

って!!!
661 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 00:53:47 ID:RgrPZSS6
「コラ、ゆーちゃんっ」

諫めるようにのし掛かってくるゆうちゃんの肩を押す。

「はいっ、なんですかっ?」

嬉しくて嬉しくてたまらないと言わんばかりの表情であたしを見つめたかと思ったらまた唇を塞がれた。
自分から疑問符を振ってきたくせに何すんの、このアホ。

「のぉなかさぁぁぁんっ」

さっきからあたしの名前を呼んでばかり。
何が言いたいのかはそりゃもう伝わりまくりなので敢えて聞きませんが。

「ゆーちゃん」

「はいっ」

「おーもーいー」

ゆうちゃんは華奢だから、ほんとは全然そんなことないんだけどね。

「あは、すいません」

幸せ太りかもしれません、とはにかんだ声で言いながらぎゅぅぅぅっと抱きしめてくる。

ちょ、ちょ、ちょっと苦しいよ?(笑)
662 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 00:55:10 ID:RgrPZSS6
「も〜、なんですかー、小林ゆうさんっ」

なんだかおかしくなってきて笑ってしまった。

ゆうちゃんも額と額を合わせながら笑う。

「野中さんっ、」

「ん〜?」

髪を撫でてあげながらまた名前呼んでるよ、と思ってまた微笑えた。

「今私が考えてることわかりますか?」

「直球だねぇ」

「わかるんですか!?」

「何年一緒にいると思ってんのー」

「えと、3年5ヶ月」

「ばぁか(笑)」

「???」

狼の考えることなんかすぐわかるんだよ。

…でも、狼以前に「ゆーちゃん」の考えることはもっと簡単にわかる。
663 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 00:56:18 ID:RgrPZSS6
「えぃ」

ごろん、と身体を回転させるようにして形勢を逆転させる。

「なんか、新鮮」

ちょっぴりびっくりしてるゆうちゃんを見つめながら言ってみた。

「ゆーちゃんが下ってこんな感じなんだ?」

「野中さ…?」

「ゆうちゃんのことはぜんぶお見通しなのー」

呟くように言って軽くキス。

「ゆーちゃんが考えてたこと、」

押し倒した態勢をほんの少し低くして。
耳元で微かに、囁く。



『しあわせだなぁ』って、思ってたんでしょ?



そっと顔を離すと、ゆうちゃんは真っ赤になって目線を逸らした。
664 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 00:57:59 ID:RgrPZSS6
「……えすぱーですか?」

「ゆうちゃんにだけね」



あたしは優劣とか勝ち負けに拘る方じゃないけど。
でもやられっぱなしは性に合わない。

たまにはやり込めてやらないと、…ね。


おわり



この後初の藍ぽん攻めになる!!!
のだろうか。
665名無しさん@秘密の花園:2007/05/16(水) 01:20:11 ID:dHxDsVW1
ワッフルワッフル
666名無しさん@秘密の花園:2007/05/16(水) 02:19:38 ID:Rmn70hL/
>>664
なる!!!に決まってんだろーが
わっふるわっふる
667名無しさん@秘密の花園:2007/05/16(水) 02:26:54 ID:F/rty99/
161 名前:声の出演:名無しさん[sage] 投稿日:2007/05/16(水) 02:05:18 ID:8Fm1bI1b0
たまにまるなびの書き起こし書いてるヒマ人ですが、
一応自分でもHPにまとめました。
イベントのレポとかもありマス。
ttp://blog.livedoor.jp/nxk/

まあ、扱ってる内容が内容なのでいつ消えるか(消されるか)分かりませんが。
とりあえず。
668名無しさん@秘密の花園:2007/05/16(水) 12:09:59 ID:LN0tFt/H
ワッフルワッフルの由来ってなんなんだろうな
669名無しさん@秘密の花園:2007/05/16(水) 12:36:10 ID:BRlPjpyJ
>>664
まさか『一週間後』が読めるとは!GJ!
あい攻め!あい攻め!!がんばって〜
670名無しさん@秘密の花園:2007/05/16(水) 13:54:40 ID:Xb2aniJ2
>>656
なんとなく切ない雰囲気をはらんだ温泉旅行GJ!!
「ごめん。・・・でも、綾ちゃんが… 〜 「いいよ。それに麻美が… 云々の時点で
お前ら実はもうわかってんだろ!とか思わず突っ込んだ。w

>>664
バカップル超GJ!!!
時間軸に沿ってシリーズ化してる感じが尚GJ!
初の藍ぽん攻め期待しとります。
671 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 18:18:48 ID:RgrPZSS6
カップル間に於ける受け・攻めの役割配分は必ずしも普段の立ち位置と比例しない。

…というのがあたしの見解でございます。

野中藍。
職業・声優。
チーズは嫌い。
備考/歌は苦手。
属性/何故か受け

小林ゆう。
職業・声優。
よく電柱に頭ぶつけてる。
備考/元モデル
属性/意地悪

数秒のうちに頭の中で弾き出されたデータ。
見てろぉ、これは今日書き替えられることになるんだからね、ゆうちゃん?
特にあたしの属性の部分ね。

さて。
状況説明をしないといけませんね。
まぁ今のあたしとゆうちゃんの態勢から全てを悟ってほしいものだけどそうはいかないので解説を。

丁度1週間前。
まあ色々あってあたしはゆうちゃんに『えっちなこと禁止令』を出した。
その間あたしへの一切の18禁行動は禁止されるという狼にとってはかなり過酷な試練だった訳ですね。

ちょっと可哀相かなーって思ったりしたけどね、ここで許しちゃったらあたしの威厳…?のようなものがかけらもなくなりそうだから敢えてスパルタで。

で、今日(正直あたしは忘れてたけど)規制が解除された途端に可愛く言うと飛び付いて来た、と。
672 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 18:20:28 ID:RgrPZSS6
もし餌袋が見てたら「バカじゃないの(笑)」と言うだろうイチャイチャタイムの後、今現在に至る。という粗筋です。



「ゆーちゃん」

「???」

「今、どんな気分?」

あたしはどうやって今までの雪辱を晴らしてやろうか考えを練っている所だよ。って言ったらどんな顔するかな。

「え?
えと、野中さんかぁいーなーって思ってます」

ゆうちゃんはあたしの腕に指を掛けて、裾をちょっと引っ張ったりしながら目尻を細めて笑った。

…あれ?
あたしとしては『いつもと違うこの立ち位置にどきどきします><』的な返答が欲しかったんですが。
673 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 18:21:54 ID:RgrPZSS6
状況としては間違いなく「押し倒してる」のに、ゆうちゃんのこのデレデレっぷりはなんだ?

「…わ!?」

首の後ろの辺りに手が掛かったと思ったらぐい、と引き寄せられた。
当たり前だけど、立たせていた腕は崩れてゆうちゃんの胸元に顔が埋まる。

十字にゆうちゃんの腕が交差するのがわかった。
ゆうちゃんの心臓のオトが聞こえる。
静かで、穏やかで。安らぐ音。

「…んむ、ゆーちゃん…?」

緩く絡む腕からそっと抜けて、ゆうちゃんの顔を覗き込む。

依然優しげな目許を崩さないゆうちゃんのまぶたに軽くキスした。

「…………
…キスしていー?」

はは、と笑ってどこにですか、なんて聞くから。

「至るところ。」

と答えてあげた。

「いいですよ」

笑みを含んだ表情でゆうちゃんは応えた。
674 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 18:25:08 ID:RgrPZSS6


首筋。
頬。
胸元。
内股。
背中。

思い付く限りの部位にキスをする。
敏感なトコはピクッてちょっと反応するのが可愛い。

「ゆーちゃんは可愛いなぁ…」

深く、深く。
侵入するように唇を奪う。
離し際にぺろ、と口元を舐める。

「はッ…ぁっ…」

「苦しかった?」

ケホ、と少し咳込んだから聞くまでもないみたい。

「かわい。」

少し頬を染めたその人の髪を手櫛で撫でる。…いい匂い。

「ゆーちゃんてさ」

重ねた手を繋ぎながら呟く。

「してる時、何考えてるの」
675 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 18:26:43 ID:RgrPZSS6
「と……うとつ、ですね」

「ダメ?」

出来るだけ近く、隣に寄り添う。
ゆうちゃんが身体ごとあたしの方を向いて、額にキスした。

で、軽くそっぽを向く。
何がしたいのこの人は。

「………ぃ、すきだなー、
って」

消え入りそうな声が微かに聞こえた。

「え?(笑)」

「野中さんがだいすきだって!思いながらです!!」

多分照れて顔が赤いのを見られたくないんだろう、ちょっと乱暴に頭ごと抱きしめてきた。

「ゆーちゃん、苦しい苦しい」

笑いながら背中をぺちぺち叩く。渋々腕を離したゆうちゃんはやっぱり真っ赤だった。

「…変なこと聞かないでください」

「だって、そーゆうのって聞きたいじゃん?」
676 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 18:28:08 ID:RgrPZSS6
ゆうちゃんがその手のこと言うのは苦手だってわかってるけどね。
だからワザと聞いてやりたくなる。

「もっかいゆって」

「は、」

「あたしのこと好き?」

「し、知ってるでしょう」

「え〜?知らない知らない。
ゆーちゃんがあたしのことどう思ってるかなんてわかんない」

わざとらしくアニメキャラ風に言ってやる。

「なん…ですか今日の野中さん」

「今日は藍ぽん攻めなのです」

意味合いがただの言葉攻めになってる気がしないでもない、けど。

「………す、…き、です。」

「聞こえマセーン」

「すきですっ」

ゆうちゃんは既に俯いていてその表情はわからない。
でも手に取るようにわかるのは「恋人」の役得。
677 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 18:29:52 ID:RgrPZSS6
「もーいっかいっ」

勘弁してくれと言いたげなゆうちゃん。
からかい甲斐のある奴だなぁ、全く。

「あーもう!!!
好きですよっ!愛してますッ!!!」

「はい良く出来ました〜」

手を取ってぶんぶん振る。
ゆうちゃんは受験番号を見に来て、番号が掲示されていなかった受験生のようにうなだれた。
相当はずかしかったみたい。

「…のなかさん」

「うん?」

「…………
触ってもいい、
ですか?」

『ちゃんと言えたご褒美代わりに?』

意地悪っぽく聞くとゆうちゃんは目線を逸らした微妙な角度で少しだけ頷いた。
678 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 18:31:00 ID:RgrPZSS6
まだ顔赤いね、ゆうちゃん。
あたしも苦笑しながら頷く。

どうやらあたしの立ち位置はあの日から変えられないように出来てるみたい。

とさ、とゆうちゃんの腕枕に後を任せる。

ゆうちゃんとの会話を変えてやろうと意気込んでいた自分が妙に滑稽でまた苦笑い。

まぁ、そういうカップルが居たっていいんじゃないかな。
ず――っと変わらないって、悪いコトじゃない。
でしょ?
679 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/16(水) 18:32:13 ID:RgrPZSS6
データ書き替え。

野中藍。
職業・声優。
チーズは嫌い。
備考/歌は苦手。
属性/『やっぱり』受け。


おわり
680名無しさん@秘密の花園:2007/05/16(水) 21:51:27 ID:P8tkXSEE
>>679
GJ!!やっぱり藍ぽん受け萌えるw
681名無しさん@秘密の花園:2007/05/17(木) 07:06:23 ID:Pbx3nEEK
GJ!!萌 え た !
682名無しさん@秘密の花園:2007/05/17(木) 07:40:29 ID:UMCWCQ8d
攻めな藍ぽんが見たかった気もするが、GJ!!
萌えた
683名無しさん@秘密の花園:2007/05/17(木) 10:21:32 ID:+etmgTzL
GJありがとうございまっす!
時系列が自分でも訳わかんなくなってきたのは僕だけだろうか。

684名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 00:11:20 ID:zTf8NXNw
GJ!藍ゆうは最高だなww
685名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 00:31:20 ID:e11VbT3N
ここの職人さんは漢がほとんどなんだろうけどよく百合書けるよな
686名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 00:49:56 ID:bLTibBDU
>>685
つ妄想力
687名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 00:53:54 ID:idS4GiIh
>>686
IDがスレ違い
688名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 00:54:07 ID:6fFiwD1+
乙女回路
689名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 00:58:41 ID:e11VbT3N
>>687
不覚にもワロタ

どうでもいいけどここのSSを可愛い女子が書いてたらと妄想すると尚萌える


あみぺキボン
690名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 01:20:41 ID:VcW//Lx0
あみぺ!愛麻衣!藍ゆう!
どんどんこーい!
691名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 01:42:46 ID:RvMXqnYu
久し振りにtiarawayなんて誰か書いてはくれまいか
692名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 11:18:51 ID:zMQc58nH
漫画ってレベルじゃないけど絵って需要ある?
693名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 12:17:47 ID:uURpuvd4
あるある!カモン
694名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 12:52:01 ID:zMQc58nH
似せるつもりはないので下手とかはつっこまんでくれ、出来心だぜ
夜に消す。
http://kjm.kir.jp/pc/?p=33373.jpg
695名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 13:08:25 ID:NBMzUz8i
>>694
ワロタwwwwwwwwwww

専ブラで見れるアドを貼ってみるテスト
ttp://kjm.kir.jp/pc/img/33373.jpg
696名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 15:24:41 ID:dZF+5xqb
>>694
藍ぽん乙wwww
お手軽狼に負けるなw
697名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 15:27:24 ID:dZF+5xqb
ssにイラストに…この賑わいは嬉しいなぁ(*´ω`)
698名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 16:57:23 ID:VcW//Lx0
>>694
ワロタし萌えたww
この二人の関係がよく分かる一枚だな
699名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 18:33:10 ID:ZHPtXSqr
SSを 書いているのは 漢だが 男だけとは 限らない
700名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 21:19:16 ID:d/oNMXC8
俺と言ってるやつが全て男だけとは限らない
あみぺ、愛麻衣、藍ゆうwktk
701名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 22:04:50 ID:huYnVdkl
>>695 可愛い藍ゆう萌え!!
702名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 22:43:37 ID:v8BTFD7t
このスレが8割ねなべでも俺は驚かん!

まあそれはないか
703名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 23:37:28 ID:e11VbT3N
会話がリアルなのは大抵女子が書いてるよな。
百合サイト巡ってると何となくわかる

そろそろスレ違いか
704名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 01:51:27 ID:parKS/5d
職人さんがSSを書きやすいように、
シチュ等みんなの妄想を書き込んでみたらいかが





とりあえずあみぺ希望(´Д`*)
ソファの上でふざけてお菓子食べ合いしてる二人から続く何かえろいの。
いつかの日記にあったアレ

705名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 11:47:43 ID:Tbe9ofvZ
>>704
藍ゆうで戴いていい?
706名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 13:18:21 ID:TvaXKFSL
藍ゆうwktk
707名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 14:56:03 ID:ggsg6MJ4
藍ゆう藍ゆう
708名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 16:12:14 ID:xYBZUsE3
藍ゆうだな
709 ◆0YIMKzfmZU :2007/05/19(土) 16:55:20 ID:UhTrPvE+
藍ゆう期待ww


愛麻衣書こうと思うんですが、
愛受けと麻衣受けのどっちが需要あり?
710名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 17:19:05 ID:2f4Gl0hT
>>709
どっちでもおk
711 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/19(土) 19:11:40 ID:Tbe9ofvZ
>>709氏がエロ書くなら今回僕はエロなしで行こう
深夜に投下するかも。
712名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 21:07:12 ID:ht4mYz/N
どっちもエロくていいと思う
713名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 21:52:01 ID:Tbe9ofvZ
全然キーワード(?)関係ない話になっちまったぜ\(^o^)/
この流れでその話投下すんのは有り?
714名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 21:58:03 ID:N22A2Upm
>>713
気にしません投下されるまでは
715名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 21:59:37 ID:lOIUvjbR
>>713
どーぞどーぞ。wktk
716 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/19(土) 22:36:15 ID:l4Xatkzh
初めて、という響きは何故こうも照れくさかったりはずかしかったするのだろう

それが目新しい事柄でなくてもそう感じてしまうのだから、恋愛感情というモノ
は不思議だ。



もう待ち合わせならここ、と暗黙の了解の如く佇む都内の某喫茶店。
平日の真っ昼間ということもあり人影は疎らだ。
静かな店内に流れる穏やかなクラシック調の音楽が心地良い空間を演出し、心身
共にリラックス出来る。

…リチャードクレイダーマンか。
なかなかいい趣味をしたマスターのようだ。
紅茶もおいしいし、セットで付いてきたケーキも言うことなしだった。

ひとつ問題があるとしたら、今目の前にいる人が何をしているのかわからない。
ということくらい、で。

「うん、着実に進んでるね」

…意味がわからない。
何かを数えているのだろうか、野中さんは指を折りながら私を見た。

「何がですか?」

視線を向けられたので言葉を返す。

「ん?
恋人間のステップみたいな。」
717 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/19(土) 22:38:26 ID:l4Xatkzh
「…ステッ、プ。」

