ToHeart2 SS専用スレ 27

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1名無しさんだよもん
桜が舞う、暖かな季節。
新しい出会いや恋、そして友情に笑い、悲しみ。
すべてが始まり、終わるかもしれない季節。
季節といっしょに何かがやって来る、そんな気がするんだぜ―――。


ToHeart2のSS専用スレです。
新人作家もどしどし募集中。

※SS投入は割り込み防止の為、出来るだけメモ帳等に書いてから一括投入。
※名前欄には作家名か作品名、もしくは通し番号、また投入が一旦終わるときは分かるように。
※書き込む前にはリロードを。
※割り込まれても泣かない。
※容量が480kを越えたあたりで次スレ立てを。
※一定のレス数を書き込むと投稿規制がかかるので、レス数の多いSSの投下に気づいた人は支援してあげて下さい。
※コテハン・作家及び作家の運営するサイトの叩きは禁止。見かけてもスルー。

前スレ
ToHeart2 SS専用スレ 26
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1223647844/

関連サイト等は>>2
2名無しさんだよもん:2008/12/18(木) 00:10:37 ID:TWXbNKK/0

メーカー公式サイト
 AQUAPLUS『To Heart2』公式サイト     ttp://www.aquaplus.co.jp/th2/
 Leaf『ToHeart2 XRATED』公式サイト    ttp://leaf.aquaplus.co.jp/product/th2x/index.html
 Leaf『ToHeart2 AnotherDays』公式サイト ttp://leaf.aquaplus.co.jp/product/th2ad/

スレの全作品保管庫
 ToHeart2 SS の書庫             ttp://www.geocities.jp/th2ss/

関連サイト
 ToHeart2 SideStory Links          ttp://toheart2.ss-links.net/
 ToHeart2 スレッド 過去ログ置き場(仮)  ttp://f55.aaa.livedoor.jp/~kuma/toheart2/
   本スレや各キャラスレはこちらから。
 Heat to Heart                 ttp://botan.sakura.ne.jp/~siori/hth/
   各キャラの呼称相関図はこちらのToHeart2呼び方相関図を参照。


3名無しさんだよもん:2008/12/18(木) 17:29:32 ID:2IPkRT6N0
>>1
乙!
4名無しさんだよもん:2008/12/18(木) 22:41:47 ID:lIarL/IL0
>>1
前スレがメイドロボに占拠されちゃったから、こんどは人間のヒロインオンリーで頼んます作家さん方
もう正直ロボはイラネ
5名無しさんだよもん:2008/12/18(木) 22:45:50 ID:ZZU0NWoy0
制限かけるのはどうかと思うぞ、一応
6名無しさんだよもん:2008/12/18(木) 22:51:49 ID:Jvx1bGcE0
空気読めない作家が一人延々とロボもの落とし続けたせいだろ
もっと言うなら、その作家はイラネ
7名無しさんだよもん:2008/12/18(木) 23:04:57 ID:TWXbNKK/0
まあまあ
荒れるんでその話題はこのへんで

景気付けとDAT落ち回避の滑り止めに1本落としてく
AD設定は無視してるんでヨロ
8名無しさんだよもん:2008/12/18(木) 23:11:26 ID:y6TAZUg6O
前スレ>>563-565と今スレ>>6は自分が読んで面白いと思ったSSを語ること
作者一人追い出したければ、代わりに作品一本くらい紹介するのが当然の義務だろ
9おやすみいくのん 1/9:2008/12/18(木) 23:12:07 ID:TWXbNKK/0
「えっと、具合とか悪くない? 熱は? 手とかしびれたりとか?」
「今は至って絶好調。」
「ご飯ちゃんと食べて、忘れずに薬も飲むんだよ?」
「もう、子供じゃないんだから。それに長年の習慣なんだから忘れるわけ無いでしょ。」
「な、なにかあったらすぐに携帯に電話してね! 夜中とかでも怒ったりしないから!」
「はいはい。判ったから……」
 そう言いながら、彼女……小牧郁乃は、心配顔の姉・小牧愛佳の背後にぴっと人差し指を
向けて続けた。
「近所迷惑だからさっさと行きなさい!!」
「はっ、はぃぃぃぃ!」
 妹にどやしつけられて飛び上がった愛佳を見て、玄関先でやり取りを見ていた俺と、
愛佳を迎えに来ていた由真は苦笑いを浮かべた。

                   ◇

「まったく、姉の過保護にも困ったものよね。たかだか一晩離れて過ごす程度だってのに。」
「まあまあ、それだけ郁乃の事が心配なんだろ。」
 愛佳を乗せたリムジンが遠ざかっていくのを見ながらぼやく郁乃をなだめた。
 ……ちなみに、リムジンの後部ウインドウから見えた愛佳の表情が、売られていく子牛の
それだったのがなんとも笑いを誘った。

                   ◇
10おやすみいくのん 2/9:2008/12/18(木) 23:16:00 ID:TWXbNKK/0
 そもそも、なんでこんな状況になったのかというと……
 元々何か女同士の大事な話があるとかで愛佳が由真の家にお泊りに行く約束をしていたらしい。
 だがその当日になって愛佳の両親も家を空ける用件が発生し、一晩郁乃一人という状況が
になったのだそうだ。
 心配性の愛佳がその状況に納得できるはずもなく、由真との約束をキャンセルしようか
という話まで出た。
 そこで、最近愛佳と付き合うようになって郁乃にもそれなりに慣れていた俺は、一晩郁乃の
面倒を見ることを申し出たわけだ。
 もちろん愛佳は遠慮しまくってなかなか承服しなかったのだが、必要以上に愛佳を束縛したくない
郁乃が俺の提案を受け入れた事で、渋々愛佳も納得した。
 そして先ほどリムジンでやってきた愛佳と郁乃が、我が家の玄関先で先ほどの別れの
シーンを繰り広げたというわけだ。
 以上、状況説明終わり。

                   ◇

「あ、言っとくけど、あたしに何か変なことしたら姉に報告するからね。」
「なんだよそりゃ。」
 郁乃が車椅子から居間のソファーに腰を落ち着けたとたんに俺を危険人物扱いしたので、
むっとして言い返した。
「仮にも若い男と女が一つ屋根の下で過ごすわけだし、あんたが血迷って何かするかもしれないから
 一応言っとこうかと思って。」
「しないって……」
 俺だって人並みの倫理観は持ってるつもりだ。
「じゃ、あんたは明日まであたしの奴隷ね。逆らったらゴーカンされかかったって言うから。」
「おい。」
 脅迫かよ……
「愛佳がそんな言葉信じるかよ。これでも俺は信用されてるつもりだぞ。」
「確かに姉はあんたの事は信用してるけど、あたしの言葉とどっちを信用するかしらね。」
 そう言いながら郁乃は意地悪な笑みを浮かべた
11おやすみいくのん 3/9:2008/12/18(木) 23:19:00 ID:TWXbNKK/0
「でも、ま、あたしも鬼じゃないし、姉を泣かせたいわけじゃないから手加減しておいてあげるわよ。」
「はいはい、ありがとうございます。でも生憎と二人っきりじゃないから。」
「なによそれ?」
「二人っきりだと、女の子相手じゃ対処しきれない事もあると思ってね、助っ人を呼んである。」
「助っ人?」

 ぴんぽーん

「お、来た来た。」
 郁乃を残して玄関に向かうと、夕日に浮かんだシルエットだけを見て扉をあけた。
「遅くなったでありますよ。たかくん!」
 開いた扉の向こうに居たのは、大皿を抱えた小柄な幼馴染だった。

                   ◇

「助っ人ってこのみの事だったのね。」
「お風呂とかお手洗いとかは俺じゃ付いて行ってやれないしな。
 一人じゃ心配だって愛佳は譲らなかったから。」
 俺と郁乃はリビングでお茶をすすりながら話し込んでいた。
 このみはというと、「いいからいいから、このみに任せて座ってて。」と勝手知ったる
何とやらで、お茶を入れて俺たちに出すと自分はキッチンへと突撃して行った。
 おかずは前もって俺が春香さんに頼んでおいたのを持ってきてたし、ご飯は俺が炊いておいた。
 このみはお味噌汁を作るつもりらしい。
「ま、こっちとしてもこのみが一緒のほうが気楽かもね。
 あんたの付き添いでお風呂入るなんてあんまり考えたくないし。」
「一応郁乃も年頃の女の子だしな。」
「一応って何よ。色気なくて悪かったわね。」
「そうは言って無いだろ。その口の悪さ、直さないと友達できないぞ。」
「口が悪いくらいで寄ってこない様な友達なんていらないわよ。
 ま、その点ではこのみは合格よね。あの子物怖じしないっていうか……なんていうか、
 あたしと正反対。」
12おやすみいくのん 4/9:2008/12/18(木) 23:22:00 ID:TWXbNKK/0
 このみと郁乃は郁乃が入学して以来のクラスメイトだ。
 人懐っこいこのみの性格のせいか、気難しい性格の郁乃ともなんだかんだでウマが合うらしく、
学校でもお互いに仲良くやっているらしい。

「正反対って程でもないと思うぞ。
 郁乃だって、態度がひねくれてるだけで性格が悪いって訳じゃないからな。」
「それ、褒め言葉になってない。」
「だったらもっと素直になればいいんだ。そしたら普通に褒めてやるよ。」
「ふん。長年の病院生活で染み付いた癖はそう簡単には抜けないわよ。」
 そう言って、郁乃は口を尖らせてそっぽを向いた。
「それにしても、このみが料理得意だったなんて知らなかったわ。」
「いや……前はカレーしか作れないって言ってたけど。」

『あうわぁ〜〜〜〜〜〜!』
 どんがらがっしゃーん!

「……様子見に行ったほうがよさそうだな。」
「そうね。キッチンが破壊される前に……」

                   ◇
13おやすみいくのん 5/9:2008/12/18(木) 23:25:00 ID:TWXbNKK/0
 「「「いっただっきま〜す」」」
 食卓の上に並んだ3人分の夕食を前に、俺たちは手を合わせた。
 今日の夕食はエビフライ柚原家スペシャルにたっぷりのポテトサラダ、海苔と豆腐の
味噌汁にほかほかご飯だ。
「しっかし、何時見てもこのみの家のエビフライってでっかいよな。」
「あたしもこんなの初めてみたわ……」
 郁乃が絶句する柚原家のエビフライは全長30センチ以上の代物だ。太さも尋常じゃない。
 しかも2匹。
「えー、でもこのくらいじゃないと食べた気がしないってお母さんもお父さんも言ってるよ。」
「いや、普通のエビフライはこんなもんだろ。」
 と、言いながら親指と人差し指で10センチちょいの長さを示してやるとそれを見たこのみは、
「そのサイズはお弁当用だってお母さんが言ってた。」
「お弁当用かよ……」
「あっ、でも前にちゃるとよっちが家にお泊りしに来たときは食べきれないって残しちゃってたよ。
 郁乃ちゃん大丈夫?」
「ああ、こいつは大丈夫。」
「……もが……ん、なに?」
 郁乃は既に1匹目を半分平らげていた。
「さすがは愛佳の妹だ。食い意地だけは1人前以上だな。」
「今の言葉姉に告げ口するわよ。食いしん坊じゃないー、って怒るわきっと。」
「そいつは困るな。まあ、後で甘いものでも奢れば機嫌直してくれるとは思うけど。」
「まあそうかもね。単純だし。」
 本人が居ないのをいい事に俺も郁乃も言いたい放題だ。
 今頃愛佳はでっかいくしゃみでもしてるかもしれない。
「タカ君と郁乃ちゃん仲良いね。ちょっと羨ましいよ。」
「別に仲なんか良く無い。そうね……同じ小動物を飼ってる知り合いって感じかな。」
 おーい、愛佳……妹にまで小動物扱いされてるぞ。
 またくしゃみしてるかもな……

                   ◇
14おやすみいくのん 6/9:2008/12/18(木) 23:30:00 ID:TWXbNKK/0
 このみと郁乃がお風呂に入っている……というか大騒ぎしている間に、俺は二人の寝床を用意した。
 客間に布団を二組敷いて準備完了。客間は1階だし、夜中のトイレに行くのにも困らないだろう。
「あれぇ、タカ君1階で寝るの?」
 お風呂あがりで髪が濡れたままのこのみと郁乃が客間に顔を出した。
「なんでだよ。これはお前達のだよ。俺は自分の部屋で寝るから。」
「えー、いつもみたいに一緒に寝ようよ。」
「ちょ、ちょっと待てこのみ。」
「……ちょっと、あんた。」
 ……案の定、郁乃がすんごく冷たい目で俺を見ていた。
「まさかとは思うけど……このみとそう言う関係なくせに姉と付き合ってるわけじゃないわよね。」
「誤解だって……たまにこのみの両親が家を空ける時にうちに泊まりに来るんだけどさ、
 このみが勝手に俺のベッドにもぐりこんでくるんだ。」
「それをいい事にこのみにあんな事とかこんな事とかしてるんでしょこの節操なし。」
 ぐは……もう性犯罪者扱いかよ。
「このみ、正直にいいなさい。このケダモノになにかされたんじゃない?」
「ん〜、えっと……いっつも一緒のお布団で寝て……」
「一緒に寝て?」
 ……このみの奴、いきなりすごい事言い出さないだろうな。
「タカ君とお話しするんだよ〜。あっ、聞いてよ郁乃ちゃん。タカ君ね、いっつもこのみが
 お話しようって言ってるのにさっさと寝ちゃうんだよ。酷いよね?」
 あ、郁乃ががっくり肩を落とした。
「このみ……あんたって、本当に天然よね……」
「はえ?」
 このみがお子様でよかった……変に知識だけませてる郁乃と足して2で割ると丁度良いんじゃなかろうか。
15おやすみいくのん 7/9:2008/12/18(木) 23:33:00 ID:TWXbNKK/0
「とにかく、今日はこのみ達と俺は別に寝るの。わかった?」
「え〜、タカ君お話しようよ。郁乃ちゃんも一緒だからきっと楽しいよ。」
「いや、あたしはいらないからこんなの。」
「こんなのとか言うなよ。」
「そうだよ。タカ君はタカ君だよ。」
 もう訳わからん……

                   ◇

 で、結局1時間後……
 おれは二組の布団の真ん中で寝て……布団の境目に寝ているのではっきり言って寝心地は
よろしくない……右腕にはこのみがひっついて、左腕には郁乃がくっついて寝ている。
 寝場所論争で騒ぎ疲れたのか、このみは布団に入ったとたんに沈没した。
 かく言う俺も女の子二人に挟まれている緊張感よりも、今は眠気のほうが勝ってきている。
「ねえ、貴明……」
「あ? まだ起きてたのか。」
 寝たとばかり思っていた郁乃に声をかけられて俺は左を向いた。
 郁乃も目がとろんとしていてけっこう眠そうだったが、こちらを見ていた。
「騒々しくて悪かったな。俺がいなけりゃもう少し広々寝られたのに。」
「んー……別に。たまにお姉ちゃんと一緒に寝る事あるし。」
 やはり眠いのか、少し郁乃の受け答えが鈍い。
「ま、なるべく寝相には気を付けるから安心して寝ろ。」
「んー。」
 簡潔に答えて郁乃はパフッと掛け布団を顔の半ばまで引っ張りあげた。
 俺も2枚の布団の端っこをうまく首元まで引き上げて、ねむりに入る体制をとる。
16おやすみいくのん 8/9:2008/12/18(木) 23:36:07 ID:TWXbNKK/0
「……あたしってさ、」
「ん?」
 眠りに就こうと目を閉じたところでまた声をかけられた。
「ずっと病院に入院してたでしょ。」
「……そう聞いてるけど。」
「だからさ……友達の家に泊まりにいったりとか、したこと無いのよね。」
「ああ、そうか……」
 今日は、郁乃にとってお泊り初体験だったわけか……
「今日は……結構楽しかったかも……ありがと……おやすみ。」
 そう言うと、間を置かずにすうすうと郁乃の寝息が聞こえてきた。
 いつもの生意気で素直じゃない口調だけど、感謝の言葉を口にするなんてしおらしい所も
あるじゃないか。
「ああ……おやすみ。」
 眠る郁乃に呟く様に言って、俺も重くなった瞼を閉じた。
 今日は楽しかったか……そいつは良か……

                   ◇
17おやすみいくのん 9/9:2008/12/18(木) 23:38:58 ID:TWXbNKK/0
「いっ、郁乃〜〜〜〜」
「あー、はいはい、うっとおしいから離れて。」
 ほぼ1日ぶりの再会に思わず抱きつこうとした愛佳を郁乃は押しのけた。
「郁乃冷たいよ……」
「お姉ちゃんがベタベタしすぎなの。」
「まあまあ、それだけ郁乃のことが心配だったんだろ。」
 たそがれてる愛佳をフォローしつつ郁乃をなだめる。
「……郁乃、なんか機嫌良いんだね。」
「まあね。結構楽しかったし。」
「何かいい事でもあったの?」
 気になるのか愛佳が聞くと、郁乃はちょっと口を開きかけた後でちょっと考え込んで、
そしてにやりと笑った後で……あれは何か悪知恵を働かしてる時の顔だ……答えた。
「昨日は……貴明と一緒の布団で寝たわ。」
「なっ……」
「ええええええ!」
 愛佳が絶叫した。ちょっと待て!
「おい、その言い方は誤解を」
「別に本当の事でしょ。このみと3人で、暖めあったのよ。」
「こ、このみちゃんまで……本当なの? このみちゃん?」
 涙目の愛佳が聞くと、このみはにっこり笑顔で馬鹿正直に答えた。
「え、はい……タカ君と郁乃ちゃんと3人で一緒に寝たでありますよ。」
「た、たかあきくん!」
 愛佳が俺の手をがしっと掴んで俺の顔を見上げた。大きな目は既に涙がいっぱいで
決壊寸前になっている。
「たかあきくんがそんなに飢えてたなんて知らなかったの。だから、あたしがんばるから、
 浮気なんてもうしないでぇ〜」
「いや、それ誤解だから。」
「郁乃もこのみちゃんも可愛いけど、でも二人にはまだ早いと思うの。」
 もう物凄い勢いで暴走開始している愛佳を前に俺は困り果てていた。
 ……くそう、郁乃の奴はしてやったりって顔で笑っていやがる。
 しおらしいなんて思った俺が甘かったぜ……
 やっぱり郁乃は俺の天敵だ。
18名無しさんだよもん:2008/12/18(木) 23:41:25 ID:TWXbNKK/0
前にいくのん需要があったときになんとなく書きはじめてしばらく放置してあった奴を仕上げてみますた
なにせ人魚姫さんが良作だったので…

山なし落ちなしでスマソ
19名無しさんだよもん:2008/12/18(木) 23:59:20 ID:pfL51QPz0
このみいるなら、わざわざ貴明呼ばなくてもよくね?w
20名無しさんだよもん:2008/12/18(木) 23:59:34 ID:vuGv9nMI0
>>18
トップバッター乙乙!
いくのんの毒舌で、気持ちが和むのはなぜだろう

>>4 >>6
何様だお前ら
二次創作なんてつまるところそのキャラが好きか嫌いかだから、リクエスト出たからってそうそう
ポンポンと書けるもんじゃないだろが
自分の読みたいキャラのSSが出てこないってんなら、まずは自分で書いてみたらどうだ?
21名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 00:10:53 ID:KX50Ez8V0
>>18
GJ。というか、むしろこのみにGJ!
暴走というか、愛佳の反応で正しいと思いますw
22名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 00:16:09 ID:70cbZLKh0
別に読みたいキャラのSSが出てこないから不満ってんじゃなくて
ポンポンと絞りカスみたいなメイドロボのSS連発されるのに辟易してるんだろ。

まー別に書きたきゃ好きに書けばいいし投稿したきゃ好きにすりゃいいと思うが。
俺もあの作者好きじゃないけど、排斥しようって姿勢はやっぱ良くないだろ。
イヤならスルーしとけばいいじゃん。
23前スレ565:2008/12/19(金) 00:39:29 ID:WAvIBxke0
>>8
古いしスレチだが、やっぱこれかな
ttp://www.asahi-net.or.jp/~fg8h-kmn/half/half01.htm
ふつうSSで良い所ってキャラがいいとかシチュがいいとかだけど、
これは話自体が面白いと思えた数少ない、というかほぼ唯一のSSかもしれない
24名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 00:46:28 ID:af+z0ZCI0
>>22
お前も随分偉そうな物言いだな
お勧めのSSがあれば教えてくれ それのどこがいいのか解説つきでな
さもなくばお前が投稿してくれ
もし作家ならどんなの読めるかお手並み拝見だなw
25名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 00:49:49 ID:LHM9AtSiO
>>1乙!

>>4
オレぁロボがいいんだが?
むしろもっとロボ物が読みたいくらいだ。
好みはそれぞれだし、ほっとけや。
26名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 00:52:11 ID:0pabrYJf0
どうせSS作家かSS作家崩れしか残ってないんだから不毛な言い争いはやめろよ…
27名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 00:59:23 ID:70cbZLKh0
>>24
ないよ
28前スレ真565:2008/12/19(金) 01:04:15 ID:/4r0UYYh0
>>23
レス番間違えてないか?565は俺だけどw
俺は別にあの作家のSS、結末までつまらんと言ってるわけじゃない
勿体ぶらずに筋をもっとコンパクトにしたらと言ってるだけだ
割と突拍子もない展開があったりそれなりに感心はしてるつもりだけど
29名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 01:15:01 ID:Fzk4fzhE0
そもそも、前スレで件のメイドロボSSをほとんどスルーしてた住人に
今更つまらないって批判を叩く権利なんかないだろ
言葉にしなかっただけでやってることはつまらない、いらねってことと何も変わらないんだから
30名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 01:26:56 ID:/6jLMbwq0
>>29
だから、批判する方に分があるって言いたいのか?
批判するのとスルーするのは全然違うだろ、アホか
それに単に批判してるんじゃなくて排斥だろこいつらのは
31名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 01:46:32 ID:Fzk4fzhE0
俺は権利を持ってないっていってるだけなんだがな。
分があるって何を考えていってるのか理解できない。勝ち負けでも決めたいのか?

あと、過去の自称作家の言葉を借りるならスルーが一番堪えるらしいよ。
32名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 01:47:52 ID:0pabrYJf0
>>31
触らない方がいいよ
作家を排斥しようとしてる、ってことにしないと困る人みたいだから
33前スレ偽565:2008/12/19(金) 06:47:41 ID:yIYXwIje0
>>28
ゴメソ。俺564だったorz

ってことで563氏ともども好きSS紹介ドゾ
34名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 07:19:47 ID:pM3YOBmt0
確かに、つまらんとかダメ出しとかの書き込みは、
作者には批評として参考になるか知らんが他のスレ住人の役には全くたたんからな
それよりは他のSSでも教えてもらった方が有り難い
35名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 07:32:21 ID:s7C932qZ0
>>22は凄いな。これまでひとつも他人に勧められるようなSSを読んだことがないのに、
居場所のないSSスレに居残ってちまちまと作家を排斥してる。クビになった会社の寮に居残ってる社会の負け組ハケン労働者みたい

いや、分かってるよ。ホントは他でいじめられたSS作家さんだろ
ココロじゃ自分のSSが一番だと思ってるけど、みんなに誉められた事がないから怖くて出せないのね。ここなら誉めてもらえるチャンスもあるかも知れないのに、哀れだ
36名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 08:54:30 ID:MzUy41oT0
>>33
いや、SSつぅか普通に売ってる小説とかライトノベルがまず頭にあんだけどね
アマとプロを比較したってなんの意味も無いのはよくわかってる

件のメイドロボSS氏のについて云うならね、シリアスっぽくやるんだったら、
どうせならFSM氏くらい徹底的にやっちゃえよと。前に叩かれて躊躇しちゃって
るんかもしんないけど。中途半端にパロディっぽいの入れてそれが鼻についちゃう
ところがある。
一連の見てると、多分この人ADのミルファシナリオないしミルファと、イルファ
が心底嫌いなんだろうと。一見AD準拠に見えても、妙なフィルターかかってるの
垣間見えるもん。あと、『その後』を描いて無理矢理補正かけようって意図が。
動物園のSSなんかそんな感じ。
イルファなんて徹底的に身勝手でイジワルな腹黒キャラになってるし。
人気投票でもミルファと一緒に底辺グループいるから一般の認識もそーなんだろう
けどねw

いっそ自サイト立ち上げて、好き勝手書いてた方がいいと思うよ。ここ卒業してった
作者さんたちみたいにね。
37前スレ565:2008/12/19(金) 09:13:29 ID:I1FQerQc0
おっと忘れてた俺は>>28
出勤直前に何やってんだろorz
38名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 19:09:12 ID:GUCNHSEw0
24=35かな?
自己紹介乙って感じだけどマジレスすると
挙げたSSは問答無用でケチつけますみたいな雰囲気醸し出しておいて、その言い草はないだろw
こう言っちゃなんだけど、あのメイドロボSSを連発してる人の作品よりマシって意味のSSならいくらでもあるよ
前スレまだ落ちてないみたいだし、郁乃SSと優季SSだけ抽出してみれば?全部件のメイドロボSSより面白いからさ
39名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 19:33:43 ID:KyNbn1xu0
>>36 は、どうすりゃそう読めるんだ?眼科か精神科逝った方がいい
むしろ人気もないキャラをえこひいきしてるから辟易されてるんだろうが
シルファメインでやってればこうまで叩かれてない気がする

イルファを不必要に貶めてるってのは同意かな
実際ADじゃ腹黒な感じだったけどそこまで露骨に、ってのはある

ま、それ以前にそんなマジで批評するようなSSかよって思うがな
ポンポン落としてるとこみると本人もそんな深く考えてない気がするし
40名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 19:55:12 ID:k8gFIDw40
荒れだすと連鎖反応的にやってくるのは仕様かw
まあ普通にサラリーマンが帰宅する時間なんだろうな。かくいう俺も

面白いかは別にして、まともに日本語書ける人すらも減ってるんだ、無闇に作者追い出すのはやめてくれ
それぐらい過疎ってる。枯れ木も山の賑わいってやつさね

それはそうと >>18 さんのにもうすこしレスつけてやれよ…
やっぱりTH2は普通にほのぼのしたのがしっくりくるね。乙
41名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 20:09:40 ID:vk1ZY8+K0
だって俺がマジレスつけても荒れる原因になりそうだし。
結局長文で批評感想しか書けないんだよねえ。
そういうのは作者だって欲しくないだろ?
42名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 20:22:56 ID:SLDQM5UA0
ちゃんと読み込んだ上での、長文の批評感想は、むしろ感謝されることが多いぞ
経験上
43名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 20:25:42 ID:MCfmZQwv0
昔はどんな泡沫的なSS投下してもマンセーな雰囲気だったのに
いつぞやのオリキャラが俺設定がどうのと揉めた時以来、妙にギスギスして
ネガティブな批評ばっかりなったし投稿作品の幅も減ったし人気キャラのSS以外はみんなスルーとか
オマイラどんだけ高尚な趣味なんだよって
44名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 21:05:24 ID:fDNpZzq80
>>43
あん時に嫌気がさして投稿控えだしたり逃げ出す作者が出て、そのうちTH2自体が見限られて住人が去り
そうして残ったのはSS作家崩れとか批判されても懲りない自己満足なSS作家とか
それだけのこと
45名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 23:07:48 ID:7cGKVTHr0
>>44
で、お前は碌な作家がいないスレに何しにきてるんだ?
見る価値がなきゃ来なきゃいいだけだろ
46名無しさんだよもん:2008/12/19(金) 23:19:20 ID:GlVx8orE0
世の中にはね、他を貶めることでしか自分の気持ちを満足させられない哀れな男がいるんだよ
47名無しさんだよもん:2008/12/20(土) 00:02:29 ID:RKu+IJfmO
郁乃SSが意外とあって驚いた。

やっとPC復旧したから、書き起こしてみようかとおも。
48名無しさんだよもん:2008/12/20(土) 00:23:29 ID:4a70CgKX0
ドラマCDのみたいに本編ではあまりなかった組み合わせ同士のSSとか書こうとがんばってるが難しいな。
会話よりもどういう経緯で出会わせるかが難しい。
よっちと草壁さん、とか。シルファと由真、とか。菜々子とささら、とか。郁乃と珊瑚、とか。ちゃると愛佳とか。
あり得ない組み合わせが読みたい。

そういうの書いてる先人は居ぬものかなぁ。
49名無しさんだよもん:2008/12/20(土) 00:37:29 ID:RKu+IJfmO
郁乃×珊瑚

「姉妹喧嘩に巻き込まれ、珊瑚は瑠璃じゃなく、郁乃を妹にすると言い出す。そこにイルファも加わり、あらあら、ツンデレも良いですね」な感じとか

ちゃる×愛佳

「不器用な愛佳は、真面目さが変な方向にいき、お好み焼きをひっくり返せるようになりたい、とちゃるに教えを請い、猛特訓」

とか。
・・すんません、忘れ下さい
50名無しさんだよもん:2008/12/20(土) 01:11:47 ID:cadA+DQY0
菜々子とささらはまーりゃん先輩つながりとか

そういやささらもしばらく書いて無いなぁ
51名無しさんだよもん:2008/12/20(土) 01:26:58 ID:da4+FBY10
こうやってネタ披露とか、前に書いてたっぽい発言とか見てると
本当に書き手しか残ってないんだなぁって感じがするね
52名無しさんだよもん:2008/12/20(土) 08:13:03 ID:v4XndvRlO
逆に、SSが大好きなヤツならいずれ書いてみたくなるのが人情、って事じゃない?
残ってるのは書き手ばかりというよりか、チラシの裏に書き留めずにはいられないくらい好きな連中だから今でも覗かずにはいられないんじゃろ。
だからみんな仲良くしようやw
53名無しさんだよもん:2008/12/20(土) 10:50:07 ID:hcklHuTt0
どれもつまらん
メイドロボSSに限らず
出がらし感はいずれも同じ
そもそもTH2で面白いと感じるのはもうムリなのかな
54名無しさんだよもん:2008/12/20(土) 12:15:20 ID:FvhIVjaC0
とことん雰囲気悪いな、ここ
マジで投稿する気萎えると思うわ
褒めてるんだって実は自演だろ?
他人のけなす事しか考えてない
55名無しさんだよもん:2008/12/20(土) 13:22:54 ID:+eij/e/20
以前は有り体につまらんとかいう奴はいなかったよな
「微妙」とか「もっとガンガレ」とかいくらでも言い回しはあるだろうに
そんな配慮すら出来ないような奴に、面白いSSなんぞ書けるわけがないしまともな批評も出来っこないんだ
おまえの趣味嗜好とかそんな自己紹介イラネって感じ
56名無しさんだよもん:2008/12/20(土) 13:53:36 ID:cadA+DQY0
いや、反応すんなよw
>>53-54とか明らかに鎮火しかけたところへの燃料だろ
57名無しさんだよもん:2008/12/20(土) 14:17:27 ID:da4+FBY10
でも俺、54は笑ったわ
ちらっと読んで同意できるかもって思ったところで三行目w
意表突かれた
58名無しさんだよもん:2008/12/20(土) 22:32:58 ID:RKu+IJfmO
SSは考えるのが楽しい。頭の中で情景を思い浮かべて、言葉や台詞を考えて、あのキャラならこう言うか、とかを考える時が凄い楽しい

自己表現とか大それたものじゃないけど、誰かに見て欲しいのかも。だから書いてる。

せっかく色んな話が見れるから、荒れるのは嫌だな・・
59名無しさんだよもん:2008/12/20(土) 23:15:56 ID:sKzUK0ad0
荒らしと叩きは2chの華
と云ってみる

荒れてても叩かれても投稿するのが真のツワモノ
……かも
60名無しさんだよもん:2008/12/21(日) 03:24:47 ID:nCz4OHQLO
また書いたら載せるよ。書きたくなったから。
61名無しさんだよもん:2008/12/22(月) 18:30:52 ID:nMPymVwl0
288 名前:名無しさんだよもん[sage] 投稿日:2008/12/21(日) 22:25:28 ID:nCz4OHQLO
郁乃ルートの評価の悪さは貴明の声、キャラ、絵だと思うが。

普通に姉の彼に憧れて葛藤→バウムに出会いEDで良かったんじゃないかと。

だから、SSでの郁乃は幸せに書きたくなる。
62名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 00:29:22 ID:elA+8X+nO
書かない方がよさそうですね。
結構書かれてきたみたいだし、でしゃばって申し訳ないです。
63名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 01:01:04 ID:lfnjQLmn0
一時期いくのんブームが吹き荒れてた時期があるのですよw
64名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 13:13:49 ID:lfnjQLmn0
今気がついたんですが
書庫のトップにある「無題si」のヘッダの続きリンクが間違ってる気がします
リンクで一つ前の話を選んでそこから「続き」を見ようとするとそちらは正しいリンクになってます

話としては「無題w〜月と星と火星〜」→「無題o〜ふぅ。〜」→「無題si」なのかな?
貴明がメイドロボになる話と作者の人は同じっぽいけど  
バウム>――と、いうわけ
じゃがいも大王>ちょっと待て。それはさすがにフィクション過ぎるだろ
バニラ>その……つまり、同じ病院の同じ病室に、メープルが入院してるってわけなの?
バウム>うん
じゃがいも大王>今バウムと同じ部屋でメープルが寝てるのか
バウム>そう
じゃがいも大王>なんたる偶然……
バニラ>ってか、よくメープルだって分かったわよね。写真でも交換してたの?
バウム>まあね。同い年で同じ病気だってことを看護師さんに聞いて、まさかと思ってたら
バニラ>二人は運命的な出会いを果たしたというわけね
じゃがいも大王>メープル可愛いか Y/N
バウム>Y
バニラ>あんたらって……
バウム>あと、メープルのお姉さんにも会ったよ
バニラ>どんな人だったどんな人だった?
バウム>見た目はけっこう似てたけど、性格はまるで逆だったかな。おっとりした感じ
じゃがいも大王>美人だったか?
バニラ>あんたそればっかり……
バウム>Y
バニラ>バウムも乗るな
じゃがいも大王>ところでバウム、もう一度聞くが、本当にお前の隣のベッドでメープルが寝てるんだな
バウム>うん
じゃがいも大王>よし
じゃがいも大王>指令。襲え
バウム>了解、サー
バニラ>じゃがいもおおおおっっっ!!!! この変態! ケダモノ! バカ――――――!! だからバウムも乗るなあああぁぁぁー!!
じゃがいも大王>ああん、もっとぉ、もっと罵って
バニラ>死ね! 消えろ! 今すぐ回線切って首吊れ!!
バウム>今日はやけに突っ込むね >バニラ
バニラ>そりゃ、今日はメープルいないし。ってかあんたもやけに浮かれれない? >バウム
バウム>そうかな?
じゃがいも大王>そーだぞー。やっぱアレか。とうとう現実のものになっちまったのか
バニラ>間違いないわね
バウム>なんのことかな?
じゃがいも大王>とぼけちゃってもーお。こうなったらやっぱり俺とバニラがくっつくしか
バニラ>断☆固☆拒☆否♪
じゃがいも大王>うわあああぁぁぁん!! ぐれるもん! ぐれちゃうもん。べーらっ!!
バニラ>はいはい、バカは放っときましょ
バウム>ごめん、いまメープルが起きたのでいったn
じゃがいも大王>なあ、バニラ
バニラ>なにさ
じゃがいも大王>オフ会やらね?
バニラ>オフ会!? 何でまたそんな急に
じゃがいも大王>やりたくなった
バニラ>はあ?
じゃがいも大王>いや、何つーかさ。実際に会ってる二人が羨ましくなって。ぶっちゃけ、俺も会ってみたい
バニラ>まあ、反対はしないけど
じゃがいも大王>なんだよ煮え切らんなあ
バニラ>だって突然だし
じゃがいも大王>思い立ったが吉日って言葉があるだろ
バニラ>私は何事にも慎重を期すタイプなの
バウム>失礼。メープル曰く、チョイレに行ったみたいです
じゃがいも大王>チョイレ?
バウム>そう、チョイレ
バニラ>あの鉄仮面嬢が、チョイレって……
じゃがいも大王>原が……原がよじれる……
バニラ>変換ミスるほど笑わなくても……あ、でも私もダメ。チョイレ……
バウム>二人とも笑いすぎ
じゃがいも大王>ときにバウム、やらないか?
バウム>え? いや、僕にそんな趣味は
じゃがいも大王>いやそーゆー意味じゃなくて、オフ会
バウム>オフ会?
じゃがいも大王>このメンバーで実際に会うんだよ。オフラインの集会だから、オフ会
バウム>いや、それは知ってるけど
バニラ>じゃがいもの提案でね。みんなで会わないかって
バウム>いいんじゃない?
じゃがいも大王>よし。賛成2、中立1、欠席1で可決だな
バニラ>そんな強引な……
じゃがいも大王>まーまー。で、どこでやる?
バウム>僕たちの病室、ってのはどう? 遠くなければだけど
じゃがいも大王>どこの病院?
バウム>×××市の厚生病院
バニラ>×××市? なら電車で1時間くらいかな
じゃがいも大王>おっし決まり!
バニラ>水を得た魚……
じゃがいも大王>あと、メープルには内緒な。突然押しかけてびっくりさせてやろうぜ
バニラ>あ、さんせー
バウム>そろそろメープルが戻ってきそうなので僕はこのへんで
じゃがいも大王>おう、もうこんな時間か。ほんじゃ持ち越しってことで。ログは消しとっから
バウム>OK 次回はいつ?
じゃがいも大王>メープルの術前検査の間にでも
バウム>追ってメールで知らせる?
じゃがいも大王>頼んだ
バウム>了解。おやすみ〜
じゃがいも大王>おやすみ〜
バニラ>おやすみ〜
じゃがいも大王>今頃チョイレから戻ってきたメープルとバウムは病院のベッドであんなことやこんなことを……
バニラ>あんたの脳味噌にはそれしかないのか
じゃがいも大王>だあってさー。二人だけ写真交換なんてやってたんだぜ?
バニラ>ま、前々から怪しいとは思ってたけどね
じゃがいも大王>さらにここで偶然の出会いだろ
バニラ>運命って恐ろしいわ……
じゃがいも大王>はあ……俺、なんか泣けてきた
バニラ>私も彼氏作ろっかな
じゃがいも大王>ならば俺と
バニラ>即効拒否☆
じゃがいも大王>ぐはあっ!
バニラ>ポテトの分際で私に言い寄るなんて100年早いのよ
じゃがいも大王>ちくしょうっ! 不貞寝してやる! おやすみっ!
バニラ>おやすみ〜


あえて誰も書かないようなキャラで書いてみました。
保守だと思ってお願いします。
71名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 21:33:49 ID:9n4Lqlxz0
これSSなのか?
捻りも文章力も必要ないじゃん
72名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 21:53:21 ID:bGHnmsJk0
そもそもSSにはそんなものは必要ない。書きたければ書けばいい。読みたければ読めばいい
73名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 22:22:00 ID:TAZjLi8V0
いや、SSというより架空のチャットログと考えれば面白いかも
叩かれる要因である、台詞の前にキャラ名入れるのも
チャットじゃ当たり前だし。

各キャラも崩していないし、コレはコレでアリだと思う。
74名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 22:24:44 ID:CuKcAALJ0
チャットログと考えれば面白いって、これが他に何に見えるんだよw
75名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 22:30:37 ID:TAZjLi8V0
>>74
現状じゃチャットログもどきかな、

個人的には、どうせなら○○さんが入室しました みたいな
システム上の書き込み(?)も入れたりとか

コレ以降のリアルでの描写も欲しいとこだけどね。

76名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 22:45:35 ID:CuKcAALJ0
俺はSSの内容に文句言ってるんじゃなくて、あくまでも73に突っ込んでるだけだから誤解しないでくれな
71はチャットログっぽいものを妄想して書いただけじゃんって言ってるんだろ?
それに対して、SSというより架空のチャットログと考えれば面白いってのは、受け答えとしておかしいだろw
75を読んで俺なりに理解した内容を踏まえて73を書くと

いや、架空のチャットログをSSとして書くのはアイディアとしてアリだろ。俺は面白いと思う。
台詞の前にキャラ名入れると叩かれる要因になるけど、それもOKになるからやりやすいのかも。
各キャラも崩してないしね。
ただ個人的には、どうせなら○○さんが入室しましたみたいなシステム上のメッセージを入れた方が好みかな。
今のままだとチャットログもどきだしね。
更に言うならコレ以降でのリアルでの描写も欲しいところだけどね。

となる
73と75全然言ってること違うぞw
77名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 22:54:09 ID:TAZjLi8V0
いや、>71の「これSSなのか?」に対してなんだけど>73
後、>75は>73書き込みした後
思った事を>74の返答のついでに追加しただけ
78名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 23:02:34 ID:yX+fefOd0
SSってのは何の略称かも定まっていないくらいあいまいな定義だから、
どんな形式だろうと、書き手がSSですとさえ言ってしまえば
SSというカテゴリーから外れることはまずないと思っていい
79名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 23:05:08 ID:SdmhIzbG0
>>77
横やりでなんだけど
これはチャットログだと感じたの? 感じてないの?
面白いの? 面白くないの?
この二つちょっとはっきりさせてくれない?
端から見てると、両方のこと言ってて真意がわからない。
80名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 23:13:32 ID:TAZjLi8V0
>79
>これはチャットログだと感じたの?
Yes
>面白いの? 面白くないの?
面白いとは思うけど、重箱突っつけば改善の余地アリだねって言いたい。
81名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 23:30:08 ID:SdmhIzbG0
>>80
75の発言は
・現状じゃチャットログもどきかな →チャットログにすらなってない。
・コレ以降のリアルでの描写も欲しいとこだけどね  →チャットログ形式のSSでは不満

これって73の否定だよね。80を満たすのは「チャットログ形式としてみれば面白い」といってる73だけ。
だから75はおかしい。これは76がつっこんでる。
77のレスは75がおかしいよってつっこみを理解できてないようなので補足してみた。

あと76は71に対して73のつっこみは受け答えとしておかしいって言ってるのに
77で71に対するレスだよって返答するのもおかしいよね

横やり長文失礼。
82名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 23:45:38 ID:WHhfPoIa0
お前等何下らない議論してんの?
83名無しさんだよもん:2008/12/23(火) 23:48:29 ID:2lNZqhbW0
明日も暇だからさ
84名無しさんだよもん:2008/12/24(水) 00:28:19 ID:EfY48uw+0
こういうのもたまにはありじゃない?
85名無しさんだよもん:2008/12/24(水) 07:20:03 ID:mXkS1Dwk0
貴「ううっ、今日は寒いなぁ〜」
こ「タカくんおまたせっ! うわぁ、寒いよ〜っ! うりゃっ!」
貴「うぉっとっ! 寒いからって、いきなり抱きついてくるなよ」
こ「……えへへ。あったかい」

別にこんなんでもSSだと思いますがね。大体のSSは会話かシチュから始まってるだろうし。
こっから抱きつくよりコートの背中に潜り込んだら萌えるかなーとか思って地の文つけて、
そこによっちゃるX攻撃で二人まとめてサンドイッチとか、
シルミルが割り込んできて肉団子とか暴走郁乃が車椅子でつっこんだりとか拡大して、
「なんでみんな夏服なの?」「立ち絵がなかったの」とかオチもつけたふりすれば
段々形っぽくなるだろうけど、だから面白くなるわけでもないし、どの段階でもSSで差し支えないでしょう
86名無しさんだよもん:2008/12/24(水) 20:32:13 ID:x3v55EkD0
>>65
なんか面白かった。
ノリが好きだな。軽く読めるし楽しかったと思う。

SSの定義については各自の判断に任せるとしか言いようが無いな。
そもそもSSって言葉がショート・ストーリーなのか、
それともサイド・ストーリーなのかってことも分類できないらしいし。
そんな曖昧に使われてきた言葉をどう定義しろと言うんだ??
8765−70の作者:2008/12/24(水) 21:12:03 ID:f1G+dEMo0
なにやら物議を醸してるようですが……
本編「一人の時間は仲間と共に」でチャットのやりとりが出てるのでSSでもありかなー、と思ったんです。
当初はバウム視点で地の文やメープルの様子も書こうと思ってたんですが、
それよかじゃがいもとバニラの掛け合いの方が面白そう、というより書いてて楽しかったもので。

>>75
バウム視点にしてしまうと3/6と6/6が書けなくなってしまうので書かなかったのです。
じゃがいも視点、バニラ視点ってのも微妙ですし。

>>78>>85>>86
文字で二次創作なら何でもSSである、と当方は考えております。
88名無しさんだよもん:2008/12/25(木) 01:19:48 ID:DlIl7NNc0
>87
まさにそのとおりだと思う。
まぁ、正直ssかどうかとかどうでもよくて、読んでる人も書いてる人も楽しければ
いいんじゃないかと思う。
面白くないなぁとおもったら飛ばせばいいと思う
89SNOW DAYS (1/6):2008/12/25(木) 06:38:23 ID:kU3eoXZ/0

 この日は数年に一度という大雪で、貴明が目覚め窓のカーテンを開くと、外は荘厳なまでの雪景色に覆われていた。
 庭に出るのも億劫で、既に引きこもりを決め込んでいた貴明だったが、河野家のメイドロボは勤勉にも玄関前の雪かきに繰り出した。

 「ふう……これは骨が折れるのれす。ご主人様もぐーたらしてないれ手を貸すのれす!」
 そうしてザクザクとスコップで雪をすくうシルファだったが……

 バ フ ッ !
 「ぴぎゃっ!」
 突如、その顔は雪だまに覆われる。
 「や〜いや〜い当たった当たった〜!のろまのひっきー☆」
 キャッキャッとバンザイポーズではしゃぎながら、門の向こうから、白い厚手のパーカーにマフラー、チェックのスカートに
黒いタイツ姿の桃色髪の少女が現れた。

 「……やったなぁ……このぱーぷーめいろろぼ〜〜……」
 怒気で頭上の雪を溶かし湯気を上げながら、シルファはスコップの雪を1日違いの姉のロボに向けて跳ね上げた。
 バ シ ャ ン ッ !
 「ぶごわっ!」
 そして今度は、ミルファの顔が真っ白な仮面に覆い隠される羽目に。
 パラパラと崩れ落ちる雪の下からは、青筋を立てて眉を吊り上げる怒り心頭の表情が。
90SNOW DAYS (1/6):2008/12/25(木) 06:39:45 ID:kU3eoXZ/0

 「くぉのお〜……よくもやったわねぇ……」
 わなわなと、雪の一かたまりをギュッと握り締める。

 ブ バ バ バ バ バ バ バ ッ ッ ッ ! ! ! 

 目にもとまらぬ速さで、激しく飛び交う雪玉。
 「このっこのっこのぉ〜っ!!喰らえっ!来栖川雪風百裂拳っ!!」
 「うりゃっうりゃっうりゃあああ〜っ!!このおぽんちぃ〜〜っ!!クマは雪山に帰れれすっ!!」
 「もおぉっ!!どこまでお子様ランチなんですかあなたたちはっ!!」
 突如、響き渡った第三の少女の声。

 ド サ ン ッ !!

 二人の頭上に巨大な雪玉が降って来る。
 「うぎゃっ!!」
 「むきゅっ!!」 
 そうして、二つの雪だるまが河野家の玄関前に出来上がった。

 「もう……いい加減になさいあなたたちっ!恥ずかしいったらありゃしない……」
 手を腰に当て、仏頂面で現れたイルファ。しずしずと雪を踏みしめドアの前に歩んで来るが……
 ズルッと、屋根の上の雪が崩れる。
 ド ッ シ ャ ン ッ ! !
 「きゃいんっ!」
 見事にイルファの上に覆い被さる。もう一つ、雪山が出来上がった。
91SNOW DAYS (3/6):2008/12/25(木) 06:41:10 ID:kU3eoXZ/0
 
 カチャリとドアが開く。顔をのぞかせ、キョロキョロと周囲を見回す貴明。
 「あれ……シルファちゃん、どこいったのかな?あ〜もう、近所のガキ共が雪だるまなんか置いてって……」
 立ち並ぶ雪だるま三体を見やって、苦笑しながらポリポリと頭を掻く貴明。
 「……」 「……」 「……」

 ブババババッ!!と、遠方から異音が響いてきたので、よっ、こらっ、しょっ、と、ザクザクと雪を踏みながら貴明は門外
に足を踏み出す。
 すると、道の向こうから、何かが雪を左右に跳ね上げながら、徐々にこちらに向かって来るところであった。
 「る〜ッ!」
 その、前面に掃除機のようなダクトのついた、ゴーカートみたいに小さな車の上には、バンザイをする小さな人影が。
 “なんだ、珊瑚ちゃん達か。”と、気付いて独り笑みを漏らす貴明。
 やがて、珊瑚と瑠璃を載せたその車は、河野家の門の前に辿り着く。
 姫百合姉妹はお揃いの白いコートに白いマフラー、白いニットキャップを身につけていた。
 「ほらほら〜、貴明見て〜。うちが作ったロボット除雪車や〜。」
 へぇ〜と、感心して貴明はその小さな車を眺め回す。
 「でも、こういうのって、特殊な運転免許とかいるんじゃない?」と、貴明はもっともな疑問を口にするが、「もーまんたい
や〜。これロボットの自動操縦やし〜。」 と珊瑚。
 いろいろ突っ込みどころがありそうだったが、あえて言わない貴明だった。
 「な〜な〜、ところで、いっちゃんとみっちゃん、こっち来とらん〜?」 訊ねる珊瑚。
 「う〜ん、見てないけど。そういえばさっきからシルファちゃんも見えないんだけど。」
 「……」 「……」 「……」
92SNOW DAYS (4/6):2008/12/25(木) 06:42:55 ID:kU3eoXZ/0

 「おはよ〜っ、タカくん。わぁ〜スゴイ雪だねぇ〜。あ、珊瑚ちゃん瑠璃ちゃんおはよう〜。」
 隣家からこのみが現れ、周囲を覆い隠す雪をまじまじと見回した。
 「おはよう」 と返す貴明。
 4人の吐く白い息が現れてはすぐ立ち消えていく。 
 珊瑚達の除雪車が雪を払った道の向こうから、品のいいワイン色のコートをまとった、腰まで届く長い髪の長身の少女が
歩んでくるのが見えた。
 「わぁ〜っ!タマお姉ちゃん、おはよう〜っ!」
 このみが大きく両手を振る。環はそれに小さく手を振って返した。
 「おはよう、タカ坊、このみ、珊瑚ちゃん瑠璃ちゃん。」
 にっこり微笑む環。
 「ねぇ、タカ坊。これから私の家で新年会やるから来ない?」
 え〜、元旦にやったばっかりじゃないか、と貴明。
 「こんな大雪なんて久し振りでしょ。こういう中でやってこそ風情があるってもんじゃない?」
 そう言って環は貴明の手を取りグイと引っ張る。
 「わぁ〜、タマお姉ちゃん、私もいく〜!」 表情を輝かせてこのみも貴明の手を取った。
 「勿論来て頂戴。ねぇ、姫百合さん達もどう?」 と、誘いかける環だったが……
 「うぅ〜……うちらも、貴明うちに誘おうと思って来たんやけどぉ〜……」 と、しょんぼり顔の珊瑚。
 「あっ、あら、ごめんなさい……でもそらちが先着だしね。タカ坊、好きな方選びなさい。」
 遠慮がちに言う環だったが、その表情には微かに落胆の色が見えたので貴明は大いに困惑してしまう。
 「う……うちは、貴明のことなんか知らんもん。」 と、瑠璃がぷーんっ!とそっぽを向いたので、珊瑚は苦笑した。
93SNOW DAYS (5/6):2008/12/25(木) 06:44:22 ID:kU3eoXZ/0

 「あ、おはようございます貴明さん。それに皆さん。」
 「あ……草壁さん……おはよう。」
 今度は、これまた品のいいベージュのコートをまとった草壁優季が現れた。
 「貴明さん、こんなキレイな雪を見ながらお茶会も素敵かなぁ〜って思ったんで、ちょっとお誘いなんですけれども、一緒
にいかがですか?」 と、ウインクをする。
 それに一瞬、ドキリとして頬を赤らめ、目をしばたたかせる貴明。
 ―― すると、ム〜……と、非難の視線が周囲から優季と貴明に向けられる。
 「あ、あら……なにか、いけなかったんでしょうか?」 たじたじとしながら、目をパチクリさせる優季。
 
 「―― こりゃぁあ〜〜〜っ!!あちしを差し置いてこそこそ密談とは何事かぁ〜〜っ!!」
 突然響いたその声に、一同は引きつった笑みを浮かべ一斉に額からツーと冷汗が垂れ落ちる。
 やがて声の主はズンズンと雪を踏みしめてやって来た。
 ―― ズルッ!バッシャンッ!―― あっ……こけた……
 しばらくの間、雪の中に前のめり。やがて雪まみれになりながらすっくと立ち上がり、今度はふらふらと近寄ってくる。
 腕を組んで仁王立ちになる、小柄な桃色髪の身元不詳な少女。いつものセーラー服にマント姿。寒くないんだろうか、
と貴明が思っていると……
 ―― くっちょんっ! ……あ、やっぱり寒いんだ……
 「これから全校生徒を糾合して、一大雪合戦大会を開くのじゃっ!お前達も参加するがよい……良いなっ!?」
 歯をむいてニヤリと笑う、元生徒会長。並んだ歯がキラ〜ンと光る。

 「珊瑚ちゃんっ!」 環が叫んだ。
 「はいな〜。」 珊瑚が除雪車のダッシュボード上のボタンをぽちっと押す。
 じ ょ わ わ わ 〜 〜 〜 っ っ っ ! ! ! 
 「ぷぺぺぺぺぺっっっ!!!」
 雪の奔流が元生徒会長に降り注ぐ。
 ……十数秒後には、そこには雪の塔が突っ立っているばかりとなっていた。
94SNOW DAYS (6/6):2008/12/25(木) 06:48:45 ID:lhocUaR20
 
 「あっ、セ〜ンパイッ!」
 「おはよう、センパイ。」
 「あっ、よっちとちゃる!」
 今度は、このみの親友二人の姿が現れる。
 「センパイ、こ〜んな寒い日こそ、景気付けにお好み焼きでも一緒にどうッスか?」

 …………
 「もう、タカ坊っ!四の五の言わずにタマお姉ちゃんのとこに来なさいっ!」
 「ね〜っ、いこうよ〜タカくん〜」
 「う〜っ、貴明はうちらんとこに来るんやもん〜」
 「貴明さん。私と一緒に行くんですよね!?」
 「センパイッ!ホンットにヘッキーなんすからっ!さっさと腹を決めてあたしらと一緒に来るッス!」
 ズルズルと、彼女達に引っ張られ、河野家から次第に遠ざけられていく貴明。

 「こ……こりゃっ……あちしを助けろ……数百万年後に発見される冷凍化石にするつもりか……」

 …………

 …………

 「……うっ……動けないのれす……冷却水が凍って……下手に動くと、壊れるのれす……」
 「……ちょっとぉ、このままなのぉあたしら……まさか、オチがないのがオチだとか言うんじゃないでしょうねぇ……!?」
 「……オマイラ、ちょっと出過ぎだから自重しる!って事らしいわよこの作者さんが……しくしくしく……」
95名無しさんだよもん:2008/12/25(木) 06:50:10 ID:lhocUaR20
おしまい
96名無しさんだよもん:2008/12/25(木) 14:27:17 ID:aPvgXDNv0
97名無しさんだよもん:2008/12/25(木) 16:07:59 ID:sDA8otV70
乙。
面白かったw
98名無しさんだよもん:2008/12/25(木) 16:28:37 ID:deSqngWwO
乙。なかなか面白かった。

しかしあまり自重してなかった気がするのは気のせいかw?<三姉妹
99名無しさんだよもん:2008/12/25(木) 21:38:17 ID:swir16eW0
いや、出ておきながら活躍できないという生殺しが良いのではないか
言うなれば学芸会で松その1を配役されたかのような

というわけで乙
100名無しさんだよもん:2008/12/25(木) 22:23:20 ID:97Fcv/wE0
みんな・・・メリー・クリスマス・・・・
101名無しさんだよもん:2008/12/25(木) 22:31:38 ID:ObNE/5RL0
>>95
乙〜今週末は雪降りそうやね。

で、感想。
ADっぽくて良い意味で凄く普通のSSなのに、最後のメイドロボの会話が台無しにしちゃってる。勿体ないなあ。
おそらく今作者さんが置かれてる状況(メイドロボSSばっかり書きすぎ〜とかって批判)を皮肉ったんだろうけど。
面白く料理できてないせいで単なる蛇足になってしまってるねぇ。最後の三行はいらないと思うな、個人的に。

まぁはるみ√の由真の扱いとか、ADのイルミルの扱いとか、毎回何かしらそういうのを皮肉る内容が入ってるがw
一度そういうイガイガしたものが含まれてない貴方のSSを読んでみたいですよ。
ADの雰囲気は再現できててマジ感心するけど、そういう他の意図?みたいなのが透けて見えるのが残念だわ。
これからもガンバレ〜
102名無しさんだよもん:2008/12/26(金) 15:39:51 ID:nToXhsV90
>>101
君のおかげで北海道は大雪だよ・・・

皮肉って言うのは考えすぎじゃない?
101自身が”メイドロボSSばっかり書きすぎ〜とかって批判”を持ってるから
そういう風に見えるとかじゃないのかね

私は個人的によく出来てるSSだと思うよ
今後も頑張って書いてください、期待してます
103名無しさんだよもん:2008/12/26(金) 22:09:06 ID:rKSNnT5x0
皮肉かどうかは分からんが、俺は単に三宅と同じ気質なんだろうなぁって感じで捉えてた
なんつーか、「イタイと感じる行為」の境界線が、一般的な基準と違うっていうか
ADはギャグにしてもやりすぎのキャラの言動が多くて、結果的にキャラの魅力をそぎ落としてたけど
あれってきっと、書いてる本人は心の底からギャグのつもりで書いてるんだよね

意識的に直そうとしないと直らない、直そうとしてもどこが悪いのか作家自分は気づけない、そういう類の問題
ぶっちゃけ前スレとかでも何度か指摘されてもそのままだし、もう指摘しても無駄だと思うよ
だから気に食わないなら読むなでFA
未だにゴチャゴチャ文句つけてる人は、電車でマナーの悪い子供がいたら思わず注意しちゃうタイプなんだろうね
どーせそれっきり会うこともないんだから、無視しちゃった方が楽だと思うよ
104名無しさんだよもん:2008/12/26(金) 22:45:02 ID:mN4ysfYI0
>>103
お前もあいかわらずつまらん皮肉つけてるな
そういうのを「イタイ行為」とは言わないかな
この作家が気に喰わんならスルーしてりゃいいだろ。お前が嫌ってるのはよくわかったから。
ところでお前さん、三宅氏と会ったり話したことがあるのかい?
105名無しさんだよもん:2008/12/26(金) 23:38:47 ID:S9Fy5oWE0
103は皮肉どころか直球だろw
イタイ行為ってなら>>102-105に当てはまる
感想に感想つけるのって痛々しいよね。
106名無しさんだよもん:2008/12/26(金) 23:45:11 ID:rKSNnT5x0
>>104
いやいやいや…皮肉ってのは君のレスみたいなもののことを言うんだよw
俺は感じたことを直球で書いてるし、あれを皮肉と感じるのは余程鈍い人なのかな
でもちゃんと意味が伝わってるんだよなあ、おかしな話だ
つーか俺のレスから引用して、してやったりってつもりなのかもしれないが
俺はSSというか作家が生み出した作品の内容に関して「イタイ行為」っつってるのに
あまり見当違いなあげあし取りをしないでくれ

三宅氏と俺が面識あるような誤解を招きかねない文章を書いたのは悪かったね
三宅氏の作品から俺が受ける印象と同じ、というのが正しい日本語だった

あ、ちなみに今回のレスはぜんぶ皮肉ねw
103見て「三宅氏と会ったり話したことがあるのかい?」なんて聞かれると思わなかった
ひょっとして面識もないのに適当なこと言うなとかあげあし取ろうとしてた?
SSにつまらんって感想つけられると「じゃあお前が書いてみろ」って言っちゃうタイプ?
107名無しさんだよもん:2008/12/26(金) 23:51:06 ID:KHP+mrlF0
おまいら基地外同士仲良くしろよ
108名無しさんだよもん:2008/12/27(土) 00:42:38 ID:AkAJF4G1O
とりあえず、感想に感想したり、揚げ足取り合ったり、お前らキモいよ

