【椰子の実工房】ココナッツボーイズ・2【CCB物語】
差出人の名前はない。文面から恐らく女性と思われる。
そして、島に居住していた事がある人物だと推測された。
彼女(女性と断定してこう呼ぶ)は続けて書いている。
“先生はB県に属する砂浮金島をご存知でしょうか。
あの島は今から15年余り前に無人となり、現在も誰も住んでいないと
きいております。
しかし、無人となる前の7年間、あの島ではかつてない程の活気と賑わい
大勢の人間で溢れかえり、そして様々な欲望が渦巻きながらあっという間に
その姿は消え、今はあのような廃墟島となりました。
書き遅れましたが、あの島は元々『砂浮金』ではなく『砂浮琴』という名で
あったのです。金鉱が発見されてからあのような俗欲的な名称となり
代々島に住む住人は快く思ってはおりませんでした。
しかし、金鉱は獅子美の頭首によって発見されたもの…
島民にとって獅子美家は特別な家。崇拝と畏怖の象徴…”
私は手紙を置き、新幹線の窓から飛んでいく風景に目をやった。
約束をしていた元島民に会う為名古屋へ向かっている。
今日は疲れた。寝坊した私が悪いのだが大急ぎで支度をし
なんとか9時53分発ののぞみに乗ることが出来た。
名古屋の東急インで11時に約束をしていたが、それには
完全に遅刻である。先方に遅れるという主旨の連絡を入れ
とりあえず、昼食をご馳走する事で了承を得た。
しかし、5千の懐石分の価値はあった。
…といっても彼から有力な話は聞けなかったが、彼から
紹介してもらった人物にはかなり期待できそうだ。
今日は疲れた。彼の話もそれなりに興味深いものもあった。
それはまた明日にでも報告しよう。
今やっと「sunafukin」って読めたよ・・・orz
椰子の実作家様、
>>930様、続き楽しみにしてます。
F氏の証言(当時中学生・男)
僕は、金鉱が盛んだった頃しかあそこには住んでへんかったから
あんま詳しくはわからんのですけど…。
えぇ、獅子美の家の娘でしょ?知ってますよ。さぁ…学校には来てへん
かったしなぁ。俺らと同じくらいにも見えたけど、ほんまはもっと上かも
わからん。俺らとかよそもんと地の奴とはあんまり仲もようなかったし。
学校でもグループ分かれてまうんですわ。そやし…。
…あの娘らは奉納祭とかに、踊ったり神楽やら唄うたったりして、変な
衣装やら髪の色とかやったし、しけた島の祭りにしては奇抜やし結構
印象に残ってるんですわ。へぇ。これが?この人…カマ…いやお母さん
でしたっけ?そう、そう。この人はよう覚えてます。いやぁこの人のことは
川で見かけたことがあるんです。って言うても一回ですけど…。
夏の暑い日に、俺とか連れで五〜六人で川で遊んどったんです。そしたら
なんや川の色がすーっと青うなってきて…青い色が流れてきよるんです。
なんや、なんや言うて色の流れてくる方に行ったら、この人が髪洗うて
ましてね。びっくりしましたよ。目が合うとこの人カマキリみたいに
怖い顔してきっと睨まれて…。それで仲間内では“カマキリ夫人”って
呼んでたんです…。でもこの人途中でいなくなりましたよね?