「うん。」

「手はつないだでしょ、ちゅーもしたでしょ、と来たら次は?」

ひとつずつ確認するように再度指を折っていた野中さんが急にまた私を見た。

「へぁっ?
え、え、えと」

この手の話題を振られるのは非常に苦手だ。どうしてもしどろもどろになってし
まう。

「わかんない?」

「ご、…ごめんなさい」

「ゆうちゃんらしいっちゃゆうちゃんらしいよね。
手つないだ、ちゅーはしたと来たら!」

「来たら!」

「デートだよゆうちゃん!」

「でぇ、と。」
718 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/19(土) 22:39:20 ID:l4Xatkzh
鸚鵡返しで答えてしまったのは、その単語が今までの私の人生に於いてあまりに
も関わりのないものだったからだ。

「うん、でぇと。
まだ2人だけで出掛けたことないじゃん?
ね、オフかぶらせてどっか行こ?」

ピンク色で大きく春のデートスポット特集と書かれた雑誌片手に野中さんが迫る

さっきから鞄の中でチラチラと何か見えるなぁと思っていたがその本だったんで
すね。

「どこか行きたい所、ありますか?」

聞かれても答えられないから、逆に先に聞いてみた。

「う〜ん、やっぱり最初は定番コースで映画とか?
水族館とかもいいよね、キレイだし」

…水族館。

「あ、それなら…
水族館がいい、です。」

「あっ、ほんと?いいよね水族館!
じゃあいつにしよっかっ」

言うが早いかドラ○もんが乗り移ったかとも思われる動きで手帳を取り出した。
719 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/19(土) 22:40:00 ID:l4Xatkzh
カラフルな文字で彩られたスケジュール帳とにらめっこしながら、この日は?こ
の日は?と聞いてくる。
はしゃいでる様子がまるで遠足前日の小学生みたいだ。
その無邪気な笑顔は二十歳を越えている事を全く感じさせない。
いい意味で。

「何笑ってんのゆうちゃんはぁ〜
ちゃんと考えてる?!」

「は、はい!」

いきなり名前を呼ばれた私は慌てて手帳を取り出した。
720 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/19(土) 22:46:30 ID:l4Xatkzh
初デート…か。

ベットに仰向けになって目を瞑る。
水族館。
そこを希望したのには非常に浅はかな理由がある。

薄暗い…し、周りがよく見えない…し、はぐれたら大変だし、って…ことで私で
も自然に自然に自然に自然に自然に自然に自然に手……繋げる………かなあ…な
んて思ったから。

自分の知能指数の低さに改めて溜め息が出た。
リードされっぱなしなヘタレっぷりにもほとほと呆れ返る。
告白した時の私は今の私よりずっとずっと、勇気があったじゃないか。
やっと両想いになれたのに、こんな様じゃふられてしまう。

「…がんばろう。」

瞳を開いて小さく、ぼやくように呟いた。
721 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/19(土) 22:47:55 ID:l4Xatkzh
「う〜わぁ〜!!!
見て見てゆうちゃんペンギン!ペンギン!」

「ペンギンですねぇ。」

ガラスの向こうのよちよち歩く飛ばない鳥を指差しながら野中さんが御丁寧に報
告してくれる。
私にも同じもの、見えてますよ。

「かぁわいいねぇ〜」

反応する訳ないのに、お〜いとか言って手を振り続ける野中さんはまぁ何と言う
か…

可愛いってレベルじゃない。

「可愛いねぇ〜。ねー、ゆうちゃん?」

「は、はい」

ここは『藍の方が可愛いよベイベ』と言うべき場面なのかどうか真剣に考えてい
る私としては正直ペンギンはどうでもいい。
722 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/19(土) 22:49:03 ID:l4Xatkzh
「飼いたいな〜、ペンギン。
でもお世話大変そうだよねぇ」

「餌代だけで相当掛かってしまいそうですしね」

「そぉだね、お魚だもんね」

歩いているうちにヒトデを触ってみようコーナーまで来てしまったので、台詞は
言いそびれてしまった。



「ゆうちゃん!!!見て見て見て!!
なんか変なのいるー!!」

「あぁ、リュウグウノツカイですね。」

「ふぉ?!
え、じゃあコレは?」

「それはカクレクマノミと言ってイソギンチャクを住家とすることによって外敵
から身を守っている魚です」

「なんか変な人がいるよぉー!(笑)」

「へ、変な人ってなんですか!!」
723 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/19(土) 22:53:15 ID:l4Xatkzh
「だって普通マグロとかサンマとかスーパーで売ってる魚以外は知らないでしょ

あ、最初のは魚でもないね。ますます変な人だ、ゆうちゃん。」

「な、何をさっきから失礼なことをっ」

「冗談だよーぅ。
そんな珍妙な知識あってすごいなーって素直に関心してる野中藍なのですよ」

…む、褒められてるのかけなされてるのかわからない…。

実は前日に一夜漬けで水族館に居そうな生物の名前・生息地・姿に関するちょっ
とした知識を『学研のずかん』で丸暗記してきたのだ。
かっこいいこと言えないのならせめてサラリと知識を披露するという離れ業をや
ってのけようとしたのですが何故か変な人扱いされている。

計画通りに事が進まない相手を好きになったのがそもそもの間違いなのでしょう
か…
いや、諦めるのはまだ早い。
この先には世界最大の哺乳類、クジラを湛えた巨大水槽が待ち構えているのだ。
クジラの雄大な姿と、天井から日光が差し込む様に造られた巨大水槽は、見る人
をまるで海の中を浮遊しているかのような気分にさせてくれる(る○ぶより抜粋)


つまりロマンチックこの上ない箇所なのです。
ここで決めるしかない。ここで決めなければ後がない。未来もささやかな夢も全
てなくなるという覚悟で臨もう。

私は意を決して愛のキューピット、クジラ様の元へと歩みを進めた。
724 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/19(土) 22:54:10 ID:l4Xatkzh
「野中さん、クジラっ、見に行きましょう」

「クジラ?いるの?いくー!」

いよ――――――っしゃ。

内心、ガッツポーズをしたい気分だったがやめておく。



「わぁぁぁぁ〜…」

「…きれい、ですね」

―予想以上だ。

きらきらと水面が光って、穏やかに泳ぐ魚達にその光が反射している。
連鎖する輝きは見る者の目を奪う。
その幻想的な美しさに、る○ぶは嘘をついていなかったことを実感した。

「すごい、ねー…」

野中さんは呆れや疲れからではなく、純粋な驚嘆から来た溜め息をついた。

「きれいですね…」

馬鹿のひとつ覚えみたいにそれしか言えない。
語彙の問題ではなく本当にそれしか言えないのだ。
725 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/19(土) 22:56:41 ID:l4Xatkzh
「ゆうちゃん」

「はい?」

「あたし、今日…こんなきれいなの見れて良かった」

「そうですね。」

「…ゆうちゃんと、見れて良かった」

ほんの少し右手に野中さんの指が触れるのを感じた。
反射的に、ぎゅ、と握る。
野中さんはちょっとびっくりして私を見たけど、自然な感じで握り返してきた。

「今すごいデートっぽいね。」

「…そうですね」

「こっち向け(笑)」

「ヤです」

ここが照明をほぼ落とした空間なことに感謝しよう。

自分で今どんな顔色をしているか鏡を見ずともわかったから。
726 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/19(土) 22:58:11 ID:l4Xatkzh
「なんかさ?
楽しみにして行った場所が思ってたよりもずっとずっと楽しいとすぅーごいオト
ク感みたいの感じるよねっ」

「それは言えますね」

帰り道、すっかり暗くなった往来を近くのコンビニで買ってきた中華まんなんぞ
を食べながら歩く。
春とは言え夜が近くなると結構冷える。
肉まんの暖かさの有り難みは3倍増しだ。

「野中さん、ほっぺた赤いですよ」

「昼間のゆうちゃん程じゃないデスヨ?」

「…それは反則です」

暗かったはずだけど、見えるものなのかなぁ。

ふふ、と軽く笑ってピザまんをはぐはぐする野中さんを横目で見る。

―うん。

「…ペンギンは、ボロ負けです」

言えなかった台詞を込めて呟く。
727 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/19(土) 22:59:44 ID:l4Xatkzh
「はぇ?」

「何でも、ありません。」

私も軽く笑った。

早く肉まん食べちゃおう。
手が空かないと何かと、うん。

手をつなぐのに不便ですから。

さて、
食べ切る前に心の準備を整えて、と。


おわり
728名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 23:40:28 ID:4c0ANcxW
>>727
ごめん、なんか鼻血出そう
GJ!
729名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 23:55:55 ID:TvaXKFSL
GJ!!
実際恋人と肉まん食べるのが夢の藍ぽん。ここでその夢も叶ったなぁw
730 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/20(日) 00:01:15 ID:45me/mp1
ありがとうございマッスル

そういえば昨日藍ゆう絵落とした時俺鳥付けてなかったね、スマソ
731名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 00:25:03 ID:ijGUNaW1
GJ!!!!藍ゆうカワイいよ!萌え死んだ
732名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 00:55:06 ID:03HWWCbx
>>730
あんただったのかw
どっちも書けて(描けて?)すごいね。
733名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 02:13:50 ID:u8rPcqso
藍ゆう可愛いなー
ほのぼのだなー
萌えるなー
734名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 11:27:17 ID:UK69g7Gl
甘いの大好き!
735 ◆0YIMKzfmZU :2007/05/20(日) 12:21:07 ID:mub3Cg6L
>>727 藍ゆうGJです!!もう萌え殺されそうです。


愛麻衣書いてみたので投下します。
ありがち過ぎるシチュと展開、
そしてエロなしですがよければどうぞ。

736 ◆0YIMKzfmZU :2007/05/20(日) 12:26:59 ID:mub3Cg6L
明日はひさびさのオフ。
最愛の恋人であり、今をときめくアイドル声優の中原麻衣ちゃんも
同じく明日がオフ。
今日の最後の仕事がsolaだったのをいいことに、
麻衣ちゃんをアフレコスタジオから「お持ち帰りぃぃ〜」しちゃい
ました。って、これは麻衣ちゃんの台詞。

そして今、麻衣ちゃんはリビングで台本チェック中。
solaの前に台本もらってきたらしくて、「明日はオフだから台
本見ないんだ」って今頑張ってる。で、私・清水愛は・・・って言うと、
そんな麻衣ちゃんのために甘いデザートを作ってるとこ。
晩御飯は外で済ませてきたから。
737 ◆0YIMKzfmZU :2007/05/20(日) 12:28:13 ID:mub3Cg6L

――行くよっ!スバルっ!!――

時折聞こえる麻衣ちゃんの声。

この台詞は・・・魔法少女リリカルなのは・・・だっけ。
前作までは私も出てたのになぁ。
麻衣ちゃんと一緒に出たかったなぁ。
そしたら、アフレコでカッコいい麻衣ちゃんが見れたのに。

「はぁ・・・」

そんなことを考えてたら、思わず出た溜息。

1年前はずっと一緒にいられたのに・・・

お料理の手が止まる。
「はぁ・・・」
また溜息。


いろんな場所で、いろんな麻衣ちゃんを見ていたい。
神様、それは愛の我が儘ですか?

738 ◆0YIMKzfmZU :2007/05/20(日) 12:29:06 ID:mub3Cg6L
「・・・ごめんね」

不意に後ろから抱きすくめられる。
「ごめんね、愛ちゃん」
振り返る間もなく、髪に麻衣ちゃんの唇が触れた。
「麻・・・衣ちゃん・・・?」
「ごめんね。今終わったから。1人にさせてごめんね」
私を抱きしめる麻衣ちゃんの腕に力が篭る。

一緒にいるときに台本チェックするのは今日が初めてじゃない。
私がしてるときもあれば、今日みたいに麻衣ちゃんの時もある。
2人で全く別々の仕事のをしてるときもある。
なのに・・・
739 ◆0YIMKzfmZU :2007/05/20(日) 12:31:13 ID:mub3Cg6L
「・・・麻衣ちゃん?私・・・」
「寂しい思いさせちゃったかな?
 溜息なんてつかせてごめんね」
「麻衣ちゃん・・・」

違うの。麻衣ちゃんのせいじゃないんだよ。
でも、そういう風に思ってくれる麻衣ちゃんの気持ち、
すごく嬉しくて・・・

抱きすくめられたままで躰ごと振り返って、麻衣ちゃんと向き合う。
「ありがとう、麻衣ちゃん」
背伸びして、ほんの一瞬だけ柔らかいその唇に唇を重ねた。
「あ、愛ちゃんっ?!」
いきなりでビックリしたのか素っ頓狂な声をあげる麻衣ちゃんに思わ
ず顔が緩む。
「台本チェックお疲れさま。麻衣ちゃんのせいじゃないんだよ。
 だから、気にしないで?」
740 ◆0YIMKzfmZU :2007/05/20(日) 12:32:28 ID:mub3Cg6L
「・・・でも」
少し不服そうな麻衣ちゃんの顔。
「私もね、月村すずかっていうなのはちゃんのお友達してたの。
 1回目と2回目に出てたんだよ。でね、麻衣ちゃんの声聞いて
 るうちに、一緒に出たかったなぁ・・・って思って・・・」
ものすごく子供みたいな我が儘を言ってる私、徐々に声が小さく
なっていく。
それとは裏腹に、徐々に笑顔になっていく麻衣ちゃん。
「もしかして、それで溜息?」

思わず"お姉様"って言いたくなるような声色と
悪戯っぽい笑みで私の顔を覗き込んでくるなんて・・・
反則だよ、麻衣ちゃん・・・
741 ◆0YIMKzfmZU :2007/05/20(日) 12:33:23 ID:mub3Cg6L
「あれ、図星?」
「そ、そんなことっ!」
「でも・・・耳、赤いよ?」
くすっと笑う声と共に耳を甘噛みされる。
「ま、麻衣ちゃ〜ん」
恥ずかしくなって麻衣ちゃんの胸に顔を埋める。
「一緒なのが一番だけど、同じ現場じゃなくても、
 あたしはずっと愛ちゃんと一緒だよ」
優しい声で囁かれて、もう何も言えなくなる。
「愛ちゃんは・・・あたしだけの愛ちゃんだから」
おでこに麻衣ちゃんの唇が触れる。
ゆっくりとした動きで頬に。
そして、口唇に。

「んっ・・・」
742 ◆0YIMKzfmZU :2007/05/20(日) 12:34:35 ID:mub3Cg6L
そのままゆっくりと麻衣ちゃんの柔らかい舌が入ってきそうになって――
ふと作りかけのデザートのことを思い出した。

そうだ、疲れてる麻衣ちゃんに甘いものでもって思って・・・

ちょっと名残惜しいけど、唇を離して麻衣ちゃんを見上げる。
「麻衣ちゃん、あのね・・・」
「ん〜?」
まだ足りないと言いたげな瞳の麻衣ちゃん。
「麻衣ちゃん疲れてるだろうから甘いものって思って、
 もうちょっとできるから、もうちょっとだけ待っ――んんっ」
言い終えるより先に麻衣ちゃんに唇を塞がれる。
「愛ちゃん、あたし・・・待てない。デザートより、甘い愛ちゃんがいいなぁ」
743 ◆0YIMKzfmZU :2007/05/20(日) 12:35:29 ID:mub3Cg6L
そのまま強引な深い深いキスの嵐。

麻衣ちゃんの甘い香りに包まれて、
"Yes"の代わりに麻衣ちゃんの腰にぎゅっと手を回す。



作りかけのデザートは明日のティータイムにしよう・・・


744 ◆0YIMKzfmZU :2007/05/20(日) 12:38:49 ID:mub3Cg6L

以上です。
エロなしで盛り上がりに欠けてたらすいません。
745名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 12:58:58 ID:UK69g7Gl
エロなしで残念・・・とか思ったが
読んでみたらこれはこれで甘くてGJ!
746名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 16:34:17 ID:MnSys3sB
>>744
麻衣ちゃんの強引さ、そして甘さがGJ!!
俺も愛麻衣で書こうと思ったんだけど今の愛麻衣難しい。
ストパニの時より遥かに関係が親友に戻ったっぽいし、
でどっちか絶対寂しいって思ってると思うんだけどなぁ
747名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 17:57:52 ID:DL8EkmKD
>>744 雰囲気出てると思います。ストパニラジオっていうか、あの頃の。
ここでは久々の愛麻衣、また書いてみてください。GJ。
748名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 18:20:01 ID:ceMrDKwc
きっとなのはでも共演できるさ
キャロ役の高橋美佳子も元クロノだし、ルーテシア役の桑谷夏子もアルフと二役だし
元すずかの〜かすずかと二役できっと
749名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 18:59:49 ID:cUndPzmA
愛麻衣分はsolaで十分補給できてるが
750名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 19:52:18 ID:MnSys3sB
その肝心のsola放送圏外orz
751名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 22:24:54 ID:dwAXO8bJ
>>750 ネット配信で見るという手があるじゃないか

ttp://broadband.biglobe.ne.jp/program/index_sola.html
752名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 22:25:41 ID:1LgO+dKW
昨日のアニスパ・・・

御前に
「直接触ってもいいよ」
といったのはきみきみに間違いないと思うのだがどうだろう?