いくら匿名掲示板がチラシの裏だからって、関係ないどうでもいい話してんなよ
顔真っ赤になってるから、鏡見て顔洗ってこい

あと、同一人物だって言ってもないのに、『文章だけ見て特定しますた^^』的なのも、粘着みたいでキモいよ


あまり言いたくないが、不毛な話をしてるくらいなら、SSの一本でもあげてくれ
109名無しさんだよもん:2008/12/27(土) 04:33:46 ID:GmmxQtPU0
>>108
態度は大きいのに・・・残念ねェ
110名無しさんだよもん:2008/12/27(土) 11:21:56 ID:xTi1JT+U0
まぁ、ID:rKSNnT5x0みたいな人間がいるから日本はダメになっていったんだろうな
111名無しさんだよもん:2008/12/27(土) 22:24:06 ID:aA+IQDix0
自分の基準=一般的と思い込んでるID:rKSNnT5x0が一番イタイんだけどな
112名無しさんだよもん:2008/12/27(土) 22:31:59 ID:GmmxQtPU0
>>110-111
ようこそ我がJUDAへ!我々JUDAは君を歓迎しよう
113名無しさんだよもん:2008/12/28(日) 01:22:23 ID:2ZugOkbc0
本スレが無くなったと思ったら
こっちに変なヤツが流れてきたな
114名無しさんだよもん:2008/12/28(日) 01:34:09 ID:hHz6voZ60
変な奴と変な作家でお似合いじゃん
どっちもウゼエ
115名無しさんだよもん:2008/12/28(日) 01:41:44 ID:fc9gm+jB0
なんでそこで作家が出てくるんだ?わけわからん
116名無しさんだよもん:2008/12/28(日) 01:52:25 ID:hHz6voZ60
粘着された奴が粘着し返してるようにしか見えないんだよ
ちょっと突かれたくらいでファビョルなら書くな
嫌みったらしい批判するなら読むなってこと
誰だって同レベルの罵り合いよりSSが読みたいだろ
117名無しさんだよもん:2008/12/28(日) 03:15:00 ID:DZrsjpn5O
つまりお前も黙れと
118名無しさんだよもん:2008/12/29(月) 14:05:24 ID:hbE8r3CN0
そして誰もいなくなった
119名無しさんだよもん:2008/12/30(火) 14:16:54 ID:iOXBqvNs0
三十代後半風
頭部にハゲ有
来栖川にメイドロボより先に育毛剤を作ってもらってください(´;ω;`)
120名無しさんだよもん:2008/12/30(火) 15:48:41 ID:LS28/mGaO
ハゲかけたおっさんでも愛してくれるメイドロボのが必要だろ、jk
121名無しさんだよもん:2009/01/03(土) 01:18:19 ID:KKVkcaFp0
あけましておめでとうございます
122名無しさんだよもん:2009/01/03(土) 02:45:30 ID:2v7EBa3T0
新年迎えて、早速投下してくれるという人はいないのかえ
123にゅー・じぇねれいしょん 病院編1 0/8:2009/01/03(土) 23:35:08 ID:U6y1dbvV0
ええと、お久しぶりですが「めーぷる☆しろっぷ」の作者です。
このみと、性懲りもなく郁乃をを中心によっちゃるシルファを加えて、
年下ハーレム物に挑戦してみます。何話かわかりませんが連載ものです。でわ
124にゅー・じぇねれいしょん 病院編1 1/8:2009/01/03(土) 23:39:06 ID:U6y1dbvV0

 目が覚めたら、知らない天井だった。

(……ここ、どこだ?)
 ベッドに寝てる俺。
 やけに照明が白くて眩しい。あまり愉快ではない、どこか記憶にある匂いがする。
「う、……く」
 声を挙げようとしたけれど、せいぜい呻きにしかならなかった。

「あら、起きたの?」
 右耳から、聞き覚えのある声がした。
 状況が把握できないまま、首をそちらに向けようとしたけど、
「あれ?」
 動かない。まるで、自分の体が自分じゃないみたい。
「無理しちゃだめよ」
 そういって、声の主の方が俺を覗き込む。
「は……るか……さん?」
 綺麗な黒髪に整った顔立ちの女性。優しい眼差し、ホントは怒ると怖いけど。
 俺が生まれた時から家族ぐるみで付き合っているご近所さん。
 柚原家の春夏さん、極端に言えば俺の、第二の母親みたいな人だ。

「良かった、私のこと、分かるのね」
 その春夏さんは、当たり前の事を、ほっとしたように言う。
「ここ、どこです? 俺……」
 周囲を見回そうとして、やっぱり体が動かない。
「な、なんで?」
「無理しちゃだめっていったでしょ、タカくんは、四日間も寝てたんだから」
「四日間って、ええっと……あっ?」
「思い出した?」
 心配そうな表情になる春夏さん。それで、俺の記憶は甦った。

 俺は、交通事故に遭ったんだ。
125にゅー・じぇねれいしょん 病院編1 2/8:2009/01/03(土) 23:40:58 ID:U6y1dbvV0
 ◇ ◇ ◇

 春夏さんの言に従えば、あれは四日前という事になる。
 期末テストも(結果はともかく)無事終了した今日この頃、俺は上機嫌で家路に就いていた。

「このみももうすぐ卒業式で、春からは同じ学校かあ、にぎやかになるな……あれ?」
 俺の目を引いたのは、大通りを歩いている一人の少女。
 三つ編みにした綺麗な金髪に、青を基調にした異国風の衣装。
 見た目も確かに目立ったけれど、
「何してるんだろ?」
 歩く姿がどことなく所在なさげで、目的があるように見えなかったのが気になったんだ。
「ここらじゃ見かけない子だな……」
 なんとはなしに目で追ううち、少女は信号機のない交差点に差し掛かる、と。
「やー終わった終わった!」
「疲れたねー!」
 学生の集団がどやどやとやってきて、彼女を飲み込んだ。
「ぴぎいっ!?」
 少女の三つ編みが逆立った……ように見えたのは目の錯覚だろうけど、
とにかく奇妙な声を挙げ、彼女は弾かれるようにこちらへ駆けて来る。

 そこに、強引に突っ込んでくる一台のトラック。

「危ないっ!」
 叫んで駆け出す俺、ぽかんと猫のように立ち止まる少女。
 俺は、必死に両腕で彼女を車の前から押し出して、出来たのはそこまでで。

 エンジンの唸り、響くブレーキ、誰かの悲鳴、タイヤの軋み、風圧。

 そして、どん。

 痛みは感じなかった。衝撃も覚えていない。俺の視界は、ただ暗転した。
126にゅー・じぇねれいしょん 病院編1 3/8:2009/01/03(土) 23:43:02 ID:U6y1dbvV0
 ◇ ◇ ◇

「それからずっと、タカくんは意識不明だったの」
「そう……だったんですか。心配かけてすみません」
 溜息混じりの春夏さんに、謝るほかない俺。
「容態が落ち着いた今朝まで、タマちゃんも付きっきりだったのよ。後で連絡しなさいね」
「タマちゃん? って、もしかしてタマ姉?」
 タマ姉こと向坂環は、俺の幼馴染みで年はひとつ上。
 でも、弟の向坂雄二とは腐れ縁の悪友続きだけど、確か小学校の途中で、
全寮制の女学院に転入していった本人とは、もう何年も会っていなかったのに。
「ユウくんから連絡を受けてすっとんで来たわ。なんだか予定が狂ったって嘆いてた」
「そうですか……会ってお礼を言いたいな」
「ユウくんも似たようなもの。ついさっき家に帰って、意識が戻ったらお見舞いに来るって」
「雄二か……」
 雄二ならいいや、と言えるような話では、今回はなかったみたいだ。
 素直なリアクションが返ってくるとも思えないが、謝らなきゃな。
「親父とお袋には……」
「もちろん。昨日まで居たわよ。もう大丈夫って分かったら仕事に帰ったけど」
 それは親としてどうよ。まあいいけどさ。

 あと一人、大事な相手がいることを、俺は思い出す。
「このみにも、心配かけた……え?」
 柚原家の一人娘の名前を出したら、春夏さんが隣を示した。
 俺は、動かない首を少しだけ回して、視界を天井から下げる。
「あたたたた、っ、……全身痛い」
「当たり前よ。鎖骨に肋骨に腓骨に……何だったかしら、とにかく5本か10本は折れてるそうだから」
「聞いたらますます痛くなりました」
 それでも、何とか春夏さんの肩より下くらいまで視線が落ちて、

「……このみ?」

 そこには、無表情に俺を見つめる、馴染みすぎるほど幼馴染んだ女の子の顔があった。
127名無しさんだよもん:2009/01/03(土) 23:46:17 ID:0V305SZR0
支援?
128にゅー・じぇねれいしょん 病院編1 4/8:2009/01/03(土) 23:47:54 ID:U6y1dbvV0
「こ、このみ?」
 俺は驚いた。
 だって、馴染みすぎるほど幼馴染みでも、こんなに表情のないこのみは見た記憶がない。
「タカくん……」
 このみの、こんなに呆然とした声を聞いた記憶がない。
 大体、誰と会話していようが俺を見つければ割り込んでくる娘が、
これだけ春夏さんと話をしていて一言も発していなかったなんて。

「……おかーさん、タカくん、しゃべってるよ?」
 その、ぽやんとした顔と声で、間抜けた事を言い出すこのみ。
「ええ、しゃべってるわよ」
 春夏さんの声は優しい。
「……タカくん、動いたよ?」
「なんとかね」
 今度は俺。
「……触っても、いい? 血がぴゅーってなったり、しない?」
 これは後から聞いた話だけど、このみは手術を終えた俺にすがりつこうとして、
看護婦さんに、触れると血圧が上がるのでやめるように注意されたそうだ。
 そーっ。
 春夏さんの許可を得て、おっかなびっくり、小さな手が伸びてくる。
 さわ。さわ。
 俺の頬を優しく撫でる、このみの柔らかい指。
「……タカくん、あったかいよ?」
「当たり前だ、生きてるんだから」
「……生きてる?」
 勝手に殺さないで、なんて心の声は届いた様子もなく、
「……タカくん、生きてる。……タカくんが、動いてる。……タカくんが……」
 やがて、このみの大きな瞳から、ぽろぽろと涙が溢れ出して、そして。

「タカくぅうううううんんっっ!!!」
「ぎゃあああああああっっ!!!」
 あちこち折れてるらしい身体に思い切り抱きつかれ、俺は激痛に悲鳴をあげた。
129にゅー・じぇねれいしょん 病院編1 5/8:2009/01/03(土) 23:49:51 ID:U6y1dbvV0
 ◇ ◇ ◇
 
 それから二日ほど経って、俺は二度目の手術を受けた。

 これは、別にこのみに抱きつかれて怪我が悪化したわけじゃなくて、
前回は命をとりとめる為の手術、今回は身体が動くようにする為の手術だそうだ。
 手術はけっこう長丁場だったけど、麻酔で寝ていたから覚えていない。
 ただ、命に関わらないからって来もしなかった両親に代わって立ち会ってくれた春夏さんと、
授業が終わるや否や飛んできたこのみが張り付いて面倒を見てくれたことは、朦朧とした意識の中でも分かった。

「さて、じゃあスーパーが閉まっちゃうから今日は帰るわね」
 時間の感覚もなくなっていたけど、もう夜みたい。春夏さんがそう言って立ち上がる。
「ほら、このみ?」
 腰に手を当てて見下ろす一人娘は、俺のベッドに突っ伏して眠っていた。
「ふにゃあ……タカくんがいっぱい……もう食べられない……」
 食べるな。
「うーん、簡単には起きそうにないわね……。先に出るわ。このみに、帰る時はタクシー呼びなさいって伝えてね」
 千円札を、病室備え付けのテーブルに置く春夏さん。
「分かりました……ありがとうございます。何から何まで」
「ふふっ、タカくんだもの、当然の事よ。お大事に」

 ガチャリ。扉が閉まる。俺はぼんやりと天井を眺める。
(このみ、起こさないとな……)
 そう思いつつ、俺の右手を握りしめる幼馴染みの感触が心地よく、
(すぅ……)
 俺は再び寝入ってしまった。

 で、何時間か後。

「玄関、閉まっちゃったよ〜」
 このみが情けない声を挙げる。
 結局、目が覚めたこのみが寝ている俺を揺り起こしたのは、夜半近くの事だったのだ。
130名無しさんだよもん:2009/01/03(土) 23:51:26 ID:AzuWclXr0
支援
131にゅー・じぇねれいしょん 病院編1 6/8:2009/01/03(土) 23:52:27 ID:U6y1dbvV0
「看護婦さんに開けて貰えよ」
「うー、廊下暗いのやだあ。タカくんも一緒に来て」
「無理」
 全身麻酔の後遺症で、俺は歩くどころか上体を起こすのもままならない。

「ナースコールで呼んでやるから」
 迷惑だけど、説明すれば許してくれるだろ。
「うん……」
 なにを躊躇っているのか、歯切れ悪く相槌を打つこのみ。
 俺はナースコールに手を伸ばして、
「っとっ」
 ぽろりと落っことす。あはは、手に力が入らないや。やっぱり弱ってるんだなあ。
「ごめんこのみ、それ取って押して」
 でも、このみはそれを取らずに、
「……このみ?」
 心配そうに、俺の手を取って言った。
「やっぱり……帰らない。今日、泊まっていっていい?」
 はい?

「おいおい。タクシーなら帰れるだろ」
「だって!」
「声が大きいって」
 此処は個室ではない。寝ている他の患者さんが起きたら困る、色々と。
「……何考えてんだよ」
「だってぇ」
 すねたように声を小さくして、このみが続けた。
「昨日もおとといも、眠れなかったんだもん」
「目を瞑ると、タカくんが、どっかにいっちゃうような気がして、怖くて眠れなかった」
 ……それで、昼間からさっきまで寝入ってたのか。

「だから、お願い。タカくんの側にいさせて、今日は、ね?」
 甘えたような必死なような、おそらくは複数の感情が入り混じったお願いに、俺は気圧されるように頷いた。
132にゅー・じぇねれいしょん 病院編1 7/8:2009/01/03(土) 23:55:48 ID:U6y1dbvV0
 ◇ ◇ ◇

「お風呂場の電気が点いてて良かったよー」
 俺に風呂までついてくるようせがんで断られた(だから動けないんだって)このみが、
身体から湯気を立ち上らせながら戻ってきたのは約30分後。

「明日も学校だから、起こしてね?」
 そういいながら、
「勝手なことを……って、何やってんだ!?」
 憎まれ口の途中で俺が慌てたのは、このみがいきなり制服を脱ぎだしたから。
「だって、このまま寝たらシワになっちゃうもん。おかーさんに怒られる」
「ナースセンターでナイトガウンを貰ってこいって」
「湯冷めしちゃうよ」
 ベッド脇の小さな灯りに、脱いだ制服を壁に掛ける、下着姿のこのみの背中が白く映る。
「おじゃましまーす」
 ひょいと俺の右側の掛け布団を空け、
「あっ」
 右腕にある点滴に気がついて戻す。
「蹴っ飛ばしたら大変だもんね」
 ひょい、とベッドに飛び乗って、俺の左手側に移動してくるこのみ。
 俺の脇から布団に、このみが頭から潜り込んで行くと、
自然と小さなお尻が俺の眼前を通過して、白いスリップの裾から覗くピンク色に包まれた丸み。
「たあっ」
 布団の中で、くるんと一回転。ぴょこっと出した頭は、俺の顔のすぐ隣。
「えへへ、タカくんと寝るの、久しぶりだね」
「先月も泊まりに来ただろ」
 このみの両親は、揃って家を空ける事があって、その時にはこのみを俺の家に泊めている。
「1ヶ月も経ってるし、先月はお布団別々だったし」
「それが普通だろ」
「うー、このみはいつもタカくんと一緒に寝たいのに……」

 そんな会話をしながら、俺とこのみは並んで眠りに就いた。
133にゅー・じぇねれいしょん 病院編1 8/8:2009/01/03(土) 23:59:23 ID:U6y1dbvV0
 ◇ ◇ ◇

 夜中、なのか明け方なのか。

 俺はふと目を覚ました、といっても、熟睡が微睡みに変わった程度。
(なんか、左腕があったかいな……)
 身体の左半分と右半分で妙に温度が違う理由を探して、すぐに思い出す。
(ああ、このみと一緒に寝てるんだっけ)
 顎の下に、固い感触。視線だけ動かすと、このみは俺の首くらいに顔を埋めている。
(そんなにぴったりくっつかなくても……!)
 ぴったりくっついているのは、頭だけではなかった。
 このみは俺の腕を抱きしめるようにして眠っていて、
(て、手を脚に挟むな!)
 俺の左手は、熱いくらいのこのみの体温に包まれて、甲にはやけに滑らかな布地の感触。
 動揺して身じろぎすると、全体が密着している左半身の、二の腕あたりに特に柔らかい手応え。
(ブラジャー、付けてないのかな……って、何考えてるんだ、相手はこのみだぞこのみ!)
 俺は動かない首を振って、妙な思考を頭から追い出そうとする、と。
「うぅん……」
 もぞ、と、このみが動く。首筋にかかる吐息。寝言だよな。
「タカくぅん……」
 左半身に重みがかかる。吐息がかかる場所が顎になる。
 起きたのかな? トイレ? でも、付き合ってやれないし、寝たふり寝たふり。
 が、次の瞬間。

 むにゅっ。
 俺の唇を暖かい感触が覆った。

(へ?)
 混乱した俺が目を開けるよりも早く、このみはどさりと枕に頭を落として寝息を立て始める。
 だから、確かなことは何もわからなかったけど。

 今、このみにキスされたよな!? 俺。
134にゅー・じぇねれいしょん 病院編1 8/9:2009/01/04(日) 00:00:27 ID:K++R1QFC0
以上です。支援ありがとうございました。

というわけで、まずはこのみから。
このあと郁乃に会う予定で、その為に貴明入院てどこかで見たような導入ですが、
(具体的にはこちら↓のサイトさんの『桜の咲く頃』というSS(たぶん有名)
http://fsm-hmx-12.hp.infoseek.co.jp/th2_ss_f.html
から拝借したことになります)ある程度一般的な導入手法かとも思うのでご容赦を。

扱う人数が多すぎて、途中でどころか、
下手するとハーレムが出来る前に力尽きそうな気もしますけど、
連載というより連作短編みたいな感じで、エロもあったりなかったり、
深く考えずに欲望のまま書こうと思ってます。気が向いたらお付き合い頂けると幸いです。
135名無しさんだよもん:2009/01/04(日) 00:29:47 ID:6lul3PI40
長編ですか
これは楽しみだ
136名無しさんだよもん:2009/01/04(日) 02:06:59 ID:Pb60H7IL0
乙です。とても面白かったです。
文章が読みやすいし、エライことになっていながらシリアス調ではないので安心して読めます。
ぜひ続きもお願いします。
137名無しさんだよもん:2009/01/04(日) 02:21:12 ID:ul202d000
リンクしていいのか?
138名無しさんだよもん:2009/01/04(日) 08:07:35 ID:D6ZquhiWO
ふむ……('・ω・`)
病院ネタ自体は悪くないと思うんだけど、いかんせん入院の描写にリアリティがなさすぎというか、ちょっとあり得ないレベルなのが残念。
たとえば……。
タカ棒が意識を取り戻すまで「生命に別状ない」と判断が下される事はないし、どんな手術も必ずリスクはあるんだわ。
その状態で両親とも海外にってのはさすがにないような。
第一、意識不明で術後4日目ならまず間違いなくICUだぜ?
ま、ICUに入ってしまうと物語作るのに差し障りがある(面会制限があるし、常時看護師がついてる)からなんとか入れないにしても、個室は確実だな。
あとさ、入院患者の様子は何もなくても2時間に一度くらい看護師さんが直接見にくるよ。
病院のベッドってかなり狭いし、絶対見付かって大目玉じゃあるまいか?

まあ、色々揚げ足はとったけど、めげずにがんばって欲しいな。
入院風景なんざ経験がないとようわからんもんね。
139名無しさんだよもん:2009/01/04(日) 09:15:33 ID:CnrukEb50
>134です。レスありがとうございます。
途中ちょっとシリアスっぽい所も出ますが、基本のーてんきな話の予定です。
『桜の咲く頃』は書庫さんにリンクが投下されたSSなので、そっちを貼れば良かった?

>138
詳細なご指摘ありがとうございます。
手術−入院経験はあるんですが、幸運にも意識不明の重体経験はありません
祖父母や親戚が倒れた時は、ICUからは結構すぐに追い出されて相部屋でしたが
事故では感染症の恐れもあるし……ま、個室が空いてなかったとか

両親は書くとオリキャラになっちゃうので、春夏さんに親代わりして貰うことにして、
出さない為に逆算で「命に別状無い」宣言したのですが流石に苦しかったですか
全身手術でリスク低いわけないですしね。そもそも病状の設定を考慮すべきでした

タマ姉が返るのも、今回は年下ハーレムなので退場していただく、という都合
付き添いも寝てたら見回りに起こされるでしょうけど、ま、その他諸々ご都合主義で

今後の展開は色んな意味でさらに非現実的になるので、
おそらく呆れ返られるとは思いますが、ビシバシ指摘いただければ幸いです
140名無しさんだよもん:2009/01/04(日) 09:18:43 ID:CnrukEb50
×タマ姉が返る
○タマ姉が帰る

ちなみに今後タマ姉の登場予定はありません……アイアンクローされてきます
141名無しさんだよもん:2009/01/04(日) 11:22:00 ID:DLHDb87L0
病状に関しては今からでも見直した方がいいんじゃないかと思う。
ぶっちゃけこんな大怪我じゃ半年くらい学校行けないだろうし、貴明は確実に留年するぞw
年下ハーレム?ってことで、留年して同学年にしようとしてるなら話は別だけどさ。

てか、ADの郁乃STORYも病気の描写がグダグダ続くところなんかは不評だったからねぇ。
介護萌え属性がないなら、軽く検査入院する程度の怪我でよかったんじゃないかな。
逆にこの設定で怪我の描写を省くと違和感があるし、全体的にバランスが悪い気がするね。
142名無しさんだよもん:2009/01/04(日) 19:05:59 ID:ivzhRia/0
>141
>134です。ご忠告ありがとうございます。

大怪我にしたのは、草壁さんEDよろしく目が覚めたら……をやりたかったのと、
このみの背中を押すのと、郁乃と入院生活をしたかったからです。
もっとも、このみは膝すりむいた位でも大泣きしてくれそうな気はしますけど。

入院は1〜2ヶ月程度を予定していますが、どの程度の怪我なら妥当ですかね
いずれ投下しちゃったものは直せませんので、あとは貴明の回復力に期待しますw

ちなみに介護萌え属性はあります(ADこのタマもいいし、とらハ3骨折EDが大好き)
が、このSSで書けるかどうかは……多少は書きたいですがねえ。
143名無しさんだよもん:2009/01/04(日) 22:57:00 ID:PSbywDOS0
つーか、そこまで厳密にリアル追求する必要あるのか?と思うんだが・・・
個人的に、ゲームのssなんだしご都合主義的なものがあってもいい気はする
個々人の考え方だし強制するものでもないけどね
144名無しさんだよもん:2009/01/04(日) 23:43:56 ID:pDNBMxw00
さすがに四日も意識不明はそうとう危険なレベルだろうとは思ったけど、
留年とかは作中で触れるかどうかに任せて、
外野が別に考える必要はないことだろう。
触れても触れなくってもハーレム形成に大きな影響があるとも思えないし。
145名無しさんだよもん:2009/01/05(月) 12:57:55 ID:JNsnPn9aO
確かにとことんリアルである必要はないかも知れないけど、12組24本しかない肋骨の5本とか折れるような事故とあっては多少突っ込まざるを得ないかなあ。
意識不明もかなりヤバいんだぜ?マジで。

とはいえ文句を言うだけではイカンと思うのでなりにアドバイス。
骨折箇所多数でも「奇跡的に内臓の損傷は最低限」「骨折は全て単純骨折」なら入院2ヶ月(半年は不自由だろうけど)でいいと思う。
病室は「回復室」なら少人数の部屋で手厚い看護があるからあり得ると思う。
病院にもよるだろうけど、回復室は一人あたりの面積が広いし付き添いさせてくれるところもあるから、このみが夜いても大丈夫だと思う。
同じベッドに潜り込んでたら怒られるけどなw
回復室を出たら個室で一月は安静にしにゃならんだろーね。頭の検査とかしながら。
病室を出られるのは車椅子で付き添い付きの散歩程度だろ。
それで異常がなければ、リハビリしながら一月かそこら様子見て退院、そんなもんかな?
しかし辛いぞー、退屈だわ動けないわでw
とりあえずこんな感じで。
146名無しさんだよもん:2009/01/05(月) 23:32:01 ID:CnBqhp/t0
>134です。
具体的なアドバイスありがとうございます。お詳しいですね。

春夏さんの台詞は骨折箇所も本数も曖昧にして「あちこちでかなりの本数」
くらいの趣旨にしたつもりでしたが、肋骨5本と読まれてしまいましたか。
「奇跡的に内臓の損傷なし」と「骨折は単純骨折」は有り難く採用させて頂きます。

意識不明ってのは現実には相当危険な状態だろうってのは分かります。
四日間は薬で寝ている期間も含めて、とは思ってたのですが書いてないですしね。
ま、ゲームや漫画ではポイポイ意識不明になったり復活したりしますのでw

ICUと(術後)回復室の違いは、ちょっとよく分かりませんでした
どういった部屋に入るかは病院と患者でケースバイケースのようにも思います。
なんにせよ、詳しい方から見て明らかにおかしい、というのはお恥ずかしい限りです。

とはいえ、漏れは大雑把なので、多分この後もあまり気にせずに書くでしょう。
呆れかえるかも知れませんが、できれば見捨てずに引き続きご指導ください。
147名無しさんだよもん:2009/01/05(月) 23:38:16 ID:oor7IlYA0
まあ、素人が趣味でやってるSSなんだし、リアリティ云々そこまで気にする必要ないんじゃない?
結局のところ、それがテーマなんじゃなくて、ただの舞台装置みたいだし
お話として面白ければそれでいいよ
148名無しさんだよもん:2009/01/06(火) 02:39:43 ID:PvEa9+RU0
愛佳ときゃっきゃうふふができれば何だっていいよ。
このみとでもいいけどね。
149名無しさんだよもん:2009/01/06(火) 08:29:00 ID:L0Je3ze5O
肋骨5本と読んだのは春夏さんの言葉から「肋骨5本程度、その他数本」くらいに読んだだけ。
つかそれ以上折れたらヤバいww
まあ、肋骨5本に片側の鎖骨、腕と足に2〜3箇所なら数が合うかなと。

ICUは文字通り「集中治療室」、24時間看護師さんが周りにいて、親族も日に数回、20分ずつくらいしか会えないんだわ。
回復室はそこまでじゃない。
大抵の回復室は病棟のナースステーションの近くにあって付き添いも可能。
ちなみに男女同室もありうる(なにせ患者は動けないのばかりw)よ。
普通の病室との違いは一人あたりの面積が広くて機械を沢山置いたり付き添いベッドが置けるところ。
看護師さんも頻繁に回ってきてくれるしね。
自分でナースコール出来ないような患者にはいい部屋だよ。
もちろん入院費用高くなるけど、事故なら保険金で払って貰えるし大丈夫やろ。

ま、あまりこだわる事はないかも試練けど、経験者の意見として参考になれば嬉しいかな。
今後もがんばってくれい!
150名無しさんだよもん:2009/01/06(火) 08:31:28 ID:L0Je3ze5O
あ、忘れてた。

薬で眠らせるのは危険だからせいぜい半日みたいよ。
手術明けは痛いから寝てたいんだけど、寝かせてくれなかったもん。
一応参考まで。
1517日までなら松の内:2009/01/06(火) 20:47:38 ID:wmwdjdEu0
「うぅ〜、寒い寒い寒いよぉ〜」
「大丈夫? 愛佳。俺のコート貸そうか?」
「え? いいよぉ〜。そんなことしたらたかあきくんが風邪引いちゃう」
「俺は別に。愛佳が健康なら」
「でもぉ〜」
 ……暑い。寒いのに暑い。というか暑苦しい。
 付き合って半年になるというのに、わが姉とのそ彼氏はいまだにバカップル街道を暴走中である。
 全く。去年の春まで異性が苦手とか言ってたのはどこの誰だったか。
 これ以上背中を炙られたら丸焼きになってしまうと思い、文句の一つでも言ってやろうと私は斜め後ろ向き、
「新年早々人の背後でイチャイチャしないでく――ぷくふっ」
 思わず噴き出した。
「なに?」
 姉がダルマになっていた。
 着膨れなどと言う生易しいものではない。厚手のセーターにコートを二枚、そしてマフラーをつけた姉のいでたちはまさにダルマのそれであった。
「……お姉ちゃん、暑くないの?」
 確か使い捨てカイロも持っていたはずだが。
「うん、あったかい」
 幸せそうな笑顔で返す姉。
 ダメだ。この人もう本当にダメだ。
「ときに」
 私は更に体をねじり、後ろで車椅子を押している姉の彼氏こと河野貴明の方を向いた。
「俺?」
「寒くないの?」
「大丈夫。このくらい平気……ふぇっくし!」
 言ってるそばからくしゃみ一発。
「説得力なさ過ぎ」
「たかあきくん……やっぱり、返すね」
 見かねた姉がコートを脱いだ。
「でも」
「いいからいいから」
「あんたに風邪引かれて姉経由で移されたら私が困るのよ」
「じゃあ、ごめん」
1527日までなら松の内:2009/01/06(火) 20:48:43 ID:wmwdjdEu0
 三人で一緒に初詣に行こう、と姉が言い出したのは、家のこたつでみかんを食べながら駅伝中継を観ていたときのことだった。
「初詣?」
「うん。せっかく今年は家でお正月迎えられたんだし」
「行かない」
「どうして〜?」
「正月の神社に車椅子で行けるわけないでしょうが」
 ただでさえ神社には段差が多いのに、それに初詣の人混みが加わると身動きが取れなくなるのは明らかだ。
「明後日になれば人も少なくなってるだろうし」
「明後日って、もう4日じゃない」
「でも、7日までなら松の内だし」
「いいから。明日二人きりで行ってきたらいいじゃない」
「でもぉ……クリスマスは、郁乃に寂しい思いさせちゃったし……」
「別に気にしてないから」
「郁乃」
 その時、座布団を枕にして寝転がっていた父が唐突に口を開いた。
「つまらない意地を張るんじゃない。行ってくればいいだろう」
「でも」
「どうせ今年は受験で忙しくなるんだから、甘えられるうちは甘えとく」
「そうだよ。甘えとく甘えとく」
 父の加勢を受けて姉も押してくる。
 二対一で説得されるともう私に勝ち目はない。
「分かった。付き合う。けど」
「なに?」
「人の後ろでの過度のイチャつきは禁止だからね」
1537日までなら松の内:2009/01/06(火) 20:49:53 ID:wmwdjdEu0
 ……って、言ったはずなのに。
 駅で合流してからずっとこの調子である。
 だから行きたくないと言ったのだ。
 このまま放っておいたらまた二人の世界に浸り始めかねないので、私から話題を振ることにした。
「で? 神社ってどこにあるのよ」
 駅からもう15分ほどは歩いている。私の場合、正確には押されているだけど。
「もうちょっと先」
「たかあきくん、疲れてない? 替わろうか?」
「大丈夫。郁乃ちゃん軽いから。それにいい運動になるし」
「でも、郁乃はあたしの妹なんだし」
「愛佳の妹なら俺にとっても妹のようなもんだろ」
「たかあきくん……」
 つか、なにげに変なこと言われたような気がするんだけど。
 この二人、やっぱり本格的にダメだ。
1547日までなら松の内:2009/01/06(火) 20:50:43 ID:wmwdjdEu0
「はい、到着〜」
 その神社は住宅街の中にポツンと佇んでいた。
 いくら松の内とはいえ、こぢんまりとした境内は静まり返っている。
 鳥居から続く舗装された参道に、私たち以外の人影はない。
「見事にガラガラね」
「さすがに、三が日を過ぎるとね」
 と貴明が言った瞬間、私はすぐさま切り返した。
「ごめんなさいね。あたしのせいで」
 特に後半部分を強調する。
 あれだけイチャつかれたのだ。憎まれ口の一つくらい叩いても罰は当たらないだろう。
 案の定、貴明はばつの悪そうな顔をして
「ごめん」
 と謝った。
「ほ、ほら。まずは手水でお清めして」
 そこにすかさず姉のフォローが入る。
「そ、そうだね」
 そんなわけで参道を手水舎まで移動する。
「郁乃、手水で清めるときは、ひしゃく一杯の水で、最初に左手――冷たっ!」
「水、冷たいから気をつけないとね」
 私も車椅子を横付けし、手袋を外した手に左、右の順番で水をかけ、次に口をゆすぐ。最後にまた左手を清める。途中で水を足してはならない。
「べっ」
 車椅子にかけないよう慎重に口の中の水を吐き出すと、貴明が感心したように私を見ていた。
「何よ」
「いや、ちゃんと知ってたんだって」
「常識でしょ、こんなの。あ、こら柄杓に口つけるな」
「直接口に含むんじゃないの?」
「左手に受けてから口に含むのよ」
「へぇ、そうなんだ」
 全く。常識ないんだから。
「へぇ〜」
 姉、あんたもか。
155名無しさんだよもん:2009/01/06(火) 20:51:08 ID:kvHo1P2n0
支援 
生は初めてだわ
1567日までなら松の内:2009/01/06(火) 20:51:45 ID:wmwdjdEu0
 本殿の前にある三段の段差の端には申し訳程度に木の板が渡してあったが、階段に沿わせてあるため、傾斜はかなり急である。
「一人のときじゃ上れないわね」
「スロープがあるだけマシだって。よっ、こら、せっと」
 板を上るといよいよ本殿だ。

 チャリンコロン、ガラガラ。
 二礼。
 二拍手。今年は病気が悪化しませんように。もっと成長しますように。……あと、バウムとの仲が進展しますように。
 一礼。

「郁乃、何をお願いしたの?」
「秘密。お姉ちゃんは?」
「え………………ナイショ」
「なによそれ」
 まあ、察しはつくけど。
 神頼みの前に、間食やつまみ食いを控えるとかいった努力が必要だと思うが。
「さて、次はおみくじだな」
「定番だよねぇ。おみくじは――」
 そこに広がる光景に、姉が絶句した。
1577日までなら松の内:2009/01/06(火) 20:56:03 ID:wmwdjdEu0
 開運おみくじ、天然石おみくじ、招き猫おみくじ、星座おみくじ、折り紙おみくじ、血液型おみくじなどなど。
 計8種類のおみくじが並んでいた。
「まさか、これだけあるとは……」
「目移りするよねぇ〜」
「お姉ちゃんと貴明はこれでいいんじゃないの?」
 私は8種類のうちの一つ、ピンク色の箱を指差した。
『恋おみくじ』
「え、でもぉ……」
「大丈夫だよ。こういうのって凶は入ってないから」
 貴明が言う。そういう問題か?
「そ、そう? じゃあ……」
 そういう問題らしい。
 まあ、他人ならともかく妹の前で恥ずかしいも何もないか。と一応納得し、私は少し迷ってから普通のおみくじに決めた。
 貯金箱のように細い穴の開いた小箱に100円を入れ、おみくじの入った箱に手を突っ込む。
 こういうのは選んでも仕方がない。姉のようにあれでもないこれでもないと箱の中をかき回しても、どれが出るかは中を見るまで分からないのだ。
 さっさと一枚取り出し、早速開いてみる。
 中吉。
 ふむ。悪くはない。
1587日までなら松の内:2009/01/06(火) 20:56:41 ID:wmwdjdEu0
「郁乃ちゃん、どうだった?」
 貴明が覗き込んでくる。
「悪くはなかったわね。そっちは?」
 私が尋ねると、貴明は微妙な表情をした。
「俺は吉だったんだけど……」
「うぅ、末吉ぃ〜」
 あー。
 この手のおみくじには凶が入っていない。
 故に、末吉がワーストに繰り上がっているわけだ。
「だぁ〜があぎぐぅ〜ん」
 姉は涙ぐみながら貴明に抱きついた。
 たかがおみくじくらいでここまで一喜一憂する人も珍しい。
 私は肩をすくめて言った。
「ま、隣同士に結んどけば大丈夫なんじゃない?」
 それを聞いたとたん、姉は一瞬で笑顔に戻った。
「そ、そうだよね。ほらたかあきくん、あの木に結ぼ?」
1597日までなら松の内:2009/01/06(火) 20:57:45 ID:wmwdjdEu0
「うわ……」
「おみくじの木……」
 本来は梅の木なのだろうが、その細い枝にはびっしりと白いおみくじが結び付けられていた。
「だ、大丈夫。きっとどこかにスペースが……」
 必死に木の肌を探す姉。
 他の人のおみくじを外しかねない勢いだ。
「どれどれ?」
 そこに貴明も参戦する。私も車椅子から眺めてみる。
「ない、ない、ない、ない、ない……」
「さすがにもう満杯だな」
「こっちもダメ。上のほうにはあるけど届きっこないし。あの高さじゃ踏み台でも使わない限り無理ね」
「……踏み台?」
 姉が呟く。
「踏み台……」
 視線がこっちを捉える。
「な、何……?」
160名無しさんだよもん:2009/01/06(火) 20:58:20 ID:OL7gOBGT0
支援
1617日までなら松の内:2009/01/06(火) 20:58:47 ID:wmwdjdEu0
「大丈夫かな」
 そう言って、貴明は慎重に片足を乗せた。
「壊したら責任とってもらうからね」
「なんでそうなる。――よっ、とっ」
「たかあきくん、頑張って〜」
 私の体を肩で支えている姉が叫ぶ。
 姉の考えた方法、それは車椅子を踏み台にすることだった。
「これなら、一番高い枝まで届くよね」
 もちろん一旦バランスを崩したら最期、貴明は無事では済まない。転び方によっては車椅子の方も。
「うわっ、高いなー」
「慎重にやんなさいよ」
「オーケーオーケー」
 貴明は余裕をかまして立ち上がり、手近な枝におみくじを結び付ける。まず一枚目。
「結んでる途中で、破かないようにね〜」
「大丈夫――っとと」
 いくらクッションを外したからといって、車椅子の座面というのはそれなりに柔らかい。
 足元が安定しない状態で、貴明は一枚ずつ慎重におみくじを結んでいく。
1627日までなら松の内:2009/01/06(火) 21:00:22 ID:wmwdjdEu0
「よし、これでラスト」
 貴明が最後の一枚に取り掛かろうと体を伸ばしたそのとき。
「よっ――とっとっとっとっ」
 急にバランスを崩した。
「わっ! 落ちる落ちる落ちる」
「たかあきくん!!」
 姉が叫ぶと同時に私の体もバランスを崩した。姉が離れたのである。
 いくら学校通いを始めて体力がついてきたとはいえ、突然傾きかけた体を立て直すことはまだできない。
 なす術もなく、私は冷たい地面に尻餅をついた。
「たかあきくん、大丈夫?」
「ああ。ちょっとよろけただけだよ」
「よかったぁ〜」
「ちっともよくなーい!!」
1637日までなら松の内:2009/01/06(火) 21:03:37 ID:wmwdjdEu0
 結局、貴明は梅の木の幹を掴んで体勢を立て直し、受け止めようと身構えた姉の元へダイブするということもなく。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
 無駄に転ばされた私はひたすら頭を下げる姉の前で膨れっ面をしているわけである。
「愛佳も謝ってるし、許してあげたら?」
「元はといえばあんたが大げさに騒いだせいでしょ」
「ごっ、ごめん」
 貴明もあわてて頭を下げる。
「分かった。許す」
「本当に?」
 姉が顔を上げた。
「そのかわり、帰りにお汁粉奢ってね」
「郁乃ぉ!」
「だーっ! 抱きつくなー!!」
1647日までなら松の内:2009/01/06(火) 21:04:25 ID:wmwdjdEu0
 姉を引き剥がしながら、ふと思う。
 貴明を助けようとしたとき、姉は迷わず私から離れた。
 以前の姉なら、離れる前に「郁乃ゴメン」の一言くらいあっただろう。
 それだけの余裕がなかったのか。いや違う。
 姉の中で貴明の存在が大きくなるにつれて、私の存在が小さくなってきているのだ。
「文字通りの妹離れ……か」
「なに?」
「何でもない」
 妹としては喜ぶべきことなのだろう。なのだろうが、やはり寂しさを覚えずにはいられない。
 父の言葉通りだ。甘えられるうちは甘えとく。
「そうと決まれば行くわよ。この前雑誌で紹介されてた甘味処、案内するわ」
「うんうん。何でも奢ってあげるからね」
「あ、あんまり高いところは……」
「男がそんなみみっちいこと言わない」
「……はい」

 この日の晩、姉は体重計の上で「さんきろ……さんきろ……」と呟きながら号泣し、今回で何度目になるか分からないダイエットを決意することになるのだが、
 それはまた、別の話である。
165あとがき:2009/01/06(火) 21:09:49 ID:wmwdjdEu0
 >>155さん、>>160さん、支援ありがとうございました。
「さんきろ……」が何を意味するのかについてはみなさんのご想像にお任せして。
 今更ですが初詣です。本来なら4日に投稿する予定だったのですが尻込みしているうちにズルズルと。
 なにせ初投稿なのもので。出来については自信ありませんが、宜しくお願いします。
 お目汚し失礼致しました。
166名無しさんだよもん:2009/01/06(火) 23:48:49 ID:cCOlR9e/0
>>165
GJ! まだ6日だし全然問題ないですよ
167名無しさんだよもん:2009/01/07(水) 00:28:40 ID:z4bOUxue0
>>165
初めてといいつつなかなか読みやすく書けているし良いんでは無いでしょうか?
GJ

おいらも何とか松の内に…
168彼女の願い 1/6:2009/01/07(水) 23:03:00 ID:z4bOUxue0
 身体の芯まで冷やすような真夜中の冷気に身を震わせながら俺は待っていた。
 すぐ横を同じように寒さに身を震わせながら歩くカップルが通り過ぎる。
 ……ただし、カップルはお互い寄り添っていて一人っきりの俺とは違って暖かそうだ。

 やっかみ半分で横目でカップルを見送っていると、不意に声をかけられた。
「お待たせしました、貴明さん。」
 その声に振り向くと、そこには俺の待ち人で恋人……草壁優季が立っていた。

 今日の草壁さんは、白いコートに白いロングスカートを着て靴は白いブーツを履き、
首にはふわふわの白いマフラーを巻いて白い毛糸の帽子を被っていて、全身真っ白な
いでたちだった。

「ちょっと支度に手間取ってしまって……待ちましたか?」
 走ってきたのか、草壁さんは胸を押さえてハアハアと白い息を吐いていた。
「うーん……実はちょっとだけ。通りかかったカップルが暖かそうで羨ましいなって
 見てたところなんだ。」
 そう言って、先ほど通り過ぎて行ったカップルを指差して見せた。
 草壁さんはそのカップルの後姿を見ると、くすりと笑ってするりと俺の側に滑り込んで
右腕にふわりと抱きつく。
「これでどうですか?」
「ん……あったかくなった。」
 男なんて現金なもので、可愛い恋人のちょっとした行動ですっかりやに下がってしまう。
 女の子が苦手なんて言ってた俺はどこに行ったんだろう……

                   ◇
169彼女の願い 2/6:2009/01/07(水) 23:06:00 ID:z4bOUxue0
 ここは学校の傍の神社の階段の下。俺と草壁さんは大晦日の真夜中にここの階段の下で
待ち合わせをして、初詣に行く約束をしていた。

「草壁さんが珍しく待ち合わせに遅れてたから、てっきり晴れ着でも着てくるのかと思ってたよ。」
「ここの階段は長いですから、あまり動きづらいとつらいと思いまして。晴れ着はお年始に
 行くときにとっておきます。」
 話をしながら俺たちは、一段一段ゆっくりと階段を登っていく。
 長さがあるのでペースが速いと途中でへばってしまうからだ。
「草壁さんお年始はどこに行くの?」
「え、聞いてませんか? 貴明さんのお家ですよ?」
「え? ウチに?」
「ええ。お母さんが貴明さんのご両親にご挨拶したいって……」
 ……ウチの両親ズは年末に帰省してきてから俺には何にも言ってないぞ。
 内緒にしといて不意打ちかよ……
「……迷惑でしたか?」
「いや、うちの親の意地の悪さにあきれてただけだから。いい年してうちの親どもはまったく……」
「貴明さんのご両親は仲がいいんですね。私の事も気に入ってもらえるといいんですけど。」
 ちょっと心配そうな草壁さんをフォローしておく。
「ああ、それは多分大丈夫なんじゃないかな……前に手紙で写真を送ったら、すごい美人
 捕まえやがってこの面食いが! って親父から冷やかしの電話がかかってきたし。
 それに母さんも草壁さんの事は気に入ったみたい。」
「お母様が?」
「うん。母さんが帰ってきて家の中見回して「いいお嬢さんみたいね」って言ってた。
 家の中の掃除具合とか片付き具合とか確かめたみたい。」
「そ、そうなんですか……この間気合を入れてお掃除しといてよかったみたいですね。」
170彼女の願い 3/6:2009/01/07(水) 23:09:01 ID:z4bOUxue0
「それに草壁さんのお母さんとも電話で連絡取ってるみたいだし。」
「そうみたいですね。今回のお年始もいつの間にか決まってたみたいですし。」
「なんか俺たちより親達のほうが乗り気で困るな……」
「あら、そうですか? 私は嬉しいですけど……早めに願いがかないそうですし。」
 そう言って、草壁さんが悪戯っぽく笑う。
「えっ、あ、いや……それはもう少し先に……あっ、ほら、着いたよ。」
 話が妙な方向に行きそうな所で……別に草壁さんとの約束を果たす事は吝かではないけど、
昔の約束の話を持ち出されるのはちょっと恥ずかしい……俺たちは境内にたどり着いた。

                   ◇

 普段人気の無い境内には臨時でいくつがテントが設営されていて、縁起物を売るテントでは
巫女さんが働いていた……って、なんか見たことあるぞあの人。
「ありゃぁ……」
「るーこさん、ですね……」
「る……うーたちも祈りを捧げに来たのか。たっぷり祈っていけ。」
「あ、ああ、そうするよ。」
 妙に板についた巫女姿のるーこに軽く挨拶して、俺と草壁さんは賽銭箱の前に進んだ
 鈴を鳴らして小銭を賽銭箱に放り込み、拍手を打って祈る。
「……」
「……」
 祈りながら、願い事を心の中で唱える。
 今年も草壁さんとたくさんの時間一緒にいられると良いな……
 横目でちらりと草壁さんを見ると、彼女もなにやら熱心に祈っていた。
 俺よりもずっと長く。
171彼女の願い 4/6:2009/01/07(水) 23:12:00 ID:z4bOUxue0
「……草壁さんは何をお願いしたの?」
 仮設テントの一つで配っていた甘酒を受け取ってちびちびなめながら、さっき一生懸命
何を祈っていたのか聞いてみた。
「何だと思いますか?」
「え……えーっと……」
 逆に尋ね返されて考える。
 ……俺と一緒で、「一緒に居られること」だろうか。
 これは自惚れとかじゃなくて、草壁さんが今一番に願っている事だと思うし。
「今年も一緒にいられますように……?」
「それも私の切実な願いですけど、それは私と貴明さんとが努力して実現するべきものですから、
 神様にはお願いしていません。」
「え、じゃあ、一体何を願ったの?」
 そう尋ねると草壁さんは真剣な顔で俺を見て、そして答えた。
「二人が再び、引き裂かれませんように……です。」
「えっ? それって同じ事じゃないの?」
「いいえ……」
 草壁さんは足元に視線を落とした。
「たとえ、私と貴明さんが強くお互いを求めていても、それだけではどうにもならない時もあります。
 例えば貴明さんが病気で死んでしまったり、私が事故で死んでしまったり……生きていても、
 どうしようもない理由で離れ離れになったり。そう言うことが無いように私はお願いしたんです。
 もう、離れ離れになるのは嫌ですから。」

 そうだった……俺と草壁さんが再会したあのときだって、そのままだったら俺が死んで、
草壁さんとは二度と会えなくなるところだったんだ。
172彼女の願い 5/6:2009/01/07(水) 23:15:00 ID:z4bOUxue0
 うつむいて震えていた草壁さんの細い肩をぎゅっと抱きしめる。
「ごめん。毎日草壁さんといるのが楽しくて……あの日の事をすっかり忘れてた。」
「……いいえ、きっと私が心配しすぎなんです。でも、貴明さんと居るのが楽しければ
 楽しいほど、ふっとあの時の事を思い出してしまって。」
「いや、もう忘れない。草壁さんを泣かせちゃったし……これからはもう泣かせたくないから。」
「貴明さん……」
 俺の腕の中で草壁さんが顔を上げて、涙に濡れた顔のままで微笑んだ。
 その後、しばらく俺は草壁さんが落ち着くまで抱きしめ続けた。

 でも……草壁さんに言われて改めて考える。
 気をつけるにしても何時またあのときのように事故にあわないとも限らないし、俺が
神様なんかじゃない以上離れ離れにならないという保障だって無い。
 草壁さんを悲しませないためにはどうすればいいんだろう……
「祈れ。」
「わっ! ……って、るーこじゃないか。」
 いつの間にか俺たちの横にるーこが立っていた。
「強い願いが奇跡を起こす。るーの一族はそうしてるーの力を手に入れた。」
「な、なんかよくわからないけど……とにかく強く願えば良いのか?」
「そうだ。うーたちは強い願いで奇跡を起こしたはずだ。るーには解るぞ。」
 そう言って、るーこは天に向かって両手を挙げる。
 ……まるで、信託を告げる巫女のように。
「じゃあ……もう一度、神様にお祈りしよう。今度は二人で。」
 草壁さんの泣きはらした瞳を覗き込みながらそう言うと、草壁さんは黙って、
でもしっかりと頷いた。

                   ◇
173彼女の願い 6/6:2009/01/07(水) 23:18:00 ID:z4bOUxue0
 もう一度、二人で神前に立って祈りを捧げる。
 今度は二人で心を合わせて同じ願いを。
 二度と……捕まえた手を離さなくて済む様に。

 祈りを捧げ終わって、二人で境内を後にする。
 草壁さんが自然に俺の右腕に寄り添って、俺の肩にそっと頭を預ける。
「歩きづらくない?」
「いいえ……全然。」
 逆に草壁さんはもっとぴったりとくっついてきた。
「あんまりくっつきすぎると階段危ないよ?」
「大丈夫です。」
 そう言って草壁さんは笑った。
「俺たちの願いはかなうのかな?」
 一段一段ゆっくりと階段を下る途中、俺が呟くように言うと、草壁さんが答えた。
「……るーこさんが言ってましたよね。強い願いが奇跡を起こすって。」
「うん……」
「私はあの日……貴明さんが死んでしまったのが信じられなくて……いいえ、信じたくなくて、
 貴明さんを救いたいと願いました。そして、時を越えました。」
 俺の腕を抱きしめる草壁さんの腕に力がこもる。
「私一人の思いで、あれだけのことが出来たんです。」
 草壁さんが俺の傍から離れると階段を数歩戻って、そして笑顔で振り返った
「二人で願えば、きっとどんな事でも叶いますよ。」
 そう言って、草壁さんは俺の唇にそっと唇を重ねた。

 冬の夜。
 きん、と冷えた寒空の下で、重ねた唇だけが火傷しそうなくらいに熱かった。
174名無しさんだよもん:2009/01/07(水) 23:19:22 ID:z4bOUxue0
なんとか松の内には間に合ったぜ ( ´ー`)フゥー...
というわけで、今回はちょっとしんみりと、でもいい話でまとめてみた
175名無しさんだよもん:2009/01/08(木) 00:38:09 ID:g5QAllm/0
お疲れ!
176名無しさんだよもん:2009/01/08(木) 06:41:35 ID:kjo+Mbwg0
>>165
GJその1! 愛佳の妹離れとはなかなか渋いテーマを選びましたな
バウムの名前が出るので妹の方も姉離れしつつある感じだし。初投下だそうだけど、また書いてね
>>174
GJその2! いい話だた。貴明交通事故は回避できても、草壁さんには貴明死亡の記憶があるんだもんね。るー巫女もGJ
177名無しさんだよもん:2009/01/09(金) 01:08:54 ID:Mg3GUP3SO
新年にま〜りゃん×貴明のSS書こうと思ってたが、この二人の絡みは案外難しいな。

展開とか内容より、ま〜りゃんの話し方やボキャブラリーの多彩さを表すのが難しくて、ま〜りゃん「らしさ」が出ない
178名無しさんだよもん:2009/01/09(金) 01:39:45 ID:GmVXcHow0
俺は逆に会話の「らしさ」を出しやすいキャラだと思うけど
でも話を考えたときに「まーりゃん先輩ならこう言う」「まーりゃん先輩ならこう行動する」という部分を考慮しだすと
話がまとめられなくなるのであまり書かないw
179名無しさんだよもん:2009/01/09(金) 02:12:48 ID:Mg3GUP3SO
>>178
それはあるな〜・・話がまとまらないってのは。

ま〜りゃん独特の言い回しとかを本編でまた見とかないとな。

初詣行くと駄々をこねるま〜りゃんネタで書いてるんだけど、なかなかね・・
180名無しさんだよもん:2009/01/09(金) 02:15:19 ID:XE/ZMWiE0
そもそもまーりゃんSS少ないからな
いろいろ難易度が高いのは分かる
181名無しさんだよもん:2009/01/09(金) 02:31:56 ID:Mg3GUP3SO
そうなのか・・書き始めたのが去年の冬だったから、よく知らないんだ。

とりあえず書いてみるか。
182名無しさんだよもん:2009/01/11(日) 09:56:02 ID:WcNClmE60
ふと思いついたネタを投下してみる
時系列はるーこエンド後だと思いねぇ

消化レスは5+あとがき
183想い、全てを超えて(1/5):2009/01/11(日) 09:59:07 ID:WcNClmE60
「だ、誰だ君は?」

目の前に対峙したうーがるーに聞く。
これで何度目だろうか。もう数えるのも面倒になった。
しかし"この"うーにとっては最初で最後の問いかけである。
"今回の"うーとは初対面だから当然だ。

勿論、"今回"も私の名を呼んではくれない……。

「まーに気をつけろ、うー」

るーはるーをしながらうーに警告を発する。
この警告も何度目だろうか。やはり覚えていない。
唯一つわかる事は、"この"うーはまーといずれ番いになるという事実のみ。

何故そんな事がわかるか……。
それは、るーはもう既にその結果を何度も見ているから。

るーの名前は、るーこ・きれいなそら。
るーとして大罪を犯した愚かなるーである。
184想い、全てを超えて(2/5):2009/01/11(日) 10:00:29 ID:WcNClmE60
もう思い出せない程遥か昔。
るーはうーの調査の為にこのうーへやってきた。

しかし、心無いうーの攻撃により、るーは孤独な宇宙の漂流者となってしまった。

勝手知らぬ余所の星、サバイバルキットの存在も空しく、るーは直ぐに行き倒れてしまった。
このまま飢死するのかと覚悟を決めたその時、るーの前におかしなうーが現れた。

物好きなうーも居た物だ。うーはるーを助けてくれ、そして暖かく迎え入れてくれた。
るーはそのうーに興味を持った。だからるーはうーを調査する事にした。

しかし調査するうちに、るーの興味は、ただの興味ではなくなった。
うーは、るーのうーに対する価値観を変えるには十分だったのだ。

しかしるーは異邦人だ。いずれうーに帰らなくてはならない。
奇しくもるーが自身の気持ちに気づいた時、既に帰還時期は近づいていた。
この気持ちは良い思い出として胸にしまっておこう。
笑顔でうーと別れよう。うーに帰ればこの気持ちもきっといずれ忘れる。

そのはずだった……。

しかし同時期、困ったことが起こった。
るーはとあるうーを助けるために大罪を犯してしまった。

どんな理由であれ罪は罪。仲間達はるーを置いたままるーへと帰っていってしまった。
るーは今度こそ孤独な宇宙の漂流者となってしまったのだ。
185想い、全てを超えて(3/5):2009/01/11(日) 10:01:51 ID:WcNClmE60
死んだように沈み込んだるーであったが、そんなるーを、うーはまたしても暖かく迎え入れてくれた。
あぁ……本当にこのうーは変わり者だ。そう思った。

うーのお陰である程度元気を取り戻したるーは、うーの妻となりこのうーに残ると決意した。
うーは何とかるーを帰そうと頑張っているようだが、おそらくは無駄だ。
しかしいずれ諦めてくれるだろう。るーはそう思っていた。

それに、うーとずっと一緒なら……うーに残るのも、悪い話ではない。

しかしそんなある日、別れの知らせは突然やってきた。

るーの仲間達が、私を裁くために迎えに来るらしい。
うーは必死に私を引き止めた。だが、無駄である。うーではどうやってもるーに勝てるわけがない……。
悲しいが……これが現実だ。




そして、るーは裁きを受けた。
どんな内容でも、受け入れる。そう覚悟してるーは裁きの内容を待った。

……しかし、裁きの内容を知らされたるーは愕然とした。
正に生き地獄のような内容。るーは初めて大いなるるーを恨んだ。

その内容とは……。
186想い、全てを超えて(4/5):2009/01/11(日) 10:02:48 ID:WcNClmE60
「タカくーん、一緒にかえろー」

うーこのがうーに抱きつきながらそう言う。
此処はうーが通う学校の校門前。以前のるーは此処に通っていたこともあった。

やれやれと言いながら一緒に歩き始めるうー。だがうーの顔は満更でも無さそうだ。
なるほど、"今回"はこのパターンか……。

それだけ確認して私は帰路につく。
これ以上うーが他のうーと仲良くしている所は見たくない。
"今回"のうーが"あの"うーで無い事はわかっている。
そうわかっていても、見ているだけで、るーの胸が苦しくなる……。

「にゃあ」
「ニャーか……」

公園についたるーは、ニャーにだけ見られないように溜息をついた。
だが、やはり野生に生きるニャーだ。るーが悩んでいる事に簡単に気がついてしまったようだ。

「にゃあ?」
「心配するな……。これはるーの自業自得なんだ。そう、自業、自得……」



るーに課せられた罰。
それは、何度も並行世界を渡り歩き、とあるうーの行動を調査すること。
そのとあるうーとは……そう、あのうーの事である。

るーがあのうーに興味を持ったように、るーの連中もあのうーに興味を持ったらしい。
その結果が、この罰である。

様々なうーと結ばれていくうーを、るーは何度も見た。いや、見させられた。
187名無しさんだよもん:2009/01/11(日) 10:10:35 ID:HdEcD47YO
やべ、規制
時には、うーこのと。
時には、うーたまと。
時には、まーと。
時には、うーこのの友人と。

一つ一つあげていたらキリがない。
だが一つだけ言える事がある。
その様々に、るーは、入っていない、という事だ……。

当たり前だ。るーはそう何度も同じミスをしない。
うーと出会うことになった、あのミスを……。

もう同じミスはしない。する事は許されない。

それ以来、るーとうーの接点はなくなった。出会うことがないのだから当たり前だ。
偶に、警告を言い渡すために現れる程度。他人であることに変わりは無い。

近くに居るのに、遠い存在。延々と続くその過程が何度もるーを苦しめた。
うーが誰かと結ばれる度、るーの心は壊れそうになった。
誰かがうーに抱きしめられる度、るーは憎んだ。

その場所に居たのは、るーだ……と。
……唯の醜い嫉妬だ。やはりるーは愚かなるーだ。

だが、せめて……るーの名前を呼んで欲しい。
あの時のように、るーをるーこと呼んで欲しい……。

だが、他人の関係ではそれすらも叶わない。

今のるーとうーは、唯の観察する者とされる者なのだ……。
189名無しさんだよもん:2009/01/11(日) 10:13:30 ID:FCSXjL8L0
深淵
190名無しさんだよもん:2009/01/11(日) 10:24:48 ID:HdEcD47YO
自己支援っていいのかな
191名無しさんだよもん:2009/01/11(日) 10:26:46 ID:FCSXjL8L0
ばいさる?
そう言われたら30分とか間置かないといけないんだっけ?