ほらな、言うても旦那も死んで血もつながらん子供と一緒にあんな
なんもない島で一生過ごすより、本土の都会でも出て暮らしたほうが
ええもんなぁ。まだあの人若かったし綺麗やったし。
うちの親父も結構入れ込んでて、ようおかんに怒られてましたわ。
そやけど…この姉妹ってほんまに似てないなぁ。昔からずっと思てたけど
このぽっちゃりした娘とこの娘…あぁ英子っていうんですか、この二人は
なんとなく似てる感じやけど、なんか…あとの二人は…。
そういえば、おかんが親父に「色ボケ起こしたら神社の亭主みたいに
呪い殺されるで!」ってよう言うてたけど…今になって思えばこの娘らも
血つながってないんかもしれんへんなぁ…
F氏の話は、金鉱の栄えた数年の事で深い話はきけなかったが獅子美家の
面白い話も聞けた。そして幸運にも彼から意外な人物を紹介してもらえる
こととなったのだ。
>五〜六人で川で遊んどったんです。
あのシーンが思い浮かびまつなw 神ーさーまに誓うよ〜ぉ
カマ…じゃないw母さんの青いハイヒール…じゃない髪の謎と
英子・りゅう子のちっこいツリ目姉妹と猫っ毛智子と米子の関係が気になりますなぁ。
英子は黒髪サラサラなんでせうか?萌え。
しかしF氏が誰のことか分からないままだわ(汗)
ところで、私は先生などと呼ばれるほど偉い人間ではない。
どちらかというと実家に甘えながら、好きなことをしてのほほんと
生きている寄生虫である。いい歳をして結婚もせず、実家の古道具屋を
手伝って、仕入れにと全国の骨董品屋を回ったりするのだが、それがまた
ほとんど趣味の旅行を兼ねていて、仕入れを忘れて各地で面白い話を
聞いては首を突っ込んで、事件にも巻き込まれてしまった過去もあるのだが
そんな旅行記のようなものを書いてみないかと、昔の友人に誘われ
くだらない話を書いたりもしているのだ。
この手紙を送ってきた相手も、恐らく私の旅行記を呼んだ奇特な人なのだろう。
そして、私には強力な助っ人もいる。名古屋でF氏に合わせてくれたのも
自称助手のミナちゃんである。彼女は私が書いている雑誌の出版社でアルバイトを
している21歳の元気な女の子だ。ひょんなことで知り合い、私に興味を持った
ようで、またこの娘も奇特な事に、何が楽しいのか私の仕事(?)の手伝いを
してくれている。そしてミナちゃんの凄いのは凄まじい人脈のネットワークだ。
どこでどうつながっているのかは詳しく聞けないが、とにかく彼女にまかせれば
もしかすると、そのうちブッシュ大統領にも会えそうな勢いである。
そしていよいよ、明日、島に先祖代々住んでいたという女性に会うのだ。
>>918 母さんもアットブーイングで
「その時の僕たちを支えにずっと生きてきてるお客さんだって大勢いるんだから」
「CCBにいたことをすごい誇りに思ってますし」って言ってくれてたよね。
Cに対する思いは一人一人違うものがあるんだろうけど
(基本的に一般のイメージとしてのCを肯定してる母さんと長男にしても
母さんは色々あってもソロの世界を確立した人が
思い出を振り返ってるという感じがするし
長男はバンドの顔ではあったけれどソロとしての顔が認知されないまま
「CCBの人」と呼ばれる事からは卒業したいのかな?という印象を持ったから)
ここにいるみんなが想うように
それぞれにとって大切な存在であるといいな……あるよね、うん!
-獅子実神社は、あの小さな島には似合わず、小規模であるが
境内には本殿と拝殿(おそらく舞殿も兼ねていた)、手水舎
社務所があり、社殿は全国いたるところで見られる流造の
形式だった。一家は社務所に住んでいたと思われる。
小さな蔵もあり、そこに奉納祭で使う衣装や道具などを入れて
いたようだ。
先のF氏の話にもあったように、獅子実神社の奉納祭は有名で
特に秋の戌の日に行われるという獅子祭りには、B県の本土からも
見物人が訪れていたという。金鉱が出来てからはその祭りの見物人も
大幅に増え、B県ならずとも全国から人々が集まって来たらしい。
それでも、獅子美一家はあまり他人と関わりを持たなかったようだ。
ただ一人、獅子美の当主、航氏を除いては。-
またしても私はあの赤い世界に紛れ込んでしまっている。