妄想力が高まる!
753名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 22:56:34 ID:nT/tBK/K
ここって愛×御前みたいな九割以上妄想なSSもおk?
上に良い愛麻衣があるだけに気がとがめて……
754名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 23:03:18 ID:9BrPeiU2
>>753
何でもおk
書きたいものを書けばいいさ
755名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 23:08:23 ID:dwAXO8bJ
>>753
受け止める準備はできている
756名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 23:08:30 ID:MnSys3sB
>>751
お!ありがとうっ早速観てきます。
スレ違いすみません。

>>753
愛×御前wktk
757 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/20(日) 23:13:54 ID:C+ESeHxp
そこで俺が空気読まずに似せるつもりはないパート2を投下するんだぜ


http://kjm.kir.jp/pc/?p=33498.jpg
758名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 23:16:21 ID:9BrPeiU2
>>757

だから、そのアドじゃ専ブラでよめな(ry
ttp://kjm.kir.jp/pc/img/33498.jpg
759 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/20(日) 23:21:13 ID:C+ESeHxp
>>758
dクス
俺ぁ厨なんだよ><
760名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 23:32:55 ID:+kFnDgs2
>>753
おまいは何を言っている!
妄想捏造ドンと来い。だ
最近俺がよく妄想するカップリングです。楽しみに待ってます。
761名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 23:37:07 ID:B69fsNH6
>>752
残念な知らせだが、きみきみは触られるのは嫌とぱよぱよで言ってた(><
攻めONLYらしいぃぃ
762名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 00:05:16 ID:tWzw+i8L
智秋とますみんのを書こうとして挫折した

あの二人はどっちもMだよなぁ
763名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 00:13:46 ID:nI99XJyK
>>762
ちょ、頑張ってくれ!
すげー読みたい!!!!
智ます好きだが、やっぱり文章にするの難しいんだよな
764 ◆0YIMKzfmZU :2007/05/21(月) 00:50:30 ID:C9/TSsCb
遅ればせながら、
GJありがとうございました。
また新しいの書き始めてるので
書き上がって時間できたら投下します。
765名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 00:57:58 ID:2QVGqMJn
>>762
頑張れお前にかかっている
その二人だと智秋→ますみんなのかなぁ
ますみんは結構雰囲気に流されそうなので智秋が押し倒してしまえばどうにかなりそうだがw
766名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 01:29:06 ID:LcddYArd
>>762
俺もマジ期待してる。
智ますどころかアイスはホント書いてる人いないし…(´・ω・`)
ます智だったら智秋の襲い受けとかでいい気がするww
767名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 01:39:22 ID:QcVKVT3H
>>762
俺も期待してるぞ!
ってゆーか、むしろ智秋→ますみんxほっちゃん期待してる(ぉ
768名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 14:12:41 ID:WvnxWSQt
智秋×ますみん、愛×御前、愛麻衣、藍ゆう、
あみぺ等々wktk
769名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 16:52:31 ID:glu0G+B+
>>753
    ∧_∧
    ( ・∀・)ワクワク
  oノ∧つ⊂)
  ( ( ・∀・)ドキドキ
  ∪( ∪ ∪
    と__)__)
770名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 17:15:29 ID:3nu4Jcxw
>>761
ぱよにきみきみが来た回はもちろん聴いたけど、
野望三十六回の印象が強すぎる俺が居る。
771名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 18:22:48 ID:WvnxWSQt
きみきみって御前には許してそう。
写真でも抱きついてるとこ見たことあるしw
色んなものwktk
772名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 20:41:58 ID:bZxfwEAb
なば×未祐って需要ある?
773名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 21:43:19 ID:tgj/tRS5
>>772
以前投下されてかなりの反響があったからかなり需要ある
774 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/21(月) 22:08:24 ID:tCbEVM5u
未祐があたしんちに来た日のこと。

「なばー、なばぁ〜?」

犬みたいに後をちょろちょろ付いてきてあたしを呼ぶ。
通称、総誘い受け声優。またの名をM系百合声優。

「なに、どしたの」

未祐が来てるからってんで、昼ご飯などを作ってるのにまとわりついてくる。

「これ」

言ってごそごそとかばんから取り出したのは、

「…ポッキー?」

「うんっ!」

「あ、あぁ。ポッキーね。良かったね、誰かにもらったの?」

「買ってきたんだよー、さっき。えと、コンビニで」

「ふ〜…ん、?」

まるで幼稚園児と会話してるかのような錯覚に陥る。
…こいつ、幾つだっけ。

「でねっ?
さっき静ちゃんに聞いたんだけどね?」
775 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/21(月) 22:09:25 ID:tCbEVM5u
「静?」

「うん。
さっき相談してたの。
なば私のことどう思ってるのかなーって。」

直球。
本人目の前にして普通こういうこと言うか…?

「え?
なに、あんたあたしのこと好きなの?」

「へぇぇぇっ?!
なんで知ってるの?!」

「馬鹿?」

「バカじゃないよっ」

「世間一般では未祐みたいなのをバカって言うんだよ」

「バカじゃないもん」

「はいはい。
で、あたしを好きな松来未祐様はポッキー出して何する気?あたしにくれるの?
776 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/21(月) 22:11:40 ID:tCbEVM5u
言うと未祐はパッと表情を輝かせた。
え、何?

「静ちゃんがねっ言ってたの!
好きなら相手に『ポッキーゲームやろう』って言えばいいんだよって!」

…静…何いらん知識与えてんの…

「だからぁ〜、ふぁいっ!」

見ると未祐がポッキーをくわえて顔を突き出していた。
あたしの意思は丸無視かい。

「あの〜松来さん?」

「ひゃい!」

「なんですか?これは。」

さっきからポッキーが邪魔して上手くしゃべれないことに気付いたらしく、未祐
は一旦くわえたそれを手に持った。

「えっとね、私がこーやってるからね?なばがそっち側たべるの」

「いや、うん。やり方じゃなくて」

「ポキポキ音がするからポッキーってゆーんだよ!」

「商品名の由来が知りたい訳でもなくて」

「なになに?」
777 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/21(月) 22:13:33 ID:tCbEVM5u
「あたしにコレをやれ、と?」

「やら…ない?ですか?」

御伺いを立てられてしまった。
あたしがいろんな子に手出してるとか、食いまくってるとか知らないの?

「あたしのこと好きなの?」

「えぇ〜?」

「…うん、わかった」

「好きだよー!」

「うん、わかったわかった」

「両思い?両思い?」

「さーてね」

―あぁ、もうなるようになればいい。

大事そうに抱えたポッキーの箱から1本抜き出して、未祐のアホ面にくわえさせ
る。
手に持っていた1本はさっきのあたしとの会話の間でもりもり食べていた。
こいつに緊張感持てって望むほうが間違えてるんだけどね。
778 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/21(月) 22:14:44 ID:tCbEVM5u
「いくよー」

意を決したあたしはチョコ味を突破しながら敵地に乗り込んだ。

んぐんぐ、と無理矢理飲み込んで唇に軽く触れる。

「ふぁ、なb」

こいつのことだからポッキーゲームの先に避けられない「キスイベント」がある
なんて思いもしてなかったんだろう、ちょっと動揺してるのがわかる。

ぎこちない動きであたしを受け入れる未祐。
なんか、無理矢理してる気分になる。

「…はっ、ふぁ、」

大きく息をする未祐。

「これがポッキーゲームだよ」

にや、と笑って言うと未祐はちょっとだけプルプルした。
犬か、お前は。

……スイッチ、入っちゃったかも。
779 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/21(月) 22:16:08 ID:tCbEVM5u
「未祐?」

「ふぃっ?!」

「あたしのこと好きなの?」

意思確認。

「え…えと…」

いきなりキスされたものだから言葉が鈍っているみたいです。

「ちょっとびっくりしたけど、うん。なばはすき。」

はは、と苦笑いしてしまった。
やれやれ。

「じゃ、戴いちゃうよ」

肩を押して壁に押さえ付けた。

「いい子にしてよーねー」

子供に話し掛けるように言う。

「な…なばぁ、
ま、まって?」

未祐がちょっとプルプルしながらあたしの腕をそっと掴む。
まぁ正しくは、掴むというよりは「つまむ」程度の力。
どっちにしろこの後に及んでお預けくらわそうったってそうはいかない。
780 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/21(月) 22:17:12 ID:tCbEVM5u
「ん〜?
待たない。っていうか、待てない?」

ついポロリとこぼれた本音に、未祐は少し困った顔をした。
…一々可愛いヤツめ。

だから言ったのに(言ってないけど)、あたしなんかやめとけって。
今更もう遅いけどね。

ぐ、と更に距離を縮める。未祐の吐息を感じる程に。

「な、ばぁ」

「待たないって言ったでしょ?」

「ひぅ…
あの、ちがくて…」

「?」

「……おしっこ」

……………………。

未祐がもてるのにもてない理由がわかった気がした。

バタン。

ジャ〜…
781 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/21(月) 22:18:23 ID:tCbEVM5u



「ね、ね、なば?両思い?両思い?」

「さーてね」

「ねぇねぇねぇ!」

「そうじゃない?」

「ほんとー?!?!」

「ウソ」

「えぇ〜」

「うそだよ」

「ほんとー?!」

「うるさいなー…(笑)」
782 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/21(月) 22:19:27 ID:tCbEVM5u
後日、あたしが冗談と皮肉を入り混ぜてハル○ケア内服液を渡すと、未祐はぴょ
んぴょん跳ねてこう言った。

「やったぁぁ〜、なばからのプレゼント〜!
ありがと、だいじにする!」

…あんた、それ頻尿の薬だよ。

皮肉も気持ちも伝わりそうにない馬鹿娘の相手が果たしてあたしに務まるのだろ
うか。
そう考えてあたしは大きな溜め息をついた。


おわり
783名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 23:59:42 ID:pCrVz5fE
>>761

書きこんでから思い出したよ。
きみこの胸は難攻不落だと。

じゃあ御前のあのモノマネは誰?

猪口?わからん!
784名無しさん@秘密の花園:2007/05/22(火) 00:02:41 ID:SuiCc/6k
連投スマソ

なばみゆGJ!

一筋縄でいかんところがいい!
785名無しさん@秘密の花園:2007/05/22(火) 00:25:42 ID:3L2twP29
GJ!
786名無しさん@秘密の花園:2007/05/22(火) 01:44:42 ID:EI0O95iQ
>>782
イイ(・∀・)b!
なばがちょっと酷いっていうか、黒いとこがいいwww
好きだ!
787名無しさん@秘密の花園:2007/05/22(火) 01:59:43 ID:eiUsZKpW
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/voice/1170310626/662-675
板違いだが、川澄×能登を妨害する某ユニット人が傑作。
788 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/22(火) 23:27:01 ID:9Ykfa7sw
これといってリクのないものなのですが。

生天目仁美×浅野真澄

一騎当千DDR収録後、
妄想なので、当然ながらブース内というか
スタジオ内には二人きりという設定です。

2回に分けて投下したいと思います。

エロありです。
789一騎当千!DDR ◆MJgxGHIqRE :2007/05/22(火) 23:31:58 ID:9Ykfa7sw
一騎当千DDR収録後―――

「私の胸はただの脂肪の塊なんかじゃなーいっ!!」
「またそれぇ?ますみん、しつこいねぇ」
「私から色気は出てないっつーのかよー」

「そうだって言ってんじゃん。何回同じこと言わせるの」

「だって!静ちゃんは『いいおっぱいだ』って言ってくれたよ?
 私だってフェロモン出すときは出すって言ってるじゃん」

「静は胸があればいいって子だもん。胸は別人格って思ってるっていうか…
 あー、ちょっと違うか。んと、胸重視っていうの?私は違うからねぇ。
 あっ!それと、ますみんはフェロモン出ないと思う。
 っていうか、万が一出てたとしても私は感じないだろうなぁ」

「ひっどーい。なんだよ、それー。どういうことだよぉ!私にはいいとこなしってことぉ?
 どいつもこいつもさぁ…」
790一騎当千!DDR ◆MJgxGHIqRE :2007/05/22(火) 23:33:10 ID:9Ykfa7sw

―――しばらくして
「訂正しろ、このやろー!」
「しつこい」
「このっキューピー体型!」

「うっさいよぉ!しかも、それはかんけーないじゃん?……あーもう、わかったわかった。
 ますみんのは無駄にでかい。宝の持ち腐れ―――脂肪の塊…でいい?」

「“無駄”てのは…ちょっとは認めるけど、最後のは余計だっつーの!
 でもさー、なんだあ、なばちゃん私の胸のこと『宝』だって思ってくれてるんじゃん!
 ねっ、ねっ!そうだよね!」

ほれほれっという感じで、胸を張って見せる。
そんな私を見て、なばちゃんは少しうんざりしているようだった。
791一騎当千!DDR ◆MJgxGHIqRE :2007/05/22(火) 23:34:21 ID:9Ykfa7sw
「はぁ…。ねぇ、ますみん…ますみんは、私のコト知ってるよねぇ?」

「えっ?」
「知っててそういうこと言ってる(やってる)んだよね?」
「なん…のこと?」
「舞以ちゃんにもだけどさぁ、やけにそういうことになると突っ込んで聞くし…」
「だからぁ、なにが?何が言いたいんだよー!」

いい加減、遠まわしな言い方にいらつく。一体何が言いたいのだろう?

なばちゃんはそんな私を一瞥して立ちあがり、出入り口の鍵を掛ける。
ここの録音ブース内にはカーテンがあったのだけれど、それも閉められてしまった。

そして振り向いて静かに話しながら近づいてくる。
その顔からはいつもの人懐こい笑顔が消えていた。なんだろう?
いつもと全然違う、私の知らないなばちゃんがそこにいた。

「…興味…あるの?」
「だから、何が…。な…んだよぉ……っ!?」

自分でも知らない間に後ずさっていたらしく、気が付けば壁際に立つ格好になっている。
792一騎当千!DDR ◆MJgxGHIqRE :2007/05/22(火) 23:35:23 ID:9Ykfa7sw
「そんなに言うんだったら…試させてよ…」
優しく頬を撫でられ、耳元で囁かれる。

「あっ」
そうだった。なばちゃんはそっちの人だった。
普段、私の前ではそういう素振りを全く見せないからすっかり忘れていた。

「ちょっとぉ、なばちゃん?…そういう冗談は止めてよー、ハハハ…」
「冗談?冗談で言ってるつもりはないんだけどなぁ。
 ますみんの…その胸…魅力的だって私に言わせたいんでしょう?」
つーっと首から胸元へと指先を滑らせていく。
「…っ」
「でもさぁ…いろいろ言うわりには、胸元が開いた服とかあまり着ないよねぇ。どうして?」
「そ…れはっ…」
「まっいいや。私を見て…」

もう一度頬に手を添えられ、自然と顔が向き合うようにさせられた。

「あ…あの…」
どうしよう。なばちゃんのことが怖くて動けない…

「もう喋らなくていいよ」

そして私は唇を塞がれた。
793 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/22(火) 23:41:38 ID:9Ykfa7sw
以上、前半でした。
中途半端に長くなってしまったので
残りを少し修正しますのでよろしくです。

智秋さんの口調を文章にするとどんな風になるのでしょう。
多分、かけないけど、読んでみたいです。
794名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 00:05:37 ID:GjJEU0bn
なんたる寸止め
795名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 00:18:12 ID:xPo9kDQL
久々のおあずけ…
気になって夜も眠れない
796名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 00:19:05 ID:yd8JzlL2
しかも新たな登場人物を匂わせる最後の書き込み
気になるな
797名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 01:45:11 ID:plG8yahm
期待してるぜ

ますみん出る作品はなかなかないから貴重だな
798一騎当千!DDR ◆MJgxGHIqRE :2007/05/23(水) 05:30:28 ID:pj7KDi9K
>>789-792 の続き

抵抗しようと思えばできたはずなのに、なぜかそれができなかった。
されるがままに口付けを許し、舌を挿入される。
「ん…んぐっ…っ…はっ」
舌を絡め取られ、息苦しくなって思わず仰け反って空気を求める。
「…苦しかった?ますみんの唇…柔らかいね…」
そこまで言うと、首筋、鎖骨へと舌を這わせてきた。瞬間、全身に電気が走ったようになる。

「…くっ!」
私はその感覚に、たまらず声が出そうになるのを押し殺した。
同時にシャツの下から手を入れられ、器用にブラのホックを外される。
「んっ…」
窮屈な状態から解放された胸が、温かな手に触れられる。
799一騎当千!DDR ◆MJgxGHIqRE :2007/05/23(水) 05:32:08 ID:pj7KDi9K
「思ったより柔らかいんだ…ますみんの胸」
胸全体を揉まれ、乳首の周囲を指が這い回る。それだけで、もう胸の突起が痛いほどかたくなっているのを感じていた。
そのことを察したのか、中腰になってかたくなっている突起を口に含まれる。

「ちゅ…ぴちゃ…」
最初は全体を舐めているだけだった舌の動きが、徐々に複雑になっていく。
周囲を舐められ、キツく吸われ、舌先でつつかれたりこねられたり…。
「やぁっだっ、んっ!あぁっ!」
刺激に耐えられず、声を出してしまった。