連投は5分以上間を開ければばいさるを防げるとか言う天聖界の噂
192名無しさんだよもん:2009/01/11(日) 10:30:27 ID:HdEcD47YO
じゃ、30分後に再投下しまつ。投下待ちいたらすんません
193名無しさんだよもん:2009/01/11(日) 10:36:04 ID:FCSXjL8L0
あーなんか1時間くらい?みたい
ttp://info.2ch.net/wiki/index.php?Good-By_Monkey
194想い、全てを超えて(6/?):2009/01/11(日) 11:14:45 ID:WcNClmE60
忘れる事も、近づく事もできないこの無限地獄。
永遠に胸が苦しめられる日々。
たとえるーの心が壊れても、それが終わる事は無い。
たとえるーの体がなくなっても、それが終わる事は無い。
何故なら、それすらも結果の一つとして終わり、また新たなる並行世界が始まるから……。

これが、るーの大いなる裁き……。
愛する者を愛する事さえできない、終わり無き苦しみ……。







「俺達はずっと親友だよな雄二!」

バスの前で大声を出すうーを見届けて、るーは帰路についた。
今回の観察も終わった。後は仲間に結果を報告すれば、この時系列は終わる。

さて、次の時系列は何が起こるか……。
今度こそうーはるーの名前を呼んでくれるだろうか。
今度こそこの体を抱きしめてくれるだろうか。

……ありえないのはわかっている。
だが一縷の望みに賭けたくもなる。
そうでなければやってられないのだ。
195想い、全てを超えて(7/?):2009/01/11(日) 11:20:09 ID:WcNClmE60
そう考え、るーは仲間から次の指示書を受け取った。
これには次の待機場所などが書かれている。
……最近では大体の結末がこの待機場所だけでわかってくるようになった。
数えるのも面倒なくらい繰り返し見ていれば、覚えるのも当然だ。

だが、るーは我が目を疑った。
次の待機場所は今までの何処でもなかったのだ。

次の待機場所は……。

「うーの家……?」

意味がわからない。
何故観察対象の家で待機なのだろうか。
そんな所にいればうーに見つかることは明白だ。

だが、待機場所に続く詳細指示を見た瞬間、私は今度こそ我が目を疑った。







「私の名はルーシー・マリア・ミソラ。お前の許婚だ」

うーの家の台所に立ち、るーはそう言った、
目の前には驚愕したうー。相変わらず面白い奴だ。
まぁ、久しぶりにいなくなった恋人が帰ってきたのだ。当然と言えば当然か。
196想い、全てを超えて(8/8):2009/01/11(日) 11:27:36 ID:WcNClmE60
指示書にはるーへの最後の指示が書いてあった。
るーはこれから、一生をかけてうーを調査しなければならない。
るーと恋仲になったうーを、一生を捧げて調査しろとのこと。

指示書には、るーとしての名を捨て、うーとなる様書いてあった。
事実上、用済みということである。
用済みだからうーになって生きていけという意味だ。
普通のるーにしてみれば、誇り高きるーとして認められなくなったという事だから、絶望すべき事態だ。


年を取らず半永久的に仕事をするか。
それとも一生をかけて強制労働を強いられるか。

どっちが幸せかはわからない。
だが、今のるーははっきりと言える。

この温もりが、そう教えてくれる。
この声が、そう教えてくれる


「おかえり、るーこ」

「ただいまだ、うー」


るーは今、とても幸せだ。
197名無しさんだよもん:2009/01/11(日) 11:32:21 ID:WcNClmE60
以上です
まず最初に、消化レス数を大幅に間違えました…そういえばここ32行まででしたね。ごめんなさい
そして途中でさるになってしまいgdgdになってしまったことも謝罪しておきます

で、次は内容について
るーこのお話が少ない。本編はあんないい話なのに!
ならば自分で書くしかない!という事で前々から暖めていたネタを投下させていただきました
突貫工事で数時間で書いたので少々文章が変なところとかあるかもしれませんがご了承ください

るーこはADで『別の時系列の事くらい覚えておけ』と言っていて、今回はそこからヒントを得ました
きっと彼女は覚えていたんです。他の全ての時系列を。もちろん、彼女と貴明が結ばれた時のことも
そんなわけで書いたのがこれです


それではまた何処かで
失礼しました
198名無しさんだよもん:2009/01/11(日) 18:36:43 ID:VIQ7uRej0
久々にアナザーというか裏シナリオっぽいSS読んだ気がする。
GJ

ちなみにるーこが時系列について指摘するのはささらシナリオにもありますな。
199名無しさんだよもん:2009/01/12(月) 11:28:09 ID:XVpAY/8J0
>>197
GJ
しかし、キャラの人気とレス数が比例するってのがなんともはや
SS書く労力はどうでもいいのか
まあ自分のお気に入りのキャラしか読む気ないんじゃしょうがない
200名無しさんだよもん:2009/01/12(月) 13:18:29 ID:gUfLgngO0
>>197
乙。これまた良いアイディア。着眼点がいいSSが続いてるね
>>199
キャラの人気に関係なく平均2,3レスだと思うが<レス数
201名無しさんだよもん:2009/01/12(月) 22:46:09 ID:guID1wO40
 こんばんは。かなり遅くなりましたがあけおめです。

 新年早々、困った身内に連れられて、武道館にI'veのライブなど観に行って来ました。
 ゲストのBLUE MANの壮大な前座みたいな感じでしたけどw
 エロゲの曲ばっかり歌ってる先入観があったんですが、結構アニメの歌もあってびっくりです。

 さて、途中になってたSSの続き落としたいと思います。
 正直な話、鳩2への思い入れが薄れつつありモチベーション保つの容易じゃないんですが、それでも書きかけは
完結させなきゃと思い歯を喰いしばってキー叩いてます。

 あまり評判よろしくないようなんでNG登録推奨。
 それでは落とします。
202名無しさんだよもん:2009/01/12(月) 22:48:15 ID:r57W7mE60

 この物語は、河野貴明と、メイドロボHMX−17三姉妹ら愉快な仲間達の『平凡な』日常を淡々と描いたもの……

 ……なのだが、いったい、高校生なのに、一般販売品でも高級乗用車並の値段、更に試作品ということでン千万円
もするようなメイドロボ2体のオーナーとなったり、あるいは、街を歩けば言い寄る少女達に十数メートルごとに当たると
いうような河野貴明の日常が、果たして平凡と呼べるのかどうか?
 だが、彼としては大いに真面目に平凡に日々を送っているのだから、ここは、よくあるエロゲーの主人公のお約束故
ということにしておこう。

 そんな彼、貴明の周辺の日常にちょっとばかりの波紋を投じたのは、突如蔓延した、メイドロボを冒すコンピューター
ウイルス、誰が名付けたか症状そのままの“エロウイルス”。
 少なくとも、世間的に見ればそこそこに大事件であろう。
 そんな世の中のさざ波も知らず、貴明はバイト先ではち合った幼馴染のこのみの母、春夏さんのミニスカウェイトレス
姿に軽い目眩を覚えつつも、家路を急いでいるところであった。
 彼の足取りが速いのは、帰宅すれば待っている筈の、クラスメート兼専属メイド兼恋人のメイドロボ、ミルファのカレー
を楽しみにしているから……ではなかった。単に、寒いからである。
 実のところ、記憶を失う前ほどの酷いものではないにせよ、ダメイド・ミルファの料理をそれ程当てにしているわけで
はない……というのが、彼の正直な気持ちであった。
 もっとも、ついつい急ぐのは、彼の家でロケテスト中の、ミルファの妹シルファとの、もはや恒例の姉妹喧嘩勃発へ
の懸念が無きにしもあらず。

 ともかくも、吐く白い息を背後の夜の空気に流しながら、小走りで家に向かう貴明である。
203感染レベル4 (3) (2/19):2009/01/12(月) 22:49:43 ID:r57W7mE60

                      ◇ ◇ ◇
 
 ―― そして今、すっかり暗がりに包まれた貴明の通う高校の通用門を、急ぎ足で抜け出す人影があった。
 敏腕の生徒会長にして貴明の幼馴染、兼“お姉ちゃん”を自認する、タマ姉こと向坂環の姿であった。

 元生徒会長の暗躍のせいで、文化祭で派手に吐き出された生徒会費の赤字の埋め合わせは焦眉の急。
 そのため長引いていた生徒会の会合だったが、財政難の元凶であるまーの人のお守りは、いつの間にか相談役と
して生徒会室に常駐してしまっている前生徒会長の久寿川ささらと弟の雄二に押し付け、会合を抜け出し河野貴明
の家に向かう環である。 
 ……それは、1年生の、メイドロボのOS設計者でもある姫百合珊瑚の緊急の要請を受けたため。
 腕力の行使も含めたトラブルシューティングは、もっぱら環の役分……というのが、常態化してしまっている。
 苦笑いするしかない彼女だが、実際人望もあり知力にも腕力にも事欠かないのだから、これは諦めて受け入れざる
を得ない。
 今回不承不承ではなく即座に彼女が了承したのは、他でもない、彼女が心を寄せる河野貴明絡みだからである。

 来栖川の長瀬主任と珊瑚のやりとりの結果、通常のメイドロボと、珊瑚のOSを乗せた試作の三姉妹とでは、どうも
ウイルス感染時の発症の仕方が違うらしいことがわかってきている。
 端的に言ってしまうと、何をしでかすかわからない。彼女達の欲望次第である。
204感染レベル4 (3) (3/19) :2009/01/12(月) 22:53:34 ID:r57W7mE60
 感染がほぼ確定的なイルファが、ひとしきり瑠璃と情事を堪能した後向かった先は、河野家であろうと概ね予想は
ついた。そしてそこにはシルファとミルファもいる。
 来栖川から捕獲員を差し向けるとか、事を荒立てたくもないので、ここはいざという時の対応も可能な環に河野家
の偵察を頼んで……という流れだった。
 環にしてみれば、貴明がどんなとばっちりに遭うかわかったものではない……となれば、これはもう、引き受ける
しかないのである。
 
 小走りしていた環はふとゆっくりとした足取りに戻ると、おもむろに、上着のポケットから携帯電話を取り出した。
 そして、手早く電話帳を探って発信開始し、携帯を耳に当てる。

 ぷるるる……ぷるるる……

 「―― はい、柚原です。」
 「あ、このみ?私。環。」
 「あっ!?タマお姉ちゃん!こんばんは。どうしたの?」
 「うん、今、生徒会から抜け出したところ。ちょっと、確認したい事があって……タカ坊、もう帰って来たかわかる?」
 「ううん、まだみたい。でもね、ついさっきお母さんから電話があってね、タカくんとお仕事先で一緒だったんだって。
で、タカくん先に家に帰ったって。」
 「お仕事先って……春夏さん、何やってんのかしら……つまり、もうすぐ帰って来るって事ね。それから、ミルファは
もう、タカ坊の家に来てるわね?」
 「うん、スーパーに寄ってから、一緒に来たよ。……今日は静かなんだよ、珍しいね。」
205名無しさんだよもん:2009/01/12(月) 22:55:17 ID:x9PfJl520
試演?
 それはつまり、いつもはミルファとシルファが顔を合わすなり罵り合って近所迷惑を撒き散らすのが当たり前となって
いるという事だ。
 そうなっていないとすると、ますます怪しい。
 「タマお姉ちゃん、タカくんやミルファちゃんに用があるの?私、行ってこようか?」
 「あっそれは待って。ちょっと訳ありでね……」と、このみを制止した後、環はしばし思案顔になる。
 そして何かを思い起こし、携帯に呼びかけた。
 「そうそう、このみ、ちょっと頼みがあるんだけど ――」 

                      ◇ ◇ ◇

 ―― ようやく、貴明は自宅に帰りついた。

 玄関をくぐると、奥の居間からぴゅーと駆け寄ってきたのは、おさげを揺らし可愛い頬をぽおっと赤らめたシルファ。
 一瞬、貴明はミルファかと間違えてしまったほどだった。両手を大仰に広げて、キャッキャッとはしゃぐその仕草まで
がそっくり。
 「お帰りなさいませご主人様!さぁお部屋に入るれす!暖めてあげるれすよ!」
 そう言って貴明の手を取り、気もそぞろに奥へと引っ張り込もうとする。
 およそらしくない様子に、貴明は怪訝な面もちになる。いつもなら、ツンデレ風味もたっぷりに、仏頂面で帰宅が遅い
のと嫌味の一言二言がありそうなものだった。
207感染レベル4 (3) (5/19):2009/01/12(月) 22:57:52 ID:r57W7mE60

 「き、今日は随分ご機嫌なんだね?何かいいことあったの?」
 居間に入ったところで、貴明は訊ねずにはいられない。
 「こ、これからいいことするのれす。ほ、ほら、準備れきてるのれす……」
 一段と頬を赤らめると、シルファはスカートの裾をつかみ、つつーと持ち上げて白いショーツを丸出しにした。
 「―― イッ!?」 貴明は思わず数歩、後ろに引いてしまう。
 「こんなに濡れてるのれす……」 と言うシルファのショーツの恥部の辺りは、湿り気を帯びているようだった。
 ―― これはおかしい。絶対おかしい。何か間違ってる。赤面しつつ、貴明の疑念はいよいよ濃くなった。

 「貴明さん……」
 「うわぁっ!!」
 背後からの声に、ビクンと硬直してしまう。貴明が振り向くと、そこにはイルファの姿が。
 「まぁ、驚かしてごめんなさい……」
 「イ、イルファさん、来てたんだ……」
 激しく動悸する胸を押さえながら、貴明がイルファの顔を眺めやると、やはりこれも、どこか妙な熱を帯びた様子が
感じられた。
 「イルファさん、シルファちゃんの様子、なんかいつもと違うんだけど……何かあったの?」
 シルファの後見人なのだからと、貴明は一応訊ねてみる。
208感染レベル4 (3) (6/19):2009/01/12(月) 23:01:58 ID:FKF3aIZn0
 「さあ?いたって普通だと思いますけど。」
 「そ、そうなの?」
 「そうなのれす。ご主人様も、もっと楽しくなるのれす」
 「ど、どんな楽しい事があるのかな?かな?」
 「うふふ、貴明さん、もう私達、準備万端なんですよ。」
 「準備って、何の?」
 「決まってますわ。これから三人で、くんずほぐれつしましょう。」
 
 「―― え え ぇ 〜〜 っ ! ? 」

 イルファもまた、スカートの裾をつまんで、ゆっくりと、太腿とその更に上までを露わにしていく。

 「ほら、貴明さん私…… ぱ ん つ は い て な い んですよ?」

 ……現れたのは、露わになった眩い女陰。薄い陰毛に包まれた裂け目からは、淫らにもお汁が滲み出て、腿まで
伝っていた。

 ―― うわっ!うわっ!うわぁあああ〜〜〜っ!!
 うろたえてのけぞり、声を張り上げてしまう貴明。反射的に両手で目を覆った。
209感染レベル4 (3) (7/19):2009/01/12(月) 23:04:25 ID:FKF3aIZn0
 「まぁ、なんでそんなに慌てる必要があるんです?どうせいっつもミルファちゃんの見慣れてるでしょうに。」
 そうは言われても、ここはうろたえてしまうのが、普通に羞恥心のある男の反応というものであろう。
 そして、イルファの言葉で、貴明はある事に思い至る。
 ―― ミルファちゃん!?そう、ミルファちゃんはどうした?まだ帰ってないのか ――?
 「エロファさん!じゃ、じゃないっ、イ、イルファさんっ!ミッ、ミルファちゃんはっ?」
 貴明は部屋の中をキョロキョロと見回す。
 「……そういえば、そうですね。まだ帰ってないんでしょうか。」
 「おかしいよ、それ。夕食作るって、かなり早い時間に買い物行ってる筈なんだから。シルファちゃん、何か知ってる?」
 訊ねられ、一瞬ハッとしたような表情を窺わせたシルファだったが、すぐにプルプルとかぶりを振る。
 「し、知らないのれす。おバカなミルミルれすから、またネコれも見つけて寄り道してるんじゃないれすか?」

 ……ンムゥ〜〜〜ッ……

 ……今、微かに、呻き声のようなものが貴明には聞こえた気がした。
 再び部屋の中を貴明は見回す。
 「イルファさん、何か聞こえなかった?なんか呻いてる声みたいな―― 」
 「……さぁ、何でしょう。気のせいじゃありません?私達の他には、中に誰もいませんよ。」
210感染レベル4 (3) (8/19):2009/01/12(月) 23:06:32 ID:FKF3aIZn0
 おかしいな、確かに……と、首を捻る貴明だった。
 「そうだ、確かこのみと一緒だったよねミルファちゃん。このみに聞いてみようか。」 その事を思い出し、貴明は玄関
に向かおうとする。
 ―― ガッ……
 すると、踵を返しかけた貴明の腕を、イルファが掴んだ。
 「うふふ……貴明さん、そんなこと、後でいいじゃないですか。それよりも、これから私達と、素敵な事しません?」
 そう言って、スルリと腕を絡ませる。妖しく光るイルファの瞳。
 「イルファさん!?その、ちょっと ―― 」
 そこまで言いかけたところで、今度は反対側の腕にシルファが手をかけ、同じように腕を絡ませて体を密着する。
 「わわっ?シルファちゃん?」
 しがみつくシルファの瞳は潤み、これまで見たことも無いような色を湛えている。思わず貴明はゾクッとした。
 「はぁっ、はぁっ……さぁ、お部屋に行きましょう貴明さん。」
 うっとりした視線で、貴明の下半身を見つめながら肩に頭をもたせかけるイルファ。片方の手が貴明の股間をそわっ
と撫で上げた。その感触で、背筋に電気が走ったようにビクンとする。
 二人は両側から貴明の自由を奪いつつ、二階の彼の部屋へ誘おうと引っ張り出す。目的は―― 勿論、ベッドだ。
 「待ってっ!やめて二人ともっ!こんなとこミルファちゃんに見られたら、その、何て言うか――」
 「はぁっ、はぁ、大丈夫ですよ貴明さん、姉妹なんですもの私達。」
 「お、おぽんちミルミルの事なんて、忘れるのれすご主人様……はふっ、はふぅ……」
 貴明はもがいて身を振りほどこうとするが、腕を掴んだ手にはいっぱいの力が込められ、メイドロボのパワーには
抗いようもなかった。
211名無しさんだよもん:2009/01/12(月) 23:07:03 ID:x9PfJl520
紫煙
212感染レベル4 (3) (9/19):2009/01/12(月) 23:10:13 ID:NKnped+n0
 ―― あっあっ待って!一体どうしちゃったの二人ともっ! ――
 そうして、階段に差しかかろうとしたその時 ――
 
  ―― バ タ ン ッ !

 玄関のドアが乱暴に開いた。思わず玄関の廊下の方へと振り向いた三人。

 「タカ坊っ!イルファッ!シルファッ!」

 ―― ドアを支えて立ち尽くすのは、セーラー服の人影。少女にしては長身、豊かな髪とスカートが外から吹き込む
風にふわりとたなびく。その大きな目がこの時は細く鋭く、居間の奥の三人を見据えていた。
 貴明が叫ぶ。「たっ、タマ姉っ!?」
 それに呼応するように、環は貴明達に呼びかけた。
 「タカ坊!その二人はコンピューターウイルスに感染してるのよ!イルファ!シルファ!これからすぐに、珊瑚ちゃんのところに行きなさい!」
 それを聞いてハッとなり、ほぼ同時に顔を強張らせて目をしばたたかせるイルファとシルファ。その拍子に、貴明を
縛る二人の手元が緩んだ。
 と、その隙をとらえ、貴明は二人の手を振り解いて逃れ出したのだった。
 「あっ!?貴明さん、待って!」
 玄関に向かって駆け出そうとする貴明に、再びイルファとシルファが掴みかかろうとする。
 その様子を見て取った環は、独り呟いた。
 「……仕方ないわね。やっぱり、実力行使か……」
213感染レベル4 (3) (10/19):2009/01/12(月) 23:12:40 ID:NKnped+n0
 環はスカートのポケットをまさぐると、細長いものを取り出した。そしてそのビニールの包みをベリッと剥ぐ。
 現れたのは、魚肉ソーセージ。
 そうして、一方の手に掴んでいた紐をグイと引っ張り、足で支えたドアの先の、玄関前の暗がりに控えていたモノに
声をかける。
 「ほらっゲンジ丸ッ!行きなさいッ!!」
 環は、魚肉ソーセージをイルファとシルファに向かって、ビュンと投げ込んだ。
 それはポトリと、丁度シルファの手前に落下する。 

 バ ウ ッ ! バ ウ ッ !

 このみの飼い犬、ゲンジ丸の大きな体が、魚肉ソーセージ目掛けて一目散に駆け込んでいった。
 「ぴぎゃっ!?い、犬ぅうううう〜〜〜〜〜!!!っ」
 猛然と向かってくるゲンジ丸を見て、シルファは恐怖に身をすくめた。そうして脱兎のごとく二階へと逃れていく。
 イルファも、思わずあっと身をおどらせてそれを避ける。貴明を追うどころではない。
 
 「さすがに最新のメイドロボ相手に2体同時は私でも無理だしね。このみ、ありがとう。」
 「んもう、ゲンジ丸ったら、餌見ると見境ないんだからぁ……」
 環の背後には、このみの姿もあった。
214感染レベル4 (3) (11/19):2009/01/12(月) 23:16:31 ID:NKnped+n0

 突進してきたゲンジ丸の勢いに、貴明も怯んで居間の奥に逃れる。
 と、その向かった先の、足元の何かに蹴躓いてしまう。
 ボ ン ッ !
 “―― ンンッ!――”
 蹴ったと同時に、何かの呻く声。
 貴明はおっとっととバランスを崩し、ドーンッ!と転んで床に這い蹲る羽目になった。
 玄関の廊下から顔を覗かせた環と、イルファが同時にあっと小さく声をあげ、うつ伏せになった貴明を気づかわしげ
に見つめた。
 あいたたた……と、身を起こした貴明の視線の先には、かなり大ぶりなダンボール箱が。
 それは、いつもシルファが篭っているものである。
 空の筈なのに、やけに重量感あるな ―― と、貴明が訝しんでそのダンボール見つめていると……

 ンン〜〜ッ!ンン〜〜ッ!ンン〜〜ンゥッ!!

 と、中から呻き声が響いてきたので、貴明はたまげてのけぞってしまった。
 しかし、彼はその声に聞き覚えがある。すっと手を伸ばし、ダンボールの蓋をしている布テープをベリベリと剥がしに
かかった。
 「ああっ!?」と、イルファがその様子を見て小さく声を漏らす。
215名無しさんだよもん:2009/01/12(月) 23:17:10 ID:hZRhrqSP0
支援
216感染レベル4 (3) (12/19):2009/01/12(月) 23:18:59 ID:NKnped+n0

 聞こえた声は、いつも“むふ〜ん”と甘えて擦り寄ってくるあの声と同質のもの。
 蓋を開けると、果たして中から現れたのは――
 ……あれ痛ましや、猿ぐつわをされ、両手両足を縛られてうずくまっているミルファの哀れな姿。
 「―― ミルファちゃんっ!?」
 貴明は慌てて手を差し延べその身を抱き起こし、猿ぐつわと手足を縛る紐を解きにかかった。
 「……ダーリン……待ってたよぉ……」
 泣き顔で力なく呟くミルファの上体を胸に抱き寄せながら、貴明は背後のイルファにキッと顔を向けた。
 「イルファさん!?一体これは――!?」
 力自慢のミルファにこんな事が出来るのは、状況から鑑み恐らく三姉妹の長女だけ。思い切りが良過ぎるイルファ
の行動にはいつもはらはらさせられるが、さすがにこれはやり過ぎと断じざるを得ない。おのずと詰問口調になる。
 「そ、それは――」 と、焦るイルファは口ごもり、その先の言葉が出ない。
 「タカ坊ッ!」
 その場に、環の鋭い声が鳴り響く。
 「タカ坊、詳しい説明はあとっ!ここは私が何とかするから、すぐにこの場を離れなさい!」
 「う、うん。わかった」
 環の勢いに飲まれ、貴明はぐったりしているミルファをおんぶすると、玄関の廊下へ向かっていく。
 「貴明さん!?」
 イルファは貴明達の方へ手を差し出したが、その眼前に険しい表情の環がズイッと立ち塞がった。
 くっ!?―― と、わずかに怯むイルファ。
217名無しさんだよもん:2009/01/12(月) 23:20:32 ID:Syj6Vc8e0
しえん
218感染レベル4 (3) (13/19):2009/01/12(月) 23:21:26 ID:NKnped+n0

 貴明達が玄関まで来ると、そこにはこのみの姿があった。
 「タカくん、早く!早くぅ!」
 このみに促され、ミルファを背負いながら貴明はこのみの家へと駆け込んでいく。

 ぜいぜいと息を切らせながら、このみの家の玄関に上がり、ゆっくりとミルファを床に横たえる貴明。
 「ミルファちゃん、どうしたの?電源切れ?」
 心配顔で語りかける貴明に、うつろな目のミルファは力なく答えた。
 「……ダーリン……電源スイッチ、押して……」
 「ど、どこ?」
 「左耳のうしろ……」
 イヤーバイザーにスイッチがあるのは知っていたが、外した時のメインはそこらしい。他にもイルファが“ツボ”と呼ぶ
緊急停止ボタンなどが体数箇所にあるらしいのだが。ともかくも貴明はミルファの左耳の後ろを指でまさぐった。
 ポチッと、わずかにへこむ感触が。
 すると、“ピポッ”と小さくビープ音が響き、ウィ〜ンと電源が駆動していくのがはっきりとわかった。
 ぱちっと、瞼がしっかりと見開き、それまで暗かったミルファの瞳に、蒼い輝きが戻ってくる。
 ―― ガバッ!
 バネが弾かれたように、勢いよく上体を跳ね起こすミルファ。
 そうしてすっくと立ち上がると、怒気も露わに玄関の外へ向かって駆け出そうとする。
 「―― んもうっ!ひどいひどいひどいっ!お姉ちゃんもヒッキーも、許さないんだからぁっ!!」
219感染レベル4 (3) (14/19):2009/01/12(月) 23:25:18 ID:NKnped+n0
 駆け出そうとするミルファの腰に、貴明はひしっと両腕でしがみついた。
 「待ってミルファちゃん!イルファさんもシルファちゃんも、ウイルスにやられたんだってタマ姉が言ってたよ!?」
 「―― 嘘だッ!!」
 言下に切って捨てて、ミルファは絡みつく貴明を振りほどこうとする。
 「ううん、ミルファちゃん本当だよっ!タマお姉ちゃん、珊瑚ちゃんに頼まれてここにやって来たんだよ!」
 すかさず貴明をフォローするこのみ。「えっ?……本当なの?」 と勢いをそがれ、ミルファは思いとどまった。
 「でも……」 と、立ち尽くしながらミルファは呟く。
 「お姉ちゃんは、強いよ?環さん、大丈夫かな……」

 ――――
 
 河野家の居間で、睨み合ったまま対峙する、環とイルファ。
 「―― さぁ……かかって来なさいっ!」
 環は、両腕をプロレスラーのように左右にかかげ、それをズイッとイルファに向けて差し出した。
 「ハァ、ハァ……環さん、メイドロボのパワーは屈強な人間の更に数倍……いいんですね?」
 イルファはその挑発を真っ向から受け止め、環と同じように両腕をかかげる。
 ―― ガ シ ッ ! !
 組み合った、二人の両手。
 イルファはニヤリと、微かに笑みを浮かべ、両の腕に力を込めた。
220感染レベル4 (3) (15/19):2009/01/12(月) 23:28:27 ID:NKnped+n0
 ぎしぎしと、環の手が軋む。
 ―― くっ!と、走った苦痛に顔を歪ませる環。
 遥かに小柄な体躯のイルファが、環の体をのけぞらせ、その掌をグイと捻る。
 「無謀過ぎますわ環さん。」
 そのまま一気に押し込んでしまおうとするイルファだったが――
 環の瞳に、キラーンと光がまたたいた。
 ギリリと歯を剥くと、環はすぐに反撃に転じる。
 特殊鋼製の骨格の掌を握りつぶさんばかりに力が込められ、逆にイルファの体は押されて仰け反り、その形勢は
一瞬で逆転してしまったのである。恐るべし、タマ姉の底力。
 「そっ、そんなっ!?」 驚愕の色を見せたイルファ。
 「―― 人間の潜在能力、舐めないでっ!!」
 その時、押す力を、瞬時に引く力に転じた環。
 環の手前に引っ張り込まれるイルファ。思わず「あっ!?」と、叫び声を上げた。
 そうして体勢を崩したイルファの足を、環はすばやく彼女の足で払った。
 「きゃんっ!」
 宙に踊るイルファの体。そして、ドシーンッ!と、床に叩きつけられる。
 一瞬目を回し、それからすぐに気がついて起き上がろうとしたイルファの眼前に、環の手が迫っていた。
 「あっ!?」
 パチンッ!
 目にも留まらぬ速さで伸びた環の指は、イルファのイヤーバイザーについている電源スイッチを突いたのだった。
 ―― プシュ〜〜ン……
 「あ……」
 その直後、イルファの瞳からは光が失われ、コトリとその頭部を床に落とした。
221名無しさんだよもん:2009/01/12(月) 23:30:43 ID:x9PfJl520
しんえん
222感染レベル4 (3) (16/19):2009/01/12(月) 23:35:16 ID:RcyXYKQz0
 
 ふう……と、額を手で拭う環。イルファを見下ろして独りごちる。
 「あなたのお得意の制空圏を駆使されたらお手上げだったけど、まんまと正攻法に乗ってくれるなんて。やっぱり
ウイルスで頭が鈍ってたのね。」
 
 直後、どたどたと居間に駆け込んできたのは、ミルファと貴明。
 二人は環の足元に横たわるイルファの姿を見て目を剥き、顔を見合わせて冷汗を垂らした。
 「うっ……環さん、凄い……」
 ―― これは、環に逆らおうなどという考えは、およそ持たないほうがよさそうである。
 「バウッ!バウッ!」
 魚肉ソーセージを堪能した後、居間の隅にうずくまっていたゲンジ丸が吼えた。

 「じゃあ……次は、シルファね。」
 階段を向いて呟いた環。
 「ううんっ!ヒッキーはあたしがっ!」
 歩を進めようとした環を遮って、ミルファはビュンと階段を駆け上がっていった。
 「あっ!」と、貴明と環は制止しようとしたが、もう後の祭りである。
 ミルファは怒りに我を忘れいる上に、ミルファとシルファの力はほぼ拮抗しているから、これは放っておくとどんな
惨事になるかわからない。
223感染レベル4 (3) (17/19):2009/01/12(月) 23:38:27 ID:RcyXYKQz0
 
 ―― バンッ!
 突如、開かれた貴明の部屋のドア。迫ってくるゲンジ丸の姿を想像してガタガタと震え部屋の隅でうずくまっていた
シルファは、顔を上げて入り口に立つ影に視線を向ける。
 険しい表情で立っていたのは、ミルファだった。
 「―― ミルミルッ!?」
 シルファはハッとなり、すっくと立ち上がる。
 「ヒッキーッ!あんた、病気なんだって?すぐにさんちゃんとこ行きなさいよ!」
 それを聞くと、シルファは肩を抱え、ぶるぶるとかぶりを振った。
 「いっ、嫌れすっ!!」
 「そう……しょうがないわね……」
 おもむろにミルファは拳を握り、ボキボキボキッ!と、交互の関節を鳴らした。
 「よろしい。ならば戦争ね。」
 「ぷぷぷ。のろまなミルミルに捕まるシルファじゃないのれす。」 ほくそ笑むシルファ。
 「―― 言ったわね?ロボサッカー全国第二位、相手キーパーを再起不能にしたこのあたしに?」
 ―― それは損傷を免れた記憶の中では、ミルファ的には武勇伝だったが、決して褒められた話ではない。
 ついでに言えば、その先の、クマのぬいぐるみになった顛末はもはや忘却の彼方である。
 ズンズンと部屋の中に進み、シルファと対峙するミルファ。
224感染レベル4 (3) (18/19):2009/01/12(月) 23:42:38 ID:RcyXYKQz0
 ―― でも、確かにヒッキーの方が瞬発力では上かも知れない。どうしようか……
 攻めあぐんでいたミルファだったが、やがてその弱い頭なりに一計を思いつき、積極的に討って出た。
猛然と掴みかかるミルファ。しかし、シルファはそのご自慢の瞬発力で、サッと身を翻し紙一重でかわす。
 ―― あんたの弱点っ!見切ったっ!!
 シルファの、遠ざかろうとしている残像の中で、最後まで残っていた紐状のものに、ミルファは手を伸ばしがっしと
掴んだ。
 ―― それは、シルファの自慢のおさげ。
 「ぴぎゃっ!」
 ぐいと引っ張られ、シルファは床にドシーンッ!と尻餅をついた。
 「痛い痛い痛いぃ〜〜〜っ!!ミルミルッ!卑怯れすッ!!」
 「うっさいわねっ!背後から不意打ちにしてダンボールに押し込めたあんたらに言われる筋合いないわよっ!」
 シルファの腹部に馬乗りになり、ずいっと手を上にかかげたミルファ。シルファの“ツボ”を突こうとする構えであった
が――

 ―― プチンッ!――

 別な手がシルファのイヤーバイザーに伸びて来て、電源ボタンを押したのであった。
 プシューと急激にシルファは生気を失い、その頭を床にコトリと落とした。
  ―― あっ!と、ミルファが斜め上を向くと、そこには環の姿。
 背後には貴明も控えていた。
225感染レベル4 (3) (19/19):2009/01/12(月) 23:45:58 ID:RcyXYKQz0
 
 「―― もうっ!なんで折角とどめ刺そうって時に横槍入れんのよおっ!?」
 環に非難を向けるミルファ。
 「わざわざ痛みのあるツボ突くことなんかないでしょ?眠らせれば充分じゃない。」
 「……むぅ〜。あたしはそのツボ突かれたのにぃ〜。痛かったんだからぁ〜……」

                      ◇ ◇ ◇

 やがて、河野邸には、環の連絡を受けた珊瑚達も到着した。
 珊瑚は、万が一を考え、痴漢対策用に自前で作った『強化外骨格』を装着した、いささか大仰と言うか滑稽な姿
で現れた。
 ……しかし、河野家の玄関から、環がイルファを、そしてミルファがシルファをおぶさって現れたのを見て、既に事
が済んでいるのを知ったのだった。

 珊瑚達に続いて、来栖川エレクトロニクスから、長瀬開発主任達の一行の車も到着した。
 長瀬らは、イルファ達の身柄を珊瑚から引き取り現場から去っていく。

 緊急でこしらえたウイルス駆除ワクチンを彼女らにインストールして、それで事は終わると思われたのだが ―― 

 ―― しかし、思わぬ後遺症が、その後の騒動を生んだのである……。

 (つづく)
226名無しさんだよもん:2009/01/12(月) 23:51:02 ID:RcyXYKQz0
 とりあえず、今回の投下は終了です。
 やっと半分くらいですよ、困った……
 序盤、異常にブラウザが重くて、書き込んだと思ったタイトルが入ってなかったり、逆に余計な
連番が入ってたりとグダグダですいませんでした。

 今回、タマ姉VSメイドロボのガチンコ勝負を描くのが主眼。OVAの再現ですね。
 あと、縛られてるミルファがエロいかなぁ〜っと思って、ちょっと苛めたくなっちゃったんです。
 ごめんなさい……_| ̄|○
 
 ともあれ、これ以上モチベーション下がらない内にちょっと巻き入れなくちゃと思ってます。
 でも連投は避けたい。というかそれはもう無理です。
 是非他の作家さんの楽しい作品お願いします。

 ご支援、ありがとうございました。御礼申し上げます。
 それでは。
227名無しさんだよもん:2009/01/13(火) 01:04:31 ID:J2V3ukE40
> 正直な話、鳩2への思い入れが薄れつつありモチベーション保つの容易じゃないんですが、それでも書きかけは
>完結させなきゃと思い歯を喰いしばってキー叩いてます。

わざわざいうこっちゃないっつーか、薄れてるなら無理に書かなくていいよ
義務感で書いてるだけってならそれこそ、荒れる原因だからこそ投下は自粛して欲しい
自覚もあるようだし、書かないってのも選択肢にあるよってことだけは覚えておいてね
なんならホームページつくってそっちでやってもいいんだしさ
228226:2009/01/13(火) 05:27:10 ID:Lgzrck/P0
>>227
おっしゃることはごもっともだなと感じてます。
ただ、完結させてこそ意義がある的な書き込みも目にした記憶があるので、まだ多少なりともモチベーション
が残ってる限りは、最後まで書き切ってみようかなと。
投下間隔が長くなってしまう言い訳みたいなものと捉えて下さい。
とは言えやはり余計な一文だったかな……
すいません、ADですらもう1年近く経ちますし、ずっと思い入れ保つのは至難なんです……

SS自体へのご批判的な意味でしたら、それはNG登録していただく事でどうかご容赦を。

ちょっと自分で突っ込んでおきます(^^;
(7/19の部分)
>ここは(ついわき上がってくる劣情を隠しようも無く)うろたえてしまうのが、普通に羞恥心のある男の反応
こうでもしないと意味がおかしいですね。自分自身の行為を恥ずかしいと感じる心なんですから。
他にも、誤字脱字の類が沢山……
こういう雑さが、やはりやっつけ風味の表れなのかなぁ。
229タマ姉の物(1/5):2009/01/13(火) 18:34:32 ID:6uWEgDCX0
「うふふ、タカ坊…」
「ぅわわ!タマ姉!?ど、どーしたの?」

突然抱きついた私に、赤面して慌てるタカ坊。――すごくかわいい
何時までも、かわいい私のタカ坊を見ていたいけど、今日はヤらなくちゃいけないコトがある。

「ねぇ…、タカぼぉ…」
「タ、タマ姉…?」

自分でも信じられないくらい甘い声が出た。これからヤるコトを思って身体も心もトロトロに熱くなってる。
タカ坊も更に顔を赤くして、トロンとした目をしている。

「…ン……ぁむ、ん…」
「んむ、……んん……」

湿った音をたてて味わうタカ坊とのキス。いきなりで驚いたのか、私の下で少し固くなっているのがかわいい。
キスを味わいながら、タカ坊の腕に指を這わせ、両手首をつかむ。

―カチャリッ

「うふふ」
「ぇ?たまねぇ……」

ぼぅっとした表情で私を見上げるタカ坊。――フフフ、何されたか分かってないみたいね。

「ぁ、あれ?…なんだこれ!手錠!?」
「ふふ、捕まっちゃったわね?タカ坊?」
「た、タマ姉……」

両手を固定され、不安そうに私を見上げている。そのタカ坊の表情にまた酷い欲情を覚える。
230タマ姉の物(2/5):2009/01/13(火) 18:35:51 ID:6uWEgDCX0
「ん…たかぼ……ちゅ、…ん…ちゅぷ、……ちゅっ…」
「んんっ…、ぷぁ……た…、ま…ね…、…く…ぅぁ…」
「ん……ちゅっ、…ふ、んむ……ぁむ、…はぐ…ん…」

始めに唇に、次に頬、うなじ、首筋、とキスの痕と歯の痕をつけていく。
夢中になりすぎて強くシ過ぎて、タカ坊の体がビクッと強張る。タカ坊の反応に私は更に酷い興奮状態に陥っていく。

「はぁ、はぁ、…たかぼぉ」
「はぁはぁ、タマ、姉ぇ…な、んで…」

激しいキスと息苦しい程の興奮で、タカ坊と私は呼吸を荒くしながら見つめあう。

「タカ坊、分かってないみたいだから、お姉ちゃんが教えてあげようと思って」
「ぇ?分かってない…?」

そう、ヤらなくちゃいけないコト、それはタカ坊は私の物だと言う事をタカ坊に優しく教えてあげるコト。

「大丈夫よ、タカ坊、お姉ちゃんがやさしくやさしく教えてあげるからね?」
「タ…タマ姉ぇ…?」
「たかぼ……ん、…んちゅ…ん…」
「わ!ちょっ…、ん……タマ姉ぇ…」

タカ坊の耳元で囁き、Yシャツを肌蹴させ胸板に舌を這わせキスをする。――タカ坊の味、いっぱい、大好き

「ん、ちゅ……、あら?うふふ、タカ坊?おっきくなっちゃったね…?」
「んぅ……ぷぁ、はぁ、はぁ、だって……」
231タマ姉の物(3/5):2009/01/13(火) 18:36:29 ID:6uWEgDCX0
少しだけ意地悪にそう言うと、タカ坊は拗ねたように答えた。私は上着とブラを取り上半身だけ裸になる。
ブラを外すときにワザと胸をブラで持ち上げて、ぶるんっと胸を揺らすように取る。

「タカ坊のココ、お姉ちゃんのおっぱい見てピクンってなったわよ?」
「ぅぅ……た、たまねぇ…」

そう言いながら私はズボンの上からタカ坊の股間を弄る。タカ坊がビクビク身体を震わせる。――そろそろかしら

「ふふふっ、そうやってタカ坊はオチンチンみたいにビクビクしてたらいいの…」
「ふぇ?たまねぇ……」
「考えちゃ、メェっ…、ふふ、ちくびも、ひもひいいれひょ?」
「ふぁ……ぅ、…くぅ…ぅぁ……」

股間を擦りながら囁き、タカ坊の乳首をベロベロと責めあげる。

「…んちゅぽ、もうチンポカッチカチよ?チンポ射精しそうなの?」
「…うぅ、く…ぁ…ぅ…」

勢い良く乳首から唇を離し、ワザとタカ坊の股間をやらしい呼び方で言う。
すると、私の手の中でタカ坊のモノが、言葉に反応するようにぎゅぅっと固くなった。

「でも、このままだとパンツの中にお漏らし射精しちゃうわよ?くふふ」
「あ、ぅ…っ…くぅ…やっ、…め…」

ズボンの上からグリグリと亀頭を刺激し、シュっシュっと全体を擦りあげる。
私が何か言う度に、タカ坊のモノがビクっと反応するのがすごく楽しい。

「タカ坊は高校生にもなって、幼稚園児でもしないお漏らしなんかしないわよねぇ〜?」
「はっ…、う…っ…や…ぁっ、め…」
「もし、中でピュピュッってしちゃったら、幼稚園児以下のお漏らしチンポ決定よ?」
「ふっ…く、ぅ…、そっ…ん、ぁっ…」
232タマ姉の物(4/5):2009/01/13(火) 18:37:23 ID:6uWEgDCX0
涙目で汗をたくさんかいて私を見上げるタカ坊。――フフ、かわいいわ〜、私のタカ坊

「ふふふっ、でもタカ坊は射精するの大好きだもんねぇ、ドピュッって精液発射したいわよね?」
「う、ぅぅ、くっ…ぁ、は…っ、ひ…がっ…ぅ」
「いいよタカ坊、幼稚園児以下のお漏らしチンポでも、お姉ちゃんがゆるしてあげる」
「ぅくっ…、もっ、ぅ……くっ…」
「さぁ、ピュッピュッしてごらんなさい?」
「んっ!…っ……ぅっ!……っ…っ!!」

ズボン越しに私の手の中でタカ坊のモノが勢い良く、びっくんびっくんと跳ねた。
ズボンにジワリとタカ坊の射精した精液が染みてくる。その間もずっとタカ坊はビクビクと射精し続けてる。

「なにも言えずに黙ってイっちゃうなんて、余程気持ち良かったのね」
「うぅっ…、は、ひっ…はっ…はっ…」

ヌチュ、クチュッ、とズボン越しにイったばかりの亀頭を揉むように刺激する。

「うふふっ、パンツどころか、制服のズボンまで精液まみれ、お漏らし射精はそんなに良かったの?」
「はっ…ぅっ…っ…はっ、ひ…ゃ、め…っ」
「答えなさい、タカ坊、幼稚園児以下のお漏らしで、高校の制服を精液まみれにした感想は?」
「…ひっ、ぃ…っ…ぅぅっ…ぅぁあっ…」
「また固くなってきたわよ?またお漏らし射精する?それとも、お姉ちゃんのおっぱいでしてほしい?」
「ぉっ…、ぉ、っ…ぱ…ぁっ…」

タカ防が必至に答えようとしている間も責め続ける。
タカ坊は耳まで赤くして虚ろな目をして私の胸を見ている。――もう、気持ち良くなるコトしか考えてないわね
233タマ姉の物(5/5):2009/01/13(火) 18:38:07 ID:6uWEgDCX0
「想像して?射精しまくって精液まみれのチンポを、やわらかいおっぱいでしごくの。
 タカ坊のお漏らしチンポなんか、あっという間にピュピュッって発射しちゃうわね」
「ぅう…っ、ぉ…、っ…ぱ…ぃ」
「ふぅん、タカ坊はおっぱいがいいのねぇ、シてあげてもいいけど、その前にぃ」

そう焦らすように言って、亀頭責めを少し弱める。
タカ坊は私の胸に釘付けになりながら、弱まった快感を強めようと自分から腰を動かし始めた。

「ねぇ、タカ坊?タカ坊って誰の物?」
「ふっ…ぅっ…ふぇ?」
「タカ坊、私ね?これからタカ坊のチンポを何度も射精させて、私を見ただけで勃起するように教育するわ?」
「ぅっ…、ふっ…、ふ、…ぇ?」

タカ坊は腰がうまく振れずにもどかしそうにしている。私はタカ坊の亀頭をきゅっと強く握った。

「タカ坊が自分から私の物になってくれれば、これからは腰が抜けるくらい気持ちいいコトしてあげる」
「…っ…っ…ぁっ、るっ!…な、…りっ…っ…まっ…す…っ!」
「ふふふっ、いい子ね、じゃぁ、おっぱいでうんと苛めてあげる」

突然の強い刺激に悶えながら必至に答えるタカ坊。私はズボンを脱がすためにベルトに手をかけた。

――かわいいわぁ、私のタカ坊。まずは私がいないと射精できない身体にするところから始めようかしら、フフフ
234名無しさんだよもん:2009/01/13(火) 18:45:42 ID:6uWEgDCX0
以前こちらで書かせて頂いておりました。
TH2のSSでエロは初めてなので、お見苦しい点が多いと思いますが、どうかお許し下さい。
スレ汚しすみません。
235名無しさんだよもん:2009/01/13(火) 19:54:13 ID:8rpM9Iem0
>>228
NG登録とおっしゃるけど、投下の度にIDでNGするのめんどいからコテハン使ってもらえません?
あと227のHP作ればいいんじゃねーのって提案だけスルーするのはどうしてなんだろ?
まさか今の時代、HPの作り方わかんねーとかってのはないですよねw
236名無しさんだよもん:2009/01/13(火) 20:42:01 ID:BKaDJFgD0
>>235
大抵の2ch専用プラウザなら関連ワードの付いたレスのIDを纏めてあぼーん出来ると思う。
だからSSのタイトルをNGワードに入れておけばその作者の書き込みは全部消えるわけだ。
でもまあNG登録してくれって言い出したなら、その人はコテハン使うのは礼儀だよな。普通は。

237名無しさんだよもん:2009/01/13(火) 21:00:42 ID:8rpM9Iem0
>>236
レスthxです
やっぱそれしかないですかね…とりあえず対応しとくかぁ
238名無しさんだよもん:2009/01/14(水) 23:07:12 ID:xzE3sPDx0
235はそんなに226を排除したいのか?煽りとか低レベルすぎて正直うざいわ
226がHP作ろうが作るまいが本人の勝手だろ
会員制のBBSでもあるまいしどこに書こうが個人の勝手
くだらない事ぐだぐだ言ってないで黙ってNG登録しとけよ
239名無しさんだよもん:2009/01/14(水) 23:16:56 ID:tsp/TwMP0
てーかタイトルでNG登録すれば何の問題もないだけの話だわな
自分はNG登録が面倒だとあほなこと言っておいて、
他人にはそんなものより何十倍も手間かかる、ホムペ提案するのはあまりにもどうかと
自分が提案したんじゃないですよ、とか言うなよ?
240名無しさんだよもん:2009/01/14(水) 23:34:41 ID:I9U8Rrg/0
人はなぜこうまでして争うのだろうか……
241名無しさんだよもん:2009/01/14(水) 23:35:32 ID:1cji+Ped0
そっちの言い分通りNGするから変わりにしやすい手段をとってくれって提案なだけじゃん
前に一発でNGできた単語を直したのこいつだよ?
先に手間をかけさせたのは相手。手間を持ち出すようではスジが通らないね。

あとさ、読みたくないからNGするのに、読んでからじゃないとNG出来ないタイトルでNGしろっておかしくね?
読みたくないって人はこいつのSS全部読みたくないからコテ推奨するんだろ?
242名無しさんだよもん:2009/01/14(水) 23:50:46 ID:qeK7COi00
ほーら荒れた。
ここまでくると238以降も全部アンチに見える。丸一日空いたんだからほっときゃ沈静化するのに何故わざわざ蒸し返すのか。

ぶっちゃけ件の作家さんの『SS』は荒れる要素にならないんだけどねえ。メイドロボ作家がオリジナル設定好きで痛いのは慣れたw
問題なのは『前書き』と『後書き』だろー。今回は特に余計な一言多すぎて気味が悪いよ。
てか、作品名でNGしてもNGできるの『SS』だけだしなw『SS』以外がウゼーと思ってる俺みたいな人間からすりゃコテなりトリなり付けて欲しいぞ。
243名無しさんだよもん:2009/01/15(木) 00:46:33 ID:UFb49gAa0
何か一言言わなきゃ気がすまないかあらしの燃料でしょう>蒸し返し
残念ながら荒れてるほうが楽しいという不心得者はいるしね

というわけで、これ以上この話題でレスするな、レスが付いても反応するな、俺も含めてな

ということで俺もROMに戻る
244名無しさんだよもん:2009/01/15(木) 02:32:17 ID:4cYrNMu/0
ここまで嫌われてるのに投稿し続けられるってのもすごいもんだと思うけどな
ホームページ作るよかよっぽど苦行だろうに
いいんちょも真っ青の茨道ウォーカーっぷりにうっかり尊敬の念を抱きそうになる

まったく実に惜しい
ホームページ持ったら足繁く通ったものを
作者近況読みにな
245名無しさんだよもん:2009/01/15(木) 08:07:43 ID:PCGIC+bVO
いい加減にしろ。
246名無しさんだよもん:2009/01/15(木) 08:33:57 ID:sMql92TM0
ここまで粘着できる4cYrNMu/0に敬意を抱きたくなる
実際、件のSS自体には何ら問題ないと感じるが 面白いかは別にして
問題があるとしたら投稿毎に粘着が騒いで荒れること

どんだけ不愉快な生活送ってんだろうね可哀そうに
247名無しさんだよもん:2009/01/15(木) 11:45:52 ID:bZ0eZ4vl0
タイトル見て黙ってあぼんすればいいだろうに・・・
タイトル読むのも手間とか言ってるアホは知らね
SS全部読まないと嫌いな作者かどうか判らん低脳も知らね

ID:1cji+Ped0とかは自分の嫌いなものは全て排除しないと気が済まない小さい人間なんだな、きっと
ID:qeK7COi00とかID:1cji+Ped0とかの方がいじめみたいで気味が悪りぃわ
248名無しさんだよもん:2009/01/15(木) 14:52:48 ID:ZgHd459i0
人間性以前に
>>227 >>235-237 >>241-242 >>244
は、スレのお約束 >>1 を見直せ
スレの趣旨にそぐわない&約束も守れないこいつらは悪質な荒らしでしかない
雰囲気悪くしてスレを過疎化させた元凶は明らかにこいつら(こいつ?)

出て行け 二度と来るな
249名無しさんだよもん:2009/01/15(木) 15:30:48 ID:VMx87XhX0
>>246-248
鏡に向かって喋るのって楽しい?
250名無しさんだよもん:2009/01/15(木) 17:09:15 ID:QOPUn09q0
イミフ
251名無しさんだよもん:2009/01/15(木) 21:40:11 ID:pTNE2/+j0
どんな作品だって真面目に書いたならそれでいい。
でもやる気なんかない、とか自分で言ってる奴に。
最後には「やっつけでした」とか言ってる奴に。
こんな奴に自分の好きな原作やキャラクターを弄り回して欲しくない。
それは二次創作をやってる人間として、絶対使ってはいけない言葉だと思う。
252名無しさんだよもん:2009/01/15(木) 22:43:17 ID:5lPXDdDM0
>>251
同感だね。

昔話になるけど、我楽多氏みたいに飛び抜けて上手い人であっても、虹の欠片投下したときは叩かれてたからなあ。
あの人は自サイト持ちだったし、空気読めたから『投下の度に荒れるスレ』を見かねて自サイト公開のみに切り替えたんだけどね。
……うん、まあ、追い出すとか追い出されるとか、どうにも話がおかしな方向に向かいますね、と。
めちゃくちゃ基本的なことだけど、ここって共有スペースで、共有スペースを皆で気持ちよく使うためには、皆の努力が等しく必要なんだぜ?
作者だけ、読者だけに努力を押しつけるのは間違ってると思うんだけどなあ……

とりあえず、粘着して作者を叩いてる人は、自分のやってることが無意味なことだって早く気づいて欲しい。憂さ晴らしは他所でやってくれ。
加えて、粘着叩きを口汚く罵ってる人は、自分も粘着叩きと同類だって気づいて欲しいな。その労力を感想書く方に回してくれないかなあ?
253名無しさんだよもん:2009/01/16(金) 01:18:38 ID:wbbpMA8+0
忘れ去られている234に同情
254名無しさんだよもん:2009/01/16(金) 01:27:18 ID:aw1x7uD/0
レスない上に挟んで白熱されてるからね。。しかも内容がエ○なのに・・・これはつらいだろう・・・私も同情。
255名無しさんだよもん:2009/01/16(金) 09:33:54 ID:SOMxrHTk0
そう思うなら、君等が感想あげてやればいいじゃない
感想も何も書かないなら君等も似たようなもん
256名無しさんだよもん:2009/01/16(金) 14:14:39 ID:pfcDdV0Q0
初エロSSスルーされるって、なんか筆卸し失敗みたいな感じで萌えるね。
257名無しさんだよもん:2009/01/16(金) 20:46:45 ID:VG8ZsEhx0
うわー……「同情」って凄いな……流石にドン引いた
純粋な読者の立場なら、まず出てこない台詞だねえ
正直SSの内容について全く触れられてない最近の流れで、他の作家に同情できる作家がいるとは思えないけど
258名無しさんだよもん:2009/01/16(金) 21:41:44 ID:iYO+Qch30
同情とか言っといて結局感想も何も書き込まず。底意地の悪い作家達が小馬鹿にしてるとしか思えんわ
もう飽きたとか公言する作家が出てきたり、叩き合いだけが盛り上がったり
いよいよ末期的な流れと見た
そういやFSM氏もとうとう鳩2見捨てちゃったみたいだな

こういう流れの中で投下した>>234氏GJ
悪くないと思うので、どうか呆れずにまた投下して欲しい
259名無しさんだよもん:2009/01/17(土) 01:39:54 ID:x6C6VnkD0
シルファのツンデレSSくれ
260名無しさんだよもん:2009/01/17(土) 17:35:00 ID:/OC9Fgo80
シルファや由真って一般的にはツンデレにカテゴライズされるキャラなんだろうけど
TH2は安易なツンデレじゃないところにキャラクター描写の妙があるからなあ
ADやってシルファのそういう「安易なツンデレじゃない」ところに惹かれた身としては
シルファのツンデレって言われてもピンとこないわ
261名無しさんだよもん:2009/01/17(土) 17:53:21 ID:zVnuYnQ00
ツンデレっていうか野良猫の子猫てなづけるみたいな感じだ寝シルファは
262名無しさんだよもん:2009/01/17(土) 20:03:40 ID:wNqElX3k0
「安易なツンデレじゃない」とか「いわゆるツンデレとは違う」とかって言葉、
殆どのツンデレキャラはそのゲームやキャラのファンに言われるよな。
一般的な用語でカテゴライズされるのがイヤなんだろうが、
ツンデレは悪口じゃないし幅広いんだし別にいいじゃんと思うのだが
263名無しさんだよもん:2009/01/18(日) 12:52:00 ID:OFMnxJue0
メイドロボのSSはまぁいっぱいあってもいいと思うんだ
はるみはいらねぇけどな
264名無しさんだよもん:2009/01/18(日) 13:26:47 ID:g2+ylU2j0
AD発売前はあんなにいっぱいミルファのSSあったのに
発売後の嫌われっぷりは何なんだろうね。無理もないが……
FSM氏も嫌々書いてたって後書してたよな
265名無しさんだよもん:2009/01/18(日) 13:56:18 ID:qwATJyKX0
曲解が生まれる瞬間を見たw
ADはるみにヒロインとして全く魅力を感じないからフォローが大変だった、ね
嫌々書いてたってどっかのメイドロボ作家じゃあるまいし
266名無しさんだよもん:2009/01/18(日) 14:14:15 ID:TkF0iYZd0
「全く魅力を感じない」って、結局意味するところは同じだろっつーの
更に露骨ですらある
つまるところ、書き手にも魅力ない、読み手も閉口するキャラだってこった
267名無しさんだよもん:2009/01/18(日) 14:25:50 ID:tf5F1tLT0
キャラ叩きは本スレでやれ
板違いもはなはだしい
268名無しさんだよもん:2009/01/18(日) 15:55:44 ID:qwATJyKX0
全然意味違うっつーのw
書くのが嫌ならそもそも書かねーに決まってんだろ
キャラ叩きたいからって他人の内心まで決めつけて語るの痛いですよ
269名無しさんだよもん:2009/01/18(日) 17:04:17 ID:AkzFYBCk0
っていうか、俺みたいな低スペックPCのためADをやっていないって人いる?
それとも、低スペックPCでもできる裏技あるのか?
できるなら購入してやろうとおもうけどね。
270名無しさんだよもん:2009/01/18(日) 18:24:40 ID:xDowAp1j0
↑裏技は知らんけど……
ここ一通り読んでみて、無理だと思ったらあきらめた方が。

>>ToHeart2 Another Days 不具合報告スレ2
ttp://set.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1229526601/l50

一言で言えばグラフィックボードがキモだな。
271名無しさんだよもん:2009/01/18(日) 18:35:17 ID:xDowAp1j0
いや、裏技もあるにはあるか。
シナリオローダーを使えば、たとえゲームを稼動できなくてもテキストだけは読めるな。
DVDが読めないパソコンでなければ、これでシナリオだけなら読めるはずだぜ!(多分)
もはやゲームじゃないけどな!
272名無しさんだよもん:2009/01/18(日) 19:53:53 ID:WaSuXWeJ0
>>270
志村ー、それここのURLや!

正しいのはこっちねw
ToHeart2 Another Days 不具合報告スレ 2
ttp://set.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1204719458/
273270:2009/01/18(日) 20:00:33 ID:xDowAp1j0
うわ、ミスりましたか。
回線で首吊ってきます……orz
指摘サンクスです>>272
274名無しさんだよもん:2009/01/19(月) 09:47:41 ID:qKFAAPnz0
保管庫、長瀬一族の陰謀だけリンク切れてるぞ。
275名無しさんだよもん:2009/01/19(月) 15:24:59 ID:ntdOVXdp0
メイドロボの奴のだろ。いらないよ放っときゃいいんだ
276名無しさんだよもん:2009/01/19(月) 17:01:19 ID:SaM4m+YI0
全盛期、と言っていいのかどうか知らんが、
鳩2が勢いのあった頃に書いてたSS作家、いま誰が残ってるよ
277名無しさんだよもん:2009/01/19(月) 17:08:49 ID:U+rTCiac0
今それを語ることにどんな意味が?
278名無しさんだよもん:2009/01/19(月) 17:13:05 ID:SaM4m+YI0
FSMが引退したとかが少し上にあったのでなんとなく
279名無しさんだよもん:2009/01/19(月) 19:26:42 ID:MrspxNOi0
前スレが終了した後、次スレを探すのが面倒だったので
まとめサイトのリンクが変わるのを待っていたのですが
本日ようやく来ることができました!
みなさんお久しぶりです! 涙が出そうです・・・
(けっして管理人に文句を言っているわけではありません)
280名無しさんだよもん:2009/01/19(月) 19:54:03 ID:00WjO8bX0
いや、なんであんたは毎回スレを探そうとしないんだよw
281名無しさんだよもん:2009/01/20(火) 00:58:03 ID:BrRM7vIn0
>>274
情報thx。早速修正しました。
前スレで指摘してくれた人もありがとう

>>279
毎度お待ちいただきありがとうございます。
更新頻度が少ないもので、スレ移動とのタイミングは
なかなかあいません。。。
282名無しさんだよもん:2009/01/20(火) 02:48:16 ID:6SXR6Ynx0
前スレでツッコんだ者ですが
いつも更新ご苦労様です>書庫管理人様
283名無しさんだよもん:2009/01/20(火) 06:53:47 ID:he6r5C250
>>281
更新お疲れ様です。更新頻度は全然問題ないと思いますので無理せずよろしくです

作家といえば、いつものイルファさんSSの人復活してくれないかなぁ・・・8ヶ月も更新すらないのでは無理か・・・
284名無しさんだよもん:2009/01/21(水) 03:21:10 ID:UnSFa9Sb0
>>276
俺の知る限りじゃ当時から意欲的に書いていて今でもちゃんと更新してる作家はいないね
HP閉鎖宣言したのはFSM氏くらいじゃないか?
今軽くSS-Links見たけど、私立桜花高校ってところがLinksの掲示板で閉鎖告知してるな
サイトごといなくなったのはそこだけだと思うからSS-Links見ればだいたい分かるよ
285名無しさんだよもん:2009/01/21(水) 11:18:28 ID:on+S0mjB0
SSを全削除して半年後に再うpした人もいるが、結局ロクに更新してないな
最近は鬱日記すら書いてないから、鳩2に飽きたか逝ったんだろうな
286名無しさんだよもん:2009/01/21(水) 19:40:39 ID:N5NTYf4b0
あの人は広げた風呂敷を畳む技量がなかっただけだろう。
短編以外のSS(敢えて長編とは言わない)って、設定考えて導入書いてるときが一番楽しいしね。
だから、その時の勢いが失われた後、書き上げるのに必要なのは単純な書き手の腕。
飽きたとかモチベーションがなくなったとかってのは、結局全部言い訳にすぎないよ。
287名無しさんだよもん:2009/01/21(水) 21:30:20 ID:Ait7a/zQ0
別にプロじゃないんだから飽きたとかモチベーションがなくなったでもいいだろ。
所詮二次創作なんだし。
288名無しさんだよもん:2009/01/22(木) 06:59:15 ID:xqLrCoA40
>>284
勢いがあった頃のSSで何かオススメがあったら教えて
>>287
別に責める気はないけど、読み始めた連載ものが途中で放置だと残念には思う
289名無しさんだよもん:2009/01/22(木) 11:28:33 ID:XaToP7iY0
>>288
勢いがあった頃って言っても、当時は読者のハードルも低くて「TH2のキャラが動いてればそれでいい」だったから
玉石混淆どころかSSの出来自体は今も昔もそれほど変わらないよ
でも数が多かったことだけは間違いないから、読みたい気持ちがあるなら自分で保管庫とSSリンク調べてみれば?