重く絡みつくような空気と耳障りな雑音の中、なんとか
息を整えた。
「…イヤよ、もぅ……タし、やりたくない!」
お稚児風にかみを結んだ少女が、頭を振って今にも泣き出しそうに
そう叫んでいる。周囲には…姉妹と誠子、見慣れない男性…。
「ひでコチャん、…ンバりましょう…」
「オネェチ……だいじ……」
誠子は英子の背中に手を回して、優しくあやすように語っている。
心配そうに妹達が見ている。
英子はあたまを振っている。長い髪が裾の方で絡み合っている。
「ソンなにいやなら……ナニ…リコ……でやるぞ!!この…!」
「やめて!オ父さま、なんでそんなひどい事!」
英子に殴りかかろうとする男…彼が父であり、航という人物か。
しかし英子は、そんな父を睨み付け智子は必死で姉をかばう。
「…ンダァその目は!どけっ、智子!」
「いやよ、どかないわ!お父さんが悪いのよ!私たちにあんな
卑しい事させるからよ!」
「なんだとぉ!このやろう…てめぇもまトメテ……zB5"+&%!15N…」
ずこん!と背中に衝撃が走る。
「イってぇえええ!!!」
ベッドから後ろ向きに落ちた私の背中に衝撃が走った。
散乱したビデオテープの山に私は落ちてしまったのだ。
整理して、借りたビデオ返さなきゃ…。
なんだか浅見光彦シリーズのかほり・・・好きだす
昨日に引き続き、私は元島民の女性の元に来ている。
今日は11時には着く事ができたが、彼女はいま、日課の
仮眠を取っている。
「ごめんなさい。折角いらしてるのに…」
「いいえ。時間はいくらでもある人間ですから…」
F氏の知人であり、元島民の孫Iさんという人が気を使ってくれる。
女性は九十二と高齢で、今は寝たきりの生活を自宅で送っており
Iさんがこうして面倒をみているそうだ。
女性は年の割りにしっかりしているのだが、やはり同じ話の繰り
返しや、話の途中で黙ってしまう事があり、こうして今日も足を
運んでしまっている、好奇心旺盛な私なのだ。
しかしあの男はなんと言ったのだろう…。
英子の白い顔が一瞬にして青ざめ、肩で大きく息をしながら
小刻みに震えていた。長い髪が指をかする…
はっとして私は手を見た。何故かとても生々しく感覚が残る。
またあの世界に入り込んでいるのか…。
いや、違った。目の前にはいつも使っているパソコンと
隣にはさっきIさんが運んでくれたコーヒーが置いてある。
「すいません、おばぁちゃん目を覚ましたようですので…」
私はもう一度手を見て、残ったコーヒーを飲み干した。
昔の雑誌見てたら
両手をポッケに入れて少し眉寄せ
上目遣いで立つ美人ウルトラマン母さんの写真があって萌えてたら
最近の雑誌に載ってた写真も同じポーズだったと気付いたw
このスタイル末っ子がやったら
大股開きでしっかり立ってキッとした表情になる感じなんだけどw
母さんがやるとゆらりとたゆたうような、つかまえられないような雰囲気だったなあ…。
母は水商売で成功しそうな雰囲気を漂わせてるよね
実際のところそれほど人扱いはうまくないのかもしれないが
砂浮金島作者は、獅子実の呪いで執筆できないようです。
どうぞ皆様、勝気なシュガーパイで投下して下さい。
>>944 ♂のままで想像しても「ママ」なイメージだなあ>水商売な母さん
右耳ピアスの訳あり訳知りって感じでw
【花嫁衣裳は誰が着る】の場合
○雪村千代(堀ちえみ)= セキムチ
才能はあるが、思惑ある人物に利用されたりと常に波乱万丈
○相良みさ子(伊藤かずえ)= R
身体の弱さをアピールし、何かと千代の所為にしたw
○上月光(松村雄基)= ※
アイドルとして活躍するも所属するプロダクションの
悪辣な経営手段に絶望しテキツルル逆らう。
○篠原清(中島久之)= 英樹。
千代の本当の父。千代の恩師であるデザイナーの師匠が妻。
千代の母はお手つきされご懐妊。
ひっそりと田舎に引篭って千代出産。
千代の恩師であるデザイナーにも好意を寄せられたりと種馬ネタ満載w
○ユリ麻見(岡田奈々)= くみちょ
千代を快く迎え入れ自分の店で働くことを許し
何かと千代の味方である(で、あって欲しい・・・)
最初千代の母をセキムチ、Rを千代とも考えてみましたが
みさ子の適役がいなかった?罠www
>>949-950 ぬお!すんばらすいですな!!