「声…出してもここだったら平気だよ?外には聞こえないし。それに、私はいい声、聞きたいなぁ」
そう言うと、また胸への愛撫を再開する。
「うん、柔らかいけど、適度に弾力があるし…。それに肌、白いね。すごく綺麗だよ…」
「ねぇ…やっ…やだっ…てばっ」
「そう?嫌なの?いいよ。嫌なら私のことを突き放せばいいじゃん…」
「…………」
「『気持ちいい』の間違いでしょ?素直になりなよ…強情だなぁ、ますみんは」
「んん!」
そしてまた深く口付けられる。

口付けられながらスカートをまくられ、太ももを撫でられていた。
800一騎当千!DDR ◆MJgxGHIqRE :2007/05/23(水) 05:33:52 ID:pj7KDi9K
「やっ!ちょっ、なばちゃん!ねぇ。もう止めよう?…もう十分でしょ?」
次に何をされるのか察した私は、はっとして、口を離し必死で訴える。
「ここまできて…?本当に止めてもいいの?」

話しをしながら、下着の中に手を入れられてしまった。

「くすっ。こんなにしてるのに…。我慢…しなくていいんだってば…」
さっきまでの胸への愛撫で感じすぎていたから、ソコがどうなっているかなんて分かっていた。
それにそれ以上されたら、私が私じゃなくなってしまいそうで…。

「あっ…あっ…はあっ…くぅ!」
中心を指先で撫でられたことで、一瞬冷めかけた体がまた一気に上気する。
両足の間になばちゃんの片足がねじこまれ、膝を閉じられないようにされる。
そこまできて、私はほんの少しだけしていた抵抗すらするのをやめた。

「うん。最初っからそうすればいいんだってば。ね?」
ストッキングを脱がされ、下着を膝上あたりまで下げられる。
「んぁっ!!」
そのまま、私は指を挿入された。
801一騎当千!DDR ◆MJgxGHIqRE :2007/05/23(水) 05:36:08 ID:pj7KDi9K
「あったかいね…ますみんのなか。気持ちいいよ…」
なに?言葉が遠くで聞こえいる…。

そんなことをうっすらと思っている最中も、侵入してきている指が緩く動いていた。

「あっ…あっ…うんっ…」
「ますみんの、感じるとこはどこ?」
「なっ…に、言って…る…んだ…よぉ…ああっ!」
とたんに指の本数を増やされる。その指は私の感じるところを的確に攻めてきていた。
「ん!あっ!それっ…ダメ…だって…ばぁ!!」
「うーん、そこは素直に『いい』って言って欲しいなぁ。でも、そこがますみんらしいところかな?」

限界がすぐそこにきているのがわかる。
「限界でしょ?ほらぁ…いっていいよ?ますみんのイクときの声…聞きたいなぁ…」
片手で胸を、もう一方の手、指でなかを激しく攻めたてられて、私はあっけなく限界を迎えた。
「もっ…ダメっ!!あっやだっ!やだよぅ…ふあぁっ!!――――っ!!!!」

その瞬間脳裏に浮かんだのは誰だったか…。
もう自分が自分でわからなくて…なばちゃんにきつくしがみ付いて
何だかよくわからない叫びをあげた―――
802一騎当千!DDR ◆MJgxGHIqRE :2007/05/23(水) 05:38:08 ID:pj7KDi9K

「ぅっ…ん……はぁ…はぁ…はぁ…」
私は、なばちゃんに体を預けて立っているのがやっとの状態のまま、息を整えていた。

ようやく少し落ち着きを取り戻した頃

「ますみん?大丈夫?」
「…すぅ………はぁ………大丈夫なわけないじゃん…」
「あれ?怒った??」
「どういうつもり…だよ…」
「なんで?最初に言ったはずだけど?ますみんの胸が魅力的かどうか試すって」
「だったらさー!胸だけ触ればいいことじゃん!なんで、こんなっ!!」
「まあまあ。そう怒らないでよ。女同士も結構良かったっしょ?」

顔を上げて見ると、そこにはいつもの人懐こい笑顔をしたなばちゃんがいた。
「ははっ。その格好で怒ってるのも結構魅力的だよ?フェロモン出てる、出てる」

「あっ…」

自分の格好を見ると、シャツははだけ、ブラもホックが外されているし
スカートは元通りになっているものの、下着が膝元まで下ろされている状態だった。
「あーもう!!こんな格好にしたのはなばちゃんでしょー!」

とたんに恥ずかしくなって慌しく服装を整える。
803一騎当千!DDR ◆MJgxGHIqRE :2007/05/23(水) 05:39:04 ID:pj7KDi9K
「そうだ!ますみんの胸はぁ…すっごい揉みがいのある、とても綺麗ないいおっぱいだったよ♪」
「うっ…。…あ…りが…とう…」
今更それを言われたところで素直には喜べないけれど、なんとなくお礼を言ってしまった。

「それからね…。素直になったら?ちゃんと自分の気持ちを伝えたら、応えてくれると思うよ?んじゃ、頑張って〜」

「えっ!なんのことだよっ!誰に何を伝えろっていうの?ねぇ、なばちゃん!なばちゃんってばー!」

結局なばちゃんはそのまま出て行ってしまった。
「気持ちを伝えるってなんなんだよー。っていうか、こんな状態の私を置いてきぼりにするなー!!」
なんだか、どっと疲れてしまった私はそのまま帰宅することにした。
「はぁ…疲れた…」

―――以下、生天目仁美の独り言―――

「いやあ、ますみんが好きなのがアノ人だったとはねぇ。
 しっかし、イクときに違う女性(ひと)の名前言われるとは思わなかったけど。
 でもこれはこれで、しばらく楽しめそうだなぁ。ますみん、奥手っぽいし〜」


END
804 ◆MJgxGHIqRE :2007/05/23(水) 05:46:31 ID:pj7KDi9K
以上です。なんとか早めに投下できました。
期待してくださった方々、ありがとうございます。

エロいのにしようとするとなぜ暗いものになってしまうのか。
明るいエロって無理です。

なんというか…Aiceの皆さんって書けない!

805名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 06:37:55 ID:/S+71UWJ
GJ!
てか誰の名前ナンダヨー!気になるじゃないかw
806名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 07:12:21 ID:plG8yahm
GJ!ドキドキしなから読んでたよ
しかし誰の名前だったんだろう…?
807名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 08:42:54 ID:bTY5ultz
>>793の書き込み的に智秋か?
つか、俺の中ではそうしておくw
808名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 17:21:37 ID:eTOkW4DE
智秋ますみんを書いている途中なのですが
それぞれの呼び方は
智秋→ますみ
ますみん→智秋ちゃん
で合っているのでしょうか
あと智秋のしゃべり方は智秋語(ブログの文章みたいなの)のほうがいいのでしょうか
今は普通の口調で書いているのですが…
809名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 17:42:57 ID:1dFecHow
>>808
呼び方多分それでオケかと。

頭の中→外(ブログ)に出力→智秋語だと思うから、耳で聞く会話や本人の脳内では普通の日本語なんじゃないかな。
まわりくどいこと言ったけど、個人的に読みやすい普通の口調だと嬉しいです。

智秋ますみんwktkして待ってる!超待ってる!
810名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 19:35:03 ID:plG8yahm
智ますwktk
811名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 19:48:12 ID:RQvpXBUt
>>808
ちあますがんばれ!期待して待ってます!
812名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 20:00:47 ID:bTY5ultz
>>808
呼び方あってるよ
頑張れ!
wktk
813808:2007/05/23(水) 21:09:01 ID:eTOkW4DE
レスありがとうございます
今はパソが使えないのでここに書くのはもう少し先になると思います
声優のSSを書くのは初めてなのであんまり期待しないでください…
814名無しさん@秘密の花園:2007/05/24(木) 03:58:36 ID:L4YrZuvg
>>804
GJ
本人のしゃべり方と同じで感動した!w

俺は相手はほあーの人だと妄想しておくww
815名無しさん@秘密の花園:2007/05/24(木) 04:46:30 ID:mirvV8na
>>804
GJです!
相手について、俺はほちゃだとしておくw

あと>>808期待してます!
816名無しさん@秘密の花園:2007/05/24(木) 06:59:46 ID:k3FW/1fs
今更今井×中村にハマりました
この二人はやべぇ
817名無しさん@秘密の花園:2007/05/24(木) 13:27:03 ID:6f/9FI/Z
エイズが増えてるみたいです。女性声優カップルたちも気をつけてください。
なんと、「感染経路は同性間の性的接触が63%」(毎日新聞)で、
異性間接触よりも多いとのことです。

二人仲良く検査を受けるのもいいと思うんです。
818 ◆0YIMKzfmZU :2007/05/24(木) 14:10:11 ID:+lRIU1NK
愛麻衣、まだ書きあがってないんだけど、なんかsola見てる人にしか
わかんないようなネタになってる・・・orz

そんなんでも書きあがったら投下していいのでせぅか・・・?

819名無しさん@秘密の花園:2007/05/24(木) 15:03:50 ID:HEBogwTY
愛麻衣wktk!!
820名無しさん@秘密の花園:2007/05/24(木) 22:24:12 ID:SQP21DrO
solaは知らんが読みたいぞ
妄想でカバーする!
だからどんとこい!
821名無しさん@秘密の花園:2007/05/24(木) 22:32:25 ID:6f/9FI/Z
solaは文字通り雲行きが怪しくなってるからな
822名無しさん@秘密の花園:2007/05/24(木) 22:59:54 ID:B6FRiF9Y
>>816
( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ナカマー!
最近毎日ニコニコでプリスター見てるw
誰か今井×中村書いてくれないかなぁ
823名無しさん@秘密の花園:2007/05/26(土) 03:01:56 ID:KRkI810N
愛麻衣・藍ゆう・あみぺetc.どんとこい!
824 ◆MpL1D2oOcQ :2007/05/26(土) 05:25:54 ID:v0liw3y9
トリップテステス
825804 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 20:49:21 ID:Miov7j/7
智ますどころかSS自体初書きなのであまりいい感じには書けませんでしたが…
完成したので投下します
智秋→ますみんでますみん視点エロなしです
826すいません808です ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 20:55:12 ID:Miov7j/7
今日は久々の…でもないoffの平日
そろそろ夏物の服が欲しいな〜、なんて思って新宿まで来てみたものの、なかなか私の好みにあう服がない

まぁまだ5月だし、夏物はもう少ししてからでもいいかなあ
そろそろ日も暮れてきたし今日はもう帰ろーっと

「あ〜!真澄〜〜!!!」

…背後からいきなり名前を叫ばれた
この聞き覚えのある声、そして私を下の名前で呼び捨てにするのはあいつしかいない
少し間を置いて振り向くと

「真澄〜何やってんのこんなとこで〜」
「智秋ちゃん…」

現在同じユニットで活動中、事務所も同じの声優
たかはし智秋ちゃんが私の目の前に立っていた
827 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 20:58:28 ID:Miov7j/7
「何って夏物の服買おうと思ってたんだけど…」
「あ、そうなの?なんかいいのあったぁ〜?」

しかしこの娘は相変わらずすごい服装だな…
スカートは短めだし、胸の谷間見えてるし…ちょっとは年齢ってものを考えろよ
まあ自称23歳みたいだけど?

「ん〜なかなかないんだなぁこれが」
「じゃああたしが見てあげよっか?」
「いやそれはちょっと…」

この娘と私とじゃ服の好みが違いすぎる

「なによ〜遠慮しなくていいじゃぁん。」
「いやもう帰るし、またの機会にってことで。」
「じゃあさ、今日真澄の家行っていい?」
「なんでだよ!」
「いやぁぶっちゃけヒマなのよ〜」
「じゃあなんでこんなとこいんの?」
「事務所帰り〜」
「…で、なんでヒマだからって私の家に来るの?」
「なにさ冷たいなぁ〜同じAice5の仲間じゃんかぁ」
「それとこれとは話がべ…」
『ちょうど真澄に話したいこともあるし」

智秋ちゃんのいつもの笑顔が一瞬マジメな顔になった
828 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 20:59:37 ID:Miov7j/7
「え…?」
「だからいい?」
「う…じゃあいいよ」
「やった!じゃあ買出し行こうぜ〜今日はあたしとますみでポーリーだぁ!」
「あんた酒飲む気でしょ」
「ったりまえじゃん?」

…あっという間に笑顔になった
ホント酒好きだなこいつ

「ねぇ智秋ちゃんさ〜なんで私のこと名前で呼び捨てなの?」
「ん?イヤ?」
「別にイヤじゃないけど…他の人は『ますみん』とかさ〜、ほっちゃんは『浅野さん』だけど」
「あたし気に入った人は呼び捨てにしてるんだ〜」
「ふ〜ん…へ?」

私こいつに気に入られてたんだ…
ユニット活動のときもなんかやけに絡んでくるなとは思ってたけど
829 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 21:00:52 ID:Miov7j/7

浅野真澄の家

「お邪魔しま〜す、おっ!真澄の家結構キレイじゃ〜ん」
「そりゃどーも。って結構ってなんだよ!」

智秋ちゃんの手には大量の酒が入った袋
私の手には晩御飯の食材が入った袋
智秋ちゃんが持ってる袋のほうがかなりでかい
どんだけ飲む気なんだこいつは…

「この子がアビちゃんだね〜?初めまして〜真澄の親友のたかはし智秋で〜っす」
「おい!いつ親友になった!?」

智秋ちゃんはいつの間にか窓際のカゴの中のアビちゃんに話しかけてる

「まぁまぁ細かいことは気にせずにさぁ」
「…今ご飯作るからちょっと待ってて。」
「はいは〜い。なんか手伝おっか?」
「すぐ出来るからいよ。」





830 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 21:02:59 ID:Miov7j/7
「はい出来たよ〜」
「サンキュ〜おっ!すごいじゃん!真澄ってば意外と料理上手なのね〜」
「意外とってなんだよ!や、これぐらい誰にでも…」
「いやいやあたしはホント料理できないからさ〜すごいね真澄見直したよ!」
「はぁ…まあいいや早く食べよ。冷めちゃうし。」
「じゃあ、いっただっきま〜す!」
「いただきます。…なんでそんなテンション高いのよ。」
「だってますみの手料理だも〜ん」
「はいはい…」

私が料理するのがそんなに意外だったかこのやろう
っていうかこれパスタソース和えただけなんだけど
普段はもっと凝ったもの作ったりするんだけど今日は早くできるものを選んだから…
あっでもサラダはちゃんと作ったぞ!野菜洗って盛り付けてドレッシングかけただけだけど!

「あ〜美味しかったぁ〜ではではお待ちかねのぉ…テキーラぁ!」
「誰も待ってないし!なんでそんな強い酒買ってんの!?」
「ポーリーといえばテキーラでしょ?ますみも一杯いっとく?」
「いいです。っていうかムリ。」

ったくいくら自腹で買ったとはいえ他人の家でテキーラ飲むなんてどんな神経してんだよ…
そういやこいつえさ袋の家にハブ酒持ってった前科があったんだっけ?


831 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 21:03:58 ID:Miov7j/7
「はい出来たよ〜」
「サンキュ〜おっ!すごいじゃん!真澄ってば意外と料理上手なのね〜」
「意外とってなんだよ!や、これぐらい誰にでも…」
「いやいやあたしはホント料理できないからさ〜すごいね真澄見直したよ!」
「はぁ…まあいいや早く食べよ。冷めちゃうし。」
「じゃあ、いっただっきま〜す!」
「いただきます。…なんでそんなテンション高いのよ。」
「だってますみの手料理だも〜ん」
「はいはい…」

私が料理するのがそんなに意外だったかこのやろう
っていうかこれパスタソース和えただけなんだけど
普段はもっと凝ったもの作ったりするんだけど今日は早くできるものを選んだから…
あっでもサラダはちゃんと作ったぞ!野菜洗って盛り付けてドレッシングかけただけだけど!

「あ〜美味しかったぁ〜ではではお待ちかねのぉ…テキーラぁ!」
「誰も待ってないし!なんでそんな強い酒買ってんの!?」
「ポーリーといえばテキーラでしょ?ますみも一杯いっとく?」
「いいです。っていうかムリ。」

ったくいくら自腹で買ったとはいえ他人の家でテキーラ飲むなんてどんな神経してんだよ…
そういやこいつえさ袋の家にハブ酒持ってった前科があったんだっけ?