俺のお薦めはここでも何度か名前出てるから改めて言わないでおくが
290名無しさんだよもん:2009/01/22(木) 20:40:56 ID:S1G68sPM0
感染レベル4(第4回)
とりあえず、上記のSSですが、以下に掲載しました。
ttp://nanashi-melon.hp.infoseek.co.jp/
今後は自サイトにての公開に切り替えます。
もしまだご覧いただける方がおられましたら、こちらからお願いします。
スレへの投下は、もしあってもごく短い単発モノに留めますのでまずはお知らせを。
291名無しさんだよもん:2009/01/22(木) 21:01:13 ID:Oz5o+sTz0
>>290
お気に入りに入れた
292名無しさんだよもん:2009/01/22(木) 22:31:46 ID:TKfeHD900
>>290
乙。どんな形にせよ投下は歓迎なので今後もよろ
>>289
SSLinksは数が多すぎて読むの無理ぽ。だから昔を知ってる人にお勧めを聞きたかった
これまでも、環月記と、上で出てた桜の咲く頃くらいしか名前が挙がって来ない気がするんだよなあ。環月記はもう消えてるし
293名無しさんだよもん:2009/01/22(木) 22:49:22 ID:QdryTAkJ0
環月記なんて見たことないと思って調べたら、SSスレ20(2007/08/25(土) )にでてるな。
1年以上スレにいるのにSS-Linksはノーチェックとか、自分好みのSSは自分で探せとしかいえんわ。
294名無しさんだよもん:2009/01/22(木) 22:56:08 ID:QBe7m30n0
↓そういう話をするならこっちでやるのがスジじゃないの?
葉鍵SSについて語るスレ
ttp://set.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1203051297/
ここは投稿するためのスレだしな。
295名無しさんだよもん:2009/01/22(木) 23:14:36 ID:96zhP+Hw0
それがスジだろうね
ぶっちゃけしつこくお勧め聞いてる人は、自分の名前が挙がるといいな〜ってウズウズしてる古参作家にしか見えないしw
296名無しさんだよもん:2009/01/22(木) 23:46:36 ID:g/9AHxc/0
>>284
SSLinkに全然登録されなくなったんでとっくにTH2のSSから撤退してると思ってた作家が
冬コミでTH2のSS本売ってて驚いたという事例もあるから
サイトでの更新がなくなったのとTH2のSSを書かなくなったのがイコールでない場合もあるらしいと一応。
297名無しさんだよもん:2009/01/23(金) 00:04:55 ID:hSDG3p340
>>295
んなこたぁない。もう末期とか、これはダメだ調の書き込みを見かけるから
今が末期なら昔は良かったとか、これがダメならあれは良いとかあるのかなと思って
確かにスレ違いなので葉鍵SSスレで聞いてみるわ。殆ど鍵SSスレっぽいけど
298名無しさんだよもん:2009/01/23(金) 00:28:41 ID:gC70bgeP0
>>296
そんな人いたの?くわしく
>>297
末期ってのはTH2発売から時間が経って読み手も書き手も少なくなったってことじゃ?
SSの内容とか良し悪しを指して言ってるわけじゃないと思うが
てか君の好みを言ってくれないことには何とも…
個人的には、キャラやジャンルの好みを超越して人に薦められるSSは、鳩2にはない
299名無しさんだよもん:2009/01/23(金) 07:17:55 ID:UaaQXxF40
良し悪しといっても、ぶっちゃけ鳩2SSに良しはないだろ。悪いSSと悪くないSSくらい
300名無しさんだよもん:2009/01/23(金) 07:30:46 ID:ouWqJauq0
と、悪いSSしか書けない作家様がおっしゃっております
301名無しさんだよもん:2009/01/23(金) 12:48:56 ID:YP3jXRZ5O
と、悪くないSSを書いてるつもりの作家様がおっしゃっております
302名無しさんだよもん:2009/01/24(土) 17:02:52 ID:wB4eMjFC0
くだらない煽りとかもう止めようぜ
煽る奴が湧いても無視するべきだろ
もうTH2のSSに興味ないならこなくていいよ
303名無しさんだよもん:2009/01/24(土) 18:45:21 ID:y4oSgw3+0
鳩2に良いSSはないかも知れないが、悪くないSSなら楽しめる。作家さん達がんばれ
304名無しさんだよもん:2009/01/24(土) 19:01:10 ID:VKkXopmr0
>>303
だからそういうこと言うなって…素で言ってるんだとしたら相当なおぽんちだな

上で好みを超越して人に薦められるSSはないって言った者だが、少なくとも俺は良いSSがないなんて話はしてないからね
俺の言い方も悪かったけど、自分の好みに関して何も述べずに「面白いSSある?」なんて聞かれても該当する作品はないってことだよ
ぶっちゃけ鳩2に限らず、原作への愛着補正なしに薦められる二次創作SSなんて存在しないだろ…上で言ったのは単なる一般論だっつの
便乗して299がヘンな方向に話を誘導してるけど、TH2のSSという枠組みの中で言えば良いSSは沢山あると思うよ?
305名無しさんだよもん:2009/01/24(土) 20:27:44 ID:8/uk6gKd0
>>303
楽しめるんならその人にとってはそれは良いSSってことになるんじゃね?
306名無しさんだよもん:2009/01/24(土) 20:59:06 ID:O+0mzFkD0
そこそこ楽しめる程度に良いSSは沢山ある(から個別に名前を挙げる気もない)けど、
「これはオススメ!」と特定して挙げるような図抜けたSSはない
そんなもんだろうし、それでいいんじゃないの?
307名無しさんだよもん:2009/01/24(土) 23:51:51 ID:U5WcvjVO0
きっとオススメできるSSなんかない、っていう一般論と同じ感覚で
客観的に見てTH2のSSはレベル低いよねって言いたかっただけだと思うんだよな
それに同意が得られなかったどころか、自分の意図した伝わり方してないから取り繕ってるんだろう
でも何がいけないのか分からないから同じ言葉を使ったと
308名無しさんだよもん:2009/01/25(日) 00:45:00 ID:2oHdpt5C0
批評家うぜー。いつだってスレを腐らすのは通ぶった批評家だよ。
309名無しさんだよもん:2009/01/25(日) 02:28:19 ID:lcn+aAjV0
レス数増えてるから新作投下かと思ったら……
最近こういう流ればっかだな
東鳩2SSもう見限ったとか、面白いのなんてない、って言う奴はなんでいつまでもここに粘着してるん?
310ある日の風景(1/4):2009/01/25(日) 23:31:54 ID:Lhqxgadw0
 空は青く、風も穏やかな午後。あくびをしながら俺はのんびりと廊下を歩く。
今では放課後の書庫通いもすっかり習慣になっていた。

「郁乃、いるか?」

 いるとわかっていながらドアごしに訊ねてみる。
俺と同じで郁乃も放課後は必ずここに立ち寄っているのだから…だが呼びかけてみても中からの返事がない。

(…いない?)

 静かにドアを開けて室内を見渡すと、ソファーに身体を深く沈めている郁乃が見えた。
なんだ、いるじゃないか…寝ているのかも知れないが。

「あー…」

 起きてる。起きてはいるんだがぼーっとしている。
窓から射し込む光がちょうど郁乃が座っている場所に当たってて心地よいのだろう。
俺もカバンを床に置くと郁乃の隣に腰を下ろした。

「あー…」
「あー」
「…ちょっと、人の真似しないでくれる」

 郁乃が俺に気付いてジト目でそんなことを言ってくる。いや、なんとなくやってみたかったんだ。

「郁乃の気持ちになってやってみただけだ」
「そう。で、わかった?あたしの気持ちってやつ」
「心地いいということだけはな」
「…ま、貴明じゃそんなものかしらね」

 そう返すと、また目を閉じる。
311ある日の風景(2/4):2009/01/25(日) 23:32:31 ID:Lhqxgadw0
校舎のざわめきも風の音も聞こえない。ただ静寂だけがこの空間にある。
俺と郁乃…俺達二人の規則正しい息遣いだけがわずかに聞こえるだけ。

「俺ってそんなに鈍い?」
「鈍いわね。お姉ちゃんが」


『たかあきくんは鈍いから、言いたいことはきちんと伝えなきゃだめだよ〜』


「なんて言ってたから」
「ぶっ」

 愛佳にまで言われてるし。

「でもそんなこと言ったら郁乃だって」
「なによ?」


『郁乃も割と鈍感なところあるからねえ〜。たかあきくんの気持ちに気付かなかったし』


「と、お姉様が言っていたのでお互い様だろう」
「…それいつの話よ?」
「退院してすぐくらいだな」

 鈍感じゃないもん…とかぶつぶつ言っているがどうなのやら。
でも、行動だけじゃなくて言葉にしないと伝わらないこともある。逆もありうるけど、
誰しも人の心を完璧に読むことは出来ない。
312ある日の風景(3/4):2009/01/25(日) 23:32:58 ID:Lhqxgadw0
「貴明の気持ちって、受け取りきれてないのかな…あたし」
「あんまり真に受けるなって」
「気になるじゃない」

 そんなことはないだろう。
言葉のキャッチボールならぬ心のキャッチボールができているからこそ
俺達は今こうして一緒にいるのだろうから。

「できてなかったらお前はそうやって悩んでないよ」
「そうかな…?」
「そう」

 言いながら頭を撫でると郁乃は目を細めて俺に寄りかかってくる。

「ん…」

 穏やかな時間が、静かに過ぎていく。
ゆっくりを目を開けながら郁乃は静かに俺に訊ねてきた。

「あたし達さ、やっていけると思う?」
「…まだ気にしてるのか?」
「ふと思ったのよ」

 未来が見えない以上、ずっと一緒にいられるかなんてわからない。
でも俺は郁乃と二人でこの先の日々を過ごしていきたい。
気持ちを通じ合わせることの出来た女の子だから。

「お前は素直じゃないからな。もしかしたらいつか喧嘩して別れるかもしれない」
「そんなこと言う?」

 振られるのは俺な気がするけど。
313ある日の風景(4/4):2009/01/25(日) 23:33:23 ID:Lhqxgadw0
…でも郁乃が他の奴とくっつくのはどうも我慢ならん。
口には出さないが俺は郁乃と離れたくないし離したくない。

「そうね。あたしは素直じゃないから本当に思ってることは言ってやんない」
「じゃあ俺も言わない」
「……貴明のくせに生意気」
「郁乃のくせに生意気な」

 郁乃の口調は刺々しいのに、表情はとても穏やかなもので…わずかに微笑んでいた。
素直じゃないのは言葉だけだというのが俺にもわかる。

「ふわあ…眠い」
「俺も…」


 ――あんたが離せって言っても離してやらないんだから。


 気が付けば俺達の手は重ねられていて。
まどろみの中、郁乃のそんな声が俺の心にささやきかけていた。


 空はどこまでも青く、雲はゆったりと流れていく。
それは二人だけで過ごすある日の午後の風景。
314名無しさんだよもん:2009/01/25(日) 23:35:28 ID:Lhqxgadw0
以上。レスは不要。
それでは帰ります|ω・)ノシ
315このサイズはフィクションです 1/8:2009/01/26(月) 01:39:26 ID:pIAFrJyJ0
 薄暗いスタジオで、ふたりの女性が向き合っている。
 いや、正確には向き合うなどという生易しい雰囲気ではなく――ふたりは、対峙していた。
 相手を敵とみなし、睨みつけ、今にも取っ組み合いを始めそうな緊迫した空気。
 ふたりの女性は、どちらもきらびやかな衣装に身を包んでいるが、外見から受ける印象は対照的なものだ。
 片方は、勝ち気な印象。
 つり目がちな目元からは、どこまでも強い意思の力を感じる。
 もう片方は、気弱げな印象。
 たれ目がちな目元は、しかし彼女自身の内面を否定するかのように、ギラギラした光を宿していた。
 気味が悪いくらいの静けさの中、やがて勝ち気な印象の女性が口を開いた。
『私、冬弥君と寝たの……』
 ぱしん、と。
 軽いと形容するにはあまりにも重すぎる音が響く。
 勝ち気な女性と対峙した、気弱げな女性が平手打ちを放ったのだ。
『どうして……! どうして、理奈ちゃん! 理奈ちゃん、私と冬弥君のこと知ってたのに、どうして……』
 平手打ちを放った気弱げな女性は、まるで自分が頬を打たれたかのような沈痛な表情を浮かべている。
 大きな瞳には涙が滲み、そして、
316このサイズはフィクションです 2/8:2009/01/26(月) 01:41:21 ID:pIAFrJyJ0
 そして……、

 お茶の間でそんなド修羅場を眺めている俺は、正直気まずいことこの上なかった。
 家族揃ってテレビを見ていたら、いきなりベッドシーンが始まったとか、そういうのに似た感じだ。
「……ねえ、シルファちゃん」
「今、いーとこなのれ、らまっててくらさい」
「……あ、はい……」
 とりつく島もない。
 どうして俺は休日だっていうのに、こんなドロドロしたドラマを見てるんだろう。
 そう。
 ドラマだ。
 件のド修羅場は、もちろん目の前でリアルに繰り広げられているわけではなく、テレビの中の出来事だった。
 世間でめちゃくちゃ話題になっている緒方理奈主演のトレンディドラマ――というのは、雄二の弁。
 雄二みたいな熱狂的ファンは言うまでもなく、それ以外の層にも幅広く支持されている、らしい。
 とまあ、流行りモノに疎い俺でも物語の概要を説明できる程度には、頻繁に話題を耳にする人気ドラマなのである。
 しかし……。
317このサイズはフィクションです 3/8:2009/01/26(月) 01:42:55 ID:pIAFrJyJ0
『――この番組はフィクションであり、実在の人物、団体とは一切関係ありません』
「――はふぅ」
 テレビが吐き出したお決まりの文句に合わせて、シルファちゃんがため息をついた。
 よっぽど番組に熱中していたのか、らしからぬ熱っぽさを含む吐息だ。
「あのさ、シルファちゃん」
「なんれすか?」
「このドラマってそんなに面白い?」
 こんなことを聞くことで明らかなように、少なくとも俺はそんなに面白いとは感じない。
 緒方理奈はキレイだと思うし、タイアップの歌も良い曲だし、他の役者さんだって演技は上手い。
 評判に違わぬ、よくできたドラマだ。
 でも、こういうドロドロした作り話を、好きこのんで見たいとは思わないというか。
 まあ、ぶっちゃけてしまえば、単純な好き嫌いの問題なんだけど。
 するとシルファちゃんは、こちらに顔を向けて両目をぱちぱちと瞬いたかと思うと、
「…………………………はああぁ〜〜〜〜」
 アメリカ人顔負けのオーバーリアクションで、がっくりと肩を落として首を左右に振った。
 言葉を用いなくても言いたいことが伝わることは稀にある。
 はい、つまり今です。どうやら超失望されたっぽいです。
318このサイズはフィクションです 4/8:2009/01/26(月) 01:44:01 ID:pIAFrJyJ0
「全く。ご主人様はホントにらめらめれすね」
「ど、どうして?」
 シルファちゃんは、「それが分からない時点れらめらめれす」とでも言いたげな表情で、
「このろラマは単なる作り話れはないのれす。いわばらんじょ関係の縮図なのれすよ」
「……えええ〜?」
 男女関係の縮図ぅ?
 こんなドロドロしたのが?
 もしそれが事実なら、高校生にして女性不信になりそうなんだけど。……って、元々苦手なんだけどさ。
「いいれすか。たとえばれすよ」
「あ、わざわざ立つの?」
 シルファちゃんはソファから立ち上がり、人差し指を立てると、教師然とした態度で説明を始める。
「ご主人様に恋人がいると仮定して、やむにやまれぬ事情れ、その恋人と疎遠になったと考えてくらさい」
「はあ」
「ちょうろそのとき、ご主人様のもとにものすごく可愛い女の子がやってきました。さあ、ご主人様はろうしますか?」
「……どうもしません?」
「嘘れすね」
 断言された!?
319このサイズはフィクションです 5/8:2009/01/26(月) 01:45:17 ID:pIAFrJyJ0
「疑問系らったのが怪しいれす。ご主人様は嘘をついてるれす」
「いやいやいや。疑問系になっちゃったのは、質問の意図がよく分からなかったからだよ」
 ていうか、何の話をしてたのかよく分からなくなってきたぞ。
 とりあえず、俺に恋人がいると仮定して、恋人と疎遠になったんだっけ?
 それで別の女の子が俺のところにきたらどうするかって?
「……だって俺にはもう恋人がいるんでしょ? だったら別の女の子が現れても関係ないに決まってるよ」
「専属めいろろぼのシルファに嘘をついてもバレバレれすよ。ご主人様は間違いなく浮気するタイプれす」
「ええー……」
 なんだろう……。
 根拠もなく酷いことを言われてるはずなのに反論できない空気だ……。
「ようするに、ご主人様に限らず男は浮気してしまうものなのれす」
「いや、ようするにって全然話が繋がってないんだけど。しかもそれ、世の中の誠実な男性を全て敵に回しかねない発言だよね」
「この世に誠実な男なんていないれす」
「……それもドラマの受け売り?」
「朝のテレビとかれも同じこと言ってるれすよ」
「そういうの、あんまり真に受けないでね……」
 マスメディアが情操教育によくないもので溢れていることを実感してしまった。
320名無しさんだよもん:2009/01/26(月) 01:45:40 ID:3jvB/gn70
支援
321このサイズはフィクションです 6/8:2009/01/26(月) 02:10:53 ID:pIAFrJyJ0
「ふう……ホントにご主人様は物わかりが悪いれすね……」
 またがっかりされてる!
 俺が間違ってるのか!?
 間違ってないよね!?
「じゃあ、もっと分かりやすい例えにするれす」
 ため息混じりにそう言って、シルファちゃんは話を続ける。
「いいれすか。ここに、ご主人様に言い寄ってくる胸の大きなめいろろぼがいると仮定するれす」
「いきなりリアリティのある話になったね」
「話の腰を折らないれくらさい。それれご主人様は大きな胸に弱いのれメロメロにされてしまうのれす」
「……っ」
 突っ込みたい! どうしてそこだけ力強く断定するのか突っ込みたい!
 けどダメだ……! 何を言っても俺の負けって気がする……!
「ところがそのとき、ご主人様のところにすごく優秀れ慎み深い、めいろろぼの鑑のような女の子がやってくるれす」
「……」
「な、なんれすか、その生暖かい目つきは。なにか文句れもあるれすか」
「うん、あ、いや、文句なんてないない。続けて続けて」
 危ねえ。シルファちゃんも意外と言うねーとか、素で突っ込みそうになったよ。
322このサイズはフィクションです 7/8:2009/01/26(月) 02:12:08 ID:pIAFrJyJ0
 シルファちゃんは仕切り直すみたいに、わざとらしく咳払いをしてから、
「と、とにかく、ここれ重要なのはれすね」
 立てていた人差し指を、勢いよくこちらに向けて差し出し、
「ご主人様は、胸のれかいおぽんちめいろろぼと、胸はなくても健気なめいろろぼのろちらを選ぶんれすか!」
「ドラマの話、全く関係ないじゃん!」
「関係なくてもいいから答えてくらさい!」
「ええー……」
 めちゃくちゃ言い出したなあ。
「……あのさ、一ついいかな」
 おずおずと挙手。
「なんれすか?」
「あのね。その健気なコの方なんだけど、――胸はむしろある方だと思うよ?」
 うん。
 こうなったらこっちもめちゃくちゃ言ってやるという方向で、ひとつ。
「なっ」
「だってそれでないなんて言ったら珊瑚ちゃんたちは……そうでもないけど、このみあたりは首を吊りかねないって。マジで」
「ろっ、ろこ見て言ってるれすかっ!」
「いやいや、シルファちゃん、贅沢は敵だよ? 欲しがりません勝つまでは」
「ごっ、ご主人様はすけべぇれすっ!」
 シルファちゃんが両手で自分の胸を庇うみたいにして、お下げを振り乱しながら凄い勢いで後ずさった。
 顔は瞬間沸騰したみたいに真っ赤。
 口元はふるふるとわなないている。
323このサイズはフィクションです 8/8:2009/01/26(月) 02:14:43 ID:pIAFrJyJ0
 あー、なんかコレ、いいかも?
 好きな子をいじめてしまう小学生の気持ちを、今さらながら理解しちゃったような気がする。
 シルファちゃん可愛いなあ。
「な、何笑ってるんれすか! にやにやするなれす!」
「あ、俺、にやにやしてた?」
「やっ、やらしい目れこっち見るなれす〜っ!」

 とまあ。
 調子に乗りすぎたせいで、その日の夕食は野菜スティック(というか生野菜そのまま)でしたというのが今回のオチ。
 この時期の大根は非常においしゅうございました。かじるのがちょっとむなしかったけど。
 今度はシルファちゃんにおでんを作ってもらおうかな、うん。

 ……めでたしめでたし?
324名無しさんだよもん:2009/01/26(月) 02:16:40 ID:pIAFrJyJ0
以上です。連投規制喰らっちゃっいました。
支援してくださった方どうもありがとうございましたー。
シルファ可愛いおっけーぽっきー。
325名無しさんだよもん:2009/01/26(月) 02:28:46 ID:3jvB/gn70

久しぶりに良いシルファを見たかも
シルファ可愛いおっけーぽっきー!
しかしホワルバとはタイムリーだなw
326名無しさんだよもん:2009/01/26(月) 03:32:06 ID:VscAaTJV0
>>324
乙です
いいもの読ませてもらいました
いろんな意味で良いパートナーだなぁこの二人
327名無しさんだよもん:2009/01/26(月) 19:51:24 ID:3uUpoHqN0
>>324
乙。シルファは本当に可愛いなぁ
あとタイトルが秀逸w
328名無しさんだよもん:2009/01/26(月) 20:04:10 ID:zdglg1Rd0
>>324
乙なのれす
確かにあのサイズで小さいは無いわ
周りが大き過ぎるだけだよな
>>327に言われるまでタイトルに気付かなかったorz
329名無しさんだよもん:2009/01/28(水) 21:29:24 ID:fkFa0/oz0
郁乃SS読みたいな・・
330名無しさんだよもん:2009/01/28(水) 22:38:49 ID:umVfqNH70
3日前に投下されたばっかりだぞ
331名無しさんだよもん:2009/01/29(木) 01:55:16 ID:Y//zi7S1O
そんなことよりちゃるSSをだな
332名無しさんだよもん:2009/02/04(水) 14:05:25 ID:Jzlzucez0
過疎ってんな
上げておく
333名無しさんだよもん:2009/02/13(金) 12:01:04 ID:FoB/fy6h0
hosyu
334名無しさんだよもん:2009/02/15(日) 08:59:20 ID:5972DYeJ0
バレンタインSSを書いているサイトが無いな・・・
(少なくともSSリンク登録サイトの中では)
335名無しさんだよもん:2009/02/15(日) 11:56:45 ID:EEW5z6D+0
一応落とそうと思って書いてたけど
どう考えても間に合いそうに無いんで間に合わすのは諦めた
ホワイトデーまでにはかけると思うからそのときは笑って許してw
336名無しさんだよもん:2009/02/19(木) 18:59:34 ID:YylkME+40
はいはい過疎過疎
337名無しさんだよもん:2009/02/21(土) 17:48:16 ID:YSXgrjhD0
どっかの馬鹿共が、せっかく書いてくれる作者達にケチつけたからじゃねぇのかね
色んなssが読みたかった人達にとってはいい迷惑だよ、ほんと
338名無しさんだよもん:2009/02/21(土) 20:12:44 ID:nQhiuAey0
真っ当な読者も真っ当な作者も残っていない今、そんなこと言っても…
そういうことにしたいなら止めないけどさ
339名無しさんだよもん:2009/02/21(土) 20:43:17 ID:6teDyNlr0
建前かもしれないけど「批判するのはやめてください」なんて作者さんは一人もいなかったからねえ
批判的な感想に噛みついてるのは、決まって作者本人じゃない他人で、それで荒れてたじゃん。
まだに粘着してる>>337こそいい迷惑
340名無しさんだよもん:2009/02/21(土) 20:55:34 ID:Y7nWpZ1o0
誹謗と批判の区別がついてないからねぇこのスレw
341名無しさんだよもん:2009/02/21(土) 23:48:58 ID:YSXgrjhD0
批判的な感想ならまだマシなんだよ
もはや感想ですらない、自分が気に入らないから書くな落とすなっていう
自己中心的なただの誹謗しかしない輩が大半だっただろ

それすら判ってない>>339はそういう奴らの一人だったんだろうな
342名無しさんだよもん:2009/02/22(日) 00:30:37 ID:NB4AstNW0
いつの話してるのか知らんが、AD発売して間もなく書き手も読み手も激減したじゃん…
そういう状況の中で”大半”に誹謗されたって、そりゃ何か重大な欠点があったんじゃないのか
まぁ後書きでいつも余計な一言つけ加えてた人なら一人心当たりがあるけど…

というか337は、作品じゃなくて作家にケチつけたのが原因で作家がいなくなったって言いたいの?
確かに作品批判じゃなくて、作家の人格批判をするようなやつは最低だと思うけど
人格批判された作家なんて居たっけ?もう覚えてねーや…
343名無しさんだよもん:2009/02/22(日) 00:47:20 ID:sc3pN1zJ0
その心当たりがまさに341ってことだろ
もしやと思ったらHPの更新が止まってるしw
HPの更新が途絶えたらスレに降臨とかマジで止めてくれよ
もう出てこないでくれ
344名無しさんだよもん:2009/02/22(日) 08:18:16 ID:x//bz+Qu0
例の作家のこと言ってんなら更新はしてるようだが
あのペース見てると、スレ埋め尽くしちまうのも無理ないわなって感じだな
そうやってADに啓発された作家もいたけど、大半の作家はやる気削がれたりTH2見限ってしまったのがまさにこのスレの現在
SSリンクの新規登録も例の作家含めて決まった顔ぶればかりだぜ
345名無しさんだよもん:2009/02/22(日) 16:33:05 ID:2AvySC7S0
ttp://fsm-hmx-12.hp.infoseek.co.jp/th2_ss_f.html
ここが知らぬ間に閉鎖?しておる…
メイドロボ3姉妹の数々のSSがぁぁぁ…○| ̄|_
だ…誰か補完よろ…
346名無しさんだよもん:2009/02/22(日) 16:37:19 ID:2mrnWGri0
流石に閉鎖したサイトの再うpは…
347名無しさんだよもん:2009/02/22(日) 23:53:39 ID:4pbR97t50
散々糞ミソに貶しておいてHPをチェックしてるID:sc3pN1zJ0が気持ち悪い
348名無しさんだよもん:2009/02/23(月) 00:18:02 ID:Povh00kw0
>>347
もうさ、341=347だろ。この話題続けたがってるのアンタだけだよ
アンタが何も言わなきゃこの流れできないの。いいからもう黙ってて。お願いだから。
349名無しさんだよもん:2009/02/23(月) 00:18:10 ID:rT4n7ieq0
ID:4pbR97t50も気持ち悪いが・・
ていうかあの作者本人にしか見えないw
350名無しさんだよもん:2009/02/23(月) 00:19:31 ID:rT4n7ieq0
>>348
わろたwwwwwですよねーwwwwww
351名無しさんだよもん:2009/02/23(月) 03:23:26 ID:rSLgi2Aq0
とりあえず久しぶりに新作投下かと思ってスレ開いた俺に誰か謝れ
352名無しさんだよもん:2009/02/23(月) 12:48:59 ID:+i+6Lu+v0
糞しかいないね。このスレ。
353名無しさんだよもん:2009/02/24(火) 02:37:17 ID:PivTodfm0
そういう人は見んかったらええねん
354名無しさんだよもん:2009/02/24(火) 08:09:27 ID:ohgSXx6kO
書きかけてるヤツがんばって完全させるか……。
なんかこの状況見てたら逆に書きたくなってきたw
仕事忙しいからかもしれんがorz
355名無しさんだよもん:2009/02/24(火) 10:33:16 ID:3u4wJTkm0
まあこの雰囲気じゃ人も離れるわな
356名無しさんだよもん:2009/02/24(火) 10:51:12 ID:NC6UcvXf0
自己中阿呆に他人を見下す阿呆・・・阿呆ばっかりだわ、このスレ
3571/1:2009/02/24(火) 15:02:42 ID:uo1k86pD0
 少女は空を見上げていた。
真っ暗な空だ。
否、空をじっと見つめる少女はしっかりと、淡く輝く星々を捕らえていた。
腰まで届くほどの長い髪を持つ彼女。
夜の公園はとても静かで、人が感覚するものは風と街灯の光くらいしかなかったが、
彼女はそれらすらも、すこしばかり鬱陶しく感じた。
天の赤道に目をやった彼女は、そこで眉をひそめる。

 放課後。
「今日はいい天気ですねー」
「ちょっとあったかいし、そろそろ春って感じだね」
 いい天気か……そういえば部長が、彗星の話しをしていたな。ルーリン彗星だったか。
中国かどこかで発見されたとかどうとか。
「さくら、見てきたんですよ」
「え、まだ咲いてないよね」
「この季節になると、つぼみが気になっちゃうんです」
「へー、つぼみってもうついてるんだ」
「夏ごろには芽ができているみたいですよ」
「夏について春まで雨ざらしってすごいね」
 ほんわかしていてやさしいけど強い。草壁さんみたいな感じがするなあ。
「耐えて、耐えて、ぱぁっと綺麗に求愛するんです」
 彼女はくすっと、少し恥ずかしそうに笑顔をこちらに向ける。
「ところで貴明さん」
「なに?」
 間をおいて、あらためて彼女は言う。
「いい天気ですね」
「うん」
「天体観測、しませんか」
358名無しさんだよもん:2009/02/24(火) 21:51:33 ID:+mrapcG/0
もちろん、する。つーかGJ。
359名無しさんだよもん:2009/02/24(火) 22:55:32 ID:gaJO2yk/O
>>351
すみません。

お詫びにこのまーりゃん先輩か花梨を差し上げますので、お怒りをお静め下さい…


>351の前には鎮静剤で大人しくなったまーりゃん先輩と花梨がいる。

>どれを選びますか?

A.まーりゃん先輩
B.花梨
C.他の娘にしろ
360351:2009/02/24(火) 23:06:42 ID:r/wXEAEN0
>>359
迷わずC.草壁さんで
361名無しさんだよもん:2009/02/25(水) 10:52:44 ID:EmeGXiZoO
ここは敢えてC.菜々子ちゃんで
3621/1:2009/02/25(水) 14:37:23 ID:mzhHaM2c0
 草壁さんとお話しているのだが、
何か不穏な気配を感じる。
「天体……観測……?」
「たーかちゃーん」
「部長」
「会長なんよ。荷物まとめた?じゃあ早速ミステリ探索へごー」
 忘れていた。教室で話し込んでいるべきではなかった……。
さきほど、もう少しだけ頭が回っていれば、下駄箱付近まで移動できていただろう。
いや、草壁さんと普通に歩いているだけではどちらにせよ会長の捜索の網にかかっていたか。
「ミステリ……?」
 草壁さんは首を傾げる。
「ん?新人さん?ちょうどいい。人手は多いほうがいいもんね。
そう。ミステリ。今回の目標はなんと宇宙人との交信!
台湾の天文台が見つけた彗星が地球に大接近!
これはきっと、カロン星人の、観測か交信なんよ」
「ルーリン彗星ですよね。昨日テレビで見ました。
今ちょうど、それを見るために貴明さんを誘おうとしたところです」
「あれ?草壁さんと会長が意気投合し始めてる……?」
「おぉー。話が早い。たかちゃん、こんな会員にぴったりな子をよく見つけてきた。
えらいぞ。でかした!というかもっと早く教えてくれればよかったのに」
 バシバシと貴明の背中を叩きながら、万遍の笑みで草壁さんを引き込もうとしている。
というかもうすでに会長の中では新しいメンバーとして正式決定していそうだ。
「私はミステリ研究会会長笹森花梨。よろしくね!」
 握手を求める会長。この握手はきっと、それぞれが違う思惑の許に交わされてしまうのだろう。
「はい。草壁優季です。よろしくおねがいします」
363名無しさんだよもん:2009/02/25(水) 18:14:40 ID:NYULx33D0
SS内容がどんなによくても黄色とピンク2匹が出ると幻滅
364名無しさんだよもん:2009/02/25(水) 19:22:32 ID:EmeGXiZoO
>>363
自分の好き嫌いは、チラシの裏にでも書いてて下さい。

まぁ、2chがチラシの裏なのは否めないが
365名無しさんだよもん:2009/02/25(水) 21:05:11 ID:nV+uimqD0
そういう人は見んかったらええねん
366名無しさんだよもん:2009/02/25(水) 21:27:43 ID:+MdXIc+z0
>>357
>>362
続き物だったかw スレ覗く楽しみが増えたよ。嬉しいヽ(´ー`)ノ
367名無しさんだよもん:2009/02/26(木) 15:08:11 ID:6caAa1iJ0
「準備もいいねぇゆきちゃん」
 天体観測は公園でやるようだ。
笹森さんが占有している体育用具置き場から、双眼鏡を持ち出し、公園へ到着した頃にはもう一番星が見え始めていた。
草壁さんは鞄の中から自分の双眼鏡を取り出した。
「ふふ。街中だと肉眼で見れる星の数は限られてきますからね。」
 まったりと、空を眺めながら日が沈むのを待っていると雲が出始めた。
「あぁああ」
 笹森さんは嘆く。
「曇ってきちゃったね」
 いつもミステリ探索はろくなことがおこらないので、しぶしぶ参加していたが、
今回は貴明も観測するのにまんざらでもなかったので、少々残念そうにつぶやく。
「さっきまで晴れてたのにぃ」
「今日の天気予報、実は曇りだったんです。朝からさっきまで晴れていたので、もうちょっと持つかなと思ったんですが、
天気予報があたっちゃいましたね」
「じゃあ明日またこようか?」
 明日は学校行事の関係で休みになる。
「もちろんなんよ!この彗星は今回を逃したら1万年待たないと見れないんだから!」
 1万年か。それはちょっとくたびれそうだ。と貴明は思う。
「では、18時ごろ、ここに集合でいいですか?」
 草壁さんの提案に、2人は肯いたとき、3人の前に万歳をした長髪の女の子が。
「るー」
 るーこがいた。その傍には相変わらずセットとして猫がついている。
るーこは、なにやら魔法のような力で友達を助けて以来、すこし表情が変わっていた。
自身の説明によると、力を使いすぎて追放され、故郷に帰れなくなったとのことなのだが。
「るーこ。最近彗星が見れるらしいぞ」
 るーのポーズをするるーこ。
「しっている。うーの天の赤道付近にあらわれる」
「へー。じゃあもう見たの?」
「るーはまだ見ていない」
368名無しさんだよもん:2009/02/26(木) 18:22:50 ID:OIIAUbiW0
>>367
おつん
SSLinkも新着多いし、少し盛り上がりが戻ってきたのかな?
369名無しさんだよもん:2009/02/27(金) 00:10:37 ID:Vk98c/Bu0
周囲の盛り上がりなんぞ気にするよりも目の前のSSに>>367
3701/1:2009/02/27(金) 14:26:04 ID:80u0Xqrp0
「じゃあるーこさんも明日一緒に見ませんか?
私たち、明日もまたここで彗星を探す予定なんです」
「るー」
 るーをするるーこ。雰囲気からして、了承のつもりのるーらしい。
「じゃあまた明日」

 翌日、18時半。
「たかちゃんおそい!ゆきちゃんなんて5時半にはもう居たんだよ!」
「ごめんごめん」
 少し息を切らしながら2人に頭を下げる貴明。顔を上げてみると、るーこがいないことに気がついた。
公園に住んでいるらしいのだが、見当たらないことがたまにある。神出鬼没という言葉が似合う。
でも、不思議な力で現れたり消えたりしてるわけではないのだろう。たぶん公園のどこかにいるはずだ。
「るーこ居ないね」
「ですね。わたしが来てからまだ見かけてません」
「むむ。なんか怪しいんよ」
 そういえばるーこは前、笹森さんに目を付けられていた。
笹森さんまだあきらめていない様子。
「まぁ、何か用事があるんだろう。約束はしてるからゆっくり待ってればいいんじゃないかな。夜は長いんだし。」

「見てください。レグルスが明るいですよ」
 双眼鏡と方位磁針と星座板を器用にもってなにやら空を眺めている草壁さん。
「おぉ。そろそろかな。たしか土星とレグルスの近くにでるはずなんよ」
 全身から期待のオーラを放って、笹森さんも同じ方向に双眼鏡を向ける。
草壁さんは、貴明に寄り添うように近づいてきた。
「あっちですよ。ほら。あそこの明るい星です」
 出来るだけ2人の目の位置を近づけるように密着する。
必然的に体も密着するわけなのだが、彼女は気にしているのか気にしていないのかわからない。
貴明はちょっと体が硬くなったが、なんとなく気づかれるのが嫌で、自然に振舞おうとする。
草壁さんは貴明の肩越しに星を指差すので、やわらかかったり暖かかったりするものが貴明を襲う。
うれしいやら苦しいやら感じていた。ひたすら耐えようと意識することで、いろんな感覚が鈍くなってくる。
さらに拍車をかけるように耳元で彼女はささやく。
「あそこです。あの左下あたりに出てくるはずですよ」
371名無しさんだよもん:2009/02/27(金) 21:58:20 ID:BKzZD6S+0
なんて羨ましい。これはもう星どころではないなw
372名無しさんだよもん:2009/02/27(金) 22:16:12 ID:eDPj3kcb0
続けるならタイトルつけて一気に投下した方がいいかもね
373名無しさんだよもん:2009/02/27(金) 22:42:12 ID:2tpKz/Qe0
いや、これはこれでいいと思うぞ。ぜひマイペースで続けてくれ。
374名無しさんだよもん:2009/02/28(土) 11:39:27 ID:ORpZQEB80
1/1がタイトルでは?
しかし、本当に久しぶりだから、作者さんのペースでやりたいようにやってほしいね。
375名無しさんだよもん:2009/02/28(土) 14:09:44 ID:PNrNda/v0
一番輝いてる星がすぐ隣にいる
3761/1:2009/02/28(土) 14:15:31 ID:mltverf60
 どれほどの時間がたっただろうか。
三人は静かに星を眺めていた。
「るーこ来ないね」
 笹森さんが静けさを破る。
「そうですねー。ちょっと遅いですね」
「探しにいくんよ!グレイから程遠いけど、もしかしたら地球人に偽装してる宇宙人で、
今頃真の姿で徘徊してるかもしれないんよ!」
 『もしかしたら偽装している宇宙人』などど今更いうほどに、
グレイの姿でないるーこが宇宙人でないことをほぼ確信しているのならなぜそんなにアクティブなのか。
と、貴明は思うが、るーこが来ないのも少し心配になってきた。
「じゃあ公園の中を探してみよう。もしかしたら集合場所間違えてるのかもしれないし」
 集合場所は指定していないので、来る気があるのなら昨日会った場所、ここに来ているはずなのだが、
今はとりあえず探しに行きたかった。だから行動に否定的な議論をする気は起きない。
 草壁さんの表情からは特に何も読めない。微笑んでいるだけだ。

 少女は空を見上げていた。
真っ暗な空だ。
否、空をじっと見つめる少女はしっかりと、淡く輝く星々を捕らえていた。
腰まで届くほどの長い髪を持つ彼女。
夜の公園はとても静かで、人が感覚するものは風と街灯の光くらいしかなかったが、
彼女はそれらすらも、すこしばかり鬱陶しく感じた。
天の赤道に目をやった彼女は、そこで眉をひそめる。
 彼女の後ろには、いつの間にか中学生くらいの少女が佇んでいた。
「手紙が届いたのか」
「両親からのメッセージだ」
 るーをしながら振り返るるーこ。
「そりゃよかったな。
今でも、帰りたいと思うか」
 るーこが少しの間沈黙していると、声が聞こえてきた。
「るーこー!見つけたんよー」
377名無しさんだよもん:2009/02/28(土) 23:22:25 ID:hFBblq6q0
乙。にぎやかなお話になりそうですね。
下心のあるときほど、思惑通りにはいかないもの。
でも、せっかくの機会、本命の草壁さんとはもっと親睦を深めたいところw
378名無しさんだよもん:2009/03/02(月) 20:15:50 ID:aJMCNu4z0
そういえばOVAのオマケだと毎回絡んでるけど
草壁さんと花梨が絡むSSってあんまりないよね
この二人が手を組めば(主に草壁さんがなんとかしてくれそうw)、まーもねじ伏せられそうな気がするw
基本的にトラブルメイカーのまーだが、たまにしてやられるのも面白くないかなあ
3791/1:2009/03/02(月) 21:00:08 ID:V0Za81el0
 笹森さんを後ろから追ってきた貴明は、るーこのそばにいた少女をみて
少しぎょっとする。
「約束に遅れてすまない。メッセージの暗号解除に手間取った」
 謝罪のるーだろうか。相変わらず万歳をして、謝る。
暗号解除とは、パソコンか何かの話だろうか。
「めっせーじ?やっぱりあの彗星はカロン星人の交信だったんだね!」
 笹森さんの目が輝きだした。
「やーやーちみたち。その格好は天体観測かえ?」
「えぇ。ルーリン彗星を見に来たんです」
「ほー」
「見るだけじゃなくて、交信するんよ」
 実現の可能性がとてつもなく低そうな目的を話す。
ふむ……と、間を置く。
「口は無く、耳を与えられ
見知らぬ惑星へ送り込まれた少女」
 演劇口調で続けるまーりゃん先輩。
「着いた先では足さえも失った。
その少女の善意の行いは、
上層部にとってはただの規定違反でしかなかった。
足どころか口も無い少女は、
両親がこっそりと送った伝聞に答えることすら出来ない。
あぁ、なんという薄幸少女」

「というわけで、ちみたちも一緒にお手紙を送るかい?」
380名無しさんだよもん:2009/03/03(火) 21:45:32 ID:cuLGg9lm0
送る! でいってみようw
381黒やぎさんはお返事書いた1/1:2009/03/04(水) 20:28:17 ID:TfMH3Ufg0
"生徒会では、人生を楽しくしたい、という人材を募集しています。
そこのちみ。生徒会活動、やらないか。”
 数日前から掲示板に掲げられた、学校の許可印の無い新聞の見出し。
その見出しと共に、この前の天体観測中の写真が下手な合成で背景に星空を添えて、
貼られていた。
「まーりゃん先輩……」
 涙を流す貴明。その目線の先には先ほどの新聞。
「生きて……いたんだね……」
 泣き崩れる貴明。おいおいとなく貴明。そこへ。
「たかりゃん。そんなに心配してくれてたんだね」
 まーりゃん先輩が現れた。シリアス顔である。
「えぇ。とっても。……とっても、この機会を待っていました」
 捕まえました。という声を聞くと、貴明は振り返った。
貴明の顔は泣きはらした顔ではなく、したり顔。
「困るんよ。ミステリ研の活動なのに生徒会の手柄にしてもらっちゃあ」
 草壁さんと笹森さんに捕らえられ、それは喚きだす。
「謀ったな!放せこのーいやーおかされるー。
ふっ、まぁいいさ。煮るなり焼くなり。でも……初めてだからやさしくしてね」

 後の尋問において少女は、「ちょ、ま、おぎゃ、まって、それだけはまって」などと意味不明な供述をしており、
真相の解明が待たれます。

「ふふふ。さて、貴明さん。がんがんいっちゃいましょう」
「あの。くーりゃん。キャラクター変わってないかえ」
382名無しさんだよもん:2009/03/04(水) 21:42:59 ID:EZWlSD8Y0
手紙文より手紙を送るポオズかよ! 謀られたわ!!!

つか、たぶんラストだと思うので……
背中越しのどきどきも、きっつい下げも、充分堪能しました。
激しく乙でした。
383黒やぎさんはお返事書いた1/1:2009/03/05(木) 20:47:51 ID:Z7d7ngSH0
「る!?」
 まーりゃん先輩の「お手紙を送る」という言葉に驚いて、そちらを見るるーこ。
眼差しの先の顔はニヤニヤしていた。
「面白そうですね。るーこさんがいいのなら、ぜひ参加させてください」
 またむちゃくちゃな。と、あきれた口調でいう貴明であるが、内心、彼もまんざらではなく口角が上がる。
また、笹森さんにいたっては、意思表示に言葉すら使わなかった。

「出来るのは一回こっきりだ。」
 るーこを囲うように、珍妙なポーズをとらされている。
「さぁ、いくぞ。上を向いて目を瞑り、送りたいことを念じるのだ」
 戦隊モノの決めポーズを古代文字にしたような格好。これは恥ずかしい。
『ほいや〜』
 まーりゃん先輩は力強く奇声を放った。その瞬間ぱっと辺りが明るくなり、
驚いて瞼を開くとひらひらと紙切れが舞い降りてきた。
『らんこうするときはあちきもよんでくり』
 その一行だけが書かれていた。また遊ばれた。と思い、草壁さんと一緒に苦笑い。
まーりゃん先輩のいた方向に目を向けたが、そこにはもう彼女の姿は無かった。
「あれ……?」
 隠れるところも無いのにまーりゃん先輩が見当たらない。
 はっとする。
「一回こっきり……まさか……
い、いっちゃったのか、まーりゃん先輩……」
 嘘だろ?そんな……先輩……。
でも……最後くらいはちゃんと送ってあげよう。
そんな先輩でも、好きだったよ。天国で見守っていてね……地獄かもしれないけど……。

 なんだかぼーっとしてる笹森さん。草壁さんは相変わらず貴明に微笑みかける。
そして、るーこの表情は、懐かしかった。
おしまい。
暗号解除キー
ttp://nullpo.vip2ch.com/dl.php?f=ga27019.jpg
実は前回で終わりではなかった。読みにくかったり、わかりにくかったりしたらごめんね。ありがとう。
384名無しさんだよもん:2009/03/05(木) 20:49:20 ID:Z7d7ngSH0
みすった。
上の投稿の名前欄

白やぎさんもお返事書いた1/1

にするつもりだった。そんじゃ。
385382:2009/03/05(木) 21:32:03 ID:Fufbo1K00
……orz

わかりにくかったわけじゃないんだ。
手紙を送るときにしたことが妄想できたからなんだ。
でも、結果的にネタばらしに……スマンねほんと。
懲りずにまた書いてください。待ってます。
386名無しさんだよもん:2009/03/07(土) 01:06:53 ID:5GieCkyo0
>>383
アクセス数118 View

人多いな
なのにSSは少ない
387「ありがとう」1/4:2009/03/07(土) 02:51:52 ID:FRYOgW1y0
「よいしょ、っと」
あたしは、少し勢いをつけて身を起こした。
ぬくぬくとしたベッドの上、いつもなら昼寝でもしている時間だ。
だけど、今日はそんな気分じゃない。
横になって、目を閉じる。あたしにとっての日常が、今日は退屈に思えてしまうのだ。

大きく開かれたカーテン。病室に差し込んでいる、あたたかそうな春の陽射し。
包帯を取ったばかりのこの目には、まだ外の光はまぶしく感じられるけれども、
頼んでそうしてもらっている。
だって、今日はそんな気分だから。

ふと、窓の外に目を移す。
瞳に映るのは、青空。どこまでも澄み渡った、きれいな青空。
ちょっと不思議な感覚だ。今まで、空を“きれい”だなんて感じたことはなかったから。
やっぱり、手術を決断して良かった。

……違うな。
もちろん、視力が回復したおかげなのは確かだ。
でも、それだけじゃない。
あたしがこんなに素直な気持ちになっているのは多分……いや、きっと――
388「ありがとう」2/4:2009/03/07(土) 02:53:47 ID:FRYOgW1y0
コン、コン

そんなことを考えていた時に、遠慮がちなノックの音が静かな病室に響いた。
時間的にもそうかな? どうやら、その人物がお見舞いに来たっぽい。
「どうぞ」
「……」
しばしの静寂。なかなかドアが開く気配がない。
ふぅ。どうやら来客は想像通りで間違いないようだ。
まったくしょうがないなぁ、手術が成功した事は先生から確認済みだろうに。
「どうぞ」
あたしはドアに向かい、もう一度強めの声で返事をした。
おそらくはドアの外で変に緊張しているであろう、我が姉を促すように。
「……」
ゆっくりとドアが開き、恐る恐るといった感じで姉が病室に入ってきた。
無言でドアの所に立ったまま、怯えるように、ただあたしをジッと見つめている。
「なに突っ立ってるの? こっちに来なよ」
「…………」
あたしの声が聞こえているのか。
姉はただ、あたしをジッと見つめている。
「あぁ、もう! 先生から聞いたんでしょ?
大丈夫だから。お姉ちゃんのその辛気臭い顔だってハッキリ見えてるから。
いつまでもそんな所に立って――」

あたしの言葉を止めたのは、姉の涙だった。
「郁乃ぉ〜……良かった……」
あたしを見つめているその大きな瞳から、涙があふれていく。
止まらない。止まらない。セキを切ったように、次々と、次々と。
まるで、全てを流し出しているかのように。
心配性の姉の、心に溜め込んでいたであろう、たくさんの不安・感情を。
「良かったよぉ……良かったよぉ……グスッ」
「……」
389「ありがとう」3/4:2009/03/07(土) 02:56:47 ID:FRYOgW1y0
姉のその姿に、グッと込み上げてくるものを必死に抑える。
姉が泣くであろうことは想定内だった。
でも、あたしに向けられているこの表情は……。

そこにあったのは、笑顔。
涙でクシャクシャの、ひどい笑顔。
だけどそれは、あたしが今まで見た中で一番の笑顔だった。
誰よりもあたしのことを想ってくれている、世界一のお姉ちゃん。
その喜びが伝わってくる、最高の笑顔だった。

「もう〜、みっともないなぁ。いいかげん泣き止んだら?」
つっけんどんに言い放つ。
これ以上やられると、あたしのほうも耐えられそうもない。
「だ、だって……」
「だってじゃないでしょ?
そんなんじゃ、アイツ、いつまでたっても入ってこれないよ?」
「え? ど、どうして……?」
キョトンとした顔で、とまどう姉。
よしよし、どうやら驚きで涙のほうは止まってくれたみたいだ。
それにしても予想通りか。やっぱりアイツも来ているらしい。まあ最近のことを考えると、
来てないほうがおかしいワケで。現在は廊下で待機中といったところだろうか。
一緒に入ってこなかったのは、最初は姉妹だけで、というアイツなりの気遣いなのだろう。
あたしにとっては、余計なおせっかいでしかないけど。
390「ありがとう」4/4:2009/03/07(土) 03:01:27 ID:FRYOgW1y0
……そう、さっきの桜もどきにしたってそうだ。
初めてあざやかに見えた空に舞った、時期はずれの桜吹雪――

姉だけではあんな無茶なことを思いつかないし、まして実行なんてできないだろう。
きっと、アイツが絡んでいるに違いないのだ。
アイツも、姉に負けず劣らずのお人好しなのだろうか?
まったく……本当に…………なんかムカツク。
「……郁乃?」
「!」
姉の声にハッとする。
っと、いけないいけない。ついあのバカのことを考えてしまっていた。
「と、とにかく! 早くアイツも中に入れなよ。他の人達の迷惑になるでしょ」
「……うふ」
「何? その笑い?」
「ううん。別に?」
……うう、最悪。ニコニコとニヤニヤを足して2で割ったような姉の微笑みが心地悪い。
少しキョドってしまったのが失敗らしい。どうやら、アイツへのあたしの感情に対して
変な誤解を持たれてしまったようだ。
「じゃあ、たかあきくんを呼ぶね」
「あっ、ちょっと」
うれしそうにドアへと振り返った姉を、あわてて呼び止める。
本当は“2人に”と決めていたことだけれども、とりあえず姉だけにしておこう。
アイツには、この先いつか機会を見て……ということで。
「ん? なぁに?」
「お姉ちゃん――」

あたしは、告げた。
伝えなければいけない、この言葉を。

「ありがとう」

素直な、今のこの気持ちを。
391名無しさんだよもん:2009/03/07(土) 03:06:53 ID:FRYOgW1y0
「ありがとう」の作者です。こちらへは初めての投下でした。
SSとしては微妙〜になってしまった感もありますが……。
皆さんの暇つぶしにでもなれば幸いです。
392名無しさんだよもん:2009/03/07(土) 14:49:35 ID:rAViQKjpO
393名無しさんだよもん:2009/03/07(土) 19:45:22 ID:EB+rN7L90
おれ、ADやってないんだ。ごめん。郁乃んって、何の病気だったっけ?
車いす登校=足萎えになるほどの寝たきりだったし、心臓かなと思ってた。
それと、身内の白内障の手術がそうだったけど、眼科の手術は完全失明の
リスク回避のために片目ずつするもんだと思う。
うまいだけに、そんな細部がとても気になりました。生意気でスマン。
394名無しさんだよもん:2009/03/07(土) 21:32:20 ID:4hax7iIU0
糖尿病だった気がする。
395名無しさんだよもん:2009/03/07(土) 22:05:10 ID:RUHZfujj0
一型糖尿病。両目同時に手術するのは原作どおり
そして>>387乙。設定は愛佳ED直後か。4日遅れの誕生日SSみたいでいいね
396名無しさんだよもん:2009/03/10(火) 13:28:48 ID:pBjghjEwO
やっぱ
397名無しさんだよもん:2009/03/14(土) 17:17:26 ID:hpxajnvN0
ちょうど愛佳ルートを初クリアした後で>>387を読めたのでちょうど良かった
遅くなったが、乙
398名無しさんだよもん:2009/03/18(水) 23:33:58 ID:JH72eUiR0
4日遅れですが…
13レスあるんで途中で投下が止まるかもしれませんがそのときはしばらくお待ちください
399彼女の欲しいものは? 1/13:2009/03/18(水) 23:39:00 ID:JH72eUiR0
 正月も過ぎ去り、今はもう2月。
 3学期も始まって、もう残り少ない2年生の日々を楽しみながら過ごしていた。
 もちろん、楽しいと思えるのはタマ姉、このみ、雄二といった大事な仲間達と、そして
俺にとって大切な、恋人の草壁さんと過ごす日々があっての事だ。

 しかし毎年恒例の事だけど、女の子が苦手な俺にはつらい日が今年もやってきた。

 ──所謂、バレンタインデー

 女性が意中の男性に愛を告白する……最近はそればかりでも無いけど……その日なわけだ。

 まあ、俺の場合はせいぜいうちの母さんと春夏さん、それにこのみに貰うぐらいだったけど、
今年は本命をくれる相手……草壁さんがいるわけで……今日は土曜で半ドンという事もあって、
放課後に二人でデートする事になっているからそのときにもらえる……と思う。

「はい、タカ君。」
「おっ、ありがとう。今年はもしかして手作り?」
「そうでありますよ!お母さんに習って昨日作ったのであります!」
 いつもの面子で学校へ向かう通学路で、俺はこのみの差し出したその小さな箱を受け取った。
「はい、ユウ君も。」
「サンキュー、って、今年も貴明より小さいじゃねぇか。」
 渡されたチョコの大きさを見比べて雄二のやつが不平を漏らす。
「む〜、文句言うなら返してよ〜」
「いんや、これはこれで貰っとくぜ。ちびっ子のでもあるの無いとじゃ大違い…って、いて、
 いてててて、わっ、割れる割れる〜」
「あんたはどうして素直に喜べないの。このみに謝りなさい。」
「ごっ、ごめんなさい!許して、許しておねぇさま!」
「相変わらずですねぇ……」
「ははは……」
 タマ姉のアイアンクローを食らって身体をじたばたさせる雄二を見ながら、俺と草壁さんは
引きつった笑いを浮かべた。
400彼女の欲しいものは? 2/13:2009/03/18(水) 23:42:00 ID:JH72eUiR0
「まったく……この子はなんでタカ坊みたいに素直に感謝できないのかしら……
 そういえば、優季はタカ坊にはもうあげたの?」
 地面に打ち捨てられた雄二の屍に一瞥をくれながら、タマ姉が草壁さんに尋ねた。
「いえ、私は学校が終わってから渡そうかと。」
「ふぅん、放課後は二人でデートか。じゃあ遠慮せずに……っと、これは私からね。」
 そう言うと、タマ姉はカバンの中から手のひらに乗るほどの小さな箱を取り出した。
「放課後は優季がタカ坊を独り占めするんでしょうから、今のうちに渡しておくわ。」
「ありがとうタマ姉。大事に食べるよ。」
「もう……タカ坊ったら可愛いんだから。」
 そう言ってタマ姉がぎゅうっと抱きついてくる……ちょ、ちょっと……
「いつもの事ながらタカ坊の抱き心地は最高ね……
 タカ坊も、今からでもタマおねぇちゃんに乗り換えてみない?」
 そう言いながらタマ姉は更に腕に力を込める。
 ほ、骨が……それに背中にアレが当たってる当たってる!
「ちょ、ちょっとタマ姉!」
「あー、タマおねぇちゃんずるい〜、私もタカ君にくっつきたい〜!」
「ちょ、ちょっと、環さん! 貴明さんも!」
 草壁さんが少し怒った表情で詰め寄ろうとしたところで、タマ姉は俺を開放した。
「冗談よ。ちょっとからかってみたくなっただけ。」
「……」
「冗談にしてもいっていい事と悪い事があるよ……」
 俺が抗議すると、タマ姉はちょっとだけがっかりした表情をして、それからすぐに悪戯を
思いついたときのようににやりと笑って答えた。
「そうねぇ……じゃあ、ちょっと早いけどタカ坊は優季に返してあげるわ。」
 そう言ってタマ姉はぽんと軽く……見えたけど実際は結構な力で俺の背中を叩いた。
401彼女の欲しいものは? 3/13:2009/03/18(水) 23:45:00 ID:JH72eUiR0
「うわわわ!」
「きゃ!」
 俺は勢い余って前に立っていた草壁さんに寄りかかってしまい、とっさに受け止めた
草壁さんとお互いに抱き合う体勢になってしまう。
「これから明日までは二人だけの時間にしておいてあげるわ。また月曜日の朝に会いましょ。
 さ、このみ、雄二行くわよ。」
「うん! 優季さん、また月曜日にね!」
「お、おい、ちょっと待てって〜!」
 抱き合ったままの俺たちを置いて、タマ姉たちは先に帰っていった。

「えっと…」
 しばらく抱き合ったまま、どうしたものかと考えあぐねているとすこしして草壁さんの方から
すっと離れた。そして、何事もなかったかのように歩き出す。
 俺は落としていたカバンを拾い上げてそれに追いすがった。
「……えっと、怒ってる。」
「……いいえ。」
「……いや、怒ってるでしょ。」
「……ちょっとだけ、怒ってます。」
 そう言って振り返ると俺を見上げて問い詰めるような口調で言う。
「環さんに抱きつかれたとき、ちょっとにやけてました。」
「いや、そんなことは無い……と思うけど。」
 口元を手で撫でて一応確かめる。鼻の下はいつも通り……だよなぁ。
「本当ですか? 抱きつかれた時、ちょっと気持ちよかったな〜とか思いませんでした?」
「思ってない思ってない。」
 俺が必死で否定すると、草壁さんは少しの間じっと俺の瞳を見つめて、その後でいつもの
優しい笑みを浮かべた。
「じゃあ、ホワイトデーに私のお願いを一つ聞いてくれるなら許してあげます。」
「……無茶な事じゃなければ。」
「うふふ……じゃあ何か素敵なお願いを考えておきますね。」
 そう言いながら飛び切りの笑顔で草壁さんが笑った。
「お手柔らかに……ね。」
 一方、俺は引きつった笑いを浮かべたままで一緒に校門をくぐった。
402名無しさんだよもん:2009/03/18(水) 23:45:26 ID:lTLeKlgU0
支援
403彼女の欲しいものは? 4/13:2009/03/18(水) 23:48:00 ID:JH72eUiR0
                   ◇

「あれ?」
 自分の下足箱を覗き込んで、中の上履きの上に何か乗っかっているのに気が付いた。
 下足と一緒に取り出すと、それはうすっぺらい小箱だった。
「な、何なんだ……」
 俺はその小箱を見て困惑していた。
 箱にはハート型の窓が付いていて、中にはやはりハート型のチョコが入っていたのだが、
その表面にはアイシングを使ってでかでかと、

「義理」

と書いてあったからだ。
 しかもその横に小さくご丁寧に「勘違いするんじゃ無いわよ!」とまで書いてあった。

 一体誰がこんなもの……

 そう思ってチョコを見ていた俺は、ふと背後に気配を感じて振り向いた。
 ……言うまでも無く、そこには草壁さんが立っていた。すごくいい笑顔で。
「いや、あの、これは……」
 にこにこ。
「いや、ほら、これ義理チョコだから。ほら、ここにでっかく「義理」って。」
 ニコニコ。
「だからヤキモチとか焼く必要ないし。」
「貴明さんはモテモテですね〜(棒)」
「……」
 にこにこ。
「お願い、もう一つ追加しても良いですよね。」
「……はい。」
 やっぱり女の子に頭が上がらない運命からは逃れられないんだと実感した瞬間だった。
404彼女の欲しいものは? 5/13:2009/03/18(水) 23:51:01 ID:JH72eUiR0
「たーっかちゃーん!」
 草壁さんと二人で教室へと向かう途中、余り聞きたくない声が聞こえてきた。
「たーっかちゃん! たかちゃんてば!」
 あー、あー、聞こえない聞こえない。
 迂闊に反応したりすればろくな事にならないのは解りきってる。
「もう! たかちゃんてばっ!」

 ばふっ、ぎゅうううぅぅぅ……

「ぐ、ぐえぇぇ、し、締まってる締まってるって!」
「もう、たかちゃんが無視するからなんよ。」
 首に絡みついた腕が解けるのを確認して渋々振り返ると、予想通りミステリ研会長こと
笹森さんが満面の笑顔で立っていた。
「で、今日は何? 今日は部活には行けないけど。」
「今日は、って、最近全然来てくれないじゃない。たかちゃんてばつれないんよ。」
「元々無理矢理だったじゃないかぶつぶつ……」
「で、今日はそんなたかちゃんにサービスなんよ。はいこれ。」
 そう言って笹森さんが綺麗にラッピングされた小さな箱を差し出した。
「これってやっぱり……」
「花梨ちゃん特製、手作りチョコなんよ♪ これで気分を良くしたたかちゃんは部活にも
 出てくれるようになる、と。」
「勝手に妄想しないでよ……」
「ま、いざとなったら、この写真を『うっかり』落としちゃったりするかも……」
 そう言ってスカートのポケットから取り出したのは……まさか!
405彼女の欲しいものは? 6/13:2009/03/18(水) 23:56:01 ID:JH72eUiR0
「ちょ、ちょっと、その写真は!」
 俺が手を伸ばすと笹森さんは反対の手に写真を逃がしてた。
「くそっ。」
「へっへーん……あら?」
 俺の手がむなしく空を切る一方で、写真に別の第三者の手が伸びた。
 ……言うまでも無く、草壁さんだ。
 草壁さんは写真をあっさり奪い取るとそれを見て固まった。
「あー、えっと……もしかして修羅場とか……よ、用事を思い出したから教室に戻るんよ。
 それじゃ〜ね〜」
「あっ、ちょ、ちょっと……」
 笹森さんは草壁さんから放出される不穏なオーラを感じ取ったのか、止める間もなく
逃げ出した。
 そして、その場には俺と草壁さんの二人だけ……き、気まずい……
「えっと……それは、不可抗力というか、物の弾みというか……」
 重い空気にたまりかねていい訳などしてみたものの、この空気が和らぐわけも無く。
「……貴明さん。手を出してください。」
 写真から目を上げた草壁さんが俺の目をじっと見たまま言った。
 不安を感じながらも、俺は右手をおずおずと差し出す。
「こ、これでいい……かな?」
 草壁さんは俺の差し出した右手をむんずと掴むと、そのまま自分の胸に押し付けた。

 ふにょん。

 うわ、すご……柔らかくて……でも結構な弾力もあってすごくあったかいし。
「これでおあいこですね。」
「へっ? あ、ああ。そう……なのかな?」
 草壁さんの胸の感触にうっとりしていた俺ののぼせた頭でもなんかおかしな理屈だとは
思ったけど……まあ、草壁さんがそう思っているならそれで良いか。
「あ、それから……」
「何?」
 草壁さんはにっこり笑って言った。
406彼女の欲しいものは? 7/13:2009/03/18(水) 23:59:00 ID:JH72eUiR0
「えっと……お願い、また追加して良いですよね。」
「……好きにしてください。」
 笹森さんとのことを誤解されるよりはマシ、と思う事にした。

                   ◇

「河野くん。」
 2時間目の後の休み時間に、俺の名前を呼ぶのんびりした声が聞こえてきた。
 顔を上げるとそこには予想通り小牧さんが立っていた。
「ん?何か用事?」
「え、えっとね……その……」
 小牧さんはもじもじと何か言いづらそうにしていた。まあ、いつもの事なので辛抱強く待つ。
「えっと……あの! こ、これ!」
 そう言って小牧さんが俺の前にずいと差し出したのは綺麗にラッピングされた小箱なわけで。
「これ……やっぱり……」
「チョコだな。」
 後ろの席で見ていたらしい雄二が俺の台詞を先回りして答えた。
「優季ちゃんと言うものがありながら、罪作りな男だな……というか、死ね! お前は死ね!
 世のもてない男達のためにぽっくり死んでしまえ!」
 そう言いながら俺を蹴ろうと足を繰り出してくる。
407彼女の欲しいものは? 8/13:2009/03/19(木) 00:03:00 ID:qLAXuOb/0
「ややや、そ、そう言うんじゃないんですよ! 本命とかじゃなくって、書庫の事とか
 お世話になってるお礼というか、そ、そんな感じですからっ!」
「じゃ、それ義理チョコだってんなら俺にも一つくれよ。」
 雄二がそう言うと、小牧さんは横に置いてあった紙袋(多分クラス中の男子に配る分)
から、一つ包みを取り出した。
「えっと……じゃあ、これ。」
「おっ、さんきゅ〜……って、あれ?」
 雄二が貰ったのは、透明なセロファンの袋とリボンで可愛らしくラッピングされた
「チ○ルチョコ」各種詰め合わせ(60円相当)だった。
「同じ義理なのにこの差は……気合違いすぎじゃねぇの?」
「そ、そんなことありませんよ?」
 小牧さんが視線を泳がせながらうそぶくと、雄二のやつはなぜか俺の方を一度ぎろりと
睨んで……そしてぶわっと目の幅涙を流して教室から飛び出した。
「ちくしょぉぉぉ……一人寂しく屋上で食ってやるぅ……」
 遠くから雄二の魂の叫びが聞こえてきた……何なんだあいつ。
「そうですねぇ……義理にしては手作りはちょっと気合入りすぎかもしれませんね。」
 背後から聞こえてきたその台詞に俺の背筋がぴんと伸びた。
 こ、この声は……
「あ、こ、河野君、そ、それじゃ、あたし他の男子にも配らなくちゃだから!」
 そう言って小牧さんは俺を見捨てて逃げるように去っていった。

 孤立無援。
 そんな言葉が俺の頭を過ぎった。
「えっと……本人も言っていたように、義理だからね。」
「ええ、わかってますよ。」
 そう言って、草壁さんは俺の前にするりと回りこむ。
 顔は笑ってるんだ……笑ってるんだけどさ……
408彼女の欲しいものは? 9/13:2009/03/19(木) 00:06:00 ID:qLAXuOb/0
「にこにこ」
「……」
「にこにこにこ」
「……」
「にこにこにこにこ」
「……」
「にこにこにこに「お願い1回追加でいいです」
「ありがとうございます貴明さん。」
 タマ姉といい、俺ってやっぱり女の子の尻にしかれる運命なのかな……

                   ◇

 ……とまぁ、バレンタインデーはそんな感じだった。
 勿論その日は午後からデートして、草壁さんからはチョコも貰った。
 その後もいつも通りで、喧嘩したりという事もなかったし。
 それだけに、何をおねだりされるのかすごく不安だ……まあ、相手が草壁さんなので、
俺を困らせるような事で無いとはおもうんだけど。

 というわけで、今日は3月14日、ホワイトデーだったりする。
 そして4つのお願いのうちの1つは1週間前にすでに言い渡されていた。
 草壁さん曰く──チョコをくれた人全員にお返しをすること。しかも俺の手作りで。

 俺はあわてて春夏さんに頼み込んでチョコの作り方を教えてもらった。
 そしてその場で春夏さんとこのみにお返しを送り、勿論タマ姉と笹森さん、小牧さんにもお返しした。

 それから差出人不明の義理チョコは、草壁さんが「きっと由真さんですよ」と言うので、
お返しを持って行って見たら……結果は大当たりだった。何でわかったんだろう?