やはりまこたんは自己申告(Cのヒール役)より耐えて忍んで役にキャスティングしたくなるw
笠たんはいじめられ役だと途中でキレそうなのでw
是非きゃははーと天使のような悪魔の笑顔満開でいじめ役を担ってほすいな。
よねたんは熱血濃い顔ヒーローにピターリだw
そして英樹パパの種馬て…!ww
掘ちえみのそっくりさんといえば田口さんじゃないですかぁ
松村雄基は前髪具合からして米ちで正解。
二人はいろんな大映ドラマに引っ張りだこ。
くみちょのヒロインだとどんなドロドロ設定でも
ほのぼのコメディーと化してしまいそうだw
C麺達の幸薄い顔が大映ドラマにぴったりw
“私は怖いのです。夜毎襲いかかる悪夢。
何千、何万という石榴から流れる果汁がまるで血のごとく
大河となり、私に覆い被さってくるのです。真っ赤な満月が
空を覆い、そして血の海に溺れてゆく…。
あの怪物が呼んでいる。そんな気がしてならないのです。
獅子はかつてそうしていたように、血をすすり、肉を喰らいあの地の底で
大きな口をあけて待っているのです。
あの日、赤く燃えた島の中で私は見たのです。苦悶に似た顔の獅子が
天高く舞い上がる姿を。あれは幻だったのでしょうか。またあの獅子が
あの地に降り立ったのでしょうか。
そしてまた悲しい悲劇が起こるのでしょうか。
…このような、くだらない妄想と支離滅裂な手紙をお読みいただいて
恐縮です。どうか、お気に留められませんように。
草々”
これで差出人不明の手紙は終わっていた。後半は文字も乱れがちであったが
非常に怯えている様子がうかがえた。先生は今自宅で眠っている。
Iさん宅から帰ってきた日曜の夜から、高熱と激しい嘔吐に見舞われ救急病院で
点滴を受けて自宅に帰り着いてからも、体調はかんばしくない様で、床に伏せって
いるのです。時折うんうんと熱か夢にうなされている様で苦しそう。
かばんからは手紙と一緒に届いた写真が数枚と、走り書きしたメモがたくさん
出てきた。写真は古めかしい感じのものと、カラーのものも混ざっていた。
私はふとそれを見て不思議な気分になった。誠子と写る娘の表情はまるで
本当の家族のようであるのに対し、先妻と写る娘達(英子と智子だけだが)は
なんとなく他人行儀な感じがした。そして不思議な事に当主であるはずの航の
姿は収められていないのだ。写真嫌いな人だったのかしら…。
「おかあさん、上手ぅ」
「そう?似ているかしら?」
「似てる、似てる。このへの字口なんてそっくり!」
左手の指はすべるように紙の上を走る。誠子の周りには三人の少女が
きゃっきゃと笑って、紙の上の絵を楽しそうに覗き込んでいた。
「はーい。米子ちゃんのできあがりぃ。」
「やっだぁ。似てるわ。」「かっぱみたーい。でも似てるぅ」
米子が誠子の絵を見て「あたしってこんな顔〜ぉ・・・?」と
少し不満げだったので、誠子はピンクの色鉛筆で唇を染めてあげると
少し照れて米子は微笑んだ。
「私も描いて〜」「あたし、あたしよ!」「私もぉ」
「はいはい、みんな描いてあげるから順番ね。じゃぁ、りゅう子ちゃん」
「やった!」
魔法のようにスラスラとりゅう子の顔が紙に描かれる。
「ねぇ。おかあさんは小さい時、絵描きさんになりたかったのぅ?」
「う〜ん・・・そうねぇ。本を読んだり空想するのが好きだったわね。
よく感動すると震えちゃったりしたものよ。感動屋さんなのかしらね。
・・・でもおかあさん、ひとつ自慢があるのよ。子供のときに教育番組に
出てたことがあるのよ。テレビに出たりしてたのよ。ふふふ。」
「すっごーい!」
「おかあさんって何でも起用なのね」
「踊りも上手だし、笛も上手だし絵も上手くて、ほんと凄いのね。」
「ふふふ。でもみんなはもっと凄いじゃない。」
「・・・でも神がかりなんて・・・なんの役にも立たないわ。怖い思いしたり
苦しい気持ちになるだけだもの・・・」
「・・・お友達も出来ないしね・・・」
「・・・」
「ご、ごめんなさいね。そういうつもりじゃなかったの・・・」
「いいの。あたしこそごめんなさい。さ、続き描いて!」
私はふと目が覚めた。随分永い間眠っていた気がする。
いや、眠っていたのだ。Iさんの家から帰ってきてからの記憶がない。
その間私は本当にここで眠っていたのだろうか。ずっとあの島にいたのでは
ないのか。歩き疲れただるさが体中に残っている。潮の香りが体に染み付いている
気がする。
しかし、どうしてこうも砂浮金島のことが気になるのか。
何かを依頼されたわけでもないのに、あの手紙で島の名前を聞いた時から
私の心は島のことで一杯になってしまったのだ。
気の利いた感想も書けませんが、砂浮金島楽しませてもらってます
砂浮金島作者様いつもお疲れ様です!