832 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 21:04:59 ID:Miov7j/7

「ねぇちょっと」
「ん〜何ぃ〜?」
「何ぃ〜?じゃなくて。智秋ちゃんなんか話あったんじゃないの?」
「あ〜そういえばそうだった!」

そういえば、ってなぁ
てかなんでこいつさっきからガバガバ強い酒飲んでるくせに全然酔ってないんだ!?
私なんか梅酒しか飲んでないのにちょっと頭ボーっとしてきたんだけど

「んーじゃあ…真澄はアタシのこと同思ってる?」
「んな…いきなり何!?話ってそれ?」
「うん」

びっくりした…
夕方に一瞬だけ見せたまじめな目が、私の顔を見つめている
私はその視線に耐えられなくなって目を逸らした
それにしても智秋ちゃんってよく聞くと色っぽい声してんだなー

「ねぇ真澄?」
「ふぇ!?あーうん『Aice5のメンバー』」
「そんだけ!?」
「何が知りたいんだよお前は!?」
「もっとこう好きとか嫌いとかさぁ」
「あー…智秋ちゃんはどうなの?私のことどう思ってる?」

なんとなく答えづらくて質問で返してみた
こういう話は慣れてない
833 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 21:07:53 ID:Miov7j/7

「あたしは……真澄のこと、好き…だよ?」
「あー、ありがと。」
「…真澄は?」
「じゃあ私も好きだよ?」
「じゃあって何!?違うんだって……あたしは本気なの」
「本気…って?」

本気ってなんだ本気って
それってまさか今話題のあの…ゆ、百合とかいうやつ?

「その…あたしは真澄のこと仲間とか友だちとかじゃなくて、なんていうか恋愛対象?として見ちゃってる…ってこと」
「はぁ!?」
「まぁ分かりやすく言うとLikeじゃなくLove、みたいな」
「はぁあ!?」

そのまさかだったか…
この私が女に告白される日がくるなんてね…

834 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 21:10:31 ID:Miov7j/7

「な、なんで私なんか」
「う〜んなんでって…真澄美人だし」
「そこ!?」
「口悪いけどホントは優しいし、いっつもみんなに遊ばれててかわいいなーって」
「だ!?」

しまった、変な擬音が出てしまった。
『かわいい』なんて言われたの初めてかも。

「か、かわいいって私が!?」
「うん」
「いやいやいやちょっと待って。そのつまり私が美人で優しくてかっ、かわいいから好きだ、と」
「あとなんかすごい惹かれるんだよね。」
「えっ、ていうかさ、智秋ちゃんはそっちの人なわけ?」
「ん〜ん普通だった。真澄を好きになるまでは。」
「だよね、関さん好きって言ってたもんね。そうだよ関さんは?」
「関さんはぁなんていうか…アイドルが好きっていうのと同じ感覚だから。」

なんていうかもう驚きすぎて心臓バクバクいってんですけど。
あぁ喉が渇いてきた、けどこの場には梅酒しかないし。
835 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 21:13:28 ID:Miov7j/7

「でさ?ホントはあんまり言う気なかったんだけど、もうすぐAice5解散しちゃうじゃん?そしたら会う機会もなくなっちゃうなー、言わないまま離れちゃったりしたら後悔するよなーって思ってて。」
「もうすぐってまだ4ヶ月もあるじゃん…。事務所も一緒なんだし声優業続けてればどっかで仕事一緒になることもあるだろうし。」
「結構すぐだよ?4ヶ月って。半年より短いんだよ?仕事が一緒になるってのもいつなるか分かんないじゃん?」
「まぁそうですが…。んじゃ智秋ちゃんはさ、いつから私のことがその、好きなの?」
「え、っといつからってか気づいたらっていうか…去年の夏ぐらい?」

結構前だなオイ
この娘好きになったらすぐ告白しそうなのに。
人は見た目によらないってか。

「はぁ…それで智秋ちゃんは私にどうしてほしいの?」
「どうって…ただ伝えたかっただけ。」

うっ…なんだその純情な少女のようなセリフは!?
しかもなんでいきなり敬語!?
836 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 21:17:02 ID:Miov7j/7

「別につきあってほしいとかじゃないんだけど…」
「うんまぁそこまで言われたらさすがに私も困るわ。」
「そりゃ真澄があたしのこと好きになってほしいとは思うけど…」
「う…ん」

まいったなー、告白されるのも久しぶりだしましてや相手は女の子だし
なんて返せば…

「智秋ちゃんのことはまぁ…好きだけどそういう好きじゃないんだよね。」
「うん」
「だからその…お友だちから、というか今まで通りでみたいな?」

だぁぁっ!なんだその中学生みたいな返事はぁっ!?どうした私!

「うん。ありがと、真澄。」

やっと笑った…
しかしそうかこいつ私のこと好きだったのか…
837 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 21:20:06 ID:Miov7j/7

「じゃあそろそろ帰るね〜。」
「うん、あ、ちょっと待ちなよ。」

時計を見るといつの間にかもう深夜
こんな時間じゃ終電ないじゃん

「どうやって帰んの?」
「んー、タクシーかな。」
「もったいなっ!うちに泊まりなよ。」
「えっ?いいの?」

あ…そういやついさっき私この子に告白されたんだった。
でもこの子一人で帰らしたらまだ酒飲みそうだし、私は明日も休みだし

「智秋ちゃん明日の予定は?」
「特にない。」
「じゃあ泊まりなって。こんな時間に女の子一人じゃ危ないじゃん。」
「あれ〜?もしかして真澄ってばあたしの心配してくれてる?」
「帰れ。今すぐ帰れ。タクシーでもなんでも使って帰りやがれ。」
「顔赤いよ?照れてるのかな〜真澄ちゃ〜ん?」

…なんかこの子もうすっかりいつも通りなんですけど。
838 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 21:24:07 ID:Miov7j/7
「で、どうすんの?」
「お言葉に甘えて泊めてもらいます。」
「はいはい。」
「じゃあ改めてポーリーいっとく?」
「寝ろ!」




今日はなんかすごい疲れた…
私って確か女の子にもてるオーラ全くないはずなんだけどなぁ。
でも床に敷いた布団で寝てる智秋ちゃんの寝顔は、正直言ってすごくキレイ。
やっぱり美人ってこういう子のことをいうんだよなーホントは。
それに今日の智秋ちゃんは酒飲んでる間以外はずっと俯きっぱでいつもと違っておとなしくて、なんかかわい…いやだから何考えてんの私!?
それにしてもなんでこの子こんなぐっすり寝れるんだ?
普通好きな人が横に居たらなかなか寝れないんじゃないの?
私なんかいろいろ考えちゃって、ベッドに入ってからもう2時間近く起きてるってのに。
いっそのことラジオのネタに…するのは酷すぎるか。
これから普通に接してられるかなぁ。。。

てゆーか、やっぱり寝れねーぞこらー!!!


終わり

839 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/26(土) 21:29:50 ID:Miov7j/7

なんかありきたりな感じでグダグダになっちゃってご期待に沿えることができなくてすいません…
この二人のトークはほとんど聞いたことがないので口調とかもおかしいかもですが、智秋語にはせずに普通に書きました。

ますみんをツンデレにしたかったんですがムリでしたorz
ちなみにますみんは本当は料理上手ですw

では失礼しました。

P.S >>830>>831の2重投下その他変換ミスなども重ね重ねすいません。。。
あと>>835の最後の行は無視の方向で…消すの忘れてたorz
840名無しさん@秘密の花園:2007/05/26(土) 21:47:57 ID:ImzzhVhK
>>839
GJ!いいぞ!気に入ったぞ!
最後の『やっぱり寝れねーぞこらー!!!』とかますみんぽいし!
また書いてくれ!
841名無しさん@秘密の花園:2007/05/26(土) 21:49:31 ID:PNLR/m/I
>>839
ktkr!!
GJです!!!!
智秋とますみん可愛すぎ!!ww
本当に萌えだ!www
842名無しさん@秘密の花園:2007/05/26(土) 21:58:17 ID:rnD9vDe/
>>839
ちあますktkr!!!
ますみん十分ツンデレじゃないか!よくやったぞ!
気が向いたらまた投下してください!
843名無しさん@秘密の花園:2007/05/26(土) 22:50:28 ID:kfXWqZJs
ますみんのツンデレっぷりがなかなかいいな。
あとはExigeやミンゴスネタも見たい気もする。
844名無しさん@秘密の花園:2007/05/26(土) 23:00:33 ID:nBiqYa/S
ますみんがますみんらしくて良かった!
超GJ!!!
またよろしく!
845名無しさん@秘密の花園:2007/05/26(土) 23:54:39 ID:VU9LkeaK
Aice5のラジオを聴きながら読んだぞ〜

メインパーソナリティーは智ますではないけれど
ますみんはほっちゃんと・・・というコメントはあったけれど
良い!!

なんかチアキングがかわいい
GJです!
846名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 00:01:30 ID:VU9LkeaK
すまん。訂正

誤  ますみんはほっちゃんと・・・
訂正 ますみんはかんちと最近ねんごろ・・・ 
847 ◆jqqPRu3olY :2007/05/27(日) 01:10:15 ID:rfUqfD9E
solaネタで書いている人もいるようなので、怪物王女ネタで書いてみました。
848表現方法 ◆jqqPRu3olY :2007/05/27(日) 01:11:21 ID:rfUqfD9E
「綾ちゃん、お願いがあるんだけど、いいかな?」
 どこか遠慮気味に尋ねる能登麻美子。
「何なに?」
 大好きな可愛い後輩から頼られて嬉しさいっぱいの川澄綾子。
「ここのところがうまく表現できなくて――」

 麻美子は怪物王女の台本を綾子に見せ、該当する部分を指でなぞった。
その部分とは、川澄綾子演じる姫(ひめ)と能登麻美子演じる嘉村令裡(かむら れいり)のキスシーンだった。
麻美子は、そのときの音をどう表現するかで悩んでいた。

「それで、綾ちゃんと実際に練習してみたいな・・・なんて・・・」
 だんだんと声が小さくなっていく。
「麻美ちゃん!」
 それに反比例して大きな声で返す綾子。
「はい!」
「もうあたし達はプロなのよ。訓練所では声だけじゃない演技もしたけど、今は声だけで表現しなくちゃいけないの!」
「そ、そうだよね。声優は声だけで伝えなくちゃいけないんだよね。うん、ごめんね」
「あ、でもね、麻美がどうしてもって言うんだったら、その――」

 綾子が言い終わらないうちに麻美子が言葉を遮る。
「ううん。なんとか頑張ってみるから」
「そ、そう? でも、やっぱり、ほら、どうしてもダメな時ってあるじゃない?」
「え?」
「麻美がこういうお願いしてきたことって今までなかったでしょ?」
「確かにないね」
「だからね、今はどうしてもダメな時なんだと思うの。そういうときは・・・先輩を・・・先輩を頼っていいんだから」
「綾ちゃん!」

 こうして、声だけでなく体全体を使っての練習をすることになった川澄綾子と能登麻美子。
 ワンシーンの音を表現するのに二人は何度も練習を重ねた。
 ようやく完璧な表現を見つけたときには二人の顔は赤く染まっていた。
849表現方法 ◆jqqPRu3olY :2007/05/27(日) 01:13:26 ID:rfUqfD9E
姫 : 令裡よ、今日は何の用だ。今日はずいぶんと弱っているようだが。
令裡: ええ、姫様の血にこだわりすぎた結果がこのざまですわ。
姫 : 前に言ったはずだが。今度襲ってきたら殺す、と。
令裡: 聞きましたわ。今日は姫様の血を吸おうと思って来たわけではありませんのよ。
姫 : ほおう。では何しに来たのだ。
令裡: このまま力尽きてしまう前に、せめて姫の唇に触れたいと思いまして。
姫 : 血は吸わぬから唇には触れさせろということか。ずいぶんと都合のよい頼みだな。
令裡: そうすることで私は回復できますの。姫様、この吸血鬼に今一度の慈悲の心をいただけませんか?
姫 : ふふん。まあ、よいだろう。ただし、少しでも変な動きを見せたときは分かっているな?
令裡: わかっていますわ。それでは姫様。

 令裡が姫に近づき、令裡と姫の距離が限りなく0になる。令裡は姫の腰に手を回し、姫を自分の方へ招き寄せる。
 姫もまた、前に令裡が襲いに来たときと同じように、令裡の腰に手を回す。目が合う二人。

令裡: 姫様、目を瞑ってくれませんか?
姫 : 勘違いするな。私は完全にお前を信じたわけではない。
令裡: 用心深いお姫様ですこと。いいですわ。それでは参りますわよ、姫様。
 令裡の唇が姫の唇に近づく。
 唇と唇が触れるだけのキス。
 小さな音が静かな部屋に響いた。 

音響監督(この音はすばらしい。最高のサウンドだ)
850表現方法 ◆jqqPRu3olY :2007/05/27(日) 01:14:19 ID:rfUqfD9E
姫 : これでもう思い残すことはあるまい。
令裡: ええ。感謝しますわ、姫様。
姫 : 先ほどよりずいぶんと元気になっているみたいだが。
令裡: 気づいてしまいましたの? そうですわ。もともと私は弱ってなどいませんでしたのよ。
姫 : 演技だったというわけか。
令裡: ええ。回復するというのも真っ赤な嘘ですわ。吸血鬼が唇に触れるだけで回復することなんてありませんのよ。
姫 : ふふん。王族が知らぬとでも思ったか。
令裡: それでは知っていて。知っていてなぜですの?
姫 : 前に言わなかったか。私は気まぐれだと。

総責任者(これはテレビ本編より番外編向けだな。あるかどうかはわからないが)
851表現方法 ◆jqqPRu3olY :2007/05/27(日) 01:15:16 ID:rfUqfD9E
「あんなに練習したのに無駄になっちゃったね」
「無駄になんてなってないよ。だって、綾ちゃんとの距離を縮められたから」
「え?」
「先輩の綾ちゃんにこれで少し近づけたかなって」
「・・・そっか」
 二人の距離が本当の意味で縮まる日は近い・・・・・・・・・のか?

<おわり>
852名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 01:36:41 ID:TIc4VbIj
智ます超GJ!
機会があればまた書いてくれ
853名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 01:55:08 ID:hValvuuR
藍ゆう分が不足してきたんだが…
854名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 02:30:54 ID:2PJeQHk7
>>853おれもだ
855名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 02:33:08 ID:nf0+ivOB
>>839
GJ!!

どうしよう
俺も智ます書き上げたとこだったけど、かぶっちゃったなorz
こんなGJな流れの後に投下は気が引けるぜw
856名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 03:06:19 ID:i2yRYEwi
GJ!ありがとう


>>855
俺は是非とも投下してもらいたい
857名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 03:29:16 ID:iEylx6rE
>>855
You投下しちゃいなYO!
858 ◆.go2ZXzXTk :2007/05/27(日) 11:05:48 ID:qxXfflyo
>>839>>847超GJ!萌えた。

萌えついでに、投下します。
智ますじゃないけど>>855の前座にでもなれば幸い。
859 ◆.go2ZXzXTk :2007/05/27(日) 11:07:13 ID:qxXfflyo

仕事が終わり、家に帰った頃携帯が鳴った。
ディスプレイに表示されたのはほっちゃんの名前。
メールはよくあるけど、電話はちょっと珍しい。
なんとなく、何かあったかなと思いながら通話ボタンを押す。

―あ、浅野さん?

語尾が楽しそうに上がってる。
ほっちゃんはご機嫌のようだ。
さらさらと流れるように「今、大丈夫?」「仕事、終わった頃だと思って」
といつもの声が続く。

「あ、うん、大丈夫。でもほっちゃんよくわかったねあたしのスケジュールなんて」
―あはは、けっこう適当だったりして。でも大体わかるよ。だって
「aice5で散っ々一緒だったもんね、わかるかそりゃ」
―…、うん、そーだよー

会ったときにでもいいのに、最近あった面白いこと、現場の人のこと、
かんちのこと、次々に話して話題は尽きない。
そういえば、aice5のツアーのときはまだこの時間も一緒で、こうやってほっちゃんと喋ってたなぁ。
そう昔のことでもないのにふと懐かしくなり、電話の向こうの顔が見たくなる。

「あー、なんかほっちゃんに」
―なになに?