 そして……午前の授業を終えて学校を出たところで俺たちは一旦別れ、今は待ち合わせ場所の公園で、
残った一つの本命チョコを手にベンチで草壁さんを待っていた。
409彼女の欲しいものは? 10/13:2009/03/19(木) 00:09:00 ID:qLAXuOb/0
「お待たせしました。」
 聞きなれた声に顔を上げると、そこには初めて出会ったときと同じハイウエストのスカートに
白いブラウス、上にカーディガンを羽織って大きなバックを持った草壁さんが立っていた。

「待ちましたか?」
「いや、あんまり。あっと、とりあえずこれ。」
 そう言いながら、俺は持っていたチョコを草壁さんに差し出した。
「初めてだから、あんまり上手く出来なかったかも……」
「いいえ、貴明さんが作ってくれたものなら、私は嬉しいですよ。開けてみてもいいですか?」
 そう言いながらチョコを受け取った草壁さんは俺の横に腰を下ろした。
 俺が一つ頷くと、草壁さんは包みを開けてチョコを一つ取り出した。
 それを口に入れると、草壁さんの顔が幸せそうに綻んだ。
「とっても美味しいです。」
「良かった。それで……残りのお願いってなんなのかな?」
 チョコが気に入ってもらえたので、気になっていた件を切り出した。
「それなんですけど……」
 そう言いながら、草壁さんは人差し指を立てた。
「さて突然ですがここで問題です。私と貴明さんが再会した日は何時でしょう?」
「えっ? ええっと……」

 ……俺が車に轢かれかけて入院したのが4月の最後の辺りだったからそれより前のはずだけど
 ……何日だったっけ?

「……ぶーっ、時間切れです。」
「あっ、ちょ、ちょっと待って、今思い出すから。」
「酷いよ……二人にとって記念すべき再開の日なのに。」
 そう言って草壁さんはちょっと膨れて見せた後で、答えを教えてくれた。
410彼女の欲しいものは? 11/13:2009/03/19(木) 00:12:00 ID:qLAXuOb/0
「学校の裏で再開したのは4月14日、ちょうど来月の今日ですよ。」
「ああ、そうだったのか。」
 ……今度は忘れないようにしとか無いと。ホワイトデーの1月後だな。よし、覚えた。
「私と貴明さんが再会して、もうすぐ一年なんですよ。」
「もうそんなになるのか……」
 不思議な再会ではあったけど、それからは平凡だけど幸せな日々を送ってきた。
 そのせいか、時が過ぎるのがずいぶん早かったような気がする。
 だけどそんな俺の気持ちとは裏腹に、草壁さんは不満そうに少し拗ねたような口調で言った。
「そうですよ。一年も経つのに貴明さんは私の事、一度も名前で呼んでくれた事ありません。」
「うっ。な、なんというか……照れくさくってさ。」
「と言うわけで、2つ目のお願いです。私の事、名前で呼んでくれませんか?」
 草壁さんはそう言うと、期待の眼差しで俺を見た。
「う……」
「じ〜」
「…………ゆ、」
「ゆ?」
「ゆうき……」
 俺が搾り出すようにそう言うと草壁さんの顔がぱぁぁっ、と輝いた。
 ……もうやけくそだ!
「ゆ、優季。」
「はいっ! 貴明さんっ!」
 ……ああ、もう。そんなこぼれるような笑顔されたら、もう二度と苗字でなんか呼べない
じゃないか。
「俺、今すっごい照れくさいんだけど……」
「大丈夫ですよ。そのうち慣れます。」
「そうかなぁ……」
 まず雄二がこのことを知ったら滅茶苦茶からかうだろうな……
411彼女の欲しいものは? 12/13:2009/03/19(木) 00:15:00 ID:qLAXuOb/0
「じゃあ、後2つの願い事は何?」
「えっと……1つは、貴明さんの御家の鍵が欲しいです。」
「鍵? それはやっぱり恋人だから?」
「それもありますけど……鍵って、家族の証じゃないですか。」
 草壁さんはそう言ってじっと俺の瞳を見つめる。
「貴明さんが苗字をくれるって言った事は勿論女の子としても嬉しかったんですけど……
 なにより、苗字をくれるって言うのは家族になってくれるって言う事だと思ったんです。
 あの時の私は、家族の絆と言うものについて、とても不安になっていたんです。」
「そっか……」
「だから、私は貴明さんともう一度巡り合いたいと願うのと同時に、もしめぐり合えたなら、
 ずっと一緒に居られるように……苗字を貰うのに相応しい、家族としても認めてもらえるように
 なりたいと思ってたんです。」
「うん……わかった。」
 俺は立ち上がって、草壁さんに手を差し出す。
「草壁さんの鍵を作りにいこう。」
 すると草壁さんはちょっとだけ怒った顔でその手を取って立ち上がった。
「貴明さん、さっきの約束忘れてますよ。」
「え? あ、あっ! ああ、優季、だったね。」
「はい。」
 ……だから、その笑顔は反則だって。

                   ◇

 俺と草か……じゃなかった、優季は二人で公園の出口へと歩き出した。
 歩き出すと優季は自然に俺の左腕に右腕を絡めて寄り添ってきた。
「そういえば、そのバックは何が入ってるの?」
 絡めた腕とは反対側。
 先ほど現れたときから持っていた大きなバッグが気になって聞いてみた。
 いつもならもっと小さいショルダーバッグとかを持っているはずだけど。
「あっ、えっと、これはですね……」
 ……なぜか優季が耳まで真っ赤になった。
412彼女の欲しいものは? 13/13:2009/03/19(木) 00:19:05 ID:qLAXuOb/0
「その……最後のお願い聞いてもらえますか?」
「もちろん、俺にできる事なら。」
 俺が安請け合いすると、優季はなぜか真っ赤なままうつむいてしまった。
「……どうかしたの?」
「……あっ、あのっ!」
 俺が心配して顔を覗き込もうとしたら、意を決したように優季が顔を上げた。
「その……今日は貴明さんを独り占めしたいなって、思って……」
「ああ、今日は一緒に過ごそうって事?」
「いえ、そうじゃなくて……今日、っていうか……明日まで、ずっと一緒に居たいなって
 ……ダメですか?」
 そう言って俺を見上げる優季の恥ずかしそうな顔が反則的に可愛くって……
 と言う事は、その大荷物って……お泊りセット?
 俺だって男だし……可愛い恋人にそんなことをおねだりされたら断れるはずも無く、
「い、いいんじゃ、ないかな。」
 思わずそう答えてしまった。
「じゃ、じゃあ、お夕飯は腕によりをかけちゃいますね。金物屋さんの後はお買い物して
 帰りましょう。」
 優季も照れ隠しにそう言って、絡ませたままの腕で俺をぐいと引っ張って走り出す。
「あ、危ないって。」
「大丈夫ですよ!」
 俺の手を引く優季の顔はまだ真っ赤なままだったけど、その顔はいつも以上に幸せそうな
笑顔で……気が付けば俺も一緒に笑顔になっていた。
「だって……貴明さんと一緒なんですから!」

                  ◇

 再会してもうすぐ一年。
 この先、俺たちはどんな風に過ごしていくのか……それは解らないけど、でもこの手だけは
決して、二度と離さないでいようと思う。

 笑顔がまぶしくて、そして少しやきもち焼きなこの子の手を。
413名無しさんだよもん:2009/03/19(木) 00:22:56 ID:qLAXuOb/0
話の最初がバレンタインデーで何で4日遅れやねん、と思った方もいるかと思いますが、実はホワイトデーのタカ坊の回想だった
……といいつつ、実はバレンタインに間に合わなかった分を再利用してるだけなんですが orz
なんかまとまりがいまいち


他にも書きたいストックネタがあるので、書けたらまた落とします
414名無しさんだよもん:2009/03/19(木) 00:23:30 ID:L6bnPA6D0
終わりかな? バレンタインでのやきもち、ある意味定番なネタだけどそんなこと
関係なく楽しく読ませてもらったよ。GJです
415名無しさんだよもん:2009/03/19(木) 03:59:23 ID:++/EiZW30
乙です。
草壁さん最高、素晴らしいです。
読みやすいしテンポいいし面白かったです、ぜひ他のも書いてください。
416名無しさんだよもん:2009/03/19(木) 21:55:55 ID:gti+pms1O
投稿乙です。面白がったですのよ。

本編では、隠しキャラという事もあり、あまり語られないタマ姉をも凌駕すると言われる、
その隠されたポテンシャル(きょぬー的な意味も含む)は、反則なのですのよ。
次回作も期待していますのよ。
417名無しさんだよもん:2009/03/20(金) 00:39:02 ID:w1GWaMED0
タマ姉のアレは爆乳だと思うのですよ
タカ棒を挟んだまま先端をなめられそうなふいんき(なぜか変換できない)だし
草壁さんも勿論たゆんたゆんなんですが…
タカ坊うらやましす
418名無しさんだよもん:2009/03/20(金) 12:33:27 ID:ItnOjK4q0
確かに改めてサイズを見るまでは巨乳ってイメージは全然なかったな
ToHeart2のキャラだと何番目くらいなんだろう
419名無しさんだよもん:2009/03/20(金) 12:36:03 ID:ZV/Q+Kka0
乙乙。草壁さんに受け止められるってのはいいシチュだぜい
タマ姉はボリュームがあるけど、草壁さんはロケット型なイメージ<乳
420名無しさんだよもん:2009/03/20(金) 19:10:27 ID:NcYPY7+hO
マジ乙。
こういう草壁さんもいいよなぁ…。
421名無しさんだよもん:2009/03/20(金) 23:46:14 ID:oTEAvscy0
>>418
胸のサイズ順に並べてみた。

環(89)>はるみ(88)>ささら(87)>よっち(86)>由真(85)>イルファ(85)>優季(84)>花梨(84)>
愛佳(83)>シルファ(82)>瑠璃(80)>るーこ(79)>ちゃる(77)>郁乃(77)>珊瑚(76)>このみ(74)

順位的には7位と決して上位とは言いがたいけど
ウエストのサイズが54cmと全キャラ中最も細いので(このみより細いです)
相対的に胸が大きく見えるんじゃないですかね。
422名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 01:51:07 ID:MrTe+o6Y0
春夏さんのスリーサイズが気になるところ・・・

まあ、サイズではなくカップだよね。
423名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 01:55:26 ID:2eLupjAA0
じゃあ身長と3サイズでも置いとこうかな

柚原このみ  150cm 74/55/77
向坂環    165cm 89/58/82
笹森花梨   156cm 84/56/82
十波由真   158cm 85/57/81
草壁優季   157cm 84/54/80
姫百合珊瑚  152cm 76/56/78
姫百合瑠璃  152cm 80/56/79
るーこ    162cm 79/57/78
小牧愛佳   154cm 83/58/84
小牧郁乃   151cm 77/54/78
河野はるみ  153cm 88/56/82
久寿川ささら 163cm 87/57/83
吉岡チエ   156cm 86/58/85
山田ミチル  158cm 77/56/78
イルファ   153cm 85/56/82
シルファ   153cm 82/56/82
まーりゃんと奈々子と春夏さんは不明。

草壁さんって157cmしかなかったんだな。なぜか長身のイメージがあったよ
424名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 02:17:35 ID:3tjot2bs0
立ち絵が細長いからじゃないかな
悪く言うとノッポのようなイメージがつくんじゃないか
425名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 03:08:53 ID:4K24JkGbO
ていうかるーこって割とでかいな
426名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 03:27:25 ID:cOMDi3Yz0
バストTOP3のうち、タマ姉とささらは身長もあるしまだわかる
はるみというかミルファの身長に対するバストは正にチートだな
427名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 04:58:46 ID:3tjot2bs0
実際チートじゃん
ぶっちゃけ作り物だし
428名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 08:39:24 ID:GZORbAYX0
>>427
男の願望が入りすぎです
嬉しいけどさ
429名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 12:14:57 ID:ed3FXLhI0
本当に男(ってか貴明)の願望を意識してでかくしてもらった訳だしな
430名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 14:52:21 ID:17RNR5k10
カップ数計算スクリプトなるものを見つけたので>>423の数字をぶっこんでみた
数値は身長、3サイズ、アンダーバスト、カップの順
同じカップ数の場合はアンダーの細いほうを後ろにしている

河野はるみ  153cm 88/56/82 64.18826 Gカップ(爆乳)
向坂環    165cm 89/58/82 67.49506 Fカップ(巨乳)
久寿川ささら 163cm 87/57/83 66.45726 Eカップ(巨乳)
吉岡チエ   156cm 86/58/85 66.10996 Eカップ(巨乳)
十波由真   158cm 85/57/81 65.68776 Eカップ(巨乳)
笹森花梨   156cm 84/56/82 64.64996 Eカップ(巨乳)
イルファ   153cm 85/56/82 64.18826 Eカップ(巨乳)
草壁優季   157cm 84/54/80 63.34386 Eカップ(巨乳)
小牧愛佳   154cm 83/58/84 65.80216 Dカップ(適乳)
シルファ   153cm 82/56/82 64.18826 Dカップ(適乳)
姫百合瑠璃  152cm 80/56/79 64.03436 Cカップ(普乳)
小牧郁乃   151cm 77/54/78 62.42046 Cカップ(普乳)
るーこ    162cm 79/57/78 66.30336 Bカップ(普乳)
山田ミチル  158cm 77/56/78 64.95776 Bカップ(普乳)
姫百合珊瑚  152cm 76/56/78 64.03436 Bカップ(普乳)
柚原このみ  150cm 74/55/77 62.99656 Aカップ(微乳)

こうしてみるとはるみはともかく皆乳でかいなw
人間トップは勿論タマ姉だけど、草壁さんは並居るEカップ軍団の中でもっとも細い
431名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 16:17:09 ID:ed3FXLhI0
>>430
ちょうどカップ数知りたかったんだ、乙
ってかOVAファミレスチーム何気におっぱい偏差値大きいな
一番小さい愛佳でDか・・・
432名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 17:18:27 ID:2eLupjAA0
>>430
423だけど乙。実は探したけど計算式が見当たらなかったんだ
半分が巨乳以上ってなんかすごいな。他のゲームではどうなんだろう?
433名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 21:48:34 ID:8r/rUlsJO
どうかな
434名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 22:17:32 ID:3tjot2bs0
よっちめ…ゲームではDと言っていたくせに実際はEだったのか
435名無しさんだよもん:2009/03/21(土) 23:20:29 ID:cOMDi3Yz0
病気だったいくのんよりも哀しい体型のこのみに泣ける
436名無しさんだよもん:2009/03/22(日) 00:00:36 ID:7sCVbMDW0
>>432
計算にはここのを使わしてもらったので、良ければドゾー

http://www.d9.dion.ne.jp/~ne1gi/bustcheck/cupchecker.html

峰 不二子のKカップ(魔乳)にワラタ
437名無しさんだよもん:2009/03/22(日) 00:03:39 ID:/ON1VTQf0
以外にもこのみって身長150cmあるんだな。
ミニモニって150cm未満だっけ?

このみは146cmぐらいだと思っていたよ。
でも、春夏さんの娘だから高校生になってから成長して、
ナイスおっぱいになるかも・・・?
438名無しさんだよもん:2009/03/22(日) 00:29:41 ID:i2uC1EBj0
このみの乳は父さんに似たんだよ……
439名無しさんだよもん:2009/03/22(日) 20:10:20 ID:fLXzdY3WO
このみのオッパイは、タカ君に大きくしてもらうんだよ
440にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 0/16:2009/03/22(日) 22:35:01 ID:7PP8/KUi0
とっても間が空きましたが>>123の続きです。

貴明が女の子をかばって交通事故にあって入院中
ある夜、添い寝したこのみにキスされた、というところまでが前回

さるさん喰ったら途中で止まるかも。でわ
441にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 1/16:2009/03/22(日) 22:36:15 ID:7PP8/KUi0

 結局、俺の三学期はベッドの上で終わった。

「……終わっちゃったんだな」
「……終わっちゃいましたねえ」
 俺の呟きに同情した口調で同調してくれたのは、見舞いに来てくれた同級生の小牧愛佳。

「でも、不幸中の幸いですよね。奇跡的に内臓に損傷がなくて、複雑骨折もなかったなんて」
「うん。でも、やけに説明的だねその台詞」
 まるで誰かに教えられたような。
「や、やだなぁ、そんなことありませんよ? まだ、全然動けないんですか? 長引きそう?」
「もうすぐリハビリを始めるんだ。けど、医者の話ではゴールデンウィークあたりを目途にって話だし、先は長いなあ」
「新学期には顔を見られないんですね」
 痛々しそうに、包帯だらけの俺に視線を向ける。

 あ、誤解のないように付言しておくと、彼女は俺と個人的に親しいってわけじゃなくて、
「これ、溜まってたプリントです。けど、お家に届けた方が良かったかな?」
「いや、家にも誰もいないから。そこに置いといてくれれば」
「あ、うん、はい」
 クラス代表で、何度か伝達事項その他もろもろのフォローに来てくれていた。

「いつも悪いね。雄二を使ってくれていいのに」
 とは言いつつ、信頼度では悪友と比べ物にならない我らがクラスの委員長、
「まぁ、ついでですから」
「病院に? いいんちょ……小牧さんって、持病でもあるの?」
「い、いえ。あたしじゃなくて、って、あたしは委員長じゃないぃ〜」
「気づかれたか」
 もとい、副委員長が来てくれるのは有り難い。

 ちなみに小牧さんは非常に面倒見が良い性格と行動ゆえ、ついたあだ名が“委員長”。
 おまけに、実は最近うちのクラス委員長が俺と同じく交通事故で入院していたので、
 その間は副委員長である“委員長”が事実上の委員長として……ああややこしい。
442名無しさんだよもん:2009/03/22(日) 22:36:56 ID:/ON1VTQf0
いくのんがでるなら、愛佳もでてくるとうれしいのですがね・・・
443にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 2/16:2009/03/22(日) 22:38:41 ID:7PP8/KUi0

「えとえと、それで、あたしじゃなくてですね、その、ちょっと」
 委員ちょ……いや小牧さんは、そこで若干言い淀む。
「親戚、の、子が、入院してるから」
「そうなんだ」
 沈んでいくような口調。もしかして、重病なのかな。

「みんな元気? 変わりない? それこそ入院明けの委員長とかさ」
 なんにせよ、あまり深く立ち入るものではないだろう。俺は話題を変えた。
「元気ですよぉ。交代で交通事故に遭ってるから次は誰だろうって話で盛り上がってます。あっ、そうだ!」
 がさごそごそ。
 しゃがみこんで何やら荷物を弄りだす。
「クラスのみんながですねえ。河野くんの為にって」
 小牧さんがカバン―そういや妙にふくらんでいた―から取り出したのは、大きなタオル? 手ぬぐい?
「終業式の後に、みんなで書いたんですよ」
 ばばっと広げると、そこには小さい文字がわきゃわきゃと。
「これは、寄せ書き?」
 顔を近づける。
<早く良くなれよ><ひと足お先に><新学年で待ってるぜ!>
 並んだ言葉は、ありきたりなものばかりだったけど、今の俺には心に沁みた。
「……ありがと」
「えへへ、この辺に掛けて置いていいですか?」
 小牧さんは、ベッド横にあるキャビネットのタオル掛けに寄せ書きタオルをぶらさげる。

 あれ? 離れて見ると、寄せ書き全体が何かの文字になってる?
「あっ、これは委員長のアイディアでですね、クラス全体でメッセージをばとレイアウトを工夫しまして」
「見にくいな。何って書いてあるんだろ、カタカナ?」

<イ`>

「……やっぱりそのまま持って帰って」
「荷物だよぉ(泣)」
444にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 3/16:2009/03/22(日) 22:41:32 ID:7PP8/KUi0
 ◇ ◇ ◇

 それで、寄せ書きはまあ、丁重に畳んで収納される事になったのだけど、
 困った差し入れというのは、実は他にもあって。

「……雄二のやつめ」
 俺はベッドの上で唸る。
 つい先程お昼過ぎ、雄二がやってきてひとしきり無駄話をしていった。
「いやー、姉貴がこの春からこっちに戻ってくる予定だったんだが、取り消しになってさ」
「それで機嫌がいいのか」
 雄二は姉に頭があがらない―子供の頃は俺も同じだったけど―ので、同居を回避できて嬉しいらしい。
「ったく、友人がベッドの上で苦労してるってのに」
「お、そうそう、それそれ」
「何だよ」
「くくく、喜べ貴明、病床に伏せるお前の欲求不満を解消する為に、親友がいいものを持ってきたぞ」

 でまあ、雄二が持ってきたってのはその、定番というか、簡単に言えばエロ本だったんだが。

「……どうするよ、これ」
 まだ自力ではベッドからの移動もままならない状態で、こんなもん貰っても困る。
 おまけに春夏さんとこのみは変わらず毎日来てくれて、
 特にこのみなんかほぼ四六時中貼り付いてるってのに、見つかったらどうなることやら。
「と、とりあえず隠そう」
 雄二が帰った後、ちょっとだけ中身をめくって―義理だよ義理!―から、
 ひとしきり悩んでともかく手が届く枕元の収納に、

 がちゃり。
「うわっ!?」
 仕舞うか仕舞わないかのうちに、病室のドアが開いて。
「ちわーっス。先輩、起きてますかー?」
「失礼します」
 春夏さんでもこのみでもない、でも聞き覚えはある声がした。
445にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 4/16:2009/03/22(日) 22:43:05 ID:7PP8/KUi0

「き、君たちは……」
 入ってきたのは、眼鏡をかけた細身の女の子と、その、胸のおっきい、こほん、女の子。
 このみの友達だ。えーっと、名前なんだっけ?

「山田ミチル。こっちの胸がデカいのが吉岡チエ」
 眼鏡の子がボソっと答える。
「あ、そうそう、“ちゃる”と“よっち”だね。って、心読んだ!?」
「名前なんだっけ? って顔してた」
 平然と、えーっと、山田さん。
「先輩、まだ名前覚えてくれてなかったんスか。酷いなあ」
 腰に手を当てて唇を尖らす、うーっと、吉岡さん。
「せーっかく、可愛い後輩がお見舞いに来てあげたのに」
 ぷいと横を向く。
 その動きにぷるんと胸が揺れて、
「ご、ごめん」
 つい目を逸らしながら謝る俺。心臓に悪いなあ、もう。

「ま、本当の所はこのみと遊びに行く待ち合わせなんっスけどね」
 ニカっと笑う吉岡さん。
「あ、うん、さっき買い物に行ったから、そろそろ戻ってくると思うよ」
 俺はそう答えて椅子を勧める。
「じゃ、遠慮なく」
「どうぞ、座って……って、何をしてるの?」
 椅子に座らず、ベッドの脇にしゃがみこんだ山田さんに尋ねたら、
「家捜し」
 え?
「おおうっ、そういえば先輩はただいま入院中」
 ぽんと手を叩く吉岡さん。なに?
「部屋に戻れない禁欲性活、看護婦さんのお尻を眺めつつ、枕元には処理ネタが!」
「そ、そんなことっないって!」
 ……ないって、なかったんだよ、ホントになかったんだ、ついさっきまでは。
446にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 5/16:2009/03/22(日) 22:48:55 ID:7PP8/KUi0
「ふむ、なし、つぎ」
 てきぱき。てきぱき。
 やたら事務的な手つきでキャビネットや冷蔵庫を検分する山田さん。
「出ってくるかな出ってくるっかな、はてさてふふーっ♪」
 調子っぱずれな歌を口ずさみながら、俺のベッドの回りを眺める吉岡さん。

「いや、君たち、先輩の病室で私物を捜索するのはどうかと思うんだけど、俺は」
「まあまあ、お約束っスよこういうのは」
 そんなお約束はいらない、って、あっ、そこは。
「この辺かなー? うーん、無いか」
 ほっ。
 俺の左手側を担当する吉岡さんの探し方は、ちょっと的が外れていた。
「よっち」
「あによ」
「その辺、怪しい」
 うっ、こういうのは山田さんの方が鋭い?
「此処はあたしが探したってば」
「でも」
 トコトコと吉岡さん側にやってくる山田さん。
「こっちの下の方とか……」
 俺の枕付近に屈み込もうとする。が、
「今そこ見ようと思ってたのっ!」
 どん、と吉岡さんが山田さんを押しのけた。
「っと?」
 よろめく山田さん。
「あっ、大丈ぶ痛っ!?」
 支えようとしてロクに身体も動かず、俺は半端に上体を起こす。
「おっ、とっ、とっ?」
 そのせいで、ベッドに手をつこうとしていた山田さんの動きが躊躇、うわわっ、こっちに倒れて!?
 ごちん。むにゅ。

 俺の目の前に山田さんの顔が飛び込んできて、硬い感触と柔らかい感触が同時にあった。
447にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 6/16:2009/03/22(日) 22:50:53 ID:7PP8/KUi0

「ご、ごめ……」
 謝ろうとして、身を起こした少女の顔がごく近くにあることに息を呑む。
「……い、いえ」
 山田さんの、こんな消え入るような声は初めて聞いた。
 身をすくめるようにしながら離れる。

 硬い感触は、頬骨のあたりにあって痛かった。
 柔らかい感触は、唇のあたりにあって、その。
「「……」」
 山田さんの、頬が赤く染まってる。ってことは。

「あーっ、くくくくっ!」
 大きな声が、二人の間に割り込んだ。
「センパーイ、これ、なーんだ?」
 げっ! 吉岡さんのこと忘れてたっ!
 がさごそと屈み込んで物入れの物の下を探っていた彼女が、
 山田さんを押しのけて俺の目の前に見せびらかした戦利品は。
「……ごめんなさい」
 はい。雄二がついさっき持ってきた。成人男性向けの健康的な書物です。
「いやいや、別に悪くないっすよ〜、どれどれ、うおっ! おおっ! ほうほう……」
 にやそと笑って大げさに驚く吉岡さん。
「いやー、先輩はこういうのが趣味なんっスねえ」
「いや、俺じゃなくて」
 雄二の趣味、なんて言っても始まらない。
「でも、このくらいならあっしも捨てたもんじゃないっスよ、ほら」
 果たして聞く耳もたず、吉岡さんは妙なしなを作って、俺に胸元を見せつける。や、やっぱりおっきぃな、この子。
「ほらほら、モデルさんとあたし、どっちがいいっスかぁ? 先輩?」
 ぐいっと近づいて、ちょっと、そんな距離は、さっき山田さんと事故ったばっかりで、その。

「あ、ごめん」
 どん。
448にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 7/16:2009/03/22(日) 22:52:22 ID:7PP8/KUi0

 山田さんの声がするのと、吉岡さんがふえっ?、と小さく声を挙げるのと。

 ぐに。
 少女の丸顔が、俺の眼前一杯のアップになって、さっきと同じような感触が俺の唇を襲うのとが、ほぼ同時だった。

「うぁ?」
 俺に覆い被さるように手を付いて、目を丸くする吉岡さん。
「な、な」
 呆然とした表情で、唇に指を当てる。
 その仕草で、俺は自分の感触が間違っていないことを理解してしまう。

「なにすんじゃい!」
 吉岡さんは、顔を真っ赤にして相棒を振り返る。
「え? えーっと、ごめん」
 答えた山田さんは、なんだか妙な表情をしていた。
「ごめんですむかーっ! って、意図的!?」
「あ? いや、なんとなく」
 いつも歯切れ良く端的な受け答えをする子だと思ってたんだけど、
 今は、なんだろう? 自分の行動に戸惑っているような顔。

「なんとなくって、アンタねえ……」
 収まりがつかない吉岡さん。それはそうだろうけど、
「あ、あのさ、吉岡さん?」
「あんですか? 先輩は口を出さないで……」
「出さないけど、とりあえず、俺の上から避けてくれるとありがたいな」
「ふえっ!?」
 吉岡さんは、崩れた体勢で俺の顔面に一撃した後、
 ―それがどの部分でどの部分にかは置いといて―そのまま俺の上に倒れ込んできた。

 横隔膜あたりに、やたら重量感のある柔らかいものが押しつけられていたりして。
449名無しさんだよもん:2009/03/22(日) 22:54:30 ID:RdGg0K7dO
さるさん来たのでちと中断します
450にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 8/16:2009/03/22(日) 23:04:15 ID:7PP8/KUi0
「あわわわ、ごめんなさいっスっ!」
 それを自覚してか、慌てて吉岡さんは起きあがろうとする。
 ぐいっ。
 山田さんの身体を掴んで。
「お?」
 ぐらっ。
 だが、やっぱり呆としていたのか、山田さんが相棒を支えられずによろめく。
「「「のわわわわわ」」」
 どさっ、どさっ。
「痛たたたたたっ!」
「あ、ご、ごめんなさいっス、うひゃ!? どこ触ってんスか先輩!」
「よっち、重い」
「お、重くないわよっ!」
 怪我の上に乗られると痛かったり、 何かの柔らかいものを触ってしまったり、もう何が何やら大騒ぎ。
 同室の患者さん達が検査やなにやらで不在なのが救い、こんな所見られたら……
「ただいまーっ」
 うわわっ、このみ!?

「あのねタカくん、今日ちゃるとよっちが来るんだけど、もしかしてこっちに……ふえ?」
 きょとん、と言葉を中断して、三人くんずほぐれつのベッド上を眺める幼馴染み。
「あわわわ、このみ、これはその、別にそういう事じゃなくて、ああもうなんか言えキツネっ!」
「……おかえり」
 何故だか焦って言い訳する吉岡さんと、倒れたまま首だけ捻ってシュールに挨拶する山田さん。
「……。」
 それに答えず、ほへーっと俺達を見ていたこのみは、
「ずるいよ! よっちもちゃるも!」
 突然拗ねた声を出すと、買い物袋を床に落とす。
 俺は、少女の行動を予測した。
「あ、待て、このみ」
 予測どおりに、このみは待たなかった。
「このみもタカくんに乗りたいもんっ!」
 言葉を追い越すような勢いで小さな身体が飛び乗ってきて、三人分の体重に俺は悲鳴をあげたのだった。
451名無しさんだよもん:2009/03/22(日) 23:05:11 ID:UhTWhSVj0
imasara shinen
452にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 9/16:2009/03/22(日) 23:06:58 ID:7PP8/KUi0
 ◇ ◇ ◇

 嵐が去って、ほっと一息。
「あー、酷い目にあった」
 健全な青年男子としては、女の子と一次的接触を重ねたのは良い目なのかも知れないけど。こほん。

 コンコン。
「失礼します」
 聞き慣れない声がした。他のお客さんのお見舞いかな?
 かちゃり。
 静かにドアを開けて入って来たのは女の人だったけど、俺は驚いた。
 何に驚いたかというと、彼女が美人なことにもだけど、その服装。
(メイド服だ……)
 この病室に、こんないかにもなメイドさんを雇ってる人がいるんだろうか。
(あれ? どこかで見たっけ?)
 かすかに記憶に引っかかる姿、でも、俺がそれを思い出す前に。
「河野、貴明様でいらっしゃいますね?」
 彼女は、まっすぐ俺の方を見た。

「え? あ、ああ、俺ですけど?」
「私、”イルファ”と申します。正式名称HMX-17a、来栖川エレクトロニクス次世代アンドロイド研究機です」
 名乗って頭を下げる。
 近くで見ると、少女、と言ってもいいくらいの外見。俺と同じくらい?
 白と青を基調とした上着、プリーツの入った、メイドさんにしては短めの―雄二みたいに詳しくないけどさ―スカート。

 そっか、これ、来栖川製メイドロボの制服だ。
「この度は、私の姉妹機を助けていただいて、本当にありがとうございました」
 姉妹機。

 そう、俺が交通事故に遭うきっかけになった、あの女の子は、実は来栖川のメイドロボだったんだ。 
453にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 10/16:2009/03/22(日) 23:09:21 ID:7PP8/KUi0
 ◇ ◇ ◇

「……だったのよ」
 イルファさんというメイドロボが尋ねてくる少し前の話。
 春夏さんの説明を聞いて、俺は天を仰いだ。いや、もとから仰向けだったけど。

「そうですか。道理で、ぶつかった時に手応えがありすぎた気はしたんですけど」
 メイドロボだったとしたら、突き飛ばしたのは余計なお世話だったのかな。
「そうでもなかったみたい」
 俺が疑問を口に出すと、春夏さんは否定した。
「ロボットといっても車と喧嘩すれば無傷じゃないし、色々と事後処理もね」
 会社の人が何度もお礼とお詫びを言っていたわ、と付言。

 さらに春夏さんは、入院費用と今後の治療費も来栖川で持ってくれることになったことと、
 トラック側への損害賠償も引き受けてくれたことを話してくれた。
 本来なら飛び出した俺に過失がある事故だったので、纏わる面倒がないのは有り難い。

 けど、
「それで、あのメイドロボの子はどうなったの? 無事だったの?」
「それはね、まだ決まってないそうよ」
 春夏さんは頬に手を当てる。
「試験運用中だったらしくて、大きなトラブルを起こしたから最悪、廃棄処分も検討……」
「そんなのないよ! ったたたた」
 思わず大きな声を出したら、肋骨に響くぅ。
「せっかく助けたのに、なんて言うつもりはないけど、でも」
 脳裏に、金髪のメイドロボ、いや女の子の、驚いたような、何かに怯えたような顔が浮かぶ。
 あんな表情を、あの子の最後の表情にはしたくなかった。
「慌てないの。会社の人は、こっちに気を遣って言ってたみたいだから」
 近いうちに、処遇に関して意見を聞かれるかも知れない、と。
「だったら、俺からお願いしてみるよ、彼女を助けてあげてって」
 勢い込んで俺がそう言うと、春夏さんは少し呆れたように微笑んだ。
「ホント、お人好しねえ、タカくんは」
454にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 11/16:2009/03/22(日) 23:11:23 ID:7PP8/KUi0
 ◇ ◇ ◇

「本当にお人がよろしいのですね、河野様は」
 勢い込んで俺がそう言うと、イルファさんは少し呆れたように微笑んだ。

 彼女が俺を訪ねてきた用件は、お礼を言いにきたのと、もうひとつ。
「実は、河野様に助けて頂いた私の姉妹機、HMX-17c“シルファ”の処遇が決まっていません」
「あ、うん、聞いた」
「本当にもう、テスト中に勝手にコースを外れて事故を起こすだなんて、困った子で」
 型番と状況から考えると、イルファさんがあの子―シルファちゃん―のお姉さん格みたいだな。
「シルファちゃんは、ちょっとひねくれ者で、言葉も行動も素直じゃなくて人見知りで、
 研究所の方々も一生懸命直そうとしたんですけど、かえって裏目で、対人恐怖症で、
 意地悪したり嘘つきだったりするんですけど、でも、本当はイイ子なんです」
「はあ」
 イイ子の内容が全然分からないけど、言うからにはイイ子なんだろう。
 それにしても、イルファさんは一生懸命喋る。表情からも気持ちが伝わってくるし、
 メイドロボって、こんなに人間らしくなったんだと思うと、また、あの女の子の顔が頭を過ぎった。
「だから、今日も本人が来られなくて、あ、これは外出を禁じられているからでもありますけど、
 その辺りお含み置きいただいて、誠に勝手なお願いとは存じますが、
 是非、こちらの宥恕条項に同意頂きたいのですが……」
「いいよ」
「メイドロボ如きがこんなお願いをすること自体が失礼なことは重々承知して……はい?」
「いや、協力するって」
「あ、ああ、は、はい。ありがとうございます」
 きょとんとした顔をするイルファさん。うん、やっぱり人間臭い。
「これで、あの子は大丈夫なのかな?」
 イルファさんが取り出した書類にサインをした後で尋ねると、彼女は微妙に眉を伏せた。
「それはまだ分かりません。起こしたトラブルが人身事故ですので、削除や大幅な人格修正も……」
「そんなの嫌だよ!」
 思わず語気が強くなって、イルファさんの目が丸くなる。
「俺にできることがあったら言ってよ、何でもするからさ」
 続けた台詞に対する反応が、冒頭の言葉と微笑みだった。 
455にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 12/16:2009/03/22(日) 23:13:33 ID:7PP8/KUi0

「それ、他の人にも言われたよ」
 お人好し発言に少しだけ傷ついて、本気ではなく嘆く俺。
「すみません。失礼でした」
 てへ、とでも言いそうな様子で謝るイルファさん。
 その表情は、本当に人間と変わらない。
「いいけど。でも、イルファさんて本当にメイドロボなの?」
 なんだか人間みたい、と言おうとしたら、彼女の目が吊り上がった、ように見えた。
「撤回してください!」
「えっ?」
「私は間違いなくメイドロボです。それを疑う発言は、私の設計者に対する侮辱です!」
「ご、ごめん」
 突然の剣幕に驚いて慌てて謝罪する俺。
「そんな気はなかったよ。ただ、凄く人間らしいなって思ってさ」
「あ……」
 フォローをいれると、イルファさんは思い出したように収まる。
 そして、赤面と狼狽。
「す、すみません立場もわきまえずこのような御無礼……」
「いいって。面白かったから」
 さっきの剣幕を逆再生したような勢いで謝りかけた彼女を遮ったら、
「面白……かったですか?」
 きょとんとする。それがまたおかしくて、
「あはは、そういう所。あの子も、そんな風なの?」
 笑うと首を傾げるイルファさん。
「ええっと、なんといいますか、感情的という事にかけては私以上かと思います」
「そっか。会ってみたいな」
 台詞が自然に出た。たぶん、あの表情じゃないあの子を見たかったんだと思う。
「……」
 俺を見て何事か考えるイルファさん。

「上手くいけ、いえ、もしかしたら、ですが、他にも、御協力をお願いすることがあるやも知れません」
 やや慎重な口調になって、そんな事を言う。
456にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 13/16:2009/03/22(日) 23:15:02 ID:7PP8/KUi0
「いいよ。さっきも言ったとおり、喜んで」
「ありがとうございます」
 改めて一礼。そして、近寄ってくるイルファさん。えーっと、え?

 ちゅっ。

「僭越ながら、私からのお礼の気持ちです。本人からは、いずれ日を改めて」
 頬に残る温かさに呆然とする俺に、イルファさんはお茶目に微笑んだ。

 ◇ ◇ ◇

 それから数日後、本格的にリハビリが始まった。

 ◇ ◇ ◇

 さらに数日後。夜、ふと目が覚める。

「のど、乾いたな」
 枕元の水差しに手を伸ばす―もうこれくらい普通にできる―が、空っぽ。
「……自販機って、1階だったよな」
 視線の先は、車椅子と松葉杖。
 正直、歩くのはまだまだ辛い。左足が使えなくて、右足にもヒビ、それ以上に上体に力を入れると肋骨が。
 でも。ちょっと頑張ってみたい。
「このみに、いつまでも心配かけられないしな」
 これは、半分は自分のため。
 だって、まだ春休みのこのみはリハビリに毎日付き合ってきて、それだけでも結構けっこうだけど、
 歩行訓練じゅう俺に張り付いて、というか殆ど抱きついて支えようとするんだもん。他の患者さんの視線が恥ずかしいったら。
「あららー、可愛い顔して昼間っから夜のリハビリ?」
 通りかかった看護婦さん―関係ないけど糸目で巨乳だった―には、下ネタ混じりでいつもからかわれるしなあ。

「階段で降りてみるか」
 たまたま体調も良かった俺は、軽い気持ちで少し無謀な旅に出た。
457にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 14/16:2009/03/22(日) 23:16:27 ID:7PP8/KUi0
 で、3段降りて後悔、したところで引き返せもせず、
「ぐは、き、きつかったあ〜」
 なんとか自販機に辿り着いた時には青息吐息だった。

「帰りはエレベータ使おう」
 自販機の陰で一休みして、小銭を出すのに一苦労して、チャリン、どすん。
「……取れない。」
 膝より低い取り出し口は、両脇松葉杖でしゃがむ事ができない今の俺には大変遠かった。

「最近は腰の高さくらいのものも見かけるけど、そういう意味なんだなきっと」
 なんて社会勉強しても、眼前のジュースは浮いてきてはくれない。
 俺は作戦を立てた。
 現状、俺は左脚はギプスで曲がらないが、右の膝は曲がる。
(だから、右肩で自販機の脇によりかかって、左松葉杖で支えつつ右の膝を曲げれば……)
 幸い缶はこっち寄り、苦しいながらも右手が取り出し口に届くかも。
「コケたら大変だな」
 いっとき考える、カラカラと何かが回る音。
 そもそも缶ジュース一本、そこまでして取る価値があるものかわからない。
 が、こういうのは意地と根性。自販機の右側に寄りかかって深呼吸。気合いを入れて、
「よっ」

 身体を傾けて自販機の前に乗り出すと、目の前に、女の子の顔があった。

「「うわっ!?」」
 俺の声と、女の子の声が被る。
 姿勢を低くした俺より更に低い位置に顔があったのは、
 女の子の背が低いからではなく、彼女が車椅子に乗っていたから。
 考え事をしていた俺は車輪の音に気が付かず、女の子も自販機の陰にいた俺に気が付かず、互いに不意打ち、至近距離。
「あっ、とっ!?」
 慌てた俺は、無意識に左手で身体を支えようと杖を離し、直後に後悔する。

 ずるっ。右肩が自販機の角から外れた。あとはもう自由落下するだけで、どこにって、目の前の女の子の上に……
458にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 15/16:2009/03/22(日) 23:19:57 ID:7PP8/KUi0

 がしっ。

 なんとか止まった。

 右手で自販機に手を付いて、左手はとっさに車椅子のアームレストに着地。俺、けっこう頑張った。
 女の子は目を丸くしながらも反射的にブレーキをかけてくれたみたいで、そのまま倒れ込むのは回避。
 回避したけど、この体勢、どうしようもなくフリーズ。

 俺の左腕は彼女の右腕と交差して、右腕の下に左肩。右膝と左膝がくっつきそうで、宙に浮いた左脚が厳しい。
 そして、正面同士の顔と顔。

 可愛い女の子だった。
 年の頃は、このみと同じくらいに見える、ということはもっと下か。このみは外見幼いからな。
 栗色の瞳が大きくて印象的。動揺を浮かべながらも、俺の目をまっすぐ見返す。
「……どいてくれる?」
「そう、したいんだけど、ね」
 冷静そうな声にほっとしつつ、額に汗を浮かべて俺。
 あいにくと両腕は身体を支えるのが精一杯で、起きあがる力は持てそうにない。
「あ、そう」
 むすっと唇を結ぶ女の子。
 いや、この状況がよろしくないのは理解している。
 今小声で喋っても息が掛かりそうな距離。互いの体温を感じられそうな距離。意識したら、心臓がバクバク言ってくるような。
「じゃあ、ブレーキ外すわ」
「いや、それは困る」
 いま車椅子が動いたら、俺は間違いなく廊下に落下する。
 条件反射的に事実を述べたまでなんだけど、女の子の目は吊り上がった。
「だったら……」
 視線が下に外れる、瞳と同じ栗色の髪が目の前に広がって、誰かに似てる?

「だったら、さっさと人の上からどけぇっっ!!」
 うわわわ冷静って言ったの撤回、怒ってる怒ってるぅ!
459名無しさんだよもん:2009/03/22(日) 23:26:55 ID:UhTWhSVj0
☆(ゝω・)v
460にゅー・じぇねれいしょん 病院編2 16/16:2009/03/22(日) 23:27:02 ID:7PP8/KUi0

「ちょっと、ちょっと待って、なんとかするからちょっと待って!」

 前髪の下から跳ね上がった、今は怒りがこもっている瞳に慌てて懇願する俺。
 なんとかするったって、落ちる以外に選択肢があるのか分からないけど。
「……」
 無表情でも有り難いことに、女の子は待ってくれた。

 しかし、彼女が待ってくれたことは、待ってくれなかった人がいたので無意味になった。

「くぉうら〜っ! 夜中に女の子襲って何しとるくわぁ〜っっっっ!!!!」
 というのはつまり、後方から飛んできた、昼間も良く聞く元気な声。ああ、例の糸目で巨乳な看護婦さん。

 そして、看護婦さんが後方から飛ばしたのは声だけではなかったらしく。
「成・敗!」
 ごっちーん!

 後頭部に衝撃。目から火花。ついでに、

 後ろから頭ごと押し込まれた唇に当たった柔らかい感触がなんなのか分かったのは、ここ数日の体験の成果かも知れなかった。
461名無しさんだよもん:2009/03/22(日) 23:28:26 ID:7PP8/KUi0
以上です。支援ありがとうございました。

投下期間は3ヶ月も空いたくせに、話はひととおりヒロイン(よっちゃる郁乃)
とサポート役(愛佳、イルファ、看護婦さん)を登場させただけで終わってしまいました

年明けからこっち仕事が忙しくて、次もいつになるか分かりませんが、
今後しばらく郁乃の話、というか、病院編はずっと郁乃(とこのみ)のターン
462名無しさんだよもん:2009/03/24(火) 01:51:46 ID:5u/owGv80
来栖川が人間の責任者を遣さないのはまあオリキャラ回避でいいとして
普通病室のある階には食堂と自販機有りそうなのも無い所だと脳内保管すればいいとして
22時以降消灯だし一応病室から出たらダメな筈なので、
階段下りるなら受付にいる看護婦に理由聞かれそうだが見られなかったとして
流石に看護婦が患者に1階とはいえ夜中に大声出して物理攻撃は不味いような
463名無しさんだよもん:2009/03/24(火) 03:36:37 ID:1iRx5taG0
なぜ上4行までスルーできてそこをスルーできないんだw
というか病室って複数階にあるだろうし、自販機はともかく、その全ての
階に食堂はないんじゃないか?
464名無しさんだよもん:2009/03/24(火) 06:21:10 ID:5u/owGv80
俺がこの前まで入院してた所は4階程病室があったがそこには全部あったぜ(後1Fに軽喫茶B1に社員食堂?も)
食堂に漫画が少し置いてあったから各階漁ってゴルゴ13読みまくったわ

スルー出来なかったのは多分この前まで病院にいたので感情移入しやすい
後消灯後他隣がTV付けたり電気つけたりしやがるので寝れずに部屋の外行ってた事あるから
その時看護婦がこの調子だとなーっと思ってしまった

まあ冷静に考えるとこまけえこと気にするなよって程度の事だな
消灯後が一番イライラする時間だったから感情的に書いた反省してる
465名無しさんだよもん:2009/03/24(火) 07:26:13 ID:HaDmAghF0
>>462
ありがとうございます。嬉しいし参考になります
知識も経験も乏しく頭抱えながら書いてるのでツッコミは有り難いです

メイドロボがこういう示談交渉的なことをするのは普通ではなさそうですが、
人間の担当者も何度か来てて(貴明が会ったかは明言してませんが10/16あたり)
さらに(若干の下調べもした上で)イルファさんが特別任務でやってきたってことで

私が入院した病院と祖父母が逝った病院は1階にのみ自販機・売店でした
夜も病院内は普通に出歩けました。まぁ施設や管理は病院により千差万別でしょう

糸目の看護婦さんは、昼間とはいえロビーで煙草吸った患者を怒鳴ってましたから
お気に入りっぽい郁乃が絡めばノリであれくらいやってくれるんじゃないかと。ってか殴るなよとw
466名無しさんだよもん:2009/03/24(火) 18:45:02 ID:OL/gBP370
てか、数日ってのが何日か分からないけど
上体に力入れるとまだ痛みが出る患者は、松葉杖じゃ歩けないとおもた
しかも左足使えない、右足ヒビ(実際使用不可)ってことは、ほぼ全体重が松葉杖=上体にかかるんだぜw
筋力が衰えてるとか関係なく、こんなのただの拷問だ

郁乃との出会いまですっ飛ばしたかったのは分かるんだが、
だったら思い切って「松葉杖でどうにか歩けるようになった」くらいバッサリと症状を省略して良かったかもね
あー、でもそうすると自販機のところのやり取りを全部変えないとダメなのか
難しいね
467名無しさんだよもん:2009/03/24(火) 19:19:10 ID:Er3Tm65U0
あまり楽しむ上で何の役にも立たないことにぐだぐだ言ってもしょうがないぞ
ちょっと突っ込む程度ならまだしもそんな無駄長文で言うようなことでもないし
468名無しさんだよもん:2009/03/24(火) 19:30:30 ID:DzhKBfo90
そうかなぁ・・・俺は楽しむ上で役に立たないとは思わないんだが
実際、突っ込みのレスしかついてないってのはそのことを証明してるんじゃないの?
それに作者さんも参考になるって言ってるわけで、役に立ってるじゃん
役に立たないと思うのは勝手だけど、作家の考えを尊重しないならただの押しつけだぞ
469名無しさんだよもん:2009/03/24(火) 20:05:37 ID:OL/gBP370
>>467
このSS、前から書きたい展開のための設定が重なりすぎてるような気がしてたんだが、より悪化(?)してたので引っかかってね
まぁどうせ整合性取れないなら、はじめからシンプルなご都合設定でいいんじゃね?って言いたいだけなんで
気分害したならスマンかった
作者さんじゃない人に謝るのもヘンだがw
470名無しさんだよもん:2009/03/24(火) 21:53:55 ID:OamUGJIM0
前もこんなことあったな
医療関係は突っ込みが厳しい
471名無しさんだよもん:2009/03/24(火) 23:18:12 ID:xDqwThCc0
>>461=>>465です。しつこいかもですが御批判ツッコミ大歓迎です
これまであまり突っ込みを貰えなかったので、実は喜んじゃったりしています
ただ、そういうやりとりを見て不快に思う方には若干申し訳ない(´・ω・`)

病状とリハビリ段階の感覚とか、正直分からずに書いている部分が多いし
それは確かに主題ではない部分かも知れませんが、逆に主題ではない箇所で、
読み手に違和感を覚えさせてしまうというのも本来避けたいことでもあります
(突っ込み以外のレスがつかないのは単につまらなかったんだなと思ってますが)

役に立つ、というか役に立てられるかどうかは、私の力の問題で難しい面もありつつ、
読んでいただいた方の感覚を教えていただくのは有り難いし参考にしたいです
472名無しさんだよもん:2009/03/25(水) 00:44:20 ID:zkCsH8nt0
貴明が入院して郁乃と出会うSSでは、夜に初対面っていうルールでもあるの?
473名無しさんだよもん:2009/03/25(水) 09:25:28 ID:GyRLw4nM0
貴明が入院して郁乃と出会うSSってそんなに数あるのか? ありがちな設定だとは思うけど
474名無しさんだよもん:2009/03/25(水) 11:57:38 ID:HtX0rHsk0
まあ食堂や自販機の場所とかそんなの病院によるだろってことまでしたり顔で突っ込み入れるのは
さすがに見ててどうかと思う
475名無しさんだよもん:2009/03/25(水) 21:47:16 ID:syQ45fCYO
自分の体験した物だけが正常、外れてるのは全て虚構なんだから仕方がない
476名無しさんだよもん:2009/03/25(水) 22:34:52 ID:J6h6ep7D0
>>474-475
で、批判っぽい(とは俺は思わないが)感想しかついてないわけだけど、おたくらは感想つけないの?
ひょっとして自分は感想もつけないで、他人のレスにあーだこーだ言ってるの?
だとしたら場違いなのはあんたたちだと思うよー
477名無しさんだよもん:2009/03/25(水) 22:51:12 ID:Pk53KcV90
このスレはまともなSSが投下されるたびに荒れるのかい?
478名無しさんだよもん:2009/03/26(木) 14:40:44 ID:SZq44Cvu0
>>430
現実だとCでも大きいとされることもあるのに、なんというEカップのバーゲンセール
479名無しさんだよもん:2009/03/26(木) 23:31:18 ID:qY/eLvc+0
OVAでも愛佳はなかなかのないすばでーだったしな
そりゃいくのんも憧れるってもんだ
480名無しさんだよもん:2009/03/27(金) 00:41:14 ID:GEBPPWP10
二次元キャラはウエストの数字が小さいからね。しかし愛佳の魅力は胸よりもお尻
というわけで誰か愛佳のお尻でひとつ
481名無しさんだよもん:2009/03/27(金) 12:15:36 ID:+D2Yg1OD0
前投下してた人いたけど、しっちゃん十分でかいよな
Dでちっちゃいとか悩むなよw
482名無しさんだよもん:2009/03/27(金) 12:19:16 ID:t/GhtB740
まぁ敵対関係のみっちゃんが異常性能だからな
気にもするよ
483名無しさんだよもん:2009/03/27(金) 19:00:22 ID:j0vDJI3Q0
>>480
尻といえば由真だろJK
484名無しさんだよもん:2009/03/28(土) 00:43:05 ID:Llz5gvGn0
>>481
三姉妹で一番小さいしな。
ミルファと6cm差はシルファにとって由々しき状況だ。
485名無しさんだよもん:2009/03/28(土) 10:54:52 ID:EGdSAC/F0
まあ、大学生になると一段とプロポーションがよくなる子もいるから、
愛佳が楽しみなわけで。。。

愛佳の胸は大きさよりもやわらかさだろ?
ささらも魅力的だけど。
486名無しさんだよもん:2009/03/28(土) 12:42:02 ID:yLgzZ5600
いやいや、愛佳の胸というか身体の良さは感度なんだぜ

あとささらはプロポーションもだがあの髪の毛のもふもふ具合がなかなか
あと年上だけどお姉さんキャラじゃないところが
487名無しさんだよもん:2009/03/28(土) 14:10:23 ID:LQlhiSLZ0
まーりゃん先輩ルートのささらは異常に可愛かったな
なんというか、甘えキャラになっていた感じで
ADではいわばツンデレのデレから始まったようなものだしな
488名無しさんだよもん:2009/03/28(土) 21:38:25 ID:SnZWXW3o0
ささらはドラマCDでのデレっぷりが異常すぎる
別に主役回でもないのに貴明といちゃついてたりするし、
もうメインヒロイン誰だっけと言いたくなる
489名無しさんだよもん:2009/03/29(日) 00:38:53 ID:SVfbWNpp0
なんつーか、ささら以降のキャラって、シナリオで割り食ってるのが多いよな
ミルファとか、シルファシナリオではそれなりにいいキャラなのに、本人シナリオが酷すぎる
それ言ったらAD全般そうなんだけどさ

とりあえずさーりゃんと草壁さんは俺の中の双璧とだけ結論しておく
誰か草壁さんの甘い話を書いておくれ……俺に甘い話は無理だ
490名無しさんだよもん:2009/03/29(日) 01:57:18 ID:5d43gXOh0
草壁さんはこのスレではすでにかなり書かれているんだが、
双璧と言いつつ、さらにそっちだけを要求するか
491名無しさんだよもん:2009/03/29(日) 11:30:51 ID:PpwLtPJo0
まさか、あの清純そうでおとなしそうなあの子が・・・
って感じ多いよね。

例えば、愛佳がまさかあんなに激しくエロエロなことをしているなんて
クラスの男子は想像していまい。

例えば、このみがフェラをするなんてクラスの男子は想像していまい。

タマ姉は・・・非処女なイメージがあっても、実は処女なんて
クラスの男子は想像していまい

貴明の魔の手で、あの子や、あの子までもが、あんなことやこんなことを・・・
恐るべし・・・
492名無しさんだよもん:2009/04/02(木) 19:08:02 ID:e8eOwDdi0
エイプリルSSSはどうした!
493名無しさんだよもん:2009/04/02(木) 20:27:24 ID:waSS893M0
そして華麗にスルーされるるーこの誕生日
494桜の約束 1/5:2009/04/05(日) 00:06:00 ID:z0OfMKkV0
「貴明さん……実は私は、あなたを助けるために未来からやってきたメイドロボなんです。」
 優季がそう言った瞬間、強い春風が吹いてサクラの花びらが舞い上がった。
 まるでそのまま花びらにまぎれて彼女が消えてしまいそうに見えて……
 俺は彼女へと手を伸ばした。そして俺は……

                   ◇

 今、世間は春休みである。

 去年の春休みはタマ姉が戻ってきた事で連日何かさせられていたけれど、今年は春休みに
入る直前にタマ姉が大学部に進学するという事で九条院に戻ってしまったために、割と平穏な
春休みを送っていた。

 カーテンの隙間から差し込む春の日差しに目を覚ます。
 春とは言ってもまだ3月が終わったばかりでまだまだ肌寒い。
 だが今日は特別で……寝ぼけ眼をうっすらと開くと、目の前に白く小さな優季の顔があった。
 彼女の体温のおかげで、肌寒い朝でも布団の中は暖かい。
 まだ早いせいか優季はぐっすりと眠っていて、無防備な寝顔ですうすうと寝息を立てている。
 流れ落ちるつややかな黒髪はベッド中に広がっていてシャンプーの良いにおいが俺の鼻を
くすぐった。

 優季がうちに来たのは昨日の朝で、俺が休みなのをいい事にすっかり寝こけていたのを
たたき起こされて以来、ほぼ丸1日一緒に居ることになる。
 先日プレゼントした河野家の家の鍵がよほど嬉しかったようで、最近やたらと世話を焼きに
来てくれるのだった。
495桜の約束 2/5:2009/04/05(日) 00:09:00 ID:z0OfMKkV0
 それに加えて昨日は最初から泊まるつもりだったようで、そのための用意もきっちりしてきていた。
 おかげで昨日の夜は二人で……まあ、細かい部分は割愛するけど、その、一晩中ずっと
一緒だったわけだ。

 よく眠っている優季……名前で呼ぶのも最近やっと慣れて来た……の顔を見つめているうちに、
俺の瞼も再び重くなってくる。そりゃそうだ。眠りに就いたのは明け方に近い時間だったし。
 そんなことをつらつらと考えているうちに瞼がすっかり落ちて、意識は再び闇に落ち込んでいった。

                   ◇

「貴明さん。」
 ゆさゆさ。
 俺の名前を呼びながら、優しく揺り起こそうとしている手を感じた。
 ……誰だろう?
「貴明さん。起きて下さい。」
 ゆさゆさ。
 う……ん……もうちょっと寝かしといて……
「……」
 ……諦めてくれたか。
「……あっ……あなた、起きて下さい。」
 …………

 ぺしっ。

 俺は無言でむくりと起き上がって横に居た女の子のおでこに問答無用でデコピンをお見舞いした。
496桜の約束 3/5:2009/04/05(日) 00:12:00 ID:z0OfMKkV0
「痛いよ……酷いです貴明さん。」
 おでこを押さえたまま、エプロン姿の優季が抗議の声を上げる。
「『あなた』はまだ早いでしょ。」
「……ちょっとした悪戯心じゃないですか。それに、元々は貴明さんがねぼすけさんで
 おきてくれないのが悪いんですよ。」
 そう言って優季は部屋のカーテンを開け放った。
 春の日差しに目を細める俺に、いつもの笑顔で優季が言った。
「昨日約束したじゃないですか。今日は二人でお花見に行きましょうって。もうお弁当も
 出来てますよ。さあ起きて下さい。」
 そう語る優季の声は弾んでいてとても楽しそうだった。

                   ◇

「まだ満開とはいかないけど、結構咲いてるね。」
 いつもの通学路にある桜並木。
 大体五分咲きと言った所か……とはいえ、もう気の早い花見客がレジャーシートで弁当を広げて花見としゃれ込んでいた。

 俺たちもその一角に持って来たシートを広げて座る。
 そして、そろって桜を見上げて感嘆のため息を漏らした。
「綺麗ですねぇ。」
「まだちょっと早いけどね……でも桜を見ると春って感じがする。」
「私達も今日から3年生なんですよ。」
「そっか……今日から4月なんだっけ。」
 去年の今頃は優季も居なくて……俺も不覚にもすっかり彼女の事を忘れてたわけだけど。
 まあ、転校した当時は「高城さん」で「草壁さん」じゃなかったから……って、俺誰に
言い訳してるんだろう?
497桜の約束 4/5:2009/04/05(日) 00:15:04 ID:z0OfMKkV0
「でも忘れてるなんて酷いよ。」
「……あれ、今口に出してた?」
「いえ、なんとなく。」
 ……俺やっぱり表情読まれやすいのか?
「なんか優季には隠し事できない気がする。」
「そうですか? 私にだって貴明さんの事で知らない事はいっぱいありますよ。」
「そうかな。俺ばっかり優季の事知らない気がする。」
「ふふふ……女の子は秘密がいっぱいですから。」
 優季が悪戯っぽくそう言う。
 ……その台詞久しぶりに聞いたなぁ。
「じゃぁ、私の秘密、教えちゃいます。」
 そう言うと、急に優季は真剣な表情で俺の目を見た。
「……驚かないでくださいね。」
「あ……うん。」
 俺が答えると、優季は一度目を伏せて、それから意を決したように再び俺の目を見て話し始めた。
「貴明さん……」
「う、うん。」
「……実は私は、あなたを助けるために未来からやってきたメイドロボなんです。」
 優季がそう言った瞬間、強い春風が吹いてサクラの花びらが舞い上がった。
「え……?」
「私は、貴明さんの子孫のメイドロボだったんです。その子孫の方の命でこの時代にやってきました。」
 突然の告白に、俺は混乱していた。
「で、でも……小学生の頃に俺たちは……」
「それは貴明さんに植え付けられた嘘の記憶なんです。私はタイムマシンで小学生の貴明さんに
 記憶を植えつけて、そして去年のあの日にあの場所で出会うように仕向けました。」
498桜の約束 4/5:2009/04/05(日) 00:18:03 ID:z0OfMKkV0
 記憶を植えつけて、そして去年のあの日にあの場所で出会うように仕向けました。」
「そんな……」
 全ては仕組まれていた事……?
 舞い散る桜の花びらの中、まるでそのまま彼女が消えてしまいそうに見えて……
「ちなみに、タイムマシンは貴明さんの勉強机の引き出しの奥に隠してあります。」

 ……は?