オリジナル設定に麺やエピをを絶妙に絡ませる筆力に感服しております。
特に母と娘達のふれあいシーンが複雑に入り組むミステリアスな展開の中で
可愛らしいヒトコマとして和みました。
ピンクの米子ちゃんに何でも出来る母さん…萌え(でも笛はお上手とは…ゲフゲフ)
出来たらなんですが投下の際その回ごとのサブタイor数字(第○章等)を付けて頂けると
数レスに分かれていてもまとまった章として読めるのでありがたいです。
ところでこのスレも残り少なくなりましたがスレ内で完結予定ですか?
レスは控えた方がいいのかな?
皆様の心遣い感謝しております。ご助言実行したいと思います。
皆様のネタやレスあってのスレでございます。
どうぞ、私の妄想にはお気遣いなく、今まで通りカラフルココナッツ
スレでお願い致します。激走暴走して完結したいとは思いますが
何分、獅子神が取り憑いている様子で時に支障をきたす事があります故
ご了承の程お願い致します。
―獅子神其の一―
Iさんから聞いた話のメモを整理しながら、ここになるべく私見を
述べずにまとめたいと思う。少し本筋から脱線するかもしれないが
寛容に受け止めていただければ幸いだ。
あの島の歴史は源平の頃にさかのぼる。源氏に追われた平氏が流れ着いたのが
始まりらしい。小さな、これといってなんの特徴もない島であったが人間に
荒らされずに静かに息づいていた、島の植物や動物は少数の落ち武者達の生活を
充分満たした。こうして島には徐々に人間の居住区が広がっていったのである。
しかし平穏に暮らしていた住人達には、常に自然という大きな恵みと計り知れない
災いを運んでくる敵と戦っていた。悪天候が続けばそれは即住人の生活、いや、
生死をも脅かす形のない恐ろしい敵なのである。
そして。そのキーを握っているのがこの島の守り神と言われている獅子神なのだ。
獅子神は島の奥深い地下にすみ、天地の災いをくい止めてくれているのだという。
しかし、この神は決して人間の味方ではない。神の機嫌を損なえばそれは大きな
祟りとなって、島を食い潰すと言われている。
そして、その獅子神をずっと祀り続け、神の声を聞いてきたのが「獅子美家」
なのだ。獅子美の一族には不思議な力があった。そしてその力は確実に継承されて
きたのである。・・・神がかりだ。
私はふと夢の中で見た、英子の顔を思い出した。
悲しそうに瞳を落としたその先には何が見えていたのだろう・・・
962 :
似たモノのなれの果て:2005/09/10(土) 12:09:02
砂浮金島作者さん、新スレにまとめてあるんで、続きはそっちでおながい。
>>962>>963 乙です。お心遣い感謝します。
素晴らしい人々とC-C-Bのファンであれる事に感謝します。
では、お言葉に甘えて続きは新スレにて。
皆様乙鰈さまどす!次スレもあんな話こんな見方楽しみにしてます。
お気楽ししびぃ寝たり場として遊びませうw
そして何故か今頃になっての二丁目寝た投下にこちらお借りします。
あくまでお笑いなので怒っちゃやあーんwあんあん。
ここは新宿二丁目、紫色の風がさざめく街。
夜の帳が男と女の境を曖昧に包み込んでくれる頃
小さな小さな店先のふたつ並んだ椰子の実のライトが静かに灯り
誰かと並んで寄りそいたげな人影がドアの向こうに吸い込まれてゆくのです。
店の名は迷区裸撫――迷える裸の魂をそっと撫でてくれる解放区。
開店当初、ママのお話してくれた店名の由来は確かにそれでした。
けれど、今夜もこぼれる賑やかなカラフルボイス(時々暗黒オーラの迫力声)は
ママのナヤミの種のような、そうでないような…?