「しゃべりたいことがあったんだけど、わすれちゃったー」
860 ◆.go2ZXzXTk :2007/05/27(日) 11:11:17 ID:qxXfflyo

会いたいなんて、変だ。
会おうと思ったら、いや思わなくてもいつでも会えるのに、変だあたし。
恋人でもないんだし。

無理矢理捻じ曲げた言葉のせいで、語尾が不自然に伸びてしまった。
ほっちゃんにわかったのだろうか。短い沈黙。

―あははは!浅野さん、それ老化じゃない?
「なんだよー!いっとくけどあたしのがほっちゃんより若いんだからね!
あたしが老化ならほっちゃんはもう老人だよ!」
―あ、ひどーい。でもあたし17歳だから浅野さんより年下だもん

会いたいって言ってもよかったような気もする。普段なら軽く言っていたかもしれない。
別に、直接じゃなくて「どっかヒマない?お茶しよーよ」って。
友達に会いたいと言えないのも変だ。
何だこれ。なんだあたし。
とりあえずフォトフレームに入ったaice5みんなの写真を見てこれでいいかと自問自答。
その間も会話は進んでいる。ほっちゃんが最近行ったお店の話。

―聞いてる?浅野さん
「あ、きいてな、い」

そんな美味しいか美味しくないか、っていうか総合して普通のお店の話なんて聞いてらんないよ。
あたし今なんだかイイ感じじゃない気がする。
写真の中の堀江由衣はそれはそれは綺麗な顔で楽しそうに笑っていて面白くない。

あんたのせいだっつの。
しかもそのほっちゃんは100%ほっちゃん。
この向こうのほっちゃんは今日は普通に、グラビア関係もなかったらしいからいつものほっちゃん。
あたしの会いたいのはこっち。
861 ◆.go2ZXzXTk :2007/05/27(日) 11:12:50 ID:qxXfflyo
日常のほっちゃんの苦情を聞き流しながら写真のあたしに悪態をつく。
あんた疲れてるよ。そのあんたじゃなくて、こっちのあたしね。

―ま、いいけど。あ、浅野さん、あたしアニスパのHPみたよ
「あー、ほんと?あれ?なんかあった?」
―一緒に暮らしたいの、あたし?
「違うよ!『たい』じゃないの、『暮らせる』。せる、だから」
―えー。そんな嫌がらなくても。あたし、嬉しかったのにな
「え?」
―あたしの名前が出てて、嬉しかったよ

「そ、その」

重ねられた言葉になぜか喉あたりが詰まる。

「で、でも珍しいね。ほっちゃんがアニスパ見たよ、なんて言うの。
あ、名前が出てたから?誰かから」
―聞かないよー。あたし、好きだもん。あ

けふ、と向こうから咳の音。

―ニスパ、が

「でも先週の先週でしょ?遅いっつの。
別にいいよ、そんなごまかさなくてもー」
―違うって!あたし出来るだけ、聞けるときは毎週聞いてるもん!好きなの!あ

けふ、とさらにもう一度咳の音。
喉を痛めてるのかな。風邪をひいてるのかな。
なのに大きな声をださせてしまった。
後悔に胸がきゅっと痛くなる。
862 ◆.go2ZXzXTk :2007/05/27(日) 11:14:56 ID:qxXfflyo
『あ』?また変なところで切れてる。

―さのさんのこ…………えが
「ほっちゃん、喉大丈夫?」
―へ?
「だめだよ!さっきから咳したり声つまったりしてるし、ちょっと!電話なんてしてる場合じゃないじゃん!」
―あの、別に喉は痛めてないと思うんだけど……
「じゃあ咳は!」
―あれは、さっきだけ
「じゃあなおさらこんな風に喋ってる場合じゃないって!今日はもう喋っちゃだめ!早く寝て!喉のスプレーして!あ、のど飴ある?」
―あ、ある。あ、ううんないや。今日使っちゃった
「あぁあ!もう!わかった!買って!買え!スタジオの誰かの……あ、あたしのやつあげよっか?明日何時入り?」

昼からだったほっちゃんとランチの約束をして早々に電話を切る。
なんだよ、明日ランチするならこんな喋らせなくて良かったじゃん。
まぁあの後普通に喋ってたし、明日声が掠れたり出ないなんてこともないだろう。

しかも、なんだよ。
会いたいって、あんな悩まなくても良かったんだ。
会うんだよ、明日。
なんだか疲れた。
今日は早く寝よ。

まだ握り締めていた携帯を机に置こうとして、ふと、さっきのほっちゃんを思い出す。

―嬉しかったよ

「ふふん」
何故だか嬉しい。
思わず小さく笑うあたしをアビちゃんが怪訝そうに首を傾げて見ていた。
863 ◆.go2ZXzXTk :2007/05/27(日) 11:16:53 ID:qxXfflyo
終わり。ちょっと前のアニスパから。ノシ
864名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 11:25:12 ID:S7Y5eK72
>>863
ktkr!!
ますみんほちゃんだ!!よくやったね!GJ!!
このカップルが好きの俺はすごっく嬉しいッス!
865名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 11:26:26 ID:pWVeIXbf
>>855

待ってるよ!投下してください!

>>863

超GJ!!
これぞますほちゃ!凄くリアルに感じる!
あ…二スパにワロタww
866名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 12:59:13 ID:UKVkvaYU
>>863
GJ!悶え死んだ。
浅野さんは良いツンデレだな
867名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 15:40:07 ID:nf0+ivOB
>>855です

お言葉に甘えて投下させてもらいます
智ますだけどますみん→智秋って感じだから、>>839とは真逆になったのが唯一の幸いかなw

二人のキャラが違うかもしれませんが、暖かい目で見て頂けると嬉しいです
868 ◆rGGLh1CC/M :2007/05/27(日) 15:41:27 ID:nf0+ivOB

ここはとあるスタジオ。
今日はAice5で雑誌の撮影。
さっそく衣装に着替えメイクも終えて、五人ぞろぞろと廊下を歩いていた。


「真澄の髪型凝ってるね〜」

何の前触れもなく頭に誰かの温もりを感じた。
言わずもがな、私の髪に触れるその手と前述のセリフの主は智秋ちゃん。

「こら、触るな!乱れる」
「くるくる〜♪似合ってるよ」
「そ?」
「うん、グリーンッて感じ」
「いや、イマイチ伝わってこないから」
「え〜?あはは」

五人で移動してるけど、大して広くもない廊下を五人並んで闊歩できるわけは当然なく、
前後で三人と二人の列になるのは自然の流れ。

でも、いつからだろう。
私の横に来るのがいつも智秋ちゃんである事も、自然の流れになったのは。

今だってほっちゃんとカンチとまどかちゃんの、何の話かは聞こえないが盛り上がる背中を少し先に見ながら二人で歩いていた。


869 ◆rGGLh1CC/M :2007/05/27(日) 15:43:35 ID:nf0+ivOB

「このセクシーな衣装もイケてるよね」
「アンタ普段着もこんなじゃん」
「えぇ〜ここまでじゃないって!」

智秋ちゃんって表情豊かだよね。
今だって、幼い顔で笑ってたかと思えば拗ねてみせたり。
人にベタベタくっついてくる人懐っこさや、ムードメーカーな明るさも。
面白くて飽きないっつーか、にぎやかで騒がしいっつーか。
まぁそのテンションの高さはどうにかなんないのって思う時もあるけど、尻尾をぶんぶん振る犬みたいに向けてくる好意は正直悪くない、と思う。


870 ◆rGGLh1CC/M :2007/05/27(日) 15:45:31 ID:nf0+ivOB

「智秋ちゃん!」

突然響いた聞き慣れない声に五人共が振り返った。
そこにいたのは一人の女の人。
あぁ、なんか見た事あるな。

「おっ、奇遇じゃーん!撮影?」
「そうそう!智秋ちゃんも?」

たたっとその子の元へと走り寄る智秋ちゃん。
別に時間が押しているわけでもなかったから、私達も立ち止まって二人の会話が終わるのを少し離れて待つ事にした。

「あの子ってアレだよね」
「例の作品の」
「智秋ちゃんの話によく出て来る人ですね!」

メンバー三人の会話が耳に入り、何となく私も智秋ちゃんとその女の子の方に視線を向けた。
偶然ばったり会ったからか、何だか盛り上がっている様子。
相変わらずボディタッチが多くて、リアクションがデカい智秋ちゃん。
アメリカ人かお前は…。


871 ◆rGGLh1CC/M :2007/05/27(日) 15:47:38 ID:nf0+ivOB

「仲良しだねー」

カンチのしみじみとしたその一言。
あー…うん。確かに、ホント仲良しって感じだな。あの二人。

ころころ表情を変えて、楽しそうに笑って、触れ合う手とか、近い二人の距離とか。

って、何か私見すぎじゃない?
…でも目が離せない。
何でか分かんないけど…。

「……でさ、今度……」
「あははっ」

微かに聞こえてくるあの二人の会話がどうにも気になってしまう。
ふとその子の肩に置かれる智秋ちゃんの手。
さっきあの手は私の髪に触れていたのに、なんてどうでもいい事が思い出される。

何そんな無邪気な顔して笑ってんだよ…。
ベタベタ出来れば、誰でも良いんじゃん…。


872 ◆rGGLh1CC/M :2007/05/27(日) 15:49:54 ID:nf0+ivOB

もやもやと胸の中に渦巻き始める感情。
一応恋愛達人を名乗ってる私だよ?
この感情に心当たりが無いわけがない。

いや、でもね。そんな。
だって相手は智秋ちゃんだよ?
いやいや、まさか…

「ヤキモチ?」
「わぁっ!」

自分の世界に浸っていた頭に高い声が響いた。
驚いて振り返るとそこにいたのは我らがリーダー。

「ほ、っちゃん」
「何かぼーっとしてたね」
「そ、そう?」
「うん、複雑な顔してたよ」

こーんな、と言いながら私がしていたらしい表情をマネする彼女。
何か楽しそうに見えるのは気のせい?


873 ◆rGGLh1CC/M :2007/05/27(日) 15:51:53 ID:nf0+ivOB

「気になるんでしょー」
「…何が?」
「何って、すっごい見てたじゃん」

バレバレ…。

「う…別にいつまで喋ってんだろって見てただけだよ」
「嘘ー!寂しそうな顔しちゃってたくせに」
「なっ…そんな顔してないし!!」
「素直になりなよ、浅野さん♪」
「だからっ、違うってば!」

ほっちゃんは相変わらずのニヤニヤ笑い。
何かカンチとまどかちゃんまで楽しそうに見てくるし。
何だよー!ヤな感じ!!


874 ◆rGGLh1CC/M :2007/05/27(日) 15:53:50 ID:nf0+ivOB

「ごめんごめん、お待たせ〜…って、みんな何やってんの?」

戻って来た智秋ちゃんは私達の様子を見て首を傾げた。

「それがね、智秋ちゃん。浅野さんがね」
「だから違うっつーのぉ!」

ある事ない事言い出しかねないほっちゃんの口を慌てて塞ぐ。
その私の行動に智秋ちゃんは更に不思議顔。

「なになに〜?気になるじゃんよぉ」
「何でもない!ほら、もうそろそろ行かないと、撮影」
「何か真澄、顔赤いよ?」
「…っ、るさいっ!」

一発殴ったら、ようやく口を尖らせながらも諦めてくれた。



この気持ち、認めるにはもうちょっと時間がかかりそう。
でも芽生えてるのは、残念ながらと言うか何と言うか…確かみたいで。

小さな小さな恋の芽に気付かされた、そんなある日の出来ごと。


終わり
875名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 20:11:41 ID:TIc4VbIj
超GJ!!萌えるわー
やべぇ、ますみん可愛い…そして犬チックな智秋が最高だ
876 ◆hhw1/YPUQw :2007/05/27(日) 20:28:13 ID:R209jmfO
GJありがとうございました。
ミンゴスネタ考えてはいるのですがミンゴスとますみんのつながりがないのが…orz
智秋×ミンゴスなら書けるかもですが
Exigeは栗の子のキャラがわからないので無理です。
他の作家様に期待!

>>858
>>868
超GJ!
ますほちゃカワイイ!!!
ますみん→智秋もいいですね〜
やっぱりますみんはツンデレだwww
877名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 21:05:18 ID:NlghC0qs
>>868
凄いいい感じです!
嫉妬するますみんが萌えですた
ポーリー!そんなますみんをガンガン攻めていきましょ!
878名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 21:56:15 ID:O6SxKLGt
>>686
超GJ!!
拗ねていじられるますみんがすごい可愛いっすww
879sage:2007/05/27(日) 23:20:48 ID:4A+QtSoA
凄くGJです!!
あの…、智秋×ミンゴスがすごく見たいです…
880879:2007/05/27(日) 23:49:25 ID:4A+QtSoA
すみません、ミスしました。本当にごめんなさい。
881名無しさん@秘密の花園:2007/05/28(月) 00:18:07 ID:G+weS3jp
>>876
GJ!
なんだかますみんがかわいく思えてきた。

ところでチアキング×ミンゴスも読みたいんだけど。
実は前からそのカプが俺は好きなんだ。ぜひ頼む。
882 ◆rGGLh1CC/M :2007/05/28(月) 01:18:55 ID:v/GSPJdR
GJくれた方々、本当にありがとう!
携帯からだし小説投下は初だったので、見づらい所あったらすいませんでした

また機会があったら投下させて頂きたいと思います
883名無しさん@秘密の花園:2007/05/28(月) 02:34:25 ID:QhsmaG8U
ちょ!なんだこの流れは!!wwwwww

くそっ!完璧に出遅れたぜっ!
今から読んでくる!
884名無しさん@秘密の花園:2007/05/28(月) 12:29:00 ID:xlrobzaH
ますみん三連発ktkr!
この前久しぶりにアニスパ聞いてますみん熱が上がってた自分には刺激が強すぎるw
皆さんGJ!
885名無しさん@秘密の花園:2007/05/28(月) 17:30:28 ID:+OceNPHs
もうすぐ終わりだな。
このスレはネ申が実に多かった、いいことだ
職人さんGJ
886rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/28(月) 20:24:24 ID:cUk9eEcP
能登×川澄で、バッジョブ(Bad job)覚悟の変態話を。
構想段階ではもっとエグい話だったけど
あまりにも妄想ダダ漏れなのは何か怖くて
短く1レス分にまとめました。
これぐらいなら、まあいいよね。(なにが?)

タイトルは、「ガジガジ」
887rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/28(月) 20:25:10 ID:cUk9eEcP
綾ちゃんは、気持ちがすごく落ち込んだり、逆に、酔ってすごく気分が良くなったりすると、
私の身体をガジガジと――噛む。
手の指はもちろん、首筋や肩、腕、脛を――ガジガジ、ガジガジ。
とても上手な甘噛みで、ガジガジ、ガジガジ噛んでくる。
でも、いくら噛まれても、とても噛まれ心地がいいので、実は嫌いじゃなかったりする。

最初に噛まれたのは、去年。
プロモーションビデオを撮影した日の、夜。
自宅で、買い込んだままになっていたテーブルワインを綾ちゃんと二人で開けていたら、
ねえ、麻美子の手・・・噛んでいいでしょ?――と綾ちゃんが突っけんどんに聞いてきた。
ちょっと怒っているような、不機嫌そうな顔が印象的だった。
でも、こういう時の綾ちゃんは、本当はとても上機嫌で、甘えているのだ。

綾ちゃんが、私に、甘えている――。
その事実に感動して、綾ちゃんが何故そんなことを言い出したのかは分からなかったけれど、
でも綾ちゃんが言うんだから、何でもいいや――と深く考えずに許せてしまう自分がいた。
私は特にためらいもせず右手を差し出し、
綾ちゃんは、やっぱりつまらなそうに私の右手をとってガジガジ、ガジガジと噛みだした。

指に伝わる、綾ちゃんの生暖かく、柔らかい舌触り――。
綾ちゃんの固い歯形と、絶妙の甘い圧――。
それがガジガジ、ガジガジと何度も指を這い回って、くすぐったくて、私はずっとケラケラ笑っていた。
笑っている私を見て、綾ちゃんもやっと自然に微笑んでくれた。

私の指をガジガジ噛みながら、嬉しそうに顔をほころばせる綾ちゃん。
そんな綾ちゃんを、私はやっぱり可愛いなあと思ってしまったのだった。

そんな訳で、私が嫌がらないと知った綾ちゃんは、今日も美味しそうに私の腕にかじり付いている。
お風呂上がりには足の指までせがんでくるから、今夜はいつも以上に念入りに、キレイにしよう。
爪もすべすべに磨いておこう。
さあ、遠慮しなくていいよ?
なんなら全部食べていいからね。綾ちゃん。
888名無しさん@秘密の花園:2007/05/28(月) 21:59:47 ID:UvlkSDfs
悪くないけど、いっそのこと某怪物王女にちなんで吸血鬼とか狼女ネタでかじらせた方が合理性がないかな?
889名無しさん@秘密の花園:2007/05/28(月) 23:57:49 ID:yla3NTty
究極の愛情に発展しなくってよかた。

しかし、絵図を想像すると・・・

とてもエロい話しですね。

ある意味GJ(いい意味で)
890名無しさん@秘密の花園:2007/05/29(火) 00:04:35 ID:upcRI2D3
智秋ってますみんが一番百合ネタとしてしっくりくるね。
栗だと二人ともセクシーすぎてあまり百合っ気を感じないし、
ミンゴスだとどうしてもなかむらの存在がネックになるから。
891rehab ◆2tjokYoELc :2007/05/29(火) 10:57:00 ID:NMAacTT5
>888
一応ご本人がこんなこと言ってますので、
アニメの設定を借りなくても合理性は大丈夫デスヨ。
まるなび!?(06/12/19)
「麻美の足がパタパタしてます」
「あれは可愛いね」
「あああ足が可愛いですねぇ足が可愛いですよねぇ」
のだめオーケストラジオ(07/05/10)
「噛むのすごい好きだから、いろんなものを噛みます。猫とかすごい噛みます」
「好きなものを噛みたいの」
「なんか噛みたいの。噛んで確かめたいの」

>889
きゅ、究極の愛情までは、考えてなかった・・・。
892名無しさん@秘密の花園:2007/05/29(火) 11:29:28 ID:1s9BjsyV
>>891
そうだった。忘れてた。
噛むのが好きって言ってた。
締め付けられるのが好きと言ってたのは覚えてたんだけどな。
893名無しさん@秘密の花園:2007/05/29(火) 19:13:53 ID:erYOsIuj
誰か藍ゆうSSお願い
894名無しさん@秘密の花園:2007/05/29(火) 22:20:37 ID:1s9BjsyV
残り56KBか。
1000まで行きそうもないな
895名無しさん@秘密の花園:2007/05/29(火) 22:32:27 ID:EkPYMS+t
藍ゆうの人はどこ行ってしまったのか…