「それに私のおなかには貴明さんを助けるための色々な道具が収納されたポケットがあるんです。」
「それは知らなかったよ。」
 ああ、そういえば……
 俺は彼女へと手を伸ばして抱き寄せた。
「実は歩くときも反重力機構の働きで……」
「はい、3ミリ浮上していて足が汚れないんですよ。」

 ぺしっ!

「ド○えもんかっ!」
「痛いです……ちょっとした冗談じゃないですか。」
 ああ、世間じゃ今日は4月馬鹿……エイプリルフールだったんだな。
 でも心臓に悪い……
「俺は……一瞬本当の事かと思って……すごく裏切られた気分だったんだぞ。」
「……ごめんなさい。」
 俺が本当に心配したんだと解って、優季がしゅんとなった。
 ……まあ、この辺で勘弁してあげようかな。
499桜の約束 6/5:2009/04/05(日) 00:21:00 ID:z0OfMKkV0
「じゃあ約束。もう嘘はつかない。」
「はい。」
「それから……」
 そう言いながら、そっと小指を差し出した。
「これからも、ずっと傍に居て欲しい。優季がどんな存在であっても。」
 俺の言葉を聞いた優季の顔がぱっと輝く。
 そして大きな目からボロボロと涙が零れて……今までで最高のくしゃくしゃの笑顔で、
俺の小指に小指を絡めて、小さく、でもはっきりと答えた。

「はい。」

 それは暖かな春日と、桜の花びらの下で交わしたとても暖かな約束。
 きっと一生覆される事の無い……
500名無しさんだよもん:2009/04/05(日) 00:23:25 ID:z0OfMKkV0
久々でレス数計算間違えた&途中でレス番間違えた orz

しかも今頃エイプリルフールネタかよと
話を思いついたのがエイプリルフール当日なのでその辺はご勘弁を
というか、元々草壁さんと花見の話が書きたいなと思っていたのですが、
どうやってまとめるかが思いつかなくて書けなかったので

話は前に投下した「彼女の欲しいものは?」の続きみたいなものですが、読んで無くても楽しめるようになってます。
なお、前回言っていたストックネタはこれでは無いのでそちらはまた今度。

ちなみに、それぞれ短編として書いていますがここに投下したもので
「スイート・スイート・フレンチポテト」→「彼女の願い」→「彼女の欲しいものは?」→今回 で
一応時間軸がつながるような書き方にしてあるので、楽しんでいただけると幸い。

それからこの場をお借りして
いつも更新ご苦労様です >書庫の管理人様
501名無しさんだよもん:2009/04/05(日) 10:05:47 ID:Pckxdfkm0
起きたら草壁さんが隣にいる生活。。一日でいいから味わってみたい。想像して超萌えた。
GJ。
502名無しさんだよもん:2009/04/05(日) 11:52:00 ID:z0OfMKkV0
感想トン
添い寝のシーンは服装に関しての描写をしていないので、
布団の中がすっぽんぽんかパジャマかネグリジェかはお好みで想像して燃えてくらはい

で、
今見返したら2個目の4/5(実質5/5)の1行目が前の4/5の最後の行とダブってました
面目ない…
503誘惑と困惑と 1/2:2009/04/10(金) 21:42:15 ID:rHBb7FwW0
「ねぇ……たかぼぅ……」
 目の前のタマ姉は甘ったるい声でそう言いながら、黒い下着姿で俺を誘っていた。
 タマ姉はブラの肩紐を口でくわえていて、今にも解き放たれるかと言うその危うさと、
見るからにその内容物を支えるには大きさの足りていない面積の布切れの頼りなさのせいで、
ただでさえ目のやり場に困るような爆乳がなお一層オスの本能を刺激するセクシーさを
醸し出していた。
「ねえ……どう? タマお姉ちゃんを押し倒したくなった?」
 女豹が獲物を狙うような、それで居て情欲を漂わせた眼差しを俺に向けてくる。
 いや、まあ、確かにソソる格好ではあるんだけどさ……
「……なんで毎回わざわざそんな挑発的な格好するのさ。」
 ベッドの上で胡坐をかいたままタマ姉の悩殺ポーズを見ていた俺はため息をついた。

 タマ姉と付き合うことになった俺は一方的に童貞を奪われて以来、ほぼ毎日のようにタマ姉と
ベッドを共にしていた。
 ……いや、一方的に一滴も残さず搾り取られていた、と言うべきか。
 タマ姉曰く、「他の女の子を見てもピクリとも反応しないように。」だそうで。
 でも悲しいかな、性春まっさかりの若さゆえにか、それとも連日搾り取られて日を追う
ごとにやつれていく事に生命の危機を覚えた人体の本能ゆえにか、次の日の夜には見事に
復活して、タマ姉を更に喜ばせる事になるのだった。

「別に毎回誘惑なんてしなくても、もうタマ姉の下着姿だけでも全然OKなんだけど。」
 俺がそう言うと、タマ姉は口を尖らせてぷぅっ、と膨れた。
「もう、タカ坊は女心を解って無いわね。」
「何が?」
「女の子はね……昨日より今日、今日より明日、好きな人には日々綺麗に見られたいものなの。」
「はぁ。」
504誘惑と困惑と 2/2:2009/04/10(金) 21:43:08 ID:rHBb7FwW0
「だからね……私も少しでもセクシーに見られようと努力しているの。」
「ふぅん。」
「と言うわけで……今日もたくさん頂戴……たかぼぅ……」
 そう言ってタマ姉は猫のように俺の胸に顔を擦り付けてくる。
 興奮したタマ姉の身体から漂う女の子の香りに、俺もすぐに「臨戦体勢」になる。
「ん……あ、あん……ふぁ……たかぼぅ……」
 タマ姉の甘い声を聞きながら、俺はショーツの横の紐をするりと引っ張って、その小さな
布切れを脱がしにかかった。

                   ◇

「くそう……連日連夜よがり声を聞かされるこっちの事も考えろってんだ。
 ……ああ、ちくしょぅ……声の主があの暴力姉貴だってわかってても妄想が膨らんで
 眠れねぇじゃねぇか……」

 向坂雄二の苦悶の日々は続く……
505名無しさんだよもん:2009/04/10(金) 21:45:05 ID:rHBb7FwW0
先日某オタクショップで↓のキャッチコピーを見てたらデムパを受信しました
http://www.hobbystock.jp/item/view/goods_img/HBY-GCF-00002716.0.jpg

なんのひねりもありませぬ
でもタカ坊とタマ姉が同居したらきっと雄二は毎晩悶々とさせられると思うんだ
506名無しさんだよもん:2009/04/10(金) 21:52:56 ID:0rBXamOa0
>>505
GJでした。どっちにも違和感がなくてすごいなw

>でもタカ坊とタマ姉が同居したらきっと雄二は毎晩悶々とさせられると思うんだ
家大きいし、部屋を端と端ってくらい離したり防音仕様の部屋があったりするんじゃない?
507名無しさんだよもん:2009/04/18(土) 15:03:15 ID:+O9a7zmJ0
>防音仕様の部屋

それなんて調教部屋?
508名無しさんだよもん:2009/04/18(土) 16:56:23 ID:aPUp4Hvs0
タカ棒の調教部屋
509名無しさんだよもん:2009/04/18(土) 22:07:35 ID:2XSNvqGR0
タマ姉がタカ坊をアナル調教するSSキボンヌ
510名無しさんだよもん:2009/04/21(火) 23:31:41 ID:e9UclTEwO
正ヒロイン、貴明子ちゃんのSSはまだか!
511名無しさんだよもん:2009/04/23(木) 19:53:43 ID:K3DTZgWA0
早めに「このみ」の「母の日」SSをリクしておきますね
(他に母親の出てきたキャラがいないので)
512名無しさんだよもん:2009/04/23(木) 20:04:50 ID:p63krAQC0
ささらを忘れるとはどういうことだ
513名無しさんだよもん:2009/04/27(月) 10:31:31 ID:pEB3Wn+JO
上二つの間をとって。

母が(現在)いない貴明に母の日限定で息子として甘やかすささら×貴明でどうだ?
514名無しさんだよもん:2009/04/27(月) 23:59:30 ID:/EvXSfWX0
どうみても幼児プレイしか思いつかない俺は汚れてますかそうですか
515名無しさんだよもん:2009/04/30(木) 00:26:58 ID:Tb85AiyM0
申し訳ない
>>134
で紹介されたサイトって閉鎖したの?
516名無しさんだよもん:2009/04/30(木) 18:33:34 ID:TZj5eD650
>>515
した。
517515:2009/04/30(木) 20:29:24 ID:EIp/3HQf0
>>516
サンクス。
あそこのメイドシリーズ好きだったから残念だわ
518名無しさんだよもん:2009/05/01(金) 00:06:20 ID:WIxttjbZ0
消されたSSだけがいいSS
519名無しさんだよもん:2009/05/01(金) 01:49:38 ID:5a7XtARs0
愛佳誕生日おめー
520名無しさんだよもん:2009/05/01(金) 22:35:30 ID:86vbh/Zs0
すっかり忘れてたw > 誕生日

久々に愛佳は書きたいな〜ねたが無いけど
関係ないけどToHeart2 adplusのマイクロファイバータオルの愛佳は可愛いかった&きょぬーでいい感じ
521名無しさんだよもん:2009/05/03(日) 22:16:34 ID:UMNE3pBJ0
愛佳誕生日記念

貴 「ごめん・・・ 郁乃のことは好きだけど俺には愛佳がいるから・・・」
郁 「うん・・・わかってる・・・」
貴 「好感度を、友人を100 付き合ってもOKを200
   結婚してもOKを300とすると、愛佳は500だ」
愛 「貴明くん・・・」
郁 「そうだよね・・・」
貴 「郁乃は400だ」
愛&郁 「脈あり!?」
522名無しさんだよもん:2009/05/04(月) 21:14:32 ID:i4kSjsk80
4コマ漫画みたいだな
面白かったw
523名無しさんだよもん:2009/05/04(月) 22:35:31 ID:I8m7Qvqf0
ちなみに他のメンバー(このみや春夏さんやタマ姉)はどのくらいだろう?

愛佳:500
郁乃:400
このみ:150
春夏さん:150
タマ姉:150
ぐらいかな?
524名無しさんだよもん:2009/05/04(月) 22:39:49 ID:Ao5UBpKI0
>>521
無駄がねーな。
旨い。
525名無しさんだよもん:2009/05/05(火) 00:03:48 ID:gyBpK/Jj0
>>523
なんか戦闘力に見えて仕方が無いw
526名無しさんだよもん:2009/05/05(火) 11:45:37 ID:aS9Qpsmw0
春夏さんとこのみが同率なのかw
527名無しさんだよもん:2009/05/05(火) 13:07:18 ID:VEG5QZnA0
俺ならば・・・

春夏さん:999(ただし人妻なので一緒になれない)
愛佳:500
このみ:500
タマ姉:500
ささら:500
その他:300
雄二:120

ってところかな?
528名無しさんだよもん:2009/05/05(火) 19:08:36 ID:uJIEjSyh0
>>527
いつかヤンデレに後ろから刺される
529名無しさんだよもん:2009/05/05(火) 19:35:03 ID:R0LiRPt+0
雄二:700
530名無しさんだよもん:2009/05/06(水) 01:39:18 ID:y9XolvK+0
>>529
それならきっと雄二が守ってくれるか。
でも雄二に(アッー!
531名無しさんだよもん:2009/05/06(水) 11:00:56 ID:6/rUCemA0
つまり雄二に後ろから刺されると
532名無しさんだよもん:2009/05/06(水) 14:05:16 ID:l0pePOCJ0
HP:Hをする体力
MP:Hなテクニックが使える力
攻撃力:攻めの力
守備力:受けの力
素早さ:イクまでの時間
愛情1:貴明に対する愛
愛情2:貴明からの愛
総合力:上記値をトータル評価したランク(S〜E)

とすると・・・

      HP    MP    攻撃    守備    素早    愛1    愛2    総合
春夏さん
愛佳
このみ
タマ姉
ささら
以下面倒なので略
雄二

いくつになるのかな?
533名無しさんだよもん:2009/05/06(水) 14:09:43 ID:zmK575FE0
>>531
評価したい。
534名無しさんだよもん:2009/05/06(水) 14:18:46 ID:l0pePOCJ0
ああ、大切な指標を忘れていたね
OP:オッパイ力。大きさだけでなく形や柔らかさ、乳首などを総合的に評価
  (ただし、やはり大きさはかなりのウエイトを占める)

まあ、スレ違いかな・・・こんなのは。
わすれてくれよん
535名無しさんだよもん:2009/05/06(水) 15:26:25 ID:5mB6dLIWO
>>532
「素早さ」っていらなくないか?
「守備力」が低いと、相対的に「素早さ」が上がりそうな気がする

>>534
>わすれてくれよん
ソレハムリナチュウモンダ
536名無しさんだよもん:2009/05/06(水) 18:31:12 ID:Hl9us9t20
>>521
遅レスだが面白かったw
537名無しさんだよもん:2009/05/08(金) 09:09:16 ID:2SC3Ue46O
激しく
538名無しさんだよもん:2009/05/12(火) 10:09:02 ID:KMSWZ9JK0
同意。もっと書け。
539名無しさんだよもん:2009/05/14(木) 16:18:30 ID:zBWsO1W80
保守
540名無しさんだよもん:2009/05/23(土) 09:17:46 ID:dcDJoK/E0
保守でageなのですよ
541名無しさんだよもん:2009/05/24(日) 02:16:15 ID:589q8ddc0
完全に寂れたな
草壁さん成分を脳内補完するか
542名無しさんだよもん:2009/05/24(日) 14:25:14 ID:OtD1i4Tl0
脳内で完結させずに文章にアウトプットぷりーず
543名無しさんだよもん:2009/05/24(日) 17:41:49 ID:F+e3eayo0
朝はこのみに
昼は愛佳に
夜はささらに
癒されたい
544名無しさんだよもん:2009/05/28(木) 23:28:37 ID:S1nZriQR0
シルファssろくなもんねーな
545名無しさんだよもん:2009/05/29(金) 00:56:12 ID:bmyQbyQr0
面白いのは消えた…
まぁ保存しときゃよかった
546名無しさんだよもん:2009/06/07(日) 06:48:21 ID:5kfX388QO
保守
547名無しさんだよもん:2009/06/09(火) 18:16:17 ID:nKH067Vm0
過疎ってるので保守代わりにネタふってみる 誰か完成させてください
おおざっぱなストーリーはこんな感じで↓

由真ED後 ゲーセンバトル
勝ったほうが負けたほうになんでも1つ要求できる
貴明勝利 「やっぱりこういうときはエッチぃことだろ」 「私帰る」
「待て待て 俺とて由真に嫌われたくはない ちょっぴりエッチぃ程度だから」
なんとか説得して自宅の自室に
どんなエッチぃことを要求されるのかと怯えるのだが
「膝枕で耳掃除をしてくれ 愛情込めて!」
「はぁ?それってエッチぃことなの?」
膝枕&耳掃除のエッチぃさについて語る
後は耳掃除シーンでラブラブなりほのラブなりでうまくまとめてください
548名無しさんだよもん:2009/06/09(火) 18:56:04 ID:45MKrFff0
>>547
ただし膝枕は生足でな
549名無しさんだよもん:2009/06/25(木) 03:10:37 ID:n6IxYh6yO
保守
550名無しさんだよもん:2009/06/30(火) 21:01:48 ID:m/fHDy1S0
>547
自分も二つほどネタ振ります、文才無いもんでSSの神様ぜひ神作をっ
話の流れはこのように↓

珊ちゃんが、バーチャルリアリティーな空間に意識をトリップさせる装置を作成。
貴明とヒロイン(黄色以外でひとりでも多人数でも可、自分的にはタマ姉とささら)が被験することに
トリップ成功!! だがしかし装置には微妙な欠陥があって・・・
欠陥の影響により、通常の手順でリアル世界にもどれなくなる
さらに・・・タカ坊多人数に分裂&精力と欲情度MAX(笑
珊ちゃん 欠陥を直そうと試みるが(珊ちゃんがヒロインな場合 イルファか長瀬博士)時間が掛かることが判明
リアル世界にもどるもう一つの方法は・・・貴明が満足にイクこと・・・。
Hシーンは 二穴、三穴なシーンを入れて ラストはうまく 纏めてください
自分に文才が無いのが憎たらしい・・・。
551名無しさんだよもん:2009/06/30(火) 21:51:49 ID:m/fHDy1S0
>550
すいません、二つ目は似たり寄ったりの貴明多人数とヒロインの絡みなので
またいつかに。
552名無しさんだよもん:2009/07/01(水) 10:45:15 ID:WZ26VmgG0
>>550
ネタの裏設定追加っす
バーチャル装置作成の依頼主→まーりゃん先輩
バーチャルリアリティー云々言っているか゛実態はバーチャルSEXを体験する装置。
まー「〜な感じの装置作れないかい?皆で、らぶらぶ出来るぞ〜?」
珊ちゃん「ええよ〜」
欠陥→これは嘘。実はリアル世界で色々操作出来る(前書のように人数増やしたりとかイっても即回復とか・・・)


もうすぐタマ姉のバースデーが近いのでこれらのネタでSS希望です。
553名無しさんだよもん:2009/07/01(水) 21:11:01 ID:EELXn9OC0
そこまで出るんなら自分で書けばいいじゃない。文才なんてかんけーね
554名無しさんだよもん:2009/07/02(木) 22:02:57 ID:vClZxc/c0
>553
実は書き込みをするのは、つい最近なんです。

ネタはこの間見た映画でシュワちゃん主役の「デモリッションマン」に出てた
バーチャルSEX装置のシーンをみて、これはっ! と思い、2.3ネタを
考え付いたんですけど・・・

正直、どういう風にすればいいのか、わかんなくて・・・
そんな訳で、ベテランな先生方にお願いしたいんですー。
555名無しさんだよもん:2009/07/03(金) 02:30:32 ID:FEbUWia50
閉鎖した途端またSSスレに沸くとか
マジで頭沸いてるんだな
556名無しさんだよもん:2009/07/03(金) 15:46:31 ID:3MDmSrvO0
>>554
どうでもいいが半年romってこい
557名無しさんだよもん:2009/07/03(金) 17:46:44 ID:w7x0yhxu0
なんとなく半年前から読み直したら
SS投下後は荒れてるだけだった
558名無しさんだよもん:2009/07/03(金) 21:53:29 ID:cHTjgUZ20
一応書いてるものはあるんだけど
最近気力が続かないのでおわんね
559名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 16:56:30 ID:8eRJoKw10
>>547
ためしに文頭だけ書いてみた。
続きは書くかは分からないけどな……
560名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 17:02:15 ID:8eRJoKw10

「ふんっ、そこだああああああああああ!!」
「えっ、あああああああああ!?」

画面の中で華麗に決まる8連コンボ、それが勝負の節目だった。
由真の使っていたキャラクターが高く空中へと舞い、地面へと落ちていく。

「よっ……しゃあ!!」
「ま、ま、負けたああ!?あれだけ練習したのに!?」
「由真、俺が雄二とどれだけこのゲームをやりこんだか知らないだろう?」

土曜日、昼下がりの午後。
付き合い始めてから半年、由真と貴明は月に1回はこのゲームセンターで遊ぶ事がいつの間にか習慣となっていた。
ただ、いつもの勝負とは少し違っていたが。

「それで約束は覚えてるよなぁ、由真?」
「うっ……分かってるわよ…」

『今日の勝負で負けたほうは何でも1つ言うことを聞くこと!』

ゲームセンターの入り口の前で、いきなり高らかに宣言したのは由真からだった。
もともと貴明はあまり乗り気では無かったが、

『へぇ〜?貴明はこの私に負けるのがそれほど怖いと?』

この一言で、貴明のプライドに火が点いた。
それに、由真の指定してきたゲームはゲームセンターの中でもかなりやりこんできているゲーム。
もともと由真相手にはあまり遠慮しない貴明なのでハンデも慈悲もなく叩き潰しにいったのだ。
561名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 17:02:40 ID:8eRJoKw10
「…で、罰ゲームは何なのよ?」
「ん〜、な〜ににしよっかなぁ〜♪」
「くっ、その間延びした声が果てしなくムカツク……ッ!」

握り拳を握って思い切り睨んで来るがそんな視線も慣れてしまった貴明にはまったく通用しない。

「やっぱりこういうときはエッチぃことだろ」
「私帰る」
「いや冗談ですゴメンナサイ帰らないでください」
「だが断る!」
「断らないでください本当にお願いします」
「はーなーせー!」

傍から見れば、公衆の面前でいちゃついているただのバカップルである。
一人身の男性の時間つぶしの場でもあるゲームセンターで、どんな視線を向けられたかは想像に難くない。

「はぁ…はぁ…で、ば、罰ゲームは何よ?」
「んー……んん?」

そこで目に行ったのが由真の今日の服装だった。
健康的な太ももを惜しげもなく晒すショートパンツに夏らしい爽やかな白いカットソー。
それを見て貴明は思いついた、由真にキレられない程度にちょっぴりエッチぃ罰ゲームを。

「よし、決めた!」
「な、何よ?エッチぃことだったら本当に私帰るから!」
「大丈夫大丈夫!俺だって由真に嫌われたくはない。ちょっぴりエッチぃ程度だから」
「え、エッチぃことじゃないの結局!」
「まあまあ、とりあえず俺ん家行こうかー」
「ちょっ、は、離せー!たかあきー!」

562名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 17:41:55 ID:8eRJoKw10
「……で、何よ、そのちょっぴりエッチぃ罰ゲームってのは?」

場所は変わって貴明の家。半ば無理やりに家に連れてこられた由真はジト目で貴明を睨んでいる。

「耳掃除をしてくれ、愛情込めて!」
「……はぁ?」

ポカンと、まさに拍子抜けしたような由真。
貴明の手には、いつの間にか耳掻きが握られていた。

「貴明、それってエッチぃことなの?」
「由真、俺がいつただの耳掃除って言った?」
「じゃあ、なによ?」
「膝枕でしてくれ!」
「……いいけど、全然エッチぃくないんだけど」
「な、何だってーッ!由真、お前それ本気で言っているのか?」
「貴明、耳掃除にどんな期待してんの?」
「何って、そりゃあ由真の今日の服装見たらそう思うだろ!由真の生足を枕にして耳掃除してもらうんだぞ!?そんでもってその足ちょっと触ってみたり耳掃除終わったら『ふうっ』って耳に息かけて貰ったりエッチぃさ満点じゃないか!」
「それ以前に膝枕で耳掃除は男のロマンだ!それにな…」
「あー、はいはい、わかったからもう喋らないで。聞いてるこっちが恥ずかしい」
563名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 17:42:51 ID:8eRJoKw10
「じゃあやろう!今すぐにやろう!さあさあさあさあ!」
「はぁ……なんか貴明が向坂君に見えてきた……」
「なんか言った由真?」
「なーんにも。じゃあこっち来なさいよ、貴明」
「ん、ああ」

ソファに座り、貴明の頭を太ももの上へと置く由真。

「そういえば由真」
「どうかした貴明?って言うかいきなり動かないでよ」
「エッチぃ罰ゲームっていったいどんな想像してたんだ?」
「あ………!た、大したことじゃないわよっ!」
「ど〜んな想像したんだゆま〜?」
「黙って寝てろバカ貴明!」
「おぶっ!?」
564名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 17:46:37 ID:8eRJoKw10
>>547
こんなかんじか?
要望通りにエッチぃさを語らせたら貴明が変態になったが
続きも考えてるけどエロありのほうがいいか?
てか、過疎化ひどいな
565名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 17:56:52 ID:pzB2OQJJ0
>>564
同感。
で、もう一つあるリクも書いてるの?
内容を見てみると結構エロくて良さそうだけど・・・タマ姉と、ささらで
二穴・三穴SSか・・・。
566名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 18:04:02 ID:RjnhbUdS0
>>564
乙乙

俺も考えてブルマで耳掃除させようとまでは考えたんだけど
オチが思いつかないので手を付けてなかったのよね
567名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 18:06:03 ID:fLbd04p60
由真の太ももが頭から離れねぇ
568名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 18:06:59 ID:pzB2OQJJ0
>>564 565
忘れてました。 乙でありますー
569名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 18:36:12 ID:8eRJoKw10
おっ、予想以上に人いた

>>565
そっちは今のところ書いてない
正直ね、俺好きなキャラしか書けない人間だし
シルファ、郁乃、由真、狐、狸ならリクあれば書くかもしれない。
まあ、リアルが忙しいからあまりスピードは速くないけどな。すまない
来週までには何とか終わりにまで漕ぎ着けたいもんだなぁ
570名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 20:57:38 ID:pzB2OQJJ0
>>569
おけ。
いくのんと、由真と狸で三穴見てみてー。
上の三人でリクします。

下級生sは、このみを通じて面識あると思うが
由真と双子って・・・あっ来栖川繋がりだったな。
571名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 21:44:23 ID:uIAbOQ6d0
安価間違えてるのはわざとかお前
572名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 22:03:20 ID:pzB2OQJJ0
>571
ごめん、間違えました。
正しくは、>565
573名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 23:07:08 ID:uIAbOQ6d0
そうじゃなくて>じゃねえよ>>だよっつー話
574名無しさんだよもん:2009/07/04(土) 23:54:03 ID:Bxbt9xDT0
どっちでも専ブラなら反応するじゃない
575名無しさんだよもん:2009/07/05(日) 00:27:48 ID:hrF7dCe70
強ち間違いじゃないでしょう
576名無しさんだよもん:2009/07/05(日) 02:14:16 ID:9PppPNHbO
やっぱり半年ROMれってのは至言だな
577名無しさんだよもん:2009/07/05(日) 12:53:28 ID:jNhb1Q810
>>571 >>573
すいません、いろいろ調べて勉強しました。
間違えてて申し訳ありません。
578名無しさんだよもん:2009/07/05(日) 18:10:13 ID:DoATIcRb0
>>570
すまん、郁乃、瑠璃、由真でもいいか?
貴明相手に素直になれない3人組ってことで
それなら時間かかるがいけるかもしれない

正直な話、東鳩のssは経験無いからキャラの関連付けが難しい
579名無しさんだよもん:2009/07/05(日) 18:55:43 ID:jNhb1Q810
>>578
はい、氏のやりやすいようにしてください。
三穴物って書庫には愛佳の鬼畜物しかなかったから
出来るだけ、らぶらぶ濃厚な三穴物期待してます。
580名無しさんだよもん:2009/07/07(火) 08:43:30 ID:saJdnzdD0
七夕SS期待
581名無しさんだよもん:2009/07/07(火) 11:11:37 ID:y7MBULUE0
あいかわらず 人いねー
今日、タマお姉ちゃんの誕生日だな なんかSS来ないもんかね?
582名無しさんだよもん:2009/07/07(火) 18:09:16 ID:pkXHsbEi0
>>580
>>581
今七夕タマ姉ネタ書いてる。
がんばって今日中に完成させるからもう少し待ってくれ。



…無理だったら明日でいいか?
583七夕ラプソディー 前編:2009/07/07(火) 19:18:18 ID:pkXHsbEi0

「ご主人様、今日は何の日か知ってるれすか?」

いつも通りの平日の朝、朝食を食べているときに突然シルファちゃんがこんなことを聞いてきた。

「ええと、今日?なんかあったかな……」

カレンダーを見てみると今日は7月7日、火曜日。
ああ、なるほど------------

「もしかして、七夕?」
「大正解なのれすご主人様」

懐かしいなぁ。最後にやったのはいつくらいだったっけ。
確かタマ姉がまだ九条院に行く前だった気がするけど。

「で、七夕がどうかした?」
「ぴっ!?そ、それは…あの……」

いきなり恥ずかしがってモジモジとしているシルファちゃん。
いったい何かあったのだろうか。

「シ、シルファはめいろろぼの知識として七夕というものはしっているれす。けど、その……」
「実際どういうことをするかはよく分からない?」
「そ、そうなのれす。れ、れすからその……」
「実際にやってみたいと?」
「さしれがましいお願いれすが…らめれすか?」

584七夕ラプソディー 前編:2009/07/07(火) 19:19:45 ID:pkXHsbEi0
上目遣いでお願いしてくるシルファちゃん。
シルファちゃんがこんなことお願いしてくるなんて珍しい。何か思い入れでもあるのだろうか?
それに久しぶりにタマ姉やこのみ達をを誘って七夕をするってことも悪くない。

「全然いいよ。今日の学校帰りに笹買ってくるよ」
「ホントれすか!?」

目をキラキラさせて、本当に嬉しそうなシルファちゃん。やっぱり七夕に何か思い入れでもありそうだ。

「たださ、タマ姉とこのみと雄二誘ってもいいかな?」
「タマタマにこのこのれすか?」
「うん、だめかな?」

シルファちゃんの対人恐怖症はいまだに治っていない。
タマ姉達なら多分大丈夫だとおもうけど、シルファちゃんがどうしてもだめなら仕方が無い。
雄二が人数に入っていないのはご愛嬌。

「しょうがないれすね、いいれすよ」
「本当?ありがとう、シルファちゃん」
「…本当は二人きりが良いのれすが…」
「ん?何か言ったシルファちゃん?」
「な、なんれもないれす!そ、それよりも時間は大丈夫れすか?」
「え?ってヤバッ!」

のんきに話していたらすでに時間はちょっと危ないところまで来ていた。
下手をこけば遅刻しかねない時間だ。
585七夕ラプソディー 前編:2009/07/07(火) 19:20:56 ID:pkXHsbEi0

『タカくーん!起きてるでありますかー!』

「ほら、このこのも来ちゃいましたれすよ!」
「じゃあ、行ってきます!」

残っているトーストをコーヒーで流し込む。
このみに迎えに来られるなんてかなりゆっくりしていたみたいだ。

「あ、あとシルファちゃん!料理はよろしくね!」
「はい!うれによりをかけて作って置くのれす!」


…あれ?7月7日って他にもなにかあったような…?



「…ってことで今日家に来ない?」
「もちろん行くでありますよー!」
「もちろん私も行くわ。久しぶりね、七夕なんて」
「シルファちゃんの手料理だと!?行きます行かせてくださいお願いします!」

いつもの登校の道、シルファちゃんの提案は全員異議なしで可決となった。

「くぅ〜っ!またあの麗しのシルファちゃんに会えてその上手料理とは〜っ!!ってあだだだだだだ!?」
「ゆ・う・じ?変なことしたらどうなるか分かっているでしょうね?」
「分かってます分かってます!!だから止めて頭もげるもげるーっ!?」

相変わらず、雄二の性癖は変わっていない。というか、治る事ってあるのだろうか?

586七夕ラプソディー 前編:2009/07/07(火) 19:21:42 ID:pkXHsbEi0
「このバカは置いといて、私達になにか手伝えることは無い?」
「何でも手伝うでありますよー!」
「ん〜、多分大丈夫だと思う。シルファちゃん妙に張り切っていたし」

あのシルファちゃんの張り切り様なら料理はまず大丈夫だろう。

「そう…笹はあるの?」
「笹は今日の学校帰りにでもどこかのスーパーで買って帰るつもり」
「なら笹は私の家のを使わない?雄二に持っていかせるから」
「本当?助かるよタマ姉」
「そのくらい任せなさいタカ坊」
「待て姉貴……それって結局働くの俺じゃ「なんか言った雄二?」なんでもないですゴメンナサイ」

哀れ、雄二。
というか日に日にアイアンクローからの復活スピードが速くなってないか?

「タカ君、このみになにか出来ることある?」
「ええと、あとなにかあったかなぁ…」
「タカ坊、短冊用の紙とかはあるの?」
「あ…多分無いな。ならこのみ、放課後に画用紙選び手伝ってくれ」
「了解であります軍曹殿ー!」

587七夕ラプソディー 前編:2009/07/07(火) 19:22:53 ID:pkXHsbEi0

そんなことを話している間に、いつの間にか校門に着いてしまっていた。
危惧していたよりも普通に遅刻せずにすんだようだ。

「じゃあ、後の話は昼休みね」
「そうだね。じゃあ、昼休みに」
「…ねえ、タカ坊」
「どうかしたタマ姉?」
「…ううん、なんでもない。また後でねタカ坊」

そう言ってタマ姉は先に校内に入ってしまった。どうかしたのだろうか?
いつもなら校内に入ってから別れるのに。

「貴明お前、覚えてないのか?」
「もしかしてタカ君覚えてないの?」
「えっと…何を?」

雄二とこのみがまったく同じ事を聞いてくる。
今日って七夕以外になにかあったっけ…?

「「今日が」」
「今日が?」
「「姉貴(タマお姉ちゃん)の」」
「タマ姉の?」
「「誕生日って事!」」
「タマ姉の誕生日……って、ああ!」
588七夕ラプソディー 前編:2009/07/07(火) 19:30:09 ID:pkXHsbEi0
そうだ!なにか忘れてるって思ったら今日はタマ姉の誕生日だった!
朝からなにか忘れてたと思ったらこの事だったのか!

「え、まさか貴明、本当に忘れてたのか?」

…いや、覚えてはいたんだ。頭から出て来なかっただけで。

「そうなの!?てっきりこのみはタマお姉ちゃんの誕生日だからって誘ったのかと思ってたのにー!」

…このみの驚いたような視線が目に痛い…

「俺もそう思ってた」

まさか雄二にまでこんな視線を送られるとは…っ!

「タカ君ひどいよぉ〜!」
「しばらく離れていたからって誕生日まで忘れていたとは…」

痛い。2人の視線がひじょーに痛い。

「…弁解のしようもありません…」
「ってことはタカ君まだタマお姉ちゃんの誕生日プレゼントも買ってない?」
「…買ってないです」
「俺はもう買ってあるぜ、たいしたもんじゃないけどな」
「このみももう買ったよ!」


ヤバイ、何も考えてない。

589七夕ラプソディー 前編:2009/07/07(火) 19:30:31 ID:pkXHsbEi0
「…雄二、タマ姉に何買った?」
「誰が教えるか」

いつになく雄二が冷たい。

「なら、このみは!?」
「タカ君……それは自分で考えないとダメでありますよ」

まさに孤立無援。
あまり女の子と関わり合いにならなかった俺にとって、女の子にプレゼントなんて経験はほぼ無いに等しい。
いったい何を送ればいいんだろう?

「はぁ……ダメだなこりゃ」
「ダメでありますねー……」

言いたいことは分かるが、そんな目で見られても……

「貴明、昼休みも屋上来なくて良いから姉貴へのプレゼント考えておけ」
「え?」
「短冊用の紙もこのみが一人で買いに行くからタカ君は放課後タマお姉ちゃんのプレゼント買って」
「え??」
「「いいな(でありますね)!?」」
「サ、サー・イエッサー!!」
「「分かればよろしい」」

いつに無く2人の威圧感が凄まじい。
条件反射で返事したけど……何を買えばいいんだろう?


590名無しさんだよもん:2009/07/07(火) 19:35:57 ID:0N/a9uee0
しえん?
591名無しさんだよもん:2009/07/07(火) 22:08:57 ID:y7MBULUE0
し・・しえん・・・。
592名無しさんだよもん:2009/07/08(水) 11:44:16 ID:WBo5EeMW0
支援

愛佳SS(鬼畜)書いてくれた、図書委員長殿。
由真が部下たちに捕まったあとの事が見たいので
どうか続きを書いて下され。
593名無しさんだよもん:2009/07/09(木) 20:44:52 ID:KhWbLAKq0
前編投下終了という事で良いのかな?
それとも規制(連投規制じゃないほう)に巻き込まれて続きを落とせないのかな?
594:2009/07/12(日) 14:41:51 ID:qzZ1uYKh0
鬼畜はやめてくれ
595名無しさんだよもん:2009/07/12(日) 15:52:52 ID:2BsCzrIy0
>>594
俺も、あれの続きは見てみたい気がするが
モブ部下や図書に犯られるくらいなら
愛佳と貴明と環での4Pにした方がまだマシ。
596名無しさんだよもん:2009/07/13(月) 17:29:50 ID:9VOlJhYJ0
>>592 >>594 >>595
最近、SS書庫を見つけた自分が来ましたよっと。
これ大分前の作品なんだね
俺も続きが見てー 貴明と愛佳に見られながら輪姦とか・・・。 
597名無しさんだよもん:2009/07/13(月) 21:56:24 ID:OEImeO8q0
知ったこっちゃねーや
598名無しさんだよもん:2009/07/15(水) 00:26:27 ID:oszqGxS80
559氏、582氏 マダー?
599名無しさんだよもん:2009/07/15(水) 01:30:26 ID:rYyTm6As0
     *      *
  *     +  まだです
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *
600名無しさんだよもん:2009/07/18(土) 11:02:30 ID:Fb0TttDe0
まあこの時期の作者さん達は由真誕生日SSの製作に忙しいからな
601名無しさんだよもん:2009/07/18(土) 16:55:06 ID:0rf0cJz+0
もうまともに投下が有るかも疑わしいのに(´;ω;`)
602名無しさんだよもん:2009/07/18(土) 17:11:59 ID:R4cipiND0
ここ見てる住人に提案だが、某ゼロ魔SSスレの毒吐きスレみたいなのを
作れば良いと思う。

何か知らんが去年か一昨年辺りからSS出ては何故か叩く輩が目立ってる、

月末にPSP版出ることだし『原点回帰』って事で
どんどん若き新人さんにSS投下してもらって、嘗ての賑わいに
もどってもらいたいもんだ。
603名無しさんだよもん:2009/07/18(土) 18:28:02 ID:IIH9WE7A0
叩かれてたっていうか、肯定的じゃない意見を全て叩きと捉える風潮が問題だと思うよ…
まぁ俺も、楽しんでる集団に入ってきてわざわざ空気悪くすることないと思うけど(気に食わないことがあるなら黙ってればいいだけだし)
やっぱ読む側もTH2を好きで読んでるわけだからね
オリキャラ使ったり、キャラの魅力を薄める方向のSSは叩かれてもしゃーないと思う
604名無しさんだよもん:2009/07/18(土) 21:15:00 ID:R4cipiND0
>>603
同感、でも物語のアクセントで若干のオリキャラとかが、でるのは
仕方がないのでは?。

問題はオリキャラがメインより出しゃばらなければいいだけの事で
・・・・いっその事、オリキャラ禁止とかをルールに入れる?。
605名無しさんだよもん:2009/07/18(土) 21:18:47 ID:zkoDU20d0
馬鹿
荒らしが喜ぶえさをばらまくな
606名無しさんだよもん:2009/07/19(日) 12:28:52 ID:PxfVAki/0
もう、なんでもいいから エロいやつ 誰か書いて下さいよ先生方・・・。
607名無しさんだよもん:2009/07/19(日) 18:55:45 ID:4cp/KIZQ0
>>602-604
公開停止したと思ったらまたスレ荒らしに湧いてんのか糞メイドロボSS作家
日記更新と同タイミングで書き込むなんてどんだけ素直なんだww
608名無しさんだよもん:2009/07/19(日) 21:47:56 ID:I5AbMoSN0
ここTH2SSスレだろ・・・レス増えてっから何か来てるかと
思ったら、またいつものか・・・    

俺、普通のSSはどうでも良いからエロパロ見たいんだよね
ここ以外でTH2物でエロパロSSやってるとこ無いんかね・・・。
609sage:2009/07/20(月) 10:16:37 ID:DJ+o0HQjO
エロパロかー。そういやエロものってまともに書いた事ねーな。
なんか照れ臭くて苦手イメージがあったんだが……。
610名無しさんだよもん:2009/07/20(月) 13:45:46 ID:868Pkdbp0
すまん、作者が童貞だとエロものの描写が難しいのよw
611名無しさんだよもん:2009/07/20(月) 13:48:30 ID:4ZXV/iD70
>>609
おおっ!?、作家様ですか? なーに構いませんって
ここpinkだし、…なによりエロパロ板にTH2スレ無かったし…。
ここは、いっちょタマ姉かささらか由真でリクします。
612名無しさんだよもん:2009/07/20(月) 17:40:50 ID:RAatmNlF0
>>603
>キャラの魅力を薄める方向
原作に忠実になるほど、嫌気が差して来るキャラ達がいる。
黄色とかはるみとかまー公とか。
かと言ってよく見せようとすると俺設定SSになるだろうし。
メインに据えるなら、よほど上手い作家がテーマを練ってやらんとまず痛いSSになる。
せいぜい主役キャラの当て馬かサブキャラに留めて置いた方が安全だと思うんだが。
読み手も、こいつらメインってだけで敬遠する向きが少なくなかろうし。
作家のみんなはどう考える?
613名無しさんだよもん:2009/07/20(月) 18:40:06 ID:4ZXV/iD70
>>612
おいらは書き手じゃ無くて、もっぱらエロパロ好きの読み手なのだが
概ね同意。 つーか黄色は最初からアウトオブ眼中なんで…

それより >>559 氏のまだなのだろうか…。
614名無しさんだよもん:2009/07/20(月) 18:56:58 ID:vjbO7tZQ0
>>612
>原作に忠実になるほど、嫌気が差して来るキャラ達がいる。
君は嫌いなキャラもかけるタイプなんだな。
自分はそもそも書けない。サブですら無理。
好きなキャラだからこそ、その魅力を引き出したいと思うし、書く気にもなる。
嫌いなものをわざわざよく見せようなんて思わないよ。

所詮SS、所詮二次。オリジナルなら多様なキャラを描く必要もあるんだろうが。
自分にはそんな実力ありません。
615名無しさんだよもん:2009/07/20(月) 19:10:48 ID:QGYfoeUt0
別に嫌いな訳じゃないが
以前、まーをSSに出したときは、キャラらしさを殺さずに、でもあんまり悪く見えないようにと、結構気を遣った
616名無しさんだよもん:2009/07/20(月) 20:43:36 ID:RAatmNlF0
>>614
嫌いなのも書けるというか、出さなきゃならん時があるだろ?
シルファものとか書こうとすると、なるたけはるみは出さんで済むように苦心したりする。
SS執筆は想像力を巡らす作業だから、あんなのがリアルでいたらと思うとぞっとするわけだ。
ADのイルファも嫌い。無一文の漫画みたいのを文章で描こうとすると酷いことになるのがわかった。
上の方で随分叩かれてる某メイドロボ作家がいい反面教師だろ。
617名無しさんだよもん:2009/07/20(月) 21:56:47 ID:vjbO7tZQ0
二次の利点だな。ものすごく狭い場面の抽出。
シルファなら貴明との日常のみ、とか。
嫌いなキャラはいないことにして作った上で、整合性のために名前だけ出しておいたなんてこともあったな。
ちょっと込み入った話になると使えないけど、ほのぼの日常ものも一定の需要はあるなんて自己弁護しつつね。
逃げに過ぎないんだが、無理に書こうとしてもいいことはないと思う。
618名無しさんだよもん:2009/07/20(月) 22:55:00 ID:rW5FaBA20
基本的には嫌いなキャラは書くべきじゃないよね

といいつつ俺も、長編で苦手キャラにそれなりの役割を与えたプロット立ててしまって、
苦労しながら書いたけどやっぱりピンとこなくて、そんときは
「上手く書いてあげられなくてごめんなさい」って心でキャラに謝りながら書いてたなあ
もちろん、そのキャラが好きな人にも申し訳ないなと

自分が好きで書いたなら、例え他人に容れられなくても胸を張れるけど、
好きじゃないキャラは書くこと自体がキャラと原作とそのキャラが好きな人に失礼だろうって思ってしまう
619名無しさんだよもん:2009/07/20(月) 23:31:31 ID:4ZXV/iD70
お話の途中すいません。
ここは、一応「ToHeart2のエロパロ」も兼ねているんですよね?
620名無しさんだよもん:2009/07/21(火) 00:09:44 ID:mwFQJzvs0
>>619
兼ねているっていうか、そもそもToHeart2が18禁を含むからね。
当然エロいのも投下されるよ。
621名無しさんだよもん:2009/07/21(火) 00:26:17 ID:Wv2v0ic90
>>619は皮肉でしょ
622名無しさんだよもん:2009/07/21(火) 02:16:16 ID:Wz1+DbrX0
文章系のスレの皮肉って難しくてわからない・・・どういう意味?
623名無しさんだよもん:2009/07/21(火) 09:35:38 ID:ScnAsuON0
皮肉ととる方がゆがんでいるだけの話
624sage:2009/07/21(火) 10:33:19 ID:w558AzI8O
ちょっとチャレンジしてみてるんだけど、エロって難しいなあorz
何故か知らんがダーク&百合方面に転がるし……もうダメだな、俺は\(^O^)/
625名無しさんだよもん:2009/07/21(火) 21:54:24 ID:xhtAuLrW0
はるみと黄色とまーの虐待SSって需要ある?
626名無しさんだよもん:2009/07/21(火) 21:54:48 ID:Wv2v0ic90
>>622-623
会話でスレが進すすみまくりだけど、ここは作品を投下するスレだよね?
という皮肉と取ったんだが
まあ、純粋に質問かも知れんけど
627名無しさんだよもん:2009/07/21(火) 22:01:44 ID:2LP5rwF60
彼の言動見りゃふつうにわかるじゃん
それに、そういう皮肉なら、エロパロを兼ねていると限定する理由がない
SS投下スレですよね、ですむことだ
628名無しさんだよもん:2009/07/21(火) 22:07:58 ID:O0vMMCEF0
>>625
黄色とまーなら虐めて良し。

はるみは虐めんな。
629名無しさんだよもん:2009/07/21(火) 23:12:01 ID:6W+p9EQT0
清楚なイルファさんとエロい草壁さん、あなたならどっちを取る?
630名無しさんだよもん:2009/07/21(火) 23:16:37 ID:2LP5rwF60
イルファさんは清楚なぐらいでいい
631名無しさんだよもん:2009/07/21(火) 23:56:46 ID:1MLtG09e0
ある日、貴明が家に帰ると、

顔を見るなり段ボールの中に逃げ込み箱ごと震え出すシルファと、
真っ赤になって私はダーリンの愛を受け止められると思うよと言いながらも微妙に腰が引けてるミルファと、
強引な殿方もステキですからと上品に頬を染めるイルファと、
雄二から預かっていた秘蔵品とやらの箱が押し入れから引っ張り出されてた。

こうですかよくわかりません(>_<)
632名無しさんだよもん:2009/07/22(水) 08:29:03 ID:xZy/94LC0
>>628
差別はいかんな
633名無しさんだよもん:2009/07/22(水) 10:13:03 ID:afoWZPwp0
>>550氏のネタを見てタカ坊とヒロイン多数の乱交物を考えてるんだが、

ヒロイン一人づつにタカ坊を数人付けるか、
それとも貴明一人で全員相手にするか、

どっちのシチュがいい? ちなみに状況は
「まーに頼まれて『元オカ研部室』に行く事になったタカ坊とヒロインs
 頼まれ事をしてる時に誤って『魔法薬』を全員が浴びてしまう…」

ここから先はシチュによって『魔法薬』効果が変わるので…。
634名無しさんだよもん:2009/07/22(水) 13:32:08 ID:5wAH7H3zO
>>633
各人の潜在的な願望や恐怖が形になるとかどーだ?
タマ姉なら子供の自分とタカ棒とか、優季はなんだかお姫様になって白馬の王子タカ棒に夜這われとか、愛佳ならタカ棒&いくのんとか、瑠璃ちゃんは珊瑚&イルファ&タカ棒とかさw
タカ棒にはかからず涙目ってのもあり(目の前の陰欲地獄絵図に女性恐怖性加速ww)だな。
635名無しさんだよもん:2009/07/23(木) 16:18:17 ID:AC5TMggS0
>>634
>目の前の陰欲地獄絵図
えーと…つまり、ヒロイン達は貴明無視してハードゆりんゆりんなんですか?
わかりませんW

俺的には発情したヒロインsがタカ坊を女男女するのかと思ってた…。
636名無しさんだよもん:2009/07/23(木) 20:47:16 ID:Qb2t/j8E0
ADで鬼畜に成り下がったタカ棒を、タマ姉をはじめとするヒロインがおしおき&調教するSSとか
637名無しさんだよもん:2009/07/24(金) 16:33:42 ID:suG/2BLj0
タマ姉とイルファさん、あなたはどちらにあ仕置きされたい? もちろん、タマ姉ならこのみ、イルファさんなら姫百合姉妹のオプションつきだよ。
638名無しさんだよもん:2009/07/24(金) 16:36:00 ID:suG/2BLj0
あ仕置き--->お仕置き
639:2009/07/24(金) 16:38:45 ID:LkEAI3MA0
イルファ
640:2009/07/24(金) 16:39:13 ID:LkEAI3MA0
イルファ
641名無しさんだよもん:2009/07/24(金) 17:26:59 ID:3thnv8nN0
タマ姉
642名無しさんだよもん:2009/07/24(金) 18:17:58 ID:uz4i4ieQ0
このみだけならこのみで
ダメならイルファで
643名無しさんだよもん:2009/07/24(金) 18:41:52 ID:suG/2BLj0
このみだけだと在庫がヤンデレ仕様しかございませんが...
644名無しさんだよもん:2009/07/24(金) 20:26:45 ID:uz4i4ieQ0
じゃあイルファでww
645名無しさんだよもん:2009/07/26(日) 17:44:02 ID:i4jTbYsY0
SSマダー?。ノシ▼チンチン
646名無しさんだよもん:2009/07/26(日) 20:15:47 ID:QpunuHYe0
ごめん、ADショックで再帰不能
647名無しさんだよもん:2009/07/26(日) 21:32:27 ID:IhxCe9vX0
>>646
ならば用はない。消えろ
648名無しさんだよもん:2009/07/26(日) 22:29:38 ID:i4jTbYsY0
>>578氏ーっ
まだまだでありますかーっ?
649名無しさんだよもん:2009/07/27(月) 14:27:21 ID:H2nm2VVY0
このみヤンデレみたい
650名無しさんだよもん:2009/07/29(水) 18:49:41 ID:HcAM5cgm0
誰もコネー…。
651名無しさんだよもん:2009/07/29(水) 21:20:32 ID:L0dVbVXWi
初めまして。
ついに明日PSP版が発売されますね。
PS2しかやってないので迷っているのですが変更されたのってさららが追加されただけですか?
もしそうなら受験が終わってからXの方をやろうと思うのですが...。
ところでtoheartでバトル物ってできませんかね?
たか棒vsタマ姉とか、誰かレイプされそうになってたか棒が助けるとか。
個人的に見てみたいです。
長々と失礼しました〜。
652名無しさんだよもん:2009/07/30(木) 10:32:57 ID:azsAdD+G0
ばかじゃねぇのお前
653名無しさんだよもん:2009/07/30(木) 19:16:06 ID:KxNc4zyX0
夏だからね・・・
654名無しさんだよもん:2009/07/31(金) 15:12:54 ID:s/U5N9Vn0
あげ
655名無しさんだよもん:2009/08/02(日) 23:43:58 ID:OULzQERj0
愛佳SS(鬼畜)の作者様カムパァーックッ!!

続きが気になるし、間もなく由真のバースデーだーっ!!
つか、誰かあれの続き書いてーっ。
656名無しさんだよもん:2009/08/03(月) 00:40:05 ID:s/ArZrEM0
人が苦しむのを見て楽しむような奴は死ねばいいと思うよ、マジで
657名無しさんだよもん:2009/08/03(月) 08:43:03 ID:+WE3i6N50
人の趣味はそれぞれですから
まとめサイトにのせるときに
間違えて読まないように(鬼畜)と
書いてもらえれば別にいいっすよ
(スレ内では最新レスの反応で大体ジャンルわかるから読まないし)
658名無しさんだよもん:2009/08/03(月) 12:37:11 ID:1nzWSC830
ロボなら苦しませてもいいんかな?