嘘八百二丁目物語〜迷区裸撫より愛を込めて〜
第一話:ヒデミちゃんの場合
どーもいらっしゃいませぇ、ヒデミです、ご来店どーもありがとっ。
え、あたしじゃなくてホントは誠子ママに会いたかった?
誠子ママは今日はちょっとお休み頂いてるの。
残念でしたまたどーぞってじゃあママの話だけでも!?
っったくなんだっつーのよ、あたしにだってお目当ての客は付いてるのよ!?
だーれがあんな女の事…男でしょってンなケツの穴ちっさい事言ってたら
ウチじゃ無事で帰れないわよ!
まぁね、あのコがいなかったらあたしもコッチの世界に飛び込んでないしねぇ。
いーわ、今日は給料前でヒマだしね、特別に話してあげるわ。
あたし、そもそもはホストだったのね。それもナンバーワン。もーバリバリのノン気ね。
あ?下町の名門と謳われたあそこでしょってよく知ってんのねえあんた。
そーよ、ヒデキ…あたし当時の源氏名ヒデキっつったんだけど…
ヒデキは一人で三人同時に喜ばせ屋と言われたのよ、すっごいでしょ、ね。
でもクビになったんでしょって何余計な情報まで仕入れてんのよ!あんた料金5割増しよ!
てゆーかね、その頃付き合ってた女がさぁ、しょーもない程のヤキモチ焼きだった訳ね。
ホストに惚れといて浮気厳禁とか寝惚けたことばっか言ってたわけよ。
ある日とうとう大ゲンカしてどーなってんだろぉ勝手にしてくれってなモンで
呆れ果てて背中向けて寝たら
女ってのは恐いね。寝てる俺いいことに頭脱色してやんの。
もう真っ白だよ。これからどーやって生活していくのさぁってさぁ。
黒く染めりゃいいじゃないですかってそれがあの頃じゃそんなキレイに染まんないのよ。
仕方なしそのまま店行ったらうちはそんなゲテな店じゃねーぞって出してもらえず、
こっちも売り言葉に買い言葉で即クビよ。
でさぁ、今更新しい店で一から始めんのもヤだし、金も少しはあったんで自分で店出そうと思って。
ところが、店開くから来ねーかって声かけても皆逃げる訳。遠回しにだけどヒデキさんワンマンだからって。
そんで否応なしに目立っちまうのもつれーもんだな、どっしよっかなーと思ってたら
たまたま昔遊び仲間だった関口…いや誠子ちゃんに会ってさ。
(一旦休止・あとちょっと続きます)
969 :
845:2005/09/12(月) 02:22:12
わーい新しいネタが始まってるw
埋め立てに来たんだけど、埋めたら勿体無いねこれ。
ヒデミちゃんてこう、可愛いっていうかその・・・熱量が高そうでステキよ
いょう!二丁目寝た待ってますたw必ずやおまいらの中の人がやってくれると信じてますたーよwww
おまいらの中の人w
C好きはこういうネタ好きも多いね。嬉しいよ
>おまいらの中の人
普段の生活ではありえない自分を隠しているんですねw
マコソロ 悪戯美人の場合
白いベットに ヒラリと 黒いレースの パンチィラ
手コキだけで セクールがおわーりそう♪
お下品w
初めて見た時は腰抜かしたー。まぁ昔から物腰の柔らかい奴とは思ってたけど?
まさか男が長い髪アップにして両耳にイヤリングぶら下げて念入りに化粧して
和服姿でしゃなりしゃなり歩いてくるとは思うかあ?オイ。
ヒデミさんだって今バリバリ女性の格好じゃないすか…てこれは仕事だろ。しーごーと。
あいつは好きでやってたんだぜェ!?
口開いても「そうよね」「だわねえ」って徹底はミゴトだったね。
今のオレみたいに変わったりしねーの。あーん?一応自覚はあるっつの。
でも面倒だし今日はこれでいくわ。オメェーのよーなオ・バ・カな客にはこれで充分。
でもなあ、そーゆー客でも誠子は丁寧にあしらうんだよなあ。
オレにはあんなストレスたまることできねーわ。
そうゆうのが男ってデリカシーに欠けるのよねぇとか誠子には言われんだけど。
そうゆうのがいいって客もいんだから。なっ、オレの言うことは正しいんだよ。
あーそそ、んでどーしちゃったんだよお前はぁって聞いたら
今やいっぱしのゲイバーの「ママ」さんなんだと。あぁ驚いたね?