>>894今週中で良さそうだよな
896名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 01:04:27 ID:ccUbTW6t
どんなカップリングでも大歓迎アルヾ(o・ω・)ノ゚
897名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 02:28:38 ID:uBQ0RToo
坂本真綾×平野綾きぼんぬ。さっきテレビ見て考えた
898名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 02:43:12 ID:+NvfZea+
希望希望じゃなくてせめて燃料投下しろよwwww
ここも人が増えたな
899名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 08:37:14 ID:d4tJFRgM
千秋ますみんの続き希望。
ライブツアー先のホテルで一人で眠れないますみんが神田さんのところに泊まったらしいが
その際「千秋ちゃんのところに泊まれるか!」みたいな事を言ったらしいじゃないか。
ますみん一人で眠れず悩む→千秋チャンスとばかりに誘う→悩むますみん
ここで行ったら後戻りできなくなるかも→神田さんの部屋に。
なんかそれ以前でも神田さんの家に泊まったりしてるようなので
千秋→(惚)→ますみん→(相談)→神田さんという関係性が妄想できそうなのだが…。

ということで誰かこんなの書いてくれる神様はいませんかね?
900名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 09:15:28 ID:fFjezjRm
>>899
俺は書けないけどかなり具体的に案が出てるし話的にも膨らませやすそうで良いな。

案出してもらえれば藍ゆう書けるんだが何かないかいエロい兄さん達
901名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 10:55:20 ID:MYN/VXZ8
守られるだけは嫌や、うちも守りたい!
902名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 12:32:18 ID:aYQI0ZqL
>>899
その文読んでるだけで萌えた!
時間あったら書いてみたいけど…微妙だorz
903名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 14:45:54 ID:R6is4JQc
>>899
ラジオで智秋がますみんに断れたって言ったお
一緒にお風呂入ろうYO〜みたいな事って言ったら、セクハラだって完全拒否された
904名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 19:36:40 ID:ccUbTW6t
藍ゆうはそもそも「出会い」〜「付き合う」はゆうちゃんからなのか
藍ぽんからなのか。どっちから行ったんだろ。
やっぱゆうちゃんが「の、野中さんのことが・・・」みたいに
勇気出して行ったんだろうか。
905声の出演:名無しさん:2007/05/30(水) 22:35:03 ID:7ga46aL5
>>904
藍ぽんから行くのを妄想してる

俺の中ではストロベリーシェイクみたいなイメージ
藍ぽん:樹里亜、画伯:らんらん
906名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 23:19:41 ID:OxeWP9V2
実はますみんってAice5の中でモテモテなんじゃ
907名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 23:21:06 ID:TjZJKBBw
そろそろ誰かが投下してくれる頃合ではないかと
908名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 23:28:44 ID:ccUbTW6t
>>905
俺はその逆でゆうちゃんからのを妄想してるんだけど、
藍ぽんから行くっていうのはどんな感じなんだろ。
両方の視点から見てみたいw
909名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 01:57:33 ID:eRNMo+Qw
声優スレとしては珍しく外界の騒動から隔絶されてるんだな
910名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 08:50:12 ID:xkJCvDG8
>>909
妄想が全てだからさ。
911名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 09:08:50 ID:PVGc2FJl
坊やだからさ。
912PandoRa▲○:2007/05/31(木) 15:19:14 ID:7LCEIYDW
あのっ!
藍ゆう書いてみたのですが、投下してもいいですか?
本人としゃべり方が違うかもしれませんのですが・・・
913名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 15:40:09 ID:PVGc2FJl
>>912
心意気は認めるがsageてくれないか
914名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 15:44:45 ID:tV80BDXx
>>912
藍ゆうwktk!!
915PandoRa▲○:2007/05/31(木) 16:36:43 ID:7LCEIYDW
>>913
すみません・・・
それでは投下させてもらいます。
916PandoRa▲○:2007/05/31(木) 16:39:23 ID:7LCEIYDW
今日は久しぶりに野中さんの家に行く約束をしていた。
仕事帰りに近くのケーキ屋で二人分のショートケーキを買ってから野中さんの家へと向かった。
「おぉ、ゆうちゃん待ってたよぉ〜来るの早いねぇ〜、あがって、あがって」
来てすぐに野中さんが向かい入れてくれた。
「お・・じゃまします・・・」
「あの・・・ケーキ・・買ってきました。 よかったら食べてください。」
「わぁ、おいしそ!ありがとゆうちゃん、これ冷やしとくね〜」
野中さんはそう言ってキッチンへとパタパタ歩いていった。
キッチンから戻ってくるとすぐに私の隣に座ってきた。
「もう〜ゆうちゃんなんかさっきからかたいよぉ、そんなかたくならなくてもいいでしょ?」
さりげなく野中さんはぎゅっと私を抱きしめてくる。
917PandoRa▲○:2007/05/31(木) 16:43:50 ID:7LCEIYDW
私はそれに答えて強くぎゅっと抱きかえし野中さんの唇に軽くキスする。
「えへヘ・・・ゆうちゃんかわいい・・・」
「なっ!?・・なにがですか!?」
「最近仕事で会ってないでしょ? だからかなぁ?なんか会えてうれしい・・」
「わ・・・わたしも野中さんに会えて・・・その・・う・・・うれしいです!!」
「ぷっ、あはははっ・・・」
「ゆうちゃんのね、そういうとこ好きだよ。」
野中さんからのキス。それを私は丁寧に甘く優しく返す。
舌を使って上手く野中さんの舌を絡めとりながら・・・
918PandoRa▲○:2007/05/31(木) 16:45:28 ID:7LCEIYDW
その後色々しゃべってから、しばらくして野中さんが
「ねぇ、ゆうちゃんがさっき買ってきたケーキ食べない?」と言ってきたので
二人で紅茶をいれてケーキをたべることにした。
「野中さんこっち向いて?」
「???ん?なに?」
不思議に思いながらも振り返ってくれた野中さんの鼻先にクリームをつける。
「・・・なっ!?・・・なにすんのゆうちゃ・・・っんっっ・・・!?」
野中さんが語尾を話し終わる前に私は野中さんの口を塞ぐ。
「んっ・・ぅん・っ!・・」
くぐもった声が部屋じゅうに聞こえる。
口を離す瞬間に鼻先のクリームを舐める。
919PandoRa▲○:2007/05/31(木) 16:48:01 ID:7LCEIYDW
「はぁっ・・はぁっ・・もう〜・・・なに?なに?どうしたの?」
「いえ・・・あの・・・久しぶりに会ったのでつぃ・・///」
『あの!・・・・・・しても・・・いい・・ですか?』
「えっ!?」
「いや〜あのね・・えーっと・・・・・」
ゆうちゃんにこんな甘えた声で言われると、どうしてもイヤとはいえない・・・
「明日も・・仕事あるから・その・・や・・やさしく///・・・してね?・・・」
自分でこんなこというのはすごく恥ずかしい・・・
でも、ゆうちゃんの顔も沸騰したヤカンみたいに真っ赤だ・・・
「ど・・・努力しますぅ!!・・・」
声が裏返りながらも必死に気持ちを伝えようとしてるゆうちゃんがまたかわいい・・・
そして私はゆうちゃんに押し倒された。
一晩中ケーキの香りのする甘い甘い夜でありました。
920PandoRa▲○:2007/05/31(木) 16:51:00 ID:7LCEIYDW
以上です。
なんか文章ヘンですみませんっ!!
921名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 18:24:50 ID:id8nbeWy
>>920GJ!!!!いやいやいいよ
藍ゆう萌えるね!!甘い夜もかi(ry
922 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/31(木) 18:50:45 ID:PRdkr1XF
カップル間での話。
私のどこが好き?って聞かれて答えられる人っているのかな。
…少なくとも、あたしは答えられない。
だって、普通そうでしょ?



都内某所、某31人が君の恋人!アニメの収録スタジオ内の控え室。
まぁ場所がどこかは大して問題じゃないけど、おでこ押さえて妙な嗚咽洩らしな
がら人が入ってきたら誰だってこう言うだろう。
「どうしたの?」と。
勿論例に漏れずあたしもそう問い掛ける。

「…どしたの?」

「いや…あの…頭を、ぶつけて」

「またぁ?」

「…あは、」

バツの悪そうな表情で額をポリポリと掻く。
ちょっと赤くなってるってことは、相当ガツンとぶつけたな?

「また余所見でもしてたんでしょー」

「あ、あは」

どうやら図星らしい。
全く、どうしてこう微妙にネジが抜けてんだろ。仕事中のあの集中力を疑いたく
なってくる。仕事とプライベートじゃ人格入れ替わってるか何かが憑いたりして
んじゃないの?
923 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/31(木) 18:52:11 ID:PRdkr1XF
そう思ってしまう位、普段のゆうちゃんは日和見っていうか、なんというか…
よく言えば、おっとり。
悪く言えば、とろい。

「で?」

「ふぃ?」

地味に痛いらしく、おでこをさすっていたゆうちゃんは間抜けな声をあげた。

「なんで、何に、いつ、ぶつけたんですか」

「え?!
あ、あの…えと、あ、
えと、スタジオ来る道で…今日収録の台詞リピートしながら歩いてたら、えっと
、電柱に頭ぶつけて、」

…そんなこったろうと思った。正直予想はついてたしそうだろうとも思った。
だけどこうも見事にそのままだと逆に面白い。

「あ〜あ〜、全くもー…
赤くなっちゃってんじゃんー」

局地的な痛みに襲われているらしいおでこを小突く。

「ひぅ?!
ちょ…野中さ…?い、痛いですっ」
924 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/31(木) 18:54:10 ID:PRdkr1XF
「だろうねー。えい」

さっきより強めに突っ突く。

「い?!
ちょ、ほんとにいた…っ!!痛いです!」

「あははは、ごめんごめんっ
でもその内漫画みたいなコブ出来そうだね、そんな赤いなら」

「…むぅ。」

「むくれないむくれない。
勉強熱心なゆうちゃんの名誉の負傷じゃございませんこと?」

ゆうちゃんは頬を膨れさせながら額に手をやる。コブが出来ていないか確認して
いるらしい。
出来てないよ、大丈夫。

茶化すように言ってゆうちゃんの額にあたしも手を当ててみた。

「ひぁ?!?!
な、なななんですか?!?!」

「え?!なに、触っちゃダメだった?!」
925 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/31(木) 18:55:47 ID:PRdkr1XF
あまりにも大きい反応に、正直驚いた。
痛そうに赤くなってるから熱でも持ってたら大変だし、それであたしはちょっと
見てみようって手を伸ばした。
それだけの些細な理由から来る行動でここまでのけ反られるとはさすがに想定外

今のあたしを避ける動きは喩えるなら磁石のS極とM極を突き合わせた、あの感
じ。
あたしと言う名のS極が近付いた途端、ゆうちゃんは弾くように距離を取った。

「ちょ…えぇ??
あ、触られるの嫌いなタイプ?
たまぁにいるよね、」

率直に言おう。
少しショックだった。
尤もらしい理由をこじつけてみたけど、ゆうちゃんはあたしのこと、嫌いではな
いと思ってたから。
どちらかに分類するなら好かれている方だとも思っていた。
だから、この「磁石行動」はあたしを軽く動揺させる効果は十分にあった訳で。

―今思えばヤツの作戦の一部だったと考えられなくもないのだけど。

「あ、いや…、あの。」

ゆうちゃんが謝ろうとしてるのが手に取るようにわかる。
そして、言葉が見つからないのだということも。

「ご、ごめんね、あたしって馴々しい…トコあるよね、ごめんね」
926 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/31(木) 18:57:11 ID:PRdkr1XF
恐らく口下手であろうゆうちゃんをフォローするように先に謝罪文を飛び出させ
る。
ネギま!のキャスト発表イベントの関係で初めて会ってから3ヶ月経つか経たな
いかの相手にやりすぎたかもしれない。
ゆうちゃんが不快感を表すことがなかったから今までこんなノリで来てしまった
けど、ほんとはイヤだって思ってた、かな。

………どうしよう、ちょっと泣きそう。

「のナカっさンッッ!!!!!」

「はぁ?!?!」

そのあまりにもすっ頓狂な声はあたしの陰鬱としたエンドレス思考を笑いのベク
トルに変える力は十分にあった。

壁に背中を張り付けるかの如く奇妙な格好で奇声を上げた張本人はひどく真面目
な顔をしていたから、あたしはもう堪え切れずに笑いだしてしまった。

「ちょ…、待…っ」

笑いの沸点を通り越すと人は声が上手く出せないって、初めて知った。
今あたしは大爆笑してるつもりだけど、実際発してるのは「ひーひー」っていう
掠れ声。

お腹が捩れるって、コレのことを言うんだ。勉強になるなぁ…

なんて呑気なことを思っていると笑いは鳴りを潜めてきて、徐々に声が出るよう
になってきた。
927 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/31(木) 18:58:47 ID:PRdkr1XF
「なん…なの、ゆうちゃん…笑い殺す、気?」

捩れて切れちゃいそうなお腹を抱えながらやっと聞く。
さっきまでの心配から来る涙は今やすっかり別の涙に変わっていた。

「あ、あのっ!!!
私…ひとつ嘘をつきました!!!」

壁から離れ、ゆうちゃんは正座すると真っ直ぐ私を見据えた。
その射るような目線に巫山戯た態度はかけらも見当たらなくて、あたしも思わず
緩んだ口元と姿勢を正した。

「な、なんだろ?」

「……あの、私…
台詞をリピートさせていたから頭をぶつけたって言いましたよね」

「う、うん、言ったね。」

「あれ、嘘です」

「……はぁ。」

正座して言うほど重要なこと、なんだろうか。

ゆうちゃんって、…わからない。
928 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/31(木) 19:00:08 ID:PRdkr1XF
表情から思考を読み取ったかどうかは別として、ゆうちゃんはあたしが今まで生
きてきた20数年間で最も強烈な印象を残す一言を、放った。



「……すきです」



世界にはビデオ機能があって、神様が好きな時に早送り・停止・再生とかを押し
てるんだとしたら、今正にこの瞬間、「停止」が押されていた。
思考も呼吸も何もかもが動きを止めていた。
ゆうちゃんが何を言ったか全く分からなかった。

止まっていたのはあたしの世界だけだったらしい。
衝撃の発言から数秒(数分だったのかもしれない)経つと、ゆうちゃんはそわそわ
とあたしの動向を窺い出した。

そこでやっとあたしの世界も「再生」がカチリと音を立てて押される。

「あ、あの、野中…さん?」

「はっ?!え?!はい!!!」

人間は順応力が高いと言うけど、突発の事件にこそ力を発揮してほしい。
じゃないと今みたいに突然の告白なんか対応できな………………

「………………
―――――――――好きぃ?!?!?!?!」
929 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/31(木) 19:01:14 ID:PRdkr1XF
お恥ずかしい話ですが、脳内に記録されたゆうちゃんのコトバが理解という形で
あたしに伝わるのには相当の時差があった。

「はいっ、…好き、です!!」

きりりと引き締めた表情でゆうちゃんは肯定した。
待って、待って、待って待って待って。全然意味がわかんない。好き?あたしを
?じゃあさっきのは何?好きな相手に触られて照れて飛び退いたってこと?
す、好きぃぃ?!