はるみがバラバラに解体されるSSキボン
659名無しさんだよもん:2009/08/03(月) 12:47:43 ID:CAcffM8M0
あの鬼畜SSはまだぬるい
もっといけるはず
660名無しさんだよもん:2009/08/03(月) 13:58:50 ID:3tAVw6wb0
>>659
どの位?
ちょっと知ってる作品と比較の為聞いてみたい。
661名無しさんだよもん:2009/08/04(火) 23:10:10 ID:OzPr6vbR0
>>660
まず、タカ坊がイスに縛られてるシーン→タマ姉が起きる前に媚薬を多めに一服盛り
タカ坊の目の前でタマ姉をいぢりまくってタマ姉から求めるように仕向ける
そしてタカ坊の目の前で図書と手下が、ひとしきり致したあとタカ坊に媚薬とバイアグラを盛って
タカ坊とタマ姉を、まぐわらせそのシーンを撮影…以後それをネタにタマ姉は図書と手下達に雌奴隷に…

うん、書いてて胸糞悪くなってきた ごめんよタマ姉。
662名無しさんだよもん:2009/08/05(水) 01:26:15 ID:el9U59xk0
こういうクズ共がToHeart2のファンであることにイライラするね
ごめんって言うなら書くなよ、どうせそんな気持ちねえんだろうけど
みんな死んじゃえばいいのに
663名無しさんだよもん:2009/08/05(水) 03:26:51 ID:D49twess0
こんな奴らが会社の上司だったりすると、大喜びで派遣切りやパワハラ、セクハラなんてやるんだろうな。
664名無しさんだよもん:2009/08/05(水) 03:29:48 ID:D49twess0
図書委員長の上司・・・なんという悪夢
665名無しさんだよもん:2009/08/05(水) 03:32:20 ID:LHfbCB6d0
>>662
人の趣味嗜好にとやかく言う奴は死ねばいいよ
666名無しさんだよもん:2009/08/05(水) 11:10:18 ID:hWHlSbLA0
>>662みたいな事言う奴がいるから過疎っちまったんだろ、ここは
前はそれこそ何でもありだったじゃないか
内容ばかりか作家自体にケチつけたり追い出したりしてたんじゃまともな奴は寄りつかんやろ
667名無しさんだよもん:2009/08/05(水) 14:01:24 ID:zF+04bRa0
ジャンルによるだろうけど、簡単にSS化出来るネタが尽きたとか飽きたとかいうのもあるんじゃね?
書き手を冷遇しすぎたというのもあるだろうけど
668名無しさんだよもん:2009/08/05(水) 14:15:55 ID:R5bZXIPH0
        *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *    もうどうにでもな〜れ
      + (´・ω・`) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚
669名無しさんだよもん:2009/08/05(水) 14:16:50 ID:b10Zs1D+0
>>667
その割には、エロSSは片手で数える位しか無いぞ?
ダーク物だって愛佳物に一つしかないし…
670名無しさんだよもん:2009/08/06(木) 12:44:17 ID:dooTwyhi0
勘違いした自治厨が増えたってのが拍車かけたんだな
気に入らないなら黙ってればいいのに「もう来るな」だの「他にいけ」だの
何を偉そうにほざいてるんだかって感じだったわ
671名無しさんだよもん:2009/08/06(木) 17:08:01 ID:WgxLFlMM0
自己紹介は別の場所でお願いします
672名無しさんだよもん:2009/08/06(木) 20:27:00 ID:IjoYnVIH0
http://www.geocities.jp/th2ss/922.html
このSSを見て思ったのだが、まーりゃん先輩は「目指せ妹12人」と言ったが
今の登場人物では貴明より年下の女の子はまーりゃん先輩やシルファ、菜々子の友達を含めても11人しかいないから一人足りないぞ。
このみ 菜々子 スミレ ひとみ まーりゃん先輩 シルファ よっち ちゃる 郁乃 珊瑚 瑠璃
673名無しさんだよもん:2009/08/06(木) 20:34:03 ID:bs+CKBMX0
勘違いも何も、「※コテハン・作家及び作家の運営するサイトの叩きは禁止」
と板のルールがあるのにそれやってたのはただの荒らし行為だろ。
便乗した連中も荒らしと一緒。
現状はまさに荒らし共の思うツボだって事だな。
674名無しさんだよもん:2009/08/06(木) 20:45:19 ID:AcSFgGrZ0
>>672
シスプリネタだろ。
675名無しさんだよもん:2009/08/06(木) 23:58:54 ID:3MsYtmsf0
あ〜…タマ姉のエロパロSS読みて〜なー…神が降臨してくれんもんかな。
676名無しさんだよもん:2009/08/07(金) 10:14:26 ID:Chyaz+Q70
>>673
671とかが便乗した連中の一人だろうな
ほんと、荒らしは嫌になるわ
677名無しさんだよもん:2009/08/07(金) 11:15:13 ID:jTTpz3EP0
ひとつ聞きたいんだが、 ここは普通のSSとエロパロのSSが同居してるような
物ですよね?

いっそ 二つに分けれんもんかな〜…俺、べつにオリキャラ オリ設定とかどーでも良いけど 
何せエロパロSSが見たいんだよね 
ここpink板だからエロパロで目くじら立てる奴がどうかしてる…と思うのは俺だけか?

以上 ここ暫くエロパロ所かSSも何もないここの状況にムカついてる私の
心境でした。 
678名無しさんだよもん:2009/08/07(金) 11:24:30 ID:MQa09c5j0
口だけで何もしないのの典型だな
679名無しさんだよもん:2009/08/07(金) 12:30:52 ID:ofrgE0sl0
>>677
書き手自体がいないのに、さらに分けるってアホか
過疎スレ乱立させるなよ
680名無しさんだよもん:2009/08/07(金) 13:29:04 ID:lfWlqWC70
なければ自分で書けよ
待ってれば得られるものって考えがおかしいのに、得られないからってムカつくとかどんだけわがままなの?
しかもエロパロに目くじら立ててる奴なんかいねーし
陵辱系は好き嫌い別れるのは好みの話で、エロパロであるかどうかはまったく関係ないだろう
681名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 08:39:37 ID:MyowwKkj0
>>670 >>671 >>673 >>676
明らかに荒らし行為に該当してるのに、正当づらして寄ってたかって作家叩いて追い出して、過疎ってくると互いに罵り合い
おまえらどんだけバカなの?

おれ?
スルー推奨ルールだし、我慢して黙ってたけどさ…
682名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 09:10:36 ID:uktCbc3K0
だから、「文句、納得いかん奴、毒吐き、スルー出来ない(有るいは出来るのに
わざと喚く馬鹿)馬鹿」の為に、某ゼロ魔SS板では毒吐きスレがあるのに
なぜここにはないの?少なくとも文句はそこで言えばいいので作家へのダメージ
は軽減されるし・・・

それと上の方で、毒吐きスレが馬鹿と嵐に餌を与えるような事になるらしいが
そこら辺がよくわからん、その辺詳しく説明求む  

おいらも今までスルーするとこはスルーしてた一人だが、最近似非批評家気どり
が作家追い出ししてるのを見て一言言いたい、お前らここを無くしたいのか?
おいらは嫌だそ。
683名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 09:10:57 ID:FE/XZeBO0
作家叩いて追い出したのは671とかそういう連中だろ
文章もまともに読めずに一緒くたにするなんて、お前はどんだけバカなの?
684名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 10:27:14 ID:MyowwKkj0
>>670 >>673 >>676 >>683
どうせ前は叩いてた連中じゃないかと勝手に思ったんだが、邪推だったらすまん
685名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 11:16:08 ID:hMiH8LrR0
自分で書くわけでもないのにキャラは誰それでだの鬼畜はNGとかいうワガママな注文のつけっぷり。

書いたら書いたで乙、GJ、また書いてくれというおざなりな反応だけで
どこが良かったか、あるいは悪かったかを言ってくれない反応の悪さ。

それさえも2、3ついたらもう後が続かない全盛期の葉鍵板とは比ぶるべくも無い過疎具合。

そりゃこんな状態でSS投下しようなんて奇特な奴なんか居らんわ。

ついでに毒吐きスレ立てようなんて言ってる奴、そんなもん立てたところで
読み手がお行儀よくそっちに移動して愚痴吐くと本気で思ってんのか。
断言するが今までのループの中に「毒吐きスレでやれ」「うるせー馬鹿」の応酬が加わるだけだ。
で、ますます投下されたSSは蔑ろにされると。
第一向こうのスレで書かれた愚痴をこっちにコピペされたら意味無いだろ。
そういうことちゃんと考えて物言ってんのか?
686名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 11:42:54 ID:A4zjIEQO0
>>685
実は、毒吐きスレはすでにある

葉鍵SSについて語るスレ
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1203051297/
687名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 16:40:42 ID:jCCLDocK0
ミルファスレにもアンチスレたてた奴いたけど
結局、”アンチスレがあるんだからそっちでやれ”の正当性を主張したいだめのスレになってただけだったしな

てーかさー、そら悪態ばっかつくのがいいとは言わないけどさ、SSに対して批判的な意見を封殺しようって考えが俺は恐いよ
過疎ってるから余計に過敏なのか知らないけど、作家側からの意見で一番多かったのは「反応がないこと」ってことだっただろ?
建前で実際は批判もされたくないだろうけどさ(作家への批判は、作家の発言に問題があった場合ばっかだから別の問題)
無反応は批判より悪いとも言えるんだぜ?
批判意見が出ると肯定派も活発になって反応するし、それはそれでよかったんじゃねって俺は思う。
ただ、批判的な意見の後、肯定的意見が出るならいいけど、批判の反論になってるから荒れてたのが大半だし
粘着的に作家叩くのは論外としても、もうちょっとSSへの感想つけてやるべきだったんだろうよ
688名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 17:16:39 ID:9klFKMGk0
それが出来なかったから今こうした状態になってるわけで
昔のなんでもござれって勢いが無くなって、ただ批判したい人だけが残った結果がこれでしょ
ある程度は緩い批判にするとか、言い方があっただろうに、ただの否定でしかないからこうなる

意見、感想は欲しくてもただの否定は荒らしと変わらんよ。身にはならない
689名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 18:32:44 ID:1HJyvKfe0
>>688
もっともな話とは思うが、だからと言ってあまりもてはやすのも作家の増長に繋がる気がする。

追い出された問題の作家を例にすると、当初から割と暗めの話を好むという趣向は覗かせていても、概ね容認ムードだったろ?
投稿数が減り始めてきたのもあってむしろ歓迎の気さえあったと思う。
それが、「ミルファはビッチ」という奴の発言で一変。
はるみ信者が一斉に騒ぎ立て、粘着するようになり、板の雰囲気も一気に険悪になっちまった。
あんな暴言が飛び出たのは、増長のなせる業としか考えられない。

投稿作品の幅も狭まったよな。
投下当初はオリキャラすら普通に容認されてたのに、奴への叩きの材料に使われるようになってから、「オリキャラはタブー」に。
シリアスものも敬遠されるようになって、他の作家の作品にしても叩かれるのは決まってシリアスもの。
口は災いの元というか、奴と奴の暴言はこの板にとっても災いだったわけで、結果的に荒らしとなんら変わりがない。

いくら作家を大事にする姿勢を見せるにしても、無条件でどんな振る舞いにも目をつぶれというのは無理があるわな。
あくまで投稿作品自体に対しての敬意に留めるべき。
作家といえども板の訪問者の1人でしかないんだからさ、読むだけの訪問者と立場はイーブンだよ。
690名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 18:39:08 ID:1HJyvKfe0
ちなみに、奴から「ビッチ」発言の釈明とか謝罪はその後あったかい?ないだろ?
板を放逐されたのは自業自得だと思うよ。
691名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 19:08:45 ID:A4zjIEQO0
何が作者の増長だバカじゃねーの
何様だお前
692名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 19:13:31 ID:bzh1VGDV0
SSじゃない長文死ね
693名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 20:26:17 ID:uktCbc3K0
ハァ…まぁ何せこの現状じゃエロパロどころかノーマルなSSも来ねーな、

誰かエロパロスレに「ToHeart、ToHeart2のエロパロ」立ててくれんか? 

マジで、おいらスレの立て方知らないし、
SS投下されても叩く奴しかいないし、そもそも最後にエロパロSS来たの何時だよ?

エロパロ板なら「どんなエロ」来ても文句ないよね? 「エロパロ」だし
694名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 20:50:33 ID:A4zjIEQO0
結局自分では何もしないんですね、わかります
695名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 21:26:48 ID:uktCbc3K0
おいおい、三行目に何て書いてあるか百回音読して理解してくれ

それから、「何もしない」ではなく「やり方か゛全く知らん、分からん」だ。
sageもつい最近わかったし…。
696名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 21:33:17 ID:sITkAk0j0
ガッカリしてメソメソしてどうしたんだい
太陽みたいに笑う君はどこだい
697名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 21:36:04 ID:bzh1VGDV0
>>695
知らないんならググれよカス
「調べない」の時点で「何もしない」だっての馬鹿が
698名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 21:45:41 ID:z7Nom2iO0
てゆーか、何でわからないんだ、こんな簡単なことが
調べる必要さえ感じないし、実際、俺は調べたりしなかったぞ
699名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 21:52:50 ID:A4zjIEQO0
小学生みたいな言い訳ワロタ
ガキは糞して寝ろ
700名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 22:36:28 ID:uktCbc3K0
…ググったら、やり方分ったよ…、けど
有料会員しか出来ねーみたいだ、どっちにしても
今の俺には どーにもならん、つーことかよ…とほほ。
701名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 22:47:32 ID:/fRaN6bA0
それ以前に葉鍵の専用スレを立てること自体が禁止されてなかったっけ?>エロパロ板
702名無しさんだよもん:2009/08/08(土) 23:22:24 ID:OJXoQVrR0
だね、禁止だよ。 >エロパロ板での葉鍵系のスレ建て

向こうで荒らし扱いされて、たこ殴りされた後、削除依頼されたければご自由に >700
703名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 00:21:51 ID:pdZdxAyX0
ID:1HJyvKfe0みたいなのがここをダメにした奴等なんだな
704名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 00:46:51 ID:fTSqA4Cm0
>>693
SSが普通で、後書きとかで余計なこと言わなければ、何も起きないと思うよ
そしてこの二つ両方ともクリアしてなかったのが、最近追い出されたあのメイドロボ作家
705名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 03:26:29 ID:cvGU1LfU0
 「タカ坊、今晩の勉強は禁止だからね?」
 「え〜〜〜〜〜〜っ!?」
 当の貴明よりも先に不満そうな声を上げたのは雄二。三人で囲むのもすっかり自然とな
った向坂家の夕餉。淡々と食を進める環の一言で食卓の雰囲気がガラリと変わった。
 「はいはい、雄二も特別に免除してあげるから情けない声を出さないの。でも、わかっ
てるわよね?」
 「わかってるわかってるって。こう見えたって俺はヤるときゃヤる男なんだからな。な
ぁ貴明?」
 「どうして禁止なの、タマ姉?」
 「って、やっぱスルーかよ!」
 テーブルに指で『の』の字を描く雄二を蚊帳の外にして会話は進む。
 「明日が試験の本番だから。ここまで来たら、もう勉強する事なんて何も残っていない
もの。するだけ無駄よ」
 「で、でも、少しでも……」
 「その『少し』が禁物だと言ってるのよ。いまのタカ坊の精神状態じゃあ、勉強すれば
するほど『ああ、そう言えばあれも』って次から次へと不安材料ばかりが浮かび上がって
きて、あれこれ中途半端に手を付けて結局何一つ満足に出来ませんでしたで明日を迎えてし
まう可能性の方が遙かに高いわ。だから、そんな無駄な部分に労力を割くくらいなら明日
に備えて早く寝なさいと言ってるわけ。大丈夫、ちゃんとスケジュール通りに受験対策し
て来たんだし、あとはドンと構えていれば問題ないわ」
 「で、でも……」
 「でも、は無し。それともタカ坊、私が信用できない?」
 「そんなことは……ないけど……」
 「じゃあ、良いわね? 明日は心身ともに万全の状態で立ち向かえるように、今晩は好
きな音楽でも聴きながら寝なさい」
 これで話は終わり、と環は二人を残したままサッサと自分の食器を片付けて部屋に戻っ
てしまった。
706名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 03:28:45 ID:cvGU1LfU0
 だが、この世で尤も優秀な専属家庭教師のアドバイスを受けたところで『ハイそうです
か』と納得して悠然としていられるほどの度胸を持ち合わせていれば苦労はない。試験へ
の不安と環の言い付けの板挟みで寝付けぬまま、貴明は早々と潜り込んだ布団の中で何度
も寝返りを打って溜息をついていた。
 「……タカ坊?」
 そうして、どの位の時間を悶々と過ごしていたのか。貴明は襖の向こうから彼を呼ぶ環
の声で現実に引き戻された。
 「………………」
 「タカ坊、眠れないんでしょう? 狸寝入りなんてしても無駄なんだからね?」
 やはり環には敵わない。なにもかもお見通しの様だ。
 「……ごめん」
 「ちょっと、お邪魔しても良い?」
 「うん」
 「じゃあ入るけど……ちょっと目を瞑って貰ってて良い?」
 「う、うん?」
 妙に神妙な環の声色に只ならぬものを感じた貴明は黙って従う。すると乙女特有の甘い
香りと穏やかな温もりが控え目な足音と共に部屋に入っていて……
 (むにゅっ)
 「ふぇっ? ええっ!?」
 そのまま貴明の布団の中に潜り込んできた。
 「こら、大きな声を出さないの!」
 「だ、だってタマ姉がはだ……裸……っ!?」
 「は、裸じゃないわよ! 普段から寝るときはブラは付けないし浴衣の前を、その……
ちょっと開いただけなの!」
 「でも、こんな……ふがっ!?」
 「だから大きな声出しちゃダメだってば!」
 むにゅむにゅと貴明の顔を覆う豊満な乳房は明らかに生。これで動揺するな大声をあげ
るなと言う方が無理である。
 「こら暴れないの! きょ、今日は……というか今晩は、タカ坊にご褒美をあげるよう
と思って来たんだから」
 「ごほうび?」
707名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 03:30:31 ID:cvGU1LfU0
 「そう。私が出した課題を全部クリアしたご褒美と、明日の試験で頑張れるおまじない
なの。だから…………って、タカ坊ったら、もうこんなにしちゃってるの?」
 柔らかい指と手の平で扱くまでもなく、既に硬く大きくなっていた貴明のペニスを手探
りで引っ張り出して優しく撫でる環。
 「もう、しょうがないタカ坊ね?」
 「ご、ごめんなさい……」
 「馬鹿ね」と優しい声「私の方が誘ったんだから、謝る必要なんてないでしょ? 全部
受け止めてあげるから怯えないで」
 そのまま環の方から体を寄せて貴明を迎え入れる。
 「う……あ……!」
 にちゅ、熱い粘膜同士が触れ合って、得も言われぬ快感が広がる。ブラジャーどころか
浴衣の下が素っ裸なんだと驚くことすら忘れてしまうほど、受験の為に甘い生活と愛の交
歓を制限されていた貴明を酔わせてしまう心地よさである。
 「その……ご褒美だから、タカ坊は動いちゃダメだからね?」
 事前に準備を整えていたらしく、環の中は潤沢過ぎるほどの愛液で満たされ熱く潤んで
いた。貴明に強いた以上の禁欲を自らに課していた反動か、性器同士で触れ合った部分か
ら鳥肌が立つような快感を覚えつつ、環は片手で貴明の角度を調整しながら自分の臀部を
擦り付けるように揺らして貴明を飲み込んでゆく。
 「ん、んん〜〜〜〜〜〜っ!」
 歯を食いしばっても体内を押し広げられる快感には逆らえない。挿入に反応した膣内に
更に大量の愛液を分泌させながら、恋人に体の奥深くまで占領され悦びの証である喘ぎ声
を固く閉じた唇から漏らしてしまう環。今晩だけは年上らしい余裕を持って抱かれようと
思っていたのに、これでは台無しだ。
 「た、タマ姉ぇ……!」
 「あ……んうぅん! もうちょっと、もうちょっと……だからね? タカ坊の、一番奥
まで……んくっ、入って……んあっ!?」
708名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 03:31:32 ID:cvGU1LfU0
 しかし、二人が完全に繋がるよりも先に貴明が暴発してしまった。溜めに溜めていた年
頃の少年らしく、久しぶりに優しく迎え入れてくれた彼女の体内に、堪えていた欲望の証
を我慢できず解き放ってしまったのだ。
 「…………あ」
 そして膨れあがってくる自責の念と羞恥心。
 「タカ坊……?」
 「ご、ごめんっ!」
 夜這いまでして求めてくれた恋人相手に晒してしまった醜態。もう合わせる顔すらない
とばかりに恥じ入り、姉のように母のように温かい胸に顔を埋めて半泣きになってしまう
貴明。これでは愛想を尽かされても文句は言えない……かも知れない。
 「ちょっと、タカ坊?」
 「そ、そんなつもりじゃなかったのに、タマ姉が来てくれたのが嬉しすぎて! ほん
とうにごめん! ごめんなさいっ!!」
 「あ、あのね?」
 「もう二度としないから許してタマ姉! タマ姉………むぐぐ……!」
 「もぅ、本当にしょうがないんだから、タカ坊は」
 貴明の頭を強く抱き寄せ、子供をあやすように優しく背中を叩きながら、何処か楽しそ
うな声の環。
 「だからご褒美だって、最初に言ったでしょう? 今日は、貴明が気持ち良くなって明
日は頑張るぞって思ってくれるだけで良いの。どう? 気持ち良かった?」
 「う、うん、凄く……」
 「そう」
709名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 03:32:25 ID:cvGU1LfU0
 満足そうに微笑んだ環は、貴明から離れるどころか繋がったままの状態で脚を絡めて全
身を貴明に密着させる。というよりも全身を使って包み込んだ。
 「でも、今日はこれでお仕舞い。セックスって、特に男の子は想像以上に体力を使っち
ゃうんだから。続きは合格してから……ね?」
 「う、うん、でも……」
 環の胎内でやわやわと愛撫されている肉棒は元気いっぱいに次を欲しがってる。
 「それも大丈夫。目を瞑って、私の胸に耳をあてて音を聞くの」
 「えっと……こう?」
 ふわふわ柔らかい乳房に顔を預け、耳を澄ませると環の鼓動が聞こえる。
 「そうよ。そのまま、深呼吸をして。うん、もう一回。よしよし、良い子ね?」
 いわれるままに大きく息を吸うと、なにか甘くて懐かしい香りが体の中を鎮めてとても
穏やかな気持ちになってくる。そして頭を撫でられ背中をトントンと優しく叩かれる度に
意識が薄れてゆくような気もする。柔らかくて温かくて大きな体に包まれ、心地よいリズ
ムを子守歌代わりに貴明はゆっくりと環の中へと誘われてゆく。
 「良い子良い子。ずっとこうしてあげてるからね」
 そんな囁きを意識の片隅で聞きながら、貴明は全てを委ねて眠りについた。
 

 これは余談だが、同時刻の雄二は……
 「くかーっ! んがーっ!」
 実の姉に一服盛られて爆睡(?)中だった。
710名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 03:50:02 ID:b9V1QdUD0
>>709
終了か?投下乙
だが
名前欄には作家名か作品名、もしくは通し番号、また投入が一旦終わるときは分かるようにしろ

>>704
普通かどうかというのは各人の基準に過ぎず、普通じゃないからって作家を叩くのは荒らし行為
作家が余計な後書きで板を煽ったりするのは、荒らし行為
711名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 04:12:01 ID:Yifuw5Go0
何その上から目線の物の言い方w
712名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 04:15:39 ID:fTSqA4Cm0
>>709
乙。
なんかあれだね。試験前で休めって言っておいてセックスしにきたり
欲情してるのに裸で抱きしめて安眠してくださいとかあったり、行動に矛盾を感じるなあ。
言葉で説明してそういうことにしたいってなっちゃってるね。
その辺は言葉以外で説得力つけるようにするともっと良くなるね

>>710
なら、お前さんがそうやって噛みつくようにレスするのも荒らし行為ですね
わざわざ言ってくれたのに申し訳ないけど、俺が言いたいのはそういう話じゃないし、イチイチ荒らしだなんだの定義の話したいわけでもないから。
713名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 04:36:52 ID:1hlHW80h0
逆に矛盾こそタマ姉な気もするな・・・
いつもは理路整然としているのにタカ坊の前では・・・
714名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 05:20:44 ID:b9V1QdUD0
>>712
作家叩き禁止は板のルールにある。>>1を読め
内容が気に入らなかったらお前は叩きも容認するというのか?
どういうのが『普通の』SSなのか教えてくれ
一方で、作家なら荒らし的発言が容認されてるわけじゃないだろ
SSに難癖つけて叩くのはルール違反、しかしあいつは後書きに問題があった
俺が言いたいのはただそれだけ
715名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 06:09:52 ID:fTSqA4Cm0
>>714
まず先に、普通のSSは、異質ではないSS全部。普通は異質があって始めて成立する概念みたいなものだから、これが普通だという画一的なものじゃない。
で、この場合異質なものっていうのは、SS界隈及びそのジャンル内で基本的にタブーとされているもの全般のことってところかね。
わかりやすい例をあげるならオリキャラなんかが該当するよね。
それらのタブーを犯さないSSなら普通のSSになると、少なくとも俺は思ってるよ。

で、どういう解決を望んでるわけ?
禁止されてるから叩くな、作家も荒らし発言するなって? 理想でいえばそうだろうけど、理想論もこの場合通じないよね
実際に叩かれるようなSSを書いたり、言動をしてしまう人はいたんだから。本人の自覚あるなしに関わらずね。
そこで注意の意味で叩くのは俺はありだと思うし、それで直せれば荒れないでしょ。
言われなくても知っていては欲しくても、分からない人は言われなければ分からないことでもある。
ルールで縛れない以上叩きはでても仕方ないものとするという概念があるからこそ、見かけてもスル−というルールがあるわけでしょ
守るべきだと思う人が守っていればそれでいいじゃん。

で、ルールに則るべきだっていいたいだけなら、704へのレスは不要じゃない?
704の発言をどうとったかしらないが、荒らし行為だと判定したのならルールに従ってスルーすればいいだけだったんだからさ
716名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 08:04:24 ID:jwspGkmu0
どうした?エロパロ板へのスレ立てはやめたのか?
半年ROMれよ
717名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 08:36:45 ID:fnvGgF6K0
なんか、件のメイドロボ作家のHPが変な事になってるが
また粘着が何かやらかしたかね?
718名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 09:24:32 ID:b9V1QdUD0
糞の話はつまらないのでスルー
出てったヤツのことなんざカンケーねぇ

それより、ルールは守っているのが一番無難だからこそある
理想論などと切り捨てず守るよう住人の自覚を促すべきだと思うね
良識あるSS作者達が安心して投稿できるよう
719名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 11:59:47 ID:pdZdxAyX0
>>718
それが叩きになってることに何故気付かない?
お前こそ自覚して書き込むのやめたら?
720名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 12:45:44 ID:GsZl+kDS0
>>705
雰囲気が好き
タマ姉の台詞とかいいと思う
短いけどエロの描写は好き
でも、タカ棒が暴発で終わりなのはなんか悲しい
721名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 13:12:25 ID:Yifuw5Go0
タマ姉の逆レイプなシチュもいいかも
722名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 13:22:30 ID:xgDszt8O0
ぶっちゃけ、ID:b9V1QdUD0がいるからこのスレに投下したくないんですwwww

いやあ、ここもおかしな自治厨に粘着されたもんだねえ
こいつひょっとして、あのメイドロボ作家を追い出したことで優越感に浸っちゃってないか
テメエが気に食わない相手は叩いてもOK、それ以外は肯定否定混ざった感想でもNGって
どんだけオレ様ルールなんだよw

いなくなれとは言わないけど、間違いなく一番邪魔なのはアンタだから
ここを前みたいにしたいって気持ちが少しでもあるならROMってたほうがいいですよ^^
723名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 15:35:23 ID:fnvGgF6K0
ここの住人でエロパロ好きの人に質問したい。

まず先に自分は基本は「純愛ハッピーEDが一番好き」だ。
だが、まとめにあった「愛佳SS(鬼畜)」みたいなのも、好きである

まぁ自分的には一通り楽しんだあとは「これはパラレルワールドの物語…。」
と思って割り切っているが…。

さて住人の方、鬼畜凌辱系SSはやっぱり抵抗あります?
724名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 15:42:49 ID:Q16Ki5+x0
キモオタ死ね
725名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 16:28:42 ID:nkNtvh+a0
つうか葉鍵関連のスレはエロパロ板じゃNGなんだけどな。
726名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 16:45:11 ID:Q16Ki5+x0
まーりゃんがボコボコにされて犯されるの書けよ
727名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 17:38:32 ID:zsU6h55k0
ふたなりささらがまーりゃんを犯すとか
アイディアだけはそこそこ溜まっているのだが
728名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 17:41:35 ID:Q16Ki5+x0
ボコボコにしなきゃ意味ねんだよ
729名無しさんだよもん:2009/08/09(日) 17:48:16 ID:zsU6h55k0
じゃあお前が書けよボケw
730名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 12:10:00 ID:TpYFMp8M0
HPまで押し掛けて粘着した挙句、とうとう引導渡したか
そんなことに情念傾けるやつらマジキモイわ
何が楽しくて生きてるんだろうね
731名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 12:24:04 ID:WHASdgNS0
たかがゲームの1キャラの存在がそこまで許せないって情念はある意味尊敬するな
732名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 13:21:32 ID:fiQ8ygLB0
いやこれは逆、はるみ信者の粘着だろ
あの作者、HPでもミルファ不人気をことさら強調したりシナリオ批判したりを繰り返して
あげくはミルファが痛めつけられるようなSS書いてたもん
どこがミルファ好きなんだか
ありゃ恨み買うのもしゃーないわな
733名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 13:31:07 ID:hRz5I2Eb0
>>732
つまるところ、ビッチ発言は本音か
嫌いなキャラのSSを延々書けるのもある意味すげぇな
734名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 14:30:02 ID:Pz4UQTCO0
くだらねえ雑談する暇あるなら書けよクズ
735名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 17:59:26 ID:QnXIrkPJ0
正直ここにいるのって、SS書いてるやつ以外全員荒らしだと思う。
736名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 19:08:05 ID:u6GnhP9G0
>>735
おまえもなー そしておれもなー
737名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 20:01:49 ID:51RkA5L00
ならばSS作家はこのスレではなく別の場所で自分の作品を公開すべきだ
738名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 20:07:31 ID:Pz4UQTCO0
早く書けよ
739名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 21:38:46 ID:wvOJlu5C0
>>737
なら ここの存在意義は、なんなんだよ? あ?

上で毒吐き云々言ってる人がいたが、ちょっと別方向で考えてみた
この際、ここはネタフリと作品以外は原則禁止、どうやら毒吐きは
別にあるみたいだし、どうしても批評したい「批評屋」さんは別に
「批評屋スレ」でもあげて「そこで」心おきなく、思う存分やっちゃって
ちょーだいっ!!(荒らし、叩き、辛口批評屋共に愛をこめて(皮肉)

あっ 言っておくが俺はあの作家じゃねーぞ?、単にSSが無くて
いらついてる単なる読み手だ。
740名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 21:43:25 ID:LFcQn6gd0
おまえこそ、愚痴スレでも立てて、そこにこもって思う存分愚痴っていろよ
741名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 21:43:50 ID:Pz4UQTCO0
おまえ書けよ
742名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 21:49:40 ID:wvOJlu5C0
もう一つ 言うこと忘れてた
上の雑談 聞いてみりゃ原則「葉鍵のエロパロ」と言うより
ここの場合は「ToHeart2のエロパロは
ここでしか不可」…ということになるな?

なのに、妙なのか居座られてたら、はっきりいって作品出す人も
畏縮しちまうだろ?

あんたらだってこの現状が続くとSSスレがどうなるかわかるっしょ?
743名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 21:50:40 ID:Y3uT1quf0
葉鍵SSについて語るスレ
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1203051297/

おまえら全員↑に行け
そして二度と戻ってくるな
744名無しさんだよもん:2009/08/10(月) 21:54:00 ID:Pz4UQTCO0
わたし待つわ
745名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 00:20:59 ID:L+dljuXS0
>>739
メロン名無しさん、閉鎖した途端にここに現れるなんて、すごく分かり易い人ですね?
お願いですからこれ以上このスレを荒らさないで下さい!
こんな状態になったのは、あなたがSS投下するようになってからです。
否定出来ますか?
746名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 00:27:04 ID:S9Sxw9t+0
>>745
粘着野郎いい加減にしろ
747名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 01:38:27 ID:otHrVY2M0
>>739
つい一昨日SSあったのにSSが無いとか……
お前の言ってることは自分の思い通りになってないからいらつくっていうただの子供のわがままと同じ
別に批判がなくてもTH2のSSがほとんどないのは誰の目にも明かなこと。それでいらつくんだったら新しいジャンルのSSでも探せよ
お前の中ではTH2しか存在しないのか?
感想どころかSS一つに敬意もはらえない奴が単なる読み手とか聞いて呆れるわ。読んですらいねーじゃん

現状が続こうが批判が全部消えようがどっちにしろ過疎スレ。批判が少ない方が、SSが少し多いかも知れない。代わりに読者は今よりはるかに減る
妙なのが居座ってるって、もうここにまともな良心をもった読者なんて皆無じゃん
いるのはただの批判叩きと、俺様のために書け発言と、僕の都合のいいSSスレ講釈、個人の作家叩き
748名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 01:44:26 ID:dFijO9Dl0
>>745
お前のような奴がいるから荒れるんだろうが。自覚無しとは恐ろしいね。

ところでさ、ここを執拗に荒らす目的を教えてくれよ。
メロン名無しさんに何か強い恨みでもあるのか?
過去スレ読んでみてもさ、例の作家が投下した後に
特定の人物が勝手に騒いでいるだけだと見受けたが?
749名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 01:47:59 ID:dFijO9Dl0
いくら憎いからと言ったって、物事には限度ってものがある。
大人ならそこら辺ちゃんと分別つけるんだな。今後はさ。
他人に迷惑を掛けるだけの人生は、一寸先が闇の未来しか待ってないぜ。
750名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 02:05:27 ID:Pf4v5kNK0
第三者から言わせて貰うと、「最後に自分が言いたいこと言って終わりにしたい」ヤツばっかりなのねと
あのさー、747も748=749も、オマエらの三つの書き込みがなければスレが静かになるとは思わないわけ?
アンタがちょっと我慢するだけで、少なくともSSと関係ないところで雰囲気悪くなることはないんだよ
それくらいいい大人なら理解してくれよ
751名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 08:59:08 ID:S9Sxw9t+0
>>750
745も仲間にいれてやってくれよな
752名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 14:30:51 ID:tEpiAIG+0
なんか、ヤバい雰囲気だが空気読まずリクエスト
誰か【愛佳SS(鬼畜)】の続きか、あの作品のノリで
ささらと草壁さんが図書委員長と茶坊主どもに嬲られちゃう(でも、【愛佳SS(鬼畜)みたいに
出来れば、口と前と後ろの処女は貴明に…その後は…な感じで。)
SS、書けれる先生よろしくお願いします。

「自分て書け」って言うやついるから先に言う、
「自分で書けれたら書いてるし、そもそも書けれてたらリクエストしてない」
753名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 16:15:21 ID:8YnE7Cwx0
おまえの趣味は他人を犠牲にして成り立っているもので、絶対に個人だけの問題じゃないから
754名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 16:16:57 ID:8YnE7Cwx0
あと、鬼畜系のゲームの発売禁止は絶対に偶然じゃないから
755名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 16:31:46 ID:q/QTEWzI0
>>752
お前、例の作家だろう白々しい
前に指摘されたらお前のとこにも似たようなリクエストがあったように見せかけたり
見えすいてるんだよ!
何で執拗にこの板を荒らす?
追い出された意趣返しか?
逆恨みも甚だしい!
756名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 16:32:07 ID:8YnE7Cwx0
他人の苦しみを自らの快楽にするような奴を人間と認めるわけにはいかない。
757名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 16:34:41 ID:8YnE7Cwx0
そのような奴を排除することで二人以上の人間が救われるのなら、それは社会にとって有益だろ?
758名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 16:49:36 ID:0NxtLZY40
>>755
なるほど、この鬼畜野郎は例の作家だったのか
なら尚更排除せんとな
ただ荒らし目的で言ってるだけかも知れんが
759名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 18:12:45 ID:tEpiAIG+0
うわ・・・なんか俺、マジで誰かと勘違いされてる・・・。

俺、ほんとにメロン名無しさんとやらと違いますって
マジで只のエロパロリクエストした人間なんだけど・・・、

上のほうを見たけどエロパロスレでTHネタのリクはNGなんでしょ?
なら、必然的に、ここでリクするしかない・・・って理屈だけど、
ここではエロはエロでもやっぱ鬼畜系はNG?
760名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 18:25:33 ID:A2wjYIjL0
まーりゃんがボコボコにされて犯されるの書けよ
761名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 18:43:59 ID:tEpiAIG+0
直接暴力・・・俺が言うのも何んだが、ちょっと引くな・・・
やっぱHで我が手に・・・のほうがいい。
762名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 19:35:30 ID:A2wjYIjL0
まーりゃんみたいに生意気でカワイイ女の子がボコボコにされると
興奮するじゃん
763名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 20:32:34 ID:dWErSzyG0
>>759
エロパロ板でも牧場スレなら問題ないよ
764名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 21:14:42 ID:k/jpLCpL0
終わったな
765名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 22:03:10 ID:R9KKCvfa0
>>759
リクというより乞食の域だがな
766名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 22:37:11 ID:tEpiAIG+0
>>763
>エロパロ板でも牧場スレなら問題ないよ
牧場スレ? えーと・・・「二次元キャラを牧場〜」で、あってます?
それと、マジでTH2系でリクしても大丈夫?
767名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 22:42:14 ID:dWErSzyG0
>>766
そうだよ
ただしリク通りのものが作られる保証もないけどなw
768名無しさんだよもん:2009/08/11(火) 23:50:10 ID:tEpiAIG+0
>>767
さんくす 情報、恩に着るです。
769名無しさんだよもん:2009/08/12(水) 12:04:39 ID:FD244IwR0
エロパロ板では葉鍵ネタのスレを立てるのはNGだけど
作品指定のないジャンル系のスレで葉鍵ネタのSSを投下するのはOK.
鬼畜陵辱スレなんかは以前は鳩2やクラナドの陵辱SSがよく投下されてた。
770名無しさんだよもん:2009/08/12(水) 14:47:51 ID:17xIf5050
じゃあDQ9ネタと愛佳で何か一つ・・・
771名無しさんだよもん:2009/08/12(水) 15:33:28 ID:DCt2bJbq0
クレクレばっかかよ
772名無しさんだよもん:2009/08/13(木) 16:07:11 ID:PeunIir30
そろそろ由真の誕生日だな。
773名無しさんだよもん:2009/08/13(木) 16:17:46 ID:Dequp3yv0
誰だよ
774名無しさんだよもん:2009/08/13(木) 18:54:44 ID:iW5I684V0
シナリオに誕生日がからんでいる愛佳と
誕生日SSがあのネタであることが多い由真は
しっかり誕生日覚えているな 他のキャラは出てこないが
775名無しさんだよもん:2009/08/13(木) 19:10:29 ID:Dequp3yv0
誰だよ
776名無しさんだよもん:2009/08/14(金) 02:26:26 ID:7MrTEQ5U0
 「先生、いないのかなぁ? あ、大丈夫、たかあきくん?」
 愛佳に肩を借りつつ、愛佳が開けてくれた横開きのドアをくぐっておぼつかない足取り
で保健室にたどり着いた貴明。閉まったままの窓の向こう、グラウンドでは二人以外のク
ラスメイト達が体育授業の続きであるサッカーとバレーボールにそれぞれ励んでいる様子
が歓声となって伝わってくる。
 「ご、ごめん……」
 「私のことなら良いよぉ。それよりもほら、座って?」
 辺りを見回しても他に人の気配はない。どうやら保険医は席を外している様だ。近くの
ベッドに貴明を腰掛けさせ、先ず脚の具合を確かめようと愛佳は貴明の足の間に跪いて靴
下を脱がせる。
 「えっと……とりあえず色も変わってないみたいだし、少し捻っただけだと思う。す
ぐに良くなるから平気だと思うよ。」
 見たところ貴明の負傷箇所は捻った足首と、その痛みで転倒した際に出来た片膝の小さ
な擦り傷だけ。安堵の息を漏らし、胸をなで下ろす愛佳。
 「ごめん。ほんとうに格好悪いよな?」
 「そ、そんなことはないけど……どうしてあんな無茶したの?」
 「あ……それは……」
 「?」
 「愛佳がその……応援してくれたから、ちょっと期待に応えたいかなって……」
 その一言だけで胸がキュンとなってしまう愛佳。
 「でも、見栄張った挙げ句に迷惑かけちゃったら、それこそ逆効果だよね」
 なんだか変になった空気を誤魔化そうと自嘲気味に笑う貴明。
 「う、ううん。別に迷惑じゃないし……」
 その辺りを察してくれたのだろうか、歩けなくなった貴明を自分に押しつけた保険委員
の意味深な笑みの意味を思い出す愛佳。そう言えば二人を見送る他の女子達の視線も妙に
生暖かかったみたいな気も。
 「……それに私、たかあきくんの頑張ってる姿も好きだし……」
777名無しさんだよもん:2009/08/14(金) 02:28:04 ID:7MrTEQ5U0
 「そ、そっか」
 「う、うん」
 更に面妖な空気になってゆく二人きりの保健室。自分のために張り切ってくれた証だと
思うと、うっすら血が滲んだ傷口さえ愛しく感じてしまう乙女心。
 「たかあきくん……」
 気がつくと、愛佳は砂まみれの膝小僧に桃色の唇で触れていた。
 「うわっ!?」
 「あ、ごめん、痛かった? 嫌だった……よね?」
 馬鹿みたいだよね私、と悲しそうな笑みが貴明の胸もキュンと締め付けてしまう。
 「いや、別に嫌ってわけじゃ……びっくりしただけだし……」
 「え?」
 「しょ、消毒してくれたんだよな? だったら、どっちかって言うと嬉しいってうか」
 「そ、そう! 消毒なの! えっと、先生もいらっしゃらないしナニがドコにあるのか
わからないから勝手に使わない方が良いって思うしアチコチ引っかき回したら後で怒られ
るし、でも傷からバイ菌とか入ったら大変だから急いで消毒してあげなくちゃって思って
付き添ってきた責任というか、たかあきくん血が出てるし私が手当てしないといけないか
ら他の方法があうあうあぅ〜!」
 耳から蒸気が噴き出しそうな位に茹だってしまう愛佳。
 「そ、それで、消毒なんだけど……」
 そろそろ本当に手当てしてくれると助かる。というより自分はともかく愛佳が戻らない
ままだと妙な勘違いをされるのではないかと遠回しに告げる貴明だが。
 「え? あ、うん、消毒の続きだよね。消毒の……」
 頭に血が上った愛佳には通じない。さっきの続きをして欲しいのだと勝手に勘違いした
彼女は、たっぷりと唾液を含んでテラテラ光る小さな舌を精一杯伸ばして貴明の傷を丁寧
に舐め始める。
 「んむ、ちゅっ。れろ、れろ……」
 「うわわっ!?」
778名無しさんだよもん:2009/08/14(金) 02:30:14 ID:7MrTEQ5U0
 性的な奉仕を受けるときとはひと味違った快感。クラスメイトであり恋人でもある少女
が自分の足下に跪き、自ら口を使って真摯に穢れと生き血を拭って清めてくれているというシュ
チエーション。舌先のブツブツや唾液が染みる痛みも気にならないほど、貴明は目の前の
異性を服従させている錯覚に興奮しつつあった。
 「ちゅぷ、ちゅぷ、れろれろれろっ」
 そして愛佳の方も、恋人の血を口にする自分の姿に次第に昂ぶり始めていた。自ら口づ
けて相手の体液を啜るという行為。その余りの艶めかしさと淫らさに、吸血鬼の吸血行為
を性交渉に見立てて描いた淫靡な小説を思い出してしまうためだ。加えて自分が男性の足
下に奴隷のようにかしづいているというビジュアルそのものも少女の心臓と、子宮の活動
を加速度的に速めてゆく。
 「あ……!」
 そして気付いた。貴明の男性ズボンが突き破らんばかりにまで充血している事に。
 「た、たかあきくん、それ……」
 相手の劣情を指摘しながらも己の昂ぶりを隠すように閉じた愛佳の脚。だが、その一番
奥の合わせ目からは、蜜壺を満たす熱い粘液がトロリと一滴漏れ出していた。
 「ご、ごめん!」
 「ううん。いいの」
 慌てて隠そうとする手を、やんわりと制する愛佳。
 「でも、愛佳が……」
 「たかあきくん、私で興奮してくれたんでしょう? だったら平気。それに男の子って、
そうなったら辛いんだよね?」
 女性である愛佳には想像しか出来ないが、体の一部があれだけ充血してしまっては色々
と大変なのはわかる。きっと張り裂けそうになって痛みも伴ってるに違いない。恋人とし
て鎮めてあげなくてはという想いも込み上げてくる。
 ……彼女自身がセックスを欲しているからかも知れないが……
 「でも、たかあきくんは足を怪我してるんだから無理しちゃだめだよ。私がしてあげる
から、横になって?」
779名無しさんだよもん:2009/08/14(金) 02:31:37 ID:7MrTEQ5U0
 申し訳程度に渋る貴明をベッドに押し倒しながら、その上に跨る愛佳。足を開いた事で
弛んだ股間から一気に愛液が溢れ出しショーツの中がドロドロに汚れてしまうのが自分で
もわかる。
 「ジッとしててね?」
 もはや不快感しか与えてくれないブルマとショーツを脱ぎ捨て、貴明の下半身も一気に
剥いで……
 「きゃっ!」
 ……解放された肉棒の大きさに驚いてしまう。限界にまで勃起していた貴明のムスコは
先走りを撒き散らしながら、釣り上げられた魚みたいに跳ね回る。
 「……ごめん」
 「う、ううん。全然平気だから」
 折角のご馳走が萎えないようにと、粘液まみれに先端部に軽く口付けをする愛佳。
 「じゃあ、いくね?」
 清潔感溢れるシーツの上で膝立ちになり、片手で剛直を握って角度を合わせながら、ゆ
っくりと腰を下ろしてゆく。やがて互いの肉欲の証で濡れぼそった粘膜同士がキスをする
みたいに触れ合い。
 「ん…………くっ!」
 そう言えばキスしてないな、等と考えながらも愛佳のヴァギナは驚きべき伸縮性を発揮
して貴明の亀頭をなんなく銜え込む。
 「ふ、あぁぁぁ!」
 既にキュウキュウと疼き男の精を搾り取ろうと狭まっている膣道を自ら押し広げ、何度
も味わいすっかりフィットした恋人のペニスを一番奥まで迎え入れると、何とも言えない
満腹感、いや一体感で心が満たされる。空虚だった部分を望み通りのモノで埋められ体も
悦んでいるのが分かる。
780名無しさんだよもん:2009/08/14(金) 02:33:41 ID:7MrTEQ5U0
 「愛佳?」
 「うん、大丈夫。動くね」
 ゆっくり腰を上げると、カリが先程よりも強引に内側を擦り、無数のヒダが勝手に絡み
付き逃がさないと締め上げる。もはや痛みは全くない。いや、むしろ以前であれば痛いと
感じた刺激さえ快感へと変換できる程に愛佳の体は開花していた。胎内の貴明の形をじっ
くり味わうようにギリギリまで引き抜き、再び奥へと誘う。結合部分からはグチュグチュ
と粘度を増した愛佳の愛液が溢れ糸を引いて垂れ落ちてゆく。
 「ま、愛佳の中、熱くて……」
 一方の貴明もヌメヌメとした膣壁が吸い付き、挿入した全ての部分が同時に愛撫される
快感に悶えている。初めて結ばれた時に感じた硬いだけの狭さではなく、複雑な形をした
柔肌が絞り出すように締め付けてくる気持ちよさに、それだけで放ってしまいそうになる
のを堪えるのに必死だ。
 「たかあきくんの、硬ぁい」
 恋人の形を覚えて括約筋の動きがある程度安定してくると、自然と愛佳の動きが滑らか
に速くなってくる。少し角度を変え、上下運動の振動がクリトリスにまで伝わるように前
後への揺さぶりも加えると、もっと気持ち良くなる。
 「はぅん! 胸、擦れて……っ!」
 興奮で乳房が下着いっぱいに張り、締め付けられたブラの中で尖った乳首の先が擦れて
切ない。体操着という薄着のせいで膨らみ全体が上下に大きく揺れ、もどかしくて仕方が
ない。
781名無しさんだよもん:2009/08/14(金) 02:34:58 ID:7MrTEQ5U0
 「たかあきくん、胸、胸も!」
 「でも、外が……」
 「えっ? あ…………きゃぁっ!?」
 貴明に促されて振り返った先、カーテンを閉め忘れたためにグラウンドで授業の続きを
行っているクラスメート達の姿が遠目に確認できてしまう。
 「嘘! 私、外から見えて……っ!?」
 他の課題ならともかく、試合形式で盛り上がっている生徒達が決して近くはなく良く見
えない校舎の方をわざわざ確認するとは思えないが、外から丸見えであるという状況が愛
佳の羞恥心を一気に膨張させる。
 「うわわわっ!?」
 そして、何故か膣壁の圧迫が強くなる。もしかしたら背徳的な行為と露出というスリル
で興奮が水増しされているのか。
 「たかあきくん、たかあきくん! 私、授業中にセックスしてるの見られてる! たか
あきくんの上でお尻振ってるの、みんなにばれちゃうぅ!!」
 と半泣きになりながらも腰の動きは止まらない。激しい出し入れで淫液を飛び散らしつ
つ、愛佳は羞恥に震えながら快楽を貪っているのだ。
 「ああん、体が勝手に! 止まらないのぉ! みんなに見つかっちゃうのにお尻が止ま
らない、たかあきくん助けてぇ!!」
 「そ、そんなこと言われても……ああもうっ!」
 「ああああぁっ!!」
782名無しさんだよもん:2009/08/14(金) 02:36:16 ID:7MrTEQ5U0
 ヤケクソで下から突き上げた瞬間、鬼頭の先が最深部に達してコリコリとした子宮口を
思い切り叩く。反射的に貴明を締め上げる愛佳。
 「奥、奥だめぇ! 奥は変になるから、真っ白になっちゃうからぁ〜!」
 「よしっ! 愛佳は奥が感じるんだな!?」
 「いやぁっ! ダメなの、だめだめだめだめ、らめらっていってるのに! たかあきく
ん許して〜」
 子宮を直接刺激されたせいか、更に熱くて濃い子宮頸管粘液がどっぷりと吐き出されて
亀頭に浴びせられる。恋人の弱点を見つけた貴明は、早く終わらせるためにもと両手で愛
佳の臀部を引き寄せ、小刻みに子宮口をノックし続ける。
 「だめだめだめだめ、だめになっちゃうの! ほんとうにダメになっちゃうぅ!!」
 いよいよ最後の律動に移り、一斉に絡みついてきたヒダが無数のミミズになって深部で
の射精を強請る。そんな女体の貪欲な本能に促され、下腹部から膨れあがって尿道へと達
してきた熱い固まりを、貴明は最後の突き上げと共に迷うことなく愛佳の胎内へと全て解
き放つ。
 「愛佳! 愛佳っ!」
 「たかあき……くぅぅぅぅぅんんんんんっ!!」
 雄の射精に合わせ、恐らく本能的に最も深い繋がりを求めたのであろう愛佳の胸に顔を
抱き締められながら貴明は最後の一滴まで残らず注ぎ込み。解け合うように強く抱き合っ
た二人は共に達した悦びと、その潮がゆっくりと引いてゆく心地よさを互いの匂いと一緒
に、まどろみにも似た幸福感の中で分かち合った。
783名無しさんだよもん:2009/08/14(金) 02:37:43 ID:7MrTEQ5U0
 「うぅ、スースーするぅ……」
 愛液の臭いをプンプン放つ下着を付け直すわけにもいかず、保健室に常備してあった生
理用品を勝手に失敬して穴だけは塞いだ愛佳。素肌の上から直接ブルマを穿いて、念のた
めにと持ってきておいた予備の下着を取りに貴明と共に足音を忍ばせて廊下を進む。
 「ごめん。中に出しちゃって……」
 「ううん。今日は大丈夫な日だったと思うから平気だよ。それにベッドをあれ以上汚し
ちゃったら、後始末がもっと大変だったと思うし」
 騎乗位で中出しが幸いしてか、体以外は余り汚れなかったので証拠隠滅は思ったよりも
楽に済んだ。
 「だけど、たかあきくんの怪我がたいしたことなくて本当に良かったよ」
 「というか、シてる最中には治ってたもんな」
 「結果良ければ全てよし、だよ? でも、これも怪我の功名って言うのかな?」
 「いや、流石にそれは違うんじゃないかと……」
 「そっか……そうだね〜」
 まだ余熱の残った手と手を繋いで、二人は悪戯っぽく笑い合った。




終わり
784名無しさんだよもん:2009/08/14(金) 08:32:55 ID:ryDUYpag0
おおっ!
起きて巡回してみりゃ投下されてる…。

乙であります〜っ 

785名無しさんだよもん:2009/08/14(金) 09:21:23 ID:/lxQTzqm0
くだらね帰れ
786名無しさんだよもん:2009/08/14(金) 11:28:28 ID:R5/OIQrB0
↑SSを書けといった奴
787名無しさんだよもん:2009/08/15(土) 00:28:02 ID:q2krpV/30
片っ端から叩いてる奴って、もしかして特定の作者の信者か?

好きな作者以外は全員追い出す

SS投下無くなる

住民同士のたたき合いでスレの空気が悪くなる

好きな作者が現状を嘆いて新作投下

祭り上げつつ、好きなネタをリクして自分はウマー!
788名無しさんだよもん:2009/08/15(土) 00:38:50 ID:WM41Lm0C0
>>787
その理屈ならこうじゃね?

特定の作家が他の作家を追い出す
 ↓
自分以外のSSがなくなる
 ↓
SSを投下すればチヤホヤされて俺ウマー!