お前オンナいまくりだったじゃねーかって問い質したら
「あれは女同志気が合うわぁって感覚だったのよね、今思えば…。
本当に悪いことしちゃってたわ、あーんって感じ」とか言っちゃってるし。
別の意味でも頭マッシロになっちまったよ。
ま、とりあえず近況でもってホストクビになったこと話したら
「あらソッチもコッチも大変だったのねぇ…」とか言って来た訳よ。
詳しく聞いてみたらやっとこさ開店したはいいが
早々にお店のコが大量引き抜きに遭っちまったんだと。
とりあえずは一人で頑張ってるけど流石にヘトヘトらしい。
「そりゃ災難だったよなー、どうヨォ、オレヘルプしてやろーか?
女落とす手は知ってても女やる気持ちはわかんねーけどさぁ、ハハハ」
ホンの冗談のつもりで言ったのさぁ、オレは。
それが。
まぁオレもそこそこ長く生きてっけど、
あの時ほど人間の目は光るんだって事と地の底這うような低音は知らなかったね。
「本当かよヒデキ……」
しっかり男に戻ってるし。気がついたら店だし。気がついたらメイクルームだし。
その上誠子がオレにおしろいパタパタしながらノセてくるんだ、コレが。
ヒデキは色白くてヒゲも薄いし羨ましいわよ〜とか、絶対綺麗になると思ってたのぉ…とか。
まぁ鏡の中のオレ見たらまそーゆーのも分かるよなってな美人だったし、あ?美人だろ?
地味顔の人ほど化粧栄えするんですよねってイチイチおめーも五月蝿ぇなア。
下町肌のさっぱり竹を割ったような男前と呼ばれてたんだぜ、昔は。
ホントナルなんですねってそうかそんなにボトル入れてーか?それ!ニューボトル!ニューボトルっっ!!
んー何だあ?青い顔して。あら浮かない顔までして。
こんなに楽しく飲める店に来てこのアタシについてもらってご不満たぁゼイタクな野郎だねえ。
それとも男でもブルーディ?うは、それありそうは貴方達でしょってか。
そそ、第一ゲイバーっつってもここは誠子の店だけあってトーク命っつーか。
しんみりし過ぎたらお笑いも混ぜとくか、みたいな。
うん、ホストに戻る間にそれこそオンナの気持ちも勉強しとくかあ?とは思ったのね。
正直なとこは友達があんまり困ってたからっていうか…ま、こゆ事はそうそうしゃべるモンじゃねーよなー。ハハ。
誠子には言うなよ。の代わりってんでもねーけど、お前のコトはよーく言っとくし。
あいつはオレとは違ってデブ・フケ・変態まで幅広くゲテ喰いするし。お前でもチャンスあっかもよ?
え、ソレってどういう事ですかってオイ、マジになってんの?こゆとこでマジはダメマジは。
え…バカにしやがってホントに金返せだぁ?
そ!こーゆーとこでお笑い投入って事だよな!
おーい!ちょっと来いって!んじゃ次はあいつらに任せるから。
おい、来いっつの。いーかげんコイツしつこ…
だーッ!笑ってないで助けろ!あらヒデミちゃんいい気味とか言ってんじゃねえぞゴルァ!
一晩中コイツと果てしない追いかけっこかあ!?オーイ終わらせろっつの――!!
ヒデミちゃんの場合:おしまい
次回:リュウコちゃんの場合につづく
…かは分かりませんがw♪だ・れ・か新宿区読ーみたいっ二丁目が止まらないで書いちゃいますた。
こんなネタ落とせるステキな場と皆さまに感謝感謝!
迷区裸撫さん、乙!リュウコ編も楽しみにしてるよ!
こっち系ネタや、お笑いネタが好きなのにオカムラとオカルト
間違えて変な事に巻き込まれてんだ。
「リュウコタソ、その胸のふくらみは・・・じゃぁ、あっちもこうじしちゃったぁ?」
まだ書き込めるかな?自分の2ちゃんブラウザだとエラーになったんで。
しかしこのスレの男CCB率はどの位だったんだろうかw(特に母さんと姉ちゃん)
次スレでもみなさま突っ走っておくんなまし。