頭の中でいろんなことがしっちゃかめっちゃかに走り回っている。
東奔西走な頭の中とは裏腹に、身体上は動きを止めていたから、あたしは氷漬け
かよって具合に止まっていた。

何か言わなきゃ、とは思うのだけど出会ったこともない告白、いや爆弾発言と言
おうか。それに困惑通り過ぎて仰天していた。
だから何も言えなかった。
そんなあたしを尻目にゆうちゃんが話出す。

「ご、ごめんなさい驚かせて………
あの、あのイベントのリハーサルとかで初めてお会いした時から、あの、気にな
ってはいたんです。
それで………こうやって何度かお会いしてるうちに、あの。自分…の…っ、気持
ちに、気が…………ついて…………」

「あ、
あ…、うん。」

ゆうちゃんがおでこと同じ位に顔全体を赤くして話す。
すごくがんばって言ってくれているのがわかるのにあたしときたら気のなさそう
な声しか出なくて。
930 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/31(木) 19:02:29 ID:PRdkr1XF
それでもゆうちゃんは話続ける。

「それで…………っ、今日…も、久しぶりにお会い出来るのが……本当に…うれ
、しくて。
本放送までは…まだ時間ありますから、毎週顔を見られる訳ではないですし、だ
から…」

そう。ネギま!はアニメ開始1年も前からメディアミックスの企画、それもぶっ
飛び企画が始まっていた。
キャラソン連続リリースもそのひとつ。
あたしたちはそのキャラソンの収録でたまたまここに居合わせているけど、アニ
メがスタートしていない今はあたし達が顔を揃えるのはかなり珍しいことだった


「だから、今日……私…………
野中…っさんに、言おうと…思って………なんて…言おうか考えてたら電柱に頭
をぶつけて……考えていた台詞、全部忘れてしまって…」

嘘をついた、ってそういうことか…
いやはや…何ともゆうちゃんらしい…

「それで……、控え室に…野中さんしか、いらっしゃらなかったので………言お
うと……思っていたら……」

「あたしが急接近してきて物凄くびっくりして思わず壁にペッタリ張り付いちゃ
った、と?」

「………は、はい。」

そう言ってゆうちゃんは俯いた。

…さて、どうしたものか。
931 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/31(木) 19:03:55 ID:PRdkr1XF
「ゆうちゃんは、」

「はいっ、」

「あたしの、コト、好き。なんだ?」

「は……ぃ。」

何度も言わせるなと言いたげにちらりとあたしを見る。その顔は正に茹で蛸状態


「どこを好きになってくれたの?」

「え…?!
どこ…って……」

「何にもないのに好きになるってことはないと思うんだけど、それともアレかな
?好きになるのに理由は要らないってやつかな?
あは、は…」

言っててはずかしくなってきた。

「ここが好き、とは…具体的には…言えないのですが…」

「ですが?」

「『野中さん』が好き、では…理由になりません…か?」

ご機嫌を窺うような上目遣いで自信なさげにそう言う。
ヤバイ、可愛いぞこいつ。
932 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/31(木) 19:05:35 ID:PRdkr1XF
「あはは、うん、最初のきっかけってそうゆうのかも」

よくわからない、と顔に書いたゆうちゃんが小首を傾げる。

「ありがとう。
まだそういうの…よくわかんないんだけど、好き…って言ってくれたの、うれし
かった。」

「は、はい。」

「だから、少しだけ時間…もらえる、かな。」

「はい、…はいっ!」

「ちゃんと、キチンとお返事はするから、少しだけ…待ってて?」

「ひゃ…ひゃい!」

「ちょ…っ何泣いてんのっ?!
あたし今そんな意地悪言ったかな、かな。」

「ち…違いまひゅ…
あの…言えたら…あ、安心、して…しまって……」

「なんだそりゃぁ(笑)」

まだ結果は出てないのに安心してどーすんの。
933 ◆AIo1qlmVDI :2007/05/31(木) 19:07:12 ID:PRdkr1XF
涙と鼻水でくしゃくしゃになったゆうちゃんの顔をハンカチでちょい乱暴に拭っ
た。
…あたしは保母さんか。
なんだか随分手の掛かりそうな子だなぁ、と笑う。



はぁ、次はあたしがおでこを赤くさせる番みたい。
どんな風に「よろしくお願いします」って言ってやろう?

これからはムダな心労が増えそうだ、と苦笑した。



おわり
934名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 20:46:09 ID:Bsgyqjdg
やはり18歳以上の板は良いなあ
935名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 20:55:47 ID:tV80BDXx
>>920
甘ーい。GJ!w
ぜひこの後のケーキよりも甘い夜をm(ry

>>933
GJ!!俺まで泣きそうになったw
藍ゆう萌えるなぁ可愛いなぁ。
936名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 21:16:24 ID:zQlmOcZB
>>920
やっぱ甘い話はええなぁ〜GJ!

>>933
ついに告白編がきた!GJ!
お返事編も待ってるぞ!
937名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 21:32:44 ID:eegCLZIT
磁石はS極とM極じゃなくてS極とN極。
反発するのはS極同士とN極同士。

さりげないところに狙いやがって。

告白話もいいじゃねーか
そしてお返事編か

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小林ゆうさんって可愛いんだな
938名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 21:38:20 ID:PRdkr1XF
>>937
オレのギャグを看破したのはお前が初めてだよ

俺、これからは自ブログで落とすと思うからここは今日で卒業する。読んでくれた香具師共、ありがとな
939名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 22:48:24 ID:6EFjSNep
>>938
ちょ!URL、URL!
もしくは検索ヒント!
お前なしじゃ生きてけないよ
940名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 23:11:01 ID:om2c9Fl7
どっちの藍ゆうSSもGJ!!
甘い話はマジ萌える ゆうさん可愛いし

>>938
ちょ、むりww
あなたの居ない生活なんて考えられないw
941名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 09:34:01 ID:MyWg2eaR
>>939-940
ありがとw
オレの側面 因幡ひろし でググれば出ると思う
絵メインな感じだからSSはあんま書かないけど
942名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 10:04:51 ID:YXSywAvk
おお!いきなり藍ゆう二連発!
超GJでした!お疲れ!

>>941
さり気なくひぐらしネタも入ってるのは気のせい?w
沙都子や悟史…あとはレナ?
943名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 10:53:05 ID:A/bNw8he
>>941
まさかお前だったとはww
944名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 15:06:20 ID:MyWg2eaR
>>942
気が付いてくれてうれしいなんて思ってないんだからね
>>943
誰だよお前wwwwww

エロいのはブログで落とさないことにしてるからエロいのだけはこっちで落とすかも。エロに需要があればのはなしだが^^;
945名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 19:32:47 ID:j216AAiS
ある!ある!
946名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 19:46:22 ID:DaTr1+s+
あります!あります!
947名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 19:52:03 ID:VQ7H9PxJ
>>944
ここにーあるよーー!
948名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 20:16:52 ID:FJAjP2wb
さらにここにもある!
949名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 21:46:35 ID:MyWg2eaR
おう、ありがとう。
18禁はもし書いたらこっちに落とすけどいいかな?かな?
950名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 22:01:48 ID:FoS1gOqR
あんま言いたくないが
馴れ合いちょっとウザいぞ
951名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 22:18:28 ID:YgUEkWlU
アーツ声優ファソ玉砕・・・ッ!!!!
952名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 22:24:02 ID:j216AAiS
>>949
需要はたっぷりですよ〜
953名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 23:01:18 ID:z6cMeWsL
>>950 正論
馴れ合いたいなら他でやってくれ
だが需要はある
954名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 23:08:43 ID:Sy+a8FW4
最近古参のSSが書き減ったのは馴れ合いのせいだと思う。


が需要はある
955名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 00:19:22 ID:EvcQaMib
御前とかなば絡みネタは以前から大量にあったけど藍ゆうは少なかったからなぁ。住人が持ち上げ過ぎたのも問題だな、前にもこんな話あったけど
956名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 00:24:56 ID:PomFVPsF
それどうこうの前に今糞ガキが調子こいてる真っ只中だし
957名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 00:29:59 ID:EvcQaMib
確かに構ってちゃんぽいけどなw
まあ荒れるからこの話題はもうやめようぜ
958名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 00:44:26 ID:9kmhw19k
まぁおにゃのこも多いからね
それより結局今何が需要ありますか?
959名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 01:21:21 ID:4VHvo4yP
>>958
正直、需要は多岐に渡ってると思われる。
定番から新勢力まで幅広い需要がありそうだしな。
読み手も何でも来い状態だから、何か一つって言われると迷うなぁ…。

それでも勝手なことを言っていいなら、
どのCPでもいいから「嫉妬モノ」が読みたいw
960名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 01:29:08 ID:a/Fob3Sx
智ますエロとか読みたい
961名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 02:07:16 ID:iERBAVLG
じゃあ、繋げて嫉妬ネタでエロ智ます希望
962名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 02:36:13 ID:5YtGZ7Mf
>>961
それだ
963名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 23:54:33 ID:e3vixVa/
ひーめこーーーーー!!!!!
964名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 00:28:32 ID:CfAm+SHv
そろそろ次スレを
965名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 00:59:27 ID:iBOvRVWb
そういえば智ますでエロって見たことないんだが・・・
966名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 01:43:22 ID:zEvMM+6X
>>965
智ますはわりと最近出てきたカップリングだからな
967名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 19:59:11 ID:XITKBLya
ゆうちゃんの豚ご飯の謎はもしかして藍ぽんが
作ってあげてたからなのか。だからラジオとかで詳しく
聞かれてもお父さんが・・・と曖昧に誤魔化してたんだな!
と妄想中。
968名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 20:08:15 ID:CfAm+SHv
>>967
そのネタ戴いていい?w
969名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 20:27:06 ID:XITKBLya
>>968
もちろん。
970名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 01:11:28 ID:ziRXf/0N
そしてワクテカ
971名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 03:34:54 ID:oBoaYRUI
972名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 07:48:09 ID:UNIuFRh+
165 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/06/04(月) 00:56:13 ID:???
声ヲタって馬鹿だよ、百合声優wikiとか作って誰が誰と百合な関係かで盛り上がってんだぜ
事務所の戦略に決まってるだろ…。で、実体は社長とやってましたと
973名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 13:40:53 ID:7I/uay/b
wktk
974名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 18:50:05 ID:D+va35Bp
レズ声優出張所Part8
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1180950500/

次スレ立ててきた
975名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 19:03:26 ID:C0PV1maw
976名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 19:25:11 ID:ziRXf/0N
乙です
このまま埋めるかそれとも作品を待つか…
977名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 19:33:13 ID:Fo7TMoma
>>968っす。
調子に乗ってる真っ只中の糞餓鬼って言えばどこに落としたかわかっていただけるだろか
ここでネタもらったんで一応報告。
>>959の嫉妬ネタも戴いた。
978名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 20:17:25 ID:BLMJftZA
声優A・Sさん(81プロデュース所属)の証言

きっかけは…そう、きっかけはお仕事の話だったんです。
ある声優さんと組んで仕事をしてみないか…って。
相手のMちゃんとは事務所は違ったけど、同い年で知らない仲じゃなかったし、じゃあ分かりました…って感じで話はトントンと進んでいったんです。

それでユニットを組んで、CDを出したり、2人でラジオをやったり、声のお仕事もちょくちょく同じ現場になったりして
一緒にいることが多くなって、少しずつMちゃんのことを知って、惹かれて…いったんです。
暫くする頃にはプライベートでもよく2人っきりで出かけるくらいに仲良くなってましたね。
今思えばあの頃はオフの日はほとんどMちゃんと行動してたなぁ(笑)

それでもまだその頃は何人かいる同業のお友達の1人なんだ…って自分では思ってたんです。


続かない
979名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 21:16:47 ID:+Y4GJ3NL
能登スレPart77で拾った小話。

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 01:46:36 ID:MJ1NlGYs0
(`ー´)  トマトしるこってのがあってね。
[; ´Д`] マミコしるこ?
(`ー´)  マしか合ってませんから。それ。
[; ´Д`] マミコしるこ。
(`ー´)  ・・・えーっと。
[; ´Д`] マミコしるこ!
(`ー´)  食べたいんですか?

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 18:14:54 ID:MJ1NlGYs0
(`ー´)  トマトしるこってのがあってね。
[; ´Д`] うんうん。
(`ー´)  もう、めちゃめちゃマズいの。
[; ´Д`] そんなことないよ。
(`ー´)  えっ。食べたことあるの?トマトしるこ。
[; ´Д`] マミコしるこ。
(`ー´)  ちげーよ。

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 21:54:27 ID:MJ1NlGYs0
(`ー´)  もういいよ、それで。
[; ´Д`] マミコしるこ?
(`ー´)  うん。マミコしるこで。
[; ´Д`] マミコしるこ。
(`ー´)  そう。マミコしるこはね、美味しいよ?
[; ´Д`] えっ・・・。
(`ー´)  なんで素に戻るの!?

三部作、完。
980名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 21:29:38 ID:D+va35Bp
>>954
諦めるな。書き手氏にも書き手氏の事情もあろう
981名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 21:37:29 ID:twnPic2/
最近は「嫉妬」で妄想ばかり
愛麻衣:某エル・カザドのラジオを聴いてあまりの二人の
仲良のさにそれを聴いた麻衣ちゃんが嫉妬
藍ゆうで言えば、最近緑の時計を腕にしている藍ぽん
やはりその時計はもうすぐ誕生日の藍ぽんにゆうちゃんがプレゼント
したに違いないっ。妄想乙

982名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 22:59:32 ID:D+va35Bp
(`ー´)  これがトマトしるこだよ。
[; ´Д`] おいしそうね。
(`ー´)  これ、本当にマズいから。
[; ´Д`] ちょっと食べさせてごらんなさいよ……ズズズ〜〜っ。
(`ー´)  あ、綾ちゃん!?
[; ´Д`] トマトの味が効いていてなかなかおいしいじゃないの。
(`ー´)  えぇーっつ!
983名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 01:04:20 ID:aT8Whqi9
umemasu
984名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 03:36:59 ID:ZIgbPTVE
このスレで1000行くのは異例だよな?
985名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 03:43:13 ID:x7EBaFjc
せっかくだから一レス小話

「例えばさぁ、動物だったら何だと思う?」


「静さんが動物だったら?」
「そう、何かなーって」
「何でまた急に?」
「作者の意向」
「あ、そうなの?」
「そう、埋まるまで手伝ってやってよ」
「まぁ良いけど…うーん、そうだな、なんかこう、高貴な野良猫って感じ」
「なにそれ」
「高貴なんだけど、それでいて、なんていうかアグレッシブな感じ?」
「それってただの近所のボス猫なんじゃなくて…?」
「ああ、そうかも。なんかそんなイメージ」
「ええー?あたしってそんな傍若無人?」
「うーん…っていうよりは、やりたい放題?」
「おんなじ意味じゃん」
「違うよっ!イメージの問題ですよ、イメージの」
「だからどっちもワガママってことじゃん」
「だーかーらー。ワガママが許されるってこと!」
「…」
「…」
「うん、なるほど…あ、いや、意味がわからん。そもそも仁美さんにワガママ言ってないし」
「や、あんた意外と言ってるから。うん、別に良いんだけどさぁ」


オチなど最初から考えていない!
さぁ、集え小ネタ妄想族!!
986名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 08:46:36 ID:wbZv66wQ
あみぺ1レス小話


「ぺを動物に喩えると…」
「突然何?」
「スレ埋め。」
「意味わかんねーよ」
「気にしない気にしない」
「…で?」
「ん?」
「何?」
「何じゃねーよ、早く言えよ」
「あぁ…ぺはお風呂に浮かべるアヒルちゃん!」
「あ゛?」
「んで亜美といつも一緒にお風呂に入ってるの」
「あほか」
「黄色いアヒルちゃん!」
「そもそも動物じゃねーし。おもちゃだし。」
「あいらびゅーマイワイフ!」
987名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 08:50:24 ID:wbZv66wQ
間違えた…
誤「ん?」「何?」
正「ん?何?」
988 ◆.go2ZXzXTk :2007/06/05(火) 08:53:22 ID:7CyEnztz
「ま」「ま?マライア・キャリー」
「ま、ます」「ます?マーケットリサーチ」

「ちょっと、浅野さん。チャチャいれないでよ」
「真澄。ほら呼んで真澄って。たった三文字だよ三文字!」
「ますみ!」
「……なーんか声作っててセリフっぽいんだよねぇ。ほっちゃんの素で!ナチュラルに!」
「ま、ます……っは、恥ずかしいよもう!」
「そう?大体ほっちゃん、意識しすぎなんだよー」
「じゃあ浅野さん言っていて。由衣って」
「由衣」
「あははは!うそ臭ぁい」
「あー!なんだよなんだよー!ほっちゃんのがうそ臭かったじゃん!」
「そんなことないもん!真澄!」

「ほ、由衣!」「さぁ立って真澄!」
「えぇ由衣!行きましょう!」「行きましょう!」

「……な、なんか疲れたね……」
「うん……もうやめよっか……大体さぁ、呼び方なんてどうでもいいのにほっちゃんこだわりすぎ」
「良くないよー……ます、み」
「ぬぇ!」
「ん。あはははは浅野さん変な声!」
「騙したな由衣!」
「え!?」
「ん。なぁんて」
「違う人だしそれ!」

続かない。
989 ◆.go2ZXzXTk :2007/06/05(火) 08:57:20 ID:7CyEnztz
しまった。2行目セリフ
×「ます?マーケットリサーチ」→○「ます?マスメディア」に脳内変換お願いします。
楽しそうなんで乗らせてもらいました。ありがとう。
990名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 09:10:24 ID:sPvKH40O
では便乗して智ますを


「真澄を動物に、ねぇ」
「はぁ?突然なに?」
「ん〜スレ埋めよん」
「わけわかんない…まぁいつもの事だけど」
「まぁとにかく、真澄はぁ…」
「…(ドキドキ)」
「うーん…あっ、ネズミ?いや、カラス?」
「なっ、何だよーそのチョイスはっ!あんまりイメージ良くないじゃん!」
「えー?頭良さそうな動物考えてみたんだけど」
「…………アンタは確実に豹だよね」
「あたし?いぇーいっ、女豹!あ、んじゃあ真澄はやっぱりウサギにする!」
「は?何で?」
「可愛い可愛い白ウサギちゃんは豹に食べられちゃうって事♪」
「な、何言って」
「いっただっきまぁ〜す♪」




調子に乗りました
ごめんなさい

991名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 10:57:47 ID:Yunfr4cQ
992名無しさん@秘密の花園
>>989
>>990
GJ!すげぇ萌え!!

そして、埋め〜