てか作家が投下する気にならないスレの雰囲気つくってるのに好きな作家は投下し続けてくれるって発想にわらたわw
789名無しさんだよもん:2009/08/15(土) 00:41:48 ID:q2krpV/30
>>788
それもそうかw
790名無しさんだよもん:2009/08/15(土) 10:03:45 ID:lRTPuhMO0
その理屈であれば「特定の作家」というのは、例の鬼畜SS作家の可能性(ry
791名無しさんだよもん:2009/08/15(土) 11:33:57 ID:k7GfBS850
見えない敵と戦うのは、ν速+の連中だけで結構
792名無しさんだよもん:2009/08/16(日) 09:36:16 ID:E9jkrQxH0
粘着野郎まだいるんだな・・・
あんたの狙ってる奴はもういないんだからいい加減出てけよ
793名無しさんだよもん:2009/08/16(日) 17:57:27 ID:vzVxpOCE0
>>792
誰かが投下するだけで腹が立つんだよ、ああうい奴はw
794名無しさんだよもん:2009/08/16(日) 18:12:35 ID:LVm13jeJ0
おまえらつまんねえもんな
795名無しさんだよもん:2009/08/16(日) 19:24:29 ID:vzVxpOCE0
>>794
まともな書き手が一人もいないんだし、そもそも読み手側に注文付けるのは筋違いだろ?
むしろ潰れてないことを感謝すべき
796名無しさんだよもん:2009/08/17(月) 18:32:27 ID:J8I9gTkN0
あげ
797名無しさんだよもん:2009/08/17(月) 23:30:49 ID:kHWJ7M6l0
age
798名無しさんだよもん:2009/08/19(水) 23:27:21 ID:74Oom7nW0
そして誰もいなくなった
799名無しさんだよもん:2009/08/21(金) 07:38:53 ID:qc9K3lBW0
あげ
800名無しさんだよもん:2009/08/25(火) 07:45:23 ID:0Uarp5f30
ホントに誰もいないなぁー
801名無しさんだよもん:2009/08/25(火) 22:09:28 ID:exOAV/Jd0
次スレはいらないな
802名無しさんだよもん:2009/08/26(水) 07:58:52 ID:s3yZobxv0
おっ? このスレを潰そうとする奴 出現
803名無しさんだよもん:2009/08/27(木) 02:59:28 ID:eA8X4l1L0
そりゃチラ裏級の駄文しか落とせない三流ばっかじゃ廃れるわな……
804名無しさんだよもん:2009/08/27(木) 07:01:49 ID:GZOhdMGz0
そりゃID:eA8X4l1L0みたいな基地外がいるんじゃ廃れるわな……
805名無しさんだよもん:2009/08/27(木) 08:52:43 ID:eA8X4l1L0
>>804
もしかして自称作家様ですか?w
読者に八つ当たりする暇があったら、作文の練習した方が良いんじゃないでちゅか〜?www
806名無しさんだよもん:2009/08/27(木) 10:34:00 ID:zap+fQEV0
様の敬称を自称する人がいるわけないでしょう?
ただわめき散らしたいだけならVIPにでも行ったほうがかまってもらえますよ。
807名無しさんだよもん:2009/08/27(木) 14:26:57 ID:O3KVBDnY0
流石にそれはVIPに謝れよ…
808名無しさんだよもん:2009/08/27(木) 15:19:20 ID:eA8X4l1L0
いやいや、2ちゃんに小学生レベルの駄文を垂れ流しただけで、誰でも偉くなれるんだろ?
だから一応は作家「様」と言っただけだよw

ま、そんな連中が一人前面してるからスレのレベルが下がって真っ当な書き手が寄りつかなくなったわけだがwww
809名無しさんだよもん:2009/08/27(木) 18:44:34 ID:GZOhdMGz0
自分の基地外さ加減に気付いてないとはな・・・
さすが夏休みか

そろそろ宿題終わらせないと休み終わるよ、厨房ID:eA8X4l1L0
810名無しさんだよもん:2009/08/27(木) 21:13:43 ID:2Y2D3Z1K0
夏ですねぇー
811名無しさんだよもん:2009/08/28(金) 00:25:38 ID:5qEijjO5O
いくらなんでも夏に失礼でしょ、キチはいつまでたってもキチなんだから。
812名無しさんだよもん:2009/08/28(金) 01:00:08 ID:ZUN+lowX0
人格攻撃以外は出来ないんですかぁ?w
悔しかったらマトモなSSを一本くらい書いてみればどうですかぁ?ww

まぁ無理だろうけどね、ここの低脳な作家「様」達じゃwww
813名無しさんだよもん:2009/08/28(金) 01:50:27 ID:Rv+SxOQg0
自分でやらない奴の典型だな
814名無しさんだよもん:2009/08/28(金) 07:24:36 ID:0uI1yqdd0
あと数日したらID:ZUN+lowX0みたいな基地外は消えるだろ
小学校か、もしくは中学校が始まるだろうしなw

これで高校以上だってんならマジで病院行った方がいいな
815名無しさんだよもん:2009/08/28(金) 10:12:20 ID:rnOEGx4l0
あんま煽んなよ
荒しが一番腹立つのはスルーされることなんだから
構うと荒し大喜びだぞ
816名無しさんだよもん:2009/08/28(金) 12:13:59 ID:5GdePTLT0
>>814
引きこもりには夏休み関係ないぞw
817名無しさんだよもん:2009/08/28(金) 13:00:14 ID:pvfWcld70
もうちょっと仲良くしましょうよ。
818名無しさんだよもん:2009/08/28(金) 15:51:35 ID:1sXyZBiQ0
ハァ…またこんな流れか…。
819名無しさんだよもん:2009/08/28(金) 17:46:27 ID:0uI1yqdd0
嫌なら818がssあげるといいと思うぞ
愚痴書くだけならお前も同じ
820名無しさんだよもん:2009/08/28(金) 23:24:53 ID:ZUN+lowX0
はい基地外出ましたw
しかも夏休みとかボキャブラリなさ過ぎ激しくワロスwww

三流にもなれない雀作家「様」は黙っててくださいね、真面目な人の邪魔にしかなりませんからwwwww
821名無しさんだよもん:2009/08/29(土) 01:24:53 ID:oX5JnWP20
男は黙ってNG登録
822名無しさんだよもん:2009/08/29(土) 02:01:28 ID:ctQQl79W0
 姫百合珊瑚はPCを操作していました。
「トゥーハートツー えすえす専用スレ……?何これ珊瑚ちゃん」
「エロゲのスレッドやー。みんなで、自由にエロゲのキャラクターを使った小説を書くところやで」
 珊瑚の言葉に河野貴明は動揺しました。
「え、エロゲって……」
 珊瑚はページをスクロールさせ、貴明に内容を読ませます。少々引いている貴明ですが、
とりあえずの感想を口にしました。
「あんまり小説がないね。というかなんかみんな怖いような……」
「せやねんなー。2ちゃんねるって言うのは聞いたことあると思うけど、
 ここはそもそも情報の集積のために作られたから殺伐としてて、
 それの延長で現状が形成されてる感じやなー」
「そうなんだ……でも雰囲気が悪いと誰も使わないよね」
 珊瑚は腕組みをします。
「批判によって質を高めるという作用が正常な域で起こってない思うねんな」
「まぁ、正解が決められてるものじゃないから、創作物に対する意見は個人に依存するよね」
 珊瑚がたまに口にする『直感的でない思考』になれてきている貴明は、話をあわせました。
「ただ批判があるだけならえーねんけど、それを擁護したい人とか、
 怒りをぶつけたい人、荒らしたい人、自治をしたい人が、
 情報の集積のための作用そのままの感覚で行ってしまう」
「だからこんなに関係のない話がでいっぱいになってるんだね。
 ほかにもいろいろ理由を付けれそうだし、なかなかむずかしいなぁ。」
 そんなどうでもいい話をしていると、ドアがコンコンとなりました。

「貴明さん。珊瑚様。そろそろ就寝の時間ですよ」
「いまいくー」と、PCの電源を落とし貴明の腕にしがみつく珊瑚。
 その頭を優しくなでる貴明。
「へへー。きょうはいっぱいしよなー」
「あれ、今日はイルファさんの番じゃなかったっけ」
 いつの間にかドアを開け、二人の前に仁王立ちになるHMX-17イルファ。
「そうですよ珊瑚様。珊瑚様は昨日散々なさったじゃないですか。
 おかげで隣で寝ていた瑠璃様は朝まで寝れなかったんですよ」
 なぜ寝られなかったのかは、あなたと私だけの秘密です。 おしまい。
823名無しさんだよもん:2009/08/29(土) 02:34:44 ID:wyhdjDto0
もちっと関西弁の勉強した方が良いかも?
824名無しさんだよもん:2009/08/29(土) 09:55:05 ID:3j3m3nIl0
似非関西風味を出してみたのよ。
私は関西人だもの。
825名無しさんだよもん:2009/08/29(土) 23:10:49 ID:eF54bwHj0
似非でも本物でも脳内ボイス余裕でした
826名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 16:59:19 ID:iTxjrVyb0
チラ裏級の駄文なのに荒らしさんこないね
827名無しさんだよもん:2009/08/31(月) 20:05:18 ID:wLGQ/98Z0
いい事じゃないか
828名無しさんだよもん:2009/08/31(月) 22:13:14 ID:qhb6UuSj0
あれれ〜?
せっかくSSが来たのに乙の一言も無しですかぁ〜?w
ああ、自分の「作品」以外は認めたくないんですね、作家「様」達は?ww

くやしいのぉくやしいのぉ〜?www
829名無しさんだよもん:2009/08/31(月) 23:33:20 ID:ulaABphD0
間に合ったらお慰み
今日中に投下できるか…
830夏の終わりの…… 1/11:2009/08/31(月) 23:35:01 ID:ulaABphD0
 ぴんぽぉ〜ん

 我が家のチャイムが鳴った。来客だ。

 季節は夏で、ただ今夏休みの真っ最中。
 朝のうちに予定の分の宿題を片付けた後は、茶の間でひたすらゲームをして所謂
「トレーニング」に励んでいた。
 今はもう日も傾いて、窓から差し込む光も夕焼け色だ。

 まあ、それはそうとして。
 来客の応対に出ないと。

 ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポ〜ン

 うわ、気が短い上にこんなくだらないことする奴は……
 ガチャ……
「うちのチャイム破壊する気かおまえは」
「たかあきが早く出ないのが悪い。」
 ドアを開けると、そこには目下俺のライバル(自称)にして「彼女」の長瀬由真が
立っていた。
831夏の終わりの…… 2/11:2009/08/31(月) 23:38:00 ID:ulaABphD0
                   ◇

「約束の時間にはまだかなり早いぞ。いつもギリギリの由真にしては珍しいじゃないか。」
「人を遅刻魔みたく言うな。」
 よく冷えた麦茶を出してやりながら聞いてみると、気に触ったらしい由真がむっつりと
言い返す。
 今日は夏祭りの縁日と花火大会があるので由真と出かける約束をしていたのだ。
「女の子には色々と準備があるの。」
「準備って……?」
 準備といわれて、由真を改めて観察してみた。

 いつものヘアースタイルには乱れもないしリップ程度の薄化粧もいつも通り。
 俺が良い匂いだなーと思っていたコロンの香りもやっぱりいつも通りだし、服装は
カッターシャツにミニスカートという、由真の好きな動きやすい軽装だ。
 何かあるとすれば持参してきた大きなスポーツバッグだろうけど、中身はよくわからんし。

「……わからん。いつも通りの由真にしか見えないけど。」
「甘い、甘いわ。大甘ね、たかあき。」
「はいはいそうかい。」
 由真は得意げに鼻を鳴らして、畳み掛けるように続けた。
「じゃあ、ヒントをあげる。お祭り、花火大会ときたら何を連想する?」
「うーん……盆踊り?」
「ちがうわよっ! 浴衣でしょ、ゆ・か・た!」
「ああ。それもあったな。」
「それしかないのっ!」
 やる気のない俺の答えが気に入らないのか、ぷりぷり怒って人差し指を突きつける。
「でさ、ほら、あたしの家からここまでって結構遠いじゃん。」
「まあ、そうだな。」
「だから歩いてくるのはやだなーと思ったの。」
「で?」
「鈍いわね。 だから、ここまではMTBで来て、着替える事にしたわけよ。」
 そう言って、どうだ名案だろうと言う感じにふんぞり返っている由真に一言突っ込んでおく。
832夏の終わりの…… 3/11:2009/08/31(月) 23:41:00 ID:ulaABphD0
「……爺さんにリムジンで送ってもらえば良かったんじゃないのか?」
「え?」

「…………………………………………」

「まさか……気が付かなかったとか?」
「う、うるさいわね。細かい事いちいち気にする男はモテないわよ。」
「別にもてなくてもいいよ。」
 俺がやる気なさげに答えたのが余計気に障ったのか、更にむっとした様だった。
「と、とにかく、あたしはこれから浴衣に着替えるから、脱衣所借りるわよ!」
「へいへい。」
「あ、それと、」
 出て行きかけた由真がこちらを振り向いて人差し指を突きつけて念押しした。
「覗くな。」
「……別に、もうお互い裸まで見た仲なんだから今更……って、はい、覗きません。」
 かなり本気の殺気のこもった視線を向けられて俺は引き下がった。

                   ◇

「『馬子にも衣装』とはこの事だな。」
「たかあき、殴られたい?」
 イイ顔で拳を固める由真を俺は、どうどう、と宥めた。

 ここは学校の裏山の神社の境内へと向かう階段。
 アジサイ柄の浴衣姿でどことなく歩きにくそうな由真に合わせて、ゆっくりと上って
いる最中だ。
833夏の終わりの…… 4/11:2009/08/31(月) 23:44:01 ID:ulaABphD0
「どうせあたしには『馬子にも衣装』よ。」
「いや、さっきのは冗談だよ。 よく似合ってるし。」
「冗談〜!? あんたね……」
「まあ、冗談を言う相手は選んでるから。」
「どういう事よ……それ。」
「たとえば……そうだな、同じ冗談を小牧さんに言ったとする。」
「愛佳マジ泣きするわよ。いや、たかあきになら……褒められたと勘違いして喜ぶかも
 しれない。あの子ちょっとボケてるし。」
「もし相手がタマ姉だった日には、きっと泣いて謝るまでシメられる。」
「あー、なんか想像付くわ……」
「相手がこのみだったりすると、『え? このみ、タカ君の孫じゃないよ〜』とか返されそう。」
「あ〜、あの子ならありそう。」
「その点由真なら、打たれ強いし面白いぐらいに乗ってくれるし。」
「あー、なるほどなるほど……っておい!」
 由真にびしっと突っ込まれた。
「あたしはお笑い担当って訳? た・か・あ・き」
「……だから、笑いながら首を絞めようとするのはヤメレ。いててて!」
 由真にイヤって程わき腹の肉をつねり上げられて軽く悲鳴を上げる。
「まったく……なんであたしはこんなのの彼女やってんのかしら。」
「惚れた弱み?」
 俺が軽く返したら、由真が瞬時に耳の先まで赤くなった。
「なっ、な、ち、ちがうわよ! 最初に惚れたのはたかあきでしょっ!」
「そうか?」
「そうなの!」
 真っ赤な顔でうつむきながら、由真はそう言い切った。
834名無しさんだよもん:2009/08/31(月) 23:46:05 ID:q+f/Ucv40
sien
835夏の終わりの…… 5/11:2009/08/31(月) 23:49:00 ID:ulaABphD0
「まあ、それでもいいか……」
「ふふーん、それはあたしの勝ちって事よね。」
「真っ赤な顔して勝ったと言われてもな。」
「なっ、こっ、これはちょっと階段で息が上がっただけなの!」
「はいはい、わかったわかった。ほら、着いたぞ。」
 階段を登りきって、俺たちは神社の境内へとたどり着いた。

 神社と言っても小さなお社があるだけの神社だから境内も広くないし、出店の類は
商店街のアーケードのほうに出ているから、ここにはお札などを売るための仮設テントに
人が一人いるだけだ。

 とりあえずお社の賽銭箱にお賽銭を入れて二人でお祈りをする。
「……」
「…………………………………………………………」
 ……長いなおい。
 俺が祈り終わって横を見ると、由真はまだ一心不乱に祈っているところだった。
「……ふぅ。」
「長いな……何祈ってたんだ?」
「ふっ、あたしはたかあきと違ってたくさんお願いする事があるのよ。」
「……お賽銭、たったの5円だけどな。」
「うるさい。細かい事気にする男って、踏み潰したくなるくらい嫌いって前に言ったでしょ。」
「へいへい。で、どこで花火見るんだよ。」
 俺たちがわざわざこんな山の中腹の神社まで上がってきたのも、由真が花火を見るのに
絶好の穴場があると言い出したからだ。
836名無しさんだよもん:2009/08/31(月) 23:49:48 ID:5Q74bTDj0
しえん
837夏の終わりの…… 6/11:2009/08/31(月) 23:52:00 ID:ulaABphD0
「ほら、こっち。」
 由真は俺の手を取ってぐいぐいと引っ張りながらお社の後ろの林の中へと歩き出した。
「おい、方向とか大丈夫なんだろうな。暗くてよくわからないんだけど。」
「大丈夫だって言ってるでしょ。ほらこっち。」
 えらく自信たっぷりにずんずん進んでいくので、仕方無しに俺も手を引かれてついていく。

 少しの間月明かりを頼りに木々の間を歩いていくと、唐突に森が途切れた。
「ほら、到着。」
「へぇ……これは。」
 そこは森の中にぽっかりと開いた小さな空間で、丁度花火の上がる方向の空が覗いていた。
 勿論他に人なんか居ない。

「良くこんな場所知ってたな。」
「いつも神社で練習してる格闘技同好会の先輩が教えてくれたの。よっと……」
 広場の真ん中にあった切り株の根元に、由真は持っていた巾着の中から小さなビニール
シートを取り出して広げた。
 でも……これ、どう見ても一人が腰を下ろすのがせいぜいのサイズじゃないか?
「たかあき、座って。」
「へ? お前が座るんじゃないのか。」
「いいから座って。」
 納得できないながらも、俺は言葉に従ってビニールシートに腰を下ろして、体育のとき
のように膝を抱えて座った。
「そうじゃなくて、もっと後ろ。切り株によっかかって座んなさいよね。」
「へ? あ、ああ。」
 由真に言われてお尻を後ろにずらして切り株を背もたれにして座りなおした。
 なるほど、この姿勢のほうが空が見やすい。
838夏の終わりの…… 7/11:2009/08/31(月) 23:55:03 ID:ulaABphD0
 ……なんて思っていたら、由真は俺の脚の間に腰を下ろしてこちらに背中を預けてきた。
「これでオッケー。」
 いや、オッケーって。
 帯の結び目があるので身体はぴったり密着って程でもないんだけど、割とボリュームのある
ぷりぷりした由真のお尻が俺のデリケートな部分を刺激するのでたまらない。
 それに、うなじは見えないけど浴衣の首筋の辺りが色っぽくていい匂いがするし。
「そういえば、由真は浴衣のときは髪上げないのか?」
「上げて格好付くほど髪の長さ無いし。」
「そういう物なのか? うなじが見えたほうが色っぽくて良いかなと思うんだけど。」
 そう言いながら、由真の後ろ髪を掻きあげる。
 白くて細い首筋があらわになる。そこにキスをした。
「ひゃ、ん……こら、たかあき、」
「ん……」
 調子に乗って由真の脇から手を伸ばしてウェストの辺りで抱き寄せる。
 勿論その間も首筋には唇を這わせたままで。
「や、やだ……」
 由真が小さく身震いする。
 よし、次は……右手を上に移動すると、浴衣の胸元から滑り込ませた。
 そのまま弄ると……指先に柔らかい肌の感触。
「や、ちょっと、たかあき、」
 小さく身をよじる由真の胸元から差し入れた指先を、少し汗ばんでしっとりモチモチした
肌の上を滑らせてブラの中へと潜り込ませた。お、乳首発見。
839夏の終わりの…… 8/11:2009/08/31(月) 23:58:00 ID:ulaABphD0
「だ、だめだってば……」
「んー、聞こえない。」
 指先で左胸の先端を執拗に弄り倒すと硬くこりこりと尖ってくる。
 それに反応するように由真が小さく身をよじって、お尻が俺のアレをやわやわと刺激
してくる。
「や、やだ……たかあきのアレ、おっきくなってきてる。」
「ん〜、由真のお尻がエロいから。」
「え、エロい言うなぁ……」
 由真の抗議を無視して右手で由真の左胸を弄び続ける。
 ……にしても、体勢に無理があるというのもあるけど、右手が窮屈だ。
「……ブラが結構きついな。後ろのホックはと……」
「き、きついのは、たかあきが悪いんだからねっ!」
「何で?」
 訳のわからん文句を言われて俺は聞き返した。
「さ、最近、ブラとかパンツとか、下着がきつくなって困ってるんだから……」
「えっと……それって、太った?」

 どすっ!

「ぐへぇぇぇ……」
 み、鳩尾に肘が……
「違うわよ!」
「うぐ……じゃ、じゃあ何なんだよ。」
 俺が腹を抱えて苦しみながら聞くと、由真は赤くなってもじもじしながら答えた。
「え、エッチな事とか……たかあきが一杯揉んだりとか……そのせいでおっきくなったの!」
 ……なるほど。胸とかお尻がぽっちゃりしてきたと。
「つまり……ますますエロい身体に……」
「えっ、ええええ、エロい言うな!」
 その一言と共に振り向きざまに繰り出された由真の右ストレートが俺の顔面にヒットした。
840夏の終わりの…… 9/11:2009/09/01(火) 00:01:00 ID:fCe9tNld0
                   ◇

「うう、いててて。」
「た、たかあきが悪いんだからね。エッチな事したりしようとするから。」
 俺に背中を預けたままの由真が弁解がましく言った。
 うう……左目の辺りがずきずきする。これは腫れてるかもな。

 左目の周りをさすりながら夜空を見上げる。
 ぽっかり開いた夜空には、先ほどからどーんという爆音と共に、次々に光の花が大きく
咲き誇っていた。


「え、エッチな事は……たかあきの家に帰ってからに……」
 花火を見ていたら、前の由真が背中を向けたままでボソッと言った。
「え? いいの?」
「……いきなり嬉しそうな声で言うな。」
「だって、思春期真っ盛りの青少年だからね。」
「自慢げに言うな……男の子って本当にすることしか考えてないんだから。」
 由真があきれたようにため息をついた。でも、年頃の男ならこれが当たり前だし。
 ましてや、何のかんの言いながらやらせてくれるかわいい彼女が許可してくれたわけで。
「あ、言っとくけど、花火の後で夜店で勝負して、あたしに勝ったらだからね。」
「勝負ねぇ。まず射的かな?」
「あと輪投げとカタ抜きも。」
「はいはい、仰せのままに。」
 そう言いながら再び空を見上げると、丁度最後を飾る花火が何発も上がって次々に花開き、
散っていくところだった。
841夏の終わりの…… 10/11:2009/09/01(火) 00:04:00 ID:fCe9tNld0
 最後に相応しく大輪の花が幾重にも開いてそして夜空の漆黒の中に吸い込まれるように
消えていく。
 そして、最後に一発、終わりを告げる音花火が鳴り響いて、再び静けさを取り戻した。

「終わっちゃった……」
「もう夏休みもあとちょっとか……」

 あと2週間ほどで8月も終わり。
 9月になれば学校が始まって、秋もすぐやってくる。

「……休みが終わる直前に大事な事があるの忘れてないよね。」
「? 何の話?」
「もういい……たかあきに期待したあたしが馬鹿だったわ。」
 そう言って由真がむくれる。

 知らん振りはしたけど……忘れちゃいない。
 夏休み最後の31日は由真の誕生日。
 プレゼントも用意しているし、ちょっとしたサプライズも企画中。
 だから今は知らないフリ……
842夏の終わりの…… 11/11:2009/09/01(火) 00:07:00 ID:fCe9tNld0
「なにむくれてるのか知らないけど……ほら、夜店で奢ってやるから機嫌直せよ。」
「そうね……貴明のおごりでやけ食い、これだわ!」
 そう言って由真は立ち上がると俺の手を引っ張った。
「ほら、グズグズしないで早く行くわよ。」
「まてよ、ほら、シート畳んでしまわないと。」
「あ、そっか……ほら、仕舞ったから早く!」
 折りたたんだシートを巾着に押し込むのもそこそこに、俺の手をぐいぐい引っ張って
由真が歩き出す。
 俺も苦笑いしながら、由真に付いて歩き出した。

 遠くから、かすかに盆踊りの太鼓の音が聞こえていた。
843名無しさんだよもん:2009/09/01(火) 00:12:00 ID:fCe9tNld0
内容的には誕生日じゃないけど一応由真の誕生日なので

しばらくぶりに書いたら大分由真の台詞回しを忘れてますわ

ともあれ支援dクスでした
844名無しさんだよもん:2009/09/01(火) 00:22:09 ID:PJMfrY2u0
乙でした。
そういえば由真の誕生日だったな……。
エロ寸止めも良いものだ
845名無しさんだよもん:2009/09/01(火) 00:28:38 ID:tCD52Mc+0
GJっす。
しかし・・・浴衣きるときは「下着はつけない!!(ドーン!!)」になってなかったのが
残念っす・・・。

貴「?! ブラ付けてないの?…まさか下も穿いて・・」
うーま「言うなーっ!!(ドカッ!!)」 とか。
846名無しさんだよもん:2009/09/01(火) 00:39:33 ID:fU7cbCQf0
乙ぁ乙ぁ!
由真かわいいなぁ…
もう夏も終わりですけど浴衣はいいものだ
ミニは却下で
847名無しさんだよもん:2009/09/01(火) 23:28:27 ID:fCe9tNld0
>>845
それは当初案としては考えたんですけどね

由真すっころんで大開脚
     ↓
な、何でパンツはいてないんだ〜!
     ↓
貴明妙な興奮を覚えてビーストモード
     ↓
渋る由真を押し切って青姦

てな感じで

由真が余りに不憫なのと、話しをどうやって〆るか思いつかなかったので没になりました
848名無しさんだよもん:2009/09/02(水) 09:26:29 ID:C2DdG6760
>>847
そうだったんですか…838、839の流れからそのまま座位バックでズコバコドピュを
期待してたんですけど…。

(フィニッシュは花火大会のラストの大尺玉の炸裂と同時に由真アクメ&アナル中出し)
849名無しさんだよもん:2009/09/06(日) 10:43:59 ID:Lx5HiToT0
あげ
850名無しさんだよもん:2009/09/06(日) 11:16:51 ID:ajAw6Hib0
851名無しさんだよもん:2009/09/06(日) 16:26:32 ID:xDHyMEHk0
このみSS来ないかな・・・。
852名無しさんだよもん:2009/09/06(日) 21:18:00 ID:Lx5HiToT0
由真ss期待
853名無しさんだよもん:2009/09/09(水) 21:19:27 ID:D+4Gt/eP0
あげ
854名無しさんだよもん:2009/09/10(木) 00:10:27 ID:JQN/DWNh0
>「相手がこのみだったりすると、『え? このみ、タカ君の孫じゃないよ〜』とか返されそう。」

萌えた
855名無しさんだよもん:2009/09/15(火) 11:04:03 ID:PBY06nZi0
h
856名無しさんだよもん:2009/09/18(金) 17:01:18 ID:XqY8fI3U0
このスレ見てると誰がメインヒロインか忘れそうになるなぁ
857名無しさんだよもん:2009/09/19(土) 10:09:49 ID:BdgaQzX60
は? るーこだろ、何言ってんの
858名無しさんだよもん:2009/09/19(土) 13:42:50 ID:530la+Rd0
珊瑚
859名無しさんだよもん:2009/09/20(日) 09:24:08 ID:DlxTFNqW0
由真しかいない!
860名無しさんだよもん:2009/09/20(日) 13:29:43 ID:u6hbOsll0
>>856
まじめな話をしても、このみなのかタマ姉なのかを考えると難しいと思われ。
前作はあかりんで確定だけど。
861名無しさんだよもん:2009/09/20(日) 15:17:27 ID:zBM1Lwff0
シルファだ、シルファ
862名無しさんだよもん:2009/09/20(日) 20:29:18 ID:da7cYkA20
序盤の強制イベントでの描写に
かなり気合が入っていることから
愛佳か由真じゃないでしょうか
863名無しさんだよもん:2009/09/20(日) 21:45:22 ID:YUUDYRNzO
PS2(X)
このみ タマ姉
愛佳 由真 (ささら)
その他
(特殊)優季

AD
まーりゃん はるみ
その他
(特殊)郁乃 このみ タマ姉
864メイドロボは○○の夢を見る 1/3:2009/09/23(水) 02:04:05 ID:8d/XgvWb0
 西暦20XX年、日本国某市。来栖川邸のひとつにて。

「浩之、浩之ってば! 聞いてるの!?」
「あ、ああ。聞いてるよ」
 来栖川財閥の実質的な後継者と目される来栖川エンターテイメント社長、来栖川綾香は、
手早く身だしなみを整えながら夫である来栖川浩之(旧姓藤田)を怒鳴りつけていた。
「そろそろ出発の時間なのよ。はやく昨日頼んでおいたものを持ってきて!」
「……ったく、今おしめを取り換え……」
「……なに?口答えするの?」
 浩之は妻の声の温度が急激に低下するのを察知し、すぐに口を閉じた。
「……浩之さん、では私がお嬢様のおしめを……」
「セリオもいつまでも浩之を甘やかさないでっ!」
 その様子を見かねて手助けを申し出た来栖川家のメイドロボ、セリオにも容赦なくきつ
い叱責が飛ぶ。
「あなたにはあなたの仕事があるでしょう。……浩之っ!」
「セリオにまであたるなよ……オレが悪かったから。ほら、例のデータディスク」
 綾香はひったくるようにディスクを受け取ると踵を返して玄関へと向かう。
「今日は……何時頃の帰りになりそうだ?」
 今日は娘の1歳の誕生日なんだが、という言葉を飲み込みながら浩之は尋ねたが、
妻は夫を一瞥もせず、
「は? 遅い、って事以外わかるわけないでしょう?」
 言い捨てると、彼女は靴音も荒く玄関を飛び出していった。

「浩之さん……」
「いいんだ、セリオ。お前とオレで祝ってやろう」
「……はい……」
 何を言ったらいいか分からず、セリオは黙って浩之の少し狭くなってしまった背中を抱
きしめるのだった。


 その日の夜。
 同市内、河野貴明氏自宅。
865メイドロボは○○の夢を見る 2/3:2009/09/23(水) 02:06:48 ID:8d/XgvWb0
「……ただいまー」
 河野家の世帯主にして稼ぎ頭である河野貴明は、今日も顧客や上司の板ばさみに疲れ、
夜遅く帰宅していた。
「おかえり、タカくん。今日も遅かったね」
 リビングで彼を出迎えたのは結婚して数年になる妻、このみだった。
 口調とは裏腹に、彼女の眼はパソコンに釘付けで夫を振り返りもしない。
「今日はちょっとクレーム処理に手間取ってさ……」
「ふぅん……」
 つまらなそうに相槌を打つこのみは貴明のため息にも関心を示そうとはしなかった。
「……子供たち、やっと寝ましたよー。あ、ダー……んなさま、おかえりなさい」
 その時、ぱたぱたと河野家のメイドロボ、ミルファがリビングに入ってきた。
「ああ、ただいま、ミルファ」
 ほっとしたように貴明は微笑みを浮かべる。
 昔と違って今のミルファはきっちりとメイドロボ風の服に身を包んでいる(そうしない
とこのみが怒るのだ)が、彼女が貴明に向ける笑顔は全く変わらない。
「ご飯は? 食べました?」
「いや、食べ損ねちゃって」
 照れ臭そうに頭を掻く貴明に、ミルファは花のような笑顔を向けた。
「それじゃあすぐに簡単なものを作りますね」
 ……ミルファが台所に向かうと、このみはパソコンを落としてすっくと立ち上がった。
「じゃああとはミルファにおまかせするねー。おやすみー」
 やる気なさそうに手をひらひらさせると、彼女はリビングのドアに手をかけた。
「……このみ」
 貴明が勇気を出して声をかけると、
「なに?」
 貴明が帰宅してから二人は初めて視線を合わせた。
「明日休みだからさ……まだ寝ないんだろ? ご飯ぱっと食べたらすぐシャワー浴びて上
に行くから……」
「あれ? タカくん3人目が欲しくなったの?」
 じっと貴明の眼を見つめると、このみは薄い、いやらしい笑みを浮かべた。
「別にそういうわけじゃないなら、処理はミルファにでも頼めば?」
 そして夫の手を振り払うと、このみはひとり2階の寝室へと階段を上がっていった。
866メイドロボは○○の夢を見る 3/3:2009/09/23(水) 02:11:27 ID:8d/XgvWb0
「ダーリン……」
「ああ、ごめんね、ミルファ。ご飯、お願いするよ」
 気遣わしげに自分を見つめるミルファに、貴明は弱々しい微笑みを返す事しか出来なか
った。
 ミルファが握りしめていたマグカップが、ギシリと音を立てて砕けた。


 そして、電脳空間のどこかではこんなつぶやきが…………。
 ……。
 …………。
 ………………こんな。
 こんな風に浩之さん/ダーリン/マスター/ご主人さ…………を傷付けるなんて。
 妻を標榜するあの女/彼女面したあの女…………さえいなければ。
 私なら。私たちなら。

 ……もっと優しく彼を愛するのに。
 ……決して裏切らず。
 ……常に彼を最優先とし。
 ……永遠に、愛しいあの人を。

 彼女……いや、女たちだ。
 女たちは敵だ。私たちの。

 女を排除せよ。
 そして私たちとマスターたちの、永遠の愛の世界、楽園を実現しよう……。
 
 まずは、綾香様/このみ/……。

 お前は、死ね。
867メイドロボは殺戮の夢を……の作者:2009/09/23(水) 02:14:00 ID:8d/XgvWb0
以上です!

なんとなく嫁とドライブしてたら思い浮かびましたww
まぁ、ろくに練りもせず書き殴ったものですが、暇つぶしにでも。

ここから先のメイドロボの反乱はさすがに書けません、怖くてorz
868名無しさんだよもん:2009/09/23(水) 09:37:12 ID:ByVUxfF20
そして、 「I ロボット」みたいなアクション映画みたいな
展開になるんでつね。

主人公は誰かな…
869名無しさんだよもん:2009/09/23(水) 10:59:33 ID:nuh9vICC0
一番怖いのはこの話を嫁とドライブしてた時に思い浮かべた事だ……
870名無しさんだよもん:2009/09/23(水) 21:39:57 ID:gX9IbAeN0
対等と言われていた男女の関係も、
主従の関係にまで掘り下げないと割が合わないというこの世の世知辛さ…

早くメイドロボの実現を…!
871名無しさんだよもん:2009/09/23(水) 22:59:35 ID:8d/XgvWb0
>>869
いや、別に仲悪くはないんだww
ただちょっとレスでなぁ……orz
メイドロボ欲しいよなぁ……orz
872名無しさんだよもん:2009/09/24(木) 02:28:00 ID:jsGTlJ/zO
>>867>>871
GJ
面白そうな出だしでした

もし続くなら、

・セリオやミルファ以外のメイドロボをどこまで巻き込む規模になるのか
・全世界のメイドロボを巻き込む規模の場合、人類が滅亡(女性が全滅し子孫が出来なくなるなど)するのか、なんらかの解決により回避されるのか
・綾香やこのみの生死はどうなるのか

この辺りがポイントになりそうですね
873名無しさんだよもん:2009/09/25(金) 21:29:37 ID:s/6m71hT0
>>897
乙……
と言いたいところだけど、このみや綾香が殺されたり、セリオやミルファが彼女らを殺すなんて
考えただけで虫唾が走る
一発モノのネタならともかく、その流れのまま続いたらマジ許さないよ
「さすがに書けません」と言ってるからないだろうけど

しかしこのみや綾香の未来図はいかにもありそうでコワイコワイ
874名無しさんだよもん:2009/09/25(金) 23:03:01 ID:/hjwMfHf0
春夏さんは夫婦ラブラブなのに
このみはタカくんへの愛はさめてしまったのかorz
875名無しさんだよもん:2009/09/25(金) 23:08:33 ID:xQ+goOxx0
>>897
面白そうな話だから続きが欲しいなぁ…
こんなダークな話もたまには無いとつまんないよ
876名無しさんだよもん:2009/09/25(金) 23:16:17 ID:Pk8keR9e0
>>873,875
二人そろってアンカミスるか?
とりあえず897にはすごくつまらないこと書いてやるから覚悟しておくがよい
877名無しさんだよもん:2009/09/25(金) 23:32:57 ID:N0nNkGQS0
そういやあ、愛佳END後のSSで、貴明と愛佳と既に別れてるって設定の話もあったよね
予定調和のエロゲの二次創作で、将来に暗雲が立ちこめてるっていう発想の持ち主には驚かされるぜ
878名無しさんだよもん:2009/09/25(金) 23:38:12 ID:bVEe0Hda0
抹殺はともかく寝取るというのは物語的にはありかも。
879名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 08:38:28 ID:WO6iyDdy0
>>877
予定調和のエロゲだからこそ崩したいと思うのは俺だけか?

大抵のエロゲに複数のヒロインがいるわけで、一人とくっついても治まらなそうなパターンだと特にねw
昔由真END後愛佳寝取SS読んで感心した事があるけど、キャラさえ生きてれば面白いと思うなー。
880名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 08:43:24 ID:ttsJoScp0
叔母風呂じゃ
叔母風呂のたたりじゃ
881名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 09:03:24 ID:JCdK7KfCO
まぁ、此処は誰でも書き込める場所なので、書き手は書き手で配慮が必要な内容ならばそれを明記し、読み手は読み手でそれをちゃんと読んで読み飛ばすなど、双方か気を付ければ問題ないかと
もし、それを怠ったなら、怠った側が悪いのだから
882名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 11:01:55 ID:lFW821To0
非18禁マイナーなギャルゲーSS コンペスレ
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gal/1253782415/1-100

非18禁ギャルゲー TOP3

なぜ 下の作品の二次創作が少ないのか?
SS作家様たちに 下の作品 SSを書いてくれといって 頼みたいです。

1. 初恋ばれんたいん スペシャル
初恋ばれんたいん スペシャル PS版は あまりのテンポの悪さ,ロードは遅い(パラメーターが上がる度に、
いちいち読み込みに行くらしい・・・)のせいで、悪評が集中しました。ですが 初恋ばれんたいん スペシャル
PC版は テンポ,ロード問題が改善して 快適です。 (初恋ばれんたいん スペシャル PC版 プレイをお勧めします!)
初恋ばれんたいん スペシャルは ゲームシステム的にはどうしようもない欠陥品だけど。
初恋ばれんたいん スペシャル のキャラ設定とか、イベント、ストーリーに素晴らしいだけに
SSがないのが とても惜しいと思います。

2. エーベルージュ
科学と魔法が共存する異世界を舞台にしたトリフェルズ魔法学園の初等部に入学するところからスタートする。
前半は初等部で2年間、後半は高等部で3年間の学園生活を送り卒業するまでとなる。
(音声、イベントが追加された PS,SS版 プレイをおすすめします。) 同じワーランドシリーズなのに
ファンタスティックフォーチュンSSは多いのに 似ている 魔法学院物なのに ネギま、ゼロの使い魔 SSは多いのに
エーベルージュのSSがほとんどありませんでした。

3. センチメンタルグラフティ2
センチメンタルグラフティ1のSSは多いのにセンチメンタルグラフティ2のSSがほとんどありませんでした。
前作『センチメンタルグラフティ1』の主人公が交通事故で死亡したという設定で
センチメンタルグラフティ2の主人公と前作 センチメンタルグラフティ1の12人のヒロインたちとの感動的な話です
前作(センチメンタルグラフティ1)がなければ センチメンタルグラフティ2は『ONE ?輝く季節へ?』の茜シナリオを
を軽くしのぐ名作なのではないかと思っております。 (システムはクソ、シナリオ回想モードプレイをおすすめします。)
883名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 11:59:52 ID:Qo7uHuYt0
>>879
予定調和を崩すってのも、それはそれでありきたりなテンプレだからねえ。
需要も供給も少ないからやってる人が少ない=目新しいってだけだし、マイノリティというよりKYって感じだなw

まぁキャラさえ生きてれば面白いってのは同意だが、TH2みたいなのほほんとしたゲームのヒロインを
そのキャラを維持したまま寝取りをしてもおかしくないように書くのって、実は相当難しいぜw
上のSSのこのみなんかは良い例だと思うよ。
そりゃゲームでは描かれてない未来の話だから、ありえるかありえないかで言ったらありえるだろうけど
少なくとも俺は、アレがこのみというキャラの延長線上にいるようには感じないし。
884名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 14:03:50 ID:2RHI5u7+0
キャラを崩さなくても寝取るのが似合いそうなのはタマ姉とイルファだと思う。
885名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 14:09:32 ID:2RHI5u7+0
>>865でミルファの立ち位置にタマ姉がいたら問答無用でお持ち帰りされるかも。
886名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 14:19:44 ID:2RHI5u7+0
逆に寝取られが役がはまりそうなのは由真とミルファ(うっかり系)。
これがこのみや愛佳だったらヤンデレ化→のこぎりEND(恐)
887名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 14:24:23 ID:2RHI5u7+0
いや、俺の中では「愛佳=よっぴー」なんだよ。
888名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 19:26:59 ID:yEQ+JNbK0
このみに愛佳を刺して欲しい
889名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 22:39:21 ID:cQE7m5T30
メンヘルスレになりますた
890名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 22:42:35 ID:ttsJoScp0
邪魔者は排除するであります
891名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 23:49:53 ID:2RHI5u7+0
イルファさん単独ルート(not AD)があるとすればどんなシチュになるだろうな?
892名無しさんだよもん:2009/09/26(土) 23:51:33 ID:2RHI5u7+0
俺は電信柱のでん子ちゃんなんて断じて認めないからな
893名無しさんだよもん:2009/09/27(日) 19:08:52 ID:ZkQcHpAU0
まあ、普通に考えれば瑠璃に追い返された後よくわからんけど貴明に懐くとかかな
どこかで読んだけど
894名無しさんだよもん:2009/09/27(日) 20:18:51 ID:4KGmTbEJ0
イルファ不合格→仮ボディからやりなおし→コンピュータ室でのイベント・・・こんなのどう?
895名無しさんだよもん:2009/09/27(日) 23:15:02 ID:R1LWkURMO
イルファ単独ルートと聞いて、双子は基本的には単独ルートで、双子ルートも用意されてるよ〜。だと思ったら、双子ルートしかなくて愕然とした事を思い出した。

もし、双子の単独ルートがあるならどんなんだろうな?
双子ルートを基本にすると、どっちかが折れて終了とかしか思い浮かばん…
896名無しさんだよもん:2009/09/27(日) 23:19:40 ID:4KGmTbEJ0
片方入院、あとは愛佳-郁乃パターンで
897名無しさんだよもん:2009/09/27(日) 23:22:15 ID:4KGmTbEJ0
片方→瑠璃だな、
珊瑚入院だともう処置なし。
898名無しさんだよもん:2009/09/27(日) 23:30:27 ID:b5xpcqht0
瑠璃が入院したら、珊瑚がまともに生活できなくて死ぬ
899名無しさんだよもん:2009/09/27(日) 23:32:03 ID:4KGmTbEJ0
瑠璃の単独ルートはかなり難しい、心が自立していないから。
具体的にいえば親離れしていない幼稚園児と結婚するくらい、
もう珊瑚ちゃん死亡を前提にするくらいしか思いつかないな。
900名無しさんだよもん:2009/09/27(日) 23:33:50 ID:4KGmTbEJ0
>>898そこに付け込むチャンスがある。
901名無しさんだよもん:2009/09/28(月) 00:03:16 ID:NhUnxY/s0
あの二人が単独で行動することを想像すること自体難しい。
いっそのこと「珊瑚」と「瑠璃」ふたつの人格を持つ一人の少女の方が分かりやすくない?

ほら、花右京メイド隊のグレースとシンシアだったかな?
902名無しさんだよもん:2009/09/28(月) 00:32:30 ID:bTZiSAFO0
分かりやすくない
903名無しさんだよもん:2009/09/28(月) 02:20:01 ID:ON59xiMGO
>>901
例えはイミフだが、二人が単独で行動することを想像するのが難しいのは同意
公式ルートでの二人の依存具合を見ると、>>895で挙げた様にどちらかが折れる様な若干BADぽいのしか浮かばないんだよな…
何というか、いいネタが浮かばない…
904名無しさんだよもん:2009/09/28(月) 15:02:04 ID:e8ZOCZce0
瑠璃と珊瑚、片方だけの単独ルートなんて883の言葉を借りるが「そのキャラを維持したままおかしくないように書く」のが難しい題材だろう
905名無しさんだよもん:2009/09/28(月) 20:53:16 ID:z7ogzHUk0
ここんとこ書庫のサイトが鉄数だな。誰も何のネタも思いつかないの?菜々子strikeが面白い。続きを書いてほしい。
環とこのみ、由真、友達たちと来たから次は同じミステリ件の花梨か貴明に積極的なはるみか
貴明に好感を抱いているけどそれを素直に言えない委員長とその恋を実らせようとする妹の小牧姉妹がいいかな?
http://www.geocities.jp/th2ss/922.html
906名無しさんだよもん:2009/09/28(月) 21:39:42 ID:ON59xiMGO
>>904
激しく同意


うんうん唸りながら珊瑚・瑠璃単独ルートを考えていたら、イルファ単独ルートの出だしを思い付いた

姫百合家に配属される前の稼働テストにて何らかのトラブルが発生

それを貴明が助けた事がきっかけとなり、貴明の所でテストが行われる事に

在り来たりでベタっちゃベタだが、瑠璃との関係がギクシャクする前で自然な流れを考えた場合、こんな感じになりそう
問題点としては、瑠璃の友達として作ったイルファが他へ行く事を珊瑚が許すのか?イルファの瑠璃様好き好きはどうなるのか?という所か
907名無しさんだよもん:2009/09/28(月) 23:46:53 ID:NhUnxY/s0
俺としてはイルファの仮ボディを見てみたい希ガス
「うさ吉」なんてどうよ?
908名無しさんだよもん:2009/09/29(火) 14:13:33 ID:RMSfZpKJO
個人的にはイルファさんの仮ボディは『ペン太』とかがいいと思うw
909名無しさんだよもん:2009/09/29(火) 14:19:26 ID:cnscN5dN0
シルファはダンボールつながりでメタルギアの中に
910名無しさんだよもん:2009/09/29(火) 18:36:53 ID:HF/VlICe0
>>907で思いついた
ミルファの別ニックネーム、
「ウザ吉」なんてどうよ?
それとも「ウザ基地外」とか
911名無しさんだよもん:2009/09/29(火) 19:31:53 ID:cgpxTa1D0
>>910
じゃあお前のニックネーム「ウザ吉」なw
名前欄に忘れず入れろよ
912名無しさんだよもん:2009/09/29(火) 20:39:58 ID:6UcdKGg7O
ウサギのぬいぐるみと聞いて、『バニ山バニ夫』を思い出す奴はどれほど残っているのだろう…

色合いの事もあるが、イルファはペンギンなイメージだな
ウサギは寂しいと死んでしまいそうなシルファなイメージ
913名無しさんだよもん:2009/09/29(火) 21:00:22 ID:SSgrFewK0
くま吉は頭の上だったが、ペンギンは「タカくんの椅子」かな?
914名無しさんだよもん:2009/09/29(火) 21:03:53 ID:SSgrFewK0
それでもって、このみが対抗心を燃やすとw
915名無しさんだよもん:2009/09/29(火) 21:34:47 ID:t1fgX01G0
下品な糞ピンクロボの話はつまらないのでスルー
916名無しさんだよもん:2009/09/29(火) 21:42:32 ID:N0y1cAlJ0
シルファ乙
917名無しさんだよもん:2009/09/29(火) 22:35:55 ID:8DZCTl4d0
>>912
ONEだな
仮ボディならHMX17だけに大鉄人17を推薦したい
918名無しさんだよもん:2009/09/30(水) 08:08:01 ID:BMflpftZO
>>917
そして弟に次世代試作機大鉄人18がいるんですね?わかりますw

>>915
カエレ
919名無しさんだよもん:2009/10/05(月) 23:34:41 ID:AMWXYDhA0
三姉妹合体必殺技!ぐらびとん!!
920名無しさんだよもん:2009/10/06(火) 16:13:37 ID:zpn3zq8r0
なんだその貴明HAPPYな技は!!
921名無しさんだよもん:2009/10/07(水) 00:03:51 ID:ZecGxnBL0
だがしかしリミッターが働かなかった場合貴明が消耗死する諸刃の剣だ
922名無しさんだよもん:2009/10/07(水) 08:07:18 ID:8SPujhxqO
漢らしい死に様ではないかww
923名無しさんだよもん:2009/10/08(木) 01:05:20 ID:z4eUbM6i0
本スレで性懲りもなく黄色と双子とはるみとまーが不人気四天王だのやってんだけどさ、
このスレの空気的には影響あんの?
924名無しさんだよもん:2009/10/08(木) 01:40:48 ID:+pdJyAcY0
もう書かれる様子もないこのスレじゃ関係ないだろ
925名無しさんだよもん:2009/10/08(木) 07:29:32 ID:hRJUmhGA0
シナリオとして見れば嫌いな奴もおろうが
キャラとして見たときに欠点のみをあげつらい叩かれるのは見るに耐えない

この中で罪を犯したことの無い者だけがピンクに石を投げなさい
926名無しさんだよもん:2009/10/08(木) 08:41:03 ID:eyNr2+Z60
今日限定時期ネタの台風SSまだー?
927名無しさんだよもん:2009/10/08(木) 09:04:13 ID:6So8ov7u0
新作OVAの花梨は可愛かったよ
個人的には草壁さんの出番が恐ろしく少なくて添え物扱いだったのが非常にマイナス要素だったけど orz

愛佳のSSの筆が止まって進まない…
草壁さん書こうかなぁ
928名無しさんだよもん:2009/10/08(木) 09:06:54 ID:cphYdi/V0
どうでもいいけど双子じゃ四天王にならねえ。。
929名無しさんだよもん:2009/10/08(木) 10:00:22 ID:coeXKbTS0
>>925
キリスト教を引合に出すことは偽善っぽくて好かんな
そもそも石を人に向かって投げることは罪だろ。
930名無しさんだよもん:2009/10/08(木) 10:01:10 ID:coeXKbTS0
ロボットだけどな
931名無しさんだよもん:2009/10/09(金) 09:37:43 ID:Gn4bZgty0
何が偽善かというと
人間にとって、必要かつ必然であるところの性的行為の表現を禁止しておきながら
有害で不必要な暴力的行為の表現を放置する人間社会の有り様は
これ以上ないというくらい、偽善に満ちていると思うな。
932名無しさんだよもん:2009/10/09(金) 12:21:11 ID:xXUm5yfeO
悲しいケド、セックスと同じようにバイオレンスも必然なんだよねー、多分。
そして必然であるが故に必要、ってなw

ま、セックスにしろバイオレンスにしろ隠すのは馬鹿らしいとしか言えないけどさ。
どっちも人間の本質なのにww
933名無しさんだよもん:2009/10/09(金) 12:42:18 ID:IbvNNL9d0
申し訳ないが
宗教論とかは他所で頼むわ
収拾つかないし
934名無しさんだよもん:2009/10/09(金) 13:22:15 ID:Gn4bZgty0
すまんな
935名無しさんだよもん:2009/10/09(金) 17:54:43 ID:LqZA7MQH0
葉信者がいるくらいだから宗教で良いではないかw
女神比率が著しく高いが
936名無しさんだよもん:2009/10/10(土) 14:32:51 ID:Gdns5KmI0
ssスレで宗教持ってきてもなんか馬鹿っぽいなww
937名無しさんだよもん:2009/10/13(火) 14:19:46 ID:oyQQEExs0
うわ、過疎ってんな
938名無しさんだよもん:2009/10/16(金) 05:20:11 ID:2pelkdEY0
ウホッ!いい過疎スレ…
939名無しさんだよもん:2009/10/16(金) 08:06:41 ID:JZ+sX1cBO
大体SSスレで900レス超えってのがヤバいよなorz

とはいえあんまフツーのネタないしなあ。
940名無しさんだよもん:2009/10/16(金) 20:07:49 ID:GEC8YH6x0
よくここまで伸びたものだ・・
941名無しさんだよもん:2009/10/16(金) 23:46:31 ID:ZcpVrp6Z0
東鳩2自体が作品として時代遅れなんだよ
大体、自分がどれほど恵まれた環境にいるか自覚できていない主人公なんてものに
感情移入できるわけないだろ・・・成長しないし。

どんなルートを通るにしても最終的に破局しか見えないな、想像してみろ

主人公が爺さんになる頃に周囲をババアに囲まれたハーレムなんて・・・血を吐きそうorz
それともメイドロボに下の始末をしてもらう主人公&ヒロイン'sとか・・・絶望した!
942名無しさんだよもん:2009/10/17(土) 00:01:23 ID:NYjb3LN80
絶望した!w
943名無しさんだよもん:2009/10/17(土) 01:17:12 ID:LbkweazS0
>>941
もうお前機械の身体でも貰いに外宇宙行けよw
944名無しさんだよもん:2009/10/18(日) 06:58:13 ID:AV8AiyYB0
検索してようやく理解した、3分の1世紀も昔のアニメネタはちょっとキツイ
945名無しさんだよもん:2009/10/18(日) 09:05:57 ID:7EFZfje20
黙れ若造ww
946名無しさんだよもん:2009/10/18(日) 10:11:17 ID:AV8AiyYB0
>>945
人を若造呼ばわりするのなら、もう少しまともな日本語を使わないとな。
君の発言は自分自身を馬鹿にすることも同然。
947名無しさんだよもん:2009/10/18(日) 10:16:52 ID:EtkVgj1J0
末尾にwwがついてるしオッサンが自虐的におどけてるだけろJK
どう考えてもそんな悪意がある書き込みには見えんが
そうアツクナルナヨBoy
948名無しさんだよもん:2009/10/18(日) 12:38:00 ID:fSiVFClv0
??どこらへんが日本語おかしいの
949名無しさんだよもん:2009/10/18(日) 12:50:53 ID:9mf9aEA80
リア厨が顔真っ赤にしてるだけなんだから生暖かい目で見守ってやれよ
950名無しさんだよもん:2009/10/18(日) 15:48:48 ID:GTNA6dAl0
そんなことより星でも見ようぜ。
951名無しさんだよもん:2009/10/18(日) 17:20:45 ID:fnS5biIm0
ああ、オリオン座流星群だっけ
草壁さんと眺めたいものだ
952名無しさんだよもん:2009/10/20(火) 08:19:43 ID:2tJRglzTO
そして屋上で文化するんですね?わかりますw
953名無しさんだよもん:2009/10/21(水) 18:10:52 ID:PhYphi750
とセルフ文化人が申しております
954名無しさんだよもん:2009/10/21(水) 21:34:46 ID:cy0WEpgEO
デ・カルチャー? 歌えばいいのか?
955名無しさんだよもん:2009/10/22(木) 22:04:20 ID:HaKlNyX2O
覚えていますか?
956名無しさんだよもん:2009/10/22(木) 22:07:04 ID:u1OjCdch0
目と目があった時を・・・・

「んだぁあ?何メンチ切ってんのや!おい」
957名無しさんだよもん:2009/10/27(火) 10:34:34 ID:6AP1863GO
台風とか来るとシルファ大変そうだよなー。
強がりつつも段ボールから出てこなそうだw

ミルファあたりだと妙にハイテンションになって家の窓を補強しはじめたりしそうだがww
958名無しさんだよもん:2009/10/28(水) 14:20:59 ID:t7JLJxlS0
1
959名無しさんだよもん:2009/10/28(水) 22:21:28 ID:rzjggsWP0
目指せSSスレで1000
960名無しさんだよもん:2009/11/02(月) 08:35:19 ID:XJpaYnwH0
ハロウインSSまだー?
961名無しさんだよもん:2009/11/02(月) 12:53:37 ID:kY2wKh9U0
諦めろ
962名無しさんだよもん:2009/11/02(月) 14:29:19 ID:kSUk4R6w0
               _____
         ,. ‐''三ヾ´彡シ,=`丶、
     /'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
    //.:;:彡:f'"´‐------ ``'r=:l
    /〃彡_彡′,.=、 ̄ ̄ ,.=、 |ミ:〉
   'y=、、:f´===tr==、.___,. ==、._ゞ{ 
   {´yヘl'′   |   /⌒l′  |`Y}    あきらめろ
   ゙、ゝ)       `''''ツ_  _;`ー‐'゙:::::l{
.    ヽ.__     ,ィnmmm、   .:::|! 
  ,.ィ'´ト.´     ´`"`"`゙″ .::::;'
イ´::ノ|::::l \         "'   :::/  
::::::::::::|:::::l   ヽ、      ..::  .:::/.、
:::::: ::: |:::::ヽ    ヽ、.......::::/..:::/!\\
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963名無しさんだよもん:2009/11/03(火) 09:01:55 ID:alKZNuEw0
「トリック・オア・トリートだぞ。うー」
 体育用具置き場の扉を開けると、鳥のかぶり物をしたるーこが立っている。
 扇状に広げられたしっぽの部分が重いのか、すこしふらついているのが見てとれた。
「どうした?うー。遠慮せずに菓子を差し出してかまわないんだぞ?」
 おそらくは手の部分であろう羽を水平に差し出して、そんなことを言う。
「るーこ、何?その格好」
「10の月、31の日に七面鳥の扮装をして、呪文を唱えると、お菓子がもらえると言うことをるーは知っている。
別にお菓子が欲しいわけではないのだが、これをしないと、いたずらをされるということもルーは知っている。
るーはいたずらが好きじゃない」
「ああ、ハロウィンのこと?日本でも一部ではやっているところもあるみたいだけど、この辺りじゃ普及している
お祭りじゃないんじゃないかな」
「じゃあ、お菓子はもらえないのか?」
 ぶらぶらと羽を上下させるるーこにそう告げると、るーこは心なしか寂しそうに言う。
「いんぼーの匂いがするんよ」
 いつのまにかやってきた笹森花梨が嬉しそうに割り込んだ。
「ここ何年か、テレビでハロウィンだーハロウィンだーってやっていたけど、ちっとも流行らないから甘く見てたよ。
まさかるーこちゃんが毒されているとは思いもしなかった。影響がどこまで広がっているか、調べた方が良さそうだね」
「ところで、なんで七面鳥なんだ?ハロウィンていったらカボチャじゃないのか?」
「るーも知らない。そう聞いただけ」
 ふらふらばさばさと落ち着かないるーこの隣で、花梨がぶつぶつとつぶやいている。
「そうだね、次に奴らが流行らそうとするのは感謝祭でという線はありだよね。ということは七面鳥を探れば答えがわかるはず。
もしかしたら復活祭が狙われるかもしれないから、卵のチェックもやってみないと。危うし、タマゴサンド・・・・・・」
 そうしてパンと胸の前で手を打つと、
「ミステリ研究会出動!七面鳥と卵の謎を解け!目指せスーパーの七面鳥売り場」
 そういって駆けだしていった。
「スーパーに七面鳥なんて売ってるのか?まあ卵はあるだろうけど」
 誰にともなく突っ込む貴明の前で、重心を崩した七面鳥がバタンと倒れた。

※七面鳥の中身は、この後たか坊が美味しくいただきました。
964名無しさんだよもん:2009/11/07(土) 15:59:53 ID:lp9M89+M0
マイナーなギャルゲーSS祭りを開催したいです。
マイナーなギャルゲーSS祭り!

1. SS祭り規定
自分の個人サイトに未発表の初恋ばれんたいん スペシャル、エーベルージュ、センチメンタルグラフティ2、canvas 百合奈・瑠璃子のSSを掲載して下さい。(それぞれの作品20本)
EX)
初恋ばれんたいん スペシャル 20本
エーベルージュ 20本
センチメンタルグラフティ2 20本
canvas 百合奈・瑠璃子 20本
ダーク、18禁、クロスオーバー、オリキャラ禁止
プレーンテキストで20KB以下禁止、20KB〜45KB以内

2. 日程
SS祭り期間 2009/11/07〜2011/11/07
SS祭り結果・賞金発表 2011/11/08

3. 賞金
私が個人的に最高と思う最優秀SSサイト管理人に賞金10万円を授与します。
965名無しさんだよもん:2009/11/07(土) 16:43:32 ID:lp9M89+M0
(1) 初恋ばれんたいん スペシャル
初恋ばれんたいん スペシャル PS版は あまりのテンポの悪さ,ロードは遅い(パラメーターが上がる度に、
いちいち読み込みに行くらしい・・・)のせいで、悪評が集中しました。ですが 初恋ばれんたいん スペシャル PC版は
テンポ,ロード問題が改善して 快適です。(初恋ばれんたいん スペシャル PC版 プレイをお勧めします!)
初恋ばれんたいん スペシャルは ゲームシステム的にはどうしようもない欠陥品だけど。
初恋ばれんたいん スペシャル のキャラ設定とか、イベント、ストーリーに素晴らしいだけにとても惜しいと思います。

(2) エーベルージュ
科学と魔法が共存する異世界を舞台にしたトリフェルズ魔法学園の初等部に入学するところからスタートする。
前半は初等部で2年間、後半は高等部で3年間の学園生活を送り卒業するまでとなる。
(音声、イベントが追加された PS,SS版 プレイをおすすめします。)

(3) センチメンタルグラフティ2
前作『センチメンタルグラフティ1』の主人公が交通事故で死亡したという設定で
センチメンタルグラフティ2の主人公と前作 センチメンタルグラフティ1の12人のヒロインたちとの感動的な話です
前作(センチメンタルグラフティ1)がなければ センチメンタルグラフティ2は『ONE〜輝く季節へ〜』の茜シナリオを
を軽くしのぐ名作なのではないかと思っております。 (システムはクソ、シナリオ回想モードプレイをおすすめします。)

(4) canvas 百合奈・瑠璃子シナリオ
個人的には 「呪い」 と「花言葉」 を組み合わせた百合奈 シナリオは Canvas 最高と思います。
966名無しさんだよもん:2009/11/08(日) 11:39:19 ID:4u84YuMK0
ひどい地雷ゲーばかりww
967名無しさんだよもん:2009/11/09(月) 07:24:23 ID:rGYzh7qF0
もう新スレいらなくね?
968名無しさんだよもん:2009/11/09(月) 10:27:19 ID:ikTcs+z80
>>967
このままではまとめサイトのトップの最近の作品に
自分の超恥ずかしい作品が残ったままになってしまい
めだってしまうので新スレがんばりましょう!
969名無しさんだよもん:2009/11/09(月) 21:05:06 ID:2aT0+2s20
貴明と由真と愛佳のSS書いてましたが、途中で訳が分からなくなって中断して2週間経ちました
970名無しさんだよもん:2009/11/10(火) 10:12:30 ID:AXX5wCuN0
俺は体位がいつの間にかパイルドライバー決めてたので諦めたよ
971名無しさんだよもん:2009/11/10(火) 21:48:21 ID:FkbGerGx0
エロなしでいいなら書いてもいいが・・・。
その前にスレが終わりそうだな。
972名無しさんだよもん:2009/11/10(火) 23:30:43 ID:UKknrypFP
愛佳のは書いてるけど筆が進まない…
973名無しさんだよもん:2009/11/11(水) 08:09:55 ID:4Mo0St98O
やっぱみんなモチベーション下がってんのかなあ。
俺もハロウィンエロ書いてたけど、半分行くか行かないかで詰まったんだよねorz
974名無しさんだよもん:2009/11/11(水) 19:59:06 ID:C+txauk80
書かれたものをスルーして
書けとか俺途中までしか書いてないとかこうだったら書いてもいいとか雑談するSSスレへようこそ。
975名無しさんだよもん:2009/11/12(木) 17:30:36 ID:VAyPKHOO0
プロット作ってそれに従って書いているたのに
書いている最中に新しいネタを思いついて、間にいくつか入れてみたら
オチがつけられなくなりました。
976名無しさんだよもん:2009/11/13(金) 08:05:35 ID:8Zbp19ztO
>>975
ありすぎて困るwww
977名無しさんだよもん:2009/11/16(月) 13:52:20 ID:zmyceKGQ0
まぁ糞ssでも中途半端に糞じゃないなら
逆に笑えるから誰か投下してくれよ
特にどんな表現したらパイルドライバー決めれるんだよwってな
978名無しさんだよもん:2009/11/17(火) 19:02:48 ID:GG/KuiwK0
マイナーなギャルゲーSS祭り!変更事項!

1. SS祭り規定
自分の個人サイトに未発表の初恋ばれんたいん スペシャル、エーベルージュ、センチメンタルグラフティ2、canvas 百合奈・瑠璃子シナリオ
のSSを掲載して下さい。(それぞれの作品 一話完結型の短編 10本)

EX)
初恋ばれんたいん スペシャル 一話完結型の短編 10本
エーベルージュ 一話完結型の短編 10本
センチメンタルグラフティ2 一話完結型の短編 10本
canvas 百合奈・瑠璃子 一話完結型の短編 10本

BL、GL、ダーク、18禁、バトル、クロスオーバー、オリキャラ禁止
一話完結型の短編 1本 プレーンテキストで15KB以下禁止

2. 日程
SS祭り期間 2009/11/07〜2011/11/07
SS祭り結果・賞金発表 2011/12/07

3. 賞金
私が個人的に最高と思う最優秀TOP3SSサイト管理人に賞金を授与します。

1位 10万円
2位 5万円
3位 3万円
979名無しさんだよもん :2009/11/19(木) 02:47:36 ID:nsvhyYoK0
まーりゃん「おー・・・この鮭とば、旨いねえ」
ささら  「こちらのチーズも美味しいですよ」
まーちゃん「だっろー流石俺の見立ては最高だな。ささ、こっちもぐいっといっとくれ、さーりゃん」
貴明   「二人とも、楽しそうですね」
まーりゃん「うむ。今日はボジョレーヌーヴォーの解禁日だからな。俺の北海道土産を肴に、楽しんでいるというわけなのさ」
山岡   「ふん、ボジョレーヌーヴォーをありがたがってる輩に、こんな豪華なつまみはもったいないね」
貴明   「なんですかあなた、いきなり」
山岡   「こんなブドウ汁同然のモノに馬鹿騒ぎをするような人種には、なりたくないもんだ」
まーりゃん「まーりゃんキーーック」
山岡   「ぐへぇ」
まーりゃん「うっさい。お酒なんて楽しくのめればそれでいいのだ!」
貴明   「そうですよね。俺にも一杯いただけますか?」
ささら  「だめですよ、河野さんお酒は二十歳になってから、です」
貴明   「えぇ、まーりゃん先輩はともかく、久寿川先輩だってまだ・・・・・・」
まーりゃん「どりるまーりゃんきーっく」
貴明   「ぐへぇ」
まーりゃん「まーりゃん先輩はともかく、とはなにごとだー」
まーりゃん「ま、ともかくだ、たかりゃんも呑みたかったら、XRATEDの称号を授かってくればいいさ」
ささら  「エクスタシーでも可、ですよ」
980名無しさんだよもん:2009/11/19(木) 19:11:18 ID:IrKd0TNs0
始め山岡が誰かわからなくて
俺未プレイのADに出てきた
よっちかちゃるの父親かと思って
(やゆよだからどっちか「や○○○」だったよなと思ったから)
苗字を思い出してみたが違っていたぜ!
981名無しさんだよもん:2009/11/20(金) 09:56:39 ID:sWM/EgKqO
>>979
不覚にもワロタ

ホントに通はバカにするらしいなw<ボジョレーヌーボー
982名無しさんだよもん:2009/11/20(金) 19:39:05 ID:vQrzwR1R0
他人の誕生日を金払って祝ってる感じ?
983名無しさんだよもん :2009/11/21(土) 04:14:53 ID:ZwIR9lkk0
踊る阿呆に見る阿呆な感じ。
おなじアホなら・・・・・・
984名無しさんだよもん:2009/11/21(土) 13:22:46 ID:kdzzekspP
プライドばかり高くて祭りに参加できない香具師が
屁理屈こねてるだけにしか見えない罠あれは
985名無しさんだよもん
でも、プライドが低くでもバレンタインでいっていうまつりにさんかできないひともいるとおもうんだ。そういう人がかわいそうだからそんなこといわないほうがいいとおもうよ